姐さん・姉御肌の女性が異性に恋をするスレ

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
グロ、スカ、SM等はできれば控えてほしかったり

さぁ、いってみよう
2名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 18:00:42 ID:2qfSZ8XR
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!

.         ,:::-、       __     >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
    ,,r   〈:::::::::)    ィ::::::ヽ    >3 >>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
  〃   ,::::;r‐'´       ヽ::ノ     >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
  ,'::;'   /::/  __            >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
.  l:::l   l::::l /:::::)   ,:::::、  ji     >6 いまさら>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
  |::::ヽ j::::l、ゝ‐′  ゙:;;:ノ ,j:l     >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
  }:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;!     >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
.  {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/      >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
  ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/      >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
.   `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ       >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
        `ー-"
3名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 18:19:17 ID:M3ujytBM
ツンデレっぽい感じになるからむつかしいな。
4名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 18:30:34 ID:h/J5AbWa
今まで女にしかモテなかった先輩(女)が、後輩(男)にはじめて好かれる。
で…。
みたいな話なら、投下したいけど……文才がないんですよね。
5名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 23:04:12 ID:wKyLfKdS
期待します
6名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 14:35:39 ID:kka37hg4
やたら積極的な人とか
7名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 16:35:52 ID:LjzIMVUj
保守
8名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 23:03:06 ID:0t5iR6Nw
>>4
できたてだから気にしないYO!
9名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 18:37:29 ID:ToEuzP7Z
>4ですが、何と無く書いてみます。
オリジナルなので、名前などは後々必要があれば…
今日はまだ(微)エロシーンまでは行けませんでしたが、ご了承ください





私は、今まで18年間生きてきて、『恋』というものをしたことがない。

いや、正確には男を好きになったことは多くあるが、『恋愛』にまでは発展しないのだ。
別に寂しくはないが…やはり、良からぬ噂は立つ。
『レズ』だとかなんだか。
勿論、断じて違う。

だが、その噂に拍車をかけるように、男ではなく女が寄って来る…。
また、今日も。

「先輩〜〜!!」
別に今日は誕生日でもバレンタインでもクリスマスでもないのに、私にプレゼントを渡したがる後輩の群れができる。
女、女、女。
「先輩!これ!」
「…ありがとう」
断るわけにもいかずに、受け取ってしまう自分が嫌になる。

香水やらシャンプーやらの甘い香りが混ざり、なんとも言えぬ臭いが辺りに立ち込めていた。

「……」
誰かが私の髪を撫で始めた。……人にベタベタ触られるのは、好きではないのだが…怒れない。

色は染めずにキツめに高い位置で縛っている長い髪が後輩の手によって撫で回される。

最悪だ
10名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 20:25:34 ID:97lIy4+c
>>9
ワッフルワッフル
11名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 22:17:39 ID:XerPkFYM
>>9
続き!続き!
名前もほしいな
12名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 10:45:59 ID:1VY1C3/F
ガンバレ
13名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 16:14:55 ID:zVUFe9b5
ありがとうございます!!
まさかあんな文で感想が頂けるなんて思っていなかったので嬉しいです。
次からは名前ありで書いていきたいです。
14名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 17:15:33 ID:zVUFe9b5
名前は、
女(先輩)→雪村涼
(ユキムラ リョウ)

男(後輩)→安斎一紀
(アンザイ カズキ)
で書いていきたいと思います。





私は思わず、逃げ出していた。
後ろからバタバタと私を追いかける足音が聞こえてくる。

追い付かれはしないだろう。…この時の為に陸上部に入って炎天下の中練習していたのだから。
……廊下が二手に分かれている。
私は迷わず右へと曲がった。

『第2理科室』と印字されたプレートが直ぐに目に入り、その下のクリーム色に塗られた扉を開ける
ツン、と鼻を突く臭いがした

生徒はいないと思っていたが……

窓際には一人の男子生徒がいた。

見たことない顔だから……一年だろう。
「……」
「…誰?…」
私は不躾だと思いながらも、聞いた。
「…安斎…一紀」
細い見掛けとは正反対の、低い声が辺りに響く。廊下からは、まだ女子生徒の足音や声がしていた。
「……」
安斎と名乗った男は、ゆっくりと私の側出口にを見る。
「…何してんの?…」
私は、話を切り出した。
「…黄昏てますけど…」
「…理科室で?」
「……この臭い好きなんで」
「…危ない奴…」
安斎は軽く笑うと顔をこっちに向けた。
「……そういう雪村さんは何してるんです?」
「…追われてた…」
笑った顔が印象的な安斎は、大きな眼を私にあわせた。
鼻筋が通っていて、なかなか格好良い。
私は、安斎が座っている机に腰かけた。
15名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 00:44:06 ID:X7RP2ZJ9
なぜ誰も何も言わない!?


乙!GJ!続きwktk!
16名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 11:00:40 ID:tVLMOMt0
続きに胸が…
1714:2006/12/25(月) 22:20:59 ID:A/S5cYpe
ありがとうございます。
続き、書きます。






「…居座るんですか?」
「…悪い?」
私は今、自分が本気で嫌いになった。
口調がいつもと同じになってしまった……。
もう、どうにでもなってしまえ……
「…いえ……全然悪く無いです」
「…」
「…雪村さん」
「ん〜?」
「…変なこと聞いていいですか?」
「……何?」
「…初対面で聞くことじゃないですけど、」
「…」
「……レズってマジですか?」
一年にまで広まっているのか…
「…冗談に決まってんじゃん…」
「へ〜」
「…何、百合萌え?」
「違いますけど…。学校七不思議に入ってるんで、聞きたくなりました」
うちの学校はどれだけ不思議に飢えているんだ……。
この高校に入ったことに本日三度目の後悔をすると、自然と口から溜め息が漏れた。
逸そ、本当にレズになったら、楽だろうな…
「……何か、皆がいうには顔がレズっぽいんだって……」
「そうですか?…僕的には普通に可愛いですよ」
「…お世辞、ご苦労様」
「…でも、何かその可愛さがレズっぽいんですよね」
失礼な一年だ。
「…そこまで言うなら、試してみる?」
「…え?」
「……本当にレズかどうか…」
「…」
「…知りたいんでしょ?」
安斎の、まだ少しあどけなさの残る顔が近付き、唇が触れた。
1817:2006/12/25(月) 22:24:59 ID:A/S5cYpe
会話が多くて、読みにくくなってしまいましたが、もう少し続きます。
神が現れるまでの前座として読んで頂ければ光栄です。
19名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 08:28:02 ID:641zeFcr
神の前座?
神自身が何をおっしゃるのやら…GJ!
20名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 08:54:17 ID:kwQ7polu
GJ!
2118:2006/12/26(火) 14:43:13 ID:j19nTTVf
GJ……私にはもったいない言葉です。


多分明後日あたりから暫く書けなくなるので、今日書けるだけ書いてみます。





安斎の髪が触れるのが擽ったく感じ、私は顔の角度を変えた。

安斎は其のまま私に体重をかけた。…不思議と重くはないが、先程までとは違う空気が漂っている。
既に安斎の顔には可愛らしかった表情は見受けられない。
唇が離れると、安斎は慣れた手付きでリボンを外し、ブラウスのボタンに手を書けた。
「ぇ……?」
「まさか…誘っておいて…、ここで止めるなんて考えてないですよね」
元々三つ目まで開けられていたボタンを外され、肌は冷たい外気に晒されている。
安斎はゆっくりと肌の上に指を這わせ、下着に手を伸ばした。
「…着痩せするタイプなんですね…雪村、涼さん」
「……何で、名前知ってんの?」
「…有名人ですし、…僕の好きなタイプですし」
安斎は笑うと下着を上にずらし、他人より長い指で突起を摘んだ。
「ん…っ、…ぁ」
初めて味わう感覚に身体中に弱い電流が走った。
指先まで、甘い痺れが広がる。
「…そんな声出してると外にいる雪村さんの追っかけに聞こえちゃいますよ、」
…私は、目線だけを回し、廊下に目をやった。
まだ、数人の気配が感じられる。
22名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 16:13:34 ID:j19nTTVf
安斎は、外を気にする私のことなど考えずに首筋に舌を這わせ、赤い跡をつけた。
これが、キスマークと言うものだろうか…?

安斎は、片手でスカートを捲りあげ、下着の上から、ゆっくりと撫であげた。
「…やぁ……」
「嫌…なんですか?」
安斎は、テーブル上で私の足を押し開き、下着をとると、舌で肉芽を刺激した。
体の中から、何かが溶け出してくる様な感覚が湧き出す。
「ひゃ…ん、…ぁあああ…」
「…多分…声、外にも漏れてますよ」
安斎の吐息が其処にかかり、更に体が熱る。テーブルの冷たさがその熱った体に丁度心地良い。
だが、吐息がかかるほど安斎の顔が近くにある、と考えると急に恥ずかしくなり、足を閉じたくなった。
安斎は、閉じようとする私の足を開き、指を入れた。
「…ん、…痛ぁ…」
「…え?」
安斎は、不意に声をあげ、私を見つめ話を切り出す。
「…もしかして…まだ…誰とも…?」
安斎は私の頬に触れ、顔を近付けた。
私がゆっくりと頷くと安斎は嬉しそうに笑い、唇を重ねる。

「んっ……何?」
唇を離すと、安斎は微笑んだ。
「…そりゃ、好きな人の初めてが……自分だったら…嬉しいじゃないですか?」
安斎は、もう一度キスをすると、指を優しく動かした。

甘い痛みが下半身に広がる。
23名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 17:13:27 ID:kwQ7polu
ほうほうそれで?
24名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 17:08:17 ID:QvIdzziF
おっぱいの大きさを知りたい
雪村さんの
25名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 15:18:19 ID:Jcp0d9RV
wktk
26名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 16:04:55 ID:t6Ud7ahb
私が書いて良いのか分かりませんが、胸はCぐらいで。
まだ発育途中?




「んっ、ぁ、…痛…」
「…大丈夫ですか?」
「…大丈夫…」
勿論、全く大丈夫では無い。
先ほどより痛みは少なくなり、初めて味わう快感が身体中を巡りはじめたが、

「…雪村さん…」
「…?」
私が安西を見ると、安西はきつく結った私の髪をほどいた。
「ゃ、…ちょっと…、…それ縛るの大変なのに…」
「…大丈夫です…僕があとから縛ってあげますから。…」
剥き出しになった肩に自分の髪が触れ、私は、擽ったいような快感を覚えた。
「ひゃ、…ん…安西…」
「…はい…」
「安、西の…頂戴?」
これから感じる痛みのことを考えるとぞっとする……。
だが早く、もっと抱かれたかった。…体が、そう思う。
「…」
安西は服を脱ぐと、私にゆっくりと腰を埋めた。

それと同時に、体が二つに引き裂かれる様な鋭い痛みが走った。
思わず、声に出してしまいそうになる。
自然と涙も溢れてきた。
「力入ってると、…舌、咬んじゃいますよ?」
その涙にキスした安西の舌に唾液と舌が絡み取られ、口の自由が聞かなくなった。
私の声が安西の口の中に響くのが分かる。



安西は、痛みがこれ以上大きくならないように、優しく腰を動かした。
27名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 19:04:05 ID:t6Ud7ahb
「んっ、…あぁ…!」
痛みと快感の狭間で、私は声をあげた。
「…安、西!」
安西は、腰の動きを止めることなく、私のほどかれた髪を撫で、その手を下ろしていく。
その手が、胸を捕えた。
安西の手の強弱に合わせ形をかえる私の胸に口付けると、舌でその突起を転がす。
痛いほど張ったその胸は、甘い痺れで満ちていた。


安西の腰が、動きを変え、最奥を突く。
私は、引き裂かれる様な痛みの他に腰の痛みも覚えた。
「…もぉっ……むりぃぃ!…」
「……多分、大丈夫ですけど…ピル、持ってます?」
「……」
私は、無言で頷いた。
「…中で、…大丈夫ですか?」
そう言うと安西は、激しく突き上げる。
「はぁ、んっ、…ゃぁあああ!…」


暫く、中に安西が止まったかと思うと熱いものが奥に放たれるのが分かった。

そのまま少し繋がっていると、ずるりとそれが抜けた。
「あんまり…中にいるともう一回、…したくなっちゃうんで」
「…」
「…腰、痛くなってますもんね?…」


机の下には、私の初めての証の赤い血と、安西のものか私のものか分からない白く濁った体液が水溜まりをつくっていた。

「…これ片付ける前に…髪、縛りますね」
安西は、私の髪に触れ、髪を縛りあげる。

女に触れられるより、大分心地良い。
28名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 19:48:53 ID:t6Ud7ahb
私の項に、安西の熱い吐息がかかる。
思わず、制服を着ていた手がとまった
「ゃっ…安西…!」
「……雪村さん…」
私を後ろから抱き締めると、低い声で呟く。
「…初めてで、中じゃ…お腹、痛くなっちゃいました?…」
安西は、謝るように呟いた。
「……ほんとだよ」
私は、近くの椅子に座り、安西を見る。
「…片付けてね?」
「…はい」

安西は簡単に片付けを終えると、私の隣に座った。
「…雪村さん」
「…ん?」
「…先にメルアド渡しておきますね」
「…」
「……で、結局、レズなんですか?」
「違うって!」
「…じゃあ、…」
安西は、私のスカートに指をしのばせ、先ほどの行為で湿った下着をそっと撫でた。
「…やっ…、ちょっと…」
「雪村さんが歩けるようになるまで、こうしてますね」
安西は、私を抱き締めると、腕の力を緩めることなく、そうしていた。
―END―
29名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 19:54:48 ID:t6Ud7ahb
終わりました。

読んで頂ければこれから少しずつ書いていきたいと思います。

シチュ・キャラなどのリクエストやご意見があれば、カキコお願いします
30名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 21:00:05 ID:JTketcYK
GGGGGJ!
実に良き物を読ませていただきました。
31名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 01:15:34 ID:N9JM8jZ4
>>29
姐さんが年下を好きになっちゃって
でも素直になれないみたいなのがいいです
32名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 07:33:35 ID:CIfRm6y8
わかりました。時間があるときに書いてみたいと思います。
新しいキャラを作ったほうが良いですか?
33名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 07:41:55 ID:No95uT0G
妄想の翼の赴くまま好きに書くとよい。つか書いてくださいorz
34名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 11:35:57 ID:lABF9ede
新キャラと聞いて先輩に想いを寄せてたおにゃのこが安西を…
な展開を期待したのは俺だけ
35名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 12:53:48 ID:196gK24e
口調もキツめで・・・
もしくは尊大
36:2006/12/29(金) 13:32:09 ID:yQzlVnTQ
疑問なのだが…
ピルは飲み始めてある程度経ってないと効果ないぞ…
だから持ってるだけじゃ意味ないぞ…
飲む時間もだいたい決まってるしな…

あと中に出されても腹は痛くなんねーぞ…アナルじゃないから…

釣りかとも思ったが一応…

おっとGJ
37名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 13:46:50 ID:ZYqZdKOz
つアフターピル
38名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 13:59:49 ID:wvW9eL1m
アフターピルってレイプされたときとか以外は
処方してもらえないんじゃなかったっけ?
3932:2006/12/29(金) 15:20:57 ID:CIfRm6y8
何か、ピルの話は出さないが方が良かったですかね?
すいませんでした。
因みに初めてで中出しのとき私や回りの友達がお腹痛くなっちゃったんで…なんかそのエピソードを書いてしまいました。
重ね重ねすみません。
暫く忙しくなってしまうので、一月5日ぐらいには投下できるかと…
40名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 15:40:01 ID:3yV4mKgE
多分それは腹が冷えたか中田氏は関係無い性行痛だと思う
っていうか初めてだったら中田しだと痛くなるっていう擦り込みか先入観でもあったのでは?
41名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 21:48:50 ID:bd6ePEGs
>>39
結婚してください
42名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 13:31:53 ID:5aYEC1qH
>>39
女性ですか?
43名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 22:30:52 ID:Vg0FywwD
 
44名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 16:45:21 ID:oMLeQR/a
>>42そうです。

最近は書き手さんでも女性の方、多いですよね
……近日中に投下したいと思います。

どんなのが良いですかね?
45名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 19:27:08 ID:GoHsKqTG
少しは自分で考えたらどうなんだ
46名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 19:41:08 ID:zll57dVw
>>45
 少しは自分で書いたらどうなんだ

 どんなのでもOK.あなたの筆の向くままにどうぞ。楽しみにしてますよ。
47名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 23:54:55 ID:7Vu3tdid
いつもは強気な先輩が後輩に恋する話。しかし、
気弱だったはずの後輩は実はドスケベの上、この状況すべてを楽しみだしていた!
2りの明日はどっちだ
みたいな話キボン
48名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 17:46:06 ID:+RfUrJDk
では、何と無く投下します。

全く違う設定ですが…読んで頂ければ、嬉しいです
49名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 18:26:18 ID:+RfUrJDk
♀=神崎茉耶
(カンザキ マヤ)
♂=佐野亮
(サノ リョウ)
設定…
いわゆる女医の神崎と看護師の佐野の話です。病院で働いたことがないので詳しいことは分かりませんが、絶対にこんなに暇じゃないと思うんですよね…

では、次から投下します
50名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 19:41:56 ID:+RfUrJDk
すいません。
キャラ増やします。
♀西河さくら
(ニシカワ サクラ)
白衣の悪魔。
見掛けは可愛いけど実は腹黒い女
何回もすみませんでした。

都内、某病院

深夜二時、一般的な生活を送っている人間なら疾うに寝静まっている様な時間。
私は一人、コーヒーを煎れていた。
さっきまで、延々と来続けた患者も絶え、漸く時間ができた。
前だったら、あいつのことでも考えてたんだろうな……
なんて思う。
…見掛けに因らず、引きずるタイプなのか…
ひとつ、自分について学んだ。
次に誰かと付き合うのなら…ずっと傍に居てくれる人がいい。
年下でも……悪くないかもしれない。
そう言えば、前に何かに書いてあった…。
年下に妥協するのは、歳をとった証拠だと。
逸れもその筈、大学を出て、長い下積みを終えて…気付けば、この歳。
その全てを支えてくれていた男と一昨日別れた。
……溜め息が、意表をついてこぼれる。
…もう、忘れよう
「神崎先生〜」
…誰だ?
後ろを振り返らずに何と無く考える。
不必要に体中に触れる白衣の悪魔…が頭に浮かんだ。
振り返ると案の定、看護師の西河が笑っている…相変わらず憎らしい程可愛い笑顔だ。
「…何、患者?」
「…いえ…」
「…お前、…仕事は?」
「…神崎先生」
「…何」
「別れたって本当ですか?」
51名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 21:11:14 ID:+RfUrJDk
「…」
「…黙るってことは……本当だったんですね」
西河の整った顔にまた笑みが浮かんだ。
「何で嬉しそうなんだよ」
「…なんとなく、ライバルが減ったなって」
「…何の?」
「え?」
「…何のライバル?」
私は、何と無く辺りをみた。
辺りには、机に伏せている看護師や、忙しそうに何かにペンを走らせている医師…などがちらほらと見える

「…神崎先生って、鈍いんですね」
「…お前それが約一回りも歳の離れた人間に掛ける言葉か」
「…まぁ、そんな所もそそるんですけど」
西河は私の煎れたコーヒーを見つめ、今だに理解できない私に微笑むと、そっと立ち去った。
「…意味分かんねぇ」
…そう呟いた瞬間、また新たな患者が現れ、忙しさのうちに、その言葉の意味を深く考えることもなく時間が過ぎていく。


「…じゃ、よろしくね」
仮眠をとるため仮眠室へ向かおうとすると、何かが倒れる様な鈍い音が響く。
何か医療器具を落としたのだろう、ガシャンと金属音が目を覚まさせた。
仮眠室。
「…」
私は、すぐに一眠りしたい願望を押さえ、先ほど倒れた佐野の寝ているベッドの横に立った。
寒くない様に、掛け布団を直し、何と無く佐野を見る…。
佐野は、ゆっくりと目を開けた。
「…悪い、起こした?」
「…いえ」
佐野はほんのり赤く潤んだ瞳を私にむける。大きな目は、私が逆立ちしても勝てない程、愛らしい。

目が合っただけなのに、何故か癒される…白衣の天使の様な看護師を、私は初めてみた。
52名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 22:01:21 ID:JabbobNJ
作りながらの投下ですかぃ?
53名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 21:47:57 ID:5h219l4M
なんやねん
54名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 00:33:15 ID:6YjAvF7L
「〜しな!」「〜じゃないよ!」
みたいな言葉使いの人がいいな
ギルティギアの梅喧みたいな
55名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 21:03:10 ID:A54h+b2d
>>51
「…神崎先生」
佐野は、上半身を起こした。左腕に施された点滴が少し痛々しい。
「何?」
「…これから何処かに行きますか?」
「…まぁ、仕事も一旦ケリがついたし、隣の資料室にいるけど?」
「…」
「お前はここで寝てろ」
佐野の黒い髪をぐしゃぐしゃと撫でる。
「……」
「…照れてんの?」
「…っ、照れてなんかいませんよ!」
私は佐野から手を離し、部屋を出た。




佐野が一人、部屋に残される。
形の整った唇が、にやりと形を変えた。
「…勝った…」




資料室は、妙に静かだった。
……医師が数人、思い思いのことをしている。
私も、適当な椅子に座り必用そうな本を開いた。
そして眼鏡を取りだし、ゆっくりとかけた。
さぁ、始めなくては。
と、思っても…何故だろう。やる気も集中力も出てこない。
…私は、ふと佐野のことを考えた。

「…可愛い奴……」
辺りの医師に怪しまれない様に小さな声で呟くと、暖かみなど一切ないテーブルにうつ伏せになる。

暫くそうしていると、今までの疲労が、一気に全身を覆う。
…このまま寝ちゃおうかな…。




どのくらい時間が経ったのか…誰かが、資料室の扉を開けた。
そして…一度どこかへ行ったかと思うと、今度は、私の直ぐ傍まで歩いてくる。

ふいに、上半身に毛布が掛けられた。
(……誰だ?)
「…神崎先生、」
「…」
「寝てます?」
56名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 21:21:57 ID:A54h+b2d
(…佐野か)
「…」
妙な間が空き、佐野は溜め息をついた。
不意に、唇に柔らかく、暖かいものが触れる。
その柔らかい感触は、数秒程で離れた。
私は、ゆっくりと目を開け、眼鏡のレンズ越しに佐野を捕えた
「…残念。起きてました…」
「…っていうか、何で眼鏡?」
「…文句ある?」
「無いです。似合ってますよ」
「…眼鏡が似合うって…誉めてる?」
「はい。凄く」

私は、眼鏡を外し、時計を見た。

別に、時間に問題はない…。
佐野は、隣の椅子に座った。

「…ねぇ佐野」
「はい」
「…お前、大丈夫なの?」
「何がです?」
「…頭と、体調」
「大丈夫だとしたら」「したら?…大丈夫でも今は何もできないよ。いつ患者くるか分かんないし」
「…」
57名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 15:12:02 ID:7z11aZ3I

 よおっ、! 探したぞー。
 え、何か用かって? まあ、ちょっとねー(にやにや)。いやさあ、おまえ……好きな人がいるんだってな!
 わ、そんなに驚くなよ。
 ……いや、それが誰かは知らないけど。本人に聞けって言われたし。ほら、おまえの友達の……
 そう言うなって。お前が片思いの相手のことで悩んでるから相談に乗ってやってほしいって言ってたんだぞ。いい友達じゃないか。……で、お前の好きなのって誰? あたしの知ってる人?うりうり〜、教えろよなー。
 あ、そういう態度?いーじゃないか。第三者の客観的な意見って大事だぞ。
 ……な、なんだよ。急に真剣な目になって。
 え、教えてくれる気になったのか?
 ふんふん、その娘はお前のいっこ上。なるほどあたしとタメか。それで?
 背はお前よりちょっと低いくらい? それは女にしては結構高いね、あたしくらいだ。
 勉強は苦手だけどスポーツは得意? これは親近感わくなあ。その娘と話が合うかも。
 ふんふん、スポーツに熱心に打ち込む姿が輝いていたと。 美人だけど時々すごく可愛く見える時もあって。 面倒見も良くて明るいからみんなの人気者……ってよく歯が浮かないな、おまえ?
 でも、誰だろ。そんな娘いたっけかな。美川かな。あ、でもあの娘、勉強もできるっけ。
 なに?美川よりずっと美人? 美川って文化祭のミスコン優勝者じゃん。あー惚れた弱みってやつか。わかったわかった。おまえにはそう見えるんだな。
 で、誰よ?
 ん? わかるわけないだろ。ヒント少ないよ。だいたい、あたしの知ってる人なのかよ。
 よく知ってる人? え? 誰だろ?……んーわかんないや、さっぱり。
 ……わっ! ちょっ……何すんだよ。肩痛いよ。掴むなって……な、なんだよそんな怖い目して……
 だ、だからわからないって……
 ……え?今……なんて……
 は、あはははは……何言ってんの、おまえ。じょ、冗談は大概にしろよな。馬鹿馬鹿しいにも程があるっていうか。あ、何? ひょっとしてあたしをからかうために用意したドッキリネタ? あはは……いい感じに騙されちゃったよ。あはは……
 ……おい、待てよ!
 ……行っちゃった……。……アイツ……哀しそうだったな。すごく……傷ついてたな。
 ……あたし……何てことしちゃったんだろ……
 
 あたしが初めて「あいのこくはく」された日のこと。
 めちゃくちゃ熱いほっぺたと、怖いほど真剣だったアイツの眼と、冗談で逃げようとした自分への後悔がそれぞれ心に焼きついて離れることはなかった。
58名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 15:20:05 ID:7z11aZ3I
スレタイに触発されて書いた。
特に後悔はしてない。
59名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 18:41:48 ID:n9rJdO/9
>>58GJです!!

最近、職人さんがほとんどいなかったので嬉しいです。


私の方は今日中にかたをつけます。
エロに行くまでが長くてすいませんでした。
60名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 20:40:10 ID:n9rJdO/9
>>56
※百合の表現が多少あります

「何で顔赤くなってるんですか?」
佐野は椅子から立ち上がった私の腕を掴み、少し引き寄せた
頭一つ分高い位置にある佐野の顔は、仮眠室で見た可愛らしい表情ではなく、完璧に男の表情だ。
その表情に少しの間、魅入られながらも多少の抵抗を見せる
佐野はそのまま私の体を引っ張り抱き寄せた。
「ちょっ、馬鹿…離せ!」
「まだ…嫌です」
佐野の腕を解こうと腕を揺らす。
その時、入り口の扉が開いた。
……西河さくらだ。

「神崎先生…ちょっとお願いします」
「分かった、今行く」
私は出来るだけ早く、西河の元へと向かった。
佐野の手の感触がまだ残っている。

「…で?何、用って」
薄暗く、シーツや薬品ばかりが収納されたあまり広くない部屋で私は西河と向き合っていた。

…何、この空気。
白衣のポケットに手を入れたまま必死で考える。

まさか、ね。相手は女。
さっきとは訳が違う。

「…」

西河はゆっくりと近付くと、私の体をシーツの置いてあるテーブルに押し倒した。
「…おい!お前女だろ!!」
「いいじゃないですか。…うち、お姉さま大好物なんで…」
「私に妹はいないっ」
「…先生、…意味違います」
「…っ」
西河は私の腕を押さえ付けると、乱暴に唇を押し付けた。
61名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 21:59:36 ID:n9rJdO/9
>>60
百合や薬の表現があります。
苦手な方はご注意を



「…やめろ、って」
私は、急いで西河の唇から離れた。
…西河の顔がにやりと歪む。
「…佐野なら良くて、私は駄目なんですか?」
「…何で、今…あいつが出てくんだよ」
「…だって、さっきまであんな所でいちゃついてたじゃないですか」
西河は話を続けながら白衣に手をかけ、ブラウスの布越しに体に触れる。
「…や…、めろって」先程から…体が熱るのは気のせいか…?
私が嫌がり身をよじるのを力で押さえつけると、西河は釦に手をかけ下着に手を忍ばせた。

その瞬間……西河の携帯が部屋鳴り響く。
私は、テーブル上で西河から離れる為、動いた。
胸許が肌寒い
「…」
「もしもし」
相手の声は聞こえないが、誰かに呼び出されたのだろう。
西河は渋々部屋をでた。


西河の足音が遠ざかると共に、誰かの足音が近付く。

力の入らない体がこわばるのが分かった…。

部屋に入ってきたのは…佐野。
後ろ手で部屋の鍵を閉めると、私の傍までゆっくりと近寄った。


「…お前、」
「…大丈夫ですか?」
「…一応」

私は、近くに寄った佐野を両腕抱き締めた。
「…神崎…先生?」
「…女って怖い」
佐野は、ゆっくりと私の体を離す。
「…何?」
「…でも…男も、怖いんですよ?」
佐野は、そのまま私を組敷いた。
熱った体に冷たいテーブルが心地よい。
62名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 22:20:43 ID:n9rJdO/9
>>61
すいません。最後まで終りませんでした。
63名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 02:38:21 ID:QvWes/nO
トン、トン、カン、カーン


いつも通りの現場の音。



「「おはようござーっす、親方。」」

「おう、オメェら変わりねぇか。」

「「はい、変わりないです。」」

そして、いつも通りのやりとり





あたし、舩木 愛は東京で大工の二代目棟梁をやってる。
でも棟梁になるまでには大変な苦労をした。
大工の世界は男の世界で、女はとても入れるもんじゃない。それにあたしが大工になるって言ったとき両親は当然反対した。
今でもそのシコリは残っていて、初代棟梁である親父とは今もほとんど口を聞いていない。
まっ、それ以外にも原因はあるんだけどな。
でもあたしはこの仕事が大好きだし、誇りに思ってる。女を捨ててまでこの世界に入っただけのことはあったよ。



「おはよう、源さん。変わりねぇか?」

「おはようございます、親方。変わりねぇです。」

この人は國方 源。あたしの親父の代から大工をしてる生粋の職人で今は現場総監督をやってもらってる。
その顔は日に焼けて真っ黒で、皺が幾重にもに刻まれている顔だけどあたしはこの顔が好きだ。結構な歳なはずだけど、今だに現役で頑張ってくれてる。
あたしが大工になるって言ったとき唯一味方してくれた人だ。そして今はあたしの仕事を補佐してくれてる右腕的存在の人。

「皆、変わりねぇ、変わりねぇって言うけど、源さん。あそこで木材運んでる若いのは、誰なんだい?」

「あぁ、あいつですか、あいつは昨日からここでバイトしてる、何て言ったっけ、あぁ、そうだ、確か、神崎 衛って奴ですよ。」





それがあたしと衛の初めての出会いだった。





64名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 12:16:09 ID:7iUB1FI+
もう、なんていったらいいんだか・・・
>>63氏は>>61と同一人物ですよね?
65名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 08:00:33 ID:eFTc9h2F
>>64
私は61ですが、63さんとは別人です。
そろそろ私の方は終るので、もうややこしいこともないかと…
66名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 18:21:30 ID:eFTc9h2F
>>65続きです

「…っあ…ぁ、」
佐野は、強張った私の体を解きほぐす様に服の上から優しく胸に触れた。
優しく触れその後、強弱をつけ激しく揉みしだく。
私はなるべく声を出さない様に喉に力を入れた。それでも…必死で押し殺そうとしている声が漏れているのが、自分でも分かる。
「先生、声…押さえないで下さい」
「…ゃっ…だ」
「…もっと、その声聞きたいです」
私は、佐野に大きな疑問を抱いていた。
…今までだって、昨日だって、今朝だって、こんなキャラじゃなかった筈だ。
もっと、可愛くて放って置けない感じの…。
そんなイメージとは裏腹に佐野は、下着を外した。同時に、勢いよくブラが上がり時折舌で転がし、その頂点を強く摘まれる。
思わず口から押さえきれない声が吐息と一緒に辺りに響いた。
ブラウスの釦から覗く肌にキスマークがつけられる。
…見えるか、見えないかのギリギリの位置。
「…な、んでそこ?」
「…見せ付け…です」
肌に触れた熱が離れ、その唇はもう一度私の唇を捕える。
たかが一度のキスで、私の奥底から熱いものが溶け出し始めた。
甘い痺れが下半身に広がっていく。
そっちに気を取られているとどちらのものか分からない銀色の糸が私たちの唇を繋いだ。
その唇が私の全身にキスの雨を降らせる。
徐々に触れてほしかった所に近付いていった。
「…もっ…とぉ、…」
67名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 16:20:22 ID:3cCvtq+P
>>66
うまく回らない舌のまま言うと、佐野は大きな手を其処に這わせた。
痛みは全くない。その代わり、体の奥底まで快感が走る。濡れているのが自分でも良く分かり、今更恥ずかしくなった。
「下着に…シミ出来てますけど。…欲しいですか?」
この段階でこんなことを聞く佐野は嫌な奴だと思う。
仕方なく…ねだる。
顔から火が出る程恥ずかしいが…身体を止められない。


酷い圧迫感と共に佐野は、私にゆっくりと腰を進めた。独特の感覚が奥底を襲う。
まだ然程、動いてもいないのに私は何故かイった時の様な興奮を感じている
それと同時にある感覚が私を不安にしていた。
だが佐野が腰を動かし始めると、私は快感に溺れ、そんな不安を感じている余裕さえ無くなる。一緒に腰が動いてしまうのが、恥ずかしかった。

何度目かの限界が近付いた私は、力の入り難い腕を佐野の肩に回し、抱き寄せた。
気を抜いた瞬間佐野は私の中の良い所をぐっ、とえぐる。
「…ゃっ…ぁぁあっ!!」
「っ…きつ…いです」佐野はさっきより肌の赤みが増し、敏感になった私の胸にもう一度唇で触れ、そっとその頂点を吸った。
自分で佐野を締め付けているのが分かる。
佐野もその締め付けに堪えられず、達した。中に、熱く白いものが広がった。

男にしては細く、だが意外に筋肉質の体が私を抱き締める。
68名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 17:29:11 ID:3cCvtq+P
>>67
私が気が付いたときには、辺りは完璧に戻っていた。
脱がされた服も、乱れた髪も全てが行為前と同じだ。
「…どうか…しました?」
佐野の性格も、前と同じだ。
そんな佐野に一種の才能を感じながらも段々と冷静になる頭は必死に計算していた。
元々計算は苦手ではないが…
私の頭の中の計算では今日は排卵期にあたる。
勿論、全く違う日だからといって安全ではないが…。
「…神崎先生、」
「…何」
「…明日に支障をきたさなければ、今夜神崎先生の家にいっても良いですか?」
腕を引っ張り、立ち上がらせると私を抱き締めたさのは耳元で囁いた。
これ、弱いんだよな…
「…駄目。確に結婚したかったし、子どもも欲しかったけど、付き合ってもないのに産めない」
「…大丈夫です」
「何が?」
「……子ども好きですし、僕が責任取りますもん」
私は佐野から離れた。
「…そんな簡単じゃないでしょ」
そもそも私もその行為に合意したのだから佐野を責めることはできないのだが、頭では分かっていても責めている。
「…寧ろ、僕は出来たほうがいいです」
開き直りかよ?
「…はぁ?」
「出来てからなら…神崎先生に結婚して下さい、って言っても了承を得られそうで…」
「お前…もしかして、その為に…」
中に出した…?
だとしたら、とんでもない策士だ。
「…。」
佐野は口の角をあげて笑う。
そして私を部屋から出すといつもの可愛らしい笑顔に戻り、話を切りだす。
「…今日は珍しく二人とも夜勤ないんで…」
「だからって…」
「大丈夫です、責任取る為ですから」


私は、足を止めた。
少し後ろを歩いていた佐野も、数秒遅れで気付いた。
69名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 18:00:37 ID:3cCvtq+P
>>68
「…何でいるんですかね…」
佐野が面倒臭そう後ろで声をあげる。
西河はふてくされた様に私たちを見た。
「…佐野さ、…今何してた?」
西河は、佐野の前に立った。…背の高い佐野とならんでも5p程しか差がない。
「…聞く?」
「…」
西河は、私を見た。



夜、八時。
私の家には佐野がいた。
外が寒いため、今夜は豆乳鍋だ。

「…で、神崎先生」
「何よ」
「…何で僕はライバルと同じ鍋を食べなきゃいけないんですか!」
「…病院じゃ話難いって西河が言ったから」
西河は、私の向かいに座っている。
「…別にいいじゃん。佐野が帰れば」
西河は呟く。
「無理、絶対に無理!!」
「…別に取って食おうって訳じゃないし、佐野も怒んないの」
「って神崎先生!先生はさっき食われかけたじゃないですか!!」
「実際に食ったお前が言うなよ!」
西河は不機嫌そうに整った顔を歪めた。
「…食事中」
見ると、二人は何か言いたそうに口を閉じる。
「…佐野、その白菜煮えてる」
西河は佐野を見た
「…食べればいいじゃないですか」
「…うちは野菜嫌いだから」
「…僕に食え、と?」
頷く西河は何処か楽しそうだ。
「…で、西河、病院で話せないことって何?」
「…食事中に話すことじゃないかもしれないですけど…」
70名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 18:48:50 ID:3cCvtq+P
>>69
「…私、先生のこと好きです…」
「知ってる…よ」
「…何?レズ?」
佐野は疑わしげに西河を見る。
「…」
その西河は無言で首を振った。
「…え?」
「……実は、男…とか」
恐る恐る西河に尋ねる佐野は、私を見る。
そしてそれから、西河を見た。
「…こんなに綺麗な男居るわけないでしょ」
西河のナルシスト発言に突っ込めないのが悔しい。
確に胸もあるし、腰の感じも女だろう。
「…いや、うち…実はバイなんですよね」
「は?」
「…つまり、女も…男も好き…ってこと?」
「…はい。最初は神崎先生が好きだったんですけど……佐野とライバルになっていったら…」
「…佐野も好きに…なった?」
「そうです」
「…マジ…ですか…」
動揺を隠せない佐野は私を見る。
「…つまり、僕と神崎先生が付き合ったりするのは……Wで嫉妬する…と…」
「そう…よ」
「…」
「……だから、邪魔しに来たんだ…」
佐野は小さく呟いた。
「…でも、今日は一時休戦です…」
「…」
「…」
「…鍋、…食べましょう」
「…だね」
「…じゃ、改めて頂きます」
「頂きます」



「…じゃ、お邪魔しました…」
西河はブーツを履き終えると、笑顔で扉を開ける。
「…送らせようか?」
私が佐野を見ると、西河は笑って断った。
「…それより、佐野…明日、神崎先生を一分でも遅刻させたら…」
「…させたら?」
「…神崎先生じゃなくて、お前を襲うから」
西河はミステリアスに笑うと扉を閉め、よく響く音をたてながら歩いていく。


「…神崎先生」
「…何?」
71名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 19:53:50 ID:3cCvtq+P
>>70
「…ちょっと、西河に妬きました?」
「…まぁ」
「…僕は、いつもそんな想いしてるですよ」
「…阿呆」
佐野はゆっくりとキスした。
「…っ、シャワー浴びてからね」
そっと唇を離し、佐野を見上げた。
「…一緒に入っていいですか?」
「…」
「…」
「……好きにしろ」










終りました。
長々とすみませんでした。
72名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 19:55:21 ID:3cCvtq+P
>>70
「…ちょっと、西河に妬きました?」
「…まぁ」
「…僕は、いつもそんな想いしてるですよ」
「…阿呆」
佐野はゆっくりとキスした。
「…っ、シャワー浴びてからね」
そっと唇を離し、佐野を見上げた。
「…一緒に入っていいですか?」
「…」
「…」
「……好きにしろ」










終りました。
長々とすみませんでした。
73名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 00:19:59 ID:0HjBBXOY
まさに姐御肌w
74名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 01:23:59 ID:Yn0ZJenv
私も投下してみます。
75名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 01:25:06 ID:Yn0ZJenv
 精崎夏美先輩は僕の通う高校の柔道部の先輩だった。女性にして我が柔道部部長であり、
人望も厚く実力がある。また、天はいかなる配慮でひとりの人間に二物も三物も与えてしま
ったのか、夏美先輩は類まれなる美少女なのである。夏美先輩は豹のような印象を与える。
勝気で生意気そうな瞳と、しなやかに動く身のこなしがそう思わせるのだろうか。部活中は
短く括っているが、普段は腰まで伸びたさらさらの黒髪が、歩くたびに光沢を放ちながら
揺れ、制服姿の夏美先輩を校内で見かけると僕はドキリとしたりするのだった。そして、
体育会系の部活に所属していると、薄いTシャツやホットパンツ姿を見ることもあるのだが
、普段から鍛え上げた身体もやはり豹のようにしなやかで贅肉はなく、それでいて適度に
肉ののった太腿やお尻がむっちりとしていて、なんとも僕たちを落ち着かない気持ちにさせ
る。一番目に悪いのは、その胸だ。サイズは90cmだという噂だが、ロケット型に突き出して
いるせいか、夏にTシャツ姿を見るとその自己主張に圧倒されて、視線をひきはがすのに強
力な自制心を必要としなければならない。そんな夏美先輩は、我が部の、いや、学校中の
スターだった。明朗活発、学業優秀、武道一流、面倒見も極めて良く類まれなる美少女とな
れば人気が出ない方がおかしい。僕たち柔道部員にとっては、夏美先輩は部の誇りであり、
男子も女子も、皆夏美先輩に憧れていた。勿論、僕だってそのひとりだった。そう、ただの
憧れに過ぎなかったんだ。
76名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 01:26:15 ID:Yn0ZJenv
 「おう、おまえら、さぼってんじゃねえぞ!?」
 僕たち二年生男子が、柔道場での鍛錬もひと段落し、畳の上でだべっていると、夏美先輩
がいつもと同じ、弾けるような笑顔で近づいてきた。そう、夏美先輩は端正な美貌を持ちな
がら、口の悪い男子のような話し方をする人なのだった。
 「いやいや、さぼってなんかいませんよ」
 と鷹野がにやにやしながら答える。
 「そうですよ、今理想的な一本背負いについてディスカッションをしていた所です」
 僕が鷹野に合わせてこれもニヤニヤしながらトボけた返答をかぶせる。
 「ウソくせえな? どうせ女子のおっぱいとかお尻ばっかり見てたんだろ!?」
 擬音で表すと、がははは、とでも表記するのが適当な笑い声をたてる夏美先輩。
 「いやいや、これは先輩方の模範的な立ち回りの研究ですから。勉強熱心でしょ?」
 鷹野がこれもフザけた軽口を叩くが、これが僕たちのスタイルであって、決して夏美先輩
をバカにしているわけではない。そこは夏美先輩もわかっていて怒ったりしない。むしろ、
このやり取りを楽しんでいるような様子である。
 「本当かよ? おまえらが見てるのは一年生のか弱い女の子ばっかりだろうが。どうせな
らあっちの男共を見ろよ」
 と、夏美先輩が指し示す先には、筋骨隆々で体毛の濃い三年の先輩の暑苦しい姿が。
 「ゴリラーマンよりも俺たちはあっちの女の子たちに理想的な一本背負いをかけたいんで
すよ」
 「本当は寝技をかけたいんだろう?」
 「失礼な、俺たちは清純な男子生徒ですよ」
 「何言ってんだ、女の子に抱きついておっぱいを揉みたいって、顔に書いてあるぞ」
 ここまで下品なことを屈託なく言えてしまえる超絶美少女は、果たして貴重なのだろうか、
それとももったいないのだろうか。ともあれ、夏美先輩の笑顔はどこまでも純粋に眩しいの
だった。
 「全校生徒のアイドルがそんなオヤヂくさいことを言ってるのがバレたら、卒倒する奴が
続出しますよ」
 と僕がさすがに呆れて言うと、夏美先輩は
 「いいんだよ、これが本当のあたしなんだから。あたしはお嬢様みたいにお高くとまってる
より、おまえらとこうしている方が似合っているんだ。そうだろう?」
 と、夏美先輩はからかい気味に僕にヘッドロックをかましてきた。あわわわ、先輩、胸が顔
面に押し付けられてる・・・っ!! 遠慮なしに先輩が力を入れるものだから、その豊満なふ
くらみのやわらかさを限界まで堪能できてしまう。ああ、ぼうっとするような甘い匂い。なん
で夏美先輩は汗の匂いまで甘いのだろう。何かを察して僕が目を開くと、鷹野が殺意のこもっ
た目で僕を見ていた。
 先輩がすっと腕を離し、僕は甘美な拷問から解放された。ああ、もったいないが、このまま
続けたら僕は全校生徒の丑の刻参りで呪い殺されるかもしれん。
 「そうだ」
 と夏美先輩は何かを思い出したかのように手を打った。
 「直樹、おまえ、今日残れよ」
 「え、どうしてですか」
 僕は胸のどきどきを押し隠しながら先輩の顔を見た。ちっ、なぜこの人はこんなに平気な
顔をしてるんだ。当たり前か。
 「来月の都大会予選の団体に出るだろう? 足を引っ張らないように少し見てやる」
 「え・・・そんなのいいですよ」
 「良くないぞ。おまえはダントツにダメだからな。少し底上げしておかないと周りに迷惑
がかかってしまう」
 夏美先輩は真面目な顔をしている。これはもう逆らえない。練習を見てもらうのは助かる
が、学園のアイドルとふたりきりで残ることに抵抗がある。
 「わかったな、直樹。しっかりしごいてやるから覚悟しとけよ」
 そして弾けるような笑顔。微妙な表情を浮かべた僕が横を向くと、鷹野が妬ましい目つき
で僕を見ていた。
77名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 01:27:20 ID:Yn0ZJenv
 七時には全体練習が終わり、部員はすべて着替えて帰宅。しんと静まり返った道場には僕
と夏美先輩のふたりしか残っていなかった。日はとっぷりと暮れ、外は闇に包まれている。
僕は落ち着かず、意味もなく畳の上で反復横飛びなどをしていた。先輩は汗をかいたから拭
ってくる、と更衣室へ行っている。と、
 「おわっ!?」
 という夏美先輩のおよそ女の子らしくない悲鳴(?)が更衣室の方から聞こえてきた。
 「どうしました?」
 更衣室という微妙な場所なので僕は外から声をかけておいてから、ドアをノックした。
 「ああ、開けていいよ」
 と、先輩の確認をとってからドアを開ける。
 「!?」
 そこには、柔道着の下衣を脱ぎかけの夏美先輩が!! 待て、待てよ!? 僕はちゃんと
確認とってから開けたよな!? な!?
 「コーヒーをこぼしてしまったんだ。大丈夫だよ」
 夏美先輩は慌てることなくいつもの素敵な笑顔を僕に向けてくれるのだが。いや、待て。
待て!! 確かに下衣にコーヒーの染みがついてしまっているけれども!! 着替えようと
していたのか、脱ぎかけの下衣の上には健康的に張った太腿が輝き、その上には純白のぱぱ、
ぱんてぃー が見えてしまっているのですよ!!
 「あたしの下着を見たくらいでなんて顔してるんだよ。すぐ行くから向こうで待ってろ」
 先輩はすっかり取り乱した僕を「しっしっ」とでもいうように手をひらひら振って追い払う。
 ドアを閉めるその隙間から、下衣を降ろして現れた先輩の引き締まったお尻が見えて、ます
ます僕は取り乱すのだった。
78名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 01:28:28 ID:Yn0ZJenv
 「わりぃ、待たしたな。早速始めようぜぃ」
 という先輩の声に、道場で座り込んで心頭滅却して煩悩を鎮めていた僕は振り返った。
 「せ、先輩!? そのかっこは!?」
 「ああ、着替えがないんだよ。寒いけど仕方ないな」
 「いや、寒いとかじゃなく・・・」
 そう、先輩はコーヒーの染みがついた下衣を脱ぎ捨て、柔道着の上だけを羽織っていたの
である。柔道着というのは大きく作ってあるし、裾に余裕はあるものの、足を運ぶたびに裾が
めくれてちらちらと、その・・・純白のぱぱ、ぱんてぃーが見えてしまっているのですよ!!
 「まずいすよ、そりゃ絶対まずいですって!!」
 「誰も見てないから別に大丈夫だよ」
 当の夏美先輩はけろっとした顔である。目の前に見てる男がいるだろうに!! ・・・あれ?
もしかして男としてノーカウントですか? 
 「時間もあまりないからな。さっさとやろうぜ、かかってきな」
 と、両手を広げて腰を落とす先輩。
 「ええ、そのかっこで組み手する気っすか・・・!?」
 「いちいち気にすんなよ」
 気にするわ!! 太腿が、眩しい! 目がつぶれる!! いや、短パン姿の夏美先輩を見た
こともあるが、柔道着で上は着込んでいるのに、下の大事な所だけが露出しているというこの
エロティシズムがわかってもらえるだろうか。本来見えたらいけないものが見えてしまってい
るような感覚。僕は声を大にして言いたいのだが、裸よりも裸エプロンの方がエロい!!
 ・・・いや、話がそれた。
 「と、とにかく先輩、下を着てください」
 「面倒くさいよ。さぁ直樹、いくぞ!」
 夏美先輩が腰を落としたと思ったら、その影は一陣の風となって僕の袖に絡みつき、次の瞬
間には僕は畳をなめていた。
 「ほら、油断しているからそんなに簡単に倒されるんだ。いいか、団体戦ではおまえの負け
はおまえだけの負けにとどまらないんだぞ。皆の迷惑になるんだ。わかるか?」
 真面目な顔で説教をしてくれる夏美先輩なのだが、僕は下から見上げる姿勢なので純白のぱ
ぱ、ぱんてぃーが全景を表してしまっているので目をそらすことができないでいる。そんな様
子に何を勘違いしたのか夏美先輩は優しげな笑みを浮かべて、
 「立てよ、直樹」
 と手を差し伸べてくれた。思わずその手を取って引き起こしてもらう。
 「!」
 すると、夏美先輩はそっと僕の肩を抱いて頭を撫でてくれた。
 「あたしが大会まで面倒見てやるから、皆に迷惑かからないように、頑張ろうな? そうし
たら、きっとおまえの自信になるから。男を上げてやろうぜ」
 そして、例の輝くような笑顔。唇の端を片方「にっ」と上げて男っぽく笑う。ああ、この人
は本当にいい人なんだ。僕はこの人が大好きだ。
79名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 01:29:21 ID:Yn0ZJenv
 「先輩、俺やるよ!」
 僕は燃えるような眼差しを夏美先輩に向け、腰を落とした。
 「よっしゃ。かかって来い」
 僕は俄然やる気を出し、邪な欲望をすべて振り払って先輩に立ち向かった。全神経を集中し、
挑みかかっていく。その度に夏美先輩に鮮やかにさばかれ、地を這う。それでも、僕は何度も
立ち上がる。そして、何分が経っただろう。ふたりの息が上がってきた頃、男女間の持久力の
差が出たのか、一瞬の先輩の隙をついて、僕の手が先輩の襟を掴み、右足が先輩の軸足をなぎ
払った。
 「・・・っ!!」
 初めて先輩の顔から余裕の色が消える。いける、と思った刹那、先輩は素早く足をつきかえ、
僕を引き倒した。そして僕の首に腕をかける。寝技だ。ちょっ・・・、先輩は倒されそうにな
ったことですっかり逆上してしまったのか、まったくの手加減なしに僕をしめ上げる。く、く
るしい。助け・・・。
 僕は、なんとか脱出しようと、先輩の襟をつかんで、ぐっと引き下げ・・・。
 「あ・・・」
 なんだか少し間の抜けた声を出して、先輩は不意に僕を締め上げていた手の力を抜いた。
 ・・・? どうした?
 と、首をひねった僕は、そこに見てはならない物を見てしまった。それは、どこまでも張り
のある釣鐘型の肉の双丘。そう、夏美先輩の柔らかそうなおっぱいだった。僕は襟をつかむつ
もりで先輩のTシャツをひきずり下ろしてしまったのだ。
 下着を見せても何も動じなかった先輩も、さすがに大切な胸の蕾までも男の目の前にさらし
て動揺したらしい。目を見開いて硬直してしまった。僕はと言えば、憧れた先輩の素晴らしい
おっぱいを突然に直視したショックからやはり硬直してしまっていた。かくして、おっぱいを
凝視したままかたまった僕を、さらに見つめながら先輩がかたまっているという一種異様な沈
黙の時間が続いた。さっきまでの動の時間から一転、道場には静寂が支配し、いやが上にも重
い空気が充満し僕の心を圧迫する。
 目を離して、先輩に謝らねばならない。でも、目が釘付けになってしまって離せない。なぜ
なら、夢にまでみた憧れの先輩の生々しい女の部分が目の前に現出しているのだ。ふと気づけ
ば、僕は夏美先輩の上にのしかかり、先輩のパンティーも露わになっている。先輩の鼓動が聞
こえてくるほど間近にいて、先輩の甘い匂いが僕の鼻をくすぐっている。
80名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 01:30:01 ID:Yn0ZJenv
 「お、おい直樹、い、いつまで、あたしのおっぱいを見てるつもりだよ」
 と、努めて夏美先輩は平然と言ったつもりなのかも知れなかったが、声が不自然に震えてい
た。こんな先輩を見たのは初めてだった。いつもは堂々としていて、僕たち男よりもずっと凛
として男らしい先輩なのに。
 「もう少し・・・見ていたらダメですか?」
 僕の口をついて出たのは、我ながら愚かな言葉だった。ダメに決まっている。でも、先輩は、
 「あたしのおっぱい、見ていたいのか?」
 と目をそらしながら言った。
 「はい。見ていたいです」
 「見てたら、・・・頑張れるか?」
 「はい。頑張れます」
 「じゃあ・・・見ていてもいいよ」
 先輩は仰向けのまま僕から目をそらすように、じっと天井を見つめた。なんと間の抜けた会
話だろうか。だが、その時の僕と先輩は、お互いに必死だったのだ。僕は先輩におおいかぶさ
るようにしてじっと先輩の魅力的な胸を見つめた。先輩の許可を得たものだから調子に乗って
Tシャツを下からまくり上げ、そのふたつのふくらみを完全に露出させる。仰向けになっても
まったく崩れることなく、ふたつの巨峰は天に向かってそそりたち、その先端にはいじらしい
つぼみが震えんばかりに頼りなく息づいているのだった。視姦というのはまさにこういうこと
を言うのかも知れない。僕と先輩の息遣いはこれ以上ないほどに荒く、精神的には僕は先輩を
犯しているかのような心持ちがしていた。ただ僕はその時、性的な興奮と激情に理性を翻弄さ
れ、先輩がなぜ僕に胸を見ることを許可してくれたのか、まるで考える余裕がなかった。
 何分が経過したのだろう。いや、実際には何秒という単位だったのかも知れない。ただ、僕
は何時間も経過したかのように体感していた。
 「いつまでこんなもの見てんだよ、ばか!!」
 不意に夏美先輩は僕の手を振り払ってTシャツを引き下げ、立ち上がった。
 「ばかばかしい。あたしの胸なんて見ても楽しくないだろう?」
 「そ、そんなことはないですよ! 僕は、先輩は誰よりも魅力的だと思います」
 「ちぇっ、そんな科白、もっと他の可愛らしい女の子に言ってあげな。なんだかばかばかし
くなってきた。さぁ、今日はもう遅い。帰ろうぜ」
 そう言った夏美先輩はさっきまでとは違って、いつもの夏美先輩に戻ったようだった。でも、
いつもは豪放磊落といった先輩の表情だが、今日はその瞳に磨き上げたクリスタルガラスのよ
うな繊細な光が宿っているのが僕には見てとれた。
 「家まで送って行ってやるよ」
 「そんな。男の僕が先輩を家まで送りますよ」
 「おまえはバカだな。あたしはおまえより強いんだぞ?」
 と夏美先輩は言って笑った。
 「明日からまた練習を見てやるからな。大会まで頑張ろう。おまえならやればきっとできる
から」
 先輩はそう言って僕の髪を撫でた。そうしてから、ふっと気づいたように襟を引き締めて胸
元を狭め、下着を隠すように裾を引き下げた。そんな仕草をする夏美先輩を見たのは、僕は初
めてだった。
81名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 01:32:01 ID:Yn0ZJenv
ここで終了です。
投下してみたら、こんなにも長かったのに気づきました。
その割にエロは極少という。ごめんなさい。
お目汚し失礼。

82名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 03:30:53 ID:q8HFSfOI
夏美先輩に思いっきり萌えた!
ぐっじょぶです!

