れでぃ×ばと(上月司)でエロパロなスレ

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359三巻派生 IF:2007/09/26(水) 21:46:50 ID:LfpGQ/QR

「気持ち良くなかったのか?」
「あ、当たり前でしょう!? 私があんな……」
「俺は良かったぜ」

顔を向けず必死で否定するセルニアの言葉を途中で切る
更に口を耳のすぐ傍まで近づけて囁いた

「これが麻薬なら、このまま落ちてもいいくらい、な」
「―――っ///」

普段では考えられない殺し文句に、セルニアは背筋を走る電流を感じた

「素直になれ……理由なら後でいくらでもつけられるだろう?」

そう言うと秋春は優しくセルニアの顔を包み、正面を向かせた
セルニアの瞳は虚ろで、後一押しで崩れそうだった。それを

「今は俺に――いや、俺と落ちることだけ考えてろ」

三再びの口づけとともに、簡単に崩してみせた

360名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 21:48:37 ID:LfpGQ/QR

勢いで書いてみた。

続きはいつか書くかもしれない
361名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 22:26:17 ID:mw5uVPW6
>>360
GJっす!!いつかと言わずに今すぐに筆をとってくれ。
ただ、秋春じゃなくて秋晴なんだよ…orz
362名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 22:41:03 ID:LfpGQ/QR
そうだった……誤字誠に申し訳ない
363名無しさん@ピンキー:2007/09/26(水) 23:53:17 ID:R5Q/NtCK
>>360
GJ!大いにGJだ!
職人さん沢山来てほしいなあ
364名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 21:40:04 ID:gbYjDoYF
保守
365名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 21:38:57 ID:azJw8OZa
過疎だなぁ…
366名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 01:52:30 ID:ZzBAMcPT
伊南屋さんの作品をまっているのは
俺だけでしょうか?
367名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 21:00:38 ID:atj4fcW4
俺も他のスレで伊南屋さん待ってるぜw
368名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 12:32:30 ID:uJnvdLyI
過疎あげ
>>367
俺もだ。
SSだけじゃなくこっちでも絵の投下してくれんかなぁ?
369名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 02:49:13 ID:0A6uLg06
伊南屋さんはSS書けて絵も描けるからすごいよな
370名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 00:35:06 ID:Qsg6XQEI
保守
371名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 04:15:32 ID:HTRxlJNm
保守
372名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 12:14:59 ID:0Bwn+lnX
ここって保守必要だっけ?
373名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:41:16 ID:cBZpAulq
「おお、あっきー!」
「どうした轟」
「聞いて驚くなや・・・」
「お・・・おう」
「今の時代はボクっ子やで!」
「は?お前とうとう骨の髄まで逝っちまったか・・・」
「ま、そーいうわけやからまたな〜」
そう言い残して意気揚々とどこかへ疾走する轟
「・・・」(何しに来たんだアイツは・・・)
馬鹿はほっといて寮に帰るか

――寮の自室

「ふぅ・・・」
授業には慣れたつもりだったがまだ疲れが残る、
やることもなかったのでベットに横っていると
「もう寝るのか日野」
「いや、ちょっと疲れたから横になってるだけだ」
「そうか」
珍しく大地から話しかけてきたかと思うとそっけなく机に向かう
(そういや・・・)
「大地は好きな人のタイプとかあるのか?」
「な、なんだ急に」
「轟のやつが時代はボクっ子だ・・・とか言ってたから大地も、と」
「そんなわけあるか、大体そう言う日野はどうなんだ?」
「俺か・・・よくわかんねえな」
「彩京とかか・・・?」
「なんでその名前が出るんだよ、あいつとはそんなんじゃない」
「そうか、そういえば彩京から日野にこれ預かってるぞ」
「なんだこれ?」
大地から投げ渡されたのはラッピングされた小さい箱
「生ものだから早めにとのことだ」
「りょーかい」
ラッピングを綺麗にはずし箱を開けると

