新スレキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>1 乙彼
今年はきっと連載五周年記念特別企画も待機してるだろうし
楽しみですな
即死回避
知らない人が読んだら「連載五周年って何」と思うよね
つくづく反省も何もしないなぁ、信者は……
そういう言葉の一つ一つが、他の職人を疎外していってるのに
保守
即死回避用にちょっとだけ。シリアス路線がダメならギャグがある!
「頑張れギニアス兄さん」
いったいにこの頃のギニアス兄さんときたらどうだろう。
病気を治すためにドーピングコンソメスープを投与したところ、メキメキと快方目指して驀進中だ。
束の間の安らぎも振り切ってひたすら真っ直ぐに走り続けている。流れる汗も拭わずにだ。
ただちょっと性格が変わり気味だ。
「うぉい、ノリ公! 元気になったはいいが勃起がおさまらん! しゃぶれクズ!」
「丁重にお断りいたします」
「あぁ? しゃぶれつってんだよ! しゃぶれッッ!!」
ギニアスは怒声を放つと、手元にあったPS2ソフト、UCガンダムを食いちぎった。
頬周りはもはや筋肉の密集地帯、肉食恐竜の頑健さに満ちている。
「丁重にお断りいたします」
ノリスは直立不動の姿勢を崩さぬまま、主の姿を見た。
たった一週間で!!
あの枯枝のようだった細腕が魔法瓶そこのけの巨腕に生まれ変わり…………ッッッ
我が家のドアより薄ッペラだったあの胸は、圧縮した生ゴムを閉じ込めたように高密度に発
達を遂げ……ッッ
キリギリスのように頼りなかったあの脚が、サラブレットの脚力(パワー)とカモシカの機動性
を持ち、サイズときたら大型トレーラーのマフラーさながらである。
恐らく一物も花咲か天使テンテンくんから原哲夫風へ進化を遂げているに違いない。
「てめぇはネスか! 駄々っ子か! さっさと従わねーと、そのくそだせェモヒカンぶち抜いて
追い出すぞゴラァァ!!」
「丁重に」
ノリスは影も見せずに踏み込むとヤクザキックを叩き込んだ。
ぐぇ、と声にならぬ叫びを上げて身を丸めるギニアス、だが受難は終わらない。
ノリスはギニアスのこめかみにアイアンクローをかました。
ぎりぎりと圧迫する力はもはや万力、ギニアスは必死にノリスの手をはがそうともがくが、
嗚呼、腕はいかに鍛えているのか鉄より硬い。
爪を立てれば逆に折れる始末でダメージだけが募っていく。
「ちょwwwギブギブwwマジ痛いwwwサーセンwwwww」
狂乱のあまり笑い始めたギニアスに、ノリスも笑いかけた。
「お断りいたします」いったいにこの頃のギニアス兄さんときたらどうだろう。
病気を治すためにドーピングコンソメスープを投与したところ、メキメキと快方目指して驀進中だ。
束の間の安らぎも振り切ってひたすら真っ直ぐに走り続けている。流れる汗も拭わずにだ。
ただちょっと性格が変わり気味だ。
「うぉい、ノリ公! 元気になったはいいが勃起がおさまらん! しゃぶれクズ!」
「丁重にお断りいたします」
「あぁ? しゃぶれつってんだよ! しゃぶれッッ!!」
ギニアスは怒声を放つと、手元にあったPS2ソフト、UCガンダムを食いちぎった。
頬周りはもはや筋肉の密集地帯、肉食恐竜の頑健さに満ちている。
「丁重にお断りいたします」
ノリスは直立不動の姿勢を崩さぬまま、主の姿を見た。
たった一週間で!!
あの枯枝のようだった細腕が魔法瓶そこのけの巨腕に生まれ変わり…………ッッッ
我が家のドアより薄ッペラだったあの胸は、圧縮した生ゴムを閉じ込めたように高密度に発
達を遂げ……ッッ
キリギリスのように頼りなかったあの脚が、サラブレットの脚力(パワー)とカモシカの機動性
を持ち、サイズときたら大型トレーラーのマフラーさながらである。
恐らく一物も花咲か天使テンテンくんから原哲夫風へ進化を遂げているに違いない。
「てめぇはネスか! 駄々っ子か! さっさと従わねーと、そのくそだせェモヒカンぶち抜いて
追い出すぞゴラァァ!!」
「丁重に」
ノリスは影も見せずに踏み込むとヤクザキックを叩き込んだ。
ぐぇ、と声にならぬ叫びを上げて身を丸めるギニアス、だが受難は終わらない。
ノリスはギニアスのこめかみにアイアンクローをかました。
ぎりぎりと圧迫する力はもはや万力、ギニアスは必死にノリスの手をはがそうともがくが、
嗚呼、腕はいかに鍛えているのか鉄より硬い。
爪を立てれば逆に折れる始末でダメージだけが募っていく。
「ちょwwwギブギブwwマジ痛いwwwサーセンwwwww」
やっちまったorz もう1度
病気を治すためにドーピングコンソメスープを投与したところ、メキメキと快方目指して驀進中だ。
束の間の安らぎも振り切ってひたすら真っ直ぐに走り続けている。流れる汗も拭わずにだ。
ただちょっと性格が変わり気味だ。
「うぉい、ノリ公! 元気になったはいいが勃起がおさまらん! しゃぶれクズ!」
「丁重にお断りいたします」
「あぁ? しゃぶれつってんだよ! しゃぶれッッ!!」
ギニアスは怒声を放つと、手元にあったPS2ソフト、UCガンダムを食いちぎった。
頬周りはもはや筋肉の密集地帯、肉食恐竜の頑健さに満ちている。
「丁重にお断りいたします」
ノリスは直立不動の姿勢を崩さぬまま、主の姿を見た。
たった一週間で!!
あの枯枝のようだった細腕が魔法瓶そこのけの巨腕に生まれ変わり…………ッッッ
我が家のドアより薄ッペラだったあの胸は、圧縮した生ゴムを閉じ込めたように高密度に発
達を遂げ……ッッ
キリギリスのように頼りなかったあの脚が、サラブレットの脚力(パワー)とカモシカの機動性
を持ち、サイズときたら大型トレーラーのマフラーさながらである。
恐らく一物も花咲か天使テンテンくんから原哲夫風へ進化を遂げているに違いない。
「てめぇはネスか! 駄々っ子か! さっさと従わねーと、そのくそだせェモヒカンぶち抜いて
追い出すぞゴラァァ!!」
「丁重に」
ノリスは影も見せずに踏み込むとヤクザキックを叩き込んだ。
ぐぇ、と声にならぬ叫びを上げて身を丸めるギニアス、だが受難は終わらない。
ノリスはギニアスのこめかみにアイアンクローをかました。
ぎりぎりと圧迫する力はもはや万力、ギニアスは必死にノリスの手をはがそうともがくが、
嗚呼、腕はいかに鍛えているのか鉄より硬い。
爪を立てれば逆に折れる始末でダメージだけが募っていく。
「ちょwwwギブギブwwマジ痛いwwwサーセンwwwww」
狂乱のあまり笑い始めたギニアスに、ノリスも笑いかけた。
「お断りいたします」
野太くもどこかに理知を残した笑顔でギニアスを持ち上げ、腕を一気にしならせた。
信じ難いコトに筋肉まみれの肉体はゴム人形のような軽やかさで床へたたきつけられた。
それからノリスは鉄板を仕込んだ靴底で78回ギニアスの頭を蹴りまわし、話を再開した。
「別の策をご用意しております」
「ほう、策とな」
ギニアスは急に横山顔になって身を乗り出し、ノリスは半笑いで人差し指を立てた。
「はい。ギニアス様に勃起ありますれば女性にヴァギナあり。偽撃転殺の計あらば、虚誘掩
殺の計がございます」
「ふむう」
ギニアスはウィンクをしながらアゴに手を当てた。
「よし、ではそちに任せよう」
「ははーっ」
こうしてノリスはギニアスの勃起をしずめる事になった。(←ナレーション)
「というワケで、出ろォォォ、アイナ様!」
ノリスの指パッチンと共に天井からアイナが降ってきた。
声的にはむしろノリス、指パッチンをする側ではなくそいつを殺す立場であるがどうでもいい。
「え、ええ?」
艶やかな声をあげながら、アイナは周囲を見渡した。
さっき廊下を歩いていたらシローの写真が落ちていた。
拾ったら床にしかれてた網が猛然とアイナを捉えて天井に連行し、今に至る。
「お辛いでしょうが、兄上のためを思えばこそ。お家の命運はアイナ様しだいです」
「なーる」
虎のようにノド奥で声を轟かせながら、ギニアスはアイナににじり寄る。
ここまで。まとめてやりたかったけど即死回避に間に合わないので
ブツ切り。すまない皆さん。
無茶しやがって・・・・。
とりあえずいつでもパンツおろす準備しとくので続きを頼む。
というかノリに吹いた。
会社で続きをwktkしてるぜ。
全裸で。
パイロットスーツ姿のアイナに網が食い込む様を想像した。ハァハァ
ドーピングコンソメスープは反則だろwwwwww
烏龍茶吹いたww
>>8を読んで、同じ事を二度繰り返す
そのしつこいギャグがツボに嵌まった
反省?
するわけねえだろ
馬鹿じゃねえの?
「信者の振りをした荒らし」も順調に新スレに移行した模様ですな
いつの間にか、住人の誰も低姿勢じゃなくなったね。
ちょっと前までは、このスレの体質を作ってしまった責任の一端を感じて
「申し訳ない」と謝ってる人も、それなりにいたのに。
ぶっちゃけ、全く悪びれないのは流石にどうかと思うんだけど。
釣り乙
「荒らし」「釣り」認定すれば勝てると思ってるな
お前らの大好きなイサップなら、少なくともお前らの態度を
是とは思わないだろうに
「アンチの振りをした荒らし」も来たね
ぶっちゃけ、この話題出す奴は全員荒らしさ
本人がどう思ってるかにまったく関係なく、な
然り。
つまり我々も荒らし、ということよ
もうさ、ぶっちゃけISAP氏や声がでかい人が意見ぶち上げて、収束させた方がいいんじゃない?
収束させる必要なんか無いだろ。
ISAP氏はこのへん完全に無視しているから安心、
根性ある職人ならこの流れでも投下する
根性無い職人はヘタレて燃料を投下するだけだから、
普通にSSだけ読みたい人は荒らしどもの議論を
完全に黙殺すればいい
>>27 じゃあ、俺も根性ある職人の登場を待つことにするよ。
根性無い奴でも投下出来るような皆が仲良い総合スレになるといいね!
自分達の排他性が原因で新規の職人が遠ざかってるのに
「根性が足りないから悪いんだ」とは随分な言い草だな
まぁ、言ってるだけでSS書いたりしない連中は、それが正論だと思ってんだろうが
暇人乙
信者達の悪いところは、このスレが排他的だとは認めたがらないくせに
ISAPだけが飛び抜けて目立ったりしないために自分から率先してSS投下したり
声高に「ここはどんな職人でも受け付けるよ」と日頃から主張しない事だな
無論、普通のスレではそんな対応は必要無いんだけど、ここは末期的だから荒療治も必要
住人として何もしないという無責任極まりないスタンスを維持するだけなら
そりゃ楽だわな
だからここはエロを投下したりそれを読んだり妄想するスレであって
そういうことを議論するスレッドじゃないんだってば
しょうがないよ、ここが排他的であるということ自体認めないんだから。
かまってちゃんはサクっとNG登録するとして
ヘンケン×エマがこれからどう進展していくか非常に楽しみっす
うお・・・
wktkしすぎてIDがキュンキュンしとる
>>ヘンケン×エマがこれからどう進展していくか非常に楽しみっす
だからそういう物言いをやめろと言ってるのに……
まさかソレ、正しいと思ってやってる事じゃないよね?
ネタニマジレスカコイイ
ただの感想じゃん・・・
どこのスレにでもあるような
まだこのスレでは投下されてない作品に「感想」ってなぁ・・・
さすがにそれは
言いがかりにしても質が悪すぎる・・・職人以外総荒らしと
いうのもあながち間違ってはいなさそうだ
例えばこのスレに、他にゼータモノ書いてる人がいたとしたら
>>36みたいなのは、当然「どっちの事言ってんだよ」ってなるわけだろ?
それも、本当に件のSSが投下された直後の感想としてなら問題無いけど
大抵のスレでは、いきなり何の脈絡も無く「誰々と誰々の関係の進展が云々」とか言い出したら
普通はそっちの方が叩かれる筈なんだがな
お前等、人の少ないスレにしか行った事無いだろ?
>ゼータモノ書いてる人がいたとしたら
・・・いないから書いてるんだと思うが?
頭大丈夫か?
45は都合の良い部分しか抽出出来ないんだなぁ。
ま、仮にゼータ物書いてる職人が他にいないとしても、
やっぱり普通は41みたいな理屈は通用しないよ。
試しに今エア・ギアのスレにでも行って
「アギトとクルルの進展具合が気になる」とか書き込んでみ?
スルーされるか、せいぜい「前スレの話か?」って聞かれるのが関の山
暇人乙
>ま、仮にゼータ物書いてる職人が他にいないとしても、
いないじゃん?
本気で頭大丈夫か?
クロスオーバーでΖ物書いてる人はいた筈…
>>48 いなくても書いちゃだめ
いないなら書いてもいい
てことか。
Ζガンダムとして単独スレを立てるのもルール違反?
むしろZ単独スレ立てて、信者ごとISAPはそっちに移動したら良い
単独スレは他にもあるから今更違反にゃならんだろうし
余所行ってくれれば、他のシリーズのSS書きたい人は気兼ね無くこの総合スレで書ける
それが一番スッキリして良い
52 :
10:2007/01/25(木) 07:04:51 ID:21/fVAex
すまない。急用が入ったので続きは月曜以降になると思う。
ハハ! ビデオの電源間違えて切って武装錬金取り忘れるしツイてねー!
orz
>>52 パピ! ヨン!
わたしまーつーわ
いつまでもは待たないけどまーつーわ
寿司屋氏が怪傑ジェリドくん! の続編が再連載すれば全ては解決すると思うんだ
捕獲したZをジェリドがその後どう扱うかとか、
ドゴス・ギアに渦巻く人間関係とか気になってしょうがない
今週は休載かな?
何が?
10氏のSS
月曜以降になるらしいよ
静かだな
投下も無いし、荒らしも飽きたみたいだしな。
保守。
>>10続き
卵形に見開いた目の周りに野太い血管が浮き上がっている。
上半身は青紫で肥大化し、マフラーだけが首に掛かっている。
筋骨隆々、されど病的な印象はいなめぬ男。コックの帽子を被っているのは
どうしてか。
シンシアは目の前の男に率直な感想を漏らした。
「ば、化物」
喘ぎ混じりの罵声に、その男──ギニアスは──は白目でにやりと笑った。
「俺が化物……? 違う! 俺は悪魔だ!!」
ストッキングに白濁を点々とまぶした美脚をくの字に曲げると、ギニアスは更に激しく腰を
前後に動かす。
びりびりに破られた軍服からまろび出る豊かな乳房は、ギニアスの動きに連れて重苦しそう
に揺れ動く。
何度も何度もギニアスの狂的な愛撫を受けたそこにはうっすらと痣がつき、揺れ動くたびに
疼痛をもたらす。
濡れそぼった秘所は野太い赤銅色の剛直に押し広げられ、出し入れの度に半透明の愛液
を垂れ流し、ぬちゃぬちゃと粘着質な音を響かせている。
「こ、この事が本国にバレたらサハリン家再興どころか軍法会議……やっ!」
岩石のような手が豊かな乳房をむんずと掴み、力任せに揉みしだく。
「ふぁっ、やめ、即刻こんなマネを止めて……嫌! 私はケラーネ様の手当てを早、ひ、ひあっ」
シンシアがびくりと体を振るわせたのもむべなるかな。
ゴツゴツした指先に乳首を捻られ、ついでギニアスの口に含まれた。
「嫌。嫌ぁっ、ケラーネ様、ケラーネ様ぁぁぁ!」
理知的な顔立ちを焦りと恥辱と快楽でくしゃくしゃにしながら、シンシアは首を左右に振った。
「や、や、やあああ! イク、イッちゃ……ああああっ」
涙を流しながら、絶頂に達するシンシアに深く深く腰を突き入れると
「いっとくが俺は最初っからクライマックスだぜぇ!!」
ギニアスは命の精をたっぷりと注ぎ込んだ。
シンシアは全身朱に染めながら、余韻に体を震わせる。
さてアイナはというと。
同じ頃、ベッドの上で目を覚ました。マットは硬く、背中が痛い。首も後ろもなんでか痛い。
薄目を開けてぼんやり天井を眺めてると、いかつい顔が割り込んだ。
「お目覚めになられましたか」
「ノリス」
しわがれた声に返答すると同時に、アイナは自らの体に起こった異変に気がついた。
着衣こそノーマルスーツ(アプサラスのテストに出た帰りに拉致られてので)のままだが、両
手が拘束されている。格子状のヘッドボードに向かって、手錠で。
「ノリス?」
呆然とした面持ちで手を動かしてみるが、走るのは不快な痛みばかり。逃れられる気配もない。
そも、ギニアスににじり寄られた自分が何故別室にいるのか。
見たところ先ほどのギニアスの私室とはうってかわって薄暗い。まるで牢獄。
「疑問もごもっともですな。端的にいうと移動したのです。その経緯ですが」
ノリスは軽く咳払いをすると、ラジカセを取り出し、スイッチを入れた。
ずだだだん! ずだだだん! ずだだだん! だんっだんっ!
ずだだだん! ずだだだん! ずだだだん! だんっだんっ!
ぷるぇ〜 てってれててぇ〜てーてぇーんー! (プルェ〜 テッテレテテェ〜テテェーンー!) ヒュラリヒュラリ
震える山の音楽である。作者的には正直博打であり長くやるとダレるのでカットだカット。
なお、これが収蔵されているプラハどうこうのCD、復刻して欲しいものである。
「あの後、まず私はアイナ様の首筋に手刀を叩き込みました」
「ひどいじゃありませんかノリス。どうしてそんな事を」
「無用の抵抗を封じるべくです。するとそこへユーリ様がやってまいりました。秘書同伴で、」
いつも通りの金の無心にやってまいりました。大方その金で競馬新聞買ったりモスバーガー
を買ったりするのでしょうな。フン! 指揮官ともあろう者が無心などと。士気乱るる事はな
はだしいわあの×××××めが」
「落ち着くのですノリス。ユーリにもきっと何か事情があるに決まっています」
「アイナ様は母上に似てあんな×××××にまでお優しい。そしてユーリ様ですが」
『至郎……ギニアス! 貴様、妹になんて事をするんだ』
「と仰りました」
「突っ込むべきはノリスの筈では……?」
「無論、自分はギニアス様がアイナ様を殺すようなマネをしないと説明致しましたが、
聞き入れる様子もなく、おもむろにナタを取り出しギニアス様に詰め寄られました」
『嘘だ!!』
『嘘だよ』
「怒りのギニアス様はユーリ様の足を鋭く払いました。そして膝をつくユーリ様の口にそそり立つ
一物を近づけ」
『しゃぶれ。歯は立てるな』
『しゃぶればアイナを解放して貰えるのか?』
『知るか。免許証なら返してやる』
「ユーリ様は生唾を飲み込むと、緊張の面持ちで(以下38レスほど没)。そして用済みになった
所にギニアス様必殺の五点掌爆心拳を受け、絶息いたしました」
「そう。ユーリが」
アイナは思い出していた。ユーリとの思い出を。
彼はDCSを飲む前のギニアスの勃起不全を治すべく奮闘していた。
回想
「心配する事はない。この勝負、ギニアスの勝ちだ」
ユーリは腕組みをしながら得意満面で言い放った。
「例のバイアグラの事を忘れてやしないか? 今のギニアスでも、最大10倍ぐらいの硬度
までなら何とか耐えられるんでしょ?」
その発言に、アイナも拳を握って喜んだ。が、ケルゲレン子は険しい顔で否定した。
「残念だったな……今使っておるのが、そのバイアグラなのだ………」
回想終わり
「ファーハッハッハッハ! 所詮は×××××の浅ましい発想。フン。何度思い出しても笑えるわ!」
高々しい狂乱の笑いが部屋一面に響き渡った。
「それからギニアス様は彼の秘書、シンシアを拉致し現在にいたるわけです。ギニアス様とて
人の子、他の方で済むならばアイナ様を犠牲にしたくないという意向です。そして! 自分の
力では命すら保てない最弱の芋虫! けど彼は見つけてしまった。偉大なるDCSの力を!
華麗なる変身の方法を!」
デッ! デッ! デッ! デッ!
デデレッ! デデレッ! デデデンッ! デデデンッ!
音楽の盛り上がりと共に、部屋の扉が開いた。
続きはできたら金曜日。遅くても来週月曜日には。
この独特のカオスがwwwwwwwwww
korehakoredesuki
テレ東のノリノリな映画番宣みたいだなw(良い意味で)
馬鹿ノリか、と笑いつつも
>びりびりに破られた軍服からまろび出る豊かな乳房
ここに反応してしまう哀しい性よ。
前スレを埋めもしない、誘導もしないのか
前スレは無駄に荒れまくってるし…
>>1 新スレ、おつかれさまです。
>>前スレ 908
>そろそろアクシズ勢もグリプスエロ戦役に参加させてください
アクシズ勢の登場は、時系列的にジュピトリス潜入作戦後になるのです。
あと、原作通りだと余りに人材に乏しいのでオリジナル女性キャラが出る予定です。
ハマーン様の部下というポジションで、フラグさんとの因縁付きですよ
>>4 五周年企画は、外伝の続きの予定です。(要するに、ジュナス×テレサさんです)
>>61 おつかれさまです。続きを楽しみにさせて戴いています。
お兄ちゃんは、速水声なのでシリアス・ギャグ共にこなせるのが強みですね。
76 :
(前回分):2007/02/04(日) 20:04:02 ID:pSTmdJau
元々ここはシロッコの部屋なのだから、彼の私物がどこにあっても不思議ではない。
それをシーツに顔を埋めながら見つめていたサラは、小さく甘えるように聞く。
「‥‥‥それは‥‥‥?」
口を開くと、シーツの匂いと自分の息の匂いが交じり合うように興奮した。
勿論、ベッドメイキングされているのだから何度も洗濯されているに違いないが、
青年の体臭が漂いはしないかとサラはついついシーツに顔を押し付けてしまうのだ。
シロッコは、ケースの中から長さが20cm程度の黒いゴム製の棒を取り出す。
直径は2,3cmくらいだろう──ケースには、それより太い棒も幾つか入っているようだ。
外見的には、太い真っ黒な鉛筆といった感じの何処か不安を駆り立てる器具である。
「ブージーという器具だ。サラが気に入ってくれるといいのだが」
そう言われた瞬間、サラはそれがアヌスを調教する為に使われる器具だと判った。
「‥‥‥っ、パプテマス様」
ハッと身体を硬くした少女は、唾を飲み込んで逃げたくなる気持ちを押さえ込む。
ここで逃げたら、反抗したら、きっと嫌われる二度と話し掛けても貰えない。
そして、今自分が占有しているポジションは他のもっと素直な誰かに取られてしまう。
77 :
(前回分):2007/02/04(日) 20:05:02 ID:pSTmdJau
それは嫌だそれだけは嫌だ。そうなるくらいなら死んだ方がましなサラだ。
顔をシーツに埋めたままぎゅっと握り締めるサラの尻たぶを、彼の手がぐいと広げる。
肛門まで開かれ、覗き込まれてしまうの気分は、なかなか慣れるものではない。
「普通は、アヌスや直腸の手術の後に癒着しないように入れておく為の物だよ」
落ち着いた口調でそう言うシロッコが、ブージーをサラのアヌスに差し込んで来た。
「まずは、直径2cmで行こうか」
にゅにゅっと押し込まれる明らかな異物の感触に、サラの下腹部がさっと熱くなる。
「く、はぁ」
どう言えばいいのか、敢えて言うなら便秘の時に感じる鈍いもどかしい感触だ。
秘所がじゅくんっと湿り出すのが判ったが、アヌスに押し込まれる棒は強引である。
「抜き出すぞ」
ぬるんっと抜き出されるブージーの感触に、サラは「はあ」と息を吐き出す。
「次は、2.5cmだ。大丈夫だな、サラ」
こくんと彼女が頷く間を待たず、青年は黒いゴム製の棒を処女のアヌスへ突き刺した。
心持ち太くなったブージーで菊穴を蹂躙される感覚に、サラの肌が赤く火照りだす。
押さえようとしても、少女の口から漏れ出すのは喘ぎ声そのものの吐息だけだ。
直径2.5cmのゴム製の棒を肛門に咥え込まされたサラ・ザビアロフは息を止める。
「んんん‥‥‥っ!」
1mm、2mm、そして少し休んでから更に2mmと肛門拡張棒が差し込まれ続ける。
ブージーを操るパプティマス・シロッコは、まるで能面のように表情を変えない。
「ん、んん、んはぁぁ」
唇を噛み締める、手元のシーツを握り締める、そしてシーツに皺が寄る。
吐息を堪えようとする、サラの染み一つない額に、じわりと汗が浮き出した。
ずんっと長めに差し込まれ、少女のアヌスが拡張器具を咥え込む。
「あ」
サラが息を吐いた瞬間、シロッコはブージーを少しだけ引き抜いた。
ゴム製の棒の表面塗された彼女の腸内の液体が、空気に晒されて匂いを振り撒く。
無我夢中なサラは気付いていないが、なかなかに淫らな芳香だった。
「あん」
シロッコの手が、上着を着たままのサラの背中の服と肌の合間をそっと撫でる。
既に汗びっしょりになっている肌を触られるのは、首筋に震えが走る感覚だった。
「ああんっ」
予期しなかった感触に、サラは白い尻たぶをびくんっと痙攣させる。
そこで、一旦引かれたブージーがこれまでよりも深く激しく突き入れられた。
「はあああああああ」
汗はつるりと額を流れ落ちて、あるいは眉毛を濡らしてあるいは鼻の頭へ雫を落とす。
背中に浮き出した汗は、脇腹を通って腹まで伝わってから上着前面を濡らす。
ブラジャーに包まれたままの乳房の表面にも汗は浮き出し、もどかしい感触だった。
シロッコは、身体を仰け反らせるサラのアヌスからブージーを引き抜く。
そして、サラが息を吐いたタイミングを計ってずんっと奥底まで付き立てて行った。
「くはぁ、はぁ、はぁぁぁ」
本来は排泄の為の器官に、逆に物を入れられるという感覚は中々慣れるものではない。
だが、そんな戸惑いの中にサラはどこかときめくような想いを感じてしまう。
「くはぁぁ‥‥‥」
サラが腰をぷるぷると振ると、まるで尻尾のように尻穴から突き出た黒い棒が揺れる。
少女は下半身だけが裸で、上半身はジャケットを着込み靴下も履いたままだ。
ティターンズの制服から丸出しにされたアヌスが、ブージーを貪欲に咥え込んでいる。
冷静に見れば滑稽としか言いようがない格好だが、本人にしてみれば必死だ。
「抜くぞ、サラ」
ぬぬぬぬ、と抜かれる肛門ブージーの動きに、少女の肢体が小刻みに揺れる。
「はあーーー‥‥‥」
2.5cmの拡張棒は一旦端まで引き抜かれ、シーツで表面を拭われてケースに返された。
肛門から異物感がなくなったサラは、力が抜けたようにベッドに身体を沈める。
制服の胸元が押し付けられ、まだ控え目な乳房がブラジャーと共に潰れた。
シロッコの手の中のケースには、まだ太い肛門拡張棒が用意されている。
それを少しの間見つめてから、シロッコ大尉はふと少女の傍らから立ち上がった。
優雅な動きのシロッコは、サイドボードから小さな壜を取り出して来る。
「パプテマス様‥‥‥?」
それは?と眼で問い掛けるサラ・サビアロフ曹長に青年は微笑を崩さずに言う。
「ローションだ。サラに負担を掛けないようにしたい」
自分の身体を気遣っているかのように優しく言われ、嬉しそうに頬を染めるサラだ。
パプテマス様は、あたしが辛い思いをしないようにして下さるんだ、と。
もっとも、客観的に見れば、そもそもそんなにサラに辛い思いをさせたくないのなら
自分の趣味嗜好だけで続けている肛門拡張調教自体を止めればいいだけだ。
それを、如何にも少女の身体を慮っているかのように言うのはある意味卑怯だ。
だが、それをサラに指摘する事にどれだけの意味があるのかは、正直な処疑問である。
シロッコは、全裸の尻を晒したままうつ伏せになっているサラに近付く。
青年が体重を乗せると、ベッドのマットレスが沈み込んで少女の身体が少し傾いた。
サラは、この時の自分の身体が一方に引っ張られるような感覚が嫌いではない。
傍に誰かが近付いて来てくれると実感出来るのは、悪いものではないからだ。
一年戦争の戦災孤児だったサラは、生まれた時から人に愛されたという記憶がない。
孤児院に居た頃から、サラはその勘の良さのせいで友人に疎まれていた。
女は時として、利発であっても愚鈍を装った方が周囲と軋轢を生まずに済むのだ。
社会に出てからも、常に利発であろうとする彼女は邪険に扱われ続ける。
だが、身寄りの無かった彼女は常に努力し才能を磨き続けるしかなかったのである。
そんなサラは、誰かに寄り添われるような空気が慣れていないからとても好きだ。
特に、シロッコのように自分が慕っている相手なら尚更であるのは言うまでもない。
「どれ‥‥‥」
ローションを手に垂らしたシロッコは、その指でサラのアヌスを刺激した。
「んあっ!」
冷たい指で触れられ、サラはシーツを更にぎゅぎゅっと握ってしまう。
シロッコは、肉皺の隙間まで染込ませるかのようにローションをアヌスに伸ばした。
「く、くすぐったいような‥‥‥感じ‥‥‥です」
サラは、臀部をきゅんっと萎めるようにして、軽く上へ向けた眼を閉じる。
下腹部の辺りが、じわりと身体の内側からちょっとずつ痺れるような、奇妙な感覚だ。
「大丈夫だ、サラ」
根拠なぞ何もないにも拘らず、シロッコにそう言われるとサラは気が楽になる。
そして、気が楽になった分だけアヌスから伝えられる感覚を快感に置き換えてしまう。
「ああ、ゆ、指、指が‥‥‥!」
綻び掛けたアヌスに侵入したシロッコの指が、秘肛の奥深くへとこじ入れられた。
地球圏から38万4400km余り離れた月面周辺の宙域は、ようやく訪れた平穏の中にある。
エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマは、フォン・ブラウン市上空で警戒停泊中だ。
人口5,000万人を数えるフォン・ブラウン市は、月面最初の都市にして中心的存在だ。
実在のロケット開発に大きく貢献したヴェルナー・フォン・ブラウンから名を取り
人類が初めて月に到達した月赤道部の東経23.5度付近に位置する都市だ。
漆黒の空間で警備の任務に就いているのは、アーガマ1隻のみである。
つい昨日地球圏から凱旋と共に旗艦してきた2隻のアイリッシュ級巡洋艦、
1番艦アイリッシュと2番艦ラーディッシュは、現在月面都市アンマンに入港中だ。
クワトロ・バジーナ大尉回収作戦で被弾した箇所を修理し、補給する為の措置である。
単艦で泳ぐアーガマの純白の船体では、回転するアームが目立って華麗だ。
船体を軸に伸ばされ、回転するアーム先端のブロックには、慣性重力が形成されてる。
非戦闘時のみの例外とはいえ、重力のある空間は人間にとって有難いものだ。
ブーツのマジック・テープを気にせずに歩く事が出来るのは、とても助かる。
もっとも、こんな費用の掛かる贅沢な装備を易々と戦艦に装備する訳にはいかないが。
テレンス・デニケン准尉は、そんなアーガマの格納庫の片隅で座り込んでいる。
彼がやっているのは、アナハイム・エレクトロニクスから搬入された部品の仕分けだ。
うず高く積み上げられたハンディコンテナを見上げると、気が遠くなりそうである。
機械化され自動化された作業であっても、最後の確認だけは人間の目が必要なのだ。
「全く、無意味だよな」
テレンス・デニケン准尉は、不満そうな表情で呟くと確認作業を続けた。
准尉? そう、テレンス“元”少尉は降格処分を受けてパイロットから外されている。
理由は当然、サラ・ザビアロフ曹長を逃がしてしまったことによるものだ。
『グラナダ沖海戦』で捕虜だった少女に逃げられたのは、戦略的に大きな失態である。
エゥーゴは、確かに『コロニー落とし』の情報を得られはしたが、
相手の戦力等を知る尋問は出来ずじまいで、アーガマの戦力情報は漏れたはずなのだ。
これでは、みすみすエゥーゴ旗艦をスパイさせてしまったようなものである。
だから、テレンスが一回級降格だけで済んだのは温情的と言うべきだ。
反省室で正座をして、泣きながら愚痴を吐いていれば済むような罪ではないのだから。
それでも、作業を続けるテレンスは自分に下された処分に不満を持っていた。
「僕は間違っちゃいない。なんで、みんなちっとも僕の事を理解してくれないんだ」
テレンスは、格納庫の天井を見上げると忌々しそうに顔を歪めてそう呟くのだ。
「何が間違っちゃいないンだって?」
不意に近付いて来たのは、ノーマルスーツ姿のフラグ・ラグ・ハヤオ中尉である。
相変わらず、何処で探してくるのか不思議なチューブパックを咥えていた。
今日口にしているのは、甘酸っぱい味と柚子の香りが良い柚子茶のチューブパックだ。
柚子はビタミンC含有量が柑橘類でトップで、林檎の40倍、レモンの3倍と言われる。
クエン酸の含有量も非常に多く、その強い香りが人体に好影響を及ぼすのだ。
「別に、中尉には関係ありませんよ」
ぷいっとそっぽを向くいじけたテレンスに、フラグは苦笑いしつつ無精髭を撫でる。
ジッパーを胸元中央まで下げているから、逞しいシャツの胸元が見えていた。
「ま、しばらくは大人しく反省してるんだナ」
気を遣う様にそう言うフラグの言葉が、テレンスのささくれた神経を逆撫でする。
「僕は悪いことなんかしてませんよっ!」
そう食って掛かるテレンスを見つめ、フラグは口許を吊り上げつつ肩を竦めた。
「それがちゃんと理解出来ないウチは、MSに乗らない方がいいぞ」
フラグの階級は中尉だから、別にテレンスの人事権を持っている訳ではない。
現在のアーガマで部隊編成権を許されているのは、艦長であるブライト・ノア大佐、
実働部隊長クワトロ・バジーナ大尉とジュナス・フレイブ大尉だけである。
「余計なお世話です。放って置いて下さいよ!」
そう吐き捨てるように叫ぶと、もうテレンスは下を向いて顔を上げようとしない。
そんなテレンスをしばらく見ていたフラグは、息を一つ吐くと背を向ける。
「オレも偉そうな事は言えンが、身の程を知らンと痛い目に会うぞ」
立ち去って行くフラグの背中をちらっと横目で見てから、テレンスは口を引き結んだ。
「僕は、サラを助けてあげなくちゃならないんだ。こんな事してる場合じゃないんだ」
サラ、と口に出して呟くと彼女が自分を見ていた潤んだ瞳が思い出される。
彼は、サラ・ザビアロフ曹長が自分を騙そうとしていたなぞとは全く思っていない。
何か事情があったんだと、それを聞いてあげたいと、ただそう思うだけなのだ。
「サラは、僕が助けに行くのを待ってるんだ」
恐らく、サラはティターンズに親や兄弟を人質に取られて従わされているのだろう。
きっと、サラは今も僕を待ってくれているはずだ──テレンスは武者震いをした。
「──パプテマス様の指が、指がぁぁ‥‥‥」
サラは、軽く左右で軽く纏めてある髪を振り乱しつつ、うわ言の様に言う。
シロッコは、彼女のアヌスに差し込んだ指をくにくにと動かしながら無言のままだ。
指は、少女の体内を探るかのように動き、くちゅくちゅと粘着質な音を奏でる。
「は、はぁ、はぁ」
青年は、アヌスに差し入れた指を円を描くかのように大きく動かした。
肉皺を引き伸ばすようなその動きに、サラは胸部をシーツに押し付けて小さく唸る。
脊髄を駆け上るような異常な違和感に、背筋を仰け反らせるサラだ。
そして、ゆっくりと動かされる指の感触が少しずつ心地良くなっていく。
青年の指がアヌスを抜き差しする度に、ざわざわと困惑する快楽が身体に広がる。
「感じているのか、サラ?」
シロッコの視線が、未だ手を触れていない少女の性器を見下ろしていた。
ベッドにうつ伏せになっているから、サラの恥毛はシーツに押し付けられている。
その部分が愛液を吸い込んで濡れ始めており、部屋の照明の下できらきら光っていた。
サラの恥毛は元々薄く、手入れもされているから、なかなかに可憐である。
「パプテマス様ぁぁ‥‥‥」
シロッコに調教される前なら、不浄なだけだった場所で快感を得つつあるサラだ。
最近では、時々の自慰の際にも時々肛門をくすぐってみたりもしている。
それが淫らで変態的な行為であればある程、奇妙にも快感が増幅されるのだ。
自分が作り変えられてしまうような、そんな想いに少女の身体が震えた。
「そろそろ、先へ進んでも良いか」
シロッコは、突き入れた二本の指を捻るように回転させてサラを喘がせる。
「ふわぁ、あ、あぁぁ」
顔をシーツに押し付けて、サラはなんとかはしたない声を押し殺すようにした。
シロッコの指が、くいっ、くいっ、とリズミカルに動くようになった。
「あー、あ、あああ、ああ、あ、あ」
直腸の壁を擦られ、引っ掛かれ、また擦られ、サラの吐息のトーンが甘く融ける。
瞳がトロンと溶けるように潤み、少しずつ自分から腰を揺すり出した。
「次は3cmだ。‥‥‥これが入ればアナルセックスが出来る」
シロッコは、優しく言い聞かせつつ更に太いゴム製の拡張棒をケースから取り出す。
── 次 回 、 レ コ ア ・ ロ ン ド × ク ワ ト ロ ・ バ ジ ー ナ 。
サラ、全然待ってやしねえ…。
そんなもんとは言え、元話のカツより悲惨だ。
再起はあるのか?
・・・テレンス君不憫すぎ・・・!(つ∀`)
>「パプテマス様ぁぁ‥‥‥」
池脇千鶴ちゃんの声で読んでるのは俺だけ?
ここまできたらテレンスには堕ちる所まで堕ちてホシイな
テオ&リベカは今回スルーか・・・
ちょテレンスwwww
勘違いも不幸度合いもここまでくると笑うしかないな。
>>92 最近は行け脇だな
昔は水谷だったが
あのタドタドしさはクセになる
映像化されていないガンダムを全て選べとか全然わかんないぜぇー!
GP04って、映像化されてないよね?
ゲーム内のムービーとして以外は映像化(つまり放映とか)されてないな
クスィーとか。
ところで10氏はまだか。
>>10氏の書きこみを見ていると
「俺にだってあのくらいできる」と、つい思ってしまう・・・
それが恐ろしい。
>>98-99 正確には「GUNDAM FIX FIGURATION」で商品化されているガンダムのうちアニメ本編に登場していないモビルスーツでした。
1.クシー
2.GP04
3.Ex-S
4.GP01ゼフィランサス
ステイメン以外にも名称があんのね>01
1 ゼフィランサス
2 サイサリス
3 ステイメン→デンドロビウム
4 ガーベラ
>>101 細かいけど一応。
×クシー
○クスィー
レス少ないな
サラ、人気ねぇな(´・ω・`)
別に少なく無いとは思うが、
サラはまぁ・・・人気のあるキャラじゃあないな。
GP00ブロッサムも忘れずに
GP03 ステイメン+オーキス=デンドロビウム
>>103 出題時には「クシー」となっておりました。その辺りはKONMAIクオリティということで一つ。
流石に皆詳しいですね。
Gガンのモビルファイターと出場国の組み合わせとか余裕で正解しそうだね!
GPシリーズの通称(?)ってOVA本編で語られてましたっけ?
>>108 CDドラマで語られてたような。ルンガ砲撃戦だっけか。
110 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 04:54:40 ID:cSn5VXRm
デンドロビウムの中にMSなんて居ない
111 :
園崎魅音:2007/02/11(日) 20:26:59 ID:An4CVE7b
GPシリーズなんて「なかった」
彼女が息を漏らす度に、細かい埃が空中に舞って中々落ちてこない。
しばらくの静寂の後で、シロッコは腰を屈めつつ涼しげな声でレコアに語り掛ける。
「‥‥‥いい子だ、レコア・ロンド」
レコアが返事も出来ず息を荒げていると、シロッコの手が臀丘を打ち弾いた。
「レコア・ロンド?」
「うひぃ! は、はいい!」
肌に走る熱い痛みに、レコアは訳も判らずに顔を振り上げて返事をする。
床を舐めるように顔を押し付けたから、鼻にも目にも埃が飛び込んで来てむせた。
「ふむ。痛むかね?」
不意に、レコアの尻たぶをシロッコの掌が無遠慮に包むように触る。
「ん‥‥‥んん」
男の細い指が、彼女の尻を上から下へ何度も優しく撫で回して来た。
激しく叩かれた尻は熱を持っており、まるで心臓がそこにあるように脈動している。
「だめ、だめぇ」
何もしなくとも、血液が臀部を通るたびに小さく吐息を漏らしてしまうのだ。
そこを触れるか触れないか位の強さで撫でられれば、それは当然に快感となる。
シロッコは、むず痒さに震える彼女のスラックスをつるりと脱がした。
シンプルな下着に包まれたヒップが、薄暗い倉庫の外気に晒される。
ぼんやりと男の手の感触を味わっていた彼女は、予想外の事態にハッと目を見開いた。
「え!? い、嫌!?」
まだ混乱から立ち直れないまま、レコアは慌てて身体を起こそうとする。
それをシロッコの冷静な声と意外に力強い手が押し留めた。
「じっとしているんだ」
彼女の下半身を押さえた男の手が、果実の皮を剥く様にショーツを脱がす。
剥き出しにされたレコアの日焼けした肌は、疾うに赤く腫れ上がって熱を持っていた。
シロッコは、彼女の両の肉丘をぐいっと左右に大きく割り広げる。
レコアは、まるで催眠術にでも掛かったように倉庫の床でぶるぶると身体を竦める。
窄まった排泄口の菊穴を丸見えにされ、レコアの全身に鳥肌が立った。
「ふむ、綺麗なアヌスだな。よく手入れしているようだ」
自分ですら殆ど見た事のない場所を他人に凝視され、レコアは羞恥で気が遠くなった。
初期設定のままの単調な着信音と共に、部屋の壁に設置されている通信画面が光った。
常夜灯さえも抑えられている室内は薄暗く、画面の光だけでは隅々まで照らせない。
12インチ程の画面に映ったのは、整備工であるアストナージ・メドッソ曹長だ。
背後に騒々しく映っているのは、エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマ腹部格納庫である。
『大尉、お休みのところ申し訳ありません』
大して申し訳なさそうに思っていない口調で言うアストナージの声が部屋に流れた。
少しの沈黙の後で、金髪の青年がサングラスを掛けながら裸の身体を起こす。
「‥‥‥いや、構わん」
低く魅惑的な声で答えたのは、半裸のクワトロ・バジーナ大尉だ。
先日、漸く地球から帰還したばかりのアーガマMS実働部隊の実質的な指導者である。
剥き出しになったその胸板は無駄な脂肪もなく、同性でも見惚れてしまう程だ。
クワトロが身体を起こすと、ブランケットが滑り落ちて腰の辺りで不自然に止まる。
その布の端を掴みつつ、クワトロがわざとらしく乱れた金髪を掻き揚げた。
『そろそろ、偽装MSの準備が終わります。最終確認は大尉にお願い出来ればと?』
にこやかに言うアストナージに答えようとしたクワトロが、不意に眉を顰める。
「‥‥‥んっ!?」
微かに驚いた様な息を吐くから、アストナージは訝しげな顔でクワトロを見てしまう。
『ど、どうかしましたか、大尉?』
そんなアストナージに向かって、クワトロは取り繕うかのように空咳をして見せた。
いつも冷静なクワトロにしては珍しい狼狽は、アストナージにとって意外だ。
「いや、気にしなくて良い」
そんなクワトロの腰を覆っているブランケットが、もぞもぞと盛り上がった。
ちらりと開いた隙間から見えたのは、顔を上気させている茶色の短髪の女性だ。
レコア・ロンド少尉──エゥーゴのパイロット兼諜報員である。
すべすべとした肩が露になっており、恐らく全裸でブランケットの中にいるのだろう。
その肌に薄っすらと汗が滲んでいるのが、薄明かりの中に映えて艶やかである。
レコアは、クワトロの顔をちらりと見上げてからそのペニスに口許を近付けた。
「あむ‥‥‥んん」
赤い舌先で先端を舐め回してから、肉棒自体を深く咥えていく。
さすがに声こそ出さないが、クワトロの端正な額に何本かの皺が露骨に寄った。
そんなクワトロに首を傾げてから、アストナージが恐る恐るという態度で口を開く。
『すみません、大尉。お疲れのところでしたね』
確かに、地球のダカールで開催されていた連邦評議会からの慌しい逃走劇、その上
評議会自体では「地球連邦軍の全権をティターンズに委譲させる」という提議が通り、
エゥーゴ代表ブレックス・フォーラ准将は襲撃され今も意識不明の重態である。
ようやく宇宙に戻って見れば、シャトル回収間際の胃の痛くなるような激戦。
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュ艦長ヘンケン・ベッケナー中佐の機転がなければ、
クワトロはアーガマに戻って来る事すら出来なかったかもしれないのだ。
お疲れ、というねぎらいの言葉くらいでは到底割に合わないだろう。
恐縮した態度のアストナージに向かって、クワトロは小さく肩を竦めて見せた。
「気にする必要はない」
クワトロが身体を動かすと、ペニスでレコアの口内を突付くような感じになる。
「ぷはぁ、あむぅ」
ちょっと眼を丸くしてから、レコアは面白そうにペニスを咥えて舌の腹を動かした。
小さな吐息は、クワトロの咳払い音に紛れた様でアストナージには聞こえない。
「ふ‥‥‥ちゅぴ、れろ、れろ、ぷふぁ」
ブランケットの下で瞳を潤ますレコアの顔は、熱っぽい桜色に染まっている。
「とりあえず、シャワーを浴びてから、そちらへ、降りる」
淫らに動く彼女の口咥の熱さと舌の柔らかさに、クワトロの声が途切れがちになった。
『了解です。それにしても昔のMSだって馬鹿には出来ませんね』
軽く頷きつつ言うアストナージに向かって、クワトロは同意の態度で静かに首を振る。
「ん! むぅ、れろれろれろ‥‥‥」
クワトロのペニスの先端から溢れる先走り液が、レコアの透明な唾と溶け合う。
レコアは、荒い息を吐きながら顔を上げるとブランケットの中で小さく囁いた。
「‥‥‥そんなこと、大尉が一番良く知っていますよね」
『何か言いましたか? クワトロ大尉』
通信を切ろうとしたアストナージが、不思議そうな顔で画面の隅々まで見渡す。
「いや、気のせいだろう」
クワトロは、レコアの後頭部に右手を掛けて頭を自分の下腹部にぎゅっと押し付けた。
レコアは、咄嗟に大きく口を開けて彼のペニスを喉奥まで飲み込んでしまう。
「すまないが、また後にして貰えるか」
クワトロは裸の腕を伸ばし、通信画面下のスイッチを操作して一方的に通信を切った。
怪訝そうなアストナージと背後の格納庫の光景が、一瞬で闇の中に消える。
クワトロの腕が、腰の辺りを覆っていたブランケットをさっと払い除けた。
下半身に蛇の様に纏わり付いていたのは、一糸纏わぬレコアの日焼けした裸身である。
肌の表面には細かい汗が浮かび、下半身からは精液の匂いが立ち上っていた。
ショートカットの髪の毛はぐしゃぐしゃに乱れ、眼や耳に掛かっている。
口の端から流れ落ちているのは、クワトロの先走り液か自らの唾液であろうか。
夢中になってクワトロの腰にしがみついている様は淫靡という他はない。
「ああいう真似は良くない」
まるで子供を諭すようにクワトロが言うから、レコアは意地になって舌を動かした。
舌をまるで触手か何かのように動かし、彼自身を唾液塗れにするようにする。
「いけまひぇんか?」
いけませんか?と駄々っ子のように問いかけながらレコアは口内奉仕を続けた。
レコアの舌の腹の柔らかい感触と上顎の異質な感触、ペニスに当たる歯先の感触。
それらが重なって生み出す快感は、冷静を装い続けるクワトロを熱く高ぶらせる。
そもそも、多忙を極めたクワトロにとっては相当に久しぶりのセックスだ。
昔は娼館に通って少女を買ったりしたものだが、今回はそんな暇もなかったのである。
「むぅ、む、ぷふぁぁ、ぁぁぁ、あむぅ」
ピストン運動でペニスを愛撫しつつ、レコアは上目遣いにクワトロを見上げた。
だが、薄暗い部屋の中で更にサングラスを掛けている彼の表情は判らない。
ふっと淋しそうな瞳になったレコアは、目を伏せてクワトロの肉棒を一層咥え込む。
その動きが次第に速くなると共に、クワトロの息遣いが暗闇の中で荒くなった。
「‥‥‥レコア、出すぞ」
腰の奥からペニスに向かい煮立つような快感が駆け抜け、レコアの頭を押さえる。
「んんんむぅぅぅっ!」
サングラスの青年を見上げるレコアの瞳が、大尉、と言うかのように涙を流した。
喉に向かって勢い良く流れ込んで来る精液を、レコアは必死に受け止める。
口唇の中で舌を丸めて射精の勢いを殺しながら、口内に溜まる白濁液を飲み込んだ。
「うっ、ごくっ、はぁ、ちゅぷはぁ」
レコアの口の中に包まれたクワトロのペニスは、びくんびくんと長い射精を続ける。
「うむぅ、はぁ、はぁ、はーーーーーっ」
眼の端に涙の雫を浮かべたまま、クワトロの精液をレコアは最後まで飲み込んだ。
しばらくの静寂の後で、レコアは顔を上げて口の端の唾液をブランケットで拭う。
どうせ、数時間の逢瀬で汚れたブランケットはランドリーに出すしかあるまい。
髪の毛を適当に撫で付けながら、レコアはクワトロを見つめて言う。
「‥‥‥ドキドキしましたね、クワトロ大尉」
誰かに見られるかもしれないというシチュエーションは、定番なだけに刺激的である。
無論、艦内にはレコアとクワトロの関係を知らないクルーの方が少ないだろう。
だが、それと性行為自体を目撃されるというのはまた別の話である。
レコアは、まだ波打っている心臓を押さえるように二つの小ぶりな乳房を抱き締めた。
いっそ、アストナージに気付かれていたら面白かったのにとさえ思うのだ。
「冗談ではない」
ベッドから立ち上がったクワトロは、つまらなそうに言い捨てて彼女を見もしない。
「レコアも着替えた方が良い。作戦までもう間がない」
そのままシャワールームに消えたクワトロに向かって、レコアは枕を投げ付ける。
クワトロの性癖は、至ってノーマルで可も不可もない優等生的だ。
露出やら緊縛やらと言った特殊な趣向なぞ、口に出しただけで顔を顰められてしまう。
無論、彼がレコアのアヌスを求めて来たことなぞ一回もない。
シャワールームのドアにぶつかって弾んだ枕は、ころんっと床に惨めに転がった。
「‥‥‥冗談じゃないのに」
レコアが小さく呟いたのと同時に、無重力シャワーが噴出す音が聞こえて来る。
一緒に入ろうとも誘ってくれないクワトロに、レコアは冷めた口調でため息を吐く。
「部屋に帰らなきゃ」
二人が睦み会っていたのは艦内に用意されたクワトロ・バジーナ大尉の私室である。
シャワーはともかく、レコアは替えの下着を持って来ていない。
手早く着て来た下着と服をつけ、彼女はクワトロに何も言わずに部屋を出た。
無機質なアーガマ艦内の通路を、いつものようにレコアは自室に向かって歩き出す。
「『ジュピトリス』、か‥‥‥」
これから、レコアは超大型宇宙輸送艦ジュピトリスに潜入する段取りになっていた。
クワトロが口にし、アストナージが準備完了を伝えて来た作戦とはこの事である。
現在、エゥーゴの中ではジュピトリスへの警戒感が次第に高まりつつあった。
同じ警戒すべき脅威と言っても、ジャミトフ・ハイマン大将やバスク・オム大佐なら、
そもそもエゥーゴの母体が地球連邦軍なだけに情報もそれなりに豊富である。
だが、この3年ぶりに地球圏に帰還した輸送船の情報は奇妙な程に少なかった。
さすがの「ルオ商会」をしても情報収集が困難だったという報告を受けたエゥーゴは、
その偵察の重要度を上げざるを得ないと判断し、潜入作戦を立案したのだ。
そこで白羽の矢が立ったのが、フォン・ブラウン市奪回作戦前に月面都市に潜入し、
“見事に”ドゴス・ギアの出航情報を掴んで功績を残したレコアだったのである。
──レコア・ロンド少尉、もう一度君の素晴らしい働きを期待したい。
最初、アナハイム・エレクトロニクスのウォン・リーに笑顔で手を差し出された瞬間
レコアは足元がぐらりと揺らいで、急速に回り出すのを感じたものだ。
──私は、しばらくしたらドゴス・ギアからジュピトリスに戻る。
レコアの脳裏に、パプティマス・シロッコ大尉の細く鋭い瞳がすうっと浮かび上がる。
それと同時に、レコアのアヌスが弄られもしないのにじくじくと疼き出した。
行ってはいけないと、ジュピトリスに行ってはいけないと、理性が叫び声を上げる。
もう一度あのシロッコという男と会えば、自分がどうなってしまうか判らない。
そう思う一方で、暗黒の陥穽を覗き込んだような高揚感を覚えもした。
──どうだろう、レコア・ロンド。ジュピトリスへ潜入をして貰えるかな?
無論、レコア・ロンドとしてはウォンのその突然の申し出を断る事も出来た。
だが、常に周囲に必要とされたい彼女にとって、自分の評価を下げる事は避けたい。
いつの間にかパイロットとしてはその居場所がなくなっている彼女である。
『コロニー落とし』阻止作戦にも、クワトロの回収作戦にもレコアは加わっていない。
だからこそ、レコアはエゥーゴで自分の価値をアピールする必要があったのだ。
──君も来ると良い。
頭の中でシロッコが囁いた瞬間、レコアは眼の前に立つウォンに頷いたのである。
そして、その瞬間『ジュピトリス潜入作戦』の主役はレコア・ロンドになったのだ。
「レコアさん‥‥‥っ!」
そんな事を考えつつ歩いていたレコアの背後から、誰かが彼女を呼ぶ声が聞こえた。
振り返った彼女の視界の中を、カミーユ・ビダン少尉が慌てて近付いて来る。
── 次 回 、「All You Need Is Love」
おお。月曜日にいらっしゃった!
女の子用の恥ずかしい仕打ちをされてますなw>シャア
レコアさんの「‥‥‥ドキドキしましたね」は女性によくある
押し付けがましさですな。シャアはそれどころじゃないというのにw
そして娼館の下りはララァ関係でしょうか?
10氏もそろそろいらっしゃるかな。
127 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:38:32 ID:u/vZ2u3I
センズリガンダム、セックスガンダム、ウンコガンダム
チンコガンダム、オナニーガンダム、インポガンダム
クラミジアガンダムのキット化まだ〜っ
レコアさんの運命の分岐点がもうすぐ・・・・
運命の分岐点ねえ・・・
ノーマルでいくか、アナルっ娘になるかの分岐のような気もする。
130 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 15:41:48 ID:Ao/NaOaq
アストナージのセリフとクワトロの表情がシンクロしてたら笑えるんだけど、
積極的なレコアと醒めたクワトロ良かったです。
ジュピトリスで本人が望む以上にレコアが堕とされていく展開を期待してます。
アストナージと「やらないか?」展開だと一瞬思ったYO!
レコア・ロンドの性器に挿入されている男のペニスが、不意に彼女を突き上げた。
「そらよっ!!」
「ふぁあぁぁぁっ」
ペニスを咥えさせられたまま、レコアはせつなそうに目を細める。
男の硬く汚い肉棒は、濡れそぼったレコアの割れ目を抉じ開けて中心部へ滑り込む。
レコアは必死に腕を伸ばして自分の身体を固定しようとするが許されない。
「そらそらぁぁ!!」
「ああっ! んんああああああっ」
嵩に掛かった男の突き上げに、レコアは形の良い乳房を揺らして大きく喘いだ。
「んはぁっ‥‥‥くぐぐ‥‥‥」
最初の内、必死に抵抗したレコアは兵士達から散々に暴行を受けたものだ。
今では諦めた彼女は、抵抗せずに男達の欲望のままに玩具にされている。
「まったく、いやらしい身体しやがってよ」
兵士の一人が忌々しそうに呟きながら、レコアの乳房をぎゅぎゅっと後ろから揉む。
そんな乱暴な愛撫にさえも、今のレコアは快感を感じてしまうのだ。
1ラウンドを終え、尋問室の戸口に立っていた兵士が思い出したように顔を上げる。
「そういや、そろそろコイツの仲間が来るんじゃないのか」
レコアに挿入している男が、そのセリフを聞くと、口元を歪めて腰を動かした。
「『ジャブロー侵攻作戦』とやらか‥‥‥へへへ、そらよぉぉ!」
「いいいぃっ!! あはあぁぁぁ」
喉を見せて喘ぐレコアを、男達は馬鹿にしたようにゲラゲラと笑う。
「まったく宇宙人は宇宙にいりゃいいモンを、生意気なことするから犯されるんだよ」
レコアの双乳を揉み込み、乳首を捻りながら兵士は蔑んだ口調で言った。
宇宙人──地球の人々が貧乏なスペースノイドを蔑む時に使うフレーズだ。
レコアは、捕まって以降兵士達の正式な尋問に耐えて作戦の事は話していなかった。
それが、エゥーゴの作戦がここまで知られているのは余りにもおかしい。
更に、この兵士達の余裕というかどこか投げ遣りな態度はなんなのだろう。
「あ、あふうぅうぅっ‥‥‥っ」
兵士に乱暴に貫かれ、苦しそうに喘いだレコアの思考は中断された。
レコアの首元から流れ落ちた汗が、なだらかな腹を伝わって股間へと吸い込まれる。
相変わらず、女から見ても嫉妬してしまう程に美しい容姿のカミーユ・ビダン少尉だ。
立ち止まったレコア・ロンド少尉の傍まで一足飛びに近付いて来て止まる。
「レコアさん。ジュピトリスに潜入するって、本当なんですか?」
ふわりとカミーユの前髪が揺れ、その意志の強そうな目が彼女を見据えて来た。
その性急さと余りに判り切った答えを口にする滑稽さに、レコアは苦笑する。
「カミーユ、これは任務なのよ」
「ジャブローの時だって、もう少しで‥‥‥。危険ですよ、そんな‥‥‥!」
そういえば、ジャブロー降下の前にもこの少年は同じようにレコアの元に来ていた。
──ぜ、全力でレコア少尉を援護させて頂きます!
