【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え9

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
アンジェリーク、ネオアンジェリーク、遙かなる時空の中で、金色のコルダ関連のエロ萌えスレです。
女王候補、オーブハンター、神子、女子高生の皆様。
本業を忘れてあの方とのめくるめく一夜に(*´д`*)ハァハァしまくりましょう〜。

・雑談、なりきり、SSエロ萌え妄想なら何でもOK
(SS職人様ご降臨お待ちしております)

・マターリsage進行でお願いします

・書き手へのお願い
「○○を投下します。××なので、だめな方は**をNGワードにしてください」
との注意書きレスのあとに、即投下をお願いします。

・読み手へのお願い
荒らしが来たと思ったら徹底的にスルー。
「嵐はスルーしろ」「はいはいスルースルー」などの書き込みは、スルー出来ていない証拠です。

書き手は「自分は萌えを吐き出してるだけ。こんな自分の妄想に付き合ってくれてありがとう」
と、読み手>書き手と考え
読み手は「自分はこういう風に妄想なり萌えなりを昇華する事はできん。職人ガンガレ」
と、書き手>読み手と考え
お互いに尊重しあいましょう。

前スレ
【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え8
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1153496472/

過去スレ
【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネロマンスでエロ萌え2
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098091822/
【アンジェ】【遥か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105293580/
【アンジェ】【遥か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1108300670/
【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121264231/
【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1134653168/
【アンジェ】【遙か】【コルダ】ネオロマンスでエロ萌え7
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144602369/

絵板&過去ログ
http://kyoto.cool.ne.jp/miko-haruka/

2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
2名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 01:32:55 ID:v9jRPsut
>>1
3名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 02:09:46 ID:fWXEQuo5
>>1
おっつ
4名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 05:22:21 ID:MgVNWwCJ
>>1
超乙!
5名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 10:59:25 ID:uJCIYdq/
>1乙彼チャソ〜。
6名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 11:22:56 ID:Z0Fnubs8
    ネ   ゙i         l.  だ ど
  は オ     ir‐'´ ̄`゙`'ー.|
    ロ    l:::::::: ,. '"´ ゙̄!  い う
  ? .マ     l:::: /     '、      .
          /::. l       ヽ
        /::::::. ',        `'ァ---‐'"
ー-、、. .-‐'"::::::::::::::.ヽ
    .l :::::::::::::::::::○`'ー 、
     ', ::::::::::::::::::::::::::::::.〈      ノ!
     '、 :::::::::::::::、-一'"ヽ 、___, ' i
       ヽ ::::::::::::::::::`::::"::::::::::::: /
       ゙i. ::::::::::::::::: ___, '"
       / i ::::::::::::::: /l ',';.   `''ー-、
     /l:::: ';:::::::::::: ::::i:i.:::::';:::::::: l:::. i:.ヽ__,..
    / ..::i.::::: ';:::`ァ::::ヾ」:i.:::::';:::人 |:: i::::::/:::
  / .:::::::::l.::::::、';:::':::l::.';::::l ::::: }:(::::)|: i::/:/
. /_ :::::::::::::l.:::::l: iヾ:::l:::::';:| :::::/::(::::)|i:/ '":::::::::
.ヽ.ヾ::::::::::::::::ヽ.:|::.|:::.ヾ::::::゙| :::/::::::Y::l´ ̄ ̄ ̄
7名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 11:52:11 ID:fbeMQdkh
>>1乙華麗!
8名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 21:54:16 ID:LwhZudhg
>>1乙〜

ねぇ、あかねスレに貼られてる季あか・泰望小説ってもしかして
9名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 23:47:16 ID:DFGx67ar
>>8
見てきた。あのハチャメチャな作風といい、言い回しといい、某氏っぽいなw
つーかエセ京極堂と「やらないか」と伝説のカニメの呪いに吹いたよw
今どのスレで活動してるんだろ。またこのスレにも来てくれないかな
ずっと待ってるんだが・・・・・・全裸で
10名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 01:47:37 ID:smr8icce
まあエスパーは程々にしておこうぜ
いいこに全裸で正座していれば、きっといいプレゼントがあるさ
11名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 10:06:50 ID:fF+4okb3
よし!久々に全裸に下がり藤の黒マント纏って
正座していい子で待つかw

>>8
普段3関連のスレしか見てないから気づかなかったよ
d。お陰でいいもん読めた(*´∀`)
12名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 10:37:10 ID:OOuQKJah
前スレに泉水花梨がきてますよー
13名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 02:00:02 ID:6LHnl4m/
前スレに、コルダ月日投下されてるよ
14名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 02:56:09 ID:rh1tQsvw
新スレまで持ち込みたくない、引きずりたくないという思いかもしれんのだからやめれ。
言わなくても見てる人は見てるから大丈夫だ
15名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 08:09:50 ID:uNkta1Vy
何でわかるの?職人さん本人でもないのに
レス数もなかったし投下あるなんて思わなかったから私は教えてもらえてありがたかったけど
スレ梅のために向こうに投下してくれただけかもしれないしじゃん
親切な人が向こうに投下あるよって簡単なレスしてくれてるだけなのに
憶測だけでやめれとか書き込まなくていいよ
何様かと思う
16名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 08:21:23 ID:4hwpx6TW
最初の二行だけで十分だ
長文乙
17名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 08:27:46 ID:UFpMe2NJ
>>15
先生エロパロが読みたいです
まで読んだ

マターリ行こうぜ。職人さん乙。教えてくれた人アリがd
18名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 08:35:20 ID:waCMU9ZL
ムキになって長文レス付けてるヤシがお節介な宣伝厨本人にしか見えない件
19名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 09:19:14 ID:Nk1N6xWn
長文って程長文でもないけど
まあ言ってることは完全同意だがちょいもちつけ>>15
>>14もそういうのは書かないでいいよ気に入らなかったらスルー汁
あと>>18決め付け厨はやめとけ
20名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 09:24:28 ID:Nk1N6xWn
一番大事なことかいてねえorz
泉水×花梨と月森×香穂子の職人さんGJでした!
クリスマス投下万歳
21名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 09:29:25 ID:waCMU9ZL
仕切り厨ウザ
人に言う前にまずお前がスルーしろよ
22名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 11:06:04 ID:8UAQJ8rI
マターリマターリ

つカルシウム
23名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 11:45:33 ID:5QV+/1Bg
ここは黙ってもとかり&月日の両職人さんクリスマスに乙、そしてGJ。
細かいことは言わね、投下があるだけで満足ですだー
24名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 19:18:07 ID:NcXEDn0O
前スレ990の「もとみこ」を「もこみち」と読んでしまった orz
25名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 23:12:23 ID:jwB7voi9
自分はネオロマンサーをネクロマンサーと読んでしまってびびったw
26名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 02:26:43 ID:5w0stdjV
大好物の月日を見逃した私が通りますよ。
orz。
27名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 02:42:13 ID:JOIYxbPo
>>26
頑張れ
にくちゃんねるってもう閉鎖したのかな?
28名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 17:24:21 ID:GCslI1Fp
>>27
26じゃないが、27を見てにくちゃんねる見てきた
まだ見られるよー、月日良かったよ!
ついでに他の作品も読んでたので報告遅くなったw
29名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 23:56:52 ID:EJGgmqfb
小ネタだけど、冬祭り前夜祭ってことで
?×望美 投下

萌えキャラ以外お断り、な人はNGワード
「性癖」でヨロ
30名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 00:01:35 ID:LqU8eJSs
相手が誰か判らんことには萌えキャラかどうかもわからんのだが・・・
31性癖 1/2:2006/12/29(金) 00:03:03 ID:izzR1HNK
 こんな性癖を持ってたなんて、知らなかったのだ。
 四つんばいの姿勢で手首と足首、それと首をそれぞれ床から伸びた鎖に繋がれ
た望美は、逃げることも出来ず犯され続けていた。
 どれほど拒否しようと、叫ぼうと、全てはなかった事にされ、泣いて許しを請うたこ
ともあった。
 だが、そう出来ただけでも今よりはずっとましだった。
 なぜならば、あの頃の望美はまだ何も知らずにいられたのだから。
「あ、あ……んんっ、ああん!!」
 奥まで届く猛りの荒々しさの前には、いくら唇を噛みしめようと無駄でしかなく、呼
吸に甘い声が混じるのはどうしようもなかった。
 長い髪が男の動きに合わせてゆらゆらと揺れて、朦朧とした望美の表情を薄明
かりの中に見え隠れさせる。
 その瞳はどこか遠くを見ており、光をぼんやりと映す様子からも潤んでいるのが
一目で知れた。
 チャラチャラと鎖の鳴る音が微かにするがそれはとても大人しく、全身を拘束され
た人間が逃げようとしているのならば、むしろもっと派手な音がしていなければお
かしかった。
 それなのに、この部屋で聞こえるのは金属の音よりも、少女の喘ぎと肉同士が
すれる淫らな音の方が大きい。
「ん、はぁ! ん、ん、っくあ」
 いつしか望美は、男根を呑みこむ事で迎えられる絶頂を、身体の方が待ち望む
ようになってしまっていたのだ。
 どれほどひどく蹂躙されても、感じてしまう。
 あれほど進入を拒んでいたはずなのに、入り口にあてがわれるだけで背筋が震
え、いくら頭と心で否定しようと、他人の熱で洞を埋められるのは誤魔化せないほ
ど気持ちよかった。
 認めたくなく首を振っても、こぼれた涙はもはや悲嘆のものではなく、快楽のせ
いであるのを、流している本人が誰よりわかっている。
「もう、許して……お願い」
 しかし望美の弱々しい哀願をあざ笑うように、背後から伸し掛かる男はさらに体重
をかけると一刺しごとにぐいぐいと切っ先を行き止まりに押し付けてくる。
「ああんっ、んん、い、いや!」
 まるでその奥まで進んできそうな強引さに望美の声に恐怖が混ざるが、張り出し
た部分に擦られ、中からかきだされた蜜が震える大腿に伝い落ちていくのを止める
事は出来ない。
 しかも、次から次へと溢れてくるその感触に、かぁっと頬が赤くなった。
32性癖 2/2:2006/12/29(金) 00:03:50 ID:izzR1HNK
「あ、あん!」
 耐え切れず目蓋を閉ざしたとしても、下腹部からくる痺れるような感覚はもう、望
美を完全に追いつめている。
 きゅっ、きゅっと軽い痙攣が意思とは無関係に繰り返され、押し開いている塊を胎
内でさらに強く意識した時には、願う事は一つだった。
 このまま、最後まで昇らせて欲しい。
 ただそれだけを思い、その為だけに貫かれている身体をくねらせる。
 もっと深くに、もっと強い快楽を感じようとする姿は淫らだが、美しかった。
 しっとりと艶を帯びた肌は薔薇色に染まり、閉じるのを忘れた唇は中で蠢く舌の
赤さまでもが蠱惑的だ。
 その様に煽られた男の動きも激しさを増し、望美の顔と声が泣きそうなそれに変
わっていく。
 入り口まで引いていくのを引きとめるように締め付ければ、そこを乱暴にこじ開け
られ、強い摩擦は敏感な部分を容赦なくすりあげた。
「ふっ、ぅん……あ、んぁ! …あ、あ」
 何度も何度も繰り返される快楽に強張る身体はビクビクと震え、小さな手が何か
に縋ろうとするかのように握りしめられたが、つかめたのは冷たい金属だけだった。
 その冷たさも感じないほどの熱さに脳までもが支配され、背筋を走る甘い痺れ
は益々荒れ狂う。
 少しでも熱を逃そうと頭を振ったが、そんな儚い抵抗も奥をずんっと重く犯されて
は、何の力にもならなかった。
「あ、あ、だ……め、いっちゃ、う……、いっく!!」
 華奢な背中が大きく仰けぞった瞬間、その奥で熱がはじけ、絶頂の中にある少
女をさらに高みへと強制的に昇らせる。
「ひ、ぃあ……あ、ぁ……んん……んっ」
 息も出来ないほどの快楽の中で、つかんでいた鎖が温かい人の手に変わって
いた事に気づいたが、爪をたてて意地悪さを責めてやるだけで精一杯だった。
 こんな性癖を持ってたなんて!
33名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 00:06:35 ID:izzR1HNK
以上 終了
34名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 01:09:32 ID:JkYIemIP
GJ!
想像の余地があってムッハー=3
35名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 03:25:50 ID:xa+Th8g9
>>32
予想以上に萌えました。GJ!
36名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 19:05:32 ID:1Q2C/TXt
知盛×望美を投下してくれる神様いませんか
37名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 19:48:45 ID:EdsxAZVh
>>31-32
なんかむらむらした!乙!!
そしてスレの皆さんよいお年をー
38 【末吉】 【1607円】 :2007/01/01(月) 23:28:50 ID:l0FvtrxU
みんなあけおめ
今年も良い職人さんの降臨がありますように。
39Dear My Better-half:2007/01/02(火) 05:24:48 ID:6htmfIMD
新年早々のエロ。
ネオ案で、ベル×アン。
嫌いな方は「Dear My Better-half」でスルーよろ。
40Dear My Better-half1:2007/01/02(火) 05:31:05 ID:6htmfIMD
「おめでとう!」

祝福の言葉が口々に2人へとかけられる。
そう、今日は元「女王の卵」であるアンジェリークと、
彼女の年上の幼馴染ベルナールとの結婚式だ。
過酷な使命を健気に果たしたアンジェリークとそんな彼女を
ずっと見守り続けた2人のゴールインは、アルカディア全土に祝福された。
もちろん、彼女とともに戦ってきた面々も、そんな2人を心から祝う。
ある者は、複雑な表情で。
「アンジェリーク、オレは…。いや、いい。
 お前が幸せならそれでいいさ。頼むから幸せになってくれよ」
ある者は、からかい気味に。
「このように可憐な花がたったひとりのものになってしまうのは惜しいですが、
 花自身がそう望むのであれば仕方ありませんね。
 純真な花の種が女性としての潤いを知って、今度はどんな
 妖艶な蕾をつけるものなのか…楽しみにしていますよ、フフッ」
ある者は、満面の笑みで。
「おめでとう、アンジェ、ベルナール! 今日のウェディングケーキは俺から君たちへの手向けだよ。
 喜んでもらえると嬉しいんだけど…」
ある者は、常と変わらず。
「例え人の妻となったとしても、貴女は俺がもっとも敬愛する女性であることは、これからも変わらん。
 新たな日々に幸多からんことを祈っている」
そして、ある者は遠く離れた地から筆に想いを乗せて。
「親愛なるキミへ。誰かのお嫁さんになったからって、ボクのこと忘れたりしたら許さないからね。
 …おめでと」

アンジェリークは頬を染め、嬉しそうに人々からの祝辞に答えている。
シンプルながらも上質なドレスに身を包んだアンジェリークは、
まばゆいばかりの美しさと可憐さで、まさに「天使」と形容するに相応しい。
そんな彼女を愛しくて仕方ないといった様子で見つめるベルナール。
騒々しくも幸せな1日は、その場に招かれていたすべての人々に祝われて惜しまれつつ幕を閉じた。

そして、夜。
41Dear My Better-half2:2007/01/02(火) 05:32:30 ID:6htmfIMD
今、アンジェリークは、ニクスがその人脈を生かして確保してくれた
スウィートルームで、身を固くして彼女の夫を待っている。
友人のハンナとサリーがプレゼントしてくれた、
繊細なレースが随所に散りばめられた白いネグリジェに身を包んで。
が、これから起こることを考えると、どうしても広く開いた胸元が気になってしまい、
ついつい鏡の中の自分を凝視してしまう。
「この寝巻き、とっても可愛いんだけど少し胸元が開きすぎじゃないかしら…
 腕もすごく出ちゃうし、それに生地もすごく薄いわ…。
 ベルナールさんにはしたないと思われたら、どうしよう…」
「そんなことはないよ。とてもよく似合ってる。綺麗だ」
「きゃあっ!」
不意に振ってきた愛しい人の声にぎょっとして振り向くと、
シャワーを使っていたはずのベルナールがニッコリ笑って立っていた。
そういうベルナールが身に着けているのは、黒いバスローブだけ。
ルーズに合わせられた胸元から除く胸板や、ローブの裾から出た、
すらっと筋肉の付いたふくらはぎに男を意識してしまい、
アンジェリークは思わず赤くなって横を向いてしまう。
ベルナールは苦笑せざるをえない。
「こんな格好でごめんよ。花嫁さんに失礼かなとも思ったんだけど、こういう時、
 ほかにどういう格好をしたらいいのかわからなくてね。…何か飲むかい?」
そう言って備え付けの冷蔵庫から缶ビールを取り出したベルナールは、蓋を開け、中の液体を勢いよく口に流し込む。
天をあおぐベルナールの喉仏が上下し、ゴクッゴクッと流し込まれる音さえ聞こえてきそうだ。
そんなベルナールを見て、またアンジェリークは顔を赤くする。
(いやだわ。ベルナールさんが飲み物を飲むところなんて、
 これまで何度も見てるじゃない。なんでこんなにドキドキするの?)
「…アンジェ?」
「は、はいっ! あの、あの、じゃあお水をもらえますか? 喉がカラカラなんです」
「水ね。わかったよ。…はいどうぞ、お姫様」
ベルナールがグラスに注いでくれたミネラルウォーターを受け取ると、アンジェリークは一気に飲み干した。
「ありがとうございました…」
一息ついたアンジェリークがベルナールを見上げると、自分を見つめるこの上なく甘い視線にぶつかった。
また真っ赤になって、うつむいてしまうアンジェリーク。
「あの、ベルナールさん…」
「ん? なんだい?」
「あまり、見ないでください…」
「どうしてだい?」
「だって、だって…きゃっ!」
緊張のあまりパニック状態を起こしかけている頭で必死に答えを探していたアンジェリークは、
いつのまにか近づいてきていたベルナールにふわっと抱きしめられた。
「こんなに綺麗な君を見るな、だなんて、あまり意地悪を言わないでおくれ、奥さん」
『奥さん』の呼びかけに、またボッとアンジェリークが赤くなる。
「だって…。だって…」
「アンジェ。…こちらを向いて」
呼びかけに、ベルナールの腕の中で必死に顔をあげる。
42Dear My Better-half3:2007/01/02(火) 05:33:55 ID:6htmfIMD
「もしかして、緊張してる?」
「……。してます…。どうしていいか、わからなくて、私…」
「そうか。…そうだね。君のような女の子が、こんな時に緊張しない筈がない。…気づいてあげられなくて、ごめんよ」
「違います。違うんです。ベルナールさんは悪くないんです。ただ、私が子供だから…」
必死にかぶりを振るアンジェリークに苦笑するベルナール。
「でもね、僕は君よりも少しだけ大人だけど、僕も緊張してるんだよ」
「えっ? 嘘…ベルナールさんも?」
「この世で一番愛してる女の子が僕の奥さんになってくれるんだ。緊張しない筈がないだろう? …ほら」
そう言ってベルナールは、彼女の顔を自分の裸の胸に当てる。
ベルナールの素肌を頬に感じてアンジェリークは更に身を固くするが、
やがてトクン、トクンと早鐘のように打つ彼の鼓動に耳を預けた。
「本当…ベルナールさんの心臓の音、すごく、早い…」
「信じてくれたかな?」
「はい…」
ふっとベルナールの大きな手のひらに両頬を包まれ、
上を向かされると、真剣なベルナールの眼差しが彼女を見下ろしていた。
「…アンジェ、僕はこれから君にひどいことをしようとしているのかもしれない。…僕が怖い?」
「……」
答えられないアンジェリークに、ベルナールが切なげに笑う。
「怖いなら、今日は何もしない。このまま休もう?」
「いやっ!」
「…アンジェ?」
誰よりも優しく自分を見守ってくれた、大好きなベルナール兄さん。
彼にそんな顔をさせてしまうのが申し訳なくて、彼女は半ば涙声になりながら必死に訴えた。
「本当は私、怖い…でもベルナールさんは怖くないです、本当です!」
「無理してはいけないよ、アンジェ?」
「無理なんかしてません! それに私、ベルナールさんが好き。…大好き。
 私、ベルナールさんの奥さんになりたい…。本当の奥さんになりたいです。
 だからお願い、ベルナールさん…」
「アンジェ…」
「きゃっ!?」
可憐に自分を見上げるアンジェリークに感極まったベルナールは彼女を抱き上げた。
「君が嫌がることは絶対にしない。君を幸せにするよ。約束する」
「ベルナールさん…」
意を決したようにアンジェリークが彼の首にぎゅっと抱きつくと、
そのままベルナールはベッドルームへと歩を進めた。
43Dear My Better-half4:2007/01/02(火) 05:36:02 ID:6htmfIMD
天蓋の付いたキングサイズのベッドの上に、宝物を置くようにそっとアンジェリークを横たえる。
その華奢な身体の上に覆い被さると、アンジェリークの唇をついばみながら、ささやく。
「愛してるよ、僕のかわいいアンジェ…」
何度か唇で唇を愛撫した後、するっと舌を忍び込ませた。
目を見開くアンジェリークを見て、「こんなキスは、初めて?」と聞いてみる。
アンジェリークは頬を真っ赤に染めて、こくんと頷く。
「かわいいよ、アンジェ。僕が教えてあげる。大人のキスも、ほかのいろいろなことも…」
艶のあるテノールに耳元でささやかれ、それだけでアンジェリークの身体がピクンッと跳ねる。
そんなアンジェリークに男の欲望を煽られたベルナールは、一気に深く口付ける。
咥内のあらゆるところを刺激され、あまりの気持ちよさにアンジェリークはもう何も考えられない。
気が付けば、ベルナールに誘われるまま、自分から舌を絡ませていた。
思うが侭に彼女の唇を貪った後、ベルナールが唇を離すと、アンジェリークは物足りなさげに
潤んだ瞳で彼を見上げた。
唇を半開きにし、上気したアンジェリークはこの上もなく艶かしい。
「アンジェ、君のすべてを見せて…」
するっと胸元のリボンをほどくと、ビクンとアンジェリークが身を固くするが、やがて
おずおずと、ベルナールが脱がせやすいよう腰を浮かせる。
そして、まっさらな、染みひとつない白い裸身がベルナールの視線に晒された。
「ああ…きれいだ、とても…」
華奢な身体からは想像できなかった豊かな胸の頂上では、すでに快楽の証がポツンと自身の存在を主張していた。
誘われるように、ベルナールがそのうちのひとつにチュッと音を立てて口付ける。
「やっ…?」
ぞくっと背筋を走る初めての感覚に、アンジェリークが戸惑いの声をあげるが、ベルナールは
構わずもうひとつの蕾も摘んだ。
そのまま、ひとつの蕾は舌で転がし、吸い上げ、甘噛みし、もうひとつは指で弄ぶ。
飽きれば左右を入れ替え、また同じことを。
「あっ、あっ、ああっ…?」
次々と与えられる快感にアンジェリークはもう夢中だ。
ベルナールのいたずらな舌は時に二の腕に移り、指先まで愛したあと臍の窪みを弄び、また胸の頂に帰る。
全身を丹念に愛され、アンジェリークが戸惑いと快楽の声をあげる。
44Dear My Better-half:2007/01/02(火) 05:37:58 ID:6htmfIMD
今回はここまで。スマソ。
続きは近いうちに。
45名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 07:25:15 ID:F8lnlfU0
朝からベル兄来てたー!!
GJ、スカーフ巻いて正座して続き待ってる
46Dear My Better-half続き:2007/01/02(火) 10:18:38 ID:6htmfIMD
結局眠れずに、徹夜で書き上げた…正月からヴァカ…
スルーはタイトルをNGワードでよろしくお願いします。
47Dear My Better-half続き5:2007/01/02(火) 10:20:04 ID:6htmfIMD
アンジェリークの心と身体が柔らかく蕩けてきたことを感じとったベルナールは、
いったん愛撫を中断し、自らもバスローブを脱ぎ捨てた。
幼い頃から知っているはずの男性なのに、裸身を見るのは初めてで、
そのしなやかな、男の身体にアンジェリークは思わずうっとりと見とれてしまう。
そんな彼女に少し照れくさそうに笑いかけると、ベルナールは
再び彼女に覆い被さり、彼女の腰の辺りに指先を滑らせた後、
すんなりと伸びた太腿の間に伸ばした。
「やぁっ…?」
自分ですらも触ったことのない部分に触れられ、アンジェリークの身体に力が入る。
「大丈夫。大丈夫だからアンジェ、僕に任せて…」
幾重にも重なった花弁を掻き分けると、すでにそこはしっとりと蜜を蓄えていた。
「感じてくれていたんだね、アンジェ…嬉しいよ」
チュッと彼女の額に一度口付けると、花弁付近を優しくなぞる。
時折その指先が蕾を掠め、アンジェリークの身体はこれまでとは違う快楽に染められていく。
「そう…そのまま力を抜いていて…」
ベルナールは彼女に覆い被さっていた身体をずらすと、ぐいっと彼女の両足をこじ開けた。
「やっ、ベルナールさん…!?」
一番恥ずかしいところを一番好きな人に曝け出すことになってしまい、
アンジェリークが戸惑う。
「言っただろうアンジェ? 君のすべてが見たいんだ」
「でもこんな…恥ずかしいです…」
「恥ずかしがる君もかわいいね、アンジェ。
 知っているかい? 君のここはこんなにも綺麗だ。…そう、思わずこうしたくなるくらいにね」
「ベ、ベルナールさんっ…!?」
彼女のそこに顔を近づけると、ベルナールはそこで可憐に主張する蕾にそっと舌を伸ばした。
「ああっ…!?」
とたんに背筋を走る快感にアンジェリークは悲鳴をあげる。
そんな彼女の声をもっと聞きたくて、ベルナールは更に舌で彼女に愛撫を施しながら、
そっと彼女の内部に指を差し入れた。
「ひぁ!」
内部にベルナールの長い指を感じ、アンジェリークが震える。
「…痛いかい?」
ベルナールの問いかけにも、ふるふるとかぶりを振ることしかできない。
「そう、ならこのまま感じていて…」
「あっ、ああっ、やぁっ…」
ベルナールのペンだこで固くなった指に敏感な内部を擦られ、舌で蕾をつつかれ、
アンジェリークは悲鳴をあげ続ける。
「あっ、ああっ…、もうダメ…ベルナール兄さんっ…!」
途端にふっと全身を苛んでいた快楽が消え、アンジェリークが目を開けると、苦笑気味に
ベルナールが彼女を見下ろしていた。
「こら」
「えっ?」
アンジェリークは、もしかして自分が何か変なことをしてしまったのかと
不安げにベルナールを見上げる。
「『ベルナール兄さん』、じゃないだろう?」
「あっ…?」
次から次へと与えられるあまりの快楽に、思わず昔からの呼び方で
彼を呼んでしまったことに気づいたアンジェリークはカーッと赤くなる。
そんな彼女の唇を軽く吸うと、ベルナールは再び彼女の蜜を啜ることに没頭し始めた。
48Dear My Better-half続き6:2007/01/02(火) 10:21:42 ID:6htmfIMD
「ああっ?」
「答えて、アンジェ。僕は、君の何?」
ベルナールが喋るたびに、彼の吐息が蕾をくすぐる。
アンジェリークは快楽に思考を攫われそうになりながらも必死で答える。
「ベ、ベルナールさんは…」
「僕は?」
そうしている間にも、ベルナールの舌と指は彼女に快楽を与えることをやめない。
それどころか2本、3本と指が増えてゆき、一層激しく彼女を攻めたてる。
「あっ、昔から優しくしてくれたお兄さんで…」
「ふぅん、お兄さん…?」
心なしか、舌と指の動きが激しくなったのは気のせいだろうか。
彼女の内部に埋め込まれた指達がバラバラに動き、彼女の内部を刺激する。
「続けて、アンジェ」
「いつも優しくしてくれて…ああっ…、暖かくて、頼もしくて…」
「それから?」
容赦ない責めに、慣れていないアンジェリークは必死に抗いながら続ける。
「世界で…一番大好きな人でっ…、私のだんなさまっ…! あっあっ、いやあーっ!!」
ついに限界を超えたアンジェリークの身体は、ピンとのけぞった後、ぐったりと弛緩した。
生まれて初めて迎える絶頂に、頭がクラクラする。
「…そう、僕は君の兄さんなんかじゃない。君を愛するただの男だ」
熱い声に目を開けると、苦笑気味のベルナールの視線とぶつかった。
「初めての夜だから、とびきり優しくしたいと思っていたのに、
 こんなふうにいじめてしまうなんて…ごめんよアンジェ」
「ううん、私が悪いんです。こんな時に昔の呼び方で呼んでしまったから…」
「君は何もかも初めてなんだから、昔からの癖が出てしまうのは仕方ないさ。
 それなのについカッとなってしまうなんて。…僕もまだまだだね」
「ベルナールさん…」
「こんな僕だけど、誰よりも君を愛してる。君がすべてが欲しいんだ。
 改めて頼むよ。…僕のものになってくれるね、アンジェ?」
コクンとアンジェリークが頷くのを見届けた後、ベルナールは既に痛いほど張り詰めた
自身を、とろとろに蕩けた彼女の泉に宛がった。
49Dear My Better-half続き7:2007/01/02(火) 10:24:03 ID:6htmfIMD
「愛してる、アンジェ…」
言いながら、ぐっと腰を進める。
「んんっ!」
ある程度進んだところで、アンジェリークが眉をしかめる。
「つらいんだね…。でももうとまらないんだ、ごめんよ…」
そう、どんなにアンジェリークがつらそうな顔を見せても、
艶やかに感じる姿に、声に散々煽られた感覚は、
いかにベルナールと言えども今更なかったことにはできない。
それどころか、自分が彼女にこのような切なげな顔をさせていると思うと、
一抹の罪悪感と共に、男としての欲望は煽られる一方だ。
せめて、彼女がなるべくつらくないようにと、ベルナールは
泉の上部で勃ちあがっている蕾と胸の頂に手を伸ばした。
「ひぁっ…?」
再び与えられる快楽に、アンジェリークの身体の力が抜けていく。
その間にぐっ、ぐっと腰を揺すって、ベルナールはようやくすべてを飲み込ませることに成功した。
「はぁ…はぁ…全部、入ったよ。…わかるかい?」
アンジェリークは息も絶え絶え、といった様子で、それでも健気に頷いてみせる。
「これで私、本当にベルナールさんのお嫁さんになれたんですね…」
「そう。これで君は名実ともに僕の妻だ。嬉しいよ、アンジェ」
「私も…私も嬉しいです、ベルナールさん…」
そう言って、涙目で恥らうアンジェリークに、
暴走しかけた己の欲求をなんとかベルナールは押さえ込む。
心のままに愛するアンジェリークの身体を貪りたいのは山々だが、さすがに
初夜の花嫁を壊してしまうわけにはいかない。
それに彼女にこれ以上つらい想いをさせることは、わずかに残った
彼の理性の良しとするところではなかった。
自分をきつく包み込む彼女の熱い内部を味わいながら、しばらく彼女が落ち着くのを待つ。
その間にも彼女の額へ、頬へ、瞼へ、キスの雨を降らせる。
そうして彼女が自分に馴染んできたのを感じたベルナールは
「…もう大丈夫かな。動くよ?」と告げてゆっくりと腰を突き上げ始めた。
最初はびくっと身体を強張らせたアンジェリークも、
内部を固く逞しいものでゆるやかに刺激されると次第に艶やかな声を上げ始める。
「ああっ…ああ…」
次第にベルナールの動きが早くなる。
それにつられるように、アンジェリークの声も高くなっていく。
「あっ、あっ、あっ…」
指で彼女を溶かしている時に見つけた、最も敏感な部分を太く張り出した部分で刺激する。
「ああっ、それ、だめぇっ…」
かと思うと、先端を最奥に押し付けたまま腰を回し掻き乱す。
「ひあっ? あっ、ああっ…」
何もかもが初めてのアンジェリークは、大人の男性の手練手管についていくのが精一杯だ。
次第にきつく己を締め付けるアンジェリークに、
終わりが近づいてきたことを感じ取ったベルナールは、
自らも熱い息を吐きながらアンジェリークの耳元で
「アンジェ、目を開けて…?」
と囁いた。
50Dear My Better-half8:2007/01/02(火) 10:25:16 ID:6htmfIMD
が、その間も腰の動きが止まることはなく、快楽に翻弄されている
アンジェリークはそれどころではない。
重ねてベルナールが、突き上げを緩めつつ、ささやく。
「アンジェ、目を開けて、僕を見て…?」
少し弱まった刺激に必死の思いでアンジェリークが瞼を開けると、汗だくの
ベルナールがこちらを見下ろしていた。
「そう…そのまま僕を見ていて。僕の手で大人になる瞬間の、君の顔が、見たい…」
ベルナールの言っている意味はよくわからないながらも、
愛する男性の言葉に必死に従おうとするアンジェリークは
視線を合わせたまま、頷く。
「いい子だね、アンジェ。君は僕の半身だ…。一生かけて君を愛すると誓うよ」
「私も…私も一生、ベルナールさんを愛します…」
あまりの幸福感と、ジリジリと脳を焼く快楽に、アンジェリークが再び涙ぐむ。
その言葉に煽られたベルナールの動きが再び徐々に大きくなってゆく。
「アンジェ…このまま僕と一緒に、いこう?」
言うなりアンジェリークの脚を抱え込んだベルナールは、本能のままに腰を突き上げ始めた。
「ひっ、ひぁっ、ああっ…?」
ひときわ強烈な快楽が腰から背筋をかけあがり、アンジェリークは目を見開く。
ベルナールのたくましい腕にかけられた自分の脚が、突かれるたびに
ゆらゆらと揺れるのが見える。
ベルナールの額から顎を伝って胸板にまで流れ落ちていく汗も。
そして激しい吐息を吐き出す唇も、案外筋の通った形の良い鼻梁も、自分を熱い視線で射抜く眼差しも。
それらを見つめながら、内部で自分を貫いているものが
ぐっと最奥に押し付けられ膨らむのを感じた瞬間、
アンジェリークは絶頂の悲鳴をあげながら気を失っていた。
51Dear My Better-half9:2007/01/02(火) 10:26:12 ID:6htmfIMD
「…アンジェ。アンジェリーク」
自分を呼ぶ愛しい人の声に、アンジェリークはゆらゆらと波間を漂っていた
意識を覚醒させた。
「よかった。気がついたね」
「あの…私…?」
何がなんだかわからないといった表情のアンジェリークに、ベルナールはクスッと笑ってしまう。
「少しの間、気を失っていたんだよ。ほんの30秒くらいかな?
 …無理をさせてしまったみたいだね、ごめんよ」
初めての夜に、快楽のあまり気を失うという醜態を晒してしまったと知り、
アンジェリークは狼狽しつつも
「ベ、ベルナールさんのせいじゃないです!」
と彼をかばう。
「僕のせいじゃない?」
「はい、私が勝手に…あの、あまりに…」
「ん?」
「あの…あまりに…その…気持ち、よくて…」
真っ赤になりながら蚊の鳴くような声で答えるアンジェリークに、
かわいくてたまらないというように、そっとベルナールはキスを落とした。
「そんなにお気に召していただけたなら、よかったよ、奥さん」
「お、お気に召してって、そんなことないですっ!」
からかうような声音に、アンジェリークは思わず否定してしまうが、
「…そうなのかい? 気に入らなかった?」
と不安そうに突っ込まれてしまえば、
「いえ…あの…す、素敵でした…」
白状しないわけにはいかない。
「そうかい? それならよかった」
愛するだんな様ににっこり微笑まれて、まあいいわ、とほのぼのしたのも束の間。
「それなら、もう一度君を抱きたい、と言っても許してくれるかい?」
油断した頃に投下された爆弾に「えええええっ!?」とうろたえまくる
疲労困憊の新妻であった。
自分に埋め込まれたままのベルナールが、いつの間にか
再び固くなっていることに気づいても後の祭り。
「あの、あの、こういうことってそんなに何度もするものなんですかっ?」
と、抗議しても
「そりゃもう。こんなに可愛い奥さんをもらったら、男は何度でも抱かずにはいられないものさ」
と、かわされ。
「あのベルナールさんっ! 私、喉が乾きました。お水を飲みたいんですけど…」
と、ねだっても、
「いいよ。好きなだけお飲み」
「ん…はふ…」
ベッドサイドの水差しの水を口移しに何度も与えられる。
「えいっえいっ」
力づくでベルナールの腕の中から逃れようと、
ポカポカと彼の胸に小さな拳をぶつけてみても、当のベルナールは
「ははは、僕の奥さんは本当にかわいいなあ」
とニコニコするばかり。
とうとう逃亡を諦めたアンジェリークが彼に身を預けてしまえば、
ベルナールは腰を揺すり、固くなったもので彼女の内部を再び擦り始め…。
「ああっ、そんな、また…また…やぁんっ」
結局、新婚初夜のスウィートルームには、明け方まで新妻の甘い声が響いていたのであった。

終わり。


自分もずっと半裸で正座の読み専だったが、最萌えのネオ案の
あまりの投下の無さに、辛抱たまらず自分で書いてしまった。
僭越ながら、これがネオ案投下増加のきっかけになってくれれば嬉しい。
萌えを共有してくれた方、ありがとう。
52名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 15:46:18 ID:UuEKR5GN
おまいは新世界の神だ
GJ!!!
53名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 16:56:09 ID:lNxdYvsb
「えいっえいっ」ワロタ。
甘甘新婚年の差カポー絶倫ベル兄添え、おなかイパーイ。
ごちそうさまでした。
54名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 17:12:06 ID:KL97ak+w
アンジェに萌えた〜
正月からGJ☆
55名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 23:11:11 ID:xjlVDRYN
GJ!萌えた
ネオアン待ってたよーー。・゚・(ノД`)・゚・。
今年はいい年になりそう
56名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 00:36:50 ID:duH54yLD
結局余裕のなくなるベル兄…美味しく頂きました。それでこそベル兄だ
57名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 00:45:44 ID:uEYr4VRs
ベル兄は結婚したら、基本的にはリーダーシップ取りそうたが、
最後の一線ではゴス子の尻に敷かれそうな希ガス、何事に於いても。
58名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 02:14:05 ID:CQ2x4K+1
ベル兄、まだクリアしてなかったんで、そんな設定だったのか〜と感心しつつ萌えた。
GJ!
久々にネオアンやろっかな。
59名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 20:22:58 ID:VhGYJKFt
GJ! GJ!!
新年早々ネオアン読めて嬉しいよーー
ゴス子の「えいっえいっ」がさり気なく入ってていいなあw
甘くて仲良しな年の差新婚さん萌え〜
60Dear My Little Life:2007/01/03(水) 22:13:20 ID:VJnOQ2UL
前回ベルナールのネタバレを知らずに見てしまった方、すまんかった。

もう一本書いてみた。自分の正月、エロ妄想でオワタ…。
・ジェイド×アンジェ、エンディング後。
・ジェイドEDを見てない人はジェイドのネタバレ注意。
・ジェイドの設定についてわからない部分は捏造。
・陵辱、複数プレイなど、特殊な傾向のセクロスはありません。
・全12話。(長くて申し訳ない…)
 1〜9は下ネタ程度で濡れ場なし。濡れ場だけ読みたい方は10話から。

傾向は以上でNGワードは「Dear My Little Life」でおながいします。
61Dear My Little Life1:2007/01/03(水) 22:19:12 ID:VJnOQ2UL
かつては「理想郷」と呼ばれたアルカディア。
誰もが待ち望み、長い年月を経てようやくその地に舞い降りた「女王の卵」は
4人の仲間とともに使命を果たすと、さっさと彼女の愛する陽だまり邸に帰ってきてしまった。
彼女の大切な仲間たち、そして最愛の男性との日々を守るさせるために。
これは、あの壮絶な戦いからしばらく経った日のこと――。

「ふぅ。これで家中綺麗になったわね」
パンパンと両手を払いながら、すっかり陽だまり邸の主婦の1人としての
貫禄もついたアンジェリークが頭から三角巾をはずした。
あれから彼女は女学校に復学し、医師になるための勉強を続けながら
ここ、陽だまり邸で生活を送っている。
が、変に律儀な彼女は
「もうここに置いていただく理由が無いのに、ただ居候させていただくのは申し訳ない」
と言い張り、忙しい勉学の合間を縫って、暇さえあれば
こうして掃除洗濯といった家事に励んでいるのだ。
「ああ、すっかりピカピカになったね」
この邸のもうひとりの主婦(主夫?)、ジェイドが嬉しそうに相槌を打つ。
実はこのジェイドこそが、アンジェリークを天上の聖地から連れ戻し、
地上の陽だまり邸に留めることになった最大の要因であった。
アンジェリークは他の何よりも、ジェイドと共に過ごす日々を望んだのだ。
紆余曲折を経て想いを交し合ったふたりは、今ではすっかり陽だまり邸の
公認カップルなのであった。
こんなふたりだから、掃除をしていようが、キッチンに立っていようが
とにかく一緒にいられれば幸せ、という泣く子も黙るラブラブっぷりなのである。
62Dear My Little Life2:2007/01/03(水) 22:20:01 ID:VJnOQ2UL
「アンジェ、たくさん働いたから汗を書いたんじゃないかい?
 お風呂を沸かしておいたから、好きなときに入るといいよ」
「ありがとうございます。ジェイドさんはいつも優しいんですね」
「そんなことないよ。俺はただ、アンジェの笑顔をたくさん見たいだけさ」
「私もジェイドさんの笑顔が見たいです。だから…」

…彼らがふたりきりでいる部屋に、陽だまり邸住人が
極力近づかないようになっても致し方あるまい。
この邸の主であるあのニクスでさえ、3m先のラブラブな気配を感じ取ると、
くるりと踵を返す始末である。

「だから、よかったらジェイドさんから先にお風呂、使ってください」
ヨルゴでさえも鼻の下を伸ばしそうな花の微笑を向けたアンジェリークに、
しかしながら、ジェイドは首を振ってみせた。
「今は、俺はいいんだ、アンジェ。俺は汗なんてかかないからね」
「えっ…?」
「ごめん、言ってなかったかな。俺の身体は運動しても温度が上昇したりは
 しないんだ。だから、汗をかく必要もないのさ。もちろん埃は落とさないと
 いけないから、俺もお風呂は使わせてもらっているけどね」
「そうだったんですか…。ごめんなさい、私、知らなくて…」
なんだかいけないことを聞いてしまった気がして、しゅんとアンジェリークは俯いてしまう。
「そんな顔しないでアンジェ。こんな俺でも人間と同じように
 体液が流れることだってあるんだから。ほら、君が教えてくれただろう?」
「涙…ですよね?」
「ああ。不思議だね。あの涙は、心なんて持たなかったはずの俺に、君が心をくれた証だ。
 本当に君には感謝してるよ」
「ジェイドさん…」
「それに涙だけじゃないだろう? もうひとつあるじゃないか、俺に備わっている体液が」
「えっ?」
「わからないのかい? もう何度も君には見せているのに」
心底不思議そうに、ジェイドが問いかける。
「何かしら? ハナミズ…なんてジェイドさんは出しませんよね?」
アンジェリークは真剣に悩んでいるのだが、うーんうーんと考え込んでいる様子でさえも
食べてしまいたいくらいにかわいいなあ…などと、ジェイドは暢気に考えている。
「わからないわ、降参です。答えを教えてください」
「いいよ。教えてあげる。それはね、精液だよ」
「……はい?」
「精液だよ」
「………」
「スウィーツだよ」と言っていてもおかしくないような甘い声で
「精液だよ」と言われて、一瞬アンジェリークの思考回路が完全にストップする。
が、彼は間違いなく「セイエキ」と発音していて。
数瞬の沈黙の後、
「いやあーーーーーっ」という甲高い叫び声が、バチーンという打撃音と共に、邸に響き渡った。
63Dear My Little Life3:2007/01/03(水) 22:21:32 ID:VJnOQ2UL
唐突なジェイドのデリカシーのない言葉に、アンジェリークはどうしたらいいのかわからない。
一方ぶたれたジェイドのほうは、なぜ自分がぶたれたのかわからない。
もちろん「俺は丈夫だからね」が口癖の彼にとって、アンジェリークのビンタなど
蚊が止まったようなものであり、痛くも痒くもない。
が、痛かろうが痛くなかろうがぶたれた事実は事実であり。
自分が何か、愛しいアンジェの機嫌を損ねてしまったらしいと焦ったジェイドは
珍しく口早に言い訳をまくしたてた。
「ア、アンジェ。なぜそんなに怒ってるんだい? 俺が嘘をついてると思ってるの?
 でも君も何度も見ているだろう? 俺の精液…」
「な、な、な…」
「君だって、俺が精液を出すといつも喜んでくれるじゃないか。
 奥に当たって気持ちいい、って」
「…! …! …qあwせdrftgyふじこlp!」
次から次へと赤裸々に話すジェイドに
真っ赤になったアンジェリークはもはや、口も利けない。

――そう、彼らは既に身体を重ねる関係になっていた。
それ自体は、愛し合う者同士、ごく自然な成り行きだ。
だが少なくともそれは、夜の寝室での秘め事であり、
こんないつ誰が来てもおかしくない真っ昼間のサルーンで
話題に登るようなことではなかった筈なのだ。

案の定、邸のマドンナであるアンジェリークの悲鳴を聞きつけた
住人たちがバタバタと駆けつけてきた。
「アンジェリーク! いったいどうしたんだっ!!」
駆けつけた彼等が見たものは、真っ赤な顔をして涙目でうつむくアンジェリークと
ただオロオロするばかりのジェイドの姿だった。
「ジェイド! お前、アンジェに何をしたんだ!!」
常から顔に「アンジェ親衛隊々長」と書いてあるレインを始め、
いつもは優しい仲間たちにも怖い顔で詰め寄られ、ジェイドはますます
どうしていいのかわからない。
「聞いてくれ、みんな。俺は何もしていない。俺はただ、せーえ…」
「いやーっいやーっいやーっ」
日ごろは慎み深いアンジェリークの滅多に聞けない大声に、
陽だまり邸の面々は目を丸くする。
が、乙女の慎みどころか乙女の面子がかかっているアンジェリークは、
とにかくこれ以上ジェイドに喋らせないことしか考えられない。
「馬鹿馬鹿馬鹿、ジェイドさんの馬鹿っ! それ以上みんなに言ったら、
 もう一生大っ嫌いなんですからねっ!!」
言って、バタバタと部屋を飛び出していくアンジェリーク。
後に残されたのは、馬鹿と4回も言われた挙句、一生「大」嫌いと
宣言されてショート寸前のジェイドと、キツネに摘ままれたような
面持ちの住人たちなのであった…。
64Dear My Little Life4:2007/01/03(水) 22:23:06 ID:VJnOQ2UL
その夜。
陽だまり邸の住人たちがあらかた眠るか、自室に引っ込んだ頃。
「アンジェ…俺だよ。…入ってもいいかい?」
遠慮がちな声とともに、アンジェリークの部屋のドアがノックされた。
返事は無い。
返事は無いが、部屋の主がまだ眠ってはいないことが、
人並みはずれた聴覚の持ち主であるジェイドにはわかっていた。
「すまない、入るよ」
一応宣言してから、ドアノブをまわす。
すんなり開いたドアに、自分の来訪は彼女に心底拒絶されているわけでは
ないと勇気づけられた気がして、ジェイドは部屋に入った。
見ると、アンジェリークはベッドの中。
しかし眠っているわけではなく、頭から毛布をかぶって
フテ寝の真似事をしているだけなのだ。
一瞬、彼女の怒りに怯むジェイドだったが、彼のメモリが記録している限り、
アンジェリークがジェイド以外にこんな子供っぽい仕草を見せたことはない。
…大丈夫。俺はまだ、アンジェの「特別」だ。
そう自分に言い聞かせ、勇気を振り絞って声をかける。
「今日、夕食にも来なかっただろう? だからサンドウィッチを作ってきたんだ」
「………」
「夕食抜きは、体に悪いよアンジェ」
「………」
「昼間のことは俺が悪かったよ。すまなかった。だから食事を取ってくれないか」
「………」
「頼むよ、アンジェ…」
「………」
大好きなアンジェリークに完無視を決め込まれ、次第に
情けなくなっていくジェイドの声に、流石の彼女の怒りも揺らいだらしい。
「………。本当に悪かったと思ってますか?」
アンジェリークのくぐもった声が毛布の下から聞こえてきた。
「心から思っている。ごめんよアンジェ…」
「………。サンドウィッチが美味しかったら、許してあげます…」
モソモソと毛布から出てきたアンジェリークは、目は泣き腫らし、
髪はモサモサで日ごろの美少女ぶりもどこへやら、だ。
だが、彼女がジェイドの手料理を「美味しい」と評さなかったことなど、
今までに一度もなく。
そんな彼女が「サンドウィッチが美味しかったら許す」と言うということは。
それは、意外に頑固なところもあるアンジェリークなりの
歩み寄りの言葉なのだと、優秀な頭脳を持つジェイドにはすぐに理解できた。
「ありがとうアンジェ。きっと美味しいよ。
 だって愛情をたっぷり込めて作ったんだ、このサンドウィッチ」
そう言って破願したジェイドは、いつまでもベッドの上でぐずぐずしている
アンジェリークをひょいと抱き上げると、ストンとティーテーブルの
前に降ろした。
椅子をひいてやり、ちょこんとアンジェリークが座ると紅茶を注いでやる。
アンジェリークは進められるままに、ぱく、とサンドウィッチを頬張る。
そして、お行儀よくきちんと口の中のものを飲み込んだ後。
ポツリと「美味しい…」とつぶやいたのだった。
65Dear My Little Life5:2007/01/03(水) 22:23:51 ID:VJnOQ2UL
結局アンジェリークは出されたサンドウィッチを綺麗に平らげ、
今はジェイドが入れてくれた2杯目の紅茶をすすっている。
そんな彼女をにこにこ見守るジェイドだったが、次第に
彼女の眼が涙に濡れていくのを見て、またもやうろたえる。
「ア、アンジェ? 今度はどうしたんだい?」
「ジェイドさん…」
「なんだい?」
「馬鹿って言ってごめんなさい。4回も馬鹿なんて言って、ごめんなさい」
「なんだ、そんなことを気にしてたのかい? 大丈夫、俺は気にしてないよ」
「それに、大嫌いなんて言ってごめんなさい」
「それはちょっと、心が痛かったけど…。でもいいんだ。
 この心は君がくれたものだからね。君のおかげで痛くなるなら、
 きっと俺の心は、その痛みを受け入れないといけないんだ」
そう言って笑うジェイドが切なくて、アンジェリークは言い募る。
「ごめんなさい。一生大嫌いなんて嘘なんです。本当は、一生好き。
 どんなことがあっても、世界中で一番ジェイドさんのことが大好き」
「…ありがとう、アンジェ…。俺も、その、好き…だよ」
少し赤くなって視線を逸らすジェイド。
女の子ひとりの「好き」という言葉で赤くなるくせに、次の瞬間には
「俺も今日は、人間のことをまたひとつ学んだよ。
 セックスに関する話は他の人がいる時にはしちゃいけない。そうだよね、アンジェ?」
などとしれっと言うあたりが、どういうプログラムになっているのか、どうもよくわからない。
わからないが、アンジェリークは黙ってコクンと頷いた。
「さあ、アンジェ。もうこの話は終わりにしよう? 俺と仲直りしてくれるね?」
「はい、ジェイドさん」
にっこり笑えば元々愛し合うふたりのこと、あっという間にもとの恋人同士だ。
「ああ、よかった」
ジェイドも笑う。
が、流石は数トンの石像をも一人で持ち上げる男。
すんなりとこの場をめでたしめでたしで終わらせたりはしない。
「ところでアンジェ。今日は大事な話があるんだ」
「へえ。どんなお話ですか?」
すっかり機嫌の直ったアンジェリークの頭上に、またも巨大な爆弾を落とすのだった。
「俺たちの子供を作ってみないかい?」
66Dear My Little Life6:2007/01/03(水) 22:24:39 ID:VJnOQ2UL
「俺たちの子供を作ってみないかい?」
本日最大級の爆撃をくらい、アンジェリークがまたもやフリーズする。
彼女が手に持っていたティーカップは宙に浮き、一瞬の後、当然地面に激突した。
ガツン、と鈍い音を立ててカップは砕け、中に入っていた熱いお茶が膝にぶちまけられる。
「きゃっ!」
「アンジェ!」
ガタン、とジェイドが勢いよく立ち上がり、まず
有無を言わせぬ速さでアンジェリークの濡れた服を脱がせる。
「大丈夫? ああ、火傷はしていないみたいだね」
「はい、そんなに熱くありませんでしたから…」
「でも念のため冷やしておいたほうがいい。
 人間の皮膚は…特に君のは、とても繊細だから。
 せっかく真っ白で綺麗な君の肌が赤くなってしまったら、大変だろう?」
言いながら、お茶のかかった彼女の太腿に冷たい濡れタオルを乗せる。
それから手早く割れたカップを片付け始めた。
アンジェリークは下着に毛布一枚の姿で、片付けるジェイドの切なげな横顔を見つめる。
自らも「作り物」であるジェイドは、何かが壊れる時、
それが陶器であろうと機械であろうと、とても悲しい顔をする。
自分が「死ぬ時」イコール、自分が「壊れる時」だと知っているジェイドは、
たとえカップひとつ割れただけだとしても、そこに死を感じずにはいられないのだろう。
「カップ、割れちゃいましたね…ごめんなさい、ジェイドさん」
「俺こそ、すまない。きっとまた俺がおかしなことを言って、君を驚かせてしまったんだね」
無理に笑うジェイドの目は、やはり少し切なげだ。
「これは俺が片付けるよ。怪我をすると危ないから、君はそのまま座っていて」
「はい、あの…。ありがとうございます」
「俺は丈夫だから。こんな破片くらいで怪我をしたりはしないからね」
ジェイドの口癖「俺は丈夫だから」を聞くたびに、最近のアンジェリークは少し悲しくなる。
自分と彼とは所詮、違う種族なのだと言われているような気がするのだ。
だがもし、ジェイドとの間に子供が生まれれば、
その子が二人の違いから来る、どうにもならない距離を埋めてくれそうな気がする。
しかし彼はあくまでも人間ではなく、この世に一体しか存在しない「ジャスパー・ドール」なわけで。
「ジェイドさん、あの、さっきのお話なんですけど…」
「ああ、俺と君との子供の話かい?」
「はい…」
カップを片付け終わったジェイドは、ティーテーブルを挟んで
アンジェリークの向かいの椅子に腰を下ろした。
67Dear My Little Life7:2007/01/03(水) 22:25:29 ID:VJnOQ2UL
「やっぱり、嫌…かな? 機械の体を持つ俺との子供なんて…」
アンジェリークの神妙な表情をどう受け取ったのか、ジェイドはおずおずと問う。
「嫌だなんて、そんなことないです! 私も、ジェイドさんの子供、ほしい…でも…」
「でも、なんだい?」
先を促されたが、聞きにくい。猛烈に聞きにくい。
男性にこんなことを尋ねるなんて、普通なら乙女…いや、人間失格だ。
だが世の中には、それでも聞かなければならないこともあるわけで。
「可能…なんですか?」
意を決して尋ねたアンジェリークに、ジェイドはにっこり笑うと、
「ああ、可能だよ」
あっさり答えた。
「でも、いつもはっ…!」
そう、いつもジェイドはアンジェリークとの情事の最後に、彼女の中に欲望を注ぎ込む。
それは、ジェイドの精液は彼の機械の体によって精製された擬似精液であり、
それによってアンジェリークが妊娠する可能性はゼロだという話だったからで…。
「ああ、いつも君を抱く時には、セクサロイドモードに移行していたからね」
「はい? セク…サロイド?」
「セクサロイドって分かるかい、アンジェ?」
聞き慣れない言葉に、アンジェリークは素直に首を横に振る。
「セクサロイドっていうのはね、人間のセックスの相手をするロボットのことだよ」
「そうなんですか。セックスの相手を…。…。って、えええっ!?」
「俺は人間に作られたものだからね。人間のそういう要望にも答えなければならない。
 だけど、そのたびに相手の女の人が妊娠してしまったら大変だろう?
 だから俺には人間を妊娠させることなく満足させられるよう
 セクサロイドとしての機能が搭載されているし、
 これまで君を抱くときにも、君の身体を傷つけないよう、そっちのモードで抱くようにしてたんだ」
アンジェリークとて、医師を志す医学生である。
生殖行為についての知識は人並み以上にあるし、避妊の重要性も理解している。
「そ、そうだったんですか…。ということは、普通の男性と同じような、
 その…生殖機能もあるんですね?」
「いや、つくりものである俺の精子は、やっぱりつくりものさ」
「???」
理解できないという風情のアンジェリークに、ジェイドは丁寧に噛み砕いて説明してやる。
「俺の精子が持っている遺伝子情報は、人間の遺伝子情報を解析して
 同じように作られたものなんだ。自然にできたものじゃないから、偽物だよね」
「偽物だなんて…」
アンジェリークは俯く。
「ああ、そんなに悲しそうな顔をしないで、アンジェ」
そんなアンジェリークをジェイドが慰める、これもいつもの風景だ。
「そんな俺の精子でもね、君の卵子と結びつくことで新しい生命を
 誕生させることができるんだ」
「ジェイドさん…」
「すごいと思わないかい? 偽物の俺が、本物の生命を作り出すんだ。
 俺が憧れてやまない、本物の命を…。
 ああ、なんて素敵なんだろう」
そう言って、ジェイドは心底幸せそうに微笑む。
「それにね、俺には夢があるんだ」
「夢…ですか?」
「ああ。聞いてくれるかい?」
「聞かせてください、ジェイドさんの夢…」
68Dear My Little Life8:2007/01/03(水) 22:26:41 ID:VJnOQ2UL
「俺の夢はね、君がいなくなった後、俺たちの子供がどんなふうに過ごすのか
 ずっと見守っていくことだよ」
「………!!」
そう、宇宙を統べる女王ではなく一人の人間として生きることを
選んだアンジェリークは、やがて老いてゆき、死ぬ。
だがJ.D.(ジャスパー・ドール)であるジェイドはこの先いつまでも、
その機能が停止するまで現在の姿で生き続ける。
普段は敢えて目を逸らしてきたその現実を、突然突きつけられた
アンジェリークは、なんと答えてよいのかわからなかった。
ジェイドは屈託なく話を続ける。
「本当は君がいなくなったら、また君が俺を起こしてくれる時まで活動を停止して、
 何百年でも何千年でもずっと君を待っているつもりだったんだ。
 でも、俺たちに子供がいれば、話は別さ。
 その子にまた子供ができて、そのまた子供ができて…
 偽物の俺から生まれた小さな命がこのアルカディア全土に広がる日も、
 きっとやってくる。
 この大陸だけじゃなくて、そのうちキリエやもっと遠くにも
 広がっていくかもしれないね。
 そうしたら俺は旅をしながら、君と俺の子供たちがどんなふうに
 生きているのか、確かめてまわるんだ。
 君と俺の子供たちなら、きっとジンクスとも仲良くしてくれると思うし、
 美味しいケーキの元になる綺麗な小麦畑を耕していたりするのかな?
 そうして旅をしているうちに、俺はまた生まれ変わった君と出会って、恋をして…。
 ね、素敵だろう? 君と俺との恋は、こうやってずっと続いていくんだ」
「ジェイドさん…」
聞いているアンジェリークは涙がとまらない。
自分がこの世を去った後、残されたジェイドが永遠にも近い時を
どうやって生きていくのか。
それだけがジェイドとの恋の中で唯一の不安だったのだ。
下手したら、自分で自分を壊してしまうのではないか。
そうなってもおかしくないほど自分が彼に愛されていることを、
アンジェリークは知っていた。
だが、もし今ジェイドが言った通りになるなら。
そんなことが本当に可能なら。

