龍が如くでエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
2も出たことだし立ててみる
2名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 22:00:38 ID:mGsF9R5h
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!

.         ,:::-、       __     >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
    ,,r   〈:::::::::)    ィ::::::ヽ    >3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
  〃   ,::::;r‐'´       ヽ::ノ     >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
  ,'::;'   /::/  __            >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
.  l:::l   l::::l /:::::)   ,:::::、  ji     >6 いまさら>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
  |::::ヽ j::::l、ゝ‐′  ゙:;;:ノ ,j:l     >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
  }:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;!     >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
.  {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/      >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
  ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/      >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
.   `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ       >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
        `ー-"
3名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 01:14:08 ID:nFdKYrkh
待ってました!期待あげ
4名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 15:47:20 ID:jzhlATNI
桐生x遥キボンヌ
5名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 18:04:55 ID:cLRYzCen
需要あるの?
6名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 20:00:17 ID:Wl7Gg0uW
>>4
ちょw
7名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 20:03:52 ID:PSUnAd/K
>6
それが以前に立って落ちたスレでは存在したんだから恐ろしい。
8名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 05:56:07 ID:QyrN0+Ad
龍2が出て素直に桐生×狭山キボンヌと言わないあたりがw
ていうかキボンヌって久しぶりに見た

桐生×遥はエロパロの保管庫にあったよ
9名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 06:09:04 ID:vxwX/Me5
薫よりキャバ嬢との絡みが読みたい罠
10名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 10:42:16 ID:7hWnk6zi
桐生x舞子キボンヌ
11名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 23:42:24 ID:7hWnk6zi
絶対保守!!!
12凡庸:2006/12/25(月) 02:26:16 ID:G7RtizeC
昨日、めいんすとーりーをクリアーした。偶然だが、かなり、エンディング曲がタイムリーで、えがった。
13名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 06:12:04 ID:HkCKcK7S
桐生×杏奈
桐生×綾乃
桐生×なつき
桐生×まどか
桐生×狭山
瓦×別所
俺×お前
真島の兄貴×花屋



どれがいい?
好きなの一個書いてやる
14名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 07:51:29 ID:cFJKhMCv
真島の兄貴×花屋で
陵辱モノがいいな
15名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 09:21:14 ID:9wFPT/fJ
桐生×まどか希望
16名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 19:44:28 ID:Y/8d7lEl
どこまでも保守
17名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 21:57:30 ID:tXIHtVob
俺も>15がいい!
けどあえてここは、真島×狭山
18名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 07:49:31 ID:ZDWrNFGx
何だ?
結局桐生とまどかを書けばいいのか?
19名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 08:38:26 ID:DkD/hihc
はい。お願いします。
20名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 13:10:30 ID:DkD/hihc
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
21名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 00:22:28 ID:UvPIVacq
>>18 お願いします!\(^o^)/楽しみに待ってます!
22名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 03:50:25 ID:QV09q9Gn
23名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 08:37:38 ID:aTwH1Zkf
保守
24名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:19:13 ID:K4Xg0XIu
真島の兄貴×嶋野がいい

25名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 05:32:20 ID:1Brlx46b
嶋野って吉本のパチパチパッチンのおっさんに似てるよな
26凡庸:2006/12/30(土) 08:06:09 ID:UjVxnAzF
ま、真島の兄さん×嶋野のファイト・・・。
よ、読めねェ・・・。
決着が。
27名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 00:13:10 ID:8jFf7PxO
マリエッタのキャバ嬢・ちなつ総受け
28名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 11:12:38 ID:Y3ImMXvm
桐生×彫師の明菜

普通に美人じゃない?
29名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 00:22:20 ID:5MrEusk5
>>28に同意
30名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 05:19:55 ID:I0PJ6cOi
なんでもいいからこい!
31名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 00:42:25 ID:YAG6fSTj
明菜、30代前半くらいか?
32名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 07:51:26 ID:presyb22
まだ1もクリアしてねぇわ・・・
33名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 11:18:14 ID:rsId52OA
むしろ龍司×明菜
34名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 00:46:58 ID:spBukw6g
桐生×堂島弥生
35名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 09:19:10 ID:EoFiOsZw
遥×ひまわりの男の子
36名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 00:32:48 ID:KtK+l9/l
ベストの1を今さらやってるんだが現在第6章終盤。
……桐生×伊達の娘を書きたくなった。
キャバ嬢じゃないけど読みたいヤシいる?
37名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 02:07:14 ID:Aa3exyry
希望の光が見えた!是非書いて欲しい
38名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 15:50:07 ID:ThPsU1UU
>>36だけど少しだけ書き始めた。風邪ひいてるからちょっとずつしか書き進められん。
とりあえず、こんな始まり方だがどうだろう?書き上げたら一気に投下させてもらう。もちろんエロあり。


 父の涙を見た第三公園のベンチに沙耶は一人で座っていた。あの頃のように、もう、誰かれかまわず声をかける必要はない。父と無愛想な父の友人が彼女を守ってくれたから。
「あっ!」
 公園前の通りを走るグレーのスーツを見つけ、沙耶は立ち上がる。早く追いかけないと足の速い彼は行ってしまう。だが、沙耶はすぐに足を止めた。
「痛ぇな、オッサンよぉ」
 絡んだ青年は、しかし三分後、呼び止めた『オッサン』の足元に倒れていた。堂島の龍と呼ばれる男――桐生一馬を呼び止めた彼の不運に苦笑いを浮かべながら、沙耶は傷一つない勝利者の腕をつかんだ。
「桐生さん」
「沙耶か。こんな時間にうろつくのは感心しねぇな」
「もう、お父さんみたいなこと言わないでよ」
「こういう奴らにとっちゃ女は格好の得物だ」
 目を覚ました青年は見下ろす桐生の目に怯えつつも、少しずつ後退し、おかしな悲鳴をあげながら足早に逃げていった。
「スマイルバーガーで食べ過ぎちゃったから休んでただけよ」
「伊達さんに見つかるぞ」
 沙耶を見下ろす桐生の目は優しい。ふと、友人に聞いた噂が脳裏に甦る。
「ショーパブで桐生さんを見かけたって友達に聞いたんだけど……」
「たまに、な」
 うろたえるわけでもなく、桐生は当たり前のように返す。
 桐生は大人の男だと沙耶にもわかってはいるが、気持ちがついていかない。大人と子供の差を見せ付けられたようで、複雑な心境になった。
「ねぇ、桐生さん。女子高生、抱いてみたく、ない?」
「……まだ、やってるのか?」
 桐生は、お金を工面するためにやっていた援助交際のことを言っているのだ。
 極道だということを思い出させる桐生の厳しい目に、さすがの沙耶も少しだけ怯える。
「や、やってるわけないじゃん! もう、お金なんて欲しくないし……」
39名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 21:12:40 ID:Aa3exyry
>>37だけど、>>36様GJ!体に気をつけて続けて下さい
40名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 14:04:37 ID:0Cx0A78I
>>38だ。とりあえず、キリのいいとこまで書けたから投下。
続きはまた書くのでちょっと待ってくれ。寒くて鼻水止まらんw
41桐生×沙耶(伊達の娘)1:2007/01/07(日) 14:05:47 ID:0Cx0A78I
 父の涙を見た第三公園のベンチに沙耶は一人で座っていた。あの頃のように、もう、誰かれかまわず声をかける必要はない。父と無愛想な父の友人が彼女を守ってくれたから。
「あっ!」
 公園前の通りを走るグレーのスーツを見つけ、沙耶は立ち上がる。早く追いかけないと足の速い彼は行ってしまう。だが、沙耶はすぐに足を止めた。
「痛ぇな、オッサンよぉ」
 絡んだ青年は、しかし三分後、呼び止めた『オッサン』の足元に倒れていた。堂島の龍と呼ばれる男――桐生一馬を呼び止めた彼の不運に苦笑いを浮かべながら、沙耶は傷一つない勝利者の腕をつかんだ。
「桐生さん」
「沙耶か。こんな時間にうろつくのは感心しねぇな」
「もう、お父さんみたいなこと言わないでよ」
「こういう奴らにとっちゃ女は格好の得物だ」
 目を覚ました青年は見下ろす桐生の目に怯えつつも、少しずつ後退し、おかしな悲鳴をあげながら足早に逃げていった。
「スマイルバーガーで食べ過ぎちゃったから休んでただけよ」
「伊達さんに見つかるぞ」
 沙耶を見下ろす桐生の目は優しい。ふと、友人に聞いた噂が脳裏に甦る。
「ショーパブで桐生さんを見かけたって友達に聞いたんだけど……」
「たまに、な」
 うろたえるわけでもなく、桐生は当たり前のように返す。
 桐生は大人の男だと沙耶にもわかってはいるが、気持ちがついていかない。大人と子供の差を見せ付けられたようで、複雑な心境になった。
「ねぇ、桐生さん。女子高生、抱いてみたく、ない?」
「……まだ、やってるのか?」
 桐生は、お金を工面するためにやっていた援助交際のことを言っているのだ。
 極道だということを思い出させる桐生の厳しい目に、さすがの沙耶も少しだけ怯える。
「やってるわけないじゃん! もう、お金なんて欲しくないし……」
42桐生×沙耶(伊達の娘)2:2007/01/07(日) 14:06:22 ID:0Cx0A78I
「じゃあ、なぜ、俺にそんなことを?」
 思えば桐生は、初めて沙耶が声をかけた時からこうだった。暗号のような誘い文句でも、今までのオジサンだったら簡単についてきた。だが、桐生は『どういう意味だ?』と言ったのだ。誘いにのらないことにも苛立ったが、それ以上に驚いたことを覚えている。
「な、なぜって……わかってよ」
 沙耶は、桐生になら抱かれてもいい、と思ってしまった自分に戸惑っていた。おじさんへの誘い文句は簡単に言えたのに、自分の気持ちには素直になれない。
「わからないな」
「本気? それとも、からかってるの?」
「いや」
 軽口を言うなどという器用なことが、この男にできると思えない。彼が本気で言っているのだということは、沙耶にも容易に想像がついた。
「抱いてほしい……って思ったの」
「大切にしろ、と伊達さんに言われたんじゃなかったのか?」
「お父さんに言われたことは覚えてる。大切にしたいから」
 桐生は黙っている。
 女子高校生の沙耶には、この沈黙の中で桐生のような大人が何を考えいるのかは全くわからない。
 あの時みたいに軽い気持ちで言ったわけではない。沙耶なりの覚悟を持って言った。それだけはわかってほしかった。そして、桐生なら受け止めてくれると信じている。
 やがて、桐生が口を開いた。
「気持ちはやれねぇ。それでもいいのか?」
「……いい」
「自分を安売りするな」
「安くないよ。ホテル代は桐生さんだから」
「行くか」
「……うん」
 グレーのスーツに包まれた腕が、そっと沙耶の肩を抱く。気持ちはやれない、と言った桐生なりの優しさだと沙耶は受け止めていた。
「顔、隠しておけ」
 サラリーマンには見えない男と、制服を着た女子高生。周りからどう見えるかはわからない。だが、沙耶にはどうでもよかった。
 この男を好きだと自覚はしていないが、胸の高鳴りは確かに沙耶の胸を熱くしていた。
43名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 15:56:08 ID:wGb2MHSp
桐生ちゃんはオナニーするの?
44名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 19:28:05 ID:VmcSx0+3
>>41-42何この二人。続きが気になる。
45名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 20:56:21 ID:id1yX/Rz
>>>43は真島の兄貴
46桐生×沙耶(伊達の娘)3:2007/01/08(月) 03:28:49 ID:kXZMpPVl


 バッティングセンター前のホテルの一室。沙耶は入り口に立ったまま、そして桐生はベッドへと座っていた。
 桐生の部屋のとり方は手慣れていた。過去に彼が誰かと来たことがあったとしても、それはおかしいことではない。桐生は大人なのだから。
 沙耶はホテルなど来たことがない。おじさんを誘ったことはあったが、言葉巧みにカラオケや食事で済むようにしていたのだ。
 桐生が立ち上がる。
「汗を流してくる」
 彼はそう言って、風呂と部屋をかろうじて隔てているすりガラスの向こうへ歩いていった。
 沙耶は大きく息を吐く。
「緊張するに……決まってんじゃん」
 ソファに座り、背にかけられたジャケットに頭をつける。あの日抱きついた父のコートと似たような匂いがした。
 予想以上に早く桐生が風呂から出てきた。着ていたものをソファに放り投げた彼は、下半身をタオル一枚で覆っているだけである。喧嘩だけでこれほどに鍛えられるものだろうか、と思うほど逞しい体を桐生はもっていた。
 男子高校生やおじさんでは見られない彼の体躯にしばし沙耶は見惚れていた。
「どうした? 帰りたくなったか?」
 口の端で桐生が笑う。
 沙耶は制服のジャケットを脱ぎ、
「女子高生抱けるんだから感謝してよ、おじさん」
 桐生に投げつけた。
 沙耶のジャケットを受け取り、ソファへと投げた桐生が近付いてくる。
 先ほどの威勢はどこへやら、沙耶は思わず後ずさる。
「初めてか?」
「初めてじゃ、悪い?」
「後悔しねえんだな?」
「しつこい」
「……わかった」
 目の前に立った桐生の手が沙耶の髪を撫でるように梳く。
 視線をどこへやればいいのかわからず、沙耶はきつく目を閉じた。
 胸のリボンが外される。シャツのボタンへとかかった桐生の手をつかんだ。
「桐生さん、ワタシ、怖いの」
「優しく、してやるさ」
 桐生の腕が軽々と沙耶を抱き上げる。ベッドへと横たえられた。
 沙耶の傍へ座り、首筋に唇を落としながら、桐生はボタンを外していく。
 胸元をそっと広げ、桐生がかすかに声を出して笑った。
「なに?」
「制服を脱がすってのは……罪悪感がこみあげるもんだ」
「言わないで。こっちが恥ずかしくなるじゃない」
 桐生の手が沙耶の背に回る。胸が束縛から解放され、ゆるやかに揺れた。
47桐生×沙耶(伊達の娘)4:2007/01/08(月) 03:29:50 ID:kXZMpPVl
 胸の先端を桐生が口に含む。突然すぎる刺激に沙耶はびくりと震えてしまった。
 かがんだ桐生の背に彫られた龍の目が、彼の肩越しに沙耶を睨んでいる。刺青など見たことがない沙耶は、そっと指を伸ばして龍の牙に触れた。
「……怖えか?」
「大丈夫」
 桐生が大きな手で、沙耶の胸を包む。喧嘩のしすぎだろうか。彼の手はがさりと荒れた感触を沙耶の胸に与えてきた。
 優しく揉みながら、時折、桐生は先端を噛む。そのたびに、沙耶の口からは小さいながらも喘ぎの声が洩れる。
 桐生の優しさとは対照的な雄々しさを持つ背中の龍。怖くはない。龍と共に桐生の体を抱きしめた。
「ん、んん……」
 龍に触れれば触れるほど、桐生が与えてくる刺激も激しさを増す。見下ろせば、胸の先端は桐生の唾液で濡れている。舐める彼の舌も見える。甘く淫靡な光景――。
「はっ、あ……あっ」
 抑えきれないほどの快感と声が体の奥から這い上がってくる。
 胸を揉んでいた桐生の手が下へおりた。沙耶のスカートがめくられ、下着の中へ指が入ってくる。確かめるように中を探った後、指はすぐに抜かれた。
「気持ちいいんだな、沙耶?」
「うっ、んん、んっ」
 渋みのある低い声で囁かれ、沙耶は喘ぎの中から頷いた。
「腰、上げろ」
 言われた通りに腰を上げると、スカートと下着を足から抜き取られた。
 沙耶の秘所へ入ってきたのは、桐生の太い指。たった一本ではあったが、異物を入れたことのない秘所は胸以上の快感を沙耶の体へもたらした。
「やっ! あっ、あ、あ……」
 桐生が動かさずとも、沙耶が達するには十分な刺激だった。
 何が起こったのかわからず、沙耶は呆然と体を震わせている。我慢しようと、止めようと思っているのだが、下半身に力が入らない。胸を撫でていた桐生の手を必死につかむ。
 沙耶の震えもやがて収まってきた。
 するりと秘所から指を抜いた桐生は離れ、ベッドの隅へと移動する。
 沙耶からは、彼が何をしているのかは見えない。ただ、背中の龍をじっと見つめていた。
 やがて、沙耶の体へ覆い被さってきた桐生の股間には、コンドームがつけられていた。桐生には不似合いなどの甘い香りも漂ってくる。
「いちご?」
「……らしいな」
 苦笑いを浮かべながら、沙耶の膝の裏に手を入れた桐生が、両足を持ち上げる。硬いものが秘所へとあたった。それが何なのかはわかっている。不安を唾液と共に嚥下した。
 両手を握り締め、桐生のものを受け止める。卑猥な水音をたてながら、徐々にそれは入ってきた。
 だが、途中で動きを止めた桐生が、沙耶を抱きしめてきた。
「我慢できなければ、爪でも歯でも立てればいい」
「えっ?」
 桐生がグッと腰を落とす。直後、強烈な破瓜の痛みが沙耶を襲った。
48桐生×沙耶(伊達の娘)5:2007/01/08(月) 03:30:45 ID:kXZMpPVl
「いっ! たっ!」
 綺麗に伸ばしている爪を、無意識に桐生の背に食い込ませる。痛みに耐え切れず、自然と落ちた涙が頬を伝う。
 桐生の腰の動きが止まった。
「お、おわっ……た?」
「ああ」
 相変わらず下半身は痛かったが、桐生と繋がっているという充足感が、痛みを軽減してくれていた。彼のものが大きければ痛みも大きい、と聞いたことがある。
「桐生さんって」
「痛むのか?」
「おっきいほう?」
 桐生には通じたらしい。
「さあな」
 桐生がわずかに腰を動かした。
「……んっ」
 痛みの中から、熱いものが押し寄せてくる。
「静かにしてろ」
 桐生が動けば、沙耶の中にある彼のものも動く。
 沙耶だけでなく、桐生も快感を味わっているのか、時々、彼の顔がゆがむ。嬉しかった。
 徐々に桐生の腰の動きが激しくなってきた。
「あっ、ふっ、うっ、うう、んっ」
 桐生の動きに合わせて声をあげるだけで、沙耶には笑う余裕も我慢する余裕もない。
「き、りゅ……う、さっ……あっ、ああ!」
「沙耶……」
 背に広がる力強い龍の牙を桐生の肩口に見ながら、沙耶は悲鳴のような声をあげて果てた。
49桐生×沙耶(伊達の娘)6:2007/01/08(月) 03:32:48 ID:ktScPxLW


 目を覚ました沙耶の視界にまず飛び込んできたのは、龍――そして、桐生の横顔。
「体……どうだ?」
 体を起こすと、下半身に疼痛がはしった。
「ちょっと」
「痛いか」
「……うん」
 桐生の背に馴染んだ刺青の色の上に、小さな点を見つけた。沙耶の爪が食い込んだところだ。
 小さな傷に指を這わせると、桐生の背中がぴくりと動いた。
「痛む?」
「いや」
 桐生が立ち上がる。ソファに置かれた沙耶の制服を取り、ベッドの上へ投げてきた。
「早く着な」
 ベッドから下りて、沙耶はまず下着をつける。カッターシャツを羽織ってボタンを留めながら、彼女の着替えを気遣って背を向けている桐生の前へとまわった。
「桐生さん、ワタシの体、子供じゃなかった?」
「ああ、女だったぜ」
 残りのボタンは桐生が留めた。
 ジャケットを着て、スカートも履き、沙耶は大きな鏡で身だしなみを確認する。
 鏡ごしに桐生を見る。
「キスも、キスマークもなし、なんだ」
「俺がつけるもんじゃねえ」
「つけてくれなきゃお父さんに言う、って言ったら?」
 鏡に映る桐生は呆れたように首を振っている。
「冗談、だから、大丈夫」
 テーブルに置かれた鞄を取る。
 沙耶の前に携帯電話が差し出された。桐生のものではない。
「伊達さんには麗奈から連絡がいっている。セレナに泊まらせるってな。お前の母親にも……」
 沙耶の携帯電話から自宅の電話番号を探したのだろう。
 携帯電話を受け取り、沙耶は鞄のポケットへと入れる。
「ねえ、桐生さん。お父さんをよろしく。あの人、たぶんこれからも無茶すると思う」
「この街を、お前を守るために、な」
「桐生さんも、ワタシを守ってくれるの?」
「ああ、伊達さんと一緒にな。お前は自分自身を守っていけ」
「わかった」
 沙耶の手がドアにかかる。
「ありがとう、桐生さん」
 桐生は軽く手を振っただけだった。
 ドアを閉め、沙耶は爪を見る。
 彼と共には行けないが、あの傷はしばらく桐生と共にある。
 桐生の温もりを包むように、沙耶はそっと手を握り締めた。


