>>244 仲間がいた!あの「サンキュ」も良かったし、
三男にされるがままくるりと後ろを向く夏世も可愛かった!!
>>234 に同意。もしかしてもう恋愛フラグはないのかなー!?
予告で二人っきりのシーンがあってちょっとホっとしたけど。
>>241 禿げ上がる程読みたい。お願いします。
公式6話予告の
>「無理に決まってます!」と言う夏世に、「新連載、受けてもいいですよ」と交換条件をチラつかせる航。
に 禿げ萌えた。
ブラック航兄が好きだ。
そのまま襲って(ry
@脱衣場で風呂あがりの裸の夏世と出くわす「誰か」とか、
A酔った勢いでキスしちゃった夏世と「誰か」とか、
B眠ってる「誰か」にこっそりキスする夏世とか、
C夏世が@やAでのぼせたり貧血で倒れて「誰か」が介抱しているうちに…襲っ
とか色々妄想した。
漫画にありそうなベタなネタばっかりだけど。
@がもし、長男or四男だったら、ゴメンナサイと慌てて出ていく。
後日、夏世の裸を思い出しては赤面。
次男の場合は、その場で鼻血を出して倒れる。
三男だったら、自分も中に入る。ドアを閉めて人が来ないようにする。
Aが長男だったら、夏世が自分のことを好きなのか悶々と悩む。
好きでいてくれたらすごく嬉しい。
でも、夏世は酔ってたし、あのキスに特別な意味はないんじゃないか…って考えたり。
長々とゴメソ。
よし!
その設定で是非書いてくれ!
「おい…俺の…お気に入りのあのワインは?」
笑顔の再会もつかの間,ワインセラーに目をとめた智が誰にともなく訊いた。
和やかムードが一変する。
「え…え…と…」
「行け!言え!夏世っぺ!」
「何で私なんですか,この中じゃ修さんが一番がぶがぶ飲んでたくせに!」
「僕は一滴も飲んでないから,共犯にはならないよね」
「陽,そういう考えは兄ちゃん良くないと思うぞ」
4人が醜い擦り付け合いをしているあいだ,智はワインセラー前にかがみこみ,沈黙している。
その背中から智の感情を読み取るのは難しい。
「あ,あの…智,さん?その,みんな,悪気はなかったんですよ?」
けれど恐る恐る口を開いたのは,やはり一番立場の弱い夏世で。
「これはその,なんっていうか,成り行き?」
それでも,聞こえているのかいないのか,智には動きが見られない。
「どどどどーしましょう!?また家出しちゃうんでしょうか〜」
「智っ!にーちゃんが悪かった!
いいい今すぐ新キャラのかわいい子描いてやるから怒るな?な?」
すっと立つ智。
わっと引く4人。
「まいっか。」
「へ?」
「飲もう。今日は。飲んじゃおう」
険が取れたような,屈託のない智の笑顔に,航が真顔で訊いた。
「いいのか,大事なワインコレクションなんだろう?」
「いいんだ。俺,ホテルで一人で飲んでてつまんなかったんだよ。
あんなつまんねー酒初めてで,口直ししたい気分なんだよね」
「智…」
しんみりしかけた空気をかき消すように,修が鼻をこすってにんまりしながら声を上げる。
「うし,飲むか!今日は久しぶりに家飲みだ!」
「おお,飲も飲も!何かつまみつくるわ。
陽にもノンアルコールのシャンパンあるぞ」
「ほんとに?」
「その代わり,兄貴たちは,準備が出来るまで仕事だ。あんたは買い物よろしく」
「はい!」
先ほどよりもさらに華やいだ空気に,夏世もすっかり嬉しくなってしまった。
「何がいいですか?チーズか何か?」
「ああ,頼むわ。俺,ロックフォール好きだからよろしく。後はテキトーに」
「はい!」
足取りも軽く玄関に向かう夏世の姿は,四兄弟に無邪気で愛くるしい子犬を思わせ,
兄弟はそれぞれがそれぞれに,目を細めた。
…何故か,他の兄弟に気取られないように。
こうして夕方から開かれた片岡家の宴は,前夜に負けないほどの大盛り上がりを見せた。
生ハム,チーズの盛り合わせ,ブルーチーズのパスタ,白身魚のカルパッチョ…
テーブルに所狭しと並べられた料理を肴に,みんなしてすいすいとワインを飲んだ。
ノンアルコールシャンパンの,かすかなアルコール分に顔を赤くした陽を見て笑い,
修と智はハイテンションで漫画論についてしゃべりまくり,航も終始笑顔が絶えなかった。
251 :
250:2007/02/08(木) 04:56:27 ID:88yxkOYh
すみません,出だしを投稿したものの,AかBかで迷っています。
妄想汁タプーリなのでどちらでも書けますがw,リクありますでしょうか。
おおお朝からwktkしてしまった(*´Д`)
2キボン
B!!!
