擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプする【三匹目】

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393リハビリくまさん:2007/02/08(木) 04:28:12 ID:+UoUDhOq
レスくれた皆様方、ありがとうございます。
いろいろ悩んだのですが、史実ではまさしく戦争によって「犬死に」させられた彼女達ですので…
このお話では精一杯幸せになってもらおうと思います!


>>385
いつも楽しみにしてます〜。
こちらに投下されても全然いいと思いますよ。
スレの趣旨という観点から言えば僕が書く話も「実用性」に欠けるわけですし…orz


あとは初めて宇宙に行った犬「クドリャフカ」とか、
ウチの駐屯地に住んでる♀黒猫「大和士長」なんか書いてみたいですね。

ちなみに大和士長は最近娘三匹を出産したみたいで、よく母娘で隊舎の中や警衛所に入ってきてエサをねだってます。
394名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 16:04:50 ID:vuKxAMqq
>>393
おいおいまた同じ駐屯地の奴にバレるような事を…

大和士長が共通呼称じゃなきゃバレんかもしれんけど。

ぬこが来るのは珍しくないけど、状況を説明するのはマズいと思う。
395名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 16:29:44 ID:9jcQcTYl
>>393はフィクションです。実在の団体・人物とは全く関係ありません

と勝手に補足してみる
396名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 17:24:09 ID:+UoUDhOq
>>394
仲の良いオタ同期だけの呼び方なんで大丈夫なハズ…
397名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 20:07:00 ID:xwLZxC2I
なんであなたは自ら危険に身をさらすのじゃ?wwwww
398名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 20:29:50 ID:1KbzC7N8
あまり個人情報ひけらかすなって
特殊な職業なんだから足がつくかもしれんぞ?
399名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 21:02:01 ID:kII3dQaP
志村に向かって後ろ後ろと言うようなものじゃね?
400名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 00:13:43 ID:GbKa81ve
くまさんだけに
クマー
なんだよ
401名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 00:48:01 ID:F51gIdSB
ダレガウマイコトイエト(棒
402暁狐:2007/02/09(金) 01:17:56 ID:EMNHiB3H
続き


