【あかほん】【濱中】氏家ト全総合 22時間目【妹】

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1名無しさん@ピンキー
まったりいきましょう

次スレ建てルールや、過去スレ情報は >>2-5 あたり
2名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 12:22:43 ID:RVta+LJK
前スレ
【あかほん】【濱中】氏家ト全総合 21時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1158053539/
過去スレ
【あかほん】【濱中】氏家ト全総合 20時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1153304002/
【あかほん】【濱中】氏家ト全総合 19時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150028186/
【濱中アイ】氏家ト全総合 18時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145727127/
【濱中アイ】氏家ト全総合 17時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142255932/
【濱中アイ】氏家ト全総合 16時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139468699/
【濱中アイ】氏家ト全総合 15時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1137258988/
【濱中アイ】氏家ト全総合 14時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1135925974/
【濱中アイ】氏家ト全総合 13時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1134125251/
【濱中アイ】氏家ト全総合 12時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132404885/
【濱中アイ】氏家ト全総合 11時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129514442/
3名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 12:23:25 ID:RVta+LJK
【濱中アイ】氏家ト全総合 10時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127110404/
【濱中アイ】氏家ト全総合 9時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125079101/
【妹】氏家ト全総合 8時間目【濱中アイ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122381257/
【濱中アイ】氏家ト全総合 7時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120910446/
【濱中アイ】氏家ト全総合 6時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118937114/
【女子大生】氏家ト全総合 5時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117279379/
【家庭教師】氏家ト全総合 4時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114597887/
【カテキョ】氏家ト全総合 3時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109699736/
【濱中】氏家ト全総合 2時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106563195/
家 庭 教 師 濱 中 ア イ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095652398/



古田氏作のSS保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~hamanaka
4名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 12:23:56 ID:RVta+LJK
【お願い】
作品の投下は以下のようにしてくれると助かります。
(1).投下します宣言
(2).本編投下
(3).ここまでです宣言

また、作品のタイトルは上記の(1)、(3)のどちらでも良いのですが、
1行独占で書いてくれると助かります。本文に紛れると見落としてしまうことがあるので。
↓こんな感じ
タイトル:「?????」
名前欄はこれまで通り作家さんのコテでよいです。



5名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 12:24:29 ID:RVta+LJK
☆☆☆☆☆☆ 次スレへの引継ぎについて ☆☆☆☆☆☆

容量が 450KB を超えたら残り容量に注意しながら投下しましょう。
480KB を超えたら次スレが立つまで投下は控えてください。

次スレが立ったら、古田氏の保管庫の更新が済むまで落さないようにマッタリ保守で。
更新が済んだら、一気に埋めるかDAT落ちまで放置しましょう。(ただし、埋めの段階で
作品を投下すると保管庫に記録されないかもしれないので注意。)


6名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 15:00:16 ID:ewT3u7qJ
>>1乙。
7名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 15:51:46 ID:s5e5Y9i5
>>1


そしてリョーコ誕生日おめでとう
マナカも昨日だったっけか
8名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 19:21:07 ID:PRtACiiE
乙ぱい!!乙ぱい!!
9518 ◆8/MtyDeTiY :2006/12/25(月) 20:58:14 ID:+LCXBt13
聖夜に一人ですが何か?

アイ×マサヒコっぽい、クリスマスっぽいやつ。
エロなし。
10518 ◆8/MtyDeTiY :2006/12/25(月) 20:58:54 ID:+LCXBt13
以下、ある大学構内での4人の女子大生の会話。
「つがいが増える時期が来たわね」
「ちょっ……つがいって、もうちょっと言い方が」
「つがいはつがいよ! 生でヤッて出来ちゃった結婚でもなんでもすればいいのよ!」
「な、なんで今日はそんなにもアグレッシブなんですか?」
「…昨日振られたそうよ」
「あ〜……それで」
「振られたんじゃないわ! 振ってやったのよあんな男! なにさ!
ケチだし! 顔だってそんなにだし! あっちのほうは下手もいいとこだし」
「あっちって?」
「あっちはあっちよ!」
「??」
「…『あ』を『え』に変えなさいな」
「あ。あは……あはははは! そっかそっか、そーいうことか」
「ちくしょー! こうなったらやけ食いよ! やけ食いしてやるわ」
「私も付き合いますよ」
「…しょうがない子ね、まったく」
「よし、食べに行こう食べに行こう。割り勘で食べに行こう」
「………」
「………」
「………」
「はれ? みんなどうしたの? 早く食べに行こうよ。割り勘で」
「「「あんた帰れ」」」





11518 ◆8/MtyDeTiY :2006/12/25(月) 20:59:41 ID:+LCXBt13
「なんてこと言われちゃったよ〜」
小久保家まで「うえ〜ん」と泣きながらやってきたアイ。
応対に出たマサヒコにぐずりながら友人達からの仕打ちを話す。
「ね! ね!! せっかくのクリスマスに酷いと思わない!?」
「いえ、その人達の気持ちが痛いほど分かります」
「マサヒコ君まで……」
「だって先生ハンパ無く食べるじゃないですか。大学生の懐具合は知りませんけど結構厳しいのでは?」
「う〜……確かにこの時期もうアルバイトしてないから厳しいかもしれないけど」
不満げに頬を膨らませる。
「まあこれ以上玄関で長話するのもあれなんで、あがってください」
「あ、うん。お邪魔します」
とててっと家に上がりこみ、家の中の雰囲気が妙なことに気づく。
日曜日ならば父親だって家に居そうなのに、やけに閑散としている。
「ねえマサヒコ君、お父さんとお母さんは?」
「昨日から2泊の旅行に行ってます」
「そうなの!?」
「ええ。今年はイブが日曜じゃないですか。それで父さんが月曜にも休み取れたから、
ちょうどいいって温泉に行ってるんですよ」
言いながらアイを自室でなく、キッチンに案内する。
「そうなんだ……あれ? でもじゃあ何でマサヒコ君はいかなかったの?」
「まあ、たまには夫婦でゆっくりしてもらおうかなぁと、辞退しました」
コンロにヤカンを置き、火をつける。
「へ〜…えらいねぇ」
いい子いい子とマサヒコの頭を撫でる。
するとマサヒコはなんとも居心地悪そうにする。
「――って言うのは建前でして。実際には家で一人でのんびりしたいってのが少々」
「まっ! せっかく頭撫でてあげたのに!」
ぷんぷんと怒り出す。
「で、残りがもっと現実的な問題で、二人分しか確保できなかったんですよね、宿が」
「へっ!?」
「時期が時期ですから。キャンセルが二人分あっただけでもラッキーだったんですよ」
沸いたヤカンからお湯をティーポットへ。
「まあそーいったわけで明日まで俺一人です」
「ふ〜ん……あ、でも、今日はミサキちゃん達とクリスマスパーティーとかするのかな?」
「ミサキは学校の友達とするって言ってましたよ。結構な金持ちがいるとか、アイドルがいるとか何とか」
「リンちゃんは?」
「的山は家族でレストランだよ〜って、犬のハナコも大丈夫なとこみたいです」
「……じゃあマサヒコ君、ホントに今日一人なの」
「まあ、そーなりますね」
ティーポットからカップに紅茶を注ぐ。
茶葉もよく広がっていたようで、ふわっといい香りが広がる。
「先生、砂糖は?」
「ん、このままでいいや」
アイは紅茶を一口。
「ねえ、マサヒコ君」
「なんですか?」
「友達いないの?」
「は?」
マサヒコの動きが止まる。
「だってクリスマスに一人だなんてそうとしか思えないよ!」
「いや、そーいうわけでは……この紅茶も知り合いからの土産ですし。
それなりの交友関係を構築してるとの自負はあるんですけど」
「でもクリスマスに一人なんでしょ?」
「そりゃそうですけど、先生人のこと言えないじゃないですか」
「はうぅ!」
痛いところを突かれて悶える。
12518 ◆8/MtyDeTiY :2006/12/25(月) 21:00:36 ID:+LCXBt13
「そ、そーいえばそうだった……でも、マサヒコ君ホントに――」
「心配無いですって」
まいったなぁといった感じでマサヒコは笑みを浮かべる。
「23日が終業式で、その後クラスの連中とファミレス、カラオケと行ってきましたから。
クリスマスパーティーも兼ねて」
「あ、そうなんだ」
「また集まるってのも面倒でしたからまとめてやっちゃったんですよ。
だから安心してください。ちゃんと友達いますから。つーか俺なんかの事そんなに心配してくれなくても」
「するよ!!」
急に大きな声を出したアイの様子に目をぱちくりさせる。
「だって、私は君の先生なんだよ?……って、そりゃまあ、もう契約も終わっちゃったけど」
後半、ゴニョゴニョとごまかす。
「でも! 先生とかそーいう事抜きにしたって……その、心配だよ……」
「……」
「あ! それと! 自分のことを『なんか』とかいっちゃだめ! 謙遜と卑下は違うんだからね」
びしっと指を突きつける。
「いい? もう『俺なんか』なんて言っちゃだめだよ」
「……わかりました」
「うん、よろしい」
アイはにこっと笑みを浮かべる。
その様子にマサヒコも相好を崩す。
「あ、そうだ。先生イチゴ食べますか? もらい物ですけど」
「食べる食べる! イチゴ大好き!」
マサヒコが冷蔵庫からイチゴを取り出し机に置く。
「あ、コンデンスミルクとか――」
「ふぇ?」
「いえ何でも無いです」
すでに口一杯にイチゴをほお張っているアイを見て途中で言うのをやめた。
「んぐんぐ……ところでマサヒコ君」
「なんすか?」
「お母さん居ないならご飯どうしてるの?」
「軍資金を貰ってますから大丈夫です」
そう言ってイチゴを一つ口に入れる。
甘味と、程よい酸味が口の中に広がる。
「やっぱり俺一人置いていくのが心苦しかったんですかね。結構な額を置いていってくれましたよ。
ケーキだって注文してくれたみたいで。今日配達してくれるらしいです」
「ケーキ……ん? お母さんはクリスマスケーキを注文したんだよね?」
「そりゃそうですよ」
「……クリスマスケーキって、普通ホールだよね?」
「あ……」
アイの言葉の意味に気づく。
同時に、ピンポーンとチャイムが鳴った。




13518 ◆8/MtyDeTiY :2006/12/25(月) 21:01:31 ID:+LCXBt13
「完膚なきまでにホールケーキだ。こんな量の物一人で食べさせようってのか、母さんは」
「うわ〜おいしそ〜」
「しかもアイスケーキ。となると保存するなら冷凍庫。入るかな?」
「生クリームもたっぷりだ」
「あ、でも冷凍庫入るスペースありそうだなそうだな」
「……」
「じゃあ一切れだけ食べて残りは明日以降に……すいません、先生。ちょっとおふざけが過ぎました。
だからそんな台所の隅っこでいじけないでください。一緒に食べましょう」
「……それはマサヒコくんのなんだから、一人で食べたらいいじゃない」
いかん、拗ねた。
「さっきのは冗談ですから」
「……食べていいの?」
「もちろんです。ほら、イスに座って。溶けちゃうから食べましょう」
「うん♪」
マサヒコが取り分けてくれたアイスケーキを嬉しそうに口に運ぶ。
「あま〜い♪つめた〜い♪おいし〜♪」
幸せそうな、満面の笑み。
マサヒコも一口食べる。
「ねっ! ねっ!? おいしいでしょマサヒコ君」
「そうですね」
すでに二つ目を食べ始めたアイに軽く頭を下げる。
「これも先生のおかげですね」
「ふえ?」
きょとんとした表情で、フォークを咥えたまま首をかしげる。
なんとも子供っぽい仕草だが、童顔のアイの外見とは妙にマッチしていて微笑ましい。
「私のおかげって……なんで? 私なんにもしてないよ?」
「一人で食べるよりも二人で食べたほうがおいしいですから。
だから、先生のおかげです。まあ、なんて言うか……」
照れているのか、ちょっと頬を赤くするマサヒコ。
「正直、一人ってのはちょっと寂しかったところですから。
先生が来てくれて……その……嬉しかったです」
「そ、そっか。うん、そーいってもらえると私も嬉しいよ。あは、あはは」
照れを隠そうとパクパクとケーキを食べる。
「な、なんなら夕ご飯も一緒に食べてあげよっか? な〜んて、あはははは」
「いいんですか?」
「ふぇ!?」
「さっきも言いましたけど、やっぱり一人より二人のほうがおいしいですからね。
先生さえよければぜひお願いしたいところです」
「えっと……でも、いいの? 私で? 今日はクリスマスだよ? 一緒に居るのが私でいいの?」
「先生がいいです」
「はうぅ!」
撃沈。




14518 ◆8/MtyDeTiY :2006/12/25(月) 21:03:19 ID:+LCXBt13
「う〜さむ。さっさと夕飯の材料買って帰りましょうね」
表に出てすぐ、マサヒコは外気の冷たさに首を竦める。
「マサヒコ君は相変わらず寒がりだねえ」
ご機嫌な様子のアイとは対照的だ。
マサヒコはさらに首を竦め、着込んだコートに鼻まで埋まる。
「今日は特にですよ。アイスケーキ食べた直後だし。先生は寒くないんですか?」
「私は大丈夫かな。それより……ねえ、マサヒコ君」
「なんすか?」
「手、つなごっか」
アイの言葉にきょとんとしたマサヒコだったが、
「ええ、いいですよ」
手袋をはずして、アイに差し出す。
アイはマサヒコの手をぎゅっと握り、マサヒコのポケットに突っ込む。
「先生……」
「えへへ」
「先生もアイスケーキの食べ過ぎで寒かったんですね」
「……は?」
「だって寒いから手を繋ぎたかったんでしょ? あ、この手袋そっちの手に使っていいですよ」
「えっと……マサヒコ君」
「はい?」
「これは当然の行為だと思うの。一応謝っとくから。ごめんね」
「は? あれ? 先生、何で拳握ってるんですか? って、うお!?」
「え〜いっ!」
マサヒコの頭に乙女の『何か』が色々詰まった拳が振り下ろされた。
フラグクラッシャーマサヒコはどこまでも健在だ。


END
15518 ◆8/MtyDeTiY :2006/12/25(月) 21:06:04 ID:+LCXBt13
追記

「ところで先生、日曜日だってのに大学に行ってたんですか?」
「レポートの提出があったからね! ほんとだよ! うっかり行っちゃったわけじゃないのよ」
「……そうですか」
16518 ◆8/MtyDeTiY :2006/12/25(月) 21:07:23 ID:+LCXBt13
終了。
誤字脱字表現間違いはなにとぞ見て見ぬフリを。
追記部分は今まさに気づきました。
相変わらずの推敲の甘さ。
だから今年も聖夜に一人なんだろう。
さようなら。
そしてまた来年。
17名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 22:09:13 ID:9CPWBkaz
518氏のアイ先生はやっぱ最高だな(*´Д`)
GJです!!
18名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 22:42:50 ID:NJE8igF9
乙&GJであります!
19ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/12/25(月) 23:43:56 ID:8SkbSVqB
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
濱中ネタです。
スルー対象ワードは「ミサキのエロ語り」「直接の本番なし」「酒」です。
題は「聖夜の告白」でお願いします。
20ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/12/25(月) 23:45:13 ID:8SkbSVqB
 12月24日、それはクリスマスイブ。
今年は丁度日曜日ということもあり、例年以上の賑わいを街では見せている。
高級レストランやホテルは全て予約でいっぱいだし、ケーキ屋さんもおもちゃ屋さんも大繁盛だ。
さすがにこの日ばかりは世の中のお父さんもちょっと一杯ひっかけていこうなどとは思わず、
定時で仕事を切り上げていそいそと帰路へとつくことになる。

 さて、中村リョーコのマンションでも、ささやかながらではあるがクリスマスパーティが開かれようとしている。
お祭り好きイベント好きの彼女が、こんな絶好の機会をみすみす逃すような真似をするはずがない。
それに何より、明日は彼女の誕生日でもあるのだ。
「よっしゃ、メリー・クリトリ〜ス!」
「しょっぱなからやめて下さい」
 リョーコのマンションに集まったのは、部屋の主であるリョーコ以外では、
濱中アイ、天野ミサキ、的山リンコ、そして帰国中である若田部アヤナといった面子だ。
小久保マサヒコは家庭の事情で遅刻、豊田セイジは風邪をひいて欠席となっている。
親戚が家に来ていて身動きが取りにくいマサヒコはともかく、セイジの風邪は多分に偽りのニオイがするが、
リョーコはあえてセイジを強引に引っ張ってくるようなことはしなかった。
本当に風邪ならうつされると困るわけだし、無理に呼んだとしてもアイやミサキたちが絡みにくかろうと思ったのだ。
おそらく、数日後にセイジはこってりと絞られることだろう、いろいろな意味で。
「よし、まずは乾杯といきましょう」
 リョーコはそう言うと、大きなシャンパンのボトルを取り出した。
さすがにここはホストクラブでもF1の表彰台でもないので、シャカシャカ振ってボーンと開けるなどということはしない。
いや、と言うより出来ない。
何故なら、すでに栓が開いているからだ。
無類の酒好きのリョーコが、皆が集まる前に一人でちびちびと飲んじゃっていたのだ。
「え、でもノンアルコールじゃないんでしょ?」
「お姉様と濱中先生以外は未成年なんですけど」
 ミサキとアヤナが優等生発言を飛ばすが、そんなものを聞き入れるリョーコではないわけで。
「なーに言ってるのよ、私はこの部屋の主、主の命令は絶対、よって日本の法律は無効、というわけで飲め」
「三段論法にすらなってませんけど」
「うっさいわね、リンコを見なさいよ。準備万端じゃない」
 リョーコの言う通り、リンコはニコニコ顔でグラスを両手で持ち、シャンパンが注がれるのを今か今かと待っていた。
もし彼女に尻尾がついていたとしたら、左右にパタパタと振られていたことであろう。
「ちょっと、リンちゃん」
「えへへ」
 ミサキは咎めるような目つきをしたが、リンコはまったく意に解さない。
と言うより、全然気にしていない。
「いいんじゃないかなあ、だってクリスマスなんだし」
「そんなの理由にならないわ。濱中先生も何か言ってあげて下さい」
「本当はダメだけど、今日くらいならいいんじゃない?」
「ええ?」
 アヤナの振りを、あっさりと流してしまうアイ。
この辺りの鷹揚さはさすがとしか言いようがない。
「はいはい、年長者二人が許可したんだから問題なし! ほりゃ、カンパーイ!」

 こうして、クリスマスパーティが始まった。
波乱のクリスマスパーティが。

                 ◆                     ◆
21ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/12/25(月) 23:46:23 ID:8SkbSVqB

「ところでミサキ、マサとはどこまで進んだ?」
 リョーコがこの質問をしたのは、パーティが始まってから一時間程経った頃だった。
「……マサちゃんと、ですか」
「そうそう」
 小久保マサヒコと天野ミサキがつきあっているということは、当然この場にいる皆が知っている。
中学卒業を前後に、二人は幼馴染からも卒業し、晴れて恋人同士になったのだ。
「あー、私も知りたーい」
 リンコがシャンパンのグラスを片手にひょいと手を挙げる。
その頬はすでにアルコールのせいでリンゴのように真っ赤になっている。
いや、リンコだけではない。
リョーコを除く全員が顔を赤く染めている。
「……私も知りたいわね」
「私も」
 リンコに同意を示すアヤナとアイだったが、これがもし素面なら、違った言葉を口にしたことだろう。
「ほーら、皆聞きたがってるわよ」
 ニヤリ、と笑ってミサキを促すリョーコ。
「ふふふ、ほらほらほら」
 実は、この流れは全てリョーコの策略である。
マサヒコが遅れてくると知った時から、仕掛けようと企んでいたのだ。
アルコールを利用してエロ方面にスムーズに話を持っていく、その技術に関してはリョーコは一級クラス。
それに突っ込みマスターのマサヒコがいない以上、ミッションの難易度はさらに下がろうというものだ。
「わかりました、話してあげます」
 正座になり、背筋をしゃんと伸ばすミサキだったが、目の方は完全に据わっている。
「じゃ、まずは初体験から話してくれるかしら?」
 心の中でガッツポーズを取りながら、リョーコはミサキのコップに泡が出る琥珀色の液体を注ぎ込んだ。
それを、ミサキはコクコクと息継ぎもせずに一気飲みする。
「ぷはぁ……」
「いい飲みっぷりじゃない」
「……もう一杯いたらけますか」
「はいはい」
 リョーコはミサキだけでなく、アイ、リンコ、アヤナのコップにもビールを注いで回った。
二十分程前にシャンパンのボトルが空になってから、リョーコはこうして皆にビールを飲ませていたのだ。
無論、彼女の策謀―――マサヒコとの進展具合をミサキ自身に告白させる―――を成功させるために。
「……マサちゃんに始めて抱かれたのは、暑い暑い真夏の日のことでした」
 ミサキはついに語り始めた。
酒で滑らかになった舌を動かして。
22ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/12/25(月) 23:47:35 ID:8SkbSVqB

  ……私は、この日ある予感がしていた。
 今日は特別な日になる、と。
 そして、実際その通りになった。
 私は、マサちゃんに始めて抱かれたのだ。
 窓の外ではミンミンとうるさいくらいにセミが鳴いている、とっても暑い夏の日のことだった。
  その日、私とマサちゃんは、私の部屋で夏休みの課題に一緒に取り組んでいた。
 マサちゃんがわからないところを私に聞き、私がそれを教えるという形で進んでいった。
 確かに私の通う聖光女学院は進学校だし、マサちゃんの英稜高校よりは『上級』と世間一般では認知されている。
 でも、両校のレベルにジャガイモのヨウ素デンプン反応とディラック方程式ほどの開きがあるわけじゃない。
 だいたい、同じ高校一年生なのだから。
  午前中は現代文、昼食後は英語に取り組んだ。
 そうそう、この日の昼食は私が作ったの。
 インスタントラーメンなんかじゃなく、ちゃんとしたのを。
 そう、スパゲッティを茹でて一緒に食べたんだ。
 ……ミートソースはパックのやつを使ったんだけどね。
  英語も一段落ついて、私達はお茶にするこにした。
 お母さんが買ってきたケーキと、紅茶で。
 たわいもない話をしているうちに、私がどれくらい前からマサちゃんのことを好きだったかって話になった。
 この話、実は告白の直後にもしたことがある。
 つまり、この話をするのは二度目だった。
 私は、小さい時からずっとマサちゃんが好きで、
 幼稚園に通い始めた頃には、もう将来はマサちゃんのお嫁さんになるって決めてた。
 マサちゃんとおままごとで遊んだりしてる最中に、何度か「いつかマサちゃんのお嫁さんになるんだ!」って言った覚えがある。
 だけど、マサちゃんはそれを知らないって言うんだ。
 それは俺じゃなくてお前のお父さんだったじゃないか、って。
  ……まあ、そんなことで口げんかなんかしないんだけど、
 あまりにマサちゃんが「俺じゃない、お前の父さんと結婚するって言ってた」って言い張るもんだから、ちょっと悔しくなっちゃった。
 それで「ひどいよマサちゃん、私はずっと、ずっとマサちゃんのことが好きだったんだから……」って涙目で訴えてみたの。
 そうしたら、マサちゃんが急に真剣な顔になって、「ごめんな」と言ってぎゅっと抱き締めてくれた。
 そのまま二人で抱き合っているうちに、キスがしたくなって、私は目を閉じて……。


「……甘い甘い口づけを交わしました。ちょっと大胆な気持ちになった私はマサちゃんの膝の上にのり……」
 ミサキの話は続く。
羞恥心の堤防は完全に決壊してしまったようで、紡ぐ言葉に躊躇いがない。
それどころか、若干の陶酔を感じているらしく、蕩けた瞳には薄い悦楽の膜がかかっているように見える。
「耳をマサちゃんの胸に押しつけました。ひっく。マサちゃんの心臓の音が私の身体に火を着けたかのように……」
 記憶を言語に変換する能力は見事なものだが、
思考力そのものはアルコールのせいでかなりコントロールが危なくなっている。
ドラマのナレーションのように重々しい喋り方をしたかと思うと、ノロケるような砕けた口調にもなったりする。
時々、舌が空回りするのか、発音があやしくなる時もある。
「マサちゃんの手が私の腰にまわされました。瞬間、私は思いました。ああ、勝負下着穿いててよかったと……」
 最早、誰もミサキを止めようとしない。
アイもアヤナもリンコも、食い入るような表情でミサキの話に聞き入っている。
一人、リョーコだけが余裕の表情で、皆のコップに酒を注いで回ったりしている。
「『ミサキ……』『マサちゃん……』ああ、ついにこの日が来たのれす。ひっく、私のハジメテを奉げる日が……」
 ミサキの話は、続く。

                 ◆                     ◆
23ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/12/25(月) 23:49:22 ID:8SkbSVqB

 さらに一時間が経った。
時計の針は午後八時を少し回ったところだ。
ここまで、ミサキはほぼノンストップでマサヒコとの情事の中身を喋り続けている。
初体験のこと、初めてマサヒコの部屋でセックスしたときのこと、
口でしてあげた時のこと、手でしてあげた時のこと、胸でしてあげたかったけど出来なくて悔しかったこと……。
交際を始めてまだ半年であり、セックスの絶対回数は少ないものの、
投稿系雑誌のページを軽く十枚は埋められるくらいの内容の濃さはあるだろうか。
初心者好きの人にはたまらないものがあることだろう。
「……うーん」
 ビールを喉に流し込みながら、リョーコは眉根を寄せた。
酒を飲ませてガードを下げ、ミサキに色々と告白させて楽しむという当初の目論見はほぼ成功している。
しかし、その内容があまりにもスイートであるがために、超ベタ純愛嗜好ではない彼女にとってみると、苛立ちも感じるのだ。
「……うぃっく。こうして初ラブホテルも大満足できたのです」
 アイたちはやはり、言葉を挟もうとはしない。
口を開くのは、酒を飲む時だけだ。
「さて、次で最後ですぅ。昨日の夜の話をしたいと思いまれす。ひっく」
 リョーコは手酌でビールを飲みながら思った。
こうなったら、最後まで喋らせるしかないな、と。


  ……明日はクリスマスパーティがあって、二人きりになることは出来ない。
 恋人同士でクリスマス・イブを過ごすというのにとても憧れがあったので、ちょっと残念。
 でも皆とワイワイ過ごすのもそれはそれで楽しいものだから、仕方ない。
 だーけど、やっぱり『二人だけのクリスマス』を体感したかった私は、マサちゃんに電話をかけて呼び出した。
 幸いと言っていいのか、家には私だけしかいない。
  「マーサちゃん!」と言って、扉を開けたばかりのマサちゃんに私は飛びついた
 背中に腕を回して、ぎゅっと抱き締めると、服越しにマサちゃんの体温がじんわりと伝わってきて気持ちいい。
 ずーっと感じていたい温もりってこういうのを言うのかもしれない。
  マサちゃんはちょっとびっくりしたような表情になっていた。
 まあ、確かにいきなりだったかなって思いはあるけど、誰も見てるわけじゃないからいいかな、なんて。
 うふふ、あの時のマサちゃんの顔ったら……。 


「……」
 リョーコはヒョイと立つと、キッチンへと向かった。まだ、とっておきの赤ワインが残っている。
背後では、ミサキの独演会が途切れることなく続いている。
話の内容が少し誇張気味になってきているのを、彼女は薄々感じてはいたが、
敢えて口に出そうとは思っていない。
ここまで来たら、ミサキには好きに喋ってもらったほうがいい。


  ……マサちゃんは私を軽々と抱えると、私の部屋のベッドへと連れていった。
 その逞しい腕の中で、これから起こることに私の胸は早鐘を打つかのように揺れていました。
  私を、まるで壊れ物を扱うかのようにそっとベッドに降ろすマサちゃん。
 こんなところにも、彼の愛を感じて、もう、何て言うか凄く幸せでした。
 「ミサキ……」「マサちゃん……」
 まずスタートは口づけから。常識よね。
 そしてマサちゃんは私の上着のボタンに指をかけると、ひとつずつ外していったの。
 ボタンが外れていく度に、心も一緒に露わになっていくようで、すごい解放感。
 「あっ……」と思わず私は低く声をあげてしまった。
 マサちゃんの繊細な指が、私のスカートの中に潜り込んできたから。
 指先が、トントン、トントンと私の一番敏感な部分を何度もノックしてきて、
 お腹の奥から熱い、とっても熱い何かがじわっと湧き出してくるような……。 
24ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/12/25(月) 23:50:42 ID:8SkbSVqB


 ぐぐぐ、とアイ、アヤナ、リンコの三人は身を乗り出した。
昨日という最新の話のせいか、内容がとても生々しく思えたのだ。
コロコロ変わる口調が逆に、彼女らの興味を引き立たせてもいる。
「……ふーん」
 無論、経験豊富なリョーコは前のめりになぞならなかった。
セイジやその他の男との過去を語れと言われたら、もっともっと凄まじい話が彼女には出来る。
身を乗り出すどころか、引いてしまうような話が。


  ……私とマサちゃんは完全に生まれたままの姿になった。
 マサちゃんが私の全身に、キスの雨を降らしてくる。
 そのひとつひとつが、肌を通り越して脳の奥までズキュンズキュンと響いてきて、それだけでイってしまいそうなっちゃった。
 マサちゃんは腕を動かして、私の脚を大きく開かせた。
 もちろん、拒むことなんてしない。
 そしてマサちゃんは、私の秘部に顔を近づけたかと思うと、熱いお湯を冷ますかのようにふうふうと吹いてきた。
 自分でも、陰毛が揺れるのがわかった。
 次の瞬間、私は全身を強張らせた。
 マサちゃんがかぶりついてきたのだ。
 ぢゅるぢゅう、とってもいやらしい音が部屋に響く。
 もう、物凄く気持ちいい。これ以上気持ちのいいことなんてザラに無いと思えるくらい。
  舌だけでなく、指でもたっぷりと責められて私はベッドの上でくねくねとのたうった。
 新調したばかりのシーツが、私のいやらしいお露とマサちゃんの唾液、そして二人の汗で汚れていく。
 あそこだけじゃない、胸も、脇も、背中も、首筋も……マサちゃんの攻撃は留まることを知らない。
 別の場所を責める度に、私の精神は陥落して、快楽の海に堕ちて行く……。 


 何か下手なエロ小説みたいになってきたな、とリョーコは思った。
だがやはり、それを音声にするつもりはない。
彼女がやったことと言えば、自分と、そしてミサキのグラスにワインを注いだことぐらいだ。


  ……マサちゃんは私をゴロリと私をうつ伏せにすると、耳に顔を近づけてきて、
 「いくよ」って小さく囁いた。無論、嫌も否もない。私はこくりと頷いた。
  マサちゃんは私の腰を掴むと、持ち上げた。
 私は、お尻をマサちゃんに突き出すような格好になった。
 とっても恥ずかしいけど、でも、とっても気持ちいい。
 身体の奥の奥まで覗かれたような気分で。
 この格好、つまりバックだけど、本当はあまり好きじゃない。
 何故なら、マサちゃんの顔が見れないから。
 後ろからよりは、前から向き合って繋がるほうがいい。
 キスも出来るしね……。


 リョーコはすっかりふにゃふにゃになってしまったフライドポテトを摘み上げると、ポイッと口に中へと放り込んだ。
ミサキの話は、経験と知識がごっちゃになってしまっているようだった。
もしかすると、聖光の友達から聞いた体験話も混じっているかもしれない。
リョーコ自身、女子高のそういった方面の会話のエゲツナサは身をもって知っている。
もっとも、彼女の場合は聞き手ではなく発信源であったが。
25ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/12/25(月) 23:52:15 ID:8SkbSVqB

  ……マサちゃんは休もうとしなかった。
 ひたすら、ただひたすらに私の身体を蹂躙していく。
 パン、パンと身体がぶつかりあう音が部屋中に響く。
 私の喘ぎ声がかき消されてしまうくらいに。
 「ミサキ、どこに出してほしい?」とマサちゃんが聞いてきた。
 私は喉の奥から、搾り出すように「中にちょうだい……」と答えた。
 大胆なことを言ったな、と後から思ったけど、実はこの時、マサちゃんはゴムをつけてたの。
 だから中には出せないんだよね。
  マサちゃんは当然、ゴムをつけてるのがわかってるから、私の要求には応えてくれなかった。
 「かけるよ……」とだけ呟いて、今まで以上の勢いで腰を突きこんできた。
 私はもう、何も考えられなかった。
 考えられるはずがない。
 あの快楽の渦の中で、まともな思考力を保つことなんて出来ない。
  やがて、山の頂が来た。
 私は全身に、静電気が走るのを覚えた。
 それがどれくらいキモチイイかって、言葉で表現するのは不可能だと思う。
 そして次に、氷漬けにされたかのように、すうっと身体が冷えていくのがわかった。
 私は、闇に放り出された。
  私は目覚めた。
 どれくらい気を失っていたかわからないけど、長くても多分一分くらいだと思う。
 私は何時の間にか仰向けにされていた。
 顎と頬、乳房の上辺りに、熱湯をかけられたみたいな熱さを感じた。
 その部分を、力の入らない腕を何とか動かして、指で辿ってみた。
 ネバッとした何かが、指に絡みついた。
 それを、天井の蛍光灯にかざしてみた。
 白い液体がこびりついた指の間から、ぼんやりとだけど、マサちゃんが優しい微笑みをしているのがわかった……。


「……で、私とマサちゃんは身体を清めるために一緒にシャワーを浴びたの」
 ぷは、と熱い息を吐いて、ミサキは舌をとめた。
手にしたグラスに口を近づけ、中に満たされている赤い液体を喉に流し込む。
「ふぃぃ……、はい、おしまいれす」
 たっぷり一時間半、ミサキの独演会は終わった。
26ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/12/25(月) 23:53:53 ID:8SkbSVqB

「……天野さん」
「ふう?」
 ミサキの話が終わってから、しばらくは誰も口を開かなかった。
その中で、最初に口火を切ったのは若田部アヤナだった。
「天野さんは、しあわせ?」
 アヤナの頭が前後左右にフラフラと揺れている。
リョーコとアイを除いた未成年組では、一番アルコールを摂取しているのが彼女だ。
「もろちん、あやや、もちろん」
 ミサキは即答した。
「そう……じゃあ、小久保君をちょうらい」
「はあ?」
 突然のアヤナの言葉に、ミサキは「何を言いやがる」といった感じで背筋を伸ばした。
黙って聞いていたリョーコも、さすがにこのアヤナの台詞には驚いた。
「だーめ、マサちゃんは私のなの。ひっく」
「ずるいわ天野さん、天野さんだけしあわせなんてずるい」
「ずるくないよぅ。だってマサちゃんは私の彼氏なんだもん」
「だから、小久保君を私の彼氏にちょうらい」
「にゃ、にゃにおう」
 鼻先をぶつけんばかりの距離で、正対するミサキとアヤナ。
どこか、虎対竜を思わせる構図である。
 リョーコは、ビリビリとポテトチップスの袋を開け、中から一枚取り出して口に運んだ。
ミサキとアヤナは、袋を破る音に反応せず、視線を送ろうともしなかった。
「だって天野さんは小久保君を充分に堪能したでしょ」
「堪能、ってそんなの話がおかしいじゃない、理由が変じゃない」
「私も小久保君を堪能したいの、ひっく」
「ダメェ、ダメダメ、ダメー! マサちゃんは私のなんらから!」
「ちょうだい! ちょうだい! ちょうらいちょうらいちょうらい!」
 ポリポリとポテトチップスをかじりながら、リョーコは思った。
アルコールによって精神の堤防が崩れたのは、どうもミサキだけではなかったようだ、と。
 前々から、アヤナは時折マサヒコを意識するような言動をしていたが、
やはりというか何というか、心の底では好意を持っていたらしい。
本人が気づいていたかどうかはともかくとして、だが。
それが、アルコールとミサキの大胆告白によって、心の奥底から浮上してきたのだろう。
「マサちゃんは絶対、ぜーったいあげなーい!」
「天野さんのケチ! ずるい!」
「えへへ、ねぇ二人とも〜」
 と、虎と竜の間にウサギが割って入ってきた。
的山リンコというウサギが。
「えへへ、この三人の中で、一番小久保君と一緒にいる時間が長いのは誰でしょ〜」
「そんなの決まってるじゃないリンちゃん、私に決まっへる、ひっく」
「ぶっぶー、答は私、的山リンコでーすぅ。だって、同じ学校で同じクラスだもーん。ひっく」
 リンコの顔はミサキとアヤナに比べても、かなり赤い。
どうも、リンコはあまりお酒に強くないらしい。
「えへへー、だからミサキちゃん、小久保君は私にちょーらい」
「なん、な、な」
「ダメェ! 小久保君は私が貰ってアメリカに持って帰るぅ! ひっく」
 ミサキのトークショーから一転、虎対竜対ウサギのトリプルスレットマッチの場と化すリョーコの部屋。
リング、もとい部屋の主のリョーコとしては、いささかの計算違いを認めざるを得ないかった。
ミサキにマサヒコとの進展具合を喋らせて、それを楽しむつもりでいたところが、
随分とアルコールという薬が効きすぎたようで、アヤナとリンコにまで心の奥底を開帳させてしまった。
「えへへー、小久保君がクリトリスプレゼントだぁ〜」
「ぜーったいダメーッ! マサちゃんは、マサちゃんは私のなんらからーっ!」
「天野さんがくれないって言うんなら、奪ってやるぅ!」
27ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/12/25(月) 23:55:05 ID:8SkbSVqB
「やれやれ、こりゃまいったわ」
 ぎゃあぎゃあと激論を戦わせる三人をグラス越しに覗いて、リョーコはふぅと息をついた。
とにかく、このままでは収拾がつきそうにない。
「いずれ酔いと疲れでやめるだろうけど、その前にどうにかして止めないと取っ組み合いになるかもしれないわね」
 リョーコは三人から視線を外し、まずテレビの上の時計に、そして次に玄関の方へと顔を向けた。
八時四十五分、そろそろ、それを止め得る男がやってくる頃合だ。
いや、あの男なら、このタイミングを外すはずがない。
本人が望むと望まざるとに関わらず。

 ……そうリョーコが考えた瞬間、玄関のチャイムが鳴った。

「遅れてすいません、従妹が放してくれなかったもんで……」
 チャイムの音、一秒、ドアがガチャリと開く音、一秒、そして言い訳の言葉。
「さすが、期待通り」
 リョーコは口の中で小さく呟く。
そして、赤ワインのボトルを傾け、グラスにトクトクと注いでいく。
もうすでに、彼女の目の前に、三人の姿はない。
「ぎゃああああああ……」
 玄関から聞こえてくる、少年の悲鳴。
「恋人は散々苦労す、ってか。そう言えばアイ、アンタは黙ったままだけど、マサのことどう思ってるの?」
 リョーコは傍らで、ずっと口を結んだままの後輩に話しかけた。
と、アイの顔がぐらりと動き、リョーコの肩に落ちてきた。
「あらら……」
 リョーコの耳に、すぅすぅと規則正しい寝息の音が届いてくる。
「成る程、そりゃずっと黙ったままなわけだわ」
 果たして、どの辺りから眠りの園に落ちたのだろうか。
リョーコもまったく気づかなかった。
冷静にミサキを観察していたようで、実際は結構のめり込んでいたのかもしれない。

「うわぁぁぁ……ちょっと待ってくれ皆、じ、事情を説明してくれぇ……」
 玄関から、また少年の悲鳴。
「もろびとこぞりて迎えまつれ、久しく待ちにしマサは来ませり、か」
 リョーコはドアに向かって、ワインが入ったグラスを掲げた。
いずれ、マサヒコがこの騒動を収めるだろうが、それまでは傍観するつもりでいる。
ミサキ、アヤナ、リンコの暴走を、彼は酒のせいだと片付けるだろう。
三人も、翌日以降に記憶が無ければそれでよし、あったらあったで、胸の内に封印することになるはずだ。
特に、アヤナとリンコは。
「いや……」
 ゆっくりとリョーコは赤ワインを飲み干していく。
もしかしたら、開き直って本当にマサヒコをミサキから奪い取りにいく可能性もある。
そうなればそうなったで、またリョーコにとっては楽しみの種が増えることになる。

「落ち着けっミサキ、若田部、的山っ、う、うわわ、だ、抱きつくなぁ!」
 リョーコは赤ワインを、全て喉の奥へと流し込んだ。
そして、空になったグラスを、人差し指でチーン、と弾いた。
「……メリー・苦しみます。マサ」


 F     I     N
28ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/12/25(月) 23:56:14 ID:8SkbSVqB
以上です。
メリー・クリスマス。
29名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 00:31:18 ID:8/gqnI3z
集中爆撃キターーー
このスレはこれがあるから堪らない。
518氏、ピンキリ氏、楽しいSSをありがとう。
30名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 03:58:02 ID:J7aWGzpV
神々は我等と濱中スレを見捨てなかった。素晴らしいクリスマスをありがとう!!!
31名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 07:37:15 ID:rk5A43Ll
もうホントに518氏のアイセンセは激プリだ
ギューッて抱き締めたいぜ!

GJ!
32名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 08:16:25 ID:euBoCknX
518氏>甘いよー!練乳がけのサッカリン一気飲み以上に甘いよー! GJ!
ピンキリ氏>マサヒコを丘の上で十字架に磔にしてやりたくなっちまうぜー GJ!
33名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 19:32:12 ID:6IXshzCK
ちょっ、何この禿しくラブリーなアイ先生はw
今すぐ嫁にしたいくらいであります軍曹
34名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 16:16:11 ID:DMu5QBPw
魔法処女ラブリーアイ
35名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 19:04:38 ID:a8Mck4gZ
>>33
残念ながら既にマサの嫁だ。
36名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 07:25:36 ID:rHPTCZV/
おのれマサ、遂に全員を嫁としてかッ
37トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/28(木) 19:47:59 ID:RNzPiGf1
久々のトマソンです。

相変わらずネタ切れ状態ですが、妹8巻の書き下ろしを元に書いていこうと思います。

郭氏もちらっと言及されていたネタですが、私もギャルゲはほとんどしたことがない
人間です。エロゲはあっても(マテ)
ということでマイ解釈オンリーで突撃。

とりあえずプロローグはエロなしです。では投下。

38トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/28(木) 19:49:36 ID:RNzPiGf1

 チチチ……。
 どこかからともなく聞こえてくるスズメのさえずりが耳をくすぐる。さわやかな朝が
城島家を訪れた。
 シンジの部屋のドアがそっと開いたと思うと、一人の少女が足音も軽く部屋に入って
きて、間の抜けた顔で朝寝を貪るシンジのそばに身をかがめた。
「……ちゃん……」
「ん……!?」
 うっすら目を開けたシンジだが、目に入ったのは思わぬ顔だった。
「シンちゃん、早く起きてください。学校、遅刻しちゃいますよ!」
 深みのある瞳をシンジに向けている、漆黒のロングヘアを垂らしたその少女は、妹の
カナミの親友の一人、黒田マナカ。
「え……なんでマナカちゃんが起こしにくんの?」
 体を起こしたシンジだが、なぜかマナカに起こされ、目を白黒させた。
「なんでって……幼なじみじゃないですか」
 ぷり〜ん、という擬音つきでシンジに向かいぶりっ子ポーズで流し目をくれるマナカ。
「え……まあ……そうだね……」
 シンジの奇妙な一日の始まりだった。

 それからというもの。
 マナカと共に通学する途中では、同じく妹の親友である矢野アキとぶつかり、倒した
拍子にミニスカでのM字開脚ポーズを取らせてしまった挙句、平手打ちを食う。
 登校すれば、アキの平手打ちで腫れた頬を同級生の今岡ナツミにやけに優しく気遣わ
れる。校庭に出れば、物陰からじっと自分を見つめている謎の少女の視線を感じ、授業
に出れば変態エロ女教師にからかわれる。
(今日は何か変な日だ……)
 いったい、何がどうなっているのだ? 何度もそんな考えを抱いた挙句、ようやく学校
も終わり、疲れきって家に帰ったシンジは、妹のカナミに笑顔で出迎えられた。
「おかえりーお兄ちゃん」
やっと普段通りになったか、と一瞬安心したシンジだが、カナミの姿に目を疑った。
「うおっ!? 裸Yシャツ?」
 さすがのシンジも、飾り気のない白い布の向こうにほのかに透けて見える妹の肢体に
視線が吸い寄せられ、心臓が高鳴るのも当たり前というもので。
 が、そこにカナミの不思議そうな声が響いた。
「あれ、お兄ちゃんその顔どうしたの?」
「……え?」
 あわてて鏡を見るシンジ。妙に髪が長く、目を隠して……そう、これはまるで……。


「お兄ちゃん、朝だよ〜っ」
「ハッ!」
 ある日の朝。城島シンジは、全身にびっしょりと汗をかいて、ついでに股間にテントを
作って目を覚ました。
「……これが、ギャルゲの世界!」
39トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/28(木) 19:53:14 ID:RNzPiGf1

(夢か……うーん……)
 のっそりと起き上がったシンジは、身づくろいをすると階下へ降りていった。
 妹のカナミは既に制服に身を包み、朝食の準備を済ませている。
(それにしても、変な夢だったなあ)
 卓の向かい側で朝食を摂っている妹に、夢の最後に見た裸Yシャツ姿をついつい重ね
ながら、シンジはトーストをかじりつつ、つらつらと夢の内容を思い出し……そして
ハッとした。

(…俺、もしかしてギャルゲの主人公と大して変わんない立場にいるんじゃ?)

 ようやくそこに気づいたシンジ。妹をはじめ、妹の友人たち、従姉妹とその友人、
同級生、それに女教師。これだけの女性に囲まれていて、しかもみなそれぞれに美人や
美少女なのだ。
(もし、ギャルゲなら……結構楽しい日々かもな……)
 口を動かしているカナミの整った顔立ちを、シンジはぼんやりと眺めた。
 カナミは朝食の仕上げに、バナナの切り身を口に運んでいる。彼女のお気に入りの、
ピンクのルージュを薄く引いた唇が艶かしく蠢き、微妙な太さと反りを持つバナナが、
妹の小さな口に収まってゆく……。
 シンジは次第に妙な気分になっていった。

 カナミは、シンジのねっとりした視線には気づかず、テレビに目をやっていた。
ちょうどニュースでは、芸能人の結婚の知らせが流れている。
「へー、このアイドル結婚するんだ」
 シンジはカナミの声に我に返った。
「…ふーん、でもさ、出来ちゃった婚だろ?結婚するにしても、もうちょっと計画的に
やってほしいよ」
 遠まわしに、お前も危ないまねはするな、といいたかったのだが、こんな婉曲表現は
カナミには通用しなかった。
「えー、でもさ。お兄ちゃんも、妄想の中じゃアイドルと無計画に中出しでしょ?」
「妄想の中なら無計画でもいいの」
 それはその通りだ。妄想のなかで働いた悪事が犯罪になったら、世の中のたいていの
男は婦女暴行罪か淫行罪か、たぶん両方をさんざん犯しているだろう。


(そうか…夢の中なら、何してもいいよな……)

 いまさらながら、シンジはそこに気づいた。彼は早くからAVに慣れ親しんでいたため、
身近にいる女の子たちをオカズにしたことはほとんどない。
 スクリーンの中の美女ではなく、手を伸ばせば触れることの出来る親しい女性と、散
々楽しめるとすれば……。例えばの話、実妹のカナミを犯したところで、それが妄想の
中なら構いはしないのだ。

(それならいっそ……ギャルゲの世界に浸って、思い切り妄想して楽しんでやろう……
そうだな、まず今夜は……)
シンジの夢十夜の始まりであった。

40トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/28(木) 19:53:56 ID:RNzPiGf1

以上。

タイトルは
「シンジの夢十夜 〜プロローグ〜」で。

次回からはシンジがエロ欲望全開で妄想に浸ります。

第一夜はマナカ編の予定。 まあ気長にお待ちください。

41名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 20:13:14 ID:Tw47hcyj
乙です。さすがトマソン氏!的なSSですね
42名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 00:06:25 ID:qk8nIxSD
乙&GJ!

しかし、本当にベテラン投手陣の力投が目立つな
むしろ残ってくれたのがベテランしかいないのだろうか?
43117(´_ゝ`):2006/12/29(金) 01:47:07 ID:Um85+9ql
濱中終了あかほん作者挫折打ち切りで

連載中が4コマの妹しかないから
新人が投下しづらい状態だろうね。
ネタ少ねーし。

氏家が少年マガジンで新連載をしないかぎり
職人は増えないだろう。
44名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 06:06:38 ID:b9DfzZP1
遅レスになりましたが監督保管庫更新乙様です。
ピンキリ神のマサ×ミサのダダ甘カッポーやら518神のアヤナデレ強化型など
年末忙しいのに何度も見ずに入られない一足早いお年玉ごち様でした
45名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 14:25:43 ID:USsrfKsp
デレ強化型www
46名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 00:52:23 ID:gyc07BOR
そのうちツン強化型とかエロ強化型とか出てくるかな
47名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 01:00:35 ID:Z4EZP/hR
大晦日
48天邪鬼 ◆SexKoolQ8Q :2006/12/31(日) 01:59:27 ID:c0tsZLVi
年内に一本仕上げるつもりが無理った・・・
2レスで短編(エロなし)、タイトルは『食欲≧恋心=煩悩>除夜の鐘』
49天邪鬼 ◆SexKoolQ8Q :2006/12/31(日) 02:00:07 ID:c0tsZLVi
「日が経つのは早いね」
毎年言ってるよな、と言いかけて止める。
事なかれ主義を貫くのは、英稜高校1年生小久保マサヒコ。
その隣にいる女性は、濱中アイだ。
なぜこの二人が一緒にいるかといえば、話は数日前に遡る。
ミサキは二人だけで過ごす初めての正月だと張り切っていた。
が、父方の実家がミサキの顔が見たいと泣きついてきたのである。
正月くらいは、と言われれば優等生のミサキが放っておけないのは誰にも分かるものだった。
リョーコは年を越しながら呑み尽くすと張り切っており、アイはそれを回避した形だ。
リンコは家族で過ごし、アヤナも正月は家族で過ごすため日本には帰ってこないようだった。

「大晦日に私と二人なんて、役不足じゃないかなぁ?」
ひょい、とマサヒコの顔を覗き込むアイ。
あれから再び身長が伸び始め、二人の身長はそれなりに差ができていた。
「そんなことないですよ。それに悪いのは・・・」
そこまで言いかけて、口に出すよりも心で愚痴る。
何であの親はこういうときによく家を空けるんだ、と。
商店街で当たったとかなんとかで、夫婦水入らずで年を越すんだなどとハイテンションな母であった。
大体普通は一家招待とかだろう、ドラ○もんの三人用ゲームじゃあるまいし・・・
置いてけぼりを食らったことよりも、その杜撰さに苛立つマサヒコ。
結局、予定のないもの同士コタツでぬくぬくと過ごすはめとなっただけの話なのだが。
「私にとっては・・・」
ボソッとアイが漏らした言葉に、マサヒコが反応する。
「なんです?」
「えっ、えっ、わ、私なんか言った??」
本音を漏らしそうになって、アイは焦る。
マサヒコはミサキと上手くやっていて、学校生活も充実している。
だから、安心していいのだと自分に何度も言い聞かせた。
それでも、この状況に喜びを感じている自分がいる。
そのギャップに、アイは混乱していた。
この雑念は除夜の鐘と共に浄化しよう、それが言い。
再び自分に言い聞かせるアイだったが、先ほどから一人で首を振ったり落ち込んだりしている様はマサヒコにとって不思議そのものであった。
「・・・除夜の鐘って、108回鳴るんですよね。」
マサヒコの切り出しに、アイはドキッとした。
まさか、エスパー!?!?
「始まりましたね。」
「えっ」
ご〜ん、と鳴り響く鐘の音。
一つ鳴るごとに年明けが近づいていく。
「何回言っても足りないくらい・・・先生には感謝してます。」
「えっ、えっ」
「何か恩が返せればいいんですけど。」
「それは・・・」
君が幸せになることだよ、と言いかけて飲み込んだ。
年が明けて108回目の鐘が鳴ったときに全てを断ち切ろう。
それなら、今回だけの我がままを神様は許してくれるんじゃないだろうか。
浄土宗とキリスト教がごっちゃになった考えで、アイは決断した。
「・・・キス、してほしい・・・」
言ってすぐ後悔した。
耳まで赤くなっているのが分かる。
マサヒコの方向を見れなくなったアイは、急に黙り込んでしまった。
その耳には鐘の音だけが鳴り響き、マサヒコの返答が聞こえないのが不安を増長させた。

ご〜ん、ご〜ん、ご〜ん

無言の時間がしばらく続いた。
そのとき、頬に触れる柔らかな感触。
まるで、唇のような・・・
50天邪鬼 ◆SexKoolQ8Q :2006/12/31(日) 02:00:43 ID:c0tsZLVi
・・唇?!

それは、唇そのものだった。
それは一瞬のようで、悠久のようで。
アイは全身に熱が行き渡るのを感じていた。
体の芯から、心の奥から燃え上がるような感覚は、過去覚えのないものだった。

ご〜ん

最後の鐘の音が鳴った。
年が明けたのだ。

「・・・新年、明けましておめでとうございます」
少し照れ笑いのマサヒコと、やっと目を合わせた。
アイは耳まで真っ赤にして、俯きながら言った。
「・・・明けましておめでとう・・・これからも、よろしく」

今年も、煩悩と一緒に年を越すことになりそうだ。
26個目の蜜柑を頬張りながら、アイはマサヒコに笑顔を向けた。


良いお年を。
51ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/12/31(日) 08:50:11 ID:5rK9HnHB
古田氏保管庫更新ご苦労様です。
さて、今年最後の作品投下をさせていただきます。
タイトルは「おかしな二人 第三話 でも!?しょうがない」で。
52ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/12/31(日) 08:52:09 ID:5rK9HnHB
「女王様とお呼び!」
よく聞く決め台詞が部屋に響く。声の主はリョーコ。で、例によってセイジは
またまたリョーコに縛られている。毎度の事とはいえ何故こんな事になったのか。


それは前の晩のこと−
照明がいくつかともった薄暗い部屋の中でセイジともう一人の男がジャンケンをしている。
「「ジャンケン、ポン!!」」
二人の気合のこもった掛け声が上がる。その結果、セイジが勝った。
「へへへ、じゃ遠慮なく」
しまりのない笑いを浮かべながらセイジはステージの上にあがった。ステージの上には全裸の女が一人。
そう、ここはストリップ劇場であり、先程のジャンケンは本番ショーの権利を賭けていたのである。
セイジはダンサーに五千円を渡すと、ズボンを脱ぎ捨てた。既にペニスは固くなっている。
「兄ちゃん、元気じゃねえか」
「すぐイクんじゃねえぞ」
と観客席から下品な声が掛かる。
「よろしく、お兄さん」
そういうとステージ上のダンサーが口でセイジのペニスにコンドームを装着し、四つん這いに
なって挿入を促した。セイジは遠慮なく一気にペニスを恥部に挿入した。
53ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/12/31(日) 08:55:48 ID:5rK9HnHB
「あっ、あっ、あああ!」
ダンサーの喘ぎ声が館内に響く。それと共に観客席から歓声と口笛が聞こえてくる。
セイジは両手で尻を掴み腰を前後に動かす。クチュ、クチュと粘膜のこすれる音がする。
「ああっ、いいっ、こんなの初めて!」
ダンサーが大げさとも言える声を響かせる。その声を聞いてさらにセイジの興奮が
高まってきて、さらに動きが激しくなる。粘膜のこすれる音と共に恥部からは透明な液体が
滴り落ちてくる。でも、それは愛液ではなく、事前に塗っておいたローションだろうが。
「こらー、もっと腰振れ」
「手がお留守になってるぞ」
などの野次が飛び交う。
「あああ、顔が、顔が熱いのぉ!」
ダンサーが顔を赤くして声を上げる。ただ、ここまでくると演技であるのは明らかだが、
逆にこの位の演技をしなくてはショーは盛り上がらない。
「ああっ、そろそろ…」
セイジの絶頂が近づいてきた。
「私も、いっちゃうわ、きて!」
「ううう、おうっ、おうっ…」
セイジは腰の動きを早めてダンサーを突き上げると、一気にコンドームの中に発射した。

「お兄さん、気持ちよかったわよ」
「へへへ…どうもいたしまして」

「兄ちゃん、気持ちよかったか!?」
「ちょっと早くないか!?」
などの野次も意に介さずセイジは締まりの無い顔をしながらダンサーに会釈をし、
ステージから降りてズボンを穿く。すると一転、セイジの顔から血の気が一気に引いた。
ズボンの中に入れていた財布が無いのである。ステージ上で本番ショーを満喫している
間にすられたのだ。
仕方が無いのでセイジはその足で警察に行き、財布を道で落とした事にして届けた。
まさか、本番ショーの最中にすられたとは言えない。そして、給料日までの間、リョーコに
金を借りる事にしたのである。当然、本当の事はリョーコには内緒である。もちろんそれは
リョーコの慰み物になる事を意味するのであるが、背に腹は変えられない。これが事の顛末である。





リョーコがセイジに馬乗りになり、遠慮なく鞭で叩きながら言った。
「アンタはどうしようもない奴隷だよ!」
全くその通りである。


第三話 おわり
54ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/12/31(日) 09:00:51 ID:5rK9HnHB
以上です。何だかセイジがかなりダメ男になってしまいましたが。

>古田氏
更新早々申し訳ないのですが、「おかしな2人 ダメージ」の数字の「2」のところを
漢数字の「二」に修正をお願いします。すみません。

それでは皆さんよいお年を!
55名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 10:10:34 ID:Z4EZP/hR
ご両人乙!
56名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 11:12:30 ID:z1XzgJu/
考えてみると豊田センセってマサ達の中学の女子達のアイドルなんだよねえ、その
実態がこれとは...。「そんな先生を守りたい」なんて言ってくる殊勝な娘がリョーコと
対決、なんて恐ろしげなのどなたか書いてくれないかなあ。
57名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 17:46:07 ID:MV2S/2S3
天邪鬼氏、ペピトーン氏
大晦日に乙&GJです!!
58名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 20:23:47 ID:QNcwsol2
今年最後の締めに長編大作カモーン
59トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/31(日) 21:09:13 ID:l5hftT1e

トマソンです。

元旦に投下のつもりでしたが、まあ新年に向けての景気づけということで。
ちと早いですが、初夢にこんなのはいかがでしょうか。

というわけで、シンジの夢十夜、第一夜いきます。

では投下。
60トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/31(日) 21:11:20 ID:l5hftT1e

こんな夢を見た。


「お兄さん……来て……ください……」
 ここはシンジの部屋。
 ブラウスにスカートの制服姿の黒田マナカがベッドに横たわり、潤んだ眼をシンジに
向けている。
 漆黒の黒い長髪は頭の周りに乱れてベッドにまとわりつき、たおやかな両腕も首の
左右に置いて、マナカはほっそりした体を無防備にシンジの視線に晒していた。
 恥じらいを含んだ仕草に、シンジは胸を高鳴らせ、ゆっくりと近づく。
「マナカちゃん……」
 シンジは手を伸ばしかけて迷った。キスから始めようか、肩口から優しく撫でていこ
うか、いやそれとも、胸を制服のうえから楽しんでやろうか……
 頭ではそんなことを考えながら、なぜか腕は先走り、スカートの裾をつまんだ。
「あ……お兄さん、いきなりそんな……」
 あわててスカートを押さえたマナカだが、シンジに優しく腕をどかされてしまった。
「ああ……」
 あきらめたように身を任せるマナカを見やりつつ、シンジは紺のハイソックスとミニ
スカートの間、可愛い膝小僧から太股をゆっくりと撫で上げながら、スカートの裾をず
り上げていった。
「だ、駄目……恥ずかしい……です……」
 ぴっちりと閉じあわされた白磁の太腿。その内側に掌を割り込ませるようにして撫で
回すシンジの掌の動きに、マナカはもじもじと下半身をもがく。静脈さえ透けてみえる
ほど白い肌が、少しづつほのかに上気して赤味を帯びていく様子は、ひどくエロチック
だった。
「いい眺めだ、マナカちゃん……」
 少しずつあらわになっていく素肌に食い入るようなギラついた視線を浴びせながら、
掌で円を描きつつ、なおもシンジは太腿を撫で上げてゆく。やがて愛撫は、すらりと
伸びた脚の付け根に迫っていった。
(もう少し……もう少しだ……)
 焦りを見せまいと思ってはいながらも、シンジの手がかすかに震えるのも、まあやむ
を得ないところだろう。
 脚の付け根ぎりぎりまでをゆっくりと楽しんだシンジは、最後は思い切り、一気に
スカートをまくり上げた。
「あっ……」
 マナカの恥ずかしそうな声が漏れ、シンジの視線が少女の下半身に注がれる。
 そこには純白の可愛い下着が……可愛い下着が……。
「……?!」
 そこにあったのは、革と金属で出来た、奇妙な代物。
「……えーとこれは……話に聞く、貞操帯かい?」
 顔を真っ赤にしたマナカが、こくんとうなずいた。
「お兄さん……クリスマスプレゼントに渡した鍵を……」
 その言葉に、シンジの記憶がフラッシュバックした。
61トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/31(日) 21:12:23 ID:l5hftT1e

 あれはほんの数日前。
 妹の友人たちが城島邸に集まり、クリスマスパーティ兼マナカの誕生日会が開かれた。
飲めや食えやで大騒ぎする妹達に苦笑するシンジを、マナカは部屋の片隅に引っ張って
いき、シンジにクリスマスプレゼントだと言って鍵を渡したのだ。
 マナカが声を潜め、恥じらいをたたえ、ぽっと頬を染めて、
「貞操帯のカギです」
と言ったあのとき、上目使いにシンジを見つめる彼女の瞳に、シンジはもろにハートを
打ち抜かれたような気がしたものだ。
(これを外していいのは、あなただけ……)
 マナカの瞳は雄弁にそう語っていた。
「このボケ、ドキっとくるね」
と、いつものエロボケとして軽くあしらいはしたものの、いつかマナカの貞操帯をこの
手で開錠して外す時が来ることを祈り、シンジはひそかに、その鍵を常にスタンバイし
て寝ていたのだった。


 追憶から戻ったシンジはぐっと身を乗り出した。
「そうか……分かった」
「きゃっ……」
 いきなり覆いかぶさられるのかと勘違いしたマナカは体を固くしたが、シンジの腕は
優しくマナカの頭を支えて持ち上げ、その下、枕の裏をまさぐり、例の鍵を取り出した。
「お兄さん……そこに持っていたんですか……」
 さすがのマナカもいくらか驚いた声だ。
「うん……いつこうなってもいいようにね。この時が来るのを、俺は首を長くして待って
いたんだ」
「お兄さん……」
 シンジは貞操帯の鍵穴を見つけ、震える手で小さな鍵を差し込む。そっと鍵をひねる
と、カチリと音がした。
 とうとう、今まで純潔を守ってきた防具を剥がされる。その思いに身を固くするマナ
カの腰から、シンジは苦心して奇妙な帯を抜き取ると、それをひょいとベッドサイド
テーブルに投げ捨ててしまった。
「あ……」
 あまりの羞恥にマナカは両手で顔を覆った。
 マナカの体に視線を戻したシンジは、生唾を飲み込んだ。
 なんという眺めだ。きっちり制服に身を包んでいながら、ミニスカートを思い切り
捲り上げられ、下着を──いささか風変わりな下着だったが──むしり取られ、まるで
露出狂のように下半身だけを晒して横たわる美少女!
 抜けるように真っ白な肌の中央にひそやかに息づく陰毛に、シンジの視線は吸い寄せ
られた。髪の毛と同じく深い漆黒に輝き、珍しいことに縮れていないストレートの繊毛
は、見事なまでに綺麗に手入れされていた。ごく小さな逆正三角形を形作る陰影は、
その下の柔肉までは達していない。
 だがマナカのそこは──シンジが何よりも見たいと思う部分は、ぴっちりと閉じあわ
された太腿の間に、かろうじて隠れていた。
62トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/31(日) 21:16:34 ID:l5hftT1e

 ごくり。
 もう一度生唾を飲み込むと、シンジはマナカに声をかけた。
「マナカちゃん……少しだけ、脚を開いて……」
 マナカは顔を真っ赤にして、顔を覆った両手の指の隙間からシンジに哀願のこもった
視線を向けた。自ら脚を開くなど、彼女にはとても出来なかった。
「……出来ません」
「マナカちゃん……それじゃ、力を抜いて……」
「駄目……ナニをハメるために大股開くなんてことは、私、出来ません……」
 可愛い膝小僧に腕を添え、マナカの脚を割ろうとしたシンジだったが、マナカは太腿
を頑強にぴっちり閉じたまま、緩めようとはしなかった。処女らしい頑なな恥じらいを
楽しみつつも、シンジが一計を案じる。
「マナカちゃん……」
「あっ……」
 シンジはえいとばかり、マナカの細い体に覆いかぶさった。顔を覆った手を優しく
どかす。
 ちゅっ。そっとシンジの唇がマナカのおでこに触れた。
「あ……」
 マナカは細い腕でシンジの体を押しやろうとささやかな抵抗を示すが、シンジは
ものともせず、強引に制服の上からほっそりした体に腕を回すと、頬、まぶた、鼻の頭、
耳たぶと、所構わずマナカにキスを浴びせた。
「あ……う……」
 マナカがどんなに顔を背けても、シンジの唇は執拗に追いかけてくる。やがてマナカ
が抵抗をあきらめ、眼を閉じて耐えるだけになったところで、シンジは頃合を見計らい、
攻撃をやめた。
「あ……」
 マナカはいぶかしげに眼を開き、キスが止んだこと、肝心の唇へのキスがなかったこ
とをなかば非難するような眼をたたえてシンジを見上げた。
 さしもの羞恥心の強い彼女も、顔への嵐のようなキス攻撃が止んだ瞬間とあって、
下半身は注意がお留守になっていた。それがシンジの狙いだった。
 シンジはマナカに微笑みかけつつ、少女の脱力した細い両脚の間にぐいと自らの膝を
押し込んだ。
「あっ……だ、駄目っ……」
 あわててマナカは両手で股間を覆い、脚を閉じ合わせようとした。が、既に二本の脚
の間に男のがっちりした膝を受け入れてしまっていてはどうにもならなかった。
「大丈夫、大丈夫だよ……力を抜いて……」
 少々必死すぎる台詞だが、代わる言葉も見つからない。少女の抵抗も構わず、ぐいぐ
いとマナカの両脚の間に体を押し込み、やがて思うさま開かせた脚の間に、シンジは腰
を落ち着けた。
63トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/31(日) 21:18:30 ID:l5hftT1e

「だ、駄目です……こんなポーズ……」
 性器だけはかろうじて両手で隠したものの、下半身だけを露出した上、カエルのよう
に両脚を開き、その間に男性の腰を受け入れ、組み敷かれたポーズである。マナカは、
恥ずかしさに必死で身をもがいた。
「いい眺めだ……マナカちゃん」
 こうなれば、あとは腕さえどかせば、いつでもマナカの体を思うがままにできる。
シンジは再び少女の体にのし掛かり、肩を押さえて抵抗を封じ込めると、今度はマナカ
の首筋にキスの雨を降らせ、さらには舌でチロチロと嘗め回しながら、手を伸ばし、
ブラウスの上から胸に愛撫を加えた。
「あ……あっ……」
 片手で股間を隠したまま、片手でシンジの手を撃退しようともがくマナカだったが、
抵抗も空しく、そのほのかな盛り上がりをシンジの掌が行き来した。
 やがて着衣の上からでは飽きたらなくなったシンジはブラウスのボタンを外し、前を
大きく開く。マナカの抜けるように白い素肌が一気に面積を広げた。
 続いて純白のブラジャーを上にずらすと、マナカの乳房が──。
「可愛いオッパイだね……」
「どうせ……小さいですよ……あっ……」
 ようやく抵抗も弱まり、身を固くして愛撫に耐えるマナカの胸に、シンジは攻撃を
集中させた。

 マナカの乳房は小さかった。
 白い素肌がほんの申し訳程度に盛り上がった、揉みしだこうと掴もうにも思うに任せ
ない、ほのかな隆起。中央に息づく可愛いピンク色の乳首を指でコリコリと転がしても、
「あ……」
とマナカは、性感よりむしろ痛みによる、わずかな反応しか示さない。なんとも未発達
な乳房だった。
(それなら……たっぷり時間をかけて、俺好みに開発してやる……)
 隆起全体をゆっくりと撫で回しては、指先で乳首を弾き、舌で隆起の裾野から頂点に
向かい円を描いて丹念に嘗め回し、乳首を気が済むまで吸う。
 シンジは気が済むまで、たっぷりとマナカの乳房を可愛がった。
64トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/31(日) 21:22:49 ID:l5hftT1e

 長い長い胸への攻撃の末、シンジは顔を上げた。
 ほとんど着衣を脱いではいないものの、制服は乱れ放題に乱れ、女体の急所の全てを
晒した姿のマナカの肢体にしばし見とれ……そして、我慢の限界を超えた。
「マナカちゃん、もう、止まらない……ごめん」
「えっ、なにを……あーっ!」
 先ほどからずっと、シンジはマナカを組み敷いたままの体勢を取っていた。股間だけ
はマナカの手が隠すに任せていたが、それにももはや我慢が出来なくなったのだ。
 女体の芯を頼りなく覆い隠す少女の手を、力強い男の手があっさりと排除した。
「い、嫌ぁ……見ないでください……」
 あまりの羞恥に目を固く閉じたマナカ。その哀願も構わず、シンジは焼けつくような
視線をマナカの秘奥に注ぎかけた。
 逆正三角形の黒みの下、大きく割られた太腿の間に息づく、女の体。
 シンジはたまらず腕を伸ばし、指先に全神経を集中して、割れ目をそっとなぞった。
ピクッと震える少女の反応に誘われるように、続いて柔肉を優しく愛し始める。
「あーっ……あっ……み、見ないで……あっ……いやっ……」
 何もかもを男の視線に晒し、媚肉に蠢く指を受け入れながら、マナカはなすすべも
なく身を震わせ、か細い声を漏らし続けた。

 丹念に、丹念に、シンジは柔肉をほぐしていく。
 それまで処女らしく固く閉じていた蕾が次第に性に目覚め、愛液がこんこんと湧き
出し、花弁が恥ずかしげに開いてゆく一部始終を、シンジは驚嘆をもって見届けた。
 こんなにも魅惑的な眺めが、世の中にあったのか?
「あっ……ああ……」
 時折漏れるマナカの甘い声が、いやが上にも彼の興奮をかきたてた。
 すっかり濡れてやわやわと秘めやかに開きかけた花びらを、そっとシンジが指で押し
開くと、濃い目のピンク色の中身が覗いた。
 それを眼にした瞬間、シンジの中で何かがぷちんと切れた。
「マナカちゃん……いくよ……」
「お兄……さん……あ、待って、もう少し待って……」
 いよいよとなるとやはり怖くなったのだろう、少し待ってと訴えるマナカだったが、
シンジはもう我慢できなかった。とうの昔から痛いほどに張り詰めて屹立している、
実物よりは20%ほど増量しているそれを──まあ、これくらいは妄想ゆえのご愛嬌だ
ろう──見やると、マナカの哀願も構わず改めて少女の体に覆いかぶさり、女の肉体に
それをあてがい、じっくり位置を合わせた。
 そのままゆっくりと、腰を前に──。
「あーっ、い、痛いっ……」
 マナカの顔がゆがんだ。その声にシンジは一旦は動きを止めたが、マナカはいつしか
覚悟を決めたのだろう、辛そうな表情を見せながらも、痛みに耐え、シンジにささやく。
「トロトロ挿れないで、一気に突っ込んでください……」
 シンジはその言葉に従い、そしてまた自らの本能に従い、ぐいと腰を沈めた。
「ひいーっ!」
 熱く張り詰めた男根が、一気に少女の体を引き裂いて侵入していく。マナカは整った
顔を引きつらせ、たまらず悲鳴を上げた。
 とうとう根元までをマナカの体に沈め、シンジは感に堪えぬようにつぶやいた。
「マナカちゃん……やっと、ひとつになれた……」
 マナカの中は熱かった。そして狭かった。
「あ……ひっ……」 
 マナカの小さな悲鳴が漏れ続けた。

65トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/31(日) 21:25:26 ID:l5hftT1e

 腰を使おうとしたシンジだったが、かすかに身動きするだけでもマナカの顔が痛みに
歪むのを見て、これ以上動くのはあきらめた。
(突いてみたいけど、無理か……それなら……)
 シンジはマナカの中にどっぷりと浸った。熱く溶けたマナカの襞々が男性自身に絡み
つき、絞り上げてくるのを快く味わいながら、まだ痛みに耐えて固く目を閉じている
マナカにささやく。
「マナカちゃん」
「……?」
 マナカがかすかに涙を浮かべた目を開くのを待って、さらにささやいた。
「マナカちゃんの中、熱くて気持ちいいよ……」
 マナカは顔をこわばらせ、それでもいくらか無理に微笑みを浮かべてみせた。
「お兄さん……」
 ちゅっ。
 シンジはマナカの唇をそっと奪った。軽く合わせて、一旦唇を離す。さっきの前戯で
は温存しておいた、唇へのキスだ。
「んっ……嬉しい、お兄さん……でも本当は、エッチの前にして欲しかったです……」
 一旦は笑顔を見せてくれたマナカだが、すぐにぷっと頬を膨らませ、上気した顔を
シンジに向け、上目使いで拗ねたような表情を浮かべる。
 そのなんともいえぬ甘えた様子がまた、シンジの獣欲をそそり、興奮をかきたてた。

 二人はもう一度、唇を重ねた。シンジは、今度はそっと舌を出して少女の色の薄い唇
を嘗め回し、ついで軽く開いたマナカの口の中へ、舌を侵入させていく。
「ん……む……」
 まだ残る痛みに時折顔をしかめながらも、マナカもシンジの行為に応え、口腔に侵入
してきた男の舌に、自らの舌をそっと伸ばす。
 シンジの寝室に、ぴちゃぴちゃと舌を絡ませるかすかな音が響いた。
66トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/31(日) 21:26:40 ID:l5hftT1e

(こ、こりゃ……たまんねえ……)
 シンジは全身でマナカのぬくもりを感じつつ、マナカの唇には舌を、ワギナには男根
を挿入したまま、かつてないほどの昂ぶりを感じていた。
 腰こそ使ってはいないが、憧れの美少女の上の口と下の口を同時に楽しむこの行為が、
これほど興奮をかき立てるものとは、シンジはついぞ思い至らなかった。
(や、やばい、このままじゃ……)
 あっという間にこみ上げてきた射精の予感に、シンジはいささか焦った。コンドーム
は着けていないし、彼はまだ高校三年生、マナカに至っては高校一年生である。
 責任逃れをする気はないが、今、子供を作るわけには行かないのだ。
 慌てて唇を離した彼は、少女の体にどっぷり浸っていた肉棒を引き抜こうとしたが…。
「あ!? マナカちゃん、まずいよ! 脚、脚を……」
 マナカの両脚はいつの間にか、丁度あぐらをかいた形でシンジの腰に回され、それを
がっちりと固定していた。
「ウフ……逃がしませんよ、お兄さん……中で逝ってください……」
 まだ痛みが残っているのだろう、涙を溜めた瞳で微笑みかけるマナカの両脚は、少し
も緩もうとはしなかった。それでもシンジはなんとか男根を抜こうと身をもがいたが、
その動きによってまた、それを熱く咥えこみ吸い付いてくるマナカの女体が、えもいわ
れぬ快感をシンジにもたらすのだった。
「ま、ま、マナカちゃん! まずいって、もう、俺、俺……うっ……」
 やがてマナカの中で、はちきれそうに怒張したそれが一層膨れ上がった刹那、シンジ
は断末魔を迎え、少女の体内に思いのたけをぶちまけていた。
「ああーっ……」
 体の芯に熱いほとばしりを浴びたマナカもまた、体を硬直させたのだった。

 二人の体から力が抜け、荒い息がやがて静かな息に代わってゆく。
 お互いの体に腕を回したまま、二人の意識はぼんやりと闇の中へ堕ちていった。

67トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/31(日) 21:30:12 ID:l5hftT1e

「お兄ちゃん、朝だよ〜」
 翌日の朝。階下からのカナミの声に、シンジは目を覚ました。
 またしても、股間にテントを作って。
「……夢か」
 それにしても……いい夢だった。枕の下の鍵を確かめ、起き上がったシンジだが、
着替えるのにも苦労するほど、彼の下半身は勃ちっぱなしだった。
 夢精しなかったのは幸運というべきだろう。

 今日も学校でマナカと会うことになる。
(俺、マナカちゃんの姿を見ても、じっと我慢できるかな……)
 そんなことをつらつらと考えながらシンジはようやく着替えを終え、ゆっくりと下に
下りていった。

 その日一日、マナカの姿が眼に入るたびに、シンジはつい妄想の世界に入ってしまう
のを押さえようもなかった。言葉を交わしたときなど、目覚めようとする下半身を鎮め
るのに苦心したほどだ。
 身近な女性をオカズにしたうえで、その女性とともにひと時を過ごす。それがどう
いうことか、シンジはこの日、存分に思い知ったのだった。
(こんな気持ちいいことを、俺はいままで知らなかったのか……カズヤ、お前は偉大
だった……俺もこれからは……よし、まず今夜は……)

 シンジの夢はまだまだ続きそうだった。
68トマソン ◆sZztcRmPbc :2006/12/31(日) 21:31:01 ID:l5hftT1e

以上。

題名は「シンジの夢十夜  〜第一夜 マナカ編〜」で。

夢という前提で書くと、エッチにつながる過程とか中田氏の後始末とか、
余計なことはそぎ落とせるのは楽ですな。


第一夜ということで結構、気合をいれてエロを書いたつもりですが、
これを10回続けるのはちと無理。
以後は少し力を抜いて軽く書きますがご了承ください。


次はアキ編のつもりです。例によって気長にお待ちください。

では皆様、良いお年を。
69名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 21:43:52 ID:VLzZmVSH
乙です!
そして一足早いお年玉に感涙っす!!

