SIREN(サイレン)のエロパロ第2日

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 「お前も生きてたんだ」
離れの玄関から、少し後ろの方で女の子の声がした。
 ――――もう一人居たの?
私は咄嗟に意識を巡らし、玄関先に居る方の人の視界を盗み見した。
暗闇の中から、ゆっくりと近付いて来る人影が見える。
それは、私達と同い年くらいの綺麗な女の子だった。
腰まで届く長い黒髪に、黒いワンピース。真っ白な肌に整った顔立ちが、何処か日本人形を思わせる。

私は先に来てた女の人の顔も見ようと思い、お人形っぽい女の子の視界に意識を移そうとした―――
けれど、捕らえた視界は何故か、真っ暗闇だった。
 (あれ?)
これ……どういうこと?
私が不思議がっているのと関係なく、女の子は玄関に向かって来た。
そして、先に居た女の人を押し退けるようにして中に入り、私達の居る壁の真裏にドンと凭れ掛かる。

二人は、そうして暫くの間、無言で向き合っているようだった。

「……あんただけ消えればよかったのに」
沈黙を破ったのは、先に居た女の人の方だった。
低く押し殺した声。でも次の瞬間。

「何でこんな事になるのよ!」

壁越しに、ガンッ、と衝撃が襲って来た。
私達の躰がビクン! と震える。
女の人が、持っていた草刈り鎌を壁に突き立てたのだ。
私の鼻先には、壁から突き抜けた鎌の先っぽが飛び出していて、私は思わず顔が引きつってしまった。

こっちはこんなにビビッてるというのに、
顔の真横に鎌を突き立てられた女の子の方は、全然余裕みたいだった。
醒めた声でボソッと何かを言い返している。
私も知子ちゃんも、なんか生きた心地がしない。

そんな二人の言い争いが本格的になり掛けた処で、突然何処かで大きなサイレンが鳴り出した。
「……あんたはさっさと生贄の羊になりなさいよ!」
サイレンの中、女の人の立ち去る気配がした。

「やっぱりね……何も判って無い」

やかましいサイレンの中、壁越しに、妙にはっきりと女の子の独り言が伝わって来る。
もう隠れている必要はなさそう。そう思うんだけど―――
 (うあぁ………)
私と知子ちゃんは、この変なサイレンの音が嫌で、向き合ったまま頭を抱え込んでしまっていた。

苦しいさなか、ふと眼を上げると、すぐそこに鎌の切っ先が見える。
その向こう側に、耳を塞いで喘いでいる知子ちゃんの姿。
頭ん中でぐるんぐるん廻ってるみたいなサイレンと共に、赤いジャージがぼんやり滲んで―――

どくん。

躰の奥底で、何か、熱いものが疼いた。
 ――――やだ、何? これ………
その感覚は、サイレンの音に引き摺られるように段々大きく、段々激しくなっていく。
しゃがんでいる脚の付け根が―――ううん。もっと奥の方にあるあれが―――アソコが、熱い。
全身が脈打って、ガクンガクン揺れている。
何かの衝動が大きくなって―――あああ駄目。もう、我慢できない――――――

揺れて、滲んで、ぐるぐる廻る視界と音に包まれながら、
私は、眼の前に居る赤い女の子の躰にゆっくりと手を伸ばした――――――

 突然、耳を押さえていた私の腕が、後ろからグイッと引っ張り上げられました。
「きゃっ」と悲鳴を上げて振り向くと、
何と、例の髪の長い女の子が、壁越しに身を乗り出して私の腕を掴んでいるのです。

「早く来い! そいつから逃げろ!」
女の子は、そう言って壁際にしゃがんでいる市子ちゃんから、私を引き離そうとします。
私は、市子ちゃんを見ました。
市子ちゃんは、ギョロっとした上目遣いの眼で私を見上げていました。
異様に白目の目立つその瞳はギラギラ輝いていて―――まるで、凶暴な野犬のようです。

私は、ついさっきまでのおかしくなった市子ちゃんの様子を思い出し、
サッと血の気が引くのを感じました。

私は髪の長い女の子と手を取り合い、離れの玄関を飛び出しました。
振り返ると、市子ちゃんがクスクス笑いながら私達を追って来ています。
手に、さっきのナイフを持って――――――
「早く逃げないと!」
女の子が、私の袖を引っ張ります。私は、戸惑いながら駆け出しました。
今の市子ちゃんは、確かに変になっています。
でも、もしかしたらまた元に戻ってくれるかも……そんな微かな期待が、私の足を遅くしていました。

「こっち!勝手口から中に入って!」
敷地内をぐるっと廻った後、門をくぐって廃屋から逃げ出そうとする私を引き留めて、
女の子は母屋に入るように促します。
「でも……お勝手には鍵が掛かって入れないよ?」
「それは、私達が内鍵を掛けてたから。今は入れる。あいつに追いつかれる前に、急いで!」
「私、達? 他にも誰か……きゃあぁっ?!」

お勝手の真ん前に立っていた私に向かい、勢いよく扉が開かれました。
「お前……!」
「み、美耶、子……!」
戸に押されてよろめいている私を余所に、
髪の長い女の子は、中から出てきた男の子と呼び合っています。
私は、眼を瞬いてその男の子を見ました。
この男の子も、村では見掛けない人です。
歳は私と同じぐらいか、少し上。
格好とか雰囲気が垢抜けてる感じがするので、都会から来た人なのかも知れません。
彼の着ているモスグリーンのシャツの左胸には、銃で撃たれた痕が赤黒く残っていて、
かなり危ない状況を乗り越えて来たことが判ります。

「……君は?」
男の子が私に眼を向けました。
私が、何と返事をしようかと迷っていると、
背後から市子ちゃんの「居たぁ!」という声が響いて来ました。
私と髪の長い女の子は、怯えて後ずさりました。

男の子は、近付いて来る市子ちゃんを怪訝そうに見詰めていましたが、
彼女の手に握られているナイフを見付けると、ただ事ではないのが判ったらしく、
私達を伴い、勝手口に入って鍵を掛けました。

ホッと息を吐いたのも束の間、市子ちゃんは、表からお勝手の戸をバンバン叩いています。
私は、ビックリしました。
市子ちゃんの戸を叩く力は、あの細身からは想像もつかない位に強く、激しいものだったからです。

 ――――このままでは、戸が壊されてしまうかも。

私達三人は、半ば呆然としたまま衝撃に震える戸を見詰めていました―――――

 俺達三人は、二階の階段に近い部屋に入り、戸を閉めた。
「何なんだ、あの子は……」
誰にとも無く問い掛ける言葉が、口から漏れる。
勿論、二人の女の子達にだってそんなの判る筈もないんだけど。

あのツインテールのセーラー服は、とうの昔に勝手口のドアをぶち破り、廃屋内に侵入していた。
ヤツの視界を見てみると、なんか歌ったり、意味不明な独り言を呟いたりしながら、
ひたすら一階をうろついてるっぽい。
その行動パターンは、まんま化け物のそれと同じだ。

「市子ちゃんは……化け物なんかじゃ、ないよ………」
悲しげな声で言うのは、前田知子ちゃん。この村で暮らしてた、ごく普通の中二の女の子だ。
この村に来てからというもの、美耶子も含め、どーも一風変わった連中とばかり関わって来たので、
こういう普通少女を見ると正直、ほっとする。

知子ちゃんの言うには、あの市子ちゃんって子は最初はまともだったのが、
いきなり何の脈絡も無く、あんな風に豹変してしまったのだそうな。
確かに、彼女は例の化け物達みたく血の涙を流している訳でもないのだが。

「今鳴ってる変な音……この音が、きっかけになったのかも知れない」
美耶子が、俯いたままポツリと呟く。
俺と知子ちゃんは、言葉も無く顔を見合わせた。
「……市子ちゃん、可哀想。何とか元通りにして上げられないのかなぁ………」
知子ちゃんはそう言うが、彼女を正気に戻す方法も判らないんじゃあ、どうしようもないだろう。
かといって、このままにして置いていいものかどうか――――――

考え込んだら、なんか頭がクラクラして来た。俺は、頭を抱えて畳に座り込んでしまう。
「須田君! ……大丈夫?」
「あぁ平気……ちょい疲れてるだけだから」
……そうは言ったものの、実はさっきっから俺は、自分の躰がだいぶテンパってるのを感じていた。
気力体力共にレッドゾーンっつーか。とにかく力が出ない。
GW明けの、五時間目の古文の授業の100乗。例えるなら、そんな感じ。

「知子ちゃあん……一緒に遊ぼうよぉ………」
階段の下から、市子ちゃんの声が聞こえて来る。知子ちゃんの顔が強張った。

市子ちゃんの狙いは、初めから知子ちゃん一人に絞られているらしい。
なら知子ちゃんだけ此処に残して俺と美耶子は逃げちまえば……なんて悪魔の囁きが脳内で聞こえる。
いかんいかん。
なんとかして知子ちゃんも、そして、出来れば市子ちゃんも助けられる方法を、考えなければ。
でもそんな事、今の俺の力で可能なのか?

悩む時間は、すぐに終わりを告げた。
一階に知子ちゃんが居ない事を理解した市子ちゃんが、階段を上り始めたからだ。
俺は、火掻き棒を握り直して立ち上がる。
知子ちゃんが、不安な顔で俺を見た。
 ――――市子ちゃんに、酷い事しないで……。
そんな風に訴え掛けてるように見える。俺は、あえてそれをスルーした。

最悪の場合―――俺は、あの子を倒さなきゃならないだろう。
いや寧ろ。
もっと最悪な場合―――倒されるのは、俺の方かも……。

不安と迷いを振り払う様に俺は、火掻き棒を構えて扉の前に立ち塞がった。
小さな足音とクスクス笑う声が近付いて来る。

そして、扉が開かれた。

 引き戸を開けた途端、細い棒みたいので頭をバチンと叩かれた。
痛っ! ひっどーい。
私はちょっと舌打ちした後、相手の男の子に反撃した。

シュッ、と風を切る音と共に、男の子の首筋が切り裂かれる。うふ。カ・イ・カ・ン。
だけど急所を外しちゃったみたい。血がちょっとしか出ないの。
つまんなーい。
私はもっと血が見たかったから、更に男の子を切りつけようとした―――
なのに、私のナイフは宙で空振りをした。
男の子の躰が、床にくず折れてしまったからだ。

……何こいつ。
たった一撃で倒れちゃう訳? だっらしないの。
私は、男の子の躰を蹴飛ばした。
呻き声を漏らし、彼は後ろの座卓んトコまで吹っ飛ばされる。
部屋の片隅で悲鳴が上がった。 ……居た。知子ちゃんだ。

「あぁ……知子ちゃあん」
私は嬉しくなって、ニッコリと笑った。
傍に居た黒ワンピースの女の子を突き飛ばし、知子ちゃんを押さえ付けて、馬乗りになった。
ふふふ……やーっと、捕まえたぁ。
私は、知子ちゃんの顔を両手で挟み込んで、顔中にキスしまくった。
「ふふ。知子ちゃーん。ねぇ。さっきの続き、しよおぉ……」
震える知子ちゃんの可愛い顔を見ながら、私は、彼女のジャージのジッパーを下ろした。

知子ちゃんのジャージの中には、裸のおっぱいがあった。
私が破いた体操着もブラも、離れに捨ててきちゃったのかな。
それにしても―――ジャージの下が裸って、なんかやらしー感じ。
私は、両手で知子ちゃんのおっぱいを鷲掴み、強く揉みしだいた。
「あぁっ……痛い、いたぁい」
知子ちゃんが、辛そうな顔で首を左右に振る。

ぞくっ。

知子ちゃんの反応に、私は思わず感じてしまう。
あぁ……こうなの? こうすると痛いの? こうすると……もっと可愛い声で鳴くの?

知子ちゃんのおっぱいを苛める毎に、私のアソコはどんどん熱くなってくる。
私は、離れでパンツを脱いでいたので、今ノーパンだ。
だから、知子ちゃんに馬乗りになっている私のアソコは、
知子ちゃんのお腹に直にくっついていて―――
腰をグリグリ動かすと、アソコがモロに刺激されちゃって―――あぁー………………

そんないい処で、私の躰は横から突き倒された。
見るとあの男の子が、私を退かして知子ちゃんを助け起こそうとしていた。

てめ、ふざけんじゃねーよっ!

私は、男の子の脚を引っ張って引き倒してやった。
「うあっ!」
無様にひっくり返った男の子に圧し掛かり、私は思いっ切り首を締め上げる。
傍らで、黒ワンピースが叫んだ。
男の子は苦しげに顔を歪め、私の両腕を掴んで引き剥がそうとしている。

ふふん。そんなんじゃ無理無理。ほらね。ビクともしないでしょ?
私は締め上げる手にもっと力を込め、笑ってやった。

 「やめて……市子ちゃん、やめてぇ………」
知子ちゃんが、泣きべそを掻いて私に縋り付いて来た。
私は、ちょっとだけ腕の力を緩めて知子ちゃんを振り向いた。
「だぁってぇー。こいつ、私から知子ちゃん取ろうとすんだもん。許せないよぉ。だから殺す」
「だ、駄目だよそんなの……ねぇ、お願い。正気に戻って。お願い」

知子ちゃんの泣き顔を暫く眺めた後、私は男の子を解放してやった。
彼はげほげほ咳き込みながら私から逃げ、後ずさる。
黒ワンピースが心配そうにその背中に手を置いて、すぐに離した。

「……市子ちゃん」
知子ちゃんが、確かめるような眼で私を見詰める。
私は立ち上がった。
知子ちゃん達三人は、まるでお化けでも見るような顔で私を仰ぐ。

そんな皆を見ている内に、私は何だか、むらむらと悪戯心が湧いて来るのを感じていた。
この子達に血を流させるのは、いつでも出来る。
それよりも―――
「ね。あんた達って、付き合ってんの?」
私のとーとつな質問に、男の子と黒ワンピースは面食らった顔をした。
一瞬二人で顔を見合わせ―――ぱっと逸らしてしまう。
……ふーん。
お互い気にはなってるけど、まだそんなに深いカンケーじゃない。みたいな?