 ◇終◇
50名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 03:42:57 ID:nnY8v0A8
>>41-42 >>46-49 を書いた者だが……
風邪ひいてて鼻水もすごいことになってるんだがこんな時間まで起きちまったじゃねえかw
続きを書き始めたら止まらなくなってしまった。桐生ちゃんがかっこよくなってりゃいいんだが。
ま、あんま男性にはウケないエロかもしれんが感想なりGjなりもらえたら幸いだ。
51名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 02:14:53 ID:0qfLRrH9
GJ!!!!!!!
いやー、マジでよかった!!
二人のキャラがゲーム通りで違和感なく読めたー!!
とりあえず風邪治しちゃって下さい!!!以上!!
52名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 19:42:56 ID:CmaDZz+a
GJGJGJ!!是非また書いて欲しい!今度はキャバ嬢絡みで
53名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 06:18:54 ID:bmEvNk6g
実は龍が如く未プレイで、雰囲気を知りたくて色んなスレをハシゴしてたんだが、買う!
主人公がこんなカッコイイなら買う!
問題は近所で売ってるかなんだが。

本当にGJでした!ありがとうございます!
54名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 16:18:57 ID:8Byo52K+
>>50だが……
みんなGjをありがとう。次回も思いつけばぜひ書きたい、という気持ちになった。
キャバ嬢絡みは今後も無理だと潔く降参しておく。ED見終わってますます伊達親子が気に入ったんだよ。伊達の親っさんかっこいいよ。
次回も沙耶を絡めたらダメか? 7章やってたら刺青関係で絡めてみたくなったんだ。
あ、でもエロないかもしれんからみんな読みたくねえよな……
55名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 17:26:05 ID:dxr9+eYu
そんなにネガティブになるなよ!次回作も読みたい!沙耶萌え(・ω・*)
56名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 02:45:10 ID:dYNwy6ie
前回、桐生×沙耶を書いた者だが、調子にのって次を書いた。エロあり。
とりあえず書けたとこまで投下させてもらう。続きは明日。
前回との区別をつけるために今回はタイトルつけさせてもらった。
57『消毒』…桐生×沙耶1:2007/01/13(土) 02:46:25 ID:dYNwy6ie
 近道しようと中道通りから細い路地に入ったのはまずかった。一人の男に手をつかまれながら、沙耶は軽い気持ちでこの路地に踏み入ったことを後悔していた。
周りの人は見て見ぬふりを決め込み、かかわりたくないとばかりに早足で沙耶たちの横を通り過ぎていく。
「あんたのことは知ってるぜ、沙耶ちゃん」
「どういうこと?」
「翔太って元ホスト、知ってんだろ?」
 下卑た笑いを浮かべながら、沙耶を囲んでいた男がさらに手をつかむ。両手を封じられてしまった。
「翔太とは、もう関係ない」
 振り払おうとしたが、男たちの力は強く、沙耶の手はわずかに動いただけだ。翔太の起こした事件のおかげで沙耶はたいていのことでは怯えなくなっていた。今も、どうやって抜け出そうかと考えながら、辺りを見回している。
 沙耶の視界――ピンク通りと中道通りを挟む路地に桐生の姿が見えた。
「きりゅ……っ!」
 叫ぼうと開いた沙耶の口に何かが押し付けられた。
「はーい、残念。あのオッサンには注意しろって言われてんだよね、俺たち」
 少年の一人が頭に巻いていたバンダナを外し、猿ぐつわの要領で沙耶の口を塞いだのだ。
 桐生は女性と一緒に華やかなピンク通りへと去っていった。無様な格好で後姿を見送りながら、沙耶はバンダナを強く噛む。
 手に加えて、声まで封じられてしまった。だが、まだ足が残っている。蹴り上げようとした沙耶の太腿に冷たいものがあたった。見下ろすと、そこにはナイフの刃先が鈍く光っている。
「いい加減にしてもらおうか、沙耶ちゃんよぉ」
 後ろから低く囁かれ、沙耶は抵抗をやめた。足首が縛られた。
(お父さん、警察ならこういう時こそ駆けつけてよ。守るって言ったくせに……)
 くたびれたコートに身を包んだ父の姿が浮かぶ。大切にしろ、と泣きながら言ってくれた父の言葉も守れそうにない。悔しくなった。なんとしてでも逃げようと思った。だが、少年たちの手はどやっても振りほどけそうにない。
58『消毒』…桐生×沙耶2:2007/01/13(土) 02:47:36 ID:dYNwy6ie
「ここじゃ目立つ。さっさと行くぜ」
 リーダーらしき男の声に少年たちが頷く。沙耶は第三公園のトイレへ運ばれた。
 男の手によって、沙耶のジャケットのボタンと、中のシャツのボタンが外される。待ちきれないといった様子で、男が沙耶の胸を両手で包んだ。感触を確かめるようにゆっくりと揉む。
「下も剥いてやろうぜ」
 左手をつかんでいる少年が、余った片手で沙耶の胸をつかむ。それを見て、右の少年も同じように胸をつかんだ。
 胸を下っ端に任せ、男がスカートの中へ手を入れ、沙耶の下着を膝までおろした。
 何も感じていない秘所に指が入ってくる。これ以上進入されてしまわないように、と沙耶はきつく足を閉じたのだが、かえって男を喜ばせてしまったらしい。
「お、沙耶ちゃんどうしたの? ここ、いい? もっと?」
 笑いながら、男が乱暴に指を動かす。秘所をどれだけかきまわされても、今の沙耶には何の快感も湧いてこない。濡れるはずもなかった。それでも、男の指は止まらない。
 沙耶の胸も、少年たちに揉まれている。だが、秘所と同じく快感などあるわけがなかった。
「おもしろくねぇな」
 秘所から指を抜いた男が、沙耶を睨む。
「入れちまえば?」
「乱暴なのが好きなのかもよ、沙耶ちゃん」
 胸を触っている少年たちの案に、男が嬉しそうな笑みを浮かべる。
「悦ばせてやる義理もねぇしな。そうすっか」
 男が、ベルトのバックルを外し、ファスナーへと指をかける。これが完全に下りた後、男のものが入ってくるのだろう。桐生以外を受け入れたことがない、沙耶の秘所に――。
 やがて出てきたグロテスクなものから沙耶は目を背けた。その瞬間である。
「ぐっ!」
 男が奇妙な声をあげて膝を折った。傍に大きな石が転がっている。
59名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 20:17:34 ID:63FaAVGr
GJ!続きを待ってるぜ!
60『消毒』…桐生×沙耶3:2007/01/14(日) 02:59:10 ID:2WSILCsC
「小便は女に向かってするもんじゃねえなぁ」
 顔を見なくてもわかる。沙耶の背後から、独特の低さと凄みをもって放たれるのは、聞き慣れた愛しい人の声。
(……桐生さん!)
 沙耶を拘束していた全ての手は離され、少年たちは桐生へと向かっていった。
 残された沙耶は慌てて下着を戻し、腕から落ちようとする服を胸元で握り締める。
 拳を振り、蹴りを入れながら、桐生は器用に少年たちをトイレの外へと誘い出していた。場数が違いすぎる。素人の沙耶から見ても力の差は歴然だった。
「なんで、このオッサンにバレたんだよぉ」
「オッサン、縛り付けてどうしようってんだよ」
 情けない少年の声が外から聞こえてくる。
「後を頼む……」
「へい、桐生の旦那」
 桐生の声に答えたのは、第三公園によくいるホームレス。賽の河原の住人であり、街に潜んでいる情報屋でもある。沙耶を助けられないと瞬時に判断した男は花屋へと報告した。そして、報告を受けた花屋が桐生へと連絡したのだ。
 桐生がトイレへと戻ってきた。
「沙耶、大丈夫か?」
「いうっ」
 答えようとした沙耶の声は言葉にならなかった。猿ぐつわを外していない。
 沙耶の前にかがみこんだ桐生がそっとバンダナを外す。
 大きく深呼吸をした後、沙耶は、大丈夫、とゆっくり頷いた。
 わきの下に手を入れ、桐生が沙耶を立たせる。
 足元がふらついた沙耶は桐生の胸へと倒れこんだ。そんな沙耶の肩を桐生の手が抱く。
「俺は……間に合ったか?」
「うん」
「痛むか?」
「どこも、痛くない」
「そうか……」
 桐生の手が沙耶の肩を押す。
 二人の体温が離れる。桐生の温もりもなくなった。
「桐生さん……舐めて」
「なに?」
 沙耶の鞄についた砂などをはらっていた桐生の手が止まる。
 男たちの手の感触を桐生のものと取り替えてしまいたかった。
「あいつらに触られたとこが気持ち悪いの」
 正気か、とでも言いたげな桐生の目が沙耶を見つめる。
 沙耶も負けじと目を合わし続けた。引く気はない。
「仕方ねぇな。今日だけだ」
61名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 03:00:45 ID:2WSILCsC
まだ続くが今晩はここまでしか書けてない。
最後まで書き上げてから一気に投下したほうがいいか?それとも今みたいに書けたところまでで少しずつ投下したほうがいいか?俺はどっちでもいいんだが…
62名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 21:40:43 ID:9gv53iSR
GJ!!気が向いたらどうぞ(^ω^)/
63『消毒』…桐生×沙耶4:2007/01/15(月) 01:54:41 ID:RkSeMhmy
 ため息をつき、洗面所へ鞄を置いた桐生が、沙耶の胸へと顔を近づける。指でブラジャーをずらし、期待に膨らんだ小さな先端に触れた。
「あっ、舐めて、って」
 だが、桐生は指で膨らみを撫でたりつまんだりするだけで、一向に舌を近づけてはくれない。指の感触はもう十分すぎた。
 沙耶は桐生の顔を両手で挟み、胸へと無理やり近づける。
「ねえ、桐生さん、もう我慢……」
「できねぇのか」
「さっきから、そう、言ってるし」
 桐生の舌が突端に触れただけで、沙耶の体は歓喜と快感に震えた。
 手で胸を持ち上げながら、桐生は舌でつついたり、舐めたりを繰り返す。無骨な男が無表情で赤ん坊のように胸を舐めているのを見て、沙耶の中で言い知れぬ愛しさがこみあげる。
「胸、おいしい?」
「うまくは……ねえなぁ」
 桐生が笑うことで、沙耶の胸に息がかかる。だが、今はくすぐったささえも甘い刺激となる。
 スカートをまくりあげ、桐生の手が内ももに触れる。
「そこも、指、入れられた」
「つかまっていろ」
 頷いた沙耶は桐生の肩にしがみつく。
 下着の隙間から太い指が潜り込んできた。胸への愛撫のおかげで流れ出た液が、桐生の指にからみついて淫猥な水音をたてる。
「あっ……」
 男の指が入った時のような気持ち悪さも違和感もない。
 桐生の指が入ってきた。ただ、それだけのことなのに沙耶の秘所と心は満たされる。
「えっ? あっ、やっ、う、そ……うっ」
 桐生が指を激しく動かし始めたのだ。
 引きずり出されるように訪れた快感に、沙耶は驚きながらも喘ぎの声をあげていた。
 快感と戸惑いと混乱が渦巻くなか、沙耶は夢中で桐生の顔に頬を寄せ、彼の温もりと匂いに包まれて果てた。
64『消毒』…桐生×沙耶5:2007/01/15(月) 01:55:21 ID:RkSeMhmy


「……すまん」
 沙耶の呼吸が落ち着いてきた頃、桐生が耳元で呟いた。
 絶頂と共に脱力した沙耶の体は、桐生が抱きしめるように支えている。
「なんで謝るの?」
 桐生は何も言わず、ポケットから取り出したティッシュで指と沙耶の秘所を拭う。
「こんなことしたから?」
「そうじゃねえ」
「もう、いいよ」
 桐生からティッシュを取り上げ、自分で拭き、下着をはいた。洗面所から水が出ることを確認し、濡らしたハンカチで桐生の手を拭く。大きな手を両手で握った。
「ワタシは気持ちよかった。こうしてもらえて嬉しかった。ねえ桐生さん、それじゃ、だめなの? 罪悪感ある?」
 桐生の口の端が少し上がった。笑ったらしい。
「いや……」
「じゃあ、謝らないでよ。悪い事してる気分になるから」
 沙耶の両手の中から、桐生が手を引いた。
「何かあったら呼べ。一応、携帯も持ってる」
 桐生が取り出した携帯電話は見覚えがあった。父が昔使っていた携帯電話である。桐生に渡して支障はないのだろうか。
「呼ぼうとしたんだけど、桐生さん、女の人と一緒だったし」
「……ん? あ、ああ」
 日頃、無表情な男が動揺するとこんなにわかりやすいのか、と妙な発見をしてしまった。同時に、普段見られない桐生の表情に嬉しくなる。
「他の女の人を抱くなら私にして、桐生さん」
 だから、普段は言えないようなことも口に出せた。
「程々にするさ」
 ふっ、と笑んで桐生がトイレを出て行く。
 桐生の手を拭ったハンカチを握り締め、沙耶もトイレを出た。
 トイレでの出来事の余韻に浸っていた沙耶の鞄の中で携帯電話が震えている。今は電話に出る気分ではない。無視することにした。

 沙耶の鞄の中、携帯電話の画面には『父』と表示されていた――。


 ◇終◇
65名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 01:59:37 ID:XbVNW8r2
ちまちま投下してたがようやく書き終えた。あいかわらず沙耶はいい。最後が伊達さんなのに深い意味はないwww
次回は以前から言ってた刺青と龍神会館で懲りずに桐生×沙耶を書こうと思ってるんだが…。
ま、とりあえず今回のを楽しんでもらえりゃ俺は嬉しい
66名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 22:14:09 ID:bRGwsLH7
GJGJGJ
67名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 11:57:14 ID:gr07dnSX
GJ!
桐生さんカッコイイね。ゲーム買いたくなってきたよw!
68名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 00:21:06 ID:15yIIXBu
桐生は攻めでないと桐生じゃない!
69名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 16:46:22 ID:iD9M9GDV
自分は萌えたよ。GJ!
70名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 15:28:33 ID:gfYtUO7r
>>65だが、みんなGJをありがとう。
弟が2をやらせてくれないからクリア後も1をズルズルやっちまってる日々。
GJくれたこのゲーム買ってない人……買おうぜ。ベストなら安いしおもしろいから。
ちなみに俺は桐生はイメージ崩れなきゃ攻めでも何でもいい派。
71名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 17:23:45 ID:5yo9cY+p
遅ればせながら>>65、GJ! 自分もなんだか創作意欲が刺激されたんだぜ……

そんなわけで何かかいてみようと思ったのだが……
今ネタが出てるのは真島×狭山か龍司×明菜のどっちか、需要ありますか?
意見をおきかせ願うんだぜ。
72名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 18:33:04 ID:9npzJVrd
真島×薫がイイ!
73名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 22:26:34 ID:rkZah7Wr
同じく真島のニイさんと狭山で
74名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:42:55 ID:2BEy8adc
龍司×明菜!
龍司×明菜だ!

wktk
75『筋違い』(真島×狭山)1:2007/01/24(水) 01:43:11 ID:JTqBpf/0
ひとまず真島×狭山で書いてみました。
でも折角需要あるようなので、龍司×明菜も書き溜めてみます。

前置きが長くてまだエロに至ってませんが、これから書き進めていくので
どうか長い目で見てやってください。
今回は4レス分、投下します。

++++

 もしも数日前の自分が見たならば、おまえは何をしているんだと
戸惑うばかりであったに違いない。
状況が状況であるからこそだと自分に何度も言い聞かせる。
でなければ今、肩に抱えた筋者を放棄してしまいそうだった。
見事な般若を背負ったその男は、眼帯とヘルメットが
妙に似合っている。鼻には青痣と、口角から顎へと伝う血潮が目立った。
遠目に見るとはっきりしなかったが、息のかかるほど傍に至れば、
体中にも無数の傷がついている。古傷もいくつか混じってはいたが、
多くは今しがたつけられたものだろう。

真島吾朗。

名前と簡単な来歴だけは把握していた。実物を見るのは
初めてだったが、かなり名の知れた男だ。今では組を割り、
自分の会社を築いていたはずである。
狭山薫は柄本医院を目指しながら、周囲に目を配った。
上半身裸の、一目でやくざとわかる男を、若い女が
引きずるように歩いている。いくら『眠らない』神室町とはいえ、
注目を集めてしまうのは必至だ。薫は裏道を時折選びながら、
かけられる声を手帳で振り払った。
「……派手にやらかしたもんだな」
階段を上ると、煙草を口に挟んだばかりといった風情の柄本が出迎える。
免許を有しているのだかは知らないが、いい医者であることは
少ししか接していない薫にも感じられた。
薫から真島を、引き剥がすようにベッドへ寝かせる。
気を失っているようにも、ただ目を閉じて休んでいるだけにも見えた。
柄本が体のあちこちに触れると、時折口元が歪んだ。
「アバラがいくつかいってやがる」
さして珍しくもなさそうに、柄本がいった。命に別状はないようだ。
薫は人間として胸を撫で下ろし、かすかに呻く真島の声に
意識をやった。
簡単な処置を済まそうとした柄本の腕へ、彼の手がかかる。
76『筋違い』(真島×狭山)2:2007/01/24(水) 01:43:54 ID:JTqBpf/0
「医者は……好かんなあ」
この状態でまだ、この男は冗句をいう暇があるというのだろうか。
薫は半ば呆れながら、首を横に振った。
「いってる場合か。いくらあんたが頑丈でも、
骨はちゃんとくっつけなきゃ治らねえぞ」
まるで子供に言い含めるような言葉を選びながら、
柄本は容赦なく処置を施していく。その手つきは手早く、
雑に見えるが精確だった。
警察の救護班にもこんな人間はいないだろう。薫は内心
舌を巻きながら、その様を眺めた。
「あんた、もういっていいぞ」
柄本は振り返ることもなく、彼女に言い放つ。
手は相変わらず彼から離れない。薫ははっとしたように
顔を上げ、応えた。
「まだ彼に、聞くことがあるのよ」
いっておきながら、何をきくのだと思った。
資料で嶋野組との関係や東城会での立場、桐生との関わりは
把握している。だが薫は、それでも何かを尋ねるべきだと思っていた。
柄本は薫の迷いに気づいたように、目をじっと合わせてから
沈黙した。手は止まっている。
「……じゃあせめて、そっちの部屋で待っててくれ。
さすがにこいつも男だからな」
念のため、下半身の処置をするのだ。薫は察すると、
気まずそうに顔を背けた。そのまま部屋を出ると、扉を閉める。
以前にも座ったことのある革張りの応接セットは、
組事務所にありそうな代物だった。薫は内ポケットから
煙草を取り出しながら、ゆったりと火をともす。
ようやく落ち着いた、気分だった。
だが心は晴れきらない。自問自答ばかりがめぐっている。
しかもどうやら、その答えを出せるのは、奥で
処置を受けている、あの男だけのようだった。
77『筋違い』(真島×狭山)3:2007/01/24(水) 01:44:24 ID:JTqBpf/0
「あんたもやらしい言い方するなあ」
目元を消毒されながら、真島は笑みを浮かべた。
手元が狂うと叱られてもその表情は変わらない。
食えない男だと柄本は思った。
「仕事柄、しないほうがいいことはすすめねえだけだ」
保冷剤をあてがい、軽くテーピングをした。これで明日には
だいぶ、腫れがひいているはずだ。柄本は処置を確認すると、
鼻へと関心を移した。
「わしの体があかん、みたいな言い方やめや」
へらへらとしていたが、さすがに患部をいじくられると
一瞬顔が強張る。真島は長く息を吐くと、小脇に抱えさせられた
ヘルメットを撫でた。
「余計な口出しをするつもりはないが……
ただ、さほど強くねえぞ」
薫のことをさしているのだ。
女が何かを躊躇い、戸惑う様を見抜けないほど、二人は青くない。
真島はそれに何かを返すこともなく、やはり口を歪めてみせただけだ。
柄本はあらかた作業を終えると、真島を寝台から下ろした。
薫の待つ応接間へ案内する。そちらのベッドへ導くと、
柄本は自分の鞄を肩に提げた。
「悪いが、包帯と消毒液が切れた。しばらく空けるが、
大人しくしてろ」
真島に諭すと、柄本は薫にじゃあ、とだけいって
出ていってしまった。止める間もなく、薫は溜息をついて俯いた。
そして既に短くなった煙草からのぼる紫煙の奥、真島を見据える。
「……なんや姉ちゃん。わしに惚れたか」
「無駄口は聞かないでっていったはずよ」
彼なりの、何処まで本気かわからない台詞を、
薫はあっさりと打ち払った。真島は気持ちよさそうに
笑い声をたて、更に薫に詰め寄る。
「じゃあ桐生ちゃんか」
ついに煙草をもみ潰し、薫が立ち上がった。その瞳の奥には、
表現しきれない色が浮かんでいる。
真島は笑みを崩さず、首を少し傾げてみせた。
78『筋違い』(真島×狭山)4:2007/01/24(水) 01:45:02 ID:JTqBpf/0
「それ以上余計なことをいったら、公執でパクるわよ」
「おおこわ」
寒気を感じたとでもいうように、真島は自分を抱き締める。
そうして薫の逡巡を揺さぶり、言葉を待った。
「……あなたのことは、調べがついているわ」
ほつれた髪が頬に張り付いている。疲れの見える頬は、
薄くおしろいが乗っている程度のようだ。
「顔色悪いで」
思ったことを口にしただけなのだが、きっと薫は睨みつけてくる。
真島は肩をすくめた。
「あなた、だいぶやんちゃみたいね。だけどそれだけじゃない」
真島の目が鋭くなる。薫は目端にみとめながら、続けた。
「なのに……どうして、あなたひとりで?」
読めないが男気のある男、桐生はそういっていた。
道化のように見せているパフォーマンスとは裏腹に賢く、
大胆な男であるとも。
薫にはそれが解せなかった。呼ぼうと思えば昔の仲間や
自分を慕う人間を使うこともできたはずなのだ。
しかしそうしなかった。
「ああ、それか」
真島は鋭さを隠すように首を回し、応える。
「……せやな、しいていうなら……かっこええやろ? ひとりのほうが」
「ふざけないで」
薫がぴしゃりと遮ると、真島はやれやれと顔を背けた。
「しゃあないやろ。約束やってんもん」
ふてくされたようにいうと、真島はゆっくりと立ち上がる。
ヘルメットは戻さず、手袋も置いたままだ。裸足なのにも関わらず、
彼がそれを気にする様子はない。
「あれは、俺の約束や。他の誰でもない。
せやから、わしが守るしかないやろ」
目の前にしゃんと立たれると、激しい威圧感をおぼえた。
それは今、脅すような旗色を含んでいない。だが、
そこに『在る』ということが、弱者を排除するには十分すぎるのだろう。
薫は目を細めながら、ソファから立ち上がった。
「お話にならないわ」
ここで話を終わらせなければ、更に心の靄が広がる気がした。
そしてそれは『やくざ』だの『面子』だのを越えた先にある、
何かのせいだとわかったからだった。
背を向けた薫の腕を、真島が強く掴んだ。
「何すん……」
振り返った彼女の唇が塞がれる。不意を突かれ、
簡単にソファへと倒された。真島の膝が薫の腿を締め付け、
抵抗力を完全に奪っている。両腕は素早く、片手におさめられていた。
何が起きたのか把握し、舌を噛み千切ろうとしたときには、
既に彼の口が離れていた。
「情報料や、姉ちゃん。世の中そう甘くないで」
真島の眼には、残虐ともいえる光が宿っている。
肌を貫くような狂気に、薫は肌を粟立たせた。