いやあすっごくリリカルですね
無理は重々承知の上でもっと気合いを入れていただきたくなりますよ

今年最後にいいもん拝ませていただきました
トマソンさまも良いお年をお迎えください!!
70名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 22:02:28 ID:Vt2Qdc60
大晦日に乙ー( ´ω`)
71名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 00:00:11 ID:HLy3xAM9
あけおめこ
とよろ
72名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 01:04:54 ID:nDhxRGrg
おめ
73名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 01:19:34 ID:jdn+utmh
ことよろ
74名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 07:40:13 ID:HLy3xAM9
あけ
おめこ
とよろ
75名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 13:33:22 ID:bRiSvZfB
あけ おめこ とよろ
7672 ◆jQvWLkj232 :2007/01/02(火) 10:02:48 ID:jmApyXgU
皆様、あけましておめでとうございます。
早速ですが、小ネタを投下させていただきます。

NGワード「エロ分薄し」「Gガ○ダムネタあり」

タイトルは「“夢”をつかみとれ!!」で。では投下。
7772 ◆jQvWLkj232 :2007/01/02(火) 10:05:10 ID:jmApyXgU
「―最近、また胸が大きくなっちゃってさー」
「へー、羨ましいなあ。私のは全然大きくならないよ」
「羨ましいって、そんなこと無いわよ…肩こるし」
「毎日揉めばおっきくなるのかな?」
「うーん…それ、ガセだって聞いたけど?」
とある日の小笠原高校のお昼休み。
何気ないナツミとケイの会話に、クラス中の男子は黙って聞き耳を立てていた。
全員そういったことには敏感な年頃な上、
クラスで1、2位を争う人気の彼女たちが、胸のことで赤裸々に語り合っているのだ。
これで興奮してこそ健全な一般高校男子であろう。

…で…そんな悶々とするだけの男共とは、別次元の男が一人。

それは新井カズヤである。既にカズヤの頭の中には、
次の行動の為のいくつかの選択肢が浮かんでいた。

「そう、かんけいないね」
「さわらせてくれ、たのむ!」

―と。まあどこかで見たことがある物ではあるが…

そして―『変態』カズヤの頭の中には、もう一つの究極の選択肢が存在していた。
そう、それは―


「ころされてでも

 も み し だ く」
7872 ◆jQvWLkj232 :2007/01/02(火) 10:07:56 ID:jmApyXgU
「うおーっ、今岡ー!!おっぱい揉ませろー!!」
そう言うが早いか、カズヤは立ち上がると
いきなり今岡に襲い掛かった。
「な…っ!!ふざけないでよっ!!」
一瞬うろたえたものの、ナツミはすぐに戦闘態勢に入ると
カズヤに向けて怒りの鉄拳をぶちかます。

“ドカァッ!!”

カズヤの顔面にクリーンヒットするナツミの右ストレート。
いつもはこの一撃でノックアウト、彼の夢はあえなく潰える…はずだった。
しかし今日のカズヤは、一味も二味も違う。
こんな攻撃では、全くもってへこたれない。
カズヤは一度ナツミと距離をとって呼吸を整えると、
自らに残された全ての力を右手に集中する。

「ハアァ…俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ!!
おっぱい掴めと轟き叫ぶぅ!!」

その雄たけびと共に、再びカズヤはナツミへと挑むべく突撃を開始した。
「まったく…懲りないわね!やぁ!!たぁ!!」
ナツミはそんなカズヤに対し、容赦ない鉄拳の連打を放つが―
既に本気モードになったカズヤには一発も当たらない。
「な…!!私の技が効かない…!?」
クラス中の男子の夢と希望を乗せたカズヤの右手は、
ナツミの攻撃に全く怯むことなくナツミの桃源郷へと突っ込んでいく。
「ばぁくねっつぅ!!○ッド○ィンガァーッ!!!」

「頑張れーっ!カズヤー!!」
「お前は俺達の誇りだー!!」
「いけーっ!!」
男子全員の声援(?)を受け、カズヤはナツミの胸に触れ―揉んだ。


“もにゅっ…”

「あ…あぅんっ!!」
7972 ◆jQvWLkj232 :2007/01/02(火) 10:09:11 ID:jmApyXgU
―勝負は一瞬で決した。
カズヤの日々のオナニーで鍛えた黄金の指先が、ナツミの胸の上で巧みに動き回り―
すぐさま彼女の身体は快楽の奔流に包まれたのだ。

「ふにゃあ…」
そのまま耐え切れずにへたり込んだナツミに
カズヤは更なる愛撫を加え、彼女を快楽の園へといざなっていく…
「や、やめてぇ…カズヤぁ…」
「はっはっは、ここか?ここがええのんか、ナツミぃ?」
「い、いやあ…あぁん…」


―こうしてナツミはカズヤの前に陥落し、性奴隷となったとさ。
めでたしめでたし。


 ・
 ・
 ・


「―という初夢を見たんだが。どう思うシンジ?」
「病院行け」

(おしまい)
8072 ◆jQvWLkj232 :2007/01/02(火) 10:09:50 ID:jmApyXgU
以上です。お目汚し失礼しました。
それでは皆様、今年も卑猥によろしくお願い致します。
81名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 16:27:57 ID:0Rrmb4Cl
乙始め也!
82541 ◆05jvyNSqBM :2007/01/02(火) 16:56:43 ID:4kTHkx8a
謹賀新年。久々に投下します。
リョーコ14歳シリーズ「幼妻」編の直後の話になります。
保管庫収納はその順番でお願いします。

タイトル:リョーコ14歳/聖夜
舞台:単行本2巻「034 中村の歴史」
内容:過去、リョーコ、陵辱、鬱展開
83リョーコ14歳/聖夜 ◆05jvyNSqBM :2007/01/02(火) 16:57:36 ID:4kTHkx8a
§ 聖夜
1997年12月24日、クリスマスイブの夕暮れ。
街は明らかに浮ついた雰囲気に支配されていた。

リョーコは、駅前の広場を早足に横切って改札に向かう。
手にした携帯には30秒前に届いたメールが表示されたままだ。
仕事が終らないので遅れる、そういう内容のメールだった。

「まったくもう、時間に厳しいくせに、大事な日に遅刻ってどういうこと?」

乗車券の自販機に小銭を投入し、乱暴にボタンを押す。

「イブの夜なのよ。遅刻したらレストランの予約席なんて無くなっちゃう」

反応の鈍い券売機にいらつき、何度もボタンを押す。

「ああ、もう。この機械も、関根先生も話にならないわ」

ようやく、券売機から吐き出された切符を掴み取ると、自動改札を抜けて、猛
ダッシュで駅の階段を駆け下りる。ホームに下り列車が滑り込んで来たところ
だ。あれに乗れば、15分で中学校に着ける。

今日は彼女の誕生日にしてクリスマスイブ。
フレンチレストランで豪華ディナーの後は、シティホテルで二人で過ごす。
それが関根先生との約束だった。人目を忍ぶ関係である二人が、羽目を外して
楽しむ夜のはずだった。

…今夜こそ関根先生にしっかり説教してやるんだ。
ちゃんと反省しないと、エッチさせないんだから!
84リョーコ14歳/聖夜 ◆05jvyNSqBM :2007/01/02(火) 16:59:01 ID:4kTHkx8a

夜の校舎。
リョーコは関根が残業している指導室に向っていた。
頭の中で、関根にぶつける文句を吟味推敲しながら廊下を歩いてゆく。

そのときだった。通り過ぎようとした視聴覚室の前で人の気配を感じたのは。

リョーコは、何気なく扉を開けて中を覗き込んだ。
暗い室内の奥から聞こえてくるのは女の喘ぎ声…え?何

室内に一歩踏み込み、奥に目を凝らす。数人の人影がビデオモニタを囲んでい
た。喘ぎ声はビデオの音声のようだ。人影の一人が立ち上がって口を開く。

「なんだ、先公じゃねーのかよ。びっくりさせやがって」

相手が懐中電灯でリョーコを照らす。その眩しさに反射的に目を瞑ってその場
に立ち尽くす。それが命取りとなった。気付いた時には、リョーコは数人の男
に囲まれていた。関根とのクリスマスデートにあわせて選んだ服は、彼女を実
際の年齢より大人に見せていた。

「ほーこれはこれは、上玉じゃないか。ここの卒業生か?」

しまった…リョーコはおもわず唇を噛んだ。
どう考えてもこのまま無事に帰してもらえそうに無かった。

『ああ〜イイッ。もっと、もっと突いて』ビデオからAV女優の声が響く。

「なあ、無修正ビデオも飽きたし、この女で楽しもうぜ」
「えー、アニキ、ヤッちゃうんですか」

男達の見た目は20歳前後。たぶんこの学校の卒業生。
クリスマスイブの夜に、彼女のいないクズ共が学校に忍び込んで、視聴覚室の
機材でAV鑑賞会でもしていたのだろう。

「チクらないように、口封じしないとまずいだろ。
 なーに安心しろ。オレのチンポをぶちこんだら、どんな女もイチコロさ。
 次からは、おねだりするようになるんだぜ」
「うひゃひゃひゃ、マジかよ!」
「アニキ、すげー」

アホだ、こいつら…リョーコはそう判断した。
85リョーコ14歳/聖夜 ◆05jvyNSqBM :2007/01/02(火) 17:06:45 ID:4kTHkx8a

「さあ、これから気持ち良くしてやっからよ。」

リーダ格の男が、リョーコの腕を掴もうとした。

「触るな、このチンカス野郎!」

リョーコは飛び退き、男達の手を逃れた。
しかし、それは時間稼ぎでしかない。リョーコは徐々に部屋の隅に追い詰めら
れていった。連中の一人が部屋の扉の内鍵を下ろした。もはや逃げ道は無い。

何か武器はないか…そうだ。裁縫セットにカッターナイフが!
これで戦えるか…相手は四人、いや五人だ。無理。

関根先生から習った護身術は伊達ではない。相手が一人なら切り抜ける自信は
ある。だが二人相手は難しいし、三人以上に囲まれては勝負にならない。心得
があるだけに限界もはっきりわかる。できるだけ時間を稼いで、助けを待つし
かない。リョーコはバッグの中を手探りして目的のものを取り出した。

「レイプされるぐらいなら、ここで手首を切って死んでやる」

カッターナイフの刃先を自分の手首に突き立てて、男たちを睨み返す。
リーダ格の男はリョーコの脅しを無視し、仲間に目配せする。

「気の強い女だな。
 おとなしく言うことを聞けば、痛い目に会わずに済むぞ」

男は野卑な笑いを浮かべると、上着の内ポケットから黒い道具を取り出した。
次に上着を脱いで腕に巻く。リョーコがカッターナイフで切りつけても、これ
ではダメージを与えられない。

「近付くなッ!手首を切るわよ」
「嘘だね、おまえは切ったりしないよ。
 そんな強い目をしてる奴は、自殺なんかしないさ」

男は間合いを詰めると、リョーコのわき腹に例の黒い道具を突き当てる。
バチッ、バチ!青白い電光がはじけて、リョーコの体を衝撃が貫く。

「ぅぐ、が…ぁ…ぁ」

まともに声もでない。体の力が抜け、その場に崩れるように倒れた。
男の仲間がリョーコの手からカッターナイフを奪い、床に投げ捨てた。

「手間かけさせやがって、お仕置きが必要だな」
「アニキ、俺、こんなの持ってるんすけど」

そういって、仲間がバイブを差し出した。

「お前、女もいないのにこんなの持ち歩いているのかよ。バカじゃねーの?」
「ひどいやアニキ。オレ、グッズマニアっすから。こんなのもあるんですよ」

次に出てきたのは手錠と口枷。

「うひゃひゃ、マジかよ」
「この女は、俺たちへのクリスマスプレゼントだ。さあ楽しもうぜ」
「「おーっ」」
86リョーコ14歳/聖夜 ◆05jvyNSqBM :2007/01/02(火) 17:09:30 ID:4kTHkx8a

非常口を示す緑色の灯りが、暗い室内をぼんやり照らしていた。
その室内の片隅で数人の人影が蠢いていた。

「う、くぅー、もうイク、出る、出るッ」

リョーコに覆いかぶさり、激しくピストン運動をする男の影。両腕は後ろ手に
して手錠を掛けられ、男の仲間達が左右の脚を強引に開いていた。
やがて上に乗った男は深々とリョーコを突くと、動きを止めた。膣の中で、男
のモノがビクビクと脈動しているのがリョーコにはわかった。

「ふうーーー」

男は、射精のあいだ止めていた息を吐き出した。
逆光のため、リョーコには男の表情が見えなかったが、
満足げな様子は伝わってきた。

「どうだ。俺のは大きくて最高だったろ」
「ヒィフェー、フェフュエフォ」(死ね、下衆野郎)

リョーコの罵倒は、口枷のせいで言葉にならなかった。
言葉のかわりに、相手を睨み付ける。
それを見た男は、ますます喜んで言った。

「へぇ、いいねいいね。その表情」

男はバイブを手にとり、リョーコの顔にペタペタと当てながら言葉を続ける。

「その反抗的な表情が、どこまで保つか見ものだな。」

そう言うと、口枷の穴にバイブを突き入れ、リョーコの口蓋を蹂躙した。
必死に舌で押し返そうとしたが、逆に喉の奥まで突っ込まれてしまった。
強烈な咳と吐き気がリョーコを襲う。

「ブゲ、ゲボッ ウゲッーー」

目から涙が溢れ、口の中には胃から逆流した胃液が溢れた。

「ほらほら、反抗するともっと辛くなるぞ」

男は心底楽しそうだった。…こいつ、ドSだ。

「次はケツ穴をいただくかな。こっちは初めてか?」

男は脅える表情を見たかったようだが、リョーコは無反応だった。
…アナルもとっくに関根先生にあげちゃったわよ。

「ふん、まあいいさ。ケツ穴にはいいものを塗ってやるよ」

男はジャケットの内ポケットから、小瓶を出した。
小瓶のフタを取ると、中身のどろりとした液体をリョーコの陰唇から肛門にか
けて垂らした。

「このクスリを塗られた女は、もうヤルことしか考えられなくなるんだぜ」

リョーコの目は恐怖に大きく見開かれた。男は満足げに笑った。
87リョーコ14歳/聖夜 ◆05jvyNSqBM :2007/01/02(火) 17:11:03 ID:4kTHkx8a

あれからどれだけ時間がたったのだろう。前も後ろも何度も繰り返し陵辱され
るうちに、リョーコは時間感覚を喪失していた。

「おお、すげー締まる。アニキ、この女のケツ穴は最高っす。」
「マンコに入れたバイブのスイッチを入れてやれ。もっと締まるぞ!」
「うあ、本当だ、すげー。バイブ持ってきて良かった〜」

グッズマニアは嬉々として背後からリョーコの穴を攻め立てた。
リョーコは関根に体を開発されていたとはいえ、二穴攻めは初めてだ。
背中側と腹側から同時に突かれる強烈な刺激に、リョーコは意識が飛びそうに
なる…絶対に感じたりするものか。こんなの気持ち良くなんか、な、い。

「おら、舌使ってチンポ舐めろよ。」

リョーコは髪の毛を鷲掴みされ、床から顔を持ち上げられた。

「ヒタイ、ヒャメヘ」(痛い、ヤメテ)
「痛いのが嫌なら、素直にやれよ。」

リョーコは口枷の穴から舌先を出して、椅子に座った男のペニスの先端を舐め
始める。

「そうだ、竿の部分もやれ。こびりついたお前のマンカスを舐め取れよ」

侮辱されても、もはやリョーコには反抗する気力は沸いてこなかった。今はた
だ、一刻も早く解放されることのみを願っていた。男性の性欲は無限に続かな
いはず。ならば、この下衆野郎共の欲望を満たし、積極的に精力を吸い取って
やれば、より早く解放されるはずだ。

「アニキ、俺、もう、出る、出るーーーっ」

アナルを攻めていたグッズマニアは、リョーコの尻を強く掴んで激しくピスト
ンし、彼女の腸内に熱いものを大量に注ぎ込んだ。…こいつはこれで3回出し
たはず。あと少しだ、こいつらの精液を全部吸い取ってやる。
全身を貫く快感に、軽くイキかけた頭でリョーコはそう考えていた。

「ほら、舌が止まってるぞ。ちゃんと勃たせろや。
 そうしたら、またオマンコにぶち込んでやるからな」

…そうだ、このチンポも早く大きくして精液を吸い取らないと。
リョーコは、男のペニスを自ら吸い込み、バキュームフェラを始めた。

「よーし、いいぞ。素直になってきたな」

リョーコはジュボジュボと音を立てて熱心にフェラを続ける。
口の中で男の竿が太く硬くなってゆく…こいつの、すごく、大きい。
88リョーコ14歳/聖夜 ◆05jvyNSqBM :2007/01/02(火) 17:13:19 ID:4kTHkx8a

背後ではグッズマニアにかわって、別の男がリョーコのアナルを試そうとして
いた。

「うひゃひゃ、ケツ穴が開きっぱなしじゃん。何本入るかな」

リョーコの肛門は三本の指を易々と飲み込む。

「うひゃひゃひゃ、もうユルユルだ」

うひゃ男はリョーコの肛門に両手の指を掛けて左右に大きく広げた。穴の奥か
らどろりとした白い精液が溢れ出て、腹側へ垂れてゆく。その先にはバイブの
根元がモータ音を響かせて揺れていた。

「うひゃ〜精子だらけじゃん。お前出しすぎ」
「悪りぃ、すげー気持ちよくて全部中にブチマケたっす」とグッズマニア。

「ブチマケじゃねーよ。キモイだろ。後から使うやつのことも考えろよ」
「俺、浣腸グッズも持ってるから、それで綺麗にしようか」

「うひゃうひゃ、そんなものまで持ってるのかよ。変態だなwwww」
「じゃあ、準備するっす…」

「もういいって。俺はマン穴でやるから」

うひゃ男はバイブを引き抜くと、かわりに自分のモノを突き入れた。
バイブの単調な刺激とは違う動きに、リョーコは嬌声を上げそうになった。
…やだ、わたし感じてる。だめ、そんなのダメ。

リョーコの意思とは関係なく、彼女の膣は男のペニスにねっとりと吸い付き、
さらに深い挿入を誘う。

「うひゃー、気持ちいい。マンコサイコー」

男は突くペースを上げてゆく。それに応えてリョーコの体の芯に熱いものがこ
み上げてくる。
…こんな酷いことされて、感じるなんて。最低だわ。

「うひゃひゃあ、もうイキそうだっー」
「おいおい、早漏過ぎだろ。塗ったクスリがお前に効いてきたかwww」

…クスリ、感じるのはそのせいなんだ。だったらいいわ、感じたっていい。

「うひゃ、この女、自分で!」

リョーコは自ら尻をふって、うひゃ男の突きに応え始めた。巨根男へのフェラ
のペースも上げた。
…ほら、早く出しちゃいなさい。あんたらの精液を全部吸い取って、早くお終
いにしてやる。

「うひゃーーー、いく、いくぞ。そら、受け取れや!」

うひゃ男は、リョーコの中へ熱く濃い精液を放つ。
リョーコは尻を高々と持ち上げ痙攣した。この夜、初めての絶頂だった。
89リョーコ14歳/聖夜 ◆05jvyNSqBM :2007/01/02(火) 17:19:45 ID:4kTHkx8a
(続く)

今編は無駄に長いので、続きは後日投下します。
では本年もよろしく。
90名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 20:23:37 ID:G9X/wiT/
乙であります
91名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 10:31:53 ID:9xEvvFSt
ダブル乙&GJ!
92名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 16:35:12 ID:Vsjd/Jsc
神はこのスレを見捨ててはいなかった
93トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 21:42:34 ID:2GLy1d9J

トマソンです。
皆様あけ おめこ とよろです。

72氏、541氏、乙です。

72氏:軽妙で新年一番に相応しいですね。
でもGガンダム見てないんでネタが分からん(汗)

541氏:レギュラーキャラが本作非登場キャラにレイプで最後までいく話は、実はこの
スレ史上初めてのはず。未遂はありましたが。
難しい切り口と思いますし、読み手の反応も限られたものになりがちですが、どうか
頑張ってください。


さてシンジの夢十夜、第二夜のアキ編を投下します。


94トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 21:43:56 ID:2GLy1d9J

こんな夢を見た。

 ピンポーン。
 ある日の夜、城島家のベルが鳴った。
 シンジがドアを開けると……。

「こんばんは、デリバリーエステ・アローズパラダイスから参りましたアキです」
洒落た私服で着飾り、営業スマイルを浮かべた矢野アキに、シンジは思わず見とれた。
「や……やあ、いらっしゃい」
 シンジは彼女の制服姿は見慣れていたし、水着、ブルマ、スキーウェアなどに身を
包んだところも見たことはあったが、このような自然なオシャレをして誘うような微笑
を浮かべたアキは、また一風違った魅力を発散していた。
「あの……私でよろしいでしょうか?」
 上目使いにシンジを見つめ、しおらしい表情で了承を求めるアキ。これでチェンジす
る奴は男じゃない。いや、人間じゃない。
「も、もちろん! 最高だよ。さあ上がって」

 なぜこうなったかというと、話しは少々遡る。
95トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 21:44:49 ID:2GLy1d9J

 この日の放課後、シンジはアキから奇妙な頼みを受けた。
 それは……マッサージの練習台になって欲しい、というものだった。
「な、な、なんでまた??」 
 内心で(ちょーラッキー!!)とガッツポーズをかましながらも、それを隠して訳を
聞くシンジに、アキはぽつりぽつりと理由を話してくれた。

 つい先刻まで、将来の仕事について、考えていたこと。
 仕事に活かせるような能力を持ち合わせておらず、悩んでいたこと。
 そこへ黒田マナカが口出しをしたこと。
「あるじゃないですか、アキさんにも」
「……?」
「そのムネで、多くの男性をイかすことが出来ると思います」
 ボッ!
 次の瞬間、闘気を噴出してマナカに天誅を加えはしたのだが。
 改めてゆっくり考えれば、我ながらいい胸をしているのだし、これを活用しない手は
ない、と思ったこと。
 そこで思いついたのが、メンズエステのエステティシャンだったこと。

 思いつめた表情で、練習台を頼んだ理由を話すアキ。少々勘違いしている気がしない
でもない、というか、なんでそんな職業のサービス内容を知っているのだろう?
「あ、あのさアキちゃん。いや、それはアキちゃんは俺から見ても素敵な胸をしている
と思うけどさ。それだけを仕事に活用するんじゃなく、普通に事務でも何でもできるよ
うに勉強するほうが……」
 とりあえずまともなことを言って諌めるシンジだが、内心ではマッサージして欲しく
てたまらないのは言うまでもない。
「その自信がないから、こうしているんです。少しはマッサージとアロマも勉強したん
です。お願いです! 練習させてください」
 珍しく、オーラを発散するアキに、少々シンジも気圧された。
「そ、そりゃ、俺でいいなら、願ったりだけど……」
 アキの顔がぱっと明るくなった。
「良かった……それじゃ、今夜8時に伺いますね」
 そんな成り行きで、着飾ったアキが城島邸を訪れたわけである。

96トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 21:47:57 ID:2GLy1d9J

「お待たせしました……」
 シャワーを済ませ自室で待つうちに、着替えを終え、おしぼりやら小瓶やらを携えて
現れたアキを見て、シンジは鼻血が出そうになった。
 男物の大きめのワイシャツ。下は裸足で、綺麗なピンク色のペディキュアが施された
足の爪から、ワイシャツの裾が太腿の付け根近くに垂れるまで、アキのすらりと伸びた
生脚を隠すものは何もなかった。そして、ほのかに透けて外縁のシルエットだけが伺え
る純白のショーツ。腰はきゅっと締まって、シャツがぶかぶかだ。さらに上はノーブラ
のようで、綺麗なおわん型の乳房が見事にシャツに浮かび上がり、そのてっぺんにはか
すかにピンク色の突起が透けて見えていた。
「あ、アキちゃん……」
 思わずシンジの声が上ずるのももっともなほどのアキの姿だった。

「やだ、そんなに見ないでください……お部屋、ちょっと暗くしますね」
 アキはラジカセをセットしてごくおとなしい音量でリラックス音楽を流し、部屋の照
明を薄暗くした。そんな中、裸ワイシャツ姿のアキといると思うだけで、シンジは興奮
がこみ上げてくる。
「さわっちゃ、駄目ですよ? お客さんは完全受身ですからね」
 念を押すアキ。シンジは残念でたまらなかったが、うなづくよりない。
「それじゃ、服を脱いでベッドに仰向けになってください」
「は、はい……」
 気恥ずかしいのをこらえて裸になったシンジ。アキもまた、もう立ちかけている男性
のシンボルに顔を赤らめ、そっとタオルでそれを覆い隠した。
「では、失礼します……」
 アキのたおやかな手がゆっくりと、シンジの足裏からマッサージを開始した。
「おっ……うっ……」

 それからというもの、シンジは快楽とほのかな焦らしの中をさまよった。
 ラベンダー、レモングラス、あるいはローズマリーのアロマオイルの芳香のなか(ア
キが持参した小瓶はこれだったのだ)、時にはベビーパウダーを、またはローションを
駆使し、アキは丹念にシンジの体をほぐしていく。
「太腿の辺りが凝ってますね〜」
「あ、風紀委員会で草取りやらされたから……う、気持ちいい……」
 アキの手は力を込めて筋肉を揉みほぐしては、ところどころのツボを捉えては指圧を
加え、さらは優しく爪をたてて肌を愛撫していく。
 それが丹念に全身を行き来するのだ。シンジはアキの求めるままに仰向けになったり
うつ伏せになったりしながら、存分に夢心地を楽しんだ。その間中、股間のタオルは
持ち上げられっぱなしだったことは言うまでもない。
 だがアキの手は、半ば勃起したそれを時折かすめながら、決して触れようとはしな
かった。
97トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 21:51:16 ID:2GLy1d9J

 やがて全身がぽかぽかと暖かくなり、触れそうで触れない少女の手にシンジがたっぷ
りと焦れたころ、アキは一旦ベッドから立ち上がった。
「それでは、スペシャルサービスに移ります……」
(スペシャルサービス?)
 いぶかしむシンジの前で、アキは恥ずかしそうにワイシャツのボタンをゆっくりと
外しはじめる。
「あ、あ、アキちゃん??」
 生唾を飲み込むシンジの前で、やがてアキが前を開く。はじけ出た乳房に、シンジは
眼を吸い寄せられた。
 輝くばかりの若々しい肌が、見事なまでの豊かなお椀型の隆起を形づくっていた。豊
かなボリュームを誇りながら、それでもまだどこか未成熟な印象を抱かせる、垂れた感
じなど微塵もない引き締まった乳房だった。その先端に息づく、ツンと上を向いた乳首
はあくまでも可愛いピンク色だ。
 なんという造形だ。芸術品だ! いや、人類の宝だ!
 その宝物がやがて、シンジの目前に急接近した。
 ワイシャツを脱ぎ捨てショーツ一枚になったアキが、シンジに添い寝するように体を
横たえ、シンジに捧げるべくその胸を眼前に持ってきたのだ。
 息を呑むシンジの手を、アキの手が優しく導いた。
「触って……いいのかい?」
 真っ赤になってうなずいたアキは、次いでシンジのいきり立った股間のそれに手を伸
ばした。ローションを塗りこめた少女の手がそっと男根を握り、摩擦を開始する。
「うっ……」
 いきり立った男性自身をこすられ、シンジは情けない声を出してしまった。
 さらに、顔を真っ赤にしたアキが、シンジにささやく。
「おっぱい、嘗めてもいいんですよ?」
「あ、アキちゃん……」
 この乳房を、俺が好きなように楽しめるのか!
 喉がカラカラなのを感じながら、シンジはアキの胸にむしゃぶりついた。
 全体を掌でやわやわと愛撫し、健康的なきめの細かい肌を丹念に撫で回す。どんなに
揉んでも、アキの柔肉は自在に形を変えて掌に吸い付いてきた。ふもとから円を描いて
乳首までをそっと撫でつけ、ついに頂上に達した指でくりくりと乳首を弾くと、
「あっ……」
と甘い声を漏らしてアキが身をよじった。
 たまらなくなったシンジは、アキの胸の谷間に顔を埋めた。左右から柔肉を寄せ、三
方からの圧力を感じつつ、えも言われぬアキの甘い体臭を存分に嗅ぐ。
「アキちゃん……素敵だ……」
 乳房全体をしゃぶろうとしたシンジだが、含んでも含んでも、とても入りきらない。
ついにあきらめて乳首だけを口に含み、可愛らしい突起に思う存分に唾液をまぶし、
吸い、つつき、転がした。
 一方のアキも、乳房をなすがままに弄ばれ、時折甘い息を漏らしながらも、いまや
毒々しく血管を浮き出させているシンジの肉棒を掌で摩擦し続けていた。
98トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 21:53:39 ID:2GLy1d9J

「アキちゃん……」
 なおも胸に顔をうずめながら、シンジの手が、きゅっと締まったアキの腰のあたりを
撫で始める。と、
 パチン!
 アキの手が、シンジのいたずらな手をしかりつけた。
「いてっ……アキちゃん?」
「だ〜め。下半身は触っちゃ駄目です」
「そ、そうなの??」
 シンジの心底残念そうな顔に、アキは軽く微笑んだ。
「そういうお店じゃないんですよ?」
「う……」
 手コキしながらの台詞にしてはどうかと思うが、シンジが口を開こうとした瞬間、ア
キの柔らかい指先が男根の先端の割れ目をなぞり、思わず声をもらしたシンジは抗議の
タイミングを失ってしまった。
 再び普通の手コキに戻るアキに、シンジは物欲しそうな眼でアキの下半身を見やる。
髪の毛よりほんの少し濃いめの黄色い陰影が、清楚なショーツを通してかすかに伺えた。
(触れたいけど……駄目なのか……じゃ、せめて……)
アキのショーツからベリベリと視線を引き剥がしたシンジは、ひとつ頼みをしてみた。
「それじゃ、あのさ、アキちゃん……」
「なんでしょう?」
「その……オッパイに挟んでくれないかな」
 アキはちょっと考えた。ハンドサービスが基本で、下半身への攻めは禁止だが、パイ
ズリはルール上OKだったはずだ。というより、哀願するようなシンジの眼にアキも断
り切れなかった。
「分かりました……それじゃ、そのまま仰向けで楽にしていてください」
 アキは体をずらし、シンジの股間に胸の位置を合わせてかがみ込んだ。
 いきり立った男根にローションを追加すると、左右からそっと、シンジの肉棒を挟み
込んだ。
「う……」
 シンジは再び情けない声を出してしまった。手ほど繊細な刺激があるわけではないが、
この眺めはどうだ!
 重力によっていやが上にもボリュームを強調されたアキの国宝級の乳房が、シンジの
男性自身を左右からむっちりと包み込んでいる。アキが軽く体を上下するたび、ロー
ションを潤滑剤にして柔肉がそれを摩擦し、刺激し続けた。ときおり肌と肌の間に空気
が入ってはつぶれ、クチュクチュと音を立てるのがひどく淫靡な響きだった。
 やがて先端から、ローションではない、透明な汁がにじみ始める。催淫作用を持つと
されるジャスミンの香りに混じって──スペシャルサービスの初めにアキがセットした
ものだ──イカくさい匂いが辺りに漂い始めていた。

99トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 21:57:17 ID:2GLy1d9J

「あ、アキちゃん……最高……」
 シンジさっきからは荒い息をつき続けていた。血管を浮かび上がらせた彼のシンボル
は、アキの手の中で最大級の怒張に達している。
(でも、イってもらうにはもう少し刺激がいるかな?)
 アキは自らの乳房を介して揉みこんでいる男根を観察し、ちょっとした悪戯を──。
「……シンジさん、お店には内緒ですよ? これ本当は禁止なんで」
「えっ?」
 乳房の間からまるでアキの顔を射すくめるように顔を出しているシンジの亀頭。
 アキはそっと舌を出し、その先端の割れ目をチロリと舐めた。
「う、うおっ!」
 シンジの体に電流が走った。もう駄目だ、今にも、今にも……。
(もうちょっとかな?)
 今にも爆発しそうに震えているそれを、アキはもう一度つつこうと舌を伸ばした。
その瞬間──。
「うっ……」
 ピュッピュッピュッ、と白濁した男の精が弾け、アキの唇を、舌を、顎を思い切り
汚した。
「あっ……」
 顔の下半分に熱いしたたりを浴びせかけられ、一瞬アキは呆然とした。その様子を
見たシンジもまた、ドキリとした──ぶちまけられた精液を顔に垂らしたまま、呆けた
ように一物を見やるアキの表情は、それほど扇情的だった。
 シンジは射精の余韻のなか、その魅惑的な眺めを心に刻みつけたのだった。

 慌てて部屋を飛び出し、うがいして顔を洗ったアキは、やがてシンジの部屋に戻った。
「お疲れ様でした。いっぱい出ましたね」
 いくらか無理に笑顔を作り、シンジの腹にまでかかっている白濁した粘っこい液体を
おしぼりで綺麗にすると、アキは冷たい飲み物をシンジに渡す。シンジはまだ呼吸を
整える途中だった。
「はぁ、はぁ、アキちゃん、素敵だったよ……それと、ごめん……顔にかけちゃって。
その、あんまりタイミングが良くて嬉し、あ、いやいや、あんまりにも気持ちよくて」
「まさか、口の中にまでかかるなんて思いませんでしたよ?」
 ぷっと頬を膨らませるアキもまた可愛らしかった。 

100トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 22:00:06 ID:2GLy1d9J

 サービス開始の時にセットしたタイマーも、ちょうどいい時間を示している。
「それじゃ、最後にもう一度シャワーを浴びましょうね」
 乾きかけたローションが、暖かい湯を浴びてまたヌルヌルになるのに驚きつつ、シン
ジはシャワーを済ませた。アキも脱衣こそしないが、手を伸ばしてローションを流すの
を手伝う。
 そして、やがて片づけをすっかり済ませたアキは、シンジの頬に優しいキスを──。
「えへへ……あの、シンジさん、ありがとうございました。おかげで、この仕事は出来
そうだとわかったんで、自信になりました」
 そうだった。夢中になって忘れていたが、これはアキのエステティシャンとしての練
習だったのだ。
「それじゃ、お休みなさい」
 帰ろうとした少女の手を捕まえ、シンジはアキをじっと見つめた。
 このままアキを帰してしまうのか? それでも俺は後悔しないのか?
「ねえアキちゃん。その……あの、お店に勤めるんじゃなく、俺専属のマッサージ師な
んて、どうかな?」
「あら……永久就職させてくれるんなら、考えちゃうな」
 悪戯っぽい眼でシンジを見つめるアキ。シンジは目の前のボーイッシュな少女に
ハートを鷲掴みにされたことを、はっきりと認識していた。
 やがてアキは握られた腕を優しくほどき、微笑みを残して去ってゆく。立ち尽くした
まま見送るシンジ。その意識はすうっと遠くなっていった。
101トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 22:00:52 ID:2GLy1d9J

「お兄ちゃん、朝だよ〜」
 翌日の朝。階下からのカナミの声に、シンジは目を覚ました。
 またしても、股間にテントを作って。
「……夢か」
 またしても、いい夢だった。
 下半身を楽しめなかったのは返す返すも残念だが、エステティシャンならまだしも、
まさか妹の親友であるアキをソープ嬢にするわけにもいくまい。
(アキちゃんがメンズエステの店にいたら、そりゃ通っちまうよ……それにしても、
アキちゃんのあの胸は……まさに人類の宝だったな)
 取り立てておっぱい星人というわけではなかったが、アキの胸を存分に味わった今、
シンジが巨乳の魅力を改めて思い知ったことは間違いない事実だった。
(よし……それなら、今夜は……)

 シンジの夢はまだまだ続きそうだった。

102トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 22:01:32 ID:2GLy1d9J

以上。

題名は「シンジの夢十夜 〜第二夜 アキ編〜」で。

ご想像の通り、メンズエステの経験をもとに書いてます。
ちなみになぜアローズパラダイスかというと、「矢野」-> Arrow's という連想ですな。

「アキの苦手克服」を書いて以来、自分の中ではアキは結構エロいこともこなせる女の
子になってしまってます。ので、まあこういうのもありかな、と。


 次回はパーフェクトボディを誇る人妻教師の予定。
例によって気長にお待ちください。
103トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/03(水) 22:27:35 ID:2GLy1d9J
うっ。
推敲が足りませんでした。

古田監督殿、保管庫へ移動のさい、一つだけご訂正をお願いします。

>99 二行目

「シンジさっきからは」 -> 「シンジはさっきから」


お手数おかけします。

104名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 23:42:28 ID:VJWQwaJQ
GJ!!
続きが楽しみです!
105名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 00:43:38 ID:kky8wTPr
乙乙乙

昨年のクリスマス前後から活気づいてかつての盛況ぶりを思い出す
年末年始は家庭優先と同時にまとまった休みでもあるからSSを書きやすいのかな?
106名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 10:13:23 ID:BE9mrqyA
トマソン氏GJ!!!
「巨乳は世界を救う」次回の隠れ巨乳加藤先生にも超期待!!
107名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 02:07:42 ID:nSBYC1ob
加藤先生、お子さんは二人だったっけ?
108名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 01:50:37 ID:RS3ErI4p
氏家マンガでバスト90オーバーキャラっていたっけ
109名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 02:57:18 ID:0iX/fqX8
90オーバーは身長が185以上でないと寧ろグロイ、と思いませんか?やっぱ86-88くらいまでが
一番良いかと。勿論ナツミの83も垂涎ものです。
110名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 09:44:30 ID:rWenrRYg
アヤナも高身長だったら大きすぎると悩まなかったかもな
アキの85は「身長に比して丁度いい巨乳」といえるのだろうか
今岡の83はなんつーか「美乳」って感じがする
111名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 12:24:00 ID:1iN+wK9j
アイ先生キボン
112名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 12:48:01 ID:QqtXU+Fs
アヤナキボン
113名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 13:48:32 ID:P86RStEi
ボンキュッボン
114名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 18:22:18 ID:jTBFQhhy
トイレニセボン
115名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 18:34:05 ID:WPZ5ae4p
ボンカレー
116名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 22:46:22 ID:jTBFQhhy
加藤先生といえば上から87、56、88で166cmだっけ
子供を産んでいるにもかかわらずウェストがこれってスゴスwww
(きっと周りを見回せばこれがいかにスゴイかがわかるはず・・w)
そこらのアイドルですらプロフに58とか書いてて
そのくせ実際は60越えばっかなんだし

暇なんでカップがいくらになるのか考えてみた(カズヤか俺はw
みるかぎり彼女はそんなにすごいグラマーでもないのだが、
1才の子供がいるので母乳による張りがあるものとして
納得出来る範囲でEかFだと仮定する。
奇麗な女性のスタイルはボウリングのピン状になりがちなので
ウェストとバストのアンダーはあまり変わらないのが望ましくて
そのうえカップはアンダーで決まることを踏まえると
Eで20cnm差だから67cm、Fだと66.5cm
Wとの佐賀Eで11cmFで9.5cm
くびれからバストの最低部との距離は最長で15cm程度とすると
Fで身長1.5cmごとに1cm増(円錐状?)でちょうどいいくらいだろうか・・
加藤先生でも多少ダイエットしてるだろうからウェストのくびれが特に細いんだとしても
Eカップは確実にあることになりますなwww
母乳で張ってそれだからみごもる前ですら
CかDはあったんジャマイカと妄想してみる・・・w

ちなみにウェストとヒップの比率は0.7:1くらいが奇麗に見えるそうなので
加藤先生はそれもクリアしてるほんとのパーフェクトボディーらしい

なんて書いてたらトマソン氏の次回作が楽しみになってきたw
素晴らしい作品を期待してます!!!!

SSでもないのに長文スマソ
117トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/08(月) 00:18:23 ID:cXnA8zIe

トマソンです。

>116さん、あなたをこのスレの新井カズヤと認定します。
ま、ほかにもたくさんいますから心配はいりません。(マテ


さて、シンジの夢十夜、その第三夜。
加藤先生編です。

では投下。
118トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/08(月) 00:19:57 ID:cXnA8zIe

 こんな夢を見た。


「……あなた……」
 シンジが自室のベッドでうつらうつらしていると、しっとりと落ち着いた声が彼を
まどろみから呼び覚ました。
「……ん……」
 胸になんとなくむずがゆさを感じながらシンジが眼を開けると……。
「あなた……お待たせしました。ごめんなさい、洗い物に時間がかかってしまって」
(えっ……!?)
 シンジの上に身をかがめ、シンジのパジャマをはだけて乳首を指で優しくなぞってい
た女性は、小笠原高校の国語教師、全校生徒の憧れ、『清楚』という言葉が似合う人
ナンバーワンの、加藤キョウコ先生。エプロン姿で、妖しく微笑みながらシンジの胸に
指で「の」の字を描いている。
「か、加藤先生?」
「うふふ、どうしたの『加藤先生』なんて……いつものように、キョウコって呼んで」
 誘うような瞳を向ける整った顔立ちから、豊かな髪量を誇る漆黒のロングヘアがごく
自然に垂れていた。
(そっか、俺、加藤先生と結婚したんだ……すげえラッキー……)
 ぼんやりと夢心地の中、シンジが大きな黒目がちの瞳に見とれるうちに、加藤先生は
さらに身をかがめ……。
「うおっ!? か、いやキョウコっ?!」
 加藤先生の──いや、以後はキョウコと呼ぼう──の舌が、ちろちろとシンジの乳首
を転がし、シンジは思わず体を震わせた。
「あなた……今日はぼうやは、お父様とお母様に預けてきちゃった……ねえ……」
 上目使いに誘うような視線を向けながら丹念に舌を滑らせる女に、こらえきれずに
シンジがキョウコの体に腕を回すと……。
「……!?」
 衣服に包まれた腰を予想していたシンジは、驚きの表情を浮かべた。キョウコの背中
に回ったシンジの腕は、しっとりとした素肌に吸い付いたのだった。
「あん……」
 たおやかな腰を引き寄せられ、キョウコも甘い声を漏らす。
「きょ、キョウコ? エプロンの下は……」
「雨続きで、着るものがなくなっちゃって……お気に召さないかしら?」
 男なら夢にまで見そうな、愛妻の裸エプロンである。
 シンジは心臓を高鳴らせつつ、抱き寄せた女の体ごと、くるんと体を返した。今まで
とは逆に女体を下に組み敷いた形で、キョウコの上気した美しい顔立ちを見つめながら、
シンジはキョウコの胸に手を伸ばした。
「…気に入らないはずないだろ?」
「あ……」
 ゆっくりと揉むだけで、キョウコは眼を閉じ、かすかに吐息を漏らすのだった。
119トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/08(月) 00:21:57 ID:cXnA8zIe

 エプロン越しに豊かに張りつめた柔肉の弾力を楽しむシンジだったが、やがてキョウ
コがそっとそれを静止した。
「あん……ま、待って、汚れちゃう……」
 キョウコはあくまでも優雅に、後ろで結んだエプロンの紐をゆっくりと解いた。
 息を荒げたシンジがエプロンをむしり取ると──そこには、薄いブルーのショーツ一
枚のみを身に着けた、美しい女体が横たわっていた。
 それも……それも、なんという体だ!
 肌の輝きや張りで言えば若いマナカやアキには一歩を譲るが……成熟してぬめぬめと
吸い付くような手触りの肌は、どこをとっても象牙のように艶めいている。
 安産型のヒップはショーツ越しにシルエットを浮かび上がらせ、大理石のような太腿
から引き締まった腰までをまろやかな曲線で見事につないでいた。きゅっとくびれた
腰周りには余計な肉はまったくなく、どちらかといえば脇役に徹して、豊かなバストと
ヒップを強調している。その中心にくぼんでいる可愛らしい臍が、ごく控えめに存在を
主張していた。
 そして胸は──あのアキよりもさらに一枚大きいと思われる乳房は、重力によって
多少扁平になってはいたが、円錐型の見事に整った膨らみを湛えていた。あまりにも
豊かな量感でシンジの眼を捕らえて離さないその隆起の先端には、大きめの乳輪の真ん
中に、ごく薄いブラウンの小さめの乳首が息づいていた。

 キョウコの絶妙なプロポーションに、シンジはしばし見とれた。
 そしてキョウコは──かろうじてショーツを身に着けてはいたが──素肌を全て晒し
て手で体を隠そうともせず、それでもなお恥じらいを浮かべて、桜色に上気した顔を
シンジに向けていた。その瞳は、何よりも雄弁に、彼女の望みを訴えかけていた。
(……触って……いじって……あなたの望むようにして!)
 脳内にはっきりその台詞を聞き、シンジは自制心も理性もどこかに吹き飛んだ。
「あっ……」
 シンジはキョウコの胸にむしゃぶりついた。豊かな量感もさることながら、何よりも
成熟しきって柔らかく熟れた肌と、むせ返るような濃厚な女の体臭に、シンジは陶然と
なった。夢中で乳房にしゃぶりつき、むにむにともみしだくうちに、ドロリとした白い
液体が分泌されてくる──エプロンが汚れる、とキョウコが言ったのはこのことだった
のだ。
 一驚したシンジだったが、考えてみれば、一歳になったばかりの子供がいる彼女から
母乳が出るのは、むしろ当然だった。
「キョウコ……おっぱいが……」
「いいのよ……飲んでも……」
 シンジは赤ん坊よろしく乳首を含み、無心に吸った。
「あ、あん……」
 キョウコの体も時折、ぴくぴくと震える。
「キョウコのおっぱい……おいしい……」
 シンジはもう母親が恋しい年でもなかったが、
(いくつになっても、女の乳房は男のふるさとなのさ……)
などと頭の中で言い訳を考えつつ、シンジは夢中になって、濃厚でほのかに甘い母乳を
啜り続けた。
120トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/08(月) 00:23:45 ID:cXnA8zIe

「あなた……ねえ、下も……」
 出る限りのお乳を味わいつくし、ようやくにして顔を上げたシンジに、キョウコが
そっと促す。言われるがままにシンジは手を伸ばし、吸い付くような象牙色の肌に両手
を這わせた。きゅっと締まった腰を撫で回し、可愛い臍を一回りして、やがて愛撫は
下半身へと進んでいった。
 シンジはキョウコの体の芯をかろうじて隠している清楚なショーツを見やった。布越
しに伺える黒々としたかぎろいの下、微妙なあたりに既に小さなシミが出来ているのを
見つけ、シンジはそこに熱い視線を注ぎかけた。
「キョウコ……もう、濡れてるよ……」
「いやだ、見ないで……あっ、あん……」
 恥ずかしそうに手で股間を隠すキョウコだったが、本気で抵抗する気はない。
 その手を優しくどかせ、白磁の太腿の間に膝を割り込ませたシンジは、ショーツ越し
に愛撫を開始した。手始めは指一本でそっと縦になぞっては、ツンツンとつつき回す。
見る見るうちに薄いブルーの生地に浮き出たくぼみを、押し広げるように揉みこんでや
ると、ショーツの染みが次第に面積を広げ、女の体が時折ぴくぴくと震えた。男に好き
なようにいじられた薄い生地には、やがて大きな楕円形に淫靡なシミが浮かび上がる。
「あっ……ああ……」
 キョウコが愛撫を受け止めて甘い声を漏らすうち、濡れそぼった布切れはぴっちりと
体に張り付き、キョウコの女性器の形をくっきりと浮かび上がらせてしまった。
「キョウコ……」
 たまらなくなったシンジの指が、ショーツの縁にかかった。震える指がゆっくりと、
最後の一枚を剥きおろしてゆく。
「ああ……恥ずかしい……」
 抗わずそっと腰を浮かせて協力しながらも、キョウコは羞恥心を失ってはいなかった。
ぽっと頬を染めた恥じらいの表情に誘われるように、足先からその布切れを抜き取って
しまうと、シンジはとうとう全裸になった妻の体を再び組み敷き、じっくりと眼を楽し
ませた。
「キョウコ……綺麗だ……」
 抜群のプロポーションとしっとりと象牙色に輝く肌を併せ持つ妻が、一糸まとわぬ女
体を無抵抗に横たえ、彼に捧げるかのように差し出している。羞恥と興奮とで桜色に
上気した体は、来るべき行為を待ち望んで震え、むせかえるような熟れた女の色香を
漂わせていた。
121トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/08(月) 00:28:03 ID:cXnA8zIe

 組み敷いた女体を眺め回して生唾を飲み込むシンジの視線は、ともすれば豊かな腰つ
きに吸い寄せられた。
 その中央に息づく黒々とした影は、男の精を吸い取り、見事な下ばえを形成していた。
 けっして剛毛ではない繊細な縮れた毛だが、量が多いのだ。だが十分に手入れをして
いるのだろう、余計なところには生えておらず、邪魔にはならない。さわさわと陰毛を
撫で付けてやると、キョウコの体は焦れたように、もっと敏感なところへの愛撫を望む
ように腰をひくつかせた。
 そしてその下に息づく女の秘奥は……キョウコの体はマナカのそれとはまったく違い、
すっかり成熟した媚肉だった。ぷっくりと肉厚の大陰唇を押し広げると、真っ赤に熟れ
きった花びらが恥ずかしく覗き、その奥からとめどなく愛液が漏れだし、つーっと内股
を垂れてゆく。
 そっと指を挿入すると、男根とは比べ物にならぬ小さなそれを、キョウコの媚肉が熱
く包み込み、絞りあげてくるのだった。
 まさにそれは、今が盛りと咲き誇る大輪の花びらであった。
「ああ……あなた、もう、もう……」
「うっ……」
 指先で愛され続けて焦れたのか、キョウコもまた手を伸ばし、トランクスの上から
そっとシンジの男根に愛撫を加え始めた。いきり立った肉棒への微妙な刺激と、ぱっく
りと開いて彼を誘う女体に、シンジの我慢も限界に達した。
 トランクスを脱ぎ捨てたシンジは、キョウコの腰に熱く燃えたぎったそれをあてがう。
 期待をこめてぽっと上気した顔で見つめる妻に
「キョウコ……」
と万感の思いで呼びかけると、シンジはぐいと腰を前に突き出し、花芯のなかに身を沈
めていった。
「あああーっ……」
 待ち望んでいた熱いものが、一気に侵入して来る。貫かれたキョウコの口から、歓び
の声がほとばしった。

 キョウコの体はごくわずかな抵抗感とともに、にゅるん、という感じでシンジの男根
を受け入れた。そして一旦受け入れると、熟れた肉壷はそれ自体が生き物であるかのよ
うに、決して離すまいと熱く絡みつき、締め上げてきた。
(や、やべえ……このままじゃ、保たねえ……))
 咥え込まれたペニスから流れ出る快感が、全身を侵食していく。
(突かない、突こう、突いて、突く、突くとき、突けば、突け……カ行五段活用……)
 シンジは慌て気味に、現代国語の内容を思い出し──目の前でいい声で鳴いている女
性に教わったものだ──時間稼ぎを試みたが、所詮長くは続きそうになかった。
 一人で果てる前に、せめて妻にも歓びを。そう思ったシンジは、指で小さな桜ん坊を
探り出しつつ、腰の前後運動を開始した。
「あっ、あっ、あああ……」
 腰を前に出すごとに、コツンコツンと先端に何かが当たる感じがする。肉芽を撫で
付けるごとに、女の体が震え、跳ね上がる。そのたびにキョウコは甘い声を漏らし、
眼を閉じてシーツを握り、快感に耐えるのだった。
 あの真面目で清楚な加藤先生を、俺が狂わせている!
 シンジはこの上ない征服感を味わっていた。もはや彼の絶頂はそこまで来ていた。
122トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/08(月) 00:30:17 ID:cXnA8zIe

 だが、キョウコはまだ満足してはいなかった。
「あなた……」
 キョウコは妖しく微笑むと、シンジの体に腕を回した。シンジもそれに応え、二人の
体が密着する──そこで、キョウコは寝返りを打った。
「うおっ……」
 二人は結合したまま、今度はシンジが仰向けになり、その上にキョウコが女性上位で
位置を占める形になった。
 その体勢から、今度はキョウコが主導権を握り、腰を振り始めたのだ。
 すると──なんという違いだ! 
 男性の弱点も己の弱点も知り尽くした成熟した女の動きは、咥え込んだ肉棒を蹂躙し
可愛がりつつ、自らも最大限の快感を得るべく、段差を膣の上壁へこすりつけ、先端で
子宮を突つかせ、的確に弱いポイントへの刺激を引き出した。これに比べれば、先ほど
のシンジの腰の動きなど、ただ闇雲に突いているだけだった。

「う、うおっ……キョ、キョウコ……」
 必死に耐えるシンジの目前に広がった光景もまた、魅惑的だった。
 羞恥をかなぐり捨てて自分の上にまたがり、漆黒の髪を振り乱して、狂ったように腰
を振り、眼を閉じて快楽を、そして彼の肉棒を貪り続ける、憧れの美人教師! 
「あっ、あっ……あんっ……」
 見事なまでに豊かな乳房がゆさゆさと揺れている。シンジが手を伸ばして乳首を捉え、
転がすと、キョウコは身をよじって可愛い声を漏らしながら、さらに腰を振り続けた。
するとシンジの男根がツンツンと子宮を突き上げ、そのたびにそれを咥え込んだ肉壷が
キュッキュッと締まり、シンジを心の底からとろけさせるのだった。
 いまやキョウコは、輝くばかりの肌にじっとりと汗をにじませ、全身を反り返らせて
若くたくましい肉棒を咥え込み、存分に味わっていた。幾重もの花びらからは蜜が溢れ、
時折、シンジの腰にぽたりぽたりと滴りを落としていた。
 まるで食虫植物が、分泌液で誘って昆虫を捕らえては徐々に花弁を閉じて締め付け、
溶かして栄養を吸い取るように、キョウコの女体はシンジの男性自身を捕らえ、吸い
付き、締め上げ、まとわりついて、熱く溶かしていった。
「キョウコ……もう、もう俺……」
 あまりの快感に、シンジはあっという間に昇り詰めていく。
「ください、あんっ……ください、このまま……ああ……」
 キョウコは体を倒し、全身をシンジに密着させた。胸に感じる豊かな乳房の量感、押
し付けられたまま細かく動く乳首の感触、全身で感じられるぬめぬめとした肌とその温
もり、そしてしっとりと熟れた女の体臭。至近距離からシンジの眼を覗き込む、漆黒の
大きな瞳、そしてクチュクチュとかすかに響く淫靡な音。キョウコのすべてが、シンジ
の五感を圧倒的なまでに支配した。
「お、お、おおうっ……キョウコッ……!」
 やがてシンジの体は硬直し反り返った。肉棒がビクビクと断末魔のようにうごめき、
その先端からピュッピュッピュッと熱い液体が弾け出る。シンジは妻の体内に、思いの
たけを思い切りぶちまけた。
「あーっ……」
 キョウコもまた、ほとばしった男の精のすべてを子宮で受け止め、体をピンと硬直さ
せたのだった。

123トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/08(月) 00:32:36 ID:cXnA8zIe

 精を一滴残さず妻に捧げつくしたシンジは、仰向けになったまま動けなかった。
(正常位で味わった征服感など、俺の思い上がりでしかなかった……どう見ても、力
尽きて降伏したのは、俺のほうだ……俺の妻はなんて、なんて体をしているんだ……)
 ともすれば意識が飛びそうになるのをこらえ、『素敵だったよ』くらいは囁いてやら
ねば、とキョウコのほうに顔を向けたシンジだったが、あっさり先手を取られた。
「あなた……嬉しい、久しぶりなんだもの……」
 彼女の大きな瞳は潤んでいた。
 キョウコの体がまたしてもシンジの上にのし掛かってくる。
 ちゅっ。
 そっと二人の唇が触れ合った。
「……わたし、昼間は良妻賢母であるようちゃんと頑張りますから……だから、夜は…」
 一度は上気が収まりかけていたキョウコの顔が、またぽっと真っ赤になった。
「夜の私はまだ、女でいたいんです……だから……その、また抱いてください、ね?」
 シンジは夢心地の中、出来ることなら、
「も ち ろ ん、 喜 ん で !」
と大声で叫びたかった。だが、彼はようやく息は整ったものの、精魂尽き果て、という
より搾り取られ、話すのも一苦労だった。
 しかも、意識の暗闇がすぐそこまでやって来ていた。

「も……ち……ろ……」
 そこまでどうにかささやいたところで、シンジの意識はすっと遠のいていった。
124トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/08(月) 00:33:44 ID:cXnA8zIe

「お兄ちゃん、朝だよ〜」
 翌日の朝。階下からのカナミの声に、シンジは目を覚ました。
 またしても、股間にテントを作って。
「……夢か」
 これまた、いい夢だった。
 シンジは今日の一限が国語だったと思い出し、教壇に立つ加藤先生の洗練された立ち
居振る舞いを思い描いた。
(俺、もしかして指されても立てないんじゃないか?)
不安にかられながらも、彼はベッドから抜け出した。容易に鎮まろうとしない股間をな
だめすかして着替えをしながらも、彼は先刻の夢を反芻しないではいられなかった。
(……やっぱり、加藤先生は最高の女性だった……)
 学校で見せてくれる楚々とした笑顔と、ベッドで見せてくれた愛欲にまみれた表情を
脳裏に描き比べ、シンジはそのギャップに改めて魅了された。
(……だけど、俺にはさすがに濃厚すぎるかなあ。でもやっぱり清楚な女性はいい……
それに、結婚もいいな……もう少し若いところだと……よし、今夜は……)


 シンジの夢はまだまだ続きそうだった。
125トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/08(月) 00:35:05 ID:cXnA8zIe

以上。

タイトルは「シンジの夢十夜 〜第三夜 加藤キョウコ編〜」で。

 今回は29歳の人妻、加藤キョウコ先生がヒロインですが。
マサママをヒロインにした「水入らずの夜」も結構楽しんで描けた記憶があります。
 結局、私は熟女が好きなのだろうか? 
 ……いや若い子も大好きですがね。


 次回は、若くて清楚とくればこの人、ケイ編の予定。
例によって気長にお待ちください。

126名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 01:07:58 ID:0N1rVaW/
トマソン氏GJ!!!!!!!
最高っス!!!!

まさかこんな展開でこられるとは!
正直予想してませんでしたよ
ちょうど>>116で加藤先生の肢体を妄想してた直後だっただけに
とても艶かしい彼女が堪能出来ましたw

これでしばらくは暮らしていけそうです(何が
127名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 01:20:07 ID:H6m6eu8d
GJ
トマソン氏のSSはエロくてナイス
128名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 03:05:06 ID:HJfh0OGF
トマソン氏GJ!!