わお!なんともwktkな展開!
ここは…
AとB両方でw
>>250 すばらし〜い!
次男の影響で↑が口癖になった。
ではAから…
−−−−−−−−−−−−
陽は久しぶりにはしゃぎすぎたのか(ローテンションでも彼にしてははしゃいでいた)
ノンアルコールにもかかわらず,眠い,といって自室に寝に帰ってしまった。
修と智もさっきまでは肩を組んでガンダムのテーマソングを歌っていたが,今は静かだ。
見ると,肩を組んだまま,その場で寝てしまっている。
「仕方ないやつらだ」
「ほ〜んと,手のかかる人たちですね〜」
「あ,ひどいな。それ,俺も入ってる?」
「さあ?」
いたずらっぽく微笑む夏世は,ワインで染まった頬のせいか,いっそうコケティッシュに見える。
元々舌足らずではあるが,そこにアルコールが入って少しろれつが回ってない感じも,その印象に
拍車をかけているかもしれない。
「でも,安心しました。やっぱり,花園先生は,4人でなくちゃ」
グラスに残ったワインをおいしそうに含む夏世の口もとに,つい見とれてしまう。
「ね,今までの担当さんって,どんな人だったんですか?」
「うーん,今までは智か田中ちゃんが電話とファックスで応対してたからなあ。作家担当の
俺たちはほとんど何も知らないんですよ」
「なーんだ,そうなんだ」
残念そうにとがるくちびる。それさえも可愛らしい。
「そう言えばね?ホテルで,智さん,女性と一緒にいたんですよ〜。誰だったと思います?」
…あのしゃぶしゃぶのひと…なわけないよな。
「さあ?」
「他社の編集だったんですけど」
ああ,やっぱり。
「リーガロイヤルで,とってもスマートにその人をエスコートしてて,何か,王子様みたいでした」
さもありなん。どこで覚えてきたのか,あいつだけ女性の扱いが飛びぬけて上手い。
「智さんはその辺アグレッシブそうだし,出会いもありそうですけど,航さんや修さんは,
こんなところにこもってて,出会い,とかあるんですか?」
言われて思わず夏世の顔をまじまじと見てしまう。
会ったじゃないか。君と。
「そう…だね。でもまあ今は仕事が一番だか」
ら,と言いかけたところに,グラスを音を立てて置いた夏世が,強い口調でかぶせてきた。
「だ〜め〜で〜す〜よ〜!そんなこと言ってたら,私みたいになっちゃいますよ〜?
私なんて,キスの仕方も忘れちゃったんだから」
…そんなものかな。でもそうかもしれないな。誕生日を誰かと過ごしたのが久しぶり,てことは。
俺だって似たようなものだし。今の今まで。
「た〜し〜か〜,こやって,こやって,息を整えて〜。ね,航さん」
って,顔が近いよ!
何してんだこの人は?キス魔か?忘れてたんじゃなかったのか?
そうは思っても,ソファーを背にしている航には,逃げ場はない。
夏世の,伏せられたまつげ。傾げられた首。
それらを見つめ続ける,見開かれたままの航の瞳。
距離をゼロにするための動きは,多分,夏世が。
ふわ,と触れた感触は一瞬で,次の瞬間には夏世の頭は航の左肩に移動していた。
「そう!こんな感じこんな感じ〜。うふふ〜,ちょーっと思い出しました」
「ああ,そう。それは良かった」
思い出した?こっちはそれどころじゃないよ。思春期に逆戻りだ。
そんな航を尻目に,顔をあげてにんまり笑う夏世は果たして,小悪魔か天使か。
腕を回すかどうか逡巡しているあいだに,彼女は腕の中からいなくなってしまった。
「思い出したら私も眠くなっちゃった。お休みなさ〜い」
航の背後のソファーを占領してまもなく,規則正しい寝息が聞こえてくる。
やっぱり悪魔だ。
「勘弁してくれ…」
今夜は眠れそうにない。
すばらし〜い!(・∀・)
>>257 すばらし〜い!GJ!
酔った夏世可愛いぃぃー
戸惑う航兄も良いね!