「……んなの、今は関係ねーだろ」
案の定、男の子はぶっきらぼうに言い捨てる。
へーんだ。カンケーないならカンケーして貰うもんねーだ。
「でもさー。あんた、この子としてみたいって思ってんでしょ? ……スケベな事」
「何言ってんだよ」
強がって見せる彼に、私はふふふ、と笑い掛ける。
「して見せてよ。今、此処で」

男の子は、ぽかんと口を開けて私を見た。言ってる意味が分かんない、って顔。
私は、更に言い募った。
「だ・か・らぁ。此処でその子と、えっちして見せてって言ってんの。了解?」
男の子は固まったまんま、黙りこくって私を見詰め続けた。

「………何言ってんだよ」
男の子は、さっきの言葉をリピートする。もう。他に言うことないのかよ。
「早く言う通りにして。でないと……殺すよ」
スマイルして私は言った。
「言う通りにすれば、本当に殺さない?」
男の子の後ろから、黒ワンピースが聞いて来た。男の子は、ビックリしたように彼女を振り返る。
笑いながら私は頷いた。もちろん、嘘だけどね。

「判った」
黒ワンピースは、私の方に何処か虚ろな眼を向けて、立ち上がった。
えっ、てカンジで彼女を見る男の子の前で、ワンピースの下に両手を突っ込み―――
中のパンツを、ずるりと下ろした。
男の子と知子ちゃんの、息を飲む気配。
実は、私もちょっと驚いていた。まさか、こんな簡単にコトが運ぶなんて……ね。

そんな私達の驚きを余所に、黒ワンピースはしゃがんで、男の子の方ににじり寄っていく。
そして、仰け反る彼の躰をぎこちなく手で探り、ジーパンのチャックに、手を掛けた――――――
十一
 「な……み、美耶子?!」
俺は焦りまくって声を上げた。……冗談じゃねーぞ、おい!
こんな―――今此処で姦れとか、とんでもないコト言い出す市子もアレだが、
それに大人しく従う美耶子もいかがなものか。
俺は美耶子の肩を掴んだ。
「や、やめろよ、こんな……おかしいだろ、こんなの!」
抗う俺に、美耶子は静かな瞳を向ける。
「ううん……こうした方がいいの。お前、もう随分血を流しちゃってるし。これ以上は」
……言ってる意味がよく判らない。

「なっさけないなぁ。女の子の方がこんーな積極的になってんのに」
市子の奴が、後ろから余計な事を言ってきやがる。
「とっとと姦っちゃいなよ! 私も手伝ってあげるからさっ。うふっ……」
市子は俺に背を向けてドスンと跨った。
そして、ジーンズのファスナーを引き下ろし、中のパンツごと、脱がせた。

「きゃあーーーーっ!!!」

市子の黄色い声が部屋に響く。
完全にむき出しにされた俺の……アレを見て、市子が大喜びしているらしい。
俺はなんかもう、死にたくなった。
こんな中坊のガキにされるがまま、こんな―――こんな、屈辱的な姿に。
それも市子や美耶子だけならともかく、知子ちゃんにまで見られて――――――

俺が部屋の奥に眼を向けると、知子ちゃんの気まずそうな眼と合ってしまった。……くそ。
し、しかしあれだほら。この部屋暗いし、懐中電灯一つじゃ、そうはっきりとは見えないに違いない。
それだけが、心の支え―――

「知子ちゃん知子ちゃん! 懐中電灯貸して!
 あ、ついでにそこにあるこいつが落とした懐中電灯も取って!! 」
………………。

結局、俺の周りには計三本の懐中電灯が置かれる事となった。
幾ら部屋が真っ暗でも、こうなると結構な明るさだ。
しかも。
きゃーきゃー言いながら俺のを視姦している市子は、俺の胸の上でやたらと跳ねて躰を折り曲げ、
そのたんびにその……奴の、スカートの中身が、丸見えになるのだ。
見ないように見ないようにと思うんだけど、どうあがいても眼がソコに吸い寄せられて―――
あーっ!!! くそ! 何でこいつ……ノーパンなんだよっ???!!!

「あぁー?! なんか、おっきくなってるぅー!!」
市子が、馬鹿でかい声で言う。
「わっ、わっ、やだぁ……ほらほら、知子ちゃんも見てみなよぉ」
更に市子は余計な事を言う。つーか知子ちゃん。何も馬鹿正直に見に来なくていいんだよ……。
「わー、うっそー……見て見てこれ……なんか、脈打ってない? ぴくぴくって。
 段々赤くなってきてる………あっ! 起き上がった!! ……凄い。こんなに……
 ほら、まだまだ大きくなって………やだぁ……怖ぁい……………」

市子の生々しい実況で、俺はなんだか……妙な気分になってしまう。
見れば知子ちゃんも、いつの間にかえらく神妙な顔で、食い入るように俺のアソコを見詰めている。
美耶子は一見興味なさげだが、俺には判っていた。
中空を彷徨う虚ろな視線は、二人の女の子のどちらかの視界をホールドしているのに違いない。
つまり俺は―――三人の女の子の視界に、恥ずかしい部分を曝け出している訳だ。

あああああ……。
十二
 「ね。触ってみたら?」
市子の言葉に、俺(の一部分)は、ビクンと震える。(性的な意味で)
促された美耶子は、ぼんやりと宙を見詰めたまま―――でもしっかりと、俺のアレに手を伸ばした。
「う……」
市子が邪魔で見えないが、どうやら先っぽを、ちょん、と指先で触れられたらしい。
その途端、三人の女の子達が「わっ」と声を上げる。
「今……動いたよね! ね?!」
市子の言葉に、他の二人はうんうんと頷いている。怪奇現象か俺の○○○は。

「わ、私もやってみよ」
言うなり、市子が俺のを両手で掴む。あ………。
ギュッと握り締められる快感に、俺は思わず呻き、眼を閉じる。
市子は、握ったサオをそのままゴシゴシと擦り始めた。なんか……手馴れてる気がする。
こ、こいつ……初めてじゃねーなコラ。と、思ったら。

「なんか……あんまし引っ張ると皮剥けそうだね……」
不安そうな声でこんな事を言う。扱く度に皮が上下に動くのが、珍しいみたいだ。
いや、寧ろそれでいいんだ……なんて言う訳にもいかず、俺はただ、息を潜めて刺激に耐える。
「ねえ、どぉ?気持ちいい?」
いきなり市子が振り返る。俺はとっさに眼を逸らした。
「よくねーよ……もうやめろ」
精一杯、冷静な声を出して言い放つ。
すると市子は、ムキになったように速度を増して扱き始めた。あ、それは………。

市子に激しく手コキをされて、俺は、息が荒くなるのを隠せなくなってきた。
彼女のケツの乗った胸板が上下し、おそらく顔も、赤くなってんだろう。
なんか段々、この気持ちよさに引き摺られるまんま、
どうにかなってしまってもいいような気持ちになってくる。
 ――――市子が姦れって言い出したんだし……美耶子も、姦るって言ってんだし……。

そんな俺の理性を辛うじて繋ぎとめているのは、知子ちゃんの存在だ。
知子ちゃんは他の二人とは違う。ごくごく普通の、いたいけな女の子なんだ。
 ――――知子ちゃんを、こんな生々しい、アレな事に巻き込んじゃいけない。
そうだ。人間、辛抱しなきゃならん時がある。
俺は、頭の中で2次関数の数式を思い出すことによって、やり過ごそうと思った。

しかし、何一つとして思い出すことは出来なかった。

「あ……なんか、出てきてる」
掠れた声で言っているのは、知子ちゃんだった。
三人が、俺の股間にグッと顔を近付ける。俺は舌打ちしたい気分だ。
俺の自制の努力にも関わらず、俺の躰は、勝手に事態を先に進めてしまっていた。
市子の柔らかい手で扱き上げられ―――剥き出された先端部分には、女の子達の吐息が降り掛かる。
うわぁ………。

「知子ちゃんも、やってみる?」
市子が、手を上下に動かしながら、知子ちゃんに呼び掛ける。
アホか! 知子ちゃんがそんな事する訳ないじゃん! と、俺が言おうとした時――――――
十三
 「う……知子、ちゃん?」
知子ちゃんは、ぼんやりとした面持ちで俺の股間に手を差し伸べていた。
市子が握っている処より少し下―――
ちょうどタマとサオの境目辺りに、遠慮がちな指先が添えられていた。
 (と、知子ちゃん!)
俺は混乱を覚え、身を捩ってその手を避けようとした。しかし、市子がそれを許さない。
市子は、知子ちゃんの指先にそっと自分の指を重ねると、
そのまま彼女の手を取って、俺のモノを握らせた。

「うぅ……や、め………」
知子ちゃんの手の動きは緩慢で、擦るというより撫でるといった感じの触れ方だった。
それはまるで、俺を焦らしているようであり、そのもどかしい感覚に、俺は……俺は…………。

「もうちょっと強くして大丈夫みたいだよ」
市子が知子ちゃんの手を上から押さえ付け、強く、激しく扱かせる。
あぁ、と俺は、喘ぐような声を漏らしてしまう。
市子の肩が軽く揺れている。……微かに、笑っているみたいだ。

市子は知子ちゃんにサオの方を任せ、
手を下に滑らせると、毛の中のタマをもにょもにょと弄くり出した。
「袋の中でぐるぐる逃げるのが面白い」なんつって、そこを揉みしだいている。
俺は、「はっ、はっ」と、犬のように息を弾ませた。
全身の血が茹って逆流する感覚に、頭は霞み、視界はぼやける。も、もう、駄目だ……。

膨れ上がった先端から、ツッ、とぬめる液体が零れ落ちるのを感じた。
垂れた我慢汁は茎まで濡らし、彼女が手を動かす度にグチュグチュ恥ずかしい音を立てる。
知子ちゃんはといえば、俺の漏らしたもので手が汚れるのも構わずに、
恐ろしく真剣な眼差しで俺のを見ながら、懸命に擦り続けていた。

その時だった。

汁でぬかるんだ俺の先端に、冷たい指先が舞い降りた。
美耶子だった。
他の二人がする事をずっと黙って傍観していた美耶子が、ぬるぬるになった俺の亀頭に指を這わせ、
掌で包み、ぬるぬるを亀頭にまぶすようにしながら撫で廻している。
亀頭から、ジリジリと焼け付くような快感が根元へ―――そして、腰全体にまで伝わった。
三本もの手が、細い指先が、俺を、堪らなく、メチャクチャに――――――

 「うっ……あああっ………!」

真っ白な閃光の塊が、弾けて、飛んだ。

女の子達の甲高い悲鳴と、俺の、くぐもった声が入り交じり―――
同時に、濃くて濁った熱い飛沫が、せり上がるように躰の奥底から押し出され、
ビュッ、ビュッ、と、勢いよく飛び散った。
溢れ出る快感はしぶとく後を引き、俺は眼が廻り、意識が遠退きそうになってしまう。

「……出ちゃったね」

知子ちゃんの、何処かのんびりとしたコメントを聞きながら、
俺は、屈辱に満ちた射精の余韻に深く、深く、沈み込んでいった――――――
……あら13レスでした。ごめん。
171名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 04:44:36 ID:4ejzAcCH
あんたは俺にこの悶々とした状態で週末を過ごせとおっしゃるか。
くそぅ!裸でまってるからな!!GJ!
172名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 00:22:26 ID:ULVebtY9
ここのSSはどれもSIRENっぽさを再現しようとしててよいね。
173名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 04:03:41 ID:0KxrmO3u
お前らもうすぐマニアクス発売ですよ
174名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 10:23:43 ID:3y16ME+i
2のマニアックスのカバーは青いらしいけど、2自体はどっちかというと赤いイメージなんだよね。
無印よりも赤いイメージ。
無印は2に比べるともっと渋い、モノトーンなイメージがある。
終わるまでまだかかりそうなんで切りのいい処で一旦投下〜
……次の投下で確実に終わらせるので堪えてつかぁさい!

今回12レス〜。
十四
 須田君の出した白い液体は、すごい勢いで天井の方まで飛んで行きました。
私は呆然となり、私の手の中で未だに液体を溢れ出させ、
真っ白に染まっていく須田君のおちんちんを眺めていました。

白い液体はなんだか青臭い、変な臭いを振りまきながら、私や美耶子ちゃんの掌を汚しましたが、
私達は初めて間近で見た男の人の“射精”のすごさに圧倒されていて、全然気にしていませんでした。

「くっそ」と、小さな声が聞こえたので見ると、須田君は、両手で顔を覆っています。
一瞬、泣いてるのかな? と思ってドキッとしましたが、そうではないようです。
けれど、すごい落ち込んでいるのだという事は、なんとなく判ります。
そんな須田君の様子を見て、私は自分が酷い事しちゃったのに気付き、胸が痛みました。

「やーん。前髪に付いちゃったぁ」
市子ちゃんは、相変わらず須田君の上に乗っかったまま、
自分の髪の毛に飛び散った白いのを気にしているようでした。
「知子ちゃんの手も汚れちゃったねー」
市子ちゃんは私の手を取って言います。どうするんだろう? と思っていたら、
いきなりグイッと私の手を引っ張り、汚れた掌を、須田君の顔にくっつけてしまいました。

「きゃあっ?!」
「……っ! やめろ!!」
私と須田君は同時に叫びました。
「お前が出したものだろ? ……こんなに知子ちゃんの手をドロドロにさせて。
 知子ちゃんが、可哀想だと思わないの?」
市子ちゃんは私の掌を、須田君の頬っぺたや口元にグリグリとなすり付けながら言いました。
私は市子ちゃんの腕を振り払おうとするのですが、
市子ちゃんの力が途轍もなく強過ぎて、どうしようもないのです。

「駄目ぇ……市子ちゃん、やめてぇ」
私はもがきながら言いました。だって、これでは須田君があまりに可哀想過ぎます。
私が必死になって言った所為か、市子ちゃんは、私の手を離してくれました。
でもその代わり……今度は私の躰に圧し掛かり、首に手を廻して、締め上げて来るのです。
「おい、やめろ! 知子ちゃんを放せ!」
慌てて起き上がった須田君が、市子ちゃんの肩を掴みます。
市子ちゃんは、鼻で笑って言いました。
「ふん。そーんなちんちん丸出しで、なぁにカッコつけてんだか。
 大体さぁ、なんで勝手に精子出しちゃうわけぇ? 出していいとも言ってないのに……ソーロー!」
「なっ……! んだとコラ! お、お前があんな事するから……」

