【マルレイン】ボクと魔王のエロパロスレ1.5【ハァハァ】
2
前スレに投下されたSSの保管をなさってくださる方急募。
4 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 23:23:51 ID:teNOG9hb
即死回避保守
乙と魔王
6 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 01:20:09 ID:lrfnshfa
即死基準が分からないまま即死回避保守
7 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 01:51:21 ID:FpnxG4eH
また立てたのかw
8 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 18:46:46 ID:mNEiWdoF
王女かわいいよ王女
ジュリアかわいいよジュリア
ロザリーerowktk
エンディング直後のルカとマルレインで一つ考えてる。
エロは流れの都合上多分入らない。
近日投下予定。
12 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 16:45:04 ID:uwW86Pp5
マギーかわいいよマギー
13 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 16:04:50 ID:6OvPn4wP
歯車ラヴ
14 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 18:13:25 ID:gk3zKN0n
前スレの文章みんな持ってる。
欲しい小説があるなら言ってくれれば載せておく。
ロザリーに暗い部屋でチューされたとき
そのままベッドに押し倒し服着せたままスパッツ引き裂いて
下着の横からいきり立ったイチモツ突っ込みたくなった奴
怒らないから挙手しなさい
16 :
11:2007/02/04(日) 18:20:35 ID:0RhqjopY
>>14 全部。
>>15 ノシ
てか筆が進まん……
大まかな話の流れは出来てるのに、良い台詞回しが浮かばない。
ルカにチューしたのがバレて王女にエロいお仕置きされるロザリーの話きぼん
>18
いいなソレ。
その間は王女が色々しやすいように子煩悩ベーロンが
ロザリーにマグロの分類かけたりするわけか
やっぱ恥辱プレイだと思うの
「わらわの下僕に手を出すとは、勇者とて許さん!後悔するがよいぞ!」
と、言う事で、マルレイン王女の怒りをかった勇者ロザリーは、スパッツと下着を履かない姿で、夜の街を歩かされるのでした
ボクと魔王とピンクな勇者
えろーい
トリステで野外プレイってエロくね?
思いついた
トリステで>20をすればいいんじゃないか!
誰もいないはずなのに誰かの視線を感じる女勇者
誰もいないはずなのに触られる感触にもだえる女勇者
正に三人寄れば文殊の知恵
26 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 17:23:25 ID:rXlUIWqe
>>23 問題としては王女とトリステが両立しない事だ
ソウダッタ…orz
28 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 22:17:32 ID:y4q4tp2o
じゃあ逆に考えてロザリーさんの影が薄くなる。
で、今しかできねぇことをエンジョイ
ここで博士にピンクの影というのは物理的にどうなっているのか解説していただきたい
誤爆orz
や、誤爆じゃないんじゃねw
ピンクな影の解説なら
スタンに純潔を汚され、身体を蹂躙され尽くしたロザリーがもはやスタン無しではいられなくなり
そのエロデレ本音がピンクの影となって現れている
今過去ログに目を通したんだが、スタロザが最後に投下されて、途中で止まったまま落ちたんだな。
前スレ251氏カムバック。
また、落ちないようにみんなで雑談でもしようじゃないか。
とりあえずロザリー受けは譲れない
じゃあリンダ攻めで
スタンとのツンカップルぶりに嫉妬したリンダがロザリー凌辱調教するSSまだですか
>>36 マイクでか? マイクでグリグリモグモグか?
…エロ同人誌の表紙であったな、マイクを突っ込まれてる女勇者の絵。
スタンとのツンカップルぶりに嫉妬したルカがロザリー凌辱調教するSSまだですか
スタンとのツンカップルぶりに嫉妬したがロザリーとリンダがルカ凌辱調教するSSまだですか
42 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 13:27:09 ID:QQnz2jCc
ルカとのツンカップルぶりに嫉妬したスタンとロザリーがマルレインを凌辱調教するSSまだですか
どさくさにまぎれて混ざるルカ
ロザリー「あらら、ルカ君お尻にマイク突っ込まれて感じてるの」
リンダ「きゃは、スタン様の人形よくできてるー。オチンチンこんなにオッキクして…」
ルカ「ルカのおちんぽミルク出過ぎちゃう!オチンチン壊れバカになっちゃうぅー!」
リンダ「きゃっ!顔にかかっちゃった…男の子の射精ってマヌケー」
ロザリー「マジキモいよねー、ほら休んでないで、王女様にもしもの事がないよう、ここで射ちつくしちゃいなさい」
ルカ「らめぇぇぇっ!」
ここで会長魔王の出番ですよ
ところでドSのベーロン様がその愛故に実の娘にグリグリモグモグしてしまうSSはどこですか
>>46 あの親父はドMじゃね?
娘に尽くしてハァハァしてるやつだし
もっとっ…もっと踏んでください王女様っ!
鬼畜なルカも見てみたい気がする
「ロザリーさんがオナニーしてイク所見たいなぁ」
「なっ…そんな事できるわけないでしょ!」
「え?いいの?そんな事言って…ロザリーさんが暗い部屋で僕の唇奪ったなんて事知ったら…マルレイン悲しむだろうなぁ」
「そんな…」
「マールレイーン」
「わっ!待って!わかったから!」
「?」
「…わ…かりまし…た…オナニーしてイクのを見て…くださいっ」
「ははっ、しおらしいロザリーさんも可愛いや(なでなで)」
(中略)
『ななななんじゃ!何をやっておるガバガバピンク勇者!おい子分!どういう事か説明せんか!』
「えっ、や…スタ…やだっ、見るな…嫌ぁ!見ないでよぉ!」
「聞いてよスタン、ロザリーさんたら僕にオナニー見られてびしょびしょになってさぁ」
「違っ…止めてよルカ君…もう、止めて…」
『黙れ盛り勇者め!お前なんかもう知らんぞ!犬とでもヤッテおれ!余はもう知らん!』
「あーあぁ嫌われちゃったねロザリーさん!でもいっか!スタンはロザリーさんの敵だもんね」
「あぁ…うわあぁん!」
「アハハハッ!(次は首輪と犬耳かな)」
>>50 神、いや、魔王様光臨だな。
是非続きを・・・・・・
「ななな何じゃロザリー!おぬし、その格好は!何の冗談か!」
「はい、王女様…これは…
『これからロザリーさんは可愛いワンチャン、首輪と犬耳を付けて、マルレインの前で舌を垂らしながら、恥ずかしい格好でオシッコしてきてね』
…ろ、ロザリーめは盛った♀犬だワン…お、王女様お願いします、イヤラシいロザリーめが…オシッコするの…その…見て、いてくださいっ」
「うわっ!やめいロザリー!オヌシ気でも狂うたかはしたない!」
「くうぅっ!ひぐっ…」
「やっ!そんな事…汚っ…いやぁっ!ルカ!助けてルカァ!」
中略
「ひやっ…あぁはぁんっ!」
「王女様に悪さするなんて、なんて人だろうね」
「いやっ、はぁぁ…ご、ごめんらはいぃっ…もう許…して」
「どうしよマルレイン?」
「!!嫌じゃっ!!許さん!!ルカよ、もっと懲らしめるのじゃ!!その犬勇者めに思い知らせろ!!」
「じゃ、しょうがない…淫乱な動物には、お尻でもお仕置きしないと」
「いやぁぁ!やっやめえてぇっ、もう無理…壊れちゃ……っあああああ!!」
「前後から挿されて感じるなんて、変態だなロザリーさんは」
「違あはぁあんん!痛…抜いてぇっ!!」
「……許さんぞロザリー」
「…だってさ(可愛いなぁ)」
鬼畜ルカktkr
ベーロン様がこのスレにご興味を持たれたようです
会話の選択肢次第じゃ本当に鬼畜になったよな。
もう一周しよう。
お尻でもお仕置きって何ですか!?
わかりません><! 教えてください!!11!
もしかして、こうですか?!
viploader2d206289.jpg.html
なんと言う素晴らしい流れ
これは間違いなくGJ
>>57の見方が分かりません。
教えて、会長魔王様
>>59 viploader2d206289.jpg.htmlは
viploader 2d 206289.jpg.html
に分解できる。
後はわかるな?
>>60 分かった、ありがとう。
なんかもう、俺の魔王もオーバードライブですよ。
ルカママは絶対にドSだよな。あの顔で恐ろしいこと言いそうだ。
>>62 あの世界総じて女性キャラがS気質
精神面で女が強い、がデフォルトというか
ボクと女勇者が地下室で
もちろんせいてきないみで
「奥さん、今日こそは貴女を頂きますぞ」
「駄目ですジェームスさん、私には夫も子供達もいるんです、どうぞ諦めなさって」
「いいえ、そうは行きません奥さん、鍋から目を離す事のできない今の貴女、もはや抵抗も出来ずジェームスめを受け入れるしかありますまい」
「まあそんな、何をなさるの」
「エプロンの下に潜り込み、身体中を愛撫いたしましょう」
「おやめになって、でないと私…」
「いいえ、もう遅いのです奥さん!」
ストン
「ひゅおおお!?ほほほ包丁ぉぉ!?」
「お忘れになって、ジェームスさん?私、元勇者ですのよ?」
元勇者・・・
てことはルカの家に行った時先輩としてロザリーに色々教えているに違いない。
もちろんせいてきないみで
>>66 ジェームスに迫られている人物こそロザリー。
それがジャスティス。
いや、ロザリーは我らがアニー様と百合プレイ・・・・・・
ちなみに途中でルカも加わる、どの道ロザリーは受け
「僕の妹にまで手を出すなんて…本当にどうしようもない牝犬だね、ロザリーさんは」
「いやっ、ああん!違うのぉっ!だめぇ!」
「お兄ちゃん聞いてよ、ロザリーお姉様私にク○ニされてよがりまくっちゃって、イッたら上と下の口からヨダレだらだら垂らしたんだよー」
「なんて淫乱な勇者なんだろうねー」
「はぁっ、もう嫌…イキたく…ないのぉ…や、アアアッ!」
「あっ、またイッたー」
「今日はもう何回目?(ナデナデ)」
もはやルカが鬼畜なのはデフォか。
ルカはどんなキャラにもなれる辺り素敵だ
やはり此処は初心に戻って純愛スタロザかルカマルかと
両者とも未経験でなんだかぎこちなくて・・・・・そんな初夜。
それをオカズにして漏れはご飯三杯はいける
ジュリアに犯されるルカ
「ね、ルカ君、昔みたいな情けない人に戻って」
チンコ+アナルをローターで蹂躙され、今にも射精しそうなのを無理矢理止められ続け
白目向いてびくんびくんする少年でありました
神降臨祈祷中
ほす
ロザリーのスポーティなフトモモは、太めでスパッツがぴっちりしてる
臍の回りはうっすら腹筋が浮かんでる
そして出る所は出てる
全身をなめ回していいですか?
>>76 よく見ろそれはブルだ
本物は俺の隣で寝ている
78 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 21:41:54 ID:By3qSx3E
保守!
79 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 21:58:49 ID:zE9h2+Et
スレタイ見てポケモンかとおもた[マルマイン]
神降臨待ち
スタロザきぼん
スタロザ(触手+凌辱)キボン
保守
スタンに身体の穴という穴から侵入され、散々イカされた後
口答えできないように奴隷の印として影をピンクにされるロザリーキボン
後執事に悪戯されるジュリア
そういやジュリアネタないな
ほし
保守
ほし
hosyu
88 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 00:57:12 ID:N+HUqGdV
鬼畜なのが読みたいYO!
ヽ(`Д´)ノ
スタ×ロザ希望と言ってみる
hosyu
穂しゅ
92 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:01:17 ID:jGV+S6Bi
ほしゅ
ED後のスタンとロザリーの純愛モノを考えてるので
投下した時はお願いします。
…問題はボクと魔王をクリアしたのが5年以上前
なんで記憶がおぼろげということですが。
それでも何となく覚えてるのはいいゲームだったって事なのかな。
俺もスタンとロザリーはネタだけは考えてる
ルカの影に入ろうとしたスタンがロザリーに邪魔されてロザリーの影に入ってしまう。
とっと影から出ようとするがジェイムズが例の如く余計なことをしてロザリーの影から離れることができなくなる
以前の状態に戻るためルカとマルレインも巻き込んで旅に出るという話なんだが。
なかなか文におこせないんだよなぁ
>>93 YOUもう一周しちゃいなよ。
終わるまでいつまでも待つから。
>>94 何だか2のシナリオに流用できそうだ……。
期待して待ってます。
落としてたまるか。
98 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 20:03:19 ID:sBY6qIyQ
ルカが消えてマドリルの宿屋に行ったら、ベーロンが無理矢理ぐりぐりもぐもぐしてた(ルカは視姦)とかいう物も見たいかも……。
>>98 人形マルレインって確かベーロンが娘を模して創ったんだよな?
それって、間接的に自分の娘に手を出してる事にならないか?
だからエロいんじゃないか
ロザリーハードマダー?
へへへ 遂にあの
>>101がおねだりを始めたぜ…
『 ロザリーハード 』
スタンに影をのっとられた少年を助ける為にパーティーに潜入するロザリー。
だが、それは一行の巧妙な罠だった。
「勇者様のプライドは 私に崩される為に築いてきたんですものね」
「いつもの力が出せれば…こんなぶりっ子なんかに…!」
「よかったじゃないか ロザリー君 ピンクの影のせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ おい、気高きレイピアを用意しろ。みんなでびっくりさせてやる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「姐さんの生スパッツゲ〜ット」
(いけない…!ブーツで蒸れやすくなってるのを悟られたら…!)
「生ロザリーさんの生右目を拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ
「おっと、乳首に当たってしまったか。甘い痺れがいつまでもとれないだろう?」
それからロザリーは後から侵入してきたスタンによって(この状況からは)救出された。。
途中で力尽きてしまってとてもくやしいですね。
脊髄反射でやっちまった…
本気で口調とか細かいところ覚えてねーよ…orz
ショウジキスマンカッタ
ロザリーの右目ってあれ眼帯?
てことはああみえて結構ハードな戦いしまくってたんかな
じゃあ俺は右目にチューする役だな
いや、時々右目ちらちら見えてたよ
次元の帽子みたいに片目が髪で隠れてないと剣があたんないんだよ
ほしゅ
ほ
し
112 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 14:26:02 ID:ZlmJJbwx
ゅ
113 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 16:05:27 ID:E6GK7RwO
(・∀・)イイ!
ED後でベーロンの近くにいたせいで人形マルレインに分類か何かの力が宿って
ルカの周りにいる女性(ジュリアやマルレイン)に夢や幻覚を見せて少しずつ精神を乗っ取っていく
というのを考えてみたけど無理だった
スタロザ(?)で適当になにかを・・・
「う〜ん・・・、えっ!な、なにこれ!!」
おばけも眠る丑三つ時。マドリルの宿屋の一室でロザリーが目を覚ます
・・・ベッドに手足を縛り付けられて
「はぁ!?なんなのよこれ。なんで、こんな。ッくぅ!」
突然のことに混乱し、体をばたつかせるロザリー
しかし、縄はきつくて解けない
それでも悪態を吐きながらも暴れる彼女の枕もとにすっ、と遠慮がちに誰かが立つ
それは...すまなさそうな顔をしたルカだった
「ルカ君!?何で君が私の部屋に・・・って!もしかしてこれルカ君がしたの!?」
「うぅ、すみません。ボクはこんなことしたくなかったんですけど・・・」
「?」
「スタンが、やれって・・・(泣)」
そうルカは半べそをかきながら言い、部屋の明かりを点けた
次の瞬間、部屋は光に照らされ...
・・・魔王スタンが現われた
「ククク、ハーッハハハハハハァ!無様だな、寸胴鉄尻女!!」
「くっ、スタン!!アナタいったい何を・・・!」
「何を、だとぉ〜!?貴様、まさか昨日我輩に言ったことを忘れたのか!」
「昨日?まさかあの『あんたなんか元の姿に戻っても女性になんか相手にされない』って言った、あれ?」
「そうだ!我輩はあの言葉にいたく傷ついたのだぞ!」
スタンがぺらぺらな体をばたつかせ怒り狂う
その姿を見てロザリーは面白くてたまらないというような顔をする
「あははは!なにが傷ついた、よ。本当のことじゃない」
「ぐぬう・・・」
「そんな外見も中身も薄っぺらな奴は一生女に相手されないのよ!あははははは」
ロザリーの笑い声が部屋にこだまする
スタンはその声を聞きながら屈辱に振るえながらもぼそり、と一言...
「・・・言ったな。」
「え?」
次の瞬間
116 :
115:2007/07/23(月) 17:33:07 ID:J7Bspt6Q
次の瞬間スタンはぐい〜んと伸びたかと思うとロザリーに覆い被さる
「なっ、なによ!どきなさいよ!馬鹿スタン!!」
「ククク、ピンク女。一ついいことを教えてやる。女なんぞという生き物はなぁ少し
余が本気になれば『相手にせざるを得なくなる』ものなのだよ!」
「えっ・・ちょっと、な、なにして/////!!」
スタンはぺらい影の手をするりとロザリーの服の下に滑り込ませる
それを見たロザリーは顔を真っ赤にしてじたばたともがく
しかし、手足を縛られているため、それは抵抗というのにはあまりにもか弱いものだった
・・・ちなみに、ルカは部屋の端っこで真っ赤な顔をそむけていた
「ちょっ、ルカ君!何してるの!は、早く・・んっ!助け・・・!」
「うぅ//////」
「ハハハ!無駄だピンク女!!あやつは余に弱みを握られてて何も出来んのよ!」
「そんな・・つぅっ!!」
「観念するのだな。貴様は余を侮辱したことを悔やみながら余の『相手』をしてもらうからなあ!」
「//////(ロザリーさん、ごめんなさい・・・)」
続く・・・かな?
117 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 22:55:36 ID:C4b/fa11
ついに神が降り立ったか!
握られている弱みがとても気になる。
期待。
なんかスタンの口調がおかしいような…
う〜ん…。続き、いきます
「んっ!くぅ…」
スタンの手がロザリーの無駄の無い引き締まった肢体をねっとりとまさぐる
魔力によって一時的に現実化したそれはロザリーに何ともいえぬ快感を与える
片方の手で肌着の上から形の良い胸を、あえて敏感な所に触れずに撫で回し
もう片手で太股のつけねあたりを何度もさするように、じっくりと、焦らすように愛撫していく
そのうちにロザリーの顔に怒り以外の『何か』が表れはじめる
「ん〜?どうしたアバズレ勇者。顔が赤くなってきているぞ?」
「くっ!?こ、これは私が怒っているからで…あうっ!?」
「おっとすまんな。間違えて乳首をつまんでしまった。だがまぁ仕方ない。こんなにここを勃起させていてはなぁ。
触ってくれと言っているようなものだからな」
「っぅ〜〜////」
あまりの屈辱に目に涙を浮かべるロザリー
それを見て邪悪に笑うスタンは太股を撫でていたほうの手を、つぅ〜、と彼女の秘所へと近付ける
それに気付いたロザリーは弱くなっていた抵抗を再度強める
が、それはあまりにも無駄な行為だった
魔手は難なくロザリーの股間へと到達する
その瞬間、スタンは驚きロザリーの真っ赤になった顔を見る
彼女のアソコはすでに濡れていたのだった
「ククク、これはいったいどういうことだピンク勇者!余が触れずともこれとは…」
スタンは顔を背けようとするロザリーの顔を濡れた手で掴み無理矢理こちらに向かせる
そこには恥辱によって泣いている顔があった
「まさか此れ程とはなあ。勇者が魔王に犯されて感じてしまうとは最低だな!」
「うぅ…ひっ、ぐす…」
「貴様には勇者よりも娼婦のほうがお似合いだな!聞いてるのか!この雌猫勇者!!ハハハハハ!」
スタンは一仕切り満足そうに笑うと部屋の隅へと顔を向ける
そこには赤くなった顔を背けたままのルカが突っ立ていた
スタンはそれを見てさらにその笑みを深くする
「おい!ヘボ子分。こっちにこい。貴様も手伝うのだ!」
「/////!!?」
「なっ!?嫌!やめてスタン。そんな…」
「黙ってろ淫売勇者!さあ早くこいウスノロ子分!逆らったらわかってるだろうな!」
「うう…(ごめんなさいロザリーさん)」
続く…続ける?
ルカがスタンに呼ばれ嫌々ながらロザリーの縛り付けられているベッドの近くへとやってくる
それを確認したスタンはおもむろにロザリーの足を押し開く
「えっ、や…!?そんな、スタンやめて!こんな、嫌ぁ…見えちゃう…、やだぁ…」
「ふんっ、よく見ろよグズ子分。これが淫売勇者の欲情に濡れた汚いマンコだ。よ〜く目に焼き付けておけ!」
「や、止めて…ルカ君。見ないで…、見ないでよぉ…!」
スタンの笑い声とロザリーの泣き声
それを聞きながらルカはいけないと思いつつも、どうしても視線をロザリーの濡れた花弁から離せられないでいた
その光景に満足したのかスタンはその笑みを深く、より禍々しいものにする
そして恥ずかしくて泣いているロザリーの顔を見ているのに飽きたのか、行為を再開する
「へ…?うっ、あうぅ!?」
一二度影の手で濡れたクレパスを撫でたあと躊躇なくその中へと指を滑り込ませていく
膣壁を指で擦るたびにそこから愛液があふれ出てくる
「ククク、どうだ気持ちいいかクソ勇者。余の子分に見られながら感じるとはとんだ変体だなぁ!!」
「そ、そんな…こと、な、いうっ、あっ、ああああぁぁ!!」
「まだ認めんかアバズレめ!ん?これでもか!?」
「ひっ!やっ、やぁぁぁ!!やだ、らめ、スタン…!壊れ、ちゃう…、い、やぁぁ、ああぁ!」
スタンの容赦のない手コキに体をガクガクと震えさせるロザリー
スタンの指は物凄い早さでピストン運動を繰り返し膣内を攻め続ける
ロザリーは次から次へと襲い掛かってくる快楽に飲み込まれていく
「どうだ淫乱勇者!そろそろイキたいのではないか!?どうだ!」
「ふぅ…あ…、ぃ……きた…いです」
「聞こえん!もっとしっかりと、余の子分にも聞こえるぐらいにはっきりと申さぬか!」
「んん…、イ、イキたい、です!イカせてぇ!!スタ…ン!」
「ククク、よろしい!淫売勇者め!存分に果てろ!!」
そう言うやいなや指の動きをさらに速め、さらに乱暴に胸を鷲掴みにする
「ふっ、あ、ああぁぁぁ!らめぇ、イクぅぅ―!!」次の瞬間ロザリーは大きく腰を浮かし何度も痙攣を繰り返す
口からはだらしなく涎を垂らし、下の口のほうも濁った液体を勢い良く外に放出する
「ふんっ、なかなかのイキっぷりだったぞピンク勇者。だがな…本番はこれからだ」
「ふえっ…?」
スタンはニタニタとロザリーを見下ろしたあとクルリとルカの方を見る
ルカはただ茫然と、少し前かがみになりながら立ち尽くしていた
スタンはそんなルカの影の中にスルリと戻ると一言
「貴様の貧弱な体、少し貸してもらうぞ」
「え…?今なんて言ったのスタ…ぎゃあ!!」
ルカは、バリバリ!!と、まるで雷に射たれたかのように体を震わせるのだった
たぶん続く
GJ!!!!
邪悪なスタンってある意味新しいなw
>>121 普段は主人公が魔王以上に黒いという凄いゲームだからなww
>>120 GJ!
黒ルカに期待。
ちょw黒ルカをデフォにすんなw
「ルカ君のチ〇〇、かっわい〜い」
「先っちょはらめぇぇえっ!」
「ロザリーさんのオ〇〇〇、毛深いですねぇ」
「嫌っ、剃らないでぇっ!」
お好きな方をどうぞ
上田
保守
128 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 07:25:04 ID:Qu/niGX4
ロザリーかわいいよロザリー
ジュリアかわいいよジュリア
あっかんべーの可愛さはガチ
マルレイン一直線だった俺があの日から二股さ
マルレイン→ツンデレ
ロザリー→ツンデレ
リンダ→不思議
ルカママン→天然人妻
ジュリア→隠れS
萌えには事欠きませんな
アニー→おませな妹
マギー→おてんば少女
T.K.さん→悲壮系ミステリアス美女
ワプワプ島の女の人→電波系ミステリアス美女
だと勝手に思ってる
ED後のマルレインは?
このゲーム好きだった
リンダはぐりぐりもぐもぐの子だっけ?
ジュリア「何よ何よ、そんなに女性に囲まれて楽しそうに、もう昔の情けないルカ君に戻る気はないっていうのね」
ルカ「ジュリア…」
ジュリア「ルカ君の馬鹿!もうオ〇ン〇ンしゃぶってあげないもん!」
ルカ「ちょwwwジュリア自重wwww」
マルレイン「どういう事じゃルカ」
ロザリー「詳しく説明して欲しいわね」
リンダ「いやーん修羅場」ルカ「違www誤☆解☆だ☆ZE」
朝から笑わかすなwwwwwwww
マルレイン→俺の嫁
ロザリー→俺の性奴隷
アニー→俺の妹
リンダ→俺の妹その2
ルカママン→俺と浮気中の人妻
ジュリア→俺のツンデレ幼なじみ
おまえらには一人もやんね!
じゃあオレがオレがの女の子はもらっていきますね。
ポスポス雪原の雪だるまたち貰うよ。
歯車、ラブ!!
ルカママ「ルカ、性的な意味でケダモノのように王女様に襲いかかったってホントなの?」
ルカ「あんなカワイイ子がいて性欲沸かない方がおかしいよ」
ルカママ「そうね」
143 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 01:20:29 ID:7Ta0nLOp
娘に歪みきった愛情注いでるベーロンが聞いたらどんなことになるか。
ルカもママンも何気に黒そうなのは遺伝か
ジェームス、ルカのママは口説いていたけど、他のメインキャラには全然見向きもしなかったなあ
ルカの取り分の時に現れて、
ジェームス「マルレイン様、ルカ殿は未熟半熟半人前とはいえスタン坊ちゃまの子分の端くれの切れっ端。
いくら王女といえどもそうそうお譲りする訳にはまいりません」
スタン「そうだ、ジェームス!その身の程知らずの鳥篭女にもっと言ってやれ」
ジェームス「ですが、家来の一人もなく、というのは高貴な生まれの方には中々にご不便でしょう。
そこで、この私めが貴女様の従僕となりましょう!」
スタン「おい、コラ、ジェームス!」
ジェームス「ええ、坊ちゃま、何も仰いますな!
坊ちゃまとルカ殿の為、不肖ジェームス涙を堪えて召し使われますぞ!
さあ、何なりとお申し付け下さいまし」
みたく言う姿は容易に想像できるんだが
ジェームス「実は熟女趣味っすから」
まて、アリスちゃんはどうなる
しかし、エロパロ板のスレでこういう事を言うのもナンだが、
マルレインとルカはエロなしのほのぼのが似合いそうだな
ええ、決して森の中や道端でアレコレやったりしませんとも
でも、毎晩いちゃつくのはありだなあ
ほのぼのが似合うからこそ、たまにエロいのが来るとそれがまたイイんじゃないか
とりあえずルカが全♀(ママン含おばあさん除く)とヤリまくったあげく
最後にマルレインとラブラブになる長編きぼん
ルカとマルレインが色んな場所で昼夜を問わずアレコレしてるよ
と思いきや、実はそれは元々会長魔王が負けちゃった腹いせに流したデマをハート・ハート・ジュニアが勝手に文章化したもの、
それを目にしたマルレインが「で、ルカよ、これはどういう意味じゃ」とルカを質問攻めにするというオチのSSをだね
それか、キーちゃんとパパさんがお互いの足の爪を切る濃厚な絡みを
ルカとマルレインが指絡ませて手を繋いで歩いてるだけで満足な俺は異端か?