大気圏突入カプセル《ホウセンカ》の見送りに来た少年は敬礼をしたものだ。
そうだ、レコアが単独でジャブローへ降下したあの時から、もう4ヶ月にもなる。
あの時は、まだエゥーゴに参加したばかりで初々しかったカミーユも、
今では最新鋭可変MS、MSZ-006 Ζガンダムを任せられる程周囲に期待をされていた。
レコアが、結局MSパイロットとして大して期待されていないのとは雲泥の差だ。
小さく頭を振ったレコアは、大人っぽく見えるように装いつつ微笑んだ。
「そうね、あの時は助かったわ」
レコアが言っている“あの時”とは、ジャブローの地下に監禁されていた彼女と、
当時の協力者ジャーナリストのカイ・シデンが救出された時の事である。
あの時、レコアを助けに来たのはRX-178 ガンダムMk-U3号機のカミーユだった。
彼女が本当に待っていたのは、この美しい少年ではなかったのだが‥‥‥。
そんなレコアの思いには気付かないまま、カミーユは憤慨したようにさっと口を開く。
「志願は強制じゃなかったんでしょ? もっとご自分を大切にしてください」
カミーユのその言葉を聞いた途端、レコアは思わず溜めていた息を吐いてしまった。
「‥‥‥貴方はもっと大人と思っていたけど」
直情径行、暴走上等、無理無茶無謀、命令違反常習犯だった17歳の少年も、
2ヶ月余りに及んだ地球降下作戦の中で確実に成長していたように見えたものだが?
レコアの呆れたような物言いに、カミーユは気色ばんで答えて来る。
「どういう事です、レコアさん?」
「いいのよ、別に」
カミーユは、クワトロ・バジーナ大尉より10歳も年下なのだとふと思い出したのだ。
レコアと比べても6歳も年下であり、そう考えれば真面目に話をするのも馬鹿らしい。
「よくありませんよ! いつまでも子供扱いしないでください!」
癇癪を起こした少年に、困ったもんだと口を噤むしかないレコアだ。
そこへ、「カミーユ!」と声を掛けつつ制服姿のファ・ユイリィ軍曹が近付いて来る。
タイツを履いていないすべすべした生脚は、さすがに晒すだけあって美しい。
現在、ファが正式に配属されている巡洋艦アイリッシュ級2番艦ラーディッシュは、
『クワトロ・バジーナ回収作戦』後のメンテナンスで、月面都市アンマンに入港中だ。
ファは、メタスの修理と訓練を兼ねて一時的にアーガマに滞在中である。
相変わらず、自由気ままに艦を渡り歩いても咎められない得な性格の少女であった。
「何だよ! ファ」
レコアの相手をする時と違って、口調がぞんざいで乱暴になるカミーユだった。
本来なら幼馴染であり昔のクラスメートなのだからもう少し親密で良さそうなものだが
ファがパイロットになって以降の二人はなんとなくしっくり行っていない。
カミーユには、ファが自分の知らない交友関係を構築しつつあるのも楽しくないし、
それ以上に彼女に戦場に“しゃしゃり出て”来られるのは迷惑この上なかったのだ。
「そうやって突っかかるから子供なんでしょ?」
腰に手を当てて張ったファの黄色の制服の胸元は、最近とみにふくよかだ
男でもいるのかしら?と思いつつ、その心当たりが全くないレコアである。
年齢に関係なく、女の身体は男に抱かれていると丸みを帯びて充実して見えるものだ。
もっとも、17歳の女子高生を組み敷いているクルーとは一体誰だろう?
レコアは、ファの乳房から下腹、そして足の付け根までを見つめて首を傾げる。
雑な作りの三流ドラマだったら、ラーディッシュ艦長ヘンケン・ベッケナー中佐が
くしゃみをする場面がここで挿入されるタイミングかもしれないが。
「レコアさんにはレコアさんの覚悟がおありになるのよ。判らないの?」
カミーユが拗ねたようにそっぽを向いたから、レコアはファに向き合う。
「そうね。私だって活躍したいのよ」
ファの聞き様によっては、なかなかに皮肉の効いたセリフではある。
当初レコアとファの二人が正パイロット候補だったはずの可変MS MSA-005 メタスは、
いつの間にかファの専用機にされてしまい、レコアはお払い箱状態だ。
それを微妙に感じ取ったのかどうか、それでもちゃんと見返して来るファである。
その瞳の迷いのない真っ直ぐさに好感を抱いたレコアに、ファは頷いて見せた。
「判ります。私だって活躍して皆に認めて欲しいですから」
話を終わらせる頃合と判断し、レコアはカミーユに諭すように話し掛ける。
「カミーユだって、人の事を気にする暇はないのでしょ?」
少年は、少しだけ口を尖らすとレコアに背を向けて歩き出しつつ乱暴に呟いた。
「それでも、普通じゃないですよ。レコアさんのやる事」
困ったように苦笑するレコアの横顔を見つつファが小さな声で言う。
「それにしても、ジャブローにもいらっしゃって、フォン・ブラウン市へも行かれ、
今度は木星帰りの得体の知れない輸送船、ジュピトリスですか?」
「えぇ。月の時はともかく、ジャブローは無駄だったけどね」
4ヶ月前の5月11日、エゥーゴはティターンズのジャブローからの“引越し”情報を
事前に手に入れられないまま『ジャブロー侵攻作戦』を発動してしまったのだ。
──後の歴史家は、口を揃えてこの『ジャブロー侵攻作戦』を酷評している。
そもそも、殆ど無人のジャブローに貴重な戦力を割いてしまったのは非常に痛い。
この作戦に費やされた膨大な弾薬や燃料は、エゥーゴに多大な損害を与えている。
いかなアナハイム・エレクトロニクスといえども、無尽蔵に資金は持っていない。
更に、時間の掛かりすぎた地上部隊回収作業がティターンズに余裕を与えてしまった。
未だに、エゥーゴはティターンズの作戦に遅れを取っているのである。
誰も表立って口にはしなかったが、レコアの失策は取り返しの付かないものだ。
だから、レコアはフォン・ブラウン市へのスパイによって名誉挽回を図り、
パプティマス・シロッコの“協力”もあって、それは見事に成果を上げたのだが──
「ジャブローで、エゥーゴのクルーだって判ってしまったんですか?」
「当然でしょ? 相手はプロよ。甘くはないわ」
そう言うレコアだが、普通スパイが捕まった後は凄惨な拷問が待っているのが相場だ。
「良くご無事で‥‥‥」
静かに言うファに、自分が経験した淫靡な輪姦の経験を話すつもりはない。
あの時は、毎日数え切れない程の男に胎内に精液を流し込んだものだ。
女、というよりはまさに精液便所と呼ばれる方が相応しいような日々だったのである。
「ジャブローは引越しの最中でね、スパイ一人に構っているほど暇ではなかったのよ」
ファが奇妙に黙り込んでしまったから、レコアは勤めて明るい表情で口を開いた。
「それより、カミーユには強く言い過ぎたかしら? 悪かったわね、ファ」
首を横に振ったファは、まるでいたわるような目でレコアを見つめて来る。
「そんなことありません。カミーユって無神経なんです。
少尉がジャブローで受けた屈辱を知りもしないで、自分の感情だけで物を言って」
自分の陵辱の噂をファが知っている事に気付き、レコアは目を逸らす。
まるで、自分の性器をクスコで広げられて覗き込まれるような感覚だ。
こういう時、異性よりも同性に知られている方が恥辱的なのは何故だろう。
「ありがとう、ファ。でもそれは言わないで。メタスは貴方に任せますから」
それは、プライドの高いレコアとしては最大限の譲歩だったからファは目を見開いた。
「レコアさん‥‥‥!?」
「あたしにはこういう任務が適任なの。だから選ばれるのよ」
少しの間、二人が立つ強襲用巡洋艦アーガマの艦内通路に居心地の悪い沈黙が流れる。
数分の後で、意を決したように口を開いたのはファ・ユイリィの方だった。
「お気をつけていらしゃって下さい。きっと待っている人もいるはずですから」
誰を想像したのかは知らないが、曖昧な微笑で頷く以外にレコアは何も出来ない。
月面都市から離れたエゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマは作戦準備中である。
舳先の遥か先に目指しているのは、地球圏に不気味に停泊している巨大な輸送船だ。
その中央部のメイン格納庫では、その作戦に備えた突貫作業が終わったばかりである。
「これが敵艦の傍で拾ったヤツ?」
格納庫に足を運んだカミーユ・ビダンは、最近では珍しいMSを見上げつつ言った。
「動くようにしろってんだから、無茶な話さ。オラ、クレーン!もっとゆっくりだ!」
世間話に付き合っているのは、メカニックチーフのアストナージ・メドッソ曹長だ。
「動くんですか、こんな旧式?」
カミーユの言う通り、確かに二人が見上げているMSは旧型機である。
左右の肩に突き出している棘のようなアーマーに、無骨で重量感のあるプロポーション、
平たく潰れた頭部パーツに細く走るモノアイのスロットは威圧感を備えている。
MS-14 ゲルグ──7年前の一年戦争末期に量産されたジオン公国軍の量産型MSだ。
画期的な運動性、ジオン初のビームライフルを帯行する等、優れた機体だったが、
既にジオンの敗戦濃厚だった時期の配備で、真価を十分に発揮出来なかったMSである。
一年戦争時、シャア・アズナブル大佐が最後に乗った“赤い”機体としても名高い。
隣に立つアストナージは、カミーユの言葉に大げさに肩を竦めて見せた。
「要するに、ゲルググに見えればいいのさ。
中身は殆ど整備用に解体したネモの部品だよ。そうでもしなきゃ動かんだろ?」
「見張りぐらいにしか使えないな。本当にあれでジュピトリスまで行くんだって?」
このハリボテMSと言っていいゲルググは、レコアの潜入用の偽装MSである。
要するに、彼女は漂流を装ってジュピトリスに救助されようという作戦なのだ。
「どう思う? レコア少尉の事さ」
「あんまり考えない方がいいんじゃないの?」
ゲルググを見上げながら言うカミーユのセリフに、アストナージは軽く答える。
「どうして?」
クルーとして仲間を、そして男として危険な任務に赴く女を心配するのは当然の事だ。
「まだ、パイロットとしては未熟だろうけどさ、大したもんさ」
「そんなこと言ってるんじゃない」
「判ってるって。しかしな、カミーユはまだ、あっちがお似合いだ。気にすんな」
アストナージが顎をしゃくった先には、格納庫に入って来たファ・ユイリィがいる。
少年にとっては見慣れた容姿でも、少女は周囲を華やがせる可愛さを振り撒いていた。
「!? 何一人で決めてんだよ!」
頬が微かに赤くなったのを隠すかのように、カミーユは大声で叫び散らす。
エマ・シーン中尉がラーディッシュに転属になってからまだ一週間しか経っていない。
人恋しくなる時期でもないし、カミーユにとってファはただの幼馴染なのだ。
「まだ背伸びする歳でもないだろう?」
能天気に言うアストナージに背を向け、カミーユはファの近くまで一気に跳んだ。
「何ウロウロしてんだ、こんな所で?」
ぶっきらぼうにそう言うカミーユを、ファは物怖じせずに真っ直ぐに見返して来る。
「レコア少尉は、苦しみから逃れるために、今度の作戦にいらっしゃるのよ」
「だから、無茶を心配してんだ」
「ムキになるのが迷惑なの。今のレコアさんを助けようなんて、傷口を広げるだけ」
そう言うファの表情は、カミーユが知らない大人びた顔だから、腹立たしい。
「レコアさんは大人だよ。少女じみた感傷をぶつける方が、よほど無意味だよ」
怒鳴る自分が一番子供に思えてしまい、カミーユは苛々と右手の爪をかじるのだ。
── 次 回 、 ジ ュ ナ ス ・ フ レ イ ブ 再 登 場 。
‥‥‥約半年ぶりの出番です。
GJ!レコアさんは悲しいよなぁ……シャアのカイショナシ!!
> ── 次 回 、 ジ ュ ナ ス ・ フ レ イ ブ 再 登 場 。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
> ‥‥‥約半年ぶりの出番です。
www
おお。ジュナス来ますかw 半年振りって……まぁ、いつもの事ですねw
今回のレコアとファの微妙な空気がちょっと恐い。ああ、女性は恐い。
カミーユは腕が上がってもまだまだ少年ですな。そこが良くもありまだるっこしくもあり。
>>142の「女の身体〜」の下りには感心。相変わらずこういう知識がお深い。
その後の、「雑な作り〜」はw てっきり来るかと思ってたのでやられました。
あ、前々回のフラグさんの柚子茶のチューブパックには笑いました。
ホント、バリエーションがあります。
カミーユとファのやりとりがいいですね。
原作どおり、最後はこの二人が結ばれて欲しいです。
お疲れ様です、ISAPさん。
クワトロが復帰した今、ジュナスの機体は何に・・・・・・?
ジュナスの機体がリックディアス、百式、Ζのうち、どれを選ぶか楽しみだな
それともこの3種の派生型以外でなにかある?
ジュナスって誰だったっけ・・?
と思ってしまった
ごねんなさい
>>154 Z−MSV系でVoice Of The Earth に未登場なのは
量産型百式改
メタス改
ガンキャノン・ディテクター
FAガンダムMk−II
ガンダムMk−III
量産型Zガンダム
ZII
ディジェSE−R
ネモII
ジュナス楽しみです。
MSVで思うのだけど
安易に「量産型〜」っていうのは、いかがなものかと。
でもZや百式が本当に1機しか配備されてないとしたら
運用コストめちゃ高いんでしょうね。
ある程度の戦果出たなら「量産化したらイケんじゃね?」という発想は至極もっともだと思う
量産するのに重要なのってコストだと思うが
イケてるってので量産ゴーならGMじゃなくガンダムの方を量産するだろ常識的に考えて
そのGMの量産も、ガンダムがある程度の戦果出してたからだろ?
(当時の連邦のMSへの対抗手段の無さ考えると、戦果無くても作ってたかもしれないが)
例えば、量産型Ζガンダムなら、
Ζガンダム強いな→じゃ、量産しようか→量産するなら安く作れないとね→じゃあ、可変機能外して赤くしよう
という流れじゃないかと。もしもΖが弱かったら、Ζガンダム弱いな→あれは失敗作だ、他の作ろう。
となったんじゃないかな、と。
ま、コストも性能も両方大事という事にしておかないか。
Pentium=ガンダム
Pentium II=ガンダムmk2
Pentium III=Zガンダム
Pentium 4=ZZガンダム
Pentium D=νガンダム
Core 2 Duo=F91
Celeron系=ジムシリーズ
こうですか!? わかりません!
センチネル系はナシかなあ
>>162 Zプラスとか?
自分としてはいっそガンダムMk-Vでいいと思うが
FAZZとか。
165 :
sage:2007/02/20(火) 00:56:10 ID:jbFOpf+e
モノアイガンダム
すまんボケてた。
ηガンダムは?
でもレイピアって名前はジュナスのイメージじゃないな
どっちかというと最近ご無沙汰の冷静沈着無口少女のほうが合ってる
>>135 我等の反応も折込済みだったとは、、、、
ISAPさん、おそろしい子!
>>163 俺もガンダムMKーVがいいな。
とりあえずΖはジュナスのイメージには適さないな。
インコムユニットに期待。
>>170 そういえばティターンズにはガンダムMK−Wがあったな
G−GENEオリジナル機体は登場するのかな?
じゃあ思い切ってSガンダムでも推薦してみよう
Zより強そうだなぁ、実際どうなんだろ
そりゃあ、強いだろう・・・
ビームスマートガンに、インコム、リフレクターインコム、全身に装備された
ハリネズミのごとき数のビームスマート砲、普通に変形もするし、
オプション兵装もごってりくっついててしまいにゃIフィールドまで持ち出す
小型デンドロビウムだからな。
俺は大好きだが、ジュナスが乗るような機体じゃあない気もする。
>>173 Sガンダムのコンセプトは「今ある技術で究極のガンダムを造る」だったはずだから、各能力はZを上回ると思う。
喚装もできる優秀な機体
>>174 同意だな。ジュナスのイメージにそぐわない。
そもそも二次創作ロボ物でオリキャラが最強機体搭乗は厨臭すぎる…新シ
ャア版某スレの阿部さん搭乗のインモラルガンダムは別として。
設定が滅茶苦茶だから嫌いなんだけど、0083からGP01-FB。
でもZより高性能らしい。
グリプス戦役のトップエースパイロットのカミーユよりも高性能機と
いうのは流石に変だろ。
いくらΖにバイオセンサーが搭載されてるとはいえ。
ここでベルたんに搭乗!!
・・・してほしいと思う今日この頃。
今のジュナスにはまだ早いよ。
ベルがなにかMSに搭乗する・・・と思っていた自分自身の純朴さに驚愕
ベルがSMで登場する??
その件に関してはあながち否定できません。
カミーユはNTだからな
ジュナスは非NTで最強をヤザンと競ってほしい
>>178 そういえばGP−03 ステイメンは撃破されていないんだっけ?
一応トリノというライバルキャラがいるんだから…
そういえば鳥野の女キャラ調教がお見限りですなーー
>>185 一応、GPシリーズはデラーズ紛争後に解体されたという設定だが
実は解体されずに残ってたとかいう流れもアリかなあ
それに再々登場のコウが乗ってくれたら最高
>>ISAP氏
お疲れ様です。いやー女コワイ女コワイorz
気の利いた感想かけないで普段Romってる事も多々あるのですが、初代スレの
割と最初の方からずーっと拝読させていただいてます。
ということで、ジュナス再登場クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
189 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 09:22:45 ID:LSqDydfz
ニナが何か作ってたりして。
モビルアーマー作ってたケリイみたいなのが居た事だし。
モビルアーマーを作っている誰か、は非常に良いアイディアだが
キミは本当にニナに登場して欲しいのか?
_, ,_
( ゜Д゜)
>>190 ニナでナニしてぇー!!!!
って、ISAPさんが言ってたよ。
ニナは既にぷちっと踏み(ry
193 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 09:34:03 ID:oLU1FsB3
ニナよりも、モーラで「シスターL」のような調教を。
エウーゴ側ばかりカスタマイズされた機体が多くなっちゃってる感じがあるな
そうは言ってもティターンズ側のMSVってぱっと思いつかないけど
>>194 良いティターンズ側MSVがあったら、教えて戴けると嬉しいです。
(一応、タイタニアは出す予定ですが、あれはティターンズではないし)
「‥‥‥退役して4年にもなる私が、何かの役に立つとは思えないんだが」
一通りエゥーゴの説明を聞いたジュナス・フレイブが口にしたのはその言葉だった。
そんな彼の断り半分躊躇半分の台詞を、彼女はあの淡い微笑みで打ち消す。
「今のエゥーゴには、一人でも多くの優秀なMSのパイロットが必要です。
そして我々が調査させて頂いた中尉の戦績は、とても素晴らしいものでした‥‥‥」
何故か一瞬彼女の頬が赤くなったような気がしたが、気のせいだろう。
彼を見る眼が微か潤んでいるように見えるのも、きっと緊張しているからだろう。
ジュナスは、精一杯理性を取り戻して冷静に事象を判断するように勤めた。
少女は、姿勢を正して真っ直ぐに彼を見つめると、もう一度声に力を込めて言った。
「‥‥‥我々に、中尉のお力を貸して頂けないでしょうか」
そんな台詞を“あの彼女”そっくりの顔で言われ、彼は慌てて視線を反らしてしまう。
「考えさせてくれないか。突然の話だからね」
ジュナスのセリフを聞いて、少し落胆した表情になる彼女だ。
だが、すぐに気を取り直して顔を上げると取り繕うかのように苦笑して見せる。
「確かにそうですね。我々もすぐにお返事を頂けるとは思っていません」
彼が話を終わらせる合図に立ち上がると、彼女も仕方なくそれに続く。
なんとなく腰が重く、このままもう少し彼と二人で話をしていたいような素振りだった。
エントランスまで送られながら、彼女は浮かない顔でチラチラと彼を見る。
ジュナスはそんな視線に気付くはずもなく、少女を送り出そうとした。
開いたドアから送り出される瞬間、勇気を出したように彼女は彼に詰め寄って来た。
「中尉っ、‥‥‥私の名前は‥‥‥聞いてもらえないんですか?」
彼女は、酷く傷付いたような表情で彼を上目遣いに睨んで来るのである。
あれだけ情熱的に見つめておいて、それはないんじゃないかと責めるような表情だ。
自分に興味を持ってくれたのではなかったのか?と、視線で訴えている。
勿論、そんな挙動を読み取れる程にジュナスは気の利いた人物ではない。
あの少女とよく似た顔の少女が、“名前”と口にする状況が彼を混乱させるだけだ。
7年前に聞けなかった名前を聞ける訳ではないのにも係わらず、だ。
「私はベルナデッタ・ソロンと申します。‥‥‥覚えては戴けませんか?」
彼は、一途な少女のの態度に押されるように「覚えるよ」とゆっくりと頷く。
そんなジュナスを見て、頬を少し赤らめて可愛く微笑むベルナデッタ・ソロンだった。
彼を見つけたクワトロ・バジーナ大尉は、幾分か嬉しそうに口許を緩めたようだった。
「撃墜マークを増やして戴いたようで」
エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマ格納庫に足を踏み入れたクワトロの視線の先には、
金色の装甲のMSR-100S 百式改の足元に立つ、ジュナス・フレイブ大尉がいる。
エマルジョン塗装が輝く表面には、ジュナスの全身が鏡のように映し出されていた。
ジュナスは、宙を流れて来るクワトロの赤いノーマルスーツ姿に目を細める。
「いや、傷を付けないように必死だっただけさ」
そのセリフは、決して本来の持ち主であるクワトロへの謙遜だけではない。
そもそも、こんな派手な装甲では少しでも傷が付けば目立って仕方がないはずだ。
ジュナスとしてもRX-178 ガンダムMk-U2号機の数倍は丁寧に扱ったとはいえ、
まあ無傷に近い状態でこのギンギラギンにさりげない機体を返却出来るのは有難い。
「ご謙遜でしょう」
無重力の格納庫を飛んで来たクワトロは、慣れた様子でジュナスの前に着地する。
大きめのサングラスのせいで表情の全ては判らないが、クワトロの表情は柔らかい。
「フォン・ブラウン、グラナダとご活躍だと伺いましたが?」
月面都市奪回作戦とコロニー落とし阻止作戦で、ジュナスの果たした役割は大きい。
自分の愛機がそれに貢献したとなれば、クワトロとしても満足なのだ。
「運が良かっただけだよ」
ちらりと百式改を見上げながらジュナスが肩を竦めると、クワトロが言う。
「気に入られたのなら如何ですか? もう1機回って来るそうですし」
この改型に乗る前にクワトロの愛機だったノーマル百式は、アナハイムに回収されて
フルアーマー・プロジェクトのベースになっていると聞いている。
それにしても、いわゆる連邦系MSのMSに何かを着せる伝統は些か病的とも言えた。
機敏さがウリであるはずのMSに、増加装甲を付けるなどというのは序の口で、
アームドベース・オーキスとの合体計画に至ってはMAと称した方が抵抗があるまい。
もっとも、機動性を生かす為ならばとシールドブースターを3枚も付けてみたり、
強化型ブースターユニットを履かせるのもそれはそれで趣味の比重が大きいだろう。
「私としては遠慮したいところだな」
百式改の機体性能の高さとピーキーな操作性を思い出し、ジュナスは息を吐く。
ジュナスの技量あってこそ乗りこなした機体だが、しかし相当に扱いが難しいMSだ。
並大抵のパイロットでは戦場に出る事も厳しく、まさにクワトロ専用機と言える。
もっとも、後の時代では15歳の少年ですら動かす事が出来たのだから、
腕云々というよりは、機体に対する相性の良し悪しという問題なのかもしれないが。
それに、噂では百式をベースに量産化するラインも走っているらしい。
アナハイム・エレクトロニクス社の異常に貪欲な開発精神には感心する他あるまい。
ジュナスが百式の運用を断ると、クワトロは残念そうに口を開く。
「そうですか? 大尉のデータはアナハイムでは引っ張りだこだと聞きますが」
兵器を開発するメーカーにとって、実戦データは喉から手が出る程に欲しいものだ。
スペック表に印刷されているデータなぞ、所詮は机上の数字である。
過酷な条件の下、開発者が想像すら出来ない場面で得られる情報は何よりも貴重だ。
そんなデータが得られるのならば、MSの10機や20機なぞ惜しくもあるまい。
そして、ジュナスはMSの性能を限界まで引き出して有効に使いこなすタイプだ。
技術者にとっては、ジュナスに自分の作ったMSを運用して欲しくてたまらないだろう。
ある意味有難迷惑に近いが、彼も性能の良いMSは別に嫌いではない。
ジュナスが思わず格納庫天井を見つめると、クワトロが思い出したように口を開いた。
「そういえば、大尉は今回の作戦に反対されたと伺いましたが?」
クワトロの言う“今回の作戦”とは超巨大輸送船ジュピトリス潜入作戦の事である。
そして、その作戦の主役はレコア・ロンド少尉──他ならぬクワトロの情人であった。
会議自体がクワトロ帰還前に行われた為、彼は決定だけを聞いただけである。
「別に反対していた訳ではないがね」
そう答えるセリフが正確ではないのは、ジュナスが一番良く知っていた。
ジュナスは、会議の席上でレコアを使った潜入作戦の有効性に疑問を呈したのだ。
無論、ジュナスに女性蔑視の思想はないからレコアの能力を否定はしない。
だが、フォン・ブラウン市潜入時のティターンズ旗艦戦艦ドゴス・ギアの出航情報は
レコアの力というより、敵の思惑にまんまと利用されたと言うべきだろう。
そして、何より彼女はジャブロー潜入時に捉えられ敵に面が割れているのである。
そんな“スパイ”を潜入作戦に使おうと考えるエゥーゴがどうかしていた。
だが、アナハイム社重役であるウォン・リーは彼の言葉に露骨に顔を顰めたものだ。
曰く──パイロットは大人しくパイロットだけしていれば良いのだ、と。
東洋系独特の細い眼を更に細くしながら、忌々しそうに言った顔を今も覚えている。
アーガマ艦長ブライト・ノア大佐が、顔色を変えてフォローしようとしてくれたが、
ジュナスは静かに首を振ってそれを押し留め、特に反論はしなかった。
頭の回るパイロットなぞ目障り極まりない事は、ジュナスも知っている。
軍隊は、上からの命令を絶対に遵守するという基本なくして存続する事は出来ない。
そうでなくとも、現在のエゥーゴは中途参加組の比重が大き過ぎる。
彼等の中で最も尊敬され、頼りにされているジュナスなぞ邪魔者の筆頭という訳だ。
それでも、ジュナスを使わないで勝ち進める程の余裕もないのが、エゥーゴである。
古来、君主より影響力を持つ部下の辿る末路は悲惨なものだった。
時に叛乱を危惧されて処刑され、無実の罪を着せられ階級を剥奪される事もあった。
「蜚鳥尽きて良弓蔵せられ、狡兎死して走狗煮らる、か‥‥‥」
会議席上のウォンの憮然とした表情を思い出し、ジュナスは苦笑を漏らす。
ジュナスへの対抗心だけで送り込まれるとするなら、レコアが余りにも哀れであろう。
だが、正気の軍隊が正体のバレている間者を相手方に送り込むはずがなかった。
エゥーゴという組織は、末永く関わるべき組織ではないのかもしれない。
この時感じた杞憂を、ジュナスはずっと後になって思い出す事になるのだが‥‥‥。
口篭ったジュナスの頭上を、ふと整備工アストナージ・メドッソ曹長が通り掛った。
「あ、ジュナス大尉! こちらにいらっしゃいましたか」
整備用の小型ノズルを器用に操作して、アストナージが二人の前まで降下して来る。
「大尉の新しい機体は明日納入の予定なんで、起動は4日後ですかねぇ」
ほう、と合いの手を入れるクワトロは、彼の手元の携帯端末を覗き込む。
ハンディボードの画面には、詰め切れない程のスケジュールが入力されているようだ。
しかも、モニターの左右にはびっしりとカラフルな付箋が貼り付けられている。
その中の一つをふと眼にしたジュナスは、不思議そうな顔で読み上げた。
「パインサラダのレシピ‥‥‥?」
「ああ、趣味なんですよ料理。その内ご馳走します」
にこやかに言うアストナージだが、料理も出来るとはなかなかにマメな男である。
「楽しみにしているよ。しかし、4日で起動まで行くとは素晴らしいな」
ジュナスの感心したような口調に、アストナージは自慢そうに笑って見せた。
「こうも新型や先行試作機やらばかり相手にしてると、慣れちまうもんで」
通常前線に最新MSが配備された場合、稼動前メンテナンスで一週間は必要とされる。
精密機械の塊であるMSなればこそだが、彼等は、それを4日でやってのけるというのだ。
今更ではあるが、アーガマのメカニック部隊の質の高さは心底頼もしい。
「そうか、私の機体も新型が配備されるのだったな。 ‥‥‥っ!?」
満足そうに頷いたジュナスは、視界の片隅で動く影にハッと顔を向ける。
だが、彼が視線を向けた先には、誰もいない格納庫の虚ろな空間があるだけだった。
「どうかしたんですか?」
「いや‥‥‥気にしないでくれ」
能天気に問い掛けて来るアストナージに、ジュナスは何でもないと首を振る。
それでも、ジュナスはどうしてもその誰もいない空間から眼を離す事が出来なかった。
彼が視界の端に捕らえた気がしたのは──ベルナデッタ・ソロンである。
色彩のない無機質な空間に、あの美しいブラウンの髪が翻っているような気がした。
それが錯覚だと判っていても、その錯覚を消し去りたくないとせつなく思う。
ベルナデッタ‥‥‥ジュナスの7年前の少女の生き写しの容姿の少女。
彼が、ベルナデッタとその恋人が抱き合っている場面に居合わせて既に数週間になる。
無論、彼にしても彼女が自分に好意を寄せていると誤解していた訳ではない。
それでも、何処かベルナデッタには付き合っている相手はいないと思っていたのだ。
勿論、今から考えてみればそれは余りに自分に都合の良い想像だったと判る。
もう半年以上前にもなるのだ──ベルナデッタが彼の自宅に勧誘に訪れてから。
あの時、少女を見た衝撃は今もジュナスの脳裏から消える事はない。
だが、7年前の少女とベルナデッタを混同していた自分がジュナスは許せなかった。
ベルナデッタにはベルナデッタの生活があり、当然に愛する相手がいる。
そんな事にも気付かず。彼女と対話していた自分が余りにも恥ずかしかった。
「‥‥‥まったくだ」
せめて、今からでもベルナデッタとその恋人の幸せを祈ってあげたいと思う。
それが、7年前の彼女へジュナスが出来る唯一の罪滅ぼしのような気がするのだ。
頭を軽く振ったジュナスのすぐ近くを、少女が無言で通り過ぎて行く。
あいかわらず冷静沈着無口無表情少女の、フランセス・エラワー少尉だった。
「‥‥‥っ!‥‥‥」
ジュナスの視線に気付いたフランセスの歩調が、急にギクシャクした物になる。
感情のない頬が、まるで薄く紅を引いたように桜色に染まるのを誰が気付いたろう。
少女は、ちらりと横目でジュナスの方を見てからさりげなさを装って眼を逸らした。
その癖、未練がましくもう一度ジュナスを見ようとするのがとても奇妙である。
「フランセス少尉?」
ジュナスが思わず声を掛けると、少女は一目散に宙に飛び上がってしまう。
それでも、少しでもジュナスの姿を眼に焼き付けようと視線を送って来る。
「‥‥‥き、嫌い、です‥‥‥」
ノーマルスーツに包まれた、無駄な肉の一切ない下肢がぴんと伸ばされるのが美しい。
そんなフランセスの姿を見送ってから、ジュナスは小さくため息を吐いた。
「いや、私は人気がなくて困るよ」
「──はあっ!?」
痴呆のように愕然とするアストナージを奇妙に思いながら、ジュナスは肩を竦める。
「相変わらず、フランセス君には毛嫌いされていてね。いつもこうさ」
アストナージは、さっとジュナスに背を向けてクワトロの腕を引っ張った。
「ま、まさか、ジュナス大尉はフランセスの気持ちに全く気付いていない、とか!?」
クワトロが重々しく頷くと、アストナージは思わず額を押さえて肩を落としてしまう。
一方、頬を染めたままのフランセスは自機の設置されているハンガーに辿り着く。
グレーのMSA-099-2 リック・ディアスUの頭部コックピットは開け放たれたままだ。
そのシートの横に、身体を隠すようにして遠方を見つめている少女がいる。
殆ど表情を変えないまま、フランセスはその不審な人物に問い掛けた。
「‥‥‥何をやって‥‥‥いるの‥‥‥ベル‥‥‥」
操縦席でまるでかくれんぼのように身を潜めていたのはベルナデッタ・ソロンだ。
「フ、フラン!!」
口許に右手人差し指を当て、ベルナデッタは静かにしてと懇願する。
彼女が脚を踏み出す度に、丁寧に櫛で梳かされたブラウンの髪がさらさらと揺れる。
格納庫の品の悪い照明の下で、ベルナデッタの髪の綺麗な天使の輪が流れた。
長い睫毛に縁取られた少し小さめな瞳に、整った眉に桜色で柔らかそうな唇──
その美しい容姿を、必死な表情で染めながらベルナデッタは一層頭を低くする。
「大尉に見つかったら、どうしよう」
そんな事を言いながら、それでも監視員のように眼下のジュナスへ視線を向けるのだ。
呆れるフランセスも、まるで張り合うかのようにベルナデッタと同じ場所を熱く見つめた。
── 次 回 、 「 レ コ ア 出 撃 」
つまんね
ジュナス久々ですな。ベルも相変わらず可愛い!
本編を知ってると「そうだよなぁ」と頷ける箇所が多々あるのが2次創作としてお見事。
レコアの面割れや百式改を操る15歳とか。
個人的に一番ニヤリとしたのは「狡兎死して走狗煮らる」の辺り。韓信好きなんですw
あぁそれにしても歯がゆきは、作中で半年経ってもまだ進歩しない朴念仁。
エリスにちょっかい出したウォルトンの軽薄さが1%でもあれば……
ISAPさんGJです。
しかしエゥーゴの組織としての不整合を実に端的に表現していて
納得させられます。
おふゥ・・・新型機はおあずけですかぁ。
パインサラダってまさかあの・・・
アストナージ(とその恋人)に微かに死亡フラグが立ったと思ったのは俺だけか?
ISAPさんお久しぶりです
>(一応、タイタニアは出す予定ですが、あれはティターンズではないし)
タイタニアってシロッコの設計機という設定だから強引にティターンズ側にしてもあまり違和感なくいけそうですが
むしろタイタニアの搭乗者が気になります
ティターンズ製MSならガンダムMK−Wや今回の話にも出ていたAOZの機体などが使えそうですね
あとはモノアイガンダムの二機あたりとか
>ギンギラギンにさりげない機体
にしきのあきら吹いたww
いや、近藤のマッチだろ。
マッチ吹いたw
予定調和のレコア×シロッコはさらりと流してもらって
リベカやエインの活躍を書いてほしいんだが
あと、注目のマニティさん
タイタニアって名前がいかにもティターンズの最終兵器っぽくて好きだぜ
実際は微妙に違うけどさ
タイタニアって名前がいつまでも続きが書かれないSF小説っぽくて好きだぜ。・゚・(ノД`)・゚・。
タイタニアはトリノだろ?
>>224 さあタワリシチ、俺と一緒にガイエスブルクに帰るんだ!!!
ゼクアインとかゼクツヴァイとかはティターンズだよね
連邦っぽくないけどね
コツ、コツ、コツ、とリノリウムの床とヒールが奏でる音が廊下に響き渡る。
採光が考えられている構造なのだろう、窓から差し込む日差しも爽やかだ。
その光の中を、セミロングの髪をさらさらと揺らしながら一人の女性が歩いている。
ここが早朝のオフィスだと一瞬忘れてしまいそうな、美しい女性だ。
自信と誇りに満ちたその表情は、しかし親しみやすさを失うほどに冷たくはない。
凛々しくはあるが、傲慢ではない、気高さと表現すればいいだろうか。
案の定、彼女が足を踏み出す度に周囲から熱に浮かされたような囁き声が上がる。
「あ、賀ノ多さんよ。今日は一段と綺麗ねぇ」
「私、もう目が眩みそう‥‥‥ああ、ステキ過ぎるぅ」
まるでハリウッドのスターの凱旋のように、彼女が歩くと廊下の人垣が割れて行く。
慣れた様子で軽く頭を下げつつ、彼女は気さくに微笑んで口を開いた。
「おはよう」
その涼しげな声に、総合職の男性社員や一般職の女性社員がうっとりと息を漏らす。
彼女の名前は──賀ノ多うつき。
名門(株)ズーム物産で、異例の速さで主任に昇格した営業部のエリートだ。
「 ガ ン オ タ の 女 」 エ ロ パ ロ 編 T
毎朝の事で慣れたとはいえ、ウチの会社も困ったものねと賀ノ多は小さく息を吐く。
そんな憂いの表情にさえも、彼女を崇拝する女子社員は黄色い悲鳴を上げる。
「ああ、賀ノ多さんが物憂げなお顔を」
「きっと、お仕事の事でお悩みになっていらっしゃるのよ」
さらりと前髪を払いつつ、賀ノ多はオフィスへと脚を進めようとした。
そこでふと、誰かが幾分不思議そうな声で同僚に話す声が聞こえて来る。
「でも、賀ノ多さん、今日は久し振りに赤いスーツなのね」
「‥‥‥っ!?」
その瞬間、それまで凛々しかった賀ノ多の顔がガラガラと顔面崩壊した。
秀でた額には大粒の汗が浮かび、春の新作ルージュが引かれた唇がわなわなと震える。
そう、今日の彼女は黒のピンストライプが入った赤いスーツを着こなしていた。
襟刳りが大きく開いた二つボタンの上着に、深いスリットのタイトスカート。
デザイナーズの高級ブランドであり、彼女のスレンダーな肢体にも似合って美しい。
そう、似合っているのだが、しかし、それはこの場合問題ではない。
赤だ、赤い色がいけないのだ。いやじゃあ金色ならいいのかというとそれも違うが!
認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちというものををを!
思わず心の中で絶叫しつつ、賀ノ多はカツカツカツ、とヒールの歩みを一気に速める。
「本当に認めたくない、ってゆーか私ってヤツはぁーー!!」
最近、賀ノ多は意識して大量に持っている赤いスーツを着ないようにしていた。
その理由はただ一つ──自分が、ガンダムヲタクだとバレない為である。
そう、賀ノ多は赤い物を見ただけで三倍速いと口走ってしまう廃人だ。
同じ物が3つ集まればジェットストリームアタックだし、12個なら3分で全滅である。
これまでの人生で、彼女はガンオタだというだけで差別を受けて来た。
仲間であるはずのクラスメートの男子には何故か「ガンオタキモイ」と蔑まれ、
その美貌でせっかく捕まえたカレシにも、ドン引きされ去られてしまう屈辱の日々。
もうあんな日々は嫌だ、嫌だったら嫌だ。嫌だと言ってるでしょ!
廊下を踏み締めるヒールの音が、ガンガンガンと掘削機のような音になる。
入社を期に単身上京し、新天地で過去を隠して生きて来たというのに、それがどうだ。
こんな赤い服ばかりを着ていたら、またガンダムヲタクだと知られてしまう。
ガンオタらしき形跡は全て消す! 賀ノ多は凄まじい形相で女子更衣室の扉を開けた。
そこには、長椅子に座ってストッキングを直している一人の可愛い女性社員がいる。
「な、何を慌てているのよ!? 賀ノ多センパイ」
柔らかめの髪の毛を、手櫛で流れを付けて分けているスタイリッシュな髪型だ。
意志の強そうな眉の下には、これも真っ直ぐの瞳が利発そうに輝いている。
「真壁か」
さっと立ち上がった彼女は、賀ノ多の同僚社員兼ライバルの真壁だった。
彼女が身に着けているのは、キャリア仕様のシルエットの黒いツイードスーツである。
そのスーツを見た瞬間、賀ノ多の鋭い瞳がキラン!と邪悪に光った。
「腰の辺りがゆったりし過ぎている気もするけど、我慢しとく」
真壁の黒いスーツを奪って着替えれば、自分が赤好きのガンオタという事実を隠せる。
「真壁! 脱ぎなさいってゆーか脱げ」
迫る賀ノ多を見て身の危険を感じた真壁は、胸元を押さえて後ずさりながら叫んだ。
「な、何、あたしのスーツを捕るつもり!? そんな事させない!」
キッと上目遣いに睨み付け、真壁は余裕のつもりか口許に微笑を湛えて見せる。
「ふ、ふふ、賀ノ多センパイを図に乗らせるわけにはいかんのだよ」
ところが、偉そうな口の割りにあっという間に真壁は賀ノ多に捕まえられてしまった。
「そ、そんな、通常の三倍速いっ!?」
別に賀ノ多が指揮官専用という訳ではなく、単に昔陸上部所属だっただけである。
睨み返そうとする真壁の顎を掴んで上を向かせ、賀ノ多は眼を細める。
「相変わらず口ほどにもない娘ね。つべこべ言わず、脱げば良いのよ脱げば」
凄むその顔は、ファンの女の子達には見せられない程に凶悪な、賀ノ多であった。
「だ、誰がそんな赤いスーツになんて着替えてやるもんですか!」
あくまで虚勢を張ろうとする真壁は、汗だくの顔を引き締めて挑発的に叫ぶ。
そうして、何をトチ狂ったのかトンデモないセリフを口にしてしまう。
「負け続けて死んで行ったヘタレの男が着ていた色なんて!」
賀ノ多ほどではないが、真壁もギャンをこよなく愛するガンダムファンである。
相手が心底愛している赤い彗星シャア・アズナブルというキャラクターについては、
まあ知らぬでもないというかそれなりに知っていて会話も出来る。
不意に、真壁の腕を掴んでいた賀ノ多の手の力が、ゴッグように異常に強くなった。
「‥‥‥なんですって?」
そこで気付けば良いものを、調子に乗った真壁は尚も禁句を叫んでしまう。
「アムロにも、ララァにも、ハマーンにも、誰にも勝てなかった情けない──」
情けない男、と言いたかった真壁の声は、異常な殺気に押されて口に出来なかった。
二人だけしかいない女子更衣室に、居心地の悪い沈黙が永遠の数分間流れる。
世の中で、言われて一番キツイのが「本当の事」であるのは間違いない。
それに気が付くのが少しだけ遅れたのが、真壁という女性の最大の不幸であった。
「‥‥‥これは、修正が必要ね」
そう呟く賀ノ多の顔を見て、真壁は初めて自分が大失敗をした事を理解する。
「あ、あの、その‥‥‥!」
必死に言い訳をしようとする真壁を無視して、賀ノ多はにこやかに微笑んだ。
「あらぁ? そこに都合良く荷造り用のロープがあるじゃない」
そのセリフが終わらない内に、真壁の身体は床に向かって思い切り叩き付けられる。
「きゃ!」
悲鳴と同時に、彼女のジャケットは強引に剥ぎ取られシャツも脱がされてしまった。
それを押さえようとした手も振り払われ、スカートも一気に脚から抜かれる。
「あっ、いやっ、ちょっとドコ触って‥‥‥あぁ!」
真壁の下着は、セミロングタイプ・ソフトワイヤー入りのフルカップブラジャーだ。
ショーツも揃いのフリルの入ったチャコールブラウンのソフトガードルである。
真壁がイヤイヤと上半身をくねらせると、乳房がぷるぷると揺れた。
「はいはい、大人しくしてなさい。酷い目に合わせてあげるから」
賀ノ多は、まるで子供をあやすかのように真壁の身体を裏返す。
そのまま真壁の腰に馬乗りになると、両手を一纏めに掴んで捻り上げた。
「や、やめて‥‥‥っ!」
更衣室に転がっていたロープを拾い上げた賀ノ多は、それを真壁の手に絡める。
手に縄が回されると、自分が拘束されてしまう恐怖に真壁の表情が強張った。
「な、なんかこういう事に慣れてるうう!?」
「ああ、気にしない、気にしない」
気楽に言う賀ノ多とは逆に、戸惑う真壁の瞳が上気したように潤む。
胸を締め付けるような縄の感触が、真壁の心の何処かを淫靡にしっとり濡らすのだ。
「あ、あ‥‥‥、何、この感覚‥‥‥」
後ろ手に高々と組まされた真壁の手が、身動きも出来ないほどに固定されていった。
下着一枚で緊縛されるという異常な感覚で、真壁の心臓が伸縮をする。
床に転がされたままの脚がぶるぶると震え、吐き出す息も何故か熱い。
手首をしっかりと固定され、今度は縄を前に回して二重、三重に胸縄を掛けられる。
その次には首縄が掛けられて、一直線に胸元へ縦に繋がれて双乳が絞り出された。
大きめの真壁の乳房が、ブラジャーに包まれたまま縄で激しく圧迫される。
「アンタの胸、まるでガンダムみたいにおっきくしてあげたわよ」
面白そうに言いながら、賀ノ多は真壁の乳を馬乗りになったまま背後から揉み嬲った。
下着の上からでも判る真壁の乳房のしっとり感は、なかなかのものである。
「んくぅっ‥‥‥やめ、やめなさいよぉっ」
両手と上半身を拘束されてしまうと、急に心細くなってしまう真壁だ。
今此処に誰かが来て自分の情けない姿を見られたらと思うと、身体が震えてしまう。
「やめる訳、ないじゃない」
口笛でも吹きそうな顔で答えると、賀ノ多は縄を避けて下着をズラし乳房を外気に晒す。
早朝の更衣室の床に、尖りつつある真壁の乳首が触れ、素肌に小さく鳥肌が立った。
後ろ手に高々と組まされた真壁の手が、身動きも出来ないほどに固定されていった。
下着一枚で緊縛されるという異常な感覚で、真壁の心臓が伸縮をする。
床に転がされたままの脚がぶるぶると震え、吐き出す息も何故か熱い。
手首をしっかりと固定され、今度は縄を前に回して二重、三重に胸縄を掛けられる。
その次には首縄が掛けられて、一直線に胸元へ縦に繋がれて双乳が絞り出された。
大きめの真壁の乳房が、ブラジャーに包まれたまま縄で激しく圧迫される。
「アンタの胸、まるでガンダムみたいにおっきくしてあげたわよ」
面白そうに言いながら、賀ノ多は真壁の乳を馬乗りになったまま背後から揉み嬲った。
下着の上からでも判る真壁の乳房のしっとり感は、なかなかのものである。
「んくぅっ‥‥‥やめ、やめなさいよぉっ」
両手と上半身を拘束されてしまうと、急に心細くなってしまう真壁だ。
今此処に誰かが来て自分の情けない姿を見られたらと思うと、身体が震えてしまう。
「やめる訳、ないじゃない」
口笛でも吹きそうな顔で答えると、賀ノ多は縄を避けて下着をズラし乳房を外気に晒す。
早朝の更衣室の床に、尖りつつある真壁の乳首が触れ、素肌に小さく鳥肌が立った。
後ろ手に高々と組まされた真壁の手が、身動きも出来ないほどに固定されていった。
下着一枚で緊縛されるという異常な感覚で、真壁の心臓が伸縮をする。
床に転がされたままの脚がぶるぶると震え、吐き出す息も何故か熱い。
手首をしっかりと固定され、今度は縄を前に回して二重、三重に胸縄を掛けられる。
その次には首縄が掛けられて、一直線に胸元へ縦に繋がれて双乳が絞り出された。
大きめの真壁の乳房が、ブラジャーに包まれたまま縄で激しく圧迫される。
「アンタの胸、まるでガンダムみたいにおっきくしてあげたわよ」
面白そうに言いながら、賀ノ多は真壁の乳を馬乗りになったまま背後から揉み嬲った。
下着の上からでも判る真壁の乳房のしっとり感は、なかなかのものである。
「んくぅっ‥‥‥やめ、やめなさいよぉっ」
両手と上半身を拘束されてしまうと、急に心細くなってしまう真壁だ。
今此処に誰かが来て自分の情けない姿を見られたらと思うと、身体が震えてしまう。
「やめる訳、ないじゃない」
口笛でも吹きそうな顔で答えると、賀ノ多は縄を避けて下着をズラし乳房を外気に晒す。
早朝の更衣室の床に、尖りつつある真壁の乳首が触れ、素肌に小さく鳥肌が立った。
「きゃ! お、おっぱい、おっぱい丸出しにしちゃ嫌、嫌ぁぁ」
必死に首を振ると真壁の髪がばさばさと乱れて、背後の賀ノ多の鼻の辺りを擽った。
「胸は嫌なの? じゃあ別のところにしてあげる」
ニンマリと悪魔のように微笑みながら、賀ノ多は腰を浮かして真壁を自由にする。
その瞬間を待っていたように、真壁は身体を浮かして立ち上がろうとした。
「はい、ちょんっ! と」
そこへ、賀ノ多が悪戯っぽく指をショーツの端に引っ掛けたから堪らない。
なんと、立ち上がった真壁は自分でショーツを膝の辺りまで脱いでしまう事になった。
「きゃ、きゃああああ!」
ショーツの跡も生々しい真壁の尻が晒され、手入れされている陰毛がそよぐ。
「胸じゃなきゃ良いのよねぇ」
賀ノ多はそのままショーツを足首まで引き下ろし、強引に奪い取ってしまうのだ。
「そんな、脱がすなんて酷いぃぃ!」
「アンタが胸以外なら良いって言ったんでしょ」
反射的に身を縮めて座り込んでしまった真壁の身体を、賀ノ多がトンっと転がす。
もはやブラジャーとしての用を成していない布着れと乳房を搾り出す淫靡な縄の拘束。
更衣室の床に転がされた真壁の肢体を護っているのは、それだけだ。
「酷い、酷いよう」
「自分で言った事を守るのは、社会人の基本よ」
右手人差し指をぴんっと立ててから、賀ノ多は真壁の両足を掴んで大きく割り広げた。
「きゃあ! 見ないで、見ないでぇぇぇ」
真壁の悲鳴を聞き流しつつ、賀ノ多は彼女の股間へ無遠慮に顔を近付ける。
「ん〜? 意外と綺麗にしてるようね」
「そんな評価しないでぇ」
「どれどれ、中はどうかなっと」
理科の授業の蛙の解剖をしている女子生徒のように、賀ノ多はつっと指を伸ばした。
「中って‥‥‥あ、あうぅん!」
いきなり秘所の入り口に指を入れられ、真壁は思わず甘い吐息を上げてしまう。
賀ノ多は、真壁の下の唇の周囲をくちくちと刺激し、指を軽く出し入れするのだ。
「あ、ダメ、そこ、ダメだって、あああああ」
「アンタがダメなのはおっぱいだけなんでしょ。約束は守らないとダメじゃない」
そんな約束はした覚えはないが、真壁は怒ったような賀ノ多の声に竦んでしまう。
「え? だって、だって」
真壁が戸惑っている間に、賀ノ多のよく動く指はどんどん真壁を追い詰めて行く。
「もっと中はどうかしら」
上半身を縛られ全裸にされていまえば、もう真壁に出来るのは声を上げる事だけだ。
賀ノ多の指が、くるくると秘所の壁を擦り、ゆっくりと抜き差しされる。
「入れて」
最新の春のマニキュアで彩られた賀ノ多の指が、真壁の体内を突き刺した。
「あああああ!」
「出して」
「ああ、ダメぇぇ」
少しずつ湿り出した真壁の体液に塗れた指が、もどかしい速さで引き抜かれる。
更衣室の床を舐めるように舌を出し、真壁は、はぁはぁと息を吐いた。
だが、勿論賀ノ多はそんな事くらいで彼女を許してくれるつもりはないようだ。
余裕にの表情の賀ノ多は、真壁の悔しそうな顔を楽しそうに見下ろしている。
「おっぱいじゃないから、何してもいいのよね」
そう言って睨み付ければ、追い詰められた真壁は涙眼で首を振る事しか出来ない。
「入れて」
「あ、あふぅ」
賀ノ多の指は、今度は第二関節まで真壁の秘所を侵略してしまう。
「出して」
「あああああああ!」
真壁が身を捩らせる度に、手首に食い込んだ縄が乾いた音を立てて食い込んで来る。
「こうやってかき回してみたりして」
「くうぅぅん!」
「あら、良いの? そんなに良いの?」
面白そうに揶揄されても、真壁はただ泣きじゃくって聞かないようにするだけだ。
「泣いたってダメよ。これからもっと酷い事するんだから」
どこから取り出したのか、『極太マジック』にすりすり頬擦りして微笑む賀ノ多である。
そのうち、続く。
(三重書き込み、ごめんなさい)
ちょwwwwwwwwwwwwwww
ISAP先生wwwwwwwwww
何やってんのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
焙じ茶吹いた。
VoE書かずになにやってるんですかあんたわ……
……もっとやって
てっきりVOEかと思ったらwwww
調べてみたところ、ガンダムエース連載のマンガなんですね。なるほど。
こーいう軽快なノリもいいですな。
暴走に至るバックボーンがわかり易くて、面白いw
>負け続けて死んで行ったヘタレの男が着ていた色なんて!
ひどいw こんな口論でレイプされる真壁カワイソスww
もっと!もっと!もっと!
私にプレッシャーをかける元ネタとは、いったい何物なんだ!?
お、VOEが・・・
・・・
何ヤってんの!!
ガノタの女のエロパロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
. -―- . やったッ!! さすがISAP先生!
/ ヽ
// ', おれたちにできないことを
| { _____ | 平然とやってのけるッ!
(⌒ヽ7´ ``ヒニ¨ヽ
ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′ そこにシビれる!
/´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {. ヽ _ _ あこがれるゥ!
`r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ ) ( , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
{(,| `'''7、,. 、 ⌒ |/ニY { \
ヾ| ^'^ ′-、 ,ノr')リ ,ゝ、ー`――-'- ∠,_ ノ
| 「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
, ヘー‐- 、 l | /^''⌒| | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
-‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || /-‐ヽ| -イ,__,.>‐ ハ }
''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿! , -===- 、 }くー- ..._
//^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ |. { {ハ. V'二'二ソ ノ| | `ヽ
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |. ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/ <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 |、 \\'ー--‐''"//
\___,/| ! ::::::l、 \ \| \ \ヽ / ノ
「きゃっはっは☆来た来た、ちんぽがいっぱい来たねぇ?」
キャラが嬉しそうに言う。
「おいで、ニー、ランス」
細い肉体に似合わない程に長大なペニスを2本、両手に握ると、慣れた手つきで扱きはじめた。
「この槍みたいなちんぽで、あたしを犯したいんだろ?」
「はい、キャラ様」
「素直なのは好きだよ☆ご褒美に、こっちはもう暖まってるから、すぐに相手したげる…って言いたいんだけど、まずはご挨拶からだよねぇ…」
「おい、私はどうなるのだ」
「あんたはあたしのま〇こに突っ込んどきなよ。ほら、締めたげるから…さ☆」
「うおっ!」
ぷちゅるっ……ぼほっ……じゅるぅっ……
「あはっ……ぐもっ……おぶうぅ………」
キャラは二本のペニスを同時にしゃぶっていた。口の中に強引に含み、亀頭同士を擦り合わせて歯を立てる。
「こうやって擦り合わせると普通は嫌な顔するんだけど、双子だと大丈夫なんだねぇ?それとも繋がってるから逆にヨクなるのかい?双子って奴は」
閉じる事のできない口から溢れる涎を拭おうともせず、キャラはいやらしく笑った。
「でも……じゅるっ……味は違う………じゅぽぅ……お前たちのちんぽ……ぶじゅるる……美味しい……ぶぶぼっっ……混じって……ちゅる……んもうぅぅぅっっっっ!!!」
ぶぼぼぼっっっっっっ!!!!!