+++++

こんなかんじです……おきに召さなかったらスマソ
79名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 02:53:15 ID:sOKkQzc6
>>70です。2はやれてないので狭山は知らんが真島はもうそのままで非常にGJと思うぞ。
狭山は色々と他スレで言われてて萎えてたけどこれ読んだら2をやりたくなるな。
80『筋違い』(真島×狭山)4:2007/01/24(水) 11:04:32 ID:JTqBpf/0
訂正。真島のニイさんの台詞、一人称が一箇所俺になってしまってる……
あと自分関東人なもので、方言に違和感あったら教えてもらえると助かります。

>>79、レスありがとう。おまえさんにいわれるとがんばって続きが書ける気がするんだぜ……
2は操作性もよくなってるし、マジおすすめ。
キャラの心境とか探るようにプレイすると、けっこう萎えずに進められる……とおも。
81名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 16:24:45 ID:huMUMkcr
>>79だが幸い俺は関西出身&在住。関西弁は今んとこ大丈夫。というか見事な関西弁でびっくりだ。
GTA新作を買ってしまったので2はしばらくやれねぇ。すまん……。
82名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 17:24:19 ID:ny2u6TGT
GJ
真島カッコイイ!!けどヤッてほしい様なヤッてほしくない様な……。
続きに期待!!
83『筋違い』(真島×狭山)5:2007/01/24(水) 22:13:09 ID:JTqBpf/0
きりの良いところまでかけたので投稿します。今回は3レス分投下。

++++

「あんた関西の出やろ。無理して東京者の言葉なんか
使わんでええって」
薫の耳元で、真島は低く囁いた。脚はがっちりと閉じたまま、
彼女の自由を奪っている。わざと顔を覗き込んでやると、
冷厳に眉をたわめた薫と対面した。
「離しいや、ほんまにパクるで」
これで満足か、という表情で薫はいった。咽喉の奥で笑いを
噛み潰していた真島が、愉快そうに頷いてみせる。
「それでええ。女は、気ぃ強うてなんぼや」
それだけいうと、彼女の白い首筋へと歯を立てた。襟元から
見え隠れする位置に赤く、痣が残る。腕はその間も激しくもがき、
脚は蹴り上げるような動きを繰り返した。
不意に真島の手に力がこもった。そちらの痛みに
彼を睨みつけると、包帯まみれの顔で返してくる。

「今のあんたはな」

真島の声色が変わった。

「見えるもんも、よう見えへん」

精神を直接掴むような眼光だった。薫が一瞬ひるんだ
そのとき、真島の指先が腰を這う。嫌悪感に体を波打たせながら、
薫は唇をかみ締めた。聞き慣れた金属音がすると、
既に薫の両腕は手錠に縛られていた。
鞄を提げるフックにでも引っ掛けられたのだろう、
真島の両手が自由になっても薫の上半身が起こされることはなかった。
「どういう――」
怒りに上気した薫にも、真島は答えなかった。
豊かに張りだしている彼女の乳房を、ほぐすように揉んでいる。
それから、じらすようにボタンをはずしていった。
ひとつ、ふたつと薫の目を見据える。その瞳は狂気の中にありながら、
誰よりも清い世界に生きるもののようにも見えた。
真島の言葉が、目が、脳裏に、現実に巡っている。
薫はちらちらとまるで途切れないフラッシュバックでも
見せられている気分だった。
真島の手は、下着の上から巧みに薫を楽しみはじめた。
いつか桐生が購入してきたものだった。
若い弾力に満ちた豊乳は、彼の指を拒むように押し返す。
感じてなるものか。
薫は非情な侵略者の陵辱に耐えようと、目をかたく閉じた。
84『筋違い』(真島×狭山)6:2007/01/24(水) 22:13:50 ID:JTqBpf/0
「ほらな」
肋骨の辺りに、真島の指を感じた。
薫は下着をずりあげられる感覚に寒気をおぼえ、
歯を軋らせる。
「なあんも見えへん」
薫は反論せんと口と目を開いた。だが真島の指先が
屹立しはじめた乳頭をつまみあげると、途端に力は奪われてしまう。
ベージュの蕾をこするように転がしながら、真島は彼女をいたぶった。
「……っく」
女の弱点を突かれ、薫はついに呻き声を上げた。
苦しげにも聞こえるそれにはしかし、裏打ちされた色が
覆いかぶさっている。拭いきれない獣欲をとらえると、
真島は更に責め苦を与えていく。
まるで彼女を罰するような手つきだった。
ぐりぐりと力任せにしていたかと思えば、急にやさしく
――それこそ愛しい女にするように――扱いはじめる。
その緩急に薫は、男の慣れを感じた。
「ふ……う」
顔を背け、二の腕のシャツを噛んだ。悔しさと情けなさが
心を支配している。
真島がそれ以上、言葉をかけてくることはなかった。
もがき疲れはじめ、薫の脚から抵抗力が落ちる。
「なんや、もうしまいか」
試すような口ぶりに、薫は再び真島を見据えた。
彼女の全力の抵抗にも、動じる様子は一切ない。
この男の化け物じみた体力に、薫は畏怖さえおぼえた。
「……女に不自由してんのかいな」
せめてもの皮肉だった。唾を飛ばしてやってもよかったが、
下手に刺激する気にはなれなかった。こういった経験が
なかったわけではない。これまでは相手が隙を見せた
その瞬間、鮮やかに形成を逆転して逃れてきた。
85『筋違い』(真島×狭山)7:2007/01/24(水) 22:15:27 ID:JTqBpf/0
「わし好みのええ女が、なかなかおらんだけや」
今度は真島が、面倒そうな言い方をする番だった。
それはただ表情を打ち消しただけにも見えたし、
物にでも相対するかのような態度にも似ている。
薫はじわじわと、真島に絡めとられはじめていた。
手負いの相手と油断したのが間違っていたのだ。薫は己の甘さを叱咤した。
そして意識を他へぶれさせそうになるたび、
真島は新しい愛撫を開始する。首筋の傷痕から鎖骨、
乳房と舌がのたくっていった。先ほど見つけた薫の弱点を
唇がとらえ、左右に振ってはなめ上げる。
口ひげが膨らみ始めた乳暈をくすぐっては、薫の性感を刺激した。
「……くう……ああ」
声を殺そうと、必死に抗った。しかし場数は真島のほうが上のようで、
彼がその手を緩めることはない。ついに薫の唇から、
かすかながら甘い声が漏れた。
「ええ声、出るやないの」
いけず、とでも続きそうなおどけた口調だった。
しかし真島の目から感じるものはもっと冷たく、酷薄なものだ。
薫はまるで、蛇でも睨まれたように体を硬くした。
真島の舌技は練磨されたものだった。素人女だろうと
玄人女だろうと、この快楽に逆らうことができるのは
よほどの不感症だけだろう。
まして薫は、何も知らない少女ではないのだ。
男と寝たことは勿論、抱かれるようにしたことも
抱くようにしたこともある。
しかしそれは、あくまで同意の上でのみの経験だ。
このように一方的な愛撫で、体をくねらせたことはなかった。
「あふ……っ……ああ、んん」
鼻にかかった嬌声を搾り出すように、真島は乳首を吸い上げた。
勢いよく解放してはこねくりまわし、小さな穴を抉るようにつつく。
薫はなす術もなく、逃れる力さえ奪われ、ただ喘いだ。
「やめ……」
思考は既に、本能へと傾き始めている。
理性は薫のプライドを懸命に支えたが、女の悦びが
体の芯を走ってくるのだ。それ以上、言葉らしい言葉を
発することはできなかった。


++++

>>81
それは心強い。間違っていたら是非、指摘してほしい。

>>82
GJありがとう。自分も書きながらそういう気分にちょっとなったwwwww
楽しんでもらえるようにがんばります。
86『筋違い』(真島×狭山)8:2007/01/25(木) 15:55:56 ID:jzVRNhhQ
なんか最後まで一気に書き上げてしまった……ので、投下します。
6レス分です。

++++

脚を閉じさせたまま、ついに真島はベルトへと手をかけた。
さすがに下腹部へその支配が広がろうとすると、
薫の脚がばたつく。
「なんや姉ちゃん、まだ元気やんな」
簡単なバンド形式のベルトはあっさりと引き抜かれ、
テーブルにのせられる。真島にがっちりと押さえ込まれた今では、
それを奪って攻撃を仕掛けることもできないだろう。
少々乱暴にホックを揺さぶられ、へそに刻まれていたしわがぶれた。
上下そろいの下着が少し、顔を出す。うっすらと
桃色に染まった腿の付け根はいまだそのショーツに覆われ、
汗ばんでほのかなにおいを醸している。
女のにおいだった。真島は目を細めると、
しゃあないなとでもいいたげに笑う。
折り目のついたスラックスを無造作に、足首まで引き摺り下ろす。
ダイヤの形に脚を開かせ、肉づきのよい恥丘を眺めた。
膝蹴りでも飛んでくるかと真島は構えたが、
予想以上に薫の体は喜悦に緩んでいるらしい。
スラックスを思い切ってひき脱がせると、彼女は咽喉の奥で
ひっと声を詰まらせた。
恐怖ではない。
女の体は、期待を擡げはじめているのだ。
真島の両手が、足首をしっかりと掴む。こんなにも
傷にまみれ、体中が疲労で軋んでいるだろうに、
何処からそんな握力を引き出しているのだろうか。
真島の手は振りほどこうにも、
『どうすれば人間の力を殺せるのか』を知りきったものだった。
まだ年若い薫とは年季が違う、といったところだ。
その上、今の薫に残された力は予想以上に残っていない。
真島のテクニックと万力のように動かない圧倒的な力、
そして己の手錠。それらに封じられた女体は理性を裏切り、
本能に身を委ねる。
何より薫が戸惑ったのは、どんな形であれ彼の支配を許したのは、
その瞳のせいだといえた。

深い黒色。よく見ると鳶色の混ざったそこには、
妖しげな狂気が滲んでいる。口づけできるほど傍で、
あの眼差しを向けられたなら、たとえ他の誰であっても
屈してしまうに違いないだろう。
薫はしかし、それにも抗うだろう男を知っていた。
たとえ鼻先に凶器を突きつけられ、幾度打ち倒され、
すべての四肢をもぎとられたとしても、あの男ならばきっと屈しない。
あの、桐生一馬という男なら。
だが真島の眼には、それだけでは片付けられない何かがあった。
桐生にもない、どうしようもなく複雑な色彩。
それは桐生が相対したとしても
見切れない――つまりそこが『読めない』――部分なのだろうと思った。
87『筋違い』(真島×狭山)9:2007/01/25(木) 15:56:44 ID:jzVRNhhQ
「――あっ?!」
不意に薫は声を上げた。脳裏に浮かんだ男のイメージ、
真島に対する疑問が一気に吹き飛ぶ。
ショーツの中心へついに、真島の指が伸びたのだ。
「姉ちゃん、集中せんと。おもろないで」
面白いのはあんただけや、と口にする余裕もなかった。
真島はそれだけいうと、薫の割れ目を丁寧になぞりあげはじめたのだ。
既に潤っていた秘所はくちゅくちゅと淫猥な水音を奏で、
与えられる悦楽に身をもって応えている。真島はショーツをずらすと、
はみだしてきた陰毛を指に絡めた。真島の予想よりも濃かったが、
それによって増幅されたのは落胆ではなく興奮だった。
「すましてても、こっちはえらいあばずれやな」
真島は強引にさらけ出させた秘唇へ指をずらした。
透明な液体を垂れ流しながら、薫は指を拒んだ。
しかし蜜の理由は決して、単純な防御本能だけではない。
心のどこかでこの男を、生物学的な男として認めているのだ。
そしてそれは今の薫に、嫌悪感ではなく性感として伝わっている。
薫は必死に、理性を振り起こそうとした。そのたびに
真島の指はクレヴァスをなぞりあげ、敏感な肉芽のシルエットを描き出す。
せめて、と改めて瞳を伏せようとした瞬間、先刻の言葉が過ぎった。
――なあんも、見えへん
薫は唇をかみ締め、真島を見下ろした。双乳の谷間から、
彼の姿をねめつける。視線に気づき、真島が顔を上げた。
太ももをぐいと押さえ込み、にいと口角を吊り上げてみせる。
「やればできるやないか」
薫はそれ以上、彼と言葉を交わす気になれなかった。
それは真島の声色が妙な色を含んでいたからだ。さながら、
できの悪い子供をあたたかく見守っているような、
そんな口調だった。
「……っひい!」
ひときわ高く、薫の声が跳ねた。真島の指がついに、
花弁を押し広げたのだ。色は甘やかなサーモンピンクで、
使い込まれている印象はない。真島は奥をのぞき見るように、
ふっと息を吹きかけた。
「あっ!」
その刺激に、女の口は音をたてて開いた。さらさらとした潮流は
重力に従い、尻の割れ目に向かって進んでいく。
真島は強引に開いたそこを指でささえたまま、
徐々に主張し始めた陰核へと目を留めた。人差し指で根を支えると、
ぐいと力を加える。皮に覆われていた真珠のようなそれは、
一気に姿をさらけた。
「あうう」
薫の声は、その行為がはじめてであることを悟らせた。
88『筋違い』(真島×狭山)10:2007/01/25(木) 15:57:17 ID:jzVRNhhQ
セックスといえば適度に体をなぞり、唇をねぶりあい、
棒を挿しこまれて吐き出され、自分も果てる。
そういったことしか知らない、女の声だった。
真島は目を細め、薫の目を見返した。閉じてはいない。
よく見ると長い睫毛が震えながら、必死に快美に抗おうとしている。
「きれいな声や」
一瞬真島の眼差しに、狂気以外のものが宿る。
あの複雑な色合いだった。薫が戸惑ったか否か、
それを打ち消すが如く苛烈な指責めを再開する。
既に彼の瞳に、あの色はない。
真島の節くれだった指を、はじめこそ一本しか受け入れなかった
薫の内部はひくひくと痙攣しはじめていた。それが緩み、
二本、三本と指が増えていく。半ばまでしか果たせなかった侵入を、
奥までと進めていった。膣の裏側を指の背でこすってやると、
それまでとは違った反応が返ってくる。慣れた女陰は
真島を放したがらず、きゅっと締め付けてはうねった。
むき出しにした陰核と同時に刺激してやると、薫の唇からは
苦鳴にも似た声が溢れる。
「っふう、っく……あ、あん、ああ」
それは真島を拒もうとしても拒みきれない、
与えられる悦楽の波濤に抗うことのできない女の声だった。
彼の指はその間にも着実に、心と体を踏みしめていく。
「くひ……あ、いく、や、いっちゃう」
薫の口から、反射的な言葉が漏れた。がくがくと身を震わせ、
宣言通り絶頂に達する。白く濁った液体がとろりと溢れ、
真島の指に絡んだ。薫の意識は一瞬、本気で真っ白になる。
不意に真島の指が離れた。薫の足首を片方、ベルトで
テーブルの脚へくくりつける。抵抗する力はとうに失せていた。
彼を欲しているとはいえない。だが、彼を否定する気力も奪われていた。
真島は手術室に一度引っ込み、物音をたててからじきに出てきた。
その指先には何かがつまんである。
薫はぐいと顔を上げ、それを確かめた。コンドームのようだ。
「できても困るのはお互い様、ちゅうこっちゃ」
ここまでしておいて、何もしない男はいないだろう。
薫は一瞬でも、彼が諦めてくれるのを期待した自分を嘲った。
ジッパーを下ろす音に振り返る。真島が自分の股間に、
手をやっていたところだった。モスグリーンのブリーフから、
男根が顔を突き出す。長さこそ標準前後といったところだが、
特筆すべきはその太さだった。雁首との段差もきつく、
まさしく女泣かせの代物といえるだろう。薫は息を呑み、
下ぞりの獰悪な鎌首を見据えた。
89『筋違い』(真島×狭山)11:2007/01/25(木) 15:58:06 ID:jzVRNhhQ
「欲しなったか」
真島の声に、何処からか振り絞った感情を乗せた目で返す。
それはとろけきっていた意識を打ち払い、薫に、
いつもの眼力を取り戻させた。
薫は自由に動く足首をばたつかせてはみたが、
みだらに踊っているようにしか見えなかった。
まな板の上の鯉とはよくいったものだが、滑稽以外の何ものでもない。
動く足を真島の手がとらえた。理性がまたも顔を出したからといって、
力の差が埋まるわけではない。薫はさっと青ざめ、
それでも真島をはねつけるように見た。
「よう見とけ」
白いゴムの内側から、赤黒い一物の色が透けて見える。
強引に開かれていたはずの秘部はいまや、
真島の剛直を受け止めようと吸いつかんばかりだった。
「あああああっ」
張り出した雁首が突っ込み、ついに真島は薫の内部へ
己をおし進めた。はじめはゆったりとさしこんでいたが、
半ばまで入れたところで一気に貫く。薫の体が大きく反り返った。
太く熱い鏝のような楔が、胎にいる。
薫は味わったことのない感触に、背筋を這う寒気すらおぼえていた。
今はまだ、それを快楽と呼ぶことはできない。
真島はしばらく動こうとせず、伸縮と弛緩を繰り返す
薫の内部を楽しんでいるようだった。その掌は
熟れた果実のような乳房をもみしだき、薫自身の性感を高めているようにも見える。
掌の中で、硬いものを感じた。乳首が勃起しはじめているのだ。
真島はそれを合図として、腰を打ちつけはじめた。
「ひいっ! あん、あ、あっ」
一気に引き、叩きつける。はじめはこうして揺さぶり、
彼女の力をねじ伏せるのだ。薫はまだ理性にしがみついているのか、
体を硬くしている。
「息、抜いたほうがええで」
真島はくすぐるように、腰の動きをゆるめた。薫の奥をつつき、
うねうねと搾り取るように反応する膣を歓迎する。
具合のよさに眉をひそめたが、太ももの内側に力をこめ、
真島は己の射精をコントロールした。
乳房から片手を離すと、秘所へ再び指を伸ばす。
真島の陰毛にこすれ、尖りきった小豆をとらえた。
腰の動きにあわせ、リズミカルにこすりたてていく。
弓なりになった薫の背中に手を回した。真島は肘で
その体を支えながら、乳首に口づけた。歯で軽くはさみ、
転がしては吸い上げる。薫はつつかれるのと吸い上げられるのに
弱いらしい。そのたびに内部がきゅっと真島をはさみこんだ。
90『筋違い』(真島×狭山)12:2007/01/25(木) 15:58:50 ID:jzVRNhhQ
「あっ、あうん、あんん」
薫の腰が、かすかにうねりはじめている。それを感じると
真島は、ことさらに腰を打ちつけた。
もう責めるような言葉は必要ない。真島はただ、
自分が快楽を得ることに集中した。
薫の眼差しを感じていた。
自然と瞼を閉じ、真島は顔を背けた。それでええ、と口元で囁く。
薫に届くのは肉のぶつかる音だけであろう。だからこそ、
真島は口にしたのだ。
最後のストロークに突入した。真島は呻きながら腰を回し、
薫のとろけきった内部をこそぐように揺さぶっていく。
「もう、あか、ん」
薫の唇から涎が伝い、真島の与えた傷痕に辿り着いていた。
それ以上何かを語らせる気はなかった。真島は思い切り、
噛み付くようなキスを降らせる。薫の唇を慈しむように貪りながら、
鼻に抜ける喘ぎを感じた。
「は……っふ、うう、んううう……!」
薫の中が震えた。舌を絡めとられたまま、体をぴんと突っ張る。
「……ふうっ」
真島もそれに呼応するように、ゴムの内壁へと
白濁をたたきつけた。呻いただけではあったが、
真島が眉をたわめて声を漏らしたのは久方ぶりだった。
体を持ち上げ、彼女から脱する。
股間のものはまだ少し硬度を残していたが、こすって
ゴムをそぎ落とすと、管の残滓までを吐き出した。