「…アンジェ?」
黙って立ち上がったアンジェリークに、ジェイドは
また自分は彼女の機嫌を損ねてしまったのかと不安になる。
が、彼女は構わず部屋の隅まで歩いていくと、
ランプの灯りだけを残し、照明をすべて消した。
そして肩から羽織っていた毛布を滑り落とすと、泣き笑いの顔で振り返り、
「ジェイドさん、子供…作りましょう?」と言ったのだった。
69Dear My Little Life9:2007/01/03(水) 22:27:34 ID:VJnOQ2UL
「ありがとう、アンジェ…。おいで」
ジェイドに呼ばれるままに、アンジェリークはしっかりとした足取りで
彼に近づくと、椅子に腰掛けているジェイドに向かい合って、その膝の上に跨った。
夜更けに下着姿なのは、少し寒い。
人工の皮膚を持つジェイドに触れても、その皮膚はひんやりと冷たく、
少しも彼女を暖めてはくれない。
だからアンジェリークは温もりを求めて、彼の首に両手を回すと
自分から彼の唇に口付けた。
「ん…ジェイドさん…大好き…」
すぐに彼の舌が彼女の口腔に忍び込んでくる。
同時にジェイドの長い指が、ブラジャーを押し上げ、彼女の胸を弄ぶ。
「あっ…ん…」
ジェイドに身体のあちこちを優しく撫でられて、アンジェリークの身体に小さな灯火が灯る。
舌で彼女の唇をなぞりながら、器用にアンジェリークの背に手を回し、
ブラジャーのホックをはずすと、パチンという小さな音と共に、
胸の締め付け感が消える。
「この格好の君も素敵だけど、これじゃ君を愛しづらいな…」
ジェイドはポツリと一人ごちると、ひょいとアンジェリークを持ち上げ、
自分が彼女の背中を見る体勢で、膝の上に座り直させた。
そして彼女の両脚から最後に残された一枚も抜き取ると、膝で彼女の脚を割り、開かせる。
両脚の間に息づく可憐な芽を、指でつまむ。
「ああっ…」
最も敏感な部分を刺激されてのけぞるアンジェリークの背筋に舌を這わせながら、
片手で彼女を支え、片手では彼女の花芽を優しく指の腹で擦ってやると、
彼女の花弁はしっとりと蜜を零し始める。
もともとセクサロイドとしても優秀なジェイドだったが、
ここ数日、アンジェリークと身体を重ねるごとに彼のメモリに蓄積された
「彼女が感じてくれる行為」についての情報に基づいた彼の愛撫は、
容易に彼女の身体に火をつける。
どこをどうすれば、彼女の心拍数が増え、皮膚の表面温度が上昇し、体液を分泌するのか。
ジェイドは彼女をもっと感じさせたくて、その情報の通り、指を彼女に埋め込む。
そして、親指では花芽への愛撫を続行しながら、内壁の彼女の好きなところを擦ってやると。
「あっ、ああっ、ああーっ!」
アンジェリークは他愛も無く、最初の絶頂を迎えた。
70Dear My Little Life10:2007/01/03(水) 22:28:25 ID:VJnOQ2UL
「はぁ、はぁ、はぁ…」
アンジェリークは荒い息を整えながら、紅潮した頬をジェイドの胸に預けている。
そんな彼女の白い首筋に唇を滑らせながら、ジェイドは彼女を気遣う。
「アンジェ…大丈夫…?」
頭上から優しく降ってきた声にアンジェは彼を仰ぎ見る、
「ん…大丈夫ですから、早く、こども…、つくりましょ…?」
快楽に潤んだ瞳で見上げられて、ジェイドは彼女を壊さない程度に、ぎゅっと抱き締める。
が、アンジェリークはそんなジェイドの腕の中から抜け出すと、
すでに服の下で大きくなっているジェイドのものを取り出した。
「ア、アンジェ…?」
これまでアンジェリークからそのような行為に及んだことはない。
戸惑うジェイドには構わず、それに手を添えて彼と向かい合わせに再び跨った。
そしてそのまま腰を落としていく。
「ああっ…」
ぬるりと熱い壁に自身を包まれて、ジェイドが吐息を漏らす。
一際長身のジェイドのものは、その体格に相応しく、とても大きく逞しい。
いつもアンジェリークは、それを飲み込むのに苦労する。
が、先端の張り出した部分が入り口を通り過ぎてしまえば、
あとはそのまま最奥に届くまで導いてやるだけで。
「はあっ…」
一番深くにある壁に、彼の先端が届くまで腰を下ろしたアンジェリークは、
深くため息をついた。
入れただけで、固い塊に最奥の柔らかい壁を刺激され、
たまらなくなったアンジェリークは、ついはしたなくもねだってしまう。
「ジェイドさん…早く、動いてください…」
「ああ、わかったよアンジェ。しっかり俺につかまっておいで」
言いながらアンジェリークの両手を自分の首にまわさせると、
ジェイドは彼女の尻に手を回し、彼女を貫いたまま立ち上がった。
「あああっ…!?」
彼の肉棒のみに支えられる体制となり、アンジェリークは自重のせいで
ますます深く彼を迎え入れてしまう。
そのままジェイドはその腕力にものを言わせ、激しくアンジェリークを揺さぶる。
「あっ、やあっ、はげし…」
ろくにものも言えないアンジェリークの内壁を突き、掻き回し、責め立てる。
きゅうきゅうと締め付けてくる彼女の限界を感じ、ジェイドは告げる。
「アンジェ…出すよ…」
さんざん揺さぶられて、それでもアンジェリークは快楽に霞む意識の下、答える。
「出して…ジェイドさんの精液…ください…」
「くっ…! ああっ…!」
初めて聞くアンジェリークの淫らな言葉に、ジェイドは、
息をつめ、強く腰を押し付け、大量の欲望を彼女の中に注ぎ込んだ。
「……! ひあっ、あああんっ…!」
勢いよく何度も流れ込むものに、アンジェリークも絶頂を迎える。
そのままジェイドは何度も腰をしゃくりあげ、最後の一滴まで彼女の中に注ぎ込んだ。
71Dear My Little Life11:2007/01/03(水) 22:29:25 ID:VJnOQ2UL
「はぁ、はぁ、はぁ…」
ジェイドの首にすがりついたまま、アンジェリークは必死に酸素を補給する。
じんわりと自分の中に広がるものの感触に、ぶるっと身震いする。
大量の欲望を吐き出したというのに、彼女の中のものは一向に衰える気配はない。
ジェイドはすぐさま彼女を貫いたまま、ベッドの方へと歩き出した。
「あっ、やっ、まだ、だめぇっ!」
ジェイドが一歩踏み出すたびに、ずん、ずん、と奥深くを刺激され、
絶頂を迎えたばかりのアンジェリークが悲鳴を上げる。
が、ジェイドはボスッと彼女をベッドの上に降ろすと四つんばいに這わせる。
「ごめんよ、アンジェ。あんまり君がかわいいことを言うものだから、
 俺の中枢回路が情報を処理しきれず、暴走してしまったみたいだ」
言うなり服を脱ぎ捨て、今度は背後から貫いた。
「やあぁん!」
先ほどまでとは違う角度でずぶずぶと進入してくるものに、アンジェリークの背が綺麗に反る。
太い腕でがっしりと腰をつかまれ、抜き差しが始まってしまうと、
アンジェリークはかぶりを振って快楽に耐える。
「あっ、ああっ、やあぁ…!」
そのままジェイドが前から腕をまわし、花芽を摘まみつつ腰を突き上げてやると、
アンジェリークは声も出ない。
「ひっ…! ………! んぁぁっ…!」
激しく突き上げられ、胸の頂も転がされ、
アンジェリークはシーツに顔をうずめ、強すぎる快楽を逃すかのように
ギュッとその布を掴むが、それも束の間。
「あああぁぁぁ……!」
あっというまに再度の絶頂を味わう。
「はぁっ…!」
きゅうっと締め付けられ、ジェイドも再度、眉間にしわを寄せ、
腰を突き出し彼女の中に注ぎ込む。
………が。
「ごめん、アンジェ…。俺、まだまだ終われそうにないよ…」
恐ろしいことをさらっとジェイドが告げる。
アンジェリークは、どこまでも付き合うという答えの代わりなのか、
そんな彼にぎゅっと抱きついた。


その後、アンジェリークは「暴走」したジェイドに
前から、横から、立ったまま、彼に抱えられてと、
文字通り、散々振り回され続けたのだった。
そして彼の体液を溢れるほどその身体で受け止めた後、ついに気を失う寸前、
彼女は、いつの日か自分と彼の子供が耕すだろうという、
どこまでも広がる黄金の小麦畑を、霞む意識の下で見たような気がした。


終わり。
72Dear My Little Life:2007/01/03(水) 22:31:50 ID:VJnOQ2UL
…ナンバリング間違えてたorz
全11話で、濡れ場は9話からでした。
今更言っても遅いと思うけど、スマソ。
以上です。
73名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 22:35:36 ID:JpBv855E
リアルで読ませていただきました。
GJ!ええ話でした、ありがとうございます!
74名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 23:45:36 ID:0v4tEe/s
ネオ案の神様ありがとう!
GJ!
75名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 23:55:59 ID:lbO7P+AO
GJ! ほんのり切なくて面白かった!
ネオアンは未プレイだけど
ジェイドの設定がもろ好みだとわかったので、 早速プレイしてみるとするよ。
76名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 00:23:20 ID:Y/tD2g2a
ネオアン神、超GJ!!
お話もエロもイイヨー(*´Д`)
77名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 00:53:23 ID:cf675hl3
前半のふじこるゴス子に笑わせてもらい、後半の健気な2人に切な萌えた。
GJGJGJ!
もう1回JDルートいってくるノシ
78名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 03:36:41 ID:Ij8HwMze
ネオアン神…!ジェイド最萌えなので嬉しい。
自分も切な萌えた。GJ!!
79夜を這う獣:2007/01/04(木) 04:48:17 ID:ldvULp8a
遙3、季節感シカトのw新4章勝浦でチモ×望美×まさおな3P。

かなり好き嫌いありそうなので以下注意事項があります。
・かなり男性向け的なノリです。
・望美が淫乱系というか電波なイッちゃった子になっていきます。やや女性上位です。
・ストーリー性皆無のミもフタもない8割エロです。
・一応現代で将望前提。家屋なんかの風俗考証他、あちこち捏造です。

3P&エロエロ神子&アナルもどきがダメな方は「夜を這う獣」をNGでヨロ
80夜を這う獣:2007/01/04(木) 04:49:30 ID:ldvULp8a
「私みんなの所帰らなきゃ。じゃーね、また明日ね!」
「おう、また明日な望美」
望美がばいばいと元気に手を振り、雑踏の中に消えたのを見届けると、
将臣と知盛は宿に戻ろうと、日も傾きだし、少し薄暗くなった道を引き返した。
(…元気そうで良かった)
そんな望美を見て、久々の再会をした将臣は安堵の表情を見せる。
「幼馴染み殿、ねぇ…有川?」
「…あぁ。」
しかし、望美が素直にまっすぐ帰った、というのは将臣の思い込みだったというのは後で分かる話である。
「今日は酒が進みそうだ…なぁ有川」
「…はぁ?」


その晩。将臣と知盛も酒が入り、眠りについた…筈だった。
しかし寝苦しく蒸す熱帯夜とあってか将臣はうまく寝付けずにいた。
うつらうつらとしているとギシ、と床がしなる音がした。
「…来ちゃった」
「ちょ、お前…!」
「しっ、大きな声出さないで」
暗闇の中、望美の口角がニッと上がるのが分かった。
現代と違い戸や窓に鍵をかける習慣などない時代、宿さえ見当をつければ忍び込むのは簡単で。
護衛の平家の兵がいないのも好都合だった。
しかし、いくら剣の心得があるとはいえ、薄い浴衣で女が夜道を歩くのはいくら何でも無防備すぎると小声で怒る。
しかしそんな事は全く意に介さない様子で寝床の将臣を跨ぎ、口付ける。その間にも布団や寝間着を解いていく。
「だって…久々に将臣君の顔見たら」
「…のぞ」
「欲しくなっちゃったんだもん…」
81夜を這う獣:2007/01/04(木) 04:50:37 ID:ldvULp8a
言うか言わないかの間に自らスルリと浴衣の帯を解く。下着は付けておらず、将臣を見下ろす白い裸体が闇に浮かんだ。
将臣の手を取り、指を己の秘部に寄せる。秘部は既に湿り気を帯びており、クチュリと湿った音がする。
手を引こうとする将臣の手を握り、指を中へと進めさせると望美はますます甘い声を出す。
「…んっ…んんっ、あっ」
「…望美!」
「駄目?」
下の唇がヒクつき、熱い愛液が将臣の指を絡める。
しかしやはり心の中に残る羞恥心か良識か、指を休め引き抜こうとすると望美が縋るような視線で将臣にねだる。
「やだ、辞めちゃうの?」
望美は口をへの字に曲げ、乳首を軽く噛み舌で弾くようにして攻め立てる。
「やめっ…のぞっ」
「…ここは正直みたいだよ?」
薄い布団の下から立ち上がる硬い物を見逃さない。
将臣は昼間「望美が元気でよかった」と素直に安堵したことを軽く後悔した。
…元気がよすぎるにも程がある。

「あっちでしてくれたみたいに…して?将臣君が、欲しいの」
こちらに来る直前にも、望美と将臣は体を重ねた事がある。
しかし将臣はこちらに来てから、還内府としてひたすら生き抜くのに必至で、
そんなことは二の次、ましてや望美の感触を思い出す事は困難の極みだった。
なにより横で寝ている人間がいるのにここでしようという望美に呆気をとられた。
望美はそんな事はお構い無しにいよいよ布団を剥ぎにかかっている。
「…望美っ!」
勃った物の裏筋を優しく撫でるとますます硬くなる。
音を立て吸い付き、ざらりとした舌を這わせると将臣も快感に声を上げる。
息を荒くする将臣に、望美は満足げに畳み掛けに入った。
「…触ってみて…もう我慢できないよ…」
股を広げ、ますます濡れた秘部を指で広げると、太腿まで伝う愛液が糸を引き、闇に光る。
さすがにここで引いたら男が廃る。というより遂に体の欲望の方が理性に勝ったという方が正しかった。
唾液で濡れたそこに身体を埋め込もうとした望美を将臣は止めた。
こうなったらいっそもう望美の身体を味わい尽くしてしまおうと。
82夜を這う獣:2007/01/04(木) 04:51:26 ID:ldvULp8a
「…手加減しないぜ?」
形勢逆転させ、望美を組敷くと広げた秘部に昂りを一気に根元まで押し込む。
「ひあぁ…!んぁっ、やんっ、そこっ…ん、ん、ひぁっ」
その間にも、硬くなった胸の色づいた尖りに吸い付く。
舌で転がし、軽く歯を立てきつく吸いあげると甘い声のトーンが一段と高まった。
「あっ…そこ、そこがいいの…っ…あぁん!んっ、ひぁ…気持ち…いい…んっ」
将臣も引いては奥まで深く押し付け、望美の中の感触を味わうと同時に、柔らかい胸を揉みしだき、指先で桜色の尖りを転がす。
次第に(…ああ、望美はここが弱いんだったな)と思い出しながら、
まさかこちらで、しかもこんな状況下で関係を持つ事になるとは、とまだ酒の残った頭で考える。
「…将臣君っ…」
快感でとろんとした目つきでになっている望美は、将臣を見つめると、息も続かない様子で続けた。
「ねえ、将臣君…一緒にあっち、帰ろうね」
「…望美」
「私、本当に将臣君と帰れるのか、不安で」
夜中に押し掛けてくるのはタチの悪い冗談だと思っていたが、
本当は再会してもなかなか一緒にいられない将臣と少しでも一緒にいたい。
…そんな気持ちもあったのだろう。
激しく押し引きをする将臣のものを、望美はますます強く締め付ける。
「いやぁ、んんっ、あっ」
「望美っ…!俺、もうっ…」
大量の熱いものを、望美の胸と腹部に放つ。
「熱ぅい…」
望美も汗ばむ額を拭い、満足げに呟く。
「…しかしお前声出しすぎだろ…いくらこいつでも寝こけてるなんてことは…」
83夜を這う獣:2007/01/04(木) 04:52:07 ID:ldvULp8a
「…曲者に気付かないと思われてたとは甘く見られていた物だな」
「とっ、知盛!?」
思わぬ声に慌てているのは将臣だけだった。
「クッ、黙っていれば、大胆な…寝るに寝られない」
「でも最初から気付いていたよね、知盛は」
「…はぁあ!?」
面食らっているのは将臣一人で。…さっきからしていたあんな事やこんな事が
筒抜けだったかと思うと頭が真っ白になり、頭の酒もすっかり飛んでしまった。
「私、聞かれていると思ったら…もっと濡れちゃって…」
望美も故意だと言い出すから始末に負えない。
「この獣みたいな…いや、獣はちっとやそっとじゃ満足しないだろうな…手加減無しなのだろう?助太刀、するぜ?」
知盛までこんな事を言い出す。部屋に明かりを灯すと自らも帯を緩める。
「と、ともっ…お前それでいいのかよ…」
「お前と神子殿さえ良ければ?」
いつもの通りクッと笑うと望美のまだ冷めやらぬ身体を見て言い放つ。
「…そうだな。まずは自分で広げて…達してみせろ。…見られていると感じるのだろう?」
「…いいよ」
一瞬望美も流石の難題に難色を示したが、2人に向け足をM字に開き、自ら肉芽を摘む。
先ほどの交わりでの興奮が覚めやらぬ肉芽を指先で転がし、
刺激すると望美の体に再び快感が走り…次第に肉芽だけで飽き足らず、痴肉に指を滑り込ませる。


体中体液まみれのこんなはしたない姿でする自慰を2人に見られている。そう思うとますます愛液が溢れた。
―――絡み付く視線が、気持ちいい。
望美は痴態を見られる快感に気付いてしまった。
「ひぁあ…あっ…こんなになってるっ…んっ…ああぁっ!やぁん…っ!」
望美は快感に喘ぎ、乱れた。次第に指の本数が2本、3本と増える。
甘く艶のある声とともにグチュリと卑猥な水音が室内に響く。
「ねぇ…っもう…っだめぇ」
「…まだ、だろう?神子殿…」
将臣はお前、Sだなと一人呟きつつも、薄明かりの中、惜しげもなく痴態を晒す望美の姿は昼間の姿とはほど遠く、そのギャップに身体が疼く。
なにより先程出したばかりなのにまた頭を上げている己の物にギョッとする。
そんな姿を横目で見る望美の火照る身体は絶頂を迎えようとしていた。
「我慢できないよ…ひあぁっ、ああんっ!やっ、いっちゃう…っ!」
自らの手で浅い絶頂を迎えた望美ははあはあと肩で息をつくと力が抜けたのか肩を落とした。
84夜を這う獣:2007/01/04(木) 04:52:51 ID:ldvULp8a
「さて…その艶かしい身体で…もう一舞いしてもらおうか?」
横になった知盛の上に望美を乗せる。尻まで愛液が伝う望美の身体はすんなり知盛のものを受け入れた。
下から二、三軽く突き上げると、望美は身体を反らせ喘ぐ。
「やぁんっ!あっ、やぁん!」
「自分で動かないと駄目だろう?神子殿…艶やかな舞を期待したいものだな」
知盛の上で望美はゆっくりと腰を使い始める。腰をくねらせ、次第に動きは速さを増す。
押し寄せる快感と結合部からの卑猥な水音が望美の正気を飛ばしてしまった。
好きな相手の見ている前で別の男の上で腰を振る…
そんな本来なら常軌を逸した行為にすら意識を溶かし、快感を見いだす。
今まで知らなかった世界に溺れているだけでも十分気をやってしまいそうだが、貪欲に望美は更なる快感を求めてしまう。
「ま、さおみくんっ…おしり…欲しいの…っ」
「…望美!?」
「おねがい…指、入れてみて…?べとべとで、疼くの…欲しいの…っ」
もちろん今までした事などない。しかしこれ以上に乱れる望美が見てみたいのも正直あった。…ここまできたら引く理由もない。
背後から抱きとめ、胸を揉みしだく。将臣の荒い息がうなじにかかると望美は一層高く、甘い声で喘いだ。
将臣は指にぬめり気を纏わせると、望美の菊門に侵入した。
「っ…い、やぁあん!あっ、ああっ!あああっ!」
「くっ、締まる…」
上下の動きは止めてしまったが、望美の花芯はきゅうきゅうと知盛のものを締め上げた。
恍惚の表情で息を乱しながら2つの乳房を上下に揺らす望美に知盛はとんでもない女だと口元を上げ、問いかけた。
「そろそろ限界だが…まさか中に出す訳にはいくまい?」
「う、うん…」
「悪ぃ知盛。望美、一旦抜くぞ」
四つん這いになるように下肢を後ろから抱えると今度は将臣が根元まで一気に押し込んだ。
望美は知盛の昂りを口に含む。じゅる、と音を立てながら舌で裏筋から亀頭部分まで伝うように舐め上げ、吸い付くと思わず呻く声が上がる。
後ろから突く将臣も、息を乱しながらふたつの膨らみを揉みしだき、頂の尖りを摘むと、望美の喉の奥から喘ぐ声が漏れた。
「望美…っ!」
まさに獣のような姿勢で貫かれる望美の顔、そして背を2人の白い液体が汚す。
「っ…ああ…っ!」
2人から熱い液体を受けるとともに、望美は意識を手放した。
85夜を這う獣:2007/01/04(木) 04:54:15 ID:ldvULp8a
意識を戻した望美が外を見遣ると外はうっすら白んでいた。
(やっば…九郎さんとかもう朝稽古してるかも…)
「望美?気がついたか」
体液にまみれた床は寄せられ、縁側で将臣に腕枕をされて転がっていた。
よくよく見ると身体はきちんと拭かれているようだ。来たときの浴衣もきちんと着ている。
「一緒にあっち帰ろうね、約束だよ?」
「おう。…望美、今回みたいのは勘弁な?」
うん、と元気に返事をするとその横でまどろんでいる知盛に声をかけた。
「あ、そうだ。知盛も来る?」
「…はぁあ!?」
将臣が素っ頓狂な声を上げる。さっきの切なげな声の約束は何だったのか。
口をぱくぱくさせる将臣を望美は不思議そうな顔で見つめる。
「え?私『将臣君と2人で帰る』なんて言ってないよ?だって譲君も一緒に帰るでしょ?」
「そ、そりゃそうだけど…知盛!?こいつも連れてくのか!?」
「駄目かな?」
「くっ…面白い女だ…」
「知盛…あのなぁ」


―――残念ながら『この宴を知っている』知盛と現代へ行く事はないのである。
それどころか、恐らく望美だけが、熱帯夜の幻として記憶に残すだけとなるのであろう。
このときはまだ、誰も何も知らないけれど。
86夜を這う獣:2007/01/04(木) 04:56:17 ID:ldvULp8a
おわり。
本編からどうも逸れなくて明るく締められない…


遅ればせながらネオアン神GJでした(*´д`)
切なくて甘くて萌えました。
87名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 16:15:26 ID:LxzztSVx
遥か3GJ!!
イイヨー
88名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 20:35:37 ID:3lZg7Jov
乙です!そしてGJ!!!!!

エローな神子殿に乾杯!!
将臣と知盛のノリも大好きだ
89名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 02:40:27 ID:AuC+QFhX
>79
けっこうノリが好きだ。GJ!
90名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 03:40:12 ID:UBTQuZ+T
新年早々賑わってて、嬉しいなぁ
ネオアンも遙かもGJ!
91名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 04:11:05 ID:cFhvZd52
ネオアンと遙かの方が神過ぎて潤いますたGJ!!

次はニクスとか讓のお話読みたい。
92名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 17:21:12 ID:56Ar0Ru8
ヒュウガ×アンジェも裸で待ってる
93名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 03:37:25 ID:t9ncnIiL
ネオアンもっと読みたいお( ^ω^)
94名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 22:01:42 ID:vw4DiR6V
ネオアンと遙か3は未プレイですが、
ベルナール×アンジェもジェイド×アンジェも将臣望美知盛も
最高に萌えました。心底燃えました。どれもGJです。

アンジェも遙かもコルダも、どんな作品もお待ちしてます。
95名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 21:45:34 ID:RDPUCsAf
2ちゃんがホントに閉鎖になったら
もうここの神作品には巡り会えなくなるんだね

テラセツナス……
96名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 21:58:06 ID:fD4M4uzU
そうだよね……テラセツナス。
あれ?目から汗が出るよー?
97名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 22:03:36 ID:ARNqL0O8
自分も…
目とか口とか鼻とかから汗が…
98名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 22:19:25 ID:18HeyTdS
ここ2ちゃんじゃないから関係ないよ。
99名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 23:37:39 ID:fD4M4uzU
え?そうなの?
べっかんこ作戦って、そういうことだったのか。
100名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 23:59:08 ID:RDPUCsAf
mjd!?
101名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:02:27 ID:OrijT4/K
pinkだよ
102名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 00:59:48 ID:qnm7qpqE
べっかんこはまったく関係ない
103名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 02:07:21 ID:VHsqMEih
マジレスすればPINK BBSとまちBBSは2chと運営は別物だから関係はない。

ネオアンネ申に萌えてgdgdプレイしていたのを再開した。
とりあえず髪にメッシュ入れてアメイジングと叫びながら銃もって待とうと思う。全裸で。
104名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 00:41:09 ID:Xy0JoSSU
陛下のお力で職人さんをどうにか…!
105名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 01:09:07 ID:tgv84uDQ
保守。
全裸組が凍死してないかが心配だ。
とりあえず色々置いていこうか

つ【エルヴィン】【黒麒麟】【学校指定の学年色マフラー&コート】
106名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 05:00:15 ID:S/MrlpjZ
エルヴィン頂きます(*´∀`)モフモフ
107名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 08:23:02 ID:l66SurV5
黒麒麟ゲット(*´д`*)ふかふか!
108名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 14:58:28 ID:H8Mveji3
フライングだが学校指定の学年色マフラー&コートもらった!
ぬくぬく!(*´д`*)あらなんか良い匂いが…  
109名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 20:02:59 ID:zQATIQZ/
もう残ってない……(´・ω・)
110名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 22:49:08 ID:9ZYMJ5Oi
なんか久しぶりに軍人オヤジが読みたいなぁ…
111名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 23:15:42 ID:9X6U+v1d
マフラー&コートは男性キャラ人数分じゃないのか?
112名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 23:24:05 ID:2Dl6p5TK
じゃあ髪が薄めの人のと髪が長い人のマフラーを戴いていきますね。ありがとうございます
113名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 01:04:10 ID:ckP1YExa
マフラー&制服のタイで目隠し&手首縛りを真っ先に考えた自分は脳が爛れているなorz


だれk えろ たのむ
114名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 04:12:40 ID:BYeN99Jc
>113から男性キャラの方が縛られてるのを想像してしまったw
でも、そんな感じのが読みたい!!神様おねがいw
115名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 14:51:27 ID:F4zgAWek
>>113のネタが柚木あたりに使えそうだと思った自分は末期だな
116名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 14:53:25 ID:hbXQda0i
柚木の髪で香穂子の手首を拘束
117名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 11:11:57 ID:uDRVc+Tc
柚木はラブデラックスの使い手
118名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 16:56:12 ID:2w7E4cie
だれがうまいこと言えとwww
119名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 10:09:42 ID:WUOP8QJ5
金色のオルガ
プロットだけ
・カルテットを組む
・しかし音があわない
・4Pする。男三人が女の口・あそこ・お尻だったり、801もあり?w
・イクときは頭の中が金色になるw
・いい演奏になる
三流だなwこれじゃつまらん。だめだwww
120名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:15:25 ID:7cki6WKl
つまんねにも程がある
121名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 23:47:58 ID:7v4S5AHS
ちょw801はなしの方向でwww
122名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 04:12:05 ID:qNY1KAC9
ところでいつも思うんだ

3口同時挿入って体勢的に無理くね?
123名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 12:21:40 ID:sM0dashQ
別にやれんことはないだろうが…体が滅茶苦茶痛くなりそうだよなw
個人的には純愛ものカモン
124名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 15:21:43 ID:W9fpEbiY
>3口同時挿入
やや上体を伏せた騎乗位の後ろから二人目が尻穴に
さらに女の首を横に向かせて三人目が口に
想像の上でなら可能そうだが、気持ちイイかどうかは謎
そこまでしなくても、正しい穴を順番に使えばいいじゃん?
(4Pじゃなくて単なる輪姦になっちまうが)
と思う自分は、チャレンジ精神にも文才にも欠けておるね、うむ
でもさ、複数の男女で絡み合うようにつながると言うのは
インドの石像にもあるエロ妄想の古典みたいなもんだから
アリエナイ?とか思わず、とりあえず書いてみてほすぃーw
125名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 00:15:58 ID:7YPxGfGy
うん、やれんこたないだろうけど
女はともかくその時の男同士の密着具合を
想像してしまうと、女の方は肉体的に
男の方は精神的に辛そうだなと
ちょっと思う
126名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 00:51:47 ID:fB+detmQ
密着具合に何かワロタwww

いつも供給させてもらっているので、拙いながらもエロを書いて
みようかともやもや妄想してみたけど、文にするのって難しいな…しかもエロって。
改めて今までの神達に敬意を表したい。全裸で。
127名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 21:27:25 ID:2UvQ6Unv
文字にするのは難しそうだねw>4P

それこそ男性向け系の絵面なら浮かぶんだがなぁ。
女性向けで3P以上ってあんまりないよね
128名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 21:38:50 ID:6VfhkDhB
1人下のお口、1人上のお口、もう一人は手コキってパターンもあるぞと
思ったけど、これも4Pというのかはわからん。
129名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 22:20:21 ID:S+JkWQSc
鼻の穴とかじゃないだろうか
130名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 10:58:28 ID:2ExHEJHo
チラ裏でここの話はやめてくれ…頼むから
131名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 14:09:49 ID:hWOyTxI0
そういうこと言ったら、チラ裏って何?どこの話?ってことで誘導されて
人が流れてまた話題になるよ。
嫌ならスルーってのが基本なのに、自分が話題の元を振りまいてるよ。
132名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 14:27:32 ID:U9bUuUe4
>>130
それこそ つ【チラ裏】 のような気がするよ
133名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 14:34:28 ID:c+gDNy8H
そんな事よりエロパロしようぜ!!全裸で。
134名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 15:05:53 ID:eYeR9Q2N
>>131-132
だからスルーしなよ・・・
前から思ってたが「みんなスルー汁、でも自分だけは別だから嫌味いうね」で
しっかり相手してる奴らもうざい
135名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 15:47:55 ID:hWOyTxI0
狢さんが何を言っているんですかw
136名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 22:44:49 ID:xCoaTE7P
配給でーす
つ【金】【黒麒麟】【エルヴィン】【アルフォンシア】
【アグネシカ】【アーケイディア】
【薄衣】【曼珠沙華柄黒マント】【フリルエプロン】【狩衣】
【普通科制服】【音楽科制服】【煙草臭の白衣】【ポシェット】
【方天戟】【御簾】
137名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 23:00:11 ID:a2NlVYde
配給支援

つ【アーティファクト】【モノクル】【トンファー】【スミレの花鏡】
つ【蜂蜜ビスケット】【花束】
138名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 23:29:55 ID:4CHnZOHn
配給に萌えたw
139名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 01:06:16 ID:BvRdchyv
フリルエプロン頂きます。
140名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 02:40:05 ID:tsRViPsq
煙草臭の白衣を僭越ながら・・・
141名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 05:19:56 ID:By6xVSm/
じゃあスミレの花鏡を…
142名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 08:27:53 ID:pOWIdI2s
狩衣もらうよ!全裸で。
狩衣着るよ!半裸で。
143名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 11:39:18 ID:jhCNVOi/
兄さんと蜂蜜ビスケットプレイだ!
144名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 12:12:35 ID:SVxyaW3k
じゃあ欲張って、普通科と音楽科の制服を一着ずつ失敬
145名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 14:10:58 ID:FXxQ3Wca
こうやって調達しているという事は
私物が失くなって困ってる本人がいる訳で…

それも萌えるがな
146名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 19:19:46 ID:iGjZYUE2
取り敢えずありったけの眼鏡を貰っていく

眼鏡眼鏡と探し回る姿を想像すると萌える
147名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 19:42:34 ID:V6WFkHfr
(ε_ε;){眼鏡眼鏡…
148名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 20:13:33 ID:5ygxOZUb
曼珠沙華柄黒マント頂きます
全裸で正坐は膝が痛いから下に敷くよ
149名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 20:32:15 ID:Wgue4f6T
>>146
よく見えないがために寝所で重大なミスを…なんて事を妄想してしまったジャマイカ

とりあえず全裸に裸眼で正座して反省しときます
150名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 22:49:06 ID:uhTkBybR
自分は方天戟と御簾いただきます
御簾越しに全裸で方天戟振り回しつつ、職人さんの降臨を待ってます

職人さん降臨の暁には、方天戟で御簾を突き破ってGJ!と叫ばせてもらおう
151名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 08:06:11 ID:0rPAr8rw
あ…あの、貴女がお寒そうでいらしたから
…このようなものをお持ちしました……つ【芋粥】
152名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 19:36:01 ID:h9jO7sQg
かゆ…うま……
153名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 19:40:24 ID:STX6heP4
ここはアメの銃で射殺を。アメイジング叫びながら。
154名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 22:02:41 ID:SgbKCYFs
射殺後に1、2、3どの神子でもいいから速攻で封印しる!
155名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 22:23:57 ID:38ZNT2yv
トンファー頂きます。
襲われたらトンファーで攻撃・・・・・
次の展開に繋がらないかw
156名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:46:49 ID:LccuNUQ0
あ、アグネシカには全裸で騎乗してもよろしいのでしょうかッ?
157名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 23:56:06 ID:glh/TP2L
全裸で乗るの考えたら三角木馬しかでてこん
158名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 02:01:50 ID:wBpP6azY
友雅エロage
159名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 13:03:25 ID:CRBxvsxY
いかんエロ欠乏でスレがカオスにww
160名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 22:53:12 ID:yjg6d2wA
>>156
「もっと腿に力を入れてで締め付けるんだ
 アグネシカはこんな風に腰を支えてはくれないからな
 俺の上から振り落とされないようにしっかりと……そう、その調子だ
 ああ……お嬢ちゃん、そんな顔をされると俺も……
 暴れ馬になっちまいそうだぜ?」




>156の言い方が可愛くて妄想喚起されたよ、スマソ(´ω`;)
161名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 14:52:46 ID:i+5N2FKq
ごめん最後に爆笑した
162名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 23:03:48 ID:dtqX9WpJ
>>160
ちゃー吹いたww
163名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 13:32:32 ID:PRiv/dZQ
ちょい前に名前が出た神/崎/る/いタソだが。

以前、ネ/オ/プ/ラでアンジェライターだったが、松子タソに辞めさせられて逆恨みし例の松子叩きブログを開設。
2chにも松子を叩くべく書き込みしたと自ら暴露。
遙/華盗作疑惑でも騒ぎまくり、遙/彩/京では他ライターと対立。
美串でマイミクになった人間から情報を仕入れては他ライターや登録者を叩きながらダンスィング。
今は方々のSNS管理陣から要注意人物として注目度ナンバーワン。
気付いていないのは自分だけ…可哀想な子。
164名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 13:36:25 ID:PRiv/dZQ
あ、いかんww
誤爆ww
165名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 11:16:58 ID:MyO4amWK
最近は少しずつ寒さも和らぎ
全裸で待つのも苦痛ではない気候になってきましたね




嘘です。無理です。全裸は辛いです
職人さんの光臨を願って祈りを捧げます。やっぱり全裸で
166名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 12:23:45 ID:+qeQRk+x
お前、二月の東北なんて一年でいちばん雪と寒さの厳しい時期だというに……!!
167名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 14:42:55 ID:wVCv8e7v
銀ヤス待ちさんは大変だなww

しかし今年あったかいよな…
168名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 00:00:38 ID:8kG8OOth
>>165
だよね、全裸はツライよね
せめて靴下とマフラーは身につけることにしようぜ
あ、もう雪祭りだw
169名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 18:40:52 ID:6IZUUncK
全裸待ちの方々へ
つ 【学校指定コートとマフラー】
170名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 22:27:03 ID:w5qhrTrv
音楽科タイプのコートと3年の学年色のマフラー貰います(´ω`*)ノ
171名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 00:46:22 ID:Q0LBFXAJ
>>167
全裸に下がり藤の黒マントで金抱っこしてると結構あったかいおw
172名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:07:59 ID:obpsdoD/
>>171

 __[警]
  (  ) ('A`)
  (  )Vノ )
   | |  | |
173名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:46:47 ID:AKrTyVS5
ちょw全裸組超逃げてー!!
174名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:48:41 ID:AKrTyVS5
って自分もだよくぁwせdrftgyふじこlp
175三分の一:2007/02/08(木) 03:57:15 ID:eyRSHIqS
>>172-174の流れに吹いたw

それはともあれ、唐突に譲→神子(エロなし)投下。
176三分の二:2007/02/08(木) 03:58:14 ID:eyRSHIqS
 『花盗夜』


 手に入らないと分かっている。だからこそ自分だけの胸に残る思い出が欲しかった。


 その夜は生憎の曇り空だった。本来であれは皓々と輝く満月が空に現れるはずであったが、天と地を区切る厚い雲によって、月光の一筋さえ人々の元へは届かなかった。

 深夜、その闇に乗じて、ある屋敷の中を動く人影があった。

 人影は注意深く、だが迷う事なく、屋敷の中のとある一部屋――正確には、そこに眠る人のところへと向かっていた。

 やがて人影は目的の部屋へするりと忍び込むと、音を立てないようにしながら後ろ手に障子を閉め、ここに来るまでに誰にも見咎められずにすんだことにほっと溜め息を吐いた。

 一筋の光も入らない部屋の中、夜具の上で静かに寝息を立てている人の方を見遣る。

 そこにいるのは、人影の想い人の少女であった。

 暗闇の中、気配だけを頼りに、彼は少女の枕元へと跪く。少女は何も気付かずに眠っていた。

 それも、当然だった。彼女の夕食に、彼が眠り薬を混ぜていたのだから。

 薬の調達は思ったより簡単だった。薬師を兼ねた仲間の軍師に、最近眠れないから何か良い薬はないかと尋ねたら、数夜分をすぐに処方してくれだ。

 あまり強い薬にすると人によっては副作用があることがありますから、と言って、軍師は初めの数刻だけを深い眠りに誘う薬を渡してきた。ますますもって好都合だった。

 副作用のあるものや翌朝まで効能を引きずるような薬では、少女に投与したことがばれてしまう可能性が高い。その点これなら、少女の適量より多少多く与えてしまったとしても、他人の目にわかるような影響は出ることはないと思われた。

 手探りで枕に触れ、その上に乗っている少女の頭にも触れる。陽の下では紅色を帯びて見える、長いつややかな髪を愛しげに数度撫でだ。

 髪に触れていた手を滑らせ、少女の頬にも触れた。すべらかで、あたたかな感触。何も知らずに眠る吐息が、彼の指の上を撫でていった。

 薬に侵されているせいか、その呼吸は妙に深い。本当に目覚めた後に悪影響はないだろうかと少し不安に思う一方で、これならば少々のことでは起きる心配はないだろうと安堵した。

「先輩……」

 かすかな声で呟くと、彼は少女の頬を両手で挟みこみ、その唇に自分の唇を重ねた。
177三分の三:2007/02/08(木) 04:01:26 ID:eyRSHIqS

 少女は目を覚まさない。何の反応も返さない。

 そのことを少し寂しく思いながら、彼は少女の歯列を舌先で割り、口腔に侵入した。

 力の入っていない少女の舌を強引に吸い、自らのそれと絡めさせる。深く安定していた少女の呼吸が乱れるが、それに構う事なく、少女の口内を、舌を吸われたことで反射的に分泌された甘い唾液を思うさまむさぼった。

「……先輩……先輩……… 望美っ……!」

 熱くかすれた声で少女を呼びながら、情熱的な口付けを、一方的に与え続けた。

「ん……む……」

 やがて、唇を塞がれ続けて息苦しくなったのか、少女が意識のないまま、小さく呻いた。

 いくら薬が効いているとはいえ、このままでは少女を起こしてしまうことになるかもしれない。名残惜しく思いながら唇を離すと、絡まっていた唾液の糸が切れ、口の端にひやりと冷たい感触を残した。

 その残滓を指先で拭い、彼はわずかに乱れた少女の髪を整えると、最後に微かな口付けを彼女の額に落とし、闇の中で見えない顔をじっと見つめた。 

 彼女は今までに、触れる程度の口付けくらいなら誰かと交わしたことがあるやもしれない。だが、幼馴染としての長い付き合いの中で、このような深い口付けを交わすような関係になった相手はいないと知っていた。

 この先、彼女は誰かと恋をし、当然ながら口付けを交わし――体も交わすことだろう。だが、彼女が初めて、深い口付けを交わした相手は他ならぬ自分なのだ。

 ――たとえ彼女の記憶に残らなくても、それは厳然たる事実だった。

「おやすみなさい、先輩」

 咲き誇る花々の、特に見事な一枝を折り取った時のようなひそかな満足感と罪の意識を感じながら、彼は入ってきたときと同じようにそっと少女の部屋から去っていった。


 厚く垂れ込めた雲が、彼の罪を覆い隠すかのように、月の光を遮り続けていた。



 了
178名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 09:44:37 ID:1TBibk6u


出来れば次回からは、当なところで改行して
一文一文の行間は空けないほうが読みやすいかも
179名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 10:14:52 ID:AKrTyVS5
カプとか内容によっては苦手な人もいるから、>>1に書いてあるみたいに
名前欄にタイトル入れてNG登録できるようにしてプリーズ

でも萌えた、さり気に神子の体を気遣ってたり一人でこっそり満足しちゃったりする譲が愛しい
本当に神子にも他の誰にもばれてないのか気になるけどwGJ!
180名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 11:42:43 ID:k5QZyyO7
名前欄やらなんやらはアレだがGJ。
弁慶あたりは気付いてそうだなw
181名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 11:51:06 ID:vlzi/7SB
なんか自己陶酔激しい文章だね
182175-177:2007/02/08(木) 12:41:43 ID:eyRSHIqS
GJくださった皆さんありがとう。
そんでもって改行やらカプ表記やら名前欄やらの点は失礼しました、次回から気をつけます。
183名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 13:59:24 ID:4Tehjx6r
GJ!
譲分補給
184名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 22:37:03 ID:ACQTq6PS
まあ他の職人さんの投下スタイルとかも参考になると思うし
次から気をつけてくれればいいと思うよ。
GJですた
185名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 22:56:06 ID:NLv4kKOd
譲キモ
186名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 23:03:31 ID:eLbH7qD1
GJ!
引き続き全裸で待っています


風呂場で
187名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 23:48:59 ID:t5ADDdwt
イイヨ-イイヨ-譲GJ!

全裸で逃亡しつつ次回作キボン
188名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 08:51:18 ID:CXswHspk
タイーホ関係の流れにワラタ
ここおまわりさんに蹴散らされても
すぐまた皆戻ってきそうだよなw
189名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 21:05:13 ID:/8puh8pT
冬海ちゃん陵辱ものの続きが読みたいです
190名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 11:37:30 ID:6dOnMvJj
誕生日なので、黒頭巾かぶって正座してみる
全裸で
191名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 20:29:00 ID:tm1CwLbO
>>190オメー
192175-177&182:2007/02/12(月) 01:28:33 ID:I3uJlRpz
いきなり申し訳ありませんが、事務連絡(?) をさせてください。
保管庫の更新をしてくださる方にお願いなんですが、私の書いた175-177は保管庫に納めないでいただけますでしょうか?
勝手を言ってすみませんが、もし可能なようでしたらよろしくお願いします。
193名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 01:44:27 ID:bWlmXm7a
>>192
了解しました。
194名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 03:59:37 ID:Y1aNXJ3D
バレンタインだから誰かなんか投下してくださいよ
195名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 20:02:35 ID:fQbC4kvX
ここはバレンタインも静かだったんだね。
196名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 02:39:55 ID:pB/iz/sr
コルダスレはバレンタイン祭だったのと対照的だな・・・
197名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 09:06:03 ID:hSUzDEJr
いやそんな比較する対象でもないだろ
198名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 12:41:44 ID:zOf+ha63
まあマターリしましょうや
つ【キャラのお手製チョコ】
199名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 14:33:51 ID:evnEkKPp
んじゃ、投下します。
バレンタイン終わりましたが、バレンタインネタで。

将臣×望美
譲が不憫かもしれません。注意。

NG→【チョコレート食べたい】
200チョコレート食べたい:2007/02/16(金) 14:37:56 ID:evnEkKPp
「ん、……ふ」
 唇から吐息とともに鼻にかかった声が漏れる。
 舌を絡めとられ、歯をなぞられ唾液を呑み下され、口の中すべてを蹂躙されて抗議
の声も上げられない。
 香ばしく甘い味のする将臣の舌に、頭の芯がくらりとする。
 どうしてこんなことになったんだろう。
 ただ去年までと同じように、将臣くんにチョコレートをあげただけだったはず。
 二人の関係が幼馴染から彼氏彼女に変化して初めてのバレンタインだったから、い
つもよりも奮発して、有名チョコレート専門店の高級チョコレートにした。
 でも、二人一緒に帰って、一度私は家に戻って着替えてから、まだ誰も帰宅していな
い将臣くんの家に行って、お茶をいれてチョコレートを渡して。そういう流れは去年まで
と変わっていないはずだったのに。
 ……もしかしたら、ひとつ頂戴、とねだったのがいけなかったのかもしれない。
 望美は、霞がかった脳裏でぼんやりと思う。

 有名ショコラティエの高級チョコレートを自分も食べてみたいという誘惑は、買ったと
きにも望美の中にあった。だから、素直に口にした。
 ……すると将臣は、なぜかにやっと笑って手招いた。
 深く考えもせずに、ソファに座る将臣の隣に腰を下ろすと、将臣がその塊をつまんだ
ので、望美はあーん、と口を開けた。食べさせてくれるのかな、と思って。
 しかし将臣はそれを望美の口には入れずに自分の口内に放り込んでしまった。
 あ、ひどい、という抗議の声は、「あ」までしか声にならなかった。
 そのまま、文字通り甘い将臣の唇が、望美の唇に押し付けられた。

 将臣の口内で溶け、口移されたそのチョコレートは確かに美味しい。美味しいけど、
でもこんなんじゃない。もっと普通に食べたかった。
 そんな抗議の声を上げる隙もなく、将臣の口付けはチョコレートを全て飲み下し終え
ても、甘い味が薄まっても終わらなかった。
 望美はもう頭の中が真っ白になってしまって、抗議をしようとしていたことすら忘れか
けてしまう。声を上げられないかわりに将臣の胸を掌で突っぱねていたはずなのに、
いつのまにかそのシャツをぎゅっと握り締めていた。
 まるでもっと、とねだるように。
201チョコレート食べたい:2007/02/16(金) 14:40:16 ID:evnEkKPp
「――――ふ、はあっ………」
 ようやく解放されたときには、望美の瞳はまるで熱に溶かされたチョコレートのように
とろりと溶け、もはや全身に力が入らずぐったりと将臣の胸にもたれかかってしまう。将
臣はしてやったり、という笑みを浮かべて、顎に零れた茶色の筋を仕上げとばかりに舐
めとった。
「うまかったか?」
 それはチョコレートのことなのか、キスのことなのか。
 これだけとろかされてしまったのだから、答えるまでもなかった。しかしそれを素直に
言うのも癪だ。
「……おいしくない!」
 望美は潤んだ瞳でじろりと将臣を見上げるが、そんな瞳がますます将臣を喜ばせる
とも知らず。
「そか? 高級チョコなんだろ? ハズレのチョコだったってわけ?」
 にやりと笑う将臣はどうみてもわかって言ってる。でも望美には素直に「おいしかった」
と言えるわけもない。
 しかし将臣はそんな望美に構わず、もう一度望美の頬をとらえた。
「じゃ、口直し……」
 そう言って再び合わせられた唇は、まだわずかに甘かった。
 望美は将臣のペースに乗せられてしまうのはたいそう癪だったのだが、そのキスの
あまりの優しさに、つい素直に従ってしまう。
 下唇を啄ばまれ、ちゅ、と可愛らしい音が響く、先ほどの性急さとはうってかわって
全て包み込んでくれるような、優しいキス。
 望美もだんだんとうっとりしてきて、それについつい応えてしまった。

 だから、将臣の手が怪しい動きをしていることに、気づくのが遅れた。
 頬を包んでいたはずの手が、いつのまにか胸のあたりをまさぐっていた。
 やんわりと胸の輪郭を服の上からなぞり、二の腕の内側をさぐる。そのぞわぞわと
した感触で、はっと望美の意識が覚醒したときにはすでに、チェックのシャツの前ボタ
ンが三つ四つほど外されて、キャミソールのレースが覗いてしまっていた。

「だ、ダメダメダメッ!! 将臣くんっ!!」
 必死になって腕を伸ばして将臣との距離を広げようとすれば、将臣がびっくりしたよ
うな顔をして望美を見る。
「お前なぁ。今更やめろとか言うなよ」
「だって、ここ、リビング……」
 今は夕方。まだ誰もいないが、譲も両親もいつ帰ってくるかわからない。
「譲はここ最近、いつも8時頃だぜ。親もいつも残業。まだ当分帰ってこねーって」
 な? と言われても、こんなところでそんな行為に及ぶのはあまりにも危険すぎる。
望美はシャツの前を掻き合わせて将臣をにらんだ。
「……望美。今日は何の日だっけ?」
「……バレンタイン」
「そ。わかってんじゃん。俺、望美からうまいもの、欲しいな」
「もう、あげたでしょ」
「まずかったんだろ? もっとうまいもの、くれよ」
 じりじりと近寄ってくる将臣の顔からは、意地の悪い笑みが消えていない。望美はあっ
という間にソファの背に追い詰められた。
 さわり、とスカートの下の太腿を撫でられて、望美の背がびくっと震えた。実を言えば
先ほどのキスのせいで、望美の身体にも火がともっていしまっていた。
 望美は最後の抵抗とばかりに、赤い顔をして将臣をじろりとにらむ。
「……ここじゃ、や。……ベッド、行きたい」
 蚊の鳴くような細い声で言うと、将臣は満面の笑みを浮かべた。
「オッケ」
 そのまま軽々と望美の身体を抱きかかえると、二人は階上に消えた。
202チョコレート食べたい:2007/02/16(金) 14:42:28 ID:evnEkKPp
「っぅ、あっ」
 ぎしりと、二人ぶんの重みを支えたシングルベッドがきしんだ。
 シャツの前ボタンを外され、袖は腕に通したまま。下着はホックだけを外して押し上げ
た状態で、将臣は色づく胸の先端にしゃぶりつく。舌先で転がし、時にちゅっと吸い、そ
して同時に、下の秘部に下着の脇から指を侵入させる。すでにとろりと蜜を吐き出して
いたそこは、容易く将臣の侵入を許す。
「お前、もう濡れてるぜ?」
「っ……言わない、で……ぁあ!!」
 乳房を口に含んだまま喋ったせいで、望美の首が仰け反る。口では嫌がりながらも、
実は望美も将臣が欲しかったのだとわかって将臣はにやりと笑んだ。すでに用をなさな
くなった下着を足から抜き取って、放り投げる。
 ぐい、と太腿を持ち上げれば、まだ腰にまとわりついたままのスカートがめくれて秘部
があらわになる。とろりとろりと蜜をこぼすそこはきらきらと艶を放って、高級チョコレート
よりも美味そうに見えた。
 迷わずそこに顔を寄せれば、かかる吐息にすらもびくっと反応する望美。
 いきなり強くちゅく、ちゅう、と吸い付けば、望美がひゅう、と鋭く息を吸い込む音が部屋
に響いた。
 無意識に逃げようとする腰を押さえつけ、花芽を舌先ではじけばさらにとろとろとそこは
とろける。
 その蜜を思う存分舐めとり唾液を塗りこめ、ずずっと吸えばますます望美の身体は乱
れた。
「あっ……ん、んあぁ!!!」
 白い喉をそらせてびくんと望美の身体が昇り詰めぐったりと弛緩すると、将臣が身体を
起こして望美の顔を覗き込んだ。
「……うまかった。ご馳走さん」
「……馬鹿……」
 涙に濡れた瞳でにらみつけられ、苦笑をこぼした将臣は、自分と望美の身体から全て
の衣服を剥ぎ取る。ぴったりと身体を合わせて望美の顔を覗き込めば、望美もうっとりと
将臣の背に腕を回した。
「今度は、俺が食わせてやるから。お前のこっちの口に、な」
 そう言って自らの昂りを入り口に押し付ければ、望美はうっとりと閉じて背にきゅう、とし
がみついてきた。
 入り口で二、三度焦らすように往復させると、望美の腰が誘うように揺れる。早く来て、
と言葉にはしてくれないけれど、その仕草が言葉よりも望美の意志を物語る。それが楽
しくて何度かそれを繰り返すと、望美が将臣の背に爪を立てた。
「も、――将臣くんっ!!」
「悪かった。けど、お前が悪いんだぜ?」
 さっきから、反抗しか口にしないから。
 それがまた可愛いのだが、そんなことは言わない。
 望美は恥ずかしそうに目をそらすが、どうしても腰が揺れてしまう。
 もっと。もっと欲しい。
「や、もうっ――早く、頂戴」
 奥まで、食べさせて。
 恥らいながらにらみ付けられた表情と、その言葉に、将臣の理性が完全に吹き飛んだ。
 ぐっと狭い道を押し開けば、そこは待ちかねていたように蠢いて押し進む動きを助けた。
「あ、―――あああああぁぁっ!!!」
203チョコレート食べたい:2007/02/16(金) 14:43:58 ID:evnEkKPp
 将臣が、望美の胎内を蹂躙する。
 ぐちゅ、ぐち、と粘った音が響き、よい場所を掠めれば望美の嬌声が響く。律動に合わ
せてベッドがきしむ。
 抽挿に合わせて揺れる望美の乳房が扇情的で、ますます将臣の熱をあおった。両手
でそれを揉みこむようにすれば、きゅうと中が締まる。
「あ、あぁっ――将臣くん、もう……」
「……まだだ」
 望美が昇りつめようとしたところを、動きを緩めて熱を引かせた。それに望美は苦悶の
表情を浮かべる。
「やだ、将臣くんっ!」
「まだ、足りないだろ? もっと食わせてやるよ」
 本当は将臣も、もう限界に近い。しかし求めてくる望美をもっと見たくて、自分と望美の
双方の熱をなだめるように頬に口付けを落として、動きを止めた。しかしもう少しで果てそ
うだった望美にとってそれは拷問に近い。
「やだぁ………さっきから、意地悪ばっかり……」
 望美がぼろぼろと涙をこぼすと、さすがの将臣も慌てる。
「うわ、泣くなよ。――悪かったって」
 謝罪のつもりで優しく口付けると、涙を流しながら望美は将臣の首に腕を回してそれに
応えた。
「ちゃんと、やるから、な?」
 そう言って頬を撫でると、望美は目を閉じたままうなずく。
 将臣は律動を再開し、今度こそ望美の望むものを、彼女の奥深くに与えた。
 望美は断末魔のような嬌声を上げながらも、うっとりと満足げにそれを呑み込んでいった。