「し、失礼します、キャラ様っ!」
「キャラ様っ!!」
強烈な吸い込みに耐えきれず、双子は同時に達していた。長いペニスで加速された精液が、一気にキャラの口に炸裂する。
「んんっっっ!!んぶっっ!んくっ!ごきゅっ!!きゅっ!」
口の中に流れ込む精液を必死に呑み下す。だが、さすがに射精の痙攣に顎が負け、ニーのペニスが口から音を立てて外れた。跳ね上がったペニスはさらに射精を続け、キャラの顔を大量の精液で彩った。
むちゅぅ……ちゅぶっ……きゅぅっっっ……
咥えたままのランスの亀頭を強く吸い上げ、ようやくキャラは息をついた。唇から吐き出されるペニスとの間に、ネットリとした精液の糸が引かれる。
「あたしたちの見て溜めてたんだろう?すっごく濃くって、ねっとりとして美味いよ、お前達のザーメン………☆」
顔中に飛び散った精液を指と舌で舐め取りながら、陶然とした顔でそう言った。
「おい、貴様、気を入れないか。ちっとも締めていないではないか」
「なんだい、野暮は嫌われるよ。人がいい感じに浸ってる邪魔するんじゃないよ」
「ならばそのデカい尻をどけろ」
「あんたはま〇こだっていったろう?すぐに気持ちよくしたげるからちょっと我慢しなよ」
「若いよねぇ。こぉんなに元気だしさ。さぁ、愉しもうよ」
キャラは目の前で先ほどと変わらずに屹立する2本のペニスを愛おしげにさすりながら、マシュマーには目もくれずに二人を見上げた。
「パイズリが好きだよねぇ?ニーはさ」
「は、はっ」
「ランスはケツが好きだろ?」
「は、まぁ」
「天国に行くくらい姦ったげるからさ、愉しませておくれよね」
そして、乳と尻で双子を、性器でマシュマーを、キャラはその全身でペニスたちを咥え込んだ。
「んんあ゛あ゛ぁ!!!3本で、3本のちんぽで責められてるぅぅ!!!!あたし、あたしのケツが壊れちまうよおおぉぉ!!!」
GJだが、キャラはちょっと・・・^^;
マシュマーいいなww
続きをかなり期待。
勘違いだったら申し訳ないけど・・・・これどっかの甜菜じゃないかろうか
かなり前に見たことがあるような気がする
ほ、ほあぁー
今週も投下がなかったら、ISAP氏にも見捨てられと考えるべきか
それは早計
こんな事は今までもよくあった事だから首を長くして待つべき
投下が無いのが寂しいのなら、自分で投下すれば良いのに
なんかね、SDガンダムで三国志やるらしいぞ。
劉備ガンダムとか関羽ガンダムとか。
張飛ガンダムはZっぽい。
誤爆ったorz
誤爆にレスするのもなんだが、そろそろガンダムを貶めるのは勘弁してほしいものだがなぁ
265 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 09:05:10 ID:yQgXfZcV
劉備 ザク
関羽 グフ
張飛 ドム
超雲 ギャン
関羽「劉備とは違うのだよ、劉備とは!」
ほっしゅほっしゅ
>>262 私も「ガンダムA」のSDガンダム三国志の記事を読みました。
武者ガンダムが出た時からいつかは出るだろうなあと思っていましたが。
それにしても、最近の三国志の「バリエーションの豊富さ」はスゴイです。
武将が女の子になってるものなどは、引いてしまうファンも多いでしょうね。
もっとも、「STOP劉備くん」を読むために「小説June」を買っていた人間が言う
言葉ではありませんが。(そういえば「天の華 地の風」なんて小説もありました)
今回の能登半島地震で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。
私も来週末にはお手伝いに行くつもりですが、とにかく頑張って行きましょう。
ところで、突発的な災害が発生するとその地域の災害管理能力が途端に露呈します。
以前、お手伝いに行った被災地では、避難勧告を受けた家族3人の住民に配られたのが、
昼におにぎり2つと缶入り茶1本、夜に乾パン1ケースと缶入り茶2本だったのを見て
思わず絶句してしまった経験があります。(ちなみに、毛布も家族3人で1枚でした)
こちらの手弁当を食べるもの悪くて、物影でこそこそ食べるしかなかったのですが、
しかし、知事クラスは一体何をやっていたのかと思わずにいられませんでした。
噂では、官製談合を頻繁に行っているあまり評判の良い知事ではありませでしたが、
ただ、しばらく後に選挙速報を見ていたら、その知事が災害後も再選されており、
ああ、これがあの地域の人の『選択』なんだなあと複雑な気持ちになったものです。
あの時のお子さんの、「お腹すいたよう」という泣き声が今も忘れられません。
私の作品が異常に補給重視主義なのは、そんな記憶があるからかもしれませんね。
口篭ったジュナス・フレイブ大尉の背後から、癇の強そうな叫び声が聞こえて来る。
「クワトロ大尉、僕はΖガンダムでレコアさんの後方支援をします」
クワトロ・バジーナ大尉は、サングラスの顔をついとそちらに向けた。
視界に入って来たのは白地に紺のラインのノーマルスーツのカミーユ・ビダン少尉だ。
ヘルメットを被ったばかりなのか、しきりに首筋のファスナーを点検している。
少年の背後の空中を、レコア・ロンド少尉の一般兵用ノーマルスーツが移動していた。
整備の完了したゲルググ目掛けて跳びつつ、レコアはカミーユに声を掛ける。
「頼みます。でも、潜入はあたし一人よ」
そのままちらりと眼下のクワトロに視線を落とすが、表情は変わらないままだ。
今回の『ジュピトリス潜入作戦』では、基本的にクワトロやジュナスの役目はない。
クワトロのサングラスに、格納庫の照明が反射して光ったようだ。
位置関係だからか? レコアの瞳はまるでクワトロを見下すように細められる。
「‥‥‥」
見上げるクワトロも、愛人の出撃だというのに激励の言葉を口にしようともしない。
身を屈めてゲルググのコックピットに身体を押し込み、レコアは周囲を見回した。
一年戦争時代のMSだ、当然、全天周スクリーンではないから窮屈なイメージがあった。
第一世代MSだから仕方ないとはいえ、シートもリニアシートではないのだ。
ユーザーインターフェイスも洗練されておらず、どこか泥臭い感じである。
もっとも、7年前はこんな不自由なMSで多くの兵士が機体で戦場を駆け巡ったのだ。
「赤い彗星も、これに乗ったのよね」
どこか面白そうに呟きながら、レコアは後付された通信ユニットの電源を入れた。
無論、このゲルググは単なる量産機の1機であり、赤い彗星と直接の関係はないのだが。
走査線の後で、小さな液晶画面にブライト・ノア艦長の実直そうな顔が映る。
「脱出後はサイド2の空域に向かえ。最悪、エゥーゴ艦隊のどれかに接触出来るはずだ」
まだジュピトリス潜入も果たしていないのに、脱出の話? レコアは眉を顰めた。
レコアは、不機嫌そうに眉を顰めつつもブライトに形だけの敬礼を返した。
自分の実力を誰もが認めるようになれば、こんな対応もされずに済むのだろうか。
「了解です、キャプテン」
そのままゲルググの核融合炉に火を入れ、次々に計器に命を宿らせていく。
スクリーンに数字の羅列が高速で走り、アナログ式の計器の針が次々と飛び跳ねた。
レコアのゲルググを見上げるクワトロの傍らにファ・ユイリィ軍曹が身を寄せて来る。
「ブライト艦長は何故カミーユを出したんでしょう。レコア少尉一人にすべきです」
「作戦上から言えば、Ζの後方支援は無駄かもしれん」
淡々と答えるクワトロのセリフに、ジュナス・フレイブは小さく肩を竦めるしかない。
そもそもが、無駄と表現するならこの作戦自体が無駄そのものではないか?
「だが、レコア少尉の安全を考えればブライトキャプテンの措置は正しい」
そう語ったクワトロに向かい、遥かに年下のファが抗議をするように言う。
「違います。男の都合で考えないで下さい」
17歳の少女が28歳の男性に言う言葉としては、なかなか聞けるものではあるまい。
もっとも、ファがベッドを共にしている相手のアイリッシュ級2番艦ラーディッシュ艦長
ヘンケン・ベッケナー中佐は、クワトロよりもまだ年上である。
そんなヘンケンを相手にしているファは、ある意味で怖い者知らずでもあった。
クワトロは、大人の余裕とでもいうのかたいして表情も変えずにファに答える。
「ここは軍隊だぞ。男も女もない」
「でも、軍人である前に、レコア少尉は一人の女性です!」
そう主張するのは、ファという少女の本質がレコアに近いものであるからだろう。
きっと自分だったなら、カミーユという少年に任務の護衛をして欲しいとは思わない。
それに、先程のレコアの思い詰めたような瞳が気に掛かって仕方がないのだ。
ゲルググの核融合炉の激しい音を聞きながら、クワトロは低い声のまま言った。
「そんな考えは平和になってからするものだ」
エゥーゴMS実働部隊の司令官にそう言われてしまえば、ファも黙るしかない。
むっとしたように口許を引き結んだファは、これ見よがしに正式な敬礼をする。
「‥‥‥失礼します!」
慌しく立ち去るその背中から視線を戻し、ジュナスはクワトロに移動を促した。
「そろそろ空気が抜かれる頃だ。艦内に移動しよう」
話し掛けられたクワトロは、少しの間口を閉ざした後で小さく首を振って言う。
「ファ軍曹がレコア少尉について言ってる事は、ある意味で正しいかと」
不思議そうに眉を顰めるジュナスに、クワトロが静かな口調で微笑んだ。
「女の子は女の子だ、ということですよ」
予想もしていなかったクワトロのセリフに、ジュナスは思わず目を丸くしてしまう。
拡声器に乗ったメカニック・スタッフのアンナ・ハンナの声が、格納庫に響き渡った。
『格納庫、エアー排除まで240秒。総員、ノーマルスーツ着用!』
通常の格納庫は、ノーマルスーツなしで作業が出来るように空気で満たされている。
従って、MS出撃前に空気を抜かなければハッチが開いた瞬間に大惨事だ。
「‥‥‥そろそろ‥‥‥空気が‥‥‥なくなる‥‥‥」
フランセス・エラワー少尉は、感情の一切篭らない口調で自分の足元に語り掛けた。
MSA-099-2 リック・ディアスUは、頭部コックピット・ハッチが開いている。
ベルナデッタ・ソロンは、その操縦席の端に隠れる様にして外を見てた。
藍色のエゥーゴ制服姿に配給室用エプロンを付けているのが愛らしい。
もっとも、その格好ではこれから空気がなくなる格納庫の中にいることは出来ない。
「‥‥‥ベル‥‥‥?‥‥‥」
フランセスは、息まで潜めて対地監視を続けているベルナデッタを呼ぶ。
視界の中に、アンナの放送を聞いてクワトロとジュナスが艦内へ向かったのが見える。
さすがに鍛えられているだけあって、宙を跳ぶ二人の動作はなかなかに華麗だ。
「ごめんね、フラン」
二人の背中を見送りつつ、ベルナデッタは恐る恐る立ち上がった。
あそこまで離れてしまえば、会話をしてもジュナス達に聞こえることはあるまい。
会いたい見たいと思って近付いても、どうしても最後の一歩を踏み出す事が出来ない。
「あたしって、どうしてこう勇気ないのかなぁ‥‥‥」
落ち込んで肩を落とすベルナデッタを、フランセスは無表情に見守る。
彼女の聞いたところでは、ベルナデッタはカトラン・トゥシャール少尉という青年に
よろけて抱きついたところを、ジュナス大尉に見られてしまったのだという。
その安っぽいドラマに出て来るようなタイミングの悪さは、まさに芸術的ですらある。
『グラナダ沖海戦』前後のことだから、既に結構な時間が経っていた。
あまりのショックに頭が真っ白になってしまったベルナデッタが、
ようやく我を取り戻した時には既にジュナスはその場から立ち去ってしまっていて、
その後ずっと弁解の一つも出来ていない状態なのが情けないというかなんというか。
でも、話し掛けて嫌がられたらどうしよう? そう思うと足が動かない。
軽蔑されたろうか? 穢れている上に尻軽な女だと思われたろうか? 嫌われたろうか?
もし話し掛けて露骨に嫌そうな顔をされたら、それだけできっと死んでしまうだろう。
それでも、なんとかしてジュナス大尉の誤解をときたいベルナデッタである。
自分がニュータイプとやらだったらどんなに良かったろうと何度も思ったものだ。
『格納庫、エアー排除まで120秒。総員、ノーマルスーツ再点検!』
「‥‥‥空気‥‥‥」
手首のノーマルウォッチを見たフランセスが、親友を促しつつ空中に舞った。
「そうだね」
頷いたベルナデッタは、フランセスの後に付いてエアロックへ移動を始める。
二人の少女とすれ違うように、ノーマルスーツ姿の整備工が次々と宙を移動している。
彼等が自分達を憧れの視線で見ていた事に、二人の少女は気付く事はない。
ベルナデッタもフランセスも、タイプは違えどもそれぞれにとても美しい少女なのだ。
ジュナス達とは別のエアロックに辿り着いた二人は、アーガマ艦内通路に出る。
背後から、レコアのゲルググとカミーユのΖガンダムが出撃する振動が伝わって来た。
いよいよ──『ジュピトリス潜入作戦』が正式に始まったのである。
ほっと息を吐いたベルナデッタは、隣に立つフランセスを見つめた。
19歳のベルナデッタとフランセスは、反地球連邦運動エゥーゴの同期で親友である。
共に一年戦争で父親を亡くした二人は、裕福とは言えない少女時代を送った経験から
不公平な社会に対して疑問を抱いて成長後エゥーゴに参加した。
一年戦争後の戦史を語る上で、イデオロギーだけで人の動きを論じるのは滑稽である。
後世の歴史家に言わせれば、所詮、『グリプス戦役』は単なる連邦軍の内乱だ。
しかし、地球連邦政府の戦争難民への対応の稚拙さは歴然たる事実である。
明日の食料さえも不安な生活の中で、高額な給料のエゥーゴは低所得層には魅力的だ。
宇宙では水も空気もタダではない。それを見落とすと議論は無意味になる。
無垢なスペースノイドがエゥーゴに加担したことを、どうして責められよう。
もっとも、彼等の飢餓感につけこみ、まるで金で人の命を買うようなやり方で、
自社の兵器の試験をさせるアナハイム・エレクトロニクスの罪は、また別の話だが。
実は、2ヶ月程早くエゥーゴに参加したベルナデッタは当初フランセスを避けていた。
フランセスの、他人を排除する暴力的な無愛想さを好きになれなかったからだ。
身体に触ったという理由だけで、男を殴り飛ばしているのを見た時は唖然としたものだ。
だが、同い年という理由でフランセスと偵察や折衝の任務を同行をしている内に、
実は優しい娘なんだと気付き、いつの間にか互いに認める親友になった二人である。
「そうだ‥‥‥あたしには、フランがいたんだ」
ベルナデッタは、ノーマルスーツ姿のフランセスを見つめたまま小さく呟く。
相変わらず無表情なフランセスは、無言のままベルナデッタの眼を見返して来た。
何か思うところがあったのか、フランセスが短かった髪を伸ばしている。
その長さと髪型は、何処かベルナデッタに似せているように見えない事もない。
「フランならきっと、きっと大尉も信じてくれる」
必死な表情になったベルナデッタが、不意にフランセスの手を握る。
「お願い、フラン。ジュナス大尉にあたしの気持ちを伝えて!」
パイロットとして認められつつあるフランなら、大尉の信頼性も高い。
そんなフランが橋渡しをしてくれるなら、きっと上手くいくに決まっている。
「‥‥‥!?‥‥‥」
さすがのフランセスも、愕然と一歩後ろに下がって手を振り解こうとした。
だが、ベルナデッタはまるで手を離したら二度とジュナスと逢えなくなるかのように
フランセスの細い指をぎゅっと握り締めて離そうとはしない。
なんとか上手い言い訳で断ろうとして、フランセスは言葉に詰まってしまう。
少女時代、フランセスは場末の酒場に出されて酔客に体を触られる惨めな日々だった。
お陰で、彼女は他人との接触を極端に嫌うようになってしまった。
荒んだ日々の中で無表情になり、更に自分の身を守る為に戦う事も覚えた。
きっと自分は、一生誰とも心を交わさないまま生きていくのだと思っていた。
そうやって心を閉ざして生きて来た彼女にとって、ベルナデッタはただ一人の親友だ。
「お願い、応援して、フラン!」
そのベルナデッタが、瞳に涙を溜めて彼女にすがって来ている。
そうだ、いつだったかブランケットに二人でくるまって寝た時に約束したではないか。
──いつか好きな人が出来たらお互いに応援しよう、と。
フランセスの脳裏に、優しく微笑むジュナス・フレイブ大尉の顔が浮かぶ。
取られたくない、誰にも取られたくない、自分だけを見て欲しい、見つめて欲しい。
その笑顔を独占出来るならば、全世界を敵に回しても怖くない。
「‥‥‥判った‥‥‥応援‥‥‥する‥‥‥」
フランセスは、血の出そうな強さで唇を噛み締めつつそう囁いた。
ぱっと明るい表情になったベルナデッタは、嬉しそうにフランセスに抱き付いた。
次 回 、 「 ジ ュ ピ ト リ ス の 再 会 」
お疲れ様です。
評価を求めて向上せんとするレコアも、クワトロにとっては「女の子」
溝は深く、埋まる気配がありませんね……
>>278のくだりはISAPさんらしくも説得力がありました。
で、フランセス。以前はウソをついてしまいましたが、今度こそは。
されど橋渡しをすれば彼女が割をくうワケでこれまた難しい。
来週末はお気をつけて。
っと、なんだか典型的な展開になってきましたが
そういえば、この展開がスッキリと解決される作品は読んだことがないですねぇ。
VoEはどうなるのかな。
>来週末
能登、ボランティア多すぎって話ですけど・・・
ストレートに濡れ場もいいけど、こうゆう話も楽しみにしてます
ジュナスくんはそれどころじゃないかもしれんが、いったいどうするつもりなんだと
285 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 19:08:19 ID:qDlpe8mv
3/31付けのyahooニュースでは住民の要請に対するボランティア数が
多すぎて、中には仕事にあぶれる人もいると報道されていたので、石
川県庁のHPを通じて一応問い合わせた方がよろしいかと思います…
はぁ・・・・フラン・・・・切ない娘だわぁ
いちいちサブタイトルに一文字ずつスペース挟むのが厨くさい
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ツレマスカ [Vladimir Tzlemazka]
(1915-1997 ロシア)
保守
↓(((( ̄3 ̄)
保守
漆黒の室内にリアルCG表示が浮かび上がると同時に、その男は口を開いた。
「コロニーのグリプスを二つにして、グリプス1の左右に拠点を配したのは良い」
拠点と呼ばれた瞬間に点滅したのは、レモン型のルナツーと茸のような形の基地だ。
傘を持った茸のような形の物体は、一般的にゼダンの門と呼ばれていた。
一年戦争後、“ア・バオア・クー”と称されていたものを地球連邦軍が改名したのだ。
CGグラフィック上では随分近い場所にあるようだが、互いの距離は非常に離れている。
空間に投影されているのは、あくまでイメージ重視の戦略的マップだ。
「しかし、これでは守り一辺倒で解決への道は遠いな」
更に言葉を続けた声を、ティターンズ士官なら誰でも一度は聞いた事がある。
すなわち、ティターンズ総帥にして地球連邦軍大将ジャミトフ・ハイマンだ。
全天周モニターの微かな光に照らされた容貌は、面長で鋭い瞳が目立っている。
シートに深く腰掛けた姿勢のまま、ジャミトフは気だるげに顔を上に向けた。
ふとルナツーとゼダンの門の点滅が消え、改めてグリプスが強調表示される。
現在、宇宙には大きさも用途も様々なスペースコロニーが浮かんでいた。
コロニーの集団を称してサイドと呼び、その一つのサイド7に2つのコロニーがある。
シリンダー型コロニー『グリーン・ノア1』と密閉型コロニー『グリーン・ノア2』。
この内、軍事要塞化されたグリーン・ノア2は通称『グリプス』と呼ばれる。
「だからこそ、コロニーレーザーで月面のグラナダを殲滅すると申し上げております」
ジャミトフの嘆息に、間髪を入れずに答えたのはバスク・オム大佐だ。
視線を巡らすと、バスクはジャミトフから少し離れたシートにその巨体を沈めている。
スクリーンからの照り返しを受け、両目のゴーグルが鈍く光っていた。
月の“表”のフォン・ブラウン市に継ぐ第二の都市が、月の“裏”のグラナダである。
サイド3に一番近かったグラナダは、かつてジオン公国に制圧されていた。
かのキシリア・ザビ少将率いる突撃機動軍第7師団が駐留していた事でも有名である。
現在のグラナダは、エゥーゴの重要な拠点の一つとして知れ渡っていた。
「グラナダを潰せば、エゥーゴも大人しくなりましょう」
バスクの口調は、自らの作戦で何百万の人間が死ぬ事を歯牙にも掛けていない。
いや、それどころか清々すると言いたげな口調にさえ聞えてしまう。
それにしても、グラナダという都市は、先だっては故ジャマイカン・ダニンガン中佐が
コロニー落としを仕掛けたばかりだというのに、なかなか落ち着けない都市だ。
バスクのセリフを聞いたジャミトフは、少しの間口を閉ざした後で静かに言った。
「グリプス2をコロニーレーザーにしたのは、乱暴すぎかもしれんな」
『コロニーレーザー』とは、巨大な円筒コロニーを砲塔にしたレーザーキャノンである。
この兵器こそ、現在の戦争の決着をつけると期待されている最終兵器だ。
レーザーキャンノン自体は取り立てて珍しくないが、しかしスケールが圧倒的に違う。
何しろ、直径約6キロ全長30キロにも及ぶコロニーが砲身になるのである。
作業は急ピッチで進められており、完成予定は約3ヶ月程先が予定されている。
完成すれば、エゥーゴを制して宇宙の覇権を握れるはずの大量殺戮破壊兵器であった。
ジャミトフのいる方向の闇を見つめながら、バスクは鷹揚に首を振る。
「シロッコのような“木星帰り”には任せられんのです。私自らが出ます」
ティターンズが『地球至上主義』である以上、スペースノイドは厄介者である。
だからこそ、パプティマス・シロッコ大尉は未だにティターンズでは外様扱いだった。
それに、“木星帰り”に対する露骨な偏見は別にバスクに限ったことではない。
アースノイドに差別されるスペースノイドに、更に差別される木星帰りと呼ばれる者。
人は、どうして常に誰かを差別して自らを高みに置かねばならないのだろう。
バスクが吐き捨てるようにシロッコの名前を口にしたから、ジャミトフは小さく頷く。
「‥‥‥なら、ドゴス・ギアは召し上げるのか?」
「無論です。これを口実にしてジュピトリスを戦場に引きずり出させます」
シロッコは、ティターンズ旗艦大型宇宙戦艦ドゴス・ギアを借り受けているだけだ。
ドゴス・ギアには正式な艦長もおり、シロッコは単なる司令扱いに過ぎない。
パプティマス・シロッコ大尉は、あくまで超大型輸送艦ジュピトリス艦長なのだ。
ただ、以前にも述べた通り現在のジュピトリスの立ち位置は微妙である。
3年前、この超大型宇宙輸送艦を発進させた地球連邦軍は実質的にティターンズ傘下だ。
その為、ティターンズは地球圏に帰還したジュピトリスを接収しようとした。
輸送船ジュピトリスという艦の価値は現在の戦乱の中でも非常に高い。
だが、艦長であるシロッコは原隊復帰の鉄則を理由に艦の引渡しを拒み続けていた。
ティターンズは地球連邦軍の一組織、特別選抜された下部団体に過ぎないという
理由を根拠に、ジュピトリスという独立国を維持し続けているのである。
高みの見物を続けるその艦を、バスクは無理矢理舞台に引っ張り出そうというのだ。
シロッコに漁夫の利を得させる訳にはいかないという感情的な理由もある。
だが、それ以上にジュピトリスをティターンズ配下に置きたいというのが本音だった。
以前のシロッコならば、ジュピトリスを動かさなければならない事態になった途端に
このティターンズとエゥーゴの戦乱から身を引いてしまったかもしれない。
だが、一旦は最前線で旗艦を任されるという甘い汁を吸わされてしまったシロッコだ。
バスクは、間違いなくシロッコがジュピトリスを動かすであろうと踏んでいた。
彼の目に宿る野望の光に気付かぬ程、ティターンズNo,2のバスクは馬鹿ではない。
「判った」
ジャミトフがバスクの暴走を認めたのは、彼を全面的に信頼しているからではない。
パプティマス・シロッコという男の危険性は、当然にジャミトフも認識している。
それでも、ジャミトフはシロッコ程度の男なら使いこなせる自信があった。
そして、硬直化しつつあるティターンズには、異質な分子が必要だと感じている。
バスクだけにティターンズを支配させるつもりなぞ、さらさらないジャミトフなのだ。
暫くの静寂の後、話が終わったとしてバスクが手元のスイッチでCGを消した。
その暗闇の中で、ふとジャミトフが背凭れに身体を預けながらバスクに語り掛ける。
「トリノは、どうしている」
バスクが息を呑んだのが露骨に判って、ジャミトフは面白そうに肩を揺らした。
彼の異母弟であるトリノ・カーナヴォン中尉は、余り良い評判を聞かない軍人である。
どこまでが真実であるかはともかく、気に入った女性軍人の監禁調教や
取り巻きの男達を使って愚行を繰り返している事はジャミトフの耳にも入っていた。
彼は、暴走しがちなバスクへの牽制としてそれを見て見ぬふりをしている。
小さく咳払いをした後で、バスクはいつもの堂々とした口調のまま言う。
「ドゴス・ギアに乗せております。会うのは2年ぶりになりましょう」
トリノは、数ヶ月前からドゴス・ギアにパイロットとして配属されていた。
パイロットとしての腕は、妹のエルシー・シャトラン中尉には及ばないものの、
ティターンズに抜擢されるだけの技量は持っているのが逆に始末に終えないところだ。
そのエルシーは、先日の戦闘での負傷を治療する為に一時前線を離れている。
バスクが手元のキーボードを操作すると二人が会談をしていた部屋に灯かりが点った。
ジャミトフは、アームレストに腕を乗せたままジロリとバスクを睨み付ける。
ゴーグルを付けた瞳のまま、バスクはジャミトフに敬礼をして来た。
視線を真正面から受け止めて来ている内は、信頼出来ると思うのは甘い考えだろうか。
かつて地球連邦軍が開発した巨大宇宙輸送艦ジュピトリスは、全長2,000m以上を誇る。
仄かに瞬く星の海を、大きな船体が慣性の法則のまま緩やかに動いていた。
その船体には、20機以上の巨大な円柱型のヘリウム3輸送用のコンテナが目立つ。
ジュピトリスのMS格納庫は、そんなコンテナ群の中央付近に用意されていた。
その格納庫ハッチの中に、遭難扱いの旧式MSが収容されたのは20分程前である。
MS-14 ゲルググ、7年前の一年戦争末期に量産されたジオン公国軍の量産型MSだった。
申告によると、このMSは飛行途中で燃料切れになり漂流していたところだという。
救難信号を出している遭難者ならば、何を置いても救助するのが船乗りの常識である。
それが出来ない船乗りは、自分が漂流した時に助けて貰えなくても文句が言えない。
ゲルググは、凄まじく広い格納庫の一角に誘導されてハンガーにその機体を預ける。
「それにしても、大きいわね」
ほどなくして、ゲルググの女性パイロットはコックピットハッチを開けた。
ノーマルスーツ姿の彼女はゲルググのコックピットから這い出るように身体を出す。
「ここがジュピトリス、‥‥‥か」
コックピットの端を掴んで、彼女は自分の身体を格納庫床に向けて泳がす。
彼女は、如何にも遭難者らしく興味深そうに周囲をキョロキョロと見回した。
ノーマルスーツに包まれた均整の取れた肢体がゆっくりと床方向へ“落ちて”行く
挙動自体は素人だが、視線は鋭く全てを記憶しようとするプロの物だ。
彼女──レコア・ロンド少尉にとって、この程度の作戦なぞ片手間仕事ですらある。
「よくもまぁ、こんな旧式で遊んでたもんだなぁ」
レコアが格納庫床にブーツの底を付けた途端、ジュピトリスの整備工が叫んだ。
確かに、現在の第2世代MSと比べればこのゲルググは旧式と言う表現が一番相応しい。
「幾らで売ってくれるって?」
「レプリカじゃないみたいだぜ?」
集まって来たジュピトリスのクルーが、口々に勝手な事を言って機体の装甲を撫でる。
一年戦争時代のMSは、その特徴的なデザインから現行機よりも人気が高い。
現在エゥーゴ支援組織カラバ代表を勤めているハヤト・コバヤシが以前館長をしていた
ケネディ・スペースポート横の戦争博物館は、それなりに人気スポットなのだ。
「マニアの間ではちょっとした人気タイプなのよ。復元するのに幾らかかったと思う?」
レコアは、腰に手を当てて威嚇するようなポーズのまま大きな声を出した。
この時代、非武装の個人所有MSを専門に扱うブローカーは特に珍しい存在ではない。
今のレコアは、首尾良くジュピトリスに忍び込めた満足感で非常に上機嫌だった。
彼女の『ジュピトリス潜入作戦』は、第一段階を無事クリアと言って良いからである。
「試運転はいいけど、燃料ぐらいちゃぁんと入れて飛べよな」
ジュピトリスのクルーは、レコアの突き出された胸元に視線を向けつつ口を開いた。
ノーマルスーツの胸部を盛り上げる乳房は、手頃な大きさで魅惑的である。
今回の潜入作戦に於いてもレコアは女の武器を使って相手の警戒心を軽減させていた。
ちょっと色目を使えば鼻の下を伸ばす男なぞ、扱い易いことこの上ない相手だ。
ちなみに、レコアはゲルググの試運転中にガス欠で漂流していたと申告している。
「計算はしたのよ。燃費が思ったより悪くてね」
「おーい、チェック完了だ。ただのオモチャだな、このMSは」
それまでゲルググの頭部付近で検査をしていたもう一人の整備工が、舞い降りて来た。
今回の作戦は偵察のみだから、ゲルググが武装されていないのは当然である。
「一応身体検査を‥‥‥」
整備工は、何気なさを装ってレコアの胸元のふくらみをいやらしく撫で回す。
乳房の付け根辺りをなぞるように手を動かし、もう一方の片手を脇腹に当てて来た。
「あん‥‥‥っ」
その手を甘えたような眼差しで振り払いながら、レコアは一瞬だけ舌打ちする。
男というのは、どうして世の中の女は全て自分に気があると考えられるのだろうか。
凄まじく滑稽なその思い込みの相手をしてやるほど暇でも酔狂でもない。
「職権乱用するような男とは、付き合う気はないわね」
凛とした口調でそう言うレコアに、周囲を取り巻いていたクルー達が一斉に笑った。
「お前の負けだ。ご婦人のオートチェックはしたよ」
たはは、と照れ笑いをしてくるあたり、まあ罪のない悪戯と見てやっても良いだろう。
元より、長期航海の艦の乗組員が女っ気に飢えているであろうことは想像に難くない。
少しだけ可愛く見えるように頬を膨らませたレコアの顔が、不意に硬直する。
視界の端に、肩まである髪を揺らしている、白い軍服を着た理知的な男が映ったのだ。
「あ、艦長がこんなところに‥‥‥?」
意外そうに言うクルー達が一斉に敬礼をする中で、レコアは立ち竦んでしまう。
パプティマス・シロッコ大尉の視線に射竦められた瞬間、レコアの身体の奥が濡れた。
(第181回・終)
ISAPさんお疲れ様です!
>>パプティマス・シロッコ大尉の視線に射竦められた瞬間、レコアの身体の奥が濡れた。
後ろの穴がくぁwせdrftgyふじこlp;
お・・・久しぶりだ。
なるほど、トリノとエルシーはそういう立ち位置なんですな。
さて、これがあとあとどのように影響していくのか。
まあ、その前にアナル担当の出番がありそうですが
って、そろそろやめる?
はは、VoEやめるってことじゃないよね!
ハン、そんなばかなこと・・・(ガクガクブルブル)
ジャミトフとバスク、単なる主従ではなくそれぞれの思惑で腹の探り合いを
する、こういうシーンがいいですね。野望と権力の世界ですよ、たまらんですね。
そしてレコア好きのオレがハァハァする展開がきましたよ!
楽しみにまってます。がんばってください。
>「一応身体検査を‥‥‥」
>整備工は、何気なさを装ってレコアの胸元のふくらみをいやらしく撫で回す。
俺もちょっと整備の勉強してくる!!
>>287に対しては「アドバイスをありがとう」とは言わんのな
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ツレマスカ [Vladimir Tzlemazka]
(1915-1997 ロシア)
>>287=311
いや、キミのはアドバイスでもなんでもないから
もうちょっと空気嫁
釣られてやんの
せっかくツレマスカ貼っといたのに
職人が神なのはわかるが、否定意見に耳も傾けないのはただの増長
他のスレだったら、余程不可解な文章で書かれてない限り、大概の有名職人は
否定意見に対してもちゃんとレスを返すのに
ここでは逆に「空気嫁」と言われる始末
その「空気」が排他的だと、以前から指摘されてるのに
改めようとする人が殆どいない点には、さすがに神経を疑うしかない
部屋に入ってきたのはギニアスとシンシアだ。
いわゆる駅弁だ!
筋骨隆々のギニアスに抱えられたシンシア、なすすべもなく突かれている!
白いむっちりとした足。その付け根にドス黒い砲身がドカドカ出入りしてる。
「どうだ私のアトミックバズーカは!!」
帰れ。ソロモンといわず暗黒の世界へよ。
「さぁ歌えシンシア! エターナルウィンドを歌いきったら解放してやる!」
「な、なんでエターナル……ふぁっ!」
シンシアの顎ががくりと揺れた。強烈な突き上げをくらったのだ。
釣鐘型の豊かな乳房がぶるっと震え、更に至朗田シェフもといギニアスの節くれだった指が
すくいあげるように揉みこんだ。
恐るべき事に彼は片手と股間のガーベラストレートによってシンシアの自重を支えている。
ドーピングコンソメによってホムンクルスすら成し得なかった脱・人間を完全に達成した蝶人
にとっては造作もなき事なのだろう。
「やっ……」
ユーリと違う力任せ欲望任せの蹂躙。
だがシンシアのこころなしか瞳は妖しいひかりに蕩けつつある。
「いいんだよ細けェ事は! 秘書なら歌えぇ!」
「わ、わかりましたぁ……だから許し……」
シンシアはしゃくりあげながら歌い始めた。
「はーるかそらひびいてる、祈りはーきせきにー」
そっちかよ。風じゃなくて火の方かよ。
「とーきを越えきざまれたー かーなしーみの記憶ー」
「ウィーウィーシャーシャー! ウィーウィーファーッ!」
るせぇ。シローの声だすなクズ。殺すぞ。
ああまったくいつもこうだ。馬鹿な兄貴を持ったせいで自分ばかりが損をする。
アイナは泣き出したい気分になった。
手は拘束されてるし身動き一つできやしねぇ。
ドアの前で繰り広げられる駅弁ファックから目を逸らしたい。
が、ノリスのやろうがアイナの頬を持った。固定した。
「な、何をするのですノリス! 放……」
悪魔のような光景が焼きついて離れない。
シンシアには平素の取り澄ましたようすが微塵もない。
美しい顔をくしゃくしゃに歪めて、喘ぎ、許しを乞い、涙を流しながらも蕩けている。
細い肢体は異形の兄の前で総てを晒し、愛撫にびくりと震えている。
そして結合部。
生々しい音を立てて、シーマさまにジャックされたコロニーのような物体がシンシアの中から
エクソダスしたりしていなかったりする。
「ちなみにワシのエタブレは108番まであるぞ!」
「え、うそ! ひえええ!」
おぞましい。
だが空気に乗って漂ってくる淫臭に、アイナは甘い疼きが立ち上るのを感じずにいない。
ちなみに彼女は処女ではない。雪山でシローと経験済みなのである。
思い出す。
特異点。ジョット。ドロローサへの道。カブト虫。
あと、ビームサーベルに溶かされた温泉。
前戯に掠れた息をアイナが突き終わると、シローはしなやかな両足を割り開き、問うた。
「本当にいいのか」
恐さはあった。けれども……アイナはこくりと頷いた。
「じゃあ……いくぞ。ハンマーコネクトだ」
ぶっきらぼうで、でも優しい声がかかった。けれど中の人の容貌は果てしなく秋葉チックである。
「ぁっ」
熱い質量がアイナの中に打ち込まれた。
そして甘い痺れと律動が一通りすぎると、
「ヘル! アーンドヘブン! 光になれえええええええええええ!!!」
シローは達した。アイナもアンリミテッドな世界にいった。
ちなみに筆者はこの場面を創聖のアクエリオンを聞きながら執筆している。いえい。
「視線をそらしてはいけませぬなアイナ様。例のケラーネめの秘書は、あなたの代わりに
かような目にあっているのです」
しわがれた声でノリスはいいきかせる。てかてめ、親代わりじゃねぇのかよ。
「もっとも。ふん。所詮は×××××の秘書。ギニアス様に叶うなどあろう筈がありませんな。
アイナ様。お気の毒ですが、次はあなたの番…… お美しいのが災いしましたな。花は所詮
散り行くもの…… 宝石は価値に目をつけられ、狩られるのみ」
「い、いや」
アイナの絶望は頂点だ。と、そこへ。
「待てい!」
天井を突き破って何かがふってきた。
アイナは見た。部屋の中央で腕組みするその男を。
ギニアスも動きを止めた。シンシアはかすかな喜色を浮かべた。
「花の美しさが分からぬ者に宝石の価値など分かりはせぬ。真の宝石とは、己が胸中にあ
る心の豊かさのこと……人それを『豊穣』という」
「なんだ貴様は!」
「貴様らに名乗る名前はないっ!」
「き、貴様は……」
ノリスの咆哮が部屋を揺るがす。そしてどいつもこいつも「貴様」といいすぎだ。
「貴様は五点掌爆心拳を喰らって爆死した筈の……ユーリケラーネ!」
「Yes! I am! チッチッチ♪」
二重(ダブル)ショック! 幽霊なんかに出会うよりももっと奇怪な遭遇……
ユーリ!
そしてメキシコで木っ端微塵に爆裂死した筈のシュトロハイムがノリスの目の前にいる!
総じていえるのはだ。雪山の温泉でしなやかな両足割り開くってシチュは無理なくね?
だって温泉だ。中じゃ無理。縁にいかねばならん。
でもそこは雪だから凍傷になるだろ常識的に考えて……
「うあ。ぶったまげたぜ畜生! とりあえず踊るぜ! キーン、キーン、キングゲイナー」
ギニアスはカメラを指差すと、ウィンクしながら人差し指をくるりと回した。
「それはハレ晴レユカイです」
ノリスは灰皿をギニアスに投げつけた。
ども。ずいぶん間が開いてしまいましたが
>>64の続きです。
ところでVOEがもうすぐ終わってしまいそうですごく寂しい……
できるならずっと続いて欲しい。けど、終わりのないのはワルツぐらい。
ISAPさんの納得できる形で終わるなら、それでいいのかも。
しかし、トリノがエルシーより弱いのが意外。やっぱ知略の人なのでしょうか。
VOEをやめるんじゃなくて、フランとベルとジュナスの少女マンガ
的な三角関係に何らか形で変化が起きるんでしょ。
>>282 >>283 >>284 >>286 は三角関係のことに対しての感想を書いてたんだし。
>>320 このスレに、VOEともう一つの柱が・・・
ってゆーかまだ続きあるんだよね?
>けど、終わりのないのはワルツぐらい。
それなんていうマリーメイア?
すみません、出掛ける用事が出来ましたので明日。
>>320 期待しております。
今後とも頑張って下さい。
あまりの異質なノリに異次元の笑いが・・・
シロッコの目には、カミーユのガンダムMk-Uの動きはいかにも緩慢に見えた。
メッサーラは、ガンダムMk-Uに照準を合わせて攻撃体勢に入る。
その時、シロッコの視界の片隅をきらきらとした光がよぎった。
戦場には似合わない金色の物体に、シロッコは一瞬唖然として気を取られる。
目映い色のMSは、アンマンの地下ドックから直接飛び出して来た。
月の砂塵を吹き上げながら、エゥーゴの派手なMSがメッサーラに迫る。
「ん! まだ戦力を隠していたか!!」
金色のMSは慣性運動を殺さないまま、ビームライフルを撃ってきた。
その閃光は、強いプレッシャーと共にシロッコに迫る。
隙を突かれたシロッコは、スタビライザーの一部に被弾を許す。
「虚仮威しだけではないか‥‥‥・面白いっ!!」
新たに現れたMSにプレッシャーを感じながらも、シロッコは不敵に笑った。
メッサーラは素早く変形して、MS形態でグレネードランチャーを撃つ。
その火線を辛くも回避した金色のMS──百式は、自由落下状態で月面に降りた。
百式の足元から、月面の砂塵が猛烈な勢いで吹き上がって放物線の軌道を描く。
「このプレッシャーはっ!?」
クワトロ・バジーナ大尉は、百式のコックピットで舌打ちをする。
「明らかに違う。あれはアムロでもない、違うタイプだ!」
まるで、クワトロは一年戦争の英雄アムロ・レイ少尉を知っているかのようだ。
いや、それどころか顔見知り以上の関係があるかのような不思議な口振りだった。
エゥーゴ側のMSが3機となった事から、シロッコは一旦距離を取る。
メッサーラに襲われてたテンプテーションは、すかさずアンマンの山影に入った。
その隙のない判断は、艦長を務める人間の経験の深さを示すようだ。
シャトルの撃破は無理と見て、シロッコはコックピットの中で肩を竦めた。
「まあ良い‥‥‥・このメッサーラのテストには十分だった」
バスク・オム大佐に命じられた任務になぞ、大して重要視していない口調だ。
シロッコは、被弾したスタビライザーの損傷をチェックしてからバーニアを噴かす。
「エゥーゴのパイロット‥‥‥ふふふ‥‥‥面白い」
メッサーラの機体は、まるで流星のように素早く退却して行った。
ジュナス達は、テンプテーションの保護を優先してそれを追わなかった。
まるで、逃げる事が出来ない地上の獲物を狙って急降下して来る気高い鷹のように、
無重力の格納庫の床に向かって、すらりとした長身の青年が舞い降りて来た。
ブーツの爪先が軽く床に触れ、肩まである長い髪がふわりと華麗に翻る。
「艦長」
彼女の周囲を囲んでいる巨大宇宙輸送艦ジュピトリスのクルーが、再度敬礼をした。
その一糸乱れぬ行動に、クルー達がその青年に心酔している様子が伺える。
青年が頭にはめているリングが、格納庫の照明を反射して光ったように見えた。
「‥‥‥っ!」
レコア・ロンド少尉は、目の前に立つ青年の視線から思わず目を逸らす。
青年の名はパプティマス・シロッコ──地球連邦軍の大尉にして、ジュピトリス艦長。
そして、月面都市攻防作戦でエゥーゴとティターンズ双方を手玉に取った男だ。
“木星帰り”として特別視される一人であり、ニュータイプという噂もあるという。
「こちらは?」
下を向いてしまったレコアを指して、彼が言う言葉が耳に滑り込んで来る。
レコアは身体を震わせながら、心の片隅に表現出来ない感情を見つけた。
貴方は私を知っているはずでしょう? それも、私が知らなかった心の奥底まで。
そう言いたいのに言い出せない自分を、レコアは信じられない思いで見つめる。
レコアの人生は、いつだって自分で選択して自分の責任だけで歩いて来たはずだった。
エゥーゴに参加した時も、クワトロ・バジーナ大尉と関係を結んだ時も。
それこそ、遡れば一年戦争で旧ジオン公国軍に反抗してゲリラ活動を始めた時だって、
誰にも迷惑は掛けていない、全ての結果は自分が背負えば良かった。
だから、レコアは常に周囲に認められ頼りにされて来たのだという自信がある。
「先ほどご報告した漂流者です」
ジュピトリスのクルーがシロッコに報告する声が、遠い所で話す声のように聞こえた。
シロッコは、その言葉に満足そうに頷いてから彼女に近付いて来る。
その背後には赤毛の少女──サラ・ザビアロフ曹長が憮然とした表情で控えていた。
「サラ‥‥‥」
レコアは、自分を一心に睨み付けているサラの視線に口篭ってしまう。
彼女が気を取られている隙に、シロッコはレコアのすぐ前まで近付いて来てしまった。
シロッコの白い手袋をはめた手が、優雅に伸ばされてレコアの頬を撫でる。
「名前と所属を聞かせて貰おう」
透き通っている癖に何処かねっとりと感じられる口調に、レコアは思わず口を開く。
「レコア・ロンドです。サイド2、85バンチのMSブローカー‥‥‥」
途中まで言い掛けた彼女の頬を、シロッコが咎めるかのように軽く叩いた。
騒々しい格納庫の中では、その乾いた小さな音は余り目立たなかったようである。
「あ‥‥‥!」
思わず怯んでしまうレコアを真っ直ぐに見て、シロッコが薄く笑った。
「ジュピトリスを見学したいのかね? レコア・ロンド」
彼女をからかっているような口調の質問に、レコアは思わず頷いてしまう。
潜入作戦を任されたレコアにとって、渡りに船と言っていい提案だったからではない。
そんな理屈を考えるより先に、こくんと頷いてしまったレコアだ。
「そうか」
満足そうに微笑んだシロッコは、付いて来いというように踵を返して床を蹴る。
「あ、あの‥‥‥!」
縋るように手を伸ばし、レコアも無重力の空中に舞ってシロッコを追い掛けた。
一旦は後を追おうとしたサラが、思い直してその場に立ち止まって両手を握り締める。
「‥‥‥パプテマス様」
そのせつない囁きがシロッコに聞えたのか、確かめる術は今のサラにはない。
慌てて後を追うレコアを振り返りもせず、シロッコは前を向いたまま静かに口を開く。
「ここがジュピトリスの格納庫。奥にあるのが、MS開発ブロックだ」
指揮者の如く手を振ったシロッコの言葉に、レコアは愕然と目を見開いた。
本来、この超大型輸送艦ジュピトリス級1番艦ジュピトリスは単なる輸送船である。
木星と地球の間を結んでヘリウムHを運ぶ役割しか持っていないはずだった。
その輸送船の中にMSの開発工場がある? それは一体誰が何の為に使うMSなのだ?
そう自問しつつ、レコアはその答えに簡単に辿り着いてしまう。
‥‥‥パプティマス・シロッコが自分の野望の為に使うMSに決まっているではないか。
慄然としたレコアは、シロッコが通路端で止まっている事に気付かない。
レコアは、慣性の法則のまま青年の意外と逞しい胸の中に飛び込んでしまう。
「あ、ごめんなさい」
その言葉を最後まで言えないまま、レコアはシロッコに抱き締められてしまった。
息が詰まる、というのはこの事を言うのだろう。呼吸が苦しくてたまらない。
けれども、つらくてしょうがないはずなのに、もっとつらくなりたいような気がした。
「レコア・ロンド、ようやく私の元に帰って来たな」
その物言いは、彼に所有されているかのようで不快なくせに何故か嬉しい。
レコアの心の奥底まで見通しているかのように、シロッコは強く彼女を抱いた。
「これまでよく頑張って来た、レコア・ロンド。そんなに疲れて可哀想に」
その瞬間、レコアは自分がどれだけ傷つき疲れていたのかという事にやっと気が付く。
誰も認めてくれなかったが、彼女はずっと前からとても疲れていたのだ。
そして、彼女自身も知らなかったその事実を、パプティマス・シロッコは知っていた。
「で、でも、頑張っていないと私じゃなくなって‥‥‥!」
「もう、何も考える必要はない。私の言う通りにしていれば良い」
レコアが肩を震わせると、シロッコはもう一度私の言う通りにしていれば良いと囁く。
不意にレコアの瞳から涙が流れ出し、シロッコの胸にしがみついてしまう。
自分で何をすべきか考えなくても良い、それは、なんと魅力的な提案だろう。
レコアは、シロッコに強く抱き締められたまま生まれて初めての安心を感じていた。
「旧ジオン公国の意志を継ぐ者達の中に、“アクシズ派”と言うべき人々がいます」
エゥーゴ旗艦強襲用巡洋艦アーガマの通路に備え付けられている窓から宇宙を見つつ、
クワトロ・バジーナ大尉が、徐に口を開いたのはその日の午後遅くだった。
「それは、私に話して良い情報かね」
窓の外の宇宙空間を見つめたまま、ジュナス・フレイブ大尉が答える。
つい先刻、アナハイム・エレクトロニクス重役ウォン・リーを迎え、エゥーゴ上層部の
ミーティングがブリーフィング・ルームで行われた事はジュナスも知っている。
現在のアーガマは『ジュピトリス潜入作戦』工作員レコア・ロンドの帰還待ち状態だ。
いわば半舷休息状態であり、ジュナスもミーティングにも呼ばれていたのだが、
多忙を理由に、今回配給された自分の新型機のメンテナンスを手伝っていたのである。
ちょうど作業も終わったジュナスが宇宙を観ながら一息入れていたところに、
偶然かどうか通り掛ったクワトロが、何気ない態度で近寄って話し掛けて来たのだ。
「勿論です。ジュナス大尉には何もかも知っておいて戴かねば」
そのセリフで免罪符を得たつもりなのか、クワトロが堂々とジュナスの横に陣取った。
ジュナスは、無言のまま手に持った炭火焼コーヒーのチューブ・パックに口を付ける。
クワトロがジュナスを評価しているのは、きっと彼が常にニュートラルだからだ。
何かの思想に凝り固まる訳ではなく、それでいて思慮深い人物は実に得難い存在だ。
それは当然、エゥーゴにとっても必要不可欠な人材のはずだったが。
「ウォンさんが、ジュナス大尉の欠席を気にされていました」
言い過ぎたのではないかと、随分と気に病んでいたようだとクワトロが笑った。
後悔する位なら言わなければ良いだろうに、それが出来ないのが人間ということか。
まあ、ジュナスとしても次回の会議には一応出席するつもりだ。
“スポンサーのご機嫌”が重要なのは、どこの“業界”でも同じである。
「アクシズ派とは、アステロイドベルトにある小惑星基地アクシズへ逃れた者達です。
旧ジオン公国の生き残りの軍団の中では、最大勢力と言っていいでしょう」
少しの沈黙の後でクワトロが語ったセリフを、ジュナスは鸚鵡返しに聞き返した。
「小惑星アクシズ?」
「直径5km超の小惑星です。地球からは些か遠い距離にあったのですが」
ちなみに、ジオン流の表現ならば“グワジンでア・バオア・クーから88日の距離”だ。
炭火焼コーヒーを飲みつつ、ジュナスはふと漆黒を漂う小惑星を思い浮かべる。
誰もが知る通り、「一年戦争」と呼ばれた「ジオン独立戦争」が終わって既に7年だ。
人は平等に7年分の年齢を重ね、新しい道を歩み始めている者も多いというのに、
アクシズとやらに逃げた人々は、未だジオンの亡霊にとりつかれているという事か?
「彼等はザビ家の生き残りである、ドズル・ザビの娘ミネバ・ザビを総帥としており
幼いミネバを補佐する摂政として‥‥‥ハマーン・カーンという女が、就いています」
ハマーン・カーンという名前を口にする時、クワトロは異常な程に言い淀んだ。
もっとも、彼と彼女の間に何があったのかジュナスは詮索するつもりは毛頭ないが。
「ザビ家に、ドズル・ザビ‥‥‥しかし、懐かしいな」
ジュナスもソロモン攻略戦には参加して、遠目だがMA-08 ビグ・ザムを見ている。
戦後聞いたところでは頭頂高59.6mという事だが、当時は圧倒的な敵に見えたものだ。
機体中央の口のような偏向型メガ粒子砲に、周囲の28門メガ粒子砲。
更に、長距離ビーム兵器を弾くIフィールドまで備えていたという正にバケモノである。
あの時、地球連邦軍にアムロ・レイ少尉とRX-78-2 ガンダムが存在していなければ、
きっと討ち取れなかったそのMAのパイロットこそ、ドズル・ザビ中将だった。
部下想いの素晴らしい将だったと聞いているが、娘がいたとはジュナスは初耳である。
「あそこでは、7年前で時が止まっているのです」
クワトロのセリフは、自分がアクシズとやらに居た事を告白しているようなものだ。
それにしても、そんな集団の情報なぞ現在のエゥーゴに関係があるとは思えない。
ジュナスは、手に持った炭火焼コーヒーのパックを軽く握りつつ問い掛ける。
「そのアクシズが、どうかしたのかい?」
「アナハイム・エレクトロニクスの情報でアクシズが動き出したのが確認されました」
怪訝そうな顔のジュナスに、クワトロがアクシズには推進用エンジンがあると答える。
速度は知れたものだとはいえ、動く拠点を持つ組織ならば油断は出来ない。
「ならば、進路は地球圏という訳か?」
先刻の緊急のミーティングの議題は、まさにこのアクシズの事だったのだろう。
ただでさえ混乱を極める戦局に、そんな勢力が加わって来たら、厄介な事この上ない。
例のジュピトリスを率いるシロッコの動向も現時点では掴み切れていないのだ。
ジュナスが潜入中のレコアを思い出したのが判ったのか、クワトロが言う。
「レコア少尉なら大丈夫です。きっとジュピトリスの隅々まで調べて来る事でしょう」
クワトロの言葉が、信頼から出た物か単なる無関心から出た物かは判らなかった。
先程から、薄暗い部屋にレコア・ロンドの半分泣きじゃくるような声が流れている。
「君の身体の隅々まで調べさせて貰おうか。レコア・ロンド」
白い手袋のシロッコの手が、レコアの尻の谷間をこれ以上ない位大きく割り開いた。
「そ、そんな、ひどいぃぃ‥‥‥」
レコアの一糸纏わぬ浅黒い肌の身体は、ベッドの上に四つん這いにされている。
まるで犬のように尻だけを高く上げ、火照った顔はシーツに押し付けているレコアだ。
しかし、いくら顔を隠そうともその淫らな菊穴は男の目から逃げる事は出来ない。
「相変わらず綺麗なアヌスだな。よく手入れしている」
楽しそうに笑うシロッコの言葉が、レコアのプライドを切り刻んでいく。
格納庫で抱き締められた後、何が何だか判らない内にシロッコの自室に連れ込まれ、
まるで魔法のように身に着けている物全てを奪われてしまったレコアである。
「い、いやぁぁぁああ」
いつもの自分ならば、こんな一方的に男に組み伏せられたりはしない。
「では、まずアヌスの皺の数の確認から始めようか」
冷酷に宣言されるシロッコの声に慄きつつも、レコアはぎゅっとシーツを握るだけだ。
こんなに屈辱的な扱いをされたなら、いつもの彼女なら相手をただではおかない。
それに、緊縛されている訳ではないのだから、逃げようと思えばいつでも逃げられる。
だがここで逃げたらきっと二度と相手をして貰えない──それが怖い。
レコアがぎゅっと身体を硬くしている事に気付き、シロッコが薄く笑った。
「心配する事はない。全てを私に委ね、何も考える必要はない」
そうだ、自分で考えて結論を出して行動するのはとても辛く苦しい事なのだ。
パプティマス・シロッコの物になれば、そんな哀しい思いをしなくて済むのである。
「はあぁぁぁ、だめぇぇ‥‥‥」
火傷しそうな息を吐きながら、レコアは知らずに涙を流してシーツを濡らした。
男の手で弄ばれる恥辱感は、どうしてこう子宮を熱くさせるのかとても不思議だった。
「どれ、アヌスを大きく広げ給えレコア・ロンド」
シロッコはレコアを辱めるように尻を大きく割り開き、顔をアヌスに近付ける。
無遠慮な青年の眼に見つめられ、彼女のすべすべした臀部が更に赤く茹だってゆく。
「どれ、まず一本、次に二本‥‥‥」
青年の指がレコアのアヌスの皺を広げ、殊更ゆっくり屈辱を与えるよう数え始めた。
── 次 回 、レ コ ア 肛 辱 続 き ま す
ISAP氏乙
リアルタイム遭遇キタワァ*・゜゚・*:.。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。.:*・゜゚・* !!!
やっと新型機が届いたか。
そしてとうとうアクシズ参戦。
アクシズ側にもオリジナルキャラクターが出てくるのかしら
新型機とアヌスの皺の二段お預け攻撃
VoEのシロッコさんは本編同様の威圧感もあるが、
尻担当という立ち位置でどうしても笑ってしまうな。
以前マウアーに声かけたのも肛門を狙って?
(VOEではまだ出てないけど)ハマーンの肛門には興味が湧かなかったのか?
原作でもシロッコとハマーンはこの時点じゃ面識ありませんけど
クワトロとハマーンのお尻の奪い合いになります
349 :
346:2007/05/03(木) 14:53:16 ID:ZjMmToX8
アッー!!「湧かないのか」の間違いです。
ジュピトリスの整備工の肛門の皺数えに逝ってきます…
待機中..
