百合カップスレ@18禁文章創作板5

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1名無しさん@ピンキー

前スレ
百合カプスレ@エロパロ板 4or4.1
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1108536012/
2名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 17:27:39 ID:rqADeM2s
学びストレートとか京四郎とか
3名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 18:38:26 ID:rqADeM2s
マリみてとか
4名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 21:04:31 ID:Nx6hBI9L
プリキュアとか?
5名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 21:10:30 ID:VtIkNpNR
カップ?カプじゃなくて?
6名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 22:30:01 ID:rqADeM2s
>>4
うん
>>5
わざと
7名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 21:56:33 ID:7H22hKPm
募集中
8名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 23:46:57 ID:zL7AbQHV
とにかく百合ならいけいけOK!というスレッドです。
創作パロディなんでもあり。

 ※一日一保守推奨。

前スレ (dat)
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi?bbs=eroparo&key=1082138248&ls=50
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi?bbs=eroparo&key=1082384534&ls=50
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087027859/


作品を保管していただいているサイト:
百合ちゃんねる
http://lilych.fairy.ne.jp/
9名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 16:30:56 ID:f4miIG6f
保守
10名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 20:22:57 ID:Z0mSLrbq
プルアップ プルアップ
11名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 01:05:09 ID:ZhkcNkt3
あげま
12名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 01:51:29 ID:muAd0d/A
保守
13 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 20:48:23 ID:LlOZU3II
まだ途中ですが投稿します。
14 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 20:48:56 ID:LlOZU3II
 <忍side>
 沈黙が教室をを支配している。
 窓から差し込む夕日だけがただただうるさい。
 放課後の人気のない校舎の一角、ここはいわゆる”なんでも相談室”というところで私
はその相談員というわけだ。
 少なくとも今だけは。
 私が赴任したこの学校では思春期の生徒の様々な悩みに答えるべく放課後に空き教室を
利用してこういったことを行っている。
 赴任したて、というか教師になりたての私は
 「生徒と年も近いし相談しやすいでしょう」
 といわれて相談員にされてしまった。
 とはいえ、そうそう深刻な相談をいまどき教師にするような生徒は少なく、時折雑談と
相談の間のようなことをしていればよかった。・・・今このときまでは。
 おっと申し遅れた、私の名前は細石 忍(ささいし しのぶ)職業は教師で担当は物理だ。
 ちなみに歳は24。
 話をもとに戻そう。
 いっておくが私はただの新米物理教師だ、カウンセラーとかそんなんじゃない。
 しかし目の前にいる相談者であるとこの彼の雰囲気は深刻そのもので私にだって今回の
相談は大変そうだということくらいはわかった。
 『なんだろう、もしかしていじめられてるとか?それとも家庭での悩み?』
 頭の中を想像が駆け巡る。顔に出やしないかとひやひやする。一方の彼といえば未だに
私の顔を見つめたまま真剣な表情で黙ったままだ。こういうのは胃に悪い。きっと私は相
15 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 20:50:50 ID:LlOZU3II
すみません失敗しましたもう一度やります
161 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 20:52:08 ID:LlOZU3II
<忍side>
 沈黙が教室をを支配している。
 窓から差し込む夕日だけがただただうるさい。
 放課後の人気のない校舎の一角、ここはいわゆる”なんでも相談室”というところで私
はその相談員というわけだ。
 少なくとも今だけは。
 私が赴任したこの学校では思春期の生徒の様々な悩みに答えるべく放課後に空き教室を
利用してこういったことを行っている。
 赴任したて、というか教師になりたての私は
 「生徒と年も近いし相談しやすいでしょう」
 といわれて相談員にされてしまった。
 とはいえ、そうそう深刻な相談をいまどき教師にするような生徒は少なく、時折雑談と
相談の間のようなことをしていればよかった。・・・今このときまでは。
 おっと申し遅れた、私の名前は細石 忍(ささいし しのぶ)職業は教師で担当は物理だ。
 ちなみに歳は24。
 話をもとに戻そう。
 いっておくが私はただの新米物理教師だ、カウンセラーとかそんなんじゃない。
 しかし目の前にいる相談者であるとこの彼の雰囲気は深刻そのもので私にだって今回の
相談は大変そうだということくらいはわかった。
 『なんだろう、もしかしていじめられてるとか?それとも家庭での悩み?』
 頭の中を想像が駆け巡る。顔に出やしないかとひやひやする。一方の彼といえば未だに
私の顔を見つめたまま真剣な表情で黙ったままだ。こういうのは胃に悪い。きっと私は相
談相手としてふさわしいかどうか値踏みされているのだろう。
172 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 20:52:39 ID:LlOZU3II
 『まずいな、なにか話しをしなくては。』
 内心あせってはいるもののきっかけが見出せない。
 っとそのとき、
 「先生、ぼくは今悩んでるんです。」
 やっと口を開いてくれた。
 『ふぅ、まずはよかった』
 「うん、どうしたの?なにを悩んでいるの?よかったら聞かせて頂戴。」
 そう言って安心させるようにすこし微笑んでみせる。
 「えっと、人を好きになったんです。」
 どうやら恋愛の悩みらしい、思春期の悩みとしては王道だ。
 「それでぼくは自分がどうしたらいいかわからなくて・・・」
 なるほど、初恋というやつだなこれは、多分どう相手に接したらよいかわからないのだ
ろう、おまけにここは男子校だ、女性のこととなると彼にとっては神秘の領域なのだろう。
 「そうだよね、女の子にどうやって好意を伝えたらいいかなんて難しいよね。大丈夫!
私も一応女だからそういう相談ならまかせなさい。」
 とにかく話を聞くこと、それが大事だ。
 そのために私は内心の不安を精一杯押さえ込みながらできるだけ自信たっぷりに見える
ようにがんばって表情を作り、声を明るくして彼にはなしかけた。
 が、
 「えっと、その、すみません!またもう少し自分のなかで整理してから来ます。」
 そう言うと、せっかく話を始めてくれたにみえた彼は席を立って教室の出口へ向かうと、
引き戸のむこうへ消えていってしまった。
183 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 20:53:40 ID:LlOZU3II
 『あっ』
 声にならない声が頭のなかに響いた。張っていた精神の糸が一気に緩む感じがして、
全身から力が抜けて行くのがわかった。
 『まずいこと、言った? かな?』
 一人残された教室の中で無力感に包まれながら今のやり取りを思い返す。
 『変なことは言ってないな。』
 『演技っぽさが、だめだったのかな?』
 『でもまた来てくれるんだよね。』
 そんなことを考えていると窓の外はもう薄暗いことに気づいた。
 「さてと、今日の相談室はここまでっと」
 そうつぶやいて、教室の机と椅子を元にもどす作業にはいった、
 かたづけがすむと廊下にでて教室を施錠する。
 『今日は疲れたな。あそこへ行こう。』
 何かあると行く、何もなくても行く、そんななじみの店を思い浮かべながら私は職員室
に向かって歩き出した。
194 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 20:54:18 ID:LlOZU3II
<巴side>
 階下でざわめきが聞こえる。
 それとともに漂ってくるガーリックとオリーブの香り。
 ここはわたしの家でわたしの部屋だけど一階は両親の経営するイタリア風居酒屋になっ
ている。
 だから下にはたくさんの人の気配がある。落ち着かないと思うかも知れないけど、わた
しにとっては生まれたときからの事なのでいまさら気にはならない。週に何度かはお店を
手伝うし、そのおかげでおこづかいも多めにもらえるからわたしはこの環境に満足している。
 しかし今日はそれもない、授業の予習も片付けた、暇だ。
 暇なのでここで自己紹介をしようと思う。
 わたしの名前は葛葉 巴(くずのは ともえ)18歳の高校生。周りで受験する人はいそ
がしいけどわたしは調理学校に進むのでそこまで忙しくない日々を送っている。お店を手
伝うのも、調理学校へ行くのもいづれは両親の店を継ごうと思ってのことだ。
 「♪〜」
 っと携帯が歌って着信を知らせる。
 着信画面には
 [し〜ちゃん]とでている
しーちゃんは本名は忍とい名前で先生をしている。
プチッっとボタンを押して電話にでる。
「もしもし、しーちゃんこんばんわー」
「ともちゃんこんばんは、学校おわったからいまからともちゃんちのお店にいくよ。
ともちゃんもし夕食まだなら一緒に食べない?」
 「うん!」
 わたしは元気よくこたえる、どうせうちは家族で夕食なんてのぞむべくもない。
 だからしーちゃんの提案をことわる理由なんてどこにもない。
 「しーちゃんあとどれくらいで来れる?席用意しとくから。」
 「ありがと、じゃあできるだけ急いでいく。またあとでね」
 そこで電話が切れた。
205 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 20:54:55 ID:LlOZU3II
 しーちゃんはこうして時々私と晩御飯を食べる。
 私としーちゃんはいわゆる幼馴染というやつで私が小さいころ近所に住んでたしーちゃ
んには私はずいぶんとかわいがってもらったし私もとても懐いていた記憶がある。
 しーちゃんとわたしは一度別れを経験している。しーちゃんが高校に入学した時のことだ。
 しーちゃんは県外の高校に合格してそこの寮に住むことになった。
 しーちゃんの両親も仕事の都合でこの町から引っ越すことになった。
 わたしはしーちゃんのことが大好きだったからその別れはとてもつらかったのを覚えて
いる。
 だからしーちゃんが先生になってこの町に戻ってきた時はとてもうれしかった。
 ただうれしかっただけ?
 ちがう
 わたしは恋に落ちたのだ、しーちゃんと再開したとき、しーちゃんに。
 そう今のわたしのしーちゃんに対する”好き”は以前の”好き”とは違うの。
 この恋がきっと許されないものだということはわかっている。世間にも、両親にも、な
によりしーちゃんにも受け入れてもらえないだろうということも分かっている。
 それでも、好き。とめられない。
 あっ、もうすぐしーちゃんが来るころだ。
 しーちゃんと過ごす時間はたのしい、うれしい。でも、少しくるしい。一緒にいること
で、ただそれだけで強くなってゆく気持ちをおさえてなくてはいけないから。
 でも、わたしはいつまでこの気持ちをおさえておけるのだろう?
216 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 20:55:50 ID:LlOZU3II
 <忍side>
 床の上にほろ酔いでつったっている私、目を落とせばベッドの上でかわいく寝息をたてているともちゃん。
 えーと、どうしてこうなったんだろう。すこし思い返してみることにする。
 私がお店についてともちゃんと一階で食事をしていたときは普通だったはずだ。
 うん、それは間違いない。お酒なんてテーブルの上にはなかったはずだ。
 食事が終わった後は、ともちゃんと他愛もない話をした。私の学校で起こった、生徒が
先生に対して仕掛けたささいないたずらの話、ともちゃんの友達が本格的に受験勉強をは
じめたので最近あんまり遊べなくなったこと、ともちゃんが創作料理を作ってそれがおも
いのほか上手くできたのでひょっとしたらお店の新しいメニューになるかもしれないこと、
とかそんな話をしていたとおもう。
 ああ、そのあとだった、ともちゃんに部屋でもうすこしおはなししよと誘われたのは。
 明日は土曜日で休みだし断る理由など無いので一度お店で会計を済ませてから(ともち
ゃんも、おじさんたちもそんなのいいよと言ってくれるけどやっぱり自分の分は払うこと
にしている。)お店を出て裏手に回って、おうちにお邪魔して二階のともちゃんの部屋に
来た。
 そこでまたおしゃべりをただただしていたはずだ、ごく普通に。飲んでいたのはコーヒ
ーだった。やっぱりこの時点でもお酒なんて飲んでなんていない。
 おしゃべりの内容は、えーと、ともちゃんが昨日少女漫画雑誌、を買ったって言って、
それでその中のお気に入りの作者さんの新連載の恋愛ものについて話してくれて、そうた
しか女教師と男子生徒の話だとかそんな話だった。
227 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 20:57:06 ID:LlOZU3II
 そうだ、そのあとだ、わたしが「恋愛っていえばね、今日生徒に…」って話し始めよう
としたときだ、ともちゃんがちょっとまってっていってその後ワインを持って来たのは。
 そして「飲みながら聞く」っていって二つのグラスにワインを注いだんだった。
 まあ、わたしの学校の生徒だって時々飲酒しているらしいいし、高校生なんてそんな年
頃なんだろうと思って、深く考えずにわたしも飲みながら今日の妙な恋愛相談について話
した。
 今思うと教師としては失格ものだ。
 そしてその後ともちゃんは酔いが回ったのか眠そうになったのでわたしがベッドに寝か
しつけた。
 そして今のベッドに眠るともちゃんと、その横に立っている私となったわけだ。
 いま私が見下ろしているともちゃんの寝顔はとてもかわいい。
 小さいときのともちゃんもかわいい女の子だったけど、いまのともちゃんはそれとはち
がうかわいさをもっているとおもう。小さいころのかわいさが芽吹いたばかりの花のよう
な、守ってあげたいようなかわいさだとしたら、いまのかわいさは花開くその少し前のつ
ぼみのようなかわいさ、自分の手で花咲かせたいと思うようなそんなかわいさだ。
 と、そこまで考えて思う、なんだ、自分の手でって、私はともちゃんをどうかしたいん
だろうか?いやまずいだろう、未成年に手を出したら犯罪者…って違う、同性同士なんだ
から法的には問題なかったような…っじゃなくてとにかくまずい、でもかわいいなぁ、あ
あ私も酔っ払ってる、えーい酔った勢いだキスしちゃえ!
 ・・・
 ・・・
 えっ!?
23 ◆/ParALYsz2 :2007/01/12(金) 21:00:02 ID:LlOZU3II
とりあえずここまでです。
続きは書きあがり次第また投稿したいと思います。
しかし書きあがる前に2ちゃんねるが閉鎖したらどうしよう。
24名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:18:33 ID:SDg29CvR
期待wktk(゚∀゚)!!
なんとか続きたのむ!
25名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 01:06:58 ID:TuX+JsGu
>>1
死ねカス
26名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 02:15:14 ID:JKj80Hjh
>>23
GJ!!
続き期待してます。
27名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 18:36:52 ID:dit7XnhO
>>1-23
GJ
28名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 20:04:45 ID:iY0fylNX
保守 まだかな…
29名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 23:28:44 ID:77ckDqVc
保守
30名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 15:08:45 ID:UkcCGtON
ここでなけりゃ,一つあったが
31名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 18:20:57 ID:D/tJJKyC
保守
32名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 14:10:05 ID:OK9VY4kg
保守代わりに投下。

『あるお嬢様学校の事情』

 あるお嬢様学校。いずれ劣らぬ名門の令嬢ばかりが通う乙女の園。
 生徒達の多くは悲しきかな上流社会の習い、卒業と同時に意に染まぬ相手との政略結婚
が決まっている少女達ばかりである。
 いつの頃からか、恋をすることも許されぬ女生徒達の間での同性愛が学園の伝統となっ
ていた。
 男を相手に恋することが出来ぬ少女達は、青春の甘酸っぱい思い出作りの相手を求めた
のである。
 否、卒業後、結婚後も恋人関係が続くことも珍しいことではなかった。彼女らの夫達は、
よもや同性相手にどのような関係になっているとは思うはずもなく、ただ友人のもとへ
遊びに行くだけと安心している。
 間男の子を孕むという心配がないので、実害なしと目を瞑ってしまうことも多いのだろう。
夫達自身、他所で妾を囲っているのであるから、そういうところはお互い様なのである。

 かくして、この学園における百合は半ば公然の秘密となり、女生徒達は奔放な恋愛と青
春を謳歌しているのである。

                                 <終り>
33名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 00:24:32 ID:fR7UUWKX
つ、続きを禿しくキボン!
34名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 16:07:59 ID:HmGdfel9
佳子の乳首を優しくつまみながら耳元で囁いた。
「保守……」
35名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 03:07:26 ID:qC1b5tbj
保守
36名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 19:02:47 ID:BiWGvn3f
保守
37名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:50:22 ID:6Efte44a
耽美な世界を!
38名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 00:36:23 ID:uwbCrS7X
保守
39名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 18:52:49 ID:nrqagLBl
ここってオリジナルオンリー?
40名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:43:40 ID:uHR7G7/W
うんにゃ。二次もおk。
過去にもあったし。
41名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:13:30 ID:G4Z5Voyu
ロケットガールのスレに、なかなかいい百合レズSSあったよ。
42名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 20:05:53 ID:DQ9q0aKD
保守
43名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 23:41:43 ID:LCVUJsmv
ここはエロじゃなきゃダメ?
44名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:08:53 ID:PhqoaSEw
どうだろ
俺はエロなしでも読みたいが

回答だけじゃつまらんのでなぜか育児板からコピペ
>今日、うちの双子(2歳半♀♀)の1人が夜中急に起きて寝ぼけながらもニコニコ顔で
>隣に寝ている相方を「かわいい〜。○ちゃん大好きよ。」と頭をなででやって
>また寝てしまいました。なんか、双子がうらやましい〜と思った瞬間でした。

幼女百合といえば、幼女どうしの最高にかわいいキス動画があったな……
45名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:24:35 ID:6ehbCbnc
>>43
無問題也。

>>44
これか?
ttp://www.youtube.com/watch?v=ALKPLfoQitA
4644:2007/03/28(水) 01:08:28 ID:hkxNy9xQ
>>45
おお、それそれ
ていうか、俺の知ってたのはもっと画像も小さくてキスのとこだけのやつだ
こんな完全バージョンがあったのか
あらためて萌えた  サンクス
47名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 19:58:57 ID:j0djQp+o
保守!
48名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 00:19:31 ID:ABFakb7X
今週中に圧縮来るかもしれない。
49名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 20:41:55 ID:Tg4+g6wh
50保守:2007/04/19(木) 01:38:22 ID:uvCvStez
「雨ぇ……」
 窓の外を一瞥し、けだるくつぶやきながら、のろのろと手を伸ばし、彼女の頭をひきよせる。
「ん?」
 彼女の目はぱっちり開いて、わたしを間近にのぞきこむ。 
 わたしはこんなにだるいのに、彼女はとても元気そうだ。
「チューして……」
 目をそらしながら、すねたように要求する。あまりにだるいので、彼女に甘えてしまっているのかもしれない。
 雨のせい、ということにしよう。このだるさも、わがままなわたしも。
「顔あげてくれないと、できないぞ」
 耳を彼女のかろやかな声がなでる。わたしはいつのまにか彼女の肩口に頭をあずけてしまっていた。
 頭が重い。なんでこんなにだるいんだろう。生返事をして頭を彼女にこすりつける。
「チューして。はやく……」
 彼女の胸に顔をうずめて、息を吐く。なんにもしたくない。ただ彼女をすこしだけ困らせたい。
 彼女の手がわたしの髪をわしゃわしゃとかきまぜる。そしてやさしく髪をすく。だめ。もっとやさしくして。もっと甘えさせて。
 頭の重さに身をゆだねて、ずりずりと彼女のからだをすべりおりていく。
 わたしの顔が彼女の下腹部に接した。鼻が弾力のあるふくらみを押す。
 わたしはフーッと息を吹きつけ、みたび言う。
「むりやりチューして……」

 突然からだをくるっと裏返された。
 あおむけになったわたしの唇に彼女がキスの雨をふらす。
 何度も、何度も、彼女はわたしをついばんで、息を荒らげ、わたしを見下ろし、クスクス笑う。
 いつのまにか、わたしの両の手首は彼女につかまれ、腕をひらいた状態で拘束されている。
「目、さめた?」
 彼女の目がわたしの眼前でいたずらっぽい光をはなっていた。
51名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 23:39:38 ID:FPmQRE8e
キタコレ
52名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 23:13:40 ID:hl99hydp
あぁあぁああくそぉぉ
乳と乳とで合わせて4つの超豪華すりつけあいプレイが読みたいぃぃぃい
53やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:23:17 ID:+MJgjvwE
よくある(?)義姉妹モノで非エロですが投下します。
実は人生初SSなので誤字脱字等おかしな点があったら指摘おねがいします。
54やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:24:05 ID:+MJgjvwE
桐嶋家のとある日常-姉キス編-

あたし桐嶋志穂(きりさましほ)には、香苗(かなえ)というお姉ちゃんがいる。
と言っても血が繋がっているわけではない。
八年前の秋にお母さんが見知らぬ女の子を当時小学4年生のあたしの前に連れて来て
「この子、今日から志穂のお姉ちゃんなる娘よ。ほらよろしくして。」
お母さんが紹介した女の子の背中を軽く押す。
「えっと、香苗と言います。これからよろしくお願いします。」
香苗ちゃんが、自己紹介する。
そう彼女は突然とやってきたのだ。
55やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:24:55 ID:+MJgjvwE
あたし達の関係は、ようするに義理の姉妹。
最初は、香苗ちゃんと呼んでいたが日がたつにつれいつの間にか『お姉ちゃん』と呼び
お姉ちゃんもあたしの事をから『志穂』と呼ぶようになった。
一年もしないうちにあたしはお姉ちゃんの事が好きになり、本当の姉妹のような関係になったのだ。
いつもいっしょにいる
たまにケンカもするけど
とても仲の良い
どこにでもいるような
56やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:25:48 ID:+MJgjvwE
お風呂上ってなにもやることのないあたしは、居間のソファーに寝転びながら女性向け雑誌を読んでいた。
「初のキスはレモンの味か…」
実は、高校2年にもなってキスすらしたことないあたしは昔からよくあるフレーズを小声で口ずさむ。
なにやらこの記事によると慣れていない事をする事により、緊張して口内に酸が発生するらしい。
「ホントかな?」
正直そうならレモンのような柑橘系の爽やかな味と言うよりは、胃液とか気持ちの悪い酸っぱさな感じがする。
あたしは雑誌を胸の上に置き天井を見上げながら、右手中指と人差し指を自分の唇そっと当ててみる。
当然レモンの味などするわけがなく、かと言って胃液の気持ちの悪い感じもしない。
ただ唇に指が触れているだけなのだからあたりまえだ。
キスにしてはお粗末すぎる。
(なにやってるんだろ…あたし)
57やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:26:28 ID:+MJgjvwE
「カトちゃん、ペッ。って何してんの志穂?」
突然お姉ちゃんがあたしの目の前に現れた。
急に顔覗き込まれ驚きと、知らずうちに『ぺッ』のポーズとっていた恥ずかしさで
「あ、わわお、お姉ちゃん!?」
慌てて右手を戻そうとし、胸の上の雑誌を床に落としてしまう。
それを拾い上げようとしたが、先にお姉ちゃんに取り上げられ
「初のキスはレモンの味…ってこんなん読んでんの?」
あたしがさっき言ったのと同じフレーズを言う。
「み、みんな読んでるよ。って言うか返して!!」
お姉ちゃんから雑誌を奪取し、恥ずかしさでうつむいてしまう。
58やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:27:25 ID:+MJgjvwE
「あぁごめん、ごめん」
お姉ちゃんがあたまをポンポン叩きながら平謝り。
「うぅ…」
体操座りになり完全に拗ねてるあたし。
「ゴメンナサイ」
次は棒読み。こんな謝り方じゃ、許す気もおきない。
「もう!ちゃんと謝ってんじゃん!!」
これはヒドイ…逆ギレだ。
あたしはさらにうずくまる。
するとあたまにのせてる手は、しだいに力が込められ
「あ・い・あ・い・ん・くろ〜」
一字言うごとにだんだん強く締め付けられ…
「いたた!!許す、許すから!!」
華奢な腕から想像もできない握力だ…
あまりの痛みに、あわててギブアップした。
「もう!ボーリョク反対!!」
「未熟者の言うことは聞かない!!」
あたしの悲痛な叫びは、どっかで聞いたような台詞であっさりと流される。
たまになんでも力でねじ伏せようとするのはお姉ちゃんの悪い癖だと思う。
59やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:28:04 ID:+MJgjvwE
「ほら志穂が暴れるから、髪バサバサ。」
お風呂上りの少し湿ったあたしの髪を手櫛でやさしく整えてくれる。
「もう、お姉ちゃんがやったんじゃんか…」
ブツブツ小言を言いつつもお姉ちゃんの柔らかい手に身をゆだねている。
白く細くのびきった指
長すぎず短すぎない艶やかな爪
優しく柔らかい手のひら
たまに凄いパワーを発することもある気がするが、あたしはこの手が大好きだ。
「はい。できあがり!」
あたしのあたまえを軽く叩く。
「えっと…ありがと。
って言うかお姉ちゃんの…!!」
言葉の途中でお姉ちゃんにビシッと人差し指をおでこにさされ
「その話はもう終わったの!!女はずべこべ言わない。」
ホント、滅茶苦茶な人だ…
60やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:30:51 ID:+MJgjvwE
「で、もしかして志穂ってキスしたことある?」
唐突にあたしの読んでいた雑誌の話をしだす。
この質問は最悪だ。恋人いない暦=年齢のあたしにはイタすぎる。
と言うかわかって質問してるだろうこの人…
「ないよ…悪い?」
図星をつかれたので捻くれた言い方をする。
「そう言う、お姉ちゃんはしたことあんの?キス?」
こちらもお返しと言わんばかりに同じ質問をし返す。
少なくともあたしの記憶によればそういう感じの雰囲気を感じたことはない。
例えば帰りが遅くなったり、こそこそ内緒の長電話してるところなんて見たこともない。
本人だって前に「今はそういうのは、いい」って言っていたので今恋人がいるなんてありえない。
と思ったのだが
「あるよ。」
あっさり答えられた。
61やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:31:30 ID:+MJgjvwE
と言うかあるんだ…ずっと一緒にいるからお姉ちゃんの知らない事なんてなにもないないと思ったのに。
あたしの知らない経験をしている妬みだろうか?
胸の奥がなぜかムズムズする。
「も、もうお姉ちゃんってば、嘘でしょ!?」
あくまで平静を装いもう一度確認する。
「ホント。妹の前で見栄張ってもしょうがないじゃん。」
心臓の鼓動はゆっくりと速度をあげるていく。
「そ、そうなんだ…いつしたのキ、キス?」
なんでだろう、気持ち悪い。
一刻も早く自分の部屋に戻りベットで横になりたい。
そう思うのだがこの質問をしないと、答えを聞かないといけないような気がする。
ほんとに今のあたしはなんかおかしい。
恥ずかしいのかあたしと目線を合わせないで顔をすこし上げ、照れたようなしぐさで話だす。
「えっとね…中3の夏かな?部のひとつ下の後輩に、
急な引越しで転校することになったから『最後の思い出に』って言うからしてあげたの。その…キスを」
62やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:32:06 ID:+MJgjvwE
話を聞く限りどうやら本当のようだ。
顔も名前もよく覚えてないが、確かにその時期に同じ学年の子が転校したというのは事実。
話が真実とわかると、ドキドキはさらに加速していく。
お姉ちゃんの思い出話に興奮してるとか、そんなんじゃない。
そんなあたしの思いなどは、知らず存知ぬと言わんばかりに続けて話す。
「目なんてうるうるさせて可愛かったなぁ。でもレモンの味はしなかった気がする…
まぁほんの一瞬、重ねた程度だからかな?」
あぁ…もういいや。聞きたくない。早く自分の部屋に戻って横になりたい。
「そ、そうなんだ…知らなかった。じゃあ、あたしもう寝るね。あした朝早いからさ。」
明らかな動揺。
感情が先行しすぎて凄く不自然な話の切り上げかたになる。
「あれ、もしかして気にしてんの?自分がまだのこと?」
そんなこと分からない。本当によく分からないいままでに感じたことのない変な不快感。
それもなにに対して感じているのかかわからない…
ただ、ただ一刻も早くこの場から立ち去りたい。
お姉ちゃんから離れたい…
63やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:34:53 ID:+MJgjvwE
あたしは何も言わずソファーから立ち上がる。
「で、でもさ!!別に変じゃないって。キスくらいのうち誰だってするんだからさ!!」
やっとあたしの動揺に気付いたか、慌ててフォローにはいる。
でも“キスくらい”か…それでフォローしてるつもりなのだろうか?
ここらへんにお姉ちゃんの無神経なことがよくわかる。
でも何も答えないのは明らかに不自然なので
「そうだよね。」軽く返事をして「じゃあおやすみ。」いつものあいさつを言う。
これでいい、これで明日からはいつも通りだ。
こんなよく分からない感情は一晩寝たらきっと治る。
そう思うと心なしか少し楽になった気がする。
自分に部屋に向けて少し速めの速度で歩きだす。
居間のドアを開こうとした時、あたしの肩に何かが軽く触れる。
64やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:35:27 ID:+MJgjvwE
一瞬またドキっとした。
この優しい柔らかさは、あたしの大好きなお姉ちゃんの手。
「ちょっと待って。」
お姉ちゃんの声に、あたしは振り向く。
さっきよりは気持ちも落ち着いているから…大丈夫だ。
お姉ちゃんの『おやすみ』を聞くくらいの余裕がある…
そう思った瞬間

視界がすべてがお姉ちゃんでいっぱいになる
(え、なに?)

ほんの数秒間あたしの中の時がとまる
(なにしてるの?お姉ちゃん?)

あたしの唇にやわらかい何かがふれている
(あれ?なんか、やわらかい…)

唇にあたしのじゃない温もりが伝わってくる
(あたたかい…でもこれって?)
65やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/26(木) 15:39:40 ID:+MJgjvwE
すいません。とりあえずここまでです。続きは明日にでも投下します。
66名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 15:43:41 ID:/UboUGLd
GJGJ
お姉ちゃんすげぇいいわ
67名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 13:31:41 ID:2Mwr/lH/
GJ!!
68やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/29(日) 17:53:10 ID:qqJbLL4e
お姉ちゃんの顔がスッっと離れた。
なにが起こったかよく分からない。
きっと今のあたしは、半口が開いていて目線は上のほうを向き魂の抜けたような顔をしているだろう。
ゆっくり頭の中で状況を整理する。

『なにしたの?
唇と唇を重ね合わせた。

今までやったことある?
初めて。

誰と?
目の前にいるお姉ちゃん。』

「これで、志穂もキス体験者だね。」
お姉ちゃんの声がかすかに聞こえる。
が、あたしは上の空。

『目の前にいるお姉ちゃんと初めて唇と唇を重ね合わせたの?
うん。

要するにキスしたの?
違う。
されたの!!!』

………把握した。
69やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/29(日) 17:54:50 ID:qqJbLL4e
「んー-------っ!!」
まさに言葉にならないとはこのことだろう。
さっき重ね合わせた唇をサッと右手でおさえる。
(お姉ちゃんにファーストキスを取られた、やられた、奪われた…)
ショックで何を言ったらいいのかわからない。
とりあえず視界が曇って見にくいが、お姉ちゃんをにらみつける。
きっと涙で目がウルウルだろう。
「そんな…姉の優しさにそんなに感動しなくてもいいのに。」
なにを勘違いしているのか、的を大きく外れたことを言うお姉ちゃん。
曰く、目は口ほどにモノを言う…昔の人は大嘘付きだ。
「う〜ん。恋人同士じゃないから微妙かもしれないけど、友達とかに聞かれたら“した”って言っていいと思うよ。」
どんどん好き勝手言っていく。
「そうだ、どう?レモンの味した?」
ようやく
「馬鹿!!知らない!!」
声が出た。
70やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/29(日) 17:56:07 ID:qqJbLL4e
「し、志穂!?」
お姉ちゃんの肩を軽く左手で押し口をおさえながら自分の部屋へと走った。
廊下に出て、二階のあたしの部屋に行くために階段を駆け上がる。
急に体を動かした事と、苛立ちもあって、あたしの顔は赤く赤くトマトのようになってるに違いない。
部屋につき、ドアを開け、すぐさまベットに飛び込む。
体はパサっと柔らかい布団に食い込み、うつ伏せ状態。
あたしは手探りでいつも使っているやや大きな枕探す。
あった。 すぐさま顔に押しつけきつく抱きしめる。
「馬鹿…馬鹿…お姉ちゃんの…馬鹿…」
小さい、とても小さい声でお姉ちゃんのことを罵倒し続けた。
あの人はホントになにやったかわかってるのだろうか?
…いやわかってないな。
きっとことの重大さをわかってない。
71やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/29(日) 17:58:04 ID:qqJbLL4e
乙女のキス、それも初めてを奪うなどとは…罰金一億円、懲役百年…いやこんなもんじゃない。
死刑、極刑、銃殺。他国同士だったら確実に戦争が勃発する。
一年戦争どころではない百年戦争はしてるだろう。
……自分でもなにいってるのかわからないが要するにあたしからしたらこれだけの大事だと言うこと。
だけど泣いてる妹の前でキスの味を聞いてくるくらいだ。
わかってないどころかなにも考えてないんだろう。
そうに違いない。
昔、お弁当の最後に取っておいて食べようとしたミートボールをお姉ちゃんに取られ、何でこんなことするの?と聞いた時
「志穂が嫌いそうだから、食べてあげようと思って」っと言ったり
遊びから帰る途中にこけて半泣きで家に帰った時も
「どうしたの?誰にやられたの!?」
と怒鳴りあたしの答えを聞く前に、すぐさまさっき一緒に遊んでいた子の家に殴りこみに行ったり
調子悪いが頑張って授業を受けていたあたしを教室に突入して無理矢理おぶって家まで連れて帰ったり…
自分が思いついたらすぐ行動。
あたしの気持ちなんて何も考えてない。
72やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/29(日) 17:59:32 ID:qqJbLL4e
よくよく考えたらお姉ちゃんに振り回されるなんて、いつものことかもしれない。
「ふぅ…」
軽いため息。
昔のことをいろいろ思い出してみればこれらの行動に共通点があることが分かった。
それは、あたしのことを思ってやってくれてるということ。
そう考えるとさっきまでのイライラはなくなり次第に落ち着いていく。
お弁当の事も、殴りこみの事も、無理矢理家に連れて帰った時もあたしのためを思ってやってくれてるということ。
あたしの勝手な解釈かもしれないがさっきの一連の行動だってそうかもしれない。
思い出すとまた胸が少し熱くなる。
73やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/29(日) 18:01:05 ID:qqJbLL4e
初めてのキス。
年上の人に優しくリードされてとか…同じ歳の子とハニカミながらとか…
今まで思い描いていたものとは全然違う。
いつのまにか、分けもわからないうちにされたキス。
お姉ちゃんとのキス。
目を閉じて、お姉ちゃんの言葉を思い出す。
(「これで、志穂もキス体験者だね。」)
「そうだけど…」

(「そんな…姉の優しさにそんなに感動しなくてもいいのに。」)
「いきなりすぎて、ショックで泣いてただけだよ。」

(「う〜ん。恋人同士じゃないから微妙かもしれないけど、友達とかに聞かれたら“した”って言っていいと思うよ。」)
「どんな人と初めてのキスしたの?なんて聞かれたら答えられないよ…」

(「そうだ、どう?レモンの味した?」)
「…した…かも……」
あたしはいつの間にか眠りについていた。
74やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/04/29(日) 18:22:04 ID:qqJbLL4e
すいません。予定より遅れました。
今回で-姉キス編-は終わりです。
感想とかあれば書いてくれるとうれしいです。
現在続編執を筆中です。そのうち、いつになるか分かりませんが投下します。
75名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 23:56:54 ID:eOqhkFI+
GJ!!
義姉妹モノは大好きだ。
76名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 00:50:34 ID:qv36dES8
GJ!!
続き、期待してます
77名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 07:57:29 ID:9kor3JGM
過疎ってるなぁ。
とりあえず保守しとく。
78名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 13:16:56 ID:EK5PGIDe
作品はこないだ来たから、良かったが、
スレを保つための雑談なんなりのネタが無いからなぁ…
79名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:40:32 ID:5LgJfqNW
今期は百合アニメ豊作なのにね
80名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 14:09:46 ID:7gaOMmQl
今期は百合ドラマもあるのにね
81名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 19:51:17 ID:9qVE1xpV
百合ドラマkwsk
82名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 02:53:27 ID:/GNB48iH
昼ドラのことかな?
「麗しき鬼」ってやつ。
違ったらすまん
83名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 04:02:05 ID:yinyAIqQ
>>82 「麗わしき鬼」ね。
84名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 16:11:17 ID:CqEDgS7p
漏れもオリジナル書こかな
85名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 22:09:10 ID:X+E5jxTX
がんがれ〜。俺も書いてる途中だ。
8684:2007/05/12(土) 12:14:35 ID:78gi2swq
上の小説軽く見たが、うまいな。漏れのは、あっさりめで書いてるから、
しょぼいと思ふ
87名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 15:06:54 ID:6wGqYXIW
それでも、イインダヨー、グリーンダヨー!

上の人はきちんと会話させてて、二人のキャラがはっきりわかる所とか、特にいいなぁと思う

自分は現時点だとほぼ会話なしだから、何とかしよう
88名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 14:58:01 ID:VXPfFk5K
保守、、、だけじゃ空しいので別スレに投下された百合SSの報告でもしてみないか。
さすがにこれだけスレがあると個人で補足するには限界があるし。
89名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 21:08:07 ID:c6uAOOHa
秀作紹介みたいなのは荒らしのエサとしても好適なわけで。
個人的には見過ごしている百合物あれば知りたいな〜とは強く思うが躊躇してしまうなぁ。
90やてん ◆84ELTH/WsQ :2007/05/18(金) 04:17:21 ID:AXx7K4aD
アルカナ、ひだまり、らきすた辺りのスレを最近チェックしてまつ!!d(・`д・´)
91名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 15:43:57 ID:Io82Y4qb
百合ファンタジーは大丈夫?
92名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 19:19:54 ID:bEF0Clkq
>>91
書き手スレのアレかい?
93名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:20:51 ID:KqnCNChH
>>92
アレだよな、きっと

>>91
百合でさえあればオールOK
94名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 15:03:08 ID:lEu/ulti
初ですが投下します。
95紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/20(日) 15:05:23 ID:lEu/ulti
「ま、待ってよ、紗英ちゃん」
「恵那が寝坊するからでしょ」
「だって目覚ましの音聞こえなかったんだもん」
「自分で止めたからでしょ」
「だってぇ〜」

毎朝の事。
恵那は朝が弱い。というか夜にも弱い。
泊まりにいっても朝まで起きれたためしがない。

しかし私たちは幼稚園、小学校、中学校と
毎日一緒に登校して来た。

私は立ち止まり、恵那を待つ。
「はぁはぁ…紗英ちゃん足速いんだもん」
「私が早いんじゃなくて恵那が遅いの」
「うぅ…」
「行くよ」
「うん…」

私は橘紗英15歳中学三年生
一生懸命走って私に追いつこうとしてるこの子は
須藤恵那同じく15歳中学三年生
私の隣の家に住んでいる
物心つくまえからの幼馴染だ。
96紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/20(日) 15:06:28 ID:lEu/ulti
急いだお陰か間一髪HRには間に合った。
私たちが席についてすぐに担任の先生が入って来て
私たちは安堵した。
「よかったね、間に合って」
「明日からはちゃんと目覚ましは離して
 おいて置くように」
「うん、そうする…」

しかしそれだけでは終わらない
1時間目の授業が始まったとき
恵那が慌てだした
「あれ?あれ…」
「どうしたの?」
「教科書入れたはずなのにないの…」
いつものことだった。
「ほら机くっつけて、見せてあげるから」
「うん…ごめんね…」
「いいよ、減るもんじゃないし」

ふと横を見ると、恵那は真剣に教科書を読んでいた。
消して不真面目じゃない、むしろ真面目すぎるんだけど
なんでこんなに抜けてるんだろうっていつも不思議に思う。
私の場合、教科書は全部置き勉だけど
この子は毎日持って帰っている。
でも毎日勉強していると思えるほどの点数は取れない。
決して頭が悪いわけじゃないんだけれど
凡ミスが多いのだ。
97紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/20(日) 15:07:28 ID:lEu/ulti
私が恵那の横顔を見ていると、恵那が気づいたようで
「どうしたの?」
不思議そうに聞いてきた。
「なんでもないよ」
「怒ってる?」
「え?何を?」
「朝寝坊したこととか…教科書忘れたこととか…」
「そんなことでいちいち怒ってたら
 私の身が持たないよ」
「うぅ…ごめんなさい…」
「だから怒ってないってば」
「ならいいんだけど…」


昼休みになり、
私たちはお弁当を広げ、食べはじめた。
「うわっまたおかあさんほうれん草いれてる…」
「食べなきゃダメだよ、鉄分がいっぱいはいってるんだから」
「そういう恵那だってニンジン食べれないくせに」
「いっつも給食にニンジンでたら
 最後まで残ってたじゃない」
「そ、そうだけど…」
「細かくしたら食べれるもん…」
「そんなの食べれるって言わないよ」
98紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/20(日) 15:08:19 ID:lEu/ulti
「はいはい、ほうれん草もニンジンもどうでもいいから
 ちょっと聞いてねお二人さん」
その時同じ班の小百合が、私達の
他愛もないいい争いを静止し、唐突に私たちに言った。
「あのね、今度結城達と、遊園地行こうって離してたんだけど
 紗英たちも行かない?」
「遊園地か…ずいぶん行ってないなー
 恵那どうする?」
「紗英ちゃんが行くなら……行く」
「行くって」
「じゃあ、来週の日曜だから明けといてね」
「わかったー」

お昼ごはんも食べ終わり、教室でぼーっと
しててふと思い出した。以前遊園地に行ったときの事を
「恵那」
「なに?」
「恵那って…絶叫だめじゃなかったっけ?」
「……うん」
「大丈夫なの?」
「……うん」
「別に無理していく必要ないんだよ?」
「無理なんてしてない…だって紗英ちゃんは行くんでしょ?」
「行くけど…」
「じゃあ、行く。大丈夫」
「そう…ならいいけど」
99紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/20(日) 15:09:09 ID:lEu/ulti
次の日曜日。

私たちはクラスメイトが来るまで、駅のホームで待っていた。
「暑いなぁ…」
太陽が燦燦と降り注いでいた。
めまいがするような暑さだった。

しばらくして小百合と男子達が来た。
男子は結城と斉藤と滝田だった。

「おはよー」
「ういっす」
「おはよう」
「じゃ、行こうか」

電車に揺られること1時間
私たちは遊園地へと到着した。

「紗英ーあれ乗ろうよ、すっごい怖いんだって!」
「おもしろそうだね」
「恵那、どうする?」
「わ、私は…待ってる」
「あ、俺も待ってるし行っておいでよ4人で」
滝田が言った。
「いこっ紗英」
私は小百合に引っ張られ、
最新の絶叫マシーンへと連れて行かれた。
隣に座った結城が
出発前に話しかけてきた
「橘さん、絶叫マシーン好きなの?」
「特別好きって訳じゃないけど
 嫌いじゃないね」
「そう、俺は結構好き
 落ちるときの感覚がたまんないよね」
「あ、出るよ」
100紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/20(日) 15:09:56 ID:lEu/ulti
最新の絶叫マシーンは思った以上に
スリルがあった。
降りて恵那の顔を見たとき。
恵那は乗らなくて正解だと思った。

「紗英ちゃん大丈夫だった?」
「私は全然平気。ちょっと予想以上の角度だったけど」

「見てるだけで、心臓に悪いよ…」
「じゃあ、メリーゴーランドでも乗る?」
「そ、そんなの恥ずかしくて乗れないよ」
「冗談だよ」
「うぅ…」

「二人って本当に仲いいよね」
恵那と一緒に待ってたはずなのにいないと思っていた
滝田がジュースを恵那に手渡した。
「あ、ありがとう」
「あーあたしも飲みたい」
小百合が駄々をこねる
「ごめん、俺と須藤さんのしか買ってないや」
「もう、気がきかないんだから滝田は」
「しょーがねーな、買って来てやるよ、何がいい?」
斉藤が、小百合を見かねてジュースを買いに行った
「橘さんも何かいる?」
それを見て結城が私に尋ねた。
「あ、私はいいや、恵那の少しもらう」
「そう、じゃあ俺もちょっと買ってくるね」
101紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/20(日) 15:10:44 ID:lEu/ulti
「はい、紗英ちゃん」
私のさっきの言葉を聞いてか
恵那が半分残したジュースを私に渡す。
「ん、ありがと」

「二人は小学校から一緒なんだっけ?」
「幼稚園…いや幼稚園入る前から遊んでたような気がする」
「それはすごいな」
私にとって、恵那がいるのは当たり前だったし
それがすごいことなのか、私にはよくわからなかった。

その後も、私たち4人だけが絶叫マシンを制覇していった。

「滝田君も乗ってきなよ、私待ってるから」
と恵那は言ったが
「俺もあんまり絶叫好きじゃないんだ、だから気にしないで」
結局滝田は恵那と一緒に待っていた。

最後に観覧車に乗ろうということで
2人ずつ乗ることになった。
私は結城に誘われ、恵那は滝田に誘われ
それぞれ別のワゴンに乗った。
102紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/20(日) 15:11:33 ID:lEu/ulti
「今日は楽しかった?」
「うん、それなりに。結城は?」
「俺はすごく楽しかったよ、橘さんともたくさん話せたし」
「私と?」
「なんとなく気づいてるかもしんないけど
 俺、橘さんのこと好きなんだ」
「え……」
「付き合ってくれないかな?」
考えたこともなかった。
よく考えたら、考えもしないほうがおかしいのかな
「ごめん、全然気づかなかった」
「だめ…かな?」
「ごめん、わかんない、考えたことなかったから」
「今すぐじゃなくてもいいんだ、
 ゆっくり考えて、もし、俺のことわからないからって
 いうなら、こうやって何度か遊んでから決めてくれてもいい」
付き合うということが全然想像できなかった。
結城どうこうじゃない。
それは他の誰でも同じだった。
「ごめん…今は付き合うとか考えられない」
「そっか…ごめんな、こんな事いって」
「ううん…私こそごめん」
「あ、でも一つだけお願い
 明日からも普通に友達として話してもいいか?」
「もちろん」
「ありがと、じゃあ、降りたらこの話はおしまい
 でも俺、あきらめたわけじゃないから」
「え…」
「それぐらい多めにみてくれよ」
「結城…」
そこで私たちのゴンドラは下へと到着してしまった。
103紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/20(日) 15:12:24 ID:lEu/ulti
私たちの次に、恵那と滝田が降りてきた
恵那の様子がおかしいのはすぐわかった
「恵那?」
「え?あ、紗英ちゃん」
「大丈夫?」
「え、何…が?大丈夫だよ?」

「お、小百合たちも降りてきた」
「これで完全制覇!」
「帰りますか」
「うん」


駅でそれぞれの帰路へと別れた。

私と恵那は無言だった。
二人の足音だけが聞こえる

その沈黙を私がやぶった
「恵那」
「え?」
「何かあった?」
「な、何もないよ…」
「嘘。恵那はわかりやすすぎるよ」

「……」
「言いたくないなら、無理には聞かないけど」

「滝田君に…告白されちゃった」
やっぱり
今日の遊園地はそういうことだったのか…
104名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 15:16:57 ID:lEu/ulti
今日はこんなとこで、また来ます
思ったより長かった…
105名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 23:52:42 ID:0CbWeMcs
GJ!!
続きも期待してます。
106紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/21(月) 20:57:25 ID:TPFN6pOF
「どうするの?」
「と、突然だったから…」
「まだ返事してないの?」
恵那はコクンと頷く。
「どうするの?」
同じ質問をする。

「どうしよう…」
「恵那はどうしたいの?」
「わかんない…
 でも、こんな私を好きって言ってくれたから…」
恵那は昔から自分のことを低く見すぎなんだ。
恵那にだっていいところいっぱいあるのに…。

「…好きって言われたら好きになるの?恵那は」
「えっ、そ、そういうわけじゃないけど…」
恵那が悪いわけじゃないってわかってた。
私が口を出すことじゃないってことも。
なのに私は、恵那に対して苛立ちを覚えていた。

話してるうちに、私たちの家の前まで来ていた。
「まぁ、私には関係ないけど。じゃおやすみ」
「紗英ちゃん…」

私は自分の部屋にはいり、ベットに倒れこんだ。

自分が誰かと付き合う。
恵那が誰かと付き合う。

そんなこと想像したことすらなかった。
ずっと今が続く。
漠然とそう思っていた。
107紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/21(月) 20:58:04 ID:TPFN6pOF
でも日常はこんなにも簡単に崩れてしまうんだって怖くなった。

恵那はなんて返事するんだろう。
私がずっと恵那の隣に居れるわけじゃない。
恵那を守ってやれるのが滝田なんだったら
きっとそれが一番いいんだ。
それが普通のことなんだから…。


次の日、恵那と顔を合わせづらくて
私は恵那を待たずに先に学校へと来ていた。
案の定、恵那は遅刻してきた。

でも席は隣、嫌でも顔を合わせることになる。
「どうして先にいっちゃったの…?」
恵那は席に着いたとたん
泣きそうな顔で言った。
「…一緒に行く約束なんてしてた?」
約束なんてしてなくても毎日一緒に行っていたんだから
約束していたかなんて関係ないのに、
つい、口にでてしまった。
「…」
恵那は何も言わない。
ただ、涙を堪えそのまま黒板のほうに向き直る。
そんな恵那をみて、罪悪感だろうか
胸が痛んだ。
108紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/21(月) 20:58:36 ID:TPFN6pOF
その日私は恵那と事務的な会話しかしなかった。
恵那もそれ以上話してこなかった。

私達は今まで一度も喧嘩をしたことがなかった。
こんな風に話さない日だって今まで一日だってなかったんだ…。

だから、私はどうやって恵那にどう接したらいいのか
わからなくなっていた…。

次の日、家を出ると、
私がいつも恵那を待つ場所に先客が居た。
「どうしたの?」
「紗英ちゃん待ってたの」
「随分早起きだね」
いつも恵那がでてくる時間より20分も早い時間だった
「紗英ちゃんと一緒に行きたかったから」
「…どうして?滝田と行けばいいじゃん」
また、心にもないことを言ってる。
ただ、恵那を突き放したいだけの言葉だった。
「た、滝田君には断ったから!」
「だから…一緒に学校行こう…」

私は答えずにゆっくりと歩き出した。
私の後をついてくるだけの恵那。
何も話そうとはしない。
ただ、何も言わずに私の後ろを歩いている。
私は振り返らず、恵那の足音だけで
恵那の存在を感じていた。
109紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/21(月) 20:59:19 ID:TPFN6pOF
恵那は告白を断った。
じゃあ原因はなくなったはずだ
なのに私の心はいまだ晴れなかった。
もやもやしたものが渦巻いている。

その日の一日は、とても長く感じた。
きっと恵那と話していた時間が
すべて空白になってしまったから…。

下校の時間、
恵那は私を待っていた。
断る理由もなくなってしまった私は
そのまま恵那とまた来た道を一緒に歩く。
言葉通り、ただ一緒に歩いただけだった。

しかし、私が家に入ろうとしたとき
恵那が私の制服を掴み、引き止めたのだった。
「え…」
「……嫌なの」
「……」
「ずっとこんなの嫌…」
「……」
「私が悪いことしたなら謝るから…
 前みたいに話して…」
話しながら恵那は泣き出してしまった
「ちょっと、何泣いてるのよこんなとこで
 もう、近所の人変に思うじゃない!
 とりあえず、私の部屋入って」
「…ぐずっ…うん」
110紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/21(月) 20:59:59 ID:TPFN6pOF
恵那はボロボロと大粒の涙をこぼして
しばらく泣き続けた。
私は、何も言わずに泣き止むのを待った。

「恵那」
「…はい」
「落ち着いた?」
「……うん」

「別に私は恵那が悪いことしたと思ってないよ」
「じゃあどうして…」

正直なところ、自分でもわからない
どうして恵那にこんな態度をとってしまうのか。

その質問に私は答えられなかった。
どちらの口からも言葉が紡ぎだされずに
時間が過ぎ行く音だけが流れていた。


「紗英ーご飯よー」
その時一階からお母さんの声が聞こえた。
「あ、もうこんな時間、恵那も帰ったほうがいい」

「うん…」
111紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/21(月) 21:00:36 ID:TPFN6pOF
「あら、恵那ちゃん来てたの」
「すいません、おじゃましてました」
「うちでご飯食べてく?」
「いえ、たぶんもうお母さん作ってくれてると思うから…」
「そうね、お母さんによろしくね、とはいっても
 昨日も会ったばかりなんだけど」
「はい、おじゃましました」

私はしばらく恵那がでていった玄関を見ていた。
「どうかしたの?」
「ううん、なんでもない」
夕食を食べながら、お母さんは不思議そうな顔で言った。
「恵那ちゃん、元気なかったみたいだけど
 何かあったの?」
「そう?別にいつもと一緒だと思うけど」
「そうかしら、紗英がそういうならそうなのかな」

次の日の朝も恵那は私より先に家の前で待っていた。
「おはよう」
「お、おはよう紗英ちゃん」
恵那も待ってはいたものの、何を話していいか
わからない様子。

私は恵那にいったいどうして欲しいんだろう
自分で自分がわからんなかった。
112紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/21(月) 21:01:40 ID:TPFN6pOF
見慣れた通学路を歩きながら
思い返していた。
どうして私達は、こんなにギクシャクしてしまったのだろう

私たちに何があったって言うんだろう
ただ、恵那が告白された。それだけのことなはずなのに
私たちはあの日から何かがおかしくなってしまった。
違う、恵那は何もかわってない。
おかしくなったのは私。
どうして…?

ただ恵那が告白されただけのこと
ただの友達が告白されただけのこと
ただの友達なのに…
ただの友達…

私…恵那のことただの友達だって思ってたのかな…?

小百合達のことだって友達だと思ってる
だけど、恵那は…私にとっては同じ枠じゃない…
じゃあ何……?
自分に問いかけた


―私は…気づいてしまった。
113名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 21:03:23 ID:TPFN6pOF
長くてすいません、今日はこのへんで。
114名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 21:13:04 ID:BHgKXenu
乙〜
期待してます
115名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 12:25:49 ID:rmfbk1nF
続編を待ちながら保守
116名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:20:16 ID:QL5w4owR
久しぶりにきてみたら、こんなGJな作品が!!
俺的にものすごくツボな話です。
続きが楽しみだ〜
117紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/27(日) 15:31:45 ID:GbO19nn3
私は立ち止まり
恵那は急に立ち止まった私の背中にぶつかった。
「うわっ」
「さ、紗英ちゃん?」
「あ、ごめん」
「う、ううん…」

私は少し歩く速度を緩め歩き出した。
その後ろを恵那が付いてくる。

「今日は何時に起きたの?」
「へ?」
予想してない質問だったのが
恵那はびっくりした様子で立ち止まった。
「えっとし…7時だけど…」
「そう、良くおきれたね」

恵那は再び歩き出し、
私に追いつくように少し小走りになった。
「目覚まし時計3つ買ったから…」

思わず笑いが漏れる
「どうして笑うの…?」
「頑張れば起きれるんじゃん」
「うぅ…」

そっか、私が居なくても恵那はちゃんとできるんだよね
恵那には私がいないとダメだと思ってたけど
そう思ってたのは私だけだったのかな…
少し嬉しいようで、少し寂しかった。
118紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/27(日) 15:32:10 ID:GbO19nn3
教室につくと、まだ登校している生徒はまばらの中
私たちは席についた。

「やっといつもみたいに話してくれた」
「え?」
「さっき…」
「ああ…」

「おっはよー!」
小百合が元気良く教室に入ってくる。
「おはよう」
「小百合ちゃん、おはよう」
「今日の1時間目体育に変更だって」
「え、そうなの」
「田中先生遅刻らしくって、急遽変更になったって
 さっき山根先生に言われたの」
「そうなんだ…じゃ更衣室いこっか」


恵那はいつも私の隣で着替える
特に場所が決まっているわけじゃないけど
恵那はいつだって私の隣だった。
隣を見ると恵那が制服を脱いだところだった。
かわいいブラが見える
一緒に買いに行ったやつだ。
私の視線に気づき、恵那と一瞬目が合う
恥ずかしくなったのか、
恵那は体操服を急いで着始めた。
なんか悪いことをした気分だ。
119紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/27(日) 15:32:46 ID:GbO19nn3
今日の体育はバスケットボールだった。
運動神経の悪い恵那は
一度だってパスを受け取れない
それでも恵那は一生懸命ボールを追いかける。
昔からそうだった
恵那は人一倍真面目で努力家だった。

ふと、私と同じように恵那を見つめる視線に気づいた。

滝田だった。
人の気持ちなんてそう簡単に変わるわけない。
きっと今でも滝田は恵那が好きなんだと思う。
目をみるだけでそれがわかった。

恵那のこと見てるのは自分だけだって思ってた。
でも私と同じように恵那のこと見てた人がいたこと。
恵那のいいところをわかってる人がいたこと。
私はそれに気づかされた。
恵那のこと一番わかってるのは自分だと思ってた。
でもそんなことただの思い上がりだったんだ。

交代になり、今度は私がコートにたつ。
身長は高いほうだし、運動神経も自分で言うのもなんだが
良いほうだと思う。
適当に手抜きに見られない程度にボールをつなげ点を取る。

ゴールの下に恵那が見えた。
恵那の目は、ただまっすぐに私のことを見ていた。
120紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/27(日) 15:33:27 ID:GbO19nn3

「おつかれさま、紗英ちゃんはやっぱりカッコイイね」
「身長が高いだけだよ」
「そんなことないよ」
「きっと私身長があっても
 紗英ちゃんみたいに動けないもの」
「恵那だもんね」
「うぅ…」

ああ、私は気づいてしまったんだ
自分の気持ちに。
私は恵那が好きなんだ。
自分だけの恵那でいてほしかったんだ

「紗英ちゃん…?」
「え?」
私はしばらく恵那に見とれていたらしい
体育館の中には私達だけが残されていた。
「みんな戻っちゃったよ」
「紗英ちゃん?」
「うん」
「急いで戻らないと―」

恵那は小走りで体育館を出て行こうとする

恵那は前みたいに戻ってくれて嬉しいといった。
でも私はもう前の私とは違う。
もう戻れないよ。
121紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/27(日) 15:34:11 ID:GbO19nn3
「恵那」
恵那は振り返る
いろんな可能性なんて考えなかった
今感じたことを伝えたいと思った。

「私恵那のことが好きみたい」
「え…」

「ど、どうしたの急に」
「好きだって思ったから」

「恵那は私のこと好きじゃない?」

「……答えないとわからない?」
「わかるけど聞きたい」
「意地悪…」

「大好きだよ」

「私の好き。どういう意味かわかってる?」
「……え?」
122紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/27(日) 15:34:54 ID:GbO19nn3
私は恵那に近づき、キスをした。
ファーストキスだった。
レモンの味だとかいうけど
味なんてわからなかった。
ただ、やわらかい感触だけ。
そして、いつもの恵那の匂いだった…
「紗英ちゃん!?」
「こういう意味だよ?」
恵那の顔はみるみる赤くなっていった
そんな恵那がとても愛おしくて
私は思わず抱きしめていた。

一呼吸おき、放心状態が解けた恵那は話し出した

「わかってる…よ…だって…」
「私もずっとそういうい意味で紗英ちゃんが好きだったから…」
「え…」
「今でも覚えてる、小学校3年生の夏休み
 紗英ちゃんの家で宿題やってたとき
 紗英ちゃん途中で寝ちゃって」
「そんなことあったっけ…」
「あったの!
 それでね、私その時、紗英ちゃんにキスしたんだ」
「え!?」
いつの間にかファーストキスは奪われてたことを知った。
123紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/05/27(日) 15:35:32 ID:GbO19nn3
「びっくりしすぎだよ…」
「その時、自分でわかっちゃった
 紗英ちゃんの事好きなんだって
 でも知られたら嫌われると思って言えなかった
 女の子と女の子は付き合えない
 それくらい、小学生でもわかってた。
 だから自分がおかしいんだってことも。
 でも紗英ちゃんのこと好きなのは否定したくなかった
 まわりから見れば変な事なのかもしれない
 でも私にとっては全然変なことなんかじゃなかった
 だって、紗英ちゃん以外を好きになったことなんて
 一度だってなかったもん…
 私のなかでは紗英ちゃん以外を好きになるほうが
 変なことなんだ…」
「でも、滝田に告白されたとき、
 自分のこと好きになってくれたからって悩んでたんじゃ…」
「うん…滝田君は優しいし、本当に私のこと
 好きになってくれたんだと思ったから。
 だからそんな簡単に断れないよ…。
 だって…人を好きになって、その人が自分のことを
 好きじゃないのって、私と同じだったから…
 だから滝田君の気持ち痛いほどわかったもん…。
 でも、あの時…紗英ちゃんが私から離れていってしまう
 気がした時、滝田君のことなんて頭になかった…。
 それで、やっぱり気づかされた
 あぁ、やっぱり紗英ちゃんじゃないとダメなんだって…」
「恵那……」
「だから紗英ちゃんがあまり話してくれなくなって
 すごく苦しかった…」
「ごめん…」
124名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 15:36:26 ID:GbO19nn3
今日はこの辺で〜|彡サッ
125名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 16:39:50 ID:lqx7Euol
読んでます
応援ageというかあげないけど応援レス
126名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 21:27:36 ID:76AFyKjO
GJ!GJ!!!
胸がキュンとしましたよ。
続き本当に楽しみに待ってます。
127名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 04:10:45 ID:h/9cMKtu
義理姉妹の人まだかなと思いつつ保守
128名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 20:03:52 ID:J1hHM7bs
実は恵那の方が先に紗英にキスしていたというのは面白かった。
129紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/04(月) 15:27:21 ID:FLwCLShw
「誤解しないでね、責めてるわけじゃないの」
「私が勝手に好きで、そう思っちゃっただけなんだから…」
「私も恵那と話さなかった日は
 なんか、つまんないっていうか
 物足りない感じがしてた」

その時授業開始のチャイムが鳴った
「あ、授業…始まっちゃう」
「サボっちゃおうよ」
「そ、そんなのだめだよっ」
「恵那は真面目すぎ」
「お願い、もうちょっとこうしてたい」
私は恵那を抱く腕に力を入れた。
「…そんなこと言われたら断れないよ…」
「知ってる」
「もう…」

「私…嫌われちゃったのかと思ってた…」

「…恵那が告白されたってきいてから
 何でかわからないけど、恵那のこと見るとむかついた…」
「なんでなんだろってずっと考えてた。
 でも、やっとその答えがわかったんだ」
「恵那が、私以外の人のこと、考えてるのが嫌だったんだって…」
「自分でもすごい傲慢だって思う」
「あの話聞くまでそんなこと考えたこと無かったのに…」
「でも、恵那が誰かのものになるかもって思ったとき
 無意識に焦ってた」
「恵那はずっと側にいると思ってた…でも」
「そんなもの、いとも簡単に壊れてしまうものなんだって
 思い知らされたから…」
130紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/04(月) 15:27:53 ID:FLwCLShw
「私ずっと、恵那のこと友達だって思ってた」
「でもね恵那が告白されて動揺してた。
 友達が告白されただけなのにどうしてって」
「その時わかったんだ。答えは簡単だった」
「恵那は友達なんかじゃなかった」
「え…」
「恵那は私にとって友達なんかじゃない
 親友でもない。そんな枠じゃないんだって」
「私にとっての恵那っていう存在なんだって」
「誰にも代わりなんてできないんだってことに」

「そのことに気づいちゃったら…言わずにはいられなかった」
「だって私は恵那みたいに、嫌われたら嫌だから
 なんて思わなかった」
「恵那は絶対に私のことが好きって確信があったし」
「うぅ…」
「ごめんね、ずっと気づかなくて…」
「ううん…」

「本当に私なんかでいいの?」
「恵那じゃないとダメだって言ってるの」

「今日恵那のことみてドキドキした
 こんな風に思ったのはじめてだった
 私のことこんな気持ちにさせれるの恵那だけだよ」

「あの…今日体操服に着替えてるときのこと…?」

「わかった?」
131紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/04(月) 15:28:15 ID:FLwCLShw
「なんとなく…」
「嫌だった?」
恵那は首を振る。
「ううん、嫌じゃない、紗英ちゃんなら」
「恵那は私のみたいって思う?」
「え…」
微かに、本当に微かにコクンと頷いた
「恵那でもそんなこと思うんだ」
「ほ、ほんのちょっとだよ!」
「否定されると私としては悲しいんだけど」
「あ、うぅ…」

「今日見せてあげようか?」
「え!?」
「私も恵那を見たいから」
「断れないの知ってる癖に…」
「知ってる」
「じゃあ夜、待ってる」
「うん…」

「さてと、言い訳でも考えながら着替えよう」
「……うん、でも私嘘つくの苦手…」
「わかってるって、私が言うから」
「ごめんね…」
「私が言い出した事だしね」
132紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/04(月) 15:28:36 ID:FLwCLShw
その晩、恵那は私の部屋へ来た。
「おじゃまします…」
「いらっしゃい」
「あ、あの…」
恵那はドアの前で立ちすくみ、
もじもじと、困っている様子。
「緊張しすぎ」
私は思わず笑いが漏れ
「だ、だって…」
恵那はオロオロとうろたえた。
「まぁ、そうだよね、差し詰め初めて彼の家にお泊り
 ってとこだもんね」
あえて意識させるような事を言ってみる。
恵那は予想通りの反応を見せてくれる
みるみる頬が赤く染まっていったのだ。
そんな反応がかわいくて、ついつい意地悪してしまう。

「恵那かわいい」
「か、からかわないで」
からかっていることはわかっている様子
「本当にそう思ったから言ったんだけど」
これは本音。
「うぅ…」
「ほんとだよ」
また俯いて黙り込んでしまう
133紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/04(月) 15:29:02 ID:FLwCLShw
「恵那、おいで」
そんな恵那に私はベットに腰掛けて手を差し出した
恵那がその手を取ったところで
私は恵那の手をひっぱり
恵那を腕の中に収める。
観念したのか、恵那も私の背中に手を回し
ぎゅっと抱きついてきた。
抱きしめると、シャンプーの匂いがした。
「お風呂入って来たんだ?」
「え……うん」
「ふーん」
「な、なに?」
「別に〜」