「とにかく。ちゃあんとすることはして貰うからねっ」
そう言うと市子ちゃんは、美耶子ちゃんの方にぐるりと眼を向けました。
私から降りて美耶子ちゃんの傍に行き、まじまじとその姿を見詰めています。

「……あんたってホント、めっちゃんこ綺麗だね。
 なんかガラスケースにでも入れて飾っておきたい、ってカンジ」
そう言いながら市子ちゃんは、美耶子ちゃんのサラサラした髪の毛を弄りました。ところが―――――
「うるさい馬鹿。触るな化け物」

……美耶子ちゃんの一言で、部屋の中の空気は凍りつきました。
市子ちゃんは少しの間黙り込みましたが、じきに、ニッコリと微笑みました。
けどその笑いはすぐに消え―――美耶子ちゃんの胸倉を、グッと掴み上げました。
私と須田君は焦りましたが、美耶子ちゃんはすごく落ち着いています。

「……私はこれから、あいつと契りを結ばなくちゃならないの。邪魔するな」
美耶子ちゃんは、須田君を指して言いました。
私も驚いたけど、これには、さすがの市子ちゃんも言葉を失ったようです。
でもやっぱり、一番驚いたのは須田君だったと思います。
眼を真ん丸くしている須田君の傍に、美耶子ちゃんは、ゆっくりと近付いていきます――――――
十五
 いつの間にか、サイレンは止んでいた。

美耶子が彼氏の傍に跪くと、彼はちょっと物怖じした風に後ずさった。
どーすんのかなー?って見ていても、どーにもならないカンジ。
二人とも、モジモジしちゃってて進展がないの。
あーっっっ! なんかもー、こっちの方がイライラしちゃう!!
私、思わずプッツンきちゃったから、美耶子の後ろに廻って黒いワンピースの裾を掴むと、
バッ、と胸の上まで捲り上げてやった。

美耶子は「うわぁっ」とかなんとか声出してたけど、私は容赦なく、
そのまんまワンピースを引っ張り上げて、バナナの皮でも剥くみたいに、彼女を裸にしてやった。
真っ白な躰が現れたのを見て、彼は、ハッとしたように眼を伏せた。
「なーにビビッてんだよ。これからこの子とえっちするんでしょー? ちゃぁんと見てあげないと」
私は後ろから美耶子のおっぱいを握って、グイッと見せ付けるように持ち上げる。

「あぁ! やだ、やめて……!」
美耶子が暴れる。けど私、許してあげない。
彼女の、小さめだけど形の整った、カッコいいおっぱいを掴んで、揉みしだく。
私の掌の中、花の蕾のように硬いおっぱいが惨めにひしゃげ、ぐにゃぐにゃと変形し続ける。
美耶子は、咽喉の奥で微かに呻いて俯いた。

長い髪の毛が彼女の顔も躰も隠そうとしてたから、私はそれをバッと後ろに払って顔を上向かせた。
私の方を睨んだ美耶子の瞳は、生意気っぽいけどちょっと困ってるみたいな、
おどおどしたカンジにも見える。
私は、そんな美耶子の顎を持って、紅い唇にキスをした。
美耶子は「んっ」と声を上げて、しかめっ面でキスから逃げる。
ついでに私の腕からも逃げようとしたけれど、それは私が許さなかった。
片手で美耶子のおっぱいを捻り上げ、もう片方の手でナイフを出して、
それを彼女の咽喉元に突き付けた。

「だぁめ、大人しくしてなくちゃ……」
私は後ろから抱きかかえた美耶子の膝の間に、自分の両足を突っ込んだ。
そのまんま、脚を両側にパカッと広げる。彼氏が、息を飲んで美耶子の脚の間を見詰めた。
「いや……見るな………」
大事な部分を曝け出された美耶子の辛そうな声。
でも私がナイフを突き付けてるから、背筋を伸ばしたまんま、動く事は出来ない。
私はそんな美耶子がおかしくて、なんか笑っちゃう。

くすくすと笑いながら、私は美耶子の開いた脚の間に手を伸ばした。
丸出しになってるアソコに触れると、美耶子の全身がピクッと震えた。
私は、後ろからソコを覗き込む。
……暗いからあんまし見えなかった。
「知子ちゃん、懐中電灯こっち向けて」
知子ちゃんは、私の言いなりになって懐中電灯で美耶子を照らしてくれた。
相変わらず暗いけど。ていうか、位置的に薄っすら繁ったアレくらいしか眼に入らなかった。

ま、いっか。
私は美耶子の、まだ生え始めって感じのアレの下の、ぴっちり閉ざされた割れ目ちゃんに
指を二本添えて、パクッと広げて見せた。
彼氏は「うわぁ」とか言って眼を真ん丸くする。きっと、すんごい光景が広がってんだろーな。

私は、広げた割れ目の間をちょんっ、と指で突っついた。
柔らかい肉の感触。まだあんまし濡れてない。
そろそろと指を動かして、上の方にある、ちっちゃいお豆を探り当てた。
わ。本当に、ちっちゃい。
この子って、オナニーとかしないのかな? なんか、そんな気がする。
そういうケガレなき美少女にえっちぃ事しちゃうのって、ちょっとドキドキかも。
私は、ひっそりと笑いながら指先を少し舐め、
美耶子のちっちゃいクリちゃんを、そおっと撫で始めた――――――
十六
 「うあぁあ……やだ……いやぁぁ」
私が絡めた脚の中で、美耶子の腰が小刻みに震えた。
私の広げたアソコに、彼女の柔らかいお尻の肉がぐりぐり押し付けられちゃって、なんか変な感じ。
「あぁ……や、やめろ……痛い……」
美耶子はぎゅっと眼を瞑って言った。
「痛いー? うっそぉ。ホーントぉ?」
ちっちゃなクリちゃんを指先で押し潰しながら私は聞いてみる。
……ふふっ。でもホントは分かってるんだ。
この子はマジで痛がってる訳じゃない。初めて感じるえっちな気持ちよさに、戸惑ってるだけなんだ。

だから私、ナイフを持ってる方の手を動かして、乳首を指の甲で弾いてやった。
そうしながら、クリちゃんを優ぁしくもみもみして上げるの。
こうすると、すっごく気持ちいい筈。私がオナニーする時も……こんな風にすると、いいの。

暫くそうやってあげてる内に、美耶子の躰から、段々と力が抜けてくるのが分かった。
ぐったりとした上半身が私に凭れ掛かってきて、抵抗感が無くなってる。
もう、暴れたりもしない。
切なそうに息をするたんびに肩が揺れるのと、
私がクリちゃんを刺激するのに合わせて、ピクッ、ピクッと内腿が痙攣する。
今の彼女の動きは、それだけだ。
これだったらもう、ナイフの必要は無いかな。私は、邪魔になったナイフを畳に突き立てた。

私が武器を手放したっていうのに、誰も私に歯向かっては来なかった。
例の彼氏は勿論の事、知子ちゃんまでもが、美耶子のえっちな姿に夢中だ。
私は、ちょっぴりもどかしかった。
だって、私だけが美耶子のアソコ、見れてないんだもん。

その時、顔を赤くしてこっちを見ていた知子ちゃんと眼が合った。
知子ちゃんは、恥ずかしそうに眼を逸らす。
同時に、ふと気が付いた―――あ。そっか。知子ちゃんの眼で見ればいいんだ、って。
眼を閉じて意識を巡らすと、すぐに美耶子の白い躰が真正面から見えた。
どうやら知子ちゃんでなくて彼氏の方の目線みたい。ま、別にいっか。

彼氏の目線から見る美耶子の姿は、想像以上にヤラシかった。
真っ白な華奢な躰の上の方で、プックリと膨らんだおっぱい。唇より少し色見の薄い、小粒な乳首。
そんで、それとは逆に唇よりも濃い紅色に充血している……えっちなアソコ。
私、思わず「あぁ」って、溜息吐いちゃった。えっちぃのは、美耶子の躰だけじゃなかったの。
美耶子の後ろからおっぱいとアソコに手を伸ばして、指で弄くり廻している私の姿。
彼女の細くて長い脚に、私の白いソックスの脚が絡まって………

私は、美耶子の乳首をくりくりと摘まんで、揉んでいた指を彼女の股間の方に動かすと、
桃色のビラビラの両側をパクッ、っと大きく広げて、
最初に比べると倍近く大きく硬く勃起して、コリコリになってるクリちゃんの裏側を、
くい、くい、って指先で押し震わせてあげた。
そしたら美耶子ったら「あはぁ……んん」って、ビックリするくらい、色っぽい声出すの。

その途端。
美耶子のアソコの割れ目の下の方が、キラッ、て光ったかと思ったら、
とろりとした透明な液体が、紅く染まった会陰の方へ、つつぅっ、と零れ落ちた。
「うふっ。濡れちゃったね?」
鼻先で美耶子の髪を掻き分けて、耳元で囁いた。
美耶子は何も答えず、か細い喘ぎ声だけを漏らし続けてる。

私は両手の指で、美耶子のぬるぬるの部分を弄くった。
そのぬるぬるを、彼女の乳首と、クリちゃんに塗りつける。
美耶子の声が裏返り、アソコ全体がヒクヒクッ、と痙攣した。

耳の奥で、獣の唸り声みたいな荒々しい呼吸音が響いてくる。彼の、呼吸音だ。
彼の視界いっぱいに広がっている美耶子のアソコが、恥らうようにヒクリと蠢いた――――――
十七
 美耶子のアソコがヒクリと大きく蠢くを見た途端、俺のアソコもビクンと震えるのを感じた。

さっき、あれほど盛大に射精したというのに、俺のはもうすっかり回復し、
前屈みに押さえている腹の下で、ズッキンズッキン脈打っている。

美耶子は市子に背後から絡みつかれ、壊れた人形のようにその身を投げ出していた。
ただ本当の人形と違うのは、市子の悪戯に対し、いちいち躰が反応を示しているトコだろう。
市子が手馴れた手つきで美耶子の躰をまさぐる度、美耶子の内腿の筋はクッと浮き上がり、
紅く血の気が差したアソコも、なんか物欲しげな感じにいやらしく痙攣し続ける。

「あぁっ……い……いやぁ……あぁ、ん」
美耶子の半開きの唇からは、子猫の鳴き声にも似た微かな喘ぎ声が、絶え間なく漏れ、
潤んだ瞳は虚ろに宙を彷徨っていた。
美耶子の紅潮した顔は、これまでのちょっと冷たそうな、生意気っぽい印象とのギャップもあり
かなり色っぽく感じたが、
やっぱそれより何より、全開にさせられてるアソコのエロさが半端ない。

市子に乳首とクリトリスをもにょもにょと弄り倒された所為で、
美耶子のアソコはすっかり濡れてしまっていた。
透明な蜜のような液体で中の粘膜はグチャグチャで、ビラビラも、割れ目の下の方も濡れ光って見える。
溢れ出た汁は糸を引いて零れ落ち、畳の上に十円玉くらいの小さな水溜りを作っていた。

 ――――超すげぇ……。

市子は、美耶子のアソコから湧き出す汁を指先で掬い上げ、
ひたすらそれをクリトリスに塗りつけ続けていた。
美耶子の後ろから腕を廻してアソコを弄り廻しているその様子は、
二人羽織のオナニーバージョンっつー感じ。
美耶子の髪の影からチラ見えする市子の頬も赤く、その眼はうっとりと閉ざされているっぽい。

やっぱ、こいつが自分でオナる時もこんな風にやってるんだろうか?
……なんて迂闊な妄想をした所為で、余計に興奮してしまった。ま、まずい――――

俺が迂闊な性欲を持て余している眼の前に、美耶子の桃色のアレが迫っていた。
脱力した美耶子の躰がずり下がっているからだ。
俺は、誘われるように美耶子のその部分に手を伸ばし―――そうになったのだが。

「うんしょっ……と」
市子は掛け声と共に、前にずり下がりつつあった美耶子の腰を両手で掴んで引き戻した。
それだけじゃない。
市子は美耶子の細い腰を抱え上げると、美耶子を自分の膝の上に座らせてしまった。
そんで今度は、市子の方が躰をずり下げた。
すると、今まで美耶子の後ろに隠れていた市子の下半身が、前に突き出された。
紺のスカートが捲くれ上り―――市子の、生々しい感じのするアソコが丸出しになる。
俺は、呆気に取られた気持ちでソコをガン見してしまう。

市子のアソコは、美耶子のと比べるとちょっとだけ毛の量が多い気がする。
ビラビラも大き目で色も濃い感じで―――なんていうか、美耶子よりも女臭い……みたいな。
しかも、ソコはずうっと脚を広げていた所為なのか知らないが、
すでにくぱぁっ、と、割れていて、中身が剥き出しになっている。

白っぽく泡立った汁が、ぬめぬめと糸を引いている中身が、だ。

 ――――こ、これは……。

俺の手は、ほぼ反射的に股間を握り締めていた。
美耶子のだけでも相当ダメージを与えられていたというのに、ここに来てこの二段攻撃はキツ過ぎる。

上下に重なった二人のアレを突きつけられ、俺の思考回路は、ショート寸前になっていた――――――
十八
 「ねーえ……私のと美耶子の、どっちがイーイ?」

いきなり、市子が俺に話を振って来た。
市子は殆ど仰向けになった躰を肘で支えて起こし、美耶子の脇腹の横から傾けた顔を覗かせている。
手を廻し、自分のと美耶子のを、同時にパックリと指で広げて見せた。

二人のアソコは勢いよく豪快に広げられた所為で、
今まで柔らかな粘膜に埋もれてはっきりとは見えてなかった、その……穴の部分が、
微かにポツンと開いて見えた。

俺は……ちょっと出てしまった。

「ねえったらあん。どっちがいいのぉ? ちゃんと答えてよぉう」
カチンコチンな上に我慢汁まで出してしまったアレを、Tシャツの裾で必死に隠している俺に、
市子はさらに聞いてくる。
「いや、どっちがいいとか、聞かれても……」
「やっぱこっちのがいい訳ぇ?」
そう言うと市子は、美耶子のクリトリスをデコピンするみたいに指先で弾いた。