保守
ほしゅ♪
353 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 20:03:21 ID:srk0ZSx7
メンテナンス
354 :
350:2007/05/17(木) 00:02:18 ID:qRYG75DH
引続き待機中..全裸で
ISAP殿、
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」連載6年目突入おめでとうございます。
初代スレよりいつも楽しみにしています。
いくら休載してもいいんで必ず完結してくださいね。応援しています。
>>355 ありがとうございます。
貴方のような方と出逢えた奇跡に感謝します。
だが、意外にも通信スクリーンの中の彼女は柔らかく微笑んで口を開いてくれたのだ。
「私の名前ですか‥‥‥。‥‥‥教えてあげません」
一瞬、何を言われたのか判らなくて呆然としたジュナスに向かって彼女は言う。
「でも、無事に帰って来られたら教えて差し上げます」
そう言ってヘッドセットを付けたオペレータ嬢は、悪戯っぽくくすくすと笑った。
思わず苦笑しつつ、ジュナスは心の何処かに浮き立つ様な気持ちを覚えたのに気付く。
「‥‥‥じゃあ、頑張って帰って来てみるさ」
操縦桿を倒してRGM-79 GMをカタパルトに向かわせつつ、ジュナスは笑って見せた。
「はい。私もお待ちしています」
オペレーター嬢の疲れたような目元に、再度微笑みが浮かんだのが嬉しい。
これはただの言葉遊びで、つまらないセンチメンタリズムでしかないのかもしれない。
だが今この瞬間、ジュナスは彼女の為に帰って来たいと感じていた。
そして、彼女は待っていると言った‥‥‥あるいはそれだけで充分なのかもしれない。
しかし、ジオン公国を叩くまで、この一年にも渡った戦争は終わらない。
そして、このサラミスに帰艦するまで、ジュナス・フレイブの戦争は終わらないのだ。
「‥‥‥無事に帰って来たら、名前を教えてくれるだけかい?」
彼は、出撃直前にもう一回だけ彼女と話してみたくてなって、軽い口調で呼び掛ける。
「はい、それだけです。“お約束”するのはそれだけです」
オペレータ嬢はこともなげに言うと、ジュナスに手を振って発進許可を与えて来た。
彼は少々拍子抜けしつつ、だが、そんなものかもしれないなとも思った。
考えてみれば、彼と彼女はついさっき初めて言葉を交わしたばかりなのだ。
ジュナス・フレイブは、パイロットの瞳になって気持ちを一瞬で戦闘用に切り換えた。
ここは、戦場なのだ。一瞬で生死が決せられ、帰還出来るか判らない戦場なのだ。
「よぉーしっ! 出るっっ!!」
彼のMSがカタパルトにから射出される直前、彼女が静かに囁くのが聞こえる。
「“お約束”するのは‥‥‥そこまでです‥‥‥」
──え?と、ジュナスは通信画面に目をやった。彼女はまた悪戯っぽく微笑む。
彼のGMが射出される瞬間、モニターの中の彼女の唇がこう動くのが判った。
‥‥‥“そこ”から先は、あなたの努力次第です‥‥‥
「12本、13本、‥‥‥ふふふ、君のアヌスには随分とたくさんの皺があるようだ」
冷静そのもののパプティマス・シロッコ大尉の声が、薄暗い部屋に淡々と流れて行く。
「いやらしい女のアヌスの皺は数が多いというが‥‥‥君はどうかな?」
無論、そんな説などある訳がないが、この状態で揶揄されれば受け入れるしかない。
その言葉の間も、シロッコの白い手袋の指は彼女のアヌスを淫靡にくすぐり続けた。
標本の昆虫の脚を数えるかのような事務的な口調だからこそ、恥辱感も強い。
それに、青年の声は女なら誰でも魅惑されてしまいそうな魅惑的な声だ。
「はぁ、あぁぁ」
レコア・ロンド少尉の熱い吐息が、ルージュの唇からシーツの海へ広がった。
あたしは普通の女などという、恐ろしくつまらなく存在では、絶対に、ない。
そう思うレコアは、シロッコの声に魅了されつつある自分を不思議な眼で見つめる。
誰かに自分の全てを委ねてしまうというのは、こんなに楽なものなのか。
そうだ、自分で何かを決定するという事は、自分が全ての責任を負うという事だ。
成功すれば良いだろうが、失敗すれば、そのマイナスを何もかも負担する必要がある。
考えてみれば、それはとてもやっていられないくらいに馬鹿らしい事なのだ。
シロッコの指が、レコアのアヌスの周囲をこしょこしょと擽る様にくねくね蠢いた。
「あ、あはぁ、はぁ、はぁ」
シロッコの指が、レコアのアヌスに少しずつ差し込まれてずぶずぶと埋まって行く。
アヌスの入り口近くを愛撫されると、腰が砕けてしまう位の快感が胎内を走り抜けた。
「ふふふ、レコア・ロンド。私の指はそんなに美味しいかね」
男の細い指先は、レコアの窄まりに少しだけ差し込まれてくちゅんと抜き差しされた。
シロッコの指先一つで翻弄される自分が、とても情けなくてだからこそ嬉しい。
これからは、この男の言葉に従っていればこの男が全ての責任をきっと取ってくれる。
レコアは、ずっと背負って来た肩の荷が下りたような心境になっていた。
「うぅん、はぁ、あああああ」
唇から吐き出される熱い息が、自分の心の中のしこりを溶かして行くようだ。
熱に炙られたようなレコアの脳裏に、母艦に残して来た情人の顔が一瞬浮かび掛けた。
だが、サングラスを掛けているからだろう、その男の瞳がどうしても思い出せない。
自分を見つめてくれるはずの瞳が思い出せないから、顔もぼんやりして来る。
「ん‥‥‥んん、感じる、あたし、感じてる‥‥‥ああああ」
そして、さすがのシロッコも、その時部屋の前で立ち竦んでいる少女には気付かない。
「パプテマス様‥‥‥」
思い詰めた口調でそう呟くのは、薄い桃色の髪のサラ・ザビアロフ曹長だ。
ティターンズの制服に包まれた体は、成熟したレコアと比べるといかにも幼い。
サラが、身体の横に垂らしている手を握り締めると、部屋の嬌声が高くなったようだ。
「ああっ‥‥‥ダ、ダメぇぇ、はぁぁ‥‥‥」
あのいつも強気の態度を崩さないレコア・ロンドが、あられもなく声を出している。
それが余りにも嬉しそうなものに聞こえて、サラはぎゅっと眼を閉じた。
脳裏で、パプティマス・シロッコと抱き合う全裸のレコアの肌が滑らかな肌が踊る。
「‥‥‥っ!」
思わずドアを開けて部屋に踏み込もうとして、その手をタッチパネルの寸前で止めた。
「は、はいぃ、いいですぅ、感じますぅ」
シロッコに愛撫されていているであろうレコアの声が、サラを嘲笑う。
必死に止めた手を胸の前で抱き締め、サラは艦長の私室を背に走り出した。
パプテマス様のお邪魔をしてはいけない、ご負担になるような事があってはならない。
そんな事は誰に言われるまでもなく、彼女が一番良く判っているし判っているはずだ。
だが、この落ち着かない胸を埋め尽くしている、ドス黒い感情は何だろう。
嫉妬? 独占欲? もし、そんな感情を自分が抱いていると知られてしまったら?
「あたし、最低だわ‥‥‥」
高貴なパプテマス様は、きっとあたしを軽蔑されるに違いあるまい。
サラは、無重力のジュピトリス艦内通路をまるで逃亡者のように逃げ続けた。
逃げる相手がシロッコなのかレコアなのか、それが判る程には少女は大人ではない。
ただ、ともかくその場にはいたくなかったから、闇雲に艦内を跳び続けたのだ。
しばらく艦内を漂った後、気が付くとサラはジュピトリスのMS格納庫にいた。
少女は、整備工の作業中の音を聞きつつMS-14 ゲルググの装甲を見上げた。
レコアの乗って来たそのMSには、野次馬精神旺盛な整備工が取り付いて見学している。
ぼんやりとそれを見つめていたサラは、不意に愕然とした表情で目を見開いた。
「今、判った。カミーユが来ている‥‥‥!?」
あの凄まじく強い新型可変MSを駆って、カミーユ・ビダン少尉が近付いて来ている。
何故それが判ったのか判らなくて、サラはステンレス製の手すりを強く握り締めた。
ウェーブライダー状態のMSZ-06 Ζガンダムのコックピットに、その少年は座っている。
彼がいるのは、超大型輸送艦ジュピトリスが漂う宇宙空間から程近い宙域だった。
「2時間近く経ったが、大丈夫だろうな。レコアさん」
カミーユの今回の役割は、潜入作戦の主役であるレコアのバックアップである。
既に、偽装遭難したゲルググがジュピトリスに救出されてから1時間半にもなっていた。
レコアは、ある程度艦内の調査が終わったら自力で逃げ出して来る段取りである。
勿論、潜入作戦がバレないという楽観的な前提が必要となるのだが。
純白のノーマルスーツの中で少年が息を吐いたその時、身体がびくんと震えた。
「なんだ‥‥‥サラが、いるのか?‥‥‥あそこに?」
カミーユの脳裏には、先日の『コロニー落下阻止作戦』即ち『グラナダ沖海戦』時に
偽りの投降をして来た、華奢な体格の少女がふと浮かんで消える。
その途端、コックピットの全天周スクリーンの片隅で警告サインが激しく点滅した。
同時に甲高い音がヘルメットを満たし、何者かが近付いて来ている事を知らせる。
「何? 何故見つかった!?」
スクリーン正面に、デジタル補正処理された敵機のシルエットが忽然と現れた。
ここまで接近を許したのは、迎撃を予想していなかったカミーユのミスだろう。
ただ、ミノフスキー粒子が濃厚に散布されている宙域で敵を見つけるのは困難である。
「ギャプラン!!」
カミーユがそう叫びつつ操縦桿を倒したのと、メガ粒子砲の閃光が走ったのは同時だ。
彼が先刻までいた空間を、まばゆい光がさっと通り過ぎて虚空に消えていく。
その攻撃を放ったのは、逆三角形の航宙形態のPMX-000 ギャプランだった。
「あのMAは、例の男のヤツ‥‥‥確か、パプティマス・シロッコ‥‥‥!!」
『パプテマス様を狙うならば!』
まるでカミーユの呟きに答えるかのように、開けっ放しのティターンズ回線が叫んだ。
猛烈なスピードで接近するMAから聞こえて来たのは少年の記憶にある声である。
「その声、サラ・ザビアロフっ!!」
カミーユの指がコンソールの上を踊ると、Ζガンダムが一瞬でMS形態へ変形した。
スタイリッシュなトリコロール・カラーのMSのツイン・アイがぎらりと光る。
「けど、そうやって出て来るのならーーっ!!」
Ζガンダムは、凛々しい動きで出力5.7MW級のビームライフルを敵に向かって構えた。
エゥーゴ旗艦アーガマ級強襲用宇宙巡洋艦1番艦アーガマの艦内に警報が鳴り響いた。
「総員第一種警戒態勢! 繰り返す、総員第一種警戒態勢!」
ブリッジで艦内通信回線に向かって叫んでいるのは索敵担当のキース・ロンである。
短距離レーダーで接近する敵が見つけられたのは、つい170秒前の事だ。
未だ距離があるから敵の詳細は判らないが、しかし味方識別信号が出ていない。
その直線的な動きから見て、アーガマを狙う敵MSに違いなかった。
そもそも、現在アーガマ部隊は『ジュピトリス潜入作戦』フォローの真っ最中である。
さすがにこのタイミングで敵襲を予想していた者は皆無と言っていいだろう。
マニティ・マンデナ少佐が艦長を勤め、それをエマニュエル・クリル副長が補佐する
アイリッシュ級1番艦アイリッシュと、ヘンケン・ベッケナー中佐が艦長を勤めている
アイリッシュ急2番艦ラーディッシュは、現在月面都市でメンテナンス中である。
当然、エース級パイロットのエマ・シーン中尉、テオドール・チャーチワード少尉と
リベカ・マレリー少尉、その部下の不思議少女エイン・グリアラ准尉も月面だ。
「動けるMSはあるんだろうな!? 当直の小隊は誰だ!」
オペレータのシーサーが叫ぶと同時に、ブリッジ後方の扉が荒々しくスライドする。
無重力のブリッジに跳び込んで来たのは、アーガマ艦長ブライト・ノア大佐だった。
「状況は、どうなってる!」
「敵と思われる機体、急速に接近中です!」
格納庫からの内線に答えるキースの代わりに、トーレスがブライトに向かって叫ぶ。
半舷休息が敷かれていた艦内で、MSのアイドリングがなされていたとは思えない。
当然、即時出撃が出来るパイロットはいないだろうが、迎撃なぞ時間との勝負だ。
「敵戦力の識別を急げ! 動けるMSから出していくしかないんだよ!」
焦燥しつつ叫ぶブライト・ノアに答えるように、通信画面に誰かが映った。
『出撃準備は完了している。すぐにでも出られるが?』
余りに予想外のそのセリフに、一瞬だけブリッジの全員がスクリーンを見つめる。
画面の中で、ノーマルスーツ姿のジュナス・フレイブ大尉が微笑んでいた。
「ジュナス大尉!? な、なんでもう出撃出来るんです‥‥‥!?」
それは、騒々しく警報が鳴り響くブリッジにいる誰もが感じた疑問である。
『いや、私ならこのタイミングで襲撃をかけるだろうと思ってね』
呆然と呟くトーレスに、新型機のコックピットからジュナスが淡々と答えて来る。
『恐らく敵は3機以内。牽制だろうから貴重な可変機は出して来ない』
「敵影、3機! マラサイ・タイプと思われます!」
ジュナスの言葉を裏付けるように、キースが短距離レーダーを見つつ叫んだ。
「あ、合っているぅ? ‥‥‥ジュ、ジュナス大尉って‥‥‥」
なんでそんな事まで判るんだと、トーレスは恐怖の表情でジュナスを見つめる。
恐らく論理的な解説を聞けば納得出来るのだろうが、神算鬼謀とは正にこの事だろう。
『私も、ジュナス大尉と同意見だな』
もう一つの通信画面に、赤いノーマルスーツのクワトロ・バジーナ大尉が映った。
ジュナスの言葉にクワトロのお墨付きがあれば、誰も反論は出来ない。
「助かります、ジュナス大尉。出撃して戴けますか?」
ほっとした表情でキャプテン・シートにもたれかかりつつ、ブライトが口を開いた。
大佐のブライトは階級的ではジュナスより3つ上だが、年齢は2つ年下である。
『了解』
ついつい敬語で話してしまうブライトに、ジュナスは穏やかに頷いた。
クワトロのMSR-100S 百式改は、起動までに異常に時間が掛かるのが難点である。
既に準備をしていたジュナスの機体が、一番最初に出撃出来るのは間違いない。
ブリッジのメインスクリーンの隅に、明るい格納庫の俯瞰視点の映像が映っている。
その中を、グレー系の塗装で塗り分けられたスマートなMSが歩き出した。
これこそ、アナハイム・エレクトロニクスの最新型MS、MSF-007 ガンダムMk-Vである。
Mk-Vは、カミーユ・ビダンが成り行きで強奪したティターンズのガンダムMk-Uを、
アナハイム社のフジタ博士が研究し、その結果開発された機体とされている。
Mk-Uのムーバブルフレームの欠点を改修して、完全な物にしたのがこのMSだ。
(型式番号の“F”はフジタ博士の頭文字だが、資料上ではMSA-007とする物もある)
Ζガンダムのような変形機構こそないが、スペック表上では非常に高性能である。
ちなみに、RX-178 ガンダムMk-U2号機に引き続いていわゆるG3ガンダム・カラーとでも
呼称すべきグレー系の塗装にされたのは、ジュナスの希望に沿ってのものだ。
『さすが、ジュナス大尉はどんな機体に乗ってもお似合いですなァ』
彼のガンダムMk-Vの歩調に合わせるように、ハンガーから無骨なMSが起動を始める。
大出力グライバインダーを背負う真紅のRMS-099RS シュツルム・ディアス3号機だ。
無精髭で覆われた口の端を吊り上げ、フラグ・ラグ・ハヤオ中尉が笑う。
彼等のような部下からしても、上官であるジュナスが強いMSに乗る安心感は大きい。
もっとも、そこで冗談めかして一言添えてしまうのがフラグの悪い癖である。
『しかし、せっかくだから金ぴかに塗って貰えば良かったンじゃ?』
『‥‥‥相変わらず‥‥‥鬱陶しい‥‥‥』
彼の言葉を機械的な口調で遮ったのは、無表情なフランセス・エラワー少尉だった。
少女にしてみれば、ジュナスと親しげに喋るフラグは単なる邪魔者だ。
ちなみに、彼女の愛機MSA-099-2 リック・ディアスUは、まだ起動作業中で動けない。
『ガハハハ、“相変わらず”フランセス少尉の毒舌は癖になるなァ』
通信スクリーンの中でウインクするフラグを、フランセスは殺意を込めて睨み付ける。
「楽しそうだな、お前達‥‥‥」
クワトロの百式改の起動を待つアポリー・ベイ中尉が、二人の会話に額を押さえた。
そして、彼等を二人の青年がそれぞれの思いで格納庫床から見上げている。
「待っていてよ、サラ。きっと君をティターンズから助け出してみせるから」
テレンス・デニケン准尉は、想像の中で頬を染めるサラ・ザビアロフに誓う。
きっと、サラは僕を待っていてくれる。だから僕はサラを助けてあげるんだ──と。
もう一人は、黙っていれば服飾モデルのような背が高く格好良い容姿の青年である。
少しの間憧れの表情でガンダムMk-Vを見つめてから、彼はゆっくりと首を振った。
「まだオレはMSに乗せてもらえる程の腕じゃない、か」
ウォルトン・スウィフト少尉は、そう呟くと背を向けてトレーニング室へと歩き出す。
「でも、きっとエースになって迎えに行くんだ、絶対に‥‥‥!」
そう呟くと、「うん、待っている」とエリス・ワイス中尉の囁きが聞こえた気がする。
エリスの腰まである金髪を思い出すと、ウォルトンはせつなさで胸が詰まった。
そして、カタパルトへ向かうガンダムMk-Vを見つめるもう一つの視線がある。
コックピットにいるジュナスを透視するかのように、彼女の表情は情熱的だった。
「大尉‥‥‥」
見つめる事しか出来ないベルナデッタ・ソロンの瞳が、せつなそうに揺れる。
いくら囁いても自分の声は大尉に届かない、そう判っていても気持ちは抑えられない。
豊かな胸の前でぎゅっと握った手が、ジュナスに届く日は来るのだろうか。
正面の漆黒の宇宙空間を見つめたジュナスは、表情を引き締めると凛々しく叫んだ。
「ジュナス・フレイブ、ガンダムMk-V出る!」
── And now … in anticipation of your insight into the future.
ISAPさん久しぶりの投下乙です
そしてガンダムMkVキター
読み返してて気づいたんですが
>>365の
>その攻撃を放ったのは、逆三角形の航宙形態のPMX-000 ギャプランだった。
場面から察するにPMX-000 メッサーラのミスタイプでしょうか
本編開始早々変態シロッコワロタ
5年・・・・5年かぁ
そんなにも長い間投稿を続けてくれる氏に、改めて感謝と尊敬の念を込めて――乙であります。
ところで、ついに我らがジュナスの新機体が出ましたが、
Mk-Vといわれてもピンとこない程度のMS知識しかないので、ぐぐってみると↓こんなものを発見。
ttp://nets.s148.xrea.com/mk3/mk3.htm (捕捉:Mk-Vのガレージキットの画像です。)
このMSで宇宙を駆け巡るジュナスたんを想像するだけで鼻血が出そうです。
そしてレコアさんのアナル攻めも鼻血が出そうです。
でもサラたんのほうがもっと好きです。
いいぞもっとやれ!
ガンダムMKーVって確か大きく分けて3種類あるんだよな
・アナハイム・エレクトロニクス社系(エゥーゴ)
MSF-007(MSA-007)ガンダムMk-III
MSF-007-2ガンダムMk-III"ヴィクセリオン"
FA-007GIII フルアーマーガンダムMk-III
・キリマンジャロ工廠系 (地球連邦軍)
RX-166 ガンダムMk-III "イグレイ"
・グリプス工廠系 (ティターンズ)
RX-272 ガンダムMk-IIIシリーズ
RX-272 ガンダムMk-III1号機 "フリーア"
RX-272 ガンダムMk-III 2号機 "ハーピュレイ"
RX-272 ガンダムMk-III 3号機 "デュライ"
ティターンズ制のガンダムMKーVとジュナスのガンダムMKーVが
戦う日もくるかも
>いやらしい女のアヌスの皺は数が多い
また一つお勉強になりました。
ISAPさんいつも乙です
聞けば掲載開始5周年との事、
保守だけでスレ数を伸ばしているスレだろうと思いながらたまたま開いたスレで骨太の文章でエロまであるサービス精神に満ちたSSを発見できたのは望外の喜び、まさしく幸運でした
いろいろとあるとは思いますが、私どもが御作を楽しんでいるの同様ご自分もまた楽しむ事のできる執筆をされるようお祈りしております
>>378 そんな説はないと直後に書かれているだろ・・・
ISAPさん、五周年おめでとうございます!
そして、ついに!ガンダムMK-V(・∀・)キター!
ジュナスが駆る主役機とはちょっと違う旗機とでも言うべき機体
破裂の人形みたいなもんかなぁ
フジタ博士ッスか(笑)
ガンダムMk-Vと云えば、大昔B-Clubに載った、藤田氏の3〜4頁程度の
漫画に出てきた、アムロが搭乗した機体が印象に残ってます。
スパロボでもSDガンダムでも割りと不遇なMk-V、ジュナスの愛機と
して存分に活躍してくれることを期待してます。
しかし、スクロールの勢い余って、いきなり「And now...」が目に
入った時は、「まさか、断筆?!」とかなり焦りました。
なるほど、彼女のあの台詞に掛けてあった訳ですか。
いやいや、六周年おめでとうございます。
気になって調べてみたんだけどMk-Vっていろいろな
バリエーションがあるんですね。ちょっと調べただけでも6つも出てきた。
これらも出てくるといいな、と期待しつつ次回にwktk!
5周年、おめでとうございます。
第一話を読んだ時は、まさかここまで長いおつきあいになるとは夢にも思っておりませんでした。
原作に対する愛、知識の数々、エロありエロなしを問わぬ高い筆力。
SSを描き始めてから、よりISAPさんのすごさが身にしみてわかる今日この頃。
月並みですが、これからもいっそうのご躍進をお祈りしております。
しかしジュナスの機体がマークIIIとは。
自分としては、SD戦国伝で銀の盾を持って逃げて、稲妻に打たれてナイトガンダムと
サタンガンダムに分裂した人を思い出しますねw またはキット化されていない大将軍。
5周年というコトで、今回はなかなか賑やかでした。主役の出撃があるというのもベネ。
アーガマ組総出演は久しぶりだな
あとは覚醒ヲルdの腕前が見られればいうことなし
しかしここにきてウォルトンとテレンスの立ち位置が逆転してるな
自分というものを見失いつつあるテレンス、
当初は自分こそがガンダムに相応しいと嘯きながらも今や身の程を知り憧れを糧に自らを鍛えるウォルトン
まさに明暗が分かれようとしてるな
ネタキャラがここまで成長するとは、、、、
テレンスにも救いは来るのだろうか
死亡フラグが立っちゃた雰囲気ムンムン。
それと6年目突入おめ。
今週は職人の降臨なしか
ノ
すまん。誤爆った。
ノシ
ノシ
...次回は来週以降か?
uhsoh
↓このスレ一番の変態から一言
人人人人人人人人人人人人人/ `人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
) (
) ああ〜!ジュナスたん!ジュナスたあああん、かくいいよーーー!かくいい〜! (
今度のガンダムはギターやトランペットを弾きながら登場しますか?
最後の一文はって「俺たちの戦いはまだまだ続く」 第一部完 と同意義でOK?
嘘だろ?終わりじゃないよな?
ハマーンは?mkーVの活躍と描写は?
エリス再登場は?ヒロインとジュナスのラブエロは?
作者さん待ってる!漏れいつまでも待ってるから!
終われよ、とっとと
他の職人は散々追い出してきたのに
ISAPだけは連載終了を拒否されるとか
どんだけ板の空気悪くしてんだ
ID:1s7N9h40とID:KmqaS+sOとID:kByJ05kyの尻尾が現れた
久しぶりだなぁ・・・
間隔が開くと出て来るんだな。
3週ぐらい空くとでるんだよな
ガンダム戦記:アニー×マット・ヒーリィにノエル乱入
「あの子には…理想の隊長で居てあげて…お願い、まっくん」
互いを貪る様な情事を交わしたマット隊長とアニーの間を、物悲しげな空気
が支配する。『あの子』。17歳の、若い蕾。マットの毒牙に掛からんばかりの、
触れなば落ちん風情の、純情可憐な娘。その娘を守るために…
「…だから、俺に抱かれたのか? …俺よりも、ノエルがそんなに…」
「今は違うの…。まっくんが、好きだよ? だけど…あの子にまっくんのが」
「おーおー、アニー? 俺が君のをガバガバにしたと? こんなに…」
「あンッ?! 」
マットの腰が動く。入れたままに小休止を取っていたのだ。快感を叩き起こされた
アニーの顔が、一瞬、快楽の端緒に酔い、瞬く間に何かを耐えている様な表情に為る。
「…締めてくれるのになぁ? 散々抱かれたくせに、初めての時と変わらん位になぁ?
『添い寝してあげようか? 』だと? 添い寝どころか…! 」
「や、めて、ま…っくうん! 」
アニーの、引き締まった下腹部が、挿入されているマットの男根の形を浮かび上がらせた。
「お前が抱かれている姿を、見ている奴が居たとしたらどうする? ええ?
アニー? 」
「まっくん…まさ…アぅんっ! 」
強烈な一突きが、アニーを問答無用で黙らせた。座位で繋がっていたマットは、
そのまま、アニーの目の前の扉をリモコンで開けた。圧搾空気の抜ける音と共に
現れた人影を、アニーは焦点の合わぬ瞳で視認した。赤毛の、生真面目そうな少女。
「隊…長…? 」
「アンダーソン伍長! 君の友達は君が好きで好きで堪らないから、身代わりを
買って出たのさ! 今じゃあこの通り、完全に俺のモノの虜に為ってるがな! 」
「ごめんね…ごめんねノエ…んんッ…だめっ…気持ち…いいのぉ! まっくん、
もっと、もっとお! 」
ノエルの茫然とした表情が、引き締まる。そして彼女は…乱暴に軍服の上着を脱いだ。
「…そんな雌犬なんかより! 私を…私を抱いて下さい、隊長! 」
オデッサ作戦は終ったが…! ノエルとマットの夜は、たった今から、始まる。
必死に「ISAP以外の職人も歓迎だよ」
と、ハリボテのような主張をしたがってるのが見え見え
現に、ISAP以外が投下をするのは、こうして
このスレの排他性を指摘された直後くらいしかない
404GJ
排他的でもいいじゃないじゅうりょくに
たましいをひかれたにんげんだもの
ドーピングコンソメギニアスの続きも待ってるんだけどな?
リィナとかプルプルズのガチエロリーをきぼんぬ
>>404 褐色肌萌えなのでもっと書け。いや、書いてくださいお願いします。
>>407 連レスすまん。あれのタイトルはドーピングコンソメギニアスなのかw
>>407 あれだって、以前の騒ぎの時に
取ってつけたように投下されたものが
鮮度を失いつつちょこちょこ続けられてるだけ
>>404 まっくん吹いた。安直だw
ノエルはあれで意地っ張りなので、アニーに対抗意識バリバリな3P希望。
今週も無しなんだぜ
ドーピングコンソメギニアスもVOEもな。
ところでドーピングコンソメギニアスって打ちづらいな。
DCGでいいや。
>>411 どうでもいいが、排他すんなって言うお前が排他レスつけてどうすんの。
荒らすならもっと考えて荒らせよ。
第017話 「忍法無銘伝(後編)」
「忍法火消し独楽。(ひけしごま)──」
くの字に体を折り曲げた根来の襟首から、するすると出てきて、首のうしろで回りだした物が
ある。
独楽だ。幅も高さも二寸ほどのそれは、びゅうびゅうと速度を上げて風をまきおこし、迫りく
る真赤な五本の稜線をことごとくあらぬ方向に吹き飛ばした。互いを打ち合いながらもつれ
あい、とりとめなく垂れた指かいこは、すでに炎を失っている。……
「いかに繕おうと所詮は炎と糸。防ぐ事などあい容易い。そして」
ふたたび腕を振り下ろさんとした無銘ではあるが、根来の水死人のように生白い唇から何や
らびゅびゅっと吹きかけられると、名状しがたい苦鳴をもらしながら墨染めの裾をひるがえし、
眼を抑えたきりぴたりと動きをとめた
「忍法逆流れ(さかながれ)。──」
傍観する千歳にはわからなかったが、この時、無銘の視点は天地が逆転していたのである。
目はどうして見えるのか。それは物体に反射する光が、角膜、眼房水、水晶体、硝子体の中
で順に屈折し、最後に網膜で像をむすぶからだ。むろんそれは光学上倒立しており、事実、
乳幼児期においては、天地倒立した映像を見るという。……
むろん人間は、成長の過程で、倒立した映像を脳によって直立させることを学習するが、しか
るに根来の唾液は、人の目に入れば角膜に浸透し、その内側の眼房水を逆三角形のプリズ
ムのように凝結させ、いわゆる逆さメガネの特殊な光の屈折をもたらし、視界を逆転させるの
だ!
かかる忍法により無銘は、眼前で床が天にのぼり天井が地上におち、まるで倒立して頭をた
れたみたいに脳髄へ血流が逆行するような錯覚すらおぼえ、混迷をきわめた。
根来は金色に光るシークレットトレイルを床につきたてると、それを支点にばっと天井におど
りあがった。
そのまま天井へ蝙蝠みたいにはりつくと、顔右半分にひた垂れた三角の前髪も元のまま、
冷然とした面持ちで無銘をみおろした。
ぎゃあああああああ!!!
誤爆った! すまん!!!!!! 忘れてくれ!!
(゚Д゚;)
そいつ原作で忍法使ってないだろw
ただのニンジャマニアだよなwコスプレ好きの
これはつまりGの影忍ネタキボンというメッセージだね?w
>>422 そう言う読み方もあるね。
好きだったから神が光臨することを祈ろう。
三年間待つのか・・・
426 :
350:2007/06/26(火) 00:45:04 ID:6sFreLg5
IDにI,S,A,P(全て大文字)のどれかが出たら今週こそISAPさんが来る。全裸で。
俺のIDVOEじゃね?
うはWWWWID変わってたWWW
俺恥ずかしいWWWWWWW
保守
431 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 09:31:03 ID:w6W1Ie6o
保守
>>426 来週は、一応。
(全裸ではありませんが)
キュピーーン
今日、作品の投下がある
>>432 おお。待ってます。
この調子で他の作品もこないものか。Gの影忍とかw
おいらのベルたんはどこいったーっ
436 :
350:2007/07/02(月) 02:40:14 ID:kzWgV8XJ
>>432 ( ゚д゚ )!!
色々と忙しい中、作品を作られてると思うので
無理せずマイペースで頑張って下さい!
再び待機中..
で、コンソメギニアスのほうもまだかね?
違う。「ドーピングコンソメギニアス」だ。
マダカナー
「これが…隊長の陸戦型ガンダム…」
コックピットに座ったアンダーソン伍長がうっとりと目を閉じ、感慨にふける最中、
誰かの覗き込む気配に気付き、急いで目を開ける。アニー・ブレヴィッツ軍属だった。
「こらこら、ノエルぅ〜? 整備中だよ? さ、どいたどいた! 」
「あ〜ん、アニーさん、もう少しだけ、ね? 」
「そ・の・手・に・の・る・か! アンタを放っといたら半日シートでお尻スリスリ…」
ニヤニヤ笑いながら話す軍属の言葉に、瞬間的にアンダーソン伍長の顔が赤面する。
「あ、あれは新型のGMが届いたので…少しでもシートのクッションをゃゎ…」
「アンタの体重じゃあ、重石にもなりゃしないっての! さ、早くどいたどいた! 」
「はぁん? アニー君? 君が隊長機に懸ける情熱を、少しでも俺の陸戦型GMにも
廻して欲しいモンだね? …いやあ、コックピットに一日仕事とは、腕のイイ君には
珍しい事もあったモンだ? 」
「ラ、ラドリー少尉…! あれはまっくんが足回りがおかしいって言ったからタダ…」
今度はブレヴィッツ軍属がしどろもどろに弁解する番だった。アンダーソン伍長の顔が
それに反比例して、むくれて来る。自分は良くて、私はどうして駄目なのか、と目で訴えて
いた。そこにけたたましい警報音が鳴る。…スクランブル警報だった。敵襲だ。
「ラリー! アニィィィッシュ! 敵襲だ! アニー! 機体は何時でも出られるな! 」
「あ、まっくん…! 」
ヒーリィ中尉がコックピットに背中を向けながら怒鳴り倒し、そのまま背中を向けたまま
コックピットに入り、ハッチを閉めた。ブレヴィッツ軍属が最後に見たアンダーソン伍長の
顔は…押しつぶされそうに為りながらも、ある種の恍惚感を隠し切れないでいた。
「くそ…その手が合ったか! でも、誰が目標指示するんだろう…? ま、いっか! 」
「隊長…」
アンダーソン伍長が俺の膝の上に座っている。ここは陸戦型ガンダムのコックピットだ。
前回のスクランブルにより、俺はアンダーソン伍長をシートのクッションにしたまま出撃を
敢行してしまった。アニーの奴、どうして素人なんかをコックピットに乗せたりしてたんだ!
その時の体勢の入れ替えは正直…伍長にとっては地獄だったろう。まずは伍長を立たせ
俺が体を入れ換えようとした時に06のタックルを喰らい、伍長を押し倒し額にキス。呆然と
する伍長に慌てて謝り、再度試みようと両腕を伍長の肩に伸ばそうとしたら陸戦型ガンダムが
よろけ回避のためオートで立ち上がって心ならずも発展途上の胸を鷲掴み、もうこうなればと
思い、抱き寄せて無理矢理入れ替えだ! と抱いたら…
「私が許したんですから…ネ? 」
伍長は軽く目を閉じて唇を半開きにしていた。誤解だ伍長、と言おうとして俺が喋ろうとしたら、
アニッシュの奴が180oキャノンで06を吹き飛ばし、その爆風で陸戦型ガンダムがこれまた
揺れて見事にフレンチキス、と来たモンだ。オマケに電装系がイカれて、モニターが死んで、
非常用電源の薄明かり、さらにはハッチが開かず、爆破装置もおじゃん。まさに密室だ!
「熱いです…隊長…私…このまま…死にたく無いですから…」
待て伍長! 早まるな! 必ずアニッシュとラリーが助けに『入ってくる』! だから、気分を
出して上着を脱ぐな! 『此処はバイコヌールで猛吹雪の中』なんだぞ! くそ、白のレースが…
むう…かすかな笑い声…ラリー! アニッシュ! 聞こえているなら助けに来い! 犯されるぅ!
続き来た。膝上の伍長可愛いよ可愛い。
あとは徹底的に犯されろw
こういう軽いノリは好きだw
ワロスwww
ISAP氏は打ち切り?
んなこたーない。
ジオニックフロントのエロチックショートストーリーズを探しています
過去ログや倉庫漁れば出てくるかな
ないと思うけど
でもニッキシャルやソフィニッキはいいかもしれん
ソフィ×シャルならシャル受け
彼等が、ジュナス・フレイブ「少尉」と初めて出逢ったのは宇宙世紀0081年の事だ。
その頃の地球は、後世の歴史家が「人類が自らの行為に恐怖した」と歴史書に記す
『一年戦争』の傷痕もまだ生々しく、平和までは程遠い状況であった。
停戦協定が結ばれたとはいえ、ジオン“公国”の残党の活動は収まる気配もなく、
事実、『デラーズ・フリート』の『星の屑作戦』実行はそれからたった2年後のことだ。
その上、地球連邦政府の難民に対する施策は官僚的で不十分なものばかりであり、
俯瞰的視野の無さは12年後のシャア・アズナブル総帥の演説で批判された通りである。
復興事業のお陰で失業者は減りつつあったものの、ライフライン完備にはほど遠い。
彼等が、それぞれに理想と理由を抱えて軍に入隊したのはそんな頃だった。
だが、レビル将軍以下首脳陣が戦死してしまった連邦軍も混乱と無縁ではいられない。
二人は基礎訓練も早々に現場に放り出され、治安部隊に配属される事になったが、
その仕打ちは、意欲に燃えていた二人を失望させるのに充分なものだった。
そんな荒んだ精神状態の二人が、初めて配属された北欧の片隅の基地で出会ったのが、
彼等の小隊長、当時23歳だったジュナス・フレイブという青年だったのである。
6年前──0081年5月のある日、ジュナスはハンガーに設置されたMSを見上げていた。
格納庫が暗いのは、天井の電球が中古品で申請を上げても中々交換されないからだ。
その照明に照らされるRGM-79 GMも、一年戦争を潜り抜けた中古品である。
こんな場末の基地の訓練用に、GMバリエーションの新品が支給されることはない。
彼等が訓練や治安活動に使用しているのは殆どが一年戦争に活躍した“老兵”だった。
ほどなくして、ハンガーに設置されたGMの腹部コックピットのハッチが開く。
操縦席から這い出てきた黄色のノーマルスーツに身を包んだパイロットは、
ハンガーの昇降用クレーンを使ってするすると地上のジュナスの下まで降りて来た。
そっぽを向いたままヘルメットを取ると、20歳そこそこの青年の顔が現れる。
「‥‥‥射撃訓練、終わった」
ジュナスの元に歩み寄ったアレン・クロワゼット「伍長」が不機嫌そうに口を開いた。
脱いだヘルメットを抱える彼の前髪は、両目を隠しそうな位にボサボサである
「ご苦労さん」
ジュナスが軽く敬礼をしつつ笑いかけてやると、アレンは余計に横を向いてしまう。
「‥‥‥ふん」
軽く吐き捨てるように言ったアレンに、ジュナスは優しい瞳で苦笑するしかない。
これでも半年前の配属時の無反応ぶりを思えば、随分と話すようになってくれている。
そんな事を考える彼は、アレンがさりげなく自分を見ている事に気付かなかった。
ジュナスは、手に持った訓練の結果がリアルタイムで出るボードのチェックを終える。
「それにしても、随分とスコアが上がってるなぁ。アレン」
実際のところ、一年半前まで素人だった事を考えればアレンの成長は尋常ではない。
「ふ、ふん‥‥‥別に」
相変わらず横を向いたままのアレンは、益々不機嫌そうに口を尖らせるだけだ。
ジュナスは、そんな部下を目を細めて見つめながら口許を緩める。
このまま上達して行けば、アレンは数年後にはジュナスと渡り合える腕になるだろう。
そう考えたジュナスは、ふとアレンの頭に手を伸ばして撫でてしまう。
「いつもよく頑張ってるな、偉いぞ」
ジュナスに優しく撫でられた瞬間、アレンはばっと勢い良く跳び退った。
「な、な、な‥‥‥!?」
顔をトマトのように真っ赤にしたアレンが、守るように自分の頭を抱えている。
乾いた音を立てて、格納庫の床に放り投げられたヘルメットがころころと転がった。
口をパクパク開けて、必死に抗議を続けるアレンに、ジュナスは呆気に取られる。
「す、すまなかったな、アレン。そんなに私に触られるのが嫌だとは」
嫌われているかもしれないとは思っていたが、ここまで嫌われていたとは。
ジュナスが頭を下げようとしたところへ、明るく人懐っこそうな声が掛けられた。
「隊長、アレンさんは隊長が大好きなんで照れてるだけですよう」
自分の訓練を終えて近付いて来たのは、いつも笑顔のダグ・カスタネダ伍長である。
「て、て、照れてなんか! い、い、いい加減なことを!」
必死に叫ぼうとするアレンを制して、ダグはついっとジュナスに頭を差し出した。
怪訝そうな顔で目を見開くジュナスを上目遣いで見上げ、ダグは、にぱっと笑う。
「僕だって頑張っているんだから、褒めてくれないと不公平です」
それはまあ確かに、ダグも同年代のパイロットに比べれば頑張っている方ではあるが。
ジュナスは、左手の評価ボードを覗き見てからダグの頭を撫で撫でする。
「えーと、ダグも偉いぞ、うん」
自分が何をやっているんだか判らないジュナスと、楽しそうなダグが対照的だ。
そんな一見楽しげな二人を、離れた位置で頭を押さえたままアレンが睨み付けていた。
今、ティターンズ旗艦大型戦艦ドゴス・ギアの格納庫でアレンは天井を眺めている。
あれから6年が経過し、アレン・クロワゼットの階級は既に「少尉」だ。
当時新米小隊長だった23歳のジュナスと同じ階級、年齢は25歳だから既に越えてる。
相変わらずボサボサの前髪の下の鋭い瞳で、彼は目の前のMSに視線を移した。
そこには、丁寧に整備はされているものの、実質的には満身創痍のMSが鎮座している。
前回、エゥーゴの最新鋭可変MS MSZ-006 Ζガンダムの圧倒的な力の前に、
子供のように翻弄され、かろうじて生き残った可変MS RX-110 ガブスレイが、1機だ。
当初、この旗艦ドゴス・ギアには優先的に4機のガブスレイが配備されていた。
だが、1号機のパイロットだったジェリド・メサ中尉は負傷して治療施設送り、
2号機パイロット、マウアー・ファラオ中尉は戦死、3号機も大破して廃棄済──。
現在残っているのは、このアレンの4号機だけというまさに惨憺たる状況であろう。
「駄目だ。この機体じゃ、あのバケモノには勝てない‥‥‥」
アレンは、トリコロール・カラーに輝くエゥーゴの新型機を忌々しげに思い浮かべる。
「バケモノって何ですか?」
相変わらず無遠慮に背後から覗き込んでくるのは、ダグ・カスタネダ少尉だ。
アレンと同じく6年分の年を取ったダグは、しかし変わらずに陽気で人懐っこい。
「‥‥‥いや、なんでもない」
無愛想に答えるアレンだが、これでも6年越しの付き合いの二人は会話が成立するのだ。
にこにことアレンに並んでガブスレイを見上げた後で、ダグがぽつりと言った。
「5隊、10分持たなかったんだそうですよ」
その“5隊”とは、ドゴス・ギア所属第5小隊のことであり、今回偵察と奇襲を兼ねて
エゥーゴ旗艦強襲巡洋艦アーガマを襲った一個小隊、3機のRMS-108 マラサイを指す。
可変タイプではないとはいえ、ロールアウトからたった3ヶ月余りのこの3機のMSを、
いとも簡単に叩き潰したというアーガマ実働部隊は、確かに脅威である。
しかし、ガブスレイを見上げたままアレンはつまらなそうにつぶやくだけだった。
「隊長がいるんだ。当たり前だろう」
「ま、そうですよね」
現在の二人はペアで小隊を組ませて貰っているから、正式な意味での隊長はいない。
だが、彼等が隊長と言えばそれはジュナス・フレイブのことだ。
それはこれまでの6年間ずっとそうだったし、きっとこれからもずっとそうだろう。
少しの間無言でいた後で、低い声になったダグがアレンの方を見ないまま口を開いた。
「アレンさんも聞きました? ジュピトリス行きの噂」
ダグのセリフに頷くアレンの表情に、それまでとは違う少しだけ苦々しい色が浮かぶ。
このドゴス・ギアはパプティマス・シロッコ大尉に一時貸与されただけで、
そもそも正式な艦長も別におり、シロッコはその返却を求められれば断る権限はない。
そして、艦内にはこの2,3日、あのバスク・オム大佐がドゴス・ギア艦長に就任し、
シロッコは本来のジュピトリス艦長に戻されるいう噂が、まことしやかに流れている。
昨日からシロッコがジュピトリス視察に出ているのも、その伏線だというのだ。
しかし、超巨大恒星間輸送船ジュピトリスはお世辞にも戦闘向きの艦とは言えない。
恐らく、ジュピトリスに戻った彼はこの闘いの表舞台から消える羽目になるだろう──
「シロッコ大尉も、災難ですよね」
ダグの言葉には、一方的な被害者のシロッコに同情的な感情が込められている。
「‥‥‥それで、どうします? アレンさん」
その問い掛けは、シロッコのジュピトリス行きと同時に流れている噂の事であろう。
奇妙に詳しい噂では、パプティマス・シロッコは、同行する仲間を求めていると聞く。
アレンの知る限りでも、何人かのパイロットがジュピトリスへの転属を願い出ていた。
軍隊の人事に個人の希望が何処まで通じるかは疑問だが、そのカリスマは凄まじい。
何しろ、シロッコがこのドゴス・ギアを任されたのは8月の『アポロ作戦』の少し前だ。
そのたった2ヶ月余りの間に、彼はドゴス・ギア艦内を掌握している。
通常“木星帰り”と言えば畏怖され毛嫌いはされても尊敬される事は稀だというのに。
「僕は、行っても良いなと思ってるんですよ」
ジュピトリス配属を口にするダグに、アレンはさすがに身体を硬直させる。
「何だと‥‥‥?」
6年間、殆ど離れずに戦って来た二人の心に、ズレが生じたのは初めてのことだ。
「シロッコ大尉なら、きっと今のティターンズを変えてくれると思うんですよ」
まるで夢見るかのように言うダグが、愕然とした表情のアレンに微笑む。
「シロッコ大尉は、ジュピトリスに用意してある最新鋭MSを貸してくれるそうです。
隊長に勝つ為には僕等にも力が必要ですよ。そう思いませんか、アレンさん?」
果たして、力さえあれば自分達はジュナス・フレイブに勝てるというのだろうか。
アレン・クロワゼットは、熱に浮かされたような友人のその瞳に曖昧な態度で頷いた。
漆黒の宇宙空間に眩い爆光が弾け、もうもうとした爆煙が戦闘宙域で渦を巻く。
その煙を身に纏いつつ現れたのは、エゥーゴのMSF-007 ガンダムMk-Vである。
青系グレーで塗装された機体は、RX-178 ガンダムMk-Uより細身でスタイリッシュだ。
その機体に装備された新型ムーバブルフレームはMk-Uよりも進化しており、
より人間に近い稼動が可能なジェネレータ出力も、実はΖガンダムと同格である。
「任務完了、だな」
ジュナス・フレイブ大尉は、操縦桿を握ったままコックピットで静かに呟いた。
目の前の全天周スクリーンの中を、破壊されたマラサイの朱色の部品が流れて行く。
「随分と、手応えがありませんでしたが」
右隣に並びつつ応えるのは、MSR-100S 百式改のクワトロ・バジーナ大尉だ。
爆光を反射する金色のエマルジョン装甲が、ぴかぴかと瞬くのが意外と目に痛い。
肩パーツに書かれた「百」の横の小さな「改」のフォントが悪趣味だが、
「先行試作実験用量産型」だったらどんな文字を書き込むつもりだったのか開発者は。
クワトロと反対側のジュナスの左隣には、グレーの無骨なシルエットのMSが並ぶ。
相変わらず無表情な、フランセス・エラワー少尉のMSA-099-2 リック・ディアスUだ。
今回出張って来たマラサイ一個小隊合計3機は、この3人が1機ずつ撃墜した勘定である。
現在のエゥーゴのトップエースに、マラサイ3機ごときでは足止めにもならない。
もっとも、前回の戦闘でMSを大量消耗しているドゴス・ギアに残存兵力は少ないはずで
今回は恐らくデータ取りと牽制の意味合いくらいしかない襲撃だったろう。
「フランセス少尉も、お手柄だったな」
クワトロが気さくに話し掛けるが、フランセスはつまらなそうに会釈するだけだ。
「‥‥‥‥‥‥」
人形のように美しく変化のないその顔に、クワトロは少しだけ見蕩れたようである。
後世の歴史家曰く、クワトロは元々整った容姿の儚げな少女に滅法弱い男なのだ。
そこへ、今回はボウズだった後詰担当のフラグ・ラグ・ハヤオ中尉が、
RMS-099RS シュツルム・ディアス3号機のグライバインダーを収めつつ近付いて来た。
「うかうかしていると、フランセス少尉にスコアを抜かれるかもしれンなァ」
そんな事を言いつつも特には焦ってはいないようで、フラグは豪快に高笑いをする。
フランセスはもう相手をするのも疲れたようで「‥‥‥消えて‥‥‥」と小さく囁く。
大きくため息を吐くジュナスは、レコア・ロンド少尉のいるはずの宙域を仰ぎ見た。
(第184話・終)
>>374 すみません、型式「PMX-000」は「メッサーラ」でした。(ギャプランはORX-005)
お詫びして訂正を致します。
>>389 卓見です。
おお、久方ぶりに。
アレンはツンデレですな。ダグと一緒に転属なるか。
転属しないと近々死ぬしかないような……
そしてクワトロは可愛ければなんでもいいのかw
GJ!
アレンに対する対応とフランセスに対する対応
を見る限りジュナスの無口な照れ屋への
接し方は6年経ってもそう変りは無いんですね
すぐ嫌われていると思うところも
(普通はそう思うに決まってますが)
お久しぶり&お疲れ様です。
しっかし、ホント、ダメ人間だナァ、大佐は (苦笑)
初のリアルタイムキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
本当にお疲れ様です。また次回も楽しみにしております。
ふ、ふん‥‥‥別にて、て、照れてなんか! い、い、いい加減なことを
どうみてもツンデレ(女)です、男なのが本当に残念ですw
ISAPさん、お疲れ様です。
後世の歴史家にまでロリコンを指摘されるシャアって・・・。
さてさて、ジュピトリスに転属(?)するアレン&ダグの新型機は何があてがわれるかな?
シロッコ製ならばメッサーラ、パラスアテネ、ボリノークサマーン、
可変機ならハンブラビあたりですが・・・ここはいい意味で予想を裏切って欲しいですね。
うぎゃ!しばらく見とらん間にノエルたん来てるやん!
感想遅れてスマソ、でも量的に足りなくていまいち寸止め感が……
とにかく続きに期待してます。
VoEフランの人生疲れてます的投げ遣りさに萌え。
ダグ、アレンコンビ、マニティさんに次ぐ先行き心配キャラになってきた。
はたして死亡フラグはどちらに……
しかし何より声を大にしていいたいのは……
ヲル豚分が足りない!
なんか文章荒れてませんか?
何かあったんですか?
ようやく再開…おめでとうございます!
mkーVの実際の動き回るシーンが無かったのは残念ですが強敵との戦闘の時にその真価を発揮するのに期待しときます
とにかくGJ!
「なんですか隊長! デレッとしてっ…」
ノエル・アンダーソン伍長はむくれていた。その現場の格納庫ではアニー・ブレヴィッツ軍属以下の
メカニックチームが『RX-78NT-1・ALEX:アレックス』の機体受領の各種チェック作業のために忙しく
立ち回っていた。格納庫内にいる誰もが、『隊長』とアンダーソン伍長との会話ごときには気を回して
いる筈が無い。ただ…華の17歳、アンダーソン伍長の甲高い怒声は作業中の騒音を縫って響く。
「久し振りなんだよ、クリスとはさ」
「マッケンジー少尉をそんな、そんな風に呼ぶなんて…隊長! わたしとは遊び…んグゥ!」
『隊長』が慌ててノエルの口を塞ぐ。アレックスのリフトオフ、打ち上げを阻止するため北極基地を
襲撃したジオン軍の部隊を退けたMS特殊部隊第三小隊ことデルタチームであったが、護衛対象の
アレックスを駆って出てきたのが訓練生時代の同期でもあった『クリスチーナ・マッケンジー少尉』
だったのだ。それは幸いシャトル内のアレックスとは別の『予備機体』と言うトンでもない無駄遣いの
産物で、クリスチーナが書類の操作でデルタチームに『譲ってくれる』話がまとまったのだ。
『貴方にならアレックスのパイロット、譲ってア・ゲ・ル』
とクリスチーナが赤毛の長髪をかき上げてイロっぽくウィンクしてくれたのはイイのだが…その時!
『隊長』を捜しに来ていて背後でしっかり見ていた、同じ赤毛のセミロングの17歳の元深窓の令嬢が
駆け寄って来て『隊長』の右腕をしっかり発展途上の双乳にかき抱いてすがり付いて涙目になって
『貴女がモビルスーツを譲っても、隊長は譲りませんからッ! そうやって色仕掛けなんて使って、
恥ずかしくないんですかっ?! 貴女のご両親が見たら涙を流されてしまう痴態なんですからぁ! 』
と、外聞も何もあったモンじゃない独占欲丸出しのメガ嫉妬粒子砲を炸裂させてしまったのである。
ギャラリーが居ないのは幸いだったが、クリスチーナも負けてはいなかった。男連中を掻き分けて
MSパイロットを射止めた女傑である。増してや育ちの良いお嬢様を苛めるなどはお手の物だ。
『それくらいで痴態なんて言ってたら、愛しの『隊長』さん、すーぐに悪い女に取られてしまうな?』
クリスがフン、と鼻で笑ってしゃがみ込み、『隊長』のズボンのジッパータグを咥えて下に降ろして
下着の合わせ目から『ブツ』を出してシゴき始めるのを目前にしたその時の伍長は、動転するあまりに
目がテンに為っていた。それを余裕の目付きで見上げながら、今度はその唇で『ブツ』を舐り始める。
『おい、クリス…ぅぉ…あ…』
ジュボッ、クチュッと唾をわざと多めに出して音を立てて飲み込み、喉で『ブツ』をシゴキ上げる
テクニックは、夕食と一緒に『頂かれた』ばかりの伍長には望むべくも無い高等技術の結晶だった。
唇を離したクリスはニヤリと伍長に勝者の笑みを向け、『隊長』に慈愛の女神の微笑みを向ける。
『出してもいいわ。貴方のなら、飲んでア・ゲ・ル』
より激しく作業を再開したクリスは、長い赤毛を振り乱して、さらに自分のスラックスの太腿を
擦り合わせ始めた。喉の奥で膨れ上がる亀頭を感じたクリスが、上気した顔で『隊長』を見上げ…
その色っぽさに堪らずフィニッシュ! …なんと一滴残らずクリスは飲み干してくれた。
『ごちそうさま。相変わらず濃くて喉に絡まるんだから…生きてたらまた逢いましょう、伍長』
その後、ちゃんと『隊長』がクリスの『下のおクチ』にご馳走したのは言うまでも無い話なのだが、
今、そのツケを支払っている所である。ノエル・アンダーソン伍長にとって今や尊敬する『隊長』の
『モビルスーツ戦術論』よりも、『対ノエル実践戦術論』の方が大きなウエイトを占めている。
「…ちゃんとわたしを気持ち良くしてくれたら、今度の事は許してあげます。ね? 『隊長』…」
頬を羞恥で紅に染めながら微笑むノエル・アンダーソン伍長の『一年戦争』はまだ、終わらない。
クリス、アルとバーニィが泣くぞwww
がんがれノエルたん
ガンダムタイプを受領するたびこうなるのかw
こいつぁブルーデスティニー受領が楽しみだぜ。
GJ!
ゲーム内の元ネタ知ってるから余計に笑えた。
MS受領で出てくる女パイロットはクリスだけだしね。
Ez-8受領の時のシローのセリフの「試して、みますか?」でウホ!ネタは…却下だな。
ホシュ
ISAPさん来ないかなぁ
ガンダムレガシーのリド中尉の話見てMS整備の女の子に萌えた。
リドと絡ませたいが女の子の名前がわからんからうまく書けないorz
女の子視点で一人称私かあたしでかこうかな…
ああ、あのツナギの上から「ぱんつライン」がモロ見えの娘!
いいんでない いいんでない?
>>477 漫画見たんだがリドのナンパに対する応対を
見ていたら彼女が主導権握りそうだなwww
ボランティアに行って来て、今帰って来ました。
来週は続きが書けると思います。
>>470 とても面白く読ませて戴きました。
続きを期待しています。
>>477 一人称の官能小説は楽しみです。
頑張って下さい。
あ、ボランティアお疲れさまでした。
被災地などの現状はニュースで見ているだけでも胸が塞がるような思いになる時もあります。
不謹慎ではあるものの「ああ自分はまだ幸せだ」と安堵していたりもします。
そしてその身を以てそんな現場へと赴くISAP氏はどのような思いを抱えられたのか…。
ひとまずは身体をお休みになられて、それから楽しむ事ができるような状態でまた作品の続きを書いて頂けたらと思います。
最後に本当にお疲れさまでした。
リドってあれか?ガンダムカードビルダーの
踊る黒い死神のオッサンか?
山ちゃんボイスがカッコイイので是非書いてください。
そう。ジムキャノンとガンキャノン量産型で専用機がある設定のひと。
毒戦ではジムキャノンが耐久性、ガンキャが耐久性と運動性が強化されてる。
ちなみにパイロット能力は
少佐:ランクC 射撃9 格闘10 耐久10 反応8 (魅力5 指揮2)
比較対象例1:連邦オールドタイプ最強のヤザン・ゲーブル
中尉:ランクD 射撃11 格闘13 耐久11 反応7 (魅力2 指揮4)
比較対象例2:カードビルダーで声優おんなじテネス・A・ユング
少佐:ランクC 射撃14 格闘9 耐久5 反応11 (魅力6 指揮3)
比較対象例3:ご存知NT覚醒前のアムロ・レイ
少尉:ランクE 射撃10 格闘8 耐久7 反応9 (魅力4 指揮7)
ジオニックフロントのソフィ×シャルロッテのレズ書きたいんだが
「個人レッスン」と表してザクにシャルと二人乗り(ソフィがシャルを膝の上に座らせ、身体密着)
最初は真面目に訓練プログラムしてたが、ソフィの吐息に集中出来ずミス連発
ソフィは隠し持っていた手錠でシャルの両手を操縦桿に拘束し、シミュレータと連動したピンクローター(被弾すると振動)で悪戯を始める
てな事を妄想して、水運びながら勃起してる俺マジ駄目兵士
>>483 青紫の髪に色黒って凄い組み合わせだよな。
あと専用機はジムスナイパー2もあるぜ。
「停めないで下さい隊長! ジオン兵なんてみんな、撃滅、殲滅、全滅の対象ですっ! 」
なまじ整った奇麗な顔立ちをしているだけあって、アンダーソン伍長が怒ると夜叉より怖い顔になる。サラミス級の
艦長をしていた父親をジオン軍との交戦により亡くした伍長の気持ちは、痛い程に解る。ジオン軍憎さに士官学校を
休学してまで実戦部隊のオペレーターとして赴任して来た位だ。だが、無抵抗の捕虜を拷問しようとするのは良くない。
ウィィィィンと響く異音はモーター音だ。のたうって逃げようとする捕虜よりも、私は伍長の手元を注視する。
「伍長…だからと言って君の手のその…アニーから借りた電動ドリルの先にセットしてあるものは…」
「隊長のものから型を取ったディルドーですが何か? …寝ているときに取っちゃいました(てへ)」
ああ道理で見覚えが…じゃ無くて! 捕虜が真っ青に為って震えてるじゃ無いか! 可哀相に…脅え切っている。
私が制止しなければ捕虜はきっと逆上しきったアンダーソン伍長の手により『メッチャクチャ』にされていたであろう。
トラウザースを脱がされ下半身丸出しにされ、足枷に手錠まで掛けられ、さらに猿轡までご丁寧に噛まされていた。
連邦の兵は下品で有名だが、士官たるものは紳士であらねばならないと、かのグリーン・ワイアット提督も訓示して
いる。私の立場は不本意だがアンダーソン伍長の頬を張って、教育をする必要がある。そして手加減をして、実施。
乾いた音が部屋に響いた。
「即時退室だノエル・アンダーソン伍長。それとそのディルドーはドリルごと没収。…ドリルは私からアニーに返す」
「そんな…隊長ぉ…酷いですぅ…」
「さらに抗命行為かアンダーソン伍長。後でたっぷり譴責が必要だな? 君の自室に私が行くまで謹慎処分だ」
途端に伍長の顔に艶然とした喜色が差す。もしかして『わざと』だったのか? …最近ラリーとアニッシュに付き合う
事が多かったからな…。無論軍務でだ。伍長抜きでMS模擬戦ばかり楽しんで来たツケをそろそろ払わねばならない。
伍長が私に一礼し、捕虜に関する情報のファイルが入った携帯端末と手錠足枷の開錠キーを押し付けて、一度だけ
ブルッと身悶えし、足取りも軽く退室していった。私は「済まない」と一言捕虜に謝り、伍長が降ろした捕虜の下着と
トラウザースを引き上げようと近づく。捕虜の人権は完全に守られねばならない。この捕虜の受難は、尋問を軽率にも
伍長に任せてしまった、この私の責任だ。
「…連邦軍がこうも軍規が緩いと思われるのは、私にとって屈辱以外の何物でも無い。許してくれ給え。…む? 」
目が室内の照明にようやく慣れて来たと同時に、少年とばかり思っていたいた捕虜の尻の丸みにふと、気が付いた。
慌てて携帯端末の捕虜データを確認する。「ユウキ・ナカサト」だ。日系なら男の名前の筈なのだが…。下着を見る。
まずい。女物だ。私の失策だ。これでは伍長に変に勘繰られて…? しまった! これは伍長の罠だ! 脅迫のネタに
しようとしているに違いない! …今更伍長を呼ぶわけには行かない。他の者でも困る。部屋に監視カメラなど無い。
私の進退ここに窮まれり! おう、なんてこったい! しかしこのままと言うわけにも行くまい。私は無残にも腹這いに
転がされている捕虜の足首まで脱がされた下着の両端を持ち、照れ隠しもあって力任せに引き上げる。
「んヴぅっ…むグっ」」
羞恥の声を猿轡漉しに上げる捕虜の声が艶かしく私の耳に響いた。私は敢えて無視してトラウザースを引き上げる。
せめて足枷だけは開錠し、自由を回復させなければならない。…どうしてこう、日系女性は拘束・緊縛姿が似合うのだ?