>>127
エロくてナイス
略してエロス!
129名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 15:43:13 ID:zYzHdqAT
トマソン氏GJ!!
最高にエロスでした!
次はケイちゃんか…(*´Д`)ハァハァ
130名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 23:12:46 ID:KSvwqD83
WGJ!!
131名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:17:00 ID:YzlXh96x
あかほん本スレ、単行本発売前に落ちてモタorz
132名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:21:32 ID:yuwl8BNZ
TBの3人がイッちゃったよ゚(゚´Д`゚)゜
133名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 23:31:37 ID:PYkh0sMg
>>131
ヒント:板更新
134名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 23:50:59 ID:YzlXh96x
>>133
ぬががが、別板で同じ体験しときながらまたこのはやとちり……
お詫びに皮を……腹を切るッ、スマヌ
135名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 06:44:04 ID:f2vcG8LT
>>134
お詫びとしてSSを投下するなら許してやらんでもないw
136名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 02:19:33 ID:0ObsE+Rd
今更だが、あかほんはもう少しだけでも連載続いてほしかったな
137名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 02:23:23 ID:3312RP58
ひいきではないが今のマガジンの中では面白い方だったと思う
138名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:27:50 ID:V1hLN58y
あかほん第一姦にして最終姦、発売間近
139名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 12:37:10 ID:3KUspd2Q
>>138
卑猥!
140名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 17:26:14 ID:SAb6t1qs
2ちゃん閉鎖したらこのスレどうする?
141名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 18:14:55 ID:V1hLN58y
役目を終えたということで終了してもよいんじゃないか
つまり「卒業」

残念ではあるけどね
142名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 21:07:20 ID:r6A/JIbp
ここは2chじゃないし、ドメインなんぞ他にいくらでもある。
そもそも閉鎖するわけないだろが。
あとageんなカス
143名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 23:52:28 ID:AbVEbtfH
閉鎖したとしてもまたどっかで会うかもしれんしな。
いい雰囲気でやってきたし、誰かがそういう場を作って自然に集うかも試練。
なんだかんだで消えないと思うけどね。

フワーリ
144名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:13:49 ID:+wzc8XdQ
ドコかに移住したいな俺は。俺の勝手な意見だが、この稀なネ申スレとネ申職人さんに会えなくなるのはかなりつらい
145名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:46:00 ID:FrZ0/7no
そうか、2chとBBSPINKは別扱いだったっけ
146名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 01:34:23 ID:Eq6JRe2p
というより2chの所有者は法人だから大丈夫じゃね?
147名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 08:42:57 ID:UnIVhJr6
まあ大丈夫だよ
148名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 14:55:52 ID:1SeG9ljs
さてそろそろ郭氏のSSが読みたいのだが
149名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 16:34:31 ID:7ziwPRiv
前スレの埋め立てシリトリが、やたらと面白い。
すでに1つの作品として成立しているし、保管庫入り希望!
150541改めルーク ◆Wixlu9loZM :2007/01/13(土) 16:40:19 ID:SFV3MPmE
お久しぶりです。妹&濱中イカセロワイアル(タイトル未定)第1話ようやく完成。
投下してもよろしいでしょうか?
現在漫喫につき返事はお早めに返していただけるとありがたいです。
151名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 16:47:17 ID:/gZ2cd83
wktkしながらまってるぜ!
152名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 16:52:16 ID:1+/Lx6Fy
>>150
気にせず投下してください。
以後は他の作家さんの投下途中とかでなければ、わざわざ断りを入れずに
「投下します」だけでいいと思いますよ。

では、期待して待ってます。
153541改めルーク ◆Wixlu9loZM :2007/01/13(土) 17:02:47 ID:SFV3MPmE
1 2006 6/9 19:10

 「…は?」
 あまりに唐突な小宮山のその発言は、ここは夢の世界かとアキに一瞬だけ錯覚を起こさせた。
「イク」という言葉と「合う」という言葉がどうしても頭の中でつながらない。
まさかここにいるみんなで体を重ねて、「世界で最も多くの人数が同時にイッた」などというとんでもないギネス記録でも作ろうというのか。
ありえない話ではなかった。授業中ですら男子生徒でさえひいてしまうほどの下ネタを抵抗なく披露し(小宮山ワールドなどという呼び名がついたほどだ)、
日常生活でも何かあれば周りの人間にセクハラまがいの行為をする。そんな小笠原高校が誇る変態女教師はあまりに訳の分からない事をさらりと言ってのけた。
 「もう一回言うわ。これからみなさんには…」
 「ふざけるのもたいがいにしてください」
 小宮山の言葉を遮って、マナカが声を上げた。下ネタ以外の冗談を言うことの少ないマナカの声が、怒りに満ちていた。
元々マナカは小宮山にいい印象を持っていないらしく、事あるごとに何かと突っかかる。小宮山もまた売り言葉に買い言葉で返すものだから、二人の間にはしょっちゅうただならぬ空気が漂う。
それをたまたまよく目にするアキはその場の空気に怯えてしまうほどだった。
 「はあー、黒田さんは相変わらず頭が固いわねえ。ついでに胸も固いのよね。まあいいわ。これからあなたたちにこれがおふざけでもなんでもない証拠を見せてあげる」
 余計な一言にマナカの目つきがより一層きつくなったが、小宮山はそれを気にすることなく自分の後ろに立っていた女に目配せをした。女はそれを受けて先ほど入ってきた出入り口のほうに移動をすると扉を開け、
「奥さーん、入ってきてもいいですよー」と呼びかけた。
次に飛び込んできたのは、目を疑う光景だった。小宮山より少し上の年の程と見受けられる女が彼女と親子ほど年の離れた老人を引きずるようにして現れた。
男の首にはカナミやアイに装着された首輪と同じ首輪がいやらしい輝きを放ちながら存在していた。いや、そんなことよりアキを驚かせたのは女が放った奥さんという言葉だった。
まさか、この二人は…。
「紹介をするわね。この方はひだまり幼稚園の園長先生の長渕ハジメ先生と奥さんのミナコさんよ。そりゃー、私も最初に知ったときは流石にびっくりしたわよ。
老人の夫だったら、夜の生活が勤まるか怪しいものね。じゃあ、早速だけどみんな長淵先生に注目して」
そういうと、小宮山は白衣のポケットから何かリモコンのようなものを取り出した。それを遠慮なくハジメの首輪に向けると、数回ボタンを押した。
聞きなれないピー、ピー、という電子音が辺りに響いた。10秒ほどの周期でその間隔は狭まっていて、それが3回繰り返される頃には全員がハジメの首輪に視線を向けていた。
154541改めルーク ◆Wixlu9loZM :2007/01/13(土) 17:06:06 ID:SFV3MPmE
その首輪の前方にあるライトが赤く点滅し、そこからまるで警告音のように電子音が発生されていたのだ。
「あと20秒ぐらいで首輪が作動するわ。みんなよく見ておくのよ」
その20秒はあっという間に訪れた。警告音の間隔がなくなり、そしてその2秒後にはハジメの全身が首輪から一瞬にして現れたロープに亀甲縛りの要領で縛られていた。
口がハンカチで塞がれるというオマケつきで。そして、ハジメの体が支えを失ったかのように崩れ落ちた。
「なっ…」
部屋が一瞬にしてざわついた。あまりの光景にシンジやマナカでさえもショックを受けていたし、アイに至っては小さく悲鳴を上げていたほどだ。
それをなんともおかしそうな表情で小宮山は眺めると、ずい、と一歩前に身を乗り出した。
「これからの皆さんも行動次第ではこうなるわ。これで分かったでしょ。自分がこれからどうなるか」
とりあえずうなずく事しかできなかった。シンジやアイは顔面蒼白になっていたし、マナカの表情も優れない。
ただ一人、シンジの友人である新井カズヤのみは股間を押さえ恍惚の表情を浮かべていたが。


「じゃー、さっそくルール説明をするわね。これから皆さんには最後の一人になるまでイカし合ってもらうの。
この場所を一人ずつ出発してもらって、試合が始まるわ。そして、出発するときには一つずつデイパックを受け取ってもらうんだけど、
その中には食料と、水と、ここの地図とかそんな必要なものが入ってるの。出発したらあとの行動は自由。どこに行っても構わないわ。
それで、ここからが重要よ。あなたたちの脱落条件なんだけど、男子と女子でそれぞれ違うから注意してね。男子は射精してしまったら、女子はアナルを奪われたらアウトよ。
もしそうなったらコンピューターが識別してあなたたちの首輪に電波を送るの。そうすると…」
小宮山がハジメの方を向いた。満面の笑みを称えた、嫌な表情だった。
「その場でこうなるわ」
また周囲がざわついた。小宮山の目を盗んで周囲を見渡すとほとんどの人間が呆然となっている。
ただ、カオルや最前列のメガネの少女だけが状況を理解していないようで、それが逆に冷静さを保っているように見えた。
「それで、この会場についての説明なんだけど…」
155541改めルーク ◆Wixlu9loZM :2007/01/13(土) 17:12:02 ID:SFV3MPmE
そこまで小宮山が口にした時、マリアが動き出した。
ホワイトボードの脇に丸めてあった大きな模造紙を中村と二人がかりでホワイトボードに貼り付けた。
「これが今回の会場よ。小笠原高校の近くにあるド○キホ○テが最近改装工事に入ったのはみんな知ってるわよね。
そこが改装した後どうなるかなんだけど、なんと、そのビル一つ丸々アダルトグッズショップになることになりました〜。
そこであなたたちには話題づくりも兼ねてここでイカし合いをしてもらいます。
店の準備はほとんど整ってるからアダルトグッズに囲まれてのイカし合いよ。あ〜羨ましいわ〜」
そんなに羨ましいならアンタが参加すればいいじゃないか。ここにいる約半分の者はそう思っているだろう。
アキは勝手にそれを代表して叫びたい衝動に駆られた。
「それで、そのルールなんだけど、出発したらどこに行ってもOKていうのはさっき言ったわよね。
けれど、それに例外があるわ。試合中に私達が1時間に1回流す放送で、それまでの脱落者と禁止エリアっていうのを放送するの。
もし指定された時間以降にエリアに残っていたり進入した場合には…」
そこから先の見当はもう付いていた。
「悪いけど、ルール違反としてやっぱり長渕先生と同じ目に遭ってもらうわ」
やっぱりな。こういう変なカンだけが当たるようになってしまった自分がアキは少しだけ嫌になった。
「禁止エリアは一度設定されたら試合が終わるまで解除されないから気をつけてね。
地図を見れば分かるんだけどエリアの数はビルが5階建てで各階3×3の全部で45エリアよ。
あと、この場所がある5階のB−1エリアは全員が出発して5分後に禁止エリアになるの。
それと首輪が発動する条件はもう一つ。もしもあなたたちがイカし合いを拒否して6時間誰も脱落しないなんて事になったら…」
ここから先の予測も出来ていた。
「全員の首輪が作動するわ。優勝者はなしよ」
やっぱり。
「ただし」
その言葉にアキは思わず顔を上げた。
「それを防ぐため、今回は特別ルールを採用したの。3時間脱落者が出なかった場合に限り、特別に私とマリア先生が参加するわ」
ひっ、と思わず小さく悲鳴を上げ、あとずさった。その様子に不信感を覚えた何人かがアキの方を向いたが、そんなのは気にならなかった。
マリアが、ペ○ちゃん人形のように舌を出し、嬉しそうな表情でこちらを見ていた。今にも襲い掛かってきそうなその表情に、恐怖を感じずにいられなかった。
間髪おかずに最初の一歩を踏み出したマリアを加藤が羽交い絞めにしてどうにか止めていた。
「じゃー、次は武器の説明なんだけど…」
そのときだった。中村の「そこ!私語をするな!」という怒声と共に音を立てず何か小さな物体が空気を切り裂き最前列の少年に向かって飛んでいった。
おそらくアイと何か話をしようとしていたのだろう。だが、アキの視線がそれを捕らえる頃には同じく最前列の金髪の少女が素早い動きでそれを一瞬にして受け止めていた。
「な、な、な…」
その「正体」を目にした少女が、口をパクパクさせその場に立ち尽くしていた。
何人かの者が何が飛んできたのかを確かめようと立ち上がり、同様に呆然となっていた。
「なんて物を投げるんですかー!!」
「先輩それ私のパクリじゃないですか!!」
甲高い少女の声とアイの声が重なった。アキも思わず立ち上がった。その物体には、白いチョークのような外見に紐が一本生えた、月に一度嫌でも訪れてしまう女特有の現象の際に多くの人間がお世話になるものだった。
そのあまりの光景にカオルですら絶句し一歩後ずさるようにして少しでも距離を置こうとしていた。だが、肝心のそれを投げた中村本人は至って冷静だった。
「だめよミサキ〜。いくら彼氏の前だってそんなもの受け取っちゃー。それに触れたら失格よ。だからアンタはもうここで失格ね。さすがに長渕先生のようにはしないけど」
中村のその言葉に少女はただただ立ち尽くしていた。しばらく間をおいて弱弱しい「…分かりました」という声と共に音もなく席に着き、その物体を誰の目にも触れないようにポケットの中へと閉まっていた。
その一部始終を目にしたはずの小宮山は顔を綻ばせ、ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべていた。

6/9 19:14 天野ミサキ 脱落

【残り15人】
156541改めルーク ◆Wixlu9loZM :2007/01/13(土) 17:13:14 ID:SFV3MPmE
投下終了。相変わらず改行が長くなってしまったw
157名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 18:30:00 ID:jbGL8IZf
なぜミサキは脱落したんだ?
158541改めルーク ◆Wixlu9loZM :2007/01/13(土) 18:35:23 ID:SFV3MPmE
うわっ失敬!肝心な部分を投稿してねえ!
155は忘れてください!
159541改めルーク ◆Wixlu9loZM :2007/01/13(土) 18:37:01 ID:SFV3MPmE
あれ、全部投稿してた。158こそ忘れてくださいw
160名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 20:24:02 ID:FrZ0/7no
乙&GJ!
161名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 18:13:19 ID:NbSfDPOu
541改めルーク氏、乙でございます!
続きに期待しておりますです。
162名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 15:46:28 ID:Wp71muZt
ルーク氏乙

ルークと言えばスターウォーズしか連想できない俺
163名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 16:55:56 ID:mQx6W+u4
ルーク氏GJ!

>>162
俺は悪くヌェーな親善大使が思い浮かんだ俺テイルズ厨乙
164名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 18:31:48 ID:KEpvInmE
テイルズか・・・・。デスティニー2でバルさん2戦目に勝てなくてやめたっけか
165名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 19:42:56 ID:gh1/e3C/
166名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 22:00:48 ID:7cwx5YoM
前スレ埋めしりとりで鈴木君がwww
167名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 23:32:32 ID:QeHtR4Z4
郭氏が降臨しないな…元気だろうか。
168名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 18:19:58 ID:n+OCc7Ch
まあマターリと待ちませう
169名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 20:17:19 ID:gxlHgCOH
アヤナ分が不足してきた
170名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 20:36:55 ID:vhzrScQO
>>169 それでは、あかほんスレより。

858 :名無しさんの次レスにご期待下さい :2007/01/15(月) 23:51:30 ID:Yp48oDoe
1位 142票 藤崎あかり@ヒカルの碁
2位 141票 若田部アヤナ@女子大生家庭教師濱中アイ
3位 73票 松岡美羽@苺ましまろ
4位 56票 ピノコ@ブラック・ジャック

アヤナ・・・orz
171名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 22:07:39 ID:NrrIaVfa
俺も郭神は心配なんだ。正直一番好きな作家じゃないんだが、
郭神がいるってだけで安心感がある。エースと言われる所以か・・・
いまさらだけど氏の奮闘がここを支え続けたと痛感するぜ。
172名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 07:42:58 ID:vEYOhO5U
二人目のお子さんができたそうだから夫人ともども忙しいんだろ、多分>郭氏
黙って来て黙って去るのが職人のルールとはいえ、
二年近く投げてるここのベテラン陣は消えるときは必ず一言残すような気がする

心配してもしゃーないから気長にいこうや
173トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/17(水) 21:03:03 ID:W5dr2fru

 トマソンです。

ここ数日、アクセス規制に引っかかって投下できませんでした。
これってプロバイダ単位で規制されるんでしょうか?


さて、シンジの夢十夜、その第四夜。
ケイ編です。

では投下。
174トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/17(水) 21:03:39 ID:W5dr2fru

「不束者ですが、よろしくお願いします」
 きちんと正座し三つ指をついて、木佐貫ケイ、いや今は城島ケイが、しおらしくシン
ジに頭を下げた。
 本日めでたく華燭の典を挙げた二人は、初夜を過ごすため、ホテルのスイートルーム
の一室にいた。
 純白のウェディングドレスを身に纏ってベッドの上に正座して三つ指をついている
あたりが微妙にズレたシチュエーションだったが、それにしても……肩も露わなドレス、
手袋、ケープ、ストッキングなど、身に着けるもの全てを純白に統一したケイは、一片
の穢れも感じさせぬ清潔な美しさに満ちていた。
「こちらこそ、よろしく。それにしても、ケイ……綺麗だよ」
「城島君……じゃないね、アナタ……だよね?」
 照れたようにはにかむケイ。疑問が浮かぶとすぐ正直に口にしてしまうのは、昔から
全く変わっていない。
「でもあなた、ウェディングドレスを着てくれ、なんて、どうして? 無理いってレン
タルを一日、伸ばしたんだよ? 
 このドレスを着たところは、昼間ゆっくり見てくれたじゃない」
「それはね……」
 ベッドに座っていぶかしむ表情のケイを見つめながら、既にシンジは心臓を高鳴らせ
ていた。とうとう、ケイの体を心行くまで楽しめるのだ。
 このときを、どれだけ待ち望んでいたことか!

 彼とケイが付き合いはじめてから、もう一年以上の時が過ぎている。
 もちろん、過去何度もシンジはケイに体を求めた。だがそのたびに、どこか天然っぽ
いくせに固くて真面目なケイにスマートにかわされ、ようやくのことでBまで許しても
らっただけだった。
 要するに、今の今までオアズケを食っていたのだ。

 付き合い始めたときには、「もっと知り合ってからにしましょう」と逃げられた。
 そろそろいいかと思った時には、「結婚してくれるなら、ね?」と避けられた。
 婚約したときには、「結婚したらいいよ」とかわされた。
 そして今日、ようやく本当に結婚式を挙げられたのだ。改めて考えると、なんだか
すっぽりケイのペースにはまっているような気もするが、それでも──ようやくケイと
結ばれると思うと、シンジの鼓動が高まるのも自然な成り行きというものだろう。
175トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/17(水) 21:04:36 ID:W5dr2fru

「それはね。一生に一度のことを迎えるのに、その姿で居て欲しかったんだ」
「え……嬉しいけど、結婚式は昼間済んだんだよ?」
「式のことじゃない……お前との、初めての夜のことだ」
「えっ……きゃっ」
 ポッと赤くなったケイを、シンジは優しくベッドに押し倒し、唇を奪った。
「むっ……むっ……」
 ゆっくりと濃厚なキスを楽しんだシンジは、やがて顔を上げ、ケイをじっと見つめた。
 短めのおかっぱ頭は知り合ったころから変わっていない。少し化粧がうまくなって、
より綺麗になっているが、恐がりなところも、涙もろいところも、シンジが惚れた高校
生のころからそのままだ。
 もちろん、シミひとつない小顔のアクセントになっている、眼のそばの泣きボクロも、
上目使いでシンジを見つめる、むしゃぶりつきたくなるような瞳も。
「ケイ……」
「だ、駄目……このドレス、レンタルなんだよ……」
 ゆっくりと胸に手を伸ばしたシンジだが、ケイの抵抗は激しかった。
「ドレスが汚れたら、買い取りさせられちゃうよ?」
 心の底から残念だったが、シンジはおとなしく手を引っ込めた。
 無垢を象徴する純白のウェディングドレスを思い切り汚したかったのだが、そうすれ
ば給料何ヶ月分かが吹き飛ぶのだ。
「ごめん……それじゃあ……ちょっと動かないで、そのままでいてね」
「えっ……あなた、何を……きゃっ」
 シンジの手は、立てば床を擦る長さのスカートの裾をつまんだのだった。
「動かないで……」
「え、えっ…駄目、駄目だよ……」
 はやる気持ちを抑え、ゆっくりとシンジの手がロングスカートをめくっていく。
ほんの少し上ずらせたところでその下に眼をやると……残念なことに、もう一枚、いく
らか厚めの生地があった。めげずにもう一枚めくると、また一枚。
「……いったい何枚あるんだい?」
 まだ顔を赤らめているケイだったが、シンジの子供っぽい振る舞いと情けない声に
こらえきれず、くすくすと笑ってしまった。
「ふふ、ウェディングドレスのスカートって多重構造なのよ? でも、もうお仕舞い」
「それじゃ……」
 三枚目をめくると、とうとうこれも純白のストッキングに包まれた、すらりと伸びた
脚が覗いた。
「あ……」
 恥ずかしそうに耐えるケイのスカートを三枚まとめて、シンジは捲り上げていった。
 目を血走らせ、すらりと細い脚に嘗めるような視線を浴びせつつ、ゆっくりと。
やがて膝上でストッキングが途切れると、アイボリーに輝く太腿と、その上に走る、
ストッキングを吊ったガーターベルトが目に飛び込んでくる。
 太腿の付け根まで覗いたところで、ケイが抵抗を始めた。
「だ、駄目……脱ぐから、離して……シワになっちゃうよ……」
「もうちょっと……もう少しなんだ」
 さらに少しだけ捲ると、これも純白のショーツの下端、微妙に膨らみをたたえたとこ
ろがちらりと覗き、シンジはそこに食い入るような視線を注ぎかけた。
「駄目だったら!」
 ケイの声が厳しくなり、しぶしぶシンジは手を離した。
「ごめん……でも……」
「もう、馬鹿……脱ぐから、待っててね」
(……オアズケを命ぜられた犬はこんな気分なのかな?)
 そんなことを思いながら、立ち上がったケイがおずおずとドレスを脱ぎ、専用のコス
チューマに丁寧に掛けるまでをシンジは見守った。
176トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/17(水) 21:05:29 ID:W5dr2fru

「そんなにじっと見てなくても、いいじゃないの」
 ドレスを脱ぎおえて口を尖らせるケイの姿に、シンジはのどがカラカラになった。
 上は肩紐なしのショートビスチェ、下はなんとも洒落た刺繍のなされたショーツに
太腿までの長いストッキング、それを吊るすガーターベルト。華奢な体をエレガントに
隠す下着は、その全てが純白だった。ストッキングとショーツの間の輝くような太腿に
うっすら静脈が透けて見えるなか、ガーターの紐が走っているのがなんともエロチック
だった。
 羞恥を含んで立ち尽くすケイを、シンジはゆっくりと抱き寄せる。
「ケイ……おいで」
「あ……」
 ベッドに腰掛けたシンジは膝の上にケイを座らせると、首筋にキスの雨を降らせつつ、
肩口から愛撫を加えていった。片腕で腰を抱きこちらもさわさわと脇腹を撫でながら、
肩を撫で回していたもう一方の腕は、胸を狙ってそっとビスチェの中に侵入していく。
「あっ……だ、駄目……」
 口ではそう言っていても、ケイは逆らいはしなかった。体をシンジの愛撫に任せ、次
第に荒くなる呼吸を悟られまいと耐えながらも、すこしづつ体を侵食し始める性感に、
ケイはもじもじと身をよじり続けた。
 やがてシンジはケイを後ろから抱きしめたポーズで、両手をビスチェの中に突っ込み、
両方の乳房を包んだ。やわやわと揉んでやると、吸い付くような柔肉が掌にしたがって
形を変えているのが感じられ、返ってくる弾力と温もりに、シンジは夢中になった。
「ああ……」
 たまらずケイもビスチェの上から胸を押さえ、シンジの手を押さえようとするが、
シンジの動きは止まらなかった。
「う……」
 耳たぶを優しく噛まれたケイが、甘い声を漏らす。同時にシンジの指が乳首を探り
出し、優しく弄び始めた。コリコリと転がしてやると、膝の上のたおやかな体がピクン
と反応する。初々しい反応を楽しみつつ、シンジは片手で胸を揉み続け、片腕をケイの
太腿に移した。
「あ……だ、駄目……」
 白磁の太腿をゆっくりと円を描くように撫で上げると、ケイは恥ずかしそうに身を
よじって手で股間を隠してしまった。
 シンジはその手を優しくどかせると、ぴっちりと閉じた脚を無理に開かせはせず、
だが断固として、微妙なあたりに指先を忍び込ませていった。
「あああっ……」
 そこが既に微妙に湿っているのに力を得たシンジは、薄い布一枚を通して割れ目と
思われるあたりを丹念になぞり、柔らかい媚肉をそっと揉みこむ。時折ぴくぴくと震え
るケイの可憐な反応を楽しみつつ、やがてシンジはグッショリと濡れたショーツの中に
指を忍び込ませていった。
「ああ……」
 じかに柔肉に触れた指先に全神経を集中し、やわやわといじくると、ケイの体が弾か
れたように震え、甘い吐息がシンジの耳にかかる。それがまた彼の興奮を掻き立てた。

177トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/17(水) 21:06:08 ID:W5dr2fru

 もう、十分だろう──。
 濡れ具合からそう判断したシンジはケイの手を取った。
 女体を指先で愛され続け、目を閉じて押し寄せる性感に耐えていたケイは、突然手を
握られて、はっと目を開けた。
「……あなた?」
 シンジはトランクスの前から取り出した男性自身に、ケイの手を優しく導いた。
「ケイ……触ってごらん」
「あ……」
 熱く張りつめたそれに触れ、ケイは驚きの声を上げた。
 ケイは物心ついて以来初めて、成熟した男根を見たのだ。妄想ゆえに実物よりも20%
ほど増量したそれは、ケイにはまるで化け物のように思えた。いきり立って血管を浮か
びあがらせ、自分の顔を射すくめるように屹立する夫のペニス!
「これが……」
 それがやがて自分の体の中に入ってくると思うと、ケイは信じられない思いだった。
恐怖もまだ少し残っている一方、たっぷりといじられ、ほぐされてジンジンと疼く体の
芯が、さらにかっと熱くなっていくのがはっきり感じられた。
「優しく、撫でてごらん」
「は、はい……」
 ケイの掌がおそるおそる男根を握り、そっと上下し始めた。暖かくたおやかな手の
微妙な圧力にあっという間に昂ぶりを覚え、たまらなくなったシンジは、ケイの背中の
ホックを荒々しくはずし、ビスチェをむしりとった。
「あっ……」
 上半身を全て晒してしまい、思わず男根から手を引っ込めて恥ずかしそうに胸を隠す
ケイの体を、シンジは優しくベッドに押し倒した。続いて、大きな楕円形のシミを浮か
び上がらせているショーツの縁に指を掛け、一気に剥きおろす。
「あ……」
 無垢の体を覆う最後の一枚を奪われ、ケイは羞恥に身を硬くした。
178トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/17(水) 21:06:43 ID:W5dr2fru

 ガーターベルトだけを身にまとった美しい裸身を、シンジはとっくりと眺めた。
「綺麗だ……」
 シンジはほかに言葉を知らなかった。
 ケイの体はなんともたおやかだった。日本人女性の平均よりもぐっと華奢で、乳房も
決して大きいというわけではない。だが、このすべすべと吸い付くような肌はどうだ、
この恥じらいを含んだ仕草はどうだ! 
 元は象牙のように輝く肌が、今はさんざんに愛撫を浴びて桜色に上気し輝いている。
その中央にある黒い影は、特に手入れはしていないのだろう、ごく自然に縮れた茂みを
浮かび上がらせ、白い肌の中でアクセントを放っていた。脇腹を、乳房を、臍を、太腿
を優しく撫でてやると、撫でたところだけがさらにほんのり上気して赤みを増してゆく。
 シンジは、ケイのほっそりした両脚を優しく割って腰を落ち着けた。どこもかしこも
艶やかな肌がぽっと上気しているなか、シンジの目はやはり股間に吸い寄せられた。
 今や両脚を大きく割られたケイの体は、しっとりと露を溜めて恥ずかしげに開き、ピ
ンク色の花弁を覗かせていた。
 それはまさに、初めての男性への期待に大粒の涙を流す、開花寸前の媚肉であった。
「ああ……そんなに……見ないでえ……」
 シンジもトランクスを脱ぎ捨て、全裸になった。いきり立って血管を浮かびあがらせ
ている男根はもう準備OKだ。そっと位置を合わせる。
「綺麗だ、ケイ……いくよ」
「来て、あなた……ごめんなさい、お待たせして……やっぱり、恐くって……」
 ケイもまた、シンジに長いことオアズケを食わせていたことは分かっていた。
 セックスが恐かったわけではない。最後まで許してもしも気に入られなかった場合に、
シンジを失うのが恐かったのだ。
 それゆえに、ケイは恋人を長いこと待たせてきた。だがつつがなく結婚した今、全て
を許すのは当たり前のことと言えた。
(ああ……いよいよ……)
 まだ羞恥に苛まれながらも、熱く燃えたぎる肉棒が女体にあてがわれたことを感じ、
ケイは体から可能な限り力を抜き、そっと目を閉じた。


179トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/17(水) 21:07:34 ID:W5dr2fru

 シンジもまた、待ち望んでいた時が来たことに激しい興奮を感じていた。
 やっと、やっとこのときが来た!
「ケイ……」
 出来るだけやさしく、そっと腰を前に出していく。はっきりと感じられる抵抗を突き
破り、シンジの男根はケイの体を貫いていった。
「ひぃーっ……い、いたっ……」
 小さな悲鳴をあげ、シーツを握って破瓜の痛みに耐えるケイを見て、シンジは感動を
新たにした。長いこと待たされたことも、今なら感謝の念で受け止められる。
 やはりケイは処女だった。ということは、過去も現在も未来も、この美しい妻の体を
思い切り味わえるのは、俺だけなのだ!
 ──よくぞ今まで、誰にも触れさせずに穢れなき体を育んでくれた!
「ケイ……ありがとう」
「えっ、何を……あっ……ひいっ……」
 口をついて出たシンジの感謝の言葉に、一瞬いぶかしむ表情を浮かべたケイだったが、
次の瞬間にはまた、体を貫かれた痛みに美しい顔が歪んだ。
 大きな瞳から涙をつーっと一筋流して、かすかな悲鳴を漏らし続けるケイを抱きしめ、
いくらかでも破瓜の痛みが薄らぐのを待って、シンジはそっと控えめに腰を前後させた。

 ケイの体は目一杯の包容力でシンジのそれを受け止めていた。汲めども尽きぬ愛液が
シンジのそれをぬるぬると潤し、柔軟で暖かい襞々が予想を超える吸着力で吸い付き、
締め上げてくる。腰を出せば、先端にこつんと何かが当たり、引けば、トロトロに溶け
た粘膜が逃がすまいと絡みついてくる。
「ああ、あああっ……」
 そのたびにあえぎとも悲鳴ともつかぬ吐息がシンジの顔をくすぐる。そして、痛みに
耐えながら何かを訴えかけるような、愛する妻の視線──。
(この体を気に入ってくれるかしら……もし気に入ってもらえなかったら、私は……)
 そんな不安をたたえた、儚げなケイの瞳がシンジを見つめていた。それがまた愛しさ
をあおり立て、シンジはケイの体に腕を回し、全身を密着させた。
「け、ケイっ!」
「あーっ……」
 意外なほどに成熟した女体と可憐な反応に、ほどなくシンジは絶頂に達した。我慢の
限界に至った男根が爆発し、思いのたけをケイの体内にぶちまけたのだった。
180トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/17(水) 21:08:52 ID:W5dr2fru

「……ああ……」
 ケイは熱くほとばしった男の精をその子宮で受け止め、放心状態だった。シンジは
荒い息をついて、そんなケイを優しく抱きしめてやりながら、これからのことを考えて
いた。
(……この体を味わえるのは、俺だけ……)
 十分に熟れてから破瓜を迎えたとはいえ、ケイはまだセックスの快感を知っているわ
けではない。ケイがどれほど性を楽しめる女になるか、どんな技を身に付けて男を歓ば
せるようになるか。
(……それは俺次第……だよな……)
 明日から何を教えよう? 無垢なこの体を、どう開発していけばよいだろうか?
射精の余韻のなかそんなことを考えるシンジ。やがてケイの目の焦点が合い、潤んだ瞳
でシンジを見つめた。両方の大きな眼から一筋、涙の後が残っていた。
「……素敵だったよ、ケイ……」
「やだ、そんな……」
 優しくささやくシンジに、ケイは恥ずかしそうにシンジの腕を逃れ、艶やかな膝をそ
ろえてベッドに座った。
「でも、気に入ってもらえて嬉しい……あっ、シーツを汚しちゃった……」
 ケイが身を動かしたあとに残った、ダブルベッドに敷かれた真っ白なシーツにポツン
とついた赤いシミ。それはケイの美しい純潔の証だった。
(記念に持って帰ろう……)
そう考えながらシンジは、無垢を象徴するものがもうひとつあるのを思い出し、部屋の
片隅にかけられた純白のドレスを見やった。
 買えばいくらなのか正確には知らないが……俺の花嫁には、それだけの価値がある!
「このシーツ、ホテルに頼んで貰い受けよう……それと、ドレスもやっぱり買い取ろう」
「えっ? でも、お金かかるし……それに、買ってどうするの?」
「うん……」
 シンジはいぶかしげに自分を見つめているケイの大きな瞳を正面から受け止め、さす
がに気恥ずかしくなって目をそらし下を向いた──が、今度はケイの可愛らしい乳首に
目を奪われてしまい、慌てて視線を妻の顔に戻した。
「あの、つまり、その……結婚記念日の夜には、また着て欲しいんだ」
 その意味を悟ってみるみる真っ赤になったケイは、そっと夫に寄り添い、その胸に
顔をうずめた。
「……馬鹿……しっかり稼いでね、高いんだから……」
「ああ……」
 シンジはベッドに身を横たえ、薄暗く部屋を照らしていた照明を落とした。やがて
互いの体に腕を回したまま、二人は安らかな寝息を立て始めたのだった。

181トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/17(水) 21:09:24 ID:W5dr2fru

「お兄ちゃん、朝だよ〜」
 翌日の朝。階下からのカナミの声に、シンジは目を覚ました。
 またしても、股間にテントを作って。
「……夢か」
 この夢はちょっと幸せすぎたかも知れない。今日も学校はあるのだ。教室で、一体
どんな顔をして木佐貫ケイに会えばいいのだろう。 
 それに、ケイの席はシンジの斜め前だ。彼女のたおやかな背中が、小さめのヒップの
曲線が、真白なうなじが、授業中に目に入ってくるのだ。勉強に身が入るはずもない。
(……まあ勉強は勉強として……)
 もぞもぞとベッドから起き出して着替える間も、シンジの脳裏からはケイの裸身が
消えなかった。ガーターベルトとストッキングだけを身に着けた、清潔で、華奢で、
美しく、そして熱いケイの女体が。


(やっぱり清楚な女性はいい……それに、うぶな女を俺好みに開発していくなんて、
まるで光源氏計画……そうか、それだ。よし、今夜は……)
182トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/17(水) 21:13:26 ID:W5dr2fru

 シンジの夢はまだまだ続きそうだった。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

以上。

 タイトルは「シンジの夢十夜 〜第四夜 ケイ編〜」で。

 ウェディングドレスをキーアイテムに使うことはずいぶん前に決めたのですが、どう
も難しい題でした。ケイは妹やその友人達ほど強烈な個性があるわけではないので、結
局、処女性を正面に出すしかなかった感じです。
 なお、ウェディングドレスやビスチェの構造を知っているわけではなく想像で書いて
いるので、突っ込まないように。


 次回は光源氏計画に適した素材ということで、チカ編の予定。
例によって気長にお待ちください。



ところでコピペをミスりました。


・これ>182の最初の一行は>181の最後にあると思ってください。
・>174の最初に 「こんな夢を見た。 (改行x2)」

を追加して読んで下さい。 と最後に書いても無駄だな。


古田監督殿:
保管庫に移されるとき、上記の訂正をお願いいたします。
183名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 21:19:01 ID:8v7iJaPQ
>>182
GJ!!
184名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 22:00:20 ID:Zkycdmfd
ケイちゃんにはやっぱ白がにあうな(*´Д`)ハァハァ…
トマソン氏GJ!!!
185名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 22:58:04 ID:Db5f5D9k
うはーGJ!
186名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 00:04:23 ID:HjBJyoBf
さすがトマソン神。
最高にエロい仕事をしてくれるぜ!
GJ!

ところでここではケイの苗字って「木佐貫」が一般的なのか?
187名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 01:24:36 ID:++LLIhn6
トマソン氏乙です

>>186
このスレ限定の仮の姓だけどな
名付け元は確か郭氏
188名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 07:17:39 ID:PkE/Ngp2
皆はあかほん買いましたか?
189名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 07:20:02 ID:c60YBNK9
>>188
もろちん
190名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 12:10:48 ID:4knkPSKQ
かむな!
191名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 22:16:23 ID:BIaag9Kv
アイ先生分が不足してきた…
192名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 13:09:39 ID:TzqrLGRl
アイ先生かわいいよアイ先生
193名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 21:24:15 ID:I8BOr99v
鯖死亡から復帰
194名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:34:15 ID:mjnSuugw
静かですね
195ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/01/21(日) 23:20:44 ID:PmvTMDtQ
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
妹小ネタで、スルー対象ワードは「エロ無し」「下ネタあり」です。
題は『熱い冬の夜』でお願いします。

では投下。
196ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/01/21(日) 23:21:52 ID:PmvTMDtQ
 冬の夜は寒い。
何を当たり前な、とお思いだろうが、だがそれは完全なる事実ではない。
人類は『寒さをしのぐ術』も『暗い夜を避ける術』も知っているからだ。
自力で火を起こす方法を手に入れた時、寒さと暗さは、人類の恐怖たり得なくなった。

『かくして、人類は文化的活動の第一歩を踏み出したのです……』
 城島シンジは自宅の居間でテレビを見ていた。
彼の体は厚手の衣服に包まれ、前にはコタツ、下にはホットカーペット、そして頭上には輝く電灯がある。
現在の時間は午後の十時過ぎ、屋外は真っ暗で、冷たい北風が吹いている。
「やあ、こうして改めて考えてみると、文明の発達に感謝だな」
「そうだね、お兄ちゃん」
 シンジの向かい側で同じようにテレビを見ているのは、彼の妹である城島カナミだ。
「でもどうしたの? いきなりこんなお固いテレビ番組を一緒に見ようだなんて」
「たまにはいいじゃないか、今を生きるということのありがたみと意味を考えて……」
 シンジとカナミが今見ているのは、N○Kスペシャル『素晴らしき文明』という番組だ。
人類が火を起こす手段を見つけた時を『文明の起源』とし、
そこからどのように文明が発達し、人間の暮らしが変わっていったかを特集している。
全八回という大きなスケールで、裏番に負けてなるものかという国営放送の意地が垣間見えると言えよう。
「でもお兄ちゃん、また新しいエロDVDを手に入れたんじゃなかったっけ? そっちは見なくていいの?」
「え、し、知らないなあ」
「えー、でも一昨日お兄ちゃんが帰ってきたときに……」
「は?」
「玄関に鞄を置いたでしょ、そしたら『ゴトッ』って明らかに教科書やノートとは違う音がしたもん」
「……お前、シャーロック・ホームズか」
 シンジはカナミに視線を合わせないようにと、テレビ画面を食い入るように見つめた。
話題をそこで終わらせようという意思の現れであったのだが、その程度のフリでカナミが追求の手を緩めるはずもなく。
「この番組の裏番なんだけどさ」
「あ、ああ」
「『華麗すぎる一族』だよね、キムカズが主演の」
「……そうだな」
「『華麗すぎるエッチ族』ってエロDVDがあったよね、確か」
「はあうっ!」
 シンジはよろめいた。
今カナミが言葉にしたエロDVDこそ、先日彼が手に入れたものであったからだ。
「あ、『日曜大洋画劇場』もあったよね。今日は『008 私が愛した大スパイ』だったっけ?」
「……うん」
「『006(ゼロゼロセックス) 私の淫らなデカオッパイ』ってタイトルのもあったなあ……」
「るはあっ!」
 シンジはよろめいた。
今カナミが言葉にしたエロDVDもまた、先日彼が手に入れたものであったからだ。
「『世界ウルルン滞在日記』……」
「……うう」
「えーと、『世界エロロン頽廃日記』」
「ぶはあ!」
 シンジはよろめいた。
今カナミが言葉にしたエロDVDもまた、先日彼が手に入れたもの以下略。
「そして『行列の出来る生活相談所』」
「……」
「『行列の出来る性欲解消所』だったっけ」
「おえあぁ!」
 シンジはよろめいた。
今カナミが言葉にしたエロDVDもまた、先日以下略。
「『スター☆メンバー』、芸人の爆裂問題が司会の」
「……」
「これは『ヤリー☆チンバー』」
「ほおぅぁ!」
 シンジはよろめいた。
今カナミが言葉にした以下略。
197ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/01/21(日) 23:23:27 ID:PmvTMDtQ

「……お兄ちゃん」
「はい、何でしょう……」
「案外お兄ちゃんの連想力って、単純だよね」
「ううう」
 ケラケラと笑うカナミ。
シンジはぐうの音も出ない。
カナミの言う通り、今度入手したエロDVDは全て、『日曜夜のテレビ番組』の題名をパクったものだ。
シンジは基本的にエロ本やエロDVDは狙い撃ちで買うほうだが、
時々こういう「お遊び買い(もしくは借り)」をすることもある。
「……って、ちょっと待て、カナミ」
「ん? 何?」
 コタツに突っ伏していたシンジだったが、ふとある疑問を覚えて顔を上げた。
「お前、俺の新しいエロDVDのタイトルを全部知ってるってことは……」
「……」
「いくらお前がそっち系に詳しくても、ピタリと言い当てることなんて不可能だ! カナミ、お前……また勝手に見たな!」
「あはは、そんなわけないでしょ」
「いや、俺は昨日カズヤと遊びに出ていた! その間にお前が視聴することは可能だ!」
「わあ、お兄ちゃん凄い推理。まるでエラリー・クイーンみたい」
「こんなの推理でも何でもない! どうなんだカナミ、お前見ただろ!」
「……見た。でもさ、お兄ちゃん」
「何だ」
「あんまりおもしろくなかったよ、全部」
「ぜ、全部見たのかお前……って、そーいう問題じゃねー! あれだけ無断で人の部屋を漁るなと!」

 冬の夜は寒い。
だが、人類は『寒さをしのぐ術』も『暗い夜を避ける術』も知っている。
かつては火、そして今は電気の力による数々の器具。
コタツにホットカーペット、エアコン、ヒーター、蛍光灯、懐中電灯……。

「お兄ちゃんの自家発電でこの家の電気がまかなえたらいいのにね、全部見終える頃には相当な発電量に……」
「そーいう問題でもねーっ!」
「あ、朝までカキ続けたら発熱作用で暖房いらず、かな?」
「そーいう問題でもねーったらねー!」
 ひたすらエロ方面にボケネタをかますカナミ、そして突っ込みを絶やさぬシンジ。
ギャアギャアと微笑ましい兄妹喧嘩の炎が、日曜の深夜に燃え盛る。
『では、今夜はお時間が来たようです』
 テレビの中の司会役のアナウンサーは、
今自分が出演している番組の視聴者である兄妹が低レベルのエロ会話をしているなどとは当然知るわけもなく。
『では、また来週のこの時間に、皆さんにお目にかかりましょう』
 穏やかな笑みで番組を締めくくるアナウンサー。
エンドロールがその顔に重なり、画面の下から上へと流れていく。
「一週間あれば全部見れるでしょ? 来週はまた別のエロDVDを……」
「お願いだからもう勝手に見ないでくれ……カナミ」

 冬の夜は寒い。
だが―――城島家は、暑い。
もとい、熱い。


   F   I   N
198ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/01/21(日) 23:24:14 ID:PmvTMDtQ
以上です。
ではまた。
199名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 01:38:34 ID:kyNq9lYH
ピンキリ氏GJ
パロ系のタイトル多いですからねw
200名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 03:42:06 ID:mF5E42Ob
乙ー
201名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:44:04 ID:t3fBe7TL
カナミに向けてバーローと突っ込みたい
202名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 23:20:38 ID:bEeefgB0
今週扉絵のミホが可愛い
誰か書いてくれないだろうか?
203名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 23:22:59 ID:Paf/1wmi
前スレのしりとりSSで鈴木君が大変なことに・゚・(ノД`)・゚・
204名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 00:15:51 ID:DyNL2an3
あっちのほうにこそGJを贈りたいw
205名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 02:15:06 ID:8m/+jlOA
あのしりとりに手を出したいのだが
あまりのレベルの高さに躊躇してしまうぞw
206名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 17:37:31 ID:0EALiZD5
また別の意味で最高傑作となりそうだな…
2ちゃん最後の夜に皆にGJ
207名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 20:50:46 ID:Ms+wdjtw
前スレ500KB到達。シリトリ職人の皆さん乙でした。

ただの埋めシリトリのはずだったのに、
↓ここから妊娠コンボの流れが神だった。

> 760 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/01/04(木) 11:04:01 ID:q1Xtzlr+
> コンドームに穴を開けるミサキ
208名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 22:16:17 ID:ihI6hOZd
妊娠コンボから囚われの鈴木ネタまでのあの尻取りSSは、
氏家SS保管庫に入れるべきじゃないだろうか。
面白すぎてハゲシクワラタ( ゚∀゚)
209名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 22:20:46 ID:ihM6ODnF
>>古田氏
いつも保管乙です
お願いです!出来れば前スレのしりとりを番外編として保存出来るならしていただきたい!


アレに書いた人達マジで乙&GJ!
210名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:34:30 ID:Qpf70l0I
>>202
漏れも思った
めがっさ可愛かったな
211トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:42:19 ID:asYBUf+i

 トマソンです。

ピンキリ氏乙でした。
さらに前スレの埋めしりとりSSを投下した方々に拍手。


さてシンジの夢十夜、第五夜。
チカ編です。

では投下。

212トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:43:48 ID:asYBUf+i

こんな夢を見た。


「シンジさん……少し、いいですか……」
「あ、チカちゃん。どうしたんだい?」
 ある日の深夜の城島家、シンジの部屋に小さなノックの音が響き、シンジがドアを
開けると、そこにはパジャマ姿の女の子が立っていた。
 その少女は、いとこのエーコに連れられて遊びに来た女の子、吉見チカ。あまり存在
感のあるほうではないが、しとやかでおとなしめの、おさげ髪の可愛らしい少女だ。
 とりあえず部屋に迎え入れはしたものの、シンジは勉強の悩みか何かだと思っていた。
宿題についての質問でもあるのだろうか、と。
だが。
「……シンジさん……私を女にしてください!」
 漆黒のロングヘアを垂らして目の前に立ち尽くす少女は、思いつめた表情でじっと
シンジを見つめて、そう言ったのだ。

 さすがにシンジも言葉に詰まった。『女にしてくれ』とは、やっぱりアレか? 
しかし、本当に手を出したらこれは犯罪では?
「……チカちゃん……一体どうしたんだい?」
 シンジは間の抜けた質問をするのが精一杯だった。

「シンジさん……初めて会ったときに、私が躓いたところを胸で受け止めてくれたとき
から、ずっと……ずっと好きでした……」
 チカは羞恥に顔を真っ赤に染めて、おずおずとパジャマの胸のボタンを外し始める。
「だから、シンジさん……」
「あ、あのチカちゃん、落ち着いて。気持ちは嬉しいよ、うん。だから座って……」
 チカは聞いているのかいないのか、前のボタンをすっかり外すと、目を合わせずにし
ばらく佇んだ。もう一歩を踏み出せばもう戻れない、果たしてそれでも良いのかどうか、
最後の逡巡をありありと浮かべて。
 だが少女はやがて意を決して、目をつぶって前をえいっと開き、パジャマの上を脱ぎ
捨てた。
「ち、チカちゃん?」
 慌ててチカの細い手を押さえようとしたシンジだが間に合わず、チカのほっそりした
上半身は全て露わになってしまった
「シンジさん……気に入って……もらえました?」
 シンジは生唾を飲み込んだ。まだ幼さも抜けきっていない少女が、目の前の男性に
気に入ってもらえなければこの世の終わり、とでも言いたげな思いつめた表情で彼を
見つめ、トップレスの姿を晒しているのだ。
213トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:44:31 ID:asYBUf+i

 真白ですべすべで、柔らかそうな肌。成熟した女の柔らかさでなく、幼い子供の柔ら
かさだった。そしてまだ青く果実を感じさせる、真円形の可愛らしい乳房。だがその
ボリュームは既にマナカ以上だ。そして、ほのかな隆起の先端にちょこんと息づく、
乙女そのものの薄い色を湛えた小さな乳首。
「毎日、マッサージしているんですよ……シンジさんに気に入って欲しくて……」
 気をつけの姿勢でシンジの視線に耐えていたチカだったが、シンジがもう一度ごくり
と生唾を飲み込み、胸を食い入るように見つめているのに気づき、恥ずかしげに、だが
嬉しそうに微笑んだ。

「ち、ち、チカちゃん。服を着ようよ、服……」
 さすがのシンジも焦りまくりながらも、股間が鎌首をもたげ始めたのをどうすること
も出来なかった。シンジのパジャマのズボンに浮き上がったテントを、チカも目ざとく
見つけた。
「あ……シンジさん、私の体で興奮してくれた……もっと、見てください……」
「ち、チカちゃん、駄目だよ……」
 チカの手がパジャマのズボンのウエストにかかる。顔を真っ赤にしながらパジャマの
ズボンをも脱ぎ捨てたチカを見て、シンジの理性もついに全壊した。
(俺が手を出さなかったら、この娘は一体どれだけ傷つくのか? 身投げでもしかねな
いじゃないか? ならば、優しく可愛がるのも男の務め……。)
 都合のいい理屈を付けて自己を正当化したシンジは、今やパンツ一枚のチカをベッド
に座らせた。
「チカちゃん……いいんだね?」
「……はい……」
 そうと決めれば、シンジとて若い男、もはや止まるはずがない。
 チカの隣に座ったシンジは、まず優しく頬ずりしてやると、そっと唇を奪った。
「む……」
 目を閉じてなすがままにシンジに身を任せるチカだが、おそらくキスも初めてなのだ
ろう、その体はわずかに震えていた。腕の中にいる少女への愛しさがだんだんと募って
きたのを感じつつ、シンジは可憐な唇を嘗め回し、肩口から愛撫を加えていった。
214トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:45:35 ID:asYBUf+i

 シンジが小さな肩を優しく撫で回していた掌を進めてワキの下に差し込むと、チカの
体が突然跳ね上がった。
「きゃっ……」
「……チカちゃん?」
「私、そこは弱いんです……」
 そういえば、とシンジは思い出した。
(以前この子から、『私はワキを責められると堕ちちゃいます』というメールをもらった
ことがあったな……それなら、ちょっと試してみるか……)
 シンジは優しくチカの腕を導き、頭の後ろで組ませた。
「えっ……シンジさん、何を……」
 チカがいぶかしむのも構わず、腕を大きく上げ、無防備に晒された少女のワキの下に
シンジはそっと顔を近づけた。
「きゃっ……や、だめです……」
 すりすりと鼻の頭をこすり付けてやると、チカは必死に身をよじった。シンジが少し
悪乗りしてみると──。
「きゃああああっ!!!」
 ワキの下をぺろぺろと嘗められ、チカの悲鳴が響き渡った。半狂乱になって激しく
身をもがいて抵抗し、ようやくシンジの舌から逃げ出したチカは、ベッドの隅まで逃げ
出し、体を震わせて泣き出してしまった。
 シンジはあまりの反応に驚き、思わず謝ってしまう。
「ご、ごめんチカちゃん……ちょっと試してみたくなったんだけど、そこまで弱いとは
思わなくて……」
「……シンジさん……ごめんなさい私、びっくりしちゃって……」
 チカも怒っていたわけではないようだ。あまりに敏感すぎて、耐えられなかっただけ
なのだろう、やがてシンジに微笑みを見せてくれた。
「でもワキの下はなしにしてくださいね? 私、どうにかなっちゃいそうですから」
 再びシンジの隣にちょこんと座ったチカの悪戯っぽい笑顔に、シンジは思わず見とれ
た。これほどの弱点を晒しながら、それでもなお体を任せてくれようというのか?
 愛しさがさらにつのってくるのを感じながら、シンジは両手をチカの胸の隆起に伸ば
していった。

215トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:46:11 ID:asYBUf+i

 チカの乳房は、隆起のサイズだけを見ればマナカ以上だったが、やはり年齢相応に
未成熟で固かった。衛生陶器のように真っ白な肌を撫で回して、みずみずしい感触を
楽しみ、ほのかな隆起を力をこめて揉み、くりくりと乳首を転がしてやる。
「う……」
 チカはかすかに喘いで、目を閉じて初めて味わう奇妙な感覚に耐えていた。まだ固い
果実だけあって、揉むのは力がいる──シンジは手をチカの腰に回し、顔を胸に埋めた。
 隆起の周辺からそっと舌を滑らせ、円を描いて次第次第に乳首に近づいてゆく。とう
とう可愛らしい乳首に到達し、思うさま乳首を吸ってやると、ようやくチカの吐息も
次第に甘くなっていった。
「ああ……」
 ツンツンと舌先で乳首をつつかれ、体を固くするチカの初々しい反応は、シンジには
妙なる音楽のようだった。

 チカの乳房を丹念に楽しんだシンジは、少女の下半身に目をやった。脚というより
アンヨとでも言いたいようなほっそりした脚がぴっちり閉じられ、その付け根を白い
木綿のパンツが覆い隠していた。周囲にわずかにレース状の装飾がなされているだけの
飾り気のない、純白で清潔なパンツだ。中学生一年生ならこれが当たり前だろう。
 これを毟り取れば、まだ幼いチカの女体を覆うものは何もなくなる。シンジは優しく
チカの体をベッドに横たえると、ゆっくりとその縁に指をかけ、震える手で最後の一枚
を剥き下ろしていった。
 羞恥に手で顔を隠しながらも、チカもそっと腰を浮かせて協力していた。
 
216トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:47:05 ID:asYBUf+i

 ついに全裸になった少女の体を、シンジはとっくりと眺めた。
「ああ……恥ずかしい……でも、嬉しいです……」
 チカは、焼け付くような視線が股間に注がれていることをはっきり意識していた。
 シンジはもう一度生唾を飲み込むと、見るからに生えかけのまばらな繊毛、くっきり
と覗いている裂け目を、食い入るように見つめた。
 女性の裂け目は、成長にしたがって姿を変える。幼いころは長く、前から見てもはっ
きり分かるが、成熟するにつれて短く、真下に向いてゆき、成熟した成人では直立すれ
ばほとんど見えなくなる。
 チカの体はちょうどその途上にあった。脚をぴっちり閉じていても、前から半分ほど
割れ目が覗いているのだ。周りとほとんど色の変わらない、ごく薄い大陰唇が固い蕾を
見せていた。
 だが……その女体は、あまりにも未成熟で、小さかった。

 チカは中学一年生としても大きいほうではない。身長もせいぜい145cmというところだ。
 ほっそりして頼りなげな腰つきも、まだ固い蕾も、シンジを迎え入れるに十分に成熟
しているとはとても言えない。シンジは、チカの秘裂と自分の一物を見比べたが……。
 チカの体に無理に男根を挿入するのは、まさに破壊行為だった。

 シンジはもちろん、目の前の少女を犯したかった。穢れなき処女の体を我が物に出来
るチャンスなのだ。
 だが、忍耐、我慢、辛抱、理性……とにかくあらゆる抑制をフル動員して、シンジは
耐えた。
(チカちゃんを壊していいわけがない……)
 シンジはそう自分に言い聞かせ、いくらか無理やり微笑みを浮かべて、チカに顔を
向けた。
「……チカちゃん……とても入らないよ」
217トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:48:21 ID:asYBUf+i

「……そんな……」
 チカは泣き出しそうな表情を浮かべた。処女を捧げようと深夜に男性の部屋を訪れ、
全裸になって体を差し出した挙句にこの一言を言われたのでは、チカはまるで、女失
格と言われたような気がしたのも無理はない。
「そんなこと……そんなこと、ないです……きっと、入ります……」
 チカはベッドに横たわったまま、羞恥に固く目を閉じて、細い脚を自らおずおずと
開いていく。
「チ、チカちゃん?」
 やがて少女の両脚はシンジに向かってY字型に開き、少女の体の何もかもがシンジの
前に広がった。
「きっと……入ります……お願い……」
 幼さの残る小さな女陰に、シンジの視線は否が応にも吸い寄せられた。
 まばらな縮れ毛が生えかけているそこは、今は固く閉じた蕾だった。やがてはふっく
らと熟して、男に限りない歓びを与え、また与えられるようになるだろうが、今はまだ
無理というものだ。
 もう一度生唾を飲み込み、シンジは口を開いた。喉がカラカラなのを、声が上ずるの
を必死にこらえて。
「だ、駄目だよ……チカちゃん、壊れちゃうよ……」
 その声に、とうとうチカは本当に泣き出してしまった。
「シンジさん、私じゃ……私の体じゃあ、シンジさんに満足してもらえないんですか?
うう……、ぐす、うひっく……」
 シンジとて思春期の男子、女の子の涙にはかなわない。
 パジャマの中でいきり立ってやり場のない股間の肉棒と、しくしくと泣いているチカ
とに挟まれ、シンジは悪魔に魂を売った。
「じゃあさ、チカちゃん……舐めてくれないか」
218トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:49:41 ID:asYBUf+i

 チカははっと顔を上げた。
 父親以外のものは見たこともないが……挿れてはもらえないとしても、それでシンジ
に喜んでもらえるならば……。
(せめて、シンジさんには満足してもらいたい……)
 その一念で、チカは言われるままにうなずいた。
「……はい……」
「それじゃ、ここにしゃがんでごらん……」
 シンジはパジャマとトランクスを脱ぎ捨て全裸になり、ベッドに浅く腰掛けた。脚を
開き、その間にチカをしゃがませる。
「あ……」
 初めて見る男性器、それもいきり立って血管を浮かび上がらせているペニスは、少女
にはグロテスクな代物だった。
(でも、シンジさんのものなら──)
 チカはおずおずと、それを眺めた。
「それが、おちんちんだよ……そうだな、まずは優しく握ってみて……」
「は、はい……えっと……」
「うっ……」
 小さな、だが暖かい掌に優しく包まれ、シンジは情けない声を出してしまった。
「……それじゃ、そっと舐めてみてくれ……」
「はい……」
「……ううっ……」
 言われるままにおのれの肉棒に愛撫を繰り出すチカに、シンジは調子に乗って次々に
テクニックを仕込んだ。
「次は全体をそっと舌を滑らせて……次は裏側の線を中心に……」
「タマタマをやさしく握ってマッサージして……」
「その段差はカリといって、その段差の内側が弱いところだからそっと舐めてごらん……
う、うおっ……」
 穢れなき全裸の少女にフェラチオのテクニックを教え込んでゆき、自分の肉棒に奉仕
させるのは、シンジ自身が驚くほど刺激的だった。
219トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:52:40 ID:asYBUf+i

「それじゃチカちゃん、俺は横になるから、反対方向を向いて上に乗ってほしい」
「えっ……あ、そ、そんな……」
 力強い腕によって軽々と導かれたチカの体は、ちょうど女性上位のシックスナインの
形でシンジの上に乗ってしまった。
「いてて。ほら、開いて…」
 チカの膝で顔を押され、少し痛い思いをしたシンジは、ぐいとチカの両脚を開き、両
膝を自分の顔の左右に置いてしまった。
「あっ、いやっ……恥ずかしいです……」
 なんという格好だ! シンジの顔にまたがり、未成熟な女体をシンジの目前に差し出
したポーズを取らされたチカは、あまりの羞恥に股間を両手で隠してしまった。
 体を支えるすべもなく、シンジの体に身を預けたままうつぶせになっているチカの目
の前に、グロテスクな肉棒が屹立していた。
「さあ、手と口で可愛がってごらん……」
「で、でも……」
 股間を覆う手をそのために使えば、全てをシンジの目の前に晒してしまう。さっきは
自ら脚を開いたとはいえ、男性の顔の上にまたがったポーズでというのは、また違った
羞恥をもたらした。
「チカちゃん……見たいんだ、君の全てを……」
「ああ……」
 ゆっくりとチカの手は引っ込み、シンジのペニスへ向かった。
 シンジの目の前に差し出された、未成熟で一点の穢れもない女体!
 チカが優しくペニスを可愛がり始めた。シンジもまた、かすかに漂う奇妙な匂いに
陶然となりながら、そっと指先で少女の体の芯を愛し始める。
「あああっ……」
 秘奥を撫で回す指先にチカは身を固くしたが、このポーズでは逃れるすべもない。
 シンジはまだ幼さを感じさせる媚肉をつつき、なぞり、押し開き、揉み込み、ゆっく
りと楽しんだ。
220トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:53:45 ID:asYBUf+i

 丁寧に撫でほぐしていくうちに固い蕾がじっとりと濡れてきたことに、シンジは一驚
した。
 いかに未成熟で小さいつくりとはいえ、女性としての機能は既に備わっているのだ。
 チカの顔を見やると──チカは健気に、いきり立つ男根に唾液をまぶし、舌を絡め
続けていた。やがてシンジのリクエストのままに、先端1/3ほどをほおばり──
チカの小さな口にはそれが精一杯だったのだ──先端の割れ目をチロチロと舌先でなぞ
り、唇の内側で段差の内側を摩擦を続けた。
 下半身は下半身で、幼い媚肉を好き放題にいじらせながら。
「んーっ……」
 秘肉の割れ目をそっと舌でなぞられ、少女の体が痙攣した。だが、大きく開かれて
がっちりと押さえられた両脚を閉じることも出来ず、シンジのクンニリングスに頭の中
が真白になりながらも、チカは懸命に奉仕を続けた。
 かすかに漂い始めた、奇妙にイカ臭い匂い。熱い肉棒の先端から自分の唾液ではない、
ねばっとした液体が漏れ出しているのが感じられる。
(シンジさんに満足してもらえるのだったら……私はどんなことでも……)
 体を流れ始めた奇妙な感覚が高ぶりつつある性感であることを、チカはまだ知らない。
性の知識が十分にあるとはとてもいえない中学生の身分で、ただひたすらにシンジを満
足させようと、チカは懸命に奉仕を続けた。

 シンジの舌が執拗にチカの女陰を、恥ずかしげにかすかに勃起したクリトリスを、蟻
の門渡りを、時としてアナル周辺をも嘗め回す。
 さしも幼い女芯も、執拗なクンニリングスに次第にほぐされ、開き始めていた。
 ピンク色どころか桜色といいたいくらいの色の薄い肉襞がしっとりと露をため、初め
ての男性への期待に恥ずかしく開き、おいでおいでをするように覗いている!
 その蠱惑的な眺めに見とれるシンジのペニスを、チカは懸命に刺戟し続けていた。
(チカちゃん、待ってろよ……もう少し大きくなったら、この体は俺のものだ……)
 亀頭を熱く包み込み先端を嘗め回し続けるチカの口技に、シンジもまた頭の中が真白
になり、限界がすぐそこまで来ていた。そっと舌を割れ目に差し込んでやると、チカが
弾かれたように体をピクンと震わせ──同時にチカの口の中で、シンジの精が爆発した。
「むぐーっ!」
 チカはその小さな口で、ほとばしった精液を受け止めたのだった。

221トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:56:42 ID:asYBUf+i

 大きく息をついて脱力するシンジの上で、チカもまた呆けたような状態だった。口の
中に弾けた熱い液体をどうしていいのか分からない──少し苦くて、奇妙な臭いのする
それをそっと指につけてみて、白くてどろっとしたものであることを確認する。
(……これが……男の人の、シンジさんの精なんだ……ちょっと臭い……)
 
「いんいあん……これ、のんらほうがうれしいれすか?」
(飲んだほうが嬉しいですか?)と言おうとしたのだが、液体を口に含んだままでは
これくらいがいいところだ。
「チカちゃん、そりゃそうしてくれれば嬉しいけど、無理しなくても……」
 コクン……。
 シンジの言葉が終わる前に、チカは目をつぶってその液体を飲み下した。
「シンジさん……私、シンジさんに喜んでもらえるなら何でも……し……ま……」
 さしも気丈なチカも限界だった。初めて見る男根を散々に舐めさせられ、まだ幼い女
体を腰に力が入らぬほどにいじられて、挙句の果てに意思の力だけで男の精を飲み下し
たのだ。
 チカは消耗しきってがくりと崩れ落ち、小さな体をシンジに預けて気を失った。

「チカちゃん……」
 シンジは、羽根のように軽いチカの体を優しく姫抱えにしてベッドに横たえてやると、
添い寝してその寝顔に見とれた。可憐な唇からわずかに垂れかけた、白濁した液体を拭
いてやり、おでこにちゅっとキスしてやる──さすがのシンジも、口内射精の直後に唇
にキスする気にはなれなかったのだ──そして、乱れた漆黒の髪を撫でて整えてやると、
今後のことに思いを馳せた。

(もう少し待ってろよ……三年か五年かしたら、チカちゃんももう少し大きくなって、
きっとものすごい美人になる、そしたら思う存分にこの体を頂く……それまでは、手や
口や髪でのエッチな技を仕込んでやるからな……)

 この美少女の体でどれだけ楽しめることか? 縦横に妄想をめぐらせ、至福の表情を
浮かべたシンジは、腕の中にチカの温もりを感じながら眠りについたのだった。
222トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:58:09 ID:asYBUf+i

「お兄ちゃん、朝だよ〜」
 翌日の朝。階下からのカナミの声に、シンジは目を覚ました。
 またしても、股間にテントを作って。
(……さすがにちょっと若すぎたかなあ……俺も結構ロリコンかも……)
 いかに可愛らしいといっても、中学一年生はやりすぎだった。おまけにチカの体が
小さすぎて、あるいはシンジのアレが大きすぎてか、挿れられなかったとあっては、
もったいない気がするのも当たり前ではある。
(それにしてもチカちゃんて、清純そうに見えても結構エッチなんだな……)
 全ては妄想なのだが、シンジの中では、中学一年生の女の子とシックスナインを楽し
んだことは既に正史になっているらしい。
(清純派を三人続けたから、次はエッチな女の子もいいな……よし、今夜は……)

 シンジの夢はまだまだ続きそうだった。
223トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/24(水) 00:59:24 ID:asYBUf+i


以上。

タイトルは「シンジの夢十夜 第五夜〜チカ編〜」 で。

挿れなきゃ挿れないで結構エッチになるもんですなあ。


次回はショーコ編の予定。
224名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 02:28:36 ID:gIyA6Sfg
最 高 G J
225名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 02:57:45 ID:81OI8/Es
トマソン氏乙です
226名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 09:52:01 ID:EnYpTrJK
乙です。夢でもシンジ羨ましす
227名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 22:44:25 ID:97kfvsyO
>>223GJ!チカちゃん可愛いよ
228名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 01:03:59 ID:Il9Iob+j
トマソン氏相変わらずGJっす!!

