「小十乃ちゃんっ!!」
「えっ!?私!?」
驚いている暇もなくボールは自分に向かってとんできた。
いっきに視線が自分に向けられ、どうすることも出来なくなる葉山小十乃。
「こっちだ。」
走ってくる敵をかぎわけこちらに向かってくるのは聖三咲。
「三咲ちゃんっっ」
小十乃は三咲にボールを投げた。
しかし
「よっと」
そのボールはあっさりと帝猟兵にとられてしまった。
「あー」
小十乃は猟兵を睨みつけ、一心に追いかける。
「こんにゃろーボール返しなさいよー」
しかし猟兵には追いつくはずもなく、あっさりとシュートを決められてしまった。
「おしかったですわね。小十乃ちゃん。」
猟兵を睨む小十乃にそう声をかけてタオルを渡す白藤菜月。
「菜月ちゃん!ありがとー」
タオルをうけとり、汗をふく小十乃。
「葉山が俺と張り合おうったって無駄だろー」
「こんにゃろー」
猟兵に向かってボールを投げつける小十乃。
タオルで顔をふいていた猟兵は気付くはずもなく、ボールは命中する。
「痛ってー何すんだよ」
猟兵も負けずとボールを投げる。
「小十乃ちゃん落ち着いて」
「こんにゃろっこんにゃろっこんにゃろー」
なだめる菜月の声も小十乃にはとどかず、小十乃はボールを投げ続けている。
「オラっそこの二人っ!」
二人の喧嘩をとめたのは体育の先生。
「葉山小十乃に帝猟兵。放課後残って体育倉庫掃除しなさい。」
「そんなー」
落ち込む小十乃をなだめる菜月。
「終わるまで待っていますわ。」
「もー猟兵のせいでなんで私までこんなことしなくちゃなんないのー」
ボールをかかえながらブツブツと文句を言う小十乃。
「それはこっちのセリフだろ。」
「猟兵はサボってるだけじゃない」
跳び箱の上で寝ている猟兵に背を向けボールを整頓していた小十乃は、かかえていたボールを後ろにほうり投げた。
「うおっあぶねーじゃねえか。何すんだよ」
「サボってる方が悪いんでしょー」
ボールがあたりグラグラと揺れる跳び箱。小十乃はボールを投げ続ける。
「わかったから辞めろって。落ちるだろっおいっ」
あわてる猟兵。すでに跳び箱は倒れてもおかしくない状態であり、小十乃はそれに気付いていない様子だった。
「うわっ」「きゃあっ」
―頭を打ったのだろうか―
意識が朦朧とする中で目を開くとそこには黒い何かがあり、まい上がっている埃に咳込みながら現状を把握しようとあたりを見回そうとするが、すぐ後ろには跳び箱があり動くにも動けない状態だった。
「―いたっ」
不意に足に痛みを感じる。
身動きはとれないが、どうやら足を負傷している様だった。
「―っっ!葉山!!」
痛みで意識がはっきりとしてきた猟兵は、自分の目の前にある黒い何かがクラスメートの葉山小十乃の髪だとようやく認識した。
「葉山」
反応はない。
自分の見える範囲で探したが、目だった外傷は見当たらなかった。
「……葉山ー…」
相変わらず反応は無い。
床に広がる漆黒の髪。
猟兵はそれに触れてみる。
跳び箱の隙間から差し込む夕方の日差しに反射し今までに見たことの無い程美しく、いとおしかった。
しかしその髪の持ち主―葉山小十乃は、自分の恩人の敵であり、自分は抹殺しなければならない。
―とりあえずここから出ないと―
猟兵はすぐ近くの跳び箱をつかみ、ゆっくりと移動させてみる。
―――――ガタガタ
「うわっ」
跳び箱は猟兵が思っていた以上に不安定な様だった。
くずれた跳び箱は猟兵にさらに圧力をかけ、足の痛みを強くした。
――風…だ…やけに暖かい……風――
何処だろう…ここは…
冷たい床…後ろからは荒い息が聞こえる
風じゃなくて息か……でも…誰の…?
小十乃はゆっくりとふり返る。
そこにはクラスメートが―
「猟兵!?」「うわっ!」
自分の上にいるクラスメート―帝猟兵に驚き、小十乃は起き上がろうとする。が、小十乃はうつ伏せから仰向けに体の向きを変えることが出来ただけで、跳び箱が猟兵の上で暴れている。
「痛ってえ…」
仰向けになったことで猟兵の息は直に顔にかかる。
「…猟兵?ここ…どこ?」
「体育倉庫。お前が投げたボールで跳び箱がくずれっっ…痛…」
顔をしかめる猟兵。
「どうしたの?怪我したの?」
小十乃はどうすることも出来ずに猟兵を見つめる。
「大丈夫だから気にすんな。それより――――」
「小十乃ちゃん!?」
聞き覚えのある声。あまりにも遅い自分を心配して様子を見に来たのであろう白藤菜月の声だ。
「大丈夫ですわ!今跳び箱をどけますわね!」
ガタガタと跳び箱が揺れる。
「ううぅ………」
猟兵の顔がひきつり、自分との間に隙間を作っていた腕が震える。
「菜月ちゃんっ待って!」
「大丈夫ですわ小十乃ちゃん!もう少し…」
菜月は一心に跳び箱をゆする。
ガタガタと跳び箱が猟兵の上で激しく暴れる。
「っっっくうっ!!」
猟兵が上におおいかぶさる。
「きゃあっ」
「小十乃ちゃん!?」
菜月の手が止まる。小十乃は赤面しながらもあたふたと菜月に状態を説明する。
「猟兵さんが小十乃ちゃんの上に!?許せませんわっ!!!!」
菜月は何故か怒っている様子だった。
「菜月ちゃん…?だからね…人を呼んでゆっくり――――」
「罪を購う聖なる力よ…」
聞きなれた台詞。変身している様だった。
「猟兵さん!覚悟なさい!!!!」
「なっ菜月ちゃん…?」
夕方の体育倉庫から響く悲鳴は数日の間学校中に噂として語り続けられたそーな
>>563 ``) , '´/ ̄ヽ
`)⌒`) ヘ⌒゚i ((ノノ゙リj゚゙⌒
≡≡,;;⌒`)≡≡≡ ⊂< こ_ |_~)|゚ ヮ゚ノリフy)
;;⌒`)⌒`)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
壱百げっとぉーッス
age
jl:::::::::;r─一───-辷::::::::::::::::::::::::|!
