31 :
異説・桃太郎2:
「第一部 犬編」
そんな頃、いよいよ桃太郎は16歳の誕生日を迎えることになりました。16歳と言えば武家で言えば元服、つま
り成人を示す年齢です。お爺さんとお婆さんは桃太郎を呼び出し、こう告げました。
「桃太郎、おまえももう独り立ちすべき大人じゃ。村境にある小さな小屋をおまえにやるから、ここを出てそ
こで一人で生きていきなさい」
「えっ、いきなりそんなこと言われても、明日から何を食っていけばいいんだよ!?」
突然のことに桃太郎はびっくりしました。
「しばらくはこれを食べていなさい」
お婆さんは桃太郎にきびだんごを差し出しました。
「婆ちゃん、なんできびだんごなんて作ったの?」
「これは、わしらが若返る時に食べた桃の種を練り込んだ神聖なきびだんごじゃ。これがあればきっと生きて
いける。がんばるのじゃぞ」
一体何の根拠があってそう言うのか桃太郎には皆目わかりませんでした。さすがに成人したニートには親の風
当たりも厳しくなるようです。桃太郎は体のいい厄介払いを受けて村はずれの崩れかかったボロ小屋に住まいを
移すことになったのでした。
32 :
異説・桃太郎3:2007/01/25(木) 19:38:43 ID:Z84EYmdX
実際に住んでみると、新居は見れば見るほど汚く、あちこちが傷んでいるのでした。うっかりすると床板を踏
み抜いてしまいますし、障子は穴だらけで夜ともなると隙間風がひゅうひゅうと吹くのでした。
「さ、寒い・・・寒すぎる」
桃太郎は布団をかぶって寒さのあまりぶるぶる震えていました。しかし、実家を追い出されたのですから、い
つまでもぶらついておらず、何かしら働いていかないと食べていかれません。さて、どうしようかと思案してい
る時でした。
「お兄ちゃーん」
とテンションの高い少女の声が外からしました。
「なんだ?」
「引越したって聞いて、遊びにきたよ〜!!」
布団からごそごそと出てみると、外にはにこにこと笑顔の犬子が鍋を手にして立っていました。幼馴染の美人
三姉妹の末娘です。
「食べるものがなくて困ってるんじゃないかと思って、猪鍋を持ってきた!!」
どこまでも無駄に元気な少女はえっへんと胸を張ります。まだ胸のふくらみは小さいですが、薄いながらも控
えめに自己主張はしているのでした。いかんいかん、と桃太郎は首を横に振りました。ダメ人間を自認する彼で
したが、さすがに年下の幼馴染に欲情してはいけないだろうという社会常識くらいは持ち合わせているのです。
「そうか、ありがとう。とにかく家に上がれよ」
「わーい!」
犬子は言うが早いか鍋の中身をこぼさんばかりに家に駆け上がりました。
「こら、靴を脱げ!」
「はーい」
と少女は手を使わずに両足だけで器用に靴を脱ぎ捨てると、外に向かって放るのでした。やれやれ・・・。で
も、桃太郎はそんな天真爛漫で無駄に元気な犬子が大好きなのでした。
「今、火にかけるから、一緒に食べような」
「はーい」
桃太郎が囲炉裏に火をつけていると、犬子はあぐらをかいた彼の膝の上ににこにこしながら座りました。
「こら、やめなさい」
「やだ、こうしてると気持ちいいんだもん」
犬子は不用心にもこういう過激なスキンシップをしてしまう少女でした。もしかすると変質者にも嬉々として
いたずらをされてしまうかも知れません。
「犬子、そういうことを男の人にやってはいけないと言っているだろう?」
と桃太郎がたしなめると少女は澄ました顔で、
「お兄ちゃんは別だもん」
と聞く耳を持たないのでした。やれやれです。
33 :
異説・桃太郎4:2007/01/25(木) 19:39:37 ID:Z84EYmdX
「あれ、お兄ちゃん。これは何?」
ふと犬子はそばにあったきびだんごに目をつけました。
「ああ、それか。婆ちゃんにもらっただんごだよ」
「食べていい?」
犬子は目を輝かせました。彼女は食べ物に目がないのです。
「いいけど、まず俺が味見をしてやるよ」
「あぁん、そんなのいいよ」
「良かないよ」
なんとなくきびだんごを取り合って、桃太郎と少女はもつれ合います。しかし、桃太郎は男の力を発揮してき
びだんごをパクッと口に入れました。
「うん、美味い美味い」
「あーっ、犬子が先に食べたかったのにっ」
「そんなに食べたかったら残りは全部おまえにや・・・」
不意に、桃太郎の胸がドクンとなりました。なぜか、視界がぼんやりと歪んで滲みます。
「お兄ちゃん、どうしたのっ!?」
「ああああ・・・」
心臓が早く大きく脈打ち、さながら身体全体が鼓動しているようです。そして、身体が熱く熱く火照ってきま