「チョコレートか」






374Be with you U ◆WsILX6i4pM :2007/10/29(月) 01:45:13 ID:FoIjJ6RR
「う……ん」
 秋晴の意識が浮上する。
 まだ頭の芯がぼうっとするような感覚を覚えながら、ゆっくりと体を起こす。
「……だる」
 動きを妨げるようなだるさ。体に纏わりつく重さを感じ、秋晴は溜め息を吐いた。
 それでも今朝ほど体調は悪くない。しっかりと体を休めた事が功を奏したらしい。
 読書灯しか灯いていない室内を、半ば無意識で時計に視線を走らせる。示す時間は午後七時。一日中寝て過ごした事になる。
 これだけ眠って体調が戻らなかったら流石に不味かったのかも知れない。
 でもまあ実際は割と楽だし、これなら明日は出席できるなー、などと考えていると、不意に――。
「ん……ぅ」
 すぐ傍から小さな声が聴こえた。
「え?」
 一体なんだ?
 疑問符を浮かべながら、声のした方を向く。即ち、ベッドの中。
 果たしてそこにはルームメイトの寝姿が。
「……はい?」
 うん、やはりまだ本調子じゃないらしい。なかなか思考が追い付かない。
 ――え〜とまず、なんで大地が俺のベッドで寝てるんだ?
 そこに至る経緯が秋晴の記憶からは抜け落ちているため、目の前の光景は突拍子のない現実として秋晴を混乱させる。
 一応現状把握に努める為に大地の姿をじっくりと観察するが、それが若干マズかった。
「な……っ!」
 暗がりになれた目に、さっきより鮮明に大地の姿が飛び込んでくる。
 第一の疑問。
 なんでコイツは制服のままなんだ。
 第二の疑問。
 なんで微妙に肌蹴られてるんだ。
 第三の疑問。
 ――なんで、やたらと色っぽいんだ。
 薄暗闇に浮かぶ肢体。その所々に垣間見える肌の白さに、秋晴は無意識に唾液を燕下していた。。
 ちなみに答えはそれぞれ
 ・制服のままの大地を秋晴がベッドに引き入れたから。
 ・眠った大地がそのままではやはり寝苦しかった為、無意識に制服を着崩したから。
 ・秋晴が本能的に大地から雌の匂いを嗅ぎ取ったから。
 となるが、無論秋晴にそんな事は知る由もない。
「……っ」
 喉が鳴る。
 前々から女みたいな奴だとは思っていたが、今はそれを一層強く感じる。
 首筋をしっとりと濡らす滲んだ汗。開かれたシャツの胸元から覗く鎖骨のライン。捲れた部分から微かに見える白い腹部。
 所々から秋晴の視界に飛び込んでくる肌色に意識を奪われそうになる。
 ――って! 俺は何を興奮してるんだ!?
375Be with you U ◆WsILX6i4pM :2007/10/29(月) 01:46:27 ID:FoIjJ6RR
 落ち着け。相手は男だ。ルームメイトでクラスメイト。白麗稜に転入してからずっと寝食を共にしてきた同性の存在だ。
 それに対して何を欲情してやがるこの俺は!
 居たたまれなくなり、顔面に掌を押し当てる。自己嫌悪に浸りながら、秋晴は盛大な溜め息を漏らすしかできなかった。