俺も同感だか、ルカとマルレインがベットの上で濃厚に指絡ませて手を繋いでる話が読みたい
自分に少なからず好意を抱いてくれているだろう少女と半永久的に一つ屋根の下
さて、ルカはいつまで手を出さずにいられるだろうか
マルレインは知らず知らずのうちにママさんに男を誘うテクニックを学ばされてそうな気がする
ロザリーも然別
>>157 むしろ顔を真っ赤にしながらママさんの講義を受けるマルレインを
マルレインの初めてのお使いにルカが荷物持ちとして同行し、手を繋いでお買物
「ルカ、お前は沢山冒険してきたんだし、家に残りなさい」
とルカとマルレインを置いてリシェロに観光旅行に行くパパさんたち
とか、そういう気の使い方をしそうだ、あの一家
>>161 たぶんそういう時に限って旅の仲間が訪ねてくるんだな
163 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 15:14:42 ID:axr3WsLU
>>161。気の使い方でなく、ルカ自体忘れて行きそう。
ホームアローン的忘れられ方をするルカ
ちょっかいかけに来たスタンをホームアローン的展開で追い返すルカ
でもホームアローンとは違って最後まで気づかない家族
切ねぇwww
誰か書いてくれw
そういえばベーロンがマルレインを見つけても場合によってはベーロンは落ち込むよな
>>164 唯一ルカを心配して戻ってきたマルレインにトラップ発動して謝り倒すルカを想像した
股間系トラップの仕返しにキムタマ蹴られるルカ
>>166 長い旅路の末にマルレインを見つけたベーロン
しかしその時にはすでに彼女のお腹の中には新しい生命が・・・
こうですか?
>>169 幸せそうな笑顔で赤子も抱いてるんだな!
172 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 20:49:39 ID:+tII6d0u
一気に老け込みそう。
>>172 本編の時点で十分老け(ry
マルレインは遅くに出来た娘だったんだろうか
孫が出来たら出来たで、今度は孫煩悩爺さんになりそうだ
>>169 ルカとマルレインの子ならかわいいだろうな
そういえばルカの家って空き部屋あったっけ?
地下室以外で
っひし形のカギ
ルカの部屋がマルレインの部屋となり、
ルカは地下室を押し付…与えられます
テネル村の人からみたらルカの行動はどう見えるんだろうか
スタンにとりつかれて偽魔王を倒すための旅に出て、ベーロンの分類からの解放をしたんだけど
事情を知らない人からしたら影が飛び出す一発芸を覚えたルカがジュリアに振られて
嫁探しの旅に出て大物を見つけて帰ってきた
って言うぐらい?
ほしゅ
>>177 まあそんな感じかもな。
実際別嬪さん連れて帰って来たワケだし。
ルカの周りにはテネルの中でも美少女に入る女の子が二人居るんだよな・・・
三人で買い物なんか行ったら目立つだろうな
もう影が薄いとは言えないな
女の子二人が目立って目立って影が薄いと言われそうな
hosyu
ほしゅ
ルカ本人が小世界一の美少年だからな
グラフィック的に考えて
マル「ふふふ、ルカよ我慢するのじゃ、わらわが許すまで出す事はならんぞ」
ルカ「らめぇっ!」
ロザ「あっ!ルカ君、王女様に何て事!」
リンダ「きゃは、キモーい」
妹「白くて臭いとかありえないしぃ」
ジュリ「やっぱりルカ君はこうでなきゃ」
マル「これは躾が必要じゃのう」
落ちはない
やっとエロいレスがきたなwww
188 :
置き逃げ屋:2007/11/01(木) 01:27:02 ID:6Q3YtCcj
――――旅が終わってから、季節がいくつか巡った。だからと言って何が変わると言うこともないのだけれど、いい加減。あの二人をどうにかしたいと思うのは僕だけかな?
今日もまた、あの二人の喧嘩声で目が覚める。寝不足のせいか、肌が荒れたと言っている女性陣は、最近何かをたくらんでいる様子がある。
……まあ、僕達。男性陣には関係ないんだけど。
「あたしの影を元に戻しなさいよ! 狂犬病魔王!」
「盛りのついたメス猫が何を言うか! 意地でも戻してやるものか、ふはははは!」
こんな感じで、今家には勇者と魔王が居候中。しかしそんな彼らも、母さんとマルレインが作った朝ごはんを食べるときは、僕ら家族よりもおとなしくなる。
――――そう、いつもと変わらない日常のはずだったのだ。少なくとも、今日の今までは。
しかしそれも母の何気ない一言で、終焉を迎える事となろうとは、この時誰が予測しただろう。
「……ところで、皆。リシェロに旅行に行きましょう」
「はーい」
「おお、家から出るのは久しぶりじゃのう」
「えーえー、そうですねおじいさん」
何がなく、そして驚くべき言葉にも比較的簡単にその言葉を受容する家族達。実際に驚いたのは僕とマルレイン、後はロザリーさんだけだった。………本当に僕は彼らと血が繋がっているのか少し心配になるけど、問題はそこじゃない。
「ふん、あの魚くさい町が目的地とは気に食わんが、子分家族が行きたいと言っているのだ。寛大な余は貴様らについていってやろう」
彼の基準はわからないけど、僕はもう何も言わない。そんなことをしたらこの家が破壊されないと言う保証もないから。触らぬ神にたたりなし。いや、魔王だけど……。
「あら? スタンちゃんはロザリーちゃんと一緒に家でお留守番よ?」
――――その言葉はさすがに、まずい。爆弾発言と形容するに易いこの一文を、僕やマルレインはもとより、アニーもパパもじい様も次に何が起こるか喉を鳴らして待った。
しかし予想に反してその後から続いてくるのはレベルの低い言い争いと、何故自分達も連れて行かないのかという駄々。それを「黒い感情を全て封じ込めた仮面」のような笑顔で一蹴し、同時に家族に準備を促す母。
ともかく、家にダメージが行かなくてよかったけどさ………。
「ふん、覚えておれ!」
不機嫌そうに、スタンはロザリーさんのハーブティーを飲んでしまった。それを見た彼女は、お返しとでも言うかのように、彼の紅茶を飲む。
「あらら……」
この時母がした顔に何か違和感を覚えながらも、ある意味スタンよりも権力を持つ彼女の言うとおり、準備を進め、この家を後にしたのだ。
帰ってきたときに、この家がどうか無事であることを願いながら。
しかし、このときには誰一人気がつかなかった。女性陣の張った、罠の存在など……。
189 :
置き逃げ屋:2007/11/01(木) 01:29:18 ID:6Q3YtCcj
彼らが立ってから数刻。
これ以上無い険悪なムードで、彼らはにらみ合っていた。読んで字のごとく一触即発という状態の中、言葉は一言も交わさず、皮一枚で繋がっているかどうかの境で、ただ無為な時間を過ごしていた。
しかしそんな不毛な戦いも終わりを告げる時が来る、最初に響いた声は、若い女性の物だった。
「あんたのせいだからね」
その言葉で、魔王が反論しないはずなどない。
「何を言うか! 元はと言えば貴様が……!」
家族がいるときとは違って、いつもは家に響くはずの彼の声が、家自体に音を吸い取られるように細細としたものとなっている。さすがに彼も、いろいろとショックだった様だ。
そんな彼を、少々哀れむような目で見ながら、彼女は。
「じゃあ、はじめるわよ」
と、行動を促す。
「――――何をだ?」
当然の疑問、一瞬ここで喧嘩でもするのかと。だったら喜んで受けてたってやろうと考えた彼であったが、彼女の手にあるのが剣でなく箒であることに、新たな疑問。
「ママさんに言われた、この家の掃除」
それが当然であるかのように話す彼女。
「何故だ、貴様が一人でやればよかろう!」
「あんた、ルカ君のママにここから追い出されてもいいの?」
言葉に詰まる、仮にも自身の子分の身内。その身内に追い出されたとなれば、魔王の名が廃るだろう。それだけはプライドが許さない。それならば同じ雑用とはいえ、この女以外誰も見ていない今、この家で、何かをするほうが得策だ。
「……ふん、皇女のときといい今といい、媚びる事だけは一流だな」
「あら、負け惜しみ?」
彼は再び、言葉に詰まった。
そして彼らは、誰にも頼まれていないと言うのに、まったく無駄ともいえる掃除を始めたのだ。
しかし、このとき彼女の体内では既に、『悪意』という名の異変が、燻り始めていた。
190 :
置き逃げ屋:2007/11/01(木) 01:30:54 ID:6Q3YtCcj
悪意。それが牙をむくのは、一通り掃除をした後――――日が傾きかけた時刻になってから。
そう、それは最後の部屋――――地下室を掃除しようとしたときにそれは起こったのだ。
「―――――!」
体が、熱い。先程までは何も無かったはずなのに、今は服のこすれる感触ですら、自身の感情を火照らせる。
耐えろ、耐えろ。そう自分の体に命令をするが、その肉はますます熱を持ち、命令を聞く様子なども無い。
長ボウキに体重のほとんどを預け、必死で重力に逆らい、力の無い足を叱咤する。
横目で魔王のほうを見るが、既に彼はぶつぶつと文句を言いながら掃除用具を片付けていた。つまりは、彼は自分に何かをした訳でも、それを見て楽しもうとしたのではない。
――――では、この異常は何なのだろうか? まるで何か人為的な……。
「おい、貴様。何をしておる?」
「な、何だっていいじゃない!」
かなり破天荒な論理だと言う事も、混濁した頭と言えど分かっている。しかし、今自分の体がどういう状態なのか、悟られるわけには行かない。
「――――ん?」
彼が、何か気が付いたようだ。鼻の頭が自身の不快感の正体を探そうとし、彼女の所へと視線が動く。
「……貴様、臭いぞ」
意味は刹那に理解したが、受け入れることなどできるはずがない。故に、現実逃避の色も混じり、再び言葉の意味を考える。
そして結局は絶望に彩られた結論へとたどり着いたのだ。
――――終わった、全てが終わった。勇者である自分の痴態を、よりにもよってこの男に……。
「おい?」
彼が自分の腕を取る、そしてその要因がさらなる痴態を呼び起こした。
体の芯が振るえ、彼女は失禁してしまったのである。さすがに魔王も驚き、腕を放すが、黄色い温水は床にその面積を広げていき、お互いにしばらく話すことは無かった。
「――――脱げ」
数分ほど経ってから、突然冷たく彼が言い放つ。勇者も何も反論する事無く、白い戦闘服を一枚ずつ脱いでいく。
首に、足に、乳首に、尻に。こすれて行く服が心地よい響きをもたらす。やがて赤みがかった白肌があらわになると、彼は不敵な笑みを浮かべた。
「貴様、何をされた?」
意外な言葉がつむがれたことによる、一瞬の戸惑い。彼にとってはおそらく、愉しむつもりで聞いたのだろう。仇敵である自分の前で、貴様はこんなに無防備な事をしているのだと、たしなめるつもりで。
「………っ!」
彼女は声を上げずに泣いた。悲しみの感情など一欠けらも無いが、情けなさ。自分への憤りや、現実への拒絶が波となって押し寄せているのだ。
そして、その光景に嫌気がさしたのか。魔王がその頭を抱く。
不器用ながらも、その行為には確実に「何か」が宿っていたのだ。
――――しかしながら。哀れみでも、侮蔑でもないそれは、黒い感情へと変化していくこととなる。
「――――!?」
自分の体に、自分の意思が通じないところがあるなど思いもしなかった。だが、下腹部の膨張は刹那に、そして確実に勢いを増していく。
どういうことか、仮にも魔王である自分がこんな馬鹿なことで劣情をもよおすはずがない。しかしその疑問は意外にもすぐに答えが判明した。――――彼女の、体臭だ。
まるで媚薬のような――――いや、すでにそれは媚薬なのかもしれないが、そのせいで自分にも異変が起こっているのだと考えれば、全ての謎が解ける。
先ほど感じた、彼女から発せられて異様な匂い。
その思考を終えると同時に、今度は下半身から感じたことのないような快感が……。
「ん……んん………」
卑猥な音を立てながら、金髪の雌がいつの間にか自分の下で豪直をほおばっている。形のよい唇は竿の根元を上下に移動し、舌は筋や亀頭を丹念に舐り回しているではないか。
頬の粘膜が、喉の締め付けが、自分を追い立てる。そして、短い声とともに、彼は絶頂を迎えた。
白く、濃い液体が口の中ではじけ、あまりの量に驚く。しかし彼女が初めに思ったのは。
「………早漏……」
という、辛口の感想。
「ち、違うわ! 愚か者め、余は三百年壷の中で、色気のないジェームスと共にいたのだぞ! それは……その……」
「………ああ、溜まっているって事ね?」
うむ、と彼が首を縦に振ると同時に、今度は彼女が上に覆いかぶさってきた。
「――――そんなに溜まっているのなら、まだできるわよね?」
墓穴を掘った気がする、もちろん自分もこれで終わりにするにはいかない。下半身からものすごい抗議と、久しく味わっていなかった快感との期待が、理性を失わせる。
そう、本能のままに犯せばいいのだ。
191 :
置き逃げ屋:2007/11/01(木) 01:36:44 ID:6Q3YtCcj
蜜壷にそそり立った肉を沈みこませる。これだけぬれていれば、最初から大きく動こうとかまいはしないだろう。
ぬれた肉が、白と黒の肌が、近づき、離れ、はじける。一度出した故か、はたまた早漏返上のプライドかは定かではないが、彼の持久力は格段に上がっている。
「あっ……ん、いいっっ……はぁ………そこぉ……!」
乳房を、自分の下でなぞってやる。甘がみなど必要ない。この女は傷みすら快感に変えてしまうだろう、極性のMだ。
脳が溶けそうな快感、それに屈服した目の前の女は、腰を振ることですら、恐れている。
自分の今まで積み上げてきた物が全て塗りつぶされる、理性という名の仮面で繕ってきた物が崩れ落ちていく。それを恐れているのだろう。
真の自分は、これほどまでに淫乱だということを認めたくはない。極論で言えば、そんなところだ。
「――――っくっっ……」
そんな考えが頭をよぎるが、そろそろ自分も、まずい。
「あっっあん、もう……駄目ぇ……。――――んっっ!!」
彼女の体が痙攣を起こす、どうやら今回は自分の勝ち。
そもそも何時からどのように勝負が始まっていたのかと突っ込むものなど誰もいないのだが。
192 :
置き逃げ屋:2007/11/01(木) 01:37:33 ID:6Q3YtCcj
数分後、一通り落ち着いた彼女を見て……。
「貴様の仕出かしたこの失禁跡は、どうするのだ」
という冷静な一言を放つスタン。
「何よ……余韻のかけらもないわね………」
「体力が貴様らとは違う」
「ふーん……まあ、そんなにすぐ帰ってくるわけじゃないし……」
しかし。
「ただいまー」
という声のすぐ後に、上のほうでどかどかと大きな足音がした。すでにお分かりだとは思うが、勿論一人や二人の物ではない。
そしてその足音達は、迷うことなくこの地下室へと近づいて……。
「ただいまー。ロザリーちゃん、スタンちゃん」
その先頭にルカの母がいた。
「あららあ、どうして床が汚れているのかしらあ?」
勇者は顔を真っ赤にし、魔王に関しては母のほうすら見られない。後ろから付いて来たルカ達もあっけにとられ、どういうことかと説明を求める。
「だって、いつまでたっても仲が悪いままなんだもの〜、だからちょっと女の子たちで。ああ〜、ロザリーちゃんは別ね〜、ともかく作戦を練ったの〜」
「作戦とは?」
スタンが相変わらずあさっての方向を向きながら、挑むように話しかける。その行為に威厳のかけらもないことがわかっていても、やはり母はあらゆる意味で怖い。
「おいしい紅茶で、二人をくっつけちゃおう作戦」
何その名称、と考えたやつがルカを含めた三人。
どんな作戦よ、と考えた人がロザリーさん。そして――――。
――――紅茶? と考えた男が一人。
まさか、まさかまさかまさか。
朝彼女から出された紅茶、あの中に媚薬が入っていたとしたら?
そしてそれを肯定するかのように、母はさらに続ける。
「さすがにスタンちゃん魔王でしょ〜? だから、言われた量よりも『ほんのちょっとだけ』多く『素直』になれるお薬を入れておいたのに、ロザリーちゃんが飲んじゃうんだもん、びっくりよー」
符号が恐ろしい勢いではじけていく、魔王である自分には人間の使う媚薬など、『何の役にも立たない』。量のほうでも、質のほうでも自分には効かないからだ。
それが、彼女の体臭で反応してしまったということは………。
「ジェームス! 貴様ぁぁぁぁ!」
叫び声と共に彼は影にとけ、そのまま姿をくらました。それを追うかのように勇者も、ピンクのパラソルを持って走り去っていく。
後に残されたのは、リシェロにいくはずが、何故かテネルの村役場に閉じ込められていた哀れな男性陣と、床に広がった黄色いしみだけだった。
それから数日ほどたっても、スタンは帰ってはこなかった。
当然だとは思うが、やはり魔王にも敵に回してはいけない人間というのがいるらしい。
そして母は、少し汚れの付いたガラス瓶を手にとって、しげしげと眺める。
「これ、効果は確かな様ねー」
――――次は、ルカ辺りに盛ろうかしらと。考えていることは、秘密である。
じゃあ、そういう事で。さよなら。
193 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 15:49:02 ID:umRtmGbQ
ツマンネ
>>192 グッジョブ!
やはりママさんが一番黒いのか……w
黒ママグッジョブ!
その調子でルカにも盛っちゃって〜!
おお、待ち望んでいたスタンとロザリーの絡みがGJ!!
獣のように盛るルカにも期待しています
魔王早漏説は新説ですな。
マルレインの口調ってどっちが素なんだろう
EDで「わらわ」って言いかけたのは、王女のクセが抜けきってなかっただけなのか
それにしてはたどたどしく喋ってたような気も。
ルカと2人きりになってもわらわ口調には戻らないのか
そもそもマルレインのルカに対する扱いがどうなるのか
ルカが消えてた時のマドリルホテルでのイベントを見ると「わらわ」口調は
あくまでも王女役として使っているだけで、素は普通の女の子しゃべりじゃないか?
トリステイベントでも普通だったし
エンディングで「わら…私〜」と言ってしまったのは他人に接する時の
王女口調の癖が出てしまったと解釈
それまでトリステに引きこもってたせいで、他人と話すのに
恐る恐るになってしまっていたとか
それはそれとして「王女様」プレイは萌えるがな
「王女」もまた分類だろうからなあ
あんまりしつこく王女様扱いすると、マルレインも涙目で抗議しそうな
ほしゅ
ジュリアヤンデレ化キボン
昔の情けないルカが忘れられず、後ろから硬い物で襲ったり飲物に混ぜ物したり
揚句拉致監禁して(ry
ここの住人的にはスタロザが主流なのか?
ルカロザが異端だなんて……
>>203 主流や言い方は悪いが派閥というようなモノなんてないと思うぞ?
マルレインもロザリーもリンダもジュリアもアニーもマギーもママさんも
誰が誰とでもなんでも来いだろ、基本
>異端なんて…
とか言わず萌えなら吐き出していけばいいじゃないか
というわけで投下ヨロwww
主流とかいうほど人数が(ry
ジュリアに凌辱されるルカまだー?
ルカマルまだ。
筆が進まん。
ゆっくりでいいから書き進めてくれ
投下は気長にまってるから
圧縮回避保守
hosu
hosyu
保守
保守
ひょんな事からベーロンの分類の力を手に入れたジュリアが、ルカを自分の物にすべく新たな魔王と化すとかどうだ
人質にしたマルレインの目の前でルカと濃厚セックル
ジュリアたんは正直高感度イベント後を妄想するだけで萌える
きっと、街でルカを見かけるたびにきゅんきゅんしてるんだぜ?
しかし、ジュリア好きなんで、どーにかしてルカとくっつけようと妄想したことあるけど
マルレインがいるからね…やっぱりね…
となると確かに214のような展開が必要不可欠なのかもしれん。
ジュリアが魔王に分類されたらあれだな
ヤンデレ魔王
鉈とか振り回しそう
ルカ「僕はマルレインのことがs」ジュリア「嘘だっ!!」
ルカ「悪いけど君の気持ちには」ジュリア「嘘だっ!!」
「今更何をしに来たんですか。あの娘は人形ではありません。あなたの手を離れた正真正銘のマルレインです」
「…そんな事は分かっている」
突然家を訪れたかつての宿敵、ベーロンに向かって少年は迫った。
既に分類の力を失い、弱々しい姿を晒す老人は、向かいに座るルカに震える声で答えるのみだった。
「私はこの瞬間も、愛しい娘を奪った貴様を殺してやりたいと思っている。
だがもはや無駄だ、私はあの力を失った、だからこそ貴様にこうして頼んでいるのだ」
ベーロンはルカの背中に隠れるマルレインを愛し気に見つめながら呻いた。
金髪白衣の華奢な少女が、細い手足を大きく振りながら歩いている。
いかにも不愉快極まるといった表情だ。
「何よ何よ、ルカ君なんかもう知らないんだから!
ちょっと変な影が出せるくらいであんなに人気者になって、女の子まで連れて!ふんっだ!」
ジュリアにとってルカは目立たず役立たずで情けない存在でなくてはならず、それが唯一彼女が少年に感じる魅力…いや、執着と言って良いかも知れなかった。今やルカは逞しく変化し、新たな友人に囲まれた人気者であり、ジュリアの物ではなくなってしまった。
そんな彼女の足元に光る小さな歯車が…
わっふるわっふる
221 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:10:05 ID:jbWMVlgS
ほ
222 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:20:02 ID:9kQ1bZDp
223 :
207:2008/01/01(火) 02:29:27 ID:ktoFc1si
本来書いてたものより先に、小ネタのつもりで書いてたものの方が先に書き上がった。
ルカとマルレインで新年ネタ。エロ無し。
NG登録は「ボクとマルレインの一年の始まり。」でヨロ。
「新年だなあ」
「新年だねえ」
年が明け、ルカはマルレインと二人で過ごしていた。
ルカの家族はそれぞれ新年の挨拶回りに出かけ、二人は留守番を任されていた。
先ほどのような他愛も無いやり取りを何度も繰り返しているが、五人が帰ってくる気配は
いっこうに無い。
一年を通して温暖湿潤で、四季の変化にメリハリのほとんど無いこの地域の気候は、
ベーロンの支配とは無関係だったらしく、例年通りの暖かさだった。
テーブルの向かい側に座り、本を読んでいるマルレインの顔を見ながら、ルカは物思いに耽る。
マルレインと再会を果たして数ヶ月過ぎ、更には初めて結ばれて数週間。
いまだに二人きりになると気恥ずかしさを感じてしまう。
初めて結ばれた翌日に、母が突然、遙か東の島国に伝わる、「オセキハン」なる料理を
作った時は少し驚いただけだったが、後日、テネルの長老にその意味を教えられ、
オセキハンに負けないほど赤くなると同時に、母に空恐ろしい何かを感じていた。
アニーとマルレイン以外の全員が、やけにルカとマルレインの二人を見て笑っていたのは
そういう理由だったのか、と、両親や祖父母に少し憤ったりもしたものだけれど。
と、視線に気付いたらしいマルレインが顔を上げた。
「どうしたの、ルカ君?」
「え?ああ、何でもないよ」
「そう?なんだかちょっと顔が赤いけど、大丈夫?」
「そうかな、特に何もないけど」
少し慌てながら答えると、そう、とだけ答えてマルレインは再び本を読み始めた。
影が薄い影が薄いと言われ続けてきた自分を気にかけてくれる人がいる。あまつさえ、
その人は自分が本当に大切に想う人である。
そのことに喜びを覚えると同時に、マルレインに愛しさを感じ、気付けば口を開いていた。
「マルレイン」
「なに、ルカ君?」
必ず自分の名を呼んでくれる愛しい人に、少し間を空けて言葉を続ける。
「好きだよ、マルレイン」
その瞬間、ほんの少し顔を赤らめて、小さな小さな声で、愛しい人は返事を返した。
「私もっ、好きだよ、ルカ君のこと……」
俯いてしまった恋人の左手に、そっと右手を重ねて、この幸福が永遠に続いてほしいと、
ルカはずっと祈っていた。
225 :
207:2008/01/01(火) 02:35:30 ID:ktoFc1si
──了
って入れ忘れたああああああぁぁぁぁ……
1レスだけの小ネタでした。
ってのも入れ忘れたし。
ダメな一年になりそうだ。
GJ
ママは何でもお見通しか
やっぱほのぼのはいいねえ
GJ
いい雰囲気だな
新年から癒された GJ
おまえら今年もよろしく
ほしゅ
保守
保守
ロザリーさんが話しかけてきた。なんかラッキー。
「ルカくん、ちゃんと《ぼくのわたしの勇者学》読んでる?ジャンプよ、ジャンプ」
だが、会話の内容がおかしい。なんかショック。
「え、いや、ジャンプは…マサルさん終わったくらいから一度も読んでないです」
実は表紙からジャガーさんまですべて読み込んで暗記しているが、子供っぽいと思われたらやなので詐称。
「…はぁ?読んでないの?」
な、なんなんだこのリアクション…?そんなに好きなのか。
「えと…今度、今度漫喫でも行って読みます」
「是非そうしなさい。というか貸すわ。いやあげる。はい、コレ」
ええ?なんで持ってんのこの人?
「あ、ありがとうございます…えっと、これは〜…絶賛布教中ってことですか?」
「違うのよ。実はね、その漫画の鋼野剣って、モデルが私なのよ。大学の同期の奴が描いてるらしくてねぇ〜うふふ」
…。
「…中身読んだことあります?」
「ん?ないけど?」
…よし、黙っておこう。
「そうとう学生時代の私に似てるキャラになってるらしいから、読んだら感想聞かせてね」
か、感想…?こんなもん感想もクソもないシュール漫画じゃん。
いっそここで読んで妙な内容だと言うことを伝えた方がロザリーさん的にもダメージ少ないだろ。
と言うわけで読みつつ…
「あれ?ロザリーさん、なんか変な内容ですよコレ」
「へっ?ちょっと見せて…………」
………やな沈黙。
「…あの野郎(リアルに描き過ぎだろうがぁ)」
やめてっ、なんかへんな呟き聞こえたよロザリーさんっ。
「私、ちょっと行って来る」
「あっ!ロザリーさんっ落ち着いて!ダメだよ殺っちゃ…!」
行ってしまった。
次の日、ロザリーさんはちゃんと冒険に加わっていたが、なにかわからない血腥い小袋を行く先々で捨てていた。
そのまた次の日に、バラバラ殺人死体遺棄のニュースが報じられたのは、偶然だと信じたい。
「ロザリーさん…それ何捨ててるんですか」
「謎の小袋70袋、よ!」
「…はぁ、なるほど」
もう10個は投げたんですね。
「少年、今彼女には近付かない方がいい。我が輩のお化け研究の経験がそう告げている」
「キスリングさん、そんなキャラでしたっけ」
「何か変かね?」
無理もないか、職人の脳内にキスリングの情報はもはや、もじゃもじゃしてた…よね?程度しか残っていないのだから。
「…?どうしたのだ、少年?」
「あ、いやなんでもないです」
「ふむ?まぁいい。ところでちょっと提案があるのだが、聞いてくれまいか」
「じゃあロザリーさん呼んでき」
「いや待て!ダメだ、男同士、雄種のみで対話、相談、計画を試みたいのだ」
「?」
なんだこのオッさん。相変わらずキモいな。
〜キスリングのキャラ確認してこよう〜
…はっ、いま神の声が聞こえた気がする。
博士のキャラ確認してるのか?
無論この後ルカ×ロザに続くんですよね
〜ボクまお、箱しか無ぇでやんの…〜
ちょっ、博士のキャラどうすんのさ。
〜…スタンに活躍してもらおう。〜
そんなんでいいのかよ。
「どうした少年。聞いているのかね」
「あ、すいません。なんでしたっけ」
「だからだね、ロザリーさんのトラウマ記憶、つまり漫画を読んだあたりからの記憶を消してあげようと思うのだよ」
「そんなこと出来るんですか?」
「我が輩が脳科学者茂木健一朗と共同開発した、このメホホブルササンmを使えば可能だ」
「へ〜凄いですね」
「ところが、ひとつ問題があってだね」
「?」
「この薬、女性がエクスタシーを感じている時に子宮口に塗布する必要がある」
〜エロパロに絶好の薬ですねw〜
「うん、何か言ったかね?少年」
「いいえ」
「ふむ、まぁいい。既にロザリー君は我が輩が今朝盛った痺れ薬で昏倒しているはずだ。彼女に薬を塗るのは私がやるから、君はビデオ撮影を…おぉぉ!ぐぼはぁ」
急にボクの影から光球が浮かび上がり、キリングをぼっこぼこにした。
「ふはははは!必殺魔王玉!その薬、余が直々に与えてやろう!ぐふぐふ」
そうだった、スタン居るの忘れてた。
「…でもスタン、ちん○こ無くね?」
「なにを言うか!ぬふふ、まぁ貴様は余の馬並の怒張を見たことないから仕方な…ああ〜!」
「どうしたの」
「ちんこ…無い…余、いま影だった…」
こうしてボクは、ロザリーさんの記憶を消すために、純潔を捨てるはめになった。
初めてが強姦て。
〜まだだ。まだ終わらんよ〜
236 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:10:04 ID:F9WLhShl
今現在このゲームやってる奴いるか?