「……鍵」
真島は近くのティッシュを拾い上げ、己のものを
ふき取りながらいった。薫の脇に箱を放る。
しばらく息を荒げ、薫は天井を眺めていた。
声に反応して目をあわすと、ぱくぱくと口を開閉させて答えた。
「……スーツ。内ポケットの、なか……」
真島はいわれたとおりの場所から鍵を取り出すと、
薫の両手を解放した。腕時計の少し上に、
散々抵抗した痣が見られる。暗い悦びがよぎった。
薫は解放されても、しばらく動かなかった。
数十分経っただろうか。ゆっくりと身を起こすと、自分で
処理を施していく。下腹部や胸を簡単に拭い、
シャツを調えてベルトを締めなおす。やぶれてしまったストッキングは
はさみで切り、刻んで捨てた。数分を待つと、
いつもの気丈な薫がそこに在る。真島はそのタフさに感心した。
彼女の双眸は、まっすぐに真島を見据えている。
はじめのころにあった迷いは失せていた。宿っているのは
強い憎しみだろうか、それとも何も感じていないのだろうか。
ただ、熱っぽく潤んだ眼差しは、来るべき真実から逃げない強さを
培っていた。
ベッドで一服する真島に背を向け、薫は何もいわずに扉へ向かう。
「パクらんのか」
真島の言葉に、薫の足が止まった。ノブを握った白い手が停止する。
灰がもう少し伸びたとき、薫が振り返った。
「しょうもない」
今度こそ、彼女は止まらなかった。階段を乱暴に降る音が遠く、
小さくなってやがて失せる。
真島は灰皿を引き寄せ、煙草を押しつぶした。
91『筋違い』(真島×狭山)13:2007/01/25(木) 15:59:38 ID:jzVRNhhQ
窓を見やる。雪がちらついていた。柄本は何処までいったろうか、
と思った矢先、ドアが開く。外套姿のままの柄本が佇んでいた。
「派手にやりやがって」
声に怒りはなかった。どちらかといえば呆れに似た響きを含んでいる。
情香をかき消すように窓を開き、彼もまた煙草をくわえた。
「狙っとったやろ」
振り返ることもなく、真島が返す。柄本は首を振り、続けた。
「人の診療所で、女犯す患者がいるか」
「ここにおるで」
真島は悪戯っぽく笑い、皮肉った。彼自身からすれば
それは皮肉でもなんでもなかったのだろうが、
柄本にとっては手のかかる子供と同じだった。
「授業料、や」
真島は固く縛ったゴムを、生ゴミの入った箱へ放った。
「大体こんなん、わしの仕事やないで。桐生ちゃんがやったったらええ」
肩をすくめ、彼女の『悪役』はおどける。
「筋違いもええとこや」
柄本は半分になった煙草を灰皿に預け、
机に乗っていた日本酒を突き出した。伏せてあった猪口を
真島に差し出してやる。
「痛むだろ。麻酔代わりだ」
何処の話や、と尋ねることはなかった。真島が猪口をつまみあげると、
柄本がその杯になみなみと酒を注ぐ。
一気に呷り、窓から夜空を見上げる。
「――ああ、しんど」
真島はそれだけいって、かつての弟分と、今、通り過ぎた女を思った。



筋違い -完-
92名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 16:00:56 ID:jzVRNhhQ
以上で真島×狭山はおしまいです。楽しんでもらえてればいいんだが……
最後は一気に投稿しちまってスマソ。
93名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 00:44:22 ID:oLwR+DSH
桐生×遥
誰か書いて下さい
94名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 01:04:49 ID:Xkvf8v0A
桐生ハルカいいねー
95名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 01:12:45 ID:DqSIVPME
桐生×沙耶を書いた者ですが…1の桐生と遥なら書けるかも。エロ入り必須ならパス。普通にほのぼのしたのだったら、たぶん。幼いながらも遥にちょっと恋愛感情が芽生えてきたとか。初々しいのしか書けなくてすまんがw
96名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 01:16:17 ID:DfOarOyK
レス数スクネェと思ったがイイ神が降臨なさってる良スレのようですね(*´Д`)
97名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 01:26:50 ID:5i/6w6Vw
>>91
GJ。真島の兄さんらしかったよ。
このスレ勢い出てきたな。
98名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 00:27:25 ID:lnnn6nH0
桐生と遙書いて下さい(´∀`)
99名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 15:30:41 ID:3+Rw4+97
>>95だが…今はGTASAに夢中気味なので桐生×遥ちょっと遅くなるけどいいか?
もう一度言うとエロはなしでいいか?エロありがいいなら他の神頼む
100名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 00:01:47 ID:YNbI25l8
>>99
楽しみにしてる!
101名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 00:32:50 ID:dpA0u1OS
桐生x関西サブストーリーの「妊婦」
102名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 00:00:05 ID:fZ63VLCK
桐生×遙 期待
103名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 00:48:30 ID:fi2n+lZg
>>99だ。すまん。1月末に買ったGTASAがちょっと面白すぎて止まらんw…が桐生×遥はネタをちょこちょこと考え始めてる。
龍が如くでは舞台となるけど現実では確実に時期外れなクリスマスものにしてもOK? あと恋愛からめるとか言ってたけど遥がやっぱ幼いから普通にほのぼのになりそうだ。俺のお気に入りの伊達さんも入れてもいいか?w
って聞きまくってる俺小心すぎwww
104名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 08:16:09 ID:DVNNHBag
桐生×遙お願い神様
105名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 22:35:58 ID:DVNNHBag
あげ
106名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 23:18:21 ID:4qzQWOGj
ハゲ
107名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:32:34 ID:SXlwAPGb
>>103神待ち
伊達さんでも花屋でもほのぼのでも期待してる!!!!!!!!
108名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 01:29:34 ID:GivraFYE
あげ
109名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 00:26:15 ID:Rsspc2rX
過疎なので桐生×大阪キャバ嬢・綾乃書いてみたんですが
なにぶん素人なので死ぬほど駄文です…
需要あるのか?;
110名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 02:15:01 ID:EoD8hrxE
需要有!!!
綾乃待ってましたー
111名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 15:48:12 ID:D3Bj9/HS
ここは過疎ではない、とだけ以前からロムしてた者として訂正させてもらう。
過疎じゃなくてイイ神が気ままに降臨されるからこそ良スレ。
112名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 18:59:25 ID:FStnIrGW
元アイドルktkr
113キャバ嬢綾乃:2007/02/14(水) 00:21:12 ID:E6XVgk6+





「オラオラ〜綾乃ちゃーん♪気持ちいいですか〜」
「やっ…アッ…だめぇッ!!!」
数人の男が取り囲み、音を立てて胸に吸いついたり
バイブを抜き差ししたりして綾乃の体を責め立ててくる。

「ダメやないやろ?!こんなにグチョグチョにしてよくそんなん言うわ〜」
「あっ…んっ!やぁッそんなこと…!!」
「顔に似合わず変態なんやなぁ?」

手足は拘束されアソコからとめどなく液が溢れていた。
綾乃がもだえる一部始終は三脚のついたビデオカメラに納められている。
114キャバ嬢綾乃2:2007/02/14(水) 00:24:18 ID:E6XVgk6+
「やめてッ…ふぁッ!!やだっ…助けてっ桐生さん!!!」
「誰だか知らんが呼んでもけぇへんで〜」
禿げた男は楽しそうに言いながらバイブを動かす。
「大人しく感じてろや♪綾乃チャン♪」
やだっなんでこんな…。

―私は元アイドルで大阪でキャバをやってる綾乃。
職業が職業だけに勘違いした客や元ファンに付きまとわれることも多くて…。
でも最近常連になってくれた桐生さんは強いし、変な下心もなくて大好き。
最近はお店だけじゃなくて、プライベートでも遊ぶようになってたんだ。
桐生さんとアフターするようになってから言い寄る変な男も減ったしね。
でもそれで安心しすぎてたのがいけなかったんだよね…。
115キャバ嬢綾乃3:2007/02/14(水) 00:26:17 ID:E6XVgk6+
今日も待ち合わせに遅れないようにと、近道のつもりで暗い路地を歩いていたら
急に後ろから薬をかがされて…
気づいたら雑居ビルらしき汚い部屋のベットにいた。
裸で、手はしばられ、足はM字に固定されていて、抵抗しようにも全然うごけない。
汚い親父たちは私の姿に息を荒くしながら
「しっかし元月9ヒロインがAVデビューなんて最高の儲け話やな〜」
「このネタでシリーズ化すりゃあ一生遊んで暮らせまっせ!!」
なんて鼻息を荒くしている。
AVなんて…!ファンの人たちに見られでもしたら!!
しかし男たちはニヤニヤ笑いながら、極太のバイブで感じる綾乃を舐めるように見ているだけだ。
116キャバ嬢綾乃4:2007/02/14(水) 00:29:15 ID:E6XVgk6+
「あっ…やっ…ふっ…ッあん!」
気持ちの悪い親父どもに加えて、
下手くそで乱暴なばかりの愛撫だったが、
かがされた妙な 薬のせいで嫌でも声がでてしまう。
「ハァハァ…そろそろ綾乃ちゃんもホンモノが欲しいんちゃうか〜?」
我慢しきれなくなったのか、脂ぎった男がカチャカチャと自分のベルトを外し始めた。
(やだっ!!助けて…桐生さん!!!)
117キャバ嬢綾乃5:2007/02/14(水) 00:36:00 ID:E6XVgk6+
ガタァァーン!!!
その時ものすごい音と共にドアが蹴りやぶられた。
「な…なんやお前??!」
「今わしらは忙しいんや!!キエな兄ちゃん!!」
卸したズボンを慌ててあげ、
綾乃の周りにいた男達は次々と部屋の外に出ていった。
男達の怒鳴り声と殴り合う音がやむと
1人の足音が綾乃の方に近づいてきた。
(誰?!怖い…!)
恐怖にびくりと体を震わせると俺だ。と聞きなれた低い声が。
「き…桐生さぁン……」
目を開けるとそこにはあんなに待ち望んだ彼の姿があった。
安堵に綾乃の頬を涙が伝う。
「遅れてすまなかったな…。あいつらはもう居ないから安心しろ」
彼は怖い思いをさせてすまない、と謝りながら綾乃の涙をふいてくれた。
118名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 00:41:27 ID:E6XVgk6+
最愛の人の登場に安心したのもつかの間、今の自分の格好を思い出し急に恥ずかしくなる。
なにせあそこにはまだバイブが刺さったままだ。
「き、桐生さん!見ないで!!」
「…!…わ、悪い。だが縄を解かないと…」
しかし、薬の興奮とバイブでじらされていた綾乃の体は限界だった。
リモコン式のバイブは弱いながらも振動を続けていて微妙な快感を与えてくる。
「桐生さん…!先に…こっち抜いてぇ!!」
恥ずかしいだとか頭で考えるより先に叫んでいた。
「…わかった。力抜け。」
ぐちゅっと言う音とともに抜かれかけたが
耳元であの声に囁かれて桐生を想像してしまい逆に力をいれてしまう。
「ふぁっ!!あぁん!!!だめ抜かないで桐生さん!!」
やだ…ちょっと動かされただけなのにすごい気持ちいい…///
119キャバ嬢綾乃6:2007/02/14(水) 00:43:55 ID:E6XVgk6+
「…そんなにこいつがいいのか?」
ため息をつきながらも綾乃の中をぐちゅぐちゅとかき回してくる。
「違っ!!桐生さんだからぁっ!!!」
相手が違うだけであの男どもとは比べモノにならない快感がおそってくるのだ。
「締め付けすぎで抜けないぞ…。」
あきれた様に吐かれた言葉も綾乃の快感を煽るだけだ。
「…!!言わないでぇッ!!」
言葉で言えば言うほど綾乃は深くくわえ込んで離さない。
「一回イくか…?」
涙目になりながらうなずくと、じらすようだった抜き差しが急に激しくなり、
ゴツゴツした手で綾乃の胸をもみながら耳元で囁く。
「フッ…。着やせするって本当なんだな。」
「ああっ!!!やだ…そこッ変!!あんッあっ!!」
先ほどまでの愛撫で尖りきった先端を口に含まれ
バイブを深く一突きされた瞬間、快感の波が綾乃を襲った。
「んゃ?!あぁッ!ふあああぁん!!」
さんざんじらされた体がイくのは簡単だった。
120キャバ嬢綾乃7:2007/02/14(水) 00:46:20 ID:E6XVgk6+
ものすごい快感に放心状態でいると、桐生さんがバイブを抜いた。
「あッ…」
ビクッと震えると、綾乃の中からは薬だけのせいだけではない愛液がどろりとあふれた。
余韻にひたっている内に手足の縄はほどかれ、
綾乃を抱き起こすと、すまないと言ってぎゅっと抱きしめてくれた。

桐生さんの匂い…安心する。
「大丈夫だよ…桐生さん来てくれたから。」
笑顔でそう返すと桐生さんは複雑そうに笑った。
「でもどうしてここが…?」
「綾乃のファンって男がいたろ?あいつがたまたまお前が連れ込まれる所を見て
僕じゃアヤタンを助けられないって血相変えて走ってきてな…」
121キャバ嬢綾乃8:2007/02/14(水) 00:48:40 ID:E6XVgk6+
「そうだったんだ…あの時ボコボコにしちゃってちょっと可哀想だったかもね。」
綾乃がフフッと笑うと桐生さんは急に黙ってしまった。

「桐生さん?」
なんか綾乃変なこと言ったかな…?

「いや…その笑顔見ると我慢できなくなるからな…」
目を見据えて言われどうしたらいいか分からなくなる。
「そ、そんな事まじめに言わないでよ!
///……じゃ、…じゃあ他の所で続きしよっか。」
「フッ…あぁ。」
122キャバ嬢綾乃9:2007/02/14(水) 00:49:45 ID:E6XVgk6+
服を来て立ち上がると部屋のすみにビデオカメラを見つけた。
ジーッ……
「これまだ回ってるよ!」
部屋の中なのであの乱闘さわぎにも壊れなかったようだ。
じゃあ桐生さんとの恥ずかしい綾乃も全部…///

「壊すか?」
言うやいなや向かっていく桐生さんをあわてて止めて
「いっいゃ…このテープ記念にもらっとくよ!」とエジェクトを押して中のテープをとりだした。
「…。…記念ってお前なんの記念だ。」
いぶかしげに見る桐生さんに慌てて弁解する。
123キャバ嬢綾乃ラスト:2007/02/14(水) 00:51:30 ID:E6XVgk6+
「そっ、それはあのおっさん達はすごい嫌だったけど、桐生さん東京行っちゃったらしばらく会えないでしょ?!
だ、だから…その間忘れないようにこのビデオで!その…」
恥ずかしくて真っ赤になってうつむいてしまう。
どーしよ……こんなこと言ったらまた桐生さんにあきれられちゃう!

おそるおそる顔を上げると桐生さんは興味なさそうに「勝手にしろ。」といって先に部屋を出ていった。

だけど綾乃には部屋の鏡に映った桐生さんの顔が赤くなってたのが見えちゃったんだよね。

大好きだよ。桐生さん♪そう言って大きな背中に飛びついた。

おわり
124名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 00:53:47 ID:E6XVgk6+
途中番号飛ばしてたな。
では素人のお目汚し失礼!
125名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 17:18:43 ID:pHS+eH3B
///や♪とか記号入ってるのは俺だめなんだよ・・・
126名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 14:00:12 ID:ZjCQZrwE
久しぶりになる>>103だが桐生と沙耶のバレンタインネタはどうか? 需要があるなら書き進めようと思う。ないなら…書かないがw
127名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 19:44:55 ID:oqe/7MVH
需要あるある! 読みたい!
128桐生×沙耶『バレンタイン』1:2007/02/22(木) 02:14:55 ID:S/mRqCcj
 ミレニアムタワー広場にある植え込みの縁に座っていた沙耶は、かわいいリボンのついたものを手にバンタムへと入っていく桐生を見つけた。
 彼のメールアドレスも携帯の電話番号も知らされていない沙耶が桐生に会うには、こうした偶然を確実にモノにしていくしかないのだ。それでも沙耶は惚れているのだから始末が悪い。
 打っている途中だったメールをそのまま保存して桐生を追い、制服であるにもかかわらず沙耶はバンタムへとためらうことなく入った。
「開店準備中なのでもう少し後で……」
 黒い服のマスターらしき男性はそこまで言い、ぎょっとした顔で言葉を切った。制服という未成年の看板を背負っている者が堂々と入ってくるなど、そう出遭うことではない。
「沙耶……?」
 スツールに腰かけていた桐生が、グラスを片手に顔だけ沙耶へと向ける。
「ああ、桐生さんのお知り合いですか?」
 桐生の言葉にマスターが安堵の息をもらす。
 ああ、と頷いた桐生だったが、
「女子高生の来るところじゃねえ。……帰るんだ」
 沙耶へと冷たく言い放つ。
 それですんなり帰るほど聞き分けのよい子ではないことは、沙耶自身も父の伊達も、そして桐生もよく知っているはずだ。
 高いスツールへ上るように座り、沙耶は桐生と目を合わせる。
「イヤ。こうでもしないと会えないじゃん。お父さんに聞いても絶対に教えてくれないし」
 伊達さんか――。桐生が呟いた。
 彼の手の動きに合わせてグラスの中で氷が揺れる。
「……事件が終わったから、な」
 沙耶の脳裏にある父の顔と重なった。
「お父さんも、そう言ってた」
 カウンターへと鞄を置き、沙耶は携帯電話を取り出し、電話帳から父の携帯の番号を画面に表示させた。
「ねえ、お父さんの連絡先、知りたい?」
「いや、俺には必要ない」
 だが、沙耶の携帯電話を見て桐生はかすかに笑っただけだった。
 沙耶の中で重なる二人の表情。父と桐生は、極道と警察でありながら、携帯電話などいらない何かで通じ合っているのだろう。
 羨ましくもあったが父だからこそできたことだろう、とも思っていた。自分はこんな風にわがままを通すことしかできない。彼らのように、悲しげな微笑だけで欲望を抑えつけることなどできない。
「じゃあ、私の連絡先は?」
 桐生が眉根を寄せる。
 沙耶は慌てて手を振った。
「言わなくてもいいの。わかってるから……」
129名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 02:18:01 ID:S/mRqCcj
>>126だが需要があるというありがたい言葉があったので書いた。90%エロはない、と断言しておく。
とりあえずはここまで。続きはぼちぼち書き進めていく。
久しぶりだからキャラをちょっと忘れかけてる。イメージ崩しそうだったらすまん。
130名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:53:23 ID:/INfj8n9
131名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:58:19 ID:J/40FB1f
132名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 18:08:05 ID:dOrzAo4u
はるかちゃんのおしりの穴をクリクリしたい
133名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 18:58:13 ID:DVDUO3Xe
久しぶりに>>128です。最近オリジナル小説の創作意欲の波が襲ってきていてなかなか二次に戻れない。
桐生ちゃんを書くのは好きだからいずれ戻ってくる。もし待ってくれてる人がいたら、待たせてすまない、とだけ言いたかった。
俺なんかを待ってくれてる人なんていなさそうだけどなwww
134名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 20:35:02 ID:Yg8zar9j
待ってるから書いてケローー!
135名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:46:45 ID:/ojDD61j
桐生×遥期待上げ
136名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:40:26 ID:kQJU4IOS
>>128を書いた者だが……すまん。あの>>128はボツにする。もう続きなんて今さら書けん。バレンタインの時期を過ぎてるwww
137名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 22:58:19 ID:QT13NGWQ
保守あげ
138名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 22:54:27 ID:1Mcf76r0
hosyu
139名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 22:33:51 ID:nNCRp8HL
hoysyu
140名無しさん@ピンキー:2007/04/30(月) 19:09:30 ID:L2X29ExQ
現在1プレイ中。
桐生×遥がいーな。
141名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 00:48:55 ID:uWZ9ELup
6章だったか7章だったかをクリアして伊達親子に惚れてくれると
伊達親子を愛する文士としては嬉しいwww
142名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 10:55:42 ID:KifAL5nr
128待っとるで〜
143名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 01:48:39 ID:apU/f7co
>>136にも書いているように128の続きを書く予定はもう無いんだ。
中途半端に投下してしまって……悪かった
144名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 23:36:37 ID:XkX3Oyp9
145プラムック:2007/06/03(日) 13:09:15 ID:GvsFRWEb
初めまして、こんにちは。プラムックという者です。
龍如2の桐生×狭山が好きなので、一つ作品を投下させて頂きますシチュエーションとしてはラストのビルの屋上から