 * * *

 意識の覚醒と同時、大地薫は物足りなさと寂しさを同時に覚えた。
 物足りなさの正体が完全に眠りに落ちるまで感じていた自身を包む暖かさ――日野秋晴の腕の温度だと気付き、半ば無意識にそれを探して視線をさまよわせた。
「ひ……の?」
 見つけたのは背中。何故か落ち込んだ様子のそれに声を掛ける。
 背中がびくりと震えたかと思うと、恐る恐ると言った風情で秋晴は振り向いた。
「よ、よぉ」
 顔には怖れのような、申し訳なさのような微妙な表情が浮かんでいる。
 それが何か分からず、薫は素直に尋ねる事にした。
「どうかしたの?」
「……え?」
 疑問を疑問で返された。自分の質問が理解出来なかったのだろうか。
 そんな風に考えていると、秋晴が口ごもりながら言った。
「お前……怒らないのか?」
「怒るって……何を?」
「いや、今の状況を」
 言われて、薫は状況の確認をする。
 ベッドの上。暗い室内。自らの乱れた着衣。覗く肌と、心無しかそれをチラチラと見ながら顔を赤らめる日野。
「……」
 しばらく思考が停止して――。
「貴様、ボクになにをするつもりだっ!?」
「何もしねえよ!」
「じゃあなんでこんな……」
 事になっているんだ。
 そう聞こうとして、ようやく思考が正しく回りだした。
「……おい?」
 急に黙り込んだ薫を怪訝な瞳で秋晴が覗き込む。
「……済まない」
「え〜と……なんで謝るんだ?」
「……良いから謝られておけ」
 まさか秋晴を自慰の対象にした罪悪感からだとは言えず、薫ははぐらかす。
「そしてボクに謝れ。お前がボクをベッドに引き込んだからこうなったんだ」
「え? マジ?」
 秋晴の反応に、半ば予想していたとはいえ呆れ顔をするしかなかった。
「やはり覚えていないか……」
 とりあえず簡単に事の経緯を説明することにする。
 自分が心配していたこと。それが理由で早退したこと。昼食を食べさせ、その後不注意から卵酒を飲ませてしまったこと。
 そして、酔った秋晴が、無理矢理抱き枕にした事。
 無論、自慰については触れずに事のあらましを話していった。
376Be with you U ◆WsILX6i4pM :2007/10/29(月) 01:47:35 ID:FoIjJ6RR
 * * *

「そう……か。そんな事を……」
 話を聞き終えて秋晴はそんな呟きを零した。
 ――何をやってるんだ俺は。
「ほんっと〜にスマン。この通りだ」
 まさかそんな迷惑をかけていたとは露知らず。なんて恥晒しをしてるんだ。
 なんかもう情けなさ過ぎていっそ殺して欲しい。
「まあ……別に怒ってる訳じゃない。今回の事は、その……不幸な事故だ」
 大地にしては珍しい、歯切れの悪い秋晴を庇うような発言だったが、秋晴を苛む自責の念を和らげるには十分だった。
 溜め息を大きく吐き出すと、秋晴は雰囲気を変えようと試みた。
「いや、しかし実際有り得ないよな? いくらなんでも男を抱き締めて眠っちまうとかさ。しかも大地を、だろ? 男じゃねえかどう見ても」
 苦笑混じりに並べ立てた言葉だったが、それは秋晴の意図とは逆に作用した。
「…………」
 ――あれ? なんか怒ってる?
 そう思った時には既に遅かった。
 それまでどこかおどおどしていた雰囲気は一切消失し、いつもの冷徹で、人を拒む雰囲気を纏う大地に戻っていた――ように秋晴は感じた。
「そうか……僕はどう見ても男か。そうか……男…………か」
 いつもの大地。そう感じた秋晴は間違えている。
 いつもの大地薫――なんかでは決してなかった。
「――……を……せ」
「は?」
「日野。手を、出せ」
「あ? あぁ……」
 命じられるままに右手を差し出す。
 それが、大地の手に引かれた。

 ――それはまるで、秋晴が大地を抱き締めた時とは逆の姿だった。

 * * *

 ふざけるな。ふざけるな。ふざけるな!
 僕が、男にしか見えないだって?

 ――巫戯けるなよ、日野秋晴っ!

 その感情は怒りだ。その怒りは傷つけられた証だ。
 知らしめねばならない。自分が、大地薫がこの上なく女性であるという事実を。
 引き寄せた秋晴の腕をまっすぐ己が体、その正面に。触れる部位は胸元――執事服の下、白布の帯に包まれた膨らみだ。
「……っどうだ!」
 これで分かった筈だ。如何に日野秋晴という人間の、大地薫に対する認識が間違っていたか。
「大地……」
「……これで僕が男かどうか……分かったか?」
「……ああ、お前は――」
 薫の口元が綻ぶ。勝利を確信する。