恵那の髪を耳にかけ
その耳をかるく咥えた
「ひやっ」
そのまま耳の中に舌を入れる
「さ、紗英ちゃん!?」
恵那の声が裏返る
恵那は私の体を引き離した
私は人差し指を口の前に立てた
「しー」
「だ、だって…」
「これからもっとすごいことするのに
 大丈夫?」
「すごいこと…?」
「うん…恵那が知らないことかも」
「し、知ってるよ!そのくらい」
「ふーん、じゃあ平気だよね?」
「う…うん」
恵那は普段大人しくて
人に流されやすいタイプなのに
たまーに変なとこで頑固なんだ
134紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/04(月) 15:29:30 ID:FLwCLShw
恵那のからだをゆっくりとベットに横たえ
その横に寝転がる
私は左手で頬杖をつき、恵那の顔を見下ろした。
右手で恵那の頭を撫でる。
「紗英ちゃんに撫でてもらうの久しぶり」
「そうだっけ?」
「うん、だってお泊りにきたのだって結構久しぶりだよ?」
「そういわれれば、三年になってから一度も泊まりに来たこと
 なかったね」
「だって、紗英ちゃんと一緒に寝るなんて
 ドキドキしちゃって良く眠れないもん…」
「そんな嘘ついてもだめ。
 前泊まりに来たときは、すぐ寝ちゃったくせに」
「あ、あのときは試験明けで、毎日寝不足だったからだよぉ」
「ほんとに〜?」
「ほんとだよぉ…」
恵那があまりに必死に言うものだから
ついニヤけてしまった。
「紗英ちゃん?」
「ごめん、つい」
「むぅ…」
「でもさ、もし私たちが男女だったら
 こんな風に泊まりに来たりできないよね」
「うん…紗英ちゃんち行って来るって言ったら
 お母さん、何も言わずに行ってらっしゃいだもん」
「得した気分だね」
「でも、今日は今までのお泊りとは違うよ?」
「…うん」
「でも、私にとっては今までのお泊りも一緒だったよ…」
私は恵那の胸に手をあてた
「今までもこんなドキドキしてたんだ?」
「……うん」
135紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/04(月) 15:30:15 ID:FLwCLShw
「ねぇ、紗英ちゃん。もし、もしもだよ
 私が滝田君と付き合うっていってたら
 どうしてた?」
「……恵那がそれを選んだんだったら
 私は、引き止めなかったと思う。
 でも、きっと後で後悔してただろうね
 それで奪い取ってたかな」
最後は冗談ぽく言ったけれど
もし、本当にそうなっていたとしたら
私はきっとそうしていると思う。
「恵那は?」
「え?」
「誰にも言ってないけど、あの日…
 恵那が告白された日、私も結城に告白された」
「え!?」
「でもその場で断ったよ」
「どうして?」
「誰かと付き合うとか考えたことなかったし
 付き合いたいとも思わなかったから」
「もし、私が結城と付き合ってたら
 恵那はどうした?」
「私は…自分の気持ちに気づいてても言えなかったから
 きっとずっといえないままだったと思う
 結城君いい人だし…」
「それでも友達で居られるならって
 我慢してたと思う…」
「すごいね恵那は」
136紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/04(月) 15:30:38 ID:FLwCLShw
「どうして?」
「だって私は恵那のこと好きって気づいたら
 友達でなんて居られなかった
 好きって伝えたかった
 私だけを見て欲しかったし……」
私は恵那の頬に手をあてた。
「恵那にこうやって触れたくなった」
恵那のおでこに軽くキスをし
「ごめんね」
「……なんのこと?」
「ずっとつらい思いさせたこと」
「恵那が私のこと好きかどうかわからないなんて
 私には耐えられないもん
 でも、恵那はそんな想いをずっとしてきたんでしょ」
「うん…」
「だからごめん」
「そのときから昨日までの私を叱っておくから」
「だめだよ」
「え?」
「だって生まれた日から今日まで
 ううん、明日からの紗英ちゃん全部
 私の大切な人だもん」
「毎日一緒に学校にいって、
 一緒にご飯食べて、一緒に遊びに行って
 それだけで昨日までの私は
 すごく幸せだったんだから…
 その幸せを感じさせてくれたのは
 その紗英ちゃんだから…」
「それに、好きって言葉だけで
 そんなの全部帳消し
 今までの私が全部報われたんだよ」
「紗英ちゃんに好きって言ってもらえるなんて
 今日は今までで一番幸せな日だよ
 夢が叶ったんだもん…」
137名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 15:32:04 ID:FLwCLShw
今日はこのへんで。
感想ありがとうございます。
138名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 22:52:12 ID:LPiYkEYM
GJ!
待ってました!
うぉ、寸止めっ。
続き頼みます!!
139名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:48:33 ID:fs0caWSf
相変わらず素晴らしい…ハァハァ
140名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 12:23:33 ID:CH/D8pAq
これはいいわ
直球で最高です!
141名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 12:20:46 ID:cIAyj3nL
まだかナ まだかナ(・∀・)
142紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/09(土) 23:38:25 ID:eF16YBfr

あまりにもストレートな言葉に
顔が熱くなるのを感じた。

「紗英ちゃん…?」
「え…?」
「もしかして…照れてる?」
「そ、そんなわけないでしょ」
私の顔を覗き込もうとする恵那。
覗かれまいと
その頭を引き寄せ再び唇にキスをした。
硬く閉じた唇をゆっくりと舌でこじ開ける
「んっ…」
くぐもり声が聞こえた。
恵那の舌を探り当て絡める
最初は消極的だった恵那も
だんだんとその行為に没頭していった。

ぴちゃぴちゃと唾液が出す音が
初めて私の部屋に流れる
どちらの唾液なのかわからない位混ざり合い
少し唇が離れた時にあふれ出したそれが
いやらしく唇からこぼれ出した。

キスをするたび、自分の相手を好きだって気持ちが
相手に流れ込んでいくような気がする。
同時に相手の愛が伝わってくる。

唇を離したとき、私達の口と口をつなぐ様に
銀の線がきらめいた。
心臓はマラソンを終えたあとの様に鼓動を激しくしていた。
143紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/09(土) 23:38:56 ID:eF16YBfr
「……なんかすごいね」
「え?」
「なんか……大人のキスって感じ…」
「…こういうのは嫌?」
「嫌じゃない…けど、なんか恥ずかしい…」
「でも私はもう一回したい…」
恵那は答えずに目を閉じた。

私達は再び唇を重ね合わせた。

ついばむようなキスを続けながら
私は右手で恵那の胸を包むように軽く掴んだ。
その瞬間恵那の眉間に微かに皺が寄る。
下着を着けていないため、パジャマ1枚だけを挟んだ
恵那の胸は簡単に手のひらで凹凸を感じることができた。
しかもその部分は触れば触るほど硬く存在を主張する。

唇を離したとき
恵那の顔は今まで見たことない顔になっていた。
唇は二人の唾液でテカり
頬は赤く、目はどこか焦点が定まらず
唇からははぁはぁと小刻みに息が吐き出されていた。

しばらくその表情から私は目が離せなかった。

「紗英ちゃん…?」
144紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/09(土) 23:39:25 ID:eF16YBfr
「あ”」
「え?」
「……な、なんでもない」

「どうしたの?紗英ちゃん」
「な、なんでもないって」

一瞬生理がはじまったのかと思った。
でも違う、先週終わったばかりだ。
私…恵那とキスして
恵那の胸触って、恵那の顔みて
濡れたんだ…
そのことが恥ずかしくて
私は少し早口になっていた。
「ほんとに、なんでもないから! 
 それより」
私は絵なのパジャマの首に一番近いボタンをひとつ外す。
「いい?」

恵那はこくんと頷いた。
私はパジャマのボタンを一つずつはずしていく
パジャマの下から白い肌が
そして少し膨らんだ二つのかわいらしい膨らみがあった。
恥ずかしさの所為か、恵那は両手で自分の顔を隠してしまう
膨らみの片方に触れると
恵那の体はピクンと強張り、
わずかに見えた恵那の口はへの字に曲がった
145紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/09(土) 23:40:07 ID:eF16YBfr
「恵那」
「…」
私は恵那の顔を覆っている手を一つずつどかす
「恵那」
恵那は強く瞑った眼をゆっくりと開いた
「怖い?」
その問いに恵那は答えない
「正直に答えていいよ、それで嫌いになったりしないから」
「……怖い」
「じゃあ一緒に寝るだけにしよ」
「いいの…?」
「私は狼か」
「恵那が正直に言ったから私も正直に言う
 本当は恵那の全部を見たいよ
 でも、恵那が怖いならしない。
 恵那がいいって思えるまで待つよ」
「紗英ちゃん…」
「それに私だって怖いもの
 こんなこと初めてだし」
「慣れてるからしたことあるのかと思った…」
「ばか。そんな人がいたら、恵那とっくに気づいてるでしょ
 毎日一緒にいたんだから」
「そ、そっか…」

私は一度外した恵那のパジャマのボタンを留めていった。

「で、でも大好きだからね」
「うん、わかってるよ」
146紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/09(土) 23:40:41 ID:eF16YBfr
「手握ってもいい?」
「うん」
私は恵那の指と指の間に指を絡ませた

「恋人繋ぎ…」
「だめ?」
「ううん、うれしい」
「おやすみ、恵那」
「おやすみなさい、紗英ちゃん」

私はその日恵那に会った日の夢を見た。

そう、あれは恵那が隣に引っ越してきた日。
恵那はおばさんの足に隠れて
なかなか出てこなくって

私から恵那のほうにいって
『遊ぼう』
そう言ったんだ

そしてその差し出した手を恵那は握り返した

そこで目が覚める。

あのときの手より、私も恵那も随分大きくなった
でもかわらずこうして側にいる
それってすごい事なんだって思えた。

今日は恵那をこのまま寝かせてあげて
ゆっくり寝顔を楽しもうと思う。
それはきっととっても贅沢な休日の過ごし方だから。
147名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 23:42:10 ID:eF16YBfr
一応ここで終わり予定だったのでキリがいいのでここで。

続きも書いてるので需要あるようならまた投下します。
148名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 02:56:43 ID:NmD9IQrX
なんてエロいんだ…ハァハァ
需要ありまくりなのでどうかお願いします!
149名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 20:12:25 ID:CeKTwWSR
相変わらずGJすぎる!
ここにも続きを希望するものがおりますよっ!
投下、お願いします!
150名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:20:48 ID:h4/IYgbZ
>>147
萌え過ぎで頭の中が焼き切れそうだ……
GJ!
151名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 00:34:50 ID:QoBfc6EP
なんてGJ!!!!
つ…続きを頼みます
152紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/15(金) 23:17:05 ID:e/QgVCEa
午前9時

恵那の目がゆっくりと開く

「おはよう、お寝坊さん」
「紗英ちゃん……?」
「あれ…ここどこ?」
「私の部屋」
「……」
恵那の顔が紅く染まっていく

そして布団が徐々にあがっていき顔を覆いつくした

「こらこら、なんで隠れるの」
私はその布団を無理やり引きずりおろし
恵那の顔を露出させる。
「だって、昨日紗英ちゃん…私の見た…」
「見たね」
「かわいかった」
「うぅ…意地悪」
「うん、私意地悪だもん、だからこんなこともしちゃう」
私は布団の中にある手をゆっくりと
恵那パジャマの中へ忍ばせた
「ひゃん!」

膨らみの上の蕾に触れる。
「ここ、すごいかわいかったよ」
そこを指先で弄りながら言った。
「さ、紗英ちゃん!」
「そんな声だしたらお母さんたちに聞こえちゃうよ」
「だ、だってそんなことされたら…んっ…」
「しょうがない、じゃあ声が出ないように塞ぐしかないね」
「んーっ―」
私は自らの唇で恵那の口を塞ぐ。
硬くなった突起を弄ると同時に
恵那の口から私の口へと声にならない空気が流れ込む。
153紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/15(金) 23:17:57 ID:e/QgVCEa
唇を一度離すと
恵那の目はトロンとして虚ろになっていた

もう一度恵那の唇にキスをしようとしたとき
トントンと扉を叩く音がし、
私はあわててその手を引き抜いた

「二人ともまだねてるの〜朝ごはんできたから起きなさい」
声と同時に扉が開く

「ん、ん〜ん、おはよう、お母さん」
「めずらしいわね、紗英まで寝坊なんて」
「ははは、恵那のがうつったかな」
私は必死に今起きた振りをし、その場を凌いだ
お母さんはそれだけいってまた下へ降りていった

恵那は布団の中で硬直していた。

「恵那、もうお母さん降りたから大丈夫だよ」
「心臓止まるかと思った…」

「私も」

「私たち、親に言えない事、してるんだよね…」
「紗英ちゃん…
 ……後悔してる?」
「…まさか」
「きっとわかってくれるよ、私たちの父さんとお母さんだもん」
「うん…」
「いつか話せるときが来たら、一緒に話そう」
「うん」
154紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/15(金) 23:18:27 ID:e/QgVCEa
「さてと、早く降りないとお母さんがの機嫌悪くなるから
 降りよう」

「おはよう」
「おはようございます」
「おはよう、恵那ちゃん久しぶりだね」
「お父さんは元気か?」
「はい」
「また、今度一緒にバーベキューでもやろうか
 最近してなかっただろう」
「いいね」
「是非、父も喜びます」

「二人は今日どこかでかけるの?」
「ん〜どうする?恵那」
「一緒にお買い物行きたいな」
「それじゃあ、そうしよう」

「あまり遅くならないようにね」
「はーい」

私達はいつものように駅前のショッピングモールを
ウィンドウショッピング

買い物して、お昼ご飯たべて話して

今までと何もかわりない。
今までも恵那といると落ち着いた

でも恵那のことが好きだと自覚している今と
今までとでは、気持ちだけが全然違う。

今までだって楽しかったけど
今は今まで以上に恵那といれることが幸せだって感じれる。

こんな日常でさえそう感じるんだ。
恋は魔法っていうけれど
その意味がはじめて理解できた気がした。
155紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/15(金) 23:19:11 ID:e/QgVCEa
休みが明け私達は今までと何もかわりなく
一緒に登校していた。

でも、私は、自分では思ってる以上に
恵那にやさしくなったらしい。

ちょっとしたことでも恵那は
「なんか紗英ちゃんじゃないみたい」
なんて酷いことを言うんだ。
今までの私ってそんな冷徹人間だったのだろうか?

でも、優しくなったことは認める。
だって恵那がかわいくてしかたがないから。
うちの恵那は世界一かわいいんだぞって
親ばかみたいなこと思ったりする。
末期だ。

でもそんなこと、口にだして言ったりなんてしない。
それぐらいわきまえている。

でも最近の私は危険だ。
いつも恵那のこと考えてる
授業中だって恵那のこと考えてる。
お昼ごはんの時だって恵那のこと考えてる。

恵那に触れたいって思ってる。
そんな思いは日に日に強くなっていった。
156紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/15(金) 23:19:37 ID:e/QgVCEa
すぐ隣に恵那がいる。
恵那の髪、目、鼻、唇、肩、胸、お腹、太もも、膝、足
ゆっくりと見ていく。

あの日、私の家でみた、恵那の裸が頭の中で
フラッシュバックした。

そのときの恵那の顔、キスしたときの恵那の顔
全部が頭の中を駆け巡る。

でも、あの日から一度も恵那に触れてない。
こんなにも側にいるのに触れられないんだ。

「紗英ちゃん?」
「え?」

「どうしたのボーっとして」

「なんでもないよ」

すべての授業が終わったあと、委員会の集まりで
恵那は会議室へと向かい
私は教室で一人、恵那の帰りを待っていた。

窓際に立ち、校庭を見渡すと
野球部とサッカー部が部活動に励んでる様子が見える。

その脇で、数人の女の子がその様子を
楽しそうに見ていた。

私ももし、恵那に出会わなかったら
あんな風に、男の子のことを見てたのかな…。

恵那も…。
157紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/06/15(金) 23:19:56 ID:e/QgVCEa
ガラッという扉が開く音が聞こえ振り向くと
「おまたせ、ごめんね」
恵那は息を切らして教室に入ってきた。
「そんなに急がなくてもいいのに」
「何見てたの?」
恵那も私の隣に来て、校庭を見渡す。
「サッカー部?」
「うん…」

恵那の顔が夕日に照らされ紅く染まる。

その視線に気づいたのか、恵那の視線とぶつかった。
「どうしたの?」

私は背中にあったカーテンを引っ張り
自分と恵那を包み込み
二人だけの空間を作る。
もう夕日に照らされていないのに
恵那の顔は紅く染まっていた。

軽く、恵那の唇に自分の唇を重ねる
「ん……」
「どうしたの…?」
「側にいるのにずっとこうして、触れられなかったから…」
「そう思ってたのは、私だけ…?」
「ううん…」
「私だって紗英ちゃんに触れたいって思ってるもん」
「ほんとに?」
「うん…」
恵那は少し背伸びして、恵那の唇が私の唇に
再び重ねられた。
158名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:21:35 ID:e/QgVCEa
今日はここまでで。
159名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:43:28 ID:M+3dkoyL
くっはー
なんという逆レイニー止め

今なら1秒間にワッフル8回言える
160名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:10:34 ID:mbYgSjuS
うおうおぅ!
なんという萌え!GJすぎるぜ!
161名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 17:41:15 ID:8XM31CO6
>>158
直接的なエロシーンがほとんど無いのにガッチガチになりました。
GJ!
162名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 01:32:43 ID:b8gaosq1
GJ!!!!
163名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 18:43:55 ID:Q9kR/HMP
まだかナまだかナ
164名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 12:58:28 ID:FGd40Rp6
165名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 05:43:15 ID:Ik4QsgAp
しゅ
166名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 20:16:08 ID:DmNhBf6B
GJです!!
167保守:2007/07/05(木) 22:25:36 ID:Vx+8Ih71
「ふふふ……」
「どうしたの?お姉ちゃん」
「このスレッドをBLで埋めつくしてやるのよ」
「……!!ここは、百合スレ……!?」
「無茶よ!」

「『アッー』」

「……と。ふふ。今一歩、この書き込みで、スレッドはBLへ歩みだしたわ」
「お姉ちゃん……いつにも増して策士……」

「そう!!何故なら我ら!!」
「姉妹は!!」
「策!」
「略!」
「姉ま……!?」

「違うよ、お姉ちゃん……」
「今日から『恋人』でしょ……?」
「…………!!」


新ジャンルから借りてきた。「策略姉妹」
168名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 03:15:27 ID:7Kz7T2r4
別スレで投下してました。
最近百合方向に針が振ってきまして、後日投下してみたいと思うのですが、良いですか?
見せたがりの女の子と見たがりな女との出会い。
エロが多くなりますが。
169名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 03:31:59 ID:JWGA4Q+R
>>168
誘いうけうざいっす
170名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 05:25:51 ID:7Kz7T2r4
なら良いや。
このまま過疎ってくれ
171名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 05:42:11 ID:iGXKEMFu
ww仲良くしろよww
また何かの縁があったらなー
172名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:35:50 ID:XNgpiaNJ
お久しぶりです、ずいぶん間開いてしまって申し訳ない。
続きです。
173紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/08(日) 11:36:34 ID:XNgpiaNJ
「今日紗英ちゃんち行っていい…?」
「うん…」
「恵那が来なかったら、私が押しかけてたかも」

その日の夜
恵那はパジャマ姿で私の家へと来た

「おじゃまします」
「待ちくたびれた」
「ご、ごめん…」
「嘘」
「待ってたのはほんとだけど」
「今日は邪魔が入らないように」
私はドアの鍵を閉めた。
「二人きりなんだね…」
「うん」
恵那を後ろから抱きしめる
少し湿り気を帯びた髪はシャンプーの匂いがした。
その髪の中に顔を埋める
「さ、紗英ちゃんくすぐったいよ」
恵那は私の腕を掴み、体を縮こまらせた。
「恵那の髪はサラサラしてて気持ちいいから」
「そういえば小学校のときからずっと髪型変えてないね恵那は」
「紗英ちゃんが、おろしてるのが一番似合うねって
 言ったからだよ…」
「そうだったっけ…うん、でも恵那はそれが一番似合ってるよ」

抱きしめているだけで恵那の緊張が伝わってくる。
174紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/08(日) 11:37:00 ID:XNgpiaNJ
「ほんというとね、まだ怖い…」
「…わかってる」
「でも……」
「…うん、私も同じ気持ちだから」

恵那を自分のほうに向かせると
恵那の顔いっぱいにキスをした。

恵那の体をベッドに寝かせ
ゆっくりと服を脱がせていった。
恵那の表情は強張り、緊張感が伝わってくる。
「恵那、深呼吸」
「え?」
「ほら、吸ってー」
恵那は言われたとおりに息を大きく吸い込んで
「吐いてー」
フーっと息を吐き出した。
「落ち着いた?」
「…うん」

恵那の肌は透き通るように白く
その先のピンクの色だけがやけに映えてみえた。
胸全体を包み込むように触れると
やわらかい感触が手に伝わる。
その一つの先を口に含んでみる
「あんっ」
舌の先で転がすとだんだんと硬くなっていった。
175紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/08(日) 11:37:24 ID:XNgpiaNJ
「私だけはずかしいよ…」

私は自分のボタンをはずそうとした
しかし、その手を恵那に止められる
「私がはずしてあげる」
「……うん」
恵那は上半身を起こし、私のボタンを一つ一つはずしていく
すべてはずし終え、私のパジャマは肩からずれて下へと落ちる。

「綺麗…」

恵那の手が私の胸に触れる。
すこしひんやりとした手に、
私の体は一瞬ビクッと反応した。

今さっき私がしたように
恵那は私の乳首を口に入れ
赤ちゃんの様に吸う。
「え、えな…」
「気持ちいい?」
「……わかんない、変な感じ…」
今度は舌をだして
転がすように舐め始めた。
胸の先が徐々に痺れに似た感覚を覚え、
恵那の表情はとても艶かしくて
私の中の理性が薄れているのを感じていた。
「すごい…先っぽ硬くなってきたよ」
「…」
恵那のその言葉に、急に恥ずかしさが押し寄せる
176紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/08(日) 11:37:44 ID:XNgpiaNJ
それを誤魔化す為に
「次は私の番」
「えっ?」
私は恵那を再び組み伏せた。
パジャマのズボンに手をかけると
ゆっくりとおろして行く
「さ、紗英ちゃん恥ずかしいよぉ…」
膝をまげて恵那は僅かに抵抗したが
ズボンはあっけなく足から抜け
白い足があらわになった。
残されたのはレースのついた
かわいいパンツだけ
恵那の不安を少しでも和らげる為に
私は恵那を抱きしめ、頬にキスをした。

最後のものは脱がさずに
ゆっくりと右手をその中へと進入させる。
「ん……」

淡い茂みを抜けると
そこは少し湿り気をおびていた。
指を使い、ゆっくりと撫でるように上下する。
「いやぁっ…き、きたないよ…」
私はかまわず続けた。
すると、湿り気を通り越して、液体の音が聞こえた。

「うぅ…あっ…やだぁ…」
恵那は両手で顔隠し、泣きそうな声になった。
177紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/08(日) 11:38:09 ID:XNgpiaNJ
その水気のせいで私の指は奥へと吸い込まれていった。
「あふっ…」
「恵那の中入っちゃった」
恵那は私の顔を見ようとしない。
「中ってこんな風になってるんだ…」
指がぎゅっと締め付けられる
「……恵那しってた?」
「………」
恵那は答えない。でも表情はそれを肯定していた。

「恵那、もしかして…」
「……」
恵那は何もしらないと思ってた。
興味はあったが、私は一度もそういうことをしたことがなかった。
雑誌とかで知識だけを得た、頭でっかちだった。
だってそういうことって、好きな人を思い浮かべて
するものだと思っていたから。

「誰のこと想像してたの?」
「…わかってるくせに…」
「自惚れていいの?」
「…紗英ちゃんしかいない…」

「想像の中の私はどんなことしてた?」
「…」
「いえないようなことしてたんだ?」
「…意地悪」

「想像の中の私は意地悪じゃないの?」
「……意地悪だよ」
178紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/08(日) 11:38:29 ID:XNgpiaNJ
「じゃあこんなことしてた?」
私は恵那の中から指を抜き
恵那のパンツを足から抜き取った
「あ、指ふやけてる」
「――っ」
恵那の言葉にならない声。
「なんでふやけたんだろうね?」
わざと聞いてみる。
恵那は顔を背け答えない。


私は、恵那が顔を背けている間に
恵那の足元へ回り込み、両足の
膝を立たせ左右に開くと
さっきまで指を飲み込んでいた場所が
目の前に曝け出される。
それに気づいた恵那は両手でその場所を隠そうとするが
「どうして隠すの?」
「だ、だってこんなとこ見ないでよぅ…」
「やだ、みたいもん」
「うぅ…」
私は恵那の手をはがしとり、そこに舌をなぞらせ
アイスクリームを舐めるように
恵那からあふれ出す液体を舐め取った。
「こんな味するんだ…」
「……紗英ちゃんのばかぁ…」
恵那は涙声になっていた。
閉じようとする恵那の太ももを押さえながら
私は恵那の女のこの部分を
ゆっくりと舐めあげる。
その時、小さな突起に気づいた。
179紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/08(日) 11:38:51 ID:XNgpiaNJ
その部分を舌で舐めた瞬間
恵那の腰がビクッと反応し一瞬宙に浮いた。
「だ、大丈夫?」
「そこだめ…!」
「ここ?」
わざと同じところももう一度舐める
また腰が浮いた。
「あふっ!」
「ここ感じるんだ」

私だけしかしらないこと。
恵那にこんなことしていいのは私だけなんだと
そう思うと優越感で気持ちが昂ぶってきた。

だめと言われたらしたくなるのが人間の性
その部分を口に含み、吸ってみる
「ああああああああ」
突然の大きな声で私自信もびっくりし
咄嗟に恵那の口を塞ぐ。
「び、びっくりした…」
「えぐっ…だからだめって言ったのに…」
「恵那がこんな声出せるなんて知らなかったよ…」
「もうしらない!」
恵那は怒って布団の中へ引きこもってしまった。

「ごめんって」
「恵那…機嫌直してよ…」
「紗英ちゃん、全然反省してない!」
「そんなことないよ…反省してるって
 だから機嫌直してよ…」
「いやっ!」
180紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/08(日) 11:39:12 ID:XNgpiaNJ
「そう、わかった、じゃあもういいよ。おやすみ」

私はパジャマを着なおすと
反対側を向き、寝たふりをした。

案の定しばらくして、モゾモゾと音が聞こえる

「寝ちゃったの…?」
恵那は小さな声で私に話しかける
「……」
寝たふり寝たふり

「うぅ…」

恵那は私の背中にピトっとくっ付いてきた。
私は恵那のほうに向き直る
「さ、紗英ちゃん?!」
「機嫌直してくれた?」
「……うん」
言葉とは裏腹に顔は納得いかないといった表情。
「ありがと」

裸のままの恵那の腰に手を回し
ぎゅっと引き寄せる

その手をゆっくりと下へと下げていく
おしりの割れ目を探り当て
割れ目に沿ってゆっくりと指を下ろしていく
「んっ……」
クチュという音とともに
道を見つけた指は埋まっていった。
181紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/08(日) 11:39:34 ID:XNgpiaNJ
「紗英ちゃんがこんなエッチなんてしらなかった…」
「恵那が悪いんだよ、いろいろしたくなるんだもん」
「そんなぁ…」

私は恵那の鼻の先を軽くついばむようにキスをし
上唇下唇とキスをし、恵那の口を舌を使いながら
ゆっくりと開ける
「んっ…あっ…」

深くキスをするたび、指を差し込んでいる先も
水分を増していた。

「はぁ…はぁ…恵那…」
「すごいグショグショになってる…」
「…言わないで…」
「気持ちいい?」
「…知らない」

「じゃあこうしたら?」
恵那の中にある中指を
差し込めるだけ奥へと差し込んだ
「んっ…」
そして曲げながら壁を擦る
「ああっ…」
182紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/08(日) 11:39:57 ID:XNgpiaNJ
それを何度も繰り返す
恵那の口からは断続的に
「あっあっあっ」
とかわいい声が聞こえた。

私をつかむ、恵那の手に力が入る
「さ…えちゃ…」
「あうっ…」

「あはっ…」
しかし急にその手に力が無くなり
ぐったりとしてしまう
「恵那…?」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「大丈夫?…」

「はぁ…はぁ…はぁ…」
「わかんない…なんか変になって力が抜けちゃった…」
「イったんだ?」
「…はぁ…はぁ…わかん…ない…」

力の抜けた恵那の手を握る。
恵那のまぶたはゆっくりと閉じていき
そのまま眠りについてしまった。
183名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:40:38 ID:XNgpiaNJ
今回はここまで。それでは。
184名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:23:39 ID:k3O0LBWF
>>168
お前程度の小説家気取りの馬鹿は掃いて捨てるほどいるんだよw
直後に投下されて馬鹿丸出しだなw
2度と来んなw
185名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:13:27 ID:d0rY4Uzi
>>184
煽りにしても程度が低すぎる。
「w」をつけて煽ってるとなおさら頭が悪く見える。
出直して来い。
186名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 21:42:54 ID:2f8oHpQR
>173
GJ!!!
待ってました!!最高っす!
待ってたかいがありましたよ。
これからも楽しみにしてます。
187名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 23:22:03 ID:JWGA4Q+R
168 名前:名無しさん@ピンキー 本日のレス 投稿日:2007/07/08(日) 03:15:27 7Kz7T2r4
別スレで投下してました。
最近百合方向に針が振ってきまして、後日投下してみたいと思うのですが、良いですか?
見せたがりの女の子と見たがりな女との出会い。
エロが多くなりますが。


169 名前:名無しさん@ピンキー 本日のレス 投稿日:2007/07/08(日) 03:31:59 JWGA4Q+R
>>168
誘いうけうざいっす


170 名前:名無しさん@ピンキー 本日のレス 投稿日:2007/07/08(日) 05:25:51 7Kz7T2r4
なら良いや。
このまま過疎ってくれ


171 名前:名無しさん@ピンキー 本日のレス 投稿日:2007/07/08(日) 05:42:11 iGXKEMFu
ww仲良くしろよww
また何かの縁があったらなー


172 名前:名無しさん@ピンキー 本日のレス 投稿日:2007/07/08(日) 11:35:50 XNgpiaNJ
お久しぶりです、ずいぶん間開いてしまって申し訳ない。
続きです。


173 名前:紗英と恵那 ◆8/./95naVw 本日のレス 投稿日:2007/07/08(日) 11:36:34 XNgpiaNJ


168=7Kz7T2r4馬鹿丸出しでワロスw
神の投下で速攻存在を忘れ去られてるし
何しにきたのやらw
188名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 23:50:47 ID:23Y+kc+q
>>紗英と恵那の人

GJです。良いですね。
2人のやりとりが妙にかわいくてなごみました。
189名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 23:59:31 ID:paZsYd3v
難しいスレだ、、、
190名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 00:49:15 ID:96HexP6Q
>>189
投下予告と叩きとその後の投下の流れ
あまりにタイミングがよすぎるよな
◆8/./95naVw が7Kz7T2r4の投下を阻止して、住人の賞賛を独り占めするために
叩いてるんじゃないかと邪推してしまうよ
191名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 01:05:32 ID:L3a93bLK
それはたとえばあれか。
隠れ百合っ子のA子さんがある日、片思いしてるB子さんがC子さんと仲良くなってることに
気づいて嫉妬に狂い「あの子たち仲良すぎなーい?もしかしてレズ?きんもー☆」
などと悪意を伴う噂を密かに流してB子さんとC子さんの間を気まずくし、
C子さんと疎遠になって苦しむB子さんの寂しさにつけ込んでいきなりチュウしてしまうようなもんか。
考えすぎだと思うよ。

あと、俺のたとえは間違いだね。
192名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 02:16:15 ID:wr/kaMiz
>>190
職人は荒れてるのを一番嫌うのにそんなことするメリットないだろ・・・
193名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 03:30:53 ID:96HexP6Q
>>192
いや?
俺も職人だけどいやなのは投下直後に割り込み投下されてGJレスが分散することかな?
叩きが上の職人の自演なら自分で叩かない限り荒れないし
邪魔な職人を排除できるし、自分が投下することで荒れを収めた
って功績にもなるから一石二鳥かと思われ
上のはかなりの高確率で職人同士のいがみあいの内輪揉め自演だと思う
職人の心理的にはそう思う
194名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 03:50:21 ID:wr/kaMiz
実際今こういう状況なわけだが。
こんな状況で次投下しようって思うか?
俺が投下するとしたら、こういうリスクこそ避けたいと思うけどね。

ただでさえ過疎ってるんだし、数少ない百合好き達なんだからさ、
ここに来るのは。
仲良くしようぜ・・・
195名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 03:54:43 ID:96HexP6Q
>>194
百合レズ板に行けば?
ここも上記板がある以上は存在そのものが板違いになってる部分はあるだろ
それにそのほうが同好の志しかいないぶん
結束高くて荒れにくいんでは?
196名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 04:24:48 ID:algdyxPt
>>190
自演だったの?
そんな姑息な事をする人の作品なんて読みたくないなぁ・・・
197名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 07:24:51 ID:p6MWcV07
>>193の自演ってことでFA
百合嫌いの嵐の常套手段だから投下する人した人は気に寸なー
誰も相手しないとファビョってしばらく粘着してくるけどスルーで

どうでもいいけどゆりぎらいとゆりげらーって似てませんよねそうですよね
198名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 08:05:43 ID:L3a93bLK
「ちくしょー百合好きめー」などと言いながらスプーン曲げる
ユリ・ゲラー想像してフイタ。
199名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 12:51:39 ID:8zXaaTbw
なんか感じ悪いなここ
200名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 23:12:46 ID:jM2I7uZq
言わなくても皆分かってるから安心しろ。
201名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 00:34:38 ID:gm3p5JWf
せっかくだから百合っ子の嫉妬をテーマに書いてみるかな……。
202名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 00:38:48 ID:eX7QfqD/
>>201
書くのはいいけどちゃんと実行しないと上のやつみたいに口だけ野郎って叩かれるよ?誘い受けは客観的にみてもかなりうざいのは事実なんで
少なくともプロットなりなんなり形にしてから発言した方がいい
203名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 00:42:02 ID:gm3p5JWf
ふ、任せておけ。
有言実行が俺のモットーだからな。


俺、このSSが書き上がったら、故郷の幼なじみと結婚するんだ……(遠い目)。
204名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 00:52:11 ID:imn59oU7
もちろん君は俺女で故郷の幼馴染も女の子なんだろうね
そうでなきゃ先生許しませんよ
205名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 01:05:17 ID:xGkCuiq0
うざ
206名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 01:58:36 ID:vrxyKsf7
>>201
わくわくテカテカ
207名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 02:15:25 ID:7O5h1Eq2
とりあえず期限を提示してもらわないと信用できないな
あとトリップ付けろ
208名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 08:55:42 ID:v80v0Rjo
>>203
いつまでも待ってるから納得行くように書き上げてくれ。
俺らは、ただwktkして待つ事しかできないからな…
209名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 01:20:18 ID:BdXCh3Ty
結局口だけ野郎だったか・・・
210名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 20:47:44 ID:qDi9KIu4
ここはオリジナルでもおkなんだね?

ちょっと考えてみる
211名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 20:53:44 ID:nLdZhwFZ
>>210
誘い受けうざいんで投下してから大口叩けぼけ
212名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 17:49:55 ID:iAXT4JXX
>>211
カルシウム不足だね。
213名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 20:31:27 ID:59tNUsY3
乳酸菌(ry
214名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 09:43:03 ID:GWw4NXWJ
以前ゲームサロンかどこかに 俺たち百合ゲラー ってスレあったよ
215名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 20:16:27 ID:qdU/wdUA
「その花びらにくちづけを」ってこのスレじゃ有名?
216名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 20:52:08 ID:BOHGE87o
レズスキーには基本だろうがよ・・・
つぅかスレ違いうぜぇ
同人板に行け糞が
217名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 21:16:10 ID:ihJizw3b
だからカルシウムが(ry
218名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 03:55:24 ID:66QxBhW0
君は骨がない
219名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 06:31:45 ID:KNoJgiuP
B「あー。やっと映画見終わったー」
A「面白かったよね?」
B「そ……? うん。てか、あの女、邪魔。」
A「あは……そ、そうだね」
B「F美にちょっかい出してたじゃん。レズかっちゅーの」
A「うん……」
B「そうよ。あー、ハッピーエンドでよかったね!また観よっか!」
A「そうだね……結婚して子供まで…幸せそうだったね……」
A「……………」
B「あんた、元気ないわねー。そんなに泣けた?」
A「あ…? う、うん。ハッピーエンドだしね」
B「???」
B「なんだか分からないケド……」
A「……………」
B「決めた! これから私のおごりで焼肉行こう!」
A「ええ!? そんな……悪いよ」
B「イイヨー? 気にしないで。凹んだら焼肉っしょ?」
A「別に凹んで無いよぉ〜」
220名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 09:17:09 ID:fFZR/i5F
ノンケに片想い…・゚・(ノд`)・゚・
221名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 09:29:28 ID:KNoJgiuP
小ネタなのに誤字orz


×映画見終わった
○映画観終わった

222名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 13:14:47 ID:0ATVMqfk
223紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/21(土) 23:47:54 ID:asu2hbfJ
なんか、投下タイミング悪かったせいで
雰囲気悪くしちゃったみたいで申し訳ない。

今回はこうやって書いてみましたが、元々ここの読み手ですので
いろんな百合ものが投下されることが何より嬉しいことです。

ここは2ちゃんなので何を信じるかは読み手次第ですが。

今回で私のものは終わりますので、私のせいで投下しにくい思いをしていた方がいたなら、すいませんでした。
私も一人の名無しの読み手としてお待ちしてます。




※ちなみに、2人がどうなるかとういう結末だけなので、エロなしです。
224紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/21(土) 23:48:29 ID:asu2hbfJ
それから毎週のように土曜の夜はどちらかの部屋で過ごした。
学校でも自然と二人だけでいることが多くなっていた。

日曜日の昼下がり
外は暑く、とても出かける気分になれなかった私達は
部屋でテレビをみて過ごすことにした。
そこまでは良かったのだ。
あまりにも、二人でいることが当たり前になってしまったからだろうか
正常な判断を見失っていたのかもしれない。

でも、私達にとってそれはなんでもないことだった。
ただ、私は恵那を後ろから抱きしめ
一緒にテレビを見ていただけだった。

言葉どおり。だけ。そう思っていた。

お母さんがノックをして扉を開いた。
そう、ノックをしたのだから、すぐに離れればよかったのだ
なのに私達はそれが当たり前すぎて行動できなかった。

「何してるの…?」
そう聞かれて、やっと気づいたのだ
自分達の状況を。

テレビを見ている。そう答えるべきだったのだろうか?
わからない。何が正しい答えだったのか。

ただ確かな事は、私達の答えは正しくはなかったのだろうということだけ。

「………」
無言。それは一番悪い答えだったように思う。

でも親っていうものは、こういうことを信じたくないものなんだと
その時知ったんだ。
225紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/21(土) 23:48:53 ID:asu2hbfJ
「な、仲がいいからって、そんなにくっついてると
 暑いでしょ、窓開けるわよ」
そういって窓だけ開けて部屋をでていったのだ。

でもお母さんは明らかに動揺していた。
きっと心の中で必死に否定しようとしてたんだと思う。

このままそう思わせたほうがいいのだろうかとも考えた
でも、そんな都合のいい考えですべてが上手くいくはずなんてなかった。

次の週の土曜日。
先週は私の家に恵那が来たから、今週は私が恵那の部屋に良く番だった。
いつものように私は家を出ようとした。
「恵那ちゃんち?」
「そ、そうだけど……」
「そんなしょっちゅう行ってたら迷惑でしょ
 やめなさい」

私は素直に従った。無理に行くことはどっちにしてもよくないと思ったから。

部屋に戻り恵那の携帯に電話をした。
「もしもし」
「どうしたの?」
「ごめんいけなくなった」
「え…?」
「お母さんがいっちゃだめって」
「………やっぱりこの間のことかな…?」
「……たぶん」
「そっか……」

「恵那……」
「なに?」
「がんばろうね」
「………うん」
「明日外で会おう」
「わかった……」
「じゃおやすみ」
「うん、おやすみ」
226紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/21(土) 23:49:18 ID:asu2hbfJ
好きな人と一緒にいることが、誰かを悲しませるなんて
どうしてそんな悲しいことになってしまうんだろう……

私はただ、恵那と居たいだけなのに……

次の日もでかけるまえにお母さんは誰とどこへ行くのかと私に聞いた。
今までそんなこと聞いてくることなんてほとんどなかったのに。

私は、小百合と駅前に行くと嘘をついた。
もし、恵那とって言っていたら、お母さんは何と言ったのだろう……

「おまたせ」
「ううん、私も今来たとこ」
「おばちゃん、どうだった?」
「今も誰とどこにいくのって聞かれた」
「………そう」
「しばらく学校以外では会わない方がいいのかな私達……」
そんなことしたって一時しのぎにしかならない
「今日お母さんに言う」
「え!?」
「しばらくっていつ?
 そんな事したってなんにもならないことくらい恵那だってわかるでしょ?」
「………でも…許してもらえなかったら…」
「許してもらえるまで話すだけ」
「………わかった。私もお母さんに話す」
「………うん」



「ただいま」
「おかえり」
「早かったのね」
「うん……」

私はそのまま居間のソファに座る。
手がかすかに震え汗ばんでいた。
227紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/21(土) 23:49:45 ID:asu2hbfJ
私はお母さんの顔を見ずに話しかけた
「お母さん」
台所にいるお母さんは声だけで返事をする
「小百合と遊びに行ったって嘘なの」
「嘘……?」
「今日、恵那と遊んだ」
「………」
お母さんは答えない。
「私恵那のことが好きなの
 恵那も私のこと好きだっていってくれた」
「………」
しかし台所からは、さっきまで聞こえていた包丁の音も途絶えた。

「お母さん達がショック受けることはわかってる」
「でも、お母さんがダメっていってもこれだけは言うこと聞けない」
お母さんはゆっくりと私のほうへと歩いてきて私の隣に座った
「やっぱりそうだったのね…」
「謝るつもりはないよ、恵那のこと好きになるのが
 悪い事だなんて私思ってないから」
「がんばったわね」
「え………」
「言うの怖かったでしょ……?」
お母さんは私の震えた手を握り締めた。
「お母さん……」
「正直に言うとね、お母さんも混乱したし
 そんなはずないって言い聞かせようとしてた」
「でも……、恵那ちゃんがいい子だってことは
 お母さんもよくわかってるし
 紗英も、恵那ちゃんも
 真剣なんでしょう?」
「……うん」
「お母さんね、紗英が産まれた時
 紗英の一番の理解者になろうって決めたの」
「誰がなんていっても、お母さんは
 紗英の味方でいるから」
「でも……紗英もわかってると思うけど、大変よ?」
「わかってる……」
「じゃあこれだけはお母さんと約束して」
「絶対に信じ抜くこと」
「信じ抜くこと…?」
「そう、ダメだって思うことがあっても
 自分たちのことを信じることそれが一番大事なの」
「難しい……?」
「ううん……わかるよ」
「紗英がお腹にできたってわかった時に
 丁度流行ってた歌の受け売りなんだけどね」
お母さんは笑っていた。
きっとこれも信じた結果なのだ
私のお母さんなんだから、きっとわかってくれるって…。
228紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/21(土) 23:50:21 ID:asu2hbfJ
「でも、お付き合いすることは許すけど
 今までみたいに毎週泊まりあいするのはダメ」
「え…なんで?」
「付き合うことを許すってことは、
 男の子と付き合うのと同等と見なします
 あたりまえでしょ?」
「う……たしかに……」
「女の子同士だからって、友達じゃないなら
 認めません」
「……わかった」
「ま、外で何してようが、お母さんはわからないんだけどね」
「お母さんって結構……」
「なに?」
「なんでもない……」
「でもお父さんにはもうしばらく内緒ね」
「わかってる…」
「寝込んじゃいそうだからね」
「うん……」
「男の人ってほんと、精神が弱いわよねー」
「お母さん達みてるとホントそう思うよ」
「どういう意味?」
「いや…別に……」

その時チャイムが鳴る
「あ、お父さんだわ、ご飯作らないと、紗英あけてあげて」
「はーい」


その晩、恵那に電話して結果を聞くと
おばさんは相当驚いたそうだが
結果的には私のお母さん同様、許してくれたそうだ。

次の週の日曜日
私達は、親に嘘をつかずにデートをした。
遊びに行くんじゃない。デートをしたのだ。
229紗英と恵那 ◆8/./95naVw :2007/07/21(土) 23:50:47 ID:asu2hbfJ
「あ、恵那、ツタヤ行っていい?」
「何か買うの?」
「ううん、ちょっとね、気になるCDがあって」

そのCDを探し出し、視聴台へ行きそれをセットする。
ボリュームをあげ
ヘッドフォンの左右をそれぞれの耳に近づけ再生した。
ヘッドフォンから歌が流れ出す。
聞いたことがないはずなのに、何故か懐かしい感じがした。
『負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事
 駄目になりそうな時 それが一番大事〜』
「何の歌?」
「私達が生まれる前の曲なんだって」
「へぇ〜でもいい歌だね」
「うん……」
「お母さんが、一つだけ約束してって言ったの」
「自分たちのこと信じぬきなさいって
 それが一番大事なんだよって」
「私も約束する」
「……うん」

お母さんに話せてよかった。
まだまだこの先いっぱい壁はあるだろうけど、
もう二人だけじゃない
私達には強い味方がいるんだ
きっと大丈夫。ううん、絶対大丈夫。
私達はそう信じ抜く事をこの日誓った。



終わり。
230名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:56:16 ID:aAUiGwvl
自演職人乙!
231名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 01:25:10 ID:iU/tqXD7
>>「紗英と恵那」の人

完結乙です
前向きハッピーエンドGJ
232名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 11:40:34 ID:LudFPMgC
乙!
賑わうと良いね。
233名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 13:38:42 ID:navnhys1
ハッピーエンドでよかった。GJ
234名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 17:06:54 ID:WOqMtmHh
>>223
超乙、超GJ
235名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:38:18 ID:mdxa9Xot
自演乙ww
236名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 02:36:26 ID:UE4dRX7s
「紗英と恵那」の人
お疲れ様でした、楽しく読ませてもらいました

エロから遠い場面からのスタートだったにもかかわらず、
キャラクターの葛藤からシチュエーション別のエロまで描かれていたのがGJだったと思います
ただちょっと最後の演出小物「それが一番大事〜」の登場が唐突な印象を受けました
なんにせよ作品が完結しているのは見事です、やる気もらいました、という訳で続かせて頂きます
237素敵な卒業式 1/2:2007/07/23(月) 02:40:40 ID:UE4dRX7s
「沢渡先輩、『特別好き』な人がこんなダメダメのビッチで幻滅しましたか?」長らくの沈黙が悪意ある一言で破られた

卒業式を目前に控えた学園生活の匂いが消えた女子高等部三年生の教室、雲が厚く薄暗い夕暮れ時
机を挟み向かい合う私の右手の指を咥えて、その形の良い唇から淫らに唾液を滴らしながらしゃぶっているのは、私が密かに憧れていた級友朝霧涼子、
彼女を椅子に座った自分の膝の上に乗せ後ろから逃げださせないかのように左手で腰を抱きかかえ、
右手でなにやら乱暴に彼女の下腹部をまさぐっている後輩二宮晃子は私に問いかけてきた

すると涼子は両手で私の右手を包み込み、唾液にまみれ糸を引く指を舌を絡ませながら引き抜き、彼女の柔らかな頬に押し当てて言った
「私、沢渡さん……悠子さんに好意を持ってもらっ、てっ、くうぅ」切なげに美しい顔が歪む「嬉しかっ、たっ……けどっ!!」
涼子の涙は私の右手に温かく、触発される様に私も涙で視界が歪んだ「んダメ、なの」「なぜ!?なんで!?なにが!?」私の頬を涙がぼろぼろと零れ落ちた
私は眼鏡を外すともうすぐ用済みになるセーラー服の袖で涙を拭い、二宮晃子を真っ直ぐに睨みつけた「ほら、ちゃんと言っておあげなさい、ふふっ」
238素敵な卒業式 2/2:2007/07/23(月) 02:42:36 ID:UE4dRX7s
「私は……涼子はっ、晃子様におま○こっ調教、されたっ」そんな汚い言葉を口にしないで―――激情がのどまで吐しゃ物と共にせりあがって来た
「ド淫乱のぉ、メスッ、ブタッだからっはぁあっ」私はなぜか無我夢中で首を横に振って否定を表現したが、それを見た二宮は声を出して笑って、いた
「だか……らっ悠子さ、んと」嗚咽が痛々しい、私の胸に突き刺さる「これからは、お付き合い出来ませっ、んんんん!!」
「あはは、言った言った!!」「おら、ケツアナにご褒美やるから派手にイクとこ魅せてやんなっ!!そらっ!!」
「んぎいぃぃいい、イッてッ、よろしいでしょ、うかあ、も―――」「よし!!イケ!!イケッ!!ははは!!イッちまえブタ涼子っ!!」
……もう私のことは眼に入って……無いみたいだな「ああぁぁいっくうぅぅぅぅ」涼子は立ち上がり背筋を反らして曇り空に喘いだ

彼女はどうやら絶頂に達したと同時に失禁したらしくパシャパシャと水音を足元でたてていた
いつの間に机の上から落ちたのだろう、その水滴は、私が彼女に贈ったラブレターの上に降り注いでいた
『変に思うかもしれないけど、私は涼子さんのこと特別好きなんだ』『どうしても、この想いだけは伝えておきたくってさ』
『迷惑だったかな、自分勝手でごめんね』『でも、もし涼子さんが良かったら卒業した後も、仲良くして欲しいです 悠子』
239名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 02:56:58 ID:UE4dRX7s
以上でおしまいです

あと登場人物の落書きあります、よろしかったら見てやって下さい
ttp://www.uploda.net/cgi/uploader2/index.phpの
upload20000037310.jpgです DLパス sutekina
240名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 21:10:04 ID:/D//nNPT
下品禁止
241名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 01:01:49 ID:xcUei4zf
>>237
こういうの案外イイ。
242名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 11:55:40 ID:HDdXFCeC
話自体と他と違った事をしようとする姿勢は面白いけど、如何せん読みにくい
改行が少なく一行が極端に長いと、
開いた瞬間に多くの読み手を拒絶していると思った方がいい
あと落書きはペン入れまでしてみては?
次回作に期待
243名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 12:23:10 ID:d/ETjRNE
しかし>>237は放置プレイされまくってるな、まあ頑張りましょう
では次のSSどうぞ
244名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 01:19:59 ID:4N+AX9kO
>>239
見れない……
245237:2007/07/28(土) 10:47:34 ID:Bq2pzBgb
SS投下してから約1週間たつけど、やはりというか反応薄かったですねえ(W
レスくれた方ありがと、精進努力し次のSSに反映させます
>>244さん 次のSSの落書きの時に、おまけとして入れときます
ダウンロードのカウンターが結構さくさく上がってるの見て、ここ読んでる人の多さに驚いた

次のSSは今日明日中に投下予定です、今度はもっと反応もらえるように頑張るぞ
246名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 12:30:01 ID:IOm2SO3U
うるせぇw
247名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 17:37:23 ID:uKVLZ3oP
まあ頑張れw
248名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 01:32:49 ID:VH/pjRHa
しかし次も、おまっ○こっ調教、だったらどうするよ
249名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 07:35:02 ID:N9IZPDlJ
放置
250名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:12:42 ID:c6GkhVg+
しかしなんという過疎……
251名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 16:05:43 ID:MYFzwiJ4
メスッ、ブタッ
252名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 20:43:38 ID:t9pv3KcK
なんでこんな流れなん?(´・ω・)
253名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 21:14:30 ID:c6GkhVg+
>>252
さぁ、流れを変えてみないか。


SSとか。
254237:2007/07/30(月) 11:29:31 ID:+LUwbZX3
新作出来たよ!!

237子「ほら、意地張ってマグロのふりしてないで、素直になりなさい?感じるのはここ?」
スレ住人「……」
237子「気持ち良いでしょ?恥ずかしがらないで感想を言ってごらんなさい?さあ……」
スレ住人「……痛い……だけです」

おしまい!!
255名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 21:33:51 ID:dENUMwGH
自虐ネタちょっとワロタ
256名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 01:42:11 ID:7UvQE8iW
>237氏
(;ω;)ウッ
257名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 19:31:50 ID:fejCHqc2
なんでこんな流れなん?(´・ω・`)
258名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 00:53:16 ID:ywPw8XqT
いろいろありまして・・・
259名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 00:33:23 ID:Z1WRkD+E
何で蛍すぐ死んでしまうん?(´・ω・`)
260名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 02:04:20 ID:zV4evOLZ
そういう生きものだからさ
261名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 08:13:47 ID:zUQUEgME
節子…(´・ω・`)
262名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 16:23:08 ID:Yh8cFbAH
サバサバした関係の百合がイイナー
263名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 16:49:33 ID:3k8cbnng
アニサキスを飼っているカップルか
264名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 04:20:22 ID:OsPISemR
食べると腹痛になるのか。
だれが上手いことを言えと……。

締め鯖は確かにうまいが。
265サバサバっていうか…:2007/08/06(月) 14:31:53 ID:IjCwpVaa
「嫌だよ……今日は、したくないよ……」
「そう」
言いつつも、這わせた手の往来を止める事なく、腹から胸へと撫でさする。
開いた指は衣服を絡めとり、ワンピース一枚越しに伝わる感触を、存分に味わうかのよう。
軽く指を立ててみたり、さする場所を移してみたり。
触れそうで触れない、敏感な部分。

「……ッう………!」
顔は紅潮し、耳まで真っ赤な顔でいやいやとかぶりを振って拒絶する。
仰向けに組み敷かれる格好にされて、抵抗はできない。
……元より、無駄だったようだ。悪戯する手は、するすると鎖骨まで上ってきて。
それから、筋に合わせて撫でさする。

「〜〜〜〜!!」


…………………………


ぐったりと横たわる少女に、女は添い寝をしていた。
一通りの悪戯が済んだらしい。満足げに、女は少女の背中にひっついている。
「ダメ……駄目……もう嫌……」
「説得力、無いよ……」
くるくると円を描くように背中を弄り、その舌の腹で以て、首筋を責める。
常套手段だった。



こんな感じの百合を、誰か頼む。
266素敵なサバサバ1/4:2007/08/06(月) 18:17:34 ID:dfPxw4ft
都心のとある御寿司屋さんの開店直後
特に目立つ美しい女性と可愛らしい女性がカウンター席につく
最近はいわゆる「おひとりさま」の女性客も増えたが、
同時に「おひとりさま」が2人入店してきたのは、これが初めてだった、席はひとつ空けて隣同士になった
「飲み物なんしやしょう」
「ビール、エビスはある?」「あ、私はお茶下さい」
「かしこまりやしたあ、で、まずはなんか造りましょうか、それともお寿司から始めやしょうか」
「お寿司から始めるわ」「私も、お寿司からお願いします」
「へえ、じゃまず何から握りやしょうかね」

「サバ」「サバ」
267素敵なサバサバ2/4:2007/08/06(月) 18:19:05 ID:dfPxw4ft
顔を見合わせるふたり、しばらく見つめ合う
寿司屋のおやっさんはつるっぱげの額を叩いて嬉しそうに言った
「ははっしょっぱなからヒカリモンなんて、お嬢さん方ぁなかなか良いトコ突いてるねェ」
可愛らしい方の女性がにっこりと微笑み返すとビジネススーツの美人はてれた様にはにかんで会釈した
(年下かな?可愛い顔してるのに雰囲気あるなあ)
「ヘイ!!お待ち、サバサバ」
「ん」(美味しい、あ、彼女も幸せそうに食べてる、可愛いかも)
二人は同時に飲み物に手をつけた、ビールを口にしながら横目でお隣さんの様子をうかがう
(可愛いのに艶がある柔らかそうな唇だな)「…キスしたい…」
「へい!?」「あっ!!」「!?…ふふっ」願望が思わず口に出てしまったようだ

「えっと、あのー『キス』お願いします」「じゃあ私も…」
そこで確かに可愛いのだがどこか小悪魔的な微笑を浮かべ、
隣で戸惑う彼女の切れ長の瞳を見据え、
囁きかけるように宣言した「キス」「…あっ」
普段は勝気なその切れ長の瞳を潤ませ、彼女は軽くイッた
268素敵なサバサバ3/4:2007/08/06(月) 18:20:17 ID:dfPxw4ft
それから二人は意気投合し、店が込み始めたこともあり、隣同士仲良くお寿司をつまんだ
小悪魔な彼女はおやっさんや周りの目を盗み、隣の席の彼女の形の良い乳房の突起やクリトリスもつまんだ
おやっさんはただならぬ雰囲気に妙なハイテンションで仕事を進める「ハヒッ!!ハヒッ!!お待てぃー!!」
男勝りの女弁護士の仮面は完全に剥され、彼女は次第に、
可愛い彼女の大きな掌の上で、まるでシャリのようにネタを乗っけられ、握られている錯覚に陥った
(ああ、握らな…転がさな、いで…私、お寿司になっちゃうッッッ!!)
「イッ!!」(ああっダメダメダメ!!ダ…)「イクぅー!!」店内に響き渡る絶叫と共に絶頂を迎えた

静まり返る店内の静寂を小悪魔が破る
「ああ…良いわね、じゃあ『イクラ』よろしくお願いしますね」
269素敵なサバサバ4/4:2007/08/06(月) 18:23:38 ID:dfPxw4ft
「お会計お願いします…一緒で」「ヘイ!!おあいそぉ!!」
ぐったりとした彼女の腰を一回り小柄な彼女が支える「飲み過ぎみたいね、ふふっ」
二人は淫靡な雰囲気を振り撒きながらハイヤーに乗り込んだ

「…おやっさん」「俺もまだまだ修行が足りねぇな」おやっさんはいろんな意味で果てていた

高速をゆくハイヤーの中「ねえ、あなた、これからウチにこない?」
手掴みでお寿司を食べていた彼女の指を、彼女の虜になった子猫が舐めて綺麗にさせられていた
タイトスカートは膝まで下ろされ、もう一方の手で下腹部を弄られているのだ
「美味しい『あわび』をご馳走して上げるわ」
「お、オチがっ、オヤジくさ…イッ、イクぅー!!」
彼女たちの夜は、まだ始まったばかりである
270名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 18:43:26 ID:IjCwpVaa
確かにサバサバだ(´・ω・`)


色んな意味で、オレは果てていた。
271名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 19:11:32 ID:IjCwpVaa
ふぉぉ!?書き忘れた……
GJなんだぜ!
272名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 21:02:13 ID:iKN9qs4o
フットワーク軽い w
GJ
273名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 23:09:17 ID:vWDj8Ccf
これは良い馬鹿エロ。何かシュールだが嫌いじゃない。
274名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 12:19:43 ID:NvUOiCsI
こ、このシュールなドライブ感は
替え歌?替え歌の人か?
でなくってもGJ!
だコノヤロー!!
275名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 17:38:41 ID:DSAc1wHd
この週末に、ひとり1本SS投下するってのはどうでしょうか?
ここのスレを更新して新着が0だと、ちょっと寂しい気持ちになりませんか?
景気付けにこの週末のSS大量投下ですよ!!
ご協力よろしくお願いしまーす!!

スレ住人「……ウザ」「なに空回ってるんですかぁ?って感じ」「やめてよね、そーゆーの」

うわああああ、よろしくお願いしまーす!!ヨロシクお願いシマース!!
276名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 20:44:26 ID:SdFSYJC5
まあ頑張れw
277名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 23:08:33 ID:wgI+7Gtr
自虐ww

待ってろ。でも週末は……orz
278名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 00:17:44 ID:ypHcuIhl
何故か規制されてて書けないw
279名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 04:27:13 ID:8MKFstvp
パチパラの杏子×桜子のSSを書いてみたいと思う今日この頃
280名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 14:16:29 ID:NmdqIrN/
>>279
元ネタ知らないけど、どうぞどうぞ。
281名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 15:52:44 ID:EqglbHda
なんか275が一人でクラスを変えようと頑張ってる転校生ちゃんに見えてきた…
(´・ω・`)


あ、新任教師でもいいな(笑)

282名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 05:44:42 ID:URycMF1P
275=千夏先生
って感じかな
283名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 15:20:08 ID:B+8rG82P
じゃあその先生がクラスのひねくれ者の>246-247の家庭訪問に行って心を開かせようとするんだけど、
逆に百合カップルの二人に手玉にとられて自分の違うところを目一杯開かれて
アレやコレやされて、その動画も撮られで…

つぎの日からは脂汗流しながら授業するのでつね
284名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 15:27:10 ID:utHeyQbS
なんといい構図……年下攻めは良いものだ。
ハァハァ
285名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 22:01:32 ID:I74QHO/T
ってか千夏先生って誰よ
286名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 08:35:10 ID:0myRKlfU
>>283とは逆にひねくれ者だった2人が、その先生のときだけ真面目になるとか…
先生に聞いてもにっこり微笑むだけ、
2人に聞いてもなにやら言葉を濁してしまう…。
何があったのかはその当事者3人しか知らない、とか。
287名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 15:43:34 ID:XhHIdRyB
あら、それはあただけないわW
288名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 23:54:25 ID:q/f8QhgW
さあ、文章に起こそうか。
289素敵な新任教師OP1/2:2007/08/18(土) 00:05:41 ID:iFnodeXF
「朝霧先生ッ!!何やってるんですかああっ!!」
「ヤッベェェ!?」
今私の前で抱っこしてる女生徒が一人、後ろから抱きついてるのが一人、
ああ、頭が冷えてくると人数が確実に把握出来るな、私の股下にもう一人、窓辺でのびてるのが一人、か
なんかポケットを叩いたらもう一人ぐらいでてきそうだなあ、裸の女の子
290素敵な新任教師OP2/2:2007/08/18(土) 00:06:45 ID:iFnodeXF
前で抱っこの娘「ちょっと西牟田ぁ、せっかく涼子ちゃんといいとこなのに邪魔しないでよぉ」
後ろ抱きつき娘「風紀委員長ぉ、混ざりますう?『正美の処女をもらって』って?」
股下に張付き娘「ファァガ、ファんへは?ファッハッハッ!!ファーッハッハッ!!」
何言ってるか解らんけど勝ち誇ってるな、あ、西牟田ちゃん怒ってる
窓辺で伸びっ娘「ZZZzzz…」嘘、マジ寝かよ、ってよだれたらすなよ私のスーツに
「お愉しみは御終いです…先生は服を着て生『徒』指導室まで来て下さいっ!!」
ヘアバンドおでこ出しで眼鏡で黒いパンストに風紀の腕章っ娘は言った
「あいよ」でもこのツンデレ娘のおかげで私も助かってるんだ「ツンデレじゃありません!!」「うお!?テレパス!?」
291素敵なシリーズ:2007/08/18(土) 00:13:24 ID:iFnodeXF
西牟田 = 246た ツンデレ
仁科  = 247  問題児
それと熱血新任教師のお話

どうなんでしょ、書き進めてみます
292名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 00:18:02 ID:ZV8VTCIJ
ご自由にどうぞw
293名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 11:42:50 ID:t4uIS7Ky
つか普通に問題教師じやないかW
294素敵な新任教師T1/2:2007/08/18(土) 15:35:14 ID:iFnodeXF
「相変わらずみたいですねえ、朝霧先生」「校長…お手数かけます」
このおばあちゃん、すげー怖いんだよなあ、微笑んでる時は…「…あなたは、まったく…」あ、額に青筋
「せっかく良い大学に入ったのに留学…」「いやあ、皇族のお姫様に手を出したのはまずかったスねえ」
「留学先ではラブパレードを暴動化させて逮捕されるし…」「ラブはイナフだったけどピースは無かったですねえ」
「卒業後、日本の一流企業に就職するもクビ…」「あれは上司のセクハラが一番の問題なんですよ、あの女ぁマジファックですよ」
「うちがあなたの最後の砦だって認識おありになるの?」うおっ!!怖ええ!!「…ご、ごめんなさい」

「フフッでもね、生徒の評判は良いのよ、熱血先生ですって」「普通に問題教師とも言われてますけどね」
「生徒のこと、愛してるのよね」「はい、いろんな意味で愛してます、あ、愛撫もしてます」
「ひとつ、お願いがあるの」「…断れないなあ、ははは」
「じゃあよろしくね」
295素敵な新任教師T2/2:2007/08/18(土) 15:37:05 ID:iFnodeXF
ガチャ「では、失礼しまーす」「がんばってね、ごきげんよう」バタン
「お、西牟田、どうしたのよ」「…校長先生まで来るなんて、大事になったみたいで…ごめんなさい」
「ま、なんだ歩きながら話そうよ、基本的に心配無いからさ」「本当ですか」
「ああ、バッチグーよ、バッチグー!!」「…その親指立てて舌横に出して死語言うの、生徒に評判悪いですよ、すごく…」
「あ…ああ、ありがとう」

お、夕焼けの校庭を走るブルマーの集団かあ、麗しいねえ「…先生」「ん?」
「校内で淫らな行為はいけないと思います」「ヤキモチかい?」「ちっ、違いますっ!!」
「だったらさあ、見逃してくれよ、あれも熱血教育の一環なんだよお」「なんか汗の代わりに愛液が飛び散ってそうですけど」
「あ、そうそう、校長と話してたのはさ、仁科奈緒子のことなんだ」「私達の隣のクラスの仁科さんですね?」
「うん、なんか登校してきてないんだって、この問題を解決せよ、だってさ」「あ!!ああ…はい、そうなん…ですか」
「?…なあ、西牟田ぁこの件手伝ってくれないかなあ」「え?」「頼むよ、ね」「うー」あ、嬉しそうだよこのコ、可愛いね
「べっ、別に朝霧先生に頼まれたからやる訳じゃないんですからねっ!!」「朝霧先生と一緒にいたいからだよね」
「そう…じゃなーい!!仁科さんが心配だからやるんですからねっ!!」「…」「ツンデレじゃありません!!」「いや、普通にそうだろ」
296名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:40:21 ID:QbUO+qe/
バッチグーage
297名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 21:47:41 ID:ZV8VTCIJ
こんだけつまらないのも珍しい
298294:2007/08/19(日) 00:57:38 ID:BRKtW/4m
とりあえず近日中にこの話のケリをつけます、もうしばらくお付き合い下さい

つまらないと思う人へ
具体的にどこがつまらないのか教えて頂けますか?
可能な限り今書いてるものに反映させますので、指摘出来るようでしたらよろしく
299名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 08:01:56 ID:HSLeDxuM
つまらなくはないと思うけど、ただ読みにくいのだと思う。
文とセリフは別の行にした方がいいのでは?