ダメもとでAとB希望してヨカタw
Bの方もwktkしてつかまつります
ちょっと季節物で書けたので投下します。
ありがちですが四男×月山でクリームプレイ。
苦手な方はご注意ください。
全体的に長く、エロに入るまでも長めです。
261 :
四男×夏世1:2007/02/08(木) 20:41:01 ID:Y3KxF4gw
「先生」
夏世は陽たち四兄弟のことをしばしばこう呼ぶ。
一緒くたにされたようで、陽はこの呼び方が気にくわない。
だから、こう呼ばれたときには無視をきめこむことにしていた。
勿論、目下の状況だとて例外ではない。
現在片岡家の広いリビングに夏世と陽の二人きり。
陽の三人の兄たちは〆切から解放されて、みなめいめい気晴らしに行ってしまっていた。
陽は僅かな反応も見せず、押し黙る。
「陽君てばー」
ほら。「先生」の次はこれだ。子ども扱い。
うんざりだ、と毒付こうかと思ったが、あまりに幼稚なので、喉まででかかったその言葉を飲み込んだ。
「なに?」
陽が振り返ると、無邪気な夏世の笑顔に出会った。
「ちょっと聞きたいんだけど…」
「何、早く言ってよ」
「あっあのっ。みなさん何かお菓子で好きな物とかないかなー?」
なぜ、と陽は一瞬思案したが壁に掛けられたカレンダーに目が止まり、合点した。
2月14日。
修が付けたのだろう、その日には赤いサインペンでハートが書いてある。
漫画家と言う職業上、そういうイベント事は常に先取りなのですっかり陽の頭からは抜けていた。
バレンタインなんてとっくに終わったのだと思っていた。
262 :
四男×夏世2:2007/02/08(木) 20:41:31 ID:Y3KxF4gw
「航兄にあげるんだ?」
夏世はきゅっと顔をしかめる。小さな声で
「皆さんにです」
と言った。
「ショートケーキとか――」
陽の言葉に夏世が頷きながらメモをした。
「ミルフィーユとかティラミスとか。あ、まさか既製品てことはないよね」
ちょっと意地悪を言ってみる。案の定夏世は手の中のメモ帳を見つめながら、困ったようにまばたきしていた。
夏世の料理下手はもう既に片岡家全員が知っている。
あの時はキッチンを焦がし、水浸しにし、もうめちゃめちゃだった。
だから、陽は到底作れなさそうなものを言って、ちょっと困らせてやろうと思って言ったのだ。
「クッキーとか、トリュフチョコとかは…」
「聞いてきたのはそっちだけど?」
「う…」
夏世が言葉に詰まってわずかにうつむいた。
「作れるの?」
「作れます!」
夏世は半ば反射的に言い返した。何度か頷いてみせる。
「て…いうか作ります」
「そ」
陽はそっけなくそう言って、リビングルームを出て行った。
263 :
四男×夏世3:2007/02/08(木) 20:42:41 ID:Y3KxF4gw
* * *
(あーもう!どうしてあんなこと言っちゃったのかな)
夏世は一人片岡家のリビングで頭を抱えた。手にしたメモと膝に置いたレシピ本を見比べる。
ショートケーキ。ミルフィーユ。ティラミス。
陽が言い残していったケーキの名前がメモ帳に並んでいる。
(絶対意地悪だ…)
本をパラパラとめくる。
難しそうな手順。もちろん作った事なんてない。
料理を作り慣れているならともかくも、夏世は料理が下手だ。生来料理には向いてないと自負している。
希望を聞いた自分が馬鹿だった。最初からクッキー好きですか、とか聞けば良かった。
後悔してても始まらない。
「うーん」
(ショートケーキかなあ)
どれも難しそうに見えるが、ミルフィーユやティラミスと言うのはなんとなく、名前からして敷居が高い。
「決めたっ」
夏世はいそいそとコートを着て、外に飛び出した。
264 :
四男×夏世4:2007/02/08(木) 20:43:38 ID:Y3KxF4gw
* * *
「何…やってんの」
陽がリビングに戻ってくると、キッチンに経つ夏世が忙しなく働いていた。
彼女の頬に小麦粉と思しき白い粉がついていた。
「何って…ショートケーキ作りですよ」
「来週だよね」
「予行演習しておかないと」
そう言いながら夏世は抱えたボールの中の生地を指ですくってぺろりと舐めた。
そして、それをそのまま丸型に流す。
「ひとんちのキッチンで?」
「あ」
たった今気がついたのだろう、夏世は目を見開いてしまった、と言う顔をした。
「すみません…」
「いいけど。美味しいの作ってよね」
(無理だってば)
夏世は背を向けてソファに座ってしまった陽の後姿に向かってため息をつく。
(初めてなんだから)
オーブンに生地を入れて、スタートさせる。これでスポンジは焼くだけ。
夏世はほくそえんだ。順調だ。意外と上手くできるかもしれない。
265 :
四男×夏世5:2007/02/08(木) 20:44:33 ID:Y3KxF4gw