熱いキスを繰り返した後、桐生と狭山はその場で抱き合っていた。ふと寺田の仕掛けた爆弾に目をやると、残り時間は49秒程。
先ほどまで上空には伊達と遥が乗るヘリコプターが飛び回り、桐生たちにひたすらに呼びかけていたが、ついさっき離れていってしまった。
「約束、破っちゃったね」
そんな狭山の言葉に桐生は苦笑いで「そうだな」と言う他無かった。
残り時間はもうすぐ20秒を切ろうとしている、狭山を抱きしめる桐生の手にも思わず力が入る。
強く、しっかりと抱きしめ合う2人はもう何も考えていなかった。残り時間は遂に10秒を切った。
8・・7・・6・・5・・4・・3・・2・・1・・
「おじさぁぁーん!」ヘリコプターの遥は思わず叫んでいた。
終わった、誰もがそう思った。
146プラムック:2007/06/03(日) 14:21:10 ID:GvsFRWEb

タイマーが0になる、桐生と狭山は目を瞑った。
「・・・あれ?」
狭山が気の抜けた声を上げる、何も起こらないのだ。
炎も、爆発音も、何も上がらない。
桐生と狭山は目を開け、視線を爆弾の方へ向けてみた。
そこにはタイマーが0のまま静止した爆弾があった。
何がどうなっているのか分からない、2人は呆気に取られてしまった。
ふと我に帰り、桐生と狭山は顔を見合わせる「何か助かったみたいやね、私たち」
「そうみたいだな」
「ぷっ、、アハハハハハ」
ついさっきまでのシリアスな状態から、一転こんな状態になったギャップからか、狭山は笑い始めてしまう。
そんな狭山を見ていた桐生も、思わず笑ってしまった。
「全く、キスまでして何かええ雰囲気やったのに何やねんこのオチは」
一頻り笑った後、狭山は何だか愚痴っぽく言う。
「不謹慎やけど、何か映画みたいな終わり方やなって思ったんやけどな」
確かに不謹慎だ、寺田や龍司の遺体のそばでキスをして、もしかすると神室町ヒルズごと塵になってしまったかも知れないのだ。
しかし、桐生はつっこむ気にはならなかった自分もあの雰囲気に少なからず酔っていたと言うこともあったからだ。
「じゃあ、こういう終わり方はどうだ?」
桐生は狭山を抱き寄せるとそのまま口づけた「ン・・・」
さっき交わしたような熱いキス。
世間一般にはディープキスと呼ばれる熱いキスを2人は10秒ほど続ける、爆弾のタイマーが刻む10秒より長い気がした。
147プラムック:2007/06/03(日) 15:13:54 ID:GvsFRWEb

「・・ン・・ハァ」
2人の唇が離れる、その間を名残惜しそうに透明な糸が伝う。
「どうだ?」
笑みを浮かべながら、桐生が狭山に尋ねる。「うん・・・、結構好きやでこんなオチも」
熱く潤んだ瞳を向けながら、今度は狭山の方からゆっくりと桐生に口づける。
角度を変えながら、唇を重ね合う2人。
桐生は少しの隙間から舌を入れてみる、狭山は驚いたのか、少し肩をビクッとこわばらせたが、少しするとおずおずと舌を絡めてきた周囲に独特な音が響き始める。
「・・・ン・・・んは・・ン」
狭山の息継ぎの声が妙に厭らしく聞こえる、2人の頭の中はボーッと熱くなり、おかしくなってしまいそうだった。
しかし、その雰囲気はいとも簡単に壊されてしまった。
「おぉーい!桐生ー、無事かー!?」
「おじさぁ〜ん!!」
伊達たちの乗ったヘリが上空に現れた。
先程までの熱い空気から覚め、慌てて2人は唇を離した。
それから何分もしない内に伊達のヘリは神室町ヒルズの屋上へ降りたった。
「おじさん・・・、エック、良かった・・・死なないで良かったよ〜・・・。」
遥は涙を流しながら桐生へと抱きつく。
「安堵」という言葉が似合う雰囲気がこの屋上のフロアを包も、ようやくこの長い事件が終わりを迎えたのだ。
「よし、それじゃあ早く桐生を病院へ連れていくぞ!」
伊達は須藤と共に立つことが出来ない桐生を抱えると、ヘリに乗せた。
「刑事さん、あんたは付いてこなくて良いのか?」
ヘリに乗りこまない狭山に伊達が尋ねる。
狭山は首を横に振り、現場に立ち会わなければいけないという旨を伊達に伝える。
148プラムック:2007/06/03(日) 15:28:53 ID:GvsFRWEb

「そうか、それじゃこっちが一段落したら俺も立ち会うよ、それじゃよろしく頼む」
そう言うとヘリに乗り込み、桐生を乗せたヘリは神室町ヒルズから飛び去っていった。
「・・・ハァ」
ヘリが飛び去った後、狭山は何やら熱っぽいため息を吐いた。
「・・・下着、濡れてしもたやないか、アホ」


終わり
149プラムック:2007/06/03(日) 15:32:26 ID:GvsFRWEb
初めて投下させて頂きました。
素人なんで、下手くそですし。エロもそんな無かったですが、どうかご勘弁下さい。
またこの話の続きは今度書きたいと思いますのでその時はよろしくお願いします。
それでは!
150名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:12:09 ID:Du+gROA3
保守。
151名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:36:52 ID:N3ncc3JN
>>145 GJ!
狭山カワユス。続き楽しみにしてます!
152名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 12:21:58 ID:Du+gROA3
145

GJ!!、下手でも良いんだ!!続きに期待!!
153名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 15:58:56 ID:Du+gROA3
>>145

GJだ!!続編に期待する!!
154名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 21:59:44 ID:Du+gROA3
保守っ。
155名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:12:25 ID:5Nqpr5WB
ほしゅ。
156名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:32:20 ID:pC1bOuRa
伊達親子好きな文士だが桐生×沙耶はまだ需要あるだろうか?
一つネタを思いついた。簡単に言うと「沙耶の胸がでかくなったのは桐生のせい?」というようなものだw
なあ……俺もコテハンにしたほうがいいか?
157名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:35:09 ID:HgK/x6/0
>>152>>153は……一人二役ってやつか?w
IDが同じだぞwww
158名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 08:59:03 ID:5Nqpr5WB
保守。
159プラムック:2007/06/05(火) 12:24:59 ID:5Nqpr5WB
こんにちは、プラムックです。>>145の続きが浮かんだので、投下させて頂きます。
多分少しずつの投下になると思うので、そこの所はご理解頂きたいと思います。
160名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 12:42:18 ID:CGuH7gAy
おおう
161プラムック:2007/06/05(火) 16:03:51 ID:5Nqpr5WB

第一章、大阪へ

神室町と大阪を股に掛けたあの大事件からもうすぐ3ヶ月が経とうとしている。
桐生は遥・伊達と共に寺田の墓参りに来ていた。
本当ならもっと早く来たかったのだが、あの後桐生が病院に担ぎこまれ、少しの間入院しなければならなかったため、今日になってしまったのだ。
「ありがとう、じゃあね寺田のおじさん」
遥がそう言って手を合わせる。

「しかし、まさか爆弾がニセモノだったとはなぁ。」
「あぁ俺も驚いたよ、絶対に終わったと思ったからな。」
伊達は感心したように寺田の墓に目をむける。
「しかし、なんで寺田の奴はあんなマネをしたんろうな。」
伊達が桐生に尋ねる。
「多分寺田は、最初から高島の事を信用してなかったんだろう。だから最後に俺達に逆転の手を遺したんだろう。」
桐生は、心の中で寺田に礼を言った。
寺田の仕掛けた最後の逆転の手のおかげで自分はここに居られるのだから。

「あっ、おい桐生」
突然伊達が声を上げ、向こうの方を指差した。
桐生はその指差す方を向いてみた、そこにはある一人の女性の姿があった。
162プラムック:2007/06/05(火) 16:53:24 ID:5Nqpr5WB
すみません>>161の作品ですが、無しにさせてもらって宜しいでしょうか。なんだかイメージと違ってしまったもので・・・。もう一回よく考えて投下してみます。ごめんなさい。
163名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 21:44:14 ID:5Nqpr5WB
保守。
164名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 22:02:34 ID:L890qsl6
桐生×沙耶、熱烈希望!

桐生がカッコよくて大好きですよ。
165名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 12:13:34 ID:nULkROQa
ほしゅ。
166名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 21:23:54 ID:nULkROQa
ホシュ。
167名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 10:35:05 ID:HKsPOpjC
保守
168プラムック:2007/06/08(金) 00:24:04 ID:IKfdPO7s
ども、プラムックです>>145の桐生×狭山の続編を投下させて頂きたいと思います。>>161の件についてはすみませんでした、今回はちゃんと書きたいと思いますので、宜しくお願いします。
169プラムック:2007/06/08(金) 01:08:35 ID:IKfdPO7s

「勝者・・・キリュウ・カズマァー!」
―ウァァァァァ!ー
場内を歓声が包む。
最新の超人気スポットの地下にこんな空間が広がっている事を、知っている人はどれだけいるだろうか?

ここは、神室町ヒルズの地下街にある闘技場、毎日血と汗と札束が飛び交う裏の場所。
ここに、登場以来負け無しの最強の男がいる。
―その男の名は、桐生一馬。元ヤクザ。
彼を「伝説の極道」と呼ぶ者もいれば、神室町の一部の人間は「英雄」と呼ぶ者もいる―。

近江連合と東城会の争いに、更には謎の海外組織までが加わって引き起こされた神室町の混乱。
それが終結してもうすぐ3ヶ月が経とうとしている。
桐生は、現在闘技場で賞金を稼ぎながら遥と事件前と同じ生活を過ごしている。
生傷の絶えない仕事だが、その分勝てば大きな収入が得られる。
長くやる様な仕事では無いかも知れないが、喧嘩だけが取り柄の桐生にとってはうってつけの仕事には違い無かった。

「いやぁ〜、凄いよ桐生さん!今日で150勝目だよ〜。もういっその事この闘技場の帝王になれば良いんじゃ無いかい?」
闘技場の受付をしているホームレス、通称「カワモリ」が興奮ぎみに言う。
「生憎そんな事には興味が無いんだ、俺は毎日暮らして行けるだけの金があれば俺はそれでいい。」
桐生はあっさりとそう答える。
「ふ〜ん、なんだか勿体無いような気がするけどね・・・はい、これ今日の賞金ね。」
「あぁ、それじゃあまたな。」
カワモリから賞金を受けとると桐生は帰っていく、毎回こんな感じである。
「またのお越しを〜、・・・暮らしてけるだけってあの人あんなにもらってるのに暮らして行け無いのかねぇ。」
カワモリはなんだか分からないため息をついた。
170伊達親子好き文士:2007/06/08(金) 01:23:41 ID:YpkKmTDO
勝手にコテハン。前に言った桐生×沙耶を途中まで書いたのだが……割り込みはまずいよな?
ラストを書き終えるまで投下は遠慮しておくよ
171プラムック:2007/06/08(金) 02:00:24 ID:IKfdPO7s

地下街から地上へ戻ると、外はもう夕方だった。
地上にある神室町ヒルズの客足は夕方になっても留まる事を知らずつくづく真島の兄さんの大成功の様を見せつけられる様だ。
そんな神室町ヒルズを背中に、トイレの秘密の入り口からではなく綺麗に整備された入り口から桐生は出ていった。

神室町を少し外れた所にあるアパート、あの事件前から桐生と遥はここに住んでいる。
無機質な白いドアを開け、部屋に入る。
「遥、帰ってきたぞ」
桐生は薄暗いリビングに問いかけた、遥の返事は無い。
ふとここで桐生は何かを思い出した。
「そう言えば、今日から3日くらい「ひまわり」に泊まると言ってたな。」
自分の記憶力の曖昧さに、桐生は少し苦笑いする。
ここで待っていても仕方がない、と桐生は戻ってきたばかりのアパートから出て食事をしに出掛ける。

簡単に食事を済ませ、アパートに桐生が戻って来るのに時間はかからなかった。
部屋の明りをつけ、リビングに腰を落ち着ける。
なるほど、寂しいものだと一人思う。
こんなアパートに一人でいるのは何年振りだろうか、刑務所に入るまではこんな暮らしをしていたと思うが、こんな寂しいと思った事は無かったはすだ。
一人きりの情況に脳はいつもとは比べ物にならない程、色々な事を考えていた。
桐生はその場に横になって目を閉じる、こういう時にはさっさと寝てしまおう、多分昔の自分もそうすると思うから。

だが、そんな決心は以外な物で絶たれる事となってしまう。
「♪〜♪〜♪〜♪」
突然、携帯電話の着メロがなり響いた。
なかなかの大音量でなり始めた音に、桐生は思わず面食らってしまう。
視線をテーブルの上へ移すと、音の発信源である灰色の携帯電話がその機体を光らせて震えていた。

それは、桐生の携帯電話だった。
172プラムック:2007/06/08(金) 02:09:17 ID:IKfdPO7s
狭山との絡みがまだ無いですが
とりあえずはここまで投下します。
続きは明日の昼間くらいに投下したいと思っております。
>>170さん、気にしないで投下なさって下さい、このスレは今のところ桐生×沙耶の需要が高いみたいなので
待ってる方が沢山いらっしゃると思いますよ。僕のはまだ終わりそうに無いですし・・・。
173名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 02:14:36 ID:IKfdPO7s
保守します。
174名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 12:08:45 ID:IKfdPO7s
保守。
175プラムック:2007/06/08(金) 15:16:01 ID:IKfdPO7s
ども、プラムックです。>>171の続きを投下したいと思います。
まだエロとかそういうとこまで行かないと思いますので、気長に楽しんで頂ければ幸いです。
176名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 15:27:12 ID:eqKZWpzy
そんなに1日に何度も保守しなくていいんじゃないか?
保守でスレが無駄に伸びるだけだからやめてくれ。小説の間に保守が挟まってて読みにくい。
というより保守の意味わかってやってるのか?w
177プラムック:2007/06/08(金) 15:51:48 ID:IKfdPO7s

珍しい、そう桐生は思った。
3ヶ月前の事件で連絡手段として活躍して以来、桐生の携帯は殆ど鳴る事が無かった。
番号を交換するような友達もいない桐生ならそれも仕方無い事かも知れないが。
だから基本的に遥からの連絡の時以外は鳴る事の無い携帯が鳴っている。
遥からか?そう思った桐生だったが、ディスプレイに表示された番号は遥の物とは違う番号だった。
それじゃああれか、流行りの振り込め詐欺かなんかだろうか、だったら出る事は無いと桐生は無視を決めこもうとした。
しかし、相手はどうやらしつこい様だ。
着信音がなってから1分以上経つと言うのにまだ切れるそぶりを見せようとしない。
桐生はだんだんとイラついて来ていた。
桐生は、おもむろに携帯を取る。
そこまでやるなら出てやろうじゃないか、これでもし詐欺だったら発信元を花屋に探してもらってそいつらを潰しに行けば良い。
そんな野蛮な考えを胸に秘め、桐生は電話に出た。

「もしもし」
「・・・」
「もしもし」
「・・・」
「誰なんだ?」
「・・・」

無言電話か、全く人騒がせな奴だ。
そう思い、桐生は電話を切ろうとした。
その時だった。
「・・・たし・・・」
電話口の向こうで消えてしまいそうな程小さな声がする。
「・・ぁたし・・」
今度ははっきりとあたしと聞こえた。
この声は・・・、桐生の脳は以外と早くその声の主の名前を思い出させた。

「まさか、薫か?」
「うん・・・、久しぶりやね。一馬。」

狭山薫、桐生が彼女の声を聞くのは本当に久しぶりの事だった。
178プラムック:2007/06/08(金) 16:39:05 ID:IKfdPO7s

桐生と薫が最後に会ったのは寺田の墓参りの時だったろうか。
あれから何日、いや何ヶ月経つのかと桐生はふと思った。

「本当に久しぶりだな、どうしたんだ?突然電話なんて」
「ううん・・・別になんでも無いんやけど・・・」
「というか、何でお前俺の携帯の番号を知ってるんだ?」
「この前の事件の時に連絡取り合ったやろ?その時に番号教えてもらったから、一応登録しておいたんや」
「あぁ、そう言えばそうだったな」

そんな取り止めの無い会話を続ける2人。
そんな中、桐生はある事に気付いた。
なんだか、薫の言葉に覇気が感じられ無い。
分かりやすく言えば、なんだか元気が無いように思えた。

「なぁ、薫」
「なに?」
「何か・・・あったのか?」
「え・・・いや何も無いけど、なんで?」
「いや、なんだか元気が無いみたいなんでな」
「えっ、そうかなぁ・・・なんや最近忙しかったからそのせいかな〜アハハ」

薫はそう言って笑う、ただ桐生にはそれが不自然に思えた。

「なんか長電話しすぎた気がするわ、もうそろそろ切るな」
「あ・・ああ」
「ほな・・・な、一馬」

―プー、プー、―
そう言って薫からの電話は切れた。
最後のセリフは、なんだか一段と寂しげに聞こえた。

電話が切れた後、桐生はその場に座りこむ。
「どうしたんだ、あいつ」
あれやこれやと考え無いようにしようと思ったのに、桐生は薫の事が無性に気になってしまっていた。
何であんなに元気が無いのか、何で突然電話なんかしてきたのか、最後のセリフが何であんなに寂しげに思えたのか。
考えれば考える程、さっき心に決めた寝てしまう事も憚られる状態になってしまう。