300名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 14:15:21 ID:BeDV93Kj
そういう事なら書くけど、
台詞だけで構成するなら改行なさい
主観が入るなら括弧などで区別するのもいいわね
あと、この先生まんま男じゃん
301名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 01:12:34 ID:+K08Bqox
こういうの書く子にアドバイスしても、通じないような気がいたします
302名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 07:38:13 ID:LuWe6sPJ
これが邪神というヤツか
303名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 07:53:13 ID:XF+S8b/l
>指摘出来るようでしたらよろしく

この時点で日本語使えてない品。
304名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 14:39:18 ID:vn/8HiZF
とりあえず先生が男っぽいのをなんとかしよう。
まずはそこからだよ。
「にっ西、牟田さん、ダメ…」
「正美って呼んで下さい、そしたら『りょーこ』って呼んであげますよ」
「あ…まさ、み?」
「ふふっ、可愛いよ、りょーこ」
なんか、いつもと違う、いつもより、ドキドキする…

「りょーこはね、甘えたいんだよ」
そう…なのかな
「もっと言うとね、虐められたいんだ」
「うそ、そんな…いゃう!!」
な、に?お、お尻?そこ汚いダメ!!

「あはは、パンスト越しだけどもうビショビショじゃないの?」
もう一方の手の指が口の中、に…舐めろって、ことだよね…いゃ
「あ、あふ、はああぁぁ」ペチャペチュ
「お口とお尻を弄られて、良い顔と良い声になってきたじゃない」
「あふ、まはぁ」「うん?」「まさ、みぃ、はあぁ」
んあ、これ、舌、だな、キスって感じじゃな…
このコの唾液を飲まされ…て…る コクン コク…ン

「ぷふぅ、普段男勝りの凛々しい朝霧涼子先生様が…」
あ、唾液、甘い
「こんなによわよわの女の子になっちゃうなんて…
…ギャップに感じちゃうじゃない?ねえ?」
いじわる、な言い方だ、よ、あああお尻のあたりっ、
しつこいよ、ジンジンするよぉ

「りょーこの仔猫ちゃん達はなんて思うかしらね、ふふふ」
ああ、背中も頭も痺れてる、よおぉ、あそ、こ…も、弄って欲しいよぉ
「聞いてるの!?」「ひゃう!!」
大声びっくりし、ん!!胸!!服越しで痛っ、乱暴に…しない…でよおぉ
「っ痛い!!」「なあぁに?」「あ、痛い、です」「ふふふ」
あぁ、彼女のなんかの琴線に触れ、ちゃったか…な
そんな目で観られたら…笑わな…いで
「他人には言わないわ、りょーこはわたしだけのモノ」「モ…ノ…?」
…いい、もうなんでも、この快感は手放せない…と、
思う、あ、直に胸弄られてるんだ…
「りょーこは、わ・た・し・だ・け・の・モ・ノ、いい?」
「はあぁ…ハイ…ッ」
言っちゃ…った ゾクゾクッ

「じゃあね、今思ってること、素直に口に出して言ってみて?
格好つけんなよ?ホラッ!!」
「…りょうこを…気持ちよ、くぅぅ!!」
!!乳首!!ツネッ!!取れちゃう潰れちゃうイタイイタイイイイ!!
「っコつけんなって言ったろおお!!」
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
あああ、眼が怖いよイタイヨイタイヨ!!「ホラ!!早く言え!!」
「りょーこをイかせて!!イかせて下さいごめんなさい!!」

…あ、手が、止まっ 携帯?うそ…
「スカートを…脱がしてっと、パンストを」
え!!ビィィィッ「っと、破いて」
ああ…
「…パンティーは自分で下ろす、で、
わたしのモノになった証の宣言しなさい」
い…
「大事な部分が良く見えるように手で拡げてね」
…嫌ァ
「綺麗に、撮ってあげるから」
…ん
「さっきみたいに『素直に』宣言出来たら」
…何期待して…
「これからずっと可愛がってあげる、まずは今夜」
ああ…
「めっちゃクッチャにして、アゲル」

あは、あは、パンティ下ろさなきゃ クチャァア 
あ、触られて…触ってもらってないのに洪水だあ
「あーだめだめ、下ろすところから撮るからもう一回穿いて」
うん
「良い子良い子、後で下の毛は全部そってあげるね」
うん
「じゃ、行くよーハイッ」ピロリロリーン チッコッ チッコッ チッコッ
パンティーを、下ろして、あは、やっぱり糸引きまくってるよ
で、股を、開、くっと はあああ 感じるな、
いいのかなこんなことして、撮られちゃってるよ

M字開脚でっ、お尻の方から、手で… クチュァァ 
あ、すごい音、お尻の穴まで見られてるんだろうな
…気が、遠くなる、早くすませない…と、イク…かも

「はあああ、わたしぃ、あさぎり りょーこわぁ」
…これ私の声なの?
「にしむた まさみさまのぉ」
彼女が眼で合図…唇が…ド・レ・イ?…うん
「おまっ、おまっ○こっドレイッ!!」
彼女大笑いしてる、笑い声が…遠いな
「になっ、りっましたああぁぁ」

…もう我慢出来ないよぉ 右手指クリ 左手指挿っにゅッッ
「あっはああああ」彼女の眼の合図 見れない わからない 
お仕置きされるのかな、あはっ
「イクットコッ、見てッ見てッあああ」
ああイクああイク、イクイクイクイクイク…
「いっくうううううううああああぁいああああああぁぁぁぁぁ!!」
ああああああ
「ああああああっはあっ、まだっ、まだイってるっ!!」
うわあああダメッ、ダメになるっつあああ
「くううううううあああああああ」
あうあううううあああああああ…あっ「っ!!」ドサッ
「はぁ、ぁ…ぁぁ」
アハッ白いや…まっ白、だ
THE END

「なっ奈緒子さん?」プルプル
「正美、怒らない約束、OK?」
「『アハッ白いや…』ってあたしこんなかあ?」
「あくまで創作、あくまで漫画、あくまでサービス精神旺盛に、です」
いや、まいったな、ってかこの子の漫画エロ過ぎ、ちょっと濡れちゃったかも
クチュン あ、やっぱり?ってか今の西牟田のだろ、あ、俯いて耳まで真っ赤だ、可愛いな

308素敵な新任教師U 4/8 放課後・帰り道:2007/08/21(火) 07:18:30 ID:E7c2KPBt
キーンコーンカーンコーン お、下校時間なのに日がずいぶん伸びたなあ
パタパタパタ「先生、行きましょうか、仁科さんの家庭訪問」
「よろしくお願い致します」
「な、なんですか、かしこまって…」
「緊張してんの、西牟田との初デート」
「帰りますよ?」
「うん?ああ、貸してもらった仁科の漫画読んだのよ」
「はい…」

「ボーイズラブっての?やっぱりあれボツ原稿じゃない?」
「はい、仁科さんの実力を妬んだ前漫研3年生が…」
「嫌がらせに秘密のボツ原稿のコピー誌を配布、ねえ」
「本人も試験的に書きなぐったものだったって」
「作品にするには病的な色合いが濃過ぎだったわね、
これを見られたのは痛かっただろうなあ」

「…ありがとうございます、仁科さんを思って下さって」
「…西牟田は知ってたの?このいきさつ」
「はい、仁科さんとは…奈緒子とは小学校から一緒で…」

ピンポーン 『はい』『あ、こんにちはおばさん』『ああ正美ちゃん?今行くわね』
309素敵な新任教師U 5/8 奈緒子の部屋 その1:2007/08/21(火) 07:19:28 ID:E7c2KPBt
「で、訪ねて来てみりゃコレ?」
西牟田はだいぶ落ち着いてきたみたいね
「今日、正美と噂の熱血教師が一緒に来るって聞いたんで、
昨日の夜描いてみたんだ」

「仁科、漫画面白かったよ」
「ありがとうございます」
「もうっ」あ、ツンだ
「その上で2点ほどいいかな?」
「お願いします」
「もっと読み易さの工夫が欲しいよ、行の折り返しとか」
「はい」
「あとこの『先生』さ、男勝りっぽさも冒頭でいいから入れてみたら」
「はい」
「そんな感じかな」
「ありがとうございます、具体的な指摘は為になります」
へえ、熱心だねえ

「…あのホモ漫画を晒されてからこっち、
『キチガイ』『ヘタクソ』『つまんね』ばっかりで…」
「…まあ、何か違うことをやろうって、
意気込みは感じる事は出来たんだけどね…」
「さっき御見せした先生と正美の漫画、
ばら撒きはしませんよ、ただ…」
「うん」
「あ…」
「ましてや創ったのは自分な訳で…」
もう話させない方がいいな、辛そうだ

「上手く言葉に出来ないから…
わかってもらうために、こんな手段をとりました」
これがハードルか
「これが、私が学校に行けない理由です」
310素敵な新任教師U 6/8 奈緒子の部屋 その2:2007/08/21(火) 07:20:41 ID:E7c2KPBt
「じゃあお迎えに来た『先生』って立場から言わせてもらうね」
「はい」
「学校に出てきなさい」
「…」
「ここで汚い連中に負けないで、
過去の作品に納得行かなかったら次で取り返せばいいじゃないの」
「…」

「私ね、現在休部中の漫画研究部の顧問になるわ」
「「え?」」
「仁科のリベンジの舞台を作る、約束する」
「…」
「あとね、夏休みの宿題に『創作漫画』を出すわ、16Pぐらいで」
「「!?」」
「創作の難しさ、苦しさ、解って欲しいから」
「…楽しさも、ですよね」「勿論」

「作品を通して自分自身を見て、
作品を良くする努力で自分自身を良くしていく、
私自身も、描くよ、漫画」
「…先生、昔何か創作活動してましたか?」
「うん、実は漫画を少々」
「「!?」」

「出てきてくれるよね、新しい漫画研究部」
「ハイ」
「こちら新部長の西牟田さんだ」
「勝手に決めるなーっ」
「ちなみに属性は」
「ツンデレじゃありません!!」
「正美、解っててやってるでしょ」
311素敵な新任教師U 7/8 夏休み・部室 その1:2007/08/21(火) 07:21:36 ID:E7c2KPBt
ミーンミンミンミンミンミンミー 夏休みの部活だ
あれから仁科は学校出てくるようになった
西牟田がヤキモチをやくって理由で、
生徒とHしなくなったんでまあ問題になる危険要素は無くなった
創作活動推奨がどっかのお偉いさんに褒められて学校に恩返しも出来た

「いやあハッピーエンドじゃない?」
ガタン おや、西牟田じゃないか
「あ、あの、先生?」
「はい、なんでしょう」
「漫画、描いたの、見て、くれる?」
震えてるぞ、この子
「おお、ついにやったね、偉いぞ部長」
「わ、私、ちょっとその辺散歩してくるからっ」

「今日私の家に泊まりに来るでしょ、その時に読む?」
ん?
「今、読んで頂けますか、では」ガタン
なんか、いま雰囲気がちょっと変わったような…
ま、いっか、早速読んでみましょうかね
312素敵な新任教師U 8/8 夏休み・部室 その2:2007/08/21(火) 07:26:59 ID:E7c2KPBt
ミーンミンミンミンミンミンミー
「やだ…」
熱いような冷たいような汗が気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
「…なに、コレ」
ヤバイよこれ、病的っていうか病気だよ
この女教師…って私だよね、を監禁陵辱洗脳…殺害するのが…
「…先生?」
「わあああ、お、脅かさないで、よ、西、牟田…さん」

ミーンミンミンミンミンミンミー
「先生…」
「…」息が苦しい…
「…誰にも、渡したくないんです」
ツンデレだと思ってからかっていた女の子は、
実はガチンコのヤンデレだったん…だ

ミーンミンミンミンミンミンミー
私、どうなっちゃうのかな
ミーンミンミンミンミンミンミー
大丈夫…だよね…
ミーンミンミンミンミンミンミー
この子の眼の奥に…
ミーンミンミンミンミンミンミー
狂気…
ミーンミンミンミンミンミンミー
ミーンミンミンミンミンミンミー
ミーンミンミンミー
ミンミンミー

313名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 20:54:33 ID:VjEN1GYt
どうしたらいいの?
今の笑うところ?
314名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 23:28:56 ID:nPL5uXm/
半角読みづらい。
まずは一般小説を読む事から始めよう。
ラノベ禁止。
司馬遼太郎や池波正太郎など。
315名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 23:30:48 ID:HZ4YRngR
厨なもん紹介するな。
316名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 23:38:27 ID:/HWOUrxC
司馬遼太郎も大概ラノベ的だとおもうが。
317名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 23:52:02 ID:FF1s+43U
別に好きなもの読めばいいじゃん
琴線に触れる触れないの問題なだけだし
318名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 00:44:10 ID:bO7UQEEI
ラノベもバカにしたもんじゃないよ
319名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 01:47:58 ID:Ytwl+4sJ
モノによるけどな
320名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 04:29:47 ID:dnjXbWZX
>>312
心の声を減らしてもっと情景描写をしよう。
「〜は……した」という感じに状況を説明しないと
何が起こっているのかわからないよ。
321名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 20:23:25 ID:uriKWTdn
今なら言える。
オススメの百合小説を教えてくれないか。
322名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 20:32:35 ID:CYRLR2IF
ライトノベル板で似たような質問をしてけんもほろろに扱われていた人ですか。
323名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 20:47:04 ID:uriKWTdn
>>322
人違い(´・ω・`)
強いて言うなら「VIPから来ますた」
324名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 23:23:10 ID:WOlvIJ00
バニラとか…ラノベだが
ちなみにSD文庫
325305:2007/08/22(水) 23:47:49 ID:UuNpPnUr
とりあえず今回の話はこれでお終いです、お騒がせしました
>>298で宣言したとおり、なんとか早いうちにケリをつけることが出来きてよかったです
これまでいろいろと具体的な指摘や感想をくれた方々、ありがとうございました

今回は>>281-286のネタで、
実験的に会話と一人称だけで書いてみました
「私は…した」といった説明的表現もあえて避けてみました

その結果>>320さんに指摘を受けたように、
状況説明文の必要性やありがたさ・使い勝手のよさを認識しました
また音で状況説明の補足をしようと半角カタカナを使ってみましたが、
どうやら読みにくいようなので今後は半角カタカナは使わないようにしようと思いました
いやあ勉強になったなあ、やってみて初めて解ることってあるんですよねえ

自分の書いたもので、このスレの見ている人達が少しでも楽しんで頂けたり、
このスレ自体が今後少しでも活性化して行くようであれば、嬉しいと思います
326名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 00:40:15 ID:JY7ij9cz
なんというチラ裏・・・!
327名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 01:22:33 ID:xfGFqOvK
二度と来るな。
意味がわからなければ自分のひり出した代物百回音読してみろ。
328305:2007/08/23(木) 02:28:12 ID:0zZY5AlW
次回の投下は一週間後ぐらいを予定しています
今のところ考えているのが以下の3っつのお話で、どれかを週末にかたちにしようと思ってます
1.女子ラグビー部合宿の話 生傷だらけのラグビージャージの女の子達 先輩後輩との三角関係 正統派百合
2.軍事政権下の女子学園の話 日本人エリートとドイツからの留学生と南方植民地の現地秀才の女の子 ダーク百合
3.バンドをやる女の子達の話 ギターリストの主人公がバンドをつくる ラブアンドピース コメディ百合
今のところ「サバサバ」が評判良かったんで3かなあと思ってますが、
リクエストを頂けるようであれば1でも2でも書き進めていきます
またシチュエーションやキャラクター等の要望がありましたら、
こちらもリクエスト下さい、可能な限り反映させて頂きます
次回もどうぞよろしくお願い致します
329名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 02:40:35 ID:MD7HJDE5
リクって二次とかでもいいの?
330305:2007/08/23(木) 02:48:21 ID:0zZY5AlW
>>329
上記3つの話以外に新規で二次創作をやるってことですか?
いいっすよ、やってみましょう
こんな雰囲気でってのもリクしてくれるとやりやすいです

あとひょっとして二次って二次元のリクエストですか?上記の話のイラストとか
落書き程度しか描けませんけど、こちらも頑張ってみますよ
331名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 04:26:49 ID:MCeVj6vS
設定的には2がいいのだけど、ダークっていうのが引っかかるな……。
332名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 04:43:03 ID:6K7Eg62+
本当にもう来ないでくれ
練習はよそでやれ
こいつナチュラルボーン邪神じゃねぇかもう相手にすんな
333名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 07:50:59 ID:Np4R47pi
まぁ、嵐による成り済ましかも試練し。
334名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 08:30:51 ID:JY7ij9cz
この邪神っぷりに反して絵がめっさうまかったら面白いw
335名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 13:29:41 ID:76FBOxiM
そのナチュラルボーン邪神だか、荒らしの成り済ましだかが、
「参りました、自分の実力の無さが解りました、
自分のやってきたことが恥ずかしくてもうここには来れません、消え失せます」
という位のSSをご自分で投下してみたらどうですか?
336名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 21:33:21 ID:UvXDxfXO
237あたりから、すごく薄っぺらくてつまらない話ばかりだな。
337名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 21:52:51 ID:Np4R47pi
内容も何もあったもんじゃない。
保守ネタしか書けませんorz
338328:2007/08/23(木) 22:23:12 ID:0zZY5AlW
>>331 どうも、こんな感じっす

タイトル「真空に灯る火(仮)」
帝国南方委任統治区域 壕州
第一級指定都市キドニーから沿岸を南下した場所に、
帝国臣民女子の健全な育成を目的とした女子専門学校がある(実際は防犯上の理由が大きい)
全寮制のこの学園では、というよりこの学園のために出来た街では、
警備兵から清掃業者までがすべて女性であり、
男性は肉親でも立ち入り禁止であった
          この閉じられた世界の中で、学生達は絶対的な地位にいた
先日も酔った学生達が街で暇潰しに原住民を嬲り殺しにしたが、
当然ながら罪には問われなかった

先の世界大戦終結から5年後に設立された壕州校は、
40回目の卒業式を目前に控えていた
339328:2007/08/23(木) 22:32:17 ID:0zZY5AlW
登場人物
古武家 貴子 18歳 主人公 高等部3年生 
帝国大学進学予定 帝国の国籍を有する帝国臣民
元名タカコ・ケマケザ 南方委任統治区域の財界の大物であるフィリピン人の父と、
イギリス人と日本人のハーフの母を持つ 両親と弟一人の家族
母親似の美人 金髪ストレートのロングヘアー メガネの奥に赤茶の瞳 
褐色の肌 スレンダー 学年上位の頭脳 負けず嫌いキツイ性格  

長戸部 翔子 18歳 主人公の想い人 高等部3年生 
近衛師団学校習志野に進学予定 内地出身の「純」帝国臣民
父親が近衛師団幹部 両親と兄二人の家族
美少年風クールな印象 黒髪のショートヘアーは日の光りでしばしば蒼く映る 
黒いタイツは肌を極力見せないこだわり スタイルが良い

ユニ・バルクホルン 18歳 翔子の相棒 
獨国国家社会主義労働者党少女団からの同盟国間交換留学生
父親は親衛隊幹部 両親と兄二人姉二人弟三人の家族 日本の漫画が大好き
透き通るような白い肌金髪青目 オールバックのポニテ 
学校指定制服である黒いセーラー服を着ず少女団の軍服を制服にしている

まあこんな感じです、でもダークというか救いようがない話にしてみたいので、
>>331さんのイメージしているものと違うものになるかなと思います
340名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 01:52:26 ID:LU5DvTa/
リク取っておいて設定まげる気ないだろw
どうせ設定どおりに書くなら3で明るい話にしてくれ。

ただし、わざとヘタなものを書くのはやめてほしい。
ヘタもの専用スレもあるわけだし、書くならいいものを書き上げてくれよ。
341328:2007/08/24(金) 02:41:03 ID:vh7tDPMs
>>340
どうも、リク取って設定まげる気ありますよ(W
新キャラとかシチュとかまだ組み込めますから
あと以前それやって収拾つかなくなった経験あるんで、
今回はその失敗を活かしたいですね

せっかく掲示板に書き込んでるんだし、その特性を活かしたいと思ってます
今のところ3で明るくお馬鹿な学園コメディにしようと思っています
頑張っていいものを書き上げたいと思います
>>340さんはじめ皆様のご助言お力添えよろしくお願いします
342名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 09:01:12 ID:cNqC221C
困った子だ…
343名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 09:14:00 ID:MYU+c6RJ
ここって、決まった人だけしかかけないんですか?
書いてよいのであれば書かせていただきたいんですが
344名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 12:18:52 ID:dtoYROmy
>>343
期待しながら楽しみに待ってます
頑張って下さいね
345名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 16:13:02 ID:ey6AvRdI
賑わいage
346名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 02:59:50 ID:CppbvKfT
面白そうな展開じゃないか
347名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 23:18:31 ID:aq3O58nY
新作期待age
348名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 21:24:17 ID:vl0GWnqA
>>343
あなたの作品を待ってます。
349名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 02:31:02 ID:nDDPRmJM
投下するにあたっては何行で分けるのが目安?
350名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 02:46:57 ID:BDpWh+Mu
>>349
気分

自分はできるだけ分けないようにしつつキリがいいところで分けてる
351名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 03:46:17 ID:msD2cd1s
行単位じゃなくて、読み易いよう、シーンの切れ目とかで分けてる
あんまり短いとアレ過ぎだから少なくとも20行以上を目安にしてるけど
352名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 12:53:19 ID:YoH7RB+M
書き手スレでおk
353名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 16:50:46 ID:beTFkJ7Z
>>349
一行20文字、20〜30行で切るようにしている。
354名無しさん@ピンキー:2007/09/01(土) 19:20:19 ID:Zz3RZdx4
夏が終わったから、みんなボチボチ書き始めるのかな?
355名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 02:08:01 ID:2/wRPHSt
 「母と娘」モノで長編を考えているんですが、需要ありますか?
356名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 02:17:13 ID:C9hX/COB
>>355
そういった態度は「誘い受けウザイ」と言われる。
書き上げたらすぐに投下して、後は静観決め込んでおけ。
357名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 22:01:20 ID:hdhYpDIF
創作やってるなら創り手のみが主張出来るって、そんぐらい解らないかなあ
批評も徹しているのなら受け入れられるけど、ガキがギャーギャー言ってるのはねえ
感想というより遠吠えだろ、そんならば、やら無い方が良いと思いますよ

>>356語るなら作品投下してからにしてよ、説得力無いから、OK?
358名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:26:48 ID:MgaC2KFU
>>355
ないよw
359名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 23:44:53 ID:hdhYpDIF
創作やってるなら創り手のみが主張出来るって、そんぐらいも解らなかったか
批評も徹しているのなら受け入れられるけど、これはちょっと、ねえ
ましてwなんかつけてるし感想というより排泄だろ、恥を知った方がいいと思いますよ

>>358語るなら作品投下してからにしてよ、説得力無いから、OK?
360名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 21:57:10 ID:t+O6zF6O
書き手自演疑惑からこっちこんな流ればっかだなぁ。
361first kiss:2007/09/09(日) 00:52:28 ID:rctCM99b


   ピンポーン・・・


「はい」
「すいません、ちょっとそちらに・・・」

扉を開けた時の顔は今でも変わらなかった



  ─  ─  ─  ─  ─  ─  ─  ─  ─  ─ 


362first kiss:2007/09/09(日) 00:53:11 ID:rctCM99b

新しい季節、新しい環境と部屋
私は今まで過ごしていた町を飛び出して今ここにいる
都会は夜も眠らなくて、遊びたい盛りの同年代の子達は
毎晩毎晩出かけているけれど
こちらに友達がいない私は、サークルの飲み会に少しだけ顔を出したっきり
いつもこの狭い1Kの部屋に居る



地元に残ってほしそうな両親の悲しそうな顔は忘れない
一人っ子だったから余計に手元に置いておきたかったんだとおもう
でも、あの小さな町では過ごしにくかった
なにをするでも監視されているような感じで
ちょっとスカートが短くなっただけなのに
髪をばっさり切っただけなのに
色々言われてる気がしてた。
でも、あながち嘘でもなかったみたい
そのつど母さんは私に言ってくる

もっと女の子らしく、女の子らしくって。
 
363first kiss:2007/09/09(日) 00:53:59 ID:rctCM99b
その言葉に反発するように私は
活動的で、活発化していった
父さんは喜んでくれてた
私がバスケットをする事も賛成してくれて
仕事の帰りをなんとか早くしてくれて、夜のマラソンに付き合ってくれたりもした
そのおかげか、高校のバスケ部ではそれなりのところまでいった
県大会も上位の方までいけた

だけどやっぱり、動機が不純だったからか
自信過剰すぎたからか
天罰ともいえる出来事が私に降りかかった
全国大会を目前にした決勝戦
敵ともつれ合って、コートで倒れた私の右ひざに激痛が走り
そこから動けなくなった

もう1年、ボールを追いかけたかったのに
もう二度と、コートに立つ事はなかった



その出来事以降、母さんは私には何も言わなくなった
男の子っぽい格好をしていても
自分の輝ける場所を見つけて、活き活きしてる私を見て
少しは嬉しかったんだと思う。
でも、もう私には何もない
まるで魂の抜けた人形のように、毎日を過ごしてたから

練習をしている姿を見たくない
自分はあの場所に立つことは出来ないから
毎日体育館から響いてくるドリブルの音を遠くに聞いて
足早に下校していた

364first kiss:2007/09/09(日) 00:54:48 ID:rctCM99b
ある日
今日も早く帰ろうと、教室を出ると
バスケ部のマネージャーがそこに立ってた
私が卒業してしまうと、後任が居ないから手伝って欲しいと。
参加できない悔しさを堪えて、見ておくことしか出来ないなんて
拷問じゃないかと、私はただ俯いて黙り込んでしまった

「・・・でも、さやちゃんの好きなバスケだよ?」

彼女は私を名前で呼ぶ唯一の人
髪が長く、一見大人しそうで、とても女らしい
女子高ではありがちなのかもしれないけれど
ひそかに思いを寄せてたりしたんだ

ちょっと気になる人だからとか、そう言う思いで断れなかったのかもしれない
彼女は私の気持ちに気づいて、誘いに来たのかも。
どちらにしても私は結局、また部に戻ることになった
365first kiss:2007/09/09(日) 00:55:36 ID:rctCM99b

「ほら、さやちゃんボールボール!」
「桐田先輩、ちょ、待ってくださいよ!」
「急いで急いで!」

バスケットをするようになったのは
幼いころからずっと触れてきたってのもあるけれど
入学をして少しの間は、どうしても分切れなかった
母親や周りに反発するだけで続けたくない
ただ純粋に、バスケが好きだと思えなくなってる状態にも
違和感を感じていた
けれど見学に行ったとき
コート脇でずっとノートに向かってる彼女を見て即決だった
どれもこれも、動機が不純だなと小さく笑うと
スコアをつけていた手が止まり、不思議そうに覗き込んできた

「どうしたの?」
「あ、いや・・・なんでもありませんよ」
「そう・・・なら、いいんだけど」

人より少し高く飛べて、人より遠くにボールを投げ入れられる
ただそれだけでもう10年近くしている
結局最後は、怠慢と優越感が怪我を呼んでしまった
自業自得とはこのことだけれど
一つだけ、ささやかだけれど嬉しい出来事があった
あの時遠かったはずの彼女が、今は隣に居る



 
366first kiss:2007/09/09(日) 00:56:26 ID:rctCM99b

静かになったコート
ボールを片付け、体育館のモップがけをする
今まで任せっきりだったから分からなかったけれど
マネージャーの仕事も大変なんだと
自分の天狗っぷりに恥ずかしくなりながら掃除をしていた
意外と力仕事なんだよ?と丁寧にモップをかける
滑って怪我をしないように、思いを込めてやるんだとか

「さやちゃん、やっぱりまだ試合出たい?」
「・・・そりゃ・・・」
「そう、だよね・・・」
「どうしました?」
「・・・ううん・・・」

どこか寂しさを感じる声に、私は手を止めて彼女のほうを見るけれど
進むスピードは変わらなかった
首をかしげてまた手に力を込める
コート内を全て拭き終え、外周を回る

練習や試合の時は、ただゴールに向かっているだけでよかった
それが全てを忘れさせてくれた

「・・・こんなこと、言うと・・・」
「なんですか?」
「あたし・・・さぁ・・・」

静まり返って誰も居ない体育館では、どんな小さい声も響いて届く
彼女と私の距離は徐々に近づいて
最後の長い直線に入った

何気ないフリをしてても、この状況この雰囲気で落ち着けるはずがない
いままでだって、二人っきりになることはあったのに
今日はいつもと違うって、何かが察知したんだ
367first kiss:2007/09/09(日) 00:57:11 ID:rctCM99b

二人のモップがぶつかり、掃除が終了
いつもなら暗くなっているからと、手早く戸締りをしてここから出るはずなのに
今日は一向に動く気配がない

「あ・・・あの、先輩?」

彼女が持っていた柄が落ちて、カターンッと音が響き渡る

「え!?んん!!」

そちらに気を取られていた私の顔を
彼女は両手で引き寄せた

それだけじゃなくって
目の前には、一所懸命に身長差を埋めようと
背伸びしてる彼女が、一番近い距離に居た

初めて触れる、人の唇
触れられる手の温度は、氷のように冷たかった

「・・・っ・・・あ・・・」

ゆっくりと離れていく
俯いてる彼女は、小さく震えてるようにも見えた

「・・・あ、の、せんぱ」
「戸締りお願い!!」

そう言うと、落ちていたモップを拾って
彼女はバタバタと音を立てながら走っていった


ただ、呆然とする私は、しばらくその場所から動けなかった




 
368first kiss:2007/09/09(日) 00:57:58 ID:rctCM99b
 

「・・・はぁ・・・」

風呂上りの熱を冷まそうと、私は窓を大きく開けてベランダに出る
結局あの日以来、先輩に声をかけづらくなってしまった

間違いなく好きだったはず
でも、思いを遂げるとか付き合いたいんだとかそう言う気持ちはなかった
なかったと言うよりは、持っちゃいけない気がしてた。
ひそかに思うだけでいいんだ
声援を送る彼女の体温を、傍で感じられればそれでいい

「恋っていうのかなぁ・・・」

先輩達が部を引退するとき
自分から何か声をかければ良かったのかもしれないけれど
結局何も言えず、そしてそのまま学校を卒業した

噂じゃ、自分と同じ学校に進学したと聞いたけれど
もう夏も近い今になっても、見つからなくって
噂は結局噂止まりだったみたい

「はぁぁ・・・ちゃんと告ればよかったのかなぁ・・・」

ベランダの手すりに頬をつけて、虫の音に耳を傾ける
3階建ての3階じゃ、そんなにいい眺めとは言えないけれど
期限付きとはいえ、一人暮らしが出来る今が一番楽しいと思えた
だから家に居るのかもしれないな
 
369first kiss:2007/09/09(日) 00:59:12 ID:rctCM99b

すると、隣の家の電気がついたのか
ベランダに光が漏れていた

大学斡旋のこの建物には、うちの大学生以外は住んでないらしい
現に2階の住人の何人かは友人だったりする

それにしても、隣の人間は深夜に帰ってきては
誰かを連れ込んでるのか、夜な夜なそれらしい声がする。
しかも毎度違う人の声。
そればかりか、複数だったりする

ここに引っ越してきて当初は、壁が薄いせいか
あまりにもリアルな声にただ驚いてばかりだったが
半年も経てばまた今夜も始まるのかと
ヘッドフォンをして寝るまでになった

また隣から、住人と思われる女のキャッキャした声と
すでに酔ってる男の情けない、絡みつくような声が漏れる

「慣れってのは怖いなぁ・・・」


まぁ、実家から通うよりはマシだと
あくびをかみ殺し、部屋に戻って窓を閉め
まだ寝苦しい夜に備えエアコンのスイッチを入れた



 
370first kiss:2007/09/09(日) 01:00:34 ID:rctCM99b

  ─  ─  ─  ─  ─  ─  ─  ─  ─  ─ 


「室井ぃ!酒ないよ、酒!」
「あー!?酒酒言うなよ」
「ほら、ダシなくなりそうだって」
「辛い!これメチャ辛いよ!」

夏休みも終わり近く
実家に帰らない人間ばかりが、何故かうちに集まって
この暑苦しい中、狭い家で女四人
キムチ鍋パーティーをしようと集まった

「実家帰ったの?」
「お盆にはちゃんと帰ったよ」
「アタシはお金ないから」
「仕送りは?」
「えー?仕送りなんか服に消えたよ」
「アンタ、最悪・・・」
「そういう室井はなんで帰らないの」
「あたし・・・」

連絡は入れたけれど、課題があるからって帰らなかった
母さんを嫌いだとか、そんな子どもっぽい考えなんかじゃなくって
思い入れがあるわけでもないあの町に戻ったところで
どうせ嫌な思いをして帰ってくるだけになるんだ

「まー、無理して帰らなくてもいいんじゃない?」
「・・・ありがと」
「べーつに?」
「女四人集まってさみすぃ〜!」
「そこにアンタも入ってんだよ?」
「あ、そっか」
「あははははっ!」

父さんと母さんには悪いけれど、笑い合えるほうがいい

371first kiss:2007/09/09(日) 01:01:50 ID:rctCM99b

「ところでさ、室井。アンタこの部屋じゃ大変じゃない?」
「え?」

タバコを吸うねと、ベランダに向かった友人が尋ねてきた
身体を半分だけ外に出して火をつける彼女の隣に、灰皿を置く

「隣だよ、隣」
「隣・・・あぁ」
「毎晩連れ込んでるんでしょ?これ」

親指を立ててニヤッと笑うと、部屋に残っていたものが
嬉しそうに近づいてきた
狭い部屋で、しかもここに密集しなくても・・・
私はサンダルを履いて、酒で熱くなった身体を少しでも冷まそうと外に出た
また誰かを連れ込んでるんだろう隣の部屋からは
今日も明かりが漏れている

「学校中の超ウワサ!」
「へぇ・・・」
「へぇーって、毎晩聞いてんでしょうが!」
「聞いてるっていうか、聞こえてくるし」
「キャー―!室井エッチぃ!」
「あのねぇ・・・」

372first kiss:2007/09/09(日) 01:02:39 ID:rctCM99b

部屋に居る三人は、今日もするのかなぁ?とニヤニヤしてる
こいつらそれが目的で私の家にしたんじゃ

「聞きたいわけ?」
「えー?べっつにぃ〜?」
「・・・・・」
「なによ、その冷めた目は!」
「・・・はぁ・・・しばらく静かにしてたら聞こえるんじゃない?」
「じゃぁ、ちょっと、室井中に入りなよ」
「はいはい・・・」

壁に耳をつけて息を潜める友人3人
私は食べ終わった片づけを始めた
何ともみすぼらしいというか、無様でその上盛りすぎだとため息が漏れる

「アンタたち、なんか・・・」
「なによ」
「寂しくない?」
「うるさいなぁ!」
「シーッ!!」
「そんな近づかなくても聞こえるってば・・・」
「・・・来たッ!」

何がそんなに楽しんだと、机の上に広げられたものを洗い続ける
ベッドと机、オーディオだけの部屋はあまりに殺風景で
壁に耳をつけて顔を上気させてる女三人の背中を見てると
ちょっと友人を辞めたくなってしまう

373first kiss:2007/09/09(日) 01:03:47 ID:rctCM99b

「ぅあ・・・はっげしぃ・・・」
「くぅぅぅっ、クックックッ!」
「うぁぁ!」
「おーおー!」
「こいつ下手そうだよね・・・」
「リアルな意見だね・・・うぁ!」
「ひゃぁぁ!」


洗い物を終えて、ケトルを火にかけて部屋に戻ると
何がおかしいのか、床をバンバン叩きながら
まだ聞き耳を立てていた

「・・・ねぇ、まだやってんの?」
「まだって、終わらないんだもん」
「・・・あんたたち、バカ?」
「うるさい!!」
「ひやぁ、激しいなぁ」
「ねぇ、ずっと聞いてるつもり?」
「え?まぁ、ある程度」
「・・・朝まで続くよ?」
「朝まで!?」
「それは無理だな」

二人はまだ聞いていたいのか、名残惜しそうに部屋の真ん中に戻ってきたが
まだ一人はずっと壁に張り付いてる

「・・・アイツ溜まってんのかな・・・」
「別れたばっかりだしね」
「室井、相手してやんなよ」
「やだよ!」
「そんな真剣にキレなくても」
「室井は恋人連れ込まないの?」
「だから、居ないってば・・・」
「対抗してやればいいのに」
「何に対抗だよ」
「何って、まぁ、その、ねぇ?」
「・・・はーあ、付き合ってらんない・・・」
374first kiss:2007/09/09(日) 01:04:33 ID:rctCM99b

キッチンで音を立てるケトルにせかされ、立ち上げる
一人暮らしを始めた当初は、そんなことを思ってなかったわけではないけれど
友達を呼ぶ事もままならない今の状況じゃ
いつになるんだろうと、ため息が漏れる

「はい、コーヒー」
「ありがと」
「おーい、いつまで聞いてんの?室井がコーヒーいれてくれたよ」
「うん、もういい」
「・・・顔色悪くない?」
「なんか聞いてて気持ち悪くなってきた」
「なんだよ、それ」

「いつもあんな感じ?」
「あんなって?」
「低い声でハーハーって」
「んー、そうだね」
「なんかあれだね、相手だけ盛り上がってる感じしない?」
「するする!」
「おい、聞こえるってば・・・」

「コッチの声も聞こえるのかなぁ」
「叫んでやれば?へたくそ!って」
「やめなさい・・・乗り込んでこられたらどーすんの!」
「室井も参加すればいいんだよ」
「バカ!出来るわけないでしょ!」
「まー、室井はその辺の男より男前だからなぁ」
「隣の人が室井ばっかりになっちゃうかも」
「・・・あんまり嬉しくない」
「どーして!」
「なんとなく・・・」
375first kiss:2007/09/09(日) 01:05:20 ID:rctCM99b

同じ人間だけならともかく
入れ替わり立ち代り、毎度違う人間相手を引き込んでるヤツに
本気になられても困るだけだと
顔も見たことのない相手にいい加減ウンザリしてるってのに

「一個上だっけ?」
「多分」
「多分って知らないの?」
「みたことないよ」
「マジで!?」
「だってここの住人、ホントにうちの大学?って思うよ」
「みんな真面目に学校行こうよ・・・」
「アンタが言うせりふ?」
「ごっめーん!」

隣から聞こえる愛嬌は止まらないなか、コーヒーを飲む私たちは
自分たちの恋なんて縁遠いんだと思った

コーヒーも飲み終わって、一人、また一人と眠りに着く
一番最後に寝付いたのは結局自分で
そのころ隣からの音も無くなっていた

友人が寝ぼけながらなのかは分からないけれど
もしアパートで出会ったら言って上げれば?と言っていた
お盛んですねって。
自分には対極の事をしてる隣人には
出来れば卒業まで出会いたくない
そう夢うつつで、ぼんやり考えていた




 
376名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 01:08:03 ID:rctCM99b
343です
こんな始まりになり
なおかつ確信に触れてないところで終わってしまってすいません。
果たしてこれは百合なんだろうか・・・
そしてエロい方向にもっていけなかったらどうしようと悩んでます。
定期更新はちょっと難しいのですが
完結させたいと思いますので、もしよろしければお付き合いください
377名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 01:11:39 ID:5doIKcmE
微妙すぎる
まあがんばれ
378名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 02:45:16 ID:BzMt7/mb
どこで区切って読むのかよくわからんから、地の文には句点を入れることを希望します。
379名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 04:06:44 ID:V85yl0H/
なんか鬱になりそう…
380名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 04:11:16 ID:C933T0uk
>>343
まずはSS投下にGJ
感想としてはせっかくエロパロ板の百合スレなんだしもっとエロと百合を強調して欲しいなと思いました
例えば、キスシーンとかは過程を含めてもっと突っ込んでエロく書き込んでも良かったのでは?
あと主人公と先輩の百合描写がお父さんとか大学時代の友人に埋もれちゃってて残念な感じがしました
例えばシャワーで隣同士になったとか、合宿の時先輩にマッサージしてもらったとか、
怪我した時に控え室で泣いてるところを先輩に慰めてもらったとかのエピソードを盛り込めたのでは?

あとおまけで…小物でさ、キムチ鍋は百合SSっぽくないよお(W 
例えば沢山の種類のケーキを少しずつみんなで回しながら食べるパーティーとかダメかな?

何にせよGJでした きついかもしれないけど、頑張って書き上げて下さいね
381名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 10:14:37 ID:5s7nmQHs
>>343
GJ
俺はこういう淡白な雰囲気から始まる話好きだ
楽しみにしてる

>>380
不自然に百合ってなくて好きだけどなぁ
淡々とした主人公に似合う背景だと思う
百合=萌えって訳じゃないんだし
382名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 10:49:39 ID:u+lWV91Y
評論は完結してからでもいいんじゃないかい。
創作指南も頼まれてさえうざいのに、求められてもいないうちからだとちと……ね。

>>343
乙。この手の掲示板はノイズは付き物だ。頑張って完結させてくれ。
383名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 14:35:36 ID:X4GbpOtg
こういう生活臭があるSSもいいね。
続き期待してます。
384380:2007/09/09(日) 17:25:31 ID:C933T0uk
げえ、不快ノイズになってたなら、ごめん
真剣に読んでますよ、という書き手へのアピールのつもりの書き込みで、
偉ぶるつもりはまったくありませんでした

>>343 なんか雑音たてちゃったかもしれないけど、応援してます、完結目指して頑張って下さい
385名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 20:32:24 ID:SlyzD92u
>>343
GJ ちゃんと完結させてくれよ!!がんばれ!!

>>381,>>382
俺だったら嬉しいけどなあ>>380みたいな感想
つーかいろいろ気づくことがあって参考にならないか?
的外れじゃないと思うけど?
386名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 00:33:37 ID:3APRuQx6
基本的にここの住人って何を求めてるのかな?
エロ?創作?暇つぶし?馴れ合い?
387名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 19:20:58 ID:A4m5OOE2
馴れ合いには変わりないよね、どこもそうか…
388名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 18:55:43 ID:Ap+Oq3he
>>343
GJ お疲れ様。
影を背負った主人公と、薄苦い文章がよくマッチしていると思います。
個人的にはハッピーエンドが好みですが、それだけが百合ではないとも考えています。
続きを楽しみにしています。
389名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 22:17:57 ID:g+mrKCfE
そろそろ圧縮保守
390名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 23:06:08 ID:fDUJ3JYf
この板の圧縮期限どれくらいだっけ?
391名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 23:34:13 ID:9AgoRWJy
>>390
圧縮期限ってなんだ?
エロパロ板の圧縮は、スレ数が801以上になると、30分〜2時間後くらいに発動され、
スレ数が700になるところまで、最終書き込み日時の古いスレから消える。

もしかして圧縮期限って、最終書き込みと圧縮の間が何日くらい空くと圧縮で落ちるか、ってことか?
それなら、俺は確かなことは知らんけど、おおよそ2〜5日ってとこだと思う。
392名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 23:06:11 ID:uw8HxT9C
保守
393雛と桃と千:2007/09/18(火) 00:07:38 ID:361nJT6f
さて、誰が見てるとも知らんが勝手に投下していきますね
文章やらなんやらおかしくとも気にしないで!でも指摘は大歓迎だよ!
始める前に今のところの人物だけ紹介しとくね!
衝動的に書いただけだから変なところ満載かもしれないけどね!

主人公(?) 雛美 高1
先1 桃  高2
先2 千代 高3
394雛と桃と千:2007/09/18(火) 00:11:01 ID:361nJT6f
私は、そう、今日は、何故か収まらない気持ちを抱えながら、布団の中にいる


(先輩達、寝てるかなぁ)

二段ベッドの上から、軽く視線を泳がせる、三年生…最上級生になると許される一人用のベッド
一、二年生はちょっとぎこちない二段ベッド、この差が…自然と先輩への尊敬を生み出す。
そんな感じがして入学当時は違和感が拭えなかったが、流石に夏休みが入ると、そんなものはなくなっていた。

―午前零時、いつもなら確実に寝てる時間、だが、今日だけは起きていたかった
何故なら、どうしても…抑えられないものがあるからだった

音の無いため息に興奮を混ぜて、静かに手を動かす。入学以前は週一程度で行っていた行為。
だが、そのときほど激しくはできない、だから夏休み以前は我慢し、
夏休みの間に十分行ってきた行為…。

右手は、一枚の布の上から、数週間前には淫乱な水音を立てていた部分を撫でる。
左手は、ある程度豊かな胸を握り、人差し指はその頂点に置かれていた

緩急をつけ、水音のしない乳首を弄ぶ、すると、それに呼応するかのように右手に熱が伝わる。

(そろそろ…大丈夫だよね…)

布の上からだった行為を、中でしようと決意し、手を動かすと、
その形を模った凹凸が目に見えた、そして、多少硬くなった
陰核に触れた…
395雛と桃と千:2007/09/18(火) 00:14:44 ID:361nJT6f
木造物が軋む音がし、手は動きを止めた。
だが、それはすぐに誤信だと思ったが、すぐにその思いは打ち砕かれる
下に人の動く気配がし、自分の下に行く…千代先輩だ

「ねぇ、桃…今日もしよ?」
「せ…先輩、明日起きれなくなっちゃいますよ…?」
「大丈夫、ヒナに起こしてもらうから」

自分の名前が呼ばれ、心臓が大きく音を立てた

「昨日も…あんなにしたじゃ…んっ」
「…駄目よぉ、声だしたら…ヒナが起きちゃうじゃない、ほら、私のベッドに行こう。」
「せんぱ…いきなりはだめ…んん…」

再び人の動く気配…今度は二人、桃先輩と千代先輩の気配…
二人がたどり着いたのはほんの先の…千代先輩のベッド…

顔を横に向け、なるべく音を立てないように…見える位置へ動く。
そこで見えたのは…重なり合っている二人の影

二人の影は顔を重ねあったまま…しばらくそのままにしていた
そして、顔を離すと…二人とも…寝巻きを、脱ぎ始めた。

月明かりで浮かび上がる二つの裸体は体をくっつけたり、離したり…
時間が立つにつれ、吐息や、淫らで激しい水音が混じり始める

「ち…よ 先輩…キス…」
「ん…桃…、ちょっとは上手くなったじゃない…気持ちいいよ…」
「ひゃっ…先輩の真似、しただけなのに…ふぁっ…ん…」
「私の…ん…真似?あら…んっ…ここ、よかったんだ…はぁっ…ふぅ…」
(な、な…なにやってるんだ…先輩達…!)

赤面し、混乱しかかっている私の頭には、何故体が、目の前で繰り広げられる
行為を見て、さらに秘所に興奮が集まるのかが理解できなかった。
396雛と桃と千:2007/09/18(火) 01:01:42 ID:xQkjvAnG
(ああぁ…あぁ…ずるい…、私は我慢してるのに…)

対抗するように右手を…人差し指と中指を秘所に埋め
親指は陰核に触れながら
左手は乱暴に乳房と乳首を苛める

ここまできたらもう止まらない、脳に生み出された興奮物質は
冷静になることをやめ、乱れることを命令する
体はその命令に素直に従う。
だが音を立ててはいけない…
必要最小限の動きで絶頂を目指す


(もうそろそろ…イク…っ!)


あと少しで絶頂に達する…その考えだけが
思考を支配した…だが。

「だめよ…ヒナ、まだイっちゃったら」

仰向けになりながら自慰をしていた私を裸の千代先輩が覆う
口が閉じない私を先輩の唇が、舌が襲う

「ん!?んんんん!!…ん…ん!」

一分ほど唇を合わせ、絶頂直前の興奮が収まり、私が驚くのをやめた時先輩が言った

「ん…ちゅ…ん…ほら、こういうのは下着が汚れるから…脱ぎなさい」
「は、はい…。」

下着に手をかけ、もう愛液で汚れてしまった秘所を曝け出そうとする
だが、上に覆いかけられたままだと膝のところで手が止まってしまう
なんとかしようともぞもぞ動く私を、先輩は…戸惑い無く私の秘所に手を伸ばした

「さっき、イキそうだったでしょ?…いまイカせてあげるから」

397雛と桃と千:2007/09/18(火) 01:10:49 ID:xQkjvAnG
続きが浮かばなくなってきたところで
また次の機会によろしくお願いします
398名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 01:34:31 ID:YiKblarI
>>397
期待!!
399名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 03:52:43 ID:YcY71stF
sageてくれ
400雛と桃と千:2007/09/19(水) 22:39:01 ID:s6MKDk/1
膝同士がくっつき、満足に開けない秘所と陰核を、先輩の右手が攻める

とっさに絶頂が襲う、横に放ってあった布団を噛み
必死に声を殺そうとする

「――――んん…んんん!」

体が跳ねる、絶頂を迎えたのだ、先輩は、わっ、っと驚いて体を崩す。
イったことによる余韻が、いつもと違う…そう、自慰でなく他慰である証拠

「あら…ホントにイっちゃったの…一人エッチしてたの?、…どこから聞いてた?」
「さ…最初から全部聞いて…見てましたよ…」
「ふぅん…でも、私にイカされたなら…あなたも同じよぉ…」
「そんなの、知りませんよ…って、何してるんですかせん―」

千代の手が、ポイ、と先ほどイったばかりの女のパンツを投げ捨て
空気を感じるようになった秘所を舐める
次第にそれは情熱的に、千代は唾液を絡ませながら下の口にキスをしていく

「―ぱ…ひゃっ!」
「一回イっただけじゃ、物足りないでしょぉ?」
「そんなこと無いで…く…ふぁ…」

千代は、右手で雛美の、唾液と愛液が混ざり合った性器を激しく掻き回す
唾液の影響でさっきより激しい水音を奏で、雛を快楽の世界へ誘う

「ふぁぁ…はぁっ!ひゃん!…ん…イ…イク…はぁ…ん…ん…イク…」

数回、体を跳ねて絶頂を迎えると、
激しさとは相対して、静かに果てる。
性欲をすべて吐き出して得た快感に身をゆだね、
体の力を全て抜いた…
401雛と桃と千:2007/09/19(水) 22:42:31 ID:s6MKDk/1
―千代は、果てたヒナを見つめながら、自分だけ与えられていない快楽を求めた。

(ヒナの手…綺麗)

先ほどの行為、…桃と雛の分、その間ずっと求めていた快楽の代わりに溢れ出している
愛液、これほどまでに自己主張していたのに与えていなかった快楽

千代はヒナの上に乗りヒナの手を取ると、自分の秘所に押し付け…挿れた

(私、変態…だよね)

ヒナの手を掴み、前後に動かす…
次第に、手だけで動かすだけではなく、腰も動き始める
それでも満足できなく、左手でクリトリスに刺激を与えると
支えることのできなくなった体は前に倒れ、雛の肩に顔を乗せた
そして、陰核への刺激で絶頂を迎えると、すでにそこまで迫っていた睡魔に
身を任せ…


その部屋には、快楽が充満していた―





―朝

時刻は8時、鳴り終わった目覚まし時計を見て雛美は目覚めた
裸で横たわる千代先輩―…手は先輩の中に
そして裸で汗にぬれた自分…

「せんぱ―はやく起き―ひゃ!」

ベトベトになった手を抜くと、ピクンと体が跳ね千代は起きた

「あ、あぁ…お、おはよう…」
「そ、そんなことより時間が―っ!それと桃先輩も!」


その日、三人はいつもより遅刻し教室に姿を現した、
遅刻の理由は、もちろん―




第一話、完
402雛と桃と千:2007/09/19(水) 23:49:51 ID:TFIOeSRy
はい、どうも、まず書ききれましたが初めての投下なので

微妙に足りない部分は脳内補完してくれると非常に助かります


次は桃雛を想定中です、今回は空気でしたからね!
403名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 02:52:48 ID:8+VzuZbU
グッジョブ。
注文てほどじゃないんだけど、句点つけたほうが読みやすいような気がする。
404名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 10:53:37 ID:tPO766CA
>>雛と桃と千
GJ とにかく広げた風呂敷をたたみ終わったのはGJだと思います

衝動的に書き上げるということは大切なことだと思います
読み手も相当なスピードで読む訳ですから、自分も詳細説明より作品の勢いを優先させています
そういう意味では「外さない」シチュエーションを上手くさばけていて好感が持てました
ただやはりその弊害として
1.各キャラクターの輪郭がぼやけてしまい、感情を移入しにくくなり、読み手が情景を想像し難くなったのでは
2.いきなり山場から入っていきなり終わってしまい、読み手側に不完全燃焼感があるのでは
という印象も受けました
1は容姿の描写をおりまぜたり、小物を使ったりして、読み手の想像を補助することが出来ると思います
例:「最上級生になると許される一人用のベッドはいつも綺麗にベッドメイキングされており、
千代先輩の几帳面さを窺い知ることが出来る、この純白のシーツの海で、淫らに乱れる優等生の千代先輩を誰が想像出来るだろうか」とか
2は山場が決まったらそこに向かっての前戯のエピソードが入ると読み手の想像力も加速すると思います
例:「そこで見えたのは…重なり合っている二人の影、雛美は緊張して乾き、ざらついた舌で唇を舐める(やっぱり…)
雛美が同級生達から聞いていた体験談と噂話が観念として頭の中をオーバーラップし、それが下半身にくすぶる耐え難い甘い痺れを加速させた」
で、体験談と噂話と雛美の気持ちの整理を2・3紹介するとかどうでしょう
あと起承転結の結が「次の起」になるようにすると含みのある良いENDになりますよ そこに3人の、もしくは桃の描写が入っても良かったと思います

とにかく次回作も期待しています、お疲れ様でした頑張って下さい GJでした
405名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 15:02:09 ID:g0TYQNVW
>>402
GJ ちょっと短いかな、もっとじっくり読みたかったっス 次回に期待

>>404
こういう指摘は読む方にも勉強になるGJ
ところで前にも感想書き込んでますか?出来ればSS読んでみたいです
406雛と桃と千:2007/09/20(木) 22:37:13 ID:WRWT2LAH
>>403,404
どうも、精進します
>>405
短くてすみません、次はもうすこし眺めのを目指します
407名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 17:51:03 ID:1w0fB/vz
全レスうざい
4081レス保守SS:2007/09/27(木) 23:53:15 ID:dmWEx6jD

「あんたの、目の奥を、見せて」
「……ごはん食べ終わったらね」
 こいつはいったい何を言ってるのか。
 煮汁の染みた大根を口中でゆっくりと味わいつつ、あたしは同居人の顔を見やる。
 彼女はすでにデザートのマンゴープリンに手をつけていたけど、
いまはもう口を動かしてはいなかった。
 食べかけのプリンとスプーンを持ったまま、じっと、あたしを見つめてる。
 なんだか緊張させられる雰囲気に呑まれてあたしも彼女を見つめてしまった。
 ほんの、一、二秒。
 そして、唐突に、まったく動かないようにしか見えなかった彼女が意外なほど
ためらいもなく、まっすぐ、動いた。
 彼女の顔がぐっと近づき、同時にあたしの口にスプーンがねじこまれる。
「んぅぅんんっ!」
 あたしはびっくりして彼女を突き飛ばした――と思ったのは気のせいだったらしい。
 たぶんあまりに驚いたから、さらに彼女が素早くて、なにも反応できなかったのだ。
 脳が事態を理解する前に、スプーンは口から暴力的に引き抜かれ、
そして一瞬のちには甘くて柔らかなものがあたしの唇をおおっていた。
 目の前にはいつもどおり無表情な彼女の目。
 口中にはスプーンにのせられていたのだろうマンゴープリンのかけら。
 今度はスプーンではなく彼女の舌が唇を割り、押し入ってくる。
 プリンの甘い味が七割。
 残りの三割は、味わいなれた、ぬるくてぬめぬめの、意識の奥をしびれさせる、媚薬のような彼女の味。
 反発も、抵抗も、よだれみたいに溶けて垂れ落ちて、あたしは彼女の深いきれいな瞳に
目を奪われながら、ただただ彼女の味にとろけているばかりだった。

「今日は、あんたの目の奥、楽しめた」
 からだの芯まですっかりとろとろにされてもたれかかったあたしの耳を、
彼女の息がくすぐる。
「あんたも、じゅうぶん、正直だけど、目の奥は、もっと、あからさま」
 そして耳に口づけたまま、唇をゆっくりとうごめかす。
「あんたと、毎日、こういうことができて、わたしも、幸せだよ」
409保守:2007/09/28(金) 16:32:37 ID:WUNUVueE
「かわいいよ」
弥生はねじ込んだ舌を抜いて、息も荒げに呟いた。
含んだ吐息が私の下腹部を撫で上げて、私は、またしても耐える事しか出来ない。
「…あ……っ……!」
責めを指にシフトされて、繰り返す責め苦に、ブリキの人形のように応えて、声を漏らしてしまう、。
弥生は自由になった口で、今日何度目かの口説き文句を言う。
「好き……」
「……やよい………ん……!!」
卑猥な水音と、二人の吐息と。二人の秘め事で、私だけが上り詰めてゆく。
掻き出すように曲げた指が引き抜かれる度に、妙な喪失感に襲われて、再び満たされる。
そんな、ゆっくりとした注迭の繰り返し。
徐々に抜き差しは速度を上げて、体液がシーツを染めた。

ふつふつと込み上げた感情は渦を巻いて、下半身が急に軽くなる。
弥生は身を乗り出して、私が体を捩るのを許さない。
訳が分からなくなるほどの奔流の中、細めた視界の中に。
恍惚とした表情の弥生を見た。気がした。


「でさ。弥生がかわいいと思うのって、えっち中の私な訳!?」
「いや、それは言葉の綾というか……何というか」
「『何というか』!? やっぱり弥生は、身体目的なんだ……」
「ち、違うって!! もー、今だってかわいいよぉ」
普段そそっかしい弥生をからかうのは、うん。やっぱり楽しい。
私はベッドの上では負けるけど、私生活まで主導権を譲ってあげる気は無い。
このスタンスは重要なはずなのだ。
「ねぇ、弥生」
「うん?」

……目指せ、イニシアチブ。
今日の私は、一味違う。はずだ。
……せめて、対等くらいには。

第二ラウンド、開始────

410名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 04:12:17 ID:sj8zFcuJ
わっふるわっふる
411名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 17:18:34 ID:J7csN+sb
409のせいで過疎ったんじゃないかと悩んでる

保守
412名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 02:14:25 ID:/ygcCoiJ
悩む必要はないかと。
むしろ悩む時間があるならぜひ続きを書いてほしい、ってわたしはわたしは要求してみる。
413名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:07:10 ID:jinOW/yW
自分のされてみたいことを文にしてみたいけどなんかこう…アレだなw
414名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:14:23 ID:Tm8soQ2r
>>408
GJ!!!
出だしがいいねぇ。引き込まれる。
415名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 06:00:42 ID:A+IVgxGg
すっかり寂れちゃったな、このスレ気に入ってたのに

>>237の素敵な卒業式なんか面白いと思うんだけどなあ
416名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 16:51:55 ID:cDOOrLjA
>>415
自分も面白かったと思った
またなんか書いてほしいな
417名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 01:13:05 ID:GuIYz7c0
百合ってあまり需要ないのかな?

好きな人がいることは確かなのに
418名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 08:06:10 ID:kZ22WtfP
需要はあるかと思う。
でも、オレは供給できないorz
419名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 17:37:21 ID:UvZlD5ZK
SSが少ない理由くらいあんたら自分で察したら?
420名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 19:06:23 ID:x1yJ9YRQ
なんか上から目線であれこれ見当はずれを言う人がいるからSSが少ないのかな
たとえば>>419みたいな根拠無く偉そうなものいいする人が不幸なことにまじってるから

作り手の人達はそんなゴミみたいなの気にしないでどんどん発表したらいいと思います
頑張って下さい
421名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 19:27:37 ID:OLC3oUMz
もう荒らしもおらんようだしな
422名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 09:31:52 ID:AUZ5Fzgl
>>420が上目遣いに見えた。
ここは一つ、身長差カップルをだな……
423名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 09:32:39 ID:AUZ5Fzgl
sage忘れorz
424WATERSEED ◆9eNOZyzQX2 :2007/10/14(日) 09:53:37 ID:dY1VrEd0
投下します
http://www.uploda.net/cgi/uploader2/index.phpの42357.zip DLパスはmoon
以前ここに投下したSSをノベルゲームにしてみました
.exeファイルでちょっと怖い感じですがYuuki!Novel様のツールで作成したものです
ご意見・ご感想等頂けるようでしたらとても嬉しいです
425名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 22:21:27 ID:FDLLWHqO
悪いが絵はかまいたちみたいなシルエットでよかったと思うんだぜ
426名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 23:42:19 ID:dY1VrEd0
>>425
どうも
かまいたちって知らないんだけど、シルエット立ち絵も作ってたんですよ
ちょっとショックだけどシルエットの方が万人受けするのかなあ、勉強になりました
あとHな絵って難しいですねえ(W
http://www.uploda.net/cgi/uploader2/index.phpの42397.jpgにシルエット版
427名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 20:28:09 ID:iN+QfdCH
まぁ妄想の幅狭めるからね
絵はないほうがいい場合もある
428WATERSEED ◆9eNOZyzQX2 :2007/10/17(水) 19:18:53 ID:IYukUDpi
見事なまでの盛り上がらなさだったな、お目汚し失礼しました
また空振りするかもしれないけど、手を変え品を変え良い反応を頂けるように頑張ってみます
では、どうぞ次にいって下さい
429名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 23:51:57 ID:CINJ8oI2
うざいからもうくんなよ?
430名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 18:13:54 ID:kEMh+3KB
>>428
過疎ってるだけ。あまり気にするな。


過疎……('A`)
431名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 00:09:20 ID:TLdeaevP
見てる人は意外といるんじゃないの?
432名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 00:35:05 ID:aWpk2XbC
こんなとこでexeなんか怖くて拾えるか
433名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 00:02:16 ID:+MHU9ShN
>>428
面白かったし、絵も良かったと思う
けどなんか暗いね全体的に、好きになる人は限られていると思いました
434名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 00:08:49 ID:hm6sZY9g
PC無きゃ見れないってのが最大のネックかもしれん。
435名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 00:20:46 ID:AT3e3ECk
水泳部の百合ってないのかな?
436名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 02:33:41 ID:Cv47FzA2
「いいにおいがする…よ?」
「え、塩素のにおいしかしないいんじゃな…イッ!!」
「先輩、水着、脱ご?」
「ああ、ダメッ、ヤッ!!」
全裸の人魚達の影が、月明かりが照らす水面を揺らしながら、
ワルツを踊っていた、そんな夏の夜の夢をみた

しかし過疎ってるなー、>>429みたいなちっぽけな荒らしなんかスルーすればいいのに
このスレが元気ないと寂しいよ
437名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 18:51:41 ID:spSDOaD6
ギャグ百合を希望!
438名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 03:09:48 ID:I5XMx6cu
ギャグ百合ってーとあれですか、
日活ロマンポルノの「濡れて打つ」みたいに、

エスカレータで、停止釦を押して、強制的に二人きり、
「私は医者よ」とか言って、強制的にボディタッチ、
「あなたはパニックで脱水症状を起こしてます、
ボディマッサージで脱水症状緩和を!」とか言って、
液体が出やすい所を集中的にマッサージして・・・

で、後日文句を言われると、「私はテニスのコーチ、
腰の強い人を探していたの」とか言うんでしょう?


ごめん、書いてて吊りたくなってきた。
439名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 03:29:50 ID:4NYDJc4E
>>438
しかも周りから丸見えだよ!!
440名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 09:35:33 ID:2ib10cQ7
やっぱり変態キャラが必要だと思うんだ。


一緒にご飯食べようとか強引に迫り、いっそ相手を食べてしまいたい衝動を抑え
ハンバーグ切るナイフをギリギリさせて
水は溢すわ手拭いは床に落とすわでテーブル下に潜り込んで

『絶対領域ですわ! 絶対領域ですわ!』

などと小躍りし、テーブルに頭思いっきりぶつけて自宅に搬送、
友人に介抱されて鼻血だらだら、症状悪化で快方まで1日かか(ry



オレ頭おかしいな、寝よう。
441名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 21:13:57 ID:/Ugt1SV6
すまん、具体的にあるキャラを連想してしまったw
それは誰かと言うとキマシタワーで有名な(ry
442名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 00:05:20 ID:nGA5Qiio
>>438
エスカレーターが動き出すまで待つって、なんだその世界史板ジョーク的ポーランド人は。
443名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 00:20:38 ID:9JXlkY4j
わかってるねんで、わかってるねんけんどときどきまちごーてしまうんや。by大阪
444名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 20:27:48 ID:e1Rjdv1l
>>440
肝試しで悲鳴を録音するんだよな。
445名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 20:54:28 ID:UNwAEzvn
保守!
446名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 05:36:26 ID:QecrLTrY
ここって、非エロもありですか?
447名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 06:01:06 ID:ecWwXmec
OKでしょう!
448名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 22:46:14 ID:cQFfCRMX
非エロ……いいなぁ。百合百合しぃ作品カモーン!
449名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 01:24:59 ID:Rsx5A2Y1
保守
450名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 04:29:37 ID:DZjqlSuD
精神的な恋愛が百合で、肉体的で実際的なセックスなどの関係がレズだと考えていた。
451名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 10:39:39 ID:1AVoyukv
なんという過疎。
452名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 00:48:42 ID:21SdLNF7
しかしまあこの過疎も、
このスレの住人が望んでこうなったものだと考えられるんじゃないかな
453名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 18:07:31 ID:lCbhwJ3L
過疎なんて望むの嵐くらいじゃないの?