私は「ユウキ・ナカサト」のしなやかで柔らかな身体をなるべく意識しないようにして身体を支え、椅子に座らせたあとに
猿轡を取る。…アンダーソン伍長は私物でボールギャクを持っている筈なのだが…。頬を赤らめて目を背ける含羞の
表情がまた、私の劣情を刺激する。この調子では情報を聞き出すまで信頼関係を醸成するには苦労しそうだ。
489 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 18:34:43 ID:Dl3baxY3
地震は一代、スケベは末代!
>>481 ありがとうございます。
無関心でさえなければ大丈夫だと思います。
>>484 レズはいいですよね、ぜひ頑張って下さい。
私も、気を許すとすぐレズ展開にしたくなって‥‥‥
>>488 おつかれさまです。
とても面白く読ませていただきました。
スタイリッシュなフォームのMS形態に変形したZガンダムのツインアイが凶暴に光る。
まるで、パイロットであるカミーユ・ビダン少尉の怒りを示しているようだ。
「どうして判ってくれないんだ、サラーーっ!」
コックピットの中では、ノーマルスーツのカミーユがもどしかしそうに叫んでいる。
その手がグラブ越しに握り潰そうとするかのように操縦桿をしっかり掴んだ。
『判っていないのはそっちよ、カミーユ!』
開けっ放しのティターンズ回線からは、サラ・ザビアロフ曹長の声が響いて来る。
本来は戦闘宙域ではないからだろう、周囲のミノフスキー粒子率は低い。
サラのヒステリックな叫び声は皮肉にも近距離モードでクリアに聞こえてしまうのだ。
『このっ!』
少女が操る紫色のメッサーラは、バーニアを全力で噴射して回避運動を続けている。
くいっくいっとジグザグに動く軌跡は、宇宙空間ならではの強引なものだ。
Gのある地球上でこんな動きをすれば、肋骨の2,3本の怪我なぞでは済まない。
だが、今のサラなら此処が重力下だろうと同じ動きをするに違いない。
そう思えるくらいに、画面の向こうのサラの立ち振る舞いは意思と信念に満ちていた。
「こんな簡単なことも判らないなんて‥‥‥!」
メッサーラを睨み付けながら、カミーユは思わず襟元のジッパーに指を掛ける。
ノーマルスーツの襟元は、一年戦争の遥か前から、二重密閉で空気漏れを防ぐ構造だ。
グラブをつけたままでも、そのジッパーを上げ下げする事は可能である。
もどかしそうなカミーユの指は、ジッパーの強化プラスチックを右指で摘んだ。
誰がどう見てもサラが間違っている。でも、それがサラには判らないというのなら。
このノーマルスーツが悪いんだとカミーユは唐突に気付いてしまう。
なんで、こんな装甲板があるんだ。なんでこんな窮屈な服を着なくちゃならないんだ。
こんなものがあるから、自分の声がサラにきちんと伝わらないんだ。
「そんなふうだからァァァァーーーッ!」
カミーユは、衝動的にノーマルスーツのヘルメットのバイザーを開けた。
絹糸のようなさらさらの前髪が、少年の絶叫に応えるようにふわりと舞った。
彼にとって幸運だったのは、Zガンダムのコックピットが気密されていたことだろう。
人類は、未だ真空状態で生活が出来るくらいには進化はしていないのだ。
そんなカミーユを嘲笑うかのように、メッサーラは視界の中を右から左へ跳躍する。
本来なら、最新鋭可変MSであるZガンダムにとってそんな動きは予測の内であった。
Zガンダムに搭載されているバイオセンサーがそれを可能にしている。
バイオセンサーとは、要するに簡易型サイコミュと呼ぶべきシステムだ。
搭乗者の感応波を利用し、機体の操縦系をサポートして追従性を高める装置である。
頭で考えた動きがダイレクトに反映されれば、MSは凄まじい反応速度を得られる。
だが、難点として感応波を使う為にニュータイプ以外では作動させる事が出来ない。
そして、その性質上パイロットの精神状態に性能を左右されざるを得ない。
『倒す! あの方の為‥‥‥!』
時折走査線がぶれる通信画面の中で、サラ・ザビアロフが唇を噛み締めている。
少女の視線と意志の強さは、メッサーラの動きを加速させているようだ。
あの方? それは誰だ? サラが必死になって守ろうとしている相手は誰なのだ?
舌打ちをするカミーユの脳裏に、閃光のように一人の男の鋭い瞳が滑り込んで来る。
“木星帰り”のニュータイプ──パプティマス・シロッコ大尉。
実際には一回も会った事がないから、彼はその顔を資料写真でしか知らない。
それでも、ああも戦場で何回も相対すればそれなりのイメージを持たざるを得ない。
「そいつの為だっていうのか。そいつの為なら何でも出来るっていうのか!!」
カミーユがサラに抱いている感情は、決して恋愛感情などではない。
だが、それだけに彼女が間違った方向に暴走しようとしている事が、純粋に許せない。
『コロニー落とし』を止めようとしたその思いが嘘に思えなかったからこそ、
偽りでエゥーゴに投降して来た時の真摯な瞳がどうしても忘れられないからこそ。
メッサーラは、くるりとMS形態に変形すると、ショルダーミサイルをばら撒いた。
Zガンダムは、素早く右に左にと回避をしながら、ミサイルの煙の帯の中を器用に潜る。
スマートな腕部や脚部を勢い良く振っているのは、AMBACを使用しているからだ。
AMBAC( Active Mass Balance Auto Control )は「能動的質量移動による自然姿勢制御」
の略称であり、一年戦争以降のMS移動時の反作用を利用した姿勢制御を指す。
具体的には、方向転換時などに腕、脚やバインダー等の動きを利用するのだ。
バーニアの作動による姿勢制御は推進剤を大量に消費するが、AMBACならば遥かに効率的な
姿勢制御が行える為、現代のMSの戦闘時の移動には多用される行動様式である。
クワトロ・バジーナ大尉もエゥーゴ実働部隊ではAMBACを使いこなしている方であるが、
何と言っても芸術的なのはジュナス・フレイブ大尉とエマ・シーン中尉の二人だ。
彼等は推進剤を無駄遣いしない事がどれだけ大切な事なのか良く判っているのである。
三人に比べれば、カミーユの動きは機体の燃料の豊富さに頼った動きだ。
ただ、燃料タンク容量が小さい時代を知らない少年だから仕方がないのは事実である。
ちょうど、全天周スクリーンやリニアシートのなかった時代を、現在のパイロット達が
想像することも出来ないのと似ていると言えば似ているかもしれない。
もっとも、天才の誉れ高いカミーユならば遠からずAMBACを使いこなして見せるだろう。
『そうよ、あの方の為なら何だって出来る!』
意地になったように叫び返して来るサラの声は、どこか悲痛でだからこそ苦しい。
「なんでそれが間違いだって判らないんだよーー!」
カミーユは、Zガンダムの右腕の手首をメッサーラの予測される進路へ向かって向ける。
軽い振動と共に、グレネードランチャーの弾が連続してメッサーラに叩き込まれた。
『ひ、ひぃ!』
メッサーラの紫系統のボディーからスラスターユニットの破片が盛大に飛び散る。
『で、でも、こんなことくらいで!』
MA形態に変形して機体を立て直しながら、サラは健気にカミーユに立ち向かって来た。
薄暗い部屋の中に、慌てた様子のブリッジからのエマージェンシー・コールが響いた。
『メッサーラが出ています。相手機は不明』
超大型恒星間輸送艦ジュピトリスの艦橋オペレータから、艦長室への通信だ。
ちなみに、出ていますと事後報告なのは艦長室の通信がずっと切られていたからである。
緊急扱いで何度も通話を入れ、ようやくコールが通じたというのが真実だ。
「いや、判る。相手は例のエゥーゴの新型機。感じるな、あのプレッシャー」
答えたのは、このジュピトリス級ジュピトリス艦長、パプティマス・シロッコ大尉だ。
ちなみに、この時点ではドゴス・ギア級大型戦艦ドゴス・ギアの司令も兼任である。
そのシロッコが、照明が落とされた部屋をバックに眉を顰めた。
“エゥーゴの新型機”すなわちZガンダムは少しずつティターンズに知られつつある。
『メッサーラは、サラ・ザビアロフ曹長ですが‥‥‥』
シロッコと3年以上の付き合いのあるクルーにとって、サラは単なる新参者だ。
それでも、艦長が目を掛けているパイロットであれば無碍な対応も出来ないのである。
「サラの力では、あのMS相手は荷が重い。パラス・アテネを出撃させるか」
パラス・アテネとはまた仰々しい名前だが、それが個人名なのかMSなのかは判らない。
シロッコがそう言ってオペレータが敬礼をしかけた途端、シロッコが声を上げる。
「‥‥‥ん、待て」
『は?』
ハイファンという名のジュピトリスのオペレータはすぐに真剣な顔で応対した。
シロッコは、額に指を当てて虚空から聞こえる旋律に耳を傾けている。
それはまるで、唯一神の啓示を受けるモーゼかアブラハムのように見えて神々しい。
そして、ジュピトリスのクルーならば彼のこういう仕草はお馴染みだ。
「そうか、一人でやり抜くと言うのだな、サラ?」
誰かが語り掛けて来る言葉を聞いたらしいシロッコは、何気ない口調で口を開く。
「ジュピトリスは、第一戦闘態勢のまま待機」
『了解です』
敬礼と共に消えた通信スクリーンを見つめ、シロッコは口の端を吊り上げて哂う。
「サラ、可愛いヤツめ」
その歪んだ笑顔を差消さないまま、彼は息を潜めてベッドに寝る一人の女に近づく。
服の裾から中に手を入れると、下着の下の乳首を摘まんで女を快感に震わせた。
既に爛れ切った「ああ、あぁぁ」という喘ぎ声を上げるのは、レコア・ロンド少尉だ。
脱がされている下半身が外気に当たって寒いはずなのに熱く蕩けるようである。
何度も何度もアヌスを窄める度に、性器からはとろとろと愛液が流れ落ちた。
「欲しいです、欲しいんです」
息も絶え絶えに言うレコアに、パプティマス・シロッコが薄く笑いながら問い掛ける。
「誰のモノが欲しいというんだね」
「だ、誰って‥‥‥」
シーツを、唾液でぬるぬるになった唇で噛み締めながら、レコアは瞳を潤ませる。
「貴方、貴方です‥‥‥」
「貴方とは、誰のことを言っているのかな」
レコアのせつなそうな囁きにも、シロッコは冷静な態度を崩さないままだ。
その指は、くちゅくちゅとレコアのアヌスを弄り続け、もう片方は乳首を器用に捻る。
レコアの身体は、バストと同じように硬く締まって柔らかさを見せていない。
それが良いのだと言ってくれたのは、金髪にサングラスを掛けている男だったか。
そういえば、その男は名前を何といったろう。思い出せないのは、何故だろう。
クリトリスにひとさし指を軽く当てられると、レコアは「はぁはぁ」と荒い息を吐く。
彼女の身体は汗でぬらぬらと光り、揺れる臀部は発情した動物のようだ。
「早く、早く欲しいのぉぉ」
シロッコは、人差し指を彼女の尻穴の中心に宛がって軽くノックして焦らす。
「は、はぁぁ」
耐え切れずに身体を痙攣させるレコアは、シーツの海に涎を垂らした。
旧世紀と比べれば格段に男女の格差がなくなり、社会参画が可能なこの宇宙世紀でも、
いや、あるいはそうだから逆に頭角を現そうとする女に世間は冷たい。
必死に地位や名誉を手に入れようとする女性にとって、社会は未だに住み良くない。
そんな頑張り続ける「女」の邪魔をするのは、無論、既得特権に固辞する愚かな男だ。
男だというだけで特権を得た気になっている彼等の愚鈍さは、犯罪的である。
ならば同性である女は味方になってくれるのかと言えば──実は、正反対なのだ。
利口な女達は、頑張る女の足をさりげなく引っ張りながら、一方で男達に擦り寄る。
自分はあんな可愛げのない女ではないと、頑張る女の陰口を男達に囁く。
無論そう言えば男が喜ぶのを彼女達は判っているし、事実、馬鹿な男は喜んでしまう。
だが、最終的に男に愛されて幸せになるのは一所懸命な女ではなくそういう女なのだ。
そして、レコアは、ずっと頑張って肩肘を張って来た女性は‥‥‥。
‥‥‥疲れてしまったのだ。
「ちゃんと名前を言ってお願いをしたまえ」
男の細い指先が、レコアの窄まりに少しだけ差し込まれてくちゅんと抜き差しされた。
「あ! あ! あ! シロッコ、シロッコ様です!」
びくびくっと這い蹲って痙攣するレコアは、ぎゅっと目を閉じて叫ぶ。
シロッコ様と、尊称を付けて呼んだ瞬間、体中が楽になったような錯覚に襲われる。
誰かに自分の全てを委ねてしまうというのは、心から楽なことなのだ。
自分で何かを決定すれば、自分が全ての責任を負わなければならなくなってしまう。
「お願いします、シロッコ様、シロッコ様あぁぁぁ」
もう誰に陰口を叩かれて足をすくわれることもない、レコアは幸せになれるのだ。
「良く言えた、レコア・ロンド」
満足そうに頷いたシロッコのペニスが、レコアのアヌスを蹂躙しながら差し込まれる。
予想した以上の圧迫感に、レコアはぱくぱくと口を開けながら幸せそうに目を細めた。
次 回 、 「 レ コ ア の 帰 還 」
相変わらずの真摯な受け答えISAPさんお疲れ様です!
しかしレコアにとって帰還すべき場所ってどこだったんでしょうね
昔テレビで見てた時は凄い大人の女に見えてましたが、
今からすると過分なまでに人間不信で、上京したてで過剰に警戒心持ってるくせに結婚詐欺や
キャッチセールスに引っかかっる田舎娘ばりに純真というか幼稚な部分がありますよねレコアって
当時は大人びて見えたレコアさんやエマさん、ついでにライラも今にしてみるとかわいいんですよね
みんな24歳でしたっけ・・・
当時はすでにおばさんだと思ってました・・・
しかし、クワトロのAMBAC起動はエマさん以下ですか。
まあ、性格的なものですかねえ。
エマさんなんか青さ丸出しだよな。
40話のレコアの裏切りが判明した後のカミーユとのやりとりみると特に。
自分の考えにそぐわなかったり都合の悪いところを突っ込まれると
平手打ちする所は、左翼運動に突っ走った大学生を見てる気分になる。
レコアさん…なんつうか、痛々しいなあ。
数年前の自分を思い出すようで、見てらんない。
もうちょっと大人になると、甘えどころと頑張りどころの使い分けが
できるようになれると思うんだが。
って、ISAPさんてなんでここまで女性の心理描写が的確なのか…
原作の女性描写がしっかりしてるからだろ
ISAP氏のオリキャラの女性の描写は現実的ではないし
しけた餌クマー
∩___∩ |
|ノ ヽ .|
/ ● ● | し
| (_●_) ミ ムシャ
彡、 |∪}=)ノ ムシャ
/ ヽ/^ヽ ヽ ∴
| ヽ \ | 。
| ヽ__ノ
一行目には同意するが
二行目には同意しかねる
つか、二行目ってエロゲオタがよく使うフレーズだね
現実の女と付き合ったこともないくせにw
508だけど女だったりする
否定的な意味でなく、いい意味で現実的でない女だと思ったんだけど
書き方が悪かったみたい。反省。
オリキャラの女性たちに関しては(ま、原作キャラもそうだが)、
置かれている環境や設定が非日常であって、彼女たちが考えていることは
それなりに筋が通っていて、女の私にもちゃんと理解できるよ。
ちなみに私はエリス好きー。早く怪我治して戦線復帰して欲しい。
>>511 だったら文末に「いい意味で」って書いて書き込め
だからしけたエサだっつってんのにさ。
ノエル達の戦記メンバーSSはマダー?!
ナカサト拷問屈辱編はー!
ナカサトさんはただいま戦闘中ですので、代わりにナカガワ中佐の濡れ場を
いやいやここは私が
ナカッハ・ナカト参上!
ナカ多いなあ・・・
519 :
ナカジマ:2007/08/05(日) 11:59:20 ID:aYDoQHBv
V/ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ ────\
/ / ⌒ ⌒ |
| / (◎)−(◎)|
(6 つ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ___ | < いそのー
\ \_/ / \_________
\____/
ISAP氏、最近休載が多いですな。
521 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 19:59:31 ID:3MBSbZ2D
パプティマス・シロッコ大尉はレコア・ロンド少尉の尻穴を味わうよう動きを止めた。
「う‥‥‥うぁぁ‥‥‥」
レコアは無力な少女のようにただ呻きながら、情欲に染まる尻を震わせる。
この部屋に連れ込まれてから、彼女は下半身だけ脱がされ、上半身は着衣のままだ。
それが、一種独特のエロティシズムを演出して淫靡に感じられる。
シロッコは、彼女の服を来たままの腰を両手で掴んで見下ろしつつ、薄く笑った。
その酷薄な笑顔は、決して彼女が思い描いたような聖人君子のそれではない。
この顔を見たら、レコアはシロッコに心酔するのを止めただろうか。
「ああ、だめ‥‥‥キツいぃ‥‥‥あああ」
いや、恐らくどんな表情を見ようと今の彼女の気持ちになんら変化はなかったろう。
彼は少しの間ペニスが彼女のアナル処女を犯した征服感に酔ったようだ。
シーツに顔を押し付けているレコアの肩が、はぁはぁと規則的に上下する。
彼は、息を吐くと少しずつ力を入れて腰を彼女の尻に討ち付けるように動かし始めた。
男が少し動くたびに、アヌスから鈍い痛みとそれ以上の快感がレコアを襲う。
彼女のその性格以上に従順な菊穴は、次第に押し入って来たモノに馴染み出していた。
苦痛を上回り出した快感に、レコアは口を半開きにしたまま荒い息を吐き続ける。
「はぁぁ、ああ、あああぁ!」
突き上げられるアヌスから背筋へと走る衝撃に、甘い痺れがどんどん強くなった。
「やはり、素質があるな。レコア・ロンド」
そんな声が頭上から落ちてきても、情けなく舌を出す彼女には関係ない。
強力に組み伏せられて貫かれる、その従わされる感覚が例え様もなく気持ち良いのだ。
男はレコアの双臀を一層深く抱え込んでから、ペニスを強く突立てる。
「あはぁ、はぁ、はぁぁぁぁ」
レコアのショートカットの髪がばらばらと乱れ、何本かが口元を覆う。
シロッコがその手を彼女の股間へ持って行くと、指先がぬるぬるした愛液に汚れる。
指を付けたり離したりすると、指の間に室内灯で光る愛液の橋がかかった。
少しの間リズミカルに腰を動かして快感を与えた後で、シロッコが静かに口を開く。
「そうだ、そうやって素直になっている君は素敵だよ。レコア・ロンド」
「ああ、はあああ、あふぅ、ううぅ」
何度も一方的に抜き差しされ、既に彼女のアヌスは彼の肉棒に馴染んでしまっている。
シロッコが更に強く腰を打ち付けると、レコアの上半身がくねくねとうねった。
「素直になっても大丈夫だ、君は何も間違っていない」
アヌスを支配されながら語りかけられると、それはまるで神託のようだ。
「いつだって、レコア・ロンドは正しかった」
魔法が如く紡ぎ出される言葉は、常にレコアが考えていた言葉そのものだったから、
だから、おかしな言葉のはずなのにちっともおかしいとは感じられない。
誰でも、心の底では自分が正しいと思っているしそれを他の誰かに認めて欲しい。
そして、今まで誰もレコアのすべてが正しいと言ってくれなかった。
肩肘張って頑張る彼女を、男達は冷めた目で傍観し、女達は冷笑で取り巻いたのだ。
「正しいのは君だ。そして、間違っているのは」
「ああっ、あうっ、ああああ、あぅぅ」
レコアののけぞった喉から官能的な声が漏れ、閉じた瞳の睫が小刻みに揺れる。
効果的な間を置いて口を閉じたシロッコは、レコアのアヌスを更に蹂躙した。
息も絶え絶えに喘ぎながら、レコアが奴隷のような従順な視線を向ける。
「間違っているのは、君の周囲の男達だよ」
レコアの空ろな瞳には、もうこれまでの様な理知的な光りはなくなってしまっている。
あたしは間違っていない。いつだって、間違っているのは相手の方だ。
間違っているのは、あたしを大事にしてくれなかった馬鹿なエゥーゴの男達なのだ。
そんなことを考える彼女の頭も、すぐにアヌスからの甘美な刺激に翻弄される。
間違っているのはエゥーゴの男達だ、だから罰を与えてやらなければならない。
「あぅ、変に、変になっちゃう、お尻が良いよう」
とっくにルージュが剥げてしまっている唇から主人に阿る言葉が吐き出された。
「ひぃ、ひぁぁぁぁ」
軽く上り詰めたようにレコアの肩がぷるぷると震え、蕩けたアヌスが痙攣する。
そんな彼女を冷酷に見下ろしながら、シロッコはペニスをくちゅくちゅ抜き差しした。
「ああ、ダメぇぇ、ダメよぅぅ ‥‥‥ひんっ!」
レコアの身体が、シロッコの眼下でがくがくと跳ねて総身がきりりと収縮する。
電気でも流されたように、彼女の腰が激しく痙攣し、その口がシーツを強く咥えた。
「さて、レコア・ロンド。君に少しばかり頼みたい事があるんだがね」
アヌスからペニスを引き抜きつつ言うシロッコの言葉に、頷く以外に何が出来たろう。
本来なら600秒もあれば終わるはずの戦闘に決着を付けられないのは単なる油断である。
Zガンダムのコックピットの中で、カミーユ・ビダン少尉は大きく舌打ちした。
ノーマルスーツのバイザーを開けてはいるが、その手はグラブを着けたままである。
思わず右親指の爪を噛もうと口元に持って行ってから、カミーユは苦笑した。
「ファに怒られるしな」
戦闘中の少年の脳裏に、黒髪でいつも怒った顔の幼馴染がフラッシュバックする。
ファ・ユイリィ軍曹とは再会以降すれ違いの日が続いているとカミーユは感じている。
今回の『ジュピトリス潜入作戦』前の会話も、どこか心が離れていたと思う。
時々、今のファの言動の背後に男の影が見える事があったとカミーユは思い出した。
「サラ、それ以上判らないことを言うのならっ!!」
勿論、カミーユがファに付き合っている男がいるのだと本気で考えていた訳ではない。
彼にしてみれば、野暮ったくてセックスアピールの欠片もない少女である。
夏服の時のふくよかな胸元には少しドキマギした覚えがあるが、しかしその程度だ。
ファを好きになる相手がいるとは思えないし、ファが誰かを好きになるとも思えない。
ましてや、誰かと寝ているファなぞどうしても想像出来ないカミーユである。
開けっ放しのティターンズ回線から、サラ・ザビアロフ曹長の驚いた声が上がった。
『あっ、増援!?』
その驚き具合から、一瞬エゥーゴの味方が駆け付けたのかと思ったカミーユだ。
無論、冷静になって考えてみればそんな都合の良い事がある訳がない、。
エゥーゴ旗艦強襲宇宙巡洋艦アーガマは、現在遥かに遠い月面上空に待機中なのだ。
サラのセリフが終わらない内に、超大型輸送艦ジュピトリスから3つの軌跡が走る。
そのバーニアの先には、一個小隊すなわち3機のMSが前傾姿勢で飛んでいた。
「ガンダム‥‥‥!?」
デジタル処理された画像として見えたそれは、最初RX-178 ガンダムMk-Uに見えた。
ティターンズ・カラーと称される黒系統カラーリングだったから尚更そう見えたのだ。
だが、少しのタイムラグの後で詳細を補完した画像でそれがジム系MSだと判る。
「なんで、地球連邦軍のMSがあそこに!」
そう吐き捨てるように叫んでから、カミーユは自分の言葉に笑った。
ジュピトリス級ジュピトリスは、れっきとした連邦軍のヘリウム輸送船である。
そこに、ジム系のカスタマイズ or バリエMSが配属されているのは寧ろ当然の事だった。
増援の3機のMSは、隊列を組むと一斉にZガンダム目掛けてライフルを打ち上げて来る。
「意外に速い‥‥‥しかし!」
カミーユは、どちらかといえば戦術級らしく相手に接近する戦法が好みだ。
従って、長篠の戦いよろしく三段構え一斉射撃をやられると対応に窮してしまう。
元空手チャンピオンだった経歴から無理はないとも言えるかもしれないが、
遠近両対応境目なしのクワトロ・バジーナ大尉の引き出しの多さを見習うべきだろう。
Zガンダムが踏鞴を踏んだのを見て、長距離支援砲の弾が景気良くばら撒かれる。
カミーユはコンソールのキーボードを叩くが、敵ジム系MSは検索に引っ掛からない。
彼を戸惑わせるネービー・ブルーにダーク・イエローのラインが鮮やかなジムは、
RGM-79SR ジム・スナイパーV、ティターンズ・テスト・チーム、通称《T3部隊》に
主に配備されたティターンズ用評価試験機ジム改高機動型の遠距離攻撃仕様機である。
どうやら、シロッコはどこからか先行生産されたこの機体を調達して来たらしい。
ちなみに、T3部隊とはティターンズ専用の新型兵器の試験(運用・戦術考案・効果検証)
を秘密裏に行う為に組織されたエリート部隊であると一般的に言われるチームだ。
だが、信頼性の低いテストパーツでの実戦を強いられた彼等の苦労を知る者は少ない。
『あ、あの敵はあたし一人だけで墜とします! 墜として見せます!』
背後に位置するジム・スナイパーVからの援護を受け、サラが必死に声を上げる。
先刻からの言動を見る限り、この一個小隊の救援は想定外だったようだ。
カミーユは、ひらりと火線を避けたと同時に振り被ってビームライフルを連射する。
「どこを見てるっ!!」
そのセリフが終わらぬ間に、彼は一番右端のジム・スナイパーVを討ち取っていた。
漆黒の宇宙空間に爆発の光球が広がり、脚や腕のパーツが四散して行く。
『それ以上は! カミーユ、やらせない!』
メッサーラのサラが絶叫した瞬間、突然ジュピトリスから更に新手のMSが飛び出した。
カミーユがビームライフルを向けた途端、警告ダイアログがポップアップする。
敵味方プロパティは、それがレコア・ロンド少尉のMS-14 ゲルググだと知らせて来た。
『‥‥‥カミーユ、撤退を!』
いつの間にか脱出して来たレコアが叫ぶ背後で、ジュピトリス艦内の混乱が聞こえる。
『キャプテン、3番デッキのハッチ開いてます』
『発進命令など出してないぞ。管制官、どうした?管制官!』
唐突な展開に呆然とするカミーユのZガンダムの横にゲルググのシルエットが並んだ。
「な、なんでこんなに簡単に!? あ、でも、レコアさん、ご、ご無事で!?」
『ええ。カミーユ、脱出するわ。着いて来れる?』
モニターの小さい画面だったから、きっとそれはカミーユの気のせいだったろう。
だが、そう話すレコアの瞳が異様に官能的に見えて心臓が高まった。
情欲に潤んだような唇の艶っぽさに、少年はドギマギして何も話せなくなる。
だから、何故かメッサーラとジム・スナイパーVの砲撃が止んだ奇妙さに気付けない。
「‥‥‥大丈夫です」
ようやく絞り出すように言ったセリフを、レコアが「変なカミーユ」と笑う。
ゲルググがバーニアを全開にして跳ぶと、Zガンダムもそれを追い掛けて跳躍した。
戦場からの撤退で一番厄介な追撃は、振り返って見たところ心配しなくていいようだ。
ジュピトリス勢は、編隊を組んだまま牽制射撃さえ行って来ないのだ。
狐に抓まれたようなカミーユが前方のゲルググへと視線を戻した刹那、誰かが哂った。
レコア・ロンド、良い旅であることを祈る。せいぜい元気でいたまえ。
ハッとしたカミーユが鋭い瞳で周囲を見回すが、宇宙空間が広がっているだけだった。
月面都市フォン・ブラウン市上空にエゥーゴ旗艦強襲宇宙巡洋艦アーガマは停泊中だ。
その純白の船体は、先だって宇宙空間メンテナンスを受けたばかりである。
数時間後、アーガマへ戻った諜報員レコア・ロンド少尉は絶大な賞賛で迎えられた。
単なる護衛役だったカミーユの株まで上がってしまうくらいの絶賛ぶりである。
「さすがレコア少尉だ。こうも素早く正確に、ジュピトリスの情報を掴んで来るとは」
武器商社アナハイム・エレクトロニクス社幹部兼エゥーゴ相談役ウォン・リーは、
制服に着替えたばかりのレコアを抱き締めそうな満面の笑みを浮かべている。
「君を推薦した私の鼻も高いというものだよ」
もともと有効性が危ぶまれていた作戦であればこそ、ウォンのセリフは独善的だった。
要するに、レコアの偵察任務は彼のポイント稼ぎの為だったようなものだ。
ブリーフィング・ルームの椅子に座ったレコアは、曖昧な微笑を浮かべている。
現在、部屋には彼女とウォンの他にエゥーゴ実働部隊指揮官クワトロ・バジーナ大尉と
アーガマ艦長ブライト・ノア大佐の二人の軍人が居心地悪そうに同席している。
彼等が腕を乗せているデスクの上には、とてもスパイ活動では撮影出来ないような
ジュピトリスの艦内の様々な施設を写したデジタル・フォトが相当枚数置かれている。
まるで、観光地で販売されている絵葉書もかくやという鮮明なフォトグラフだった。
「しかし、見事なものだな」
怪訝そうなブライトが、ヘリウム3用巨大タンクの写真を摘み上げながら言う。
エゥーゴにとって、これまで謎に包まれていたジュピトリスの全容が判った事は、
それが“真実”なら今後の作戦の立案上で非常に重要な意味を持つことになるだろう。
「これは、MS格納庫か。随分と旧式なMSしか持っていないようだな」
ウォンは、RGM-79 ジムやRB-79 ボールだけが並ぶ簡素な格納庫を蔑んだ。
その写真は、実際の設備が充実した新型可変MS満載の格納庫とは似ても似つかない。
「カミーユからの情報では、可変MSやジム系の新型機があるはずですが」
「あれは、恐らくドゴス・ギアからの借り物です。ジュピトリスは単なる輸送船ですよ」
ブライトの鋭い指摘を真正面から受け止め、レコアは“大嘘”を平然と並べ立てる。
実際に潜入した彼女にそう言われてしまうと、ブライトも憮然と黙るしかない。
「ところでジュナス大尉は‥‥‥?」
さりげなく問い掛けるレコアに、ウォンは「格納庫だろう」と肩を竦めて見せる。
あの、全てを見通すようなジュナスの瞳だけが怖かったレコアは、胸を撫で下ろした。
「ジュナス大尉のように、パイロットが戦略に口を出すのはずうずうしいですからね」
ジュナスを陥れるように呟き、彼女は彼がこの場にいない幸運に感謝した。
ウォンも、ジュナスの聡明さを苦々しく思っていたから我が意を得たりと頷く。
そして、エゥーゴはレコアのニセ情報を元にジュピトリスへの警戒を緩めてしまった。
後世の歴史家が指摘する通り、この時点でのジュピトリスにエゥーゴが総力を叩き込めば
“木星帰り”のパプティマス・シロッコであろうと太刀打ちは出来なかったろう。
だが、エゥーゴは一人の女の策謀によって愚かにもその機会を永遠に失ってしまった。
「ところで、例のシロッコとか言う男とは会ったのかな?」
それまで黙っていたクワトロが、レコアの情事を探るかのように口を開いた。
だが、レコアはそのサングラス越しの瞳を真正面から受け止めて少しも気後れしない。
「はい。しかし、警戒する必要のない杓子定規な軍人に過ぎないと感じました」
ねえ大尉? あたしは貴方にも許してないアナル処女を彼に自分から捧げたんですよ?
楽しそうに笑うレコアの心の奥底まで読み取れる能力をクワトロは持っていない。
「ふふふ‥‥‥大尉が心配なさることなんてありません‥‥‥」
椅子に座った尻の下でアヌスがきゅぅぅんと疼き、レコアは頬を染めて熱い息を吐いた。
次 回 よ り 、 サ イ ド 2 防 衛 作 戦 シ リ ー ズ 。
ISAPさん乙です!
レコアとうとう利敵行為に走っちゃいましたね
でも聡いジュナスが重要なブリーフィングに参加せずに格納庫にいるって事はZガンダムの戦闘ログをさらっていると見ました
怪しいレコアの言動よりも実際の戦場の状況、流れを確認して不審な動きを見せるジュピュトリス勢の確認でシロッコの思惑をトレースしてるのでは
T3部隊キタコレ
お盆前のこの時期に来るとは嬉しい不意打ち・・・
なんかジュナスのいないところで決まった物事は
ことごとく失敗してますね^^;
相変わらずアレだなぁ、アレ
エロは戦闘ほど住人が盛り上がらないのは何故だ
>遠近両対応境目なし
HOYAバリラックスIIですかw
遠近両用で境目無しなんかセイコーでもどこでも作ってんだろ
知ったかぶんなハゲ
優れたニュータイプを作るため、交配させる話はないの?
「私たちは子供を産む機械ではありません。」
「昔の従軍慰安婦よりましだろ!」
カミーユのファ評酷いな
でも子供の頃からの女友達に対する評価って大概こんなもんだよな
・両思いの本命と恋人に近い関係の人がいる。
・カミーユにとりファを口煩いオカン。
・恋愛対象外宣言
・なんとなく男の影に気付いてる
この4点からして多少荒れるだろうけど、そう動揺することはないだろ。
最初の衝撃が時間が経って薄くなれば、自然に受け入れて認めてしまう。
真実を知られるようなことがあったら苦しむのは圧倒的にファの方。
ヘンケンに浮気気味とはいえカミーユが本命だし、20近く年の離れた
上官と関係を持ったと周囲に知られたらエゥーゴに居づらくなる。
ローリングまるわかりのレコアさんやベルたんが受け入れられて、
戦艦のブリッジメンバーでヘンケンの恋愛を応援してるエゥーゴでファ程度の恋愛している人間の居心地が悪くなるなどありえない
そもそもトップにいるのは幼いハマーン食っちゃったクワトロなんだぜ?
548 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 09:46:55 ID:HWdfnFgl
シャアは逆シャア小説を読むと分かるが部下にロリコンと陰口叩かれまくり
本命がいるということが周囲に丸分かりなのに、他人と肉体関係中という状況は周囲から白い目でみられても仕方がない
傍目から見れば浮気以外の何ものでもないし
カミーユとエマの関係の方もばれたら不味いなw
戦場でなぁ、女房や愛人の名を言うときというのはなぁ、瀕死の兵隊が甘ったれてすることなんだよ!
まあ死亡フラグだしなあ
552 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 19:06:42 ID:HWdfnFgl
エマとカミーユは一階級差(原作だとカミーユは中尉待遇だからエマと同格)、同じパイロット職、高2・3と院生くらいの年のさだから、バレてもそれ程問題にはならないでしょ。
本命が他の人のものになってると知ったファとヘンケンは惨めな思いをすると思うけどな
なんとぉー!
シーブックとセシリーってエロいよね。
クロスボーンに入ってからのセシリーさんは
いささかサービス過剰w
アレは単なる長谷川の趣味(・3・)
でも長谷川の画風ではせっかくの裸もあんまりエロくならないんだよな・・・
クロスボーン自体は面白くて大好きだけど
F91のジーパン姿のセシリーの尻の方が百倍はエロイと断言できる
長谷川絵はエロイよ!とは思うがクロボンの女キャラはあまりエロくないな。
マップスはガチエロいしねぇ
待機中
561 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 16:24:37 ID:tZ2FrYbT
う・・・、ふ、あぁ・・・。
だ、だめっ、あたしこんなになってる・・・。
こんなに、こんなに・・・。
こんなところで、・・は、はづかしい・・・。
でも、ここで、来てくれるの、待ってるのっっ。
ISAPさぁぁぁぁん!
と、週の半ばだけど待機。
今月末に
>>477のリド×メカニックの女の子の話を投下できるかもしれん
>>562 おお。待ってるよ。
ガンダムエースといえば、今月のジオンの幻陽のリア少佐が素晴らしかった。
エロ描きたいが時間がないorz
月面都市アンマンの中心部から外れた一角に、宇宙から視認しにくい構造の港がある。
かつて鉱山街だったアンマンという都市の特殊性が如実に現れた部分であるが、
エゥーゴは、その秘匿性を大いに利用して丁度収まるように修理ドックを拵えている。
ロズウェル港と呼称されるドックには、現在同型の宇宙戦艦3隻が停泊していた。
エゥーゴ旗艦強襲宇宙巡洋艦アーガマ級の後継艦であるアイリッシュ級巡洋艦、
東から順に1番艦アイリッシュ、2番艦ラーディッシュ、更に3番艦クークスタウンだ。
この内、クークスタウンは竣工前の最終調整中でまだ戦闘経験はない。
クークスタウンは、近日中に工業都市イプシロンに移送されて係留される予定だ。
そして、アイリッシュとラーディッシュは先日の“クワトロ・バジーナ大尉送迎作戦”
で被った被害箇所の修理がようやくあと2日で完了の目処がついたところである。
アイリッシュ艦長代行マニティ・マンデナ少佐は、艦橋で港を見渡しつつ息を吐いた。
「随分と時間が掛かっちゃったわね」
強化ガラス越しに、ロズウェル港を眺望するマニティの顔が曇る。
エゥーゴが独自に開発した新造艦が、前線を離れた期間は決して短くない。
お陰でアーガマは大規模作戦も立案出来ずに、偵察業務を主とする羽目になったのだ。
兵は神速を尊ぶの真理は、わざわざ孟徳新書を紐解かずとも誰でも知る事だ。
結果として、またもやティターンズの支配確立に十分な時間を与えてしまった。
だが、現在のエゥーゴにとって補給物資の調達は、ある意味戦闘行為より困難である。
エゥーゴは、大袈裟に言えば地球の軍隊全てを敵に回している状態だ。
以前なら、宇宙戦艦の観測員はエゥーゴ艦隊がレーダーを横切っても黙認してくれたし
月や幾つかのコロニーのように入出港自由の宇宙港も多かったが今は違う。
ティターンズ派議員から提出された「地球連邦軍の全権をティターンズに委譲させる」
という提議が、特別法案として連邦評議会で受理されて以降、様変わりしていた。
すなわち「エゥーゴに加担する事イコール地球連邦軍に歯向かう事」と見做される為、
マニティ達は、補給物資の輸送にさえ気を遣わざるを得なくなってしまったのだ。
さすがのアナハイム・エレクトロニクス社も連邦軍全体を敵に回す度胸はない。
いや、正確に言えば算盤勘定で割に合わない事はしないのが“死の商人”だ。
だいたい、MSA-02 マラサイなどは情勢的には本来エゥーゴに納品すべきところを、
高度な政治取引により敵であるティターンズに差し出されたという曰くを持っている。
恐らく、エゥーゴの劣勢の状態が続けば、アナハイム社は必ず彼等を見捨てるだろう。
マニティの嘆息混じりの言葉を引き取って、背後から不機嫌そのものの声が上がった。
「全くです」
いつの間にかブリッジに現れたのは、副長のエマニュエル・クリル中尉だ。
チョコレートを溶かし込んだような肌に、黒水晶の瞳が印象的な美少女士官である。
「あ、副長‥‥‥」
別に、艦の修理が遅れたのは自分のせいではないと知りつつも緊張してしまう。
マニティにとって、このアフリカ系少女のナイフのような鋭い視線ほど怖いものはない。
人材不足もあって、現在の戦艦では操舵主が副長を兼ねるのが通例である。
そこをわざわざ副長を専任で置いている辺り、上層部のマニティの評価が判るだろう。
要するに、エゥーゴはマニティ・マンデナを信用も信頼もしていないのである。
睨み付けるように見上げて来るエマニュエルに、マニティは愛想笑いを浮かべた。
「ほ、ほ、本当に困ったものよね、あはは」
エマニュエルは、暫しマニティを凝視してからこれ見よがしにため息を吐いた。
「無意味な阿諛追従は自分の価値を下げるだけです。艦長代行」
忠告と済ませてしまうには余りにもキツい一言に、マニティは打ちのめされてしまう。
目の端に涙を浮かべつつ、マニティは大きく息を吸って笑顔を浮かべて見せる。
「いつもごめんなさいね、副長」
エマニュエルは、そしてクルー達はマニティを“艦長代行”としか呼ばない。
そもそも、アイリッシュの本当の艦長は故ロスクニー・グレゴリー卿である。
ところが、彼が指揮していたサラミス改級マッキンリーが撃沈されてしまった為、
困ったエゥーゴ首脳陣が引っ張り出した次に階級の高い人材がマニティだったのだ。
つまり、マニティは決して実力や適性があって艦長になった訳ではない。
だからこそ、クルーはあくまで彼女を正式な艦長ではない代行と呼び続けるのだろう。
「誰かに注意されたからといって、軽々しく謝罪するのも考えものですが」
エマニュエルは、マニティの微笑みを避けるかのようにさっさと背を向けてしまう。
「そうね、いつも有難う。副長」
マニティは、涙がこぼれ落ちないように上を向きながら、静かな口調で言った。
頑張ろう。泣いている暇なんてない、頑張らなきゃ。マニティは唇を硬く引き結んだ。
きっといつまで経っても艦とは呼んで貰えないだろうけど、それでも頑張ろう。
マニティに背を向けて立ち去りながら、エマニュエルは複雑な表情で小さく嘆息した。
現在の宇宙港ロズウェルは、800人以上のクルーが常時行き来する満員御礼状態である。
エゥーゴが誇る第2世代宇宙戦艦の代表というべきアイリッシュ級であっても、
その効果的な運用に際しては艦内の様々な部門に所属する200名以上のクルーが必要だ。
それが3隻分、更にMSの正規パイロットと補助要員を含めればゆうに800名を超える。
彼等は、アイリッシュとラーディッシュの修理が完了するまではここを立ち去れない。
また、ティターンズの襲撃に備えて外出は必要最低限に規制されている。
これでは、本来5隻まで入港出来る港であってもさすがに息が詰まってしまう。
お陰で、ロズウェルから出てすぐの弱小繁華街は時ならぬエゥーゴ景気に大いに沸き、
港のゲート付近に設置されている様々な飲食施設も、常に賑わっていた。
そんな宇宙港の商店街を、白い頭布を翼のようになびかせて少女は歩いている。
アイリッシュ級1番艦アイリッシュ所属MSパイロット、エイン・グリアラ准尉だ。
エインは、ウィンプルという上質の白い亜麻布の頭布を頭の頂から肩にかけてかぶり、
その上を金色の翼を持つ王冠形の頭飾りで押さえ、口元もベールで覆っていた。
本来なら、基本的に「軍隊」であるエゥーゴは服装規定もそれなりには厳しい。
だが、速攻で育成された傭兵扱いの補充パイロットは特例として大目に見られていた。
そんな事に拘っては、ティターンズとの戦力差はいつまで経っても埋まらないからだ。
まあ、そうはいっても一定の公序良俗という基準があるのは言うまでもない。
ぽてぽてと歩いていたエインは、大柄で口元と顎に髭をたくわえた軍人とすれ違う。
こちらのドイツ系の男性は、モスグリーンのエゥーゴの制服をラフに着こなしている。
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュ艦長、ヘンケン・ベッケナー中佐だ。
エインは、モニター越しでしか見た事がなかった僚艦の艦長にぽややんと会釈をする。
鷹揚に頷き返してくるヘンケンは、前を歩く誰かを追い掛けているようだ。
視線を向けると、すたすたと機械的に歩くボブ・カットの黒髪の女性軍人がいる。
現在、正式にラーディッシュ所属となったエース、エマ・シーン中尉である。
彼女がエゥーゴ旗艦強襲宇宙巡洋艦アーガマからの転属を受け入れた真意は不明だ。
「エ、エマ中尉。お茶でもどうかな」
相変わらず、ヘンケンの不器用なナンパはハイスクールの生徒以下である。
ここにファ・ユイリィ軍曹がいたら、きっと額を押さえながら首を振ったに違いない。
もっとも、彼女は現在フォン・ブラウン市上空のアーガマ艦内である。
ところが、エマは「はあー」と大きなため息を吐きながらも歩みを止めたではないか。
「‥‥‥お茶だけですからね」
エマのセリフを聞いたヘンケンの顔が、狂喜乱舞と表現すべき表情になる。
どんな奇跡がそこにあったのかは定かではないが、この幸運を逃してはならない。
「勿論だ、エマ中尉。別にその後にワイン付きのディナーの予約なんてしてないぞ」
冗談で言っているらしいが、ちっとも冗談に聞こえないヘンケンの言葉である。
ヘンケンは、「わははは」と笑いながら制服の袖口で顔の汗を一所懸命拭く。
そんな彼を見て、まるでファの代わりであるかの様にエマが額を押さえてつつ言った。
「お茶には、ケーキも付けて下さいよ」
エインは、そんな二人を微笑ましそうに見物しつつ港通路を歩き続ける。
ふと、少し離れた場所から明るく陽気でそれでいて色っぽい女性の声が聞こえて来る。
「ねぇねぇ、今日はボルシチでも食べようよ。テオ」
その隣に立っている優しそうな顔の恋人は、腕を組む彼女に淡く微笑んでいた。
「シチューでも、ポトフでも、野菜スープでも何でもいいよ」
楽しそうな二人は、テオドール・チャーチワード少尉とリベカ・マレリー少尉だった。
相変わらず、Iフィールドより手強い“二人だけの世界”を形成してしまう彼等だ。
現在、エインはMSA-004K ネモV3号機を宛がわれてテオドール小隊に配属されている。
従って、頼り甲斐があるかどうかはともかくとして彼は彼女にとって上司だ。
「あー、隊長じゃないですかー」
エインは、ひらひらとウィンプルを揺らしてテオドールに近づいた。
「‥‥‥エイン准尉」
ハッと顔を引き締めたテオドールは、リベカと組んでいた腕に気付いて慌てて離す。
さすがに、部下であるエインの前で色ボケ状態でいられる程鉄面皮ではないらしい。
その割りには、クワトロ・バジーナ大尉やジュナス・フレイブ大尉といった
二人には上官に当たるお偉方の前でさんざんっぱらいちゃつきまくっていたようだが。
「あ〜、なんで離すの〜?」
不満そうに口を尖らすと、リベカは逃げる蝶を追い掛ける猫のように腕に跳び付いた。
「リベカ、駄目だってば」
テオドールは、半分嬉しそうな顔で腕を取られないようにさっと持ち上げる。
「テオの意地悪ぅぅ」
彼の腕を取ろうとして、リベカが地球の6分の1の重力下でぴょんぴょんと飛び跳ねた。
すると、制服越しでもハッキリと判る美しい巨乳がぷるんぷるんと官能的に揺れる。
激しくリズミカルに、上下運動に左右の動きも混じるなんとも淫靡な揺れ方だ。
形容詞を付けるとしたら、たっぷんたっぷん、という方が相応しいかも知れない。
「‥‥‥‥‥‥」
周囲で二人を見物していた男性パイロット達はその思わずそれに目を奪われ、
女性パイロット達は自分の胸元を見下ろしてから揃って羨ましそうなため息を吐いた。
「テオの腕は、リベカの指定席なのに! いやいやいや〜ん」
「ほーら、こっち、こっちだよ」
呆気に取られるエインも、小ぶりな胸元を押さえつつ困ったように微笑んだ。
「あのー、注目集めてますよぅ、隊長」
「あ、エイン准尉!?」
その驚き方からすると、どうやらテオドールはエインがいることを忘れていたらしい。
テオドールが動きを止めた途端、リベカが豊満な乳房の間に彼の腕を抱える。
一瞬にして恋人同士の空間を作り出してしまう彼等の才能は素晴らしい。
もっとも、そんな能力が一体何の役に立つのかという疑問に答えてくれる人はいない。
テオドールは、リベカを腕にしがみ付かせたまま空咳をして気分を落ち着けたようだ。
「と、ところで何か用事だったのかな、エイン准尉」
新米隊長が威厳を出そうとしても、ちっとも成果が出ていないのが微笑ましい。
「いえいえー、隊長をお見かけしたので、ご挨拶ですよ」
春の陽だまりのように笑うエインに、ダッコちゃん状態のリベカも微笑む。
「エイン准尉だあ。こんにちわ!」
「リベカ少尉もこんにちわですぅ」
ぶらぶらとテオドールの腕を揺らすリベカは、なんだか玩具を貰った子供のようだ。
邪魔は無粋だと考えたらしいエインは「それじゃー」と続けて会釈をする。
「あたしは、お昼を中華にするつもりですので」
そのまま踵を返すと、口元のベールと白いウィンプルが華麗に舞った。
遠ざかっていくエインの後姿を見送りつつ、真剣な表情のリベカが不意に小声で言う。
「悪いけど、『ニュータイプ』っていうイメージじゃないよねえ」
「でも、反応速度のテストは僕より遥かに高い数値なんだよ」
パイロット適正という数値だけに限定すればテオドールより優秀なエインなのである。
次 回 、 「 Girl Meets Girl 」
>>562 とても、期待しています。
>>563 愛人というところも色っぽくて良いですよね。
うお!?この時間に投下ですか
ISAPさんいつもながらGJ!そしてお疲れ様です!
今回は女性陣の休日模様ってところですか
まさに悲喜交々ですね。相変わらずのテオとリベカの甘々な雰囲気には癒されます
そしてお楽しみの次回は少女が少女に会う?
誰と誰なんだ−!
ま、マニティさんがんばれ!!(ぅω;)
てかエゥーゴどんだけ無能なんだよ
カミーユを士官待遇にできる臨時法あるんなら適性あるやつを速攻で昇格させちまえば良いのに…
階級が一番高いからとかで艦長させられてるとかマニティかわいそかわいそなのですよ
ただ適正あるからという理由のみで昇格はどんな組織でも難しいよ。
カミーユが中尉待遇(ISAP氏設定だと少尉か)になったのは天才
的な操縦センスというのもあるけど、MK−2を奪取してきた功績と、
操縦センス以上に高いNT能力によるものだろ。
NTがいるというだけで軍の宣伝になるしスポンサー受けも良い。
でもさ適性が無い人材を重用してるとそれこそそのスポンサーにも受けが悪くならないか?
なあなあな登用は信用を無くすし、敵には組易しととられて舐められてつけこまれるし
一パイロットと比べれる問題じゃないだろ
つかてっきりクリルさんを昇格させるか別のより重要度の低い船から
ベテランの艦長を引張ってくるかと思ったけど下手に艦長を配置転換して
戦力低下が起こるのを避けたのかな?