/ レ'´ `丶.:::::::::::::|!
/ / / ヽ::::::∧
/ , , ,. / / , ,イ , ';:/ '.
/ / // ,/ / / 爪Y ^ '.
,′ ,/ / /イ /|. / / /´ `! | ! l|
{.! {. ! / l. | /| ,/! ,イ ,′ | | ,′ ||
从 い.ト、|_j/ _メ/ '. |! ./ |ト / ;.!
. |ヽ ヽ!|  ̄ ヽ! Y\._ !,从/ 1|
| \||≠=== 、_  ̄,乂ソ ,' !
l `|///  ̄`ヾ、 J / / !
. | | //, / / ,.′
| 八 ′/ , ,イ /
. | { \ vー--‐ァ / / /| {
>>100 . ∧ |_jl> `ー一' _ ィァ /. ,イ| ! | こんな過疎スレで狙わなくても…
. ム-ヘ ',/ ,r| `ー一 1_. ソ,/ ,イ 1| | |
. / | ヽ. ト / ′ ||〉/イ /ヾーく | |
/ l U ヽ:!/ `丶、 _ _,}}′ | ,/ ノ '. !. |
. ,イ ! ト、 }j| ´ ノ !/ / |! !
/ ! ', , У :! ∧ / ,′|| '.
/ ,! ∨ / | / L,/ / U| ヽ
. , ′ / | | { ト、 l ヽ / ! '.
/ , ′1 ! i ! ヽ /| 〉 レ′ ! ヽ
,′ / | | ヽ 1 ヽ / / ,/ | ! ヽ
103 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 17:07:23 ID:ySipOXW+
サヨナラさえ言えなかった 遙かなる
>>1よ
きっと何処かで聞いてて
今日の放送でクルツ達に悪のヒロインに調教される小十乃たんを妄想してしまった
105 :
最早:2007/07/01(日) 18:53:32 ID:Ba6ZA//L
終わっちまったなあ…最終回見逃したし…
そういえば、赤ロリと死神の話で探偵団が死神のケーキ屋フルボッコにするでしょ?
「私のお店を滅茶苦茶にしてくれたんですからねぇ…これぐらいのことはしてもらわないと。」
「金を払えばいいだろっ…!」
「そうですわ!それくらい私が立て替えますわ!」
「そのお金は貴女の御両親が稼いだものですよね。それに、いいんですか?」
「な、なにがよ…」
「あなた達の友達の赤ロリちゃんは、理由も無く人の店を滅茶苦茶にする乱暴者だ、そう周りに言ってしまうようなものですよ?」 (中略)
「非道い…」
「私がこんな穢らわしい目に…!」
「あの人にもしてもらったことなかったのに…」
「「「らめぇぇぇ!!」」」
>105
最終回良かったよ。
ようつべあたりにでもうぷされているのでは?
今は著作権に厳しいから無理か?
保守
イワン君がぼくをぶったぁ、ぶったぶった!ぼくをぶった
ああー!イワンくがぼくをぶった!
ぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶった
ぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶった
ぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶったぶった
ああー!!!!!!
おやめなさい、見苦しいっ
はぁはぁはぁ…ボクを本気で怒らせたね
保守
ソフィア部長消えちゃイヤなのねん
>>104 そのシーンとカードで操られたロリ神父に犯されまくる作品を期待した
漏れは負け組み
神降臨待つけどさ
完璧クルツに操られてしまった赤ロリと白ロリ
黒ロリは完璧クルツと操り人形と化したふたりに責められる
保守
114 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 23:02:03 ID:ho1RwUP1
セ
イ
ン
ト
オ
ク
ト
|
バ
|
ワ
|
ル
ド
ウ
ィ
ズ
粘
液
オ
ア
ユ
|
あ
な
た
の
隣
138 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 00:33:35 ID:nMRgVKd5
後番のスカイガールズもだけどコナミはツボを押さえているね。作画も良い。
バカ野郎!軽々しくコナミなんぞと口にするんじゃねぇよ!
原則あそこは二次エロ御法度のトコだぞ
せっかく忘れてたのを騒ぎ出す奴が出てくるだろうが!
(馬鹿が大声でいらんことを叫んだ)
ひぐらしのなくころに(実写)主題歌
WHEEL OF FORTUNE(運命の輪)
だってさ
保守