「あっ……ぐっ」
 千切られそうになるのではないかと思うほどの力で首を絞められ、久遠は苦痛の表情を浮かべている。
 両手で絞めている月牙の手を持ち引き離そうとするが、離れるどころか呼吸困難で力が抜けていく。
 意識がなくなり始め、目の前が暗くなっていく。
 そんな苦しげな久遠を、月牙は笑みを浮かべながら久遠を苦しめている腕の力を更に入れた。
 苦しさが増し、瞳を大きく開けて声の出ない叫びを上げる久遠。
 久遠は死を覚悟した。何より月牙の瞳の中には殺意しか見えない。
 そして、もう終わりにさせると言うかのように、月牙が更に腕の力を入れた時だった。
「久遠っ!」
 月牙達から少し離れたところにある森から、久遠の名を呼ぶ男の声。
 その声は人間の声で、聞き覚えのない声に月牙はゆっくりをその方向を、久遠は驚いた様子で横目で見る。
 久遠たちの視線の先には、黒い浴衣のような物を身にまとった人間の男が少し息を切らし立っていた。
 その男は、家にいるはずの久遠の夫、士郎(しろう)。
「お前っ! 久遠に何やってるんだ!!」 
「……あいつは」
 士郎を見る月牙の、久遠の首を絞めている腕の力は抜けていった、と言うより月牙が抜いた。
 突然の人間の登場に少し困惑する月牙だったが、久遠の驚きの表情により何かを悟った。
 一方の久遠は、なぜここに士郎がいるのか、この場所は誰も知らないはずと混乱していた。
 それでも月牙に殺される前に逃げろと必死に告げようとするが、咽てしまって声が出なかった。
「なるほどな……。あの人間がお前が言ってた夫か……。そうか、あいつが久遠を……」
「ケホッケホッ……し、しろ、ケホッ」
「久遠から離れろっ! 離れんとただじゃ……っ!」
 怒りの表情で久遠を押し倒している月牙に怒鳴り散らす士郎の言葉は中断された。
 何故か……それは月牙の殺気によるものである。
「あいつが……久遠を奪いやがった人間か……っ!!」
 月牙の殺意は既に物理的にまで達し、周りの石は砕け穏やかな川は激流のごとく荒れ狂い久遠を襲う。
 その殺意は久遠が身動きができないほどであり、人間の士郎は声さえも出ず瞬きもできない。
 月牙の体は人間から大狐に変わっていった。
 体中には黒い体毛が生え、8本の尻尾はより長く鋭く伸び、瞳を赤く光らせながら本来の姿へと戻ると白い息を吐きながら士郎を睨み口元に笑みを浮かべた。
「丁度いい。あとで食ってやろうかと思ってた……ところだよっ!」
 月牙が言い放った瞬間だった。
 月牙が久遠の上から消え、士郎と月牙の間合いが一気に詰められた。
 消えたのではない、久遠も一瞬見失うほどの高速で駆けたのだ。
「ッ!」
 そして不意に目の前に月牙が現れ、士郎が驚くその前に赤い血が飛び散った。
 それは無論士郎の血液であり、木や葉を赤く染め久遠の表情は驚きで満たされる。
 士郎の右肩に、月牙が食いついており、右腕は既に血で赤く染まっていた。
403暁狐:2007/02/09(金) 01:18:39 ID:EMNHiB3H
「ぐっあああぁッ!」
 士郎の悲痛の叫びが響く。
 肩から口を離し月牙はその場に放り投げ、士郎は木に背中を強く打ちつけた。
「ぐっ……うッ!」
 士郎の体は力なく、だらりとさせ時折ピクッと痙攣させる。
 久遠は呆然として何が起こったかわからない、しかし月牙への殺意だけは増していくがピリピリとした月牙の殺意に体が動かない。
「士郎……しろ、う………いや、嫌だ……」
「ぅ……」
 そんな久遠はただ、瞳から涙を流して、その光景を月牙が微笑みながら横目で眺めていた。
「お前はそこで見てろ。今殺してやるから……」
 月牙の牙が再びむき出しになり、今度は士郎の喉を狙っている。
 喉を食いちぎられれば今度こそ終わりだろう。
 久遠の脳裏に宿るのは愛する人の死……久遠は泣き叫び月牙を止めている。
 しかし、そんな言葉もむなしく月牙の牙はゆっくりと士郎に近づいていき、久遠の鼓動も高まっていった。
「やめ……やめてくれ……」
「嫌だね、しっかりと見とくんだな。この人間が死ぬところを、なっ!!」
「そうはさせないであります……」
 そして、今まさに月牙が士郎に食らいつこうとした瞬間、機械的な女の声とともに月牙の体が川の向こう岸にある森まで吹き飛んだ。
404暁狐:2007/02/09(金) 01:21:06 ID:EMNHiB3H
 叫びながら吹き飛ばされる月牙、突然のことに困惑する久遠は、月牙の殺気も消え体が動けるようになった。
 すぐさま士郎に駆けよる久遠は、士郎の前に立っている妙な女に少し警戒した。
 その女は見た目は人間だが、人間とは違う何かを感じ、それは自分達妖狐とも違っていたから。
 それもそのはず、その女とはロボットであり、巧の家にいるグランゾンであるのだから。
 そんな事は知らない久遠は警戒しつつも士郎が心配で、士郎の前にしゃがみ軽く揺すると僅かに反応があることにホッと胸を撫で下ろした。
「よかった、生きていた……」
「その肩は大丈夫でありますか?」
「……血を止めないと」
「ならばこれを飲ませるであります。博士が開発した薬であります」
 グランゾンは一粒のカプセル剤を久遠に手渡した。
 思いっきり怪しい物体だが、士郎が助かるなら何でもやる精神の久遠は迷うことなく薬と士郎の口に持っていく。
 しかし士郎は自力で飲めないほど弱っており、久遠は口移しで薬を飲ませる。
 するとどうだろう、肩の夥しいほどの出血はみるみるうちに治っていくではないか。
 妖狐の中には治癒能力を持った狐もいるが、ここまで早く治せるものはまずおらず、久遠は驚愕するも涙を流して喜んだ。
「ぐっ……なんだ、あいつ。鉄みてーにかてぇ……」
 ロボットなんだから当たり前であるが、そんな事知らない月牙はグランゾンからダメージでよろめきながらも起き上がった。
 そして再び牙をむき出しにし殺気を放出するが、グランゾンはビクともしない。
 その事に意識を失っている士郎を抱きながら久遠は驚いた表情で見ていた。
「ここから離れるであります、危ないであります」
「ぇ?」
「少し地形を変えてしまうことになります。ですからここから離れるであります」
「………わかった」
 なんだかとても恐ろしい事を言われている様な気がして、久遠は士郎を背負いグランゾンから離れていく。
「久遠っ!」
「ここは通さないであります」
 久遠の逃亡を月牙は見逃すはずもなく、数十メートル飛び上がるがほぼ同じ高さに飛んだグランゾンに阻まれる。
 そしてグランゾンの蹴りを後頭部に受け、そのまま地面に叩きつけられる。
 砕けた石や砂埃が舞い、血を吐き出しながら月牙はむくりと起き上がり上空のグランゾンを見上げた。
 再び物理的な殺気を放出する月牙は、目を見開く。
 不意にグランゾンの両手が光ったと思ったら、大きく長い銃が現れ連結した。
「ロックオン……充填完了………攻撃開始であります」
 グランゾンの背中からは何故か白い羽が舞い散り、2つの銃口は月牙を狙ったまま光り出した。
 グランゾンと月牙がいた川の辺りから物凄い光と爆発音に包まれた。
 まるで本当に地形を変えてしまうかもしれないほどの爆発に、士郎を背負いながら村へと向かっていた久遠は、驚きつつも再び走り出した……。