美耶子は「ひっ」と悲鳴を漏らし、腰を跳ね上げる。
その拍子に浮いたお尻の中心部の*がチラッと見えてしまい、俺は、なんだか眩暈がした。

「こぉんなトコまで綺麗なんだもんねぇ……なんか、憎らしくなっちゃう」
市子は、更に美耶子のクリを責め立てながら言った。
乱暴に根元からギュッと捻り上げ、ついでに乳首も押し潰す。
「あ……あ、あ…………」
市子の攻撃を受けて、美耶子の腰が、妖しくうねり始めた。

「あれぇ? 乱暴にされる方が感じるんだ? あんたって、SMぽいの好きな人?」
クリを捏ね廻しながら市子は笑う。
美耶子は何も答えなかったけど、堅く眼を閉じた顔が、見る見る赤くなっていった。
アソコの方も―――腿の付け根の辺りまでが充血し、
ビラビラも紅く、心なしか、始めの頃より膨れ上がってるように見える。

市子は脇から顔を出し、美耶子の乳首に歯を立てた。
「うっ……ああっ!」
「ふふっ……やっぱり、ちょっと痛いくらいの方がいいんだぁ。面白―い」
「や……違…………あぁあっ!!」
市子の中指の先が、美耶子の、中に潜り込んでいた。
そのまま親指でクリトリスを揉み、空いてる手はおっぱいを鷲掴みにしている。
こうすると、美耶子のアソコは市子の掌で覆われて殆ど見えなくなってしまうが、
それが逆に市子の手の中の状況を想像させて、余計やらしい感じに思えた。

「……ね。気付いてる? あんたの彼、ずうーっと見てるんだよ? あんたの、えっちな姿……」
市子が、美耶子の耳元で囁いている。
そんなん言われた俺は、焦って奴等の痴態から眼を逸らした。

……が、今さらそんな事しても遅かった。
振り向いた時に、内股でぼんやりと座り込んでいる知子ちゃんと眼が合って、
気まずくなっただけだった。
十九
 「ほら……こぉんな恥ずかしいカッコして……クリちゃん勃起させて、
 おまんこぐちょぐちょにしちゃってる処も……ぜぇんぶ見られちゃってるんだよ………」
「あぁ、いや…………」
美耶子は、市子の言葉責めに激しく反応しているみたいだ。
市子の腹の上で、しきりにくねらせている尻の動きが大きくなっている。

「ふふふ………もうイキそうなんでしょ? このままイッちゃう?
 皆に見られながら、ぐちょ濡れおまんこ丸出しで、イッちゃいたい?」
「いや……いやあぁ…………」
美耶子の切なげな顔が、左右に振られる。
紅く染まった首筋が脈打ち、弾む呼吸で胸が揺れている。

不意に、市子の手が美耶子の股間から離れた。
蜜の粘りついた指先を美耶子の陰毛で拭い、市子は俺を見た。

「お前が、イカせてあげたら?」

唐突な言葉に、一瞬、思考が止まった。
眼の前には、紅く濡れきった美耶子の粘膜が俺を誘うように蠢き、全開になっていて――――――

 ――――いや、そんなの駄目だ!
俺は欲望を押さえつけようと躍起になった―――が、ふと思い直す。
美耶子はさっき確か、俺と契りを結ぶと言ってなかったか?

それってつまり――――してもいい……って事なんじゃないのか?

気が付くと俺は、ふらりと膝立ちになっていた。
Tシャツの下から青筋立ったものが覗いたが、俺はそれを気に留めなかった。
「お前………」
美耶子が、虚ろに輝く瞳を俺に向ける。
眉を寄せた表情がまたエロいなあ、とかぼんやり思いつつ、
俺は、おずおずと美耶子の胸に手を伸ばした。

「あ………」
触れた途端、美耶子は小さく声を漏らした。
いや、もしかするとそれは、俺の声だったのかも知れない。
美耶子の胸は、見た目に反して結構硬い感触だった。硬い、っつーか、張り詰めてるっつーか。
コリコリと芯のある膨らみを、俺は押し潰さないようにそおっと揉んで見る。

「乳首も弄ってあげなよ。胸だけ揉まれたって、大して気持ちいくないんだよ?」
……判ってるっつーの!
俺は、心の中で市子に言い返しつつおっぱいを持ち上げ、
その先端の薄紅色に色づいた突起に、チュウッ、と吸い付いた。
弾力に富んだ小粒な乳首を口の中に入れ、その先っちょをチロリと舐めてやると、
美耶子は「あぁーっ」と、か細く泣くような声を上げる。

市子が、後ろでクスクスと笑った。
二十
 美耶子の乳を吸いながら、俺の手は美耶子の腰のくびれを辿り、一番大事な場所に滑り落ちてゆく。
ぽわぽわした感触の毛を探り、更にその下へ指を這わせると、
柔らかい肉と、その中心の硬くしこった突起にすぐ打ち当たった。

美耶子の汗ばんだ熱い躰が硬直する。
「あ……あぁ、あああ」
俺の指が、蕩け崩れたようになっている美耶子の裂け目に落ち込んで―――
灼熱の感触と共に、奥まった部分の粘膜に、勝手にグイグイ吸い込まれてしまう。
美耶子の匂いと熱気、そして、俺自身の興奮で、視界が蜃気楼みたいに揺らめいて感じる中、
俺は、さっき市子がやっていたように、親指でクリトリスを揉んで見た。
「あっ、あっ、あ………」
美耶子の強張った肢体がワナワナと震え出す。
でもすぐにその震えは止まり、美耶子の躰から、フッと力が抜ける気配を感じた。
そして、紅い唇から感極まった息を吐いた次の瞬間。

「あ…………ああぁあぁ……ああ、あぁぁぁぁあぁぁ………っ!!」

叫び声と共に、美耶子の長い脚がピンと伸び、上体も、市子の躰の上で眼一杯に反り返った。
アソコの穴から脚の付け根にかけて物凄い痙攣が起こり、
俺の指先をモグモグと、まるで歯の無い口のように咀嚼し、飲み込もうとしている。
同時に、その中からは温かい液体がドッと溢れ出て、俺の指から掌までもをビショビショにした。
つまり――――美耶子は、イッたんだ。

「わぁ、すっごいヒクヒクしてるねぇ。それに、ぬるぬるが、お尻の方まで垂れちゃって……
 あぁん、私のクリちゃんの上に掛かってるう……
 あーっ、美耶子のマン汁で私のおまんこが濡れちゃうぅ」
市子は、未だ絶頂の痙攣に肩を震わせている美耶子のアソコに指を這わせ、
俺の指の周りやら、膨張したビラビラの辺りやらを、ぬるぬるすりすり弄くり廻した。

「うぅ……」
美耶子のイッたばかりのアソコは、市子に嬲られてまた、ヒクつき始めた。
俺は、美耶子のざらざらとぬめる肉襞の中で喰い締められ続け、鬱血してしまった指を抜き取った。
ずるりと糸を引く指で、今度は、俺自身のモノの亀頭を包み、ゆっくりと撫で廻す。
「美耶子……」
呼吸が乱れるのを堪え、俺は、確かめるように美耶子に呼び掛けた。
美耶子は肩で息をしながら、トロンとした眼を少しだけ開き、また閉じて、そして、小さく頷いた。

 ――――姦 れ る 。

俺の血液も、理性も、みんな俺の勃起したブツに吸収されちまったようだった。
決して、今が非常事態だって事を忘れている訳ではない。
こんな……こんな場合じゃないって事は判ってるんだ。
だけどもう、俺は――――――

俺は、硬直したサオを持ち添えて、美耶子の、開かれた部分にそっと宛がった。
市子が下から手を廻して美耶子の肉の扉を寛げ、中に分け入る手助けをしてくる。
美耶子の入口は、さっきまでの行為の余韻もあってか、柔らかく俺を包み込んできた。
俺は息を吐き、そのまま少しずつ体重を掛け、じわじわと美耶子の中に押し入ろうとした。
二十一
 ところが、亀頭の半分ほども入りきらないというのに、美耶子の顔が苦痛に歪んだ。
途中に、凄く堅い窄まりが邪魔してて―――幾ら濡れてても、これじゃあ簡単には入らないっぽい。
「痛いの?」
美耶子の躰を下から支えている市子が、ちょっと心配そうな声で美耶子に問い掛ける。
「………痛くない」
美耶子はそう言うが、その表情は明らかに苦痛を訴えている。

「うそばっか。あんたバージンなんでしょ? 処女膜なんて張ってるから痛いんだよ。だっさーい」
市子は、小馬鹿にした口調で言い放つ。
その態度に、美耶子はちょっとカチンと来たらしい。
横目で市子を睨み付け―――次いで、何故か俺の事まで凶悪な眼で見据える。
「痛くなんかないったら! ……お前、早くしろ……下手くそ!」

……今度は俺がカチンと来た。
同時に、なんだか異様な興奮も覚える。それは何というか――――ある種の破壊衝動というか。
昨日の朝に出逢ってからというもの俺は、
この美耶子から、どんだけこの手の罵声を浴びせられた事だろう?
色々と思い出し、なんか急激に腹が立ってきた。

俺の殺気立った雰囲気に気付いたのか、美耶子の顔が、僅かに怯えの色を見せる。
思わず俺は身震いした。
何故ならその顔が、今まで美耶子が見せた中で、一番綺麗な顔に見えたからだ。

俺は勢いに任せ、美耶子の躰を上からグッと押さえ付けた。
「きゃっ?!」という悲鳴と共に、美耶子は床に押し倒される。
当然、後ろにいた市子は蛙のように押し潰されているみたいだが、ぶっちゃけどうでもいい。

上から見下ろす美耶子の姿は、ますます綺麗で、いたいけな感じだ。
さっきまでとはまた違った興奮に逆上せながら俺は、
下半身を落とし、美耶子の入口をこじ開ける作業を続けた。
「……うぅ!」
呻きと共に、美耶子の表情がくしゃりと崩れる。
脚が気持ち閉ざされ、細い腕が、俺を押し退けようとして突っ張る。
……どうやら、相当痛いらしい。
ちょっぴり可哀想な気がしないでもないが―――でも、今さら後には引けねーし。

「何暴れてんのぉ? 痛くないんでしょー?」
抵抗する美耶子の腕を取り押さえて市子が言う。
窄まった脚も、下から脚を絡めて挟み込み、無理やり大きく開かせる。
美耶子が苦しげに呻いた。
……これってなんか、市子と俺の二人がかりで美耶子を犯しているみたい。

「ちょ、ちょっと、我慢、しろ、よ」
複雑な心境になりつつも、先っぽがムズムズする感覚に耐え切れず、俺はそのまんま腰を押し進めた。
思い切ってググッと突き入れると、唐突に、ラムネの玉押しが瓶の中に落ち込むように、
俺の亀頭が、美耶子の狭い肉壁を貫いた。

「痛……っ! う……うぁあああぁぁぁああぁ……あぁ……ああぁーっ!!」

真っ赤な顔に涙の筋を浮かべ、美耶子が、絶叫した。
全身がヒクヒクと痙攣しているが、これはさっきまでとは違い、激しい苦痛に因るものだろう。
「きゃ、入った? ねえねえ、入ったの?!」
テンション高く訊ねてくる市子の声を聞きながら、
俺は深く、更に深く、美耶子の中に潜り込んでいく――――――
二十二
 私の上で、美耶子は堪らない悲鳴を上げ、躰を強張らせた。
彼女の、まさに身を刺し貫かれた苦痛が、密着している私の躰にも伝わってくる。

……なんかまるで、私までがバージン奪われたみたい。

私が押さえ付けてる美耶子の躰は、汗だくで火のように熱い。
私も凄い汗掻いてるから、もう制服がグッショグショ……蒸れちゃってて、もう限界。
そこに持ってきて、彼の躰まで圧し掛かって来るんだもん。

だ・け・ど。
「わっ、わっ、うわぁっ! 本当に入っちゃってるぅー!! やだ、スッゴーイ!!
 信じらんなーい!!!」
私は腕を伸ばし、二人の結合部分を触って見た。
美耶子の、薄く引き延ばされた感じの穴の内側。彼のビックリするくらい硬いモノは、
根っこ近くまで埋まっているみたいだった。
私が弄くったからか、二人は共にくぐもった声を上げる。

「……触んなよ」
「何それ。別にいーじゃーん。手伝って上げてんだからさぁ、ちょっとぐらい」
と、文句を言う彼に言い返しつつ、私は、自分の指先に眼をやる。
思った通り、赤い血が、ベットリくっ付いていた。

私がその血をペロペロ舐めていると、突然激しい震動に襲われた。
慌てて見上げると、彼が、物凄い勢いで腰を動かし始めた処だった。
美耶子が「うぎぃ」とかなんとか、変な呻き声を出してもがき始めたから、
私はまた彼女の躰を押さえ込まなくっちゃならない。

彼の方はといえば、こんな私の苦労も知らないで、
美耶子のアソコをおちんちんでズコズコするのに、夢中みたいだった。
「うぐっ……うっ……うぁ、も、もっと、ゆっくり…………」
私の上でガックンガックン揺すられながら、美耶子は、息も絶え絶えにお願いしている。
だけど彼は美耶子の言う事を全く聞かず、自分勝手に、殆ど暴力的に腰を動かし続けた。

「はっ、はっ……あぁっ、はぁっ………」
彼は、マラソンでもしてるみたいな苦しげな呼吸を繰り返しながら、美耶子を姦している。
時折、気持ちよさそうに目を閉じながら―――
グイグイと腰を押し付けるたんびに、彼の額やこめかみからは汗の雫が滴り落ち、
美耶子の白い胸元や、私の腕にまで降り掛かってきた。
眉間に皺を寄せたその必死な表情を見て、私は何故か、カッコいい……なんて思ってしまった。

無性にモヤモヤした気分を吹き飛ばす為、私は美耶子に、初体験の感想を聞いてみる事にした。
「ね、ね、ね! どんな感じ? どんな感じ??? ……痛いだけなの? それとも……
 なんか他の感じとかも、あるの?」
でも美耶子ったら、なぁんにも答えてくれないの。
私の言葉なんか全然聞こえないみたいにシカトぶっこいて、
変な喘ぎ声出して顔を皺くちゃにしてるだけ。

「ちょっとーなんとか言えよー。シカトかよー?」
私、ムカついたから美耶子の乳首、ギューッとつねって苛めてやったの。
なのに彼女―――全然、反応しなかった。
反応しないっていうか、なんだか、それどこじゃないってカンジなのかな?