桐生の頭の中は薫の事が埋めつくしてしまった様だった。
179プラムック:2007/06/08(金) 16:44:11 ID:IKfdPO7s
とりあえず、ここまで投下させて頂きます。続きはまた明日辺りに投下したいと思いますので・・・。>>176さん、IDでばれてると思いますが、さっきから保守ばかりしてるのは僕です。ごめんなさい、これからはそういう事はしない様にしますので勘弁して下さい。
他の皆さんにも謝りたいと思います、すみませんでした。
180伊達親子好き文士:2007/06/09(土) 00:23:25 ID:naO7S77d
お言葉に甘えて桐生×沙耶を書けたとこまで投下させてもらう
人様の間に割り込む形になってしまってスマン。
ついでに続きが気になるとこで終わるが……スマンww
181『サイズ』1−桐生×沙耶:2007/06/09(土) 00:27:28 ID:JgaBP2NV
 沙耶は友人と二人でランジェリーショップを覗いていた。
 以前、一緒に援助交際をしていた友人である。彼女は沙耶が辞めると共にあっさりとやめた。あの時、桐生に沙耶のことを頼んだのも彼女だった、と事件後、本人から聞いた。
「ねえ、沙耶も何か買ったら?」
「お金ないし……やめとく」
「でも、最近きついって言ってたじゃん。サイズだけでも測ってもらえば?」
「タダだし?」
「あ、すみません」
 沙耶が返事をしたとたん、友人は店員を呼んだ。
 店員の案内に従って、沙耶は試着室へと入る。メジャーが体に巻きつけられ、店員が沙耶のバストサイズとカップを口にした。
「えっ、本当に?」
「ええ、本当に。今の下着だと窮屈なんじゃないかしら?」
「ちょっと……」
「合ったサイズを持ってきましょうか?」
「あ、お金がないからいいです」
 お金のない時はこういう手合いは断るに限る。制服を着た沙耶は試着室から出た。
「どうだった?」
「一つ、カップが上がってた」
「よかったじゃん、沙耶」
「まあ……ね」
 興味がない風を装ってはいたが、沙耶は内心で少し喜んでいた。胸の大きさにコンプレックスはないが、大きくなったと言われるとやはり少し嬉しいのだ。
「マッサージでもした?」
「してない」
「揉むと大きくなるんだって……」
「ふーん……」
 下着を手に、買ってくる、とレジへ向かった友人の後姿を見ながら、沙耶の脳裏には桐生の顔が浮かんでいた。
(まさか……ね)
 桐生の手で大きくなったのか、と自分の胸を見て考え、直後、そんなわけはないと振り切る。
 それでも、沙耶の口からはわずかに笑みが洩れたのだった。
182『サイズ』2−桐生×沙耶:2007/06/09(土) 00:30:11 ID:JgaBP2NV


 沙耶は桐生を探して神室町の通りを歩いていた。
 桐生は極道である。表通りを探すよりも裏通りの怪しい店に出入りする確率のほうが高い。彫師がいることで有名な龍神会館のある裏通りへ入ろうとした時、後ろから腕をつかまれた。
「女子高生が何の用だ?」
「離してよ」
 振り向いた沙耶は、だが、抵抗することなく相手の顔を見つめていた。
 沙耶の腕をつかんでいるのは――桐生。
 逃げないとわかったからなのか、桐生が沙耶の腕を解放する。
「探してたの」
「俺を、か。だが、なぜここを?」
「有名な彫師がいるって聞いたから」
「色は入れ直してもらった。とうぶん、ここに用はねぇ」
 胸が大きくなったのは桐生のせいかもしれない。ただ、それだけを言いたくて沙耶は桐生を探していたのだが、もう一つ口実にできそうなネタが彼の口から出た。
 いや、口実などではない。
 もう一度見てみたいのだ、桐生の背に広がる龍を――。
「ワタシ……見てみたい」
「何を?」
 沙耶の気持ちを知ったうえで彼は言葉を引き出そうとしているのか。それとも、本当にわからずに聞いているのか。
 大人であり、口数の少ない桐生の本心はいまだ沙耶にはわからない。ただ、沙耶にできることといえば、『子供』であることを逆手にとって素直に気持ちをぶつけるだけだ。
「桐生さんの背中」
 ここで脱ぐわけにはいかない。桐生もそれはわかっているだろう。そして、沙耶もわかっていた。わざと言った。
 しばらく睨みあうように見つめ合った後、
「手は出さねぇ」
 短く、桐生が言った。
 彼の言葉の続きを沙耶は知っていた。
「抱いて、なんて言わないから」
「先に行く。後から来い」
 羽織っていたグレーのジャケットを脱いで、桐生は沙耶へと差し出した。
「なに?」
「制服よりはましだ。タクシー代も入ってる」
 沙耶が受け取るのを見届け、桐生は歩き出した。
 ホテルに制服で入るのはまずい、という桐生なりの配慮だった。
 大きめのジャケットに袖を通し、沙耶はそこに残された匂いを鼻腔へ入れた。
 争いごとの耐えない極道の世界に住む桐生。そんな彼のジャケットはもっと血なまぐさい匂いを放つものだと沙耶は思っていた。だが、鼻を通る匂いは父のスーツとあまり変わらない。
 袖は沙耶の手を十分に隠している。
「こっちのほうが……目立つじゃん」
 愚痴りながらも、沙耶の頭に脱ぐという選択肢はない。
 ポケットを探ると、乾いた血のついた一万円札が三枚出てきた。全てを広げてみたが、飛び散った血の痕は生々しい。
「どこで手に入れたのよ……」
 今はいない持ち主へのむなしい疑問を口にし、結局、沙耶はその三枚をポケットに戻す。
 表通りへと戻り、止まっていたタクシーへと乗り込んだ。
183伊達親子好き文士:2007/06/09(土) 00:31:59 ID:JgaBP2NV
とりあえず、ここまで書けた。続き投下はキリのいいところまで書けたら。
もしかしたら完成まで一気に書き上げるかもしれん。
桐生も沙耶も久しぶりに書くんだがイメージ壊してないだろうか?
184伊達親子好き文士:2007/06/09(土) 02:57:33 ID:o+iuRHkG
書いたところまで……一つだけ追加。
185『サイズ』3−桐生×沙耶:2007/06/09(土) 02:58:20 ID:o+iuRHkG


 バッティングセンター前にあるせいで人通りは割と多く、沙耶は周りを入念に見回してホテルへと入った。女子高生にとっては入るだけでも一苦労である。
 ホテルに入ると、大きなソファに桐生が座っていた。ただ座っているだけなのだが、醸し出す貫禄は並ではない。さすがは元極道だ、と妙なところに沙耶は感心してしまった。
 沙耶が入ってきたのを確認し、桐生が立ち上がる。部屋はすでにとってあるのかエレベーターへと乗り込んだ。
 ホテルへ入ってから部屋へ着くまで、二人の間に言葉はなかった。
「桐生さん……これ」
 着ていたジャケットを脱ぎ、沙耶は桐生へと渡す。
 ああ、とだけ答え、桐生がそれを受け取り、ポケットの中へ手を入れる。
「使ってねぇのか?」
「使えるわけないじゃん」
「遠慮か?」
「お札、広げてみた?」
 ポケットから取り出した一万円札を桐生は広げ、納得したように頷き、また戻した。
「これは……使えねぇな」
 沙耶は自分のバッグを桐生へ示す。
「タクシー代を払えるくらいには入ってるから」
 お金を払おうなどと思わなくていい。そう、言いたかったのだ。
 沙耶の小遣いはそれほど多くない。タクシー代は財布へ多少の痛手を与えていた。だが、桐生からお金を受け取れば今後も『そういう関係』になってしまう。お金のことなど気にせず、恋人同士が会うように会いたかった。そんな淡い夢と期待を沙耶なりに抱いていた。
 桐生がシャツのボタンを外す。背中を見せるためだ。
 沙耶は鞄を放り投げ、桐生の手をつかんだ。
「ワタシが……外したい」
 何か言おうと桐生が口を開いたが、沙耶の目を見て、ゆっくりと頷いた。
 沙耶の指が桐生のシャツのボタンへかかる。
 シャツのボタンなど制服を脱ぐ時に何度も外している。だが、桐生のボタンは外すごとに彼の厚く逞しい肉体が露わになっていく。平静を装いながらも、沙耶の目は桐生の肌に惹かれ、手は触れてみたい衝動にかられていた。
 桐生が勢いよくシャツを脱ぎ、沙耶へと背を向ける。
 珠を持った龍が鮮やかな色を放ち、桐生の背から昇ろうとしていた。手を伸ばせば、むきだしの牙が喰らいつき、鋭い爪が離さないだろう。そんな想像さえ抱いてしまったのは、桐生に対する想いのせいか、龍が与えてくる威圧感のせいか――。
186プラムック:2007/06/09(土) 12:21:29 ID:jii0Jntc
ども、プラムックです>>145>>168の桐生×狭山の続きを少しだけ投下致します。
187プラムック:2007/06/09(土) 12:58:32 ID:jii0Jntc

気が付けば、外は明るくなっていた。
あれやこれやと考える内に、桐生の寝てしまうという決意は知らず知らずの内に達成されたようである。

桐生はある一つの答えを思案の内に出していた。
おもむろに立ち上がりいつものスーツに着替え、財布など最低限の物だけ持つと、足早に桐生はアパートを出ていった。
考えていても、この気持ちは晴れない。
桐生は、そう考えてこんな答えを出した。

―大阪に行こう―

普通の友達程度の付き合いなら、電話の向こうの相手が元気が無いくらいでその相手の元へは向かったりはしないだろう。
ただ、薫の存在は桐生にとってはそんな程度の物ではない。
共にジングォン派や様々な敵と戦った戦友であり。
守ると決めた女でもあるのだ。
勝手な思い込みかもしれないが、彼女は自分を頼っているのかもしれない。
そう思うと、桐生はじっとしていられなかった。

「済まないが、蒼天堀まで頼む」

その言葉を聞いた運転手はとてつもなく驚いていた。
「そ、蒼天堀〜?」とTVの芸人みたいな声を上げていた様な気がする。
「かなりかかりますよ」とか「物凄く料金もかかりますよ」とかそういう問答が少し続いて、ようやくタクシーは大阪・蒼天堀に向かって走り出した。

何故タクシーで行こうと思ったのか、桐生自身にも分からなかった、もう少し待って飛行機や新幹線で行くという手もあったかもしれないのに。
もしかすると自分はまだびびっているかも知れない、だから時間もかかり、いざとなれば引き返せるタクシーに乗りこんだのか。
突然、やって来た自分を薫がどう思うかも分からない。
迷惑かも知れない、嫌うかも知れない。

そんな事を考える内に桐生は自分の本心を理解していた。
188プラムック:2007/06/09(土) 17:01:28 ID:jii0Jntc

「お客さん、お客さん着きましたよ」
寝不足からか、いつの間にか寝てしまっていたらしい。
タクシーを降り、視線の先には大阪の賑やかな街並みが広がる。
巨額の会計を終えるとタクシーは元来た道を帰っていった。

大阪の街は3ヶ月前と変わらず活気に溢れている、明るい照明が夜という事を忘れさせてしまいそうだ。
そんな街中を逸れ、新星町へ向かう。

着いたのは「スナック葵」3ヶ月前の事件で桐生はここを大阪での拠点としていた。
少し急な階段を登り、葵と書いた茶色いドアを開ける。

「いらっしゃい・・・あらぁ桐生さんやないの、久しぶりやねぇ」
そこにはこのスナックのママであり、薫の育ての親である民世がいた。

「久しぶりだな、元気でやってるか」
「ぼちぼちやな、ところでどうしたん?もしかしてまた事件か何かあったんか?」
「俺は刑事じゃねぇんだがなぁ」
「アハハ、そうやね」

他愛も無い話をする民世、桐生は少しほっとした。
瓦刑事が死んだ時、民世も悲しみの底にあったはずだ。
そんな彼女も元気が出てきたようでなんだか安心した。

「ところで、薫はいないのか?」
「おらんけど・・・あんたもしかして薫に会いに来たんか?」
「まあ、そんな所だ」
「そうか・・・、それならちょうどええわ」
急に民世の口調が静かになる。
「あの子、今色々あってへこんでるみたいやから」
やっぱり、桐生はそう思った。

「色々って、何があったんだ?」
桐生が尋ねる、民世は少し迷った様なそぶりを見せたものの、ゆっくりと口を開いた。

「実はな・・・」
189プラムック:2007/06/09(土) 17:04:17 ID:jii0Jntc
今日はここまで投下したいと思います。
なんていうか、長ったらしくてすみません。もう少しで終わらせたいと思います。
190伊達親子好き文士:2007/06/10(日) 00:33:12 ID:h6tdf43G
やっぱり↑が終わってからの投下にする。
割り込みすんの悪いってのもあるが俺のも飛び飛びになってしまって、結局はどっちも読みにくくなるからな。
3まで投下したわけだが読みにくいようならまた最初から投下する。
テキスト文書で書いてるから投下はコピペするだけなんだよ……w
191名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 00:52:17 ID:jobawrgF
期待あげ

といいつつsage
マターリ行こうぜ。
192プラムック:2007/06/10(日) 15:47:17 ID:bbnmrUjk
ども、プラムックです>>188の続きから投下したいと思います。
193プラムック:2007/06/10(日) 16:36:32 ID:bbnmrUjk

新星町のとある雑居ビル、その屋上に薫の姿はあった。
何も言わず、ただ目の前に広がる大阪の街を眺める顔はどこか憂いを秘めている。
ここは、彼女の秘密の場所。
この場所の存在を知っているのはただ一人を除くと彼女一人である。

―カン、カン、カンー
ふと薫の耳に音が聞こえた、階段をゆっくりと登ってくる音。
薫はドアの方を振り返ってみる。
さっき言った様に、この場所はただ一人を除くと彼女しか知らない。
という事はこの足音の主はただ一人しかいない、薫は少し動揺していた。
階段を登ってくる音はだんだん近づいてくると、屋上のドアを開けた。

「やっぱり、ここに居たな」
「一馬・・・」
久しぶりの再会。
薫の声には驚嘆がおり混ぜられていた。

「ど、どうしたん?」
薫が次に発した声はこうだった、まあ仕方ないかも知れない、つい前日に電話で話した相手が自分の前に突然現れたのだから。

「まぁ、ちょっとした用事があってな」
「あ、あぁ〜そうなんか」

何でこんなにうろたえているのか、薫にもよく分からなかった。
そんな薫を尻目に、桐生は薫の隣にやってくる。
うろたえていた薫も、気を取り直した。

「いやぁ、しかしビックリしたわぁ〜突然こんなとこに来るんやもん」
「・・・」 「遥ちゃんは元気?あ、もしかして一緒に来たん?」
「・・・」
「一緒に来たんやったら、明日どこか遊びに行こか!あたしが案内したるさかい」
「・・・・遥は来てないんだ。」
「そ、そうか・・・」

なんだか会話が続かない、もちろん桐生は怒っている訳じゃない、薫が精一杯に明るくとり繕っているのが民世に理由を聞いていた桐生には分かっていたからだ。
そんな中、明るく続けようとする薫に桐生は静かに口を開いた。
194プラムック:2007/06/10(日) 18:10:55 ID:bbnmrUjk

「薫」
「な、何?」

桐生の真面目な声が、さっきまでの態度と合わせて怒った様に思えたのか、薫の反応は「動揺」という言葉か良く似合う物だった。

「薫、お前今謹慎中なんだってな」
「・・・!」
薫は驚いているようだった。

民世の話によれば、薫が3ヶ月前の事件で別所の命令を無視し、捜査を続けた事や、個人的な理由で暴走した事が府警内で問題となり、謹慎処分となってしまったらしい。
本来ならクビの可能性もあったが、別所の上層部への必死の説得により、免れていた。

「・・・どうして、知ってるん?」
「『葵』のママに聞いたんだ」
「お母ちゃんか・・・もう、あんまり人には言わんでって言うとったのに」

そう言って、少し苦笑いしながら愚痴る薫に、桐生は視線はそのままで言う。

「ごめんな」
「え・・・?」
「俺があんな事件に巻き込んだせいだ、本当に済まない」
桐生の謝罪に、薫はうつむいて沈黙する。
10秒くらいの沈黙の後に、薫は静かに口を開いた。

「一馬には・・・知られとう無かったな・・・」
「どうしてだ?」
「あんた、優しいから絶対責任感じてまうと思ったもん、心配させたく無かったし・・・」

そう言う薫の顔は覇気が無い、あの電話はこんな顔で掛けていたのだろうか。

「そんな気にしないでええんよ、謹慎なんてすぐに終わるし・・・だから謝らんで?」
薫は微笑みを浮かべながら、桐生に言う。
ただ、その顔はどこか悲しげな雰囲気をたたえていた。

「もうこんな時間や、一馬・・・あたし帰るから」
薫はそう言うと、帰ろうとする。

「薫、ちょっと待て」

桐生はそんな薫を呼び止める。
195プラムック:2007/06/10(日) 20:05:37 ID:bbnmrUjk

すみません、続きは今日の夜中に投下させて頂きます。
196伊達親子好き文士:2007/06/10(日) 23:59:36 ID:eWjpQkTa
この書き込みフォーム内で書くより、テキスト文書である程度書いてコピー&貼り付けでまとめて投下したほうが楽だぞ。
投下前に読み直しや確認もできるし。書き込みフォーム内は小説書きには向いてないと思う。当たり前だが。
まあ、投下方法は人それぞれだとは思うが……って余計なお世話だな。
197プラムック:2007/06/11(月) 00:09:27 ID:1qkfX2Y2
先ほどの続きです。


階段へ向かう方向を向いたまま、さっきの位置から5・6歩の位置で薫は立ち止まった。

「お前、なんか隠してる事があるんじゃないか?」
「・・・」
薫は何も言わない。
「お前言ってたよな、辛い事や嫌な事があったりしたらここによく来るんだって」
「・・・」
「ただの推測だが、お前なんか辛い物を抱えてるんじゃ無いか?」
「・・・」
「俺に昨日電話をかけてきたのも、俺に話を聞いてほしいからとかじゃないのか?」
「・・・」

答えの帰ってこない問答を桐生は繰り返す。
何分それが続いたろうか、今までドアの方を向いていた薫がこちらをゆっくり振り返る。
泣いている訳でも怒っている訳でも無い。
意思を読み取りづらい表情を浮かべて。

「なんか、何でもお見通しみたいやね」
ふふっ、と笑って薫はさっきまで自分がいた手すりまで戻る。

「一馬・・・あたしな、こうやって謹慎になってからず〜っと考えてる事が一つあるんや」
桐生は黙って耳を傾ける。
「なんであたし刑事になったんかなって事なんやけど、それを処分が決まった日の晩くらいから考えてんねん」
「だって、よく考えたら危険な仕事やし、事件が全部一件落着で解決する訳や無いし」
「マル暴なんかしょっちゅうヤクザとやりあって、危ない目にもしょっちゅう会ったりするし」
「休みはホンマ少ないし、刑事やって言うだけで引く奴とかおるんやで!」

悩みを吐露するというよりは、なんだか刑事という職業に対する愚痴みたいで桐生は少し笑ってしまいそうになった、だがそれもその一瞬だけであった。

「それに・・・」
その声のトーンが突然下がる。
「それに・・・あんな悲しい目にも会わなあかんかったし・・・」
きっと薫はあの事件の事を言っているのだろう、生き別れの父と兄を目の前で亡くした、悲しい事件の事を。
198プラムック:2007/06/11(月) 01:13:55 ID:1qkfX2Y2

「あたしな・・・ホンマの事言うと、まだあの事件の事ふっきれてないねん」
「あたしは刑事やのに、結局お父ちゃんもお兄ちゃんも助けてあげられへんくて・・・ただ見てるしか無くて・・・」
「今でも思うねん・・・なんでっ・・・もうちょっと早く気付かなかったんやろって・・・」
「親子や・・・兄妹やってもっと・・・もっと早く気付いてればっ・・・命張ってでもお父ちゃんやお兄ちゃんの事守ったのにってぇっ・・・」

薫の目からは大粒の涙が溢れていた。

「そやからな・・・?あたしっ、刑事・・・辞めなあかんかも知れへんって言われた時な・・・辞めたいって思った」
「こないな悲しい思いするくらいやったら刑事なんてもう嫌や・・・って」

薫は桐生の方へ涙で濡れた視線を向ける。

「なぁっ・・・一馬、なんでっあたし刑事になんてなってしもたんやろなぁっ・・・」
「刑事になんてならへんかったらっ・・・、こないな辛い思いせんで済んだのに・・・」
「お父ちゃんの事も、お兄ちゃんの事も、悲しい事・・・・みんな知らんで暮らしていけたのに・・・・」
「刑事になんてっ・・・ならへんかったら良かったぁっ・・・」

薫は泣き崩れた、実の父と兄の死は、彼女をここまで追いつめていたのか。

―バサッ―

「・・・えっ」
その時、薫は涙で潤む目の前の景色が突然変わったのを感じる。
それはあの事件の最後、爆弾のタイムリミットが迫る中で感じた、暖かさと安らぎに酷似していた。
不思議に思って、顔を上げればそこには黙って自分を抱きしめる桐生の顔があった。

2人はそのまま数秒ほど静止していた。
199プラムック:2007/06/11(月) 01:16:10 ID:1qkfX2Y2

「あたしな・・・ホンマの事言うと、まだあの事件の事ふっきれてないねん」
「あたしは刑事やのに、結局お父ちゃんもお兄ちゃんも助けてあげられへんくて・・・ただ見てるしか無くて・・・」
「今でも思うねん・・・なんでっ・・・もうちょっと早く気付かなかったんやろって・・・」
「親子や・・・兄妹やってもっと・・・もっと早く気付いてればっ・・・命張ってでもお父ちゃんやお兄ちゃんの事守ったのにってぇっ・・・」