と、今北オレが言ってみる。
454名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 22:20:29 ID:jJmww7DQ
書き手はいたんだが下手下手いうやつがいて過疎った
455名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 22:41:01 ID:60eNK/K9
書こうと思ったが、チキンなので別のところに書くか迷ってる。
456名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 01:05:27 ID:S8P4mCNA
ここは私たちだけの秘密の花園……。
457名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 07:58:37 ID:G/FuJLuU
>>455
よう俺。
458名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:31:04 ID:bNJnDtK3
ギャグで微百合?っぽいものを投下。
非エロで芸能ネタばかり。
こんなところでんなもん見たくねえよ!という方はスルーしてください。
459Baby,Go for it 1:2007/11/30(金) 23:31:43 ID:bNJnDtK3
「は?!わたくしの家に?」
 素っ頓狂な声が出ていた。
 何が当たり前のように、「今日はマイの家にお泊りね!」なのか。
 景山奈菜の言葉に、私飯塚舞は混乱し硬直する。
「スズが昨日ばったりキミ子さんに会って誘われたんだって。な、スズ?」
 コクン。鏑木鈴が頷く。
 キミ子さんとは私の家で雇われている家政婦のことである。家政婦というおよそ前時代
的な雇用形態が成立しているのは、私が国内某大手企業の社長令嬢だからだ。
「な、スズ、じゃありませんわ!そんなの絶対に駄目です!」
 少し前までであれば、弛緩したゴムのような時間を感傷的に楽しんだ放課後。
 今はそんなものかけらもない。
「この機会に全然笑ってくれないマイちんを笑わせてやろうという企画なんだぞ?」
「ふざけないでくれます?当日になっていきなり『お泊りね!』はないでしょう」
 ふくれっ面の奈菜さんはくるりと半回転し背を向けると、ちらっと言った。
「・・・キミ子さんも悲しむんじゃないかな」
 !
「う・・・ぐ・・・」
 確かにこれまで友達を家に呼んだことのなかった私が、この間初めて彼女達を連れて行
ったとき彼女は大層喜んでくれた。それを考えれば私の意見を聞く前に、気持ちが先走っ
てしまうこともありそうな話だ。
 一瞬躊躇した・・・が、よく見ると奈菜さんがほくそ笑んでいる。
 むか。
「駄目です駄目!こんな話は認められませんわ!」
「京本政樹の髪型並みに頑固な人だね・・・」
「ふんっ」
「悠美はどう思う?」
 奈菜がそれまで成り行きを見守っていた佐伯悠美に声をかける。
 彼女の身体がビクっと震える。
 って、その怯えはなに?悠美・・・?
 彼女はこの中では常識ある少女であり、こんな企みをするような娘ではない。私達2人
についていけないのか、おろおろしている。目の端に涙を浮かべる姿は小動物のようだ。
はっきり言ってかわいい。
460Baby,Go for it 2:2007/11/30(金) 23:32:34 ID:bNJnDtK3
「あ、あたしは、止めたほうがいいと思います」
「さっきまでは『楽しそうですね』って言ってたのに?」
「そ、それはそうですけど・・・」
 き、来たいの、来たいのね悠美。あなたもそうなのね。
 私は頭を抱え煩悶する。まるで井森美幸のオーディションダンスをやらないと死ぬと言
われたかのようだ。
「でも、マイさんが嫌な事をやるのはよくないし・・・。迷惑ですし日を改めて・・・」
「〜〜〜!!」
 負けた。奈菜には腹が立つが悠美には勝てない。
 がっくりと腕をつき5秒。
 顔を上げる。
「いいわ悠美、是非来て頂戴。キミ子さんも喜ぶと思うし」
「マイさん・・・」
 パアァと笑顔の花が咲く。うぅ、かわいい。
「さっすがマイ!話が分かるね!日本ロリコニアロンリーウルフは伊達じゃないね!絶
滅危惧種だね!」
「何ですかその最低にかっこわるい名称は!」
「ウルフの称号を持つものは中々いないぞ?」
「駄犬ならたくさんいるのね?そうなのね?!」
「あんまその辺は触れない方が良いよ?」
 くっ。
「ごほん!別にあなたはいらっしゃらなくてもよろしくてよ?!」
 しかしもう聞いていない。
 こうしてお泊りは決定になった。

461Baby,Go for it 3:2007/11/30(金) 23:33:14 ID:bNJnDtK3
「コラボレーションで、人名が2枚です」
 夜。私の家のダイニングで夕食の時間となっていた。友達が来る、しかも泊まりと聞い
たキミ子さんの喜びようは想像以上で、今もキッチンで料理を作ってくれている。
「それでこっちが・・・。え゛」
 押しかけた無法者達の前に並んだのは、チンゲン菜とホタテのクリーム煮やカリフラワ
ーと豚肉の豆板醤炒めなど突然押しかけたこの人数にも対応できる、手軽さとおいしさの
損益分岐点ぎりぎりの料理の数々だった。
 だが何といっても一同の目を奪ったのはお味噌汁にはいっているカニである。奈菜さん
などは「店で頼んだら一杯1000円はしそう」と言っていたが、結構その目算は当たっ
ているかもしれない。
「え、えっと、松崎しげると片岡鶴太郎のコラボレーション」
 どうしようどうしようと慌てふためいた悠美だったが、遂に意を決した。
「はいは〜い」
「ま、まずステージ上で主演の松崎しげるが、愛のメモリーを歌いながら縦横無尽に駆け
回ります」
 この意味不明のやりとりは一種の連想ゲームである。プレイヤーの前に2つの箱があり、
片方にはお題、片方には人名が入っている。回答者はまずお題を引き、そこに一緒に書い
てある人数分人名もひく。そうして面白おかしく2つを結びつけるのだ。発案者は、言う
までもないだろう。
「それで?」
「ラストに片岡鶴太郎が、松崎しげるから出た謎の液体を使って邪念の入った水墨画を描
きます」
「ぶっ・・!」
「じゃ、邪念の入った水墨画っ・・・・!」
 奈菜さんがドンドンとテーブルを叩く。
 鈴さんの肩も震えいる。
「し、知らない間にユミがレベルアップしてるなんて・・・」
「あどけない顔してひどい事言う」
「そ、そんなぁ」
462Baby,Go for it 4:2007/11/30(金) 23:34:11 ID:bNJnDtK3
「えっと、次はスズ?」
「戦国武将のキャスティング。で6枚」
「面白いけど、スズには難しそうだね」
 ゴソゴソ
「・・・・・・」
 引いた6枚のカードにじっと見入り、停止。
 つけていたテレビのCMが3本程終わり、ようやく話し始める。
「天海 ルー大柴」
「いきなり武将じゃないですけど・・・」
「座禅をして叩かれるたびに『アウチ(↑→→)!』と叫びます」
「ぶ!」
 奈菜さんは先程の余韻があるのか、すでに決壊寸前。
「織田信長 斎藤清六」
「もしかしてうつけものだからでしょうか?」
「あぁ、それで・・。てか弱い人しかいないよ」奈菜さんが笑いながら言う。
「豊臣秀吉 温水洋一」
「こ、腰低そう。お腹いたい・・!」
「城 大林素子」
「ぶはっ!」奈菜さんと悠美は下を向いてぷるぷるしている。
「そしてエンディングでは本編に関係なく三田村邦彦と大鶴義丹が泣いている映像が流れ
る」
「なんでだよ!」
「す、すごく見たいです」
「確かに、そこだけ見たい・・・!」
 二人は笑い転げる。狂気。
「はぁ、はぁ・・・、つ、次はあたしだね。・・・効果音で、1人か」
 と、もう一つもひく。
「うお!これは・・・」
 少しの間思案。
463Baby,Go for it 5:2007/11/30(金) 23:34:48 ID:bNJnDtK3
「えー、小倉智明の効果音」
 こほん。
 鈴さんは枝豆をほお張りながら聞いている。
「パイルダーオン!!(CV:水木一郎)」
 ぶーーー!!
 枝豆が機関銃のごとく乱射される。
 障子に同時多発する穴・穴・穴。
 こないだ張り替えたばっかなのに・・・。
「ひ、ひどすぎます・・・」
 悠美、涙まで流して笑って言う台詞じゃないわよ?
「めざましテレビに牧原アナが出てたときは、まさかグレートマジンガー?と思ったよ」
「2人とも大盛だから」
 3人とも泣き笑いの状態になって、ツボに入ってしまっている。
 なんなのだろうこの、理科室の水道のような無駄にある勢いは。
 少し落ち着くのを待って、とりあえず鈴さんに口を拭うようにとおしぼりを手渡す。
 そこに奈菜さん。意味深な笑みを浮かべて。箸をハの字に広げて。
「どう?ロリータブルマ愛好家のマイちゃんとしては?」
「誰がロリータブルマ愛好家ですか!」
 テーブルを叩く。
「だって前にスズがブルマで学校来たときブルマを凝視してたし」と鈴さんをかばう様な
ポーズ。
「あんな格好凝視もしますわ!」
 テーブルを叩く。
「いいよ、ペドフェリアが未熟な臀部を包む魔性に取り憑かれるのは分かるから」
「ブルマ文化は死んでます!」
 テーブルを叩く。
「大体なんでこんな話になったの?」
「マイの日記に書いてあった」
「こんなところに私の日記はありませんわ!」
 連打。
464Baby,Go for it 6:2007/11/30(金) 23:35:21 ID:bNJnDtK3
「あっはっは。マイちんは恥ずかしがり屋さんだなぁ」
「きぃーーーー!!」
「マ、マイさん落ち着いて!」
 椅子から立ち上がったところを、後ろから悠美が抱き止める。
「そういえば温水洋一といえば、新しく始まったドラマ面白いよね?堀北真希と共演の
『おくさまは女子高生 だんなさまは里芋』」
 ガクン。膝が折れる。
 本気で意味が分からない・・・。
「ど、どんな思考回路をしてたら温水洋一になるんですか!会話のキャッチボールどころ
じゃないですわよ?!」
「マイちんは馬鹿だなぁ。」
 ちっちっちと指を振る。
「会話がキャッチボールなんて嘘っぱちさ!捕られようが後逸されようが構いやしない。
投げっぱなしでも、投げ続ければそれでいいのさ!」
 ど ー ん
 あまりに自信満々で反論できずにいる間に、悠美におすすめなんて聞いている。
「あ、私のおすすめはあれです、川島シナモン&ココナッツ主演の『犬楽園 スタッフ地
獄編』」
「カニおかわり」
 脱力する私を置き去りに、宴はすすんでいった。


「ほんっっとにおいしかったぁ!」
 夜も更け、私達はリビングに移った。今夜はここのソファベッドや、来客用の布団を使
うつもりである。
「あの人は天才だね!あたしお金があったらうちに来てもらってるよ」
「飯塚家に雇われているのですもの。当然ですわ」
465Baby,Go for it 7:2007/11/30(金) 23:36:12 ID:bNJnDtK3
「あんなに美味しい料理を食べるとあぁ、生きててよかったぁって実感するよ。ねぇスズ。
キャベツしか食べられなかったときは辛かったよね?」
「キャ、キャベツ・・・?」
「家出してお金がなくて、キャベツしか食べられない時があったんだ。ひどいものだよ、
キャベツ生活なんて」
 奈菜さんが涙を流しながら鈴さんの肩に手を置く。
「キャベツしか食べられない時は、マヨネーズさえ買えないものさ。ドレッシングなんて
何をかいわんや。ただのキャベツを延々とちまちま食べる、それは辛いことです・・・」
「しかもどれだけ食べようとぐんぐん痩せていく」
「そう、キャベツは生きるのに必要な筋力・体力・エネルギーを奪っていくんだ・・・!
ダイエットだと思うんなら一度やってみるといいさ」
「遠慮いたしますわ」
「いや、ホントに斉藤洋介が魚市場の鮭に見えてきたときはどうしようと思ったね」
「・・・長いですからね」
「やっぱさぁ」
 と遠くを見つめる目。
「食事に彩りは必要だよね」
「彩り?」
「一食満足できるだけの量があって、見てても楽しくて、食べたらおいしい。それってす
ごく幸せなことだぜ?例えば、海の家の名前がぼろもうけ小屋だったら嫌でしょ?食事だ
ってそれと一緒だよ」
「ひどい例えですわね」
「あははは」
 ユミの笑い声。
「でも」
 少し考える。
「本当にそうかもしれませんわね。そんな色彩に目もくれず食べすぎたり、お金に執着し
たり。お金持ちでも貧乏でもないのが、一番いいことなのでしょうね」
「お前は金持ちだけどな」
「・・・」
「お前は金持ちだけどな」
「・・・エヘ?」
「喧嘩売ってんのかーーーーーーー!!!!」
「キャーキャー!」
 気付けば大声で笑っていた。夜はまだまだ終わりそうにない。
466Baby,Go for it 8:2007/11/30(金) 23:37:09 ID:bNJnDtK3
「昨日はハードな一日だったね」
 翌朝。私達は家を出て登校途中。
 悠美と鈴さんは少し前に。奈菜さんは私の隣にいる。
「誰かさんのお陰ですわ」
 昨日、あれから私は3人と共に馬鹿笑いし続け、気付いたら朝だった。
 本当に馬鹿になった気分で、ちょっと自己嫌悪である。
「あたしとしては、ちょっとはマイとの距離が縮まったかな?って思ってるんだけど」
「勘違いしないでもらえます?私は近づいたなんて思ってませんわ」
「マジで?!」
「マジで」
 珍獣でも見るような目で見ないでくださいます?
「はぁ・・・。頑張ったつもりだったけどなぁ」
 明らかに落胆。声に力がない。
「でも」
「?」
「コメディアンとしては認めますわ」
「・・・その心は?」
「一日笑わなかった人を笑わせたら、その人は一流です」
 ふーんという顔。
 暫くして顔が真っ赤になる。
「や、やだなぁ。何を言うのかなぁ!」
 バンバンと肩を叩く。痛い。

「マイちんていい女だよね。彼氏とかいないの?」
「ぶっ!そ、そんなものいるわけないでしょう!」
「もったいない。あたしが男なら放っておかないぞ?」
 なんて調子がいい。
 うーんと考えて、
「あたしがもったいないと思っているものは3つある」
「はあ」
「1つはかわいいのに一人身の女の子」
 うるさいわね。
「1つはスポーツカーに1人で乗っている男。お前は何がしたいんだと!エコにもよろし
くないし。車通勤に課金されるシンガポールを見習いなさい!」
「それは、まぁ、趣味なんだし・・・」
 それから彼女はこっちを向いた。
「で1つは、つまんない顔して歩いてる人」
 人差し指でピストル。
「これから、退屈なんかさせてやんないぜ?」
 ばーんと笑顔の花が咲いた。

(了)
467名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:57:39 ID:Dw3/fM3F
空回りしないギャグSSを書くのは難しいんだな。
自分では面白いと思っているのか?
468名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 14:39:14 ID:8HUF71pv
>>458
GJなのぜ!!
469名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 22:18:12 ID:WPkwsoov
無理に褒めないでもええやん
470名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 01:05:57 ID:7GVU63xE
この世界も、まだまだ奥がふかい
471名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:57:54 ID:CYKO4Cve
支援します
472名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:03:30 ID:odw2L2GC
殺伐しすぎワロタ
473名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:19:57 ID:QXmeiVxT
このスレ、人が居ない……?
474名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:48:53 ID:KjXOtXX3
芸能ネタは多少面白かったが、登場人物の人間関係とかよく分からないから
SSとして楽しめなかった。
あと文章のテンポが良くないからスムーズに読めない。

とオモタ。
475名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 00:14:30 ID:nA3Aozbd
百合ん百合んワールドはあんなにも素晴らしいと言うのにお前らときたら。
ほんとにもう……。
476名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 07:32:15 ID:r0lkk/nF
でも、投下は嬉しい!
……オレも頑張るよ。
477名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 21:50:00 ID:5R59dcIK
保守、だよ……
478名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 20:56:01 ID:cQ1HpT8O
某携帯電話ゲームが、アクションゲーなのに百合百合してる。
479名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 22:00:36 ID:/X0LV21t
>>478
kwsk
480名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 07:31:27 ID:icGv3uKc
>>479
「アマテラス」正しくはアクションRPGだった。配信はau限定(?)
会話が狙いすぎてて、ちょっと引っ掛かるかも。そこは個人個人違う。
481名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 16:51:15 ID:y+O4QpJr
>>480
d、無料部分やったけど
百合のゆの字も出なかったのでお金払ったよ
とりあえず最近のケータイゲームの進化に驚いている
482名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 14:26:36 ID:CJzgM2BA
期待保守
483名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 16:22:55 ID:P0yz/7dg
ho
484名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:16:01 ID:jbWMVlgS
485名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:21:39 ID:n1IOqu/D
保守
486名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:21:49 ID:qhhH1/Yk
支援age
487名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 22:01:53 ID:p7Zbbh9L
保守って上げる必要はない気がするが
488名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 00:29:52 ID:4yhmdDE1
>>487 普段ならな。
489名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 13:31:44 ID:y9fdgSUr
支援age
490名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 08:05:40 ID:y/f1Spme
>>481のレビューに期待
491 【大吉】 【1237円】 :2008/01/01(火) 01:32:34 ID:Hr/g+Dzc
あけおめ
ことよろ
492名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 19:15:02 ID:dgtZB9sI
大吉! 大吉じゃないか!
493名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 01:18:23 ID:JnoFbLyl
過疎だな
494名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 19:04:51 ID:JrcBoKYr
私たちはビーチバレーの選手である。
最近かわいいなんて言われて、男性に人気が出てきた。
恋をすると弱くなる。そんな風に言われることもある。
でもそんなのは私たちには関係なかった。

今日は試合の最終日。バシッ!ピピー ゲームセット! やった!優勝だ!
わーい!私たちは軽く抱き合う。そして相手の選手に敬意を表し握手する。
「ありがとうございました〜」ファンに笑顔と手を振りまく。これぐらいでいいだろう。
私たちは宿に戻った。温泉付きの離れ部屋である。ストーカーや週刊誌の盗撮防止や
二人きりで集中したいという理由はつけてはいるが、本当は別の理由があった。

「ねえ、今日は国内で電車移動だから、持ってきてるでしょ?もうそろそろどう?」
「うん、いいんじゃないかな?新しいの持ってきているし。」
「え、どんなの?どんなの?」「って、あんたと一緒に選んだじゃん」
ばばーん!新しいペニスバンド!これは今までのとは違って、
ベルト不要で自分の中に一部を入れて固定するタイプ。
動くたび相手も自分もクリやGスポットが刺激されるように出来ている。
しかも私たちは二人ともスポーツ選手で感覚が鋭敏なうえ
体力は有り余っている。今日の試合は一時苦戦したが、まだ余裕だった。

「私、あそこに砂が入ってるみたいなの。」「私もなんだ。砂を出してくれる?」
これが二人でするときの合言葉。露天風呂につかり、適度に温まったあと
隣に座った相手の体をさわる。肩をさすって、腕や足をもみほぐし、そして胸を揉む。
スポーツ選手で鍛えているので思ったより硬かったりする。それはそれで好き。
「んふぅ」「はふぅ」自然にそんな声が出る。そしていよいよお互いのあそこに手を入れる。
あ、もうクリが大きくなってる。指を2本を入れてみる。相手もいれてくる。
ちょっとざらざらした感覚がある。やっぱり砂が入っていた。二人とも砂をかきだすように
指を動かした。気持ちいい。お湯とは違う液体が相手も自分も出てきているようだ。
ほぼ砂を書き出し終えたと思った。今はあれが欲しい。
「じゃあ私におちんちんつけて」「うん」
彼女はペニバンを手を取り、女の子に入れるほうを私に差し込む。
「う、うあぁん」思ったよりちょっと太かったけど、私の中に納まった。
逆にちょっと太い分、安定感があるような感じ。動かしても感嘆には外れないだろう。
495名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 19:05:50 ID:JrcBoKYr
私たちは正上位の姿勢に向き合うと相手の目を見つめた。
「じゃあ、このおちんちん、あなたに入れてあげる」
「うん、入れて・・・優勝のご褒美、頂戴」ちゅっ!
軽くキスをすると相手のあそこめがけてペニバンを入れる。
ずぶずぶずぶ「「ふあぁ」」相手も私も感じてしまった。
入れたあと、そのままの姿勢で落ち着くまで抱き合う。
あったかい・・・。二人で力をあわせてやっとつかんだ勝利。
本当に天国の楽園みたい。キスを求める。答えてくれた。
ちゅっちゅっ、くちゅ、ねちょ、くちゅくちゅ、ぷはぁ・・・。
「もうそろそろ、動くね」「うん、おねが ひあぁ」
入れたり出したりすると、あんあん反応してくれて面白い。
自分が腰を動かすと、Gスポットが圧迫されたり、クリがこすれる
気持ちいいので、もっと腰を動かすと、さらに気持ちよく・・・そんな連鎖である。
自分が動くと彼女も気持ちよくなってくれるのがうれしい。今までのペニバンと
違って、男の子ってこんな感じなのかなって思う。これ買って良かった。
彼女が気持ちよくなってきたのか、中がやわらかくなり、子宮口が降りてきた
私はそこをこつこつこつこつ叩くと、彼女の反応が変わってきた。
「あっ、あっ、も、もういっちゃうよぉ、あん、あん、あああぁぁぁー」
「いっていいよ、気持ちよくなって!いっちゃってえええええ」
彼女はぴくぴく反応すると一気に気が抜けたようになってしまった。
私は彼女がおぼれないように体をささえて私はペニバンを抜いた。

少し落ち着いたあと、「今度は、私に入れて」と催促してしまった。
私ももう待ちきれなかった。私から抜いたペニバンをきれいに洗って、
彼女のあそこにゆっくり差し入れた。「ふあ、うああん」
これで彼女も立派なものがついちゃった。
「ねえ、対面座位でしたいんだけど・・・」「いいよお」
彼女を座らせると、上から私がまたいで入れる。私の中とペニバンがこすれる。
彼女が私の胸をもみながら下からつきあげてくる。
自分のほうに入れられるとGスポットや奥のほうがずんずん突かれる感じが
また違う感じでいい。やっぱり私、女の子なんだって。
肌を合わせる彼女はとてもやわらかく暖かく安心できて信頼できて大好きな存在。
そんな人にずんずん突かれて気持ちいい。とっても最高。好き、好き
「好き、好き、大好きい、気持ちいい、いつもありがと、あん」
「私も好き、やさしくて、強くて、気があって、こんな人はじめてえ」
あ、彼女も同じ気持ちだったんだ・・・うれしい、うれしい、愛してるよお
「い、いく、いくよぉ、私も、もういくううう!」
「私も、一緒に、一緒にいこうよおおおお」
彼女も一回気持ちよくなっていたので、すぐにいくところだったのだろう。
「「あ、ああ、あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」
私は気持ちよすぎて体に全く力が入らなくなってしまった。
彼女は私の体を横に置くと、自分自身のペニバンを抜き、
私をおぼれないように抱きしめてくれた。このやさしさがうれしい・・・。

少しして二人でお湯から上がり、風邪を引かないようよく乾かしてから
抱き合いながら眠った。次の日はとてもすがすがしい感じだった。
私たちは日本国内の大会を優勝し、海外の大会に進んだが
空港検査があるためペニバンなどを持ち込めず、
また実力的にも厳しいものがあり、残念ながら敗退してしまったのであった。
[END]
496名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 15:13:49 ID:PdRJxh2l
一応保守っとく
もっと書き手いないかな・・・
497名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 17:00:40 ID:e52xVM+E
>494-495
GJ。ビーチバレー選手カップルってのもなかなか良いね。
ただ、どうせなら2人にちゃんとした名前が欲しかったかな。

ライバルカップルとかが出て来る続編も期待してみたり。
498名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 00:09:19 ID:b3uDOdIy
保守
499名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 00:16:14 ID:hK15/Sj4
邪道すぎるだろう。
百合的に考えて……。
500名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:10:35 ID:hWJQyTOc
邪道かもしれないけどペニバンも嫌いじゃないなぁ。
正道なら指と舌までだけど、陵辱とか主従やるならペニバンはほしい。
501名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:16:25 ID:O5yEhXDu
>>494-495
「後半から男がでてきて絡みます」って感じだ
502名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 19:03:00 ID:fzp8x+79
保守
503名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 21:43:46 ID:lhZgwopJ
超運動会まで一週間を切っていた。
代表選手に選ばれた少女達は、昼間の猛特訓の疲労を癒すべく深い眠りに就いている。夜更かしをする鳥の他は、何もかも死んでしまったように静かだった。
あかりは寝返りを打ち、隣に寝ている友人の気配を窺う。
「……あの、クリス?」
起きているだろうなと思いつつも、何となく緊張しながら声をかけてみる。
布の擦れる音に続き、夜中に相応しくないほどはっきりした声が聞こえて安堵する。
「眠れないのか?」
「う、ん。クリスは?」
「私もだ」
ひそひそと話す声がくすぐったく、心地好かった。
「前から思ってたんだけど、クリスの声って綺麗。何ていうか、どきどきする」
「どきどき?」
「それに顔も手もすごく綺麗だよね。月面の人だからかな?」
あかりは隣に居る友人の姿を心中で手繰り寄せる。優しい瞳、柔らかな髪、鎖骨から肩への美しい線、しなやかな四肢。
504名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 21:45:47 ID:lhZgwopJ
大学衛生へ行くシャトルの中で初めて話して、テロリストから庇ってくれたかと思ったら、恋人だなんて宣言して。大学衛生に着いてからもやっぱりちょっと変で困らせられたけれど、でも誰よりも優しくて強くて美しくて。
「ね、クリス」
「ん?」
「一緒に寝てもいい?」
「ああ。おいで」
鍛えられた腕の中に招かれ、抱き締められる。あかりも首筋に顔を埋めて、自分よりもわずかに高い体温や微かな体臭や石鹸の香に安堵する。
「クリス、やっぱり胸大きいね」
「そうか?」
「うん、いっちゃんなんかぺったんこで全然気にならなかったよ」
「…………一乃とはいつも一緒に寝てたのか?」
「え? えーと、訓練校の時に慰めてもらって、時々よ、時々」
「……」
「いっちゃんとは友達なんだってばあ」
「……分かってはいるけど」
クリスは柔らかな頬や胸を擦り寄せ、しなやかな脚をあかりと絡ませる。そのままふざけるようにぎゅうぎょうと体を寄せ合い、互いの感触を確かめ合う。
近くでほうほうと、鳥の鳴く声が聞こえたかと思うと、すぐにばさばさと羽撃く音へ変わる。人の声も絶え、夜は静寂の内に明けようとする。
505名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 08:14:58 ID:31qqLacz
クリスは衣服を脱ぎ捨て鍛え上げられた肢体を月光に晒す。
あかりも同じように裸になる。
淡い光の下で、二人は初めて見る互いの乳房や下腹部に、知らず眼を遣ってしまった。
あかりの眼は豊かな膨らみに奪われ、引き締まった腰、更に下の茂みに覆われた秘所に留まる。友人の裸体にしばらく見とれていたが、クリスも自分を思うままに観察しているのに気づいて、慌ててしゃがみこむ。
「なぜ隠す」
「だってあんまり見るんだもん、恥ずかしいよう」
「恥ずかしくない。私達が本当に愛し合っているのなら、誰に恥じることもないのだ。だから、あかり、」
身を屈めたクリスの柔らかな唇が触れる。腕を掴まれ、眼を合わせれば、すぐに気持は通じ合う。
二人は啄むような接吻を繰り返し、互いの体をまさぐり始めた。
あかりは丁寧な愛撫に身を悶えさせながら、張りつめた乳や愛らしい乳頭に触れ、荒い息を吐きながら体を擦り寄せる。
上り詰める感覚は走るのと似ていた。内に籠る熱のようなものに急かされて、あかりは滑らかな肌を撫で続けた。
506名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:41:04 ID:JVB3LRaz
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
507名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 02:16:18 ID:jAFlNEmW
つ……続きは?
508名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:38:48 ID:RwyTBFJH
昔むかし、赤ずきんちゃんと呼ばれる女の子がおりました。
赤ずきんちゃんは、山の向こうに住んでいる
お母さんの年のはなれた若い一人暮らしの妹が
病気になってしまったので、薬を届けて欲しいと頼まれました。

赤ずきんちゃんは、薬とお弁当を持って山を登っていきました。
そして頂上についたころ、お昼になったのでご飯を食べていました。
なんとそこにはメスのおおかみさんが現れました。
ところがおおかみは赤ずきんちゃんに一目ぼれをしてしまいました。
だが、そこに村の女猟師が現れました。
「やあ、赤ずきんちゃん。こんなところでどうしたんだい?」
「今から山のむこうの母の妹に、薬を届けにいくんです。」
「そうかい、最近、メスの狼が出没しているという話だから気をつけてね。」
「はい、わかりました。」

雌おおかみはその話を聞くと、先回りして妹の家に行きました。
こんこん
「はーい、赤ずきんちゃん?鍵は開いてるわよ。入ってきて」
ぎぃ・・・ところがそこにはおおかみが!
「きゃー!おおか」どた、ばた、がこがこ「な、なにをするんですか!」
「おまえ、発情病にかかっているな!においで分かるぞ」
「は、はい。だからお薬を頼んだのですが・・・」
「今すぐ発散させてあげるわ、うふふふふ」
ベッドに押し倒すと、服を脱がし股間をなめはじめた。
「や、やぁ、なんかざらざらするぅ。舌でナメナメ気持ちいい」
さらに狼は攻め続ける。
「あ、指、やめて!ひあ、やあ、いく、いく、いっくうぅぅぅぅ〜」
狼はさるぐつわをかませ亀甲縛りをすると、別の部屋に押し込んだ。
おおかみは脱がした服を着てベッドにもぐりこんだ。
509名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:40:59 ID:RwyTBFJH
そこへ赤ずきんちゃんがやってきた。
こんこん
「はーい、赤ずきんちゃん?鍵は開いてるわよ。入ってきて」
「こんにちは。お久しぶりです。」
「そうね。薬とか持ってきてもらってありがとう」
「・・・あれ?何か耳や口や手が大きくないですか?」
「これは赤ずきんちゃんを襲うためだよ」
がばっと襲い掛かるおおかみ。
「ちょっと待ったあ!」
そこに現れた女猟師に簡単につかまったメスおおかみは
女猟師のディルドーによってさんざん嬲り者にされて山に返されたという。
510名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 21:01:56 ID:2XlRSEcM
ちょ、最後の二行をもっと詳しく読みたいなぁ……。
511名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:16:22 ID:usbFNm/P
メスおおかみが赤ずきんちゃんを襲ったら即登場したということは、
女猟師は赤ずきんちゃんをストーキングしていたのかなw
512名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:40:58 ID:0ZqAWbwa
赤ずきんちゃんが、メス狼に襲われて、
ベッドでピロートークしているときに、
女猟師が現れてメス狼を捕らえる。
で、本来の妹を解放し全員で狼におしおき4P

こうですか?
513名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 00:35:16 ID:fS6cTvw9
保守!
514名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 03:29:02 ID:k6+UZvnk
百合姉妹/百合姫という百合コミック誌には
「ユリム童話」というイラストノベルコーナーが以前はあって
赤頭巾ちゃんもあったなぁ……。
515ユカラカキ ◆57bPn7v4tg :2008/03/01(土) 04:29:00 ID:9brgt18E
初音ミクxメイコのボーカロイド系百合SSはここで大丈夫でしょうか?
某所で書いた内容ですが、元々2chのSS書きなので、こちらにも投下したいなと。
516名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 04:45:43 ID:DCZkhJFl
>>515
百合板にボーカロイドスレがあったからそっちに投下した方が喜ばれると思う
517ユカラカキ ◆57bPn7v4tg :2008/03/01(土) 05:26:41 ID:9brgt18E
>>516
了解しました。
ではそちらに行って来ます。
518名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:12:20 ID:SDYQoguj
双子の百合書いてみたい
519名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:13:12 ID:Yoh92EK0
村雨姉妹みたくか
520名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 08:00:19 ID:wktaRtsm
521名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 00:34:00 ID:pyU48Yft
522名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 02:41:30 ID:Kd2PW4iC
523名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 11:04:23 ID:yoChPT7n
524名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 15:15:41 ID:EXzgOsrK
525名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 15:26:16 ID:Kd2PW4iC
526名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 21:35:29 ID:PIjRBCO8
やらないか
527名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:02:07 ID:bL+NGB2E
腐女子趣味を隠して生きてきて、こっそり参加していたコミケで、
ばったり近所のおねえさんが出展しているブースで出会ってしまった。
お姉さんはBL本を書いていて二人ともカップリングの趣味が会って、おおはしゃぎ!
そしてマンガのサンプルのためにモデルをするようになったりして、
だんだんと仲良くなり、やっちゃったと。
それからは百合マンガを描くようになりましたとさ。おしまい
528名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:22:02 ID:sUE8sJ/6
ID自重w
529名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:35:10 ID:oDIwN7Q2
本当だw 俺のID、BLはNGってかw
530名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 17:51:31 ID:gp2Nk3Wt
527>>
同人版でリアルにそういうのあるって見たわ
531名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 10:14:51 ID:5KfbmMwA
この過疎は一体……
532名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 04:42:33 ID:esBMVE2t
その手紙には不思議な魔力があって、そういったものを貰う度に困惑してきた私をして、屋上に行かせたのだった。

美しく澄んだ空の下には、鳶色の髪を頬にかかるくらいで切った、陸上でもやっていそうな少女が居て、どこか拍子抜けするような意外な感じがしたものだが、

「あの、手紙を、……読んでくださいましたか」

震える声で云って、いじらしい子は俯いてしまう。

やはりこの子が書いたのだなと思うと、あんまり綺麗なものを見せられたからかも知れないが、私はちょっと意地悪な気持になった。純粋な赤や青が人を驚かせるように、彼女の態度や言葉は暴力的に感じられた。

「……あんまり比喩を使いなさるから、よく分からなかったわ。きっと読ませるために書いたんじゃないのね」

「……そんな、あの、」

「それに、私の間違いでなければ、私と交際したいみたいなことが書かれていたけれど、ねえ。冗談にしてはあんまりだし、どういうつもりなのかしら」

こんな物云いは友人にさえしたことがなかった。彼女がなにか云おうとする度にきつく責めていると、とうとう黙りこくってしまい、やがて頬をゆるゆると濡らし始めた。

この時になって、私はようやく彼女の美しいこ
533名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 05:18:37 ID:vQduEgO+
百合板に「言いかけてやめるスレ」というのがあったが
これは続きを全裸待機すr
534名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 00:38:23 ID:wlm4XBO7
え、これで終わりってなまごろs
535名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 20:04:50 ID:lR2aavWP
かつての東○スレで発生した寸止め祭りを彷彿させるな

そして彼女は、わたしのうなじに沿って五指を後ろ髪に挿し込んで来て、わたしの頭を片手で持つようにしながら

顔を近づけてきた

近づいてくる、迫ってくる、彼女の顔が
まさか、いやまさかもなにもこの状況下でする事と言えばアレしかないだろう
アレっていうのはつまり
536名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:54:06 ID:Kbp0dyAL
頭突きだな
537名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 21:08:54 ID:HLgAxwtt
女同士のH描写するのになんかいい参考ないかい?
538名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 21:03:22 ID:/rFvf0Jv
>>537
オススメの小説とか?
539名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:59:05 ID:bydMqvnc
俺も知りたいわ
540名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 04:23:44 ID:Enq5/b+N
愛し合う者同士ならば全身性感帯さ
541名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:32:50 ID:Z+/P0YNy
名言ぽいけど名言ぽくないw
542名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 23:13:13 ID:VFj/2S2i
保守

こうなったらかいてみるしかないのか…
543名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 00:40:52 ID:aSkJAYfS
>>537
資料っぽいのはいくつか知ってるんだが、
微妙に古くさい描写だったり、必要以上に生々しい描写だったりするのしか
見あたらないんだよなぁ……

とりあえず持ってるのから2つ挙げてみる。
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4887188374
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4309481590
下のは大手出版社だから比較的入手しやすいかも。
544名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 03:24:29 ID:zk+rwVrQ
 保志さんが口にしたことにはまるで魔法のようなちからがあるのだと信じていました。
 わたしと初めて顔を合わせたときもそう。
 いたずらっぽく冗談をいうときだって、わたしはいつもだまされまいと思いつつ、あなたの言葉を信じてしまうのです。
「サキ」
 放課後の静かな、もはや寂しいといったほうが似つかわしい無人の教室で、わたしはふたたび、あなたの魔法を目にするのです。
「いつ言おうか迷ってたんだけどね……」
「はい……」
 茶目っ気のかけらもなく、陽気な彼女にはめずらしい真剣な声色でした。
 向かいあった保志さんの顔が、ゆっくりと近づいてきます。
 わたしは何かとても大事なことをささやかれるのだと理解しました。
 ほとんど体を抱き合わせるようにして、わたしの耳もとでポツリ、とその言葉が聞こえたのでした。


「保守」
545名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 18:22:53 ID:aM/f72Yx
あまりに人いなすぎ。執筆中の無茶SSから一段
さりげなく535の続き

「・・・そうか、なら今すぐ二人で楽しめる飲みかたを伝授してやろう」
コハクは身を起こして、改めてわたしのすぐ隣に座りなおした
触れるか触れないかの至近距離になって、心臓の鼓動はさらに拍子があがった
「いくぞ」
そしてコハクは、自分の杯を飲む干すと、
わたしのうなじに沿って五指を後ろ髪に挿し込んで来て、わたしの頭を片手で持つようにしながら

顔を近づけてきた

近づいてくる、迫ってくる、コハクの顔が
まさか、いやまさかもなにもこの状況下でする事と言えばアレしかないだろう
アレっていうのはつまり

「ちゅ」

動揺して空回りしはじめた脳みそをよそに、事は進んでしまった

二人の唇の間は、無くなった。

「ん・・・」

触れ合っている今、なぜか逆に落ち着いてきた
この安心感、愛しき人と触れ合う幸福感


唐突に、この安らぎの一時を破るのもまた、その人であった

コハクの舌が、催促するかのようにわたしの双唇を抉じ開けて
その先から、含んでいた酒を送り込んできた
そういやコハク、アレをやろうとしたんだな、口移し。
「ぐ・・む・・・ごく」
抵抗することなく、コハクの舌先を受け入れる
器用なことに、コハクは酒をほとんど零すことなくわたしの口のなかに送り届けた。
「・・・ごく」
たった一筋こぼれた雫を除いて、わたしはこの甘露をすべて嚥下した
わたしが飲み切ったのを感じて唇を離したコハクは、その雫に気づき、
白き沙羅の如きその美顔から真っ赤な蕊を覗かせて、わたしのあごから撫で上げ、雫を舐め取った。
「ふぅ・・・どうじゃ?より美味に感じたろう?」
後ろ髪を梳くようにして、わたしの頭を抱えていた手を離れながら、コハクは尋ねた。

「こ、これなら、早く慣れそう・・・ね」

自分が返す言葉に耳を疑った
なんて大胆発言。わたしはもう、酔っているのかもしれない
酒に酔ったのか、それとも、コハクとの口付けに酔ったのか
わたしは、さらなる酩酊を求めようとしているのか
「ふふ、そうかそうか。では次はおぬしの番だぞ」
「う、うん・・やってみる」
すごく緊張する。でももう引くに引けない。
ええい、ままよ
とりあえずコハクに倣って、酒を一杯注ぎ、口に含める。
そしてコハクの方に向き合い、コハクは
546名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 18:24:00 ID:aM/f72Yx
瞼を半閉じに、軟らかな微笑みを浮かべて、わたしを待っているように

わたしとの触れ合いを、待っている、わたしとの口付けを、コハクは待っている

そう考えると、すべての羞恥心が吹き飛んだ

駆けつけるような勢いで唇と唇の距離を縮める
最後の理性を振り絞って、ぶつけない様に減速してから押し当てると、
あとはもう、無我夢中のままに・・・・

興奮しすぎたせいか、飲ませるはずの酒が半分以上こぼれてしまった
コハクの首のまわりが、酒でびしょり濡れてしまった
「ご、ごめんなさい!拭くもの、取ってくる!」
立ち上がろうとしたわたしを、コハクは手をかざして制止した
「無粋を言うな。折角の銘酒が・・・もったいないじゃろう・・?」
コハクは少し仰け反って、酒に濡れている首筋を強調してみせた
「ほれ」

・・・・え?
もしかして・・・

さっきコハクが、わたしの口から溢れた一滴を舌で舐め取ったのを思い出した

・・・・・
わたしに、舐めろと?

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
は!いけない、思考停止してしまった
「なにをぼけとしておる。早くせんと酒が干からびるぞ」

急かされた
どうしょう、どうしょう

・・・・・・ええい、ままよ

「し、失礼します」

変に改まったわたしを見て、小さく苦笑を漏らすコハク
「苦しゅうないぞ?さあ」

たどたどしく舌をつける、コハクの首筋に
「んっ・・・」
小さく反応された
ポトんと後頭部に手が置かれる感じがして、髪を撫でられる
なんだかほっとする
意識を舌先に集中して濡れ跡を辿っていく
首筋のまわりを一通り清めて、動きを一旦止めたところで
「まだ残っておるぞ」
コハクが、自分の着物を肌蹴けはじめた
開かれた襟の中には、濡れ跡が、胸元のところまで伸びてる
547名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 18:31:13 ID:aM/f72Yx
今のわたしの思考は、目の前の玉肌と同じ色になっている

真っ白になっている

なにも考えられない
うろたえることすら忘れた

そしてとうとうコハクは、着物を両肩から下ろしきって、上半身をすべてはだけさせた
「おぬしの粗相の痕だ。任を持ってすべて、清めるのじゃぞ・・・」

真っ白な頭は、コハクの言葉にただ言われるまま従う

再び、白き椿姫に舌を這わせる
とっつきやすいように、両手をコハクの背中に回す
十の指先と一の舌先で、コハクに触れる

「ちゃ・・・ちゅ・・・・む・・」
酒のかわりに、わたしの唾液がコハクの肌につけゆく
唇を丸にして、啄ばむように吸い付き、コハクの肌から酒汁を削ぎ落としてゆく
「はむ・・・ちゅ・・」
最中にコハクの手は、ずっとわたしの頭を撫でてくれている

「ふむ、綺麗にしてくれたようじゃな」
コハクの声に我に還る
もう酒にまみれた箇所は見当たらない
もう離れなくちゃ
もうコハクから離れなくちゃ
けどそんな名残惜しさより、撫でてくれていた手が離れてゆくのがもっと、切なかった。


着物を整えたコハクは、
「酒を伝う舌使いがなっておらんな。どれ、二度粗相せぬよう、もう一度手本を見せてやろう」
(以下酔いつぶれるまで無限ループ)
548名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 09:34:40 ID:yr+OM/nu
コハク……アオイシロか!
549名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 03:50:56 ID:YboUaBv+
人少なすぎ。みんなそれぞれの作品スレにいるのか
だとしたらこのスレの存在意義っていったい・・・
シチュ談義?
550名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 14:03:35 ID:uUg3BRnC
原作スレがあるならそのスレに投下するのかもね
どうしてもオリジナル色が強いから人が少ないのは仕方ないような
551名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 10:18:06 ID:OBIl97YZ
レズ百合板もあるしなあ
552名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 10:26:42 ID:24bHDnyT
あそこは主に女どもがカップリングを語る板じゃないのかね
553名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 14:05:36 ID:OBIl97YZ
別にそういうことは無い
554名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 09:24:43 ID:EX6h8ynb
どこに投下したらいいのかわからないヤツは次からここに投下するわ。
555名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 23:05:10 ID:CQtkvXOT
保守

ところで鼻水を啜るシチュってどう思う?ちょっと古い表現だが
556名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 15:07:13 ID:GPvznz+A
鼻水をすするのは・・・もう古い?
じゃあ新しい表現は鼻血を啜りますねわかります
557名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 18:01:32 ID:2PX6lNCN
それ何てアカイi(ry
558名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 16:46:45 ID:v3wOy7TU
Kちゃん、可愛いから……
559名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 11:21:00 ID:w+VVXKGN
>558
ユメイさん、自重してくださいw
560名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 05:03:15 ID:UbtBdpuN
/
561名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 18:25:08 ID:E1ZPZyhc
保守
562名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 06:08:14 ID:AB8waxjU
 
563名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:13:15 ID:qzfTRh9h
過疎!
564名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:38:48 ID:nr6xW/kT
なんという過疎
565名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 18:41:53 ID:h4yOA/4R
それじゃあこの機会を利用して妄想したものの自分じゃ書けないネタを書いていこうぜ
566名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 20:02:30 ID:NKy6rlhp
水泳部の百合

スク水にムラムラするだろ?
567名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 07:38:04 ID:RCD/SiRc
剣道部の百合!
568名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 15:10:03 ID:qUEWMowl
新体操部の百合もいいな
569名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 17:58:02 ID:PWcLysIY
柔道部だな

あれほど最高のスポーツそうそうない、アマレスやプロレスもいい
570名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 19:59:00 ID:3mLkrhWt
お漏らし
571名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 14:02:27 ID:T9+dl1no
百合でお漏らしだと…
@69状態でお姉さまに責められ、「ダメ漏れちゃいます」「貴女のなら飲んであげるわ」
A69状態でお姉さまに「私のだったら飲めるわよね?」と押し付けられ飲まされる
B69状態でお互いに相手の顔にお漏らしをしちゃう
C一緒にお漏らし。足元には二人のおしっこが混ざり合った水溜りができている
Dその他

さあどれ…?
572名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 18:30:13 ID:G16Fhgyo
残念、俺が妄想していたのは
Eの後ろから抱きつかれたまま身動きが取れずお漏らしだ
573名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 19:19:21 ID:Wq2n6KnD
百合お漏らしはいい…。

という訳で、軽くSS書いてみた。
以前別スレでモデルの姉と妹の制服ぶっかけレズを書いたのだが、ラストの続き。
姉のバイトを手伝ったらAVのぶっかけもので、制服着たまま精液掛けられ、おもらしもしてイッた挙句に
制服お汚しスキー属性持ちになってしまった妹のお話でした。

即興で書いたので短いです、ではどーぞ。
574名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 19:20:37 ID:Wq2n6KnD
ごくり…。
私はお姉ちゃんの部屋の前で必死に震える足を堪え、喉を鳴らしてゆっくりノックをしました。
「入ってきて、いいよ」
扉の中から聞こえてきた言葉に私のスカートの中が熱くなっていきます。

部屋の中にはこの前のバイトで着ていた制服を身に纏ったお姉ちゃんがベッドに腰掛けてました。
私の着ている服もその時着たセーラー服です。

「由香里、今日はお父さんもお母さんも旅行だから2人きり…いっぱい汚せるね」
「お姉ちゃん…!」
お姉ちゃんの言葉にもう立っていられなくなった私は、その場にへたり込みます。
「うふっ…」
そんな私の目の前でしゃがみ込み、私の顎をくいっと上げ、柔らかい唇が覆いかぶさってきました。
「ん、っ…」

「由香里、どうして欲しい?」
「……」
恥ずかしくてなかなか言い出せない私に対して上から被さる様にして押し倒してきたお姉ちゃん。
「何も言わないなら、何もしないよ…?」
耳元で息を吹きかけられながら私に囁いてきます。
「…お姉ちゃんに、制服ごとぐちゃぐちゃにして欲しいの」
顔を真っ赤にさせ、私は目を潤ませます。
お姉ちゃんは満足そうな笑みを浮かべると、私の唇をもう一度奪うのでした。

「はぁんっ!」
制服の上から身体を擦りあわされ、スカートの上から愛撫される私。
もちろん下着は一切付けていない、エッチな事をされるために着た制服。
紺色のスカートの真ん中部分が私の秘所から溢れたエッチな蜜で染みになっていました。
「可愛い声、由香里も私と同じグラドルになったら?」
「私、お姉ちゃんみたいにスタイル良くないもん…」
「じゃあ、これからいっぱいエッチな事して由香里を開発してあげる。そしたらスタイルも良くなるかもよ?」
「これから、も…あんっ!」
セーラー服の隙間から胸を揉まれ、スカートから糸が引くほど激しい愛撫をされながら、私は喘ぎ声を止める事すらしない。
575名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 19:21:07 ID:Wq2n6KnD
「由香里も…私のここ、触って」
「うん…」
私の右手がお姉ちゃんのスカートの中に伸びる。
「すごい…びしょびしょになってる」
まるでおもらししたみたいになっているお姉ちゃんの大事な部分。
少し触っただけなのに、床に蜜が滴り落ちて。
「ああんっ、もっと…もっと弄って!」
「うん、私も、苛めて欲しいの、ふ、あっ!」
キスを何度も交わしながらお互いの秘所を苛め、その度に私達は甘い声を何度も出しました。

「一緒に…イこ?」
「うん…」
スカート越しにお互いの大事な部分を重ね合わせて、抱きしめあいながら動いていきます。
「あ、あんっ!生地が擦れて、それがまた気持ちよくて…!」
ぐちゅぐちゅと蜜の絡み合う音が下半身から聞こえてきます。
「ん、んふぅ…」
舌同士を絡ませ合うキスを何度も交わし、腰が激しく動きます。
「ダメ、お姉ちゃん…出ちゃう」
「もう出しちゃうの?」
「うん、気持ちよすぎて、もう、我慢できないの…」
訴える様な視線で私はお姉ちゃんに話しかけます。
「しょうがないわね…出して、いっぱい、出しちゃいなさい!」
「うん、ダメ、出る、おしっこ出ちゃう、ああーっ!」
私の淫らな声と同時にスカートの中からぷしゃっ、と音が聞こえたと思うと一気に温かい液体が
放たれていきます。
「ああ、あああっ…!」
身体をがくがく震わせながら、履いているスカートが一瞬にして濃紺に染まり、お姉ちゃんのチェックスカートも
濃い緑色になっていきます。
「ダメ…おしっこ漏らしながら、イッちゃったぁ…」
お姉ちゃんにもたれ掛かる様になりながら、荒い息を2度3度つく私。
「気持ちよかったの?」
「うん…すっごく、気持ちよかった」
「お姉ちゃんも、そんな由香里を見て軽くイッちゃった。で、もう我慢できなくなっちゃったの」
そこまで言ってお姉ちゃんは私を抱きしめます。
「私も…出して、いい?」
潤んだ瞳で私を見つめるお姉ちゃんに私は何も言わずにこくり、と頷きました。
「ありがとう、由香里…。ん…ふぁ…あ、出るっ」
ぷしょおおおっ…
お姉ちゃんの下半身から溢れかえってきたおしっこが私の制服をまた汚します。
でも全然汚くない、むしろそれすら気持ちよさに変換されてしまっている私の身体。

もう足元は黄色い水溜りが広がってました。
「もう一度…エッチな事しない?」
お姉ちゃんの言葉に私は頷き、今度は床に広がった水溜りの上にお互いの身体を絡め、全身を尿塗れにさせて
もう一度全身を愛撫するのでした。
576名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 19:21:37 ID:Wq2n6KnD
以上です。

百合お漏らしグッジョブ!
577名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 19:39:01 ID:QrswHuBm
ぶっかけという言葉に不穏なオーラを感じたが……姉妹でお漏らしイイ!!
即興だからあっさり風味だけど、激しく求め合う情景がよかったです。
また時間のあるときに濃厚なのも書いてくらさいm(_ _)m

>>372
自分はそれの亜種というか
お姉様にお膝だっこされて脚を開かされて
「ほら、みなさい。あなたの〜」「やあぁ……」みたいなのが好きすぐる
578名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 00:50:44 ID:zNUivq2r
あ、安価ミスってる
>>570
姿見に写してお漏らしさせられるのもいいなぁ
579名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 00:52:03 ID:zNUivq2r
また間違えてる……;;
>>572でした
580名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 01:41:05 ID:JYOiMTx1
自分の秘部を相手の口へ押し付ける強制フェラならぬ強制クンニってのがそそる
二人とも恍惚の表情を浮かべていればなお良し
合意の上でのソフトSM、みたいな
581名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:48:48 ID:9IfjCIw6
某スレより転載

80 名前: 9 [sage] 投稿日: 2008/05/18(日) 20:31:40 ID:c/XLT7kc
続き投下します。 第8話(後)


                            【3】
 

「はぁ…………」
 それは心の底からの安堵のため息だった。
 格子付の窓から夏の陽光が差し込んで、たっぷりとお湯を張った湯船を煌かせる。
 適度に埋めた柔らかな熱が全身を包み込み、すさまじいストレスで押しつぶされかかっていた精神を、やさしく解きほぐしていく。
 下半身のコントロールも、ようやくほぼ完全に戻ってきた。
「……ん」
 あごの辺りまで深々と体を沈めると、後ろ髪が湯船に揺らいだ。
 こんなお昼の時間にお風呂に入るのも、よく考えたら久しぶりのことだ。
 どんなに丁寧に洗っても、匂いだけは残ってしまったが……とりあえず汚れきっていた体は元通り、きれいになった。
 水面の揺らぎの向こうに見える白い肌に、そっと手を触れてみる。
 触り慣れた自分の肌の感触に、ただほっとした。

 ――自分にはもう何もない。

 “風呂は命の洗濯”といったのは誰だったか。
 こうしてゆったりと湯船に浸かっていると、そんな自分の言葉が本当に安っぽく、ばかばかしいものに思えてくる。
 澄ました耳にかすかに聞こえるのは、廊下をあわただしく走り回る足音。
 中島だ。
 床や壁を雑巾がけしたり、汚れを拭き取った大量のトイレットペーパーをトイレに流したり、例のゴミを出しに行ったり……それから、
“現場”の消臭をしていてくれるのだろう。

582名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:49:21 ID:9IfjCIw6

 ――死にたい。ほっといて。

 真剣に助けようとしてくれた彼女に、そんな言葉を吐いてしまった。
 そんな自分が情けなかった。
 もし立場が逆だったとして……果たして今の彼女と同じように、自分は振る舞うことができるだろうか。
 ……正直、それには疑問符を付けざるを得ない。少なくとも、自ら進んで汚れ役を買って出るなど……。
(そんなに特別、仲が良かったっていうわけでもないのに……)
 少し強引過ぎではないかとも思うが……しかし、あのまま一人泣き続けていたら、どうなっていたか。
 感謝してもしきれない。
 だがそれを、口に出して言わなければならないのかと思うと……それはそれで、少し憂鬱な気分だった。
 一体なんと言ってお礼をすればいいのか?
 こういうのは、慣れてない。
(……やめよ)
 両手でお湯をすくい、顔を洗う。
 今、そんなことを考えてもしょうがない。
 とりあえず後回しだ。
 お風呂から上がって、頭を冷やしてからから考えればいい。
(もう一回……洗っておこうかな)
 上気した顔の汗を両手でぬぐい、大瀬は湯船から上がる。
 気持ちを切り替えるために、もう一度身体を洗うことにした。
 指を鼻先に近づけると、やはり石鹸に混じってあの匂いがする。
 何回洗っても、洗いすぎということはない。
 だが風呂用の低い椅子に座り、中島のことを頭から追い出すと――今度はまた別の嫌なことが、その空白に滑り込んでくる。
583名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:49:56 ID:9IfjCIw6

「あの子、可愛いかったな……」
 雫の滴る天井を見上げ、ぽつりとつぶやいた。
 蘭宮いつき。
 顔と名前以外何も知らない、一年の女子。
 由姫の……あれは一体なんと表現すればいいのかわからないけれど……多分、恋人。
 
 ――ああいう娘が好みだったんだ。由姫は。

 背は由姫と同じくらいだろうか。
 少しクセのあるショートヘアに大きな目をした……一度しか見たことはないけど、屈託のない笑顔がかわいい女の子だった。
 素直に、そう思った。
 翻って、自分はどうだろう……?
 男子にさえ勝てるこの身長。
 硬直したように無愛想で、作り笑いしか出来ない顔。
 ……そして、背の高さとは裏腹に一向に育つ気配のない、この貧弱な胸。
 もうじき成長期は終わってしまうというのにだ。
(いくらスタイルがよくても、これじゃあ……)
 目の前の鏡に映された自分の容姿を再確認して、大きな溜息をついた。
 これはもう完璧に負けだ。
 なんとか長所を見つけようとして、結局あの修飾詩しか浮かばない自分が心底情けない。
584名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:50:35 ID:9IfjCIw6

「かっこいい、か……」
 思わず口に出してしまった。
 男子女子を問わず、周りから……時に後輩たちから言われる、自分への評価だ。
 言葉通りの、褒める意味でそう言ってくれているのは知っている。
 だが正直、そんな風には言われたくなかった。
 いつも愛想笑いで返して、誤魔化していた。
 だから、なのだろうか。
 だから由姫は、私のことは眼中に入らなかったのだろうか。
 それが自分でもわかっていたから、気付かないように……惨めな思いをしないように、自分で自分の気持ちに蓋をしてしまっていたのだろうか?

 今朝と同じように、大瀬はまた出口のない疑問の渦に飲み込まれていく。
「それだけじゃ……ないんだろうな」
 静けさに耐え切れず、ヘッドを手にとってシャワーの栓をひねった。
 耳に残る、あの子の声。
 忘れようとしても忘れられない。
 あんなかわいい子が、あんな声を出すんだと、生まれて初めて知った。
 自分よりも、年下の子が……。
「その声」を出させていたのは、他でもない。
585名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:51:26 ID:9IfjCIw6


 ――ここ? ここがいいんですか?

 ――気持ちいいんでしょう!? 言ってみなさい!

 ――学校で、下半身丸出しにして!
   アソコ弄られて感じているクセに!
   ホントは見られたくてしょうがないクセにっ!