「――ただいま。あれ?」
 暗くなってから帰宅した譲は、彼の良く知る人の靴が玄関に揃えられていたから、
彼女の姿がリビングにあるものとばかり思っていた。
 しかしそこにあるのは、開封されて、ひとつだけ減ったチョコレートの包みと、二人
ぶんのマグカップ。当のふたりの姿はない。
 靴はあるはずなのに、と首をかしげた譲が、「とある嫌な可能性」に気づくのに、そ
れからさほど時間はかからなかった。
204名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 14:45:32 ID:evnEkKPp
お粗末様でした。
205名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 14:48:35 ID:4xyAGacp
>>204
GJ!!
リアルタイムでご馳走になりました。
206名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 19:12:22 ID:zIMe6Cdu
GJ!!
ここにバレンタインはこないって思ってたから凄く嬉しい。
将臣エロいな
207名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 21:43:15 ID:ni7qttGu
ありがとうありがとう!
将望(;´Д`)ハァハァ
208名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 23:47:53 ID:S5ZBtaqx
譲出す意味無くね?これだから将望者は…
209名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 23:55:43 ID:7WzwbhqM
このあと譲は覗きに行って…という続きがあるのかもしれないぞ
210名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 02:02:01 ID:UM/Zf5EF
将望のエロだけ書いて終わればいい、ということが言いたいんだろうが、
それを決めるのは職人さんだろ。
だからこそ、前置きがちゃんとあったんだから、文句言うなよ

>199
GJ!gj!!エロッシュ(*゚∀゚)ハァハァ
全裸で待って他界があったぜ!よく書いてくれた!感動した!!
211名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 05:18:19 ID:FkBsDGIj
>>210
おいおいおいおい、『全裸で待って他界』って何だよ!?
凍死かよ!!
212199:2007/02/17(土) 06:35:36 ID:shi2ptjR
>208
投下してから自分も思った。譲ごめん。
というわけで>209に触発されて続きを書いた。使わせてもらったありがとう。

将臣×望美×譲の3P
3Pなんて書くのなんて初めてなもんで、どっか変だったらごめん。
そしてストーリーは破綻しているのであまり突っ込まないでやってくれ。

NG→【チョコレートください】
213チョコレートください:2007/02/17(土) 06:37:35 ID:shi2ptjR
 譲はぎしり、と階段をきしませて二階に上がった。
 荷物を置くのにも、着替えをするのにも、その行動は必要だった。
 自分の部屋の手前の、兄の部屋は細く戸が開いている。これでは、見ようと思わなくても
ついつい目が部屋の中を探ってしまう。その細いすきまから見えたものは。
 これ以上見るな、と警鐘が鳴っている。しかしどす黒いもので満たされた心に沸き起こる
好奇心と誘惑には勝てず、譲は視線だけで部屋の中を探った。
 まず見えたのは、床に散らばる服だった。小さいレースの下着が落ちているのを見ると、
心臓どころか身体中がドクンと鳴った。次いで、兄のベッドから零れ落ちる長い髪。顔は向
こう側に背けられて見えないが、白い肌が無残にもさらされ、どうやら意識を失っているよう
だった。――そしてさらに、上半身を起こして、そんな彼女を見つめる兄。
 身動きもできずその光景を、呆然と細い隙間から見つめていたとき、不意に兄が顔をこち
らに向けた。
 まずい、とは思わなかった。見られて困るなら、始めから戸を開けておくな、と怒りにも似
た感情で思った。

 ぎしり、と音がしたときから、譲が帰ってきたのはわかっていた。
 まずいかな、とは思ったが、もうすでにごまかしようがない。望美は意識がないし、今更あ
がいてみせても、譲はおそらく気づいているだろう。妙に開き直った気分になった。
 だから、戸の隙間から注がれる視線と目が合ったとき、将臣はに、と笑った。
「――お前にもやろうか。望美からのバレンタインプレゼント」

 譲の全身がかっと熱くなった。
214チョコレートください:2007/02/17(土) 06:39:03 ID:shi2ptjR
「え……あっ……?」
 急激な胸への愛撫に、望美が意識を引き戻されてみれば、自分に覆いかぶさっている
存在は将臣ではなかった。乳房の先端をぎゅっと吸われ、そのまま舌先で小刻みに弄ら
れる。もう片方は指で押しつぶされてきゅんと身体の奥がきしんだ。
「ん、あ、ああっ、や、譲、くん?」
 年下の幼馴染みのいきなりの出現に軽く混乱して、望美の身体がよじられる。しかしそれ
を譲は押さえつけて封じた。ぐるりと身体をひっくり返して背中をあらわにすると、ぐいっと
腰を持ち上げる。兄の名残がつ、と白い太腿を伝ったのを見ると、妙に黒い感情が湧いた。
「……先輩。俺のぶんも、くれますよね……?」
 背中から覆いかぶさって耳元にそうささやくと、そのまますでに十分勃ちあがった昂りを
後ろから押し込めた。
「あっ……! ああああああんっ!!」
 すでに十分濡れていたそこに、ずぶずぶと呑み込まれていくそれ。ずん、と何度も何度
も強く奥に突き立てれば、中が誘うようにさざめいて心地よく締まった。彼女が受け入れて
くれた、ということに譲は喜びを覚える。初めて味わった想い慕う人の身体は何よりも甘く
思考をとろかした。
「あふっ……はぁっ、あっ、あん、……あ、きもち、い……」
 シーツを握り締め、後ろからの刺激に先ほどの将臣のときとは違った快感を覚えたらし
い望美は喜びの喘ぎ声を漏らす。背中が淫らにくねって譲の脳裏が一瞬くらりと回った。
それでますます中に入ったものが膨張し、さらに望美に快感をもたらした。
「ああああんっ……! そこ……あ」
 しばらくその様子を見ていた将臣だったが、さっきは自分にあれほど善がっていた女が
別の男に乱されるのは面白くない。おもむろに望美の前に移動すると、シーツに突っ伏し
ていた顔をぐいと上げさせた。
「ほら、こっちも見ろよ」
「あっ、まさおみ、くん……あんっ」
「今度はこっち。思う存分食っていいぞ」
 そう言って望美の口に、硬く突き立った自身を差し出す。ぐい、と望美の髪を掴んで股に
押し付ければ、それは素直に望美の口腔に呑み込まれていった。
「兄さんは、さっき十分味わったんだろ?」
「固いこと言うな。望美が喜んでんだから、いいだろ」
 その言葉通りに、望美は根元を持って、口の中で舌を使ってその塊をしゃぶりだした。後
ろから譲に押されるリズムに合わせて加わった上下動が、さらに将臣の快感を誘う。
「ん……んふっ……」
 前から手を伸ばして、動きに合わせて揺れる乳房を掴んでやわやわと握れば、喉の奥か
ら「んっ」と声にならない声が漏れて、それがさらに将臣にも、後ろの譲にも痺れるような快
感をもたらした。
「……先輩……っ!!」
 切羽詰った声を上げて譲が抜き差しのスピードを速めれば、望美の白い背が美しく反ら
される。
「んっ、ん――――――――!!!」
 その瞬間、ぎゅううっと中が締まって絶頂を迎えたことに耐えられず、譲は欲望を望美の
中に吐き出した。同時に前の将臣も、白濁を望美の口内にぶちまける。二人の欲を同時に
呑み込まされた望美は、ぐったりとその場にくず折れた。
「はあっ………」
 零れたため息は、誰のものだったか。
 望美の上下の口から同時にとろりと白い濁りが零れたのを見て、兄弟の全身が同時にど
くりと鳴った。
215199:2007/02/17(土) 06:40:01 ID:shi2ptjR
またまたお粗末さまでした。
216名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 07:06:51 ID:r+XU7t4H
('A`)
217名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 12:50:08 ID:glTJpc+L
譲が可愛くて萌えたw
職人さんGJ
218名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 13:12:00 ID:J9Vc3Jwx
あれだな、もう少し投下が早ければ>>210が全裸で凍死することもなかったのかと思うと
涙を止めることができない
皆、今の時期の全裸は命とりだから気をつけて……かといって真夏でも全裸待機は余裕で凍死するからな……

何にせよ投下乙でした
やっぱり時期ネタは嬉しいなーグッジョブ!!
219名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 15:08:52 ID:VIxAl9cD
乙&GJ!
季節ネタありがとう

凍死者が出たと聞いて
やっぱりこのスレ住人なら逆鱗で無事だった時間に戻るのかなあとか
考えてしまた
220名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 18:51:30 ID:bU/NTGQD
ついに、ついに全裸体で凍死する者が…。涙を禁じ得ません。
そして他界してもこのスレを覗くほどエロを渇望している
>>210の墓前にスレの過去ログを印刷してお供えします。

>>204>>215もGJ
221名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 20:36:30 ID:niPTpvYQ
209です。わー、言ってみるもんだww
3P来てる! 乙です、そしてGJGJ〜!

そしてホワイトデーに、お返しと称して再び行為に及んじゃうんだな
222名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 20:06:30 ID:WWHktnbp
>>221 ホワイトデーだから白い液体をあげるんだな?
223222:2007/02/18(日) 20:09:46 ID:WWHktnbp
連投ごめん

今更気付いたが、>>221 お前は>>209だったのか……!
(かく言う自分は210だが)

死んだはずなのにどうやって蘇ってきた? まさか還内府か!?
224名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:03:08 ID:UOCb9toe
いえティンクです
225名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 16:32:45 ID:UKVZnziZ
神子ー封印してあげてー
226名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 19:12:36 ID:+FTar8ad
ロザリア「いいこと思いつきましたわ。あんた、わたくしのケツの中で小便しなさい。」
アンジェリーク「ロザリア!?」
227名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 10:39:31 ID:j8Uv8Yy/
何でもいいから読みたいお
228名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 21:14:09 ID:8LGWzvRD
コルダかネオ案きぼんぬ
229名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:34:39 ID:YxdMhzWJ
そういえば最近コルダ来ないね
230名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 00:29:31 ID:4qWcjmpd
コルダは香穂子スレいった方がいいよ。
231名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 01:23:49 ID:DCc7C+zv
香穂子スレ?何それ。
232名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 02:05:40 ID:swIqMpTE
>>231
キャラサロンにある

香穂子スレはそれなんてエロゲ?的なSSが多くて苦手だ。
男性比率が高いんだろうか…
233名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 02:09:07 ID:C96Vum4T
私も苦手だ。
コルダは、こっちに投下しても構わないんだよね?
234名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 02:51:48 ID:DCc7C+zv
ありがd、見てきた。
だけど他のスレの悪口めいたことを言うのはどうかと思う。
235名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 03:14:29 ID:swIqMpTE
悪く言ったつもりは無かったんだけど、ごめん。

コルダも2が出たら祭りになるだろうと今からwktk。
神の降臨を全裸でお待ち申し上げます。
236名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:50:20 ID:CYCOi7+P
だから全裸はヤメレwww
237名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 23:22:44 ID:rCKRidZC
じゃあ全身タイツで待とうか
238名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 00:04:05 ID:0gxm0VVu
>>237

 __[警]
  (  ) ('A`)
  (  )Vノ )
   | |  | |
239名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 01:35:39 ID:Fe8+VcIH
この流れですがエロなし小ネタ投下します。
カプは頼忠×花梨、というか頼忠→花梨。
NGは「穢れし想い」でお願いします。
240穢れし想い:2007/02/26(月) 01:36:54 ID:Fe8+VcIH
ふわり。
真っ白い布地が露になり、そこから目が離せなくなる。
彼の少女は不可思議な衣装を身に纏っていて、それは動き易そうで
とてもよく似合っているのだが、丈が非常に短い。
今も木の上に登ろうとしている少女は軽々と足を上げ、枝にその
細い手を掛けているのだが、ふとした弾みで足の付け根まで
その衣の裾がめくれ上がってしまった。
少女はそのことに気付いているのかいないのか。
動作をやめようとしない所を見ると、おそらくは後者だろうか。
その華奢な肢体に相応しく、少女の臀部は小振りで、だが真ん丸く
柔らかであることが薄い布地の上からでもはっきり見て取れる。
体を動かすたびにそれはぷりん、と、揺れた。
手を伸ばせば届く距離にあるそれに、触れたい。
そんな衝動が不意に湧き上がってくる。
そんなことはいけない。
畏れ多い。
何しろ彼女は神聖なる存在で、この京を救う唯一のもので、
自分の主なのだ。
罪びとである自分が触れて良い様なものではない。
ものではないが、でも触れたい。
触れて、揉みしだいて、その白い布を脱がせてしまいたい。
そして全てを、
「……頼忠さーん、ここには呪詛、ないみたいです」
「左様でございますか。それでは降りられた方が宜しいかと」
「はーい」
樹上で微笑む少女が眩しいのは陽光のせいだけではない。
今日も武士は己の心の衝動と戦いつつ、京を救う任務を勤めていた。
241名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 06:13:46 ID:Mo+iZ9zr
終わりなら終わりと書いてくれ
242穢れし想い:2007/02/26(月) 11:49:21 ID:+VhUT/Je
あーすいません、1レスで終りです。
243名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 13:52:50 ID:BG+Un2qd
「すいません」じゃなく「すみません」の方が誠意が伝わる

…ような気がしないでもない
244名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 16:03:47 ID:HuUyuVmE
>>240
おしりフェチ可愛いよおしりフェチ
文章うまい!GJ!
これは後日談みたいな続編があると嬉しいなぁ
その時はぜひとも本懐を遂げさせてあげて下さいw
245名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 19:23:09 ID:KZXix9Xe
乙でした

>>243さすがに細か杉
246名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 23:20:00 ID:2zDavNAE
現代っ子……にもいろいろいるけど、まあしょうがないよ。
247名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 09:27:01 ID:PmepEnW+
すげー粘着ですね
248名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 15:34:05 ID:92qc/md3
×すいません
○すみません
って社会に出たら当然じゃね?
249名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 15:47:27 ID:QDigQpkV
2chでそんな事気にする方がどうかしてる
250名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:03:10 ID:oUVTrg9X
21歳未満の子がいるような気がする
あとここは2chじゃないよ
251名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 17:58:27 ID:SSfvS9Xc
>>250
同意
21歳未満はくるな書きこむな
252名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:11:49 ID:zV+nOmYv
>>251
IDがSSだ

という訳で次の萌え待ってます
全裸でカレー食いながらテニスしつつショパン聞いて
253名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:27:14 ID:CjzIIGIv
>>252
全裸テニスってなんかのプレイみたいだ。
誰かの家の地下に壁テニス(名前がわからんw)のコートがあって、裸テニス観賞。
254名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 19:28:37 ID:0A/KfJ7F
スカッシュじゃない?神鳥鋼が好きなスポーツだw>壁テニス
255名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 20:56:43 ID:sXOO3D1M
おまいらのせいで全裸スカッシュする鋼を思い浮かべた
どうしてくれる、このやるせない萌えw

ほれ、御礼にやるからぽんぽん冷やすなよ
つ【貼るカイロ】
256名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 21:07:40 ID:9b3PdnXO
>>255 直張りしたらお肌がかぶれる上に低温やけどもしちゃうぞ?
257名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 21:14:25 ID:Zsthvrt0
>>256
たぶん「ほ〜らこれで新しいプレイを堪能しな!」って意味だよ\(^o^)/
258名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 22:04:54 ID:mKRVqgk2

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 カイロプレイ!カイロプレイ!
 ⊂彡

259名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 22:16:24 ID:xa56mlnr
整体プレイ!
260柚木と香穂子 カイロプレイ?:2007/03/01(木) 23:20:17 ID:OgFzXxbU
カイロプレイ?で小ネタ。
一応柚木と香穂子です。


「ほら、やるよ」
私の前に、ぽとりと何かが落とされた。……使い捨てカイロ?
「……なんのつもりですか?」
私は正座の体勢は崩さず、顔だけをそちらに向け、カイロを落とした相手――柚木先輩を睨みつける。
「お前がそんな格好をしているから、可哀想だと思ってね……。
 優しいだろ、俺? だからそんな顔するなよ」
そう言って先輩はしゃがみ込むと、私の肩に手を置き……体の輪郭に沿って手を下ろしていく。
くやしいけど、あったかい手にほっとする。
「ほら、体がこんなに冷えて……足なんてもう動かないんじゃないのか?」
「誰のせいだと……っ!」
大きな声を出した瞬間、柚木先輩が私の胸の先をつまんだ。
「ここも随分固いな……そんなに寒い?」
自分はちゃんと服を着て、私にはこんな事をさせて。
それで、わざわざそんな事を言うなんて、ひどい。
「当たり前です……」
図らずも、声が震えてしまった。
一方先輩はその情けない声に満足したようで、にやりと笑って立ち上がる。
「忙しいんだよ、俺も。次に来るまで、待ってられるよな?」
私だって暇な訳じゃないのに、勝手な事を言って……!
下を向くと、ふわりと頭に暖かい感触。
慌てて顔を上げるが、
「それ。ちゃんと使えよ」
それだけ言い残して、先輩は行ってしまった。


姿が見えなくなってから、香穂子は両膝の先に落ちているカイロに手を伸ばした。
が、なんだか裏側がつるつるしている。妙に思い、裏返してみると。
「ちょっと、これ……」
カイロの裏にはつるつるとした紙がついており、
真ん中に入った切り込みから剥がせるようになっていた。
つまり。
「これ、貼るカイロじゃない!!」
香穂子は大声で叫ぶと、貼るカイロを放り投げたのだった。……全裸で。

むしゃくしゃしてやった。後悔はしていない。
だがお粗末様でしたw
261名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 00:18:02 ID:euSFfQVl
>>260
ワロタ  GJ!
香穂子は全裸に正座で柚木を待っていたのか。

255にも礼を言うよ!
262名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 03:33:09 ID:PQbAnuFj
こんな時間に物凄い勢いで噴いたじゃないか
263名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 19:49:58 ID:NbMxm63+
('A` )
264名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 20:43:43 ID:Xo8/qjwf
>>260
GJ!ワロタww戻ってきた柚木に
「なぜ貼らないんだ?俺が貼ってやろうか」とイジメられるのねw
265名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 12:20:45 ID:r8z4gk29
>260、GJ!萌える前に笑ってしまったよ
他にもあったら投下キボン
266東宮生誕:2007/03/04(日) 23:45:56 ID:rZaywgmy
東宮様誕生日なんで思いついた小ネタ。
エロなしだけど黒いです。
NGは東宮生誕で。
267東宮生誕:2007/03/04(日) 23:47:22 ID:rZaywgmy
目の前に出されたのは大きな箱だった。
すっごく綺麗な箱。
絵や細かい細工とかが彫られてて、なんだかキラキラしてて
きっと、とても高価なものなんだろう。
それくらい私でも分かる。
分かるんだけ、ど。
私は目の前で微笑む男の子にやっとの思いで口を開いた。
「あきふみくん、これ、何?」
「箱ですよ。貴女の為に作らせました」
にこにこ、笑う彼はとても可愛い。
そんな彼のことを私は好きになって、この世界に残ることを決めた。
でも、その顔の裏に何か有無を言わせないものを感じるのは気のせいだろうか。
「……箱。うん、箱だよね。綺麗だと思う」
「気に入ってくださったなら、良かったです」
別にそこまでは言ってないんだけどな。
「確か私、誕生日に欲しいものはないかって、聞いたんだけど」
今日は彰紋くんの生まれた日だと知ったのは、ついこの間だ。
この世界では誕生日を祝う風習は無いとは知っていたのだけれど
好きな人のそれくらい、やっぱり祝いたい。
そう言ったら、彼は考えておくと言ってくれたのだけれど――。
「だから考えて、これを作らせたんです」
「へ?」
何だろう、鈴の音が遠くから聞こえたような気がする。
「僕が欲しいのは貴女だけですから。……だから、入って頂けますよね?」
言われたことを理解するのに、ちょっと時間がかかった。
ええと、つまり、私がその中に入って、って、ええっ!?
「大丈夫ですよ、ちゃんと大きさは測ってありますから」
いやそういう問題じゃないから。
「貴女を他の誰の目にも触れさせたくない。僕だけのものにしたいんです」
……だからってこれは、ちょっと。
「貴女のことが大切で、大好きだから」
ぎゅっと手を握られて、そんなこと囁かれて。
大好きな人に(例え表現方法はどうであれ)そんなこと言われて
嬉しくない女の子はきっといないと思う。
彰紋くんは東宮だから、普通の付き合い方とか知らないから
ちょっと変な方向に思考が行っちゃっただけだよね、きっと。
きっとそうだよ!
「あのね、私も彰紋くんのこととっても好きだよ。そうでなかったら
残ったりはしない。ずっとあなたの傍にいる。それじゃあ駄目かな?」
私も彰紋くんの手を握り返し、囁き返す。
同じ気持ちなんだよって、伝えたいから。
「花梨さん……」
彰紋くんの顔がもっと近付いてきて、私は目を――。
「でも良かった。貴女が快く了解して下さって」
え?
ってああっ!気が付いたら、箱の中に私入ってる!?
蓋閉まってる!?しかもなんか運ばれてる!?
「これからはずっと一緒ですね」
すごく優しい声で嬉しそうに彰紋くんが話しかけてくる。
私はこれから待ち受けることを想像し、頭を抱えずにはいられなかった。


以上です。
彰紋はキャラソンがエロ過ぎだと思う。
268名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 15:05:00 ID:c6PdN8j2
「紫檀の箱に閉じ込め・・・」ってアレか。他のキャラソンには
興味なかったがあれだけは知ってる。

ともあれGJ!
269名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 19:38:33 ID:rzc2/VAw
歌詞まんま書きおこしただけでエロくもなきゃちゅーすらねえ。ツマンネ
270名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 20:37:52 ID:G3Hyerjd
ブラックキター!花梨入っちゃってるけど、どうなるんだwww
GJ!
271ごちそうさまが言えなくて:2007/03/06(火) 02:05:52 ID:VC6qUdio
ネオアン不足なんで落としていきますw
レイン×アンジェです。ED後、陽だまり亭にて。

基本コメディなんでサラッと読めるとは思います。オーブハンターは一応全員出てきますw
ただ、食いながらエチーなんで女体盛りもどきwとか口移しが生理的に駄目な人はパスの方向で。
陽だまり亭の細かい所が捏造有です。
NGワードは「ごちそうさまが言えなくて」で。
272ごちそうさまが言えなくて:2007/03/06(火) 02:06:42 ID:VC6qUdio
「レイン、入るわよ?」

あの一件が終わっても、アンジェ、そして共に戦った仲間も変わらず皆で陽だまり亭で暮らしている。
レインも相変わらずで、研究に没頭すると最後、食事すら摂ることを忘れてしまう。
今回も部屋に籠りっきりで外出した様子もないし、なによりもう2日顔を見ていない。
空腹でフラフラになって倒れ込んでいるのが容易に想像がついた。
出来る限り彼の邪魔をせず、尊重してあげたいのは山々だが、
せめて食事くらいは摂らないと困るし、なによりアンジェも構ってもらえない寂しさが募っていた。

昼に置いていった時に声をかけても生返事で、結局手つかずの冷えた軽食を脇目にアンジェがため息をつく。
流石に意地でも食事くらいは一緒に摂ろうとノックしても返事のない部屋の扉を開けた。
「あのね、ごはん持ってきたの。一緒に食べない?デザートもあるわよ」
案の定、レインは付箋が大量に貼られたファイルを枕にベッドに突っ伏して寝ていた。
ここで暮らし始めた頃から変わった事と言えば、アンジェとレインの関係が『仲間』から『大切なひと』に変わった事。
あと、レインはこのところ本来の研究に加えて、最近は財団関連に始まり、
仕事が増えてひどく忙しい。ここ暫くろくに休んでいない様子だった。
「…ほんと困った人ね」
漂う料理のいい匂いに気付いたのか、レインが薄らと意識を戻す。
「ん…あぁ…アンジェか?」
顔にファイル形に痕を付けたレインがぐうと腹の音を大きく鳴らすのが聞こえると、アンジェはくすりと笑う。
「もう。お仕事も大事だけど、ちゃんと食べてっていつも私もみんなもいってるでしょ?」
「…悪い」
「さ、ご飯食べましょう?おなか空いたでしょ?」

しかし、食べ始めたは良いが、起き抜けでどうにもペースが上がらない。
スプーンを持つ手もどこかおぼつかないし、話をしていてもどこか上の空。
「…レイン」
流石のアンジェも堪忍袋の緒が切れた様子だった。
「そんなに食べられないなら、食べさせてあげましょうか?」
そう言うとつった笑顔でアンジェはあーん、とスプーンを差し出す。
呆としたレインは言われるがままスプーンに口に付けるとおいしいな、と返すが
まだ寝ぼけているのか、いつものように小恥ずかしさを見せる様子はない。
273ごちそうさまが言えなくて:2007/03/06(火) 02:07:30 ID:VC6qUdio
「レイン、アンジェ。もう食前酒にはならないかもしれ…」
半分開いたままの扉を見て、親切心で差し入れをしてくれたヒュウガに罪はない。
しかしタイミングが悪い所に来てしまったのは明白で、ヒュウガも一瞬凍り付く。
「…ない、が」
「…あ、ありがとう…」
「…悪いな、ヒュウガ」
バカップル丸出しの所を見られ、アンジェが青ざめる。
気まずい視線と空気にやっと事態を把握したレインはそのまままたベッドに倒れ込みそうになりつつも、
やっとヒュウガからグラスとボトルを受け取る。
「…ニクスが地下のワイナリーで見つけた秘蔵品だそうだ」
「そうか」
罰が悪い事この上なく、ヒュウガは極力何も見なかった様子を装い言う事を言い、置くものだけ置くと踵を返した。
ヒュウガの視線がどこか遠く、フラフラと部屋を出、扉を閉じた後に溜息が聞こえたのは気のせいではないだろう。
一瞬沈黙が流れるが、足音が遠のくのを確認するとせっかくだから、と栓をあけグラスに注ぎ乾杯する。
「…すごい。綺麗な深い色」
「エクセレント!…これは本物だな」
どうしても悪酔いするのが目に見えているので少しずつ飲み進めるアンジェに
悪戯心が湧いたレインは不意に口移しで飲み下させる。
突然触れた唇から伝う液体にアンジェはむせずに飲み下すのが精一杯だ。
「…〜っ!?れっ、レイン!」
「嫌か?」
かっと顔を赤くしたアンジェは小声で「…嫌、じゃない…けど」と呟いた。
顔が赤いのはワインの所為だから!と最後に強がってみせる。
未だキスひとつで真っ赤になる初々しいアンジェが愛らしく、愛おしい。

年代物のワインをあおり、やっと落ち着きを取り戻したレインも二日の空腹を満たすため
アンジェお手製のリゾットをかき込んだ。
しかし、アンジェの運んできたトレイを見ると、アンジェお手製であろう一番の楽しみの「あれ」がない。
「そういえば…デザート」
「!…やだ。私、忘れてきちゃった…せっかく作ったのに。取りにいってく…」
立とうとしたアンジェの腕を掴んで引き止め、レインは口付けた。
「いや、いいさ。お前をもらうから」
「…レインっ!」
そのままベッドに沈め、口付ける。
アンジェの甘い匂いに惹かれるかのようにレインはアンジェを求めた。
唇から耳元、喉元へと舌と唇が伝う。舌と、かかる吐息にアンジェはピクンと震えた。
「んっ…レイ…ンっ…!やぁんっ…」
タイトなワンピースの背中を緩め、ボリュームのあるスカートに手をかけ脱がせようとした瞬間だった。
274ごちそうさまが言えなくて:2007/03/06(火) 02:08:25 ID:VC6qUdio
「アンジェー?キッチンにデザート忘れていったよね?せっかく作…」
ノックから間髪入れずにドアを開く。何故待ってくれないのかとレインは再び凍り付いた。
満面の笑みで「きっと美味しいよー」と入ってきたジェイドと、ベッドでまさかのお取り込み中のレインの目が合う。
…いくら何でも気まずすぎる。
ジェイドは「…置いとくね?」と一言告げると入り口のチェストの上に置き、そそくさと退散する。
しばらくして、ジェイドの部屋の方から扉がバタンと閉まる音がした。
またもや沈黙が流れる。今度こそ顔を真っ赤にして意識が遠のきそうなアンジェにレインはぼそっと一言呟いた。
「…まぁ、今更気にする事もないさ。ところでデザートはなんだ?」
「えぇっ!?」
気にしないの!?気にしましょうよ!とアンジェは口をぱくぱくさせつつ、さっき忘れてきたデザートを手元まで運ぶ。
「アップルパイじゃなくてごめんね。えっと、ここに木いちごのソースをかけてもおいし…」
「そうか」
再びアンジェをベッドに沈める。
「…ちょっと、レインっ!」
「言ったろ?デザートはお前だって」
勿論こっちも美味しそうだけどな、と言うと今度こそワンピースを解き、抵抗する間もなく
あれよあれよと下着も外され、小振りながら形のいい胸が姿を現した。
「…あぁ、でも折角だから頂こうか」
「なにをすっ…やぁん!」
アンジェの胸の尖りを赤いソースが覆う。ひんやりしたソースに一瞬ビクンと体が反る。
その胸の尖りを丹念に吸い、舐め上げるとアンジェは甘い声を上げる。
「…やっ、んっ!あぁんっ、レインっ!」
「美味いよ、アンジェ」
「そんな事じゃなくてっ…んんっ!」
間が悪くまたコンコンと戸を叩く音がした。
275ごちそうさまが言えなくて:2007/03/06(火) 02:09:15 ID:VC6qUdio
「アンジェ、レイン。食後のお茶はいかがですか。胸焼けするでしょう」
「っ!?」
「ニクス…悪い。手が離せないんだ」
「おや?」
何の謀略か、日頃の行いか。ここまで横やりが入ると流石に頭が痛い。
思わずアンジェはシーツに包まる。入り口までトレーを受け取りに行ったレインは
少々苛立ちながらもニクスから受け取ったティーセットを室内に運び入れた。
薄暗い灯りと、上はタンクトップ一枚で最低限しか扉を開けないレインに、
流石に状況を察したニクスは意地の悪い声といつもの不敵な笑みでレインをからかう。
「夜も遅いですし、程々でお願いしますよ?何事も…ね。この館、決して新しくないから音も響きますし」
「なっ…」
ニクスはいけしゃあしゃあと涼しい顔で言ってのけると最後に一言付け加えた。
「冷える前に飲んで下さいね。せっかく用意した特別な茶葉でいれましたから」
「…分かった、悪いな」
確かにさっきからハラハラする事の連続で喉が乾いてないと言ったら嘘になる。
温かいティーポットから漂う香り高い紅茶はちょうど良かったのかもしれない。

シーツからアンジェが這い出て、肩からブランケットをかけると、
仕切り直すのに一息つこうと、レインは綺麗な紅い色のお茶を注いだ。
いつも館で飲んでいる味ではないからなるほど「特別な」お茶なのだろう。
「あったかい…」
アンジェの顔も自然と綻ぶ。「うまくいかないわね」と苦笑いをするとおかわり、ともう一杯カップに注ぐ。
276ごちそうさまが言えなくて:2007/03/06(火) 02:09:49 ID:VC6qUdio
しかし、飲んでしばらくすると横に座るアンジェの様子が変わった。
「ねぇ…レイン。まさかと思いたいけど…」
…2人とも、ニクスがそんな一筋縄でいく相手ではない事は失念していたようだった。
アンジェの目が潤み、とろんとした表情で頬が上気する。
「…まさか」
ニクスが『特別な』と、わざわざ前振りをしていくのだから何かがあるとは思っていたが、
せいぜい遠方から取り寄せた希少な茶葉だろう…というレインの予想は大きく外れた。
(やられた…何使ったんだ、ニクス…!)
恐らく催淫作用がある茶葉でも使ったか、ポットに薬でも溶かしたのだろう。
ここまで何度となく妨害され、焦らされた2人には少々度が過ぎた代物だった。
ニクスの茶目っ気なのか―もしくはヤケなのかもしれないが―
そもそも何故ニクスがそんなものを持っていたのかまでは知る由もないし、
なにより今はそんな所まで神経が回らない。

「レイン、どうしよう…体、変なの」
腕にもたれ掛かってきたアンジェの頬ののぼせるような熱と吐息にレインも体と、ボトムの下の己自身が熱を持つのを感じる。
(…まずいな。俺も回ってきたか)
三たびベッドに沈め、ツンと立つ胸の尖りを指で弾くとアンジェの体に快感が走る。
肌を這う指先の動きひとつひとつに息を乱し、甘い声を上げた。
容赦なく唇と指を伝わせ、舌を這わせると秘部からは止めどなく熱い密が溢れ、太腿を伝う。
「んっ…んんっ、やん…レイっ…!」
「凄い濡れてるな…気にせず声出せよ、アンジェ」
「やだっ、恥ずかしっ…ひあぁあああっ」
太腿を伝う舌先が肉芽に辿り着くと一層大きく体がしなる。
ここぞとばかりにわざと音を立てて吸い上げ、不意に歯を立てるとアンジェの意識を溶かす。
止めどなく押し寄せる快感にハアハアと大きく肩で息をしながら懇願する。
「レイン…もうダメ、我慢出来ない…欲しいの…溢れちゃう…」
「オーケー」
アンジェの甘い声にはレイン自身もそろそろ我慢の限界だった。
アンジェの膝を割り、まだきつい秘部に己を押し当て埋め込んでいくと、
まとわりつくぬめりと締め付けの快感に思わず息を漏らす。
「んっ…!あっ、いやぁあああっ、やぁんっ…んんっ」
「…っ」
レインがアンジェのなかで押して引くと、室内にクチュリという音が響く。
2人の繋がった所からの卑猥な水音が、アンジェの羞恥心を煽り、ますます蜜を溢れさせた。
「レイン…レインっ、好き…大好きっ…」
中を突く速度を上げるとアンジェは息も絶え絶えでレインの首に腕を回し、ぎゅっと抱きしめる。
「アンジェ…っ」
花芯がレインのものをきつく締めつけると一層息を荒くし、2人は絶頂を迎えた。
アンジェの中で熱を吐き出すと、アンジェの上に倒れ込む。
ぐったりとそのままアンジェは意識を手放した。
277ごちそうさまが言えなくて:2007/03/06(火) 02:11:02 ID:VC6qUdio
「…明日―ううん、今日かしら―からはちゃんと1日3食食べてね。…約束よ?」
部屋に戻るために身なりを整えながらアンジェは最後の最後まで釘を刺す。
「あぁ、約束するよ」
「絶対よ?…じゃあ…おやすみなさい、レイン」
アンジェは優しく微笑むと部屋を出て、空いた食器を持ち台所へ向かった。
もう夜も遅いが、朝食の下ごしらえをしておこう。
レインの好きそうなメニューを揃えて。


そして翌朝、いくら公認の仲とはいえ、全員の顔を目の当たりにして、昨晩の事を思い出し真っ赤な顔で俯くアンジェを始めとして、
陽だまり亭の面々が改めて気まずそうな面持ちで朝食を迎えたのは言うまでもない。
ただ一人ニヤニヤと笑う館の主・ニクスを除いて。
「…おや?皆さんどうしました?」
レインが低く重い声でニクスに告げた。
「…ニクス、昨日はありがとうな、茶…」
「いえいえ、どういたしまして。お気に召しましたか?」
「…あぁ、とてもな…」
遠い目をしてレインは改めて思った。共同生活も楽ではない。
部屋に指紋認証でも出来るアーティファクトでも作って付けられないかと悩むレインの受難はまだ暫く続きそうだ。
278ごちそうさまが言えなくて:2007/03/06(火) 02:13:15 ID:VC6qUdio
おしまい。

色々ぁゃυぃところがあるかもしれないけどお目こぼし下さいorz
陽だまり亭に地下ワイナリーがあるとかやたら音漏れがするとかその辺は完全捏造です。
あのレインの横文字語って打つの濡れ場より恥ずかしいなぁw
どうも有り難うございました。

もうすぐアメイジングでエクセレント、萌えはプライスレスなベスト盤が出てお求めやすくなるので
皆様ネオアンも何卒よろしくお願いしますだorz
279名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 03:10:47 ID:Va9nWcKA
>>271
GJ!
ネオアンいいよネオアン(*´Д`*)
ごちそうさまですた。
280名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 04:43:21 ID:XGgsBzwA
ネオアンktkr!!!レイアン好きだから嬉しいよGJGJ!
nrnrしてるニクスにワロタwww
281名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 07:21:25 ID:66ICJbtZ
エクセレント!
282名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 14:03:47 ID:AMGCRA/2
ネオ案知らないけど楽しめた。
Gj
283名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 14:10:21 ID:b2pRpAr3
ここって、エロ無し長文は投下OK?
エロの前振りで書いてたら、エロどこからキスもせん無駄に長い月日ができたorz
284名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 14:17:08 ID:JUfhnFPX
そゆのは普通にファンサイトでいくらでもあるからイラネ
285名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 14:19:30 ID:b2pRpAr3
…だね。スパッと言ってくれてありがと
286名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 15:07:03 ID:wY+T20f7
月厨自重汁
287名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 15:48:34 ID:p9EVdTWX
意味判らない

コルダの投下は、今年は無かった気がするが何故厨扱いなのだろうか?
288名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 16:17:51 ID:Pm4SfB5b
エロがないので断るならまだしも、キャラ厨といって邪険にするのはどうかと…
289名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 16:56:54 ID:AMGCRA/2
あちこちのスレで月日厨が暴れて風当たりが強くなっているからだと思われ。
おかげで更に月日が投下されなくなる悪循環が出来ている(まあ元から多くはないけど、厨の溜飲を下げるような投下をする気にはなれんだろう)。
コルダ好きとしてはエロなら誰でもカモーンなのでエロ森もWktk正座して待つ。
290名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 18:30:54 ID:/QAuTmte
>>289
君はまず改行をする事を覚えるといいと思うんだ
291名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 20:21:59 ID:ttnWXBR4
キャラ厨は言いすぎかもだがエロパロ板でエロなし長文の不可を聞く方もどうかと…
292名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 01:29:02 ID:eAwBqy+S
ちょっとまってろ、香穂子がチソチソをもてくり遊ぶのを推敲中だでよ。
293名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 02:16:40 ID:2jCIXX67
>>291
スレによってはエロ無しOKのところもあるから、一応確認してみたんじゃないかな。
294名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 02:39:14 ID:epe37N7a
ここはアニメ独自設定を使った話を書いても大丈夫なんでしょうか?
295名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 02:45:54 ID:UqtTlkND
個人的にはエロの前フリのエロなしならオッケーだけどな。
それに実際のエチーがなくてもエロイ雰囲気ありなら
今までにも許されてたし。

ということで、>>283はぜひエロまで書いて前フリ含めて
投下してくれw 待ってるぞ。

>>294
事前に注意書きしておけば大丈夫かと。
296名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 03:20:29 ID:8TrBotRe
前フリ要らんからエロだけ書けばエエ
だいたい投下前にうだうだ言う奴ほどヘ(ry
297名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 05:08:00 ID:nRLl0nac
前振りならある程度あってもいいけど、
無駄に長いのはいらんね。
空気嫁って話だ。
298名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 18:20:00 ID:RZcL6CNd
せっかくだから、>283は自サイト作ったら?
エロのあるなし、長さなど気にせずうぷできるし。
自分としてはネオロマのサイトが増えてくれるのはうれしい。
サイト作りが面倒なら、ブログで簡単に作ってしまえばいい。
299名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 19:55:35 ID:4C5tYBga
誘い受けした時点でうざい。こういう奴は書くものもうざいと相場が決まってる
万一今後投下するときは>>283って名乗ってくれよ。じゃないとあぼーんできないから
300名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 20:31:22 ID:+QMO2HBR
( ゚д゚ )
301名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 20:42:34 ID:yb60BI5t
ブログは重い上に見づらいから自分は好きじゃないなぁ…

>>300
こっち見んなw
302名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 23:00:37 ID:ZORzrNCS
エロまで書いてくれってキボンするなら分かるけど、
イラネうざいってあんまりじゃないか。
エロ無しSSは今までにもいくつか投下されてるしさ。
あと職人さんをスレから追い出すような発言はどうかと思う。

誘い受けが嫌われるのは分かるけど、気になったので。


>>292
待ってる
303名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 23:06:22 ID:eCJIiWUl
鼻ピンタン、サイト閉鎖して暇だからってここで暴れんなよ
それ逆恨みだからな
304名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 23:08:07 ID:/4wOFVoN
エロくない作品はこのスレに7
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161876969/

スレから追い出されたSSを投下するスレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161043643/

こういうスレもあるよ。もし投下しづらかったら、こういうとこに投下して誘導してくれればいい。
305名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 23:17:07 ID:ki8qBTTB
>>303
ヲチスレからもってくんなよ…素へお帰り

最近の流れは流石にひどいよ。
職人も誘い受けしたらいかんが読み手側も職人居辛くするのイクナイ
読み手も書き手も>>1の最後の5行を嫁
306名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 15:07:56 ID:QpCAfC3q
>>302
確かに職人を一蹴するのはイクナイと思うが
エロパロスレで「エロなしで長いですけど投下してもいーですか><」
とか言われても正直なトコ「スレ違い」としか言えないんじゃね?

今までだってエロなしSSの投下があった=今後も幾らでも投下してもイイ!
って事にはならないと思うしね
基本は「エロあり」ナンジャネーノ?
307名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 17:33:25 ID:4j0ZJ4PE
エロなしでも誘い受けしなければ好きに投下していいと思う
自分はどちらかと言えばがっつり濃厚エロ好き派なんだけどw
内容やカプが好みなら軽い読み物としてさらっと楽しめるし
それに触発されて創作意欲が湧く職人さんもいると思うから
エロなしSSも肯定派です
基本的にエロあり推奨ってのは当然の事としてね
308名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 18:12:28 ID:mIiy2xzo
エロなしでもエロいやつとか是非
309名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 19:26:05 ID:jOBXbCZa
>>306、307に半分ずつ同意だな
誘い受けしない、エロがあるかないか明記、
エロなしは基本エロなしスレに投下、
雰囲気でハァハァさせるぜ!ってなら説明付きで投下すればいいんじゃね。
310名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 00:57:52 ID:c9M6hg1S
>>306
主に言いたかったのは態度悪すぎじゃマイカって事で、
エロ無しも投下していいじゃん!でも、誘い受けしてもいいじゃん!でもない。
分かりにくかったらごめん。

自分は色んな作品を読みたいから、出来る限り職人さんには出て行ってほしくないと思ってるんだ。
それで公平な判断をしていない=職人さんびいきになってるかもしれないけど、
職人さんに媚び売れって事ではないよと言っておく。
311名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 01:21:07 ID:Gq/5jhwK
とりあえず283は二度と来んな、誘い受けウザってことでFA
312名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 05:37:13 ID:TGnuAO1K
何故そこまで
313名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 07:21:17 ID:yXMgJq72
このスレ結構たわいない質問や提案でも過剰反応して無駄に噛み付くことデフォなのに
何で今回だけこんなに擁護してんのいるのか疑問
314名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 08:10:06 ID:TGnuAO1K
無駄だってわかってるなら噛み付くなよw別に誘い受けを擁護するつもりはない
エロは=セクロスととるかどうかで解釈が違ってくるし
とりあえず自分は正座して投下を待つ
気に入らなければスルーしていいんだし
職人さんは>>1読んでよろ
315名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 14:59:24 ID:E1WP7QyH
職人さんへ
あんまり無駄に噛み付く人は嵐と変わらんのでスルーすればいいよ

エロがあろうがなかろうが、誘い受けがあろうがなかろうが
気に入れば読む、気にいらなければスルーすればいいだけの話だ
316名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 16:48:36 ID:f/eCmVGB
まあまあ皆さん、ちょいとお茶でも
つ旦旦旦旦旦旦旦旦

お好きな者に運ばせましょう、全裸で。
317名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 23:45:57 ID:A2QTC1uL
じゃあちょっと全裸の還内府にお茶でも頼もうかな。
318名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:12:13 ID:rE6b4Lw9
じゃあ全裸の華道の家元三男坊に茶でも点てて貰おうかなぁw
319名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:30:10 ID:czCpAgJd
自分は全裸のヴァイオリニストに無糖ヨーグルトを貰おう
320名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:32:30 ID:NB1NQ28F
自分は全裸の新聞記者からシーフードランチをいただく。夜だけど。
321名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:39:59 ID:MTdAqGIj
じゃあ全裸の龍神(成長後)からはちみつぷりんを頂きますね
322名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:46:13 ID:YOdO80vr
じゃあ自分は全裸の熊野別当から唐菓子をいただくよ
323名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:48:35 ID:zDNQxGiZ
じゃあ全裸の普通科ピアニストに焦げてない肉じゃがをリクエストするか
324名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:50:58 ID:Y8vBpcQ8
じゃあ全裸の源氏軍師にぁゃιぃ薬草入りの茶でも貰おうか
325名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:58:50 ID:XUOXcrAA
全裸茶会…
326名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 01:32:16 ID:euleeLbF
全裸の還内府こっちにもお願いしまーす!
327名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 02:56:29 ID:I0Z6syAG
春はコルダで全裸がいっぱい
328名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 03:28:43 ID:NB1NQ28F
いーちーびょーおごーとーにーぜんらーでいーたーいー♪
329名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 05:53:49 ID:iEzJxZkX
一秒毎に全裸で遺体…!?
330名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 10:12:48 ID:rSYeTtR3
全裸の海賊に木の上から見守ってもらいますよ、全裸で
331名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 11:05:41 ID:EDWt+/UM
>>329
あー、最近寒気が戻ってきたからな。
少し前の陽気に油断したら大変なことにw
332名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 13:25:20 ID:iG3xjBLC
ちょw

ああwエンディングねw
333名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:28:59 ID:GvcKrLH0
全裸の軍人親父、豆スープ持ってきて。
あと一瞬で場を和ませた>316に好きなものもっていってあげて
334名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:48:12 ID:sw7eNRt4
全裸の先輩がカツサンド持ってきてくれたw
335名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:55:45 ID:CnmBbZjC
じゃあ全裸の眼鏡弟に美味いメシでも作ってもらうか
336名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 22:03:44 ID:gH1E3cWW
全裸の男たちが鍋作ってくれたよ!
337名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 22:33:56 ID:NB1NQ28F
全裸の水の守護聖がハーブ鍋作ってくれたwwww
338名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 23:11:53 ID:Utjtg6od
全裸の記憶喪失郎党に温かい汁物を持ってきて貰うよ!
>316にも感謝を込めて持って行って貰うよ!
339名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 01:25:07 ID:7xn2r+Pk
全裸の戦奉行にコーヒー入れてもらうよwww
しばらくROMってたけど、>316ほんとに乙
340名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 01:41:49 ID:tvO1PpjK
おかしいな、チャを持ってきてくれた御曹司
全裸になってくれないよ
341名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 01:53:59 ID:PjHugTg1
>>316-340を眺めてるよ、全裸で
すっごい光景だwww
342名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 05:09:21 ID:O+qhpKaw
一レス毎に全裸でいたい
ずっと胸のwktkが響いている

一人で彷徨う2ちゃんねる ふと覗くスレ
不器用で伝えられない思い
消費していくスレの中どんなシーンでも
脱ぐ君を傍で見ていたんだ

ふと妄想する好きなシチュエーション
もしも職人さんなら どんな話を書かれるだろう

一レスごとに書き込んでいたいGJ
エロい仕草も エロい顔も
君をエロどる全てが今風に舞いながら優しく包む
343名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 05:24:07 ID:l2Ocyn7m
>>342
ちょwwwwwwwwwwww

これを全裸で歌ってるんだな?あの五人がww
344名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 22:33:15 ID:NktHaID7
ものすごい勢いでこのスレの住人がタイーホされ消えていくんだな。猥褻罪でw
345名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 23:45:58 ID:sudYfvcJ
>>340
後ろから見てみろ!それは裸フリルエプロンというものだ!
346名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 00:28:19 ID:VMSA98Kd
むしろ全裸バイオリン、全裸フルート、全裸ピアノとかじゃねw

思わず歌ってしまった。謝罪と賠償を要求する   全裸で
347名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 01:33:46 ID:lqAAV+j3
やっぱりあれはフリルエプロンだよなあと
今改めて思った。
348316:2007/03/12(月) 02:10:41 ID:O31cqOJi
わあい、色んな人から全裸のお裾分けが貰える様で嬉しいです。
自分のお茶からスレを全裸祭りにしてしまおうとは…。

以下、ヒノエ×望美投下します。
カップル設定、エロはぬるいです。
NGは「若さゆえ」
349若さゆえ:2007/03/12(月) 02:12:53 ID:O31cqOJi
「もう疲れたぁ…」

ここは現代の、いわゆるラブホテルの一室だ。
時刻はまだ九時過ぎと浅いが、すでに望美はくったりとシーツにくるまっている。
そのままごろんとヒノエに背を向けると、後ろから不満げな声が聞こえてくる。

「まだ日も変わってないぜ?朝まで好きにしていいって言ったくせに」
「そんな事言ってない!私はただ、誕生日が近いから欲しい物はないのって聞いただけなのに…」
「うん、だから『お前』って答えただろ」
「だからそういう事じゃなくてってさっきも…ひゃっ!」

いきなり耳に生暖かい感触があって、思わず奇声を上げてしまった。

「…色気のない声も可愛いけどね、もう少し艶っぽい方が好みかな」

自分でやっておいて、勝手なことを言う唇だ。舌が耳から首筋に下がっていく。
顔が見えないと、慣れているはずの舌の感触がいつもよりやけに生々しい。
ぞくぞくと背中に走るものがあって、流されそうになるのを必死に食い止める。
シーツの蓑虫になったままがばっと起きあがって振り返り、目の前の男を睨み付けた。

大体、誕生日に欲しい物と言ったのに何で今こうなっているんだろう。
数時間前のやりとりを思い返す。

『お前、って…そ、そういうのじゃ無くてもっと具体的なもの!
 欲しい物とか、してほしいこととか』
『えー、そうだなあ……あ、一つあるな。お前にしてもらいたいこと』
『何!?』
『限界に挑戦』
『………は?』

以上、回想。
何だかんだと言いくるめられ、日も高い内からこんな所に来てしまった。
健全な若者とはいえ、熊野別当ともあろうものがこれでいいのだろうか。
…いや、熊野別当の前に彼が「ヒノエ」である以上仕方のないことなんだろう…。

「限界に挑戦、っていうならね、もう限界。もー無理。
 もう3回もしたんだもん」
「俺はまだまだ元気なんだけどな」
「私はヒノエ君の倍は体力使ってるんだよ!」

ヒノエが一回達するまでに、望美は何度も気をやってしまう。

「ちぇ。わかったよ、姫君。
 じゃあせめてさ、そんな布っきれに抱かれてないで、俺の隣に来てくれよ。
 この上一人で寝ろなんて冷たいことは言わないだろう?」

唇をつんととがらせた顔はいつもより幼くて可愛いが、ついつい疑いの眼差しを向けてしまう。

「…何だよその目。何にもしないって」
「…ほんと?」
「そんなに信用無いのかい?」
「無い」
350若さゆえ:2007/03/12(月) 02:14:39 ID:O31cqOJi
望美がつい本音を漏らした瞬間に、ヒノエがシーツを勢いよく引っ張って取り去ってしまった。

「キャー!」
「何がキャー!だ!ほんとにもう、傷つくなあ」

望美を腕の中に納めると、今度は自分も一緒にシーツにくるまった。
隙間がないぐらいに抱きしめられて、望美は胸板に鼻をつぶされている。

「く、苦しい〜」
「罰だよ罰。俺はこんなに姫君に愛を捧げてるのにさ、お前って冷たいよ」
「何その罰!私だって、ちゃんとヒノエ君のこと好きだよ」

無理矢理に顔を上向かせて、間近にある顔に文句を言う。

「ちゃんと好き、ねえ」

何がおかしいのか、ヒノエはやけに楽しそうな顔をしている。
それが何となく悔しかったので、手を伸ばして頬を軽くつねってやった。

「ひて」

美形が崩れた間抜け顔は可愛かったので、形のいい唇に軽くちょんと口づける。
今度は珍しくも少し驚いたようだった。

「驚いた?」
「…驚いた。お前が可愛すぎて」
「…間髪入れずそういう事が言えることに私は驚きだよ」
「だって可愛い」

そういうとヒノエは望美の髪を一房取って口づけた。

「髪の毛一本から、爪の先まで」

次は指先に。

「愛しすぎてどうやっても言い尽くせないぐらいだよ」

最後は唇。
351若さゆえ:2007/03/12(月) 02:15:45 ID:O31cqOJi
「…う〜」

反則だ。恥ずかしいのと嬉しいのと悔しいのとで、返す言葉が見つけられなくなってしまう。
顔を見られたくなくて、望美はヒノエの胸元におでこをつけるようにして抱きついた。
肌の温もりが気持ちいい………んん?