次に、ホイップクリーム作りに取り掛かった。生クリームと砂糖を入れて泡立てる。
「手、痛っ…」
ハンドミキサーの在り処がわからず、泡だて器でずっと混ぜていた為か、手が痛い。
「貸して」
「え?」
気がつくと隣に陽が来ていた。陽は夏世の手からボールをもぎ取ると、慣れた手つきですばやく泡立てる。
(げ。女のわたしよりも全然上手い)
「慣れてるね」
「昔から智兄のよく見てたし」
暫く泡立て、陽が出来上がったホイップクリームを舐める。味見するように促されて、夏世も指をのばした。
「ん、美味しい」
「良かった」
陽が破顔一笑した。はっとするほど魅力的だった。
長い睫毛、白い肌。陽は女の自分でも羨ましい綺麗な顔立ちだ。
日頃の斜に構えた態度じゃなくていつもこうだったら可愛いのに、と夏世は思う。
266 :
四男×夏世6:2007/02/08(木) 20:45:12 ID:Y3KxF4gw
思わずじっと見つめてしまった。
ふいに陽の瞳がきらりと妖しく光った。
さっきの無邪気さは影を顰め、口元には不敵な笑みさえ浮かんでいた。
夏世は思わず焦りだす。
(待って…)
その言葉は発される事なく、夏世の唇は陽のそれでふさがれた。
「んー…っ」
腕の中に抱きすくめられ、夏世は幾らか抵抗を試みた。が、叶わない。
まだ頑是無い顔をしていても陽は男だ。女の夏世では到底抵抗しきれない。
手は後ろ手に固定され、がっちり陽の手で手首を押さえつけられていた。
(待って…心の準備が…っていうか、ここじゃいや!キッチンじゃ嫌ぁっ!!)
* * *
267 :
四男×夏世7:2007/02/08(木) 20:46:42 ID:Y3KxF4gw
陽は夏世の口内ををねっとりと追い立てるように犯していく。
執拗なまでに舌を吸い上げ、絡ませる。
「あっ…ふ…ん」
陽の冷たい手が夏世の鎖骨に触れる。
夏世は思わず身を縮めた。陽がニットの内側に手を差し入れ、夏世のなめらかな背中に手を滑らせる。
夏世はその感覚に自分の胸が高鳴っていくのが分かった。
陽がブラのホックを器用に外した。
「んーんー!」
唇を離し、陽は「何か?」と問うように首を傾げた。
「ここはキッチンなのよ!」
「知ってる」
だからなんだとでも言いたげな顔で陽はそういうと、再び夏世に顔を近付ける。
夏世は顔を横に反らして叫ぶ。
「ま、待ってよ陽君!」
ほら、また。
陽の目がすっと細まる。眼光が鋭く夏世を射抜く。
夏世は思わず身を引いた。
陽が乱暴に夏世をキッチンの床に押し倒す。
「きゃっ」
夏世が小さく悲鳴をあげた。
「小麦粉ついてる…」
陽がぺろりと舌で夏世の頬を舐めあげた。
陽はゆっくりと夏世の豊かな膨らみを揉み始める。
冷たい手のひらが胸に絡み付いて、撫で回し、胸の頂きをつみあげる。
「あっ…あんっ」
夏世が嬌声をあげた。
その声に表情に、陽は自分自身が熱く、固くなっていくのが分かった。
好きなのだ。この悩ましげな眉のひそめ具合も、興奮気味にあえぐ声も。
上半身を脱がし終え、胸の頂きを口に含んだ。
口内で転がし、わずかに甘噛みする。
そのたびにびくんと夏世の躰が跳ねた。
「あっ…あんっっ!」
夏世はきつく目を閉じた。
「ひゃっ」
突然腹に冷たいものを感じて、夏世はびっくりして目を開ける。
268 :
四男×夏世8:2007/02/08(木) 20:47:29 ID:Y3KxF4gw
「ひ、陽君何してるの!」
「何って、デコレーション」
陽の手には、先ほど陽が仕上げたホイップクリームのボウルがあった。
陽はかまわず、夏世へその周りにホイップクリームを塗りつける。
「私はケーキじゃないのよ!」
知ってるよ。勿論だ。
ケーキに塗るよりも美味しい食べ方だって知ってる。
腹、胸、鎖骨、首筋。陽の手がゆっくりと夏世の体を滑っていく。
羞恥とくすぐったさと快感に夏世は身をよじった。
「いや…」
時折夏世の口から切なげに声が漏れる。
単語の意味とは裏腹に、その表情からは悦び、酔いしれているのが分かる。
「あれ…」
陽がボールを覗き込んだ。
ホイップクリームはもう無くなってしまっていた。
しまった、と陽は心の中で舌打ちをする。
(こんな事になるんだったらもっと多めに作っておけばよかった)
残念だ。まだ上半身しか塗れていないというのに。
陽は改めて夏世を見据えた。
上気した頬、潤んだ瞳、軽く噛んだ唇。
怯えた表情がさらに艶っぽさを際立たせていた。
真っ白なホイップクリームにデコレートされた白い肌を見ていると、思わずかぶりつきたい衝動に駆られる。
陽はいままで夏世の上を這いまわっていた右手を夏世の目の前に突き出した。
夏世は突然のことで目をぱちぱちと瞬かせた。
269 :
四男×夏世9:2007/02/08(木) 20:49:12 ID:Y3KxF4gw
「綺麗にしてよ」
「え?!」
(まさか…?)