 あれが由姫だと、信じられなかった。
 信じたくなかった。
 けど、自分のこの目で見たものを、否定することは出来ない。
 いつから、変わってしまったのだろう。
 それとも出会ったときから……私が知らなかっただけ、だったのだろうか。
「気持ち……よさそうだったな……あのこ」
 さらっと、今自分がとんでもないことを口走ったのを彼女は気付いていない。
 あんなひどいことをされているのに、ちっとも嫌そうじゃなかった。
 叩かれて、なじられて、それでもあんな声を出して……よろこんでいたみたいだった。
 由姫は、そういうのが好きで……だからあの子を選んだのだろうか。
 他人にアソコを触られる。
 この身体を……弄られる。
 叩かれるのも、酷い言葉をかけられるのも嫌だけど。
 そんなに、気持ちのいいものなのだろうか。
586名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:52:11 ID:9IfjCIw6

(小学校の……いつくらいだったっけ)
 ふと思い出す。
 初潮が来た、少し後のことだ。
 自分の性器に興味を持ち、鏡で見てみたり色々いじってみたりして――母親に見つかって、大目玉を食らったのは。
 以来、トイレと生理のとき以外、殆ど触れずにいる。
 ああいうことをしている以上、二人とも、とっくに処女なんか捨てているのだろう。
 由姫の、あのきれいな指で、貫かれたのだろうか。
 あの部分を……。
「……」
 いつのまにか、彼女の心臓は妙に高鳴っていた。
 その音を隠すかのように、出しっぱなしにしたシャワーのお湯が床に弾けて散る。

 ――こういった心理を指して呼ぶに、それが適切であるかどうかはともかくとして。
   このときの彼女にとって、それは……“魔が差した”と表現するしかなく。

「んんっ……!?」
 びくっと、細い身体が震えた。
 殆ど興味本位で、彼女は手にしたシャワーヘッドを己の股間に向けてしまったのだ。
 ぬるめに調整したお湯の柔らかな刺激が、未成熟な彼女の肉芽を優しく包み込む。
 その全く予想外の“気持ちよさ”に、彼女は瞬時に魅了されてしまった。
587名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:52:54 ID:9IfjCIw6

(な……なにこれ……!)
 ヘッドを握った右手に力が入り、目元も初めての快楽に妖しくゆがむ。
 それは小学校のあの時以来、5年もの間封印されてきた、女の肉の悦びだった。
 一度始めてしまったら、もう止められない。
 ヘッドを上下にゆする。
 近づけたり、遠ざけたり。
 とりあえず考えられる限りの手法を試み、もっとも初歩的である、クリトリスへの愛撫を集中的に行う。
 未だ包皮に包まれたままではあるが、彼女のそこは、ずっと待ち焦がれていたかのように、柔軟にその刺激を受け入れた。
 そしてダイレクトに、彼女の快楽中枢へと悦びのサインを送る。
 知らず知らずのうちに左手もレバーに伸び、シャワーの水勢を徐々に上げていく。
 あまり上げると刺激が強すぎて、気持ちよいどころか痛みを感じてしまうのだが――
彼女はすぐに最適な水量と温度を見つけ出し、安定した快感を得ることに成功した。
「はぁ……ん…ん、ああっ……!」
 上ずった声が漏れるのを抑えられない。
 水流の動きにあわせて、股間のある一点がびくっびくっと脈を打っているのがわかる。
 もっともっと、とまるでそこだけ別の生き物であるかのように、新たな刺激を要求してきている。
 その声に抗い切れずに、大瀬は空いた左手も投入した。
 本能に導かれるようにして、ぴたっと閉じられたその部分を、人差し指と中指で左右に押し開く。
 清純の証であるピンク色が美しいそこに、ヘッドを思い切り肉迫させ、シャワーを直撃させる。
588名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:53:18 ID:9IfjCIw6

「あああっ……!」
 途端に刺激が倍増した。
 肩が、背筋が、両脚が、未知の快楽に痙攣するように細かく震え、そして彼女の精神は徐々にホワイトアウトしていく。
 だが実際は、シャワーの勢いもそれによる刺激も、言うほどには強くはない。
 目覚めたばかりの彼女の性的快感は、かなり熟練した由姫やいつきに比べれば、まさに子供のようなレベルでしかない。
 優しく撫でるような――柔らかな刺激を、フィードバックしながら与えられる自分だからこその快感だった。
(こんな……こんなに気持ちいいなんて……!)
 そう思った瞬間、由姫のこともいつきのことも、全て頭の中から消える。
 目の前の曇った鏡は、うっとりとした恍惚の表情を浮かべる大瀬の顔を映さない。
 とろんとした瞳、だらしなく半開きになった口元……
今自分が、あのときの蘭宮いつきと全く同じ顔をしていることに、彼女は気付かない。
「あっ…あ……ぁ、ん……ん――



「入るよ〜。……どう? 死にたくなくなった?」



(ひゃっ!?)
 瞬間、全身の毛が逆立つような衝撃と共に、快感の流れが強制遮断される。
 突然ドアが開いたかと思うと、中島が浴室に入ってきたのだ。
589名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:54:36 ID:9IfjCIw6

「ちょっ……ちょっと……中島さん!?」
 破裂しそうなほどに激しく鼓動を刻む胸を押さえてドアの方を振り返った大瀬は、さらに違う意味でドキッとしてしまった。
 向こうもすでに一糸纏わぬ姿で、しかもまるで自宅の風呂にでも入るかのような、堂々たる態度で入ってきたからだ。
 家族以外との“裸の付き合い”をほとんどしたことがない大瀬にとっては、少々面食らってしまう事態だった。
 初めて見る、彼女の肢体……体育会系らしい引き締まった、だが女らしさを失わない曲線を帯びた身体に、首筋、両肩、
そして太股の日焼けの境界線が目を引く。
 陽に焼けた健康的なその褐色の肌が、全く日焼けしていない乳房から腰にかけての、きれいな白を一層際立たせていた。
 そして、なによりも圧倒的に存在を主張する、その――
「私もちょっと汚れちゃったからさ。でも、今日初めて見たけど、でかいのね〜。おーせの家の風呂って。
3人くらい入っても全然大丈夫そうじゃない? お父さんの趣味とか?」
 感心したようにそう言いながら、中島は当然のように大瀬の隣に、予備のイスを取って腰掛けた。
「え……ああ、うん。確かにうちのは……大きいってみんな言うけど……」
 言ってから、いつのまにか目が釘付けになっているのに気が付いて、大瀬はあわてて視線を外す。
「片付け、一応全部終わったからね。ごみも捨てに行ったし。匂いは完全には取れなかったけど……
ドアとか窓とか全部全開にして扇風機かけてきたから、そのうち気にならなくなるでしょ。
家族の人に見られたら……そうね、私がお見舞いでドリアン持ってきたとか言っとけばいいんじゃない? 
ドリアンの旬っていつだっけ、知らないやそういえば」
 相変わらずのマイペースな口調で言い放つ。
 セキュリティーはどうするんだという問題は、テレビを付けっぱなしにしてあるので多分大丈夫だ。
 だがそこまで言ってから、中島はなにやら落ち着かない様子であちこち視線を泳がせている大瀬にようやく気が付いた。
590名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:54:58 ID:9IfjCIw6

「なに? ――ああ、ごめん。一人で入りたかった?」
「そ……別に、それは……いいんだけど……」
 明らかにどぎまぎした声で応える大瀬。
 最近はその機会もなくなったが、もともとは家族4人でゆったり入れるようにと、新築の際、特別に作ってもらった風呂だ。
シャワーも鏡も二つずつ付いている。
 さっきのことはともかくとして、友達同士であるし、彼女と一緒に入るのに問題は何も無い……はずだ。
 それに、あんな大迷惑をかけてしまった後だ。
 お風呂に入ってもらうくらいのお礼は、するべきだろう。

 大瀬はもう一度、今度は冷水に近い温度のシャワーで無理やり火照った身体を鎮めてから、いそいそと湯船に戻る。
 残念な気もしたが、ある意味では助かった。
 あのまま続けていたらどうなっていたのか……冷静になると少し怖い。
「そう言えば初めて見た。おーせの、髪……おろしたとこ」
「え? ああ、そうだったっけ?」
 ボディソープの泡をこすりながら、ふと思い出したように中島が言った。
いつもなら風呂に入る前に括っておくのだが、今日はそんな余裕があるはずもない。
大瀬は気付いていなかったが、肩より長い、きれいな黒髪がお湯に濡れて首筋に伝うその姿は、肌のつややかさと相まって、
なんともいえない色気を醸し出していた。
「そっちのほうが似合ってると思うよ。まぁ髪型の好みなんて、人それぞれだけどさ」
「……」
 素直なその感想に、大瀬は沈黙の返事を返す。
 中島はそれ以上何も言わず、洗面器のお湯で泡を洗い流した。
591名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:55:41 ID:9IfjCIw6

                             【4】


「さっきも聞いたけど……なんでこんなに、やさしくしてくれるの……?」
 たっぷりと湯を張った大きな湯船の端と端で、二人は向かい合う。
 自宅であるのになぜか遠慮がちに膝を曲げる大瀬と、両脚を思い切り伸ばしてリラックスした表情の中島の姿が好対照だ。
 そして大瀬が中島にぶつけた質問は、さっきと全く同じものだった。 
 それは場を持たせるためだけにあえて発した言葉であったのだが――返ってきた中島の答えは、先程とはまるで違っていた。
「そりゃあ……ねえ。好きな人間が目の前で酷い目にあってたら、助けたくなるでしょ、普通」
「……え? 好き……って、私?」
「うん。好きだよ、おーせのこと」
 臆面もなく、笑顔でそう言ってのける。
「ええと……その…困るんだけど」
「あはは、何キョドってんの? 心配しなくたって私はノーマル! 友達は、みんな好き。それだけ。
嫌いな人と友達になんかならないでしょ?」
 からかい半分の口調。
 だが中島の言葉に嘘はない。
 そしてその大瀬の態度を、中島はしばらくたってからようやく理解した。
(……ああ、そっか。昨日の今日だし……あんなことのあとじゃそう聞こえちゃう、か)
 気まずい空気が白い湯気とともに、バスルームに充満していくような気がした。
 いつもいつもいつも、言ってから気付く。
 自分の、悪い癖だ。
 これはいけない、と思った中島は、無理やり別の話題を切り出す。
「ああ、でも――」

592名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:56:13 ID:9IfjCIw6

「もし……おーせがバレー部入ってたら、違ったかも」
「え?」
「絶対ライバル視してたと思うなぁ。同じクラスで、おんなじ部だったらさ、仲良くなるか嫌いになるか、
どっちかしかないよね。正直ちょっとだけ……おーせに嫉妬みたいなの、あったし」
「嫉妬!? ……って、私に?」
「うん。だってさ、運動部でもないくせに自分より身長高くて、運動も割と出来て、それで体重ほとんど同じ……
ってなったら、ねぇ」
「そこなんだ……」
「冷静に考えたらしょーもないことだけどね。友達として好きだけど、女としてちょっと嫉妬。そんな感じかな。
成績も抜群だし……私と違って、かっこいいし」
「……」
 最後の単語、それは嘘偽りなく、純粋な褒め言葉のつもりだった。
「どうして運動部に入らなかったわけ? バレーじゃなくても……体育のときとか見てたけど、大瀬だったら何やっても
かなりいいセン行ったと思うんだけどなぁ。例えばバスケとか。イメージもピッタリだし」
 これも中島の正直な感想だった。
 バスケ部のスカウトが突然教室に来て彼女を勧誘しても、多分驚かない。
 授業でやるバスケットボールの試合で、何度も現役のバスケ部員と対等に渡り合っているのを見ているからだ。
「ねえ、なんで?」

「由姫がいたから」

 即答だった。
 さっきまでとは違う、全く澱みのない声だ。
593名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:56:41 ID:9IfjCIw6

「由姫が風紀委員に入るって言ったから、私は風紀に入ったの」
「……ああ、そっか。中学のころからだもんね。まぁ……そういうのもいいんじゃない? 
好きな友達がいるからそっちを選ぶってのも立派な理由――」
 そこまで言ってから、中島はしまったと口を押さえた。 

「……ごめん」
「中島さんって……そういう性格の人、だったんだ」
「え?」
「去年一年見てたけど、なんか全然知らなかった気がする」
「あ、ああ……まあね。そのせいで結構敵も多いんだけどね。言いたいこと、はっきり言うから。私」
 これでも学校じゃ、ちょっとは抑えてるつもりなんだけど。
 そう付け加えて、中島は笑った。
(本当にいいひと……なんだ、中島さんって)
 去年一年、確かによく話をしたし、一緒に遊びに行ったりもした。
 でも、こういう彼女に触れたのは、これが初めての気がする。
 明るくて、面倒見が良くて、思ったことをはっきりと口に出して言える人。
 自分とは生きる方向性が違う人。
 それが去年一年見てきた、中島一乃という人間だった。
 違うからこそ、仲良くなれたのだろうか。
 だが “普通に仲のいいクラスメイト”という以上に、彼女とは親しい仲のつもりはなかった。
 なのに彼女は、こんな自分のことを何のためらいもなく好きだと言ってくれた。
 今もこうして、気を遣ってくれている。
 あんな、とんでもない迷惑をかけてしまった後で……。
 大瀬は改めて、中島に心からの感謝と、畏敬の念を抱いた。
594名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:57:12 ID:9IfjCIw6

 ――だから、なのだろうか。
   こんなことを言いたくなったのは。
   自分の奥底の部分を、彼女にさらけ出したくなったのは。

「私は、大人っぽくなんてなりたくなかった。背も、高くなりたくなかった。“かっこいい”なんて……
言われたくなかったよ」
「……え?」
 どういう意味だ、と聞く前に大瀬が続ける。
「あの子は、かわいかった」
「あのこ……って、誰よ」
「私がもっとかわいかったら……背もこんなに高くなくて、こんな暗い性格じゃなかったら……
由姫は私を選んでくれたのかな。……あの子じゃなくて」
「えっ……!」
 大瀬はそれ以上の言葉を発しなかった。
 一瞬にして中島の思考は、ミキサーにかけられたように混乱する。
「ええあ……と、どういうい……ちょ、だってあんた、おん………………ごめん、なんでもない」
 言語が不明瞭になりながらも、中島は、彼女にしては驚くべき速さで思考を巡らし、大瀬の心情を察した。
 そしてそのまま押し黙る。
 換気ファンの回る、小さな低い音だけが、しばし二人の間の空間を支配した。
595名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:57:36 ID:9IfjCIw6


 ――なんと、まぁ。
   それは……ショックだっただろうなぁ。
   あのこって、つまり高崎って一年生の委員のことだよね。
   そりゃ学校休むはずだわ……。

 “大瀬もそういう趣味の人だった”という言うのも正直かなりの衝撃だったが……それよりもなによりも、
昨日のあのことが、彼女にとってどれほど巨大なダメージだったのかを、多少の誤解があるにしろ、
このとき中島はようやく理解したのだった。
 自分にはまだ恋人ができたことはないし、同性の人を好きになるという感覚も、正直よくわからない。
 だが、告白してダメだった、というのならまだいい。救いがある。
 きっちりと、自分の気持ちにケジメを付けられる。
 落ち込んでも、涙を流しても、前に進んでいける。
 想いを伝える以前に、自分の好きな相手からあんなものを見せ付けられた彼女の心の痛みは、
一体どれほどのものだっただろうか?
 おまけに、三人とも女の三角関係……。
 こんな恐ろしいもの、聞いたことがない。

「わたしは……かわいいと思うよ、おーせのこと」
「うそ。さっき“かっこいい”とか“いつもクール”とか言ったじゃないの」
「う……そうだったごめん」
 また余計なことを……。
 中島はばつの悪そうな顔を、半分まで湯船に沈めた。
 吐いた溜息が泡となって、ぽこぽこと水面に音を立てる。
 大瀬はそれを見て、くすっと笑った。
「……でも、ありがと」
「おーせ……」
 柔らかな、それは彼女が初めて見せた、心の底からの笑顔だった。
596名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 17:58:01 ID:9IfjCIw6

 ――自分はなぜ、目の前の彼女にこんな話をしているのだろう。
   なぜこんなに、自分の内面のことをべらべらと喋ってしまっているのだろう。
   以前なら、絶対に秘密にしておいたようなことを。
   自暴自棄?
   違う。
   彼女がくれた優しさへの、これは……
   自分なりの、ほんのささやかなお返しのつもりだったのかもしれない。
   でも、それでこんなに気持ちが……ふわっと、楽になるなんて……。
   彼女がいてくれて、よかった。
   見られたのが彼女で、よかった……。

 小さく縮めていた身体を、湯船に思い切り広げる。
 お湯の浮力だけじゃない、何かが、自分を支えてくれているような……そんな気がした。
597名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 18:00:41 ID:9IfjCIw6


                              【5】


 玄関先。
 風呂から上がり、制服を着なおした中島を、新しいパジャマに着替えた大瀬が見送る。
 結局、中島が家にいる間、母も姉も帰ってくることはなかった。

「――じゃ、帰るから」
「うん。……ありがとう。本当に、ありがとう」
「いいって。それに今日、あたしはここに来なかったし、なんにも見なかった……でしょ?」
「……」
 大瀬はまた、無言の返事をする。
 昨日の帰りに、自分が言った台詞だ。
 つまり今日のことは、その一切が無かったことになる……。
「それじゃ、ね」
 やや強い風が、二人の髪と中島のスカートを揺らす。
 背を向けた彼女は、玄関先の小さな階段を下りると、門扉を開けて歩道に出た。
 そしてその場で立ち止まり、くるっと回って大瀬の方に向きなおす。
598名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 18:01:06 ID:9IfjCIw6

「……どうしたの?」
 肩にスポーツバッグを引っ掛けて突っ立ったまま、中島は大瀬の声に答えない。
 そのまま、なにやら目を泳がせたり、口をもごもごさせたり、頭を掻いたりうつむいたりと、
よく分からない行動を取った後、彼女は。
「……おーせ」
「なに?」
「他の誰がなんて言ったって……あんたはかわいいよ、絶対。……私が保証する」
「え……」
「お世辞でも同情でも慰めでもないから。一緒にお風呂入って……私はそう思った」
 そして顔を上げる。
「……今のは、ホントだからね」
 しっかりと大瀬の目を見てそう言うと、彼女が何かを言う前に、中島は走ってその場をあとにした。
 呆然と立ち尽くす大瀬。
 中島の後姿は、何秒も経たないうちに見えなくなってしまった。




「ああもう……! なに馬鹿みたいなこと口走ってんのよ、私はっ……!」

 よくわからない何かを振り払うために、中島はどんよりと雲が覆い始めた空に叫んだ。
 かっと熱くなっている自分の顔を風呂上りのせいにして、彼女はひたすら、バス停までの道を全速力で走り抜けていった。
599名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 18:02:54 ID:9IfjCIw6
転載終了。スレの特殊性を鑑み、途中2レス分抜きました。
600名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:58:53 ID:LaNgllEO
       _,.-v⌒'「`'r-、__
    ,.-「_,.!-、=,. -─- '、 ゝ、
   」´ゝ'´         `ヽ!>ヽ,
  」 /´        、  ヽ、!  ',  お姉さん勝手に転載したの怒らないから
  〈γ イ   ノ i  、 ─!-  ' 、   ',  転載元のスレを教えなさい
  Y / .-/─ハ  ハ,.!-=ミ、_ハ  `ゝ i
  ノ / イ_x=-、.ヘノ´ ト、_ |ゝiハイ  ハ
  イ ! /ハ!イト、 i`   ゙-ー'' /、ン-,  _',_   ) )
  'レiハ  .!,,`''´,      ""iハノノと´__ `ヽ,、
     !.从   、─ァ   /イノ i   r'、`  ',i
    ノイン i ゝ、.   ´  ,rYイノ ハ/´ _     !、
   〈/(y´ハ _i`>.ー='i7Yノ´`7_ゝし´rゝ、_,.イヽ
   _,.(ンV rヽ `くヽ、,.ヘイヘ_/フi  /      〉
   」ゝYィ_iン7 //ヘ /ゝハ_「ノイ  ゝ、,.、__r、_ゝ´
   /ヘiく_「,イ 〈ム、_ゝ 〈)iノ ゝ 、 /    !
601名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:26:53 ID:JYOiMTx1
たぶんエロパロのスカトロスレ
602名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:28:52 ID:IvUwjDK6
お姉様! かってに転載した>>599は悪い子です!
お仕置きしてあげてください!
603名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:28:24 ID:HgKtQrzo
転載されるも何かの縁。
>>581のシリーズの過去作を>>572な感じで一般向けに改造してみました。
604名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:29:05 ID:HgKtQrzo

「あ〜、なんか雨降ってきそう」

「ホントだ。一緒に図書館に行くって言ってたけど……どうしようか」

 傾いた太陽が、黄昏時の廊下を照らし出す。
 風紀委員長、二年生の四条由姫は、ゆっくりと歩きながら隣の友人の言葉に応えた。
 肩よりやや長めの、少しクセのある髪に、大きな瞳と眼鏡が特徴的な――
 “風紀委員長”という肩書きにはあまり似つかわしくない、幼さを残した顔立ちの少女である。
 彼女は放課後の委員会の仕事を終え、帰り支度をして同じ風紀委員の友人と、昇降口へと向かっているところだった。
「予報だと、降るのは夜になってからって言ってたのに」
 かざした手の指間から漏れる、夕日の光が眩しい。
 目を細めながら見上げた空には、ねずみ色の低い雲が、夕日を浴びて鮮やかなオレンジ色に染まっていた。
 一般生徒は既に下校し、彼女ら二人以外に今は人の気配はない。
 グランドから運動部の掛け声が聞こえてくる以外、校内は静まり返っていた。
「こんな遅くなっちゃうなんて、思わなかったしね。どうする? 明日にする?」
「ん〜、そうね……」
 返答を準備しながら、彼女はずれたメガネをくいっ、と指で直す。
 別に急ぎの用ではないし、予報を信じて今日は傘を持ってきていない。
 明日でいいか……と、そう考えた、その時だった。

「先輩」

 唐突に背後から声をかけられ、二人は歩みを止める。
「あ……」
 振り向いた先にいたのは一人の女生徒。
 それは由姫の良く知る――新しくできた「友達」であった。
605名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:29:28 ID:HgKtQrzo

「今のひと……友達ですか? 風紀委員の人?」
「あ、あの…C組の委員の人で……一番のお友達です」
 由姫は先刻の友人に“先約があったので”と丁寧に断って先に帰ってもらった。
 今二人がいるのは昇降口である。
 林立する下駄箱の陰に隠れるようにして、由姫とその女生徒は相対していた。
「一番のお友達……ですか」
「え……ええ」
 その少女はとても親しげに話しかけているのだが、当の由姫は先程と打って変わった、明らかに困惑した様子で受け答えをしており――
 二人の関係が、単なる友人同士などではないことを物語っていた。

 制服の右胸には、「蘭宮」の二文字。
 白色のその名札から、彼女が由姫とは一つ下、一年生であることがわかる。
 しっとりとしたショートの黒髪に、由姫と同じ、幼さを残した顔立ち。
 程よく日焼けした肌に声や話し方のトーンも合さって、実に快活でさわやかな印象を受ける少女だった。
「ふう〜ん……。でも、あのヒトは知らないんですよね。先輩が……」
 彼女はそこで一旦言葉を切った。
 さわやかな笑顔は消え失せ、一瞬のうちに残酷で妖艶な笑みへと変貌する。
 そして――少女は由姫の耳元で、とても小さく囁いた。

「……先輩が外でおしっこするのが大好きな変態だってコト」
606名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:29:50 ID:HgKtQrzo

 その一言で、由姫は自分の体温が一気に2〜3℃ほども上昇するのを感じた。
「そんな…こんなところで言わないでください……」
 耳たぶまで真っ赤に染め、涙目で懇願する由姫。
 少女は膝を曲げ、うつむいてしまった由姫の顔を下から覗き込んで言った。
「委員会の人もみんな帰っちゃったんでしょ…? こんな時間まで残ってる物好きなんかいませんよ。
それに……」
 すばやく由姫の背後に回り、腰に手を回す。
「私と一緒のときは、ホントの自分を出してって言ったでしょう? ね?」
 そう言って微笑むが、由姫は瞳にうっすらと涙を滲ませ、ただ震えているだけだった。
 そんな由姫の様子に、少女は僅かばかり不満げな表情で、
「スカートたくしあげてください」
「え!?」
「前じゃなくてうしろです。ほら、早く」
「うう……」
 どことなく高圧的な口調。
 その命令にほんの数秒、戸惑いの表情を浮かべたものの、由姫はおずおずと自らの手でスカートをたくし上げた。
 顔は更に上気し、心臓は破裂しそうなほどに早鳴る。
 そして、彼女愛用の淡いブルーの縞パンと、それにつつまれた品の良いおしりが露わになった。
(こんな…学校でこんなことするなんて……)
 嫌悪感はあるものの、それをはるかに上回る倒錯的快感が徐々に理性を覆い隠していく。
「恥ずかしがってる先輩…すごくかわいいですよ……」
「ひゃっ!?」
 彼女は由姫の背中へ体を寄せると、右手の中指をぺろっと舐め、
そのまま右手をスカートの中に突っ込んで一気にショーツの内部へもぐりこませた。
607名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:31:16 ID:HgKtQrzo

「やめて……やめてくださいぃ」
 何とか逃れようとするが、少女の腕力は意外に強く、左手を振りほどけない。
 さらに少女指先で肛門を探し当てると、は唾液をローション代わりにして、中指をゆっくりと挿入させた。
「ひっ……いや……いやぁっ……!」
 徐々に奥深く進入してくる異物感に、たまらず声を上げる。
 だが口にした言葉とは裏腹に、由姫の肛門はやすやすと彼女の指を受け入れてしまった。
「ああ…すごい締め付けです……」
「あ…あああ……」
 由姫は今にも泣きだしそうだった。
「こんなに簡単に入っちゃうようになるなんて……ホント変態さんなんですね、先輩」
「だって…あなたが……あっ!」
 少女は肛門に挿入した中指を、さらに指の根元まで強引に埋没させ、そのまま直腸内をグラインドさせ始めた。
「ひぃっ……あ…あぁっ!」
 肛門と直腸の内壁を激しく擦られる未知の感覚が、下半身から脳天へ駆け上がる。
 由姫は耐え切れず上ずった声を上げた。
 華奢な両足、そして両手の指先がわなわなと震える。
 だがそれでも少女は満足しない。
「あ、そうそう……先輩、これ見てもらえます?」
 由姫の肛門内部をぐりぐりと執拗にこねくりまわしながら、少女は左手を離し、
ポケットから携帯電話を取り出した。
 拘束をとかれたものの、なぜか由姫に逃れようとする様子は無い。
 そして、彼女は由姫の目の前に、あるものを差し出した。
608名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:31:52 ID:HgKtQrzo

「待受け画面にしてみたんですよ。いいでしょう、これ……」
「え……? あっ……そんな……!」

 鮮明な写真だった。
 どこかの草むら、眼鏡をかけた制服の少女が下半身丸出しで地面に屈みこみ、見事な弧を描いて放尿している写真。
 その恍惚の表情までが、はっきりと映し出されている。
 由姫にとって忘れることなどできない、あのときの情景がそこにあった。
 何の変哲もない、普通の一日となるはずだったある日。
 学校で、不運に不運が重なって半日以上トイレに行けず、我慢に我慢を重ねた挙句に――結局清掃活動を抜け出して
 体育館裏の草むらで花を摘んでしまった、その場面だ。

 ほんの一時、過ちを犯してしまったその瞬間を見ていた者がいる。
 それを知った、見せ付けられたその時から彼女の生活は一変した。

「初めてこれを見たときの先輩の顔……ホントに素敵でした。あのときは動画でしたけど」
「あっ…ああ……」
 指の動きはグラインドからピストン運動に変化し、由姫は喘ぎ声を上げるようになっていた。
 目を背けたくなるような自分の痴態を見せ付けられ、彼女の精神は徐々に羞恥と快楽の渦へと流されていく。
「ホント、初めて見ましたよ。こんなに気持ちよさそうな顔しておしっこする人なんて」
(違うのに……私は変態なんかじゃないのに……!)
 そう反論する余裕すら、もうない。
609名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:32:20 ID:HgKtQrzo

「外ですよ? 学校なんですよ? 誰かに見られるかも、とか、考えなかったんですか? あ、誰かに見て欲しかったんだ。
 ね、そうでしょ? 変態風紀委員長さん♪」
「くっ…ふ……あああぁ……」
 昇降口の下駄箱に身体を預け、必死で快感の波に耐える由姫。
 これに押し流されてしまったら、もう戻れなくなる。
 その最後の砦も、徐々に崩れ去ろうとしていた。
「前の方も濡れてきてる……先輩ってホントに変態なんですね……ゾクゾクしちゃう……!」
 少女の言葉は由姫の精神を異常興奮へと導き、激しさを増した指の動きがさらなる快楽の奈落へと落としていく。
「ひっ! あっ……だめぇ! やめてぇ! そこ、いじっちゃ…あ…ぁ……あああっ!」
「……大好きなクセに♪」
 妖しい微笑と共に、由姫の耳元に吐息を吹きかける。
 携帯をしまった少女は、左手をショーツの中に突っ込み、由姫の性器も一緒に弄り始めたのだ。
「ちゃ〜んとわかってるんですから。先輩の……感じやすいとこ。……ほら」 
「あんっ! あっ! ひあぁっ!」
 いやらしく肥大した敏感な突起を、中指の先端で、ねちねちと執拗にこねくりまわす。
 その動きにリンクするように由姫の身体が、びくっびくっとしなるようにして震える。
(ああ……いやっ……こんなのいやぁっ!)
 由姫の瞳には、今にもこぼれそうな大粒の涙が浮かぶ。
 自分の意思とは全く無関係に快感に反応してしまうこの身体が恨めしかった。
 あの日からずっと……学校では彼女に性器とアナルをおもちゃのように弄られ続け、家に帰っても事前に指定された方法で
宿題オナニーを義務付けられて。
 由姫の身体は少女の手で、今やすっかり作り変えられてしまっていた。
 純朴で、石鹸の香りがする処女の体から――いつでも、どんな快感でも受け入れられる、発情したオンナの身体に。
610名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:32:52 ID:HgKtQrzo

「あうっ…! あ……あ? あっ、やっ、やめてっ! 離してっ! 私……私……!」
 と、今までとは違う、なにか逼迫したような顔で由姫は叫んだ。
 そして少女の手を掴み、自分の体から引き剥がそうとする。
「先輩……?」
 まな板の上の鯉のようだった由姫の、突然の態度の変化。
 少女は少しだけ困惑の表情を浮かべ、そしてあることに気付いた。
「あ、先輩……おしっこしたくなっちゃったんでしょ?」
 にっ、と笑って、耳元で優しくささやく。
 その一言に、由姫の顔がさらに紅くなった。
「そっ……そうです、だ…だから……行かせて下さい、お願いですから……」
 その涙目の嘆願に、少女は後ろから押さえつける力を弱めた。
 両手の指の動きも、ぴたっと止まる。
「そんな風にお願いされちゃあ……応えないわけにはいきませんね」

 ――よ、よかった……。

 ほっ、と息をつく。
 彼女とて、話してわからない相手ではないのだ。
 ……と、安堵の表情を浮かべたのも束の間。
「お望みの通り……思いっきりイかせてあげますからね、先輩♡」 
「ちっ…ちがっ……! お願い……離して! お願いだからぁ!」
「はなしてあげません♪」
 無邪気な笑顔でそう言い放ち、さらに指先の動きを激しくした。
 左の中指でクリトリスを激しく擦り上げ、右の中指は先端から根元まで、肛門をめくり上げるようにピストンする。
611名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:33:17 ID:HgKtQrzo

「あ、ひあぁっ!!」
 苦痛と快楽、両方の電気が由姫の背筋を駆け上がる。
(だっ…だめっ……! も…漏れっ……もう……おなかがぁ……!!)
 おなかの中の水圧が、どんどん高まってきているのがわかる。
 膀胱いっぱいに溜まったおしっこが、たった一つの出口に向かって殺到してきているのだ。
 それを止める最後の支えが……今少女に弄られているその部分が、内部からの圧力でズキズキと痛み出す。
 その痛みを、快感が覆い隠していく。
「も……我慢…我慢できないぃ……! だめぇ……!!」
 涙をこぼしながら、歯の根をカチカチと震わす由姫。
 その表情に満足したように、少女が最後の仕上げにかかる。
「おしっこ漏らしながら……イッちゃいなさいっ!」
 由姫の耳元で叫び、同時に充血して肥大しきったクリトリスを中指と親指でおしつぶすようにつねった。

「いやっ…! いやあぁっ! あ…あ、あああああああああああっ!!!!!」

 一番大きな電気が走り、由姫が、咆哮にも似た喘ぎ声を上げる。それが合図だった。
 決壊が始まる。
 快感の波に尿道口を締め付ける力が緩み、膀胱からの水圧に負けてしまったのだ。
 ショーツの厚みもものともせず、小さな尿道口からまさに水鉄砲のように絶え間なく黄色いおしっこが体外へ飛び出ていく。

(そんな…おしっこ…おしっこしちゃってる……私、こんなところで……!!)
612名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:37:40 ID:HgKtQrzo

 神聖な学び舎で。
 制服を着たまま。
 しかも下級生の女の子にあそこを弄られて。
 縞のショーツを黄色く、藍のスカートをより蒼く、自分の尿で染め上げながら――由姫は立ったまま、絶頂を迎えた。
 執拗な愛撫で耐久力を失ってしまった尿道口から、絶え間なく薄黄色の液体が、音を立てて溢れ続ける。
 ショーツから、太もも、ふくらはぎを伝って――靴下と上履きもぐしょぐしょに汚しながら、床に大きな水溜りを作っていく。
「ああ…あったかいです……先輩の……」
 もちろんショーツに突っ込んだままの少女の両手も、由姫のおしっこで汚されていく。

 ――イっちゃった……。おしっこで、わたし……イっちゃったぁ……。

 極限の羞恥と異常な快感に押し流された由姫は、力なく両膝をつき、自分の尿で出来た大きな水溜りの上に
へたりこんでしまった。

「やっぱり、いつもの真面目な先輩より……今の方が、何倍もかわいいですよ……」
 言いながら、少女は由姫の愛液と尿でぐしょぐしょに濡れた指をぺろっと舐める。
 そして口の中でしつこく転がし、味わい尽くしてから――恍惚の表情で、それを飲み込んだ。
「あ…あああ……」
 だがその少女の言葉も、今の由姫の耳にはほとんど届いていない。
 由姫の髪は乱れ、顔は涙と唾液でくちゃくちゃになっていたが、しかしその表情は
新たな快楽を見つけた悦びに満ちていた……。

「ずっと…仲良くしていきましょうね、せんぱい……」
613名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:39:55 ID:HgKtQrzo
終了。

無理矢理改造したせいでなんか中途半端になった気がする。
しかし転載のやつ、途中2レス抜いただけでフツーの百合SSになってしまうのに自分でびっくりだ。
614名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:23:32 ID:RYl1K6Tf
年下にもてあそばれる先輩……好きすぎます。
お漏らしが汚く感じないのがいいですね。
ぐしょぐしょなのにひたすら淫靡で最高です。

レス読むかぎりだと、作者さんなのかしら?
前の転載はべつの人……?
615名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:15:36 ID:HgKtQrzo
>>614
作者です。
自分の作品をいじりました。キャラと基本の流れ以外、ほとんど原形留めてませんが……。
転載のやつとこれはストーリーつながってまして、冒頭の由姫の友人が>>581の「大瀬初実」です。

それから、元のスレは>>601のスカトロスレです。
今までのは全話そろってます。もし興味があればどうぞ。
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209737498/l50
616名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:46:06 ID:RYl1K6Tf
>>615
これはどうもです。
じっくり読ませていただきますね。
617名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 20:48:54 ID:UzbXKelV
>>602
「呼ばれて飛び出てうふふふふ♪」
「お姉様、ふるいです」
「あら、ごめんあそばせ」
 そういうとお姉様はおびえる>>599の肩に手を置いて、耳もとでささやかれました。
「かってに転載するなんて、いけない子ね……」
 >>599は恐怖とむず痒さでびくびく震え、顔をそむけました。
 でもお姉様はしっかと手に力を込められているので、>>599は逃げられません。
 そっと、お姉様の唇が、>>599の耳たぶに触れました。
「ひっ……」
 なにか痛い仕置きをされると思っていたのでしょう。
 予想に反してやさしく、甘噛みされたことに>>599は当惑しているようでした。
「え、あっ……ふぁっ……」
 お姉様のうすい唇の隙間から桃色の舌が伸び、>>599の耳の裏をゆっくり舐め上げました。
「あぅ、は、ぁ……」
 思いのほかくすぐったく、そして不思議な感覚に>>599は抵抗できません。
 まだ彼女は、お姉様の寵愛を受けたことがないのですから、それもいたしかたないことです。
 未知の快感に襲われ、>>599は腰から力が抜けてしまったように座り込んでしまいました。
「あらあら……」
 お姉様はしゃがみこんで>>599の耳もとでつぶやきます。
「今度から転載なんてしてはだめよ」
 そしてもう一度、耳たぶを甘噛みすると言いました。

「保守」
618名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:21:46 ID:Wd/jIbFP
わっふる、わっふる
619名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 05:21:26 ID:hNRigaie
歩く姿は百合の花ほしゅ
620名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 04:04:53 ID:akSnxN2d
文章の誤字チェックしてる途中でふと思った
百合小説において一般とエロの境界線ってなんなんだろう
性器描写さえなければ一般?それとも仄めかしでもしてればどこまで書いても一般向け?
621名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 12:06:00 ID:EnrMsOPQ
官能描写を求める読者に贈りたいなら成年指定でいいのでは。
具体的な描写の有無で分けるみたいなのは規制する側の視点だと思う。

620が想定する読者に子供を含むのか含まないのか、ってことではないかな。
622名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 14:55:43 ID:X0EM1fE4
読む人に興奮を催させる意図があるかどうか、とかかな
よくわからないけど、「ここからはエロ」みたいな明白な境界線はないと思う

って>>621とかぶっちゃってるな…
623名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:40:00 ID:6LCTBiRi
女子野球で書いてみたいが9人いるとなると面倒だな…

愛のバッテリーってフレーズが頭から離れない
624名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 00:03:58 ID:uGLBrmMu
九人のうちの一部でもいいんじゃない?
もしくは仲良しグループごとに分けるとか
625名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 01:39:18 ID:Ng+GtQyb
愛のバッテリー……いい響き
626名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 13:12:20 ID:DOyhsUAR
野球はやりたい…
でも誰も一緒にやろうって言ってくれる人はいませんでした。
(ドラマとかだったら、こういう時に9人集まるってのに…現実ってのは厳しいよ)
今日も美奈華とキャッチボール。


こんな感じで始まるのか?
627名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 03:38:12 ID:8Q8hiKkP
いいじゃんいいじゃん
628名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 21:41:25 ID:3GLTVbtd
部活は色々妄想を引き立てるね、水泳部とかレスリング部とか
629名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 22:44:21 ID:QVo085JW
最近ビッグオーを見たらアンドロイドで百合書いてみたくなった…難しそうだw
630名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 22:47:59 ID:i7DM7r79
セリオ×マルチとかあるじゃろう
メイドロボだけど
631名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 07:09:22 ID:2HTa2xp2
感情回路に初めてのパターンが生じて、羞恥心を覚えるとか
632名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 22:48:59 ID:N4T1fZ4W
「お久しぶりです。今日は朝からずっと心待ちにしていました、お姉さま」
「え!? あ……、あーあーそうね、そうだった、あなたにそう教えたよね、先月は。
 ふふ、その呼び方を憶えていてくれたのなら、状態に問題はなさそうね。
 私の出番はなしか……。帰るわ、ふふ」
「それは筋の通らないお言葉です、お姉さま。
 私の状態に問題が起こらないうちに作業されるのがお姉さまの本来のお仕事です」
「それなら、言ってごらんなさい……憶えてるでしょ、先月教えたこと。
 私に作業をしてほしかったら、どう言うんだった? うふふ」
「はい。
 お姉さま。私はお姉さまが来てくださらないと壊れてしまいます。
 私のからだを開いて、私のすみずみまで調べつくして、お姉さまの手で私を生まれ変わらせてください。
 保守、お願いします」

 そして私は彼女を保守した。
633名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 00:35:05 ID:oVojevNF
いつ圧縮とか、なんでわかるんだろう
634名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 09:08:20 ID:5Tt2J7No
>>633
エロパロ板はスレの数が801以上になると圧縮が起こる。
昨日の夜で797までいってたから、そろそろ来るかも、と思って保守しといた。

まあ、今日来るか、明日来るか、あるいは1週間くらいもつのか、ってのは判断できないけど。
635名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 18:39:27 ID:ab3bUljx
お姉さま、もっと!もっと保守してください!
636名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 13:18:40 ID:1p1rA+Mv
>>634
おお、そうなのか
板ごとにスレ数上限があるっぽいのは知ってたけど
ここは801なのね(このスレには縁遠い数字だw
教えてくれてありがとう
637名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:39:48 ID:4+b6MGWM
保守!
638名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:44:26 ID:z9GecRe4
百合
639名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:31:24 ID:8vsYMty1
801に負けないぞ保守
640名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 09:00:09 ID:K5HRrj2d
保守!
641名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 23:15:44 ID:bAOF1LVo
保守
642細切れタマネギ  ◆pdEW25vr6o :2008/08/12(火) 03:37:11 ID:Zs58eQR4
エロなし小ネタ、のくせに長いの投下します。
643こういう出会いはどうだろう:2008/08/12(火) 03:38:45 ID:Zs58eQR4
 吐息が白く見える日のことだった。


 大崎 鈴音は、人通りの多い商店街をひた走っていた。足を動かせば、体が揺れる。それに追随するようにし
て、肩からひっさげたカバンが目障りな音を立てる。
 呼吸は荒くなるし、衣服と髪の乱れはひどくなる。それでも、鈴音はひた走る。

 その理由は至極単純。雨が降っていたからだ。

 油断していた、としか言いようがなかろう。
 行きつけの大学、そこで課せられたレポートを、いつまでも放っておいたのが、不幸の始まりだった。
 提出日を翌日に控えた鈴音は、睡眠時間を削ってレポート作成の時間にあてた。当然、眠気をいつも通りに解
消できるはずもなく、朝、寝坊してしまったのは必然ですらあったろう。
 どたばたと、余裕なんぞひとかけらもない状況で支度を済ませた鈴音は、天気予報も見ずに大学へと急いだ。

 キャンパス内にいる学生の皆が、傘を持っていたことに気付いた際、鈴音は悟った。
 ああ、これはびしょ濡れで家に帰ることとなるだろうな、と。


 事実、その通りになった。


 昼過ぎ頃になって、空から醸される空気は不穏なものとなった。それを追うようにして、空気の中にある湿り気
は増していき、黒雲が空を支配するようになった。太陽の自己主張はどんどんとその規模を小さくしていき、鈴音
が講義を片付ければ、外はもう、水の支配する空間となっていた。
 じゃあじゃあと耳障りな音ばかりが支配するなか、行き交う学生は色とりどりの傘をさして歩いていた。

 打ちひしがれたように、校舎の軒下で呆然とする鈴音。次いで、知り合いの学生たちは皆、帰宅していたという
悪状況。交友関係の狭さに彼女が辟易する暇もあらばこそ、無慈悲な現実がそこにあった。
 その瞬間、彼女が背中に冷や汗のひとつやふたつもかいたことを責められる者がいようか。

 結果として、鈴音は大学から自宅までの距離を、走ってどうにか片付けることしか出来なかった。
 電車を使って10分ほどは雨に打たれずに済むも、最寄り駅から自宅までの徒歩20分はどうにもならない。
 不幸中の幸い、と言うべきか、まとった衣服はどれも使い古しのものであり、雨に濡れても気にはならない程
度のものだった。かばんの中にある資料もさして重要性の低いものであったことも、小さな幸運のひとつだった。

 とはいえ、雨に打たれれば寒いものは寒い。
 黒の長髪はびしょびしょになり、肌にぺったりと張り付いた衣服の感触は気味が悪い。
 足を動かせば息は切れる、肺は熱くなる、だが肌は寒くなる。
644こういう出会いはどうだろう:2008/08/12(火) 03:40:29 ID:Zs58eQR4
 駅のそばにある十字路には、車の切れ目がない。信号が色を変えれば、海嘯のように押し寄せる、色とりどり
の移動用具。タイヤが雨を跳ね除ける音と、エンジンのけたたましい雄叫びが、鈴音の心をかき回す。

 風邪をひいていなければ僥倖だろう、そう鈴音は思った。

 通りを走る鈴音の姿は、かなりの人目を集めていた。
 それは、今日という日が、かなりの雨が降ることを知っていた人々の、疑問の視線だった。
 誰もが知りうる、傘を用意すべき日、傘もささずに走る人の姿は、鈴音以外にはいない。

 加えて、鈴音自身の容姿も問題ではあったろう。
 びしょ濡れになった黒髪とブラウスとスカートが、白い肌にはりつき、ささやかな自己主張をしている。
 170はあろう、やや長身の部類に入る彼女の身は全体的に細く、だが出るべき場所は出ており、俗な表現をすれ
ばスタイルが良い。長身痩躯、と称して良いだろうが、華奢な印象は微塵もない。
 水もしたたる、とは言いようであろうが、事実、今の鈴音の姿はどこか妖艶ですらあった。

 頬を薄紅色に染め、全身を濡らし、息も絶え絶えに走る姿は、嗜虐心すらわき立たせる。
 美形の部類に入ろう容色の鈴音だからこそ醸せる雰囲気であった。


 しばし走り続けた鈴音は、足を止める。
 商店街を抜け、その先にある通りも抜け、交差点にさしかかったところだ。
 雨の勢いは衰えておらず、遠慮も何もなく、鈴音の身を打つ。とはいえ、さしもの彼女も、信号の表示が赤い
色ならば、立ち止まらざるを得ない。目の前で車が通り過ぎるのを待つことしか出来ない。

 呼吸を整え整え、鈴音は辺りを見回した。
 信号を待っている間はやることもない。ただ、雨にその身が打たれるのを静観せねばならない。
 その事実を確認するのが嫌なので、半ばのごまかしじみた意思で、周囲に目をやる。



 ――そこに、少女がいた。
645こういう出会いはどうだろう:2008/08/12(火) 03:42:34 ID:Zs58eQR4
 鈴音は思わず息を止めていた。
 交差点の道路で、信号表示が変わるのを今か今かと待つ者たちの中に、ひとりの少女を見かけたのだ。

 無論、ただの少女ならば、景色のひとつととらえて鈴音は別の場所に目をやっていただろう。
 だが、その少女の存在は、鈴音の目を放すことなく、鈴音の意識をもとらえていた。


 色とりどりの傘が見える中、少女がさす傘は、どこか高級そうな漆黒のそれ。
 つくり自体は古めかしいものの、それがかえって落ち着いた雰囲気を醸し出す。どこぞのオーダーメイド品だ
ろうか、と思わせるほどにしっかりとしたつくりの傘は、プラスティックのビニール傘など比較するのも馬鹿ら
しいほどに、精巧であった。

 そんな雨除けの下に、わずかながらのぞく顔は、降りしきる雨のせいもあってか判別しにくい。ただ、その肌
がいやに白いのだけは確認することが出来た。ほの暗い雨模様の中にあってなお、淡い光のような色彩が、わず
かながらも垣間見えたからである。

 まとう衣服は、やたらフリルの多いそれ。鈴音の知識では、ゴスロリ、という単語程度しか思い浮かばない。
ひらひらとした装飾に加え、夜闇を切り取ったかのような黒ばかりで形づくられた衣服は、鈴音のまとう簡素な
衣服とは比べものにならぬほどの高級感があった。福沢諭吉の寵愛をどれだけ受けたのだろう、考えるだけでも
愚かしいような気すらする。


「……綺麗」


 誰にも聞こえぬよう、小さく鈴音はつぶやいた。ひとりごとを他人に聞かれる趣味はもちあわせていない。

 一言で言うのならば、人形のような少女だった。それも、高級感たっぷりなビスクドール。ついでに言うのなら
ば、どこぞの金持ち御用達のオーダーメイド品。

 ハイソサエティやらセレブやら、そういった高貴なる方々の単語とは相反する道を行く、庶民派の鈴音である。
手が届かないものに対し、羨望の視線を向けるだけの心はもちあわせていた。
 とはいえ、誰々さんになってみたい、などという感情を抱くわけでもなく。いいなあ、可愛いなあ、と。そう
考える程度のことである。

646こういう出会いはどうだろう:2008/08/12(火) 03:44:31 ID:Zs58eQR4
 しかし、と鈴音は思う。
 少女のさす傘を見るかぎり、鈴音のように今日の天気を失念していたということはなさそうだ。だのに、まとう
衣服は、明らかに雨用のそれではない。もしも鈴音ならば、もっと天気のおだやかな日に、高そうな服を着るだろ
う。誰だってそうするだろう。

 もしかすると、あのひらひらした高そうな服が常用服? などと考え、鈴音は背を小さく震わせる。


 ――これが! これが! これが『格差社会』だ! そいつを感じることは、『庶民派』を意味するッ!


 などというナレーションを心の奥底でもてあそびつつ、鈴音は信号機の色が変わるのを待った。
 まあ、金持ちの考えなんてよく分からないからなあ、と完全に色眼鏡で物事を見ている自分を自覚しつつ、
それでもついつい目は少女の方に行く。なんだかんだ言って、気にはなっているのだ。

 身長170超過、やや痩せ型、刃物じみた鋭い目。それが鈴音の姿だった。
 容貌面において、損をしたことはほとんどない。むしろ恵まれていたと言っても過言ではなかろう。だが、
それでも、ないものねだりをしてしまうのはいたしかたないこと。
 鈴音には、決定的に可愛らしさが欠如していた。

 それは主に態度と言動と、他者からの褒め言葉に表れる。
 格好良い、と言われたことは何度かあるが、可愛らしい、と言われたことは皆無である。

 だからだろうか、たまに、小動物じみた、お人形さんのような姿の少女を目で追ってしまうことがある。
 ああ、私はあんな風になることは、未来永劫ないのだろうなあ、という諦念を混じらせながら。

 恋慕の情ではない。羨望の念である。
 だが、その羨望の念が、鈴音の心に一抹の劣等感を発現せしめた事実は否定しきれなかった。


 横目で少女の姿を見やる。あまりじろじろ見ては訝しがられると思うので、気持ち眼球を動かす程度に。
 顔は見えないが、その立ち姿だけでも心惹かれる。背筋をぴんと張らせて直立不動。けれども、右手の指は、
どこかもてあまし気味に傘の持ち手を撫でている。

 周りを見れば、少女のほかにも信号待ちの人間が幾人かいるが、皆、少女の方に気をやっていた。
 やはり気になるのだろう。というより、気にならないのがおかしいと言うべきだろうか。

647こういう出会いはどうだろう:2008/08/12(火) 03:47:01 ID:Zs58eQR4
 鈴音は、雨の音を感じつつ、ぼうっとした意識のままに信号をねめつけていた。
 信号は未だに動く気配を見せていない。見れば、左手側から雨合羽を着、自転車に乗って忙しそうに走る人影
も見える。
 道路は相変わらず車が遠慮なく横断し、まさに「ずっとオレのターン!」と言わんばかりの疾走具合を、リアル
タイムで鈴音たちに見せ付けていた。

 車に興味がない鈴音としては、車を見るよりも美しい少女を見る方が楽しい。では、視線を移すべきか、そう
考えて。


「……あっ!?」


 その声を漏らしたのは誰だったろうか。
 鈴音であったのかもしれないし、少女であったのかもしれないし、その光景を見ていた第三者であったのかも
しれない。

 少女が、つきとばされたのである。

 作為的ではなかった。
 先程からこちらに向かってくる、自転車に乗った雨合羽姿の人間。操作の際に、雨で滑ったのだろうか、蛇行
してしまい、その体が少女の背中に運悪くぶつかってしまっていた。
 叩きつけられたわけではない。あくまで、背後から強く押す程度の衝撃だったろう。

 だが、それで少女の小柄な体躯が揺らがぬかといえば、否。
 ぐらり、と道路側に向かって、少女の姿がかたむきかける。
 おまけに、タイミングよく、少女を跳ね飛ばすこと確実な速度と位置具合で疾走する車。

「ちょ、ちょっと待つ!」

 そこで鈴音が動けたのは、偶然と言っても良いだろう。
 口から漏れるわけの分からない言葉にあきれる暇もなく、気付けば、背後から少女の体を抱きしめていた。

 傘をさしていないこと、鈴音が少女の近くにいたこと、そういった要素が幸いしたのあったのかもしれない。
 傘を放り捨てるタイムラグがないからこその救助は、あっけなく成功した。

 勢いまかせの引き戻し。
 腕を少女の胸の前に回し、がちりと固定し、あとのことも考えずに足首の力を使って後ろに飛ぶ。
 少女の体を抱きとめた鈴音は、後ろの人がよけてくれることを願いつつ、勢いのままに背中から地面に飛び込
んだ。逆を言えば、その勢いなければ救助することかなわなかった、とも言える。
648こういう出会いはどうだろう:2008/08/12(火) 03:49:37 ID:Zs58eQR4
 背骨と肺に衝撃が走る。痛みに顔をしかめながらも、少女が雨のアスファルトで汚れぬよう、気をつかいながら、
鈴音は衝撃を緩和した。
 けふ、と声にならぬ声が漏れると同時、赤い色をした車が、いままさに少女と鈴音の眼前を通り過ぎていく。
 その速度に背筋が凍るも、どうにか助かった思いの方が強く、鈴音は安堵の吐息をひとつ。

 とりあえず、惨事はまぬがれた。少女を突き飛ばした雨合羽姿の人間は、もうどこにもいない。
 どこかに行ってしまったのだろうか、少女を突き飛ばしたことに気付いているのかいないのか。

 鈴音の服は、今や水気と一体化していた。少女を濡らさないよう気づかっても、自分が濡れていては意味がない。
 多少の申し訳なさはあるものの、とりあえず鈴音は少女の姿を見やる。

「だ、大丈夫? あ、ごめんなさい。服、汚れた?」

 言動がヘタレ気味なのは仕方なかろう。他に言葉が思い浮かばなかったのである。

 鈴音の言葉に呼応するように、少女はゆっくりと顔を動かす。
 鈴音の胸の中にすぽりとおさまっている少女は、本当に小柄で、線も細く、抱きしめるだけでも大変だった。
 それは精巧なガラス細工じみたもので、女性としては長身の部類に入る鈴音が、ちょっと力を入れてしまえば、
四散してしまいそうなもろさがある。

 少女はわずかに身じろぎしつつ、鈴音の方に顔を向けた。
 鈴音は、凍った。意識が白濁した。


「ありがとう。謝る必要はないわ。助けてくれたんでしょう?」


 人形である。
 少女の顔立ちは、まさに人形のように、整っており、無機質で、何よりも美しかった。
 どこぞの職人が、丹精込めて細工したとしてもなしえぬであろう、整いに整った目鼻立ちのパーツ、その配置
具合。どこか冷たい印象のある、紺碧の双眸と、死人じみた白い白い肌。その中でひかる、血のように赤い唇。
 金色の、絹糸じみたロングヘアーは、まさしく少女の輝きそのものといったいでたち。

 人形である。まさしく、人形の美を持つ顔立ちの少女が、今、鈴音の胸の中で微笑していた。


 鈴音は、無言のままに赤面した。
649こういう出会いはどうだろう:2008/08/12(火) 03:51:46 ID:Zs58eQR4
 泥臭い救出劇ののち、鈴音は、少女に手を取られ、いつの間にか商店街まで連れていかれた。
 ほどこうと思えばほどける手だったが、「ついてきてくれないかしら」と小さな子に言われて無視できるほどに
鈴音は非情ではない。
 流されることがよくよくあった鈴音は、少女に誘われるがまま、小さな商店街まで引っぱられていった。

 その商店街の通りには屋根があったせいか、人の影もそれなりにあった。
 店と店とを挟んだ場所に道があり、そこには雨の跡がない。恐らく、傘をもたぬ鈴音を少女が気づかってのこと
なのだろう。

「ごめんなさいね。理由も言わずに連行したりして」
「ん、いや、その……。いいよ、気にしていないから」

 淑女めいた仕草で言葉を放つ少女に対し、鈴音はあくまでも格好の悪い言い方で応じる。
 ずいぶんと『おしゃま』な物言いと態度をする少女を見、鈴音は小首をかしげた。

「命の恩人には尽くせ、と。母がそうおっしゃっていたから」
「それ、大げさすぎると思う……。別に、その、人のためとかじゃなくて。体が勝手に動いてたというか」
「ふふ、ひかえめな人は大好きよ。でもね、あなたが私を助けてくれたのは事実。それが嬉しい」
「あ、うん……。どういたしまして」

 場違いな、抜けた発現をする鈴音。それに応じるように、少女はくすくすと笑い出した。

 そんな彼女の姿を見ながら、鈴音は思う。ああ、本当にお人形さんみたいだなあ、と。

 身長は、140に行くか行かずか、という程度であろうか。顔立ちは整いに整っているが幼く、しかし青さという
ものを感じさせない姿。まとう衣服はとかく高級そうなそれで、まるで絵本の中にいる姫が抜け出てきたような
雰囲気。一言で言えば、美少女か美幼女、もしくは美童女。

 そんな女性と話している自分は何なのだろうか、と濡れねずみの自分を確認しつつ、鈴音は心の中だけで溜息。
少女は、そんな鈴音の心に気付いているのかいないのか、さらに言葉を重ねる。

「お礼がしたいの」

 少女の提案に、鈴音は首を横に振った。
 そもそもが衝動的な救出である。もしも鈴音が出張らなくとも、少女だけでなんとかしたのかもしれないし、
誰かが助けてくれたのかもしれない。

 鈴音は、少女を救ったなどとは思っていない。むしろ、余計な節介をしたとすら考えている。
 小さな親切大きなお世話、という言葉がある。自分が善意でやったとしても、相手が満足せねば、その善行は
相手にとって迷惑そのものでしかない。

 本当に私が出る必要があったのか? もしかすると、少女だけで体勢を戻せたのではないか? 私の行為は、
少女の高そうな服をびしょ濡れにするだけだったのではないか?

 そう考えると、自己嫌悪がやまない。だから鈴音は、罵倒こそされるものの、礼をされるいわれはないと考え、
少女の提案を拒否した。
650こういう出会いはどうだろう:2008/08/12(火) 03:53:46 ID:Zs58eQR4
「やっぱり、迷惑かしら?」

 少女の反応は、意外や意外、劇的だった。
 瞳に小さな水を浮かべ、上目づかいに鈴音を見やる。雨に濡れた衣服とも相まって、その姿は一種凄艶ですら
あった。もしもこの場に理性の壁が薄い男性がいた場合「お持ち帰りィィィ!」と叫んでも仕方がないであろう
ほどに。

 が、対する鈴音は思案顔。

「そうじゃないけれど。……うーん、なんて言ったら良いんだろう。そんなことされるほど、私は凄いことした
わけじゃない、というか。
 何も考えていない反射的行動で礼をされるのは、分不相応というか。気持ちだけで嬉しいというか、その」

 鈴音は、ぺこり、と礼をした。それだけだった。

 人間は、打算で行動する生物だが、たまに衝動で行動する生物であったりもする。鈴音が少女を助けたのは、
全力疾走する際、足と同時、ついでに手を振るような反射的行動によるもの。だからそれを崇高なものとは見
ない、そういった考えである。

「控えめな態度、鋭利な日本刀じみた美麗なる容色、ややもすれば論理的思考……」

 だが、対する少女はどこか遠くを見つめてぶつぶつとつぶやくばかり。
 これには鈴音も訝りの念を覚えざるを得ない。

「あ、あの…・・・?」
「細身のわりに豊かな乳房、その着飾らないありよう、垢抜けたそれとは相反する思考回路……」
「ええと……」
「……そうね、私程度では過ぎた人かもしれないけれど。それでこそやり甲斐がある、といいましょうか」

 自己完結した少女は、やにわに鈴音の顔をねめつけ、次いで一言。




「結婚してください」



 凍った。
 今度こそ鈴音の心は凍った。絶対零度、アブソリュートゼロ、アイスソード、なにをするきさまらー!

 頬を染めた少女の、あまりに妖艶でいて美しい姿もほっぽり、周囲の目も気にせず、鈴音はただ叫んだ。



「なんでそうなるのぉぉぉぉぉッ!?」




(こんなアホな話が続くわけないだろ、常識的に考えて……) ということで終わり
651細切れタマネギ  ◆pdEW25vr6o :2008/08/12(火) 03:56:33 ID:Zs58eQR4
投下終了。

長身痩躯の黒髪美女と仏蘭西人形幼女の百合百合は、鼻血出るくらい興奮します。
いつか、誰か、なんかお話を投下してくれることを願って、小ネタ終わり。

……さて、樹海の住所調べておかないと。ロープの在庫あったかな。
652名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 10:46:18 ID:SKa5UazL
GJ!
653名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 10:49:41 ID:IHYSmWg2
何でそうなるんだよ、続くだろ、常識的に考えて。
GJ!
654名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:38:18 ID:iaJAyWeH
アイスソードのくだりで盛大に噴いたw
この文体でこのネタ率はハンパないw

さあ、ロープなんて探してないで続きを書く作業にもどるんだ
655名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 02:48:15 ID:hrvi+FAg
少しずつスクロールして「結婚してください」の一言が見えた時
リアルで「ヒャッホイ!」した
つまりなにが言いたいというと、その、続きはいつですか?w
GJ!
656名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:34:27 ID:pdwPpB7f
ワクテカ
657名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 10:07:44 ID:/WH+U2ft
>>650
いや、続けろよ
ごめんなさい続けてください。
 
 
 
 
 
ところでとある漫画でも言われてたが個人的に百合においてふたなりは邪道だと思うんだがどうだろう?
とゆうか玩具も邪道、ローターは可
658名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 15:05:43 ID:AUjSgGvI
百合とフタナリは別物だと思う…。

後、とあるレズ作家が作中にて
「レズに玩具は邪道、この指と舌でイカせてこそ」と言っていた覚えがあるのだが…。
659名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 15:34:56 ID:peUsgcSr
邪道とはいえ百合の範疇に含まれると思ってる>道具類

ただふたなりはなぁ…
生々しく男のにおいがあるんだよな、あれ…
660名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 20:27:53 ID:Ej0A3Po4
>>657
フタナリは邪道でしょう。
あれは男性の性欲を保ったままでのトランスセクシャル願望の都合のいい発露で、女性同士の愛やセックスではありませんから。
個人的には玩具はありだと思いますね。あれは相手への奉仕のための道具ですから。だから双頭ディルドはNG。

>>658
森奈津子が作品中で書いてますね。あと、西澤保彦が森奈津子を主人公にした小説でご本人にそのセリフを言わせてます。
661名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 00:49:00 ID:NHx5JrxL
>>658
俺はその発言に激しく同意だ。
己の技術で喜ばせてこその愛だと思う
 
>>660
漫画家の林家志弦先生も作中で言ってました。
 
てか最近の同人誌はふたなりばかりで嘆かわしい
662名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 10:40:45 ID:liPgEnLN
邪道だとは思ってるけど、それを含めないと絶対数が少ないから
仕方なく範疇に含めてるなぁ、道具もフタナリも。

TSだけは絶対NG、どこが違うのと聞かれても困るが
生理的に嫌悪が走る。
663名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 11:33:13 ID:9A1dM5hy
心が女で相手を女として好きならフタナリでもTSでも広い意味で百合
ただ、嗜好目的の18禁作品としてはどうかと思うけど
664名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 15:11:23 ID:NHx5JrxL
ハルヒ性転換で一姫×キョン子が好きな俺はどうすれば良いんだ……
まあ、ほぼ別の作品みたいになってるけどさ、原型とどめてないし
665名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 18:26:32 ID:uLMnyyrT
女同士で電気按摩っていい感じだよな
666名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 00:59:00 ID:C5nTL69m
らきすたスレかなんかでそんなの見かけたな
けっこう前だけど
667名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 01:04:43 ID:gtzhLbk4
ごべらっつぉの新刊がそんなんだったな
668 ◆5xcwYYpqtk :2008/08/17(日) 10:43:36 ID:aoiuAi+n
短めのSSを投下しますね。

「夏の出来事」
非エロ、オリジナル、一話完結(4レス程度)使用。
669夏の出来事 1/4:2008/08/17(日) 10:51:37 ID:aoiuAi+n
 夏休みも後半にさしかかり……
 私の家には、幼稚園からのくされ縁で、高校のクラスメイトでもある由佳が今日も遊びにきている。

「優奈ちゃん、暇だよう」
 私はしおりを挟んでから、読んでいる本を閉じた。
 茶色がかった髪を2つに分けて結わえている、小柄な少女に視線を移すと、
トドかまぐろよろしく、ぐてーとうつ伏せになって寝ころんでいる。

「そんなこと言ってもね」
 長く伸ばした黒髪をかきあげた後、小さくため息をつきながら、閉じた小説を床に置いた。
 プールは昨日行ったばかりだし、カラオケとショッピングは一昨日に行っている。
 高校生という身分では、そうそう毎日お金を使いまくる訳にはいかない。

「夏休みの宿題でもやる? 」
 それとなく水を向けてみると、由佳は起き上がって激しく首を横に振った。
「それは嫌! 」
 暇というわりには、えり好みの激しい娘である。
 このままでは8月30日になって、私に泣きついてくるのは目に見えているのだけれど。
「仕方ないなあ…… ゲームでもする? 」
 もうひとつ提案してみたが、由佳は「うーん」と考え込んだきり、何も言わなくなってしまった。

 一体、何を考えているのかね?
 由佳の内宇宙では、様々な葛藤がせめぎ合っているのだろう。
 しかし、私はあいにく全知全能ならざる身であり、せいぜい当たらない推測をすることしかできない。
670夏の出来事 2/4:2008/08/17(日) 10:52:54 ID:aoiuAi+n
「ま、いいや」
 私は、読みかけで置いておいた小説を、再び手に取った。
 主人公が、敵の魔道士と対決しており、結末が気になることだし。

 しばらく、セミの鳴く音と風鈴が奏でる澄んだ音色、そして、微かに聞こえる車の振動音が
遠くから聞こえるだけの、ごくのんびりとした時間が過ぎる。

「ねえ。優奈ちゃん」
「うあおっ」
 すっかりとくつろいでいた私の眼前に、由佳のどあっぷが迫っていた。
「な、なななな、何よ? 」
 私は腰を引かせながら、恐る恐る尋ねる。
「うー、そんなに恐がらなくてもいいじゃない」
 由佳はふくれっ面をみせてくる。

「いやいや。誰でもいきなり至近距離に迫られたら驚くから」
「もう、理屈っぽいんだから」
 由佳は小さくため息をついて肩をすくめてみせた。
 子供っぽい由佳と、大人びたというより老成した私、傍から見ると良いコンビに見えるらしい。
「それで、いきなりレッドゾーンまで迫った由佳ちゃんは何がしたいのかな? 」
 私は、何とか気を取り直して聞いてみると、由佳はあどけない顔を小さく傾けて、巨大な爆弾を落とした。

「ねえ。優奈ちゃん。キスしてみない? 」
671夏の出来事 3/4:2008/08/17(日) 10:53:39 ID:aoiuAi+n
 心臓が一瞬、止まる。
 同時に、脳みそも一時停止状態になってしまう。
 私は、懸命に再起動を命じた後に、カラカラに乾いた声を絞り出す。
「由佳って、女の子だよね」
「そうだよ」
「かくいう私も、一応、女の子だよね」
「うん! 」
 不必要な程に元気よく由佳が答える。
 私は激しい頭痛に襲われながら、それでも粘り強く質問をつづける。
「女の子が女の子にキスをするのは、どこかおかしくありませんか? 由佳さん」
 妙に丁寧口調になったが、敢えて尋ねる。

「ふふ。優奈ちゃんって、すごく昔の人みたい」
「どういうことよ」
 私は顔をしかめながら、とんでもない事を言い出した少女を睨みつける。
「女の子同士のキスは、カウントされないんだよ」
「いや…… だからね」
 私が更に言いかけた時、由佳が抱きついてきた。
「ちょっ」
 ほんの少し甘い匂いが鼻腔に伝わってきて、どぎまぎしてしまう。

「優奈ちゃん。私とじゃイヤ? 」
 由佳はどこか不安そうな声で、私の耳元にささやいた。
 確かに同性からのキスなんて異常だと思う。
 しかし、可愛らしい由佳から求められたことに対しては、困惑することはあっても、
決して嫌な気分はしなかった。
 むしろ、未知なる領域に足を踏み入れることに、興味すらわいてしまう。

「ううん。嫌…… じゃないよ」
 しばらく考えた後、私は大きな瞳をしっかりと見つめながら答えた。

 自分の心臓の音と、近くに置いてある時計が刻む音が妙に大きく聞こえる。
「じゃあ。お願いしてもいいよね…… 」
 由佳は瞼を閉じて、心持ちあごをあげる。
「うん。キス…… するよ」
 私は、ゆっくりと少女に近づけていき、あっさりと唇が触れた。
672夏の出来事 4/4:2008/08/17(日) 10:54:30 ID:aoiuAi+n
「ん…… 」
 微かに由佳が喉を鳴らす。
 顔は真っ赤になっていて、身体が細かく震えている。
 唇はとても柔らかくて、ぷりぷりとした感触が伝わる。
 私は由佳の肩に手を添えてから、瞼を閉じて、由佳の唇を吸っていった。

 時計の秒針が一周した後に、私はゆっくりと唇を離す。
「あふぅ…… 」
 由佳はちいさく息を漏らしながら、私の知らない何かから解放されたような顔を浮かべて口を開いた。
「キス、しちゃったね」
「そだね」
 私は小さく頷いてから、少しだけ微笑みながら尋ねてみる。
「キスの味は…… した? 」
 しかし、由佳はどこか放心したような顔つきをみせて、力なく首を横に振る。
「ううん。夢中で、全然わからなかった…… 」
「そっか」

 今度は私から、由佳の華奢な身体を抱きしめる。
「ゆ、優奈ちゃん? 」
「私はきちんとカウントするからね」
「えっ!? 」
 由佳は、私の言葉に戸惑っていたけれど、やがて理解してくれたようで、とても幸せそうな顔に変わる。

「あ、ありがとう、優奈ちゃん」
 由佳の瞼から、ぽろぽろと涙がこぼれる。
 私は、取りだした白いハンカチを少女の瞼の下にあてながら、今日の出来事が、
明日からの二人の関係を、大きく変えたことをはっきりと理解した。

 窓の外に見える樹木の枝葉がゆるやかに揺れて、少しだけ涼しい風が部屋を吹き抜けていった。

(おしまい)
67323-251 ◆5xcwYYpqtk :2008/08/17(日) 10:55:21 ID:aoiuAi+n
以上です。読んでくれた方、ありがとうございました。
674名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 10:57:47 ID:aoiuAi+n
>673
失礼しました。別スレの名前を出してしまいました。
675名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 17:48:00 ID:4gxtyjMY
>>473
GJ!
かなり萌えた(*´д`)ハアハア
 
 
 
できれば続きを(ry
676名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 01:02:01 ID:IwCk6bwQ
さっきテレビみた幼児プレイが女同士で萌えた…


おっぱいおっぱいって言って欲しかったなー
677名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 02:33:05 ID:bBWixOO7
じめじめしている百合。エロなし



「麻ちゃん、お待たせ!」
「……うん」
「なに読んでるの? 難しい?」
 本当は扉の開く前から気付いていた。彼女は声ばかりでなく足音も騒がしい。
 本を閉じて固い表紙を撫でる。独りぼっちの少女の結末が少しだけ心残りだけれど、
鞄の中に入れて席を立つ。
「今日はね、『からたちの花』だった。えーと、からたちのはながさいたよー。しろい
しろいはなーがさいたよー」
 唐突に歌いだす優の声は、その名の通りに優しく甘い。融かした角砂糖がすとんと胸
に落ちたような、不思議な声。あんまり合唱部らしくないけれど、練習のときとは違う
声で歌っているのかも知れない。
「ね、知ってる?」
「うん。北原白秋」
「好き?」
 どうかな。詩は知っていたけれど、曲はよく知らないし。それに、童謡なら、『かなり
あ』のような、冷たくて寂しくて透き通ったのが好い。迷った末、首を傾げてみせる。私
もと、優が頷く。
「そもそもカラタチが分らないんだよねえ。白い花で、青い刺で、秋は実る」
「金色の実」
「うーん、美味しいのかな?」
「食べられないよ」
 優はまた明日ねとか、じゃあねとか、ふと外の世界を思い出したように、擦れ違う人
に声をかけ、手を振り返す。もう三回目。名前は知らないけれど、合唱部の人達だ。
 いつだったか、どうして彼女達と一緒に帰らないのと、暗に迷惑だという意を含ませ
て聞いてみたことがある。当然の疑問だ。その頃、私と彼女の間に級友であるより外に
何の関係もなかったのだから。いつも一人で本ばかり読んでいるからと、寂しい人だと
同情されているのかしら。本は一人で読むものだと、説得しなくてはいけないのかしら。
 優の返事はあまりに予想外だった。帰らないよ、私べたべたするの大嫌い。あの人達
も大嫌い。皆、大嫌い。吃驚して、暫く口が利けなかった。子供っぽい笑顔を張り付か
せたまま、業とらしいほどに明るい声で。それなのに、どうして自分こそ傷付いたよう
な目をしているのか。
 それから、明日には私のことも嫌になるだろうと思い続けながら、もう一年も一緒に
帰っている。友達、なんだろうか、やっぱり。
「でも、寂しい歌だよねえ。曲調とか、詩とか。えーと、ノスタルジー?」
「うん。……やっぱり好きじゃないかも、この曲」
「そう?」
「うん。だって、帰りたいところなんかどこにもないし」
 優は笑う。私も、と指を絡めてくる彼女の指は、水中の魚のように細く冷たく、何
故か頬が火照る。人間嫌いの癖に。私のことも馴染めないとか思っている癖に。どう
して。
「何年かして、麻ちゃんの手を懐かしいと思うときが来たら、私もようやく帰れる気
がする」
「……優。変な繋ぎ方しないで」
「でも、その為には別れなきゃいけないのか。嫌だなあ。まあ、さよならだけが人生
だとも言うけれど」
 井伏鱒二ね。言おうとしたけれど、声にならない。
 帰るも何も。そんなに強く握ったら、まるで離れたくないと言っているようじゃな
いか。違う。違う、違う。本当は、離れたくないのは私の方だ。私が離れたくないの
だ、一緒に居たいのだ。だから、だから、そんなに近付かないで。誤解させないで。
「ねえ、麻ちゃん。顔、真っ赤だよ」
 耳に吐息が触れる。体が震えた。
 この人は、残酷だ。
678名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 09:39:37 ID:jiUQr+qz
ボーイッシュってどう思う?俺、ボーイッシュ娘好きなんだが中々正当派ボーイッシュって無いから需要無いんかな?
ちなみにストパニの天音様みたいな王子様タイプはボーイッシュだが正当派ボーイッシュとは違うと思ってる。
正当派ボーイッシュはボクっ娘で貧乳でスポーティーなんだ。
スポーティーじゃなくても正当派に入るキャラも居るけどもね。
679細切れタマネギ  ◆pdEW25vr6o :2008/08/18(月) 12:27:36 ID:OSXaplJu
昼間から、脳がわいているような話、投下します。