続編を期待します!
83名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 16:24:43 ID:mHp2di0p
GJ
ブラしてないのかね?先輩は
84名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 21:26:21 ID:vaejEp4R
>>82
ありがとうございます。続きの構想もあるので、また時間のある時に
書けたら投下させていただきます。
>>83
ブラしてません。ノーブラです。ハァハァ
85名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 20:54:21 ID:6Ivaq3N2
>>63の続きです
86名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 20:56:03 ID:6Ivaq3N2

「うちにバイトが入るなんて久しぶりだねぇ。」

大工の仕事は過酷な肉体労働、しかしその分給料は良い。今まで雇ってきた金目当てのチャラチャラした茶髪、金髪のガキ共なんざ、全員半日と持たず辞めていった。

「今度のは何時間ぐらい持つかねぇ?」

「今度のは多分持ちますよ、親方。」

それを言う源さんの顔がなんだかとても嬉しそうに見えた。

「へぇ、珍しいね。源さんのお目がねに叶う若僧が居たなんてね。」

「いやいや、まだまだ未熟な若僧ですよ。でもね、眼が良いんですよ、芯が一本通ってるって感じがしてね。」

源さんはそいつの相当気に入ってるのがよくわかる。

「じゃあ、その芯の通ってるって言う若僧に棟梁としてちょっくら挨拶してこようかね。」

いつものように現場を見回るそのついでに若僧を探す。
しばらく現場を見回った後、現場の片隅で材木を片付けている見慣れぬ背中を見つけた。

「よう、新米。元気か?」

ゆっくりと近付きながら声を掛ける

「はい、何ですか?」

振り返った顔は今まで働いてきたどの若僧よりも誠実そうで全くチャラチャラしていない、黒い短髪の青年だった。

「あの、もしかしてあなたがここの棟梁さんですか?」

質問してきた声からはあたしを女の棟梁だからといって、舐めたような口の聞きかたではなくきちんとした上司に対しての聞きかただった。

「そうだ。あたしがここの二代目棟梁 舩木 愛だ。」

最初、ちょっと声がうわずっちまった。なに年下の新米に緊張してんだよ、あたしは。

「どうも、昨日からここで働かせてもらっている、神崎 衛です。」

真っ直ぐこちらの眼を見てくる二つの眼。確かに源さんが言う通り芯が通ってそうだよ。
しかも、まじまじとその顔を見るとなかなかいい男の部類に入る顔だ。
でもそれは最近のチャラチャラしたガキ共のいい男ではなく、本当の意味での二枚目という感じだった。

「昨日、すいませんでした。本来なら仕事場に入ったその日に挨拶すべきだったのに。」

あたしが無言で顔を観察しているのを怒ったと解釈したようで、いきなり謝罪してきた。

「そんな気にすんなって。大体、昨日は次の仕事の打ち合わせで取引き先に行ってたから、ここには顔を出してねぇんだよ。」

「はい…、でも――」

「だから、いいって。それより仕事、中断させちまって悪かったな。もう他の持ち場見回るから仕事再開してくれて構わねぇから。」


87名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:12:04 ID:6Ivaq3N2
そう言って、足早にその場から離れる。顔を見た瞬間から緊張しっぱなしだった。
まだ心臓の野郎がドキドキしてやがる。何かあたし、おかしいぞ。
と、そのとき急に肩を掴まれる。

「うぉっ!」

あまりにも驚いて悲鳴を上げてしまう。ばっ、と後ろを振り向く。

「何だ、次郎か。脅かすなよな。」

「ん?どしたんすか、棟梁?」

こいつは松林 次郎。髪の毛は茶髪で典型的な最近のチャラチャラしたガキ。
十代で結婚、しかもそれはできちゃった婚。
それだけを見ればあたしはこいつが大嫌いだが、結構な愛妻家でいまでもラブラブ。
おまけに仕事には熱心で正確。
髪の毛とか服装をちゃんとしてくれりゃ、いいのにと思うことがある。
ちなみに現場ではあたしの次に若い従業員だ。

「どうしたも、こうしたもねぇよ、まったく。お前が急に肩掴むからだろ。おまけで寿命が三年縮んだよ。」

「そうだったんすか、それはすいませんでした。んで話があるんすけど。」

ケロっとした態度で全く反省の色なし。まあ、いつものことだからしょうがないけど。
そして設計図を広げながら話してくる。

「どした?何か問題でもあったか?」

「いや、実はっすねぇここの…。」

仕事のことに集中して、一時的に新米のことを忘れる。

「さぁ〜、今日もやっと終わった。今日もよく働いたっすねぇ。」

いつもの調子で次郎が呟く。

「おう、みんな聞いてくれ。今日は親方もいるし新米バイトの歓迎会をするぞ。」

仕事終わりに源さんの提案で歓迎会という名の飲み会に行くことになった。
新米もチラリと時計を見てから、歓迎会への参加を同意する。
ちなみに愛妻家の次郎が
「今日は家でカミさんの晩飯が食いたいっすよ〜。」
と抗議したが即却下された。うちの従業員に拒否権は存在しない。
がやがやと騒ぐ一同。
行き着けの店、閂 で歓迎会を開く。最初は自己紹介やら、なんやらで新米を構っていたが、
未成年で酒の飲めないとわかると各自で飲み始めていた。
ちなみに次郎はいつの間にか居ない。明日、現場で先輩従業員に絞められるのは確実だろう。
あたしも一人で、ちびちびと焼酎を飲んでいた。

「あの、棟梁さん。今、大丈夫ですか?」

そんなとき突然、新米に話しかけられる。

「お、おう。なんだ、新米。」

「棟梁さんのことをちょっと知りたいと思ったので。」

「お前、もうあたしの名前忘れちまったのかい?」
88名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:15:56 ID:6Ivaq3N2
あたしのことを覚えてくれてなかったのか、何故か悲しくなる。

「いえ、名前はきちんと覚えていますけど…。」

「それで十分だろ、他に何知りたいって言うんだよ。」

「えっと、この職場で二代目になる前は個人で仕事をしてたって源さんから聞いて。何ですぐにここで働かなかったのかあ、って思って。」

なんだそう言う意味か。

「なんだ、そんなことでいいのか。よしっ、じゃああたしが二代目なる前の話、してやるよ。」

「はい、ありがとうございます。」

ぱぁっと笑顔になる。本当に嬉しそうだ。なんとなくこっちまで嬉しくなるね、うん。

「個人で働こうと思ったのは親父の力に頼りたくなかったからだな、あの頃は若かったしな。
でも最初はな、全く仕事の依頼がなかったんだよ。
たぶんそれはあたしが女だからって理由でね。
全く呆れた連中ばっかりだよ、女になんか安心して家を任せられないっていう感じでさ。
あたし悔しくてさ、でもここで踏ん張らなきゃダメだって思って地道に交渉して行ったんだよ。」

あたしは酒が回っていたのか、それとも話ながら、そのときの悔しさを思い出したのか、だんだんと愚痴っぽくなっていた。

「悪いね、なんか愚痴っぽくなってきちゃって。」

「いえ、気にせず続けてください。」

全く嫌がっているようには見えず、逆にあたしは話を進めるように促されてしまう。

「お、おう。そんな中あたしに初めての仕事の依頼が来たんだよ。」

ここであたしは酒を一口飲んで間を空ける。

「その初めての仕事の依頼はある老夫婦からで、雨漏りの修理をしてくれっていう内容だったのさ。
あたしはその時はとにかく嬉しくて、電話があった後すぐにその老夫婦の家に行ったよ。
でも雨漏りはそんなにひどくなくて、修繕は小一時間程度で終わっちまってさ。
初めてのサービスってことでその家の棚を修理したり、家の中のあらゆるところを修繕して、おまけに新聞入れとか日曜大工みたいなことまでしちまったんだよ。」

あたしは当時のことを思い出しながら苦笑して、またちびりと酒を口元に運ぶ。

「ごめんな、なんかショボい仕事の話で。つまらなかったろ?」

「全然ショボくなんかありません。その老夫婦にとって雨漏りは真剣な悩みで、その悩みを解決してくれた愛さんにはめちゃくちゃ感謝してると思います。」

あたしは新米の思わぬ反応と下の名前を呼ばれたというダブルの衝撃に動揺していた。



89名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:16:56 ID:6Ivaq3N2
今回はこれで終わりです。
90名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:51:04 ID:hI+Kck6S
 つづきにwktk♪
91名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 04:51:31 ID:W0H749gM
投下してもいいんだろうか?
何か色々被るような気もするんで躊躇うのだが…
92名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 04:52:04 ID:W0H749gM
スマソ、ageちまった
93書き殴り:2007/01/24(水) 05:46:41 ID:W0H749gM
だから、叫んだ。

 「何よ!、何でなの?理由を、理由を!言いなさい!!」

大きくはだけた、胸元からは白く歳のわりに豊かな乳房が零れ落ちんばかりに溢れていた。
そして、溢れているのは胸元だけはなかった。

 精一杯の強がり。
 涙は泥を溶かしたはずだった、今纏う高貴の香りは見せかけだと知り、それは知られている
はずだった。
 でも、それでも尚、求めてくれない。

 答えるようにはぐらかすように、男は片口を歪めて、へらへらと笑ってみせた。
 その表情を見て、新たに血を上せて少女は、女に踏み出した少女は声は張り上げた。

 「当然のことではなくって?何故?何故?わたくしを手にしたくはないの?
そうすれば金も名誉も思いのままなのよ!」

 男は一瞬、驚いたような表情を浮かべ、笑い出した。限りなく乾いた笑いだった。

 「嬢ちゃん、よーーーく聞けよ。」

 蒼い月の照らす庭園を貫く道、その向こうで背を向けたままで男は、嘲りと哀れみと哀しみと
それ以外の何かを含んだ声で続けた。
その顔は、擦り切れて疲れた表情だった。

 「意味なんか端ッからねぇんだよ。」

 「………」

 「世界が理不尽でも不条理じゃない、なーんて誰が約束したんだ?
  なぁ、意味なんぞ無いのさ。
  名誉にも金にも俺にもおまえさんにも、な。」

男は背を向けると、門へと向った。

そうして乾いた風の中、蒼い月光の中遠ざかる影を見送った後、少女は泣いた。
94名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 05:47:28 ID:W0H749gM
うわ、誤爆
95名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 07:17:06 ID:YipNbHL+
ひどいなこりゃ
96名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 11:50:40 ID:jRZfo3cX
エロカッコイイスレ?
97名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 20:26:13 ID:GPAMhwm0
保守
98名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:42:36 ID:BkZHGmke
>>86の続きです
99名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:53:03 ID:BkZHGmke

「な、なんだい。急に下の名前なんかで呼んで。さっきまで親方とか棟梁とかなんとかって呼んでただろ。」

「今は一応仕事終わってるので、親方とか棟梁って呼ぶのは失礼かなぁって思って…。」

「それにしたって、いきなり下の名前を呼ぶのは…。」

「そうですよね、やっぱり慣れ慣れしすぎたですよね。あの、すいませんでした。」

本当に申し訳なさそうに謝ってくる。

「いや、驚いただけで、気にしてないって。別に下の名前で呼んでもあたしは構わないから。但し勤務時間外だけだからな。」

「はい。ありがとうございます、愛さん。」

「お、おう。」

やっぱり慣れてないとやっぱり違和感あるな、でもこいつに呼ばれるのは本当に嫌じゃなかったし。
「あの、愛さん。俺、そろそろ帰らないとまずいんですけど、大丈夫ですかね?」

向こうで騒いでる連中を見ながら尋ねてくる。

「おう、そんなこと気にすんなって。それより用事があんなら早く帰んな。」

「はい。じゃあ失礼させてもらいます。」

すくっ、と立ち上がり出口のほうに向かっていく。

「見送ってやるよ。」

そう言ってあたしも一緒に立ち上がって出口に向かう。



100名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:55:48 ID:BkZHGmke

閂から出ると、外はもう真っ暗で吐く息も白く、肌寒かった。しかし店の中の喧騒は遠くに聞こえ、壁一枚隔てただけでこんなにも違うものなのかと思ってしまう。


「あの、じゃあ、お先に失礼します、棟梁。」

「おう、気ぃつけて帰れよ。」

新米の言葉から、棟梁として態度をとる。
そして新米はあたしに背を向ける。
あたしも店に戻ろうと暖簾をくぐろうとする。

「愛さん!」

突然、名前を呼ばれる。

「な、何だい、急に。びっくりするだろ。」

暖簾から離れ、新米のほうに近付いていく。

「俺、好きですから。」

「えっ、」



急に寒さを感じなくなる。
そしてだんだんと身体中が熱くなっていくのがわかる。

「俺、この仕事大好きですから。」

「へっ?」

今度は体から一気に熱が冷めていくのが分かる。
そしてそのまま無言で新米に近付き頭を思いっきり殴る。


「痛っ、いきなり何するんですか、愛さん。」

頭を抱えながらこちらを見やってくる。

「制裁。」

新米の分際でいきなり何言い出してんだ。こいつは、あたしをドキドキさせやがる。

「制裁って何したって言うんですか。」

「うるさい、さっさと帰れ、新米。」

追いやるようにして帰らせる。
「ったく、何してんだよ、あたしは。」

そう言って、はぁ、と一つ溜め息をつく。息はさっきよりいっそう白く見えた。



101名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 00:56:58 ID:BkZHGmke
以上で今回は終了です
102名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 15:07:43 ID:JyI6rZUg
GJ!!
エロが楽しみ
103名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 19:28:59 ID:okA0rYnL
GJ!!!!
待ってました
104名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 00:55:32 ID:UpwYAghb
>>100の続きです
105名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 00:57:16 ID:UpwYAghb

新米を見送った後、暖簾をくぐり店に入る。
すると、

「「「あ〜いちゃん。」」」

源さん以外の全員が店に戻ってきたあたしの名前を呼ぶ。
どうやら一連の会話を聞かれていたらしい。それに酔いがあいまって、これに至ったらしい。

「俺、好きですから。」

一人が新米の真似をする。すると、もう一人が、

「私もよ、新米君。私をお嫁にもらってね。」

途中から明らかに悪意による脚色が見られる。これを聞いたあたしは頭にきて、

「うるせーぞ、てめぇら!親方をからかうたぁ、いい度胸してるじゃねぇか!全員覚悟しとけよ、今日は全員酔い潰れるまで飲ますからな!」

「「「えぇ〜、勘弁してくださいよ、親方ぁ〜。」」」


「俺、母ちゃんに何て言い訳しよう。」

「俺なんて今日は家に入れてくれねぇよ。」

口々に後悔の言葉を叫んでいく。ざまぁみろ、親方を親方と思わないからだ。

「まぁまぁ、親方。勘弁してやって下さいよ。」

一人で奥のカウンターで飲んでいたはずの源さんがいつの間にかあたしの隣に来ていた。

「あいつらだってもうほとんど酔っぱらい同然ですから、明日には今日のことは覚えてませんよ。」



106名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 00:59:30 ID:UpwYAghb
年長者の源さんにこう言われたらあたしは従うしかけど。

「でも…」


「それに…、愛ちゃんが告白されるところが見れて、おいちゃんも嬉しかったんだよ〜ん。」

ここにも、もう一匹酔っぱらいがいた。






「くしゅっ」

寒い、そして頭も少し痛い。昨日飲みすぎたらしい。
目だけを開けて周りを見る
ここ、どこだっけ、とまだ頭がはっきりとしない。



「そうか、あのまま寝ちまったのか。」

周りには誰も居ないのに思わず独り言を呟いてしまう。
そしてだんだんと頭がはっきりとしてくる。
昨日、結局源さんも巻き込んでベロンベロンになるまで飲んで…。
ダメだ。途中から記憶が無い。しかし親方おいて勝手に帰りやがって。でも、まぁいいか、それぐらい。

「んっ〜」

一回伸びをして体を起こす。畳の上で寝たせいであちこちが痛い。
「外の空気でも吸うか。」

やはり独り言を呟いて、表に出る。


外はまだ少し薄暗く、寒かった。それは酔いを醒ますにはちょうどいい寒さだった。
早朝ということもあり、車も人の声も全く無く、普段の人通りの多さとは掛け離れていて、少し違和感を覚えた。

「しっかし、静かだなぁ。」

静寂を拒むように自ら言葉を発してしまう。

107名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:01:22 ID:UpwYAghb

しばらく、そこで佇んでいるとだんだんと世界が起きてきた。
牛乳配達のおっちゃん、仲良く散歩している老夫婦があたしの前を通りすぎて行く。
そろそろ部屋に戻ろうかと思ったとき朝の静寂を打ち破る、そして朝靄の向こうからでも分かるほどすごい勢いで自転車がこちらに向かってくる。

「なんだ、なんだ?」

だんだんと近付いてくるそれを凝視していると、途中で止まってポストに何か入れているのが見えた。

「なんだ新聞屋か。寝坊でもしたのか?」

興味本意でどんな奴か見てやろうと思い、新聞屋が通るのを待つ。





「お、お前…。」

「あれー?愛さんじゃないですか、どしたんですか?こんな時間に。」

「そりゃ、こっちの台詞だろ。何やってんだよ、お前は。」

「何って、見てわかんないですか?新聞配達ですよ。」

早朝だと言うのにそれを全く感じさせない語調。

「ったく、朝っぱらから元気だな。でも新聞配達のバイトもしてるとはな。知らなかったよ。」

「はい、新聞配達は中学校からしてるんですよ。でも今日は久しぶりに寝坊しちゃって。」

ははは、と苦笑いを浮かべながら急いでいた理由を勝手に喋る。

「ん?じゃあ、時間ヤバいんじゃないか?」

「あっ!」

今、思い出したかのように慌て出す。

「じゃあ、これで失礼します。」

あっという間に去っていく。

「事故んなよ〜。」

遠ざかっていく背中に声を掛ける。

何故かわからないがあいつと会話しているときは暖かい気持ちになっていた。それまではあたしは孤独で、寂しい気持ちで一杯だったのに。
そして逆にいなくなってしまうと一層寂しい気持ちが増していた。



108名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:03:51 ID:UpwYAghb
今回はこれで終わりです。
エロは大分先になると思います。すいません
109名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:35:08 ID:SDyTRKcg
GJです!!!!
110名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 08:36:03 ID:jSWuNrNP
キターGJ!
111名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 22:26:19 ID:5aYEC1qH
次スレの時は姉御肌を姐御肌に変えて欲しい
112名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:13:22 ID:L2dK4Knj
>>107の続きです。
113名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:14:16 ID:L2dK4Knj

「ただいま。」

静かに玄関の扉を開け、小声で挨拶をする。そして音がしないようにゆっくりと扉を閉め…

「おかえり。」

「うぁっ!なんだ、おふくろか。脅かすなよ、親父かと思っただろ。」

玄関で待ち構えていたのはあたしの母親、舩木 裕子。
それ相応に年をとっているはずだがそれを感じさせない若さを持っている女性だ。

「なんだ、おふくろか。じゃ、ありません。年頃の娘が朝帰りなんて。一体こんな時間まで何してたの?」

「説明するから、もう少し声のトーン下げて。近所迷惑だし親父が起きるだろ。」

「黙らっしゃい!そんなことはいいから早く理由を言いなさい!!」

「源さん達と飲んでただけだから。」

「まったく、男と一緒にいて朝帰りかと思ったら、また源さん達と飲んでたの。彼氏の一人でも作って早くお母さん達を安心させて頂戴。」

「余計なお世話だよ、おふくろ。あたしはまだ誰とも付き合う気はないよ。」

「はあ〜、いつになったら孫を抱けるのかしらねぇ。」

「はいはい、わかった、わかった。今から風呂入りたいんだけど沸いてる?」

「そうくると思って沸かしてあるわよ。」

「ありがと、じゃあ入らせてもらいま〜す。」

114名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:16:51 ID:L2dK4Knj






おふくろは余計なおせっかいが無けりゃいい母親だし、ほとんどのことは許してくれる器のでかい人だ。
それに比べてうちの親父は…。
熱めの湯船に浸かりながらしみじみと思う。
そしてふと今朝の新米とのことを思い出す。
そういえばあいつ中学から新聞配達のバイトしてるって言ってたな。意外と苦労してんだなぁ、あいつ。
あっ、もしかして朝寝坊したのって歓迎会に誘ったせいじゃ…。悪いことしたなぁ。今日、現場で謝ろ、うん。そうしよう。
でも朝、あいつの顔見れてほっとしたのは何だったんだろう。

「それは間違い無く恋ね、恋。」

「うぁっ!!何でそこにおふくろがいるんだよ!」

いきなりお風呂のドア越しからおふくろの声がして驚く。

「着替えを置きにきたらなんかブツブツ言ってたから、気になって聞いてたの。それより新米ってどんな子?かわいい系?それともかっこいい系?」

どうやら無意識のうちに声に出ていたらしい。それにしてもやっぱりお節介焼きだな、おふくろは。

「そんなんじゃないって、一昨日からうちでバイトしてる奴の話。それでそいつがいなくなってから急に寂しく感じだけ、ただそれだけの話だから。」

まったくそんなことでイチイチ騒ぐなよ。どっちが子供かわかんねぇよ、これじゃあ。



115名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:18:01 ID:L2dK4Knj


「それ、本当でしょうね?!」

「何が?」

「だからその新米がいなくなったら急に寂しくなったって本当?」

「あぁ、そうだよ。」

「本当に?」

「本当だよ。いい加減しつこいぞ、おふくろ。」

「フフフッ、とうとう愛ちゃんにも好きな人ができたね、お母さん嬉しい。朝御飯は赤飯にしようかしら。」

「ちょっ、ちょっと待て、おふくろ。」

風呂の中で慌て出す。

「なぁに?愛ちゃん。」

この声は機嫌が良いときのおふくろの声だよ。

「何で寂しくなっただけであたしが新米のことを好きってことになるんだよ。」

おふくろはすぐ話が飛躍するからな。はぁ。

「あんたは自分の恋心もわからないの?じゃあ今朝、偶然その新米君に会ったとき、ほっとしただけじゃなくて嬉しくなかった?顔を見たときドキドキしなかった?他の人とは違う気持ちにならなかった?」

「…よ、…ったよ。」

「えっ?はっきり言いなさいよ、あんたらしくもない。」

「なったよ!朝そいつの顔見たとき嬉しかったし。初めて現場で会ったときドキドキしたし、最近の若僧どもとは違う感じだったし…。」

「今日、その子うちに連れていらっしゃい。」

「えっ?」

116名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:23:38 ID:L2dK4Knj
「いいから、連れてきなさい。お母さんが見極めてあげるから。」

「えっ?」

まだ状況が掴めていないあたしはもう一度間抜けな声をだしてしまう。

「だから、お母さんがその新米君があんたを騙すような人か、見極めてあげるって言ってるの。どうせあんたは恋愛経験ないんだから。」

「でも…。」

「いいから、今日は御馳走用意して待ってるから、絶対に連れてくること!わかった?」

こうなったおふくろを止めるのは無理だ。

「わかったよ。」


風呂から上がるとすでに朝飯の準備ができていた。しかも赤飯。まさ本当に赤飯にするとは…。

「あら、上がってたの?じゃあ朝ごはんにしましょうね。お父さん起こしてきてちょうだい。」

「嫌だ。」

あんな親父を起こすなんて面倒な真似したくない。

「もう〜、朝ごはん作ってあげたんだから、それぐらいしてくれてもいいじゃない。」

「嫌なものは嫌なんだよ。」

「仕方ないわね、じゃあお母さん起こしてくるから。先食べてて。」

「わかった。」

それからしばらく経った後、親父がのそり、のそりとやってきた。

「……。」

「……。」

気まずい沈黙。親父と二人っきりになるといつもこの空気になる。
しばらくしてからおふくろがやってきて気まずい空気だけは解消されたが。

「はい、お父さんお赤飯よ。」

おふくろがお茶碗に赤飯をよそって親父に渡す。

「ん。」

新聞を見ながら茶碗を受けとる。

「もう、お父さんったら。食事の時ぐらい新聞読むの止めて下さいよ。それに今日は愛の彼氏候補が来るんだからそんなステテコ姿は止めて下さいね。」

「ぶっ!何言ってんだよ、おふくろ。」

おふくろの爆弾発言に思わず飲んでいた味噌汁を吹いてしまう。

「そういうことだから、お父さん。夜はきちんとした格好してちょうだいよ。」

「…わかった。」
117名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:25:35 ID:L2dK4Knj

おふくろの発言によって、さらに気まずくなった空気の中なんとか朝飯を食べ終えて現場に行く支度をする。

「あれ?おふくろ、弁当は?」

洗い物を手早く済ませて、なにやら出掛ける準備をしている、おふくろに訪ねる。

「あっ、ごめ〜ん。赤飯作るのに時間掛けちゃって弁当作れなかったのぉ。」

それじゃあ本末転倒だろ、まったく。頼むよ、おふくろ。

「ごめ〜ん。じゃ、ねぇだろ。じゃあどうすんだよ、あたしの弁当は。」

「近くのコンビニで買ったらいいでしょ。お母さん、これから美容院に行くから忙しいのよ。」

「何言ってんだよ、あたしのお客なんだから。そんなに綺麗にしなくてもいいから。」

「いいの、いいの。気にしなくていいから、これはお母さんの勝手なんだから。それより時間は大丈夫なの?」

あっ、と一言声に出して時計に目をやる。時計は普段家を出ている時間を大幅に過ぎていた。

「もうこんな時間かよ、じゃあ行ってくるから。」

「はい、いってらっしゃい。なるべく早く帰ってくるのよ。」

その言葉を聞いた後、急いで靴を履き家を出る。どうやら途中でコンビニに立ち寄る時間は無さそうだな。そう思いながら軽トラのエンジンを噴かす。

118名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:26:50 ID:L2dK4Knj


幸運にも朝の渋滞がなく、ほぼ時間通りに現場に着くことができた。
しかし渋滞に捕まっている間に、どう新米を誘おうか考えようと思っていたのに、あっという間に着いてしまったために結局何も思い付けなかった。

「ええい、なんとかなんだろ。」

思案を駐車場で止めて仕事のことに頭を切り替える。





「「おはようござーっす、親方。」」

「おう、オメェら変わりねぇか。」

「「はい、変わりないです。」」

いつも通りのやりとりを交わす。

「よし、じゃあ次郎来い。」

「はい。なんすか、親方。」

次郎の顔と服が微妙に汚れているように見えたがそこは敢えて無視する。
そして目の前に来た次郎の頭にゲンコツを喰らわす。

「痛っ〜、痛いっすよ。愛ちゃん。」

顔が一瞬にして真っ赤になる。

「な、な、何でお前がそれ知ってんだ!」

「いや〜、愛ちゃんが来る前に先輩にちょっとボコられたんすけど、そのときに教えてもらったんっすよね。なかなか新人君も大胆っすねぇ〜。」

ニヤニヤしながら答える。もう一発喰らわしてやろうか、こいつは。

「もう一発殴られたくなかったらその呼び方は止めろ。それとお前ら全員一ヶ月減給な。」

119名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:29:02 ID:L2dK4Knj
「「そんな〜。」」

周りでニヤニヤしている奴らも同罪だよ、まったく。勝手に教えやがって。

「まあまあ、親方。あいつらだって悪気があったわけじゃないんですから、減給は勘弁してやって下さいよ。」

ん?前にも同じようなフォローがあった気が…、デジャヴかな?


「それに…、愛ちゃんが告白されるとこ見れて、おいちゃんも嬉しかったんだよ〜ん。」

あれ、おかしいな。源さんこんなキャラじゃなかったのに。もっと厳格なキャラだったのに。


「っとそれより、新米の姿が見えねえようだが?」

「あれれ〜?やっぱり自分の彼氏の居場所は気になるもんすか?」

だからそのニヤニヤ笑いはやめろ。

「衛なら今日から来ないでしょ、親方忘れたんですか?」

職人の一人が教えてくれる。

「あっ、そうか。」

木材やセメントを運ぶだけの仕事は昨日で終わり、今日からは熟練の大工たちだけで仕事を行う。つまり次の建設の仕事までバイトは現場には来ないのだ。心の中で舌打ちしながらもそれを忘れていた自分に腹を立てる。

「思い出したっすか?親方。やっぱり恋は人を盲目にさせるんすね。」

「次郎、無駄口叩いてねぇでさっさと仕事に移るぞ。」

さすが源さん締めるときは締めてくれるよ。


皆が持ち場についた後、ゆっくり源さんが近付いてくる。

「親方、結婚式の仲人は任せて下さいよ。」

あれ?源さんがおかしい。



120名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:29:59 ID:L2dK4Knj
以上で今回の投下は終わりです。
121名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 12:14:42 ID:XFbtiUiz
GJ
122名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 12:43:11 ID:HjjSDqTP
いいねー
123名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 22:18:56 ID:NGmaoHSG
ほす
124名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 01:22:29 ID:26GkC7W/
姐さん、そろそろ出番ですぜ
125名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 22:37:21 ID:yT8e37Kv
age
126名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 21:46:43 ID:ZRVecG/t
期待age
127プロローグ 1:2007/02/25(日) 23:18:11 ID:UW2awRAM
投下してみるテスツ


冬野勇菜は怪談とか幽霊とかそういった類のモノが大の苦手だ
しかし彼女の友人達は勇菜が何度言い聞かせてもも全く信じようとしなかった
少しウェーブのかかった腰まである美しい黒髪
まるでタマゴの様にツルツルできめ細やかな白い肌
キリッとした印象を与える切れ長の目と漆黒の瞳
スラリと通った鼻筋に、淡いピンクの艶のある唇
女性にしては高い171cmという身長。そしてバスケで鍛えられ引き締まり、
それでいて肉付きの豊かな相反した美しさを兼ね備えた体
(ちなみに上から91・58・88だ)
そしてその外見にそぐわぬ勝ち気で男勝りな性格や言動
面倒見が良く、誰にでも裏表無く対等に接し、成績優秀で、
なおかつ強豪照陽高校バスケ部の部長。更にスポーツ万能で
家事全般が得意で前述の通りに完璧な美貌を持っていると来た
みんなのヒーロー、絶対無敵完璧超人、超姉御。そんな彼女の弱点が
まさかオカルト全般だなんてとてもとても・・・
だが
その超姉御様が
廊下で
尻餅をつき
顔面蒼白で
震えながら歯をならし
イヤな汗を掻きながら涙目で
前方の真っ白な少年を指さしながら
「でででっででででーでーで・・・・・・」
128プロローグ 2:2007/02/25(日) 23:18:56 ID:UW2awRAM

出ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇたあああぁぁぁぁああぁ・・・・・・

何て叫んですぐさま立ち上がり全力疾走でその場を離れたなんて光景を見たら
「イヤでも信じちゃうわよね」
と冬野勇菜の幼稚園からの幼馴染みであり、最大の理解者でもある
坂本菊子は今が放課後で助かったと思いながら心の中でそっと呟くと、
すぐにハッとなって真っ白な少年のほうに視線をやった

彼は何とも言えない
凄く怒っているような
凄く悲しんでいるような
凄く呆れているような
なーんにも考えてないような

良く分からない複雑な表情を浮かべながら立ち去るところだったのだが、
ちょっと見ただけで分かった。というより見間違うはずが無い
乳白色の髪と肌、真っ赤な瞳。一度見たら忘れられない強烈な印象を残す
この一年生の話題でつい最近までこの学校は持ちきりだった
五日前の始業式の時勇菜は風邪で休みでやっと今日学校に来たところだから、
知らなかったのだろう。この話題もピークを迎えてだんだん冷めてきた頃だったから・・・
だがあまりに無神経過ぎる―らしくない発言に今更イライラしながら、
私は小走りで勇菜の後を追い始めた。
普段の勇菜なら絶対にあんなこと言わないし、言ってる奴がいたら逆に注意してる。
そんな自らを省みない正義感の塊のような勇菜を私は好きになったのだ。
だから私はさっきの勇菜も、勇菜のせいで悲しむ人が出来るのもイヤだ
129プロローグ 3:2007/02/25(日) 23:19:21 ID:UW2awRAM

階段を駆け上ってちょっと息が上がってるので、階段のすぐ隣、
自分達の普段使っている三年六組でうずくまっている勇菜を見つけ、ホッとしながら
肩に手を掛けると同時に声を掛ける
「ねぇ、いさ「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい何でもしますから!!!!
何でもしますから祟らないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
(まぁ予想できたことだけど)
パニクってる勇菜はホンットに周りが見えないからなぁ―
しみじみと今までの例を思い返してみる
こいつは昔からこうだ。私や家族以外でこんな醜態(笑)を晒すことは奇跡的に無かったが、
ちょっとでもホラーな目に遭うとすぐパニクる。しかも物凄く
この時だけ勇菜は私に弱いところを見せてくれる。でも本能的にホラーな目から
逃れようとする勇菜は中学生になった辺りからこんな姿は見せてくれなくなった
こんな勇菜も好きなので最近は寂しい思いをしていたものだ
なのでちょっとさっきの彼に感謝する
「いーさーな」
ひたすらごめんなさいごめんなさいと連呼している勇菜(ちょっと気味が悪い
をあやす様に頭を優しく撫でながら猫撫で声で名前を呼ぶ
「ごめ・・・菊子?」
「ねぇ、何でもしてくれるんだよね?」
「え?え?え?何であたし教室に居るんだ?」
―まだちょっとパニクってるなこりゃ
「勇菜!」
「うわっ!はっはぃっ!」
今度はちょっと怒ったような鋭い声で勇菜を呼ぶとビクッと体を強ばらせた後、
急いで私に向き直る。微妙に顔に不安が残っている
「何でもしてくれるんだったらさ、さっきの人に謝りにいこ?
私も付き添ってあげるから」
さっきの人?と返事して少し考え込む勇菜―みるみる内に青ざめる



こうして思い返してみれば
冬野勇菜と、彼―笠森雪輝のお互いの第一印象は最悪だったんだなぁ・・・
としみじみ思った
130名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 23:20:10 ID:UW2awRAM
これからちょくちょく投下しようかと思ってみたり
131名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 00:47:32 ID:dyqh5U/I
>>127
GJ〜 続きが楽しみです
132名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 11:00:58 ID:0L1p4or7
楽しく読めそうですな。続きに期待♪
133名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 19:57:51 ID:0L1p4or7
・・って笠森雪輝クンはアルビノ?
134名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:04:04 ID:z1paEhtr
>>119の続きです
135名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:05:54 ID:z1paEhtr

新米のことが頭にチラチラ浮かびながらも、なんとか仕事を遂行し、やっとこさ昼休みに入る。

「あぁ、腹減った〜。早く愛妻弁当食べよっと。」

皆はそれぞれ弁当を出して食べ始める。

「あれ?親方。弁当どしたんすか?」

「ん?今日はコンビニ弁当だ。だからちょっくら買いに行ってくらぁ。」

「そうなんすか、じゃあ先食べてますね。」

「おう。」


現場を離れてそこから一番近いコンビニを探す。

「確かこの辺りにコンビニあったはずなんだけどなぁ〜。ってあった、あった。」

「いらっしゃいませ〜」

うん、元気な声だな。こっちまで気持ち良くなるね。でもなんかこの声聞き覚えがあるような…。まあ、気のせいだな。早く弁当買っちまお。

最近は弁当のバリエーションも増えてんだな、目移りしちまうよ。でも、まあ結局は唐揚げ弁当みたいなオーソドックスなもんに決めるんだけどな。

レジに唐揚げ弁当を持っていく。おでんの良い匂いがするな。最近はこんなのもあるのか。

「お客様、お弁当の方温めますか?って愛さん!」

ん?やけに馴れ馴れしい奴だな。ここは一発接客ってもん教えないといけねぇな。でもなんであたしの名前知ってんだ?

136名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:07:30 ID:z1paEhtr
「お、お前、新米じゃねぇか!こんなところで何してやがる!」

「はははっ、何って見てわからないですか?コンビニでバイトしてるんですよ。」

得意気にそのコンビニの制服を見せてくる。

「あぁ、そうだな。」

勢いで叫んでしまい、結局この新米の言葉で冷静になってしまう。

「それより、お客様。お弁当は温めますか?」

ようやく本来の自分の仕事を思い出したのか、急に接客し直す。

「温めなくていいよ、そのままでいい。」

その後、レジスターをピッピッと押して値段を言われる。そしてあたしはお金を渡しお釣りをもらう。

「はい、420円のお釣りになりま〜す。」

お釣りを受け取るために出した右手に新米の左手が添えられる。

「うわっ!」

「どうか致しましたか?お客様。」

「何でもねぇ、気にすんな。」

まさか手が触れ合ってドキドキしちまったとは言えねぇよ。これが恋ってやつなのか。おふくろが言ったこと当たってやがるな。

「ん?そういえば何か言うこと有ったような?」

そのまま店を出ながら思いだそうとする。後ろでありがとうございました。と言う言葉をしっかり耳で聞きながら。

「あっ、そうだ!晩飯。」

車に乗り込んだところでようやく思い出す。


137名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:08:41 ID:z1paEhtr

車の中でどう誘おうかしばらく悩んだ後、もう勢いだけで行くしかないと腹をくくり、店にもう一度入る。

「いらっしゃいませ〜。」

「悪いが新米。あたしは客じゃない。そしてお前に話がある。」

「?」

状況が飲み込めない様子だが、そんなことはいちいち気にしてられない。

「今日このバイト何時までだ?」

「えっと、今日はこのまま七時で上がりですけど。」


まだ状況が掴めないといった表情の新米。構わずあたしは続ける。

「じゃあ今日の七時半までにうちの家に来い。遅刻すんなよ、じゃあな」

「あの、えっと。」

まだ戸惑っているようだったけど無視して店を出てきてしまった。

車に戻ってようやく一息つく。
あぁ、緊張した。でも誘えてよかった。でも来てくれるのかな、かなり強引な誘いかただったけど。
そこで時計が昼休みの終了間近を指していることに気付く。慌ててエンジンをかけて現場に向けて車を発進させる。
早く仕事が終わってほしいなぁと思いながら…




空腹ながらも、この後の新米とのことを考えて根性で仕事を乗り切り、さあ帰ろうというときに、こういう重要な用事があるときに限って家の依頼主から連絡が入ってしまう。

138名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:12:04 ID:z1paEhtr
「はい、はい。わかりました。じゃあすぐに向かわせて頂きます。はい、では失礼します。」

チッと舌打ちをしてから家に電話をかける。何回かのコール音の後かなり機嫌が良さそうな声がもしもしと告げる。

「あぁ、おふくろ。うん、誘った。たぶん来ると思う。七時半ぐらい。
うん、いや、それで、今日ちょっと依頼主のとこに行かなくちゃならなくなったから、うん。
じゃあそれは任せたから、うん。じゃあまた後で。」




時計はもうじき七時半を指そうとしていた。

そしてここに二時間も前から落ち着きなくうろうろしている女性がいた。

「そろそろよねぇ〜、来るの。愛ちゃんの将来の旦那さまってどんな人なのかしらねぇ。
いい人だといいんだけど、詐欺師だったらどうしましょう、
愛ちゃんみたいな騙されやすい性格だったらそういう人にカモにされちゃうわ。
でも騙されたとわかったら、ショックで寝込んじゃうだろうな〜。でもそれが愛ちゃんのためだし〜。
ん〜、そこが悩みどころよねぇ。」

そう一人で悶えているときにインターホンが鳴り出す。

「あら?来たみたいね。はいは〜い。」

さっきまでの悩みは嘘のように脳天気な声で返事をする。

さすがに僅かに緊張しながらもガラガラと扉を開ける。

「えっと、あの、その、はじめまして。親方のところでバイトさせてもらっている神崎 衛と言います。
今日は夕飯をごちそうして頂けると聞いてやってきました。」

「(ふ〜ん、第一印象はいいわね、挨拶もきちんと出来てるし。
顔もなかなかかっこいいし、でも、まだこれで信用しちゃダメね、うん。)」

「あの、もしかして、愛さんのお姉さんですか?」

「(うん、旦那さま決定ね。)」

と速攻で信用してしまっているカモ一人。

「あの、愛さんは?」

「あぁ、はいはい。愛ちゃんねぇ、急にお仕事入ったみたいで帰るのがちょっと遅れるんだって。」

139名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:13:44 ID:z1paEhtr

「そうなんですか。じゃあ出直して来たほうがいいですかね?」

「大丈夫よ、たぶん。すぐ帰ってくると思うから。」

「えっ?でもそういうのは悪いので…。」

「いいの、いいの。気にしなくて。」

「でも…。」

と、二人で堂々巡りをしていると奥からステテコ姿の家主が現れる。

「いつまで玄関にいるつもりだ、さっさと入れ。」

この一喝にさすがに圧倒され、渋々家の中に入っていく。

「ありがとうね、お父さん。でもステテコ姿はやめてって言ったのに。」

そっと状況を打破してくれた家主に近付き、お礼と苦言を述べる。

「知らん。」

「もうっ、お父さんったら。素直じゃないんだから。」

いつもと変わらぬ夫の姿だが、着ているのはかなり高価な値段の新品のステテコであった。




「お料理を運んで行きますから、居間のほうで寛いでて下さいね。」

「俺、なんか手伝いましょうか?」

「ありがとう。でも後は運ぶだけだから、気にしないで。」

「そうなんですか。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます。」

裕子がこう言ったのには訳があった。
確かに後は料理を運ぶだけだったのだが、他にもある思惑があった。それは愛の父親である徹夫と二人っきりにさせ、徹夫に自分と同様にこの彼氏候補を見極めてほしいというものであった。



140名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:15:46 ID:z1paEhtr

そして居間には裕子の思惑通り徹夫と二人っきりになっていた。


「(まいったな〜。愛さんに強引に誘われて来たはいいけど。まさかまだ帰ってきてないなんて。)」

「「……。」」

二人の間でしばらく無言が続いた。その沈黙を破ったのは意外にも徹夫の方だった。

「おいっ。」

「は、はい。」

あまりにも予想外のことに衛は驚いてしまう。

「坊主。お前、うちのバカ娘の下で仕事してるらしいな。」

「はい。材木運び程度のバイトですけど、一緒に仕事させてもらってます。」

「…そうか。源さんはまだ元気にやってるか?」

「はい、元気にやっています。それに源さんにはすごい良くしてもらってます。」

「…そうか。ジローは元気か?」

「はい。松林さんにもすごく助けてもらいました。…えっとあのひとつ聞いてもいいですか?」

おずおずとした調子で尋ねる。その様子から、衛はまだ緊張が解けていないのがわかる。

「なんだ。」

「何で、源さんや松林さんのこと知ってるんですか?」



「それはなぁ、坊主。俺があのバカ娘の前の棟梁だからだよ。まぁ俺はあいつを二代目とは認めてないがな。」

「えぇー!そうだったんですかー!」

「自分の働いてるところの棟梁ぐらい知っとけ。」

相手が先代の棟梁だと知るやいなや、衛の瞳が急に輝きだす。そしてそれと同時に緊張も解けていく。

「あの、じゃあもしかして一丁目の田中さんの家を建てたのってあなたなんじゃあ?」

「ん?そうだけど、よくあの家を建てたのが俺だってわかったな。」

その言葉を聞いて衛の瞳はさらに輝きを増して行く。

「あの、実は俺…」






141名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:17:21 ID:z1paEhtr
「(さぁて、もうそろそろいいかしらね。そろそろ行ってあげないと衛くんが沈黙で押し潰されちゃうかもしれないしね。)」

二人っきりを演出ししばらく台所で時間を潰していたのだが、頃合いとみて料理を居間に運んでいく。

「ガハハハハッ!そうだったのか坊主。お前、家がそんなに好きだったのか。」

「はい!特に田中さんの家は別格にかっこいいですね。毎日そこに新聞配達するんですけど、毎日見惚れちゃってますよ。」

「そうか、そうか。あの家は、俺が建てた家の中でも最高のもんだぞ、支払いの方もよかったしな。ハハハハッ!」

裕子が居間に料理を運び入れたとき、そこに広がっていた光景は予想とは全く違っていた。そしてそこには久しぶりにみる夫の笑い声があった。

「随分楽しそうですね。どうかなさったんですか?」

料理をテーブルの上に置きながら、さりげなく聞く。

「おう、お前か。どうしたもこうしたもねぇよ。この坊主、なかなか家を見る目があるんだよ、なにせ俺の建てた家をかっこいいと思うんだからな。ハハハハッ!」

そんな嬉しそうな笑い声を聞いて、こんなに機嫌がいいのはいつ以来だろうと裕子が思うほどに、徹夫の機嫌は良かった。

「それより早く飯と酒持ってこい!祝いだ、祝い。」

「はいはい。じゃあすぐ持ってきますね。」

「あっ、俺も手伝います。二人のほうが効率も良いだろうし。」

「あらそう?じゃあお願いしようかしらね。」

先程裕子はこの申し出を断ったはずなのだが、今回は快く承諾する。普通はおかしいと思うはずだがこの青年は全く違和感を感じていなかった。

「おう、じゃあとりあえずビールから持ってこい。」

「はいはい、わかってますから、もうちょっと待っててね。」

と催促する夫をあしらいながら衛を伴って台所に向かう。


142名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 02:19:08 ID:z1paEhtr
今回はこれで終了です。
143名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 22:12:43 ID:+HNRG0wD
GJGJ
待ってました〜〜
144名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 23:12:42 ID:NRkQ1Fir
何か投下いっぱい来てて嬉しい限りですな
145名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 23:22:46 ID:ZoQ0AGsl
GJ!!神が降臨なされた!!!
146名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 01:23:18 ID:NkBTzK2r
GJ!!いいね〜
147名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 22:01:34 ID:fTv/s9Su
過疎?それともこれが普通なのかな?あまり来たこと無いから分からないけど
148名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 19:03:14 ID:Gtaxlt4d
>>129を投下したものなんですが、
一から書き直したものを近いうちに投下しようと思います
のであれは忘れて下さい
楽しみにしてくれていた人すいませんでした
149名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 23:22:22 ID:NtpzLXhL
>>148
了解しました。
ご自身が納得行く作品が書けるまでお待ちしています。
150名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 23:58:07 ID:hoRvpR1X
ほしゅ
151名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 19:02:32 ID:K/S2jyH1
版権ものとかみたかったり
152名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 14:30:19 ID:spvogu0h
>>151
その四文字で俺に稲妻が走った。ちなみにクロスオーバーのロボット物。



 エンジンに火が灯ったあたしの新しい愛機、ガーベラ・テトラが勢い良くゲートを飛び出していく。
 ちょっと前に裏取引でかっぱらってやったこの機体は、ゲルググも凌ぐ機動性と高い火力で敵を圧倒できる、あたし好みのマシンだった。さすがに元々ガンダムとして設計されただけのことはあるさね。

 あっちこっちで爆炎が広がる、漆黒の戦場にあたしは放り出されていく。だけど、本気でドンパチなんてやるつもりはない。所詮デラーズなんてジオンの残党なのさ。元より勝てもしない戦争をしかけた馬鹿なやつら。
 あたしはこんな所で朽ちるつもりはないね……仲間はみんな死んじまった。だけど、どんな手を使ってだって生き延びてやる。

「どきなぁっ!」

 雑魚がぽろぽろとあたしの前に降ってくる。ふん。旧式風情が、地獄の苦しみも味わった事のない連中が……ガーベラに、そしてあたしに勝てる訳がない。ビームマシンガンを軽く掃射してやれば、すぐに爆炎の仲間入りだ。
 だけど、あたしの大博打を全てフイにしてくれるヤツが迫ってくる。敵も味方も見境無く破壊してまわる白い巨体、ガンダム戦艦みたいなやつ。
 そうだ、あいつはガーベラと兄弟の、ガンダム三号機……! あたしは怒りのあまり、なかば無意識にさけんでいた。

「あんたはどっちの味方なんだい!!」

 そして、あたしは迫る三号機の長い砲身に貫かれて死ぬ……はずだった。怨嗟の叫びをあげながらも、最期を感じたあたしはその目を閉じた……

 が、いつまでたっても意識はブラックアウトしない。
 無線から、妙な声が聞こえてくる。……なんだ?



「おおおぉぉらあああぁああぁッ!!」
「!?」

 ど……どこから現れた!? 地の底から響いてくるような雄叫びと共に、あたしの目の前には、真っ赤で巨大なモビルスーツが……いや、モビルアーマーか。
 よくわからないが、頭から角を生やしてマントを付けたふざけた格好のそいつは、三号機を軽々と殴り飛ばす! なんてパワーだ! 三号機の質量は半端じゃないはず、それを片手で……あり得ない。
 あれは、機動兵器の類なんかじゃない、あれは……だとしたら、なんだっていうのさ!? 赤い彗星とでも言うんじゃないだろうね!

 三号機は突然の乱入者に焦ったのか、少し距離を取るとミサイルを次から次へと打ち出してきた。まずい、あの赤いヤツやられるぞ……!!

 だけど、あたしの予想は完全に外れた。驚いた事に、赤いヤツはマントでそのミサイルを防いじまった……動きもしない。あんな布切れがなんでミサイルを防げるんだ!

 そして赤いヤツはとんでもない加速で三号機に近づくと、豪快に回し蹴りをぶちかました。
 赤いヤツの一撃をもろに食らった三号機は、あっという間に吹き飛ばされていく。真空だから見えなくはならないけど、こっちに再び来るには邪魔が多すぎてもう、不可能だろう。

 あまりの呆気なさに、あたしはしばし呆然とする。

 けど、そんな暇はないんだ。赤いヤツが、今度はあたしの方に振り向いたのだ。さっき以上の恐怖があたしを支配する……!

「う……うぅ、来るんじゃないよ! 畜生ー!!」
 
 あたしはビームマシンガンを撃ちまくって赤いヤツを近づけまいとするが、ミサイルすら跳ね返すヤツにこれが通用するはずもなかった。ほぼ一瞬であたしに肉迫してくる……クソ、死ぬのがちょっと遅れただけかい! ふざけんじゃないよ!!

 そんな事を思ったすぐ後だろうか、機体に加わる衝撃と共にあたしの意識は……。





153名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 14:33:40 ID:spvogu0h
 頭が重い。そして何だか蒸し暑い。

 あたしは死んだのだろうか。あの世なんざ信じちゃいなかったが、こりゃやっぱり……


「お、気が付きやがったな」


「え……?」


 地の底から響いてくる様な声にあたしの意識は覚醒してくる……今、あたしに意識があるって事は、つまり助かったって事か……けど、なんだここは。なんか、やたらと硬い地面に転がされてる様な感覚がするけど……

「そ、そうだ!」

 そこまで思って、意識が失われる前の記憶が鮮明に蘇る。それに突き動かされてがばっと飛び起きた、あたしの視界に飛び込んできたものは――!

「ひ!」

 なんてことだい、このあたしが悲鳴を漏らすなんて。だけど、思わず漏らさずにはいられなかった。
 あたしの目の前には、ぼろぼろになったロングコートを羽織り、血の様な色のマフラーを巻いた長身の男がいた。そいつの釣り上がった目は殺気すら漂い、その鋭すぎる眼光であたしを射抜く。

 見れば、すぐそばにさっきの赤いヤツが座る様にして置いてあった。とすれば、あれのパイロットはこの男ってことになる。長いこと続けた海賊生活で培った、あたしの本能が警鐘を鳴らす。こいつは危険だと。
 不本意だけど、あたしは男をあまり刺激しないように、できるだけ下手に切り出すことにした。

「な……なんだかよく解らないけど、あ、あたしを助けてくれたのかい? あんた……」

 何が助けてくれたのかい、だ。くそ。自分の言葉に虫唾が走る。ヤツがあたしの方に寄ってくる……嫌な予感がする。ち、男ってやつぁこれだから……!


「お前に聞きたい事がある」

「は?」

「ここは、どこだ?」

 ……犯されでもするかと思ったが、しかしヤツは突拍子もない事をあたしに聞いてきた。ここがどこかだって? あんな派手に戦場に飛び出しておきながら、頭がおかしいのかこいつは。

 どうやら、あたしをとって食おうって気はないようだ。だけど、あの殺気は本物だ……もしうかつな事をいったら、あたしの首は次の瞬間には胴体から切り離されているだろう。言葉を選んで答えなきゃあ。

「な……なに言ってんだい、あんた。ここで連邦とデラーズがドンパチやってんのは、あんたも知ってるだろう」

「知らん。いいから答えろ、ここはどこだ」

「……月と地球はわかるだろ。その中間の宙域さね。でも、ここは……空気があるってことは、どっかのコロニーにでも紛れたのかい」

「やはり、ここは地球か。とするなら……ここはパラレルの宇宙か」

 男が変な独り言をつぶやく。なんなんだこいつは、こんだけでかい戦争やってる事もしらずに宇宙に飛び出す馬鹿なんて、聞いたこともないよ……。
 って地球だって!? ……よく見てみたら、あっちこっちにコロニーじゃとうていお目にかかれない様な、シダ系の植物がうっそうと覆い茂っている。

 まさか……
154名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 14:35:07 ID:spvogu0h
「ちょ、ちょっと聞いていいかい」
「なんだ」
「さっきまで、あんた宇宙にいたよね」

「ああ。ついさっき大気圏に突入してここへ着いた」


 めまいがする。あそこから地球までどれだけ離れていると思っているんだ! ついさっき、だって? よくみれば、ボロボロになったガーベラ・テトラの残骸らしきものが赤いヤツの傍らに転がっていた。

 ふ。よく生きてたもんだね、あたし……。

 いやそれより。もうひとつ、聞かなきゃならない事がある! 星の屑のことだ!

「ねえ、ならコロニーは……あの円筒形の物体は? 地球に落ちようとしていただろ?」
「あのデカイやつか。邪魔だからぶっ壊した」

「……」

 それを聞いて、あたしは何も喋れなくなる。絶句ってやつさね……この男、嘘は言ってない。目をみりゃあ解る……無茶苦茶だ、無茶苦茶すぎる。三号機を吹き飛ばしたかと思ったら、今度はコロニーまで吹き飛ばしただって?
 クソ親父共があれだけこだわった星の屑も、こいつの邪魔だからの一言で失敗に終わったわけだ。

 だけどそう思ったら、むしょうにあたしは笑いたくなってきた。

「そうかいそうかい……くっくっく……ははは、アッハハハッハハハ!!」

 ざまあみろ。
 大儀だのなんだのと、薄っぺらい正義なんか掲げやがって。それが邪魔だの一言で全部潰えた! これほど愉快なことが他にあるもんか!

「なんだ急に笑いだしやがって、気味の悪ぃヤツだ」

 気味悪いのはあんただよ……そう突っ込みたいのをぐっと抑えて、あたしは笑いながらもこいつに名を尋ねてみる。これだけ無茶苦茶な事をやる男の名、ぜひ知っておきたい。
 それによく見りゃあ、凶悪だけど、なかなかいい男じゃないか。それに、あたしより背が高い。
155名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 14:36:39 ID:spvogu0h
「ハハハハ……いや、悪いねぇ。ねぇあんた、もし良けりゃ名前を教えておくれよ。あたしはシーマ・ガラハウってのさ。どうせ知らないだろうけどね」
「流、竜馬だ」

「そうかい、あんた竜馬っていうのかい……」

 そこまで言いかけた時だった。

「誰だ!! そこで何をしている!?」
「何っ!」

 茂みの奥から、軍服を来た人間がライフルを構えてこちらへやって来る。あの服は連邦のものだ……ちょっと待ちなよ、なんでこんなジャングルみたいな所に連邦兵がいるんだい!
 だけど、あたしが反応して動く前に竜馬のやつはすでに駆け出していた。ちょ、ちょっとお待ちよ!

「うるせぇ!」
「ぐわっ!!」

 竜馬は兵士がライフルのトリガーを引く前に、とび蹴りを食らわせた。強烈な一撃。屈強なはずの兵士がさっきの三号機みたいに吹っ飛ばされる……やっぱりあたしの勘は正しかった。あの赤いヤツが凄いだけじゃない、竜馬も常識ハズレの戦闘力がある!

 その竜馬があたしの方に駆け戻ってくる。

「成り行きでおめえを助けちまったが、どうもこの辺りもキナ臭え。俺はもう行くが、おめえはどうする?」

 あたしは成り行きで助けられたのか……いや、確かにそれ以外に助かる理由も思い浮かばないが。

「どうするって言ったって、あんたが連邦兵を蹴り飛ばした以上はあたしも敵だって認識されるに決まってるじゃないかい!」

 あたしに助かるための選択肢はひとつしかない。連邦との取引が失敗した以上は、いまさらノコノコと出て行ったって撃ち殺されるのがオチさ。
 そこまで考えて、あたしは今いる場所の見当がついてきた。
 うっそう茂る植物ばかりのジャングルみたいな場所に、ゲリラでなく正規の連邦兵が巡回していた……そんな場所は、地球がいかに広いっていったって、一箇所しかない。

「あんたと行くよ……今気づいたけど、あんたとんでもない所に着陸したね!? ここ、ジャブローじゃないか!! よく迎撃されずに……いや気づかれずに来れたもんだよ!」

「ごちゃごちゃうるせえ! もうおめえのマシンは使えねえぞ。助かりてぇならとっととゲッターに乗れ!」

 竜馬が赤いヤツを指差す。

「げ……ゲタ?」
「そうだ、ゲッターロボだ!」

 あの、赤いヤツはゲッターロボっていうのか。なんてネーミングなのさ……いや、今はそんな事どうでもいい。あのメカがとんでもない戦力なのはよく解る! あれに乗りゃあ、助かるかもしれない!!

「の、乗るってどこに乗りゃ良いんだい!」
「よじ登ってジャガー号に……胴体の白い部分のハッチを開けて乗れ。レバーを引っ張りゃ開く!」

 なんて乗り方だ……だけど、四の五のいっちゃいられない。ここはジャブローだ、ぐずぐずしてたら連邦軍に囲まれてお陀仏さね。あたしは重く感じる体に鞭を入れてゲッターロボをよじ登る。
 竜馬はといえば……飛び跳ねる様にして、一番高い頭の部分に達していた。コクピットが複数あるのか? いや、そんなことより人間じゃないよ、ありゃ……バッタか!? くそ!

 あたしはなんとかよじ登りきると、でかでかと設置してあるレバーを引っ張った。竜馬の言葉通り、煙が噴出してコクピットハッチが開け放たれる。そして、無我夢中でその中に飛び込む。
 中は、一昔前の宇宙船のようなコクピットになっていた。だけど、操縦系統は全然違う。変な操縦レバーみたいなものが、数本とスイッチがある以外なにもない。こんなんで操縦できるってのかい!?

 もう、訳がわからなくなってきた。だけど、竜馬はそんなあたしなんざ気にも留めずゲッターロボを発進させる。
156名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 14:37:57 ID:spvogu0h
「ゲッターーーッウイングッッ!!」

 ……なんで発進するのに叫ぶんだ? あたしの当然の疑問は、しかし飛び上がったゲッターの強烈な加速に打ち消される事になる。

「うっ……うぁっ!? な……な、んだぃ、こ……りゃあ!!」

 あたしの体がシートに張りつけになる。加速のGであたしの体が悲鳴をあげ、呼吸をする事すら辛くなる。

 脳みそがどうにかなりそうだ! ガーベラ・テトラの加速が凄いとか、そんな次元じゃない。
 こいつは……このマシンは、ゲッターは、乗り手の事なんか全く考えちゃいない! ただ、加速だけを追い求めて暴力的な動きを実現する、そんなマシンだ。
 とんでもないものに乗り込んじまったよ……これを作ったヤツがだれだか知らないけど、そいつは絶対にキチガイだ!! 畜生、一難去ってまた一難だよッ!

 派手に大空へ舞い上がったゲッターに、さすがに感づいたのか連邦軍の戦闘機がゲッターに向かってくる。

「シーマぁ! 操縦桿をきっちり握ってな! いくぜ、ゲッタートマホゥーークッ!!」

 コクピットの中からはよく解らないが、どうやら武器を持ったらしい。ザクのヒートホークみたいなもんか……だけど、威力が桁違いだ。ゲッターはまるでUFOみたい動きで空を飛び回って、近づいてくる戦闘機を次から次へと斬り捨てていく。
 あたしはそのたび、衝撃が走るコクピットで耐えようとしたが、精神力とかでどうになる様なヤワなもんじゃない。容赦ないGに、あたしは何度もゲロをぶちまける。
 朦朧とする意識の中で、おもわず竜馬に抗議をする。

「畜生、女が乗ってんだからも少し丁寧に扱っておくれ ゥェッ よっ!」
「おっまだ意識があんのか! やるじゃねぇか。さあ、こんな所からはとっととずらかろうぜ!」

 あたしの抗議なんかまったく相手にしない竜馬は、目の前の戦闘機真っ二つにすると、方向からして極東の方へ進路を向けてゲッターを旋回、加速させる。誰も追いついてこられない。化け物だ……ゲッターも、竜馬も。

 またしても薄れ行く意識の中であたしはこんな人間とばかり付き合わなければならない、己が運命を呪っていた……。
157名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 14:39:48 ID:spvogu0h
まずはここまで。
しかしなんでシーマ×竜馬なんて思いついたのか、俺にもわからん。
需要があるのかすらも。
158名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 17:57:14 ID:9sDXeu88
グッジョ〜〜〜ブッッ!!!!!!
159名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 20:31:28 ID:1q5uD8aO
あるあるw
なかなかおもしろくてよろしいですよ。
次にも期待。
GJ!
160名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 11:43:42 ID:AMLmqN2Z
いや、面白すぎだよwGJ!!!
シーマに萌えてる自分がいるんですが…
161名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:10:23 ID:hFCphsMK
 次に目を覚ました時、あたしはベッドの上に寝かされていた。周りを見回してみたら、木でできた小屋みたいな場所……竜馬の姿は見えない。……衣服にも乱れはない。
 二回とも、何もされなかったか……野獣の様な男に見えるが、あれでなかなか紳士的なのか、それとも女に興味がないタイプか。
 それはそうとして、喧騒が一切消えて完全な孤独になった空間に、あたしはなんだか不安に駆られてベッドを飛び起き、外に出て見る。
すると……

「うわっ」

 私の目の前に、いや、眼下に深い雲海が広がっていた。山々の間にたちこめて、下界の様子などなにもわからない。夕日に照らされたそれは、ただ幻想的で荘厳な美しさをたたえていた。思わず、なにもかも忘れて魅入ってしまう。

 ……ここは、どこかの山頂か何かか? ふと、意識が向いた方を見てみると、あいつがいた。雲海を見下ろしてなにか物思いに耽っているようだ。風にたなびくマフラーがやけに似合う。
 なんだ……戦争狂かと思ったら、あんな風情もできるんじゃないかい……。

 ずっと非人間的な状況に置かされていたあたしは、そんなことで少しばかり緊張の糸を解く。ふとして竜馬もあたしに気づく。

「よう。やっと起きたか」

 竜馬はあたしに背を向けたまま言った。もう少し労ってくれても良さそうなもんだがねぇ……それにしても、あたしはこの男に興味が沸いた。こいつの事をもうちょっと深く知ってみたい。あたしはそれを尋ねてみることにした。

「あ、ああ……ねぇ、竜馬。聞かせておくれよ、あんた誰だい? ゲッターなんて化け物をあたしは知らない。
 あんたみたいな馬鹿げた強さの男も見たことがない。まさか宇宙人だっていうんじゃないだろうね」

「俺をインベーダーの野郎と一緒にすんな! 俺は流竜馬だ!」
「お、怒りなさんなよ。悪気はないんだからさ……地球人なのは間違いなさそうだね。じゃあ、あんたの目的は? 嫌なら喋らなくていいよ」

「……俺はゲッターの見せた未来と戦ってるだけだ」

 ゲッターの見せた、未来? なんだそりゃ、あのマシンには占い機能でも付いてるってのかい……ってこんな男が、占いなんかに耳を傾けるわけはないさね。あたしはけっこう好きだけど。

「ゲッターの見せた未来ってなにさ」
「俺はこいつに乗って未来へ行った。だが、その未来を俺は認めねぇ。だから戦うだけだ」

 は? 未来へって……タイムマシンなのかこれは!? 妄想とか幻覚を見てた可能性はあるかもしれないけど、どこまで常識を破れば気がすむんだ、こいつら!!

「ちょ、ちょっと待っておくれ。話が飛びすぎでわかんないよ……もう少し、じっくり話してくれないかい」
「うるせぇな。おめえにこれ以上話しても理解できねえよ」
「そんな事を言わないでおくれよ。何も知らないけどさ、あんたがゲッターに導かれたんだとしたら、あたしを助けたのも、なにか意味があるんじゃないかい? あたしも知る必要があると思うんだけどね」

「……」

 よし、話術ならあたしの方が一枚上手みたいだね。もっとも聞いてくれれば、だけど……。





162名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:11:12 ID:hFCphsMK
 その後、竜馬はあたしに色々な事を話してくれた。一番最初、カラテであちこちの道場を潰して回っていた頃に、ほとんど拉致同然にゲッターのパイロットにされた事。
 ハ虫人類って化け物と人類の種族の生存をかけた戦争の事、まさしく書いて字のごとく「鬼」との戦いの事、スペースノイドとかとは違う、正真正銘の外宇宙からの侵略者との戦争の事……

 そして、その果てに人類を取り込んだゲッターと自分が、宇宙を支配する未来を見た事。竜馬は意外なまでに饒舌に自分のことを喋ってくれた。
 どの話も宇宙世紀の時代じゃ、作り話としてしか捉えられないようなものばかりだったが、あたしにはこいつが嘘を言っているようには見えない。
 というよりも、こんなに詳細でリアルな作り話なんかできるはずがない。特にこの竜馬って男が、そんな独創性に富でいる様には到底見えない。

「……」

 あたしはじっと、竜馬の顔を見る。……今まであたしは、世に受けた仕打ちに対する恨みを糧に生きてきた。あたしなりの生存競争のつもりだった。
 あたしの経験してきた事だって生半可な事じゃあないはずだ……人間扱いなんて、された事もなかった。だけど、目の前のこの男の経験は。竜馬が辿ってきた記憶の味と、これから立ち向かわなくてはならない未来の出来事の重みは何だ。

 終わらない戦いを続け、果てには自分が人類の支配者となり、さらなる脅威と戦うために同族をも殺し合わさせて吸収する、進化のための戦いを繰り広げるなんて残酷すぎる未来を知っていながら、それでも竜馬は戦うというのだ。

 こいつは……いや、この人は、あたしなんかとは格が違う。
 G3ガスであたしはコロニーの住民を虐殺した。知らずだったとはいえ……当時のあたしは、それにひどいショックを受けた。今だって思いだそうとすれば、吐き気がする。そして、それからは汚れ仕事こそが天職と自分を騙して、戦い抗う事から逃げ続けた。

 だけど竜馬はその何千倍も過酷な運命に、果敢に戦いを挑んでいる。下らない大儀だの正義だのの為じゃない。ましてや他人の為でもない。ただ、生きるという意味だけに向かって竜馬は戦い続けるんだ。それが永遠だとしても。
 一度だけゲッターから逃げようとした事もあったらしいが……あたしだったら、そんな経験をすれば二度と立ち直れないだろう。

 凄いよ……流竜馬、あんたって人は。

 あたしは竜馬の人としての強さに驚愕すると同時に、強く惹かれはじめている事を感じた。今まで出会ってきた男にも、いくらか悪くないヤツらはいたが、衝撃を受けるほどの人間はいなかった。
 だけど彼の生き様、覚悟、肉体がまとまって出来た強さは半端じゃない。彼ならたとえこの世の全てを敵に回したとしても、諦めることなどないだろう。あたしの体に震えが走る。
 きっと、こんなにも強く、そして生きる事に純粋な人間は二人といやしない。はん、格好良すぎだっての……。

 だから、あたしは少しばかり、竜馬の疲れを癒してやりたくなった。いくら強いっていったってそれだけ長く休みもせずに戦いつづけてりゃ心身ともに疲れるはず……いや。

 もしかしたら、この男に疲れなんてものはないかもしれない。あるのはあたしの自己満足だけ。だけどそれでもいいさ、あたしゃ惚れたんだよ!

 そう思ってからは、あたしの行動は素早かった。後ろを向いている彼の大きな背中に擦り寄ってやる。ぼろぼろのコートは汚くて臭かったが、のぼせちまったあたしには、それすらも彼を引き立たせる道具にしか感じない。


「おい……」

 何をしてる、といわんばかりに抑揚の低い声と共に頭だけをこちらに振り向かせる竜馬。何度見ても凶悪なツラだね……だけど、今ならそんな顔も最高の男の顔に見える。
 さっきまでは話術じゃあたしの方が一枚上手だなんて思っていたが、竜馬にはそんなもの通用しやしない。論理的にじゃなくて、本能的に見破られちまう。だからあたしは素直に答えることにした。

「あんたの話を聞いてたら疲れちまったよ。ちょっと……休ませてくれないかね。あたしを。何、あんたにも悪い思いはさせないからさ……」
「俺は遠慮しねえぞ」

 ふ、朴念仁じゃないみたいだね。あっちの趣味だったらどうしようかと思ったよ。

「いいよ……。あんたほどの男だったら、まんざらじゃないさね」




163名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:14:17 ID:hFCphsMK
 竜馬を連れ添って山小屋の中へ戻ると、あのロングコートを脱がせてやる。さすがにこれを着られたままだと、邪魔でしょうがないからねぇ。中の服も真っ黒で色気もそっけもあったもんじゃない。この人の性格がよくわかる。

「まあ楽にしとくれよ」

 竜馬をベッドの方に導くと、あたしも上着を脱いで、その隣にもたれ掛かるようにして座る。しかし、いい体だねぇ……こんだけ分厚い服の上からでもわかるよ。屈強だったあたしの部下たちも彼に比べりゃひよっ子に思える。
 あたしは竜馬に軽く微笑みかけると、両腕を彼の右腕にからませ顔を近づけて言う。

「あんたも、もうちょっと寄っておくれよ」

 キスの誘い。竜馬はしばらく怖い顔のままでいたが、ふっと一息ついたかと思うと、私の方に体を回してきてぐいっと押し倒す。ロマンティックなキスをするつもりなんて無いみたいで、そのままあたしの唇を奪った。
 あたしはそれに抗わず、彼が求めてくるままにされる。また、時にはあたしが望むままに、お互いの唇を貪りあう。さあて……楽しい時間の始まりだねぇ。

 しばらくキスを楽しむと唇をゆっくり離す。そしてベッドの上でぐるんと回ると、今度はあたしが上になる。竜馬には微笑みかけたまま、左腕をその股間にやって、服の上からモノをやんわりとマッサージしてやる。するとぴくんと反応する、彼のモノ。

「ふっふふ、さすがに大きいねぇ……」
「あたりめえだ」

 ったく自信家め……まあ、あたしも人の事はいえないか。袋と竿の半ばあたりを中心に、全体をゆっくりと揉むようにしてマッサージを続けると、すぐに血液が満たされてさらに大きくなっていくのを感じる。

「さて、もう良いかねぇ?」

 そう言って、あたしは竜馬のズボンに手をかける。ベルトの封印を解いてチャックを下ろすと、ブリーフごと一気に下の方にずり下げてやる。すると、ぶるんとデカイのがあたしの目の前に現れた。
 鼻にむわんと男の臭いが染み付く。あんまり洗ってないね……しかし、ふふふ……たまんないねえ、この香り。

「こりゃあ、掃除してやらにゃならないねぇ……ふふ、汚れ役はこのシーマ様にまかせな」

 にやりと微笑むと、竜馬のでかいモノをずるずると飲み込んでいく。っく、ほんとにでかいねこりゃ……ちょいとばかしオーバーサイズのモノをあたしの口いっぱいに含むと、そのままゆっくりとストロークを開始する。
 緩急をつけて、じゅるじゅると吸い上げる。たまにちゅぽんと口から出すと、ベロで鈴口の方を攻めてやり、また口に含んで愛撫する。順番を変えたり速度を変えたりしながら、じわじわと竜馬の大事な所を攻め立ててやる。

 たぶん、こんな人だから女と寝る事なんてほとんど無いだろう。戦いの連続で、呑気に寝技を楽しんでる暇もないから、溜まる一方なはずさ。それが証拠に、少し愛撫を続けてやったらもうピクピクしてきた。こりゃあ相当かもね……。

「っふふ、もうイッちまうのかい? いいさ、どばっと出しな。全部うけとめてあげるよぉ……」
「く……」

 妖しく誘いかけてやると、さすがの竜馬も我慢できなくなる。
 顔を歪ませながらウッと呻いて、あたしの口の中で溜め込んだ精液を一気に噴出した。うっすごい、量が半端じゃないよこれ……あたしもあたしで、次々と注がれる生暖かくて苦い液を飲み干していく……。

「ぷはぁ」

 ずいぶんと長く感じた射精が終わると、まだビクビクと余韻を残しているモノからゆっくりと口を離していく。
 離す瞬間に口をすぼめて舐め取ってやったつもりだったが、それでも残ったのがつーっと糸を引いて滴り落ちる。まだモノはいきり立ったままだ……最後に先っちょにキスをしてやる。

「ふっふっふ……見たとこ、あたしとそう変わんない歳に見えるけど元気だねぇ」
「へっ、そう簡単にゃへばらねえよ。さて、今度は俺の番だぜ」

 竜馬はそう言うと、あたしの服に手をかける。あの性格だから破られるかと思ったけど、案外ここでも紳士に脱がせてくれる。ああ見えて結構、優しいんだねぇ。ちょいとばかり嬉しくなる。
 そうしてすっかり丸裸にされるあたし。年齢なりに、ぜい肉も出来た体が露わになる……今更、生娘みたいに恥らったりゃしないが歳を重ねたくないとは思う。

 竜馬の方もだいぶ気分がのってきたみたいで、今度はあたしを下に敷くと、胸にごつくてでかい手を伸ばしてくる。スタイルにゃまだまだ自信があるからねぇ、たとえ竜馬だろうと、男ならこの体に欲情しないはずはない。
 あの竜馬を、そこだけでも手玉に取れると思うと面白くて仕方ない。普段は、スケベ親父の胸への視線とかが付きまとってうざいったらありゃしないけど。
164名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:14:50 ID:hFCphsMK
 ちょっと乱暴に胸をマッサージする竜馬。だけど痛くはない、ほどよい痺れがあたしに官能を味わわせてくれる。意外とうまいじゃないかい……。

「うぅん……んんっ」

 つい、声が出てしまう。まあここなら誰に聞かれる事もないし、大声あげても構やしない。
 竜馬はしばらく胸の感触を楽しんだ後、太い腕であたしを抱きすくめると、また唇を奪う。今度はあたしも負けじ竜馬を抱きすくめてやる……ええい、服が邪魔だねぇ!