237 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 20:54:01 ID:wwmvl1rs
ノシ
238 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:03:00 ID:NPYLFLsY
保守
保守
それは夏の暑い日の事でございました。
世界が解放されてからはや半年が経ち、
なんだかんだであの頃の仲間達と集まったときのお話でございます。
手紙を出したのは勿論ルカ殿。
なんでも彼は今度マルレイン姫と結婚することになったそうで、
私ジェームズとスタン様の元にも招待状を出して来たのでございます。
ええ。この時ルカ殿が私達にさえ手紙を出さなければ、こんな事にはならなかったのでしょう。
教会で結婚式を挙げるカップルが、
新郎がまさか女の方になるとは…
教会から帰って来て、まずボクは自分の体質を呪った。
受難体質とはよく言われたけれど、
まさか性別まで変わるとは。
それもまたスタンのせいでこんな騒ぎに巻き込まれてしまって。
せっかくの晴れ舞台ぐらい、かっこよく決めようとしたんだけれど。
教会に行く前に怪しげな顔をしたスタンに魔法をかけられ、
気がつけばタキシードを着る前に女の子に変えられたボク。
スタンの台詞で性別が変わったと分かったとき、
そして元に戻す魔法がないと申し訳なさそうに言うスタンの話を聞いて
ボクはその場で膝をついて大声で泣いてしまった。
はあ、と溜息をつくその声ですら
それは少女の声へと変わってしまっていた。
これじゃあ、マルレインに会わせる顔がない。
家の前の噴水でこれからどうするか
一人考えていると服を血まみれにしたロザリーさんがこちらへとやってきた。
「とりあえずあの馬鹿魔王にはキッチリ制裁して来たから」
そう語る彼女の目は何かやり遂げたような目というか。
殺すと書いて殺りとげた、というような。
「すみません、毎回毎回」
「姫様には話したの?この事。」
いきなり核心をつかれて
背筋がぞくっとする。
「言えるわけ、ないですよ。」
自分が女になったから、
だから教会にいけなかったなんて。
信じてもらえるわけがないし、
そんなの話せるわけがないし…
ロザリーさんはそうボソボソ話す僕の手を掴むと、
ぎゅっと強く握った。
「男なんでしょ!?」
「今は女です…」
それでも、と彼女は一言加えると。
「元は男なんだから、あなたがしっかりしなさい。」
そういってボクをギュッと抱きしめてくれたんだ。
「いきなり性別が変わって落ち込んじゃうのはわかるわ。けどね、戻れないとわかったなら女としていきるのもいいと思うの。わからないことがあるなら、全部教えてあげる。」
温かかった。小さい頃お母さんに抱きしめられたときのような、そんな温もりがした。
「女だって、中々楽しいんだから。」
そういってボクをそっと離すと、頭をそっと撫でてくれる。
今のボクには、いや前のボクにだって嬉しい出来事だった。
けど、なにか嫌な予感も感じていた。
ロザリーさんの目が燃えているのだ。
初めはスタンに再び制裁を加えるためかと思っていたが、
それにしては目の燃え方が違う。違いすぎる。
案の定、ロザリーさんはボクを猛スピードで
自室まで連れていくと、耳元でかすかに、
けれどボクを絶望させるには十分な一言を囁いた。
「女の楽しみ、一から教えてあげる」
だから覚悟しなさい、と。
ベッドに押し倒され、
右手も左手も掴まれて
ボクが本当に女の子になったのか
一晩中調べられました。
最初は羽ペンの羽の部分で、
次第に素手で調べるようになり、
どこから持ってきたのか
ローションでも体のすべてを調べ尽くされました。
届かないとは解りつつもマルレインに助けを求めるたび、
ベッドで高い声をあげさせられるのです。
母さん父さん、ルカはもうめげそうです。
GJ!
ちょっw女体化wwwしかも女になって即百合展www
今更だがGJ!
是非とも続き(プレイ中)を…
保守
ホシュウ
保守
保守
ボク魔のまとめサイトって無いの?
hosyu
ここってエロ無しでもいいの?
いいんじゃないか、こんだけ過疎なら
255 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 05:35:25 ID:M2AfFDf+
age
誰かなんでもいいから書いてくれ
いっそのこと設定だけでもいいから
保守
最近買ったんだけど面白いねこれ。
台詞回しが楽しい。
萌え〜とか言いだすからな、そのうち
今でこそ若い世代なら誰でも知ってるような単語だが、当時は普通にコアなヲタ用語だったのに…
ジュリアが御懐妊と聞いて飛んで来ました
マルレインのお腹にルカの子供がいると聞いて来ました
このスレのどこかに会長魔王がいるんだな
263 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 05:07:00 ID:8CRK/KxY
ジュリア「ルカ君、この責任はどう取るつもり?」
ルカ「待て、ここではマズ…」
マルレイン「どういう事じゃルカ」
ルカ「ちょ、ま…」
ジュリア「どうもこうも、私と貴女、両方に種着けしたって事よ」
ルカ「ジュリア自重www」
ロザリー「ルカ君あなた、王女様になんてマネし腐ってんのよ」
ルカ「ロザリーさん話せば判る」
ロザリー「私との一夜は遊びだったって事でおk?」
ルカ「人生o(^-^)o(>_<)\(^O^)/オワタ」
マルレイン「詳しく聞かせてもらおうか」
ルカ「ちょ、やめ、HA☆NA☆SE!」
刺されそうなルカだwww
265 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 15:58:10 ID:wjCdW1gL
age
hosyu
267 :
置き逃げ屋:2008/05/22(木) 06:16:22 ID:ZNMTjYcD
こんばんは。レベルアップして(本当か?)帰ってきました。
久しぶりに本気で書きましたが、クオリティ馬鹿低いので注意。
一応前の続きみたいなものですが、読んでなくとも読めます。多分。
あと、長すぎる行があるとかで、登校第一にした故。
読み難いかもしれませんので、あしからず。
あの騒動から数週間。この家の長を裏から操れる存在。母は、考えていた。
…………いつルカにこの薬を盛ってやろうか、と。
しかし、さすがに『あんなこと』があったせいで、それは、事実上不可能となっていたのだ。
あんなこと、あの騒動。皆知っている。少し前に母の知略、いや計略。
いやいや謀略――――いずれにも当てはまらないような単純な策、しかし効果は絶大だったその罠に、
スタンとロザリーさんはこの家から去っていった。
………いいや、居たたまれなくなって追い出されたというのが正しい。
今も地下室には、黄色いしみが残っているが、誰も綺麗にしたがらない。
地下室はいまや、開かずの間だ。
「うーん、間違いなくパパの血を引いているのに、ルカったら消極的ねえ……」
――――血を引くのに間違いがあっては困る。
「『多分』パパの血を引いている」では恐らく家庭崩壊の一途をたどるだろうし……。
母にみつから無いようにして隠れている彼女はそう考える。ルカに頼まれて、見張りをしている彼女。
マルレインは真剣な目つきだ。何か変なものが入ったら、即座に報告に行く。
……ともかく、ルカはこのごろ警戒をしている。料理に何か入っていないか。
飲み物に何か入っていないか、視覚嗅覚味覚の全てを使って、安全かどうかを確かめながら食べている。
少量ならばいくらジェームスさんがくれた媚薬だとはいえ、絶対に耐えてやるといわんばかりに、料理を食べる量自体も減ってきた。
自分も見ていて痛々しい。
――――いい度胸、しているわよねえ。そう、母がつぶやいたのが聞こえた。
「恥ずかしがりやサンなんだからねー、二人とも」
彼女は、黒い笑顔でそう続ける。
気にせずに料理に混ぜればいいのでは?
パパもそういっていたが、万が一にでもアニーとルカがくっついてしまっては困る。
そのくらいの倫理観はあるし、何よりもマルレインを逃がしたくない。あんな可愛い子が、あんな地味な子のガールフレンド。
…………母の考えていることは、恐らくこんなものだろう。最近少しだが、自分も読めるようになってきた。
「あの子を逃がしたら、もう二度と幸せは訪れないわよー、ルカー」
それはうれしい、自分も彼を逃すつもりなど無い。初めて皇女ではない自身を認めてくれた、かけがえの無い存在。
………父よりも、大切な存在。
ジュリアという女の子もいるにはいるが、何と言うのだろうか。この感情は……。
「おーい母さん」
「あらーパパー、ご飯はまだよー?」
ああ、そうだ。……敵対心だ。
「ママ、それで、どうするんだい? もし薬を入れるのならば、腹痛で父さんは休んでいるよ? 後でサンドウィッチでも持ってきてくれるかな?」
色々とマルレインがジュリアについて考え意識を飛ばしていたが、問題はまた、そこに戻る。
「うー………………ん」
「いいんじゃあないかな? あの子達も少しずつとはいえ進展しているようだし、そんなに急がなくても」
ママに比べると、親の鏡のような発言をするパパ。ここにルカがいたのならば、泣いて肯定するだろう。しかし自分は、ちょっと違う。
ルカは、薬が盛られなくなるのが一番だといっていたが、自身は彼との距離が縮められるならば、それもいいと思う。とどのつまり、彼が飲まないから現状は保たれているのだ。
「うー………………ん」
しかし、母は悩む。おしべとめしべを見たのなら、くっつけるのが人の性。
ママのそれは魔王や勇者を経た故、性を越して既に業ともいえるレベルだが、
だからこそ母は、この程度の問題で諦めたくは無い。
「まあいいわ、今日は『普通』のシチューよ」
薬が、入っていないということだ。特別製の場合は要注意。
「じゃあ、ルカ達を呼んでくるよ」
パパが出て行った後、ママに見られないようにして、マルレインもこっそりと出て行く。
ともかく今日も、平和であったのだ。
268 :
置き逃げ屋:2008/05/22(木) 06:17:56 ID:ZNMTjYcD
――――さて、どうしよう。
食事が終ってから、皿を洗っている途中。……母は考える。
自身も愚鈍ではないので、方法は二つ考えてある。
しかしどちらの方法も、間接直接問わずマルレインの助けが必要だ。
恐らく彼女は、いいや多分間違いない。ルカとの距離を縮めたがっている。
しかし、あまりにも彼が淡白で、初心で、女の子とも付き合ったことが無い故に朴念仁で、
他にも色々といいたい部分はあるが、まずは一言。
「ごめんねー、マルレインちゃん。うちのルカが迷惑かけて……」
ルカもアニーの十分の一でもいいから積極的になればいいのに……。
ま、仕方ない。あれはあれで。
「やあやあ、まだ考えているのかい?」
あ、ちょうどいい、聞いてみよう。
「……ねえパパ」
「ん?」
「もし私がお弁当を作ったら、お昼に食べてくれる?」
「勿論じゃあないか! ママの料理なら今だって食べられるよ!」
「……そうよね」
じゃあ、まず一つの計画は成功するということになる。パパの返事は血を分けた息子の返事と同義。
百パーセントではないにしても、多分そうするだろう。
「じゃあ、パパ」
「ん?」
「もし私が他の男性と一緒に歩いていたら、どうする?」
パパの顔が見る見るうちに悲しさを湛える表情へと変わっていく。
勿論自分もそんなつもりは毛頭ないが、計画の二つ目も、可能。
「さて、どちらにしようかしら?」
@一番目
A二番目
B………………
「二つともやってみたらどうだい?」
……そうね、そうしよう。
そして、彼女は再び計画を練る。悪意のコンピューターが、音を立てて動き始めた。
そして翌朝。母は思いがけない――――少なくともルカたちには。行動を起こした。
「はい、マルレインちゃん。ごめんねー、色々と心配させちゃって。
……でも、これでもう安心でしょ?」
彼女に、あの古ぼけたビン。媚薬を渡したのだ。それも、家族が見ている前で。
勿論真意を測りかねている彼らに、母は続ける。
「お薬はそれで全部よ、安心しなさーい」
――――安心など、出来るはずが無い。
故に、それから数日間は、ルカはいまだ警戒を解かなかった。
しかし、罠の一つはその間に、既に発動していたのだ。
それに気がついたときにはもう遅かった。
――――ベーロンを倒し、分類による運命を破壊した少年ルカも。この母の形作った黒い運命だけはどうにもならなかったのだ。
母は、ベーロンの数倍は怖かった。……そして黒かった。
269 :
置き逃げ屋:2008/05/22(木) 06:19:47 ID:ZNMTjYcD
いつものように、ルカはパン屋へとお使いに行った。それが罠だとも知らずに……。
そして、彼が玄関を出てから数分後、母が自分に声をかけてくる。
「あらー、大ー変! ルカにお金をもたせるの忘れちゃったわー。マルレインちゃん? 行って来てくれる?」
断る理由は無いので、従った。
恐らく彼はもうパン屋に着いてパンをもらい、お金が無いのでそのまま立ち往生しているころだろう。
もう少し早く気がついてくれていたら……。
一瞬計算かとも思ったが、そんな事をして何になるのかと、すぐに考えを閉じる。
結論から言えば、超絶緻密に計算された、策の一部だったわけだが……。
テネルに入り、パン屋へと足を進める途中、誰であろうルカと出会った。
パンを右手に持ち、左側にはジュリアをはべらせて。
笑い顔で話しながら、歩いてきたのだ。
ルカは、こちらに気がつくと。何か言いたそうな顔をした。
しかし自身は、一言。
「――――ルカの馬鹿!」
といって、屋敷のほうへ帰ってしまったのである。彼の止める声も、今の自分には届かない。
――――こんなことは、自分が彼の家に来てから初めてのことだった。
屋敷に帰って、今自分がどんな表情をしているか、悟る。今にも泣きそうな顔。
その顔を見られたくないが故に、今日は食事もとらず、その後も彼とも顔を合わせなかった。
……彼を心から愛しているが故の、醜い嫉妬。
彼が他の女性と歩いていたことよりも、その感情を抑えられない自分がこれ以上なく嫌だった。
『こんな子じゃ……ルカに嫌われちゃう……そんなの嫌……そんなの嫌……!』
枕をぬらし、声を抑え、それでも彼女は涙を流す。
もし彼が自分を嫌いになったらどうしよう。もし彼が、自分を見なくなったらどうしよう。もし彼が…………。
『ルカの馬鹿!』
――――ごめんね、ルカ。ごめんね! 本当は私なのに、本当は私こそが愚かなのに!
後悔の念が全てを絶望の風景に見せる、そうした疑心暗鬼の闇の中、やがて彼女は泣き疲れて、眠った。
母は全てを知っていた。これを彼女が知るのはもう少し後だが、ともかく。
雨降って地かたまる計画の基礎は、『成功』。ということになる。
270 :
置き逃げ屋:2008/05/22(木) 06:22:17 ID:ZNMTjYcD
なんて失敗を、自分はしてしまったのだろうかと考える。
彼女の目の前で、ジュリアを連れ、笑っていた。
――――彼女にとって自分がどんな存在であるか考えもせずに!
地味だ地味だといわれ続けてきたものの、今日これほどまでに自分が嫌になったことはない。
――――でも。
「それはルカがマルレインちゃんを大切に思っているからでしょう?」
そう、母はいってくれた。少しだけど、気が晴れる。
「ちょっと彼には悪いけど、こんなときスタンがいなくて本当に良かった。
彼がいたならば、色々な言葉を並べ連ねて、僕はさらにブルーな気分になっている気がする」
「………………」
母は、答えない。肯定も否定もせず、しかし心の中では、こんなことを考えていた。
――――スタンちゃんがいたら。こんな計画立てないわよー。おほほほほほほほ。
「……ふう」
頭を垂らして、溜息を二回つく。自分は、彼女が皇女のときから、共に旅してきたのに。
彼女を失ったとき、これ以上ない悲しみにくれたのに。
分類なんかなくとも、彼女は彼女なのに……!
「性格が変わろうとも、彼女は………」
三回目の溜息をついた。そろそろいいかな、と母は思う。
「じゃあ、二人でどこか気晴らしに歩いてきなさい。
仲直りできるように、お母さんが知恵を貸してあげるわ」
――――自分も、かーなーりー迂闊だったとは思う。
しかし、そんなことを忘れさせるぐらいに、この提案は魅力的だった。
しかし、言わせてもらえば、マルレインと仲直りできるという極上の餌をぶら下げられて、
それをわざわざ無碍に出来るだろうか?
母の黒い笑顔が、その時だけは聖母のようにも見えたのもまた事実。
自分は、その救いに縋りたかったのだと、言い訳をさせてもらいたい。
ともかく、準備が出来るまで。
ルカは部屋で待機しているようにと、母から通達された。
隣から、扉を開ける音がした。しかし自分には、彼女と話す勇気がない。
これで本当に仲直りできるのかと心配になるが、あの母の言うことだから、心配は要らないのだろうと、
一種矛盾する考えをめぐらす。
自分には、もはや祈ることしか出来ない。そして、階下から自身を呼ぶ声がした。
ある意味で、世界図書館にいたときよりも強烈なプレッシャーが襲う。
ルカは一度深呼吸をして、ゆっくりと階段を下りた。
踊り場にいたマルレインと、目が合う。
「……ルカ……ごめんね……」
「ううん、僕のほうこそ……」
二人ともが、不思議と笑顔になった。
恐らくここ数日一言も話していなかった事からの反動だろう。
「……いこうか」
「……うん」
笑顔で、彼らは朝日の昇る街道を歩き始めていった。
「計画の第一部は完遂。果てさて、第二部はどうなるかしら……」
――――くどいかも知れないが、母のとてつもなく黒い笑顔を背にして――――。
271 :
置き逃げ屋:2008/05/22(木) 06:24:15 ID:ZNMTjYcD
昼になった。
当然、二人ともお腹がすいている。
マドリル二階から出たルーミル平原の一角で、彼らは食事の支度をした。
彼らの仲は、最悪をどうにかやり過ごしたものの、いまだに元の状態とは程遠い、
他人行儀な面を見せ続けていた。
そう、特にマルレインは…………。
『駄目よ、仲直りをしなきゃ……』
とはいえ、彼女の頭の中にはいまだ、あの光景が貼り付いている。
忘れようと思っても、忘れられるものではない。
そして、彼女の中に悪魔の囁きと、母の計画の全貌が見えた。
何故、母は自分にわざわざ媚薬を持たせたのか。
――――この時のためだったのか……。
「ルカ……お弁当よ……」
「これは誰が……?」
「私」
別に嘘ではない、むしろ百パーセントの真実だ。さてここで考えてみよう、
その言葉を受けた彼はどうするか。
恐らく彼も仲直りをしたがっている以上――――全て平らげるしかない。
この媚薬がたっぷり入った、愛情弁当を。
言いえて妙だが、気にしない。彼女は、それをルカが食べている途中あることを思い出した。
ルカの家に来てから、初めてママさんが教えてくれたことだ。
『アニーにもいったけれど、女の子は男の子を翻弄しなくちゃ駄目よ』
うろ覚えだが、そんな感じだった気がする。そしてそれを今の状況に置き換えてみると。
――――距離を縮めたいのならば、自分から動くのではなくルカがこちらに向かってくるようにせよ。
ということか。確かに、押しては引き、引いては押すルカには絶好の方法かもしれない。
可能性は恐ろしく低いが、一応怪しまれないように、自分もパクパクと食べる。
そして、大急ぎでマドリルへと戻った。
媚薬の効力については、前例がある。――――もうそろそろ、着かないと。
宿屋へ着いて、三秒でチェックイン。二人で部屋に入る。
「はあ………はあ………」
いくら最近平和だからといって、雪原や砂漠まで行った体力がそう簡単に落ちるわけがない。
つまり、効果は出始めているのだ……。
自分の体にも、異変が生じてきた。体の芯が熱くなるような、甘い電気が体中を走る。
「ん………」
色っぽい声が、部屋に吸い込まれた。
272 :
置き逃げ屋:2008/05/22(木) 06:30:01 ID:ZNMTjYcD
服を脱ぎ、お互いがお互いの体を直視できない状態になる。
それでも二人は顔を合わせて、唇同士が触れ合うような、軽いキスをした。
再び目を合わせた後、今度はルカが、唇を、貪るようにキスをする。
舌を絡め、吸い付き、唾液の一滴ですらも逃すまいとする荒々しいキス。
普段の彼からは考えられないようなその行為に、一瞬彼女は戸惑った。
「ルカっっ、待って……」
「待たない」
歯列をなぞり、自らの唾液を彼女に移す。
彼女の目はぼんやりと目の前の彼を移し、思考は空を漂っている。
「すごく……幸せかも……」
息をすることすらも、忘れていた。
それに気がついた彼らは、一度唇を名残惜しそうに離し、息をする。
「マルレイン……」
ルカの唇が、彼女の控えめながらも形のいい胸に近づく、
彼の唇が触れた瞬間、彼女の体が大きく跳ねた。
「……んっっ……んんっっ……」
顔を真っ赤にするマルレイン。
しかし彼は、さらに下の方に唇を動かしていく。
「あ……! やっっ、駄目っっ!」
「聞こえない」
「馬鹿あ……ルカの馬鹿あ……!」
「――――君の全てが、ほしい」
彼の体重と共に、自分はベッドに寝かせられた。
薄い茂みをかき分け、もっとも敏感な部分に熱い息がかかる。
それだけで、軽く昇天してしまいそうな物だが、ぬめりとした舌が、ゆっくりと侵入してきた。
「………はっ……………っ………」
もう、声が出せない。体をよじり、必死に逃れようとする。
この甘美で恐ろしい快楽は、自身を全て黒で塗りつぶしてしまうような気がするからだ。
表面を、膣内を、印核を。丹念に舌でねぶりまわす。もう、わかっている。
じぶんのそこは、ぐしゃぐしゃだ。恥ずかしくて、脳が溶けそうなほどに。
「マルレイン……」
「ル……ハァ」
そして彼の、剛直が全ての思いが、自分にあてがわれた。
目をつぶって、恐れと共にその瞬間を待つ。
ズズ……ズ……。
痛みで、目が見開かれた。体がこわばり、指一本すらも動かせない。
彼はその様子を見て、狼狽していたが、少し経った後。
自身が彼の腕を握り締め、平気であること。続けてくれるように催促する。
ゆっくりと彼が、前後に動き始めた。
痛みと快楽のバランス、媚薬のせいか。はたまた自身が淫乱なのか、存外すぐにそれは崩れ、口からは少しずつ声が出るようになった。
それに合わせて、彼の動きが激しくなる。
「あっっあ、あん、ん、ああっっ、っっ、んっっ……」
「ふ、ふっっふっふ、はあ、はあ……」
彼女の口を、自身がふさぐ。舌と舌が絡み合いながら、呼吸を、そして更なる快楽を求める二人。
やがて、マルレインは絶頂に達する。
「―――――――――――!」
彼女の体が、先ほどとは比べ物にならないくらいに痙攣を繰り返し、力が全て抜けゆくのがわかった。
それでも、ルカは激しく動いたままだ。
「だ……め…っまだ、そん……な……う……ご……ないで……お願い……!」
「はあっっっはっっっはあ……!」
やがて、ルカも………。
「っっっくっっ」
どぴゅっっっぴゅっびゅくくくっっ
「あ――――――!」
二人の叫びは音とならずに、口からは大量の空気が出た。ルカが陰茎を彼女から引き抜くと、
今まで自慰では見た事のない量の精子が、あふれ出てきたのである。
「ルカぁ……ルカぁ……」
子供のように泣きじゃくる彼女、その彼女の涙を唇でぬぐい、抱きしめた。
273 :
置き逃げ屋:2008/05/22(木) 06:30:43 ID:ZNMTjYcD
そして再び、彼らは結合を始める。
彼女をベッドにうつ伏せで横たわらせ、後背部から差し入れる。
『後背から交配……間違いなく誰か言いそうなネタだなあ………』
ともかく、彼女の膣壁をかくように、子宮の入り口を叩くように、ルカは荒々しく衝く。
彼女の太ももには、先ほどの名残と、血が少量ながらたれていた。
その意味をかみ締めながら、彼は動きを早くする。
部屋には吐息の音、肉がぶつかり合う湿った音、それだけが、やけに響いていた。
再びの、絶頂が二人を襲う。ルカの下半身に熱が沸きあがってきた。
「も……出……マルレ……イン……」
「うん……いいよ……ルカ……」
頭の中が、真っ白になった。
口からは叫び声と涎がだらしなくたれ、二人共にその瞬間全ての理性が吹き飛んだ。
後に、三回の情交をへて。彼らはようやく媚薬の魔力から逃れることが出来たのだ。
「ごめんね……ルカ……」
「ずるいよ」
「………ごめんね」
「そこまでされたら、許すしかないじゃないか」
お互いに、顔を見合わせて笑う。
翌日彼らが帰った後には、家族総出で出迎えた。
「おかえりー、二人とも」
「早速だけど、母さん」
「なーに?」
「何たくらんだの?」
忌憚のない言い方に、皆口を閉じる。
「そうねえ、計画はまず二つあったんだけど……」
@マルレインちゃんが媚薬を盛る。
Aマルレインちゃんが媚薬を盛る。
「……同じじゃない」
「結果じゃあなくて過程が違うのよ」
「過程?」
まず一つ目は、マルレインが作ったお弁当の中に媚薬を盛る。
しかしこれは、彼女自身が入れないとまず成り立たない――――警戒して少ししか食べなければ、ルカは耐えてしまう、
また媚薬自体も時間が経てば効力が薄れるために、食べる直前に入れなければならないという不安定なもので、
母自身も上手く行くとは思っていなかった。
――――で、二つ目。
ルカに他の女の子と歩いてもらって、マルレインちゃんが嫉妬からルカの心を完全に手に入れようと媚薬を盛る。
という策。
実際こちらの方は成功に近かったのだが、マルレインは悲しみ、彼とも顔を合わせないという状況になってしまった。そこで、念のために仕掛けておいたもう一つの計画を改善して、
彼らに使ったというわけだ。
「………まさか、マルレイン。君、……いつから気がついていたの?」
「貴方と食事をするときに」
「……ずるいよ」
「ごめんね」
意地悪く彼女は笑顔を向ける。彼もつられて笑ってしまった。
今日は、母がとてもやさしい者に見える。
まあ、明日からまた黒に変わるだろうけど。
明日もまたがんばろう、――――僕の隣には、彼女がいるんだから。
エロ少ない、ルカマルをけんかさせるなんて邪道だと以下不平不満はあるでしょうが、
私は小説家じゃないんで仕方ない。
でもなー、前回と今回で媚薬効能に大幅な違いが出ちゃったのはなあ。
まあ仕方ない。私小説家じゃあないし(くどい)
じゃあ皆さん、さよなら。誰か見てくれるといいのだけれど……。
久々の投下乙です
いやー、良いモン見せてもらったぞな
ルカ×マルは俺のジャスティス!
ボク魔、PSPとかでリメイクしないかなぁ
戦闘システムにちょっと手を加えて
自演か?
あまりのGJさに俺の下半身が泣いた。
保守
保守
ほしゅ
今ゲーム終わったけど、ルカの影ってピンクになっていないんだな。エンディング時黒かった。
ルカの影がスタンに適応してたから、大して影響を受けなかったんじゃないか?
姐さんは適合しなかったからピンクになった
あと、スタンが完全復活状態だったのもあるんじゃね?
ロザリーもアニーも影の時の(スタン曰く)調子のノッてない時のスタンの影響だし
スタンはロザリーの身体に一生消えない痕を刻んでいったんですね、わかります
ロザリー「スタンの代わりにこの痕の責任を取りなさい!ルカ!!」
んな無茶なwww
王女「ほぅ……ルカよ、死ぬ前に詳しく聞かせるのじゃ」
ジュリア「三又?実の妹にも手だしてたから四又ね……」
ルカ死亡フラグw \(^0^)/オワタ
ルカ死亡フラグ集
ロザリーにチューされた事をばらされる
鉈持ったジュリアにつけられる
残りHP1でマルレインに抱き着く
本当に幸の薄い主人公である…。
影が薄いこと以外は大抵いつでもそれなりなんだが
まぁ普通に考えれば基本誰からもスルーされるって時点で相当……
でもジュリアに構ってもらえてるだけで十分幸せだと思うぜ
保守
歯車ラブ!
ピンクな勇者ラブ!