す。そして・・・。
「あ!? お兄ちゃん、何か犬子の下で大きくなったよ!?」
そうです。猛烈な勢いで桃太郎は勃起していました。しかし、異変は身体にだけ起きたのではありませんでし
た。ああ、この男根を女の中に収めて、思うさま快楽を吐き出したい、という邪な欲望が湧き出し、それを制御
することが困難なのでした。しかも、間の悪いことに桃太郎の膝の上には女に目覚めだそうとしている可愛らし
い美少女が密着しているのです。
「何かしら、これ」
と、犬子は不用意にその欲情の源を掴んでしまいました。ああ、それが決して触ってはならない桃太郎のアク
セルレバーだったのです。
「もうダメだ、犬子っ!!」
桃太郎は叫ぶやいなや、美少女をその場に押し倒しておおいかぶさりました。
「きゃあ、何するの、お兄ちゃんっ!!」
「お、おまえを抱くんだよう!」
「抱くだけなのになんでこんな乱暴にするの!?」
「抱くってのはそういう意味じゃねえんだよぅ!」
桃太郎は目を三角にしてはぁはぁ言いながら犬子の衣服をはぎとりました。もはや言い訳のできない犯罪者ぶ
りです。
「ひどいよ、お兄ちゃん」
犬子の目にうっすらと浮かんだ涙がますます桃太郎の嗜虐心をくすぐり、いよいよ欲情が高まっていくのでし
た。正直、こうなったら人間はおしまいです。
彼はまだ薄く硬さの残る犬子の乳房に吸い付き、乱暴に揉みしだきました。
「痛いよぅ」
「そのうち良くなるよ!!」
勿論、良くなるはずなどないのでした。桃太郎は、その場しのぎの嘘をついてばかりの男でした。
彼は自分の男根を持って、前戯もそこそこに美少女の秘部にあてがい、一気に貫きました。
「いたいいたいいたいーっ」
と犬子は悲鳴を上げます。真にもって童貞が狂うと恐ろしいのでした。
そして、桃太郎は初めての快感に興奮しすぎてすぐさま犬子の中に快楽の飛沫を勢い良く吹き上げました。最
早ツッコむのを通り越して引くぐらいの外道ぶりです。どうやら、きびだんごの影響で桃太郎は極上の鬼畜に目
覚めてしまったようなのでした。
34 :
異説・桃太郎5:2007/01/25(木) 19:40:12 ID:Z84EYmdX
さて、一応さっぱりして落ち着いてみると、我ながらまずいことをしたかも知れない、と桃太郎は今さら我に
返りました。そこでそっと犬子の様子を窺ってみますと、少女は泣いているかと思いきや、顔を上気させて息を
荒くしているのでした。
「お、お兄ちゃん、どうしよう。お兄ちゃんが中に何かを出してから、身体が変なの・・・」
ああ、なんということでしょう。きびだんごには、食べた桃太郎の精液に催淫効果をもたせる魔力があったの
です。ご都合主義万歳。
「お兄ちゃん、もっと、して・・・」
「な、何を!?」
「犬子に、エッチなこと・・・」
目を伏せた美少女に興奮した桃太郎は、再び股間をたぎらせました。そして、準備万端な身体となっている青
い果実へと襲い掛かったのです。 桃太郎の舌が少女の透き通るような肌を這い回ります。
「ああ、なんでなの。くすぐったい・・・」
犬子は身をよじります。
「なんだか、どうにかなってしまいそう」
そして桃太郎の舌が少女の秘められた草原に侵入すると、少女はいよいよ追い詰められました。
「お兄ちゃん、もう、がまんできない」
犬子はいつものように元気な少女ではなく、あまりにも色っぽい女の表情を浮かべて桃太郎を見つめました。
桃太郎は怒張しきった自分のものを少女の中に沈めます。
「う、うう・・・っ」
少女の身体が陸に打ち上げられた魚のように跳ね、痙攣しました。桃太郎は必死で少女の愛の洞窟を抉り、少
女は夢中になって彼にしがみつくのでした。そして、ふたりの意識は天空へ舞い上がり、空の彼方で淡く溶けた
のでした。
しばらくして、犬子はゆっくりと身を起こしました。
「お兄ちゃん、気持ちよかったね・・・」
「ああ、そうだな・・・」
桃太郎は気力と体力を消耗し、気怠げに答えます。
「お兄ちゃん、犬子のこと好き?」
「うん、好きだ」
「うれしい」
犬子はご機嫌な顔になり、尻尾を振りました。
「はは、尻尾まで振って・・・って、尻尾!?」
「え?」
なんということでしょう。犬子のお尻には柴犬のような尻尾が生えているのでした。これもきびだんごの作用
なのでしょうか。桃太郎は驚きましたが、なんでも良い方に捉えてしまうポジティブな犬子は、
「きゃはっ、おもしろーい。ほらほら」
と言いながら彼に向かって尻尾を振って見せるのでした。
キジ編につづく