☆☆☆ 本当はHな桃太郎 ☆☆☆

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292102
284の続きです。     番外編みたいだけどちゃんと続きです。   
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「そろそろ二人に食べて欲しい。」

 言い出したのは桜桃からだった。
 自分は桃岩で、餌で、そうすることでしか生きられないからと。
 拾った時すでに桜桃は同族伝授をすませていて、骨と皮しかないようなガリガリの体のくせに、
補食の時には自分がどうすれば、どうされれば濡れて、妖しの餌を多く分泌出来るか知っていると言った。

「食ってくれって…おまえ補食されたことがあるのか?」
「ううん、知ってるだけ。二人が初めて。」

 誰もこんな体に食欲を覚えてくれる妖しはいなかったから、とつぶやく桜桃に、そうだろうなあ、と
頷くサルトルを俺は言ってやるなよと肘でこづいた。
「ならどうして食ってくれなんて言うんだ。俺たちは別に望んじゃ無いぜぃ。な〜んせ料理上手の
テクニシャンのモテモテコンビだからなあ。な〜あ、イヌイ〜。」
「そうだな。別にわざわざ子供から食わなくても、大人の桃岩に不自由はしてないし。」
「どうしてもというならば、すっげえハラヘリの時くらいなら食ってもいいかと思う程度には、
肉付きよくなってくれよ。てなわけで〜さあ、食べた、食べた!にんじん!…残すなよ。」
「………わかった。」

 桜桃を食ったのは結局それから半年後だった。

 半年間の俺とサルトルの献身の結果、桜桃は女らしくとは決して言えないが、子供らしい程度には
体も丸みを持ち、押したらへこむ程度には肉もついた。そのころにはもうはじめの仏頂面の面影も無く、
サルトルと俺のくだらないやりとりに声をあげて笑うようにもなっていた。
 だから再び食えと言い出した桜桃に、今更と躊躇した俺と対照的にサルトルは、
そうだな〜そろそろいいか!とその場で桜桃を抱き寄せその薄い唇に噛み付いて啜った。
 その時の桜桃の驚いて赤らめた頬、執拗に吸われて漏らした切なげな声、はにかんだ、
だが花が咲くようにゆっくり微笑んだ顔。
 桜桃は俺がそこにいる事を忘れたように、うっとりサルトルを見つめて言った。

 ーーそろそろ二人に食べて欲しい。
 はじめは確かにそう言った。

「…食べて、サルトル。」
 今、確かにそう言った…。

 金猿の大きな背中越しに聞こえた声に、俺は心に灼けるような乾いた疾風を感じて立ちすくんだ。
 初めては一人づつがいいだろう、というサルトルに抱かれて桜桃が甘い匂いを溢れさすのを、
二人が森の奥に消えて行くのを、そのまま俺はただ見ていた。

 俺が桜桃を食ったのはその次の日。
 今日はお前が食ってやれと、サルトルに促されて、初めて桜桃の膝を抱えて脚を割った時、
発情期でもないのに股間がうずいて熱くなった。
 桜桃の味は美味くも不味くもなく、他の桃岩達と同じく、ただその餌で俺の妖力をあげた。
 それだけだった。
293102:2007/11/19(月) 04:24:36 ID:QE2Aodat
 サルトルと二人掛かりで食う事もはじめのうちはよくあった。
 他の桃岩達にしてきたように、桜桃の細い体を挟んで両脇から左右の乳をそれぞれ舐めた。
サルトルが口を啜れば、俺が小さい腰に顔を埋める。
 他の桃岩達と同じく、桜桃もささやかな胸をふるふると揺らし、骨を突き出した貧弱な腰をくねらし
身悶えた。イク時には細い手足からこんな力が!?と驚くほど強く俺たちを締め付けた。
 他の桃岩達と違って、飯のためではなく、桜桃の漏らす溜息や嬌声をからかうように、
俺たちは優しく嬲った。