「ち……ちょいとお待ち! あたしだけ丸裸なのはずるいよ、あんたもひん剥いてやるっ」
「お、おいっ」

 そういって竜馬をどんと押すと、無理やり彼の衣服を剥いで行く。なんか、あたしの方が余裕がないみたいだよ……。息も荒い。畜生、これじゃ恋する生娘だ。
 ぱっぱと服を脱がすと、竜馬もまた生まれたままの姿になる。……ひゃあ。想像してたのよりはるかに逞しいね。あたしはひょろっとした男なんか嫌なんだ。こういう、男の強さを全身で感じさせてくれるようなのが好きだ。
 そのあたり竜馬は満点に近いねぇ。ああ……もう、なんか、ゾクゾクしてきたよ……!

「ふ、ふ……いいねぇ、いいよ。さすがあたしが見込んだ男だ」
「見込んでくれって頼んだ覚えなんか無いぜ」
「うっさいねぇ、ぶつよ?」
「おお、怖え」

 この期に及んでへらず口をきく竜馬の唇を塞ぐ。ここまできたら、きっといつもあんたがやってる様に、本能に任せて突き抜けりゃいいのさ!

「さあて竜馬、ちょいと早いけどあたしはもう準備できてるよ。そのでかいのをブチこんでおくれよ……」
「ああ……」

 仰向けになると、浅ましく股を開いて誘う。竜馬の方も準備は万端なようで、すでに我慢汁の溢れているモノを抑え付けて、あたしの方へ屈んで来る。そうそう、そのまま来ておくれ……ひとつになろうじゃないかい。
 ゆっくりと、竜馬が近づいてくる……。

「うぅっ」
「あ、あぁぁ……ッ!」

 お互いに潤滑油は十分、ちょっとキツかったが、にゅるんと竜馬のモノを飲み込む。久しぶりの充足感さねぇ……ふふふふ。
 ほんの少しの硬直時間を経て竜馬が腰を前後し始める。前後するたび、でかい上に開いたカサがあたしの内壁をかきむしる。移動するたびに電撃を食らったかの様な痺れがあたしの全身を走り抜ける……!

 いよいよ我慢できなくなったあたしは、一回突かれるたびに、あられもなく嬌声を上げまくる。

「あぅ、ああっ、ぅひぃっ」

 呻く声と、嬌声が入り混じる中、にちゃにちゃと粘液が混ざる音を立てながら雄と雌がよがり合う。こうなったらもう、後は最後の一瞬に向かってまっしぐらさ。お互いに抱き合ったまま、ただひたすらに快楽を貪りあう。
 突いて、引いて、突いて、引いて、突いて、引いて……延々と昔のレシプロエンジンみたいな運動を続ける。もちろん、その回転数は快楽の上昇と共にどんどん上がっていく。

 竜馬の息が時間が経つにつれて荒くなっていく。あたしの喘ぎ声も、それと同じくして甲高くなる。そうして最後にはオーバーフローして中にいやらしい液をぶちまけるのさ。
 あたしはよだれを垂らしたままの口でそれを竜馬に懇願する。

「あっ、あんっ、うひゅっ、り……竜馬ぁ」
「な……んだっ」
「い、イクときゃ中でさ……だ、出しとくれっ……」
「本……気か?」
「アァッ……本気だともさ。あんたが……いなけりゃ、無かった……あんっ。……命さ」

 そこまで喋ったら、もう会話はなかった。濁流の様に押し寄せる官能の波に飲み込まれながら、あたし達はほぼ同時にイキ合う。全身が痙攣し、そして体内に熱い液体がびゅくびゅくと注がれてくるのを感じながらエクスタシーを味わう!
 頭が痺れちまいそうだよ……!

「う、うぅっ……」

 中で締め付けられながら、弾丸を撃ち尽くした竜馬があたしの上へ倒れこんでくる。ちょっと……重いけど、彼の匂いがあたしの嗅覚を支配する。匂いに酔っちまいそうだ。ふふふ……悪くないねぇ。

 そしてお互いに息を切らして、絶頂の余韻に浸りあう。

「ふ、ふふふ……気持ちよかったよ……」
「ああ……俺もだ」
165名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:15:41 ID:hFCphsMK




 そうして、しばらくあたしと竜馬は裸のまま小さいベッドの中で横になっていたが、ふと竜馬が何かに気づいた様に起き出して、身支度を始めた。なんだい、終わったらもうそれかい?
 風情がないねぇ……と思ったが、その表情を見て下らない考えを打ち消す。

「竜馬……? どうかしたかい」

 さっきまでの酔いっぷりをどこかに吹き飛ばし、竜馬の目が鋭くなる。そしてあたしの方を向いて、

「シーマ……服を着ろ。急げ」

 と、竜馬は短くいった。

「え、ええ?」
「早くしろ!」

 ええい、なんだってんだい。だけど、この男の野生の勘が鋭いのは承知している。
 あたしはそのまま従って脱ぎ捨てた服を着始める。あっちこっちに付いた粘液が邪魔だけど、なんか急いだ方がいいみたいだし、この際我慢してやるさ!
 あたしが着替え終わる頃には、竜馬は外に飛び出して分離状態で置いてあったゲッターの赤い……イーグル号って竜馬はいってたね。それに乗り込んでいた。
 あたしも白いやつ……ジャガー号だったか。それに駆けていく。

「竜馬!」
「敵がくるぜシーマ!」
「は、風情が無い奴らだねぇ!」

 まあ、あれだけ派手にジャブローで暴れたんだ。どれだけ逃げても、血眼になって探すよねぇ。そりゃあ……。あたしも急いでジャガー号に乗り込む。まだ操縦はできないので、自動操縦のスイッチを押してスタンバイする。
 それとほぼ同時に、強烈な加速を伴って三機のゲットマシンが発進する。……ったく、滑走も要らないってんだから恐れ入るよ。そして竜馬が叫ぶ。

「チェーーーーーーンジ! ゲッタァアアアアアッ……1ッ!!」
166名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:16:14 ID:hFCphsMK
 衝突するみたいな合体を経て、ゲッターロボに変形する。意味不明なシステムだ。だけど、慣れてくりゃぁなかなかどうして、スリルのある戦闘メカだ。悪くないねぇ……。

 見れば、爆撃機が遠くの方にいた。ありゃ連邦のフライ・マンタだね……ゲッターはそっちの方に凄い勢いで飛んでいくと、トマホークを取り出して放り投げる。
 回転が加わったトマホークは、次々とフライ・マンタを破壊すると、まるでブーメランみたいにこっちに戻ってくる。戻ってくる様な形状、してないんだけどね……もう原理を追求するのはやめた。

 あたしも少し慣れてきて、竜馬に叫ぶ。なに、邪魔にはならない。あの程度の敵は竜馬なら目ぇつむってても倒すだろうさ。

「ねぇ、竜馬ァ!」
「なんだぁ!」
「子供の名前決めといておくれ!」

 その叫びで一瞬、ゲッターが高度を落としたがすぐに持ち直す。

「……拓馬だ! おい、もう余計な事いうんじゃねえぞ!」
「あたしはあんたに付いていく事にしたよ。嫌っていったって付いていくさねッ」
「勝手にしやがれ! いくぜ、ゲッタービィィィッム!!」



 竜馬は、ゲッター線には意思があると言っていた。……どうやら、あたしもゲッター線の意思とやらに見込まれちまったのかもしれないねぇ。
 そうでなきゃ、あの場にどうして竜馬が突然現れたのか説明できない。

 だけど一度は落としたこの命、どうせならでかい物に掛けてみたいね。
 どこまで付いていけるか解らないけど、あたしも竜馬とゲッターの行く末を見届ける事にしよう……。


「竜馬、モビルスーツが来たよ!」
「なんだそりゃあ?」
「ああもう! あたしに代わりな、あいつらにゃキッチリ落とし前をつけないとねぇ!」
「ほう、もう操縦を覚えたか? ならやってみな! オープン・ゲェット!」

「よし来た、いくよぉぉ! チェーンジィ! ゲッターー2ッ!!」






終わり
167名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:19:13 ID:hFCphsMK
竜馬の嫁はなんとシーマですたという、トンデモ見解。
こりゃあ、ゲッターに喰われるな。
168名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 21:26:46 ID:hFCphsMK
言い忘れてた。竜馬の設定は原作とチェンゲ、新が
ごっちゃになってるけど、そのあたりはあんま気にしないで読んでね。
169名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 09:44:22 ID:+kjD7+hN
ヤバい。めちゃめちゃかっこいい。GJ
170名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 17:42:10 ID:WvCF2Hsr
GJ!
て、え?終わり?
嘘でしょ?
もっと続きをプリーズw
171名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 18:28:55 ID:SRyaEUaI
GJとしか言えない
172名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 20:08:06 ID:hbzRRvp2
age
173名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 22:47:25 ID:6yP8XzR8
>>170
ご要望に応じて後日談を書いてみた。


 あれから少し……あたしと竜馬は地球の各地を転々としていた。なんせゲッターは目立つもんで、連邦の追っ手は後を絶たない。もっとも、戦力が違いすぎて敵にもならないんだけどね。
 ほんとに呆れるよ、ゲッターには。何が驚いたって、エネルギーが無限だって事だ。なんでも、ゲッター線とかいう宇宙線を常時取り込んでるから、よほど無茶でもしない限りエネルギー切れを起こす事はないらしい。

 そんなこんなで、あたしもゲッターには少しずつ慣れてきている。最初は胃の中の物と言う物を吐くザマだったけどねぇ、なんとかチェンジから戦闘まではこなせるようになった。

 竜馬いわく、ゲッターパイロットのパイロットには合っている、だとさ。嬉しいんだか嬉しくないんだか……。
 いっそジャガー号をかっぱらってやろうか、なんて思ったりもしたが、そんな事した次の日にゃあたしは鬼籍に入ってるだろうから、止めた。ふふふ、竜馬とは喧嘩したくないしねぇ。

 だけど、いくらゲッターが強力たって中の人間は食わなきゃ生きていけない。寝なきゃ活動できない……そういう訳で金が必要だった。
 しかし、とにかくゲッターが目立つせいで昔みたいに海賊行為をするわけにもいかない。仕方がないから、ツテを頼って普通に生活する分だけの物資を手に入れているのさ。
 ちなみに竜馬を放っておくと、ロクな事をしないから(マフィアに殴りこんで物資を奪ってくるとかね……)あたしが女房役に徹して抑えている。

 情けない話だが、汚い仕事の連続で疲れ果てていたあたしには、こんなんでもそこそこに充実した日々に感じていた。不思議と竜馬の溢れ出る様な生命力と接していると元気になれるのだ。大してあたしと年齢も変わらないオッサンのくせに。

 竜馬と生活を共にしていてひとつ嬉しかったのは、ふと、あたしの過去を話してみた時に竜馬はニヤリと笑って「上等だ」って言った事だ。
 今まで、あたしの過去を知る者に一人だってそんな評価を下したヤツはいない。あるのは侮蔑か媚びだけだった。

 この男は熱血漢だけど、正義だの愛だのいう、虫唾が走る様な言葉を吐かないのがいい。生きるか死ぬか、という究極の選択を息をする感覚で実践しなければならない壮絶な世界に常に身を置いてきた、凄み、すら感じさせる竜馬の感性にあたしは痺れたのさ。
 そんな人だから、あたしの境遇なんかに絶対に同情はしない。その犯した罪には興味すら持たない。だけど、上等だと理解する。そんなビターな感覚が嬉しかった。

 ちなみに竜馬は、なにやらよっぽど気の狂った連中を相手にしてたみたいで、あたしなんかは可愛らしくみえるとも言った。まさか、このあたしが可愛いなんて感想を持たれるたぁ思わなかったよ。くっくっく。
(ハヤトとかサオトメとかシキシマとか、そんな名前が引き合いに出されてたねぇ。どんな連中なんだか……)

 ……あたしや竜馬は、もう二度と平穏な生活には戻れない人間だ。休むことはあっても、平穏が続くことはあり得ない。死ぬまで戦うのが定められた宿命だからこそ、こうして訪れた束の間の休息の時を十分に享受して、楽しむのだ。
  だが……それだけに気に掛かるのは、次に待つ戦いの時。解りやすくいえば、休日明けの出勤に思いを馳せる感覚とでもいえば良いだろうか。本当はそういう堅気なのとは、ちょいとばかり違うのだけれどねぇ。


「ねぇ、あんた」

 今日のねぐらで竜馬の逞しい腕に抱かれながら、あたしは彼に問いかける。

「なんだ?」
「いつまで続けるられるかねぇ、こういう生活……」

 竜馬は少し、黙りこんでから答えを口にする。

「さあな。だが、ひとつ言える事は、そう長い間ゲッターが俺を休ませちゃくれないって事だ」
「そうかぃ……」

 竜馬の言葉に、ちょっとだけ残念になった。あたしは彼の顔をじっと見る……。裸でいても闘志がみなぎっている顔で、彼は言葉を続ける。

「元の世界に戻る時は、たぶんそう遠くねえだろう」

 元の世界……そう、当然というか何というか、竜馬はこの宇宙世紀に生きる人間じゃない。あのゲッターという化け物に、何のためかこの世界に連れてこられてしまったのだ。だがゲッターが本懐を成す場所は、ここじゃないはずさ。
 だから、その用事が済めばゲッターは自分のパイロットである竜馬を連れて、また元の世界へと帰っていく。

 あたしは竜馬についていくと誓ったが……たぶん、取り残されるのだろう。だってゲッターの世界に、あたしは存在しないはずなのだから。それでも、あたしはかすかな抵抗を試みる。
174名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 22:50:13 ID:6yP8XzR8
「ねぇ、そん時ゃさ」
「ん?」
「そん時ゃあさ……あたしも、連れてってくれるかね。ゲッターは」

 それを聞いて、竜馬は初めてくっくっくと笑った。何がおかしいのさと思ったが、次に彼はあたしの予想を飛び越えた事を言いのけた。

「ゲッターと関わった後にそれを絶てた奴ぁいない。お前は嫌でも連れて行かれるだろうよ、カッカッカ!」

 唖然とする。鏡を見たら、あたしはきっと豆鉄砲でも食らったハトの様な顔をしているに違いない。これは儚い胡蝶の夢のようなものだと思った直後の発言だから、なおさらだ。
 どうも、あたしの考えを超えて、ゲッターっていうのは傲慢な存在のようだった。普通に考えれば恐ろしい事だと思うのだが、あたしにはプレゼントの様に聞こえる……こんな世界より、竜馬の見聞きした世界の方が性に合いそうだからね。
 あたしは、そう感じたままに言葉を竜馬へ伝える。

「容赦ないねぇ。でも、ちょいと安心したよ」
「なんでだ」
「あんたと一緒に居た時間を、夢物語で終わらせなくて済みそうだからさ」

「ヘッ。何もでねえぞ」

 とか言いながら、なんとなく嬉しそうにする竜馬。
 何カッコつけてんだか、このおっさんは。良いじゃないかい、なんだかんだであたしとあんた、気が合ったんだ。もっと素直にしたらいいさね!

 むかついたんで竜馬のモノをちょいと強く握って、上下にこすってやる。ここだけは竜馬といっても他の男と同じだからねぇ……ピクピクと反応させてやんの。あたしはいつになく扇情的に、誘いの言葉を彼の耳元で囁く。

「なに言ってんだい、ココはたくさん出るだろう? ふふふ……」
「け、人を乗せんのが上手いヤツだ」
「ほらほら、動くんじゃないよ。握りつぶしちまうよぉ?」

 そういう間にも、モノをしつこく愛撫し続ける。どんどん硬く大きくなっていくのがわかる……何度しても、あの竜馬をこの時だけは自由にできるのが面白くてたまらない。
 その気になりゃ、あたしなんか数十秒でブチ殺せるだけの力を持った男が、あたしの手で、あたしの舌で、あたしの体で、獣欲を満たして欲しくてちょっとの間だけ言いなりになるんだからねぇ。くっくっく。

 竜馬の顔を見てみると、既に上気していた。これから与えてもらえる快楽に期待してやまない、といったところかね……もっとも鏡を見りゃ今のあたしも同じ顔をしているんだろうけれど。

 あたしは、それまで二人にかかっていた布団をめくりあげると、そのまま竜馬の下半身まで移動する。そこにそびえたっているモノにローションをつける代わりに、思い切り舐め回して唾液まみれにしてやると、おもむろに上半身をヤツのモノに重ねていく。
 自分でもかなりのサイズだと思う両乳房で、ふわりと竜馬のモノを包んでやる。

「胸の中でイかせてあげるよ……」
「む、うぅっ」

 にちゃにちゃと、いかがわしい音をたてながらあたしの胸がモノをいっぱいに挟みこんで蠢く。竜馬のモノも相当な大きさだったが、あたしも大きさにかけちゃ負けてない。
 あたしは不敵な笑みを顔に張り付かせたまま、顔を上気させてうめく竜馬をいじめ抜く。どうだいどうだい、あたしの胸でしごかれるのは気持ちいいだろう? 気持ちよくないはずがないよねぇ……。

「ねぇ竜馬……どぉさね」
「ああ……たまんねえよ」
「ふふっふっふ。嬉しいねぇ」

 時々、口で先っぽを吸い上げってやったりしてアクセントを加えながら、やわらかい胸の肉で硬い肉の棒を擦りまわす。そうやってあたしは竜馬が根を上げるまで胸の圧力で彼のモノを責め続ける事にした。
 そして、なんとも劣情を催す作業を何度も何度も繰り返す事で、だんだんとあたしの思考は肉欲を貪る、という事ひとつに支配されていく。

 竜馬もそうだろう。さっきよりいちだんと息を荒くして、あたしの胸にその太いモノが刺激される事だけに思考が奪われていっているのを感じる。凶悪な顔に似つかわしくない、恍惚とした表情をうかべて。
 あまり広くない部屋に荒い男女の息が充満する。床に仰向けに転がる男に、覆いかぶさって妖しくあたしは蠢く。

 きっとそれは傍目から見れば、獲物を捕食する肉食獣の姿に見えなくもないだろう……という妄想に股間が熱くなるのを感じていると、やがて、胸に走る触覚から彼のモノが熱く脈動し始めるのを感じる。
175名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:02:11 ID:6yP8XzR8
「んふふ……もう出そうかい? いいよ、あたしの胸ん中でだらしなくぶちまけな……」
「……っ」
「ほら、ほおら、早くだしなよ、竜馬ぁ……いやらしい液であたしを汚しておくれよぉ」
「ぐっ……!」

 あたしの誘いの言葉にのって、とうとう、はちきれんばかりに肥大化したモノから、どろりと精液を噴出させる竜馬。あたしは吹き出る液を手で全て抑え込むと、竜馬のモノとあたしの顔や胸に塗りたくる。
 生臭いニオイが鼻をつくのに、それがやたらとおかしな興奮に変わる。我ながらに変態的だと思うけど、なぁに、この男とのセックスならそれぐらいやらないとね……なんて色々理屈つけて自分を正当化してみる。

 そしてそのまま、上半身をずらしていってキスをねだる。精液まみれのままだが、だけど竜馬は気にする事もなくそれに応じてくれる。性格がよく現れるのだろう、彼は実にワイルドだ。
 舌を絡めながら、そのまま食べられてしまうのではないかと錯覚するような激しいキスの応酬を経て、今度はあたしが仰向けにされる。

(ふふ、どうやら攻めの時間は終わっちまったかねぇ……もうちょっとやっていたかったけど)

 あたしを見下ろす竜馬。さて、どうしてくれるかねぇと期待していると、またも胸に挟んできた。相当気に入られちまったみたいだねぇ……胸のトンネルを何度も行き来するモノを見ながら、含み笑いを漏らす。

「芸が無いねぇ、同じ所で二度もイクつもりかい? くっくっく……」
「う、うっせえ! ……嫌なら止めとくぜ」
「なんだい、あんたらしくも無い。ほぉら、好きなだけ味わいなよ」

 それだけ言って促すとまた腰を動かし始める竜馬。案外、可愛い所もあるじゃないか……つくづく面白い男だねぇと思いながら、あたしは成すがままにされていく。
 せつない表情で竜馬のモノが行き来する様を追いかける。甘い息を吐きながら、もっとして、とお願いする。

 やがて竜馬がうめくと、第二撃があたしの顔に降りかかってくる。ぱたぱたと落ちる精液を舐めとり、可能な限り妖艶な表情を浮かべて微笑むと、さしもの竜馬もクラクラしていた。
 それを見て、あたしの情欲もまた、暗く燃え上がる。

 こうなってしまえば、後はもうたぎる性欲に任せて、いつものように突き抜けるだけだ。ねだるまでもなく、竜馬はそのまだまだ鎮まらないモノを中へ突っ込んできて、あたし達は一つになる。
 竜馬はその牙をむき出しにして、獲物をしゃぶり尽くす様に犯す。そしてあたしは乱暴に犯される事で取り乱し、頭が真っ白になっていくのを感じながら、あられもない声を振り撒いて昇天していくのだった。


「あぁ……り、竜馬、竜馬……ッッ!」
「し、シーマ……うおおっ!!」

 そうして、ゲッターに囚われし男と女は、いつ訪れるとも知らない朝を待って深みへ落ちていくのだった……。





176名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:05:26 ID:6yP8XzR8
 三機のゲットマシンが空気を切り裂いて飛翔する。

「チェンジ・ゲッター2! いくよ竜馬!」
「ああ、蹴散らしちまえ!!」

 あたしのかけ声と共に、ジャガー号、イーグル号、ベアー号の順に一列に並ぶんだまま、合体は開始する。推進器の噴射を止めたジャガー号にイーグル号が突っ込み推進器を停止、さらにベアー号が最後尾に突っ込むと脚部が一瞬で生える。
 クレイアニメーションの様な動きで、あちこちの形を変えながらゲッターロボの高速形態である、ゲッター2への変形が完了すると、あたしは大地へ激震を伴って着地した。

 右腕の超巨大なドリルを回転させながら胸に構えて、目の前の獲物を睨みつける。……今日の獲物は一味違うね。

 辺りを見回すと、いつもとは違ってゲッターを取り囲む敵は、高級モビルスーツの大群だった。ジム・カスタム……のティターンズ版に、ザクもどきや、ガンダムもどきみたいなのまでいる。かなりの投資だと見たね、こりゃ。
 今日知ったんだけれど、デラーズ紛争の後、連邦軍の中にティターンズという地球出身の人間だけで構成された、ジオン残党を掃討するための特殊部隊が設立されたらしい。トップに立つのはあのジャミトフ・ハイマン。

 そのティターンズが、ゲッターに手こずっていた正規連邦軍の鼻をあかしてやるとばかりに大挙してやってきたわけだ。どうやらあたしがゲッターに乗っているせいで、竜馬ともどもジオンの残党と勘違いされているらしかった。

 ゲッターロボただ一機に対して、囲む敵は数百にも及んでいる……。それを見て、竜馬が楽しそうにいう。

「これだけいりゃあ、ゲッターでも落とせるってか」

 そう、奴らはこれだけの数で確実にゲッターを仕留める腹積もりなのだろうさね……だけど。

「はん、甘く見られたもんだねぇ……行くよ!」

 あたしが動くと奴らは一斉にありったけの砲弾を撃ち込んでくるが、もう照準を付けた時にやゲッター2はその場にいない。音速で地上を駆け回り、次々と背後を取ると巨大ドリルでコクピットごと突き刺しまくる! 

 脱出など絶対にさせない、一撃でパイロットの命も奪う。

 その隙にあたしの背中をビームだのキャノンだので狙ってくるが、一瞬で振り向くと今しがた破壊したモビルスーツを盾に、そのまま突っ込んで蹴散らす!

 そしてドリルに刺さったモビルスーツを他の一体にぶつけてバランスを崩させると、またコクピットを突き刺してやる。そうしたらまたドリルごと放り投げてやれば、ボーリングのピンの様にモビルスーツ達がなぎ倒されていく。
 派手に衝突した機体が爆発を起こし、それに巻き込まれた機体から次々と誘爆が起きていく。運良く脱出したパイロットにも容赦などしない。逃がせば、また敵として現れるんだよ……ドリルストームで地獄へご案内だ。

 慈悲のない戦い方に、わずかの敵が怯む。だけど怯めば最期、またパイロットごとドリルの餌食になるだけだ。

 あたしは元々冷徹だが、竜馬に影響されたせいか、それともゲッター2がパイロットを過激にさせる様な性格なのか、以前にも増してとにかく手加減なしに殺戮の限りを尽くす。

 いつの間にか、あたしの顔には狂気の笑みが浮かんでいた。

「……これがゲッター……! くっくっく……アッハッハッハハハッ!!」
「お前も隼人みてえになってきたなぁ」
「……だからハヤトって誰さね。そいつもゲッター2のパイロットなのかい」
「ああ……人質がいても構わず敵をブチ殺しに行く様なヤツだ」
「あんただってそうだろ!!」
177名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:07:55 ID:6yP8XzR8
 気が付けば、ムダ口を叩いていられるほどに敵は減少していた。数百機もいた敵機が、もう数えるほどしか残っていない。運良く生き残った連中は明らかに怯えている……そりゃあそうだろうねぇ。
 こんな一方的な暴れ方をしたヤツなんて、宇宙世紀にはアムロ・レイかシャア・アズナブルくらいしか居ないよ。戦い方の陰湿さでいえば、それ以上だ。これでも恐れないとすれば、そりゃ竜馬みたいに頭のネジが飛んでるヤツだけさね。

 そんな風に構えていたら、かなわないと見て撤退命令でも出したのか、か奴らはバーニアを噴かしてこちらへ砲撃しながら下がっていく。あたしは逃がすわけないだろとばかりに追撃しようとしたが、竜馬の叫びにそれは阻まれる事になる。

「な、なんだい!?」
「気づかねえのか、やつら面白いプレゼントを用意しやがったみたいだぜ……核だ!」

 核……その言葉に、あたしはさっと青くなる。条約違反がどうのこうのと、今更いうつもりはない。
 だけど、コロニー落としが現実になった今、最悪の兵器ではなくてもその破壊力と恐ろしさは、ソロモンで見てきたばかり。いくらゲッターといっても……

「そりゃあ……ちょいとヤバイんじゃないかい」

 だが、そんなあたしを尻目に竜馬は高らかに笑っていう。

「上等だ。核なんかでゲッターをどうこうできると思うなら、やってみやがれ!! チェンジだシーマ!」
「あ、ああ……わかったよっ!」

 すぐにゲッター1にチェンジすると、大空高く舞い上がり竜馬は一点に向かって突撃していく。ぐんぐん速度が上がり、慣れたと思っていたはずのスピードを超えてさらに加速していく。体がキリキリし始めるが、歯を食いしばって耐える。
 しばらく飛ぶと、見えてきた。そうだ、連邦艦隊を殲滅させるほどの威力のある、核を搭載したミサイルだ!! 竜馬はゲッター1をそのすぐ近くまで飛ばす。
 
「ゲッター3にチェンジだ。外すなよシーマ!!」
「こ、このシーマ様をなめてもらっちゃあ困るねぇ! いくよ!」

 こんな高空でで飛行能力の無いゲッター3にチェンジするということは、一瞬の勝負をしかけるということだ。あたしは全てを竜馬に任せてゲッター3へのチェンジを敢行する。すぐに落下が始まり、重力に引かれる感覚を受ける。その最中だった。

「武蔵ー! 技ぁ借りるぜ、大雪山おろしィィ!!」

 竜馬の叫びと共に、ぐわっとフレキシブルアームみたいなゲッター3の腕が伸びていく!
 どんな構造なのか知らないが、とにかくピノキオの鼻よろしく延々と伸びる腕が落下する核ミサイルをぐるぐる巻きにしていくと、ゲッター3も落下しながら、ミサイルを上向きに放り投げた。なるほど、ゲッター3ってのは力馬鹿の形態なんだねぇ……。

 なんて感心している場合じゃない、竜馬が叫んでる!

「ゲッター1だ! もたもたするんじゃねぇ!!」

 返事の余裕はない。その代わりにすぐジャガー号をイーグル号に突っ込ませて変形に臨む。そしてゲッター1は放り返されたミサイルを追いかけると、必殺の一撃をお見舞いする!

「ゲッターッビィィィィィイイイムッッ!!」
178名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:08:37 ID:6yP8XzR8
 極太の赤い光がミサイルを包み光が広がっていく! その瞬間に離脱し、後ろからくる爆風も追い風にゲッターが飛ぶ。
 もう、敵はいないだろう……竜馬もそれは確信した様だった。勝利の酒に酔うのは良い事ではないが……あたしは少しばかり脱力して、へらず口を叩く。
 やはり、少しの期間などではゲッターを乗りこなす事などできないという事だろう。

 そこまで考えて、あたしはひとつの結論を導きだす。それは……

「やれやれ。あんたといると本当に退屈しないよ」
「いずれ、こんなもんじゃ済まなくなるぜ。覚悟しときなシーマ」
「くっくっく。付いていくって言ったさね……逃がしゃしないよ?」

 恐らく、あたしは今ゲッターに訓練されているんだと思う。別にティターンズとかを操ってるわけじゃないだろうけど、間違いなくゲッターはあたしに戦いを教えている。戦えと囁いている。
 竜馬のいった言葉はどうやら本当だったようだね……ゲッターを乗りこなせる様になる頃、きっとあたしはこの世界で神隠しならぬ、ゲッター隠しに逢うだろう。

 竜馬とゲッターがこの世界に来た理由は、たぶん、あたしだ。本当だったらあの場で死んで歴史から姿を消すはずだったこのあたしを助けた……あたしという存在を、ゲッターが欲しがったのだろうね。
 正直な事を言えば、抗えない力にどうこうされるぐらいなら死んだ方がいい。だけど、ゲッターもずるい。竜馬っていうあたしがのぼせる様な男を引き連れて来るんだからねぇ。

 大空をゲッターが翔ぶ。
 次の戦いの時がいつかは知らないが、それまでは、またこの身と心を竜馬に捧げよう。それが今、あたしが生きる意味だ。

 そう信じて、あたしは操縦桿を強く握りしめるのだった……。



終わり
179名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:11:45 ID:6yP8XzR8
う〜ん、ちと蛇足気味。まぁ、この変なコンビにニヤニヤしてもらえれば冥利に尽きるます。
180名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 22:30:18 ID:tvYfX551
ちょっと、GJじゃないのさぁ
181名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 00:45:13 ID:Dyp9dhS6
BLEACHの志波空鶴とか

ちゃんとしたスレがあんだけど、空鶴はあんまり扱われてないんだよね
182名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 11:16:06 ID:Zkx1iB1m
>>179
なんというGJ・・・
183名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 23:16:42 ID:xw62aB+2
この過疎っぷりは異常だろう
184名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 06:02:02 ID:mRv81tXk
保守ついでにage
185名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 09:16:56 ID:zvyHP1O9
ageてくれてありがとう
おかげでこんな神SSを見ることができた

GJ!
186名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 16:52:55 ID:p6lEFTbR
The ガッツ!のような筋肉質キャラで何かお願い。
187名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 22:34:03 ID:DivL8BnL
こんな神スレを落としてたまるか!
188名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 23:48:24 ID:0yXfy8X6
異性に恋をするの異性の部分が異常に見えて
姐さん・姉御肌の女性が異常に恋をするスレ って見えた
恋は盲目の姉御肌萌え

189名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 10:50:49 ID:lnN3Gw1W
萌え
190名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 21:17:14 ID:orCrK36x
姉御が年下の男にいたずらされて
「ちょ、おま……!」
は萌えるけど、
「ちょwwおまwwwww」
だったら引く。
191名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 20:45:00 ID:beq99MO/
これはもうダメかも分からんね
192名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:31:18 ID:VmyC2Qsl
>>141の続きです
193名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:34:07 ID:VmyC2Qsl

衛が裕子の後に付いて台所に入り二人が完全に徹夫の視覚と聴覚の外に出た瞬間、裕子は衛に話しかける。

「さぁ、どうしてうちのお父さんが急にご機嫌になったか説明してもらおうかしら。」

ビールや食事を渡されるとばかり思っていた衛は、少々面くらいながらもなんとかその問いに答える。

「実は毎日新聞配達しながらかっこいいなぁっていつも思う家がいくつかあって、
それを建てた人にいつか会ってみたいってずっと思ってたんですよ。
今日その夢が叶うなんて夢にも思ってなくて、
本当に来てよかったです。愛さんに感謝しなくちゃ、ってすみません、途中から一人で盛り上がっちゃって。」

「いいのよ、そんなこと気にしなくて。それより衛くんは本当に家が好きなのねぇ。」

その返答に衛は照れ臭そうに答える。

「はい。なんて言うか、まあ、好きなんです。」

「でも珍しいわね、その歳で家が好きなんて。」

先ほどから緩みっ放しの表情で質問する。

「いや、まあ。色々ありまして。はははは。」

その問いに対して衛は言葉を濁して答える。

「?」

裕子は衛が言葉を濁したことを深く捉えないで軽く流し、新たな質問をぶつける。

194名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:35:25 ID:VmyC2Qsl
「ところで衛くん。うちの愛のことどう思う?」

「愛さんのことですか。うん、すごい良い親方だと思いますよ。腕は確かだし、みんなからも信頼されてるし気前は良いしで。」

「そうじゃなくて。一人の女としてどう思うかってことよ。」

「えっ?一人の女として…。えっ〜と、絶対答えないとダメですかね。」

「ダメ。」

何の権利があってダメと言ってるのかわからないが、このときの裕子にはそれだけの迫力があった。
それは大事な娘の恋をなんとしても成就させてあげたい、という母親の気持ちがあったからだ。

「えっ〜とですね。えっ〜と俺は愛さんのこと…。」

「お〜い!ビールはまだか?」

衛にとってはまさに助け舟。乗らないわけがなかった。

「はい、今持っていきますね。」

と素早くビールを持って居間に向かう。

「あっ、もうお父さんたらタイミングが悪すぎよ。せっかくのチャンスだったのに。」

夫のタイミング最悪の催促により、うまく衛に逃げる口実を作られてしまった裕子は仕方なく料理を持って自分も居間に向かうのであった。




195名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 23:39:15 ID:VmyC2Qsl
今回はこれだけです。間隔が空いたうえに短くてすいません
196名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 00:23:42 ID:SA+wqxHY
ってゆーかさスペース改行やめれ
文と文の間に空けすぎ
197名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 00:52:32 ID:FhAkq/nF
べついいんじゃね?そんなこと。小せぇ。

>>192
短くて残念でしたけど、この話とても好きなんで、職人さんゆっくりでいいんで頑張ってください!

GJです!!
198名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 23:21:17 ID:FPmQRE8e
保守
199名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 20:37:13 ID:AVTDvME0
と・・・投下だと・・・?
GJとしか言えない
200名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 21:04:46 ID:/TXTiPqF
はぁ?GJだって?そんなの…

















    へ          へ|\ へ     √ ̄|        へ
   ( レ⌒)  |\   ( |\)| |/~|  ノ ,__√    /7 ∠、 \ .  丶\      _ __
|\_/  /へ_ \)   | |   | |∠  | |__   | /   !  |     | |_〜、  レ' レ'
\_./| |/   \     .| |( ̄  _) |     )  | |    i  |  へ_,/    ノ   ,へ
  /  / ̄~ヽ ヽ.   | | フ  ヽ、 ノ √| |   ! レノ  |  !. \_  ー ̄_,ー~'  )
 / /| |   | |   | |( ノ| |`、) i ノ  | |   \_ノ  ノ /    フ ! (~~_,,,,/ノ/
 | |  | |   / /    | | .  し'  ノ ノ   | |       / /     | |   ̄
 \\ノ |  / /      | |___∠-".   | |      ノ /       ノ |  /(
  \_ノ_/ /     (____)     し'      ノ/      / /  | 〜-,,,__
     ∠-''~                        ノ/         (_ノ   〜ー、、__)
201名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 15:02:58 ID:dNoCNvDe
>>200
俺のとりやがったな
202名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 17:09:10 ID:U6SxqC4i
ウケル。
203名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 01:12:21 ID:njymcz/s
圧縮回避保守
204名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 23:19:02 ID:u87Y1CV1
圧縮回避保守
205名無しさん@ピンキー:2007/04/29(日) 09:16:03 ID:zBmv0wX5
あげ
206名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 12:59:02 ID:cYkb+haQ
あげ〜
207名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 18:01:12 ID:YdGMtFa6
姐御〜〜〜〜
208名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:13:12 ID:FpX6sj/C
頭打つか悪いもん食べるとかして、空鶴が岩鷲に半日ぐらい
萌え萌えになっちゃうSSキボ(ry
209名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 15:35:54 ID:QCKQO0I+
あげ
210名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:56:35 ID:6t9wQJ/Q

その後、料理を全て運び終えた二人は畳の上に座り、テーブルの上の料理を食べ始めようとしていた。

「じゃあ、いただきましょうか、衛くん。」

「はい、じゃあ、いただきます。」

両手を合わしていただきますのポーズをとった後、目の前にある料理に箸をつける。
徹夫は、と言えば料理が運ばれてくる間にビールを飲み、置かれていった料理を勝手に食べ、そしてすべての料理が運ばれたときには既にベロベロに酔っておりウトウトと船を漕いでいる状態になっていた。

「どう?おいしい?」

「はい、とってもおいしいです。」

「そう、お口に合ってよかった。義理のお姉さんとして頑張った甲斐があったわ。」

とそこで料理へと淀みなく進んでいた衛の箸がピタリと止まった。

「(今義理のお姉さんって言ったよな…)」

裕子のほうを見るが頭に疑問符が出ているかのような顔をしており、やっぱり気のせいだったんだなと思い込まされた。
しかし実際は、

「(まずは、刷り込みから…)」

とまさに外堀から埋めていくというか、なんというか全く無駄なことを考えていた。





211名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 01:58:14 ID:6t9wQJ/Q

「この料理、おいしいですね。」

衛がそう褒めたのは小皿に入ったきんぴらごぼうだった。

「あら、気に入ってくれた?それ愛も好きで、弁当にも毎日入れてるのよ。」

「そうなんですか。あのよかったら、レシピとか教えてもらっても構いませんか?うちの妹たちもきっと気に入ると思うんで。」

「もちろん。後で紙に書いて渡すわね。それより衛くんて兄妹いたのね、何人兄弟なの?」

「自分を入れて三人兄妹です。一番上が自分で、その下が8歳になる双子の妹と弟です。」

「まあ、三人も?賑やかで楽しそうねぇ。」

「はい、生活は結構大変ですけど家族4人仲良くやってます。」

「じゃあ、今度は家族の皆さんで遊びに来てくださいね。」

「いや、それは、あのすいません。多分弟とかがうるさくしちゃうと思いますんで…。」

「あら、そう。うちはそういうの全然構わないんだけどね。」

「でも、やっぱりそれは…、すいません。」

「無理強いはしないけど、遊びに来るときはいつでも言ってね。待ってくるから。」

「(それにいつか結婚の挨拶で来ることになるんだしね。うん。ここは焦らず、じっくりと見守りましょうかね。)」

そう裕子が思ったとき、玄関の扉が開く音がし、愛が帰宅を告げる声が聞こえてきた。




212名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 02:03:30 ID:6t9wQJ/Q
あまりにも過疎ってたのでとりあえず書けた分だけ出しました
213名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 17:48:31 ID:c2CtWt5j
>>212
亀だがGJ!

あとage
214名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 14:37:45 ID:jHBnwvmX
保守
215名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 18:39:01 ID:r3ilfuJJ
>>75の続きが読みたいです
216名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 03:16:34 ID:sMWKPDRW
保守
217名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 13:38:53 ID:HbiuEzu3
なんか書いてみた

深夜のコンビニにて

男「客来ないですねー」

姐「深夜のコンビニなんてこんなもんだ。」

男「眠いッス。」

姐「頑張れ、青少年。」

男「ふぁ〜い…」

姐「……」

スタスタ

男「?」

スタスタ

姐「奢ってやる。これで目を覚ませ。」

男「あ、缶コーヒーだ。ありがとうございます。」

姐「う、うむ。」

男「お客様が来ましたよ〜。いらっしゃいませー。」

姐「いらっしゃいませ、こんばんは。」

姐「(ちょっとは仲良くなれたかな…?)」


こんな感じですか?
218名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 13:55:48 ID:rWA6gs29
その調子でおながいします。
219名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 20:52:14 ID:0nBOjEj7
俺は>>211の続きが気になる
220名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:42:13 ID:O8ZqwHKx
おらもだ。
221名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:31:55 ID:MAHyxkAo
>>211の続き
222名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:32:41 ID:MAHyxkAo

ちくしょう、すっかり遅くなっちまったぜ。取引相手からの相談が思ったより長引いたせいで、話が終わったときにはもう真っ暗じゃねえか。おふくろが衛に何か吹き込んでなけりゃいいんだが。あたしはそう思いながら車に乗り込みエンジンを駆けた。




やっと着いた。取引相手のアパートがあたしの家とは反対方向にあったせいで、いつも現場から帰るよりもさらに時間が掛っちまったぜ。あたしは駐車場に車を停め、家の玄関前に立った。
あ〜、緊張するな〜。なんか衛と会ってから緊張しまくりだろ、あたし。
そのままたっぷり一分はあたしは玄関の前に立っていただろう。決心を固めフゥーと一つ深く深呼吸をして玄関を開けた。

「ただいまー。」
いつもより若干大きめの声であたしは帰りの挨拶を告げた。

「は〜い、はい、おかえり。お仕事お疲れ様。衛くんもう先にご飯食べちゃってるから愛ちゃんも早く居間に行ったほうがいいわよ。」
「わかった。」
あたしはそのまま居間に向かった。
「すいません、お先に頂いてます。」
「おう、そうか。じゃあ、あたしも飯食うとするかな。」
あたしは衛の隣でいびきをかいてる親父を足で退かしながら、自分の場所を確保した。
223名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:34:59 ID:MAHyxkAo
おふくろがメシを持ってくるまでにあたしは小皿に盛り付けてあったきんぴらに手を伸ばす。
「ん、うまい。」
やっぱりおふくろのきんぴらはいつ食べてもうまいわ、うん。
「素手で食べるなんて、行儀悪いでしょ。ちゃんと箸を使いなさい。」
運悪く手で食べるところをメシを持ってきたおふくろに見られてしまったようだ。
「そんなもんあたしの勝手だろ。」
ばつの悪さからつい反抗してしまう。
「まったく、少しは女の子らしくしなさい。」
「はいはい。」
ったく、おふくろはすぐ女の子らしくとかお上品にとか言うからな。
「反省してるの?衛くんも言ってやってよ。そんなことやってると彼氏できないぞーって。」
おふくろの言葉を受けてあたしは衛のほうを向く。
「えっと、彼氏ができる、できないは別としてきちんとお姉さんの言うことは聞かないとダメですよ、愛さん。」
一旦、落ち着こう。まずこの部屋にいる人数は飲んだくれも含めて四人だ。そのうち女は一応あたしも入れて二人。そして今の言葉をあたしに向かって言ったなら。答えは…。
「お姉さんって誰のことだ?」
あたしはなんとなくどういうことなのか察することができたが、一応確認をとっておくことにした。
224名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:36:19 ID:MAHyxkAo
「何言ってるんですか、愛さん。お姉さんはお姉さんじゃないですか。」
あたしは怒りで顔を引き吊らせながら再度聞くことにした。
「お姉さんって言うのは今ご飯を持ってきた人のことか?」
「そうですよ。自分の姉妹も忘れちゃったんですか?」
あたしはそれを聞いて怒りが一気に沸点まで到達した。
「おふくろっ!」
しかしおふくろは既に台所に逃げ込んだ後だった。





「……で、そういう訳だから。」
あたしはおふくろが若く見られたくて、嘘をついたことを衛に説明した。
「そうだったんですか。でも十分若くて綺麗ですよ。」
「あれで結構若作りしてるからな、まあこれからはあんまりおふくろのことは信用すんなよ。」
そう衛に言いつけて、漸くあたしは晩メシにありつけた。


225名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:39:00 ID:ATf+/6jI
俊足のリアルタイムGJ!!
226名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:41:01 ID:MAHyxkAo
以上です。またまた短くてすいません。他に投下してる人がいなかったので書けた分だけ投下しました。
次は男性視点の別の作品を投下したいなとか思ってます。
227名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 01:42:39 ID:Lv6V5ekr
待ってたぜGJ
228名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 22:56:43 ID:lohST5WS
age
229深夜のコンビニ:2007/06/06(水) 00:30:16 ID:DG4eZJgr
217の続き、需要は無しかなぁ?

男「そういえば姐さん。」
姐「ん?」
男「女の人が深夜のバイトって珍しいですよね。」
姐「…そうかぁ?」
男「少なくとも僕は初めて見ました。」
姐「理由を知りたいか?」
男「興味は有ります。」
姐「デザートの廃棄品が食べ放題と言われたからだ。」
男「……」
姐「……」
男「……ハァ?」
姐「タダでプリンが食べられるのだ。
深夜勤務なら1番最初に確保できる。」
男「そ、そうですか…」
姐「うん、このバイトを選んでよかった。」

姐「(男君にも出会えたしな。)」
230名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 00:44:58 ID:umjmqY77
>229
ここに楽しみに待ってる公務員がいますが、何か。

ショートショートだから「姉御肌」を見せる前に意外性に飛ぶのはイクナイ。
姉御肌らしいエピをもう1,2個挟んでからデザートネタに持ってった方が良さげ。

・・・深夜のコンビニって、清掃とか棚入れとか、意外とネタは転がってないかな?
231名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 10:39:41 ID:5vQQZs3P
男君が上手く扱えないポリッシャー(床磨きのあれ)を器用に使いこなしてく姐さんとか…
(ちなみに…ポリッシャーを力任せでやろうとすると被害が出ます)
棚入れの際にチラリとブラウスの襟から見える胸とか臍とか
「あ、男君、上側の頼むね…私は下の棚を並べるから」(ベタだなぁ)
232深夜のコンビニ:2007/06/08(金) 19:58:44 ID:pFR8/KbF
229の続き

男「姐さん、質問です。」
姐「許可する。」
男「深夜のコンビニで1番気を付ける事って何ですか?」
姐「やはり強盗だろうな。他の店舗で出没したらしい。」
男「対処法はありますか?」
姐「当たり前だ。まずは…」
男「カウンター越しに右ストレートですか?」
姐「馬鹿者、いくら私でもそんなことはしないぞ。」
男「え?うそ!?」
姐「まぁいい、対処法だが警報ボタンを押し、素直に金を渡せ。」
男「渡しちゃうんですか?」
姐「うむ、大金にならないようにコマメに現金収納するんだぞ。」
男「了解であります。っとお客様ですね。」
姐・男「いらっしゃいませー。」
強盗「うぉら!!金出せや!!」
男「姐さん!噂をしたら来ちゃいましたよ!どうしましょう!?」
姐「落ち着け。マニュアルどうりにやればいい。」
男「おぉ!流石姐さん、冷静沈着だ!!」
強盗「ごちゃごちゃ言ってねぇでサッサと金出せ!ババァ!!」
姐「私はまだ27だぁぁぁ!!!!!!」
  ズドム!!
男「カウンター越しに右ストレートやっちゃったよ?!!」
強盗「ばたんきゅ〜…」
姐「……」
男「……」
姐「…まず警報ボタンを押すと」
男「…現実逃避ですね?」

次の日、店長に「危ないことするな」と叱られました。
233名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 21:36:12 ID:4XWxsdf3
ブーッ!!(AAry
ワラタ、これは実にベタ(王道)ですなー。
この調子でガンガン逝っちゃって下さい。
「エロなんて飾りで(ry」
234名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 01:39:17 ID:Y2cGsbGB
男「えーん、えーん。」
姐「どうしたんだい?まぁた、いじめられたのかい?」
男「グスッ。だって、だって…。」
姐「しょうがないねぇ、まったく。あたしが行って仕返ししてきてやるよ。」
男「ほんとうぉ?」
姐「あぁ、ホントだ。その代わりあたしが無事に帰ってこれたら…。」
男「帰ってこれたら?」
姐「なんでもない。じゃあちょっくら行ってくるよ。」
男「うん。」




この後、姐はいじめっ子をボコボコにして無事男と結婚しましたとさ。


おしまい
235名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 23:31:54 ID:bleEx2G5
あげぇぇぇぇ
236名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 00:57:14 ID:gmAKp4nI
死亡フラグをへし折るなんて…恐ろしい子…!
237名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 18:36:56 ID:9MBwEcRm
>>234
途中まで多摩のマライヤかと思った。
238深夜のコンビニ:2007/06/22(金) 17:34:21 ID:uCM3PrmA
232の続き

姐「男君、外のゴミ箱の様子を見てきてくれ。」
男「了解でっす!」



姐「どうだった?」
男「夢と希望がいっぱいでした。」
姐「?……つまりゴミが溢れていたんだな?」
男「まぁ、遠回しに言えば。」
姐「ストレートに言ったつもりだが…」
男「消える魔球並みでしたよ?」
姐「………しかし夢と希望はないんじゃないかな?」
男「え?」
姐「いや心底不思議そうな顔をされてもこちらが困る。」
男「だって夢も希望も現代社会ではゴミみたいな物ですよね?」
姐「誰が上手いことを言えと言った。」
男「あはは〜、ゴミ捨て行ってきます〜!」
姐「やれやれだ……」

男「はいほー♪はいほー♪し〜ご〜とが好き〜♪」
姐「……ハァ」
239名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 17:17:42 ID:rDdWSaAZ
何故こんなにも過疎なんだ・・・
240名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 01:26:51 ID:6cj/MnOQ
書き手が今いないからさ!!
241名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 01:40:28 ID:vnbboT6j
それは大変だ
姐御刑事に頼むしかないな


姐さん事件でs(ry
242名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:07:26 ID:l9FN+oD8
姐さんろっかくですよ
243名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:07:59 ID:46fiYhwj

244名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 22:20:04 ID:Na0UmHlY
過疎だなぁ
245名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 19:22:34 ID:mZzVFaI/
http://www.kekkon-j.com/lovetalk/002/index.html
↑僕はね、自分がダメダメだから、強い女性が好きなんですよ。
誉めてくれる人よりは、「ここがよくなかった」と言ってくれる人がいい。
もちろん、誉めてもらうと気持ちはいいけど、それだけじゃあダメで。
批判がね、人を成長させてくれると思っているから。

僕個人は、強い女性が好きです。僕自身、弱いところもあるので、女性がガンガン強いと、憧れの眼差しで見てしまいます(哀)
そんなだから女性が強い世の中になるんだ〜って言われても、何も言い返せませんが…
引っ張られるとぶっちゃけてラクですが(笑)男性としては、社会ではなかなかそんな生き方がまだ許されません。
だから家の中では、カミサンに引っ張ってもらいます(???)そんな感じで我が家はバランスが取れているんですよね(笑)

(注)某サイトのコピペ

http://www.yomiuri.co.jp/junior/articles_2003/030303.htm

――主人公に元気のいい女の子が多いですね。
 自分から一番遠い存在で、書いていて楽しいからでしょうか。
ぼくは気が弱いので、引っ張っていってくれる強い女の子が好きです。
それに、家に閉じこもってばかりいる子では、物語が進展しない(笑)。
ぼくが運動音痴(おんち)だったので、運動神経バツグンの主人公を書くなど、自分にできない夢を登場人物に実現してもらっています。
246名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 11:59:34 ID:9XbP/45i
>>244
これよりもっと人がいないスレもあるんだから、滅多な事言うな。
247名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 19:58:51 ID:Tg59pdu0
あげ
248名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 01:57:20 ID:3y5zg8cD
さげ
249深夜のコンビニ(外伝):2007/07/19(木) 00:08:39 ID:KSuEkY0f
238の続き?

休日に姐さんは自宅で悪魔召喚書なるものを見つけました。

「なになに?まずは血で魔方陣を描くのか。」
「メンドーだからマッ○ーでいいか。」
「次は蝙蝠の羽?この辺に蝙蝠なんていたか?」
「む…バッ○マンの人形で代用だ!」
「えーと、ヒキガエルの肝臓とな?」
「昨日の晩飯のレバニラで!!」
「……レバーって肝臓でよかったかな??」



「さぁ準備はできた。あとは呪文だけだ。」
「……滲んでいて全く読めん。テキトーでいいか。」
「コホン、…ほんにゃらーはんにゃらーほいさっさー」

ぼふん!

「うぉぅ!成功か?!」
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!悪魔でーす!!」
「テンション高いな。」
「アタシを呼ぶなんてよっぽど高位の召喚書を見たわね?」
「(適当にやったら出てきたことは黙っていよう…)」
「それはともかく、悪魔らしく願いを叶えてあげるわ。」
「なんでもか?(男君を振り向かせることも……?)」
「代価はもらうけどね。」
「…………わかった。私の願いは…」



「「ありがとうございましたー!」」
「姐さん、姐さん。」
「ん?どうした男君?」
「姐さんはレジ袋を1枚だけ上手く取りますけどコツってあるんですか?」
「ん〜、悪魔と取り引きしたんだ。」
「あはは、冗談がうまいですね。」
「フフフ。(まぁ男君は自力で振り向かせてみせるさ。)」



「ポリポリ、代価で貰ったこの『たけ○この里』っていうの
 なかなかイケルわね♪」
「ポリポリ、あ…もう終わっちゃった…」
「あの娘の職場で売ってるって言ってたし、今度行ってみようかな?」
250名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 20:21:41 ID:dhpDaX9k
>>249
GJ!
さてこの悪魔っ娘は我々の想いに応えてくれるのだろうか?
251名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 22:21:40 ID:ZWkNymMA
>>249
ワラタ。悪魔召喚の方法といい取引のネタといいツッコミ所満載。
「だが、それがいい!(AAry」
252名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:36:51 ID:JF4QWs1+
どうも深夜のコンビニを書いてる者です。
なにを血迷ったか短編を書いてしまいました。
コンビニとは無関係です。
では、どうぞ! 嗚呼、文才が欲しい。


「ごめんなさい!」
陽太は床に頭をついて土下座した。
「……で、君は何を謝っているんだ?」
月子は腕と脚を組みジト目で陽太を睨み付ける。
「あぁ、もしかして君が私をレイプして5回も膣に射精したことか?」
ちなみにこの両者、真っ裸で向かい合っている。
「あぅあぅあぅ……」
陽太は呻くだけである。
「それとも私の処女を奪ったことか?」
眼光が更に凄味を増す。
「…………」
もう返す言葉も無くなっていた。
「それはそれは痛かったぞ。あれは盲腸の痛さ以上だったかなぁ?」
薄く笑みを浮かべているが目が全く笑っていない。
「……ごめんなさい。」
言い訳なんてできる筈も無く陽太は謝るだけである。
「さて、こんな事をした理由を訊いてやろうじゃないか?」
下手なことを言えばちょん切られる!と陽太は直感する。
どこをとは尋ねてはいけない。
「私は気が長いんだ。10秒時間をやろう。
 10・5・0。さぁ時間だ、答えを聴こう。」
10秒どころか3秒しか経ってない。
「……………」
しかし陽太は黙ったままである。
「…………ちょん切るか。」
月子はポツリと呟いた。
「待って!いや待って下さい!答えるからちょん切らないで下さい!!」
情けないとは言っちゃいけない。
月子はヤると言えば必ずヤる、そういう人間なのだ。
「………月子さんが…」
ようやく陽太が口を開く。
「ほぅ、私がど・う・し・た・ん・だ?」
月子は少しキレそうだ。
「月子さんが『好きな人がいる』って言ったから……」
月子のコメカミがピクリと動く。
253名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:42:00 ID:JF4QWs1+

「どうせ僕じゃ月子さんを振り向かせることができないから…」
更にコメカミがピクピクしてきた。
「心が手に入らないんならせめて体だけでもって…」
肩がプルプル震えてきた。
「憎んでもいいから僕を見て欲しかったんだ…」
月子はスッと立ち上がり
「ダラッシャーーーーーッ!!!!!!!!!」
陽太に思い切り頭突きをした。
「ふ・ざ・け・ん・な!!そんな理由で私を犯したのかぁ?!!
 ぬぁにが『僕を見てほしい』だ?!もう一度言う!
 ふ・ざ・け・ん・な!!!」
完全にぶち切れている。
そんな月子を前にして陽太は俯き涙を流すだけだ。
「黙るな!泣くな!!泣きたいのはコッチだ!!!」
月子は大きな溜め息を吐くと陽太を見下ろし、
「……許してやってもいいんだぞ?」
そう提案した。
陽太は顔を上げ信じられないモノを見たかのような表情になる。
「ただしタダというワケにはいかないよなぁ?」
ニヤリと笑う。邪悪な笑顔であった。
「許してもらえるなら何でもいうことをききます。」
心の底からそう願う陽太に月子は少し優越感に浸る。
「何でもか?」
尋ねる。
「はい。」
答える。
「本当に何でもか?」
再度尋ねる。
「はい!」
答えは変わらない。変わる筈もない。
「では、私の処女を無理やり奪ったあげく5回も膣出しした陽太君。」
その言葉に陽太はビクリと震える。

「お前の残りの人生を私が貰う。」


続く!
254名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 05:11:59 ID:tZ3PA1rC
>>253エローイかわいいーGJ!
これは搾りとられミイラフラry
255名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 03:08:34 ID:mlAFSDVs
こういうムチャクチャな出会いって好きだなあ。
期待。
256名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 00:21:07 ID:kv+GloGX
上げる
257名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 00:46:52 ID:4N+AX9kO
下げる
258名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:35:57 ID:JSu/LoML
253の続きです。


言ってる意味が解らない、陽太はそんな顔をする。
「チッ!」
月子の舌打ちに再び体を強張らせてしまう。
「……だから私のことが襲う位好きだというのなら
 私を幸せにしろ、と言っているんだ!
それ位察しろ!空気嫁!って違う空気読め!!」
月子は顔を背ける。耳が赤くなっているのは気のせいではない。
「月子さん…」
陽太は呟く。
「全く、狼になる勇気があるのなら先に告白しろってんだ。」
月子はぶちぶちと文句を言う。
「月子さん!」
陽太の声に月子は我に返る。
「月子さんは好きな人がいるって言ってたのにそれでいいの?!
好きでもない男に犯されてそれで平気なの?!!」
泣きそうな、否、ボロボロと泣きながら叫ぶ。
そんな陽太の顔を月子は鷲掴みしギリギリと力を込める。
「こぉんの鈍感がぁ!!!
 この私が好きでもない奴に犯されて許すとでも思っているのか?!
 あぁん?!答えろこの馬鹿者ぉ!!!!」
陽太の悲鳴と月子の怒鳴り声が響き渡る。
10分程して顔から手を離した。
月子はゼィゼィと息を乱し、陽太は呻き声を上げる。
そして二人して呼吸を整えた。
それが可笑しくて同時に笑い出してしまった。
「月子さん。」
陽太は微笑む。
259名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:40:48 ID:JSu/LoML

「んだよ?」
その返事はぶっきらぼうであった。
先程叫んだ内容を思い出し照れたのか首まで赤くなっている。
「好きです。」
視線が重なる。
「大好きです、あなたのことが、誰よりも、何よりも。
 気の利いた言葉は思い付きませんが、あなたの隣を歩かせて下さい。
 僕がおじいちゃんになっても、あなたがおばあちゃんになっても。
 ずっとあなたと手を繋いで隣を歩かせて下さい。」
月子は首どころか全身が真っ赤に染まった。
だが一言だけ伝えたかった。
「そういうのは2時間ほど前に言え。
 あと訂正しろ。……墓の中まで一緒だ。」
恥ずかしそうに、実際恥ずかしかったのだろう。
俯き小さくだがハッキリと口に出す。
「はい!!」


「陽太君。」
「なんですか?」
「私には夢があったんだ。」
「『あった』ですか?」
「あぁ、過去形だ。
 笑ってしまう位似合わない夢さ。」
「……」
「大丈夫さ。」
「月子さん…」
「そんな顔をするな。
 たった今、夢が叶ったんだから。」
「月子さん。」
「なんだ?」
「好きです。」
「ありがとう、私もだ。」

終わり?
260名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:45:21 ID:JSu/LoML
えー、終わりが微妙だとか言わないで下さい。
あと月子さんレイプシーンは書きません。
エロは難いです。自分が書くとエロになりません。
ご了承下さい。
261名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 16:56:42 ID:etCd3pD6
GJ!