―続―

ベタで無駄に長くだらだらとやっているこの話も次回で終わる予定です。
そして次こそエロに入ります。ちなみに月牙はもう出ない、いわばピエロ。
405名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 01:27:23 ID:pQiSo7m9
BIGBOSSテラGJ!てか乙!!
こげな時間まで起きててよかった。
406名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 01:42:48 ID:hcG4Kz90
BOSSGJ!!

つーかグランゾンがWGに化けたwwwwww
407名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 01:58:39 ID:PIpwSBVm
オメガGJ!!!
ていうかグランゾンこんなところで何してたんだwww
そしてこのしゃべり方はやっぱり某炎髪灼眼?
408名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 02:15:45 ID:HHXdmeIQ
GJ!!!!

グランゾンにツインバスターライフルかよww
409名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 02:24:12 ID:7+bADVIg
ゼロカスwwwwwwwwww
410名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 07:20:04 ID:n6jX8T6G
グランゾン来たー!!!
WG出たー!!

暁狐さん超GJです!!
411名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 07:54:28 ID:A7y7NcS4
ちょっゼロカスかよWW

ハニワ原人も驚きだ
412名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 08:16:50 ID:aLKtu/rk
ゼロカス吹いたwww

グランゾンならゴルディオンクラッシャーとかもできそうな気がしてきた
413名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 08:44:48 ID:48Y+FDcl
WGかよwwwwww
414名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 10:03:21 ID:zlMCcpj/
てっきり久遠×月牙だと思ってたのは俺だけ?
415名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 12:06:34 ID:F51gIdSB
同士よ
かませ犬とは思わなんだ
416名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 14:17:11 ID:VkJkVxbH
雌豹ってのは誰もやらないんだね
417名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 15:03:31 ID:pQiSo7m9
俺は猫ネタが少なくて驚いたよ。
猫ネタは在り来たりすぎて好きじゃないからいいけどね。
やっぱ犬と狐でしょ
418名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 15:19:43 ID:mlTu8w5B
猫科なら保管庫にごっそりあるが?
419名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 15:44:00 ID:n6jX8T6G
>>417
お前そんな事言ってると白華サンとシャノメサンと夜天サン(以下略)とに逆レイプされっぞ?
420名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 17:45:16 ID:sXiQ0Zqw
アッー!
421名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 20:02:43 ID:Tjd2dUSp
>>419
いいこと聞いた!
422294 そしてチラシの裏:2007/02/09(金) 23:28:38 ID:sXiQ0Zqw
三時間かけて書いた8kbの蛇女ネタが謎の停電で消えた○| ̄|_
423名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 00:08:48 ID:o3JuwT0h
>>422
まぁなんだ……ドンマイ…俺はいつまでも待ってるぜ!
424名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 00:10:07 ID:4S7Vymoi
>>422
俺も待ってる!
425どうやら鶴屋さんが来た模様です。:2007/02/10(土) 00:18:44 ID:LFuOPp0O
                                -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
  ┏┓┏┓  ┏┓  ┏┳┳┓    ┏┓      / /" `ヽ ヽ  \.            ┏┓┏┓
  ┃┃┃┃┏┛┗━┫┣┻┛┏━┛┗┓   //, '/     ヽハ  、 ヽ             ┃┃┃┃
┏┛    ┻╋┓┏┓┃┃    ┗━┓┏╋━━/. {_{\    /リ| l │ i| ━━━━━┓┃┃┃┃
┃┃┃┏┓┃┃┃┃┣╋━━┓  ┃┃┃   レ!小l●    ● 从 |、i|          ┃┃┃┃┃
┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┗━┓┣┓┗┛┗━━ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│━━━━━┛┗┛┗┛
┃┃  ┃┃┃┃┃┃┃  ┏┛┃┗━┓  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !             ┏┓┏┓
┗━━┛┗┛┗┛┗┛  ┗━┻━━┛   \ /::::| l>,、 __, イァ/  /│            ┗┛┗┛
                                 /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
                             `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |

426名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 00:40:25 ID:2vRyNH9X
>>422
自動バックアップ機能付きのテキストエディタを使うといいかも。
427名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 01:17:41 ID:3CI1p80k
>>423-425
d もう少し頑張ってみるよ。
>>426
そんなのあるのか……ちょと探してみるよ。ありがd。
428暁狐:2007/02/10(土) 01:29:05 ID:4S7Vymoi
続き ラスト