チカちゃんいじらしいですね
シンジに会うまではエーコのエロボケに
びっくりしたりして清純だったのに
すっかり大胆になっちゃって・・・

恋を知ると女の子は変わるんだなぁw
229名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 01:14:17 ID:gyc07BOR
トマソン氏ノってますな
230名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 15:55:41 ID:pbSSCpAW
ちょ、じゃあ四天王は誰なのよ
231名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 15:56:51 ID:pbSSCpAW
ゴメーソ
>>230はゴバーク
232名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 10:11:07 ID:jglXXqd+
はい、氏家大の入試は難しいからね、
ケアレスミスしないよう単行本には隅から隅まで目を通しておくように!
出来れば修正前の掲載原稿や人気投票、単行本のCM、帯や特典の復習もしたいところね
基本問題は点数の稼ぎどころなんだからしっかりチェックしないと!
そしてSSも忘れちゃダメ、各職人ごとの作品名と傾向を!
応用問題で差がつくんだから!
233名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 17:02:28 ID:Egq7FSbr
そういや8巻にはCMあったのか?
234名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 15:01:43 ID:C4mOV6gw
特に目の覚める事件がないのめいいような悪いよな
235名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 22:24:29 ID:yyuhSivW
さて週末だが…
236名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 15:48:57 ID:NPVSb4P/
ゆっくりとね
237名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 07:34:20 ID:vYpK7qAM
静かに週があける
238名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 07:04:02 ID:Y6JrJ5lY
そしてマターリと
239名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 13:19:40 ID:muwt/agG
>>230が言っていた四天王

小宮山、中村、マサママ、社長

エロ四天王が降臨する
240名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 13:26:52 ID:iRHgEY6O
社長ってそんなにエロかったっけ?
241トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/30(火) 22:07:51 ID:+cgiAl7b

 トマソンです。


加藤先生の子供がいきなり五歳になっていて激しく動揺。
妹世界の住人は年は取らないと思っていたんですがね。


さて、シンジの夢十夜、その第6回。
ショーコ編です。

では投下。
242トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/30(火) 22:08:42 ID:+cgiAl7b

 こんな夢を見た。


(遅くなっちまったな…)
 シンジは足早に夜道を歩いていた。寒空の下、家への近道をしようと公園のなかを
突っ切り、歩を進めていたそのとき。
 がさがさがさ。
「む…ぐうーっ……」
 なにやら暴れる音と、くぐもった苦しげな声がする。
(……? アオカンカップルか? 痴漢か?)
 妙な音の源を探ってシンジが茂みの向こうを見ると……。
「わっ?! な、なんだ?」
 そこにいたのは、ベージュ色の巨大なイモムシと、それから生えた二本の得体の知れ
ない真白な棒。
「むーむー……」
 シンジの声をききつけ、いっそうイモムシが暴れ、二本の棒が激しく動く。
 それが茶巾縛りにされた女性とその脚だとシンジが気づくには数秒かかった。
「なっ……?!」
 紺色のブルマを穿いた下半身が見事なまでに素肌を晒し、もがく両脚が開いたり閉じ
たりしているのがまるで誘うような眺めだった。が、今は見とれている暇はない。
「だ、大丈夫ですか……」
 とりあえず声を掛けたシンジは、思うさまめくり上げられ、頭上で縛られたスカート
の裾をほどいてやった。
「む〜……」
 中から出てきたのは、後ろ手に手枷をつけられ、ご丁寧にギャグボールまでを噛まさ
れた女の子。
「……って、岩瀬……さん?!」
「むぐ……」
 豊かな漆黒のロングヘアを乱して荒い息をついているその少女はなんと、妹の親友の
一人、岩瀬ショーコ。
 シンジは慌てて手枷を外し、唾液にまみれたギャグボールも取り払ってやった。
「はぁ、はぁ、ああ……お兄さん、ありがとうございました……助かりました」
「いったいどうしてこんな……」
「それが実は……彼ったらヒドイんですよ。私を茶巾縛りにして放置プレイしたまんま、
忘れて帰ってしまったんです」
 てっきり賊にでも襲われたのかと思っていたシンジは、予想外の答えに、とっさには
状況がつかめない。
「……茶巾? 放置? まんま忘れて?」

243トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/30(火) 22:11:05 ID:+cgiAl7b

 しばし呆然としたシンジだったが、ショーコが寒そうにしているのを見て我に返った。
「……まあそれは置いといて……寒かったろうね」
「ええ……あの、お兄さん……体が冷えちゃって、その……暖めてもらっても、いいで
すか……」
 ショーコはスカートの上から両手で脚をさすりながら、体をブルッと震わせた。
 考えてみれば、どれくらいの間ああしていたのか知らないが、ショーコはこの寒空の
下、むっちりとした素足をむき出しにしていたのだ。体が、特に下半身が冷えるのは
当たり前のことだった。
「あ、ああ…それじゃ、ウチはすぐそこだから、風呂にでも入っていくといいよ」
 ううん、と首を横に振るショーコ。
「そうじゃなくて……お兄さん、そこのベンチに座ってください」
「え? あ、ああ、いいけど……え、い、岩瀬さん……?!」
 直近の長いベンチに浅く腰掛けたシンジ。なんと、その膝の上にショーコはそっと
腰を下ろし、体を任せてくるではないか!
「私、あんまり大ごとにしたくなくて……暖かくなるまで、こうして居させてください
……あの、駄目ですか……?」
 横座りのまま、そっとシンジのコートの前を開いて体を押し付けてくるショーコに、
たまらずシンジの心臓が跳ね上がった。願いを込めて訴えかけてくる瞳に吸い込まれそ
うな気さえする──シンジに、断ることなど出来はしなかった。
「あ、いや、いいよ……でも……」
「良かった……お兄さんあったかーい……ああ……」
 ほっとしたような表情で体をすり寄せてくるショーコに、シンジはそれ以上何も言え
なくなってしまった。
(……岩瀬さんって、こうして見るとすごい美人だな……)
 妹のカナミは勿論、アキやマナカに比べてもシンジとの絡みは少ないが……ショーコ
は美人ぞろいの妹の友人達の中でも、抜きん出て正統派の美少女といえた。
 あくまでもストレートで量も豊かな漆黒の髪。きれいに真ん中で分けられた前髪は、
シミひとつない額を見事に縁取っている。整った顔立ちの中でもひときわ目立つ、大き
な黒目がちの瞳。甘えて体を押し付けてくるショーコにシンジが見とれているうちに、
彼女は目を開き、悪戯っぽい視線を向けてきた。
「ごめんなさい、これじゃ、お兄さんが……寒いでしょ?」
244トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/30(火) 22:12:42 ID:+cgiAl7b

「えっ……うお……い、岩瀬さん?!」
 思わずシンジは情けない声を出してしまった。ショーコの手が、ジーンズの上からシ
ンジの股間をそっと刺激してきたのだ。
「ショーコで、いいですよ?」
「い、いわ、いやショーコちゃん?!」
「うふ……寒い時は、体の芯から暖まるのが一番ですよね」
 ショーコは巧みにジーンズのファスナーを下ろし、半ば立ち上がったアレを優しくつ
まみ出す。幸い、手は冷えていない──少女の掌に暖かく包まれ、ツボを押さえた摩擦
を繰り出すショーコのハンドサービスに、あっという間にシンジのそれは天を向いて
屹立してしまった。
「しょ、ショーコちゃん……彼氏がいるんだろ? こんなこと……」
「ええ……でも、お兄さんなら……誰にも言いませんから……ね?」
 一旦は止めようとしたシンジだが、そういわれれば断りきれない。というか、本当は
お願いしたいくらいだ。おまけに、股間は既にフルチャージである。
 ショーコはシンジの膝から降りると、両脚の間に割って入り、しゃがみこんだ。
「しょ、ショーコちゃん!?」
 ショーコはためらわずにくわえ込んだ。
「お、う、うおっ……」
 さすがに経験値が違う。深々と口に含み、軽く息を吸って口腔の内側を肉棒に吸い付
かせて顔全体を前後させると、まるで性器に入り込んでいるかのように男根全体が暖か
く摩擦される──しかも段差の内側を、先端の割れ目を、絶妙に舌がチロチロと刺激し
てくる!
 ショーコのフェラチオに、シンジはあっという間に追い上げられていった。
「しょ、ショーコちゃん……おおうっ……これじゃ、保たないよ……」
「うふふ……お兄さんのって、大きくて素敵……」
 一旦、ペニスから離れたショーコは、再びカプリとそれを口に含んだ。ほんの数秒、
モゴモゴと口を動かして立ちあがる──いきり立ったシンジの肉棒には、いつの間にか
コンドームがぴったりと装着されていた。
(……すげえテク……)
 感心するまもなく、ショーコはスカートの脇からブルマを下ろすと、恥ずかしそうに
顔を赤らめ、だが誘うような微笑を浮かべてシンジに向き直り、ロングスカートを
ゆっくりとめくって見せてくれた──薄暗いなかに浮かびあがる真白な太腿が少しずつ
少しずつ、露わになっていくのはなんとも蠱惑的な眺めだ。シンジは生唾を飲み込み、
食い入るように見つめる──彼は純白のパンティを予想し、また期待していた。
 だが、スカートがすっかり持ち上げられたときそこに覗いたのは、隠すべき黒い翳の
ない、ふっくらと熟れた媚肉だった。
245トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/30(火) 22:14:21 ID:+cgiAl7b

 予想以上の眺めに、シンジはまたしても心臓が跳ね上がった。
「……あ、あのショーコちゃん、下着は……」
「今朝、彼氏がパンツオナニーで汚しちゃって……」
「……え、えーと……その、お毛々は……」
「それも彼氏に剃られちゃって……あ、でも彼氏のは私が剃っていますからおあいこで
すけど……お気に召しませんか?」
 お気に召さないわけがない。自らスカートを捲り上げて無毛の秘奥を晒す美少女に、
シンジは喉がカラカラになり、心臓がバクバクいっているのをはっきり感じていた。
「……魅力的過ぎて……どういっていいのか分からないよ……」
「うふふ、嬉しい……それじゃ……」
 寒い中なのだが、強烈な誘惑に、シンジのいきり立った肉棒が縮まる気配はない。
 ショーコはゆっくりとシンジの上に跨ってきた。
「しょ、ショーコちゃん、ちゃんと濡らさないと……」
「あら、大丈夫です。私、起きている間はずっと濡れてますから……あああっ……」
 位置を合わせ、ショーコが焦らすようにゆっくりと腰を下ろしてゆくと、少しずつ
少しずつ、シンジのそれがショーコの体内に侵入していった。
 あまりにもゆっくりした挿入に我慢しきれず、シンジはぐいと腰を浮かせた──結合
が一気に深まり、先端が何かにこつんと当たり、ショーコは大きく身をのけぞらせた。
「うああああっ!……ああ……お兄さんたら……」
「うおっ……ごめん、ショーコちゃん……待ち切れなくって……」
「ふふっ……ああ……入ってる……熱い……」
 すっかり腰を下ろしてしまうと、ショーコはしばし目を閉じて結合を味わった末、
ゆっくりと体を揺らし始めた。
「う、うおっ……」
 一見すると全く普通の格好をしている目の前の美少女が、実は下着だけを脱ぎ捨てて、
ロングスカートの中で男根を深々と咥え込んでいる! どこか背徳的な、だが圧倒的な
快感がシンジを襲った。
 ゴムのせいで絡みつく襞々の感触が薄められているのがなんとももどかしい。だがそ
のもどかしさがまた獣欲を掻き立てる。寒空の下、そこだけを熱く包み込まれたシンジ
は、自分にまたがった女体のずっしりとした量感と確実に昂ぶりゆく性感に、あっとい
う間に夢心地に陥った。
246トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/30(火) 22:17:45 ID:+cgiAl7b

「ああ……ああっ……お兄さん、暖かいですか?」
 そう言われて、いつしか体中がぽかぽかと暖かくなっていることにシンジは気づいた。
「うん……気持ちいいよ、ショーコちゃん……」
「私も……あったかい……」
 対面座位でどっぷりとシンジを咥えこんだショーコもまた、ぽっと顔を上気させ、
うっとりとした表情を浮かべ、体を揺らし続けていた。上下に前後に、くいっくいっと
腰を振り、そのたびに甘い吐息を漏らす。
「お兄さん……ああっ……ちょっと立ち上がって、歩いて見てください」
「え? で、でも危ないよ……」
「大丈夫、こうしていますから……」
 ショーコは腕をシンジの首に、脚を腰に固く回し、全身を密着させた。ダッコの体勢
でつながったまま、シンジが試しに立ち上がるとあら不思議、二人はいまや、駅弁位で
深々と結合していた。
「ああーっ……」
 甘い吐息を漏らしながらもショーコがささやく。
「SHINJIと繋がったままこんな公園歩くなんて、頭がフットーしそうだよおっっ……」
 残念ながら、シンジはその元ネタを詳しくは知らない。
 というより、彼はそれどころではなかった。
「うおおっ!?」
 不安定な体勢でシンジにしがみついたのが効いたか、ショーコの膣がキュッと締まり、
咥え込んだシンジのペニスを強烈に絞り上げたのだ。
「う、うっ……」
 ほんのニ、三歩脚を踏み直しただけで、シンジは頭が真っ白になった。片足を下ろす
たびにショーコの体はわずかに上下に揺れる、すると最大限に怒張した肉棒がツンツン
とショーコの子宮をつつき、そのたびにキュッキュッと肉壷が締まるのだ。ショーコの
膣圧がスチール缶をも潰すスペシャル仕様であることをシンジは知らなかったが、その
名器ぶりに彼は身も心もとろけてしまった。
「お、うっ……」
 脚に力が入らなくなってしまい、耐え切れずにシンジは元のベンチの上に戻った。
「あうっ!……お兄さん、大丈夫ですか?」
「はあ、はあ、大丈夫、うっ……気持ちよすぎただけ……」
 どさりと座ったときのショックで体の芯を突き上げられ、体をのけぞらせたショーコ
だが、その答えに安心したか、再びマイペースで体を揺らし、目を閉じて歓びを貪り始
めた。

「ああ……素敵……やっぱり、これが一番暖まりますね……」
 ショーコの熱い吐息が顔にかかる。至近距離にある、輝くようなロングヘアを振り
乱して肉欲に溺れる美少女に見とれながら、シンジもやがて昇り詰めていった。
「う、ううっ……ショーコちゃん……俺、もう……」
「……そうですか……うふふ、それじゃ……」
 一瞬残念そうな表情を浮かべたショーコだったが、ぐっと下半身に力を入れた。括約
筋に気合を込めると、強烈な膣圧が再び発動し、シンジの男根を痛いほどに絞り上げた。
「お、おおうっ……」
「ああ〜っ……」
 たまらず、ショーコのなかでシンジは爆発した。最後の蠢動を感じ取ったショーコも
また、タイミングを合わせて男の体に回した腕と脚に力を込め、密着した全身を硬直さ
せる──ショーコは、見事なまでにシンジの絶頂を演出してくれたのだった。
247:2007/01/30(火) 22:21:36 ID:+cgiAl7b

「ああ……」
「はぁ、はぁ……ショーコちゃん……本当にしちゃったね……」
「うふふ、お兄さんも暖かくなりました?」 
 しばらく余韻に浸っていたショーコはやがて微笑を浮かべてシンジの上から降りると、
しおれかけた男根からコンドームを取り外して口を縛り、さらに──。
 ぱくっ。
「うおっ……」
 肉棒の先端にべったりと残った白い液体を、ショーコは可憐な口で綺麗にしてくれた。
(……な、なんてサービスだ……)
 献身的なお掃除フェラに、シンジは感動を禁じえなかった。この娘は、当たり前のよ
うにこんなことをしてくれるのか?
「あ、ありがとうショーコちゃん……でも、本当に大丈夫なの? 彼氏がいるのに」
「うふ……彼、寝取られに興味持ってるから、この話をすればきっと燃え上がります」
「……寝取られ? ……あ、そう……」
 どうやら彼氏に隠すのではなく、堂々と話して更なるエッチの燃料にするらしい。
 出来れば内緒にしておいてほしい、いやそれ以前にもう少し一緒に居て欲しかった
シンジだったが、その願いもむなしく、ショーコは立ち上がってブルマを穿いた。
シンジはまだ未練を残しながらも、のろのろとズボンを直す。
「あ、もちろんお兄さんの名前は出しませんから、安心してくださいね」
「……そうしてくれ。あと、カナミ達には絶対に内緒で頼む」
「うふふ、そうですね。それと、これは私のほうで処理しときますね?」
 先ほど己が放出した男の精を受け止めたコンドーム。ショーコは口を縛ったそれを
ティッシュにくるんでしまい込む。まさか証拠として彼に見せるんじゃないだろうな、
とぼんやり考えながら、シンジは身づくろいを済ませた。
「それじゃお兄さん、本当にありがとうございました。茶巾からも助けてもらって、
それに、その……」
 ショーコはポッと頬を染めた。
「……その、おかげで体の芯から暖めてもらいました。私は帰りますから……」
「あ、えーと、もう遅いから送るよ」
 立ち上がろうとしたシンジだったが、精を絞り出し尽した直後とあってまだ体に力が
入らず、よろけて再びベンチに座りこんでしまった。
「ありがとうございます。でも一人で帰れますので……」
 ショーコはすっとシンジに身を寄せる。思わずドキリとしたシンジの頬に、ショーコ
はチュッと軽くキスをしてくれた。

「フフ……本当は、あのまま公園を一周して欲しかったんですよ?」

 耳元でそうささやくと、ポッと頬を染めたまま、ショーコは小走りに去っていった。
時折、振り向いては手を振るショーコの姿はやがて曲がり角の向こうに消え、軽やかな
足音が遠くなっていく。
 ベンチに座ったままようやく呼吸を整えたシンジだったが、脳裏からはショーコの
上気した微笑みがいつまでも消えなかった。

 あの娘の彼氏とやらは、いつもあの体を抱き、あのサービスをさせているのか?

 シンジは奇妙な感情が湧き上がってくるのを感じた。心の底から湧き上がってくるこ
の感情は……どうやら嫉妬だろうか?
(──我ながら勝手なもんだな、彼氏持ちってことは知っていたのに──)
 ふと下半身に冷たさを感じてジーンズを見ると、前に数箇所、小さなシミが出来てい
た──ショーコが残していったその滴りは、彼女もまた激しく燃え上がった証だった。
だが、それも今ではすっかり冷えてしまっている。
 突然に襲ってきた寂寥感に身を任せるうちに、彼の意識はぼおっと遠くなっていった。

248トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/30(火) 22:23:29 ID:+cgiAl7b

「お兄ちゃん、朝だよ〜」
 翌日の朝。階下からのカナミの声に、シンジは目を覚ました。
 またしても、股間にテントを作って。
(ショーコちゃんって、実はすごい美人なんだよな……)
 シンジの脳裏には、自分の上にまたがり、目を閉じて快楽を貪るショーコの上気した
表情が浮かんでは消えていた。またもかすかに湧き上がってきた彼氏への嫉妬を、シン
ジは意思の力を奮い起こして抑えた。
(それにしても……茶巾縛りに、放置プレイに寝取られプレイ?)
 一般的とはとてもいえない、彼氏とのお楽しみ内容ではある。アキに変態扱いされて
いるのももっともと言えよう。
(……そう、確かにショーコちゃんは変態かも知れない)
 それはそうかも知れない、だが、それでも──。キュッと締め付けられた時に全身を
駆け巡ったあの限りない歓びを、シンジははっきりと思い出せた。
(それでも、ショーコちゃんは……凄えいい女だった……)
 シンジは心底そう思ったのだった。

(それにしても行きずりの女性と一回限りの深い仲に、ってのも味があるな……次は、
そうだ、あの娘で試してみるか……)


 シンジの夢はまだまだ続きそうだった。

249トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/01/30(火) 22:24:35 ID:+cgiAl7b


以上。
タイトルは「シンジの夢十夜 〜第六夜 ショーコ編〜」で。

次回はミホ編の予定。

250名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 23:04:53 ID:VYzJS+HC
ショーコエロいwいつもGJ!
251名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 23:06:44 ID:gtHe0X2n
トマソン氏GJ!!
いつもいつも乙です
そしてありがとうございます!!!
読む方はのめりこんで一気に読めちゃいますが
書く方はさぞかし大変なんだろーなーと
バカみたいな感想を持ってしまいましたw

夢なのにしっかりゴム着けちゃうショーコが面白いですね
彼女なら中に出させて彼氏の前で開脚してそれを出して・・・とか
寝取られプレイのネタにしそうかもとかw


加藤先生、実はいつの間にか再婚してて
相手の連れ子が5才とか・・・・w
252名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:43:42 ID:rEaTEF87
GJ!
トマソン氏、筆がノリにノッてる時期ですか?

行く一月、逃げる二月、去る三月と公私ともに忙しい時期に突入となるが、
他の職人も無理せずガンガレー
253名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 02:07:09 ID:K6lr3cDj
ショーコの本領発揮か(*´Д`)ハァハァ
本編じゃシンジと絡む話はほとんどないからね。こういう形での絡み(・∀・)イイ!!
254名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 11:04:33 ID:XgzaO4mn
こち亀の登場人物は歳とらないが部長の孫は歳とるようなもんだ
255名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 12:36:14 ID:wW63hImz
ショーコエロォォオオイ(;^ω^)b!!
256名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 20:24:03 ID:wW63hImz
前スレ落ちたな……
257名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 10:30:58 ID:yB8uOn4n
天寿を全うされたのさ
258名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 21:34:13 ID:B0Hl05YD
ところで、後2週間でバレンタインだな……


チョコの代わりに自分にリボンまいて「私を食べて」ってやりそうな奴はたくさんいるが、一番破壊力(男を落とす力)がありそうなのは誰だろ………
259名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 22:29:24 ID:S5fOcDri
男を堕とす破壊力が一番あるのはナツミちゃんにきまってるだろ
260名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 09:11:42 ID:f/XRWNuX
またエロおもろいのをよろしく!
261名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 12:51:19 ID:0qPgN8yz
久しぶりに古田監督の保管庫を読み返したがなかなかおもしろかった
職人ごとに異なる微妙なカラーの違いを読み比べてみるのも楽しい
誰それは真っ向勝負の直球エロパロ、誰それは変化球多投の幻惑エロパロ、
はたまた制球力でボールギリギリをつく幅広エロパロ、小技でペースを持っていく小ネタエロパロ
262名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 01:12:31 ID:0ty4MvIn
この時はまだ知るよしもない。職人達は後の石田衣良だった・・・
263郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/02/04(日) 16:59:41 ID:ALU4z+V+
はい、どうも郭です。
読者諸氏にはなんだか心配をおかけしてしまって申し訳ないです。
て言うか、心配して頂けるだけで感謝ですよ。職人冥利に尽きます。
しばし忙殺されておりましたがトマソン氏の久々の復活作に気合いを入れられたり、
72氏やピンキリ氏の軽快な作品にほっこり癒されたりしていました。
さて、散々延期しまくったアヤナ帰国ものですがよ〜〜〜やく前半のみですが、
脱稿したので投稿いたします。前スレ>>329の続き。
NGワードは「アヤナのキャラが変わりすぎ」「前フリ長い」「ダラダラ」ですか。では、投下。
264郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/02/04(日) 17:00:21 ID:ALU4z+V+
「………でも」
「明日の、文化祭のことだから、ね?」
「………分った」
どこか、わざとらしい、会話だった。ふたりの間には、まだ消えない固さが、澱のように残っていた。
「ごめんください……」
「どうぞ、小久保君」
中学生の頃から何度も訪れた若田部家だが、妙に寒々しい感じがした。
「私の、部屋でね?」
「ああ」
アヤナの後についていくマサヒコ。ぼんやりと、彼女の後ろ姿を見守っていた。
「………あんまりものを持ってきてないんだね、若田部」
「アメリカに行く前に処分しちゃったものも多いし。向こうに置いたままにしておいたのもあるしね」
「ふぅん……」
ガランとしているのは、玄関だけではなかった。
マサヒコの記憶の中ではアヤナの部屋にあったはずのぬいぐるみや、リトグラフ、ルームライト――
それらが、ほとんど無くなっていた。部屋の広さが、その寂しさを強調していた。
「でね、小久保君。明日なんだけど、つきっきりでお店にいれるのが、
私と的山さん、それに井口さんと村松さんくらいでしょう?
ウェイトレスのローテーションを考えたんだけど、一時から二時の間がちょっと厳しそうなのよ」
「そっか。柴原はバレー部でパフェ屋やるって言ってたしな。
男の方もずっといるのは俺と杉内、それに大野に湯上谷と佐々木くらいかな」
「女子も部の催し物とかぶる子が多いしね。今の段階でこれだと確実に足りなくなるわ」
「調理なんかの裏方は俺や杉内たちの5人で回りそうだけど、確かにウェイトレスは厳しいかもな。
その時間帯だと部の出店からなかなか帰ってこれなくて遅れてくる子も多そうだし……」
「だから……ひとつ提案があるんだけど」
「?なんだ?」
「天野さんや、お姉様や濱中先生の力を借りるってのは、ダメ?」
「え!って、それは、お前……」
「実はね、もう三人には話してあるんだ。そしたらみんなOKだって……」
「で、でも、それ、ウチのクラスの連中がなんて言うか」
「女子にはね、的山さんと柴原さんから他校の友達と昔の家庭教師の先生なんだけど、
ヘルプを頼むのはどう?って言ってもらって、こっちもOKもらってるのよ」
(濱中先生や中村先生はともかく、よりによってミサキは………)
アヤナの真意が分らずに混乱するマサヒコだが、
彼女はふざけているのでも、からかっているのでもなく、真剣な表情だった。
「あのさ……やっぱり、ミサキはまずいよ。その……俺も他の奴らにからかわれんの、正直嫌だし」
「……そっか。うん、分った。でもお姉様と濱中先生は」
「濱中先生は良いと思うよ。就職活動終わってヒマだってこの前言ってたし。
でも中村先生は本当に大丈夫なのか?平日だし、休めるの?」
「うん、この前ちょっと電話したんだ。そしたら面白そうだから手伝ってくれるって、
超ノリノリだったから大丈夫だと思う。私から後で連絡しとくね?」
「ああ、なら……そうだね、ミサキには俺からしとくよ」
「そうね……じゃ、そういうことで。ちょっと待ってて、お茶の用意するから」
「あ、いや、もう話が終わったんなら帰るけど」
「ダメよ。せっかく久しぶりに来てくれたんだから、お茶ぐらい飲んでいって」
やや強引にマサヒコを引止めると、アヤナは部屋から出て行った。
マサヒコはなんとなく押されるような形で、そんな彼女を見送った。
(しっかし………わかんねーな、女って………)
マサヒコにしてみれば―――アヤナの告白も、アヤナとミサキの再会も、アヤナの今日の発言も。
全てが、自分の思考の許容範囲を超えてしまっているものだった。
なぜ、アヤナは自分のような平凡な人間に好意を抱いたのか。
マサヒコの恋人であり、アヤナにとって親友であるはずのミサキに、なぜそれを告げたのか。
そして――いくら人手不足とはいえ、なぜ、そのミサキに学園祭に来るようにわざわざ言ったのか。
全て、訳の分らないことだらけだった。
(もしかして、若田部、オレのことを好きだっていうのも、冗談で………なんてな)
§
265郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/02/04(日) 17:01:26 ID:ALU4z+V+
都合の良い希望的観測を思い浮かべてつい苦笑してしまうマサヒコ。
しばらくアヤナの部屋でボーーーーーッと彼女が戻るのを待っていた。
(?にしても………お茶の準備にしちゃ?)
たっぷり30分近くは待たされて、さすがに心配になってきたマサヒコだが―――
「お待たせ、小久保君」
「いや、別にそんな……え?」
アヤナを一瞥したマサヒコは、驚いて目を剥いた。
「ミルク入りで良いのよね、小久保君?」
顔を赤くしてそう言うアヤナだが、マサヒコはあんぐりと口を開けたままだ。
なぜなら、そこには―――エプロン一枚だけの、アヤナがいた。
そう、いわゆる裸エプロンの状態でアヤナはティーポットと、ティーカップを用意しようとしていた。
「………?わわわ、若田部ッ!!!お前、そそそ、そのカッコ!」
「砂糖は、要らなかったよね?小久保君」
ようやく我に返り、マサヒコは慌ててアヤナを詰問する。
しかし顔こそ赤くしたままだが、アヤナはごくごく普段通りの会話を続けていた。
「だだ、だからぁ!」
訳が分らないままマサヒコはほとんど叫ぶような声でアヤナに更に問い質そうとするが――
「ズルイのよ、小久保君は」
アヤナは俯くと、ぽつり、と一言、そう漏らした。
彼女の発する静かな迫力に、マサヒコは言葉を呑み込むしかなかった。
「私が勇気を出して好きだって言ったのに、いつまでたってもあなたは何も言ってくれない。
好きだとも、嫌いだとも、何も。天野さんに私があなたに告白したことを伝えたのは、
あなたにイライラしたのもあるけど……私が本気だってことを宣言したつもりだったの」
「…………」
「分る?私にとって、天野さんは一番のライバルで、一番の親友なの。
だから……陰でコソコソしたくなかったのよ。あなたのことが好きだっていうことを、
もうこれ以上隠しているのが嫌だったの。自分の感情を殺したまま、中途半端に引きずったまま、
友達でいられないと思ったから。そっちの方が、自分にも……天野さんにも、
嘘をつくことだって………最低なことだって、そう思ったから」
アヤナの目は、真剣そのものだった。その気迫にマサヒコはすっかり圧倒されていた。
しかし、そこはツッコミマスター・マサヒコ。弱りながらも、一応の技は繰り出す。
「あのさ、それは分ったし、悪かったけど、なんでそのカッコなわけ?
そのあたり、正直訳が分らないんだけど」
「…………グッとこない?」
「は?」
「お姉様に男の子が、えっと……一番グッとくるカッコは?って聞いたら、あの……
は、裸エプロンに勝るものはないって………そ、そういう話だったんだけど」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
(あああああああああ、あのメガネええええええ!!!!!!!!!!!)
卒業以来久しぶりに中村へ全力のツッコミをかます(あくまで心の中で、だが)マサヒコ。
「グッと……こないんだ………私がここまでしてもダメってことは、
やっぱり小久保君、私のことなんて………う、うぅッ」
だが、アヤナとは言えばいきなり悲しげな表情になると目尻に涙を浮かべ………
今にも泣き出しそうな顔になってしまっていた。
「わ!待て、若田部!」
そんな彼女の様子を見て、放っておけないのが天然フェミ男・マサヒコである。
泣きかけのアヤナに慌てて近づくと、必死で言葉を続けた。
「あのな、グッとくるとかその、意味がイマイチわかんねーけど。
若田部はそんなカッコしなくても十分美人だし、別に泣くことは」
「うッ………だって、だって。恋愛のことなら百戦錬磨のお姉様が、
どんな男でも裸エプロンの女の子を見れば100%グッとくるって言ってたのに。
実際、豊田先生だってどんなに仕事で疲れていても裸エプロン見ると元気になるって」
「………お前は中村先生に毒されすぎてると思うぞ」
「??」
知りたくもない中村&豊田の性生活の実態を聞かされ、げんなりと疲れてしまうマサヒコ。
§
266郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/02/04(日) 17:03:39 ID:ALU4z+V+
アヤナはまだ半泣きのままだが、マサヒコの言葉の意味を掴みかねているのか、
頭に疑問符を浮かべて不思議そうな表情だった。そしてそんな彼女の様子を見て――
(グッとこねーわけ、ねーじゃん………)
そう、いくら仙人マサヒコといえど、実は先ほどから既に非常に危険な状態になっていたのだった。
なにせスタイル抜群の、あのアヤナの裸エプロンである。
さきほどから彼女が涙を拭おうと手を目元に動かしたり、体を動かすたびに、
豊かに盛り上がった乳房がエプロン越しにぷるぷると揺れ、
しかも幸か不幸かエプロンの布の生地が薄いために、乳首がくっきりと浮き立って――
マサヒコは、目のやりどころに迷うどころではなくなっていた。
(イカン…………このままでは、イカン)
常人ならば既に欲望がスパークしていてもおかしくない状態だが、
自制心を120%増しに活動させ、マサヒコはアヤナに向き合った。
「あのな、若田部。オレは、お前のことが、好きだよ」
「!」
「ずっとさ、思ってた。この子は、オレらなんかとは住むとこの違う子なんだって。
きっと……十年か、それくらい後に出会ったら、話しかけることさえできなくなるような、
そんな女の子なんだって。正直、あの頃……いや、今でもオレはそう思ってるんだ」
「………そんなこと」
「覚えてるか?三年の頃の、人気投票の話」
「?あ、男子の体育が自習になったときに女子の人気投票をして、
後で豊田先生に怒られたって、その話?」
「ああ。聞いているかもしれないけど、お前、ブッチギリで一番人気だったんだ」
「でも本当は、それ、違うよ。私、中学の頃は一回も告白されたことなんて」
「分るんだよな」
「?なにが?」
「怒らないで聞いて欲しいんだけど……若田部ってさ、どっか憧れの存在なんだよな。
だから告白することも、迷っちゃうっていうか。お前に惚れてた奴は、やっぱりいっぱいいたと思うよ。
でもな、お前はやっぱり特別なんだよ。だから、みんな」
「………あなたも?」
「え?」
「小久保君も、そうだったの?私のことを………そんな風に、思ってたの?」
「ああ。なんて言うかさ。オレはお前のこと、普通に友達だって思ってたけど。
でもオレがお前と普通に話してんのを、みんなはすごく羨ましそうに見てたんだよな。
それにあるとき気付いて……オレ、お前はやっぱり………」
「どうして?ねえ、小久保君。私だって、普通の女の子だよ?
生理にもなるし、汚い話だけど病気になれば吐いたりするし、下痢になったりするよ?」
「お前の言うことも分るんだけどさ。でも」
「それに………するよ?小久保君のことを考えて、は、恥ずかしいことも」
「は??????」
「するの………昨日も、したし。あなたのことを思って。本当は……さっきも、
作業をしてた小久保君を見て、我慢できなくなって……トイレで、しちゃった」
「???あ!」
アヤナの言わんとすることをようやく悟り、仰天するマサヒコ。
しかし彼女は顔を真っ赤にしたまま、なおも続けた。
「あなたに、ずっと避けられてて、私はすごく悲しくて、寂しかったの。
………でもね、それなのに、なんでか分らないんだけど、すごく、え、エッチな気分になったの。
昔お姉様にそういうことのやり方を習って、したこともあったんんだけど、
そのときは全然気持ち良くなかったのに……あなたに冷たくされてるのに、私、
なんだかヘンな気持ちになっちゃって……それで、ぬ、濡れて来ちゃって………
我慢できなくなって……学校のトイレでするなんて、恥ずかしくて、もし見つかったらと思うと怖くて。
でも凄く興奮しちゃって……しちゃったの。あなたのことを考えて。それも、何度も、何度も。
本当は……さっきキッチンに行ったときも、我慢できなくなっちゃって……したから、ホラ」
アヤナはそう言うと―――両手でエプロンの裾をつかみ、ゆっくりと下から捲る。
「わ、わかた、べ………」
制止することもできず、ただ呻くように呟いてマサヒコは彼女の動きを見つめた。
§
267郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/02/04(日) 17:04:45 ID:ALU4z+V+
ミサキの静脈が透けて見えるほどの白さとは違う、健康的なピンク色の肌。
恥じらいゆえか、裸の下半身はほんのりとさらに赤く色づいていた。
そして髪の毛の色と同じ、紅茶色の恥毛がふわりと中心に生い茂っていた。
“ごくッ”
マサヒコは、思わず唾を飲み込んだ。喉が、カラカラに渇いていた。
はっきりと分るくらい、アヤナの恥毛には透明な滴がまとわりついて光っていた。
「濡れてるでしょう?小久保君、私……」
「だ……ダメだよ、若田部」
「濡れてるのは……あなたのことを、考えていたから。あなたの腕に、抱かれることを。
あなたの唇で、キスされることを。あなたの指に、触れられることを……」
裾から手を離すと、そう言いながら胸元に手を乗せてアヤナは目を閉じる。
その表情は、しかし、決して淫猥なものではなかった。
むしろ―――神への、敬虔な祈り。そんな表情のようにマサヒコには見えていた。
「あなたに、触れられて……あなたに、愛されることを思って、
私は毎日のように、自分を慰めていた。それが終わった後、虚しくなるってことが分っていても。
こんな風に、あなたのことだけを思って………私は」
“くちゅ………”
アヤナが、右手の指先を自分の茂みの中へと這わせる。そこから、小さな、湿った音が漏れた。
「わ、わかた、べ」
“くちゅ……ちゅ”
マサヒコが凝視していることにも構わず――いや、むしろ彼の視線を意識して、
気持ちを高ぶらせながら、アヤナは茂みの中の泉を掻き混ぜ続けた。
「あ……毎日……毎日。あなたに、避けられていても、止められなかった。
時には、あなたと天野さんが、愛し合っている場面を想像して、うン……こんなことをしていた。
私は……住むところの違う、女なんかじゃない。憧れの存在でもないし、特別なんかじゃない。
あッ……ただの、女なの。ホラ、見てよ、小久保君」
アヤナが自分の中から指を抜き取ると、手のひらを広げてかざしてみせた。
「…………」
呆然と、マサヒコはそれを見た。アヤナの指先には、べったりと半透明の愛液が付着していた。
部屋の灯りに反射して、それは鈍い光を放っていた。
「見てよ………小久保君」
アヤナはひどく淫靡な笑みを浮かべて―――人差し指と親指をくっつけたり、離したりした。
そのたびに、指と指の間にねっとりとした糸がかかり、にちゃにちゃとしたいやらしい音が響く。
「これ……これがね、あなたのことを考えるといつも……私のあそこから出てくる、恥ずかしい液」
そしてそのまま――
“ぷちゅ………く、くちゅ”
指先を自分の口元へと運ぶと、うっりと、淫蕩な微笑みを浮かべたまま、それを口に含んだ。
「あ…………」
マサヒコは何も出来ず、ただ彼女を見つめることしかできなかった。
目の前の出来事が、信じられなかった。
あの、誰よりも潔癖性だったアヤナが、茂みの中から愛液を掬って口に含み、
くちゅくちゅと口の中で転がしている。―――どうしても、信じられなかった。
(夢……?これは、夢、なのか?)
「夢じゃ、ないよ」
マサヒコの思考を読んだかのように、アヤナが囁いた。
「これは、夢じゃない。あなたが、いる……小久保君……」
潤んだ目でアヤナがそう言うと、エプロンを脱ぎ去った。
「あ…………」
ふるり、と豊かに実った大きな乳房が目に飛び込んできた。
先端には、赤く色づいた、ぽっちりと小さな乳首。きゅっと絞られたウェストライン。
健康的に肉づいた両の太腿の間に咲く、薄い色素の茂み。
言葉を発することすら忘れ、マサヒコはアヤナの裸体を見つめていた。
「夢じゃないよ………ホラ」
アヤナがマサヒコの手を取って自分の乳房の上にのせた。少しだけ、汗の冷たさを感じた。
どくっ、どくっ、と心臓が脈打つ音が、手のひら越しに、聞こえた。
§
268郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/02/04(日) 17:05:38 ID:ALU4z+V+
「私は………ここにいる。あなたが………ここにいる。これは、現実だよ。小久保君」
そう呟いた後、アヤナはマサヒコの手を自分の口元に、寄せた。
“ちゅ………ぴちゃ”
そして愛おしそうに口に含むと、舌先で絡めるように――マサヒコの指先を、舐め続けた。
(あ……あ………わかた、べ………)
舐められているのは、指先のはずだった。それは、分っていた。
しかし、指先を舐められるたび、マサヒコはびりびりと痺れるような快感に貫かれていた。
ペニスを舌先で嬲られているような、弄ばれるような、錯覚。
ミサキにフェラチオされたときよりも、遙かに強烈な快楽だった。
“くちゅ………きゅちゅ”
舐め続けながら、アヤナは左手を自分の茂みの中へと潜らせ、潤んだそこを掻き混ぜる。
「小久保君………舐めて……私の、恥ずかしくて、エッチな……」
そして、指先に付着したそれを、広げて見せた。
先ほどより、それはずっと、湿り気を帯びて――ずっと、濡れているように見えた。
「………………」
「いや?私のを、舐めるの」
“ちゅぷ”
マサヒコはアヤナの言うがまま、彼女の愛液でべっとりと濡れた指先を口に含んだ。
ほんの少し、塩の味が口の中に広がる。
「嫌なんかじゃない………若田部の、指………可愛い」
「舐めて………それは、私の、だから………私、だから」
“ちゅぷぅ……るぅ”
“くっちゅ、ぷちゅ……”
ふたりは、取り憑かれたように互いの指を舐め合う。
やがて指先は、唾液でまみれてふやけてしまうほどになったが、ふたりは、なおも舐め続けた。
““くっぷ………”“
どれくらいの時が過ぎただろう―――ようやく舐めるのを止め、ふたりは、見つめ合った。
「小久保君………私を……愛して、ください………」
「………いいのか?若田部」
「いいの。小久保君になら、全部……私の、全部……いいから」
マサヒコには、まだ恋人であるミサキへの背徳感が消えたわけではなかった。
(オレは………若田部が………)
だが、マサヒコは自覚していた。ここまで、迷ってきたのは。
アヤナを傷つけるのが、怖かったからでも――
アヤナとミサキの友情が、壊れてしまうのをためらったからでも――
本当は、どれでも無かった。マサヒコは、ただ、怖かったのだ。
――自分の感情に、正直になることが。
――アヤナのことを、友人以上だと思っていたことを、認めるのが。
(オレは………オレは、本当は、若田部のことを……)
「好き………私は、あなたが、好きだから。ここで……いま………」
アヤナが、抱きついてきた。マサヒコは、生まれたままの姿の彼女を受け止める。
柔らかな、重さ。アヤナの、体温。伝わる、鼓動。
至近距離に、赤く、熱っぽい表情のアヤナ。無言のまま彼女は、
“ちゅッ”
マサヒコに、キスをした。唇の熱さを、感じた。体温より、明らかに熱かった。
「好き……小久保君。私は……ずっと、あなたが好きだった。
あの、金魚をもらった日から。あなたの家の玄関で、押し倒されたときから。
足を挫いたときに、保健室に連れて行ってくれたときから。ずっと……」
「若田部……オレも、好きだった」
「………本当に?」
「すごく……キレイな子で、頭も良くて、みんなの憧れの存在だったけど、
オレはお前と一緒にいると、楽だったし、面白かったし。でもそれだけじゃなくて、
なんて言うか、ミサキや、的山や、濱中先生と違って、ちょっとドキドキする感じもして……」
「私も………小久保君と一緒にいると、楽しかった。それに、私も同じ。ドキドキしたり……
他の男子とは……そんな気持ちになったこと、なかった。あなた、だけだった」
§
269郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/02/04(日) 17:06:27 ID:ALU4z+V+
今回は以上。嫁にも指摘されましたが私の書くアヤナって変態っぽくなりますね。
今回も青春モノっぽくするつもりがこれだもんなぁ。ていうか、セックスまでの過程って難しいです。
これもほとんど完成しかけたのを没にしたくらい手直ししてるんですけどね。
後半は来週くらいに、でけたらええなと。
マホシリーズのチカ×シンジも書き上げたいんですがどうなることやら。
シンジの妄想エロゲSSもトマソン氏の素晴らしい作品が先行投下されて嬉しいやら難しいやら。
では股。
270名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 18:50:03 ID:z638yCU8
郭氏GJ!!!
完結が楽しみっす!!
271名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 19:35:46 ID:BsMnhsSW
乙っした!
272名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 20:31:37 ID:yPpI9hDb
アヤナエロいよ(*´Д`)ハァハァ (*´  Д`)ハァハァ (*´   Д `)ハァハァハァハァ :.` *:.・∵ ゚ д:.`
273ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/05(月) 00:30:57 ID:kp18Lwi1
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
濱中で小ネタです。
スルー対象ワードは「エロ無し」「時期はずれ」です。
題は「変わる季節、変わらない関係」でお願いします。
274ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/05(月) 00:33:16 ID:kp18Lwi1
 日本は美しい国である。
別に某総理大臣に迎合しているわけではない。
周囲を海に囲まれ、野山には数多くの草花が生い茂り、そして四季が存在する。
春夏秋冬、その季節の移ろいによって、日本の自然は様々な顔を見せてくれる。
過去から現在を通じ、詩人、俳人、画家等々の文化人が、その美麗さを謳いあげ、画き続けている。
 だが二十一世紀に突入し、その美しき四季を身近に感じられなくなったのもまた、事実なのだ。
季節そのものが無くなったわけでは、決してない。
しかし、環境破壊や文明の発達等で、生活の中からその彩が薄れつつある。
冬にはストーブ、夏にはクーラー。
最早それは、日々の暮らしには欠かせぬ存在となり、同時に、人々から季節を奪っている。
いずれはやってくるのだろう、ドーム型の都市で、寒さにも暑さにも苦労せずに生きていける時代が。
逆に言えば、それは日本から季節が完全に失われることでもあるのだ……。

「……と言うわけでやってきました。温水プールに」
「何が、と言うわけ、だ」
 一月も終わり、そろそろ年度末に向けて色々と忙しくなってきた二月初頭の日曜日。
マサヒコたち一行は、市内にある大型レジャー施設へと遊びに来ていた。
「はいそこ、深く突っ込まない」
 文句を言うマサヒコに、リョーコが人差し指をビシリと突きつける。
「いいこと、冬には冬の遊びってもんがあるのよ」
「……」
「さっきも言ったように、今の日本からはどんどん季節が失われていっているわ。だから……」
「だから、何でプールなんだ」
「ここ温水プールじゃない。夏には温水プールなんて入らないでしょ」
「いやちょっと待て、さっきの屁理屈と完全に矛盾してないか? 冬だ冬だって言うんなら、スキーだって」
「はいはい、いらんおしゃべりはここまでよ。来た以上は楽しむ、それ以外に何かある?」
「自分が来たかっただけだろ、結局」
 東が丘アミューズメントプール、それは市内で最も巨大なレジャーランドだ。
巨大と言っても、全国的に有名なその手の施設から比べると、その規模は遥かに小さい。
屋外の遊泳プールはそれなりの大きさだが、隣接している屋内プールは至って普通のありふれたものだ。
競泳用50メートルプールがひとつ、そして幼児用の丸型プールがひとつ、サウナがひとつ。
「久しぶりだね、ここに来るの」
「あー、私が下着を持ってくるのを忘れた時だよね」
「あの時は外のプールだったけど」
「てか、俺達受験生だったんだよな、何考えてたんだか」
 マサヒコはリョーコの身勝手さにまだ釈然としていないようだったが、
彼以外は全員まんざらでもない様子である。
その証拠に、リョーコ以下、女性陣は全員新品の水着を着用していたりなんかする。
「マサヒコ君、見て見て」
 アイはマサヒコの前に立つと、まるでグラビアアイドルのようにポーズを決めてみせた。
「どう? エロカッコイいい?」
「……ええ、凄いです。相変わらず、いくら食っても変わらないその身体が」
 アイが身に着けているのは、目にも鮮やかなブルーのビキニ。
マサヒコの言う通り、実に見事なプロポーションだ。
最も、アイにしてみれば、ちゃんと食生活には気を使っているらしいのだが。
275ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/05(月) 00:34:21 ID:kp18Lwi1
「……」
 マサヒコは何とはなしに周囲を見回してみた。
他にも結構客が来ているが、女性はかなりの割合でビキニが多い。
アイの他、リョーコ、ミサキ、リンコ、そしてアヤナも全員ビキニタイプの水着だ。
 ちなみに、本来は屋内プールは競泳用水着以外は不可である。
今日は市政何十周年の記念期間内ということで、特別に解放されているのだ。
「気をつけて泳がないと、危ないかもしれないわね」
 マサヒコと同じく、周りにぐるりと目をやったアヤナは呟いた。
「何で?」
 のほほんとした口調で、リンコがそれに問いかける。
「人が多くて、体がぶつかると」
「あー、ポロリやお触りがあるもんねー」
「……怪我するかもしれないからよ」
 この時、マサヒコとアヤナは気づかなかったが、屋内に入ってきてから、
かなりの数の視線がマサヒコ達に降り注いでいた。
特に若い男性のが、だ。
アイやアヤナ、リョーコの見事な身体を鑑賞している者もいれば、
スレンダーなミサキやリンコに熱い目線を送る者もいる。
そして何より、五人もの美しく可愛らしい女性と一緒にいるマサヒコに対する、嫉妬の目。
何だアイツ、背も高くないし顔だってちょっといいって程度じゃねえか、それなのに……というわけだ。
「あら、ミサキ」
「何ですか、中村先生?」
「アンタ、またパレオを巻いてるのね」
「水着とセットになってたんです」
「そう、私はまた手入れをしてこなかったのかと思ったわ。下の」
「……ファッションですから」
 かつて交わした会話とほぼ同じ内容。
ここで途切れていれば、それこそ全く前回と違いはなかったのだが。
「えー、ミサキちゃん、お手入れしてこなかったの?」
「リンちゃんまで……だから違うってば」
 横合いから繰り出される、空気が読めないと言うより、
端から空気が存在していることさえ知らないのではないかといった感じの天然丸出しなリンコの問いかけ。
そして、ここから果てしなく脱線していくのは、お約束と言うより最早鉄板なわけで。
「的山さん、いくら何でも失礼過ぎるわよ」
「えー、でも私、お手入れしたことがないから、どんなのかなーって」
「……」
「アヤナちゃんはしたことあるの?」
「な、わ、私は、その、あの」
「んー、でもアヤナちゃんの水着、特別際どいってわけじゃないから、必要なかった?」
「リンちゃん、そろそろやめて」
「このメンバーの中だと、ミサキちゃんとアイ先生が濃そうだよねー」
「え、わ、私? 私はその、ちゃんと手入れしてきたから」
「わ、私は濃くない!」
「ちょっとアンタら、何をしゃべってんの」
「そ、そうよ的山さん、こんな公衆の面前で」
「いいこと、濃い薄いの問題じゃないのよ。剃るところは剃る、剃らないところは剃らない。それだけ」
「な、お姉様、そういう話じゃ」
「ツルツルだとヤル時に擦れて痛いのよねー、逆にモジャモジャだと絡まるし」
「ああああああ」
「ま、私は定期的に剃ってるけどね。プレイで」
「いい加減にして下さい!」
 まったくもって、年頃の娘が表でするような会話ではない。
ここが小久保邸なり天野邸なりであれば、マサヒコもビシバシと突っ込んでいたところだが、
さすがに衆目のあるところでは、勇気と行動力の問題で不可能。
明後日の方向を見て、我は無関係也という態度を示すに留まる。
276ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/05(月) 00:35:41 ID:kp18Lwi1
「ちょっとマサ!」
 だが残念、リョーコはこういうところは極端に目ざとい。
ジリジリと輪から離れつつあるマサヒコを見咎め、呼びかける。
「集団行動を乱すんじゃないわよ、もういい歳なんだから」
 破廉恥な会話をするののどこが集団行動なんだ、とマサヒコは思ったが、やはり突っ込まない。
「ま、アンタは男だしそんなに毛深いほうじゃなさそうだから、気にしないかもしれないけどさ」
「はあ」
「で、どうなの? ミサキは濃くない、あくまでファッションだって言ってるけど」
「ミサキは別に濃くありませんよ」
「……ふーん。そういうことだってさ、皆」
 リョーコはギラリと瞳を妖しく輝かせ、悪女の顔でニタニタと笑った。
「え?」
 マサヒコは一瞬、リョーコの言葉の意味がわからなかった。
しかし、固まって石になったミサキを見て、今の質問の真意を理解した。
「あ、あっ!」
「んふふふ、そうよねえ。ミサキ以外に濃いか薄いかを知ってるのは、ここだとマサしかいないもんねえ」
「な、なななな」
 リョーコは考えて罠を張る策士タイプではない。
その時その時、瞬間的行き当たりばったり的に、相手にボロを出すように仕向けるヤマ師タイプ。
その事をよく知っているはずなのに、またこうしてマサヒコは迂闊にもひっかかってしまった。
「あー、そっか。小久保君はミサキちゃんとつきあってるんだもんね」
「ふ、ふ、風紀が乱れてるわ!」
「マサヒコ君、もう大人なんだ……」
 マサヒコがミサキと恋人同士なのは、アイ達も当然知っていた。
だが、どこまで進んでいるかまでは知っていなかった。
そして今、それを知った。

「う、うわああああん!」
「な、このメガネーッ!」
「わははは、別にいいじゃん。知られて減るもんじゃなし」
 泣き出すミサキ、怒るマサヒコ、そして高笑いするリョーコ。
周囲の男どもから彼らに注がれる視線が、鑑賞と嫉妬から別のものへと変化した。
あいつら何を騒いどるんじゃ、と。

 季節を問わずところ構わず。
楽しく騒々しくいやらしく。
春夏秋冬、四季にあふれた日本のとある町で、年を通して美しい花々が咲く。
その鮮やかさは決して色あせることはなく。
そう、彼らの関係は常に変わらず―――


   F    I    N
277ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/05(月) 00:36:40 ID:kp18Lwi1
以上です。
次はエロ方面強化で「ハッピー(セックス)ライフ」の続きか、
微エロであかほんのカルナと濱中世界のクロスかのどちらかになると思います。
278名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 02:22:07 ID:cb1ChyT3
濱中ワールド満載の展開が(・∀・)イイ
やっぱり濱中はこうでなくては(*´Д`)
279名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 04:04:37 ID:7el39h8j
寝る前にちょっとチェックするだけのつもりが、色々と起きちまったぜ!

職人の方々、GJ!

280名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 17:50:21 ID:mcmxW6wN
郭氏GJ!
アヤナエロカワイイよアヤナ
281名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 08:12:28 ID:xSolYCir
プリンセスプリンセスはプリプリ
ジュディアンドマリーはジュディマリ
モーニング娘。はモームス
やっぱトリプルブッキングも「トリブー」と略されてんだろうか
それかTBで「ティービー」?
282名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 09:09:07 ID:R/eAWPld
トリキン
283名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 00:15:35 ID:vccOQE/V
リプキンとかプルキンあたりはどうだろう
284名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 02:40:25 ID:ZSZ3xxhF
ナプキン
285名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 19:13:07 ID:Fo3Mcp7U
オナ禁
286名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 21:38:38 ID:cAYKdLbb
ピンキリ氏。卑猥、卑猥よー、マサちゃんたら「別に濃くない」なんて一体何と
比較してるのー!!
287名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 17:09:38 ID:RGpwIsDi
お風呂に浮くんだよな
288名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 19:50:00 ID:fvasleu3
ティッシュの先が?
289ミサキ:2007/02/08(木) 23:14:20 ID:LilSayhB
>>286
Σ(゚Д゚;)!?



( ゚Д゚ )
290マサヒコ:2007/02/09(金) 00:07:57 ID:RGpwIsDi
違う!
濃くないと思いますよ、ってことだ!
何考えてんだ、違うってば!
コラメガネ、笑うなあ!
291名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 08:24:24 ID:Tgwj8Lxz
ママンと比較したんだよ
292名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 18:03:08 ID:a8zpCL5+
それはそれで色々と問題ありそうなk

ああ、幼い頃一緒にお風呂入った時の記憶とかか?
293名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 20:42:40 ID:I9JyxO0r
ママンが風呂に閉じこめられたとき見ただろう。
294名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 23:00:51 ID:wFEpAtem
アイせんせが便座にはまった時も見たはず
295名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 00:43:24 ID:M8jbPY3N
つまり、ママンとアイセンセはミサキチより濃い、と
296名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 11:15:38 ID:1PFk3cuA
どうせそのうち全員のをみるよ。
297名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 14:16:05 ID:zc9My2pA
>>296 リョーコはそんな女じゃない!と思う。
298名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 13:22:16 ID:/Q+jpqJf
さて、もうすぐバレンタイン監督の日なわけだが
299名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 22:15:31 ID:JalEdPKs
マサとシンジは何個もらえるだろうか
カズヤは…その、頑張れよ
郭氏の作品続きが楽しみだぁ
300名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 01:13:40 ID:DxjdFbcP
この静けさは性バレンタイン祭の前兆か
30172 ◆jQvWLkj232 :2007/02/13(火) 00:12:51 ID:70RqD3r1
ちょっと寂しいので、今5分で思いついたネタを投下します。

タイトルは「運命の日まであと二日」で。
30272 ◆jQvWLkj232 :2007/02/13(火) 00:14:37 ID:70RqD3r1
―それは2月12日の午後、休日の小笠原高校の一室にて―

「さて、小宮山先生!」
「ん…なに、ミホ?」
「バレンタインまであと少しですね!」
「ああ、そう言えばそうね。
…で、今年(?)はどうするの?今回も(?)城島君にチョコあげるの?」
「え、えと…今年?…っていうか…今回こそは?っていうか…
と、とにかく先輩に私の気持ちを伝えます!!」
「ん…ま、細かいことはいいわ。
で、どんなチョコあげるかは決まった?」
「い、いえ…それがまだ…決まってないんですが」
「ふーん…じゃあこんなチョコはどう?」
そう言うと小宮山は、自分の机の引き出しから謎の黒い物体を取り出す。
その手に握られているのは―

「!?それって…男の人の…」
「ふふ…チ○コそっくりよね?
昨年(?)のバレンタインで、私の知り合いのコが作ったんだけど。
今年もちょっと遊びで作って貰ってね。なかなかよくできてるでしょ?」
「は…はあ。で、これを私にどうしろと?」
頭にハテナマークが浮かぶミホに、小宮山がニヤリと笑う。
「どうするって…決まってるじゃない。
渡す直前にコレを股間に挟むのよ!!」
「は あ ?」
「んで、城島君の前でスカートをたくし上げながら、
『実はワタシふたなりなんです』って言って渡せ「イ ヤ で す」

「…渡せ「だ  か  ら  イ  ヤ  で  す ! !」


―そんなこんなで、時間だけは無駄に過ぎていくのであった。

(おしまい)
30372 ◆jQvWLkj232 :2007/02/13(火) 00:17:01 ID:70RqD3r1
以上です。お目汚し失礼しました。
チ○コチョコの詳細が分からない方は
去年のバレンタインに書いた拙作「シンジのバレンタインデー」をご覧ください。
それではまた。
304名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 00:19:26 ID:AZQkHWpI
GJ!
305名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 00:56:42 ID:wcrPQDdX
乙です!


しかし実際のところそんなところに挟まれた
チョコが欲しいかといわれればそりゃほし(ry
306名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 03:50:49 ID:9uMU3Brp
折れは酢又より杯図利の邦画………
307名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 12:16:07 ID:iPOkCOLg
だがミサキチやリンコ、カナミ、マナカ、シホ、ユーリでは牌刷李ができない…
308名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 13:51:27 ID:JH2Q0xqD
しかし敗豆裡がそんなにいいものとは思えない織れとしてはまだ酸俣の萌芽・・・
309名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 23:31:41 ID:AZQkHWpI
宮本先生のパイズリ最高だよ
310ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/14(水) 00:59:36 ID:V59TrOjR
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
妹でバレンタインデーネタです。
スルー対象ワードは「マナカの官能小説ネタ」「猥談」です。
題は『バレンタインデーのバカーッ!』でお願いします。
では投下↓
311ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/14(水) 01:01:01 ID:V59TrOjR
 2月14日、それはバレンタインデー。
暖冬に拍車をかけるアッツアツな日である。
しかし、同時にモロに勝ち組と負け組が分かれる日でもある。
ふざけんじゃねーと製菓会社や聖バレンティヌスに文句を言っても、
それはまったくの無意味にして虚しい行為だ。
 さて、贈るチョコレートだが、これは別に本命のみが相手とは限らない。
俗に言う、義理チョコなる風習が日本にはある。
一説に寄れば、昭和60年前後から始まった習慣であるという。
大好きな女の子から貰えない、そもそも女の子から貰える気配がない男子にとっては、アリガタイことではあるが、
これにより、ぶっちゃけ勝ち組と負け組の差がさらに開いてしまったのも事実だったりする。
イケメン男子のもとに続々と集まってくる本命と思しきチョコ、
そして、それを横目で見つつ、油性マジックペンで『クラス女子全員より』と包みに書かれたチョコの封を切り、
ポソポソと義理チョコを惜しみながら食うその悲しさは、言葉ではとても表現出来ない。
六本木ヒルズに居を構えた青年実業家も、世界で成功したスポーツマンもどうでもいい。
この格差をどうにかしろ、神様アンタは不公平だ、
母ちゃん父ちゃん、何で俺をこんな顔に産んだんだ……。
 モテる奴はモテる、モテない奴はモテない。
これぞまさに格差社会、恐るべきバレンタインデーの実態なのだ。
さあ叫べ、「バレンタインデーのバカヤロー」と。

「ねー、こんなもんでいいかな」
「あ、いいんじゃない?」
「アキさんにしては上出来ですね」
「途中で一回ミスって、ヘラを宙に飛ばしちゃったけれどね」
 時は2月の12日、振り替え休日。
場所はとある市とある街の城島邸。
そこでは四人の女子高生が、まさにバレンタインチョコの手作り真っ最中だった。
 すわ、意中の男子がいるのか、と言えば、実はそうではない。
クラスの女子全員の決議により、バレンタインデーにはクラスメイトの男子に義理チョコをあげることになったのだ。
純粋な博愛精神から、では、残念ながらない。
当然この機会に彼氏ゲットを狙っている女子もいるわけで、言ってみれば本命チョコのカモフラージュだ。
その証拠に、クラス内でも料理の上手な子に義理チョコ作りを全て押し付け、
ハンター組は早々に本命チョコ購入に走ってしまった。
そして、押し付けられたのがこの家の住人、城島カナミだったりするわけだ。
312ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/14(水) 01:02:54 ID:V59TrOjR
「ショーコちゃん、ラップと麺棒を用意して」
「りょーかい」
「棒、というとどこか卑猥ですね」
「食べるモノを作っているときにその発言はおかしい」
 カナミの他、本命不在のアキ、マナカ、そして現在色んな意味で熱烈恋愛中のショーコの四人が集まり、
こうして義理チョコをせっせと作っている。
 なお、彼女らが作ろうとしているのはココア味のスノーボールだ。
材料はバター、薄力粉、ココア、アーモンドパウダー、グラニュー糖、そして白い粉砂糖。
まず、ココアと薄力粉を混ぜる。
次に、バターを柔らかくなる程度に温め、ヘラで崩し、泡だて器でクリーム状になるまでかき混ぜる
そこにグラニュー糖を加えてまたひと混ぜ、
さらにココアと薄力粉を練ったものを放り込んで、しっとりするまでもうひと混ぜ。
出来上がったものをラップにくるみ、麺棒で厚さ1pくらいに薄く伸ばし、冷蔵庫に入れて30分冷やす。
30分後、冷えた生地を適当な大きさに切り分け、一つひとつ掌で丸める。
このボールを、オーブンシートを敷いた天板に乗せてオーブンに突っ込み、170度前後の温度で約20〜25分焼く。
焼きあがったものを室内で自然に覚まし、熱さがとれたら粉砂糖を雪のように振り掛ける。
はい、これで出来上がり。
「それじゃこれを冷蔵庫に入れて」
「そして、先に冷やしておいた方を出すのね?」
「そうそう」
「じゃ、それを切り分けましょう。あ、アキさんはいいです。指を切るといけないので」
「そこまで信用ならんか、わたしゃ」
 ところどころで料理下手をネタにマナカがアキをイジクるが、
特に険悪な空気になることなく、義理チョコ作りは着々として進んでいく。
「切れた? じゃ、丸めようか」
「オッケー」
「……アキちゃんアキちゃん」
「ん? 何、カナミ?」
「はい、でっかい黒乳首」
「……やると思ったよ」
「アキさんアキさん」
「今度はマナカか」
「はい、でっかい黒クリトリス」
「やめろ」
「ねえアキ、アキ」
「ショーコまで……待て、アンタはやめとけ」
「はい、大きな鹿のフン」
「……よかった、まだ理解出来るネタで。いや、食い物にそのネタはもっとヒドイか」
 とまあ、料理下手以外にもアキをイジクる三人なのだった。
313ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/14(水) 01:04:20 ID:V59TrOjR

「はー、これであとは順次オーブンで焼いて、包装紙にくるむだけだね」
「うん、ありがとう三人とも。手伝ってくれて」
「いいよ、今日は特にすることもなかったし」
「しかし、ある意味悲しいものですね。バレンタインを前にして本命ならぬ義理チョコ作りとは」
「あら、私はちゃんと本命チョコを用意してるわよ?」
「へー、どんなの?」
「ここじゃ見せられないわね」
「……想像ついた、もういいよ」
「肌にチョコレートを塗って、私を食べて、って」
「やっぱりか」
 義理チョコ作りも一段落し、四人は居間でちょっと遅めのティータイムを取った。
ここでファッションなりアイドルなりの話になれば、年頃の女の子らしくてかわいいのだが、
そうはならないのがこの面子であるからして。
「奇遇ですねショーコさん」
「え? どういう意味、マナカ?」
「実は、今書きかけの官能小説にも、そのシーンが出てくるのです」
「そのシーンって、つまり身体にチョコを塗って……」
「そうです。題は『蕩ける褐色の肌・女子高生編』」
「へー、おもしろそう」
「いや、おもしろくないと思う」
「今、その書きかけの原稿を持ってきているんです」
「あ、読みたい! 聞かせて!」
「読みたくない聞きたくない、てか、何で持ってきてるんだ」
「作家を目指すもの、常にネタノートと筆記具は要携帯なのです」
 女子同士の猥談は、時として男子以上にエゲツなく生々しい。
しかも、アキを除く三人は、レベル的に同世代をブッチぎってしまっているわけで。
「まだ途中なんですけど、焼きあがるまで時間がありますし、披露させてもらいます」
「わーい」
「マナカ、文章上手いもんね」
「……おかしいよ、アンタら」
 オーブンの中では丸いココアボールがジリジリと焼かれている。
冷蔵庫の中では、次に焼かれるココア生地が冷やされている。
そして、居間の中では、マナカの官能小説が花開く―――
314ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/14(水) 01:05:43 ID:V59TrOjR


  ……私はチョコレートクリームをすくうように手に取ると、それをべったりと掌に塗りたくった。
 みるみるうちに、私の両腕が茶褐色のどろりとした液体に覆われていく。
 「これで……シゴいてあげるね」
  雄々しくそそりたった彼の太くて長いペニス、それに、チョコレート塗れになった手を添える。
 ちゅく、という、ローションにも似た音が、掌を動かす度に耳に届いてくる。
 「うふふ……なんか、ポッキーみたい」
  私の両腕と同じく、チョコレートに包まれた彼のペニスを、優しくシゴく。
 そう、料理をするかのように優しく、そして細やかに。
 「うう……」
  彼の気持ち良さそうな声。
 「あは、玉までチョコ塗れになっちゃった……チョコボールだね」
  ペニスから玉へ、そして太股へと零れ落ちるチョコレートクリーム。
 それを、私は顔を近づけて、舌で舐め取っていく。
 「ううん……おい、し」
  ぺろ、ぺろ。
 太股の次は玉、玉の次は竿。
 「はむ、ふむ……ちゅく、ぷちゅ」
  シゴいてあげるつもりが、何時の間にかフェラチオになってしまった。
 まあ、この辺りの適当さは毎度のことだ。
 「れろ……みゅ、はむぅ……はふ」
  普段とは違う彼の『味』、それは、私を悦楽の世界へと誘う導入剤。
 一心不乱に彼のペニスを舐め、吸い、咥える。
 「ふふ……キレイになった」
  自分で塗っておいて、キレイになったも何もないのだが、
 とにもかくにも、彼のペニスはチョコレートクリームに覆われる前の状態に戻った。
 いや、正確に言えば、微妙に違う。
 より大きく、硬くなっている。
 「このまま出ちゃうまでシテあげてもいいけど、それじゃおもしろくないよね」
  そう、今日はバレンタインデーなのだ。
 普通にヤっていたのではつまらない。
 チョコレートプレイをすると決めたからには、とことんまでシテみないと。
 「じゃあ、こういうのはどうかな?」
  またチョコレートクリームを掌に乗せると、今度は自分の乳房の上にトロトロとかけ落とす。
 おっぱいのふくらみにそって、ツーッとゆっくり、チョコレートが流れていき、乳首に当たって二つに分かれる。
 「あはぁ……」
  チョコレートの甘い匂いと、乳房を温く濡らす感触に、私は陶然となってしまう。
 「……ほら」
  自慢ではないが、私はおっぱいが同じ年頃の女の子に比べて、大きい。
 そのおっぱいを左右から手で挟み、ぐいっと中に寄せるようにする。
 「谷間に、チョコレートの池」
  形は不正確だし、池という程大きくもないが、確かにそこには、茶褐色の三角形が出来上がっている。
 「これでさ、胸で、してみない?」
  パイズリに誘う。
 彼に、否やのあろうハズがない。
315ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/14(水) 01:07:19 ID:V59TrOjR
 「うふ、いくよ……」
  おっぱいを持ち上げると、彼のペニスの真上に来るようにセットする。
 そして、そのまま手の力をゆっくりと抜いていく。
 「あは……!」
  チョコレートの溜まりの中から、ヌルッという感じに飛び出てくる、カチンカチンのペニス。
 その愛おしさったらない。
 「ねえ、キモチいい?」
  彼に言葉はない。
 瞳を上に向けて見てみると、目を瞑って、いかにも「すっげえキモチいい」といった表情だ。
 「じゃあ、たっぷりしてあげる」
  両の腕に力を入れ、キツくペニスを挟み込む。
 上下に動かし、ぐいぐいとシゴく。
  ヌチャ、ネチャ、ヌルッ。
 音を文字にすると、そんな感じだと思う。
 「すごい、まだ、大きくなるぅ……」
  私のおっぱいを押しのけるかのように、彼のペニスは、まだまだどんどん逞しくなっていく。
 「イク? イク? イッて、イッていいよ? かけて、私に、顔に、おっぱいにかけて、イクッ?」
  もう自分でも何を言っているのかわからない。
 ただ、彼に思い切りイッてほしい、びゅくっと射精してほしい、白いザーメンをかけてほしい。
 それだけが頭の中にある。
 「ううっ!」
  彼が短く呻く。
 同時に、チョコレートに染まったおっぱいの中からペニスがにゅるりと突き出て、
 ぴゅっぴゅっと勢いよく、精液が飛び散る。
 「あ、あ、ああ……」
  マグマのように熱い、性欲の証。
 それが、私の鼻先まで吹き上がる。
 「す……ご、い」
  どろり、びゅっ、どろり、びゅびゅっ。
 「ほら、見て……チョコレートの中に……」
  茶褐色のおっぱいに、どろどろっと零れる白い精液。
 「ホワイトチョコレートが、混ざっちゃったみたいだね……うふふ」
 「ああ……すっげーキモチよかったよ、アキちゃん」
 「嬉しい、もっと、もっとキモチよくしてあげるね、シンジさん」


316ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/14(水) 01:08:46 ID:V59TrOjR

「ちょっと待てーい!」
 アキは突っ込んだ。
今の今まで適当に聞き流していたが、こればっかりはスルー出来ない。
「……何ですか、いいところなのに」
「いいところ、じゃねー! 何で私の名前とお兄さんが出てくるんだ!」
「え、常々言ってるじゃないですか。モデルは身近な人から取っている、って」
「却下! 全力で却下!」
 マナカの小説の中の人物と、実際の自分が別人扱いであるということは分かっている。
しかし、だからと言って軽々しく名前を使われて、良い気がするわけがない。
しかも、チョコレートを使った変態プレイをしているとあっては。
「まあまあアキちゃん、落ち着いて」
「落ち着いていられるかー! てか、アンタも怒りなさいよ! お兄さんの名前が使われてるんだから!」
「えー、でもお兄ちゃんだったら喜ぶと思うけどなー」
「何でそうなる!」
「そうそう、落ち着きなさいよ、アキ」
「ショーコ?」
「私、彼氏ともっとスゴいプレイをしたことがあるんだから」
「慰めのつもりかーっ!」

 ぎゃあぎゃあとかしましい四人娘。
アキが一際大きく吠えた時、丁度タイミング良く、キッチンでもオーブンが鳴った。
ご愁傷様というふうに、チーン、と。

 2月14日、それはバレンタインデー。
暖冬に拍車をかけるアッツアツな日である。
しかし、同時にモロに勝ち組と負け組が分かれる日でもある。
ふざけんじゃねーと製菓会社や聖バレンティヌスに文句を言っても始まらない。
この場の問題はそーいうところにありゃしない。
六本木ヒルズに居を構えた青年実業家だろうが、世界で成功したスポーツマンだろうがどうでもいい。
このエロの格差をどうにかしろ、神様アンタは不公平だ、
母さん父さん、何で私をこんな巨乳とイジラレ属性に産んだんだ……。
 胸を持ってる奴が持ってない奴にイジラれる。
これぞまさに逆格差社会、恐るべきバレンタインデーの実態なのだ。
……あくまで、実態のひとつ、の。

「じゃ、残りのスノーボールを作ったら、話の続きを」
「もういい! バレンタインデーのバカーッ!」



  F    I    N
317ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/14(水) 01:10:26 ID:V59TrOjR
以上です。
ではまた。
318名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 04:03:08 ID:HzHFiktc
ピンキリ氏、GJです!!!
319名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 12:36:42 ID:q2EHjDYa
祭りの始まりですか?
320名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 12:53:31 ID:6je7kgab
バレソタイソ企画一発目キ…(-_-)キ(_- )キ!(-  )キッ!(   )キタ(.  ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━━━!!!
321名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 17:01:20 ID:PO33PplE
>>316えろいwww
322名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 00:30:12 ID:fyXkFfrC
とりあえず今週いっぱいがバレンタインデー祭?
323名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 00:06:19 ID:UMEsfHXA
カーニバルはならずか……
324名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 16:32:05 ID:X2yAMxR8
祭りといえば、全盛期の頃は職人の投下順を整理しなければならないほどだったんだけどなあ
まあ、盛者必衰エーコ聖水、昔の花は今の花ならずだねえ
325ペピトーン:2007/02/16(金) 20:30:05 ID:nWQR4uuw
お久しぶりです。ふと思いついたので投下させていただきます。
タイトルは「空気の読めない奴」で。
326ペピトーン:2007/02/16(金) 20:33:29 ID:nWQR4uuw
一年生の教室−
カナミ、アキ、マナカ、ショーコがいつものように集まって話をしていると、ショーコが、
「私、毎晩ラジオのクラシック番組聴いているんだけど、昨日はアラベスクがかかったのよ。
ところが三日前に、セビリアとスペイン狂詩曲を放送しているのよ。だったら続けてアラベスクを
おととい放送するべきでしょ?全く空気の読めないプロデューサーよねえ」
と不満そうに言ったのであった。しかし、他の三人はポカンとしている。
「ショーコちゃん、何言ってるの?」
「すみません、私クラシックには詳しくないもので…」
「アンタの事だから、大方エロい事話しているんだろうけど…」
誰一人ショーコの話についていけなかった。
「えーっ、分からない?じゃあ説明してあげるわよ」
ショーコが説明すると、
「あー、なるほどねー」
「さすが吹奏楽部員ですね」
「…つか、よくそんな事考えるよな…」
感心する者あり、呆れる者ありだった。











セビリア:アルペニス…もといアルベニス
スペイン狂詩曲:シャブリエ
アラベスク:ドビュッシー
327ペピトーン:2007/02/16(金) 20:40:12 ID:nWQR4uuw
以上です。クラシックの知識が無いとちょっと分かりにくいと思いますが…
ちなみに、NHKの名曲スケッチのHPを調べると、ここかな、というのが
分かると思います。
なお、スペイン狂詩曲は今月24日に14時50分からNHK第二でかかるので
興味のある方は是非聴いてみてください。クラシック初心者にも入りやすい曲
だと思います。

最後に、おかしな二人の続編ですが、今まとめている最中です。完成次第、
投下したいと思います。では、これで失礼します。

328名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 22:14:00 ID:JnFoqCAx
乙です!
氏家スレよ、蘇れ!
329名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 00:21:06 ID:qsFqHNf6
ペピトーン氏に乙&GJ!
330名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 13:28:02 ID:uDNC8wAh
乙!
331名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:35:31 ID:WUBTC+be
そう言えばショーコがクラシックに関しては至って真面目なキャラって設定
すっかり忘れられてるよなあ…ってか、エロ以外に関しては基本的に
どのキャラも普通なはずなんだがな…カナミにしろシンジにしろ…

あ、でもマリアあたりは授業中でも無茶苦茶な引用してるかw
332名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 00:52:32 ID:fCgWMwR2
シンジはかなり良識的な人間でしょ。
リアル世界にエロを持ち込まないし。
333名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 11:38:33 ID:Uj4ActBx
設定は氏家漫画にとってイッツアバウトオーライ
334名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 17:29:02 ID:ru+8e2L7
カナミのエロボケに付き合うために、ベッドまで行ってしまうシンジ(・∀・)イイ!!
335名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 20:46:44 ID:o/FIXD8e
「いやいやながらもちゃんとかまってくれる寛大なお兄ちゃんとか欲しくない?」
「あーいいねえ。誰のこと?」
「彼の包容力たるや並大抵じゃないわけ」
「誰だ?」
「忍耐力じゃない?」
336名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 22:19:52 ID:KUHaN/Vj
投下待ち
337名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:05:19 ID:07xn46yo
包容力を包茎力と読んでしまった。
338名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 17:34:35 ID:V56FhJ9g
やな力だなあ
339名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 23:15:48 ID:oEORgJZ5
>>337
(´・ω・)つ【目医者】
340名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 00:34:51 ID:rPKvXN9n
包"ケイ"力
ケイちゃんを包む力ですよ
341名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 16:05:10 ID:6UYnRLiW
ケイと今岡を食うシンジ
342名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 16:17:32 ID:u/2HGUe2
氏家キャラの素エロ偏差値が知りたい
343名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 22:30:36 ID:C3HrOHo8
誰を偏差値50.0にする?
344名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:53:15 ID:Poy3FJF8
途中までですが一旦投下します。
あかほんラストからの設定で濱中SSです。
345名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 00:59:37 ID:Poy3FJF8

「私もライヴいったよー」
「誰と行ったの?彼氏?」
「え、えぇ〜・・・ち、違うよ〜そんなんじゃないんだから!」
「うふふ、冗談よ冗談」
「あはは、リンちゃん顔真っ赤だよ」


アヤナの言葉に顔を真っ赤にするリンコ、その様子を見ておかしそうに微笑むミサキ
いわずもがな、元東丘中学での仲良し三人組である。

彼女らが東が丘中学を卒業して早一年の春休み、アヤナの帰国をきっかけに彼女らは再会を果たした。


父の海外赴任についていく形となったアヤナだったが、その父が早々にアメリカでのプロジェクトを終了させてしまう。

そうなると海外赴任の意味も特になくなってしまい、
アヤナ自身もアメリカでの暮らしに慣れた頃ではあったが、やはり故郷は恋しいものでこれといった反論もなく

そして一年と経たない内に帰国と相成ったわけである。
346名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:02:16 ID:Poy3FJF8
そんな理由で帰国する趣旨を、アメリカに渡ってからも連絡を取り続けていたミサキとリンコの二人に伝えると

「じゃあひさしぶりに集まろうよ!!」

というリンコの流れ一直線の意見により、日本の懐かしさを味わう暇もない再会となったのだ。


そして話は冒頭に戻り

「もーからかわないでよ!」

頬を赤く怒ったように手をパタパタと動かすリンコ
そんなリンコを見てアヤナとミサキの二人はクスクスと笑う。

「ごめんなさい、あんまりにも嬉しそうに言うからてっきり」
「うん、でもそんなに慌てるって事はやっぱり男の子と行ったの?」

口上では謝りつつも追い討ちをかける二人
何というか辺りに華やかな空気が漂い始める。
347名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:04:34 ID:Poy3FJF8
「う、う〜ん・・・男の子と言えば男の子だけど・・・」
「やっぱり的山さんもお年頃なのねぇ、中学の時は本当に心配になるくらいポヤーっとしてたのに・・・」
「ひどいよアヤナちゃん、あたしだってもう立派な大人だよ?もうちゃんと生えてるもん!」
「いや・・・正直リンコちゃんは・・・」
「・・・変わってないみたいね」

春からは高校二年生となるが中身は相変わらずのリンコ
だがアヤナとミサキは呆れた様子ながらもこの懐かしい空気に居心地の良さを感じていた。

「やっぱその子って同じ高校の子だったりするの?」
「うん、そうだよー」
「へぇー・・・二人っきりで?」
「う、うん・・・ていっても別にデートとかじゃなくて・・・」

再び話が戻され慣れない話に顔を紅潮させるリンコ
それぞれタイプは違えど年頃の女の子、恋愛話ならどんぶり三杯は余裕であり
なんだかんだ浮いた話の少ない彼女らはリンコの話に食いついてしまう。
348名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:06:52 ID:Poy3FJF8
「えー男の子と二人っきりで遊びにいったらもうデートじゃないの?」
「どう考えてもデートよね、相手の男も男で気がなきゃ行かないだろうし」
「え、そ、そうかなぁ・・・?」
「絶対そうだよ!リンコちゃんはその男の子の事どう思ってるの?」
「う〜ん・・・仲の良い友達?」
「的山さんの方は恋愛感情とかないの?」
「え、そんなこと、わ、わかんないよぅ・・・///」

アヤナの直接的な言い方に、もともと赤い顔をさらに紅潮させるリンコ

「でも私は男の子の方は少なくとも意識してると思うわよ」
「ねー、そうじゃなきゃ二人でなんて遊び行かないもんね」
「そ、そうなのかなぁ・・・えへ、えへへへへへ///」

今度は頬を両手挟むように抑えながらイヤンイヤンといった感じで顔を左右に降り始める

「ねぇねぇリンコちゃんが誘ったの?それとも向こうに誘われたの?」
「えっと、ペアチケットを友達からもらったからいるか?って、それで流れで一緒に行く事になって・・・」
「そんな子供みたいな口実で・・・これはもう確実なんじゃないかしら?」

「そ、そっかぁなぁ・・・もう小久保くんったら・・・えへへ」
「「・・・え?」」
349名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:09:15 ID:Poy3FJF8
一旦ここまで、ブラウザの調子が悪いみたいでsage忘れ多くて申し訳ありません。
続きは早ければ明日にでも投下します、誤字脱字等おかしな点あったらごめんなさい。
350名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:11:29 ID:JRd1gZKi
超期待!!!
351名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:27:27 ID:upUmJMqj
これはいいハーレムになりそうな予感
352名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 03:10:46 ID:RBftcVg8
できればコテトリをお願いしまうたよ風に乗り
353名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 04:41:52 ID:XsuPxsT8
なんという焦らし!!