職人さん来ないねー。
書くのに必要なのは、
1.ネタ
2.時間
3.気力
4.体力
5.意志
俺にはどれも無い
とりあえず ルカを嫁に貰っていきます。
俺はマギーを貰っていきますね。
じゃあ俺はジュリアで
301 :
後困る:2008/07/23(水) 19:24:24 ID:cePmIWuN
どうも後困ると名乗らせて頂いている者です、投稿は初めてで若輩者ですがよろしくお願いします
ルカアニ
ボクと妹
ボクはルカ、地味でしょうがない男だ、地味で、地味で、どうしようもない地味だ
妹は人気があるのに何でボクは・・・と劣等感に悩む事もある
ある日下水道の奥の魔方陣に乗ってしまった所地味が強化され存在感が0になってしまった
それから何日も放浪してトリステの町に来た、そこに居たサーカスの団長に元に戻る方法を聞いた
聞いたのは良いんだけど、元に戻れる方法があると聞いて嬉しくて大半を聞き逃してしまった
もう一度聞くのも気まずいのでとりあえず自己主張がどうとかとか言っていたので
自己主張→自分をハッキリ出せる→人気者→アニーという自分でも無理を感じるフローチャート
に従ってアニーを観察する事にした
とりあえず今日はここまでにします
302 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 23:02:17 ID:B72nYtjP
wktk
303 :
後困る:2008/07/30(水) 17:25:43 ID:8P7LktXU
301の続きです
観察10日目
この10日間観察した結果アニーは何故かボクの部屋に居る事が多いという事
と友達付きあいが良いという事が分かった、しかし1つ疑問なんだか
男の子との恋愛沙汰が無くなっていた、あんなに付き合ってた人が多い子なのに
観察20日目
ボクは最低な事をしようとしている、ボクからはアニーに触れるし触っている感覚が
ある、がアニーにはボクが触っても気のせい程度にしか思われてはいない
つまり『ボクがアニーを無理矢理襲っても彼女には気のせい程度にしか感じない』
という事である、ボクは自分が心底嫌になったここまで最低な兄貴が居るか
最初ボクは理性で抑えていたが昨日アニーがボクの部屋のベットの匂いを
嗅ぎながら自慰行為を始めた、その時は部屋から出て行き自分を落ち着かせ
冷静に勤め、とりあえずアニーが出て行ったのを確認してとりあえず寝ようとした
冷静に考えれば妹の自慰の残り香がボクを狂わせる事は分かっていたのに
そして今、ボクは妹の部屋に居ます
妹は寝ています、全裸で、毛布も布団も無しで
・・・・・明らかに誘っている?
待て待てボク、落ち着けアニーはボクが見えないんだだから・・・・・
・・・・・でも昨日まではパジャマ着てたよね?明らかに誘って
いる訳無いだろう!何考えてるんだボクは!でも綺麗だよね
・・・・・よし、襲っちゃおう、どうせ見えないんだしどうせ他の男の物
になるなら今日だけ、今夜だけボクの物になってねアニー
とりあえず今日はここまでにします
句読点と改行がおかしくてとても読みづらい
日傘の勇者、そしてボクの麗しの人、ロザリーさん。
今日も戦闘に連れ出したり回復してあげたり装備品をプレゼント(貢いだ)したり、かなり気を使ってみました。
こんな日は占い屋に相性を啓示してもらいたくなるのですよ、はい。
まぁ当然のごとく相性サイコーなのはロザリーさんっしょ?当然です。
彼女にボクは陶然です。当然の陶然です。
しかしその日は占い屋さんがいつもの人ではありませんでした。
宿に必ず居る占いの人が、オールバックのオバサンに変わっていたのです。
「アタシゃ金は取らないよ。ただアンタはきっとアタシに感謝して、金を払いたくなる。そんときゃ寄付金として受け取ってやるよ」
何なんだろう、この豚ババァ。ブルドックみたいな面して。
ボクがうろんげに豚ババァを見ていると、ババァは唐突に占い始めました。
「アンタ大殺界だ。このままじゃアンタ死ぬよ?」
ええ、大殺界です。そうでしょうとも。
魔王が憑くはババァが絡むは最悪です。
ボクはババァをいつでもぶっ飛ばせるように力を溜め始めました。
「アンタすぐに御祓いしなきゃ。すごく悪いモノが憑いてる……アタシが祓ってやるよ」
え、マジすか?
この豚、スタンの事みえてるんじゃ……
ボクの目付きが希望に輝いたのを見て取ったのか、ババァは、
「但し準備にお金が沢山かかるんだ。先に払ってもらうよ?払いも祓いもいつもにこにこ現金ばらい。カードは使えないからね」
現ナマ要求してきやがりました。
まぁスタンを祓ってもらえるなら安いか。
ボクはありったけ現ナマを出し、スタンも呼び出しました。
こいつを祓っちゃって下さい占い豚ババァさん。
「ホギャー!ばばばば化け物〜〜〜!!」
ババァは一目散に逃げて行きました。
んだ、ばかやろー。無理ならフカシこいてんじゃねーっだらぁ。
そこにロザリーさんが現れました。
ちょっと聞いて下さいよロザリーさん。実は今ね……
「えっ!それって細美輪木 数宏(ほそみわき かずひろ)さんじゃないの?北斗七星占術の達人よ!」
へぇ……ロザリーさん、くわしいんスね(ちょっと幻滅)。
ボクはロザリーさんに豚ババァとの会話を一部始終説明させられました。
……まぁ、会話のネタになったから良いか。
一夜明けて、俺は何を書き込んでいるんだらうと思ふことありますよね
今がそれでございます
かわいそうに…
>>306 周りからも「こいつ何を書き込んでいるんだろう」って思われてるよ
こっちもこいつら何読んでるんだろうと思いながら見てますから両思いですね
やった、思いが実った
312 :
後困る:2008/08/06(水) 17:17:33 ID:7iqBtJOs
304さん
以後気をつけます
313 :
後困る:2008/08/11(月) 03:31:00 ID:8PpU/M5v
303の続きです
ボクはとりあえず、アニーの乳首を舐めた
アニーが小さな声で喘ぐ
・・・可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
超可愛い
そうやってアニーの乳首を舐めていたが、流石に飽きてきたし
もうボクも我慢できない。アニーの膣内に入れたい
ボクはアニーに自分自身を突きたてた
流石にアニーも、この時は声を出そうとしたが、ボクはキスで口を塞いだ
喘ぐアニー、やっぱり可愛い、マルレインの数倍可愛い
・・・マルレイン今度犯すか、ワガママばっか言ってたし
一回犯すくらいは、あ、何て事を考えてたら逃げられた
でも、予めドアに鍵をかけておいたからね、逃げられないよ
ごめんね、さっきマルレインの事を考えて
お詫びにいっぱい犯しておげるね
ボクはアニーを四つんばいにさせて
後ろから突き上げた、喘ぐアニーの声、いやらしい音、肉がぶつかり合う音
ボクはアニーの中で絶頂を迎えた
ー翌朝ー
みんなにボクは見えないが、ボクの精液は見えるらしい
そのせいでかなり大事になってしまった
・・・そういえばボクはなんでテネルに帰ってきたんだっけ?
その後、ルカが元サーカス魔王にマジギレされるまで毎晩アニーを犯す事は言うまでも無い
314 :
後困る:2008/08/11(月) 03:35:46 ID:8PpU/M5v
とりあえず
初めての投稿でした
エロ描写が下手な感じがありますね
これからも精進していきたいと思います
315 :
置き逃げ屋:2008/08/15(金) 01:16:02 ID:LHUpOIP7
便乗してみました、後困るさん。お疲れ様です。
注意、この分にはキンカン(近姦)を含みます。苦手な人はスルーお願いします。
あと、私が書いた上二つと、ボクと魔王本編とは、なんら関係ないです。
パラレルということでお願いします、ね? ………ね?
――――それは、僕が町から消えた間のことだった。
ボクは、世界を幾日もさまよった。
否、――――世界をさまようことでしかできなかった。
自分が世界と繋がっているという証明を、しかし誰にも知られる事なく、ただただ叫び続けていた。
しかしそれは、元の目的はおろか、結局一つの証明にしかならないのだ。
――――無力、という名の。
そう、僕はなんて無力だったのだろうか。僕に力さえあれば、彼女を救えたのかもしれないのに。
知らないほうが、僕はまだ。――――彼女ですらも、そちらの方が良かったかもしれない。
後にわかった、彼女の秘密。……でも。
『もう一つの彼女の秘密』は、僕と、彼女と、そして消えた彼しか知らない。
「世界に……?」
「おーよ、要は自己主張するんだな」
ブロックさんに、色々と教わっている僕――――ルカは、半信半疑で確認をした。
それが真実か真実でないか? おそらくは真実。
自分の頭で考えてみても、一体彼がここで嘘をついて何の得があるものか。……そういう結論にたどり着く。
「やり方わかったんなら、とっとと行け。俺はあいつに見付かるとやばいから、お前が車でしばらく隠れさせてもらうぜ」
――――あいつ? その旨を彼に聞こうとしたが、自分の大声など、たかが知れている。
パン屋の女将さんにも聞こえなかったような声だ、同レベルのこの男に聞こえるはずがない。
「…………」
黙りこくって、それだから世界から外されたのだと少々自嘲……というには、遠い。
溜息を一つして、KTさんに挨拶をして、白き大地へと、足を向かわす。
「どうしても、向かうのですか?」
足を向かわす――――はずだった。
どうしたのだろうか?
いつもならば、彼女は扉を開き、笑顔で自分を見送ってくれるはずだ。それが、何故?
「今外へ行けば、貴方は見たくもないものを見るはずです。できれば――――」
見たくもないもの? ロザリーさんとスタンの戦いかな?
それとも、まさかキスリングさんと、パパとの……止めよう。
「それでも」
「――――」
「それでも僕は、僕のため、仲間のため、そして……彼女のために、世界に戻りたいんです」
「………そうですか」
悲しい顔をして、彼女は扉を開けた。
自分の言葉に嘘は無い、僕は世界に戻りたい。
一部を除いて家族からも見捨てられた僕だけれど、世界に戻ったとしても、何ができるかわらない僕だけれど、
いままでその家族に、大したわがままも言っていない僕――――というよりは、通らなかったことの方が多いけれど、まあともかく。
こんなときぐらい、道理に効かない事をいってもいいだろう。
僕は、仲間達がどうなっているか探す事にした。
勿論、色々と辛口の突込みをしながらだ。
その後に、あんな事が待っているなど知る由もなく――――。
316 :
置き逃げ屋:2008/08/15(金) 01:21:41 ID:LHUpOIP7
そろそろ、時が来る。予定調和、絶対運命。
そう、それこそがこの世界の正しい形なはずなのだ。
……あの少年め、散々狂わすだけ狂わしてくれたな。
憎らしいが、彼を消せばこの子が悲しむ。
そもそも、世界から消えてしまったのならば、もう自分の手には届かない。
逆に言えば、彼からも自分には手が届かないということだが。
「………マルレイン、マルレイン?」
「誰……? 彼は誰なの……?」
「……どうしたのかな? 私のマルレイン……」
「勇者がどうして女性なの……? 女性ならば……彼は……彼?」
――――君が勇者に恋をしないようにだよ、マルレイン。
そう、登場人物は彼女を傷つけてはいけないが、
それは逆に彼女は登場人物を愛してはいけないという事になる。
いずれ、すべてが全て『退場』をするのだ。これは一種尾自己防衛に過ぎない。
そう、考えていたのに……。
『まったく忌々しい! あの少年め』
先程考えた言葉を、もう一度再生する。
結論もまったく同じ、『もう手は出せない』だ。
――――何故だ? 何故貴様は世界から消えてなお、この子の記憶に生き続ける!
貴様はもう、『何処にも存在』しないのだ!
「……いや」
「?」
「何故、……何故マルレインは私の思い通……」
最後の方は、彼女にも言葉を発した彼自身にも聞き取れなかっただろう。
「……まあいい、勇者の冒険を、少し遅らせる」
「何故?」
「少々……気になる事があるのだ」
そう、あの少年、本当に世界から消えたのか。それを調べなければ。
彼は――――ベーロンは、歯軋りを大きく一回した。
317 :
置き逃げ屋:2008/08/15(金) 01:25:11 ID:LHUpOIP7
ルカが発ってから数日後。
結論から言えば、変人はやはり変人だったということだろうか?
キスリングさんは、言いたくない。ビックブルさんは、言いたくない。
リンダちゃんは、予想通り、あの二人は見付からないのがデフォルトとして……。
「……マルレイン?」
あの紅いドレスと、綺麗な髪は。間違いなく彼女だ。
「………?」
強い、胸騒ぎを覚えた。虫の知らせというには、遠すぎる。胸の中が、ひどく暗い感情に、縛られたような。そんな感覚だった。
「まさか?」
彼女の身を案じて、宿屋に入る。部屋には、彼女のほかにベーロンさんも居た。
「……どうだ、準備はいいかい、マルレイン?
もうすぐ大勇者ロザリーが最後の力を手に入れて動き出すころだろう」
――――ふむ。
「そろそろ私たちも行って、また大勇者の前に現れようじゃないか。 大勇者はお前のために、傷つきながら大魔王と必死で戦うぞ」
「そんなこと、させない!」
――――当然のように、無視された。
「……どうだい、今度の冒険は楽しいだろう?」
「………………」
彼女は、答えない。自分は、彼女がどう答えるか。それだけが気がかりでならなかった。
もし、もしも。彼女が他人の人生をもてあそんで、楽しいという存在ならば。
もしも、自分が考えた答えとは違ったら――――!
「楽しく……ないわ」
「………ん? なんだって?」
「楽しくないわ」
胸を、なでおろす。ベーロンの顔に、一筋不機嫌なしるしが表れたが、気にしない。
「……私は、もっと、ずっと楽しい冒険を知っているはずなの。
どんなだったか、どうしても思い出せないんだけど……とっても、楽しい……」
――――マルレイン。
「私を助けるのも、強いだけの勇者なんかじゃなくて……あの時は……あの冒険のときは……!」
――――ありがとう。
「…………マルレイン」
ベーロンが、彼女の方に近寄り、彼女を突き飛ばした。
「何故、何故だ! 何故私の思い通りにならない!」
突然の彼の剣幕に、自分たちは声を失う。
318 :
置き逃げ屋:2008/08/15(金) 01:25:40 ID:LHUpOIP7
「貴様はやはり、紛い物だ! 私のマルレインを返せ! 返せ!」
彼女のドレスを破り、彼女にのしかかり、彼女の肌にキスをする。
「いやあああ――――あ!」
彼女の叫びが、宿屋中に響く。それでも誰も入ってこない。
助けを予備に扉を開けようと思ったが、開かない。――――まるで、これが『扉ではない』かのように。
「分類の力で、私はお前に何でもしてきた! それなのに、何故お前は!」
支離滅裂だ、論理の欠片すらもない。だが、この狂った男を止める力も……自分には無い。
「いや! やだ! 助けて!」
全ての服が、火の粉のように散った。彼女はいまや、一糸もまとっていない。
ベッドが、彼女の手足の自由を奪う。
荒縄も何も使わない、ベッドの一部が手錠となって、彼女を縛る。
「――――マルレイン」
胸が、臍が、薄い茂みが、彼の唇によって蹂躙をされていく。
彼女は、快感と、嫌悪との間で揺れ、ただ歯を食いしばっている。
ただそれでも、女としての部分が男を受け入れる準備を済ませ、
すでに独特の臭いを放っていた。
ついに。ベーロンは、服を脱いだ。
彼女は、これから何が起こるのかを悟ったようだ、首を横に振り続けている。
「離せ! 彼女から離れろ! ベーロン!」
叫んでも叫んでも、届くどころか虚しさと切なさが自分を襲う。
せめてマルレインにとどけば、せめて……。
一瞬、彼女の目が、こちらと合った。
「ごめん……! ごめんね……マルレイン……!」
自分にできる事は、耳を塞ぎ、目を瞑り、この悪夢が終わることを祈るのみだ。
――――でも、あえてそれをしない。
この感情を、いつか奴自身にぶつけてやるために、けして眼を逸らさない。覚えていろ、僕は貴様を……必ず……!
「―――――っっ………!」
彼女の中に、ベーロンのそれが、つき込まれる。
叫びも何もなく、目はすべてを諦めたように、色を失いながら涙を流した。
「マルレイン、マルレイン……」
数回ピストン運動をした後に、彼は彼のすべてを、彼女に注いだ。
口からは、一言。
「私の可愛いマルレイン、お前は今……何処にいる――――?」
319 :
置き逃げ屋:2008/08/15(金) 01:26:07 ID:LHUpOIP7
――――はて。
自分は何故、こんなことをしているのだろうか。
たかが人形に、娘の模造品に。
私が欲しかったのは、何だったのだ。娘の笑顔か?
…………そもそも、私が愛していたのは、何だったのだろうか。
娘の笑顔が見たいから、――――そうだ。そうだったはずなのに、何故今私はこんなことを?
私が愛していたのは、分類の力だけだったのだろうか? 世界を造って幾星霜を経た。その間、私は彼女に何ができた……?
「マルレイン……」
いつか彼女にもう一度出会えたならば、まず謝らねばなるまい。
うつろな人形の中に、彼は精を吐き出す。その瞬間、今まで保っていた考えが、とんだ。
それでも口からは、謝るといった意味合いでの言葉が出る。
「私の可愛いマルレイン、お前は今……何処にいる――――?」
何度、彼女を犯しただろうか?
ベッドの上には、白い液体が、臭いを放ちながら彼女の顔を、髪を汚している。
それでも飽き足らず、自分は彼女の口にいきり立っているそれを、突っ込んだ。
彼女の反応は無い。天井を見ているだけで、瞬きもしない。それをいい事に自分は、彼女の頬の粘膜、舌の感触、喉の奥まで、荒らしまわった。
「――――うっぅ……」
口の中に、出す、出す、出す。よだれと共に、口から出ていたが。鼻をつまんで、飲むように促す。
――――もう、分類を解いてもいいだろう。彼女はもう叫ばない、ただ鍵さえ機能すればいい。
一瞬、扉がひとりでに動いた気がするが、気のせいだろう。
今はただ、この子を犯す。――――今まで愛せなかった分も、この子を愛でるのだ。
彼の高笑いが、部屋の中にいつまでもこだましていた。
320 :
置き逃げ屋:2008/08/15(金) 01:28:59 ID:LHUpOIP7
トリステに帰る。皮肉にも、あの部屋で叫んだおかげで、自分はボーダーを越えた。
KTさんに、合言葉をいい。走りながら入る。
「……おかえりなさい」
「KTさん……」
知っていたのですか? ――――聞けない。あちらもそれを知っているのか。ただブロックさんを呼んでくるといって、去っていった。
数分もしないうちに、恰幅の良い男の人が、こちらにやってくる。
「おーう、坊主」
「…………」
「なんだー? 辛気くせーな。おめー、一回歩いて来い」
歩く? 何処に? 今はそんな気分じゃないのに……。
「いーから」
そうして僕がたどり着いたのは、僕の意思など我関せずというような、トリステもう一つの出入り口。後に知ったのだが、砂漠に通じているらしい。
そこで僕は、あの声に出会った。
「しく……しくしく……」
「君は……誰?」
「ルカは……ルカは何処にいるの……?」
「僕はここだよ」
「………怖い夢を見るの」
「夢?」
「お父様が、私を襲う夢。お父様が、もう一人の私を襲う夢よ……」
――――君は……まさか。
「君! 君は!」
「ルカ……ルカ……」
声は、消えてしまった。
「マルレイン! 大丈夫、君と僕はまた会える! 僕は、君を探す。僕は君を、忘れない!」
同じ、世界から消えてしまったものとして。彼女の存在を、認識し、そこにいると証明できる。ベーロンのように、彼女を忘れたりはしない。真に、彼女を愛するんだ。
僕は――――君と生きる。
だから――――待っていて。
一言。
ごめん! ごめん! 本気でごめんなさい!
これから自嘲して自重するから、白い目で見ないで!
「置き逃げ屋のは、キモいのばっかだよねー」
まったくその通りです、返す言葉もございません。
――――私だって、もっと文才といいネタがあれば、もっといいもの書けていたもん……。
じゃあ、皆さん。さよなら。
321 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 04:15:17 ID:QKeibyla
いや、そんな事ないよ
すごくよかった。また書いてほしいくらいです
保守
スタン実はおにゃのこで、真の姿は小悪魔系美少女なんだなハァハァ…。
マルレインとスタンでダブルツンデレとか、両手に花過ぎるハァハァ…。
とか妄想しながらプレイしててラスボス手前でマジ絶望したのも良い思い出。
というわけでスタン女体化を希望しつつ保守。
324 :
後困る:2008/08/21(木) 02:59:24 ID:TEmGZfD7
時間的には313の後という事になります
ルカKT
ボクと彼女
先日、妹を犯しまくった事が団長にバレてマジギレされ
罰としてしばらく謹慎です
KT「謹慎中はこの部屋から出ないで下さい」
ルカ「・・・・・はい」
KT「では、私は仕事があるので」
そういってKTさんは出て行ってしまった
律儀に鍵までかけていったしかも2重
ルカ「・・・・・アニー」
ボクは昨日まで犯して続けていたボクの妹の事を思い出した
そしてボクは・・・
KT「自慰はしないで下さいね」
ルカ「はにゃあ!?い、何時の間に!?」
KT「これでも鍛えてますから、気付かれないように歩くのは簡単ですよ」
ルカ「そ、そうなんですか」
KT「あ、そうだ、自慰したら、襲いますから」
ルカ「はい、わかり・・・えっー!?」
今日はここまでにします
>>323 病人過ぎてむしろ天才。確かに両手に花過ぎるハァハァ…。
>>323 その内どちらかが書いてくれるんじゃね? それか、自分で書くとか。
327 :
後困る:2008/08/23(土) 03:51:34 ID:ORCzZhy6
324の続きです
謹慎2日目
KT「ルカさん、ほっぺたご飯粒ついてますよ」
ルカ「あ、すいません」
KT「舐めても良いですか?」
ルカ「え」
KT「冗談です」
謹慎3日目
KT「ルカさん、私のベットが真っ二つになっていたので、一緒に寝ましょう」
ルカ「ええっ!?」
KT「何か問題でも?」
ルカ「いえ・・・」
謹慎4日目
KT「一緒にお風呂入りませんか?」
ルカ「・・・・・いいです」
謹慎20日目
KT「ルカさん!いい加減にしてください!」
起きていきなり言われたパジャマ姿で
ルカ「は、はい?」
当然、動転するボク
KT「私が色々と色仕掛けしているのに何で襲わないんですか!
こっちは仕事休んでるんですよ!」
・・・彼女は何を言っている?
もしかして彼女はボクの事を好きなのかでもボクは
ルカ「ごめんなさい、ボクは」
ボクはアニーにしか関心が持てないそう言おうとした
けれどボクの口をKTさんはキスで塞いだ
しばらくしてボクからKTさんが離れた
KT「分かっています、貴方が自分の妹に恋心を抱いているのは」
ルカ「・・・ごめんなさい」
KT「でも、貴方の妹は貴方を見ていない」
ルカ「え?」
KT「貴方を見ない!見ようともしていない!そんな奴に貴方を渡したくない!」
ルカ「KTさん」
KT「ルカさん、好きです」
ボクを真っ直ぐ見つめそう言い放つ
ルカ「・・・ごめんなさい」
部屋に沈黙が流れたしばらくして何かを決意した表情で彼女はこう言った
KT「・・・・・先に謝ります、ごめんなさい」
ルカ「え?」
KT「しばらく眠ってください、『オネムロス』」
近距離から放たれた眠りの呪文、避けられる筈も無くボクはそこで意識を手放した
今日はここまでにします
>>327 保守のくせに流れぶったぎってすまない。
>>323 こうですか? わかりません><
■□■□■
「おまえたち2人、互角の力をふるって刺しちがえるがいい。
……ほら、おまえたちが望んでいた大魔王と大勇者の力だ! 受け取れ!!」
言って、ベーロンは、地面から立ち上る淡い光に包まれた。
そして掲げた右手の先端が輝き始める。現れた光の球体は、紫から緑、黒へ
色を巡らせながらふくれ上がっていく。次の瞬間、真っ白い光が目を覆った。
耳をつんざく轟音。
ルカは背中からはじき飛ばされ、前へ転がり込んだ。
「……うお? うおおおおおおお、なんだこれは!」
背後でスタンの声を聞いた。素早く振り返れば、今までいた場所に
『自分の影であるはずのスタン』だけが立っている。
天井へ向けて激しい雷が走る中、光にかき消されない黒い影が大きく
震えていた。
「キャァアア、スタン様ー!」
「ロザリーくん!」
キスリングの見る先、ロザリーもまたベーロンの光に囚われていた。
2人を覆う光はやがてどす黒い粒へ変化し、空間をうごめいている。
その黒いうごめきは、次に正方体を形作り、内部で爆音と共に光を弾けさせて
いた。2人の姿は見て取れない。
ようやくふたつの黒い正方体が形を崩し始めた。帯電するように雷が2本、
3本と走る陰で、肩を大きく揺らす姿がある。正方体に囲まれていたスタンだった。
「……うおおおお」
ルカは目を見張った。
「余は、余は、ついのこの姿を取りもどしたぞ!」
そう。現れたスタンは、『ルカの影』ではなくなっていた。
一見、人間と変わらない姿だが、耳の先が尖っている。
その耳にかかる渋味色をした金髪は額から後ろへ流され、褐色の肌に
金色の瞳がギラリと輝く。
黒いスーツに包んだ身は、力強く引き締まっていた。しかもただ引き締まっているだけではない。
「余こそ大魔王。この余の邪悪を統べる者、
スタンリーハイハットトリニダード14世なり!」
胸と尻のボリュームは見たこともないほど豊かで、そりゃあ悪口でも
ロザリーさんのスタイルをボロクソ言うだけはあるよなあと
手を打ち合わせたくなる見事さなのだ。
「――……って、おんなぁあああああ!?」
ルカを始めとした一同の叫びに、続いていたロザリーの台詞がかき消された。
■□■□■
いやまな板の対ならこうかな、って……。
もしダブルまな板希望だったらすまない。
まな板希望だが激しく萌えた
いや詳しく言うとまな板じゃないんだけど
スレンダーボディに軽く筋肉ついてるような褐色美少女スタンがモエス
しかしちょっと待てまな板って
ロザリーとマルレインどっちのことだ
ロザリーはまな板ではなくね?
スタンからバカにされたのは主に下半身の肉付きとウエストくびれだったし
自分でナイスバディと言うくらいだから乳は相当あるんじゃないかな
いやしかしgj 実にgj
>327
すまん抜けてた
こっちもモエス
続き楽しみにしてるからな!
時間かかってもきっと仕上げてくれよ! 頼む!
>>328 …ふう。
まったくけしからん。実にけしからん。
これはもうエロスを書いてもらうしかないな。
職人が多いのはいいことだよね。置き逃げ屋さん、かえってこーい。
>>329 なんという俺。キャラの棲み分けを考えてああしたがやっぱスレンダーボディだよなハァハァ
>>328のまな板発言は
>>323のダブルツンデレを受けている。あとはわかるな?
ロザリー姐さんは素早さがパーティ一あるから巨乳ではなくね?
俺の妄想ではマルレイン(まな板)<<<ロザリー(中の下)<リンダ(中の上)だ
>>331 ルカがエロスフラグをへし折り続けてます!><
334 :
333:2008/08/27(水) 23:35:40 ID:cqGi9Y23
あ、ロザリーとスタンの場面でダブルまな板発言したから
ロザリーまな板疑惑か、理解した! ごめんややこしくさせて!
おにゃのこスタンとマルレインとロザリーさんでくんずほぐれつしたいよおぉぉ!!