上目づかいに陽を見上げると、陽はまるで夏世の考えている事が分かっているかのようにこくりと頷いた。
「早く」
急かされて仕方なしに恐る恐る陽の指先を口に含む。
舌で舐めあげると、甘い味が口いっぱいに広がった。
さらに奥深く口に含んで舌を這わせる。
「…っっ」
わずかに声を漏らした陽を見ると、唇をきつく噛んで、何かを我慢しているかのような表情だった。
夏世は何故か楽しくなり、夢中になってしゃぶる。
口を半開きにしてくちゅりくちゅりと卑猥な水音を立てて指を舐めた。勿論、わざと。
舌を指一本一本に這わせ、丹念に舐め上げる。
まるで、男性自身を咥え込んでいる様な気分になって、夏世は半ば興奮してしゃぶり続けた。
「もういいよ」
「あ」
前触れ無く陽の指が夏世の口から引き抜かれる。唾液が糸を引いた。
陽は完全に指を引っ込めて、じっと夏世を見た。
「良かった?」
夏世はにっこりと微笑んで見せた。これぞ大人の余裕だ。
「そのセリフ、そのまんま返すよ」
陽がぷいと横を向いて、立ち上がる。
「ああ」
陽が口元に笑みを浮かべ、シンクに手を伸ばした。
「忘れてた」
そう言った陽の手にはさっき夏世が買ってきたイチゴがあった。
季節外れで高かったが、それでも赤くて美味しそうなのを選んできたつもりだ。
(何する気…)
身構える夏世にはそしらぬ顔で陽は夏世の胸の頂それぞれにイチゴを載せた。
「ちょっと!」
「いただきます」
陽は律儀に手を合わせると夏世の脇腹に唇をおとした。
「あ…っやだ…」
ぺちゃぺちゃといやらしい音を立てながら陽の舌が大胆に夏世の肌を犯していく。
丁寧に舐め上げ、クリームの甘さと肌の感触を同時に舌で味わう。
「あ…っ」
夏世の躰がかすかにこわばった。
「もしかして我慢できないとか?」
文字通りにやり、と陽が笑む。
「ちょっと大人げないんじゃない」
夏世は赤面して、軽く開いていた膝をきつく閉じた。腰が揺らめいていたことにも気が付いて羞恥にさらに頬を染める。
陽が夏世の胸のイチゴを頬張った。
「あ…んっ」
すっかり固くなった胸の先をイチゴを口に入れたまま責める。
れろれろと優しく舐め、吸い付く。
そのたびに夏世の躰が小刻に震えた。
胸への攻め立てがやみ、ほっとしたのもつかの間、夏世は突然口を唇で塞がれた。
「ん…っ」
陽が少々形の崩れたイチゴを夏世の口に押し込めてきた。
甘酸っぱいイチゴの味を二人で分け合う。
互いの唾液が絡まりあい、溶け合ってもはやどちらのものとも判らなくなった。
角度を変えて執拗に口付けをしながら、陽がそろそろと夏世の下腹部に手を伸ばした。
スカートもストッキングを脱がし、下着に手をかけ、そのまま引き下ろす。
そして、夏世の膝の内側に自分の体を割り入れ、膝を持って大きく膝を割った。
「見ないで…っ。陽、君、ねぇ…やめて…っ」
「何いってんの、こんなにして」
「ひゃっ…んっ」
陽の指が夏世の敏感な肉芽に触れた。
そのとき――
ピーピーピーピー
無粋にも機械的なオーブンの音がキッチンに響いた。
「ま、まった!陽君待った!鳴ってる!オーブン鳴ってるんですけど!」
かまわず行為を続けようとする陽に向かって夏世は大声を出した。
陽はちらりと眉を顰めただけで、無視しようとしたが、次第に大きく耳障りになる電子音に嫌気がさしたのか、立ち上がってオーブンを開けた。
「これは…」
「ああ…」
夏世が絶望的、とつぶやいた。見るも無残にスポンジケーキは潰れていた。
「しぼんじゃった…」
(そっちはね…)
思わず頭に浮かんだ言葉を陽は振り払った。
不服そうにため息をついた。何だっていいところでじゃまが入るんだ。
(仕方ないな…)
またの機会にとっておくか、と陽は仕方なく自分を納得させる。
「どうしよう…」
夏世は頭を抱えていた。スポンジは見事に大失敗。
(ていうか、どうせイチゴもホイップクリームも無いんだけど)
この子のせいで、とむくれながら陽を見ると陽は少し考え込んで言った。
「もう一回作ろうか。たぶんあなた一人で作るよりは上手く出来るんじゃないかな」