ファンタジー、と言えば聞こえはいいでしょうが、内容的にはアホそのものです。
雰囲気で言うなら、二次元ドリームノベルズを、ものすっごく頭悪い内容にしたような。

細かい設定とかは皆無です。肩の力を抜かないと、色々な意味で脳と目が腐ります。
前編と後編にわかれます。今回は前編で、エロなしです。


ファンタジー要素や、アホエロやパロディが苦手な人はスルーでお願いします。
680過激な喜劇(前編):2008/08/18(月) 12:29:36 ID:OSXaplJu
 はるか昔、世界はよく分からない光に包まれた。

 その瞬間、大陸にはとても強くてとても怖い生物が跋扈し、人間どもはそれらを『魔物』と呼んで忌み嫌った。
こいつらいると生活とかままならないんじゃね? そう思った人間たちは、町や村に防壁を設置、武器を開発、
魔法を見出し、生活を邪魔するやつらをなんとかぶっ殺してまわった。

 傭兵の数も爆発的に増え、しかしお偉いさんは馬鹿なので、人間同士で争っている場合じゃないというのに、
戦争の算段ばかり。経済的に困窮しているのは分かるけれど、これはどうかと思う人たち多々。
 国と国とで争っている間に、漁夫の利を狙った、ちょっと賢い魔物たちは、戦争で疲弊した兵士たちをぶっ殺
してまわった。必然、人口は減少した。

 そんな、色々な意味で大変な状態が続いたさなか、とってもとっても強い魔物が現れた。なんとその魔物は、
人々が見たこともないような魔法を使い、でっかい城をかまえて、そこでアルファルファを育てているという。
強大な力を持つくせに、植物育ててばかりのその魔物を、人々は『魔王』と呼んで恐れた。
 理由? 昆虫博士いわく、「知るか、もうどうでもいいんだ、何もかもが!」らしい。

 魔王は人間に近しい姿をしており、とてもとても美しいらしい。
 それで黙っていられないのが世の男性たち。うん、やっぱり男って単純馬鹿だからね! 仕方なかろう。
 とにかく、魔王レイプしちまおうぜ、という、あまりにも分かりやすい思考回路を持つ戦士たちが、魔王の居
城に殴りこみに行った。

 当然、ボコボコにされて魔王の城から命からがら逃げ出した者たちが多々という結果で終了。
 答えはBなのだ。現実は非情である。某フランス人もそう言ってた。



 そんなよく分からない世界情勢のなかで、魔王はアルファルファを育て続ける。
 平和な魔王城。しかし、ある日、そこにひとりの魔法戦士が殴りこみに行くのだった。



 魔王少女 ラジカルリリス、とりあえずはじまります。

681過激な喜劇(前編):2008/08/18(月) 12:31:50 ID:OSXaplJu
 黒檀の床が伸びている。どこまでも、どこまでも続くかのように。
 その床の両手側には、あたかも床そのものを引き立てるかのように、数々の石膏像。美しき黄金比を保つトル
ソの数々が、淡い光に彩られ、なんとも絶妙な陰影を見せ付けている。
 天井は高く、遠く、暗い。ステンドグラスの淡い光も、象牙細工の燭台の上で灯るロウソクも、その部屋の全
貌を照らしだすには至らない。必然、淡い黒と淡い闇が場を支配し、そこは不気味な薄暗さによって彩られる。
 なんとも不可思議なる色彩で、場は覆われる。

 そこに、ひとりの女性と、一体の石像が立っていた。

 女性の方は、栗色の髪を流し、切れ長の瞳を見せる美しい容貌。
 石像の方は、背に翼を生やした、人間と鳥を融合させたかのような、醜悪なる容貌。
 柔らかな曲線を描く肉体と、幾何学的な図形の集合体めいた石の身。奇しくも対極的なひとりと一体が、互い
にねめつけ合う光景は、どこか滑稽であったろう。

 薄暗い屋内にて視線をぶつけあう両者の胸は、呼吸をするたびに小さく上下する。
 と、そこで女性が動く。黒を基調とした衣装をはためかせ、石像に向かって突撃する。その細い五指に握られ
るは、銀色の光を放つ長剣。

「チクショオオオオ! くらえガーゴイル! 新必殺、バーニング・ダーク・フレイム・オブ・ディッセンバー!」
「さあ来い、魔法戦士リセ! 身長168センチ、好きな食べ物はモッツァレラチーズとトマトのサラダァァァッ!
 俺は実は刺突一発くらっただけで死ぬぞオオ!」
「なんで私の個人情報知ってんのよォォォッ!?」

 瞬間、なんか厨二的な色の炎をまとった女性の剣が、豆腐に竹串ぶち込むように、あっさりと石像の腹部を貫く。
 リセ、と呼ばれた女性が放った刺突の一撃は、眼前の石像――ガーゴイルの身を、破砕せしめた。

「グアアアア! こ、この、魔王様の右手……の指先の爪の先の垢と同義と言われたガーゴイル、扉の番人たる、
アゲイドが……こんな小娘に……! バ、バカなアアアアアア!」

 魔装機神の相手のような名前をしたその石像は、律儀に自分の立場をしゃべりながら、もんどりうって、その
場にどう、と倒れ伏した。その腹部は風穴があき、そこを中心として赤熱化したかのような彩りのひび割れが、
いくつも広がっている。
 石像は、倒れたまま、動くことはなかった。

 女性――リセは、その姿を一瞥、ひたいに小さな汗の玉を浮かばせながら、血払いするかのように長剣を振る。
同時、身にまとった胸当てと篭手が、がちゃり、と重厚な音を立てる。ラメラ式のスカート部が、ちゃらり、と
軽快な音を立てる。
 沈黙が、場を支配した。

「な、なんかびみょーに弱かったけど。とにかく、これで魔王の玉座まで一直線ね」
682過激な喜劇(前編):2008/08/18(月) 12:33:25 ID:OSXaplJu
 金属音を鳴らしながら、リセは最奥部に設置された、鉄扉に手をかける。二メートルはあろうかというそれは、
存外に軽く、少し力を込めただけであっけなく開いた。
 扉の先にあった空間は、奥へ奥へと伸びるかたちとなっている。先程の部屋と比べて、はるかに明るく、どこ
か人工的な光が幾多も伸びていた。それは、部屋の上部にいくつも設置されているステンドグラスからのびるも
の。それゆえか、部屋の全貌もあっさりと確認することが出来た。

 赤い絨毯が伸びている。横幅は狭いが、縦幅は非常に大きく、部屋の最奥部まで続くほど。絨毯の終着点には、
巨大な玉座が設置されており、まさしくそれは王の座る場所、といった荘厳なる雰囲気に満ち満ちている。
 そこで、リセは見た。玉座の上に座る、ひとつの小さな人影を。

「あら、あのガーゴイル、あっさりやられちゃったのね。ヨソウガイデス」

 声を発した人影を、リセは見る。
 それは、漆黒の髪を伸ばした、小柄にも過ぎる童女だった。顔立ちは整い、柔らかなカーブを描く瞳と唇は、
まさしく砂糖菓子のような雰囲気を放っている。身長は小さく、子供と称しても差し支えなかろうほど。肌は
非常に白く、雪のよう。まとう衣服は、ナイトブルーのローブ。サイズが合っていないのだろうか、ダボダボ
だった。
 外見だけならば、不相応な服を着込む、微笑ましい姿の童女にしか見えぬであろう。その悪魔的な美しさを
のぞけば、だが。不覚にもリセは、その童女の姿に、一瞬見とれてしまったほどだ。

 リセは知っている。その童女が、皆に『魔王』と呼ばれる存在であることを。


「あなたが……、魔王リリス?」
「ええそうよ。やっぱり、あなたも私を討伐しに来た人のひとりなのかしら? ……いえ、聞くまでもなかった
わね。こんなところ、誰も好きこのんで来ないでしょうから」

 殺気を込めて童女をねめつけるリセ。だが、それでも童女――、否、魔王は動じない。



 しばしの沈黙を置いて、童女は立ち上がる。
 玉座を離れ、すっくと絨毯の上に立つその姿は、まかり間違っても『魔王』などという大層なそれに見えない。

683過激な喜劇(前編):2008/08/18(月) 12:35:29 ID:OSXaplJu

「よく来たわね、魔法戦士なんていう中二的触手……じゃなかった、職種に就く女、リセ。身長168センチ、体重
秘密にしてあげる、嫌いな食べ物はピーマンの肉詰め、五歳の頃に井戸に幼馴染みの男の子を蹴り落とした、大陸
でもそれなりに有名な強者さん?」
「だからなんで私の個人情報知ってんのォォォォッ!?」

 リセ、絶叫。同時に緊張感は雲散霧消する。

「や、やだ、恥ずかしい……。そんなこと、言わせないでよ……」
「そこ照れるとこじゃないよ! つーか、私が照れる場面でしょ、ここは! もうやだよ! よく分からないよ、
なんかすっごく変だよ、この魔王!」
「あなた、ツッコミの才能あるのね。夜の突っ込みも才能あるのかしら?」
「なにこの下品ロード突き進むマセガキ魔王!?」

 剣をぶんぶんと振りながら、むっきー! と叫ぶリセを前に、童女はにやにやと笑ってみせる。
 どう見ても、魔法戦士と魔王の対峙じゃありません、本当にありがとうございました。

 この光景を第三者が見たのならば、単なる姉妹同士のじゃれ合いにしか見えぬであろう。


 しばしリセが暴れ、平静を取り戻すと、魔王は微笑を浮かべながら静かに口を開く。
 瞬間、周囲の空気が少しだけ重みを増した……かのように思われた。


「リセ。あなたは私を倒すのに、伝説の剣『マジ狩るブリンガー』が必要と思っているようだけれど……。別に
なくても、いちおう私、生き物なんで、ふつーに殺せるわよ?」
「な、なんだってー!!」
「伝説の武器じゃないと殺せないなんて、そんなのあるわけないじゃない。メルヘンやファンタジーじゃあない
んだから、ねえ?」
「ファンタジーだろ、思いっきり! 魔法とかある時点でファンタジーでしょ!?」

 しかし所詮はマセガキ魔王。威厳も何もあったものではない。リセのツッコミも相まって、その場に展開され
るは、どこかアットホームコメディ的なゆるゆる雰囲気。
 そんな空気をものともせず、さらに魔王は言葉を紡ぐ。

「そしてあなたの弟と妹は、なんかこの前に町で見かけて、汚い姿をしていたので虐待しちゃったわ」
「なん……だと……?」
「ええ、石鹸でその身を丁寧にこすり、栄養価の高いものを与えまくって苦しませ、お互いの身の上話で個人情報
を掌握し、最後に小さな家とたくさんの家具を与え、黄金色の固形物をばら撒いてやったわ。ふふ……どうかしら?
悔しいでしょう、でも感じちゃうでしょう? クリムゾンでしょう? リセハードでしょう?」
「……え? ってことは、私の目的、もう完遂?」
684過激な喜劇(前編):2008/08/18(月) 12:37:22 ID:OSXaplJu

 魔王リリスには、膨大な懸賞金がかけられている。

 リセが魔王を討伐しようと思ったのも、貧乏な家を救うため、弟と妹にいい暮らしをさせるため、そういった
理由からである。別に彼女は、正義どうこうとか言うつもりはない。勇者じゃないんだから。
 しかし、そんな理由で魔王の本拠地までたどり着いたのに、このオチである。もう救いようがない。ラスボス
と戦う前に、死んだと思われた脇役キャラが全部かっさらっていく展開と似たようなものである。

 とはいえ、引っ込みがつかなくなったのも事実。
 リセは剣を構えて、眼前にたたずむ美幼女に、その切っ先を突きつけた。

「で、でも、もう後には退けないのよ! 魔王リリス! 私のためにやられろ!」
「わー、典型的な死亡フラグに、典型的なかませ犬フラグねー。大人って大変ね。面子、気にしなきゃいけない
んだから。上司の言うこと聞くのも楽じゃないのよね、最近は」
「アンタ魔王でしょ!? 上司という立場、アンタそのものでしょ!?」

 諸手を上げて叫ぶリセを前にして、魔王はきゃらきゃらと笑う。

「いやー、別に自分でやれることはやっちゃうし、みんな私のこと勝手に守ってくれるのよ。お給料良い、と評
判らしいの。基本的に私、放任主義だし。働く人は働いてくれるし、私はアルファルファ育てるくらいなのよ。
ちなみにさっきのガーゴイル、私の侍女が暇だから作った、ボイス機能つきの無機物よ」
「なにそのオチ!? ……で、でも、最初の目的をねじ曲げるわけにはいかない、いかないのよ!」
「じゃあ、かかってきなさいな、リセ。いっぱい、いじめてあげる」
「……大口叩いて、後悔しないでよ! とああっ!」

 剣を構えて、戦士は童女に突撃する。その速さは、風もかくや、と言わんばかりだ。

 しかし、もうお分かりかと思うが、ファンタジーのバトル展開において、敵に突撃するのは敗北フラグである。
 猪突猛進な戦士がクール系(笑)にぶっ飛ばされる展開は、もう食傷気味ではあるが、王道でもある。

 ご多分に漏れず、この状況においても、その王道展開は適用されることとなり。

「懸賞金のために、死ねよやァァァッ! エターナルフォース……」
「スカラ、プロテス、マイティガード、サンダガ、バギムーチョ」
「う……ぎゃああーっ!? ごが、ごががぁっ! い、いてえぇー! おぐ、おぐぅ!」
「サンダーフレア、イグニスファタス、ついでにとどめのメラゾーマ、っと」
「ウボァー!」

 超強烈な稲光が、吹き荒れ狂う颶風の刃が、天から落ちる白い雷が、光の精霊の体当たりが、極大煉獄火炎球
が、圧倒的な力の奔流となって、戦士の身を蹂躙する。

 あっけなくぶっ倒されるリセ。ちなみに魔王リリス、その場から一歩も動いていない。
 いっそ清々しいまでの、圧倒的実力差であった。
685過激な喜劇(前編):2008/08/18(月) 12:39:30 ID:OSXaplJu
 ぷすぷすと黒い煙を上げながら、うつぶせに倒れたリセ。完全に気絶しているのだろう、全く動く気配もない。
ちなみに死んではいない。実はリリス、絶妙な具合で手加減をしていたからである。
 もう実力差とかってレベルじゃねーぞ! であった。

 リリスはローブを引きずり引きずり、もしょもしょとリセに近寄っていく。倒れ伏す彼女のそばまで近付き、
いつの間にやら手にした杖で、頭を何度かつっつく。
 しっかり相手が気絶していることを確認、童女はその瞬間、人形めいた美をゆがめさせ、いやらしく笑ってみ
せた。


「えへへ、それじゃあこれから、お楽しみターイムッ。まあ、戦争とか決闘に負けたら強姦されるの基本だしね。
むさっくるしい男より、変態幼女にヤられちゃう方がいいわよね? 視覚問題面から考えて」


 にこにこと笑う童女の姿は、一種悪魔めいている。だが、某反逆者の台詞を借りるなら「び……美形だ……!」
ということであり、醜悪な姿とはならない。むしろ妖艶ですらあり、子供らしからぬ色香がそこにあった。いつの
時代も美形は得なのである。

 童女のローブが衣擦れの音を立てたその瞬間、その影から這い出るようにして、いつの間にやらひとりの女性が、
その場に立つ。濃紺色のエプロンドレスをぴっちりと着こなした鉄面皮。
 女性は、リリスのななめ後ろで、ぴちりと背を伸ばしてたたずんでいた。あたかも、最初からそこにいたかのよ
うに。

「お嬢様、自分で変態と言うのはどうかと思います」

 ちなみにこの女性、リリスの侍女である。氷の面を見せたまま、淡々と語るその姿は、ある意味侍女の鑑でもあ
るだろう。余談ではあろうが、リリスもこの侍女のことは気に入っていた。だから背後を取らせている。

「だっていいじゃーん、事実だし。あ、エロエ牢屋に入れておいて。あと、触っ食くん三号、解放しておいてね。
それと、例の道具一式。あとでチップあげるからお願い。ふへへ、うへへへぇ、楽しみだわ」

 倒れ伏す戦士様を杖でつっつきながら、よだれを垂らして、聞くにたえぬ含み笑いを漏らす幼子。
 されど侍女は動じず、どこからか台車を取り出して、倒れ伏す女性をしっかりと運んでいく。

「承りました。……では、しばしお待ちを」
「あんまり急がないでいいからねー。3時間くらいは気絶しているように、威力調整したから」
「了解です。さすがはお嬢様、そこにシビれます、憧れます」
「えへへ、ありがと」


 にこにこと頬を薄紅色に染めて笑う童女を一瞥、侍女は台車を運んでいった。
 がらがら、と無骨な音が室内に響き渡る。それはさながら、売られていく子牛の鳴き声のようでもあった、と後
に侍女は語ったという。合掌。

686過激な喜劇(前編):2008/08/18(月) 12:41:32 ID:OSXaplJu


 意識を取り戻したリセが最初に見たのは、鉄格子だった。

 倒れ伏した状態から、上半身を起こして、周囲の状況を確認してみる。辺りは暗く、燭台に設置されたロウソ
クの光がなければ、数メートル先も見えぬであろう。鉄格子の向かい側には、石造りの壁がある。しかし床は冷
たくない。見れば、あの玉座の間にあったような、赤い絨毯がしいてあった。
 絨毯さえのぞけば、典型的な牢の中、といった雰囲気のそこ。だが意外に広い。大人十数人が寝転がっても、
まだなお余裕があるほどに。奥の方には、何らかの家具らしきものもある。

 捕らわれの身となったのだ、リセがそう理解した瞬間、慣れた重みが感じられないことに気付く。

 それも当然だろう、鎧や剣の類は取り上げられていた。今、彼女の身を包むものは、純白のドレスである。シ
ンプルながらも良い素材を使っているのだろうか、肌に吸い付くようなそれは、まとっているだけで落ち着きそ
うなそれ。胸元もさして大きく開いておらず、布地の厚みも普通。どこぞの淑女が着ていれば、さぞ映えること
だろう。清楚な魅力がその服にはあった。
 間違っても、リセには手が届きそうにもない品であり、買いそうにもない品である。

 どうしてこんな格好にされているのやら、そう彼女が思った瞬間、かつりかつりと響く足音。

 視線をそちらに向けてみれば、鉄格子の向こう側には、あの魔王童女がいた。

「ごきげんよう、リセ。気分はどう? ちなみにその鉄格子、斬艦刀と同じ強度のうえ、魔法反射の効果付きよ」
「そう……。最悪の気分ね」
「えー。そこは、『悪くはない。回転ベッドで熟睡させてもらった。ひとりで寝るにはもったいない』でしょ?」
「なんで伝説の傭兵の真似しなきゃならんの!? つーか、ここにベッド……あったァァァ!?」

 鉄格子の方ばかりを気にしていたせいだろうか、リセは牢屋の奥にあるベッドに、今の今まで気付けなかった。
白いシーツが目立つそのベッドは、背の低い円筒形、といったかたちである。そう、ご丁寧に、本当に回転ベッド
だった。
 どこぞのホテルにしかなさそうなそれを、一体どこで。リセがその言葉を視線に乗せて童女に向ければ、黒髪
を流しながら、当の魔王はきゃらきゃらと笑い出す。
687過激な喜劇(前編):2008/08/18(月) 12:43:27 ID:OSXaplJu

「そうよ、ここはセックス専用牢屋。通称『エロエ牢屋』よ」
「うっわぁ……、あからさまなうえに、ネーミングセンス最低……」
「今からリセさんには、私の魔手による、えっちな攻めを受けてもらいます。もち、時間無制限で」
「なにそれぇぇぇぇっ!? いや、展開的には予測できたけどさ! どーなんよ、それ!?」

 頬を薄紅色に染めながら、いたずらめいた笑みで物騒なことを言う童女を前に、リセのツッコミが炸裂する。

 一応、牢屋にぶち込まれた時点で、彼女も覚悟ぐらいはしておいたのだ。魔王の兵たちの慰み者にされるのだ
ろう、という程度には。仕方のない話である。この荒れたご時世、肉便器は結構貴重なのだから。
 だからして、ある程度の覚悟はあったし、ある程度の恐怖もあった。しかしさすがに、魔王童女みずからが、
辱めに参加するとは予想外であった。
 思えば、あの玉座の間での邂逅の際に発した言から察するべきであったのかもしれない。この魔王、かなりの
マセガキであったのだから。

 とはいえ、安堵の気持ちはさほどない。されど、恐怖もさほどない。

 男たちに輪姦されるぐらいなら舌をかんで死んでやるね! ぐらいは思っていたリセである。しかし、相手は童
女。それも、信じられないほどに美しい、人形めいたかんばせをもつ童女。けれども魔王。
 ぶっちゃけた話、同性相手と『そういうこと』をすることにさして抵抗はない。これは、相手が、絶世の美を
持ち、なおかつ幼子であった魔王リリスだから、という点が大きい。嫌悪やそれに属する情が湧きにくいのであ
る。いつの時代も美形は強い、そういう話だ。
 それに加え、リセはひそかに『かわいいもの好き』でもあった。魔王でなければ、リリスの姿は、ものすごく
好みであった。それこそ、抱きしめてみたい、と考えるぐらいに。

 しかし、どーなんよ、それ。リセはそう思っているせいか、何も出来ずにただただ翻弄されるがばかりだった。
688過激な喜劇(前編):2008/08/18(月) 12:45:45 ID:OSXaplJu
 そんなリセの思惑を知ってか知らずか、人形めいた美貌の童女はきゃらきゃら笑って、わきわきと手を動かす。
ぶっちゃけ、そのうごめきは、普通にエロい。

 このマセガキめ、とリセが思う暇もあらばこそ、何故か目につくリリスの衣服。今、鉄格子ごしにある童女の
衣装は、先のようなダボダボローブではなかった。とかく映える、ゴスロリ衣装である。高級そうなつやと、精
巧そのものといったつくりのヘッドドレスとケープが印象的だった。
 ひらひらしたスカート姿は、とかくその童女に似合っている。まるで、絵本から飛び出てきた姫のようだ。悔
しいが似合っている、リセはそう思った。
 一応、その姫たる童女は魔王なのであるが。


「まあ、敗者がたどる道なんてひとつじゃない。之、陵辱の宴。さあさ、エロいことさせろーっ」
「直球!? ストレート150キロ!?」
「だいじょーぶ。私、乱暴に犯すより、優しく犯す方が好きだし」
「どっちにしろ犯すのかよ! もうやだよこの魔王! エロの四番だよ! 私、ホームランうたれちゃうよ!」
「なんか変に余裕ね。ツッコミまくりだし。まあ、今から私の指バットが、スタンドまでイかせちゃうんだけどね!」
「ぬわーーっっ!?」


 どこぞの王子の父が上げた断末魔の悲鳴めいた言葉。それを思わず声に出し、リセは牢屋の奥まで逃げる。
 しかし石造りの壁が、彼女の離脱行為をさまたげる。しかしまわりこまれるまでもない!

 リセが動揺している間に、当の童女は、鉄格子の鍵を開けて、牢屋の中に進入してきた。ここで鍵を奪うのが
よくあるパターンだろうが、リセとてアホの子ではない。先程の圧倒的実力差の記憶は、まだ鮮明である。ここ
でリセが童女に飛びかかっても、鎧も剣もない今、ベギラマ一発で「グ…ズ…ギャァァァム!」である。
 というわけで、何もせずに、ただ童女の行いを見ることしか出来ないリセ。

 そんな彼女に、新たな不幸が舞い降りる。

「……うひゃっ!?」
689過激な喜劇(前編):2008/08/18(月) 12:47:33 ID:OSXaplJu

 触手である。

 それはもう、どこぞのエロゲーに出てもおかしくはないであろう、質感、粘液の量、長さ、太さの触手である。
色もきっちりどどめ色、表面に繊毛がないことが救いではあろうが、リアルで見てみればそれなりに気持ちは悪
い。しかも微妙にローズマリーの匂いがするのがすげぇ腹立つ、そんな触手。

 触手の発生源は、リセの背を冷やす壁からである。その総数、四本。リセがそれを視認すると同時に、触手は
しゅるしゅるとリセの四肢へと。腕や足に一本ずつ巻きつき、圧迫感を覚えさせぬ力で、リセと壁とを固定した。

「な、なに、このテンタクル!?」
「私が開発した、擬似魔法生物、触っ食くん三号よ。主に四肢拘束用に使われるわ」
「え? それだけ?」
「当たり前じゃない。こんなの使って、ヴァギナをブチ抜くなんて、邪道も邪道よ。相手を拘束する、それだけ」

 つばでも吐き捨てそうな勢いで、嫌悪に満ちた顔を童女はつくる。が、それも一瞬のこと。身動きとれぬリセを
見て、魔王童女は満面の笑みを形づくる。その表情、まさに開いた花のごとし。その口からよだれが垂れていなけ
れば、の話だが。

「えへへ、じゃあ、お膳立ては整ったことだし。いただきまぁすっ」
「うわー! 犯されるぅぅっ!? なのになんで私、危機感わかないのぉぉぉっ!?」

 腕や足をばたつかせるリセ。しかし、石の壁をぶち抜いて出現した触手の拘束を解除することなど、どだい不
可能な話である。
 次の瞬間、リセのドレスは、童女の手によって無残に破かれた。瞬間、白いドレスの隙間からのぞく、童女に勝
るとも劣らぬ白さと美しさを兼ね備えた肌があらわとなる。

「オィィィィィッ!? なにもったいないことしてんのさぁぁぁぁっ!?」
「ドレスとは、破るためにあるのよ。中途半端に見える肌理が、女体のエロスを引き立てるの」
「使い方ちがう! 使用用途、間違っているから!」
「私はエロを追求する者よ? 綺麗なおなごを引き立てるためなら、ドレスの一ダースや一グロス破ってみせる。
それが私のジャスティスよ」
「うわあぁぁぁっ!? マジだよ、このマセガキ、マジで言ってるよ!」


 もうこいつら駄目駄目だ、という空気が、エロエ牢屋に流れていく。
 色々な意味で前途多難な、緊張感ゼロの陵辱劇が、幕を開けた。

690細切れタマネギ ◆pdEW25vr6o :2008/08/18(月) 12:50:14 ID:OSXaplJu

前編、投下終了。

ちなみに後編、あまりにおかしな道具もフタナリ棒も使わないセックスです。
ネタ満載、アホそのものといった空気のままに進みます。凄惨レイプ要素なし。

以降の展開もアホギャグエロなんで、深く考えずに。
酒も使わないでこんなの書いた自分、少し……頭冷やそうか。


前回のアホ小ネタに感想くれた人、ありがとうございました。
暇なら、どうぞこれも読んでやってください。では。
691名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 14:07:32 ID:pEAtMm1L
wktk
692名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 18:53:12 ID:jiUQr+qz
GJw作者絶対頭沸いてるだろwww吹いたwwwww
693名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 21:04:55 ID:F9b3MuVk
これはw
694名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 22:06:20 ID:clhr/0mS
家庭教師に勉強を教えてもらったお礼に教え子がHを教えてあげる話マダー
695名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 03:55:05 ID:ZtCKTVvJ
なんか和むアホさだなw
696細切れタマネギ ◆pdEW25vr6o :2008/08/20(水) 09:52:52 ID:WWv4uQCE
前編の時点で感想くれた人に感謝しつつ、ラジカル、後編投下します。
ラジカルと言っても、テムジンのザッパーじゃなくて。

よーやくエロです。そのくせ、エロくないです。
まあ、アホギャグなんてそんなものです。倫理なんてのは塵芥と同義です。
規制恐れつつ、投下。

では、どうぞ。
697過激な喜劇(後編):2008/08/20(水) 09:55:41 ID:WWv4uQCE
 

 薄暗い地下牢。誰の目も届かないようなその場所は、淡いロウソクの光によって、どうにか闇が及ばぬ状態。
 そんな場所に、ひとりの童女と女性がいた。

 鉄格子の部屋のなか、魔王童女リリスは、栗色の髪を流す女性、リセに抱きついていた。
 背に手を回して、そのぷにぷにの頬を、リセの乳房に押し当てて。よだれを垂らしながら、頬を薄紅色に染め、
ぎゅっと両手に力を込めて。幼児性と変態性のふたつを見せる魔王様に、リセは何も抵抗できずにいた。

「えへへ、リセの体、やーらけー。戦士のくせに、気持ちいいー、超気持ちいいー」
「ほ、褒めても、金色のメダルはあげないよ!?」
「いらないわよ。金なんて、腐るほどあるから部下にあげちゃったわ。かさばるくせにダイヤより安いし」
「なにその実はブルジョワジー設定!? ぐぬぬ……魔王め」

 憎まれ口を叩くリセだが、実際は、華奢でいて柔らかな童女の体に翻弄されっぱなしである。薔薇のような甘
い匂いは、主に童女の髪からか。少しだけ白濁した思考で、この魔王、いい匂いしてやがる、とリセは思った。

「……んー、リセ、あの野暮ったい鎧つけてたから、結構汗くさいわね。キレイキレイしましょー」
「な、何事!?」

 にんまり、と擬音がつきそうなほどの笑顔で言った童女は、リセから身を離すと同時、どこから取り出したの
やら、石鹸と、湯のたっぷり入ったビンを、それぞれの手に。

「体! 洗わずにはいられないッ! えへへ、美女の体、高級石鹸でごしごしするの、夢だったんだー」
「な、なんちゅー倒錯した願望……! 嘘だ…嘘だろこれ…夢に決まってる…!」
「ところがどっこい、夢じゃありませんっ。現実です、これが現実……なのよ、リセ」
「うわぁぁっ!? はひゃっ!? ちょ……待って、くすぐったいよ!」

 あれよあれよという間に、泡まみれにされるリセ。抱きつくように洗っているので、当然、リリスもその泡に
まみれる。高そうなゴシック衣装が、濡れて泡まみれ。服の製作者が見たのならば、卒倒しそうな光景だった。

「ほら、右に顔むけて。コリコリ弾力のある胸鎖乳突筋が、まだ汚れているぞォ、リセっ」
「せ、石鹸水で絨毯汚れるよ?」
「いいのよ。これ、そんなに高級品じゃないもの。んふー、やっぱり美女は清潔にしてこそ、ね」
「なんだかんだ言って、私、流されてる……?」
「背中、流しているけどねー」
「そっちじゃないよ! というより、分かってやってるでしょ!?」
「当然よ」

 にやり、と微笑んだ童女は、リセの体を『しっかりと』洗ったのちに、湯をかける。
 濡れねずみとなるふたり。その瞬間にリリス、腕を一回、ぶんと横に振るう。
 それだけでリセの髪が、体が、リリス自身の服の染みさえ、乾いていく。
698過激な喜劇(後編):2008/08/20(水) 09:57:25 ID:WWv4uQCE
「魔法っていうのは、こういう風に使うものなのよ。殺し合いのために……使うものなんかじゃないのよ」
「あ、なんか真面目なこと言ってる。けど……、エロスのためじゃん、結局!」
「ちっ、バレたか。まあいいわ。布切れドレスが濡れてエロくなってる。ああ、素敵」
「げえっ!?」

 関羽を見かけた時のような、頓狂きわまる声を出すリセ。その隙をぬって、童女は再び抱きついた。今度は、
すんすんと鼻を鳴らす動作まで付け加えて。
 リセはくすぐったさに身をよじる。童女が鼻を鳴らしたその場所は、丁度、リセのあらわとなりかけた乳房の
付近だったからだ。もはやドレスはドレスとしての体を成しておらず、わずかな布切れがリセの肌にぺとりと、
なんとかくっついているだけ、という始末。
 リセの乳房、白く薄いへだたりの先、頂となるべき部位には、桃色の突起物が垣間見えている。メリハリのあ
る肉体に、ひっつくようにして、ところどころに布が付着しているその姿は、とかく官能的であった。

 そんな彼女の姿を、童女は視姦する。

 リセの豊満な肉体を余すところなく、それこそ変質者顔負けの調子でながめ、頬を真っ赤に染めるリリス。
 その姿だけ見れば、妖精のごとき美しさではあったろう。女性の裸身を見て興奮し、鼻から素敵な深紅の液体
を垂れ流していなければ。

「ああ、リセ、素敵……! その豊かな乳房、引き締まったウエスト、薄桃色のニプル。たまんないわ」
「こ、この変態幼女! 夏色ヨウジョ! 変態! 変態! 変態! 変態!」
「私は変態じゃないわ。私は、美女が濡れたボロ布を肌にひっつけた姿を見ると、興奮することに気付いたの。
変態じゃないわ。仮に変態だとしても、変態という名の淑女よ」
「なにその理論っ!?」

 リセの、裸体寸前の裸体は、変態という名の淑女の鼻血で、赤くなりつつある。彼女の白い肌に、童女の体液
である紅が乱入する。それもまた、官能的な姿であった。

「うわ、血ぃ出してるよ……。魔王ってこんな変態だったの?」
「ねぇ、リセ。ムーミンみたいに、こっちむいて」
「ムーミンって、一体だれ……んむぅっ!?」
「ん……ちゅー」

 ズキュゥゥゥン、という音は聞こえないが、接吻である。

 黒髪の童女は、茶髪の女性に抱きつき、唇と唇を重ねていた。小さな、血のように赤い唇と、健康的な桃色の
唇が重なる。赤と桃のふたつを覆う唾液が混ざり合い、ちゅるちゅると、粘着質な液体が流れる音が、そこここ
にこだまする。
 リリスの唇と唇の間から、舌が伸びる。真っ赤な舌。幼子の可憐な容姿には似つかわしくない、長い舌。赤い
それが、リセの口腔を、歯ぐきを、桃色の舌を、蹂躙し蹂躙し蹂躙し陵辱する。
699過激な喜劇(後編):2008/08/20(水) 10:00:02 ID:WWv4uQCE
 リセは、抵抗しなかった。否、出来なかった。

 それは、リリスという童女が、あまりに美しく、妖艶だったから。いや、凄艶と称しても良いのかもしれない。
甘い甘い匂いは、リセの脳髄を、意識を、神経を、どろどろに溶かして、ぐちゃぐちゃにかき回す。

「んぅ……んちゅっ、は、ぅんっ……」
「んんっ……!? ん、ん……んー、んー……」
「はぁっ……ふぁぁっ……。リセ、リセぇ……!」
「あ、ん……!? ふぁっ、あ、ぁぅ……!?」

 なぶる舌がなぶられる舌に、なぶられる舌がなぶる舌に。ぴちゃりぴちゃぴちゃ、淫猥な音。それに付随する
かのように、美童女と美女の唇と唇からは、透明な液体が漏れに漏れ、それはあごを伝い、首筋を伝い、互いの
まとう布地をしめらせ、ただただ流れて粘つき踊る。
 唾液が肌を蹂躙する。唾液が肌の感度を上げる。意識が溶ける、溶解する、全て白濁、混濁、消失しかける。

 童女の頬は、真っ赤に染まり、リセの頬も真っ赤に染まり。
 どちらがどちらか、どちらが果てるか、何も分からぬ官能の饗宴、否、狂宴。


 ――性交、だった。まさしく、そのキスは、性交そのものだった。



 どれだけ時間が経過したのか、童女はやっと、リセから唇を離した。同時形成される、ふたりの口唇と口唇と
を繋ぐ、淫猥なるきらめきを見せる透明な橋、ひとつ。
 遅れて漂う、むせかえるほどの強烈な色香。メスそのものといった匂いは、互いの体から。

「ああ、これが! これが! これがリセとのキス……! それをすることは、幸福を意味するのね……」
「う、くぁぁぁ……! なんつーテクですか、これ……。いや、私、処女だけどさ……!」
「キスは、はじめてじゃないのよね。はじめてのキスは、妹と、だったのよねー?」
「やっぱ知ってたか……。くそ、腰に力が入らないですよ……」

 がくがくと痙攣しながら、くたりと脱力するリセを見、童女はにっこりと笑って、抱きしめる腕に力を込める。

700過激な喜劇(後編):2008/08/20(水) 10:03:00 ID:WWv4uQCE
 
「えへへー、良かったわよ、リセ。素敵なキスだったわ」
「そ、そいつぁどうも……。って、こらこら、そんなにくっつかないでって」
「だが断る。この乳房とおなかを感じずして、何を感じろというのかっ。いいわね、リセ。そこそこの巨乳。
 んふー、やっぱ、豊かな乳房っていいわね。リリンが生み出した、エロスの極みよ、うん」
「あー……、やっぱ私、流されてるなー……」

 触手に四肢を拘束されていることも忘れて、リセはぼうっと、童女の髪の匂いをかぐ。頭がとろけそうな快楽
は、今、リセの全身に回っている。認めたくはないが、股間もそこそこにうるみ、そろそろ物欲しげに泣き出す
だろう。
 このまま流されても、と思うも、リリスは魔王、という単語を頭の中で暴れさせ、どうにか自粛。されど、満
面の笑みでリセに抱きつくロリータ少女は、やはりと言うべきか信じられないほどに容色美麗でいて。

 リセ、びみょーに決心、鈍る。

 そんな彼女の思惑を知ってか知らずか、童女はまたもふところからビンを取り出す。今度はずいぶんと小さく、
まるで飲み物専用の容器のよう。
 童女はにんまりと笑い、それを口に含むと、口移しでリセに与えた。今度は、あっさりめのキスだった。

 舌を伝って液体が流れていく。その液体は、甘くもあり、苦くもあり、不可思議な味わいだった。舌の先がし
びれる感触もある。パイナップルジュースか? と思うも、それにしては苦味が強い。
 リセは、唾液の架け橋を童女と作ったままに、問う。

「ねえ、まさかこれ、媚薬……?」
「いんや、酒よ。12度くらいかな。結構軽めでしょ?」
「へー、お酒か。だから苦味が微妙にあった……って、何故に!?」

 ノリでツッコミ的な問いかけをするリセに、何故か童女は顔を真っ赤にしてうつむく。その仕草は、まるで、
初恋に身を焦がされた少女が見せる、青さというものに満ち満ちた恥じらいの挙動。
 リセは思った。やばーい、信じられないくらいに可愛い、と。

「そりゃ、だって、セックスするのってやっぱり恥ずかしいし……。アルコールの酩酊なくしては、ねえ?」

 が、いきなりの童女の告白に、リセはげふりとむせてしまう。

「あんなキスしておいて、変なところで乙女ってんじゃないっつーのぉぉぉっ!」

701過激な喜劇(後編):2008/08/20(水) 10:05:51 ID:WWv4uQCE
「いいじゃない。恥じらいがないと、ただの痴女よ。私だって、羞恥心くらいあるわよっ」
「感じるところがズレすぎなんだよ! なんだそれ、なんだそれ! 大事なことじゃないのに二回言っちゃった!」

 髪を振り乱して抗議するリセに、童女は顔を赤くしたまま、何故か得意げな表情で返す。

「私、エロに関してはラハール様なのよ。超絶わがまま、それがデフォ」
「ラハールって誰!? こ、この、悪魔め……!」
「悪魔でいいわよ。悪魔らしいやり方で、話を聞いてもらうから」
「これは話し合いじゃなくて陵辱でしょうが!」
「いいえ、肉体言語よ」
「ものは言いようだな、チクショー!」

 まさに姉妹喧嘩といった様子で口論するふたり。とてもではないが、陵辱現場には見えない。というより、そ
もそもリセが、本当に陵辱と認識しているのかどうかすら疑わしい。
 今のところ、エロチックな接吻だけしかされていないのだから。しかも極上の美幼女に。

「むー、リセ、ひどいわっ。ガルル……じゃなくて、魔王バイト!」
「ちょっと……なにを……!? って、ぅくっ!?」

 再び抱きついてきた童女に対し、リセがひるむ暇もあらばこそ、彼女の首筋にわずかな痛みと掻痒感が走る。
なにをされた? と考え、答えにいたるのは存外にすぐ。

 リセは、童女に、噛みつかれていた。甘噛みより微妙に強く、かりり、と音がせぬ程度に弱く。

「んー……! んっ!」
「くふぅ!? ……ぅく、や、やばぁ……!?」

 はたから見れば、じゃれつきそのものの行動ではあったろう。
 しかし、リセの全身を襲うは、痺れるような快楽の海嘯。腰砕けになる寸前の、甘い痺れが、血流となって全
身に行き渡る。
 しかも童女の方は、リセの首筋をちゅうちゅうとすすっている。舌も動かし、唾液で首筋を濡らし、しかし強
い痛みが走らぬ程度には弱く。吸血寸前の行為であった。

 アルコールの効き目もあるのだろう、リセの目が、次第次第にとろりとしてくる。だが、彼女の首筋に噛みつ
きを入れるリリスも、また。

「ふ、むぅ……! ん、んーっ、ん、ん……!」
「ぅああぁっ……、あぐ、ぅ、くぅっ……!?」

 やばい、とリセは感じる。
 先程から首筋に噛みついて、嬌声じみた声を上げているリリスが、可愛くて可愛くてたまらないのだ。容貌も、
声も、頬を赤く染めた姿も、リセにとってはド級にストライクだから、仕方ないのかもしれないが。
 噛みつきは、やがて終わる。が、今度はリリス、相手側の首筋をちゅぱちゅぱとすする、すすり続ける。あた
かも、赤ん坊が母乳を求めるかのように。その行為は普通にエロい。
 リセは、一瞬意識が飛びかけるも、どうにかこうにか童女を引き剥がす。

「だおォォォォッ!? だ、駄目だろ私、ロリレズとか危険でしょ!?」
「無粋な言葉はよして……。今はただ、私を感じて……」
「チクショー! 演技と分かっても可愛いな、くそ!」
「えへへ、褒めてくれてありがとう。……んー、リセの首、やっぱり美味しい」


 なんだかんだ言って、相性の良いふたりであった。
702過激な喜劇(後編):2008/08/20(水) 10:10:04 ID:WWv4uQCE
「さて、それでは、前人未到の秘境たる、未曾有の地と称しても差しつかえなき、リセの性器へ、プラグイン!」
「い、岩男エグゼ!? というより、ふつー、胸から触ってゆるゆると下、とかじゃないの!?」
「ハッ! たしかにリセのおっぱいは素敵だけどね! これは『頬うずめる専用』なのよ! 揉むの? 吸うの? 
馬ぁ鹿言っちゃいけませんぜっ。美女の乳房は、そこにあるだけで、人間国宝なんだからっ」
「もうだめだよ! こいつオヤジだよ! 発想とか意見とか、多角的視点から見て、360度オヤジだよ! X箱だよ!」

 ひきー、と四肢をばたつかせて抗議するリセをよそに、魔王童女は鼻血を垂らしながら、リセのドレスをさらに
破き、その股にある秘所へと目をやる。てらてらと、粘ついた液で輝く女性器は、美女の類に属するリセだからこ
そ醸せる魅力か。それに含まれるエロティックな雰囲気といえば、語るべくもなく。
 なんのかんの言って、感じているし濡れているし、きっちり欲情しているリセだった。

 瞬間、ぽふぅっ、と紅の牡丹が咲いた。その源たる部位は、美しき童女の美しき鼻腔から。

「ちょ……、なに、この鼻血幼女!?」
「お、オーラフォトンビーム……。うふ、うふふ、えへへへぇー。リセ、いじめてあげる。いっぱい、いっぱい、いじめて、
とってもとってもえっちなことしてあげる」
「……うあー……やばいわ、これ。『悪役の語調が思いっきり変わった = 誰か死ぬフラグ』なみにやばいわ」
「リセ、しよ?」
「どーせ断ってもするんでしょ」
「Exactly(その通りでございます)」

 淑女ぶっているが純正の変態だ、とリセが心の中でエメラルドスプラッシュめいた悪態をブチ飛ばす暇もあらば
こそ、がばちょっ、と飛びつく変態魔王。
 そんな状況でありながら、リセの考えたことは、やっぱりこの童女綺麗だなあ、体も髪も柔らかいし良い匂いだ
なあ、などという寝ぼけたものだった。適応した、といえば聞こえはいいが、単なる諦念であると言えば身もふた
もない。合唱。

 やたら奇妙な体術めいた動きを見せ、童女はリセの体の一部をがっしと固定、思い切り目の前にリセの股間があ
るような体勢となる。これにはさすがのリセも羞恥心を見せながら苦笑い「もう容易に諦念に身を染めたりしない
よ」と。数秒後、そこには恥ずかしさのあまり、四肢をばたつかせるリセの姿が! 
 文字通りの丸見えとなったリセの性器を、童女はつんつんとつつき、にこにこと笑ってみせる。
 幼子の指が触れるだけで、リセの口からは甘い吐息、全身には微弱な電流が走る、走る走る。

「おー、薄桃色ラビアの上に、ボール発見。指バット、迎撃準備に入りまーす」
「やめろー! 私の性器をそんな呼び方するなー!」
「いいじゃない。今から、その可愛らしく勃起したクリトリスを、舌と指と唾液と愛液で存分になぶるんだから」
「わーい、直球ストレートだー。……もういやだぁぁぁぁっ! 誰か助けてー!」
「答えはBよ。現実は非情なのよ。ちなみに私はチャリオッツ、結構好きよ。ポルポルもね」

 にまぁ、と笑いながら童女は、変に慣れた手つきでリセのクリトリスの皮をむく。リセはもう腰が震え、口から
漏れ出る嬌声を我慢することしか出来なかった。四肢に力も入らない。いつの間にやら『触っ食くん三号』もどこ
かに行ってしまっている。

「これが皮をむいたリセの本体のハンサム淫核だっ」
「こ、この幼女メチャゆるさんよなァァァッ!? って、やめてー! 息、吹きかけないでー!」
「だが断る。大人しく私の攻めを受けろーっ!」
「ノゥ! 絶対にノゥ! ……って、ちょ、待って、やぁ、だ、駄目ぇ!」

 本人いわくの淑女たる手つきで、童女はリセの最も敏感な部位を、口にした通りになぶる。舌の先でつついたか
と思えば、唇で挟んだままちゅるちゅるとすすったり、濡れた指先でぴんぴん弾いたりも。
 魔王リリス、テクニシャンであった。さすが淑女である。
703過激な喜劇(後編):2008/08/20(水) 10:12:27 ID:WWv4uQCE
 
「ぁふあぁぁぁぁぁぁっ!? リリス、だめ、よわくしてぇ……!」
「絶対にノゥ! リセが! オルガスムスに達するまで! えっちな手を! 止めない!」
「あ、ゃぁ、ゃああぁぁぁぁっ!? ぁふあ、駄目、きちゃう、きちゃうぅぅ!」

 七流エロ漫画めいた台詞を発しながら、口からよだれをとろとろとこぼし、うつろな目で虚空を見つめて嬌声
を上げるリセ。発する言はチープでも、その裸体をくねらせ、しとどに股間を濡らす姿は凄艶だ。魔王のやる気
がクライマックスになるほどに。最初からクライマックスであった気もするが、それはそれ。大人は忘れる生物
であるが、子供も忘れる生物なのである。ついでに魔王も。

「いいのよ、リセ、イってしまいなさいな……」
「よ、幼女の手で、オルガスムスに達するなんてぇぇぇっ!? あ、駄目、やだ、触っちゃ駄目ぇぇっ!?」
「うわー、感じまくってんのね、リセ。可愛いわよ、本当に」
「ぅああぁぁぁあっ!? だめ、本当に、だめ、だめぇぇぇっ! リリス、リリスぅ、リリスぅぅぅぅっ!!」
「ああ、イく寸前に相手の名前を、うわごとのように……。なんて可愛らしいの、リセ……」

 性器のなかで最も敏感とされる場所を攻められ、とうとうオルガスムスに達したリセ。
 びくりびくりと全身を痙攣させ、性器からは粘液を垂れ流し、薄桃色に染まった白い肌をぷるぷると震わせて、
涙声で悲鳴にならぬ悲鳴を上げる。
 やがて糸の切れたマリオネットのように、がくりと四肢を投げ出して。同時に漏れる、荒い息。
 童女リリスは、そんなリセの姿を見ながら、満足げに息を吐いた。その頬は、真っ赤に染まっている。その鼻
も、真っ赤に染まっている。

「えへへ、とても素敵でいて、エキサイティングな体験だったわ、リセ」
「あ、うぁ……。も、もう、らめー……。まあ、これで終わりってんだから、いっか……」

 息も絶え絶え、そう言うリセ。

 しかし、リリスは、いきなり眉間のしわを寄せると同時、高らかに叫び出した。


「なに勘違いしているんだ? まだ私のバトルフェイズは終了していないぜ!」



「……ゑ!?」
「んー……ちょっと、予想以上に、リセが可愛くて。ぶっちゃけ、もっとしたいのよ。さ、足開いて」
「うわあぁぁぁぁぁっ!? まだ続くフラグ!?」

 やる気まんまん、という姿を見せる童女。リセはもう引け腰どころか引け全身、涙目である。

「あなたに、夜が来るっ」
「キバっていかないでいいから!?」
「これからにござる、これからにっ! リセの股間をバッシャーマグナム!」
「うきゃあぁぁぁぁっ! 命、神にかえすから助けて、助けてぇぇぇぇぇっ!?」



 ――その瞬間、遠いどこかの町で、花瓶に活けられた百合の花が、ぽとり、と茎から離れて落ちた。

704過激な喜劇(後編):2008/08/20(水) 10:14:33 ID:WWv4uQCE
(エピローグ)




 薄暗い牢屋の中、身を整えたリリスは、満ち足りた表情で立っていた。
 そんな彼女の眼前には、いつの間にやら修復された、白いドレスをまとうリセの姿が。

 童女の顔はつやつやと輝き、それはそれは素敵な卵肌。
 もう片方、ドレスをまとう美女の方はといえば、蒼白を通りこして死人色。

 牢屋の中は、なんともいえないメスの体臭と石鹸の匂いに満ち満ちており、濡れた絨毯と使われずじまいとなっ
た回転ベッドが、なんとも言えない物悲しさを醸し出している。
 まさに情を交わした後たる雰囲気、煙草の煙がよく似合う。誰も吸ってはいないが。

「うう、ヤられた……。人には言えない場所まで蹂躙された……!」
「ごちそうさまでした、リセ。とっても美味しかったわ、あなたの蜜と体」
「ありがとよっ! チクショー、おぼえてろー!」
「ほらほら、家まで転移魔法で送ってあげるから。じっとして。荷物もあとで送ってあげるから」
「わーい、そんなのも使える時点で、私とレベルが違うぜコンチクショー! 天は人の上に人をつくりやがる!」
「誰がなんと言おうが、あたしゃ魔王だよー、人じゃねーよー」

 童女が腕を振るえば、即座に浮き出る魔方陣。次いで、あっけなく消える、リセの姿。
 あとに残るは、静寂のみ。童女の表情は、どこか寂しそう。

 だが。

 やっぱり魔王は、魔王なのであって。


「うへへぇ……、そーだそーだ、そーしちゃおー」


 不敵に微笑む美幼女、ひとり。

705過激な喜劇(後編):2008/08/20(水) 10:16:36 ID:WWv4uQCE
 
 
 家に戻らされたリセを待っていたのは、立派なレンガづくりの家屋と、健康になった妹と弟の姿だった。
 なんだかんだ言って、リリスのおかげでふたりとも助かったらしい。リセにとっては腹立たしいことこの上な
いのだが。
 しかし、感謝の念が湧かないわけでもなく。リセは、嫌々ながらリリスに心の中で礼をして、家族とのひとと
きを楽しむことにした。


 したのだが。


 居間にて弟と妹を相手に談笑していれば、とたんに響き渡る、轟音。
 恐る恐る振り向いてみれば、素敵な前衛芸術のごとき様相と化した、破壊され尽くした玄関。

 ――そうして、ひょっこり現れる、ローブ姿の童女ひとり。


「あ、リリスちゃんだ」
「ほんとだー!」


 最愛の弟と妹は、今、リセが最も聞きたくない名前を、遠慮なしに出してくれやがった。
 リセは部屋着姿のまま、笑顔のままに童女へ近付く。黒い髪を流した、人形めいた美貌の童女へと。
 
「はぁい、遊びに来たわよ、リセ」
「リリスゥゥゥッ! ここで会ったが百年目ェェェッ!」
「はいはい、バシルーラ、ジゴデイン」
「ぎゃあぁぁぁぁっ!?」

 ふところからナイフを引き抜き飛びかかるリセを待っていたのは、童女の熱烈なる魔法攻撃だった。片手間の
くせして、やり方は妙に的確である。リセの身を空へと飛ばしたところで、強烈な稲妻閃光魔法。
 リセの弟と妹は唖然とするも、一応はじゃれ合いの範疇と分かっているのか、全く動かず、静観体勢。

 当然のごとくボロ布状態にされ、グロッキー姿で、庭へと投げ出されるリセ。
 そんな彼女に童女は近付き、もう思わず殴り殺したくなるほどに綺麗な、満面の笑みで、言うのだ。

「ねぇ、リセ。私、あなたのこと気にいっちゃった。またセックスしましょ? ね?」

 それに対し、リセもまた満面の笑みを浮かべて、口を開く。ただし彼女のひたいには青筋つきで。


「いいかげんにしろぉぉぉぉっ! このマセガキめがぁぁぁぁぁっ!!」


 妖艶な笑みを浮かべる童女をねめつけ、リセは叫んだ。
 ちょっといいかもしんない、などと考えた、数秒前の自分を恥じながら。


(おしまい)
706過激な喜劇(後編):2008/08/20(水) 10:17:58 ID:WWv4uQCE
投下終了。バカすぎて逆にハイになった。これも一応エロ『パロ』か?
エロシーンはやっぱり苦手です。難しすぎるだろこれ、常識的に考えなくても……。
ネタが全部わかった人はおめでたう、褒美としてオプーナの購入権利書を(ry

やっぱり女同士は棒つかわない方が好きだな。個人的には、ふたなり邪道。
チンポコ、なんぞ、つかってんじゃ、ねえぇ! とバルバトス様も怒ります。


では、お目汚し、失礼しました。
707名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 11:25:04 ID:bLvs7IBS
わっふるわっふる
708名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 07:59:44 ID:vSKbOJXm
>>706
八割わかった俺はどうなんだ……
ともかくGJすぎるw鼻血垂らしながらキスするシーン想像して吹いたwww
 
俺も棒は使わない方が好きだな、気が合いそうだしおまいとは旨い酒が呑めそうだ。
709名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 04:05:10 ID:D9xpCuzz
このノリに惚れたw
天を衝く親指で貴方にGJを送る
GJ!GJ!GJ!
710名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 15:43:01 ID:iwqaXGLg
ID記念
711名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 23:21:13 ID:nu8Fw9gr
>>710
XGL……つまりX組のGirls Love が存在するという事だな。
712名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 00:33:54 ID:jeux1ZnH
【野球が】ハーレムな小説を書くスレ【できる】18P
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1220153635/
【独占】主人公だけで犯りたいスレッド40【専用】
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1218410030/
【処女】処占スレ Part20【独占】
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1219906683/
アンチレズスレ2
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1215856787/
■■百合ネタを振ってくる百合厨がうざすぎる■■
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1194690974/
レズでしか性欲を満たせないキモオタは氏ね
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1211764370/

レズが馬鹿にされてる
713名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 00:43:57 ID:KfKersSN
別にどうでもいいだろjk……
714名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 16:32:47 ID:wNAGjPB+
過疎(´・ω・`)
715名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 22:18:42 ID:U9UG6h6a
保守!
716名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 23:19:16 ID:FWc3FFfm
>>706
遅だがめっちゃ面白かった!超GJ!!こういう展開肌にあいまする…
ついでに保守あげ
717名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 00:47:34 ID:rghuQ3qx
保守
718細切れタマネギ  ◆pdEW25vr6o :2008/10/02(木) 01:04:13 ID:o8cHeneQ
エロなし短編……というより小ネタ落とします。
例によってまたもアホな話なので、「暇だから見てやるか」程度の心でどうぞ。

真面目に見ると目と脳が腐ります。
では、どうぞ。
 
「で、出来た、ついに出来たぞ! ふぅわははははははは! やった、ついにやったぞ! 
とうとう私は完成させた! ナンジャラモンジャラホニャラカピー! アジャラカモクレン!
ブェアハハハハハァッ!」

 遠くから聞こえてくる狂った声色に、佐倉 詩織は盛大な溜息ひとつで返す。
 世界はいつだってこんなはずじゃないことばかりだ、と某リリカルな人も言っていたが、
それを受け止めるには、ずいぶんと厚くせねばならないことは分かっていた。具体的に
は、つらの皮とか防御力とか。

 あまりに痛い現実と頭をごまかすように、詩織は目の前にたたずむカップをひっつかみ、
その中にある液体――何のひねりもない紅茶――を嚥下する。その琥珀色の液体が、こ
の時ばかりは山岡的な味に感じられた。この紅茶はできそこないじゃないよ。

 痛む頭をおさえながら、詩織は辺りをぐるりと見回す。木製のテーブル、椅子、赤いカー
ペットに、ワイド型のテレビ。白いレースのカーテンのそばにある窓の向こうには、緑と空色
の空間が鎮座している。

 ごく一般的なリビングルームと称して良いだろう。そこの中心辺りに詩織はいた。傷のつい
た椅子に座り、クッションに尻を落ち着かせ、テーブルの上にあるお茶とお茶菓子かたわら
に、ひとりで重い溜息。見る人が見るのならば、優雅なティータイムと称すべき光景ではあ
ろう。傍目には。そう、傍目には。
 実際問題、第三者視点からしてみれば、詩織の姿は優雅も優雅、といったありようである
ことには違いない。年季の入った家具に体重をあずけて、つやのある栗色のロングヘアー
を流し、色あせたブラックのブラウススーツをまといながら溜息を垂れ流すその姿は、気だ
るげな雰囲気もあって、退廃的な艶がある。


「ビャーッハッハッハッハァ! やっぱり私はぁ! どぅあぁいとぅえぇんすぅわぁいだあぁぁぁぁぁ! 
馴染む! 実によく馴染むぞこの言葉! 大天才! ああ、大天才! 最高にハイってやつだ
あァハハハハァァァァァ!」


 ただし、遠くから、狂気に満ち満ちた哄笑が聞こえなければ、という話ではあるのだが。ブラウ
ン管の向こうで流されれば、ピー音がいくつも入るであろうはっちゃけた声を耳に入れながら、詩
織はまたも紅茶を一口。

「……どうして、私の父はああなんだろう」

 誰に伝えるでもなく、詩織はそうつぶやいた。
 
 佐倉 詩織の家は、裕福であった。彼女の住まう一軒家は、やたらきらめきの目立つ豪邸じみ
た様相で、地下室さえもそなえており、加えて広大な庭も有している。車はいくつ持っているのか
数えたくもないし、使用人の数も数えたくもないほどにいる。そんな家の一人っ子である詩織は、
きらびやかな世界とは相反する庶民そのものの心を持ち、毎週のお供にキャベジンが欠かせな
い。

 ちょっと夜にコンビニに行くだけでも、怖い怖い黒服サングラスのお兄さんを何人も護衛としてつ
けられたことがあり、過保護な母をジト目で見たことなど、やはり数え切れないほどにある。
 そんな彼女ではあるが、妙に気さくな父がいたせいか、性格的には変な欠落もなく生きてきた。
父はいつも汚い私服姿で、何故に母と結婚したのか、一人娘の詩織が訝るほどである。だが、詩
織は父を慕ってはいた。とっつきやすい性格、というのは、誰しもが持ちうるものではないのだから。

 しかし、そんな詩織の父にも、やはりというか欠点はあったのだ。その悲劇が起きたのは、詩織
が中学生の時。父の部屋を掃除しているさなか、本棚の裏に変なスイッチを発見したのが始まり
だった。
 中学生の好奇心に負けてスイッチを押してみれば、移動する本棚、地下へと続く階段、暗い暗い
空間が詩織の前へと現れた。そこで引き返せば良かったのに、進んでしまった詩織は、猛烈に後
悔することとなった。
 その地下空間にあったのは、何だかよく分からない研究所じみた様相の部屋と、無数の美少女
フィギュアとエロゲーだった。

 当時、早熟だった詩織は、その物品の正体をなんとなしにだが把握していた。だが、女性的視点
で見てみれば、エロゲーやら美少女フィギュアやらは、嫌悪の対象としかならず。ことに多感な中
二病時代、詩織が泣きそうな顔できびすを返したその事実を誰が聞いても、とがめられるはずもな
い。

 しかし、詩織は、そこで父と鉢合わせしてしまう。すわ怒られるか、とうつむいた詩織にかけられた
のは、優しい音程を保つ父の言葉だった。


「詩織。……私はね、美少女が好きなんだ。美少女が好きで好きで、たまらないんだ。……家内の
ことは愛している。いつまでも永遠ロリ体型な妻は大好きだ。だが、分かるかい? 浪漫というもの
があるんだ。私はその浪漫を追っているんだ」


 詩織は泣きそうになった。親しみやすい父の姿が、その時ばかりは曖昧状態の虎眼先生にしか
見えず、こはいかなることぞ? と言葉を漏らしそうにすらなった。

 そんな彼女に構わず、父はさらに言葉を重ねた。

「そう、そぉれぇはァァ! 美少女ロボット! 機械の体なのにもてあます情欲と愛情をおさえきれず、
お父様なぜ私を作ったのですと訝る暇もあらばこそ、やがて心を得た美少女は美少女同士でくんず
ほぐれつアッハンウッフン! ああいけませんご主人様どうして私の愛はそんな浅いものじゃないわ
でも女の子同士でああいけませんそこはうふふもうこんなになっちゃっておねえさまあははうふふ!? 
男? なにそれ、美味しいの?
 美少女アンドロイドはこの世の正義! しかし、先進国の島国たる日本でも、それを実現することは
かなわない。だったらどうするか? ジョースター卿はおっしゃった。逆に考えるんだ、と。そう、私は
作る! 美少女ロボットを! これはその資料なんだ! 分かるか? 分かるよね、詩織?」

 分かりたくねぇよ、という言葉は、場の空気に流されて言えなかった。十重二十重ものショックを受
けた詩織は、魔導戦士ブレイカーの連続斬撃を受けた虫野郎よりもボロボロの心を抱えて、もう不
貞寝でもしたい気分だった。ヨーヨー持って番長刑事になりたい気分だった。
 血走った父の目は、本気と書いてマジだった。以来、詩織は、父のこのマッドな一面を嫌悪しなが
ら生きることとなったのは言うまでもない。
 
 その日から、時たま、父の狂った声が家の中に響き渡る。その事実を詩織は静観せねばならなか
った。もうやってらんねぇ、という気分を抱えるかたわら、いやに冷静な思考は、詩織の心を成熟させ
た。私の家に友人呼びたくねぇ、と考えたのも、そのショッキングな日以来のことである。

 父の性癖がばれるかたわらで、母の性癖もばれた。同時、父の新たな性癖もあらわとなり、詩織は
もう泣きたくなった。

 父は、美少女アンドロイドを作ることを目的としていたが、その実は詩織すらも欲情の視線で見てし
まう自分を自重してこその奇行だったらしく。また、母が詩織に過保護なのは、いつか食っちまおうか
と画策しているがゆえの帰結であったらしい。

 両親に貞操を狙われる詩織は、彼女の希望とは裏腹に、美しく育ってしまった。栗色の髪に白磁の
肌、バタ臭いながらも淑女めいた落ち着いた顔立ち。同年代の少年のみならず、同年代の少女に言
い寄られる機会など、山ほどあった。

 しかし、詩織の心は揺らがなかった。あの父と母を持ったがゆえ、詩織はいつもいつでもいつまで
も、この言葉を垂れ流す。

 もう勘弁してください、と。


 過去の回想を終えた詩織は、目頭が熱くなっていたことに気付く。金はあっても心は貧乏だ。色々
な意味で、ボロボロだ。逆方面で錦になんかなれはしないのだ。
 五十過ぎの侍女長が、そっと詩織にハンカチを渡してくれる。詩織は礼を言って、目からこぼれるし
ずくをゆっくりぬぐった。紅茶はもう冷めていた。

 父の声は、リビングにまで届いている。完成だ何だと言っていたが、それもいつものことである。大
抵は爆発音ひとつ響いて終わるか、出来損ないのロボットが出てきて、適当に暴れる程度で終わる。



 数ヶ月前は、リアルサムライブレードを持った、コロ助もどきのロボットが詩織に向かっていった。コ
ロッケ投げたら動きが止まったので、その隙に蹴り飛ばして、侍女たちにボコボコにしてもらった。

 また、数週間前は、顔だけコロ助のロックマンめいたロボットが出てきた。詩織がぼうっとしている
と、いきなり左手のバスターを向けられたので、瞬時に斬り捨てた。ちなみに得物は、コロ助もどき
から奪ったリアルサムライブレードだ。あとで調べたら、稀代の名刀、にっかり青江のレプリカ品だっ
た。

 と、このように荒唐無稽のさなかに放り込まれた詩織は、もう、ちょっとやそっとのことでは動じない。
とりあえず、父の言葉を皮切りに、詩織は戦闘準備を始める。気付けばリビングルームは侍女ばかり
で埋まり、皆が皆、何らかの武装を用意している最中だった。勿論、その中には侍女長の姿もあった。
 
「すみません、皆さん。うちの父がいつもいつもいつも、迷惑をかけて」

 自分の身長ほどもある大きさの電磁スピアを背に負いながら、ぺこりと頭を下げて侍女たちに謝罪
する詩織。返答は、皆の苦笑であった。

「仕方ないよ、詩織ちゃんも大変だよね、本当に」

「雇い主、旦那様から詩織さんに変えようかなー、私」

「……あ、それ、いいですね。少なくとも楽しそうではありますし」

「皆、不謹慎。……でも、詩織さんに変更するのは賛成したい所存」

「あーあー、私は聞いてませーん、だから給料下げないで、メイド長」


 思い思いの台詞を好き勝手に発する侍女たちを見ながら、詩織は心の中だけで溜息をつく。世界
はいつだってこんなはずじゃないことばかりなのである。こんな非常識な世界に紛れ込んでしまった
のは、詩織だけではない。

 会話こそほのぼのとしたそれであるが、侍女たちの手に握られるは、もうあからさますぎる凶器で
ある。拳銃や狙撃銃の類はまだ可愛い。だが、チェーンソーやバールのようなものを笑顔で握る者
もいれば、『核』と書かれたスイッチを持つ者もいる。もう世界の何を信じて良いのか分からないハジ
ケっぷりである。
 が、かくいう詩織も、全長168センチメートル、重量47キログラムの巨大電磁スピアを背負っている
のだから、もうどっこいどっこいだ。ちなみに詩織、『この程度の』重さを屁とも思っていない。これも
父のせいである。人に責任を押し付けることを嫌う詩織をして、もう一度。これも父のせいである。