続きwktk
354名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 08:52:02 ID:KMny7EfU
修羅場の悪寒w
355名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 11:05:41 ID:iEn8rL7W
これはwktk
356名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 15:23:16 ID:OIAMRrf3
焦らされるのは慣れてるぜ
続きwktk
357名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 17:09:58 ID:3OIOu0e5
特に理由もなく痴女はイイ!
358アカボシ ◆Tev54wvsyE :2007/02/22(木) 20:01:59 ID:NM6hi8L+
 トリのテスト
359アカボシ ◆Tev54wvsyE :2007/02/22(木) 20:03:21 ID:NM6hi8L+
古田氏、職人の皆様、住人の方々、お久しぶりです。あけましておめでとうございます
同人描くとか言っておいて遅々としてすすまないへタレが帰ってきちゃいました。
 
ともかく、エロありの短編投下します。
 タイトルは、
「城島カナミの憂鬱」
 ではどうぞ。
360アカボシ ◆Tev54wvsyE :2007/02/22(木) 20:04:17 ID:NM6hi8L+
〜カナミからのお願い〜

 18禁SSを使…読む時は、部屋を暗くして家族の足音に気をつけてね!カナミとの約束だよ?

 放課後。校舎の3階の、一番端っこの教室。行き当たりにある図書室は今日は休みなので、ここは
誰も通ることがない。だから、学校でのプレイには丁度よかったのだ。
 カナミを窓枠によりかからせて、腰を後ろに突き出させた。スカートをめくって裏返し、ノーパンの
局部を覗き込むと、そこにはバイブが深々と埋まっていた。名残惜しむかのように絡みつくのを、
力任せに引き抜く。
 ぽっかりと空いた空洞はすぐに閉じ、今朝学校のトイレでやった時の精液が隙間からとろりと
零れ落ちた。
「ねぇ、ちゃんといいつけ通りにしてたから…」
 ねだるように足をもじもじさせるカナミ。
「ああ、ご褒美だ。」
 おあずけをくらって窮屈そうにしていた息子を、ジッパーから取り出す。カウパーで濡れた先っぽを、
くちゅくちゅと音をたててカナミの入り口に擦り付ける。
「早くぅ…」
「焦るなよ…っと。」
 後ろから一気に突きこむと、股間がカナミの温もりに包まれた。
「んっ…」
 余程待ちわびていたのか、歓迎するように息子をぎゅうっと締め付けてきた。カナミの腰を掴んで
隙間なく押し込んで、じっくりと膣内の感触を味わった。熱くて、柔らかくて、潤っていて、いつも
優しく俺を受け入れてくれるここ。俺しか味わったことのないカナミの中を、たっぷりと愉しむ。
「焦らさないで、早くおちんちん動かしてよ…」
 腰をゆすっておねだりするカナミ。アナルがひくついてる。
「やらしいな、カナミは。そんなにしてほしいのか?」
「欲しい…朝からずっと我慢してたんだから…激しく犯してほしいの…」
「こうか?」
 あんまり焦らしても可哀想だから、ゆっくりとピストン運動を開始した。
ぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅん…と、結合部から汁が飛び散る。
「うん、こうして、んっ、欲しかったの…あぁんっ」
 歓喜の声をあげ、快楽に浸るカナミ。益々熱を帯び複雑に絡みついてくる膣内と、カナミの喘ぎ声
に理性を持っていかれる。声や音が誰かに聞かれやしないかとか、悶えるカナミの顔が外から
見られてるんじゃないかとか、どうでもよくなってきた。
 メスを蹂躙することの喜びに身を任せ、狂ったように腰を打ちつける。
 パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン…
「ふぁ、あっ、激しい、おまんことろけちゃうよぉ…♡」
 爪先立ちのカナミの膝ががくがく揺れ、愛液が内股を伝って靴下まで濡らす。上半身を外に
出して窓枠に体重を預け、夕風になびいた髪が汗ばんだ頬に張り付いている。
「はっ、あんっ!凄い、奥に当たる、ずんずん響いてるのっ!」
 子宮の位置が降りてきたのか、先っぽが当たるようになってきた。カナミは最近、奥まで突いても
痛がらなくなったので、遠慮なくやれる。
 カナミの左足を抱えて持ち上げ、窓際と俺で押しつぶすようにななめ上に腰を突き上げた。
「カナミ、俺そろそろ…」
「待って、まだいかないで、もう少しだから…一緒にいきたいの…」
 鼻にぬける甘い声で、俺に我慢してと懇願する。上半身を起こしてひねり、俺に唇を重ねてきた。
目を開けたままそらさずにディープキス。何だか決闘でもしてるみたいだ。お互いにもっと強い快楽を
求めて一歩も退かない。
 てか、却って射精感を煽られた。今の俺は、放水サイレンが鳴り出しそうな決壊寸前のダム。
本当に余裕がないので、右手をカナミのクリトリスに伸ばす。なんとしてもカナミに早くイって貰わない
と困る。一緒にいこうって言われてるのに一人で先に暴発したら男が廃る。
 脱力しそうな手足を踏ん張らせ、しかし繊細に愛撫する。カナミがくすぐったそうに身をよじって
息を漏らすと、唾液がこぼれた。
「あっ、イきそう…」
「中に出すぞ。」
「うん…おまんこにいっぱい飲ませて…」
 許可を貰うと同時にカナミを力いっぱい抱きしめ、もう一度ディープキス。
「ん…ん〜〜〜〜ッ…♡」
 安らぎすら感じさせる、カナミの絶頂の声を喉に感じながら、思い切り射精した。
361アカボシ ◆Tev54wvsyE :2007/02/22(木) 20:06:50 ID:NM6hi8L+
朝から預かっていたパンツを返すと、顔を真っ赤にしながらそれを受け取った。
「…履かないのか?」
「見られてると恥ずかしい…」
 何を今更と思ったが、後ろを向いてやることにした。まだふらふらするのか、一度転ぶ音が聞こえた。
「次は、お兄ちゃんの席でしたいな。」
「あそこの教室は人通り多いから難しいな…」
「そっか…」
 しょうがないよね、と呟いたカナミはそのまま立ちつくした。とっくにパンツは履いたのだろうが、
カナミは動かない。長く伸びたカナミの影が、俺の影を飲み込んで一つになっている。
 そして俺も、後ろを振り向けずにいた。この沈黙が何を意味するのか、俺だってわかっている。
…いつまでもこのままにしておけないことがある。
 悪いことをしているわけじゃないのだが、俺たちがこういう関係だということを、俺は周囲に知られたく
なかった。ごたごたするのは間違いないからな。
 カナミもそれを承知してくれたが、本心ではきちんと彼女として周囲に紹介して欲しいはずなんだ。
 僅かに首を傾けて後ろを見た。俯いて立ちすくむカナミ。その表情は沈みかけた陽のせいでよく
見えない。
 だけど、見えなくてもわかる。あいつが笑っていないことくらい。
もともと、二人の関係を秘密にしようといったのは俺なんだ。俺が、カナミの笑顔を曇らせているんだ。
「なぁ、カナミ。」
「…何?」
「いい加減、大っぴらに付き合おうか。いつまでも隠しておけないし。多少厄介な事になるかも
しれないけどさ…」
 俺の言葉を遮るように、カナミが後ろから抱きしめて…飛びついてきた。
「大丈夫だって!そのくらい乗り切れるよ!!」
 満面の笑みで、ほっぺたをぐりぐりと押し付けてくる。こいつのこんな笑顔を見るのも久しぶりだ。
「そうだな。俺達、その程度で駄目になるようなヤワな関係じゃないもんな。」
「それじゃあさ、明日のお昼にお弁当持ってそっちにいくね。あーん♡、とかやってバカップル認定
されよう!」
「お、お手柔らかにお願いします…」
 明日、平穏な一日になればいいけどな…
 
 翌日。
「お弁当持ってきたよー♡」
 翌日の昼休み。クラスメイト達が弁当を広げだした頃、カナミが元気よく俺の教室にやってきた。
「一緒に食べよう、カズヤさん♪」
「おう。」
 俺が返事すると同時に、クラスメイト達は一人残らず驚愕の叫びをあげた。

362アカボシ ◆Tev54wvsyE :2007/02/22(木) 20:09:07 ID:NM6hi8L+
というわけで、シンジ×カナミと見せかけてカズヤ×カナミでした。騙されてくれたでしょうか?
カズヤが交際してることを秘密にしてたのは、親友の妹に手ぇ出しちゃったってのと、クラス内での
自分の立場を鑑みて、大勢から別れろとか言われるんじゃないかなーって心配してたからです。

 氏家ト全関連ファイルうpろだに、マナカのエロ画像あげときました。
同人作業が遅れてるお詫びと、私の画力はこんなもんですよ、
という意味もこめて。
 

 ではいずれまた。
363名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 21:15:40 ID:RBftcVg8
おかえり&乙!
364名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 23:37:02 ID:zvXGViG5
>>348
手のひら返したように逆のことを二人が言い出すのか、修羅場になるのか・・・・・
設定的に、マサヒコはフリーなんだよな。
365344:2007/02/22(木) 23:53:43 ID:Poy3FJF8
>>348の続きです。
思ったよりも書き進められませんでしたごめんなさい、まだ途中ですが投下します。
366344:2007/02/22(木) 23:58:11 ID:Poy3FJF8
それまで流れていた和やかな空気がリンコの一言によって固まった。
その発言をしたリンコ自身は今だ顔を紅潮させ自分の世界から戻ってはいないが。

「・・・ちょっとまってリンコちゃん」
「その一緒にライヴに行った男の子ってもしかして・・・」
「えへへ・・・うん、小久保だよ」
「で、でもさっき同じ高校の子って!」
「あたしと小久保くん、同じ高校だよ?」

そうなのである
中学時代から天然天然と頭の弱い子扱いされていた的山リンコ
そしてその彼女に対してツッコミをいれていた小久保マサヒコ
相反する役割のこの二人はなんだかんだ成績のレベルが近かったため進学先が同じであった。
367344:2007/02/23(金) 00:00:31 ID:Gm9Td1er
「そういえばそうだったわね・・・っていうか天野さんあなた告白したんじゃなかったの!?」
「え、し、してないけど・・・」
「で、でも!小久保君の受験日に二人で手を繋いでたってお姉様が・・・!」
「あれは・・・単純に手袋失敗した慰めだったっていう・・・」
「?よくわからないけど・・・そこで終わっちゃうあなたもあなただけど、どんだけ馬鹿鈍いのあの男は・・・」
「そっかぁ・・・小久保くんあたしのこと・・・」
「ちょ、ちょっと待ってリンコちゃん!」
「そ、そうよ!やっぱり一緒に遊び行くくらいそんな珍しい事じゃ・・・!」

二人の前半の押しによってすっかりその気になってしまったリンコを慌てて二人が止めに入る。

「でもさっき二人ともさっきは・・・」
「いや、まぁ、でも、そんな珍しい事でもないかなぁって!」
「そ、そうそう!それに小久保くんでしょ?中学校から仲良かったじゃない?」
「それに!若田部さんなんかアメリカにいたんだからもっとすごい事とかあったんじゃないのかな!?」
「え!?あ、あたし!?」

予想外の流れで話を振られて焦るアヤナ
だが話を逸らそうと必死なミサキはそんなアヤナを気にする事なくその話題に突っ込む
リンコも話が逸れてきた事とアヤナのアメリカでの生活に興味が沸き好奇心溢れる眼差しをアヤナに向ける。
368344:2007/02/23(金) 00:02:33 ID:Gm9Td1er
「あ・・・あたしは・・・そんなの別に・・・」
「でもアヤナちゃん綺麗だしモテそう〜」
「向こうでアタックとかされたりしなかったの?」
「・・・まぁないわけじゃないけど、どうも積極的すぎて肌に合わないっていうか」
「わーやっぱりあるんだーアヤナちゃんすごーい!」
「べ、別にすごくなんかないわよ、それにどいつもこいつも軽いというかナンパというか・・・」
「ふーん、そうなんだ?じゃあ彼氏とかはつくらなかったんだ?」
「まぁ、そういうのは特にいなかったわ」

へぇー、とリンコとミサキは相槌をうつ。
なんだかんだ貞操観念は強く持っているとは思ったが、
頭脳明晰で容姿端麗、そして家事全般をこなせる才女である若田部アヤナにそういった話がないのがやや意外であった。

「アヤナちゃんってどんな人がタイプなの??」
「え、そうねぇ・・・特にこれといってそういうのはないけど軽い人は嫌かしら、頭も性格も」
「へぇ、やっぱり誠実な人ってこと?」
「そうね、しいていえばあんまり男過ぎないのがいいわ、あたし暑苦しいの苦手だし」
「そっかぁ、小久保くんみたいな人がいいの?」
「そうね、なんだかんだ彼が一番あたしの好みにちか・・・って何を言わせるの的山さん!!」
「・・・若田部さん?」

リンコの(無意識による)誘導尋問に乗ってしまったアヤナの言葉でミサキの背後から炎のような闘気が放出される。
369344:2007/02/23(金) 00:06:21 ID:Gm9Td1er
「な、何よ・・・そもそもあなたが中学の頃からちゃんとしてないから!」
「ち、中学からじゃないもん!もっとちっちゃい頃からだもん!!」
「なお悪いわよ!!」
「うう・・・」
「アヤナちゃんも小久保くんの事好きなの?」
「正直ちょっと気になってたっていうか・・・って的山さん!」
「やっぱり・・・」
「な、なによやっぱりって!」

アヤナは照れなのか先程のリンコに勝るとも劣らない程に顔を真っ赤にし、
リンコはわざとなのか無意識なのか・・・間違いなく後者だろうが場の空気を読まない誘導尋問を繰り返す。
それによってミサキはミサキで想い人に対するアヤナの隠された気持ちを知ってしまい、罪作りな想い人に対してジェラシーの炎を燃え上がらせる

結果的に話を逸らす前よりも場は収集のつかない状況となってしまったのだった。
370344:2007/02/23(金) 00:08:28 ID:Gm9Td1er
とりあえずここまで、書き上がり次第投下します。
371名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 00:16:35 ID:3t6Tq9en
G.J!!
急いで続きを書く作業にもどるんだ!!
372名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 00:53:03 ID:0qN2n6VK
しかし、定期的に参入してくる新人&異様に残留率の高いベテランなスレだなあ
ほんと、ありがたいことだね
373名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 07:48:11 ID:zwLBMeI3
そら氏どうしてるんだろ
374名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 01:00:45 ID:UUUDPywG
待てば海路の日和あり、さ
375名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 01:58:46 ID:jPOBvXZg
マサヒコは果報者だなあ・・・。まあここまでくると、とも言いたいがシンジは羨ましく
思っているだろう、イチモツ取り合って欲しいらしいから。まあ、魅力の無い私ですら
思春期にはそういう妄想してたなあ。
376名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 01:21:52 ID:DRmJBFC+
そりゃ男の子は皆そう思うわな
ウホッな趣味の持ち主以外は
377ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/25(日) 19:47:02 ID:FMSaLnq2
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
濱中ハーレムものとカルナ話がなかなかまとまらず、今回は別の話です。
スルー対象ワードは「ミサキ妄想」「リョーコ悪乗り」でお願いします。
題は『二人の反省会』でお願いします。
378ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/25(日) 19:48:02 ID:FMSaLnq2
 バレンタインデーの喧騒も過ぎ去った二月の下旬、
天野ミサキは中村リョーコのマンションへと来ていた。
「まだ他の面子が来るまで、少し時間がありそうね」
「そうですね」
 この訪問には、当然理由がある。
リョーコが「久しぶりに一緒に飯でも食いにいかない」と皆を誘ったのだが、
寒空の下で集まることもあるまいと、集合場所をリョーコの家に指定しただけのことである。
それで、たまたまミサキが皆より早めにやってきてしまったのだ。
「じゃ、バレンタインデーの反省会でもするか」
 中村リョーコは、いかにも教師然とした態度で口を開いた。
この辺り、家庭教師としての経験が反映されているのか、いかにもそれらしく見えたりなんかする。
「え、バレンタインデーの、ですか?」
「そうよ」
「何でですか?」
「そりゃー……」
 皆が集まるまで暇だから、などとはリョーコは口に出さない。
いくらでも嘘八百をつける舌を回転させて、もっともらしい理屈をつむぎ出す。
「……ミサキだけが、ちゃんとした彼氏を持ってるからよ。マサっていう」
 本来、このように問いただす権利などリョーコにはない。
しかし、そんなことは関係なく仕切るのが、中村リョーコという人間だ。
彼女の興味や嗜好で物事が進むのは、このようなプライベートな集まりにおいては日常茶飯事なことである。
「当然アンタはマサにあげたんでしょ?」
「え……は、はい」
 リョーコが「当然」という言葉を使うのには、もちろん意味がある。
中学を卒業して以降、天野ミサキとマサ、つまり小久保マサヒコは周囲公認のカップルになっているからだ。
「で? 反応はどうだった?」
「その、『ありがとう』って、喜んでくれました」
「そんだけ?」
「それだけですけど」
 男が恋人からチョコレートを貰って、ありがとうと言う。
そのどこにも、おかしなところはない。
だが、そこにいらん茶々を入れるのもまた、中村リョーコなのである。
「ふーん……そっからラブホへ直行とか、急に押し倒したりとかは無かったわけ?」
「そ、そんな! あるわけないじゃないですか」
 顔を真っ赤にして恥ずかしがるミサキに、リョーコは意味深な薄笑いを送ってみせた。
「アンタ……愛されてないわね」
「え、えーっ!?」
「バレンタインデー、それはクリスマスと並ぶ一大イベントよ?」
「は、はあ」
「つまり、恋人同士が一番セックスする日なのよ?」
「はあ?」
 リョーコの言葉は半分本当で半分嘘である。
某週刊誌がつきあっている男女を対象に、独自にアンケートを取って調べたところ、
クリスマスとバレンタインデーは、『セックスする日』としてかなり割合が多かったのだ。
無論、アンケート上での回答がそうだったというだけで、
恋人同士ならイベントに関係なくヤル時はヤッているわけだから、
リョーコが強調する程のことは実際のところ、ない。
まあ、リョーコはそこいらも充分承知の上でミサキに話しているわけだが。
「その日に誘われなかったってことは、つまりはマサの愛情もその程度のモンってことよ」
 元がキラキラした恋愛に対して懐疑的な彼女のこと、
ミサキのような純愛街道一直線少女には、ひねくれた悪戯を仕掛けたくなるのである。
これはもう、中村リョーコという女の救いがたい性としか言いようがない。
「そ、それはあんまりだと思います!」
「てかさ、アンタの方から誘わなかったワケ?」
「え!」
「普通誘うわよねえ、普通」
 これももちろん誇張である。
ヤル時はヤル、ヤリタイ時にヤリタイ。
別にバレンタインをダシにしなければならない理由などどこにもない。
379ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/25(日) 19:49:08 ID:FMSaLnq2
「あーあ、そこでヤッちゃえば、もう関係としては万全だったのにねえ」
「……」
「それで、マサは他に何か言ってた?」
「他に、ですか」
「そう、学校で別の女の子から貰った、とか」
「そ、そ、そんな!」
「ふんふん、ふふふ」
 ますます悪い笑顔になるリョーコ。
もうこうなると、完全に彼女のペースである。
「マサは顔は充分に男前じゃない?」
「うう」
「で、高校が別ってことで、アンタの存在を知らない女の子も当然いると思うのよねえ」
「……」
「義理も含めて、かなり貰ってると私は踏んだわね」
「で、で、でも」
「でも?」
「マサちゃんは、べ、別にそんなことは一言も」
「ふんふん、ふっふっふ」
 中村ワールド全開。
停まらない列車がびゅんびゅん突き進んでいく。
「そりゃー、言うわけないじゃん。男の立場としてさ」
 はい、ハッタリです。
マサヒコの一種あっけらかんとした性格からすれば、そんな隠し事は絶対にしないわけだが、
それをアヤシゲな他の理論で覆い潰し、話を飛躍させるなど、リョーコにとってはお茶の子さいさい。
「え……」
「狙ってるわよ、他の女がね。間違いないわ」
 実際、マサヒコは高校生になって、背も伸びたし顔もぐっと男らしさを増した。
同世代の女の子が胸をときめかせるのに充分なだけの要素を持っている。
「そうねえ、最低でも十個以上は貰ってるはずよ」
「じゅ、じゅ、じゅっこ」
 と、ここでリョーコの瞳に、さらに悪女のギラリとした光が灯った。
ミサキをからかうに、もっとおもしろい展開を思いついたのだ。
「もしかしたら、リンもあげてるかも」
 すなわち、ミサキと仲が良い親友の名前を出すこと。
「えっ、リンちゃんが!?」
「そうそう、それにアヤナもアイも」
「わ、わ、若田部さんと濱中先生!?」
 確証がまったくない言葉を、リョーコはぺらぺらりと舌に乗せる。
だが、ミサキにはそれがカマシだと見抜けない。
疑心の迷路に突入だ。
「で、でも、ふ、三人ともそんなことは、ひ、ひ、一言も」
「だから、言うわけないじゃない」
「うう……」
「略奪愛を狙っているなら、尚更ね」
「ふあっ!」
 ミサキは仰け反った。
380ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/25(日) 19:50:07 ID:FMSaLnq2

「ま、そういうこともあるかもってことよ」
「ううう」
 ミサキの打ちひしがれっぷりに、さすがにリョーコもヤリスギだと感じたのか、フォローっぽい台詞を口にした。
自分で煽っておいてフォローも何もないものだが、こういうのは確かに行き過ぎてはマズイ。
友情にヒビが入りかねないからだ。
「だからね、そういう心配をしないですむためにも、セックスしろって言ってんのよ」
「……」
「マサのことが大好きで、誰にも奪われたくないってんなら、絶対そうしなさい」
 キレイ過ぎる純愛が大嫌いなリョーコらしくない発言だが、実際、事実の一面をついている。
身体で繋ぎとめると言うとどこかドロドロした印象を受けるが、
恋の進行においてはセックスは別に邪魔でも何でもない。
遅いか速いかの違いがあるだけで、恋人同士なら必ず一度は通る道なのだ。
そして確かに、愛はそれで深まっていく。
「そうねえ、そこでいっそ孕んじゃうってのも手かも」
「はあ!?」
「デキちゃえば完全にアンタのものよ、マサは?」
「そんな、乱暴な」
「あら、アンタは欲しくないわけ? マサの子種を」
「あ、あ、赤ちゃんは、その、きちんとした手順としかるべき時期をもって、その、あの」
「手順? 時期? それって結婚してからってこと? はん、甘い甘い」
「うええ」
「アンタ今16歳だったっけ? 問題ナシ、立派にこどもを産めるじゃん」
「そ、そんなあ!」
「アンタとマサの母さん、結構早く孫の顔を見たそうだけど?」
 マサヒコの母とミサキの母、ともにまだまだお祖母ちゃんと呼ばれるような歳ではないし、呼ばれたくもないに違いない。
だが、マサヒコとミサキがつきあいだしたことで周りで一番喜んでいたのはこの二人であったし、
特にマサヒコの母は、マサヒコとミサキをくっつけるために色々と画策したこともあった。
もし結婚前にミサキが妊娠してしまっても、二人は驚きはするだろうが、同時に嬉しがりもするだろう。
「わ、私もマサちゃんも学生です!」
「いーじゃん、別に」
「ふぎゃあ」
 ミサキの必死な反論も、リョーコの壁の前では無力。
と言うか、ミサキは真剣に話しているが、リョーコは半ば適当に喋っているので、
噛みあうも噛みあわないもないわけだが。
「ほら、想像してごらんなさい」
「え?」
「マサのこどもがデキちゃった時のことを、さ」
「……」
「そうしたら、マサは完全にアンタのもんよ?」
「わたしが、マサちゃん、の……」

                 ◆                     ◆
381ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/25(日) 19:51:18 ID:FMSaLnq2

   マサちゃん、どうしたのかなあ。
  今日はなんだかすっごく真面目な顔して。
  いや、普段が不真面目だとは言わないけど。
  キリッとした顔で、ずっと私を見てる。
  「ミサキ……」
   マサちゃんは私の名前を呟くと、不意に肩を掴んで押し倒してきた。
  ど、どうしたんだろう。
  セ、セ、セックスしたいのかな。
  そ、そんなの、イキナリじゃなくても、言ってくれればちゃんと……。
  「ミサキ……」
  「マ、マサちゃ……んんっ!」
   物凄い力。
  唇を押し付けられ、吸われ、舌を捻じ込まれる。
  あ、ダメだ。
  何か、強引にされるのもいいかもって、ちょっと思っちゃった。
  そっちのケは無いつもりだったのに、もしかしたら私、乱暴にされる方が、その、いいのかも。
  「あ、あっ!」
   え、そんな、いきなり下を、アソコを、ゆ、指で。
  ダメ、ダメ、触られたら、やだ、やだ。
  「ミサキ、もう、濡れてきた……」
   マサちゃんに言われなくても、自分でわかっちゃう。
  ほんの数回、クリトリスを突付かれただけで、じわってきちゃってる。
  やっぱり私、その、無理矢理ってのに感じちゃってるのかな。
  「すごいな、ミサキは」
   そんな、淫らな女の子みたいに言わないで。
  マサちゃんだから、マサちゃんだからこうなるの。
  ホントなんだから、ホントにホントなんだから。
  「あ、あ……マサちゃあん……っ!」
   女の人は誰しも、好きな男性に支配されたいって思ってるってよく言うけど、
  あれって本当なのかもしれない。
  マサちゃんに強引に抱かれて、だって私、こんなにもボウッとしちゃってるもの。
  お腹の中と頭の奥が、ジンジンって痺れてきてるもの。
  「もう、いくよ」
   え、そ、そんな。
  まだ服だって脱いでないのに、ゴムだって付けてないのに、ホ、ホントに強引に。
  「ゴメン、ミサキ……!」
  「う、ああああぅ!」
   マサちゃんのおっきなアレが、私の中にぐいぐいっと入ってくる。
  ああ、すごい、ダメだ。
  頭のてっぺんまで貫かれたみたい。
  キモチ良すぎる。
  良すぎて、すぐイッちゃう。
  「ミサキ、ミサキ!」
  「マサちゃん、や、あ、わ、私、ああん!」
   マサちゃんが腰を動かす強さと速さが、いつもと違う。
  いつもの、私を気遣ってくれるような優しい動きじゃない。
  友達の家で見たアダルトビデオみたいに、激しい動き。
  これじゃ、ホントにすぐイッちゃう。
  「ミサキ、俺、もうっ!」
  「マサちゃん、はっ、あっ、ああ! ダメ、中は、今日は!」
   今日はアブナイ日なの、ヤメてマサちゃん。
  中で出されたら、デキちゃう、妊娠しちゃう。
  まだ心の準備が、その、出来てない。
  「ミサキッ……!」
  「あ、あ……あぅぅ、っ!」
   真っ白になっちゃった、頭の中が。
  子宮にどくどくとマサちゃんの精液がぶつかるのが、わかる。
  イッちゃってるのに、感覚が飛んじゃってるのに、そこだけがハッキリとわかる。
382ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/25(日) 19:52:57 ID:FMSaLnq2
  「ミサキ……」
  「ああ、マサちゃん……に、妊娠しちゃうよぉ……」
   非難のつもりはなかったけど、どうしてもそんな感じでしか言葉を出せない。
  いずれはマサちゃんと結婚して、幸せな家庭を築くのが夢だった。
  もちろん、たくさんこどもがいたらいいなって思ってた。
  だけど、まだ結婚どころか、婚約だってしてないのに。
  ちゃんと段階を踏んでから、その、作るって互いに理解しあってから、中で思い切り出して欲しかった。
  「……ミサキ、あのな」
  「え……?」
  「結婚、しよう」
   何、それ。
  ま、まさか、プ、プロポーズ!?
  「俺、不器用だから、どう言っていいかわからないけど」
  「マサ、ちゃん」
  「もう、一秒も離れてたくないんだ」
  「……」
   もしかして、それを言うために、強引に私を抱いて、中に出したの?
  わ、わ、私とすぐにでも結婚したかったから、デキちゃうのを覚悟で、中に?
  「無理矢理中に出してゴメン、でも、俺……ミサキの顔みたら、止まらなくなっちゃって……」
  「……マサちゃん」
  「ミサキのキモチを無視した形になってるのは、ホント悪いと思ってる。だけど、あの、その」
  「ヒドイ」
  「え?」
   うん、ヒドイよ。
  やっぱり、先に抱くんじゃなくて、中に出すんじゃなくて、口でちゃんと言ってからにして欲しかった。
  でも……。
  「マサちゃん、私のこと、好き?」
  「え、あ、当たり前だろ」
  「それで、止まらなくなっちゃったの? 強引に中に出して、デキちゃうかもしれないのに?」
  「べ、別に既成事実を作ろうとか、そんな下種なこと考えてないっ。ただ、俺は……」
   ああ、わかる、わかるよマサちゃん。
  嬉しい、そこまで私のことを好きでいてくれて。
  私もマサちゃんが大好き、心の底から大好き。
  明日にだって一緒になりたい、結婚したい。
  マサちゃんのこどもを妊娠したい。
  マサちゃんに支配されたい。
  マサちゃんを私だけのものにしたい。
  「ね、マサちゃん」
  「え? あいた!」
   えい、デコピン一発。
  「いてて、ミ、ミサキ……」
  「いいよ」
  「えっ!?」
  「私もマサちゃんが大好き、だから、結婚しよ」
  「ミ、ミ、ミサキ!?」
  「んー、でも、やっぱりイキナリじゃなくて、まずプロポーズしてから抱いて欲しかったなぁ」
  「……ゴメン」
   顔を真っ赤にして下を向くマサちゃん。
  うふふ、可愛い。
  「ね、マサちゃん……」
  「ん?」
  「私を、本当にマサちゃんだけのモノにして」
  「……へ?」
  「もう一回、ううん、これからは何回でも、その、な、中に出して、い、いいよ……?」
   うわ、自分でもすっごいことを言ってるってわかる。
  わかるけど、私ももう、止められない、止まらない。
  「結婚しよ、そして……赤ちゃん、つくろ?」  

                 ◆                     ◆
383ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/25(日) 19:54:02 ID:FMSaLnq2
「……ミサキ、ちょっと、アンタ、おーい!」
「マサちゃんの、子を、私が、にんしん……」
「おーい! 帰ってこーい!」
「……はっ!」
 ミサキは頬をペシペシとはたかれ、正気に戻った。
リョーコに「想像してみろ」と言われて、一分足らず。
その間、ミサキは遥か妄想の世界へとトリップしていたのだ。
「な、中村先生……」
「ふいー、かなり怖かったわよ、この一分間のアンタ」
 焦点の定まらない瞳で宙を見つめ、
恋人の名前をポソポソと呟きつつ、妄想にドップリと浸る少女。
成る程、確かに側から見れば恐ろしいものがある。
「アンタ、かなり思い込み激しいからねー」
「……す、すいません」
「私も悪かったわよ。ちょっと言い過ぎた」
 ミサキのいい旅夢気分な状態を目の当たりにして、さすがにリョーコも口が過ぎたと思ったのだろう。
彼女にしては珍しく、素直に自身の非を認めた。
「はい……」
「ま、今のところは心配ないでしょ。マサの性格からして、隠し事が出来るとは思えないしね」
「……そうですよね、そうです」
 リョーコの言葉に頷き、ミサキ、ちょっと反省。
「マサちゃんは、そんな人じゃないですもんね」
 ミサキは幼い頃からよく知っているはずだった。
マサヒコは、信じるに足り、ひょいひょいと嘘をついたり裏切ったりするような真似はしないと。
何かあったら、絶対に理由を説明してくれる人間だ、と。
それをよくわかっていながらもリョーコの出任せにノってしまったのは、
ミサキが恋する女として正常な心を持っていたからだろう。
人間、恋をすると小さなこともヤケに気になるようになる。
疑り深くもなるし、我侭にもなる。
それらの感情は恋愛に絶対の付き物だが、それが理由で、好きなのに破局するという例もあるのだ。
今回の件は、明らかにリョーコの悪乗りが過ぎたわけではあるが。
384ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/25(日) 19:55:29 ID:FMSaLnq2

「すいませーん、遅くなりました」
「こんにちは」
「おじゃましまーすぅ」
「先輩、あがりますよー?」
 反省会(?)が一段落ついたその時、ナイスタイミングで残りの面子がやってきた。
ドヤドヤと玄関から、リョーコとミサキの耳に皆の声が聞こえてくる。
「下のエレベーターで偶然皆と会って……あれ、ミサキは先に来てたのか。携帯に出ないからどうしたのかと思ってたけど」
 一同の先頭をきって部屋に上がってきたのは、マサヒコだった。
「マ、マサちゃん!」
「な、何だ?」
 いらっしゃいの言葉より早く、ミサキは立ち上がると、マサヒコに近寄り、その胸の中へと飛び込んだ。
「わ! ミ、ミサキ!?」
 突然のミサキの行動に、抱きつかれたマサヒコを含む全員が驚いた。
「マサちゃん、信じてるから」
「はあ?」
「私、こどもは男の子が二人、女の子が一人がいいな」
「ひい?」
 一同沈黙。
事の経過を知るリョーコですらも、唖然としている。
「若田部さん、リンちゃん、濱中先生」
 マサヒコにしがみついたまま、顔だけをミサキは三人の方へと向けた。
「絶対、あげないんだから、マサちゃんは!」
「ふう!」
「へえ!」
「ほー!」
 リョーコにデマカセをかまされた時のミサキ以上に、仰け反るアヤナ、リンコ、アイ。
そして、わけがわからず固まってしまうマサヒコ。
「ありゃりゃ……」
 リョーコは自失から回復すると、そんなミサキと他の皆を見て、額の辺りをポリポリと人差し指でかいた。
そして思った。ミサキの爆裂純愛の炎に水をかけてやるつもりが、逆に油を注いでしまったようだ、と。

「反省会の結論、炊き付けは程ほどに……か」
 自分で勝手に始めたバレンタインデーの反省会を、同様に勝手に締めくくるリョーコなのだった。



    F    I    N

385ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/02/25(日) 19:56:44 ID:FMSaLnq2
以上です。
ではまた。
386名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 20:23:41 ID:sPJ4gK8Z
ピンキリ氏GJ!
妄想ミサキがステキです
387名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:29:57 ID:obZurLGA
>>385GJ!!
388名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 01:59:27 ID:VruQhb7A
あっちの世界へトリップするミサキワロス( ゚∀゚)
ピンキリ氏(o^-')bグッジョブ
389名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 19:29:13 ID:EySQl+jZ
ピンキリ氏、グジョーブ!
390名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 13:08:15 ID:pZCR+E5M
マサハーレム
391名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:16:01 ID:muJT2vDu
・・・郭氏マダー?
392名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 10:30:16 ID:FtftRrX/
ハーレムマダー?
393名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 11:53:53 ID:C15CSVXD
ハーレムハーレム
394名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 04:32:20 ID:3zGBhmcI
ハークルハークル
395名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 08:47:13 ID:zC5uHzv0
シッコクシッコク
396名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 07:07:36 ID:3MYTyxwH
また変な流れに…
397名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 09:23:32 ID:lP4BJg+M
ニッケルニッケル
398名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 02:23:35 ID:2O2iwM1d
ニフラムニフラム
399名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 08:43:11 ID:C0pfoMTt
パワフルパワフルパワフル全開なぁミサキ
マサは凄いぞ天才的だぞ将来楽しみだー
400名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 08:48:45 ID:+qS0upWd
マサが勇者でド○クエ3だったら〜
401名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 11:06:38 ID:1yYsx+7U
( ゚∀゚)<マサは凄いぞED気味だぞ将来心配だー
402名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 13:09:06 ID:O0eqANJx
>>394
Wiz5懐かしいな…
403名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 15:04:13 ID:+qS0upWd
WIZでLV1からマサハーレムパーティー作ってやりたくなっちまった。FFPPTMで。
404名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 10:49:56 ID:pJ3sWCI3
マサ、リンコ、リョーコは普通にゲームやってるんだよな
アイも興味を持ちはじめ、ママンはエロゲーマー、と
405名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 07:59:42 ID:azTNJk3J
次の祭候補はホワイトデーかそれとも濱中連載終了一周年か
406名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 20:23:25 ID:3Qr/h3HY
静かだな…
407名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 01:25:48 ID:7fBDmQsf
ミサキがマサヒコの家に泊まりに来た(親不在)本編

あのとき、作ってあった餃子に大量の媚薬が入ってあり(母親の仕業)二人が結ばれる話はないですか?
408名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 13:25:23 ID:jq3hd+gw
あの回を題材にしたSSは確かあったと思うが、どの職人さんでどんな題だったかまでは思い出せないなあ
409名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 23:54:51 ID:IFEK05Cu
にんにくは媚薬の一種、と言ってみる。折角体力つけさしたのに.....。本当に
マサは母親不孝な奴だ。
410名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 19:28:13 ID:OWC51Ruw
だがそれがいい
411郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:34:49 ID:oddVq3bQ
はい、どうも郭です。
それでは遅延しまくった後半、投下です。>>268の続き
412郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:35:28 ID:oddVq3bQ
ふたりは、再び見つめ合った後、
“ちゅッつッ”
唇を、重ねた。互いの体温を混ぜて、同じ温度にするかのような、長いキス。
“くぅッ……つちゅぅ”
音がたつほど、唇を吸う。口内に、舌を挿れる。舌と舌を、絡める。
ざらざらとした、舌の表面の感覚。柔らかくて、ねっとりとして、熱い。
「は……んッ。こくぼ、くぅん……」
キスを続けながら。舌先で、マサヒコの唇を舐めながら。
アヤナがもどかしそうにマサヒコのブレザーを脱がす。
無言で頷いたマサヒコは、ブレザーを、ワイシャツを、脱ぎ捨てた。
ベルトに手をかけてパンツのジッパーを下ろし、トランクスも脱いで全裸になった。
じっとマサヒコの仕草を見つめていたアヤナだが、ふっ、と可笑しそうな表情を浮かべる。
「………?」
「…………ふ、ふふ」
「?どうした、若田部」
「いまさらだけど。ふたりとも裸って、なんだか、恥ずかしいね」
「まぁ、な……」
「恥ずかしいのに、嬉しくて、可笑しくて……不思議だね」
(可愛いな、若田部……)
今更のように、マサヒコは思った。今のこのシチュエーションとは全くそぐわないが――
小さくて恥ずかしげな笑顔は、無邪気な少女のような微笑みだった。
“ぎゅッ”
マサヒコは、アヤナを強く抱きしめた。柔らかな乳房が、自分の胸元を押し返すのを感じた。
「若田部、オレは、後悔しない。もう、後悔、しない。
多分、オレがこれからすることは、最低で、格好悪くて、最悪なことなんだ。
でも、オレは……やっぱり、お前が好きだ。だから、オレは」
「いいよ……あなたは、最低でも、格好悪くても、最悪でも、小久保君だから。
私が……好きに、なった人だから。好きになってしまった、人だから」
それ以上、言葉は要らなかった。
“っちゅ……ちゅ”
軽くキスをした後、アヤナの頬にもキスをした。そのまま、舌先を、首筋に這わす。
「あ…………」
小さく、アヤナが震える。汗が、分泌されるのを間近で見る。
“つ、つ〜〜〜〜”
「ふ……きゃ………ぁあ、うぅん……」
首から鎖骨のラインを、跡を付けるように、舐める。
震えが、少しずつ嗚咽に――快楽を忍ぶ声へと、変わるのを確認した後。
“ちゅぅうううッ”
「?!W#?きゃ、きゃああああッ!」
耳の裏を、舐めた。弱点への不意打ちに、思わず悲鳴を上げるアヤナ。
「ココ、やっぱ弱いんだ、若田部?」
「やだ……お、覚えて……たの?」
「うん。あんときの若田部、びっくりするくらい可愛い声出したから」
「馬鹿………あのときも、言ったのに。力、抜けちゃうって」
「でも、マジで可愛い声だったよ?若田部。だから……」
「あ!や!ひゃんッ………」
耳の裏から、耳の周りを、舌先で、舐める。唾液を彼女の肌に、馴染ませるように、舐める。
「ひゃ………。馬鹿ッ!……あ……きゃッ!」
耳を責められて身悶えするアヤナがたまらなく愛おしくなったマサヒコは、
思わずアヤナの耳をかぷり、と口の中に含んでいた。
小さな耳は折り畳まれるように、マサヒコの口中に半分近くすっぽりと納まってしまった。
“くちゅ………ぷちゅ”
しつこいくらいに、舌先で口の中の耳を、舐める。嬲る。
少しだけ、固いところを。柔らかいところを。耳の溝を。べとべとになるまで、舐める。
「はぁ!はッ!やだ……ダメえ!小久保君、ば、馬鹿ぁ〜〜〜!」
§
413郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:36:08 ID:oddVq3bQ
弱々しい罵倒の言葉とともに、アヤナの体から力が抜けたのを、マサヒコは感じた。
(え………?まさか、こんだけで?)
真っ赤になって、上気しきった顔。くたっ、と脱力した、表情。潤んで焦点が合わない、瞳。
それは、完全に―――彼女が、達してしまったことを、マサヒコに伝えていた。
「あの……若田部?」
「………弱いって、言ったのに……」
「ご、ゴメン……でも、そんなに弱いって思わなかったから」
「謝ったって……ダメ!今度は、私の番!」
「え?お、おい!」
ふざけたようなふくれっ面をつくると、アヤナが覆い被さってきて、馬乗りに近い状態になった。
(お……おお、ちょっと、若田部……)
見事な美乳が至近距離でたぷたぷと揺れる絶景を堪能するマサヒコだが、
アヤナはちょっと冗談っぽく、微笑んだ。
「私も、今思い出した」
「??へ?何を?」
「小久保君の……弱点」
「へ?わぁッ!ちょい、ストップ!若田部!」
“つぷッ”
アヤナがマサヒコの腋の下に頭を潜らすと、強く、吸い出すようなキスをしてきた。
くすぐったさと共に襲ってくる、ぞくぞくとした快感に思わず身を捩るマサヒコ。
「えへへ〜〜〜ワキ、弱いんだよね、小久保君?」
「う………ゴメン若田部、さっきのは謝るから」
「ダメよ。私だけイジメて……これで、あいこなんだから」
“つくぅ〜〜〜”
「!〜=%&あ、あひっ……」
舌先をすぼめて突起のようにして、マサヒコの腋から脇腹を、舐める。
ほとんど贅肉のついていない、痩せて硬いそこを、丹念に舐める。
途中でとんとん、とリズムを取るように、つつく。そのたびに、
「ひ……ひゃあッ!」
マサヒコが、甲高い声を漏らす。その様子を、アヤナは悪戯っ子のような表情で見つめていた。
(感じてるんだ………可愛い、小久保君)
“はぷ……”
腋の下にうっすらと生えた毛を、愛おしく思いながら口に含んだ。
鼻腔に、マサヒコの汗の薫りが満ちる。唾液で浸すように、腋の毛を舐める。
「や……ひぃッ!マジで、無理………ぎ、ギブだって、若田部ぇ!」
「うふ〜〜♪可愛い声出すのね、小久保君」
「も、もう勘弁してくれ、マジで、若田部」
「うふふっ♪ね?小久保君ってドMだよね」
「………いきなりそんなこと言われても」
「で、ちなみに私はかなりのSなの。だから、あなたがそんな顔してくれると……」
“ぷつッ”
「は、はひゅうッ!」
腋の窪みに激しく吸いつくようなキスをするアヤナ。マサヒコの反応を、たっぷりと楽しむ。
「すっごく、ゾクゾクしちゃうの。うふ、でも、本当にあなたって女の子みたい♪」
「だ、だから、わ、わかたべ……止めてって」
情けなく懇願するマサヒコだがそんな姿は完全に逆効果で、
“つっ”
アヤナのS魂に油を注いでしまうだけだった。脇腹に、強いキス。
そこから、舌先でちろちろと肋骨の線をなぞるように舐める。
「う………ひ……ひゃ、ええ?」
そしてそのままマサヒコの胸に顔を埋めると、マサヒコの小さな乳首を、吸った。
「男のひとも………ここ、感じるの?」
「?!?だ、だから、若田部、もう、マジでオレ、ギブ」
「うふ。可愛いんだから、小久保君♪それに、ギブって言ってる割には……」
「!!!あひ……」
§
414郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:36:47 ID:oddVq3bQ
アヤナの指が、マサヒコの股間をまさぐる。少しぎこちなく、ペニスに触れる。
先ほどからの彼女の口撫によってそこは、既にガチガチに固くなってしまっていた。
「こんなになっちゃうんだ……男のひとのって………」
「て言うか、お前だって確かお兄さんがいたから、その、こういうの見たこと」
「?ううん……年が離れてたから、あんまり、えっと……ふうん、でも、本当におっきくなるんだ」
「!ひ?!ば、馬鹿止めろって、若田部」
アヤナは興味のおもむくまま、すりすり、と根元からマサヒコのペニスを撫でた。
それは、アヤナの愛撫に反応してぴくぴくと震えるように動いた。
(ふぅん………男のひとのって………思ったより)
想像ではもっとずっとグロテスクなものだと思っていた。しかし実際に目の前にしてみると――
それは、ちんまりとした肉の塊のように、見えた。
それは、なんとなく情けなく、なんとなく可愛らしいものだった。
(えっと……これならお姉様に習ったとおり、で、できるかな?思ったより、き、汚い感じじゃないし)
「?あのさ、若田部。ブツブツ言ってるんなら、もう止めてくれな……えええ??」
“あむ………”
アヤナが頭をマサヒコの下半身へと移動させると、なんの予告も無しにそれを、口に含んだ。
突然のアヤナの行為と、彼女の口内の温かさに驚愕するマサヒコ。
「んッ………ひもち、いい?こふぼくん」
口に含んでいたペニスをいったん離して、上目遣いで問うアヤナ。
潤んだ瞳と興奮のためか赤く染まった目元が、たまらなく色っぽかった。
「い、いや、その気持良いとか悪いとかそれはどっちかと言えばその、気持ち良いんだけど、
ってそんなことじゃなくて!!!お前、いきなり、なな、何を」
「ん?ごほーしぷれー?って、言うのよね?」
「?はぁ?」
「お姉様に、習ったの。ご奉仕プレーって」
(!!!!!メガネ、アンタはいったいどこまで!)
アヤナと中村の珍妙な師弟関係は、帰国後も全く変わらないようだ。
その事実に改めて激しく脱力するマサヒコだが。
「それで、私なりに猛練習したから……ごほーし」
“ちゅぷぅく”
「@$#お、おお!!」
アヤナが一気に、奥深くまでペニスを飲みこむ。
喉奥のぬるり、とした柔らかな感触に思わず声をあげるマサヒコ。
「ん……っん………ん、ぷきゅう……」
“ぬ……ぬるっ〜〜ぅるぅ〜〜”
ゆっくり、ゆっくり、呑み込みを浅くしていく。
浅くしていきながら、ペニスの裏側を舌先で添わすように舐める。
亀頭だけを口の中に残して、包皮の周辺をなぞるようにちゅぷちゅぷと吸う。
「あ……わ、わかたべ……」
抵抗することも忘れ、マサヒコは目を閉じて快楽に身を任せていた。
(あ……ああ……すげえ………これ……わかたべの口の中で……オレ)
ペニスの先から、自分自身がとろり、と熔けるような錯覚。
アヤナが舐め、くわえ、吸うたびに、マサヒコの爪先がぴくッ、と小さく反応する。
「ん……ひもちいい?小久保君」
「あ……ああ。き、気持いいよ。凄く……」
「えへ、良かった。お姉様に教えてもらって、バナナのオモチャで一生懸命練習したから」
(それは………どうかと思うけど)
ツッコミどころ満載のアヤナの発言に心中そう呟くマサヒコだが、
無邪気なアヤナの笑顔になにも言えなくなってしまうのだった。
“ちゅ………ちゅる〜〜〜はむッ”
「わ!ぉおおお!ちょ、若田部、すす、ストップ!」
脱力しかけたマサヒコだが、肝心のそこは全く脱力していなかった。
練習の成果か中村の指導の賜か、ビギナーと思えぬほどの見事な口技を繰り出すアヤナに、
今にもノックダウン寸前になってしまい、慌てて彼女の頭に手をのせる。
「んにゅ?あ、ごめんなさい。今の痛かった?」
§
415郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:37:24 ID:oddVq3bQ
「いや、痛くはないけど……その、ムチャクチャ気持ち良かったけど……
あの若田部、その、オレもうそろそろ限界で」
「?別に口の中でしても良かったのに」
「だ、だからそんなの、汚いだろ?」
「?だって、飲むんでしょう?こういうとき」
「………そうと決まったわけじゃ」
(はぁぁぁ………これもどーせメガネの仕込みなんだろうが)
今日何度目かの脱力感にぐったりとなってしまうマサヒコだが――
(………天野さんは、飲んでくれないのかな?)
アヤナはそんな彼のことをじっと見つめ、勘違い気味のジェラシーを抱いてしまうのだった。
“かぷッ”
「!`〜Φ!いい?若田部?」
勢いよく、アヤナが再びペニスをくわえた。ちょっと怒ったような、上目遣いでマサヒコを見る。
「んぐ……らして、ろくぼくん」
「はひ?」
「出して。私、飲むから」
「だ、だからな、きたな……」
「嫌。小久保君のだから、汚くない。私……飲みたい」
“ぢゅぷッ!ぷじゅッ!!ぷぅちゅう!!!”
一気に、アヤナは勢いを早めた。強く、吸う。舌先で、ペニスを掬い上げる。
白く滑らかな指先で、フクロを揉んで、刺激する。
「@$!ど、あ……や、やめ、わかた……あ、あああ!!!」
“びゅぐッ………どぷ、ずびゅうッ”
抵抗も虚しく、あっさりとマサヒコはアヤナの口内で射精してしまっていた。
小さく腰を震わせ、快感に酔うように、何度も、何度も、ペニスから精を吐き出す。
(ああ……やっちゃった。若田部に……飲ませちゃったよ、オレ)
ミサキには、まだ一度も飲ませたことがなかった。これが、初めての体験だった。
「んっ!んくッ!!………んうう……」
“こくッ、こくッ”
喉を鳴らして、アヤナはマサヒコのペニスから迸る精液を飲んでいた。
(あ……すごい、生ぐさい。でも、これが……小久保君の……精液)
美味、という類のものでは当然無かった。
生まれて初めて味わうそれからは、少しの苦みと、しょっぱさと、何とも言えない生臭さを感じた。
“こくっ………く、ずぅ、ちゅうううううぅ……こくん、ごく”
吐き出さないよう、必死にアヤナは飲み続ける。ペニスから、搾り取るように、吸い出す。
“ぴゅ………ぷ”
何度も続いたマサヒコの射精は、やがて、ようやく終わろうとしていた。
“ちゅぷ………”
勢いを失い、だらりと柔らかくなったペニスから、やっと口を離すアヤナ。
「は………はぁッ……こくぼ……くん」
真っ赤に興奮したアヤナが、譫言のように呟く。つるッ、と口の端から精液が、漏れる。
それに気付いたアヤナは、慌てて舌先でちゅるり、とそれを舐め取る。
「わ、若田部……だから、そんな……お前、無理して飲まなくても……初めてなのに」
「熱い……小久保君。熱いよ……すごく……」
こくり、と口の中に残った精液を飲みほす。普段のキリリ、としたアヤナではなく、
どこかとろん、と焦点のぼやけた瞳がたまらなく色っぽかった。
「ゴメン……不味かったろ?」
「ううん。美味しい……小久保君の、せいえき。ねえ……気持ち良かった?、私のごホーシ」
「あ、ああ」
「私……したい。もっと」
「若田部……でも、あの……そんな、すぐには、その、男の事情ってもんが」
「?」
射精し終わったばかりであり、すぐに回復するわけには、と言ったつもりなのだが。
そのへんはアヤナも初めての体験であり、マサヒコが含んでいるところが理解できず――
きょとん、と不思議そうに彼を見つめるしかなかった。
§
416郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:38:04 ID:oddVq3bQ
「えっと……じゃあね」
「?え?きゃあ」
マサヒコがアヤナを抱き寄せ、乳房に顔を埋めた。
柔らかく、大きな乳房から、ほのかな汗の匂いと、甘く青い薫りがした。
「可愛い……若田部」
「やだ……いきなり、恥ずかしいよ、小久保君」
「キレイだよ。やわらかくて、おっきくて、いいにおいで」
「あの……小久保君、ヘンなこと、聞いてもいい?」
「なに?」
「………大きくない?私の」
「?若田部の胸は、確かに大きい方だと思うけど」
「ううん。違うの。その……わ、私の、ち、乳首、大きくない?」
「?あ、もしかして気にしてんの?」
恥ずかしそうに、アヤナがこくん、と頷く。
「ふぅん……そうなんだ?」
改めて見ると、確かにアヤナ本人が気にしているとおり、少し大きめの乳首だった。
乳首だけでなく乳輪も大きめなのだが、なにせ乳房そのものがあまりに豊かなので、
バランス的に乳首だけが大きすぎるとは感じなかった。
「やん。ダメえ……そんなにジロジロ見ないで」
思わず両手で胸を隠してしまうアヤナだが、
高校生になって更にサイズを増した彼女の乳房は思いっきり手のひらに余るわけで。
「いや、見ないと分かんないし。それにあんま隠れてないし。でも、そんな大きくは無いと思うよ」
「……ホント?」
「うん。だから……」
“ちゅッ”
「あン!」
アヤナの手をどかせると、マサヒコが乳首を口に含んだ。
ぽってりと熱を帯びた小さな果実を、軽く吸い出す。
「気にすること無いよ、若田部。ココもすごく美人だし」
「やん。乳首に美人なんて、ないでしょ?」
「いや、でも、なんて言うか、若田部の乳首は、大丈夫だよ。可愛くて、美人だって。ホラ」
“ちゅッ、ちゅう〜〜……かに、ぴにっ”
「あ……やン……」
先ほどのフェラチオのお返しとばかりに、マサヒコがアヤナの乳首を吸う。
指先で、摘んでみる。ぴちぴちと、指の腹で弾く。唾液をたっぷりと含ませて、舐める。
ふにふに、と張りがあって大きな乳房を揉む。舌先で、ちろちろと突く。
「あ………ふぁぁ……」
「どう?若田部」
「く……ん……ンンッ、ど、どうって……く、くすぐったい」
「くすぐったい……だけ?気持ち良くない?」
「わ、わかんないよぉ……」
恥ずかしくなってしまったアヤナは手で顔を隠していやいや、と左右に振った。
(可愛い……若田部)
大きな胸がアヤナのコンプレックスなのは、中学生の頃から本人から聞いていた。
心優しいマサヒコは彼女の気持ちを思って、なるべくそこを責めないように我慢していたのだが。
いったん愛撫し始めると、ブレーキが効かずに止められなくなっていた。
“くつ……かにぃ、れろ、くりゅうぅ〜〜〜”
丹念に舐められ、転がされ、吸われた乳首は赤っぽく腫れ、ぷっくりと勃ちはじめた。
夢中になったマサヒコは、かにかにと甘く、そこを、噛んだ。
「ふやぁ……きゃあン……噛んじゃ、ダメえ………」
言葉では抵抗するものの、それはひどく弱々しいだけで―――
逆に、マサヒコの加虐心を刺激してしまうのだった。
“ちゅッ……かむ、かむ、ふみゅ、むにゅ”
しつこいくらいに、アヤナの乳首を責め続けるマサヒコ。そのたびに面白いように彼女は反応し、
背をのけ反らせ、震え、おおきな乳房には玉の汗が浮かび始めた。
§
417郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:38:41 ID:oddVq3bQ
(胸の大きい女の子は感度が悪いって………嘘なのかな?)
某思春期漫画の兄とは真逆の感想を抱きながら、マサヒコはアヤナの中心に左手を伸ばす。
“すッ”
「あ………」
見せつけるようにしていたオナニーのときから、既にそこが湿っていたのは分っていた。
直接触れると、薄く生い茂った恥毛がしっとりと指先に絡みついてきた。
“くちゅ………”
「あ………はぁ」
確認するように。緩く閉じられた裂け目の筋を沿うように。指を、這わす。
小さな声が口から漏れて、アヤナのからだがぶるぶるっ、と震えた。お尻にきゅっ、と力が入る。
口の中に、左の乳首を含んで転がしながら。指先で、右の乳首を弄りながら。
彼女の繊細なそこを傷つけないよう、優しく、なぞるように。何度か左の人差し指を往復させた。
「ン………い……ふぁ……」
「痛くない?若田部」
「だ………大丈夫。気持ち……いいよ」
恥ずかしさと快感に耐えるアヤナの表情を見つめたマサヒコは、
“くちゅう………じゅッ”
「あ!」
一気に、人差し指を裂け目の中に、挿れた。
(あ………若田部の、中、あったかい………)
そこは、明らかに、体の温度よりも、ぬるくて、ねっとりとしていた。
“くにゅ”
「ふいぁん………あ……」
中指も、挿れた。二本の指先を折り曲げるようにして、少しだけそこを広げてみる。
アヤナのからだが、一瞬だけ硬くなった。脚の爪先が伸びて、また弛緩する。
“くちゅッ………くちゅ、ちゅじゅ、ぢゅ”
なでるように――ひろげるように――ほぐすように――ただ、マサヒコはアヤナの中心を、愛した。
「あ………あンぅ……あはぁ……うン……」
初めはぎこちなかった反応も、繰り返しマサヒコに責められるたび、
少しずつ艶やかなものに変化していった。そして中心から、染み出るように、愛液が滲む。
“くちゅッ、ちゅ、ぢゅっ”
柔らかく濡れていたそこは、マサヒコの指先に優しく嬲られて、歓ぶように、小さく、蠢く。
「あぁ……こ……くぼ……ひゃん!……くぅん……」
言葉も切れ切れに、アヤナが喘ぐ。きゅッ、とマサヒコの肩を掴んで、ふわあ、と息を吐く。
(若田部……濡れてる。なら、もう……いいかな?)
流石に若さというものか、彼女の艶姿を見て、マサヒコのペニスはしっかり回復していた。
いったん愛撫を止めて指を引き抜くと、マサヒコは――
“ちょこん”
「!!!」
ペニスの先を、アヤナの裂け目に、触れるように押しつけてみせた。
突然の感触に、驚いて目を見開くアヤナ。
「あの………若田部?もう、大丈夫?」
「う……ウン」
不安そうに、嬉しそうに、愛おしそうに、アヤナが頷く。
「あの……でも、小久保君、その前に……もう一回」
目を閉じて、ねだるように唇を突きだすアヤナ。マサヒコはにっこりと彼女に微笑んで―――
“ちゅッ”
唇を、重ねた。そして、ふたりは、もつれるように、絡み合う螺旋のように、抱き合った。
アヤナは、マサヒコのからだに齧り付いた。マサヒコのからだから伝わる、体温。
喜びを感じた。ゆるやかな、恐怖も。しかし、それはどちらも―――
自分自身が、ずっと、ずっと待ち焦がれてきたものだということを、彼女は知っていた。
「私は………ずっと、ずっと、待っていたの。アメリカに行ってからも。帰ってきてからも。
ううん。違う。あなたと……出会ってから、ずっと。待ってた。あなたの……ことを」
「………若田部」
ふたりはもう一回、強く抱き合ってから、少しだけ、離れた。
§
418郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:39:18 ID:oddVq3bQ
マサヒコが、ペニスの先端を敏感な裂け目に触れさせる。ぴくん、とアヤナのからだが震えて強ばる。
既に先ほどから続けた愛撫で、そこは充分過ぎるくらい、潤い、柔らかくなっていた。
「少し……我慢してね?若田部」
「は……はい」
“ち……くち、ぷちちち……”
「あ……う……あ……」
開きかけた裂け目をなぞるように、ペニスの先端を挿し入れていく。
アヤナの口から、痛みと羞恥に耐える、喘ぎ声が漏れた。
(うわ……あったかい……若田部)
思ったよりもずっと滑らかに先端が入ったことに安心しながらも、
マサヒコは熱くぬかるんだアヤナの感触に、思わず溜息を吐いた。
「あ……はい……ったの?小久保君」
「まだ、先の方だけだけど……入ったよ。大丈夫?」
「少しだけ、痛いけど。でも……大丈夫」
「じゃ…………ちょっとずつ、深くしてもいい?」
「………うん」
“ぐ……ぐぅち……ずち……”
「あ!ああッ……う、うあッ!」
少しずつ、少しずつ、マサヒコはアヤナの奥へと侵入していった。
途中、少しだけ侵入を阻むような、固いなにかを感じた。
“ち……ち……ずるッ”
「う……ぅあん……あ、いた……痛ッ!ああ」
行く手を阻むそれを押し破ろうと何度か試みるが、
そのたびにアヤナの顔が苦痛に歪むのを見て、マサヒコは躊躇していた。
(えっと……ミサキのときは………)
過去の唯一の経験を思い出し、事態を打開しようとするが―――
“ぎゅッ”
突然、アヤナはマサヒコの背中に、引っ掻くように、爪先を立てた。
「?!で、イテ!」
「………嫌」
「??どうした?若田部?」
「他のこと考えちゃ………嫌。お願い。なにも考えないで。今は……ただ、私のことだけを……」
「………ゴメン」
素直に、マサヒコは謝った。そして、彼女の弱点である耳元に唇を寄せる。
「きゃ………」
「好きだよ、若田部」
「…………」
アヤナは、無言でマサヒコを見つめていた。マサヒコの表情に、嘘は無かった。
彼女には、分っていた。マサヒコが、憐れみや、同情でこんなことをする人間ではないことを。
彼女には、分っていた。マサヒコが、好きだから、分っていた。
さっき彼が躊躇したのは、自分を、大切に思ってくれているからだということを。
「お願い………来て。小久保君」
熱い息を吐いて、アヤナがマサヒコに懇願する。
(これ以上………若田部に)
痛みを、与えたくは、なかった。マサヒコが、無言で頷いて、一気に。
“ぢっつ……ずるぅ、ちくくくく……ぬッ、ずぷぅ!”
「あ!ああッ!!!あぁぁんッ!!んんッ!!」
ペニスを、奥へと突き立てていった。たまらず、アヤナは鋭い悲鳴を上げる。
狭くぬるぬるとした処女口を押し破るように、彼女の叫びをあえて無視して、深く、深くねじ込む。
ぷちり、となにかが裂けるような音を、マサヒコは聞いた気がした。
そして今までそれに堰き止められていた、熱いものが流れるのをマサヒコは感じた。
“ぬッ!ぬう、とろ………”
アヤナの中芯から愛液と破瓜の血が混じって、溢れるように滴り落ちてきた。
ひくつく膣の中の感触を味わいながら、マサヒコは背中に快楽の電流が走るのを感じた。
「あ………うぁ……いたい……ぁあ」
§
419郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:39:52 ID:oddVq3bQ
引きつったような悲鳴は、やがて短く、小さくなっていった。
痛みを耐えるアヤナのつぶらな瞳から、涙が零れる。
“ちゅッ”
「あ………」
マサヒコは、目尻から流れ出たアヤナの涙を舐めた。
その瞬間、ほんの少しだけ彼女のからだから力が抜ける。
(わかたべ……やらかいのに、かたくて……あったかくて)
入り口こそ苦しいくらいに狭かったアヤナの中芯だが、中から奥はすっぽりとペニスを包んでいた。
柔らかな襞肉が絡みつき、先端からは子宮にこつん、と当たる感触がした。
「あぅん、こくぼくん………熱い……あつくて、おっきい……」
生まれて初めて、男を受け入れた痛み。それが愛しいマサヒコであるという歓び。
自分の中に、確かにマサヒコのペニスがあるという熱さと違和感と痛みに、怯え、震えながら――
アヤナは、無意識のうちにそれをきゅいきゅい、と締めつけていた。
「う!う……あ、若田部……気持ちいいよ……すごい、よ……」
「あぁ……今……小久保君、私たち………つながってる?よね?」
「あ、ああ……一緒になってるよ。今……オレたち……」
「うン……小久保君、あついの……熱いよォ……はいって……つながって……あ」
「若田部………もっと、いい?」
「あ………あ、はい……来て。もっと……奥まで……」
“ぐぅ………ぬるぅ〜〜〜、くちゅぅう〜〜”
「あ!あ!はンああぁッ!」
マサヒコが、ゆっくりと、ゆっくりと、ピストン運動を開始する。
ぬるぬるとした襞がそのたびにペニスを擦り、締めつけてくる。
「あ……ン!あ……んァア!……くぅ……」
汗と涙に濡れたアヤナの表情は、やがて痛みから興奮へと変り、
ぎゅっ、とマサヒコに抱きついてきた。アヤナの豊かな乳房にマサヒコの顔がすっぽりと埋まる。
たっぷりと柔らかな感触を顔面いっぱいに感じながら、乳房の谷間にちろちろと舌を這わす。
「あ!やぁあ……ダメ……くすぐったぁい……」
アヤナが甲高い声で応える。マサヒコはそのまま、彼女の腰に手を回してより密着させて、
ぐいぐいと腰の動きを強く、激しくしていった。
“ぐちゅッ!ぱん!にゅちゅ、ぐ!ぐちッ!ぐちゅ”
「あ……あ!あ……うン!あ、はぁ!ん、やぁん」
バストに比べると信じられないほど細い腰を引き寄せ、深く、深くペニスを打ち込む。
アヤナは何度も痙攣するように震え、からだを撓らせる。
“ぐちゅッ!パンッ!くちゅ!ちゅぐッ!”
「ひゃん……!あ、ぃあッ、ひゃう!あはぁッ!ふぁ……ああ」
加速するマサヒコの動きにあわせ、アヤナの声も高く、澄んだものになっていく。
既にその表情は痛みに耐えるものから、とろん、と蕩けたものへと変わっていた。
唇が甘く戦慄き、吐息は艶やかで絞り出すような音へと昇華しようとしていた。
「あン!あッ!やだ……もう……あ……」
「若田部……ああ……いいよ。お前ン中……すごく、気持ち、イイ」
「あ……や!あ!わ、私も……私も……あッ!!でも……ダメ、私……」
アヤナは、高みへと―――昇りつめようと、していた。
擦られ、抉られ、埋められ、打ち込まれて――我を忘れ、喘ぎ声をあげて、からだを、揺らす。
“ぐちゅッ!ぷッ、ぱん!ぶぷッ!”
「あ!くぅ、ウん!あッ!あぁ――――ッ!!!」
(あぁ…………あ………あ……わたし……あ?ああ………)
マサヒコより一足先にアヤナは、生まれて初めて、達してしまっていた。
歓びと怯えとが混じり合った声を洩らして、啜り上げるように、泣いた。
“くきゅうううう………!!!”
「あ!若田部、いきなり、そんな!!!!」
マサヒコに縋りついて、激しく波打つアヤナの肉体。同時に膣奥がペニスを思いっきり締めつけた。
「あ………は、あああああン!」
マサヒコの言葉も耳に入らないアヤナは、忘我のままマサヒコの腰に脚を絡める。
“きゅう……きゅ、きゅうう……”
§
420郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:40:29 ID:oddVq3bQ
アヤナの中芯が、繰り返し、繰り返し収縮する。
ペニスだけでなく肉体の全てが包まれたまま、奥まで引っ張られるような錯覚を感じながら、
「あ……ああ……わか   たべ                                あ」
マサヒコは、熱く青い飛沫をアヤナの中で破裂させた。
“ぴゅ!どおぷ、どくッ!ぴゅぶッ!!”
「あ……ああ!熱い!熱いの、来てる!あぁン……小久保……くうん……はぁっぁあああ!」
透明な悲鳴を上げながら、アヤナは自分の奥まで精液が浴びせかけられたのを感じていた。
「あ……若田部……あ……ゴメン……オレ……あ……」
あまりの快楽に、危険を避けられなかったマサヒコはがっくりと肩を落しながら―――
ペニスを引き抜くことすらできず、何度も、何度も、最後まで。精を、アヤナの中に迸らせていた。
「いい……小久保君……謝らなくて……いいから」
「でも………」
「いいの……私が、望んだことだから。これは、私が思っていた……ことだから」
そう言って、アヤナは細い腕をマサヒコに巻き付けてきた。
マサヒコも、優しく彼女を抱き返した。からだとからだがぴったりと、くっつく。
肉体と肉体の間を、互いの体温と思いで、埋める。
ふたりは、言葉すら忘れ、そうしていた。ふたりは、ずっと―――ずっと、そのままでいた。
なにを話すでもなく、ただ、抱き合って―――そのままで、いた。

