952 :
スターリン:2008/12/07(日) 00:49:53 ID:j5yNS0wv
何事かと慌てて駆け寄ろうとする前に、ウェルドは持ち前の微笑で捕縛された人間に尋ねた。
「君は何時から此処にいた? 僕達のことを何処から見ていたのかな?」
「つ、つい先刻です、御主人。通りがかったばかりで……本当です!」
浅黒い肌の男だった。恐怖に怯えた顔は既に腫れ上がっており、切れて膨張した唇の奥では歯
が何本も折れているらしかった。目などは膨れ上がった頬に隠されてしまっている。青年は微笑を
崩さなかった。
「何故こんなところを通りがかる? お買い物かな?」
「ぞ、族長から、侵入者が此処に向かっていると聞いて――」
「マジで? 何処で知りやがった」
お買い物だったら容赦してやったのに。
青年は苛立たしそうに嘆息すると、サディーヤが止める暇もなく、男の顔目掛けてビンタを放った。
一撃で男の首がへし折れ、体を固定していた鞭が解かれるや彼は断末魔の息を鳴らしながら崩
れ落ちた。
サディーヤは死に際の男の首を抱き上げ、せめて“毒の鞭”の効果だけでも消し去ろうと薬壜を
取り出そうとした――が、青い髪の青年は有無を言わさず彼女を抱き寄せてそれを拒んだ。サデ
ィーヤの唇を人差し指で封じて、ウェルドは抗議を許さなかった。
「君の膝上を僕以外に渡すなんて考えられん。あの覗き魔は生かさないから安心して」
残念ながら、サディーヤはウェルド曰く“覗き魔”の激痛も衰弱も和らげることが出来なかった。ウ
ェルドは男の死骸に自分が来ていたターバンとマントを被せると、彼の民族衣装を剥ぎ取って自
分で纏い、屍を砂漠へ放り捨てた。
953 :
スターリン:2008/12/07(日) 00:53:29 ID:j5yNS0wv
サディーヤの前に戻ると、青い髪の青年は相変わらずの微笑を浮かべた。
「これでいい。さあ、サディーヤさんの親族にご挨拶に行くとしようか」
サディーヤは時々不安になる。彼の微笑は底が知れない。彼の精神の海の様子はどうだったの
だろうか? 得体の知れぬ闇と臓腑が蠢いているのではないだろうか? 彼の後を追いながら、
サディーヤは自分が彼と共にアスラ・ファエルに潜るほど力を持っていなかったことを後悔した。
――5099年。アスロイト、バイレステの2大国の崩壊は、大国に組み入れられていた諸民族の
民族感情を煽り、世界中に戦乱と貧困の嵐を巻き起こした。貴族は部下を殺し、農民は子供を売
り捌いて生活の糧にし、この世の地獄が形成された。
そんな中、セディク族だけは違った。彼等だけは新たな秩序を手にしたのである。
前族長を殺害して権力を簒奪し、部族全体を恣にしていた前族長の弟ハバシュが、前族長の娘
サディーヤの連れ帰った青年によって弾劾されたのである。襲い掛かる衛兵を撲殺して彼の前ま
で進んできた青年は、ハバシュを吊るし上げるや、目にも留まらぬ25回の鞭打ちを行った。
権力の簒奪者は全身の皮を剥がされ、襤褸雑巾のようになって死んだ。
954 :
スターリン:2008/12/07(日) 00:55:20 ID:j5yNS0wv
青年は前族長の娘を娶り、新たな支配者としてセディク族に君臨することになる。
彼はセディク族を利用して暴利を貪っていた諸侯の秘密を暴露し始めた。「君達はグラスノスチ
という言葉を知らないのか?」と嘯く青年の前に、権力者達は抗議や弁明も虚しく次々と権力を失
い、国々は乱れていった。
セディク族は青年の指揮の元に乱れた地域を征服し、砂漠地帯から勢力圏を大きくしていくこと
になる。青年の鞭の餌食になりたいと思うものは一人もいなかった。
やがて、かつてのクラスダール王国からヴァイスヴァルトの森林部まで届く巨大な帝国が完成す
ることになる。薬壜と鞭の紋章を頂くその大帝国は、青年の趣味に則って「大セディク社会主義共
和国聯盟」という今までにない政治体制が設けられた。
幸いにして、セディク族の繁栄は続いた。
占領地の反対者は殆どが鞭打ちの刑に処され、セディクの殖民によって混血が進み、その地域
がセディク化されていったからだ――
END
955 :
スターリン:2008/12/07(日) 00:57:06 ID:j5yNS0wv
ファーストプレイの名前はスターリンにしました。
ついでにサディーヤさんENDがないことを不快に思っていました。
途中重複失礼しました。
次スレが立つと信じて。
956 :
スターリン:2008/12/07(日) 01:04:23 ID:j5yNS0wv
蛇足ですが、鞭について知りたい方はようつべの動画を御覧ください。
本当に、乙!しかし、何故スターリンw
終わり方もシリアスでいいな。
乙!キャラが本当に立っててすげー!
サディーヤさんエロいなー。いいなー。
ん
次スレの季節だが
>>956 おつおつ。
ここで職人さん達にちょっと質問。
自分で書いた絵やSSを見て興奮したりはする?
それとも一つの作品って感じで見てる?