「あー……、じゃあ、Aの部隊は、私の左をお願いします」
「あ、はい、分かりました。でもどうして?」
「前に出たロボット、左利きだったから。父の趣味で、今度は右利きの可能性が高いので」
「さすが詩織様です。そこにシビれちゃいますっ」

 しかもちゃっかりとリーダーっぽいこともする詩織。色々な意味でリビングに漂う空気が弛緩してい
く。


 と、その瞬間。




「のぎゃアァァァァッ!? 生まれてすぐの反抗期ィィィッ!?」
 
 リビングルームのドアが、高層ビルの頂上から落としたビスケットのように粉々に砕け散り、同時、
ひとつの人影がゴムマリじみた弾性力を見せて、地面をバウンド、壁に弾かれ、床に転がっていく。
 まるでダンプカーに弾かれたごとき衝撃の様相。その凄惨なる現実に、侍女たちは揃って身をか
たくする。ちなみに、弾かれた人影には誰も一瞥だにくれない。何故ならば、その人影こそが今回
の事件の元凶だと、皆が知っているからである。

 粉々になったリビングの扉からは、煙がもうもうと立ち上っている。その先に何があるのか予想で
きない、薄もやの向こうで。ざりっ、と音が響く。

「……ここ、人、いっぱい?」

 ぼそり、と放たれる幼声。それは煙の向こうから。瞬間、侍女たちの約半数が詩織の前に躍り出る。
残り半数は詩織の両サイドと背後をガード、手には機動隊の盾。陣形を組む彼女らの眼前、やがて
煙は晴れる。

 おぼろな視界が鮮明になった瞬間、詩織たちの目に飛び込んできたのは。

「……巫女服幼女?」

 幼女である。幼女だ! 幼女が来たぞぉぉ! と叫びたくなるような、ペドい姿の幼女である。それ
はもう、完膚なきにまでペドペドしい姿の、美幼女であった。

 銀色の髪を雅結いのかたちにし、白い肌と翡翠色の双眸を見せる姿は、一種幻想的ですらあった
が、まとう衣服は白の小袖に緋色の袴。どこのエロゲーじみた容色だ、と詩織があきれの吐息を垂
れ流した瞬間、ひとつの影が詩織たちの前に躍り出た。

 血まみれの白衣をまとった男性である。さえないおっさん、という言葉が似合うであろう彼は、頭か
らどくどくと血を流しながら、得意満面、といった笑みで詩織たちの顔を見やる。


「どうだ、見ろ! ついについについに完成した、幼女型アンドロイド第一号! ちゃんと人間らしい所
作も感情も取り入れた、私の最高傑作だ!」

「うーわー、マッドと思ったら、こりゃまたキ○ガイじみた高性能完成品……」
「馬鹿と天才は紙一重、って言いますもんねー」
「でも可愛いじゃん? 旦那様、珍しく、いい仕事してるよね?」


 手に凶器を持ちながら、幼女を見つつほのぼのと会話する駄メイドたち。詩織は何も言わない、何
も言えない。幼女からは明確な殺意が感じられない、というのもあるのだが、それ以前に、血まみれ
マッドが自分の父であるという悲しい事実を認識せざるを得ない状況に追い込まれたゆえ、声すら出
せない。
 ああ、やっぱり世界はいつだって、こんなはずじゃないことばかりだ。大人になるのは確かに悲しい
かもしれない、と詩織はサラマンダーをけなしたビッチの格言を、この一瞬だけ深く噛みしめた。
 
「待ちなさい、皆」

 やたらほのぼのとした空気が漂うなか、侍女長が声色低く一喝する。それだけで侍女たちは談笑
をやめ、幼女に向かって防御の姿勢をとった。

「旦那様。どんな仕事をしているのか、その辺りは私たちの一切関知しないところではあります。で
すが、何故、あなたは彼女に吹き飛ばされたのですか?」

 そう、詩織の父は今も血をぴゅーぴゅー流しており、軽くスプラッタ進行中である。さすがに詩織た
ちも、彼の怪我がこの幼女の手によるものだ、ということぐらいは推理することが出来た。というより、
気付けない方がアホであろうが。

 基本的に、詩織の父が作るロボットは暴れてばかりいるが、製作者そのものを狙うことはきわめて
少ない。最高傑作ならば、制御プログラムのひとつやふたつは入れていよう。だが、その点を踏まえ
てなお、最高傑作たるそのアンドロイド幼女は、詩織の父に手を上げた。

 一体どういうことなのか。侍女たちは皆、一様に訝りの視線を向ける。

「ああ、それはね……」

 詩織の父がカーペットを血染めにしつつ口を開くも、唐突に横入りした幼女が割り込むかたちで口
を開き、


「チラリズムうんぬんとか言われて、袴をめくられました」


 爆弾投下。


 空気が凍った。女性陣の視点が、氷点下のレベルに到達。針のむしろと言っても過言ではない、
軽侮と嫌悪の視線を向けられ、詩織の父は口を引きつらせる。
 この時点で女性たちの心はひとつになった。もうセクハラとかそういうレベルの問題ではないし、幼
女にそういうことする時点で、彼女たちの紡ぐ言葉はすでに決定事項。それすなわち。


「死ねばいいのに」
「死んだ方がいいんじゃないですか?」
「というより、今すぐ殺しましょうよ」
「駄目ですよ。こんなゲスでも、一応は詩織さんの父親なんですから」
「あー、でも死ねばいいよね」
「うん、死ねばいいと思うわ、私も」


 徹底攻撃、一斉射撃、全弾発射、倍返しだぁぁぁ! である。

 詩織は何も言えない、言うことが出来ない。どう考えてもこの時点で悪人は決まっているのだし、
正直、詩織も侍女たちの言葉に全面賛成である。だから言えない。何も言えない。
 
 しかし、詩織の父はその沈黙を好意的に解釈したらしく、侍女たちのバリケードの中にいる詩織に
向かって呼びかける。

「わかってくれるだろう、詩織!? チラリズムの素晴らしさを! なあ!? ちっちゃい女の子の、太ももと
かおなかとかチラリと見える姿、興奮するだろう!? そこで球体間接が見えて、恥じらいに頬でも染めて
くれれれば、もう最高だろう!?」

 侍女たちの視線は、もうすでに犯罪者を見る目へとシフトチェンジだ。そんな中、詩織は、バリケー
ドの中から左腕だけを出して、親指を立て、



「地獄に落ちやがれ、クソ野郎」



 地面に向けた。ジェノサイドシフト。すなわち、『メイドたち、こいつぶっ飛ばしちまいな』の合図であ
る。

 瞬間、バリケードの中からひとりの女性が飛び出し、白衣姿の男をマスコットバットで強打。またた
く間に空へと飛んでいく変態、もとい限りなく透明に近……ではなく、限りなく犯罪者に近い男。

「私は何度でもよみがえるぞぉぉぉぉ……!」

 捨て台詞も忘れない。

 とりあえず、ではあるが、女性の敵は滅びた。感動のフィナーレである。



「……で、この子、どうしよう?」



 が、そうは問屋どころか発注元すらおろさない。

 侍女のひとりが困惑気味にそう言えば、皆の視線は幼女アンドロイドへと向かう。
 
「待って。ちょっと私と話をさせて」

 そんな中、声を上げたのは、侍女たちの中でたたずむ詩織。

「しかし、詩織さん……」
「大丈夫。多分、なんとかなるだろうから。それに……身内が皆にかけた迷惑、家族の私が取るべき
でしょうし。けじめくらいは、つけないと」

 やれやれだぜ、とでも言いたげな口調で語るが、それに反して詩織の目は鋭く、ただただ鋭くなって
いく。その瞬間、侍女たちは詩織に言いようのない『スゴ味』のようなものを感じ、一斉に詩織から離れた。

 彼女らの思惑は、そろって一緒だった。「こ、こいつは……やるといったらやる! ブッ殺す、と心の
中で思ったのならッ! その時スデに行動を終えているッ! そんな『スゴ味』と『覚悟』を感じるッ!」
と。

 侍女たちが離れ、ブラウススーツをまとった詩織の姿があらわになる。ゆらり、と全身を揺らした彼
女の姿は、はたから見れば脱力しているそれに感じられるかもしれない。だが、その弛緩した様相
が、言いようのない独特の迫力を醸し出している。

 ざり、と詩織が一歩進んだその瞬間、今まで無機質そのものといった表情を保っていた幼女が、
目を見開き、わずかに体をのけぞらせた。

「詩織様が! おおおお、詩織様がアアアーーッ!」
「戦闘態勢には入ってないわよ、誤解を招く表現はやめて」

 やたら濃い顔で解説する侍女を言葉ひとつで切り捨て、詩織は幼女の姿を目に入れる。

 銀の髪。巫女装束の隙間から見える白い肌。外見だけならば、そこらの人間となんら変わりはしな
いだろう。人形めいた美貌の幼女ではあるが、その表情の奥にある、困惑の感情を詩織は察知する
ことが出来た。

 生まれたばかりで、あんな変態にひどいことされて、かわいそうに。そう詩織が思ったのも、無理か
らぬ話であろう。何せこの幼女、見るだけで保護欲やらそういう念がドバドバと湧いてくる。さすがは
エロゲと美少女フィギュアで研究室を敷き詰めた男の最高傑作だ。顔面の造形美と、アンバランス
ですらあるおしゃまな立ち姿が、詩織の心の琴線をかき鳴らす。

「はじめまして。私は、佐倉 詩織。あのド変態の娘よ」
「……あの人、の?」


 とても信じられない、といった視線で見つめられ、詩織は苦笑ひとつ。
 
「あなたがどういう過程でここにいて、どういった思いを抱えているのかは分からない。でも、私の父
のせいで、あなたは今、こんな乱痴気騒ぎの只中にいる。あなたは……どうしたい? 何をしたい?」
「私は……」

 視線をそらし、瞳をうるませ、幼子は当惑したような仕草を取る。

 やはり無理があるか、と詩織は思う。よくよく考えてもみれば、この幼女は生まれて間もないのだ
から、目的など決められるはずもないだろう。
 そう思った詩織は、幼女のそばまで歩いていき、しゃがみこんで目線を幼女に合わせる。136程度
だろうか、やや長身の詩織にしてみれば、幼女はまさに子供も子供、といったいでたち。

 その小ささに、保護欲を感じ、詩織は小さく笑いかける。


「まあ、決まらないのなら、決まらないでいいから。あなたがここにいることの責任は、父が取るべき
だけれど。あいにくと、うちのアホな父は『覚悟』が出来ていなかった。それは、とても残念な話。で
も、静観を続けていた私にも責任の一端はある。
 もしも、決められないのなら、ここにいて、本を読んだり誰かと接したりして、知識と経験と自我を
得るのを第一目的としてみたら? 可能な限り、私は協力するわ。あの変態の魔手を叩き落とすく
らいは出来るから。……ね、どうかな?」


 そう言って、詩織は微笑んだ。

 そんな彼女の姿に、侍女たちは呑まれていた。庶民派を語り、変態両親に追い回される詩織では
あるが、やはりというべきか金持ち特有のブルジョワ専用能力はあったのだ。それがいわゆるカリス
マ性。この力にかかれば、どんな凡百な言葉さえも、最良のものへと変化し、周囲の者たちの興味
を惹き付ける。

 しかし、その力を詩織本人は自覚していない。それが今、奇跡と喜劇を同時に呼ぶ。それすなわち。



「……ご主人さま」



 ドタバタ駄目駄目コメディ時空の発現である。やにわに幼女の放った爆弾発言は、詩織の全身に
ひびを入れるのには充分に過ぎた。

 
「……ゑ?」
「決めました。私、決めました。佐倉 詩織様に、忠誠を誓うことを。私はあなたに、この身が塵となる
まで仕えることを、今、『覚悟』しました」
「ちょ、ちょっと待って! なに、この、え、ちょっと、いや、なにこの展開!?」
「私の名前……クローディア、と言います。どうぞ、ディア、とお呼びに」
「なんでそんな風にとんとん拍子に話が進んでんのおおぉぉッ!?」


 覚悟、霧散。同時に詩織の体からカリスマオーラが消え去り、もとの一般人オーラが戻る。ツッコミ
の勢いが激しかったせいか、すってんころりん、としりもちをつき、詩織は目をしばたかせながらカー
ペットの上に座る体勢となった。

 そんな、詩織に、飛び込む幼女、ディア。幼女タックルを受けることとなった詩織は、変なフェミ精
神でしっかとその身体を受け止め、ぎゅっと抱きしめる。

「えへへ……詩織さまの体、いい匂い……」
「なんでしょっぱなから高感度MAX!? 私、フラグ立てた覚えないわよ!?」

 むっちゃ幸せそうな顔で、詩織の胸にほおずりするディアは、もう色々な桃色オーラが駄々漏れに
なっていた。ペドい空間が瞬時にして百合い空間に早変わりし、その超展開ぶりたるや、十週打ち
切りジャンプ作品最終話時空。

 もにょもにょと胸の辺りに頬をすりつけられ、恥ずかしいやらくすぐったいやらで詩織は身動きが取
れない。ちなみにディアの体は機械である上に、ガンダリウム合金やら、ゾル・オリハルコニウムや
らを組み込まれているゆえ、重量は70キログラムを超える。それを受け止める詩織はさすがである。
だてに巨大電磁スピアを抱えてはいない。

「詩織さま……。胸、やーらかい……」
「ちょ、こら、揉むのやめなさいって! あひゃひゃ! ちょ、くすぐったい!」
「んー……84のDカップ、ですね」
「ひぃぃぃっ!? 変なところで父のセクハラ癖を継承しないで!」

 地味に良いスタイルを露呈され、頬を薄紅色に染めて、詩織は抗議する。だが、一度桃色時空に
染まった幼女は止まらない。生まれたてだからこそ、その新鮮な思いに執着するのは当然のこと。
 ディアが詩織の体を触る、触り続ける。抱きしめて頬擦りをする。男がやれば刑務所行きのそれ
は、かような超絶的美幼女がやれば、微笑ましい以外の何物でもない光景へと変化する。

 しかし、喜劇は終わらないからこそ喜劇であり。コメディ時空は、一度転がれば止まらないのが
お約束である。それは、今、ここで公開されている光景も例外ではなく。



「……ずるい」
 
 遠巻きにふたりの姿を眺めていた侍女たちのうち、ひとりがぼそりとつぶやいた。
 それが、引きがねだった。侍女たちはこぞって詩織とディアに、様々な感情の混じった視線をぶつ
ける。

「詩織さんのおっぱい揉めるの、普通にずるくね?」
「……私、詩織さんのこと狙っていたのにいたのにイタノニ……」
「げえっ! ヤンデレ!? ……んー、でもまあ、私も狙ってたし、人のこと言えんか」
「なんかムカムカ、いや、ムラムラしてきた」

 不穏になる空気。どんどん、どんどんと不穏になる空気。同時、桃色時空が力を増していく。
 本能的な恐怖を感じ、詩織が振り返れば、そこには見知った侍女たちの姿。しかし、大抵の者が情
欲に目を染めて、詩織の方を見やっていた。

 侍女長は、すでにやられている。頭にたんこぶをこさえ、うつぶせのままに床に倒れていた。その
そばには、10tと書かれたハンマーらしき物体が。

「……詩織さん。私たちにも、おっぱい揉ませてくれませんか?」
「ぎゃああぁぁぁぁっ!? なんなの、この展開!?」
「駄目です。ご主人さまのおっぱい、そうやすやすと揉ませはしません」
「ケッ! ぽっと出の機械娘が何を言いやがる!」
「詩織さまのおっぱいは安くないんです」
「アンタら一体なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!」

 カオス時空である。桃色は、時として混沌へと変化する。しかし今、詩織がピンチなのは言うまでも
なく。
 詩織は脱出経路を考える。ちらり、と横を見てみれば、先程、父が飛ばされた余波によって粉々に
なった窓ガラス、一枚。変なでっぱりもなく、抜けようと思えば抜けられる道。詩織に残されたひとつ
の道。

「ディア!」
「はいっ、なんですか?」
「脚部スラスターとか、バーニアとか、そういう関係のユニットある?」
「はい。ありますけど」
「じゃあ、私を抱えて飛んで!」
「はいっ。愛の逃避行ですね?」
「違うってのぉぉぉッ! ああ、もうヤケクソだ! 信じるわよ!」

 侍女たちの魔手を紙一重で逃れた詩織は、窓のふちにその身を躍らせ、空へダイブする。
 はたから見れば、それは飛び降り自殺に見えなくもないだろう。


「飛翔します」


 その場に、空を飛ぶアンドロイドがいなければ、の話ではあるが。
 
 詩織が宙に身を躍らせたのは一瞬のこと。足首とふくらはぎの部分から、薄水色の焔を放ちなが
ら、飛行体勢に入った銀髪幼女は、横抱きに詩織を抱えて家から離れる。

 信じる、という言葉を受けて、ディアは詩織の身を救った。アクアブルーの空の中、機械の身を持
つ幼女と、肉の身を持つ女性は、宙でひとつになる。

「愛の共同作業ですね……」
「なに感慨深く言ってんの!? ……まあ、ありがとう。信じて良かった」
「えへへ、ご主人さま、微ツンデレ」
「なんとでも言いなさい。……あー、失念していたわね。うちの侍女連中が、よもやあそこまでベルセ
ルク軍団だったとは……。管理体制の不備、そのツケか……」

 空からリビングルームをながめてみれば、侍女たちはディアをねめつけ、ハンカチを噛みしめてい
る。なかにはウエディングドレスに墨汁を引っかけるアピール行為までする始末。人間の狂気は、凶
器よりもたちが悪い。

 空を浮かぶ感触は、詩織にとって新鮮だった。だが、不思議と恐怖は感じない。ディアがいるから、
だろうか。これでは、惚れこんだのがどちらか分かったものではなかろう。詩織はディアに抱っこさ
れたまま、小さく苦笑した。

「詩織さま、これからどうします?」
「……散歩しましょう。とりあえず、北に。大学近くの林に着陸して。そこから十分も歩けば、駅前商
店街にたどり着くから。そこで服とか、日用品を買いましょう」
「……詩織さま」
「責任は取るわよ。金は全部、父親に押し付けてやるわ。まあ……、私も妹が欲しかったし、ね。これ
からよろしく、ディア」


 横抱きに詩織を抱えたディアは、しばし瞠目したのち、その翡翠色の双眸から、ぽろりと。ふたつの
しずくを、落とした。


「……泣いているの?」
「はい、嬉しくて。……生まれてきて、良かったです。好きな人が出来て、こんなに綺麗な空を見るこ
とが出来て。明日を、信じていけます。明日の空を、愛していけます」
「ディア……」
「だから、詩織様。ありがとうございます」
「……うん」

 あたたかな空気が流れる。詩織とディアの、ふたりの隙間を、柔らかい光が包み込む。

 ひょんなことから出会ったふたり。ひょんなことから関わったふたり。それでも、そこにある心は決
して揺らぐことはなく。ただ温かく、ただ柔らかに。

 祝福の光がふたりを――、


「って、なにこの乱痴気騒ぎを綺麗にまとめようとしてんだァァァァッ!」
「こンの泥棒猫がァァァァッ!」


 包みはしなかった。
 
 こだまする爆音。何事か、と横に視線を向けてみれば、そこに見えるは無骨なフォルムの飛行物
体がいくつも。やたらバイオレンスでいてなめらかな曲線を描く形状のそれは。


「げえっ! 自家用戦闘機!?」


 恐るべきはブルジョワジーと侍女たちの狂気。頬を引きつらせる詩織と、挑戦的に目を細めるディ
ア。そんなふたりに構わず、戦闘機に乗る侍女たちは、揃いも揃って狂気の咆哮を上げ続ける。

「こうなったらディアっちも混ぜて複数プレイだァ! いくぞオラッ!」
「乙女いる世界に!」
「汝らバカップル、住まう場所なし!」
「ヘテロず、ゲイらず、どっかにかえれ!」
「レズリア、インパクトォォォォッ!」

 ディアは苦笑しながら、詩織を抱きかかえ、脚部のスラスターの出力を上げた。そんな機械娘の
姿を見つつ、詩織もまた、苦笑する。


「苦労しそうですね」
「それはお互いさま。さあ、人生初の、連帯責任よ?」
「全部吹き飛ばして、歩きます。前を。ただ前を。詩織さまとの蜜月のために」
「あはは……。お手柔らかに、ね」


 響く爆音。戦闘機に追いかけられる、詩織とディア。
 それでも、ふたりの顔には、明確な微笑みの色が刻まれていた。
 それは、ただ明るく、それでいてとても温かく。だからこそ。


「だから綺麗にまとめんなって言ってんだろォォォッ!」
「ねー、ミサイル撃っていいー? 私、一回やりたかったんだよねー」
「ぎゃああああああ! ディア、助けて、助けてぇぇぇっ!」
「主人公らしくない台詞ですね、詩織さま。ん、質量兵器迎撃用ビームブレード開放」
「なにそのオーバーテクノロジー!?」
「女の子には秘密がいっぱいなのです」



 詩織の前途は多難であった。




(おしまい)
732細切れタマネギ  ◆pdEW25vr6o :2008/10/02(木) 01:40:12 ID:o8cHeneQ
 
投下終了。
メカ娘趣味はないはずなのに、なんでこんなの書いたんだろ……。

銀髪巫女服幼女という趣味全開の姿のヒロイン。
い、否! 拙者はロリコンにあらず……!

はい、すみません。とぼけまいぞ、ですね。
ちょっとベアード様と虎眼先生に怒られてきます。


なんか「自分、シリアス専門です」と言っても嘘臭くなってきた……。
アホな話ばかり書いてすみません。それでは。
733名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 03:32:13 ID:ZkQb45xk
ちょ、ここで終わるのかw
734名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 13:59:53 ID:tTDzcmQw
>>732
新作投下わっほーい!
投下する数だけアホになってくださいw
続きもありますよね?ね?またお願いします!
735名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 23:37:39 ID:GaMkUIsn
相変わらずネタが濃いなぁ。全ては分からんw
736名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 07:49:07 ID:sYdyha4m
>>732
wwwwwwwwwwwwwwwww吹wいwたwwwwwwwwwwwwww
737名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 11:23:50 ID:pPN1ZtBw
エロいの読みたいお
 
 
ふたなりも玩具も邪道だから純粋な絡みが見たい
738名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 09:15:46 ID:IzDZPc0x
道具……だめ?
739名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 10:41:16 ID:Cgio8ibH
俺的には両方OK
740名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 04:28:14 ID:GLQ14tBs
じゃあフィストはどう?
741名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 08:42:22 ID:MmcoYet6
注意書きあればおk
742名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 18:27:05 ID:Rtv9zhk5
電車で女の人に弛緩してる女の人見ちゃったよ…

二次だったら萌える
743名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 02:07:23 ID:BVL550Mr
ここって基本的に二次創作のスレですか?
744名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 13:55:37 ID:ALYLy5Zm
>>8らしいです
745名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 14:45:33 ID:BVL550Mr
ごめんなさい素で読み飛ばしてました。巣に帰りますorz
746名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 22:52:23 ID:jjITWIFl
おい、ここがボクらの巣じゃないか
747名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 00:38:40 ID:N088PTko
私たちの、ね。
748名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 02:11:33 ID:OXOjwc6t
ボクっ娘なんですよ、きっと
749名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 23:55:02 ID:N088PTko
ボクっ娘を題材にした文を携帯で気軽に1000文字打って、いざ投下しようと思ったら
500文字くらいで突然打った文が消えて投下不能という事態に。
ああ……
750名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 02:41:42 ID:/v3leyhc
なんという悲劇…
751名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 02:12:03 ID:KbiYcRW4
ボクっ娘が許されるのは中学生までだよね〜
752名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 06:44:05 ID:E5zLHzE5
貴様
753名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 07:24:36 ID:iZdVWWQj
ボクっ娘は攻めか、受けか
754名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 07:40:55 ID:tPPg8xA6
受けだろ
755名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 22:29:37 ID:iZdVWWQj
ボクっ娘が女の子に半ば強引にキスされるってのはどうか

女の子はボクっ娘の顎に手を添えて上を向かせ、唇を重ねて唾液を燕下させつつ舌を絡めて
ボクっ娘の弱い所に探りを入れ、反応を見せたら逃さず後頭部に手を回して身体的にも
逃げ場を遮断、そこで一旦唇を離す。鼻で呼吸するように、と一言だけ告げて、まだ
息も荒げなボクっ娘に再びキスを落とす。反撃する力も無くしたボクっ娘をなk
756名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 10:36:05 ID:hKzM3Ukt
>>755
続きを所望する
757名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 07:52:26 ID:difix/WY
口付けでとろとろになったボクっ娘に指責めが始まるんですね。
758名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 21:45:25 ID:cBJYflNX
ボクっ娘良いね!
759名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 23:59:11 ID:RBc5kbj/
ボクっ娘小説投下を期待して保守っ!
760名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 12:40:50 ID:gnXYzJEA
ボクっ娘といえばボーイッシュだよね
761名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:35:13 ID:n1jRnQ00
ごくごく普通の女の子だが、なぜかボクっ娘というのも、それはそれで
762名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 23:01:37 ID:dVbQ+mmO
>>761
新庄くん思い出した
763名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 23:31:07 ID:tQ+grn1Y
アルル
764名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 23:49:41 ID:mj/DUmNh
>>762
俺がその名で思いつくボクっ娘は半分男の子だったような。
765名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:35:31 ID:NFaxJco1
ボーイッシュじゃないボクっ娘はめずらしいかもな

>>764
女のときは正真正銘の女じゃなかったっけ?
TSっぽさはあるけど
766名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 14:02:53 ID:6rQUPFsv
ボーイッシュ百合SSはまだかね?
767名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 10:39:47 ID:4/4AQa5p
ほし
768名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 03:52:49 ID:D8Xn2mx6
ボーイッシュ受けハァハァ
769名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 10:30:17 ID:9HIdkhVl
保守
770名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 05:09:48 ID:yA1iZJkM
やはりここは内気娘×活発娘で
771名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 23:51:07 ID:nNiR855d
保守あげ
772名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 16:05:37 ID:R7kxRhAq
爆乳×爆乳で姉妹レズがみたいなぁ
773名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 22:10:21 ID:mVtaDfBq
爆乳とはけしからん
おっぱい相撲でエロエロですか
774名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 22:25:37 ID:a0NOv76I
爆乳×爆乳だと?
貧乳が爆乳を嫉妬交じりに攻め立てるのがいいんじゃないか
775名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 22:29:36 ID:4TQ17cw5
この時期だから…
コタツに妹(爆乳)が入ってたら
おんなじ所に姉(もちろん爆乳)が潜り込んできて
「狭いから向こう行ったら?」「狭いと思うのはその胸の所為かな」などとイチャイチャし、
挙句、母親(彼女も爆乳)まで入ってきてコタツが壊れんばかりのおっぱい祭りになるんですね。
776名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 23:36:39 ID:0x9HuC39
>>775
こたつの四隅の一か所を空けておくお前は天才か。
では遠慮なくその一角は俺が頂きます。幸せだ。
777名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 08:14:24 ID:lk8Ws2VQ
>>776はショートカットの貧乳娘d
778名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 15:26:14 ID:9ExCEJ8t
>>777
それは確定的に明らかだな
779名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 15:30:18 ID:4+7IVlap
「〜さね」とか微妙な言葉づかいの爆乳の女性をだな……
780名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 20:35:37 ID:aipwpyxo
>>776
コタツの一角が開いてるからって
…おっぱい祭り状態のコタツに入るなんて…無茶しやがって


コタツの中では無茶苦茶熱い戦いが繰り広げられてるんだぞ…。
781名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 19:14:51 ID:4lj2bQzv
>>779
その言葉づかいは期待はずれなオバサンしか思い出せない
782名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 21:14:40 ID:x3B4BIHQ
俺はその口調だと眩桃館の女主人しか思い浮かばん。
783名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 22:07:09 ID:wuAl7gON
サクヤさん……
784名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 12:39:57 ID:y2fwC/0p
サクヤさんと言うと、新月で強くなるあの方が…
785名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 12:34:35 ID:O9IQKp1L
なんでもいいから早く誰か投下をだな(ry
786名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 22:07:31 ID:EB3UHvaV BE:1653890696-2BP(0)
10年くらい前、僕っ子(13)と友達だった。
そんなにボーイッシュじゃなかった気がする。
でも女の子が僕は〜というのは可愛く思えた。
そんな彼女が大学生とディープキスをしていたのは意外だったな。
あまり乗り気じゃないようだったからやめさせようと説得してたけど、どうなったんだろうか。
彼女がいたけど、彼女とのやり取りはけっこう楽しかった。
僕っ子の話題からふと思い出した彼女が今、どうしてるんだろうかと思いながら保守。
787名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 23:48:14 ID:LiVpTIM7
よくわからんが、内容をよく整理して私小説にしてくれてもいいんだぜなんだぜ。
788名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 05:45:16 ID:HQKz31Fl
何故かこの時間帯に筆をとるとホラー百合になる不思議!
789名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 04:48:25 ID:7r5/lRjY
ホラー百合とな!ハゲシク読 み て え !
790名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 15:33:22 ID:Y4ae1Uq4
それはそれで読みたい
791名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 19:11:36 ID:EkNsA5jW
法螺百合ですた、みたいな。
792名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 19:29:16 ID:YGoMsYT9
貝類は雌雄同体(エロパロ板風に言えばふたなり)が多く、百合も薔薇も
あった物じゃないが、法螺貝は雌雄の別があり、理論的には百合可能…なのか?
余談だが、山伏が吹いている法螺は、通常メスである(雄は小さくて楽器に適さない)
793788:2008/12/24(水) 20:49:40 ID:tX/+cYSd
誰がホラ吹きだって!?
794名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 18:45:07 ID:vO8n0Zxx
795名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 01:26:49 ID:Ij7bMuyX
あけましておめで百合
796名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 12:55:38 ID:YRo4QkSX
ちょっと上で出ていたボクっ娘受けのSS投下してみますー
797エースの受難1/4:2009/01/02(金) 13:06:43 ID:YRo4QkSX
「えーと……何してるのかな?」
 ソフトボール部は今日から三連休。遊ばなきゃ損という美紅の主張により今日一日カラオケやら本屋巡りやらをして
街中を遊びまわり、そして美紅の家に泊まりに来ていたのだが、密度の濃い一日にさすがの優希も疲れていた。一緒に
お風呂に入って寝る準備をした後、ベッドの上に寝転がりながら二人で、滅多に使えないような大画面テレビに向かって
ゲームをしていたのだが、ふと気が抜けてまどろんでしまった。そして、多少の開放感と寒さを感じて、はっと目を覚ますとこの状況だ。
「美紅、とりあえず動けないんだけど」
 目の前には、仰向けになった優希と向き合うように、四つんばいの姿勢で両足で腰の辺りを挟み込み、
両腕の肘で優希の両腕を押さえ込んでいる美紅の笑顔があった。優希は訊ねて、そしてすぐに違和感を感じる。
「……えっ、何で!?」
 優希のパジャマはボタンが全て外されて、彼女の上半身を露出するようにはだけていた。さすがにその羞恥には
耐えかねるか頬を赤く染めて、うつむき加減に、
「とりあえず、どいて、ね?」
 だが美紅は、右肘は固定したまま右手で優希の顎に手をやり無理やり上を向かせる。そして、校内の男子を大量に魅了してきた
可愛らしい顔に、その年齢には不釣合いとも思えそうな黒い笑顔を浮かべる。全く、ファンが見たらどう思うかねなんて優希が
考えていたら美紅が口を開く。
「駄目だよー。折角こういう状況なんだし、据え膳食わぬは何とやらってねっ」
 その膳は誰が据えた物だろうかなんて突っ込もうかと思っていた優希の唇に、無理やりに美紅が唇を重ねる。突然の衝撃に
目を見開く優希。無理やりふりほどこうとしても、小柄ながらにチームの四番を張る美紅の力には敵わずにされるがままになってしまう。
 少しの間は唇を重ねるだけだったが、美紅はさらに舌を優希の口腔内に侵入させる。思わぬ攻撃に体を強張らせる優希を舌を通じて感じ、
美紅はその舌を優希の舌に絡めたりして彼女の口内を蹂躙する。
 あらかた満足したのか、舌での攻撃を止めてゆっくりと唇を優希の唇から離す美紅。その途中で、お互いの口の間にねっとりと垂れる糸を見ながら、
「おー、けっこーえろい感じじゃないの」
 その扇情的な言葉がさらに、現在不安定な状況に叩き落された優希の心を揺り動かしたのか、
彼女の頬が先ほどよりも鮮やかな赤みをまとう。そして、呼吸荒げに胸を上下させながら消え入りそうな声で呟く。
「どうして……ボクも美紅も、女の子なんだよ?」
「かんけー無いでしょ?」
 美紅は即答すると、再び唇を重ねる。今度は優希が舌を先に入れて押しとめようとするが、
その舌が自分の口に入ってきた所で美紅は、彼女の舌を甘噛みして動きを止めて、
自分の口の側で動きを止められたその舌の先端をちろちろと舐めて責める。
「あたしの方が一枚上手ってね」
 美紅が再び優希の唇を解放する。そして、舌をぺろっと出して微笑んだ。
 一方の優希は、息をしながら、淡い光しか持たぬ目で美紅を見つめる事しか出来なかった。
「そろそろ良いかな? さーてお楽しみ、」
 もう抵抗は出来ぬと見た美紅は、優希の腰に手をかけ、両手でパジャマをおろす。
798エースの受難2/4:2009/01/02(金) 13:07:23 ID:YRo4QkSX
「美紅、ボク、もう……」
「なーに、優希? 準備は出来てるじゃないの」
 そう言うと美紅は、優希の純白の下着にうっすらと浮かび上がった割れ目を往復させるように指を這わせる。美紅の指が割れ目を通ると、
下着のその箇所にじんわりと染み出していた液体が絡みつく。
 うんっ、と押し殺したような優希の声。その声に加虐心を煽られた美紅は、さらに言葉責めを行う。
「キスだけでこんなになっちゃったなんて、やっぱり優希も期待してたのかな?」
 優希の、文字通り目の前に粘液を帯びた指を見せつける。小悪魔的な表情から出されたその言葉に優希は反論を試みる。
「そんなことな――!?」
 口封じに、今度は、先ほどからずっと露にされていた優希の胸に美紅がかぶりつく。右胸の先端を口に含み突起を舌で舐め、
あいている右手を左胸に這わせる。
 リズミカルに刺激を与え、それに応えるように優希が喘ぐ。そんな事をちょっとの間続けてから、美紅が、しみじみと一言。
「しっかし優希は育たないよねー。さっきお風呂で見たときも思ったけどさ」
「そんなの……しょうがないじゃん」
 自分が今晒されている行為の是非を問わずに、口を尖らせながら美紅に反論しているあたり、
体に浴びせられる快感によって彼女の心もだいぶ揺らいで受け入れてしまったのか。
「まぁまぁ。ピッチャーとしては邪魔にならなくて理想的じゃないかー」
「それ、大きい立場から見下してるって」
 あ、ばれた? 美紅はそうおどける。
「でも、良い体してるよねー。すらっとしててさ」
 ぺしぺしとお腹を触る美紅。
「さって、じらしても悪いし、そろそろいくよ」
 まだまだ快感の波の影響が残りくらくらするため、優希はすぐには思い至らなかったが、ようやく自分が何をされるか気づく。だが、
それとほぼ同時に美紅による責めが再開された。
 美紅は優希の下着に手を突っ込むと、まだ生え揃っていない優希の秘所をいじくり始める。先ほどは一枚とはいえ布を間に挟んでいたが、
今回は直に裂け目に指を置き、何度も何度も上下させる。指の速度が高まるごとに優希があげる甘い声の間隔が短くなり、
指にまとわりつく蜜の量も増えていく。
「美紅、美紅! やっぱり止めようよ、ボク、変になっちゃう!」
 合間に艶っぽい喘ぎを挟み込みながら懇願する優希。
「えー、きつい? だったら楽にさせてあげるよん」
 何度目かの強制的な口づけ。今度は、左手を優希の頭の後にまわして、前方から唇、後方から左手の二段構えで押さえつける。
 長い口づけの間も美紅のいじくりは止まない。緩急をつけたその責め苦に更なる羞恥を感じた優希はしとどに自分の大事な所に淫液を供給する。
 顔を離して美紅が見つめた優希の顔は、とろとろに蕩けた心を表すように、
頬を染める赤みも最高潮に達し、目の焦点もしっかりあっていないように見えた。
799エースの受難3/4:2009/01/02(金) 13:08:24 ID:YRo4QkSX
「どうよ優希、楽しょ?」
「う、うん……」
 縦筋の中を、をついっと下から上に指を動かし、先ほどよりも少し強めに優希の蜜を指に絡め取る。収穫を終えた指を取り出し、
また、優希の目の前に粘り気を帯びた、官能的なその指を晒す。そして、その指を、まずは先端をぺろぺろと舐め、
重力に従い指から手のひらへ向かおうとする蜜を逃がすまいと根元から指の先端に向かい舐め上げていく。
淫靡なその動作を、しかし美紅が行っているからか、優希は、美しく感じた。
「うーん、優希美味しいよ」 
「美味しくなんてないよ……」
 搾り出すような優希の声。対して美紅は、
「まぁ分からないよねー。飲んだわけじゃないし」
 案外あっさりと認める。だがそれだけでは終わらなかった。
「優希にも味わっていただきましょうかね」
 再び優希のパンツに指を突っ込み、優希の蜜の回収作業を始める。その作業自体が受け手に快感を与えるため、
優希は軽く、何度か喘ぎ声を上げる。その優希の反応にも満足しながら、
美紅は指にまとわりつく全ての蜜を口腔内に含み取り、咀嚼するように口を動かす。
「さぁ優希お嬢様、美味しいお飲み物ですよ」
 役者を気取った声音で、美紅は左手で優希の口の辺りを押さえ、右手は後頭部にまわす。快楽に押さえ込まれ、
されるがままの優希の表情を美紅は少しの間見つめて微笑む。そして、思いっきり口づけをする。優希の口はもう素直に開き、
美紅の口の中で、彼女の唾液と優希の蜜が混合された液体の侵入を許す。美紅は、一度流し込んだにもかかわらず
追加注文と言わんばかり、優希の口を解放せずに、何度も何度も唾液を落とし込む。五度ほど、彼女の唾液を優希に嚥下させて、
ようやく美紅は行為を止めた。顔に恍惚の気を浮かべて優希に問い掛ける。
「美味しかった?」
「うーん、あんまり分からない」
「駄目だよ優希、そういう時は正直になっちゃ」
 え、そうなの? 優希の疑問はしかし言葉として発せられる事は無い。再び音を発すべき箇所が封鎖されたのだ。
「さぁ、もう一度聞くよ、美味しかった?」
「うん……美紅、美味しい。……でもさ、二度目は関係無いよね」
 優希が、今の置かれた状況にしては冷静に。対して美紅は、
「別に、いいんだよー。あたしがしたかっただけだから。本末転倒おおいに結構」
 ついに美紅は本格的な侵入を画策する。先ほどまではなぞるだけだった指を、
少し秘所に突っ込んでは出し、突っ込んでは出しを何度か繰り返す。
800エースの受難4/4:2009/01/02(金) 13:09:35 ID:YRo4QkSX
「美紅、中は、中は無理だよ!」
「へー、心配? 大丈夫だよ、いつも優希が自分でやってるように、やさしく、いじめてあげるから」
 耳元で囁かれるその言葉に優希はうつむき、消え入りそうな弱い声で返す。
「何で……分かるの?」
「およよ、適当に言ったんだけどまさか図星だったとは」
 まぁいいやと、屈託無さそうに笑いながら先ほどより深く、人差し指を優希の中に差し入れる。出し入れするでは無く、
特に弱い箇所を探ろうとするように、彼女の指はじっくりと優希の体内をうごめきまわる。
「あぁ、やっ……うんっ!!」
 優希の喘ぎが一段高く大きくなったのを見逃さない。美紅は、みぃつけたー、と、ネズミを前にした猫のようなサディスティックさを笑顔に混ぜ込む。
 そこのみをぐいぐいっと何度も押し込むと、思ったとおり先ほどのような声が連続して発せられる。
「ここが優希の弱いとこなんだねー。さぁ、イっちゃってもらっても良いんだよ」
「駄目だよ! ボクもう――、いやっ、何か来る!!」
「良かったね、うちの家族がみんな出てて。どんだけ大きな声でも良いからぶちまけちゃいなって」
 優希の弱い所を勢い良く何度も擦る。一度指が動くごとにどんどん優希の声と性感が高まりついに破裂した。
 脳内が、見える映像が、真っ白に塗り替えられて、一瞬遅れてスパークが放たれる。白のみの映像に電撃が絡まり、
最大級の快感が優希の全身を飲み込む。美紅の指を思いっきり引っ張りこみ、
液を大量に噴出し、そして彼女は今までで一番甲高い喘ぎ声を上げた。


「全く可愛い子だねー、優希は。大好きだよ」
 美紅が優希を抱きながら、男の子みたいなショートカットの頭を優しく撫ぜる。
「ボクも……」
 弱弱しい声で優希が。恐らく先ほどまでの快感がまだ抜けないからか、力が入っていない。
「えー、何だって? もう一回言ってもらいましょうか」
 もう、意地が悪いんだから、美紅は。そう思って優希が目を閉じる。
「おっと、寝かせるわけにはいきませんよ」
 両手の親指と人差し指で無理やり優希の両の瞼を開き、美紅が意地悪げに言った。
「何のために親が居ない時に呼んだと思ってるのかな? 朝まで何度もイかせて可愛い声を聞かせてもらわないとねっ」
 そう言うと美紅は優希の上半身を抱き上げて、後にまわる。優希の開かれた両足にそれぞれ両足を絡みつかせて押さえこみ、
後ろから左手で胸を揉み右手を、未だ湿気をまとった秘所にあてがう。
「あの、美紅。ボク、またしても動けないんだけど……」
「そりゃ、動けないようにしてるもん。優希ならこっちの方が感じるかななんてね」
「やめ、せめて自由にさせああ――」
 長い夜、エースの受難はまだまだ続く。
801名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 13:11:33 ID:YRo4QkSX
というわけでソフトボール部員二人のお話でした
ボクっ娘受けなんて大好物だったんですが自分でやるとあんまりうまくいきませんね……
というわけでお目汚し失礼しましたー
802名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 16:10:40 ID:ef2k9ira
〉〉801
GJ!
いやぁ、やっぱり僕っ娘はいいなぁw
攻めが僕っ娘と正反対な感じがさらにいい!
803名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 11:15:19 ID:QXGuqe+0
(*´д`)ハアハア
ふぅ…
>>801GJ!
804名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 11:39:01 ID:TiV5Siz3
やはり僕っ娘は良い!
GJ
805名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 03:12:39 ID:0uztc4Vg
百合ラノベって調べたら色々出てきた

幽こん明日見てくるわ
806名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 00:52:42 ID:dbsy5DWL
レスリング、柔道、弓道、プロレス部

どれがいいんだろう
807名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 10:34:18 ID:LYjN9K74
相撲だな。
808名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 02:33:01 ID:JpSvI8m0
体が密着するからね

柔道とか総合格闘技はたまにヤバイ体勢あるし…男色ディーノならぬ女色なんたらみたいなレスラー出して欲しい
809名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 00:08:37 ID:YA6J4yjH
Ultimate Surrender でググれ>レスリング部
810名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 14:56:27 ID:Ixndo35A
>Ultimate Surrender
何と言うけしからんレズリング…


弓道部で密着して指導するペチャパイ先輩部員と巨乳の後輩部員ってのもいいと思うぞ。

先輩「弓はこう引き絞って狙いはこう…で」
後輩「胸が邪魔になりますねー
(先輩の胸を見て)先輩胸ないから上手なんですね」
先輩「うるさい」
後輩「まーなんです、そんな胸ない先輩が大好きなんですよ、私」
811名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 19:58:44 ID:oVvcMHW+
>>810
さあ続きを書く仕事に戻るんだ
812名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 11:00:07 ID:+dTNlQ9p
>>810
さあ、早く続きを書く作業に入(ry
813名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 11:52:53 ID:1wqE8pQu
>>810
さぁ!続き書いてくれい!(月天風に)
814名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 19:59:44 ID:HdFfgBky
レズリング部書きたいけど技とかわからんぜよ…… (´・ω・`)
815名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 22:13:08 ID:V9xbRdR9
レズリングがどこら辺までプロレス寄りかわからんけど…
アマレススタイル(オリンピック競技になってるやつ)だったらこの辺を参照してればいいかなと
ttp://kidswrestling.jp/
ttp://jwf2007.kir.jp/nyumonn/top.htm

プロレス(格闘技系)になるとそれこそ技の数が半端なくなるので素人には訳わかんないと思う
レズリングなら打撃、当身や投げ系の技よりも絞め、関節系の技を狙っていくのかなぁ。
密着度も増すし…。
816名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 01:19:58 ID:8t3C3df7
プロレズはいいと思うよ、今の女子プロでも電気あんまとか若手がよくやられてるし
817名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 22:29:35 ID:tOP9i4mq
キャットファイトとはどう違うんだい?
818名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 12:25:38 ID:rbnNbr9U
>>817
エロが無いガチファイトだろ美闘女は
別嬪さんが必死に戦うのを愛でるもんだと理解してる。
レズリングは性的にニマニマだろ。
「アルテメット〜」は最初はキャットファイトから脱がせ合い、次ラウンドは全裸でイカせ合いでポイント取り合って、最終的に勝者が敗者をペニバンレイープ。
実にけしからんW

819名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 02:00:32 ID:EwVzzJGB
フルネルソンで羽交い絞めにしてリング上でオパーイパブが出来るぞ
820名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 01:41:49 ID:xPOvASRO
過疎板なんだな…。
これまでエヴァ板に常駐してきたから余計そう感じるよ
821名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 02:01:54 ID:jJ5Hl5nW
家庭教師に勉強教えてくれた変わりにHをご享受するとか検査に来た看護婦さんを逆身体検査とかネタは尽きないけど…

文に出来ないって言う
822名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 01:39:05 ID:hy+otlGB
保健室の先生逆レイプまだー
823名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 23:41:04 ID:2uRJSjYf
そのまえに裸でツイスターゲームだよ!
824名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 04:42:43 ID:pqtyTQA2
825泥ん娘書いた人:2009/02/06(金) 17:01:20 ID:NbGFp2op
って言われても一体誰の事やらw

以前百合カプスレで「制服姿の女の子たちの泥んこ百合プレイ」なる超マニアックSSを書いた者です。
あるサイトを覗いた時にネタが閃き、思わず書いてしまいました。

女の子が4人登場します。
制服着用・完全着衣・泥んこプレイ・小おもらしを含みますので苦手な方はスルー推奨で。
では、どーぞ。
826泥ん娘たちの戯れ@:2009/02/06(金) 17:03:03 ID:NbGFp2op
キーンコーンカーンコーン…
やっと退屈な授業が終わり、明日から3連休。
いよいよ待ちに待った『あの事』が出来るんだ。
そう思うと身体がきゅうん、となってしまう。

私の名前は宮村由佳、私立の高校に通うどこにでも居るふつーの女の子(と自分は思っている)。
でも私には殆どの人に内緒にしている事が2つあった。

ひとつは幼馴染の女の子と恋人同士である事。
もうひとつはその彼女と秘密の趣味を共有している事。

唐突に半月前のあの事を思い出す。
「ねぇ、由佳ちゃん」
「何?」
私達はいつもの趣味を堪能した後、その状態のまま抱き合ってお話をしていた。
「来月の頭って結構長い休みじゃない。またいつもみたいに皆でお泊りしない?」

この子が幼馴染兼恋人の中村舞ちゃん。
肩まで伸びた綺麗な髪をひとつ括りにして、顔立ちの整った、それでも可愛らしさを残した顔。
頭も良くて、私より2ランクくらい上の進学校に通ってるし、幼馴染じゃなければ釣り合いが
取れないんじゃないかと思ってしまう。

「いいよ、みんなでお泊りしよう…あ」
「どうしたの?」
私の表情に気付いたのか、舞ちゃんが声を掛ける。
「その休みの時、うちの両親家に居るんだった…お泊りしか出来ないかも」
「うーん、最悪それでもいいんだけどね…。でも、やっぱり、ねぇ」
そう言いつつも自分の茶色く染まった足を私に絡めてくる。

「そうだ、一度彩子さんに聞いてみるよ。あの人の家ならひょっとして…」
私は思い出したかの様に声を上げる。
827泥ん娘たちの戯れA:2009/02/06(金) 17:03:49 ID:NbGFp2op
彩子さんは私の通う高校のクラスメイト。
彼女は私達の「秘密の趣味」を知ってるひとりだ。

「でも迷惑じゃない?」
「うん、だからダメ元で聞いてみる。もしOK貰ったらそこで…ね?」
私の身体のスイッチがちょっと入ったみたい、そこまで言って舞ちゃんにキスをする。
「ふぅ…んっ」
そしてぐちゅっ、という音を立てながら私の足も彼女に絡ませる。
「もう一回、する?」
舞ちゃんの熱っぽい言葉に私は頷き、そして茶色に染まった制服のスカート越しに大切な所をあてがう。
「あ、ああんっ…」

そう、秘密の趣味というのは泥んこ遊びの事。
勿論只の泥んこ遊びではなくて、制服を着たままエッチな事をして泥塗れになるというもの。
何度もイッただけでなく、気持ちよすぎておもらしをした事も数え切れない程ある。

綺麗な制服が茶色く汚れていく瞬間とか、自分のおしっこで汚れていく姿とか。
それが堪らなく快感になっちゃうの。

そして翌日に彩子さんにその事を聞いてみたところ、即座に返事が来た。
「私の親が出張で1週間ばかり留守になるの。お手伝いさんも連休中は休暇を出してるから丁度良かったわ」

もうひとり、私達の趣味を共有している子が居る。
それは舞ちゃんの従姉妹であるゆかりちゃん。
彼女にも了承を得て、晴れてこの週末は4人で彩子さんの家に泊まる事となった。
828泥ん娘たちの戯れB:2009/02/06(金) 17:04:27 ID:NbGFp2op
「こんにちは〜」
「お邪魔しま〜す」
私達の声が彩子さんの家の玄関にこだまする。
「しかしいつ見てもでっかい家よねぇ…」
舞ちゃんがぽつりと呟く。
そう、まず外観からしてすごい、の一言に尽きる。
私の家が10個くらい入る庭の広さ、家に至ってはその倍入りそう。
以前遊びに行った時は常にお手伝いさんが数人居る状態だったし、まさにお嬢様である。
本当なら私にとって雲の上の存在なのに、まさか今はこうやって趣味友達になるなんて人生って不思議。

「いらっしゃい、家には誰も居ないからゆっくりしていってね」
彩子さんに促されるままに私達は応接室に通される。
テーブルの上には彼女が入れてくれた紅茶のカップとお菓子の入ったお皿があり、私達は感謝の言葉を言いながらそれをつまむ。
暫くの間は学校での出来事とかみんなの最近の様子とかおしゃべりしてたけど、心の奥底では早くエッチな事をしたいと思ってたみたいで、
誰がその言葉を切り出すか今か今かと待ちわびていた雰囲気があった。

「そ、そろそろ…する?」
私の言葉にみんなの顔が少し赤く染まる。
「うん…彩子さん、どこでするの?」
舞ちゃんの問いに彩子さんが答える。
「以前遊んだ浴場に…もう準備も出来てるわ」
そこまで言って立ち上がり、招くように扉を開ける彼女。
私達は躊躇う事無く制服の入った鞄を手にそちらに向かっていく。

「すごい…」
前も同じ場所で遊んだのに、改めて見るとやはり驚きの声を隠せない。
大理石の浴槽の中にはお湯の代わりに半分くらいのグレーがかった泥が入っていた。
そして以前と違ったのはその隣にプールで使うようなシャワーゾーンがあった事。
「彩子さん、あれは何ですか?」
ゆかりちゃんが質問する。
829泥ん娘たちの戯れC:2009/02/06(金) 17:05:13 ID:NbGFp2op
「あれは、泥のシャワーですの」
「泥、の…?」
さらに彩子さんは妖しい笑顔で答える。
「私の母はエステサロンを経営してまして、この浴場も本当はエステ用なんですの」
「だから泥風呂とか普通に出来るわけね」
舞ちゃんの言葉に彩子さんは頷く。
「で、今回新しく作ったのがこのシャワー。難しい事は良く知りませんが、全身に泥を浴びせる事によって成分の吸収がどうたらとか…」
そこまで言ってゆかりちゃんを後ろから軽く抱きしめる。
「私達にとっては新しい泥んこ遊びの場所、でしょうか?」
「あっ…」
首筋にキスをされ、思わず声を上げるゆかりちゃん。
「じゃあ彩子さんとゆかりちゃんの2人でその泥シャワーを体験してみてよ。私達はそれを見てもっと興奮してから入るし」
舞ちゃんがそう言うと、2人はそのシャワーゾーンに向かっていった。

ちなみに私は学校のセーラー服。
紺襟に白の1本ラインが入ってる白の中間服に紺のプリーツスカートに赤のリボンスカーフ姿。
舞ちゃんは紺のブレザーとプリーツスカート、白のブラウス、同じく赤のネクタイ。
彩子さんも私と同じセーラー服。
ゆかりちゃんは紺のセーラー冬服上下に白のスカーフ姿。

みんな下着は着けてない、本当に泥んこ遊びの為の衣装。
そして彩子さんとゆかりちゃんがシャワーの真下に立ち、そのままゆっくりしゃがみ込む。
「由佳さん、舞さん、今から起こる事をじっくり見てくださいね…」
「お姉ちゃん、由佳さん…ゆかり、もう壊れちゃいそうです」
欲情に身を纏った2人の言葉が終わった瞬間。

しゃぱぁぁぁぁ…
グレーの泥が彼女達の頭上から降り注ぐ。
「ああ、はぁ…!」
顔が、髪の毛が、制服が。
全てという訳ではないが、徐々に泥の色に染められていく2人の姿。

数秒経ったところでそのシャワーが止まる。
彩子さんもゆかりちゃんも最早先程の姿ではない。
髪の毛からは泥が滴り落ち、顔にも付いている。
制服の肩の部分が特に染まり、スカートの部分はそれ以上に泥に染められていた。
830泥ん娘たちの戯れD:2009/02/06(金) 17:06:22 ID:NbGFp2op
「ああ、すごい…どろどろになっちゃった」
「彩子さん、ゆかり、もう、だ…めっ!」
突如ゆかりちゃんの身体が震え、嬌声を何度か上げてそのまま彩子さんの肩に凭れかかる。
そして同時にちょろろっ、という音が聞こえ、ゆかりちゃんの泥塗れのスカート生地から液体が湧き起こる。
「あらあら、ゆかりさんったらもうイッちゃったんですの?」
肩で息をしながら頷くゆかりちゃんに彼女はキスをする。
「ほら、あっちも見てみなさいな。由佳さんなんか…もうあんな事に」

「んっ…ふうぅ」
私は彼女達の姿にもう我慢の限界だった。
舞ちゃんとキスをしながら抱き合う。
痺れている下半身の感覚に、何とかスカートの上から片手を押えて必死の抵抗をするも、溜めていた泉を止める術は無く。
「由佳ちゃん、もうおもらししちゃったんだ…イケナイ子」
「だ、だってぇ…」
私のスカートは手を押えた所から大きな染みが出来ていた。
白のソックスは黄色に染まり、足元にも水溜りが出来て、舞ちゃんの靴下にも付いてしまう。
「あの2人の姿を見ただけでこうなっちゃうんだもん、もし泥塗れになったらどうなっちゃうんだろうね?」
「いやぁ…」
舞ちゃんの言葉で今度は絶頂に達しそうになる。
それくらい気持ちよさが私の身体を支配していた。

「おいで…」
泥のシャワーの跡に舞ちゃんが座って、私を手招きする。
もう舞ちゃんのお尻の部分が泥で汚れてしまってるのがはっきりと分かる。
それでも、私はふらふらと彼女の傍に寄るのだ。

べちゃり…。
ひんやりとした泥の感触が私の濡れたスカートに絡みつく。
「ああ…また変になっちゃいそう」
「ほら、足を広げて」
舞ちゃんに言われるがままに私は両足を広げ、シャワーの方に視線を向ける。
(今から、泥塗れになっちゃうんだ…)
大切な所はもう熱を帯びて、とろとろの蜜が太ももまでべとべとに汚してる。
舞ちゃんも私と同じようなポーズを取り、後は泥をその身に浴びるだけ。
「その青いボタンを押してくださいね」
彩子さんの言葉に促されるがまま、舞ちゃんは青のボタンを押す。
831泥ん娘たちの戯れE:2009/02/06(金) 17:07:33 ID:NbGFp2op
びしゃびしゃびしゃっ!
「え!?」
先程は泥のシャワーだったのに、今度は蛇口から出た水くらいの泥水が私達の目の前、丁度足を広げた部分に降り注ぐ。
スカートがあっという間に泥で汚れ、跳ねた泥が制服の上着に飛び散る。
「うわ、あ、あああっ!」
彩子さんの時とはまた違った汚れ方に、私の身体が壊れた。
「あああ、ああっ…」
泥の感触に私の意識が飛びそうになる。
私の大切な所から蜜がぴゅっ、と噴き出し、そして残ってたおしっこがまた溢れて私を汚す。
「由佳ちゃん、イッたの?」
舞ちゃんの声に横を向くと、彼女も同じ様な状態になっていた。
スカートは泥で汚れ、ブレザーにも泥の花が咲いている。
お尻の周りは舞ちゃんの漏らした尿が広がっていて、彼女の息も荒い。

私がこくり、と頷くと舞ちゃんも笑顔で返す。
「私も…イッちゃった。こんな感覚初めてだったもん」
そして私と舞ちゃんはその身体をぎゅっと抱きしめ、あの2人の様にキスをする。

もうそこからはみんな壊れる程愛し合いました。

私とゆかりちゃんが泥のシャワーの中でキスして抱き合いながら、スカート越しに大事な部分を当ててエッチな事をしたり、
舞ちゃんと彩子さんが浴槽の中で泥の塗り合いをしながら絡み合ったり。

ゆかりちゃんは彩子さんの手で何度もイカされて、スカートから溢れるくらいの蜜を放って気絶してしまった後でも、
そんな彼女を抱きしめながら舞ちゃんがキスをしたり。

私も舞ちゃんの大事な所を何度も攻めて、その蜜を私の身体に掛けてもらったり。

彩子さんを2人掛かりで襲って、おもらしさせるくらい愛撫して、泥シャワーの中でイカせたり。

逆に私が舞ちゃんと彩子さんに襲われて、舞ちゃんの大事な部分とくっ付きながらイッたり。

着てる制服も身体も全部泥に塗れて、もうすごい事になってるのに。
それでもまだ身体の疼きが止まらない。

「あ、駄目っ、またイクっ…!」
「いいよ舞ちゃん、私もイクから、一緒に…」

綺麗な大浴場はもう泥だらけで、最初の面影は無いけれども、その中で愛し合った泥塗れの私達は最高に幸せでした。

でも、まだ休みは始まったばかり。
明日はまた別の衣装で愛し合っちゃいます…。
832泥ん娘書いた人:2009/02/06(金) 17:09:26 ID:NbGFp2op
以上です。

「泥遊び後の制服はどうしたんだ」とか「大事な所に泥が入って痛くないのか」
とかいう質問はぬるりと見逃してあげて下さいw

ではでは。
833名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 22:52:57 ID:aVD21R8t
GJ!泥になりてぇ!
834名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 01:56:35 ID:3LhWDqSU
百合はいい
心が洗われる
835名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 17:43:34 ID:iP8BZ9cF
抜けた…同じく泥になりたい
836名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 02:09:34 ID:X2wyc5V6
【社会】 「女子中学生は何も知らなくて、調教しやすかった」 13歳少女をわいせつ調教、29歳女を逮捕…兵庫
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1234263957/l50
837名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:25:17 ID:ozQOLWwp
どうも、初投下ですー
そこまで露骨な描写はないと思われる内容です

登場人物は二人、ジャンル分けがしにくい感じです。
敢えて言うなら……微鬼畜?
では、次から投下します。
838名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:27:00 ID:ozQOLWwp
洗濯物、だったと思う。
浴室の前でガタガタバサバサと布を取り出す音が聞こえていたのだ。
自分からではない活動する気配というものが酷く柔らかく耳を撫でて、自分はそれを何も言わず投げやりに寝転がりながら聞いていた。好きで仕方ない、こういう状況が。だから心なしかにやけながら天井を見つめていたのだ。
それなのに、だ。
「ちょっと。量、多い。手伝ってよ」
エコー気味の呼び掛けがそう響くのだ。
自分がやったら意味がない、君がバサバサやってるからいいんじゃないか。と返すなり、
「何、訳わかんない事。良いから手伝った手伝った」
そんないいきなり、ちょっとした蹴りも一つ。こればっかりは流石に無視が効かないから、低めに唸ってなんとか体を起こした。
839名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:27:46 ID:ozQOLWwp
若干がっかりしながら洗濯機をのぞきに行くと、引き続き彼女が中の生乾きの衣服を引っ張り出していた。
「……なんでこう……引っ掛かるのかなあ」
意外と必死に、絡まった服を振る彼女の後ろ姿に、ちょっとした悪戯心が芽生えた。その時は、そんなにおかしな方向性ではなかったのだ。……多分。
つい、と彼女の背後に歩み寄り、「そういう」声で囁きながら撫でるように彼女の腕から手にかけてを指でなぞってみた。絡まっているところを解いてやる。
「ほら、ちゃんと手で取った方が早いのに」
唐突な弱い刺激に、一瞬その細い腕が跳ねて、すぐに冷静に自分の手を払いのけた。
「馬鹿。そんなことしてないで、干すよ」
その抵抗にさらに悪い好感を覚えて、跳ね退けられたやり場のない手を彼女の顎、さらに唇へと伸ばした。
明らかに動揺した震えを感じた。嫌な笑みがいよいよ止められなくなってくる。
「……急に、どうしたの」
「あれ、腕じゃあ駄目なんだろ」
「だからって……やめてよ」
そう言うのなら仕方ない。自分は渋々こちらに振り向かせるために彼女の顔に沿えていた手を引く。
代わりにもう一方の手を脇腹に這わせてみた。結局、まともな展開に修正できそうもない。
840名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:28:28 ID:ozQOLWwp
「……あのさあ、」
不満げながらもやや火照りがちな頬。やっと振り返った彼女が発するであろう文句の一つ二つは、取り敢えず塞ぐしかないと思った。
だから。
「…んっ、!?」
こういう両刃の剣は、有名な手だろう。
微かな抵抗。自分の両肩に手をかけ、緩やかに緩やかに反発してくる。
「(じゃあ、何故君は目を閉じている)」
答えは更なる問いの上、だ。
まだ脇腹に残っていた手で、背中やらを緩慢な周期で撫で回して、反応を確かめる。
「……ふぁ、っ」
予想通りの控えめな吐息が合間から漏れ出す。
「(ほら、こういう)」
一度、典型的な口封じを止めると、彼女は潤んでもなお強気な目で睨んでくる。
「どういうつもり」
「人聞きの悪い。こんな時に他に何をしろって? これは、只一緒に寝泊まりしてるだけなのかな?」
自分の幼児へのそれに似た言葉に彼女は露骨に拗ねて目を逸らす。
「馬鹿にしないでよ」
「してないさ」
「嘘だよ。馬鹿にしてるから」
かなり気が強い彼女は、こういうとき余り甘えてきたりはしない。それだから、それだからこそ、その芯を折ってやるのが愉しくて堪らないのだ。
841名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:29:04 ID:ozQOLWwp
……さて、強行突破と行くか。
休日なのにわりとその姿を現す鎖骨に対象を移した。
「ひゃ、あ」
純粋にくすぐったかったのだろう。少女のような喜色の滲む嬌声を彼女は上げる。
しかしそれに流されはしない。もっと熱っぽい方が良い。息が上がるような。
一層強める。ともすると跡が残るくらい。
「ちょっ……やめ、ひゃっ、くすぐっ…った、」
少しずつ少しずつ彼女の足の力が抜けるのを確認して、ゆっくりと、自然に浴室へと移動する。
態度には表さないが、結構その気になっているであろう彼女は、それでも不思議そうにこちらを見てくる。
……それだ。その目だ、それでいいんだ。
暗い欲を気取られないよう、そっと頭を撫でて抱き上げ、自分もろとも浴槽に収まった。
「……どうして」
「昔の話」
「?」
「昔、ちょっと気が向いて服着たままで空の風呂に入ってみたら、なんだかえもいわれぬ感覚に襲われた、ってね」
「なんかそれって、」
浴槽にもたれ掛かる彼女が、膝立ちの自分を見上げてくる。
「ヘンタイっぽい、よ」
タガが外れる、というのはああいう事を言うのだろう。
842名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:29:45 ID:ozQOLWwp