「男だよ」

「……え?」
「こんな真っ平らな胸だ。女らしさの欠片もない。お前は間違いなく男だ。すまないな、酔っていたとは言え女みたいに扱って」
377Be with you U ◆WsILX6i4pM :2007/10/29(月) 01:48:45 ID:FoIjJ6RR
 惨敗だった。
 ただでさえ微かな膨らみはサラシで抑えつける事によって――ましてそれなりに生地の厚い執事服の上からだ――ちょっとやそっと触ったくらいでは柔らかい感触を伝える事が出来なかったらしい。
 もうここまで来ると悔しいと言うより虚しかった。
 あんまりすぎて膝と両手を着くしかなかった。
「え? なんだ、どうした大地!? なんかサヨナラホームラン打たれた甲子園球児みたいになってるぞ?」
 ――こんっのアホは!
 遅ればせながら怒りがこみ上げて来た。
 ああ、そうだよ。こいつはそういう奴だったよ!
 人の裸を、湯煙の中とはいえ見ておいて気付かないような奴だったよ!
 ――だったら、徹底的に知らしめてやる。
 “有る”事は証明出来ずとも、“無い”事は証明出来る。
      バカ
「……おい、日野」
「人の名前に勝手にふりがなをふるんじゃねえ!」
「目を逸らすなよ」
「あ?」
 ゆっくりと、立ち上がる。若干ふらつきながらも直立。両の手はベルトへ。
「おい」
 カチャリと音を立てベルトが外れる。
「おいおい」
 スラックスのホックが外され、ジッパーも下ろされる。
「おいおいおい!?」
 スルリと、黒い布地が白い肌を滑り落ち、下着に包まれただけの大地の下肢が露わになる。
 そうしてもう一度、大地は問う。

「これでも……僕は男か?」


378伊南屋 ◆WsILX6i4pM :2007/10/29(月) 01:52:22 ID:FoIjJ6RR
 どうもお久しぶりです。
 今更大地ネタ続きです。実はもうちょい書いてありますが長くなりそうなので(具体的にはエロシーンが)とりあえず寸止めです。
 流石に次は近い内に投下しま……できると良いなぁ。
 とりあえず大地に謝らせておきます。
http://imepita.jp/20071029/061980
 ……いや、まじスイマセンでした。

 以上、伊南屋でした。
379名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 01:54:04 ID:10wF6JeT

文と絵両方こなすとは芸達者だなー
380名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 06:29:11 ID:S/c/IhmD
うへwww噂をすれば何とやらwwwwwご本人が光臨なさってるじゃないっすかwwww

GJです!!
381名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 07:14:52 ID:sQKeu+ni
伊南屋さん乙です!!!!!!
そしてGJです!!!!!!!
382名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 22:35:35 ID:NjrihAor
GJ!
大地かわいいよ大地
383名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 00:32:09 ID:a2oTY4FU
>>373氏の続きも待ってるんだぜ・・・
384名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 01:51:11 ID:f3Zj0Lqm
伊南屋さんGJです!!
全裸で続きを待ってます!!
385名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 01:56:00 ID:f3Zj0Lqm
あれ?
大地の下着って…何?
386名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 18:56:38 ID:07AqSFEF
はいてないんじゃね?(むにゅう的に考えて)
387名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 21:33:35 ID:J5U/jyDC
伊南屋さん待ってました!
しかしこのスレもそれなりに人いるんだな…
今まで書いたことないけど何か書いてみようかな…
388名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 01:58:09 ID:bGN4qAyA
>>387
全裸に靴下で待っておけって事かな?
はい、喜んで〜!!(居酒屋風に)
389名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 21:16:17 ID:gt88AjZL
>>373 続き

 * * * 
(まったく日野は急になんてことを聞くんだ・・・好きなタイプか、いや私は・・)
どんなに男を取り繕ったところで中身は歳相応で本来なら恋や青春を謳歌しているはずの少女、
日に日に増していくルームメイトへの思いは彼女のメッキを剥しつつあった。
(私・・・僕はどうしたら良い・・・?)
その後に続く名前はもちろん想い人、だがその当人に悩みを告げてしまうと今の関係を壊してしまうかもしれない。
言葉すら交わせなくなるかもしれない、それは絶対ダメだ。
そう考えると無理な話だとわかってはいても、やはり考えは巡ってしまう。
悶々と悩みを抱える少女をよそに魔の手が・・・。