それだけ人材不足なんだろエゥーゴは。
何事もなく週が明けた
そろそろエリスたんのエピソードも欲しいところ
しばらくエイン・グリアラ准尉の背を見送った後で、リベカ・マレリー少尉が言った。
「でも、ニュータイプって一体なんなんだろうね‥‥‥」
「それに簡単に答えるのは、難しいなぁ」
テオドール・チャーチワード少尉は恋人を腕にぶら下げたまま小さく唸る。
二人の隣を、制服やパイロットスーツ姿の同僚達が談笑しながら通り過ぎて行った。
ニュータイプとは、ジオン共和国の創設者ジオン・ズム・ダイクンの提唱した概念だ。
“新しい人類”と解釈される事が多いが、その定義だけでは理解が浅い。
ジオンが真の意味で語ったのは、宇宙に進出した人類はその洞察力が発達してゆく為、
あらゆる事を理解出来るようになる「だろう」という未来への希望なのだ。
かつてローマ帝国時代の詩人ユウェナリスが「A sound mind in a sound body」と呟き
それが「健全な精神は、健全な肉体に宿る」と誤訳され信じられていた時代がある。
彼が本来記したのは「健全な精神が、健全な肉体に宿るような事があれば良いのになぁ」
という願望であり、当然ながら流布されているような肉体重視論ではない。
同じように、ジオンもニュータイプの存在を願望として語っただけだとする説がある。
例えば、宗教の中には明確に聖人を設定してその行いを規範とするものがあった。
その場合、その聖人が実在したかどうかは彼等の宗教を研究する際に重要ではない。
大切なのは、彼等が思い描く理想の人物像が凝縮されているという、その一点である。
同様に、ニュータイプという存在も実在するかどうかは大して重要ではない。
そもそも、人類は数億年掛けて緩やかに進化あるいは退化して来たという実績を持つ。
それが、宇宙移民から100年経たずして新しい種となるなぞ妄想も甚だしい。
さすがのジオンも、そこまで楽観的かつ無責任な思想を撒き散らしたりはしなかった。
そう主張する識者からすれば、地球連邦軍のプロパガンダは噴飯ものである。
軍は、戦争の中で突出した能力を持つ兵士を無責任にニュータイプと祭り上げたのだ。
結果から言えば、権力者はニュータイプという単語を利用しただけである。
戦争の悲惨さを覆い隠す為、政治家は新しい人類とやらを担ぎ出しただけと言えよう。
「そういえば、アムロ大尉ってニュータイプなんだよね」
リベカは、『ジャブロー侵攻作戦』で出会った同い年の23歳の青年を思い出す。
「アムロ大尉かあ。ヒッコリーでお別れしてからご無沙汰だけど、お元気かな」
テオドールも、軽くカールした髪の一年戦争の英雄を思い浮かべる。
彼等二人にとっても、ガルダ級輸送機アウドムラで過ごした旅は遥か懐かしい日々だ。
スペースコロニーは、出来るだけ自然環境を模していても所詮は人工空間でしかない。
雨や雪もコントロールされ、予定されている通りに気象が変わる巨大な箱庭。
そんな場所で生まれ育った恋人達には、なかなか刺激的な“地球観光”であった。
無論、一年戦争のヒーロー達に出会えたのも貴重な体験だったのは間違いない。
テオドールは、港に係留されているアイリッシュ級1番艦アイリッシュを見上げて言う。
「噂だと、アムロ大尉にも新しいMSが配給されたそうだけど」
「へー。見てみたいねえ。ガンダム・タイプなのかな」
7年前の一年戦争時、RX-78-2 ガンダムでアムロ・レイ少尉は英雄となった。
アムロがジオン公国軍を相手に残した凄まじく異常な戦果は、誰もが否定出来ない。
その常人からは凡そ懸け離れたMS操縦技術に、人はニュータイプと言う理由を求めた。
結局の処、それが『オールドタイプ』たる者の理解の限界であったのだろう。
「ガンダムかあ‥‥‥最近、猫も杓子もガンダムだから」
当初語られていた戦史では、一年戦争に参加したガンダムはたった1機だったはずだ。
ところが、戦後調査が進むにつれガンダム・タイプは実は8機まであっただの、
陸戦型という量産機や、ニュータイプ専用機の存在までもが明るみに出て来たのだ。
更に、一年戦争後はガンダムのインフレが正に極まっているという印象がある。
全ては、アナハイム・エレクトロニクス社の暴走と言うべきプロジェクトのせいだが、
いい加減、“ガンダム幻想”とでも言うべき状況は勘弁して貰いたいところだ。
「そうだ。アムロ大尉なら、ニュータイプってなんなのか知ってるかな?」
リベカが首を傾げると、ウェーブのかかったふわふわの髪がふぁさっと揺れる。
現在、アムロはエゥーゴ支援組織カラバでエース・パイロットとして活躍していた。
「うーん、どうだろう? 今度会えたら聞いてみようか」
にこにこと微笑むテオドールは、リベカの髪の毛を指に絡めてその感触を楽しむ。
「今度、って‥‥‥あたし達、また地球に行くことになるの?」
「それは判らないけどね。きっとティターンズとの決戦は宇宙だろうし」
リベカは、テオドールの現実的なセリフを聞いて残念そうな顔になった。
「そっかー、じゃあ新婚旅行で行くしかないね」
さすがに新婚旅行で地球旅行する程の資金的余裕があるのかどうか微妙ではあるが、
「そうだね。いっそのことシベリアからヤーパンまで回ってみようか」
などと言ってしまうテオドールは、要するに愛しのリベカが幸せなら何でもいいのだ。
リシュレール・サントス中尉は、亜麻色の長い髪に太いバンダナが似合う美しい女性だ。
彼女は、常に他人を寄せ付けないような引き締まった凛々しい表情をしている。
だから、先日誕生日を迎えて25歳になったばかりという年齢にしては大人びて見えた。
ただ、リシュレールがロズウェル港の売店街で目立っている理由はそれだけではない。
「あ、教官‥‥‥!」
彼女が歩くと、すれ違う新人パイロット達が緊張したようにさっと最敬礼をするのだ。
「うむ」
その度に、律儀に敬礼を返す彼女により一層恐縮してしまう新米達である。
リシュレールは、元々、地球連邦軍のエリート部隊の一つ──『教導隊』の出身だ。
ちなみに、この教導隊(アグレッサー部隊もしくはアドバーザリー部隊とも呼ぶ)とは
戦闘技術を研究・開発しその成果を元に一般部隊を訓練する仮想敵部隊の事である。
隊の教官役でもあり、自軍のセオリーとは異なった戦術を理解・把握する必要がある為、
教導隊に配属されるのは優秀な人材に限られ、リシュレールはその一員だった。
当然ながら、教導隊員は全員が教官パイロットの資格を持つ精鋭中の精鋭であり、
現在の地球連邦軍ではティターンズとはまた違った意味での選良と呼ぶべき集団だった。
エゥーゴに参加したリシュレールは、その華麗な経歴を買われてなのかどうなのか、
臨時調達の新人パイロットの教官役を暫く勤めることを懇願されて渋々了承している。
ファ・ユイリィ軍曹も、(昔よりは優しいが)厳しい指導を受けた一人だ。
ハイスクールの生徒だったファが、曲がりなりにも一人前のパイロットになれたのも
リシュレールの実践的で的確な育成指導があったればこそと言えるかもしれない。
もっとも、生徒にはウォルトン・スウィフト少尉やテレンス・デニケン准尉もいるから
やはり、元々の生まれ持った素質が関係して来る可能性も高いのだが。
「教官、お疲れ様です!」
「ん‥‥‥」
先刻からすれ違う時に敬礼をして来ているのは、そんな教え子達なのである。
ただ、その経歴と実力に反してリシュレールの“部下運”は最安値を更新中だった。
『アポロ作戦』から始まって先日の『クワトロ・バジーナ送迎作戦』までの毎回、
彼女の小隊に配属されたパイロットはことごとく撃墜されているのだ。
戦場で生き残るのは運の比率が大きいとはいえ、さすがに気分の良いものではない。
パイロットが死地に臨んで狂信的に重視するものこそ、無意味なジンクスなのだから。
もっとも、エゥーゴ旗艦強襲宇宙巡洋艦アーガマへ優先的に戦力を回されている現在、
アイリッシュ級2番艦ラーディッシュがそれなりの評価を持って運用されているのは、
ひとえににエース・パイロットである彼女の奮闘あったればこそなのは間違いない。
ようやくエマ・シーン中尉とRX-178+FXA-05D スーパーガンダムが加わったとはいえ、
MSA-005 メタス程度がお義理で送られて来るようでは旗艦候補として先はない。
大きくため息を吐いたリシュレールの胸元に、不意に何かが飛び込んで来た。
「──っ!?」
ぎょっとして視線を落とすと、そこには天使が翼を羽ばたかせているではないか。
言葉を失ったまま、リシュレールは思わず神の御使いを両手で抱き締めてしまう。
胸の中の清冽な存在を、この手から離したくないと心から思った。
突然のその想いは、まるで砂漠の放浪者が水を求めるかのような圧倒的なものだった。
だが、実態を備えていないはずの天使は抱くとマシュマロのように柔らかい。
そして、リシュレールの腕の中が指定席であるかのようにぴったり収まるのである。
「あ、ん‥‥‥っ!」
胸の中に抱き締めた砂糖菓子の天使が、困ったような可愛い喘ぎ声を上げた。
その瞬間、リシュレール・サントスは我に返ったようにハッとその手を緩める。
視線の中には、ウィンプルと呼ぶ上質の白い亜麻布の頭布を頭の頂から肩へとかぶり、
その上を金色の翼を持つ王冠形の頭飾りで押さえ、口元をベールで覆った少女がいた。
「すみません」
マジパン細工の天使は、リシュレールを見上げて華のような笑顔を浮かべている。
「い、いや、こ、こ、こちらこそ」
これまでどんな強敵と渡り合った時でさえ、こんなに緊張した事はなかったはずだ。
当時から“狂犬”と揶揄されていたヤザン・ゲーブル少尉(当時)属する隊を相手に
教導訓練を行った時でさえ、こんなにどもったりはしなかったと思う。
「あ、あの‥‥‥?」
困ったような顔で、女神がリシュレールの顔を遠慮がちに見つめて来た。
リシュレールがその可憐さに息を呑むと、相手は困ったように微笑を返して来る。
少しの間、二人はキスでも出来るくらいの至近距離で互いに見詰め合った。
二人の傍らを、怪訝そうな顔のパイロット達が視線を向けて無言で通り過ぎて行く。
リシュレールの豊かな胸元に両手を突いたまま、少女が小さな声で言った。
「手、離して戴けます‥‥‥?」
愕然としたリシュレールは、慌てて腕の中のぽややんとした少女を手から解放する。
「す、すまないっ!」
手放した瞬間、手から伝わってくる何とも言えない喪失感に戸惑ってしまう。
「うんしょっと」
リシュレールの腕から離れた天使は、手を頭に当ててウィンプルの位置を直す。
遠くの方から、誰かと誰かが楽しそうに笑いあう声が聞こえて来た。
微かに流れているのは、港のゲート付近の飲食施設店内のBGMだろうか。
ちょっと前の流行歌のインストロメンタルのようだが、センスが良いアレンジだ。
しばらく惚けたように見つめた後で、リシュレールはハッと慌てて口を開いた。
「な、名前を聞いて良いか?」
リシュレールの言い方が、余程切羽詰っていたように聞こえたからだろう。
その目をビーダマのように丸くしてから、少女は口元を綻ばせて桜のように微笑む。
「エイン──。エイン・グリアラ准尉です」
敢えて陳腐な表現で言うならば、これがリシュレールにとっての運命の出逢いだった。
次回、「She loves you」
意外過ぎる二人の出会いwwww
なんか百合ん百合んな空気が…
スールですか!?互いのヘルメットを交換とかしちゃうんですか!?
「追加装甲が曲がっていてよ?」
とかですか!?
ISAPさんキタ
アク禁がようやく解除されたので前回分も込みで。
エゥーゴを取り巻く情勢を、マラサイのアレも絡めて……ってのはツボでした。
マニティは望まぬ役職に放り込まれて四苦八苦しながら向上してくって部分が
実に生々しくていいです。呂蒙フラグも立ってますしw
テオたちの新婚旅行はぜひともドームごとやってほしいですなw
それから教導隊は今月のガンダムAの漫画で登場してましたが、既存の物なんでしょうか。
なんにせよ、「今月のアレだ」とうれしかったです。あの漫画、MS戦はなかなかいいですよね。
Girl Meets Girlはあの人とあの人……むぅ。予想外w
だが、クールな人(巨乳)が可愛いもの好きってのは最高なのです!
教導隊っていうのはガンダムセンチネルで出たよ
連邦軍のもう一つのエリートであり、ジャミトフにも思想共鳴し易い連中として描かれていた
モチーフは新撰組
>>599 ありがとうございます。モチーフが新撰組となると俄然テンションが上がってきますなw
ゼクアインは…出るかな?
教導隊はティターンズ寄りだから
なんでまたエウーゴにそんな人が・・・
なんにせよ
エウーゴは正統派えっち
ティターンズは変態的えっち
という流れが変わるかもしれないな
百合成分って前にも会ったよな?
あー
ステファニー・ルオだ。
> 「そうだね。いっそのことシベリアからヤーパンまで回ってみようか」
お前ら新婚旅行でエクソダスするつもりかwww
エウーゴはテロリスト、ティターンズは政府内カルトだからどっちもロクなもんじゃない
ティターンズ視点から見ると、食いつめどもが死の商人や
ジオン残党の一部と手を結んで反乱起こした。でいいのかな?
逆だろ
一般の兵士はまたぞろジオンの残党が方々の反乱勢力に入り込んで姿を変えてやがるという認識
自分たち=連邦=正義
ジオン=悪
自分たちに逆らう奴ら=悪=ジオン
こんな感じじゃね?
そんな狂信的なティターンズにあいそをつかした軍人が
エマでありリシュレールであり、ってとこ
連邦軍にあいそをつかしたってことならブライトやアムロもそうか
レジスタンスと言えば聞こえは良いが反逆罪だよな
ティターンズ切り捨てで風向きが変わらなければ銃殺もんだ
ギャン×隊長のザクさんはまだでしょうか
隊長のザクさんの右マニピュレータが、そろそろとギャンの左胸パーツに伸びた。
「ああ‥‥‥ダメぇぇ」
十時型のモノアイ・レールの上で、ピンク色のモノアイが心細げに揺れる。
ギャンが身を捩ると、超硬スチール合金製の装甲が互いに擦れ合う音が微かに響いた。
「あ、や、やっぱり止めた方がいいかな」
彼がびくっと右マニピュレータを持ち上げると、指パーツが所在無さげに動く。
一瞬だけモノアイを点滅させてから、ギャンは困ったような声をスピーカから出した。
「止めて、って言ったら本当に止められちゃったら、困ります‥‥‥」
それは本当に困っているように聞こえたから、隊長のザクさんはモノアイを丸くする。
「だ、だって、今、止めて、って」
「もう‥‥‥っ!」
どこの世界に、相手とベッドを共にして軽く拒絶されたからと言ってそのまま止める
ジオン軍正式採用汎用人型量産兵器型式番号MS-06 ザクUがいるというのだろうか。
それでもなお逡巡している隊長のザクさんから、ギャンはそっと顔を背ける。
「それじゃあ、いつまで経っても彼を忘れられません」
隊長のザクさんは、ギャンのすべすべとした薄紫と濃紫色の装甲をじっと見下ろした。
男として、マ・クベ大佐専用MSにここまで言わせてしまった事が情けない。
自分だってジェネレータ出力976kw、スラスター出力433,000kgの立派なMSなのだ。
意を決した隊長のザクさんは、両方のマニピュレータを一気にギャンの胸部へ伸ばす。
「あ、ああああっ!」
突然の積極さに戸惑うギャンを宥めるように、隊長のザクさんは優しく言った。
「ごめん、もう後ろ向きになったりしない。だってボクは隊長なんだから」
彼の手の中で、ギャンの豊かな胸パーツが自由自在に揉みしだかれる。
柔らかい上に弾力に溢れた紫色の装甲板が、ふにふと形を変えて彼の目を楽しませた。
「だめ‥‥‥感じちゃう‥‥‥」
ギャンの腰部パーツのスカートがふるふると震え、わき腹辺りの装甲が痙攣する。
電子合成された声が掠れて行くのを感じ、ギャンは恥ずかしそうに頭部突起を揺らした。
「もっと強くするよ」
意外に器用な隊長のザクさんの手が、ギャンの胸部装甲板の下へと入り込んだ。
恥ずかしそうに身体を振るわせるギャンのセラミック製の乳首を、隊長のザクさんが抓む。
エゥーゴ旗艦強襲宇宙巡洋艦アーガマは、月面都市フォン・ブラウン市上空に停泊中だ。
軍艦には珍しい純白の船体は、アナハイム・エレクトロニクスの支援を十二分に受けて
近付けば顔が映りそうな位に磨き上げられ、月の反射を受けて光り輝いている。
居住ブロックは、船体から伸ばされた長いアームの先で緩やかに回転していた。
その美しいシルエットは、何も知らない者が見ても好ましく感じるだろう。
実は、現代の戦いに於いてはこの「好ましく感じられる」という要素が重要なのだ。
エゥーゴの活動は、レジスタンスと言えば聞こえは良いが結局は反逆そのものである。
テロリズムとも受け取られる活動には、最終的にイメージが重要視されていた。
そして、白と言う色は清純で清廉潔白なプラスのファクターを強く持っている。
だからこそ、アーガマは白く塗られ、RX-178 ガンダムMk-Uも白く塗り直されたのだ。
本来なら、大義を行う者である以上はその姿形に拘るのは非常に滑稽である。
例えバケツをかぶっていようとドクロ仮面であろうと、行動が正しければ良いはすだ。
しかし、エゥーゴの活動は誰にも認められない自己満足で終わってはならない。
その為のイメージアップ作戦で、出来るものは何でも行うのが現代戦の鉄則である。
エゥーゴが、アナハイム社が、ガンダムを造り続け使い続けるのも、そのせいなのだ。
アーガマの艦橋のキャプテン・シートで、艦長のブライト・ノア大佐が口を開いた。
「何だ、サマーン?」
振り返ったコ・ナビゲータのサマーンの切迫した表情に、ブライトは眉を顰める。
「ティターンズの機密レベル通信の解析が出来たのですが‥‥‥」
手元の画面をもう一度横目で見た後で、サマーンは何かを恐れるように口篭った。
その理由を問い質そうとしたブライトが、ふとその視線をトーレスに向けた。
「どうした、トーレス」
アーガマの通信・索敵・甲板指揮担当のオペレータ、トーレスが額を押さえている。
「いえ、何でもありません」
軽く首を振ったトーレスの目の下には、疲れから来たらしい隈が出来ていた。
そういえば、アナハイム・エレクトロニクス社からの予備パーツや弾薬・食料等の
補給物資の受け入れを、一手に仕切っているのは実はこのトーレスなのだ。
殺人的な仕事量から来る疲労は、決してパイロットやメカニックに劣る物ではない。
「トーレス、休んでおけ。倒れられても代わりはいないからな」
ブライトが真剣な顔で言うと、トーレスは「ありがとうございます」と頷いた。
無論、この世の仕事の全てに「代わりがいない」などという事態は殆ど起こらない。
自分がいなければ組織や仕事が回らないのではという思いは、ただの誤解だ。
大抵の場合、貴方が消えてしまったとしても何とか業務は流れて行く。
それでも、部下に自らの価値を高く誤解させてやるのも上司の力量の内だ。
どこの世界に、代わりは幾らでもいるという仕事に全力を尽くす人間がいるだろう。
「後は、シーサーに任せておけ」
ブライトの言葉に、シートに沈み込むように座っていたシーサーが親指を上げる。
さすがに配属されてからずっと、共に死線を潜り抜けて来ている連帯感は強い。
軽く手を上げたトーレスがブリッジから出て行こうとすると、キース・ロンが言った。
「疲れが取れたら、例の鑑賞会やろうぜ」
背を向けたまま手を振って来るトーレスの背中から、シーサーが視線を戻す。
「新作か?」
「ああ。女教師モノと看護士モノだぜ。カミーユの奴も呼んでやらんと」
小声で答えて来るキース・ロンに、シーサーがにんまりとした笑いを浮かべた。
先日、月面都市に降りたキース・ロンは密かに18禁ホロテープを入手して来たのだ。
敢えてそんな会話を黙認し、ブライトはサマーンに先程の報告促す視線を送った。
「それで、ティターンズの艦隊の動きはどうなんだ」
「サイド7からサイド2に向かっている戦艦は、スイートウォーターの観測によれば、
アレキサンドリア級1番艦アレキサンドリアに間違いないようです」
サマーンの報告に、ブライトは安心したようにコーヒーチューブを手に取る。
「別に、毎度の事じゃないか?」
地球連邦軍開発の重巡洋艦アレキサンドリア級は、ティターンズ艦隊の中核である。
『デラーズ紛争』後のティターンズ結成後に開発・建造されたアレキサンドリア級は、
一般的には、『一年戦争』後の連邦軍主力艦艇の第1世代と定義されていた。
MSの運用を前提とした設計で、最大搭載機数は12、カタパルトも4機を装備している。
アレキサンドリア級はアレキサンドリアとハリオの2隻しか建造されなかったというのが
少し前までの『グリプス戦役』に関する後世の歴史家の一致した見解であった。
だが、資料が発掘されるにつれ、2番艦アル・ギザの存在が認定されたのである。
アル・ギザには、『デラーズ紛争』で中破したため廃艦処分となった地球連邦宇宙軍・
第三地球軌道艦隊所属索敵攻撃部隊アルビオンの元クルーの多くが配属されたという。
更に、最近の調査では「アスワン」「ベオグラード」「アルカスル」などの同型艦が
存在したと言う資料まで発見されており、その信憑性も含め結論は出ていない。
もっとも、約70年後の『ザンスカール戦争』時代にも同型艦「ガウンランド」の存在が
確認されており、アレキサンドリア・タイプの息の長さは余りにも異常である。
そう考えれば、存在があやふやな同型艦の1隻や2隻、たいした問題ではないとも言える。
恐らく、研究が進めばこれからもアレキサンドリア級が“発見”される事であろう。
「いえ、それが、ガス専門の補給艦マハカラと接触をしたというのです」
地球連邦軍の補給艦と言えば、一年戦争から今日までコロンブス級が一般的である。
だが、他にも特殊任務に従事するマハカラ級補給艦マハカラが存在していた。
このマハカラは、ある作戦に関わった事でスペースノイドの呪詛を浴び続けている。
「ガス!? しかもマハカラ!?」
思わずキャプテン・シートの肘掛を掴んだブライトが、身を乗り出した。
二つの単語を聞いたブリッジ・クルーも、一斉に身体を硬直させてサマーンを見る。
サマーンは、ブライトに頷き返しながら沈痛な面持ちで次の言葉を言うしかない。
「G3ではないかと‥‥‥判断されます」
一拍だけ息を飲んだ後で、ブライトは怒りを隠そうともせずに声を荒げて言う。
「G3だと!! あれは青酸ガスなんてもんじゃない、猛毒だぞっ!!」
この時点より2年前の宇宙世紀0085年7月31日の標準時刻15:22PM──
サイド1の30バンチコロニーの住民が反地球連邦政府デモ(但し非武装)を決起すると、
連邦政府にデモ鎮圧を依頼されたティターンズの実働部隊司令バスク・オム大佐は、
使用が禁止されていたG3ガスをコロニー内に注入し、数百万人の全住民を虐殺した。
俗に「30バンチ事件」と呼ばれるこの件の真相は、ティターンズが報道規制を行った為に
極秘扱いとなり、実は地球連邦軍内部でさえ知らない軍人の方が多い。
たが、エゥーゴがブレックス・フォーラ准将を中心に結成されたのは事件を受けてであり
エゥーゴ対ティターンズの様相が強まった直接的な原因となったとされる事件だ。
「恐らく、それをコロニーに使う可能性ありと考えられます」
「ジオンの再来だ。ティターンズめっ!!」
歴史によれば、ジオン公国軍もドズル中将率いるA基幹艦隊をもってサイド1とサイド4
を強襲し、20億以上の住民をG3ガスの前身であるGGガス及び戦術核で虐殺している。
ブライトは、キャプテン・シートに沈み込みながら、眼前の漆黒の宇宙を睨み付けた。
補給を終えたアレキサンドリア級巡洋艦1番艦アレキサンドリアは、目的地へ巡航中だ。
つい先日のエゥーゴの“クワトロ・バジーナ送迎作戦”の際に被った被害、
すなわちエマ・シーン中尉が乗るRX-178+FXA-05D スーパーガンダムのロングライフルで
狙撃されて大破したメイン・ブリッジの修理は未だ完全ではない。
だが、アレキサンドリアは旧ジオン軍のムサイ級などから得られたノウハウを活かして、
艦体の主要ブロックを独立させた構造となっており、それが今回は幸いした。
何よりも、ジャマイカン・ダニンガン少佐がまるで攻撃を予想していたかのように
艦橋のメイン・クルーを全てサブ・ブリッジに退避させてくれたのも幸運だった。
結果だけを言えば、ジャマイカンは自分一人だけで攻撃の的になってくれたのである。
お陰で、アレキサンドリアは殆ど支障なく次の任務に就く事が出来る。
そんな艦内のブリーフィング・ルームの中には、大勢のパイロットが整列していた。
上座には、艦長であるガディ・キンゼー中佐が厳しい表情で立っている。
緊張した面持ちの彼等の前に、ショートカットの金髪の鋭い目付きの女性が歩み出た。
「済まんな。今回このMS隊の指揮を任せられたエルシー・シャトラン中尉だ」
なまじ顔立ちが整っているだけに、その光る眼差しの凶悪さに誰もが息を呑む。
額に巻いている包帯は、変えたばかりだからだろうか清潔に見えて逆に痛々しい。
その傷は、2度に渡る対エゥーゴ作戦に於いて被ったものである。
ずらりと並ぶティターンズのパイロットの中には、エルシーと同期の者もいた。
彼等にとって、訓練時代に無敵だった彼女に当てるパイロットが二人もいるという
エゥーゴの手強さは、ある意味で脅威であり、ある意味で興味深い。
エルシーが更に口を開こうとした途端、ブリーフィング・ルームの扉が開いた。
金髪を鶏冠のようにリーゼントにした野性的な容姿、ヤザン・ゲーブル大尉である。
制服のベルトに両手の親指を指し、居丈高に胸を張った高圧的な姿勢だ。
「ヤザン大尉だぜ? 何だよ、顔は出さないって言ってたのに‥‥‥」
パイロットの一人が怪訝そうに言ったのと同時に、ガディが舌打ちをした。
「大尉、この作戦を拒否したから呼ばなかったんだぞ!」
「笑いに来た訳じゃない。せいぜい頑張って欲しくてな、激励だよ、激励」
唇を歪めて笑うヤザンを、エルシーが挑戦的な目で見つめて来る。
その笑顔の狂気さに、さすがのヤザンもおいおいといった表情で肩を竦めて見せた。
それに気付かないガディは、ヤザンにせいぜい隅で大人しくしていろと顎をしゃくる。
改めてパイロット達に向き直ったエルシーは、彼女らしくもなく真面目な顔で言った。
「済まなかった。さて、もし長い戦争になればコロニーの100や200が沈むだろう。
1コロニーの犠牲でエゥーゴのクズが降服をしてくれるのならば、この作戦は正義だ」
彼女の語る“作戦”とは、ブライト達の想像通り「G3ガスを使った大量虐殺」である。
目標とされるのは、エゥーゴ寄りとされているサイド2のコロニーだ。
「ガスの使用は国際条約で禁止されてたんじゃなかったか?」
壁により掛かって聞こえよがしに誰かに尋ねるヤザンに、答えるパイロットはいない。
「みんな、早く故郷に帰りたいのだ」
少しの静寂の後で、ガディが艦をまとめる艦長らしく部下を労わるように呟く。
「それに、連邦軍もティターンズとなれば過去の条約はないに等しい」
要するに、ティターンズは厳密に言えば地球連邦軍そのものではないのだから、
かつて軍が結んだ条約に縛られる必要はないと言うアクロバティックな理屈である。
もっとも、地球連邦軍は今から4年前、南極条約で禁止されていた『核』を装備したMS、
RX-78GP02A ガンダム試作2号機サイサリスを開発したという前科がある。
結果的にその『核』で自艦隊の大部分を失う羽目になったのは、皮肉そのものだが。
ガディが重々しく言うと、エルシーの前に並んでいたパイロットの一人も言った。
「その通りです。我々は無駄な戦争を早く解決したい。これはその為に有効な作戦だ」
「だいたい、食いつめ共が死の商人やジオン残党の一部と手を結んで反乱起こしたなぞ
G3ガスで殺菌消毒するくらいで丁度良い。そうじゃないかい、ヤザン大尉?」
ティターンズの兵士達にとってエゥーゴは、またぞろジオンの残党が方々の反乱勢力に
入り込んで姿を変えていやがる、という程度の誤った認識しかなかった。
そして、その誤解を抱えたまま彼等はこの後も戦い続ける事になるのだが‥‥‥。
ヤザンが黙ったまま腕を組むと、エルシーは細めた瞳でパイロット達を眺める。
「作戦を成功させれば、我がティターンズはグラナダを落とす基盤を気に入れられる」
「そういう事だ。この作戦の間にグリプスはグラナダ進攻戦を準備出来るんだ」
エルシーの言葉に続けてガディが言うと、ティターンズの兵士達が大きく頷いた。
「ふん、随分と板に付いた隊長っぷりじゃないか」
横から揶揄するようなヤザンのセリフに、エルシーは顔を向けないまま口を開く。
「切り刻んでも飽き足らないエゥーゴを虐殺する為なら、これくらいは」
ヤザンにだけ聞こえるように言いながら、額を覆う包帯を軽く撫でるエルシーだった。
次 回 、 「 サ イ ド 2 の 危 機 」
ちょwwOPにザクさん入れるとは・・・ISAP氏おそるべし
ザクさん以外にも
>>605-609を取り入れるとは。
なんという適応力www
>自分だってジェネレータ出力976kw、スラスター出力433,000kgの立派なMSなのだ。
バロスwwww それから包帯つきのおにゃのこ萌え。凶暴とかたまらん。
組織のくだりはまったく頷かざるを得ない。
で、サイサリスが好きな自分としちゃ、文章で触れられるだけでも嬉しい。
最近SD戦国伝の超機動大将軍編に出てきた「我雲乱土」の元ネタが
気になってましたが、
>>618を見て氷解。戦艦だったんですね。
あ、三国伝はお好きですか。張飛がZというのはすごくツボだと思うのですが。
例えば呉と0083好きな男ならば、孫権がGP03というのはもう(ry
組織のくだり見て一瞬、終ノ空を思い出したよ
ザクさんで吹きつつスパイラルマタイ
おいおいトマトケチャップぶちまけるのは止めとけよ
さすがに今日はないかな?
南極条約ってジオン公国なくなっても効力あるの?
あるんだろ。
というよりあれはジオンの核バズーカ、毒ガス、コロニー落としが決まりすぎて
損害が凄すぎ互いにやっちゃうと人類滅亡しちゃい兼ねないんで全人類規模で結んだ条約だよ。
紳士協定や京都議定書なんてヤワなレベルの物じゃない筈なんだよ本来は。
戦争に勝って相手がいないもんで連邦はゆるゆるになってるだけ。
とは言え、非正規だからといって研究しなかったらテロなどに備えられない。
GPシリーズってのは多分そういう対テロ対処研究部隊という一面もあったと思う。ティターンズの正しい理念を背負えるような。
そういう明かせぬ一部門を背負ってくれていたという軍の助かる面の評価もあったからこそ、
アルビオンの連中は裁判で無罪にされたんだと思う。
スキャンダルがどうこうとはまた別に。
シナプスが死刑でコウが禁錮だっけ、アルビオンで刑受けたの
634 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 18:19:30 ID:MgbHzkhx
シナプスは犬死
シナプス艦長は確か命令違反、コウはGP03の勝手な持ち出し及び運用が一応の罪状だったっけ?
艦長の罪状は艦の私物化だった希ガス
投稿よかですか?
おう。大歓迎だ!
少年が男になる瞬間〜0080〜
宇宙世紀0079。12月。
ジオン公国と連邦政府との戦争は、ますますその激しさを増していった。
その余波は、中立サイドであったサイド6をも揺るがせるものであった。
そのサイド6の一角で、とある二人が邂逅した。
連邦軍少尉クリスチーナ・マッケンジー。
小学生アルフレッド・イズルハ。
すべては、その瞬間から始まったのである。
「あらアル、泥んこなって、また遊んでて転んだの?」
「あ、うん…」
「このまま帰ると、お母様にしかられるんでしょ」
「そうなんだよクリス、どうしよう…」
「うちによってらっしゃい。お風呂、入れてあげるから」
「ほんとう? ありがとうクリス」
「ちょうどいいわ、あたしも入る予定だったから。背中流してあげる」
「え?」
「先入ってていいわ。あたしはちょっと準備があるから」
「う、うん」
アルはもぞもぞと返事を返すと、脱衣所のかごの前に立った。
隣のバスルームは湯気で真っ白になっており、よく見えない。
コロニー公社が作った量産住宅だから内装はアルの家のと同じのはずである。しかし、なぜか違う感じがする。
(……イイ匂いがする……クリスの匂いかな……)
甘酸っぱいバスルームの空気を感じながら、アルは泥のついた服を脱ぎだした。
服を脱ぐと、とたんに寒気が襲ってくる。
ぶるりと全身をふるわせると、アルは急いで下着まで脱いだ。
ぞくぞくする感触から逃げるようにバスルームのドアを開ける。
(あ…)
もわっとした湯気とともに、甘酸っぱい香りがさらに強くなる。
アルの家のと同じ形のバスタブ。
そこになみなみとはられたピンク色の湯。
香りはそこから出ていた。
「クリスー! いい匂いだね」
「そう?」
脱衣所の隣の部屋から声が返ってきた。
クローゼットの引き出しを開ける音がする。
多分、バスタオルや着替えを用意しているのだろう。
「ラズベリーの入浴剤を使ってるの。あたしのお気に入り。いっつもこれなんだ」
「ふぅん」
(クリスの匂いなんだ…)
アルは中に入り、ドアを閉めると、さっそく湯を身体にかけてみた。
ざぷん ふわっ
温かい刺激が、身体の表面を滑り落ちていく。
それと同時に、甘酸っぱい匂いが身体を逆にのぼっていく。
(クリスになでられているみたいだ…)
温かい感触が流れ落ちる。
さっきの寒さが、思い出されたようにアルによみがえった。
アルはバスタブのなかに身を沈める。
(あったかい…)
その心地よさに、ほわんとなるアル。
ちょうどそのとき、バスルームが暗くなった。
「あれ?」
天井を見ると、二つついている照明のうち、一つが切れていた。
おそらく寿命だろう。
「あら? 暗いわね、どうしたの?」
「照明が一つ、きれちゃったんだ」
「え?」
脱衣所のドアが開き、クリスが入ってきた。
クリスのシルエットが脱衣所の照明に照らされ、まるで影絵のように曇りガラスに映る。
クリスのシルエットはしばらく脱衣所の箱の中をいじっていたようだが、パタンと音がして箱のふたが閉まった。
「困ったなぁ……替えの電球、今ないみたい」
「大丈夫だよ、そんなに暗くないし」
実際、明るさに不自由はしない。
照明は一つ生きているし、脱衣所のライトが、曇りガラスごしとはいえバスルームを照らしている。
クリスのシルエットはうなずいた。
「そうなの、じゃいいか。…あ、アル。お湯加減はどう?」
「あったかいよ。気持ちいい」
「そう。じゃ、あたしも入るね」
クリスはそういうと、服を脱ぎだした。
セーターのすそを両手でつかみ、そのまま持ち上げて脱ぐ。
その様子がシルエットとなり、不思議な光景を生み出している。
「コロニー公社もたいへんね。ミラーの調子がおかしくて、最近かなり冬っぽくなっちゃってるみたい」
「そうだね、けっこう寒いよ」
ブラウスのボタンを一つ一つはずす様子が映る。
(……よっつ、いつつ……)
アルは無意識に、その数を数えていた。
七つめを数えようとした時、ふぁさっという音とともにブラウスがひるがえり、床に落ちた。
クリスの柔らかな肩のラインが、シルエットとなる。
「アルは半ズボンね。寒くないの?」
「うん。転んだ時なんかとっても痛いよ。でも、お母さんが『子供は風の子』だって」
「ふふ……古いことわざね……」
プチッ、ジーッという小さい音のあと、ばさっと何かが落ちた。
クリスのタイトスカートだ。
続いてしゅるしゅると音がする。
クリスのシルエットは、足に何かをこすり付けているような動きをした。
多分、ストッキングを脱いでいるのだろう。
「クリスは、小さいとき、外で遊んだ?」
「もちろんよ。アタシはかなりおてんばだったから、母さんからよくしかられたわ」
「ケンカもしたの?」
「もちろんよ。男の子とケンカして、泣かせちゃったときもあったわ」
ばさばさっという音がした。
クリスが鏡の方を向き、髪を束ねている。
鏡台がちょうどドアの横についているため、自然とクリスも横向きになっている。
(クリス……)
シルエットが動くたびに、長い髪がまとめあげられていく。
バンドか何かでとめるのだろうが、アルの目は、揺れるクリスの胸にそそがれていた。
(おっぱい……おおきいんだ……)
ぷち、しゅるっ
(あっ…)
シルエットの両腕が背に回り、小さな音を立てたかと思うと、胸の部分のシルエットが急に膨らんだ。
(……すごい……もっとおおきくなってる……)
ぱさり、と床にブラジャーが落ちる。
そして最後の一枚を、クリスはそっと床に置いた。
ガチャ
「わぁ、あったかい。やっぱりお風呂はいいわねぇ…」
「…………」
ドアが湯気をまき、その中に隠した女性の姿を浮かび上がらせる。
天使のような彼女は、栗色の髪をアップにまとめ、白いタオルで胸のあたりを押さえていた。
アルの目は、そのタオルの上側……柔らかなラインを生み出すふくよかな部分から、はずすことができないでいた。
シルエットで見たとおり、大きく膨らんだその部分。
タオルで大部分は隠されているものの、隠し切れないほどの存在感と、美しさ。
歩くたびに、わずかだが揺れるその動き。
(やわらかそうだな…)
ぼうっとしているうちに、クリスはバスタブまで近づき、その湯を手ですくった。
「うん、あったかい。ちょうどいいみたいね」
「う、うん……」
ちょうど視線の高さに来たクリスの胸に、思わずどぎまぎとしてしまう。
左手で押さえているだけなので、先ほどよりも肌がよく見える。
しかも彼女は横を向いている。先端は隠されているが、その美しいライン……脇の下から続く微妙なカーブが、アルの目の前に広がっていた。
顔が赤くなるのに気づき、アルは視線をそらす。その視線の動きに気づいたのだろう。
「こらアル、どこ見て赤くなってんの?」
「べ、べつに、どこも見てやしないよ!」
「嘘おっしゃい」
「嘘なんかついてないよ……」
そのまま顔半分を湯につけ、ぷいっとそっぽを向く。
(あらら……顔真っ赤にしちゃって……)
シャワーで湯を身体にかけながら、クリスはこの弟みたいな少年を見た。
ぜんぜん興味なんかないふりをしつつ、シャワーを浴びるクリスをちらちらと目の端で見ている。
あきらかに、彼女のバストを見ていた。
(ふふ……強情でかわいいんだから……)
クリスの心に、昔懐かしい衝動がよみがえってきた。
小学校のころ、おなじクラスの暴れん坊をからかったあげく、泣かせてしまったことだ。
(ちょっとからかっちゃおかな……)
思ったら即行動。クリスはシャワーを止めると、バスタブの中にするりと入り込んだ。
「わぁっ!」
「んっ? どうしたのアル」
われながら意地悪かな、と思いつつ、クリスは後ろからアルの胴体を抱きしめた。
そのままぎゅっと沈み込む。
「なっ、なんだよクリスッ!」
「アル〜♪、ちゃんと肩まで入らないと、冷えちゃうわよ♪」
「はいってたじゃ……ないかよ……」
アルの抗議の声が小さくなっていく。
クリスが身体をちょっと動かしたからだ。
当然、彼の肩甲骨のあたりに当たっている二つのふくらみも、むにむにと形を変えつつ彼を圧迫する。
すでにアルは、首筋のあたりまで真っ赤だ。
(うふふ……かわいいんだから……)
自分と10歳以上年の離れた少年をおもちゃにしている背徳感に、クリスの胸もどきどき高鳴ってくる。
知らず知らずのうちに、彼女の胸の先端は硬くなっていた。
背にこすりつけるたび、彼女の息遣いも大きくなっていく。
「なっ…なにやってんだよ…クリスッ…」
「ん〜♪ 嘘つきクンへの、お・し・お・き・よ♪」
しゃべりながらも身体を動かす。
胸が強く当たるたびに、アルの身体も緊張でぴくつく。
「なにも……ウソなんか……」
「ふぅん……そう♪」
ぎゅっ
「うわっ…」
アルの身体を強く抱きしめ、耳元に唇を寄せる。
「……さっき、あたしのどこをみてたの?」
「…………」
「ど・こ・か・な?」
「……う……」
「ん〜〜〜?♪」
「…………だよ」
「ん? ちっちゃくて、聞こえないな〜♪」
「む……むねだよ……」
「胸? おっぱいのこと♪?」
「む、むねだよ。キレイだなって……それで……」
「ふ〜ん、おっぱいじゃないんだ。てっきりあたしのおっぱいをみてたのかと思ったのに、ざんねん〜♪」
おっぱい、おっぱいと言うたび、アルの紅潮が激しくなる。
まあそのものを押し付けているせいもあるのだが、それでもそこからアルの激しい動悸が感じられる。
(性への目覚めって、こんな感じなのかな?)
こちんこちんに緊張しているアル。
それがクリスのいたずら心をさらに刺激した。
くちびるをさらに耳元に近づけ、吐息を吹き込むように、ささやく。
「ねぇ、本当は、おっぱいを見てたんでしょ」
「!!!?」
吐息がアルの耳にかかり、アルの全身がビクンッとふるえた。
「ねぇ……どうなのよ……」
耳の穴をめがけて、ささやきを混ぜた吐息を吹きかける。
もう身体は動かさない。ただし、ぎゅっと抱きしめる腕の力は抜かない。
アルももう抜けだそうとはしていない。
(うふふ……やっぱり男の子ね……)
さらにくちびるを耳に近づける。もはや触れる寸前だ。
「ねえ……アル……?」
コクリ
「ん〜? どうしたの? うなずいて?」
「…………てた…」
「なに♪ 聞こえないな〜♪」
「……ぱいを、見てたよ……」
「ほら、もっとしっかり♪」
「……おっぱいを、見てたよ……!」
体中を真っ赤に染めながら、アルは言い切った。
その様子に、クリスの嗜虐心がさらに高まる。
「よし♪ よく言えました」
「わっ!?」
ぱっ、と抱きしめていた腕を放す。
いきなりのことなので、湯の中とはいえアルの身体がつんのめった。
アルはそのまましゃがみこみ、湯の中に顔を半分つけてしまう。
よほど恥ずかしかったのだろう。
しかしその呼気の荒さがバスルームにかすかに響いている。
(やっぱり男の子ね…)
再びそんなことを思うと、クリスはざぱっとバスタブの縁に腰をかけた。
「アル…?」
「…………」
「そんなにいじけないでよ……ご褒美あげるから♪」
「…………」
「ほら、こっちむいてごらんって♪」
「…………っ!」
「ほぉらっ♪」
「わ……」
いったん休みます。
650 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 03:23:52 ID:HGuObu13
GJ!!!
つづきがきになりゅ
吉貝こっちに投稿したのか・・・ってこれ南極にある分じゃん
南極にないバーニィ編からの投稿でいいとは思うが俺は3年近く待ってるんで続き期待してる
これいいなあ・・・
>>651 なに?ガイシュツなん?
南極にある
そうです。既出物です。
それをわざわざ書くと言うことは…
はい、続きをあげる予定なのですよ。
でも、そのためにも、一度読み直していこうと思いまして…
しばらくお付き合いお願いします。
腕を引き、クリスはアルを自分の方へ向けさせた。
アルの眼前に、クリスの裸身が入る。
バスタブに腰をかけ、ちょっと組んだ足を湯の中に浸し、左手でアルをつかみながら、
右腕で自分の胸を強調するように持ち上げてみせている。
「ご褒美よ、アル。あたしのおっぱい、見せてあげる……」
突然のことに硬直するアル。
しかしクリスは気づいていた。
彼がこうなることを期待してことを。
腕を引いてこちらに向けたとき、彼はほとんど抵抗しなかった。
むしろ進んで向きを変えたと言っていいほど…。
「……これが……クリスのおっぱい……」
(うふふ……)
ぼうっとした表情で、クリスの胸を見つめるアル。
クリスはその表情を見ているうちに、なんともいえない優越感を感じていた。
……この子は、あたしをキレイだって見てくれている……
……あたしの手の中で、あたしの思うがまま、あたしを見てくれている……
なんともいえず、高ぶったイイ気分だった。
アルがそろそろと手を伸ばしてきた。
二つのふくらみにに触れる直前でびくっと手を引く。
こわごわとクリスを見上げた。
「さわっても……いいかな……」
「…………どうしよっかな〜……♪」
クリスは陶然とした表情でアルを見つめた。
この子は、あたしが「OK」と言わない限り、このままじっとしているだろう。
だって、あんなに期待に満ちた目であたしをみているんだもの…
知っている。あたしが必ず「OK」と言うことを。
それを律儀に待っている。
ああ、なんて……
クリスは気づいていなかった。
彼女がアルをじらしているその行為は、同時に彼女自身をじらしていることに…
そしてその行為に、彼女自身が酔っていることに…
(ああ……快感……)
数時間とも、数秒ともとれない間の後、クリスはついに、その欲望に押された。
「いいわよ……」
「っ……」
西欧系らしい、ボリュームのあるバスト。
二十歳そこそこゆえの、ハリのある肌。
ツンと天に反り返った、ピンク色の先端。
アルは思った。キレイだ……と。
さわっ
「アッ…」
「えっ!?」
白い肌に触れた瞬間、クリスが上げた小さな声にアルはおどろき、思わず手を引っ込めた。
「えっ? あっ? クリスッ!?」
「だいじょうぶ、だいじょうぶよアル。続けていいわ」
アルの手首を握りしめてクリスはつぶやいた。
「ほら、さわりたいんでしょ? ね?」
「う、うん…」
クリスの手に導かれるように、アルは再びその手を胸の上に置いた。
ふわっ…
「……やわらかいね……クリスのおっぱい……」
「うん……」
右手だけでなく、アルは左手も伸ばした。
そっとふくらみの上に乗せる。そのままぐっと押してみた。
えも言われぬ弾力と心地よさがアルの手に返ってくる。
もう一度押してみた。
「ハァッ…」
ぎゅっとクリスが手首を握ってくる。
アルが胸を押すたびに、その手はさらに強く握られてくる。
そしてバスルームの中には、次第に荒くなる二人の息遣いと、甘酸っぱい芳香が充満し始めた。
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……
アルの全身を、熱い血潮が駆け巡る。
湯の熱さだけではない。むしろそれは、体内から噴出してくるような感じだった。
(どうしたんだろう……すごく……あつい……)
熱病におかされているかのごとく、その熱さは全身をくまなくめぐっていた。
それは苦痛であった。だが同時に、活力でもあった。
(もっと……もっと……)
その熱が全身をめぐるほど、身体の奥底から力にも似た何かが沸き起こってくる。
(もっと……もっと……)
それは無意識の行動だった。
クリスは陶然とした意識のまま、右手を伸ばしたのだ。
それは本能のなせる業だろう。彼女の異性体験はそれほど強いものではない。
その右手は、アルのわき腹を滑り落ち、太ももをなぞり…
彼の『男』に到達した。
(!!)
その瞬間
アルの心の奥から「衝撃」が吹き上がり、何かを吹き飛ばした。
ぎゅうっ!
「痛いっ!」
アルは突然、クリスの胸をわしづかみにしたのだ。
両手を乳房にかぶせ、力任せに握る。握っては放し、放しては握る。
小さな少年の指の間から乳房がこぼれ、はみ出るほどに。
「アルッ、ちょっ、イタイッ、なにっ?」
「…………」
その時クリスは気づいた。アルの目が、熱病にかかっているかのように上気していることに。
期待と興奮と未知なるものへの不安で、パニック症状を起こしているのだ。
「やめっ、ちょっ…!」
(ハァハァ……)
ドンッ
アルを突き飛ばそうとした瞬間、逆にクリスは壁に押し付けられた。アルが自らぶつかって来たからだ。
荒い息遣いだけを発しつつ、今度はアルは乳首に吸い付く。
ちゅぅっ、ちちゅぅっ
「くぅっ!」
クリスが呻く。
バスルームの壁に背中を押し付けられ、身動きがとれない。
力づくで跳ね飛ばせばいいのだが、力がうまく入らないのだ。
アルは右手でクリスの左乳房をもみしだき、右の乳首に吸い付いている。そして左腕をクリスの腰にまわして抱きかかえていた。
まだ若く芯の残っている乳房を握りしめ、その芯を揉みほぐすように右手を動かす。
「あぁっ、アルッ、ちょっ、やめっ、やめてって、そんなにっ、あぅっ!」
アルに性の知識はほとんどない。
しかしそれでも本能的なもので、クリスをがっちりとおさえこんでいた。
そしてクリスの身体は、不思議とそれに反応してしまっている。
(ああんっ! なんなのよっ、これっ!)
荒々しく乳房をもまれる感触、キュウキュウと据われる乳首、ぎゅっと抱きしめられる腰の感触。
しかもなんのめぐり合わせか、アルの右足の太ももが、クリスの秘所に当たっている。
アルが動くたびに、そこから甘酸っぱい香りが立ちのぼり、クリスの心を惑わす。
(ダメッ、ヘンになっちゃうっ! ダメだってばっ!)
「はぁんっ!」
クリスは、たまらずアルの太ももに両脚を絡め、秘所をこすりつけた。
同時に片腕でアルの頭を抱きしめ、胸の谷間へと押し付ける。
据われていた乳首がアルのほほに挟まれ、さらなる感触をクリスに与えた。
「ああっ、アルゥッ!」
「むぅっ……」
アルの顔は、クリスの胸の中に埋没した。
「ああんっ! イイッ! アルゥッ! 気持ちイイよぉっ!」
両脚でがっちりとアルを絡めとり、その太もも・腰骨に秘所をこすり付ける。
小柄なアルの身体はクリスの股にすっぽりおさまり、一番敏感な突起に甘美な刺激を与える。
アルの手はさらに乳房を強く揉みあげ、抱きしめられた頭部は動いて乳首をこすってくれる。
「はぁっ! ああっく! くぅんっ!」
「ふぅっ! むふぅっ! ぶふぅっ!」
二人の呼気がバスルームに響く。
そしてその音は、次第に高く、強くなっていく。
アルの指が乳首をこすり上げ、アルの腰骨が突起を剥きあげた瞬間、クリスの脳裏に白い閃光が走った。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」
声にならない悲鳴を上げ、クリスは両腕でアルの頭を抱きしめた。
そしてそのまま、心地よい倦怠感と恍惚の中にひたっていく。
「はぁ………」
(イッちゃった……アルを相手に……) →
http://nankyoku.sakura.ne.jp/img/otoko_000417_2.jpg 背徳感と恍惚感、その二つの微妙な感覚に酔いながら、クリスは双丘の谷間に顔をうずめているアルを抱きしめた。
「ふぅ…」
甘美なる倦怠感を、甘い吐息と共に吐き出す。と、
CMです
0083見ていたらシーマ様×コウかシーマ様×コッセルかシーマ様×バニングを妄想してしもうた…
「むぐっ! むぐぐっ! もががっ!!」
急にアルが暴れだした。何とかして、胸の間から逃げ出そうとする。
「あっ!?」
クリスはあわてて両腕を放す。
思ったとおり、アルはその胸の圧迫を受けて窒息寸前だった。
「ぜはぁっ、かはぁっ、ぜはぁっ…………ヒドイよクリス……」
「ご、ごめんなさい。ちょっとやりすぎちゃったかしら……」
いつもの癖で謝りながらも、クリスはふと視線をさげた。
はたしてそこに、未発達ながらも堂々と屹立する『少年の男』があった。
(ふふん…)
まだこの子は収まりきっていない。
その事実に、クリスは余裕を取り戻した。
「そうねぇ…」
頬を上気させ、荒い息遣いをしながら膨れるアルを見ながら、クリスはバスタブの中で立ち膝になった。
ちょうどアルとおなじ視線になる。
「お詫びよ」
「!?」
ちゅっ
アルのくちびるに、電撃が走った。
柔らかな感触がなでていったからだ。
「き……キス……?」
「ええ……どう? ファーストキスの味は?」
クリスはアルの頭と肩を抱き、熱を帯びた瞳で見つめた。
アルの瞳も、ぽうっと上気している。
「……わかんないや……でも、気持ちいい……」
「そう……」
クリスは再び、アルのくちびるを塞いだ。
軽く触れた後、アルの上唇、下唇の順にくわえ込む。
っぱっ、ちゅぱっ
その幻想的ともいえる感触にアルの脳裏は、もやがかかったように朦朧としてきた。
無意識のうちに両手が伸びる。
「……さわって……いいわよ……」
クリスの声に促されるように、両手でゆっくりと乳房をもみこむ。
先ほどのような激しいもみあげではない。
無意識に、朦朧としたまま、その感触に酔いしれる。
そんなさわり方である。
ちゅぅっ…
「っ!……あ……」
くちびるへの愛撫と、柔らかな胸の感触。そして口の中にゆっくりと入ってくる甘い香り…
クリスは挑発するようにアルの舌先をつついた。
思わず舌を奥にひっこめようとするが、それに応じてクリスの舌も侵入してくる。
互いの唾液の糸を引きながら、舌をからませる二人。
くちゅり、くちゅりという音が、耳からも脳を犯していく。
(ああ……とけちゃいそう……)
切なげな吐息を洩らしながら、クリスはアルを抱く手に力をこめる。
もう片方の手を自分の秘所に導き、中をかき回す。
(はぁっ……)
舌をいっそう強く絡める。
くちゅり、と音が鳴るが、上と下のどちらの音かもわからない。
アルの舌を自分の口腔に導き、軽く甘噛みする。
二人の舌が、唾液の糸を引きつつ離れていった。
「クリス……なんだかへんだよ……僕、怖い……」
「どうしたの……」
トロンとした表情のまま、クリスが尋ねる。
「痛いんだ……ここが……。もうギンギンに腫れちゃって……痛い……」
「ふふ……おちんちん、ね……」
アルが小さくうなずく。
その表情に、クリスの秘所がさらなる蜜壷と化す。
自分の言葉で自分が高められているのだ。
「だいじょうぶ……すぐに……きもちよく……なるから……ね……」
「うぁっ!!」
アルの全身がビクンッ、とはねた。
蜜でどろどろになった手で、そこをなで上げられたからだ。
そのまま先端まで指を這わせ、ゆっくりとおろしていく。
「……痛いよ……クリス……」
「だいじょうぶよ……最初だけだから……」
耳元でささやくと、そのまま耳にしゃぶりつく。
そのままぬめぬめと耳の穴にまで舌を差し入れた。
吐息とは段違いの感触に、アルが小さな悲鳴を上げる。
そしてクリスの指は、ついにアルの帽子を取り去った。
蜜にぬれた指先で、やわらかく先端を包みこむ。
そして、ゆっくりとしごき始める。
「くぁぁっ……」
「はぁんっ!」
アルの甘い叫びに、クリスの心が限界を超えた。
アルのあそこを見てみたい。
そして私の手で愛撫してあげたい。
その様子を見てみたい。
私の手でアルを、アルを、私の手で、アルをアルをあるをあるを……
ぎゅぅっ!!
クリスは足をアルの腰に絡め、ぎゅっと抱き寄せた。
腰骨が再び、クリスの秘所をこすりあげる。
さらに自分の蜜でぬるぬるする指をアル自身に絡める。
アルは悲鳴を上げ、クリスの乳房にむしゃぶりついた。
その頭をさらに抱きしめ、自ら腰をふる。
「あぁっ、アルッ! アルゥッ!!」
「クリスッ! いたいっ、でもっ、ぬるぬるっ、イイよっ!」
「くぅんっ、そうっ、おちんちんっ、いいのねっ!」
「うんっ、おちんちんっ、おっぱいっ、すごいよっ!」
「ああっ、あたしのおっぱい、アルのおちんちんっ!」
自らの声に自らが酔い、腰の動きが蜜壷をあふれさせ、アルをしごく手を早くさせる。
(アルを、おもいどおりにしたい)
(アルのおちんちんを、かわいがってあげたい)
クリスの征服欲が、浮かんでは吹き上がっていく。
その衝動はクリス自身を混乱させ、もっとも近い結論を導き出した。
すなわち
(アルときもちよくなりたいっ!)
アルの手が、クリスの乳房を握りしめた瞬間
腰骨に、クリスの突起がこすりつけられた瞬間
クリスの手が、一段と深くまさぐられた瞬間
『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!』
ぼたっ、ぽたたっ
声にならない二つの声が響き、クリスの手を、精通の白濁が流れ落ちていった……
* * *
「クリス……」
「ん……?」
ソファには着替え終わったアルが、鏡台にはドライヤーをかけているクリスが座っている。
アルは居心地悪そうに下を向きつつ、指をいじっている。
「なに……?」
「ん……」
ばさり、と乾いた髪を跳ね上げ、こちらを振り向いたクリスは、いつも通りの彼女だった。
先ほどまで、あんなに乱れていたとは信じがたいほどに。
「……おふろ……だけどさ……」
「……ごめんさなさいね、アル……ちょっといたずらするだけだったんだけど……」
クリスもやはりバツが悪いのだろう。微妙に視線をずらしていた。
「ごめんね。このことは、お母さんにやお父さんには内緒……」
「ううん、いいんだ。それは……いいんだよ……ただ……」
アルはそこで、ちらっと時計の方を見た。
もうすぐ5時30分。門限は近い。
「また……汚れちゃったら……入れてくれるかな……おふろ……」
「え……?」
クリスがきょとんとした表情でアルを見る。
その頬が、うっすらと赤くなっていることに気づいたクリスは、満面の笑みを浮かべた。
「ええ! いつでもいいわ、いらっしゃい」
「ありがとう! クリス」
* * *
「じゃあ、バイバイ」
「またね、アル」
自分の家に向かうアルの背中を見ながら、クリスは心の中でつぶやいた…。
(ここに帰ってきて……正解だったかもね……)
時に、宇宙世紀0079、12月。
世界は未だ、激動の時代であった……
>>639-666 ケモノの番号で、第一話終了です。
明日には、第二話をうpします。
次はバーニィだ!
ワクテカ(´∀`)
もうバーニィとか聞くだけでビデオの内容思い出して鼻の奥がツンとするよ
CMワロスwww
では投下。第二話までのつなぎです。
宇宙世紀0079、12月。
ジオン公国は、連邦政府の新機種開発計画を察知。
機体の奪取もしくは破壊計画を立てた。
『ルビコン計画』である。
その計画は失敗し、北極圏の基地で開発された機体は、
無重力下・コロニ−内での試験を行うため、
中立コロニー群・サイド6へと運ばれた。
ルビコン計画の実行部隊・サイクロプス隊は
シュタイナー・ハーディー大尉の指揮の下
作戦を挽回すべく、サイド6へ潜入。
内部の情報を集めていた。
そんな時、
新兵、バーナード・ワイズマン伍長と
サイド6の少年、アルフレッド・イズルハ、
そしてクリスチーナ・マッケンジー少尉が、
運命の邂逅を果たすのであった。
「クリス、それ僕の兄さんなんだ!」
「ええっ!?」
アルの声にクリスは驚き、自分が殴り倒した金髪の青年を見た。
「母さん今のなし! 救急箱取ってきて!」
かなり上ずった調子で叫びながら、クリスは青年の頭を抱き上げた。
たしか、首筋に あたったような気がする。
見てみると、大きなあざができていた。
まぶたを開いて瞳を見てみる。
瞳孔が開いていた。
心音もない。
「うそっ!?」
クリスは一瞬、パニックを起こしかけた。
だがそこは、仮にも士官学校卒業者。
応急処置のマニュアルを思い出す。
青年を寝かせ、ジャケットの胸をはだけさせる。
思ったよりたくましい胸板に両腕を当てて、体重をこめてなんかいも押し込む。
心臓マッサージだ。
7回ほど繰り返すと、今度は青年に人工呼吸を施す。
気道を確保するために両手で頭を抱え、唇を密着させ、強く吐息を吹き込む。
(生き返って……お願い……)
祈りながら心臓マッサージと人工呼吸を繰り返す。
何度目だろうか、クリスが強く胸を押した瞬間、
「かはっ! げほっ、げほっ……」
青年は激しく咳き込んだ。
両手に、確かな心臓の鼓動が感じられる。
「よかった……」
ほっとしたのと同時に、じわっと目に熱いものがこみ上げてきた。
「よかった……よかったよぉ……」
頭を押さえながら身を起こす青年に、クリスはしゃくりあげながら抱きついていた。
「わわっ!」
「あーん! あーん……」
「あのっ、そのっ、これって……」
救急箱を抱えたクリスの母や、飛び出してきたアルがそこで見たものは…
泥だらけのパジャマのまま、胸をはだけさせて身を起こしかけた青年に抱きつき、子供のように泣きじゃくるクリスの姿だった。
「バーニィ……」
「アル……」
青年――バーナード=ワイズマンは、混乱しかつ困った表情で、アルに尋ねた。
「これって……俺のせいかな……?」
「ごめんなさいね、それでは」
「はい、おやすみなさい」
「失礼します」
マッケンジー夫妻に礼を言いつつ、バーニィとアルは扉を出た。
クリスも見送りに出てくる。
「ごめんなさい……首、大丈夫ですか?」
「もう大丈夫ですよ、僕、けっこう頑丈ですから」
いく度目かの質問に、クリスの泣きじゃくる姿が目に浮かび、バーニィは思わず微笑んだ。
その微笑に安心したのだろう。クリスもやっと笑顔を見せた。
「それじゃ、僕はアルを送っていきますので」
「はい、おやすみなさい、バーナードさん」
「あ、僕のことは、バーニィ、でいいですよ」
「あ、わたしも、クリス、でいいです」
「分かりました、おやすみなさい、クリス」
「おやすみ、バーニィ、アル」
「おやすみ〜」
クリスは手を振りながら、アルを肩車していくバーニィを見送った。
なんとなく、うれしい気分をこめて…
(おやすみなさい、クリス……か……)
「それでね、クリスはちっちゃいころ、男子を泣かすくらいおてんばだったんだってさ」
「へぇ…」
上から降ってくるアルのクリス談義を聞きながら、バーニィは手と体に残った感触を反芻していた。
あの時……
泣きじゃくりながら抱きついてきたクリスのことを、彼は本能的に抱きしめてしまった。
はだけられた胸板に当たる、柔らかなふくらみの感触……。
服装がパジャマだったから、ひょっとしたらノーブラだったのかもしれない。
いや、確かにノーブラだった。
思わず抱きしめた時、背中になんの感触も無かった。
つまりブラジャーのベルトがないんだ。
じゃ、じゃあ、オレは、クリスと薄布一枚ごしに抱き合ったってことか?