薫の目からは大粒の涙が溢れていた。

「そやからな・・・?あたしっ、刑事・・・辞めなあかんかも知れへんって言われた時な・・・辞めたいって思った」
「こないな悲しい思いするくらいやったら刑事なんてもう嫌や・・・って」

薫は桐生の方へ涙で濡れた視線を向ける。

「なぁっ・・・一馬、なんでっあたし刑事になんてなってしもたんやろなぁっ・・・」
「刑事になんてならへんかったらっ・・・、こないな辛い思いせんで済んだのに・・・」
「お父ちゃんの事も、お兄ちゃんの事も、悲しい事・・・・みんな知らんで暮らしていけたのに・・・・」
「刑事になんてっ・・・ならへんかったら良かったぁっ・・・」

薫は泣き崩れた、実の父と兄の死は、彼女をここまで追いつめていたのか。

―バサッ―

「・・・えっ」
その時、薫は涙で潤む目の前の景
200プラムック:2007/06/11(月) 01:22:51 ID:1qkfX2Y2
とりあえずはここまで投下させていただきます、早く終わらせようとは思うのですが、なかなかうまく行きません。
>>196さん、そのテキスト文書って言うのはどうすれば使用できますか?
なにぶん素人ですから、勉強不足で知らなかったのですが。
出来れば使ってみたいです。
あと>>199はミスです。ごめんなさい。
201名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 09:53:53 ID:pn5wvIAf
とにかく、メモ帳でも何でもいいから、オンラインじゃなくオフラインで保存できる何かであるていどの量を書いてから、何回かに分けてコピー貼り付けで一気に投下。30秒空けてな。
そうすれば投下に時間もかからないしスレを占拠することもない。何日かかって書いてもスレには影響なし。投下を一気にすればいいんだからな。
よくわからんならこのスレにある他の小説の投下時間を見るといい。皆、長い文なのに投下時間の間隔は短いだろ?
…これ以上わかりやすい説明は無理だwww
202名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 10:22:52 ID:1qkfX2Y2
>>201
なるほど、参考になります。
そのやり方で続き書いてみます。
アドバイス、ありがとうございました。
203伊達親子好き文士:2007/06/11(月) 11:09:27 ID:pQRmBebf
桐生×沙耶を書き終えた、とだけ言っておく
エロパロなのに申し訳ないがエロはない、とも言っておくw
204プラムック:2007/06/12(火) 07:01:37 ID:dJH3NxCj
続きを書きました、早速投下したいと思います。
205プラムック:2007/06/12(火) 07:07:04 ID:dJH3NxCj

「それは違うぞ、薫」
今まで黙って聞いていた桐生が口を開く。

「自分の親や兄弟の事を知らねぇ方が良かったなんて、言うもんじゃ無ぇ」
そう言って薫を諭す、薫は少し顔を上げたまま黙っていた。

「俺は、物心ついた時から親父もおふくろも死んで居なくてな、確かにいたんだろうが、顔もどんな人かも知らないんだ」
「だから良く分かるんだ、家族の顔を知らねぇって事がどれだけ悲しくて、辛い事か」
「けれどお前は違う、親父さんとも兄貴ともちゃんと出会えた」
「少しの間だけだったが、親として、兄弟として向き会えたじゃねぇか」
「薫…お前は俺と違って1人じゃ無かったんだ…」
「だから、そんな事を言うんじゃ無ぇ…」
静かで、優しく、少し感情的な言葉。
これが、桐生なりの精一杯の慰め。
その言葉に薫は、ゆっくりとうなずくと桐生の胸に顔を埋める。
これで少し落ち着いたのか、薫の涙声は聞こえなくなった。

「それとな、薫」
「…ん…?」
「俺はな、お前が刑事で良かったと思ってるんだ」
「…な、んで?」
「お前が刑事じゃ無かったら、お前と出会えなかったからな」
桐生はそう言うと、少しだけ抱きしめる力を強める。

「薫、お前に言っておきたい事がある」
「…何…?」
「俺は、お前の事が好きなのかも知れない」
「えっ…」
突然の告白、薫は顔を上げた。
当然ながら、その顔は驚いている様だ。

「お前が好きだから、お前が辛いなら慰めてやりたいし、力になってやりたい」
「だから、お前も辛いなら1人で抱えこまないで、少しで良いから俺を頼ってほしい」
「俺が、守ってやるから…助けてやるから」

拒まれたらどうするのかという考えは、どこかに消えてしまっていた。
伝えたい言葉が口をついて溢れ出た。

「…ぁたしもっ…」
薫の口が開く。
「…あたしも、あんたの事が好きや、大好きやっ…」
206プラムック:2007/06/12(火) 07:30:01 ID:dJH3NxCj

薫の顔からは、また涙が溢れる。
ただ、それはさっきまで流していた涙とは違う物だろう。

「…あたしも、あんたの事思い出して頭の中がこんがらがってしもて…」
「…辛い事とかっ…悲しい事とか考えてる時にっ…あんたが一緒にいてくれたらどんなにええやろって思ってて…」
「…んで、気いついたらっ、あんたの携帯に電話しとった…」
「…もしかしたらっ、来てくれるかもしれへんって思って…そんな事ある訳無いわって思ったけど…」
「だけど、あんたはっ…来てくれてっ…あかんもうよう分からへんっ…」
「あんたの事が好きやっ…好きで、好きでたまらんねん!」

感情を吐露すると、薫は顔を隠すように再び顔をうずめた。

抱きあったまま、再びの静止。
桐生のシャツの胸部は薫の涙でその部分だけが濡れている。
視線を下ろすとそこには顔をうずめたままの薫がいた。

桐生がそれをただ眺めていた時、ふと薫が顔を上げる。
涙で潤んだ瞳と恥ずかしさからか赤く上気した頬。
その表情に、桐生は心を鷲掴みにされた様な気がした。

視線はぶつかったまま動かない、互いに見つめ合ったまま。
行き着く先は、互いに分かっていた。

ゆっくりと顔が近づく、その差が詰まるのにさして時間はかからなかった。
2人は唇を重ねた、重ねるだけのキス。
すぐにそのキスは、角度を変えながら重ねる深い物に変わった。
「…ん…んは…」
薫の艶っぽい息つぎの声が、桐生の意識を加速させる。

「…ん…んっ」
唇と唇のわずかな隙間から桐生の舌が入れられ、薫もそれにゆっくりと舌を絡める。
まるでデジャヴのように神室町ヒルズの屋上で交わしたキスと全く一緒だった。
「…んあ…はぁ…んっ…ふあっ」
煽情的に吐き出される吐息、頭の中がボーッと熱くなる感覚、3ヶ月前にしたキスと何ら変わらない感覚が2人を支配していた。

ただ、変わった点が一つだけある。
それは、この場所が2人しか知らない秘密の場所だという事。
207プラムック:2007/06/12(火) 08:39:14 ID:dJH3NxCj

つまり、邪魔は入らないという事。
つまりは、その先に行ってしまっても止まる事はないという事。
2人は、黙っていてもその状況を理解していた。

「…んっ…はぁ」
桐生と薫の唇が離れる、唇の間を透明な糸が伝う。
桐生は、そこから額・耳・首筋へと舌を這わす。
少し擽ったそうに、薫は身をよじらせる。

首筋から離れると、桐生は薫のジャケットを脱がす。
そしてその手をシャツのボタンへと移動させる。
一つずつ、シャツのボタンが外されて、白い胸元が露にされていく、薫は制止しない。
ボタンが最後の2つ程を残して外された。
白い双丘が水色のブラで包まれている。

桐生は、鎖骨へと舌を這わせた。
「…あっ…やっ、ちょっ…そこっ」
薫が声を上げる、ここが弱いらしい。
桐生は鎖骨から首筋へ向かって、つうっと舌を滑らせる。
「あっ…ちょっ…あかんてっ…」
薫は身をよじらせながら桐生に抗議の声を上げた。
少しだけ嗜虐心が湧いてきた桐生だったが、これ以上、そこを責めはしなかった。

桐生は、薫の肩に掛かっていた両手を双丘へと置くと、弱く、ゆっくりとブラの上から動かす。
「…あっ…ああっ…ふうっ、あっ」
薫の口から、小さな声が漏れる。
だんだんと強くなる桐生の手の動きに比例するようにその声も大きくなってゆく。
「…ちょっ…つよっ…もっとゆっくりっ、あっ、ふぁっ!」
薫の声が、この屋上のフロアに響き渡る。

桐生は、一旦その手を止めると薫の双丘を覆う水色のブラのホックを外すと、下へとずり下ろす。
型の良い、2つの双丘とその中心の赤い実が露になった。

「…一馬、ちょっと恥ずかし…」
薫が真っ赤な顔で、桐生に弱い抗議の声を上げる。
「大丈夫だ、誰も見てない」
「大丈夫て、そういう問題や…あぁっ!」
薫が最後まで言い切るより先に、桐生は片方の実を口に含み、もう片方の乳房を強めに揉む。
「あぁっ!、ちょっ…まってっ、あっ、こんな…のっ、やった…こと、あっ、無いからぁっ…」
薫のそんな言葉に、桐生は反応する。
208プラムック:2007/06/12(火) 09:33:43 ID:dJH3NxCj

「まさかお前、初めてなのか?」
女性にとっては、デリカシーの無い聞き方かも知れない。
「いや、初めてとか、そういう訳や…無いんやけど…あの…その…なんて言えばええんやろ…」
桐生は、なんとなく理解して苦笑いした、口には出さないが。
すると、薫は拗ねた様な顔をしてこっちを見ている。

「…仕方ないやんっ、あたし、そんなモテへんかったもんっ」
「あんたみたいに、経験豊富や無いもんっ、仕方ないやんっ!」 真っ赤な顔をして薫は拗ねてしまった。

桐生は、そんな薫の顔を引き寄せて口付ける、10秒くらいだったろうか。
唇を離すと、薫は熱く目を潤ませる。

「別にそんな事言ってねぇだろうが、俺は別にそんなのどうでも良いんだ」
「でも…あんた、ちょっと笑ったし…」
「全く、あんまりグズグズ言ってると黙らせるぞ、こうやって」

そう言うと、桐生はさっきの責めで屹立した果実を指先でコリコリといじった。
「えっ…、ちょ…はぁぁっ、あぁぁん!」
薫は、軽く達してしまった様だった。

「こういう風にな」
「…はぁ…はぁ…ん、イジワル…」
「何とでも言え」

桐生はそういうと、左手を下へと降ろしてゆく。
そこはもう、スラックスの上からでも分かるほどに濡れている。
恐らくは、このまま最後まで…お互いの頭の中にそれは浮かぶ。
邪魔は入らない…、その事実が桐生をその先まで突き動かす。

桐生は、薫に目で了解を取る。
薫は黙って、ゆっくりとうなずいた。
ベルトを緩め、スラックスを下ろすとブラと同じ水色のショーツがそこに現れる。
蜜で濡れてシミになってしまっているそこを、桐生は指で擦る。
「はぁっ…あっ…んんっ…」
擦る度に蜜の量は増え、ジュッと音をさせる様になる。
「ん…んっ…あっ…はあっ…」
薫の声も大きくなってきた。

その時だった。
―ポツッ―

薫の頬に何かが当たった、水だろうか。
「えっ…」
と薫が言った直後だった。

―ザァァァァァ―

何と間が悪いのか、大雨が降ってきた。
209プラムック:2007/06/12(火) 09:36:23 ID:dJH3NxCj
すみません今から仕事なんで、ここまでにさせていただきます。
もうすぐ終わらせますから、ご勘弁下さい。投下は、今日の夜中くらいになると思います。
210プラムック:2007/06/12(火) 23:58:16 ID:dJH3NxCj
>>208の続きから投下したいと思います。
それでは。
211プラムック:2007/06/13(水) 00:00:29 ID:dJH3NxCj

予期せぬ邪魔者の登場に2人の興奮は少しだけ冷めてしまった。
桐生は今まで触れていた場所から指を放すと、薫の服を元通りに直す。

「行くぞ、いつまでもここに居たら、濡れちまう」
「あ…うん」
薫がそう言うと、桐生は薫の手を引いてドアからそのフロアを出て行った。

階段を降りると、小さな通りに出る。
2人は閉まった商店の軒先でその場凌ぎの雨宿りをしていた。
桐生は赤くなって黙っている薫に聞く。
「薫、俺は今から今日泊まる所を探す」
「うん…」
「お前はどうする?」
「えっ…?」
「嫌なら、帰っても良いんだぞ?」
勿論、桐生はそんな事を望んでいる訳では無い、ただ無理強いはしたくは無かった。

「イジワル…」
「ん?」
「今さら、そんな事聞かんといて…」
そう言うと、桐生の腕にすがり付き。
「まだ…帰りとうない、あんたとまだ一緒に居たいねん…」
と赤い顔をさらに赤くして言った。
「分かった…」
桐生は薫と腕を絡ませたまま、タクシーを拾う為に大通りに出て行った。

―サァァァァァ―

「…ん…ぷは…んふ」
ここは、蒼天堀にあるラブホテルの一室。
バスルームには、一糸纏わぬ姿で抱き合い、少し熱いシャワーを浴びながら、キスをする2人の姿があった。

「…ん…はぁ、はぁ」
唇を離すと、薫は熱いため息を吐き出す。
桐生はさっきやりかけになってしまった愛撫を再開する。
胸の愛撫を簡単に済ませると、さっきとは違い露になった秘部へと手を伸ばす。
薄い茂みを指で掻き分け、その中心へ。
シャワーの水とは違う何かでそこはもう溢れていた。
その秘部に、桐生は自分の指を一本差し込むと、その指を曲げてクチュクチュといじってみる。
「…ぁっんあっ!はぁん…」
薫は切なげに声を上げる、それと同時に秘部は桐生の指を緩く締め付ける。
薫の反応を見ながら、桐生の指は3本まで秘部へと入れられた。
そしてその3本の指を、緩急を付けながら桐生は動かす。

「あっ、んぁっ!…あかん…そんなっ…こんなんもっ、あたし…初めてっ!やの…あぁっ…そんなっ…はよ…したらあたしっ…あぁ…何かっ…きてっ…あぁぁぁぁぁっ!―」

桐生の指の動きで、薫は果ててしまった。
212プラムック:2007/06/13(水) 00:02:35 ID:M9jbYntQ

果てた薫は、力が抜けたせいなのか倒れそうになる。
「っと、大丈夫か?」
桐生は、薫の体を抱き止め、問いかける。
「…はぁ、はぁ…ん、大丈夫や、けど…はぁ…」
「まさか、指だけでイっちまうとはな」
桐生は笑みを浮かべながら言う。

「そろそろ上がるぞ」
桐生は薫を抱える様にしながらバスルームを出る、桐生の力が成せる技だ。
そして薫の体をしっかりと拭いた、ここで風邪を引いては本末転倒と言うものである。
そして薫をベッドへと仰向けに寝かせる。
今だ絶頂の余韻から覚めない薫は、心ここにあらずといった感じだった。

桐生は少し真面目な顔で薫に問いかける。
「薫」
「…ん」
「そろそろ挿れるが、良いか?」
なんともぶっきらぼうに桐生は薫に同意を求める。
薫は少し、安らいだ顔で静かに答えた。
「…うん、ええ…よ、やけど、ゆっくり来てな…」

同意を得ると、桐生は腰に巻いていたタオルを取る。
屹立した肉棒が露になる、それは桐生の逞しい肉体に見合う豪快な代物だった。
これが、あたしの中に…薫は少しだけ怯んでしまう。
桐生は、ゴムを付けると、薫の目の前に立った。

「足、開いてくれ」
桐生の申し出に、薫はゆっくりと足を開く、秘部の全貌が明らかになる。
恥ずかしそうに顔を伏せる薫、それを尻目に桐生は開かれた足の間へと侵入する。
そして、慎重に自分の肉棒の位置を合わせると薫の希望通りゆっくりと挿入して行く。

「あっ…うっ、くっ」
薫は少し辛そうな声を上げる。
数十秒程時間をかけて桐生の肉棒は薫の中へ全部入れられた。
そして、薫に負担を掛けないよう少し休んだ後、桐生はゆっくりと動き出した。

「あっ…あぁっ…んあっ…はぁ…っ」
指とは比べ物にならない程の太い物体が、自分の中で暴れる感覚は速さはゆっくりでも薫に絶大な快感をもたらす。

「か…一馬…」
「ん、何だ?」
「もっとっ、強おしてっ、も、ええよ…大丈夫やからっ」
その言葉を聞くと、桐生は今までの速い動きを止める。
そして、おもむろに肉棒を先端違くまで引き抜き、そこから勢い良く腰を叩きつける。
「あぁぁっ!!」
快感が薫の体を突き抜ける。
213プラムック:2007/06/13(水) 01:17:42 ID:M9jbYntQ

その動作を5〜6回繰り返す、薫は身をよじらせながら喘ぐ、すでに結合部からはジュプッ・ジュプッと淫猥な音がして来ていた。

さらに桐生は、薫の腰を持ち上げると対面座位の状態にした。
そしてその状態から薫の腰をそそり立つ肉棒に落とす。
「あ…あぁあっ!」
さっきまでよりも奥深く肉棒が届く。
桐生は腹筋を使い、勢い良く突き上げる、薫の体が少し浮き上がった。
「あぁっ!、ちょっ、ふかっ…あぁ!ちょ…あた、まっ、おかしくなりそ…あぁぁっ!おくっ…あたるっ…か、ずまの、がっ…あぁんっ!おく…あたってぇ…もっ…へん…なりそ…あぁぁん!」
突き上げによる快感の波に、薫は飲まれてしまったようだった。
ただひたすらに喘ぐ薫の姿は、桐生の興奮をただ悪戯に掻き立て、動きを加速させる。

「か…かずまっ!…あたしっ…もうっ!」
薫の切迫詰まった声が限界を知らせた。
「あぁ分かったっ、先にイッていいぞ」
「あぁっ!かずまっ、かずまぁぁっ!―」
薫は背中を弓なりに反らせて桐生の腕の中で果てた。

しかし、桐生の動きはまだ止まらない。
「えっ…ちょっ…まっ…あぁぁっ!」
「すまん、もう少しなんだ」
「あぁぁっ!…やぁっ!…あかんてっ、今っ…あたしっ…イッたばかりやのにっ…あぁ!…」
感じ過ぎてしまうのか、薫はビクビクと体を痙攣させる。
行き場の無い快感にさらされた体が、今日3度目の絶頂を迎えるのにさして時間は掛からなかった。

「もう…俺も限界だ」
そんな中、漸く桐生にも限界が訪れたのは、薫が4度目の絶頂に近づいた時だった。
「ふあぁっん!…ひあっ、あぁん!あぁぁぁっ!―」
「くっ…」
薫の絶頂による締めつけにより、桐生も漸く絶頂を迎えた。

薫は、気を失ってしまった様だった。
桐生は自分のモノを引き抜くと、薫の顔に目線をやる。
「無理、させちまったな」
桐生は一人呟くと、薫の体をちゃんと寝かせてシーツを掛ける。
「明日、起きたらなんて言われるか…」
そう言うと桐生はシーツを被り、深い眠りに着いた。
214プラムック:2007/06/13(水) 01:21:38 ID:M9jbYntQ
今日はここまでです、次の投下が最後になると思います、明日の昼頃か夕方までには投下したいと思いますのでよろしくお願いします。
エロがあんまり上手く無くてごめんなさい、これから精進します。
215プラムック:2007/06/13(水) 16:27:28 ID:M9jbYntQ
>>168からの桐生×狭山を完結させたいと思います。
216プラムック:2007/06/13(水) 16:39:44 ID:M9jbYntQ

「…ん…んんっ」
「おっ、起きたか」
薫が目を覚ますと、隣の桐生が声をかける、当然だが2人とも裸である。

「うん…おはよ」
薫は桐生に体をくっつける。
「どうした」
「ちょっと、寒くて…あかん?」
「いや、悪くねぇ」
そう言うと、桐生は薫の頭を片腕に乗せて、腕枕をする。
薫も桐生の胸板に腕を回し、抱きつく様な状態になる。

「薫」
「なに?一馬」
「悪かったな、無理させちまったみたいで、まさか、気を失うとは思わなかったからな…あまり経験無かったんだろ?」
「うん…ていうか、1回しか…した事無かったから」
「なんだ、それじゃ尚更辛かったんじゃないのか?」
「ううん、最初はちょっと痛かったけど、途中からスゴいキモチ良うなって…何か変になってしもたもん」
「それなら良いが…」
薫の顔は、安心感からか安らかな表情を浮かべている。
昨日までの悲しげな薫の姿は、どこかに消え失せていた。