「…………うわあああああああああああ!!!! ハァ、ハァ……なんだ夢か」
「ひゃっ!」
 ガバッと勢いよく士郎が飛び起きた。気がつけば士郎は自分の部屋で眠っていた。
 上体だけを起こし肩で息をし、士郎が急に飛び起きるものだから隣で座っていた刹那は声を出して驚く。
 あれからどうなったのだろう、そんな事を思いながら右肩を動かそうとするが痛みが走り、士郎の脳裏には黒い狼に噛み付かれた事を思い出す。
 あれだけの血を出しながら生きていることに不思議に思いつつ、尻餅をついたような状態の刹那の肩を士郎は軽く揺すった。
「おい、おい刹那」
「……はっ! め、目が覚めたんだ〜! よかったぁ〜〜!!」
「ぐああああああああああああ!!!」
 月牙によって死に掛けていた士郎は数日の間眠り続けていた。
 肩の傷は未だ治っておらず、そんな体のまま刹那に思いっきり抱きつかれれば激痛が走るのは当たり前というものである。
 士郎は自分に抱きつく刹那を何とか引き離すと、左手で刹那の脳天をポカリと叩き、狐耳を寝かせ刹那は涙を浮かばせ蹲った。
「うぅ〜……っ!」
「ん? 久遠はどうした?」
 少し泣いている娘など無視しつつ、士郎は刹那に尋ねる。
 しばらく蹲っている刹那は涙を拭き、士郎に少し待つよう言い残すと部屋から出て行った。
「ところで、誰だ?」
「お気になさらずにであります」
「むっちゃ気になるわ」
 刹那は久遠を呼びに行き、その間、自分の横に座っているロボットのような見慣れない娘の対応に迷いとりあえず無視しつつ、あの黒い狐は何だったんだろうと士郎は考えていた。
「…………士郎」
「ん? おう、久遠」
 数分経ち、久遠は刹那に引っ張られる形で士郎の部屋へと入ってくる。
 俯き浮かない表情の久遠を心配に思いながらも、普段どおりの挨拶を交わす士郎。
 何やら気まずい空気が部屋を支配し始めていた。
「……じゃあごゆっくり〜。ほら、グランゾンさんも」
「了解でありま……」
 そんな空気に耐えられなくなり、刹那は無理やりな笑顔を浮かべ、正座で座っているグランゾンの手を引っ張り部屋の扉を閉める。
 しかし士郎は感じていた、閉められた扉の向こうにいる気配に。
「居間でテレビでも見てなさい」
 士郎が一言言うと、パタパタと掛けていく足音が鳴る。
 やれやれと、四郎が軽くため息を吐くが久遠は俯き黙ったまま、空気が重い。
 とりあえず立ちっぱなしの久遠を自分の隣に座るよう、士郎が言うと久遠はゆっくりとそれでいて重い足取りで士郎の隣で正座になった。
429暁狐:2007/02/10(土) 01:31:07 ID:4S7Vymoi
「………」
「…………」
 沈黙が続く。普段明るく変なおじさんで通ってる士郎には耐えられるはずがなかった。
「えっと、どうした? 元気ないな」
「…………あの」
「ん?」
「すまない」
「はい?」
 ようやくまともに出てきた久遠の言葉は謝罪だった。士郎は困惑の表情を浮かべる。
 やがて何かに気づき士郎はハッとなり少し対応に困りだした。
 何故なら、久遠の真紅の瞳からポタポタと涙が流れていたから。膝や手の上に落ち幾つもの小さな水溜りが出来ていた。
「ど、ど、どうした?」
 普段、涙など見せない久遠。
 そんな見慣れない彼女の姿に、士郎は思いっきり焦っていた。
「すまない、すまない士郎。私のせいだ」
「な、何が?」
 士郎には何の心当たりもない。
 あるとすればこの右肩の傷だけ……士郎は気づいた。
 そう、久遠は自分のせいで最も愛する人を傷つけてしまったのを悔いていた。
 グランゾンが薬を渡してくれなければ、士郎は死んでいたのかもしれない、そう思うと久遠は激しい自己嫌悪に襲われる。
 実際には月牙が原因だが、士郎を傷つけたのは久遠にも非があるのだ、自分が月牙の元に行くと言っていれば……。そう思うとますます悔しさ自分への憎しみ、そして涙が溢れてきて止まらなかった。
「士郎が、死んでしまいそうになったのは、私のせいだ……すまない………」
「……」
 尻尾を寝かせ、涙を流しながら謝り続ける久遠。
 もしかしたら嫌われてしまうかもしれないと思うと涙が溢れて止まらず、拭っている両手は涙でぐしゃぐしゃだ。
 そんな久遠の頭を士郎の手が軽く乗り、ゆっくりと撫でると久遠の狐耳が寝て尻尾もビクンと動いた。
 顔を上げる久遠の瞳には、普段どおりの笑顔を見せる士郎の顔が映っていた。
「気にするな、俺は気にしてない」
「……しかし」
「俺は生きてる。だったらもういいだろ? そう自分を責めるなって、あんなとこにノコノコ現れた俺もいけないんだから」
「でも、私の、うっ……」
「でもじゃない。一番怪我した俺がいいって言うんだからいいの。妖狐の中にはああいうのも要るってわかってたしな」
 久遠の頭をクシャクシャとやや乱暴に撫でた手が瞳へと移動し、涙を拭い始める。
 その手を、久遠は両手で触れた。