 (痛い筈なのに……乳首の痛みなんか気にならないくらい、えっちがキツイって事なのかなぁ?)
そんな風に考えて、私は――――――
美耶子の苦痛を思い、ゾクゾクするような興奮を覚えた。
二十三
 やたらと騒がしく茶々を入れてくる市子をガン無視し、俺はひたすら美耶子を姦す。
美耶子の中に納まった時、俺のアレは、ちょっとだけ引き攣れるような痛みを感じたが、
完全に埋没させてしまうともう全然気にならなくなった。

というか、美耶子の感じてる痛みに比べれば、こんなもんは物の数じゃない気もするし。

美耶子の内部の感触を、言葉で表すのは難しい。
まず、物凄く、熱い。
そんで、なんか、中の粘膜が、文字通り、粘りついて来るような―――
それでいて、すげえザラザラしてて、それが、堪らなくこそばゆいような――――――
とにかくそれは、ジッとしていられない焦燥感を俺に催させ、
俺は、殆ど追い立てられるような気持ちで腰を動かし、ソコを摩擦していった。

「あぐ……うぅ…………ううぅっ……くっ」
美耶子は俺に組み敷かれ、痛みに涙を流しながらも、ほぼ無抵抗なまま呻き、
俺に、されるがままに姦され続けている。
下から市子が押さえ付けている所為でもあるんだろうけど――――
やっぱ口じゃ色々言っても、この子は……か弱い女の子なんだ。心底、そう思った。

美耶子は苦しい息の中、俺に、もっとゆっくり動くようにと訴え掛けて来る。
けど俺は、ペースを落とさなかった。
早く終わらせて、美耶子を苦痛から解放してあげた方がいいと思ったからだ。
つーかぶっちゃけ、そんな努力無しでも早々に終了しそうではあったけど。

こんな異常な状況での初セックス。
美耶子の声、匂い、熱、肌触り、そして、そして――――――

気が付くと俺は美耶子の胸に顔を埋め、メチャクチャな抜き差しを繰り返していた。
「…………………………!」
美耶子は最早声も無く、まるで断末魔のように全身を痙攣させていた。
熱を持ったアソコの中は硬直して、俺を、激しく締め上げて――――
特にキツさを増した美耶子の入口に、喰いちぎられそうな感覚に襲われた。
ケツの辺りから、ぞぞぞっと寒気が起こり、アレの根元から、堪えきれない快感が――――――

「う………美……耶…………っ!」

ドバッ、と膨れ上がって、弾ける感覚。
ぬるぬると、それでいて硬く引き絞られた熱い穴に、俺の中から迸り出るものが溢れて零れ出す。

「あぅ……あ………………ぁ」
美耶子の掠れ声が聞こえる。
俺は堅く眼を閉じ、美耶子の腰のくびれに腕を廻して、力いっぱい抱き締めた。
ドクンドクンと、アソコから、頭の芯まで閃光が貫いて――――――

眼が廻るほどの快感に打ち震える俺の肩に、美耶子の嫋やかな手が、やんわりと乗せられた。
彼女も俺と同じく荒い呼吸をしながら―――
でもその呼吸を抑え、何か、独り言を小さく呟いている。
 (何を喋ってるんだ?)
眼を閉じて、美耶子の肌に頬をくっつけたまま、俺はその言葉を聞き取ろうとして集中した――――

その拍子に、俺の意識は、後ろにいる知子ちゃんの視界を捉えてしまった。
セックスした後の、俺の後ろ姿。
畳に蹲るような格好で突き出された俺のケツの両脇から、
二人の女の子の白い脚が四本、真っ直ぐにはみ出して見える。

知子ちゃんの視線は、ガックリと脱力した俺の下半身の辺りを、ぼんやりと彷徨っていた――――――
二十四
 激しい震動と呻き声が収まり、部屋には再び静けさが戻りました。
でも私の躰は、自分の鼓動と乱れた息遣いとで、未だに揺れ動いています。

美耶子ちゃんが二人にアソコを弄られてイカされ、そのアソコに、須田君がおちんちんを挿れて、
美耶子ちゃんの……処女を奪う様子を、ずっと、ずっと、余りに熱心に見続けていた所為で、
私は……すっかり逆上せてしまっていたのです。

「これは、私の血の盃……」

不意に、大きく息をしていた美耶子ちゃんの唇が、微かに動きだしました。
何か、おまじないの言葉を言っているようです。
――――何て言ってるんだろう?
美耶子ちゃんの言葉を聞き取ろうと思い、私は彼女の方へ、そおっとにじり寄りました。
すると。

「あっ?!」
畳に着いた私の腕を、細い指がギュッと掴んできました。
市子ちゃんです。
市子ちゃんは美耶子ちゃんの下からずるりと這い出し、私の膝元にすり寄って来ました。
「い、市子ちゃん……」

美耶子ちゃんと須田君の下敷きになっていた市子ちゃんは、
まるで、蒸し風呂にでも入っていたみたいに汗まみれになっていました。
結わえていた髪の毛は、ぼさぼさに乱れて、おでこや首筋に張り付いているし、
白いセーラー服の上着も汗でぐっしょり濡れてしまい、
ブラや、赤みの差した肌まで透けて見えるくらいでした。

市子ちゃんの支えを失った美耶子ちゃんの躰は、パタンと音を立てて畳の上に落ちました。
でも美耶子ちゃんも須田君も、そんなことには全く構わずに、
二人だけの世界に入っているみたいでした。

市子ちゃんは、私の膝に躰を凭せ掛けて、私の顔をジッと見上げたまま、
私の脚の間に―――スウッ、と手を伸ばしてきました。
「あぁ…………」
市子ちゃんの指先が、私の、アソコにほんのちょっと触れただけで、ジインと痺れるような、
堪らない気持ちよさがそこに広がりました。
「知子ちゃんのココ、すっごい熱くなってるよ?」

そう言いながら、市子ちゃんの指は私の股間の、柔らかい部分から硬い部分にかけて、
スッ、スッ、と、撫で上げてきます。
 ――――気持ちいい……もっとやって欲しい……。
私はもう、理性を失くしてしまった状態で、市子ちゃんにされるがまま、
もっと触り易くなるようにと、膝を開いていきました。

市子ちゃんは咽喉の奥で「くっくっ」と笑い、私のアソコをジャージ越しに触ります。
そうしながら私の手を取り、市子ちゃんの―――スカートの中に、導きました。
パンツを穿いていない市子ちゃんのアソコは、びっくりするくらい、濡れていました。
ぬめぬめとした液体は、市子ちゃんの腿の付け根の辺りまでも湿らせています。
私は、自分以外の女の子のそんな処に触れるのは、当然、初めてなので、
違和感と気恥ずかしさで、なんだか居たたまれなくなってしまいます。

でも市子ちゃんは私の手を強引に、自分のアソコに押し付けてきます。
ふっくらと柔らかい、ぬるぬるした割れ目を触らされながら、
私自身の同じ部分は、市子ちゃんの手で弄くられているのです。

私はとても混乱して、訳の判らないほど―――興奮してしまいました。
 ――――こんなのって……駄目、これじゃあ私達、完全に変態だよ……。
そう思うのに、私の手は止まりません。
市子ちゃんのアソコを割れ目に沿って撫でながら、私の脚は、更に大きく開いてしまいます――――
二十五
 「はぁ……あぁ……ああ……ん」「あっ、はっ、はぁう……うぅん」
お互いのアソコを弄り合う内に、私達の息は上がり、やがて、恥ずかしい声が漏れ始めていました。
私の手はもう、市子ちゃんに押さえられている訳ではありませんでしたが、
私は、市子ちゃんのアソコを弄るのをやめはしませんでした。

市子ちゃんは私に凭れ掛かり、横座りの状態で、私のアソコをジャージの上から擦っていましたが、
その手をいきなり、私のジャージのズボンの中に突っ込んできました。
「あぁ………あっ!」
私は、声が裏返ってしまいました。
市子ちゃんの手は、私のジャージの中のパンツの、更に中まで、一気に潜り込んで来たのです。
「わ、すっごい」
市子ちゃんが、驚いた風に言います。
驚くのも仕方ないくらい、私のアソコが濡れて、べっとりとパンツを汚していたからです。

「知子ちゃん、マジですっごいよこれ……信じらんない。知子ちゃんが、こんなに」
市子ちゃんはそんな事を言いつつ、私のジャージのズボンをズルッと下げて、
私の下半身を裸にしてしまいました。
私は反射的に蹲り、アソコをかくそうとしましたが、市子ちゃんはそうさせてはくれません。
強制的に私の脚を開かせ、そして……溢れてしまった部分を、そろそろと撫で廻します。
私は、物凄く恥ずかしくって、逃げ出したいような気持ちになりました。

だけど、市子ちゃんに恥ずかしい事を言われながら、恥ずかしい部分を触られる度に、
私の頭はぼぉっとなり、逆らおうという気は全然起こりませんでした。
そして、私の腰は、市子ちゃんがアソコを悪戯しやすいようにと、勝手に浮き上がってしまうのです。

市子ちゃんの指は、私のアソコの割れ目の下の方の、
ぬるぬるの湧き出ている処をグリグリと掻き廻し、掬い上げたぬるぬるを、
上の方で疼いているクリトリスに、すりすりと塗り付けます
―――さっき、美耶子ちゃんにやっていたのと、おんなじやり方です。
多分これが、市子ちゃんに取って一番気持ちのいいやり方なんだと思います。
判ります。だってこれ……私に取ってもすごく、気持ちいいんです。
穴の処と、クリトリスと、順番に弄られると、すごく、気持ちいいです。すごい、いい、気持ちいい。
気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。ああ。いい。いい。いい――――――

「知子ちゃん。手がお留守になってるよ?」
市子ちゃんに耳元で言われて、私はフッと我に帰りました。
市子ちゃんは赤らんだ顔で微笑むと、膝を立てて脚をM字に開いています。
そうすると、市子ちゃんの真っ白な内腿と、その中心にある、アケビの実みたく割れた、
ピンクのアソコが丸見えです。
「私のも……気持ちよくして…………」
水飴のような液体で割れた中身を光らせながら、市子ちゃんはもじもじとお尻をくねらせて
私を誘います。
「市子ちゃん……」
そんな格好の市子ちゃんを見ている内に、私のアソコは、堪らなく気持ちがよくなってきました。
蕩けるような気持ちよさに耐え切れず、私は眼を閉じ、脚をピンと伸ばして身を仰け反らせました。

「知子ちゃん、もしかして……イッちゃった?」
「はぁ、はぁ……わ、判んない………けど……なんか…………あぁっ」
急激に、私の気持ちのいい部分が、限界を超えた感じになりました。
市子ちゃんが、私のクリトリスを指先でギューッと押し潰したのです。

「ああぁぁぁ……ああ、ああ、あぁー!」

私は咽喉の奥底から独りでに搾り出される声と共に、畳にひっくり返りました。
同時に私のアソコの―――多分、穴の奥から、途轍もない快感を伴った痙攣が起こります。
気付くと私は眼一杯に脚を広げて、アソコを全開にして、全身をビクンビクンと震わせていました。

ぼやけた視線を横に向けると、美耶子ちゃんの黒い靴のベルトと、眩い白さのくるぶしが、
私の鼻先で静かに息づいていました―――――― 【続く】
188名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:24:51 ID:NLMTfzqv
ほしゅ
二十六
 抱き合ったまま、ぐったりと重なり合っている俺と美耶子の後ろから、
女の子達の密やかな気配と、囁き合う声が聞こえてくる。
なんか……お互いに、触りっこを始めたらしい。

 (……何やってんだか)
ちょっと呆れたものの、よくよく考えれば、俺だって人のこと言えた義理じゃない。
俺は、美耶子の胸から頭を起こし、その顔を見下ろした。
美耶子はもうすっかり落ち着いた様子で、静かに瞼を閉じている。
一瞬、寝てんのか? と思ったけど、俺の視線を感じたのか、すぐに眼を開いて俺を見上げた。

「…………」「…………」
俺と美耶子は、そのまま暫し無言で向き合った。

「………ごめん」
とりあえず、俺の第一声はこれだった。
ちょっと陳腐な気もしたけれど―――他に言うべき台詞が見当たらなかった。

俺の謝罪に対し、美耶子のリアクションは薄かった。
「何が?」と、そっけなく返し、俺が返答に困っていると、そのままフイッ、と顔を背けてしまった。
俺は気まずくなり、そそくさと美耶子の躰から離れようとした――――――が。

「駄目。もう少し、このままでいて」
俺の肩に置いた手を引き寄せ、美耶子は俺を引き留めた。
「美耶子……」
「このまま躰を合わせるの。私がいいって言うまで。そうしないと、意味が無い」
 ――――意味?
今ひとつピンと来なかったけど、俺はひとまず、美耶子の言う通りにすることにした。

躰を合わせてはいても、俺のブツは既に小さくなっていて、美耶子の中からとっくに抜け落ちている。
先っぽの部分だけが申し訳程度、美耶子の入口にへばり付いているって感じだ。
トロトロとぬめりを帯びているその入口を、指で探ってみた。
掬い上げた液体を見ると、それは、俺の出した精液だった。
処々赤いものが混じっているのは、おそらく美耶子の血なのだろう……。

「まだ痛い?」
おそるおそる、俺は美耶子に訊いてみる。
美耶子は目を閉ざしたまま、首を左右に振った。
美耶子が顔を動かすと、さらさらと流れる髪が俺の指先をくすぐり、
汗で光る首筋の辺りから、何とも形容し難い“美耶子の匂い”としか言い様の無い香りが漂ってきて、
俺はなんだか、胸が締め付けられるような切ない気持ちに囚われた。

耐え難い衝動に突き動かされ、俺は、美耶子の唇にキスをした。
美耶子は少し驚いたらしく、一瞬、身を堅くしたが、抵抗はしなかった。
そんな美耶子の柔らかな唇をほんの少しだけ味わい、俺は唇を離した。舌は挿れなかった。
そして、美耶子の華奢な肩をギュッと抱き締める。