「……何か当たってるんだけど……」

望美の太腿辺りに、体温よりも熱い、固い感触があった。

「…バレた?悪いけどこればっかりはなあ」

ぺろりと舌を出してヒノエが笑った。
まあ気にするなよ、と言われたがそれも無理な話だ。
そのうちに小さな好奇心が頭をもたげ、望美は手をそろそろと下に伸ばした。

「!?のぞっ…」

熱い固まりを包み込むように触れると、手の中に脈を感じた。

「わ、わ。おもしろーい…」
「お、お前なあ…」
「……ねえ、ヒノエ君。私もしてみたいことがあるんだけど」
「手を止めてから話してくれないかな…何だよ?」
「舐めてもいい?」
「へ?」

熊野別当が間抜けな声をあげた。全裸で。

「…ダメ?」
「い、いや駄目じゃないけど…本気で言ってるのかい、姫君」

上目遣いに言われたお願いの内容に、ヒノエはらしくもなくうろたえてしまう。
駄目じゃないけど!むしろ歓迎だけども!
逡巡している間に、望美が上半身を起こしてヒノエを見下ろす体勢になった。
352若さゆえ:2007/03/12(月) 02:16:48 ID:O31cqOJi
「お前にさせるのは、何だか気が引けるなあ」
「だって、いつもヒノエ君からばっかりしてて、ずるい」
「ずるいって、お前」

ヒノエも上半身を起こし、壁に背中を預ける。
すでにかなり質量を増しているヒノエ自身に手を添えると、望美はしげしげとそれを眺めた。

「お、おい、あんま見るなよ」
「や、あんまり改めて見たことなかったから…」

何かすごーい、などと言いながらしばらく観察するようにいじっていたが、
気が済んだのか、今度こそ唇を近づけていった。

「痛かったら言ってね」

そう言うと、望美が先端にそっと口づけた。
軽く触れただけだったが、その姿を見るだけでヒノエはぞくりと興奮するのを感じた。

「んん…」

雑誌や友達からの知識を総動員して舌を動かす。
下から舐め上げるようになぞったり、先端の割れ目をつつくと
ヒノエの腹筋に力が入るのがわかった。
−−−ここ、気持ちいいのかな?

舌をつけたままちらりと望美が上を向くと、ヒノエと目があった。
ヒノエの手が、猫を撫でるように望美の顎をなぞる。

「まいったね…どこでこんなこと、憶えてきたんだい?」
「と、友達からとか…ごめん、何か変だった?」

望美の返事に、ヒノエが苦笑を見せた。

「気持ちよすぎてヤバイって言ってるんだよ。このままだとみっともないことになりそうだなあ」
「じゃあ、みっともないとこ、見せてよ…」

今度は、口を開けてヒノエ自身を包み込んだ。
予想以上の質量でちょっと苦しい。

「んう、く…」
353若さゆえ:2007/03/12(月) 02:17:45 ID:O31cqOJi
舌を動かしていると、口の端から唾液が零れてきてしまう。
吸う様にして全体を刺激すると、ヒノエがくぐもった声を出した。

「っ…」

ヒノエの手が望美の髪を手で梳く様に軽く掴んだ。
口の中の質量が増して、舌を動かすごとにヒノエの内ももが微かに動くのも見える。
いつも余裕ぶっているヒノエが、自分の行為で感じてくれているのかと思うと嬉しかった。
舌を使い、できるだけ奥まで銜えようと懸命に口を開けていた。

「いいのかな、神子姫にこんなこと、させちゃって…っ」

その言葉に、自分の今の姿を見られているんだと再認識し、望美も興奮を抑えきれなかった。
次第に口の中に、苦い味が広がってきた。
上から聞こえてくるヒノエの息も荒い。

「望美…っ、そろそろ、口離しな…」

ヒノエが限界を告げたが、それには構わず望美は一層愛撫を激しくした。

「おい、ヤバイって…、…っ!」

ヒノエが息を詰めた。一瞬口の中で膨張したかと思うと、熱いモノが吐き出される。
予想以上の量で、望美は目を白黒させながら必死に飲み込んだ。

「んんん…っ、う、はあ」

ヒノエが慌ててティッシュを何枚か取ると、望美の口元に当てた。

「の、飲んじまったのかよ?ばっかだな…ほら、残ってるの出せよ」
「もう全部飲んじゃったよ…ま、まず〜い…」
「だからよせって言ったのに」

受け取ったティッシュで口元を拭くと、望美が不安げに言った。

「…気持ちよくなかった?」
354若さゆえ・ラスト:2007/03/12(月) 02:20:19 ID:O31cqOJi
「いや、最高だったよ姫君。…でも、男としては複雑な気分かな…」
「何で?」
「自分よりもお前を好くしてやりたいからね」

そう言いながら、ヒノエが望美の背中を抱いて半回転した。
望美が押し倒される形になる。

「えっ、何、何?」
「俺は義理堅い男なんだよ、姫君」
「まさか…」
「もちろん、次は俺がお返しをする番」

この上なく爽やかな笑顔で宣言された。

「い、いいです!私はホラ、普段から十分してもらってるから…」
「女は抱かれて綺麗になるんだぜ」
「ヒノエ君のスケベ!絶倫!エロ別当!」
「いい褒め言葉だね」

それ以上の反論は唇でふさがれ、かくしてヒノエの濃厚な「お返し」が始まるのだった。
もちろん、倍返し。全裸で。




*******
以上です。お付き合いありがとうございました。
355名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 02:29:44 ID:MXNwy/9z
リアルタイムGJ
作品自体GJだが、端々に出てくる「全裸で」に大いに笑わせてもらったw
356名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 03:01:58 ID:79VqhzdC
お、投下来たー!
お茶の件といい、GJ
357名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 04:11:05 ID:rpbwuOp3
熊野別当久しぶりな気がするGJ!
なんか微笑ましい
358名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 06:47:00 ID:BKqV94EI
朝からいいもの読ませてもらったよ
これで元気に仕事行ってこられるわ

全裸で
359名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 07:26:50 ID:6JfmAmxi
GJです!!
「全裸で」に噴いたw

>>358
ちょwwww
360名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 21:34:34 ID:ih8gsyuG
全裸の神GJw
祭りのフィナーレに相応しいイイ全裸でした!
361名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 00:32:36 ID:Rrr2Xffx
普段から全裸で待機している姐さん方がいる限り祭りは終わらないんじゃないか?みんな全裸だしな

ともあれGJ
362名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 01:09:28 ID:S7lb6Z9O
全裸でGJと叫びたいのはやまやまなんだが
真冬日な地方に住んでいるのでせめて別当のスパッツだけ履かせてくれ
かわりにこの先別当は永遠にスパッツなしで

全裸GJ!!
363名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 12:37:10 ID:z3IQ8ALu
なんか新鮮だった
ヒノエ+ラブラブが久しぶりだからか
364名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 20:29:14 ID:3Sjni1q5
コルダのイチャイチャが読みたいですぅ
365名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 21:25:01 ID:QZgh4DW1
あっそ
自分で書いたら?
366名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 01:23:55 ID:ot7h2xlf
>>316姐さんのヒノ望のお返しに、
火原×香穂子のショートを投下します。全裸(ネタ)で。
早すぎてwヘタレな先輩はイヤソ・・・な姐さん方は
NGワード「全裸でカツサンドを」で回避してください。
367全裸でカツサンドを:2007/03/14(水) 01:25:06 ID:ot7h2xlf
「香穂ちゃん、お茶持ってきたよ。もうずいぶん長いことその格好じゃない。
風邪ひいたら大変だからね」
「あったかい・・・ありがとうございます」
お互い目のやり場に困るのか、火原は香穂子の背後から近寄って湯飲みを手渡した。
全裸で。
「おいしい。先輩こそ寒くないですか?」
「俺?俺は大丈夫だよ。昔から陸上で鍛えてるからね!
でも香穂ちゃんやっぱり、立ってるね・・・」
「っあ」
「鳥肌、すごいよ」
「と、鳥肌、はいっ、そうですね、さすがに」
胸元の頂が立ってるのがバレたかと思って、一瞬焦った。
肩から腕にかけて優しく撫でてくる火原の手に、香穂子は温もりを覚えると同時に
胸の尖りを撫でられてるのと同じ位、身体の芯からジン、と感じてしまう。
「あーあ、コンクール中だったら、ファータのお店で衣装が買えるのになー。
せめてアロハシャツがあればまだ・・・あ」
「先輩?あの、どうしたんですか?」
にわかに赤面する火原。どうやらアロハシャツを羽織っただけの、見えそで見えない
香穂子のエッチな姿を想像してしまったらしいw
「あ、そうだ!お昼のカツサンドが余ってたから、一緒に食べようと思って
持ってきたんだ!お腹空いたでしょ」
「嬉しい!購買のカツサンドおいしいですよね。先輩?」
「どうしよう、やばい・・・」
「え?」
368全裸でカツサンドを:2007/03/14(水) 01:26:51 ID:ot7h2xlf
カツサンドを差し出そうとした火原の手が、ぴたりと止まる。それもそのはず。
香穂子がいま、湯飲みを持った手でたくみに秘所を隠しているように
火原の腰のあたりもちょうど、手に持ったカツサンドで隠されてる。
それを香穂子に差し出したら・・・・・・
「香穂ちゃん、か、カツサンドの前に」
「は?」
「か、香穂ちゃんを、香穂ちゃんを俺に食べさせて!!!」
「はいぃ!?」
火原に正面に回りこまれ、ガバッ!と押し倒される香穂子。
今の今まで正座だったせいで、足がしびれていて火原をかわすことができない。
「香穂ちゃん!欲しいよ!もう我慢できない!」
「ひゃっ、あ、せんぱい、んぅ」
深く口づけされながら、あっという間に身体の上にのしかかられてしまった。
その格好のまま愛撫され、抱きしめられ、身体を引き寄せられるのを感じて、
とっさに伸びた足をぴたりと閉じようとする。
火原もそうさせまいと、閉じようとする足の間に割って入ろうとし・・・
369全裸でカツサンドを:2007/03/14(水) 01:30:57 ID:ot7h2xlf
むにゅん!
「香穂ちゃっ、オレ、あぅ、あ、あぁーっ」
「ひゃん、先輩!熱い・・・っ」
「ごめ、出・・・ちゃっ、た・・・・・・」
足の間に辛うじて火原のモノだけが挟み込まれ、キュンと締めつけられた途端、
そんな甘美な刺激を初めて味わう火原は、すぐさま漏らしてしまった。
香穂子の太股の間で火原のモノがビクビクと震え、放出しながら、内股を濡らしていく。
「はぁっ、あぁっ、香穂ちゃん、ごめ・・・」
「あん、先輩」
「ごめん、情けないよね俺。こんな、早すぎてさ」
「今の・・・熱くて、気持ちよかったです、先輩」
「いいの?だって俺、我慢できなくて、あっという間に」
「今度は中にほしいです。熱いのを、いっぱい」
「香穂ちゃん、そんなこと言われたら、また、出そうになっちゃったよ・・・。
今度は、ちゃんと食べさせてあげるから。だから俺にも、香穂ちゃんを食べさせて」

この後お互いを食べさせあって、童貞と処女を卒業したのはいいけれど
身体を温めるのを通り越して汗だくになってしまった二人は、
冷めたお茶とカツサンドを仲良く分け合ったのだった。
全裸で。
370全裸でカツサンドを・投下完了です:2007/03/14(水) 01:32:24 ID:ot7h2xlf
そういや本番のシーンを入れられなかったです。
以上ですスマソ。
371名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 02:39:18 ID:1uYETE3n
きめぇえぇぇぇええぇぇぇぇぇえええええ
いい加減にしてくれよ
372名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 02:41:35 ID:2QJGEM62
なんだこの全裸祭wwww
>>370
GJ
全裸な上に早漏wwwww
373名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 09:31:31 ID:LnNObSXG
アニメ化の弊害ってヤツか……  orz
374名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 15:29:39 ID:SDoG/3d1
全裸祭りテラワロスww
カツサンド食いたくなった
GJです!!
375名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 15:33:36 ID:NFuoaHUe
状況がわからなかったんだけど、
事後というわけではなく、なぜか最初から全裸だったのねw
376名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 18:17:15 ID:2HAv9rBB
>370、GJ!
全裸祭りイイ!
377名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 21:18:43 ID:AeNVSrcY
カツサンド作者こと>>370です。シチュを明記してなくてスマソ。
>>316姐さんの全裸男祭りで全裸になっちゃった火原先輩が
正座して先輩を待ってた(全裸の)香穂子に会いに行ったっつー設定です。

>>260姐さんの、柚木×香穂子の貼るカイロネタみたいな小ネタにと思ったんだが
先輩ヘタレにしちゃったし・・・おじゃましますた。
378譲×望美 犬改変:2007/03/14(水) 21:48:54 ID:zR4G0x4K
譲×望美なコピペ改変ネタ
時間軸としては譲十六夜ED後です

譲  「挿れるの!?これ、挿れていいの!?ねぇ!愛し合う!愛し合う!?」
望美 「あぁ、愛し合うよ」
譲 「本当!?大丈夫なの!?!?」
望美 「あぁ、ED後だから大丈夫だよ」
譲 「そうかぁ!俺ずっと先輩が好きだったから!好きだから世界がどうなっても先輩が大事だから!」
望美 「そうだね。大事にしてくれたね」
譲  「うん!でもここED後なんだ!そうなんだぁ!じゃぁ挿れていいんだよね!」
望美 「そうだよ。挿れていいんだよ」
譲  「よかったぁ!じゃぁ挿れようね!愛し合おう!」
望美 「うん、愛し合おうね」
譲  「あぁ!ED後だからいっぱい愛し合えるね!ね、先輩!」
望美 「うん。もっと激しくしてもいいよ」
譲  「あぁー先輩と俺は今初めて愛し合っているよー!心臓が止まりそうだねぇー!」


以上です
莫迦ですみません
379名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 21:57:09 ID:U05ha8LO
ちょwその発想はなかったわww
380名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:18:24 ID:UNYgIC76
>378
神子が男前で吹いたw
381名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:42:18 ID:g9SPmtc1
ちょwwwwww
譲キモ可愛すぎる
382名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 01:13:04 ID:R+o4fI0r
>>378
望美はいくつなのかと小一時間問いただしたい
383名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 03:35:37 ID:/UuJV35N
>>382 何十回と時空越えなおしたせいで、精神的に妙に成熟したとみた。
384名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 09:31:06 ID:2iC3pOPb
人格改変キモ譲のノリここでやんの勘弁してほしい
目障りだ
385名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 12:57:08 ID:amTFgFHf
そんなにキモいかなこの譲…かわいいじゃないか、ラブラブだし
あくまでネタ、犬コピペ改変と認識した上での話だが
ここでキャラ崩しネタはあまりやらないほうがいいと思う
386名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 14:55:54 ID:2+VGiagz
ネタはネタスレでって事で
387名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 16:33:39 ID:GBKB9CSz
キャラ崩れの基準は人によって違うってことで
…個人的には余りに一方的な片思いや当て馬の方が地雷だ
注意書きはしっかりして欲しい
388名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 21:30:23 ID:ROhj9FhO
>>384
信号青だから信号渡れるね!のガイドライン 2だよね!?
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/gline/1173447191/
はい。知らないのは恥じゃない。だが、いきなり煽っても良いことない。
389名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 22:24:09 ID:kYo3qxeR
>>388
煽りって言うより単純にこの手のネタが嫌いなんじゃないのか
元ネタがあれば何でも許せるってもんじゃないだろうし
どっちかと言えば叩きかと
390名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 22:36:42 ID:U0BfDHtp
譲は乙女ゲ板の扱い酷いからな…

ここでもラブラブな話読んだことない気もそういえばする
391名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 22:37:29 ID:F06urH7Y
面白かったけど、こういうのが苦手な人の為に
最初に注意書きしっかり入れてくれるとよかった
392名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 23:18:06 ID:Qo42fLrn
自分も好きじゃないが、だからと言って
>>384みたいに煽りくさく書くのは厨だろ、常識的に考えて。
せめて「苦手な人もいるんだから注意書きしてくれ」とかさ、あるだろ書き方が。
393名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:32:48 ID:JtT1OomW
久々に来てみたら皆さんGJ
どれもおもしろい!
394名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:37:10 ID:HBfcXjND
>>393
ちょっと無理矢理すぎw
でもなんだかんだで職人さんたちには感謝してます
またいい話期待してます、全裸で
395譲×望美 犬コピペ、更に改変。:2007/03/16(金) 10:33:10 ID:uzQQel49

「先輩……その、本当に」
挿れていいんですか、とはダイレクトすぎて流石に訊きづらく、譲は言葉を濁した。
「……ん、いいよ……」
自分の身体の下に組み敷いた愛しい人の言葉に、天にも昇る心地になる。
まるで夢のようで、だからこそ、その夢が覚めてしまいそうな気がして、
不安で、ついつい、くどいほどに確認してしまうのだ。
「本当に? 本当に大丈夫ですか?」
「もう、大丈夫だってば。心配性だなあ、譲くんは」
望美は呆れたように笑いながら、ぐに、と譲の頬を摘む。その何気ない仕草に譲の緊張も少し解けた。
「……すみません。その、俺、ずっと先輩の事、好きだったから……」
世界なんてどうなったって構わないくらいに大事な人だから、些細な傷もつけたくないのだ。
「うん、知ってる。ずっと譲くんは私の事、大事にしてくれた。守ってくれたから」
だからいいんだよ、と望美は瞼を閉じて。
「いっぱい、愛しあおう?」
そう言って、きゅっと譲の背を抱き締めた。

「……はい。愛しあいましょう……」
譲は覚悟を決めて、潤ったそこに宛がった己の欲望を、ぐっと押し進めた。
「ん……きつ……っ」
狭い入り口に押し出されそうになりながらも、ゆっくりと昂りを奥に挿れていく。
その間、望美の事を省みる暇などなく、ただただ夢中だった。
ようやくその余裕が出来たのは、全てを望美の中に収めてからだった。
「す、すみません先輩、大丈夫ですか? 痛くないですか?」
その慌てぶりがおかしかったのだろう、破瓜の涙を滲ませながらも、望美はくすくすと笑みを零した。
「少し痛いけど、大丈夫。大丈夫だから、ね?」
そして囁かれた言葉に、譲は思わず聞き違いではないかと戸惑う。
――もっと、激しくしてもいいよ、だなんて――
(――そんな、都合のいいこと)
あるはずないとそう思って、また望美の顔を見つめると、望美はこくんと頷いてみせる。
そこでついに譲の理性が決壊した。
「先輩、先輩っ……!」
うわ言のように呟きながら、ただひたすら本能のまま、腰を動かした。
(――ああ、俺は、先輩と)
やっと、一つになれたんだ、とここに至って初めて、幸福感が譲を包み込んでいく。
――初めて結ばれたこの時、たとえ心臓が止まってしまったとしても、悔いはない。
柔らかな身体をきつく抱き締めながら、ぼんやりとそんな風に譲は思ったのだった。


396名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 11:05:13 ID:uzQQel49
忘れてた。終わりです。あまり犬コピペっぽくならなかったなー。
397名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 12:34:44 ID:05iXLI4m
>>395

テラGJ!!!!!!!!!!!!!!1111
ハァハァハァハァハァハァハァ…
398名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 16:29:17 ID:PHq95AdW
改編しすぎw
だがGJ
399名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 17:07:25 ID:gQiZo1L9
>>378>>395もGJ!(*´Д`)ハァハァ
譲好き、わんこ好き、おバカネタw好きなんでツボ入ったー
しっぽブンブン振り回す譲を幻視したよw犬種はラブだったww
あー可愛くて萌え死ぬ…
400名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 19:52:44 ID:RvyjjVkt
>>395
イイヨイイヨー
甘くて可愛くてテラモエス
401名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 20:21:28 ID:AgXWZygo
>>395
GJ!!!
ラブラブで可愛いよ!
402名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 21:22:21 ID:FIxDKXPS
うざ…
403名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 21:53:27 ID:nDGMXadL
GJ! いい仕事ですね!
404名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 22:40:04 ID:qBlRaiug
全裸カツサンドと犬譲の馬鹿さにフイタw
エロパロってレベルじゃねーぞww
405名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 18:57:25 ID:wSYLT4KX
GJGJ!!
ハアハア春も夏も秋も冬もハアハアしてしまうよ!全裸で!
406名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:38:37 ID:yoJ7bwwk
元ネタの面影かけらも残ってない糞ポエムきも
407名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 00:14:46 ID:Yn58Qjjc
そろそろ大作も読みたいですな。
全裸で待ってる。
408名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 00:17:25 ID:ZlPlvfjv
譲イイよ譲!!
職人さんありがd!
409名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 04:29:27 ID:8r20QLi2
395は当然譲の夢落ちだろうと思いながら読み進めてたw
410名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 12:09:58 ID:F5JriYlq
>>407
読みたいね
職人さんヨロです
411名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 12:37:11 ID:yLrJ66Se
>>409
譲望萌えに喧嘩売ってる?
二人がラブラブじゃ悪いのか?
キモメンに帰れよアンチ
412名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 14:08:12 ID:H7z91woC
豚切りで質問
新作ネタは発売後どのくらいたったら投下していいのかな?
413名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 14:40:31 ID:032EYhxe
>>412
新作は発売日から一ヵ月間はネタバレの注意書き必須で
投下自体はいつでもいいはずだよ

タイミング的にコルダかな?
wktkして全裸で待ってる!
414名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 19:05:16 ID:F5JriYlq
期待待ち
あと新作にはコメントの方もネタバレ配慮お願いします
415名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:00:18 ID:XSebneyM
>>412さんではありませんが、自分もコルダ2で近々こっそり投下予定です。
ネタバレの旨の注意書きと、コメントでバレしない点、心得ました。
>>412さんの投下にも超期待してます。
416名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:28:29 ID:PXnBnLAl
>>415
超待ってる

全裸で
417名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:55:15 ID:hfKVzaNb
>>415
コルダ2くるー(゚∀゚)ー?!

自分も待つ
全裸で
418名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 23:56:16 ID:ZlPlvfjv
パンツはいて正座して全裸で待ってる!!1!
419名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:05:11 ID:ay9ht7O6
全裸にヴィオラで待ちますぞ!
420名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:35:59 ID:A8TnJ4NO
アニメもやってる事だし、久々にアンジェものが
読みたい…とか言ってみる。
どなたか書いてくれる神はおらんのかのぅ…
421名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 08:37:27 ID:eJlW6Wvv
>>409
いいえ、譲のいつもの妄想です
422名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:52:11 ID:zN0xAdGv
>>378をGJとか言ってる人たちって結局こんなふうになるのわからないのかなあ…
423名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 12:10:31 ID:CZOErqvK
>>421
アンチうぜー
おまえの妄言はリアルチラシにでも書いてろ
譲萌えを否定するなチンカス
424名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 17:12:41 ID:lxTwmLfa
>>422
そうやって煽るお前もまた荒らし行為をしていることになるわけだが、
どうしてそのことに気付かないかなあ…
425名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 17:15:10 ID:SNuT8BUn
ここは大人板のハズなのに、なぜこうも煽り煽られるのか
426名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 19:30:03 ID:fPQoXMDL
空気読まずに全裸待ち支援
つ【ヴァイオリン】【チェロ】【グランドピアノ】【フルート】【クラリネット】【トランペット】【ヴィオラ】
琵琶】【横笛】【青葉の笛】【和琴】
案知らないので金と遥で。支援って楽器でも大丈夫?
427名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 19:40:27 ID:ay9ht7O6
全裸アンサンブルで待とうか。
横笛頂きます。該当が多すぎるが、永泉で。
428名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 19:54:16 ID:J38o6kmH
>>426
自分はヴィオラとヴァイオリンいただきます

ずっと全裸で正座してたけど
新作投下期待するあまりwktk通り越してドキがムネムネするww
429名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 19:56:11 ID:wgz1SZVu
フルートでポールダンスして待ってる

全裸で
430名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 19:56:32 ID:5EvOleY1
>>426
じゃあ【紙の鍵盤】をいただきます。
431名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 19:57:52 ID:OfdvlaCy
ちんこついてないのが原因だと思うのぼく。
432名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 20:10:49 ID:Z36jZP5X
フルートとハープで敵を攻撃しながら待つよ!
433名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 20:16:44 ID:wqVbCkfM
全裸&空気椅子でチェロを弾くよ!
434名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 20:53:05 ID:svvy/3DG
>>426
全力で青葉の笛を頂いていきますね。

全裸祭から帰ってこれたら……青葉の笛を奉納しに行くんだ……
435名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:53:46 ID:RGH8hDwD
>>434
ばかやろう、無茶しやがって……!

遠くから琵琶鳴らして434と心通わせつつ待ってる
全裸で
436名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 01:09:03 ID:uho1P2gG
>>426
あえての全裸クラリネットでSSお待ちしております
437名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 09:25:25 ID:/VPNflN4
>>424
で、そうやって自分が煽る分はいいんだな
なんだかなあ

438名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 11:17:49 ID:wyrF2bkS
譲ネタはいつも荒れるなあ
いっそ禁止したら?譲はアンチが多い上に儲は儲で
>>423>>411みたいにスルーできない厨だし、これじゃ煽り合いで荒れる一方だよ
439名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 12:19:28 ID:977DE7ij
>>438
スルー出来ないから禁止ってなんだそれ。
人気だのアンチだので禁止キャラなんか作る必要がどこにある。
そんなマイルール押し通したいなら自分でサイト作って一人でオナってろよ。
440名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 12:21:42 ID:66n55lzT
>スルーできない厨
わざとらしいほど口汚くてアンチの自演臭いんだがな…
アンチも嵐もお子ちゃまもこっちがまとめてスルーすれば無問題
441名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 13:09:13 ID:PvSnSgCT
>>438
それこそアンチの思う壺なんじゃない?スレから追い出すことって
ここはIDも出るし、注意書きとスルーで何とかなると思うが
大体いちいちそうやって追い出してたら、このスレには何も残らなくなるよ
442名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 21:23:55 ID:jnkd6xMY
ここは黙ってフルート持って待つ。全裸で。
443名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 22:59:45 ID:KVLADlsx
>>442男前だな
自分もピアノを担いで付き合おう。全裸で
444名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:15:24 ID:8g2iTNlf
グランドピアノの上でリフティングしながら待ってます。
もちろん全裸で。
445名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:34:46 ID:GAncHIhp
全裸で弓を射りつつ暗闇に脅えながら遠くから聞こえる笛の値に耳を澄ますよ
446名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:23:47 ID:ct5l5Po6
439の口汚さと鼻息の荒さからは411&423と同じ臭いがするな
447名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:37:45 ID:CHUoZmm/
空気を読まずに、加地は非童貞だと主張する。全裸で。
448名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 08:08:36 ID:79vLxxGL
では私も空気を読まずに、火原は童貞だと主張する。全裸で。
449名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 10:48:05 ID:a07AgQEt
では私は空気を読んで志水は非童貞だと主張しよう。全裸で。
450名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 13:40:51 ID:UZ+7gPPQ
同じく空気を読んで金澤は非童貞だと主張する。全裸で
451名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 13:53:36 ID:zMCfnxW4
空気を読まずに友雅が童貞だったら面白いのにと呟く。全裸で。
452名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 17:03:54 ID:CgWDwiyc
空気以前に泰継はそもそも機能があるのか悩んでしまった、性的な意味で
453名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 17:46:23 ID:EKliBnFK
お前らいい加減にしる
454名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 17:47:39 ID:WlKr3Zh1
該当箇所がつるんつるんだったらイヤだw
機能はちゃんとあるけど、◯起しても意味がわからずオロオロ…が理想
455名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 19:54:14 ID:KAhvADKH
>>433
あなた、貝が見えてますよ
ずいぶんご立派な貝が
456名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 21:27:38 ID:MAFfsEHn
>>454
泰継「神子、私はお前のことを思うと体の一部がおかしくなる。
    これが人になると言うことか」
(そっと手をそこに置かされる)
花梨「……」

むしろあかねと泰明なネタだな、2歳だし
457名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 01:04:52 ID:YMntCBKQ
爺ちゃんは90年生きてるだけあって流石に知識だけはバッチリあるだろう
458名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 09:58:50 ID:Yth/O8z/
爺ちゃんいうなw

そういえばここ結構荒れも含めて賑わってる方だが
SS自体は減ってるキガス
コルダ2大波待ってます
もちろん他作品も待ってます
459名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 10:33:28 ID:XV87fdL6
色々新作も出た事だし、そろそろ各キャラプレイ予想を や ら な い か
460名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 11:18:14 ID:MUcvTop0
では手始めに459ドゾー(゚∀゚)
461名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 17:26:17 ID:2ghQjDKz
ちょっと聞きたいのですが…
SS投下しようと思ったらパソコン壊れた。
携帯で打ってたからは作品は残ってはいるんだけど、こんな長文携帯から書き込んでも大丈夫ですかね?
読みにくくなったりとかする?
462名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 19:34:53 ID:edwZCmVW
改行にさえ気をつければ大丈夫
あとは投下予告をしてから投下することかな
463北極星は君。:2007/03/24(土) 15:10:49 ID:ekG558lT
では、コルダ2待機の流れをぶった切って遙か3投下します。

弁慶×望美で
カップル設定、ED現代版
ネタバレ含みますので弁慶√見てない人は?かも…

弁慶がへたれ&エロまでが無駄に長いので、嫌な方は「君は北極星。」をNGにしてください。

それではドゾー
464北極星は君。:2007/03/24(土) 15:25:24 ID:ekG558lT
はー、楽しかったですね、弁慶さん。」
ディズニーランドからの帰り道、止まぬ興奮に頬を赤く染めた望美は、隣に歩くその人に向かって笑顔を向けた。
「ええ、まさかこんな場所があるなんて、本当にこの世界は面白いですね。」
弁慶は、望美が買った土産を持つのとは逆の手で、しっかりと望美の手を掴んだ。
ディズニーランドの閉場まではもう少し時間があるが、それでも二人は帰る人込みに巻き込まれ、そうしないと相手と逸れかねない。

弁慶が望美達の世界に来て約半年が経った。
初めは有川家にお世話になっていた弁慶だったが、白龍からのプレゼントも加え、その驚異的な順応力を見せた彼は今は都内で一人暮しをしている。
この日は二人の休日を使い、望美の計らいでテーマパークへとデートに繰り出したのだった。
「良かった、弁慶さんが気に入ってくれて。軽くカルチャーショックを起こしたらどうしようかと…。」
「カルチャーショック?」
「あ、えと、ディズニーランドって夢の世界って言われてるんです。弁慶さん、大分この世界に慣れたみたいですけど、あまりにも非現実的な世界だから驚いてしまったんじゃないかなって思って。」
「最初は驚きましたよ。でもとても興味深かったです。この世界は何でもありですね。幸せ、なんてものがこんなに近くに感じられる―――」
空を仰いでいた顔を望美の方に向けて、
「きっと君が隣にいてくれるからですね。」と微笑む。
それだけでも望美は真っ赤になってしまうのだが、それは照れているからだけではない。弁慶の笑顔が真っ直ぐに自分を見つめてくるからだ。
あの世界でも弁慶は、温和な性格を思わせる微笑みをその顔から途絶すことはなかった。
しかしその笑顔の裏に潜んでいる深い負の感情を知ってしまってから、望美は弁慶の笑顔を見るのが辛くなってしまっていた。
彼はどんな思いで生きているのだろう。そんなことばかりが頭の中を駆け巡る。
弁慶の、物事を決める選択肢の上位には、いつも自分を犠牲とするものがあった。
それを弁慶は自分の罰だと言っていたが、それはようやく彼の心の中から抜け出たようだと望美は思っている。
この世界に来てから、弁慶の顔付きが少し変わったと感じるからだ。
上手い表現が見つからないが、やっと弁慶の本当の笑顔が見られた、というような気がするのだ。
そんなことを考えていると、電車の大きな揺れで望美は軽くよろめいてしまった。隣にいた男性にぶつかってしまい、小さく悲鳴をあげる。
「きゃっ。」
「あ、大丈夫ですか?」
「はい、すみません…」
「望美さん。」
すばやく隣にいた弁慶が、望美の手を引いて姿勢を整えさせる。
「あーもう、ごめんなさい、弁慶さん。」
「平気ですよ、それよりこの電車、やけに揺れますね。向こうに行きましょうか。」
駅に停車したタイミングで、弁慶は望美を連れて車両の端に移動した。
465北極星は君。:2007/03/24(土) 15:29:48 ID:ekG558lT
ディズニーランドの最寄りの駅に停車するこの電車の中は人でいっぱいで動くのもままならないが、本当にこの世界に来てたった半年なのかと疑うほど弁慶の動きは流暢で、思わず望美は感嘆のため息をついてしまう。
弁慶は望美を人込みから隠すように壁際に遣り、望美は壁と弁慶に挟まれる形となった。
恋人としてこの世界に来た弁慶と抱き合うのはこれまで何度もあったが、満員電車の中で密着するのはまた違った緊張がある。
望美が固まっているのに気付いたのか、再び電車が動き出すと弁慶は望美の耳元に顔を近付けた。
「これでもう、君が身体を預ける相手は僕だけになりましたね。いくらでもよろめいてもらって結構ですよ。」
「べ、弁慶さんっ。」
また顔を赤くする望美を愛おしそうに見つめると、弁慶は望美の頬に手を添えて小さく囁く。
「この世界では、僕が君を守れる場面なんてそうありませんからね。…せめて今ぐらいは、君を守っているんだと、そう思わせてくれませんか?」
弁慶の声はいつもと変わらず優しいものだったが、その中にそれとは違ったものを感じた望美は、弁慶の瞳を覗き込むように見上げる。
「…この世界はあまりにも平和ですから。」
自分を見つめてくる弁慶の瞳に帯びているのは、あの世界にいた時とはまた違う哀愁なのか。瞳に移る感情すら隠してしまう弁慶相手では分からない。
「弁慶さん…。」
「ああ、すみません、せっかくのいい気分を害させてしまいましたね。ディズニーランド、でしたよね、あの不可思議な雰囲気に酔ってしまったのかもしれません。」
弁慶はすぐにいつもの調子に戻り、笑顔を見せる。

―――戦いに身を置くこと、僕にはそれしかできないんです―――

平氏との戦いの前に、弁慶が微笑みの仮面を解いた表情で話した言葉を望美は思い出した。それと同時に、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
世界を混乱に巻き込んだのは自分の責任だと、自分を責め続けた弁慶。戦いが終わってもそれを不安に思うほど、彼の後悔は深かったのだろうか。
望美は電車の揺れに合わせてゆっくりと身体を弁慶に預けた。人と人との隙間から手を伸ばし、目の前にいる愛しい人の身体を包み込む。
「弁慶さん…。」
恋人が素直に甘えてきてくれたことが嬉しくて、弁慶も同じようにその華奢な身体を抱きしめようと望美の腰に手を回した。

間もなく弁慶の自宅がある駅名を告げるアナウンスが電車の中に響き渡った。
「…望美さん、うち、寄っていきませんか。」
466北極星は君。:2007/03/24(土) 15:34:53 ID:ekG558lT
「…わあっ、きれいっ。」
弁慶の部屋は八階立てのマンションの1番上の階にあるため、
ベランダに出たらそれなりに夜景を楽しむことができる。
この日は天気が良く、空の星の瞬きを見るには十分だった。
しかし八階のベランダともなると風の通りもよい。
くしゅんと小さくくしゃみをすると、温かいココアを持ってきてくれた弁慶に後ろからカーディガンを肩に架けられた。
マグカップを礼を言って受け取ると、そのまま後ろから抱きしめられる。
「…あったかい。」
くすりと笑って言うと、弁慶も優しく微笑んで軽く頬にキスをくれた。
手に持つカップの温かさと背後からの温もりを楽しんでいると、ふいに耳元で弁慶の声を聞く。
「この世界でも、星は一緒なんですよね。北極星が見える…熊野ではよく、あの星を目印にして、舟を漕ぎました。」
望美は、先ほどの電車の中での弁慶との会話を思い、顔だけ後ろに向ける。
唇が触れ合うくらい近づいた弁慶の顔は、どこか遠くに懐かしさを求めているように見えた。
「…珍しいですね。弁慶さん、こっちに来てからはあまり向こうの世界のこと、
話しなかったのに。」
「そうですね…あの場所には色々と思い出もありますからね、
時々懐かしく感じるんですよ。」
一際強い風が吹き、二人の髪をなびかせる。寒くないようにと、
弁慶はさらに望美を抱きしめる腕に力を込めた。

しばらくの沈黙の後、再び弁慶は小さな声で話し出した。
「本当、どうしてでしょうね…今日行った場所は、
あの世界とは180度違っていた。そういった空間にいると
なんだか不安になってしまって。ああ、ディズニーランドが悪いというのではなく、これは僕の問題なんです。ここでは全てが安全で安心で…
僕が望んでいた世界です。だけど、幸せだと感じれば感じるほど、怖くなる。
僕は本当に幸せでいいのか…君をまた辛い目に合わせてしまうんじゃなうのかって…。」
「そんなの…。」

望美は気付いた。
弁慶は、まだ、責を自分に強いている。この世界に来ても、なお…。
467北極星は君。:2007/03/24(土) 15:37:44 ID:ekG558lT
弁慶の顔が段々と苦しげなものへと変わっていくのを見て、
望美は自分の瞳に熱いものが溜まるのを感じた。
「弁慶さん、もう自分を許してあげて下さい。もう、自分を
犠牲になんてしなくていいんですよ。犠牲になんて、しないで下さい。
弁慶さんが私の傍にいることで、私は辛い思いなんかしません。
私が、弁慶さんに傍にいて欲しいんです。弁慶さんの、傍にいたいんです。」
ぎゅっと弁慶の胸に頬を押し付ける。涙が零れて弁慶の服を濡らした。

「…望美さん、あれを。」
弁慶が空へと向かって指差した。その先にあるのは、一つの明るい星。
「北極星?」
「ええ、さっき話したでしょう、あれは道標なんですよ。暗闇の中、
旅人が迷わぬよういつも同じ場所で光り、道を示してくれる。
んなに世界が夜の闇で覆われても、あの星だけは輝いていて欲しい。
それは僕の願いなんです。」
分かりますか?と弁慶は望美の長い髪を一房とって口づけた。
「それでも、僕がその願いを越えるほどに望むのは、あの星から
離れたくないこと…君の傍にいたいということ。…許して、もらえますか?」
弁慶の、何かを懸命に振り切るような、それでも不安の残る表情に、
望美は返事の代わりに唇にキスを贈った。
そして涙の跡が残るその顔に、とびきりの笑顔を載せる。
「…ありがとう、望美さん。」
吐く息が顔にかかるほどに近付いたまま、どちらともなく瞳を閉じる。
今度は深く、何度も角度を変えて。
「……ん、ふぅ………」
長い口づけの後、相手の瞳に映る同じ想いを感じとった弁慶は、望美の肩を抱いて部屋へと戻った。
468北極星は君。:2007/03/24(土) 15:40:17 ID:ekG558lT
「ん、あぁっ……」
ベッドの脇に設けられたオレンジ色のライトだけが灯る部屋に、
艶めいた声が上がる。
「ふふっ、望美さんはここ、好きですよね?」
秘部に埋められた弁慶の長い指がくっと曲げられると、
望美の声が一際高くなる。
「あ、もう、やだ…っ」
「本当に?でも身体は喜んでいるみたいですけど。」
そう言って、弁慶は望美の顔から視線を外さないまま、
胸の頂きを甘噛みする。
「ふ、ぅ…っ」
望美は両手を顔まで上げて、吐息を出す口を塞いだ。
これは望美の癖なのだろう、これまで弁慶は幾度となく望美を抱いてきたが、その行為中、必ず望美はその仕種をしていた。
「望美さん、また手をあてていますよ…そうやって声を我慢する君も
とても悩ましいものですが…声を聞かせて下さいといつも言っている
じゃないですか。ほら、手を離して…」
「だ、って、…恥ずかしっ…」
いやいやと首を降る望美を無視して、弁慶は片手で器用にその手を
頭の上に括りあげてしまった。
「や…、弁慶さん…っ」
涙声で抗議をしてくる望美を見下ろすと、弁慶は軽く息をつく。
「本当は、君が可愛いらしく啼くのを聴いていたいんですが…仕方
ありませんね、では、僕が君の両手になりましょう。」
そう言うと、弁慶は望美の唇を塞ぎにかかる。最初は啄むように
優しく、そしてその唇をこじ開けて舌を絡めとった。
その間も望美の中で指を動かすのは忘れない。指をもう一本増やし、
膨れた芽を親指で強く押すと、望美の体が細かく震えた。
と、そこで望美が弁慶の口付けから逃れるように顔を揺すった。
それに気付いた弁慶は不振に思いながらも、望美の唇を離す。
「望美さん?」
「ちょ、ちょっと待って弁慶さん。今日は、私がしますから。」
「?」
望美はゆっくりと上半身を起き上がらせると、自分に被さっている
弁慶をベッドに押し倒した。
「え、のぞ…っ。」
そのまま、先ほどとは逆に自分から弁慶に口付ける。弁慶はいつも
とは違う大胆な望美の行動に瞳をパチパチと瞬かしていたが、
そのキスの強さから望美が本気なのを知ると、そのまま静かに
瞳を閉じ、望美の後頭部に手をあてた。

「今日は、私が弁慶さんを気持ちよくします!だから、弁慶さんは
そのままでいてください!」
上から見下ろして言う望美の頭を、手を伸ばして撫でながら、弁慶は
くすりと笑った。
「…じゃあ、お願いしますね、望美さん。」
469北極星は君。:2007/03/24(土) 15:43:55 ID:ekG558lT
望美は自分の秘部を反り立った弁慶のモノに宛てがった。
そしてそのまま重力にまかせて腰を落としていく。
「…っ。」
「んん…あ、はぁ…っ」
全てが入ると、体勢が違うためか、これまでとは違うモノの感触に
望美の中がきゅっと収縮した。
「く…、はっ、望美さん…」
望美はその感覚に慣れようと、しばらく瞳を閉じたままだったが、
おもむろに腰を動かし始めた。初めての行為に動きは覚束ない。
中で弁慶のものが快楽を得ようと蠢いているのが分かり、望美は
それに飲み込まれてしまわないよう、意識を集中して腰を動かす。



一方弁慶の方も、体の中で荒れ狂う欲望を必死で押し止めながら、
自分の上で懸命に動く望美を見上げる。動きに合わせて揺れる胸、
絡み付くように締め付ける望美の中、いつもより幾分か艶を増した
その表情に、いっそ眩暈すら覚える。

愛しい人が、自分のために―――これほど嬉しいことがあるだろうか?

「はぁ…っ、弁慶さん、気持ちいい…?」
「…ええ…っ、とても…」
 押しては引いていく波のように、ゆるゆると身体を支配していく
快感はとてもじれったい。今すぐにでも望美を組み敷いて欲望の
ままに突き上げたい気持ちと、このまま望美が自ら動くのを見て
いたい気持ちとで、弁慶の心は揺れ動く。上半身を曲げ、弁慶の胸に
手をあてて腰を動かす望美の額に光る汗を拭いてあげると、ふと望美が
切なげに笑った。
「弁慶さん…っ」
「はい?」
「幸せ、ですか…?」
「……。」
「私、弁慶さんをっ、幸せに、できてますか?」
「望美さん…。」
「弁慶さんが、不安ならっ…っふ、私がそれを上回る幸せをあげます…っ、
私が、弁慶さんの不安を、消してあげますっ。だ、だから、思いっきり
幸せを、感じてください、弁慶さん…っ」
 
弁慶の中で欲望が爆発した。望美の体を抱き上げて仰向けにすると、
何も考えられないほど激しく望美を突いた。
「あ、やぁっ…弁慶さん、はげし…っ」
「望美さん……っ望美…!」
「んぁぁ……あっ、はぁっ!」
470北極星は君。:2007/03/24(土) 15:50:53 ID:ekG558lT
どうしてでしょうね?感情を無視するのはもう慣れたはずなのに、
ほら、君といると、理性が正常に働かない。


簡単なこと。大丈夫、僕はその理由を知っている。

もう、平気、かな。

この静かに広がっていく感情を恐れずに、素直に従ってみるのもいいかもしれない。それで僕がどんなに道に迷っても、君という北極星(ミチシルベ)を僕は見つけたから。

君が僕を幸せにしてくれるから。


「ん…、弁慶さん…」
「何ですか?」
「大好き…」
そう言って微笑む君が、誰よりも何よりも愛おしいから、隣で眠る君の頬にキスを贈った。


最初、源氏のために利用しようと思っていた存在は、いつの間にか
自分の中で特別な人に変わっていた。

臆病な心に晒された夜も、朝日が哀しく見えた朝も、その人が微笑む
だけで世界は希望に満ちる。


僕の方なんですよ、君にずっと傍にいて欲しいのは。僕の不安がすぐに
消えることがなくても、いつかはきっと笑ってそれを話せる日がくると信じているから。



約束の印にと、弁慶は望美の小指に自分の小指を絡ませ、
そして繋がった未来にへと、やはりキスを贈ったのだった。
471北極星は君。:2007/03/24(土) 15:56:15 ID:ekG558lT
NG「北極星は君。」だ…orz

改行おかしかったり重ね重ねすみません…
472名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 08:07:02 ID:NWX/2Bgm
>>471
GJ!!
朝から萌えますた!
473名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 10:27:14 ID:6IXbihWd
>>471あま〜〜〜〜〜〜い!!!!
楽しませて貰いましたぜ!!
474名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 17:53:57 ID:/SISehYF
読んでいて八神純子の「ポーラスター」思い出したw
懐メロだが気にするなw
475名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 18:35:52 ID:qDC8Yalc
弁望GJ!
良かったよ!!(*´Д`)ハァハァ
476私のお部屋へようこそ:2007/03/27(火) 00:37:01 ID:aR/AJLPn
アンジェ1、リモロザ×ジュリアスです。
痴女モノ、逆レイープです。やたら長文です。苦手な人はスルーヨロ。
477私のお部屋へようこそ:2007/03/27(火) 00:38:13 ID:aR/AJLPn
女王試験開始より143日目 日の曜日 気温23度

かねてからの約束の通り、本日は女王候補アンジェリークの私室を訪問した。
ドアをノックするとアンジェリークがいつもの明るい笑顔で私を出迎えた。
部屋に通されるとテーブルにはすでに女王候補ロザリアが座っており、
優雅な仕草で私に会釈した。日の曜日にこの二人が共にいるとは
珍しいこともあるものだと思ったが、二人同時に女王としての心得を
守護聖首座たる私と意見を交わしたいと言う。その意欲は評価すべきであろう。
私好みの濃さのエスプレッソでもてなされ、会話も弾み楽しい時を過ごした。
ふと気づけば日が傾きかけていたのでそろそろ失礼しようと立ち上がりかけたところ
眩暈と猛烈な睡魔に襲われ、体がぐらりと傾いた。女王候補達が慌てて私を支え、
心配そうに「お疲れのようです、奥の寝室で休んでいかれては」と提案した。
女性の寝室に立ち入るのは流石に気がひけたので断ろうとしたが、もはや
意識を失う寸前であり、歩くこともままならぬ。結局彼女たちに両側を支えられるまま
寝台に案内され、体を横たえられた。確かにしばらく多忙な日々が続いていたとはいえ
この私としたことが。大失態である。私は恥じ入りながらも、眠りに、落ちて、いった。
478私のお部屋へようこそ:2007/03/27(火) 00:39:04 ID:aR/AJLPn
「ねえ、寝たかしら?」
「よく眠ってらっしゃるわね」
「うふ、鼻をつまんだら口が開いたわ。おもしろ〜い」
「バカね、サラさんから頂いた『ふしぎなおくすり』の効力はたった2時間よ!
 余計なことをして遊んでいる場合じゃないのよ。急がないと」
ベッドの上で無防備に眠るジュリアスを覗き込む2人の少女。アンジェリークと
ロザリアは、ジュリアスが着ている難解な構造の執務服と格闘しようとしていた。
「ああもう、この肩の!どうやって外すのよ!ばあやを呼ぶわけにいかないし」
「下からまくっちゃえばいいんじゃない?ペロ〜ンって」
「……あなた、こういう時だけは頭いいのね」
二人でローブの裾をつかみ、同時に「そーれ!」と胸の上までめくりあげる。
ついでに下着も脚から抜き取り、二人の眼前にジュリアスの裸身が露になった。
「うわあ〜…きれ〜い。美術の教科書で見た彫刻みたい」
「本当ね。肌も滑らかだし、ここも色淡くて…うふふ」
少女達の細い指が胸の突起を弄ぶと、ジュリアスの体がぴくんと震える。
479私のお部屋へようこそ:2007/03/27(火) 00:39:51 ID:aR/AJLPn
「ジュリアス様ばっかり気持ちよくなったらずるいわ。私のも、触って…」
ロザリアがドレスの前をくつろげ、下着をずらすとなかなかに豊かな膨らみが
揺れながらこぼれ出た。ジュリアスの右手を取って、露になった胸に滑らせる。
自らの手を添えて丸く撫でさすらせ、やわやわと揉みしだかせる。
「あ、ああ…ジュリアス様の大きな手、素敵…そこ、つまんで…あん…」
固く尖った乳首をジュリアスの指の間に挟んで滑らせ、息を弾ませる。
「もう、ロザリアったら。いいもん、私もっとすごいことしちゃうから」
アンジェリークはジュリアスの左手を取り、スカートの下に潜らせた。
下着の上から溝に沿ってジュリアスの人差し指と中指を前後になぞらせる。
「ジュ、ジュリアス様…ごめんなさい…次からちゃんと真面目に育成しますから、
えっちなおしおきは、やめてぇ…そんな所さわっちゃイヤ…恥ずかしい…」
上気した頬のアンジェリークは、下着をずらし、濡れた花弁に直接
触れさせると、親指を花芽に当て、人差し指を中指をゆっくりと花弁の奥に沈めた。
「ああ、許してください…そんな、えっちな音させないで…ああん、入れちゃイヤ!
かき回しちゃ、イヤぁ…大陸にもマメに行きますからぁ…んんっ、そこ弱いのぉ」
「呆れた。あなた、そういうのが好きなわけ?…まあ、私もしていただくけど」
眠り続けるジュリアスの両側に、一糸纏わずあられもなく脚を広げた二人の少女。
ジュリアスの両手の指先は、少女達の花弁に沈み、湿った音と共に何度も出入りした。
480私のお部屋へようこそ:2007/03/27(火) 00:41:11 ID:aR/AJLPn
「はぁ、はぁ…ジュリアス様の、ここも、良くしてさしあげたいわ…」
ロザリアはジュリアスの脚の間に移動し、若茎を舐めあげ、先端をそっと口に含んだ。
みるみる硬度を増すそれの根元を、同時に胸の膨らみで挟んで刺激する。
アンジェリークはジュリアスの頭部を跨ぎ、口元に花弁を押し付けながら
体を前傾させ、ジュリアスの腹部のあたりに乳房を擦り付けていた。
「あっ…ジュリアス様…私の、あそこに、キスして…ロザリア、そっちはどう?」
「んっんっ…んぐ…ちゅっ…こんなに、大きく、なったわ…」
「す、すごい…わ、私も、舐めるぅ…ジュリアス様、お汁が、垂れて…はちきれそう…」
「わ、私、もう我慢できない…おっきぃの、欲しい…」
ロザリアはジュリアスの下腹部に跨ると、若茎を花弁につぷ…と沈め、きゅっと締め上げた。
眠り続けるジュリアスの唇から「ん…」という呻き声が漏れ、呼吸が荒くなる。
「あ、ん、おっきぃ…いいっ…ジュリアス様…そんな声出して、気持ち、いいですか?」
ロザリアの上下の動きに合わせ、豊かな胸がぷるんぷるんと激しく揺れる。
「すごぉい…ロザリアの中に、ジュリアス様のが入ってるの、よく見えるよぉ。
ぐちゅ、ぐちゅって、すごい音…ジュリアス様の、ロザリアのお汁で濡れて光ってるぅ。
うふふ…乗馬がご趣味のジュリアス様。御自ら馬になられたご気分は、いかがですか」
「いいから、早く根元を、縛りなさい…、あなたも、するんで、しょ?…あっ、あんっ」
「あ、そうだった。ジュリアス様、まだイッちゃダメですよぉ」
「あっ、また、おっきくなって…イイとこに、当たるぅ…あっ、あっ、ああっ…!」
震えて脱力したロザリアが這うようにして降りると、今度はアンジェリークが跨る。
「うふ、私は騎乗位じゃなくて『松葉崩し』にしてみよっかな。そうしよっと」
481私のお部屋へようこそ:2007/03/27(火) 00:44:49 ID:aR/AJLPn
女王試験開始より143日目 日の曜日 気温23度

目を覚ますと、女王候補達が心配そうに私を覗き込んでいた。
どうやら数時間ほど眠ってしまっていたらしい。窓の外は既に暗くなっていた。
よほど熟睡してしまったらしく、なにやら楽しい夢すら見ていたような気がする。
彼女達に非礼を詫びたが、二人とも快く許してくれた。このような寛容・慈愛の精神は
女王たる人物に相応しい資質と言えよう。神鳥の宇宙は無事に女王交代を迎えるであろう。
私が眠っている間にも二人で歓談していたらしく、時折目を合わせては微笑みあっていた。
馬車で送らせると申し出てくれたが、これ以上迷惑をかけるわけにはいかぬゆえ、
訪れた時と同じく馬で帰宅の途につく。なぜか腰に鈍痛があり、馬を操るのが少々辛かった。
私邸に戻り、着替えた時に奇妙な現象に気づいた。これも不安定な新宇宙の影響であろうか。
なぜ、私は、下着をつけておらぬのだ?

【終わり】
482名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 01:00:48 ID:2PmYrWM7
>>476
NGワードの指定くらいすれ
483名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 09:16:17 ID:XG9nLPSW
>>482
されてる……と思うw
そんなつっかかる程ひどい説明でもないでそw
読めばわかるし
484名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 09:18:18 ID:XG9nLPSW
読めばわかるってのはSSをでなくて名前欄ね
485名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 09:37:20 ID:FElvr6P4
>>481
うわぁー、首座様に何てことをwww・・・GJ!!
486名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 14:02:19 ID:+cL4oWlZ
>>481
GJ
久々のアンジェで嬉しい
487名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:39:00 ID:lPGb12Fm
>>481
GJ!