「士郎……私を、許してくれるのか?」
「許すも何も、久遠が悪いわけじゃないしな」
 士郎の手を両手で握りながら久遠は上目遣いで問い、笑顔と即答で返す士郎。
 ここでようやく久遠は笑顔を見せ、涙は止まり士郎は内心ほっとした。
 そして見詰め合う夫婦が、二人が唇を重ねるのは自然なことのようで、唇を重ねたまま久遠は士郎の上に跨るような格好になりゆっくりと士郎を寝かしていく。
 士郎が布団の上に背中をつけると同時に、二人を塞いでいた唇が離れた。
430暁狐:2007/02/10(土) 01:32:57 ID:4S7Vymoi
「士郎は、怪我をしている。だから、私が上だ」
「てか、いっつも久遠が上だけどな」
「そう、だったか? 士郎に夢中だったから、気づかなかった。赤い満月の時は、自我もほとんどないし」
 士郎に夢中、そんな言葉を聞いたせいだろう、士郎の顔は赤くなる。
 時折久遠は聞いてて恥ずかしくなるようなことをポロっと口にし、その度に士郎をはじめ双馬君を照れさせていた。
 そんな会話をしつつ、久遠はゆっくりと士郎が着ているものを脱がしていき、自分が着ている白い浴衣のような服もぬいでいく。
 二人は裸になり、士郎に未だ二十代の頃のまま久遠の裸が目に入り、自分は結構歳食ったな、と思わず思ってしまう。
 そして二人は再び唇を重ねる。今度は舌が入った深いものだ。
「んッ……んむッ……はぁ……ッ」
 お互いは舌を絡め唾液を交換し合うが、やや久遠が攻めている状態。
 塞いでいる唇の端からは二人の唾液が混ざったものが溢れ、士郎の顔を伝い布団を濡らしていた。
 舌の入った濃厚な口付けに、二人の体も熱くなってきており、久遠の白い素肌はピンク色に火照り頬は真っ赤。
 口を離すと唾液の糸が二人の唇を結び、潤んだ瞳で久遠が見るものだから士郎はドキッとしてしまった。
「やはり、士郎とのが一番気持ちいい」
「まぁ、双馬君のような若さはちょっと欠けてきているがな。俺もうオッサンだし」
「私の中ではいつまでも士郎が一番だ。それはまぁ、双馬ともしたことはあるが……あれは理性がなかったのだ、仕方がない」
「ふーん」
 何とも言い辛そうに言う久遠に、士郎は目を半分閉じてジト目で久遠を見上げる。
 士郎からくる視線を誤魔化すように、久遠は四本の長い尻尾を動かし始め、尻尾の先端が士郎の肉棒に触れた。
「ぅッ!」
 士郎の唸りのような小さな声が久遠に聞こえ、狐耳がピクンと動いた。
 肉棒は既に硬くなっており、尻尾の毛がチクリとして快感になって士郎に伝わったのだ。
 久遠は微笑み士郎を見下ろしながら、尻尾を動かし二本の尻尾を肉棒に挟むように動かす。
 そしてゆっくりと上下に動かし始める。
 最初こそ尻尾の毛がチクチク当たり、時折士郎に少し痛みが走るが、次第に亀頭から出る透明液が尻尾の毛に染み込み滑りがよくなり動きをスムーズにさせていた。
 ここまで来れば士郎には快感しか送られず、時々尻尾の先端で亀頭だけを攻めたりと久遠は尻尾を器用に動かしつつ体を寝かせていた。
 そして再び二人は唇を重ね舌を絡ませていた。久遠の残った二本の尻尾は嬉しそうにパタパタ振られていた。
「んんッ……ちゅぅッ……んはぁ……あぅんッ!」
「う……ッく」
 時折響く久遠の喘ぎ声。それは、怪我をして包帯が巻かれている士郎の右肩を気をつけながら、久遠が片手で自らの秘部を弄っている為だ。
 中指と人差し指を出し入れしたり、豆のような部分をクリクリと動かす度に久遠は体をビクっと痙攣させていた。
 そして士郎もまた、久遠の尻尾の動きに射精感がこみ上げてきていた。
「久遠……も、出るッ」
 士郎は射精を訴えるが、その直後塞がれていた唇は離れ、肉棒を刺激していた尻尾も即座に離れた。
 すると、刺激がなくなり士郎は達する直前で絶頂が引いていくのを感じる。
431暁狐:2007/02/10(土) 01:34:40 ID:4S7Vymoi
 二人はそのまま何もせずに数十分ジッとしていた。
 士郎はよく分からないが、久遠は士郎の射精感が遠のくのを待っていたのだ。
 そして、もういいだろう、と久遠は自分で納得させ士郎の上に跨ぎ肉棒を片手に持って秘部にあてがった。
「入れるぞ……」
「あぁ」
 士郎に了解を取り、久遠はゆっくりと腰を下ろしていく。
 久遠の秘部は、指により十分すぎるほど濡れており士郎からは愛液が光って見えていた。
 秘部は肉棒を欲しがる様にヒクヒクと動き、亀頭が膣内に入り始めると、久遠の狐耳はぴくんぴくんと何度も小刻みに動き、尻尾を嬉しそうに振っていた。
「んッ……おおきッい……ッ!」
 士郎の肉棒の大きさは巨根とまではいかないがそれなりに大きい。
 その肉棒を根元まで膣内に収めると、久遠は体を震わせ狐耳を立たせながら挿入の快感に浸っている。
 しかし、やがて士郎の胸に両手を置くと、前かがみの姿勢で腰を上下に動かし始め部屋に喘ぎ声を響かせ始めた。