「なぁ…薫」
「ん?」
「刑事、辞めるなよ」
「うん…」
「辛くなったら、いつでも電話しろよな」
「うん…」
「後な、薫」
「なに…一馬」
「愛してる」
「…あたしも、ん…」
そう言うと2人は熱く口付けを交わした。
唇を離すと薫が熱っぽく瞳を潤るませながら言う。
「…一馬」
「どうした?」
「もう1回…せえへん…?」
「…大丈夫なのか?」
「だって…さっきからあんたのがおっきくなってて…それ、見てたら…何か…その…ムズムズして来て…お願い…そのまま入れてええから…」
その申し出を断る術も、理由も無い。

桐生は、薫の秘部に指で触れてみる。
そこは蜜が溢れ、洪水の様になっていた。
指を動かせば、グチュッ、グチュッと音がする程に。
桐生は、薫を四つん這いにさせる。
薫の顔は恥ずかしそうに赤くなっていた。

そして、バックの体位で生のまま挿入する。何の抵抗もなく、桐生の肉棒は薫の中へ入っていった。
桐生は薫の背後から、勢い良く動く。
「…んっ、あぁっ!あんっ!…すご…あぁっ!はあぁ!ふあぁっ!…はぁ…あぁ!…すご…キモチぃっ…んああ!」
激しい桐生の責めの快感に、薫はこの後ヘトヘトになるまで鳴き続けたという…。
217プラムック:2007/06/13(水) 16:41:07 ID:M9jbYntQ

―1ヶ月後―

桐生は、いつもの闘技場の帰り道を歩いていた。
今日も勝利し、記録はまた更新らしい。

―「♪〜♪〜♪」―

着メロが鳴り響く、桐生の携帯の物だ。
あの大阪での夜以来、携帯は持ち歩く様になった。

「もしもし」
「一馬?あたし」
「おう薫か、どうしたんだ?」

電話の相手は薫、2人はあの大阪の夜以来こうやって電話でやりとりをしている。
時々は会いに行ったりもするが、こうやって電話で会話をする事のほうが多い。

「あたし、来月から刑事に復帰する事になったんや」
「そうか、良かったじゃねぇか」
「うん…それでな、また2人で会いたいんやけど…」
「俺は別に良いが、何かあるのか?」
「いや、特に何も無いねんけど…たまには会いたいな〜思て、久しぶりに一緒にゴハン食べたり、話したりしたいねん」
「それに…久しぶりに…して欲しいし…」
電話口での薫の不意打ちに桐生の顔は赤くなる
恐らくは薫の顔も真っ赤になっているだろうが。

「…分かった、じゃあ今度の週末にそっちに行くからな」
「うん…待ってる」
そう言うと、電話は切れた。

「…プレゼントでも買っていくか…」
桐生は呟くと、アパートへの道を歩いていった。

無機質な白いドアを開け、中に入る。
「遥、帰って来たぞ」
桐生がそう言うと、この前とは違い。
「おじさんっ、お帰りっ!」
と遥の元気な声が聞こえてきた。

完。
218プラムック:2007/06/13(水) 16:46:03 ID:M9jbYntQ
以上です、長くなってしまいすいませんでした。
文章がグダクダで申し訳無いです。
まあ、暇つぶし程度の作品と思って頂ければ幸いです。
これからも精進します、それでは!
219伊達親子好き文士:2007/06/13(水) 22:07:17 ID:Utm4mq3e
長期の執筆お疲れさんでした。2は未プレイだからプレイして狭山のキャラを知った後に読ませてもらうよ。
さて、じゃあ桐生×沙耶の投下始めるか…。ま、まだ需要あるよな?ww
220名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 23:53:08 ID:KHn1dd1k
>>218
GJ!エロス!!お疲れ様でした。
薫可愛くてキュンキュンした!

>>219
あるある!
221伊達親子好き文士:2007/06/14(木) 00:24:08 ID:L0pDDAQ0
お一人ではあるが需要はあると答えていただけたので調子に乗って投下していこうと思う。
1〜3はすでに流れてしまったのでもう一度1から投下していく。
ちなみにエロはないから過度の期待はしないように頼む。
222『サイズ』1−桐生×沙耶:2007/06/14(木) 00:25:37 ID:L0pDDAQ0
 沙耶は友人と二人でランジェリーショップを覗いていた。
 以前、一緒に援助交際をしていた友人である。彼女は沙耶が辞めると共にあっさりとやめた。あの時、桐生に沙耶のことを頼んだのも彼女だった、と事件後、本人から聞いた。
「ねえ、沙耶も何か買ったら?」
「お金ないし……やめとく」
「でも、最近きついって言ってたじゃん。サイズだけでも測ってもらえば?」
「タダだし?」
「あ、すみません」
 沙耶が返事をしたとたん、友人は店員を呼んだ。
 店員の案内に従って、沙耶は試着室へと入る。メジャーが体に巻きつけられ、店員が沙耶のバストサイズとカップを口にした。
「えっ、本当に?」
「ええ、本当に。今の下着だと窮屈なんじゃないかしら?」
「ちょっと……」
「合ったサイズを持ってきましょうか?」
「あ、お金がないからいいです」
 お金のない時はこういう手合いは断るに限る。制服を着た沙耶は試着室から出た。
「どうだった?」
「一つ、カップが上がってた」
「よかったじゃん、沙耶」
「まあ……ね」
 興味がない風を装ってはいたが、沙耶は内心で少し喜んでいた。胸の大きさにコンプレックスはないが、大きくなったと言われるとやはり少し嬉しいのだ。
「マッサージでもした?」
「してない」
「揉むと大きくなるんだって……」
「ふーん……」
 下着を手に、買ってくる、とレジへ向かった友人の後姿を見ながら、沙耶の脳裏には桐生の顔が浮かんでいた。
(まさか……ね)
 桐生の手で大きくなったのか、と自分の胸を見て考え、直後、そんなわけはないと振り切る。
 それでも、沙耶の口からはわずかに笑みが洩れたのだった。
223『サイズ』2−桐生×沙耶:2007/06/14(木) 00:26:43 ID:L0pDDAQ0


 沙耶は桐生を探して神室町の通りを歩いていた。
 桐生は極道である。表通りを探すよりも裏通りの怪しい店に出入りする確率のほうが高い。彫師がいることで有名な龍神会館のある裏通りへ入ろうとした時、後ろから腕をつかまれた。
「女子高生が何の用だ?」
「離してよ」
 振り向いた沙耶は、だが、抵抗することなく相手の顔を見つめていた。
 沙耶の腕をつかんでいるのは――桐生。
 逃げないとわかったからなのか、桐生が沙耶の腕を解放する。
「探してたの」
「俺を、か。だが、なぜここを?」
「有名な彫師がいるって聞いたから」
「色は入れ直してもらった。とうぶん、ここに用はねぇ」
 胸が大きくなったのは桐生のせいかもしれない。ただ、それだけを言いたくて沙耶は桐生を探していたのだが、もう一つ口実にできそうなネタが彼の口から出た。
 いや、口実などではない。
 もう一度見てみたいのだ、桐生の背に広がる龍を――。
「ワタシ……見てみたい」
「何を?」
 沙耶の気持ちを知ったうえで彼は言葉を引き出そうとしているのか。それとも、本当にわからずに聞いているのか。
 大人であり、口数の少ない桐生の本心はいまだ沙耶にはわからない。ただ、沙耶にできることといえば、『子供』であることを逆手にとって素直に気持ちをぶつけるだけだ。
「桐生さんの背中」
 ここで脱ぐわけにはいかない。桐生もそれはわかっているだろう。そして、沙耶もわかっていた。わざと言った。
 しばらく睨みあうように見つめ合った後、
「手は出さねぇ」
 短く、桐生が言った。
 彼の言葉の続きを沙耶は知っていた。
「わかってる」
「先に行く。後から来い」
 羽織っていたグレーのジャケットを脱いで、桐生は沙耶へと差し出した。
「なに?」
「制服よりはましだ。タクシー代も入ってる」
 沙耶が受け取るのを見届け、桐生は歩き出した。
 ホテルに制服で入るのはまずい、という桐生なりの配慮だった。
 大きめのジャケットに袖を通し、沙耶はそこに残された匂いを鼻腔へ入れた。
 争いごとの耐えない極道の世界に住む桐生。そんな彼のジャケットはもっと血なまぐさい匂いを放つものだと沙耶は思っていた。だが、鼻を通る匂いは父のスーツとあまり変わらない。
 袖は沙耶の手を十分に隠している。
「……目立つし」
 愚痴りながらも、沙耶の頭に脱ぐという選択肢はない。
 ポケットを探ると、乾いた血のついた一万円札が三枚出てきた。全てを広げてみたが、飛び散った血の痕は生々しい。
「どこで手に入れたのよ……」
 今はいない持ち主へのむなしい疑問を口にし、結局、沙耶はその三枚をポケットに戻す。
 表通りへと戻り、止まっていたタクシーへと乗り込んだ。
224『サイズ』3−桐生×沙耶:2007/06/14(木) 00:27:49 ID:L0pDDAQ0


 バッティングセンター前にあるせいで人通りは割と多く、沙耶は周りを入念に見回してホテルへと入った。女子高生にとっては入るだけでも一苦労である。
 ホテルに入ると、大きなソファに桐生が座っていた。ただ座っているだけなのだが、醸し出す貫禄は並ではない。さすがは元極道だ、と妙なところに沙耶は感心してしまった。
 沙耶が入ってきたのを確認し、桐生が立ち上がる。部屋はすでにとってあるのかエレベーターへと乗り込んだ。
 ホテルへ入ってから部屋へ着くまで、二人の間に言葉はなかった。
「桐生さん……これ」
 着ていたジャケットを脱ぎ、沙耶は桐生へと渡す。
 ああ、とだけ答え、桐生がそれを受け取り、ポケットの中へ手を入れる。
「使ってねぇのか?」
「使えるわけないじゃん」
「遠慮か?」
「お札、広げてみた?」
 ポケットから取り出した一万円札を桐生は広げ、納得したように頷き、また戻した。
「これは……使えねぇな」
 沙耶は自分のバッグを桐生へ示す。
「タクシー代を払えるくらいには入ってるから」
 お金を払おうなどと思わなくていい。そう、言いたかったのだ。
 沙耶の小遣いはそれほど多くない。タクシー代は財布へ多少の痛手を与えていた。だが、桐生からお金を受け取れば今後も『そういう関係』になってしまう。お金のことなど気にせず、恋人同士が会うように会いたかった。そんな淡い夢と期待を沙耶なりに抱いていた。
 桐生がシャツのボタンを外す。背中を見せるためだ。
 沙耶は鞄を放り投げ、桐生の手をつかんだ。
「ワタシが……外したい」
 何か言おうと桐生が口を開いたが、沙耶の目を見て、ゆっくりと頷いた。
 沙耶の指が桐生のシャツのボタンへかかる。
 シャツのボタンなど制服を脱ぐ時に何度も外している。だが、桐生のボタンは外すごとに彼の厚く逞しい肉体が露わになっていく。平静を装いながらも、沙耶の目は桐生の肌に惹かれ、手は触れてみたい衝動にかられていた。
225『サイズ』4−桐生×沙耶:2007/06/14(木) 00:28:53 ID:L0pDDAQ0
 桐生が勢いよくシャツを脱ぎ、沙耶へと背を向ける。
 珠を持った龍が鮮やかな色を放ち、桐生の背から昇ろうとしていた。手を伸ばせば、むきだしの牙が喰らいつき、鋭い爪が離さないだろう。そんな想像さえ抱いてしまったのは、桐生に対する想いのせいか、龍が与えてくる威圧感のせいか――。
「ねえ、桐生さん。ワタシのも見る?」
 振り向いた桐生の顔は、緊張感に包まれていた。沙耶に、彼がこんな形相を浮かべるようなことを言った覚えはない。
「墨、入れたのか?」
「入れる? 墨?」
 沙耶が問い返したとたん、桐生は安堵のため息をついた。
 その瞬間、桐生が何を誤解したのか沙耶にもわかった。
 刺青を入れたのか、と桐生は勘違いしたのだ。話の流れを考えれば無理もない。
「胸、大きくなったの」
 自分の誤解を笑うかのように桐生が苦笑する。
「手術でもしたか?」
「そ、そんなわけないじゃん! 普通に大きくなったの!」
「それは俺が見るようなことか?」
 沙耶の胸の大きさなど、桐生は気にしていなかったようだ。胸が大きくなるメカニズムなど桐生が知るはずもない。自分と何の関係があるのかと思うのも無理のないことだ。
「友達が言ったのよ」
「何を?」
「揉んだら大きくなるって……」
「それが、俺のせいだ、と?」
「桐生さんにしか、触らせたことない」
 桐生が体を沙耶へと向けた。
 胸がまともに沙耶の眼前へ迫る。思わずうつむいた。
「手は出さねぇ。……言ったはずだ」
 沙耶の顔がこわばる。胸を見せた先にそういう展開を期待していなかった、と言えば嘘になる。シャツのボタンを外し、桐生の肌を見た時から体の奥は熱くなっていた。冷ませるのは桐生だけだと気づいていた。
226『サイズ』5−桐生×沙耶:2007/06/14(木) 00:30:37 ID:L0pDDAQ0
 沙耶は、ジャケットのボタンを外し、ネクタイを解き、シャツの胸元を広げた。自信のある下着ではなかったが、見せられないほどひどくはない。
「これでも? ワタシは桐生さんになら手を出されてもいい」
「お前はどう思ってるか知らんが、性欲なら俺にもある。普通にな」
「だったら……!」
「処理に使え、と言うのか? 安売りするのもいい加減にしろ」
 桐生が自分のシャツを沙耶に向かって投げつけてきた。彼の語気は荒くない。だが沙耶は、殴られたかのような衝撃と、桐生のかすかな怒りを受け取った気がした。
 幸か不幸か、沙耶は桐生の低い声や鋭い目で引いてしまうような女ではない。出会った時のように、強気な態度で投げつけられたシャツを投げ返した。
「性欲があるなら抱けばいいじゃん。大人ヅラしないで」
「性欲処理の女なら俺は金を払う。……いくらだ?」
 桐生が財布を広げる。それなりの現金を持ち合わせているようだ。
「お金に換えるなんて……最低」
「だから言ったはずだ。安売りするなってなぁ」
「……あっ」
 桐生は財布を投げて、自分もソファへと座った。
 彼に抱いてもらえればどんな存在でもいい。それなのに、どうして彼はこんなに怒っているのだろう、と思っていた沙耶の中で『性欲処理』と『安売り』が結びついた。
 そして、桐生の中で沙耶は決して『安くはない』ということにも気づいた。沙耶を性欲処理にしようとは思っていないのだ。
 制服を元通りに直し、沙耶はベッドへと座る。
「大切にしろ、って言われたのに……」
「伊達さんが泣くなぁ」
 冗談かと思ったが、意外と桐生は真顔だ。
「こんなところでお父さんのこと言わないでよ」
 沙耶は笑おうとしたのだが、懸命に涙をこらえようとしていた父の顔を思い出すと笑えなかった。父の震える声はもう聞きたくない。
「桐生さん、背中に触りたい」
 龍を見た時、素直に言っておけば、あんな暴走を生むこともなかった。全ての始まりは、この言葉を言えなかったことにある。
227『サイズ』6−桐生×沙耶:2007/06/14(木) 00:32:39 ID:L0pDDAQ0
 無言で立ち上がった桐生は、ベッドへ歩み寄り、足をわずかに広げて背を向けた。
 足が踏ん張られているせいか、龍も引き締まって見える。
 沙耶も立ち上がり、指を伸ばした。龍の口へと指を添える。
 桐生の背に飲み込まれた龍は、沙耶の指を食いちぎることもなく、ただ黙って受け入れている。
 手で触れているだけでは物足りなくなり、沙耶は頬を龍へと押し付けた。腕が自然と桐生の腹へと回った。
 桐生は微動だにしない。沙耶を受け入れた龍のように威風堂々とそこにいる。
 沙耶の心に温かな充足感が広がる。桐生に抱かれているわけではない、愛を囁かれているわけでもない。だが、確かな満足感と桐生の空気が沙耶を包み込んでいた。
 しばらくした後、桐生の背から離れる際、龍へとそっと口付けた。ぴくりと背が動いたので、慌てて唇を離す。
 沙耶が口付けた箇所は不似合いな艶を放っていた。唇に塗っていたグロスが移ってしまったのだ。
「気は済んだか?」
 上体をかがめた桐生は、落ちていたシャツを拾い上げて羽織る。
 ついてしまったグロスのことを、沙耶は黙っていた。少しの痕跡を残すくらいは許されてもいい。
「桐生さん、ワタシの胸を見ても本当になんとも思わなかった?」
 ボタンを留めていた桐生の手が止まった。
「……よく見てない」
 曖昧な返事を残し、桐生は再びボタンを留めていく。シャツをスラックスの中へ入れ、ジャケットを羽織った。こちらのボタンは留めない。
 鞄を取った沙耶へ、あの汚い三万円を渡す。
「イヤ、受け取らない」
「俺のせいじゃねぇのか?」
「えっ……?」
「確かに、大きくなったようだな」
 新しい下着のことだと気づいた沙耶は、素直に三万円を受け取った。どんなに高い下着を買ってもおつりがくる。下着が窮屈そうなことに桐生は気づいたのだろう。
 そこまで考えて、ふと、一つの言葉との矛盾に気づいた。
「見てないって……言わなかった?」
「さあなぁ」
 ドアのノブへと手をかけた桐生の口の端は明らかな笑みを浮かべていた。


 ◇終◇
228伊達親子好き文士:2007/06/14(木) 00:36:19 ID:L0pDDAQ0
ほい、終了。このスレに3作投下したがエロ無しでこの長さは初めてだ。
沙耶は可愛く、桐生はかっこよく、が俺なりの龍が如くを書く時の基本テーマ。
ま、皆のキャライメージを崩してなけりゃそれでいいんだがw
桐生のゲーム内の低い声を想像しながら書くとイメージ膨らみまくったわ。
229プラムック:2007/06/14(木) 02:13:06 ID:AArsbgTk
>>228
GJです!、桐生のキャラがゲームそのものでカッコイイです!
230名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 15:49:59 ID:xNfXLmoJ
GJ!!!
231名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 10:32:33 ID:jnGfJNzI
>>218>>228
どちらもGJだ!!
232名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 11:55:00 ID:j8maS6My
ほっしゅ
233伊達親子好き文士:2007/06/16(土) 14:05:07 ID:ITFUgBfJ
突然だが撤退宣言。もうこのスレには来ないということで……。
実は俺はサイト持ちでここに投下しつつサイトにも置いてたんだが今後はサイト一本でやっていこうと思う。
そんなわけで今まで読んでくれた方々ありがとう。このスレには多大なる励みをもらった。
こっそりロムしつつ応援してるよ。文士の方々、これからも頑張ってください。
234名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 13:23:50 ID:wb39Oomg
ほす。
235名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 09:22:38 ID:h37JJA9L
あげ
236名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 03:11:21 ID:RBJQ/Bo8
保守
237名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 03:56:33 ID:6r3eqdEz
桐生モノはどれも渋デレで好きだ保守
238名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:40:56 ID:McXou9ea
ほしゅ
239名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 10:20:27 ID:pje294xv
保守
240名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 12:19:11 ID:3SRysjOW
http://nifnif.nifty.com/cs/catalog/nifnif_art/catalog_070817012820_1.htm
外人が「龍が如く」を作ったらこうなりますみたいな動画。正直、おもしろそうw
241名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 19:00:28 ID:hbRjEopO
hs
242名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 04:54:56 ID:6+YsVbCf
字書き主いないのかよ
243名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 08:13:49 ID:kFjXBRxp
新作ついに発表!
しかし、時代劇とは意外だな。
244名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 07:59:14 ID:GcMgqi9P
意外つか酷い
245名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 19:19:20 ID:Ky9jJOck
保守
246名無しさん@ピンキー:2007/09/25(火) 14:14:18 ID:WAzoWLUT
いくらネタが無いにしてもあれはないだろ
247名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 21:09:39 ID:SwS7Ji5N
ほしゅ
248名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 14:48:51 ID:JiLyJvbw
ほしゅ
249名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 05:51:30 ID:NzUG3Dsg
保守
250名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 02:28:19 ID:IlNqw1qn
保守あげ
職人さんー!!
251名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 12:58:02 ID:Oayjt+1s
252名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 11:33:02 ID:ztwCkQFW
お兄さんツイてるね〜
俺にageてもらえるんだからさ!
253名無しさん@ピンキー
ageどころやないかい!