ここでは書いてないけどゲーム内容のウェルド・フィリアの行動次第であったかもしれないイベント的に考えればいいんじゃないか
あくまで二次創作だろう
……そういう意識でない人はいないと思うが
まあ、それはそれとして
エレアノールの乙女の恥じらいをどう表現するか考えるのは愉しい訳で
963 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 16:04:03 ID:K2bugDi/
ジェシカの笑顔でご飯たくさん食べられる
ほしほし。
もう一日一回保守しないと不安だなぁ
もうそろそろ次スレ立てた方が良いのではないか?(´д`;)
埋めるには早いと思うが・・
うむ
だが、自分は弾かれた……
じゃあ970取った奴が立てることにしようか
967 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 19:43:28 ID:hksUq6HP
ジェシカああああああ
フィリアいいなぁ
ショートへアハァハァ
何だか胡散臭くなってきたな
朝っぱらから保守保守
何だかんだで2年以上続いてるのか。
息の長いスレだ
本スレもそうだからな……
クリスマスだというのに作品が一本も投下されないとは…
まぁ自分もなんか書こうと思ってたが書けなかったんだがorz
次スレは980くらいでいいか?
うむ
続けていけばなんとかなる
なんかウンコ臭くね?
このゲームってデフォルト設定あるの?
>>976 ウェルド(フィリア)はプレイヤーの妄想をよく籠められるほどには
最初に出身、階級、目的を設定でき
後で、プレイヤーの行動で、どのような性格かが、あくまで他者評価で告げられる
攻略可能キャラクターは
例えば、エレアノールの異性ルートなら
エレアノールが初めて愛したのはウェルドだという台詞があるようなレベル
>>977 おお、丁寧にありがとう。
一応プレイ済みなんだけど、
公式設定とかあったりするのかなと
ふと思っただけなんだ。
公式設定はないな、攻略本にイラストとかは数枚載ってるが。
そろそろ次スレの季節な訳だが頼んだぞ
>>980
よっしゃ任せろ
乙
うまく立ったな
新スレも保守しなければいけないが
983 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 10:47:08 ID:Ylpc6ivo
ジェルカああああああああ
愛してるよおおおおおおおおおお!甘い!
エレアノールとジェシカもーらい
>>984 良きかな
良きかな
エレアノールはウェルドのものさ
さて、本格的に埋めようか
ティアラの秘密
ティアラの一日の殆どは病人達の看病と神への祈りである。
しかし、そんなティアラにも秘密があった。
そう…修道女として赦されざる秘密―…
「ふぅ…」
今日も忙しい一日が終り、ティアラは、ほっと息を吐く。
ゼメンとゼウェアクの石像に御祈りをすませると、ティアラは病室のドアを少し開け中を覗いた。
中を覗くと、病人達は静かに眠っており
ティアラは胸を撫で下した様子で部屋のドアをそっと閉める。
時刻は午前0時を回った頃だろうか…窓から差し込む月の明かりが、廊下を薄暗く照らしている。
ティアラは廊下に灯してある蝋燭の火を消すと、廊下の奥にある部屋へと向った―
『ギィ…』
鈍い音を立てながら部屋の扉が開かれる。
開けた扉の隙間から、中を覗く様に顔を出したのはティアラだ。
ティアラが来たこの部屋は教会の奥にある物置だった。
彼女は中に人が居ない事を確認すると、部屋に入り扉をそっと閉める
部屋に入ったティアラは物置にある木箱を開けると
ゴソゴソと物音を立てながら木箱の中を漁り目的の物を取り出した。
木箱から取り出された物は衣服だった。
しかしただの服ではなく、それは修道女であるティアラには無縁である筈の衣服だった。
その衣服とは―
「ああ……キレイ…」
月明かりが薄く照らす部屋で、ティアラは瞳を輝かしながらその服を広げている。
ティアラが手に取っている衣服、それは…色っぽい服―
カルスに来るまでティアラは、女らしい服という服を着た事がなかった。
修道女としての修行をしてはいたが、貴族の娘達が着ている華やかなドレスに、ティアラは憧れた。
しかし修道女として生まれた自分には、一生縁がないものだと諦めていた。
そう思っていたティアラがこの服を見つけたのは偶然だった
ドレス等と比べるとなんと華やかさのない服だろうか。
それ所か、長い間木箱の中に埋もれてた所為で、見つけた当初は埃塗れだった。
しかしティアラには、この服が憧れのドレスの様に美しく見えたのだ
月明かりに照らされ、薄く透ける服を暫らくの間眺めると
ティアラは着ている服を脱ぎ、手に持っている服に着替え始めた。
「わぁ…ははっ」
色っぽい服を着て喜ぶティアラの姿は、無邪気な子供の様だった。
しかしこんな事は、本来ならば修道女として犯してはいけない事だった。
ドレスなどもそうであるが色っぽい服など、尚の事…
そしてもう一つ、ティアラは修道女として犯してはならない
赦されざる罪を犯していた、それは………
「…ふ、ぅふふっ…」
色っぽい服を着て無邪気に振舞っていたティアラが小さく声を漏らすと
ティアラは手を胸と股の処へやり、それらを弄る様に動かし始めた。
「んっ…はぁ、あっ…」
薄暗い部屋の中に、ティアラの悩ましい声が小さく響く。
細い指で身体をなぞりながら柔らかい胸を揉み、下着の上から己の恥部を刺激する。
やがては快感からかその場に座り込み、下着は愛液で濡れ床に伝い流れ出る
そう…ティアラが犯した、赦されざる罪―
続きはオフで。
エレアノールのFカップ埋め
ジェルカー愛してるよー
あけましておめでとう
乙女なので巫女エレアノール
あけおめこ としもよろしく
埋め。
ゼクエマ
何だかンサン臭くなりつつある空気を醸し出しつつあるな
度々なんじゃい
って相手にするもんでもないか?
埋め
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1000ならジュースでも飲むか
1001 :
1001:
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。