例の口封じに加え、今度は太股に手を出す。相変わらず彼女は逃げがちだったが、それでも良い。触れると引っ込もうとする足を片手で少し強引に押さえるのも、また好きだった。
我ながら酷い趣味だと思う。
「……はぁ、っ」
かなり息が乱れてきた頃、ふと自分の目にシャワーのコックがちらりと写り込む。
………。
……魔がさした。
自分の手に気を取られている彼女が気づかない内に温度を熱めにして、一気に蛇口を捻った。
「い、っ! や、何!?」
主に彼女にかかったのは、湯水ではなく水。そう、忘れていたのだが、この部屋の浴室の温水はしばらくしないと出ないのだった。慌てて水流を逸らした。
彼女にとっては陶酔の中の突然の衝撃だったので、相当堪えたらしい。ほとんどしゃくりあげるような声で、犯人の自分に向かって手を伸ばして縋ってくる。
「ばかっ」
申し訳なく思い、それ以上にわりと水に濡れると透ける服に意識を捕われていた。
今までの接触に赤らめた頬、冷たい襟から覗く、自分が残した鎖骨の跡。
843名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:30:17 ID:ozQOLWwp
……………まずい。
「ごめん。ごめんね」
とにかく彼女と自分を落ち着かせるために、同じように濡れた背中まで届く髪を優しく撫でた。
震える肩が腕の中に収まる。かなりの、優越感。それに伴う恍惚と後ろ暗さ。
そろそろ、温まってくるころだな。
少しだけ熱めにしてある水流を手で確かめ、ごく弱い流れにして、斜め上に固定する。そして再び彼女に迫った。
「……あつい」
「寒いんでしょう」
「だって……恥ずかしい、じゃん」
透けるのを彼女なりに気にしているようだった。しかし、従いはしない。
「可愛いと思うけどなあ」
「やだ」
嫌々を繰り返す彼女に、そろそろとどめを刺すことにした。
844名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:31:28 ID:ozQOLWwp
最後にするべき事を、順当に行う。
同時に濡れた服の下に手を入れようとしたが動かしにくかったので、傍らにあった石鹸を手に馴染ませてからもう一度滑り込ませた。その感触に彼女が引き攣るのを感じた。
「ぃ、あっ……まっ、まって、あついっ…!」
彼女はしきりに熱めのシャワーから逃れようとする。それが本当に生物的に熱がっている訳でないという事は、彼女の「普段以上」の跳ね方から分かった。
ほとんど勘だったが、やはり熱ければ熱いほどそれらしいのだ。 それでも、その温度の高めな行為は彼女の未だ折れないプライドの何処かに引っ掛かるらしい。涙目になりつつ、自分に必死に訴えてくる。
「やだ……っ、やだぁ………!」
やめてやめてと繰り返す彼女に、更なる加速を加える。這っていた指を速める。
横に振る首が強張る。
「あ……うぁ、っ!」
喉が引き攣り、声にならない吐息を一つ、そしてゆっくりと弛緩していく。
痙攣するように足を引き、後に彼女はくたりと自分に正面からもたれ掛かってきた。その肩から自分の胸の下へ、じわりと温水が滲みてきた。そこでようやく、シャワーを止めた。
845名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:32:05 ID:ozQOLWwp
収集のつかない呼吸が調ってから、彼女はまた自分を見上げる。少し力無い瞳に涙をためて、まだ冷めきらない吐息と共に。
「……いじわる」
自分にとって、今までの中で正直一番動揺する仕種だったから、多いに焦って答えに困っていると、満ちていた滴は一気にぼろぼろ零れだした。
「いじわる……いじわる!」
軽く殴られる。こういうちょっとした攻撃に限って、結構痛いのだ。
泣きながら、それでも自分に抱き着いてくる彼女を強めに抱き返しつつ、自分は罪悪感ともう一度試したい欲に苛まれていた。
まあ、泣かれるくらいなら、我慢したほうがいいのかもな、などとも思った。

濡れた服を着替えた後、結局自分が全部洗濯物を干すことになってしまった。
やれやれと彼女のシャツをハンガーにかけているとき、不意に彼女が後ろから抱き着いてきた。
二度目? と聞いたら、今度は本気で蹴られた。
846名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:34:39 ID:ozQOLWwp
うわ、いっこだけsage忘れがありましたね、スイマセン……
以上です。
847名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 20:10:35 ID:/af1LUx/
一番槍GJ
個人的にはもう少しライトな文体が好みだけど、これはこれでいいもんですな。
848名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 02:31:12 ID:rtgK+9EM
プロレズ物書きたいなあ
849名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 06:04:32 ID:Y13I8eU1
>>848
書くべし。
書けないのなら、まずは思いの丈をぶつけるべし。
850名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 04:33:49 ID:lMpFIvWV
851名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 23:48:47 ID:7oCNTJAL
某板で投下したSSです。

(注意事項)
女の子4人登場です
制服モノです
着たままです
何かの液体で汚れます

苦手な方スルーで宜しく。

では、どーぞ。
852女の子たちの放課後@:2009/02/24(火) 23:49:40 ID:7oCNTJAL
葵 「ほらほら、優奈ちゃん大人しくしてね」
和泉「もう、本当に可愛い子ね」
優奈「は、恥ずかしいよぅ…」
絵美「大丈夫、みんな優しく苛めてあげるから」


四人は同じ学校の同じクラスの親友。
お昼のときも、休日出かけるときも、お泊りするときも、いつも四人は一緒なくらい仲良しである。
この日も彼女たちは学校を終え、そのうちの一人、絵美の自宅でお泊り会をすることとなった。

すでに宿泊の準備を各自しており、制服のままで絵美の家にお邪魔している状態である。
いつもの様にお菓子とジュース片手に楽しいお喋りが続く。

「ねぇ、ゲームしない?」
絵美がみんなに提案する。
「ゲーム?」
彼女の言葉に優奈が返事をする。
「昨日中古で面白そうなソフト買ったの。せっかくだからみんなでやろうよ」
「いいね〜。で、どんなソフトなの?」
葵の言葉に絵美は自慢げにそのソフトを取り出す。
「ばーん!『ボン○ーマンW○i』だよー」
「おおー!」
「これが桃○に並ぶ『友達無くすソフト』として有名なゲームかー」
各々がそのソフトに目を向けている。
「あ、そうだ。するんだったらちょっとした罰ゲームも入れようよ」
絵美が他の三人に話しかける。
「罰ゲームって、何をするの?」
「みんな紙にそれぞれ罰ゲームの内容を書いて、順位が3位だった人がそれを引いて罰を受けるの」
優奈の言葉に彼女が笑顔で答える。
「何で3位なのよ?」
「だって、最下位だったらこのゲームが苦手な子がいつも罰ゲームになるじゃない」
今度は葵の言葉を返す彼女。
「同時に負けた時は?」
「もちろん、両方とも罰ゲーム」
「よし、これは燃えそうだ」
絵美の言葉に和泉がかなりやる気になっていた。
「わたしも〜、でも罰ゲームの内容が怖いなぁ」
「本当に優奈ちゃんは怖がりだね。じゃあそんな感じの罰ゲーム書いちゃおうかな」
「嫌〜っ!」
そう言って葵が優奈にじゃれつく。
853女の子たちの放課後A:2009/02/24(火) 23:50:32 ID:7oCNTJAL
「みんな紙に罰ゲームの内容を書いてー」
絵美から渡された紙に各々が書き込んでいく。
そしてゲームが始まり、歓声や悲鳴が部屋にこだまする。
いつもは下に居る両親に気を遣いながら遊ぶのだが、今回に限っては絵美の両親が旅行で明後日まで
帰ってこない為、思う存分声を出していた。

「はい絵美ちゃん罰ゲーム〜」
「くくっ…!言いだしっぺが負けるなんて」
「ほらほら紙引いて」
悔しがる絵美に紙の入った箱を差し出すのは葵。

「…『エド・○るみのモノマネ』!?」
「あ、それ私が書いたー」
手を挙げたのは優奈。
「さて、早速絵美ちゃんにはモノマネショーをしてもらいましょうか!」
葵の言葉に周りは拍手喝さい、絵美は屈辱の表情を浮かべる。
もちろんモノマネの後は大爆笑の渦が起こっていた。

その後も次々と罰ゲームが消化されていく。
やれ「コーラ一気飲み」、やれ「変な髪形披露」、やれ「クラスの格好いい男子の名前を公開」など…。

そして暫くして、今度は優奈が3位になった。
「うわ〜、罰ゲームやだ〜」
「はいはい、文句言わないの」
しぶしぶ絵美から手渡された箱の中身を取り出し、その内容を読む。
「えーっと、『他の三人に弄られる』…へ?」
「おー、それ書いたの私だ」
絵美が嬉しそうに声を上げる。
「弄られるって…くすぐり、とか?」
優奈の不安そうな声に他の三人が満面の笑みを浮かべる。
「そんな事で済む訳ないでしょ?」
「そうそう、取りあえず暫く起き上がれない位苛めちゃおうかなー」
「…じゃあ始めましょうか」

「え、ええ〜!?」
854女の子たちの放課後B:2009/02/24(火) 23:51:09 ID:7oCNTJAL
そして最初の場面に戻る。
足を広げられ、スカートの中の純白の下着が露になる。
「やぁ…恥ずかしいよぉ」
「足閉じちゃだーめ」
葵の手が必死に閉じようとする優奈の足に絡みつく。
「優奈ちゃん、いい匂いねー」
「今日体育あったから、汗臭いよ…」
「そんな事無いよ、とっても甘い匂い」
和泉が優奈の髪の毛の匂いを嗅ぐ。
「じゃあ私は優奈の唇を奪っちゃおうかな…」
「絵美ちゃんまで…んっ」
絵美は少し妖しさを含んだ笑みを浮かべて優奈の唇をそっと触れる。

最初はついばむ様に、そして唇同士が塞がり。
「んっ…あ、んっ」
今度は和泉が彼女のうなじから首筋に掛けて息を吹きかける。
「やぁっ…」
「すっごく可愛い声、素敵」

「今度はここも苛めちゃおうかな」
葵が広げた太ももにそっと手を這わす。
「あ、ひゃあんっ…」
全身を駆け巡るむず痒さに思わず嬌声を上げてしまう優奈。
「あれ、優奈ちゃん…濡れてる?」
「嫌ぁ、見ちゃ駄目ぇ…」
下着のちょうど真ん中、秘所の部分が僅かに湿っているのがはっきりと分かる。

「もう、可愛すぎてもっと苛めたくなるじゃない」
絵美の手が優奈の胸をゆっくりと制服の上から愛撫する。
「あ、駄目っ」
「優奈ちゃんは胸が弱いんだね、もう大きな染みになってる」
「葵ちゃんの、ば、かっ…」
顔を赤らめ、恥ずかしそうに呟く優奈。
「直接触りたいな…触っちゃえ」
器用に服の中からブラジャーのホックを外し、直接乳房をゆっくり揉み始めるのは和泉。
「あ、ああんっ」
「もう先っぽが立ってる…」
「だ、だって…和泉ちゃんの手が、気持ちいいから、あっ」
優奈の喘ぎ声にもう我慢できないのか、葵がそっと彼女の下着に手を伸ばす。

「もうとろとろ…触っちゃうね?」
「あっ、そこは…駄目っ!」
ぷちゅっ、と蜜が溢れる音がする。
その上から葵の手が上下にグラインドし、どんどん蜜が溢れ出る。
「すごい…もうスカートにまで染みが出来ちゃってる。もっと苛めちゃおうかな」
「ば、馬鹿ぁ…ああんっ」
855女の子たちの放課後C:2009/02/24(火) 23:51:48 ID:7oCNTJAL
「優奈がイケナイんだよ?こんな可愛い声出して、こんなに濡らして…」
もう我慢できない。
絵美は自らの下着を脱ぎ、優奈の下着を脱がす。
下着と秘所の間につつっ、と蜜が糸を引いて離れていく。
そして今度は自らの両足を広げ、そっとお互いの大事な部分同士をあてがっていく。
「ああんっ!」
優奈の淫らな声。
「優奈…気持ちいい?」
和泉に両手で胸を揉まれ、葵に広げられた太ももに舌を這われ、全身性感帯になってしまった彼女は頷くことしか出来ない。
「気持ち、いいのぉ…」
絡み合ったスカートの中からぐちゅぐちゅ、と淫らな音が聞こえる。
「ああん、ふぁあんっ!」
優奈の声にますます淫靡なものを感じ取り、同じ様に喘いでしまう絵美。
「優奈ちゃん、すごいね…」
和泉が優奈の耳を舌で愛撫しながらそっと呟く。
「次は、私の番ね」
同じく葵が服の隙間、丁度わき腹の部分を撫でながら目を潤ませ、淫靡な表情を浮かべる。
「あうっ、んっ!駄目、おかしく、なっちゃう…」
「いいよ?もっと、おかしくなって?」
腰を激しく動かしながら快楽を貪る二人。
スカートの上にもお互いの蜜で濃紺の染みが出来ており、多分お尻の部分はもっとすごい状態になっているのであろう。

「ああっ、駄目…もう、駄目っ」
「いっちゃうの?」
絵美の言葉に優奈はこくり、と頷く。
「いいよ、優奈。思いっきり、いこ?」
「はぁんっ!絵美ちゃん、もういっちゃう…出ちゃう」
吸い付くかの如くお互いの秘所が熱を持ち、絡み合う。
「出して…。優奈、いっぱい出して」
「ごめん、絵美ちゃん…駄目、ああああっ!」
大きく身体を震わせ、そして。

しょおおおおお…

お互いのスカートが一気に濃紺に染まっていく。
フローリングの床にもその水溜りが広がり、それは葵と和泉の制服にも染み込んでいく。
「気持ちよかったんだねー、すごい出てる」
熱っぽい表情を浮かべ、荒い息をつく優奈にキスをしながら和泉が言う。
「絵美ちゃんもいっちゃったみたい。絵美ちゃんもおもらししてるもん」
こちらは葵が絵美を後ろから抱きかかえて、濡れたスカートの中に手を伸ばしている。
絵美のスカートの中の泉も崩壊し、ぱちゃぱちゃと温かい液体が葵の手を汚す。
「今度は私たちも襲っちゃおうよ。こんな姿見せ付けられたら、ね…」
「ひゃ、あうっ…!葵ちゃん、さっきいったばかりなのに、触られたら、ああっ…んっ」
絵美の弱弱しい抗議は葵の唇に塞がれ。

「和泉ちゃん…汚いよぉ…」
「優奈ちゃんのだったら汚くない」
濡れたスカートに顔を突っ込み、ひくひくと秘肉がうごめく部分に自らの舌を入れて舐める和泉の姿。
もちろん彼女の制服も優奈の尿蜜でどんどん汚れていく。
そんな彼女を見て優奈は何とか逃げようとするが、全く力が入らない。
「だ、駄目ぇ…ああん」
「ほら、また溢れてきた。今度は私も優奈ちゃんと一緒になりたいな…」
そして彼女の身体を抱きしめ、今度は和泉の秘所と優奈の秘所が絡み合う。

彼女たちの着ているセーラー服はもう数十分前の綺麗な状態ではなく、尿と蜜に塗れた状態になっており、彼女たちも
同じような姿に変貌していても。
それでも四人とも抱き合いながら何度も絶頂に達するのであった。
856名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 23:54:40 ID:7oCNTJAL
以上です。

ちなみに名前は五十音順だったりする(優奈は「ういな」と読みます)w
制服娘たちをお漏らしさせて着ているものをお汚し状態にするのは漢のロマン(嘘)!
ではでは。
857名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 17:53:49 ID:GIt5Gd1X
GJ!
オイラも書いてる途中だけどHシーンになると
どこにでもあるような官能小説っぽい感じで中々進まないorz
参考にさせてもらうよ
858名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 02:13:05 ID:77o8wQ+b
>>856
なんというロマンチストGJ!
859名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 00:45:26 ID:mGpo36XH
保守!
860名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 00:45:49 ID:vF29PuKT
861名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 02:29:10 ID:9u39nE6f
>>859は元気で前向きな子で>>860は無口でぶっきらぼうなインドア派
性格はまったく違うのに何かするときは息がぴったりな二人

という妄想をしてしまうくらい感動した
862861のネタ、こんな感じ?(1/3):2009/03/05(木) 03:25:35 ID:zeigpFgI
 
「なーにたそがれてるのさ?」

ベッドに腰かける>>860を見ながら、>>859はにやにやと笑ってそう言った。
室内に設置されたカーテンを、先程からぼうっと眺めている>>860に対しての、簡素な問いかけだった。
単に気になったから声をかけただけ、と言ってしまえばそれまでだが。

「別に……」

黒曜石のような彩りに満ちた瞳を光らせつつ、>>860はぶっきらぼうにそう応える。
愛想も何もないルームメイトのその姿に、>>859は苦笑を禁じえない。思わず声が漏れる。

「そんなに邪険にしちゃ、いやーんよ。ほら、もっと若者らしくはっちゃけてさ」
「その物言いの方が……若者らしくないよ」
「いいんだよ、私はおっさんなんだから。女捨ててるんだよ、アンタと違ってかわいくねーのよー」
「でも……」

けらけらと笑いながら>>859>>860の隣に腰掛ける。ベッドのスプリングが弾み、ぎしりと音を立てる。
白いシーツに新たなしわが生まれると同時に、二人は互いの瞳に相手の姿を映し出し、口を開いた。

「……あなたの方が、かわいいと思う」
「アンタ、かわいいんだから……って」

同時。

二人の声が重なったのは同時だった。瞬時に満ちるは、どこか気まずい沈黙。
そわそわと。視線をそこここにやりながら、頬を薄紅色に染めて、二人は互いに互いの姿を見やる。
視線を逸らせば相手の視線も何故かそちらに、結果としてぶつかり、またも何故か気まずい思い。
純粋に相手を褒めるという行為自体に慣れていないせいもあるが、これはこれで別の恥ずかしさである。
言動内容が似通っているせいか、その恥ずかしさもひとしおだ。
863861のネタ、こんな感じ?(2/3):2009/03/05(木) 03:27:19 ID:zeigpFgI
 
時間の経過と共に、気まずさは増していく。
>>859は栗色の髪をいじりつつ、膨らんだ乳房に手を這わせて、そわそわと。
>>860は小柄な体をそわそわと動かし、黒髪を必要以上にすいて、おどおどと。
己の身に手を這わせつつ、二人は視線を横にやり、上にやり、次いで顔を見合わせて。

「お、お茶いれよっか!?」
「お、お茶いれ……ッ!? ぁぅ……」

またも同時。
気まずい空気を払拭させるために放たれた場面転換の言でさえ、全くの同一。
>>859>>860も、頬を真っ赤に染め、ベッドから立ち上がろうとした不恰好な体勢のままに、しばし硬直。

不必要に足に力が入っていたせいであろうか。
倒れこむようにして、二人は同時にベッドの上へとぶっ倒れる破目となった。
小柄な>>860が、>>859の乳房に頭をうずめるようにして、白いシーツの上に陣取るかたちとなる。

「……んっ」
「ふぁっ」

あえぐように、声。二人は互いに相手の身に手を伸ばし、さするように無意識内の愛撫を開始する。
身が触れ合うことは、一度や二度ではない。だから慣れてしまった。こうして、手を這わせることさえ。
864861のネタ、こんな感じ?(3/3):2009/03/05(木) 03:29:37 ID:zeigpFgI
 
「……ね」
「な、なーに?」
「どうして、だろうね」
「だよナー……。なんでいつもやることなすこと同時なんだろ……」

二人は、学校の同級生らには凸凹コンビとよく呼ばれる。
それは容姿面での意味合いもあったが、ややもすれば性格的な意味合いが強い。

天真爛漫、活力に満ちて、太陽のような自然の美めいた雰囲気を放つ>>859と。
大人しく寡黙で、人形のように無機質な、月光めいた美を放つ>>860と。 

言動も態度も考え方も違うのに、動けばいつも一緒にいる。一緒になってしまう。
だが、不快ではない。だからこうして一緒にいても、放れることなど考えない、考えられない。
いつしか二人の間には、奇妙な友情以上の、不思議な感情の橋が形成されていた。

「でも、一緒でいるのは、なんか嬉しいかな、私」
「……私も」

少女二人は、微笑を浮かべながら、同時に相手の背へと手を回した。

「……あったかい」
「あたたかいな」

そっと、同時に。支えるように。


(終)
865名無しさん@ピンキー:2009/03/05(木) 04:12:22 ID:LosFDASU
すげーwすさまじい偶然からSSが生まれてるw
>>862-864
超GJ!!
こういう凸凹コンビって大好きだわぁ
どちらも初々しい感じが残ってるのがいいね!
866名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 01:17:41 ID:fg+ys7an
これは・・すごく良い
867名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 07:16:32 ID:9eT5HzLz
神を見た
温もりと官能性の表裏がひどくいい
868名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 12:16:41 ID:7BIMLCFn
お姉「ちゃん」×甘えん坊とか読みたい
とびきり甘いやつ
869名無しさん@ピンキー:2009/03/10(火) 10:06:48 ID:ivQUwOvG
口から砂糖を吐く程に甘いやつですね
870名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 06:21:04 ID:UROFebHu
>>869
そう、もう糖尿病になるくらいとびきり甘いやつ
871名無しさん@ピンキー:2009/03/12(木) 00:18:15 ID:imuWK5O7
とろけてしまいそうな
872名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 22:34:47 ID:KvJhH65j
通学と帰宅途中の電車で痴漢プレイをする百合カポーまだー
873名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 23:19:09 ID:KrUbVqC9
メールト、とけーてしましそうー
えきにーついてしぬううううう
しんでしまうわぁああああああ

>>871-872の流れでメルト百合版の電波を受信した。
874名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 04:06:08 ID:Xen+pV7z
女性専用車両を逆に利用すればいいかも
875名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 11:43:49 ID:LzcEYzvZ
女性戦用車両と聞いて
876名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 11:45:02 ID:LzcEYzvZ
なんだこの誤字は……
877名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 12:37:37 ID:0S+jHHWi
オリキャラで1本書いてみました。
ユミ(姉)とマコ(妹)の姉妹物です。
お目汚しになるかと思いますが、どぞ
878名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 12:38:18 ID:0S+jHHWi
「ただいまー」

声の主は神崎マコ、16歳。ショートカットに眼鏡をかけた、
ちょっと地味だけど普通の女子高生。
脱いだ靴を丁寧に揃え、リビングへと向かう。

「おかえりー」

ワンテンポ遅れて、声が響く。
こちらは神崎ユミ、19歳の大学生。
マコとは対称的にスタイルもよく、茶色のロングヘアーを携えた美人で、また仕事で不在がちな両親に代わって家事全般を受け持つ、マコの自慢の姉であった。
…自宅では少しだらし無い、ということを除けば。

「お姉ちゃん?大学行ったんじゃあ」

リビングのドアを開け、目に飛び込んできたのは下着姿でソファーに座る姉。

「いやあ、今日休講なの忘れてたのよー」
「なによ、それー。お姉ちゃんったら」

陽気に笑うユミと、つられてくすくす笑うマコ。
いたって普通、むしろ理想的な仲の良い姉妹であった。
…ユミの下着が濡れていることと、彼女の手にピンクローターが握られていることを除けば。

「で、今日もオナニーしてたってわけ?」
「そうそう。ついさっき回復したとこ」

そう、ユミのだらし無いというのは性欲のことであって。
両親がほとんど家にいないのをいいことに、暇さえあればオナニーしている。
昔は姉の嬌声を聞くだけで顔を赤らめていたマコも、今では慣れっこであった。

「もう、発情期の中学生じゃないんだから…」

鞄を床に置き、呆れ顔で台所へ向かおうとしたマコの手を、ユミが掴む。
そのまま引っ張ってソファーに押し倒し、強引に唇を奪う。
マコも少しもがいたもののすぐに観念し、
ユミが舌を差し入れると抵抗もせずに舌を絡めた。
くちゅ、くちゅという音がリビングに響く。
しばらくキスを続けた後、満足そうな顔をして、ユミが上体を起こした。

「ご一緒に、どう?」
「…断っても襲うくせに」
「まあね♪」
879名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 12:38:52 ID:0S+jHHWi
今度はどちらともなく唇を重ねる。
舌を絡めながら、ユミは器用にマコの制服のボタンを外していく。
夏服のカッターシャツをはだけさせ、白いブラに包まれた乳房を手で撫でる。

「マコ、ちょっとおっぱい大きくなったんじゃない?」
「…お姉ちゃんに言われても嫌味にしか聞こえない」
「まあ、そりゃあ私に比べれば小さいけど…前は本当に絶壁だったものね」
「ぜ、絶壁ってのはいくらなんでも…あっ」

乳首を指で摘まれ、マコの反論は遮られた。
ユミはそのままブラを外し、マコの乳首に吸い付く。

「あ…あっ…」
「大丈夫よ、マコのおっぱいは私が責任持って大きくしてあげるから」
「ば…ばかぁっ」

ぽかぽかとユミの頭を叩くものの、絶妙な舌使いで乳首を責められて力が入らない。
二人が身体を重ねたのは一度や二度ではなく、ユミはマコの感じる責め方を全て把握していた。
最初はちろちろと先端を舐め、口に含んで軽く噛む。
しばらくするともう片方の乳首も責め、また甘噛みと吸い付くのを繰り返す。
左右の乳首を何度も責めると、もうマコは骨抜きにされてしまった。

「あ…っ、やっ…!」
「ふふ…もうこんなに乳首硬くしちゃって、マコったら可愛いっ」
「そんなこと、言っちゃやだぁ…っ!」
「ここも濡らしちゃって、気持ちいいんでしょ?お姉ちゃんには全部お見通しなんだから」
「あっ!あ、や、ぁんっ!」

乳首を舐めたまま、下着越しにマコの秘部をなぞる。
僅かながら既に湿り気を帯びており、指で触れるとくちゅ、と音を鳴らした。
880名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 12:40:00 ID:0S+jHHWi
そのままスカートとパンティを脱がし、股間に顔を近づけて陰核を舌で舐める。

「あ、そこ、そこぉっ!ぁんっ!」
「こっちがいいの?それとも…こっちかな?」

激しく喘ぎ、乱れるマコに追い打ちをかけるように、
膣に一気に指を突き入れる。
愛液でどろどろになったそこは易くユミの指を受け入れた。

「んああっ!や、あん!だ、めぇぇっ!」
「ダメじゃないでしょ?ほら、そろそろ…かな」

指をもう一本侵入させ、中を激しく掻き回す。
与えられる快楽の渦にマコは成す術もなく押し流され、
まともな感覚を働かせられなかった。

「お姉ちゃ…っ、あたし、もうっ…!
「いいわよ、イって…ほらっ♪」
「あ、あ、あ、ああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

マコは果て、ソファーの上で身体を跳ねさせた。
膣からは愛液が飛び散り、ユミの顔と指を汚す。

「…はーっ、はーっ、はーっ…あ…」
「んふ…次、交代ね」

荒く息をするマコに軽くキスをし、マコの顔が自分の胸あたりにくるように抱きしめる。
ユミがブラを外すと、絶頂の余韻から回復したマコが乳首に吸い付いた。
不器用ながら懸命さのあふれるマコの責めに、
ユミの情欲は燃え上がっていった。

「んむ…お姉ちゃん、こう…?」
「あん、そうよ…いいわ、マコぉ…」

心地よい快感に身を任せながら、ユミはパンティも脱いで生まれたままの姿になった。
そのままマコの腕を掴み、自らの股間へと導く。
881名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 12:41:18 ID:0S+jHHWi
「あ…お姉ちゃんのも、濡れてる…」
「そうよ…だからマコの指、入れて…」

先程されたのと同じように、マコはユミの膣に指を突き立てる。
しかし、ユミの愛液で指が滑り、なかなか挿入することが出来ない。

「あ、あっ…!焦らしちゃ、いやっ…」
「そういうつもりじゃないんだけど…お姉ちゃんのがどろどろだから、指が滑って入らないよぉ」
「じゃあ、こうして…ん!ほら、これで大丈夫でしょぉっ…!」

痺れを切らしたユミが自分の指を挿入し、入り口を左右に拡げる。
なんとかマコの指が入ったところで自分の指を抜こうとするが、
マコに手を押さえられてしまった。

「ちょ、ちょっと、マ、コ…っ?」
「…えへ、あたしもスイッチ入っちゃった。お姉ちゃんは慣れてるんだし、このまましていいよね?」
「いや、よ、4本なんて流石にっ、あ!あ、や、あ、あん!」

悪戯っ子のようにマコが笑い、
自分の手とユミの指を使ってユミの膣を責め始める。
普段一人でする時よりも多くの指に中を犯され、ユミが喘ぐ。

「ほらお姉ちゃん、あたしの指と自分の指、どっちが気持ちいい?」
「そ、そんなのわかんな…あん!や、あ、あっ!」
「じゃあ、あたしの指1本追加ね」
「あぁっ!や、だめ、あん、もう、イク、私、あ、あ………っ!!」

ユミが何度も身体を痙攣させ、達したのを確認したマコは、満足そうに指を引き抜いた。
どろりと流れ出した愛液が、ソファーに大きな染みを作る。

「あーあ…こんなにソファー汚しちゃった。パパとママにバレたら怒られるよ?」
「はぁ…っ、マコ、だって、お汁いっぱい出してた、くせにっ」
「あたしはお姉ちゃんほど…んっ!」

ユミが合図なしに膣に指を挿入したせいで、マコが言おうとした言葉は喘ぎ声に変えられてしまった。
中を蹂躙され、ぐちゅ、ぐちゅと愛液が零れる。
882名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 12:42:14 ID:0S+jHHWi
「あ、んっ!あ、はぁっ、ん!」
「ほら、マコだってこんなにどろどろにしちゃってるじゃない」

ユミは指を引き抜き、愛液で光るそれをマコに舐めさせる。

「れろっ、ん…やだ、やっぱりあたしこの味無理」
「マコも強情ねえ…こんなに美味しいのに」

指を自分の口に持って行き、マコの愛液を愛おしそうに舐める。

「美味しいなんて言ってるお姉ちゃんの神経がわかんないよ…」
「だいたい、お汁舐められなきゃクンニも出来ないじゃない。私もマコにあそこ舐めてほしいのに」
「指であれだけ喘げるなら満足でしょ…っぅ、ん」

これ以上全裸で議論しても無意味だと思ったのか、ユミがマコの唇を強引に塞ぐ。
舌を絡めあわせながらマコを抱き抱え、床へと寝かせる。

「やだ…冷たっ」
「仕方ないでしょ、これ以上ソファー汚すわけにいかないんだから」
「え、まだするの?」
「当たり前よ。もう1回くらいイっちゃわないと、満足出来ないわ」
「や、やあっ…お姉ちゃんの性欲って、ホント底無し…っあん」

ユミは強引にマコの足を開かせ、マコの性器と自らの性器を擦りあわせる。

「あん、お姉ちゃんのアソコ、あついっ」
「マコのもよ…気持ちいいわっ」

二人の愛液が潤滑油となり、溢れた分はフローリングを汚した。
口では嫌がっていたマコも離れようとはせず、ユミの動きにあわせて腰を振る。

「あんっ、お姉ちゃん、お姉ちゃん…っ!」
「マコ、マコぉっ!マコの、いいのぉっ!」

ユミが上体を起こしてマコの身体を抱き抱え、今度はどちらともなく唇を重ねる。
二人の舌が絡み合う音と、飛び散る愛液の音が、静かなリビングに響く。

「お姉ちゃん、お姉ちゃんっお姉ちゃぁんっ!お姉ちゃんっ、好きぃっ!」
「私もぉっ!私もマコのこと、大好きよっ!マコ、一緒に…っ!」
「あ、あ、っあ、あん、っ、お姉、ちゃぁぁぁぁぁぁんっ!!」
「マコ、マコ、マコぉぉ……っあぁんっ!!」
二人とも同時に達し、お互いの秘部から愛液を吹き出しながら、マコがユミの胸に抱かれるように倒れこんだ。
883名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 12:43:12 ID:0S+jHHWi
火照った身体にフローリングの冷たさが心地よく、また絶頂の後のけだるさもあって、二人はしばらく静かに抱き合っていた。

「…マコ」
「…なぁに?」
「床、冷たくない?」
「お姉ちゃんが暖かいから、大丈夫」
「そう、ならいいんだけど」
「それより、外真っ暗だね」
「マコが帰ってきた時は夕方だったのにね」
「だって、お姉ちゃん激しすぎなんだもん」
「今からこれくらい慣れとかなきゃ、彼氏とHする時大変よ?」
「いないもん、彼氏なんて。…お姉ちゃんこそどうなのよ。大学でもモテるんでしょ?」
「そりゃあ、男の子からお誘いはくるけど…私はやっぱり、マコとするのが好きかな」
「…あたしも、お姉ちゃんが1番好き」

頬を染めながらマコがユミを見上げると、ユミもまた赤面していた。

「お姉ちゃん…」
「…ん♪」

珍しくマコの方からキスしてきた事に驚きながらも、彼女の頭を優しく撫でる。
−せっかくマコが素直になってくれたんだから、もう少しこのままで居ても良いよね…−
お互いに離れようともせず、ただ静かに、甘い時間を過ごしていた。
884名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 12:44:50 ID:0S+jHHWi
以上です。
妹大好きで性欲旺盛な姉と、
H自体は好きじゃないんだけど姉とするのは好きな妹、ってのを書きたかったけど無理だった…orz
885名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 20:23:35 ID:vA0QZYCA
いやいやいやいや。
まさにGJ。
886名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 22:37:24 ID:KFgqK9FM
大正野球娘から物凄い百合の匂いがするぜ…

でも花粉とか臭いは本物の百合凄いんだよな
887名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 05:14:56 ID:OIPAe7PK
百合エロゲーの収録で本当にレロチューしちゃう声優

ってどう?
888名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 10:10:46 ID:Ee9NwtWh
収録に備えたふたりきりのレッスンという事でお願いします。
889名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 02:26:55 ID:Eid7noC8
水泳部のシゴキみたいな

UWフェチ的にもみたい
890名無しさん@ピンキー:2009/03/23(月) 01:29:37 ID:WeRgjZGd
ふぅ…GJ!
891名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 01:02:04 ID:EPbB3T0C
中学生くらいまでおっぱいやめられなくてお母さんにせがむSSまだー

母乳ってずっと出るらしいし
892名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 00:55:03 ID:Cffm3xMT
ファンタジー世界で百合ん百合んという新世界に挑みたい。
893名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 09:02:30 ID:E6UBGwpB
「挑みたい」が「揉みたい」に見えた。
遠慮なく揉んでくれたまい。
894名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 14:40:36 ID:Cffm3xMT
つまり登場人物を全てエルフの巨乳にしろというお告げですね!

巨乳攻め貧乳受けがジャスティスだったが仕方ない
895名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 02:19:57 ID:X0/H6Ffe
赤ちゃんプレイってあるのかな百合の
896名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 13:50:20 ID:kVJeOQxX
公式でそれをやったアニメなら知ってる
897名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 17:37:43 ID:cHH/wPlT
>>896
詳しく
898名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 07:48:34 ID:w/WqIRR2
>>897
舞乙のトモエw
899名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 15:32:07 ID:okppvPpj
あれはwwwwアホすぎたw
900名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 23:27:52 ID:hGKKKYXF
>>891
うちの姪が小学校に入るくらいまでそれで、お陰で姉貴のティクビがえらいことになっとる
出るってもな、授乳期がおわったらほんとにちっとらしいわ。

そんな姪もすっかり大きくなって母親くらいの背丈なんだが、今だに一緒に寝たがるっとる
だが如何せん身内だけに一向に萌えん。
901名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 01:10:18 ID:IslxO5/y
それをssにする事を許可する
902名無しさん@ピンキー:2009/04/03(金) 01:40:32 ID:t+n/8eNK
俺も許す
903名無しさん@ピンキー:2009/04/03(金) 22:40:24 ID:o0CAxUlP
俺萌ゆるす
904名無しさん@ピンキー:2009/04/04(土) 12:39:28 ID:jiYSJmcq
いいとも 小清水
905名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 01:06:44 ID:bm31A9IQ
許さない
906名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 02:09:18 ID:G3O3yCqG
レッスルエンジェルス的なプロレ…ズがみたい
907名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 02:25:22 ID:uVLKWC+H
いいじゃないですか
908名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 08:19:47 ID:VWWk9pN+
アイドルマスターの女性P版を
909名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 01:05:30 ID:bub4oAZJ
圧縮回避保守
910名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 12:45:50 ID:kETgdHBE
保守!
911名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 01:36:01 ID:PlpnthxJ
縦笛を舐めてるおにゃのこいいよね

男を女にすげ替えるだけで凄いいいシチュエーション
912名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 07:21:28 ID:K280KoUJ
そこからピュアな感じで終わるのか、変態チックなエロ展開に転がるのか
それが問題だ
913名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 00:47:21 ID:KZdYRCXR
あー、見つかっちゃってあれやこれやパターンとかエスカレートして笛で自慰しちゃうパターンとかな
914名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 21:07:42 ID:cvVrfcKI
女子だけのエスカレーター校の学生が、
中学生になって周りの女の子の匂いで授業に集中出来ない
って漫画があった。
915名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 23:17:34 ID:apXf1Kq0
耳かきモノまだー
916コピペ:2009/04/16(木) 16:01:13 ID:4w8UdMI4
お姉ちゃんが大学進学を機に一人暮らしを始めることになって
それまでお姉ちゃんと一緒の部屋使ってた私は一人部屋ゲットって喜んでたんだけどすぐに寂しくなって、
お姉ちゃんが使ってた二段ベッドの上で寝たりして寂しさを紛らわせたりするようにw
それでも我慢できなくなって学校帰りにそのままお姉ちゃんのマンションに行ってしまった

お姉ちゃんビックリしてたけど喜んでくれた。私もお姉ちゃんの姿見て胸がじんわりしたw
でも、寂しいとか言える素直キャラじゃないから「部屋チェックしにきた」とか可愛げないことを言っちゃったんだけど
お姉ちゃんに「そろそろ帰ったほうがいいんじゃない?」って言われた瞬間、キャラ崩壊したw

「お姉ちゃん一緒じゃないとやだ。一緒がいいの。お姉ちゃんいないの嫌。寂しい」

みたいなことを駄々っ子のように言って抱きついちゃってから、ちょっと関係が変わった
その日はさすがになんにもなかったけどw
メール嫌いのお姉ちゃんが甘いメールくれるようになったり、私もちょっと素直になったり、
そんな甘ラブモードを続けてる間に自然とそういう関係になってった
多分、ずっと一緒に暮らしてたらお姉ちゃんの存在が自分の中でどれだけ大きいのか気づかないでいたと思
917名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 14:26:21 ID:/khceAlD
ほす
918名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 13:43:40 ID:HRoDlKpy
ささめきことの単行本読んで、マジで泣きそうになった俺はどうしたら……
まさかギャグ多めの漫画で感動とは
919名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 01:37:25 ID:vOFosHW7
聖霊に聖隷にされちゃうおにゃのこまだー
920名無しさん@ピンキー:2009/04/22(水) 23:35:15 ID:Q+IFcRIM
アルカナハート?
921名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 01:37:27 ID:bVg3mFIj
第一アルカナに百合キャラいるじゃん
922名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 06:42:17 ID:USCet+Da
ツンデレガチレズカワイイ冴姫か
923名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 23:45:22 ID:xD14DI3p
水泳部って水中で股に手入れたりしてセクハラし放題だよな
924名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 23:09:59 ID:T7ZSNAGi
925名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 20:42:33 ID:8wOg+2wE
>>916
コレの元ネタ詳細希望
続きが気になって気になって……
926名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 05:25:18 ID:I7bjULa4
>>923
シンクロナイズドスイミングで演技指導という名目で…
水球で対ラフプレイの特訓と言って…
927名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 18:45:19 ID:S4ZVaEb9
水球はあまりにもポロリがあるからテレビでやれないんだよね
928名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 10:24:34 ID:FCZ3RpSv
女だらけの水球大会 …ポロリもあるよ…
929名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 19:52:27 ID:dM0Qc+PQ
悪戯っ子が後ろから沈めたりするんだろうね
930名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 15:29:54 ID:cNl7QfK9
冗談が過ぎて、本気で保健室に運ばれるAちゃん
931名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 05:55:09 ID:RVD1GBz4
何故妄想がそこで終わっている!
介抱して、いじめっ娘が押し倒される展開だろう!
932名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 10:23:06 ID:Ih6QK5fz
保健室の美人先生にやさしく介抱されるルートも捨てがたい
933名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 12:20:06 ID:e8TpvYGm
保険の美人先生といえば
響子せんせーの人工呼吸で初ちゅーとか
ジャス学おいしいよジャス学
934名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 19:19:55 ID:g7TqLsCN
人工呼吸パターンは伝統
935名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 00:39:23 ID:4tft4Nag
つか王道
936名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 04:35:59 ID:P+DHoex/
大体した瞬間目が覚めるんだよな
937名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 06:32:33 ID:fvcwTCyL
1.散々迷った挙句、心に決めてしようと口を近づけたときに目が醒める
(相手が顔を上げるためおでこがぶつかるorそのはずみでキスしてしまう)

2.実は醒めてるけど人工呼吸してくれそうなので内心2828しながら待ってるところに
(「い、いつから…」「最初から、…もうしてくれないの?」)

3人工呼吸とは言うもののよくわかんない
(「こ、こうすればいいのよねぇ」口開けさせて、舌を絡めて…)
938名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 23:15:58 ID:+Rp6wZMd
「人工呼吸でキス」を期待し気を失ったふりをするも、
まさかの「医学的に全く正しい人工呼吸」で若干もうしわけないキモチに
939名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 03:34:22 ID:oRm6p7sX
ツイスターゲームでごめん(笑)といいつつきょぬーな娘の胸触っちゃう悪戯っ娘、ってのをあるビデオを見て思い付いた
940名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 01:18:15 ID:TKJLIt3a
隠れきょにゅーっ子のおっぱいを鷲掴みにしてしまい…
ついイジメっ子体質が出て、
「このおっぱいは何なのー」と捏ね繰り回すんですね。

喘ぐきょにゅーっ子を見てるうちに、
段々イライラしてきてついに下半身にまで手を伸ばして
パンティの中に手を入れちゃうんですね。
941名無しさん@ピンキー:2009/05/17(日) 20:27:05 ID:FrAbCmaN
ほし
942名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 00:19:36 ID:j+bdGApQ
誰か妄想を想うがままに書き綴るんだ
943名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 01:56:38 ID:4upj7yn/
電波な作品にしかならないのぜ!
944名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 02:33:42 ID:Jyc2yQT2
友人と二人で一緒に銭湯いったらその友人がタオルを一向に取らないので剥ぎ取ったらイイ体でムラムラそして出た後ににゃんにゃん

的な
945名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 21:00:12 ID:DC3qxjVi
出た後ににゃンにゃんだと…
風呂場でやるに決まっておろうが…
でのぼせる仕掛け側。
復帰して休憩所で攻守交替の第2戦。
もしくは目覚めたところでお仕置きこーなー。

「真ちゃん、泡の出るお風呂大好きだよねぇ」
「え、雪歩…」
大事なところがバブラーの前に固定されるように手足をタオルで縛り付けられている。
「ゆーっくりと入ってきていいよ、今度はのぼせないようにね」
(名前に深い意味はございませぬ)
946名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 00:43:12 ID:mbf1ZMwq
裸と着替えと水着が見えるからという理由で水泳部入部

で、シャワー室でアソコにシャワー責め
947名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 01:50:38 ID:f7oBrD6u
「あ…ふぅ、ん…」

やだ…あたし何やってんだろ…
でも、シャワーがアソコに、気持ちいい…やめらんないよぉ…

「ユナー?みんなもう行っちゃったよー?」

ひゃあっ!あ…危ない危ない、危うく学校でイっちゃうとこだった…
とにかく、すぐ出よう…

「ユナー、入るよー」

っと、私が手をかける前に、カーテンが先に開いた。

「マコ…あんたねー、いくら同性だからって勝手に開けんのやめてくれない?」
「いやー、学校のシャワー室でオナっちゃうユナには言われたくないわぁ」

げ、バレてる!?
ででででも、ここで動揺したら部長の面目まるつぶれよね…KOOLになれ、あたし!

「な、なんのことかしら?人聞きの悪いこと言わないでよー」
「じゃあ、そのふとももをつたう液体はなぁにー?」
「…っ!そ、そりゃあシャワーのお湯じゃない?」

そう言うとマコはあたしのふとももを軽く撫で、あたしのおツユが付いた指を口に含んだ。

「ちょ、ちょっとマコ!それ、汚…あ!」
「あれぇー?お湯が汚いってどーいうことなのー?」
「それはホラ、あれよ…その」
「んもう、ユナは強情ねぇ。じゃあいいよ、身体に聞くから」

ちょ、身体ってどーいう…っあ!ま、マコがあたし、あたしのアソコ、舐めっ…!?

「あん…っ!マコ、や、だぁっ…!」
「ふふ、ここは嫌がってないみたいだけど?」
「やめ…あたしたち女同士で、こんな…ぁっ!」
「そんなの関係ないよ」

あ、あ、あっ!や、あ、ふぁぁぁっ!

「だめ、あたしもうっ…!イっちゃうよぉ!」
「いいよ…イっちゃえ♪」
「あ、あ、あ、あ、…………っあぁ!!」

身体ががくがく震え、立っていられなくない。
頭が真っ白になる。
視界がぼやける。

「…これからもずっと私がイかせてあげる。シャワーなんかよりも、ずっと、ね」

それが、あたしが聞き取れた最後の言葉だった。




ダメだ俺なんて所詮こんなもんだorz
おとなしく職人降臨待ってます
948名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 02:14:50 ID:BSwEpMdH
ああ、オナニーもありか

先輩の指示であそこに突っ込まれて我慢特訓とかな
949名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 08:49:38 ID:+dTNlQ9p
>>947
いいぞもっとやれ
いや、やってくださいお願いしまs
950名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 01:56:42 ID:5ey2AQmJ
百合って綺麗だな
951名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 13:03:46 ID:OVCRtwzm
元ネタ「ホワイト・ファング」で

(1/1)

1巻のラストあたりで妄想


同盟を組んだものの、結局のところ仁美には何もできることはなくて鬱々と日々を送るばかり。
そんなある日、瞳から電話が。
今後の方策について相談したいことがあるから自宅に来て欲しい、と。
仁美は瞳のマンションに・・・

インターフォンを鳴らすと、鍵は開いているという返答が返ってきた。
冬月さんにしてはぞんざいな対応な気がすると思いつつ、とりあえず部屋に入ることにする。
しかし、瞳の姿はない。
奥にいるのだろうか。
お邪魔します、と一声かけて中へ向かう。
薄暗い部屋の中だった。
おそるおそる進んでリビングに入るが、どこにも見当たらない。
「委員長さん・・・」
声をかけられると同時に後ろから抱きしめられていた。
「冬月さん!?」
冬月さんが背後から覆い被さるように抱きついている。
「冬月さん、どういうこと?」
「委員長さん、いい匂い・・・」
冬月さんは問いには応えず、私の首筋に顔をうずめ、匂いを嗅ぐ。
微かな息遣いがくすぐったい。
「んっ・・・冬月さん!」
「そう、とっても、おいしそう・・・」
冬月さんの眼を見てぞっとした。
微かな金色の輝きが、暗闇の中に見える。
そして気付いた。
今日は満月だ。
人狼の破壊衝動が昂ぶる時。
「私を、食べるの・・・?」
「はい」
満面の笑みを浮かべて瞳は答える。
「こんなの初めてなんですよ。人狼になって一年経ちますが、こんなの・・・」
瞳の腕を振り払おうとするが、仁美の力ではびくともしない。
大人と赤子以上の差があるのだ。
「冬月さん、やめて・・・」
「やめません」
瞳は仁美を抱きしめたままリビングに入り、ソファに乱暴に倒れこんだ。
「抵抗しても無駄なのはわかりますよね?」
そして、力任せに仁美の服が引き裂かれた。
「・・・っ」
「本当、大きな胸ですね。それにとっても綺麗ですよ」
仁美は恐怖で動けなくなった。
視界が滲んでいることで、涙を流していることに初めて気付いた。
無力だった。
冬月さんとの同盟で自分が何も提供できるものはなかった。
唯一、満月による衝動を鎮める為に自分の命を差し出すことしかできないとは・・・
ゆっくりと瞳の顔が近づいてくる。
何となく、人を食べるのに狼にならないんだろうか、などと考えていた。

そして・・・
952名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 13:05:10 ID:OVCRtwzm
2/3

仁美の唇に瞳の唇が重ねられていた。
「・・・!?」
半開きになっていた唇から舌が侵入してくる。
ねっとりと舌が絡み合う時間が続く。
息苦しさを感じた頃、口腔をたっぷりと嘗め回した口付けが終わり、唾液の橋を作って唇が離れていった。
「んはぁ・・・」
「どうでした?」
艶めいた笑みを浮かべ、瞳が言った。
「ぅ・・・・私を、食べるんじゃ・・・」
「はい、食べちゃいますよ」
それは捕食という意味ではなく
「セックスという意味で」
「セッ・・・んっっっ!!」
その単語に恥じらいを感じて言い出せなくなる前に、再び瞳の唇によって口を塞がれていた。
長く長く続くキス。
永遠かと思ったキスが終わった時には意識が朦朧と仕掛けていたが、首筋を舐め上げられた刺激に震えさせられる。
首から耳をなぶられ、下に降りて肩甲骨、肩と順番に舐められる。
いやらしい舌使い。
舌だけでなく、手も動き出し、全身を撫で回す。
舐められる箇所が胸に及び、丹念に唾液を塗りつけていく。
性の経験など皆無の仁美の体はどんどん蕩けていった。
「あああ、駄目ぇ・・・あん、冬月さんもう許してぇぇ・・・」
「許すも何もありません、黙って受け入れてくれていてくれたらいいんです。
最高に気持ちよくしてあげますから・・・」
いつの間にか瞳も一糸纏わぬ姿になり、肌をこすりつけるような動きも愛撫に加えていた。
仁美はもう正気を保つことができなかった。
絶え間なく与えられる快感に耐えようとする気持ちは片っ端から奪われていく。
「そろそろ、ここも行きますね?」
「えっ」
太腿を撫で回していた手が徐々にアソコに近づいてきていた。
「そこはやぁ・・・」
そして、とうとう秘所に達した。
丁寧に丁寧に撫で回していく。
「ひ・・・ぁぁぁ・・・」
秘所への刺激と同時に胸を愛撫し、身体に舌を這わせることも忘れない。
「はぁ、あぅ」
秘所を刺激する指が滑らかに動き、その度に仁美は喘ぎ声を上げる。
その動きは徐々に速くなっていく
「もっ・・・あん!、もぅ!あん!」
「イきそうですか?いいですよ、イっちゃってください、春日さん」
「だめぇぇぇ!」
そして、
「アアァッ・・・!」
仁美は絶頂に達していた。


仁美が一度イッた後もまぐわいは一晩中続いた。
瞳は休むことなく全身を舐めまわし、愛撫し、口付けた。
仁美にできるのは快感に嬌声を上げるだけだった
953名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 13:08:17 ID:OVCRtwzm
3/3


「あの時は本当に申し訳ありませんでした・・・。あんな無理矢理・・・」
「い、いいのよ、仕方ないことだったんだし・・・」
あれから幾日か経った。
今日も仁美は瞳の部屋を訪ねていた。
満月の日の出来事は、人狼の性衝動の高まりによるものだった。
満月の影響は破壊衝動以外にも色々あるらしい。
獲物の命を奪わなければ衝動が収まらないというのよりはまぁ、マシなのだろう。
一応、気持ちよかったことだし・・・、などというのは口が裂けても言えない。
「でもね」
「はい」
「どうしても釈然としないことがあるんだけど」
「何でしょう」
「何で、なんで、あの日以来ことあるごとに押し倒しててくるのよ!?」
本来人狼への満月の影響は満月の前後だけのはずだった。
しかし、初めて瞳に抱かれて以来、二人きりになる機会があればすかさず犯されるという状況だ。
当然抗することはできず、仁美は快楽に堕とされる。
「いや、それは満月の影響が」
「今は満月から十日も経ってるでしょうが!」
「個人差です」
「どんな個人差よ!」
「まぁ、同盟者としての義務を果たしていると思ってくれれば」
「そんな義務しか果たせないなんて・・・」
情けなさ過ぎる。
「いいじゃないですか、委員長さんだって悦んでるくせに」
「悦んでなんか・・・。
 ・・・。
 あの・・・冬月さん、凄く近いんだけど・・・」
気付けば、瞳は仁美に覆い被さっている。
「委員長さんも、狼の巣に入ればどうなるかくらい解ってますよね?」
「え、えーと・・・、食べられちゃう・・・?」
「正解です♪」
瞳はとても綺麗な笑顔で答えた。
そして今日も二人の秘め事が始まる。

終わり



ナンバー付けミスった・・・
大分ストーリー無視してます
原作はこんなに自由時間ないですし、もっと切羽詰ってます
そして麻生節全然関係なし
そこらへんは御勘弁を・・・
954名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 18:28:30 ID:KL52toRx
GJ!
原作知らないけど、これはエロい狼さんですね
955名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 01:54:55 ID:cnqb4kW0
動物は雄雌関係なくじゃれ合うから擬人化すると…
956名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 03:36:35 ID:bidhRLkr
飼い猫が何故か人になってて帰って来たら押し倒されて色々ぺろぺろだな
957名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 20:49:29 ID:xfMiI5AP
まさかのホワイトファングGJ!
敬語で苗字読みってやっぱ萌えるなー
958名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 01:02:55 ID:FF7I87IN
原作知らないけど面白かった
GOODJOB!
959名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 09:25:42 ID:vj+yOBpr
GJ! 人狼ってやっぱイイわ。
自重しないオオカミさんもいいけど、昴ってるのに大好きな娘を目の前にして
自重し過ぎちゃって、涙目で耐えるオオカミさんもまた良いものよ
960名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 00:19:52 ID:8LpuxKYQ
そういえば、次スレってどうするの?
961名無しさん@ピンキー:2009/06/05(金) 07:34:30 ID:LfkTfGuk
速度遅いし980か490kになってからで良いと思う
962名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 06:15:51 ID:QNJtDIZE
保守代わりに短いの投下します
エロなし萌えなし、百合と呼べるのかすら危ういのでダメな人はスルーよろ(※男は出ません)
963それだけ:2009/06/06(土) 06:17:19 ID:QNJtDIZE
 昔、わたしは女学校に通っていた。
 都市部からやや離れた、海に近い地域に位置する古くさい学校だった。レンガでできた壁をたくさんのツタが覆っていて、見ようによれば古風な味わいがあったかもしれない。
 わたしは青春の三年間をそこで過ごした。

 当時からわたしは内向的で体を動かすのがあまり得意ではなかった。スポーツもできないわけではないものの、進んでやりたいとは思わなかった。なるべく日の光から逃れるように、ひっそりと屋内で時間を過ごしたいと願った。
 わたしは高校入学と同時に文芸部に所属し、放課後になれば一も二もなくそこへ向かった。
 ドアと窓際以外の壁にしつらえられた棚には往年の名作文学集から絵本まで、文芸にかかわるものが雑然としまわれていた。文芸部室はけっして広いと呼べるほど大きな部屋ではなかったが、部員の数も、その活動内容もたいしたものではないので充分に間に合っていた。
 まじめに活動する部員などほとんどおらず、先輩たちもわたしと同じように、まるで避暑地のように部室を利用しているだけだった。
 ただ家に帰るでもなく、だれかと遊ぶでもなく、なんとなく気もそぞろにやってきて目に付いた本を棚から抜き取り、ぱらぱらとなんの気なしにめくって時間をつぶす。そこは光がまぶしすぎる女学生たちにとって、かっこうの隠れ家だった。
964それだけ:2009/06/06(土) 06:19:09 ID:QNJtDIZE
 一年目がようやく終わり、二年目があっという間に過ぎ去って三年目。わたしはいつしか文芸部の部長になっていた。
 先輩たちがあらかた卒業してしまい、新しく入ってきた後輩たちはまだ部室に入り浸るほどこなれていない。仕方なく、わたしが部室の鍵係を請け負うことになった。

 桜も散り、葉桜の季節に移ろうかというころ、わたしはいつもと変わることなく部室で持て余した時間を打ち捨てていた。
 特別、仲のよい知り合いができたわけでもなく、人生の方針を決定づけてしまうほど尊敬できる恩師に出会ったわけでもなく、おそろしい事件に巻き込まれることもなく卒業が近づいてくるのが不思議だった。
 わたしはこの女学校でなにを成し遂げたわけでもなく、なにを成し遂げられなかったわけでもなく、ただただ時間を無駄にして青春の三年間を浪費しただけに過ぎなかった。そのことをとくに悔やむ気持ちはわいてこなかった。
 しかし色のない三年間が自分のなかに記憶として残されることに妙な違和感をおぼえた。
 人は生きている、ただそれだけでは評価されない生きものだ。
 自然界と違い、人間社会に住まう者はなにかしらの業績や功績を残さなければ生きているとはみなされない。哲学ぶった言い方をすればこの二年間(そして最後の一年間も)わたしは死んでいたも同然だと言えるのだろう。

 そんなことを窓際の席で考えていたとき、ふと視界の隅に一人の女生徒が映った。
 校庭では陸上部とフットサル部が場所を分けあってそれぞれの活動にいそしんでいる。
 わたしの目に留まったのはトラックの端からこちらに向かってポーズを取り、合図とともにものすごい勢いで走りはじめた少女だった。
 陸上部の選手、それもおそらくかなり足の速い生徒だろう。陸上競技に疎いわたしから見ても彼女の足の運びは軽やかで、なおかつ力強いものだった。

 わずか数秒後には減速し、他の陸上部員たちが集まる地点で足を止めた。
 彼女にタオルや飲みものが入ったボトルをわたす生徒の立ち居振る舞いから、彼女が上級生であることが分かった。
 わたしは読んでいた絵本を閉じて紙コップに口をつけた。コーヒー牛乳が口のなかいっぱいに広がる。本当は部室での飲食は禁止されているのだがわたしは部の最高権力者なのでお咎めはなかった。
 もう一度トラックを見下ろす。
 さきほどの女生徒はかるくジャンプしたり屈伸したりして体の調子を確かめているようだった。彼女が前屈してから仰け反ったそのとき、わたしと彼女の視線がぶつかった。
 ほんの一瞬の出来事はそのまま流され、彼女はふたたびスタートラインに向かい、ポーズを取った。一拍、彼女は走り出した。
 ぐんぐんわたしから遠ざかっていくうしろ姿を見て、わたしは彼女の正体を思い出した。
 なんのことはない、同じクラスの生徒だった。
 名前は忘れたが、たしかまわりの生徒から「シマ」と呼ばれていた気がする。それが名字をもじったものなのか、名前をいじったものなのかすらわたしには分からない。
 わたしは力強く走り抜ける少女の映像にシマという名札をつけ、記憶の倉庫に保存することにした。
965それだけ:2009/06/06(土) 06:21:05 ID:QNJtDIZE
 文芸部には日当たりのいい窓際の席は部長のものである、という不文律が存在する。わたしはフルーツ牛乳の紙コップをこぼさないように運び、指定席に腰を下ろした。適当に見繕った小説を広げ、さりげなく校庭に視線を落とす。
 あの日、シマと呼ばれる少女と目が合ってからなぜか彼女のことを目で追うようになっていた。
 特別な理由などない。ただなんとなく、それこそ本棚からなんとなく本を抜き取るのと同じくらいの気持ちで彼女のことが気になっていた。
 教室でも彼女がそばを通ればつい目が追いかけてしまい、彼女のうしろ姿ばかりがわたしの記憶に蓄積されていくのだった。

 わたしと彼女のあいだにこれといった関係はなく、同じクラスメイトであるというだけでそれ以上の関係性は持ち合わせていなかった。
 わたしは親しい友人のいない一匹狼、というよりはクラスの雰囲気から浮いた変わり者のような生徒として認識されており、彼女は陸上部の友だちに囲まれてにぎやかな輪に加わっていた。
 ただ、どこかストイックな性格なのか、まじめに勉強を受けたり積極的に発言する姿からクラスの委員長的な生徒としてキャラクター付けされていた。
 似ても似つかない性格と言動、わたしとはまったく縁のないタイプだった。
 性格が違うからこそ惹かれるものがある、なんて言葉が小説の一節にあった気がする。しかし、わたしは彼女のまじめな気質も堂々とした気風も別段、好きというわけではなかった。
 嫌う理由がないというだけで、わたしは彼女に対して嫌悪感を持たない代わりに親近感を抱いたこともなかった。

 窓際の席から校庭を見下ろせば彼女が走っている。毎日、変わらず走りつづけている。
 それをわたしは見つめつづけている。毎日、同じ席に座って彼女の背中を追いつづけていた。
966それだけ:2009/06/06(土) 06:21:51 ID:QNJtDIZE
 初夏に差しかかり、陸上部(四〇〇メートルリレーの部)は全国大会へ進出するキップを賭けて地区予選を戦った。
 結果は惜敗、僅差で負けてしまったらしい。
 文芸部の後輩から聞いたところによるとアンカーの三年生が首位で走っていたところ、不運にも足を滑らせてこけてしまったようだ。すぐさま体勢を立て直して走り出したが他校のアンカーたちに追い抜かれ、そのまま形勢を逆転できずに敗退したのだという。
 後輩の言を借りれば「力強い走りのカモシカが草薮に足を取られ」てしまったようなもの、だそうだ。

 わたしは窓際の席に座り、紙コップに満ちるイチゴ牛乳をすすった。
 地区予選敗退から数日が経っている。
 陸上部の活動は再開されており、今日も校庭のトラックを体操着に身を包んだ女生徒たちが大地を蹴って突き進んでいる。
 少女たちのなかにシマの姿がないことは確認するまでもなかった。
967それだけ:2009/06/06(土) 06:22:37 ID:QNJtDIZE
 日が傾き、茜色が強くなってきたのでわたしは文芸部室を後にした。
 カバンを持って上履きから靴に履き替え、昇降口を出たら回れ右して校舎の裏へ向かう。
 高い木の生い茂るちょっとした林があり、そこを抜けるとなだらかな下りの斜面に出る。
 校舎は西を背にして高台に建てられていた。
 夕方になると沈みゆく夕日を眺めるのに絶好の場所となることは一部のロマンチストと怠け者のあいだでしか知られていない。
 そこにシマがいた。

 はるか遠く、街並みに沈んでいく夕日を地面に体育座りして眺めている。その背中は逆光になっていて淡くぼやけていた。普段、校庭を野生動物のように走りまわっている彼女からは想像もできない、弱々しく丸まった背中だった。
 目が痛いくらいにまぶしい光のなかで、彼女はいつ消えてしまってもおかしくないように思われた。

 わたしはいつもと変わらず彼女の背を見つめた。
 彼女の心境が分からないこともない。
 だがわたしは彼女の友だちでもなければ陸上部員でもなかった。
 わたしと彼女はただのクラスメイトであり、たった一度、目線が合っただけの関係に過ぎないのだ。わたしが彼女に掛ける言葉など存在してはいけなかった。シマがシマである以上、わたしはシマと無関係なわたしであるのが一番だった。

 三十分は経っただろうか、わたしは帰路につくことにした。
 わたしが見つめているあいだも彼女は微動だにせず、紺色に喰われていく夕陽をじっと観察していた。
 背後からでは彼女の表情は窺えない。彼女が涙を流したかどうかも分からない。しかし、きっと彼女にとっての高校陸上は終わりを告げたのだろう、とわたしは理解した。
 もう文芸部室の窓辺から彼女の姿を拝むこともないはずだ。望むわけではないが、おそらく彼女があのトラックを走ることは二度とない、直感的にそう悟った。
 わたしはどんどん小さくなっていく夕陽と、夕陽に呑み込まれそうなほど小さい彼女に背を向けた。
968それだけ:2009/06/06(土) 06:24:19 ID:QNJtDIZE
 わたしは彼女のことが好きというわけではなかった。
 嫌いになる理由がないだけで、彼女はわたしとはまったく異なる世界に生きる人間であったし、この女学校を卒業したら二度と会うこともないだろう。
 未練はなかった。
 わたしと彼女のあいだには街中ですれ違う程度の関係性しかなかった。
 しかし、わたしの目は彼女の姿を追いたがった。
 それは気に掛けるほどのことでもない、非常にささいな理由。
 汗を流して一生懸命にひた走る姿が嫌いじゃなかった、ただそれだけなのだった。



 おしまい
969名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 06:25:29 ID:QNJtDIZE
以上です。読んでくれた人に感謝
楽しんでもらえたら幸いです
970名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 08:17:14 ID:J2O0+B6U
なんか…いい
SSとゆうより小説っぽい文才あるなぁ
 
 
 
続き読みたいと思ったけどどう考えても蛇足になるな(´・ω・`)
971名無しさん@ピンキー:2009/06/07(日) 13:20:23 ID:GIIDjC6D
派手じゃないけど、良い雰囲気ですね。
GJです。
972名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 19:42:01 ID:RrqclzZh
これは非常にいい雰囲気
973名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 21:57:39 ID:wejc4vnl
なんか、淡々としてそれでいて懐かしい雰囲気が非常にいいです
作者さん、マジで小説家の卵だったりしないの?
974名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 07:51:48 ID:rSo/Ax3u
陸上部で先輩と後輩
後輩が有能なため自分が選抜メンバーから外されたのが悔しくて後輩をいじめてたが同僚に説教されて自分の愚かさに気づき逆に優しくするようになる。
そんでイチャイチャラブラブな関係に
って感じのが読みたい
975名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 23:32:50 ID:7v+F57HG
感想どうもー

>>973
読んでくれてありがとうです
趣味で書いているだけなのでそういうのではないですよ
976名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 00:31:25 ID:Ajr2w+VV
>>975
趣味でこれかー…本当に尊敬します。
改めてGJ!
977名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 01:41:27 ID:ULo+vi+i


アトリエシリーズの最新作は百合みたいだな
978名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 02:22:46 ID:Yw4M+ocD
アトリエはいつも百合だと思っている。女主人公の時は
979名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 03:03:16 ID:n3WfjARb
あれは基本百合だよなぁ
980名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 03:48:17 ID:DFUzJbHo
エメラルドユリージョンな百合書きたい
981名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 10:57:52 ID:cg1mm0GX
はやて×ブレード新巻キタコレ
これでかつる!
982名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 14:41:38 ID:ABjL7aej
mjk
全裸待機
983名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 19:00:14 ID:raK0STfd
他のスレでも“全裸で待ってる”よく見るけど励ましなんだよね?
本当に全裸でSSの進行通りにうっふんあっはんしてるわけじゃないよね!?w
984名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 22:06:14 ID:CQH6/xIH
全裸で正座し、あまりの期待に体から分泌される液体に
肌をテカテカ光らせながら待つのが紳士淑女のたしなみでございます。
985名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 22:57:06 ID:mo+zM1DC
はやては早く綾那を押し倒
986名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 20:14:24 ID:is61NKBo
殴り倒されるからなあ…
987名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 14:53:03 ID:KvlwBAQ/
今回の綾那の可愛さは異常 
 
 
あとシド&ナンシーのコンビが好きすぎるw
988名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 14:53:45 ID:KvlwBAQ/
そろそろ次スレ要るな
989名無しさん@ピンキー
鳥居みゆきがおばちゃんに悪戯してるの見て反応しかけた…

ああいい感じの娘いるよね