 ――――経緯はどうあれ、俺はこの子を……抱いたんだ。

しみじみとした感慨に耽りつつ、俺は美耶子の胸元に頬を寄せた。

しかし、まったりとした時間はそう長くは続かなかった。
美耶子の匂いに包まれて、うとうとしかけてた俺に、美耶子が、とんでもない事を言ってきたからだ。

「……え? み、美耶子? あの、今なんて…………」
思わず聞き返したのは、美耶子の発言があまりにとんでもなかったからだ。
だが美耶子は、その言葉を平然と繰り返した。

「だから。他の二人にも……同じ事をして。さっき私にやったのと、同じ事」
二十七
 「ああぁぁぁ……ああ、ああ、あぁー!」

知子ちゃんがえっちぃ声と共にひっくり返ると、開いた脚の間で、
お尻の穴がどくん、どくんと収縮するのが見えた。
多分、アソコがケイレン起こすのに合わせてお尻の穴も引き攣れてんだと思う。

 ――――あぁ、すごぉい…………。

知子ちゃんのえっち過ぎる姿を見せ付けられて、
私、もうほとんど自動的に、自分のアソコに手を持ってっちゃってた。
だって、知子ちゃんってば私のココ、あんまし触ってくんないんだもん。

私のアソコはもう、ただ事じゃない、って感じの濡れ方だ。
内腿からお尻の割れ目から、びしゃびしゃになっちゃってるその中心の、
とっくに限界を超えた部分を指でクチュクチュやってみるけれど、こんなんじゃ、全然治まんない。
 (あーん、もっと気持ちよくなりたいよぉ)
私は制服の上着を捲り上げ、ブラをずらして乳首をクニクニと押し潰した。

そして、アソコの中には、指を……。
今まで、オナニーで指なんか挿れたこと無かったけれど、こーでもしなきゃもう、疼いちゃって……。

知子ちゃんは、紅く染まったアソコを私に見せてひっくり返ったまんま。
両膝を立てて……濡れて光ったビラビラが、だらしなく開いて……。
もう。なんて格好してるんじゃ。
私をこんなに興奮させて……いけない知子ちゃん。お仕置きしなくっちゃ。

私、アソコを弄くりながら、さっき畳に突き立てたナイフを取る為、美耶子と彼氏の傍に這い寄った。
知子ちゃんの血を全身に浴びるの。
だってそうでもしなきゃ私、おかしくなっちゃいそうなの――――――

なのに、ナイフを取ろうとした私の腕を、例の彼氏がいきなり捻り上げた。
「何すんだよっ!」
私は彼の手を振り払おうとした―――けど、一瞬早く彼の膝が、私の脚の間に割り込んだ。

「あ……あぁんっ」

熱くグズグズに蕩けちゃってた部分が、膝に直で刺激される。
それだけじゃない。
彼は私の両手首を真一文字に床に押さえ付け、上から、私の躰に圧し掛かって来る。
……ちょっと。何するつもりなの?
私、なんだか怖くなって、彼の躰を跳ね飛ばそうとした。
でも、駄目だった。
どうしてだか分かんないけれど、彼はさっきまでとは比べ物にならない強い力で、
私の力を押さえ込んでしまっていた。
必死になってもがいて見るんだけど、駄目。彼の事、引き剥がせない。

「大人しくして」
焦る私のおでこに、冷たい掌が、まるで宥める様に置かれた。
いつの間にか起き上がり、私の隣に座っていた美耶子が、どこか虚ろな眼で私を見詰めていた。
「……こうするしかないの。このままだとお前、完全に化け物になっちゃうから」
なんか、意味分かんない事言ってるし。
「な、なあ美耶子。ホントにこれで、こいつ、まともに戻るのか?」
彼氏が、少し戸惑いがちな声で訊いている。
「……判んない。もしかすると、無駄な事なのかも知れない。でも……」
美耶子は私を見詰めたまま、淡々と答える。

「他にどうしようもないから。今は、私の言う通りにこいつと……契りを結んで」
二十八
 「契りを結ぶって……何? ……ヤダ、分かんなぁい!」
私は軽くパニクって大声を上げた。何? それって私とこの子で、エッチしろって事?!
ていうか、普通、自分の彼氏にそんな事言う???
なのに彼ったら。美耶子の言いなりになって、私のアソコに、腰を押し付けようとするの。

「あぁ、いやぁ」
私は脚を躰に引き寄せて、彼のお腹にドスドスと蹴りを入れる。
「ぐえ」とか言う呻き声と共に、彼の躰が少し離れる。やったー。

「……いきなりじゃあ、駄目なんじゃないかなぁ」
後ろの方から知子ちゃんの、のーんびりとした声が聞こえて来る。
「あ、あの、さっき美耶子ちゃんにしてあげたみたいに、その……ぜ、前戯とか、ちゃんとした方が」
と、知子ちゃん………………裏切り者ーっ!!!
彼と美耶子は、あーなるほどね。って感じに頷き合ってるし……もぉっ、信じらんないっ!

私、これからどーなっちゃうの…………?


「…………」

今、私の両腕は、二人の女の子にがっちり取り押さえられている。
右手は美耶子。左手は知子ちゃん。
「ごめんね、市子ちゃん」
知子ちゃんが、申し訳なさそうに謝ってる。ふんだ。そう思うんだったら、手ぇ放してよぉ。
「手、放しちゃ駄目だよ。こいつ、きっと暴れ出すから」
美耶子のヤツがいらん事を言う。もー、ほんっと意地悪なんだから。

と。
「………いやっ?!」
やけに胸元がスースーすると思ったら、
女の子達にガン飛ばしてる私の制服の上着を、彼氏がずり上げていた。
ブラジャーもベロンと捲り上げられちゃってて、おっぱいが丸出しにされちゃってる。
いやーん。

「気付くの遅せーよ」
なんて事をのたまいつつ、彼は私の両おっぱいをむんずと鷲掴み、むにゅむにゅと揉みしだいた。
……あ…………んっ。
彼に揉まれるたんびに、胸の谷間を赤いスカーフにさわさわとくすぐられて……なんか、変な感じ。

更に彼は、おっぱいの頂点にある乳首を、親指と人差し指で摘まんで、くりくりと転がした。
「あっあ……やぁ……ん」
おっぱいからアソコに向かって、ビリッと電流が走る。
ポーッと顔に血の気が上って来て、なんだか、力が抜けちゃう。

摘み上げられ、ピインと勃起してしまった乳首に、彼は唇を寄せて、吸い付いた。
まるで、赤ちゃんみたいに。そして、口の中で素早く舌を動かして、チロチロって……。
あぁー……こんなのって…………。
なんだかジッとしていられなくて、私は激しく身を捩った。

「……そろそろ下の方、いいんじゃないかな?」
私が、アソコの疼きに耐え切れなくなってきた辺りで、知子ちゃんが声を掛けてきた。
彼は私のおっぱいから唇を離し、プリーツの裾を持ってスカートを捲った。
あぁ……。
おへそから下全部が、彼の眼の前にマトモに晒される恥ずかしさで、
私のアソコは、勝手にヒクヒクしてしまう。

それがばれちゃったのか、お腹の下の方で、彼の、固唾を呑む気配がした。
そして―――彼の指先が、私の、一番敏感な部分に、そっと差し伸べられた――――――
二十九
 「うっ……あぁぁあぁぁぁあぁっ…………!」
彼の指先は、私の尖りきったクリちゃんをギュッと押し潰した。
その途端、私の躰のずーっと奥の方で、何かのスイッチが入っちゃったみたい。

私の眼一杯に広がった両脚は、少し浮いた状態のまま真っ直ぐに伸び、
運動靴の中の足の爪先までが、クッ、と突っ張って、プルプル震えている。
アソコの気持ちよさは、MAXに達していた。
クリから、穴から、腰全体、躰全体にまで恍惚の波が押し寄せて来る。
私はその中で溺れ、喘ぎ、魚の様にのたうち廻った。

「はあー……はあー…………」
「市子ちゃん……イッちゃったの?」
知子ちゃんの問い掛けに返事も出来ず、私はただ、掴まれてる手をギューッと握り返すだけだ。
イッちゃった……確かに、それはその通り。だけど――――――

「あ……ん。も……と…………もっ、とぉ……ん」
私のアソコの奥のウズウズは、未だ全然治まってなんかないんだもん。
溢れ出た液体でぬるぬるするお尻を蠢かせて、私は彼に、続きをおねだりした。

彼は私のクリの感触を確かめるように触れながら、黙って私の躰を見下ろしてるみたいだった。
 ――――焦らさないで……。
私は脚を伸ばして彼の腰に絡め、彼をもっと引き寄せようとした。
「あっ……お、おい」
私の上に倒れ込みそうになった彼は、慌てて両腕を、私の躰の両脇に突いて持ち堪える。
そして、そのまんま固まった。

何やってんだろうと思って見上げてみたら、彼、なんか気まずそうな顔して美耶子の方を覗ってた。
美耶子に眼を移すと、彼女は彼女で、すごいジト眼をして彼を睨み付けてる。

「み、美耶子……あの」
「……いいから。早くやれば?」
彼のビビリ入った言葉を素っ気なく遮り、美耶子はツンと顔を背けた―――なんじゃそりゃ。
シットなんかすんなら、やらせなければいいのに……。
とは言うものの、ここで止められても、まあ、私が困っちゃうけど…………。

美耶子に軽く苛められつつも、彼は覚悟を決めたようだった。
自分のおちんちんを持ち添えると、もう一方の手で私の濡れたアソコを広げて、そこに、宛がった。
あ……ん。
さっきまで、美耶子のロストバージンを傍観する立場だった私が……こんなこと、されちゃうなんて。
 ――――ああ、私もとうとう、大人の階段をのぼるのね…………。
なんて感傷に浸る間も無く、彼のおちんちんは、私のアソコにズコッと這入りこんで来た。

「いぃっ?! 痛! 痛たたた……いったーい!!!」
一瞬、何かの間違いじゃないかって思うくらいの痛みが、私の入口を襲った。
痛みで私の脚は窄まり、知子ちゃん達の手を握る力が強くなる。

「我慢して。すごく痛いのは、最初だけだから」
「市子ちゃん! しっかり!!」
美耶子と知子ちゃんが、手を取りながらそれぞれに私を励ましてくれる。

なんか、お産みたいってカンジ。
彼は痛がる私の腰を押さえ、一息に、私の中へと潜り込んで来た。
三十
 「うっ……ああぁーんっ!!」

割れ目を引き剥がされる痛みと、なんか、中を圧迫される様な、鈍い違和感が私を苛む。
「うぅう」って、変な呻き声が聞こえると思ったけれど、それは、私が無意識に出している声だった。

彼は、私の股間に腰を押し付けてしまうと、「ふぅっ」と大きく溜息を吐いた。
そして「痛いか?」って、落ち着いた声で訊いてくる。
なーんか、余裕かましちゃってんの。
美耶子ん時は、もっと、すごい勢いでズコズコ姦りまくってた癖にぃ。

私、彼の顔を見上げて、首を横に振ってやった。
ホントは未だちょっぴり痛かったけれど……そう言っちゃうの、なんか悔しい気がして。

そしたら彼ったら。真に受けて、グッと腰を押し付けて、私のアソコ、思い切り突き上げた。
「うあぁっ! ああんっ!!」
ぶっ飛んじゃいそうな衝撃をお腹の奥に受けて、私、思わず悲鳴を上げちゃう。
それほど痛い訳じゃあ無いんだけど……なんか…………。

私は、彼と繋がった部分がどうなってるのか見たくなって、
眼を閉じ、意識を巡らせて彼の視界を覗いて見た―――けど、繋がってる部分は、全然見えなかった。
彼の目線は、私の半開きの口元とか、捲れ上がったセーラー服の下のおっぱいとかの辺りを、
ぼんやり漂っていた。

肝心の部分は見えないけれど、私自身の、紅潮して少し苦しげな顔や、
彼の動きにつられてふるふる震えるおっぱいなんか見ていると、ムショーに変な気分になっちゃう。
 ――――私、彼の眼からはこんなにエッチく見えるんだ……。
躰の芯が、カァッと熱くなるのを感じたかと思ったら、アソコのぬるぬるの量が急激に増えたみたい。
彼が抜き差しするたんびに、ぐちゅっ、ぐちゅって、ヒワイな音が響いてくる。

「うっ、はっ、はぁっ」
彼は息を弾ませながらリズミカルに腰を動かし、私のアソコにおちんちんを出し挿れする。
私は、なんだかよく分かんないけれど、頭も躰もボオッとなって、
段々と、これ、カイカン? みたいな感覚を、感じつつあった。

その内なんとなくジッとしてるのがもどかしく思えてきて、私は彼の動きに合わせ、
お尻を上下に動かしてみた。
押して。引いて。押して。引いて。
アソコの入口がちょっと傷んだけれど―――こうした方がクリちゃんにも刺激を感じられて……いい。

それにこれ、彼に取っても、イイことみたい。
私が動き出した途端、彼の呼吸は切迫した、切ない感じになってきた。
「はぁっ……あぁん、ね、ねえ、気持ち、いい、のぉ?」
訊ねる私の声、小刻みに震えてる。
だって、私だって、なんだか……ああ。いやぁ、分かんなぁい…………。
三十一
 「気持ちいいんでしょ? 私の時より……よさそうな感じの光に見える」
美耶子の冷ややかな声。

「な、なんだよそれ……あっ、くっ……」
彼ははっきり答えないけど、すっごく感じちゃってるんだってのは、その表情や息遣いから分かった。
私も、そんな彼に負けないくらいに大きく息を弾ませながら、
お尻を振って彼のおちんちん、アソコで扱いてあげちゃう。

そうする内に、彼の呼吸はますます激しさを増して、殆ど喘ぐ様な声になって、
その動きも、でたらめな、いっそう乱暴なものになっていった。
そんで、苦しそうに呻きながら、いきなり、ガバッと私の躰に抱きついて来て。

「ああぁっ! あん、あ……あっあっあっ」
「はぁっ、はぁっ、うっ、はぁっ」
私にしがみ付いて、おっぱいに顔を擦り付ける彼に揺さぶられ、私、もう、壊れちゃいそうに、
ああ、ああ、あああああ………。

そして――――――

「うっ……うぅ…………うおぉっ!」

彼は、一際大きな呻き声を上げた。
彼の、意外と逞しい腕が、私をきつく抱き締めて、息が詰まるくらい、強く――――
おっぱいも押し潰されて、あぁん、駄目、そんなにしたら、あばらが折れちゃう――――――
「あ、あ、あ……!」
アソコの奥が、じわっと熱いもので満たされる感覚が広がって、私、気が遠くなりそうに――――――

いつの間にやら自由になってた両腕を彼の背に廻して、私は、思い切りしがみ付いて声を上げた。
ああん、熱い。熱い。アソコの奥が……熱いよおぉっ!