「大地・・・」
!?不覚だった、注意が逸れていたとはいえ背後の日野に気づかなかったとは
「なんだ日野・・・・・・?」
振り返ることすら出来ないほど異様な雰囲気の日野を肌で感じ取った大地だったが、動けなかった。
日野の突然の耳への愛撫には・・・

(んっ・・耳が・・)
「やめろ日野、正気か!」
抗う声にも初めて味わう感覚でいつもの凛とした力はない
「・・・・」
日野は大地の言葉に反応することなくたんたんと少女に愛撫を続ける
「おい、んっ・・・やめ・・・」
日野の手から逃れようとするが、四肢に力が入らない
動揺し焦る大地の気持ちに反して日野は大地のシャツのボタンに手をかけた。




多分続く
毎回即席なので変でサーセン
390Be with you V ◆WsILX6i4pM :2007/11/01(木) 22:43:00 ID:6msuraI9
 ――なんだ?
 どうして大地はいきなりズボンを脱いでんだ。ていうか待て。
 違和感というかなんというか。なんだこの間違い探しの答えを脳が理解を拒否してるような感覚。
 オーケイ。冷静になれ。
 一つ一つ確認していこう。上から順番だ。
 まず顔。面白いくらい真っ赤だ。しかも七割くらいは怒りによる赤さだ。こんなレアな表情はめったに見れない。
 しかしまあ大地も人間だこんな顔だってするだろう。つうわけで間違いの箇所としてはパス。
 次に若干視点を下げる。胸元だ。何故か触らされたが、それは華奢な体躯を実感したくらいだった。
 相変わらずシャツは開いていて男にしとくには勿体無い色香を放ってる。なんか変な気分になりそうだ。とは言え違和感と呼ぶには違う。ここもパス。
 更に下。腹を見てみよう。
 シャツの布地に包まれているとは言え、細く引き締まっていると想像するに難くない。やはり大きな問題はなし。よってパス。
 そしてその下。腰だ。
 露出した下着はトランクスではなくブリーフ。無地ではなく水色のストライプだ――って、はい! ダウトぉぉーーお!
 水色ストライプのブリーフとか有り得ねえよ! 十七年間男をやって来て紳士下着売り場に水色ストライプのブリーフが並んでるのなんて見たことねえよ。
「…………」
 ――認めよう。
 これは女性用の下着――若干下卑た言い方をするならば、しまぱんと呼ばれるものだ。
 そして何よりの問題は、“本来なら有るはずの違和感が無い”という違和感だ。
 …………。
 ないよな?
 これは十あるものが五しかないとかいうレベルじゃない。
 ゼロ。皆無だ。
 小さいんじゃなく、付いてない――んだよな?
「えーと、つまりなんだ? 男にあるはずの物がない。あるはずの物がないという事は男じゃない。男じゃないって事は……」

「――女?」

「何分も眺めてから気付くなっ! 遅い!」
 大地がようやく答えに達した秋晴に怒鳴りつけながら、すとんと腰を落とす。
 羞恥の限界だったらしく、強気な瞳は涙目になって潤んでいる。そんな仕草が可愛いらしくて――。
「ああ……言われてみると女ですね」
 そう零していた。何故か敬語。相当混乱してる。
 ていうかあれか? 大地が女って事はたまにドキリとしたりとかって正常だったのか?
 待て、待て待て。むしろ、そんな事より、だ。
「なんで、男装?」
「……家庭の事情というやつだ」
391Be with you V ◆WsILX6i4pM :2007/11/01(木) 22:45:30 ID:6msuraI9
 苦虫を噛み潰したような渋い表情(顔の赤さは変わらないが)で、大地はそれ以上の詮索を拒んだ。
 秋晴としてはしっかりと追及したい所ではあったが、それは抑えた。