「んんんッ! あッ……ああッ、やはりいい……あぁッ、んッ……」
「くッ……!」
 久遠の喘ぎ、そして肉棒を締め付けつつウネウネと動く膣内の快感に、士郎は再び迫りくる射精感に耐えている。
 実際、近頃所謂ご無沙汰状態だった士郎にとっては久々の行為であり、彼は大分溜まっていたので興奮も高まっていた。
「あんッ……士郎も、うごいッ……ひあんッ!」
 士郎も腰を動かし久遠を突き上げ始めた。
 突き上げられる刺激に、久遠の体にはいっそうの快感が流れ腰の動きも激しくなっていく。
 結合部からは既に洪水のごとく愛液が溢れ、水っぽい卑猥な音を響かせていた。
 そして、士郎の我慢も限界を向かえ、体を痙攣させると士郎は精液を久遠の膣内に放出させた。
「ひああああぁぁんッ! あ、あつッ……は、はぁ………たくさん、出たな士郎……」
 精液の感触に、久遠も絶頂を向かえ体を痙攣させつつ満足そうな微笑を見せる。
 その笑顔を見て、士郎は怪我しているはずの右腕をも動かし久遠を抱き寄せた。
 突然抱き寄せられ、久遠は少し驚いたようだ。
「し、士郎? そんなに動かして、う、腕は大丈夫なのか?」
「あぁ。なんかこうしてたら少し楽になった気がする」
「そうか……ならもっとしよう、士郎がよくなるなら何度も付き合う」
 そして頬を赤らめつつ、抱き合ったまま久遠が腰を動かそうとした時、勢いよく部屋の扉が開いた。
 ビクッとし驚く二人が入り口を見ると、そこには静那の姿。
 しかし、何処か様子のおかしい静那の様子。普段あまり笑わない静那が、久遠の姿を見て怪しく微笑んだのだ。
432暁狐:2007/02/10(土) 01:35:23 ID:4S7Vymoi
『……また、会ったな久遠』
「おまえはっ………月牙か」
 静那の言葉には、静那の声のほかにもう一人、月牙の声が混ざっていた。
 困惑する士郎、そして一瞬で静那の中に月牙がいると確信し、なぜ静那の中に月牙がいるのか、という疑問があったものの静那を睨みつける久遠。
「お前……どうしえて静那に? 月牙、あの後どうなったんだ?」
『へっ、死んだよ。あの変な女にやられちまって。まぁ、死んだのは肉体だけだがな』
「……それで、静那に」
『あぁ、力は肉体と一緒になくなっちまったが。この体でも十分、人間を殺せる力はあるぜ……』
 静那……いや月牙は怪しく笑いつつゆらりと久遠たちに歩み始めた。
 そう、月牙は山でグランゾンの攻撃により死んだ、ただ魂だけを残して。
 そして、魂だけとなった月牙は同じ妖狐である静那に憑依したのだ。
 赤い瞳を光らせ、狐の姿になろうとする月牙に久遠も応戦体制に入ったが、士郎と繋がったままなのでうまく動けない。
 その隙を月牙は見逃さず、久遠、というより士郎に再び襲い掛かろうとした。
『死……』
「何やってんのよあんたはぁ!!」
『ぐあッ!!』
 しかし、横から現れた刹那の脳天パンチにより阻止され、月牙の殺気は消えうせ床に叩きつけられた。
 呆然とする久遠と士郎、そして静那を怒りの表情で見下ろす刹那の怒声が家中に響いた。
「ったく! 珍しくいっぱい喋り出したと思ったら……なにお母さんとお父さんの久々邪魔してんのよ!」
『……て、てめぇ……何しやがる、いてッ!!』
「お姉ちゃんに向かって何よその口は!! あぁもう、あんたちょっと来なさい!」
『い、いてて……放せこのっ! くおーーんッ!!』
「…………」
 そして恐らく親の久遠達でさえ見るのは久々であろう、双子の姉弟喧嘩が始まる。
 それは力では若干上の刹那が勝利したようで、月牙の服を掴みあげると、ジタバタ暴れる月牙を引きずりその場から立ち去った。
 呆気にとられる久遠と士郎の前に、刹那が頭だけを出し二人の前に再び現れた。
「そ、それじゃあ、気にせず続けていいからね?」
 そして扉を閉め直ぐに戻っていった。
 そんな娘の姿を、呆然と見ていた久遠たちだったが、お互い顔を見合わせ笑い出した。
「どうやら、月牙だっけ? あいつは刹那に任せときゃいいな」
「そうだな……それに力は静那のままだ。私でも対処できる」
 月牙に関しては、これで少しは安心できたようで、静那には悪いが久遠は内心ホッとしていた。
 そして久遠と士郎はそのまま見つめあい、再び抱き合った。
「士郎………私は、これからも士郎と共にいてもいいか? 迷惑ではないか?」
「んな事ない。俺の中でも、久遠は一番」
「士郎…………大好き」
 二人は再び唇を重ね、お互いを求めあう。
 まるでお互いの愛情を再確認するかのように……。
433暁狐:2007/02/10(土) 01:37:25 ID:4S7Vymoi
翌日になって、グランゾンの姿はどこにもなかった。
 結局あの女はなんだったのかと、一家で一時話題にもなったが直ぐに忘れられた。
 そして一番の問題として、静那に憑依した月牙が静那から離れず、彼は二重人格となってしまったのだった……。