     「いやっ……ああぁあああぁあああぁぁぁんんん!!!」

――――ぼんやりとした意識の中、私に挿し込まれた彼のおちんちんがドクンドクンと波打ち、
               それが次第に静かに、緩やかに収まっていくのを感じていた――――


気が付くと、私も彼も、荒い息と汗に塗れて、ぐったりと折り重なったままでいた。
「……暫く、そのままでいてね」
暑苦しく動物じみた姿の私達の上から、美耶子の涼しげな声が降り注いでくる。
私は、霞む眼を彼女に向けた。

美耶子は、落ち着いた表情で私と彼とを見下ろしていた。
相変わらず、その目線は何処か虚ろだったけど……。
美耶子はその虚ろな瞳を私に向けたまま、指を伸ばし、私の頬を辿って唇に触れた。
「今、どんな感じ?」

どんな、って訊かれても……。
私、なんだか気恥ずかしかったから、美耶子から眼を逸らして、「分かんない」って答えた。

「未だ、私達を殺したいと思ってる?」

私は宙を見据えたまま、美耶子の言葉を頭の中で反芻した。
アソコのウズウズがなんとなく満たされた所為か、
今、“血を見たい”っていう強い衝動はあんまり感じていない。

 ――――だけど……。
三十二
 はっきり言って、よく分かんなかった。

フェリーの貨物室で、独りぼっちで眼を覚ましてから、
信じらんないくらい、怖い出来事ばかりに遭って来た所為なのか―――
私の感覚はずっと、何処か麻痺しちゃってるみたいなの。

外で襲って来た化け物達と、此処に居る美耶子達とに、大した違いがあるように思えなかったし、
もっと言うと、その生き死にだって、あんま大した問題では無いように思える。
たった今、私がバージンを捧げたこの男の子の命だって…………。

でも私、何でこんな風な気持ちになっちゃったんだろう?
化け物達はともかく、同じ人間である美耶子や、
友達になった知子ちゃんの命の事さえ、何とも思わないなんて――――――

私が考え込んでいると、視界の端に、鈍い光がチラリと差し込んで来た。
何だろう? そう思って首を傾けると、美耶子が、私のナイフを拾って持ち、
それを、自分の口元に向けている処だった。
 (……何してんの?)
開いた唇から、ピンク色の舌を少しだけ覗かせると、その先端を、ツッ、と傷付けている。

「美耶子? 何やってんだお前?」
彼が、ビックリした声で美耶子に問い掛ける。そりゃそうだよね。
美耶子は、ピンクの舌先から真っ赤な血を滲ませつつ、彼に顔を向けた。
「お前。もういいから其処を退いて」

美耶子に肩を押されて、彼はゴソゴソと私の上から降りた。
離れる時、私のアソコから抜け出たおちんちんの先から、凄く長い粘液の糸が伸びていた。
白く濁ったそれは、彼のだか私のだか分かんなかったけれど―――
なんかスゴイなぁって、他人事の様に思ってしまった。

離れた彼と入れ替わる様に、裸の美耶子が私の躰に覆い被さって来る。
……何するつもりだろ?
と、不思議に思っていたら、美耶子ってば、いきなり私の……アソコに、顔突っ込んでキスして来た!
「ひぃやぁあ?!」
私、驚いちゃって、悲鳴と共にぴょこんと両脚を上げてしまった。
「な、何、何、何でっ???」
「動かないで」
私のお股の間から、端整な顔を覗かせて美耶子が言う。

「……私だって、こんな事やりたくない。でもやっぱり……
      お前には、直接血の盃をあげないと、駄目みたいだから……」

 ――――血の、サカズキ??

「何それ?」って私は訊いたけど、美耶子はそれっきり口を噤んだ。
っていうか。
彼女のおクチはその、私の股間で、別の作業を始めようとしてて…………。
「あ……っく!」
美耶子の生温かい吐息が、私の半開きのアソコに降りかかる。

 ――――やぁん。こ、こそばいよぅ……。

私のアソコの入り口は、処女膜破られた痛みを残し、未だジクジクと疼いている。
美耶子の唇は、舌先は、その傷を癒す様に優しく、ひたすらに優しく、舐め廻し始めた。
三十三
 「あっ……あぅ………うぅ、ん…………」
美耶子の舌は、私の割れ目を掻き分け、痛みの中心―――多分、処女膜の破れた痕―――
ソコを、丹念に辿っているみたいだった。
彼女が舌を滑らせる度に、痛痒い様な、奇妙な快感が伝わってくる。
それは、さっきのセックスみたいな、躰の中を突き廻される嵐みたいな行為とは正反対の、
労わりと慈しみに満ちた行為に感じられた。

 ――――ああん、こんな……まさか美耶子が、こんな事するなんて……。

私のその部分は彼との行為の名残を残していて、
流した血やら、愛液やら、彼氏のザーメンやらで、ぐっちょぐちょに汚れてる筈。
そんなバッチイ処を、あの綺麗な美耶子が、舌で……こんな…………。

私、なんだか異様に興奮しちゃって。
「あっ、あっ」って、勝手に出ちゃう声も、さっきの時よりも甲高く、甘える感じになっちゃう。
でも、私にそんな事してる美耶子の方は、冷静なもんだった。
「そうモジモジしないで! 少しジッとしてられないの?」
「だ、だってぇ……あん、あぁん…………」
蕩ける様な舌の這い廻る感覚に、私は酔い痴れてしまい、躰が独りでにくねるのを抑えられやしない。

美耶子の細い指が、私の腰を掴んだ。
しっとりと湿った柔らかな指先は、案外強い力で私の脇腹を抑え、
同時に、舌の動きが素早さを増したような気がした。

 ――――あっ、駄目……。

それまで、何処か遠慮がちにというか、嫌々舐めてる感じだったのが、
それを機に、一気に大胆且つ、積極的になった。
「あむ……むぅ、んむ……」
アソコんとこから、一所懸命に舐めまくる美耶子の息遣いと、
唇や舌の奏でる隠微な音が聞こえてくる。
私、だんだん躰がフワーッ、としてきちゃって――――――
「あぁん、あん……はぁん…………あぁ、いい、すごい……すごぉい…………」

腰の辺りがザワザワすると思ったら、いつの間にやら美耶子の手が、
私の腰から脇腹の処を、そぉーっと刷く様に撫で廻しているのだった。
ぞわっとサブイボが出る―――でも、堪らなく気持ちよくて――――――

「ああぁぁー…………」
私の腿は、私をこんなにしてしまった憎らしい美耶子の頭を、ギュウッと挟み込んで、締め上げた。
「うぐっ……」
美耶子の小さい顔は、より一層私のアソコに押し付けられる。
せっかく美耶子が舐めてキレイにしてくれたのに、
もう新しいお汁に塗れてしまっているアソコに――――――

すると。
さらさらな前髪の下の切れ長の眼が、一瞬私を見上げたかと思うと、
舌が、私の入口から中に、ずるりと潜り込んできた。

 ――――あ…………。

えぐる様に、激しく掻き廻して――――
唇に包み込まれて―――鼻の頭が、クリちゃんを、くすぐるみたいに――――――

 「あっ、くうぅ……はぁあぁぁ……っん」

躰が仰け反る。ひくひく蠢く。
溶けて流れる蜜のような恍惚に揉まれ、私、喘ぎながら身悶え、感電しちゃったみたいに、
ただひたすらに痙攣を繰り返してた――――――
三十四
 美耶子ちゃんが、市子ちゃんのアソコ―――舐めてる。

私はその様子を、ただぼんやりと眺めていました。

私は下を脱いだまま、両手でアソコを隠して座り込んでいました。
……いいえ。本当は、アソコを隠しているのではありません。

私は、美耶子ちゃんに舐められている市子ちゃんの姿を見ながら、
自分でアソコ、弄ってました。
すごく硬くなり、小さなおちんちんみたいに、尖がってしまっているクリトリスを捏ねくり廻し、
その下の、ぬめぬめと溢れかえった部分を、なぞる様に指で悪戯します。
息を殺し、俯いて逆上せた顔を隠しながら――――――

私がそんな風にこっそりと自分を慰めるのは、
私の前で市子ちゃん達を見ている須田君が、気になるからです。
須田君も、私と同じように二人の行為をぼぉっと眺めていて、私の方は見向きもしません。

それを幸いに、私は興奮し、火照ってどうしようもなくなってしまった躰を、
なんとかして鎮めてしまおうと、しきりに指を動かし続けました。

美耶子ちゃんの小さい頭は、市子ちゃんの太腿に巻き付かれ、
無理やり、アソコに押し付けられてるみたいです。
市子ちゃんの白いソックスの脚に、美耶子ちゃんの長い黒髪が絡まって。
その髪の下の真っ白な、剥き出しのお尻が、身悶える様に動きます。
 (美耶子ちゃん……息、詰まっちゃうんじゃないの?)
そんな心配が、頭を過ぎります。

でもそんな状態の中、美耶子ちゃんはめげずに市子ちゃんのアソコ、舐め続けてるみたいでした。
そして――――――

 「あっ、くうぅ……はぁあぁぁ……っん」

市子ちゃんの一際大きい声と共に、その躰が、グウッと伸びて、反り返りました。
捲り上げたセーラー服の下の乳首がピンと勃ち―――
美耶子ちゃんの頭を締め上げる脚が、わなわなと震えているのが判ります。
 (市子ちゃん……すごい感じてるんだ…………)
市子ちゃんが、喘ぎながらびくんびくんと躰を震わせる有様を見ていると、
私のアソコもどんどん気持ちよさが増していくみたいです。

私はもう、内股で、アソコを隠しながらこっそり弄るのでは物足りず、
脚をM字に大きく広げて、思いっきり激しく、クリトリスをまさぐることにしました。
 (どうせ誰も見てないんだし……これぐらい)

アソコを眼一杯に広げてオナニーした方が、何故だか気持ちがいいんです。
私は、全部丸出しになっているアソコのびらびらを、更に指で押し広げ、
ずきんずきんと脈打ってる感じがする穴の部分を、指先でぐりぐりと弄り廻しました。

 ――――あぁっ……いい、気持ちいい、オナニー……気持ちいいよぉっ!

息が乱れてきます。
理性が消し飛んで―――市子ちゃんのいやらしく悶える姿を見ながら、
私は、すごく恥ずかしいオナニーを、すごく恥ずかしい格好でやりまくります――――――
三十五
 私が見詰める中、市子ちゃんが、自分の胸を、うっとりと撫で廻し始めました。
乳首を中心に、両手で、優しく――――――

見ている内に、私も乳首の快感が欲しくなってきます。
ジャージの上からコリコリと擦ってみたけど、やっぱり物足りなくて、
私はジャージのファスナーを引き下ろしました。

その時でした。
ファスナーを下ろす、『ジッ!』という音が響いたのでしょうか。
私に背を向けて、美耶子ちゃんのする事を見詰めていた須田君が、私の方を振り返ったのです。

私は、心臓が跳ね上がってしまいました。
須田君も、少し驚いた顔で、私の姿を見ています。

 ――――ああぁ……知子、オナニー見られちゃったぁ…………。

実は、心の何処かで期待していた事でもありました。
私がオナニーで気持ちよくなっている恥ずかしい姿を……須田君に見られちゃったら。
美耶子ちゃんと市子ちゃんの行為に欲情して、アソコからぬるぬるを滴らせてるってばれちゃったら。

眼の前の女の子達のいやらしい光景以外にも、そんな想像をしながら私は、
オナニーに耽っていたのです。

でも、本当に見付かってしまうなんて――――――

私は恥ずかしい、というのを通り越し、ちょっと怖いような気持ちに襲われていました。
咄嗟に、剥き出しのアソコを両手で覆い隠し―――
でも須田君はそんな私の両手の、下の方に眼をやっています。
私は、須田君の目線を追ってみました。

私のアソコから垂れ流された……愛液が、畳の上に、まるでお漏らしでもしたような、
大きな染みを作っていました。
「ああ…………」
あまりの恥ずかしさに、私は声を上げ、両脚を、クッと引き寄せました。
顔を伏せたまま、それ以上は身動きも出来ません。

そしたら何故か、須田君が「うぁっ?!」て声と共に、私の方に倒れ込んで来ました。
「きゃぁっ???」
須田君に押されて、私はひっくり返ってしまいます。

見ると、美耶子ちゃんの頭を抱え込んでいた市子ちゃんの脚が、快感の為か真っ直ぐに伸び、
須田君が蹴っ飛ばされてしまったようなのでした。
眼を白黒させつつ、なんとか頭だけ起こしたら、
私のお腹の上に顎を乗っけている須田君と、眼が合いました。
「…………」「…………」

私達は言葉もなく、暫し見詰め合いました。
「……あ」
須田君が、小さく声を発しました。
そして少し身を起こした彼の胸元には―――透明な粘液が、べったりとくっ付いていました。
……もちろん、私のアソコから出た粘液、です。

「ご、ごめんね……」
掠れた声で、私は謝りました。
須田君は「いや、いいよ」と、ぶっきらぼうに返します。
なんかもう、合わせる顔もない気持ちで、私は古い畳に顔を擦り付けました。
三十六
 すると須田君は、そんな私に這い寄り、上から顔を覗き込んで来ました。
「知子ちゃん」
呼び掛ける声と共に、その指先が、私の頬に添えられます。

「……あのさ。俺、君とも……しなくちゃいけないみたいなんだ」
「…………え?」
私は須田君を、横目で見上げました。
「あの……嫌かも知れないけど……つまりその、そうしないと、皆助からないみたいなんだ。
 化け物にならないようにする為には…………俺も、何でだかよく判んないんだけど」
須田君は、チラッと美耶子ちゃんを振り返りました。

 (そっか……美耶子ちゃんがそうしろって言ったんだ)
私も、美耶子ちゃんのお尻に眼をやりました。
この異変の事をよく知っているみたいな、美耶子ちゃんの数々の言動を思い出します。

 ――――美耶子ちゃんって、ひょっとしたら神代の子なんじゃないかな?