こういう雰囲気ものも大好きです
月子さん度量が広いなあ
262名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 17:56:54 ID:mgnVMN9+
>>259
>だが一言だけ伝えたかった。
>「そういうのは2時間ほど前に言え。
> あと訂正しろ。……墓の中まで一緒だ。」

一言ではない、というのは話が話だけに

つ っ こ み ど こ ろ

なのですね。
GJ!!
263名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 10:47:09 ID:3gYupuLB
あげ
264名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 01:05:26 ID:bl7g0Fug
あげ
265深夜のコンビニ:2007/08/04(土) 23:52:30 ID:zDfXc2sQ
249の続き

姐「今夜は蒸し暑いな…」
男「そうですねぇ…」
姐「男君……」
男「姐さん……」
姐・男「こんな日にクーラーが故障してしまうなんて…」
姐「完全な故障ではなく30℃以下にならないというのは拷問だ…」
男「弁当や飲料関係が無事なのが唯一の幸運ですね。」
姐「さっきの客、入ってきてすぐ逃げ出したぞ…」
男「暑いですからねぇ、店内は…」
姐「うっ、汗でシャツがベタベタする。」
男「(少しイイ匂いと思う僕は変態なのだろうか?)」
姐「ぅぁぁぁ〜…」
男「……ぼ、僕飲料の補充しに冷蔵庫に行ってきますね!」
姐「…私も一緒に行くぞ。一人だけ逃げようとするなよ?」
男「お客さんはどうするんです?」
姐「どうせ来やしないさ。」



男「あ”〜す〜ず〜し〜い〜。」
姐「嗚呼!ここが我らの理想郷だ!!」
男「姐さん!!」
姐「男君!!」
 抱き!!!    ぴんぽ〜ん
男「……お客さんみたいですね。」
姐「……そうみたいだな。」
男「………」
姐「………」
男・姐「じゃ〜んけ〜ん……ぽん!!!」
266深夜のコンビニ:2007/08/05(日) 00:07:50 ID:8xZ9xeQW
男君と姐さんは書いててすっごい癒される。
267名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 00:36:59 ID:Z1WRkD+E
>>266
だろうな。
読んでてすっごい癒される。
268名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 08:55:46 ID:+PX7nif/
まったりしますね
269名無しさん@ピンキー :2007/08/08(水) 14:53:43 ID:JJ8CJHF8
マガジンのキス☆クラの宝生冴子コーチとシキのSS書いて欲しいです
270名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 18:45:49 ID:oc/tpa+M
>>269
無理言うなよ
271名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 20:27:24 ID:mO3Oc1RT
「冴子さん、好きです!」
「あっそ。」
「…………orz」
しゅ〜りょ〜

「志葵、今の話は本当か……」
「り、凜!!」
「凜様を悲しませたな……」
しゅ〜りょ〜

「好きです!」
「……その言葉、嘘偽りはないか。」
「あ、あれ!?シルヴィアさ……」
「その様に気の多い者とは、凜様をかどわかした罪、償ってもらうぞ。」
しゅ〜りょ〜


無理だ!
272深夜のコンビニ:2007/08/12(日) 21:01:26 ID:oc/tpa+M
265のつづき

姐「男君、男君。」
男「何ですか姐さん?」
姐「この客層キーというのなんだが。」
男「ふむふむ。」
姐「ついつい手前にある『男性50代〜』というのを押してしまうんだ。」
男「あ〜、わかります。僕もよくやりますから。」
姐「つまり不可抗力という奴だな。」
男「そうですね。」

数日後

店長「深夜の客の年齢層はどうなってるのかねぇ?」
店長「……」
店長「ちょっと姐さん、男君、来てくれ。」
姐・男「「はーい。」」
店長「深夜の客が全部お爺ちゃんになってるのだが?」
姐「本当です。」
店長「監視カメラに映ってるこの人明らかに20代の男なんだが…?」
男「ふぁんきーなお爺ちゃんでした。」
店長「…ほぉ?(ピキッ)こっちはどう見ても女だが?」
姐「知らんのか?老人達は今女装がブームなのだ。
  全くこれだから三十路間近は…」
店長「(ピキピキッ)お前ら本気でいってるのか?」
姐・男「「モチのロン♪」」
   ぷちんっ!
店長「てめぇらソコになぁおぉれぇ!!
   修正してくれるわぁ!!!」
姐・男「「わー店長が怒ったー♪」」
店長「ぶっころぉぉぉぉす!!!」
姐・男「「三十路に殺されるー♪」」
店長「まだアタシは29だぁぁぁ!!!!」
姐・男「「きゃー♪」」
店長「…明日給料日だったよなぁ?」
姐・男「「ゴメンナサイ。」」
273名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 21:17:08 ID:dschHdEJ
何だろう、この和やかで心地良いノリは。
274名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 21:41:30 ID:qp6Hd4HE
コンビニでバイトしてるからこのネタはツボだw
275名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:47:13 ID:U+nK8+Z9
店長も姐さんキャラだったのかwww
276名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 12:03:58 ID:5bp+2Yew
やべえ萌えたwwww

誰か大魔法峠のアニメ版の、保健委員と姐御みたいな話書いてくれー!
277名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:19:36 ID:wZO2fhdx
店長と姐さんはもしかして親戚?
278名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 19:39:47 ID:9JDuQ92k
あげで保守
279名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 20:35:55 ID:wYFXPgOX

「姐えもんー!ジャイアソにイジメられたよー。」
「やり返せ。」
「無理だよ、道具出してよー。」
「しょうがないなぁ、はい。」
「何これ?」
「ん?釘バット。」
「未来の技術は?!」
「証拠隠滅に使うから安心して良いよ。」
「安心できねぇ!!」
「それにその釘バットも未来の道具だ。」
「そうか!何か特殊効果が?!」
「釘からマイナスイオンが出る。」
「意味ないよね?!」
「フッ、これで私の好感度もウナギ上りだ。」
「無理だから!無理だから!!」

こんなグダグダを妄想してみた。
280名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 20:38:28 ID:vp0JQ9SE
>>279
姐さんというよりオズ先生だな
281名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 21:40:23 ID:qt/dpqyv
>>279
「釘からマイナスイオンが出てくる。」の所で銀魂思い出した
282名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 01:32:14 ID:JVlneJEl
こんなところにまでミカベラーがいるとは…
283深夜のコンビニ:2007/08/16(木) 13:02:03 ID:SyPB9iAw
272の続き

店長「あぁ、姐さん、男君。ちょっといいかな?」
姐・男「何の用でしょう?」
店長「明日バイト希望の面接をやるんだが急用が入ってねぇ。」
男「代わりに面接を見て欲しいと?」
店長「頼めるか?」
姐「まぁ、いいでしょう。引き受けよう。」
店長「助かるよ。」

 翌日

姐「どうやら2人来るらしいな。」
男「緊張しますね。」
姐「む、来たようだ。」
@「失礼します!」
男「見た感じはいいですね。可愛いですし。」
姐「……あぁそうだな。」
男「それではアルバイトの動機を言って下さい。」
@「はい!よくこの店を利用しますので安心できるかと思いまして。」
男「……来てましたっけ?」
姐「週に3回くらい来てるぞ、顔くらい覚えてやりなさい。」
男「えーと、次は…」
@「あ、はい!」
男「1発芸を見せて下さい。」
@「えぇ?!」
男「はい、3、2、1、どーぞ!」
@「えーと、えーと。」
男「不採用。」
姐「速攻か!」
@「うぅぅ…失礼しました。」
姐「まぁ、気を落とすな。」
@「はいぃ…」
男「さて、次の人。」
姐「男君に任せると不安だ。今度は私が質問するぞ。」
男「いいですよ。」

後編に続く!
284深夜のコンビニ:2007/08/16(木) 13:32:15 ID:SyPB9iAw
後編です。

姐「では次の奴入って来ていいぞ。」
A「失礼します。」
男「髪は染めてないですし、服装も乱れてないですね。」
姐「うむ、+10点だ。」
男「何の得点ですか…?」
姐「フフフ、ではアルバイトの経験は有りますか?」
A「あ、はい。以前もコンビニで働いてました。」
男「おぉ、経験者は心強い!」
姐「どの位の期間を考えていますか?」
A「だいたい半年から1年くらいでしょうか?」
男「うんうん、大丈夫っぽいですね、姐さん。」
姐「そうだな、ではどの時間帯を希望するかね?」
A「深夜を希ぼu
姐「不採用。」
A「えぇ?!」
男「速攻ですか?!」
姐「あぁ、かなり不安要素があるからな。帰っていいぞ。」
男「気を落とさないで下さいね。このヒト、アクが強すぎて扱い辛いから。」
姐「君に言われたくないな。」
A「それでは、失礼しました…」

男「結局2人とも駄目でしたね。」
姐「全く、最近の若い奴は…」
男「深夜が入れば少し楽ができたんですけどね。」
姐「もうしばらく2人っきりで頑張ろうな。フフフ。」
男「店長に何て言おう?」
姐「私達の琴線に触れなかったと正直に言えばわかってくれるさ。」

翌日店長は姐さん達に任せた自分が馬鹿だったと嘆き、
そこに2人して「馬ー鹿、馬ー鹿」と言ったところ
シフトがいつの間にか週7日になってしまったとか。
285名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 16:24:38 ID:nZnodK1r
芳文社あたりのほのぼの四コマみたいだwww
すげー和む。
286名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 18:22:29 ID:0JpJXozC
姐さん可愛すぎwww
和むなー。
287名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 09:12:28 ID:dpzs2HZK
このシリーズで芝居やってホスィなぁ…

役者は…



オモイツカネ
288名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 19:33:09 ID:UE3F88ZH
コンビニのネタを考えていたら何故かこんなの妄想。
異色のこれに萌えるものなら萌えてみろ!!

「なぁ…」
「んー、どうしたんだ?」
「煙たいんだけど…」
「なにを言う。私がこうして『わざわざ』タバコを吸ってやってるのに。」
「だったら吸わなくても…」
「蚊が鬱陶しいと言ったのは誰だったかな?」
「うぅぅ、俺です。」
「蚊取り線香を買い忘れたからなぁ。」
「う、売り切れだったんだ!買い忘れじゃないんだぁ!」
「まぁいい。ジュースとって来て。」
「まったく。はいはい。」
「ん。次は肩揉んで。」
「はいはい。」
「ぁん!……あ、テレビのリモコン取って。」
「変な声出せないでよ。はい、リモコン。」
「結婚して。」
「はいはい。」
「本当か?!」
「誘導尋問かよ?!」
「返事は?!」
「無理に決まってるじゃん。」
「何故?!私が嫌いなのか?!!」
「違う!お前は好きだ。ただ…」
「何?子供だって孕んであげるぞ。」
「…………妹じゃん。しかも実の。」
「ぎゃふん!」
「『ぎゃふん』て言った人を初めて見たよ。」
「じゃあキスしてくれ。」
「何が『じゃあ』なんだよ。」
「くっくっく。結婚ができないなら、せめてそれ位はイイじゃないか。」
「…………」

その日、妹は幸せそうにニヤニヤ笑っていたとか。
兄は唇の感触にドキドキしてシスコンじゃないと念仏を唱えたとか。
帰ってきた母が「近親相姦は犯罪じゃないから大丈夫!」と言ったとか。
父は黙って親指を立てていたとか。
そんな家族の家庭の事情。
289名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 19:35:27 ID:UE3F88ZH
年下の姐さんっぽいのを目指したんだけどなぁ。
これは皆の受け入れられるか心配です。
姉御肌だから大丈夫かな?
290名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 19:59:14 ID:DKYwinNd
>>289
斬新で内容次第じゃすごい大作になりそうじゃないか。
楽しみに待ってる
291名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 08:53:01 ID:6vYKdfMl
保守
292名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 11:58:46 ID:WDJmHAIe
コンビニネタがあるあるすぎてニヤニヤが止まらんww

それにしても袋を1枚ずつ取れる力・・・
なんてウラヤm
293名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 16:23:28 ID:0Y9ZheOW
>>287
芝居でねぇ…俺もあんま芸能人詳しく無いけど
江角マキ子と仲間ゆきえを足して2で割ったような人とかがいいな

>>289
妹なのに姐さんキャラとはこれいかにwww
新しくてこれはこれで良いな
294名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 21:25:18 ID:WfHRahef
やせ形のひんぬ〜ですか・・・

個人的趣味からは却下したいですねぇ
295名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 21:54:36 ID:1opNNJD1
>>294
       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}    逆に考えるんだ
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´   「和服を着てればやせ形ひんぬーでもOK」と
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-〜、 ) |
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ        考えるんだ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
              ′ / ! ヽ
296名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 22:01:36 ID:YAnAYyKc
>>和服を着てればやせ形ひんぬーでもOK
和服においては、これこそ正義だからナー。
ボン!キュッ!ボン!な体型は「鳩胸でっちり」と誹られたもんだ。
297名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 01:57:32 ID:DraWMvR7
そうそう。和服を着せる時はナイスバディな人よりも
ずんどう+ぺちゃぱいの方が着せやすいらしいんだぜ?
あんまり凹凸あると着せるの大変だって家のおかんが。

つか俺も胸はあった方がすきだが
江角のショムニの時みたいな漢気+仲間のトリック
の時みたいな天然ぽい可愛さを2で割ると
良い感じかなーという俺の妄想。
298×○:2007/08/22(水) 02:16:31 ID:4xHWaXjb
適当に思いついたものを投下したいが……
よろしいでしょうか? 
299×○:2007/08/22(水) 02:27:15 ID:4xHWaXjb
ご意見無いので勝手に投下。


「……へぇ〜っ、それで二人は幸せになりましたって……そんなわけあるカァァァァッ!!」

 私はそれまで読んでいた本を床に投げつけ、
 ヒールの部分で何度も何度も思いっきり踏み抜いてやった。
 分厚い本はあっという間にあられもない姿になり、私はそれを拾い上げると
 背を向けたまま後ろに放る。
 バサッと音がして、ゴミ箱にジャストミート、ホールインワンだ。
 
 息を荒げながらもソファーにもたれ掛かり、咥えたタバコに火をつける。
 濁った白い息が口の端から漏れ出し、ふと気づく。
 「そういゃあ、最近吸う量が増えたなー」と、口に出すと一気に気だるくなった。
 見上げる天井の茶色の染みが、なぜか果てしなく遠くに感じられる。
 
 彼女の名前は『本庄 慶子』。
 普通に某会社でOLを勤めている24歳独身の女性だ。 
 大学入学の際に故郷から離れ、そのまま仕事を見つけて就職した。
 
 この物語の主人公。
 
 ――――そんな彼女には、一つの不満があった。

 『彼氏ができない事!』

 シンプルにして、言うは易し。しかしコレがいかんせんとてつもなく難しい。
 慶子は決してブスの類ではなかった。
 身長は女性にして171cmの長身、そしてそれに見合う長くて艶のある黒髪。
 胸はあるとはいいずらいが無いわけではないスレンダーな体つき。
 すっととがった顎は顔の小ささを際立て、顔の作りも高い鼻を筆頭にバランスを保ち、
 端整な面持ちを見る人に感じさせた。
 泣きボクロのある目元だけはやや釣りあがっていてきつい印象を与えるのだが、
 それを差っぴいた所でも、はっきり言って相当の美人だった。
 
 では、なぜ彼女に彼氏が出来ないのか?
 
300×○:2007/08/22(水) 02:29:12 ID:4xHWaXjb
 問題、そして答えは性格にあった。
  
 彼女は昔からプライドが高く、また、
 男勝りに気も強かったために釣り合いの取れる男がいなかったのである。
 もちろん言い寄ってくる男や好意を寄せてくる男はごまんといたのだが、
 そのどれもこれもを邪魔な虫を振り払うかのように、慶子はフってきていた。
 
 慶子がフる回数は、上京してきてさらに数を増した。
 デパート街角大学内……ところかまわず寄ってくる男の群れ。 
 しかし、その全ては今風の――――彼女風に言うなら、『チャラ男』なのだ。
 即答で振り続けて、コレなら田舎の男たちのほうがまだ男らしいのが多かった、
 とショックゆえに心で嘆いた事などしょっちゅうだった。
 


 で、気がついてみればもう24。
 会社に就職して約4年、生活もそこそこ安定しているのはいいのだが、
 未だに運命の男が現れる気配は欠片とてない。
 社会人になったおかげか、前ほど男が寄ってくる事はないのだが、
 入社時から続くハゲ上司のセクハラが最近、ストレスを加速させている。

 気分転換にと同僚の女子(独身)に話しかけたら一冊の本を紹介された。
 タイトルは『電○男』。流行に疎い私でも、聞き覚えのあるタイトルだった。
 彼女曰く、純愛物語。
   曰く、こんな恋もしてみたい。
   曰く、オタクの見方が変わった。
   エトセトラ、エトセトラ……………… 

 興奮して鼻息を荒げてじゃべる同僚にやや引き気味になりながらも、
 私は財布に相談……帰りに古本屋によって『電○男』の購入を決めた。
301×○:2007/08/22(水) 02:31:00 ID:4xHWaXjb

 で、早速家で速読してみたのだが、

「……へぇ〜っ、それで二人は幸せになりましたって……そんなわけあるカァァァァッ!!」

 こうして、冒頭に到るのである。


 タバコを灰皿に押し付け、火元を消す。
 ソファーにねっころがって、収まらないイライラを
 ボロボロにした本に向けて放った。

 (なんだあれ? ありえない! ありえない!! ありえない!!!
 何のとりえもないオタクがたまたま一度、女の人を救ったまではまだいいわ、
 まだ現実っぽいし勇気を出して女性を救ったオタクの人に拍手喝采してあげたいくらい。
 ……でも、だからといって女のほうが媚びた様になってるのは何で?
 一目ぼれ? なんて尻の軽い女なの、こいつは? プライドってもの、ないの?  
 確かに純愛と言えばそうだろうけど、これは物語が出来すぎてる。
 思春期の男子の妄想作文じゃないんだから、現実でコレは無いわよ、普通!)

 思いつく苛立ちを次々と言葉に変え、吐き出していくのだが、
 中々気分が優れない。
 あまりにも良く出来すぎた『物語』は慶子にとって、心の底から最も嫌うものの一つだった。
302×○:2007/08/22(水) 02:32:00 ID:4xHWaXjb

 次の日――――。

 帰りがけだ。
 本を紹介した同僚にスパッと文句を言ってやったからか、
 今日は少し気分がいい。
 ただ、電車のガタゴトと気持ちのいい振動は
 疲れている体に良く馴染んだため、慶子は瞼が重くなるのを感じていて、
 それに無理して逆らおうとも思っていなかった。

 (どうせ降りる駅終点だしね……)

 いよいよ瞼が重く圧し掛かり、夢の世界へ旅立とうと
 万全の準備が整った慶子の意識を――――


「ひっ! や、や、や、やめてくださァーい!!」

 
 ――神は無情にも、たたき起こした。
303×○:2007/08/22(水) 02:33:08 ID:4xHWaXjb
投下終了。続きはまた後日。
304名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 03:08:04 ID:Ytwl+4sJ
おまえ、これは なまごろしだろ、じょうしきてきにかんがえて……

だがGJ
続き期待しておく
305名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 06:19:20 ID:EgsZuZWI
うむ、絡まれている男を救う姉御!

GJ!!
306名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 09:05:11 ID:JBqLV21D
>>305
わかってても続き言うなよww
307名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 19:46:25 ID:DraWMvR7
おおぉー!続きはまだかー!!
308×○:2007/08/23(木) 23:16:26 ID:yLcjG3tD
では、続きを……




 勢い良く立ち上がった慶子の視線の先に、それは直飛び込んできた。
 ここからほんの3メートルほど先の車両で、三人のチャラ男が輪を作っている。
 そして、

「ひええええぇ〜っ、ややめてくださぁあ〜いっ」 
 
 当然のように、情けない声は輪の中心から聞こえていた。
 どうやら、あの男たちになにかしらの因縁でもつけられたのだろう。
 周りの人たちは寝ている人やイヤホンで音楽に夢中らしく、そっぽを向いている。
 
(……狸寝入りに知らん振りって、丸出しだけどな……)

 そこはあえて突っ込まなかった。
309×○:2007/08/23(木) 23:17:15 ID:yLcjG3tD
 仕方が無いので私が男たちに近寄ると、その隣の若い男が視線を向けてきた。
 半開きの目は「がんばれ姉ちゃん、俺はここで応援してるぜ!」とでも誇らしげに言っているように
 無責任で勝手なものだった。
 気づけば周りの皆が、寝たふりなどをしながら若い男と同じ様な目を向けている。
 私は余計に腹が立った。

 怒り任せに一番近くにいる男肩を掴んでやる。
 男は濁った低い声で「あ〜っ」と言いながら振り向いた。

「あんたたち……一回だけ言っといてやるよ。場所ってモンを考えなッ! 
 ココは公共の場だ、人様に迷惑かけるなって、母ちゃんに教えてもらわなかったのかい?」 

 私は出来るだけ易しく言ってやった(つもりだ)が、
 チャラ男は私の姿を見るや否や、バランスのない醜い顔に下卑た笑いを浮かべた。
 
「おいおいネェチャン勇ましいね〜っ、俺惚れちゃいそーだよぉ」
 
 明らかに見下した笑い方。
 私はぐっとこらえた。こんなガキの言うこと、
 一々気にしてて、『あの』上司のセクハラに耐えられるかッ!
 噴火寸前の火山のように体が震えだす、抑えろ、抑えろ私〜ッ。
 
「おっ、何だこのネェちゃん。肩が震えてんぜ、かわい〜な〜畜生!」
「ってかさー、こいつマジ可愛いんだけど、ぶっちゃけチョータイプなんだよね、こういう清楚っぽい美人」

 しかし、爆発寸前の怒りで肩を震わせる私を、
 あろう事かこいつらは恐怖で震えていると勘違いしている。
 怖い? 上等だ! 田舎で屈強な男たちと毎日(主に拳で)語り合った私に、
 お前らごときチャラ男が、よりにもよってこえーだと、逆に笑えてくるね!
 あんたたちのその、哀れな頭に!
 私は、ほんの少しだけ口を吊り上げた。 
 引きつった笑み、と言うやつだ。

「おっ、なになに〜その笑みは?」
「なぁよぉ。ぶっちゃけこいつ、お持ち帰りしていいか……?」
「おお、いいねーっ!! 三人でサ、派手にやっちまおーぜっ!」

 私の血管はもうぶち切れる寸前だった。
 でも、やっぱりバカなこいつらは、
 そんな起爆寸前の時限爆弾に手を突っ込んじゃうわけで――――  

「と、言うわけでサ、そこの駅で降りてホテ――ギャアアアアアッ!!!!」

 痛い目を見るんだよね、コレが。
310×○:2007/08/23(木) 23:19:06 ID:yLcjG3tD
 
 私はしゃべりながら方に手を回した男の足を、
 ヒールで思いっきり踏みつけてやったのだ。
 男は半泣きになって大声を上げる。つばが飛んで汚いよ、ったく。
 足を離してやると、男はしゃがみこんで足を押さえた。
 その肩はさっきの私以上に震えている。
  
「このアマッ! 何しやがる!?」 

 そう言って殴りつけた男の手をしゃがみこんで華麗にかわす。
 そして、立ち上がる勢いを利用して大股を開いていた男のアソコに、
 つま先で思いっきり蹴り込んでやった。

「ブァァァァヅ!!?」

 股間を押さえてしゃがむ込む男。私はさらに、
 高さの丁度いい位置に来たがら空きのテンプルに、
 持っていたバッグの角を打ち付けた。
 
 声も無く転がる男、私は前を見据えると、
 残る一人は少し怖気づいたようで、後ずさりながら私を見ていた。

「く、くそっ! てめぇただの女じゃねぇだろ!?」 
「さぁね? 少なくとも暴漢に名乗る名は持ってないよ、
 私の名前はあんたなんかにゃもったいない」 
「なめやがってこのアマが――――ッ!!」

 最後の男が蹴りかかって来る、
 私は少し足を引いて、それを避けた。
311×○:2007/08/23(木) 23:20:47 ID:yLcjG3tD

 この最後の男だけは少し見くびっていた。
 たぶんなんか格闘技でもやっていたのだろう、
 さっきの男二人と違い、動きが速くて中々タフだ。
 っーかいい加減誰か車掌さんでも読んできてくれないかね?

「おらっ、手こずらせやがって!」 

 そんな事を考える私は今、床に倒れた上、男に圧し掛かられている。
 考える余裕があるのは性分だが、さすがにまずい。
 何とか時間だけでも稼ごうと挑発するのだが…… 

「あんたさ、この状況わかってるのかい? 若い女が男に押さえつけられてる。
 目撃者だっていっぱいいるんだ、あんたもう、おわりだよ?」
「んなこたぁ解ってんだよ! てめぇも道連れだ! 今この場でヤってやっからじっとしてな!!」

 完全に開き直っている。目がマジだ。
 言葉の後、ぐっと私の服がつかまれ、上着が破かれた。
(どうしたもんかねぇ、私だけじゃーちょっと脱出できないや……)
 私は目を瞑った。周りの奴なんて、どうせ助けてくれない。
 それどころか男連中はアソコおっ勃ててたりしてな、なにせ女に力仕事任せるクズばっかだし。
 私は、そこで一つ気づいた。

(あの男、こいつらに絡まれた男はもう、逃げちゃったかな?)
312×○:2007/08/23(木) 23:22:47 ID:yLcjG3tD
投下終。
310の『方』は『肩』です。誤字った、ちくしょう。
エロはしばしお待たれ。
313名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 12:06:57 ID:Uifjz+s8
生殺し過ぎ
314名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 12:50:42 ID:xbn5J3rG
GJ!
なかなかの姉御っぷりだけど、みんなの言うようになんという生殺し……
良い所で区切りすぎだろ
315名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 19:17:19 ID:MXGkKjc2
どうなるんだ姐御ー!!
316名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 01:47:50 ID:agX0oCCr
流れも読まずに横レス

「そぉんな女ぁのー北ぁー千住ー、荒川ぁー岸までぇー歩きぃま…寝るな大河原ー!!(ボゴンギューン)」
 狭いカラオケスナックの、これまた狭いボックス席でウトウトし始めたまるで熊のような大男に、いきなり
ステージ上からマイクを叩きつけたタイトなミニスカスーツ姿の女こそ、山田物産営業部期待の星、古沢静
その人であった。

 同期トップで課長となった彼女に対して、ヤッカミからか「顔と体でなった」等と悪いウワサが立ったぐらい、
その引き締まったしなやかな体と豊かなバスト、やや切れ長だが優しげな目が印象的な整った顔立ちは人目を
引くものだった。
 だが、一度でも彼女と一緒に仕事をした者は、その膨大な勉強量に裏打ちされた深みのある仕事や、優れた
決断力、下に厚い人情家っぷりに大抵惚れ込んでしまい、その課長人事もまあ順当、と言うか、そんな人事が
出来るならうちの会社もまだ捨てたもんじゃないな、とさえ思わせてしまうのが常であった。

 …などという様子をカケラも見せず、彼女はついにジャケットを脱ぎ捨て、形の良いバストの様子がはっきり
分かる薄手のブラウス姿で、ノーマイクで十八番の「千住大橋なみだ橋」の続きをがなりはじめた。
 そのマイクミサイルが直撃したおでこをポリポリ太い指で掻きながら「うーん課長、歌の才能だけはちょっと
やばいなぁ…」と、大河原鉄平はつぶやいた。苦手な酒にすでにフラフラの彼は、気がつくとオーバーアクションの
たびにユサッ、ユサッと揺れる彼女のバストに見入っていることに気付き、飲んだ量以上に顔を赤くしていた。

 彼のその熊のような体格は柔道で培われたものだった。「力だけなら世界レベル」とさえ言われた彼が、なぜ
このような場末のカラオケスナックの、タバコの焦げ跡だらけのボロソファーに収まっていなければならないかと
言うと、もとを正せば、彼が異常に小心者だから、と言う事になる。重要な試合の重要な局面でほぼ100%確実に
トチる姿は「もしかしてわざとやっているのか…」と見ている皆が思う程であった。
 そのうち、経費削減のあおりを食って、会社の柔道部は解散。部員は一般社員として社内にバラバラに配属となった。
それが、大河原が静の下で働くようになったきっかけでもあった。

 今日は、大河原が担当している山上商事でプレゼンがあり、彼と静、そしてその上司に当たる殿山部長の3人が
こちら側のメンバーだった。
 だが、プレゼン役の大河原が、途中で出た予想外の質問にシドロモドロになってしまい、その人のよさそうな、というか
いかにも気の弱そうな顔を汗びっしょりにして、ついには一言も出なくなってしまう一幕があった。
 ついこの間まで、「山上商事?ムリムリ」と言ってデスクを離れようとさえしなかったのに、商談が前進しそうだと聞いて
急に前に出てきて仕切り始めた、自称「山田物流のジゴロ」殿山部長が、汗まみれの大河原の横から小声で
『ほらどうしたんだい大河原君、だまってちゃダメじゃないか』
と更なるプレッシャーをかける。
 そんな部長の様子をカリカリしながら見ていた静が、堪りかねてサッと立ち上がる。机の上のコップが彼女の肘に
当たって倒れ、殿山のズボンがびしょ濡れになる。彼は情けない悲鳴を上げるが、コップが倒れたのはわざとなので、
特に問題は無い。
 彼女は、大河原の腕をソッと触り、『だいじょうぶ』というようにニッと彼に微笑んでから、スウッと表情を引き締め
背筋を伸ばし、
「それでは、一部補足させていただきます」
とスクリーンの前に歩み出た。

 終わってみれば会場は絶賛の嵐で、山中商事側の部長から、次はより詳細な内容の提案書を持ってきてほしいと
いう、かなりの好回答が得られた。
「さすが古沢君、よしこれから前祝にどこかで食事でもしていこうよ!ああ、大河原君ごくろうさん。もう帰っていいよ」
などとふざけた事をいう殿山の背中に、「あっ、ヒールが」とよろけた静が、脾臓の裏辺りを狙って肘を打ち込む。
 路上を転がりまわって悶絶する殿山に、
「今日はこのまま直帰します」
と静は平然と告げ、そのまま大河原を彼女いきつけのカラオケスナックに引っ張り込んだ。

 このカラオケスナックは、静の同級生でガチホモのカンちゃん(静に「あんたが男だったらねえ…」と
しみじみつぶやくのが口癖)が経営する、まさにネコの額ほどの店であった。
 静がいつ来ても他の客の姿はほとんど無く、今日も完全貸切状態。というか、カンちゃんが、珍しく静が
男連れで来たのを面白がって、ドアに「本日貸切」という札を下げてしまったのだ。
317名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 08:49:45 ID:agX0oCCr
推敲ぉーほぼゼロぉー大ー失敗。大河原たちの会社→山田物産、取引先→山上商事でよろしくおねティー

 とにかく、気付くと大河原の隣に座って「ちょっと腹筋くらべっこしようよぉ」と何かと脱ごうとするカンちゃん
が、静のチョークホールドでマジ落ちしかけたり、その報復として、いかに静が学生時代に、特に女の子に
モテモテだったかを披露、調子に乗って静のロストバージンの話まで暴露しようとして事前に察知され(幸い
大河原は気付かず)ヒールをはいたままのドロップキックでカンちゃんが店の奥に吹き飛ばされたりと、たった
3人なのにひたすらにぎやかな時間が過ぎる中、大河原は馴れぬ酒がつい進んで、だいぶ目の前がグルグル回ってきた。
 
 ステージ(といっても1mくらいのただの丸台)で縦横無尽に暴れながら歌う静に、男二人が大声で合の手を
入れていると、カンちゃんの携帯が軽やかに鳴った。
 電話に出たカンちゃんの顔がパッと明るくなったかと思うと、やがて、急なデートで出かけるから、あなた達
気が済んだら勝手に店閉めて(閉め方は静が知っていた)どこへなりともいきなさいと平然と言い放った。
「てめー商売人の風上にも置けねえ」と暴れる静を必死でなだめる大河原に、カンちゃんは「ホイ」と何かを
握らせると、鏡を覗き込んでちょっと髪を直すと、いそいそと出て行ってしまった。
 大河原が手を開き、静が「なになに」と覗き込むと、そこにはXLサイズのコンドームが握られていた。

 二人の間に流れる微妙に気まずい空気を吹き飛ばすかのように、
「さ、さあ歌うよ大河原!」
と、彼の逞しい腕をグイッととってステージに引っ張り出し、、全然デュエットに向かない曲を無茶振りで
デュエットに仕立てる静の様子に大笑いしながら、大河原の胸には、どうにも押さえきれない彼女への
愛情と、あまりに情けない自分への腹立ちが渦を巻いて湧き上がってきた。自分でも気がつかないまま、
彼は歯を食いしばりながら、こらえきれない涙をポロポロと溢れさせてしまった。
「大河原…」
と、いつしか歌を止めた彼女が彼を見つめてる。
「…ウッ…課長…俺を慰めてくれてるんですよね…グスッ…」
「……」
「俺って、ほんと…ほんとダメで…今日だって危なく全部台無しにするとこで…みんなに迷惑掛けっぱなしで…」
「違う!」
怒ったような顔で大河原の肩をガッと掴み、急に大声を出した静を、彼はびっくりして見つめた。
「課長…」
「もう4人通って誰も落とせなかったあの会社で、とにかく初めてのプレゼンまで漕ぎ着ける事が出来たのは、
お前がドヘタクソのくせに一所懸命地道に通いつづけたからなんだよ!あのクソ部長はともかく、あたしも、課の
みんなもよーく知ってる。お前を悪く言うヤツなんてウチにはいやしない!ああいいよ、泣いてかまわないよ。
だけど勘違いするな、それはうれし涙なんだからな!」
 痛いほど彼の肩を強く掴みながら、いつしかそのきれいな瞳から自分までポロポロ涙を流し始めた静を見て、
大河原はもう自分の気持ちを抑える事が出来なくなってしまった。
 
 彼はその太い腕で静をグッと抱き寄せると、いきなり唇を重ねてきた。
「アッ、おおがわ…ンッ!…クッ…」
 なんとへたくそなキスだろう。何度も何度も、激しく熱く彼女の唇を吸ってくるのに、舌を絡める事など
思いもつかないようだ。ひたすら彼女の唇に、耳に、頬に、首筋に、無骨にキスを繰り返すこの男。静は、
彼の溢れんばかりの情熱にあえぎながら、自分もいつしかこの不器用で、小心で、がむしゃらで、やさしい顔で
いつも笑っているこの男に心を惹かれていた事に気付いていた。
 実は、彼女自身、いくら傷心の彼を慰めるとはいえ、誰も連れてきた事のない、まさにとっておきのこの店に
なぜコイツを連れてきてしまったのか内心首をひねっていたのだが、分かってみればあっけない事だった。
 今の今まで忘れていたのだが、いつも一人で来る彼女をカンちゃんがからかって、まあ、とにかくまともな男が
できたら真っ先につれてこいと言っていたのが頭の片隅にあったのだろう。

 彼女は、強い刺激にハッと現実に引き戻された。なんといつの間にかこの熊のような男は、彼女のブラウスを全開にしてブラも外し、
その柔らかく形の良いバストを、左はそのゴツイ手で愛撫し、右はまるで本当に食べてしまうかのようにその大きな口でむしゃぶり
ついていたのだ。
「…アッ…ほんと、こんなときばっか積極的になりやがって…ンッ…そっ、そんなにあたしのオッパイ好きなのか?」


 

 


318名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 10:34:37 ID:agX0oCCr
「ハッ、ハイ…ムグッ…課長、すっごくキレイです…」
「かっ、課長はやめてよ」
「古沢…さん」
「もう一押し」
「しっ、静さん…」
「そうそう」
「…静さん…静さん!」
「アッ、バカ…そんなに強く吸わないでよもう…ンッ…」

 やがて彼の左手が徐々に下がってきたものの、腰を撫で回してはバストに上がり、また腰に下りては上がりを繰り返している。
 静は『まったく、強気なんだか弱気なんだか…』と可笑しくなりながら、腰の位置を直す振りをして左膝を少しあげる。
 スカートがずり上がり、白くなめらかな内腿と、淡いブルーの小さなショーツがちらりと覗く。
『まあ、こんなときはお姉さんがリードしてあげなきゃねえ』
などと余裕をかましていた彼女だったが、大河原の無骨な指が、ソロソロとショーツの上から割れ目を軽くなでた後、
横から進入して、その割れ目に直接入り込んできたときに、思わず「あっ!」と声を上げて顔が真っ赤になってしまった。
 彼女も全く気付いていなかったのだが、まだ誰も指一本触れていなかったその部分が、彼のへたくそなキスと、バスト
へのぎこちない愛撫だけで、滴りが落ちるほどビショビショに濡れてしまっていたからだ。
「こっ、これは別にそういう意味じゃなくって、まあ、なんていうか良くある…」
と、しどろもどろで言い訳をする、はじめて見る静のあたふた顔に彼は心をグッと強く掴まれながら、彼の中指を締め付けてくる
魅惑的な圧力の奥深くまで、いきなりその指をねじ込んだ。
「ア?…イヤァーッ!…そんな…いきなり…ウンッ…」
と、大河原の指の出し入れのせいで、濡れた粘っこい音がしてしまうのに耳をふさぎたくなりながら、静はたまらず腰をくねらせた。
 結局、奥深くのビンカンな部分をコリコリていねいに擦られ、彼女は腰をヒクッ、ヒクッとさせながら不覚にも軽い
絶頂に達してしまった。

 かなり照明を落とした店内で、静は素裸にされ、せまいソファに寝かされた。彼女の目の前で服を脱いでいく大河原の
逞しい体を見つめていた静だったが、全裸になった彼がクルリとこちらを向いた瞬間、思わず小さな悲鳴を上げてしまった。
 
 業務終了後、会社のパソコンで海外のエロサイトを覗いていた同僚を、『ログとってんのにアホか』と横目で見ていたた静の
目が衝撃で見開かれた。画面では、黒人男性が、何センチあるのかさえ想像できないほど巨大なペニスを、スレンダーな白人
女性にぶち込んでいたのだ。
『ウ、ウソ…こんな、こんなの本当にあるの?!』
あったのだ。しかもこんな身近に。

「無理だよ大河原…絶対無理」
 彼女は怯えながら彼に訴えた。大河原はニコッと笑って言った。
「僕にも分かりませんけど、任せてもらえませんか。ダメと分かれば止めます。静さんを絶対傷つけたりはしません」
 ポカはするが、ウソはつかないこの男。静は、不安と、正直期待に高鳴る胸を押さえてコクリとうなずいた。

「…や、やっぱり無理だよう」
 まだ彼のペニスは、亀頭部分が何とか半分ほど彼女の秘部に飲みこまれた状態だったが、彼女の感覚では、もう既に
限界を超えているようだった。
「そうですね、無理はやめましょう」
 と、大河原はその数センチだけでゆっくり抜差しをしながら、彼女に覆いかぶさってやさしくキスをした。静は、わずか数
センチなのに圧倒的な圧力で彼女の中を拡げてくるその感覚に喘ぎながらも、彼に舌を絡めるキスを教える。彼の手が、
彼女の体をやさしく撫で回す。その手が、彼女のわき腹の辺りでピタリととまる。
「静さん、ここプニプニしてかわいいですね」
 思わず静はカクッと力が抜けてしまう。
「は?何いってるの?これでもだいぶジムにいってまともに…じゃなくて、女性に絶対そんな事いっちゃだめ!わかった?!」
「はい、ごめんなさい」
と大河原は笑いながら、うまく力が抜けた彼女の胎内に、その巨大なペニスを一気にほぼ全部押し込んだ。
「…ガ!…ヒィッ!…」
静は雷に打たれたかのように激しくのけぞる。バストがブルンと揺れる。体内からのあまりの圧力に、全く息を吸い込むことができない。  
「…ハ…ヒ…カハッ…」
「ウッ…大丈夫です。…あ、あとは楽になるだけですよ」
と、大河原もまるで食いちぎられるかと思うほどの彼女の内部の圧力に耐えながら、その長大なペニスをゆっくり抜差しし始めた。


319名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 11:46:07 ID:agX0oCCr
 もう、そこから先の静の記憶はあいまいになってしまっていた。
 彼のペニスの大きく張り出した先端が、彼女の中を強くこすりながらただ侵入し奥にコツッと当たった
だけで、今まで、まあ数少ないながらも彼女なりに経験してきたセックスの記憶は全て吹き飛ばされて
しまっていた。
 もうすでに、彼女のビクッ、ビクッという下半身の痙攣は止める事が出来なかった。おそらく連続的に
イキ続けてしまっているのだろう。
 二人の繋ぎ目からは、彼女の漏らした愛液が、彼のペニスの抜差しに合わせて、泡立ちながらあふれ
出ていた。二人とも全身汗びっしょりになっていて、せまい店内には湿った肉体が打ち合わされる
「びたっ、びたっ」という音が響いていた。

 彼女の胎内の収縮がより強くなり、彼はクライマックスが近い事を感じ取る。もう何の遠慮も無く、彼女の
尻をより強く掴み、激しく彼女の奥深くにペニスを叩きつける。
「…おおがわら!…おおがわら!…こわい!…こわい!…つ、つかまえてぇ!…」
 もうほぼ意識をなくしているの彼女が、うわごとのようにつぶやきながら、はぐれた子供のように必死で
彼にしがみついてくる。
 彼は、本当に、本当にこのままひとつになってしまえればいいのにと心から願いながら、彼女を強く抱きしめ
ると、その最奥に大量の精を放出した。
 静は、彼のペニスがすごい勢いで彼女の奥に叩きつけたマグマのように熱い噴出が、あっという間に彼女の
胎内を満たしていくのをはっきり感じながら、白い闇の中にその意識を飛ばしていった…

 …せまいソファーで、二人は重なり合ったまま全く動けず、ただ息をあらげていた。
大河原は、汗まみれの静の乳房に、重さがかからないようにそっと顔を押し当てていた。
「…この、サギ師め」
と静が彼の耳をグィッとひねる。
「イテテ、なんですか」
「…あんなモノで、あんな風に犯して…どれだけの女を溶かしてきたのよ」
「いや、なかなかこれがキビシイんですよ」
「?」
「女の人の体って、ほんとに伸縮自在らしいんですよ」
「…まあ、赤ちゃん産むくらいだからね」
「はい、だから、何がその人のサイズを決めるかっていうと、『気持ち』だけなんだそうです」
「ふーん」
「だから、相手が本当に心から僕を受け入れてくれないと、ダメなんです。ただ入れる事さえできません」
「へぇー、なるほど……ア!いやあたしは別にほらあんまりあんたがへこんでたからちょっとそのほら…」
「それだけでこんな事にしてくれたんですか」
と、彼はニッコリしながら、まだ彼女の中に納まったままの、放出しても全く硬いままのペニスを、ほんの数センチ抜差しする。
「アッ…バカちょっと動かすな…アゥッ!…」
と、せっかく収まったと思った体内の炎をあっさり再燃焼させられそうになり、静はあわてて彼の頭をどつく。

 彼らが、お互いにつながったまま甘く戯れていると、突然彼女の携帯がなった。着信音はカンちゃんの
ものという事で、恐る恐る彼女が出る。
「…ハイ…エ?…うん…うん…え、バッ、バカ!」
と真っ赤な顔で電話を切る。
「え、何ですか?」
「…二人とも良識ある大人だから、そんな事絶対無いと思うけど、もし店内を汚していたんだったら、
きれいにして帰ってください、だって…」

 二人は、赤い顔をしながら、ソファーや床に飛び散った二人の体液を雑巾でフキフキするのであった…

<おわりなのさ>

右から、右から、駄レスがやってきたー、スレは、スレは、左へ受け流すー
でもこの土曜の午前中に後悔は無い
320名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 12:05:18 ID:t/pWOikT
gj
321名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 13:55:37 ID:wJgEdvSA
うおおGJGJ!

ただ、書きながら投下はちょっと止めて欲しかったかも。
322名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 14:23:26 ID:2y8FtHsa
>316
お前のせいで夜の2時から朝8時まで性欲持て余したぞww
ともかくGJ!
323名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 19:03:16 ID:GnewipGP
書き手は切れ切れのウンコみたいな妄想ばかり。

読み手はそれを褒めちぎるハエみたいなヤツばかり。

しっかりしたヤツはいないのか。
324名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 19:05:53 ID:GnewipGP
↑別スレへの誤爆。スマソ
325名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 22:59:33 ID:TZbUjpB7
ワロタwww
326深夜のコンビニ:2007/08/25(土) 23:44:51 ID:R/vbpLb6
284の続き

男「姐さん、大変です!」
姐「ん、どうした男君?」
男「運命の出会いをしました!」
姐「な、なんだとーーっ!!!」
男「姐さん声大きいです。」
姐「すまない、って運命の出会いとはなんだ?!」
男「そうなんです、衝撃的なんです!」
姐「しょ、衝撃的?!」
男「虜になってしまったんです。」
姐「と、虜に?!」
男「あの白さも素晴しいです。」
姐「色白?!(くっ、今年は日に焼けすぎた!!)」
男「でもギャップも凄いんです。」
姐「ギャップ萌え?!」
男「お金を出してもイイと思います。」
姐「お金?!(まさか風俗?!)」
男「嗚呼……」
姐「誰だ…近づく奴はチェックしてるのに…
  否、それより闇討ちを……」
男「…塩バニラ!」
姐「やはり釘バッt……へ?」
男「???」
姐「え?あ?塩バニラ?」
男「?はい、びっくりな美味しさですよ?」
姐「チ○ルチョコ?」
男「そうそう。」
姐「………」
男「?姐さん?おーーい……」
姐「……ぉ」
男「お?」
姐「乙女心を勉強して来〜〜い!!!!」
男「よく分かんないけどスミマセーーーン!!!」

翌日まで話しかけても無視されました。
怒った理由は分かりませんが塩バニラを渡して仲直りしました。
姐さんの感想は『マジウマ!』でした。
327深夜のコンビニ:2007/08/25(土) 23:51:09 ID:R/vbpLb6
小説書いてくれる人ができると嬉しいね!
328名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 23:55:51 ID:F4khLOYF
ホントに深夜のコンビニシリーズ良いなぁ
塩バニラ今度買お
329名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 01:47:11 ID:o8zrwv9a
>>316
GJです。しっかり仕事している姐さん上司と
歳下のでっかい男って、いい組み合わせですね

>>326
コンビニ姐さん可愛いなあ
いつか進展があるのやらないのやら
男の方が学生バイトだったりすると
昼間の交友関係が気になって仕方がないだろうななどと
妄想してしまうですよ
330名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 08:40:08 ID:fltYW+cR
>>316
 GJすぐる!!!
 姐さん、素敵だっ
 抱いてくださいぃぃぃ(アレ?)

>>326
 桶。塩バニラ、今すぐ買いに逝く
 ただ問題は、コンビニから帰ってくるまでに溶けないと良いんだが
 
331名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 12:34:35 ID:MS0nMJjY
姐さんのデレは大好物なんだがその相手がいつも少年か気弱な男ばっかだから困る
気の強い男とデレデレ姐さんとかもいいと思うんだがなあ
332×○:2007/08/26(日) 19:53:48 ID:tm2zPx0A
では落とす。



「おい兄ちゃん。その位にしときな……」 

 考えを遮って野太い声が耳に届いた。
 私の胸を掴もうとしていた男がその数センチ手前で動きを止め、
 振り返って見上げた先には異様な空気を醸し出す、一人の男が立っている。
 短く刈り込んだ黒髪に、今時にしては少し太い眉。
 顔は整っているが無精ひげが生えた顎にぎらぎらと輝く瞳。
 正統派美形ではなく、ごつさに威厳を見出した男らしい面をしている。
 かなり大柄だ。背は180をゆうに超え、肩幅もプロレスラーのようにがっちりだ。
 それなのにサイズが合ってないと思われる学ランをきちっと着込んでいて、
 やはりと言うか、あまり似合っていない。
 男はチャラ男の肩に手を置いていた。
 その指も男と同じように、太くて硬そうだ。
   
「ああん? 何だよてめぇは!?」 

 “イイコト”を止められたチャラ男は怒りを撒き散らす。
 言葉よりも先に、男に向かって私に圧し掛かったままパンチを繰り出した……のだが、

「ぁ!?」 

 男が合わせて出した右ストレートがカウンターとなって顎を打ち抜き、
 そのたった一発でチャラ男は崩れ落ちた。
333×○:2007/08/26(日) 19:54:21 ID:tm2zPx0A

「!?」

 私は驚きに目を見開いた。
 男は静かにチャラ男を見下ろしていて、
 視線は合っていないのだが、
 何故か男に見つめられている感じがしていた。
 
「…………」  

 男は何も言わず踵を返し、
 いつの間にか開いていた出入口から電車を後にした。
 私は不覚にも、姿が見えなくなるまでボケ面のまま
 遠ざかる背中を見送っていた。 
 まぁ、無理もない。胸中では何人もの私自身が
 戦争のごとき争いをまき起こしていたのだから。 

 正直な話、胸が嘗てないほどどきどきしていた。

(なんだい! あながち、あの本のような展開もあるじゃないか。
 あの本……帰ったらゴミ箱から取り出して永久保存しよ。
 あと、同僚にも謝罪のメール送っとくか)

 考えていると、肩に手を置かれた。
 突然の不意打ちに体がびくりとはね、
 振り向いた先には駅員さんが驚いた顔で仰け反っていた。

「あの……その……」

 その陰に隠れるようにして、
 女々しい声を漏らす少年が一人、
 私のほうを潤んだ瞳で見つめていた。
334×○:2007/08/26(日) 19:55:02 ID:tm2zPx0A

「おら! 男ならメソメソすんじゃないよ! ったく……」 
「ひっ、す、すみません……はい」

 駅員さんの事情聴取を手っ取り早く終えた私とこのボウヤは、
 言うまでも無くそれぞれの帰路についていた。

(――ちなみに、私の上着は破かれたために下着丸出しだったので、
 親切な駅員さんに上着を貸してもらっている)

 その際というか、何の因果かこの男、
 私の後をひょこひょこついて来る。
 ストーカーかこいつは? 
 あんまり気になるんで声をかけてみると、
 このボウヤは女のような金切り声で「ひぃぃぃっ!」て叫んで電柱の影に隠れる。
 あまりの女々しさにイライラして、
 私はぼーやを電柱の影から引きずり出し、
 事情を聞いてみると、
 このボウヤは私にお礼をしたくてついてきていたらしい。  
 でも、ボウヤは話しかけるたびに一々叫びやがるんで、
 いい加減切れて一喝していたところだ。

「…………」
 
 私は腰の引けたボウヤを冷たい目で見やる。
 ひょろい160くらいの背に、骨皮筋えもんな体格。
 童顔で、つぶらな瞳は女の子と見間違うほどきらきらしている。
 コレが普通の女なら可愛いだのでキャーキャー言うんだろーけど、
 あいにくと私には苛立ちとムカつきの対象にしか見えない。
 はっきり言っておく。私の理想は私より背が高く、男らしい男だ。
 そう、例えばあの――私を助けてくれた男のような――――

 ボッとどこかで音がした。言うまでもない、私の顔からだ。

 あ――やばい。思い出しただけで頬が熱く……
335×○:2007/08/26(日) 19:55:51 ID:tm2zPx0A

「あ、あの――――」

 妄想の熱に浸る私を冷(覚)ましたのは、
 くしくも思い描く理想と正反対に位置する男の声。
 知らずの内に俯いてた顔をはっとあげ、ボウヤに向きかえる。

「ん!? な、何?」
「き、今日はあの、その……あ、ありがとうございました……」
 
 ボウヤは指をもじもじさせながら顔を俯かせ、
 死んでいるかのようにぼそぼそとした声で言った。
 おかげで、動揺は見破られなかった。
 
「ん――。まぁ、困ったときはお互い様って言うだろ? 気にすんな。
 こっちもこっちでいいストレス解消もとい、いい運動になったしね」

 私は背中をバンバン叩いてやる。 
 それだけで背骨は折れそうにコキコキ鳴った。
 本当にこの男は華奢だ。
 嬉しそうに顔を笑わせたボウヤだが、
 ココで甘やかしちゃあ癖になる。
 
「――ただし! いざって時には自分の身くらいは自分で守れるように鍛えときな!
 女に助けてもらうなんざ男としてははずかしいだろ? 
 お前だっていずれはきっと家庭を持つんだ。
 そのとき、お前は自分の妻に身を守ってもらう気か? ……違うだろう?」

 ボウヤはぽかんとした顔で、
 ただうんうんと頷いた。

「だったら強くならないと。
 せめて自分の手に抱える人間くらい
 守れるようにならないとダメだ。わかったか?」

 我ながらにベタでありきたりな説教だと思いつつ、
 ボウヤが深く頷いて「わかりました」と言ったときには
 恥ずかしながらに笑顔が浮かんだ。

 最後にやや大きめの声で「ありがとう」と言い、
 来た道を駆け足で走る坊やの背中を見て小さいなぁと思いながら、
 私は道中でまたあの男のことを思い浮かべて、顔を真っ赤にした。
336×○:2007/08/26(日) 19:58:21 ID:tm2zPx0A
終了。生殺しと言われますが、
言われるまで素で自覚が無かった。
337名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 20:54:36 ID:xFA2S74g
>>336
乙! だが、学ランの彼は!?(;´Д`)-3-3-3

YOU生殺しってコテトリ付けちゃいなYO-!!
338名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 11:40:07 ID:swNgA0AZ
>>331
うーん、そのシチュで、調教とかならすぐ思いつくんだけど…
デレがむつかしーなあ…
339名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 12:01:21 ID:NA7FD8yX
>>338
調教も愛があればデレになるんだよ?
340名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 20:54:43 ID:ezmlCbHH
そうえいば最近のコンビニのバイトって学生少なくなってるってきいた
外国人雇ってるとか
341深夜のコンビニ(異伝):2007/08/28(火) 15:06:24 ID:b/oU10C2
326のつづき?  コンビニ関係ないwww

男「むー……」
姐「男君?どうしたんだ?さっきから私をじっと見て。」
男「姐さん、背ぇ高いですね。」
姐「まぁたしか175cmだったかな?」
男「いいなぁ。」
姐「羨ましがれても…男君の身長は?」
男「165cmです。せめてあと5cmぃぃぃ!!!」
店長「うっせぇぞ男!さっさと仕事終わらせろ!
   いい加減アタシを帰らせろ!!」
姐「ん、店長。」
店長「あんだよ、引き止める気か?!」
姐「無礼を承知で聞くが身長は?」
店長「………149cmだ。」
姐「見ろ男君。世の中にはこんな小さな生物がいるんだぞ?
  君の悩みなどどれだけちっぽけな事か。」
男「あ、姐さん?」
姐「おっぱいも身長と同じくらい小さいしな。」
店長「あん?なんか言ったか?このデカメロン伝説がっ。」
男「て、店長?」
店長「ババァになる頃にはちょうちょ結びができるんじゃないかぁ?」
姐「垂れる乳がないのは羨ましいですわね、ヲホホホホホ。」
姐・店長「「…………」」
店長「上等だぁ!!!」
姐「表ぇ出ろぉ!!!」
店長「今日こそ日頃の恨みを晴らしてくれるぅ!!」
姐「私が勝ったら自給50円増やしてもらうぞぉ!!」
男「あっお客様、申し訳ありません。
  本日は2大怪獣大決戦により臨時休業とさせて頂きます。
  またのご来店お待ちしております。」

結果は引き分けでした。


俺の中で店長は背も胸もちっちゃいという妄想が具現化したんだ。
店長は目つきの悪さで歳相応の貫禄があるという設定。
342深夜のコンビニ:2007/08/28(火) 15:07:10 ID:b/oU10C2
半分寝ながら書いたからワケわかりません。
343名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 20:38:49 ID:fxuH2leE
だが何かいい
344名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 21:31:50 ID:2lf68O64
蝶☆なごむわ、深夜のコンビニシリーズ。

ブリトラのコンビニみたいな客が来たら姐さん切れまくりだろうなー。
345名無しさん@ピンキー:2007/08/29(水) 18:36:25 ID:dm4YcvZi
>>339
修と薫の二人の事か?

>>342
和む。とても和む。
生きる活力です。
346深夜のコンビニ:2007/08/30(木) 11:50:18 ID:hDeZPwG9
341の続き

男「姐さん、ちょっといいですか?」
姐「何だね男君?」ぴょこん
男「姐さんにはデレがあるんですか?」
姐「そんなことか。」ぴょこん
男「え?」
姐「今まさにデレているではないか。」ぴょこん
男「えぇ?!」
姐「そんなに私がデレになっているのが変か?」ぴょこん
男「いつもと変わらないですよ?!」
姐「良く見ろ。違いがある筈だ。」ぴょこん
男「………」
姐「………」ぴょこん
男「……?」
姐「………」ぴょこんぴょこん
男「もしかしてそのアホ毛ですか?」
姐「そうだ私はデレになるとアホ毛が立つ。」ぴょこん
男「聞いたことありませんよ?!」
店長「アタシもアホ毛が立つぞ。」ぴょこん
男「えぇ?!」
客A「私もよ!」ぴょこん
客B「ボクも!」ぴょこん
客C「俺もだ!」ぴょこん
ぴょこん
ぴょこん
ぴょこん
男「うわぁぁぁ!!!」

男「ゆ、夢か……」

男「おはよーございまーす!」
姐「あぁ男君、おはよう。」ぴょこん
男「あああアホ毛がぁぁぁ!!」
姐「男君?!逃げてしまった…む、寝癖が…直さねば。」
347名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 13:28:39 ID:qQybYT00
>>346
悪夢www
348名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 15:23:50 ID:FZUjCw4C
寝癖つきの姐さんかわええ…(*´Д`)ハァハァ
349名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 16:33:47 ID:UnYz+HHp
どっかのコンビニで姐さんフィギュア付きポテチ、売りに出さんかねー
そしたら即効、大人買いしてやんよ
350名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 22:15:43 ID:J6lS/hs+
夜中ふと目を覚ますと、なにやら光るものがいっぱい・・・・・

よく見ると、大人買いしたポテチ付属の姐さんフィギュアがみんな
アホ毛を立てて,こちらを見つめている目が光っているのだった。
351名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 18:21:12 ID:OMTBWj2i
シークレットで巫女服、ナース服、制服などがありそうだな
352名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 20:47:06 ID:qP7KbKhS
>>351
いやいやシークレットは姐さんVS店長の対決だろ。
353深夜のコンビニ:2007/09/02(日) 00:06:23 ID:CSuCXhit
346のつづき

男「うーん…」
姐「?」
男「ううーん…」
姐「どうしたんだ男君?」
男「あぁ姐さん。」
姐「悩みがあるなら相談してあげるぞ?」
男「えぇ…これなんですけど…」
姐「?さっき廃棄になった梅オニギリか?」
男「新発売って書いてあるんですよ。」
姐「……前から売ってるよね。」
男「そうなんです。でも新発売なんです。」
姐「違いは何だろう?」
男「何でしょうね?」
姐「梅が高級になったとか?」
男「海苔が瀬戸内海産だったり。」
姐「いや米が秋田県産はどうだろう?」
男「備長炭で炊いてみたり?」
姐「何か凄いオニギリに見えてきた…」
男「高級感漂って来ますね。」
姐「じーーーーー。」
男「じーーーーー。」
姐・男「「…………」」
店長「いや、パッケージがリニューアルしただけだから。」
姐・男「「がーーーん!!!」」

半分実話。
オニギリの新発売は何が変わるんでしょうね?
354名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 14:15:50 ID:SDmbW/Xd
半分実話と言う事は…
そうか!
姐さんは実在すると言う事か!
355名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 14:37:14 ID:1MR57AeB
>>354
そっちかよ!!
356名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 14:38:08 ID:nu11/nii
逆に姉さんが男ってオチだろ
357名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 15:12:03 ID:2X5oa+XK
>オニギリの新発売は何が変わるんでしょうね?
工場で使うレシピじゃね?
358名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 00:20:04 ID:dkeGsnuw
何故かわからんが癒されるなぁ・・・
359名無しさん@ピンキー:2007/09/05(水) 19:11:54 ID:87/+ytmE
おにぎりねぇ…
梅干しが信州→紀州の梅干しになったとかそんなんじゃないか?
あー…姐さんがいるコンビニが近所にあったら面白いのになー
360深夜のコンビニ:2007/09/06(木) 11:19:10 ID:dgy4INcc
353の続き

姐「……」
男「……」
姐「…なぁ男君。」
男「…なんです?姐さん。」
姐「私達の目の前にあるモノはなんだろうか?」
男「僕の見間違いでなければODENですね。」
姐「見てる方が暑くなるな。」
男「この付近だけむあむあしている気がします。」
姐「残暑ってまだ続いてたよね。」
男「お彼岸はちょっと先ですね。」
姐「皆珍しがっているが誰も買ってくれんし…」
男「外、暑いですから…」
姐「そこで私に作戦がある!!」
男「はい!」
姐「クーラーの温度を5℃下げるんだ!」
男「なるほど!立ち読みして寒くなったカモに買わせるんですね!」
姐「そのとおりだ!ふははははは〜!!」
店長「やめんか!」
男「あ、店長!」
姐「む、残暑が厳しいざんしょ。」
店長「お前が何を言ってるか全くわからない。」
男「つまり『この暑い中なにおでんなんぞ出してるんだこの貧乳』と。」
姐「こくこく。」
店長「お前ら今日のバイト3時間延長な。」
姐・男「「おーぼーだ!!」」
店長「やかましい。」

朝のバイトさんに同情されました。(泣
361名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 13:31:39 ID:w4Ldb97Z
>>360
そう言えば近所のセブンでおでん始まった。
買ってる人もいた。
362名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 13:36:03 ID:KSzsCtEg
大魔法峠のあねごさんはいずこ?
363名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 17:46:14 ID:NlKO8Hm6
姐御肌の女性と気弱なショタっぽい少年の関係が、ベッドの上だと逆転するようなのが好き。
364名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 21:49:23 ID:IPPLGgaz
>>363
同志よ。SS投下を待つんだ。
365名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 22:03:06 ID:/FpY2rPr
姐御が処女で、相手もDTでお風呂に入る前にオマタくんくんされてまだシャワー浴びてないってなみだ目の



そんな姉御がだいすけだ
366名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 23:08:01 ID:jHA6tMIf
 こうか…

「おっ、田中じゃないか」
「あっ、ち、ちょっと阪木先輩、ここ男子シャワー室ですよぉ」
空手のトレーニングで引き締まった、見事なカーブを描くボディーを、さすがにタオルで隠しは
したものの、阪木は全く悪びれずに彼の隣でシャワーを浴び始めた。
「いやー、今日男子部休みだと思ってさあワリーワリー」
「いえ、ぼく、あの自主トレしてて…」
と、男の彼がモジモジしていてもしょうがないと思い、しぶしぶシャワーを浴び始める。
「そっかあ、お前弱いもんなあ。でもその心意気はほめて使わす!なーんてな。アハハハハ!」
影でオッサンと言われている阪木の面目躍如である。
 だが、つややかなショートカットに包まれた整った顔立ちや、アスリートとしてハンデになる
のではとさえ思わせる形の良い巨乳は、学園男子生徒の性的ファンタジー登場回数ダントツNo.
1となっていた。
 その真っ白な球体を片手でグッと持ち上げてその下を洗い始めた彼女に、田中がさすがに
「せ、先輩…僕だって男なんですよ」
「ん?なーに田中、一丁前に私の体に興味があるっての?」
「…ぼ、僕だって…男なんです…」
「…フーン…」
と改めてマジマジと彼の顔を見た彼女は、
「お前こうやって見ると結構カワイイ顔してるよな…あたしも彼と別れてなんかモヤッとしてた
とこだし…よーし、田中、今日一回だけ許して使わす!」
「……エッ!先輩?!」
「…あたしじゃ…イヤか?」
と、最初勢いで言ったもののさすがに少し恥ずかしくなったか、少しモジッとしながら阪木が言う。
照れる阪木は激レアであり、田中はズッギャアアンとハートを打ち抜かれた。
「せっ、先輩」
と、彼女の肩先までしか背のない彼が、ちょうど目の前にある白く豊かなバストにむしゃぶりついた。
「アッ…そんなにがっつくなって…ンッ…そう…アン…」
彼の情熱に少しずつ飲まれるかのように喘ぎだした彼女だったが、腿をつっつく異様な感触にふと
視線を下ろし、
「ヒッ!」
と思わず小さな悲鳴を上げてしまった。
細くてスラリとした、ヘタをすると少女と間違えてさえしまいそうな田中の股間からは、色こそ
白っぽいが、姿かたちは成年男子並み、いや、特にカリの張り出しは規格外とさえいえる、凶悪
なチンポが、まさに彼女を狙うかのように垂直に反りあがっていた。
「田中…そ、それ…」
震える声で阪木が言う。
「あ、これですか…ぼく、小さな頃からここだけは立派で、この間の修学旅行のお風呂でも、み
んなから『キモイ』とか『モッタイナイ』とか言われて…やっぱ…キモイですよね…」
「そっ、そんな事ないよ。そんなの人それぞれだろ、全然だいじょぶだよ」
「ほ、ほんとにそう思いますか先輩!」
と思わず田中が彼女にしがみついてきたが、その拍子にチンポが彼女の股間に入ってしまい、
彼女の薄桃色の花びらをグイッと押し上げてしまう。
「アヒィーッ!」
ほんのわずかだが胎内にめり込んできたそのあまりの熱さと硬さに、思わず阪木は悲鳴を
上げながら体をのけぞらせる。乳首をピンと立たせた豊乳がブルンッと震えた。

…ありゃ、ショタってもっと小さい子だっけ。あとデカチンもなんか違うか…
367名無しさん@ピンキー:2007/09/06(木) 23:11:09 ID:/FpY2rPr
す、寸止め酷いぞwwww
オレは年上好きで、処女好きで、グロマン好きで、臭いフェチな感じだったりするhentaiだけど
ここのエロパロは大好きなんだぜ
デカチンショタだろうと何歳だろうと好きに書くといいんだぜ
368名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 00:41:01 ID:RAkxN7wO
 そうですか。ほんじゃファイエル!