(可愛くない)
でも、そう言って笑った陽はまるで天使みたいだった。
『年下って、いいわよね』
夏世の頭の中に元上司、亮子の恥じらいながらいった言葉が浮かんだ。
(年下ね…)
「買い物、行く?」
「ね、あの…」
夏世が少し目を伏せる。
「何」
「後でにしようよ」
意外な言葉に、陽は目を見開いた。
夏世は口元に笑みを浮かべた。目がきゅっと細まる。
ドキリ、と陽の心臓が飛び上がった。
夏世は陽の下半身に華奢な手を伸ばし、ゆっくりジッパーをおろした。
「あなたも責任とってくれるんでしょ?」
夏世の色めいた笑顔に気圧されて、陽はこくりと頷いた。
(可愛いかも…)
夏世は目をつむると、陽のものにゆっくり口付けた。
終
273 :
272:2007/02/08(木) 21:02:52 ID:Y3KxF4gw
終わりです。冗長な上拙い文で申し訳ないです。
読んでくださった方ありがとう。
このスレ、コンスタントにいろんな投下があってすごく嬉しい。
職人さん方本当にGJ!!!
あなただって本当にGJです!
すばらしい!ありがとう!!
状況が目に浮かぶようです
素晴らしい!
惜しむらくは・・本番がご想像なところかな・・いや
陽相手だといやらしくなりすぎないこういう展開のほうがしっくりくるのかも
とにかくGJです!
>>250 248です。
うわぁ、こんな素敵な話になるなんて。
ありがとうございます(*´∀`)ステキ…
prologueから最後までトキメキが止まりませんでした(*´Д`)スバラシイ!
>>261 GJです!
微エロ、いやかなりエロですね。
ドキドキしました(*´Д`)
終わり方もイイですね。
>273
激しく萌えさせていただいた!
いつもは受け身な夏世が自ら…ってのも良い!
鬼畜な陽もたまらん!
職人さんGJ&乙でした!!
四兄弟×夏世 が 書けました。
多人数プレイって難しいネ!
苦手な方、ご注意を。
意を決して上げた悲鳴は、思いの外響かなかった。
小さく舌打ちをした陽に、すぐに口を塞がれた。
その細い指に噛みついたら、パチンと平手がとんできた。
智が落ち着いた低い声で陽に諭す。
「陽、殴んな」
陽は小さく頷く。智がぞっとする程優しい声で囁いた。
「大人しくしてたら、気持ちよくさせてあげるから」
とっさに振り返ったくちびるを塞がれる。
智のくちびるが触れているのだと気が付き、必死に身をよじったが後ろ手に捕まれた両腕がギリと絞れただけだった。
「大丈夫、暴れなきゃ酷いことしないから〜」
足首を掴んでいる修が、この場に不釣り合いな呑気な声で言う。
かっとなって、夏世は修の手を振り切って彼を蹴り飛ばした。
が、その足は修の身体にたどり着く前に軽く捕えられ、再びきつく押さえ付けられた。
「ダメだなぁ、夏世っぺ。足癖悪い女の子はお嫁に行けないよ」
にたにたと修が笑いながら足首に座り込んで、夏世の膝に手を掛ける。
そのままストッキングをびりびりと引き裂いた。
「いやぁぁぁぁっ!」
カン高い悲鳴に、陽が顔をしかめる。
「静かにしてって、言ったでしょ」
頬に陽の手が沿えられて、ぽろぽろと零れ落ちる涙を拭った。
「悲鳴あげたって、こっちは興奮するだけだよ」
とても興奮しているようには思えない口調で告げ、ゆっくりと陽の端正な顔が近付く。
ぎゅっと目を瞑りそのくちびるを受け入れた。
舌が割り入れられ、口腔をぐるりと這うと背筋がぞっとした。
身体がぐいと引き倒され、なすすべもなく床に転がった。
両腕は相変わらず智にがっちりと床に縫い止められていた。
可笑しいとは思っていたのだ。
普段は夏世が飲むとそろって顔をしかめる兄弟たちが、今日に限って飲め飲めと勧めるのだから。
己の酒量ぐらいわきまえている自分が、たったの一杯で眩暈を起こすはずがないのだ。
水を飲もうと立ち上がった所で腕を引かれて、最初に転がったのは智の腕の中だった。
その後彼等は恐るべきコンビネーションでソファとローテーブルを移動させ、今に至る。
ギリギリと縫い止められた両腕がしびれてきた。