 ――大地が震えていたから。

 きっと怖いんだろう。なにか理由があるのは分かる。こうして自分に打ち明けたのだって大きな賭だったに違いない。
 そして、そこにある理由以上に大地は自分を否定される事を恐れているんじゃないか?
 そう思ったら余計な詮索なんて、出来なかった。
 しかしまあ……。
 このタイミングでのカミングアウトは些か不味い。
 なんでって、色々な部分がちらちらしているのだ。
 開いた襟元とか、しましまぱんつとか、白い太股とか、そんなのが。
 しかも、それがカミングによって、さっきとは意味を変えている。
 女みたいな――ではなく、れっきとした女。
 暗い部屋の中、このシチュエーションはヤバい。
「あ〜……大地。取り敢えず服を着てくれ」
「あ……? あぅっ!?」
 大地は自分の姿に気付き、体を庇うように腕で隠した。
 勿論、下はぱんつ一枚なのでその行為は焼け石に水だ。精々が下着を更に隠す程度なので露出度に大差はない。
 逆に、だ。
 それまでは本人が余り気にしていなかったから良かったが、恥じらわれると途端に意識してしまう。
 ――異性を、感じてしまう。
「……っ良いから! 見ないから早く服着ろ!」
 半ば以上逆ギレ気味に言って目を逸らす。
「……見たくないのか?」
「あぁっ!?」
「僕の体が見るに耐えないのか……」
「なんでそうなるんだよ! 逆だ逆! 男としてこれ以上は不味いんだよ色々と!」
 秋晴、大地共に発熱で正気からはかけ離れている。
 余裕とは程遠い心理状態は互いに本音を吐露させる。
「……だったら! ちゃんと女に見えるんなら、それなりの反応をしろ!」
「うるっせぇよ! もうしてるっつの!」

「「あ……」」

 ――まあ、そんな状態で会話していたら地雷を踏むのは当然なのだ。
 間抜けな声を重ね、二人は自分の発言の迂闊さに気付く。だからと言って発言が取り消される訳ではない。
 覆水盆に還らず。言ってしまった事実は消えないし、聞いてしまった事実もそのままだ。
 気まずい雰囲気に、二人は沈黙する。
 先に口を開いた方が負けだとでも言わんばかりにひたすら黙りこくる。その間、互いに目を合わせない為に視線を泳がせていたのだが――。
 
392Be with you V ◆WsILX6i4pM :2007/11/01(木) 22:49:10 ID:6msuraI9
 その結果、大地は“ソレ”に気付いてしまった。
「あ……」
 大地が無意識の内に零した声に、秋晴が大地を見る。そうして、大地が一点を見詰めている事に気付き、視線を追い、それが意味する所を悟った。
「なに見てやがる!」
 瞬間、途方も無い羞恥から顔を真っ赤にして“ソレ”を隠す。
 ソレ――即ち、寝間着のジャージ。その下半身に張られたテントだ。
 曲がりなりにも美少女の半裸姿を、薄暗闇の中で眺めていたのだ。極自然な反応であり、健全な証だ。
 まあ、それが言い訳になるかと言えば、そうではないのだが。
「あ、いや、その……これはだな……」
 どう言い訳したものやらと意味を成さない言葉を繋げてみるが、時間稼ぎが精一杯だった。
 それもやがて限界が来て、再び沈黙が降りる。
 ――いっそ殺してくれ……。
 今この時を逃れる事が出来るなら命だって惜しくない。
 俯き視線を逸らした秋晴の耳に、ベッドの軋む音が聴こえる。それは這うようにベッドの上を移動する大地が立てた音だ。
 目の前に大地の顔が現れる。少し眉根を寄せた表情はやはり赤い。それは秋晴も同じだ。
 顔が赤いのは発熱のせいなのか、状況のせいなのかと現実逃避じみた事を考えようとして、しかしそれは大地の声に妨げられた。
「それ……苦しくないのか?」
 問いの意味が飲み込めず、思わず瞼をぱちくりさせてしまう。
 ――あぁ、クソっ! 頭が回らねえ。
 イマコイツハナンテイッタ?
「日野……?」
「……すまん。よく聞こえなかったらしい。もう一回言ってくれるか?」
「……それは苦しくないかと聞いたんだが?」
「え〜となんだ? 答えなきゃだめか、それは?」
「…………」
 ――質問したくせにこっちの話聞かないんだな。ていうかあんまジロジロ見んな。余計変な気分になってくる。
 口に出しても無駄らしいので心中で呟いておく。
「ん〜……」
 こらこら。何を恐る恐る手を伸ばしてやがる。
 あ〜。つかヤバいな。なにがヤバいって男の本能として止めさせたくない辺りがヤバいな。
 頭もまだボーっとしてるし。ていうかこれ夢なんじゃねえか?
 訳わかんねーや。
「……っ!」
 つらつらと考えている間に、大地の指先が触れる。堪らず反応して震えたそれに、大地は指先を引っ込めた。
 秋晴は背筋を駆け抜ける甘い痺れを感じ、生々しい感覚にこれが夢ではない事を改めて確信をした。
393Be with you U ◆WsILX6i4pM :2007/11/01(木) 22:51:57 ID:6msuraI9
 一方大地は触れたものの予想外の挙動にすっかり狼狽えていた。
「うごっ動いたっ!?」
「あ〜、まぁこれはそういうもんだ」
 状況を受け入れつつある秋晴は投げやりに答える。
「……そ、そうなのか……」
 何度も頷きながら再び指を伸ばしてくる大地。
「待て待て待て」
 流石に声に出して制する。
「お前、自分が何してるか分かってるか?」
「言っておくが恥ずかしくない訳じゃないからな」
 でも、そう小さく呟いて大地は続けた。
「日野が、僕をちゃんと女として見てくれてると思ったら、なんか……はしゃいでしまって……」