「あ、せ、先輩、ごめんなさい!」
「…あ、謝る位ならどけろっって、あ、バ、バカ!入ってきてるよ!お前の、入ってきてるって!」
「あ、駄目です、先輩のがあったかくって、柔らかくって、と、止められないんですっ!」
脈打つ灼熱が、彼女の可憐な花びらをメリッ、メリッと押し広げる。痛みと、それを上回る激しい
刺激に、はやくも彼女の意識は朦朧としてきた。
 
 だが、軋む肉を押し分けながら進んできた彼のチンポが、半ば過ぎくらいでどうにも進まなくなる。
 彼女は、胎内で脈打つ硬い肉塊の圧迫感に息も絶え絶えになりながら訴える。
「…な…田中…そこまでだぞ…私の体は、そこまでなんだからな…ア…だからた、田中…ヒギイイッ!」
田中は人の話を全然聞いてなかった。そこまではただ押し込むだけだった彼は、彼女の引き締まっ
た尻をグッと抱きかかえると、激しく抜差しを始める。あまりの刺激に、感じてというより半ばびっ
くりして湧き出てきた愛液がなんとか助けになり、徐々にその巨大なチンポが彼女の中に飲み込まれ
始める。
「…ア…カハッ…クヒッ…」
彼女の慎ましやかだった桃色の肉ヒダは、いまや濃いピンクに充血し、極太の剛直の出し入れに
グチャグチャにされている。
二人は部屋の中央で、足を開いて立ったまま中腰の状態の彼女を、田中が下から突きまくる
ペニス一本でしっかりと支えている形になっていた。二人は固く抱き当ったままお互いの名前を呼び合う。
やがて、彼は一段と切羽詰ったように激しくチンポを突き上げ始める。
阪木がうわごとのようにつぶやいている
「…ア…そんな…深く…こわれ…わたしこわれ…あ…田中…こわして…私…こわして…」
田中にその声は届いたのか、彼は彼女の子宮口を破らんばかりに押し上げ、大量の精液でその小部屋と
膣内を一杯にした。阪木はその感覚をはっきり感じながら、意識を失った。

 田中が必死でチャリをこぐ後ろに、まだポワンとした顔の阪木が乗っている。その意外な組み合わせに、
特に目撃した男子は彼に殺意に似た視線を浴びせた。
「だ、大丈夫ですか部長」
「…なにが大丈夫だ。3発も出しといて」
と、田中の背中にグッと頬を押し当てて阪木が言う。
「…あれは全部僕の真剣な気持ちです!」
と真っ赤な顔で叫ぶ田中に、阪木はクスクス笑いながら言う。
「相手の気持ちはどうすんだよ」
「…あ…そ、そうですね…すいません…」
とみるみるへこむ彼に、なぜか阪木は慌てたように
「ちょ、バカ、なにこの程度でへこんでんだよ…ったく、しゃーねーな。お姉さんが女心等徐々に
教えてやっから、とりあえずTel番教えろや」
思わず田中が振り向くと、豪放を装っている彼女だったが、うっすらと頬を染めていた。後々この
阪木のテレ顔は、田中にだけはそんなに激レアではなくなってくるのだった。

終わり。
教訓:適当にはじめると終わりで苦労するでしょう。
369名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 10:12:14 ID:cJ+Erbku
ファイエル…ノエルさんか
370名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 11:37:32 ID:H9RK8KkC
ノエルってアニメあったよね
コサギがいいキャラしてた
371深夜のコンビニ:2007/09/07(金) 12:34:57 ID:f7igCLe8
360の続き

男「>>368さんお疲れ様です。」
姐「やはりエロは文化の極みだな。」
店長「だからこの言葉を贈りたい『ぐっじょぶ』と。」

姐「しっかし客が来ないな…」
男「台風直撃ですから…」
店長「道路が通行止めで帰れん…」
男「さっきゴミ捨てに行ったら濡れ濡れになってしまいました。」
店長「びしょ濡れな。」
姐「(男君が濡れ濡れ……おっと鼻血が…)」
男「僕も電車がストップして帰れないですしどうしましょう?」
姐「!!そ、そうだ男君。台風が過ぎるまでウチに来ればいい。」
男「で、でも姐さん一人暮らしですよね?!男を家に招くのは…」
姐「君なら…構わないさ。」
男「そ、それは……」
姐「ん……」
男「姐さん…」
姐「男君…」
 見つめ合う男君と姐さん。
店長「……アタシは無視かい。」
男「(ドキドキドキ)」
姐「(ドキドキ土器)」
店長「あ、電車が運行開始したってさ。」
姐「空気読めよな台風ぅぅぅぅ!!!」

男「せっかくなので途中まで一緒に帰りません?」
姐「!!!ありがとう台風!!」
372名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 13:15:09 ID:Mn2vj3gZ
>>371
 姐さんのコンビニでは
『台風一家召喚セット』は
 もう品切れですか?
 
373深夜のコンビニ:2007/09/07(金) 22:07:45 ID:f7igCLe8
>>372
姐「今は売り切れ中だ。あと2〜3日で入荷するぞ。」
店長「くぉら!勝手に変なモン発注すんな!!」
男「それより『一家』ってことは複数呼ぶんですか?!」
374名無しさん@ピンキー:2007/09/08(土) 14:55:20 ID:+9kaDJVY
ちょwww姐さんwwww一家で売ってるんスかwww

>>362
仲間だな!あねごと保健委員に萌えたのは俺だけじゃ無かったかww
375名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 00:46:50 ID:jYbBE+CO
>>373
男君はすでにボケなのか突っ込みなのか分からないなwww
376名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 12:14:38 ID:tuvAaxkf
姐さんは常にマイペース。
男君はボケと突っ込み両方こなす。
店長は突っ込み兼弄られキャラwww
377名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 16:36:45 ID:PY4UrWmH
中性的でシャイな男
シャイな男というのは、自ら果敢に攻めるということがないため、気が強くてちょっとわがままな女性や、しっかり者でリーダーシップのとれる年上の女性と付き合うことが多いようです。

俺様系の強引男
男としてのプライドが高く、どちらかと言えば女性を卑下する傾向も強いのが特徴です。
女に対しては綺麗でか弱いという幻想を抱いていることも少なくありませんですので、自分より有能そうなバリキャリの女性や、男勝りで女らしさに欠ける女性などは敬遠しがち。

似ていないひとに惹かれる=自分に無い魅力に惹かれる。自分とは違う遺伝子が欲しい。
強いもの同士・弱いもの同士は引かれ合わない
378名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 13:48:35 ID:CAgesfua
姐さん・粗御肌の女性?
379名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 01:36:13 ID:nLQk0Vft
粗御肌?…つまり粗いお肌!
店長の前で言ったらぶっとばされそうな単語だな
380深夜のコンビニ:2007/09/13(木) 13:06:08 ID:RKmC14gS
371の続き

姐「そういえば男君知ってるかな?」
男「知ってまs…冗談なので手をワキワキさせながら近寄らないで!」
姐「うむ、実はな…」
男「ほうほう。」
姐「店長には子供がいるんだ。」
男「へぇ〜。」
姐「あれ?驚かない?」
男「……」
姐「?」
男「嘘ぉ?!!」
姐「時間差か。やるな。」
男「え?何?冗談?ホント?」
姐「本当だ。しかも高校生だ。」
男「だって店長ですよ?!」
姐「あぁ、店長だ。」
男「旦那どころか未だに処女だっていう方が信憑性ありますよ?!」
店長「(グサッ)」
男「だってファーストキスすらまだって言われても納得できる店長ですよ?!」
店長「(グサグサッ)」
男「あ、店長いたんですか?」
店長「男の馬鹿ーーー!!減給してやるーーーーーーー!!!」
男「…走り去りましたね…」
姐「言い忘れたが店長の子供は養子だ。」
男「もしかして、僕が言った事って…」
姐「……いや、そんな…ねぇ?」
男「……あ、あはは」
姐「……ふ、ふはは」
姐・男「「………まさかぁ?!」」

新キャラ出そうかそれともコンビニを打ち切りさせるか迷う今日この頃。
381名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 13:27:33 ID:VwaXco+0
>>380
高校生の娘さんを!
高校生の娘さんとラブコメを!!
382名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 13:53:34 ID:NBcz52zR
俺は高校生の息子にして養子×店長がイイ…!
383名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 14:48:13 ID:zM9QJVqI
>382
それなんて逆!光源氏計画?
384名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 19:10:41 ID:0UYIHguZ
>>382を支持する


でもさ、養子って一応結婚したことないと無理なんだよね法律的には
385深夜のコンビニ:2007/09/13(木) 20:02:09 ID:RKmC14gS
>>384
育ての親ということで納得して下さい。
386名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 20:12:03 ID:0UYIHguZ
オールドミスな店長モノもいいな

二人っきりの姉妹
早くに両親を亡くし、姉は高校を出ると共に就職、妹が大学にいけるように必死に働く
すべては順調に見えた、妹は良い人と出会い結婚し、私のことはいからお姉ちゃんも幸せになってねとやさしく微笑む
妹夫婦はすぐに子宝に恵まれて幸せを絵に描いたような夫婦であった
しかし、出産後に新居に行く途中に後ろから120kmで突っ込んできたキチババアによって夫婦は即死
そして子供だけが奇跡的に助かったのだった

姉は泣いた、しかし家族と呼べるのは最早その赤子のみ
彼女は妹の面影を残すその男の子を育てる決心をする姉であった


そして14年の月日が過ぎ・・・



なんという定番、俺は間違いなく文才ない
387名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 20:15:43 ID:Afvsu2xj
>>385
兄夫婦の残した娘を女手一つで育ててる店長(住まいはコンビニの二階。子供部屋とか無くて
店長的には情けなく思ってるんだけども、娘はそんなこと気にせず親として慕っている)ってことかーっ!!
388名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 21:07:16 ID:RKmC14gS
娘よりも息子だろ!
つーか打ち切りについて誰も突っ込まないのが笑えるwww
389名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 21:38:16 ID:YM1/l6zk
打ち切ったりしたら姐御チョップの刑

というか続けろと言うか続けて下さいおながいします頼む
390名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:18:24 ID:s+tscdOL
打ち切りはどうかご勘弁をorz
391名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:36:18 ID:VwaXco+0
>>386
不謹慎すぎる。
その事件の犯人には本気でムカついてるからやめてくれ。
392名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 23:44:51 ID:v8vY9jI3
それだと叔母と甥の関係になってしまう?
姉妹でなく姉妹のようにかわいがってきた従姉妹あたりでどうだろうか
393名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 00:03:39 ID:HyqfpzSl
姐御キャラで海老沢さんっていいよね。
『兄貴」だが。
394深夜のコンビニ:2007/09/14(金) 04:24:36 ID:40Zf8dsm
380の続き

男「姐さん!『コンビニ閉店』コールがありませんでした!!」
姐「うむ。1人でも打ち切れ!と言ったら作者はやめるつもりだったからな。」
男「作者って誰ですか?」
姐「さぁ?」
店長「とりあえずアタシはクビにならずにすんだな。(モグモグ)」
姐「今月の給料がまだだしね。」
男「よかったですね。」
店長「ハイハイ、おめでとさん。(モグモグ)」
姐「……ところで何食ってるんです、店長?」
男「お弁当ですね。自分で作ったんですか?」
店長「息子の手作りだ。美味いぞ。」
男「男の子だったんですね、店長のお子さん。」
姐「愛息子弁当(あいむすこべんとう)だな。」
店長「せめて『まなむすこ』と言え。」
男「この玉子焼き、形が崩れてますね。」
姐「やはり何だかんだいっても男子高校生か…」
店長「……これはアタシが焼いたやつだ。」
男「……」
姐「……」
男「あ、タコさんウィンナーにうさぎさんのリンゴだ。」
姐「うむ、なかなか凝ってるな。」
店長「華麗なスルーをありがとう。嬉しくて涙がでそうだ。」
男「息子さんと一緒に作ったんですか?」
店長「ん?あぁ、そうだ。」
姐「何その新婚さんでもやらないようなほのぼの台所空間?!」
男「一つ貰っていいですか?」
店長「ギロッ(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)」
男「ひっ!!」
姐「大地が怒りに満ちている?!」

結局息子ということで落ち着きました。
395深夜のコンビニ:2007/09/14(金) 05:48:02 ID:40Zf8dsm
↑大地じゃなくて大気なんだよねホントは…
間違いに今気付いた。orz
396名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 13:16:44 ID:ulHiVk9k
乙です。ささいな間違い気にしない!(・∀・)

店長お約束通りに料理下手なんだなww
これで、息子が店長にベタ惚れなのに店長が気付いてない
とかだったら萌えるな〜
397名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 16:39:52 ID:aQ4WmrbH
>>394-395
乙カレー。いやあ閉店しなくて良かった良かった。
>>396
>>394での店長の反応&このスレ的にも店長が息子に(ryの方が…
あるいは、お互いに(ryとか?
398名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 00:35:03 ID:ZlYnJfQj
打ち切りにしたいなら勝手にすれば良いのに と思った。
399名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 01:54:53 ID:+SEi6uwZ
このスレでお姉様とか呼ばれるキャラメインで書くのは主旨に反するか?
400名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 02:22:41 ID:o7uC0vEa
百合じゃなきゃいいんじゃネ?
401名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 02:47:08 ID:SN0hfvu2
>>397
そうだな。姐さんの「何その新婚〜」っつー突っ込み+主旨で考えると
お互いベタぼれって方がしっくりきそうだな。

>>399
ちゃんと男に恋をしてれば大丈夫じゃね?
402名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 23:02:51 ID:GdRCtrco
海老沢さんいいよ海老沢さん
ttp://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A4%CF%B7%C2%F4%A4%B5%A4%F3
403名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 01:39:58 ID:RAXf9Q+4
二次創作は他所で
404名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 18:49:37 ID:O3hI7ZM4
前ここで二次創作やってなかったっけか?
405名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 20:24:31 ID:rMLax5nx
よく分からんが>>402は何のキャラクターだ?
406深夜のコンビニ:2007/09/16(日) 20:31:07 ID:cz+ZwScN
394の続き

男「お客さん来ませんね〜。」
姐「そうだな。」
ぴんぽ〜ん
男「いらっしゃいま”っ!」
姐「どうした男君?」
男「なんかヤクザの兄貴!みたいな人が…」
姐「うむ?」
男「きっと地上げ屋さんです!この店のピンチです。」
?「あの…」
男「おぉう!!!」
姐「やぁ、えっ君。」
男「知り合い?!」
姐「店長の息子だ。本名は忘れた。」
男「あの噂の?!この人があのらぶりぃな弁当作ったんですか?!!」
?「一応『越(えつ)』って名前があります。」
男「あ、ご丁寧に。僕のことは男と呼んでください。」
越「かーさん、います?」
姐「呼んで来よう。」
男「……あの。」
越「??」
男「なんか店長との近親相姦疑惑が出てるんですがどこまでイッてるんです?」
越「……」
男「(む、無表情だ…不味いこと訊いたかな?!)」
越「…手を繋いだ。」
男「意外と純情?!」
越「……」
店長「お〜、越どうした?」
越「…携帯忘れてる。」
店長「おぉ!あんがとな!」
越「……」
店長「そういえばさっきから何照れているんだ?」
越「なんでもない。帰る。」
店長「な?!もう帰るのか?!」

男「……あれで照れてたんですか?終始無表情でしたけど……」
姐「……理解できるのは多分、店長だけだ。」
407深夜のコンビニ:2007/09/16(日) 20:40:10 ID:cz+ZwScN
越君、何気にシリーズ初めて本名が出た人。
作者としては店長とは逆ベクトルを目指そうとしたかった。
背は高い、無口、でも目つきは店長並に悪い人。
素直クールに分類されるかも?
不思議なことに構成段階ではツンデレだった。何故こうなった?
ちなみに男君、姐さん、店長の名前も存在します。
408名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 23:33:42 ID:pIHt2hBI
新展開期待。
409名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 00:12:29 ID:gWmtoYgX
越君が想像以上に良いキャラだったな。これは期待せざるを得ない。
コンビニシリーズは読んでるとつい顔がにやけてしまうww
410名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 02:21:46 ID:eAVEcESH
つまらないから打ち切れ
姉御ほとんどねーし
411名無しさん@ピンキー:2007/09/17(月) 03:05:27 ID:A2HJvTpR
いいじゃん続けてよ
(姐さんをもっと動かして欲しいが)

いよいよとなったら追い出されスレもあるし
412深夜のコンビニ:2007/09/17(月) 12:35:04 ID:+kgutWvX
406の続き 姐さん分補給。

男「姐さん?」
姐「んーー?」
男「何読んでるんです?」
姐「東○ポ。」
男「あの、接客は?」
姐「まかせた。」
男「掃除とか…」
姐「いまいいところー。」
男「もうすぐ新聞屋さんが回収に来ますよ?」
姐「だから今読んでるんじゃないか。」
男「面白いですか?」
姐「ああ。芸能人の浮気だ誰がメタボになっただとかハマるね。」
男「……」
姐「クスクス。」
男「ほら、新聞纏めるのでコッチに下さい。」
姐「まだー。」
男「姐さんっ。(ガシッ)」
姐「コラ!離せ!記事が読めん!」
男「明日見ればいいでしょ!」
姐「今日の記事は今日だけだ!……っ!!!」
男「頑固なんだからっ」
姐「男君!顔!!近いからっ!!」
男「そんなことより新聞を下さい!」
姐「駄目だ!人が…人が見てる!!」
男「新聞屋さんが見てるので早くして下さい!」
姐「コラ!どこに触っている!!」
男「腕を掴まないとあばれるでしょう?!」
姐「微妙に胸に触れている!セクハラだ!」
男「誤魔化さないで下さい!これは家に帰ってからじっくり思い出します!」
姐「ギャース!ギャース!」
男「ギャース!ギャース!」

新聞屋「帰っていいですか?」
姐・男「「ちょっと待ってて!」」
新聞屋「……ハァ。」
413深夜のコンビニ:2007/09/17(月) 12:44:30 ID:+kgutWvX
姐さんと男君は基本どたばた。
この凸凹コンビは書いてて楽しい。
ちなみに越君は外伝扱いになると思う。
414名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 19:21:37 ID:sR1jp1l+
書いてて楽しいのと読んでて面白いのは別
415名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 19:34:11 ID:IRsXrW1h
読んでて楽しい。
416名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 22:27:03 ID:1BHSxzjH
うん、読んでも楽しいよ。
このシリーズ好きだ。
417名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 23:31:03 ID:6GNV3q8h
俺も読んでて楽しいと思うけど。ほのぼのしてて良い。
418名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 17:46:08 ID:Yv1Ixjyr
見たくなきゃ見なければおk
419名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 06:16:11 ID:WGahlhq5
もう姉御肌関係なくなってるけど、面白いのは確かだ。
420深夜のコンビニ:2007/09/21(金) 10:32:36 ID:tSoPicom
412のつづき 

姐「やぁおはよう、男君。」
男「……」
姐「男君?」
男「……え?あ、姐さんおはようございます。」
姐「どうしたんだ?」
男「……なんでもありません。」
姐「そんな!凄く苦しそうだぞ!」
男「……」
姐「何か辛いことでもあったのか…?」
男「……」
姐「男君……」
男「……ありました。でもどうすることもできません。」
姐「……」
男「どう、すればいいんでしょうね……?」
姐「私は。」
男「……」
姐「私は慰める言葉をかけてやることが出来ない。」
男「姐さん…」
姐「だけどそばに居てあげることはできる。」
男「!!」
姐「苦しかったら私を頼ってもいいんだぞ?」
男「あ、ね、さん…」
姐「だから…だから笑ってくれないか?」
男「ありがとう、ござい、ます。」
姐「私の方こそ。頼ってくれてありがとう。」

姐「結局なにがあったんだ?」
男「ゴキブリを素足で『ぐちゃ』って……」
姐「うわっ、えんがちょ。」
男「うわーーーーん!!」

>>419 
うん、俺も姉御の定義が微妙になってる気がしてたんだ。
どうすればいいかな?
421名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 12:27:26 ID:CU3yuC63
>>420
個人的に「姉御肌=頼れるお姉さん」と考えているので、初期の頃はしっかり条件を満たしていたと思います。
が、同時にこのスレは、「姐さん・姉御肌の女性が異性に恋をするスレ」であり、
そういう、「頼れるお姉さんが恋に落ちてメロメロになる」過程が重要なんじゃあないかなと思います。

つまり何が言いたいかと言うと、GJ!
422名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 11:58:27 ID:XEa3PWpW
>>420
ひでぇw
423名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 20:01:23 ID:QlaIRUP2
「えんがちょ」とか久々に聞いたw
424深夜のコンビニ:2007/09/28(金) 00:02:12 ID:2uwSOlql
420の続き

姐「ん〜、やっと終わった〜。朝日がまぶしい〜。」
姐「さて、帰るとするか!」(スタスタ)
姐「む、あそこにいるのは先程帰った男君ではないか!」
姐「な?!見るからにDQNな男に絡まれている?!!」
姐「男君!今助けるぞーーー!!」
姐「超必殺ミラクル姐さんデンジャラスハイパーメガトn(どかっ!!)」
DQN「へぶっ?!!」
姐「しまった技名が長すぎて技に追いつかなかった!!」
男「あの……姐さん?」
姐「男君!無事か?!特にオシリの処女は!!」
男「無事ですけど…今吹っ飛んでいったの…」
姐「大丈夫だ。あのDQNは私が退治してやったぞ。」
男「…中学の時の同級生です。」
姐「へ?」
男「……」
姐「……」
男「……」
姐「…私に任せろ!」
男「そうですね!誠心誠意あやまれば許してくれr」
姐「こうやって電柱に寄りかからせれば酔っ払いの完成だ!」
男「何か間違ってません?!」
姐「私達は何も見ていない。行くぞ。」(がしっ)
男「わっわっ?!(姐さんと手を繋いじゃってる?!!)」
姐「よし、缶コーヒー奢るぞ。口止め料じゃないぞ。ただの善意だ。」

姐「(後で手の匂いを嗅いでもいいかな?いいよな?うむ、決定!)」
男「コーヒー美味しいですね〜。」
425名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 00:31:32 ID:b5o28F+W
>>424
いやいやいやいや!!ww
姐さん謝ろうよ!
426名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 07:35:25 ID:gqpoIvcW
最近の姐さんは姐さんというより騒がしい女子になってる気が…楽しいけどw
427名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 18:23:07 ID:+hbh818k
姐さんひでぇww
428名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 20:14:20 ID:YfPn//pl
出会い系で逢えないのって理由がある。

http://550606.net/
429名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 21:00:34 ID:zhQG1Q8L
「こうやって電柱に寄りかからせれば酔っ払いの完成だ!」

姐さんマジで頭良いな!
430深夜のコンビニ:2007/10/03(水) 23:48:36 ID:ryd9rBPz
424の続き

姐「なんか最近急に寒くなってきたね。」
男「そうですねぇ。」
姐「って半袖なんだから当たり前か?」
男「見てる方が寒いですよ。」
姐「……おぉう!(ブルッ)」
男「(ハッ!ここで僕のジャケットを渡せば好感度UP?!)姐さn」
姐「というわけでそのジャケットを貸しなさい。」
男「……まぁいいんですけどね。(シクシク)」
姐「そういうな。これで好感度はうなぎ上りだ。」
男「はぁ〜〜ぁ。」
姐「フフフ……へぁ?!」
男「?どうしたんです姐さん?」
姐「なななんでもない!大丈夫だ!
 (これは男君の体臭の仄かな残り香か?!しかも脱ぎ立てだからまだ温い!!)」
男「変な姐さんですね。」
姐「ははは…洗濯して返すよ。(おぉぅまるで男君に包まれているようだ!)」
男「いいですよ。そんなの気にしませんし。」
姐「あぁすまないな。」

姐「くんくん。嗚呼、クセになってしまいそうだ。
  よし今日はコレを抱いて寝よう!」

翌日

姐「はい男君、ありがとう。」
男「いえいえ、お安い御用です。
 (ジャケットからいい香りが?!姐さんの体臭?!何を考えてるんだ僕は?!!)」

男「(でもちょっと位匂いを嗅いでもいいかな?)」

なんか変態くさくなってしまった…orz
431深夜のコンビニ:2007/10/03(水) 23:50:31 ID:ryd9rBPz
前回に引き続き姐さんが匂いフェチになっていく……
べつにわざとじゃないんだけどねぇ。
432名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 00:20:14 ID:xZWQEcRb
>>431
姐さん可愛いなあもう!
433名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 01:02:36 ID:asRJ34tX
>>431
どっちもどっちだ!
434名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 03:02:23 ID:qQWfDGLn
>>430
GJ!
人間は匂いで惹かれあっているらしいから
むしろ健全だと思うんだぜ
435名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 05:59:37 ID:P5YxxqCA
これは良スレ
436名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 18:59:50 ID:6t/HU8XW
匂いとはまたマニアックな
437名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 22:26:34 ID:8wAWixzQ
店長と息子の話をコンビニ外伝として見たいwww
438深夜のコンビニ:2007/10/14(日) 23:11:31 ID:hpFVV9r8
430の続き

姐「うーむ?」
男「どうしたんです姐さん?」
姐「これなんだが…」
男「ごぼう巻きですね、おでんの。」
姐「昔、○ーニング娘に似たような名前が居なかったか?」
男「心底どうでもいいこと考えますね?!」

姐「それはともかく。」
男「強引ですね。」
姐「まぁ聞くんだ。」
男「はいはい。」
姐「『おっぱい』を10回連呼しろ。」
男「何故?!」
姐「やれ。」
男「あぁ引っ掛け問題でしょ?」
姐「やれ。(ごごごごご…)」
男「いえすまむ!!」
姐「……」
男「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおぱっい(チラッ)
  おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおぱっい。(チラッ)
  ……言いましたよ?」
姐「ちょっと幸せな気分になっただろう?」
男「そっちかよ?!」
姐「あれ?幸せにならない?」
男「……ちょっぴりなりました。」
姐「そうだろう、そうだろう。」
男「……(チラッ)」
姐「素直に応じたから私の胸をチラ見していたのは許そう。」
男「?!!」
姐「いやはや、男君に視姦されてしまった。」
男「がーーーん?!!」
姐「男君にも立派な性欲があったか。(にやにや)」
男「あ、ぇ、のぁ、ああ姐さんが胸を強調するから悪いの!
  姐さんのおっぱいが魅力的すぎるのが悪いの!」
姐「かなりテンパってるな。(//////)」
男「ぁぅーーーー。」
店長「……お前ら何やってんだ?」
姐「(///////)」
男「(///////)」
店長「仕事しろよ。」

姐「私はアレでノーベル平和賞を狙う!」
男「流石は姐さんだ!!」

姐「やばいちょっと濡れてた。」
439深夜のコンビニ:2007/10/14(日) 23:20:20 ID:hpFVV9r8
>>437
丁度書いてるとこだ。
誰か文才をプリーズギブミー。
440名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 00:23:19 ID:AzgBM2fu
>>439
ああもう可愛いなあもう!
俺を萌え殺す気ですか!?
441名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 22:02:37 ID:7LUF6EJN
おなじく、GJ〜
きっと傍で見てたてただろう客の気分がわかったぜ
442名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 22:10:12 ID:6v1r/vo0
ごぼう まき………w
GJです
443名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 22:30:32 ID:+wAMwgEj
おぱっいw
444深夜のコンビニ:2007/10/17(水) 23:18:49 ID:4gcGOzBU
>>443
めちゃめちゃ誤爆です。
っていうかよく気付きましたね?!
445名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 00:05:51 ID:B2MfUPi5
>>444
え?男君が緊張でどもってたんじゃないの?
446名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 17:55:54 ID:VwS+1uc/
愛×衛の続きは無しですかい?>(・ω・`)
447名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 15:59:15 ID:VQnZCvRA
age
448名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 16:47:58 ID:zS0BwU2L
>>405
ドン亀レスだが。
シギサワカヤという人の同人の登場人物。
『九月病』ってタイトルでまとまったのが少し前に白泉社から出てる。
449名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 20:21:18 ID:ydnhoJ8h
姉さんというとどうしても田中涼子さんボイスで再生されてしまう
450ギャップ萌:2007/10/28(日) 02:04:47 ID:Ko088C+V
普段は姐御肌なおにゃのこの皮を剥いてみた。
途中までだが投下。
苦手だったらヌルー頼まノシ
 
 
 
 
 
俺には今、気になる奴がいる。
 
「委員長!皆がプリント提出してくれない〜っ」
「あ。班長、掃除さ、ちょい抜けていい?明日はやるからさ!」
「部長!原稿〆切過ぎて出さない奴が…」
「じゃかぁしいわ!者共、少しゃTPO考えろ!プリントは受付人と締め切り時間を後ろの黒板にデカめに書いとき!掃除はゴミ捨てだけ行け!原稿は現状見せてもらって、完結無理そうならキリの良いとこまでで前後編!ほれ散れ!…ハァ。悪い、で、どこまで聞いたっけ?」
「ひっく…ヒロくんがぁ…駅前で、他の女の子…抱きしめててぇ…っ」
「あ〜…そりゃ、辛かったねぇ」
「ふぇえ〜んっ」
 
 
またやってやがる。
よくもまぁ、アレもコレもと動く奴だ。
 
俺は100mlパックのコーヒー牛乳を飲みながら、呆れ混じりに彼女を見ていた。
彼女は俺のクラスの学級委員で、班別の班長で、文芸部の部長。
暗くて真面目そうな肩書きのわりに、なかなか話が分かる、明るくて懐が深くて面倒見のいい…姉御肌な奴だ。
クラスの大半より背が小さいくせに、クラスの誰より堂々としてて気が回る。
アイツに言えば、大抵の問題は解決するって言っても過言じゃない、地域密着型ヒーロー。
それが彼女だ。
 
見た目こそ、背が低くて胸がデカくて目がパッチリで黒くて艶のある長い髪しててどちらかっつーと美人系の顔してて、クラスのマスコットになり得る容姿だが、性格は頼れる姐さん。
…アレコレとちょこまか走り回る姿はハムスターみたいだが、中身は本当に頼れる奴だ。
 
 
 
…と、思ってたんだ。この間までは。
 
学年内でも鉄板になりつつあったその認識を俺の中で改めさせたのは、数日前の出来事だった。
 
 
 
451ギャップ萌:2007/10/28(日) 02:10:26 ID:Ko088C+V
 
 
 
「んぎゅっ!?」
「ん?」
 
色気のねぇ叫び声だなオイ。
女の声だったよな?
 
階段の下から聞こえてきた声にそちらを覗くと、何やら小さい奴がコケていた。
 
チラッと見えたパンツは白。
ただし子供パンツ。
バックにピンクの花柄プリント。
 
ますます色気が無い。
が、不覚にも少し萌えた。
すぐにスカートは直されてしまったが、なんとなく小さくガッツポーズした。
ちみっ子は慌てて横を見回している。
顔を見てみれば、それは俺のクラスの委員長だった。
意外な奴のドジ現場に遭遇したと思いつつ様子を伺っていると、彼女は上にいる俺に気付かずホッとしたように表情を緩めた。
 
なんつーか…可愛いかもしれん。
 
普段見ている豪快な笑い顔や、どこか冷めた愛想笑いじゃなく、言ってはなんだが背相応の子供っぽい微笑み。
 
意外だった。
 
彼女は俺達より考え方も表情も大人びていて、そんな顔をするなんて考えもしなかった。
俺の中で、彼女はプライド高くて傲慢で冷めたつまんねー女だと思ってる部分があった分、あどけない感じのその笑顔は衝撃だった。
 
さっさと立ち上がった彼女に、通りかかった先公が何やら話し掛けると、もういつもの大人びた表情に戻ってしまっていた。
残念に思うと同時に、興味が湧いた。
 
委員長じゃない彼女ってやつに。
 
 
 
452ギャップ萌:2007/10/28(日) 02:18:45 ID:Ko088C+V
 
 
 
観察を始めて数日。
彼女は意外にも、結構抜けているという事を知った。
周りにいる友達がフォローしているから、あまり知られていないだけだったようだ。
あと頼まれ事は断れない奴らしい。
頼んで来た奴が自分で出来そうなものは、自分でやるように方法だけ指示して返しているが、無碍に断ることはしない。
そして相談に来る女子が多い。
3日数えただけで5人は来ている。
しかも一人一人に親身になって話を聞いてやっている。
それから…相談に来た女子が笑顔で帰っていく後ろ姿を見る目が、少し寂しげだ。
 
 
 
掃除も終わり、もう放課後だ。
彼女は今日の相談も解決にこぎつけたらしい。
俺がトイレからクラスに帰ってくると、クラス前の廊下で、笑顔で去っていった女子の背中に委員長が軽く手を振っていた。
俺は慌てて物陰に隠れる。
…隠れてから、別に隠れなくともいいんじゃないかとは思ったが、ここ数日の観察から彼女は人前では委員長の顔しか見せないことを知ったのを思い出し『念には念を』と思い直した。
俺が知りたいのは、委員長じゃない彼女なんだから。
 
…だからこれは、断じてストーカー行為ではない。
 
「…可愛いよなぁ…」
 
相談に来ていた女子が見えなくなると、彼女はため息と一緒にポツリと呟いた。
俺は内心少し焦る。
 
…まさかアイツ、レズじゃないよな?
そしたら俺、望み無しか?
あんなデカい胸を女にいいようにさせるなんて勿体無い…いやそれはそれで絵面的には萌えるが…
 
「私だって…誰かに頼りたい時くらい、あるんだけどな…」
 
…よ、よぉし!そっちか!
まだ望みはある!
つーか、普段聞けない弱気な声がちょっと可愛いな!
しゅんとした感じがなんとも股間に…
潜んだ甲斐があったってもんだぜ!
 
俺が物陰で彼女の独り言にハァハァしているとは少しも気付かず、彼女は教室へ入っていった。
 
 
 
453ギャップ萌:2007/10/28(日) 02:20:44 ID:Ko088C+V
とりあえずここまで。
もう少し姐さんなとこを出していきたい…
454名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 02:50:31 ID:J5AQwZ9v
GJ!!良いね!
普段しっかりした人が実は…っていうギャップ!俺も好きだぜ!!
455名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 10:06:39 ID:Yix/+0G7
委員長、可愛いじゃないか…!
ギャップは俺も大好きだ、GJ!
456名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 12:41:03 ID:/1Lk9YuB
みなぎってきた
457名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 19:52:01 ID:a1mO7VRq
G J !

続き期待してるぜ!
458ギャップ萌え(委):2007/10/29(月) 02:38:35 ID:l9wdOGMj
>>454-457
dノシ
>>450-453は改行がエラいこっちゃでスマソ。
PCからじゃ見にくくてorzった。
携帯での投下は不便デス鯛…
アク禁よ早く明けてくれorz
 
続きがなかなか上手く書けん…ので繋ぎに委員長視点投下。
なるべく集中投下したいとオモテル。
少しでも燃料の足しになれば嬉しい。
 
 
 
 
 
「委員長!皆がプリント提出してくれない〜っ」
「あ。班長、掃除さ、ちょい抜けていい?明日はやるからさ!」
「部長!原稿〆切過ぎて出さない奴が…」
 
「じゃかぁしいわ!者共、少しゃTPO考えろ!プリントは受付人と締め切り
時間を後ろの黒板にデカめに書いとき!掃除はゴミ捨てだけ行け!原稿は
現状見せてもらって、完結無理そうならキリの良いとこまでで前後編!
ほれ散れ!…ハァ。悪い、で、どこまで聞いたっけ?」
「ひっく…ヒロくんがぁ…駅前で、他の女の子…抱きしめててぇ…っ」
「あ〜…そりゃ、辛かったねぇ」
「ふぇえ〜んっ」
 
 
 
何でも相談室か私は。
そう思わないでもない今日この頃。
 
最近では、皆して私に言えば全部解決すると思ってる節があるような…
そんな気がするけど、気のせいであって欲しい。
459ギャップ萌え(委):2007/10/29(月) 02:52:35 ID:l9wdOGMj
恋愛相談とか人生相談ならまだしも、雑用まで相談されても困るって。 
 
 
…でも、頼られると頑張っちゃうんだよなぁ。
これはもう性分だからどうしようもない。
 
 
 
「ぐすっ…委員長、聞いてくれてありがと。本当、どうして男の子ってああなのかなぁ」
「ハハハ、さぁねぇ?嫌がる事だって知らないんじゃない?教えてあげたら?
んで、お前さんも彼氏に教えて貰いなよ、彼氏が嫌だと思うこと。んでお互い気をつけれ。
それでもお前さんを大事にしてくれなかったら、またおいで」
「…委員長が男の子だったらいいのにー。そしたら迷わず委員長に告ってるよー」
「アハハ!光栄至極〜」
 
笑顔で去っていく女の子を、手を振り見送る。
散々偉そうな事を言ってみたものの、これでも私は彼氏いない歴=年齢。
本当なら恋愛相談に向かない相手だと思うんだけど、相談人は後を絶たない。
 
むしろ増えている。
(何故だ。)
 
そのせいか、時々思い知らされてしまうのだ。
 
「…可愛いよなぁ…」
 
彼女達と自分の、違いというか格差というか…そういうものを。
 
460ギャップ萌え(委):2007/10/29(月) 02:55:19 ID:l9wdOGMj
相談にくる子は、総じて性格が可愛い。
泣き顔も笑顔も素直で、私みたいに虚勢なんて張ってなくて、凄く女の子らしい。
男ってのは、きっとああいう可愛げのある子が好きなんだ。
誰かに頼る事を知ってる、守り甲斐のある子が。
可愛げがない私は…たぶん、女として見向きもされていないんだろう。
 
「私だって…誰かに頼りたい時くらい、あるんだけどな…」
 
走り去った後ろ姿が廊下の曲がり角に消えると、私は小さくため息を吐いて教室に戻った。
現在既に放課後。
部活が始まるまで後数分を切ってる。
けど…
 
「…サボっちゃおっかな…?」
 
何だかやる気が出ない。
他の皆には悪いけど、部誌原稿ももう提出してあるし、今日は休んでも問題ない。
 
よし、サボろう。
んで気分転換しよう。
こんなウジウジした私なんか、私らしくないしね!
 
そう決めると、副部長に休む旨をメールした。
すぐに了解メールが返ってくる。
『あんまり無理するなよ?』ってメッセージと共に。
 
…さっきの子じゃないけど、君が女じゃなければ惚れていたよ副部長。
 
鞄に宿題を出された教科の教科書とペンケースを放り込み、
カーテンを纏めるために窓際に寄る。
夕焼け差し込む校庭では、運動部が部活に精を出していた。
 
「……格好いいなぁ…」
 
一生懸命になって汗を流してる姿は、格好いいと思う。
頑張ってる人を見るのは好きだ。
 
私も、頑張らなきゃな!
 
「委員長まだいたんだ?」
「へ?」
 
不意に後ろから声を掛けられて振り向き、声を掛けてきた相手を見て私は少し驚いた。
 
そこに居たのはクラスメイトの吉谷だった。
461ギャップ萌え(委):2007/10/29(月) 03:22:09 ID:l9wdOGMj
下の名前は覚えてない。
吉谷は俗に言うチャラ男系の男子で、優等生街道まっしぐらな私とは
あまり接点がないから。
たぶん吉谷の方も、私の名前なんか覚えちゃいないだろう。
下手すれば、苗字も覚えられてないかもしれない。
 
そんな吉谷から声を掛けられるとは思わなくて、その意外さに驚いたのだ。
 
「吉谷…どうかした?」
「いや別に…鞄取りに来ただけだけど。委員長こそ、一人で何やってんの?」
「私こそ別に…ん〜部活やる気しないから、サボって運動部見てた」
「ふーん。委員長でもサボったりするんだな」
「まぁね」
 
何だか意外そうに目を丸くされた。
その顔が面白くてクスッと吹き出す。
 
吉谷は私を聖人君子だとでも思っていたのだろうか?
まぁ、普通部長やら何やらの役職についているような人は自分の
都合でサボったりしないだろうから、吉谷が私にそういう先入観を
持っていてもおかしくない。
 
けど…私は別に役職で生活してるつもりはないんだけどな?
…と、こんな責任感の無いことを言うと世の部長さん達に怒られるかもしれないが。
 
いや、その前に副部長に怒られるか。
 
私が自分の想像に笑みを殺していると、吉谷がこちらに歩いて来た。
その様子が何だか変…どこか怒っているようで、笑いはどこかに行ってしまう。
窓の外を眺める吉谷に、鍵が閉まっているか確認しながら彼を見
ると、吉谷は怖い顔でグラウンドを見下ろしていた。
 
「委員長、あの中に好きな奴でもいんの?」
「…はい?」
 
いきなり何の話だ。
 
急な言葉に眉を寄せる私に構わず、吉谷がグラウンドにいる男子を眺めながら言う。
 
「委員長のタイプの奴ってどんな奴?当ててやるよ」
462名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 03:24:38 ID:DxFLnmBH
わっふるわっふる
463ギャップ萌え:2007/10/29(月) 03:31:26 ID:l9wdOGMj
本日ここまで。
エロは遠いな…
464ギャップ萌:2007/10/29(月) 22:14:59 ID:l9wdOGMj
>>450-452続き
 
 
足音を立てないように教室のドアに近づき中を覗く。
気分はスパイ大作戦だ。
彼女は自分の席にいた。
携帯を見て、はにかむようにクスリと笑っている。
 
…何を見て笑ったんだろう?
数日観察した限りじゃ、男の影はまったくなかったが…
 
しかし俺が推測する間もなく、彼女はすぐにそのはにかみ笑みを消した。
…理由はともあれもう少し見たかったな。
委員長は顔が美人系な分、笑ってないと近寄りがたい感じがするんだ。
 
閉じた携帯をブレザーのポケットにしまうと、委員長は鞄を机の上に置き
、数学の教科書とペンケースを詰め込んだ。
 
…そういや数学は宿題が出てたな。
他の教科は置き勉か。
委員長も真面目一辺倒という訳じゃないらしい。
少し親近感を感じる。
…まぁ俺は宿題出されても教科書を持ち帰ることなどないがな。
 
そのまま彼女は俺に気付くことなく窓際へと歩いて行った。
左右に開かれているだけのカーテンに歩み寄り、カーテンバンドでカーテ
ンをまとめている。
夕焼けが差し込んで明るく見えるその横顔が、不意にグラウンドの方を
向いて止まった。
 
…嫌な予感がする。
 
「……格好いいなぁ…」
 
…誰がだ委員長っ!?
 
ぼんやりと外を眺めながらポツリと呟かれた委員長の独白に、俺は混乱
して声を出して問い返してしまいそうになった。
すんでのところで思いとどまったが、何だか面白くない。
 
委員長が姐さんな癖にドジっ子な事に気付いたのは、たぶん俺が最初だ。
観察中、彼女は親しい友人といる時以外はずっと『頼れる委員長』のまま
だった。
それを疑う奴は俺以外いないようだった。
だからこそ。
誰にも踏み入れられたことのない新雪のような彼女に、泥まみれた靴で踏
み入るのは俺だ。
さっきまで気配すらなかった男の影に、俺の獲物を奪われていいものか!?
否!
良いわけがない!
というわけで、ここから作戦を潜伏作戦から突撃作戦へと移行する!
やってやるぜチクショウ!
465ギャップ萌:2007/10/29(月) 22:26:13 ID:l9wdOGMj
俺は小さく息を整えると、潜んでいたドアから教室へと入った。
 
「委員長まだいたんだ?」
「ほへ?」
 
なるべくさり気なさを装いつつ声をかけると、彼女は間抜けな声をあげて
こちらを振り返った。
その目がパチパチと瞬く。
いきなり声を掛けられたことに驚いたようだ。
構わず俺はゆっくりと委員長の方へと歩いていく。
 
「吉谷…どうかしたのか?」
「いや別に…鞄取りに来ただけだけど。委員長こそ、一人で何やってんの?」
 
吉谷ってのは俺の苗字だ。
名前は雄司だが、まぁそんなことはどうでもいい。
 
首を傾げる委員長に適当な答えを返しつつ近寄る。
警戒心なんか無いのか、委員長は『何で俺が自分に話しかけてくるのか
分からない』って感じのキョトンとした顔で俺を見上げてくる。
 
その『キョトン』顔が…なんともエロい。
 
25cmは軽くある身長差のせいで自然と軽い上目遣い。
急な事に驚いているのか、軽く唇が開いていて赤い舌がチラリと見えている。
夕焼けで頬が赤いし、元から結構可愛い顔してるし。
男勝りなしゃべり方も、今の状況じゃアクセントにしかならない。
普段の豪快さがナリを潜めている分、エロス倍増。
466ギャップ萌:2007/10/29(月) 22:32:36 ID:l9wdOGMj
その口に俺の息子を突っ込んで欲しいってお誘いなんじゃないかと。
グッジョブ、キョトン。
 
しかし友達となら急なことでも違和感なく仲良くしゃべる彼女を知って
いるので、『何か用がないと話しかけない』という認識があることを示す
その顔は、見ていて少し複雑な気分でもある。
まぁ俺はチャラ男だから、真面目な委員長とはあまり話したことがないし
、そんな顔されても仕方がないが。
…いや、それどころか警戒されていないことが不思議だ。
警戒もせずに狼さんに餌与えるって…委員長、それってどんな赤ずきん?
 
「私こそ別に…ん〜部活やる気しないから、サボって運動部見てただけ、だな」
「ふーん。委員長でもサボったりするんだな」
「まぁね」
 
俺の股間事情も知らずに彼女がクスッと笑う。
彼女は基本的に真面目人間だと思っていたから、正直少し驚いた。
それに、彼女の笑顔はいつもの不敵な笑みなんだが、今日のは何だか少し
楽しそうだ。
背の低さもあいまっって、悪戯企んだちみっこのような小悪魔な笑顔に
見えるのは気のせいか?
しかし、その笑顔が外にいる誰かを見ているせいだというのはちと不服だ。
今の彼女はいつもより可愛く見えるから、たぶん彼女が見ていたという
運動部の中に彼女の好きな奴がいるんだろう。
真面目な彼女が部活をサボってまで眺めるくらいだ。
相当惚れていると見た。
チクショウ。ドコのどいつだ?羨ましい奴め。
 
彼女の隣に並び、校庭を見下ろす。
今居るのはサッカーとテニスと、陸上か?
 
「あの中に好きな奴でもいんの?」
「…へ?」
467ギャップ萌:2007/10/29(月) 22:48:19 ID:l9wdOGMj
返って来たのは、何を聞かれたのか分かっていないような間抜け声。
彼女を振り返ると、下にいる誰が好きなのか、キツく問いただそうと口を
開けた。
ちょっと気の強そうな瞳が、俺を上目遣いに見上げている。
しかもブラウスの隙間から谷間が…
 
「…委員長のタイプの奴ってどんな奴?当ててやるよ」
 
…ヘタレって言うなorz
身長差は体に毒だ。主に股間に。
とはいえ、彼女の顔を覗き込むようにして、さり気なく谷間をチラ見した。
柔らかそうな谷間だ。Dはあるな。
ビバ、身長差。
 
「いきなりだな…まぁ成績じゃなくて頭がいい奴が好き、かな。あとは筋
が一本通ってるっていうか…芯がある人。体型はヒョロいより熊みたいな
ガッシリ系が好き。芸能人でいうと松○健みたいな。…これで何を当てる
っての?」
「…委員長、渋好みだね」
 
ハイ、俺と正反対〜!
チクショウ、悲しくなんかないやい!
 
首を傾げている彼女にバレないように、俺は小さく乾いた笑いを漏らした。
 
「?うん、時代劇好きだし。ラス○サムラ○の男優さんもいいよね」
 
彼女は気付かず俺の傷口に塩を塗ってくる。
 
うん、そうだね。俺も映画見た。
あの人もシブいよな。カッコ良かった。
委員長、シブ専だったのか。
それじゃあイマドキなチャラ男の俺なんか守備範囲外だよな。
あ…何か目から水が…
 
…ん?
マテ。そんな奴、下にいたか?
 
校庭を見下ろして確認。
…いない。
それどころか、俺と同じくヒョロい奴ばっか。
じゃあ委員長は誰のことが好きなんだ?
つーか、もしかして俺にもチャンス…有りか?
 
「…じゃあ、あの中でなら誰がカッコイイと思う?」
 
俺は平静を装って校庭を指差した。
指の動きに誘われるように彼女は校庭を見たが、すぐに困ったように俺を
見上げてくる。

「…吉谷。私、目が悪いからここからじゃよく見えないって」
 
言われてみれば、彼女は授業中だけ眼鏡を掛けていた気もする。
それに外はもう夕日が沈みかかっていて、下の奴らの顔なんか見えそうに
ない。
しかしだからと言って問いただすのを諦められる訳でもない。
俺はなおも食い下がった。
 
「…ならさっき誰見てたんだよ」
468ギャップ萌:2007/10/29(月) 22:52:52 ID:l9wdOGMj
今回はここまで。
エロへの最短コースのMAPが欲しい…orz
469名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 22:56:36 ID:NkEH4bt4
ちょwwwwww
470名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 22:58:07 ID:7mQuyjcR
>>468
あせらずマイペースで
投下お願いします。

もうそうでおぎなってますんで(ぇ
471ギャップ萌え(委):2007/10/30(火) 20:34:30 ID:+ZpLvKFK
>>470
dでつノシ
むしろそのもうそうkwsk
 
>>458-461続き
 
「委員長のタイプの奴ってどんな奴?当ててやるよ」
「いきなりだな…まぁ、成績じゃなくて頭がいい奴が好きかな。あとは筋
が一本通ってるっていうか…芯がある人。体型はヒョロいより熊みたいな
ガッシリ系が好き。芸能人でいうと松○健みたいな。…これで何を当てる
っての?」
「…委員長は、渋好みだな」
 
首を傾げる私に吉谷は戸惑い混じりに呟く。
私は率直に答えただけだ。
どこで吉谷が戸惑うとこがあったのか…訳が判らない。
 
「?うん、時代劇好きだし。ラス○サムラ○の男優さんもいいよね」
「…じゃあ、あの中でなら誰がカッコイイと思う?」
 
そう言って吉谷が校庭を指差す。
けど、暮れかかった夕焼け空の校庭は少し暗めで、視力があまり良くない
私には顔も姿もよく判別出来ない。
私は少し困って、吉谷を見上げた。
 
「…吉谷。私、目が悪いからここからじゃよく見えないって」
「…ならさっき誰見てたんだよ」
「ん?全体的に?…あぁ、さっきの独り言聞いてたのか」
 
私のタイプの人を聞いたのは、校庭にいる生徒の中から『格好いい』発言
の対象者を当てるためだったらしい。
けど、私のタイプの人はラグビーやら柔道やらをやってるようなガッシリ
系なもんだから、校庭に対象者がいなくて困ってたんだな。
 
何というか…変な奴。
当てられなくても、そんなに困らなくていいだろうに。
子供みたいだ。
 
私はクスッと笑ってグラウンドを見下ろした。
 
「個人を見てたんじゃなくて、部活やってる人全員を見てたの。一生懸命
頑張ってる人って格好いいじゃん?」
 
ニッと笑ってみせると、吉谷はさらに不機嫌そうな顔をした。
 
「…ふぅん」
「何だよ。吉谷は嫌いなの?一生懸命やってる人」
「別に…」
 
変な奴。
さっきからずっと怖い顔してる。
 
私は肩を竦めると、窓の鍵を確認しながらもう一つのカーテンへと歩く。
しかし吉谷から離れる直前に、手首を掴まれた。
 
ドキリとして、思わずビクンと小さく体が跳ねた。
声が出なかったのが奇跡なくらいだ。
 
男の子に手を掴まれるのなんか、中学の時のフォークダンス以来で、かなり驚いた。
472ギャップ萌え(委):2007/10/30(火) 20:44:13 ID:+ZpLvKFK
「…どうか、した?」
 
そこでやっと私は、吉谷の様子が何だかおかしい事に気付いた。
 
私と吉谷はスキンシップして冗談を言い合うような仲じゃない。
呼び止めるなら声だけで十分だ。
しかも…何だか顔が近い気がする。
明らかに、何かが変だ。
少し上を見ると、吉谷の真剣な眼差しがある。
私の胸の鼓動がだんだん早くなる。
顔はもう真っ赤かもしれない。
 
お、落ち着こう私!
あれだ。別に、吉谷も他意はないはず…
 
「…俺の事は、どう思う?」
 
混乱しはじめた私に、吉谷が真剣な声で聞いた。
その言葉が恋愛系の問いかけに聞こえてしまって、自分が恥ずかしくなる。
 
女らしさに欠ける私に、吉谷が恋愛系の問いかけなんて、するはずないじゃない!
自意識過剰だって!
 
ぎこちなくも何とか『意味がよく分からない』という風に首を傾げると、
吉谷は25cmは裕にある身長差を、身を屈めて縮めて来た。
 
「菱川にとって、俺ってカッコ悪い?」
「ひぅっ!」
 
耳元に囁かれてそのくすぐったさと恥ずかしさと…初めて他人から与えら
れた性的な快感に、再びビクンッと体が震えた。
473ギャップ萌え(委):2007/10/30(火) 20:46:40 ID:+ZpLvKFK
私の苗字を吉谷が知ってた事に驚く気持ちが、更なる混乱を私の中に
生んで、思わず後ろに逃げようとする。
だが、大きな手で腕を掴まれているせいで逃げ出せない。
 
「か、からかわないでよ!?」
 
腕を振り解こうとするが、吉谷は顔色一つ変えない。
男子との力の差というものを思い知らされる。
けど、それを悔しく思うよりも、普段見ない吉谷の真剣な顔が……カッコ
イイと思う気持ちの方が強くて。
頭の中の冷静な私が、吉谷の事を「ああ、男の人なんだな」って思うと
同時に、「このままじゃ襲われちゃうかも」って小さく警鐘を鳴らし始める。
 
だけど…鳴らされる警鐘とは裏腹に、初めて遭遇した私を女の子として
見てくれる男の人の視線に、胸がドキドキして顔が熱くなる。
体中にゾクゾクッて甘い痺れが走って、吉谷の顔がまともに見ていられない。
私は顔を背けた。
 
恥ずかしい…っ私、こんなはしたない子だったの…?
吉谷なんて、ほとんど話したことも無いのに、こんなんじゃ…男に飢え
てる人みたいじゃないっ!
ちょっとカッコイイとこ見たら好きになっちゃうなんて…どんだけ惚れっ
ぽいんだ私!?

その時私は分かっていなかった。
自分の好きなタイプの男性が、『頭がいいワイルド系』ではなく『自分
より男らしい人』だったということも、男性に対する免疫がほぼゼロに近
いせいで『男らしさ』の基準が酷く低かったことも、そしてチャラ男だと
思っていた吉谷の普段見ない真剣な表情のギャップに男らしさをより強く
感じてしまい…急速に惹かれてしまっていたことも。
 
 
 
…私が顔を背けた理由を、吉谷が勘違いしたなんてことも。
474ギャップ萌え(委):2007/10/30(火) 20:49:36 ID:+ZpLvKFK
今回ここまで。
やっとエロまでの道筋が見えた…か?
475名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 21:27:36 ID:MxJSJw3v
「つまりこういうことか?『ギャップ萌えは委員長の方だった』」
「Exactly(その通りでございます)」
ともかくGJ!いいよいいよー!
476名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 23:47:28 ID:8wFDxOpx
イケメンは何やっても許されるから羨ましいな
477名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 12:05:31 ID:XH5KhT1g
そういう身も蓋もない事を書いちゃイヤンウェンリー
478名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 16:56:13 ID:qKTGGwO5
でも実際そんな事したら、美形だろうが何だろうが
ドン引きされそうだけどな
479名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 16:59:57 ID:1uMp9X/I
でもまあ、結構ヤッてる奴って、男前ってよりは強引ぎみな奴が多いしな
480名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:33:16 ID:YeEZYX6g
僕、里山優は12歳の夏に一度家出をしたことがある。
いや、正確には家出とは言えないかもしれない。なんせ、たった半日で家に連れ戻されたからだ。
家出をした理由は、まぁ、あまり大したことではないのでここでは割愛しておく。
ただ、僕は、その時に喫茶店の女主人(その時は名前を聞かなかった)に、とてもお世話になった。
お世話になったというか、ただ家に連絡されただけだけど。
でも、平日の昼間から一人で喫茶店に入ってきた小学生を追い返さずに、優しく声を掛けてくれた事は、凄く感謝している。
それに、もし彼女が僕を家に返してり浸った。
金も持っていない小学生に、毎日一杯のとても美味しいコーヒー(最初はミルクと砂糖たっぷりだったが、最近はブラックになった)をくれた彼女には感謝の言葉が尽きない。
ただ、高校生になって最初の夏休みに、今までの迷惑をさらに越える迷惑を彼女に掛けることになってしまった。
その時、僕はまた、3年前と同じ真夏日に、3年前と同じように家出をして、3年前のように彼女の喫茶店を訪れたからだ。
481名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:35:36 ID:YeEZYX6g
空気も読まずにいきなり投下。
かなりスレ違いな内容に。
しかも意味ありげに書いたけど特に深い意味は無い。
続くかどうかすらわからない。
だが、反省はしているが後悔はしていない。
482名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 23:38:51 ID:YeEZYX6g
まじゴメン…

彼女が僕を家に返してくれなかったら、僕は泣きながら夜の住宅街をさ迷うことになっていただろう。(その時僕は迷子だった)
結局のところ何が言いたいかというと、僕は小学生の時に家出をして、喫茶店の女主人と知り合いになった、ということだ。
それからは毎日のようにその喫茶店、「日向」に入り浸った。

ここ抜けてた
483名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 01:11:04 ID:8qD1MU8N
続けろよw
これはエロくなりそうだ、というかDT卒業モノと見た
484名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 13:37:51 ID:pRO1T/xw
ゴメン、これ誤爆だわ。
別のスレと間違えた。
てな訳で続かない。
485名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 17:00:59 ID:4C15RzfT
何たる時間差ヒドスw
486名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 01:31:10 ID:vdrvy/9V
せめて誘導してくれ…
487名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 18:46:53 ID:0PGUkErK
期待したのにスレ違いだなんて酷いいぃぃぃいいぃ
でも面白かったぜ!GJ
488名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 23:45:13 ID:3R9ppqR9
過疎…??