「何で……もぅ、やぁ……」
ぐずぐずと泣き続ける夏世の額を、智が撫で上げる。
「泣くなって。ブサイクになるぞ」
誰のせいだ、と声を上げる気力もなかった。
カタリ、と音がしてリビングの入り口を全員が振り返った。
「航兄……」
陽が小さく声を漏らす。
ああ助かった、とほっとした。早くこの兄弟たちの悪戯を諫めて欲しい、今ならまだ冗談で済ませてもいい、と考えた夏世はすぐに絶望を味わう事になる。
「遅かったね」
「ああ、悪い。続けて」
いつもと変わらぬ穏やかな表情で言い放ち、自分はソファに腰掛ける。
腕と足を組み、じっとこちらを見ているだけだ。
涙が零れ続ける瞳を大きく見開いて、航を見つめた。
夏世と目が合うと航は、首を少し傾げて曖昧に微笑む。いつもの、穏やかな微笑だ。
でもその笑顔の語る意味が、夏世には判らない。
「大人しくしててね」
ビクリとして陽を振り返ると、彼は大きな鋏を手に薄く笑っている。
白熱灯の光を受け、キラリと刃が光った。
「動くと傷付けちゃうかもしんないから。痛いのはイヤでしょ?」
感情の読めない声音がサラリと流れた。
刃が洋服の裾にあてがわれ、ようやく陽の言葉の意味を理解した。
「い、いや…………」
「動くなって」
頭上から智の声が降ってきて、同時にくちびるを塞がれた。
ジャキジャキと刃物の音がする。
足元の修の手が、太ももを撫で回している。
口の中では智の舌が場違いに優しく這っている。
夏世の全身に鳥肌が立ち、白い身体が硬直した。
胸と腹が空気に触れた。冷たい手のひらも胸の上で動き回る。誰の手かはもう判らない。
残ったストッキングとスカートも剥ぎ取られた。もちろん下着も簡単に切られてしまった。
「修兄、これ」
「ん? なに?」
何かを智が投げて、それを修が受け取った。
「痛いと可哀想でしょ」
「智くん気が利くねー」
「あ、あと避妊しろよ。洒落になんねーから」
信じられない会話が頭上で飛び交う。
今起きている事は洒落なのだろうか。
智が口付けながら片手で器用に右側の頂をコロコロと弄び、左側は陽が舌を絡めたり噛んだりしながら刺激を与えていく。
突然、足を左右に大きく割り広げられ、秘部にぬめった液体がこすり付けられた。
「ひっ」
冷たい感触に思わず身震いをした。
外側の敏感な部分に触れられ、身体が一瞬熱くなる。かろうじて声を上げるのを我慢できた。
指が内部に侵入し、内側まで液体を塗り込めるようにくねくねと動いた。
「ぅ……あ、んっ、や、いや……!」
拒否の声に段々と甘い喘ぎが混じる。
修が嬉しそうにおお、とのん気な声を上げたのを片耳に聞いた。
「もういいみたいだけどー。お兄ちゃん、先にどう?」
「ん? 俺はいいよ。見てるほうが楽しいから」
「そう? じゃオレいちば〜ん」
暴れ疲れてぐったりとした両足がますます大きく広げられ、修の熱いものがあてがわれた。
茫然自失となっていた夏世が一瞬自我を取り戻す。
「いやぁぁぁぁぁ!!」
いっそう大きな悲鳴が、広いリビングに響き渡る。
その悲鳴に驚くかのように、一輪挿しの椿がぽろりとその紅色の花を落とした。
*
「ガッサン!!!」
路上で思わず叫んだ。
少し前を歩いていた女性がビクリとしてこちらを振り返った、と思ったら見ないフリをしてそそくさと路地を曲がって姿を消した。
――いけねぇ、いけねぇ。先生方を疑っちゃぁーなんねぇ!
しかし片岡家にいるのは18歳から32歳の健全な青年4名だ。
昨日唐突に気がついたのだが、あのマヌケ編集者は以外に可愛い。そしてプロポーションも、いい。
普段からそのお間抜けブリに、片岡家のいい玩具になっているフシのある月山だ。
そのまま性的玩具にされてしまうのではと思い至り、ダッシュで片岡家に向かっている男の名は田中一郎。
疑っちゃいけないと思いつつ、「集団強姦・主犯は懲役10年求刑」のニュースを聞いて、めくるめく想像が頭をよぎったのだ。
――まさか航さんまで加わる事はないとは思うけど、判んねぇからな! 待ってろよ、ガッサン!!