「………なんで」
ようやく、小さな声でアヤナが呟く。それが、自分の声なのか最初は分らないくらい、小さな声で。
「?どうしたの、若田部」
「ううん、なんでもない」
アヤナは、なぜ自分がマサヒコのことを好きになったのか、思い出していた。
それは、自覚したことさえないくらい自然な感情で、逆に思い出す必要もないようなことだった。
ふとした彼の仕草、彼の肉体、彼の表情を見るたびに、アヤナは安心できたのだ。
それは、マサヒコと自分が間違いなく同じ魂と同じ肉体でできているという、確信だった。
勝手な思いこみかもしれないが、いつもそう、アヤナは思っていたのだ。
ふと、なぜかひどく寂しい気持ちになって、アヤナは彼からからだを離し、シーツで顔を隠した。
「…………」
彼女の様子をじっと見つめていたマサヒコは、ぽん、とアヤナのつむじのあたりに手を乗せた。
アヤナはシーツから顔を出して彼の横顔を見あげた。マサヒコは、もうアヤナの方を見ていなかった。
ずっと、部屋の天井を見つめていた。優しげで、照れくさそうで、そしてどこか物憂げな―――
アヤナが、ずっと愛してきた、マサヒコの表情だった。
髭が薄くて睫毛の長い人だ、となぜか改めて思った。
手は、まだアヤナの頭のうえに置かれたままだった。
その手の温度は、やはり自分の温度と似て、少しだけ冷たくて、少しだけ温かかった。
ふたりの心の温度と同じく、似通った温度をしていたように、アヤナは感じられた。
「―――――」
突然、アヤナの双眸から涙が零れた。
彼女自身も、いつから泣き出してしまったのか分らないほど、唐突な涙だった。
しかし―――マサヒコは、全く慌てていなかった。むしろそれを予期していたかのように、
当然のように、アヤナを抱き寄せた。
(気が付かなければ………良かったのに……知らなければ……良かったのに)
マサヒコのことを知らなければ。マサヒコと出会わなければ。
なにより、彼のことを愛しているという、自分の感情に気付かなければ。
こんなに苦しむことは、なかったのかもしれない。
それは、親友であるミサキを裏切った事に対する後悔でも、贖罪でも、なかった。
もう、アヤナは知ってしまったのだ。マサヒコがいるということを。彼の肉体を。彼の魂を。
アヤナは、泣き続けながら、マサヒコに抱きついた。彼の体温を、もう一度感じようとして。
怖かった。アヤナはただ、怖かった。
ふたりのからだが離れてしまうときのことを想像するのが、怖かった。
「………手」
「え?」
「手を、つなごう、若田部」
§
421郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:41:00 ID:oddVq3bQ
「………うん」
ぎゅっ、と強く手を握った。手の温度よりも先に、彼の手のひらの汗を感じて、アヤナは驚いた。
なぜか、マサヒコは汗をあまりかかないような気がしていた。
しかし、その汗は、マサヒコのだけではなくて、アヤナの汗も混じったものだということに気付いた。
ふたりは、ひどく、たくさん、汗をかいていたのだ。夜の冷気が、少しだけその汗を冷やした。

マサヒコは、すやすやと寝息を立てているアヤナを見つめていた。
頬に涙の痕が残っていた。泣き腫らしたせいか、目元が少しだけはれぼったかった。
(……………オレは)
結局、アヤナと関係を持ってしまったことに、マサヒコは意外なほど冷静でいた。
アヤナを起こさないよう、慎重に、握っていた手をほどいた。
それでも、なんとなく彼女は手をほどかれたことに気付いているような気がしていた。
静かに、マサヒコはアヤナの髪の毛の匂いを、嗅いだ。
清潔で、ふわりとした香り。アヤナの香りと混じって、それはひどく華やかな薫りをしていた。
(………やっぱり香水?なのかな?)
化粧品について知識をほとんど持ち合わせていないマサヒコでも、
アヤナのその香りが高級なものであることは、分った。
押しつけがましくなく、それでいてきちんと香りを主張してきた。
アヤナの汗の匂いに混じって、肌に馴染んで、つけているということを感じさせなかった。
<「ねえ、マサちゃん?」>
<「なに?」>
<「私が―――マサちゃんのこと、すごく好きだってこと、知ってた?」>
なぜか、マサヒコは少し前に。アヤナが帰ってくる前に、ミサキとした会話を思い出していた。
ミサキは、幸せそうだった。満ち足りていて、楽しそうで、少しだけ、照れていた。
知ってるよ、とマサヒコは答えた。
<「嘘」>
<「こんなことで、嘘をついても仕方がないだろ?」>
<「ううん。そういうのじゃなくて。私はね………今、知ってることじゃなくて」>
それ以上なにかを言おうとして、ミサキは言葉をなおも探していたが、
結局諦めてマサヒコに抱きついてきた。
<「いいや。えへ……大好きだよ、マサちゃん」>
マサヒコの胸元で、くすぐるような吐息をかけながら、ミサキが囁く。
オレもだよ、そう言いながら、マサヒコはミサキのワンピースをめくって、ブラを脱がせた。
小さくて、可愛らしい蕾のようなミサキの胸に顔を埋める。
ミサキの肌からは、香水の匂いはしなかった。フレグランスか、シャンプーのような、控えめな匂い。
生まれたての乳飲み子が発するような、甘い匂いだった。
アヤナの肉体と匂いは大輪の薔薇を思い出させたが、
ミサキの香りとからだは、名もないが可憐に咲く、雑草のような花を思い起こさせた。
アヤナの匂いはマサヒコをひどく興奮させたが、ミサキの香りは温かく包んで安心させてくれた。
ミサキは、何度も声を出した。マサヒコのことを、好きだと言った。
アヤナも、声を出した。小さな叫び声のようなその声は、澄んだ、細くてきれいな声だった。
ふう、とマサヒコは息をついた。ふたりを比べていることに、罪の意識を抱いていた。
なにより、自分がひどく醒めた頭でそのことを考えていたことに、マサヒコは困惑していた。

ミサキ、と口の中で呟いた。何の感情もなく、ただ、ミサキ、と思った。
若田部、と思った。出来る限り単純に、ただ若田部、と心の中で呟いた。
(オレは―――)
冷たい人間なのだろうか、優柔不断な人間なのだろうか、それとも多情な人間なのだろうか、
そう、マサヒコは思った。どれでもありそうで、どれでもないような気がした。
ただ単に、自分はからっぽな、なんの中身もないだけの人間のような気がしていた。
(………先生)
唐突に、アイのことを思い出していた。なぜか、分らなかった。
アイは、マサヒコのことを、慰めてくれるだろうか?叱るだろうか?怒るだろうか?悲しむだろうか?
そんなことを思いながら、マサヒコは、ひたすらアイのことを、思い出していた。
(せんせい……先生。センセイ)
何度も、何度も。無意味なくらい、呟いていた。マサヒコは、虚空に向かって、ただ。

(続く)
422郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2007/03/07(水) 22:42:49 ID:oddVq3bQ
今回は以上。ダラダラは芸風だ!!!と開き直ってみたり





すいません、嘘です。
やっぱ私エロ書くの、向いてないっすよ〜〜〜と、今更ながら撃沈。
次回は文化祭本番、ただしエロなし若干修羅場あり、みたいな予定。では。
423名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 00:09:18 ID:Z+gTgUlQ
GJ!!OP戦にあわせたかのようなエースの調整登板、
楽しませてもらいましたぜ。エロくて切なくて相変わらず豪速球っした!
昨日久しぶりに保管庫で郭氏のSS読みあさってたら
氏のディープなパヲタぶりに昇天
424名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 00:11:34 ID:r0fGvDmw
郭×伊東氏GJ!!!
次は修羅場か
楽しみにしちょります
425名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 01:01:34 ID:hJradXDq
エース乙!
426名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 12:16:42 ID:X+h8waVn
いまかいまかと待っちょりました
ジャイロGJ!
427名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 14:54:09 ID:Zq9plzjx
郭氏乙です!
久々のマサアヤに心踊りましたw
428名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 02:47:30 ID:nxUXBCeE
この独特の「ちょっと暗いエロス」がたまらない
429名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 12:26:36 ID:DOttlukJ
もうこの際マサはスクイズの伊藤誠並にぶっ壊れて良いよ
430名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 18:10:28 ID:Csr8i7CB
マサハーレム、シンジハーレム、ヒロキハーレム
明るくやらしいさっぱりとした氏家SSハーレムワールド
431名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 16:37:17 ID:cRYzSKEz
性豪マサヒコ
432ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/03/10(土) 23:42:47 ID:6ww588xZ
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
あかほんでホワイトデー、小ネタです。
スルー対象ワードは「エロ無し」「アルコール」「駆け足気味」です。
題は「オトコを見せる日」でお願いします。
433ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/03/10(土) 23:44:08 ID:6ww588xZ
 ホワイトデー。
バレンタインのお返しをする日。
そして、男が「オトコを見せる」日である。


「ヒロくーん、今日は何の日だか知ってるー?」
「今日……?」
 シホの言葉に、ヒロキは少し首を捻った。
今日はテレビの撮影も雑誌のインタビューもないし、イベント出演の予定も入っていない。
「えーと……」
 ヒロキはカレンダーを見た。
そして、今日の日にちを確認し、そこで改めて気づいた。
「ああ、ホワイトデーか」
「そうそう、ホワイトデー」
 何かを期待するかのような表情で、シホがヒロキの顔を覗きこむ。
その顔と、わざわざ今日という日の意味を聞くという行為からして、
魂胆はミエミエであるが、この辺りのわかりやすさが、飯田シホというアイドルの魅力でもある。
「で、ヒロ君は何をお返ししてくれるの?」
「お返し、ねえ……」
 今から一ヶ月前のバレンタインデー、シホがヒロキに渡したのは、
コンビニで売られている一枚百円ちょっとのありふれた板チョコだった。
「……マク○ナルドのセットくらいなら」
「ぶーっ、何よそれー」
 一転、ふくれっ面になるシホ。
「アイドルからチョコを貰ったんだよ、ばばーんとお返しするのがオトコってもんじゃないの?」
「ばばーん?」
「都心が見渡せる高層ビル最上階のフレンチレストランで高級ディナーとか、ブランドもののバッグとか」
「義理の板チョコに何でそこまでせにゃならん」
「義理とかチョコの値段とか関係ない、アイドルから貰ったってところに絶大な価値があるの」
 シホは両腕を腰にあて、自信満々に言い切る。
成る程、確かに現役アイドルの手渡しチョコレートともなると、それなりに価値はつく。
だが、そうは言ってもヒロキとシホはマネージャーとその担当アイドルでしかなく、別に恋人関係でもなんでもないわけだし、
ホワイトデー三倍返しの法則(どこの誰が言い出したのやら)に則っても、
義理の板チョコ一枚に高級ディナーやらブランドバッグはあまりに高価過ぎる。
「お兄ちゃん、私にも私にも」
「……私も確かあげましたよね」
「二人まで、そんな」
 ユーリがヒロキに渡したのは、例によって股間が元気になるチョコレートであり、
カルナは一応ゴ○ィバのチョコなんぞをくれたわけだが、そのほとんどをシホに食べられてしまった。
やはり、高級ディナーやブランドものを返すには程遠いバレンタインチョコである。
434ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/03/10(土) 23:45:23 ID:6ww588xZ
「あ、私もあげたじゃん」
「私も」
「そーいや私も」
「……急に顔を出さないで下さいよ、皆も」
 社長の柏木レイコ、事務の三瀬エリコ、そしてTBの先輩にあたる小池マイが続いてひょひょいと立候補(?)。
「私たちもホワイトデーのお返しを受ける権利があるわよね」
「社長まで威張って言わないで下さい」
 レイコがヒロキのあげたのは、営業回りに配ったチョコの残りであり、
小池マイのチョコもドラマの撮影先で配ったものの残り。
唯一、三瀬エリコだけが手作りチョコだったが、こちらは事務所全員に配られた義理チョコ。
エリコの手作りチョコはともかく、営業贈答品と外面確保のために配られたチョコの余りにお返しを要求されては、
ヒロキとしてもたまったものではない。
「カンベンして下さいよ、ホント」
「あーら、ここはオトコの株を上げるために太っ腹なところを見せておきなさいよ」
「そうそうヒロティー、オトコは細かいこと言わないの」
「お兄ちゃん、お返しお返しー」
「……三倍返しとまでは言いません、二倍返しで手をうちます」
「ね? 皆こう言ってるじゃん。ドピュッとホワイトデーでホーシュツドロドロにしちゃいなよ!」
 自分勝手な理由を口々に、ヒロキに迫るレイ・プリンセス芸能事務所の女性陣。
三瀬エリコですら、モノ欲しそうな瞳をウルウルと輝かせてヒロキを見つめている。
「わ……わかった、わかりましたよ!」
 ついに音をあげるヒロキ。
多勢に無勢、さすがに敵いようが無いと悟ったわけだが、これは正しい判断だと言えよう。
「あとで何かお返ししますから、許して下さい!」
 ここで下手に逆らえば、後々さらにトンデモない要求を突きつけられかねない。
「ホントー? ヒロ君」
「あ、ああ」
「約束だよ、約束っ!」
「はいはい……」
 シホに無理矢理小指を引っ張られ、ヒロキは強引に指きりげんまんをさせられた。
脅迫紛いのことをしておいて約束もクソも無いだろう、という言葉を、ヒロキは喉の奥でぐっと飲み込む。
「やれやれ……とにかく、出かけてくるから話は帰ってからしよう」
「え、今からどっか行くの?」
「今度のグラビア撮影の件で、少し向こうさんと話を詰める必要があるんだよ」
「とか言って、そのまま逃げないよね」
「……逃げないよ」
 風貌こそキンパツロンゲでチャラチャラしているように見えるが、ヒロキは実のところ、
かなり仕事に対しては真面目である。
小さい仕事にも手を抜かず、TBのバックアップを無難に果たしている。
逆に言えば、隠れてズルをするだけの要領の良さがないわけであり、
その点を、レイコやシホに「オトコとして大物感が無い」と指摘されることがある。
もっとも、彼女らはヒロキが変にスケールが大きければ、
それならそれで「いい加減だ、目立ち過ぎだ」と怒るだろうが。
「約束だからね、お返し! ドピュッとだからね!」
「……」
 シホ、ユーリ、カルナ、そしてレイコにエリコにマイ。
彼女らに見送られ、ヒロキは事務所のドアを開けた。
背中に突き刺さる期待の眼差しと、自分の溜め息の大きさを感じながら。

                 ◆                     ◆
435ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/03/10(土) 23:46:57 ID:6ww588xZ

 収穫はあった。
ヒロキは充足感を胸に、事務所への帰路についていた。
撮影内容について、向こうのカメラマンとやや意見の食い違いがあったが、
最終的にはヒロキの言い分を聞いてもらえることになったのだ。
カメラマンは「ティーンズの青い色っぽさ」を前面に押し出したかったようだが、ヒロキは納得出来なかった。
TBの現状と掲載雑誌の読者層を考えて、もう少しソフトにしてもらえるようにと短時間ながら必死に交渉、
そしてそれが見事実ったわけだ。
「ただいまー」
 事務所に戻った彼の鼻に、かぐわしい香りが漂ってきた。
食欲をソソる、いい匂いが。
「……な、何だ?」
「あっ、ヒロ君お帰り〜」
「……シ、シホちゃん?」
 ヒロキは驚いた。
シホの頬が、真っ赤に染まっていたからだ。
明らかにそれは、アルコールによるものだった。
「ちょ、どうしたんだよ!」
「んん〜、ごちゅそうさま」
「ご、ごちそうさま?」
 しがみついてくるシホを引き摺りつつ、社長室の中へとヒロキは突入した。
「……」
 で、絶句。
ヒロキの眼前に広がるのは、机に散乱した空の皿、床に転がるワインの空き瓶。
「こ、これは……」
「おお、お帰り井戸田」
「しゃ、社長!」
 大きくはだけられた胸元、そして妖しく光る唇。
実に色っぽい格好のレイコだが、ヒロキは構わずに問いただしにかかる。
「ど、どうしたんですか、これ!」
「あー、ホワイトデーよホワイトデー」
「ホ、ホワイトデー!?」
「そう。で、ごちそうさま」
「な、ご、ごちそうさまって……」
 ここでヒロキは、唐突に思い出した。
先日、TBが出演したテレビ番組の内容を。
最近話題に上っている料理店を、タレントが突撃取材するという流れで、
TBの担当はケータリングをやっていることで評判の高いフレンチレストランだった。
436ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/03/10(土) 23:48:17 ID:6ww588xZ
「ま、まさか」
「はい、これ」
「うえぃ?」
 レイコが差し出した紙を、ヒロキは反射的に受け取った。
「領収書」
「りょ、りょうしゅうしょ?」
 そこに書かれていた店名、それこそ、まさにそのフレンチレストランのもの。
そして、その下に書かれている名前と、金額を見て、ヒロキは仰天した。
「は、はわわわわわわわ!」
 ヒロキはへたりこんだ。
自分の名前と、一ヶ月分の給料に匹敵する額のケータリング代が、
ボールペンによってハッキリと書き込まれている。
「やっほ〜、ヒロティー♪」
「うふふ、うふふふふふっ」
 領収書を手に、膝立ちで硬直するヒロキ。
そんな彼に、背後からマイとエリコがしなだれかかる。
「おいしーフレンチとおいしーワイン、ごちそーさま」
「うふふふ、ふふふふふ、ふふふふ」
 二人とも頬が朱に火照っており、相当に酔っ払っているのは一目瞭然である。
「やー、ヒロティーもサイコーね! よっ、太っ腹!」
「うふふふ、うふふふふ、ふふふふ」
「ヒロくん、ヒロくん、ヒロくぅーん」
 シホはヒロキにしがみついたままで、まるで仔猫のように喉を鳴らしながら、その胸に頬を摺り寄せている。
マイはヒロキの頭を抱えて自分の胸に押し付け、
エリコはエリコでヒロキの右肩に頭を預けてひたすらうふふと笑うのみ。
「……」
 美人と美少女に密着され、男なら歓喜のあまり泣いてもおかしくない図であるが、
ヒロキの目から零れ落ちる涙は、喜びのそれではない。
「やあ、いいホワイトデーになったわね」
 ワインが満たされたグラスを掲げて微笑むレイコ、その背後では、
ユーリとカルナが抱き合うようにしてソファーで眠っている。
「ヒロティー、ごちそーさまーっ!」
「うふふふ、うふふふふ、ふふふふふふっ」
「ヒーロくん、ヒロくーん、ヒーロくぅーん♪」
「シホは一杯だけだし、ユーリとカルナは飲んでないから、ま、安心してちょうだい」

 ヒロキは動かない。
真っ白に燃え尽きたかのように。
あまりに大きなショックを受けた時、人はしばらくの間、衝撃で体を動かすことが出来なくなるというが、
今のヒロキは、まさにそれだ。
「……」
 と、小田が社長室へと入ってきた。
その手には、フォークと、料理が盛られた皿がある。
ヒロキの姿を確認すると、小田は皿とフォークを机の上に置き、
ヒロキに向かって手を合わせ、小さく一礼した。
ご愁傷様、いや、いただきますという風に。


 ホワイトデー。
バレンタインのお返しをする日。
そして、男が「オトコを見せる日」である―――多分。


   F   I   N
437ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/03/10(土) 23:49:03 ID:6ww588xZ
以上です。
次こそハッピー(セックス)ライフの続きのマサ×ミサキ&アイ&アヤナ&リンコで。
438名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 07:57:14 ID:7p0xw5dE
ピンキリ氏GJです
久々のあかほんネタがうれしかた
439名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 17:40:42 ID:XGaOXxKE
では次に進む↓
440名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 07:51:36 ID:j7IORRa0
静かな週末だった…
441ルーク ◆Wixlu9loZM :2007/03/12(月) 13:40:56 ID:uY8vBXxh
2 2006 6/9 19:15

 「じゃあルール説明の続きよ。みんなには出発する時にデイパック渡すっていうのはさっき説明したわね。
その中にはあなたたちの戦いをサポートする武器も入っているの。
もちろん武器といってもナイフとかじゃなくてアダルトグッズよ。
会場内で調達してもいいけど、基本的には支給された武器で戦ってね」
 満足そうな様子で小宮山が武器の説明をする。
「さて、これから出発だけど、何か質問はあるかしら?」
 小宮山が全員を見渡すのと同時に、ある一角ですっと手が伸びていた。マナカだった。
マナカは相変わらず不機嫌な様子を隠そうともせず小宮山を睨み、
小宮山は小宮山で嫌味なぐらいの余裕をマナカに見せ付けている。
だが、そのマナカの口から発せられた言葉は、ある意味とんでもない言葉だった。
 「私の貞操帯は、どこにやったんですか?」
 その言葉はむしろ加藤や坪井といった教師陣に衝撃を与えていた
(マリアも驚いたような表情をしていたが、彼女が受けているショックはまた違った類のものだろう)。
いつも通りのおだやかな口調で、それでいて怒りのこもった声。
それは普段小宮山に喧嘩を売られたときの声そのものだった。
 「あー、あなたの貞操帯ね。あれはゲームを進めるのに有利になりすぎちゃうから、悪いけど外させてもらったわ。
それで、皆さんに朗報です。その黒田さんの貞操帯はこれから支給される武器の中に混ぜました。
まあ、それを黒田さんが引いてしまう可能性もあるけどね」
 小宮山が誇らしげにデイパックを一つ掲げ、マナカの方を嫌みったらしく見た。
両者のにらみ合いはマナカが渋々席に着いたことで終わりを告げ、再度小宮山によるルール説明が始まった。
442ルーク ◆Wixlu9loZM :2007/03/12(月) 13:44:13 ID:uY8vBXxh
 「最初の出発者は私がくじを引いて決めるわ。選ばれた人から名前のあいうえお順で2分感覚の出発よ。
そして、最初の人に出発してもらう時間は、覚えやすいようにシックスナインでイクイクよ。
今日は6月9日。今の時刻は午後7時17分。あとちょうど2分で
最初の人の出発ね」
 その2分はあっという間に過ぎた。小宮山は時間を確認すると、
テーブルの下から茶封筒を取り出した。
慣れた手つきで上の部分をハサミで切り取り、しばらく中をまさぐってから一枚の紙を取り出した。
 「じゃあ、最初の出発者は9番の城島シンジ君に決定。
そこから先は2分感覚で番号順に1人ずつよ。
早速だけど城島、デイパックを受け取って出発してね」
 アキの隣でいささか大げさな音を立てて城島シンジは立ち上がった。
一歩一歩前に進むその足取りはアキの、そして何よりシンジ自身の緊張のせいか震えているように見えた。
参加人数とほぼ同数だけ存在するデイパックの山までシンジが歩み寄ると、マリアがそれを手渡した。
 「あっ、出発する前にここでみんなに誓いを立ててから行くのよ」
 思い出したようにそう発言した小宮山の言葉を聞き、部屋から出て行こうとしていたシンジの足が止まった。
小宮山はそれを確認すると改めてマイクを取り、スイッチを確認して声を上げた。
 「私達はイカし合いをする。入れなきゃ入れられる」
 シンジや、アイの表情が引きつるのが見えた。当然だ。
アイは知らないが、シンジはまだ初体験を済ませていないと以前カナミが言っていた。
まさか、こんなゲームで童貞を失う可能性が出てしまうなんてシンジは思ってもいなかっただろう。
 「俺達はイカし合いをする。入れなきゃ入れられる」
 羞恥プレイ級の言葉を何十人の前で言わされ、シンジの顔が赤く染まっていた。
普段自分が家に遊びに来ている時ですらAVを見ているある意味とんでもない男であるシンジですら、この言葉には抵抗があるようだった。
そしてみんなから目を逸らすようにして部屋の出入り口の方を向き、ようやく出て行こうとしたまさにその時、またもや小宮山が彼を呼び止めた。
 「そうそう、さっきの『入れなきゃ入れられる』って言葉だけど、男子だから関係ないって訳じゃないのよー。
私が過去に受け持った奴でも…。おっと失敬。余計な事を喋っちゃったわ」
 「アンタ前からこんなことやってたんか!」
 アキとシンジの見事な突っ込みのハーモニー。
シンジはそのツッコミの余韻を少しだけ残しつつ部屋を後にした。

 2006 6/9 19:19 試合開始
443名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 23:14:42 ID:yvwi+Hzn
wktk
444名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 00:14:53 ID:2tltjsci
ロワイアルキター
期待してます、GJ!
445名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 15:38:06 ID:U8NjDC0g
>ピンキリ氏
乙、なんですが少しコンパクトすぎる印象も受けました
氏の他のネタもそうですが、上手にまとまりすぎているためか、
他の職人諸氏より色や味が薄くなっているような感があると浅薄な身で失礼ながら愚考しました

>ルーク氏
乙です
まだまだ序盤みたいですが、とても先が楽しみです
期待しています
446トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:31:01 ID:Tm4e9Wdj

 トマソンです。

しばらく間が空きました。
このところ異動やら何やらでばたついています。

さて、シンジの夢十夜、その第7回。
ミホ編です。

では投下。

447トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:32:14 ID:Tm4e9Wdj

 こんな夢を見た。


 その時、シンジはむしゃくしゃしていた。つまらないことがいくつか重なり──朝は
宿題を忘れて小宮山先生に説教され、昼は緒方先生には服装について重箱の隅をつつく
ような注意をされ、挙句の果てに夕方には、ズボンのチャックが開いていたためマナカ
に散々からかわれ──それぞれはまったく大したことではないのだが、小さなことが積
み重なり、散々な気分で高校の門を出たところだったのだ。
 そこへ、シナをつくって誘うような視線をぶつけながら、栗色のロングヘアを風に
たなびかせた可愛らしい女の子が声をかけてきたのだった。
「千円で私を抱きません?」

 普段のシンジなら、軽くスルーしたろう。おまけにこの娘──名前は知らないが──
には以前、階段の上からフライングボディアタックを食い、全治一週間の怪我を負わさ
れたことがある。君子危うきに近寄らず、だ。
 だがこのときのシンジの心理状態は君子どころか、まともではなかったのだ。

(──飲む打つ買うは男の甲斐性と言うし、こういうときは買うのもいいかもな──)

 こっそり財布を確かめると、一万円札が一枚。
「細かいのがないんだけど、いいかな?」
「えっ……あ、はい……お釣りはまた今度でよければ……」
 その娘、叶ミホのほうがびっくりしてしまった。下駄箱ラブレター作戦、階段上から
のドジッ娘アピール・フライングボディアタック作戦、図書室での書庫からシャワー作
戦をはじめ、あれだけあの手この手でアタックしてみて効果がなかったのに、いきなり
体の関係をOKされたのだから無理もない。

 といってもあたりは住宅地で、ホテルなどない。城島家には妹のカナミがいるという
ことで、二人は叶家でプレイすることになった。叶家の共働きの両親はもうしばらくは
帰ってこない。
「お邪魔します……」
 ミホの家に上がりこみつつ、今更ながらシンジは少々後悔していた。見ず知らず──
でもないが──の女の子との援助交際、それも同じ高校の後輩とエッチというのは、後
腐れがないとは限らないし、第一、違法行為である。
 だが、ミホの部屋のベッドの上に腰を落ちつけ、隣にミホが座ったとたん、そんな思
考はどこかへ飛んでしまった。

448トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:33:16 ID:Tm4e9Wdj

(かっ……可愛い……)
 思わずシンジが見とれるほど、改めて眺めるミホは美しかった。
 しっとりと栗色に輝く豊かな髪の毛は見事なまでにストレートで、一本の枝毛もない。
ほっそりした指先は一つ一つの爪の隅々まで丁寧にマニキュアがなされている。控えめ
な化粧はあくまでも自然に素材を生かし、健康な肌の色を強調していた。睫毛も眉毛も
綺麗に整えられ、形のよい二重のまぶたに囲われたこれも栗色の瞳は、はかなげに潤ん
でシンジを見つめている。
 ミホの体は隅から隅まで手入れが行き届き、いかにもマメに美容に気を使っているの
がはっきり伺えた。この体をこれから裸に剥いて肌を合わせると思うと、シンジは鼓動
が高鳴るの抑えようもなかった。

「城島……先輩」
 一方のミホも、もう頭が真っ白になりそうだった。ずっと長いこと想いを寄せていた
男性が、すぐ隣に腰かけ、自分を抱いてくれようとしている。あとは、このときのため
に磨いてきた性技を──小宮山とマリアに教わった点が不安ではあったが──生かし、
誠心誠意、奉仕するだけだった。
「え、えーと……まず、なんて呼べばいいかな」
「ミホ……です。叶ミホです」
「ミホちゃんね。それじゃ……いいかい?」
 そっと腕を体に回されただけで、ミホの頭はオーバーヒートした。
「……せんぱ……い……」
「むっ、むぐ……」
 シンジが驚いたことに、ミホのほうからシンジに強引に唇を合わせてきた。勢いのま
まに自分よりはるかに大柄なシンジをベッドに押し倒すと、柔らかな舌をシンジのそれ
に絡み合わせる。粘膜と粘膜が濃厚に密着しては離れるうち、二人の唾液が混ざりあい、
ぴちゃぴちゃと淫靡な音を響かせた。
 シンジもまた、熱烈な先制攻撃を受けて一気に気分が盛り上がった。ようやく口が
離れた隙に、遅れをとるまいとミホの胸に手を伸ばす。
「ああ……先輩……」
 制服の上から強引に揉みしだく荒々しい手のひらを、ミホは目を閉じて受け止めた。
 やがて、シンジがミホの制服のボタンを外しはじめる。ミホもまた顔を赤らめながら
も、ひるまずにシンジのボタンに手を伸ばす。みるみるうちに、二人は互いに素肌を
晒していった。
449トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:38:53 ID:Tm4e9Wdj

 裸に剥きあげたミホの体は、見事に均整が取れていた。そして見た目もさることなが
ら、この感度はどうだ!
「あっ……あっ……はぁ……」
 適度に熟れた、開発途上を思わせるミホの体は、可愛らしく息づくピンク色の乳首を
指先で転がされるだけで、ピクンピクンと震えた。脇腹を抱き寄せるだけで甘い吐息を
漏らす敏感な体は、どこに触れても、そこの素肌があっという間に桜色に上気させてゆ
く。シンジは調子に乗ってすべすべの肌を撫で回した。
 やがてすっかり全身を上気させたミホは体を起こした。
「……せ、先輩……先輩も……気持ちよくなってください……」
 攻めに回ったミホは献身的だった。シンジの全身にマッサージ風の愛撫を加え、耳た
ぶに吐息を吐きかけ、首筋へはキスの雨を降らせ、全身に唇を滑らせ──ミホは知る限
りの手練手管の限りを尽した。
 そのテクは、さしものシンジも驚くほどだった。なかでも、シンジを仰向けに寝かせ
ておいて彼の胸──たくましいというには少々薄い──に『の』の字を描いて白魚のよ
うな指を滑らせ、可憐な唇でシンジの乳首を吸いながら、もう一方の手のひらでもう
すっかり怒張した男根を優しく愛撫する合わせ技には、シンジもすっかり追い上げられ
てしまった。

「ミホちゃん……俺、もう……我慢できない」
「あっ……」
 たまらなくなったシンジがミホの体を組み敷く。すらりした両脚を割り、その間に腰
を落ち着けたシンジの眼前に、ミホの全てが広がった。
「ああ……恥ずかしい……」
 ミホがあまりの羞恥に両手で顔を覆うのも構わず、蠱惑的な眺めを晒した秘奥にシン
ジはそっと指を忍び込ませてゆく。やはり栗色の陰毛はこれも綺麗に手入れされ、密や
かに息づく花びらを覆い隠すにはあまりに小さい茂みだった。やわやわとデリケートな
花弁のあわい目をあばくと、すでに露をためてテラテラと光る、真っ赤に熟れた襞々が
覗いた。
(あのテクといい、結構、経験は多いのかな……?)
 その色合いにそんなことを思ったシンジだったが、強烈な誘惑の前に、そんな冷静な
思考はあっという間に溶けてしまった。眼前に余すところなくあらわになった女体は、
そっと挿入した指一本ですら、あまりにもきつく締め付けてくる。こみあげてくる欲望
をシンジはなんとかこらえ、指をほんの少し上にずらした。
「いい眺めだ、ミホちゃん……ここはどうかな?」
「あああーっ……」
 敏感な肉芽をつまみ出され、ミホの体が跳ね上がった。ぺろんと皮を剥くと、これも
また赤く熟れた芽が顔を出し、強烈にシンジを誘った。
(……挿れたい!)
 シンジはあっさりと我慢の限界に達した。いささか慌て気味にコンドームを装着する
と、ぐいと腰を落とし、位置を合わせて改めて少女の体に覆いかぶさる。
「ミホちゃん……いくよ……」
「ああ……せんぱ……い……」
 頼りなげに目を閉じ、来るべき挿入を待って体をこわばらせる少女の表情に見とれつ
つ、シンジはゆっくりと腰を押し出す。痛いほどに張り詰め、毒々しく血管を浮かび上
がらせた男根が、ミホの体を貫いていった。
「……せんぱ、い……いたっ……あーっ!」
 奇妙な硬さを持った熱いものが侵入してくる鈍い痛みに、ミホの整った顔がゆがんだ。
450トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:41:59 ID:Tm4e9Wdj

(──ん?) 
 少女の体に暖かく包まれ、陶然となりながらも、シンジは多少の疑問を感じていた。
 挿入の際のはっきりした抵抗感。あれほど積極的だったミホが、挿入したとたんに
マグロ状態になり、シンジにしがみつくことしか出来ずになすがままにされていること。
そしてなにより、呆然としたような、それでいて時折痛みをこらえて顔をしかめるよう
なミホの表情。
(まさか……初めてだったわけじゃ、ないよな……)
 ミホの体はかなり開発されて真っ赤に熟れていたし、第一、援助交際を持ちかけてお
いて処女であるはずもない。
(──遠慮はいらないはずだ──うん)
 疑問を振り払ったシンジは、欲望のままに腰を振り始めた。おのれの分身をきつく
締め上げ、絡み付いてくる肉壷を存分に味わいながら──ゴム越しのために感覚が鈍く
なっているのがもどかしい──思い切り突き込んではこつんと何かに当たる感触を楽し
み、ゆっくりと引いては膣の内壁をこすりあげる。
「あっ……ひっ……う、うあっ……」
 息も絶え絶えになってそれを受け止める、ミホの悲鳴ともあえぎ声ともつかぬ声を最
高のBGMに、シンジはやがて絶頂に達した。
「お、おおっ…ミホちゃん!」
 シンジの体がピンと反り返った。最後の一突きを浴び、ミホもまた体を硬直させる。
その中で膨れ上がった男根が断末魔を迎え、生臭い欲望の汁が大量にコンドームの中に
吐き出された。
451トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:43:24 ID:Tm4e9Wdj

 荒い息をついて余韻に浸るシンジの男根が、ずるりとミホの体から抜ける。
「はぁ、ああ……ミホちゃん……素敵だったよ……」
 シンジは自らコンドームを外し、その口を縛った。本当はミホに後始末をして欲し
かったのだが、まだ呆然とした様子の少女は動けそうになかったのだ。

「せんぱ、い……」
 股間に残る鈍い痛みをこらえ、ミホは体を起こした。その双方の頬には、つぶらな二
つの瞳から流れた涙の跡が、くっきりと残っていた。
 破瓜のショックからまだ完全には立ち直れないまま、ミホは、とうとう想いを遂げた
という幸福感と、そしてそれ以上の後悔の念にとらわれていた。
 憧れの城島シンジに抱かれたとはいえ、シンジのミホに対する思いは、ただの援助交
際の相手でしかない。金で体を売る女と認識された今、どう頑張っても恋人になどなれ
るはずもなかった。

 確かに、城島先輩に抱いてもらえたのは嬉しかった、しかし──。
 いったいなぜ、素直に告白できなかったのか? 千円で自分を買えと持ちかけておい
て、実は初めてだったなどと知ったら、先輩はどんな顔をするだろう?
 だが、時間は戻らない。
 ならばせめて、初めてだったとは気づいて欲しくない──。
 ミホは精一杯に平静を装い、座りなおすと、シンジに背中を向け、後始末のために
ティッシュに手を伸ばした。

 だがそこには、ごまかしの利かない証拠が残っていた。
「……え……」
 ミホが座りなおしたあとを見て、シンジは絶句した。薄いピンク色のシーツの上に
くっきりと残っていたのは、鮮やかな赤い血痕。
 それはミホの美しい純潔の証だった。
 もしやとは思っていたが……援助交際を持ちかけてきた女の子が処女とは、いったい
どういうことか?
「ミホちゃん……もしかして、初めて……だったのかい?」
「あ……」
 気づかれた──。
 ミホは何も言えなかった。ミホは突然に襲ってきた猛烈な羞恥にシンジに背中を向け
口をつぐんだまま、股間をティッシュで拭い続ける。
(私は、馬鹿な女……千円で処女を売り、大切な人に尻軽と思われた、馬鹿な女……)
 その瞳からもう一度涙が溢れ、頬を伝った。

452トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:47:32 ID:Tm4e9Wdj

(そうか……このコは……)
 確かに、今までのミホに対するシンジの認識は売春婦のそれに近かった。まあ、そも
そものきっかけが「私を千円で買いません?」では、それも当然だ。
 だが、自らが奪った処女の証をはっきりと見せ付けられ、羞恥を含んで股間をぬぐう
ミホの仕草に、その認識は一変した。
 シンジはとうとう、ミホの真情に気づいたのだった。
(……素直に告白したくても出来ない、か……俺にもそんなことがあったな……)
 シンジの心に、かつての甘酸っぱい初恋の思い出が蘇る。だが、すぐさまそれを押し
のけたのは、どこからか心の中に湧き出てきた、目の前の少女への確かな愛しさ。
そしてさらに──押し殺した声ですすり泣く、ミホのたおやかな背中のラインを眺める
うちに、その愛しさをも押しのけて込み上げてきたのは、圧倒的なまでの劣情だった。

 この体を抱きたい……もっと! もっと!!!!

「ミホちゃん……もう一回だ」
「えっ、きゃっ……ああっ……」
 そっと優しく後ろから押し倒すと、少女の均整の取れた体はベッドの上に四つんばい
になった。腰を高く持ち上げさせると、白磁の太ももの間から、破瓜を迎えたばかりの
割れ目がこれ見よがしに覗く。
 まろやかな尻たぶのカーブに目を楽しませつつ、腕を回して細い腰をがっちり固定す
ると、シンジは獣のように後ろからミホを貫いていった。
「あっ、あっ、そんな、あーっ……」
「ミホ……ちゃんっ!」
 表面的には拭き取られたとはいえ、まだ冷めていなかったトロトロに溶けた女の体が、
シンジのそれを再び熱く包み込む。今度はゴムをつけていない──襞々の一枚一枚がき
らめくような生命に満ちて、愛を、歓びを求めてシンジの肉棒に吸い付き、絡みついて
くるようだった。
「おおうっ……気持ちいいよ、ミホちゃん……」
 シンジは少女の体に腕を回し、下向きになったためいやが上にも強調された胸の隆起
に手を伸ばす。柔らかく張り詰めた乳房を思うがままに揉みながら、シンジは突き上げ
てくる本能のままに、ひたすらにミホの体を貪った。
 彼はいつしか、全身から汗を吹き出していた。
453トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:48:33 ID:Tm4e9Wdj

「あ、あっ、ああっ……」
 ミホもまた、暴れまわる熱い肉棒を受け止め、いつしか雌の反応を示し始めていた。
 バックスタイルとあって、シンジの顔が見えないのがどこか心もとない──だが、愛
するシンジの燃えたぎる男根に貫かれ、ツンツンと体の芯を突付かれるうちに、先ほど
とは違い、痛みだけではない別の感覚がどこかからともなくにじみ出てきたことに、ミ
ホははっきり気づいていた。

 何度かマリアに悪戯された時にも、性感をかすかに感じたことはあった。だが、これ
に流されてはいけないと自分に言い聞かせ、快感に身を任せることをミホは断固として
拒んだものだった。

 だが今度は違う。
 この感覚に身を任せ、いやむしろ全力でこれを味わうのが女の悦びであるはずだ──。
ミホはこわばる体から力を抜こうと努め、体内で暴威を振るう肉棒に全神経を集中した。
これこそが、愛するシンジの肉体なのだ!
 やがて圧倒的な性感は抗いようのない奔流となり、今やすっかり桜色に上気したミホ
の全身を駆け巡った。
「あ、あ、あーっ!」
「おおうっ……ミホちゃんっ……」
 再びシンジの体が硬直した。最後の一撃とばかり突き込んだ男根から、ピュッピュッ
と熱い想いがほとばしり、ミホの体内にぶちまけられた。
 シンジは再び、ミホの体を心行くまで堪能したのだった。
454トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:51:23 ID:Tm4e9Wdj

「ああ……」
 荒い息をつきつつ、ようやくシンジのほうに向き直り、膝を揃えて座ったミホだった
が、まだ全身が痺れたように熱かった。羞恥を含んでぴっちりと閉じた股間から、今度
は白く濁った液体がトロリと垂れてきたのに気づき、ミホは呆然とした。
「はぁ、はぁ……ミホちゃん……大丈夫? ごめん、あんまり素敵だったから……その、
つい……」
 欲望に任せ、ミホの体内に精液をぶちまけてしまったことは事実だ。とりあえずは
謝ったシンジだったが、責任取って、とでも言われたら、どうすればいいだろう?

「あ、は、はいっ……あの、先輩……大丈夫です……」
 ミホはなんといっていいのか分からなかった。反射的に大丈夫と答えてしまったが、
避妊をしてくれなかったことを怒るべきだったのか、妊娠した時のことを聞くか、それ
ともいっそ結婚を迫るべきだったか?
 こんなことは小宮山先生も教えてくれなかった。まあミホ自身、どうしたらシンジに
近づけるかばかりを考えていて、こうなった後のことは考えていなかったので、聞きも
しなかったのだが。
 股間がまだジンジンと疼いているのをぼんやりと感じながら、ごちゃ混ぜの感情を整
理することも出来ず、ミホは潤んだ瞳でシンジを見つめた。が、見つめ返してくるシン
ジの視線に耐えられず、つと目をそらす。
 これだけは確かだった。形はどうあれ、たとえ尻軽女と思われたとしても、ミホは長
いこと空回りしていた思いを遂げ、愛する男性に女にしてもらったのだ。
 それだけで私は幸せだ──。
 ミホはそう自分に言い聞かせた。

 うつむくミホにシンジが声をかけた。
「……ミホちゃん」
「は、はい……」
「どうして初めてなのに、援助交際なんかしたのか、どうして君の体がこんなにも敏感
なのか、それは聞かない。ただ……」
「……ただ?」
 ミホは、シンジが詮索してこないのが大いにありがたかった。一人で空回りした挙句、
テンパって売春じみた話を持ちかけた理由など、話したくはなかったし、ましてや、
『敏感なのはマリアに開発されたから』などと言えるはずもない。


455トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:54:14 ID:Tm4e9Wdj

「ただ、ミホちゃん……あの、お釣りなんだけど」
 そういえば、お釣りは次の機会に、といったきりだった。それもミホにとってはもう
一度会える口実になるというものだが──愛の行為の後にベッドで話すにしては、あま
りに色気のない話ではないか?
 かすかに口を尖らせながらも、ミホが答える。
「そうでした……明日でいいですか?」 
 シンジは首を横に振った。いぶかしげに見つめるミホの栗色の瞳に見とれながら、シ
ンジはどう持ちかけたものか少し考えた末、口を開いた。
「そうじゃなくて……その、お釣りをもらうんじゃなくてさ」
「……はい……?」
「あの、俺……もっと、もっともっと君を抱きたいんだ。今日二回したから、あと八回、
させてもらえないかな。都合のいいときに連絡するから……」
 ミホの顔がぱっと明るくなった。
「あ、ああ……喜んで……」
 ミホは天にも昇る気持ちで、シンジとメルアドを交換したのだった。


「それじゃ、またね」
 叶邸を辞し、家路に着いたシンジだが、情けないことに足取りがなんとも重い。いか
に若いとはいえ、休憩なしの二連発は想像以上に体力を使ったらしい。
 取り敢えず公園のベンチに座り込んだシンジは、大きく息をついた。若さと成熟を見
事に兼ね備えたミホの体が、ひとりでに脳裏に浮かんでくる──何度でも、いや何十回、
何百回でも、あの体を抱きたい!
 シンジは、心は果てしない欲望に囚われていた。だが、体はぐったりと重い疲労を
感じていた。今はともかく休憩が必要だ。
(──こんなとこで寝たら風邪ひくな──)
 そんなことは分かっていたが、圧倒的な疲労感には勝てない。目を閉じると、彼の意
識はふっと遠のいていった。

456トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:55:35 ID:Tm4e9Wdj

「お兄ちゃん、朝だよ〜」
 翌日の朝。階下からのカナミの声に、シンジは目を覚ました。
 またしても、股間にテントを作って。
(……美人だったなあ……)
 いまさらながらに、シンジはそう思う。
 夢の中で見たミホの体は、見事なまでに均整が取れていた。なにより、純潔を保ちな
がらもすっかり性に目覚めているそのアンバランスさが、どこか背徳的な感じがする。
美しい体が小さな悲鳴を上げながらシンジ自身を咥えこんだ、あの瞬間の感動を生々し
く心に描くと、パジャマの中の充血した男根は痛いほどに張りつめた。
(……いかんいかん。今日も学校だ)
 ベッドからのろのろと起きだしたシンジは着替えを始めた。

(あのコは……あのコにはいつも驚かされるが、思ったよりずっと強いんだな……)
 制服に着替えつつ、シンジはそんなことを思う。
 あれだけあの手この手でアタックを続けるのも、毎日体の手入れを欠かさないのにも、
マリアにどんなにいじくられても染まらないのにも、強烈な意志の力が必要なはずだ。
 こればかりは、特に張り詰めた目標もなく、毎日をなんとなく過ごすシンジには全く
ないものだった。
(実はいいコなんだろうが……しかしなあ……あのコのラブレターは、変だからなあ)
 シンジは以前、「体がさみしいの ミホ16歳」とか、「無料」とか題のついた可愛
らしい封筒が下駄に入っていたことを思い出し、苦笑した。

 多分、今日も学校では、ミホは木の陰からシンジを見つめてくるだろう。が、この娘
のことは妄想だけにとどめておいたほうが良さそうだ。

(……強い女の子、か……よし、次は……)

 シンジの夢はまだまだ続きそうだった。


457トマソン ◆sZztcRmPbc :2007/03/13(火) 22:57:03 ID:Tm4e9Wdj

以上。

タイトルは「シンジの夢十夜 〜第七夜 ミホ編〜」で。

これは今までの六話とはちょっと違って、ミホ視点の箇所を幾つか入れてみました。
が、全てがシンジの夢という前提では、やはり不自然かなあ。
エロ描写はいささか手抜きですが、ネタ切れにつき御免。

それと、『一回千円、だが万札しかなく、お釣りがないので10回』というアイデアは、
原案はアカボシ氏の漫画から頂いたものです。
#アカボシ殿、感謝です。

 皆様
http://www.k5.dion.ne.jp/~meisya/f-index.html

 こちらの「闘開道★不辞’s戯言スペース」もたまには見てくださいね。




次回はカオル編、微エロ位の予定。
が……プレイ内容が固まらん。
まあゆっくりお待ちください。
458名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 23:15:34 ID:cqsuI4wL
>>457
GJ!!
459名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 00:15:37 ID:2YwKB4Gm
ルーク氏GJ!
トマソン氏GJ!
ダブルタイフーン乙&次回に期待大家紋!
460名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:20:08 ID:HzXRMMmz
遅れましたが皆様GJでございます
461名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:41:23 ID:NmmndNhW
トマソン氏GJ!!!
夢とはいえミホが幸せだとうれしくなります
462名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 01:50:26 ID:AAxVDzHC
バレンタイン、ホワイトデーときて(静かだったが)、次は何のイベント祭だ
463名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 05:18:22 ID:fWmB8lCQ
ミホは結局夢の中だけか・・・
まあ、あんな怪しいアプローチの仕方じゃ、シンジに警戒されても仕方ないよな。
464名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 20:25:58 ID:OOZwIM8F
>>463 高校時代の俺ならもう、すぐに飛びついてるよ。モテる人は余裕でいいねえ。
465名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 21:31:11 ID:ceolBUbK
ミホは惚れた相手の命令ならどんな内容でも従いそうだ
466名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 07:24:28 ID:M1Y43Nvx
ベタボレだからな
しかしこのシリーズはイイ……!
467名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:39:22 ID:U4Q0RORx
今は夢第何話なんっだっけ?
468名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 00:38:40 ID:NdjSlnGv
いま第七夜。

トマソン氏GJ!!!
469名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 07:52:24 ID:RqCSltAW
トマソン氏GJ!
やはり投下があってしかもちゃんとした話だとレスの進み具合が違うぜ!
470名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 11:22:59 ID:rYtbUAqj
マサ視点一人称ってそういやあったっけ?
471名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:44:37 ID:38U27rHl
静かだね…
472名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 02:28:18 ID:XFK4Bcoh
シホが子持ち女学生アイドルをやる話というのはどうか
もちろん旦那はヒロキ
まぁミサキで子持ち女子高生でもあんま変わらんネタとは思うが

もういっそ全員孕ませ(ry
473名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:34:27 ID:S39FmcXg
前スレ埋めしりとりで濱中の女性キャラほとんど孕んでたな
ついでに鈴木君凌辱されてたけど
474名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 17:25:32 ID:mHsCV50p
かわいそうな鈴木くん…
475名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 07:43:34 ID:OE5kiZF9
この静けさでは濱中終了一周年祭はナシか……
やはり投下あってこそだが、
今は年度末進行の時期でみんな忙しかろうし、
投下あってもタイミングや内容次第で盛り上がれなかったりするし


まぁマターリといきまっしょい
476名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 08:22:55 ID:tfnOcYKK
前スレ埋めしりとりSS面白かったな( ゚∀゚)
ぜひ氏家SS保管庫に収録を!
477名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 22:45:22 ID:77hLjMHW
518氏は元気だろうか。
478名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 07:17:20 ID:wsYoskKO
上でも既出してるが、今はどこも忙しい時期だしな……
マターリと待とうや
479名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 15:36:00 ID:SOTujqAS
濱中やあかほんとお別れしたように、
いつかはここの職人諸氏、住人諸氏、スレそのもの、そして2ちゃんと別れる日がやってくる
願わくば、その日がなるべく遠い未来の出来事であるように


桜の季節はどうも別れの印象が強くてしんみりしてしまうな
480名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 09:56:40 ID:Jzq+JvSB
今週・来週・再来週くらいまでは更新ないかもな
フワーリ待つか
481518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:04:42 ID:nzu9iJGa
元気です。

かてきょもの。
>>16の続き。
ゆえにNGワードは「アイ×マサヒコ」「エロなし」


482518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:05:25 ID:nzu9iJGa
「う〜さむ」
ブルっと小さく震え、マフラーを巻きなおし、横を向く。
「先生、わざわざ元旦に神社行かなくてもいいじゃないですか」
寒さに弱いマサヒコはうんざりした様子で元家庭教師に話しかける。
「だめだめ。こーいった季節季節のイベントは大切にしなきゃだよ」
そう言って、クリスマス以来小久保家に入り浸っている……つーか住み着いているアイはマサヒコの腕を引っ張る。
「ほらほら、早く早く」
「わかりました。わかりましたから腕引っ張らないでくださいよ」
マサヒコは諦めた様子で、アイの為すがまま。
「それにもう神頼みでもしなきゃやってられないってゆーかね〜。あはははは」
「早く行きましょう。ここの神社効くって噂ですし。さあ行きましょう。すぐ行きましょう」
今だ就職の決まらぬアイの笑みは、ちょっぴり怖い。
「ほら、屋台もありますよ。たこやきおごりますから」
「やきそばも食べたい」
「おごりますから。だからその焦点の合わない目で笑うのは止めてください」
訂正。
めっちゃ怖かった。




「お賽銭ちょっと奮発しちゃった」
「困ったときの神頼みですね。後でお守りも買っていきましょうか?」
「そうだね。でも最後にモノを言うのは自分自身の頑張りだからね。よーし! がんばるぞー!」
濱中アイという人物はやるときはやる女性。
そのことはマサヒコが一番よく知っているつもりだ。
そんな彼女の少しでも力になれればと声援を送る。
「その意気ですよ、先生。頑張ってくださいね」
「うん。けど、まずはたこ焼きたこ焼き! マサヒコ君たこ焼き!」
「はいはい。約束でしたもんね」
アイの元気の源はいつだって食べ物だ。
「あれ? アイじゃん」
「へ?」
「やっ! おひさ〜」
財布の中身をマサヒコが確認していると三人組の女性がアイに声をかけてきた。
誰あろう、クリスマスにアイをハブった三人だ。
「みんなも来てたんだ」
「明けましておめでとうございます、濱中さん」
「…おめでとう」
「あけおめ〜」
「うん。今年もよろしくね」
などと四者四様に挨拶を交わす。
483518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:06:21 ID:nzu9iJGa
その横でマサヒコはぽつんと取り残されていたわけなのだが。
「ん? アイ、この子は?」
「あ、この子は前に言ってたマサヒコ君。元教え子の」
「どうも」
「あ〜この子が。『あの』マサヒコ君なんだ」
「『あの』って……先生いったい何を話したんですか?」
「あう! い、いやその……」
不思議そうに問われ、しどろもどろになる。
「そ、そんなことより! マサヒコ君たこ焼きたこ焼き! ほら、買ってきて!」
「ちょ! 分かりました、分りましたから押さないでください。地面凍ってるんですから」
促されるまま、マサヒコは人ごみの中に。
アイはふうとため息をつく。
「な〜るほど。あんたの好みってあーゆータイプなわけか」
「タイプって……ち、違うよ〜」
そう言って手をパタパタと振るが……顔が赤い。
三人娘はさらに畳み掛ける。
「だって言ってたじゃない。『マサヒコ君はいい子なんだよ〜』って」
「う」
「そうですね。『マサヒコ君最近かっこよくなってきたのよ』って。嬉しそうに言ってましたもんね」
「うう……」
「…『マサヒコ君って女の子に興味ないのかな』なんて悲しそうにもしてたわね」
「ううう……」
そして三人でとどめ。
「「「まちがいなくショタコン」」」
「うぅぅぅぅ!!」
悶絶するアイ。
「ほれほれ、認めれば楽になるわよ。好きなんでしょ、あの子のこと?」
「…確かに顔は悪くなかったわね。けど、ちょっとパッとしなさそうでもあったわね」
「でも素直そうないい子でしたよ」
「よーするにちょっと頼りなさそうなのがアイの好みってわけなのね。母性本能強いのかしら?」
三人に詰め寄られアイは「あうあう」と言葉に言いよどむ。
さらに三人がアイに詰め寄っていると、
「あんたらうっさいわよ」
「あ、すいま――って! 中村センパイ!?」
具合悪そうにベンチでぐったりしている中村リョーコの姿を目にして三人娘がズザザッと後ずさる。
エロさ大爆発で我が道を驀進するリョーコのことがちょっと苦手なのだ。
そんな三人の様子に不機嫌そうなリョーコの目がきらりと光る。
獲物を見つけた時の目だ。
「ちょいと後輩。先輩に新年の挨拶はなしか?」
「「「あ、あけましておめでとうございます」」」
「はいおめっとさん。親しき中にも礼儀あり、よ。挨拶がしっかりできないようじゃ立派な社会人にはなれないわよ」
もっともな意見に黙り込む。
傍若無人なくせに押さえるところは押さえるリョーコがやっぱり苦手な三人。
484518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:07:31 ID:nzu9iJGa
一方のアイはもう慣れたもの……っていうか、天然だからあんまり応えない。
「先輩は一人でお参りですか?」
「うんにゃ。セイジと来た。飲み物買いに行かせたんだけど、いつまでかかってるのやら」
後でしつけ直してやる……との恐ろしい言葉に三人娘ならず、アイすらもさ〜っと引く。
正月の神社で負の気を発するとは罰当たりというか神をも恐れぬと言うか。
そんなリョーコの前にスポーツドリンクのペットボトルが差し出される。
「おそいわよセイジ!……ってあら?」
「どーも。あけましておめでとうございます」 
「マサじゃん。何であんたが?」
「これ買ってる最中に豊田先生に会ったんすよ」
そう行ってホカホカ湯気の上がるたこ焼きを示す。
「んで、その時に中村先生に渡してくれって頼まれました」
「ふ〜ん……まあいいわ。ありがと」
ドリンクを受け取ったリョーコは一気に半分ほど飲み干す。
「ぷはぁ……あ〜五臓六腑に染み渡るわぁ」
「また飲みすぎたんですか?」
「まあね。それよりセイジは?」
「帰りましたよ。なんか足元が覚束無いようでしたけど」
「あたし置いて勝手に帰るとはいい根性してるわね」
むわぁっと、リョーコの発する負の気がより一段と濃密になる。
つーかすでにそれは瘴気。
触れたらどえりゃーことになりそうだがね。
「やっぱりしつけ直す必要がありそうね」
そう行って携帯電話を取り出そうとする。
が、その目の前に差し出されるたこ焼き。
「なによマサ?」
「一つどうですか? 買ってすぐに一つつまんだんですけど結構美味いですよ」
そう言ってややごーいんにリョーコに爪楊枝を握らせる。
「熱いですから気をつけてくださいね」
「あ、うん」
意外と素直にリョーコはたこ焼きを口に運ぶ。
「食べながらでいいんでちょっと聞いて欲しいんですけど」
たこ焼きの熱さにハフハフやってるリョーコに話しかける。
「豊田先生、今年も三年の担任やってるんですよ。
だからこれからの時期ものすごく忙しくなるんですよね。
なんと言っても受験の時期ですから」
「んぐ……それで?」
「まあ何というか、出来ればもう少しお手柔らかに、と言ったところですかね」
「ふ〜ん……」
じと〜っとした目でマサヒコを眺める。
「やけにセイジの肩持つじゃないの。ど〜いった風の吹き回し?」
「吹き回しも何も、豊田先生には去年お世話になりましたしね」
「なるほど……OK、わかったわよ。マサに免じてとりあえず今日はセイジと遊ぶのはやめとくわよ」
「……今日だけなんすね」
「わかったわかった。多少は自重するわよ。そのかわり、そのたこ焼きよこしなさい。
よく考えたら朝から何にも食べてないから腹ペコなのよ」
リョーコの言葉にマサヒコは苦笑しながらたこ焼きを渡した。
485518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:08:12 ID:nzu9iJGa


その二人をやや離れた場所から見つめる四人。
「すご……あの子中村センパイのこと説得したわよ」
「只者じゃないですね!」
「…勇者?」
マサヒコへの評価が急上昇する三人娘。
……ところでアイはと言えばマサヒコとリョーコのことをなんとも恨みがましそうな目で見つめている。
「ちょっとアイ、あんたなんて顔してるのよ」
「だって、先輩が……」
恨みがましいから憎憎しいへとアイの顔がシフトチェンジ。
三人娘は顔を見合わせ、ぷっと笑ってしまう。
なんともかわいらしい嫉妬じゃないか、と。
思ったわけなのだが。
「あのたこ焼き私のなのにぃ……」
「「「そっちかい」」」
ツッコミが見事にそろった。
アイはまだまだ色気より食い気なようだ。
つーかアイ先生、もう20も過ぎてるのにそれでいいのか……。

END
486518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:09:16 ID:nzu9iJGa
以上。
1月1日編終了。

以下。
1月7日編開始。
487518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:10:20 ID:nzu9iJGa
「先輩七草全部言えますか?」
「あん? なによいきなり?」
「だって今日は一月七日ですよ」
「あ〜、七草の節句か。そーいやそうね」
「で、言えますか?七草全部」
「……そんなもん知らなくても生きていけるわよ」
「ダメですね〜先輩は。いいですか? 七草って言うのは、はぎ・おばな・くず・なでしこ……」
「アイ、それは秋の七草よ」
「今日食べるのは春の七草ですよ」
「ええ! 七草って春と秋があるんですか!?」
「「……」」
アイの天然にマサヒコとリョーコは顔を見合わせて、笑った。


今日は一月七日。
ここはマサヒコの部屋。
いるのはクリスマス以来住み着いたアイと、元旦以来入り浸っているリョーコの二人。
そして部屋の主たるマサヒコの三人だ。
冒頭の会話は「今日のご飯は何かしらね?」とのリョーコの言葉にアイが反応したものだ。
「しかし七草ねぇ。食べたことないけどおいしいものなのかしら?」
「正直言ってそんなにおいしいものじゃないですよ。要するに塩味の野菜粥ですから」
「そーよね」
「でも、七草粥を食べると健康になれるんですよ」
「迷信でしょ、そんなの」
リョーコの言うことにも一理ある。
「よーするに、七草粥ってのは正月に色々食べたり飲んだりして疲れた胃を労わるものなのよ。
だから健康になれるなんて保証は無いのよ」
「でも、だったら先輩には効果あるじゃないですか」
「あんでよ?」
「だって先輩、正月休み中ずっとマサヒコ君の家で食っちゃ寝飲んじゃ寝してたじゃないですか」
リョーコは「ふむ」と顎に手をやる。
「なるほど。一理あるわね。確かに最近ちょいと胃が疲れ気味だし、ちょうどいいかもね」
「あ、でも晩御飯が七草粥って決まったわけじゃあないんですよね」
「多分七草粥ですよ。母さんそういったイベント事結構好きですから」
「へ〜そうなんだ」
「アイも結構イベント事大切にするわよね。お母さまと相性いいのかも。ねえ、マサもそう思わない?」
「あ〜。そう言われてみると結構いいコンビですね。確かに」
原付免許の時のことを思い出しつつ、マサヒコが同意。
アイと3年、母とは生まれたときから一緒なマサヒコが言うんだから間違いないだろう。
「よかったじゃないのアイ。お義母さまと相性よくって」
「なっ! 何がですか先輩! ってゆーか今お母さまの発音がおかしく無かったですか!?」
「なんかおかしかったかしら?」
「まだ早いですよ!」
「あら「まだ」なのね?」
「はう!」
突っ込まれてアイが悶える。
そこをさらにリョーコが突っ込む。
「今から予習のつもりで言っておいていいんじゃないの? お・義・母・さ・まって」
「そ、そんな……あう、その……はうぅ……」
あうあうはうはう言い出したアイ。
やれやれとマサヒコが口を挟む。
「まあまあ、中村先生その辺で――」
「ソレよマサ」
「は? なんですか?」
唐突に言われ、疑問の声。
「あたしもう先生じゃないんだし。その先生ってのさ、やめにしない?」
言われてマサヒコは、
「……確かにそうですね」
納得する。
488518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:10:51 ID:nzu9iJGa
納得すると今度は別の疑問が出てくる。
「でも、じゃあなんて呼べばいいんですか?」
「あんたの好きに呼べばいいわよ」
「好きにって言われても……」
「あんたほんっとに現代っ子だねぇ。じゃああたしのことは「中村さん」でいいわよ。
アイのことは「アイさん」とでも呼んどきな」
「はあ……中村さんとアイさん……ですか?」
「そっ」
「ん〜……なんかちょっと違和感ありますね」
「なにいってんの。今は家庭教師と教え子って関係じゃないんだから先生なんて呼ぶほうが変なのよ」
「まあ確かにそうですけど」
「前までは教える教えられるの上下の関係。今は対等の関係でしょ?
これからもそれなりの関係を築いていきたいんなら呼び方は変えときなさい」
確かにリョーコの言うことには一理ある。
いまだに先生と呼ぶほうがおかしいのは確かなわけで。
「分かりました。中村さん、アイさん。これでいいですか?」
「ええ。アイもそれでいいわね?……アイ、ちょっとアイ!」
ポーっとしていたアイ、リョーコに肩を揺すられてはっとする。
「ふぇ!? あ、はい。なんですか?」
「なんですかって……まあいいわよ」
リョーコが苦笑していると、
「マサヒコ〜ちょっと〜」
「なんだろ? すいません、ちょっと行ってきます」
母親に呼ばれてマサヒコが下に下りていく。
「アイ」
「なんですか?」
「あんたさぁ、マサに名前で呼ばれたくらいでぽや〜んってのぼせ上がってどーすんのよ」
「な、なんのことですかぁ?」
「……まあいいけどね」
リョーコ、また苦笑。
「ま、がんばんなさい。マサは大分手強そうだけどね」
「……がんばります」
真っ赤になってうつむいてしまったアイの頭をリョーコはいい子いい子と撫でるのだった。




END
489518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:12:10 ID:nzu9iJGa
以上。
1月7日編終了。

以下。
1月成人式日編開始。
490518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:12:51 ID:nzu9iJGa
「毎年毎年懲りないっていうか……なに考えてるんですかね?」
テレビを見ながらマサヒコ。
「そうだよね。お前らいくつだ! って感じだよね」
「……いえ、みんな20歳ですよ。成人式ですから」
「あ……」




今日は1月の第二月曜、成人の日。
場所はといえばいつものマサヒコの部屋。
いるのはマサヒコと、本格的に小久保家に住み着き始めたアイの二人だ。
冒頭の会話はテレビを見ながらの一幕だ。
「しかし荒れてますね」
「でもこんなのは極一部だよ。私達のときは特に何にも無かったしね」
「ああ、そーいえばアイさんはもう成人式終えたんでしたね」
「……それ、どーいう意味かな?」
なんだか地雷っぽいものを踏んだようだ。
マサヒコ、ちょっと慌てる。
「あ、いえ。特に他意はないんですけど」
「確かに私は童顔だけど……でも酷いよ」
「……すいません」
本格的に頭を深深と下げるマサヒコの様子に、逆にアイが慌てる。
「あ、べ、べつにそこまで本気で怒ってるわけじゃないから。
そんな本気で謝ってくれなくてもいいんだよ。ごめんね、気を使わせちゃったね」
あわあわおろおろとマサヒコのまわりをちょろちょろと動き回る。
そんな行動が幼さに拍車をかけているのだろうが……まあそれはよしとしよう。
気を取り直したマサヒコがアイに話しかける。
「ところで、アイさんは成人式にどんな服で出たんですか? やっぱり晴れ着で?」
「ううん。私はスーツだったな。だって晴れ着って大変なんだよ?
着つけとか、ちょっと動くと着崩れちゃうしね。だからスーツで十分だよ」
そう言って笑うアイだが、
「……晴れ着、着たいとは思ったんですね」
「……」
マサヒコには通じない。
あっさりと本心を見破られて黙り込んでしまう。
「そりゃ、着たかったけど……」
しばらくして、ポツリともらす。
「実家ならともかく、こっちじゃそうもいかないよ。さっきも言ったけど、着物って色々面倒だから」
「そうですか」
「うん……」
そのまま、重い空気が流れる………かと思われた。
「OK。その願いかなえてあげましょう」
「母さん?」
グレートマザー参上。
「は〜い、アイちゃんこっちいらっしゃい」
「え? ええ? えええっ!? マ、マサヒコく〜ん……」
助けを求める目でマサヒコを見る。
「ちょ、母さん! 何する気だよ!?」
「悪いようにはしないわよ」
そのままアイは母親に引きずられていってしまった。
マサヒコ一人その場に取り残される。
491518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:13:27 ID:nzu9iJGa




少しばかりの後、アイは母と共に戻ってきた。
「えっと……どうかな?」
「……」
振袖を着て。
「あの……マサヒコ君?」
色鮮やかな着物。
うっすらと化粧もしているのだろう、いつもの、どこか幼さを感じさせるアイとは雰囲気が違う。
アップにされた髪からのぞくうなじかなんともかんとも……。
正直、たまりません。
「変、かな?」
ちょっとがっかりした様子で、しゅんとしてしまったアイの言葉に、マサヒコはぶんぶんと首を振り。
「変じゃないっす。すっごい……似合ってますよ。アイさん」
マサヒコの言葉にアイは顔を輝かせる。
「えへへ……ありがと。お世辞でも嬉しいよ」
「お世辞じゃないですよ。ホントに……キレイです。そのまま飾っておきたいくらいですよ」
真摯な目で見つめられ、甘い言葉を投げかけられ、アイは顔に血が上るのを意識する。
いや、意識なんてレベルじゃない。
カーッと一気に首から上に血が集まった結果。
「ふにゅ〜……」
「おわぁ! せ、先生! じゃない。ア、アイさん!」
「ちょっ! どうしたのよアイちゃん! しっかり!? マサヒコ! 冷凍庫からアイスノン持ってきて」
「わ、わかった!」
倒れたアイを前に右往左往する小久保母子だった。


END


492518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:14:40 ID:nzu9iJGa
以上。
1月成人式日編終了。

以下。
2月3日(節分)編開始。
493518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:15:37 ID:nzu9iJGa
「鬼は外〜! 福はうち〜!」
「カモーンラック! ゲットアウトオーガ!」
「なんすかそれは?」
「意味もなく英語にしてみたわけよ」
「せんでください」


今日は2月3日。
節分だ。
そんなわけで小久保家では豆まきの真っ最中。
一人息子たるマサヒコと、その元家庭教師にして近頃めっきりマサヒコの部屋に寄生中のアイ。
その友人たるリョーコとマサヒコマザーの四人で。
父は出張中で不在だ。
御都合主義とかゆーな。こんにゃろ。
「でも、ちゃんと炒り豆を投げるんですね、ここでは」
「そうね。最近だと落花生を殻ごと投げるなんてとこも多いみたいなのにね」
「落花生なんて投げるんですか? なんかそれって情緒が……」
「後々掃除が大変でしょ?」
マサヒコの言葉にふひ〜と鼻から息を吐きつつ、ちょっと小馬鹿にしたような物言いをするリョーコ。
「これだから実家暮らしは……あ〜やだやだ、苦労を知らないってやだわねぇ」
「まあ確かにそうですね」
特に怒るでもなく、ありのまま受け入れるマサヒコの様子に、
リョーコは不満顔でマサヒコの肩に腕を回す。
「ちょっとマサ、怒るとか不機嫌になるとかしなさいよ。つまんないでしょ?」
「んなこといわれたって中村さんの傍若無人っぷりは今に始まったことじゃないわけですし。はっきり言ってもう慣れました」
「……ふ〜ん」
マサヒコの言葉にリョーコは少しばかりの愕と少しばかりの悦を覚えた。
つねに自分勝手に振舞うリョーコは敬遠されることが多々あるからだ。
そんなリョーコの行状を慣れたと言って受け入れてくれるこの年下の友人の存在。
「友こそがかけがえの無い宝、か」
「は? なんすか?」
「何でも無いわよ。ほらほら、豆まきなさい……あんたも食べてばっかいないで」
「ふぇ?」
炒り豆を口一杯にほおばったアイ。
ハムスターみたいでちょっと愛らしい。
「そんな口一杯詰め込んでると詰まらせるわよ」
「んぐんぐ……ぷは。大丈夫ですよ〜」
「……でしょうね」
言い終わるなり再び豆を頬張ろうとしたアイを見てリョーコは苦笑する。
「けど、その辺にしときなさい。メインディッシュはこの後でしょ?」
「はっ! そ、そうでした! え〜っと、じゃあ。鬼は外ー」
手に持った豆を投げる。
「ぐは!」
全弾マサヒコに命中。
マサヒコの後部装甲中破。
「いてて……」
「あはは。隙ありだよ、マサヒコ君」
「後ろからとは卑怯ですよ……といいつつ福はうち!」
「はわっ!」
ぽいっとアイへと豆を投げつけたマサヒコ。
軽く投げたつもりだったのだが。
「痛い……酷いよマサヒコ君……」
なんとアイは顔を手で押さえてプルプルと震え出してしまった!
「す、すいませんアイさん。ちょっと強すぎましたか?」
えらいこっちゃと慌てて駆け寄ったマサヒコ。
494518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:16:51 ID:nzu9iJGa
「大丈夫ですか?」
「……隙あり!」
「後ろががら空きよマサ!」
罠です!
後ろからも敵が!
「「くらえー!!」」
「ぎゃぁぁ! さんだー!!」
……すごくわかりづらいネタです。
ゴメンナサイ。


さて。
豆まきだか豆合戦だかも終わっていよいよメインディッシュ。
「母さん、今年の恵方ってどっちだっけ?」
「冷蔵庫がある方向よ。ところでマサヒコ、あんたなんか顔が……その赤い点々なに? ジンマシン?」
「弾痕…かな」
「え、男根!?」
「……あ〜いや。なんでもないから」
なんか色々と諦めたマサヒコ。
さっさと太巻きを食べてしまおうと手に取る。
495518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:17:31 ID:nzu9iJGa
「えっと、無言で全部食べきるんだっけ?」
「そうそう。口を離しちゃダメなんだよ」
「きつそうだなぁ……アイさんなんかは楽勝っぽいけど」
「うん、私楽勝」
両手に太巻きを持って笑顔のアイ。
……両手?
二本食う気か!?
…………な〜んて。
考えてみたら今更驚くこっちゃ無い。
アイなのだから。
むしろ三本食べないことを驚くべきなのかも。
などと詮無いことを考えつつ、満面の笑みで太巻きにかぶりつくアイを横目に見つつ、マサヒコは太巻きにかぶりつく。
「……ねえマサ」
「??」
喋るわけにいかないので目線だけで「どうしました?」とリョーコに問う。
「マサの太巻きもこれぐらいなのかしらん♪」

 ぷふぅ!