>>482
いちいちワード指定してもらわないと、NG設定も出来ないの?
今回は名前欄にタイトルあるし、万が一、なかったとしても、
内容説明してるんだから、IDで設定すればいいことでしょ。
488名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 11:43:05 ID:2Ez1Nsei
言いたいことはわかるが感情に任せた煽りはやめとけ
489名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 13:45:02 ID:19v3y7gQ
>>487
言いたい事はわかるけど
>>1の「書き手へのお願い」を読んでみるといいと思うよ
490名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 19:00:51 ID:YFSU8+fw
すまん今ふと気になったんだが
望美って料理下手なのか味覚おかしいのかどっち?
491名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 20:48:02 ID:8gWzBd7f
>>490
両方なんだぜ
492名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 21:10:13 ID:GteszgEM
>>491
でも譲の飯はみんなと同じ評価が出来てるみたいだが
…なんか、ベタなどじヒロインキャラになりつつあるんだな、望美
493名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 22:32:52 ID:OF2cFjML
望美はやってTRYで晒し者にされる感じ。
後ろで待ってる弁慶とか将臣に無理矢理食わす。
494名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 23:56:08 ID:mUwPsofQ
将臣は食べないと思われ。長い付き合いだからうまく逃げる方法も理解していそうだ。
むしろ何の疑いもなく食べそうな九郎や白龍のほうがヤバイと思うが。
495名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 01:02:54 ID:O3MULJbY
>>494
九郎は愛エプの女子アナみたく無駄にほおばってバケツ行き
496名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 04:07:57 ID:PneCiRyD
迷宮だったかなんかで、料理作ろうとする望美を
さりげなく止める将臣の図はあった(確か)
497名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 04:45:10 ID:O6C368/a
>>496
あったあったw
うまいな、兄貴、と思った
498名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 10:09:28 ID:SBYWcuFL
望美が自分の料理食べてる描写はないよね
平然と食べるのか死ぬのか
499名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 11:03:10 ID:z2Bp7fA7
>>498
ジャイアンは自分の料理にやられたことがあるから、アウトだろう
500名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 12:33:11 ID:zVxdVVcA
>>499
自分では美味しいと感じているのかもよ?
501名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 13:27:36 ID:ofmN/PAS
>>490
料理下手は味覚が原因の場合と(極端に辛いものが好きだとか)
味見をせずに勘と適当な知識で作るのが原因の場合があるが
望美は後者だろう
502名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 15:05:19 ID:SBYWcuFL
>>499
ちょwジャイアンwww
503名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 20:14:59 ID:0b8ahtlx
望美の料理下手は極端に言えば
ハチクロのはぐ&あゆみたいな感じかと思ってたw
奇怪料理を平然と作って笑顔で周りに振る舞うと言う…

でもやってTRYの方が近いのかもなw
504名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 22:53:59 ID:IxCBMQL7
料理が出来ないならば女体盛にすればイイじゃない
505譲×望美 女体盛:2007/04/01(日) 01:23:44 ID:oLL+uuZN
>>504
そんなことを言うから書いてしまった
反省はしていない
譲×望美、NGは女体盛で
506譲×望美 女体盛 1/2:2007/04/01(日) 01:24:23 ID:oLL+uuZN
「…譲くん、このまえはあんなの食べさせちゃってごめんね」
真剣な目でそう謝ってくる望美に、譲は微笑んでしまう。
どんなに不味いものであっても、それが望美の作ってくれたものであれば
食べずに済ますことなど、譲には出来る筈もない。
ましてや自分のことを思って作ってくれたものなのだから。
「いいんですよ、先輩の気持ちが嬉しいんですから。それに、この世界の
台所で作るのは大変でしょう?」
「でも、譲くんはちゃんと美味しいもの作れてるのに…。どうして巧く行かないんだろう」
取り敢えずレシピが完全自己流しかも大雑把過ぎる目分量。
小学校の調理実習で、同じ班の児童を悶絶させると言うのは並みのことではないだろう。
将臣にそのことを聞いた日には、流石に驚いた記憶が譲にはある。
『何処のジャイアンだ、あいつは』とぼやいていた将臣の姿は今も目の裏に焼きついていた。
「俺だって最初から巧く行きませんでしたし、練習すれば、出来るようになりますよ」
さりげなく一緒に練習しようというニュアンスを匂わせつつ、これ以上被害を
拡大させない為に譲は言う。
そんな譲の思いを知ってか知らずか、望美は笑顔で衝撃的な発言をしてきた。
「だからね、別のものを用意してみたの」
「……え?」
一体何を用意してくれたのか。
不安と期待と戦慄の入り混じる譲に微笑むと、望美は一杯の桶を取り出す。
そこには綺麗に切られた刺身が並べられていた。
「さっき市で買って来たの。新鮮だよ」
「ああ、それですか、それなら…」
安心だ、と言う言葉をぐっと飲み込む譲。
望美の太刀裁きは見事だし、これなら鮮度さえ確かなら心配することもない。
そう考えていると、望美は更に何かを始めていた。
しゅるりと衣擦れの音が部屋に響く。
一枚、二枚と、着ている衣服を望美は脱ぎ捨てている。
止める事も出来ずに硬直した譲の傍ら、望美は満足そうに立っていた――全裸で。
507譲×望美 女体盛 2/2:2007/04/01(日) 01:25:07 ID:oLL+uuZN
「せ、せ」
「ちょっと待っててね、もう直ぐ用意できるから」
そう言って床に寝転がると、望美は刺身を自分の体の上に並べ始める。
「はい。どうぞ、召し上がれ」
「……っ!?!」
俗に言う「女体盛り」の状態になった望美がそこに居た。
そんな彼女に箸を手渡され、そう言われる。
ここは食べることが望美の意に叶っているのだし、味も大丈夫なことも分かっている。
しかし、何処から食べるべきなのか。
そんな迷いを抱きつつも、恐る恐る箸を伸ばす。
一番安全そうなへその辺りの刺身を一切れ、そっと取った。
「……ンッ」
漏らされた望美の吐息に、譲の箸を持つ手が固まる。
感じている、のだろうか。望美は。
ぐるぐると頭の中を色んな感情が走り回るのを抑え、刺身を譲は口にした。
用意されていた醤の味すら分からない。
ただ、望美の肌のぬくもりが感じ取れただけだった。
「美味しい?」
「……ええ、とても」
ゆっくりと咀嚼してから、譲は望美の問いかけに答える。
それを聞いた望美は嬉しそうだった。
「そっか。良かった。ね、全部食べてね?」
「勿論ですよ。残したりなんか出来ません」
その言葉にどれだけの含みがあるのだろうか。
譲にはそれは分からない。
分からないにせよ、今この時だけは望美の全ては譲のものだ。
それをじっくり味わいたく思い、譲は再度箸を伸ばした。

508名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 10:33:30 ID:/bAV5zdJ
朝からワロタ
>504と>505にはお好きな男体盛りを差し向けたい
509名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 11:06:41 ID:RPiQ+MhR
譲きんもー
510名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 11:59:20 ID:SJf0lIAO
桶一杯の刺身は腹壊すよ譲ー!!
511名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 16:13:23 ID:9+lszsuR
コルダ2をやったら、新キャラの加地だけは香穂子と付き合い出して
ある程度関係が深まったら「ごめん、ちょっとムラムラしてきた」とか言えそうな奴だと思った。

月→生真面目すぎて無理
火→初心すぎて無理
水→よくわからんが他の言い方でアプローチしそう
木→いちいちそんなことで謝罪しない
金→志水と同じで他の言い方を選びそう
土→男としてのプライドが高くて無理
王→いい人すぎて無理

微妙な雰囲気で自分は発情しても、女の方が気付いてくれない時に
すまなさそうにそういう風になったわけですがと伝えてくる男がなんか好きだ。
512名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 17:17:15 ID:FIT7VMxJ
まぁ望美が料理作る方選択したら、ゲームでは
譲フラグ潰したことになってその後は譲とは何もないがな
513名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 18:02:58 ID:BQZeh8FW
>>511
全員、想像したら禿萌えたw
514名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 18:03:00 ID:9VEV/oY/
>>512
つ逆鱗
まあ、小ネタにそこまで突っ込むのも不粋な話で
↓次の投下どうぞ
515名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 00:07:58 ID:yUp35YU3
>>511
加地はどちらかというと香穂子を神聖視しすぎて手をださないイメージだった。
516名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 07:22:18 ID:7tidBOR0
加地は一度付き合いだして打ち解けてくれればまあそこそこに
自分の要求をぶつけてきそうな雰囲気。
最初のセックスまでに時間はかかりそうだが。
日野ファンクラブ会長から彼氏までステップアップできたことを自覚できれば
わりと普通の高校生の欲望に忠実になれる気がする。
517名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 08:00:21 ID:eTJxkJBn
流石にネタバレじゃないか
雑談も発売一か月はネタバレ禁止だよな?
518名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 11:11:25 ID:AHItECNV
SSなら、前置きさえあればOKだけどなあ
雑談は避けようがないからあと二週間は控えたほうが無難だと思う
519名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 16:12:45 ID:lrXaul0B
tu-ka、SSなら諦めもつくけど、雑談でネタバレされたくねーな
520名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 16:40:41 ID:BTDDdjpg
どうしてここは低年齢と低脳オヴァしかいないの?
521名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 22:46:33 ID:5MHrF0YC
かしこい人は煽りません
522名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 23:18:48 ID:FNheE6Iu
マッチいりませんかー
マッチいかがですかー
523名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 00:02:13 ID:4WPKKO66
マッチより全裸をください
524名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 00:09:44 ID:F4B+DKS9
いやきっとここに売りにくるくらいだから
炎に全裸が浮かび上がるマッチなんだよ
525名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 00:19:42 ID:em2srZuC
全裸でマッチを売る××(もえきゃらのなまえをいれてね!)を
想像すると興奮した 全裸で
526名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 00:31:54 ID:qJWvH38d
マッチを売らないと、元締めにきつく叱られる主人公
その為、客の(もえきゃらのなまえをry
恥ずかしい注文にも応えながら必死にマッチを売るのであった…

まで想像した
全裸で
527名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 01:34:37 ID:pwn10bF9
火をつけると八葉のヌードが浮かび上がるライターでも
聖地や兄で発売してみろ紅玉
528名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 01:45:13 ID:6TP2hkEx
お湯を入れると服が消えてヌードになるマグカップでもいいよ
昔温泉地によく売ってたようなやつ
529名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 02:24:44 ID:981LzP3/
>>528
ララの全プレ、コルダのマグカップはやってくれそうだぜ
「温かい飲物を入れると三人の洋服が…!?」に期待してる、全裸で
530名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 11:19:37 ID:XLKlN9bC
531名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 17:12:21 ID:Pn32GS6x
>>529
あれ…自分がいる(´・ω・`)人(´Д`)
532名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 02:51:08 ID:QmONGS+R
某スレに涌いてる変な人を引き取って下さい。
ここのノリを他所に持ち込まないでくれ。
書いてるSSもこっち向きだと思うし。
533名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 03:00:32 ID:LFr4LZdw
だが断る
534名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 03:09:22 ID:JpBlTC8G
コルダ2ネタでエロSSを投下したいのだが、まだ早いだろうか。
535名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 03:47:14 ID:pMvbM5h5
やるなら>>1をよく読んだ上で
未プレイなどの理由で読みたくない人が避けられるようにすれば問題ない
という話が過去に何度か出ているよ
536名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 14:08:25 ID:8Lbh8tGS
さてそろそろ支援
つ【黒麒麟】【金】【白龍】【アグネシカ】【タマ】【タビ】【ウメ】
537名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 14:35:44 ID:zD0f3AX6
マスター、タビさんを。

書けないよ…助けて猫神様
538名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 15:20:29 ID:9QGd2De1
じゃあウメさんを抱きながら待機しようか。
勿論全裸で。
539名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 16:51:28 ID:dQKekqnq
じゃあタマちゃんと黒麒麟を抱っこします
540名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 17:06:22 ID:HW7XDxTg
小パイロンを抱っこか…大パイロンの腹筋か…迷うな
541名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 19:46:54 ID:OjDny7kt
>>540が悩んでいる間に白龍(大)を頂いていきますね^^
もちろん全裸で
542名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 20:21:29 ID:Xj9Ldy+E
じゃあ自分は金を抱きながら全裸待機で

それにしてもあたたかくなってきたと思ったら、最近また冷え込んできたね
そんな脱ぐと寒いが着ると暑いから、
ついでに調節可能な薄衣×30でも羽織っておこうかな

全裸待機中の人達も良かったらドゾー
つ薄衣×30
暑かったら調節してね
543名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 20:45:05 ID:w4LbInZ/
じゃあ地の青龍の宝玉をぐりぐりしながら受け取ります

服はちゃんと着るべきなのか、脱ぐべきなのか
チラリズムを4月生まれの二人は追及してるよね
544名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 07:35:27 ID:XPx4rjYa
はじめまして。
コルダ2、土浦ルートED後(ED2準拠のつもりです)の土浦×香穂子を投下します。

・コルダ2のネタバレいろいろ含みます。2年生のネタバレNGな方は回避お願いします。
・エロ僅少です。ごめんなさい。シリアス気取りです。ごめんなさい。
・土浦の連鎖イベント2回目で出てくるアレについて、香穂子がやたら悩んでます。

NGワードは【Dreamcatcher】でお願いします。
545Dreamcatcher:2007/04/07(土) 07:36:42 ID:XPx4rjYa
晩冬の室温の肌寒さなど、とうに忘れてしまった。
「あっ、あ…やっ、んんっ…はっ…。」
突き上げる動作に応じて喘ぐ香穂子の背が一瞬浮き上がり、喉頚が仰け反る。
その軽い緊張が緩んだ隙に、浅い角度でやや強めに打ち込むと、香穂子がはっと眼を見開いた。
「ふぁあっ!…っ、んくっ…う、あぁっ…」
大きな声を上げた自身に戸惑い恥じらうように、ぎゅっと目を瞑った香穂子の顔が横を向く。
しがみついてくる手にきゅうと力が篭もり、滑る。短い爪が背を掻いて、じりっと細い痛みが神経を走った。
「っつ…!」
思わず土浦が眉根を寄せたのは、背中の痛みのみに因るわけではない。
それと前後して、分け入っている膣全体がぎゅうっと収縮して締め付けてきたからだ。
密接に交わったその状態から、深々と貫いていた陰茎をゆっくり引き抜くと
張り付いた肉をずるずると引き剥がすような甘い痛みに似た摩擦と喪失感がもどかしく堪らない。
細い腰を掴む。抜け落ちる寸前まで引き抜き、濡れた亀頭で膣口の周辺を嬲り陰核をくすぐると
香穂子の手がシーツの上に波打つ髪の上へ滑り落ちて、縋るように布を掴んだ。
感じ入って悶える内壁へ再び穿ち、一気に突き出す速度を上げると
ぐちゅぐちゅと淫猥な水音と香穂子の喘ぎ声とが冷えた空気を震わせた。
合間に、縫い止められて尚、もがき撥ねる背中がひっきりなしにシーツを擦る乾いた音が混じる。
「や、あんっ、んっ…あ…ひっ、ぅ…」
引き攣る腿が、最早遠慮を捨てて快楽を貪る土浦の腰におずおずと纏わりついてきた。
小刻みな律動で揺さぶりながら、うわごとのように意味のない音を漏らす唇を塞いで
差し入れた舌で口腔をまさぐると、掌で包み込んだ頬が、華奢な肢体が大きく震える。
とろけた粘膜を掻き回して的確に弱い箇所を擦ると、離れた唇を切なげに歪めた香穂子が荒く息を継ぐ。
溢れんばかりの水底で揺らいだ瞳の縁からぽろぽろと雫が零れ、膣全体が細かく震え出した。
一瞬張り詰めた脚が身体の横を崩れるように滑り落ちる。
浮いた拍子に腕を差し込んだ背中は、シーツを擦ったせいか熱い。
「香穂…っ」
抱き締めた香穂子の身体は、幾度抱え直してもしっくりと土浦の腕に馴染んだ。
甘く震える彼女を全身で抱え込んで、ひときわ大きな動作で貫く。
「ああっ…いっ、だめ…はあっ、ああぁ!」
悲鳴と共に硬直し、糸が切れたようにくったりと弛緩した香穂子を抱きすくめたまま果て、
脱力して倒れ込んだ土浦の荒い呼吸がシーツへ零れ散る髪をかすかに揺らした。



風の音も閉めきったカーテン越しの細い光も、いつの間にか随分弱まっている。
土浦の腕に頭を預けて眠り込む香穂子の乱れた髪を梳き、熱と湿り気の残った瞼に触れ
心地よい虚脱に包まれながらも睡魔に落ち切れず、土浦は怠惰な時間を過ごしていた。
ぼんやりと香穂子の髪を撫でる。
この数週間で、一線を踏み越えたばかりの香穂子との距離はますます近くなったはずが、
その彼女との間に隔たりに似たもどかしさを感じ始めるという矛盾に囚われていた。
違和感の原因であろう問題が、何なのかはわかっている。
――音楽科への編入。
そもそも土浦自身も同じその問題に突き当たり、早々に答えを出してしまっていた。
前例がなかったせいか、審査たる段階はコンクールやコンサートを以って済んでいるということなのか
申請と言う名目に反して簡素だった転科申請の書類は、とうに書き終えて机の引き出しに入っている。
その方角へちらりと意識を遣って、土浦は溜息をついた。
3年生から音楽科へ編入する話を金澤が持ち掛けてきたのは秋の半ばだった。
コンクールを機に立ち戻った音楽こそが道であるとの思いをコンサートを通じて確信したとはいえ
学生生活の環境を変え、音楽に賭けようと意を決するのは、土浦にとっても容易いことではなかった。
如何に素晴らしい資質を備えていようと、音楽経験が一年にも満たない香穂子にとっては
知識面の不十分さから来る音楽科の専門的な授業への不安感や、家族の理解を得る困難など
編入を迷う要因が多く、時間がかかるだろうとは土浦のみならず金澤も予想していた。
546Dreamcatcher:2007/04/07(土) 07:37:50 ID:XPx4rjYa
だが、しかし。
「日野、煮詰まってるんじゃないか?」
数日前、音楽室で立ち話をしていた折に金澤が漏らした言葉は土浦の懸念そのものだった。
どこから漏れたのか、土浦が次年度から転入してくるとの噂が既に音楽科のあちこちで囁かれていると
こっそり教えてくれた火原と柚木は、香穂子にも同様の噂が立っているとも言っていた。
それなのに未だに香穂子は、編入するのかどうかの決意を固めていなかった。
申請の事務的な期限は、間近に迫っている。金澤からは次の金曜までの返答を求められている筈だ。
だが、香穂子が自ら編入の話題を口にすることすら殆どなくなっており
土浦から話題を持ち出すと歯切れが悪くなり、口篭もってしまうことも少なくなかった。
クリスマスコンサートの直前に、自分で決めるようにと告げてしまっていた為か
香穂子から相談らしき相談が持ちかけられることもないままである。
そうして期限が近付くにつれ、香穂子の笑顔も、彼女の奏でる音もどことなく精彩を欠いているように思えて
歯痒い思いを持て余しつつも、ここ数日は土浦もその話題を控えていた。
指を絡めた香穂子の髪が、くるくると指先からほどけるのを眺める。
親に反対されているのかと聞いたが、姉の加勢でなんとか承諾を得られそうだと言っていた。
ならばあとは香穂子の意思の問題ではないかと問うと、彼女は否定ではない沈黙を返したのだ。
そしてそれ以上は香穂子の考えを聞くことはできずに時間が過ぎていた。
いくら考えても彼女の本心が読めるはずなどなく、とはいえこのままでいいとも思えずまんじりとしていると
もぞもぞと身じろいで瞼を開いた香穂子が、物憂げに息を吐いた。
「目が覚めたか。」
髪から手を離すと、数拍おいて香穂子が翳りのない視線を上向けて照れたように微笑む。
「ええと、今、何時?」
まだ雰囲気に慣れていないのか、尋ねる言葉もぎこちない。
「4時。」
「もうそんな時間?」
帰らなくちゃ、と呟いて身体を起こした香穂子の裸の胸元にうっすらと赤い痕跡が散っているのを認め、
つられて起き上がった土浦は床に放り落としていたセーターを拾った。
「ありがとう。」
セーターを胸に押し当てた香穂子がベッドを降りる。
衣服に手足を通す姿をそれとなく眺め、自らも服を身に着けながら土浦は口を開いた。
「帰る前に、もう少し弾いていけよ。」
「ううん、しょっちゅう長居しちゃってるし。」
触れ合う時には心にまで手が届くような錯覚すら覚えられたというのに、
柔らかい拒絶の言葉が見えない亀裂のように感じられて、かすかに土浦の胸が痛む。
「…そうか。」
先に身支度を整えてしまってベッドに腰を下ろした土浦を、ようやく香穂子が振り返った。
「どうしたの?」
「ん?」
困ったような表情で首を傾げる香穂子を見上げて曖昧な言葉の続きを促すと、躊躇いがちに言葉が続く。
「もしかして機嫌悪い?」
なんと返事をしたものかとほんの数秒のあいだ逡巡しながら、土浦は自嘲を噛み殺す。
「いや。」
否定したものの、良いか悪いかというなら今の機嫌は悪いと言い得るだろう。
悩んでいる筈なのに何も話そうとしない香穂子への苛立ちが静かに積もってゆく反面で
やんわりと香穂子を突き放しておきながら、黙って見守ることのできない狭量さに自己嫌悪を覚えている。
優しくしてやりたい。だが、こんな仲になって言いたいことも言えないのは理不尽だとも思う。
脳裏を赤い痣のようなものがやけにちらつくのは、執着心が悪化しているせいだろうか。
この気持ちを端的に一言で表すには、なんと言えばいいのだろう。
「そう?」
どことなく不安げな面持ちだが、香穂子は何か言いたそうな様子を残したまま口を噤んでしまった。
再び沈黙が降る。このところ感じているもどかしい開きのある距離感。
帰ると言いながらも、すぐに帰ろうとしない香穂子がそわそわと立ち尽くしていることに
気付いて、まだ気にしているのだろうかと土浦はひとり笑った。だが、実際そうなのかはわからなかった。
やはり、はっきりと言わなければ伝わらないことはあるのだ。
547Dreamcatcher:2007/04/07(土) 07:38:27 ID:XPx4rjYa
「なあ、香穂。」
沈黙に抗って名を呼ぶと、ふわりと香穂子が微笑んだ。
「なあに?」
「編入の話。」
微笑みがごく僅かに歪むのを見据えながらも、土浦は敢えて続けた。
「返事の期限、一週間切ってるよな。」
言われずとも無論知っている日数に、香穂子の視線が泳いだ。
「………うん。」
「どうするんだ?まだ決まってないのか?」
ため息のような細い声に畳み掛ける。
噂が流れている以上、土浦以外に編入の話題を持ち出す者は少なくないだろう。
悩んでいる時に掛ける言葉は、上手く運べば決断の後押しになるが、誤れば徒に追い詰めるだけだ。
言葉を選ばねばならないと思ったときに限って、語彙が狭窄してしまう。
「いつまでもひとりで抱え込んで悩んでたって、どうしようもないだろう。」
沈殿していた鬱屈が言葉に混じってこぼれ、自身にも詰るように聞こえて内心で土浦は焦った。
続けて言えば、言い訳じみて聞こえるのかもしれないと思いながらも続けようとした土浦を
香穂子のやや堅い声が遮った。
「でも、私にしかわからないよ。」
「…なんだって?」
思わず聞き返した土浦に気付かないように、掠れた声がする。
「土浦くんにはわからないから、いいの。」
――この気持ちを端的に一言で表すなら。
「なんだよ。言わずにわかるかよ。」
反射的な呟きに、香穂子が視線を上げた。頑なな視線を受けて、知らず立ち上がる。
「言っても多分わからないよ。…絶対に。」
目的を逸れて喧嘩腰になっていることに気付いて、慌てて土浦は口を閉ざす。
だが、ヴァイオリンケースと荷物を拾い上げた香穂子は顔を見ようともしなかった。
「しばらく会いたくない。」
「はあ?」
「今週中はもう会いたくない。じゃあね、お邪魔しました!」
それでもドアを静かに閉めて出て行った香穂子を見送って、ひとり取り残される。
――ひどく寂しかった。

<つづく>
548 ◆lpf/TAjzto :2007/04/07(土) 07:41:00 ID:XPx4rjYa
続き投下は都合により少し先になるかもしれません。
たぶん来週のうちには…。では、失礼します。
549名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 08:32:41 ID:rMuQHnA7
>>544
GJ!!
個人的にシリアス大好物なんで、続き楽しみにしてる!
550名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 08:59:56 ID:5IuNAiZ4
コルダ2で森の広場をネコがウロウロ徘徊していると知った時、
ネコプレイができると思った。

例:月森の耳にぬこの尻尾をあててフサフサする

ゲームのキャラ情報に「弱点:耳」と追加したいと思ったよ。
551名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 15:37:31 ID:MaQcCtnZ
>>544
GJ!2ネタ待ってました!続きをwktk待ってます。

>>550
猫は1からいたじゃん…。
552名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 19:50:20 ID:ksDNMjDS
>>544
GJ!
おもしろい
続き待ってます
553名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 02:02:18 ID:4/aY1q/O
>>544
なんだろう…すごく胸が絞め付けられる…
554名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 21:32:22 ID:DsWTHX0k
>>544
エロ部分もなんか切ない感じがして萌えました。
話の続きがすごく気になる…続きの投下を待ってます。
555名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 15:17:58 ID:n/2jFeAe
>>544
続きwkwktktk
556名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:40:05 ID:Aqz8U0He
>>544
ちょうど昨日、土浦のED2をクリアしたので読みました。
切ないなあ。続きをどきどきしながら待ってます。

あと、>>536からアグネシカをもらっておきますね。
557名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 02:26:04 ID:ZlpaUGpH
土浦厨は自演しすぎ。需要ないのに
558名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 03:38:41 ID:/sK/BoWn
土日の続きを待ちつつ全裸待機組に支援ドゾー

つ【白龍の花】【清めの造花】【舞扇】【鎌倉のお守り】【真珠の耳飾り】【懐中時計】
【ナイン・スター】【花のバレッタ】【スウィング・ファータ】


559名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 14:13:22 ID:3/KfVpqL
>>558
では自分はスウィング・ファータいただきますね

wktkで体とアクセサリ揺らしながら全裸正座で
職人さんの投下待ってます
560名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 15:03:42 ID:omEHlPLc
懐中時計ください
全裸で胸元に飾りますから
561名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 19:21:09 ID:lw/TAJyc
じゃあナイン・スターを職人さんに元払いでプレゼント
自分用には舞扇をいただきます。
562名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 19:24:31 ID:MToTic57
白龍の花を頂いてまいります
563名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 20:30:41 ID:Fus+6wKG
清めの造花貰っときます
製造者だと犯罪な気がしますけど…
564名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 22:04:08 ID:PpUGx+O/
なぜ赤いリボンがないんだ・・・
あれここ向きだと思ったのに・・・!
565名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 00:41:43 ID:Gm9ZVCp6
>>564
ヒント:一応まだ未解禁

安心汁、おんなじ事考えたよw
縛りプレイハアハア
566名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 00:47:29 ID:fqgKM0g0
その場合、縛られるのはどっちなんだww
567名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 02:17:54 ID:4Xtu/a0y
>>544氏ね
568名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 02:38:55 ID:rSuEeojm
いやむしろ生きてください>>544
569名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 18:52:53 ID:lDCmUpgC
>544
今週中の続きうぷ、縛られながら待ってますw
まさに放置プレーw
570名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 16:31:20 ID:DmYCrcB8
無印弦の金の巻きリボンならネタバレ気にせずに縛りプレイ出来るよな・・・
571名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 19:27:00 ID:5uUfvrsP
土日wktkな中、火原×日野を投下します。

【注意】
コルダ2ネタバレありです。
火原ED後のスペシャル絡みなのでそちらを未見の方も注意。
初めてもの。火原視点です。

NGワードは【お祝いの】です。
572お祝いの(火原×日野):2007/04/13(金) 19:28:49 ID:5uUfvrsP
歩きなれたいつもの道を全力で駆け抜ける。
通りすがる人達がびっくりして目を丸くしてるけど、それを気にする余裕なんてないんだ。
もうすぐ交差点。
左に曲がったすぐのところがいつもの待ち合わせ場所。
――――――いた!香穂ちゃんだ!

「香穂ちゃん!」

勢いを殺さないまま突っ走ってくる俺に驚きながらも、香穂ちゃんは笑顔で俺の名前を呼んでくれる。
ああ、ごめん。
ちょっとだけ待って。
息が整ったら、言うから。
ちょっと心配そうな瞳で俺を覗き込む香穂ちゃんは、最近、なんだか女らしくなったような気がする。
初めて出会ったころから可愛いとは思っていたけど、こんな風に大人っぽい表情を見せることはなかったのに。
――――――春の学内コンクールで香穂ちゃんと出会ってから、本当にいろんなことがあった。
それまでずっと楽しいってことだけしか知らなかった俺が、君と出会ってからいろんな感情を知った。
苦しい気持ちも、切ない気持ちも、情けない気持ちも……それを全部上回るくらいの嬉しい気持ちも。
だから、真っ先に香穂ちゃんに知らせたかったんだ。
「火原和樹、トランペットのコンクール、学生の部で優勝しました!」
息を呑んで驚いた後に、香穂ちゃんが全開の笑顔になる。
あああ。どうしよう。
俺、今すごく香穂ちゃんをぎゅーってしたいよ。
香穂ちゃんに伝えたいこといっぱいあるはずなのに、どれもうまく言葉にできなくなる。

「えっ?!いいよ、そんなの!!」

お祝いなんてしてくれなくてもいいよ。
俺にとっては、今この瞬間、笑顔の香穂ちゃんが目の前にいてくれてることが何よりも嬉しいからさ。
……って!なんでそんなに真っ赤になるの?
俺、変なこと言った?
恥ずかしい?
う――――――そっかなぁ?
で、でもこれが俺の正直な気持ちだから!
だから、そんなに顔赤くしないで。
でないと俺の顔も赤くなってきちゃうよ。
お互いに気恥ずかしくなってきちゃって、思わずクスクスと笑いあう。
ああ……俺、やっぱり、香穂ちゃんが好きだ。すっごく好きだ。
どうやって伝えたらいいのかわかならないくらい好きだ。
え?やっぱりお祝いさせて欲しいって……。
俺の欲しいもの?欲しいもの……。
急に言われても浮かんでこないよ……。
うーんと考え込んでしまった俺に、下から覗き込む香穂ちゃんの目が少し曇る。
め、迷惑なんかじゃないよ!
こ、困った……。
何か考えないと、俺!

――――――――――――――――――あ!
「俺、香穂ちゃんが欲しい!!」

うん。
最近お互いに忙しくってあんまり会えなかったから、俺、香穂ちゃんと一緒にいる時間が欲しいよ。
俺は内部進学とはいえ一応受験があったし、コンクールもあったし。
香穂ちゃんは香穂ちゃんでヴァイオリンの練習で忙しかったみたいだし。
その分、いっぱいメールや電話をしてきたけど……でも、やっぱりできるだけ顔を見て話をしたい。
わがままかな?
ちょっと心配になって香穂ちゃんを見ると、さっきよりももっと顔を赤くして固まってしまっていた。
「ご、ごめん。迷惑?嫌?」
俺の言葉に香穂ちゃんは弾かれた様に首を横に振る。
嫌じゃないけど、心の準備が?……どういう意味?
困らせるつもりなんかこれっぽっちもなかったんだけど……ごめん。
573お祝いの(火原×日野):2007/04/13(金) 19:29:58 ID:5uUfvrsP
そうだよね。香穂ちゃんも忙しいもんね。
ごめんね。わがまま言って。
俺、情けないよね。年上なのにわがまま言って好きな子をこんなに困らせちゃうなんて。
そんなことない?ただ突然だったから?
突然……かなぁ。
俺、いつも思ってたよ。
香穂ちゃんともっと一緒にいたい。独り占めしたいって。
「わかりました」?
何故だか拳を握り締めた香穂ちゃんがキッっと俺を強く見つめる。
え?香穂ちゃんの家に行っていいの?ほんとに?
やったぁ――――――!!
香穂ちゃん家って行ったことなかったよね。
いや、家の前までは何度も行っているんだけど中に入ったことはなかったよね。
あああ……なんかちょっと緊張してきた。
俺、うまく家の人に挨拶できるかなぁ?
え?家の人誰もいないの?
そ、そうなんだ。
………………な、何考えてるんだ俺!!
香穂ちゃんは純粋に俺のお祝いのために、今日ゆっくり過ごせる場所を提供してくれるだけなんだから!
変なこと考えるなよ俺!!

「お邪魔します……」

誰もいないとはいえ、いや、誰もいないからこそ、「おとなしく」を心がけながら玄関をあがる。
香穂ちゃんの部屋、2階なんだ。俺とおんなじだね。
そんな些細な共通点に嬉しくなりながら俺は香穂ちゃんの部屋に入り込んだ。
「うわぁ……」
女の子の部屋だぁ……。
かわいらしい柄のカーテンもところどころに置かれたぬいぐるみも、俺の部屋にはまったく無縁のもので、ちょっと感動。
なんか、匂いまで違う気がする。
ううん。確実に違う。……香穂ちゃんの、匂い、だ。
…………お、落ち着いて、俺!
部屋のドアをカチャリと閉めた香穂ちゃんが、小さな声で「どうぞ」と座る場所を勧めてくれた。
え……と。
ベッドの上に座っちゃって、いいの?
俺、床でも全然平気だよ?
俺の言葉に、香穂ちゃんが目を丸くする。
「で、できれば最初はベッドで……」って、そんな真っ赤にならなくても……。
これ以上香穂ちゃんを困らせるのも嫌だし、恐る恐るベッドに腰を下ろしてみる。
…………う。
な、なんかやばいかも。
だってこのベッドで毎日香穂ちゃんが寝てるんでしょ?
それを考えたら……ちょっと、くる。
「な、なに?!」
小さな声で俺を呼んだ香穂ちゃんに今考えてしまったことを悟られないように、必要以上に大きな声をだして返事をする。
「私……初めて、なんです……」って……何が?
香穂ちゃんの言葉の意味がわからずに首をかしげると、俺の目の前で信じられないような出来事が起きた。
香穂ちゃんが、突然上着を脱ぎだしたんだ。
「か、香穂ちゃん?!」
ちょ、ちょ、ちょっと待って!!
俺の心の悲鳴は香穂ちゃんには届かず、とうとう彼女はキャミソール姿になってしまった。
だ、駄目だよ香穂ちゃん!
それ以上脱いだら――――――!!
慌てて香穂ちゃんを止めようと両腕を伸ばしたら、ベッドのやわらかさも手伝って俺の体勢が崩れてしまう。
「うわっ!!」
倒れこんだ衝撃に息が詰まる。
反射的に瞑った目を開くと、ものすごく近いところに香穂ちゃんの顔があった。
「ご、ごめん!!」
慌てて体を起こそうとすると、香穂ちゃんの手がゆっくりと俺に向かってくる。
細い指先が、俺の頬に少し触れた。
574お祝いの(火原×日野):2007/04/13(金) 19:31:11 ID:5uUfvrsP
「……っ!!」
一瞬のうちに、全身に鳥肌が立った。
ちょっとしか触れられていないのに……頬が、熱くなる。
「か、香穂ちゃん……?」
裏返ってしまった俺の声に突っ込むでも笑うでもなく、香穂ちゃんはじっと俺を見つめ続ける。
――――――や、ややややややばい!!本当にやばいよ!!
香穂ちゃんのちょっと潤んだ瞳が。
赤くなった頬が。
俺の頬をわずかになぞる指が。
白い腕が。
何もかもが――――――――――――やばい。
勢いよく起き上がり、香穂ちゃんと距離をとる。
ベッドの上だからそんなには離れられないんだけど……でも、さっきの距離よりはまし。

「と、とりあえず服着て!!お願いだから!!」

背を向けた俺の悲鳴のような言葉に、香穂ちゃんが息をのんだのがわかった。
続いて弱弱しい「ごめんなさい」って言葉と……鼻をすする音?
「な、泣いてるの?!」
びっくりして振り返ると、香穂ちゃんがうつむいたまま涙を拭っている。
「やっぱり私じゃお祝いにはなりませんか?」って……?
お祝い?
…………。
…………。
…………。
…………あ。

「あああああああああああ――――――――――――!!」

お、俺、香穂ちゃんに何て言った?!
お祝いに、「香穂ちゃんが欲しい」って言わなかった?!
そ、それって……聞きようによっては……っていうかどう聞いても……。
うわあああああ!!俺の馬鹿!!
あまりの恥ずかしさに頭を抱えた俺に、恐る恐る香穂ちゃんが声をかける。
ううううごめん。本っ当にごめん。
俺、馬鹿だ。
今までもそうじゃないかとは思ってたけど、やっぱり、俺、本当に馬鹿だ。
考えなしに物言って人を困らせて、挙句に香穂ちゃんにこんなことさせて……しかも泣かせるなんて。
穴があったら掘って入りたいって、こういう気持ちのことを言うんだね。またひとつ勉強になったよ。
ああ。そんな心配そうな声で俺を呼ばないで。
俺、今、自己嫌悪の真っ最中だからさ。
……え?
嬉しかった?何が?
意外な言葉に顔をあげると、少しだけ近づいていた香穂ちゃんがはにかむように小さく微笑んだ。
お祝いに香穂ちゃんが欲しいって言ったことが、嬉しかったの?
なんで?
「今まで、私のこと女として見てくれてないのかなぁってちょっと不安だったから」って……。
え?え?
驚く俺に、香穂ちゃんは更に言葉を重ねる。
た、確かに俺たち付き合いはじめてから何ヶ月か経つよね。
手を繋ぐことはもう普通にできるようになったし、キスもいっぱいしたよね。
でもそれ以上に進む気配がまったくなくって……不安だった?女の子として意識されてないようで?
「そ、それは……。俺、なんか、どうしていいかわかんなくって……。ずっとしたい、って思ってたけど、がっついてるとか
思われたら立ち直れないし……。それに、女の子って初めてのときに色々理想みたいなのがあるみたいだし……」
クラスの友達から回ってきた雑誌に、そんなことが書いてあった気がする。
夜景の見えるホテルの最上階の部屋、とか。彼氏の部屋、とか。
俺のお小遣いじゃ前者はちょっと厳しいし、後者は家族っていう大きな難関がある。
でも俺も大学生になるんだしバイトでもしてお金貯めて、香穂ちゃんを旅行とかに誘っちゃったりして……、なんて色々考えて
はいたんだけど。
……「どこで、よりも……誰と、の方が重要です」?
575お祝いの(火原×日野):2007/04/13(金) 19:32:26 ID:5uUfvrsP
そう、だよね。うん。そうだよね。
あはは。やっぱり、俺、馬鹿だよね。
香穂ちゃんを喜ばせたくて、もっと俺を好きになって欲しくて……また、空回りしちゃってたんだ。
俺、男だし年上だし、君の前ではいつだってかっこよくいたいって思うのに。
……そんな優しい声で俺を呼ばないで。
「え?」
い、今、何て言った、香穂ちゃん?!
「今じゃ駄目ですか?」って……え?え?
思いがけない言葉に混乱しながら香穂ちゃんを見つめる。
赤く染まった頬も震える小さな手も、儚げで弱そうだけど……強い、まっすぐな視線。
本気なんだ、香穂ちゃん。
本気で俺と……。
「……ありがとう」
嬉しくて、胸がつまる。
思わず泣きそうになっちゃったのは、俺だけの秘密にしておこう。
あ、ちょっと待って、香穂ちゃん。
その続きは俺に言わせて?
やっぱりこういうことは男から言いたいじゃない。
だから改めて。

「香穂ちゃんを、俺にください」

涙目になりながら、それでも俺の大好きな笑顔で「はい」って微笑んでくれた香穂ちゃんが愛しくて愛しくて。
俺は香穂ちゃんが瞼を閉じきる前に唇を重ねた。
……待ちきれなかったんだ。ごめん。
いつもするキスは、「ちゅ」って唇と唇が触れるだけのキス。
深いキスも何度かしたことはあるけど、今はそのどれよりも熱いキスがしたい。
舌で触れると、香穂ちゃんの唇が薄く開いた。
性急に俺の舌を捻じ込むと、香穂ちゃんがくぐもった声をあげる。
その声も、息も、柔らかくて熱い舌も、もっと欲しくて、俺はシーツを掴んでいた手を香穂ちゃんの頭に添えた。
サラサラの髪に指を差し込んで、ぐっと引き寄せる。
香穂ちゃんがまたくぐもった声を上げるけど、ごめん。
だって俺、香穂ちゃんにもっと近づきたいんだ。
香穂ちゃんがもっと、欲しいんだ。
唇が離れた一瞬に、香穂ちゃんが「ぷはぁ」と息をあげる。
それすらも全部飲み込んじゃいたくて、俺はまたすぐに香穂ちゃんの唇を塞ぐ。
歯列をなぞり舐め、舌を絡め、唾液を飲み込む。
唇を食み、口内の触れられるところすべてをまさぐっていく。
どのくらいの時間そうしていたんだろう。
気がつくと、香穂ちゃんの息がすっかりあがってしまっていた。
「だ、大丈夫?!ごめん、俺、夢中になっちゃって……!」
トランペットを吹く俺の肺活量と香穂ちゃんの肺活量に、どのぐらいの差があるかなんてちょっと考えればわかることなのに……。
一生懸命に息を整えながら「大丈夫です」って微笑む香穂ちゃんに、俺はもう一度謝る。
ごめんね。 
俺、男なんだしもっと上手くリードできたらいいんだけど……。
ちょっと落ち込む俺に、香穂ちゃんがゆっくりと腕を伸ばす。
恐る恐る俺の髪を梳く香穂ちゃんがうつむく。
そして。
「もっと、近くにきてください」って消え入りそうな声で言ってくれたんだ。
胸がぎゅって鷲づかみにされたみたいに、息が詰まる。
俺を見つめる香穂ちゃんの瞳は、心なしか熱い。
顔と同じように赤く染まった耳や首とか。
片方だけずれ落ちてしまっているキャミソールの紐とか。
俺の髪を梳く細い指先とか。
視界に入る香穂ちゃんの全てが俺を急き立てる。
「香穂ちゃん……!!」
ドサリ、と音をたてて、今度は俺は俺の意思で香穂ちゃんを押し倒した。
焦ってるみたいに唇を重ね、深く絡め合っていく。
香穂ちゃんの首筋に触れると、体がピクリと動いたのがわかった。
そのままそっと下に辿り、右手でささやかな膨らみに触れる。
576お祝いの(火原×日野):2007/04/13(金) 19:34:44 ID:5uUfvrsP
例えようがない柔らかな弾力が掌に伝わって、体中の血が体とアソコに集まっていくのがわかる。
お、落ち着いて。
ゆっくり。
壊さないように。
優しく。
そんな単語を何度も何度も頭の中で繰り返しながら、指先に力をこめていく。
その力のままに、ふにん、と形を変える感触がもっと欲しくて……どんどん、加速していく。
キャミソールの上からでも、膨らみの頂上が固くなっているのがわかる。
「直接触っていい……?」
俺の問いに、香穂ちゃんは小さく、本当に小さくうなずいてくれた。
キャミソールをたくし上げる。
中から現れたギンガムチェックのブラジャーに、心臓がドキンってする。
こ、これ……どうやって外すんだろう……。
……こう?あ、外れた、かな。
自分の器用な手先に感謝しつつ、一気にブラジャーを持ち上げる。
続いて現れた白い膨らみに、俺の目は釘付けになった。
想像していたより控えめなその膨らみはふるふると震えていて……なんだか俺を誘っているようで。
導かれるように、俺はそこに唇を落とした。
舌で、指で、掌で、香穂ちゃんの肌に触れる。
白くてすべすべで、当然だけど俺のとは全然違くて。
香穂ちゃんが小さな声を上げる。
初めて聞く甘さを含んだ声に思わず香穂ちゃんを見上げると、視線と視線がぶつかった。
……知らなかった、俺。
女の子の泣きそうな顔が、こんなに色っぽいだなんて。
今にも沸騰しそうな頭の中を少しでも冷やすために、俺は小さく深呼吸をした。
落ち着いて。
ゆっくり。
優しく。
柚木にこっそり教わったそんなおまじないの言葉をもう一度繰り返す。
そうしないと、やばい。
今にも…………、しちゃいそうだ。
もう一度深呼吸をして、俺はそっと膨らみの頂上に触れた。
ぎゅっと目を瞑った香穂ちゃんが、さっきよりも少しだけ大きな声を上げる。
「痛い?」って聞くと、ふるふると首を横に振ってくれる。
ってことは、感じて、くれてるんだよね?俺が触れていることで。
なんて、なんて嬉しいことなんだろう。
もっと俺を感じて。
もっと俺でいっぱいになって。
すっかり硬くなってしまった蕾を唇で食むと、ぞくりとするくらい甘い声が香穂ちゃんからあがる。
……もっと、聞きたい。その声。…………聞かせて?
舌で蕾を転がす。
押しつぶすくらい抑えて、軽く吸い上げる。
左の指で捏ねる様に触れると、香穂ちゃんは俺の欲しい声を上げてくれる。
右手をゆっくりと下降させる。
香穂ちゃんのおなかをすぎて太ももに辿り着く。
そのまま優しく足をさする。
これは、合図。
お願い。俺をもっと、香穂ちゃんの近くにいかせて?
ちゃんと合図を受け取ってくれた香穂ちゃんの脚から、ゆっくりと力が抜けていく。
でも俺の手が太ももの内側に入り込んだ瞬間、香穂ちゃん脚に再び力が入ってしまう。
「香穂ちゃん」
呼びかけると、戸惑ったように香穂ちゃんが視線をくれる。
「俺、……香穂ちゃんが好きだよ。すごく、どのくらい好きかわからないくらいに。だから、香穂ちゃんの全部が
見たいんだ。……お願い」
え?俺が卑怯?……なんで?
そういう風に言われたら断れない、って……そっか。ごめんね。
でも、俺の正直な気持ちなんだ。だから。
香穂ちゃんが見たい。見せてください。
「先輩も……脱いでください」って……、そ、そっか。そうだよね。
577お祝いの(火原×日野):2007/04/13(金) 19:36:47 ID:5uUfvrsP
香穂ちゃんに言われるままに背中を向けて、シャツを脱ぎ捨てる。
ジーンズを脱ぐのに少し躊躇って、手が止まる。
でも背後で起き上がった香穂ちゃんから衣擦れの音がして、俺は一気に全部の衣服を放り投げた。
っと。兄貴からもらったアレどこだっけ。確か財布の中に……。
無事に小さな袋を探し出し、こっそり毛布の下に滑り込ませる。
長い付き合いの中でも見たことがないくらいに勃っているモノに「もうちょっと我慢!」って心の中で呼びかけて、ちらり
と香穂ちゃんの様子を伺う。
そして。
乱れた髪とわずかに覗く首筋と白い背中が視界に入った瞬間、俺は自分でもびっくりするくらいの勢いで香穂ちゃんを
押し倒していた。
香穂ちゃんが俺の名前を呼んだ様な気がするけど、その声が頭に届く前に俺は彼女の唇を塞ぐ。
額に、瞼に、頬に、耳に、香穂ちゃんの顔中に唇を落とす。
再び香穂ちゃんの内腿に入り込んだ手を、膝から這い登らせる。
香穂ちゃんの体がまたピクリってして少し力が入ったけど、ゆっくりと膝が開いていく。
――――――指先に、少し粘着質な湿った感触が届いた。
香穂ちゃんが自分の手で顔を覆う。
指先に神経を集中させて、俺はそっとそこの探索を始める。
こ、ここの少し窪んでるところが香穂ちゃんの…………。
で、この上が…………。
無意識のうちに、ゴクリと俺の喉が鳴る。
「見たい」
そう思うのと同時に声が出ていた。
香穂ちゃんが小さく頷いてくれたのを確認して、俺は体を下にずらす。
初めて見る女の子のアソコは、思っていたよりも生々しくて……扇情的で。
太腿の白さと薄紅色に染まっているそこのコントラストが俺の思考を停止させる。
指を動かすと、小さな水音がたった。
香穂ちゃんの体がビクッと跳ねる。
ペチャペチャと音のする窪みに、そっと指をめりこませる。
くぷん、とそこが俺の右中指の第一関節を飲み込んだ。
「……うわぁ」
熱い。
きゅ、って指先が柔らかく締め付けられる。
ここに俺のを入れたら、って考えてしまったら……やばい。
入れる前に出ちゃうとか、それは勘弁!落ち着いて俺!
何度目かの深呼吸をして、ゆっくりゆっくり指を進ませていく。
「痛い?」
俺の問いかけに、少しの間を置いて香穂ちゃんが頭を振った。
……もしかしたら、ちょっと痛いのかな。我慢させちゃってるのかな。
でももっとほぐさないと、痛い、んだよね?その……、俺のをいれる時。
入り口に近い内壁をさするように指を動かす。
香穂ちゃんから甘い声があがる。
少し柔らかくなってきた気がする。香穂ちゃんのここ。
大丈夫、かな?
ゆっくりとしたリズムで円を描きながら、俺は指を更に進入させていく。
中指全部が、香穂ちゃんの中に埋まった。
柔らかく熱くキツク俺の指を締め付けるそこの感触に、俺のモノももうギリギリになってしまう。
でも、我慢。
落ち着いて。
ゆっくり。
優しく。
一度深呼吸をして、小さく指を動かす。
香穂ちゃんの体が跳ねる。
香穂ちゃんの声が、一段高くなる。
香穂ちゃん、気持ちいい?感じてる?
もっと、もっと気持ちよくなって?俺を感じて?
指を動かしたまま、香穂ちゃんの花芯に唇を落とす。
小さな芽を隠すように覆う花弁を舌先で優しくこする。
香穂ちゃんの声が、俺の動きを加速させていく。
初めて嗅ぐ匂い。初めて知る味。
香穂ちゃんの全部が知りたくて、嬉しくて、煽って――――――。
578お祝いの(火原×日野):2007/04/13(金) 19:38:46 ID:5uUfvrsP
指先に感じる水音が増したような気がする。
ピチャピチャと響く音が、俺の唾液なのか香穂ちゃんから溢れるものなのか。
高くなる水音に重なる香穂ちゃんの声は、もうはっきりと甘くて。
――――――ああ、もう、俺。
「いい……?」
俺の言葉に、香穂ちゃんがしっかり頷いてくれる。
さっき隠した袋を取り出して、歯と左手で破る。
ずっと入れたままだった指を引き抜くと、香穂ちゃんが一際高い声をあげた。
何度か練習したお陰でスムーズにアレを装着できたモノを、香穂ちゃんの入り口にあてがう。
ギュッと目を瞑って怖さに耐えてくれている香穂ちゃんが愛しくて、俺はその小さな唇ををペロリと舐めた。
くすぐったかったのか、香穂ちゃんがクスリと笑う。
それが嬉しくてもう一度香穂ちゃんの唇を舐めると、俺はゆっくりと腰を進めた。
俺のモノでノックをするように香穂ちゃんの入り口をこする。
ちゅぷ、と小さな音を立てて、俺のモノの先端が熱に包まれる。
香穂ちゃんの眉間に皺が寄る。
「……痛い……?」
そう聞くと、香穂ちゃんは首を横に振った。
痛いんだと思う。香穂ちゃんの表情がそう言ってる。
我慢してくれてるんだ。
俺の、ために。
このまま力ずくで先に進めたい欲求を全身で押さえつけて、ゆっくりゆっくりモノを埋め込んでいく。
テンポはラルゴ。強さはピアノ・ピアニッシモ。
慣れ親しんだ音楽記号を思い浮かべると、理性がちょっと強くなったような気がした。
「……入ったよ、全部。香穂ちゃんの中に」
荒くなった息を悟られないように小さな声で告げる。
弱く、でも嬉しそうに香穂ちゃんが微笑んでくれる。
締め付けられる感触に俺の本能が「動け!」って騒ぐけど、香穂ちゃんが落ち着くまでもうちょっと待っていよう。
そう思っていたのに。
……え?いいの?
本当に、動いてもいいの?大丈夫?
返事の変わりに、香穂ちゃんの指先が俺の頬をなぞる。
「大好きです」って、今、この状況でそんな事言わないで。
そんなこと言われたら、俺――――――――――――!!
それから先はもう、夢中だった。
記憶が断片的に、しかも感覚しか残っていない。
俺を締め付ける熱。俺を包む熱。俺の理性を飛ばす熱。
柔らかい感触。
香穂ちゃんの匂い。
水音。
肌が触れる音。
甘い声。
荒い息。
そして――――――――――――解放。
その瞬間に俺が叫んだのは、やっぱり香穂ちゃんの名前だった。


579お祝いの(火原×日野):2007/04/13(金) 19:40:28 ID:5uUfvrsP





初めて出会ったのは、春だった。
偶然ぶつかってしまった女の子。
俺と同じように学内コンクールに出るのだと言った彼女は、抱えていたヴァイオリンを弾いたことすらなくて。
音楽の楽しさを知って欲しかった。
一生懸命に練習を重ねる彼女が微笑ましかった。
だからできる限り助けてあげたくって――――――それはいつの間にか、俺を頼って欲しいっていう気持ちに変わっていて。
一人の女の子をここまで意識したのは初めてで、気がついたときにはもう、恋に落ちていたんだ。
それからいろんなことがあったね。
コンクールが終わってからも、季節が変わってからも。
秋になって突然コンサートに参加することになって。
アンサンブルメンバーをまとめてコンサートを次々に成功させていく君の傍で、俺はどうしようもない嘘を作ってしまって。
悩んで苦しんで、みっともない俺を支えてくれたのは君だった。
もし、君が何かに苦しむことがあるなら、今度は俺が支えたい。
全力で助けて、応援して、元気付けてあげたい。
君がいつも、笑顔でいれるように。
昨日よりも今日よりも、毎日もっと君を好きになっていくこの気持ちを音にこめて、いつでも何度でも君にエールを送るよ。
君がいて、よかった。
ずっとずっと、傍にいる。
君が望むのなら、いつだって傍に。





終わり
580お祝いの(火原×日野):2007/04/13(金) 19:41:05 ID:5uUfvrsP
長くてごめんなさい。これで終わりです。
失礼します。
581名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 20:01:50 ID:CoCLVF8J
初々しいね!イイヨイイヨーGJです!
582名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 20:03:02 ID:eerdKCss
>>580、ブラボー!!
いい物を拝ませてもらったw
583名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 20:04:46 ID:fn9jTu1v
火原キタ―――!! GJ!!
すごいな〜 萌え転がったw 二人ともカワイス……
584名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 21:12:19 ID:bIYwI0RV
>>580
テラモエス!!
最高でした!次回作も期待してます。
585名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 21:20:03 ID:dlfvz/X/
GJ!! 火原かわいいよ火原!!
しかし一体いつ柚木からエロ指南を(ry
とにかくGJ!!!
586名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 22:08:47 ID:fUPLMSJg
GJ!GJ!
つ BP 10000 ランク SSS
587名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 22:19:49 ID:bAnGAZXf
>>580
いいな〜〜火原初々しいよ〜
床ローリングしながらブラボーと叫ぶよ!
588名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 22:21:27 ID:bAnGAZXf
ごめんね、あげちゃった
589名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:16:07 ID:ioWYstdr
>>572-579 ネ申 降臨 GJです!
当方女ですが全裸で正座して読みますた
590名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:29:52 ID:bv4J4Jmg
ブラーヴァ!ブラーヴィ!
私も正座して読ませていただきました、勿論全裸で。
しかし火原つける練習てwww
591名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 13:27:56 ID:bE2rTaFX
甘いよ可愛いよ火原!!!
Gj!
592名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 20:07:17 ID:WvOIBHIS
レスの付き方で需要の有無がよくわかるよね
593名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 20:19:05 ID:w36b2wY2
まあ自分はどのカプも好きだけからそんなのどうでもいい。
火日SSGJ!!最高でした。
594名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:10:45 ID:4BUj7kxm
>>571
2は火原の攻略これからなんだけど、我慢できずに読んでしまったw
悶えすぎて床ローリングしそうになるほどGJ!
文章の感じがなんか優しげで、読んでいて素敵だなーと思ったよ
595名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 22:12:14 ID:IMJl1JPK
>>593
いや、ジャンル云々の問題だと思うが
まあこのスレが投下で盛況なのはいいことだ
596名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:34:44 ID:OvfZ0J6o
需要需要と連呼する人が急に出てきてるけど何の話?
どっか他のスレのネタ?さっぱり意味が分からない
597名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 00:45:06 ID:pB9eYlDi
>>940
自分もいいと思うよ。
>>941と同じく、案出した人たち乙です!
598597:2007/04/15(日) 00:46:04 ID:pB9eYlDi
すいません。誤爆です。
失礼しました。
599名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 01:30:36 ID:Y/aGd0+t
>>596
理解力なさすぎだ
ついでに意味が分からないならスルーしてろ
600名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 03:34:45 ID:sCFKrpYi
久し振りに来たら神キター!!
>>580、GJ!!!!
601名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 14:14:56 ID:6xTwh+fX
全裸待ちage
602名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 19:57:44 ID:0qG9OzTe
コルダも遙かもアンジェも待機

ところで新しく「さるさん規制」とかいうのが入ったらしいので、
10レス以上の長編書く職人さんは注意ですよ。
603名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 23:57:00 ID:9HHAkwkL
待機待機
604名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 22:47:57 ID:M4g0bgWg
保守age


投下まだー?
605名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 13:22:04 ID:pni1xdzV
全裸に柿を持って待機してますが
そろそろ凍死しそうです…
606名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 23:41:50 ID:1dLUv5FH
>>605
抱きしめてあげようか。全裸で。
607名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 00:21:10 ID:G5c1WNBu
>>604-605に萌えますた。全裸で。
二人の未来に幸あれ!
608名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 00:22:33 ID:DwURwktu
>>606
萌えたな…
609607:2007/04/20(金) 01:08:05 ID:G5c1WNBu
安価間違えた
>>605-606
610名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 23:56:19 ID:uIsf9VvW
勝真誕生日だったんで書いた莫迦ネタ
2日遅れだけど
NGは「はつあらし」で 
611勝花 はつあらし:2007/04/20(金) 23:57:21 ID:uIsf9VvW
ふわふわと柔らかそうだったとか、甘い匂いがしているとか。
そんなことは後から思ったことで、兎に角その瞬間は何も考えられなかった。
はむ、と口に含んでしまうと思ったよりもずっと柔らかくて。
菓子のような感触のそこは、口に入れた瞬間は冷たかったがすぐに温める。
舌で転がしているうちにとろけてしまうのではないか。
それならそれでいいのだが。
そんなことを考えていると、硬直していた少女が声を上げた。
「……か、勝、真、さんっ……!」
切なげな声は普段の快活なそれとは違い、艶を含んでいる。
吐息交じりで抗議されても、却って煽るだけとは分かっていないのだろう。
ああ、もっとこの声を聞いていたい。
そう思って、弱くではあるが歯を立てる。
腕の中の少女に触れてたいという欲望。
それが今の勝真を突き動かしていた。
「……ん、」
唇を離せば銀の糸が細く光った。
すっかり赤く色付いて濡れたそこを恥ずかしそうに手で隠すと
涙目で少女は勝真を睨みつけた。
「いきなり、しないで、くださいっ!」
「仕方ないだろう、こういうのは突然湧いてくるもんなんだ」
「だからって、もうちょっと雰囲気とか、心の準備、とか……」
段々とうつむき加減になる少女に、今更ながら罪悪感が湧いてくる。
それでもこんな少女も愛らしい、と思ってしまう。
先ほどまでの愛撫だけではなく、真赤に染まった花梨の耳朶を
見つめながら、勝真は次は何処を触れるべきか悩み始めていた。