マルレインにハァハァしつつ保守。
>>328と続けて書いてたやつ
満月の夜だった。
自室に入ったルカは、明かりを灯そうとして、やめた。窓から差し込む月の光は、
十分歩ける明るさをもたらしている。少年は扉を閉め、苦もなくベッドまで歩き、腰掛けた。
家族は皆、寝静まっている。もうひとり、血の繋がりはない家族にも、お休みの挨拶を交わした。
ルカが冒険を終えた後からこの家にやってきた少女、マルレイン。
(そろそろマドリルまで連れて行ってあげようかな)
そうして多くの人に出会い、人に混じって暮らす生活に慣れていって欲しい。
僕も、テネルを出てわかったことがたくさんある。
テネルを出ることになった原因にまで思いをはせそうになり、ルカは頭を軽く振る。
靴を脱ぎ、薄着になった。上掛けをはがすために、一度ベッドを降りた。窓明かりの中に足を落とす。
窓枠の影を踏み、ベッドへ上がる。足を布団の中へ押し込んで、頭を枕へ落とそうとした時、
目に入った。
直線の窓枠の影を、長く末広がりの影が斜めに横切っている。
影の発生する元はルカが足を付けた床部分だ。しかし、もちろん、ルカの足は今やベッドの中。
実体のない影である。
静かな部屋に少女の声がただよった。
「うーん、あー。今日も平和な一日だったなー。ボクは、魔王とは関係ない、ただの少年だー。
今日もいい夢が見られますようにー! ……なんてことを、思ってるな?」
マルレインでも、妹のものでもない。母や祖母の声、父の作り声でもない。
「クックック、クックック……。それは、残念だったな!
……これは、まぎれもない現実! おまえは、一生、この魔王スタン様の子分、召使い、部下なのだ!」
ヒョコン!
一年前からずっと背後から聞こえていた、だがもうずいぶん聞いていなかったあの音が、
今、目の前で起こる。
ただし、現れたのは見慣れた厚さのない影ではない。黒い衣装に身を包んだ少女だった。
「おいコラ! ご主人様が目の前にいるのに、なにノンキに寝っころがってるんだ!」
さっさと起きろ! と、少女がベッドの縁を足蹴にした。ルカは振動にベッドの上へ飛び起きる。
それから、ベッドのかたわらで月光を浴びながらふんぞり返る姿をまじまじと見た。
(揺れた……でも夢から起きてない……。これは、夢じゃない!)
「スタン!?」
「そうだと言っているだろう、この子分子分子分!!」
久々に聞く連発子分も耳が痛まない。口調に、どこかしら懐かしさが含まれているように
感じるからだろうか。
「ど、どうしたの、こんな夜中に!?」
「ふん! おまえは余の子分にして召使いにして部下なんだぞ! 自由時間があると思うか!」
「そういうことじゃなくて……。夜はみんな寝てるから、会えないじゃないか」
「おまえは起きてるだろーが」
「僕も寝るところだったんだよ」
言いながら、ルカは少し笑った。
「明日の朝、また来なよ。きっとおとーさんもおかーさんも喜ぶし。
あ、そうそう、マルレインも今一緒に住んでるんだ。紹介するよ」
「……ほう? あの小娘の本体か」
「本体って……。そういう言い方は……」
「こんのバカたわけ子分!」
少女の金色の瞳が、ささやかな光を跳ね返して怒りに燃える。
「どーも遅いと思ったんだ! これだからバカな子分は困る! 余はおまえの主人として寛大だから
教えてやるぞ、よく聞け青二才子分! いいか、確かに余は過去におまえの所有権を『多少』手放してやった!
だがあの小娘は今向かいの部屋で寝ておる小娘とは別人だろう!」
「え? うーん、そう……かなあ?」
「そうだ、このダメ子分! したがって、あの話はナシ! 解約! おまえの所有権のすべては
余に戻ったということだ! つまりおまえは余一人のものなのだ、わかったか、このグズ子分!」
一気にまくし立てる間に、少女はベッドの上まで前進してきていた。
まるでルカにのしかかるように迫っており、気圧された少年は、末語の「グズ子分」で後ろ頭を壁に軽く打った。
しばらくの静止。
目と鼻の先の、距離感が狂う一歩手前にある少女の顔。ルカの眼前で輝いていた目が、ふと伏せられた。
「だからおまえは、小娘など捨て置いて余をたずねてよかったのだ……」
「たずねるったって……」
そっちが、どこにいるか知らせないでいたんじゃないか。あの最後の戦いの後だって、いち早く去っていったのは――。
そういった少年の思いを、魔王はふくれ面で遮った。
「言っただろーが! 余が世界に君臨した後、たずねてきたら遊んでやらんでもない、と!」
胸ぐらを捕まれ、揺すられた。頭をゴチゴチと壁にぶつける。
「ちょ、いたっ、痛いって!」
「うるさいうるさーい! 子分の分際で逆らうな、最上級詞子分!」
ついにはルカの頬を横に引っ張り始めた。痛さでルカの手も反射的に上がり、ちょうど向かい合う相手の頬に触れる。
そのまま手探りで少女の細い首を支え、もう片方の手で柔らかな口を覆ってしまう。
「静かにしてってば! みんな起きちゃうだろ!」小声で言う。
真正面で暗がりの中に浮かぶ目と見合った。うっすらと涙ぐんでいるようだった。
ルカはぎょっとし、思わず口を覆った手を離してしまう。
早速大きく開いた口に、「しーっ!」と素早く自分の口の前に指を立てた。少女の口から声が引っ込む。
ほっと安堵をついたが、少年はすぐに腕を強ばらせた。まだ、首に添えた手がそのままだ。
ルカの体が緊張する。誰に手を固定されているわけでもない、
そのままベッドへ落としてしまえばいいのだが、それができない。
長いまつげ、うるんだ瞳、褐色の肌、柔らかな頬の線、ふっくらとした唇、
その合間にちらり見える小さな白い歯――赤い舌が見えそうで見えなくて、
こじ開けて見たくなるような……そのために、自分の舌を押し込んでしまいたく……。
(――これは、スタン、だってば!)
一年前、父が拾ってきた奇妙な壺から現れたのが、このスタンだ。
その時は真っ黒で薄っぺらく、顔とおぼしき黄色くて大きな、楕円の目と裂けた口が配置されているだけの、
『自分の影』だった。
その彼が、――そう、彼。『彼』なのだ。ルカはスタンをずっと男だと思っていた。
なぜならくぐもった声で尊大な性格そのままに始終自分をののしり倒していたのだから!
その『彼』がまさか女だなんて、それもこんな美少女だなんて、思えるわけがない!
ではこの目の前にいる美少女は誰なのか? スタンらしい。だがルカの思っていたスタンは男で――。
思考が堂々巡りしている間に、事態はさらに深刻になる。
少女の頬が、腕にすり寄ったのだ。ルカの心臓が大きく跳ね上がる。
頬の触れる腕の内側の肌が熱い。少女の体温と唇からの吐息で熱せられる。
熱が腕をしびれさせる。麻痺は腕から体中へ染み渡り、頭をも熱くさせた。よく、考えられない。
心の内が、自然とこぼれた。
「スタ、ン……」
「……なんだ」
「きみ……」
「うん……?」
「なんで女の子なの?」
顔面にチョップがきた。痛みに両手で顔を覆う。あ、腕外せた。
「お・ま・えぇぇ……! 『なんで』『女の子』『なの』『?』だと!?
『なんで』!? 『?』!? 余のナイスバディのどこを見たらそんな低脳な言葉が出てくるんだ!?」
「だ、だって……スタンが女の子なんて、思ってなかったから……」
「なーーにーーーぃ!?」
「しー、しー!!」
少女は首を絞めんばかりに両指をかぎ爪にしたが、途中で息をのんで停止した。
ルカが見守る中、わなわなと震えている。
「そ、そーか……! だからポスポス雪原の温泉にも平気で余を連れ込んでいたんだな!?」
連れ込んだ覚えはない。光あるところに影ができるのは必然で、その時も一緒にいなければならなかっただけだ。
(……ん?)
ルカは少女を注視した。
(この子……あの温泉に入ったんだ……)
『影』であったスタンと一緒にいた記憶、ルカと共通の思い出を、この少女も持っている。
いや、違う、この少女『が』、スタンの記憶を持っているのだ。
「おい待てよ、そういえばリシェロの水遊びの時だって」
「スタン」
「はっ! な、なんだ!? まだ疑うのか!? なんなら証拠を見せてやらんでも」
「ごめん、ずっと気づかなくて。きみが女の子だってこと」
「!? そ、そうだ! おまえが悪い! 全面的に絶対的に究極的におまえが悪い!!」
そこまで言われると、初めに女だって言えばよかったじゃないか、と反論したいところだが、
思えば「ルカです。僕は男です」などと自ら説明することなど、まずない。
だからまあ、反論は飲み込もう。
「うん、僕が悪かったよ。ごめん」
「!!? そう簡単にこられると逆になにか企んでいる気がしてならんな。なんだ一体!?」
「そんなことないって」
ルカは苦笑した。顔面のチョップ跡を指でなぞりながら首を傾げる。
「うーんと。まだスタンがそうやって女の子の格好でいるのを見ると、なんだか変な気分だけど、
そうやって僕のことを『子分』って呼んだり、怒りっぽかったりするのは、スタンそのまんまだし。
それに今、きみが言っただろ? 僕と一緒に温泉に入ったって。
僕も覚えてるよ。僕はスタンと一緒に温泉に入った。
だったら、きみはスタンだ。僕の知ってるスタンだ。
今それが本当にわかったから、勘違いしてたこと謝ろうと思ったんだ」
最後の戦いで、元のこの姿を取りもどしたスタン。
戦いの最中は、少女であったことを気に掛ける余裕がなかった。
戦いの後は、少女の方が会話もさせずに『世界征服』へと旅立って行った。
家に帰った後は、マルレインを見守るのに精一杯で彼女のことを考えることはなかった。
もう会うことはないだろう、そう思っていたから。
だが、違った。考えなかったのは、考えても無駄な問題だったからなのだ。
現に今、少し考えただけでわかってしまった。たったそれだけの、問題にもならない『問題』だったのだ。
スタンはスタンだ。それでいい。
ルカは顔をなでていた指を止めて、スタンを見つめた。
対する少女は、拳を膝に乗せて、うつむいていた。
前髪を後ろへすべて流した髪型は、その目元をさらしている。
月明かりと、暗がりに慣れた目のおかげでよく見えた。
「ぷっ!」
「な!? なんだ、この! なにを笑ってる!!」
「笑ってない、笑ってない」
「嘘付けー! その手をどけてみろ! いやどけろ! 主人の命令だ!!」
「あはは、やだってば! あはは!」
「く、くそー! このミジンコ子分めがー!!」
もみ合う内に、ルカはスタンに押し倒されていた。ベッドの上で、腰に馬乗りになる少女を見上げる。
ルカはやっぱり、笑いを抑えられない。
枕元の窓から差し込む淡い光の中で、褐色の肌は今や尖った耳の先まで真っ赤になっていた。
ルカの鎖骨に置かれたスタンの手は、その色を伝えるように熱い。
(照れてる、あのスタンが)
少年は、少女の指に片手を滑り込ませて握る。
「スタン。元の姿に戻れてよかったね。僕の影だった頃より、ずっといいよ」
影だった時も、十分すぎるくらいに自己主張して感情を伝えてきていたけれど。
こうやって向かい合って表情を伝えあえる今の方が、ずっと身近に感じられる。
実体と影の一対としてあるより、別々になって体温を感じあえる方が、ずっと。
途端、鎖骨にパンチがきた。両手で痛みを押さえ、うつぶせになる。あ、スタンと離れた。
少女は現れた時と同じように、部屋で仁王立ちになっていた。
「バカバカバカバカ百万バカ子分!! 余はっ、余は世界を統べる大魔王、スタン様だぞ!!
そ、それを、人間の女を口説くようにたぶらかしおって……! 身の程を知れ、億千万バカ子分!!」
「く、口説いてなんかないよー……」
「うるさーい! ふっ、不愉快だ、余はもう帰る!」
「ええ!?」
真夜中に怒鳴り散らしてチョップとパンチを食らわせただけで帰る。なんて意味不明ではた迷惑な。
それでも、
「スタン、待ってよ!」
ルカは鎖骨の痛みを押して身を起こした。呼ばれた当人は、すでに足のすねまでを、床に落ちる窓枠の影と
同化させていた。
「きみ、今どこにいるの?」
もう膝頭まで影に沈み込んでいる。
「今度は僕がきみをたずねにゆくから、教えてよ」
腿まで床に溶けている少女は、ベッドの上で身を乗り出すルカを見上げる格好で振り返った。
「……マドリルだ」
「あれ、近いんだね」
「おまえがちっともたずねてこないから、しかたなく……!」
「え?」
「!! なんでもないわ! まあ、あの地はすでに余のものだからな!
マドリルの門を通るにはメチャメチャ通行料が必要だぞ! さーて、貧乏子分に払えるかなー!?」
「通行料?」
それより、マドリルが魔王に征服されたという話も知らない。
「なに!? このチンケ村がそこまで遅れているとは……!
ということは、余がリシェロや新世界で行った征服行為も知らんのか!」
「うん」
「っかーー! 主の偉業を知らずしてなにが子分だ、こんっのアホノロマ子分!!」
スタンは胸から上だけを出している床を、ダンッ、と拳で叩いた。
「再教育だ! 魔王の子分としての心構えを徹底的にたたき込んでやる!!
ククク、楽しみにしているがいい! 恐怖で震え上がらせてやるぞ!」
青い月光を受けて、金色の瞳が、床の上で、キラリとひらめいた。
そして、もうあの魅惑的な唇は見えないのに、最後の一声を部屋に放り上げる。
「だから……早く余をたずねてくるのだぞ、ルカ!」
ヒュコン、と。影が水面の波紋のように床に広がり、収縮した。跡には窓枠の影だけが残っている。
■□■□■
翌朝、マドリルでオバケ研究を続けるキスリングから便りが届いた。
主目的は父に当てた論説で、別封筒でルカ宛の手紙が入っていたのだ。
ルカは、家の中の大階段に腰掛けて封を切る。
母とマルレインの働く台所からそのうち飛ぶであろう、おつかい指令待ちの態勢だ。
手紙は、『いわゆる手紙』というものを正しく再現したものだった。
気さくな挨拶の後に己の近況、それについての感想と、相手への近況を尋ね、
結びの一言で締める、といったもの。実にキスリングらしい。
さて、そのキスリングの近況の中で、彼の住まうマドリルについて書かれた部分があった。
新世界発見を記念してコインを発売しているのだという。
その収益で、マドリルの歯車門を新しくする計画が立ったそうだ。
それを推進したのが、なんとスタンらしい。
なんでも、「余の膝元がみすぼらしくては困る」と、オバケを駆っては賞金をもたらし、
資金補助として住民向けの集金活動を速やかに行い(住民側が乗り気だったので
余計な騒ぎもなく終わったそうだ)、無事に門を成す歯車のひとつを新調できるということだ。
その歯車にはスタンの功績を讃えて、名が刻まれるとも書かれていた。
ルカは手紙から顔を上げる。
スタン式でいうと、魔王自ら『征服予約』したマドリルを意のままに動かした結果門ができあがり、
その門には自分の名が刻まれるのだから、『征服済』と考えているのだろう。
さらにいずれは通行料を取ろうと目論んでいての、昨夜の言葉なのだ。
(つまり、スタンはまた、勝手に人助けをしたんだな)
少年は手紙をたたみながら、口を緩ませた。
(あー、やっぱり、スタンだなー)
昨晩の最後に見た、床上の金色キラリが思い出される。
続いて脳内に現れた、吸い込まれそうな唇については、
たたみ終えた手紙を頭上斜め上でパタパタと扇いで、散らした。
「ルカー」母の呼び声が聞こえた。おつかい指令だ。ルカは応える。「はーい」
階段の手すりに手を掛けて立ち、台所へ向く。
赤味のある金の髪の少女が歩み寄ってきていた。ルカはその場で、彼女を待つ。
「テネルの村の、パン屋さんまで、おつかい、って……」
「うん」
「……ル、ルカ!」
「うん」
「私も一緒に行きたい。……いい?」
ルカは笑顔で答えた。
「うん。一緒に行こう、マルレイン」
母に言い置いて、2人は玄関をくぐった。明るい太陽が目に眩しい。
ルカはマルレインに先んじて、庭階段を下りていく。そして思った。
鉄門に着いたら、言ってみよう。今度マドリルへ行かないか、って。
リシェロや新世界で成したという人助け――いや、『征服行為』を、聞きに行こう。
地面の濃い影はルカに遅れず付いてきて、鉄門の前で実体と一緒に止まった。
■■THE END■■
>>337-341までスタン女体化エロなし
バレありっつーかED後ねつ造ありって書かなきゃいけなかったな、すまない。
さて
>>327、正座して待ってるぞ
素晴らしい出来栄えです。続きを……続きをお願いします!
すげえぇぇ! なぜ今までここに書かなかったんだ!
何だよエロ無しかよ…とか思ったが十分過ぎる程ニヤニヤが止まらんぜよ!
ぬぁぁ可愛いよスタンもマルレインも可愛いよおお!
というか話としても凄く面白かったです、ぐっじょぶ。
怒られてなかった、よかった
女体化を言い出した
>>323が喜んでくれればいいやって思ってたけど
他の人にも楽しいと思ってもらえたんならさらに幸せ。
続きって、マルレインVSスタンの修羅場ですか、恐ろしい。
今まで書かなかったのはここに来たのが最近だからだよ。
随所でエロに持っていこうとフラグを立てていく端から
清純派ルカがバッキバキに折っていきますた(´・ω・`)
誰かこいつを調教してやってくれ
馬鹿な…女体スタンとかいう俺の妄言が具現化されているだと…!?
しかも二人も書いて下さっているだと…!!
ここは天国か。なら職人さんは神だな、間違いない。
>>347 夢を壊すようですまないが
>>328と
>>337-341の女体化の書き手は同一人物だ
お前さんの妄言以来、こっちもスタンが実はツンデレ美少女としか思えなく
なってしまったギギギ……その感謝と怨みをこめたものだ、受け取ってくれ
ところでネタ探しにレスをさかのぼって読んでるが、
去年の年末にルカマルゆーてた人はどうしたんだ。焦らさないでくれよハァハァ
影が薄くなって世界から消えたかもな。九ヶ月は無いよ……。
ていうか、このスレ内のエロパロ最後まで書かれない物が多いね。
生殺しで俺……涙目。
YOU書いちゃいなよ
出先から携帯で覗いたらまさかの女体化スタン少女バージョンが来とるじゃないか…
物凄く萌えたんでイラストを描きたいんだかできたらここに投下してもいいだろうか…?
ドンと来い!wktkして待ってる!
>>351 wktkしすぎて死ぬる!! もちろんスレンダーボディだよなハァハァ!!
おぉぉOo…GJ!
ニョタ化したスタン様萌え!!
絵うめぇえええ!! 即保存した超ありがとう。
>>323が幸せすぎて死にませんように
俺? 一回死んで幸せのあまり生き返った
>>349 職人はトリスタ行きか……K.T.さーん! まとめてそこから出して!
>>350 YOUも書いちゃいなよ
スタン女体化超GJ!!!!
>>354 再うpをッ!! 再うpをお願い致しまする!!!
あれー? マジで328や337の職人さん以外トリステ行ったか? 置きも、後も音沙汰がない。
そして先に言っとくけど、俺はかけない。ネタも何もかも、こいつらに取られた。
なんか、劣化した二番煎じになりそうな気がする。
このゲーム女性キャラのほうが使いやすいよね
学者と肉達磨は防御力弱いし遅いし敵全体に使える攻撃技なかなか出ないしチンカス以下
待ってるだけじゃ世界は変わらんぜ…今後は
>>354の絵師さんにも期待だな
戦闘は正直ルカとロザリーさんがいれば事足りてしまうので三人目は戦略より好みで選ばれるんだろうな
俺はキーちゃんだった。物足りなかったけど初期メンバーだし
あえて言うけれど、お前達のおかげで俺は今幸せです。
ありがとう、同胞達。
キョン子といい、原作燃料が切れるとみんな女体化に走るんだな・・・
でもSSもイラストのgj
>>323 余談だが、ウェブゼルダの伝説 トワイライトプリンセスでミドナがロリ姫でないことに絶望してたやつもいたな・・・
ゼルダの話でスレを封鎖したのは誰ですか
そんな事より職種オバケにグリグリモグモグ凌辱されるリンダはまだかいのぅ。
間違えた、触手オバケだった。
ルカロザで書いてたんだがやっぱりエロくならなかったんで途中放棄で保守投下
次から2レスくらい
>>349また涙目!!! ごめ!!
たぶん前置きを書くとエロくならないんだなと思った。エロフラグを勃起させて改訂するから1年くらい待ってて
漆黒のビロードに散りばめられた幾多のダイヤモンドの粒、
その輝きすべてを集めても、かの人の栄誉には適うまい――。
「――讃えよ、その名。勇者ポラック」
呟きと共に吐き出された息は白く変化し、湯船から上がる湯気と溶け合い、星空へ消えていく。
しんと静まりかえる夜、雪原のただ中に立つ温泉宿から見上げる空は、冴え冴えと美しかった。
頭上を見上げて、しっくりくる表現が思い出され、続けて出てきたのが、勇者の名だった。
思い出したのは勇者ポラックの活躍を謳った冒険譚の一節だ。
どうやら、温泉につかって心を安らげようとしても、自然の美しさに触れたとしても、
結局行き着く先は、勇者に関連することでしかないらしい。
(これも職業病ってヤツかしら)
女勇者・ロザリーは、ふう、とため息をもらした。
自ら勇者たらんとはしているけど、なんていうの、22歳の乙女が温泉に入ってほっと一息、
星空見上げて思い返すのが歴史上の人物ってどうなの?
(しかもひとりで温泉……その上こんな夜中……)
ひとりでいることは苦ではない。今は同行者がいるが、その前はひとりでオバケ退治を行っていたのだ。
ひとりで入っているのは、同行者たちが全員男性なので、混浴温泉に遠慮した……それも理由だ。
だが一番の理由は『今が夜中だから』である。
夜中だから――明かりさえ消してしまえば、影ができない。
自分の影を、他人に見せることなどできやしない。だからひとりで夜中に温泉に入っている。
ロザリーは目元がひくつくのを自覚する。自覚したので、ぱしゃりと湯を顔にかけた。
(ダメよ、ロザリー。リラックス、リラックス。
あんっなバカでアホで外道でスットコドッコイなんちゃって詐欺魔王のことなんか考えちゃ、
お肌に悪いわ!)
自分の影をピンク色に染め、今こうしてひとり真夜中温泉の運命に落とした憎き張本人のことは、
この癒しの時間くらいは忘れていたい――もちろん、自分のふざげた影のことも。
今だけはフツーの、22歳の美人温泉客になるのだ――。
手のひらで水面をかき、湯を肩にかける。肩から腕へ手を滑らせて湯の感触を楽しむ。
胸元に湯を寄せて、そのままヘソをなで、腰を両手で挟む。
両手の距離は、覚えの限り変わっていないように思う。
ロザリーは納得してから、手で胸のふくらみを下から支えた。
こちらも同様、変わっていない。
なにかと一言多い魔王に、スタイルのことをとやかく言われていたので、
もちろん信じたわけではないが、自己管理は必要だと思い、
それで今やっているだけだ。信じてなんかない、決して。
(……ほーら見なさいってのよ、あんのセクハラ魔王めっ)
若干顔を誇らしげにそらして胸を張るが、はたと思い返した。
ヤツが言っていたのは、尻に関してだったか? 尻タレだかなんだか……。
ロザリーは手を湯船に沈めた。そろそろと尻をなでてみるが、座っている状態ではいまいちわからない。
確認するには立つしかないのだが、立って自分の尻をぷにぷにと押す光景は、
はた目から見ておかしくはないか?
(はた目って。今、誰もいないじゃない!)
ロザリーは早々に温泉から立ち上がった。その分、星の明かりに近づいた。だから、というわけではないだろう。
けれど、動いたからこそ、気づいたのは事実だ。
女勇者の動いた拍子に、視界でなにかが動いた。
岩石で構成される温泉の端、温泉を囲む雑木林の一本にほど近く。
うずくまる個体があった。ロザリーの肌があわ立つ。
どうする、動くか? レイピアは脱衣所の扉の前に立てかけてある。
(そこまで駆けて戻る。背中を向けて、追いつかれずにたどり着くことが……)
ロザリーさん、と。
少年の声が湯気を揺らめかせ、女勇者の思考をとどめた。
声自体も震えていたが、声色で聞き慣れたものだと判別できた。
呼びかけにならない言葉を口にしかけたロザリーは、湯船に勢いよく身を落とし込んだ。
両手で肩を抱き、固形の闇を凝視する。
ちゃぷちゃぷと音を立てる湯が、白いもやも揺らすようだった。
その白いもやから声がする。
「あの……説明させて下さい……」
「……どうぞ」
「だ、誰もいないと思ってたんです。こんな真っ暗な夜中に、温泉に入る人なんて、って……」
「……そうね、私と、きみ以外」
そうだった、明かりを欲しない人間は、自分以外にもいるのだった。
その筆頭が彼――魔王に影を乗っ取られた少年、ルカだ。
影ができない暗闇でなら、魔王はこの世界へ現れることはできない。
「あの、本当にごめんなさい」
「いいわ、私より先に入ってたんでしょ?」
ロザリーは脱衣所に一番近い場所に陣取っている。後から誰かが入ってきたら、いくら暗闇でもわかるはずだ。
ならばこの場合、先客に気づかなかったロザリーに非があるだろう。
脱衣所から出て温泉に入るまで、月光で影が出はしないか、気が散っていたのだ。
(それにしたって、人の気配に気づかないなんて……!)
女勇者の指が、己の不甲斐なさで力が入り、肌を痛めつける。
しかし、湯気の向こうは心中知らず、声をより一層哀れにさせている。
「いえ、僕が悪いんです。僕が、ロザリーさんが入ってきたことに気づいてれば」
「ストップ、そこまで。このまま責任を取り合っててもしょーがないわ」
ロザリーはなんとか場を普段の空気に戻そうと声をはねさせる。
「もう出ましょう! えっと、私の方が近いわね、じゃあ私から出るから、ルカくんは扉の音を」
「あ、あの、ロザリーさん、僕が先に出ます!」
「へ?」
「こ、ここからだと、ロザリーさんが上がるところ、見えちゃいます。その、月で……」
ロザリーは天上を振り仰ぐ。ああ、本当だ、幾多のダイヤモンドの粒……。
「あ……あ、じゃあ、目をつぶってて、ね?」
「……」
「……ル、ルカくん?」
「……そっち、行きます」
「へ!??」
ざん、ざん、ざん、水をかき割る音が迫ってくる。ロザリーは体をさらに強く抱いて、床から尻を浮かせた。
右に体を二歩、三歩とずらした。やがて目に見えてきた真っ黒い物体は、赤毛の少年に変わっていた。
湯に身を沈めてやってきた彼は、そのまま温泉の縁石へ衝突する。
「あいた!」
「!? だ、大丈夫!?」
近づこうとしたが、やはり近づけない。ロザリーはルカから半円を描くように、縁石から少し離れた。
「ロ、ロザリーさん? ケガありませんか?」
「え? ええ……」
答えて、少年の背中を見た。まさか、目をつぶったまま突進してきたのか? 自分の言いつけたとおりに?
ロザリーが目を瞬かせると、ルカの肩胛骨は安堵したように下がっていた。
「よかった。あの、ごめんなさい、今出ます」
「あ、そうね、お願い」
(お願いってなによ)
内心でツッコんでおいて、ひとまずはこの状況が解消されそうなことに気が緩んだ。そこに、また一つ、声が。
「その前に、言わせて下さい」
「っ!? な!?」
ナニ、と意味を示さない音で促した。
「ロザリーさんは、そんな、気にしなくてもいいと思います」
――気にしてる? 私が? それこそ、「なに?」だ。
「さっき……あの、僕がロザリーさんに気づいたのは、ロザリーさんが、声を出したからなんです」
――讃えよ、その名。勇者ポラック。
ロザリーは、湯とは別に顔が温められるのを感じた。
「き、聞こえちゃったー!? まっ、聞こえちゃうか、こんな静かだし!!」
独り言を聞かれていた恥ずかしさを紛らわそうと、無理に声を高くする。だがルカは場にそぐわないほど、神妙にうなずいた。
「僕は、すごいな、って思いました。こんな一日の終わりにまで、勇者のことを考えてるなんて」
「え? いやー……」ええい、笑ってごまかしちゃえ。「ホ、ホホホホ……ありがと」
「だから、影がピンクだとか、スタンからなに言われようが、ロザリーさんが気にすることなんか、ない。
ロザリーさんは他の勇者より、ずっと勇者らしいです」
水面は凪いでいた。水音もなく、声もなく、ただ聞こえるのは森を渡る風音のみ。
湿った髪は細かい束となって、ロザリーの頬にかかった。
柔らかな肢体を抱いていた指は緩み、そっと胸の肌に触れている。温かい。
その指が、顔にかかった一筋の髪を耳に戻す。
「それを……言いたくて! じゃ、じゃあ出ます!」
「待って」
「!!」
ルカくんが驚いていた。……私も、驚いている。
(なんで呼び止めたんだろう?)