そういえば、オレは死にかけてたんで、心臓マッサージしてもらったんだよな。
てことは、人工呼吸も……キス!!??
なんとなく唇が甘く感じてきた。
そうか…オレ、クリスとキスしたのか…
「……バーニィ、バーニィってば!」
「……ん、あ? なんだっけ?」
自分の考えに没頭してしまい、気がつくとアルの家を通り過ぎてしまっていた。
「もう……本当に大丈夫?」
「悪い悪い、よいしょっと」
アルをおろすとバーニィは別れをつげ、自分の車に戻った。
運転席に座り、車を発進させる。
サイクロプス隊のアジトに戻りながら、バーニィは再び自分の妄想に熱中しだした
途中、なんかいか事故りかけたのは言うまでもない。
* * *
「…………」
サイクロプス隊の事務所で、バーニィはぼうっとしていた。
昨日の、クリスの身体の感触が、バーニィの心と身体をとろかしていたからだ。
唇、胸、腕、背中……
クリスのあの柔らかな身体と、自分に抱きついたときの髪の香り……
(いいニオイだったな……お風呂あがりだったのかな……)
「何ボーっとしてやがる。そんなヒマはねぇんだぞ! 新入り!」
突然の声と、ばんっと目の前におかれたヘッドホンに、バーニィは飛び上がらんばかりに驚いた。
「なっ、なんでしょうっ!?」
「ったく……敬礼が間違ってるぞ」
声の主――ガブリエル=ラミレス=ガルシア曹長は、あきれた表情でバーニィを見た。
「そんなんじゃ、ろくな資料も書けねぇだろうに。
お前にぴったりの仕事だ。とっととヘッドホンをつけて、あっちの通信機につなぎな」
「え? なんでしょう?」
「お前の弟分の生活監視だよ。何かあったら、すぐに報告すんだぞ」
ガルシアはそういうと、さっさと別の部屋に行ってしまった。
バーニィはため息をつくと、通信機へと向かった。
(なるほど……確かに僕にはいい仕事かもしれない)
ヘッドホンでアルの生活を聞きながら、バーニィはぼんやりと考えた。
母親との寡黙な朝食、学校での授業、クラスメイトとの他愛のないやり取り、教師の叱責の声。
(なつかしいなぁ。僕も徴用されなきゃ、まだあの大学で勉強してたんだろうに…)
放課後、アルはいきなり友達と別れた。そしてどこかへとはしっていく。息を切らせて。
(どこへ行くんだ?)
数分後、盗聴器からは、押さえきれないアルのわくわくした声が聞こえてきた。
『アルフレッド=イズルハ伍長、ザクに乗り、発進します!』
(なんだ、あのザクのところに行ったのか)
バーニィは思わず笑った。
あそこでアルにあい、ビデオカメラを奪い合って泥の中で取っ組み合ったものだ。
不思議な縁で、今じゃアルの兄貴分になっている。
バーニィはしばらく、アルの『戦争ごっこ』の声を聞いていた。
『うわっ!』
どちゃっ
(!?)
『あ〜……泥だらけになっちゃった……どうしよう……』
(なんだ、転んだだけか……脅かすなよ)
『……帰ろう』
そして数分後、バーニィはついていた頬杖をいきなりといた。
なつかしい声が聞こえたからだ。
『あらアル。また泥だらけになって……』
『あ、クリス……』
(クリスだ……)
『あ、あのさぁ……』
『あ、ひょっとして……』
『う、うん……いいかな?』
(なにもじもじしてんだアルのやつ……)
『いいわよ、いらっしゃい』
『うん!』
(やけにうれしそうだな、クリスも……なんだろう……)
* * *
1時間が経過していた――。
「おう新入り、交代だぞ」
ガルシア曹長はドアを開けた。
「ミーシャがメシ買ってきたから、くい…な……」
ガルシアの声が、だんだん小さくなっている。
バーニィの姿は、あまりにも強烈だったからだ。
肩を震わせ、目をかっと見開き、右手でジュースのカンを握りつぶしている。
薄い350ccのではなく、250ccのものなのに、である。
「どう……した……」
「なんでもありません、ガルシア曹長」
「なんでもって……とてもじゃないがそうは見えないぞ。なんかガキがしゃべったのか?」
「いいえ、それはありません。内容はここにまとめてあります」
「…………問題は……ないようだが……」
「いえ……」
バーニィはしばらく目を瞑ると、ぼつりと言った。
「ちょっとアルが、うらやましくなっただけです」
「……そうか……」
ガルシアはポン、と肩をたたくと、ヘッドホンをつけた。
「今夜は早く寝ていいぞ、バーニィ」
「……ありがとうございます。曹長」
「堅苦しい階級なんかつけんな、ガルシアでいい」
「あるがとうございます、ガルシア……さん」
バーニィが去った後、ガルシアはタバコに火をつけ、ふーっと紫煙を吐き出した。
「……そういやあいつ、大学中途で徴用されたんだっけ……
まだ20にもなんねぇガキなんだよな……」
ガルシアの、ちょっと勘違いした感慨とは別に、バーニィの心はたけり狂っていた。
一旦、CM入ります
685 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 02:11:48 ID:dONv1xdp
>>684 今のところ、最後の投稿は
> さむいの、やだな……
>
> ああ……
のところまで?
空き缶を思わず握りつぶすバーニィ、いいなあw
バーニィってガンダム世界では等身大のイイ奴だよな
普通にまともで、でも決める事は決めれるみたいな。
俺、あんな風に誰かのために何かを出来る奴、好きだ。
ガキをゲリラ行為に荷担させたDQNじゃねーか
あの状況をゲリラとするのはどうかと思うが
>吉貝梵 ◆I4R7vnLM4wさん
お疲れさまです。
とても面白く拝読させて頂きました。
文章力もあり、状況描写も素晴らしく、素晴らしい作品だと思います。
これからも頑張って下さい。
期待させて頂きます。
常夜灯の中で黒髪がシーツに乱れ、恥ずかしげな吐息が闇の中に溶け込んでゆく。
白い喉をさらけ出すように、ファ・ユイリィの頭が仰け反った。
「あっ、あふぅ‥‥‥あん」
びっしりと浮かんだ汗が薄暗い光を反射し、仄かに甘い香りが嗅覚を刺激する。
せつなそうに目を細めたファは、唇の端から涎を流しつつ自分を抱く男に呼び掛けた。
「‥‥‥艦長ぉ‥‥‥」
ファを組み敷いているヘンケン・ベッケナー中佐は、その声に小さく頷く。
ここは、アイリッシュ級戦艦ラーディッシュ艦長ヘンケン・ベッケナーの部屋である。
締め切られた部屋は、抑えられている空調のせいで空気が篭っていた。
湿ったシーツに背を押し付けるように、ファの身体が若鮎のようにぴくぴくと動く。
ヘンケンの逞しいペニスは、火傷しそうに熱いファの蜜壷の中に収められていた。
ファの柔らかい膣壁はペニスを締め付け、更に蠢動しては咥え込もうとする。
「んんっ、はぁぁ!」
ヘンケンがちょっと激しく腰を使うと、ファは彼の背中に爪を立てて喘いだ。
その顔が可愛くて、ヘンケンは堪らずに一層ペニスの抜き差しを繰り返してしまう。
もう何回目かの二人の逢瀬は、端から見れば決して誉められた物ではないはずだ。
仮にも戦艦の艦長と訓練生の間に、友好以上の交流があってはいけないはずである。
しかし、それは充分に判った上で、それでも夜を共にしてしまう二人だった。
「はぁぁ、いい、いいぃぃ」
ぎゅっと目を閉じて睫毛を震わせながら、貫かれるままにファは喘いでしまう。
仰向けの体勢だから横に流れている乳房が、ファがペニスを味わう度に上下に揺れる。
二人の陰毛がざらざらと擦れ合い、二人の体液が淫靡な水音を立てた。
「あ、あ、あん、あんん‥‥‥っ」
互いの裸身を抱き寄せながら、ヘンケンとファの交わす息が荒く激しさを増す。
股間の結合部から聞こえて来る水音は、次第に大きくリズミカルになっていった。
「感じ、感じるぅぅ」
ファの綺麗な脚が空中に持ち上がり、ヘンケンの腰へとすっと巻き付いて来る。
ハイスクールで陸上をやっていたファの脚は、すらりと美しく綺麗だ。
これまで以上にヘンケンに抱き付きながら、ファは腰に回した美脚にも力を入れた。
二人の身体はこれまで以上に密着し、ファの乳房がヘンケンの厚い胸板で潰れる。
アレキサンドリア級巡洋艦1番艦アレキサンドリアが、マハカラ級補給艦マハカラと
接触した翌日には、エゥーゴ旗艦強襲宇宙巡洋艦アーガマは作戦行動に入っていた。
現在、純白の船体を持つアーガマは漆黒の宇宙空間を慌しく航海中である。
月面都市フォン・ブラウン市上空を離れたアーガマに随行するのは、一隻の巡洋艦。
サラミス改級巡洋艦アララト──気が付けばいつの間にか歴戦の風格がある。
フォン・ブラウン市を巡る攻防戦、いわゆる『アポロ作戦』を軽微な損傷で切り抜け、
『月面都市奪回作戦』からグラナダ沖海戦、通称『コロニー落とし阻止作戦』までを
潜り抜けた事実を考えれば、その功績はアーガマに勝るとも劣らない。
サラミス改級巡洋艦とは、一年戦争後にそれまでのサラミス級をベースに改装を施し
前方主砲を廃した上で、MS用デッキ及びカタパルトを増設して設計されたものだ。
戦史を紐解いても英雄的な活躍こそ少ないが、実はサラミス改級巡洋艦の息の長さは
あのアレキサンドリア級巡洋艦に負けないほどに素晴らしいものである。
スペースコロニー国家の『ザンスカール帝国』とレジスタンス組織リガ・ミリティア
及び地球連邦軍との間で行われた『ザンスカール戦争』の戦場写真に於いても、
サラミス改級はアレキサンドリア級と並んでその存在を確認されているのである。
アララトを随伴させつつ軌跡を伸ばすアーガマは、実は未だ目的地が不明なままだ。
月面都市フォン・ブラウン市の観測とエゥーゴ独自の情報網、更には支援組織カラバや
香港の華僑系財閥ルオ商会まで動員しても、ティターンズの動向は掴めていない。
アレキサンドリアがガス運搬専門のマハカラ級補給艦マハカラと接触したという事は、
想定される作戦は『毒ガスを使ったコロニー住民の大量虐殺』に違いあるまい。
だが、兵は詭道なりと言われる通りその動きが囮である可能性も、また捨て切れない。
ティターンズの戦略上、月面都市を守護しているアーガマを他へ動かした上で
改めてフォン・ブラウン市を奪取するというミッションはかなりの意味を持つだろう。
だが、それを恐れてアーガマを動かさなければコロニーを見殺しにする可能性がある。
ギリギリの状況の中で、今回エゥーゴはアーガマを派遣する道を選んだのだ。
その賭けが正しかったかどうかは、配られたカードを開けてみなければ判らない。
「アナハイムからの連絡は、まだ入らないのか」
アーガマ艦橋のキャプテン・シートの横に立つウォン・リーが苛々とした口調で言う。
アナハイム・エレクトロニクス社幹部の彼は、参謀役でアーガマに乗ったままだ。
一刻も早く出航したかったアーガマはウォンを下船させる時間も惜しかったのである。
困ったように顔を顰めつつ、艦長のブライト・ノア大佐はオペレータに呼び掛ける。
「トーレス、アナハイムからティターンズの目標についての情報は入ってないか?」
アーガマの通信・索敵・甲板指揮担当のオペレータ、トーレスが首を横に振った。
「いえ、情報収集は続けられているようですが未だに‥‥‥」
ウォンが大仰にため息を吐くから、ブライトは気付かれないように口元を引き結ぶ。
「パイロットは、いつでも出れるようにしておけと伝えろ!」
アレキサンドリアの航路から推測する限り、敵の狙いは間違いなく《サイド2》だ。
だが、通常『サイド』は40〜80基のコロニー『バンチ』を寄せ集めて構成されており、
サイド2にしても、56基の内どれが狙われているコロニーなのか判らなければ無意味だ。
エゥーゴ側は、付近を巡航中の戦艦をかき集めても間に合いそうなのは12隻。
それも、最も遠いものはサイド4近辺から駆け付けるのだから期待は出来ない。
アイリッシュ級巡洋艦1番艦アイリッシュと2番艦ラーディッシュも後方任務担当であり
最悪は、アーガマとアララトの2隻のみでティターンズと対峙せざるを得ない。
相変わらず、貧乏クジと呼ぶには余りにも運の悪い任務を担当する2隻である。
それに対し、敵は50以上の目標から一つを選べば良いだけなのだから楽な作戦だ。
ただ、如何にミノフスキー粒子散布下とはいえ近付けば敵艦の探索は可能である。
また、彼我の技術レベルに差がない以上、毒ガスタンクをコロニー外壁に設置する為に、
少なくとも20〜30分の作業時間が必要なのは既にシミュレーションで試算済だ。
要するに、エゥーゴはサイド2近辺で作業中のアレキサンドリアの巨体を見つけ次第、
1,200秒から1,800秒以内に毒ガスのコロニーへの注入を阻止しなければならない。
「アレキサンドリアが囮であった方がどれだけ助かることか」
ふとブライトが漏らした言葉は、アーガマの全クルーの本音に近かった。
彼同様、エゥーゴの構成員は現役退役含め地球連邦軍出身の者が非常に多い。
ヘンケン・ベッケナー中佐やジュナス・フレイブ大尉は、連邦軍に籍を置いていたし、
ラーディッシュのエース、エマ・シーン中尉に至っては元ティターンズである。
そんな彼等にとって、自分の古巣が行おうとしているとされるガスによる大量虐殺が、
単なる杞憂であったらと思ってしまうのは、さすがに責められないだろう。
毒ガスをコロニーに注入するなどというのは、被害妄想から出た考えすぎな憶測であり
本当は正々堂々と雷撃戦を繰り広げようとしているのではないか、と。
出来れば、自分達が戦う相手はそれくらいに良識と感情がある相手であって欲しい。
だが、残念ながら彼等の甘い願いが叶えられなかったのは歴史の示す通りである。
ティターンズはこれから無抵抗なコロニーの一般市民を抹殺する作戦を実施するのだ。
そんな思いがあるからか、アーガマ艦内は通常以上の緊張した空気が流れている。
カミーユ・ビダン少尉は、居住ブロックの一室の前で不機嫌そうな顔で立っていた。
「何やってるのさ」
彼が無遠慮に開け放っているスライド式のドアの向こうには一人の少女がいる。
ユニットバスの鏡台で櫛を使っているのは、生脚も眩しいファ・ユイリィ軍曹だった。
腰を軽く曲げているから、つんっと突き出された制服のヒップが魅惑的である。
別に誘っている訳ではないだろうが、ゆらゆら揺れるスカートの短い裾が悩ましい。
本来ファはラーディッシュの所属だが、一時期難民扱でアーガマに乗艦していた関係で
その当時に寝泊りしていた部屋を引き続き使っても良いという許可を貰っている。
現在のファは、メタスの修理と訓練を兼ねて一時的にアーガマに滞在中だ。
相変わらず、軍規無視で自由気ままに艦を渡り歩いても咎められない得な少女である。
「髪くらい梳かさせてよ」
鏡の中のカミーユに横目を使いつつ、ファは身嗜みを整える手を止めようとしない。
黒髪を無重力用にセットしながら、櫛の動きを妨げる枝毛にちょっとだけ顔を顰める。
油断をしているとすぐに枝毛が増えてしまうのは、なかなか困ったものだ。
ファが事も無げに答えてくるから、カミーユはムッとした表情になる。
「今度の戦闘はハードなんだから、それじゃパイロット失格だな」
そんな風につっかかってくるカミーユの少年らしい幼さが、ファには疎ましかった。
サイド2で使われるであろう毒ガスの噂は、既にアーガマ艦内を駆け巡っている。
ジオン公国軍もかくやという非人道的な行為に、誰もが神経を高ぶらせているはずだ。
ただ、ヘンケン・ベッケナー中佐ならもっと別の言い方をしたろう。
少年としての未成熟な幼さを愛せるほど、ファは余裕のある大人ではなかった。
「パイロット、シッカク。パイロット、シッカク」
カミーユの足元では、ハロが電子音を撒き散らしつつぴょんぴょん跳ねている。
カミーユは格納庫へ行く前に呼びに来てくれたらしいが、学校へ行く訳ではあるまいし
昔ハイスクールへ通った頃のように連れ立って行く必要はないのである。
「急にあたしの面倒診てくれなくていいのよ、カミーユ」
ファは、乳液を手に取って目の下に塗り広げつつ、気だるげに口を開いた。
ある意味で、それはファという少女がカミーユに感じている本音だったろうか。
そもそも、作戦上仕方ないとはいえ幼馴染である彼女をアーガマという軍艦に
置き去りにしたまま長期の『地球降下作戦』に参加して音信不通になった相手である。
彼女がパイロット候補生としてアンマンで過酷な訓練を受けさせられていた間、
傍にいて肌を合わせて慰めてくれたのは、カミーユ・ビダンではなかったのだから。
「あのねぇ‥‥‥!」
困惑したように声を荒げるカミーユに、ファも呆れた様に息を吐いた。
感情をそのままぶつけてしまう自分も自分だが、ダイレクトに反応されるのも困るのだ。
乳液を広げた後は化粧水の瓶の蓋を開け、ファはその芳香にそっと目を細める。
エゥーゴの支給品にしては上質なそれは、軍曹という階級に対しての“報酬”だった。
これからもっと昇進する事が出来れば、更に高級な化粧品を手に入れる事も可能だ。
もっとも、それまで彼女がこの不毛な戦争に関わっているのかどうかは判らないが。
尚も何か言いたそうなカミーユに視線も送らないまま、ファは静かに言う。
「すぐに行くから。鬱陶しい顔なんて見たくないわ」
少しの沈黙の後で、カミーユは「判ったよ」と呟きつつ背を向けてその場を離れた。
歩き出したカミーユは、ファに聞こえよがしに「変わったよな」と小さく吐き捨てる。
そこへ、ノーマルスーツに着替えたアポリー・ベイ中尉が通り掛った。
「よぅ、カミーユ。どうした?」
気さくに挨拶をしてくれるアポリーの陽気さが、カミーユの癇に障ってしまう。
「別に」
不機嫌そうに短く答えたカミーユを見てから、アポリーは視線を少年の背後へ向けた。
その方向に、ファ・ユイリィ軍曹の部屋があるのを認めてアポリーが苦笑する。
「レクリエーションはいいけど、変に悩み事を抱えている少年の顔は良くないぞ」
最初にカミーユとファの痴話喧嘩をリクリエーションと呼んだのはエマだったろうか。
いつの間にか、アーガマ艦内ではからかい半分で定着してしまった単語だ。
半分は皮肉だと認識しているから、カミーユは少女のような顔を醜く歪ませるのだ。
「レクリエーションは、レクリエーションですよ」
「話すだけ話してみろよ。これから激務になるクワトロ大尉やジュナス大尉にお前の事
なんかで余計な心配を掛ける訳にはいかないだろうが。ん?」
クワトロやジュナスの名前を出されると、彼も意地を張り続ける訳にもいかない。
一回ため息を吐いた後で、カミーユはアポリーを見つめて自嘲気味の口調になる。
「ファと話してると、いつも喧嘩になっちゃう。どうしてですかね? そんな事です」
カミーユにしては素直な言葉に、アポリーは肩を竦めつつ小さくウインクをした。
「そりゃお前、そういうのは若いうちしか悩めない事だ。大いに悩め。じゃあな!」
全く答えになっていないそのセリフに、カミーユは目を丸くして絶句してしまう。
「え、だ、だって、アポリーさん‥‥‥」
その隙に歩き去ってしまうアポリーの背中に、少年は思い切り怒声をぶつけた。
「く、口だけは偉そうにしてさっ!!!」
それが余りにも悔しそうだったから、アポリーは立ち去りつつ大きな笑い声を上げる。
「ははははは!」
その陽気な笑い声だけは、部屋の中で身繕いを続けていたファの耳にも聞こえて来た。
「そろそろ、あたしも格納庫へ行かなくちゃ」
さすがに、アポリーとカミーユが話していた内容までは彼女には判らない。
ただ、カミーユが立ち去り際に言った「変わったよな」という言葉は聞こえていた。
少女は、口の中だけで「じゃあ、自分は?」とその場にいない少年に問い掛けてみる。
そうだ、それならば少年自身は変わっていないとでも言うつもりか?
カミーユだって、同級生に「石の少女」と陰口を言われていた頃のカミーユではない。
そして、その変化に女の影を嗅ぎ付ける事が出来るくらいにはファも女なのだ。
「カミーユ、か‥‥‥」
その名前は、彼が周囲に当り散らす程には女らしい名前ではなかった。
歴史上は男性の名前として使われる事が多いという事を、カミーユは知らないのだ。
それでも、ファの記憶の中の少年は名前を呼ばれる度に顔を歪めていたものだ。
ところが、いつの間にか彼は名前を呼ばれても嫌がらなくなっている。
2ヶ月間に及ぶ地球降下作戦の間に、カミーユはいつの間か成長を遂げていたのだ。
ようやく、彼は自分が自分でしかないという事実を受け入れたのである。
そして、それを受け入れさせる事が出来たのは幼馴染であるファではなかった。
「‥‥‥どんな素敵な女性[ひと]なのかな?」
期せずして、それはエマがカミーユとベッドを共にした後で呟いた台詞に似ていた。
ただ、その言葉に含まれる感情まで全く同じという訳にはいかなかったが。
次 回 、 「 サ イ ド 2 の 策 謀 」
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
GJ!素敵に青臭いなファとカミーユwww
えろとは縁の薄い主人公に代わってエウーゴがわのエロシーンを支えただけのことはある。
そして吉貝梵さんの続きにも期待。
果たしてアルとクリスはおふろタイムにどこまで行ったのか!
……なんとなくアルとバーニィで昼ドラ的展開になりそうな予感?
くそ、このろりこんかんちょうめ
ヘンケンとファが一番のノーマルカプに思える日が来るとは!
TV見てた頃の自分に教えてやりたい。
TV版と混同するなよ・・・
あくまで二次創作なんだから
今日はこないかな?
711 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/10/24(水) 21:06:52 ID:8XVT2umZ
宇宙世紀0083…後に1年戦争と呼ばれる戦乱から3年の月日が流れた。
だが、地球連邦軍の勝利と、ジオン公国首相の戦闘停止命令にも関わらず、地球圏には未だ多くのジオン残党が潜伏していた。
また連邦軍内部には急速にその勢力を増しつつある鷹派、俗に「ジャミトフ派」と呼ばれる派閥が暗躍し、ジオン軍残党に対する激しい掃討戦を展開した。
終戦から3年、未だ歴史の混迷は続き、新たな戦乱の種火はくすぶり続けた。
「イエーィ、かっこいいねぇジム・カスタム!」
「俺ら幸運過ぎwww入隊早々新型とかあり得ねぇwww」
中央アフリカ…
モビルスーツの巨体すら覆い隠す、鬱蒼としたジャングルの中、耳障りな通信を繰り返しながら進むモビルスーツが2機。
RGM-79Nジムカスタム、連邦軍の量産型MSの中では最新な部類だ。
量産型とは言っても、「カスタム(オーダーメイド)」の名のつく通り、本来はエース級パイロットに支給されるはずの、所謂高級機である。
そんな虎の子を授かった新兵二人は、親のコネでジオン軍残党掃討部隊の新型機テストパイロットに食いこんだボンボンであり、それは彼らにとっては幸運でも不幸でもあった。
しかし彼らは定時パトロールの最中、無駄口に夢中でコンボイから逸れてしまい、道もわからぬジャングルを高級機を泥まみれにしながら進んでいた。
無論、MSでの行動中は上空からのミノフスキー粒子散布下にあり、GPS等の位置確認システムは不可能だ。
「ってか、俺ら本隊から逸れてね?敵とか出たらヤべえ」
「ジオンの旧型ならやばくねぇって」
「おkwwww救援信号上げとくwwww」
HFW-GR・MR82-90mm、通称ジムライフルという連邦軍MSの現行主力火器をジャングルのトリプルキャノピーに向け、引きがねを搾る。
ライフル下部のランチャーからは、緑色の信号弾が射出されるが、分厚く茂った樹冠は火球の跳躍を許さず、しけった煙と共にそれは再び彼らの足元に横たわった。
「ちょwwwおまwwwww」
「まじ遭難確定wwww」
二人はコクピットの中、どこか投げやりに笑い転げていた。
彼らはまだ、自分が戦場に立っているという事実が理解できていないのだ。
そして戦場には、そんな逸れた羊を狙う獣が…
『いやぁああん!たぁすけてぇえ!』
「女!」
「女!」
不意にコクピットのスピーカーに飛びこんできた黄色い声に、二人は鼻息を荒げた。
連邦専用チャンネルを使っている以上、友軍には違いない。ミノフスキー粒子による電波障害にも関わらず鮮明な通信が可能である事からすぐ近くである事もわかっていた。おまけに助けを求めている。
2機のジムカスタムが電波の発信源に向かって数キロ進むと、突然密林の奥から旧型のジムが飛び出してきた。
RGM-79G陸戦型、1年戦争時代に製造されたジムモデルの中でも初期ロットであり、今では訓練生の育成用に使われている程度だ。
実際そのジムも所有する100mmマシンガンには、訓練用ペイント弾を装填している事を示す、特殊なマーキングが施されていた。
陸戦ジムのパイロットは、二人の姿を確認すると突然火が着いたように鳴き出した。
「ううぇえええん!こわかったぁぁぁ!」
ここまで来ればパイロットの映像も鮮明だ。
ジムカスタムのコクピットには、赤毛のセミロングを垂らした可愛らしい女性の顔が映し出された。
彼女はグーの手で両目を擦り、子供のように泣きじゃくっている。
「落ち付いて(女だ)」
「もう安心だからね(女…)」
「何があったんだ?」
『敵が…ひぐっ…私達、基本戦闘訓練してたんです…そしたら突然…えぐっ…じおんのやつらが現れて…うわぁあぁん!』
二人の若者は憤り、鉄拳を握り締めて唸りをあげた。
「ちっくしょーう!ジオンのやつらゆるせねぇ!」
「エイガー隊長の言った通りだ、こんなかわい…じゃなくて、新顔の子を襲うなんて、人間じゃねぇ!!」
若き二人のエース…
勇敢にも仲間の危機を救い、敵MSを次々と撃破…
連邦軍名誉肩章を贈呈…
頭と後1ヶ所に血が昇ってしまった彼らの思考では、ジムのパイロットの発音に妙な訛りがある事になど、気付く事はなかった。
712 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/10/24(水) 21:07:44 ID:8XVT2umZ
PIPIPIPI……
接近警報を告げるアラームが木霊し、同時にジムのパイロットは甲高い悲鳴をあげる。
木々を蛮刀でなぎ倒しながら現れたMS-07B3グフ、1年戦争中その凶悪な近接戦闘能力で恐れられた名機の、真っ赤に焼けた刃が周囲の空気を熱して揺らめいた。
『ぐえっへっへー!みつけたぜ小娘ぇ〜〜!』
『もう逃げられねぇぜ!観念するんだな!』
『えっと……捕まえてやるぞ?』
グフの側には、脇を固めるようにMS-06F2ザクが2機…これも1年戦争中最も生産数の多かった名機であり、現在も各地のジオン残党が使用している。
彼らはどこか技とらしく取れるほどに下品で粗雑な喋り方で、ジム三機と対峙した。
「待ちな!このジオン野郎!オレ達が相手だ!」
「女の子を狙うとはふてぶてしい野郎だぜ!」
相手は旧型三機、それに対しこちらはピカピカの新型である。
ジムカスタムは、装甲もパワーも装備する火器の威力も、1年戦争時代の量産機を一回り上回っている。
負ける要素はみつからなかった。
ジムライフルを手に括弧良く啖呵を切る二人を、ジムのパイロットは必死に制止する。
『ダメよ!危険な事はしないで!もう…諦めましょうっ!』
それを自分達の身を案じての事と合点した二人は、彼女の泣きそうな声にウキウキしながら、背中を向けて返した。
「ふっ、君は下がっていたまえ、ここは俺達二人にまかせ…モルスァ!!」
だが次の瞬間、ジムカスタムのパイロットは強烈な衝撃と共にディスプレイに頭を打ち付け、ショックで伸びてしまった。
慌てて振り向いた片割れは、目の前の光景に一瞬言葉を失ってしまう。
相方はジムの100mmマシンガンによって、後ろから強か殴り付けられており
また自分の乗るMSの背中に触れるか触れないか、脆弱な背面装甲、それも爆発しやすいスラスターにその銃口が向けられていたからだ。
「………え?」
『はぁ〜い坊や達、そ・こ・ま・で。武器を捨てなさい』
先ほどまで泣きじゃくっていたジムのパイロットは、もはや演技を止め、その本性を現していた。
『死にたくなかったらコクピットから降りなさい…これ、実弾だから』
旧型の火器とは言え、脆弱な背面装甲を至近距離で撃ち抜かれればジムカスタムとて一たまりもないだろう。
当然だがペイント弾を示すマーキングは偽物だ。
「俺ら騙されてるしwwwwwww」
まんまと色仕掛けにかかった連邦軍新兵二人はMSから引きずり下ろされ、キンバライド基地へと護送され身代金請求のネタとされる運命となった。
『ふふん、新型2機ゲーット』
鹵獲ジムを操っていた女性パイロット…ジオン特殊機動軍工作部隊ミッドナイトフェンリル所属、シャルロッテ・へプナーは、まるで魔女の如く妖しく微笑んだ。
『シャルロッテ少尉も変わったなぁ』
シャルロッテはこの作戦で既に、7機もの連邦製新型機を捕獲している。
1年戦争中の彼女は潔癖な性格で、最初の内この作戦を『ずるくて汚い』と嫌がっていたのだが…今では…
『この背徳感が堪らないの!』
ご覧の通りである。
『女の特権ですか…MSの操縦は相変わらずみたいだけど』
『うるさいわね!』
ザクのパイロットの一人…ニッキ・ロベルトは、相変わらずの軽口でシャルロッテに絡んだ。
二人ともまだ若いが、1年戦争をMSの中で過ごした紛う事なき勇士だった。
『実に下らん作戦だ、連邦のゴミ等正面からひねり潰せばいいものを』
『そうですか、随分楽しそうに見えましたがねレンチェフ少尉』
『言うようになったなマニング』
ヒートソードで無人になったジムカスタムに焼印を押しながら、グフのパイロット…レンチェフは唸った。
彼は根っからのジオニストであり、また徹底した絶滅主義者でもあった。
その古い部下であるマニングは、彼のそんな性格にはほとほと愛想を尽かしていたが、1年戦争中フェンリル隊に出会ってから、その居心地の良さからか、今でもこうして皮肉の応酬を繰り返していた。
『二人ともそこまでにしてください、もう帰らないとオヤッさんにどやされます』
ニッキはブラウンの髪に混じった白いメッシュをかきあげながら笑った。
ミッドナイトフェンリル…故キシリア少将指揮下の特殊工作部隊である。
ジオン軍の敗北後も、地上に残された多くの戦友の為、彼らはここ、アフリカで戦い続けていた。
誰もジオニックフロントネタ書いてくれないので、自分で少しずっこ書いてく事にします。
気長に読んでやってください。
エロは少なくなるかもだけど、俺はソフィ少尉やシャルタンで抜きまくってましたよ。
>>713 GJ! GCBバージョンアップでジオフロ熱インフレしてる時に、タイミング良すぎるよ!
ジオニックフロントやったことないけどがんばって!!
マドロックが出るやつだよね。
ドムで逃げまくりながら打ちまくりで倒したな、窓肋
えっと、一年戦争当時のニッキが20だか21、0083で23か24、そこからさらに3年だから…
苦労したんだなニッキ…
718 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/10/27(土) 11:48:15 ID:a/3Pxb6N
2機の新型機を生け捕りにしてきたフェンリル隊の4人を、キンバライド基地の者達は熱い声援で迎えた。
ミッドナイトフェンリルは知名度こそ低いものの、1年戦争中は様々な重要作戦の影で活躍し、斥候、破壊工作、奇襲等で多くの戦果を残してきた。
ここキンバライドに合流してからも、こうして圧倒的物量で迫る連邦の討伐隊に対し、奇抜な作戦で対抗し、自給自足を余儀なくされている基地に貢献している。
「こうして仲間に喜ばれるのは悪くないわね」
シャルロッテは陸戦ジムのコクピットから降り、コロコロと笑いながら言った。
するとニッキは、ハシゴの下で彼女の手を取るように招きながら返す。
「今まで我々は、日陰でばかり活動してきたからな」
「ふん、こんな穴蔵なら、未だ日陰と変わるまい」
レンチェフはいつもの如く不機嫌きわまると言った表情を崩さず、自前の巨大なナイフでヒゲを剃りながら愚痴った。
ニッキはそんな彼に、最近入手した貴重な情報をプレゼントした。
「近々、オーストラリアのトリントンで大きな作戦があるそうです。ここもバックアップの為に色々やるみたいですよ」
「トリントン?連邦の実験施設がある基地じゃないですか」
まゆ毛が無いのと、年の割に薄い髪が気になるマニングは、神妙な表情を益々心配そうにしぼませた。
「例のデラーズ艦隊がいよいよ動くそうです」
デラーズフリート…
ジオン軍残党の中でも、アクシズに次いで大規模な戦力を保有する彼らは、故ギレン総帥に対する忠誠と士気に置いては前者を圧倒している。
多くのジオン残党たちが、彼らへの参加を渇望した。
「デラーズフリートに編入されても、私達は私達よ」
ニッキの手をとり床に着地したシャルロッテは、連邦のヘルメットを外して綺麗な赤毛を靡かせた。
彼女がそう確信するのにはワケがある。
「少佐ならそう言う…か?」
『帰還報告がまだだが、全員戦死として扱っていいのだな?』
突然スピーカーから流れだした、聞きなれた声…
重厚で威厳を持ちながら、決して高圧的ではなく、どこか暖かな中年男性の声。
「少佐!申し訳ありません、遅くなりました!」
「シャルロッテ・へープナー少尉他三名、連邦MS鹵獲作戦を完遂し、帰還しました!」
『全員無事だな』
どんな時でも、仲間の身を第一に考える、優秀な指揮官…
「はい!」
ミッドナイト・フェンリル隊隊長、ゲラート・シュマイザー少佐である。
『早く戻って来い。特にニッキ少尉、マットのヤツが貴様のケツを蹴り上げたくてうずうずしてるぞ』
「うえぇ」
落ちこむニッキの肩を叩きながら、3人は笑った。
ここキンバライド基地の生活は苦しかった。しかし、彼らは一瞬一瞬を精一杯生き、そして充実していた。
719 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/10/27(土) 11:48:59 ID:a/3Pxb6N
「このヒヨッコがぁ!心配させやがってぇ!」
「ひぃぃ!おやじさん勘弁してください!」
フェンリル隊の休憩室に着いた途端、ニッキはハゲ頭の強面にヘッドロックをかけられた。
マット・オースティン軍曹…フェンリル隊の中でも古参中の古参で愛着を込め『おやじさん』と呼ばれている、百戦練磨のたたき上げ軍人だった。
「ふふふ、お似合いよニッキ少尉」
何とも黒い笑顔を浮かべるシャルロッテの手には、偵察等で使われる高性能小型カメラが握られていて、シャッターを切る小さな機械音と共にニッキの悲鳴が木霊した。
「心配したのは、マット軍曹だけではありませんよ」
まるで流れる水の音のような、高貴な印象を与える声に、シャルロッテは眩しい程に笑顔を浮かべて振りかえった。
「ソフィ少尉ぃ!」
そこには、白百合のように白い銀髪と肌を持ち合わせた美女が、まるで壁画に描かれる女神のような笑顔を浮かべていた。
ソフィ・フラン少尉…その可憐な振るまいから近づきがたい神々しさを受けるが、こう見えて空手の有段者で重モビルスーツパイロットという肩書きを持つツワモノである。
シャルロッテは、このフェンリル隊では自分の後輩にあたるはずの女性に、目をキラキラ輝かせながら、まるで恋人に求めるかのような抱擁を浴びせた。
ふわりと抱き付いたシャルロッテの背に手を軽く回し、赤い髪に指を通すように頭を撫でると、ソフィは柔らかく微笑んだ。
「まぁ…」
「ソフィ少尉〜、今日私、すっごく頑張ったんですよぉ?れんぽうのMSを2機も捕まえたんですから!」
子供が親に優秀点の試験を自慢するかのように、シャルロッテはまくし立てたが、ソフィがその透き通った瞳でシャルロッテの目を覗きこむと
途端に甘えん坊のような表情は掻き消え、シャルロッテは鼻の上辺りを髪の色の如く染めて黙りこくった。
「……それは凄いですね、後でゆっくり伺いますわ」
一語一語がゆっくりと、うっすら濡れた唇から流れ出す言葉は、シャルロッテの頭を真っ白にした。
ソフィが、糸の切れた人形のように動かないシャルロッテの下唇に人指し指をあてると、彼女の小さな口はまるで術に操られるように、その通りに動いた。
「・・……はい」
「………」
「………」
ニッキとマットが、その光景を呆れた表情で見ていたのは言うまでもない。
「あ〜あぁ、私ゃもうお留守番は嫌だよ」
MS搭乗用ブリッジにうつ伏せに寝転がり、スコッチのボトルを“ラッパで”呷りながら、サンドラ少尉は心底詰らなそうにぼやいた。
胸元まで開けた襟から豊満な両丘が見え隠れしていたが、彼女の両腕やシャツの裾から覗く臍の周りは、女性としては少々筋が目だって見えた。
「だったらもう少しMSを丁寧に扱ってください」
サンドラ少尉の愛機、MS-09F/TROPドムトローペンの心臓部をこじ開け、ガタガタになったジェネレーターの調整を行う作業着を着た青年は、酔った彼女を下から見上げるように言った。
ここキンバライドも既に補給を絶たれて久しく、こうしてMSの整備を行うのも一苦労なのだが。
「戦争終わったってのに、あなた達は相変わらずだよ、整備する身にもなってくださいよ」
「はん、好きで残った癖に何言うんだい」
サンドラも、このメカニックも、フェンリル隊の元で共に戦い続ける為に地上に残り、先の見えない戦いに明け暮れている。
それほど彼らの絆は深かった。
「ミガキさんまた、研究室に閉じこもって得たいの知れないの作ってるみたいだし…これ以上仕事を増やさないで欲しいなぁ」
青年の言葉を聞いた途端、サンドラは短めに切りそろえた金髪の下から目を輝かせた。
「デカイ得物でも作ってくれてんのかねぇ!」
「…みたいですよ(欲求不満なんだな)」
720 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/10/27(土) 11:52:08 ID:a/3Pxb6N
パチン……
パチン……
規則的に弾けるような音が部屋に木霊する。
「マットのヤツも大分丸くなったようだな」
「ケツだクソだは、相変わらずですがね」
先ほどの声の主、ゲラート・シュマイザー少佐とアジア産のゲーム“ショーギ”に興じているのは、マットと士官学校時代からの付き合いであるル・ローア少尉だった
二人とも知的な印象を受ける紳士貌だが、ゲラートの方が年を重ねた分歴戦の匂いを感じさせ、ル・ローアはエリート風ではあったが、若干若さを残している。
「変わらんさ、いつになっても、どこに行ってもな」
「デラーズ艦隊に編入されてもですか?」
途端にゲラートは眉間に皺を寄せる。
「もう皆知ってますよ…トリントンで彼らが何をするかは分かりませんが、まぁ我々も無関係ではいられないでしょう」
「…基地司令は何もおっしゃらんのだ」
キンバライド基地が今もこうして機能し続けられるのも、基地司令ノイエン・ビッター少将の手腕の賜物である。
「貴様はどうなんだ、宇宙に帰りたくはないのか?」
「今更一人で帰ってどうしようと言うのです、狼は群れてこそ狼でしょう」
突然、ゲラートの机の上のスピーカーが呼び出し音を鳴らした。
ゲラートは接客間のソファーから腰をあげ、ショーギは一時休戦となった。
『定時報告です』
「リィか」
スピーカー付属のディスプレイには、連邦軍の制服を着た大柄な黒人男性が映し出された。
リィ・スワガー曹長…年齢より大分老けていると言われるが、まだ30かそこらだ。
「また太ったんじゃないないのか?」
『連邦軍の食事はカロリーが高すぎです』
彼は特に偵察や斥候、情報収集の技能が優れており、今は連邦軍のMSパイロットに成りすましての潜入作戦中だった。
寡黙な性格だが、人柄は良く、反って口を開けば重要な事が多い。
その事から口数は少ないものの『気が付けば話題に入ってきている』といわれるような特殊な能力をもっていて、連邦に潜入する際も卓越した人心掌握術を発揮したに違いない。
『本日1800時、残党討伐隊に掃討作戦開始命令が通達されました。作戦開始時刻は明朝0430時』
「規模は」
『GMタイプ10機、内2機は新型です…ガンキャノンタイプとガンタンクタイプの長距離支援機が各1個班に一機ずつ…その他戦闘車両24両に戦闘爆撃機偵察機が合わせて5機、地上攻撃ヘリも3機』
「凄いな」
連邦の残党討伐隊が行ってきた掃討作戦の中でも、今回は例を見ない規模だった。
『何でも、今日の昼間に連邦軍上部職の父を持つパイロットが二人、ジオン側に誘拐されたそうで、その報復だとか』
通信を接客間で聞いていたル・ローアは思わず「プッ」と吹き出してしまう。
「まぁその、何だ…気をつけてな」
『了解です…あ、それと』
通信を切断しかけたゲラートは指を戻した。
リィの表情は随分と真剣だ。
『これはまだ裏を取っていない噂話なんですが…オーストラリアのトリントン基地で実験中の試作MSが、デラーズ艦隊を名乗る武装グループに強奪されたと…』
「……わかった、その件も合わせて引き続き情報収集を頼む」
通信を終えたゲラートが接客間に戻ると、ルローアはパチンと駒を一つ動かした。
「何とまぁ、間のいい事ですな」
「厄介事がまた増えた、やれやれだ…んんんっ!!?」
ゲラートは盤面にずずいと顔を近づけて凝視し、唸った。
「王手です」
感想くれたり読んでくれたりしたひと有り難うござます
まだエロくないけど、次辺りなんとかしようかと思います
やった事無い人の為に…ゲラートのCVは石塚運昇
親父連中まで描き込んでるあたり、ジオフロへの愛を感じるぜ!
シャルが色々な意味で強化されてて笑えたw
ぬこ大好きフリスキー♪
>アジア産のゲーム“ショーギ”
>ゲラートのCVは石塚運昇
ちょw ビバップネタwwwww
>>721 楽しく拝読させて戴いております。
これからも頑張って下さい。
来週は「Voice Of The Earth 」を掲載の予定です。
個人的事情ですっかり月イチ掲載になってしまっていますが
そろそろ打ち切りの時期なのでしょうか‥‥‥
(打ち切り案)
ジュナス「オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな」
「このはてしなく遠い、グリプス坂を・・・!」 未完
グリプス坂ワロスwwww
>>725 打ち切りって人気がない作品に当てはまる言葉ですよ
ちょっと厳しい言葉を吐きます。
過去ログ読めよ!
色々あるとは思います。それが分かるとは言いませんし、頑張れなんて無責任な事言えません。
ですがせめて今まで頑張ってきた自分のためにも辞めるのだけは思いとどまって欲しいです。
生意気な事を書いてしまいました。すみません。
次回投下を楽しみに待ってます!
坂の上の雲然り横山三国志然り、大きな作品というのは一年二年じゃ片付く物じゃないので、そう焦らず。
ご自身の納得できない形で終わらせるのだけは辞めた方がいいと思います。
振り返って後悔してしまい、そのせいで無気力になるのは辛いですから。
ともかくこの五年半、いろいろな物を自分は貰ったワケで、感謝しております。
だからどういう形であれ、最後まではお供したく。それからですね、
http://grandcrossdan.hp.infoseek.co.jp/long/tobira/tobira001-1.htm こんなのを描きだしたり横山光輝作品集のMAD作ったりしたのはISAPさんあってのコト。
VOEを読んで、楽しんで、「自分もこういうのを作りたい」と意欲をかきたてて
アレコレ作ってる自分のような者もいますし、決してISAPさんの執筆は無駄なモノじゃないのですよ。
>>ISAP氏
いろいろな事情があって執筆が滞ることもあるでしょう。
ただ続き物ということで、やはり続きが、ラストが気になっている
自分のような一読者もおります。
今後も富樫先生や萩原先生のように息の長い連載になってくれることを
お祈りいたします。
>オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな
嫌ぁぁぁ!?
>>725 止めるの止めてぇええええええええええ?!!
>>725 止めるの止めてぇええええええええええええええええええ?!!!
>>725 >「オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな」
嫌ぁあぁあぁぁ!
と言ってプリンセスジュナス・蜜柑はもっと嫌あぁあぁぁ!
いや、真面目な話、月間ISAPでも読むことができれば嬉しいです。
こんなに面白いと思える話が読めなくなるのは淋しいですよ。
ISAP氏の思うようにすればいいと思うよ
それにしても…男坂www
終わってしまうのは非常に残念としか言えないな。勿論ISAP氏の
考えが最優先なんだけど。もう俺の中では歴代ガンダム主人公の
中にジュナスは入っているし・・・・。なんとかエピローグまで読みたいものです。
ベルナデッドやフランセスとの関係も気になりますし。
週一だろうが月一だろうが隔月だろうが問題ない
読めりゃおk
打ち切るとしてもせめて永井豪ぐらいにはまとめてほしい。
あと宣言。いつまでも生殺しが一番辛い。
正直やめるのは勘弁だけど。これから面白くなるってのにさ。
ま、なんだね。
エロパロ板で月イチ掲載なんてまだまだ序の口だよ。
あるスレなんて
半年近くろくな動きがありゃしねぇ・・・・!
作者本人がやめたきゃやめる、続けたきゃ続けるでいいんじゃないの?
金取ってるわけでもあるまいしどうしようが作者の自由でしょ
続きは気にならないの?
741 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 09:53:16 ID:EZBF8+XH
ヘンケン×ファは二次創作といえど、そろそろ読むのがつらい。
原作だとカミーユとファは相手に対する甘えで喧嘩してるに過ぎないからすぐ仲直りできたのに、
それもなくてファ気持ちが離れかけてるので精神崩壊したカミーユの面倒診てくれるのか心配だ。
このままで終らされたら気持ちが沈む。
>>741 原作と違ってファはヘンケンの方に気持ちが多少は行ってるから無理っぽいね。
カミーユだってファを大事にしてないのだから仕方ないけどね。
精神が崩壊しない映画ラスト設定かもシレン。
>>ISAP氏
毎回お疲れ様です。
舞台がUCですので「NEVER END」の方がしっくりくるのでは?
止めるも止めないも貴方の自由です。
私が言えることは自身のペースで頑張ってくださいしかありません。
もう一言エロパロ的な要望を言わせてもらえば、レコアのアナル打開を書ききってほしいと思います。
>>730 コンタロウ乙
個人的な要望では三ヶ月に一回ペースでも終わらせて欲しいです
ISAP氏の自由ですが
ISAP氏
毎回お疲れ様です。
長い間、大変楽しませていただいております。
いろいろあって大変だとは思います。
でも、ご自分のペースで出来るところまででいいので、
可能な限り続きを書いて欲しいと思っています。
だって、VOEのラストが見たいんです。
そして。
ジュナス×ベルのエチーを拝むまではっ!!! (本音)
746 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 12:32:25 ID:3VvdaT1F
ISAP氏乙です。
0080好きの私としては、すっかり出番のなくなったクリスとバーニィが気になります。
OVAのラストは悲しかったからね・・
0083嫌いの私ですが、コウがどう関わっていくのかも気になるところです。
執筆を続けるのは大変かと思いますが、気の向くまま作品を投下くださればありがたく思います。
あんまり応援メッセージが続くとまた荒らしが出そうなので書き込むのは控えようと思いましたが、あえて。
そうだな。
荒らしを避けるために応援を控えて職人さんに見捨てられたら本末転倒だ。
好意は形にしなきゃ伝わらない。
それにしても男坂。
意外とみんな知ってるもんだなあとしみじみ思ったオレは車田儲。
意外とって言うか、あれ漫画打ち切りの代名詞じゃないか。
>>747 車田のスレも中々大変そうですな。
>>748 打ち切り漫画の金字塔みたいなポジションになってるよね。
ただ、男坂なんてΖより古い作品だからねぇ。
知らない人も多いと思うよ。
ココって別にエロじゃなくても投下OK?
昨日ビルダーしてたら電波受信したんだが
向こうの萌スレは今ちょっとアレなもんで・・・
うん。大丈夫。じゃんじゃんやってちょうだい。
>>750 ここなら直前になってソフィ姉さんに正拳突きされることもないぜ。
んでは投下してみま
※ハッキリ言って原作設定とかキャラ設定とかガン無視してます上に
あんまり文章書くの上手くないんでかなり見苦しいと思われます
「わぁーっ!凄い!本当に温泉だ〜〜」
メイ・カーウィンがその目を輝かせながら
我先にと駆け出していた
「シルヴィー、早く早く〜!」
「あっ、ちょっとメイ、待ってよ〜」
メイを追ってシルヴィーもその褐色の肌を
白く濁る湯気の中へと消していく
ココはとある駐屯地、
最前線より少し離れたこの地は
『温泉がある』とそこそこ有名な地であった
そこで、ジオン軍女性陣の面々は
日ごろの疲れを癒すべく
皆してこの温泉へとやってきたのであった
「フゥ、極楽極楽・・・
な〜んて言いそうになるのは、やっぱり年かねェ」
「あら、シーマ中佐、お早いのね」
「ハモン、からかうのは止しとくれ」
(そういえば以前、シローがビームサーベルで
沸かした温泉に一緒に入ったっけ・・・)
「アイナ様?お顔が赤いですが大丈夫ですか?」
「私、本物の温泉って始めてでしたけど、
思ったよりもずっとイイ感じですねソフィ少尉」
「シャルロッテ、湯にタオルを浸けるのはマナー違反よ」
「今頃大佐も入っていらっしゃるのかしら・・・?」
「ララァは入らないのか?
マリオン、もっとこっちに来れば良いだろう?」
「クスコさん・・・いえ、こういうのって慣れてなくて」
「たまにはこういうのもいいもんだねぇ、ジェーン?」
「えぇ、皆さんここの所作戦続きで、
トップさんなんて連続での出撃でしたからね
少しくらいゆっくり羽を伸ばしても良いのではないかと思って
モニクさんと一緒に指令に掛け合ってみたんです、
折角近くに温泉があるのだから、って」
「そういえば、軍務が終わり次第、
キシリア様もゼナ様と一緒に来られるそうよ」
「こらっ、メイ!シルヴィー!
他の人の迷惑になるような事はしないの!」
「アハハハ、ユウキはいつでも二人に付きっ切りだねェ」
「もうっ!シーマさんも笑ってないで少しは止めて下さい!」
「子供はソレくらい元気な方が良いってもんさね」
皆、思い思いに温泉を満喫している中
この楽園へと密かに忍び寄る人影があった・・・
「JよりBへ、目標を発見した」
「こちらB、通信感度良好、
ただ視界が悪くてよく見えない、
BよりNへ、そちらはどうか?」
「ライデン少佐・・・ワイズマン伍長・・・
2人並んで何やってんですか?」
「ニエーバ、こういうのは雰囲気が大事なんだぞ」
「少佐の言う通りだ、俺たちは今
重要任務の真っ最中なんだ」
「任務って、コレただの覗きじゃないですか!!」
「シッ、声が大きい
良いから黙ってついて来い、
これは上官命令だ」
「よしっ、少佐に続け」
「ハァ・・・了解です」
「それにしても・・・トップさんといい、シーマ中佐といい
胸大きくていいよねー」
「ソフィさんやアイナ様もスタイル良くて、カッコいいなぁ」
「メイもシルヴィーも、これからまだまだ伸びるわよ」
「あれ?アヒルが浮いてる、誰か持ってきたのかな?」
「シャル、そのアヒルはシムス中尉のものよ、
返していらっしゃい」
「コレで酒とつまみでも有れば最高なんだろうけど」
「流石に作戦行動の前後ですから、なるべくは控えるべきでしょうね」
「お酒といえばミハイル中尉のボトル、この間さぁ」
「・・・・・大佐?」
「そうか、以前は研究所に、お互いに大変だな」
「えぇ、でも今はこうして皆さんといられるおかげで、なんとか」
「だからさ、アタシがここでこう、ズゴックで強襲をかけて」
「私もハイゴッグなら多少は」
「そういえばこの間また妙な水陸MSが配備されてましたね」
「ノリスもゆっくり休めているでしょうか・・・」
「ギニアス様は今日はお体が優れないそうで・・・」
「分かるか伍長?この茂みの向こうの高台下には
ある意味、ジオンの宝とも言えるべき光景が広がっている」
「はい少佐、自分達はある意味、
今日この日の為に戦ってきたのですね」
「こんなことして、バレたらどうするんですか・・・」
「残念なことに、宇宙の戦場で戦い続けている
ギャビー中佐、ロバート大佐を始めとする
数多くの仲間たちを代表して、俺たちはココに立っている
だがしかし、この光景を映像として記録することは
決して許されない、だから」
「だから、我々のこの眼に焼き付けて、
・・・少佐、勉強になります」
「全然聞いてないし・・・」
「・・・・・?」
「ソフィ少尉?どうしたんですか?」
「・・・・ん?」
「中佐?どうかしましたか?」
「・・・大佐?それと・・・」
「ララァ?どうした?」
ソフィ、シーマ、ララァの3人は同時に何かを感じ取り、
前者2人は温泉の周りを固めている岩の中から
手のひら程の大きさの石を拾い出した
「せめて一撃で葬ってあげる」
「私も焼きが回ったねぇ・・・」
そう2人が呟いたかと思うと
その手に持った石を温泉の背面の小高い茂みへと
物凄い勢いで投げつけたのであった
「行くぞっ!深紅の稲妻、俺がジョニー・ライデンだ!」
「ワイズマン伍長!行きます!」
「もう付き合ってられないよ・・・」
ビュオッ!!ガゴッ!!
「し、深紅の稲妻と呼ばれた、この俺が・・・」
「まだ終わっちゃいない、まだ・・・」
見事に頭部へとその石の直撃を食らった2人は
そのままドサリと倒れ伏してしまった
「下手なちょっかいは、身を滅ぼすわよ?」
「ニエーバ!!いるんだろう?
とっととその2人を連れてっとくれ
後でたっぷり可愛がってやるからねェ」
「りょ、了解しました中佐ァ!!」
多分、見えないけれどニエーバは
ピシッと敬礼をしていたに違いない
「キャーッ!!ちょっとちょっと!?」
「やだー!?」
「何だってんだい?」
一部女性陣が混乱に陥っている中、
唯一人温泉に浸かっていなかったララァの声が
高々とその場に響いた
「大佐ーー、それに少佐ーー?、怪我をしない内に
帰られた方が身の為ですよーーー」
「認めたくない物だな、若さ故の過ちとやらを・・・」
「この体たらく、これではまるで新兵のようだ・・・」
真紅だろう
女の子達の裸の前には、通り名なんて飾りなのだわ。
エロい人にはそれがわからんのだわ。
さすがはシーマさまだw
今日は、なんだか重くて全然スレに入れませんでした。
連載の方は、もう少し皆様の好意に甘えさせて戴こうと思い直しました。
いつもいつも色々とご迷惑をおかけして、本当にごめんなさい。
>>727 オリジナルでしょうか? 二次創作でしょうか?