神代の家は村の旧家で、大昔は村の神事を司っていたといいます。
よくよく考えて見ると、離れの玄関で美耶子ちゃんと喧嘩をしていたのは、
神代の亜矢子お嬢様だったような気がするし――――――

「知子ちゃん」
須田君が、私の意志を確かめるように声を掛けて来ました。
私は横を向いたまま―――それでも、はっきりと頷きました。

須田君の手が、私のジャージを開き、するりと肩から脱がせてしまいました。

どうして須田君を受け入れる気になったのか、それは、私自身にもよく判りません。

今まで、美耶子ちゃんと市子ちゃんが、それぞれ須田君に処女を破られるのを見てきて―――
私一人が仲間外れにされるのが、嫌だったからなのかも知れないし、
或いは、いつ“あっち側”に逝っちゃうのか判らない危険な状況の今、
処女のままで人生を終えてしまうのは、寂しいって気持ちがあったからかも知れません。

 ――――でもきっと、本当は、本当の私の気持ちは……。

「あ……ぁ」
須田君が、私の首筋から手を滑らせ、胸の膨らみを、柔らかく揉み始めました。
掠る様に触れられる乳首に、鋭い快感が走って―――
「あっ、うぅ……うぅん…………」
須田君の指先は私の乳首を摘まんで転がしながら、唇は私の鳩尾の辺りからお腹の下まで――――
そして、ついに、私の濡れきった処へと――――――

「あああぁっ?!」
私はビックリして、思わず大声を上げてしまいました。
「あ……だ、駄目だった?」
須田君の、戸惑い怯んだような声。
私は首を、大きく横に振り立て―――脚を、ゆっくりと開いていきました。

 ――――嫌じゃないよ……して! 美耶子ちゃんが市子ちゃんにしてるみたいに……お願い!!

……なんて事は、さすがに口に出しては言えませんでした。
だけど、須田君には多分、判っていたと思います。
だって私、自分からこんな風に脚を広げて、アソコを見せ付けてしまってるし――――
そのアソコはぬるぬるで、お尻の方まで濡らしてしまっているし――――――
三十七
 須田君は、再び私のアソコに口づけました。
私のクリトリスを、吸い上げるように―――そして、吸い上げた唇の中で、舌先を動かし、
チロチロと柔らかく弾きました。

「ああんっ! あっ……う、あぅう」
私の腰は、勝手にカクカク動いてしまいます。
あう、こんな、男の子の指が、舌が、知子を、こんな――――――
頭が真っ白になって、私は、甲高い声で喘ぎ、バタバタと跳ね回ります。

それは市子ちゃんに悪戯されるのと違い、
もっと力強く、殆ど強制的に、私を快楽の高みに引き摺り上げてしまいました。
「あっ、くぅぅ……あぃい……いあぁぁぁ…………」
とろとろと蕩けそうな感覚が、アソコ全体に起こった気がして―――
次の瞬間、物凄い快感が私の入口から、躰中を包み込みました。
あぁ、ドッと濡れてくるのが判ります―――
そして、アソコが勝手に、ギュッ、ギュッ、と収縮を繰り返し――――――

「あ、あ、あはぁぁ……あぁ、あぁあ…………」
全身がジワリと汗ばんで―――ひくひくなりながら私、
ずっと、この瞬間だけが続いたらいいのに、って――――――

でも、その時です。
私の股間に、鈍い痛みと共に、何かが割り込んできました。
須田君でした。
須田君の腰が私の下腹部に押し付けられ、
彼のおちんちんが、私の中にずぶずぶと埋没しようとしているのでした。

「この……ヒクついてる時に挿れちゃえば、あんまし痛くないんじゃないかと思って」
須田君は、そう言いました。
私は痛みと、お腹の底を貫かれる衝撃、そして、違和感とも充実感ともつかない不思議な感覚を、
硬直しながら味わっていました。

 「あっ、あぁ、ぁあぁぁああああ……ぅう」

私のお尻は僅かに浮いていて、そのお尻の谷間に、何かの液体が伝って流れてくるのを感じます。
それが血なのかどうか、私には判りません。
でも、とにかくそうやって濡れているおかげで、私のその部分の苦痛は少し和らいでいるかも。
私はそう考えて、自分を励まします。

「……大丈夫?」
須田君は、私の目じりに流れた涙を指先で拭い、問い掛けてきます。
私は、ただ頷くだけです。
「何で……こんな事になっちゃったんだろうなぁ」
「……うん」
須田君の言葉に返事をしながら、私は、彼の顔を見上げてみました。

須田君は、ちょっと照れ臭そうに笑いました。
私も少し、笑いました。
私達は、どちらからともなく、自然にキスをしていました。
三十八
 須田君は、私の口の中に舌を挿れ、ぬるりと掻き分けてきました。
そうされると私、なんだかクラッ、としてきて――――――

須田君が動き出し、もたらされる痛みが、何処か甘く、疼く様な感じに思えてきて――――――
キスの合間に喘ぎ声が漏れます。
両手が須田君の背中に廻り、強く、強く抱き締めます。

アソコからは、ぐちゃっ、ぐちゃっ、ぬちゅ、ぬちゅ、と、粘液の掻き廻される音が響き渡り、
その度に―――出たり這入ったりするおちんちんが、私のアソコを震動させて―――――

ああああああああああ――――――

「知子ちゃんって、もしかして……初めてじゃ、ない?」
不意に、須田君がそんな事を訊きます。
「えぇ? 何で?」って私が言うと、須田君は、荒い息の中から、こう答えました。

「いや……何つーか……すごい落ち着いてるっていうか…………それに」
「はぁんっ、あぁ、それ、に?」
「はぁ、何か、すごい、あぁ……気持ち、いいからさ……」

それってつまり―――美耶子ちゃんや市子ちゃんよりもいい……ってこと?

私は、なんだかとても嬉しい気持ちになりました。
セックスの悦びも倍増するみたいで―――私は、痛みをものともせずに腰を上下に揺すり、
須田君と、アソコ同士を揉み合わせます。
「うっ、あっ、あぁん、す、須田く……」
「はっ、うあ……と、知子ちゃん」

須田君が膝を突き、ガッシガッシと私の中を突き廻すので、
私の躰はどんどん後ろにずり下がってしまいます。
お尻が畳に擦れて熱くなりましたが、それより何より、躰の一番奥の、
行き止まりみたいになっている場所が、おちんちんでズンズン突かれるのが、凄過ぎて、
すごい、すごい、ああ、私、わたし――――――

もう、アソコ以外の感覚は失われていました。
視界がぼやけ、耳の奥で、鼓動の音だけがやかましく、
私、もう、須田君に姦されるだけのお人形になってしまったみたいで――――――

 「知子……ちゃん、だ、出す、よ…………うぅっ!」

須田君の声が、遠くから聞こえてきます。

お腹の底が温かいお湯で満たされ―――私の意識は、何処か、遠い処へ飛んでいきました――――――
三十九
 それから―――どのくらいの時間が経ったのでしょう?

蒼白い世界を揺蕩う私の額に、ひんやりと湿った掌が置かれていました。

 (美耶子ちゃん……)
須田君は、私の隣で横たわり、寝息を立てているようです。
少し眼を動かすと、押入れの襖の前で、市子ちゃんが丸くなって寝ているのが見えます。

私は美耶子ちゃんを見上げました。
「今、どんな感じ?」
美耶子ちゃんが、囁くように訊いてきます。
私、躰を起こそうとして―――急に股間に激痛を感じ、「うっ」と呻いて蹲ってしまいました。

してる間は、夢中になっててあまり感じなかったけれど、
やはり私の躰は、初めてのセックスで結構ダメージを受けていたみたいでした。
「大丈夫?」
股間を押さえて顔を歪める私を、美耶子ちゃんは優しく労わってくれます。
脱がされたジャージを肩から掛けて、乱れてくしゃくしゃになった髪を、指でかき上げてくれました。

「美耶子ちゃん」
「知子ちゃん。少し休んで。そしたらきっと、痛いのも治るから」
「うん……」
私は眼を閉じました。

「何も見えなくなっちゃった」
美耶子ちゃんの小さな呟き。そして、私の横に寝そべる気配。

美耶子ちゃんの指先が、私の痛みに疼く場所を辿ります。
「う……」
「あのね……」
呻く私に、美耶子ちゃんが囁きかけます。

「知子ちゃんの痛み……私が、やわらげてあげる」

暗闇の中、美耶子ちゃんが何か動いているようです。
そして、私の傷付いた部分に、柔らかく濡れた粘膜が、まるで薬を塗るみたいに宛がわれ、
ゆっくりと動き出すのを感じました――――――
四十
 雨が止んだ。

赤い海から、鉛色の雲を貫くように伸びる、光の柱。
私達はその忌まわしい光景を、言葉もなく見詰めていた。

 ――――あれが、還って来る。

儀式の前の日、私が壊したはずの“御神体”。
あの、邪悪な“神の首”が、海の向こうから戻ってくるのを感じる。
怖い。嫌だ。絶対、いや。
私の躰は、恐ろしさに震えだした。

「くる……くる……」
「美耶子ちゃん? どうしたの? 来るって、何が?」
知子ちゃんの声だ。
知子ちゃんの眼は、恐怖のあまり、情けないほどに歪んでしまった私の顔を見ている。

「ただいまー……どったの?」
今度は馬鹿でかい、頭の悪そうな声が聞こえてきた。これは、市子。
市子は戦えるから、あいつと二人で、この辺りの化け物達を退治してくれていた。
「何かあったのか? って、うわー、何だあの光?!」
……あいつ。帰って来るなり、光の柱に驚いてる。

「やだ。なんかアレ、やな感じがする……何かが来るよ」
市子はもともと人じゃないから、あの光の邪悪さを、より敏感に感じ取れるようだった。

 ――――私の血の盃で、人だと思ってる状態に固定できたけど……
                 でも、本当にこれで良かったのかな…………?

心の眼で、三人の光を感じ取ってみる。
皆、それなりに静かな光―――
少し汚してしまったけれど、これ以上はもう、汚れることのない――――――

「元気だそうぜ」
急に、あいつが私の肩を叩いた。
「一人じゃ駄目かもしんないけど、今は、こんなに仲間が居るんだからさ。きっと何とかなるって」

「そーだよ。コイツ一人じゃ頼りないけどぉ。
 私も一緒に、ぐゎんばってあげちゃうからさっ! やるっきゃないよ!」
「んだよ……てめーはいつも一言多いんだよ、この、死語女!」
「げろげろー。何それチョータカビーじゃん! むかつくー……この、バカ恭也!」
「もぉ……やめなよ二人とも」

三人が、どうでもいいような事を言い合っている声が聞こえる。
そんな中、私は、あいつの言葉を心で繰り返していた。

 ――――仲間。

今まで、私とは無縁だった言葉。
村の贖罪の儀式で捧げられる生贄の羊。神の供物。死ぬ為だけに生まれた。
そう言い続けられて来た、私には――――

「なーに根暗な顔してんの?」市子が私の腕を掴む。
「そろそろ……行こ? 村から出る方法、皆で、探そ?」知子ちゃんの声。
「んじゃぁ、行こう」
ちょっと大き目の手が、私の手を握った。
四十一
 「あーっ!! 恭也ったら! やっぱ美耶子が一番好きなんだー」
「なっ! う、うっせーなぁ! しょーがないだろ、美耶子は、ほら、眼が、さ」
市子の言葉に、彼は必死で言い返す。

「……私、幻視で視て歩けるから」
私は、握られた手を離そうとした。
せっかく見つけられた―――仲間。私は、重荷になりたくない。
でも私が離し掛けた手を、彼は強く握り締めた。

「お前……」
「須田恭也、な」
「え?」

ちょっとの間を置いて、彼は言った。
「お前じゃなくて、須田恭也。いい加減、名前呼べよ……もう、他人じゃないんだからさ」
知子ちゃんと市子が、歓声をあげた。

「……きょーや」

恭也は、私の手を引っ張って、ずんずん歩いていく。
「待ってよぉ」「バカ恭也、足速ーい!」
知子ちゃんと市子が、追い縋る様について来る。

恭也に手を引かれて小走りになりながら、私は、ある事を考え続けていた。
この村から逃げる事なんて、もしかしたら無理なのかも知れない―――って。

どうあがいても、絶望。
なのに私は、何故か少しも暗い気持ちになってはいなかった。

 ――――もう独りじゃないんだ……私には、こんな沢山の仲間が。

私は、間違った事をしたのかも知れない。
命の摂理に反する行為を、私はしたのかも――――――
だけど、少なくとも私はもう、孤独じゃないんだ。私は恭也の手を、ギュッと握り返した。
この先、私達がどうなってしまうのか……私には見当もつかない。だけど――――――

 ――――今はただ、この手のぬくもりを、信じたい。

そう。これが私の、正直な気持ち。
呪われた躰。穢れた血を持つ私だけれど……人との絆を信じるくらい、許されていい筈。
こうなる事が、運命だったのかも知れないじゃない。
そんな、自分勝手な物思いに耽っていたら、足が縺れて転びかけた。
でも私の躰は、の手に支えられる。

「大丈夫か、美耶子」
「うん。きょうや……ありがと」

私は恭也の腕の中で、笑った。


【終了条件未遂。】
205名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 01:36:28 ID:scX68SCy
>>204
GJでした。最後まで堪能させていただきました。

というか最後って決め付けちゃったけどもしかして続くのか?だとしたら続編期待してます。乙でした。
206204:2007/05/13(日) 05:31:39 ID:vOSCMEuh
>>205
いえ、これで終わりなんですけど……。
完結してないように見えちゃいましたか? すいませんでした。以後気をつけます。
207名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:16:44 ID:bzJ2BmpA
>>206
いや、もし続くなら楽しみだなぁと思ってレスしただけなんで完結してるのはちゃんとわかってましたよ。
ぜんぜん大丈夫。
208名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 07:45:20 ID:qGIejB/r
屍人「なんか・・・出ますよお・・・」
209名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:27:19 ID:5akIJTIh
210名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 22:24:08 ID:Aula8O5v
保守
211名無しさん@ピンキー
保守アゲ