わからないけれど、まだ胸に残る指が感じている。身の奥で打つ、心臓の速度。戦いの時より、緩やか。心地いい、幸せな音。
音に合わせて、ロザリーの口が動く。
「ありがとう……」
お礼で合ってるのかしら? わからない、それもわからない、でも間違ってない、この音に合う言葉。
「ありがとう、ルカくん」
→セーブしないでオワリ
この後はちゅっ。で翌朝照れつつ今日も頑張ろうENDで
>>371-373までルカロザエロなしねつ造あり未完
2レスって嘘書いたごめん
>>368 エプロスと空中星空グリグリモグモグのネタを思い浮かんだが喜劇にしか見えなかったので
そのうち俺は考えるのをやめた
エプとリンダは公式カプの割にここではあまり話題に出ないな
GJ!
ロザリーさんおいしゅうございました。
よくやった、本当によくやった。グッジョブ。
エプロスは仲間になるのが遅いから愛着わきにくいのかもしれん。
個人的には好きだが。戦闘メンバー入れた事ないけど。
378 :
377:2008/09/11(木) 23:55:47 ID:Q8fYUtnM
色を塗ってないのは清書とはいわん持って帰れ持って帰って塗ってこい塗って下さいお願いします
絵師の方が多い今絵師お二人に頑張ってエロ絵を描いていただくしかないね描いて下さいお願いします
SS職人さんも触発されてくれたのかぼちぼちいらして下さっとる…俺はまだまだ戦える!
欲を言えばその線画に色が付けばもっと戦える!
ここで聞くことでもないかもしんないけど、他のニセ魔王の魔力は加入時、
ステイタス上あるのに、なんでエプロスだけ魔力0なの?
ED後にリンダが魔力注入グリグリモグモグフラグなの?
むしろパーティに加わった直後にぐりぐりもぐもぐされちゃったんだろう
ブルとエプロス魔力値逆なんじゃないの? バグ?
(それでも少ない事は少ないが)
………そう思っていた時期が、俺にはありました。
加入直後にグリモグか。リンダ最強説。
ブルより魔力ないってお前…。魔力高そうなキャラのくせしてお前…。
>>385 …ふぅ。
良い露出加減だ…。
もうスタンはおにゃのことしか思えなくなりました。
不能エプロスを逆グリモグレイーポするリンダならイケるんじゃないか?
ヤンデレっていいなー♪ 書けたらいいなー♪ あんなシチュ、こんなシチュいっぱいあるけどー♪
…………やってしまった、org
gとz間違えちゃったし、もう寝よう。
ドロドロのエロエロ担当→リンダ
ラブラブ純愛えちー担当→マルレイン
もっと…もっとぶってくれ…!→ロザリーさん
番外。逆レイーポ担当→おにゃのこスタン
あくまで俺の中だとこんな感じ。
何故かロザリーさんだとエロ妄想できん。
だがここの絵師さんのせいで、ロザリーさんとスタンの百合とかいう妄想が…。
>388 やっちまったって、まさかヤンデレを書いたのか? そうなのか?
ボクと魔王でヤンデレ娘って考えられんのだが…誰だ…?
ベーコンか?
誰だよww
ヤンデレっ娘ポジションはひきこもり中のマルレイン希望
ヤンデレ・・・
謎の女しかいねぇ
いやいやいやいや、流れぶった切って悪いけれどまだ書いたって決まったわけじゃあ……。
>>390 >だがここの絵師さんのせいで、ロザリーさんとスタンの百合とかいう妄想が…。
おにゃのこスタンとロザリーさんのせっくる勝負ですね? わかります
ジュリアはヤンデレ
姫マルレインとの間に子供ってできるのだろうか。
分類中はちゃんと女の子として身体も機能するかもわからんが、
もし身篭った状態で分類外されたりしたらどげんなってしまうのじゃろう。
…我ながら鬱な事を考えてもうた…。
399 :
388:2008/09/27(土) 02:44:56 ID:ejUH53fI
初めて、彼と交わったのは、そう……あの嫌らしい月が笑うような夜だった。
あれから、数ヶ月。再び自分達が出会ってから、ちょうど一年くらいになるだろうか。
――――それでも。あの夜の事は、今この時においても鮮明に思い出すことができる。そう、それが全ての始まりだったのだから。
あの日から、自分の中ではある感情が育まれていった。彼に対する全ての感情が、正負を問わずそれの餌になっていく。
――――それの一部になっていくのだ。
それは名を、不安といった。その内情については、思いつく限りでも、こんなものがある。
一つは、彼が私を嫌ってしまったらどうしようか、とか。
また、父がここに来ることで、再び私達の生活が一変してしまうのでは、とか。
そして――――人形に宿った半身とはいえ自分はつい先日まで、分類世界という、同じ次元上にありながら異なる世界形態と理に縛られて生きてきた。
時の流れも、彼らとは違った。つまり、自分は既に人間が立ち入ることのできない領域を生きているのだ。
もしかしたら、明日にでもそのしっぺ返しを喰らって、死んでしまうかもしれない。
彼との永遠の別れ………それが、なによりも怖い。
そうしたら、彼はどうするだろうか?
自分のことを忘れて他の女の子と共に生きるか、逆に自分を追って死ぬか?
理想的なのは後者だが、勿論生きていてもいい、ただ最悪でも他の女の子には見向きはしないで欲しいのだ。
そんな思いが、心の底に日々を重ねるごとに蓄積をしていたと、説明するのは簡単だ。
しかし、表に出すとなると話は別。それは、何か引き金がなければ作用しない。
………だが、もしもその引き金を引いてしまったら、私はどうなってしまうのか。
――――それを考えるのが、怖い。……貴方はどうなの? ルカ――――?
そんな思考を、星の輝く海の波間にぼんやりと漂わせる。ひらけた窓から見える今日の空には、月がなかった。
――――なんとなくだが、安心する。
自分は、ルカの上にまたがって、腰を振っている。結合部からは色々な液が遠慮という言葉を知ることなく流れ出ていた。
自分と向き合った状態でルカが、自分と唇を重ねて右手を、自分の胸に当てその感触を楽しむかのように、動かしている。
「ん……んんっ……あ……んくっっん……」
後背位は、顔が見えないので嫌いだ。確かに気持ちいい事は気持ちいいが、嫌なのだ。
「ねえ……マルレ……イン……」
「いいよ……きてッ、ルカ……!」
何度目かはわからない、精の放出が自分の内臓を叩く。迸るような熱い衝撃は、いつ感じても甘美なものだ。
悪しき習慣、これをそう呼んでしまうかは微妙なところだが、実際習慣の方はまぎれもない事実だ。
少し前までは存在したはずの恥じらいや理性は、既に欠片とも呼べないような大きさになりやがて快楽の中に解けた。
ルカも、自分を貪欲に求めてくれている。暫定とは言っても、もう殆どルカは自分のものだと決まっている。
頭ではそうわかっているはずなのに……いや、本当はわかっていないのかもしれない、暫定という単語を拒絶しているのもまた頭だからだ。
「どうしたの……マルレイン?」
「ううん……なんでもないわ」
いまだ熱を帯びている体をくっつけるようにして、自分達は寝る。
そうだ、眠ってしまおう。そうすれば、自分の中で脈動を続ける、この異質な力も、消えてしまうはずだ――――。
――――彼女は、そう願っていた。
やってしまった感ありありのお話。続きをどうしようかと考えたけれども、反応見てから反応する。
(後に行くほど設定キャラクター色々崩壊)
ではまた。
続きあるなら潔く書いちゃいなよYou。
作品投下されて悪い事なんて無いんだー。
個人的には期待。
更に個人的にロザリーとスタン♀の百合も期待。
久しぶりに来たら結構投下されてんのな
>>399の続きに期待
スタン♀とリンダの百合師弟対決とか面白そう
スタン♀相手だとグリグリモグモグする側、
エプロス相手だとグリグリモグモグされる側になりたいリンダですね、わかります。
「さすが師匠、とっても良い声で歌うんですね!素敵です!」
「んぁ、は…ッ、やめ、やめんかこの…んんん!」
とかですね、わかりまハァハァハァ…!
403 :
388:2008/09/30(火) 01:23:07 ID:+bz0+vM2
貼っちゃいましょうか、よさそうだし。
目覚めて、着替えて、彼を起こす。そして二人台所で遅い朝食を取った。
母が作る食事よりも、少し拙い腕だが、それでもそれがおいしいのは事実だ――――と思う。
彼の反応を伺いながら、自分も食べる。
あれこれしていると、アニーが降りてきた。
母からの伝言でパンを買ってきてほしいとのことだ。あとついでに、マドリルの本屋に予約していた本を買いにいってほしい。
……との事だ。どうやら彼女は今手がはなせないらしい、マルレインが食事を作ったのもその所為だ。
「お願いできるかしら?」
仕草がだいぶ母に似てきたアニーに快い返事を返し、二人でまずマドリルに向かう。理由は本よりもパンの方がかさばるから、そしてその途中、自宅を出てからすぐのところで、自分はあるところで目を留めた。
小さいひびがところどころ入った墓石だった。
――――図書館の知に触れたもの。
「…………」
「マルレイン?」
「………私も、明日にはこうなるのかも……」
平気だよ、という彼の言葉には、それを恐れているという感情が、ありありと伝わってくる。
肩を抱き、自分の震えがおさまるまで大丈夫といい続けてくれた。
「……ごめんね、私……いつからこんな性格になっちゃったんだろう」
「――――行こう、か」
昔サーカスのテントがあった場所には、もうその面影は数えるほどしかない。それでも、その面影――――ストーンサークルを使って……。
できれば、彼とゆっくり歩いていきたいが。恥ずかしくて、声が出ない。
おかしいものだと思う、もっと恥ずかしい姿も何も、自分達は見ているどころか実際にやっているのに。
ともかく、ストーンサークルを……。
「……使えないね」
「……そうね」
自分の願いどおりになった、しかしおかしい。昨日までは光も出ていて使えたのに、今このときになって使えないとはどういうことだ?
まさか本当に、自分の願いが通じたのだろうか? ――――まさかね?
仕方がないので、歩く。……だが日が高く上り、マドリルについたときにサークルは復活をしていた。本当に何なのだ?
ともかく、いわれた本を買う。タイトルが夜の………………読んだら赤面するようなタイトルだった。
サークルを使ってテネルに行く、パン屋の中に入る、パンをもらって帰ろうとする。そしてそこでまた一悶着。
――――もしかしたら今日は、厄日なのかもしれない。
「ルカ君、またそんな女の子と……!」
ジュリアだ、どう見ても不機嫌そうなジュリアだ。
そういえば、この前アニーからジュリアに苛められたという話を聞いた。
理由はわからないが、恐らくルカがらみの事。もしくはテネルの美少女達の一角を担う彼女のプライドゆえか。
実際、アニーの成長は急速な伸びを見せ始め、大人と少女の中性的な雰囲気が好ましいという奴も増えてきたらしい。
恐らくその中に、元ジュリアのファンでも居たのだろう。女の嫉妬というのは、恐ろしいものだ。
「ジュリア」
ルカの言葉に、何かもやっとしたものを感じたマルレイン。はたから成り行きを見ているものにはただ名前を読んだだけにしか聞こえないが、彼女はそれすらも嫌だったのだ。
無理難題を言うジュリア、困ったような顔をするルカ。その光景が、何故か気に障った。
「ルカ、帰りましょ?」
「う……うん」
「ちょっと! ルカ君!」
ルカを振り向かせずに、家族が待っているからと早足で、腕を引いて家に帰る。
女の嫉妬は恐ろしい、先程までそう思っていた自分が、その感情を抱くとは。そしてその感情が、まさか引き金になるとは、思わなかった。
その時に、夕日を二人で見た。血のような色をしていた事を、今でも思いだせる。
404 :
388:2008/09/30(火) 01:26:05 ID:+bz0+vM2
――――おかしい、どう考えてもおかしい。
あの日以来、彼女からにじみ出る違和感が自分の本能を刺激する。
「ねえ……マルレイン?」
「なあに? ルカ?」
「辛かったら、何でも言ってよ?」
「ありがとう、大好きよ」
そうして、彼女は散歩に出かけてしまった。自分も、言われた仕事をする。
日が傾いてから、少しして。自分は、家の前で風に当たりながら、汗を引かせていた。
――――と。
「ルカさん」
いつか何処ぞで聞いた事のある声、その声の主の方に体を向けると、喪服というにふさわしい格好をした女性が、こちらを見ていた。
その高さは自分の腰あたり、数年前のアニーと同じような背だ。
「け……K、……Tさん……?」
昔見たサイズとは明らかに違うので、疑問符を付ける。
「お久しぶりですね」
「お、お久しぶりです」
どうやら、本人らしい。
マルレインとトリステに行った時、多くの人々が商業や引越しの準備をして世界に戻ろうとしていた中で、唯一居なかった人物。
砂漠の方に消えたと誰かが話していたが、それが何故ここに居るのだ?
「そうです、私がここに居る事自体が既に変なのです」
わけがわからない、まるでとんちでも聞かされているような気にさせられるが、何しろ相手がこの人だ、その可能性はありえないといってもよい。
「失礼、順を追って説明するべきでしたね。まず私は、人間ではありません」
「……はあ、そうなんですか」
自分も、スタンをはじめとした魔族を何度も見ているので、彼女が人間で無いといわれても、あまり驚かない。むしろ、魔族よりも性格の濃い人間が近くにいたせいで、その感覚が麻痺しているのかもしれない。だが、彼女が魔族ですらないと言われれば話は別だ。
――――彼女は、世界に生じた歪みらしい。その姿を歪みの度合いとして表する彼女はあらゆる世界で存在し、多かれ少なかれ程度はあるが、あらゆる理由によって自らという事象を拒絶し、消し去ることで世界を修正し、均衡をもたらすらしいのだ。
彼女が世界から外れた者たちに、そしてルカに目をつけて、トリステに保護したのも歪みに対する策を設けるためだったという。
故に、ベーロンの力が消えて、世界図書館が崩落したとき、あるいはその順序が逆かもしれないがともかく、分類の力という作用が消えたため、彼女もまた消えた。――――そして、サイズは違えど戻ってきた。
大まかな結論としては、この世界に小さい歪みが発生しているという事か?
「今また、分類の力を。超小規模の範囲ながら行使しているものが居ます、その人物は貴方も知って……」
「嘘だ……止めてください……!」
彼女の言葉をさえぎり、ルカは声を絞り出した。
彼女にも、恐らくルカはもう全て判っているのだろうと言う事は察しがつく。
分類による世界変革の前兆か何かを、その分類世界から一番遠い人間の一人である彼が、気がつかないはずがない。
だが、むしろそれ故に、彼女はルカの逃げ場をなくすかのように、至って丁寧に、確認するように話し続ける。
「……ベーロンは、既に世界の垣根を越えて行方知れずになりました。つまり彼にはもうこの世界で力を奮う理由も、そもそもその力自体もない」
「ですが……そんな馬鹿な事が……!」
「冷静に、そして論理的に考えてみれば、答えは限られてきますよ? ルカさん、この世界の中で、今最も分類の力に近いのは、誰ですか?」
――――マルレインが、分類を?
「……………何のために?」
「さあ……、しかし彼女はあの男の娘です、あの男と同じように我々には理解できないような理由かもしれません。ともかく、何とかして彼女の力を封鎖もしくは消失させなければ、分類力に飲まれておそらく彼女の自我は消えますよ?」
そして、歪みが肥大化すれば、いずれこの世界は滅ぶ。元々、人一人に余る力ではない。核である世界図書館を作り、そこで働くもの。
即ち命令を伝達し、それを演算及び実行する者をつくり、それによる分類表という最適化されたシステムやプロセスを一切踏まないで行使するのだ。無茶どころか、無謀。精神には大きな負荷が掛かっているに違いない。
「彼女を、探さなければ……!」
ルカは、走る。彼女を具して、彼女の言うとおりにそこへ向かった。
405 :
388:2008/09/30(火) 01:35:53 ID:+bz0+vM2
――――赤い夕日が映えている。
ルカは、テネル入り口の前まで来ていた。
「…………」
家族には、何も言わなかった。
恐らくお婆さん以外は気がついていない筈だ、だから気がついていない内に、この事をなかった事にすればいい。――――だが。
「本当に、できるのかな」
ボソリと、呟いた彼の言葉が、彼の気持ちを余すところなく伝えていた。自らの愛しいものに、もしかしたら剣を突きつけるかもしれない。
そして、その場合仲間もいない今の自分が、果たして自分の望む結果を得られるだろうか?
しかし彼らを探すには、今の自分には時間がなかった。サークルは彼女の力の所為なのか、ただの石柱に変化しており、使えない。
歩いてマドリルまで行くとしても、そのとき既にマルレインが暴走していないという保証は何処にもない。
少ない可能性としてあるのは、キスリングさんが研究という名目でここにきているかもしれないということだが、それはない。
根拠は、昔。ベーロンの存在していたときに自分が世界から消えたとき、彼は研究所でロザリーさんが来るのをただ待っていた。
自分がそこへ行って彼に話しかけることでその呪縛は解けたが、逆に言えば話すまでその呪縛は解けないということでは無いだろうか?
そして、それは今同じ事が言える。超小規模の分類世界、恐らく街道ではなく町だけ。それもテネルとマドリルだけにかけているのだろう。
今マドリルの新聞には魔王再来とか言う三流記事が踊っているに違いない、そしてこの事態を真に打開できる力を持った勇者も、そこに縛られるはずだ。
つまり、スタンとロザリーさんとキスリングさんと、もしかしたらいまだに歌手見習いとして路上で歌っているリンダちゃんも、駄目かもしれない。
「ルカさん」
後ろを振り向くと、先程は子供ほどだった彼女が、自分の背と同じくらいになっていた。歪みが大きくなっているということだ。
扉を、開ける。鬼が出るか、蛇が出るか。鼻を突く異様な臭いに誘われて、恐れと冷や汗が背中を伝った。
最初に目の中に入ってきた色の名は、白。そして次に確認できたのは、金色だった。
「ジュリア……!?」
目を疑うような光景、それが待っているという事は、自分でもわかってはいたが、まさか彼女が多数の男達に、陵辱されている場面に出くわすとは。
「ルカ……君?」
「ジュリア、待って、今――――!」
「貴方も、こっちに来る? とても、気持ちいいのよ……」
「!?」
そうして彼女は、右手に持っていた男性器を、口に含む。
筋を、袋を丹念にチュバチュバといやらしい音を立てて口の中で弄び、彼女はそれがさも美味な物であるかのように、目を輝かせていた。
彼女の美しい髪にも、胸にも顔にも、既に生臭い臭いを放つ馴染み深いものがかかっていた。
男達に対し、恥じらいもなく股を開き、金髪の少し薄い陰毛に男達の怒張をこすりつけ、穴という穴すべてに挿入することを、犯されることを自ら望み、嬌声を上げている。
恍惚に果てる男、それを膣内で受け取って体を震わせる女。
一瞬だが、目の前が、真っ暗になった。
それでも反射的に、倒れることはせず視線を移動させる。窓から半分身を乗り出した女性と、その後ろにくっついて恐らく腰を振っている男
…………ジュリアだけではない、この村にいる女性達は全て犯され、男性達は犯している。
女に群がる男の数は、たしかにばらつきがあるようだが……。
ともかく、家にあった剣を振りかざして、男達を掃おうとする――――が。
406 :
388:2008/09/30(火) 01:39:57 ID:+bz0+vM2
「やあ、ルカ」
「――――父さん?」
その声で、腕から力が抜けた。
「お前も混ざらないか? ……ああ、お前にはマルレインちゃんがいるんだったね。じゃあ、とーさんはジュリアちゃんと仲良くやっているから。
……ああ、家に帰ったら、母さんに今日の晩御飯は、シチューにしてくれと言っておいてくれ」
まさか、自分の父親に初恋の人を寝取られるとは。愛妻家の父、浮気などする筈がないとと感じていた自分には正に夢にも思っていない状況だった、今度こそ掃おうと言う気は芯まで萎える。
聞こうと思わなくとも聞こえる、父さんとジュリアの肉がぶつかる音、砂利の少し湿った音、……父の果てた声。
「落ち着け、落ち着くんだ」
父さんの話では、母さんはここにはいないらしい。……アニーも、デートで多分いないはずだ。それだけでも良いと思う、思え、思わなければ――――!
「すぅー……はぁー……」
深呼吸をして、胸が腐るような空気をその胸いっぱいに吸い込む。とたんに吐き気がして、正気に戻った。
じゃあ、マルレインは――――?
酒場、パン屋、武器屋、ここにいるとしたら場所は限られてくる。どこだ、どこだ!
彼が道具屋の扉を開けようとした時に、その答えは見付かった。
「……あら、ルカ? 来たんだ?」
彼女の声、役場の方から聞こえてきたそれに目を向けると、マルレインは階段の上で、無邪気にきゃらきゃらと笑っていた。
まるで、この惨状を楽しむかのように。
「マルレイ……ン?」
「うふふ、楽しいでしょ? ルカ?」
否、楽しむかのようにではない。この惨状を本当に楽しんでいるのだ。
「何故、こんな事を――――?」
「?」
「何故君は、こんなに酷い事を!」
「酷いのは、貴方よ」
「え?」
予想もしていなかった答えに対し、自分は目を大きく開く。その双眸に映った彼女は、美しく、そして恐ろしいと感じるほどに、静かに笑った。
「私が居るのに、他の女のことを考えるなんて。他の女を見るなんて、他の女と話すなんて。
――――嫌よ、嫌。私だけを見て、私だけのものになって、私だけを愛して、私だけを考えて」
「マルレイン」
「他の女に近づいては駄目、話しては駄目、触っては駄目、見ては駄目、考えては駄目。
貴方は、私だけのものなの!」
彼女がおかしいこと、即ち彼女の命に対しての心配については墓の前をはじめとして、最近の行動から大体は――――マルレインの持っていた分類の力を除いて知っていた。
しかし、それ故に何も……いえない。自分には、出す言葉が見付からない。
こうなったのは、一体誰の所為なのかと、ただ単純に責任のありかを探しても、見付かるはずもない。
時を歪め、彼女の心配の種となった分類世界を造ったベーロンが悪かったのか、それとも今その力を行使しているマルレインが悪いのか。
はたまたこの自分という存在があったからこそ、彼女は狂ってしまったのだろうか。もしも、あの時出会わなければ――――。
407 :
388:2008/09/30(火) 01:43:00 ID:+bz0+vM2
「――――そして、かつてのベーロンと同じように、この世界自体彼を閉じ込めるための、檻にする気ですか?」
自分を縛っていた思考の縄が、その言葉で綺麗に断ち切られる。
何処にいたのか黒服の彼女は、鋭い視線をマルレインに向け、侮蔑を込めるかのように言い放った。
だがマルレインはそれすらも笑って受け流し、まるで諭すかのように返す。
「違うわ、私はただルカと楽しく過ごせる世界を、永遠に続く二人だけの世界を造るのよ」
――――ああ、やはり。彼女の願いは、それだったのか。
「詭弁ですね、貴方のやっている事は、あの愚かな支配者と同じ、歪みである私には、それがどれほど滑稽な物なのか、よくわかる」
マルレインの眉間に、少し不機嫌な印が入った。声色も、トーンを落とし敵意を見せ始めている。
「………貴方に、何がわかるというの? 貴方には、何もわかっていないわ。貴方は人を愛した事があるの? それゆえの甘美な恐ろしさを味わったことがある? ……無い筈よね、だって貴方はこの世界の全てが、美しく計算どおりに成り立っていると思っているんだもの。
……それこそ傲慢じゃあないかしら? 世界の全てを知ったような顔をして、少しでも歪みが生じる――――貴方の思い通りにならないと、有無を言わさず排除する。
貴方と私とベーロンと、一体何が違うというの?」
「確かに私は私を消すことで、無理に世界を美しくさせようとしているのかもしれません。貴方の言う事は、もっともです。……しかしそれもそこまで行けば、ただの狂気なのですよ! ――――目を覚ましなさい!」
「うるさい! 消えて!」
その刹那、自分は何かに吹き飛ばされた。眩い光と共に一瞬の衝撃が自分の中を通り過ぎ、息をすることを忘れた。
まるで打ち上げ花火の爆発を至近距離で受けたようなこの衝撃には、一度覚えがある。世界図書館での最後の戦い、あの時スタンが真の力と、自らを立証する偽りの使命ともいえる余計な物とを取り戻したときの事だ。
だが、その後に強制分類なるものを当てられたので、この衝撃が、あの時と同じように自分を縛るものでないという事はわかる。
「じゃあ……」
まさか、そしてその考えは正しかった。あろう事か、マルレインはKTさんに対して分類を課したのだ。
彼女はやがて一本の木となり、紫色の葉を付けた。
歪みに対し、さらにその原因となっている力をぶつけてしまったら、一体どうなってしまうのか、はたまた既に歪みではなくただの木なのか、もうわからない。
「ルカ……」
しかしその光景を満足そうに彼女は受容し、微笑んだ。そしてこちらを再び向いたかと思うと重力などお構いなし、まるで羽が舞う様に、彼女はふわりと降りてくる。
その細い指が顔を抱き、爪を立てて、血を求める。頬から数センチの傷が両側に広がり、痛みで歪んだルカの顔を、彼女は紅い瞳で捉えた。
「これで、邪魔するものはもういない……」
安堵か、それとも一種の自己暗示か。ともかく、口を開く。
「もう……止めよう……」
「ルカ?」
「僕は君のそばにいるから、ずっと君だけを見ているから……」
「そう、わかったわ!」
嬉しそうな声で、彼女は再び悪しき正方形を作り出す。これで、分類が解けるのだ。
ジュリアを始め、皆の心に大きな傷は残るだろうが、本当の日常へと返れるはずだ。
――――そう、思った。
408 :
388:2008/09/30(火) 01:49:12 ID:+bz0+vM2
しかし、その考えがとても甘いものであることを知るのはそう遠くなかった。安堵した彼の耳にテネルのあちこちから先程とは違う色の声が上がっているのだ。一言で言うのならば、色情とは無縁の、黒い叫び声が。
「じゃあ、もういいわ。貴方にはあんなものいらないもん」
「あんなもの?」
「――――少し、眠っていて」
ボソリと彼女が呟いた、その一言。その一言で自分の視界が歪み、闇へ意識を捧げる。……このまま、目が覚めなければと頭の隅で考えながら。
大地の脈動、大気の震動。今世界に起こっていることを大別するのならば、これ以上大きなカテゴリは無い。自分は、その大地の揺れで目覚めた。
「う……」
意識を取り戻して最初に見たものは、狂った色の空の彼方。そしてその層よりもはるかに高いところにあった、巨大な多角形。
正方形を組み合わせたようなそれは、明らかに分類の力だ。それが、有機無機問わず世界に存在するすべてのものを吸い取って、分解していた。
「あ、起きたの?」
後ろを振り向いて、彼女が今どのような状態かを知った。
顔や服をはじめ――――むしろ全身と言ってもよいかもしれない、彼女はその身を紅く染め、うっとりとした目で世界を壊していたのだ。
金属臭から、それが罪無き者の血なのだと結論付けるまでに時間はかからなかった。
「マルレイン……?」
「これで、この世界は貴方と私の二人だけ」
その言葉を、信じるわけにはいかなかった。そうだ、彼女が目覚めてからまだ時間はあまり経ってはいないはず。
まさか彼女の力がそんな短時間で肥大化をするはずが――――。
「……分類の力というのはね」
「?」
「誰のためにその力を使うかで、……どれだけそのものに強い感情を抱いているかで、その力が決まるの。言い換えれば、この力は……貴方への愛の象徴」
――――その愛が、世界を壊すのか。ああ、考えてみれば、ベーロンも始めは彼女のためにこの世界を切り分けたのだ。そして、その目的が一人歩きしてしまった。
世界が、闇に還って行く。舞台は、一度壊されて、作り変えられる。まるで、薄い幕間を一度引っかいて破り、それから新たなそれを舞台に掲げるように。
「今度はどんな世界にする? まず私はねえ……私達の世話をする人形を作らなくちゃいけないと思うの?」
否定をするべきか、肯定をするべきか。……そもそもその両方共にどんな意味があるのだろうか、彼女を止めるには、もはや言葉など大海の砂のように無力なものだ。
自分の体は鎖が巻きついたように寸分も動かず、持っていた剣は既に空の多角形へと消えていた。
そこで、ふと考える。もう止める意味もあるまい、と。世界の半分が、闇に還ったのだから――――と。
すべてに対しての、絶望。自分は命を絶つ事もできずに、このまま彼女と共に偽りの永遠を生きるのだ。それを拒絶する、資格は自分には無い。
仮にも家族が殺されているときに睡眠という形で蚊帳の外におかれ、助けられるのは自分だけであったにも拘らず、みすみす逃してしまった。
……この罪を、自分はどう裁き、罰するべきか?