おわり
612名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 04:31:01 ID:EpZ1toN9
>>610-611 『はつあらし』って見た瞬間、ヤマアラシやら舞台あらしが頭に浮かんできた。
まあ何はともあれ萌えたよ。続きがあるなら期待して全裸で待たせてもらう。
613名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 07:26:10 ID:aKY699cN
ツマンネ。引っぱった挙げ句ただ耳噛んでただけかよ('A`)
614名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 14:01:19 ID:GBa1Dbk6
お、キャラソンの初嵐か
イイヨイイヨー(・∀・)G!!
615名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 14:03:00 ID:nmzEJqhr
勝花キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! GJ!
続きになりそうな悪寒…自分も期待して待ってるんだぜ。
全裸で。
616名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:02:20 ID:X+ejCYAy
GJ!!続きが読みたい
617名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 22:14:37 ID:wSGSGKBO
土日を投下した荒らしは死んだかな
618名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 01:41:26 ID:aVV2HJqw
土日よりも需要のない勝花にワロタw










と書くとまた2分差で自演マンセーレスがつくかなwwwww
619名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 03:04:50 ID:GHdu8tR3
>>611
死ね
620名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 09:45:41 ID:EVO5RXEN
人の才能をひがんでばかりいるとますます心ブスになるよ
621名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 09:46:13 ID:qoEVxqus
1 :名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 01:21:05 ID:+MlypU6b
アンジェリーク、ネオアンジェリーク、遙かなる時空の中で、金色のコルダ関連のエロ萌えスレです。
女王候補、オーブハンター、神子、女子高生の皆様。
本業を忘れてあの方とのめくるめく一夜に(*´д`*)ハァハァしまくりましょう〜。

・雑談、なりきり、SSエロ萌え妄想なら何でもOK
(SS職人様ご降臨お待ちしております)

・マターリsage進行でお願いします

・書き手へのお願い
「○○を投下します。××なので、だめな方は**をNGワードにしてください」
との注意書きレスのあとに、即投下をお願いします。

・読み手へのお願い
荒らしが来たと思ったら徹底的にスルー。
「嵐はスルーしろ」「はいはいスルースルー」などの書き込みは、スルー出来ていない証拠です。

書き手は「自分は萌えを吐き出してるだけ。こんな自分の妄想に付き合ってくれてありがとう」
と、読み手>書き手と考え
読み手は「自分はこういう風に妄想なり萌えなりを昇華する事はできん。職人ガンガレ」
と、書き手>読み手と考え
お互いに尊重しあいましょう。
622名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 10:48:07 ID:fDMbnzQo
レスが伸びてるから何事かと思ったら ま た こ の 流 れ か

と些かウンザリしながら読んでみたら確かにこれは酷いw
こんなのうpしようと思う根性は見上げたもんだな
623名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 11:29:19 ID:i3Hfs/LI
土日を投下した神はまだかな元気かな、待ってるよ

全裸で
624名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 12:00:31 ID:KVGsIPy9
全然関係ないんだが、姐さんたちの意見を聞かせて欲しい
裸で待機って辛くないの?最近は暖かくなってきたかも試練が
でも夜なんかは結構冷えるでしょ
待ってても目当てのカプが投下されるとは限らんしな。空しくならんのか。いや釣りとかじゃなくて
機会があったら自分も投下したいと思うが
中々エロは難しくて書けん
625名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 12:54:41 ID:GCIkZ0+S
>>624
好きでやってますが何か?
626名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 12:57:02 ID:RyJaGe3d
ここまで2荒らしが来るようになっちまったか
627名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 15:00:13 ID:nWgJn4Cd
>>624
たくさんカプがあるから、目当
てが投下されることはあまりないが、どのカプも好き
だから、全裸で624の投下も待ってるよ。
ねこ大好き
628名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 15:00:43 ID:nWgJn4Cd
ごめん上げてしまったorz
629名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 15:19:34 ID:/IJE1H1D
>>624に賛同するネタ書いてたけど先を越されたかw
つか627の優しいレスに萌えたよ。
630名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 20:57:11 ID:x96a/hqF
>>624
自らやってることだし、別にそこまで気にせんでも…と思いつつチョト同意
分かってるつもりなんだけど、ここまで全裸で〜って続くとちょっとなw
もちろん叩くつもりはないしそれは各々好きにやればいいと思うよ
だれか素晴らしいネ申が新作をドカンと投下してくれたらいいな
631名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:30:51 ID:DCD3EdFO
立て読みは飽きました
632名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:35:20 ID:i3Hfs/LI
>>624 <<627 >>630
GJ! うまいな
自分ではマネできん
633名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:37:39 ID:i3Hfs/LI
アアア、アンカミスった!
ごめん>>627
634名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 21:46:25 ID:+abB1TPC
全裸で宇宙を司る女王候補
全裸で怨霊を封印する神子
全裸でバイオリンを弾く女子高生

ここはこんな人がたくさん居るんだと思っていた
635名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:35:10 ID:bDfgDlz9
全裸でぬこを抱きながらタナトスを撃破するゴスロリ少女

も忘れんといて(´・ω・`)
636名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:36:55 ID:FgE6IXO9
作品って一朝一夕に出来る物じゃないし、
ちょっと笑えるネタを仕込んでくれる姐さんもいるから、
投下待ちの間も楽しめてるんで正直嫌いじゃないよ
637名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:58:04 ID:p/e8dYcg
下手に荒れるよかよっぽどいいと思うよ。

私は楽しませてもらってる。
638名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 00:23:52 ID:kJjPneTz
つーか「全裸で」ってエロパロ投下待ちの基本スタイル
いわば制服のようなものだと思っていたから苦も何も・・・
自分の頭の中では、全裸って書かない人もみんな等しく全裸だぞw
639冬海陵辱2・前編 0/12:2007/04/23(月) 01:39:27 ID:5988KjV1
流れを読まずにコルダ冬海陵辱の続編投下いたします。

・ガチ陵辱です。ラブラブはありません。
・オリジナル(音楽科生徒3人)×冬海
・エロゲファンタジーな展開
・精神的に百合かも?
・音楽知識はとっても浅く、いろいろと間違ってたり都合良く設定作ってたり
・漫画のキャラやらゲームのモブやらとは一切関係ございません

苦手な方はスルーよろしくお願いいたします。
NGワードは「冬海陵辱2」で
640冬海陵辱2・前編 1/12:2007/04/23(月) 01:39:57 ID:5988KjV1
 講堂の舞台袖で、冬海は観客席を見ていた。
 コンクールの最終セレクションとあって、客席はほぼ満員である。その中には、少なく
ない数の普通科の姿もあった。
「うわー、けっこう入ってるね」
 突然かけられた声に、冬海はビクリと肩を振るわせた。
 普通科がコンクールに興味を持つようになった最大の原因となった少女――日野香穂子
が、冬海の後ろから伸び上がるようにして客席を見ている。
 冬海は振り向かない。
 すでに彼女は薄いクリーム色のドレスに着替えていた。コンクール用に母親が選んでく
れたというそのドレスを、冬海は太って見えるのではと気にしていたが、少女の持つ柔ら
かで清楚な雰囲気にとてもよく似合っていると香穂子は思っていた。
 壁にかけられた手が小刻みに震えているのを見て、香穂子は冬海が緊張してるのだと思った。
(冬海ちゃんの順番、いちばん最初だもんねえ)
 安心させるように彼女の肩に手を置く。――その瞬間。
「んぁっ」
 びくんっと冬海が体を跳ねさせた。
「ふ、冬海ちゃん?」
 香穂子が驚いて手を離す。大きく見開かれた目が、ぱちぱちと瞬きを繰り返した。
「ど、どうしたの? 大丈夫?」
「大丈夫…です。すみません……ちょっと、驚いて…しまって」
「こっちこそゴメンね。ビックリさせちゃったね」
641冬海陵辱2・前編 2/12:2007/04/23(月) 01:40:38 ID:5988KjV1
(冬海ちゃんを落ち着かせようとしたのに、驚かせてどうする。逆効果じゃないの)
 頭の中で、自分自身に突っ込みを入れる香穂子。冬海は彼女と視線を合わせようとせず、
じっと俯いている。
「ほんとにごめんね、冬海ちゃん」
 香穂子は冬海の顔をのぞき込んだ。途端に、香穂子の表情が気遣わしげなものに変わる。
 冬海の頬が紅い。緊張からくるもの……というより、病気の時のような紅さだと香穂子
は感じた。そう思ってみれば、唇から漏れ出る呼吸も浅くて熱い。
「だ、大丈夫? もしかして体調悪い?」
 冬海は何も言わずに首を振った。
「でも、辛そうだよ。熱があるんじゃないの?」
 香穂子が冬海の額に手を伸ばす。冬海は首を反らしてそれを避けた。
「冬海ちゃん……」
「す、すみません、香穂子先輩……。で、でも……平気、です」
 最後のセレクションですから――細い細い声で、冬海はそう囁いた。
「…………。そっか。最後、だもんね」
 納得した表情で、香穂子が引き下がる。気弱に見える少女が、意外に頑固で、芯が強い
ことを香穂子は知っている。それに、最後のセレクションを棄権したくないという気持ち
は、香穂子にも痛いほどわかった。
「でも、あんまり無理しちゃだめだよ? 終わったらすぐに保健室行こうね」
「は、い……。ありがとうございます、香穂子先輩……」
 軽く頭を下げて、冬海はその場を後にした。
 ――彼女の体から聞こえる微かな電動音に、香穂子は気づかなかった。
642冬海陵辱2・前編 3/12:2007/04/23(月) 01:41:19 ID:5988KjV1


 下肢からの刺激に耐えながら、ゆっくりと冬海はステージの中央に進み出た。全身が鋭
敏になっていて、ドレスの布地が肌に当たる感触にさえ、体が切なく疼いた。
 観客席のいちばん前に座った音楽科の生徒が、手の中にあるものをわずかに持ち上げる。
それは細長い形の機械だった。冬海は、一瞬、哀願するような視線を男に送った。だが、
相手が口元に浮かべた笑いを見て、諦めたように視線を外す。
 クラリネットを持ち直し、目を伏せて、呼吸を整える。
 管楽器であるクラリネットに呼吸の乱れは致命的だ。もしも、途中で吹けなくなったし
まうのだとしても――その時までは全力を尽くしたい。
 体に埋めこまれたモノの振動に耐えながら、冬海は演奏を始めた。
 星奏学院のコンクールは、課題曲がなく、参加者の楽器もバラバラという変則的なもの
だ。各セレクションによってテーマが決まっていて、参加者はそれに見合った楽曲を各自
で選択し、1分半に編曲しなければならない。
 最終セレクションのテーマは『かけがえなきもの』。冬海は、クラリネット・ポルカを
選択した。
 それは香穂子の演奏に刺激を受けて、選んだ曲だった。
643冬海陵辱2・前編 4/12:2007/04/23(月) 01:41:49 ID:5988KjV1
 香穂子の演奏は自分とは違う。華やかで明るくて、聞いていて元気が出るような――ま
るで香穂子自身そのもののような音だ。
 その音に憧れて、彼女と同じ音を出したいと思ったこともあった。
 けれども、今では違う。香穂子に香穂子の音があるように、冬海にも冬海の音がある。
自分自身の音を追求したいと、そう思って選んだのがこの曲だった。
 そうして、いつか……香穂子の隣に、肩を並べて立つことができたら。そんな望みを抱
いていたけれど――。
 冬海はもう、香穂子とともに立つことはできない。
 だから。だからせめて、この最後の曲だけは…………――――――。
 最後の音が、余韻を持って空中に消えていく。
(終わっ……た?)
 無事に吹き終えることができたのが、信じられなかった。
 極限まで高められていた集中が解けて、忘れていた体の疼きが戻ってくる。それでも、
最後まで演奏できたことの達成感が体を包む。
 淡い微笑みを浮かべ、冬海はゆっくりと瞼を開けて客席を見た。
 ぼんやりと潤んだ視界の中、客席の男が見せつけるように掌の機械を動かした。冬海の
表情が凍り付く。
(い、いや……!)
 ――演奏が終了し、ひと呼吸おいて、会場が大きな拍手に包まれる。しかしそれは、す
ぐに驚きの声に変わった。お辞儀をしようとした冬海が、突然全身をこわばらせたかと思
うと、舞台に崩れ落ちたからだった。
644冬海陵辱2・前編 5/12:2007/04/23(月) 01:42:21 ID:5988KjV1


「冬海ちゃん大丈夫!?」
 真っ先に駆けつけた香穂子が、冬海を抱き上げる。
「……っ、っっ」
 何かを我慢しているような表情で、冬海は固く目を閉じていた。その体は小刻みに振る
えていて、驚くほど熱い。
「やっぱり熱あるよ……。気分悪い? 立てる?」
「どうしたんだ、冬海。具合悪いのか?」
 香穂子の肩越しに、金澤がのぞき込んでくる。その後ろに他の参加者の顔も見えた。
「誰か、冬海を保健室に――」
 金澤の言葉を遮って、冬海は声をあげた。
「……っあ、……平気……です。少し、休めば……よくなります」
 体の中で暴れ回るモノに引きずられて、ともすれば蠢いてしまいそうな腰を、冬海は必
死になって押さえつける。
「駄目だよ、冬海ちゃん。一緒に保健室行こう?」
「い、いえ……香穂子先輩は、まだ演奏が……」
645冬海陵辱2・前編 6/12:2007/04/23(月) 01:43:04 ID:5988KjV1
 力の入らない足を叱咤して、無理に立ち上がる。一瞬、バランスを崩しそうになったが、
香穂子が支えてくれた。そのまま舞台袖まで歩く。客席から見えないところまで来て、安
心のあまりにまた足の力が抜けそうになってしまったが、香穂子の手助けもあって倒れず
にすんだ。
「冬海さん、大丈夫?」
「どうしたの?」
 参加者や伴奏者が冬海の周りに集まって、口々に心配そうに問いかける。
 顔を見られないように、深く深く俯いて、冬海は「すみません」と呟いた。
「冬海ちゃん、演奏前から具合が悪かったの。でも、最後だから……」
 香穂子が飲み込んだ言葉の続きを、その場にいた全員が正確に理解した。最後のセレク
ションに対して思い入れを持っているのは、みんな同じだ。たとえ体調を崩していたとし
ても、なんとしても演奏をしたいと願うだろう。
「――だが、せめて俺に一言、言っておいてほしかったぞ。舞台の上でぶっ倒れちまう前
に、さ」
 椅子に座らせるとか、いくらでもフォローのやりようはあるんだから――と金澤がぼや
く。いつもの軽口の延長のような口振りだったが、その瞳は思いのほか真面目な色をたた
えていた。
「すみません」
「わ、わたしが、香穂子先輩に、無理を言ったんです……」
 頭を下げる香穂子を、冬海が庇う。
「……弾いてるときは…平気、だったんですけど……。き、緊張が、とけてしまって……」
646冬海陵辱2・前編 7/12:2007/04/23(月) 01:43:37 ID:5988KjV1
 体の中のモノは、また弱い振動に戻っている。だが、一度達した体は敏感になっていて、
その微弱な刺激が逆に気が狂いそうなほどにもどかしい。
「お騒がせして、すみません……。あ、あの、わたし、控え室で……着替えて、きます」
「あ……うん、そうだね。楽な格好になった方がいいかも」
 冬海の言葉に、香穂子が頷く。
 着替えるとなれば、男性陣は手を貸すわけにもいかない。彼らは冬海を気遣いつつ、香
穂子に後を託して散っていった。
 香穂子に支えられながら、冬海は舞台裏へと向かった。そこから続く細長い通路を通っ
て、右に曲がれば女子控え室が見えてくる。もちろん香穂子は、控え室まで冬海を連れて
行くつもりだったが、通路手前で冬海は立ち止まり、それ以上の同行を謝絶した。
「わたしは、だい…じょうぶです。……香穂子先輩、演奏前だし……集中しないと」
「いいんだよ。冬海ちゃんを放っておく方が気になっちゃうもん」
 わざと軽い調子でそう言って、香穂子は冬海を促す。だが、冬海は首を振って、その場
を動こうとはしなかった。
「頑張ってください……。わたし……そばで、応援していたかったけれど……」
 冬海はぎゅっと香穂子の手を握りしめた。その熱い手に、香穂子は何も言えなくなる。
 冬海の性格を考えれば、ここで無理に自分がついていったら、かえって引け目を感じて
しまうだろう。冬海の足取りがしっかりしてきたこともあり、香穂子はそこで引き返すこ
とにした。
647冬海陵辱2・前編 8/12:2007/04/23(月) 01:44:00 ID:5988KjV1
「……うん、頑張るよ。控え室の冬海ちゃんにも聞こえるように、精一杯弾く。だから冬
海ちゃんも、ちゃんと休んでるんだよ?」
「は、い……」
 ぺこりと頭を下げると、ふらつく足を踏みしめながら、冬海は通路の奥へ消えていった。


 冬海には予感があった。
 控え室の扉の前に3人の人影を認めたとき、彼女はその予感が当たったことを知った。
 だからこそ、彼女は香穂子がついてくることを頑なに拒んだのだ。
 手の中のリモコンをもてあそびながら、斉藤がニヤニヤと笑う。
「冬海ちゃん、お疲れさま。満員の観客の前で、イッた気分はどう?」
 冬海は唇をかみしめる。
(さ、最後……だった、のに……)
「おやあ? 何だか不満そうなお顔ですこと」
「俺たち優しいから、演奏している間は、ずっと弱のままにしていてあげたじゃん。それ
に……」
 大木は冬海の腕をつかむと、控え室の扉を開けて、中に引きずり込んだ。床の上に彼女
を突き飛ばし、足首をつかんで大きく割り開く。
「いや……っ」
「ほーら、冬海ちゃんだって悦んじゃってるくせに」
 ドレスという遮蔽物がなくなって、低いモーター音がはっきりと冬海の耳を打った。
648冬海陵辱2・前編 9/12:2007/04/23(月) 01:44:31 ID:5988KjV1
「あ……あ……」
 押さえつけられた内股がぴくぴくと痙攣し、細くくびれた腰がゆらゆら蠢く。そこには
ガーターベルトがつけられ、黒い革ひもが彼女の足の付け根に向かって伸びている。だが
それは、ストッキングを止めるためではなく、彼女の体から突き出ているグロテスクな物
体――バイブレーターを留めるために使われていた。
「うわー、もうぐっちょんぐっちょんだ。バイブがテラテラと光っちゃって」
「いやらしい汁が、太腿まで流れてきてるよ」
「見られて感じちゃったの? 冬海ちゃんは淫乱なだけでなく変態さんなんだね」
 いやいやをするように首を振って、冬海は耳を塞いだ。
 彼女自身、自分が恥ずかしいほどに濡れていることは自覚していた。
 下着すらつけることを許されず、誰かにわかってしまうのではないかと、どれほど冬海
は怯えたことか。
 ――だが、そうやって不安や羞恥を覚えるほど、冬海の体は敏感になってしまうのだ。
「冬海ちゃんがこーんな太いおもちゃを入れて演奏してたなんて、日野やみんなが知った
らなんて思うだろうね」
「か、香穂子先輩には……」
 言わないでくださいと、消えてしまいそうな声で呟いて、冬海は身を縮めた。
 その間にも、バイブレーターはぶるぶると振動して、冬海を煽る。内側からジリジリと
炙られているようで、冬海の焦燥感が高まっていく。
649冬海陵辱2・前編 10/12:2007/04/23(月) 01:45:00 ID:5988KjV1
「もぅ……外、して…くださ……い……」
「え、外しちゃっていいの?」
「ふぁあぁっ」
 斉藤の手が、またリモコンを操作する。小刻みな振動が、大きく回転するものに変わっ
て、冬海は大きく喘いだ。
「ほーら、こんなに気持ちよさそうなのに」
 すぐにまた振動は弱に戻されて、もどかしさに自然と腰が揺れてしまう。
(いや……、わたし、わたし……)
 体の奥底から湧きあがってくる甘い衝動に、冬海は怯えた。
 あの日以来、男たちは何度となく冬海を抱いた。未熟な体を時間をかけて愛撫して、ひ
とつひとつ、淫靡な悦びを覚えこませていった。
 自慰すら知らなかった無垢な彼女は、男たちが与える圧倒的な快感に抗う方法を知らな
い。嫌悪する心を裏切って、体は愉悦を求めて反応してしまう。
「それとも、冬海ちゃんはバイブじゃなくて、こっちが欲しいのかな?」
 冬海の前に、平井が腰を突き出す。大きくそそり立った男性自身を、快感に潤みきった
瞳が捉えた。慌てて目を逸らす――その一瞬前に宿った欲情の色を、男たちは見逃さなか
った。
 堕ちる――。
 彼らはそう確信する。
 これまで、どんなに責め立てても、冬海は求める言葉を発しなかった。体はとろとろに
蕩けているくせに、ぎりぎりの理性で男たちを拒絶してきた。
650冬海陵辱2・前編 11/12:2007/04/23(月) 01:45:26 ID:5988KjV1
 だが、何時間も性具で煽られ続けた冬海の思考は、すでに半ば肉欲に犯されている。そ
のうえ満座の前で絶頂を迎えるという恥辱を受け、彼女の理性は崩壊寸前だった。
「欲しいならあげるよ。奥まで突いて突いて、ぐちょぐちょにかき回してあげる」
 耳元で囁かれた言葉に、冬海の背筋がぞくりと震えた。腰の奥がどくっと脈打ち、物欲
しげに愛液がこぼれ出す。
「それに――こっちも」
 ドレスの上から、大木の指が触れるか触れないかの弱いタッチで、冬海の胸をなぞった。
それは、より強烈な快楽を知ってしまった冬海にとって、じれったいばかりの愛撫だった。
「揉みくちゃにして欲しいだろ? こんなドレスの上からじゃなくて、さ」
「冬海ちゃんのイイところ、全部、可愛がってあげる」
 斉藤の手が内股を這い上がっていき、ガーターベルトの革ひもを弾く。
「……っ、あ、ぁ…っ」
 冬海の体が戦慄いた。男たちの手を求めるように腰が浮き、胸を突きだしてしまう。
 だが、彼らはすぐに手を引いた。
「だめだよ、冬海ちゃん。欲しいならちゃんとおねだりしないと」
「お願いします、入れてくださいってさ」
「……っ」
 冬海は唇を強く強くかみしめる。言葉を封じ込めるように。その瞬間、斉藤がバイブの
振動を最大にした。
「ぁあああ……っ」
651冬海陵辱2・前編 12/12:2007/04/23(月) 01:48:00 ID:5988KjV1
 陰茎を模した機械が激しくかき乱す。冬海の体を――そして、思考を。
 背筋を何本もの電流が駆けのぼり、視界が白く明滅する。絶頂の訪れを感じて、体が期
待に震える。
 だが、頂点へと駆けのぼる途中で、唐突に振動は停止した。
「あ……あ……」
 冬海の腰があやしく揺らめいた。淫らな欲が理性を浸食していく。
 物足りない。
 欲しいのに欲しいのに与えられない快楽がもどかしくて切なくてもっと強い刺激を求め
てそれだけしか考えられなくなる。
「冬海ちゃん?」
 また体の中でバイブがくねりだし、そのたまらない甘さから冬海は腰を振って逃れよう
として――負けた。
「ぁ……い、れ……」
 だが、冬海が懇願の言葉を発しようとしたその瞬間、彼女の耳をヴァイオリンの澄んだ
音が打った。控え室のスピーカーから聞こえてくるその音は、間違えようもない、香穂子
の音だった。

                                               <続く>

冬海ちゃんの伴奏者はどうしたとか、金澤先生は気づきそうなもんだとか、
突っ込みどころは山ほどありますが、お気になさらず。
続きは近日中に。
652名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 02:51:33 ID:NMnMqWDg
寝付けなくてフラフラしてたら…うほっ、いい投下!
GJ(・∀・)イイヨイイヨー
653名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 10:39:48 ID:PNAY7nYY
冬海ちゃんすまんと土下座しつつwkwktktkと続きを待つ。
654名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 10:41:39 ID:8WCkti2S
冬海ちゃん陵辱続編キタ―――――!
冬海ちゃんに申し訳ないと思いつつ萌えた
後編期待してます
655名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 17:11:56 ID:lSTAI9/Y
GJ!GJ!
後編も期待してます!

百合でふと気になったけど、ここはフタナリとかはいいの?
駄目ならそっち方面に行くけど
656名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 17:35:26 ID:poB+GahH
自分はフタナリとかは勘弁だ
657名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 17:37:15 ID:aek3b50D
あくまでもネオロマだからね。
ふたなりは勘弁かな。
658名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 20:40:42 ID:QLML19SL
>>651
GJですた!続きも期待
659名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:13:45 ID:vP8NRsYS
コルダ小ネタ投下します。
前スレで投下した「残酷な神が支配する」(土浦×日野←月森)の前日譚です。
甘めですがエロありませんorz
佐々木君(漫画・アニメ版登場キャラ)登場あり。
NGワードは「いちばん幸せだった日のこと」
660いちばん幸せだった日のこと:2007/04/24(火) 00:16:03 ID:vP8NRsYS
 午後6時5分前になると、香穂子はいつも練習室の窓を開ける。途端、むっとした熱気が押し寄せてきた。
七月も終わりの今はどこの練習室も冷房の効きを良くするために窓もカーテンも閉め切っている。香穂子が
それに倣わないのは、それなりの理由がある。
 そろそろだろうか。外の様子を伺うと、サッカー部のユニフォーム姿の男子が一人歩いてきて、香穂子は
声をかけた。
「佐々木くん」
「よ」
 佐々木は去年のクラスメイトで、サッカー部員でもある。土浦と付き合うようになって一年、サッカー部
つながりで彼ともよく話すようになった。尤もサッカーに関しては全く門外漢の香穂子が話すことといえば
土浦のことかサッカーに関する基礎知識ばかりで、多少佐々木は呆れ気味に付き合ってくれていたのだけれど。
「相変わらずラブラブじゃん。土浦待ち?」
 佐々木は茶化すつもりで言ってみたのだが、
「うん。もう練習終わったのかなあって思って」
 あっさりと惚気に転換されてしまう。内心吹き出しそうになるのを堪えて、香穂子が望んでいるだろう情報を
話してやる。
「俺はもう終わり。土浦はMFだろ。ポジションとか部長と話してたからもう少し遅くなるんじゃね?」
「ありがと」
「・・・まさか」
 窓から練習室の中を伺う。グランドピアノの上に広げられた大量の楽譜。
「日野もこの時間まで練習してたとか?」
「俺はぜってーーーーー無理だな。真似しろって言われても一時間も保たねえ」
「誰も佐々木くんに真似ろなんて言ってませんよーだ」
「俺楽譜見ただけでソッコー眠気するし。お前とか土浦とかよくあんなの」
 解読出来るよな、と言いかけて、不意にぐいと頭を掴まれて後ろに仰け反る。
「何ナンパしてるんだ」
「土浦」
「梁くん」
 噂をすれば影。
「悪い、部長と話してた。・・・・で、コレは?」
「ひでーな、俺コレかよ」
 あまりの扱いに佐々木が眉を顰めるも、土浦が彼を構う様子はない。
「私が先に声をかけたの」
 佐々木はいててて、と掴まれた頭をさする。とはいえ自分を無視して早くも漂い始めた甘い空気と土浦が
発し始めた言外の退散要求に、それ以上のことは遠慮しておく。
「おー怖ぇ怖ぇ。じゃ、お先」
 今度サッカー部総出でからかってやろうか、なんて思いつつ。

 いつものようにスパイクシューズを脱ぎ、土浦は窓から練習室に入った。先程まで冷房が効いていた部屋の
空気が夕方の熱気と混じる。それでも炎天下のグラウンドよりは大分涼しい。床に腰を降ろすと、香穂子が
楽譜を片付け始めた。
「ちょっと待ってて。今帰り支度しちゃうから」
「ああ」
 ひらりと目の前に楽譜が一枚落ちた。手に取ると手垢で汚れ、あちこちが破れている。練習した証拠だ。
「・・・随分懐かしい楽譜持ってるもんだな」
「へへ」
 パガニーニのラ・カンパネラ。最終セレクションで普通科二人が揃ってこれを弾いて、虫の好かない音楽科の
観衆の肝を抜いたのもいい思い出だ。あの時の高揚は今でも憶えている。出番を待つ緊張感も、弾き終えた充足感も、
何もかも。
 楽譜を片付けた香穂子が、物も言わずに弓を構える。予想に違わず流れ出した鐘の音に、土浦は瞳を細めた。一年が
経ってあの時よりは表現力も技術力も磨き上げられた彼女の、それでもこの曲は原点だ。認めるのは悔しいが、
何だかんだ言ってもリリには最終的には感謝せねばなるまい。あの羽付きが自分たちをコンクールに引っ張り込んで
くれなければ今この瞬間この関係は成立していない。最後の音の余韻が空気中に溶けると、
「ブラボー」
 一人だけの観客は贅沢なリサイタルに満足した。
661いちばん幸せだった日のこと:2007/04/24(火) 00:16:34 ID:vP8NRsYS
「梁くんも何か弾いてく?」
 香穂子が弓と弦を緩めてヴァイオリンを仕舞う。
「いや、俺はいい。・・・それより」
 土浦が手招きすると、香穂子は素直に寄ってくる。手首を引いて抱き寄せ、口付けた。
「ん」
 香穂子は目を閉じて受け入れた。土浦のキスは好きだ。日焼けした肌は浅黒くて、夏の陽射しの匂いがする。
膝をついて床に座り、恋人の下唇を甘く噛むと、それに応えるように土浦が髪に手を差し入れてきた。
 開けた窓の外を湿った熱風が通り過ぎ、ふわりとカーテンが揺れる。自分たちの関係はほぼ全校生徒が知っている。
今更キス一つ見られたところで構いやしない。深くなる口付けに合わせて背を抱き寄せてくれる逞しい腕も、
ピアノを弾く大きな手も、一見怖そうで本当は優しい瞳も、広い肩も全部香穂子は好きだった。
伴奏して貰うのも、キスをされるのも、抱かれるのも何もかも全部好きだった。その彼に求められるのは嬉しくて、
応じることは幸せだった。身体がひたりとくっ付いて香穂子が僅かに被さる形になると、髪を梳いていた土浦の手が
耳の後ろの窪みに回される。その指先の撫でるような優しさにしばし酔いしれる。

 下校時間を知らせる無粋なチャイムが鳴って、ゆるゆると二人は唇を離した。お互いの唇に柔らかいぬくもりが残る。
「・・・帰りたくないなあ」
 胸に凭れて、可愛らしく我侭を言ってみた。
「ん?」
「もう少しだけ一緒にいたい」
「もう少し我慢な」
 土浦が香穂子の前髪を払う。二人で過ごす時間が少ないのは、ひとえに大会のせいだ。とはいえ三年生の夏という
大切な大会で、自分の都合一つで早々と負ける気もない。まして今年は激戦区神奈川で、いい線まで勝ち残っている。
「・・・司令塔相手に負けてくれなんて言えっこないじゃない」
「・・・今言ったろ」
「そういうの揚げ足取ってるって言わない?」
「冗談だよ。マジで取るなって」
 少々膨れた香穂子の空気をあっさり土浦は抜いてしまう。背を撫でる手が心地良い。
「勝っては欲しいんだよ。勝てば嬉しいし。・・・でも毎日毎日練習ばっかりで、それが少し淋しいだけ」
 サッカーをしている土浦は好きだ。子供みたいに夢中になっている姿も好きだ。ただそこに自分が入り込めないだけ。
独占したいとは思わない。邪魔をしたいとも思わない。でもこういう時くらい少し甘えることは許されると思う。
「分かってる」
 香穂子は膝立ちになって土浦の頬に触れて頭を抱く。先程外の水道で流したのか短い髪は汗臭くなく、練習室の冷房に
弄られて僅かに湿っていた。
「・・・頑張ってね」
「ああ」
 
 ずっと続くと思っていた。それが私たちの日常で、笑いあって、じゃれあって、時々喧嘩もして―、そんなささやかな満足が。
どうして、許されなかったんだろう。
662名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:17:53 ID:vP8NRsYS
以上です。
 
短くてすみません。
663名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:31:06 ID:Jac5cZuR
これはひどい
吐き気がするような駄文ですね
664名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 00:36:23 ID:0tDYU2qK
>>1

最近このスレは変なアンチが多いな
職人さん普通にいなくなるぞ
665名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:15:43 ID:P2kbfPiS
しかし「……だから?」と言いたくなる内容なのは事実

いやまあ乙
666名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 01:29:00 ID:CSKgwUOu
痴呆な自分は前スレにそんな投下があったかどうかすら
ちょっとよく覚えていなかったり…スマソorz
667名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 02:49:46 ID:w6XraIRW
昨日か明日に投下すればいいのに、何故わざわざ今日なんだ?

668名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 02:59:01 ID:/aiMDpgv
また土日厨の自己満オナーニ投下か
需要ないんだからリアルチラ裏にでも書いてればいいのに
669名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 03:35:48 ID:9n4Cin7z

※スルー検定実施中※

職人さん乙でした、続きwktkして全裸で応援してるよ
670名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 03:54:03 ID:YvSFDiem
同じく職人さん乙です。続きを楽しみにしています。
全裸で投下エロ書きながらw
671名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 03:56:42 ID:cmWBRZvV
お、新作来てたー

甘い雰囲気でよかったと思うよ
次回はエロありなのかな?楽しみに待ってる!
672名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 04:11:02 ID:/aiMDpgv
フォローした気になって傷口に塩塗りこんでる前日譚の意味の解らないアフォ儲ワロスwwwwwwwwww
前日譚なんだから続きなんかねぇだろ
つーか前スレ投下の当て馬糞SSが時系列でいうとこれの続きだろ
673名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 05:24:33 ID:spWYFoFO
GJ!
ああこのシーンを目撃したのか…と切なくなった
後日談(それとも本編の続き?)待ってる、もちろん全裸で
674名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 06:46:06 ID:kxttxDHl
指摘された途端に慌てて言い訳してる土浦厨バロスw

>>667
狙ってやってんだろ、土浦厨は土浦同様根性曲がってるから。
675名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 07:47:33 ID:1IV123WM
せめてエロがあればねー。
GJとはいえないなー。
やっぱ駄文だろ。
676名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 08:57:52 ID:slm0jYR2
問題になってる土日話の本編とやらを保管庫行って読んできた

勉強(数学で学年三位)も、音楽(芸大のピアノ科受験)も、サッカー(県大会決勝目前)も
何でもできる完璧人間土浦

そんな梁くんにラブラブの鈍感で悲劇のヒロイン気取りの気持ち悪い香穂子

そんな完璧な土浦に、コンクールの優勝も香穂子もかっさらわれ
留学直前に香穂子をレイポして犯り逃げする惨めで最低な月森

という胸糞の悪くなる話ですた
最低なのは、他キャラを貶めなければ土浦を持ち上げられない土浦厨だと思った
677名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 09:19:19 ID:9SMD64bj
一作だけの問題じゃなくて
本番なしの小ネタいらないという人が案外多いんじゃないか
と思った
678名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 09:30:36 ID:P/QA8w6w
自分もどっちか言うと
この板に投下するんだったらガチ本番推奨派だが、
今回は前書きでエロなしアナウンスしてるし、読みたくなきゃスルーでいいんじゃないか?
正直、問題は内容よりタイミングな気がする
何故よりにもよって
土浦アンチに叩かれるだろう月森誕生日に投下したのかがわからん

そして職人さんの投下作品をスルーできずに叩いてる住人よ
土浦アンチなのも今回の職人さんの内容が気に食わないのもわかったが
これ以上暴れてると
どう考えても他の職人さんも投下しづらくなって
2発売直後の月森誕生日があっけなく過ぎていくよ
月日投下待ってんなら少し落ち着け
679名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 11:21:40 ID:Noh0g2ab
エロなしだから批判されてるというより、内容があまりにも独り善がりで、
真の意味でやおいだから批判されてるんだと思うよ。(便乗嵐は除く)

それにしても、この人、前回も冬海ちゃん凌辱話と投下時期被ってるんだよね。
偶然なんだろうけど、こんだけ間空いてるのにピンポイントで被るのもすごいなと。
いろいろタイミング悪い人なんだろうな。
680お詫び:2007/04/24(火) 12:27:48 ID:vP8NRsYS
朝方に「いちばん幸せだった日のこと」を投下した者です。まさかここまで炎上するとは
思ってもいませんでした。本当にスレ住人の皆様には申し訳ない気持ちで一杯です。

自分の作品の弁明―というかここまできてしまえば自己弁護にしかなりませんが、
あの作品(「残酷な―」)はあえて「純粋な好意がふとした瞬間に激しい憎悪に
変わる」というのを書きたくて、それにはキャラクター同士の関係を考慮したとき
月森でしか書けなかった。無条件に月森を信頼する香穂子と、香穂子への感情と
彼女の信頼による苛立ちと―、その彼女の土浦への絶対的な愛情に対する嫉妬と
土浦に対する嫌悪とが混ざり混ざって憎しみに転化されてしまう月森の心情を書きたかった
のです。正直、書いてる最中も平謝りしながら書いていました。今もです。冬海陵辱との
被りは本当に偶然です。
誤って今朝投下してしまったのは前回投下したときにそれほど悪い反応ではなかった
ことと、キャラクターの誕生日を考慮していなかったことから油断していました。
一年のうちに一番落としてはいけなかった日に、それも荒らしが一番待ち構えていた
日に落としてしまった自分のミスです。本当にすみませんでした。

内容に関してのヤマなしオチなし意味なし独りよがりに関しては厳しく受け止めます。
今更何を言っても信じてもらえないし火に油を注ぐだけかもしれないけれど、
自分は月森が本当に好きです。日野も月森も土浦も志水も火原も柚木も加地も金澤も
王崎もみんな好きです。
本当に申し訳ありませんでした。
681名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 12:34:31 ID:Qfgctw0f
はぁ?ずいぶん高尚な内容のつもりでいるようだけど所詮ただの土浦マンセーの当て馬w
しかも日付変わったとたんて。どうせ狙ってたんだろ
最低最悪の土浦厨乙wほんと根性腐ってるよな
682名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 12:39:24 ID:YvSFDiem

※第2回 全国スルー検定実施中※

まったり職人さんのお越しをお待ちしています。
683名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 12:47:12 ID:iQ2IaalM
いやらしければ何でもいいわ!

じゃあみんなどんなプレイが好き?
自分は道具を使う奴かな?
684名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 14:01:27 ID:P/QA8w6w
話題転換に話ふってくれたところ蒸し返して申し訳ないが
>>680
誕生日を知らないで投下したのならあなたのせいではないし、
単純に運が悪かっただけだと思ってあまり気にしない方がいい。
ただ同じような字書きとしてスレチ承知+私的意見で一つだけ言わせて欲しいのが
あなたが何を表現したくて書いた作品かは読み手にはまったく関係がないということ
そこは投下した作品自体で語るべきところであって
>>680さんがどんな意図で作品を書いたかは読む側にはどうでもいいことです。
それと同じ論理で、
あなたの作品を読んで気に食わないと感じた人の意見は
あなたにとってもどうでもいい、気にとめる価値もないものだと思います。
これは>>680の書き込みを読んで感じたことですが、
良くも悪くももう少し作品とそれを書いた自分とを離して考えることができたら
書いたり投下したりする上であなた自身が楽になれると思います。
これらは完全に私個人の見解ですが、心の隅にとめておいてもらえたらうれしいです。

ついでにああいったアンチ荒らしがいる場合、
炎上後だとその対象が作品ではなく投下者に移っていることが多いので
言いたいことがあっても出てこない方が場がおさまりやすくます。
ですから私の書き込みに対してもレスは不要です。
あくまで私個人の意見なのであなたが納得できなければ読み流して下さい。

最後に
上記のような書き込みをしてから言っても信用されないかもしれませんが、
私はあなたの文章は好きです。
このスレでなくても残酷な〜の続きを読みたいとも思います。
長文、失礼しました。
685名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 14:05:25 ID:P/QA8w6w
脱字があった。スマソorz

×おさまりやすくます。
〇おさまりやすくなります。
です。

こんなんでレス消費してスレの住人さん達にもスマソ…
686名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 14:19:13 ID:nmDjxEA+
>>683
オマイはベラーか

注意書きがきちんとしてあって
NGワードも明記してあって
いやらしければ何でもいいの
687名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 14:49:37 ID:FPd7shJZ
>>680
嘘つけ!月森の誕生日潰したかっただけのくせに
朝じゃないだろ、深夜だろ
月森の誕生日に日付変わって十数分後に投下なんて
日付変わるの待ち構えてたようにしか思えん
消えろカス!のこのこ見苦しい言い訳しに出てくんな!
688名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 15:15:15 ID:pRPw7erC
>>683
いやらしければなんでもおkだが強いていうなら
じらしてじらして寸止め→おねだりさせる→本番
の流れが好物だお

wktkで職人さんの投下まってますよ
689名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 16:08:27 ID:qZP8Ww5Y
関係ないスレで月森の誕生日なのにどうのこうのと暴れてたヤツが居たから
一体どのスレの何の話だよ、と思って2ch内探してたら、ここか……。
あほらしい、キャラの誕生日なんていちいち覚えてないし、そもそもキャラの誕生日だからって自粛しなきゃいけない話とかってあるのか

自分は無理矢理系大好物だ、普通の幸せエロより好きなくらいだ
だから、以前投下の月日レイプ話は思う存分楽しんだけど
前日譚はエロパロで読む話としては「?」な事は確か

前フリとして投下されるなら気にしなかったけど、後になってからエロ無しの前日譚だけあげられても
……まあ、書き手としては書けてしまったら読んでもらいたくなるのはわかるがなあ……。
そりゃ前回投下した時は悪い反応じゃなかっただろうよ、レイプ好きは結構居る。

誕生日だからどうこうってのはどーだっていいと思う。
690名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:02:38 ID:12hHQvjw
>>680
んな高尚ぶった言い訳が通用するほど月森の心理描写なんてできてないじゃん。
当て馬好きの厨がよく書く手垢の付いたテンプレ陵辱物に
ヒーロー役の萌えキャラと噛ませ役のライバルキャラあて嵌めただけのくせによく言うよ。
691名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:03:39 ID:alLpauoj
自分は好きキャラの誕生日すら覚えてないので、どうでもいいキャラの誕生日なんかよけいわからんw
だから、誕生日云々はどーだっていいな。

でもエロなしで、しかも本番の話より前の話を今更投下されてもフーンとしか思えないのも事実。
ついでだから土浦ともエロやっておけばよかったんじゃね?w
692名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:26:09 ID:pDSPyFMG
>>676
土日厨の願望が具現化したようなストーリーだなw
漫画スレで、月森はさっさと留学して途中退場しろって
暴れてる土日厨の言ってることそのまんまw
いや、オプションで強姦も付けて更に酷くしてみました☆って感じか
693名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:31:49 ID:5hczUdEj
この流れで土浦厨がどうのこうのと暴れてる人たちは
保管庫には、別の人が書いた「月森と香穂子が恋人同士で、嫉妬に狂った土浦が香穂子を陵辱する話」なるものも
保管されてる事を知ってるのだろうか?

誰が当て馬だろうとなんだろうと知るか、やらしければいいんだよ。
694名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:43:14 ID:/IL/oe3i
>>693
あったね。あれも好きだった。
エロファンタジー視点じゃないレイーポものはちょっと切ないけどな

自分は小ネタでもエロ雰囲気あれば好きなんで、
職人さんはあまり構えずにガンガン投下していただけたらと思う
695名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:51:45 ID:X1mgP4fC
どうでもいいよ。
それよりエロパロ板なのでエロいのキボンヌ。
696名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 18:42:42 ID:yXeHqRXx
おいおいww
新レス付いてるからふゆーみたんの続きktkr(;´Д`)
と勘違いした俺をどうしてくれるwwww
697名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 18:45:53 ID:5hczUdEj
前日譚はそれがどうしたとしか思えんが
残酷な神がの方の話は好きだ、陵辱マンセー
そりゃ、この投下の反応はよかっただろうよ。
しかし、その反応のよさは、陵辱シーンがよくかけてるからに他ならないと思うんだが
反応がよかったから、それの関連話でエロなしキャラの心情のみの話でも読んでもらえると勘違いしちゃったのか

妙に批判が集まったのは、その勘違いのせいだな。
誕生日なんてのはどうだっていいし、アンチ土浦の便乗荒らしはただのあほだが。
でも、残酷な神の方の陵辱シーンは本当に好きだ、また陵辱話書くなら読みたい。
698名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 19:07:02 ID:Qy4Hvjpl
>>696
嘆くな、自分もそうだ
あの後の香穂子のお清めエチィを待っているが無いんだろうな
699名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 19:08:48 ID:tEILPOyW
>一年のうちに一番落としてはいけなかった日に、それも荒らしが一番待ち構えていた
>日に落としてしまった自分のミスです。本当にすみませんでした。

待ち構えるほどヒマじゃないよ。
待ち構えていたのは荒すことじゃなくてエロだよ。
なに勘違いしてんだよ。
申し訳ないと思ったらさっさとエロ書けよ
700名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 19:21:51 ID:q+QU7yWF
まぁ、当て馬作らなきゃ話作れない奴は所詮その程度の奴ってことだな

その点レイプ犯をモブにして、キャラファンを不快にすることなく
萌え陵辱シーンを書いた冬海受け職人は神だな
701名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 19:24:27 ID:psNFMJZO
>>700
確かに神だけど、あんまり投下前に神神いいすぎてレベルあげすぎると
プレッシャーかかって落としにくくなるんじゃないかなw

自分も冬海たん待ってるんだけどね
702名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 19:30:08 ID:5hczUdEj
良く知ってて信頼してる人にレイプされるがゆえの
絶望とか苦悩とかがいいのに。
キャラファンが不快になるなんて事考えずにどんどんやってくれ。

土浦が陵辱する話も月森が陵辱する話もどっちも好きだ。
別キャラでもやってくれ、読みたいぞ自分は。
もちろん、モブに陵辱される話もイイ、冬海のも待ってる。

第一キャラファンが不快になるなんて事気にしてたら、女キャラが可哀想なのみたくない、幸せエロしか見たくないって人と
陵辱されるおなごに萌えるって人が共存できないじゃないか。
703名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:00:16 ID:FRkKgvyr
>>700
別に当て馬作らなくても、フリーの女に信頼できる良い友達としか思われてないのに
男の方は惚れてて、思いつめてゴーカンってふうにもできるしね。
陵辱物=当て馬って狭い思考の人は他キャラ貶めがデフォなんでしょ。
704名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:07:11 ID:5hczUdEj
>>703
どっちだって同じじゃん、としか自分には思えんぞ。
用は、嫉妬に狂って思いつめて乱心で本番突入なのがいいんだから
別におなごの方に決まった相手が居るわけでも、望みがないわけでもないのに
望みが絶たれる前に思いつめて乱心するのは微妙に説得力がない、つか、ちょっとアホっぽい。

おなごの方に相手が居て、その男にとっちゃ望みがないってのは一番簡単で説得力あるだろうよ。
何をそんなに気にするか本気でわからん。
705名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:07:54 ID:Qy4Hvjpl
月森誕生日なんだろ?よく知らないが
だったら、生クリームプレイとかシャンパンプレイとか
そんなほのぼのした内容の書き込みが読みたい
706名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:11:42 ID:P2kbfPiS
ID:5hczUdEj
いいかげんに荒らしの相手するのは止めてくれ
707名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:21:10 ID:5hczUdEj
>>706
わかった。
自分が相手してたのは全部荒らしだな。

確かに、とにかく何でもいいからケチつけたいだけだよな、これ……。
土浦厨はどうと言ってる中、土浦が当て馬になってる話だってあるって言ったらその話はやめて
今度は強姦話を作るならモブを持ってきてキャラファンを不快にするなといい
そのキャラが強姦するからこそいいってのがあるんだよと言ったら
今度は当て馬シチュ自体の叩きに回り……つまり、何でもいいから叩く理由を屁理屈で見つけたいだけだ。

いい加減自分も消えるぜノシ
708名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:28:10 ID:W00mJZWF
ようは説得力ある話を書けないヘタレでも、安易に陵辱物に走れるテンプレが当て馬ってわけだろ
文才の無さを他キャラ貶めでしか補えない可哀想なヤシなんだから突っ込んでやるなよ
709名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:32:04 ID:1WUYZeYF
ちゃんと前書きで断り入れててNGワードも設定してあるのに炎上ですか…。
月森も土浦も好きな自分としては気分を害しました。
月森のエロ投下に来たけど来週に回します。誕生日ネタを抜くので時間ください。
710名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:33:51 ID:s5YvGBeu
白い梟を肩に止めつつ、正座でトランペット構えてはや2年。
冬海ちゃんに悪いと思いつつ、651の続きを待っています。全裸で(0゜´Д`)
711名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:41:35 ID:r71oxBZG
ID:5hczUdEj=>>693=>>697=>>702=>>704=>>707は何でそんなに必死なんだ?w
712名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:43:42 ID:6jWTJPXB
タイミングが悪かったとしか…しかし、それも本当なのか、既に訳分からん状況になってるけど。
人によっては気分悪くなるっていうのは否定できない流れだったとは思う。
とにかく、過ぎてしまったことだ、水に流す他ないよ。
713名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 20:50:08 ID:tEILPOyW
>>709
何だお前。二度とくんな。そーやって煽っているってことに気づけバカ
714名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 21:02:02 ID:cab9kKht
5hczUdEjが必死過ぎてキモイ

つーか>>697みたいなこと書いて、職人が本当にまた陵辱話書く気になると思ってるなら相当低脳だぞ、お前
お前みたいなけなすだけけなして自分の欲求だけ押し付ける厨を
管理人スレで言うところの書き手を萌え製造マシーンと勘違いしてる厨読者って言うんだよ
職人萎えさせるための策略なら乙だが
715名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 21:08:41 ID:5hczUdEj
>>714
書いてくれるなら読みたいが、書いてくれないなら別にそれでいいからな。
思ったことをそのまま言って、それで書いてくれなくなるなら別にいい、本人の自由に任せる。
書いてもらう為に持ち上げる気も、書かなくさせるためにわざとけなす気もないだけだ。

好きなところは好き、嫌いなところは嫌いと言っただけだぞ。
716名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 21:38:43 ID:pRPw7erC
読みたい人も書きたい人も、今この流れで何言っても
各々の望む方向へは持っていけないのではないか
むしろ望みを遠ざけているのではないか
そんなふうに思う春の宵

さーて、今夜も全裸で待機するぞ
717名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 21:53:44 ID:fOEKu1WN
消えるって宣言して戻ってくる粘着カコワルイ
いい加減失せるか氏ね<ID:5hczUdEj
718名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:00:14 ID:Zu51r3Pd
つーか。
ここ本当に大人板?????
719名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:00:19 ID:I5dF9+Af
とりあえず684がいらない子なのはわかったw
720名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:00:59 ID:JoWs3lbz
月森厨は本当ウザイ
これが土浦が月森と逆の立場なら土浦厨は暴れたりしない。
なんで月森のファンはこんなに痛いのか
721名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:15:25 ID:OgzT1BdS
>>720
せっかく張り切ってageたことだし、誰か釣れるといいですね^^
722名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:23:46 ID:pRPw7erC
アンカーのつけ方も知らない>>719が一番いらない子な件についてww
723名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:26:09 ID:cohfLcUx
誰に萌えていようが厨は厨。キャラは関係ない。
痛いのは厨。
724名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:30:57 ID:GKTtBavY
どうでもいいから
冬海ちゃん陵辱を全裸で待機中w
もしくは新たな神カモーン
ただしエロでお願いしまつ
725名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:43:58 ID:yYgX6mkg
相変わらず殺伐としたスレだな。
これじゃ職人も減るよ。
726名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 23:06:15 ID:5kxjIsfb
655だけどふたなりはやっぱ駄目か
FT要素の多い世界観だから、何となく考えてしまったんだけど
やっぱりネオロマンスだもんなあ
地雷な人も多いだろうし
又そのうち、ちゃんとした作品出来たら来ます
727名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 23:09:59 ID:yA3TcM8t
>>709
アテクシの高尚な作品が読みたいなら愚民ども静まりなさい!って言ってるみたいだ。
これで投下されたのが糞壷ポエムだったら笑うなw

気分を害しましたとか言う前に、無言で誕生日ネタを投下してりゃあ
話題がそれて炎上が収まったかもしれないものを…。
728名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 23:32:22 ID:HOOXDype
差し入れ
つ旦~
とりあえず全裸で正座してますね
729名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 23:42:31 ID:YvSFDiem
>>728のお茶うけにどうぞ。
これでも食べて落ち着いてくれ。

つ無糖ヨーグルト
つきんぴらごぼう
つおにぎり
つカツサンド
つマシュマロ

職人さん!全裸でお待ちしております!
730名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 23:47:11 ID:nmDjxEA+
夜食もドゾー

つはちみつプリン
つリゾット風ピラフ
つ生チョコ
つ闇鍋

あ、これも使ってね
つ胃薬
731名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:04:54 ID:ZqbFP2v0
全裸待機で体調を崩した方に
つ薬湯

甘いものも置いていきますね
つわらびもち
つアロエゼリー
つきんぴかなりきんケーキ
732名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:14:31 ID:AoFjm0Uf
>>730
ちょwww地雷が混ざってるぞww
733名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:18:45 ID:ZqbFP2v0
>>732
リゾット風ピラフはものによっちゃ食えるんじゃないかと疑っている
米が生で無ければ、だが
闇鍋は多分怨霊とか発生するよね、一晩放置とかしたら
734名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:23:51 ID:WunBbosC
コルダに限らず、ネオロマ投下待ってます
みんな、遥かもアンジェも忘れないでね
735名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 00:27:32 ID:okajjd9q
>>734
この流れは完全にアンジェと遙かが置いてきぼりだよな
736名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 02:32:08 ID:cq7roO/e
正直、○○持って全裸で待ってます、系のレスもいい加減ウザイよ。
職人待ち保守って書いてある方がマシなくらい。
737名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 02:48:32 ID:5vkpxKP/
コルダもメジャーになったものだなあ…
と遅れてやってきて空気を読まずに遠い目をしたくなった。
フルート吹きながら舞ってる。全裸に白衣で
738名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 03:38:01 ID:7x81hsHR
じゃ、お言葉通り職人さん待ち保守。着衣で。
739名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 07:54:13 ID:Ga8vNEwn
>>738を見て、自分は全裸よりも着衣エロ萌えだったことを
思い出した。
では自分も着衣の上に白衣も着込んで職人待ち保守。
740名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 13:54:46 ID:uYUniX4R
>>736
好きで全裸やってる身としては
ウザイとかマシとか言われても困るわけで。
それこそ『全裸』をNGワード指定して
スルーしておくれとしか言えん(´・ω・`)
741名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 15:51:21 ID:if6Uu5tf
>>740
スルーしてるからどうでもいいっちゃいいけど、
スレも無駄に消費するし、自粛してくんないかなと思って。

保守が必要なときとか流れを変えたい時にやるならまだしも。
742名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 17:08:43 ID:IBgo434P
('A`)
743名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 17:14:29 ID:KIkkik5e
>>741
それスルーできてないから
744名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 19:15:52 ID:4WpoPwRS
正座ばっかりで足が痺れたから
自分は流れ読まずに全裸で仁王立ち待機しとこうかな

全裸待機してる姐さん方想像して萌えたってレスもあるし
気に入らないことあったらユー、スルーしちゃいなyo!
745名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 23:23:06 ID:7x81hsHR
ユー、スルーがシースルーに見えた瞬間、自分はチラリズムを愛しているのだと改めて気付いた。
746名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 00:10:22 ID:h96qClWQ
やばいなあ。冬海ちゃん陵辱は申し訳ないと思いつつも萌えてしまう。
小鹿のように震える冬海ちゃん(;´Д`)ハァハァ
747名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 01:02:17 ID:dIrJWN2h
>>745を読んで
女の子にシースルーを着せて普段の生活をさせる、というシチュに萌えてしまった…