 発情期はサルトルが先に来た。
 サルトルは、イヌイが先にこなくてよかった、いきなりそんな太いのじゃ壊れちまうぜぃ桜桃〜、と
笑いながら寝屋に入っていった。
 あーー、と高い桜桃の絶頂の声を聞いたのは早朝で、挿入に一晩かけたサルトルに呆れたような、
不愉快な苛つきを覚えて、俺はその日からサルトルの発情期が終わるまで、他の桃岩を
2、3人引っ掛けて来てはいちゃいちゃと過ごした。

 次の発情期は同時に来た。
 当然のように俺とサルトルは二人で桜桃を分け合った。
 一人で食った時より桜桃はいやらしくその身をくねらし、愛液の量も多く、目に涙を浮かべて
快感に腰を振った。

 そしてーーーあれは何度目の発情期のときだろう。

 久しぶりの同時に来た発情期に、いつものように二人がかりで桜桃を食っていた。

 立ったまま桜桃の口に俺のを突っ込んでのどを犯している時、ふと見下ろすと胡座座の上に
背位で桜桃を座らせ、パンパンと腰を突き上げるサルトルと一瞬目が合った。

「イヌイ、ちょっとそれ抜け。」
 桜桃の両手を背後から引っぱり、腰を上下に揺らしながらサルトルが俺に言う。
 桜桃の髪をわし掴んで俺は素直にそれに従った。
 のど奥まで押し込んでいた俺の肉竿が、桜桃の口内をごりごりと擦りながら引き抜かれると、
桜桃はそれをさせまいとするように吸い付きながら、ずるりと吐き出される肉の竿に最後まで舌を這わせた。
ちゅぽんと口から抜かれたとたん、大きく反り返った俺の肉棒が、桜桃の唾液と俺の淫汁を撒き散らせ
サルトルの脚に降らせた。
 待ってました、とサルトルが後ろから桜桃を羽交い締めに抱き、耳元に口を寄せた。

「桜桃…このド淫乱。名残惜しそうに…そんなにイヌイのチンポうまい〜?」

 唐突に変わったサルトルの態度に、桜桃はビクンと身を震わせた。サルトルはかまわず腰を突き上げる。

「あん…、え…やだ…サルトル、ふ…ぅんっ。」
「あいつの肉棒舐めて〜、俺のも締め付けて〜、どっちの口もびしょびしょに濡らして〜、
…どっ、ちの、口、も!」
「や、や、サルト…んああっ!」
「ぐちょぐちょ!だ!ははっ、はっ、ほらっ!!」
「あ、あん、あん!」
「なあぁ〜!」

294102:2007/11/19(月) 04:28:32 ID:QE2Aodat
 ほら、ほら、と両腕で桜桃の腰を掴み、埋めた自身を回転させるようにぐるりと動かして、
サルトルはわざと水音をたてる。
 やああん、と声をあげて桜桃はひくひくと眉根を痙攣させる。恥ずかしそうな顔は真っ赤に紅潮し、
はああ、と吐く息が熱く俺の抜いた竿にかかる。俺は屹立したままその二人を見下ろしていた。驚いていた。

 サルトルは再び桜桃を俺の方に向けさせてさらに煽った。

「口さみしいんだろ〜?もっと舐めたいんだろ〜?もっと…イヌイの硬くて、熱い、反り返るチンポで、
口の中ぐちょぐちょかき回して欲しいんだろ!?欲しいって言ってみろ、この淫乱!」

 サルトルはだんだん腰の動きを速め、乱暴に攻め立て始める。いつもの温厚でひょうきんなサルトルからは
想像出来ない、苛立と侮蔑に色づく汚い言葉を口にする。息は荒く、美しく雄々しい金絲猴のサルトルの
金色に逆立つ毛がざわざわと揺れている。

「おまえ好きだもんねえ…熱いチンポでのどの奥突かれてエグエグするの、いつも泣いて喜ぶもんねえ〜。
 このいやらしい薄い唇ぬらぬらさせて、お願いちょうだいって言うもんねえ〜…?
 お股もお口も犯してって言うもんね…!
 チンポ汁大好き女なんだよね…っ!
 ほら、大好きって言ってみな。おチンポ好きぃって、いつもみたいに!
 おまえはド淫乱なメス猿なんだろ、桜桃!!」
「あ、あ、あ、嫌っ、サルト…、やんっ、ああん!」