「きゃ! ちょ、アイちゃん大丈夫!?」
アイが思いっきり吹いた。
それを見てゲラッゲラ笑い転げるリョーコ。
「あっはははは! アイってばサイッコー!」
そんなリョーコに忍び寄る影。
「あははははは……は?」
マサヒコ。
右手には太巻き。
「マ、マサ?」
マサヒコは太巻きをゆっくり、天へと突き上げ、そして……全力で振り下ろした。
……リョーコの脳天へ。
「ふぎゃ!」
「こ、こらマサヒコ! 食べ物を粗末にしない」
「うるせーうるせー!!」

以上が。
後に小久保家において「マサヒコは反抗期〜太巻きの乱〜」と語り継がれることになる一部始終である。



くだらね〜……



END
496518 ◆8/MtyDeTiY :2007/03/24(土) 14:20:33 ID:nzu9iJGa
終了。
誤字脱字表現間違い、および「なんか時期はずれじゃね?」等はスルーしてください。
イジメ、よくない。

記念日っぽい日ごとに書いてくと大変なことになりそうな予感。
6月ってなんかあったっけ?みたいな感じで。


以下古田氏への業務連絡。
一連の話は続き物ですので保管庫に保管する際は
ひとつグループっぽいものにまとめて置いてください。

ご面倒おかけいたします。
497名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 14:44:41 ID:CUA8LN4z
518氏GJ!
住みついちゃったアイ先生が可愛すぎる
498名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 15:45:00 ID:U5tDH2nc
  _  ∩
( ゚∀゚)彡  マサヒコ! アイ先生!
 ⊂彡      同棲! 同棲!
        マサヒコ! 童貞!
499名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 21:59:31 ID:RDh98voa
518氏乙でした
何ともいえないほんわかした雰囲気のSSはさすがって感じですな

サッカーもフィギュアスケートも勝ったし、
勢いを込めて他のベテランさんも新人さんもガンガレー!とエールを贈ってみる
500名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 22:32:59 ID:YtoT25Fk
超GJ!!!!!!
これからもよろしくお願いしますよ!
501名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 04:07:17 ID:WxmyF6WB
518氏GJです!
ギロリ…これは地球防衛軍!
502名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 07:29:59 ID:VClWr89k
乙!
今までにも多くのエロなしや微エロが投下されたけど、これはまさに神髄!
503名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 08:42:19 ID:uvH6tcCd
( ´∀`)ほんわか
504名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 08:24:23 ID:Nc230KVh
独特の軽妙な文体もあって、518氏のSSは読んでて実に楽しい
ベテラン勢は特にそうだが、それぞれに「色(作風・傾向)」があってそれを読み比べるのもなかなか面白い
505名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 22:46:20 ID:OLzslrAk
アイって名前のラブドールを昨日TVでみたんだ
506名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 19:45:52 ID:5bzeTZgd
なにそのアイドール(*´Д`)ハァハァ
507名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 07:16:08 ID:OcsvS8MB
ラブラドール・レトリバー?
508名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 15:51:18 ID:7NAnZrwy
ラブドールアイ
ラブドールミサキ
ラブドールアヤナ
ラブドールリンコ
ラブドールマサヒコ
509名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 18:56:42 ID:xjF2QMMo
アッー
510名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:16:50 ID:4apcsvEc
マサとミサキのラブラブセクロスが読みたいです
511名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 01:04:25 ID:GIcwQtZU
パチスロ・アイパラダイス
512名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 15:10:33 ID:lU0FkiNo
出会いケイサイト
513名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 16:42:17 ID:5gMQjR+Y
>>511
リオパラダイスのアイセンセVerか
そんなの毎日でも打ちにいく

>>512
ケイちゃんと出会いたいです
514名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 14:58:19 ID:BQy/OXtc
エイプリル・フールネタはないですか?
51572 ◆jQvWLkj232 :2007/04/01(日) 22:39:53 ID:LXRY4Weq
風邪を引きました。

と、いきなり言い訳全開気味ですが、今回投下するのはちょっと推敲が足りてないかもしれません。
…ただでさえレベル低いのに(ry

では投下。
タイトルは「幸せな日」で。
51672 ◆jQvWLkj232 :2007/04/01(日) 22:50:20 ID:LXRY4Weq
―とあるアパートの一室。そこで一組のカップルが、テーブルを境に向かい合っていた。
彼女の年の頃はまだ二十歳前と言った所だろうか、ずいぶんと深刻そうな顔である。
しばしの沈黙のあと、まずは彼女の方が重い口を開いた。

「…できちゃったの」
「……は?」
彼女の突然の衝撃告白を受けて、彼氏の身体が硬直する。

「だから、ね。最近…“アレ”が来てないのよ」
現代の既婚男の数割がおそらく体験しているであろう、この展開。
まあ大抵の場合、男はまずうろたえるもので。彼もどうやらその例外ではなさそうである。
「ひ、避妊はちゃんとしてたよな…」
「んと…でも…時期的にもバッチリ合ってるし…
あの日コンドームに穴が開いてなかったとは言い切れない…かも」
「??なんで??」
「ほら…ずっと前にさ、ふざけてコンドームの耐久実験やったじゃない?伸ばしたり楊枝でつついたり…
それをずっと捨てるの忘れてて、“あの日”に使っちゃったの…かも」
「………」
―そう言えば…そんなことが確かにあったな―と彼は思い返す。

彼女の口から告げられたその事実にまた黙りこくってしまう彼。
そして部屋の中がしんと静まり返る。
しかし今度の静寂は、彼によってすぐに途切れることになった。

「―結婚しよう」

「…え?」
意を決して発せられた彼の言葉。今度は彼女がその身を固くする。
「だから…結婚だよ!」
「えっ?えっ…まさか、本気?」
「ああ。確かにまだ俺の稼ぎは少ないけど…
君と子供を養っていける自信はある」
「え?え?本当に…私でいいの?」
彼女の問いに自信を持って彼は答える。
「当たり前だろ。絶対に…幸せにするからな」
「――くん…ありがとう。





…でもね」
51772 ◆jQvWLkj232 :2007/04/01(日) 22:51:20 ID:LXRY4Weq
「―なーんてね!!ドッキリでしたーっ!!」
「あっ…そうか!今日はエイプリルフール…」
「あはは、すっかり騙されてやんのー」
「う、うるさいな…しょうがないだろ、心当たりはあったんだし…」

―そう、今日は4月1日。
ウソつきの祭典、エイプリルフールである。

「あーもう、すっかり騙された…」
恥ずかしそうに頭を掻く彼に、彼女はくすりと笑いかける。
「へへ、演技うまかったでしょ?
ま、妊娠ってのはウソだから。安心していいからね♪」
51872 ◆jQvWLkj232 :2007/04/01(日) 22:53:39 ID:LXRY4Weq
「…いや。もう決めたよ」
「―え?」
笑っている彼女にそう告げると、彼の顔が一際真剣な表情へと変わる。

「『結婚しよう』って気持ちは…ウソじゃない」
「え?え?え?」
思わぬ彼の切り返しに戸惑いを隠せない彼女。
「…本当に?本気なの?」
「ああ、前からずっと言おうと思ってた。このまま宙ぶらりんのままじゃ…いけないってさ。

―改めて言うよ。結婚しよう」
「――くん…」

彼女の目に涙が潤んだその直後、彼の顔が少しにやっと笑う。
「じゃ…せっかくだから“妊娠”も本当のことにしちゃおっか!」
「え?ちょっと…待って」
「いや、待たない」
「ご、ごめん!ウソついたのは謝るからぁ!」
「いや、許さない」
うろたえる彼女の唇を彼の唇が塞ぎ、そのまま身体を前へと押し倒す。
初めは抵抗していた様子の彼女の口から甘い声が漏れ出したのは、
それから間もなくのことだった。

こうして幸せなカップルの夜は更けていくのだった―
51972 ◆jQvWLkj232 :2007/04/01(日) 22:55:28 ID:LXRY4Weq
「―とまあ、これが父さんと私の馴れ初めで…
マサヒコ、アンタを仕込んだのもこの時なのよ♪」
「…うそつけ」

―2007年4月1日、小久保家のリビングにて。

ノリノリでそんな与太話をする母を、じっと冷めた目で見つめる息子。
せっかくの日曜の午後にこんな下らない話を聞かされるとは―
―とでも言いたげである。

まあそんなマサヒコの気持ちが分っているのか分っていないのか。
マサヒコの母はそのまま話を続ける。
「だからあ、ホントよ、ホント。ウソなんてついてないって♪
…でさあ、アンタもこんな感じでミサキちゃんと子供でも仕込んだらぁ?
生活費は私たちが援助してあげるからさ♪」
「うるせーうるせーっ!!」

(おしまい)
52072 ◆jQvWLkj232 :2007/04/01(日) 22:56:12 ID:LXRY4Weq
以上です。お目汚し失礼しました。
次回はずっとほっといた「兄は発情期」の完結編かもしれないです。
…まあ「予定は未定」なんですが。

それではまた。
521名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 23:03:52 ID:giD7K1ew
GJ!!!!!
522名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 23:27:24 ID:xLMwHbB9
ママーンッ!!!
523名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 02:53:35 ID:X8o5gbfy
素晴らしい!やっぱママンはこうで無くちゃ!!
524名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 07:16:16 ID:uHi4Bbz0
ママン大活躍な話って確か今までなかったよね?
めっさGJ!
525名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 08:16:41 ID:pLUEfnZV
>>72
いやぁ、よろしいでんなぁ。読んどるうちはいったい誰のことやらと思っておりましたが。若き日のパパンがママンに負けてねぇってのが新鮮です。

>>524
ママン女食いシリーズがあったかと思いますが。
526名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 17:16:41 ID:ny9gWwtc
72氏乙でした!


>>524
82氏「在りし日のめもりー」
郭氏「マサヒコママは思春期」「雨に濡れても」
75氏「実母シリーズ」
トマソン氏「水入らずの夜」
コエル氏「マサ母は思春期」
ナット氏「欲求不満な母上」
マリリスト氏「レズシリーズ」

少なくとも代表的なママン登場SSはこれだけありマリリンマンソン
527名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 20:32:30 ID:MjdpQcAW
リンコ性知識講座のママンも好きだ
528名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 13:08:46 ID:RxEdVd45
ママン話って結構あるんだな
529名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 15:00:45 ID:igbb7D8J
エロエロだし
530名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 17:55:43 ID:oRNF9+oL
ピンキリ氏の最初のSSもママンメイン
もっとも、アレはラストまでミサキメインのミスリードが施されているので
厳密にいえばママンSSではないかも試練

さて、それはともかくあかほんSSに飢えてまいりましたYo
531名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 18:05:53 ID:5Eldm7qP
よろしいな(゚∀゚)b!!
532名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 17:52:06 ID:p9jlSvBQ
一度でいいから代わってほしい
このスレのマサとシンジとヒロ君と

桂ウタマロです
533名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 18:46:53 ID:WQBkj1Th
氏家キャラ 三苦労人問答

ヒロ「この中でいちばん気苦労が絶えないのは、オレのような気がするのだが・・・」
シンジ「・・・その代わり、あんたは給料貰っているだろうが。オレなんかタダだぞ!」
マサヒコ「・・・オレなんかお金払って、あの連中を周りに呼び寄せたようなもんですよ。
まあ、家庭教師代出しているのは親ですけど」
534名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 19:04:04 ID:vUNwbu2e
まあヒロキはマネージャーという立場上、社会人としての責任があるしな
三人の言動に気を配ったり、仕事を取ってきたり、悪い虫がつかないようガードしたりせねばならん
よそとの関係もあるし、そういう意味では一番大変ではあるだろう
535名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 21:05:11 ID:NTxWSkZn
>>533
だがマサヒコはアイ先生がいなければ
ミサキとはずっと疎遠のままで
二人が付き合うなんてことはまず無かったろうし…
この中では一番の幸せものじゃないか。
536名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 22:19:31 ID:pRqiAqzg
だな。
自分に素直な嫁が手に入ってマサは幸せ者だ
ヒロキは将来名マネージャーとして名を残すだろう
シンジはどうなるんだろうな
少なくとも二人には好意を持たれてるわけだが
537名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 22:29:02 ID:2pah/slx
右手と左手だろ?
538名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 23:05:44 ID:dbE/VOdu
本当なら一番ハーレムに近い男のハズなのに…>シンジ
539名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 02:06:15 ID:Lfewj5ui
>>537
あとカナミの足
540名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 13:13:51 ID:rkGYXbBO
設定だけ見ると本当にギャルゲ主人公だよな
氏家マンガの男主人公
541名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 13:03:09 ID:UfbA/63s
だがマサ・シンジ・ヒロキは積極的に落としにいこうとしない
そこがギャルゲ主人公と決定的に違うところ
542名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 13:29:59 ID:JgpX35qs
んじゃ二次ハーで
543名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 16:27:40 ID:JjwZ+0I0
>>541
単にヤル気が無いだけでは…
544名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 19:21:58 ID:jYzUzUgv
まあマサは一応ミサキの気持ちに応えた訳だし
完全に”事なかれ主義”ってコトも無さそうだけど…

シンジはチカたちを前に『恋人は右手でいい』と言い切ってしまったからな
…っていうか、シンジの場合、カナミを超える存在じゃないと無理なんじゃないかと…
545名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 21:44:06 ID:/reEt3rH
ヒロキはレイコに釘刺されてるし、保護者的立場だもんな
シンジはその気になればカナミにミホにチカにマナカにアキに今岡まで食えるのに……
546ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/04/08(日) 23:45:27 ID:kmoFq1W8
古田氏、職人の皆さん、お疲れ様です。
濱中でハーレムネタです。
スルー対象ワードは「キャラ壊れ気味」「超ご都合主義」「ハーレム状態」「エロオンリー」です。
題は「ハッピー(セックス)ライフ 4」でお願いします。
547ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/04/08(日) 23:46:39 ID:kmoFq1W8
「すごい、なぁ……」
 マサヒコは呟くと、息をほうっと吐いた。
彼の目の前には、物凄い光景が広がっている。
「マサ、ちゃん……」
「小久保君に、見られてる、見られちゃってる……」
「凄く、ドキドキするよぅ……」
「……ああ、マサヒコ君……」
 天野ミサキ、若田部アヤナ、的山リンコ、濱中アイ。
四人の可憐な女性が、マサヒコの目の前にいる。
揃って、身体には一糸も纏っていない。
それだけではない。
自らの太股に手をやり、大きく脚を開いている。
「こうして見ると、それぞれの違いがよくわかるな」
 当然ながら、秘所の形や色は個人個人でそれぞれ異なる。
だが、如実に違いがわかるのは、その秘所を覆うアンダーヘアの濃さだろう。
ミサキとアヤナは、その髪の色に比べてやや淡く、そして量も薄い。
リンコは本人が常々言っているように、一切生えていない。
そしてアイだが、やはり四人の中で最も年長なだけあって、色と量がともに最も濃い。
とは言っても、そこはやはり女の子、手入れがされており、
いわゆるだらしない感じは全くない。
「あ、あ……マサ、ちゃ、ん……」
 ミサキの目には、情欲の炎がポオッと宿っている。
いや、ミサキだけではない。
他の三人も同じだ。
愛する人の前で、はしたない格好を、自らの意思でしている。
そして、最も恥ずかしい場所を、じっくりと見られている。
その事実が、彼女たちの体をトロトロと焙っている。
「みんな、濡れてきてるよ」
 マサヒコはペロリと、唇を舌で舐めた。
乾きを潤すための行為だったが、
少女たちには、自分たちを食らう狼の舌舐めずりにようにも見えた。
無論、だからと言って恐怖を四人が感じることはない。
逆で、彼女たちは、マサヒコに「食べられたがっている」のだ。
「マサちゃ、あん……はぁ……」
「こ、くぼ……くぅん……」
「身体が熱いよぅ……」
「マサヒコ君、マサヒコ君……」
 床の上で、痴態を露わにする四匹の美しく、そして淫らなケモノたち。
マサヒコに命令されたから、はしたない格好をしているわけではない。
彼女たちは、自らすすんで、己の奥をマサヒコに供している。
ただ、マサヒコを愛するが故に。
548ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/04/08(日) 23:47:51 ID:kmoFq1W8

 春のうららかな日差しが街の隅々を照らし、
本咲きとなった桜が、優しい風に吹かれ、人々の頭上で軽やかに揺れる。
四月に入って数日、学校でも社会でも、新しい年度がスタートし、
ワクワクとした気持ちが抑えきれないこの頃だ。
 マサヒコとミサキ、アヤナ、リンコ、そしてアイの関係は、昨年から全く変わっていない。
マサヒコは皆を愛し、皆もまた、マサヒコを愛する。
世間一般の常識で測ってみれば、イビツとしか言いようのない、五人の関係。
だが、五人にとっては、イビツでも妙でも何でもなく、これ以上ない完成された愛のカタチなのだ。
恋愛につきものの、嫉妬や羨みなどの感情は、人間なのだから、当然ある。
しかし、そこから綻びが生じることはない。
全てを包み込むマサヒコの男としての器の大きさと、
マサヒコをひたすらに愛するミサキたちの想いの深さ。
五人が五人とも、満たされている。
そう、何かが入り込む余地などない、幸せな世界―――

「あぅ……!」
 ベッドの上で、リンコはぷるっと小さく、身体を痙攣させた。
一番感じる秘所の粒を、マサヒコの人差し指がトントンと叩いている。
滲み出た愛液が、無毛の秘所をねっとりと濡らし、溢れ、飛び散る。
「的山は、相変わらず、敏感なんだ……な」
 マサヒコの声が途切れ途切れになるのは、
ミサキとアヤナ、アイが桜色の舌が身体を這っているからだ。
「くっ……!」
「きゃう……うぅ!」
 唾液の線が三つ、まるで蛇のようにマサヒコの体にぬらぬらと伸びていく。
三人の舌がくねる度に、マサヒコと、そしてリンコが呻く。
間接的に三人が、リンコを責めていると言えるかもしれない。
「あ……ん……っ!」
 リンコは朱が差した身体をぐっと仰け反らせ、顎を突き出した。
秘所から零れた愛液が珠となり、マサヒコの指から手首までに振りかかる。
「リンちゃん、イッちゃった……?」
「ああ、的山は感じやすいから、ちょっと触っただけですぐしょぐし……むぅ!」
 最後まで喋りきる前に、アヤナはキスでマサヒコの唇を塞いだ。
両手をマサヒコの首に回し、ぐいぐいと強引に吸いつき、舌をねじ込む。
549ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/04/08(日) 23:49:29 ID:kmoFq1W8
「ん……」
「む、ちゅ……は、あ……んん、ぷ、はぁ」
 一分程後、アヤナはマサヒコから離れた。
マサヒコとアヤナの唇の間に、唾液の細い橋がつうっと掛かり、
重力に引かれて下に垂れ、そしてぷつりと切れる。
「小久保君……次は、次は私にシテ……」
 瞳を潤ませ、アヤナは情熱的にマサヒコに迫る。
「ああ、若田部」
 マサヒコはミサキとアイをちらりと見やった後、
リンコの愛液でべとべとになった指を、アヤナの秘所に潜り込ませた。
「あっ……! はぁ、っ……!」
 大きな嬌声をあげて、マサヒコの指から送り込まれてくる快楽を貪るアヤナ。
「あ、あ……! 小久保くぅん、キモチ、イイ……っ!」
 マサヒコと関係を持った四人の中で、最も性に対して貪欲なのがアヤナだった。
普段は気高く、強気で、時にキツイと評される性格の彼女だが、
それだけに、愛欲には素直に身体と心が反応してしまうのかもしれない。
「マ、マサちゃん、私も……!」
 負けじと、ミサキもマサヒコにお願いをする。
ミサキとアヤナ、二人が揃ってマサヒコに抱かれる時、
先に激しい行為を要求するのは決まってアヤナで、
ミサキはいつもその後に、やや恥ずかしげに、マサヒコにねだるのがパターンだ。
勉学ではミサキの後塵を拝し続けてきたアヤナだったが、
セックスの場では、積極性で一歩リードといった感じだろうか。
「ミサキ……」
 涙目で求めてきたミサキに、マサヒコはそっとキスをすると、
アヤナを責めているのとは逆の腕を、ミサキの下腹部へと滑らせた。
 マサヒコは積極的かどうかで、行為に差をつけたりしない。
皆に等しく、そして最大限の愛と誠意をもって、優しく、時に激しく、快楽を施す。
それが、小久保マサヒコという男なのだ。
「二人とも……ぐっしょりだな」
「はぅっ……あっ、小久保く、ん、小久保くぅん!」
「マサちゃ、いいよ、凄い、よぉ……!」
 下から突き上げるような快感に、ミサキとアヤナは姿勢を保っていられず、
崩れるようにマサヒコの肩へと寄りかかっていく。
「お……っと」
 腰かけた状態では、さすがに二人分の体重を支えることは出来ない。
勢いに押され、トサリと背中をベッドに預けるマサヒコ。
「あ……」
 アイは艶がかった声を歯の間から漏らした。
ベッドにマサヒコが横たわったことで、股間の膨らみがはっきりとわかるようになったからだ。
「マサヒコ君の、が……」
 トランクスの布地を押し上げる、マサヒコの猛り。
速くトランクスの外に解放してほしい、と言わんばかりだ。
550ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/04/08(日) 23:50:36 ID:kmoFq1W8
「す、ごい……」
「は、濱中先生!?」
 アイは手を伸ばすと、マサヒコのトランクスに手をかけ、下ろし始めた。
猛ったモノが途中で引っかかったが、アイは構わず、じりじりと力を込め、
足首の方に向かってトランクスを引っ張っていく。
「わ……」
 亀頭にかかったトランクスが外れ、その反動で、マサヒコのモノがぶるりと揺れる。
勢いよく天井に向かってそそり立つマサヒコのペニス。
その逞しさに、思わずアイは感嘆の声を上げた。
「ホント、すごいね……」
「そんな、別に初めて見るわけじゃな……むわわわ」
 マサヒコが指の動きを止めた隙に、ミサキとアヤナがキスをせがむ。
互いの額がぶつかり合うが、お構いなしだ。
「ふふ……」
 ミサキとアヤナに圧し掛かられた形になったマサヒコを見て、アイは微笑んだ。
そして、同じくマサヒコの下半身に覆いかぶさり、いきり立つマサヒコのモノに、そっとキスをする。
「む、あぁ……マサちゃん、マサちゃあん……」
「好き、大好きなの、小久保君」
「ぺろ……はむ、ぅ……、ふふ、マサヒコ君の、硬い……」
 ミサキとアヤナはマサヒコの口と頬に、アイはマサヒコのモノに。
唇と舌を這わせる。
何度も、何度も。
「う……ん……あ、あれぇ……?」
 そこに、リンコがようやく絶頂から覚めた。
目をパチクリとさせて、目の前で絡んでいる四人の姿を見る。
「……あ、ずるいよう、うぅ……」
 気を失っている間に置いてきぼりにされたことを悟り、慌てて輪に加わるリンコ。
アイの隣に身体を寄せると、一緒にマサヒコのモノにしゃぶりつく。
「ちょ、ちょっと皆、わむ、むむむ、むー!」
 いつもいつも、マサヒコのペースでコトが進むわけではない。
ミサキ、アヤナ、リンコ、そしてアイ。
四人が揃ってマサヒコと身体を重ねる時だけが、マサヒコの手から主導権が離れる。

「マサちゃん、そろそろ私に……」
「ダメ、ダメなんだから! 最初、一番最初は私に、アヤナにちょうだい!」
「ああん、ミサキちゃんもアヤナちゃんもズルいぃ……」

 窓の外では、満開の桜が揺れ、
部屋の中では、桜色の肌が揺れる。
穏やかで、優しくて、そして淫らなこの一時。

「三人とも喧嘩しないで、ほら、マサヒコ君も困ってるよ。ふふ……」
「いや、ははははは……」

 マサヒコは皆を愛し、皆もマサヒコを愛する。
五人が五人とも、満たされている。
何かが入り込む余地などない、そう、幸せな世界―――


   F   I   N
551ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/04/08(日) 23:51:31 ID:kmoFq1W8
ここまでです。
最初はもう少し激しいエロにするつもりだったのですが、
今回はちょっと断念しました(ペニバンとかの道具を使って……とか考えてました)。
また機会があったらチャレンジしてみたいと思います。
552名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 23:53:19 ID:jpeUeuqX
ピンキリ氏GJ!
久々の投下とはじめてのリアルタイム投下に感動
553名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 02:10:19 ID:sa3jUCnB
もう氏家は少マガでは連載しない、またはできないのかな?
だとしたら少し寂しいな
554名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 16:46:34 ID:gF466deH
>>553
あかほんが失敗気味だったからな
復帰は難しいし、できるとしても先になるだろう
妹が終わったら氏家は漫画家続けられるのか心配ではある

まあ、マターリと氏家新作と
職人の新SSをwktkしながら待とうぜ(もう400KB越えちゃったけど)
555名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 07:24:17 ID:UH/IOzU2
プロ野球も開幕して久しいし、エース陣の投球キボン&フワーリ
556名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 15:45:08 ID:2swsRIVR
投下待ち
557名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 16:03:20 ID:oBvbR7wL
558名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 16:04:31 ID:oBvbR7wL
悪いミスった

投下そのものは日曜日にあったのにw
盛り上がるためにはもう二、三発必要か?
559名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 21:12:39 ID:yvWcRNDr
遅ればせながらピンキリ氏GJでした。
やはり連載が妹一本ではちょっとつらいのかな?
560116:2007/04/11(水) 00:37:48 ID:05JYHYG0
じゃあ妹の話でも

加藤先生のセーラー服はテラヤバスw
以前も傘に入ってく? みたいなシチュがあったが
家で旦那さんとセーラー服姿で・・・・とか
してたらたまらんよなww
561名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 01:19:54 ID:3U35AabZ
加藤先生いいよね、旦那さんは果報者だ
小宮山や佐々岡みたいにエロ特化はいるけど、氏家女性キャラはみんないい奥さんになりそう(レズのマリアは除外)
562名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 17:02:58 ID:i8tiBJAI
エロいアキが読みたい
563117(´_ゝ`):2007/04/12(木) 04:19:40 ID:eaf0m2u8
かつて多くの神職人や住人達で賑わっていた此処は、
現在は寂しくなったもんだねぇw
過疎化の農村状態みたいなww
564名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 07:23:34 ID:LVfgLcN1
まあマターリとな
565名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 07:41:59 ID:vX7UViqV
そしてフワーリと
566名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 08:28:51 ID:6goeo5mb
マターリフワーリハァハァして行きましょうや(´ー`)
567名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 08:51:21 ID:kBMzwzeg
太く短くって感じでしたなぁ・・・
568名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 09:05:18 ID:M4VcvkwX
以前の栄えっぷりは中堅漫画にあるまじきもんだった品
職人の投下がさらなる新職人の投下を呼ぶインフレーション(一ヶ月でスレひとつ消費ってのもあったな)
メイン連載が終わり、流行り廃りの流れに捕われるのは当然のこと
それでも最盛期の呼び水になった初期職人は生きてるし、ぽつぽつ新人さんも来る
一月に数本投下がある、数は減ったかもしれないが雑談するくらいの住人もちゃんといる

これで不満言ったら罰が当たらぁな
569名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 01:37:49 ID:YxMqS66T
あと二つ三つ投下があったら480KBくらいになるかな
正直鈴木君の末路がどのSSよりも気になってしまっている俺ガイル失礼サマソ
570名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 16:33:47 ID:G+ejwnMT
そら氏はお元気でしょうか?
571名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 11:15:32 ID:Vqwj+dnO
やっぱりみんなそれぞれに好きな(気になる)職人さんがいるのか
572名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 01:39:04 ID:1+Cj0OHR
週末だのに人いねー
573名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 15:10:08 ID:BF3o6tE6
σ(´・ω・`)おれがいるぞ
574郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2007/04/16(月) 00:32:41 ID:UtdLxUDi
はい、どうもお久しぶりの郭です。
遅れていましたが、シンジの女子中学生喰いシリーズ、チカ編の前編を投下します。
それでは、投下。
575郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2007/04/16(月) 00:33:12 ID:UtdLxUDi
「よし、じゃあ今日はこんぐらいにしとこうか、チカちゃん?」
「あ……はい、そうですね。もうこんな時間ですし。
じゃあ、ちょっと待っていて下さい、シンジさん。お茶を持ってきますから」
「いや、お構いなく。もう授業も終わったし帰るよ」
「あの、もう少しだけダメですか?実はシンジさんに食べてもらおうと思って、
チーズケーキを焼いたんです。美味しくできたかどうか分らないけど、あの………」
「それはありがたいけど、でも、いいの?」
「はい。す、少しだけ待っていて下さい!」
嬉しそうにそう言うと、チカは立ち上がってドアの方向へと駆けていった。
「そんな急がなくてもいいって、チカちゃ」
若干ドジっ娘の気のあるチカのことをつい心配してしまうシンジだが、
あっという間に彼女は部屋から消えてしまっていた。
(ま、授業そのものは順調なんだし………ご馳走になるか)
のんびりとそう思うと、シンジはう〜〜〜ん、とひとつ伸びをした。

舞台は吉見家、少しだけじめじめとした梅雨の季節。
家庭教師シンジ、今日の生徒は吉見チカである。
英語に若干の不安を抱えるとはいえ、真面目でコツコツ型のチカは、
シンジの出す課題や授業にも熱心に取り組んでくれていた。
もちろん、彼女がシンジに対して好意を抱いているからこそ、というのもあるのだが。
(チカちゃんの、気持ちはそりゃあ……嬉しいんだ。でもな〜〜)
鈍いシンジとて、チカが自分に恋愛感情らしきものを抱いているということは薄々感づいていた。
しかしつい先月に従妹であるエーコと初体験を済ましたばかりであり、
そうなってみると今度はチカの気持ちを思ってしまって煩悶するのであった。
(チカちゃんの気持ちには………応えられない。でも、どうしたら傷つけずに……)
「お待たせしました!シンジさん」
「わ!ああ、ありがとう、チカちゃん」
「?びっくりさせちゃいましたか、シンジさん?」
「ん………いや、ちょっとね」
考え事をしていたところにチカが戻ってきて驚いてしまったシンジは、苦笑して彼女に答えた。
ちょっと心配そうにシンジを見ていたチカだが、シンジのその表情を見て安心したのか
少し照れくさそうな微笑みを浮かべると、ケーキをテーブルに並べ、お茶を淹れた。
「それじゃあ、どうぞ。は、初めて作ったんで、自信はあまり無いんですけど……」
「いや、美味しそうじゃん。いただきます。ん、大丈夫、美味しいよ!チカちゃん」
「ホントですか?」
「うん。甘さもちょうど良いし、ふわっとしてるし、すごく上手だよ」
「良かったあ!お母さんに教えてもらって、一生懸命作ったんです。
シンジさんに美味しいって言ってもらえて、嬉しいです!」
「うん、お世辞抜きでホントに美味しいよ。へえ〜〜、これならお店で出せそうなくらいだ。
あはは、あんま美味しいんでがっついてもう食べちゃった。ごちそうさま、チカちゃん」
「あ、ありがとうございます。すごく、すごく嬉しいです!シンジさん」
顔を赤くして、本当に嬉しそうにチカは笑顔を浮かべていた。その表情は、健気で、可憐で―――
(う………可愛い、チカちゃん……)
先ほどのシンジ決意も、ぐらり、と揺らぐほどだった。
最近でこそエーコの影響で妙なキャラ設定が追加されつつあるが、
元々清楚な感じのする、どこか守ってあげたくなるような正統派の美少女である。
そんなチカが自分に好意を抱いてくれているという据膳状態にシンジはまた悩むのだった。
(いや、確かにチカちゃんは可愛いけど……でも、そんな………それは……)
「…………シンジさん?」
「!あ、ゴメン、チカちゃん、俺、またボーーーっとして」
「あの……シンジさん、なにか悩みでもあるんですか?」
「え!?」
図星を指され、ぎくり、としてしまうシンジ。
「授業中は普通でしたけど、なんだかヘンですよ?今日のシンジさん。
もしかして、私の勉強の進み具合悪かったりします?」
§
576郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2007/04/16(月) 00:33:56 ID:UtdLxUDi
「!い、いや、そんなことないよ。チカちゃんは頑張ってるし、
最近苦手だって言ってた英語も力がついてきたと思うよ?あはは、ま、まあさ。
大学生ともなると悩みのひとつやふたつくらいは出てくるもんで……
それはともかく、料理、上手なんだね、チカちゃん?びっくりしちゃったよ」
「?はい、ありがとうございます」
なんとなくちぐはぐな会話になってしまうシンジだが、
チカはそんな彼のことを思い詰めたようにじっと見つめていた。
「あの、シンジさん?質問しても、い、いいですか?」
「?うん、俺に答えられることだったら」
「し、シンジさんは、あの………あ、アキさんと、付き合ってるんですか?」
「はひ?アキちゃんと???って、な、なんで?俺とアキちゃんが?」
「だって、シンジさんのおうちに遊びに行くと、いつもアキさんがいて。
ふたりとも、仲良さそうで。も、もしかして、付き合ってるんじゃないかって」
「あのねえ………そんなんじゃないよ。アキちゃんはね、カナミの大事な友達だし、
確かに一緒にいてすごく楽しいコだったけど、なんていうか、その、友達感覚っていうか」
「…………付き合ってるわけじゃ、ないんですね?」
「ああ。ていうか、俺まだ女の子と付き合ったことなんて」
「…………良かったぁ」
顔を赤くしたまま、ぷふぅ、と息を吐いてチカが満面の笑顔になる。
ちょっとだけ、泣き笑いの、笑顔。あどけなくて、可愛らしくて、清らかな笑顔だった。
(……いや、だから、なに見とれてるんだっての、俺!!!)
ぼんやりとチカの笑顔に見とれていたシンジは慌てて我に返った。
「でもね、チカちゃん、その、俺は」
「誰とも付き合っていないっていうことは………わ、私が、立候補しても、良いですか?」
(喜多――――――!!!!!!!!!!!!!)
「そ、それはその、あの」
(ええと………でも)
頭の中で何度も予想していたはずの場面だった。そのたびに、どうしても答えが導き出せなかった。
そして実際それが現実のものとなった―――目の前には、チカの、汚れ一つ無い瞳。
しかし結局なにも答えられず、しどろもどろになるしかない自分の意志の弱さを、シンジは呪った。
「あのさ………俺も正直、なんとなくだけど気付いてたんだ。
もしかして、チカちゃんが俺のことその、好きでいてくれるんじゃないかって」
「私………やっぱりバレバレでしたか?」
恥ずかしそうに、それでも幸せそうにチカが微笑む。
「バレバレっていうか〜〜うん、なんていうか多分、俺のこと、
お兄さんみたいな感じで懐いてくれてるのかなって、そんな風に」
「うふ。鈍いですよね、シンジさん」
「え?」
「私、初めて会ったときからシンジさんのコト、良いなあって思ったんです。
初恋が一目惚れなんて、私自身ビックリしたくらいです。そういうのに憧れとかあったけど、
私ってちょっと冷めてるし。あんまりそういうタイプじゃないのかな、って思ってたのに」
「チカちゃんみたいな可愛いコに、そんな風に言われるのは、マジで嬉しいんだ、俺。
でも、俺のどこが良かったの?正直好かれるようなことなんてしてないと思うけど」
「初めてエーコと遊びに行った日、私が転びそうになったのを抱きとめてくれたの、覚えてます?」
「………………ゴメン、マジで覚えてない」
「うふふ、そのときなんですよ。学校でラブレターとかもらったときも、告白されたりしたときも、
全然そんなことなかったのに。シンジさんに、抱きとめられたとき、生まれて初めてドキドキして。
それで、気付いたんです。私が、シンジさんに、恋をしちゃったってことを」
(???それが、理由?全くワケが分らん??にしても、チカちゃんって、モテるんだな)
思春期女子の恋のきっかけを聞いてもさっぱり分らないシンジだが、
チカが結構モテるということを聞いてほんの少し嫉妬したりして。
(そう言えば福浦さんもそんなこと言ってたし……確かエーコも言ってたな。
そりゃまあチカちゃんって普通に可愛いし、なんていうか、男の保護欲をそそるっつーか……)
男というのは、身勝手で、アホで、悲しい生き物である。
それまではどうやって彼女の恋心を断ち切ろうかと考えていたシンジだったのだが。
§
577郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2007/04/16(月) 00:34:54 ID:UtdLxUDi
(考えてみれば、もったいないっつーか………こんな可愛いコに、
好きだとか言われるのなんて、俺の一生に何度あるか………)
急速に、シンジはチカを失うことが惜しくなり始めていた。
(それに、最近のエーコは……)

「あン………あっ、あふうッ、気持ちイイよ、シンちゃん!」
「た……頼む、エーコ……もう、今日三回目だし、俺、限界が」
「あ ッ、アあッ、い、イイッ……からだじゅうが熱い……奥に、奥に、当たってるぅ!」
(聞いちゃいねえ―――!!!!)

そう、初体験以来、エーコは執拗なまでにシンジに肉体関係を求めるようになっていた。
初めのうちこそ、シンジ本人もエーコとのそれに溺れていたのだが。

(アイツ、もしかして、最初から俺の体目当てだったんじゃ……)

元々そちら方面に対する興味が強かったエーコのことであるし、
シンジ自身も性欲は少ない方ではないので、最初はまあ、上手くいっていた。
しかし、エーコの欲求は日増しにエスカレートするばかりで―――

「シンちゃん……我慢できないよう……」
「!∫!⊥!凾ヲ、エーコ!お前!!」
「えへ……下着なしだと、いつ人に見つかるかと思って、ドキドキして、
私、すごく濡れちゃったよ………ほら、ぐっちゃぐちゃ……すぐ、したい、ねえ、シンちゃあん……」

「シンちゃん……縛って」
「!┼!]$!ってエーコぉぉぉぉぉ!!」
「えへへ………嫌いじゃないでしょ、こういうの?で、このバイブで弄って?ね?」
「お、お前、どこでこんなもんを!!!!!!!!!!!!!」
「いいよ……シンちゃんになら、お尻も。この細いので……」

もはや歯止めがきかなくなりつつあるエーコに、正直最近のシンジはドン引き気味だったのだ。
それだけに、今日改めてチカの純情っぽさが新鮮に映るのも無理の無いところであった。
「私……私、本当に嬉しかったんです。シンジさんが、この町に来てくれて。
もしかしたら、私に会いたくて、それで、藤井寺大学を受けてくれたんじゃないかって。
そんな風に、思ったりしてました。ずっと好きだった人と、こんなに一緒にいられて、
それだけでも幸せなんですけど………でも、私はもっと、シンジさんと一緒にいたいです。
だから………こ、恋人に、なってくれませんか?」
(ぐぅうううう………だから、な、なんでそんなに可愛いんだっての)
狙ったわけではないのだろうが、背の低いチカがシンジを見つめようとすると、
自然上目づかいになってしまうワケで。結果、上目づかいフェチのシンジとしては堪らないワケで。
「シンジさん…………」
うるうるとしたチカの瞳に見つめられているうち―――
“ぎゅッ”
(……………負けた)
あっさりと、シンジの理性は欲望に負けた。チカの小さな体を、抱き寄せていた。
「嬉しいです、シンジさん………抱きしめてくれたの、二度目、です」
「チカちゃん………俺」
「あの………もっと、抱きしめて欲しいです」
「え?」
「もっと、ぎゅっと……私、シンジさんのこと、もっと………もっと、感じたいから」
「ち、チカちゃん………」
シンジは、ほんの少し、腕に力をこめた。チカの、柔らかなからだが密着してくる。
華奢なようでいて、どこか肉感的な感触がした。
「……………」
無言のまま、チカがねだるように唇をすぼめる。
§
578郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2007/04/16(月) 00:35:55 ID:UtdLxUDi
彼女のきれいなおでこを隠している、前髪を軽く手で梳くと、シンジは―――
“ちゅ”
静かに、唇を、重ねた。エーコの唇より、ふっくらとした感じがした。
ぷるん、とした唇の感触が、心地よかった。思わず、シンジはチカの唇を、吸う。
“ちゅう…………”
「ん…………んッ」
シンジの唇撫に、チカが軽く身悶えるように応える。耐えるような呻き声を、上げる。
チカの白い頬が、薄桃色に染まる。その滑らかな頬の真ん中に、小さな、ニキビの跡があった。
“つぷッ………ちゅ”
「!あ……ダメ、や……シンジさん、汚い」
「可愛いよ……チカちゃん」
「いや……だって、そんな、に、ニキビ」
チカは恥ずかしさから逃れようとするが、シンジはしつこいくらいに、そこを舐め続けた。
“ちゅッ……ちゅぴ”
「あ………ひゃ……」
ニキビを中心とするように、チカの頬の赤みが増してゆく。身を捩るチカを、さらに強く抱きしめる。
「やン……シンジさんの意地悪」
「なんでだろうね、チカちゃん?」
「え?」
「こんなに可愛いチカちゃんだから………なおさら、ニキビが愛しい。
不思議な、ものだね。はは、好きなコをいじめるガキみたいだけど」
(???良く、わかんないけど………)
シンジが、自分のことを、愛してくれていることだけは、なぜか良く分った。
チカには、ただそれが嬉しかった。
“ちゅ………ちゅッ”
「ん………」
シンジが、再びチカの頬にキスをしてきた。チカももう、避けることはしなかった。
小さく、呟き声にも似た声を洩らし、ただそれを受け入れた。
“ちゅッ……ちゅ〜〜〜、ちろ”
舌先で、頬に円を描くように舐めるシンジ。
くすぐったかったが、目を閉じることもせず、チカはシンジの舌撫に耐える。
(あぁ………そうだったんだ)
チカは――じっとシンジを見つめ返していた。勿論その瞳には彼に対する愛情が湛えられていた。
しかし、それは慈しみや優しさといった種類のものではなかった。
むしろ、ひどく強い、意志的なものであるように、シンジは感じていた。
(俺が………なかなか、チカちゃんの気持ちに応えられなかったのは、
チカちゃんの気持ちを、断ち切ることができなかったのは………)
怖かったからだ、と思った。一見、清楚で儚げな美少女であるチカの、
心の奥底にある強さを無意識のうちに感じていたからだろう、とシンジは思った。
チカは、エーコや、カナミや、今までに会ってきた少女たちとは違う、情念の人だという気がした。
“ちゅッ”
改めて、ゆっくりと唇を重ねた。
“ちゅうッ”
(チカ……ちゃん)
シンジに挑むように、チカはシンジの唇を吸ってきた。
唇だけで、シンジの全てと交わろうとするかのような、強い、キス。
依然、彼女の瞳はただ一心にシンジを見つめていた。
白目が、少し青みがかっている、とシンジは思った。初めて、それに気が付いたような気がした。
“ちゅッ、ちゅうッ”
ふたりは、ひたすら互いの唇を重ね、吸い、貪った。
唾液で、お互いの唇が、てろてろ、と腫れたように輝く。
「シンジ……さん、私、私、もう………」
唇を離すと、待ち焦がれたようにチカが強く抱きついてきた。
チカのからだが、さらにシンジに押しつけられる。
シンジのからだに馴染むように、弾くように、柔らかく。
§
579郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2007/04/16(月) 00:36:26 ID:UtdLxUDi
今回は以上。タイトルは終了次第付けますが、多分『Some Girls#3』になるでしょう。
現在ちょっと仕事&家事で忙殺されていますが、実はアイ×マサヒコでなんだか中編が、
シンジ×ナツミ×ケイ×カズヤで短編が書けそうな感じ。いや、でも完成はいつになるやら(苦笑)
では股。
580116:2007/04/16(月) 00:45:05 ID:UETzOr7g
はげしくGJ!!!!

・・・そしてエーコのエスカレートにワロタw
581名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 00:47:55 ID:AiZLsXX7
郭氏GJ!

いや、静かだったから暇潰しに調べたデータでもカキコしようかと思ってた矢先の投下!
乙です!



えーとですね、最初のスレから現スレのここまでに投下した職人数、作品数を調べてみたんです
(シリーズ物は分割投下された数で計算しました)

今現在、氏家スレに足跡を残した職人は総勢78名
投下されたSSは総数632作品、うち、あかほん23作、妹218作、濱中391作

なんという数(郭氏の最新作も含めました)…
ちなみに、投下数ランキングは上からこうなりました
郭氏(夫人含む):83作品(あかほん4、妹16、濱中64)
ピンキリ氏:78作品(あかほん6、妹14、濱中58)
トマソン氏:51作品(あかほん0、妹32、濱中19)
518氏:42作品(あかほん0、妹1、濱中41)
そら氏:39作品(あかほん0、妹12、濱中27)
ペピトーン氏:35作品(あかほん0、妹32、濱中3)
72氏:31作品(あかほん2、妹24、濱中5)
アカボシ氏:17作品(あかほん0、妹16、濱中1)
クロム氏:15作品(あかほん0、妹7、濱中8)
ナット氏:14作品(あかほん0、妹9、濱中5)

これに以下で10作品以上投下はナット氏、541氏、マリリスト氏、長時間氏、メリー氏、拓弥氏、264氏、75氏

上位投下者で投下総数の65%を占め、
逆に投下は一度だけの職人は37人にのぼり、職人全体の半分近く
バブル期の我も我もの加熱ぶり、そしてベテラン勢のタフすぎる継続ぶりがよくわかるデータとなりました(計算間違いあったらすいません)
582名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 01:24:20 ID:UETzOr7g
>>581GJ!!!
何の役に立つデーターかはわからんが
とにかくスゴイことだけはよくわかったww
583名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 16:57:56 ID:W+ooEX7S
郭氏GJっした!

>>581
郭氏の投下数すげえw
シリーズものでまとめたらもう少し減るんだろうけど、それでも莫大な数だなあ、100が目の前だ
郭氏はたぶんぶっちぎりでトップ投下だとは思ってたけど、
俺個人の中ではトマソン氏や518氏、そら氏あたりはもう少し多いとも思ってた
しかし、やはり上位は初期職人ばかりだな
ありがたいことだ、足を向けて寝られないね
584名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:51:40 ID:UETzOr7g
上位で、そら氏までは(トマソン氏を除くと)多く書いてる人ほど濱中ネタが多いね
掲載誌がメジャーで入りやすいからか、単純にネタとして書きやすいのか
585名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 07:19:49 ID:RgLGJGeV
思春期と濱中、どちらを先に目にしたかも関係あるカポネ
あと、これはかつて某職人氏が言っておられたと思うが、
氏家漫画は設定や展開がいい具合に大雑把で隙が多い、だから妄想しやすくSSが書きやすいと
これだけ大量投番できたのはそういう理由からなのかなぁ
586名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 15:33:23 ID:y5h7P60R
しりとリレーの続きは残り10KBくらいになってからかな?
まだ数人職人さんが投下できそうだね
587名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 16:55:49 ID:Ljbzs3Hr
しかしマジで人が少なくなった
以前は郭氏の投下があれば数時間内に10近くGJレスがついたもんだが
588名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 07:03:49 ID:7vtrF2ey
郭氏GJです!
あとたまにはあげ
589名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 18:01:11 ID:li/K9Iu+
このスレと氏家はこの先生き残れるのだろうか
590名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 18:16:26 ID:POageGir
マガジンスペシャルNO.6から新連載始まるようです
「生徒会役員共」という四コマらしい…
591名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 20:23:17 ID:uxw2/Mib
>>590
その情報だけで勃起した
頑張ってSS書くわ
592名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 20:40:03 ID:li/K9Iu+
マガスペスレ覗いてきた

五月十九日発売号で新連載生徒会役員共
伝統ある女子高が少子化で共学に、女子467人男子68人、ちょっとHな描写あり

氏家復活 は じ ま っ た か ?
職人的にもスレ的にも追い風だ
593名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 21:58:26 ID:pCMuYoQ/
内容的にも濱中と思春期を足した感じになりそうだから職人さんもやりやすいと思う
594名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 23:15:56 ID:hwdLSjdM
新連載キ…(-_-)キ(_- )キ!(-  )キッ!(   )キタ(.  ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━━━
595名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 08:43:59 ID:vfxlN3Ge
これはいい起爆剤だな
ベテラン職人陣も発奮するだろうし、新人職人もまた増えるかもしれない
まあ、あまりイレコミすぎずにフワーリと期待しようぜ!
596名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 15:42:29 ID:J4TaDBiX
しかし、本当に学園下ネタしか守備範囲がない漫画家だな・・・
濱中終盤の展開を見るに恋愛モノも描けないことはないと思うんだがな
妹でも時々センスのある台詞があるし

濱中本スレなどで恋愛展開に批難轟々だったことを考えると、やはり柄じゃないし似合わないのかな
しかし、代わりというわけではないだろうが、恋愛展開を補填するようなSSを職人がいろいろと書いているのはおもしろいなw
597名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 17:10:50 ID:zEi8vvfN
マガスペって乳首解禁ありだっけ?氏家マンガはそういうのないほうがいいな
598名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 04:31:40 ID:WhGQ8tAH
確かに・・・氏家マンガのエロス描写はフワーリ程度で(*・∀・*)イイ
599名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 07:20:07 ID:BQRQMI9s
でも乳首券もフワーリも関係なくSSでエロるわけだけどね、このスレでw
600名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 10:30:46 ID:Lni0lKvj
600
601名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 13:23:44 ID:KutDZqEo
さて、どの職人が最初の生徒会SS書きになるだろうか
602名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 14:23:25 ID:lqka2uhK
マガスペまだ読んでないんだがSS書きやすそうな内容なのか?
あかほんみたくならなければ良いんだが…
603名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 18:15:18 ID:IJzMNOea
そういやアカホン連載前から投下した鬼職人いたよな
604名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 18:54:53 ID:pWm9GYoc
>>596
恋愛展開事態は不評じゃなかったと思うよ。
変な派閥が出来て荒れやすくなっていっただけ。
それまではマッタリしていいスレだったんだよ。
あの派閥は最初からスレにいた人間がやったとは思えないけどな・・・

スレチなのでこのへんにしとくが
605ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2007/04/21(土) 21:40:55 ID:edMrnKlb
test
606ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2007/04/21(土) 21:43:20 ID:edMrnKlb
こんばんは。まだ生きておりました。
早速ですが、投下させていただきます。
タイトルは「おかしな二人 第四話 ショート寸前」で。
607ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2007/04/21(土) 21:47:13 ID:edMrnKlb
セイジの部屋−
独身男の部屋らしく、掃除なんぞ滅多にしないので中はほこりだらけで陰毛なんかも
結構落ちている。リョーコがここ最近、セイジの部屋ではなく自分の部屋に呼び出して
いるのはやはりこんな汚い部屋ではプレーをしたくないからであろう。



ある日の日中−
ピンポーン
セイジが部屋にいるとチャイムが鳴った。セイジは玄関に迎えに行く。
「ああ、よく来たね。さあ、入って」
「サキでーす。今日はよろしくお願いします」
サキと名乗ったこの女はデリヘルの女である。セイジは懲りもせず違う女に
手を出しているのである。リョーコにバレたら只では済まないというのに。でもセイジに言わせると
SMプレーばかりでは嫌だから違うプレーで楽しみたいらそうだ。
全くリョーコが悪いのか、セイジが悪いのか。
女は服を脱いで下着姿になると、
「サキ、只今入りましたー」
携帯で事務所に連絡を入れ、下着も脱いで全裸になるとシャワーを借りた。
セイジも服を全部脱ぎシャワールームに入り一緒に浴びる。中でたわいのない会話と共に
ちょっとしたお触りなどもしながらシャワーを済ませた。そしてベッドに行き、セイジは女を
仰向けにし、上から覆いかぶさり唇を重ね口の中に舌を入れた。そしてうなじ、乳房、乳首、
腋、臍、下腹部へと進み、恥部を舐め回す。
「はあ、あああ…」
女が甘い声を漏らす。セイジが舐め回すたびに恥部から愛液が湧き出てくる。すると、
「…指、入れてもいいよ」
女がそう言ったのでセイジは遠慮なく恥部に人差し指を入れた。クチュ、クチュと
いやらしい音が部屋に響く。
「ああん、もっと突いて…」
さらに中指も入れて激しく突く。クチュ、クチュと部屋に濡れた音がなおも響く。
「あっ、ああっ…ああああ!」
女が一際大きな声を上げると恥部からは大量の潮が噴き出し、シーツに透明のシミを作った。
どうやら濡れやすい体質らしい。
608ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2007/04/21(土) 21:48:38 ID:edMrnKlb
「気持ちよかった…あ、ごめんね、ベッド濡らしちゃった…」
女が気にすると、
「いいよ、気にしなくても」
「…じゃ、仰向けになって」
今度は女がセイジを仰向けにし、セイジの全身に舌を這わせた。
そしてペニスに到達し、口で包み込むとセイジの身体に電気が走った。
女の舌使いはプロらしくさすがに上手で、このままでは早々と暴発してしまいそうだ。
これはたまらん、といった様子でセイジは女の頭を抑えて制すると、
「じゃ、素股でいかせてあげる」
女はセイジにまたがり、股間にこすりつけると思いきや、そのままペニスを自分の中に入れた。
(ああ、気持ちいい…って、こ、これは本番じゃないのか!?)
セイジが戸惑っていると、
「…ふふっ、これが私の素股よ」
そういうと女は腰の動きを激しくした。セイジは少しでも長く粘膜の擦れあう感触を味わおうと
イクのを我慢するが、間もなく限界を迎えた。
「おおっ、そろそろ出そうだ、あおぅ…」
「ああっ、中に出して…!」
セイジはたまらず女の中に大量の精液を女の子宮の奥に放出した。降って湧いたような幸運な
快楽の余韻をしばし楽しんだ後、再び二人でシャワーを浴びた。ちょうど身体を拭いている時に
女の携帯が鳴った。どうやら事務所から時間が来た事を知らせてきたようだ。
「サキ、只今上がりまーす」
そして女は帰り支度を整え玄関で帰り際に軽く唇にキスをすると、
「また、指名してねー」
そういって女は出て行った。セイジは首を縦にブンブン振りながら女を見送った。





609ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2007/04/21(土) 21:51:30 ID:edMrnKlb
その日の夜−
またもやリョーコの部屋に呼び出しを食らうマサヒコ。嫌な予感はするのだが、
有無を言わせない口調なので断れない。
「おう、マサヒコよく来たな。まあ、一杯やんな」
「オレ、未成年なんですけど…」
「いいから!固いこと言うなよ」
言われるままに酒が注がれたコップを受け取るマサヒコ。しかし、それには口をつけずリョーコの様子をうかがった。
リョーコは何か話しかけるわけでもなく、黙々と酒をあおっている。それなら別にマサヒコを呼ぶ必要など
無いはずだが、単に独りで飲むのが嫌だったのか。

しばらくすると玄関でガチャという音がして、セイジが部屋に入ってきた。すると、マサヒコと目が合った。
卒業式以来、久々の対面である。
「お邪魔しています」
「お、小久保じゃないか。おいリョーコ、未成年に酒なんか飲ますなよ」
「…ちょっとアンタに聞きたいことが有るんだけど」
セイジの言葉には応えず、トーンの低い声でセイジの顔を見据えた。
「これ、一体なんだ?」
そういうとリョーコは一本の髪の毛を取り出した。やや茶色く染まってある。したがってロングの黒髪の
リョーコのものでは無い事がわかる。
「さあな、オレのじゃないぞ」
セイジはしらばっくれている。さらにリョーコはセイジを寝室に連れて行くと、
「じゃあ、これは何なんだ!?」
語気を荒げてリョーコがベッドの掛け布団をめくると、シーツが濡れていた。
もうお分かりであろう。あろうことかセイジは自分の汚い部屋に女を呼ぶのが嫌だったので
リョーコの留守の間にリョーコの部屋を使っていたのである。こうなったらもう修羅場になるのは確実である。
「お、俺、これで失礼します」
危機を察知したマサヒコは素早く外に出た。
「じゃ、じゃあな、リョーコ」
とマサヒコに続いてセイジも出ようとすると、
「おっと、アンタはまだ帰さないわよ」
とリョーコに髪の毛をつかまれた。ズン、ズンと一歩ずつ、確実に部屋の中に引き戻される。痛い、痛い、
というセイジを強引に部屋に引き込むとリョーコは、
「マサ、気をつけて帰れよ」
と言ってドアを閉め、鍵を掛けた。
この様子を見た時、マサヒコの頭の中にはジョーズのテーマ曲が確かに流れた。
その後、セイジがどんな目に合ったかは分からない。ただ、セイジがようやく解放されたころには
部屋の中には毛根から抜けている髪の毛が二、三十本散乱していたとだけ言っておこう。
610ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2007/04/21(土) 21:53:41 ID:edMrnKlb
セイジの部屋では、
「…シホ、カルナ、ユーリ…」
とつぶやきながらトリプルブッキングのポスターを布団の横に敷いて寝ている
セイジの姿があった。トリプルブッキングのCDを聞きながら全くめげる様子もない。



一方リョーコは、
(クソッ、セイジの奴…)
とふて腐れながら毛布にくるまり、ソファーで寝ていた。見ず知らずの女の愛液で
びしょびしょになったベッドの上でなど寝られるわけがないからである。




第四話 おわり

611ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2007/04/21(土) 21:57:45 ID:edMrnKlb
以上です。
実は続編はほぼ出来上がっていたのですが、肝心のデータが消えてしまって…
次回の投下は未定になってしまいました。なるべく早く思い出しながら仕上げます
ので気長に待っていただけると幸いです。
では、これで失礼させていただきます。
612名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:08:58 ID:158oh4vC
GJ!!!!