ホシュ
489名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 20:45:51 ID:Hj33DHEn
>>480 の誤爆元(w

 年の差カップルでエロ萌え 2歳差
  http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1194432193/41-44
490名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 20:46:21 ID:Xd57cwVx
ちょwwww
久しぶりに覗いたら意外とレスが付いてるwwww

投下先は「年の差カップルでエロ萌え」
URLダイレクトでしか載せらんない。まぁ、自分で検索して
491名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 12:09:09 ID:N3nuvjyl
年の差スレか……
知らなかったな。今度からチェックしておくか。
492名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 23:52:46 ID:xdnAChJt
保守ついでに上げますよっと
493投稿野郎ATM ◆1H/g7AUA1U :2007/11/21(水) 00:14:54 ID:w/36z44a
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1192373483/l50
俺が2つ目に投下して落としたのはこちらのスレのほうがよかったかもな。
494名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 10:13:51 ID:ZrVnsmW9
職人さんまちage
495名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 21:42:00 ID:IGTy8wnH
なんか人減ったな・・・。
てか誰かいるの?
496名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 22:47:23 ID:DZjqlSuD
>>495
Now, I'm here.
497名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 23:08:08 ID:xskoetpk
いるぜ?
498名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 00:22:21 ID:MebKVV6d
時間遅れたが生きてるぜ
499名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 00:52:26 ID:Efesgd0p
いるよ。才能なくてかけないけど。
500名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 02:00:30 ID:A6Ql2ocS
すいません、この時間やってるコンビニってどこでしょう?
なんかすごく男前な女の人と、地味な学生っぽいのが店員やってるらしいんですけど
501名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 11:28:19 ID:zgoiy43p
>>500
ここであってるぞ。俺は店員じゃないが、常連客だ
502名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 13:28:58 ID:bRAVcu/t
このスレ見てると、学生時代のクラブの部長思い出すなぁ…
美人で優しく、行動力もリーダーシップもあり、更に巨乳と
今思えば姐さん要素満載な人だったな



最近、子供ができたって報告のメールがきたよorz
503名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 01:32:15 ID:Po1LQ36v
>>500
最近投下ないからなぁ・・・残念なことに

姉御肌ってイメージ的にどうしても年齢高くなりがちだけど
高校生ぐらいの年齢でも萌えるよな?
気風のいい性格の高校生が年上の落ち着いた感じの異性に憧れる、とかもう俺の嗜好ピンポイントww

同じ高校生同士でも萌えるけど
姉御肌の高校生が面倒臭がりの友人の面倒を見るとかでもww
504名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 01:45:06 ID:fHTy/toI
>>502
手紙じゃないのか…。
505名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 12:21:35 ID:9fXU8Qfz
似てるよね?なんて文章が写メとともに送信されてきたんだな
506名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 18:58:39 ID:SZjTJRlX
>>505
修羅場じゃねぇかww

部長と肉体関係のあった>>502
ある日、メールが届きその内容は
「どう?誰かに似てると思わない?
 実は>>502君とのこどm(ry」
507名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 01:18:25 ID:bmvke6Xv
北斗の拳のレイ外伝にでてくるフリーダがいい感じの姉御肌だった
508名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 01:30:57 ID:EqtJpbX3
――俺には幼馴染がいる。
親同士が知り合いで、物心ついたころからずっと一緒にいる。
小学生、中学生と全学年で一緒のクラス、いわゆる腐れ縁でもある。
俺たちが高校生になった今でもその関係は続けられていた。


『一樹と薫』


俺の一日は痛みと共に始まる。
毎朝ベッドから転げ落ち、頭を強く地面に叩きつけるからだ。
たまに首や体を捻って痛みの箇所が増える場合もある。大変危険だがもう慣れたものだ。
俺自身は特別寝相が悪いわけではない。では何故落ちるのかって?
それは俺を起こすためにわざとこんな派手なことをしてくれている人間がいるということだ。
そして俺は今日もいつも通り、転げ落ちて体勢を崩した体のまま上を向いた。
そして目線だけで、俺を毎朝こんな状況にしてくれる張本人に朝の挨拶をする。

「おはよっす、薫」

「おはよう、一樹。もう七時半だよ。早く準備しな」

朝から元気な声で俺に話しかけるこの女は鳴瀬薫。俺の幼馴染だ。
艶のある黒髪、快活そうな表情、ポニーテールというのがその快活さを助長している。
まごうことなき美少女。いや、美女と呼んでも差し支えないかもしれない。
そして、今日もその華奢な腕からは想像もできない腕力で俺の掛け布団を引っぺがしてくれた女傑。

と、冬の冷気が側を通り過ぎた。あまりの寒さに眠気が吹っ飛ぶ。
そういや昨日ストーブのタイマーセットすんの忘れてたな。

「お〜、寒っ!……俺今日サボっかな」

瞬間、見えない速度で放たれた鉄拳が俺のつむじ辺りに当たる。響く激痛。
頭を抱えて俺は地面にうずくまる。

「いってえええええ!」

「何馬鹿なこと言ってんだい。とっとと朝飯食って学校いくよ」
509名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 01:34:59 ID:EqtJpbX3
>>503を見ててけとーに書いた。後悔は(ry
つか、投下してからなんだが
これ、勝気な少女ってだけのような気がしないでもない
姐分が足りないかも・・・
510名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 01:09:08 ID:G2gya/9Q
>>509
GJ
とにかく早く続きを書くんだ!
511名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 20:36:26 ID:J43Isqun
姐御は起こしにくるかなぁ?
でも続きは希望w
512名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 19:27:45 ID:1I9uCtqu
ギャップ萌えカムバーーック!!
深夜のコンビニカムバーーック!!
一樹と薫カムバーーック!!
513509:2007/12/06(木) 21:26:21 ID:uXvedaKY
あー、うん
一応書いてはいるんだぜ?
ただ書き終わってないだけで・・・
正直、長くなりすぎじゃね?って感じ

>>511
そこは幼馴染ということと高校生ということを考えてみたんだぜ?
朝起こしは美少女ゲームのきほ(ry
514深夜のコンビニ:2007/12/07(金) 00:54:23 ID:tv8RqiXG
438の続き

姐「待たせたな!コンビニ再登場だ!!」
男「待ってない待ってない。」
姐「作者がスランプだったのでな。」
男「スランプですか?」
姐「溜まったエロゲをやってた。」
男「スランプ関係ないですよ?!」

店長「突然だがうちもポイントカードをやることになった。」
姐「何かお得なのか?」
店長「溜まったポイントと商品を交換できる。」
男「ありきたりですね。」
店長「本部の奴らに言え。」

店長「お客に勧めるんだぞ〜」
男「了解です!」
姐「任せろ!」
店長「……心配だ。」

姐さんの場合

姐「ポイントカード作らんか?」
客1「結構です。」
姐「もう一度訊く。作らないか?」(ゴゴゴゴゴ…)
客1「あ、あの、結構でs」
姐「あぁん?!!」
客1「ひ?!作ります作らせて下さい!!」
姐「フッ、私の美貌の勝利だ。」

男君の場合

男「ポイントカード作りませんか〜?」
客2「結構です。」
男「ポイントカード作りませんか〜?」
客3「結構です。」
男「……ぐすん。」
店長「お前は現代のマッチ売りの少女か?!」(すぱーん!)
男「あぁ!ぶたないで!ぶたないで!」
客3「つ、作りますから彼をぶたないで下さい。」
男「あ、ありがとうございます!!」(にこっ!!)
客3「ど、どういたしまして。(あぁ癒される。)」

店長「……で、どうだった?」
姐「20枚作らせたぞ。」
男「13枚作ってもらえました。」
店長「…姐さんを褒める気になれんのは何故だろう?」

不定期更新になるかも?
515名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 01:15:10 ID:/MumvQNb
>>514
うわぁ新作キター!!
不定期だろうが構いません、いくらでも待ちますYO!
そしてGJ!
516名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 05:30:04 ID:dz7Kp7Qa
>>514
もう終わりなのかと思ってただけに復活嬉しい!
517名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 12:16:33 ID:mvrbYER5
うわぁ〜〜ん 嬉しいよ深夜のコンビニ帰ってきた〜〜
俺512だけど願いが届いてマジ嬉しいよ!!
スランプ乗り越えて頑張ってね!!応援してるよ
518名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 02:19:20 ID:y9TXYhsK
姐さん非道だ
そして男君がけなげだ

ああコンビニ楽しい
519名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 16:20:33 ID:kotir2ll
久しぶりに来たらコンビニの復活・・・
なんというGJ
520名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 20:29:33 ID:CGHOpaYZ
なんかSSの投下がないと来てくれるかんじだな
もしそうだとしたらコンビニの人良い人すぐる。
521名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 21:25:30 ID:JPD1Zm+i
「ど、どういたしまして。(あぁ癒される。)」 ←この一文に萌えたオレは一体・・・|liorz
522深夜のコンビニ:2007/12/17(月) 01:17:01 ID:x20Xh/EZ
姐「ふむふむ……」
男「どうしたんです?」
姐「これを見たまえ。」
男「?『深夜のコンビニIF最終回』ぃ〜?」
姐「面白そうなので読んでみよう。」

その1
男「……ぁぅ…」
姐「フフフ、もう我慢の限界かい?」
男「…くぅっ……」
姐「どうした?楽になりたくないのかい?」
男「…ぉ、願いしま、す…射精させ、て下さ、い…」
姐「くは、くはははっ!やっと、やっと言ってくれたね男君。」
男「あ、あ、あぁぁぁぁああぁぁぁぁ……」
姐「愛してるよ男君。もう離さないから…」

姐「ハッピーエンドだな。」
男「バッドエンドですよ!」
姐「私的には幸せだ。」
男「つ、次いきますよ!」

その2
姐「男君……」
男「『男君』?違うでしょ姐さん?」
姐「も、申し訳ございません、ご主人様!」
男「だめですよ。これはお仕置きですね。」
姐「ひぁっ!そこはぁ…」
男「全く、これじゃお仕置きにならなi

男「はいカットォォ!!!」
姐「ハッピーエンドだ。」
男「バッドです!」
姐「じゃ次。」
523深夜のコンビニ:2007/12/17(月) 01:18:31 ID:x20Xh/EZ
続き

その3
姐「時間だな。」
男「そうですね。」
姐「震えてるのかい?」
男「姐さんこそ。」
姐「大丈夫だ、君が居るからな。」
男「あははっ。」
姐「さぁ、気合をいれるぞ『店長補佐』。」
男「了解です『店長』!」
姐・男「「いらっしゃいませ!」」

男「えー、新店舗の店長エンドです。」
姐「つまらん。」
男「これが一番ありえますよ?!」
姐「はいはい、まだまだあるが次でラストにしよう。」

その4
姐「男君、朝だぞ。」
男「すぴーすぴー…」
姐「男君起きるんだ。」
男「すぴゃすぴゃー…」
姐「起きんかっ!!」
男「みぎゃ?!」
姐「いつまで寝てるんだ?」
男「ふぁい姐さん。」
姐「ほら朝の挨拶がまだだ。」
男「姐さん……んぅ」
姐「ん…はぁ…男君、おはよう。」
男「はい、おはようございます。」

男「新婚さんエンドです。これこそハッピーエンドです。」
姐「ノーマルエンドだな。」
男「えぇ?!なんで?!!」
姐「男君と結ばれるのは決定事項だからな。」
男「ぁぅ……(//////)」
姐「フフフ…」
524深夜のコンビニ:2007/12/17(月) 01:22:29 ID:x20Xh/EZ
ちなみに告白→同棲→妊娠→プロポーズという案もありました。
525名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:50:09 ID:6GHYH5Zv
コンビニktkr!
なんという和み具合か!GJ!
久々に店長さんにも…
526名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 03:16:02 ID:WINtpCRo
>>524
テラGJ!
毎度毎度楽しませてくれますね!
つーか、その案も全部読みたいんですが…w
527名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 18:30:17 ID:r1LIZxTW
>>524
キテター!!GJ
528名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 21:02:28 ID:MjoCchzf
不器用な二人がリアルに愛情を育んで行く過程を長編で読んでみたい、
そして姐さんのしおらしい一面をかいま見たい、と思う一方で……

エロ漫画雑誌の4コマ漫画のように
スレの息抜きとしての役割を果たしてくれている現状も捨てがたい

これは悩ましい
529名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 15:46:27 ID:npaVJSpK
コンビニさぁぁぁん!!!
GJです!

ただ「最終回」の文字にマジでビビッた・・・。
コンビニは末永く続いてください。マジで。
530名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 21:42:30 ID:LnJko00z
ひさびさにきたら・・GJだぜ!
531深夜のコンビニ:2007/12/22(土) 19:01:43 ID:MMEZPrqv
523の続き

姐「さぁ、やってきましたバイトの時間です。」
男「張り切って頑張りましょー!」
店長「まぁアタシはあと1時間で帰るけどな。」
姐・男「「がびーん」」

店長「というわけで早く帰りたいから廃棄チェックをしろ。」
姐・男「「へいほー」」

姐「これは…まだだ。これは…廃棄。」
男「廃棄、廃棄、大丈夫、廃棄。」
姐「廃棄、廃棄、廃棄、廃棄。」
男「廃棄、廃棄、廃棄、廃棄…」
姐「廃棄、廃棄、廃棄、廃棄……」

男「凄いですね。」
姐「合計で1万円は超えてるかな?」
男「確実に超えますね。」
姐「見ろ、店長がいじけてる。」
男「うぁ…幼児退行してる…」

店長「いいもんいいもん。おうちにかえればかわいいむすこが
   あったかいごはんつくってまってるもん。
   まけるなーあたし、がんばれーあたし。
   あたしてんちょーだもんつよいこだもん。
   ……えっぐ……ひっぐ……」

姐「あー…店長、もうかえっていいですよ。」
男「息子さんに思う存分甘えてください。」
店長「…うん。おつかれー…」
姐・男「「おつかれさまー。」」

姐「……がんばろっか?」
男「…そーですねー。」
532名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 23:17:24 ID:Y59c2vFX
自分的には・・・次に期待
ていうか幼児退行は自分のツボ外れた・・・あとスレも外れた・・・
533名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 01:40:25 ID:YGIeAtCr
GJ
534名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 09:30:55 ID:lYSJDzvL
激しくGJでした。
毎度毎度次の展開を期待させてくれますねw
つーか、店長カワユスw
535深夜のコンビニ:2007/12/23(日) 12:14:13 ID:jzY9mDrZ
ちょい補足(思いつきとも言ふ。)

コンビニの話の作り方
姐「コンビニの60%はその場のノリで書いてるぞ。」
男「たまにコンビニの住人が暴走して
  何時の間にかお話になってる場合があります。」
姐「なのでラブがない日常話がたまにあるんだ。」
男「では残りの40%は?」
姐「30%はお題を決めて作ってる。」
男「お題?」
姐「私や男君に言わせたい台詞や行動を決め、文章を足す感じだ。」
男「具体的には?」
姐「>>531の廃棄の連呼や>>522のバッドエンドをハッピーと言ったりとか。」
男「じゃあ最後の10%は?」
姐「つなぎだ。」
男「?」
姐「新規投稿や未完作品の作者が来るまでのな。」
男「つまり僕達はカレーでいえば福神漬けと?」
姐「箸休めか…だがこれも大事なんだぞ?」
男「流石は姐さんだ!惚れそうです!」
姐「ふはははは!!もっと讃えろ!」

姐「次はクリスマスの更新だ!」
男「つまりクリスマスもバイト漬けですか(泣」
姐「クリスマスも男君と一緒……フフフフフフ…」
536深夜のコンビニ:2007/12/23(日) 12:16:52 ID:jzY9mDrZ
ちょっとした出来心でした…後悔はしてないよ?
537名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:57:03 ID:A4nszGvP
一番槍GJ
アンタはオレを萌死にさせる気ですか!!
538名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 03:30:49 ID:oE2XuDDo
この二人が可愛すぎるからあと50年は頑張れる。
個人的にはおっぱい連呼の話が一番好き。
539名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 08:37:02 ID:nrbD1dpT
そろそろ容量的にもまとめサイトが欲しいころやね
540深夜のコンビニ:2007/12/25(火) 23:05:48 ID:60xgJlz1
535の続き

男「クリスマスも張り切ってバイトです。」
姐「独り身は辛いね〜。」

姐「ということでメリクリだ男君。」
男「はい、メリクリです。」
姐「ほれプレゼントだ。」
男「ありがとうございます、ではお返しにコレを。」
姐「髪留めか、なかなか洒落てるな。フフフ。」
店長「……アタシには?」
姐・男「「コレを。」」
店長「チ○ルチョコ限定パックかよ?!
   ………(チラッ)
   ………〜〜っ
   ……返さねーぞ?」
男「ぷっ…」
姐「くくっ…」
店長「笑うな!全く後は任せたぞ。」
男「…帰っちゃいましたね。」
姐「微妙にスキップしてたな。」

ぴんぽーん

姐・男「「いらっしゃいませー。」」
?「やほーメリクリー、来てやったわよ。」
男「知り合い?」
姐「誰だ?」
?「コラそこーー!忘れんな!お前だデカ女!」
姐「??」
?「ほら覚えてない?たけ○この里くれたでしょ?」
姐「??」
?「レジ袋1枚抜きを教えてあげた…」
姐「??」
?「……>>249の…」
姐「……ああ!悪魔か!」
悪魔「そう!そう!やっと思い出してくれた〜。」
姐「で、なんで悪魔がクリスマスに?」
悪魔「よく言うでしょ?」
姐「?」
悪魔「町にサタン(悪魔)がやって来た!」
姐「お前バカだろ?」
悪魔「バカじゃない!」
男「……姐さんこのツンデレっぽい人は誰ですか?」
悪魔「ツンデレじゃない!」
姐「!(閃いたぞ!)」きゅぴーん!
悪魔「あ、コラ!引っ張るな!」
541深夜のコンビニ:2007/12/25(火) 23:07:51 ID:60xgJlz1

悪魔「で?何の用なの?」
姐「ああ、あのとっても素敵な男性の頭の中を見て欲しい。」
悪魔「あんたの想い人ね……平凡だと思うけd
姐「報酬はたけ○この里だ。」
悪魔「了解しましたご主人様!脳内メーカー風に説明しましょう!」
姐(大丈夫かなぁ?)
悪魔「3割が『眠』で2割が『楽』……残り5割が『姐』…って凄いわね。」
姐「ふむふむ。」
悪魔「店に入る時すれ違った女は3割が仕事と金、7割が『息子』だったわ…」
姐「なら私は10割が『男君』で埋め尽くされてるな。」
悪魔「あんたは……の、脳みその形が『男君』になってる?!」
姐「ふふん、勝った。それと後ひとつ頼みたいのだが。」
悪魔「……何よ?」げっそり
姐「この会話の記憶を消して欲しい。」
悪魔「…何故?うまくやればアイツをモノにできるわよ?」
姐「ズルはしたくない。」
悪魔「………ったくメンド臭いわね、人間って…」

男「あ、お帰りですか?」
悪魔「えぇ。」
姐「また来てもいいぞ。」
悪魔「ふんっ!!ど、どうしてもっていうなら売り上げに貢献してあげるわよ!
   じゃ、じゃあね!!」
男「……結局誰だったんですか?」
姐「単なるツンデレだ。」

男「姐さんのプレゼントは何かなぁ?
  こ、これはエロ本?!
  しかも全部姐さんの顔に摩り替わっている?!!」

 姐さんへ
 大変美味しく頂きました。
 でも一歩間違えるとストーカーみたいなので自重して下さい。
542名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 23:12:41 ID:u0nHhq8X
GJ
素晴らしく萌えた
543名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 00:30:40 ID:TnrH0C2y
GJ!
悪魔のおねーさん結構可愛いなw
やはり金髪ツインテールだろうな?
544名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:40:35 ID:kcuMsJzL
脳の形が男君てw
545名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 00:40:43 ID:oBSyZGvD
緊急保守
546名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 08:21:01 ID:a4Gj+VFQ
「たけ〇この里」ホスィ
547名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:03:17 ID:mgzUL76m
姐さん可愛いよ姐さん。
548名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:10:21 ID:LocgDS1h
突っ込みどころが多すぎる、
             それがコンビニクオリティ。
549名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 17:30:15 ID:fqUfqH/V
質問日時: 2007/4/28 01:51:18 解決日時: 2007/5/12 03:22:18 質問番号: 11,438,452
自分の職場に、見るからにとても気が強い女性がいます。 そんな女性の彼氏として...
自分の職場に、見るからにとても気が強い女性がいます。
そんな女性の彼氏として務まるのは、やっぱり女性慣れしていてリードできる男性だろうな、と思っていたのですが、何と誰が見ても物静かな雰囲気の男性でした。
正直、「これだけ気が強い女の子の彼氏って、どんな人なんだろう・・・」と思っていたのですが、とてもビックリです。
自分の考えは偏見だったでしょうか?

回答日時: 2007/4/28 01:59:28 編集日時: 2007/4/28 02:00:59 回答番号: 36,785,555
気が強いからこそ、物静かな男性と付き合うんじゃないのかな。結構私の周りもそういう組み合わせ多い。
「引っ張ってほしい」っていう男の人が、気の強い女性に惹かれるんじゃないかと思う。
本当に気の強い女性は、相手にリードされることを嫌うと思うよ。自分の考えで行動するだろうから。
ま、見た目が気が強そうでもそんなことない人もいるし、見た目だけで気が強そうって思ってるなら、そういう点では偏見だけどね。

回答日時: 2007/4/28 23:00:19 回答番号: 36,806,435
きっと普通はあなたのように思う人が多いでしょう
が!
人は自分にないものを求めてしまうのです。
彼女は気の強い性格なので、物静かな雰囲気の男性がどうしても
気になってしまったのでしょう!
心理的に見ても、これは当然の結果だと思いますけどね〜
550深夜のコンビニ:2008/01/03(木) 18:41:22 ID:ZYLdjA2a
541の続き

 男君の初夢

姐「唐突だが富士山に行こう!」
男「えぇ?!なんで?!!」
姐「日の出が見たい!」
男「はぁ、わかりました。」

姐「しまった!樹海で迷ってしまった!」
男「直進すれば最短距離って無理ありましたね。」
姐「男君、あれは何だ?」
男「うわぁぁぁ!鷹の群れだ!!」
姐「男君、大丈夫だ。」
男「あ、姐さん……?」
姐「今夜は焼き鳥に決定。」
男「これがホントの鷹狩りだーーー!!」

姐「今日で遭難3日目か…」
男「姐さん……」
姐「男君、私の頼みを聞いてくれないか?」
男「なんですか?」
姐「Hがしたい。」
男「直球ですね。」
姐「いつ死ぬかわからないし……前から君の事を…」
男「……わかりました。」
姐「フフッ、じゃぁ服を脱ごうか?」
男「?! あ、姐さん…その股間についてるのは?」
姐「立派だろう?長さ18cm、太さ5cmの大物だ。」
男「ぁぅぁぅぁぅ……」
姐「反り返ってるし、どす黒くまるでナスビのようだろ?」
男「こ、この話はなかったことに…」
姐「こんな格言をしってるか?」
男「???」
姐「 鳴かぬなら 鳴くまで犯そう 男君 」
男「アーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

男「アーーーーーーーーーーーーーーー!!!
  っ夢?!………よかったぁ…
  …ひっぐ……本当に…えっぐ……夢でよかったぁ…」
551深夜のコンビニ:2008/01/03(木) 18:42:41 ID:ZYLdjA2a
皆さん、あけおめです。
552名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 18:47:58 ID:glCeNNUE
ちょwwwなんて初夢だwww
バイト中に読むもんじゃなかったZE☆とにかくGJ!
553名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 18:49:53 ID:3g7M8H+c
確か男君は地球がアホ毛に侵略される夢も見てたよな・・・・。
男君の脳内って・・・。
554名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 22:02:44 ID:t0bnYv0S
男君テラカワイソスwww

こうなると、姐さんの初夢も知りたいなw
555名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 04:20:56 ID:xZeNYbzd
>>550
なんたる悪夢……ッ!
556名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 16:35:25 ID:9NVfVJFY
GJです

そのとき姐さんは一体どんな夢を・・・!
557深夜のコンビニ:2008/01/06(日) 11:22:22 ID:bAWoDyU+
550の続き

 姐さんの初夢

男「姐さん大変です!」
姐「どうしたんだ、男君!!」
男×7「「「「「「「細胞分裂しちゃいました!」」」」」」」
姐「なんだってーーーー?!」
男×7「「「「「「「ど、どうしましょう?」」」」」」」
姐「……(考えてみればこれは夢にまで見た男君ハーレム?!)」
男×7「「「「「「「姐さん?」」」」」」」
姐「フフフ男君……なっ?!」

女A「きゃー男君がいっぱいよー!」
女B「じゃあ私は左端の男君をもらうわー!」
女C「早い者勝ちよー!」
女D「かかれー!」
女×たくさん「「「「「「「「「「おーーーー!」」」」」」」」」」

女×たくさん「「「「「「「「「「わーーーー!」」」」」」」」」」
男×7「「「「「「「うわー姐さん助けてーー!」」」」」」」
姐「男君!今行くぞ!!」
女×たくさん「「「「「「「「「「ふはははは!ここは通さないわよ!」」」」」」」」」」
姐「そこをどけ!」
女×たくさん「「「「「「「「「「無駄無駄ぁ!!!」」」」」」」」」」
姐「はぁぁぁぁ!『コンビニ奥義』!!」
女×たくさん「「「「「「「「「「な?!!」」」」」」」」」」
姐「『無双乱舞』!!!」
女×たくさん「「「「「「「「「「やられたーーーー」」」」」」」」」」
姐「話にならん。来世からやり直せよ、お前。」

姐「男君大丈夫か?」
男×7「「「「「「「姐さんありがとうございます、結婚して下さい!」」」」」」」 つ『婚姻届』
姐「ああ、全員サインするから一列に並ぶんだぞ?」
男×7「「「「「「「姐さん♪ちゅーーーー♪」」」」」」」
姐「ハーーーハッハッハッハッハッハーーー!!」

姐「ハーーーハッハッハッハッハッハーーー!!
  っ夢?!ーーーーーっ!何故だ?!
  ……神は死んだ…………しょぅ
  …………ちくしょぅ…ぅぅ…」
558深夜のコンビニ:2008/01/06(日) 11:33:25 ID:bAWoDyU+
おまけ 店長の初夢

店長「えへへへへ〜〜♪」

店長「や〜〜ん♪越〜♪んぅ〜ん♪」

店長「えへ〜〜♪えへへ〜〜♪」

ピンクな夢を見てるようですが寝顔が幸せそうなので無害です。
母親を起こしに来た越(店長の息子)が固まっていますがこれも無害です。
559名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 12:11:36 ID:8E5lrxb3
ちょwニーチェ
560名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 12:36:44 ID:CiV4BE1W
GJ
 
店長めっさカワイイ
561名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 00:08:25 ID:gzsOkOu8
え? 姐さんのこったから、初夢は力ずくで正夢にするんだよね?www
神は死んでも姐さんは生きてるから、夢を実現するにゃ無問題だとおもふ。
562名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 13:33:25 ID:mm1RrVhG
>>561
つまり・・・姐さんがバイト中に男君を無理矢理7つに引き裂くということ?
563名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 15:06:45 ID:nsHQu7o5
姐さん、それ七夜の決め台詞www
564名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 22:05:14 ID:qDydwBQP
実際の姐さんは強盗を一発で倒す強力なキャラだし、
いつ男君を強姦して既成事実を作ってもおかしくなさそうな凶ぼ(ry女丈夫だからなあ。

男君ももはやいつ犯されてもいいってぐらいに覚悟を決めてるようだし……なすびの件は別らしいがw
565名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 23:31:36 ID:YMEW9IYe
カウンター越し右ストレート把握
566名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 15:46:33 ID:CyZhejmN
>>565
強盗「さっさと金出せやオバサン!」

姐「私はまだ27だぁぁぁぁ!!!」

ってやつか
567名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 13:46:58 ID:oRCok/x5
>>566
オバサンってのは三十路からと相場が決まってるしナー。
568名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 22:23:51 ID:CTTcWcTP
>>567
そのうち

姐「私はまだ29歳と27ヶ月だだぁぁぁぁ!!!」

とか言い出すに違いない。
569名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 22:50:41 ID:holO6BBw
>>568
「永遠の25歳」とか言い出さん事を祈ろうw
570名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 23:00:42 ID:R69zYtic
そんな事を言い出す前にせめて男君と出来婚させてやれよw
この二人、まだキスもしてないんじゃなかったっけ?
571名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 23:47:20 ID:/ZyJyc/I
>>569
おいおいww
572名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 19:18:08 ID:Fa0qj6K7
姐さんの誕生日は15月36日でわかってます
573名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 07:22:59 ID:oDz3rk/8
>>572
それなんて好色撃墜王?
574名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 22:44:29 ID:WKNB9HiV
575名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 16:58:44 ID:kzc9Mpky
いや俺にはいるぞ

飲んだときの帰りとかに
576名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 20:46:27 ID:jAqgUvDr
コンビニ待ち
577名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 23:31:01 ID:1xXYyb1M
ちょっとコンビニで夜食狩ってくる。
578名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 21:34:39 ID:L+Pf9pSu
狩るのかよ!姐さんとか店長とかに通報されたいとは
ムチャシヤガッテ…(AAry>>577
579名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 21:44:18 ID:Gh1Sv9jM
いや、世の中に、姐さんとか店長のような人たちのいるコンビニ(仮に○ブン○レブン)があるということはだ

男くんがいなくて、我らが姐さん同様に侠気溢れる別の女性
(例えば「お姉さん」)が
日々退屈しながら変わり映えのしない店員生活を送るコンビニ
(仮に○ーソン)もありうるわけで

そこへ深夜、>>577が夜食を求めに行ったら
そこのひとりぼっちお姉さんに……

狩られるんだ

翌週になると、その○ーソンにお姉さんと>>577が並んで深夜バイトしてるわけだよ
580名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 15:39:22 ID:5bZgNCwu
>>579
さあその妄想をssにして投下したまえ

いやしてくださいお願いします
581名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 19:10:21 ID:HuvGJdlp
良く考えたらこのスレって深夜のコンビニが
「もうずっとオレのターン!!」
やってるんだよな、そろそろ誰か新作投下してくれよ・・・
582名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 20:00:16 ID:PI6ZhoON
4コマ漫画が独立誌になっちゃったような感じだな
姐御肌に憧れる男は多いはずだが

もっとも、エロ「パロ」板のせいか、オリジナル派の人材が多くない弱みはあるかも知れない
583名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 12:35:25 ID:9m7yRcxB
エロパロ板 過去ログ倉庫
http://ninjax.dreamhosters.com/eroparo/
584名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 17:50:23 ID:nWXMCwqi
クールな頼れる女性は『姐さん』ですか?
585名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 18:09:42 ID:jEATq19W
さらに少しだけ年上なら姉さん・・・多分
586名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:04:38 ID:XeTOxjCA
>>584
それに素直が加わると『素直クール』になってしまう可能性も…。

姉御肌と素直クールの境界線がよくわからんorz
587名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 01:01:06 ID:ayoJ8Kcg
姐御肌というと、頼りがいがあり、
芯の強いハードボイルドさ、ないしは強烈にバイオレントなキャラクターを持ちながら
一応常識はあって「ヤンデレ」でないことが必要かな
588名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 03:19:19 ID:CPIKNfFm
梅喧や志波空鶴がいい例じゃね
589名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 14:58:24 ID:shsWySgj
そういうキャラが恋をして変わるから難しいのだ…
590名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 15:12:52 ID:cBk7Smho
いや変わらなくても・・・
普段のキャラ付けから告るに告れなくてややツンデレ気味になってる・・・ってのはどうよ
591577:2008/01/27(日) 22:30:03 ID:5SEFx5Lu
そろそろバイト行くかな。
おまいらおやすみ。
592名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 01:07:02 ID:P/zar5vX
恋患い
593名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 17:52:16 ID:LcOOiiYy
良い言葉だよな
594名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 22:31:07 ID:3GmkoWLk
愛の奴隷
595名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 13:24:26 ID:ISwsTmCF
コンビニさーーーーん!!
596名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 21:12:49 ID:DHa3L2Vv
前にあった柔道のやつもおもしろかったな
柔道モノとしてはツッコミどころが多々あったが
597コンビニ神では無いけれど:2008/02/05(火) 00:15:26 ID:h6N05O1R
あと少し俺に時間をくれ…
598名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:52:39 ID:c7Ez3sA4
つ精神と時の部屋
599名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 14:00:08 ID:ZbFFPMZS
つインフルエンザ
600名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 23:02:34 ID:tPSa+vY5
姉御かどうかは微妙だけどバンブーブレードの横尾摩耶とかどうよ
あーゆー男っぽいのも良いかと
601名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 16:38:09 ID:JnOo2uXN
擬宝珠纏みたいなのしか思い浮かばないなぁ
602名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:16:49 ID:4QUJpko0
纏がイチャイチャしてる想像ができん
603名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 23:34:58 ID:0ta/MYb2
纏は男女関係には保守的っぽいからおおっぴらにイチャイチャすることはしないだろうが、
反面、惚れた相手には黙ってついて行きそうだ


普段は跳ねっ返りなのに、いざとなったら素直……。こういうのはなんて呼ぶんだろう


それはそうと>>597氏のご降臨はまだですか?
604深夜のコンビニ:2008/02/11(月) 23:48:43 ID:erP/L7dO
558の続き っていうか誰か小説書いてくれぃ

姐「店長、大変だ!」
店長「どうした、ついに胸がAカップに縮んだか?!」
姐「それはない。」
店長「っち!!」
姐「その舌打ちは置いとくとして。」
店長「あ?」
姐「男君がスランプになった。」
店長「……はぁ?!」
姐「とにかく見たほうが早い。」

男「187円が1点〜、208円が1点〜。」

店長「普通だな。」
姐「これからだ。」

男「ありがとうございみゃっ?!…またおこしゅっ…」

店長「……カミカミだな。」
姐「あぁ、カミカミだ。」
店長「アタシが手本を見せてやろう。」
男「て、店長!」
店長「こうやるんだ。ありがとうございます、またお越しくりゃしゃい…」
姐「言えてない、言えてない。」
店長「くぅ!」
姐「私の出番だ。ありがとうごじゃいます、まらお越しくらさいませ。どうだ!」
男「強引に誤魔化した?!」
店長「強引ぐマイウェイな奴だしな。」
姐「誰がうまいことを言えと。」

ぴんぽ〜ん

3人「「「ありがひょうございまひゅ、まりゃお越し下さいませ!」」」
客「………」
3人「「「………」」」

姐「カミカミな男君……萌えだな。」
605名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 00:13:31 ID:0oX5MclK
一ぁ番!!
コンビニさんありがとう!!
お心に叶うよう頑張ってみます!!!
606名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 02:06:24 ID:fu3Pa5LL
三人とも可愛いなあもう!!
607名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 02:17:24 ID:oe5WFSzn
前半の流れで超噴いた
GJ
608名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 11:13:28 ID:vUCDJdbc
てすと
609名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:35:52 ID:Dy9h5yaE
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
610名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:50:17 ID:GsKWXbuP
強引niマイyear〜思い出した
611名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 21:24:47 ID:qFtCdHGh
コンビニGJ!
そういや>>597さんはどこへ?
612名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:09:23 ID:kclZj1gS
遅筆で稚筆な597です。
いまから投下させていただきます。スレ趣向には
あってるのかな・・・?
613名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:11:00 ID:kclZj1gS
『弔辞を書く』
現在文芸誌で連載されている、いわゆるハードボイルド小説でべストセラーと
まではいかないまでも、この本は良く売れた。
「濃密に描かれた人間達の人生賛歌!!」
中々の大御所が気に入ってくれて、このようなキャッチコピーを付けてくれた
のも売れ行きの一因である。
瀧島敦志は中堅出版社の文芸誌勤めの二十九歳、この本の大ファンであった。
本のファンというのは、作者の作品は圧倒的に少なく、作風はまだまだ変わる
予感をさせた。
そしてもう一つは、著者と敦志は、ファンという崇拝意識にしては二人はあま
りに親密な仲だったから。
「というわけで、あと一章で今作品は終了ということで・・・」
「うん・・・」
どこか他人事のように空返事をするのは、高崎恭子。敦志の担当で『弔辞を書
く』の著者である。全体的に疲れの色もあるが、風貌は涼しげであった。
打ち合わせの店で出されたコーヒーを飲む姿一つをとっても、美しさを感じさ
せる。
「でも、最後が浮かばないんだぁ」
独り言なのか、敦志に向けた言葉なのか。頬杖で外の蕾を眺めたまま。
「昔からさ、どうしてもフランス映画は嫌いなんだ」
「・・・・?」
向き直ったかと思えば、何を言い出すのか。敦志は彼女の独自の比喩は嫌いで
ないが、仕事の関われば話は変わってくる。
「全部が全部そうじゃないけどさ。フランス映画ってラストシーンで主人公と
かヒロインが死ぬでしょ。あれが駄目なんだよね」
「はぁ・・・」
「努力した人が相応のものを得られない。そんな気がしちゃってさ」
そこまで言うと恭子はコーヒーを飲み干した。
「うん。まだ〆切まで時間あるでしょ。進展あったら連絡させてもらうね」
立ち上がり、コートの中の財布から千円札を二枚。レジで支払うとそそくさと
二人は喫茶店を出た。雪こそないが吐くたび息は白く昇った。
「代金、出しますよ」
「いいんだ。私が仕事を出来ていないんだから。・・・すまないな。何もなくて」
「会えただけで、楽になれるからいいよ」
白い息を吐き、恭子は自身のコートに両手を突っ込んだ。
いつからだろうか?
敦志は都度、二人の関係を思い返さずにはいられなかった。
最初に会ったのもこの喫茶店だった。
614名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:11:38 ID:kclZj1gS
「初担当は無名新人。ムっずいの選んだな」
もう三年と四ヶ月も前。初めて担当を持つ時、デスクは呆れたように言った。
デスクは五十にさしかかろうとする初老であったが、仕事柄感性は若い。そ
の上、長年の経験を持ち何分頼れる存在だった。その人の教育方針として、
無論、全てが通りわけではないがあらかじめ希望は言えるようにしていた。
デスクとしては無難なドラマ紹介でも選んで欲しかったのであろうが、承知
のうえでこれをとった。というよりも敦志なりに成功の自信が有ったのだろ
う。もう一度資料に目を通すデスクを尻目に、敦志は既にタイトルすらない
作品への大きな賞賛に酔っていた。
当時の『高崎恭子』は現在よりも大雑把な文章を書く、同業と出版関係者し
か認知していない。
一度他誌主催の文学賞で中堅に入ったきりの華々しくない駆け出し中だった。
それでも敦志は恭子の作品に大きな魅力を感じている。駄目でもともと、デ
スクはこの頑固な青年の頼みを聞き入れた。デスクは薄い眼鏡の位置を直す
と敦志を睨むように見据えた。さすがに往年の凄みに敦志は背筋を伸ばす。
「やってみろ!ただしだ。作家の承諾から、仕事の結果。担当の責任は軽く
ないぞ!」
「ッはい!!失礼します!」
広げた資料を寄せ集めると、敦志は急いで部屋を出た。そのまま小走りに自
分の机に着くと、パソコンの端に貼ったメモの連絡先に電話をかけた。
立った三回半のコールが異様に長く感じ入られた。
『もしもし?』
出てきたのは少し嗄れた女性の声。
「もしもし!高崎恭子さんですよね!?私、秀光社文芸青雲の瀧島敦志と申
します!」
『はい・・・。少し声落としてくれますか?』
「あっ!すいません。でですね今回お電話させて頂きましたのは、高崎さん
に連載のお話を」
『!はい、引き受けます!!えっ、詳しいお話はいつでも出来ます!はい!』
「声落としてもらえますか?・・・」
右耳の違和感を残したまま、敦志は会社より徒歩十分、駅前の喫茶店に入っ
た。十月中旬、天は高いが、空気は冷えきっていた。暖を求め自然と早足に
なった。
できるだけ窓際、肩までかかった黒髪。電話で確認した人物は、どこまでも
爽やかな風が吹いている気にさせた。まだこちらに気付いていないらしく、
窓の外の色づいた銀杏をうつろに眺めている。
「っと〜。高崎恭子さんですよね?」
「!はい。瀧島さんですね。高崎です」
当然だが席を勧められた。そのとき自然に出た笑顔が一層健康的な美しさを
際立たせ、敦志は一瞬目をそらした。
615名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:12:21 ID:kclZj1gS
連載は三月から、毎回十ページ。新人にしてはかなりの好待遇だったのは、
青雲自体、大物連載を終えたばかりで売上が幾ばかりか落ちた事と、恭子の
人柄にあった。デスクに引き合わせたときの新人ながら剛毅さと仕事への並
ならぬ思い入れが気に入られたらしい。
事実彼女は仕事において一切の妥協を見せようとしなかった。
回をますごとに文章は洗練され、より人間は現実味を増し、あたかもその世
界に居るかのような気さえ起こさせた。
「敦志やったなおい!大成功じゃねえか!!」
全盛期にいかないまでも、売上は確実に上がった。デスクは満足げにメタボ
気味の全身を揺らした。
「けどなぁ、彼女少し・・・・」
「分かってますけど、止め様がありません・・・」
その彼女の熱心な姿勢に不安を抱いていたのは恐らくデスクや敦志だけでは
ない。
恭子は会うたび疲れが濃くなっていたからだ。このままではいつか、ツケが
来る。編集部の誰しもが考えた事はそう遠くなく訪れた。
高崎恭子が倒れた。
原因は過労と栄養失調。原稿を書き終えたことで気が抜けたようだ。
「ホントに、無茶しないでください」
「すまないな。〆切やばかったから。ろくに食べずに書いてたら・・・・」
本気で彼女の身を案じる敦志を尻目に、病室でも恭子はペンを走らせていた。
担当するものが倒れては敦志も仕事のしようがない。埋め合わせは、ベテラ
ンが助けてくれるそうだ。
「ところでさ」
「はい?」
「今日は担当としてきたの?」
「どういう事ッすか?」
「担当として来たの?それとも、個人として私が心配だったから?」
心なしか、恭子の頬は赤い。芯から凍るような緊張感。
「それは・・・」
正解はハーフ。仕事も兼ねているが恭子のことは心から心配だった。
「はははは!冗談。はぁ〜。ねぇカルピス買ってきてもらっていいかな?」
思わず椅子から滑り落ちた。恭子はクツクツと笑っている。まるで、子供の
悪戯。普段感情を表に出さない恭子の意外な一面だが、困り物だ。本気で何
かを期待したこちらが馬鹿だったようだ。多少憤慨しながら小銭を確認した。
「カルピスで良いんですね?」
「そんな、怒るなって、敦志」
下の名前で呼ばれるのは初めて。敦志は再び、体中が冷えてドアの手前で立
ち止まった。
「名前でいいでしょ?私の方も恭子の方が気が楽だ」
616名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:14:48 ID:kclZj1gS
傑出した才能を持ちながら、何処かが欠落した支えたい女性。
敦志の中で恭子への評価が変わったのは、この入院を境にしてからだった。
それは愛情や慕情というよりは、奇妙な友情に近かった。敦志と恭子の当人
たちがそう思っていても、周りの目が同じようにとらえるとは限らない。
編集部は勿論の事、打ち合わせで通う喫茶店のマスターら。彼らは二人のこ
とを『不器用同士の進展の遅いアベック』などと思っていた。
デスクもとい編集部の方針として仕事をこなせば社内恋愛は容認、どことか
支持している。だから敦志は打ち合わせに出るたびに受付嬢の丸山涼子らが
嬉しげに眺めているのを、背中に感じていた。本人たちに自覚がない以上「
根も葉もない噂」であるが、言いふらしているのがあの初老のデスクとなれ
ばそれは不可抗力。ただ、恭子と会うと会話が弾むのは確かだった。
大きな転機が訪れた。
十二月二十八日。金曜日。
曇天の後雪。天候なぞお構いなしで、今日は忘年会。三時で営業を終えると
いう能天気ぶり。問題はまたも恭子が不摂生で原稿が届いていない。
現在時刻十二時二十三分。
「敦志!飲みだぞ!忘年会にわだかまりを持っていきたくないだろう!!」
先輩に言われようが、恭子が届けられないのだから無理な話だ。
理不尽な文句を言われつづけ三十分を回ったころ、敦志の電話が鳴った。
「はい!原稿ができた!はい!・・・いや・・・今日だけど」
「どうした敦志?」
「すいませんちょっと。・・・熱下がったから今から来るって言い出して。月
曜までに出来ますか?」
「敦志ッッ!!」
珍しくデスクが声を荒げて机を叩いた。賑やかな編集部に電気信号が走っ
たように黙り込む。
「彼女が弱ってんのに男が黙ってんのか!くく彼女の家にいけ。看病もして
こい」
にやりと笑った瞬間、弾けたポップコーンのようにはやし立てる声に溢れ
た。困ったような、恥ずかしいような気持ちが渦巻き、気がつくと敦志は
荷物一式とコートを持っていた。
「勝手に恋愛パート書き足すなよなぁ」
「いいっすね。敦志の奴。若くて爽やかで・・・」
大学以来、恋を忘れた先輩は机に突っ伏せた。
恭子の住むアパートは秀光社から電車で一時間。閑静な住宅街の小さなオ
ンボロアパート。住人は管理人の若白髪とおのぼりさんの高校生と恭子だ
けといった始末。玄関で取り次いでいると問答を聞いた恭子が降りて来た。
「敦志・・・!?」
「すいません。はぁ・・・ハァちょっと、迷っちゃって」
「バッカあんた。ホントにもう良くなってたのに」
形はどうであれ、いま敦志は恭子の部屋に居る。恋人でないと悟っていて
これは耐えがたい。もさらに理性に追い討ちをかけるようにテレビには『
京横線全線運転見合わせ』の文字が光っている。
「敦志、帰れないな・・」
忘年会などとうに忘れていた。今、敦志は力なく肩を寄せる恭子の対処に
本能と理性が激戦を繰り広げていた。
617名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 23:19:33 ID:kclZj1gS
長いこと待たせた上に、途中まで。さらにはsage忘れとつくづく申し訳ありません。
なんか書いてて働きマンを意識してしまったりなど・・・・
姐御肌!?ですが自分でもよく分からなくなってしまった。
では。
618名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 02:57:26 ID:CI0J1hOt
>>617
いや十分GJだぜ。
619深夜のコンビニ:2008/02/14(木) 17:44:33 ID:Fs7bc1SC
>>617 GJです!
604の続き バレンタインなので

姐「ふはははは!とうとう買ったぞ、4千円のバレンタインチョコ!
  これを男君に渡せばハートをゲット!!
  ……いや、あからさまに本命を渡すのもどうだろう…
  かえってドン引きされたりしないだろうか?
  …くっ私はどうすれば?!」

男「おはよ〜ございま〜す。」
姐「ああ、夜10時だがおはよう。」
店長「おはよーさん、ほれチョコだ。ありがたく受け取れ。」
男「ありがとうございます!」
姐「なっ?!」
店長「300円の義理だがな。」
男「あははは、……えっと姐さんは?」
姐「………ん。」つ「チョコ」
男「ち、チ○ルチョコ?!」
店長「たしかお前4千円の本命チョコ買ってなかったか?」
姐「何故それを?!」
店長「偶然見た。」
男「あーー……ほら店長、姐さんにも渡す相手がいるんですし…」
姐「ちょっ…ちが」
男「義理でも嬉しかったですし……うわ〜ん!」
姐「男君?!待つんだ、男くーん!!」
店長「お前ら仕事放棄かよ!!
   …はぁ、(ぴっぽっぱ)あ〜もしもし?
   馬鹿2人がどっか行っちゃったから帰れそうにないや。
   ん?ああ、じゃぁ戸締りよろしくな。……はぁ…」

男「ううぅ……チロ○チョコって涙味が出たんだなぁ…ぐすっ」

姐「ううぅ……高級チョコって涙の味がするんだなぁ…ぐすっ」


後日、誤解は解けました。主に店長の努力によって。
620名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 19:50:24 ID:PLuFSkKc
>>617
GJ!
>>619
店長GJwww
621名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 20:43:12 ID:XPH7zeo8
>>617
文章が下手……とまではいかないんだが、時々おかしな言葉の使い方や、
変な句読点の打ち方があって読むのに苦労する

誰が何をどう考え・どう行動しているのか、ちゃんとした文章で描写出来なければ、せっかくのストーリーも読み手に伝わらない
流れを整理して、執筆後何回か読み返してから投下するだけでも大分違うと思うので、次回に期待


文章といえばこのスレの看板・コンビニシリーズだが、この人はSSも相当上手いはずだ
登場人物は2,3人、ほぼ会話のみのストーリーなのに、光景が目の前にはっきりと浮かんでくる
うそだと思う人は自分で同じことをやってみるといい。
このシリーズが、発想の豊かさはもちろん、徹底的に無駄の省かれた文章と、
極限まで洗練された構成を持っていることに気づくはず
622名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 04:14:51 ID:lAYRbRt6
>>621
そんな事いうならお前がまず書いてうpしろ

書いてくれるだけでありがたいのに書かないで見るだけの奴が文句言うな
623名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 05:07:47 ID:ql5Cythx
>>617GJ!
私は>>617の素朴な文章が好きですぜ。
続編も期待してます。
624名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 07:13:41 ID:H64vmZOv
>>617 619
おのおのGJでした!
617さんの疑問点ややシチュ舞台にかたよったせいかなって?

>>622
おまぃさ、まさにKY
625名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 17:18:51 ID:8hvZOEPA
>>617>>619
GJ、このシリーズ好きだァ・・・

>>622
確かにな、>>621のようなイタい子は生暖かい目で見守りつつ華麗にスルーしろ
反応するだけスレが汚れるってもんだ
626名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:57:04 ID:XNIEAy3V
コンビニさんGJッス!
>>617さんもGJッス!
ただもう少し改行をこまめにしたり行間空けてくださるとありがたいッス
627名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:18:00 ID:ex0CpbG4
>>617
情熱的かつクールな姉御さんだ。
こういう人には支えてくれる人が必要だよなー、となんかしみじみしてしまったよ。

>>619
張り切りすぎてから回ってるよ姐さんw 素直になれば一発でいけそうな感じがするが、そうならんのが魅力でもあるな。
628名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:17:51 ID:VvoxOvEV
保守
629中編 1/2:2008/02/20(水) 00:01:50 ID:VvoxOvEV
617の続きをいかせていただきます。
今日逃がすと、開きすぎてしまうので、小出しで申し訳ないですが中編です。
後編は今週末から、遅くて来週末には。






情けない男。自身に貼ったレッテルは重い。目も合わせられず敦志は恭子
を布団に寝かせた。いくら関係がないとは言え、女性である事を忘れた事
はない。それにしてもこの部屋は何もない。小さな机と、資料用の文献の
本が五・六冊。本当にそれだけだった。
「大丈夫だってのに・・・」
そう言いながらも恭子は気だるそうだった。七度二分。高熱とは言いがた
いが、行動には倦怠感が付きまとう。
「駄目です。そうやって半端なときに動くとぶり返すんすよ」
「母親かよ・・・」
恭子は面白くなさそうに、天井を主とした世界を眺めるしかなかった。
そのうち、同じシミを見るのみも飽きて参考資料とペンを出した。それで
も、思考は働きづらい。
「自分が何か作りますから。それ食べたら寝てくださいよ」
原稿用紙とにらめっこをしていた恭子の顔が一瞬晴れたのを、敦志は知ら
ない。
(この七面倒くさい『母』に甘えてみるかな・・・)
台所では敦志の手際よく作る音が響いている。最近ここは使われることは
少ない。仕事になると恭子は睡眠欲も食欲も忘れるらしい。
ない食材をかき集めて作った雑炊に、恭子はゆっくりと手をつけた。
「栄養切れてんですから、少し無理してでも食べてください」
「得意なんだな」
「大学の時から一人暮らしでしたからね。それに嫌いじゃないんですよ」
ここ三日はまともに食事を摂っていなかったようで、実に美味しそうに食
べて見せた。快復にむかっているのは本当のようだ。
「ありがとう。ご馳走様でした」
「お粗末さまです・・・ッく」
「どうかした?」
「いや・・・恭子さん、ほっぺた」
雑炊の米粒が口の周りに一つ。いかにも、どこか抜けた恭子らしい。
敦志の中でおかしな感覚が走った。その衝動のまま顔を一気に近づけると、
そっと指で取り払った。
「!?敦志・・・」
恭子とは五センチの距離もない。敦志の中の衝動は一気に爆発した。
このまま奪ってしまえ。
何をかは敦志本人も分からない。あるのは恭子を押し倒すような形でキス
をしていると言う事実だけ。目が合ってようやく何をしたのか理解した。
「ん・・」 
「!!?すいません!・・・その」
「あっ・・・」 
「飲みもん買ってきます!!」
「敦志ッ!」
走って恭子の部屋から逃げ出した。恭子は布団の上に座り込んだまま、静
かに唇を撫でる。自分のものでない気がする。
「嘘・・・」
全てが現実のことと思えなかった。
だがそれは不思議といやな感覚ではなかった。
630中編 2/2:2008/02/20(水) 00:03:50 ID:2o1Q0AST
(ヤバイ、馬鹿した!え!?ヤバ。何で!?何してんだ俺!?)
湧き上がった感情は生まれて初めてで、なんと呼べばいいのかも分からな
い。始めてきた町を、とにかく走った。雪など気にしない。肩で息をして
いる。そうわかったのは、駆け込んだコンビニで止まったから。
このまま今日は帰りたかったが、荷物はあの部屋に置いてきたままだ。
彼女が好きなカルピスでも買っていこうか。それよりなんと言うのか。
吐きそうになるほど、一気に思考が叩き込まれる。
「お買い上げ、1768円になります」
「・・・・はぁ」
「・・・お客様!?」
何をしているんだろう。
仕事相手であるはずだった。仲が良いと言っても、補佐する担当としての
つもりだった。恋愛感情を持ち込んだつもりはない。
それでも、事実キスをしていた。敦志は初めてではないが、こんな形です
るのは自身の半生に前例がない。
気の弱そうな店員になんども呼びかけられ、買ったのは風邪薬と軽食とカ
ルピス。
コンビニの外は雪がさらに強くなり始め、行きとは別の意味で走ることに
なる。
結局戻ってきてしまった。玄関に臨む受け付け窓から管理人は不思議そう
に見ていたが、俯いて通り抜けた。
「恭子さん」
ドアをノックして部屋の主の名前を呼んだ。返事は遅かった。
「入ってくれ」
空気が苦しい。吸い込むたびに肺が拒絶反応を起こしそうな錯覚がした。
「寒・・・かったろ。こんなに。風邪引くぞ」
コート中に付いた雪を振り払う時、同じ衝動が走ったが、今度は抑えた。
すんなりと部屋に入れてくれた。
「雪払った時。さっきと同じ目だった・・・」
「ホント、すいま・・」
「格好悪」
耳がチリチリと痛むような言葉。覚悟はしていたが、現実に言われると、
どうしようもなくなった。
「敦志さ。何に焦ってんの?」
「いや、だって普通に、怒ってるでしょ・・・」
「ふぅ。馬鹿。少し驚いた。・・・けど嫌じゃなかった。驚いただけ。あん
なことされた事なかったから」
恭子は背を向けているが、短めの髪から出た耳が、先まで真っ赤になって
いるのが見えた。赤いのはきっと風邪の所為ではないはずだ。
「好き・・・なんだろうな。うん。敦志のこと。うん」
時間は二時二十分過ぎ。今日はまだまだ長そうだ。敦志は浮かれきった脳
で、そう考えた。
631名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:06:39 ID:2o1Q0AST
さてはて、素直クールに成ってしまいそうなここからが問題。
とにもかくにも、ご期待に添えるよう精進します。
では。
632初めに断っておくが俺は>>621じゃあない:2008/02/20(水) 03:25:10 ID:YU/USHtL
>>631
gj

ただ、視点は統一した方が良い。三人称視点ならなおさら。
>>630の23行目あたりから、視点が敦志 → 恭子 → 敦志になっていて、視点が次々変わると読んでる方は混乱する。
空白行を挟むなど、視点が変わったことをもっと明確にした方が読みやすくなる。

句読点に関しては、一度、句読点を全く打たずに文章を書いて、後から「ここに打てば読みやすくなるな」と思うところに打つと、推敲も一緒にできて楽。
音読した時のリズムを大事にするやり方もある。
誰かに読み聞かせるように読んでみて、強調したいところや、重要なところの直前に打つと、何が言いたいのかが伝わりやすい。

日本語の間違いに関しては、もっと沢山の本を読めとしか言えない。
少し古めの小説や、「問題な日本語」(北原 保雄 編 大修館 刊)などがオススメ。
633名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 19:00:14 ID:w6CgSGPn
>>631
グッジョブ
>>632
読ませてもらってる立場にしては偉そうだな
俺は普通に読めるし、これが読めないのは単に読解力不足なだけだと思うが
もう投下してくれる職人さんに対しての余計なお節介としか言えない
634俺は>>621でも>>632でもないが:2008/02/20(水) 21:47:38 ID:5uxBU4/v
>>621>>632もそんな的外れな指摘をしているとは思えない。
むしろ作品をちゃんと読んでいるからこそ出てくる指摘じゃないか?

別にこの作品を貶めるつもりは全くないが、まともな読解力のある人なら
文章がまず読みづらいと感じると思うし、>>621>>632はそれに的確なアドバイスをしていると思う。

こういう風に書くと、必ず「そんなに言うなら自分で書け」とかトンデモ理論を言い出す奴がいるが、、
俺には『どんな作品だろうとマンセー=ネット上の礼儀』とか勘違いして思考停止してる奴のたわ言にしか聞こえん。
もしくは批判と悪口の区別がついていないか。どっちにしろ中2だな。
「読ませてもらってる立場で〜」とか、何をそこまで卑屈になってるんだ?



こんな長文を書いてる時点で俺もKYの仲間入りなんだろうな。
職人の皆さん、投下しづらいふいん(ryになってごめんよ。

でも、こんな空気など一変させてしまう続編・作品を期待しています。

635名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 21:58:22 ID:evRrUuVI
なんか…良からぬ方向になってますね。
636名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:27:35 ID:NL0+yrCz
んー、俺も的外れな指摘だとは思わんね。
本当に役に立たないレスってのは「つまらん」とかの一言だけ、とかだし。
ここまで丁寧に書いてくれれば、参考に出来ることも多いんじゃないかな?
ある程度読めるレベルだからこそもっと上手くなってほしい、っていう>>632の考えも分かる。

ただまあ、その辺は職人さんのスタンスにもよるよね。
単に楽しみで書いてるってだけの人にはアドバイス自体ありがた迷惑でやる気を削ぐだけのものだから、
「指摘お願いします」的なことを書いてない限り、アドバイスとかはするべきじゃないかなーと思う。

ともあれGJ。勢いでやっちゃったな敦志……焦りすぎてて落ち着けハマーDと言いたくなるがw
恭子さんの「母親かよ……」ってぼやきがなんか好きだ。
637名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:27:36 ID:Mci17ncZ
……とにかく無益な争いは避けたい。

突っ込まれている作者さんには、手近なライトノベルでいいから目を通して
視点の用い方と、文章の組み立てとを再考されること、
それに推敲がてら、エロパロ板で読みやすい書式にレイアウトなさることをお薦めさせて頂きます。
シノプシスは面白いんだからもったいない。
638名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:59:34 ID:+61ZnSeY
>621や>632は参考になるかもしれない
だが>634は何の参考にもならない。ただ自分の言いたい事をぶちまけて空気悪くしているだけ
639名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 23:14:48 ID:2o1Q0AST
いや、私の力が足りんばかりにここまで話し合っていただいて
耳が痛くも嬉しいやら、喧嘩腰にさせてしまって申し訳ないやら。
本当にありがたい。感謝の一言です。
640名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 23:16:49 ID:NL0+yrCz
>>639
うむ、多分>>633>>632みたいに書かれてあなたがやる気を失わないかと心配したんだろう。
どっちも良かれと思ってやったことだろうから、気にしすぎないでくだしあ。
でもその様子だと大丈夫そうだね。自分なりのペースで精進されたし。
次回も楽しみにしております。
641コンビニ:2008/02/21(木) 00:14:03 ID:VGsZQ7rM
こうやって皆が意見を書き込んでると小説を書いてみたくなります。
ただし俺には描写表現のスキルが…orz
>>639には最後まで頑張って欲しいです。実際、楽しみにしてますし。

皆イイ人達だからココは居心地がいいですねぇwww
642名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:41:23 ID:L7x/9vHy
とりあえず書くのです。話はそれからだZE☆
書き手さんがしてほしいってんならできる範囲で批評でも添削でもするよ。
それでもっといいのが読めるなら喜んで。
643名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 08:55:30 ID:bvJOQbGs
嫉妬スレみたいになるかと心配したよ。
644名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 16:40:21 ID:FXd7dEUP
アドバイスとかは別に悪いとは思わないけどねえ。乱暴な言い方さえしなければ。

ともあれGJ!素直クールになりそう?いいじゃないかクーデレ!

やりやすい方でいったほうが自然にいけるし流れのまま素クールでいっても全然いいっすよ。
645深夜のコンビニ:2008/02/23(土) 00:59:46 ID:aTzkB+Gz
619のつづき

姐・男「「お疲れ様〜。」」
店長「お疲れ〜。」
男「あ、そーいえば店長〜。」
店長「あんだよ?」
男「店長って一児の母ですよね?」
店長「そうだけど?義理だがな。」
男「料理、できるんですか?」
店長「………(ツイッ)いらっしゃいませー。」
姐「華麗にスルーしたな。」
男「触れたらダメな話題でしたか。」
店長「できないとは言ってないっ。」
姐「スクランブルエッグと炒飯が得意と記憶してる。」
男「見事にまぁ……」
店長「っ!そうゆー姐さんはどうなんだよ!」
姐「ふむ、丁度材料もあるし…今から家に来い。ご馳走してやろう。」

姐さん宅

姐「ささ、楽にしたまえ。」
店長「そこかしこに散らばるエロ本が気になるんだけど…」
姐「気に入ったなら貸し出すが?」
店長「アホか?!」
男「姐さん、このフックはインテリアですか?」
姐「ん?あぁ今準備するから待ちたまえ。」
男「??」
姐「ふふふ、新鮮だぞ。」
男「?!」
店長「あ、あ、アンコウ?!」
姐「ふはははは!たらふく水を飲め〜!!」

店長「で、何故アンコウ鍋なんだ?」
男「はふはふ。」
姐「母に初めて教わった料理だ。」
男「アンキモ〜。」
店長「どんな母親だよ。」
男「椎茸きらい〜。姐さん、あ〜ん。」
姐「あ〜ん(ぱく)。好き嫌いは もきゅもきゅ いかんぞ、男君。」
店長「お前も食ってんじゃねぇよ。」
姐「あぁ、私は今天国にいるようだ。」
店長「エロ本だらけの天国なんてイヤだぞアタシは…」

3人「「「ごちそうさまでした!……げぷ。」」」
646深夜のコンビニ:2008/02/23(土) 01:01:38 ID:aTzkB+Gz
他にも「熊鍋」「猪鍋」が得意な姐さん。
647名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:11:31 ID:e3ID4+4H
鍋だけなんですか姐御・・・そして一児の母が他の家で夕食ってのはどうなんだ・・・
って重箱の隅を突付くようなツッコミはともかく、GJ
姉さんらしくていいなァ・・・
648深夜のコンビニ:2008/02/23(土) 08:10:05 ID:aTzkB+Gz
>>647
大丈夫、仕事終わった後だからこれは昼飯だ!
真昼間から鍋というのもアレだけどなw
649名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 08:21:58 ID:BPK4tad7
そもそもアンコウの吊し切りをマスターしていて、女なのにエロ本を大量保有する姐さんがすごい

650名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 15:02:48 ID:kfmnixnL
ていうかアンコウをどこで手に入れたんだ姐さんは
651名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 16:26:53 ID:up8lsiiY
>>650
(そんなの男君のハートをゲットするのに比べたら)ちょろいもんだぜ
652名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 17:23:48 ID:jQcnRAzi
きっと「アンキモ! アンキモ!」と叫んで警察に捕まった男の置き土産だよ。
653名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 23:56:38 ID:HAQjucA1
使い古された「あ〜ん」ネタなのに十分萌えたww流石コンビニ。
654名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:17:27 ID:Qn+7looo
流れぶった切ってスマンが言わせてくれ



関西弁って姐さんっぽくない?
655名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 18:25:57 ID:Vat5yHSO
そんなこたーない、ただsageる流れをぶった切るのは自重してくれ
656コンビニ:2008/02/24(日) 22:38:04 ID:JRMvoSQF
「sage」を調べて意味を初めて知ったよ
これからは俺も使うことにする。

>>655 俺も気をつけます。
657名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 00:20:40 ID:1wlvAlgC
>>648
そうすると『深夜』のコンビニですら…
まぁギャグ・コメディー作品で矛盾を探してたら楽しめんが。
まいどGJです!!
658名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 07:40:39 ID:PhiQRZRo
店長「チャーハン作るよ!」
659名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 20:53:05 ID:PuwRaRiy
姐さん「餃子も焼くぞ」
660名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 22:57:05 ID:1VotRdL5
男「僕はスープを作りますね」
661名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:10:42 ID:i06FHi8f
             /             |
             l" 天 洋 食 品   l
           ,.,、_lー-―――――‐─--、/l
          ヾイ    /{ { ヽ、ト、  ヽ ヽ \
           {  .ト{\ヽ',  メ __\  ヽ ヽ )
/ ̄ ̄ ̄ ̄ /|  ゝ  |"ひ)  \  イびゞ \ ヽ ヽソ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|  ノ  ト、"´,.     ー ノ /// i  <餃子が入り用と聞いて駆けつけたアルヨ
| 天洋食品 |/| /.  {   ゝ     /  レ//  }
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/|! {   ヽ  ヽ⌒>  /    レ´ }レ
| 天洋食品 |/|:|.V{   \ └ ´  / ,.イ/  /ゝ丿
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|:::/-、 V{   >ー┬|/  ! ,.イノ " ゙\
| 天洋食:::::/ ヽ  |_   \ ヽ   _ _  / /  //
| ̄ ̄ ̄/"     !      ̄ ヽ\. \____/ /   //
.| 天ノ ̄ ̄ '''    l       \__/|-、 /  / /
| ̄/          |        "~  ) `´ / ' >
662深夜のコンビニ 外伝:2008/02/27(水) 00:39:54 ID:k4Uo5n+C
姐「さぁ、やってきました。」
男「とうとうやっちゃいました。」
姐「作者が無謀にも短編を書いたらしい。」
男「読み返しては修正し、読み返しては修正し、それが10回以上……」
姐「憐れだな。」
男「時期的には>>380の辺りだそうです。」
姐「私が出てなくても拗ねるなよ?」
2人「「では、どうぞ!」」
663コンビニ:2008/02/27(水) 00:58:24 ID:k4Uo5n+C
あれ?投稿したのに表示されてない?なんで?
664名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 01:00:25 ID:G0EWXIWA
新種のAA規制とやらのせいで、最初に空行いれると書き込みが反映されないとかあるらしいッスよ。
しかも何の警告もなしに虚空に消えるという恐ろしい罠。
それじゃないですか?
665コンビニ:2008/02/27(水) 01:02:33 ID:k4Uo5n+C
>>664 さんくす! やり直してみる!
666名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 01:03:32 ID:eN5V/5Kb
>665
wktkして待ってます。
667深夜のコンビニ 外伝:2008/02/27(水) 01:05:11 ID:k4Uo5n+C
再投稿!