 激しい腰の動きにがくんがくんに揺れる体を、抱きしめるように後ろから回した毛むくじゃらの手が、
小さな桜桃の胸のさらに小さい先端のつぼみを摘んで捻る。
 痛みと快感に倒れそうになりながら、倒れまいとする桜桃の手が目前に立つ俺の脚に伸ばされた。
 頼りなげに這う細い指の動きに、文字通り足下からぞわぞわした快感が上がって来て俺を占めていく。

 じゅぶじゅぶ音を漏らす桜桃の開いた股の奥から、立ち上がる匂いは、その真上に立つ俺の欲望を
さらに猛らせ、俺もその淫猥な光景に獣じみた息を漏らす。
 亀頭の鈴口からだらだらと涎のように先走りの汁が垂れて、腫れてコリコリと持ち上がり始めた
陰嚢を濡らした。
 それを目の前で大猿に攻められ快楽に歪んだ、見慣れた桜桃の顔にぬすくってみたい衝動に駆られつつ、
なぜだか俺は身動き出来ず、二人の痴態を見つめ続けていた。

「ほら、イヌイに、その熱いのくわえたいって、ちゅぱちゅぱ舐めたいって、欲しいって…っ!」
「あっ、あんっ、あんっ、はぁあっん!!」
「ぶっといおチンポ欲しいって、お口に欲しいって、言えよホラっ!ほらっ!!桜桃っ!!」

 桜桃は、羞恥にわなわなと唇を震わせつつも、それに応える。
 サルトルに深々と貫かれ揺さぶられながら、快楽にとろけた声色で、俺に向かって、泣き笑いで。

「あっ、あっ、…イ…イヌイっ!欲しい…っ
 イヌイの、ちゅぱちゅぱ…チュパチュパしたい…!
 お口に…お、お口にっ、あ、ああああ、ちょうだぁい!!
 ぶっといイヌイのおチンポちょうーだぁあい!
 あっ、あっ、ああ…ん!やああああーーーんっ
 サルトルのも、おっきいっ!おっきいよお…っ!!
 あん、あん、あん、あ…っああああっん!」

「突っ込めよ、イヌイ。」

295102:2007/11/19(月) 04:32:25 ID:QE2Aodat
 言われる通りに桜桃の口に亀頭を当てると、半開きの口にぬめって、ずるりと頬を濡らして
額まで滑った。
 桜桃はぱんぱんに腫れた俺の肉竿に、頬ずるように頭を下げて根元をくわえた。
 力ない唇がくわえ損ねて何度もはむはむとくわえ直す。が、やがてそれを諦めた桜桃は代わりに
睾丸を持ち上げそれに舌を這わせた。
 小さな口が玉の半分をくわえて、口中でれろれろと転がすように舌を繰る。何かが
持ち上がってくる感覚に、無意識に俺は尻の穴に力を入れる。
 ふうぅ、と嘆声が漏れたのを聴いてサルトルが笑う。

「イイか、イヌイ?く、く、く。こいつ、巧いだろう?俺が仕込んだんだ。桃岩属ってやつぁ
食われるばかりで、奉仕の仕方も知らねえんでやんの。犬族はどうだい?牝猿はみんな上手だぜえ?
奥までくわえこんで、舌いっぱいでねじねじ舐め上げながら抜き差しするの、捻り尺八っていって
最高なんだぜぃ。……ぉら、やってみろ桜桃、教えただろう?」

 サルトルがしゃくり上げるように腰を突き上げる。再び奥まで抉られ、桜桃は高い声を上げた。
「ん…や…、だっ…らめぇ!そ…こ…、来ちゃう…ひっ、ひちゃう…サルトルっ!!」
 ぶるぶると震えて、掴んだ俺の陰嚢をギュウと握り、淫汁に手を滑らし玉を離すと、桜桃は肩を竦めて
俺にすがりつく。はっはっと短く息をあげ、何かに耐えるようにせつなげに顔をしかめる。絶頂が近い。