 一方の巧家では。
「ただいまであります」
「あぁ、おかえり。どこ行ってたんだよグランゾン?」
「春の山菜取りついでに人……狐助けであります。今日は山菜のてんぷらであります」
「わぅー♪」
 こっちはこっちで楽しくやっているようだ。


―完―
434暁狐:2007/02/10(土) 01:40:01 ID:4S7Vymoi
以上です。
長々とした割にエロが微妙かもしれませんが、最後までお付き合いくださった方やGJ下さった方、本当にありがとうございます!

グランゾンについては完全に正直反省してるorz
435名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 01:44:50 ID:3CI1p80k
リアルタイムで追えていま読み終えました。GJです!!
暁狐氏の爪の垢を煎じて飲み、その執筆速度の一割でも分けてもらいたく思い候。
取り敢えず落ち込んでいた心の清涼剤となったので執筆してきま〜
最後にもっかいGJ!
436名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 07:25:31 ID:EUyXmcfm
セリフが「わぅー♪」だけで悶絶出来た俺は負け組?

なにはともあれ暁狐さん超GJッス!!
437名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 07:58:02 ID:xhgYIIZy
436
何いってるんだ。
勝ち組だろ。
何はともあれGJ
438名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:39:26 ID:jDiSHLsI
静那・・・orz
439短文屋:2007/02/11(日) 00:45:03 ID:gMs9eGok
「もう、一回。」
黒いおかっぱ頭のの少女はそう告げ、相手の了承を取らぬまま自分の秘部に金髪の少年の肉棒を差し込んでいった。
すでに最初の交わりから太陽が一周するほどの時間が経っていた。だが少女は太陽がどれほど動いたか分からぬ地下室に鎖で繫がれていた
何度目分からぬ射精を終え、少年にようやく休息が訪れた。荒い呼吸を繰り返しながら少年は少女に言葉をかける
「後どれくらいでその鎖は外れるの?」
「わから、ない。」