「あ〜はっはっはっは〜!今帰ったぞぉぅ!!」
いきなり酔っ払いとして登場したこの物語の主人公。
眼つきが鋭かったり、身長が150cmにも満たなかったり。
更に体の起伏が少ない、よく言えば『スレンダー』。
悪く言うと『ぺちゃぱい』。
今年で29歳になった、三十路直前である。
この女性の名前は『天城 千代(あまぎ ちよ)』という。
千代のことを表すのなら簡単だ。
『某コンビニの店長』
これだけで分かって頂けると思う。

「かーさん、こんなトコで寝ないで欲しい。」
この男は『天城 越(あまぎ えつ)』
少々表情が乏しいのがキズな千代の息子である。
まぁ育ての親であって正式な親ではないが。
一応血は繋がっていて血縁上では従姉弟同士の2人である。
越は5歳のとき両親を失った。
それを当時16歳の千代が引き取ると言い張り、
『養育費はアタシが出す!』そう宣言した。
両親は無理だと反対したが、高校に行ってアルバイトして家で寝る、無論遊ぶ暇はない。
そんな生活サイクルだろうが千代は弱音を吐かなかった。
そのとき働いてたコンビニに就職し、何故か店長にさせられ今に至る。
そんな生活が健全という訳がなく身長も碌に伸びず、胸も膨らまなかった。
また恋をする暇などなくこの歳になってもHはおろかキスすら未経験という始末。
その頃の千代の口癖は『恋をするよりも金が欲しい!』であった。
ここまでして自分を育ててくれた義理の母に越はすごく感謝をしている。
「かーさん、ここで服を脱がないで。靴は脱いであがって。右足あげて、つぎ左足。」
……感謝をしているんだと思う。
668深夜のコンビニ 外伝:2008/02/27(水) 01:05:44 ID:k4Uo5n+C
「お〜我が息子よ〜水をくれ〜。」
床にドカッと座り込む千代。
残念ながらスカートではないのでパンツが見えるというアクシデントはない。
水道水ではなくミネラルウォーターをコップに注ぎ氷を入れる。
その動作に無駄がない。既に慣れたものであった。
「ごくっ…ごくっ…ぷはぁ〜美味い!」
ただの水なのだが美味しそうに飲む。いつもの事だと嘆息する。
「どうしたの?そんなにベロンベロンになって。」
心配しているのだが言動が夫を迎える妻そのものだ。
そんな越に千代は絡む。
「聞いてくれよ〜越ぅ〜。あのブァカァ2人組みがさぁ〜。
 アタシを三十路だって馬鹿にするんだよ〜。
 まぁだ20代なのにぃ〜!」
あと10ヶ月もしないで30代に突入するとは口が裂けても言えなかった。
それにしても酒臭い。
ついでに眼が据わりただでさえ悪い目つきが更に悪くなっている。
「馬鹿っていつも愚痴ってる店員さんのこと?
 …その人達に関しては諦めたほうがいいと思う。
 それより誰と飲んで来たの?」
この義母を馬鹿にできる人達なんてその2人しか思いつかない。
むしろどこの馬の骨と酒を飲んだかソッチのほうが重要だ。
「あっひゃひゃひゃひゃ〜1人で飲んだに決まってるだろ〜。
 何ぃ〜?おかーさまラブな越君は気になるのかなぁ〜?
 アタシは越一筋だからだーいじょーぶだぞぉ?」
最後が疑問系なのが気になるが相手は酔っ払いなので無視しようとするが
その酔っ払いの一言が嬉しくて越の無表情気味の顔が少し喜色に染まる。
「なぁのぉでぇ〜アタシをベッドに運んでくれ〜。」
やれやれと寝室まで千代を運び服装を緩め寝かせた。
「おやすみ。」
酔っ払いな母親の返事は寝息だけだ。
だがそれに満足し越は自室で眠りに付いた。
669深夜のコンビニ 外伝:2008/02/27(水) 01:06:39 ID:k4Uo5n+C
翌日、千代は二日酔いでうめき声を上げながら起きてきた。
朝ご飯は味噌汁、焼き魚、ご飯である。
千代は『二日酔いのときの味噌汁はうめー。』と言うが越には理解できない。
2人で向かい合って食べていると越が思い出したように発言した。
「あ、かーさん。」
(うん、味噌はやはり白にかぎるな!)と考えながら
千代は「ん?」と返事をして味噌汁をズズッと啜る。
「好きです。」
瞬間、味噌汁を噴射した……目の前にある越の顔面に向けて。
「ごはっ!がふっ!なっにを?!」
千代は訳が分からず混乱する。

Q,何をされた?
A,告白された。

Q,誰から?
A,自分の息子から。

Q,誰に?
A,母親である自分に。

Q,何故?
A,わからない。

疑問と回答が頭の中をグルグル駆け回る。
「かーさん。」
不意に越の声が思考を遮る。
「な、なんだ?!」
思わず声が裏返ってしまう。
もう何がなんだか分からない。
「熱い。」
味噌汁も滴るイイ男、という訳にはいかない。
豆腐とワカメまみれの息子に慌ててタオルを持ってくる。
「悪かったな、いきなり味噌汁吹きかけて。」
わしわしとタオルで拭かれつつ、コクコクと頷く。
ふと千代は自分は悪くないのでは?という考えが浮かんだ。
そもそもの原因はこの息子の愛の告白ではなかっただろうか?
「なぁ越。さっきの『好きです』発言は冗談だよな?」
寧ろ冗談であってくれ!そんなニュアンスが含まれていた。
対して越は顔色一つ変えずに言う。
「本気。」
越は口下手だ。故に飾り気のない本音を言葉にする。
千代はどう返せばいいかわからない。
告白なんてしたこともされたこともない。
まさか人生初のプロポーズが息子からだとは思いもよらなかった。
だが気になることがあった。
「……お前が恋人になったとしてアタシをどうしたいんだ?」
越は答えない。
というより眉をハの字に口をヘの字にして考え込んでいた。
千代の脳裏に最悪の光景が浮かぶ。
670深夜のコンビニ 外伝:2008/02/27(水) 01:07:25 ID:k4Uo5n+C
首輪に繋がれる自分。

縄で卑猥に縛られる自分。

夜の公園を全裸で散歩させられる自分。

浣腸され強制排泄させられる自分。

余談だがこれら全てとある従業員に見せられたエロ本にあった光景である。
しかしこの年代の性欲は侮れない。
もしかしたらもっと鬼畜な行為をさせられるのかもしれない。
やがて越は考えが纏まったのか素の顔に戻る。
千代は一挙一動を見逃さず身構えている。
そして越が口を開ける。
「手を………」
(まさか手フェチか?!)と千代は冷や汗を掻く。
「……手を繋いで歩きたい。」
呆然としてしまった。
越は千代が見てきた限りでは初めて顔を赤らめ恥ずかしがっていた。
千代は思う、こいつは馬鹿か?と。
「お前さぁ、もっとこうキスをしたいとかセ、セックスしたいとかないのか?」
まさかコイツの脳みそは大昔の恋愛しか知らないのかと心配してしまう。
普段から考えが読み難いと思ってはいたがまさかここまでとは思わなかったようだ。
「……したいって言ってらかーさん悲しむから。
 かーさんの負担にはなりたくない。
 だからキスもセックスもいらない。
 ……手の温もりだけで一生我慢できるから。」
馬鹿だ、千代は確信する。
本気で一生(義理だけど)母親だけに操を立てようとする越も馬鹿だが
その息子の言葉で不覚にも胸が高鳴った自分も大馬鹿だと。
だから言った。言ってやった。
「……保留だ。」
越は不思議そうな顔をしている。
最悪、母親として自分に接してくれなくなるのでは?と思っていたから。
千代は笑う。不敵にニヤニヤと笑う。
「だーかーら!これからのお前の頑張り次第だってことだ。このマザコン!」
越は笑う。ほんの少し口元を吊り上げて、目尻をほんの少し下げて。
見た目はいつもの仏頂面。
世界中で唯一、千代だけが理解できる笑顔。
「大丈夫。10年でも20年かけてでも振り向かせるから。」
息子として好きなのか、異性として好きなのか千代自身にもわからない。
ただ越のことを愛しく思い、
「ククク…時間がかかり過ぎだ。アタシをバァさんにする気か?」
千代は最愛の息子の額にそっと口付けをした。
671深夜のコンビニ 外伝:2008/02/27(水) 01:09:13 ID:k4Uo5n+C
おまけ

翌日から越は味噌汁を出すとき千代の動向に注意を向けるようになった。
そんなどうでもいい話。
672コンビニ:2008/02/27(水) 01:12:45 ID:k4Uo5n+C
一つ言っておく。
もう短編小説なんて書かねぇ…
会話だけの文がどれだけ楽か痛感しました。

小説を書いてる人達をホントに尊敬しますorz
673名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 17:18:09 ID:svYHozBR
まさか店長がこんなに可愛いだなんて…
674名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 20:19:31 ID:YtofSzNu
>672
随分と勿体ない事を仰る
しかし、店長可愛いな
675名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 21:20:23 ID:IHRzuNtS
従姉妹同士なら養子縁組解消すれば結婚できるよな……

越のアクション次第だな。早くしないと手遅れになるが……
676名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 05:37:28 ID:4bJkwydq
店長って年の割には小さいってたびたび言われてたけど、あくまで「成人女性と判別できるくらい」だと思ってた。
神楽の社長と同じくらいかよ。
ますます可愛いな。
これからこの二人の脳内役者が社長と田波で再生されそう。
とにかくGJでした
677名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 14:22:48 ID:AQrTBWly
いくら不摂生してるとはいえ
身長とか体型はあまり伸びないというのは必ずしもそうではないみたいだけどね。
678名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 16:15:29 ID:QDMc9c42
(父親の身長+母親の身長-13cm)/2ってのが大体の身長だとか(誤差範囲9cm程度)
他にも成長ホルモンてのは寝てるときに分泌されるから不摂生は伸びない要因に・・・
あと動物性タンパク質を取るために肉食うのも有効らしい

(´_ゝ`)どうせ成長期は過ぎ去ってるんだから今更言っても後のカーニバルだけどな
679名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 20:48:39 ID:xFriDrkG
40過ぎても背が伸びる事はあるらしいからなまあガンガレ
680名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 21:41:24 ID:2QPGAUlw
なるほど、店長はちよちゃんだったのか。
681名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 11:48:57 ID:j6PyJgTQ
>>680
姐「千代ちゃんは何で飛ぶん〜?」

千代「店長ですから〜。」

とか脳裏に浮かんだ・・・
682名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 12:15:48 ID:IQYcfbdL
店長さん

あなたはちっちゃいから可愛いんですよ
683名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:57:00 ID:Kbrdj0HS
631です。
時間が足りません。
今週末までには、と頑張ってみてますが
時間が足りません。
間に合わない時は御容赦を…
684名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 09:35:31 ID:8NIGvAPp
そんな書き込みしてる暇があったら作品を完成させろよ
投下された作品が全ての答えだ
685名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 11:20:16 ID:P2iE0poe
まァまァ、ツンケンせずにマターリ行こうぜ
>>683
時間をかけてもいいから納得の行くヤツを仕上げてくれ、期待してるぜ
686名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 21:35:23 ID:XJbre2yM
俺の中の高崎恭子は=中島美嘉
687後編 1/8:2008/03/02(日) 01:21:34 ID:NU2dm+34
最後です。
コメントは最後に。


七時半。豆腐を掬った。恭子を眠らせている間に買ってきたのは、豆腐の
ほかに鶏肉とキムチ。加熱向きの野菜もろもろ。起きている間に行こうと
したら、危ないと止められた。
「辛いの大丈夫ですか?汗で、体の中入れ替えた方がいいですから」
と言うよりも本当は忘年会のことを思い出していた。大勢での料理ばかり
浮かんで仕方ない。
「キムチ鍋か。平気だけど、敦志に伝染るかもしいれなし・・・」
と言っても、恭子の風邪は昼間に寝たら治っていた。血色もいい。
「大丈夫ですよ。こう見えて風邪かかりにくいんで」
「何だそれ」
暖房もない部屋。二人の間に鍋の湯気が立っては消える。
数時間前の切迫した思いはなかったが、何を話せばいいのか分からなか
った。もどかしい。そう感じた。多分、恭子も同じ思いだったのだろう。
「今日は有休?」
話題など何でもいいのかもしれない。恭子と話す。それ自体が大事に思
えてきた。
「う〜ん・・・微妙ですね。編集長に言ってこいって怒鳴られたんで・・」
「じゃあ編集長に感謝しなきゃな」
聞こえるか聞こえないか程度の声で恭子がぼやく。
「えっ?」
「ふふふ、察せよ。ほらそこの鶏取りなって。硬くなるぞ」
意味ありげな笑みは微かで、すぐに湯気と共に消えた。
八時六分。
食事を済ませて敦志は、はたと気がついた。まだ編集部に連絡をとって
いなかった。緊張感か幸福感か。らしくない。とにかく急いで携帯電話
を取り出す。話がスムーズに展開しそうな人間をアドレス帳から探した。
【片桐編集長】
悪戯で月曜の笑われ者にされるのは火を見るより明らかだ。ならば誰か。
【加藤先輩】
宴会等の行事に人一倍思い入れがあり、率先して歌い、すぐに脱ぐ。要
は当てにならない。
【丸山さん】
受け付け嬢の丸山涼子。恭子との関係に多少興味を抱いているが一番無
難かもしれない。繋がってくれなければ、まともそうなのはもう居ない。
『っ、はい。もしもし。瀧島君?』
助かった。あとは淡々と報告するよう頼むだけだ。
「丸山さん!あの、『高崎先生』の家に向かったら京横線停止っちゃっ
て。で、忘年会行けそうにないって連絡お願いしま・・・!」
『あ〜。瀧島、それね。別にいいと思うよ』
どういう意味か分からなかったが、次の瞬間には、自分が何をしてしま
ったのか理解できた。
688後編 2/8:2008/03/02(日) 01:22:48 ID:NU2dm+34
電話から大きな声が聞こえた。恭子はペンを止め、敦志の方を見た。
敦志は唖然としている。時々まばたきをしているが、魂を抜かれたよう
に集中力が見て取れない。通話が切れても腕が電話を握ったままだ。
「どうかしたのか?」
「いや・・・」
恭子の声に反応して、敦志はようやく電話をポケットにしまった。
どうやら敦志は試されていたらしい。編集長はじめ男性陣と、女性陣が
帰ってくるか泊まるかで賭けたとのこと。女性陣の『泊まる』が勝ちと
言う事になった。
「嫌か?」
「はい?」
「私の部屋に泊まるのは、嫌か?」
「そんな!嫌なわけ無いに決まってるじゃないですか!」
相当に慌てているようで声が上ずっている。
恭子にはその理由がよく分からなかった。尋ねたのは弱々しく見せるた
めでなく、純粋に敦志が嫌がっているのではないかと心配になったからだ。
「そうか。それなら良いんだ」
一人納得して、恭子は再び原稿用紙に目を向けた。
もう恭子は風邪を引いたのを完全に忘れていた。

始めて見る執筆中の恭子の姿。
話しかけようにも話しかけられない。眼光は静かに鋭く、表情は喜怒哀
楽のどれとも違う。
人でない何か美しい像でも見ているようで、敦志は見惚れていた。
時間を忘れた。手が止まったのは二時間を過ぎたところで、何かが切れ
たようにペンを置いた。
「お疲れ様」
「うん、疲れた。私お風呂に入ってくるけど、一緒に行くか?」
このことも罪の意識はない。それでも、恭子の言葉は敦志を動転させる
には充分すぎた。
結果。
「ですよね・・・・」
「はっはっは、高崎さん天然だからね」
分かってはいた。しかしそれでも心は期待せずにいられなかった。
隣で同じ湯に浸かるのは、アパートの管理人。えらく積極的に話し掛け
てくるが嫌ではない。名前を久能と言うらしい。
「いやぁはっは。苦労してるね。そりゃ期待しちゃうわな」
「いやまぁ、ははは」
「そうだ、ほらただ、そのなんだ『するな』とは言わんが、声は控えて
くれよ。もう一人の住人、女子高生だからさ。マズいだろ」
久能の言葉を理解し、敦志は一瞬自分が恭子を組み敷く絵を考えたが、
すぐにやめた。不謹慎というよりも、なぜか怖くなっていた。
689後編 3/8:2008/03/02(日) 01:23:32 ID:NU2dm+34
丸山涼子は酔わなかった。
生来アルコールに強いわけでなく、今日は絶対的に摂取量が少ない。
と言うのは、彼女から敦志へ贈った『プレゼント』が上手くいっている
かが気になっていたからだ。
「これで引いたら、ホント負けだしね・・・」
「?丸ちゃんどしたの?それに、今日なんか食べないね」
「ん?ん〜ン独り言。うん食べよっか」
どうにかなるだろう。生まれ持った楽観的人生観は贈り物より目の前の
生春巻きを選んだ。

敦志はまんまと騙された。
風呂からあがって一段落着いたところで、荷物を整理しようとした。
そういえば『プレゼント』とのことなので恭子に渡すべきなのだろう。
「恭子さん。これうちのほうからです。何かよくわかんないですけど。
風邪薬とかかな?」
「悪いな。会社の人まで。開けて良いか?」
「どうぞ」
丁寧な包装紙と小さなの箱。物を確認して恭子が黙った。
珍しく動揺の色も窺える。
「恭子さん?なんでし!?」
「敦志、これって・・・」
男性器用避妊器具。いわゆるコンドーム。これが丸山涼子からの『プレ
ゼント』。ここに向かうとき、入り口で渡された。わざわざ箱に入れた
のは、コンドームと分かったら出さないのを予見していたからだろう。
「これは・・・受け付けで」
「前に青雲では社内恋愛が盛んと言っていたな」
「いやいやいやいや!だからって」
「冗談だ」
だからといって受付でこんなものを配る会社ではない。
恭子は問題のゴムを取り出して箱を捨てた。
「使うのか?」
「えっ!?それは・・・」
「付けないのか?」
「するの前提ですか!?」
「好きだと言ったはずだろう?私は一向に構わんさ。それに・・・」
恭子が顔を近づける。よく分からないがいい匂いがした。
「敦志の目は、もう餓えた獣だぞ?」
恭子の手が敦志の頬に触れた。
690後編 4/8:2008/03/02(日) 01:24:01 ID:NU2dm+34
上手くいったのだろうか。恭子は虚勢を張っていた。
生まれてきた中で、初めて自分が男を誘う。そもそもが男とこういうこ
とに及ぼうとするのはこれが初めてだった。
少し急ぎすぎてはいないのか。痴女のように思われてしまっていないか。
恭子の頭の中はそんなことで埋め尽くされ不安でしょうがない。
だから、敦志が抱きしめてくれた時は思わず泣きそうにすらなった。
「先に言っときます。俺も、恭子さんのこと好きです」
「ふん。馬鹿」
何を言っているんだろう。眼にうっすらと涙の膜を張りながら、恭子は
キスをした。
稚拙で、傍から見れば笑いたくなるような子供じみたキス。恭子はそれ
しかできない自分を恥ずかしいと思わない。二度、三度鳥が果実を啄ば
むように唇を合わせた。それで幸せだった。
敦志が顔を離した。見つめあって心臓が爆ぜる。
「すいません。したことなくて・・やっぱ下手でしたか?俺」
そのときようやく自分が泣いているのを知った。敦志の手がそっと拭う。
「ううん。違う。強いて言えば嬉し涙って言うのかな・・・」
「恭子さん・・・」
敦志から。いままでで一番長いキス。異物が唇を割った。
舌。ざらざらしていて、弾力があって、熱い。それは信じられない力
で恭子の唇を割ると、歯茎、頬の内、恭子の舌を蹂躙した。敦志のだと
思えば怖くない。
「ふッ・・ん!」
舌が絡んだ。唾液。どちらのとも分からないものを飲んだ。どうしよ
うもなく大切なものに思えて、それが喉を通るたび胸が熱くなった。
「った!」
自分からも舌からそっと送る。心地よい飲み下す音が聞こえた。
「ぱ!・・・失礼します!」
重心をずらされ、恭子は布団に寝かされる。押し倒されたのだ。
敦志が覆うような形になり、改めてこれから二人がすることを意識させ
られる。
「じゃ、じゃあ・・・」
「・・うん」
敦志の手が恭子のパジャマの襟にかかる。そのままぎこちない手つきで
敦志は恭子の服を取り払っていく。
敦志がいたから風呂の後もブラジャーをしていた。敦志が上着脱がすと
飾り気のない白のブラジャーが露出した。
「し、下も」
ズボンも敦志がするすると脱がしていく。
まだ小さい頃母が脱がせてくれた事のようで、奥ゆかしかった。
691後編 5/8:2008/03/02(日) 01:24:56 ID:NU2dm+34
大切に守ってきた純潔。
学生時代も誰ともした事はない。
いつか『本物』に出会うまではと生まれて二十七年誰とも交わったこと
はない。一時の勢いに任せて体を投げ売ろうとは思わなかった。
『本物』はいた。結果としてその同僚に後押しされるように、恭子は今
夜、床を共にする。
『本物』は恭子の下着姿に顔を赤くしていた。
「敦志もだ」
恭子はせがむように目の前の敦志に言った。
敦志は軽く頷くと上下上着を乱暴に脱ぎ捨てた。意外にも体は引き締ま
っている。前に言っていた学生時代は頭を丸めてたと言うのは本当らし
い。
「寒いです」
「とりあえず、布団・・・入ろう。うん」
敦志を同じ布団の中に招きこむ。二人並んで横になった。

想像していた事が起きようとしていた。
自分が恭子に隣に寝ている。二人とも下着姿で。
驚くほどとんとん拍子で事は進んでいる。恭子が積極的だった。卑しい
とは思わない。恭子の行動一つ一つが慣れない風だ。
年上だから、こちらを気遣っての事なのだろう。
「する・・・ぞ」
「はい・・セックスします」
言葉にすると一層現実味を増した。
もう信じられないほど近距離で、敦志はもう一度恭子を抱きしめた。
肌同士が触れ合う感触、体温、早いリズムを刻む二人の鼓動。
ブラジャーに触れた。眼で合図をすると、恭子は黙って頷いた。ホック
を外し一気に剥ぐ。控えめな胸が視界に飛び込んできた。
確認するより先に触れた。自分にはないもの。柔らかいくせにしっかり
していて弾力がある。手を動かすたびに、恭子が小さく震えた。
「はぁ・・・!ん!」
どこからか聞いた知識。験しに桜色の先端を弾くと、恭子は布団の中で
身をよじった。聴覚を侵食するような小さな甘い声。
「痛かったら、言ってくださいね」
下がって口に含んだ。何故そんなことをしたのか分からない。体が動い
た。そうとしか言い様のない衝動。
本能のまま、恭子の乳首を舐めた。漏れ出す声がどんどん大きくなった。
「ふぁん!も、もう敦志!駄目だ・・・くすぐったいだけ・・・じゃないっ!」
恭子が抱きついて、びくびくと身を揺らした。止まると脱力して呼吸が荒
くなっている。
普段クールな恭子が見せないだらしない顔。自分にしか見せていない裸体。
支配していると錯覚させる快感。敦志のはより熱を持ちはじめていた。
692後編 6/8:2008/03/02(日) 01:25:37 ID:NU2dm+34
訳がわからない。敦志が自分の胸を弄っていた。
のはずなのに、秘所が暴れるように感じたとたん、空を飛んだ。
気がついたら、体を丸めて敦志にしがみついていたが、確かに飛んだのだ
と、恭子は信じて疑わなかった。
「敦志」
名前を呼んだ。返事の代わりに敦志は強く抱きしめた。次に何をするのか、
恭子も知っている。
敦志は落としていたコンドームをとると包装を破った。
「待った・・・」
「何ですか?」
敦志の手から浮き袋のようなゴムを奪い取る。
「私がつ、つけてやる・・・」
「!?」
敦志のもの、と言うより男のそれがどのようなものか確かめておきたかっ
た。顔を敦志の腰あたりまで持っていく。
「・・・い、いいから!早く」
「はい!」
敦志の張ったトランクスから出された性器は絵や話のとは違うグロテスク
な怪物のようで、恭子はしばし息をするのを忘れた。
自分と敦志をつなぐもの。それにしては随分と禍々しい。
「恭子さん・・・」
「だ、大丈夫だ。・・任せろ」
高校の保健で習って以来だ。うろ覚えの知識でそれに触れた。熱い。
想像していたよりずっと熱い。動揺を出さぬように鬼頭にゴムをかぶせる。
すこし粘着質な透明のものが気持ち悪かった。
「恭子さん・・・擦られると、ヤバイです」
「えっ!?あ、あぁ済まん」
痛かったか。それにしては顔が苦痛を浮かべた風じゃない。
変なものだと恭子は思った。
付け終わるとすぐに離れた。正直怖かった。
準備が出来た。恭子がそっと敦志にキスをする。キスをしたまま敦志が上
に乗り体が密着した。
「入れます」
「うん」
敦志が恭子の腰に手を回し、ペニスの先が淫唇を割った。
693後編 7/8:2008/03/02(日) 01:26:17 ID:NU2dm+34
何かが来た。一番大切な場所に自分以外のものが入り込んでくる。
まだ先端だけ。それなのに異物感は全身に走っている。
気持ちよさなどない。ただ、敦志が快感を得ている。それが嬉しかった。
「ッぎ!ぃ」
鈍い痛みがして思わず声が出た。血が出たかなど気にしていられなかった。
敦志はゆっくり進んでくる。敦志の息が荒くなっている。
「!?あ・・・あぁんん!」
恥ずかしくて顔を敦志の胸に埋めた。
気持ちよかった。敦志がペニスを引いた時に、肉壁の何処かが撫でられた
ようで、そこから背筋に甘い感覚が走った。
また動く。コツを憶えたのか『気持ちいい場所』に当てつづけた。
「は、あ!ぁん。・・・あつ、あ、敦志」
声が抑えきれそうになくて、キスで唇を塞いだ。

犯している。仕事の関係だけでないところで、潜在的に憧れていたであろ
う恭子と交わっている。
それどころか彼女は初めての自分の動きで、感じている。
濡れた瞳でキスを要求し、向こうから舌を絡めてくる。
「んふぅ・・・!敦志、変だ、気持ち・・・いい」
もう両方同時にできるほど頭が働かない。結合に集中しようとしたら、唾
液が恭子の胸、顔に垂れる。
俺が汚している。
背徳的な快感は敦志にさらに力を与える。
うらめしそうな恭子の表情も無視し唇を離した。
布団を跳ね飛ばすと恭子の片足を掴んだ。持ち上げて腿を抱えるようにし
て、真っ白な脚を固定する。
「敦志・・ひきぃ!!これ凄いすれ・・・る。あはぁ!」
締め付ける膣を何度も打った。恭子は敷布団のシーツを思い切り掴む。
最奥部に当たった。子を成す所。恭子の一番神秘的なところに達した。
「恭子・・・!」
はじめて名前だけで呼んだ。吹っ切れたように何回も何回も名を呼んだ。
「あぁあ!ひゃん!!」
また向き直って抱きしめた。壊れてしまうほど力を込めて抱いた。
「恭子ッッ!」
迫ってくるものがある。抗いきれない。
「敦志!駄目だ!!も、もう。んぁあああ!」
恭子の中の締め付けが一層強くなり果てた。
その瞬間に敦志も耐え切れずに精を放ち、抜き取ると疲れて倒れた。
694後編 8/8 終わり:2008/03/02(日) 01:28:21 ID:NU2dm+34
十一時。雪は降り止まないが、こうして二人並んで見ている分には良いも
のだ。服を着るのも面倒で二人でそのまま布団にこもっている。
「敦志・・・・」
「はい」
「何もつけずに、名前で呼んでくれた。そうしてくれ。これからもずっと」
恭子は頭を傾けて敦志の方に寄りかかった。
「なかったんだ・・・」
「何が?」
「敦志は私を信じるか?」
「勿論」
「血がないんだよ・・・初めてだったんだ・・・・」
そっと耳元で囁き、恭子は横になった。赤面する敦志をよそに。
何を話し掛けても恭子が応える事はなかった。
翌朝。恭子は一階の広間でもう一人の住人、桶川桜に会った。
「桜ちゃん、おはよう」
「・・・・おっ、ぅ・・おはようございます・・!!」
顔を赤くして走り去る理由が、恭子にはよく分からなかった。
「丸聞こえですよ高崎さん・・・」
「管理人さん。聞こえてたって・・・アレ?」
「アレです」
「・・・まいったな」
後日、敦志は職場でのピエロに祭り上げられ、恭子は同居人への説明に四
苦八苦する事になる。
二人の初めての夜はこうして幕を閉じた。


最終巻発行から四ヵ月後。青雲のメンバーが恭子を招き記念パーティーを
開いてくれた。この職場の人間は季節ごとに二回は騒ぎをしないと死んで
しまう人種らしい。
「恭子ちゃん!!!本っっ当にお疲れ様!」
デスクの心からの祝福。酒が入るとさながら舞台俳優のように、オーバー
な言動を見せる。
「猿渡さん、ありがとうございます」
「ところで、お疲れのところさぁ〜二次会二人だけで家でしないぃ?」
そしてどんなことも言えるようになる。分かっていたから恭子は軽い苦笑
いで返した。
「デスク〜!駄目ですよ高崎さんは忙しいんですよ〜」
「加藤さん!」
「わってらい!!新婚さんだものねぇ!!」
恭子の隣で終止顔を伏せる敦志。そっと目配せして二人は微笑む。
敦志はそっと指輪を撫でた。
695名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 01:30:27 ID:NU2dm+34
なんか昨日あんだけ言っといて逆にすいません。
ここまで深く呼んでくれたスレは初めてでした。
本当に皆さんに感謝。ただその一念だけです。
では。
696名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 21:03:10 ID:cUZmGpsG
駄目だなぁ…
697名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 21:56:52 ID:tPnvjS8l
俺はいいと思うぞ。
698ID違うけど695です:2008/03/02(日) 22:06:14 ID:cUZmGpsG
>>697
どうにも自分で読み返すと、投下前に見えなかった
事が見えたりして後の祭だったりで…
反省せねばなぁと。
699名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 22:19:31 ID:EYZQCmL0
>>695GJ!
私は満足した。
700名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 22:31:53 ID:hQzS/sMO
いや〜俺は良かったぜ〜

恭子の心理描写良かったよ〜臨場感あったもん

てなワケでGJ!
701名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 00:27:05 ID:FD+lxajr
>>696
指摘前よりは改善されているようだ

まあいろいろ読んで書き慣れてくれることを願う
702名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 01:41:09 ID:4whA+A+W
このスレって最初の頃ハイテンションだな。
703名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 19:32:14 ID:ngwlgdis
>701
なんかえらく上からな物言いで
704名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:09:16 ID:bDCz7bBA
なんかこのスレには「職人を傷つけるな!投下してもらえなくなるだろ!」みたいな空気があってキモい。

それがこのスレの可能性をどんどん狭めていくことに、何故みんな気付かないんだ?
705名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:22:03 ID:AgiErJ1+
お前の気のせいだからだよ
706名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:13:15 ID:4whA+A+W
>>704
かと言っといて自分は投下するでもないのに
707名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:44:33 ID:6FG1fIGa
>>704投下してくれてるんだから礼節くらいはわきまえてもいいと思うんだが
708名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 01:39:23 ID:z80TXPLO
というかエロパロ板の職人さんは何のメリットがあってこんな所に投下している?
どこまで精魂込めてクオリティの高いものを書いたとしても
所詮得られるのはインターネットの辺境、どこにいるかも分からない人間の賞賛のみ
それでも投下してくれる職人が書いた作品にケチを付けて期待を裏切るようなマネはどうかと思うが
709名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:29:41 ID:8i7HnWgY
書き手の受け取り方と、アドバイスの質次第では?
またまたいかん流れになってきたから、話題転換でもしましょうか。
生憎自分はもう、ネタを持ち合わせてはいないんですかね。
710名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:55:03 ID:vQs+T3G+
 朝、目が覚めると、姉さんが化粧台に向かって、いそいそと身支度を整えているのが見えた。
 俺が欠伸混じりに体を起こすと、姉さんは唇にルージュを塗りながら振り返った。
「あ、やっと起きたか。悪ぃけど、あたしこれから出かけっからさ」
「分かってるよ。成実にーちゃんのところだろ?」
 そう言うと、姉さんはルージュのおかげでいつも以上に肉感的になった唇を、嬉しそうに綻ばせた。
薄い化粧の下で、頬が朱に染まっているのが分かる。
 長い間二人きりで生きてきたというのに、あまり見たことがない、女っぽい笑顔だった。
「そ、成実のとこ。多分晩飯もあいつと一緒に食うと思うけど……あ、そんときはあんたも呼ぼうか?」
「いや、明らかに邪魔でしょそれは。こっちはこっちで適当に食っとくからさ。金は置いてってよ?」
「わーったわーった。今日のあたしは機嫌がいいからね。奮発して千円置いてってやるよ」
「奮発しても千円だもんなー」
「貧乏だから仕方ねーだろ。気を強く持てよ。ボロは着てても心は錦って言うだろ」
「その台詞何回聞いたんだかな」
 ぼやきつつ、俺は姉さんの格好をさりげなく観察する。常に貧乏な我が家においては、そこそこ上
等な服を着ている。それでも見る人が見れば安物だと分かるし、ちょっとデザインが可愛すぎて、大
柄な姉さんには正直あまり似合っていない。
(ま、関係ないんだろうけど)
 慣れない手つきで一生懸命化粧をしている姉さんの背中は、いつもよりも楽しそうに見える。
(成実にーちゃんは、そういうところも可愛いんだ、とか言うに決まってるし)
 気さくというか穏やかというか能天気というか、ともかくそういう感じの朴訥とした顔が頭に思い
浮かぶ。
 成実という名前のその大学生が、姉さんに告白したのは一年も前のことだ。最初は断固として拒否
していた姉さんが、それを受け入れたのは、ほんの一ヶ月ほど前のこと。
「別に、弟の俺が立派になるまでは、とか考えなくてもいいから。俺は姉さんのおかげで、なんとか
ここまで大きくなれたしさ。高校通わせてもらって、一応バイトもしてるし、自分一人でもある程度
のことはできる。姉さんも、そろそろ自分の幸せ考えてよ」
 体がむず痒くなるほどの恥ずかしさを堪えて言った俺の台詞が、功を奏したらしい。その日の夜、
狸寝入りする俺の隣で、姉さんは声を押し殺して泣きながら、小さな仏壇の中で微笑む父さんと母さ
んに、夜通し語りかけていた。そして翌日、晴れ晴れとした顔で出かけていき、成実にーちゃんの告
白を受けいれたというわけだ。
「うわ、やべっ、ルージュずれた! 時間ねえのに!」
 あたふたしながら、姉さんが化粧を直し始める。女のくせに長年そういうものと縁がなかったせい
で、手つきは凄くぎこちない。でも、鏡に映る顔はずいぶん楽しそうだった。
「うっし、完成」
 化粧を終えた姉さんが、くるりと振り向く。
「どーよ、お前のねーちゃんは見違えるほど綺麗になっただろ」
「ま、ぎりぎり合格点ってとこじゃない?」
「カーッ、生意気言うようになったねお前も!」
「姉さんがいつまでも単純すぎるんだよ」
「うっせー、肉体労働者が頭使ってられっかよ」
「いや、その発言は姉さんの同僚の人とかに失礼なんじゃない?」
「いーや、ウチの連中は全員……っと、やべっ、時間ねーんだった」
711名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:55:42 ID:vQs+T3G+
 姉さんが慌てて自分のバッグ(成実にーちゃんからプレゼントされたもので、かなり大事にしてい
る)を引っつかんで、玄関に向かう。と言っても俺たちの住んでいるボロアパートは一間しかないの
で、俺の寝ている布団のすぐそばがもう玄関なのだが。
「んじゃ、行ってくる!」
「うん。笑える土産話を楽しみにしてるよ」
「おい、あたしは恋人とデートしに行くんだぞ?」
「知ってるよ。でも絶対笑える話になるから」
「お前な、人をお笑い芸人みたいに……まあいいや、んじゃ、行ってきます!」
 豪快に手を挙げて、姉さんが外へと出て行く。高い背中を包む可愛らしい服が、妙に笑いを誘う。
(ハイヒール履いてったみたいだけど、転ばないかな、姉さん)
 少し心配になったが、まあ考えても仕方のないことだろう。
 俺は布団の上で身を起こし、ぼんやり周りを見回す。俺たち姉弟が長年暮らしてきた、狭苦しくも
家賃の安い、ボロアパートの一間だ。
 父さんと母さんが死んで、もうどのぐらい経つだろう。
 元々女にしては体が大きく頑丈だった姉さんは、中学を卒業してすぐに、知り合いのおじさんの伝
手で工事現場で働き始めた。高校の制服に身を包んだ同級生が華やかに笑いながら通り過ぎるそばで、
汗臭い親父どもと怒鳴りあいながらツルハシ振るったりしてたわけだ。
 そんな生活だったから、当然色恋沙汰には全く縁がなかった。本人も弟の俺を立派に育て上げるま
ではと、そういうことなど考えもしなかったらしい。
(なのに、建築学専攻してた成実にーちゃんが、たまたま現場を見学に来てたときに、姉さんに一目
ぼれ、だもんなー。世の中分かんないもんだ)
 成実にーちゃんによると、二人でいるときの姉さんは、いつもの豪快ぶりが嘘のように、言動がぎ
こちないらしい。
「緊張してるんだろうねー。いやー、ホント、初々しくて可愛いなあ」
 そんな風に笑っていた成実にーちゃんを思い出す限り、二人の関係は上手くいっているようだ。
(にしても、あの姉さんに恋人が、ねえ)
 未だに夜中のいびきがうるさく、夏はほとんど真っ裸で寝る姉さんにそんなものが出来たなんて、
今でもちょっと信じられない。
(でも、本当のことなんだよな)
 何故か、溜息が出た。
(姉さん、その内ここにも帰ってこなくなるかもしれないな)
 あの、部屋の壁を震わすほどに騒がしい声が、あと少しで聞けなくなるかもしれないと思うと、
やっぱり少し寂しい。
 だがまあ、それでいいんだろう。俺だっていつまでも子供じゃないし、姉さんだっていつまでも工
事現場で泥まみれになっている必要はない。
(ま、姉さんのことだから結婚しようがガキ作ろうが、いつまでも工事現場でツルハシ振るってる気
がするけど)
 赤ん坊を背負いつつ同僚の親父に怒鳴る姉さんが自然に頭に浮かんできて、俺は少し笑った。
「さって、気分が明るくなったところで、俺もバイトに出かけますかねえ」
 ちゃぶ台の上のくしゃくしゃになった千円札をつかみながら、俺は立ち上がって大きく伸びをする。
 小さな仏壇の中でいつも微笑んでいる父さんと母さんの顔が、気のせいかいつもより嬉しそうに見えた。
712名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:56:19 ID:vQs+T3G+
せっかく書いたんだからと小ネタを投下してみた。
枯れ木も山の賑わいってやつさ!
713名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:28:49 ID:Q9ghlaYH
GJ!普通に楽しんだ。
というか最近なんだかんだ投下多い。嬉しいことだ。
714名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:35:52 ID:gsv/mRpZ
凄い良い作品だと思いますよ。

とりあえずGJ!!
715名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 06:39:09 ID:sWHaO6rs
GJ!普通にイイハナシダナー

…でもこれ、姐さんつーより姉さんじゃね?
716名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:37:51 ID:WIl963dN
姐さん違いw
717名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 18:35:52 ID:JEAtZ3XK
実姉もアリだと思うが妹主観てのはちと頂けない・・・
718名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:22:54 ID:s9XC8HKf
姐さんな姉さんだからいいんじゃね?
719名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:24:13 ID:YT724IUC
あれ、どうしたんだろう・・・
なんだか心がポカポカするよ・・・
720名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 19:34:00 ID:DgDJVN84
保守
721名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 01:46:57 ID:+PPPBYjg
保守
722名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:55:31 ID:wKP0R0XQ
保守
723名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 17:03:16 ID:NQkXeBWU
保守
724名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 20:31:17 ID:jljo2S+m
保守ばっかで寂しいなぁー。
725名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 15:02:58 ID:3P2+wXrQ
コンビニさん・・・
726名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:39:05 ID:monJZP4X
お初です。携帯からでさーせん。思い付いたから投下します
727名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:39:39 ID:monJZP4X
「いいかオメーらぁぁぁッ!!なめられんじゃねーぞ!!我ら北高の意地を見せてみろッ!!」

春。
少しずつ暖かさを取り戻してきた空気は、若草の香りをはらんでいる。空を仰げば、いわゆる水色と言い表される色が隅々まで広がっていた。

「で、本来の水の色は…と」
つい二週間前、高校二年生となった神代 悟(かみしろ さとる)が目を向けた先には、どんよりと濁った緑濃色の川が流れる。

「しかし東高の奴等…遅い…遅すぎる!!アタシを待たすたぁ良い度胸してるじゃないさ…」

川原には、おそらく弁当の空きパックを包んだビニール袋、空き缶、煙草の吸い殻に青少年なら必ず一度は目をやるであろう成人誌等が散らばっている。それもかなり大量に。

「良いか、ペットボトルは必ず蓋を外して中身を捨てること!雑誌は燃えるゴミに入らないから注意するよーに!!あとは…」

悟はジャージのポケットから携帯電話を取り出すと、時間を確認する。
―――十二時五十八分。
普段なら昼食を終え、家で漫画を読みながらダラダラしている頃か。いや、ネットをやっている。ゲームかもしれない。
何にせよダラダラしていることには変わりない。

「……し……ろ…!!かみ……!!」

(何だって日曜日に町内ゴミ拾いなんかをやらなきゃならんのだ…。暇な奴がやれよ!俺は爛れた学生生活を送りたいのに…)

「か……ろ!!…し……」

(そもそもこーゆーのってクジ引きとかで決めるだろ、普通!!…なのにあのお子ちゃま会長が何故だか俺を名指しで…!!)
悟は、恨みがましく問題の人物の方へと視線を向け――――

「アタシの話を聞けええええぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」

問題の人物は、すぐ目の前にいた。悟の頭上に拳骨が降る。
「いてぇッ!!何しやが…するんですか!!会長!!」
カッカッと疼く頭を押さえつつ、悟は叫んだ。頭の方は痛い、というよりも熱い。それに応じるように体も熱を帯びる。
「お前がアタシの話聞かねーからだろ!知らねーからな!!ペットボトルが何ゴミか分かんなくても教えてやんねーからな!!ばーかばーか!!」
「ぐっ…この糞ガキゃああ…」
悟は立ち上がり、舌を出しながらこちらをからかう少女を睨む。その視線は下向き。それも仕方のない事だろう、彼女は、自分の腰辺りまでの高さしかないからだ。
728名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:42:18 ID:monJZP4X
ツインテールが風になびいてピクピク動く。ぶかぶかのジャージの袖をまくった白くて細い腕が、胸の前で組まれている。
凹凸の無い胸だけに、腕を組むのはさぞ楽なことだろう。
北高の史上最小生徒会長、芹宮 蕾(せりみや つぼみ)が悟を睨んでいた。



蕾と初めて話した時のことを、悟は良く覚えている。去年の夏、始業ベルが鳴る寸前に校門へと駆け込み、一息ついた悟のすぐそばでノートに何かを書き込んでいる女の子がいた。
「ふむ、遅刻者は一名…と」

高校の敷地内に小学生がいるのはどうにも違和感を感じる。悟は何ごとかを呟く少女に近付くと、
「もしかしてお兄さんかお姉さんでも待ってるの?」
親切心からそう問い掛けた。次の瞬間、悟の顔面に少女の頭突きが炸裂した。
「アタシはここの生徒だああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
それが芹宮 蕾(当時は史上最小の副生徒会長)との出会いだ。

出会い方がろくでもなければ、以後の扱いもろくなものにはならなかった。その事件以来、名前も顔も覚えられた悟はことあるごとに呼び出され、生徒会の仕事の増援に駆り出されるようになった。
だから今日の呼び出しもその一部だ。「地域貢献の川原掃除」の手伝い、それが本日の仕事内容だった。



「遅れてすみませーん」
男の声がする。見れば、自分達とはデザインの違うジャージの集団がこちらにやってくるところだった。
「お、東高め…よーやく来やがった…」
蕾は薫の説教を中断し、代表者らしき人間のもとへと走っていく。
「いやぁ、遅れて申し訳ありません。東高生徒会会長の石嶋です。本日はよろしくお願いします」
人の良さそうな青年だ。生徒会長という肩書きのわりには、態度が柔らかすぎる印象を受ける。
対して。
「アタシは北高生徒会会長!!芹宮だ!!今日はよろしくな!!」
こちらはどう見たって小学生の悪ガキにしか見えない。
「え、ええと…」
石嶋と名乗った青年も明らかに困惑している。視線で「この女の子はどなたかの妹さんですか?」と、こちらに疑問を投げ掛けてくる。
悟を含めた、北高生徒会のメンバー総勢六名は肩をすくめ、苦笑いを返す。曰く、「そいつが一応生徒会長です」と。
挨拶や段取りは無事に済んだものの、石嶋は最後まで困惑した表情を浮かべていた。



729名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:43:49 ID:monJZP4X
さて、そんなこんなで掃除が開始となった。
「お前らー、ちょっと集まれー」
蕾の一声で北高の生徒が集まる。
「いつものやるぞー」
その言葉に皆が溜め息をついた。
「またか…」
溜め息の中には悟のそれも混じっていた。嫌々ながらも、蕾の鉄拳制裁よりはマシだと割り切って、生徒会メンバーは円陣を組む。
川を挟んで、反対側の清掃を受け持った東高生徒達の視線を感じる。
悟と女生徒の間に蕾が割り込み、二人のジャージの裾を掴む。肩を組むには身長が足りないからだ。
「最初に言ったが、いーか、絶対なめられんじゃねーぞ!!北高の意地を見せろ!!」

『…ぉぉーぅ…』

「声が小せええええぇぇぇぇ!!」

『おおおーッ!!』

「よし、いくぞ!戦闘開始!!」

『YEAHHHH!!』

なんだかんだで皆ノリノリである。元気良くゴミを探して散っていった。
悟も軍手を嵌め直すと、獲物を求めて歩き回る。
「これは燃えるゴミ…こっちは燃えないゴミ…。結局、やる気になるから始末が悪いよな、あの円陣…」
それとも単に自分が流されやすい性格なだけなのか、悟はそんな事を思いながらてきぱきとゴミを分別していく。

「つーちゃん、つーちゃん!!コレって燃えるゴミー?」

「ガラスが燃えるか!そんくらい分かれよ!このゆとりが!!
おいそこぉ!拾ったジャンプを読むな!先週のワンピースは後でアタシが一字一句間違いなく再現してやる!!」

蕾を「会長」と呼ぶのはもはや悟しかいない。普段、彼女は皆から「つーちゃん」と呼ばれ親しまれている。人望ゆえに、と言い換えても良い。
「まあ馬鹿にされてるとも言うんだけどな…」
「何か言ったか、かみしろ」
「いえ、何も」
おまけに地獄耳だ。
とはいえ、彼女を生徒会長たらしめているのは、決して人望だけではない。与えられた仕事はきっちりこなすし、成果は予想以上のものを叩き出す。
今回の清掃も、ただの『地域貢献』ではない。あと数ヵ月で始まる文化祭の協力を地域の住民に仰ぐ為の布石だ。
反対側の岸に視線を飛ばす。東高の生徒がゴミ拾いをしている。だが、その動作は緩慢だ。相手の心情には大いに同感を覚える。
それでも悟の心中に沸いてきたのは反感だった。

(ちゃっちゃとやってくれよ。後で苦労するのは俺なんだから…)

そんな悟の苛立ちに気付くはずもなく、東高生徒はあくまでゆるやかに掃除を続けるのだった。



730名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:45:11 ID:monJZP4X
「うっし、綺麗になったな!!みんなおつかれ!!東高もおつかれさん。そんじゃ解散!!」
石嶋を筆頭に、東高の生徒達はさっさと帰っていく。
「つーちゃん、また明日ねー!!」
「つーちゃんおつー」
「ばいばい、つーちゃん」
「知らない人についていっちゃ駄目だよー」
北高メンバーもそれぞれの帰路についた。

「さて、と……どーします、会長?」
腰を捻りながら、悟は蕾に話しかける。ただ答えは分かりきっているのだから、悟にとってこれは再開の合図みたいなものだ。
「あ…?かみしろは早く帰れよ」
「会長はどうするんですか?」
「…帰るよ」
「普通、これから帰る人は新しいビニール袋を用意しないでしょ」
蕾の手にはまだ軍手がはめられたままだ。その手には新品のビニール袋が握られている。
夕陽に照らされた川は、最初に目にした時とまるっきり違うオレンジ色に染まっていた。その先の、川岸。
こちら側から見ても分かるくらいに、ゴミが残された反対側の岸。
蕾の目はそこをずっと見つめている。
「……。お前は帰っていいよ。アタシ一人でやっから」
蕾はそう言って、向こう側へ渡るため橋へと歩き出す。
「手伝いますよ」
「良いよ!」
「手伝います」
「良いよ!!」
「手伝わせてください」
自分がこんなに頑固だったのかと驚きつつ、悟は珍しく真剣に頼んだ。
「あぅ……」
そんな彼の顔を見た途端、俯いてしまう蕾。
「…?どーかしました?」
「…ッなんでもねー!!黙ってアタシについてこい、こんちくしょー!!」



結局、二人の掃除が終わったのは十九時を回った頃だった。



すっかり暗くなり、街灯が光を放つ中、二人の戦士が歩いていく。顔も体も泥だらけにもかかわらず、顔は達成感に満ちていた。
「ん。ここだ」
蕾の声で悟の足が止まる。二人の前には何の変哲もない家が一件。
「…普通っすね…」
「何を期待してたんだよ、お前は」
そんなやり取りをした後、蕾は咳払いして、言った。
「その…今日は、ありがとな…」
顔が赤いのは、悟の見間違いかもしれない。
「いえ、良いですよ。そいじゃ、お疲れ様で…」
「あのさッ!!」
悟の背中に声が降りかかる。
「なんですか?」
振り向いた彼を待っていたのは、今度こそ間違いなく赤く茹であがった蕾の顔だった。
「め、メアド教えれ…」
「噛むなよ」
「うっせー、メアドだメアド!!さっさとメアドを教えろおぉ!!」
731名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:46:26 ID:monJZP4X
その勢いに煽られてか、悟は違和感も抵抗もなく、蕾とメールアドレスを交換する。
「これでいつでも連絡が取れるな…」
満面の笑みを浮かべて、蕾は携帯電話を閉じる。
「これでいつでも俺は仕事に駆り出されるんですね…」
―――ああ、さらば。俺の休息の時間よ。
約束されていたはずの、ダラダラライフを未練がましく想いながら、悟も電話を閉じた。
「それじゃ…さようなら」
「ん。また明日」
悟は駅へ、蕾は玄関へと向かう。
「よっしゃッ…」
玄関のドアが閉じた瞬間、蕾が小さく呟いた事など、悟は知るよしもなかった。
732名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:47:48 ID:monJZP4X
ついに…ついに…やった!!やり遂げた!!
頬が緩むのが自分でも分かる。まさかこんなに早くゲット出来るなんて。
「うへ……ッとぉ!」
鏡に映った自分の顔が、あまりにだらしなかったのでセルフビンタをお見舞いした。
今はその痛みすら心地良い。階段を駆け上がり、自分のベッドへ飛び込む。その間もアタシの目は携帯電話から離れる事はない。
神代のアドレスを呼び出して、新規メールを作る。今メールを送るのはいくらなんでも早すぎだろうか。
確認の為、とか言って送れば問題ないかもしれない。でも初メールは、もう少し色気のあるものが良い。事務的過ぎるのはちょっと。
何て書こうか。いきなり告白は嫌だ、というか無理だ。
デートの誘い…そんな事が出来たらこんな苦労はしてない。何が悲しくて、神代と川の掃除なんかしなきゃならないんだ。
「うーん…」

カチ。カチ。カチ。

アタシはメールを打つのが遅い。機械は苦手だ。携帯電話だって元々、そんなに欲しくはなかった。
そんな過去のアタシに言ってやりたい。「こんなに素晴らしいマッシーンはないぞ!」って。

カチ。カチ。カチ。

打ち終わった。でもこれは…
「これはさすがに…」
自分で書いておいて言うのもなんだが、コレは恥ずかしい。

『ありがとう。今日のお前、格好良かったぞ。』

うん、やめよう。消そう。こんなの見られたら生きていけない。
「お姉ちゃああああああああんッ!!」
「あん…?のわああああぁぁぁぁ!!」
部屋に何かが飛び込んできた。無防備だったアタシは相手のなすがまま。アタシの妹、与利子(よりこ)の。
「はなせぇぇいッ!は、な、せぇぇぇぇ!!」
思いっきり抱き締められる。いくら暴れても振りほどけない。
「はぁはぁ…可愛いよ…可愛いよぅ、お姉ちゃん…。ああ…私のマイエンジェル…」
「はなせ!!あと『私の』って言うな!二回も言うな!!頬をすりよせるなあああぁぁぁぁ!!」
散々おもちゃにされること十数分、自由になった頃には、アタシは疲れ切って動けなくなっていた。
「うぅ…今日は重労働だったから全身がエラいことに…」
そこでメールを打っている最中だった、って思い出す。あんな文を与利子に見られたら、何を言われるか分かったもんじゃない。
いまだにまとわりついてくる妹を手で押さえ付けながら、画面に目を戻す。
733名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:49:09 ID:monJZP4X
「あれ…?」
待ち受け画面に戻っている。嫌な予感がして、送信ボックスを見た。あの糞恥ずかしい文面が送信された記録が、そこにはあった。
「お姉ちゃぁん…もっと私と遊ぼ…」
「う…」
「…う?」
「うにゃあああああああああああああああああ!!」
「お、お姉ちゃん…?」
「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!!与利子のばかぁ!!おまえのせいで…おまえのせいでぇぇぇぇ…!!」
終わった…。さよなら、アタシの初恋…。
「よりこのぉ…ばかやろー…!!」
「涙目のお姉ちゃん…テラモエス…はぁはぁ…もっとなじってぇ…」
アタシが力無く与利子の胸を叩いていると、柔らかな振動が伝わってきた。ベッドの上で携帯電話がメールの着信を告げていた。
もしかして…。
もしかしなくても、多分、あいつだ。
携帯電話以上に震える手で、ボタンを押す。やっぱり神代からだった。

『会長もかっこよかったですよ。』

セーフなのか。コレはセーフなのか、それともアウトなのか。でも褒めてくれてるのは間違いない。
だから。
だったら。

「与利子ぐっじょおおおおぶッ!!」
「おわっ!?お姉ちゃんからこっちきた!?」


脈はあるって思って、良いのかな…?


それから数週間のうちに、薫の受信メールボックスの八割が、蕾からのメールで埋まったのはまた別のお話。







おしまい
734名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 21:50:27 ID:monJZP4X
投下終了。今は反省している。姉御肌って難しい。それでは。ノシ
735名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 23:52:54 ID:bKWbfPf+
ロリ姉御か……
なんだろう、この胸の奥から溢れてくるものは……
736名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 14:50:22 ID:E0UB28qc
GJ!
新しいジャンル、ロリ姐御なかなかよかったよ・・・もちろん続くよな?
あと最初の一行でハルヒのネタかと思った。
737名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 14:35:38 ID:mnrd8rED
GJ!
ニヤこきがとまらねえーww
738コンビニ:2008/03/30(日) 22:58:19 ID:P8tvppGv
久しぶりに来てみれば作品が?!
とりあえず一言 かいちょーかぁいいよーーー!!!

と、いうことで勢いで投下ぁぁぁぁ!!!
739深夜のコンビニ:2008/03/30(日) 23:00:28 ID:P8tvppGv
645の続き

姐「うむむむむむぅ…」
男「??」
姐「ぬぬぬぬぬぅ…」
男「どうしたんですか姐さん?」
姐「ん…ああ男君。」
男「はい、男君です。」
姐「これを見たまえ。」
男「100%オレンジジュースですね。」
姐「そう!オレンジジュースだ。100%のな!」
男「えっと……それが何か?」
姐「見ろ!原材料がオレンジだけじゃないんだ!」
男「原材料……オレンジ、香料。」
姐「私は騙された!」
男「ふぅ、何を今更…」
姐「なっ?!」
男「そんなのは常識です。ファ○タが無果汁と同じ位常識です。」
姐「がーーーーーん!」
男「暗黙の了解というやつです。」
姐「おぉぅ…orz」

客「(まぁ、あの店員さん達が両想いというのも客の間じゃ暗黙の了解なんだけど。)
  っていうかいい加減レジおねがいしまーーーーーーーーーーす!!!!」

男「初めて姐さんに勝った気がします。」
姐「……いやはや男君に言葉攻めされてしまったよ。」
男「負け惜しみ?」
姐「……ていっ。」(ぺちん)
男「あいたーっ。」
740名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 23:34:30 ID:PKZQIkGd
人の良いお客さんばっかりですねw

なんだろう、心が休まる気がするよ
741名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:48:34 ID:6Bh6bh8N
深夜の常連客たちは、この店に来るたびに
心中にやにやしてるんだろうなあ

ファンタが無果汁なのは理由がある

元々ナチス時代のドイツにコカコーラ代理店が存在したが、
第二次大戦のせいでコカコーラ原液の輸入が出来なくなり、ピンチ
→コーラに代わるジュース風代用炭酸飲料として開発したのがファンタ
物資欠乏時代だから果汁なんか使えないが
「ドイツの科学は世界一ィィィィィィィ」……香料と酸味料でそれらしい味にした
それが戦後、アメリカ本国にフィードバックされ、日本でも生産されるようになったのだ

ところで最近、ポンジュースが蛇口から出るようになったと愛媛からのニュースが(ry
742名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 15:32:41 ID:AlLC01rk
おお!みろ皆の衆!
職人さまがssを捧げて下さったおかげでこのスレの主様が降臨なされたぞ!
さぁ皆で職人さまとコンビニ神を称えようではないか!
せーのっ

GJ!
743名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:04:37 ID:cWBSatj3
>>741
さすがは独逸、片脚が吹っ飛んでも平気で病院抜け出して暴れる超人もいるワケだ
744名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:38:01 ID:lSmsEoUY
>>742
なあ、確かにコンビニはおもしろいが持ち上げすぎだと思うぞ。
あくまでもこのスレはSSを投下するスレなんだぜ。
彼は保守代わりにネタを書いてくれているだけで、(まあ一度SS書いてくれてそれもおもしろかったが)SSからSSへの場繋ぎ、スレの主役ではないんだ。そこんとこを間違えちゃだめだぞ。

長々と文を書いてしまって、すみませんでした。コンビニ作者さまやその他の皆様、気分を害されたかと思います。
申し訳ございませんでした。
745名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 21:42:33 ID:G34XW07G
個人的にはどっちも主役でFA
746名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:07:01 ID:YWyLtTOF
DAYONE
747名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:55:26 ID:hn/1sz14
むしろコンビニさんがいなきゃこのスレは今頃保守で1000目指す方向になってたかもな
748深夜のコンビニ外伝:2008/04/01(火) 23:54:20 ID:YMqOAZ7+
670の続き なんとか間に合った!

千代「越〜?飯できたか〜?」
越「ん、できた。」
千代「それじゃ、いただきます!」
越「いただきます。」

ぱくぱく

千代「あ、越。」
越「……ん?」
千代「アタシな、結婚することになったから。」
越「………(カラン)」←箸を落とした。
千代「相手も子持ちでさ、なんか気が合っちゃって。」
越「………(ガチャン)」←湯飲みが倒れた。
千代「相手のご両親も賛成しててさ。」
越「………(ポロポロ)」←物凄い勢いで涙を流す。
千代「でさ……って泣いてるぅ?!」
越「………(ボロボロ)」←更に泣く。
千代「……あ〜越?ほら今日はエイプリルフールだぞ〜?」
越「……(ピタッ)」
千代「心配するな、アタシがモテるように見えるか?」
越「見える。」
千代「ぁぅ/////」
越「かーさん…」
千代「ぁぅ〜////……ハッ?!何だ?」
越「とっくに0時過ぎてる。」
千代「なんだってーーーー?!」
越「うん、嘘。」
千代「 、 、 は?」
越「だから嘘。まだ4月1日。」
千代「……アタシがモテる風に見えるって言ったのも嘘か?」
越「それはホント。」
千代「〜〜っ/////」
越「♪」←無表情。

オチはない。
749コンビニ:2008/04/02(水) 00:02:58 ID:OI0BfnOu
>>742 >>744 >>747
まぁ実際そんな大層な物じゃないよ。
新聞に載ってる4コマ漫画みたいになんとなく楽しめてくれたら嬉しいよ。

ちなみに外伝は親子が主役。
750名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 10:11:17 ID:mz04EJxS
越     大好き
751名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 21:02:23 ID:aYnToVLG
本当に親子共々可愛いな
752名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 04:04:46 ID:1N076xJG
今まで見た中で最高の姉モノと思う
http://pinknotora.net/2D/pc/img.php?src=../src/424-19.jpg
753名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 10:16:18 ID:Kx+5JiLt
>>752
スレ違いだが詳細希望。買ってくるから。
754名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 11:35:29 ID:MGiEhARQ
店長かわいいよ店長
755コンビニ:2008/04/03(木) 17:33:57 ID:Es6IjJZ3
>>753
「天太郎」先生の「姉さんと僕」だったと思う。 たぶん。
756名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:24:19 ID:/InR1bSP
ってか色んなスレに張り付けてあるぞ、それ。宣伝乙
757名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 23:51:37 ID:Ay7ErO4/
保守
758名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 20:09:12 ID:Gxv+krDg
保守
759名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 11:07:19 ID:CcTmOR3i
あげ
760名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 03:05:17 ID:XMq/OC5u
保守
761734:2008/04/20(日) 00:40:13 ID:oNxB5XTK
ロリ姐御の話を書いてた者です。続きの話を投下します〜
注意:エロ無しです
762ロリ姐御:2008/04/20(日) 00:40:50 ID:oNxB5XTK
六月。
桜もとうに散り、日々、体感温度があれよあれよという間に上昇していく。
夏ももうすぐだなぁ、などと呑気に考えていると、足をすくわれる季節。
神代 悟の抱く梅雨時期のイメージは大体このような感じである。
熱気だけならまだ良いのだ。これに湿気が絡んでくると、一気に地獄の様相を呈してくるのだから始末が悪い。
実際、数学の授業(本日の六限目)を受けるクラスメイト達の瞳は、希望を胸に海流に乗ってきたところを
敢え無く一本釣りされた初鰹のように、どんよりと濁っていた。
左手は機械的に下敷きを扇ぐのみ。
右手に至っては、シャープペンシルを動かす事すら放棄している者もいる。
悟とて、それを否定的に見れる立場ではない。彼もまた、筆記用具放置組の一人だったからだ。

(ジメジメしてて、やる気も起きない、眠気も沸かない。あー…何でも良いから早く授業終われー…)

時計は残り五分で地獄から開放される、と告げていた。
ところがこの五分が非常に長い。クラスメイトの何人かも、黒板の隣に掛けられた時計に忙しなく視線を走らせている。
クラスメイト(一部)に無駄なシンパシーを感じつつ、悟は勝利の鐘の音を待つ。
(遅い…!!五分てこんなに長くねーだろ!!きっと学校のどこかから怪電波が
出ていて、針の進みを遅くしてるに違いない…!!はよおわれー!!はよおわれー!!)
かつてない集中力を見せながら、悟は口の中で秒数を刻んでいた。
(五…四…三…二…一……!!)
スピーカーからチャイムが流れる。
「よーし、それじゃあ今日はここまでー」
「起立、礼」
無意味な焦燥感と奇妙な緊迫感から開放された悟が、息をほうっと吐き出した、その時。

『あー…てすてす。えー、本日の授業はこれで終了!!みんなおつかれー!!
っつーわけで呼び出しなー。2―Dのかみしろー。かみしろさとるー!!
オラ、お前だよお前!!いっつも独り言ブツブツ言いながら、たまーに
ニヤッとしてるお前だよ!!さっさと来いッ!!場所?んなもん生徒会室に
決まってんだろ!!良いか、ホームルーム終わったらすぐ来い!即来い!!
来なかったらSTFキメっからなああああ!!…以上!!』

本当の怪電波がやってきた。

763名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:42:36 ID:oNxB5XTK
「ほんとにアレが生徒会長で良いのか…!?」

「うおぉ、蝶野かよ…!さすがだぜ、つーちゃん!!」「そこはシャイニングウィザードだろー」
何故かプロレス談義で華を咲かせる2―Dの生徒達に囲まれ、悟は一人ぼやくのだった。



茶色いドアの前に立つ。よく見れば、あちこちに傷がついている。これらが全て、今年の生徒会長の
暴力によるものではありませんように…と祈りつつ、悟はドアをノックした。
「うーぃ。どぞー」
間延びした声が返ってくる。
「失礼します」
悟はそう言ってドアを開ける。窓から見える空は、灰色の絞り染めのようであまり光を投げ込んでこない。
電気もつけていない為、生徒会室は薄暗い。
「おー、来たな。かみしろ」
長テーブルの並ぶ奥、上座と言われる位置に人影が一つ。
「会長…。頼むからああいった怪電波は流さないでください」
悟はその人影に向かって歩き出す。
「怪ってなんだ!?どこが怪しいんだよ!!アタシは普通にお知らせをしただけだ!!」
近くに行けば、人影の座る椅子が良く見える。その椅子は、同空間内の他の椅子とは少し趣が違う。
「呼び出す人間を罵倒するような校内放送は、十二分に怪電波だ!!」
そう、その椅子は他と違って脚が長い。それに座る部分が小さめで、肘掛けがついている。御主人様の短所を
完全にカバーし、バックアップする椅子。この椅子も、これだけ愛用されれば本望であろう。
現在もそこに座り続ける少女が、ファミレスから「廃品回収」の名目で譲り受けてきた椅子。

幼児用の、椅子。

「……ぷっ…」
「今、アタシを見て笑っただろ!?おいゴルァ!!笑うな!笑うなああああぁぁぁぁ!!」
椅子の上で腕を、足をじたばたと動かす少女。そんな事するから笑われるんだよ、とは口が裂けても
言えない悟である。
「ああああぁぁぁぁ!!その余裕のある笑顔が腹立つッ!!STFキメて良い!?
良いよね!?もうキメて良いよねッ!?」
隙無し、欠点無しの生徒会長。
人望に厚く、成績優秀。
だが何においても、彼女を評するにはまずこの言葉だろう。
『史上最小の生徒会長』
その体現者たる芹宮 蕾は、今まさに悟へと飛び掛からんとしていた。
「ぬりゃああああ!!」
得意(本人談)の関節技をかけようと、悟の体に手を伸ばしてくる、蕾。
764名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:44:27 ID:oNxB5XTK
「抱き付こうとしないでください!そしてさっさと用件を言えー!!」

ピタリ、と蕾の動きが止まった。
(いやに物分かりが良いな…?)