「ふ、阿呆〜、俺のは絞めなくていいんだぜぃ。イヌイにしてやれってんの。やれ!」
「んやぁあ、ひゃん、そこ、やぁ…っん。」

 感じるそこ、を的確に突き上げるサルトルに、天井に近い性感を昂らせつつも桜桃は俺の顔を見上げた。
茶色い目が快楽に潤んで光る。ゆっくりにちゃあと口が開き、その奥に赤い舌が誘うようにちらついた。
 俺は我慢出来ずに桜桃の小さな頭を両手で抱えて、誘われるまま口に肉棒を押し込む。
「んあ、あ、…は、んむ……。」
 じゅりゅと汁を啜る音を一瞬漏らして、そのまま奥まで、んぐぐうと飲み込んでいった。

 反り返った竿の先が口腔の硬い天井に当たり、幕を越えてのどに。その裏筋にぴったりとあてがわれた舌が
少し遅れて這っていく。
 うう、と俺は声と、涎と、吐息を漏らす。
 口いっぱいに頬張った桜桃も苦しげに鼻から、んんんと呻き、ひくんと腰が揺れるのが見えた。
潤んだ目が細まり、目尻から水が垂れた。
 サルトルもはああ、と大きな嘆声を吐いて尻を震わせた。

「…っく。絞めやがって、そんなにイイか、イヌイのチンポ。………っえぇっ!?」
 そこ、をズンっと突かれて桜桃が苦しげに顔を歪めた。そうとうイイのが見て取れる。
 悦楽に呻いてずるりと俺を吐き出す。
 あああ、イイ、と俺も嬌声を既に耐えない。一巡だけでイキそうだった。

「イヌイもいいってよ!…よかったなあ、淫乱。練習した甲斐があったなあ?
 ん?フ、フ、…ほら、ココだろ?イイところ。
 はっはっ!ココもだろ?ふっ、はっ、か…感じるとこいっぱい…あるんだ、よねえ〜、おまえっ。
 ド淫乱だっ、もん、ねえぇ〜〜!!」
「ん、ふぅん、ん、んぁん、んんんん!」
 

296102:2007/11/19(月) 04:36:35 ID:QE2Aodat
 口を塞がれつつ嬌声を上げる桜桃の口内愛撫に、はっはっと鼻息と吐息を速め、俺ももう自ら腰が揺れる。
 押さえた頭を上げさせ顔を見ると、享楽の涙に顔を濡らした乱れた桜桃の姿があった。
 目は俺を見ているようで見ていない。
 サルトルの金色の指が桜桃の赤い乳首をくりくりと繰りつつ、残りの指もささやかな肉を揉むのが見えた。
 サルトルは仰け反る桜桃の首の後ろに食らいついて歯を立てた。同時に強く腰を打ち付ける。
 
「んぅうんんーーーーーーーーーーー。」

 最初に達したのは桜桃で、鼻からくぐもった高い声を上げて大きく仰け反って果てた。

 絶頂時の震えるのどと、その後のヒクヒクと痙攣する舌に耐えかね、俺もお、おお、と噴出させた。

 俺が出した白濁の液はみるみる桜桃の口から溢れてトロトロと滴る。

「ふっ、はあーー、うまいか?イヌイのチンポ汁っ、ドクドク出たか?
 口に、口いっぱいに、熱いの出たか!?気持ちいいか、桜桃?
 イイんだろ!?あ、あ、中、グチョグチョだ…、ああああ、俺もイイっ!
 桜桃…、口も、中も、俺も…、
 トロトロのグチョグチョ…っくっうう、おおおおおっ、出る、出るぜ…っっぃ
 ……くああああ!!」

「んああ…っ、サルトル、サルト……やん、ん、んんんっ、あーーーーーっ!」

 激しい突き上げに桜桃も再び昂り痙攣する。
 ひくつく桜桃を抱きしめたまま身を仰け反らせて、サルトルは桜桃のなかに果てた。
 ビュクビュクと射精の音が聞こえるような、激しく体を震わすサルトルに、おそらく何度もイッたであろう
桜桃の、快楽に狂った焦点の合わない目。