その鎖は呪い、禁忌を破り人と妖が交わり孕んだ児は生まれながらに神の使いの手によって鎖でどこかにつながる運命、それを解くは純粋な妖との交わりを繰り返すことだけ。
少女の名は愛、禁忌の児ゆえに神の愛も受けず、人の愛も受けず、妖の愛も受けられぬ、ならばせめて名だけでも、と優しくも悲しい名。
少年の名は廻、人を、村を、国を、歴史を、廻して変える力を持つもの者。
愛と廻の住む村では、呪われし児が生まれた場合、其の呪いを解く為に村の10を迎えた純粋な妖の男子が10日ずつ呪われし児と交わることになっていた
廻が10を迎えたときに其のことを始めて教わりついに其の日がやってきたのであった。
「大丈夫?」
「大、丈、夫。」
必要なことしか喋らぬ愛に対して廻は、意識を保つために、嫌な空気を作らぬために次々と話しかけた。
初日は必要なこと意外喋らなかった愛だが、4、5日経つうちに聴かれた事は喋るようになっていた。
しかし、生まれた時から鎖で縛られ、地下の世界しか知らない愛と話すのは、口がうまい廻でも3,4日経つ内に話すことは出来なくなっていた
そして10日目・・・つまり廻と愛の交わる最後の日を迎えた。
「入れる、よ。」
すでに愛撫にって硬くなった廻の肉棒は、簡単に愛の秘部に入っていた
「あっんっ・・・・・ん・・・・あぁ・・・・」
健全な青少年なら聞いただけで股ぐらがそそり立つようなあえぎ声が地下室に響いた。
「うっあ・・・」
何度やっても廻はこの快感には耐え切れずに早くも愛の秘部に精液を満たしてしまった。
「・・・量と、早さ、だけは、1番、ね。」
「・・・・・・・」
廻は顔を真っ赤にしてうつむいた。
「もう、一回。」
廻にはこの言葉が何度目だかすでに分からなかった。


木の軋む音と共に地上への扉が開いた。
「廻様、お迎えに上がりました。」
「分かった・・・」
廻はチラッと愛のほうを見て地上への扉の方に進んだ。
「ありが、とう、・・・・ばい、ばい」


「お疲れ様でした、輪廻様。」
地下室の管理人・・・狸の妖が、声を掛けてきた。契約を済ませるためだ
「では輪廻様、お望みをどうぞ・・・と言っても九尾のご子息であられる廻様には私共が叶えられる願いなどご自身で出来ますでしょうが
「そんなの、親の七光のせいだろ。」
そこには愛と話していた廻の姿は無く、九尾の子供、輪廻の姿だけがあった。
「おや、おや、では私共が出来て、あなたが出来ないことなどありましたかな?」
10日間相手した者の契約、それは掟にそむかないかぎり1つだけ何でも願いが叶えられるという物だった。
「ああ、それは・・・」
廻は村のものから見れば正気とは思えない願いをした。
「愛と一緒にいたい。」
その場にいる廻以外のものが硬直した。
「ご・・・ご冗談を・・・下のものをからかわないでください、輪廻様。」
「いや、本気だ。駄目なら愛をつれさって村、いや国から逃げたっていい。」
440短文屋:2007/02/11(日) 01:21:40 ID:gMs9eGok
「・・・ならしょうがないですね・・・力づくで止めさせていただきます。」
管理人が指を鳴らすと十数体の妖が廻を囲んだ
「九尾様がいないときにあなたに何かおきて九尾様のお怒りを買うのはごめんですからね。」
管理人は笑いながら、廻を捕まえるように妖に命じた。
「くれぐれも怪我をさせぬように捕まえろ!」
「親父は怖くて、俺は怖くないってか。いつも雑魚は笑えることばかり言ってくれる。」
妖達が飛び掛った瞬間金色の閃光が妖達の体に触れた。そして一瞬でその場に立っているのは狸と金色の狐だけになっていた。
「馬鹿な・・・たかが生まれて百年も経っていない餓鬼にこいつらが・・・・」
「そんなこと言ってるお前には負けフラグだけが待っているな。」
「ひっ!」
目にも止まらぬ速さで逃げようとした狸には、目にも映らぬ速さで金色の拳がうなった
枕同士がぶつかったような鈍い音を立て狸は崩れ去った。
「さてと・・・・・」
廻は地下に続く階段に目をやった・・・


愛は自分の頭が来るってしまった錯覚していた。廻のこと思うと心は鳴り響き、廻以外の男に抱かれることを思うと胸が壊れるほど痛んだ
そして、廻にまた会えるなら何をしてもいいと思っている自分に気がついた。
(これは何なんだろう・・・)そんなことを思っている間に足音が聞こえてきた。おそらく食事を持ってきた管理人の部下か新しい男だろう
だが、一瞬だけ廻が来てくれた、と思ってしまう。
(そんなこと私におきる分けが無い、そんなことが起こるのは何だっけ?し・・しあ・・わ・・・)
鈍い音ともにドアが開き、金色に光る尾が鎖で愛とつながれてる壁を壊した。
そして、尾の持ち主は微笑んでこう言った。
「愛、一緒に逃げないか?」
そうだ、幸せっていうんだ
441短文屋:2007/02/11(日) 01:28:06 ID:gMs9eGok
乱文失礼しました(しかもエロ分なし)。ここからまだ続きがあるのですが、今日の5時から月曜日まで用事があるので
続きが読みたい方(いるわけn がいた時に改めて続編を書こうと思っています。

誤字、脱字、よくわからない部分ありましたら、どんな些細なことでも仰ってください。次から努力します。

では
442名無しさん@ピンキー
GJ続きに期待

うーん誤字脱字が多いのが気になるなあ
あとなるべくsageてね