文才ない自分は書いてくださるネ甲キボン
748名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 02:24:11 ID:C1+XfKlQ
平安京では夏には羅(うすもの)というシースルーの衣を一枚で着るそうだから、
そーゆーシチュもありだよね。
これが常識なんだよとか何とか言いくるめて、恥ずかしがる神子たちに着せるとか。
749名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 02:55:43 ID:BhDJd4VQ
>>748
は、はなぢがw
そんで脱がさずムリヤリ行為に至ってくれたら…貧血になるww
750名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 18:00:29 ID:Q7sSpauc
平安時代ってそもそも服着ての本番がデフォじゃなかったか?
751名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 20:44:03 ID:Ei9fuQ9N
いや、男の烏帽子だけで体の方は男女共普通に全裸だ
鎌倉か室町に平安時代のエチを描いた絵が残ってる
752名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 23:13:51 ID:WTnXo+4m
烏帽子だけって萌えるか……?
753名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 23:21:11 ID:bLSOpEzu
mjd?!烏帽子だけの裸を想像してワロタwwwww
754名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 23:31:00 ID:cOo8r3mv
烏帽子て男のアレを模してるとなにかで聞いた事があるが…
755名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 23:41:09 ID:dNYkUTje
>>754
烏帽子の中身がチソコ。
元服のときに、バカ殿の丁髷みたいに髪を結う。
その結った髪をチソコに見立ててる。
当時の男性にとっては、本物チソコを見られるよりも、烏帽子が脱げる方が恥ずかしかったそうだ。
756名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 23:52:43 ID:yqZ5nr28
>>755
陰陽師でそんなエピあったな
…つーことは、あの京の男たちは年中おっぴろげということか
なんと大胆な
757名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 00:26:19 ID:R3QPPbhP
靴下だけ、と共通するもんがあるのかと思った<烏帽子だけ
いや靴下だけに萌える心情が自分には分からないがw
758冬海陵辱2後編 0/13:2007/04/27(金) 00:39:43 ID:jQ8eh26H
コルダ冬海陵辱2の後編投下いたします。

・ガチ陵辱です。ラブラブはありません。
・オリジナル(音楽科生徒3人)×冬海
・エロゲファンタジーな展開
・精神的に百合かも?
・音楽知識はとっても浅く、いろいろと間違ってたり都合良く設定作ってたり
・漫画のキャラやらゲームのモブやらとは一切関係ございません
・思いっきりバッドエンドです。
・本番なしですごめんなさい。

↑注意書き増えてるので、気をつけてください。
苦手な方はスルーよろしくお願いいたします。
NGワードは「冬海陵辱2」で
759冬海陵辱2後編 0/13:2007/04/27(金) 00:40:10 ID:jQ8eh26H
 ぼんやりしていた頭が、急速に覚醒する。力の入らない手のひらを無理矢理握りしめ、
冬海は真っ直ぐに男たちを見た。
「外して、ください……お願いします」
 冬海の気配が変わったことを、斉藤は敏感に察した。舌打ちして、手の中のリモコンを
操作する。
「や……っ」
 熱くなった粘膜をめちゃくちゃなリズムでかき回されて、冬海は大きく仰け反った。す
ぐに振動が弱められて、腰がもどかしげに突き出される。そしてまた体の奥から揺すぶら
れる。
「やあああっ」
 寸前まで高められて引き戻される、その繰り返しに冬海は何度も何度も首を振る。意志
と関係なく腰が跳ね、真っ白い腿が宙を掻き、つま先が反り返る。ドロドロした熱い何か
が出口を求めて冬海の体の中を駆けめぐり、狂おしいほどの焦燥感で炙られる。
「冬海ちゃん、言っちゃえよ」
「ほら」
「ほら――言えよ」
 身悶える冬海を見下し、男たちが何度も誘う。最初は優しげだったその声に、次第に苛
立ちが含まれていく。
 けれども冬海は頷かなかった。
760冬海陵辱2後編 2/13 上は1の間違い:2007/04/27(金) 00:41:02 ID:jQ8eh26H
「は、ず……して……、ねが……っ」
 男たちは目を見交わした。何故かはわからないが、冬海が自分を取り戻してしまったの
は確かなようだった。寸前まで追いつめていた獲物を取り逃がした悔しさに、彼らの表情
が歪む。
 もう一度追い込んで気力を折ってしまいたいが、今、この場ではそれほど時間をかけて
いられないのは、3人ともわかっていた。
 暗黙の了解で彼らは方向を転換する。
「……ふん、仕方ねえな」
 大木がの言葉と同時に、斉藤がバイブの振動を落とす。
「ふ……?」
 熱い吐息をこぼしながら、冬海が潤んだ瞳をあげる。その前に大木が自分のモノを突き
だした。
「ほら、しゃぶれよ」
「ちゃんとイカせることができたら、外してあげる」
 斉藤がニコニコと笑いながら、リモコンを振る。
 一瞬、目を見開いて、それから怯えた表情で冬海はリモコンと目の前のモノを見やった。
 グロテスクなそれを、冬海は悲しいことにもう見慣れてしまっている。それどころか、
その味も、手で触れたときにどんな反応を示すかも、どうすれば射精まで導くことができ
るのかも。
 悲しさとあきらめの入り交じった表情で、冬海はおずおずと口を開けた。差し出された
舌が、ぴちゃりと幹に触れた。
761冬海陵辱2後編 3/13:2007/04/27(金) 00:41:40 ID:jQ8eh26H
「エロく頼むよ〜、冬海ちゃん」
 平井がおどけた声を上げる。その手にはビデオカメラが構えられている。
 撮られている――。
 だが、それにももう慣れてしまった。冬海は羞恥に体を震わせながら、大木のモノを口
に含んだ。口の中いっぱいに独特の苦みが広がって、鼻孔に流れこむ生ぐさい臭いにむせ
そうになる。目尻に涙を浮かべ、けれども冬海は逆にのどの奥へ迎えるように陰茎をくわ
え込んだ。
 幹の根元から絞り上げるように唇を動かし、傘のくぼみをチロチロと舌先で刺激する。
教えられたとおりの従順な動きで、冬海は大木に奉仕した。一刻も早く、この時間を終わ
らせたい。冬海の頭にあるのはそれだけだった。
「ん……んぅ……ふ……」
 先走りの粘度の高い液体と唾液が入り交じって、じゅぶじゅぶと音を立てる。口いっぱ
いに広がっている生臭い味が舌を、頭を痺れさせていく。
「冬海ちゃん、おしゃぶりがすっかり上手くなったね」
「あーあ、涎垂らしちゃって。そんなにおいしい?」
 いやらしい言葉が冬海の耳を打つ。恥ずかしさにぎゅっと唇をすぼめれば、あふれた唾
液が口からこぼれて顎を伝って喉へ流れた。
 一瞬、ドレスが汚れることを心配して、そんな自分が冬海は滑稽だった。しかし、めざ
とく気づいた斉藤が、ドレスのファスナーに手をかけた。
「いけないいけない。このままじゃ、せっかくの綺麗なドレスが汚れちゃうね」
 背中のファスナーがおろされるのを感じて、冬海は首を振って抵抗しようとした。その
頭を、大木の手ががっしりと抑える。
762冬海陵辱2後編 4/13:2007/04/27(金) 00:42:08 ID:jQ8eh26H
「サボるなよ」
 冬海の瞳から、涙が一筋こぼれ落ちた。
 大人しくなった彼女の背中から、斉藤の手が差し入れられる。ブラジャーのホックを外
されて、いきにり両方の乳首をつまみ上げられた。冬海がくぐもった悲鳴を上げる。
「んぅ、うぅーっ」
「すごいよ、冬海ちゃん。乳首がギンギンに硬くなっちゃってる。これじゃ苦しくて仕方
なかったでしょ」
(や、いやぁ……!)
 ぐにぐにと乳首を揉まれて、閉じた瞼の裏でちかちかと火花が散る。親指と人差し指の
間で潰すようにひねられて、痛いはずなのに体が震えるような快感を感じてしまう。そん
な自分が悲しくてとてつもなく惨めだった。
「冬海ちゃん、少し胸大きくなったんじゃない?」
 平井がしゃがみ込んで、冬海の胸をアップで撮る。平井の言葉に、斉藤は乳首を放し、
膨らみ全体へ指を這わせた。
「あー、そうかもな。ま、まだまだちっちゃいけど」
「ん、んーっ、ん……んんっ」
 乳房を激しく揉みしだかれて、冬海は身をくねらせた。男の骨張った指が真っ白な肌に
食い込んで、丸く形の良い膨らみを変形させる。
「でも、冬海ちゃんの胸、すげー柔らか。最初の時はまだまだ硬いって感じだったけど、
今は手に吸いつくみたいだな」
「すっかりえろい体になっちゃって。これも、俺たちのおかげだねえ」
 男たちの嘲りの声が冬海の熱をさらに煽っていく。下肢のバイブは今だに微弱に振動を
止めてくれない。もどかしい振動が絶え間なく送りこまれて、思考を甘く溶かした。
763冬海陵辱2後編 5/13:2007/04/27(金) 00:42:37 ID:jQ8eh26H
「く……ふ、ぅん……ぁ……」
 冬海の口から漏れる声は、本人が意識しないうちに、どこか鼻にかかったような甘えた
声になっている。
「うはっ、冬海ちゃんすげーエロ顔。ほら、見てみ?」
 ぐいと突き出されたビデオカメラの画面いっぱいに冬海の顔が映っていた。苦しそうに
眉根を寄せ、けれども欲望に肌を上気させて、男のモノを加えている自分の姿が冬海の目
に焼き付く。
(いやっ、ちがう、ちがう……っ)
 自分は悦んでなんかいない。感じてなんかいない。嫌悪感から必死に否定するけれど、
体はまた熱く疼いてしまう。
「ほら、ちゃんと手も使って。俺をイカせねーといつまでも終わんないぜ?」
 大木が冬海の口の中にぐいと肉棒を押し込んだ。えづきそうになったけれど何とか耐え
て、冬海は口腔内を犯すソレに両手を添えた。
「……ん、ふ……む……」
 両手で根元を持って、頭を激しく前後させる。傘の先端を何度も何度も舌先でこすりつ
ける。頬がへこむぐらい、ぎゅっと男の幹を吸い上げる。
(も、もう……終わって……)
「うぉ……すげー」
 冬海の頭の上で、大木が気持ちよさそうにうめく。手の中でびくびくと幹が震えて、男
が間もなく達するのだと冬海に教えた――その、時。
764冬海陵辱2後編 6/13:2007/04/27(金) 00:43:23 ID:jQ8eh26H
 コンコン、と、控え室の扉がノックされた。


 最初、冬海はその音には気づかなかった。けれど、男たちのはっと息を呑む気配に動き
を止める。
 もう一度ノックの音がして、それから冬海を呼ぶ声が聞こえた。
「……冬海ちゃん?」
 香穂子だった。
 冬海は控え室の扉を凝視したまま、凍り付いたように動くことができない。
 扉の向こうに香穂子がいる。自分と香穂子を隔てているのは、このたった一枚の扉だけ。
自分は――ドレスをはだけて乳房を晒し、男のモノをほおばったこんな姿で。
(か、鍵……)
 ドアノブの下の鍵がかかってないことを認めて、冬海は全身の血が一気に引いていくの
を覚えた。
「くそっ、あの女。またいいところで邪魔しやがって……」
「……どうする?」
 いらだたしげな声で、だが音量は極限まで落として、男たちが相談する。
「冬海ちゃん? いないの?」
 もう一度ノック。香穂子のいぶかしげな声。ドアノブがためらいがちに廻されようとする。
765冬海陵辱2後編 7/13:2007/04/27(金) 00:43:57 ID:jQ8eh26H
「面倒くせえ。あいつも一緒に――」
(――だめ!)
 冬海は口のモノを吐き出し、とっさに声を上げていた。
「……か、香穂子先輩……っ」
「あ、よかった。いたんだ」
 扉の向こうから、安心したような声が流れる。
「もしかしたら倒れてるんじゃないかって心配したんだよ。具合大丈夫?」
「はい。あの……今、着替えてる途中で……そ、その……」
「ああ、そっか。驚かしちゃったね。ごめんごめん、開けないから」
 ドアノブが元に戻されて、冬海はほっと息を吐いた。
「あのね、今、火原先輩だから……もうちょっとしたら表彰式なんだけど、冬海ちゃん出
られそう?」
「あ……い、いえ……っ!?」
 冬海はぎくりと背筋をこわばらせた。不吉な音を立てて、体の奥のバイブレーターがま
た大きくうねりだしたのだ。
 驚いて瞳をあげれば、斉藤がニヤリと笑いを浮かべながらリモコンを操作している。
(あ、あ、やめ……やめて……)
 頭を振って懇願しても、振動は止まない。それどころか、ますます激しく身の内で暴れ
出した。
766冬海陵辱2後編 8/13:2007/04/27(金) 00:44:42 ID:jQ8eh26H
「……冬海ちゃん?」
「…ぅんっ、……あ、の、まだ……ちょっと、気分が悪くて……っ」
 平井の手が乳房に伸ばされる。体をひねって抵抗してもむなしく、膨らみをこねくり回
され、乳首を転がされて頭の中に火花が散る。
(や……だめ…ぇ……)
 快感に流されて思考がまとまらない。
 扉の向こうに、香穂子先輩がいるのに。何も知らない大好きな大好きな先輩がいるのに。
 どうして、わたし、こんな……。
「すごいよ、冬海ちゃん。後から後からあふれて出てくる。お漏らししたみたいだ」
 扉の向こうには聞こえない声で、ショートカットから覗く耳に斉藤が囁く。ついでのよ
うに耳たぶを噛まれて、舌を差し込まれて中をかき回された。
「ひ……ぅ……」
 冬海は喉を逸らしてか細い悲鳴を上げた。
「冬海ちゃん?」
 香穂子の声が心配に曇る。
 冬海は高みに上りつめようとする意識を必死に引き戻し、震える唇から言葉を押し出す。
「わたし……表彰式は、欠席しま…って、ぁっ……か、金澤先生、に、伝えて、くださ……っ」
 平静な声を装おうとするが、艶めいた喘ぎ声が漏れ出てしまうのは止められない。
「そんなに悪いの? ね、一緒に保健室に行こうか?」
767冬海陵辱2後編 9/13:2007/04/27(金) 00:45:10 ID:jQ8eh26H
(せんぱい……香穂子先輩……)
 あの扉を開けたら。
 3人の男にもてあそばれて、淫らに腰を振り、体を跳ねさせて、蜜を滴らせているわたしを。
 香穂子先輩に見られたら。
 それはたとえようもない恐怖なのに、想像するだけで甘い疼きが全身に広がっておかし
くなってしまう。
 ぐちゃぐちゅとバイブレーターが膣内をこね回す。音が聞こえてしまわないかと不安に
なるけど、そんな気持ちさえ腰の奥でじんとした痺れに変わる。
 熱い息を何度も何度も吐き出して、冬海は喜悦に震える喉から声を絞り出した。
「…平気、で……す。せんぱいは、表彰式に……」
「でも……」
「いまっ……と、友だちが、来てくれてて……この後、保健室に、連れて行ってくれるっ
……だ、から……わたしは、大丈夫……です」
 しばらくの沈黙があった。
 開けないで。
 どうか開けないで。
 そのまま立ち去ってください。
 祈るような気持ちで扉を見つめる冬海の耳に、やがて優しい声が届いた。
768冬海陵辱2後編 10/13:2007/04/27(金) 00:45:44 ID:jQ8eh26H
「……そっか。私も表彰式が終わったら、保健室に行くから。お大事にね」
「は……い」
 香穂子が去っていく気配。冬海が安堵の息を吐いた刹那、ビリビリと強い電流が全身を
走り抜けた。
「あぁ……っ」
 耐えきれずに喉から嬌声がこぼれた。
 斉藤が手を伸ばして、充血して膨れきったクリトリスを弄っていた。
(いやぁっ、そこは……!)
 冬海は怯えて身を竦めた。彼女のそこは敏感すぎるぐらい敏感で、いつも触られるとど
うしようもないほどに感じて、わけがわからなくなってしまうのだ。
「冬海ちゃん?」
 冬海の嬌声を聞いてしまったのだろう。去りかけた香穂子が、また戻ってきていた。け
れど、もう冬海に答える余裕はなかった。
 斉藤が冬海の下肢に顔を埋める。ぬとりと生温かく柔らかいものが襞をかき分けて花芯
に触れる。
(ひ……っ)
 冬海はきつくきつく唇を噛み止めて、声を漏れ出ないようにするので精一杯だ。口の中
に鉄の味が広がったが、それももう冬海にはわからない。
 ぬめぬめと斉藤の舌が敏感な芽を包んで震わせる。頭の中は霞がかかったように何も考
えられないのに、感覚だけが鋭敏になっていく。何度も小さく意識が弾けた。
769冬海陵辱2後編 11/13:2007/04/27(金) 00:46:20 ID:jQ8eh26H
「声出せよ」
 大木が冬海の顎を捕まえて、上を向かせる。冬海は首を振って抵抗したが、男の力は強
くて強引に顎をこじ開けられる。
「“香穂子先輩”に、冬海ちゃんのエッチな声を聞いてもらおうぜ」
「……誰の声? 冬海ちゃん?」
 女性の控え室から聞こえてきた声に、香穂子が不審の声をあげた。内容は聞き取りづら
かったが、男の声であることははっきりわかった。友だちが来ていると冬海は言っていた
が、まさかそれが男性だとは信じられない。
「冬海ちゃん、開けるよ?」
「せんぱ……ひゃ……ああ、んんっ、あ……く、だ、だめ……あぁ……」
 千々に乱れる思考をなんとかまとめて制止の声を上げようとするが、意味をなさない喘
ぎ声ばかりがこぼれ出る。
 男たちが冬海の膝裏に手をかけて、体を持ち上げた。まるで幼い子供をおしっこさせる
ような体勢に羞恥心がどうしようもなく沸きあがる。
 男たちが体の向きを扉の方に向ける。彼らの意図を察して、冬海は狂乱した。
「いや、いや、ああ……っ、やめて、いゃあっ」
 見られてしまう
 大きく体を割り開かれて、いやらしいところにバイブを受け入れて、腰を淫らにくねら
せ、あふれるほど蜜を流しているのも、乳首を充血させてカチカチに尖らせているのも、
全部、全部、見られてしまう。
 香穂子先輩に。
770冬海陵辱2後編 12/13:2007/04/27(金) 00:47:32 ID:jQ8eh26H
 気が狂ったように手を振り回し、足を動かし、冬海は必死にもがいたけれど、溶かされ
きった体は男たちによってやすやすと押さえ込まれてしまう。
「どうしたの!?」
 香穂子の驚いたような声。
 ドアノブが廻る。
 チョコレート色の扉が。
 開いていく。
「や……だめ!!」
 絶望の悲鳴を上げた冬海の体がガクンと仰け反った。大木がバイブレーターをつかんで、
激しく突き上げたのだ。
 クリトリスへの刺激と膣襞への熱い摩擦が混ざり合って灼熱の奔流となって頭のてっぺ
んから足の先まで走り抜ける。つま先が限界まで反り返り、ピンで留められた虫のように
全身が突っ張って、歯を食いしばったけれど高い高い嬌声は止めようもなく口からこぼれ
ていった。
「あっあ、あ、ああああああああああああああああ!!」
 全身がガクガクと痙攣する。視界が真っ白に染め上げられ、意識が弾け飛ぶ。
 ようやく与えられた喜悦を味わい尽くそうと膣がぎゅうぎゅうとバイブレーターを締め
付け、何度も押し寄せる快楽の波にびくんびくんと腿が震えた。
「あ……あ……」
 惚けたような喘ぎとも吐息ともつかない声が冬海の口から漏れる。ゆらゆらと快感の余
韻に浸っていた体は、やがてくったりと脱力した。
771冬海陵辱2後編 13/13:2007/04/27(金) 00:52:34 ID:jQ8eh26H
 視界が少しずつ少しずつ色を取り戻して、熱に潤んだ瞳がゆっくりと焦点を結んでいく。
 真っ白な壁。チョコレート色の扉。赤いドレス。赤みを帯びた髪の毛に編み込まれた金
色のリボン。信じられないというように、大きく大きく瞠られた瞳。
「かほ……こ……せん……ぱい………」
 ひどく怯えたか細い声が2人の間に流れた。
「ふ、ゆうみちゃ……?」
 香穂子の唇がかすかに動く。目の前の光景の意味を問うように、その語尾は上がったけ
れど、冬海には答えられるはずもなかった。
 ぶるぶると冬海の体が震え出す。
「や……見ないでくださ……見ないで、あ……」
 両腕で自分の顔を覆い、冬海は体を縮こまらせた。香穂子から自分の姿を隠すように。
 伏せた瞳に、下肢から突き出たバイブが映る。冬海の愛液でてらてらといやらしく光る
ソレを見た瞬間、現実が一気に押し寄せてきた。
 見られた。
 見られてしまった。
 香穂子先輩にすべて。
 ガクガクと冬海の顎が震える。ひゅうっと高く細い音が喉から漏れる。やがて、魂をも
引き裂くような絶叫が、控え室の中に響き渡った。
                                               <終>


すみません。どうしてもこの終わり方にしたかったので、この話では挿入シーンなしです。
続きは考えてあったりなかったりしますが、陵辱ゲージがすっからかんになったので
かなり気長〜にお待ちください。
お粗末様でした。
772名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 01:01:30 ID:HgowLqBA
冬海ちゃんゴメン!

…でも職人さんGJ!!気長に続き待ってるよノシ
773名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 11:54:05 ID:eRwKokq5
神キタコレ!
エロい、エロいよ。
冬海ちゃんに土下座しつつ、ハアハアしたよ。
でも、やっぱり挿入してほしかった。
やりたかったのはわかるし、話としてはこっちのがしまると思うけどね。
読み手のわがままだ。すまん。

つーことで続編期待してます。
次は香穂子も…かな?
774名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 12:49:46 ID:SiRa3KoP
GJ!

相変わらず文章上手いなー
続き楽しみにしてます
775名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 15:53:50 ID:Ig/cMYWv
続きもwktkで待ってますよ神!
776名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 18:56:33 ID:gb3GCoXF
冬海ちゃん陵辱GJ!
健気な冬海ちゃんに萌えた
777 ◆lpf/TAjzto :2007/04/28(土) 06:34:08 ID:Xr7JrXfn
こんばんは。激しく遅れていますが>>545-547の続きを2レス分投下します。
コルダ2、土浦ルートED後(いちおうED2準拠)の土浦×香穂子です。
NGワードは【Dreamcatcher】でお願いします。
尚、繋ぎの話につき、今日の投下分にエロはありません。エロはゼロです。ごめんなさい。

・コルダ2のネタバレいろいろ含みます。バレ解禁後(?)ですがご注意ください。
・エロ僅少です。ごめんなさい。シリアス気取りです。ごめんなさい。
・土浦の連鎖イベント2回目で出てくるアレについて、香穂子がやたら悩んでます。
778Dreamcatcher:2007/04/28(土) 06:35:29 ID:Xr7JrXfn
月曜。
本を読み進めていて、めくった次のページが唐突に真っ白だった、そんな目覚めだった。
壁の時計を見なくとも、閉ざしたカーテンの隙間から明るい陽光が射している。
気持ちばかりの朝食を口にした後に服用した薬の効果でぐっすり眠ったせいなのか
頭の芯に詰まった鈍痛も、酷かった悪寒も多少は和らいでいるような気がして、安堵のため息をついた。
醒める寸前まで見ていた夢の内容は、瞼を開いたと同時に飛んでしまって思い出せず、
頬から耳元を濡らす冷えた涙の不快な感触と落ち着かない呼吸だけが夢の名残だった。
未だに熱い顔に触れ、湿り気をぞんざいに拭って瞼を閉ざすが、時計の針の音がちくちくと脳裏に響き
規則正しいその音が、アナログメトロノームのように彼女の心の水面に漣を立てた。
住宅街は、湖底に沈んでいるかのような静けさに満ちている。
香穂子が学校を病欠するのは久しぶりのことだった。

前日、日曜の夕方。
帰宅して早々に自分の部屋に閉じ篭って、ヴァイオリンケースとバッグを置くと、
部屋の照明を落としてベッドに飛び込んで、香穂子はようやく落ち着きを取り戻した。
いつもより少し荒い抱かれ方をしたことや、捨て台詞を残して帰ってきた後悔と、
そして日々募っていくばかりの焦燥が疲労に拍車を掛ける。
そのまま夕食までまどろみ、食後に入浴を済ませた香穂子は机に向かう。
ベッドに入ったのは、日付が変わり時計の長針が二度回った後のこと。なかなか寝付けなかった。
そして今朝。
いつもの朝食の時間を過ぎていると呼ぶ母の声で目を覚まし、生返事をした自身の声が掠れていた。
熱い体が悪寒に震え、頬まで布団を被って咳込んでいると、母親が部屋に入って来る。
風邪を引いたみたいと告げるだけで、喉が呼吸で磨り減るように痛む。
担任に欠席の連絡をしてから朝食を持ってくると言った母親が扉を閉める音を聞きながら
これで少なくとも今日一日、土浦と顔を合わせることはないのだと自嘲したのだった。


再び目を覚ますと、学校は放課後に入っている時間だった。
半日以上を寝て過ごしたことに気付く。左手を布団から出して頭上にかざし、軽く握ってばらばらと動かした。
丸一日ヴァイオリンに触れていないのだと思うと、不安に胸を締め付けられる。
そして、その不安が音楽への純粋な気持ちとは言い難いものから生まれていることが辛かった。
人差し指から一本ずつ順に、弦を押さえるときのように強めに曲げたり
ビブラートをかける時のように指を震わせたりといった運動を繰り返す。
いっそ消音器を使って楽器で練習しようかと思ったが、頭痛やだるさの為にヴァイオリンが遠く感じられ、
しかたなくベッドの中で仰向けのまま左手だけを動かす。
憂鬱に沈んでいたせいで、香穂子は階段を上がってくる足音に気付くのが遅れた。
母親が病院へ行くよう言いつけに来たのだろうと、前に学校を休んだときの記憶から見当をつける。
回復を急く気持ちとは裏腹な、声を出すことさえ億劫な体に従って左手を下ろした。
眠っていると思わせれば遣り過ごせるだろうと目を閉じた香穂子は
扉を開けた音のすぐ後に、母親がどうぞと言ったのを聞いて、驚愕に身を震わせた。
お邪魔しますと返す声に、反射的に開いてしまいそうになる瞼をぎゅっと瞑って必死に堪える。
肝心なことは何ひとつ話さずに逃げ出してきたのはつい昨日のことなのだ。
動揺に追い討ちをかけるように扉の閉まる小さな音がして、部屋に土浦と二人きりになる。
緊張のせいだろうか、凪いだ鼓膜をかすかな耳鳴りが震わせる。
そして、秒針の音と早まる鼓動とに一寸刻みに切り裂かれるように胸が痛んだ。
今更動くことなどできず、掛け布団の上に置いた左手の力を抜き、努めて穏やかに呼吸する。
聞こえる足音は絶えたのに、気配は間近に感じられない。
何かを置くような物音が聞こえ、それが机の方角から聞こえたことを認識した瞬間
眠ったふりなどせずに追い返せばよかったと遅れた後悔に苛まれる羽目となった香穂子の傍へ
ついに、静かに足音が近付いて来る。
寝息を装う余裕がなくなった香穂子は、ただ息を潜めて土浦が去るのを待った。
779Dreamcatcher:2007/04/28(土) 06:37:15 ID:Xr7JrXfn
「おーい土浦。聞いてないだろ?」
「聞いてる。」
投げ遣りに応じると、加地が不服を押し出すようなため息をついて曇り空を仰いだ。
「ああ、参ったな。日野さんはまさしく僕の太陽だ。」
「気持ちの悪い喩えをするな。」
「僕の心もちょうど今日のこの空のように曇ってるんだよ。」
「そうかよ。昨日の天気は晴れだったがな。もう教室に帰っていいか?」
「駄目だよ。…日野さん、明日は学校来られるかな。」
「さあな。」
昼休みに入って間もなく10分が経つが、呼び出した当の天羽はまだ現れない。
前日よりいくらか冷え込んだ火曜。
人気のない屋上で、同じく呼ばれた加地と先に昼食をつつきながら土浦は上の空だ。


月曜の夕刻。
加地から渡された2組の配布物と天羽から預かった本を机へ置きながら、土浦は呆気に取られていた。
一ヶ月ほど見ない間に、香穂子の机上や本棚は、楽典や音楽高校入試用の問題集、
聴音訓練のCDが付属したソルフェージュの書籍といった書物が増えていた。
思わず眉を顰めてベッドの方角を見たとき、香穂子がかすかに身じろいだような気がして
吸い寄せられるように近寄ると、瞼は閉ざしていたものの、明らかに彼女は目を覚ましている。
無言の拒絶に半ば傷付き、半ば安堵しながら傍らに立って手持ち無沙汰に香穂子の様子を窺い、
少し迷ってからベッドのふちに腰を下ろした。
掛け布団から投げ出された左手の甲を緩く掴むように握ると、香穂子の瞼がぴくりと震える。
伝えたい言葉はたくさんあったが、泣くのを堪える為に目を閉じているような顔を見て言うことはできなかった。
「ゆっくり休んで、元気になれよ。」
被せた掌の下には香穂子の心を推し量る材料は何も見付けられなくて、少し切なくなる。
「待ってるからな。」
ぼそっと呟く言葉に思いを込めて手を離すと、香穂子の顔が少し背けられた。
それを視界の端に見とめるが、詫び言は胸のうちに止めたまま立ち上がり、香穂子の部屋を出たのだった。

<つづく>
780名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 06:40:55 ID:Xr7JrXfn
変なところで切ってすみません。いろいろあって遅れていてすみません。
温かいレスくださった方ありがとうございます。

あと、前回、投下時期予告紛いの書き込みをしてしまったせいで
皆さんの投下や雑談を遮ってしまって申し訳ありませんでした。
781名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 07:18:34 ID:/HJ0rhdk
最近の土浦がらみはエロがなくてつまんねーな
782名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 07:30:54 ID:0zBJmw4B
文章がうまいす!
続き待ってるよー
783名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 11:21:37 ID:3wPXA07z
普通に二次創作サイト作ってそこでやってれば?
エロなしだしだらだらしてるだけでツマンネ
784名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 11:31:10 ID:zalzPPqx
GJ! 続き待ってるよ。
785名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 11:37:03 ID:bwognnrI
前回のエロ部分はすごくよかったんだけどね…
細切れ投下、エロ無し、長い前置きと言い訳
悪い要素がみっつも重なっちゃうと弁護できん
文章は本当に上手くて感心するし好きなんだけど…
786名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 12:00:51 ID:1bUQ/NWH
>>780
続きが気になる!
表現が綺麗でシリアスな雰囲気て合ってると思うつーか、加地は香穂子が土浦とつき合ってても相変わらずなのかw

スレによるけどここはエロ必須みたいだから、続きもエロなしならそれ用のスレに投下した方がいいかも
教えてくれればどこにでも続きを読みに行く
787名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 12:40:17 ID:+bYiAC70
>>786
自分も続きが気になる。
でもやはりここはエロパロ板だから、
エロ無しだと「自サイトでやれ」といわれても仕方ないよ。
いろいろ理由つけてもね。
でも凄くストーリーを考えていると思うんだ。
だから自分も教えてくれたら続きを読みにいくよ。
788名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 12:46:36 ID:mTaqcEbb
誘い受けな前書きと自己陶酔臭漂う文体が気持ち悪い
こんな細切れエロ無し文何で投下するかな?
ここはエロパロ板なんだけど?
789名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 15:08:35 ID:te+E8OpI
なんかもうこんなにスレが文句嫌味でgdgdするんなら
完了作品のみ投下規定でも作った方が良さそうだな
790名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 15:12:20 ID:D0Jg2KjR
>>789
完成品を出せって言ってるんじゃなくて
エロを書けといわれている。
そこんとこ勘違いするな。バカか?
791名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 15:46:42 ID:PP8D4f4Q
789が言ってるのはこの現在の駄目すぎるスレ状態のことであってエロかけなんて
原因のことには触れてないようだが?
論点すりかえてるくせにえらそうに勘違いなんてよく言えるなあ

バカか?プ
792名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 16:11:34 ID:USVhHvev
現状みたいに煽りあったりgdgdしてスレ消費するのは不毛な気がする

こういうの繰り返しててもアレだから、エロ無しの場合は〜とか
大まかにでもローカルルール決めちゃえば?
793名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 16:17:58 ID:D0Jg2KjR
>>791
論点すりかえってなんだ?
つかエロ板でエロ書かないのは論点すり替えもいいところだろ。
萌えキャラとのラブラブが書きたいだけなら自分のサイトでやってろ。
gdgdになるのは投下したモノがgdgdだからだろ。

>>792
エロ以外禁止で。
794名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 16:32:40 ID:Q+M03laI
>>780
全部をまとめて読めば面白いんだろうけど、
今回のだけだと意味がわからないし読んでて面白くない。
795名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 16:49:03 ID:te+E8OpI
カオスだな…
796名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 16:57:03 ID:iZ5Wh0Bm
殺伐としてんなあ。
エロなしは今までもあったし注意書きしてるから構わないと
自分は思うんだが。嫌なら流せばいいだろ
797名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 17:21:35 ID:0WzPqamB
ゲサロに非エロの二次創作スレ立てるのはどうだろ?
乙女ゲ板の質問スレで立てる話があったけど、反対する人が多くて荒れたから、
向こうに宣伝しないでひっそりと
ゲサロに立てるのは板違いじゃないし。
798名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 17:21:38 ID:cu9RE8+9
とりあえず>>1読もうよ、みんな。
もしエロなし投下に反対意見が多いなら、次のスレからはエロなしは
小ネタ、連載途中問わず専用スレに投下してもらうことにする?

あとIDころころ変えて荒らすのはやめようね。
799名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 17:26:39 ID:U+oar8P2
自分は読み手・書き手かねてこのスレのぞいてるけど
エロの有り無しは正直どっちでもいいなあ
ただエロ有・エロ無の線引き自体に個人差もあるだろうし、
最近のここの流れだとサイトへの誘導だけしても叩かれそうだし、
ルール決めたところで間違いなくまた揉めるとは思うよ

どっちにしろルール決めには
ある程度の住人の意思表示が必要だと思うので
ひとつの提案というか、一応参考とまでに折衷案らしきものも挙げとく

以前投下したものの続編(エロ無)投下については
前にこの板のSS書き控え室で言われてたものだけど、
新作(エロ有)投下のついでに以前投下したSSの続編(エロ無)への誘導をする方法を使ったらどうかな?
それなら誘導だけでレス消費もしないし、
エロだけ見たい人は普通に投下された新作だけ読めばいいしで
特に揉めないんじゃないかと思うんだけど
800名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 19:12:53 ID:0i8Z/X6l
>>771>>780もGJ!続きを楽しみに待ってます。
801名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 20:36:26 ID:ynbaw6hX
エロしかいらないって人はまず攻撃的な態度なんとかした方がいいよ
なんで職人の投下少なくなるか分からない?
802名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 21:03:00 ID:D0Jg2KjR
エロないのはグッジョブじゃないですぅー
エロいれてほしいですぅー
エロがない場合は自分のサイトでやってほしいですぅー

これでよいですか? やおいさん
803名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 21:09:49 ID:cu9RE8+9
今までエロなし投下があっても、こんなに粘着する人いなかったのに
なんで最近になって急にこんな流れになってるんだろう。大人板とは思えないな。
804名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 21:24:36 ID:xSx6il7b
「荒らしの定義」… 掲示板でまともなやりとりが出きずに煽ったり、不快な切り口でスレの本題を潰すヤツ
           あるいはそいつに反応レス(マジレス・忠告レス含む)をつける人たち
  荒らしの手口   自己中なカキコで相手を感情的にさせて自分のペースに引きこもうとする

※対処の基本
・変なレスを見たら、まずは一息ついて気分転換して、即レスを避ける
・専用ブラウザで透明あぼーん (NGワード機能など)
・「2chに過度に入れこまない」
・スレが腐ってしまったら、しばらくの間、離れる

○荒らし、粘着厨は常に誰かの反応を待っている。
○ウザイと思ったらとにかく放置。完全無視。脳内あぼーん。存在抹消。
○荒らしにレスするやつも荒らし。ノセられてレスしたらその時点でお前も荒らし。
○「荒らしウザイ」と書いた時点で荒らしに構っていることになる。 
 荒らしを無視するとは、あたかもそこに荒らしが存在しないかのように振る舞い
 荒らしに関する一切のレスをしないことを意味する。

※結論
「空気の読めないヤシは、一度忠告して、あとは徹底放置」
くれぐれも、煽りにマジレスをつけることのないように。
805名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 21:27:11 ID:QV1ZdDmr
エロなしってかこないだから特定のキャラ嫌いの人が粘着してるんじゃないの?
エロなしうんぬんについては単に突っかかるための口実に過ぎない。
806名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 21:45:20 ID:D0Jg2KjR
>>804
エロなし長文投下しないでください><
807名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:08:11 ID:U+oar8P2
>>803
自分も今気づいたがGW初日だから仕方ないのかね
同じIDがかなり書き込みしてるけど、荒らしか愉快犯か21未満の迷い子なのかな

まあともかく自分は
全裸仁王立ちで遙か・コルダ・アンジェの投下待ちですよっと
808名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:19:05 ID:rM68l4h/
まだ貼られてないみたいだけど、ぴんく難民に建ってた
ネオロマ@ぴんく チラ裏スレ1
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1177764011/l50

あと削除依頼も出てるみたいだね。
これを機に落ち着けばいいけど…。
809名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:26:22 ID:IeMEv0zE
旦~旦~旦~旦~旦~
流れを読まずに裸体で待ってる姉さん達お茶どぞー
810名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:15:25 ID:a5UQ2tG5
お茶菓子どーぞ
つ【無糖ヨーグルト】 【おにぎり】 【蜂蜜プリン】 【唐菓子】
【詩紋手製の和菓子】   
811名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:36:59 ID:HGoKwBuA
お茶にお茶菓子頂きます
そして>>771の陵辱ゲージをアップさせるようなものも準備して待ってます
812名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:40:53 ID:lvzv5VMO
>>811
何を準備したんだよ!
気になるじゃないか!!
813名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 07:33:49 ID:GIxMbWKT
初めまして!ペローニャって言います。
柚木君のエチな話作りたいんですけど・・・
需要ありますかあ??
814名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 07:39:31 ID:aKFsbs5f
>>812
きっとそのうちわかるんだろうから待とうぜ
815名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 09:18:40 ID:IRoQBK6A
>>813
ないです。
柚木の需要がないのではなく、
あなたに対する需要がないです。
さようなら。
816名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 10:05:05 ID:7AwkUEtw
>>813
>>1
あとむやみに名乗らないほうがいい、理由がわからないならROMから始めれ
817名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 11:20:05 ID:7/nhWjb4
>>813
ここは20歳未満禁止です
お帰り下さい
818名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 12:31:59 ID:GIxMbWKT
□815さん
柚木君ネタは禁止なのでしょうか?ルール知らなくてすみませんでした。
□816さん
今度から名乗らないようにしますね!エチあるから名乗るのは恥ずかしいですし。
□817さん
私は22歳デスヨ。
819名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 13:02:10 ID:dqqcQHwx
      上、      /⌒ヽ, ,/⌒丶、       ,エ
       `,ヾ   /    ,;;iiiiiiiiiii;、   \   _ノソ´
        iキ /    ,;;´  ;lllllllllllllii、    \ iF
        iキ'     ,;´  ,;;llllllllllllllllllllii、    ナf
         !キ、._  ,=ゞiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!! __fサヘ.
       /  `ヾ=;三ミミミミヾ仄彡彡ミミヾ=`´  'i、
       i'   ,._Ξミミミミミヾ巛彡////iii_    |
       |  ;if≡|ヾヾヾミミミミヾヾ、//巛iiリ≡キi  |
        |  if!  |l lヾヾシヾミミミ川|ii//三iリ `キi  |
      |  ,if ,f=|l l lヾリリリリリ川川|爪ミミiリ=t、キi  |
        |  ;iナ,サ |l l l リリ川川川川|爪ミミiiリ キi キi  |
        |   iナ ;サ |l l リリリリ川川川川l爪ミミilリ キi キi  |
     黄金虫[Periplaneta Golden-Week]
     (ゴキブリ科 日本全域)
4月下旬頃から大発生する不快害虫。発生は通常5月上旬には収まるが、
餌の多い所には長く常駐する事も有る。防除法は確立されていない。
820名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 13:05:50 ID:+KHA2jzI
>>ペローニャさん

2ちゃんねるを見始めてから日が浅いのかな?

最初は数ヶ月ほどROM(書き込まずに見学する)して
どういう掲示板なのかどういったシステムなのかを
理解してから初めて書き込みをしたらいいと思いますよ。

雰囲気やルールも自ずと解ってくるはずです。
821名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 13:19:33 ID:ycw77ZmB
>>815-817>>820
ちょっと前からゲームコルダスレ荒らしてる人なのでスルー推奨
822名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 15:09:07 ID:8EZbmHLh
どう見ても釣りだろ、構うなよ
823名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:03:16 ID:GIxMbWKT
ペローニャです!
しばらく発言は控えます!
皆さんがどんなストーリーを書いているか観察してから柚木君のお話を書きます。
楽しみにしててくださいね!
824名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 16:21:57 ID:jfR1tSYL
スルー検定GW記念大会が始まりました
825名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 17:51:35 ID:yfO01gA6
そろそろ遙かネタカモーン
826名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 18:11:01 ID:aKFsbs5f
アンジェネタwktk
827名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 01:02:06 ID:VOuEwAlB
スレがのびている!どれほどエロイものが投下されたのか!
とwktkしてきたんだが...........orz

友雅に緊縛エチーされてる夢でもみてこよう
828名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 03:20:12 ID:P9wz8Uou
久々に案ネタ読みたいな。もちろん遙かも。
冬海ちゃん陵辱や土日の続編も楽しみに待ってます。

>>827
うまく夢を見たら、ぜひSSに起こして投下を・・・!
829名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 06:22:58 ID:mcrqbhC/
>>748
友雅だったら違和感ないなw
830名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 09:39:15 ID:clZYMAl4
緊縛プレイっつったら翡翠お頭の出番
831名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 10:46:26 ID:cs/4tuta
>>829
彰紋辺りも普通に勧めそうだw
下心混じりか素直に暑さ対策なのかで、その後の展開が変わるなw
832名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 18:57:04 ID:Id8VYYBI
冬海タンハァハァ
普通にエチするなら相手は誰だ?
833名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 20:12:33 ID:JX4eDKay
本番あるなしに関わらず一般的に多いのは火原、志水、土浦あたりと思われ
834名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 20:25:19 ID:s95G0J0W
>>832
土浦
2の土冬イベント萌え
835名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 20:34:47 ID:Dn8UiRNw
>>834
同士
2のイベント良いね。
土浦が、一番女の子扱いしてるの冬海ちゃんだし、そのまま付き合えよと思った。
そういえば、保管庫に柚木冬海あるよね。
836名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 21:25:46 ID:ApCAa47K
>>835
クラリネット陵辱小説…!
あれすごい続きが読みたいのだが。
837名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 05:48:57 ID:AQchvuCI
トランペットにちんこ突っ込んでオナニーさせられる火原
838名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:09:16 ID:6JHj4210
流れに逆らってコルダ投下します。月森×日野で2ED後。

■微妙に加地が出てきますがネタバレはありません。連鎖も通常も一切無視。
■本番ありますが描写はかなりぬるめ健全。月森ヘタレ。
■NGワードは「vita sexalis」で。

では、投下します。
839名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:09:58 ID:6JHj4210
 勝手知ったる要領で練習室の扉を開けると、穏やかなヴァイオリンの音が流れてくる。香穂子は邪魔にならないよう
配慮しながら、部屋の今の主―月森の奏でる音を聴いていた。バッハのコラール「目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ」だ。
室内楽用の楽譜だろうか、楽譜を覗き込むと何段かに分かれている。
 やがて音が途切れると、
「ブラボー」
 香穂子は小さく拍手した。
 
「・・・で、今日は何の楽譜を持ってきたんだ?」
 月森が楽譜を仕舞うのと同時に、香穂子が鞄を開けて楽譜を取り出す。
「えーと、これ」
 同じくバッハのコラール、「Jusu,joy of man's desireing(主よ、人の望みの喜びよ)」である。あらゆる教会
カンタータの中で一番有名な曲で、月森も当然空で弾ける。
「君にしては随分簡単すぎないか?」
「真奈美ちゃんがこの曲好きなんだって。合わせたいって言われたの」
 お姫様にそう言われては、月森は従うほかない。

 構成は単純だが、複声あってこそ映える曲であることを香穂子はすぐに思い知った。支える低音部と内声を月森が
ピアノでフォローする。横で香穂子はピアノの譜面台に置かれた楽譜を熱心に覗き込み、一音一音確認しながら追ってゆく。
多少覚束ない弓使いに月森は内心苦笑しながら、それ以上のことは言わない。むしろこの音を一番傍で聞けるのだから、
たまには森真奈美の我侭も有難いものだ。
 何とはなしに香穂子をちらりと横目で見やり、そして月森は不意に息を止めた。
「蓮くん?」
 止めていたのは、数秒だったろうか。
「あ、ああ」
 香穂子の言葉に、跳ね返ったように月森は我に返り、香穂子は彼らしくないとぼんやりと思いつつも、それ以上の
追求は止めにしたのだった。
(一体、今のは・・・)
 
 次の日も同じ様に香穂子は月森の師事を仰ぐ。曲の構成を捉え、一音一音を丁寧に紡ぎ、内声の変化をきちんと
把握する。次第に細かくなる指示を一つ一つ書き込み、確認してゆく姿はヴァイオリニストとして申し分のないものだ。
彼女がヴァイオリンを始める切っ掛けとなったコンクールからもうすぐ一年、何もかもが大きく変化した。自分の音も、
彼女の音楽に対する姿勢も、自分たちの関係も、それは紆余曲折を経てはいるけれど、最終的には全ていい方向へと
持っていけた、と月森は思う。コンクールがもたらしてくれたものは決して小さくない―そう思った、途端。
「、たっ」
 横で楽譜をめくろうとした香穂子が、小さな悲鳴を上げた。思わず指先を口に含み、楽器を置く。
「大丈夫か?」
 切ったのは、右手の人差し指らしい。弓を持ったまま楽譜をめくろうとして、まだ新しいそれの縁ですぱりとやったと
いうことか。
「うん。鞄の中に絆創膏入ってるから、大丈夫」
 鞄のどのあたりか―と訊こうとして香穂子を見やる。唇に挟まれた指先が濡れ、僅かに潤っている。その唇の
艶やかさに、一瞬、全身の血が騒いだ。指先で触れた感触を無意識のうちに思い出し、そのときの状況を芋蔓式に
引っ張り出してしまう。確か、そうだ、あれは一週間前に―。
「見つかった?」
 再び、意識が飛んでいたらしい。香穂子が指先を押さえたまま覗き込み、そこで視界の焦点が合った。
「あ、いや、鞄のどこに」
「確かお財布とかと一緒にしておいたはずなんだけど」
 その後の会話、果たしてろくに成立していたかどうか、月森は記憶にない。ありがたいことに下校を知らせるチャイムが
タイミングよく鳴り、それを幸いとばかりに練習は終えられた。
840vita sexalis:2007/05/03(木) 00:10:36 ID:6JHj4210
 公園のベンチに並んで座る。そろそろ桜の蕾が綻びかける頃だろうか。風はまだ冷たいが、あと半月もすれば冬物の
コートは必要なくなるだろう。
「相談があるんだ」
「なあに?」
 またヴァイオリンのことだろうかと香穂子は思った。大抵二人の会話の八割はそれに関することだ。だが予想とは全く
反する言葉が、月森の口から出された。
「暫く、一人で練習したい」
「え・・・?」
 香穂子がたじろぐ。月森はばつが悪そうに俯きながら、それでも言葉を止めない。
「深い理由はないんだ。暫くの間、一人で集中して練習したい。それだけだ」
「私に、練習室に来るな、ってこと?」
「・・・ああ」
 きり、と香穂子は唇を噛んだ。わけが分からない、声音も瞳もそう言っている。
「・・・なんで?今まで、一度だってそんなこと」
「すまない」
 話が理由に及ぶ前に、月森は踵を返してしまう。
「蓮くん」
 一瞬ちらりと香穂子の泣きそうな顔が見えた気がした。

 ひとり残された香穂子は、ため息とも涙とも分からぬ吐息をつく。今までに喧嘩したことがないわけではない。
付き合う前はヴァイオリンに関してかなり厳しいことを言われ続けたし、その後も香穂子が断った音楽科への編入の件や
場合によってはアンサンブルの不和(特に普通科男子二人)で喧嘩にもなった。ちょっとしたデートでの些事が
喧嘩に発展したこともある。それでもそれなりに乗り越えてきた、とは思っている。
 それ以上に、今までの喧嘩には全て原因が伴っていた。起承転結も因果関係もはっきりしていた。今回のように
理由が曖昧にされたままの、それも一方的な不和は初めてだった。
「何か、悪いこと言っちゃったのかなあ・・・」

 香穂子の泣き顔もご尤もながら、言ったほうの月森もまた頭を抱えていた。というのも、このところ―特にここ
数日、身体が思うようにならなくて仕方がない。それも香穂子と一緒に居るなら、なおさらである。本人としては
とても情けない―そして傍から見れば馬鹿馬鹿しいことこの上ない―、つまり、アレだ。
 二ヶ月ほど前、ちょうど年が明けて雪が降る頃に、香穂子は月森に初めて身体をゆるした。それから何度か―
月森の名誉を守るために注意しておくが決して本能の求めるままに引っ張り込んでいたのではない!―事に及び、
そして今に至る。至るのだが、その経験は当然記憶として残り、このところふとした瞬間に、特に二人っきりでいる
空間や時間に突然浮上しては月森の本能を刺激していくのである。自他共に認める音楽馬鹿であった月森に当然
自らの性を顧みるだけの経験と余裕は皆無といっていい。18年分のそれが今になって押し寄せている、今更ながら
自分の生物学的性と性自認が牡であることを急速に自覚させられるのだ。
 勿論、そんな状況で教会カンタータなど、バッハに申し訳なくて練習できる筈がない。神への祈りが煩悩まみれの
曲となっては森真奈美にも申し訳が立たない。
(・・・参ったな)
 平均的な男子高校生、それも彼女が居て経験済みなら決して不健全でもなんでもない、むしろまっとうな
反応であることを、その性格と経験とが災いして当然この男、理解していない。自分が獣か何か、
とんでもないものに思われて月森は頭を抱えた。

841vita sexalis:2007/05/03(木) 00:11:36 ID:6JHj4210
「どうしたの?」
「・・・んー、ちょっとね」
 ついたため息は、香穂子ファンを自称する加地を呼び寄せたらしい。一人での練習を求められて既に三日。
(・・・もしかして、嫌われたかな?距離をおきたいとか、そういうこと?) 
 それとも、無意識のうちに自分が練習を邪魔していたか。否定的な可能性を想像しては落ち込む悪循環が
既に確立されてしまっている。
「もしかして、月森くんと喧嘩でもした?」
「・・・そんなんじゃないよ。私最初っから怒ってなんかないもの」
「僕でよければ相談に乗るけど・・・あ」
 加地の示す先を見ると、土浦が立っている。
「よ」
 土浦は二人に気付いて片手を上げて見せるが、香穂子は応える気にもならない。
「何だよ、しょぼくれてんなあ。また月森に何か言われたのか?」
「・・・またって、人の彼氏を冷血人間みたいに言わなくたって」
「違うのかよ」
 相変わらず土浦と月森は仲が悪い。アンサンブルまで成功させておいてこれなのだから、これはもう
生まれ持っての性格の違いだろうと香穂子は思っている。
「違うってば」
「日野さんはきっとあれだよ、痘痕も笑窪。恋は盲目ってやつ」
「違いねえ」
「・・・加地君まで」
 香穂子は机に突っ伏した。人が身の振り方について本気で悩んでいるというのに、相手がこの二人では
ろくに相談も出来やしない。

 同じ頃、月森も練習室で溜息を吐いていた。昼休み一つでさえこのところは気が気でない。音楽科とは別校舎である
普通科にはあの二人―月森がアンサンブルでのメンバーで誰よりも敵意を剥き出しにして憚らない加地と土浦が生息して
いる。月森と香穂子が付き合う前から、その後はそれ以上に増して牙を研ぐことに余念のない土浦といい、牽制など
どこ吹く風、隙あらば入り込む気満々の加地といい、考えただけで気が滅入りそうだ。
 そう。気が滅入る。会えばどんでもない夢想をしてしまうのに、会わずにいるのも気が滅入る。何の禁断症状だ、
と思いかけて、そうして漸く禁断症状、という言葉にたどり着いた。いや、麻薬でもあるまいし、第一自分たちはまだ
高校生なのだ。閨事に溺れるほうが馬鹿げている。欲望は理性に従うべしとかのキケロも言っているではないか。
しかし実際に周囲が見えなくなっているのは確かであり―。こうして理性が要求するままに言い訳を考えている時点で、
自分の頭に血が上っていることを認めざるを得ない。一年前の自分が今の自分を見たら、何を色惚けているんだと
さぞ呆れたことだろう。
842vita sexalis:2007/05/03(木) 00:12:23 ID:6JHj4210
 記憶が正しければ、会わなくなって今日で一週間になる。練習室の受付のノートに彼らしい丁寧な字で書かれた
「2-A 月森蓮」の書面に香穂子は溜息を吐く。記述が正しければ、彼はまだ練習室にいるはずだ。
(また、だ)
 また溜息。月森に会えないことがこんなに苦しいことだとは思わなかった。会いたい。会って話がしたい。自分に
落ち度があったなら謝る。それだけだ。確認した番号の部屋の前で立ち止まる。間違いない。彼の音が聞こえる。

 ドアをノックする音に、月森はヴァイオリンを置いた。
「はい」
「蓮くん」
 声色に、どきりとする。おそらく扉の向こうで、彼女は泣きそうな顔をしているのだろう。
「入っていい?」
 答えにためらった。彼女がこのところひどく落ち込んでいることは天羽の情報から知っている。彼女は自分の好奇心以上に
親友の不調の原因に対して黙っていられなかったに違いない。それと同時に土浦と加地がこれを好機とばかりに今まで以上に
頻繁に彼女にちょっかいを出していることも伝え、最後に「アンタ香穂に何やってんのよ!」と一発怒鳴りつけて立ち去った。
 手を打たなければならないことは分かっていても、それ以前の問題で、場所を問わずに抱き締めて押し倒さないとの保障がない。
既に例の回想の中で香穂子は服を脱ぎ始めているのだ。唇の柔らかさ。なだらかな肩。シーツに広がる色素のうすい髪。
差し入れるその艶やかさ。首筋のどきりとするような色の白さ。その他諸々。そんなものたちが一気に襲ってきて、
思わず月森は頭を押さえた。勿論、今は帰れと言えば香穂子はおそらく引き下がるだろう。それも、多分あの泣きそうな
顔で、不信感と不満で胸を一杯にして。
「蓮くん」
「・・・どうぞ」