 絡んだままひくつく二人に、いつのまにか再び昂らせていた俺は立ちすくんだままその昂りを、
未だつながる結合部に散らせた。


・・・・・・・・・・・・


「いつもあんなふうに食われてたのか?」

 餌の食い方など気にした事も言及したこともなかった。ましてや相棒サルトルの。
 だが訊かずにはいられず、次の日水汲みに出かけた川で、俺は桜桃に問うた。

「あれではまるで…鬼がするという、プレイとかいうもののようだ。」
「バカね、イヌイ。」
 革袋に水を詰めつつ、いつもの笑顔で桜桃は言った。

「プレイって、もっと凄いんだよ。鞭で打ったり縄で縛ったり、ロウソク垂らせたり、猫耳つけて
ニャアニャア言ったり、お帰りなさいご主人様っとか、トラのビキニでダーリン浮気は許さないっちゃ!と
電撃浴びせたり、いろいろな方法でイッたりイカせたり、食べたり食べないの楽しんだり。」
「お…おまえもした事あるのか!?」
「あるわけないじゃん、補食も二人が初めてなのに。同族伝達で他の桃岩の記憶から知ってるだけ。」
「あ…そうか…そう…だよな。」

 そうだよ、と笑う桜桃に気をよくして、俺はさっきの問いなどどうでもよくなる。

「鬼は、人間としか子作り出来ないし、人間も鬼も年中発情期だから、普通の補食の延長みたいな
セックスじゃあ、飽きちゃうって話だけど……変態だよねえ、彼ら。」
 よくわからねえがそれは変態だなあ、とつぶやく俺に桜桃はさらに微笑む。

「イヌイ…ありがとうね。」

297102:2007/11/19(月) 04:49:54 ID:QE2Aodat
 桜桃が俺に…俺だけに向かって微笑む。それだけでどうしてこんな気持ちになるのだろうか。
 うれしいようなこそばゆいような、照れくさく逃げ出したいような。
 その顔が見えないように胸に埋めてしまいたいような…。

「イヌイのおかげで私は…サルトルが好きだって気づいたよ。ぜんぜん違うの、サルトルに食べられるときは
いつも、とても、恥ずかしいの。恥ずかしくて、うれしくて、こそばくて、胸に抱かれるとホっとする…。」

 さっきまでと同じように俺に向かって微笑む桜桃の、その言葉にこんなに胸が抉られるように痛いのは。

「昨夜のあれはね、メイクラブって言うんだよ、イヌイ。イヌイも猛ってたからわかるでしょ。
サルトル妖獣だもの、苛めるの、好きなのよ。興奮するの。私も、恥ずかしいけど、…それがイイの。
サルトルが興奮してくると、濡れちゃう……。」

 お互いがお互いの反応をちゃんと見て、自分も相手もイイように、一緒の気持ちでイイように
セックスするのをメイクラブって言うんだよ。
 では、今、桜桃の声がうっとりと甘く響くのに、俺は食欲もわかないのは。
 それが俺に感じてじゃないからか。
 その笑顔も…。

「サルトルが好き……。」

 桜桃はーーー決して美人でもお世辞にも可愛いといえるわけでもない容姿の桜桃は…。

「私…彼の子供を産んであげたいの。」

 このとき俺が見たどんな女より美しく、可愛らしく。

「だけどね、桃岩が子供を産めるように成熟するには経験を積まなきゃいけなくて…
 サルトルだけじゃあダメなの。イヌイ…協力してくれる?
 イヌイなら、嫌じゃないから耐えられる。私をもっと…。」
 
 ……痛々しく。

「…もっとたくさん食べて、淫らな女にして欲しい。」

 ……憎らしく見えたのだ。


・・・・・・・・・・・
            
                           今回はこのへんで

もう少し長い回なのですが、前回長くて
我ながら読むのダルかったから切り上げました。
番外ではなくイヌイの回想というか心象です。
おチ*ポとかちょい下品なの苦手な方がもしいたら
すみませんでした。最初に注意描くべきでしたね。        ごめんにゃ。