 ――ああ、ヤバい。これはヤバいですね。

 今のはもうトドメだろう。下半身のスイッチどころか心のスイッチまで入ってしまった。
 無理だ。こんなの止められない。
「なあ大地。ひとつ良いか?」
「……なんだ?」
「あ〜……なんだ」
 頭を掻きながら、秋晴は居心地悪そうにしていたが、やがて決意をしたように大地を真っ直ぐに見つめた。
「我慢できねえや」
 秋晴が大地を抱き締めた。
 今度は明確な、正常な意志の下で。

続く
394伊南屋 ◆WsILX6i4pM :2007/11/01(木) 23:00:44 ID:6msuraI9
>>389
続きwktk

ていうか自分続け過ぎだろ常考。
次で話は纏めたいです。

以上、伊南屋でした。
395名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 00:48:48 ID:NwzSBqnt
2人ともGJ!!
大地可愛いよ大地、ときめきが止まらないのね〜きゅいきゅい。
396名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 01:33:49 ID:pJELEYXi
>>389>>394 もGJ!

いいよねぇ。男装ロリ娘っ子は

>>395
韻竜はあっちに逝きなさい
397名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 02:34:48 ID:99zG0E2P
あぁんもう!大地はかわいいなぁ!
398名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 22:39:42 ID:aeEcMOK5
>>389 続き
秋の抜き打ち試験の時に直に触れ、やや念入りに治療したその指で今、男としての砦を崩されようとしている。
本来なら危機感を覚えるはずのこの状況にそれ以外の感情がふつふつと湧き出てくるのを大地自信感じ取っていた。
(僕は・・・今だけ・・今だけ女の子になっても・・・)
大地の心は耐え忍ぶ恋と自分に課せられた使命との間で揺れ動いていた。
そんな乙女の純情な気持ちは露知らず日野秋晴の酔っ払いは変貌を遂げていく
「・・・んあ?どうして俺は大地を襲ってんだ?」
(やはり意識がなかったのか・・・)
「僕が知るか、さあ早く手をはなせ・・・・・・きゃっ」
急にお姫様抱っこの形で抱きかかえられた大地はつい女の色を出してしまった。
「前から思ってたが、おまえは可愛い男の子の域を超えすぎてねーか?ちょっと確かめてやるよ」
そう言うと大地を自分のベッドに下ろして上着を奪った。
「やっ・・やめろ日野!」
今度は手足に力が入る、逃げ出せると確信した大地だったが
「あんまり騒ぐなよ」
大地の頭に手を回して体ごと奪うようにして、その少女の柔らかな、異性を知らないその唇に自身の唇を重ねた。
「んっ!?んー・・・んっ」
(日野と・・・)
抵抗したのも最初だけで、夢にまで見た日野とのキス、初めてのことだったので戸惑いがあるものの唇に触れる暖かさが全てを真っ白に染め上げるような感覚に襲われていた。
大地がキスに気を取られていると日野は大地のサラシに手が伸びていた。
「どうしてサラシなんて巻いてるんだ?男なら必要ないよな?」
「そ、それは・・・ん」
(日野の息が・・・当って・・・・・・・)
耳元で囁かれる言葉の一言一句が大地を官能の渦へと誘う。
容赦なくサラシを剥ぎ取る日野、サラシの下には微かだが膨らんだ女性の胸が姿を顕にした。
その先端には綺麗な桜色を帯びもうすでにピンと固くなった突起物が愛撫を誘うかのように淫靡な牝の匂いを醸し出していた。