ようやくたどり着いて玄関のインターホンを鳴らす。
ドアを開けたのは航だった。
「田中ちゃん、お疲れ様〜。……昨日も来なかったっけ?」
「あぁ、ちょっと、気になることがありまして、」
何て説明しようか。
普段、思ったことをそのまま口に出している一郎が珍しくもごもごと口ごもった。
その時、リビングから高い悲鳴が聞こえた。
月山のものだ。
驚いて航と二人駆け出す。
「ガッサン!!!!!」
リビングに飛び込んで叫んだ。
ソファの向こうに、頭を抱えてうずくまる彼女の姿と、それを冷たく見下ろす陽の姿、同じようにダイニングから飛び込んできたのであろう修と智の呆けた姿があった。
「どう……しました?」
航が何とか声を掛ける。
月山が涙目で顔を上げて、床を指差す。その先には黒い物体Xが転がっている。
修がすたすたと近寄り、事も無げに摘み上げると月山がまた小さな悲鳴を上げた。
「………………ゴム製なんだけど、」
「え!?」
「ありがと、参考になったよ」
「は!?」
全員で陽を見つめた。
全員の視線を感じながら、気まずそうに陽が申し開きをする。
「や、だからさ、女の人がどのくらい虫に驚くのか、実験してみたくなって」
「…………………………陽、そういうことはちゃんと許可を取ってからしなさい」
「許可取ったら驚いてもらえないじゃん」
「まぁ、そうだ。アンタもな、子供じゃないんだからこんなことでいちいち泣くなっての」
智が月山の隣にしゃがみ込んで目線を合わせてあやすように夏世に言う。
哀れ被害者、月山夏世は罰の悪そうにだって、と口の中で繰り返す。
「にしても、田中ちゃん。すごい必死な声だったね」
航がにこやかに一郎を振り返った。
「いつの間に、そんなに仲良くなったのかな」
嬉しそうに続ける航に、ハハと苦笑いを返す。
リビングでは、修が再び月山にゴム製物体Xを投げつけ、悲鳴を上げさせ楽しんでいる。
陽は観察するようにその様を見つめていた。
智は呆れながらどちらの味方をするでもなくダイニングへと去っていく。
――絶対オレの取り越し苦労だ。
ここはどこの幼稚園だという思いを胸に、でも万が一の事があるといけないから月山がここに来る時にはなるべく自分もいるようにしようと誓う、情熱の編集者田中一郎。
決して、夏世が苛められてキャーキャー騒ぐ様が面白いから、とか言う理由ではない。
おそらく。
284 :
四兄弟×夏世 :2007/02/09(金) 13:05:53 ID:I86ec0ib
*
以上です。
・夏世が可哀想になって酷い事を仕切れない(釈さん大好き)
・田中ちゃんは少女漫画脳。
・原作のイメージを大切にすると、オチをつけたくなります。
・「夏世っぺ」に萌えた。
こんな言い訳……ごめんなさい。
>>278 四兄弟怖えええぇ!!!と思いきや
田中ちゃんの想像力が怖えええぇw
あと>一輪挿しの椿がぽろりとその紅色の花を落とした。
って、古典的表現がかなり好きw
GJ!!
自分こういう系ダメかと思ってたけど、凄く良かったw
4人の性格をよく知る田中ちゃんだから出来る妄想だよねw
>>284 すごく良かった!まさに素晴らしい!!
見てるだけな長男が一番鬼畜だねw
四兄弟×夏世って一度読んでみたかったんでよかった。
個人的には妄想ネタでちょっと安心したし、気にしなくていいと思うよ。
>>284 最高の誕生日プレゼントだ!(今日俺の誕生日なのw)
ここの住人さんたちは変化球が上手ですね
俺も変化球投げてぇ
…しかしネタが無い
>>284 すっごくよかったです。
仕事の疲れ吹き飛ぶくらいおもしろかった!
自分も夏世好きだから可哀想なのは無理だし、
本当GJです。
293 :
四兄弟×夏世 :2007/02/11(日) 00:29:53 ID:6HnzbbcG
ありがとうございます。
感想やGJいただけるととても嬉しいです。
また頑張ります。
ちょっと懺悔。
航お兄様は33歳でした。ごめんなさい。
>>282 のところ、「18歳から33歳」に脳内変換お願いします。
航兄さんは33歳なのか…大人の男って感じで萌える。
なんか、原稿描いてる航(なぜか着物)に お茶を出す若奥さん夏世が浮かんだ。
奥さんだけど「あなた」ではなくて「先生」と呼ぶ夏世。
または、四男の姉さん女房になる夏世。
四男を「陽さん」って呼ぶ夏世。四男が「夏世」と呼ぶのも萌え。
妄想しまくり。