409 :
388:2008/09/30(火) 01:49:58 ID:+bz0+vM2
「わかったよ、マルレイン。僕は、君の……君だけのものだ」
そういうと、彼女は今まで見た事が無いくらいに明るく笑い、全霊を持って自分を抱きとめた。
彼は、世界の悲鳴を聞きながらこれ以上無く冷静に考える。
――――ベーロンですら、この世界の地殻を根底から変えるような事はしなかった。元々有った世界の外形に、役者を振付けて行っただけだ。
だからこそ、KTさんは長い年月を経てもあの大きさだったのだろう。
……しかし娘のマルレインは今、大地を空に変え、空を海に変えるほどのことをしている。ベーロンとは比べ物にならない速度で世界の歪みは大きくなっていくだろう。
――――おそらく、彼女が新しい舞台を作り上げてから、そう遠くは無いはずだ。歪みであるKTさんが肥大化をして、この世界を飲み込む。
その時こそ……いや、その前にマルレインの精神が壊れるのが先かもしれない。でも――――。
「たとえ、未来が闇しかなくても、僕は君から離れない」
堕ちて行くのならば、とことんまで墜ちよう。これは自らに支払う贖罪でも他者により討たれる罰ですらない、ただの自己満足かもしれないけれど、それでも――――。
「ルカ……? 寝てしまったの?」
「余計なこと、考えるのを、……止めただけ」
手は動かない、足も動かない。僕はただ彼女に抱かれ、犯されるだけ。狭い世界の中で、ただ互いを求めるだけ……マルレインと、KTさんと、どちらに転んでも悪い方しか残らない終末を待ちながら。
……そうして、二人の男女は歴史と時とにうずもれて、やがて世界から消えていってしまったのでした。
――――永遠という名の、偽りを求めて――――。
410 :
388:2008/09/30(火) 01:51:08 ID:+bz0+vM2
やっちゃった感のお話、以上です。
うーん、何回も書いているのに中々上達しないのもまた考えものだねえ。
感想は、怖いから見ません。
ではまた。
ヤンデレインですね、わかります
世界さえ歪ませるヤンデレイン…
人化オバケ×キスリングとかどうなんだろうか? 擬人化したら良さそうなオバケって何か無いかなぁ
居ても俺には妄想する事しかできんが
人化って文字が頭に入らず咄嗟に
触手変態プレイで悦に入るキーちゃんが浮かんでしまったんだが。
女人化するなら壷とか?
あの吸い込み…凄まじい名器に違いない…。
♀スタンを上手いこと言いくるめながら、アレコレ教え込むジェームズを受信。
魔王たるものあらゆる事に精通していないと恥ずかしいですぞ、性だけに。
なーんて…おや誰か来たようd
保守リアン
ほし
保守
このスレが立ってからまだ一年…そう未だ一年なんだッ!!
燃料投下は永遠にないのかね
418 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 15:20:18 ID:xKQxz+zz
保守
419 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 03:25:51 ID:FGhZ1xIx
はじめてのコミケの目当てはボク魔でした
まだ忘れられてなかったんだね…良かったよ。
フースウィチンにコミカライズしてほしい
リンダによるスタンorエプロス逆レイーポとか、
ロザリーによるルカの妹百合調教とか、
マルレインとルカのラブラブちゅっちゅとか、
ジェームズの熟女から幼女まで無節操なセクロスライフとか、
リンダの魔力が暴走して街の人達が野獣と化しリンダリンカーンとか、
いくらでもネタはあるようだが。
422 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 00:49:41 ID:WIu+LZ54
何となくルカ×マルレイン×リンダの3Pを思ってしまった。
ちょい前のスタン♀SSに完全にやられて、妄想のほとんどがスタン♀ネタなんだが。
くそ、どうしてくれる。絵に起こしてもほぼオリジナルだってのに。
>423
その絵を投下すればいいじゃないか!
やっぱりスタンって基本的に萌えキャラなんだよな
真の姿がネックなだけで
女体化スタンSSって9月だったんだな。近いのか遠いのかわからんが覚えててくれてありがとう。
絵と言えば少し前投下してくれたつるぺたスタン♀可愛かったな。
文も絵も女体化もラブラブも無理矢理もなんでも大歓迎だ。
女体化とは別の話だけど、本編でスタンが♀であそこでロリっこが出てきてたら、ゲームががらっと変わってただろうなぁ
最近ラノベやらアニメやらで流行ってるタイプのキャラそのものだもの
それやるとルカロザのメインストーリーがやや危うくなるから、ありえない話だけどw
逆にイケメンだったら……ごくり
母とジェームス
キーちゃんとパパさん。
ヤンデレジュリアがルカを性的に調教する話でおk
保守
「ルカ君は私の物ルカ君は私の物ルカ君は私の物ルカ君はアハハハハハ!」
「止めて、止めてよジュリア!」
「却下。私のルカ君は反抗なんてしない」
「ぎゃ!」
>>423のじらしプレイに耐えきれませんでした。く、くやしい……!
>>338のエロフラグを勃起させてみた。
■□■□■□
長いまつげ、うるんだ瞳、褐色の肌、柔らかな頬の線、ふっくらとした唇、
その合間にちらり見える小さな白い歯――赤い舌が見えそうで見えなくて、
こじ開けて見たくなるような……そのために、自分の舌を押し込んでしまいたく……。
顔が意識なく前へ移動した。しかし唇は、意識したところへ衝突する。
柔らかな感触、温かで、ぬめりしめった少女の唇。そのふたつをルカは舌で割った。見たかったあの赤い舌を、舌先で感じ取ろうと深く口中に差し入れた。
すると、弾力ある固まりに触れた。形をなぞるように奥から引き寄せる。
「ふ、んう……」
もれ聞こえる声。くぐもった音は口を通してルカの体内に落ち、熱に変化して下半身に重く積もった。
吸う。少女の舌を自らの口中へ誘い入れた。ねじれ入ってきた小さな舌が、ルカの歯裏をなめ上げる。水浴びをしているときのような水音が、脳に響く。水浴びと違うのは、体はどんどんと熱くなっていくことだ。
新たな熱が、ルカの両頬に触れた。少女の手のひら。耳の裏に指を絡め、より唇を押しつけてくる。熱い。
ルカの手は、少女の首から背中へと移っていた。舌を吸い押しつける度にゆらゆらと波打つ背中を、さすっていた。下から上へ、なであげるように、より体を密着させるように。
だが、唇が離された。額をぴたりとつけながら、少女はわずかな距離で薄く、早く、吐息を繰り返している。半開きのままの口がまるで誘っているようで、ルカは感触を追ってあごを上げたが、すいと逃げられた。
「待て」
息の音で言われる。甘やかな声が、またルカの下半身に重さを積もらせる。
「おまえ……なんなんだ……」
「わからない」
「わからないで、こんな」
「だって、きみが……」
「……なんだ?」
「……」
ルカは答えない。答えを持っていなかった。いや、忘れていた。
「なんだ? おい」
「……きみ、が……」
「言え、早く」
頭の中には、目の前の少女と繋がりたい欲求しかない。
右手で少女の髪をつかむように頭を引き下ろした。今度はかみつかんばかりに相手へぶつけた。
同時に、左手は少女の胸を下からつかむ。口中の少女の舌が引っ込みそうになるのを自分の舌で絡めて止める。
左手には、柔らかな感触はなかった。薄い丘でしかないが、小さな登頂を指に挟んでやわやわとなで回した。鼻にかかった声が上がる。
「待て」
「なに」
「服を」
「うん」
少女が体を離して、服を脱ぎ始める。その間も、鼻を触れあわせ、ついばむように口づけした。少女の顔が上がってしまうと、その細い首筋を追って舌をはわせた。
「は」
息を飲んだ少女は、膝立ちで伸び上がる。裸体の上半身が月光に現れる。
ルカはその肌をまずは平手で味わう。
細い腰、うっすらとあばらの浮き出た腹、服の上から味わったなだらかな胸。
およそ、女性的な豊満さは感じられない。
だが、汗ばんだ褐色の肌は、匂い立つようななまめかしさで、ルカはどうしようもなく吸い寄せられてしまう。
とろりとした蜜をなめとるように、乳首をなめ上げた。舌で押し、歯で甘噛みし、最後に唇でつまむ。少女の手はルカの後頭部を抱えている。
肩胛骨から脇にかけて手を往復させると、少女の体はくすぐったがるように揺れ、腰を押しつけてきた。ルカの腹の辺りで、円を描くように回している。
その動きに応えたのか、ルカの欲求か、少年の右手は迷うことなく、いまだまとわれていた少女の下半身の洋服を押し下げ、両足の奥へ潜みこんだ。
下着をはいたままの窮屈な中、強引に指を押し込む。
しゃりしゃりとした薄い陰毛を分け入ると、すでにそこは、唇で味わった口中に似たぬめりを持っていた。
そんなルカの動きに、少女はたじろぐように腰を引いた。ルカは胸をかみ、抗議する。
「んあっ」
声と共に、侵入させた指を折った。つぷ。
「ふっ、あぁ……っ」
入れる。
「あ、ん、んん」
押し入り、中でかいた。腰がはねる。
「あっ、やっぁあ……っ!」
指を戻し、入れる。繰り返す。
少女は、ルカの頭に額を押しつけてきた。耳を打つ荒い息は早い。上向くと、金色の目は閉じられ、眉が苦しげに寄っている。目元の上気が月明かりに見える。
ルカは指の平で少女の入り口の小さな粒をこすった。ことさらに大きな嬌声が上がり、指のぬめりもいっぺんに増えた。つまみ、さらに押し潰す。
「だめ、ルカ、あ」
少女は、少年の頭を抱え込むようにしなだれかかってきた。
もう体を支えていられないようだ。ルカは空いている手で、自分の下着をずらす。
肉は、自分で慰めるときとは比べものにならないほど立ち上がっていた。
少女の腰をその上へすえるついでに、尻をなでた。
その感触に指を埋め、徐々に下へ下ろしていく。
少女が相手の意図を悟ったのか、がちりと腰が止まった。
「待て」
「なに」
「だめだ」
「なんで」
「な、……なんでもだっ、これは命令」
「イヤだ」
「なっ」
無理矢理に腰を落とす。が、すべり、ルカの肉の裏筋を少女の粒が転がっていく。
「んはあっ!」
その刺激に少女が鳴いた。目の前にうつむく少女の顔があった。久しぶりに見るような気がする。また、あの赤い舌が、唇の間にのぞいている。
ルカは少女をベッドへ倒した。金の目は焦点を定めていない。両足の間に座り込むルカは、そのまま少女の腰を抱え上げた。
金の瞳が動き、ルカを見つめた。しばらく視線を繋げあうと、少女の手がそろりと動いた。
ルカの手に、自らの指を添えた。
少年は少女と繋がる。
狭く、熱された道。
自身も痛みを感じるほどで、だが下半身は別物のように先へ進みたがる。
欲望をなだめなだめ、小さく差し入れ、戻しながら、少年は熱に浮かされた。
少女がつねるように指を絡める。
痛い。熱い。溶ける。
だんだんと押さえが利かなくなり、差し戻し入れる速度が早まっていく。
腰にたまる熱も最高潮に達していく。
入り込んでいる少女の中も、たぎるように熱い。
そのとき、少女が手を必死に伸ばしてきた。
視界を認識しないほど、熱を高めることに集中している頭だが、ようやく音だけは聞き取れる。
「ルカ こわい いっしょに てを ルカ」
少女の腰から手を離し、ルカは律動に揺らめくか細い手を握った。
手で押さえられなくなった少女の腰を安定させるため、
空いている手を少女の膝に差し入れ、自分の肩に担ぎ上げた。
大きく腰を使い、より深く差し込み、角度も変える。
少女が手を強く握り、下ろされたままの足で、ルカの足を巻き込んだ。
「こわい ルカ いっしょに」
肉が締め付けられる。その快感の中、差し戻すことで肉の全体に行き渡らせ、
次いで、収縮する中を欲望の限りに強く即座に打ち付ける。
ルカの熱がその勢いのまま射出された。
以下は蛇足。
■□■□■□
肩をぐいと押された。
「重いぞ、バカ子分」
射精の後、少女の上へ倒れ込んでいたようだ。
「あ、ご、ごめん」
起き上がろうとして、腰の重さに面倒になり、少女の横へ転がった。
体が少し、ベッドからはみ出してしまった。
ああ、ぼくのベッドで、二人並ぶのはきついのかと、ぼんやり思った。
自分のベッドに横になっているはずなのに、見上げる天井は、初めて見るように見えた。
ふいに腕が引っ張られる。横を見ると、少女が壁に向かって体を倒していた。
右手だけ、ルカと繋げたままだ。あの最中から、離れていない。
ルカはその様子――上半身裸の少女が横で寝ていることを
改めて認識して、青くなった。
(ぼく……ええええええええ!?)
硬直する体は、首の角度さえも変えさせず、今まで起きていた現実を見せつけ続ける。
ぼくは、この子と――つまり、スタン、と、
「おい」
少女は、顔を見せないまま声を続けた。
「なにか話せ」
「……え?」
「話せ、主人の命令だぞ」
登場のときと同様、少女は突拍子もないことを言い出す。
だがルカは、かえって現実逃避のような気分で要求に応えた。
「えっと、この前、マルレインが」
「小娘以外の話をしろ」
「え、っと、この前、ロザリーさんが新聞に」
「あんな尻タレ勇者のことも聞きたくないわ、アホ子分」
「……えーっと」
「……もうよい」
「ええ?」
少女の方から、ふう、とため息混じりの吐息が聞こえた。
「おまえと同じところに、余がいるのなら、いい」
不可思議な物言いに、少女と繋ぎ合わせた指が、つ、と揺れた。
「なんだ?」
「……あの、どうしたの?」
「なにが」
「なんか……おかしいから」
「……ふん」
鼻で笑う様も弱々しい。精力が抜けたばかりだからというわけでもなさそうだ。
ぼやけた頭で聞いた音が思い出される。
(「こわい ルカ いっしょに」)
「怖かった?」
今度は、少女の指が揺れた。揺れた指を、ルカはおずおずと人差し指で触れる。
「ごめん、ぼく、……初めてだったから、いろいろわからなくて」
「そうだろうな、がっつきおって。
子分の分際で主人に手を出すとは300年早……」
言葉が途中で途切れた。空いた沈黙に、ルカはベッドの上で片肘をつく。
「スタン?」
「300年……おまえは、余と一緒にいられるか?」
「え?」
「まあ、当然だな、おまえは余の子分なのだからな」
「スタン、どうしたの?」
「どうもせん。昔を思い出しただけだ」
「昔?」
「おまえと……最後の方、……似ていただけだ。
憎き勇者によって壺に閉じ込められた瞬間の、……余のすべてが吹き飛ばされてしまうような、どこかへ持って行かれそうな、あの感じに」
(「こわい いっしょに てを ルカ」)
「ふん」少女は声で笑う。
「あんなこと、もう二度とあろうはずがないのにな!
余は完全復活したのだ! 余としたことが、我を忘れておったわ」
背中でしか見えない少女。だが、手で繋がっている少女。
ルカは心を込めて、手を握った。
「きみはここにいるよ」
「知ってるわ、バカめ」
「ぼくも一緒にいるよ」
「役立たずのエロ子分がな」
ルカは繋いだ手のまま、少女の背中から体を抱いた。
「スタンは、もうひとりじゃないよ」
「……当たり前だ、おまえは一生、余の子分なのだから、余がひとりになるはずなかろうが」
ルカはくすりと笑った。「そうだね」
回した腕が、少女の薄い胸の狭間に触れていた。胸が平らなためか、心音が手でわかりそうなほど近く感じられた。
少年と少女が、世界の片隅の一室の小さなベッドで繋がり存在していた。
■■THE END■■
>>433-436までスタン女体化 ルカ×スタン
gj!
gjだ!!!
ただひとつだけ言わせて欲しい
どんだけつるぺた好きなんだよwwww
ネ申と呼ばせてくれ
意外な純愛路線にすごい萌えたわ
ボク魔でエロゲとか作れそうだなW
>>438 つるぺたスタンのキャラクタ性を有効活用してみた
つるぺたはスタン女体化を言い出した
>>323と俺の好みなので譲れない
>>439 女体化スタンにいじられるルカと迷ったけどこっちにしたらそうなったよ
エロゲより続編がほしい
ふぬぅぅぅぅぅ!!!コレは萌えざるを得ない!
GJ過ぎる、乙!貧乳イイヨイイヨー。
投下してスレ止めちまうとは思わなかった
ごめんよごめんよ
>>423が早く投下すれば万事解決!
その次は品乳のロザリーさんがくるといいね
ちょ、ま…
>>423だがそんなどうすれば…。
個人的には褐色の肌にツリ目でロン毛のイメージなんだが
あまりにイメージ掛け離れないか不安で指が動かんというのにー。
だがしかしSSにハァハァさせていただいた礼は返したいのう…。
ヘタレだが頑張ってみるので暫く待って下されー。
>444
おおgj!
ところでアドレス削ったらどう見ても
おにゃのこスタンにしか見えない画像があるんだが
446 :
後困る:2008/11/30(日) 02:06:33 ID:qePlVBnq
お久しぶりです。パソコンが壊れたので来れませんでした。
とりあえず家にあった旧型のパソコンで打ち込めるか確かめてから
投稿させていただきます。
447 :
後困る:2008/11/30(日) 03:23:44 ID:qePlVBnq
書き込もうと1時間位で書き上げたんですが改行が多すぎると言われ何とかしようと
したのですが、どうにもできなかったので、今日はもう止めます次は学校のコンピュータから投稿できるか
試してみたいと思います、申し上げありません
>>444 おっほ、良いリンダ!乙です。
下書きの身体の線にまで反応した俺の下半身乙。
449 :
後困る:2008/11/30(日) 15:15:33 ID:tetKhUpl
次は学校から送ろうと思ったのですがやはり送ります327の続きです、どうぞ
ヤンデレ注意
ボクが目を覚ますと裸でベットに縛られていた、そして裸のktさんがボクの上にまたがっていた
ルカ「ktさん、止めて下さい」
kt「嫌です」
ルカ「ボクはアニーが」
kt「聞きたく無いです」
ルカ「ktさん!」
kt「・・・嫌だ」
ルカ「え?」
kt「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
何で?何で私じゃ駄目なの?貴方が居ないのに変わらない生活を送っている女を
何で見るの?彼女に貴方は見えないんだよ?分からないんだよ?何で彼女より貴方
を愛している私を見ないの?私の何が嫌なの?不満なの?言ってよ、全部直すから」
ルカ「貴方に不満はありません、だけどボクはアニーの純潔を自分の一方的な愛で
散らせてしまった、だからボクはアニーだけを見ていたいんです」
kt「・・・貴方の言い分は分かりました」
縄を解くktさん
ルカ「ktさん・・・」
kt「責任とって下さい」
ルカ「え?」
kt「・・・今夜だけで良いんです・・・抱いて」
ルカ「・・・分かりました」
今日はここまでにします
ktが小文字ですいません
450 :
423:2008/11/30(日) 16:15:41 ID:fFu1z++o
スタロザのあのサイトの絵かこれ・・・
あの人の同人誌欲しいけど委託通販してないんだよな・・・
サイト持ちがこんなところで晒すわけないだろ
持ってたとしても他ジャンルだと思うが
まーご当人のいないとこで言ったって通販してもらえないんだぜってことだな
とりあえず今までの流れから推測すると、
おにゃのこスタンを言い出した元祖が
つるぺた派ではなかったということはわかった。
つるぺたにしてごめん
しかしGJGJGJ!!
454 :
後困る:2008/12/14(日) 13:16:02 ID:yT4ZceVG
450の続きです、短いですがどうぞ
ルカ「じゃあ、入れますね」
KT「は、はい」
ボクはKTさんの中に入れ始めた、が
KT「痛っ!」
ルカ「え?」
KTさんの膣内から血が出てきた
ルカ「あの、血が出てきたんですけど」
KT「初めてですから」
ルカ「・・・初めてだと血が出るんですか?」
KT「・・・貴方の妹さんはもう誰かにすでに召し上がられてたみたいですね」
今日はここまでにします
455 :
後困る:2008/12/20(土) 02:51:09 ID:Qwp7Gj5H
前回の続きです
ルカ「そんな馬鹿な」
kt「ルカさん!」
ルカ「な、何ですか」
kt「今は私の事だけを見て下さい」
ルカ「え、あ、はい!あの、動いても平気ですか?」
kt「どうぞ」
ボクは腰を振りktさんの膣内に出し入れした
ルカ「ktさんっ、力入れ過ぎですっ、これじゃボクっ!」
kt「えっ?もうですか?」
ボクは我慢できなくてktさんに射精した
kt「ルカさん、早過ぎです、まだ私イってないんですから」
ktさんは少し不満げにそう言った
ルカ「ktさんの膣内気持ち良過ぎですよ、でもボクまだできますよ」
kt「はい?」
ktさんは首を傾げた、あ、何か可愛い、本格的に興奮して来た
ルカ「ボク、かなり早くイくんですけどその代わりいっぱいできるんですよ」
kt「じゃあ、まだまだ楽しめますね」
ktさんは笑ってそう言った
456 :
後困る:2008/12/20(土) 03:17:09 ID:Qwp7Gj5H
1時間後
kt「ルカさん」
ボクが射精してまた始めようとした時不意に声がかかった
ルカ「何ですか」
kt「何時も何回くらいしているんですか?」
ルカ「?えーと50〜60回位ですかね」
ktさんは何故か青ざめた
kt「冗談ですよね?」
ルカ「いいえ、何でですか?」
kt「私、そんなに中出しされて身が持ちません!」
ルカ「アニーは出来ましたよ?まぁ無理矢理でしたが」
kt「分かりました!あの小娘より私の方が優れていると証明してみせます!」
さらに2時間後
kt「ルカさん、いやルカ様もう勘弁してください」
ktさんが涙目で言った、すごく可愛いアニーぐらい可愛い
ルカ「可愛いですね、いつもクールに振舞ってる貴方がここまで感情を表現できるとは」
kt「もう、70回以上はシてますよ、もう許して」
ルカ「駄目ですよ、あと少なくても30回は犯らないと」
kt「む、無理ですよ!30回なんて!」
ルカ「立場逆になってますね、そんなことよりまた出ますよ!」
kt「あああ、駄目ぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
ボクはまた射精した、幸いktさんには口で抵抗できても体は抵抗できないようなので続けよう
翌日、周囲の住人に『昨日のアレ、全部聞こえてたよ』と言われ気不味いので影の薄さを克服し
トリステから去ったのは言うまでも無い
457 :
後困る:2008/12/20(土) 03:27:58 ID:Qwp7Gj5H
2度目の投稿です
相変わらずエロが駄目で更に今回はかなり投稿に間が空いてしまい
大変申し訳ありません
以後こういう事の無い様に気を付けたいと思います
ほし
クリスマス来た、でも闇のサンタさん来なかった。
460 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 19:10:41 ID:Tj5v9TsM
エプロス、リンダの純愛でも書こうともったが
予想以上にエプロスが扱いにくい・・・
461 :
後困る:2009/01/05(月) 17:01:04 ID:M4hwm/aX
新年明けましておめでとうございます
本年も後困るをよろしくお願いします
本年最初の作品は微エロ?です
ボクとお年玉
ルカ「お年玉頂戴」
スタン「ストレートだな、断る」
ルカ「天下の魔王様も意外にケチだね」
スタン「その通り天下の魔王様は薄汚い人間の貨幣など持たないからな」
ルカ「困ったなぁ、今年は5000スケールしか貰ってないんだよ」
スタン「おい、婆さんに5000貰ったのは余も見ていたから知ってるが
母親と女勇者にも貰っただろ?しかも確実に一万以上は入りそうなデカイ袋に入ってる奴」
ルカ「それがね、ロザリーさんのは自分の裸の写真が大量に入っていて
母さんのはボクへの官能小説めいたラブレターだったんだよ」
スタン「・・・正直引くな」
ルカ「困ったもんだよね、ボクにはアニーが居るのに」
スタン「!?」
続く?
hosyu
ジュリア「生理来ないの」
責任とるよ
「スターン!助けてー!」
「何を騒いでおるのか子分」
「ジュリアが生理来ないって、僕の事追い掛けるんだ」
「あんな年端もいかぬ小娘を手篭めにするとはな、子分の分際で生意気だ」
「後マルレインとロザリーさん、リンダも一回しただけなのに、責任取れって僕をいじめるんだ」
「…それは少しやり過ぎだな」
「僕はアニーの子だけで手一杯だよ」
「もういや、こんな子分」
466 :
後困る:2009/02/01(日) 11:22:57 ID:3yDWiVzF
前回の続きです。ギャグでエロ無しでお年玉は忘れて下さい
ボクの歴史が動いた
スタン「お前、まさか!」
ルカ「ボクはねアニーが好きなんだよ、性的な意味で」
マルレイン「どういう意味だ!?」
スタン「うお!?いつの間に!?」
ルカ「最初から居たよ・・・王女様ボクはアニーの事が好きです、だから」
リンダ「納得いきません!」
ルカ「え!?どこから出て来たの!?」
リンダ「天井裏!何でアイツなんですか!?」
ルカ「何で君が怒るの、君が好きなのは」
リンダ「いや、実は貴方の事を」
ジュリア「異議あり!!」
ルカ「ジュリア!?何処から」
ジュリア「隠し通路」
ルカ「何処だよ!?」
ジュリア「貴女達みたいな新参者が私のルカ君に好意を抱くなんて!何と言う
愚かしさか!」
ルカ「無視?」
マルレイン「ふん、わらわはこやつに抱きしめられた事があるぞ」
リンダ「大した事ないですね、自慢するならキスぐらいは」
ルカ「ちょっと落ち着いてよ、みんな」
ジュリア「そうね、落ち着いてみればアニーを殺して」
ルカ「お前が一番落ち着け!!」
この時、ボクはこの突っ込みが原因でジュリアとお笑いコンビを組もうとは夢にも思わなかった
467 :
後困る:2009/02/01(日) 11:29:22 ID:3yDWiVzF
いつも以上に駄文ですね
精進します、更新ペースを上げるよう気をつけます
次は長編シリアス物で行きたいと思います
乙
hosyu
ほしゅう
471 :
Mr.後困る:2009/04/02(木) 22:29:39 ID:U6pRIKNW
大変お待たせ致しました
この2ヵ月バイトを始めてそして辞めて忙しかったので来れませんでした
新しいバイト探すので今日投稿してまた暫く来れないかもしれません
後、お世話になったバイトの先輩の名をとってMr.後困ると改名させて頂きました
では始まります。
本日投下分はエロ無し、未来捏造です、どうぞ
彼と私
王都、勇者連合本部取調室にて
ロザリー「彼と私はただの仕事で一緒だっただけです
関係?・・・・・強いて言うなら弟子と師匠ですよ
・・・まさか、彼は黙って行きましたよ、あんな事やると分かっていたら
私が彼をその場で殺しましたよ
えっ、彼と最後に会った日?それはですね・・・」
2ヵ月前、とある町の宿屋にて
ロザリー「すいません、2人ですが」
宿屋の主人「ええ、大丈夫ですよ・・・新婚旅行ですか?」
ルカ「いえいえ、勇者と勇者見習いですよ」
宿屋の主人「勇者!?す、すみませんが部屋が満杯で・・・」
ロザリー「(ここもか)では少しお酒が飲みたいので酒場に案内してくれませんか?」
宿屋の主人「そ、そこの角を左に行った場所にあります」
二人は宿を出た
ルカ「ここもでしたね」
ロザリー「そうね・・・」
ルカ「早く行きましょうよ、お腹空いてるんだし」
ロザリー「そうね」
二人は教えられた通りに歩き始めた
ロザリー「でもねルカ君、私は純粋に酒が飲みたいんだけど?」
ルカ「何言ってるんですか、お酒なんて体に良くないですよ」
ロザリーは立ち止った
ロザリー「飲みたいの」
ルカも立ち止まった
ルカ「・・・貴女らしくないですよ、どうしました?」
ロザリー「・・・最近さ、勇者の風当たり強くない?」
ルカ「そうですね、そろそろ転職考えましょうよ」
ロザリー「本気それとも冗談?悪くなった勇者のイメージは私が正す!」
ルカ「これからやけ酒にはしる人が偉そうに言わないで下さい」
ロザリー「しかたないじゃない、最近皮肉にも野宿ばっかしてたせいで
お金はたっぷりあるんだから、少しくらい贅沢しても良いでしょ」
ルカ「・・・そうですね、ボクも20歳になれたら飲みたいですね」
ロザリー「ルカ君今年18歳だっけ?」
ルカ「ええ、もう2年ですかあの時から・・・」
この世界の支配する分類が消えて早2年世界はゆっくりと変わっていった
固定概念の消失で新しい思考が広まり、魔族との共存を望む者や
立憲君主制から民主制に変えるべきと発言する者などが現れた
これを危惧した王女と勇者は勇者をより強固なものとする為
勇者の体制の大規模な改革を実行、これにより勇者協同組合は
より組織化され国の治安活動を取り仕切る勇者連合と名を変えた
だが、勇者の中で犯罪にてを染めだす者が出始めた
勇者の名の下に好き勝手放題する者は後を絶たない
ロザリー「ねえルカ君、私たちは正しかったのかな?」
ルカ「正しいですよ、確実に」
今日はここまでにします
お疲れ様でした。
473 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 14:06:32 ID:DWO7jEcM
ほ
ho
よし、今なら言える
ボクと魔王をジャンル末期の定番、現代学園パロでエロってどう思う?