続く
399名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 23:16:25 ID:aeEcMOK5
しかし書くの下手だorz
400名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 01:02:41 ID:4Ezqq+u9
>>399
別に文章は気にならないけれど、毎回思い出すのが苦痛なので
5〜10レスぐらいでキリのいいところまで書いてから投稿してもらえると嬉しい。

wktkで待ってるぜ b
401名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 23:41:56 ID:sEDgRuCn
保守
402名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 15:52:20 ID:+GjwhfAv
>>398の続き
「もうこんなに感じてんのか?」
日野の指が優しく胸を撫でる
その手の動きにいつもの日野を強く感じた。
「ん……」
もう私の体は日野の成すがままになっていた
愛する者に与えられる快楽に魅了されていたからだ。
日野の手が自身の大切な秘部に伸びているのがわかっていても
大地には待つことしか出来なかった
「抵抗しねぇのか?大地」
日野は最後通告だと言わんばかりにそう僕に告げる
「そんなに意地悪しないでくれ……僕は限界だ…」
そう言った大地の頬はほのかに赤く染まりどこか艶やかな表情を見せていた。
大地に答えるかのように再度唇を重ねる日野
最初のものとは違う二人の気持ちが入り交ざったような舌を絡ませる大人のキス
二人は互いを確かめ愛する気持ちが高ぶる程にその激しさも増していくかのようだった。
大地は日野を二度と離さないという想いからか背中に手を回して日野を抱きしめた
(日野……日野……)
意識は朦朧としながらもこれまで表に出なかった気持ちが爆発したかのように日野を求める大地
そんな大地の秘部を指で愛撫し始める日野
「んんっ……ん」
彼女の可愛らしい声を一音も逃がすまいとする日野のキスとあいまって
大地を快楽の高みに誘うのであった。
(日野の指だけで…もう……)
「んっ…ああぁっ!!日野ぉっ!!」
快楽の絶頂を知らなかった少女はあまりの快感に意識を失ってしまった。
「うっ……」
そして少年も少女の後を追うようにして眠りに落ちてしまった。

続く



>>400
5〜10レスぐらいでキリのいいところまで→多分無理だ!
職人さん降臨までの繋ぎ的な感じでやってるから
403名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 15:31:20 ID:YKeDpUyr
保守
404名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 20:59:15 ID:R2eb4F4T

保守
405名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 00:01:48 ID:xGWIquig
過疎ってるなぁ…
406名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 11:13:37 ID:ObiJFgtE
>>402
―――翌朝
「……って朝か?」
鳥の囀りと朝靄の中で目を覚ました日野は手元にいつもとは違う人の体温を感じ
それが衣服を一切纏っていない自分のルームメイトだということに気づくのに0.2秒かかった




受験忙しくなってきたorz
続き誰か頼む

大地に 昨日のこと覚えてないのか 的発言から、普通状態の日野に初めてを〜でも良いし
裸で一緒のベッドに寝てるのを轟が発見してセルニアや朋美に…でも

本当は日野×大地に触発された轟が三家とアッーみたいなのが面白いかなあと思ってました
407名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 20:15:17 ID:Xj1ZILrG
保守
408名無しさん@ピンキー
hosyu