読み易くて面白そうなお話だと思いました。
>>753 まだまだこれから、というところですね。
頑張って下さい、あとエロも。
サイド2市長ライアル・ミュソッフは、自身の禿げ上がった頭部を撫でるのが癖だった。
特に、政治上の困難な問題に直面した時にその癖は顕著なものとなる。
コロニーの集合体の長を、宇宙世紀に於いても“市長”と呼ぶのは奇妙な慣習だが、
何故か誰も指摘しないまま今に至ってしまい、その名称は既に定着して久しい。
人間と言うものは、それまでの慣習をなかなか変えようとはしないものだ。
彼は今、サイド2の“首都”である1バンチ「レウクトラ」のメイン管制ルームにいた。
通常、それぞれのサイドの市長が滞在しているのはファースト・コロニーだ。
サイド1なら1バンチの「シャングリラ」、サイド3なら1バンチの「ズム・シティ」
ちなみに、カミーユ・ビダン少尉の故郷「グリーン・オアシス」もサイド7首都1バンチ、
これ以降重要な作戦上のポイントとなる「グリプス」は隣のサイド7-2バンチだ。
サイド2といえば、宇宙世紀を学ぶ研究者にとって必ず押さえておく歴史的事象がある。
すなわち、宇宙世紀140年代から150年代中盤に隆盛した『ザンスカール帝国』だ。
サイド2-2バンチ「アメリア」から隆盛したマリア主義の実践を唱えるガチ党員及び
マリア主義を唱える民衆によって成り立った国家は、歴史上特異な位置を占めている。
彼等の「ギロチン」や「バイク戦艦」等のジェットは、研究者を引き付けて止まない。
苛々と頭部を撫でるライアル・ミュソッフ市長に、オペレータが焦燥した口調で言う。
「各コロニー、異常ありません!」
「外部から、侵入物も確認されていません!」
一見安心出来る報告のようだが、そもそも異常発生の恐れがある事自体が忌々しい。
ライアルは、まるで噛み付くかのように通信担当の職員を怒鳴りつけた。
「まだか!?」
この場で市長が本当に待っている情報は、愚にも付かぬ報告ではなかった。
ライアルの怒声に身を縮めるオペレータに、傍らに控える秘書が軽く肩を竦める。
端正な顔の秘書がメインスクリーンを見上げた途端、オペレータが叫んだ。
「繋がりました、市長!」
メインスクリーン中央部に通信画面がスライドし、そこにノーマルスーツの男が映る。
実直そうな壮年の男は、サラミス改級巡洋艦ランタンリルンの艦長と名乗った。
すなわち、エゥーゴ・サイド2近海駐留部隊オロフ・ヴァティ中佐である。
ティターンズがサイド2のいずれかのコロニーへ毒ガス注入を目論んでいるという情報を
オロフ中佐が通告して来たのは、ライアルが夕食中だった約1時間前の事だ。
普段、コロニーの住民が表立ってティターンズに武力闘争を仕掛けるような事はない。
だが、意識の根の部分ではエゥーゴ寄りの意思表明をする者が圧倒的に多い。
殊ほど斯様に、スペースノイドとアースノイドの意識の乖離は根深いのが実情である。
サイド2も、どちらかと言えばエゥーゴ・シンパの姿勢を保っているコロニー郡であり、
そのいくつかのバンチには暗黙の了解としてエゥーゴの補給拠点があった。
ライアルにしたところで、就任演説や定例の討論会でエゥーゴ寄りの発言もしている。
だが、だからといってそれがイコール・エゥーゴへの全面協力を意味しない。
いわゆる一般市民は、気高い理想よりも今日の食事の確保の方がはるかに大事なのだ。
だからこそ、ライアル市長にしてみれば今回の騒動は単なる迷惑に過ぎない。
エゥーゴとティターンズの争いに私達を巻き込むな、というのが正直な処である。
「エゥーゴは戦艦の1,2隻で50バンチもあるサイド2を、守れると思っているのかね?」
馬鹿を言うんじゃない、という口調のライアルに、オロフ中佐は力強く頷く。
『先程も申し上げた通り、強力な援軍も呼んでおります。ご安心ください』
オロフ・ヴァティ中佐は、1時間前の通信でライアル・ミュソッフ市長に伝えていた。
既に、国士無双のエゥーゴ旗艦強襲宇宙巡洋艦アーガマがこちらに向かっている、と。
だが、ライアルも百戦錬磨の政治家だ。そんな口約束で安心するほど馬鹿ではない。
「私はサイド2の市民の命を願っている。ならば、今からティターンズと手を結ぶ!」
市長の断固たる言葉に、さすがのメイン管制ルームが騒然とした空気に包まれる。
ジオン残党狩りを口実にスペースノイドを弾圧し続けて来たのがティターンズだ。
宇宙で生活を続ける人々にとって、この集団に好感を持っている者なぞいない。
そんな相手と、史上2番目に成立したこの歴史ある《サイド2》が手を結ぼうというのか?
万が一そのような事態になれば、エゥーゴの活動も大幅に制限されてしまう。
かつて月面都市フォン・ブラウン市を奪われた事とは、比べものにならない大失態だ。
『進攻中の敵は2,3隻です。守ってみせます』
当初の情報では、アレキサンドリア級巡洋艦1番艦アレキサンドリア単艦作戦と見えたが
その後の調査で2隻の僚艦と数十機のMSが参加している作戦だと判明しいている。
確かにオロフ中佐のランタンリルン1隻では心許ないという、ライアルの危惧は正しい。
しかし、そこで怯まないのはオロフも一年戦争からの叩き上げ軍人だからだ。
「君達の言う事が本当なら、ティターンズは毒ガスを使うというのだろう!?
ガスを使われたら1000万単位の人間が死ぬんだ。こちらは勝手にやらせてもらうぞ!」
オペレータの肩越しに手を伸ばすと、ライアル市長は一方的に通信を切ろうとする。
「‥‥‥エゥーゴなぞ、モノの役にも立たん。ティターンズの艦と接触しろ」
その瞬間、まるでライアルのセリフに合わせたかのように管制ルームを警報が走る。
「どうした?」
市長の隣に立つ秘書が問い掛けると、オペレータの一人がスクリーンを切り替えた。
「隕石です。いや、艦[フネ]と思えます。35バンチの横を移動しています」
『こちらでも敵艦を確認した。警告の後、速やかに攻撃に入る』
オロフ艦長の力強い声は、しばしライアルにエゥーゴへの信頼感を呼び起こさせる。
だが、彼はサイド2の市長なのだ。安っぽい浪花節で動く事が出来る訳がない。
唇を噛み締めつつ、ライアル市長は頭上のメインスクリーンを見上げた。
デジタル処理された画像は、隕石型のバルーンを背負っている戦艦を描き出している。
その紫とダークブルーで塗り分けられた艦影は、ライアルの記憶にもあった。
『アレキサンドリア‥‥‥さすがに速いな』
オロフが口にするその軍艦を、ライアルもティターンズの記録映像で見た事がある。
だが敵対した現在の視点で見れば、かつて見過ごした主砲副砲の禍々しさに気付く。
そんな彼に代わって、彼の隣で微動だにせず立つ秘書がつまらなそうな声で口を開く。
「偽装か。随分と接近を許したものですな」
「冷静に言っている場合か、クラース」
市長はクラースと呼んだ秘書を横目で睨み付け、ランタンリルンが映る画面を見た。
『‥‥‥アレキサンドリアに警告を送──い、いかんっ!!』
敵艦に停戦警告を送信しようとしていたオロフが、切羽詰った叫び声を上げる。
その途端、エゥーゴ所属サラミス改級ランタンリルンが惨めな被弾の炎を吹き上げた。
装甲板が何枚か千切れて飛び、甲板の2門の副砲が折れて宇宙空間を流れる。
「エゥーゴの戦艦からの通信が切れました」
一切の通告なしに先制攻撃を仕掛けて来たティターンズに、誰もが言葉を無くした。
少しの静寂の後で、オペレータが任務を思い出したように報告を読み上げる。
「25バンチの付近にも、敵の戦艦が向かっています!!」
「──ティターンズと、連絡を取れ。彼等も鬼や悪魔ではあるまい」
サイド2市長ライアル・ミュソッフは、管制ルームを満たす非難の空気を無視して言う。
「停戦する。一人の主義や思想なぞでコロニー全体を死に追いやる訳にはいかん」
サイド2へ近付く巡洋艦アレキサンドリアのメインブリッジにオペレータの声が上がる。
「敵戦艦に命中!」
上部メインスクリーンには、黒い爆煙に包まれるランタンリルンが映っていた。
サラミス改級巡洋艦も性能は平均的でオロフ・ヴァティ艦長の能力も決して低くない。
だが、この場合は残念ながら敵対した相手が悪かったと言わざるを得ない。
キャプテン・シートに座るのはガディ・キンゼー中佐。
グリプス戦役上でも名将と語られる事の多い彼は、制帽の庇の下の目を鋭く細めた。
「旧型の装甲なら撃ち抜いている。敵MSは?」
矢継ぎ早に指示を出すガディの采配は、オロフの戦略眼を遥かに上回っている。
オペレータは、ざっと短距離レーダーをスクロールさせてから安心したように言った。
「ネモとGM、6機です」
補給を済ませたばかりのアレキサンドリアは、6個小隊即ち18機のMSを保有している。
6機程度の雑魚MSごときを繰り出されて来たところで、痛くも痒くもない。
「よし。エルシー・シャトラン中尉のガス部隊を出撃させろ」
ガディのセリフと同時に、アレキサンドリアのカタパルトが轟と激しく数回唸った。
「エルシー・シャトラン、ガブスレイィィィ出るっっ!」
まるで砲弾のように飛び出したのは、凶暴な瞳をらんらんと輝かすエルシーの機体だ。
その後を、数機のMSが編隊を組みつつサイド2のコロニー目掛けて撃ち出される。
バーニアの軌跡を見下ろすガディの耳に、ブト・ロブト通信員の声が飛び込む。
「ガディ艦長、サイド2の1バンチコロニーから、話し合いたし、の電文が入りました」
軽く頷いたガディは、漆黒の闇の向こうに小さく見える円筒状の物体を見た。
人類が宇宙で生活する為に作り出した人工の島は、膨大な人口をその腹に抱えている。
「‥‥‥降服させる訳にはいかん」
ガディは、サブ・スクリーンに映るバスク・オム大佐の命令書を示して言った。
「ティターンズに刃向かう事の恐怖を知らせんと、このくだらない戦争は終わらん。
これは、単に1基のコロニーの存亡の問題ではない!」
冷酷と言うには余りにも冷酷なガディの言葉に、ブトは「しかし」と言い募る。
「ミノフスキー粒子が厚く、受信ができなかったのだ。そう思え」
そんな部下に向かって、ガディは敢えて感情を込めない口調で言い聞かせてやるのだ。
「命の尊厳を賭けての闘いなのだよ、これは‥‥‥」
一方、サイド2くを目指すエゥーゴ旗艦強襲宇宙巡洋艦アーガマ艦内も騒然としている。
整備工が慌しく飛び回る格納庫も、起動し始めたMSのエンジン音で喧しい。
現在のところ、アーガマがサイド2宙域付近に到着するのは約50分後である。
格納庫に脚を踏み入れつつ、アポリー・ベイ中尉は前を跳ぶクワトロに話し掛けた。
「アレキサンドリアは、20機近くのMSを繰り出して来ているそうです」
「ティターンズも必死だという訳か」
ヘルメットの首元を確かめつつ、クワトロ・バジーナ大尉は静かに眉を顰める。
「さすがに、補給は万全だな」
並んで立っていたジュナス・フレイブ大尉も、バイザーを確かめながら重く頷いた。
流石に、包囲網を狭められ補給に苦慮しているエゥーゴとは大違いである。
必死で準備中とはいえ、現在エゥーゴ側として出せるMSは6機のみ。
しかも、ティターンズ側は有利な陣地を確保してこちらの到着を待つ事が出来る。
「戦力差3倍ですか。ちょっとばかり酷ですなァ」
ふわりと近寄って来たのは、ざらりと無精髭を撫でるフラグ・ラグ・ハヤオ中尉だ。
口元に咥えた、とうがらしうめ茶のチューブパックがぶらぶらと揺れている。
「‥‥‥ミーティング‥‥‥ですか‥‥‥?」
反対側からは、無口無表情無愛想のフランセス・エラワー少尉が空中を流れて来た。
人形のような整った美しさに、変化のない瞳がある意味で魅力的だ。
ジュナスが視線を向けると、フランセスはぷいっと頬を染めてそっぽを向いてしまう。
「Zは、もう少しで出せるみたいです」
そんな事を口にしながら、カミーユ・ビダン少尉がそれとなく宙を泳いで寄って来た。
これで、今回の初期出動組の6人がいつの間にか揃ってしまった事になる。
確かに、大元帥クワトロと軍師ジュナスが集まっていれば近寄りたくもなるだろうが。
苦笑交じりに肩を竦めた後で、アポリーは、クワトロとジュナスを交互に見る。
「錦袋に入った策でもありませんかね? ジュナス大尉」
ジュナスの神算鬼謀の冴えに何回も助けられているアポリーの眼は期待に満ちていた。
整備中のMSを見上げた後で、ジュナスの視線が格納庫片隅のコンテナへ移る。
「そうだな。恐らく、アレキサンドリアからはエルシーという女が出て来るだろう」
ジュナスにそう言われると、誰もがきっとその通りだろうという気になってしまう。
そして、彼の言う通りエルシーは確かに今回の毒ガス注入作戦の総指揮官なのである。
「エルシー中尉はその気性荒く、策略を見破れるような冷静さは持っていない」
数回対峙しただけで、相手パイロットのスペックを把握してしまうのがジュナスだ。
「あの相手なら‥‥‥そうだな、おびき出して焼く」
冷静な口調で“火計”をコーディネイトするジュナスに、フラグが驚きの声で言った。
「おびき出す? しかし、相手はコロニー付近から動かないンじゃ?」
それに、焼くと言っても主砲を持つアーガマが戦場に着くのは随分先になるはずだ。
怪訝そうなフラグとフランセスから目を逸らし、ジュナスはカミーユに言った。
「カミーユ君、敵の本陣へ正面から突っ込んで貰えるかな?」
「先陣ですか? 判りました。Zガンダムで出来るだけ敵を倒しますよ」
意気揚々と頷くカミーユに、ジュナスは静かに首を振って指示を続ける。
「勘違いをするな。カミーユ君にはわざと負けて逃げて貰う。勝ってはいけない」
勝てば軍法に照らして処断するとでも言いそうなジュナスに、少年は眼を丸くした。
「勝ってはいけないんですか‥‥‥そりゃ、ジュナス大尉の命令ならそうしますが」
「なるほど。ジュナス大尉、アレを使うつもりですね?」
それまで黙ってジュナスの采配を聞いていたクワトロがいかにも楽しそうに微笑んだ。
── 次 回 、 サ イ ド 2 防 衛 戦 緒 戦
久しぶりにみたらリアルタイム投下とはミノフスキー博士の思し召しか?
GJ!
いよいよマークVの本格的活躍を拝めそうな予感!?
エロよりもドキワクしてる俺がいるよ!
これからのISAPさんとジュナスの本格起動を祈って、GJ!
古来よりいのしし武者を釣るのに使われてきた由緒正しい戦法の予感。
そして、エルシーはものすごい勢いでそれに引っかかりそうな予感。
さらに、引っかかりつつも罠を踏み砕きそうな予感もするぜ。
おっと、月曜日とは不意打ちですね?
正直、この作品がなかったらエロパロ板に居つくことはなかったです。
VOEが読めなくなったらと考えると怖くなりますよ。
応援ぐらいしかできませんが、ISAP氏にはがんばってもらいたいです。
ISAPさんおつかれさまです。
気の利いた言葉も浮かばないですが、
VOEにめぐりあえてホント良かったと思います。
次回の展開を楽しみにしています。
ISAP氏乙であります。
上手く感想なんてかけないですけど、いつも楽しみにさせてもらってますですよ。
次回も楽しみにしとります!
781 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/11/15(木) 20:07:43 ID:NYfQkVpf
所々鍾乳洞の内壁が剥き出しになった廊下を、赤い毛玉がフワフワと軽い調子で弾む。
ノーマルスーツを脱ぎ去り、ジオン士官の凛とした制服に着替えたシャルロッテは、贈り物の赤ワインを一瓶抱え、上機嫌でドアの前に立った。
ドアの札には「フェンリル隊女性士官宿泊、男性入室禁止」とある。
シャルロッテを初め、フェンリル隊には女性隊員が四名。
サンドラはメンテナンスドックで自棄酒を呷っているし、オペレーターの娘は基地通信室で無線交換のシフトに入っている。
だから、今夜この部屋には、帰還したシャルロッテと非番のソフィ以外は居ないという事になる。
「………うふふふふふ」
シャルロッテは思わず口元を波線に緩め、綻ぶ頬を抑えられなくなった。
「んっふふふふ〜〜(ソフィ少尉と、二人っきりwwww)」
モネモネと身体を捻りながら、抱える瓶に頬擦りするシャルロッテの表情は、もはや単なる痴女にしか見えない。
妄想を一時中断し、一つ深呼吸した彼女はドアノブを力強く回して扉を開く。
「しゃるろって、帰還しましたぁ〜〜ww」
室内にシャルロッテの黄色い声が響き、デスクにゆったり腰かけるソフィは、彼女に優しく微笑み返した…アンダーシャツと下着のみという際どい服装で、だ。
確かに非番の女性が就寝前にこの服装なのは分かるが、仮にも今は戦時下であるし、彼女達二人の雰囲気が、既に普通ではなかった。
「お帰りなさい」
ソフィの声を聞いた途端、シャルロッテはまるで猫のように彼女の隣に滑りこみ、瞳をギランギラン輝かせながら、連邦軍からくすねて来たという、赤ワインの瓶を差し出した。
「まぁ、シャトー・オーブリオンの0071!」
「連邦のボンクラから奪っちゃった、てへっw」
「シャルロッテ少尉」
おどけるシャルロッテに対し、ソフィは叱り付けるような目でねめつけた。
途端にシャルロッテはシュンとなって口を尖らせる。
「…まったく、いつからそんなに手癖が悪くなったのかしら?」
「だぁって〜、サンドラ少尉の隠し酒はムード無いし、おじさん方は“ショーチュー”だ“ウォッカ”だばっかりなんですもの」
「……」
「ご、ごめんなさぃ」
「…クーラーにグラスが冷やしてあります、罰として私にも付き合わせなさい」
シャルロッテは白い歯を覗かせて眩しく笑み、ソフィの身体にふわりと抱きついた。
ソフィは彼女の赤い髪を解きほぐしながら、「よしよし」と、甘える子供をあやす様に囁いた。
782 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/11/15(木) 20:08:54 ID:NYfQkVpf
「ゲラート・シュマイザー少佐、出頭しました」
三度のノックの後にそう続け、ゲラートは返事を待った。中からは重々しい男の声が「はいれ」とだけ告げる。
入室要領を完璧にこなしたゲラートは、その広いオフィスの高級なカーペットの上で、これまた完璧な動作で不動の姿勢を取り、敬礼の後再び同じ台詞を続けた。
「まったく、一々律儀な男だ」
「は、有り難うございます」
「別に誉めとらん、いいから座って楽にしろ」
言われた通り、ゲラートは応接間の椅子に腰掛けた。向かいに座っている大柄の男は、キンバライド基地司令、ノイエン・ビッター少将その人である。
二人の老雄はしばらくの沈黙の後、ビッター少将の方から口を開いた。
「貴様の隊は本当に良くやってくれる」
「はぁ、連邦軍上層部の子息を誘拐した件でしたら」
「貴様らの責任ではないし、どうも思っとらん、まあそう硬くなるな」
ビッターは、アフリカの陽射しで焼いた小麦色の顔にいくつも刻んだ皺を歪ませ、机の下から複雑なガラス細工のウィスキーボトルとグラスを二つ取りだし、栓を抜いた。
「嫌いではなかろう」
「是非いただきます」
お互い腹の探り合いをやめ、二人の男はグラスに並々注がれた茶色の液体を喉の奥に流し込んだ。
「ジーク・ジオン」
「ジーク・ジオン!」
砂漠でダルシア・バハロの戦闘停止命令を聞いてから3年余り…この言葉を再び口にする事はないだろう、と、ゲラートは内心感じていた。
だがこうして今、志を共にする戦友達と共に、杯を交わしながら、彼は同じ言葉を口にする事ができる。
それは彼にとって、幸せでも不幸でもあった。
「ラルの奴から貴様の噂を聞いた事があるぞ、フェンリルの」
「お互い、惜しい友を亡くしましたな」
若干皮肉の混じった笑みを浮かべる二人だが、古いキズを何時までも舐め合う趣味は二人とも持ち合わせてはいなかった。
「もう一度、友人を亡くす覚悟はあるか?」
「……」
だが、ビッターの一言はゲラートを黙りこませた。
ゲラートには、今回この場に呼ばれる理由が、等に分かっていたのだ。
「…デラーズフリートですか」
ビッターは更にウィスキーを注ぎ、酒の勢いを借りるように続けた。
「死ねとも、部下を殺せとも言わん、聞いてみただけだが…流石に感の良い男だ」
「嫌われて実験部隊に放りこまれましたよ」
「おまけに口も悪い、気に入った」
ゲラートの表情は暗くはなかったが、明かに楽しんではいなかった。
デラーズフリート…ザビ家同士の醜い争いによって多くの戦友を亡くしたゲラートには、故ギレン・ザビの理想を掲げる彼らの名が、呪われた言葉にさえ聞こえたのだ。
「また、若い者ばかりが死んでいくのでしょうな」
「……1週間後、トリントンからデラーズお気に入りの若いのが一人やってくる。私は奴を止められんし、死ぬ覚悟で行動する者を止める気もない、だから」
「何としても、宇宙に上げてやりたい、と?」
783 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/11/15(木) 20:10:14 ID:NYfQkVpf
ビッターは天井を見上げ、腕を組んで口を真一文字に結んでいた。ゲラートはそれ以上聞かなかった。
強奪された新型機がどのような代物なのかは分からなかったが、デラーズ艦隊がここまで大規模な作戦を立ててまで宇宙に上げたい理由があるのだから、これを阻止せんとする連邦の追撃も熾烈を極めるだろう。
キンバライドに一機のみ残されたHLVを使うだけの価値があるならば、なお更だ。
「HLVをデラーズに送り届けた後は、この基地を終わらせるつもりだ」
遂にビッターは口を開いた。
重い一言だった。
「連邦に投降するのですね?」
「若いもんを道連れにする気は無い…無論、貴様の部下もな」
ゲラートは内心胸を撫で下ろしていた。
例え命令であったとしても、生存の見込みの無い戦いに部下を送り出す事などできないからだ。
「だがな、私が投降せよと命令した所で、全ての者が従うとは思えんのだ…ここの若者達を見ただろう、皆死に場所を求める、傷ついた獣のような目をしおる。トリントンからの来客はさぞ目に毒だろう
必ず私の命令に背き、徹底抗戦で散ろうとする馬鹿者共が現れるはずだ」
このとき、ゲラートは直感した。
『ビッター少将は死を覚悟なさっている』
「私にどうしろと」
「馬鹿共を連れてここを出ろ、どこかにまだ仲間が居るはずだ、私の後を追おうとする馬鹿も、貴様になら従うだろう…」
買い被りすぎですぞ…ゲラートはそう言い返そうとしたが、自分を真っ直ぐに揺るぎ無く見つめるビッターの目が、それをさせなかった。
ビッターはゲラートを、フェンリル隊を信頼していた。
如何な地獄のような戦場でも、戦友を決して見捨てず、必ず生き残る彼らフェンリル隊ならば、地上に残るジオンの根を託す事ができると。
「…わかりました」
ゲラートは頭を垂れて答える。
その両膝に添えられた手は、わずかに震えていた。
「ジオンに勝利を」
「ジーク・ジオン!」
784 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/11/15(木) 20:12:11 ID:NYfQkVpf
グラスには赤い液体が注がれ、落された照明の代わりに、黄色いロウソクの炎がユラユラと室内を照らす。
白い壁に揺れる二つの影は向かい合い、互いのグラスを打ち合わせた。
こぉ〜ん、と高い音を響かせ、グラスの中のシャトー・オーブリオンは、まるでヘビの舌の如く、艶かしく蠢いた。
「んんんん〜〜っ!!ほんっと、これだけは地球に来て良かったと思うわ!」
高級ワインを一口含み、シャルロッテは顔を萎ませて唸った。
「ふふ、コロニー産は重力や光量の違いからか、こんな物は作れないものね」
ソフィはグラスを傾けて液体をくるくると回しながら、香りや色合いを散々嗜んだ後、ほんの少しを口に流しこむ。
唇に僅かに残ったワインがほんのりと湿り、ソフィの様を益々妖艶なものとした。
「あひゃひゃ、チキュウさいこー」
「あら」
ソフィが感慨に耽っている間に、シャルロッテは次々とグラスを飲み干し、瓶の残りと反比例するように彼女の頬は赤く染まっていった。
あまり強い方ではないのだが、今夜は久しぶりにソフィとの二人きりの夜であるから、ハメを外しすぎたのだろうか。
「いけない子」
そう言ってソフィは、シャルロッテの手からグラスを奪い取った。
シャルロッテはダダをこねるような表情でグラスに手を伸ばすが、半分出来あがった彼女と、妖美な笑みを不敵に浮かべるソフィでは勝負にならない。
あっという間に手首を掴まれたシャルロッテは、ソフィの胸に項垂れるように落ち付いた。
「……」
「……」
黒いブラのヒモが透けて見える白のアンダー。
二つのやわらかな膨らみに顔をうずめ、シャルロッテはまるで、ワインの香りを楽しむように鼻で深く息を吸いこんだ…
「んっ…」
気が付けば、二人の唇は繋がっていた。
卑猥な水音と共に絡み合う舌が時折かいま見え、また、唾液と交じり合った赤いワインを互いに吸い合い流し込み合い、それは何時しか隙間からこぼれ、紅潮したシャルロッテの頬を伝った。
恍惚とした表情で二人は互いのワインを求め合い、身体を絡ませ、弄り合った。
「んっ…はぁぁぁ…」
「んむぅ…ちゅっ、クチュ」
赤と白の髪が溶け合い、やがて二人は高ぶりを抑えきれなくなる。
「うんんっ!」
シャルロッテの手がソフィのアンダーシャツの下に伸び、ブラの上から胸の膨らみを弄った。
途端にソフィは眉間に皺を寄せ、シャルロッテの腰に回した腕にかける力を強めた。
「あっ」
ボトリと鈍い音がしてボトルがシャルロッテの膝に落ちた。
堪え切れなくなったソフィが、手に持った瓶をうっかり放してしまったのだ。
中身はドクドクと水音を立てながら、シャルロッテの制服を汚し、ズボンにイヤらしい染みを作っていく。
785 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/11/15(木) 20:13:03 ID:NYfQkVpf
ねちゃりと赤い糸を引きながら、二人の唇が離れた。
しばしの沈黙の間、二人は湿った瞳で見詰め合い、やがてシャルロッテが思い出した様に口を開く。
「…汚れちゃった」
ソフィは優しく、しかし決して健全ではない笑みを浮かべて応えた。
「…シャワーを浴びて、綺麗に洗ってきなさい」
ソフィの華奢な爪先が、喉から顎にかけてなぞり上げ、その感触にゾクゾクと感じながらも、シャルロッテはコクリと頷いた…
シャワーの水音と、その水流によって巻き起こった気流で充満した蒸気が、シャルロッテの酔いを覚ましつつあった。
時にオペレーターをも務める(彼女はその仕事が最も嫌いだ)の身体は、軍人としては華奢で幼稚にさえ見え、すらりとした細い四肢の伸びる身体には、成人女性としては小振りな胸が実り
また、雫の伝う白い肌は、彼女の髪と薄いアンダーヘアをより鮮明に浮かび上がらせる。
彼女は濡れた赤い髪をオールバックにし、降り注ぐシャワーの元を、綺麗な丸い二つの瞳で、呆然と見つめる。
すると、突然彼女の足元に冷たい空気が流れこんできた。
それが、シャワー室のドアを誰かが開けたからだと気付く前に、彼女はソフィの悪意に満ちた両腕によって捕らえられていた。
「ソフィ少尉っ!」
「ふふふ、汗だくでしょ?洗ってあげるから、大人しくなさい」
ソフィとシャルロッテの身体は再び、しかし今度は素肌で、それもずぶ濡れの状態で絡み合った。
ソフィの身体はシャルロッテが嫉妬するほどに女の魅力に溢れるものだった。
日々のエクササイズを欠かさないのだろうか、引き締まった臍周りはうっすら筋が浮かび、一の腕も太腿も臀部も女性らしさを残しつつ鍛えられ洗練されている。
また、張りのある丸い乳房は、ブラを外しても決して型崩れせず、例えシャルロッテの背中に押しつぶされてもなんともないぜ。
「あっ、はぁんっ!」
ねばねばのボディソープを両手に垂らし、それをシャルロッテの全身に塗りこんでいく。
その感触に彼女は耐えられず嬌声をあげてしまい、ソフィはますます気を良くした。
「感じているの?シャルロッテ少尉」
「や、ちがっ…あんっ!」
薄いIラインに被われたサネを摘み上げられ、突然の奇襲にシャルロッテは軽くイってしまった。
必死に震える内股で立ちながら、熱く荒い吐息を吐きながら、懇願の表情でキスを求めるも、ソフィは彼女の顎を掴み、静かで冷酷な笑みを浮かべながら言った。
「本当にイヤらしい子…連邦の若い兵士を誑かして倒したそうね…どうやったの?」
「そ、れは…後ろから…しのびよって…」
「まぁ…ひょっとして、こんな風に?」
ソフィは親指と薬指でシャルロッテのクリトリスを捻りながら、二本の長い指を秘密の谷に滑りこませ、その繊細で巧みな指さばきでもってあっという間にGスポットを探り当てた。
また、右手で掴んでいた顎は解放してやり、しかし今度は右臀部からアナルへと侵入させていた。
同時に3ヶ所の性感帯を突かれ、シャルロッテはもはや正常な思考をできなくなっていた。
白目を剥き、大きく口を開いて舌を勃起させ、声にならぬ声をあげながらガクガクと全身を痙攣させる。
「あぅううあ!あぁぁはぁあん!」
因みにシャルロッテは、ソフィの手によって既にPスポットまで開拓済みである。
786 :
フェンリル隊、終わらず…:2007/11/15(木) 20:13:44 ID:NYfQkVpf
「後ろから、GMを襲って…それでアナタはどうしたの」
「ぁぁあっ…くっ、コック…ピットの中、んんっ!…で…お、オナニーしました!」
自ら吐いたその言葉が、シャルロッテの最後の理性を吹き飛ばす。
一際大きく痙攣したかと思うと、遂にその時はやって来た。
シャワーの水音に混じって聞き取れないが、彼女の細い足を黄色い水が流れ落ち、シャワールームの床を排水穴に向かって流れて行く。
だらしなくも失禁してしまったのだ。
彼女の全身からは力が抜け、その場にビシャリと尻餅をつき、小刻みにビクビクと震えながら、時折「あっ…あぁ…」と、弱弱しい声が響いた。
ソフィはそんなシャルロッテの姿を、征服感に溢れたサディスティックな笑みで見つめ、蕾のような美しい唇の隙間から赤い舌を艶かしく伸ばし、舌なめずりをした。
その場に屈みこんで、シャルロッテを抱きかかえると、瞳から輝きの消え去った顔をあげさせ、それに頬擦りをする。
「んんっ…はぁ…」
やがて、今度はソフィの甘い声がシャワーの水音に混じって響き始める。
彼女はぐったりと動かないシャルロッテを抱きかかえながら、自分の手で自らの秘部を擦り上げ、自慰を始めたのだった。
夜もふけ、作戦会議もなく、今はただの休憩所となっているフェンリル隊のミーティングルームに、マットの上機嫌な歌声が響く。
「♪〜Ob's sturmt oder schneit,
Ob die Sonne uns lacht,〜♪」
(嵐の日も雪の日も、
太陽 我らを照らす日も)
ジオン公国軍MS部隊の唄だ。
「♪〜Der Tag gluhend heis
Oder eiskalt die Nacht.〜♪」
(炎熱の真昼も
極寒の夜半も)
向かいのソファで高いびきをかくニッキに等構うことなく、マットは歌いつづける。
「♪〜Bestaubt sind die Einaugiger,
Doch froh ist unser Sinn.〜♪」
(一つ眼が埃に塗れようと、
我らが心は快活ぞ)
ジーク・ジオンの言葉の元、皆が勝利を確信していた頃、彼らは皆、この唄を歌い…
「♪〜Es braust unser Zaku
Im Sturmwind dahin!〜♪」
(ザクは轟然と
暴風の中へ驀進す!)
ある者は栄誉あるエースの名を手にし…
多くの若者が帰らなかった…
はいはいエロパート終了エロパート終了
ノイエン・ビッター×ゲラート・シュマイザーの濃厚なオヤジエロスをご堪能して頂けたでしょうか…あれ?
それはそうと、ビッターのキャラちげーぞとかそういった突っ込みありましたらどうぞ遠慮なさらず。
それと、文中で登場する「オペレーターの娘」は、『08小隊』に登場する『ケルゲレン子』であります。
彼女は『ジオニックフロント』でもオペレーターとしてゲスト出演しており、シャルロッテを出撃させた場合、彼女に代わってオペレーターを務めるてくれます。
『08小隊』では確実に“戦死”しているようですが、そんな可愛そうな事はできませんので、脱出ポッドか何かで生存し、宇宙に行きそびれてフェンリル隊に拾われたとかなんとか解釈してください。
彼女も少し活躍させてみたいと思っています。
リアルタイムでGJ!
平日にきてみりゃいいこともあるもんだ。
渋いオッサンたちの会話とミリタリー風味と百合エロ!まさにガノタの夢ここに極まれり!
>ISAP氏
今回のエルシーは呂布ですか関羽ですか?
通常の三倍のテクニックを駆使したソフィ少尉に敬礼!
素晴らしい!GJ!!
ちょいと容量がヤバくなってきたな
とうがらしうめ茶って、すごい味なんだろうな。
>776
>>エロよりもドキワクしてる俺がいるよ!
ワシもじゃよ、みんな。ワシもじゃ。
... ... ...JERONIMOOOOOOOOOOOOOOOOOOOH!!!
>>792
でも、実在しているという・・・・・
それよりもフラグさんはいったいいつもどこからそんな素っ頓狂なドリンクを
アナハイム飲料水部門の貴重なモニターとしてパイロットとしてより期待されています
さすが、「スプーンから宇宙戦艦まで」のアナハイム・エレクトロニクスww
金さえ払えばジャブローだって仕入れてきてやるよ、ってか
マッコイが居るな
>>798 「犬死にだな、あいつの死に方は!! くそ‥‥‥!!」
「ここの連中で犬死にじゃない奴なんているのかい?」
漆黒の空間に浮かぶ巨大な円筒状のコロニーの付近は、にわかに騒がしくなっていた。
肉眼でも認識出来る程の数の、頭頂高20m前後のMSが飛び交っているのである。
ティターンズの目論む、《サイド2毒ガス注入作戦》は既に佳境だ。
『25バンチのガスボンベの設置、あと1,800秒で完了予定!』
第5小隊の小隊長の報告の声が、ミノフスキー粒子で掠れる通信機越しに響く。
「よぉーし、上出来じゃあないか。ん〜?」
エルシー・シャトラン中尉は、可変MSガブスレイのコックピットで満足げに微笑んだ。
ざっくりと切り揃えられた金髪の前髪の下の瞳が、楽しそうに光っている。
冷静に考えれば、この作戦によって罪もない無関係な住民が大量に虐殺されるのだ。
それも、ことによっては自分達が巻き込まれているとすら知らされない間に。
しかも、その巻き込まれた諍いというのがティターンズとエゥーゴの戦い、
すなわち地球連邦軍内部の勢力争い“内ゲバ”に近いものなのだから救われない。
だが、その悪魔のような行為を舌なめずりをしつつ行うのがエルシーという女である。
『エルシー隊長、情報によるとアーガマ隊がこちらに向かっているそうです』
第1小隊要するにエルシー隊のナンバー2、今回の作戦の副指揮官の青年が口を開いた。
ナンバー2を任せられるだけあって、慎重な物言いをする落ち着いたパイロットである。
ジェシー・マーセル准尉という名の青年は、珍しくエルシーに重用されていた。
「今更、巡洋艦1隻が駆け付けて来たからといって何になる?」
相手を見下すようにして笑うエルシーに、意見出来るのはジェシーくらいだろう。
彼女は、ミノフスキー粒子で映りの悪い、CG補整された外部カメラ画像を見る。
MSより巨大な全長35mのガスボンベが2基、其々に3機、合計6機のMSに運搬されている。
空気のない宇宙空間では、動き出す時同様に停止する時も運動エネルギーを要する為、
その移動速度は緩やかだが、しかし確実に死の鎌を振り下ろしつつあった。
側面に「DANGER」とペイントされた2基のガスボンベは、25バンチと35バンチに接岸され
コロニー内に毒ガスを流し込んで住民をむごたらしい死に至らしめる予定である。
25バンチと35バンチをエルシーが選んだのは、当然住民が多い場所だからだ。
喉を掻き毟り、涙を流しながら死ぬ住民は、多ければ多いほど嬉しい。
本当なら、一人一人MSの指先でぶちぶちと潰して楽しみたいエルシーである。
絶望に染まる無力な人間の哀れな悲鳴ほど、彼女を癒すものはこの世にないのだから。
『しかし、アーガマ艦長は一年戦争の英雄ブライト・ノア大佐です。油断出来ません』
ジェシーの言葉に、エルシーはいつぞやの雑誌で見た白眼の小さな男の顔を思い出す。
ニュータイプ部隊などという幻想はこれっぽっちも信じていないエルシーではあるが、
彼が艦長として築き上げた確固たる実績を否定する程には愚かではない。
「例のペガサス級ホワイトベースとやらを指揮した野郎かい? やれやれだね」
小さく肩を竦めるエルシーに、ジェシーは手元のコンソールを叩きながら言った。
『それに、エゥーゴ実働部隊の長と目されるクワトロ・バジーナ大尉という男や、
フォン・ブラウン市を二度も護ったジュナス・フレイブ大尉とやらも侮れません』
エゥーゴに参加した軍人で地球連邦軍籍のあった者の過去は、既に調べ尽されている。
だが、不思議なことにクワトロ・バジーナというパイロットはどこを調べても平凡で、
およそエゥーゴでトップを張るような腕も経験も持っているようには思えない。
しかも、隠し撮りされた資料写真ではクワトロは金髪にサングラスを掛けた男なのだが、
軍籍に遺されている写真では漆黒の髪のラテン系の黒人なのである。
未確認情報では、元ジオン公国軍の腕利きパイロットらしいとも言われている男だが、
いずれにしろ、エゥーゴ立ち上げの黎明期から関わっている重要人物に間違いはない。
それに比べ、ジュナス・フレイブという退役元中尉の経歴は完全に把握されている。
軍にいた頃から、戦略級の戦いが出来るパイロットとしてそれなりに知られたらしく、
地球出身だった彼はティターンズからのオファーも受けていたと言われている。
地球では知将ブラン・ブルターク少佐を相手に一歩も引かない戦いを繰り広げ、
『アポロ作戦』後に月面都市フォン・ブラウン市を占拠していたティターンズNo.2の
故ジャマイカン・ダニンガン少佐を撤退させたのも彼の知略だと言われている。
さらに、月面都市奪還を狙うトリノ・カーナヴォン中尉をもその策略で退けている。
現在のティターンズにとって、早急に排除すべきパイロットであるのは間違いない。
「兄上の仰っておられるように、あの男は生かしておいてはいけないということかね」
エルシーの呟きに、兄上?とジェシーが眉を顰めるがそれ以上の詮索はしなかった。
トリノ・カーナヴォン中尉が、彼女の兄だという事を知る者は殆どいない。
『──25バンチのガスボンベの設置完了まで、あと1,200秒』
カウントダウンを知らせる部下の緊張した声が、エルシーの耳に心地良かった。
今回出撃している6個小隊即ち18機のMSは、それぞれ25バンチに2個小隊6機、
35バンチに2個小隊6機、更にその中間で援護をする2個小隊6機の分隊に分かれている。
それぞれの分隊にリーダーは決めているが、総隊長はエルシー・シャトラン中尉だ。
「ここまで順調というのも、面白くな──‥‥‥現れたかい!?」
ため息混じりに口を開いたエルシーは、途中でいきなりレバーをへし折るように引く。
彼女のガブスレイが一気に跳び、それまで居た虚空をビームが切り裂いた。
攻撃の源を睨み付けたエルシーは、単騎で突進して来るMSを見つけて高笑いをする。
なんと、18機という万全の備えで挑んだこちらに、敵はたった1機だとは──!
「それしきの布陣でこの大軍を防ごうとは、ジュナスの策も知れたもんだねぇっ!」
バーニアを咆哮させるエルシー機は、そのまま単騎の相手にメガ粒子砲を連発した。
「このエルシーが、戦とはどんなものか教えてやるよぉぉぉ!!!
跳ね飛ぶガブスレイのモニターには、CG処理されたトリコロール・カラーのMSが映る。
どうやら、相手はエゥーゴの新型可変MSのようだが、その性能を過信したというのか。
「全軍ついて来い! それ、ジュナスとやらの鼻をあかしてやれっ!」
総大将エルシーの号令の元、防衛体勢を引いていたMS部隊が彼女の機体を追い掛けた。
『わ、わ、我々はどうすれば良いのでしょう!?』
ガスボンベ2基の防衛に割り当てられていた部隊の戸惑いをエルシーが怒鳴り付ける。
「たった1機だ! お前達もこちらを優先して全軍で一気に殲滅してやれぃぃぃ!!」
サイド2の首都1バンチ、レウクトラのメイン管制ルームは戦場さながらの大騒動だ。
「25バンチのNパイプにガス・ボンベです! 25バンチの市民には、通報します!」
オペレータが悲鳴混じりに叫ぶのを、最早嗜めるだけの落ち着きは誰にもない。
サイド2市長ライアル・ミュソッフは、そのシートの背を殴るように掴んで叫ぶ。
「ティターンズからの連絡は!?」
サイド2-1バンチからアレキサンドリア級ティターンズ巡洋艦1番艦アレキサンドリアへ
話し合いたい旨の通信を入れたのは、既に30分以上前の事である。
主義思想で考えれば、ティターンズへの降伏の表明はエゥーゴへの重大な裏切りだ。
敵対勢力の脅しの一つ一つに屈していたら、戦力が幾らあっても足らない。
市長の動きは、戦いが終わった後コロニー中から糾弾を受ける事は間違いないだろう。
だが、彼、ライアルは住民の命を救う事こそが真に重要な物だと考えたのだ。
オペレーターは、弱りきったように市長を見返さないまま答える。
「ありません」
そのまま、「ううむ‥‥‥」と言葉をなくしてしまったライアルに、彼はそっと言う。
「22バンチか、26バンチからなら狙えますが、狙撃させますか‥‥‥?」
敵が毒ガス・ボンベを設置中のコロニーと相対速度が合っているのはその2基のみだ。
もっとも、コロニー自衛軍は既に壊滅状態で辛うじて動かせる残戦力は僅かである。
命中率の悪い設置型キャノン砲では、ボンベだけを打ち抜ける可能性は低い。
「ダメだ! コロニーを破壊する」
それに、こちらから発砲してしまっては交渉で有利なカードが切れなくなってしまう。
ライアル市長の一括に、しかし状況を飲み込めていないオペレータが言い募った。
「しかし! ガスを入れられたら全員即死です!」
そんな判り切った事しか言えないオペレータを、市長は心の底から嫌悪する。
次の市議会では管制ルームの聖域なき構造改革を議案提出しようと考えるライアルだ。
与野党が逆転している捻れ市議会ではあるが、買収と恫喝でなんとかなるだろう。
「ともかくティターンズを呼び出せ! 交渉をすれば、ガスの注入は中止できる」
ライアルの言葉が終わらない内に、オペレータが驚いたような顔で報告を上げた。
「新しい機影です、月の方向からです」
「月方面からというと、フォン・ブラウン市駐在のエゥーゴ軍ですか」
黙って市長とオペレータの会話を聞いていたクラースと呼ばれた秘書が口を開く。
エゥーゴと聞いて、激昂しつつあったライアル・ミュソッフはふと眉を顰めた。
ミノフスキー粒子で乱れる短距離レーダーに映る機影は、しかし1機だ。
サイド2の管制ルームを、エゥーゴに失望したような暗い空気が満たす。
「‥‥‥単騎だと?」
「増援はたった1機です、これでは適いません! 対空砲火、開きます!」
市長の指示も待たず、オペレータは22バンチに攻撃命令を出そうとするが当然越権だ。
「撃つなと命令をした!」
ライアルに殴り飛ばされ、コ・オペレータはシート・ベルトに身体を締め付けられる。
「しかし! あぅっ! くっ! 市長‥‥‥ガスを使われたら、皆死ぬんですよ!」
「判っている! 判っているから交渉をすると言っている!」
「後方にも、戦艦が来ているようですな」
相変わらず他人事の秘書の言葉に、市長はムッとしながら中距離レーダーを覗き込む。
「アーガマのようです。状況を聞いています」
すかさず解説を加えてくるオペレータのコメントに、ライアル市長は激昂していた。
「今更、状況を聞いてくるだとぉ? 25バンチに敵が取り付いているんだぞっ!!」
バーニアの炎が爆発のように膨れ上がり。ガブスレイが凄まじい速度で宙を跳ねる。
既に全軍に配属されつつあるガブスレイ・タイプだが、今回の作戦の機体は一味違う。
通常、MSは放熱や電源供給等の条件が悪化した場合でも安定して長時間動作するように
その性能の限界にマージンを設けて性能を制限しているのが通例である。
そのマージンを食い潰してMSの限界に近い条件で動作させるのがオーバークロックだ。
謂わば最前線改造だが、オーバークロックは一年戦争当時から行われている。
あのシャア・アズナブル大佐のMS-06S ザクUも、オーバークロックされていたと聞く。
そして、今回の作戦に従事する6個小隊のガブスレイも改造済なのである。
『どけっ! ネズミめぇぇ!!』
エルシーの居丈高な叫びに、カミーユ・ビダン少尉も渋々といった口調で言った。
「何を、この豚め。このカミーユ・ビダンが相手してやる‥‥‥」
如何にも用意されたセリフを棒読みしたような名乗りは、芸の欠片もない。
なんでも出来る天才少年のカミーユも、さすがに演劇のスキルは全くないようだった。
『このガブスレイの攻撃を受けてみなよおーーーっ!』
嬉々としてメガ粒子砲を連発するガブスレイの攻撃を、Zガンダムは辛うじて避ける。
言うだけはあるというべきか、エルシーの攻撃は的確で急所を押さえているものだ。
「や、やるなコイツ‥‥‥。おっと、逃げないと」
呟くカミーユは、ジュナスから与えられた指示を思い出して後方の宙域を確認する。
少年は、数回の立ち回りの後で負けたふりをしてZガンダムを後方へ引かせた。
エルシーのガブスレイがカミーユのZを追い、カミーユはまた逃げては戦う。
『このガンダム・タイプは、ジェリドの野郎の仇だしな、ここで殺しておく!』
エルシーは、腰砕けになっているZを見て雄雄しく叫んでいた。
ちなみに、月面都市攻防戦で大怪我を負ったジェリド・メサ中尉は地球で療養中である。
カミーユは、尚も数合ガブスレイと立ち合うとさっと身を翻して少しだけ下がった。
『エルシー中尉、お待ち下さい。深入りは危険です!』
最後尾から付いて来ていたジェシー准尉が、さっと速度を上げてエルシー機に並ぶ。
『敵の逃げっぷりはなんだか変です。とって返しては逃げ、誘っては逃げます。
恐らく伏兵があるに違いありません!』
『それならそれで蹴散らせば良い! これしきの相手、伏兵がいようと敵ではない!』
可々と大笑したエルシーは、『全軍付いて来いっ!』とガブスレイを一気に跳ばせた。
次 回 、 「 エ ル シ ー の 驚 愕 」
キタァァァァァァァァァ
エルシーちゃんかっけえ
怪しげなカミーユの動きですね。
ジャーン!ジャーン!ジャーン! げぇ、関羽!
的な展開を楽しみにしています。
でもエルシー全力で負けフラグ立てているような
それにしてもサイド2はどこぞの国のような状況なのですな
コロニー群を統括し、自衛軍隊を持ち、地球との一方的なやり取りの中での駆け引き、そしてエゥーゴとティターンズの抗争の中での渡世
市長テラ大変!しかも秘書は美女じゃなくて仏頂面な頭の中が数字の宇宙みたいなオッサンときてるし
ISAPさんキテターーー(・∀・)ーー!!
毎度楽しみにしております。
ジュナスみたいな立ち位置(作戦立案+実動)のキャラはガンダム諸作品の主役チームにはなかなかいないタイプなので、新鮮ですね。
ジュナス機の実戦初投入、楽しみにしてまっせ!
ハゲ
前回から予想は付きましたが、ちょっとこの展開は無いかな・・・
いかにもって感じですし、エルシーの扱いに愛が無い気がしますわ
俺はエルシーと、ジェシーの間でフラグがたったと思う。
>>818 「呼ンだか?」
とかいう幻聴。
ううむ・・・罠を踏み潰してくれるか、という期待は
ちょとエルシーたんには荷が重かったかも。
後詰めに兄上でも控えていれば話は違ったかもですけどねぇ。
ああ…勝手な指揮官と苦労人補佐の馬謖と王平、曹仁と李典フラグね。
てかエルシーこんな国際法無視の触法作戦を自分の勝手で失敗なんかした日には、
流石に尻尾切りの責任取らされて軍法会議物じゃね?
ジャミトフ直属のエロ懲罰部隊とか出てきて、女王様を逆調教とかアリな気がする
OCか・・・
セレロン300AのようなCPUはもう出ないだろうなぁ
三国志がさっぱりわからん俺涙目wwwwww
エルシーの調教楽しみだわー。
トリエル!トリエル!トリエル!トリエルぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!トリエルトリエルトリエルぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ディー・トリエルたんのラベンダー色の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
UCルートのトリエたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
ライバルルートでは味方になってよかったねノーマたん!あぁあああああ!かわいい!トリエたん!かわいい!あっああぁああ!
クロスドライブも発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!クロスドライブにトリエたんは出ない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ト リ エ ル ち ゃ ん は D S で 使 い 捨 て ? にゃあああああああああああああん!!
うぁああああああああああ!!そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!
センチュリオ・レガートゥスぅうう!!コンスラーレぇえええ!インペラトールぅううう!トライアぁあああああああ!!!
この!ちきしょー!やめてやる!!Gジェネなんかやめ…て…え!?見…てる?パッケージのトリエちゃんが僕を見てる?
イベント絵のトリエちゃんが僕を見てるぞ!トリエちゃんが僕を見てるぞ!アイコンのトリエルちゃんが僕を見てるぞ!!
戦闘シーンのトリエルちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはトリエちゃんがいる!!やったよコウ!!ひとりでできるもん!!!
あ、センチュリオのレギオンちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあシーマ様ぁあ!!ティ、ティファー!!マリオンぁああああああ!!!ステラァぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよトリエルへ届け!!マシンチャイルドのトリエルへ届け!
残念ながらここで俺が颯爽とインターセプト
ガンダムALIVEのSSを誰か書いてくれ
826 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 22:07:22 ID:J8ft7k+N
これ容量的にもうキツくない?もう長編は無理なような…
次スレの頃合いじゃね?
黙れ早漏。
後1回大きめのが来たら、次を立てるくらいでいい。
このスレの保管庫とか倉庫ってあるんですか?
「このスレの」と言われると無い気がするが、
>>3あたりを参考にしろ。
そういや、何KBだったか覚えてないんだが
一定の容量を超えてると定期的に書き込みがない場合
dat落ちするんじゃなかったっけ?
気のせいだっけ?
まあ今週末に神降臨があれば丸く収まるんだが
480KBだったか。現在は460KB。
もう一本来てからでも大丈夫か?
全然大丈夫だな。
∧ ∧
⊂(TДT⊂⌒^つ
今日は大丈夫な日なの。
シュラク隊×ウッソなんて良いと思うが。
そこでリック・ディアスに乗ったリリアたんの登場ですよ
ネネカ隊にMSから引き摺り下ろされ集団逆レイプされるウッソ君とか…
リィナをレディに育てようとしたがが逆にやられてしまうグレミーとか…
更に追撃を続けるガブスレイ隊の少し前方に、ふらふらと1機の紅いMSが現れる。
2本の細長い大出力グライバインダーを背負ったRMS-099RS シュツルム・ディアス1号機
パイロットは自他共に認めるクワトロ・バジーナ大尉の忠臣、アポリー・ベイ中尉だ。
シュツルム・ディアスは、振り被りつつ手に持ったクレイバズーカを構える。
「そらよ!」
アポリーは、彼にしては珍しいくらいいい加減な射撃で砲弾を撃つ。
勿論、そんな適当な火線では気合を高めつつあるガブスレイ隊を掠めもしない。
『中尉、やはり伏兵です!』
自分の読みが当たったジェシー・マーセル准尉が、幾分か得意げな口調で叫ぶ。
位置的にも、新手のシュツルム・ディアスはZガンダムを彼等から庇う様な位置である。
だが、エルシー・シャトラン中尉は馬鹿にしたように肩を竦めただけだった。
『これが敵の伏兵だって? ははは、これしきの敵、物の数じゃないねぇ!』
今回の作戦は、あくまでサイド2の25、35バンチ内部への毒ガス注入である。
その為、コロニー外壁の2基のガスボンベに2機ずつ合計2機を残して来てはいるが、
6個小隊即ち全18機のMS編隊の内、最終的にはこの突然の追撃に14機が参加していた。
支援
age
ついでに聞くけど妹蘭もこのスレでおk?
久々に来たがなんと律義な職人さんなんだ
乙であります
あれ?これは一体?
乙
しかし容量はあと37KBあまってるけどな(´・ω・`)
ISAPさん、規制食らったのかしら。
規制喰らうのも頷ける
平凡な話しか書けないのに神扱いされて調子に乗って週に何度も連投じゃあ
鯖管理の為にも、制限かけられて当たり前
>>847 その規制じゃないだろ。おまえ大丈夫か?
847の明晰な頭脳と、今後の人気に嫉妬
>>847 平凡な話ならおまいさんにも書けるよな?
ΖΖキボンヌ
お、描き手が増えるのは大歓迎だ。
個人的には0083希望。シーマ様で。
種のPS装甲みたいな防御に新機軸のあるオリジナル機体が出てくるヤツをたまには見てみたいんで頼むな
>>847
さてさて、どんな「平凡じゃない話」を読ませてくれるやら('A`)
埋めるか
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`丶/l ヽ、ン、`,ト _ ,,,.. <//_/ l /`!、
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/,.-― ,-ヽ'"´ `ヽ\ヽ `ヽ、ヽ、 \`ヽ
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i,'/ / / _l !__ \ヽ \ l
/ / / __ '" ̄リ ̄´ ヽ )ノ、 \、_ ヽ、_
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| l l _i'___j_  ̄ ̄P::::::;ノ´ ! \ \
| l、 !` ̄P:::::;ノ  ̄ ̄´ | !_`ー,-ゝ
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| ', `ー'´ ,' / /|/
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ヽl l゙丶 、 ,,. イ" ,ノ
)_,‐-、 ̄| ̄ ̄´|__ノ-'"´
_,-、__`_フ /〈`ンヽ
rl´ l´|/´| / / /`!
| ノヽ二ニ´-'´ |
∧/`lゝ、_,.-‐/ |
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_/ `ヽ、
,-'" ヽ
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ヽ. / / 'ー-,- \ |
ヽ、 L、 l /| <´ ヾ、 /
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( !`v'´,ミヽ、 `''l __/ ̄ ̄`! | | | /
ヽ| | / !_゙ヽ ` ゙ ̄ , | | l |
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ヽ、 /<\ ゙、ヽノノノ '"_,,,.-―<_/〕
`ー―--、/ \> ∨///_´__ / ,r'´` ゙\
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ノ// l、| ヾ_,.-‐ ' ノヽ、 | ',
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,' ,' l´ ,.--――‐、ヽ ` ̄| !
___ノ ! l\ '\ ヽ_゙, ,、__ノ |
\ l ゙、`ヽ、ン l ヽ、 ゙―‐ャ
ヽ、 ', ゙、 | 、__,ゝ /
ヽ、_ヽ '、 ゙、 __| 、ヽ, _,/
ヽ、 ヽ、 ゙、 /`!/´ l | ヽ' //
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./ |/ ,. / / /'":::;// i/ i i!. .i! ゛、 ヽ
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./ /,へ!iヾ.|| | !i `゚゙゙゙゙゙¨ ̄ ..:.::: i/,.-‐-レ' i .i! i! ヾ
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./ ! !:.:. 、i! ゛、 ! ゙ .::::::::::::::: >ミー´{! .| ! .i!
,i ヾ、ヽ _..=‐-、゛、i ::::::: / i ii /i ./
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i! ゛、 \ ヽ、. |;;;;;;;;;| / / \ \
埋めるならちゃんと埋めろと。
俺の好きなVoEのシーン ベスト3
1位 ヒッコリーのシャトル防衛戦
アッシマーの脅威、カツの死、そして復活のアムロは鳥肌が立った
2位 クワトロ・バジーナ回収作戦
ヘンケンの名艦長っぷりが存分に見れた戦い
3位 ネモVの中の人のおっぱい
おっぱい
じゃあオレも。
1位 ヒッコリーのシャトル防衛戦
いや、やっぱこれははずせないでしょ、うむ。
2位 香港のシャトル防衛戦
エリスとウォルトンがはじめて素直になった戦い。
セイラさんとミライさんのスポット参戦も萌える。
3位 マウアー陵辱
トリノは憎いが、しかしよく犯った。じゃなくてよくやった。
ベスト3か…
1位ヒッコリーのシャトル防衛戦
アムロ・レイ復活ッッッ!!!いや、対ブラン戦全部好きですけどね。
2位カミーユとエマさんの初体験
南極で見たんだけどエロかった。挿絵もGJ
3位ウォルトンがエリスたんのビデオ入手(マテ
カミーユらしからぬ一面と改心したウォルトン。それとフラグさん。
好きなオリキャラベスト3
1,エリスたん
2,ジュナス
3,フラン
好きな原作キャラベスト3
1,エマさん
2,マニティーさん。・゚・(ノД`)・゚・。
3,マウアー
867 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 19:26:49 ID:M+useQKk
hssh
, r:´ ,.r'::.::.::.,.r'´ ゙::- 、
/ /::.::.:; '´ , ! .yi i! 、\
/ /::.::./ /ノ /i! / | .i i ヾ.. \ ヽ、
./ .i!::./ ./ ,:'/:/ ./ ! i! .i! i ゛、 ゛、 ヾヽi!
./ |/ ,. / / /'":::;// i/ i i!. .i! ゛、 ヽ
/ /. ,i' ./! / __......ノ'_ ミ=、 l ! i i ゛、、゛、
/ ,r┤/ !.i l!.i / ´ /´`i ゙:、ヾノ .:: !./.:彡'i! i!| | i! ヽ .!
./ /,へ!iヾ.|| | !i `゚゙゙゙゙゙¨ ̄ ..:.::: i/,.-‐-レ' i .i! i! ヾ
/ i i::.:.::.i!、 ii.、 .i! .! .::::.:::: V´ ゙i ヾi/ .i i
./ ! !:.:. 、i! ゛、 ! ゙ .::::::::::::::: >ミー´{! .| ! .i!
,i ヾ、ヽ _..=‐-、゛、i ::::::: / i ii /i ./
.. / \,:´:::::0::○、ヾ、 .__...... _ ;! ," ! ./ .i/
/ i! i::.::.:.:..:..。::! ヽ ./ー:-‐-二ヽ, ノ / .i!/
i! .| ゝ、::.::.:::ノ:. 〈 ヽ::.:γ .∠=-":i
i! . | ¨T¨::::::::::.. ヾ、 ゙i/ /:::.oノ
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i! ゛、 \ ヽ、. |;;;;;;;;;| / / \ \
これで480KB超えるから放っておいても落ちるかな?