都心のとある御寿司屋さんの開店直後
特に目立つ美しい女性と可愛らしい女性がカウンター席につく
最近はいわゆる「おひとりさま」の女性客も増えたが、
同時に「おひとりさま」が2人入店してきたのは、これが初めてだった、席はひとつ空けて隣同士になった
「飲み物なんしやしょう」
「ビール、エビスはある?」「あ、私はお茶下さい」
「かしこまりやしたあ、で、まずはなんか造りましょうか、それともお寿司から始めやしょうか」
「お寿司から始めるわ」「私も、お寿司からお願いします」
「へえ、じゃまず何から握りやしょうかね」
「サバ」「サバ」
顔を見合わせるふたり、しばらく見つめ合う
寿司屋のおやっさんはつるっぱげの額を叩いて嬉しそうに言った
「ははっしょっぱなからヒカリモンなんて、お嬢さん方ぁなかなか良いトコ突いてるねェ」
可愛らしい方の女性がにっこりと微笑み返すとビジネススーツの美人はてれた様にはにかんで会釈した
(年下かな?可愛い顔してるのに雰囲気あるなあ)
「ヘイ!!お待ち、サバサバ」
「ん」(美味しい、あ、彼女も幸せそうに食べてる、可愛いかも)
二人は同時に飲み物に手をつけた、ビールを口にしながら横目でお隣さんの様子をうかがう
(可愛いのに艶がある柔らかそうな唇だな)「…キスしたい…」
「へい!?」「あっ!!」「!?…ふふっ」願望が思わず口に出てしまったようだ
「えっと、あのー『キス』お願いします」「じゃあ私も…」
そこで確かに可愛いのだがどこか小悪魔的な微笑を浮かべ、
隣で戸惑う彼女の切れ長の瞳を見据え、
囁きかけるように宣言した「キス」「…あっ」
普段は勝気なその切れ長の瞳を潤ませ、彼女は軽くイッた
それから二人は意気投合し、店が込み始めたこともあり、隣同士仲良くお寿司をつまんだ
小悪魔な彼女はおやっさんや周りの目を盗み、隣の席の彼女の形の良い乳房の突起やクリトリスもつまんだ
おやっさんはただならぬ雰囲気に妙なハイテンションで仕事を進める「ハヒッ!!ハヒッ!!お待てぃー!!」
男勝りの女弁護士の仮面は完全に剥され、彼女は次第に、
可愛い彼女の大きな掌の上で、まるでシャリのようにネタを乗っけられ、握られている錯覚に陥った
(ああ、握らな…転がさな、いで…私、お寿司になっちゃうッッッ!!)
「イッ!!」(ああっダメダメダメ!!ダ…)「イクぅー!!」店内に響き渡る絶叫と共に絶頂を迎えた
静まり返る店内の静寂を小悪魔が破る
「ああ…良いわね、じゃあ『イクラ』よろしくお願いしますね」
「お会計お願いします…一緒で」「ヘイ!!おあいそぉ!!」
ぐったりとした彼女の腰を一回り小柄な彼女が支える「飲み過ぎみたいね、ふふっ」
二人は淫靡な雰囲気を振り撒きながらハイヤーに乗り込んだ
「…おやっさん」「俺もまだまだ修行が足りねぇな」おやっさんはいろんな意味で果てていた
高速をゆくハイヤーの中「ねえ、あなた、これからウチにこない?」
手掴みでお寿司を食べていた彼女の指を、彼女の虜になった子猫が舐めて綺麗にさせられていた
タイトスカートは膝まで下ろされ、もう一方の手で下腹部を弄られているのだ
「美味しい『あわび』をご馳走して上げるわ」
「お、オチがっ、オヤジくさ…イッ、イクぅー!!」
彼女たちの夜は、まだ始まったばかりである