 招き入れると、予想通りの顔で香穂子は月森に縋り付いて来た。慌てて練習室の扉を閉め、扉の窓から死角になるよう
身体を移動させる。
「こんなの、もう嫌だよ」
 香穂子は月森の匂いに安心する。音楽科の制服のベストに顔を埋めて上げないのは、その答えがあまりに辛いものであった
ときに泣かずにいられる自信がないからだ。
「ちゃんと言ってくれないと分からないよ。私、何か蓮くんのことを傷つけるようなこと言った?だとしたら、謝るから」
 分からない。気持ちは、ただ抱えているだけでは分からない。言葉にしないと伝わるものも伝わらない。ただ僅かに、
躊躇いがちに髪の間を通る月森の指の優しさが、愛想を吐かされたのではないことだけは教えてくれる。
 長い沈黙が部屋を満たした。泣きそうになる香穂子が次の言葉を求めて頭を上げると、月森が漸く重い口を開く。
「・・・違う」
「・・・」
「そういう理由じゃない。君が悪いとか、そういう事じゃないんだ」
 一番好きな低い声なのに受け入れられないとばかりに思わず身を強張らせた香穂子の背を、月森は緩やかに撫でる。
「ただ、その」
 ぷつりと途切れた言葉と俯いた彼の声に、香穂子はぱちくりと眼を瞬かせた。彼はいまだかつて、こんなに困惑した
顔をしていた事があるだろうか。
「俺が」
 相当に言葉を選んでは、それでも言いあぐねている。
「君といれば・・・」
 欲しくなってしまうから。果たして最後のほうはまともに言葉になっていたかどうか。一瞬意味を理解できず、そして
飲み込んだ香穂子の顔が急速に紅潮していく。とんでもない勘違いも加わって、二重の意味で言葉が続かない。
この部屋に入ってきたときに抱えていた悲壮な決意も何もかも、頭の天辺から熱となって抜けていく。
 月森は変わらず顔を上げない。それが照れ隠しなのだと、香穂子はあまりに遅まきながら理解した。
「・・・嫌われたのかって、そればっかり考えてた」
「すまない」
 二人は揃って深々と溜息を吐いた。一体今日で何度目だろう。全身から力が抜ける。一度情けないところを見せて
しまえば後はもう取り繕う必要もなくなって、月森は今度こそ柔らかく彼女を抱き寄せた。くたりと香穂子が
身を任せてくる。
「大丈夫だよ。本当に・・・その、したくないって時は、ちゃんと言うから」
 たぶん、根源は同じなのだろう。大切にしたいと思う理性と抱きたいと思う衝動は、どちらも愛おしさあってのものだ。
彼女と自分の関係があってこその感情だ。それなのに、どうしてこうも対立するのだろう。まるで磁石のようだと
月森は思う。心のままに生きると書いて性というのに、その実はどうにも上手くゆかない。
「二人とも、同じこと考えてたのにね」
「ああ」
 二人で笑って、久しぶりにキスをした。
843vita sexalis:2007/05/03(木) 00:13:17 ID:6JHj4210
 月森の部屋のベッドに降ろされてその上に覆い被されると、香穂子は抵抗する意志と手段をすっかり失ってしまう。
耳元でぎちりとスプリングが軋んだ。
「・・・っん」
 制服の中に入ってきた冷たい手に、燻っていた熱を煽られる。手の冷たい人は心が温かいとよく言うが、彼の場合は
少々極端だ。冷たい手ときつい言葉の奥に、不器用な温かさをちゃんと持っている。制服が肌蹴られてブラとスカートの
ホックが外され、探っていた手がはっきりと目的を持った愛撫に変わると、心地よさと恥ずかしさにいたたまれなくなって
香穂子はきつく目を閉じた。今更初めてではないのにひどく緊張するのは、多分こころを通わせた後だからだ。多少の
情けなさを曝け出してもお互いにそれを受け止められる以上、うん、大丈夫だ。
 肩から制服が滑り落ちて残った下着が抜かれてしまうと、あとはもう身体を覆うものは何もなくなってしまう。
「っ、あ、」
 鎖骨を月森の舌が走る。短くて柔らかな彼の髪に喉元を弄られる。彼の息は静かな熱だ。火山のマグマのように、
誰一人気付かないところで静かに鳴動している。身体に絡みついてくる腕の強さに身を委ねた。指先が膨らみの先端を
撫でると、それだけで足の付け根が疼いてどうしようもなくなる。煽られて上がった体温だけが原因ではない。
全身で求めて、そして求められている。

 ひといきに壊してしまわないようぎりぎりのところでブレーキをかけながら、月森は香穂子の身体を開いてゆく。
暖かい膚は滑らかで、絹のような感触で掌に吸い付いてくる。それを自分がゆるされていることを幸せだとはっきり
感じた。押さえ込んだ太腿を、わざと柔らかな手つきで撫でながら下腹部に舌を這わせると、
「やっ」
 反射的に髪の中に差し込まれた指先の、何とまあ心地よいことよ。
「蓮、くん」
 月森は愛撫を止めない。胸に口付け、叢に指先で触れて、唇を塞いだ。素直に応えてくるその柔らかさに酔い、
僅かに息を整える。情けないところも、みっともないところも、全ては自分だ。他人の前ではどれだけ取り繕っても、
香穂子はその情けなさまでも受け入れて愛してくれる。それなら全て受け入れてしまえばいい。正の感情も負の感情も、
全ては自分自身の胸のうちから出てくるものだ。
 唇を離すと、眼が合った。ふっと香穂子が笑う。抱き締めたまま、ごく浅く貫いた。

「・・・っ!」
 思わず、香穂子は目を閉じた。躊躇い勝ちに打ち込まれた楔が、浅いところで動きを止める。違和感にはだいぶ慣れたが、
焦れるような速度で内側を擦られてなけなしの理性が悲鳴を上げる。融けるような痺れは下半身を満たしているが、
煮詰められる本能のほうが一息に楽にしてくれとねだる。
「大丈夫か?」
「っ、大丈夫」
 壊してしまわないように労わられているのだと分かった。相変わらず日本語の下手なひとだ。そしてその不器用なところも、
全て月森蓮だ、と香穂子は思う。音楽馬鹿なところも、口下手なところも、不器用なところも、優しいところも、月森を
構成する全て。まだ香穂子の知らない顔もあるのだろう。それはこの先一つづつ知っていけばいい。何も焦る必要はない。
「んっ、や、・・ああっ」
「香穂子・・・っ」
 当初緩やかだった行き来が、少しづつ冷静さを失ってゆく。薄皮越しの熱と月森の腕に、香穂子は恋人の肩口に爪を立てて
酔いしれた。身体の一番滾ったところをあやまたず細かな律動で揺さぶられると、理性の最後の一片まで押し流されてしまう。
立てた爪が衝動を吸収できなくなり、僅かに皮膚を裂いた。月森が一瞬痛みに顔を顰めたのが分かったが、すぐに何も
考えられなくなった。
 達する直前に口付けられて、彼の顔を見た。泣きそうだ、と思った。
844vita sexalis:2007/05/03(木) 00:14:11 ID:6JHj4210
 後日。
 仲直りした(とはいっても喧嘩にすら発展していなかったが)二人に天羽と森は機嫌を直し、それを知った土浦と加地は
少々落胆したのだが。
 しかしそれとほぼ同時に、月森の肩に刻まれた傷が体育の着替え中にクラスの男子全員を黙らせ悶絶させたことを、当人たちは
知らない。


以上です。 
vita sexalis(羅)=ヰタ・セクスアリス=性生活
845名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 00:57:26 ID:zV6KQUeI
ラスト和んだ
GJ!
846名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:07:45 ID:YxntCTlu
つきあったあとのぎこちなさがよいよ〜GJGJ!
この2人の話読めて嬉しい
847名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:35:54 ID:9RQ2V99L
駄文乙
よかったね荒らしタソ月日来てるよー?
848名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:03:19 ID:6JHj4210
微妙にタイトル間違ってた・・・orz
(誤)vita sexalis →(正)vita sexualis
849名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:09:53 ID:hWAuu6Yk
なんだかかわいい二人にほのぼの和んだよGJ
最後のは噴いたw
850名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:22:02 ID:Z/pkEQHF
>>836
同士!自分も実はあの続きを密かに待ってるんだ。
851名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:32:55 ID:dbGKyvMC
GJ可愛いね
森さんは、月森のクラスメイトだった筈だから、最初に噂を聞くのは森さんかな?
852名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:36:07 ID:CQdxvLFC
エロくないからつまらん。
月森はエロ成分がないからつまらんな。
やっぱり土浦兄貴に頑張ってもらわないと。
853名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:40:17 ID:ZEkc4ESC
>852
IDで身バレしてますよw月森親衛隊員の工作活動乙
854名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:49:23 ID:WWs0OrUc
GJ!
月森がすごく自分の持っている月森のイメージと一致していて面白かった
つーか、上手い
読みやすいし文章きれいだしカンタータと欲の対比もうまいし
855名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 02:59:20 ID:CQdxvLFC
正直月森厨の書く月森はマジでエロくないからつまらない。
エッチシーンなんかポエムかよッ!ってなくらいユルイ
856名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 03:31:53 ID:i11ThUgt
乙でしたG超J。
こういう考え悩む月森も十分おkだ。禿萌えたよ。
857名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 20:48:32 ID:ijWtEkVL
G超J!
改行の所為か、少し読みにくかったけど、内容は萌えた。
>854と同じく、私の脳内月森もこんな感じだ。
858名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:15:02 ID:Q0vrYQJI
GJウマいですね>838さん
自分コルダはプレイしてないけど萌えたよ
ちょっと月日に興味持ったww

次も期待してます
859名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:23:34 ID:VBk82Pv7
月森の肩に傷つける香穂子なんてシンジラレナーイ
クズ女だね。
860名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 22:25:02 ID:/oUXNv8V
SSは結構好きなんだけど、肩に傷が微妙
指命の月森でも、指じゃなかったらいいのかな?
肩は演奏に関わるから、香穂子も傷付けないかなと思うけど
861名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 22:55:17 ID:LsUGx9WG
そのくらいは大丈夫なんじゃないかな
次の日もズキズキ痛むくらいの深い傷なら別だけど、
かさぶたになってる程度で痛みは消えてるんじゃ

まあ、思うことはそれぞれだと思うな
862名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:16:56 ID:+1mzRbSw
エロはちょっとだったけど、月日だと揉めないんだね。やっぱり(ry
二次なんて全部パラレル もろに女のオナヌー
月日作者の月森の肩に爪を立てたいって願望が出ただけ
863名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:17:32 ID:p1f+rcCy
職人さん、もう書かなくていいですよ
せっかく投稿してもらってるのに酷すぎる
指摘のレベルじゃない、明らかに悪意
864名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:27:38 ID:b8RLuFxU
評価するスレじゃないんだから……
根本的なところで間違ってきてない?
865名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:30:01 ID:BOD1pMeA
>>863
何故ageてるの?
866名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:46:39 ID:OiEsCjMr
今、猛烈に陵辱とか羞恥プレイとか複数とかのエロを求めている。
己に文才が無いことがこれほど悔しいことは無い........orz
867名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:52:30 ID:hBw+Yz12
>>866
ユー書いちゃいなyo!
文才なんて、萌えやエロへの情熱があれば
頑張って飛び越せるハードルなんだぜ?
868名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 00:54:23 ID:Uu9DtuTA
遙かやアンジェも読みたいな
職人さんお待ちしてます
869名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 21:46:33 ID:aj8NEQhx
皆さんにお尋ねしたいのですが、
アンジェのティムカ×コレとか好きですか?
870名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 22:00:41 ID:Gatcun53
そういう風に聞かれるとどうしても誘い受け臭いから
好きじゃないねと言いたくなる
871名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 22:03:02 ID:+EOeu8YF
コレットは大好きだぞ
リモやエンが嫌いってわけでは勿論ない
872名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 23:00:16 ID:aj8NEQhx
869です。
誘い受けとかを意識した訳ではなかったのだけど、
ここのスレに限らず個人サイトでも
見かけないからティムカはあんまり好かれてないのかと思って。

もしくはエロがティムカに似合わないのか
873名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 00:23:59 ID:sCAlY2Pu
下の行が正解なんじゃないかな?
似合わないというか、エロ想像しやすいキャラと
しにくいキャラはいると思う。
874名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 00:41:39 ID:NpoaoJts
ティムカは奥手っぽいしね。
あとデート中も自分の国の事ばっか気にしてるしww
でも私はそんなティムカが好きだよ。
875名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 01:18:04 ID:Aait7rFi
想像しにくいキャラはどの作品にもいるね。

自分的にティムカはそうだ。
あとマルセル。
遙かなら詩紋、永泉。
コルダは志水。
年下とか奥手っぽいキャラは想像しにくい。
876名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 01:37:41 ID:X6Az7eIi
ティムカは歳の割りに落ち着いているし王宮育ちで耳年増っぽいと勝手に想像してる
爽やか笑顔ねっとり丁寧語でアンジェを言葉責め&焦らしプレイとかw
877名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 05:35:21 ID:ubxA9Fzw
>>876
ソレイイ!!
878名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 07:14:55 ID:Veukjse3
ティムカは聖地のえなり
879名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 10:01:47 ID:BcNPvmxx
>876で膨らんだ妄想が>878で吹き飛んだ件。

責任取って878がエロスティムカを書けwww
880名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 10:18:33 ID:NpoaoJts
エトワールのティムカだと876のようにムッツリそうで萌える。

トロワのティムカは,まだ勉強不足な感じでオニャノコと一緒に頑張る
みたいなシチュに萌える。
881名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 11:51:50 ID:KA9hT5tG
ティムカは后がいないと即位できない国の王だったし
3年の間に少しは経験を積んだんじゃないかと思っている
詩紋→彰紋の時の感慨にもすこし似てるな、向こうは別人だが
882名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 16:06:38 ID:O4yWellD
ティムカの話題で盛り上がってるとこごめん
飢えが最高値に達したので祈願させてください

せんせ…じゃなかった神様、職人様、泰望が読みたいです…
シリアスでもギャグでも長編でも小ネタでもいいので、ひたすら読みたいです…

全裸に下がり藤のマント羽織って、鞭握って金従えて、
キャラソン歌いつつ正座してるのでほんと、お願いします
883名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 17:21:11 ID:snXl2oBZ
>>882
YOU書いちまいなYO
一応非攻略対象だし、待ってても来るとは限らないぜ
初めはみんな素人だ
884名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 18:09:22 ID:hf+yQmBo
「泰望ってシリーズ跨いでんじゃねーか、正に遙かなるトキを超えてるな」
とか思って暫く本気で悩んでたオレガイル
885名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:26:01 ID:Q+8OOAkR
泰望って泰衡×望美…だよね?
自分も最初、泰明か泰継かと思った
886名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:29:36 ID:9iwNPA8v
犯人はヤス
887名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:30:33 ID:h2UxzXBS
泰明→泰
泰継→継
泰衡→ヤス
こんな感じだな、自分は
888名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 21:44:23 ID:FrIZtOL7
最後の命令 「何か取れ」→「服」

・・・ヤス全裸!?
889名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:41:50 ID:nMUnS5h3
土冬が見たい。和姦あたりで。
自分の創作だけだとネタが尽きてきた。
890名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:48:37 ID:bx92ona+
空気を読まずに加持は手に入れた日野ブロマイドをオカズにしていると
容易すぎる想像をしてみる。
891名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:52:53 ID:2/8ks/LF
その上アイコラしてる
892名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 23:58:03 ID:2IXGyMLn
童貞の火原にストーカーの加地…
893名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:05:23 ID:2bWNq8Pk
>893
てかコルダのキャラって柚木以外全員童貞だよね?
894名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:07:38 ID:4AASgHKA
>>893
金やんとリリは違うよ
895名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:08:21 ID:zT9uCEX7
>>893
土浦には一応崎本という彼女がいたわけだが。
金やんや王崎先輩も卒業してるだろ。
896名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:21:50 ID:tqimOGhu
加地はどうなのよ?
897名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:29:53 ID:J8j1Rwqq
意外と柚木もだったりして…
加地は違うだろうな
898名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:30:39 ID:onsXedCu
>>894
ちょw 金やんはともかく、リリはどういう事だ

加地って、見た目は遊び人っぽいが、結構純情だったと思う。
名前変更イベを見る限り・・・
899名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:49:59 ID:k5uXgaOO
自分は、金やんと王崎先輩以外全員童貞だとおもてた。
なんかコルダは童貞ばっかりでも自然な気がする
900名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 00:58:17 ID:nrXUTC/r
加地は香穂子のことは女神視しているけど
性欲はちゃんと処理してそう。
なにより香穂子と出会う前はやりまくりだと思う。
901名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:54:46 ID:8UtYbbBI
<予想>
経験済み・・・金やん、理事、柚木、土浦、加地、天羽
童貞・処女・・・王崎、火原、月森、志水、冬海、リリ
プレイヤーによる・・・香穂子www
902名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 03:24:24 ID:AZHts1NK
ってかコルダ男子6人は全員童貞だと思うんだけど
ただ加地だけなんか怪しい気はする
903名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 05:18:58 ID:H0II1IZC
理事が童貞だったらキモかわいいな
904名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 06:34:18 ID:JXRMkmJy
>>903
だから妖精も見えるのかw ユニコーンもきっと触れるな

自分は
<予想>
経験済み・・・金やん、理事、王崎、柚木、加地、天羽、リリ
童貞・処女・・・火原、月森、土浦、志水、冬海、香穂子
土浦はあんな付き合い短そうだった彼女とやるだけやってたら逆に嫌だw
905名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 10:25:06 ID:SuI4/7AU
>>904
そういう表を見ると、かなり前のスレでやった
ネオロマ男キャラタイプ別考察思い出すな
あれの後は触発された職人さんが結構きてくれてたから
ネタ振りとしては有効なのかもね

自分もアンジェ・遙か・コルダ・ネオアン全キャラで考えてみようとしたけど
遙かの途中で力尽きた……orz
コルダ・ネオアンはともかくアンジェと遙かはキャラ数半端ないな

ところで職人さん的に書きやすいキャラとか書きにくいキャラってやっぱりいるのかな?
過去ログとか読むと、
詩紋や知盛や白龍(小)、志水・王崎、ヒュウガ・ルネあたりが難しいみたいだけど
906名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 15:18:53 ID:X2pd/DVA
>>904
崎本、かなり積極的っぽそうだったから土浦は…
907名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 16:04:12 ID:6Zfv2h0A
>>904
逆にやってそうだと思ったけどな。
だから恥ずかしくて一緒にいられなかったと予想w
908名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 17:08:17 ID:bOdRkBxu
コルダは金やん王崎土浦加地理事天羽リリ以外処女童貞なのはガチ

ネオアンはレインとルネとジェイドとアンジェ以外経験済みなのはガチ
そしてヒュウガはオナ禁
909名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 17:40:27 ID:X2pd/DVA
天羽さんとリリは何があっても経験済みなのか
910名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 17:44:48 ID:69uBW+S4
まあ拘るまでも無いけど土浦はふつうに童貞だと思うなぁw
天羽は処女だと思ったが言われてみれば確かに微妙だ・・・
911名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:30:42 ID:3ukStCuM
アンジェはカミトリ守護聖の年長3人は確実に童貞だな
あとはよく分からない
遙かは1詩紋、3譲、白龍くらいか
2は全員非童貞
912名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 18:37:57 ID:U7S4szD+
天羽はいつ捨てたんだろうな
情報収集のため?
913名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 19:14:37 ID:SIzmOrcl
好奇心で一通りこなしてそうだ<天羽ちゃん
なぜか自分のなかでは、彼女は男女とも知ってそうなイメージw
914コルダ予想:2007/05/06(日) 19:37:06 ID:iKd0pGT7
月森・志水は音楽漬け、土浦はサッカー漬けで積極的にとはいかず。
火原は女の子とハァハァに憧れるが実行に移せない典型的な童貞クン。
柚木は耳年増で知識は豊富だが、実家の環境がアレ過ぎて
(香穂子たんと出会うまでは)機会に恵まれず未経験とみた。
冬海ちゃんも典型的なお嬢様だし。

天羽は両親離婚して父子家庭だから、その気になりゃ男連れ込み放題。
加地も経験済みだな。ただし香穂子たんを見知ってからは他の女断ってそうだ。
その代わり朝も夜も香穂子たんをネタに抜きまくりってことで。
金やんは歌手時代に恋人がいたようだし、
理事も恋人の有無は別として経験だけは積んでそうだ。
空気先輩は「誰にでも優しい」性格が災いして
女の先輩あたりにつまみ食いされてそうな気がする。

リリは・・・過去にヴァイオリン・ロマンスで女の子ゲットしてたりしてwww
915名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:15:53 ID:yWNW3NPf
結局はプレイヤーの抱くイメージや希望次第ってことで終了
916名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:33:50 ID:3ukStCuM
童貞はこのスレで卒業すればいいんだよ
917名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:08:58 ID:If7W7vbt
>>916
良いこと言った!!

ドーテイもホーケーもばっちこーい
918名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:22:29 ID:oiXs1vbN
と、アンジェリーク=リモージュ陛下が仰っておられます。
919名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 22:26:08 ID:0NYriIY/
>>889
和姦いいね
小柄な冬海ちゃんを鼻息荒く押し倒す余裕のない兄貴もいいけど
ラブラブな土冬も萌える
920名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:49:42 ID:P5XN1JKs
自分は土日も土冬も好きだが火日も火冬も水日も水冬も好きだ
陵辱もwktkして待つが冬海ちゃんの和姦もカモーン
921名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 03:49:37 ID:PJFEyadM
>>920
要するになんでもいいと。ナカーマ。
コルダ以外でもなんでもいい。
922名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 11:54:31 ID:gZGMsFyp
自分はずっと志冬が好きだったけど、2の土冬イベントで土冬にも目覚めたw
凌辱もいいけど冬海ちゃんの愛あるエチも読んでみたい
923名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 12:19:50 ID:R7cKknwj
志冬とかその外色々なカプを投下する時は
注意文とNGワードを必ず指定してくれー…と思う

苦手な人間もいるんで、そこら辺徹底して貰えるとありがたい
NGワード指定し忘れちゃいました☆とかはナシで
924名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 15:17:57 ID:h0mXQOj2
>>923
そんな当たり前の事、わざわざイヤミっぽく言わんでも…
925名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 17:20:41 ID:R7cKknwj
スマソ
確かにイヤミっぽかったな。気をつける
926名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:21:06 ID:EWsmhkhz
ヒロイン以外とのカプなら、自分は何と言っても友雅×藤姫が好きだ。
漫画版で萌えまくったさ…でもゲームの、よりしっかりした藤姫だとなお
萌える
927名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:32:03 ID:YT78xKkN
確かに藤姫はゲームのほうが良いな〜
親子ほどの歳の差ってのもまた いい
928名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 22:52:23 ID:lJB1mc1y
自分も友雅×藤姫好きだ。
しかし、流石に藤姫ちゃんでエロを想像するのは申しわけなさすぎて……
929名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:05:57 ID:M7+ff4Jg
数年後ってことで、十代後半ならいいんだが、
ゲーム時点の明らかなロリカプは、プラトニックでも苦手だ
930名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:10:51 ID:o2nFnlj3
あの時代ならあの後2〜3年で結婚してるんだろうけどな
2の双子の母親も13で結婚、15で双子生んでるし
931名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 01:12:28 ID:4ORTF7+b
藤姫が13、4くらいでそろそろお婿さん決めなきゃ、裳着迎えなきゃ、って
時に少将が…とかいう話を想像すると禿萌える
でもエロまで想像するのは難しいんだよなあ。どうしても若紫状態になって
少将がひどいヤツ(一時的にせよ)になってしまうw無理矢理な少将にも萌えるけどさ、
流石に13以下の藤姫相手だと酷すぎる気がしてなー
932名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 01:40:09 ID:s01T1fIX
あの当時では当たり前なんだろうけどね。
<13歳で嫁入り。床入り。

9歳や10歳で嫁入りってこともあったらしいし。

といっても、
自分達が現代の感覚だから、その年齢では
流石にちょっと…と思ってしまう。
933名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 01:45:56 ID:Ily1Eh5O
>>929
自分もだよ。藤姫が友雅に淡い想いを寄せてるとかならゲーム時点でも
微笑ましくて好きだけどエロは・・・
30男が10歳児を性の対象に見てるのは好きな人には悪いがキモく感じてしまう
934名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 01:48:43 ID:4ORTF7+b
でも藤姫でエロを書ける職人さんがいたら自分的には大大歓迎だ。
ただ自分ではうまく想像できない&書けないってだけで…
935名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 15:08:05 ID:2zk1XSm2
藤姫を可愛がるだけで、きっと最後までは至らない。
遊ばれてる?
大切にされてる?
の境目に悩む藤姫萌w
意識を失った藤姫の頬を撫でながら、本音をポロリでおでこちゅー
妄想は出来るが文章にするには時間が掛かるwwいつか書くかなぁ
936名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 16:10:19 ID:zkui80vY
幼女の毛も生えてないつるつるのマンコに指突っ込んで
(;´Д`)ハァハァしながらチンコ勃起させてる中年男…('A`)
937名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 19:04:08 ID:qqXomA3e
さすがにそれは引くよ…
938名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 19:23:40 ID:O9CiFQZ2
>>933
性的虐待っぽいからだろうなー
自分は年齢差は全く気にならない方だけど、下の年齢が完全に子供の年齢だった
場合には複雑。
友雅×藤姫なら、パラレル色強くなりそうだね。大人になった藤姫とか。
しかし藤姫が20歳になったら友雅は40s(ry


やることがエロいんじゃなくてやることは普通なんだけどエロい描写とかを
見てみたいお
939名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 23:54:07 ID:+aSQ8SOZ
自分は友藤は苦手だi|||i('A`)i|||i
兄ちゃんor父ちゃんな気持ちで見守ってる感が強いのでカップリングにはならないなぁ
というわけで友あかカモーン(*゚∀゚)=3
940名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:00:34 ID:p6tW0gaL
友雅が元々はおにーさんやおじさんのような気持ちで見守ってて、でも藤姫は
淡い思いを寄せてて、やがて藤姫が適齢期(14くらい?)になって関係に
徐々に変化が…流石の友雅も戸惑い、っていう王道展開(?)が萌える

でも友あかも好き。…だけど、「ロリコンかよ!」って突っ込みはこのカプでも
したくなるんだけどね。年の差すごくてもリズ先生×望美とかだと、望美が
ロリっぽさの欠片もないせいか感じないんだけど
941名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 02:20:50 ID:7zo/C4Oc
無理矢理犯されるならどのキャラがいい?
私は案ならフランシス、遥かはヒノエ、コルダは王崎先輩だな。
誰か上のキャラで強姦モノ投下してくれないかなあ。
942名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 03:16:53 ID:ngvdKDbq
>>941
自分も凌辱ものは大好きだが
案でも遙かでもコルダでも男キャラより主人公or女キャラ萌えなんで
どの作品であっても×主人公だったら相手は誰でもいい派

ネオロマの男キャラで嫌いなのもいないし、何でもバッチコーイ!

いっそ百合で凌辱ものでもいいくらいだww
943名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 20:12:58 ID:tXe606nj
>>941
え? 主人公がそのキャラを?
944名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 20:28:10 ID:cqN82Sds
>>943
想像したw何という鬼畜エトワールに神子に女子高生w
ウサギ突きつけたり、鎖で縛ったり、眼鏡を奪ったりするのかw
945名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:28:03 ID:+TOciuC8
>>943
実は自分もそう思ったw
だがそれもいい
946名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 21:59:41 ID:LTZNYvgW
なるほど、王崎先輩はやられが似合うと思ったw
ヒノエならその状況も喜びそうなので想像つかんが。
フランシス?・・・もと想像つかん。変な倒錯に入りそうで
947名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:17:14 ID:W3kDLvzq
あとやられが似合いそうなのは九郎とか譲とか月森とか。
・・・そういやコルダ2には「赤い糸」「赤いリボン」なんて面白い
アイテムもあったな・・・
948名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:18:23 ID:Gn29KzF+
ふとエロパロとサロンのテンプレ見て思ったんだが、

エロパロは
>書き手は「自分は萌えを吐き出してるだけ。こんな自分の妄想に付き合ってくれてありがとう」
>と、読み手>書き手と考え
>読み手は「自分はこういう風に妄想なり萌えなりを昇華する事はできん。職人ガンガレ」
>と、書き手>読み手と考え
>お互いに尊重しあいましょう。

でサロンは
>また、このスレに作品を投下してくださる職人さん方への感謝の気持ちを大切に。
>なぜなら、このスレは職人さんが居てこそ盛り上がるのですから・・・。

なんだな。すでにこっから職人に対する温度差があるような気がする。
別に職人にを崇め奉るべきとは思わないが、サロンの書き方の方が自分は好みだ

949948:2007/05/11(金) 00:19:30 ID:Gn29KzF+
うわ、誤爆した。本当にごめん
950名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:20:30 ID:bXjyjT8i
>>948
どっちでもいいんじゃね?荒れなければ
951I want to know you(0/10):2007/05/11(金) 03:28:22 ID:Iz+kXzXq
流れを読まずにコルダ投下します。一方通行片思いで土→日⇔木。

・時期的には2になりますがネタバレ的なものはないと思います。ただし絶対無いとは言い切れないので自己責任で。
・陵辱あり鬱展開系です。ある意味性コミ系かもしれん
・土浦が不遇です。駄目な方はスルー推奨。

NGワードは「I want to know you」です。
952I want to know you(1/10):2007/05/11(金) 03:29:11 ID:Iz+kXzXq
朝からのどんよりとした空は夕方から雨に変わった。雨足は秋の訪れを告げるように次第に強さを増した。

そんな放課後、音楽棟で練習室を探す香穂子の姿があった。
リリから買った楽譜はまだみんなで練習するには難しく、香穂子は今日は一人で練習に励むつもりだった。
しかし予約せずに来た上に時間が悪かったのか…それともこの陰鬱な天候の天候のせいかどこも空いていない。
香穂子もセレクション参加者、そして今もアンサンブルを音楽科の人間も含めて組んでいるのだし、
気にせず堂々と歩けばいいのだが、普通科の制服で音楽科の校舎を歩くのは
どうしても悪目立ちするし、なにより音楽科特有の空気が未だ少し苦手だった。

もう諦めてどこか別の場所で弾こうかなぁ…と諦めた顔で廊下を歩いていると向こうから知った姿が見えた。
「柚木先輩…これから練習ですか?」
「うん、そうだけど…日野さんはもう帰り?」
「それがどこも空いてなくて…どこか他の場所で弾こうかと思って」

遠くからでも目を引くその人は容姿端麗・成績優秀、人徳もあり加えて家柄まで申し分無い。
そして、華やかで優しい本人の人柄そのままのような演奏。

ただ、香穂子はそんな柚木二人きりのときに見せる別の顔を知っている。
周りに与えるイメージ作り、そして騙してでも都合良く利用できるものは利用する計算高さ。
…あの仲の良い火原ですら知らないというのだから徹底振りは大したものだ。
でも、そんな部分も含めて柚木の事が気にならない訳ではなかった。

「あぁ、それなら…僕と一緒で良ければ一緒に練習する?予約はしてあるんだけど」
「…え」
困り顔の香穂子に柚木からの提案は想像外のものだった。
「…本当ですか?嬉しいですけど…お邪魔じゃないですか?」
「とんでもない。日野さんと合わせる曲も出てくるだろうし、良ければ是非ご一緒したいな」
香穂子としても願ったりである。お言葉に甘えて…と柔らかい笑みの柚木に続いた。
953I want to know you(2/10):2007/05/11(金) 03:30:03 ID:Iz+kXzXq
練習室に入ると柚木は長い髪を一つに結い、香穂子に楽譜を確認するその様は『普段』の柚木と何ら変わりがない。

―――なんだ、怯える事ないじゃない。
本人の人柄のように華やかで、上品な艶のある演奏に、香穂子も合わせようと練習にも力が入る。
練習の合間に見せる表情も穏やかで、香穂子は安堵した。
「ここまでにしようか」と言う柚木の言葉で香穂子は弦を緩め、ヴァイオリンをケースに仕舞い窓から外の様子を伺う。
雨足はまだ激しく、一瞬光ると遠くで雷鳴が轟いた。
(…ひどい雨)
香穂子は窓辺にあった椅子に腰掛け、楽譜の書き込みを確認し、復習をする。
顔を上げると後ろ姿の柚木もフルートを仕舞い、懐中時計の蓋がパチンと閉じる音が聞こえた。
振り返り、楽譜に視線を落とす香穂子に寄ると頬から香穂子の髪を掬う。
「…先輩?」
…これから起こることなど誰が予測できただろうか。
「…本当に疑うってことを知らないんだな、お前は」
クッ、と笑う声は…あの別人のような、低い、とても意地の悪いもので。
「もう少し警戒心を持った方がいいぜ?」
「…あの、柚木…先輩?」
「まさか甘やかして貰えるなんて思ってないよな」
そう耳元で囁くと唇は首筋を伝い赤い印を付け、その間にも香穂子の制服を器用に解いていく。
首筋にかかる吐息に香穂子の体がゾクリと反応する。
―――怖い。
胸元に手がかかり、セーラー服のファスナーが下ろされ下着が覗いた時、
やっと消え入りそうな、怯えた声で首を横に振り、抵抗の色を示す。
「だめ…先輩っ、やめて…くだ…さい…それに、誰か来たら…」
身体が凍り付き、後ろずさろうにも壁と柚木の間で逃げ場がない。
壁に手をつき、至近距離で捉えられた視線から目が逸らせない。
そこにニヤリと笑いながら香穂子に更なる追い打ちをかける。
「まさかそう言えばやめてもらえるとでも思った?馬鹿な子だね。
…大体、そんなヘマする訳ないだろう?この俺が」
鼻で嗤い、冷たく言い放つと自身も襟元のタイを取り、襟元を緩めた。
ここは練習棟で一番目につきにくい一番奥の角部屋。そして練習室にはどこでも少なからず死角がある。
…分かった上で、意図的にやっているのだ。
「っ…!んっ」
舌が荒々しく口内に割って入り、香穂子の口腔内を犯す。
唇を解放されると自分と相手のが混じる唾液を飲み込んだ。
なんとか拒絶しようとした腕も掴まれ壁に押さえつけられてしまう。
香穂子は柚木はどちらかと言えば線が細い方だとは思ってはいたが、
しかし男の腕力は香穂子のそれとは根本的に違う。震える香穂子の抵抗は抵抗にならない。
「やっ、先輩…本当にやめて…っ!」
「あんまり抵抗すると、縛るよ。俺も仮にもヴァイオリニストの腕を縛るのは本意じゃないし、
お前もそこまで頭の悪い子じゃないと思いたいんだけど?」
「…!」
954I want to know you(3/10):2007/05/11(金) 03:31:13 ID:Iz+kXzXq
抵抗をやめた香穂子の制服はするりと剥ぎ取られ、ブラジャーも外されると白い胸が露になる。
まだ、男の前で晒したことのない肌を晒し、弄ばれる恥ずかしさで気が違いそうになった。
硬くなった淡い胸の尖りを摘まれ、指先で転がす。軽く歯を立て吸われると、
震える声に思わず甘い嬌声が混じった。…本意ではない筈なのに。
「ひぃ…ぅ…あぁっ!んっ…やだぁ…っ!」
震えは止まらなかったが、秘部からのクチュリという音で濡れている事に気付き、香穂子は思わず膝を硬く閉じた。
「…ふぅん」
―怖い。口元の笑みはまるでこの状況を楽しんでいるかのようにも思え、香穂子はぞっとする。
「やっ…」
「足、開けよ」
これだけでももう限界だというのに、まだ意地悪く要求を突きつけられる。
おずおずと膝を開き、下着とスカートを剥がされ、自分でもまじまじと見たことのない秘部を見ればとろりと蜜が溢れ、伝う。
「…ぁ」
「こんなに濡らしてヤダもないよな?…日野」
芽を摘み、長い指が香穂子の中に侵入する。肉壁を撫でられると秘部はきつく締まり、香穂子は一段と高い声で啼いた。
柚木も時折指を曲げては攻める位置を変え、弱い所を探る。
身体を走る刺激と己の卑猥な水音は次第に香穂子の意識と理性を溶かしていく。
「ひぁっ…んんっ…いやぁっ、ダメぇっ…!あっ、やぁっ…んっ」
香穂子の蜜が柚木の指を絡め、ますます締めつける。
「感じるならもっとなけよ…日野」
「気持ちよくなんか…ひあぁっ!」
「…お前も強情だな。体に教え込まないと分かんない?」
「やぁあっ…!駄目っ、やだっ、柚木先輩っ!」
息を乱し、肩で息をする香穂子を満足げに見下ろす。既に意識が朦朧としていた香穂子はベルトを外す金属音でハッと現実に引き戻された。
初めて見るそれに驚くのと同時に、『これからされる事』を想像するとますます血の気が引いた。
「ゆ…」
まさか初めて?と訊かれてもコクリと頷くのが精一杯で。
「ふぅん」
もう逃げたくても逃げられないのは分かっている。
香穂子に諦めに似た感情と涙が目尻に浮かんだ。
「変に力むと余計痛いよ。…分かった?」
そう耳元で囁き、熱い昂りを押し当てられる。無意識のうちに頷いた気もするが香穂子の記憶にはない。
挿入された物の最初の異物感に腰が引けたが、それはすぐに身を割る痛みに変わる。
「え…やっ…やだ、痛っ!ゆのっ…!」
いくら解され潤っているとはいえ、破瓜の痛みは想像以上だった。
唇を噛みしめ、掴んだ胸に必至に爪を立てる。…己の中を割って進む熱いものに、意識を奪われないように。
「あああっ…!」
通過し動き始めても、締め付ける中のきつさに柚木も眉を顰める。
「ん…やっ…先輩っ、どうして、こんな…っ」
膣内を動く柚木の物の痛みや、特有の不快感に堪えながらも目尻に涙を滲ませ、訴えるように香穂子が柚木を見つめる。
「―黙って」
皆まで言い切る前に香穂子の唇を封じる。
「せんぱ…い…どう」
合った目は笑っていなかった。問いかけた香穂子にぞっとするような冷たさで香穂子に返す。
「どうしてかって?」
柚木が達すると同じくして香穂子の意識が落ちた。


(―――自分で考えてごらんよ)
955I want to know you(4/10):2007/05/11(金) 03:33:05 ID:Iz+kXzXq
雨足こそ遠のいたが、外の重く厚い雲は晴れる気配はない。
ふと気がつくと、何事もなかったかのように参考書を捲る柚木の姿が見えた。
身体は椅子に戻っていたし、制服もきちんとしていて…まるで何事もなかったかのようだった。
肩から柚木のブレザーをかけられている事には気付いたが、まだ意識がはっきりとしない。
「…あ」
「気がついた?」
先程までの行為が頭の中を駆け巡り、顔がかっと赤くなる。
自分が夢見たものとはほど遠い、愛のある幸せな行為ではなかった。
柚木は香穂子を見遣るが、香穂子はフイと視線を外し、痛み、力がはいらない半身を気にしながらなんとか立ち上がった。
ブレザーを突き出し、スカートをはらいながら柚木に訊く。
「…いま、何時ですか?」
「6時すぎ。さっきチャイムが鳴ったよ。
おいで、俺も流石にそこまで人でなしじゃないからね。送るくらいはするさ」

そのまま、人気ももうまばらな校門前まで腕を掴んで行かれる。
車に押し込まれ、走り出してからもしばらく沈黙が続き、車内には低いモーター音だけが響いた。
そしてその沈黙を先に破ったのは、重い香穂子の声だった。
「…なんで、あんなことしたんですか」
「さぁね」
悪びれる様子のない柚木に香穂子は柚木をキッと睨みつける。
「…絶対許さないです、先輩の事」
「大いに結構。楽しませてもらおうか…俺を失望させないでくれよ?」


何が真実で何が嘘なのか。
何故、こんな無理矢理な形で?
目の前にいる人は何を考えているのか。
―――この人の、真意が知りたい。
犯された体もだが、見えない柚木の本心が香穂子の心に細かいひびを入れる。

「憎みたいなら憎むといいさ。…忘れられなくなるくらいに」

唇を噛み、溢れそうな涙を必至に堪える。既に疲労は頂点に達していた。
家に着き、解放され一人になると下肢の鈍い痛みとだるさ、そしてショックと混乱が一気に押し寄せ、涙が溢れる。
香穂子は身の回りの事もそこそこに、倒れ込むように眠りについた。


…どうか、悪い夢でありますように。そう、思いたかった。
だが肢体の痛みが香穂子にこれは現実なのだと思い知らせる。
体を弄ばれた事は勿論到底許せる事ではない。…それでも。
柚木が最後に一人ごとのように呟いた言葉が香穂子の胸に引っかかる。



忘れられなくなるほどに…私に憎ませるように、傷つけるのは、どうして?
956I want to know you(5/10):2007/05/11(金) 03:34:19 ID:Iz+kXzXq
「よ、日野」
「土浦君、おはよ」
いつもと同じ朝、同じ筈の日常。…そのはずだった。
下肢の痛みが残るが、ここで休んでしまえば己が潰れてしまう気がして無理をして出てきたのだ。
柚木に会うのも怖かったが、それ以上に一人でいることの方が怖かった。
…あくまでも、いつもと変わらない一日を過ごそう、と。
土浦といつもの坂道で会うとそのまま一緒に学校へ向かう。
一人だと陰鬱な気分も、誰かと話す事で気が紛れた。

校門をくぐるとそこに黒塗りの高級車が現れる。
昨日も乗ったそれは言うまでもない柚木家の車だった。
運転手がドアを開けると今一番見たくない顔が覗く。
「やぁ、おはよう。日野さん、土浦君」
「…おはようございます」
「…せんぱ、い」
その声に思わず落ち着きかけた表情が強ばる。
「おはようございます、柚木先輩」
あの柔和に笑ういつもの柚木だ。頭では分かってはいたが、昨日の今日である。
平常を保とうと思っていても、顔を見た瞬間とっさに嘘が口をついて出た。
「…あ!やだ、私今日日直だった。ごめんなさい、私先いきますね!」

(…日野?)
表向きは平常を装ってはいたが、硬く、どこか怯えたような表情が一瞬覗いたのを見逃さなかった。
以前のような柔らかい笑顔ではない。叫びだしたいのを必死にこらえるような…そんな引きつった表情だった。
土浦は香穂子の屈託の無い明るい笑顔が好きだった。そして、香穂子自身の事も。
悔しいが香穂子の気持ちが柚木に傾いているのを知っているからこそ、香穂子の不自然さは余計に目についた。

この二人の間に何があった?

「朝から忙しいね、日野さんも」
「…そうですね」
早耳・天羽ではないが察するにも確証も何もない。しかし直感で感じた引っかかりと不信感は募る一方だった。
「おや、もうすぐ予鈴が鳴るね。日直なのに大丈夫かな、日野さん」
走り去る香穂子を追う柚木の視線の奥に潜む感情を土浦は知らない。
「え、ええ…そうですね、俺ももう行きます」
(日直だ?そんな訳ないだろう…しかし、どうしたってんだよ日野)
957I want to know you(6/10):2007/05/11(金) 03:35:40 ID:Iz+kXzXq
その日の帰り道、校門前で一人帰路につく香穂子を捕まえた。
声をかけると朝に比べれば幾分か元気を取り戻したのか明るく笑う香穂子だったが、
朝の一件が気になって仕方がない。コーヒーでも、と駅前の喫茶店へ向かう。
コンサートや授業、他愛無い日常の話…そんな話をする香穂子に疲れと少々表情に曇りは見えたが、それを除けば至って普通に見える。
杞憂であって欲しいと思いつつも胸の引っかかりは否めず、土浦は賭けに出た。
「…日野。俺は回りくどく訊くのも苦手だからストレートに訊くけどな…何かあったのか?」
「…え?」
「柚木先輩と」
カップを持つ香穂子の指先が一瞬震える。
表情が一瞬凍り、さっきまで見れた筈の土浦の顔が正視できない。…朝の表情とだぶった。
「や、やだなぁ…何にもないよ?土浦君も変な事い…」
――嫌な予感は的中のようだった。柚木の名前を出した瞬間、明らかに様子が変わる。
それも精一杯平生を装うということは…恐らくは芳しくないことなのだろう。
これ以上の事を無理強いで聞き出すのは上策とは言いがたい。
本当に『何か』があったのなら…更に心の傷を抉る事になる。
「…ならいいけどな。おせっかいかもしれないが…何かあったんなら、言えよ。俺に出来る事なら力になるから」
「うん…ありがとう、土浦君」

別れ際、帰路が分かれる交差点で「さっきの話…ごめんね」と香穂子は消え入るようなか細い声で呟いた。
「…日野」
俯く香穂子からはらりと落ちた涙が夕日を映して光った。
香穂子も土浦の本心には気付いていた。…だから余計に辛い。本当なら泣き喚いて、縋ってしまいたい。
でも異性で、ましてや自分を好いてくれる相手だからこそ、言えることではなかった。
しかし土浦としても好いた女の子に目の前で泣かれてしまっては罰が悪い。このまま帰すのも男が廃る。
その道から香穂子の家とは方向は逆だったが、互いの家はそう遠くはない。
そのまま香穂子の腕を掴んで土浦は自宅の方向に向かって歩き出す。
958I want to know you(7/10):2007/05/11(金) 03:36:50 ID:Iz+kXzXq
「…落ち着いたか」
「うん…ごめんね。道のど真ん中で泣き出しちゃって…」
偶然ではあるが家に誰もいなかったのは好都合だった。
ソファに腰を下ろし、出された冷たい茶を口に含むと気分も落ち着いたのか、苦笑いをする。
「悪いな、散らかってて。なんだったら飯、食ってくか?パパッとできるもんでいいなら作るぜ」
ブレザーを脱ぎ、ネクタイをとると、冷蔵庫の中の物で何か使えないか物色する。
「そんな、悪いよこっちがいきなり…」
とんでもない、と手を振りつつ先ほど掴まれた腕の感触が蘇る。少々強引ではあったが…優しい手だった。
昨日押さえられた腕の感触とは全く違う。
「…日野?」
「あ…ううん。ごめん、なんでも…ない」
しかし、思い詰めた表情は変わらず、重い。ソファに戻った土浦も重い声で言う。
「言いたくないことなんだろうが、一人で無理して抱え込むな。…俺じゃなくても他の奴でもいい。
…お前のそんな辛そうな表情見るのは…俺も、辛いんだ」
折れそうに細い、香穂子の体をきつく抱きしめる。
「土浦く…」
「…俺は絶対にお前をそんな風には泣かせたりはしない。日野、お前が…好きだ」
分かっていたけど、先延ばしにして…ずっと避けていた事。答えを出せば壊れてしまう。それが怖く、嫌だった。
抱きしめる土浦の心臓が早く脈を打つのが香穂子に伝わってくる。
そのままソファに香穂子を沈めると、香穂子のさらりとした髪を掬う。
優しい腕と、指先と。…繋いだ指と大きな手の平がうっすら汗ばんでいるのが分かった。

…好きになれたのが、恋焦がれたのがこの人だったら…どんなに幸せだったろうか。

土浦は両手で包み込むように香穂子の頭を抱き、口付ける。
「ん…っ」
きっとこの人は大事に愛してくれる。
一瞬脳裏にそんな考えが過るが、すぐに香穂子ははっとして顔を離す。目線は下を向き、自嘲気味に呟く。
「だめ…だよ、土浦君…」
「…日野」

鮮烈に、深く意識に残る感覚に囚われて、逃れられない。
香穂子の身体に刻まれた感覚は想像以上のものだった。

「…ごめん」
涙混じりの声で、香穂子は言い切った。
その声にハッとする。ここで抱いてしまったら…きっと、互いに取り返しのつかない事になる。
「悪い…俺…」
「…ごめんなさ…いっ…私、なんてこと」
言葉を詰まらせ、ふるふると頭を横に振る香穂子の言葉を遮った。
「…お前は悪くないだろ」
959I want to know you(8/10):2007/05/11(金) 03:38:30 ID:Iz+kXzXq
「あの、ね」
意を決したように香穂子は重い口を開いた。
ただ、何があっても驚かないで、そして先輩を責めないでと前置きをして。
「ここ、見て」
それまで髪で隠されていた首筋を見せられて土浦は息を飲んだ。
「…日野、お前」
皆まで言わずとも察した土浦に、香穂子は蚊の鳴くような声で「そうだよ」と頷く。

―――あの親衛隊に虐められたか、想像はし難いがせいぜい柚木自身と口論になった程度だと思っていた。
しかし現実目にしたのは香穂子の白い首筋に散る、鬱血した赤い斑点。
一ヶ所だけではなく、点々と痛々しげに伝うその痣はまるで手を出すな、とでも言いたいようだった。
合意の上ならまだしも、これだけ震え、泣く香穂子からはそうは汲めない。―何があったかは説明するまでもなかった。
「…悪い」
香穂子は違うの、と顔を横に振る。
「だから、私…もう土浦君にそんな事、言ってもらえる資格な…」
「―――日野!」
思わず声が荒ぐ。陰鬱な顔で俯いていた香穂子が驚いて顔を上げる。
「…もう、自分を責めるな。今の事も…お前が謝る事じゃない。…最低なのは俺の方だ。お前の弱った所につけ込んで…」
「…違うの!」
自分で荒げた声の大きさにはっとする。
あれだけの事をされたのに、まだ、心のどこかで柚木を求めていた。

「あのね…あんなことされたのに、自分でも馬鹿だと思う。
…絶対、許せないし…嫌いになれたら、凄く楽なのに…嫌いになれない…ううん、私柚木先輩が」
された行為の惨さが頭をよぎると香穂子は好き、という言葉に詰まる。
体の奥まで好きなように弄ばれて、素直に好きと言える訳が無かった。それでも

「…先輩のこと信じてみたい…ううん、信じたいの…」

「…そうか」
もう、迷わない。そう確信して、涙を拭った。
「お茶、ごちそうさま。遅くまでごめんね。…ありがとう、土浦君。私の事、好きって言ってくれて」
「送って…」
香穂子は笑って「ありがとう、気持ちだけ貰うね」と、土浦家を後にした。
振られたのは勿論痛手だったが、吹っ切れた香穂子の表情に、いろんな胸のつかえが取れた気がした。
その後ろ姿を見送りつつ、どうか香穂子がもう辛く泣く事が無いように、夜空の星に願った。
960I want to know you(9/10):2007/05/11(金) 03:39:45 ID:Iz+kXzXq
壊してはいけない。
しかし生半可な事では意識に刻み付ける事は出来ない。
憎まれてでもいい、捕らえて決して忘れられなくなるように。
―――あと、もう一息。


数日後の放課後、人気のない屋上で弾く香穂子の元を訪れたのは柚木の方だった。
次のコンサートへの時間は刻一刻と近づいてくる。…迷っている場合でもなかった。
香穂子の音色には心無しか艶と深みが増していた。感情のぶれの無さがそう感じさせるのだろうか。
「頑張ってるね」
「…柚木、先輩」
この間の重い雨空と違い、赤い日差しが滲むような、鮮やかな夕焼け空。
頬をなでる風が肌寒く感じるようになってきたのを感じる。
「続けて」
二人きりの屋上で香穂子は言われるがままに続ける。一曲弾き終わるとベンチに腰掛け聴いていた柚木に横を促された。
ヴァイオリンを仕舞うと、西に傾く陽を見ながら香穂子は呟く。
「…本当の事、教えて下さい」
「本当の事、ねぇ」
口元がふ、と寂しげな笑いを作ると香穂子は続けた。
「…私、先輩のこと、信じようと思ったんです」
「ふぅん…あれだけ好き放題されておいて随分とお人好しだな、日野」
しかし香穂子の目に怯えや揺れ、迷いはもうなかった。
「…された事は、勿論許せないです。…でも…もう、怖くないんです…先輩のこと…好きだから、頑固な馬鹿でいいんです」
そう言うと香穂子の方から優しく口付ける。
全部、受け入れる。そんな覚悟が香穂子に生まれていた。

「…頑固、か」
予想外の香穂子のキスに少々困りながらも、柚木も苦笑いをする。
「刻み付けて忘れられなくしてしまえばいい…
誰かにとられる前に、力づくでも手に入れてやろうと思ったのさ…忘れられなくなるように」
「…誰かに?」
「…これで満足した?二度と言わないからあとは自分で考えろよ」
遠い夕日を目を細めながら見つめ、まるで自分を嘲るように話す。
961I want to know you(10/10):2007/05/11(金) 03:40:59 ID:Iz+kXzXq
突然の強い風が香穂子の髪を絡めた。乱れた髪を掻き揚げ整えると、優しい、しかし通る声で告げた。
「もう一度…ちゃんと私の事、抱いて下さい。…私、先輩以外の誰のものにもならないから」
「――お前」
「先輩の事…信じていいんですよね」
ぎゅっと柚木を抱きしめる。勿論、された行為は消える訳ではない。
…それでも、新たに築き直したい。そんな覚悟を持って。
「ん…っ…ふぁ…」
落とされた優しいキスに、まだ辿々しさが残る香穂子も唇と絡められた舌に応える。
初めての優しい口づけに香穂子の涙腺が緩む。
「…やだ、涙出てきた…」
「今度俺の前以外で泣いたら許さないよ?」
「!」
何故知っているのかと顔が真っ赤になる。
「知らないとでも思った?…あんな往来の真ん中で泣いてればね」
「…先輩にだけは言われたくありません」
「言うね」
ニヤリと呟くと香穂子をベンチに寝かせる。喉元から胸元へ唇を滑らせ、
はだけた制服の下の淡い色の尖りを舌先で突くと香穂子の背が大きくしなった。
「やっ、そんなとこっ…んぁっ!」
人はいないとはいえ、学校の屋上だ。声が漏れてはいけないと甘い声を必死に声を堪える。
太腿に伸びた指先は秘所へ動きを進めた。
薄い下着の上から湿り気を帯びた割れ目をなぞられると香穂子は高まる快感をこらえるのにきつく唇を噛んだ。
「っ…んっ…うぅっ…せんぱ…い…先輩の、ほしい、です」
「もう?」
信じることが出来る。香穂子の体の奥の疼きは素直に、そして貪欲に柚木を欲した。
「……先輩のこと、もっと知りたい」

「んあっ…」
まだ昂った物を受け入れるのに慣れない香穂子の体は、
まだ少し痛みを感じながらも少しずつ柚木のものを受け入れていった。
「つっ…」
「痛い?」
首を横に振るとぎゅっと抱きしめる。
「大丈夫、です…」
最初こそ眉間に一瞬皺が寄るが、次第に花芯の中の動く物の感触を味わいだすと、
次第に痺れるような快感が香穂子の体を走り、柚木の物を締め付けた。
「んんっ…あっ、…ひあっ、やぁんっ」
まだ硬く、きつく締め付ける秘部から蜜があふれ、腿まで伝う。
引き、体の奥深いところを突かれる感触に香穂子は溶けそうになる。
「…香穂子」
「せんぱっ…」
耳元で囁くように名前を呼ぶと、香穂子の中が一層きつく痙攣し、締め付けた。
「ひぁんっ…!」
「…っ」
ドクンと香穂子の中に熱を吐き出し、達すると香穂子の胸に頭を落とした。
そんな柚木を香穂子は愛おしそうに抱く。
(…不器用な人)



屋上を降り、校門へと向かう道、「行こうか」と差し出された手に香穂子はこくりと頷き手を繋ぐ。
秋の夕焼け空は雲一つなく、心地よい風が吹いた。明日もきっと晴れるだろう。
願わくばこんな穏やかな日々がずっと続くよう香穂子は願った。
962I want to know you:2007/05/11(金) 03:44:04 ID:Iz+kXzXq
長くなりましたが、これでおわりです。
第三者系は賛否両論あるだろうし、地雷の人も多そうで申し訳ない…でもスキー|´・ω・)ノモヤシミ
963名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 07:26:07 ID:e1l11uuV
>>947
赤い系のお道具プレイ、いいですね。
964名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 08:34:42 ID:jUUxvj4/
グッジョブなのだ―――!!!
土浦も柚木も良い!!!!
965名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 08:38:05 ID:lIV8TWbw
土浦カワイソス( ´・ω・`)
当て馬カワイソス( ´・ω・`)
なんで当て馬がいないと書けないんだよクズ
966名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 11:38:03 ID:bXjyjT8i
>>962
良かった。描写はすごく良かった。
ただ、それだけに当て馬は入れて欲しくなかったな。
強姦からの純愛に至るものでも、出来れば他のキャラを絡めないで欲しかった。
967名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 11:59:49 ID:Or+SDmRY
しかし注意書きよめば土浦が当て馬だろうことはわかるからな

地雷を避けられるよう配慮してあれば自由だと思うよ
968名無しさん@ピンキー
注意書きとNG設定は問題なかったんだし
好みに合わなかったからって文句言うのやめようよ。
駆け込み投下の職人さんとかいるかもしれないのに
そんな書き込みでスレ埋めるのはむなしい