つ 旦
まあ落ち着いて頑張ってください
613名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 00:35:07 ID:jIZguUNW
GJ
やきもちリョーコモエス
614名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 00:59:00 ID:1AIGVuxM
乙っす
615名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 01:20:40 ID:d/iYiZph
ペピトーン氏のセイジはアナーキーと言うかパンキッシュと言うか…
ずいぶん反骨精神旺盛ですなwww
かなり好きです
616名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 02:36:13 ID:UhkK3mKB
同じアイでも518氏と郭氏の書くアイは微妙に違う
トマソン氏の書くカナミとペピトーン氏のカナミも微妙に違う、他の職人もまたしかり
しかし、どのSSもアイはアイ、カナミはカナミ、シホはシホ、マサヒコはマサヒコ
混乱しないどころかちゃんとそのキャラに思えてくるから不思議だ
617名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 12:16:44 ID:eMxcWKw1
フレキシビリティあふれる氏家キャラ
618名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 21:43:10 ID:QGSs2dHQ
>>615
セイジはただのへたれ男ではないはず。
じゃなけりゃ、あのリョーコも付き合わないだろう。
619名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 23:45:35 ID:0EXTc6PQ
氏家漫画の男キャラを格付けしようぜ
個人的には
マサ>>>>>シンジ>ヒロキかな
620名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:30:18 ID:daWDpahn
リョーコと並ぶと大抵の男はヘタレに映るだろう
セイジは下克上されて以降は完全に振り回されっ放しなんだろうが……
そもそもこの二人は何で別れたんだ?
再会して後、明確にヨリを戻した描写はなかったが、案外リョーコはセイジを気に入ってそうに見えたんだが
621名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 03:20:36 ID:sbQDGvyp
>>619。君も僕も男だ、という大前提はともかく、どういう視点での格付けであろうか?
俺もこんなになりたい、とか色男度とか、いい人度とか。マサは天然の色男だが、シンジは
本人さえOKすりゃ3p三昧なんだから簡単に優劣は決められないと思う、まあヒロ君は問題外
と言う事で。
622名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 05:05:39 ID:SuOYj724
双方きちんと納得した上で別れたのだろう。
あるいは耐え切れずにセイジが逃げ出したかw
最悪の別れ方をしたら、意外な再会が縁で、またつるむということにはならない。
ヨリを戻してはいないだろうが。
623名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 08:36:11 ID:1ZSmWmCP
マサが評価高いつうか読者に好感持たれてるのはツッコミ・常識人レベルはもちろんだが、このスレのSSも多少関与してる気がする
冷静に原作読み返したら顔は女装できるほど良いらしいが人間性・性格面は余り良くないっぽいぞ。
624名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 11:30:32 ID:nML6QcAM
マサは良くも悪しくも普通の男の子だからなあ

セイジに関してはヨリを完全に戻してない希ガス
リョーコのセフレ(奴隷)扱いがいいとこに本編読んでて思えた
だからここでリョーコとセイジがいい雰囲気のSSを読むとかなり違和感(むろん職人が悪いわけじゃない)
625名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 15:18:11 ID:nML6QcAM
・・・と、なんか誤解を招きそうな書きかたになってしまった、スマソ
あくまで俺がそう思うだけであるってことね
職人さんは当然別の思いがあって書いているわけで、
正しい正しくないの問題じゃないっていう意味のことを最後に言いたかった

スマンね
626名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 18:14:50 ID:SLwGqTBB
>>625いんじゃね?
だからこそこんなスレが立つわけだし
627名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 02:54:32 ID:uU1c+2YR
絶倫マサも妄想ミサキも淫乱アヤナも14歳リョーコも謂わば改変にあたるものな
それを受け入れられるくらい、氏家漫画はいい意味で適当なんだろう
設定がガチガチならこうまでスレは伸びなかったかもしれん
628名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 16:28:12 ID:xw2oTV/+
中堅にすら届いてない漫画家の作品にしちゃあ職人に恵まれたといえるんじゃない
629名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 19:24:15 ID:W5sE3Spd
濱中の頃は中堅以上だったと思う
630名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 16:26:24 ID:6bXPp9BU
しかし今の作風と絵柄であと十年、いや五年もつだろうか…
631名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 20:54:42 ID:H4LaclVC
なんか否定的なカキコばっかりだな……
こんな時こそ神様、ss投下して……
632名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 22:44:54 ID:SMj9gTiU
残りKBが微妙だしなあ
しかももうすぐ恐怖の黄金週間(帰省…もとい規制週間)
63372 ◆jQvWLkj232 :2007/04/27(金) 00:02:48 ID:W8SBJ2fd
どうもです。来月から氏家先生の新連載決定でキャホーイな気分の私です。
では、あかほんネタ投下します。

「オイオイ、この前言ってた『兄は発情期』の完結編はどうしたのさジョニー?」
とツッコまれるかもしれませんが、どうもすみません。まだ全然できてません。

私の座右の銘は「予定は未定」。
思いついたらそっちを書くぜ!が私の流儀なもんで。
(…という割には、今回は1週間かかっちゃんですが)

では投下。タイトルは「彼は敏腕マネージャー・シホ編」で。
63472 ◆jQvWLkj232 :2007/04/27(金) 00:05:12 ID:W8SBJ2fd
マネージャーの仕事というのは大変である。
受け持ちのアイドルの売り込み。出演予定のテレビやラジオ番組、その他もろもろの打ち合わせ。
そして彼ら彼女らのスケジュール管理…とまあ、枚挙にいとまが無い。
―しかし、それだけが彼の仕事ではない。
アイドルの内に秘めた魅力を引き出し、それを磨き上げることも
彼らにとって重要な仕事なのだ。

この物語は、駆け出しのアイドルであるTBの新人マネージャー・井戸田ヒロキによる
「汗と涙の奮闘記」である。

…たぶん。
63572 ◆jQvWLkj232 :2007/04/27(金) 00:09:53 ID:W8SBJ2fd
さてさて…TBの本日のお仕事は、とある漫画雑誌の水着グラビア撮影。
撮影スタジオで待つ三人をヒロキの元に、間もなくして水着に着替えた彼女らがやってきた。
「やっほー、ヒロちーん!!」
まずはいつもと変わらず元気良くヒロキに駆け寄ってくるシホだが。
「いや…俺にじゃなくて、まずはスタッフの人に挨拶だからな。これ基本。
あと…ヒロちんはやめて」
「はーい、分かってるってば…ヒロちん…こどもじゃないんだからさ」
「さりげなく下ネタを言うな。いいからさっさと行け」
ヒロキはそう言って彼女をたしなめると、シホをスタッフの元へと向かわせる。
他の二人は一足先に挨拶を済ませスタッフと談笑を始めており、シホもすぐにその輪の中へ入っていった。
「やれやれ…」
芸能界も立派な大人の社会のひとつ。目上の人に対する挨拶や礼儀とは大切なことである。
まだ社会を知らない(そしてこれからもそうであろう)彼女達に世間の一般常識を教えるのは、
マネージャーとしての重要な使命なのである。

簡単な打ち合わせを終え、まずはテスト撮影に入る三人。
それぞれカメラマンに注文されたポーズを決め、カメラのシャッターが切られる。
「うん、いいよー。その表情でお願いね、ユーリちゃん―」
「カルナちゃん、もう少し顔を上げて―そう、イイよ―」
「…あー、もっと自然にね、シホちゃん―」
パシャリパシャリとスタジオにシャッター音が響き、フラッシュの閃光が彼女たちを包む。

―ああ、やっぱり三人ともずっと可愛くなったな―

TBのマネージャーを始めてから、早くも半年以上が過ぎていた。
彼女たちの成長をずっと見守ってきたヒロキは、そうしみじみと思った。
ユーリは水色のワンピ−ス、カルナは黒の大人っぽい水着、
そしてシホは白のビキニと、それぞれに個性があって良い。
―小学生に中学生、そして高校生。
ロリっ子にボーイッシュに清楚な少女。
それぞれが三者三様、異なる魅力を持っている―それが現在のTBの一番の“売り”なのである。
63672 ◆jQvWLkj232 :2007/04/27(金) 00:15:58 ID:W8SBJ2fd
しばらくしてテスト撮影が終わり、スタジオが一旦休憩に入った時である。
「―さて、と…」
「あ、井戸田くん。ちょっと待ってくれないか?」
一息つこうとスタジオを出ようとしたヒロキをカメラマンが呼び止めた。
「…えっと、なんでしょうか?」
彼は少し困った顔をしながら、先ほどテスト撮影した写真をヒロキに見せる。
「あのさ…ほら、見てもらうと分かると思うけど…
んー…シホちゃんの表情だけ、まだちょっと固くてね。
なんつーか…“女性の色気”ってのが出てないんだよねえ…」

―なるほど、確かにその通り。
ヒロキも傍から見ていて分かったが、ユーリやカルナの笑顔に比べ、
シホだけはなんともぎこちない表情である。
TBの他の2人に比べ、シホには溢れんばかりの“元気”があっても…“色気”が足りない。
本人も気にしていることではあるのだが、こればかりは生まれ持った素質というか、何と言うか。
ユーリのようにファンに媚びる可愛さを前面に押し出すことや、
カルナのように自分を器用に演じることなど、まず出来ない。
シホは何ともまっすぐで、不器用な性格なのである。

―だが、だからと言ってこのままにしておくわけにはいかない。
繰り返すようだが、彼女たちの内なる魅力を引き出すことも
マネージャーにとって大切な仕事の一つなのである。

ヒロキは少し考えた後、彼に向かってこう答えた。
「…分かりました。10分ほど待ってください。
ちょっとシホをお借りします」

そしてヒロキは休憩中のシホを連れ、とある場所へと向かった。
―こんな状況に陥った時のための“対処法”を実践すべく。
63772 ◆jQvWLkj232 :2007/04/27(金) 00:18:41 ID:W8SBJ2fd
間もなく水着姿のシホを連れ、楽屋へとやってきたヒロキ。
誰かが不意に扉を開けないよう、部屋の鍵を閉める。
なにせ…今からすることを誰かに見られたら、彼らにとって非常にまずい事態になるからだ。

「これでよし、と…じゃ、はじめよっか、シホ」
「え…うん。やっぱり…“アレ”やるの?」
「ああ…大丈夫。俺に任せておけば、ね」
少し不安げなシホに優しく笑いかけてそう告げると、ヒロキはそっと彼女の肩を抱き―
―その唇に己の口を重ねた。
“ちゅ…”

『―いい、まずは彼女たちの緊張をほぐす事!!
そのためには“どんな手”を使ってもかまわないから―』
『―まあ…バレなければ、ちょっと過激なことやってもいいんじゃない?』
以前酒の席で聞かされた社長の言葉が、ヒロキの頭の中に浮かんでは消えていく。
―少々“過激なこと”をやっても―“どんな手”を使ってもいい―
ヒロキは今、その社長の教えを忠実に遂行しているのである。

―果たしてそれが社長の真意と同じであるかどうかは…定かでは無いが。
63872 ◆jQvWLkj232 :2007/04/27(金) 00:21:09 ID:W8SBJ2fd
“ぴちゃ…くちゃ…”
卑猥な水音を立てシホの舌とヒロキの舌が絡まりあう。
ヒロキは時折わざと強く音を立ててすすり、シホの心を昂ぶらせていく。
「ん…むっ…」
ただひたすらヒロキの愛撫に身を委ねていくシホ。
続いて、ヒロキはシホが上に羽織っていたジャンバーを脱がすと、
すぐさまその下からシホの水着と肌があらわになった。
健康的な白い肌と、白い水着。
その二つが見事に組み合わさったシホの姿は、ヒロキの目にはとても眩しく、そして美しく写った。
(やっぱキレイだよな…若いだけあって…)
「…ねえ…時間ないんでしょ?早く…しないと、ね?」
「はは、分かってるってば…」
その身体に思わず見とれていた事をシホに咎められつつ
ヒロキはその小ぶりな胸に軽く力を入れ―揉む。
“もにゅ…”
「あっ…」
カルナに比べれば小さいが、中学生にしては十分な大きさのその乳房。
ぐっと力をこめれば、それだけの反動はしっかりと手のひらへと返ってくる。
「うっ…むう…」
しばしその感触とシホの反応を味わった後、やがてその手は水着のブラをつかみ―
「よいしょっと…」
―そのまま白い布地をめくり上げると、シホの可憐な乳首が顔を覗かせた。
「あっ…」
「すっごく綺麗だよ、シホ…」
「え?いや、あの…恥ずかしいよ」
顔を少し赤らめて恥らうシホ。ここでようやく女の子らしい顔を見せてくれた。
(…ま、それはそれとして、だ)
63972 ◆jQvWLkj232 :2007/04/27(金) 00:24:16 ID:W8SBJ2fd
―せっかくなのでもう少しだけ楽しみたい。
そんな欲も段々と膨らんできたヒロキは、シホの乳首を指で押しつぶしたり
軽く突いたりしてじっくりと弄び始めた。
「あ…ふぁあ…う…ん…」
シホは甘い吐息を漏らしながら、彼の愛撫に溺れていく。
(だいぶ…良くなってきたかな…さて)
やがてヒロキの右手はシホの下半身へとゆっくりと下り、
シホの小ぶりなお尻の上をゆっくりと―その弾力ある若い肌を味わうように這い―
そのまま太ももと太ももの間をくぐって、ヒロキの指がシホの秘部の周辺をそっと撫で上げる。
“つつ…”
「あっ…むっ…」
秘所の筋に沿って指を擦るたびにシホの背筋がくんと伸び、細い体がびくんと震える。
止め処も無く漏れるシホの熱い吐息。愛撫を受け続けるその肌には、じんわりと汗が滲み始めていた。
そんな彼女の様子を横目で楽しみながら、ヒロキは再びシホの唇を奪った。
執拗に舌を絡め、シホに更なる快感を与えていく―
(反応いいな…時間もあるし、
もうちょっとだけ楽しませて貰おうかな…
…って待てよ)
64072 ◆jQvWLkj232 :2007/04/27(金) 00:27:39 ID:W8SBJ2fd
―いかん、流石にこの水着に染みを作るわけにはいかない。
何と言っても着ているのは真っ白な水着だ。
迂闊に汚して戻れば、二人が楽屋で何をしていたかは簡単にバレてしまう。
そうなったら大スキャンダルである。

はっと我に返ったヒロキは、そっとシホの下半身から指を離す。
それと同時に、二人の唇―顔―そして身体が順に離れる。
「ふ…ふはぁ…」
ヒロキに抱きしめられて少し苦しかったのか。シホは離れるとすぐに深く息を吐き、新鮮な空気を吸い込んだ。
シホの顔はほのかにピンク色に上気し、なんともいえない女性の色気を醸し出している。
先ほどの固い表情もどこへやら。今はすっかり緩みきった自然な感じだ。
これならあのカメラマンも納得してくれるだろう。ヒロキは心の中でそう確信した。
シホが愛撫で乱れた水着を直したのを見届けると、ヒロキは優しくシホに話しかける。
「―よし、じゃ行こうか。シホ」
「う、うん…」

―こうして無事にグラビア撮影は再開した。
シホは先程と比べても格段に良い表情が出せるようになり、
これでとりあえずはめでたしめでたしである。
64172 ◆jQvWLkj232 :2007/04/27(金) 00:30:15 ID:W8SBJ2fd
「ヒロ君…さっきはありがと」
撮影終了後、まだ水着のままのシホがヒロキの元へお礼を言いにやってきた。
「あ、いや、別にいいさ。これも仕事だしね」
シホの感謝の言葉に対し、ヒロキはそっとそれに小声で返す。
「うん…でさ…」
そこまで話して、もじもじしながら顔を俯けてしまう少しシホ。
右手は下半身をもぞもぞと抑え、何かに耐えているといった様子である。
ここまで来て、流石にヒロキもシホが“何を”求めているのかに勘付いた。
「…えと…もしかして?」
ヒロキが思いを察してくれた事に気づき、シホはこくりと頷く。
「うん―お願い。
続き…最後まで…しよ?」

そう言って、じっと潤んだ瞳でヒロキを見つめるシホ。
そのヒロキを求める表情は、完全に“女”のそれである。
(さあて…どうすっかな…)
一度火が点いてしまってはしょうがない。
それにそもそも彼女に火を点けたのは…他ならぬヒロキ自身なのである。
「まあ…しょうがない…か」
「じゃ、いこっかヒロ君♪」
シホは嬉しそうにそう言うと、先ほどとは逆に今度はヒロキの手を引いて
彼をどこか人気の無い場所へと誘って行く。
(やれやれ…あともう一仕事か…はは…)
積極的なシホにヒロキはため息をつきながらも、
彼の顔には隠し切れない笑みが浮かんでいた―

(つづく)
64272 ◆jQvWLkj232 :2007/04/27(金) 00:31:18 ID:W8SBJ2fd
すみません、ここで前半終了です。
…さて、後半はどうしますか。
まあ、ヤっちゃうことはほぼ確定なんですが。

ここで最後に訂正します。
本文9行目の「汗と涙の奮闘記」は間違いです。
正しくは「汗と愛液の奮闘記」でした。(オイ)

それではまた。
643名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 00:51:33 ID:eX+VzukX
ヒロ君、年上好きとか言ってたくせに、やっぱりロリコンだったのかYO(*´Д`*)/ヽァ/ヽァ
644名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 02:04:12 ID:GHdprqem
GJ〜

氏家漫画の男性キャラは実に「食いまくり」が似合うなあ
しかもどっちかというとサッパリ爽やかなご乱行がw
645名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 04:14:31 ID:Ro4HJa8v
GJ
646名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 11:51:03 ID:EeZ7FZn4
GJ

マサヒコ→家庭教師と幼馴染とクラスメイトをコマせる
シンジ→実妹とクラスメイトと妹の友人と女教師と従妹関係の娘をコマせる
ヒロキ→アイドルと事務職員と女社長をコマせる

誰か俺と代われ
647名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 13:58:37 ID:eX+VzukX
ミホはどこにカテゴライズされるんだゴルァ
648名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 20:50:23 ID:c+fwO0vW
なにはともあれ、GJ
649名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 07:21:27 ID:btvLk+Mr
なんかシリウスにも描くらしいぞ氏家……(短編読み切り?)
週少マガという本流じゃないが、妙に氏家元気だな
あかほんコケてヤンマガ以外は当分干されるかとも思ってたが、事情は違ったのか?
650名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 11:49:02 ID:johK3k4y
なんにせよ氏家に仕事があるのは嬉しいことだ
651名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 21:46:11 ID:i5ZUMlWc
それと同時にこのスレにも活気が戻ってくれたらいいな……。
652名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 01:00:24 ID:WV01sDOs
職人は複数いるし、活気がないってことはなかんべえ
かつての一日数投下時代は状況が特殊すぎるよ

まあ、生徒会が始まったらもう少しは賑やかになるさ
マターリフワーリゆこうぜ!
653名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 08:51:21 ID:3dMSUfhU
フワーリ
654名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 09:10:26 ID:Ag4tt4y3
投下待ちふわーり
655名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 09:34:29 ID:nxhyY7Eq
新ヒロインもフワーリ
656名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 13:50:33 ID:arzuM+/1
新ヒロインの可愛さは異常
657名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 18:23:11 ID:H1qHHyBA
I can フワーリ(´∀`)
65872 ◆jQvWLkj232 :2007/04/30(月) 23:04:47 ID:MOdoeC9A
連休の前半終了ということで、小ネタをば投下。

タイトルは「夢と希望と黄金週間」で。
65972 ◆jQvWLkj232 :2007/04/30(月) 23:11:09 ID:MOdoeC9A
―2007年4月30日、城島家にて。

その日の午後、暇を持て余していたシンジは廊下で謎のメモを拾った―


28日 A
29日 B
30日 C

3日 D
4日 E
5日 F
6日 G


「…なんじゃこりゃ…カナミの字?」
謎の内容に首をかしげるシンジ。そこに突然
「あー、それ私の!!見ないでーっ!!」
と叫びながらカナミが現れ、兄の持っていたメモを奪い取った。
「え?なに!?カナミ、どうした―」
「…見ちゃった?見ちゃったでしょ?見たよね!?」
「あ、うん…見たけど…それ、何だよ?」
「…え?何でもないよ」
シンジの問いに、慌てて誤魔化そうとするカナミ。
「?何でもないわけないだろ?気になるな…そんな必死になるなんて、さ?」
やけに慌てているのには、きっと深い理由がある。
早速カナミを問い詰めようとするシンジだが…

―話がややこしくなるのが嫌だったのか、それとも作者がこれ以上話を考えるのが面倒だったのか。

カナミはすぐに観念した様子で、シンジに真相を打ち明けた―
66072 ◆jQvWLkj232 :2007/04/30(月) 23:14:28 ID:MOdoeC9A
「…豊胸計画」

「…へ?」

「だからーっ!!ほ・う・き・ょ・う計画!!
このゴールデンウィーク中に、胸を大きくしようと思って…
いろいろ頑張ってて…たくさん牛乳飲んだりとか…
一日中ずっと豊胸体操とか…どうせ今年はヒマだし」
少し顔を俯かせながら、恥ずかしそうに兄に真相を告白するカナミ。

―なるほど、ここ最近牛乳の減りがやけに早かったり、
妹が連休中ずっと部屋に篭もりきりで、更に夜中に変な物音が聞こえていたのは…そのせいか。

最近起こっていた不思議な出来事を思い返し、その理由に納得するシンジ。
まあ元々大して気には留めていなかった事ではあるが、
それでも原因が分かるのはスッキリできて良いことだ。
「ほうほう…じゃあ、そのメモの意味は…?」
さて、今回の話の発端―メモの“謎”について、兄は妹に尋ねる。
…とは言うものの、ここまで聞けば彼にもなんとなく察しは付いた。
あのメモに記された日付と隣の英字の意味は―

「…目標カップ数。」
「やっぱり、か」
「一日目はAで…二日目はBで…で最終日はGカップになるのが
目標っていうか…夢っていうか、えへへ…」
ちょっと照れた様子でカナミは舌を出す。

「……いくらなんでも夢がデカすぎるだろ、常識的に考えて…」
荒唐無稽な妹の夢に少しあきれ顔のシンジ。
そして、そんな兄の思いを悟ったカナミ。
次の瞬間、怒りの様子で思いのたけをぶちまける。

「いーじゃん!!夢を持つのは自由じゃん!!
夢だって、胸だって―でっかくなりたいのーっ!!
アキちゃんみたいになりたいのーっ!!」

 ・
 ・
 ・

―ああ、夢を見るのは自由さ…でもな―

―無理なモンは無理。

連休が始まる前と比べて何ら変わらないカナミの胸を見ながら、
シンジはしみじみとそう思うのであった。

(おしまい)
66172 ◆jQvWLkj232 :2007/04/30(月) 23:15:13 ID:MOdoeC9A
以上小ネタでお目汚し失礼いたしました。
それではまた。
662名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 23:24:49 ID:nxhyY7Eq
GJ!!
カナミとマナカは宮本先生をイジッたツケが…
663名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 23:39:15 ID:83pZsJmt
漏れの股間モコーリ(*´Д`)
664ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/05/01(火) 01:10:38 ID:0+3dHVjF
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
濱中のマサヒコとミサキで同じく連休用の小ネタです。
第は「黄金週間の恋人たち」でお願いします。
665ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/05/01(火) 01:11:35 ID:0+3dHVjF
「うふふ、ふふっ」
「何だよ、気味悪い笑いして」
「あ、ひどーい、笑ってちゃだめなの?」
「いや、いいけどさ……」
 ゴールデンウィークに突入し、いつも以上に人が溢れかえる街。
小久保マサヒコと天野ミサキの二人は、東が丘で一番の賑わいを見せている駅前のデパートへとやって来ていた。
目的はショッピングと食事で、つまりはデートというわけだ。
「ふふ……」
「おい、やっぱおかしいぞ?」
 連れだって家を出た時から、ミサキはずっとこの調子で微笑んでいる。
彼氏であるマサヒコでなくとも、「ちょっとおかしい」と思うくらいに浮かれ気味だ。
「ねえ、前に一度、マサちゃんの家にお泊りしたことがあったよね」
「ああ、中学の時な」
 もちろん、ミサキの態度には訳がある。
「あれからもう二年くらい経つのかな?」
「んー、そうだな、それくらいになるなあ」
「ふふっ、うふふ」
「……?」
 今日は日中にデートするだけではない。
丸ごと一日、マサヒコとミサキは一緒に過ごすことになっている。
何しろ、小久保・天野両家ともに、母が町内会の旅行で、父が出張で不在。
恋人となって以後、初めての「二人きり状態」になれるのだ。
それだけではない、リンコは家族で箱根、アヤナはハワイ、
アイは実家、リョーコは研修と、言わば横やりを入れてきそうな連中はことごとく東が丘を外出中。
文字通り、本当に「二人きり」というわけだ。
ミサキの頬が緩んでしまうのも、無理からぬことではある。
「ねぇマサちゃん、今日は何が食べたい?」
「まだ昼飯も食べてないのに、晩飯の話か?」
「いいじゃない、リクエストがあったら何でも言って」
「リクエスト?」
「大丈夫だよ、ある程度の料理なら作れるから」
「ある程度ねえ……」
「私、特訓したんだから」
 ミサキの料理の腕が上達しているのは、マサヒコも知っている。
だが、上達と言っても、失敗する回数が五回に三回から五回に二回に減ったという程度だ。
確かに、味そのものは以前に比べるとおいしくはなった。
しかし、形と言うか見かけと言うか、そちらはまだまだ向上の余地がたくさん残っている。
666ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/05/01(火) 01:12:49 ID:0+3dHVjF
「じゃ、カレーで」
「……マサちゃん、疑ってるでしょ」
「そんなつもりはないけど」
「愛情は極上のスパイスって言うじゃない、ホントに大丈夫なんだから」
「いや、その台詞を先に言っちゃマズイだろ」
 腕を組んで、二人はデパートの中へと入っていく。
その様は、独り者が見れば腹立たしくなるぐらいにお似合いでアツアツだ。
「一応、おばさまからもレシピを貰ってはいるんだけどね」
「……やめとけ、どうせまたニンニクとか山芋とかが食材に入ってる」
 再度以前のお泊りの事を思い出し、マサヒコは首を振った。
思えば、あの時すでにマサヒコにけしかけるようなことを言っていた母だ、
レシピにマムシの血やスッポン、果ては子宝漢方まで書き込んでいる可能性がある。
「ニンニクや山芋って……せ、精力剤?」
 ミサキは思わず、顔を赤らめてうつむいた。
「な、何だよ」
「う、ううん、別に……」
 一日二人きりということは、当然夜も一緒。
夜も一緒ということは、すなわち……。
「……」
「……」
 一転、黙りこむマサヒコとミサキ。
「夜のこと」を一瞬、想像したためだ。
 付き合い始めてから一年、二人は恋人として進むべき道を「ちゃんと」進んでいる。
もちろん、肌と肌との触れ合いも。
「そ、それはともかく、ミ、ミサキは何が欲しいんだ?」
「え、え、ほ、欲しいもの?」
「そ、そう、欲しいもの」
「ほ、ほ、欲しいものは、マサちゃん……」
「バ、バカ! ショッピングの話だよ!」
「あ!? え!? あ、う、い」
 マサヒコとミサキ、顔だけでなく耳まで、リンゴもかくやという程真っ赤っかに。
「ほ、ほら行くぞ! 服か? それともアクセサリーか? 俺が何でも買ってやるから、さっさと行くぞ!」
「え、あ、う、うんっ」
 マサヒコはミサキの腕を掴むと、半ば引きずりながら目の前に止まったエレベーターへと乗り込んだ。
こっ恥ずかしい会話と夜の想像を、振り払うように、勢いをつけて。

 ゴールデンウィーク、大型連休。
お客さんでごった返す駅前のデパート。 
エレベーターは幸せそうなカップルを乗せ、上へ上へとあがっていく―――


   F   I   N
667ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/05/01(火) 01:13:54 ID:0+3dHVjF
以上です。
ではまた。
668名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 06:12:49 ID:OEdfKf7d
うは超アマスwwミサキテラカワユス
72氏のカナミも
お二方GJ!
669名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 07:25:21 ID:voIAt6p3
な ぜ シ ン ジ は 手 伝 わ な い
670名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 08:07:42 ID:qiaeEOG/
>>669
シンジ「いくらカナミの胸といえど、連休中揉み続ければ………何っ!?」
671名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 08:11:49 ID:ZpoOCzLN
72氏GJ!
カナミエロカワイイよカナミ
672名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 17:17:49 ID:tODd+oXF
乳がデカいカナミはカナミじゃないYo
しかしデカくしようと努力するカナミは(*´Д`) ハァハァモエス
72氏GJ&乙!
673名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 01:25:18 ID:4NlaBvy/
まだシリトリにゃはやいかね
連休中はマッタリ保守か、それとも急いで次スレをたてるか
微妙なところだなも
674名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 08:13:37 ID:O00VlWUJ
>>673
これといって動きないし、急ぐ必要ないんじゃないか?


それはそうと、カナミかわいいよカナミ
675名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 11:58:18 ID:ByqtJOPm
ひんぬーコンプレックスの少女はイイ
72氏には久々にそれを思い出させてもらった、ありがたや
676名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 20:59:52 ID:4NlaBvy/
>>674
それもそうですな

ところで、ひんぬーと言えばカナミ、マナカ、チカ、ミサキ、リンコ、宮本先生、シホあたりが該当か(ユーリや園児除く)
逆にきょぬーはアキ、加藤先生、アヤナくらい?カルナはわからん
小宮山、今岡、リョーコ、アイ、マサママン、社長あたりはなんか美乳って感じですが
677名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 22:38:19 ID:MZ9/tSnO
巨乳要員である今岡ナツミを忘れるとは何事だ(`д゚メ)ゴルァ
678名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:20:44 ID:S+2bCrZO
ミホやショーコは何処に該当するの?
679名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:21:41 ID:v+3mVxmk
ナツミって巨乳の描写あった?
バストは83だったけど
680名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:56:08 ID:drWCAuoF
>>679
どっちかっていうと美乳じゃないか?


で、 ミ ホ は ? 
681名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:15:24 ID:Gm1W2Q3Z
貧乳組ではシホがスタイル良さそう、スレンダーって感じで(アイドルになれるくらいだし)

ミホもスタイル自体はいいんじゃない?巨乳ではないかもしれんが
682名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:12:02 ID:zsEL1IPW
いたいけな乳房・・・
683名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:16:11 ID:v+3mVxmk
ケイちゃんは?
684名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 09:30:56 ID:/FLrnrua
実は隠れ巨乳?
685名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 09:35:22 ID:37YKXVr3
ぶっちゃけ乳があるないの差はあれど、氏家女性キャラは皆スタイル良さげだけどな(巧く描けてるかは別の話)
686名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 18:49:16 ID:GpRQNPdD
新ヒロインが気になる…
687名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 19:08:08 ID:J/tB6qoi
>>686
自分の脳内では小柄な貧乳キャラになってる
688名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 19:46:04 ID:eSmRNR1+
画像見たかぎりだと貧乳っぽいね
後タカトシと比較して背が小さい。タカトシがでかいのかもしれんが
689名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 16:26:01 ID:VkO7X/WS
セイジはもとから教師を目指しており、また制服好きだったため中学教師になった
「右も左もわからん」「巨乳のお姉さん好き」を公言するヒロキはなんであの業界に入ったのやら
690名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 17:03:49 ID:+DzF/pbq
「右も左もわからん」
→どんな仕事でも最初は右も左もわからん
「巨乳のお姉さん好き」
→普通仕事より巨乳のお姉さんと接する機会は遥かに多い
69172 ◆jQvWLkj232 :2007/05/06(日) 00:15:55 ID:5LtZPBv2
あっという間に連休も最終日。
皆様いかがお過ごしでしょうか。というわけで小ネタです。

タイトルは「五月五日はこどもの日」で。
69272 ◆jQvWLkj232 :2007/05/06(日) 00:20:18 ID:5LtZPBv2
―2007年5月5日。本日は素晴らしい晴天、絶好のレジャー日和である。

―で、ここはとある郊外の遊園地。
休日を楽しむ多くの家族連れやカップルで溢れるその中に、あの二人もいたわけで。
「―なあに?まさかもうバテたの?」
一人は中村リョーコ。現在の職業はいつつば銀行の職員、そして「セイジのご主人様」。
「ああ…お願いだから休ませて…」
もう一人は豊田セイジ。現在の職業は中学校の教師、そして…「リョーコの奴隷」。
元気が有り余っている感じのリョーコに比べ、セイジは随分とお疲れのご様子で。
リョーコの催促も聞かずに近くのベンチへと座り込んでしまった。

「何よ…ずいぶんと情けないわね」
と少し呆れ顔のリョーコに、セイジはたまらず愚痴をこぼす。
「だってさ…一昨日は買い物、昨日はドライブ、
そして今日は遊園地でデートって…」
連休の後半戦が始まってから、ずっとリョーコに振り回されっ放しのセイジ。
流石に愚痴の一つや二つや三つや四つ…言いたくもなる。
まあリョーコにもセイジの気持ちはある程度分かっているのであろうが…

「ふーん…で?だ・か・ら?」
と、にっこりと満面の笑顔で返すリョーコ。
(ああ、いつもこれだもんな―)
セイジの経験上、彼女がこの手の笑顔を見せる時は
「テメエの意見など完全に無視する」という意思表示である。
もともとセイジも大して期待はしていなかったが、今回も彼女には彼を労わる感情は無いようだ。

―そう、微塵の欠片も。

―そして、おそらく“これからも”…ずっと。
69372 ◆jQvWLkj232 :2007/05/06(日) 00:22:50 ID:5LtZPBv2
「―まあ、いいじゃないの、セイジ。
これも立派な『家族サービス』なんだからさ♪
さあ、張り切って次行くわよっ!!」
「ああ、そうだな…

…………………

………?………


………煤i゚д゚;)ハッ…



……待て、リョーコ」
―と、次のアトラクションへ向かおうとするリョーコを
“何か”に気づいたセイジが引き止める。

「…ん?なに?」
「お前…今…もしかして、ものすごく“重要な事”をさらりと流しやがったな!?」
「はっはっは…やっぱ気づいた?」
「気づくわ!!今の『家族サービス』って何だ!?どういう意味だ!?
もしかして…」
69472 ◆jQvWLkj232 :2007/05/06(日) 00:29:30 ID:5LtZPBv2
「そ、デキたわよ。アンタとの子供が…ね♪」
と、さらりと言ってのけるリョーコ。
そして…いきなり父親である事を知らされたセイジは呆然とした様子で。
リョーコのワガママにも、突然の呼び出しにも―あらゆる状況に慣れていたはずだったが…
腰が砕けてふらふらとまたベンチに座り込んでしまうセイジ。
「マジすか…」
「いやーマジもマジ、大マジよ♪
怪しいなー、と思って先週医者に行ったらさ…三ヶ月だってさ。
たぶん時期的にバレンタインの時に盛り上がったヤツが原因だと思うけどね♪」
―ああ、そういやそんな事が…あの時は奴隷と女王様プレイだったな…ってそんなことはどうでもいい。
セイジは頭をぶんぶんと振り、手渡されたペットボトルのお茶を一気に飲み干して心を落ち着かせ―
「結婚式はいつにしようかな?

―あ、新婚旅行はもちろん海外ね。

―これから頑張ってよ、お父さん♪」
…とまあ勝手気ままに話を進めるリョーコの言葉は、既にうわの空。
セイジは今後の身の振り方について、ただひたすら頭を抱えるのであった―


「―さ、急いで帰るわよ、セイジ。今日から忙しくなるんだからね」
「ああ、よーく分かってるって…」
機嫌が良いリョーコに急かされながら、閉園時間の迫った遊園地を出るセイジ。
駐車場へと向かうその帰り際、彼はふと後方の遊園地のゲートを見る。
夕日に照らされてすっかり赤く染まったそれは、
「そんなに気を落とすな、また遊びに来なよ」とでもセイジに語りかけている様に見えた。

―確かに、来年か再来年のGWにも、彼らはこの遊園地を訪れる事になるだろう。

―その時はおそらく、家族“三人”で。

(おしまい)
69572 ◆jQvWLkj232 :2007/05/06(日) 00:30:33 ID:5LtZPBv2
以上です。お目汚し失礼いたしました。

分かってらっしゃる方もいるかと思いますが、
「重要な事をさらりと流す」の元ネタは少し前の絶望先生の話からです。
それでは連休最終日、皆様卑猥にお過ごしください。
696名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:51:07 ID:cupdSwB8
72氏GJ!!!

卑猥にッスかw
697名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:05:18 ID:uSZeb9YK
72氏GJです
最近筆がのってますな、充実ぶりがうかがえますよ
これからも期待しています
698名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 14:09:10 ID:OTg5k1hk
72氏乙です。
ベテラン勢の一角が好調ですね。これにつられて他の職人さんが乗って
くれれば何よりですな。
699名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 01:16:32 ID:5FcUUF0U
この一ヶ月は72氏絶好調でしたな。
郭氏とペピトーン氏も元気に投下されていて実になにより。
お三方、これからもフワリとよろしくお願いします!
他の職人さんもフワリとガンガって下さいね!
700名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 16:45:31 ID:wM7f2utA
三人とも初期からの生き残り職人なんだな・・・
701名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 16:13:57 ID:Rxq5OZ1T
今、まだ活躍されてる職人さんは何人?
702名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 06:47:49 ID:V2FpLFoM
生徒会役員共連載開始まで…あと10日
703名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 07:22:21 ID:Tzwe2TyS
あかほんの二の舞だけは避けてほしいところだが、
氏家タイプのマンガは常に人気以外の理由で打ち切られる可能性があるからなあ…
逆に言えば、便利使いってか穴埋め感が編集から見捨てられない理由でもあるんだろうが
704名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 07:10:12 ID:nUsdHhW6
もうダメか
705名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 16:35:16 ID:fO35MVtI
みんなは復活してほしい職人さんっている?
俺はマリリスト氏と新参者氏に復帰してほしいなあ・・・・・・
706名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 18:31:52 ID:i9Q/QnAq
書かなくなった人達は、もうここを見ていないのかなあ
707名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:34:12 ID:qOSuoxnq
ドミンゴ氏の『デュエル』の続きが読みたいぜ
708名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 02:25:45 ID:1e8S/P1P
残ってる職人さんに引き継いでくれとも言えんしなあ……
それはどちらの職人さんに対しても非礼になるし

やはり信じて待つことだけが道か
709名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 15:56:25 ID:wxWcyUIu
未完もまた歴史の中さ
710ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/05/12(土) 01:51:51 ID:p+UVR/uk
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
あかほんで埋め用小ネタです。
一応時事ネタで。
タイトルは「申し訳ありませんでした」でお願いします。
711ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/05/12(土) 01:52:41 ID:p+UVR/uk
「ねーねー、聞いた聞いた?」
 朝一番、レイ・プリンセス事務所に飛び込むなり、
おはようの言葉もなく、飯田シホは早口でまくしたてた。
「聞いたって、何が?」
 有銘ユーリがシホに問い返す。
その横で、如月カルナも「?」といった感じに首を傾げる。
「元アフタヌーン娘。の久慈ちゃんがデキちゃった婚てやつ!」
 ちなみに、現在は午前九時半。
今日は仕事の打ち合わせで事務所に集合になっているのだが、その待ち合わせ時間は九時である。
つまり、シホは堂々遅刻をしてきたわけだが、これはもう日常茶飯事になっていたりなんかする。
共同生活中は、時間や約束にうるさいカルナが取り仕切るため、シホだけが遅れて登場するということはない。
だが基本的に共同生活を営むのはレコーディングやコンサートなど大きな仕事の前だけで、
通常はそれぞれの家に帰っているため、ユーリとカルナの二人が事務所でシホ待ち、という状況が度々ある。
「あ、朝のワイドショーでやってたねー」
「相手は確か若手俳優だったわね」
「そうそう、えーと、ミラクルマンコ、スモの主役の人」
「中途半端なところで言葉を切るな」
 ユーリとカルナも慣れてきたもので、噛み癖はともかく、遅刻に対してはいちいち突っ込まない。
年長者であるカルナはシホが時間を間違える度に注意をしてきたのだが、
シホがマイペースで一向に反省の態度を見せないので、半ば諦め、
問題さえ起こさなければいい、と最近では思い始めている。
「……シホちゃん、自分の荷物は自分で持っていけよ」
「あ、ごめーん」
「謝るくらいなら最初から……って、ちゃんと二人にも謝ったか、遅刻のこと」
「うーい、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでしたー」
「……真摯さが感じられんな」
 シホに遅れること数分、TBのマネージャーである井戸田ヒロキが事務所に入ってきた。
彼は別に、遅刻してきたわけではない。
寝坊したシホを車で迎えに行き、その車を駐車場に停めに行っていたため、最後に顔を出すことになったのだ。
「はい、皆おはようさん」
 柏木レイコが、コーヒーのカップを片手に、四人の前に現れた。
今日の打ち合わせは、彼女と事務の三瀬エリコを含めた合計六人で行うことになっている。
「あ、しゃちょー! 遅れてすみませんでしたー」
「はいはい、次から注意するように。内輪の打ち合わせだからいいけど、仕事だったら大目玉よ」
「はい、申し訳ありませーん」
 シホもさすがに、レイコには素直に頭を下げる。
この辺り、案外この娘は要領がいい。
「で、、しゃちょーは知ってます? 久慈ちゃんのこと」
「当然知ってるわよ、同じギョーカイのことだもの」
「デキちゃった婚ってことは、当然ヤルことヤッてたってことですよね、久慈ちゃん」
「そりゃあ、ヤラなきゃデキないからね」
 レイコはカップをテーブルの上に置くと、タバコを取り出して火をつけた。
「多分今頃、あっちの事務所はてんてこまいでしょうね。会見は開かなきゃならないし、スケジュールは見直さなければならないし」
「あ、そうか、そーですね」
「……でも、人ごとじゃないわよ。アナタたちも注意しなさいよ」
「えっ?」
「前々から言ってるでしょ、アイドルは夢を売る仕事なの。そっち系のアクシデントはご法度なんだからね」
 砕けた口調から一転、真剣な表情でシホたちに語るレイコ。
彼女の言う通り、今回のデキちゃった婚報告は、言ってみれば完全に事故そのもの。
ファンや関係者にしてみると、晴天の霹靂以外のナニモノでもない。
「自由に恋愛や結婚出来ないってのは不自由でもあるけど、芸能界はそういうところなのよ」
「はーい」
「はぁい」
「……わかりました」
 頷く三人。
少なくとも、彼女たちは今のところ、そちら系のアクシデントとはまったくの無縁である。
何しろ、相手がいないのだから。
712ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/05/12(土) 01:54:29 ID:p+UVR/uk
「特にカルナは注意しなさい、恋愛云々以前に、アナタくらいの歳になると色々と男に目をつけられやすいから」
「はい」
「ユーリとシホも油断してちゃダメよ、このギョーカイはアブない趣味のオジさんがわんさといるんだし」
「はい、ロリコンオジサンってやつですね?」
「……社長、何で私はユーリとひとくくりなんですか?」
 何となく、納得出来ない表情になるシホだったが、
実際まだ彼女は中学生で、尚且つ体格もグラマーではない(ユーリが言うところの「熟れてない身体」)ため、
十分に特殊性癖者の対象内である。
「さ、おしゃべりもここまで。先に会議室に行ってなさい。私と三瀬は資料持って後から行くから」
「はーいっ」
「よし、じゃ、行こうか」
 ヒロキに先導されて、三人は会議室へと入っていく。
「……」
 彼女たちの背中を、タバコを吹かしつつ、見つめるレイコ。
「……あの年頃は、すぐに大きくなるわね」
「え、何か言いましたか、社長?」
 資料を両手に抱えた三瀬エリコがレイコの側を通りかかり、その呟きを耳に止め、問いかける。
「いいえ、別に」
「はあ」
「で、資料は揃ったの?」
「あ、は、はい、今プリントアウトしているので最後です」
「そう」

 レイコはふと、思った。
TBに関しては、一番身近にアクシデントの素がいるのではないか。
マネージャーの井戸田ヒロキ。
彼が将来、TBの三人のうちの誰かと「いい関係」になる可能性は、下手をすれば余所の俳優や歌手以上にあるかもしれない、と。
アイドルとマネージャーの恋愛については、事あるごとにレイコがヒロキに釘を刺した。
ヒロキ自身も好みは巨乳のお姉さんと言ってはばからない。
だがしかし、どう転ぶかわからないのが、人の感情だ。
「……ほとんど勢いで彼をマネージャーに任命したけど、もしかしたら爆弾の近くでマッチを擦るようなもんだったかな」
 レイコは、ほう、と煙を吐き出すと、タバコを灰皿に押しつけた。
「ま、どうなるかは出た賽の目次第、か。『申し訳ありませんでしたー』で済むようなレベルだったらいいんだけど」
 まったく、タバコの火のように、この種のアクシデントは簡単に揉み消せはしない。

「三瀬、まだ?」
「は、はい、今終わりました!」
「よろしい」
 レイコは立ち上がると、コップを手に取り、冷めきったコーヒーを喉の奥に流し込んだ。
「じゃ、とっとと打ち合わせをするとしましょうか」
 
 レイコとエリコは、資料を手に、四人が待つ会議室の扉を開ける。
二人の背後、机の上の灰皿から、完全に消えなかったタバコの煙がすぅとあがり、天井へと細く昇っていく―――。


    F  I  N
713ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2007/05/12(土) 01:55:51 ID:p+UVR/uk
以上です。
714名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 08:19:39 ID:ZPMG4nUs
ピンキリ氏GJ!!
ラストが何か暗示してるようでいいですな
715名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 10:48:40 ID:oTnuZhcw
あかほんSSは総じて「マンガで描かれなかったその後の話」の様相だな
連載が早期に終了してしまったのは残念だが、職人にとっては逆に書く幅が広がったということか
鉱脈といおうか、未開の沃野が多数残っているといおうか
716名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 12:44:25 ID:M5B2eDQP
続きあんのかw
717名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 00:34:04 ID:2/wV/MQY
あかほん予告四コマみたいに生徒会予告四コマとか無いかな
てかヒロイン可愛すぎ
718名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 10:53:50 ID:zzAAWYma
職人さんのいない寂しい週末…
719名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 11:40:11 ID:BCnVpy2W
ピンキリ氏GJです!
720名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 10:09:43 ID:0qR//siQ
マサヒコとミサキはちゃんとセクースできてるかなあ
最低でもチッスは済ませてるだろうなあ
721名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 17:42:09 ID:p81Nk1jy
いつまでも手を出さないチキンなマサヒコにミサキがブチ切れ。
マサヒコを押し倒して濃厚なディープキス。マサヒコが動揺している
間に服を剥ぎ取って、自分はパンツだけ脱いで、脱いだパンツを
マサヒコの口に押し込んで黙らせると、、騎乗位で攻め立てて中田氏フィニッシュ。
さめざめと泣くマサヒコと、すっきりした顔でご満悦のミサキ。







という展開をキボンヌ
722名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 20:36:27 ID:bqsvqw9p
マサヒコハード
723名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 00:13:09 ID:sVawyx32
>>721 問題はマサのアソコがミサキチの希望通りになるか、だと思う。無理ジャマイカ?
724名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 00:23:35 ID:mJbY4VIb
>>721
男がそれをやるとゴーカンレイープで即豚箱だが、女だとそうはならないこの不条理
725名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 01:31:05 ID:gFI2Ip0n
>>721
ミサキチ君とマサミちゃんという言葉が思い浮かんだ
726名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 16:46:32 ID:GjaeEEX8
まぁマサが覚醒して本気だしたらみんな妊娠だよ
シンジやヒロキもそうだな
727名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 13:04:20 ID:M3Tu1Bf1
豊田や鈴木君も妊娠
728名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 19:35:52 ID:At4BVfTT
,,--、               __
              ' _ij_,         , ‐ ´:::::::::::::::`:::ヽ
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      ト.´ヽ、  _, -、>ー く,_  l __.  l::::l,l::l、 ノ i ,l::/、|::::::::::::|   ________
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   /::.:.:.:/´`  |>=;;;;O;;;;;;;;;<  |  〉:.:.:.|:::::| ''' __'''l::::::::::::::|  \
   .l:..:.:.:.::ヽー  ヾ;;/-l_i__ヾノ  i`‐-、>:.:.l:::::l   l   l /:::::::::::::::|    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   l:.:.:.:.:.:く ,_, ,         = \}:.:.:.:/l::::::ヽ、, ヽ、ノ ハ:::::::::::::::|
   ヽ..:.:.:.:.ヽ l´         / l´:.:.:.::.:.:.l::/i、:::::l`「l_ヽ' l:ハ/‐`''-、
   `l'':.:.:/i    ヽ、      i<:.:.:.:.:./ ' 、 l`'i. l l ` //    l
    l:.:.:.:.l 〈      \    .| l:.:.:.:.:} ヽ、__ヽl | l V /    / |
   l:.:.:.:.:.}  }        、-、} 、 }:.:.:.:.l   `-/  ` ´/    /  |
   l:.:.:.:.〈 /   、_――-- __`ニ,`' \:.:l    /    ゝ、 _,  l ヽ l
   .l:.:.:.:.:/ \   ` ‐、 'ー-ッ   ` ー- 、_ヽ、,,,, / `ー,‐'-'  i |
   l:.:.:./    \      '- _っ _,. -- 、_   ` ー'   /     l l
    l:.:l  ---‐ ´  ヽ、   'ー ' ヽ:.:.:.:/ `ー- 、__  /     --ヽヽ
    l/                 ヽ;_<_,     l ´、       _,,l -ヽ
   /                 .l `o/     |  ` ヽ  _,.- _,,.-‐:.:ヽ
   /                  |‐-'      '、_―-―_,,/´:.:==.:l:.ヽ
  ,'                   .|          `{:`::´:.i:.:i:.:/,.:.:.:.:.:.:.ヽ:.ヽ
  l                   |          |.:.:.:..ヾ;.:/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:l
  .l                    |         .l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:l
  l                    |         .l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:l

729名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 13:55:08 ID:RJ8Q1Gr4
そういやマサ女装話は初期にあったね
730名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 15:57:11 ID:hYF1VLLQ
ミサキはどんな言葉で告白して、マサはどんな言葉で応えたのかね
ミサキはともかくマサは想像できん
731名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 09:23:12 ID:3CYMWXoZ
一つのスレが随分長もちするようになっちまったなぁ・・・・

これがいわゆるリョーコ聖水ってやつか・・・



・・・すいませんすいませんすいません・・・
732名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 11:09:14 ID:2j9peTdD
以前はハッキリ言って異常だったからね
今残っている職人が撤退したら、その時はこのスレも寿命を終える
それが歴史さ
733名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 13:29:32 ID:lEutSD4E
>>731
それをいうならエーコ聖水だろ

エーコちゃんのおしっこゴクg(ry…
734名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 15:40:05 ID:l1W6Ukjq
俺は正直、もって数スレであぼんすると思ってた
それが二十突破したんだから、本当に運がいいスレだよ
十分すぎるほどに立派だな
735名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 18:14:21 ID:XmLg0ee5
生徒会は学校をテーマにしてるから書きやすいと思う
生徒会で初めてSS書くのは誰だろ
73672 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:00:40 ID:XdLc1bLH
ども。とある事情で数ヶ月忙しいことになりそうな72です。
…つか、もうなってるんですが。
こういう時こそなんかいろいろストーリーが浮かんでしまったり…
というわけで、一作投下します。

タイトルは「アイとマボロシ」で。では投下。
73772 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:05:04 ID:XdLc1bLH
―町外れにある古びたラブホテルの一室。
その部屋の一角にあるシャワー室の中で、シャワーから流れ落ちる水音に紛れて
二人の男女が愛の営みにふける卑猥な音が響いていた。

「…あ…うわ…先生…気持ちいい―」
“くちゅ…ちゅぱ…ぺろ…”
裸で立ち尽くし声を漏らす少年と、
そして同じく全裸でその彼の前にしゃがみこみ、彼のいきり立った分身を愛撫する女性。

若さに溢れる彼の固くなったそれを、彼女は口で咥えたり、指先で扱いたりして優しく奉仕していく。
時折自らの柔らかな乳房の間に彼の分身を軽く挟みこんで擦ったり―
舌先で男根の先端をちろちろと舐めて責め上げたり―
彼女はそれに初々しく反応する少年の姿を楽しんでいた。

やがて彼の我慢も限界に達したようで、
「あ―もう、ダメだ…先生っ!!」
“びゅくっ…どくっ…”
彼の背中がびくんと震えたかと思うと、その男根から彼の溜まりきった白い精が放たれ―
目の前に座り込んでいた彼女の顔や髪を思う存分に汚していった。

「す、すみません…」
気弱そうな少年は、顔に付いた精液をシャワーで洗い流している彼女に向かって
申し訳なさそうにそう告げる。
「いいよ、別に…男の子だもん、しょうがないよ…

…それより、まだイケるよね?」
女教師“濱中アイ”は、まだ顔に残った精液を舐めとりながら、彼に悪戯っぽく微笑んだ。
73872 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:07:07 ID:XdLc1bLH
間もなくシャワー室を出た二人は、すぐさま身体を抱き合ってディープキスを交わし、
そしてそのままベッドへと倒れこんだ。

“ぐちゅっ…ぬちゅっ…”
ベッドの上に仰向けになったアイに覆いかぶさった少年が、懸命に腰を動かし続ける。
すっかり回復した彼の分身は、愛液で濡れたアイの秘部を擦りあげて、淫猥な音を奏でていく。
先程とは違い今回はアイは為すがまま、彼の欲望をその身体全てで受け止めた。
夢中で乳房を揉みしだき、舌でその固くなった先端の突起を貪る。
まるで赤子のような彼の様子に、愛おしさを感じたアイは彼の背に手を回し、きゅっと強く抱き締める。
互いの肌が密着し、二人の汗が一つになりベッドのシーツへと垂れて落ち小さな染みを作っていく。
アイが少年に唇を合わせ、舌を吸い、絡めあう。アイの乳房は強く抱きしめあった二人の間に挟まれ
少年の胸板の上でぐにゅりと潰されていた。決して巨乳ではないが、十分に豊かな膨らみを持つアイの胸。
その弾力と女性特有の滑らかな肌の感触が、彼に更なる興奮をもたらしていく。
「はあっ…先生…すごいよっ…!!」
それは少年の若さゆえか。彼は休むことなく自らの分身で
アイの濡れそぼった膣内を更に激しく突き上げ、めちゃくちゃにかき回していく。
「あっ…いいよ…凄いっ…!!」
「先生…アイ先生っ…!!」
こうして二人は互いに絶頂へと昇りつめていく。

―その一方でアイは、彼女を悦ばせようと必死で頑張る少年の姿に、
かつて愛してしまった“教え子”の影を重ねていた―
73972 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:08:27 ID:XdLc1bLH
―マサヒコのことが好き。

アイが自分の本当の気持ちに気づいたのは、中学の卒業式が終わり
ミサキがマサヒコに正式に思いを伝え、二人が付き合い始めたことを知った時だった。
ずっと『ただの教え子』だと思っていたマサヒコが、
いつの間にか彼女にとって、かけがえの無い存在になっていたのだ。
しかしそれに気づいた時には全てが遅く…
アイの心の奥に、ぽっかりと大きな穴が開いてしまった。

―アイは二人を祝福した―しかし…彼女のマサヒコへの思いは日々募るばかりだった…

そしてアイはある決心をする。
マサヒコへの思いを断ち切るために…
74072 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:10:10 ID:XdLc1bLH
高校の入学式の前日、密かにマサヒコを呼び出したアイは
彼に今まで隠していた自分の思いの全てを伝えた。
当然ながらマサヒコは動揺した。彼には既にミサキという彼女がいたし、
今の今まで家庭教師として普通に振る舞っていたアイに、そんな感情を持たれていた事を知らなかったからだ。
アイにもそれは十分に分かっていた。決して許されることじゃない。でも―

「―ゴメンね、もうマサヒコ君とは会わないようにするから。

…でも、最後にひとつだけ我儘を聞いて。

私に思い出を…ちょうだい」

―マサヒコにはそのアイの願いを拒むことなど…できなかった。
74172 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:12:02 ID:XdLc1bLH
その日、町外れのラブホテルを訪れた二人は抱き合い、互いの身体を求めあった。
アイもマサヒコも初めての経験だったにも関わらず、熱く燃え上がった二人。
マサヒコの愛撫はまだ未熟だったが、それでもアイを何とか悦ばそうと精一杯の努力で答えた。
そんなマサヒコの様子に、哀しさと嬉しさの半々の感情で複雑に揺れるアイ。
二人は背徳心も何もかも全てを忘れて絡み合い、やがて互いに果てた。
こうしてアイは教え子に己の純潔を捧げたのだった。

―それが最後。アイとマサヒコとの関係はそれきりである。

―そしてそれから数年後、彼女は中学の教師になった。
74272 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:13:08 ID:XdLc1bLH
「―あ、うんっ…もう…だめぇっ…!!」
「う…かあ…で…出るっ…!ううっ…くっ…!!」
少年が本日二度目の臨界点に達したのか、下にいるアイにその旨を伝えた次の瞬間。
“どくっ…”
「う…くううあああっ!!」
「…あっ…いひいっ…ふあああっ!!」
アイの中で少年の精がはじけ飛ぶ。
そして…それとほぼ同時にアイも快楽の奔流に包まれた。
「う…先生…止まらない…」
「いいよ…その熱いの、全部私の中へ出しちゃって…」
「あ…はい…」
アイにそう促され、少年は腰を小刻みに震わせながら
彼女に欲望の全てを吐き出していった―


アイがこのような淫らな日々を送るようになったのは、
教師として中学校に赴任した半年後のこと―
ある男子生徒から告白されたのがきっかけだった。
過去の経験から、彼の思いを受け入れる事は出来なかったアイだったが…
それでも彼の真剣な様子と己の寂しさから、彼に身体を許してしまった。

―こうして簡単に“タガ”は外れた。
74372 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:15:15 ID:XdLc1bLH
『アイ先生は誰とでも寝るヤリマン』
『タダでヤラせてくれる淫乱教師の濱中アイ』

やがてその噂を聞きつけて、毎日のようにやって来る性欲に溢れた男子たちを
アイは一切拒むことなく受け入れた。
希望さえあれば、同時に二人以上の生徒達とも、
そしてある時は『口止め』のために同僚の教師とも―
愛らしく女子生徒からも人気のある外見とは裏腹に、彼女はすっかり淫乱な女性へと変貌していた。

「先生…どうも…ありがとうございました」
全てが終わった後ベッドの上で休むアイに、少年が感謝の言葉を伝える。
「うん、こちらこそ…“マサヒコ君”」
「え?マサ…あの、僕の名前は…?」
「あ!な、なんでもないよ!はは…」
思わずマサヒコの名前を出してしまった事を、アイはすかさず笑って誤魔化した。

―そう。マサヒコと会わなくなって二年以上経った今も、
アイはまだ彼の事をふっ切ることができないでいた。
彼女が狂ったように男を求めるのも、哀しいかなそれ故なのである。

アイがマサヒコへの思いを断ち切り、新たな恋を始めるのはいつになるのだろうか。
それは誰にも分からない。

―今日も彼女は、今や“幻”となった彼の姿を教え子たちに重ね、そして肌を重ねあう―

(F I N)
74472 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:17:29 ID:XdLc1bLH
 ・
 ・
 ・

「―で、どう?感想は?」
「……いや…なんですかコレ」
「ナニって…私の書いた官能小説?」
「そうじゃなくてっ!!なんで先輩の小説に私とマサヒコ君が出てるんですか!?」
「あ、そこは安心なさい。雑誌に投稿する時はちゃんと名前は変えてあげるからさ」
「だから、そうじゃなくて…!」
「ああ、あと一応この続編も考えてるから♪
今度は卒業式の日にアイが暴走した教え子達に輪姦されてね…」
「もう、いいかげんにしてください!!」

昼下がりのオープンカフェにて原稿用紙片手に喚き散らすアイと、
いつものごとく軽い調子でそれを受け流すリョーコ。
…なんにしても、場所的にも時間的にも随分合わない会話ではある。
心なしか歩道を歩く人々の波が、彼女たちを少し避けているように見えた。
74572 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:19:15 ID:XdLc1bLH
「―もう、勝手に私の名前を使わないで下さいよ。
マサヒコ君にも失礼です」
「はいはい…ゴメンゴメン」
「ちゃんと真面目に謝ってください!全くもう…」
ぷんすかと怒りながら、アイは目の前のショートケーキをぱくりと口の中へと放り込んだ。
「それにしても…アンタのお腹は底なしね。
そっちこそいいかげんにしないと…太るわよ」
本日五個目のケーキを完食したアイに、リョーコはあきれた様子でため息をつく。
「…別にいいじゃないですか。どうせお金は私が払うんですし、太るのは私ですし」
と、ちょっと拗ねた様子で紅茶をすするアイ。
「ま…私には関係ないけど、さ。
でもやっぱり食べすぎは身体に毒…

…そっか、今日はこれから彼と“二人”で激しい“運動”するから、
バテないように食いだめしてるのか♪
あー、それなら納得納得♪」
「セ、センパイ!?」
リョーコにからかわれ、思わず顔を赤らめて焦るアイ。
「―あ、そうこう言ってる内に来たみたいよ、“彼”が」
リョーコが指差す方向には、やや駆け足でこちらに向かってくる青年の姿が見えた。


「―遅れてすみません…待ちました?」
「ううん、ぜーんぜん!じゃ、行こっか。マサヒコ君♪」
「あ、はい。じゃあ中村先生、これで俺たち失礼します」
「そう…行ってらっしゃい」
74672 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:20:45 ID:XdLc1bLH
―リョーコの書いた小説とは異なり、現実には“あの後”彼ら二人の関係が潰えることはなかった。
マサヒコへの思いを結局断ち切れなかったアイ。
アイの気持ちをただ無下にする事が出来ないまま、結論を出せなかったマサヒコ。

やがて二人は、今日のように時折ミサキに隠れて会うようになっていた。
そして短い時間の中で互いに身体を貪り、重ねあい―
こうしてそんなマサヒコとアイの関係は二年以上続き、今に至る。
(今のところこの事実を知っているのは、二人以外にはリョーコのみである)

もちろんこれはマサヒコのミサキに対する裏切りに他ならず、
いつまでもこんな日々を送れるとは到底思えない。

今のままではいつか―“夢幻(ゆめまぼろし)”のごとく全てが崩壊する時は―必ずやってくる。

“その日”が来るまでに…二人のこのいびつな関係に何らかの終止符が打たれることが
果たしてあるのだろうか?

(…これから一体どうなるのかね、アイツら…)

次第に遠ざかっていく二人の後ろ姿を、リョーコは少し悲しげな目で見送った。

(おわり)
74772 ◆jQvWLkj232 :2007/05/18(金) 22:22:00 ID:XdLc1bLH
以上です。お目汚し失礼しました。
さて明日はマガスペ発売日。wktkしながら待ちます。

>>735
流石にいきなりは無理っす。
…と言いつつ、明日書いてたりするかもしれんけど。

それではまた。
748名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 23:04:37 ID:XNdehDMV
72氏ナイスです。 
何気に22時間目の主戦をつとめてくれましたね。
それにしてもアイとマサヒコ、切ないですね…
749名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 23:15:17 ID:2j9peTdD
72氏GJです
今スレの最多当番&抜群の安定感でしたねえ、エースの力をたっぷり堪能しました

さて、そろそろアナルトリですか?
750名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 11:22:44 ID:+PLo0Zzp
GJ〜

ノリノリですな! 今スレのMVPですな!
751名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 18:40:49 ID:MSu/JCXi
>>747
ネガティブなレスを吹き飛ばす72氏の快投、GJ!です。
生徒会のほうもイイ感じで始まったことだし、(個人的に会長最高!)
まだまだたそがれるには早そうですね。
752名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 19:33:24 ID:MSu/JCXi
【濱中アイ】氏家ト全総合 11時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129514442/
【濱中アイ】氏家ト全総合 10時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127110404/
【濱中アイ】氏家ト全総合 9時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125079101/
【妹】氏家ト全総合 8時間目【濱中アイ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122381257/
【濱中アイ】氏家ト全総合 7時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120910446/
【濱中アイ】氏家ト全総合 6時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118937114/
【女子大生】氏家ト全総合 5時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117279379/
【家庭教師】氏家ト全総合 4時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114597887/
【カテキョ】氏家ト全総合 3時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109699736/
【濱中】氏家ト全総合 2時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106563195/
家 庭 教 師 濱 中 ア イ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095652398/



古田氏作のSS保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~hamanaka
753名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 19:33:43 ID:MSu/JCXi
【お願い】
作品の投下は以下のようにしてくれると助かります。
(1).投下します宣言
(2).本編投下
(3).ここまでです宣言

また、作品のタイトルは上記の(1)、(3)のどちらでも良いのですが、
1行独占で書いてくれると助かります。本文に紛れると見落としてしまうことがあるので。
↓こんな感じ
タイトル:「?????」
名前欄はこれまで通り作家さんのコテでよいです。
754名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 19:40:05 ID:MSu/JCXi
というわけで、次スレ立ててまいりました…

【あかほん・濱中】氏家ト全 23時間目【妹・生徒会】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179570516/

誤爆はするは、前スレの時間を間違えるは…orz
以後、精進いたします。
755名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 00:03:55 ID:YFwjLHsQ

では古田監督が保管庫を更新されてから一気にシリトリに移行かね
それまでは新スレともどもフワリ保守か
756名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 18:25:02 ID:DSnM7SY9
浣腸で分かる年の功。  う。
757名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 19:52:49 ID:H3xcVk+2
乙ー

鶉の卵で産卵プレイ


“い”
758名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 00:14:19 ID:+pdyzGk7
淫乱な家族

“く”
759名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 01:21:35 ID:ErQ+gjCg
保管庫のこともある、未更新のうちはゆっくりいこうぜ

「く」やしい、ビクビ「ク」
760名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 06:54:07 ID:AXCBrQhP
でもうっかりしてると圧縮されるからね

「く」りとリス

「す」
761名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 21:41:45 ID:G5Vbq4Wx
「素股がいいの? それとも手コキがいい? マサちゃん?」
「お前の口から、素股とか手コキという言葉が出てくるとけっこうくるな・・・」
「そんなこと言って、もうこんなにおっきくなってるよ、マサちゃんの」

「の」 
762名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 10:25:57 ID:9XN+23Os
ノリノリである

「る」
763名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 07:12:18 ID:WwyQjKN1
瑠璃色性生活

764名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 21:32:18 ID:L81R77Xq
ツンデレと幼馴染

「み」
765名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 00:47:24 ID:U+R3pJDf
耳はダメなの小久保君! お願い、やめてってば!

「ば」

766名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 13:35:29 ID:nVpjLV8d
「バカ………耳はやめてって言ったのに………///」
「今日はその気はなかったのに、その気になっちゃったじゃない………だから……その……小久保くんが責任取って最後までしなさいよ!」



「よ」
767名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 13:43:13 ID:yn7JKAP5
よがり狂うミサキ


「き」
768名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 15:03:47 ID:imy4c8Dv
気をやりまくるアヤナ


「な」
769名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:17:49 ID:JUnfHHtQ
涙を流し悶えるリンコ

「こ」
770名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 17:45:19 ID:yt+XwDCQ
この丸太につかまるんじゃ!!

「や」
771名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 21:58:24 ID:OKqs7RzU
やおいにすっかりはまったリンコ
「こ」
772名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 23:42:33 ID:Ez0JZAmx
こぶしが入るくらいまで広がりました


「た」
773名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 00:27:44 ID:VuPOY+Ps
たくさん子供を作ってください
一人につき最低でもサッカーチームが作れるぐらいに

「に」
774名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 01:46:53 ID:9jGur+I3
ペースあげると保管庫収納前にパンクするってば

「に」ラニラとママン笑「う」
775名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 11:50:26 ID:DY1/qKPm
上の口がええんか?それとも下の口か?

〔か〕


保管庫マダー
776名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 10:15:47 ID:KFDsoplA
かまぼこの板で角オナ……使えますね、このネタ


「た」
保管庫まだー チン
777名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 09:48:16 ID:nuoVegmR
たっぷりイカせてやるぜ!

(ぜ)
778名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 21:40:56 ID:Lp5y9B0S
「全部脱ぐの! 私だって裸なんだから、小久保君も裸になって!」

「て」
779名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 22:21:26 ID:K7Zvp8gu
「ていうか服を着てください…豊田先生」

「い」
780名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:45:20 ID:vqh18Pl/
「いや〜!! マサちゃん、豊田先生、なにやってるのよ!
卑猥! 淫行! 薔薇!」

「ら」
781名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 07:13:40 ID:luigiMGA
ららら奇人君ららら奇人君らららっ
避妊は計画的に

782名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:02:37 ID:KtpWUHCS
「二次元SSだからといって、やりたい放題だなこいつらは。マサヒコくんも気の毒に・・・
ま、俺だって似たようなものか」
そうつぶやくシンジであった。

「た」
783名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 07:48:51 ID:HQeZGMhj
助けてください、誰か助けてください!!(性的な意味で

『で』

byマサヒコ
784名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 10:20:59 ID:3wvARAZk
でんでん武勇伝
今日もたっぷり絞られる


785名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 14:57:57 ID:adb/+tNg
留守番プレイ

「い」
786名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 16:10:37 ID:x89PQlGY
いい からだ を しているな。
せいとかい に はいらないか?


787名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 22:09:21 ID:t0EUyvbW
あげ
788名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 07:09:39 ID:u6W34gKu
からだが目当てなのねっ!

789名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 16:47:40 ID:wLBFvznH
突き!突き!突き!高速で突きィィィィィ!

……ドピュ


790名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 04:37:18 ID:0tYJtJyv
夢である〜よおに〜


マサ「ミサキとアヤナとリンコとアイ先生が同時に出来ちゃったとか言ってくるやな夢みちゃったよ」



791名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 23:45:31 ID:HPZBJ/3b
よいではないか、よいではないか。

 か
792名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 17:28:27 ID:Op1dYueb
仮性人来襲

793名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 20:27:18 ID:mdLSNdew
「嘘だよね・・・マサちゃん、まさか仮性人じゃないよね?」
泣きそうな顔でマサヒコを見つめるミサキ。
「なにいってるんだよ。俺が火星人のはずないだろ? 変なテレビでも見たのか?」
半ば呆れたように、苦笑しながらマサヒコは答える。
「じゃ・・・今すぐここで証拠を見せてよ!」
「おいミサキ・・・火星人じゃない証拠なんて、どうやって見せろっていうんだよ?
あっ・・・バカ・・・おい、なに人のズボンとトランクスを脱がそうとしてるんだ・・・あっー!!」

「ミサキちゃんとマサヒコ君のやりとり、微妙にかみ合ってないみたいですね、先輩?」
「・・・なかなかやるじゃないミサキちゃん。入れ知恵した甲斐があったわ」

「わ」
794名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:03:46 ID:3HJbVGBR
わぁ、大きい……

795名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 11:01:57 ID:nsyt6GWX
「…いやっ!仮性人どころか真性人じゃないのマサちゃん!!!」
「新成人??おれまだ高校生だけど」
「見損なったわマサちゃん。さようならもう興味はありません」








「マサヒコ君が真性人…(*´д`)ハァハァ」
「ショタコンの血が騒ぐようね。アイ」

「い」
796名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 02:13:10 ID:ZAFyh+RJ
「いけない、もう限界ギリギリだよう」激しく身悶えするミサキチを冷静にリードする
マサであった。「だってお前が体硬いのいやだ、って言ったじゃん?」その言葉にアイセンセ
との事を思い出して急に嫉妬に燃えるミサキであった。実際ぎりぎりですね。
「た」  とっても不謹慎な想像で古田監督にも別の人にも失礼なんだが、もし古田監督の
本名のイニシャルがMなら・・・とか思ったりして、本当にご免なさい。
797名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 06:53:58 ID:NcqJFiAo
卵を使って産卵プレイ

「い」
798名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 14:55:33 ID:Z/fquHoG
「一体なんだってんだ! 火星人がなんだの新成人がなんだの! 挙句の果てに
人のトランクスを脱がしておいて見損なっただの・・・訳分からん」
怒っていいのか呆れるべきなのか、マサヒコは名状しがたい、複雑な表情を浮かべている。

「アイ・・・チャンス到来よ。ミサキちゃんがマサを見限った今、あんたがマサを篭絡しても問題ないわよ!
あんたの手で、マサのアレを剥き剥きして、真性人小久保マサヒコを、大人の男にしてあげなさい」
「お言葉ですけど先輩、私はマサヒコ君を大人の男なんかにしたくありません。マサヒコくんはあのままで
いいと思います。ハァハァハァハァ(*´Д`)」
やれやれ、せっかく初彼氏ゲットのチャンスを作ってやったのに、この処女のショタコンの半ボケ娘は、
あくまでも自分の性的嗜好に殉ずる気なのか・・・呆れるリョーコであった。
「アイには勿体無いわね。いっちょ私が、マサを男にしてやろうかね」

「ね」



799名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 21:39:32 ID:O1+Dsh00
寝取り

「り」
800名無しさん@ピンキー
「『倫理を守る上で我々にできることは何か』これが今日の議題だ」
「正直私もそれはうちが男子校になってから憂慮してましたけど……そんなに心配
することないんじゃないですか?」
「そうよ。目安箱に男の子からセクハラされたって報告はないし、津田君だって
真面目だもん」
「(そう言ってるあんたらが下ネタ発言で悉く倫理を破壊してるのでは……?)」

「は」