どうぞ
というか大抵のものは投下前の注意書きさえあれば大丈夫かと
保守の戯れ言で書くかどうかはわからんよ
つーかここ人いんの、ねえ…? もしやトリステ?
半分トリステ状態みたいだが大丈夫だ
キーちゃんのロリニョタ
481 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 18:01:20 ID:B1pwPb7V
保守上げ
482 :
Mr.後困る:2009/05/02(土) 03:32:20 ID:pbFOW9Ci
前回の続き、というかルカ目線です
某所、白銀の夜明け団本部にて
ルカ「えっ?ロザリーさんとボクの関係?
まさかボクを疑ってるの?肉体関係はあったけどね
恋愛関係は・・・何その顔?言っとくけど酒に酔った彼女が・・・
抵抗しろだって?せめてもの選別だよ
好きだったら勇者を辞めさせるか最悪・・・
殺すから
ん?ボクと彼女が最後にあった日?それはね」
2ヵ月前、とある町の宿屋にて
ロザリー「すいません、2人ですが」
宿屋の主人「ええ、大丈夫ですよ・・・新婚旅行ですか?」
ルカ「いえいえ、勇者と勇者見習いですよ」
宿屋の主人「勇者!?す、すみませんが部屋が満杯で・・・」
ロザリー「では少しお酒が飲みたいので酒場に案内してくれませんか?」
ルカ(またヤケ酒・・・か、最近多いな)
宿屋の主人「そ、そこの角を左に行った場所にあります」
二人は宿を出た
ルカ「ここもでしたね」
ロザリー「そうね・・・」
ルカ「早く行きましょうよ、お腹空いてるんだし」
ロザリー「そうね」
二人は教えられた通りに歩き始めた
ロザリー「でもねルカ君、私は純粋に酒が飲みたいんだけど?」
ルカ「何言ってるんですか、お酒なんて体に良くないですよ」
ロザリーは立ち止った
ロザリー「飲みたいの」
ルカも立ち止まった
ルカ「(辛いのに何でこの人勇者やってんだろ?)
・・・貴女らしくないですよ、どうしました?」
ロザリー「・・・最近さ、勇者の風当たり強くない?」
ルカ「そうですね、そろそろ転職考えましょうよ」
ロザリー「本気それとも冗談?悪くなった勇者のイメージは私が正す!」
ルカ「(何も行動してない上に酒に逃避する人が何を偉そうに)
これからやけ酒にはしる人が偉そうに言わないで下さい」
ロザリー「しかたないじゃない、最近皮肉にも野宿ばっかしてたせいで
お金はたっぷりあるんだから、少しくらい贅沢しても良いでしょ」
ルカ「(その金で貧困に苦しむ人に渡したら少しは勇者の評判よくなるでしょうに)
・・・そうですね、ボクも20歳になれたら飲みたいですね」
ロザリー「ルカ君今年18歳だっけ?」
ルカ「ええ、もう2年ですかあの時から・・・」
そう2年間だ、1年旅をした、分類が消えた世界で分類通りに暮らそうとする人々
新しい考え方を持つ者、そしてその考え方を否定する者、様々な人が居た
ボクの家からマルレインが消え、王女として再びこの世界の頂点に君臨した
ボクは彼女に呼ばれ王都へ向かった、そして絶望した
彼女のやろうとしている事は自己保身以外の何物でもない
はっきり言って彼女は気が狂ったのではないかとさえ思った
分類の最大の被害者は間違い無く彼女だ
その彼女が分類を守る行動を取ったのか理解できない
彼女は勇者連合のリーダーをやれとボクに言ったが適当に誤魔化して去った
その後、ボクは風来坊のように各地を転々とした
世界に興味が持てなくなったのだ、いやこれは世界ではなく舞台装置だ
483 :
Mr.後困る:2009/05/02(土) 04:06:30 ID:pbFOW9Ci
ボクはたぶんあの2つの事件が無ければ一生あのままだったのだろう
通称「ゴモラ事件」と「ソドム事件」、ゴモラ事件は婦女暴行殺人事件
ソドム事件は大量殺人事件、どちらも勇者が容疑者として上がった
この事件自体には興味が無い、が裁判が明らかにおかしい物だったのだ
ゴモラ事件ではゴモラという勇者が婦女暴行を働いた上に殺害という事件
血まみれの容疑者を見たと何人も証言したのに
裁判長の『見間違いでしょう』の一言で済まされた
その後証拠品として凶器に使われた彼の剣が発見されたが
容疑者が紛失したという容疑者本人の証言で無罪判決
ソドム事件はボクは公判を直接見に行った
ソドム事件はソドムという片田舎の町にすむ貴族の館に
爆弾を投げ込み舞踏会中だった1人を覗いて殺害した
その一人はカッパー・ロンドと言う貴族の跡取りだった
この事件の裁判を見て、絶句した
カッパーの証言で容疑者が爆弾を投げたと言ったのに対し
容疑者がカッパーが爆弾を仕掛け自分に罪を着せようとしていると供述
で、裁判長は勇者だからという理由でカッパーの供述を無視しカッパーを
大量殺人で終身刑にした
ボクは納得できず、カッパーを助けてやる事にした
当時のボクは自暴自棄になっていた
カッパーを刑務所から出すのは意外に楽だった
それからボク達二人はこの世界を革命するために
『白銀の夜明け団』を設立した、自然にメンバーは集まった
弾圧された人々は多かったのだ、メンバーが集まったのは良いが
勇者が相手だと準備は入念に行う必要がある
その為にボクはロザリーさんに弟子入りし勇者の情報を集め
決起する時を伺っていた、決行は明後日
計画は各地の支部を不意打ちするという物でシンプルだが
決まれば勇者の半分以上は殺れるだろう
ボクは今夜彼女と別れ仲間とおちあう予定だった
故に今夜は彼女の隙を突いて逃げる計画を練った
これから行く酒場は白銀の夜明け団の同調者が居る
そいつを使えば楽に逃げれらるだろう
ロザリー「ねえルカ君、私たちは正しかったのかな?」
不意に彼女がボクに訪ねる
ルカ「正しいですよ、確実に」
そう間違っているのはこの世界だ
以上本日投下文です
調子に乗ってオリジナルキャラ作っちゃいました
484 :
SS保管人:2009/05/03(日) 02:14:08 ID:u247EDMF
職人がいないから書いてくれるだけでもありがたいんだけどさ
台詞の前にキャラ名を付けるシナリオ形式はどうにかならん?楽なのはわかるけど。
486 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 09:35:35 ID:WVyaUX7M
487 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 18:03:28 ID:vMC9+AbS
489 :
SS保管人:2009/05/05(火) 01:58:48 ID:Bf936TGf
問題無さそうなのでゲームの部屋5号室に収蔵させて貰いました。
490 :
Mr.後困る:2009/05/20(水) 12:48:37 ID:WhOgdOR/
エロパロ保管庫行ってみたら収納されててテンション上がりました
どうもありがとうございます管理人さん
485さんのご意見ですが次から気をつけたいと思います
管理人さん、仕事早いなー
492 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 19:17:33 ID:926h/Y6t
保守
保守
久しぶり
495 :
Mr.後困る:2009/06/20(土) 23:38:53 ID:jNWCwjDc
前回の続きです、台詞の前にキャラ名書かずにやってみました
王都、勇者連合本部取調室にて
「そして私は酒場に行ったんですが・・・
記憶が曖昧で・・・朝起きたら酒場の2階のベットで寝ていたんですよ
えっ?何故って・・・飲みすぎてあまり覚えていないんですよ
ルカ君がいないので混乱していたので説明もあまり覚えていないです」
某所、白銀の夜明け団本部にて
「で、それから?何時ボクが襲われるかだって?
それを今から語っていくよ、偉そうに解説交えて語るよ・・・」
2ヵ月前、とある町の酒場にて
ボクが彼女から逃げる手筈を解説しよう
まず白銀の夜明け団の同調者が居る酒場に行く
当然勇者は嫌われ者、丁重に追い出されるだろう
そこで同調者が騒ぎを起こす
ロザリーさんとボクがそいつを懲らしめる
ボクらは喝采を浴びる(どさくさに紛れて同調者は逃げる)
普通にロザリーさんが酒を飲み始める
酔ってきたところでボクがお酌をする
その時にこっそり睡眠薬を入れ
それから彼女を「宿屋に連れて行きます」と言って道端に置き去りにする
そしてボクは逃げるという作戦だ
彼女を殺すという案もあったがそこは仮にも命の恩人で
流石に決起前にそんなに派手な行動をとって勇者に警戒されるのは
問題アリと判断したからだ
作戦は見事決まった、同調者も見事逃げ、ロザリーさんに睡眠薬を飲ませた
ただ一つだけ計算違いがあった
496 :
Mr.後困る:2009/06/20(土) 23:40:20 ID:jNWCwjDc
「ロザリーさん、起きてくださいよ」
閉店時にボクは起きるはずが無いと思いながらボクはロザリーさんに言った
「あぁ〜、じゃあボクは彼女を宿に連れて行きますのでお勘定置いておきますね」
そう言ってお金を置いてロザリーさんを担いでボクは酒場を出ようとした
「止めときな、坊主」
酒場の主人が呼び止める
「はい?」
予想外の言葉にボクはたじろいだ
「最近勇者の評判が悪いだろ?勇者宿泊禁止があそこの売りだ」
「でしたら、他の宿を・・・」
「この町に他に宿は無い」
「・・・・・でしたら、野宿でも・・・」
「泊まるか?」
「・・・・・良いですよ、大丈夫です」
「・・・薬盛ったろ?」
「!!!」
流石に驚いた、ありえない何で分かった?
「前に似たような事があってな」
「・・・見逃してください」
「・・・・・リフレ」
酒場の主人はそう言った、リフレ・・・眠りを解く呪文か・・・
この主人、元勇者か何かか?
「俺もな、元々は魔法使いでな勇者と旅をしていた
「・・・・・」
「・・・俺は勇者に告白してな、1年後に答えを出すと言われて
その1年後の前日にこの店でお前の彼女みたいに薬を盛られて
そして朝にはあいつは居なくなっていた」
「ボクは・・・」
「そろそろ彼女が目が覚めるころだ、席を外しておいてやるから
二人でじっくり話し合いな」
そう言って彼は店の奥に消えて行った
497 :
Mr.後困る:2009/06/20(土) 23:59:19 ID:jNWCwjDc
「ん・・・」
ロザリーさんが起き出した
「あぁ・・・るかくぅうん」
呂律が回っていない
「ロザリーさん、行きましょうか」
「どぉこへ?」
「ここじゃない何処かへ」
「かけおち?」
・・・何故そうなる、相当酔ってるな、これ
「いいえ」
「とーひこう?」
何故そうなる!
「いや、ここ閉店だから」
「気にするなー、泊まってけー」
何言ってんだ!主人!殺すべきか・・・いや目立つのは・・・
「ほら、いこー」
ボクの手をぐいぐい引っ張るロザリーさん
「2階の手前の部屋自由に使って良いぞー」
「ありがとー、おじさーん」
がぁぁぁぁぁ!!!作戦完全失敗!ええい隙を見て
オネムロスかけるしか・・・・・
「フーマニア」
主人んんんんん!!!リフレだけでなくフーマニアまでぇぇぇ!!!
「頑張れよ、彼女」
「うん!がんばる!」
何をだ!
で、ボクはベットに押し倒されています
「ロザリーさん、何ですかこの状況」
「るかくんをおしたおしています」
「何でですか」
「がんばります」
「何をですか」
「こづくりです」
「!?」
まずい!完全にまずい!ボクの貞操が失われようとしている!
「だ、駄目ですよ!」
普段ならオーバードライブなりオネムロスなりと逃げる手段はあるのだが
封印されている今の状況では!!
「いけませんよ!」
「なんで?」
「貴女は勇者でしょう!?嫌がる弱者を無理矢理犯して良いんですか!?」
「いまだけでいいの」
「!?」
「あしたからいつものろざりーにもどるから・・・ね?」
小首を傾げた・・・ヤバイかなり可愛い・・・って
「駄目ですよ!」
「いっかいだけ、なかだしいっかいでいいから」
揺れる、揺れる、揺れる・・・・・駄目に決まってるのに
「一回だけ・・・ですからね」
498 :
Mr.後困る:2009/06/21(日) 14:56:35 ID:N0KtaSKr
ネットが切れてしまいまして投稿に間が空いた事をお詫びします
そうだよ、一回だけせめてもの餞別だよこれは
「ほんと?」
「はい・・・」
覚悟を決めたボクはロザリーさんの服を脱がせた
「はずかしいよ〜るかくんもぬ〜いで♪」
「今、脱ぎます」
ボク達は服を脱ぎ捨てた
「ロザリーさん・・・」
「なぁに?」
「ボク・・・こういう事したことないので・・・」
「まず、るかくんのおちんちんをわたしのおまんこにいれて」
「え?愛撫とか舐めたりとかは?」
「もぅ、ぬれぬれなの、がまんできないのはやくいれてぇ〜」
触れると確かに濡れている
「えーと、じゃあ入れますね」
「・・・・・」
「ロザリーさん?」
「あ、ごめん、みとれてた」
「?」
「おちんちんおおきいなぁって」
「は、恥ずかしい事言わないで下さいっ!」
「ごめん、ごめん、じゃあいれって!」
恥ずかしさのあまりロザリーさんが喋っている間に入れてしまった・・・
「っ・・・きついですね、ロザリーさん力抜いて・・・」
「む、むりだよ、きもちよすぎて」
「あ、ちょ出ます」
「え、はや」
ボクはロザリーさんの中で果てた
「・・・・・」
ボクは暫く呆けていた
そして思い出した
「あ、じゃあ抜きますね」
「だめ」
499 :
Mr.後困る:2009/06/21(日) 16:53:40 ID:N0KtaSKr
「ちゃんと中に出したじゃないですか」
「まだいってないの、いかせて」
「勝手すぎます」
「かってなのはすぐにいったるかくんだよ」
・・・・・何か腹が立ってきた
「ねっ、だから、もっかいっ!」
入れたとき同様喋っている内に抜いた
「もういきなりっ!」
ボクはロザリーさんの恥部に足を付けた
「ひぅ!?る、るかくん?」
「足でイカせてあげますよ」
「はへっ?ちょ、あ、だめ!?」
「へぇ、ロザリーさんは足で感じるんですか?」
「ひ、ああああぁぁぁ・・・いく、いっちゃうよ〜!」
ボクは足を止めた
「え、なんでぇ、あともうちょっとで」
イカさないように優しく動かした
「あぁ、もっとはげしくして〜」
「ロザリーさんは足で感じる変態さんなんですね」
「そんなことないもん、ろざりーへんたいじゃないもん」
「じゃあ、止めます?」
「あ!やめないで!ろざりーあしでかんじるへんたいだからやめないで」
ボクは足を思い切り動かした
「あ!いく!いっちゃうよぉ!!!あああああぁぁぁ〜・・・・・」
ベットに倒れるロザリーさん
「ロザリーさん?・・・・・気絶したのか・・・・・」
その後、ロザリーさんに服を着せて、ボクも服を着て
部屋を出た、ただ酒場の主人が邪魔なのでオネムロスをかけておいた
そしてボクは仲間と合流した
某所、白銀の夜明け団本部にて
「これが事の顛末だよ・・・・・最終的にボクが攻めてるだって?
最初彼女が襲ったからだよ・・・・・一時の気の迷いだよ
戦場であったらちゃんと潰すから・・・・・」
以上長編一話目でした
ルカ君を鬼畜っぽくしました
それと今回は台詞の前の名前を書きませんでしたが如何だったでしょうか
ご感想、お願いします
500 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 23:25:38 ID:CNz0eFV5
GJよかったです!
次回作があるなら、もっとエロシーンが長いのが読みたいです
501 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 05:32:51 ID:bpmx+aUa
期待age
ほす
503 :
Mr.後困る:2009/08/05(水) 13:34:11 ID:dB8Gv7hq
ご期待ありがとうございます
長編2話目です、とりあえず最初の方だけです
ジュリア×ルカです
グロ注意かも
月と太陽
某所、白銀の夜明け団支部にて
うっそうと木が生い茂る山奥で一人の少女が廃屋の前に座っていた
少女の名はジュリア、彼女が何故ここに居るかと言うと幼馴染の仕事の手伝いである
仕事の内容は過激すぎで民間人を巻き込んだ支部を潰す事
逃げた者の始末が彼女の役目だが彼女の幼馴染はたぶん一人も逃さないだろう
最初の一太刀で死は確実、彼の影の薄さは半端じゃなく殺されるまで存在に気付かない
彼が入ってしばらく経ち叫び声が聞こえた、恐らくこの支部一番の猛者
普通の人間では叫び声すら上げられない、そうこうしている内に彼が出てきた
「ルカ君大丈夫?」
血塗れの幼馴染に尋ねる少女
「全部返り血だよ、ったく余計な事して」
彼はルカ、白銀の夜明け団創設時の2人の内の1人
勇者が今最も怖れる男で白銀の夜明け団の決起では一人で100人以上の勇者を葬ったとされ
その後も通り魔の様に現れ勇者を殺害してまわる凶悪犯として手配される
「ルカ君、お風呂入ったら?ここってお風呂付いてるでしょ?」
「うん、そうするつもりだよ」
ジュリアの手を掴むルカ
「ルカ君、月並みな台詞だけど私、安い女じゃないのソープ嬢の真似事なんか御免よ」
「・・・・・何想像してんの?ボクがお風呂入っている時に誰か来て対応できる?」
「それにしては手を掴む力が強すぎるんじゃないの?強姦魔みたいだよ?」
「・・・・・ジュリア、君もしかして・・・あ」
「雨降ってきたね・・・」
とりあえず廃屋の中に入る二人
「・・・・・慣れないわね、コレ」
彼女の言う"コレ"はルカの仕事の跡つまり
真っ二つに割れた胴体、刎ねられた首、ルカのバーストで吹き飛ばされた肉片・・・
「最初の頃よりは慣れたでしょ?最初はお漏らしした上にぶっ倒れたんだよね」
「・・・・・ルカ君はどうなの?」
「責めるような口振りだね、特に何も感じなかったよ」
「まさに外道ね?誰を殺したの?」
「人食いタマネギ」
「・・・・・人間を殺すのとタマネギを潰すのは訳が違う」
「君にとってはそうでもボクにとっては同じだ」
「そう、貴方にとって人もタマネギも等しく平等って事ね」
「君は特別だよ」
「・・・・・彼じy!」
倒れるジュリア、正確にはルカに倒された
「ジュリア・・・ロザリーさんの話はしちゃ駄目っていったよね」
ルカは子供に絵本を読み聞かせるかの様に優しく微笑みながら語った
「怒らせちゃった?」
ジュリアは子供の悪戯の様に舌を出した
「やっぱり君、妬いているでしょ?」
「ちょっとね、ロザリーさんとヤッたって聞いてね」
「昨日、泣きながら止めてって言った癖に」
「止めてって言われて止める馬鹿が何所に居るの」
「こう見えても似非フェミニストなんでね」
「自分で似非って言う?」
504 :
Mr.後困る:2009/08/05(水) 13:37:36 ID:dB8Gv7hq
「・・・・・ちょっと良い事考えた、ジュリア服脱いで」
「・・・・・ここで?せめてベットのある部屋で・・・」
「その部屋はバーストでぶっ飛ばしちゃった♪」
「・・・・・しょうがないわね・・・・・」
服を抜き始めるジュリアとルカ
「じゃあ血で濡れちゃうと困るからこっちのテーブルに服を置こうか」
「うん」
服をテーブルに置く二人
「ちょっとテーブルから離れて、ジュリア」
ジュリアをテーブルから話す
「ルカ君何がしたいの?」
バシャリ、何かをかけられたジュリア、ルカの手には死体
かけられたのは血だと認識するのにジュリアは数秒かかった
意識が失いそうになるが彼女は耐えた、吐きそうになった、息が上がる
「はぁはぁはぁ」
「ジュリア、奇麗だよ」
「!?」
「赤い血と白い君の肌のコントラスト・・・凄く綺麗だと思ったんだ」
「血を・・・かけられた身にも・・・なってよ」
息が上がって上手く喋れない
「あぁ〜、その息遣いも良いよぉ〜」
「この・・・変態!!」
「奇麗すぎる君が悪い、さっさとしちゃおうか」
「え・・・っ!」
ジュリアに挿入するルカ、大抵ルカは愛撫などの行為はしない
いきなり挿入するのが彼の癖だ
「いきなりはやだって・・・何時も!!」
体に付いた血を舐めまわすルカ、と言ってもほぼ乳房のみだが
「あああぁぁ・・・駄目、乳首は駄目ぇ・・・舐めないでぇ・・・」
「分かった、舐めない代わりに吸ってあげるね、いっぱいミルク出してね」
「出ない!!出ないからぁぁ〜!!」
「出ないの?じゃあ代わりにボクが出してあげるね」
「あっ!?ルカ君イクの!?私もイキそうだから一緒に!!」
「うん!!イこう!!」
二人はそこで果てた
「良かったよ、ジュリア・・・ジュリア?
・・・気絶しちゃったか、まぁ良いやもうちょっと犯そっと」
そう言って腰を動かすルカ
今日はここまでにします、次回は過去のジュリア視点です
床子屋の魔王同人でとても勃起した
素敵
少し来ない間に
保管庫出来てたんだな
これは良ゲー
保守
落ちないように、ね。
513 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 05:18:41 ID:VAkmyCpx
過疎
保守
ロザリーかわいいよロザリー
本当に過疎だな。
保守ってageなくていいのか
hosyu
明けたんだよね
床子屋の魔王同人貼れよ
521 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 20:29:30 ID:EtA/hhmE
何?
>>388氏と同じ顛末の短いの
暗い。
暗い『其処』に二人きり。
一条の光もないのに、相手の姿はよく見える。
1人は少年、もう1人に馬乗りされるも、見せる表情は恍惚。
1人は少女、下半身に何も着けず、男の上で腰を振り、男と舌を絡ませ、狂気と快楽をその貌に浮かべる。
戦いを終え、ともに暮らす“元”囚われの姫と勇者。
終わらぬ世界に別れを告げ、生きていることの不自由と不満とを謳歌する。
それは囚われの姫が望んだことであり、また、人としての本来のあり方であろう。
夕暮れ。
少女は珍しく佇んでいた。
決して楽ばかりではないが、満ち足りた生活は、振り返る必要性を奪っていた。
間。
不意に出来た暇(いとま)に自らの生い立ち、幸せな生活、父の束縛、そして救い、
等々の様々なことに想いを廻らす。
刹那、暗い何かが彼女に及ぶ。
不安?恐怖?
訳も分からず、辺りを見回すも何の変化もない。
夕暮れ時の寂寥感か、と一人納得したところで、『彼女の』勇者が迎えに来る。
―ここにいたんだ、マルレイン 夕飯が出来たってさ、行こう―
満ち足りた生活、本当に満ち足りた生活。
願わくば、この幸せが何時までも続きますように。
おかしい。
何かがおかしい。
父は敗れ、世界は開き、私は救われたはず。
あの夕暮れ以降、少女は自身の中に何か言いようのないものが育っている事に気付く。
朝の目覚め、少年の家族との語らい、家事の最中、友との語らい、そして少年との夜。
そのあらゆる場面を、打ち砕く様にではなく、地に水が滲み込む様にじわじわとその感覚は侵していた。
それは無視しようと思えば難なく出来た。
だが、ふと気付くと、その感覚に心を傾ける自分がいる。
少女は、少年に相談することにした。
少女と少年の寝所は同じである。
少年の母親の粋な計らいだとか。
流石に寝床は2つあるが。
夜、就寝前。
悩みを打ち明けるという行為は案外勇気の要るもので、
―ルカ―
と呼びかけたは良いものの、二の句が次げない。
少し間誤付いていると、少年は何を勘違いしたか、口付けをし、乳房に手を這わしてくる。
なし崩しに絡み合う二人。
これも悪くない、と言うか私はこれが好き。
などと、余裕をもった思考が続くのは事の最初だけで、
少し経てば、余裕も何もなく、くぐもった喘ぎがそのまま思考になる。
事後。
少年は優しく少女の体を撫でている。
睦言を交わし、口付けを交わし―。
幸福感。
何物にも替え難い、安心感。
ああ、『願わくば、この幸せが何時までも続きますように』。
刹那、全てが氷解する。
呆然、いや愕然とする少女。
…噴出する恐怖と絶望。
そして狂気。
少女と少年の夜は明けなかった。
少女は幸福が終わることを真に悟り、世界を閉じた。
二人だけの世界。
他の誰かを巻き込みたくないという最後の良心と、
他の誰をも要らないという欲望が、永遠の夜を具現した。
―二人は永遠に交わり続け、永遠に生き続け、永遠に愛し続ける―
実に陳腐な願いだ、と少年の体の下で喘ぐ少女は考える。
思考は、時折、狂気に満ちた愛情以外のモノも映し出す。
父、ベーロンはあの恐怖に耐えられなかったのか、
と憐れみと悲しみが心を満t「アッ♥アッ♥ ンァアアッ♥」
自らの股間を突く感覚に、その思考は一瞬にして霧消する。
かつての幸せの残滓であり、
今の幸福の邪魔者でしかなかった『それ』は二度と彼女に宿ることはなく…。
そして彼らは二度と戻ることはなかった。
525 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 14:46:35 ID:Sq655kln
乙!
GJ
誰もいないよ
保守
攻略サイト無くなってる・・・・・・まじで?
久しぶりにやろうと思ってたのに・・・・・・悲しすぎる
保守
ほし
532 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 02:17:34 ID:knW5ZKMB
ほ
h
保守もだんだん絶望してきてる感じ保守
ロザリーさんは処女の耳年増
ルカとマルレインのエッチを見てオナニーしちゃったり
寝る前なんかはスタンの厚い胸板や逞しい二の腕とか思い出して真っ赤になってしちゃう
言動が処女っぽいからなぁ
かわいい
ルカがマルレインやロザリーやジュリアはおろか、リンダやアニーまで食っちまうようなSSでもいつか書いてみたいね
ルカ! そこはネギを入れるとこではないのだ!
止めろ!止めて! 止めてくれ!
保守
その相手はマルレインなのかスタン(女)なのかスタン(男)なのかそれが問題だ
スタン(女)って気になる
まさか読んでないのか?
上のスタン♀テキストは萌えたから読むべき
みんなボク魔のこと忘れてるかと思ってた
ちょっと感動
保守
このスレまだ生きてたのか!職人が来るまで王女に萌えつつ保守
今日でまた一つスタンの年齢に近づいたぜ
おめでとう
「これでは余が言わせたみたいではないか! 貴様の忠誠心からということにしておけ!」
「なんでアンタが照れてんのよ」
ほしゅ