「抱き付くって……お前……何言ってんだよばかぁ…」
くねくねと動くミニマム生徒会長の顔は、赤く染まる。その動きはさながら芋虫の様にも見えて……。
「きもちわる…」

「お前喧嘩売ってるだろ…!?あ?良いぞ、いくらでも相手になんぞ!?」
ガンガンガンッ。
「いてぇッ!!脛を蹴るな!!」
まったく、この小さな体のどこにこんな力があるのか。立ち上がって尚、自分のへそ辺りまでしかない
少女の姿を見て悟は思う。
「それで用件はなんですか?」
「うん。実はな…、ちょいと困った事が起きた」
「まあ困った事もないのに呼び出されたら、俺も困りますけど」
「いちいち一言多いんだよ、お前は!…まあいいや、実は」

「つーちゃあああぁぁぁんッ!!」

そこに勢い良く飛び込んだきた生徒が一人。悟と蕾は、肩で息をしながら俯く少女を、呆気に
取られたように見つめた。
「はぁ…はぁ…。つ、つーちゃん…どこ行ってたのよ…。マゴリさん、ブチ切れてるよ…?」
生徒会室に飛び込んできた少女の名は、朝霧 麻央(あさぎり まお)。
悟と同じ二年生の、眼鏡が良く似合う、少女。「委員長」という呼び名が似合いそうな風貌である。
その見た目通り、副生徒会長という地位につきやたらと粗暴な生徒会長を、現在進行形で補佐している。
「おお、魔王。わりいわりい、ちょっと用事があってよ…」
「用事……?あっ……」
「魔王(命名、蕾)」という不名誉な呼び名にも、いい加減慣れてしまったのか麻央は動じず、ゆっくりと
目の前の二人に視線を走らせ―――
「あー…私、もしかして密会の邪魔しました…?」
にんまりと笑った。
「密会?」
あれだけ大々的に校内放送で呼び出されてか、というかそもそも何故、校内放送を使ったんだ。
携帯電話使えよ、こういう時の為のメアド交換ではなかったのか…突っ込みどころは多々あるものの、
悟は喉の奥から込み上げるそれらをぐっと飲み込み、現状把握に意識を向けることにした。
麻央の話に出てきた「マゴリ」とはある体育教師のあだ名である。
何故、かの有名な熱血(を通り越して暑苦しい)教師が、ブチ切れているのか。
(絶対コイツ何かやったな…)
765名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:45:18 ID:oNxB5XTK
おそらく原因となったのであろう蕾に目を向ければ、
「み、み、み、みっかい…ふぉぅ…」
また体をくねらせていた。
このままでは埒があかない。そう判断し、悟は麻央に質問をする。
「朝霧さん、なんでマゴリが会長を…?」
「急いでるから、歩きながら話しましょ…?」
その言葉で麻央は思い出したように顔を引き締めると、二人の手を取り歩きだした。






766名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:46:47 ID:oNxB5XTK
「芹宮ッ!ウチはそれなりに結果も残している筈だ!!サッカー部が増額して
ウチが増えないのはおかしいぞ!!」
あだ名とは見た目だったり、ちょっとした行動だったり、とにかくその人物のシンボル的なものを
文字化したものだ。
燃えたぎる(重ねて言おう、無意味に暑苦しい)北高の体育教師、灰島 宏三(はいじま こうぞう)の
あだ名である「マゴリ」もその範疇に収まる。
見た目がマウンテンゴリラにそっくり、そこから蕾がひねり出したあだ名は何故か「ゴリ」や「ゴリラ」ではなく、
「マゴリ」だった。
『ゴリじゃただのゴリラじゃねえか。マウンテンゴリラなんだからマゴリで良いんだよ!!』
とは蕾の言。
しかし、その特徴的なイントネーションが功を奏した(灰島教諭にとっては不幸以外の何者でもないが)
のか、「マゴリ」は一気に学校中へと広まった。
非公式とはいえ、こんな不名誉なあだ名を名付けられたのだ。灰島の蕾を見つめる視線に敵意が
漲っているのも当然かもしれない。
悟がそんな事を思う最中、北高野球部の部室では激闘もとい激答が繰り広げられていた。
「だーかーらぁぁー!!サッカー部は新入部員の数が例年の倍なんだっつーの!!
ギリギリ切り詰めても部費が足りねえから、増やしたんだろーが!!
そんくらい分かれよ、この筋肉だるまああああッ!!」
とても教師に対する言葉とは思えない。だがそれを抵抗無く言ってしまうのが蕾だ。
「きっと頭と口の間に神経が通ってないんだろーなー」
それを口に出した時点で、自身も同類だという事に気付いていない悟。
「ああ…ど、どうしよう…ちょっと神代君…何とかしてよ…」
さすがの名補佐もこればかりは規格外か。麻央はただただうろたえ、罵り合う二人を見ている。
「き、教師に対して何だその口の聞き方はぁッ!!大体だな、お前は最初から…」
『筋肉だるま』に反応し、激昂する灰島。
「あぁ!?論点すり替えてんじゃねえぞ、マゴリラァッ!!アタシの口調は
どうでも良いんだよ!教師なら教師らしく筋の通った話し合いをしろよ!!
あとかみしろぉ!あとで一発蹴るから覚えとけ!!」
「自分が付けたあだ名間違えんなよ」
地獄耳は史上最小生徒会長のデフォルト機能であるらしい。

事の発端は、生徒会が決めた各部への今年の予算分配表である。それ自体は二月の段階で決められ、
プリントも各部の顧問に配られていた筈だ。
767名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:48:33 ID:oNxB5XTK
それがどういう訳か、今になって野球部顧問の灰島が異議を唱え出したのだ。
(今回の呼び出しは、コレを手伝えって事なんだな…)
詰まるところ、部費を無心する灰島を『諦めさせろ』という事か。そこからの悟の行動は早かった。
「朝霧さん、各部の今年度予算表、ある?」
麻央がクリアファイルの中から、ホッチキスで束ねられた書類を取り出す。
悟はそれを受け取り、目を通すこともなく、いまだ不毛な言い争いを続ける二人に近付いていった。
「あのー…」
「こっちだってなぁ…!!備品を揃えたりするのに金がかかるんだよ!!」
「もしもーし」
「だから例年通りの金渡してんだろうがぁッ!!ピッチングマシーン!?
んなもんバッティングセンター行きゃあんだろが!!」
「しつもんでーす」
『うるせえな、なんだよ!?』
二人の怒りは何故か悟へ向かった。そんな二大怪獣を前に、若干逃げ腰ながらも悟は口を開く。
「灰島先生、困りますよ…。生徒会には部費の増減を決める権限なんて無いんですから」

―――は?

その場の誰もが凍り付いた。コイツの頭は大丈夫かと言わんばかりの顔である。まあそう思われても仕方がない。
悟の発言は、今回の騒動の大前提を覆すものなのだから。
「確かに二月に行われた予算委員会は生徒会主導で行われましたけど、
結果としてそれを受諾したのは理事長及び校長先生、教頭先生なんです。
ほら、先生方も出てましたよね?あの会議。だから灰島先生が部の為を思う
その熱い気持ちは、僕らではなく校長先生に言うべきかと思います」
「おま…何言ってモガふ…」
口を挟まれるとややこしくなる。そう考えた悟は、手の甲で開きかけた蕾の口を押さえた。
「いや、だから俺がこうやって言ってるのをお前達が校長に伝えれば…」
「現場の状況は現場にいる先生から伝えなくては意味が無いでしょう?それにですね…」
お偉方の名前が出るとうろたえてしまうのは平教師の性か。先程までの勢いが無くなったゴリラに
更なる追い討ちをかける。悟は麻央から受け取った資料を灰島に見せながら、説明を始めた。
768名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:50:08 ID:oNxB5XTK
「部費の増額には相応の理由が必要です。ほら、コレの右の欄見てください。
きっちり理由が書き込まれてるでしょう?サッカー部は新規部員の増大。
バトン部は昨年の試合成果と前年までの部費の少なさを考慮して増額」
「だから野球部だって備品が足りていない!!」
「ええ、ええ。分かります。ですから先生のその想いを校長先生に直接お伝えすれば
よろしいかと思うんです。
あ!一つ、校長先生に直接掛け合わなくても良い方法がありました!」
やたらと丁寧な口調で説明を続けながら、悟は灰島の様子を窺う。
……顔が疲弊しきっている。
(この程度でこれだもん…こりゃあ筋肉だるまって言われてもしょうがないわな…)
彼をそう呼んだ少女の口許を覆う悟の手に、何か柔らかな、こそばゆい感触が伝わる。
きっとくすぐったりして遊んでいるに違いない。
まったくお気楽なもんだよ、心の中で毒づきながらも話を続ける。
「先生、まずは部費増額申請書を書いて、ご提出ください。その後に申請遅延書…
あ、これには申請が遅れた理由をきっちり書いてくださいね?
また、部費の増額には査定が必要になるので査定申請書と、査定の後に増額を
検討する会議が開かれますので、予算検討会議申請書もお願いします。ああ、それから…」

「分かった!!もう良いッ…!!」

ついに類人猿の情報処理能力の限界がきた。
(勝った―――!!)
「…ええ?先生、でもそうしないと校長先生のところへ…」
念の為、もう一度揺さぶりをかける。
「もう良いと言ってるんだ!!ほら、行け!もう帰れ!!」
灰島は悔しそうではあるものの、諦めたように息を吐き、しっしっと手を振って悟達を追い出した。
悟はそこでようやく蕾の口から手を離し、麻央に頷きかけると、三人揃って生徒会室へと足を進めた。



傷だらけのドアが、ぎぃ、と痛々しい声を上げて閉まった。
その瞬間、
「かみしろすげえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
蕾が叫んだ。
「お前、生徒会の人間でもねーのに何で詳しいんだよ!?っつーかあんなの
アタシも知らなかったぞ!?」
目をキラキラさせて、悟を見上げてくる。
「うん、うん。そーしてると歳相応に…いてぇッ!だから脛蹴るなあッ!!
…というか会長、気付いてなかったんですか…?」
麻央はそんな二人を見てクスクス笑う。
769名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:52:18 ID:oNxB5XTK
「あ?気付いてないって何が…?」
首を傾げるばかりの我らが生徒会長。
ああ、やっぱりこんなのが生徒会長で良いのだろうか…、デジャヴを感じつつ悟は頭を抱えた。
「つーちゃん、あの申請書云々の話、全部ウソですよ…?」
「そうそう。それくらい気付いてください」

『はああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?』

悟はただホラを吹いただけに過ぎなかったのだ。灰島の意見を真っ向から否定するのではなく、
如何にして諦めさせるか。
蕾には出来ない、悟ならではのやり方だ。勿論、あまり褒められたものではない。
蕾の意見が直球ストライク100パーセントなら、悟のそれはカーブ30パーセントといったところか。
「俺のは成功率だけどな…」
少し自虐に走る悟の肩を叩きながら、麻央が話しかける。
「でも凄かったよ。私、神代君のこと見直しちゃった!」
「お、好感度上がった?」
「ようやく嫌悪感を脱したところ!」
「…そうですか…」
この眼鏡っ娘、なかなかに毒舌である。
「ま、あと三回くらい格好いいトコ見せてくれたらフラグが立つかもねー」
それじゃあお先に、そう言って麻央は生徒会室から出ていった。
「お疲れ様ー」
「魔王、おつかれー」
「さて、これで俺も御役御免となったわけだし帰り…」
Yシャツの裾を摘んだ蕾の手が、悟の動きを阻止した。
「かみしろ…さっき野球部の部室でアタシが言った事覚えてるか…?」
当然、十代の若々しい脳細胞は彼女の言葉をしっかりと刻み込んでいた。

『あとで一発蹴るから覚えとけ!!』

「今回の成功でチャラにしてください」
「嫌だ」
(駄目だ、じゃなくて嫌だ、ときましたか…!!)
右足の脛はもう蹴られない方が良い。現時点で既に青痣がいくつかできている筈だからだ。
悟はそろりと右足を後ろに引く。
「その代わり、今から言うお願いを聞いてくれたらチャラにしてやるよ」
「…お願い?」






770名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:53:40 ID:oNxB5XTK
「何で傘忘れるんですか…朝から降ってましたよね?雨」
さすが男物の傘。アタシが入っても問題無い。
「しょーがねーだろ。パクられたんだから」
「命知らずな奴もいたもんですね…」
アタシの耳には、傘に当たる雨音と神代の声しか聞こえてこない。アタシの家へと向かう道は、
いつにも増して車通りが少なかった。
仮に車が来ても、神代が泥水を被らないようにアタシが車道側を歩いている。
(神代に普通は逆だろ、と突っ込まれた。)
目線を上にやると、傘を持つ神代の手がある。少し前にアタシの唇とキスしてた手だ。口を柔らかく包む
手の感触が気持ち良くて、あの時は思わずはむはむしてしまった。
思い出すと、ちょっとドキドキする。体温とか、感触とか、匂いとか。アタシは手フェチなのかもしれない。
当然、神代限定だけど。
何とか当初の目的が果たせて良かった。マゴリが面倒事を起こしてくれたせいで、駄目になるかと思った。
結果として一番自然な形で相合い傘が出来たのだから、あのガチムチ野郎に少しくらいは感謝してやろう。
授業を終えた後、傘をパクられた(パクった奴には必ずそれなりの制裁を加えさせてもらう)事に気付いた。
丁度良い、憧れのシチュエーションを実行させてもらおうと、校内放送で神代を呼び出す。
そこで予想外の乱入ゴリラが現れた。
きっと神代は、あのワキガゴリラの説得の為に呼ばれたと思ってるんだろうけど。
まあ今更そんな事説明したって意味ないし、多分コイツは「そんな事で俺を呼び出さないでください」
とか言って説教を始めるから黙っておこう。
「会長ってもしかして癖っ毛ですか…?」
神代がいきなり口を開いた。そうだよ。それがどうかしたのか。何かわりィのか。
「いやぁ、先っちょ、丸まってるから。俺も癖っ毛なんですよ、だから雨の日は
どうもウェーブかかっちゃって…」
とっくに知ってるよ。見てりゃあ分かる。
「…って遊ぶなああああああ!!」
神代の指先が、アタシのツインテールをいじくり回していた。みょーん、みょーんとかそんな擬音が
聞こえてきそうだ。
「会長、着きましたけど」
髪先に全神経を集中させていたから、家の前まで来た事にすら気付かなかった。
お前のせいだぞ、神代。謝れ。ついでに頭撫でろ。
771名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:54:45 ID:oNxB5XTK
「うむ、ごくろー。明日からも頼むぞ」
「傘買え」
「はいはい。んじゃなー、風邪ひくなよ」
「はい、お疲れ様でしたー」
未練は山程あるのだけれど、神代の背中から視線を引き剥がして玄関に入った。靴を脱ぎながら、
自分のツインテールの先を摘んでみる。
「ほぅ……」
毛先に触れた指先から心臓へ、痺れに近い何かが押し寄せる。痺れが駆け抜けていったそばから、
脱力していく。
アタシの体の芯が、あくまで柔らかく、締め付けられる。
「なんか…今日は全般的に変態チックだな…アタシ…」
「おかえりお姉ちゃあああああああああんッ!!」
素早く腕の中に抱き込まれた。毎度の事ながら、我が妹は神出鬼没だ。
「ええい、離せ!!与利子!はーなー…」
「今日も可愛いよぉ…食べちゃいたいくらい…ぱくっ!」

「……あ…?」

与利子がツインテールを咥えていた。よりによって、神代が触れた方に。
「こンのド変態がああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
「おおッ!!また涙目、最近、情緒不安定!?」
「お前のせいだあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
うん、明日も撫でてもらおう。心の中でそう決めつつ、与利子にフェースロックをキメておいた。






翌日よりツインテールの毛先のセットに三十分もかける蕾の姿が、あったとかなかったとか。
772名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:55:54 ID:oNxB5XTK
投下終了です
773名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 13:36:35 ID:v4hx9hpc
はいロリ姉御入りましたー

超GJです、まいどどうも
774名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 23:57:17 ID:jHJzxl9j
こいつあ…HJ☆DAZE
775名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 03:30:51 ID:4UniOlM7
保守
776名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 10:54:23 ID:1e32aJVz
たまにはageてみる
777名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 17:02:04 ID:PERxC3Km
ageられてるの見て久々に来たら投下されてた
超GJ!
778名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:17:12 ID:tG8JOGZt
妹者のキレ具合が面白すぐる。


つかロリ姉御、カレの手をはむはむして唾付けちゃあアルマーニ?
779名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 19:04:29 ID:MVY4szSg
にょほほ〜
780名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 00:11:34 ID:YZSzFk8M
中世ファンタジースレにいい姉御SSが投下されていた。
781名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 01:02:18 ID:e9Hfwdlw
たまには新規書き手参入を願ってageるか
782名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 02:08:52 ID:0OkTyuU7
保守
783名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 21:40:57 ID:GmoP283E
ヤンキーの女と……っていうのをふと思いついたんだが、ここでいいのかな?
特攻の拓みたいな感じの。
784名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 11:25:27 ID:nVYcbqjV
>>783
“!?”
785名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 20:02:37 ID:g1NcWLdV
( >ω<)・∴・ほっしゅお!!
786名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 12:04:03 ID:aftYFUIg
>>783
おk
787名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 13:31:45 ID:ss5OENuH
hosyu
788名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 06:04:25 ID:0jc/9Aur
>783
ヤンキー姐御ってむしろスケ番の肝駿河ネクタイ全裸で待ってるぜ
789名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 08:22:37 ID:QYnUVEfH
ちょwwスケ番てw
790名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 17:24:34 ID:nW9EvK+M
保守
791名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:57:46 ID:KkWyk+dE
保守
792名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 12:58:19 ID:kC8j8qkG
保守
793名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 14:45:45 ID:T8mt3Bop
保守
794名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 02:45:45 ID:F1XeCOk3
795名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 09:18:13 ID:MP+WAJH1
796名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 16:53:59 ID:SGhbWUkX
コンビニはどこだ…
797名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 17:33:46 ID:JDJ1YJhO
ギャップ萌もどこだ……
798名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 20:18:24 ID:BVucp22T
ロリ生徒会長も


ところで、オレ脳内でロリ生徒会長が何故かブカブカの学ランを羽織ってるんだが、これ何か元ネタあるのか?
799名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 23:47:04 ID:cEVTzbW0
俺はむしろ袖と裾を捲くりまくったジャージ着てるイメージがある
800名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 13:48:59 ID:wLfYzCUW
>>798
オバQのハカセが女体化したんじゃないか
801名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 04:57:09 ID:5yOLJ82v
浮上せよ
802名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 16:09:40 ID:IKt3B1rd
上げ舵いっぱーい!
803深夜コンビニ:2008/07/03(木) 22:35:05 ID:hCcjsmHh
739の続き お久しぶり〜

姐「長かった……」
男「えぇ、長かったです……」
二人「「おのれアクセス規制!!」」
姐「営業停止を喰らった気分だな」
男「間違ってはいませんね…」

姐「やぁ、久しぶり」
男「ほぼ毎日会ってるんですけど…」
店長「気にすんな、大人の事情だ」

男「突然ですが豆知識です!」
姐「ホントに突然だな」
男「小豆は英語で『アズキビーン』っていうんですよ」
姐「ほぉ、そうなのか」
男「…………」
店長「あ〜、姐さん?そこは

  『豆知識じゃなくて豆の知識だ!』

   って突っ込まないと」
姐「……おぉ!そうだったのか?!すまない男君!」
男「……も、いーです……」
姐「では私も豆知識を!」
店長「この時点で落ちが読めたんだが…」
姐「私の性感帯はクリト○スだ!!」
男「ブッ!!!」
店長「………やっぱりぃ」
姐「これがホントの『豆知識』だ!ハハハハハハ!!!」

店長「お前って下ネタ役が定着してきたよな」
姐「そんな?!違うんだ!信じてくれ男君!誤解しないでくれ!!」
男「(姐さんの性感帯姐さんの性感帯姐さんの性感帯姐さんの…)」
姐「男くーーーん?!こっち向いてくれぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
804コンビニ:2008/07/03(木) 22:40:15 ID:hCcjsmHh
帰ってきたコンビニ!
………別にパワーアップなんてしてませんよw
805名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 22:45:28 ID:XnZNcWLR
次週は男くんが姐さんを豆でイカせまくるんですね
806名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 02:46:46 ID:ufWeOyEe
やっと帰ってきてくれたんですね
807名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 18:43:55 ID:pgD5vLXm
コンビニ様、お待ちしてました!!
アクセス規制だったんですね…
808名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 23:02:21 ID:Ly+ILL0O
まさに砂漠のオアシスだな

期待アゲ
809名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 02:22:54 ID:04VdUHQa
保守
810名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 01:20:51 ID:3aVR4waG
保守
811名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 23:30:19 ID:Dy8yYuzZ
未だに愛ちゃん棟梁の復活を待ってる俺ホンダ
812名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 00:55:40 ID:3eDxtBuN
ME TO
813名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 20:04:53 ID:u1jEmt4W
保守
814深夜のコンビニ:2008/07/25(金) 18:31:56 ID:o8/EdWBN
803の続き

姐「やっと梅雨が明けたな」
男「夏になりましたねー」
姐「うむ、夏の夜空になったな!」
男「……違いがわかりませんが?」
姐「気分の問題だ!」

姐「しっかし暑いな…」
男「あづいッス……」
姐「見ろ、制服の中の白シャツが汗でエロいことに…」
男「エロいじゃなくてエライことになってますね…」
姐「少しは動揺してくれてもいいんじゃないか?」
男「普段なら鼻血ものなんですけどね」
姐「(もう少し色気のあるブラにするべきだった…orz)」
男「がんぷくがんぷく〜」
姐「ああ!男君が溶けかかってる?!!」
店長「………何やってんだ、お前ら?」
姐「てんちょー!冷房の温度下げていいか?!」
店長「ダメ」
男「あばーーーー……」
姐「あばーーーー……」
店長「ちっ!アイス奢ってやるから働け!」
+。゚ヽ(´∀`)人(´∀`)ノ゚。+゚
男「店長ばんざーーーい!」
姐「店長ばんざーーーい!」
男「店長さいこーーー!」
姐「店長さいこーーー!」
店長「煽てんなよっ////」
男「店長結婚してーーーー!」
姐「店長くたばれーーーー!」
男・店長「「えぇーーーー((;゚Д゚))ーーー ?!!」」

姐「ふん!本名があるからって調子に乗るなよ?」
店長「名前どころか苗字すらない奴に言われたくねぇな」
姐「『てんちょう』だから『ちよ』って安直だよな?」
店長「だったらテメーは『姐川(仮)』って呼んでやろうか?」
姐「なんだとーー!!」
店長「やんのか!!あぁん?!」

男「……アイスは?」
越(スススス、ぽんぽん)←肩を叩く
男「!? あ、こんばんは越君」
越「……先程の発言についてじっくり話を聞きたいです」
男「ぅえ?!ででででも仕事gっていうか僕には姐さんが?!!」
越「時間は取らせません…」
男「矛盾してるよ?!」
越「逝きますよ(ニヤリ)どなどなどーなーどぉなー」(ズリズリズリ)
男「(シクシク)こうしをのぉせぇてぇぇぇ!!」(ズリズリズリ)
815名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 21:51:33 ID:p54Ih7/p
相変わらず、いい仕事っぷりですな、GJ!
そして、新キャラ...
果たして男クンの運命は!?
816名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 00:53:59 ID:Ny+9CBKY
新キャラ?あぁ、姐川(仮)ね。


どんな状況でも誰が相手でも「結婚」は重いんだぜ
817名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 11:59:20 ID:9xw/NU66
法律上同居人扱いだから越くんも店長さんと結婚できるよ!
まあ、親子として暮らした時間が長すぎるから、ちょっと難しいかもしれないけど
818名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 20:25:52 ID:bIvfoX+m
いやしかし良い味出してるのぅ深夜のコンビニs
819名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 02:03:43 ID:CtrANzGx
保守
820名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:04:48 ID:XVWjLxbl
圧縮回避保守
821名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 01:47:47 ID:+Zst+rgA
保守
822名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 02:21:37 ID:xYt0Cmjw

 「東村山・朝木明代元市議 不審死事件」を糾弾する『主権回復を目指す会』
勇気ある日本人が行動を起こしています。支援宜しくお願いします。
http://jp.youtube.com/watch?v=CAjjED3xJfY
http://jp.youtube.com/watch?v=CuGBIk3arLs
 心ある方、画像拡散お願いいたします。

823名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 00:12:46 ID:kZ/IE/tR
ほっしゅ
824名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 02:05:12 ID:zSFK3/YJ
保守
825名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 13:14:40 ID:sTZ3MTYB
捕手
826名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 15:38:20 ID:h/gToDV3
姐「男ー!お前の一番良いタマ投げろー!お前の投げるタマなら誰も文句言わねえからー!!」
827名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 17:04:52 ID:iqIb4MKq
男(ショタ)「で、でも…もし打たれちゃったら……」
828名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 20:55:00 ID:Wb4yErDE
姐「いける、いける」
829名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 03:06:42 ID:YOIXlw11
護露槻町内会の会長の姐さんは、一体何を根拠に「いける」と言うのだろうか。
そもそも、なんで僕みたいな、ろくに野球経験(姐さんと三ヶ月練習しただけ)もないのが、年に一度の、隣町の鎮平町町内会との野球試合に出なくちゃならないんだ。
僕はロージンバッグを震える手で弄びながら、そう思った。

この試合には、二つの町が合同で行う年に一度の祭、極道祭での神輿を使う権利を賭けている。
だからこの試合は町ぐるみで応援するし、試合に出る者は真剣にやらなくちゃいけない。

「どーしたピッチャー!びびってんのかぁ!?」

何時までもマウンド上でまごつく僕に向けて、相手ベンチから野次が飛ぶ。
それに合わせて、スタンドからも笑い声が聞こえた。
悔しくて、ロージンバッグをたたき付けるように落とす。
地面に落ちた粉袋から視線を離し、ピッチャーらしく前を向くと、キャッチャーの姐さんがニッと笑って言った。
「大丈夫、お前の投げる球に文句付けるヤツなんて、うちにはいない、居たってあたしがぶっ飛ばしてやるよ!」

そう言って、再びニッと八重歯を出して笑い姐さんはミットを構える。
くそう、これも惚れた弱みか、姐さんにそう言われては、投げない訳にはいかないじゃないか。
そう思いながら、帽子を深く被って、赤くなっているであろう顔を隠す。

そして僕は、姐さんの期待に応えるべく、第一球を放ったのだった。



「ホシュットラァーイクッ!!」
830名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 01:45:27 ID:z5k0lrmB
ほしゅっとな★
831名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 12:50:07 ID:8ai7a/0b
舞い上がりな!!
832名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 23:51:01 ID:01FB0slI
ロリ姉御ォーーー!!!!
833名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 02:12:05 ID:21F7rlqD
ケータイ壊れて書きためた分全部吹っ飛んだアゲ
834名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 22:32:38 ID:ou++wnu/
姐さん、オレはもうダメです
835名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 02:15:23 ID:asYTYpvU
捕手姐「ちょっとコンビニ行ってくる」
836名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 10:00:07 ID:YHESJBwz
保守
837名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 22:00:41 ID:/Bjxj4VN
くわえタバコにクカカ笑い、黒いTシャツに腕組みが基本スタイル。
まぁ、どこかで見たような気がするな
838名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 18:16:54 ID:/N4LYuNq
保守
839名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 12:04:31 ID:kQ9U4+cG
やっぱ過疎ってるなー
840名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 19:40:49 ID:naylCE9D
保守アゲ
841名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 23:34:18 ID:cPOoXScP
おう!久々に来たが
何故過疎ってる
842コンビニ:2008/10/31(金) 21:31:06 ID:/Zwl2MbQ
久々だ!過疎だ!投下だ!リハビリだ!コンビニ関係ないよ!

姐「ナナシ君!付き合ってくれ!」
ナ「ごめんなさい」(ぴろん)

姐「ナナシ君!デートをしよう!」
ナ「すみませんが…」(ぴろん)

姐「ナナシ君!ぷりーずはぐみー!」
ナ「却下」(ぴろん)

姐「喉が渇いたろう?これでもどうだい?」
ナ「あ、貰います」
姐「間接キス(ぼそっ)」
ナ「ぶっ!」(ぴろん)

姐「ナナシ君!キスをしよう!」
ナ「勘弁して下さい」(ぴろん)





「「「「「姐さん、ナナシ君、結婚おめでとーー!!」」」」」
姐「みんなーーありがとーー!!」
ナ「なんで?!」
姐「フッ、間接キス以外の選択肢を否定的にするとメインヒロインの私ルートが!」
ナ「何のメイン?!到達する奴いないよ?!!」

姐「決まっているだろぅ?君の人生のメインヒロインだ!」


ナ「誰がうまいことを言えと//////」
姐「到達者は先着限定1名だがな!」
ナ「//////」
姐「ちなみに『ぴろん』というのはフラグの立つ音だ」
ナ「そんな裏設定が?!!」
843名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 00:04:20 ID:lgScr2ii
コンビニ来たー
844名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 19:56:22 ID:eXZ2NsAs
男君はどこいった!?
845名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 21:52:09 ID:lTAIhqNz
えーと、コンビニ関係ないってことは、
この二人はいつもの姐さんと男君ではないのかな?
846名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 22:33:06 ID:AZ7MXhdA
性格がよく似ているから、たぶん、あのコンビニの姐さんのお姉さんだと思うよ
847名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 06:45:47 ID:56m/efjK
作者はコンビニの人だけど、作品はコンビニとは別、てことじゃない?
848コンビニ:2008/11/08(土) 18:43:31 ID:fOOa/SkD
確かに姐さんと被るなぁと思いクロスさせてみた。

父「>>842…というのがお父さんとお母さんの馴れ初めなんだよ」
姐「そんなことが……ところで」

母「ぉぉぉぉぉ…orz」

姐「父さん、アレは大丈夫なのか?」
父「ふむふむ?じゃぁこの台詞を読んでくれない?」 つ[カンペ]

姐「えーと『決まっているだろ、君の人生のメインヒロインだ』」

母「ぎゃーーーーーーーーーー!!」

姐「おお?!物凄い勢いで転げ回ってる!」
父「黒歴史にふれちゃったみたいだねぇ」
母「もおやめておねがいします」

姐「つまり押して押してその結果、父さんは押し倒されたと」
母「あの頃は若かったな…」
姐「私も男君を押し倒して貪り尽くせば…(ニヤリ)」
父「逃げてー顔知らないけど男君逃げてーーー!」



姐「(男君キスしよう、男君キスしよう)よし、練習は完璧だ」
男「姐さん、おはよーございます!」
姐「おおおおお男君!」
男「??」
姐「きききききき(頑張れ私、キスしようの5文字だ、頑張れ!)」
男「??」
姐「き、きょうもいちにちがんばろうか(うあああああああ!!!orz)」
男「はい!(にぱっ)」
姐(嗚呼、癒される…)

姐「私の大馬鹿者ーーーーーーーーーーーー!!!」
男「あ、姐さん?」
店長「自覚が出たのはいいが深夜に叫ぶな!」
849名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 19:26:55 ID:bhO8GxYw
ああ、この母にしてこの娘ありw

たとえ黒歴史になっても叫ぶべきことは叫ぶべきですなあ
850名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 19:27:24 ID:oUaDCBFl
コンビニ懐かしい。GJ!
851名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 18:54:20 ID:hhS0B5uU
『メインヒロイン』だの『フラグ』だの、
父母の若い頃にそんな言語は一般的に使われてないだろw

姐さんの年齢を考えれば明らかに…、おや、宅配便かな?
852コンビニ:2008/11/12(水) 22:20:50 ID:qC2XcQiH
姐「よっこらせっと」
男「姐さん、釘バットなんて持ってどこ行くんです?」
姐「いやなんか851に呼ばれたような気が…」
男「そそそれよりもほら!え〜と親世代でフラグ云々はちょっと…」
姐「まぁコンビニだしねぇ」
男「それで済ますの?!」

姐「この店に常識を求めるな」
店長「黙れ、非常識筆頭」
男「なんでも有りですよね、コンビニだけに」

3人「「「………」」」

店長「姐さん、3枚没収しろ」
男「座布団?!」
姐「はっはっは……財布の中身に決まってるじゃないか」
男「諭吉さんだけは!この子に罪はないんです!」

姐・店長((ニヤリ))

男「のおおおおおおおおお!!!」


お後がよろしいようで
853名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:29:27 ID:CQJ2XzrQ
大丈夫
コンビニのほうをちょっと近未来にしてしまえば無問題!
854名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:09:03 ID:zZWK3DR/
なんというか

たまらんw
855851:2008/11/13(木) 21:45:15 ID:aYYs5IqM
姐さん、スイマセンでしたあッ!

ほんの出来心なんです!
856名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:17:36 ID:lJuwT095
ずざざーっ
857名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 12:20:28 ID:GM9gPTgH
アゲ
858名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 19:15:38 ID:c56em8ct
保守
859名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:35:24 ID:n3ooJXu4
保守
860名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 20:51:15 ID:+rgIIY90
サンタがアゲ
861保守ネタ:2008/12/25(木) 23:33:58 ID:4UG9VU+R
投下します
862保守ネタ:2008/12/25(木) 23:35:34 ID:4UG9VU+R
時は、西暦2008年12月25日。いわゆるクリスマス・イブと呼ばれるその日。
僕は、彼女と身を寄せあい、ケーキを食べたり、彼女を抱き寄せて耳元で甘い言葉を囁いたり、
時折、見つめ合っては、恥ずかしそうに微笑んだり……なんてイベントは一切合切、欠片もなく。

『ちょっと!! 押さないでよ!!』
『ままぁぁぁぁぁぁぁぁ――――ッ!! どごにいるのおおおお――――!!』
『順番に並んでください!! 順番に並んでください!!』
『おい!! 抽選とかふざけんなぁぁぁッ!! こっちは昨日の夜から並んでんだぞぉぉぉッ!!』

激戦の真っ只中にいた。
この日、僕のバイト先である、おもちゃ屋『トイザまス』では、かねてより話題になっていた、
新作ゲーム機の限定200台発売キャンペーンを、行っていたのだった。
おもちゃ屋のバイトは、決して楽ではない。
ターゲットは子供でも、実際にレジにて購入するのは、大人だ。
二十歳になるまであと数ヶ月、なんて年齢の僕よりも、もっともっと年上の、大人だ。
だというのに、いや、だからこそなのかもしれないが、こんなこともよく起こるのだ。
『抽選ってどういうことだ。そんなの不公平じゃないか!!』
「ええっと……ですから、先日配布されてある広告にも、抽選会をしたうえで、
当選者の200名にお売りします、と明記してありますので……」
いまだに馴れない、というか使いこなせてすらいない敬語口調で答える。
相手は、昨日から並んでいたらしい客だ。広告にあれだけ『抽選会をする』と、書いたにもかかわらず、
見事に読み飛ばしてくれやがったらしい。
しかも、似たような客は他にも何人かいて、囲まれてギャーギャー言われるのだから、
たまったもんじゃない。
お前ら、小学生の時、テストでよく名前書き忘れてたタイプだろ、くらい言ってやりたい。
が、もちろん言わないし、言えない。
『お前みたいな下っ端じゃ話にならん!! 責任者を呼べ、責任者をッ!!』
呼べと言うなら、早く解放してくれ。なんであんたらの包囲網は、さっきより小さくなってるんだ。
「わ、分かりました。それでは只今、責任者の方を呼んで……」
『そう言って逃げるつもりだろうッ!!』
…………どうすりゃいいのさ。
863保守ネタ:2008/12/25(木) 23:38:40 ID:4UG9VU+R
詰め寄る老人(もしも孫のために、徹夜までしたのなら、素晴らしい孫への愛情である。
自分自身のためでも、ある意味凄いが)に散々、唾と怒声を浴びせられながら、
どうすべきかと考えていたその時。

「お客様、遅くなって申し訳ございません。本日は、こちらの不手際により、
大変なご迷惑をおかけいたしました」

透き通った声がした。
「せんぱ……」
「お客様には私からお話をするから。キミはレジに回ってくれ」
僕にそう告げて、新たなターゲットを見つけた猛獣の群れからは見えないように、
その切れ長の目で一度、ウィンクを送ってきた。
腰まで伸びたストレートの黒髪は、首を傾げただけで、さらさらとこぼれ落ちる。
菱山 翠(ひしやま みどり)さん。
バイト先で初めて声をかけてくれて、そしていつも、今も、こうやって面倒を見てくれる。
頼りになる先輩だ。
『あんたが責任者かッ!!』
「この度は、大変申し訳ございませんでした」
――――オイ。
「今回、このプレイイミテーション5は、ご購入される方を抽選しております。
広告にて、告知しておりましたが、小さく、分かりづらい文面になってしまいまして、
お客様にはご迷惑をおかけしました」
――――ちょっと待て。
「重ね重ね、お詫び申し上げます。お客様には……」
「ちょっと待てぇぇぇぇぇいッ――――!?」
僕が慌てて先輩の言葉を遮ると、
『なんなんだお前は!!』
『これだから最近のガキは……』
『いやぁねぇ、ゆとり教育の弊害かしら』
「新入り君。邪魔をしないでくれないかな」
見事な波状攻撃が返ってきた。何だよちくしょう…………。
「あのですね、せんぱ」
「新入り君。良いから、さっさと、レジに…………回れ」
めちゃくちゃドスの利いた声で囁かれた。
客の手前、僕も小声で反論する。
「いや、何勝手に責任者ヅラしてんですか!? アンタもバイトだろ!!」
「新入り君、私は一度も『責任者です』とは言ってないよ? 良いからここは私に任せたまえ、新入り君」
「それかなりまずいでしょうが!!
あといつも言ってますけど、新入り新入り連呼しないでください!!」
ポン、と肩を叩いて先輩が一言。
「バレなきゃ問題ない」
「大ありだ!!」
「とにかく、ここは任せろ。どうせ君ではここは無理だ。私が引き受けた。
さ、私の代わりにレジを頼むぞ、新入り君」
864保守ネタ:2008/12/25(木) 23:42:42 ID:4UG9VU+R
「まだ引っ張るか!!」
結局、いつも通りというかなんというか、先輩に押し切られて、僕はレジに回ることにした。
しかし、やはり気にはなる。
子供がキラキラと目を輝かせて、渡してきた変身ベルトのバーコードを、努めて冷静に読み込みながら、
先輩vs年期の入った猛獣ショーの様子をうかがう。
「寒い中、店外にてお待ちいただいて、大変申し訳ございませんでした。
せめてものお詫びとして、こちらの方で心ばかりの品と豚汁をご用意させていただきましたので……」
先輩は相変わらずよそ行きの顔で、愛想良く話している。
「……というかいつの間に用意したんだそんなもの」
小さくツッコミを入れつつ、今度は、会社帰りらしき男の人が渡してきたゲームソフトのバーコードを読み込む。
お父さん、おそらく息子さんが欲しがっているのは、このソフトじゃないですよ。
コレの続編がこないだ出たばかりですから、多分そっちですよ。
もちろん言わない。

しかし、さすがに食い物に釣られるほど、客だって甘くはあるまい。
『そこまで気を使われると、なぁ……』
『いやぁ、こちらこそ申し訳ない』
『ごめんなさいねぇ……手間かけさせて』

「嘘だろ…………?」

簡単に釣られやがった。
先輩は客を引き連れて、店の奥の応接間へと消えていく。
「自信もなくすよなぁ……コレじゃあ……」
小さくため息をついたあと、女の子が笑顔いっぱいに渡してきた魔法のステッキを受け取った。



※ ※ ※ ※ ※



「オバサン、これください」
そう言って諭吉を握りしめて、玩具を差し出してきた男の子に、
「うん、おや、どうやら値札の表記ミスだな。ゼロが1つ足りないようだ」
いつの間にやら、レジに復帰した先輩は、幾分冷ややかな声で答える。
「おねーさん、とっても美人だね!!」
「まったく……最近の子供はマセているな。だが、そんな言葉に易々と引っかかる私じゃないぞ。
ほら、こいつは私の奢りだ!! 金はいらん!!」
「ちゃんと仕事しろよ!!」
そんなこんなで、最後のお客様を送り出して、本日の営業、終了。

「いやあ……みんなお疲れ様でした!! 本当によくやってくれたね」
どこからともなくやってきた店長が、ねぎらいの言葉を口にする。
アンタどこにいたんだ。レジにも立たなかったし、店内で一度も姿を見なかったぞ。
865保守ネタ:2008/12/25(木) 23:47:09 ID:4UG9VU+R
「僕からのクリスマスプレゼントってわけじゃないけど……ケーキ買ってきたから、
持って帰ってくれよ。今日はみんなのおかげで北斗が大フィーバー……ゴホンゴホンッ」
サボリか!? サボってスロット三昧かてめえ!!
「ま、まあそんな訳だから、解散っ!!」
いつも物腰の柔らかい副店長が最後に締めて、お開きとなった。
あとで存分に説教を食らうがいい、店長め。実は怒ると怖いんだぞ、副店長は。
そうして、僕も帰り支度を整えて、いざ安アパートの帰路へ、となるはずだったのだが、
「ケーキと豚汁、食べないか?」
更衣室のドアの先にいた先輩に、開口一番、そう言われた。
「食い合わせ悪そうですね……」
文句は言っても、逆らえなかった。

そして現在、僕ら二人は、狭い給湯室で、湯気の立つ豚汁を啜っている。
「どうだ? 美味いか?」
「はい。これ、先輩が作ったんですか?」
「ああ、こう見えても料理は得意だ」
言葉の使い方がおかしい気もする。だって、先輩はいわゆる和服美人だ。
むしろ、見た目でいえば料理上手にしか見えない。
「さっきの客もこれを飲めば、さすがに文句言えなかったでしょうね」
「む、聞いていたのか。というか、誤解しているぞ。さっきの客はこれを食べてない」
…………ん?
「だって、先輩、豚汁がどうのこうの言ってたじゃないですか」
先輩が手を差し出す。器をよこせ、という事らしい。
先輩は、空になった器を僕から受け取り、新たに豚汁を注ぐ。
「客に飲ませたのは、副店長が作った豚汁だ。
ホントは、バイトのみんなに振る舞うつもりだったらしいが、奴ら全部飲み干していった」
そんなに美味しかったのか、豚汁feat.副店長……。ちょっと食べてみたかった。
「じゃあ、先輩が代わりにバイトのみんなの分作ろうとしてたんですか?
みんな帰っちゃいまし」
「私は」
先輩は、少し乱暴に豚汁の入った器を差し出して、言った。
「もとよりキミの分しか作る気はない」
唇を尖らせて、ちょっと拗ねたように、そう言った。
――――かわいいじゃねえかちくしょう。
今更ながら言わせてもらおう。僕はモテない。彼女だっていたことがない。
あまりこういった状況に馴れてないどころか、こんな状況になったの今日が初めてだ。
だから正直、その、色々と期待してしまう。
866保守ネタ:2008/12/25(木) 23:50:43 ID:4UG9VU+R
だから、誤解を招くような言い回しはやめてください、先輩。
おねがいですから。
「新入り君、何か言うことはないのか」
先輩の瞳に、僕が映りこむ。瞳の向こうで、僕がみっともないくらいにうろたえている。
「えっ……と……新入り、って呼ぶのそろそろやめてもらえませんか?
僕、そろそろここに勤めて半年に……」
先輩は、更にぐいと顔を近づけて、
「呼びたいな。私もキミの名前を呼んでみたい。呼ばせてくれよ。その合図を、ずっと待ってる。
キミから言ってほしい。キミから呼びかけてほしい」
囁きかける。
「え……?」
「察しろ。私だって、女だ。“そういうの”は、男からしてほしい」
先輩が恥ずかしそうに俯く。コレは結構レアな映像だ。
先輩の手が、僕の頬に添えられる。「遅い」という意思表示か、頬をぺち、と叩かれた。
「さぁ、ひと思いにばっさりとやってくれ」
それはなんか違うと思います。
ああ、そうか。これ以上は、経験が無いだのと言い訳つけてちゃダメだ。
いつも通りに、面倒をみてもらっては、ダメなんだ。
「先輩、じゃなくて……翠さん。僕は、翠さんが好きです」
決意した割に、口から発した言葉は震えていて、
「もう少し、こう男らしくだな……」
先輩はめちゃめちゃ不満そうだった。
けれど、すぐに笑顔に変わって、応えてくれた。
「私もだよ。私もキミが大好きだ。こんな色気のない場所で、ディナーは豚汁とケーキだけだが、
キミと食べられるなら、何も不満なんかない」
おっと言い忘れた、とそう言って先輩は、僕の首に手を回して、囁いた。
「愛してるよ―――――――」
愛の言葉と、僕の名前を。




fin.
867保守ネタ:2008/12/25(木) 23:51:46 ID:4UG9VU+R
投下終了ノシ
868名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 00:30:09 ID:sNndT+bb
ID:4UG9VU+Rありがとう!良いクリスマスプレゼントだった!
869名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 18:02:11 ID:lxHk7qY/
これはGJだ!
870名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 20:12:52 ID:mrC8HLE1
GJ
871名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 20:22:52 ID:+tAXnT0M
どえらいミスしてしもうた…25日はイブじゃないよね、そうだよね
すんません
872名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 02:02:46 ID:X7bddmOc
いい!いいんだ!!ありがとう・・・GoodJob!!
873名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 19:35:42 ID:2M47hf2j
ho
874名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 20:57:38 ID:RyHDaiaA
新年か
875名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 21:18:16 ID:Xj8ws9lO
あけ
876名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 20:48:15 ID:4crQJzjm
おめあげ
877名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 00:26:37 ID:5351kzRT
ほし
878名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 20:58:13 ID:U5AqWyNf
ほしゅ
879名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 22:58:02 ID:dwyWlQKT
age
880名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 22:50:16 ID:rd4BgGMt
881名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 20:36:55 ID:Z2RRDg2J
ふぉしゅ
882名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 09:25:08 ID:OTxVcA/P
普段は冷酷なお姉さんなのに惚れた相手には物凄い勢いで甘えてくるってのがいい
883名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 12:47:02 ID:qU6ZMl2T
ツンデレ鬼軍曹か
884名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 20:05:26 ID:OchPC1GT


   ◇   ◇   ◆   ◆   ◆   ◇   ◇   ◇
885名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 02:34:55 ID:lJduSoLc
>>884
姉さんが渡せなかったチョコですね、分かります。

8個入のうち5つ(◇)は自分で食べたとみた。
886名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 22:00:09 ID:QYKHMhFy
保守
887名無しさん@ピンキー:2009/03/08(日) 14:46:36 ID:OO5niIvV
保守
888偽コンビニ:2009/03/10(火) 13:25:45 ID:lGzmDx9s
姐「…暇だな」
男「…暇ですね」
姐「こんなに暇なら無理に24時間営業じゃなくていいんじゃないか?」
男「24時間営業じゃないコンビニなんて、ただの日用雑貨店じゃないですか」
姐「まあ、そのおかげで深夜に男君とふたりきr」
男「あ、お客さんですよ」
姐「(チッ)車の客なんて珍しいな。きっとろくでもないぞ」

ぴーんぽーん
男「いらっしゃいまッ!?」
姐「せー。どうした男君」
男「あ、いや、あの人……下パンツだけですよ?(ヒソヒソ)」
姐「そういうプレイだろ」
男「……なるほど」
姐「やっぱりろくでもないな」

客「お、おねがいします(モジモジ)」
男「(コンドームとエロ本……///)」
姐「えー、こちらの雑誌は18才未満のお客様にはお売りできないんですが、何か年齢を確認できるものはございますか?」
男「(!!!)」
客「あ、っじゃ、じゃあいいですッ///」
姐「申し訳ございません。…それからこちらの商品はすぐにご使用になられますか?」
男「(!!!!!)」
客「うひぇ?! あ、う、……は、い」
姐「じゃあ、シールだけ貼っておきますねー」
男「(ドSだ……)」
姐「(お客様のニーズに答えるのが接客業の基本だからな)」
889名無しさん@ピンキー:2009/03/10(火) 13:26:30 ID:lGzmDx9s
おかしいな
エロくならないぞ
なぜだ
890名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 02:37:56 ID:Ubkx+ncL
(;´Д`)'`ァ ハァ ハァ l \ァ l  \ア l  \ア … ///
891名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 10:02:32 ID:9miL3FyU
>888
車だから18歳以上だと判るのに……
892名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 21:30:14 ID:SOY4yc7a
運転していれば18歳以上だが。同伴者だった場合は、18歳以上とは限らん。

というか、運転手が客に下半身下着姿でゴムとエロ本買わせてるプレイなんだと
解釈したんだが。
…違うのか?
893偽コンビニ:2009/03/12(木) 01:05:55 ID:ts3fUlHk
>>888の続き

男「……姐さん」
姐「なんだ?」
男「さっきの車が、駐車場でリズミカルに揺れてます」
姐「とことんろくでもないな。……どれ」
男「いや、何するつもりですか」
姐「ああいうのは、むしろ見てもらうためにやっているんだ。お客様のニーズに答えるのが」
男「いやいやいやいや」
姐「じゃあ、男君が見にいk」
男「……もう好きにしてください」
姐「うむ。でわでわ(いそいそ)」
男「(うわぁ……、ほんとに行ったぞあの人)」
姐「………………」
男「あれ、やけに早いですね。っていうか顔が赤」
ぶぱぁッ!
男「うひゃあッ! は、鼻血?!」
姐「(きゅ〜)」
男「わわわ」
姐「……うぅ…………」
ブロロロロ……
男「あ、行っちゃった……」
姐「ぁっ……ちょ…………男君、そんなところにそんなのいれないでええええ」
男「(……何を見たんだろう)」
姐「あああああぁぁぁ」
男「……奥に寝かせておこう」
894名無しさん@ピンキー:2009/03/12(木) 01:06:41 ID:ts3fUlHk
わかった
この形式でエロは無理だ
895名無しさん@ピンキー:2009/03/12(木) 23:26:53 ID:yL8ajEgE
姐さん、普段のタフな言動の割には案外ウブだなw
896名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 01:06:54 ID:L0LEifRg
偽ってなんだよ
897名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 03:58:27 ID:2WmcRV4s
作者が違うんじゃないか?
コンビニのスピンオフみたいな

とりあえず作品乙
898名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 23:01:25 ID:kWPDl9E+
保守
899名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 12:02:23 ID:9ZbygIO9
保守
900名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 08:29:22 ID:q8L1bABT
900
901名無しさん@ピンキー:2009/04/09(木) 04:58:00 ID:VTZVszFD
保守
902名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 22:40:31 ID:tg9/HE6O
保守
903名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 15:57:55 ID:P05H070+
俺、新スレ出来たら投稿するんだ……

保守
904名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 00:08:55 ID:ZM3DuKAL
死亡フラグ
905名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 19:07:32 ID:2PAnxsFi
保守
906名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 00:46:53 ID:nscxnTp9
保守
907名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 00:52:54 ID:lL/NTBxC
姉貴の愛が欲しい
908名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 22:27:19 ID:T7ZSNAGi
909名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 01:50:37 ID:sVsYL1VW
2、3年くらい待つ内に入らない。保守
910好みについて:2009/05/05(火) 03:34:01 ID:zrZctAVW
「男っつーのは何が好きなんだろうな?」
「はぁ?」

僕が向かい合って座っている人は、僕が一方的な恋愛感情を向けている人だ。
本日、僕は告白しようと思い立って近所にあるファミレスに彼女を呼び出した。
っで、席に着くなりさっきの一言。

「呆けた顔をしているな?私はただ、君に『男の好み』とやらを尋ねただけだぞ?」
「いや、好みったって…人それぞれですし…」
「一般論で構わない。一介の男性である君の考えでも良い、答えて欲しい。」

まっすぐとした眼で僕を見つめる彼女は、中性的な顔をしている上に侍みたいなポニーテール、
実家が道場だとかで背筋も性格もまっすぐで長身、女顔の僕より男前な外見と性格だだ。
そんな彼女に『男の好み』とやらを問われても何と答えれば良いか……

「例えば、胸はどうだ?巨乳と貧乳どっちが良いんだ?」
「…あの極端過ぎませんか、その質問……」
「失礼。では、少なめと並盛と大盛と特盛のどれが良い?」
「すいません、何故にごはんの量みたいな聞き方なんですか?」
「やはり、特盛か…」
「いや、僕は普通が好きですけど…いや、男は一度は巨乳に憧れますけど、好きな人の胸ならどれでも良いかと…」
「そうか、感度が良ければOKなんだな?」
「あの…僕の話聞いてくださいませんか?」
911好みについて:2009/05/05(火) 04:00:10 ID:zrZctAVW
告白できないまま、彼女の『男の好み』への質問は重なっていく。

「脚はどうだ、脚は?」
「…だから、何度も僕は言ってますが男は好きな女性ならば、全て関係ないんです。」
「そうか、『女ならば全て俺のもの』か…」
「最低な男の考えにすり替えないでください。」

いい加減苛々してきた。
明らかにからかってくれている、この人。
だって、口角上がってるし…眼が愉快そうに弧を描いているもん。

「おっと、険悪な雰囲気だな?」
「誰の所為だと思ってんですか…ってか、何で僕にそんな質問するんですか。」

好きな人はいるが、君は眼中にない。だけど、君は異性の情報集めとしては役立つな…
みたいな、ネガティブ思考に走っちゃう僕には辛い。

「君、私のコト好きだろ?今日、告白する気だったんだろ?」

分かってんのに、こんな意地悪するんですか…

「意地悪?失礼だな…私もその誠意に答えて告白するつもりなのに」

告白?僕に恋愛感情は抱けないっていう?

「違う。窓見てみろ…丁度、小学校の下校風景がみれるだろう?」
「はい…」
「ヒョロッとした影法師みたいな黒い服着た男の子いるだろう?」
「はい…」

確かに、窓の外には影法師みたいな男の子が信号待ちをしている。
でも、今の僕とあばたに何の関係が…あれ?どこかで見たような…か、お…?

「私の子だ。」
912好みについて:2009/05/05(火) 04:26:01 ID:zrZctAVW
「正確には、親族にたらい回しにされてた私の兄の子だ。
ついでに、私の兄はシングルファザーで病死してる。
そんでもって、兄の医療費で借金まみれだ。」

重っ!!?軽々しく笑ってますけど、かなり重いですよ?

「さて、最後の質問だが…」

軽薄な笑みを消して、彼女は僕を射殺すような眼で見つめる。

「コブ付き、年増、経済難の私と付き合って、若き人生の時間を減らしたいか?」

声が出ない…答えが詰まって脂汗が噴き出す今の僕は、きっと世界の誰よりもみじめだろう。
拳を握り締めて俯く僕をみかねた彼女は、お札を財布から出してテーブルに置く。

「君が好きだから打ち明けたのに、そんな私では嫌なのか?」
「違ッ…!!!」

思わず顔をあげた僕の額にキスを落とし、彼女は耳元で囁いてくれた。

「返事はいらない、婿に来い。」




適当で、即興で作ったものです。ごめんなさい。
913名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 14:07:41 ID:9mNgJarG
いいと思う
914名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 13:02:47 ID:4TU1++nT
あばたにワロタ
915名無しさん@ピンキー:2009/05/22(金) 09:54:39 ID:PJGB68Ri

男前な女の子だね
916名無しさん@ピンキー:2009/05/26(火) 21:34:40 ID:g21m0qlB
エロも読んでみたいな
917名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 01:05:24 ID:FF7I87IN
GOODJOB!
918名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 22:09:42 ID:4oNhbyD+
 
919名無しさん@ピンキー:2009/06/11(木) 21:02:54 ID:VECOrviS
保守。
920名無しさん@ピンキー:2009/06/16(火) 19:11:21 ID:zorHQsuK
下がり過ぎ
921名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 03:11:49 ID:M0nMYF7r
このスレ素敵
922名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 21:12:51 ID:pLfqDqQD
次スレどうする?テンプレやらもね
923名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 20:43:26 ID:wx0lk5Dl
オレはギャップ萌えの人をいつまでも待っている
924名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 07:25:29 ID:Zy+D4XjX
落ちるぞ
925名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 10:58:13 ID:3yCygMxW
スレタイ
姐さん・姉御肌の女性が異性に恋をするスレ 2人目

本文
1 :名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 17:40:57 ID:oTXam59t
グロ、スカ、SM等はできれば控えてほしかったり

さぁ、いってみよう

前スレ
姐さん・姉御肌の女性が異性に恋をするスレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1166431257/


どうかな?まだ早い?
926名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 12:55:10 ID:6QWGHyJ6
>>925
スレタイはそんな感じで良いのでは?容量は今どのくらいだっけ?
余裕があるなら立てるのはまだ早いと思うけど、そうでなければ(ry
927名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 20:28:27 ID:APKakLTx
現在の容量は465kb
928名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 16:39:08 ID:Zu0LCY3R
微妙だな
929名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 14:11:25 ID:6Noku7WX
保守セヨ
930名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 07:49:36 ID:ZQSmYh2a
一週間前にスレ立てしたばかりだから
新スレは立てられんな
931名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 21:28:07 ID:iXJs7ML5
破壊魔定光の女定光みたいな女性とかいいな
レディースで巨乳ノーブラとか最高
932名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 00:08:21 ID:q2gpZDjb
読めない
933名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 12:56:04 ID:i2GF9sBy
保守
934名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 14:47:17 ID:iHnVhaC+
age
935名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 23:34:31 ID:2uaUjugq
もう要領ナインか
936名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 16:13:05 ID:MB4HkHF9
保守
937名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 15:18:32 ID:TlGPFC1v
保守。
938名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 03:02:58 ID:ZTsvqoPZ
極道の姐さんとか
939名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 10:13:49 ID:v0tNffOJ
それは怖過ぎる
940名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 01:22:22 ID:Qpm2qawc
いいかも
941名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 09:24:35 ID:L4sqopQx
次スレは>>950踏んだやつが立てるってことで
942名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 14:49:17 ID:Kkk3OY/5
異議なし
943名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 02:52:49 ID:AfscivpZ
スレタイとテンプレは>>925のやつでいいのかな?
944名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 11:12:31 ID:MCvUjafZ
いいだろ
945名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 23:16:57 ID:auDeWjC7
守り人シリーズのバルサみたいな姉御が好き
946名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 00:34:22 ID:jbDhYb65
女用心棒は萌える
947名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 01:14:46 ID:yjayoIkq
意外と人いるんだな
948名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 20:11:24 ID:7PWcpFvp
948
949名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 20:12:04 ID:7PWcpFvp
948
950名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 20:12:43 ID:7PWcpFvp
948
951名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 20:22:06 ID:DzcZv2R9
952名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 20:29:20 ID:7PWcpFvp
スレ立てありがとうございます
953名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 21:36:11 ID:5oO6Srfy
>>951の姐さん、ありがとう!
954名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 15:29:54 ID:gCa1cbpN
姐さんありがとうございます
955名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 14:13:53 ID:MVnsXeYL
あと30KB弱……
956名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 01:40:33 ID:SoMVST2c
埋める?
957名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 01:52:01 ID:SoMVST2c
ま、放っておけば圧縮で落ちるけどね…
958名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 02:44:28 ID:O8SFTS16
新作期待
959名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 09:22:32 ID:YGDL2FmC
次スレあるでしょ
960名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 03:34:58 ID:mVtRJbX/
お姉様
961名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 16:21:36 ID:foqGDr0h
詰って下さい
962名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 22:24:41 ID:qRRLNRG+
嫌よ
963名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 22:54:04 ID:PzaCezlz
嫌よも好きのうち
964名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 12:39:18 ID:nc+ZMNgI
ふふふ、よいではないかよいではないか。
965名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 19:52:53 ID:1VGOy1Vm
おぬしも悪よのう
966名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 02:37:48 ID:nf4RXBgv
かんにんしてぇ
967名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 16:54:49 ID:m6F7K6xK
お代官様〜
968名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 21:49:26 ID:PuUY8ILJ
あ〜れ〜
969名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 00:41:52 ID:iKNz0xTv
あはぁ〜ん
970名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 11:19:01 ID:fUxsohJ+
ずぶずぶずぶ
971名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 14:55:20 ID:v3Gcw5Hn
ぶしゃぁ
972名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 21:10:05 ID:6r4JpEUL
潮ふいたの?
973名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 08:16:11 ID:hsUnoolK
おもらししたんじゃない
974名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 12:27:21 ID:0WAKg0Lc
びくんびくん
975名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 14:04:03 ID:FL4CZ16Q
さぁ、イってみよう
976名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 00:17:40 ID:SnGLKvoZ
ヤってみよう
977名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 21:40:00 ID:4/rIVAL8
♪〜
978名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 01:55:38 ID:gOpLKDxQ
ブルブル((o(^-^)o))
979名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 01:57:44 ID:gOpLKDxQ
そう言えば保管庫無いんだっけ
980名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 01:58:36 ID:gOpLKDxQ
980get
981名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 08:29:24 ID:MoT3gCAL
>>979
Youが作っちゃいなよ
http://atwiki.jp/
982名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 08:07:58 ID:ZzQtShEC
Theガッツ!
983名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 09:34:39 ID:RyyGHIki
俺のバイブルですけど何か
984名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 19:28:57 ID:ZzQtShEC
失礼しました
985名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:09:33 ID:RyyGHIki
985
986名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:09:55 ID:RyyGHIki
986
987名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:10:29 ID:RyyGHIki
987
988名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:12:26 ID:RyyGHIki
988
989名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:13:06 ID:RyyGHIki
989
990名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:13:55 ID:RyyGHIki
990
991名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:14:18 ID:RyyGHIki
991
992名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:14:44 ID:RyyGHIki
992
993名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:15:14 ID:RyyGHIki
993
994名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:16:10 ID:RyyGHIki
994
995名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:16:51 ID:RyyGHIki
995
996名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:17:19 ID:RyyGHIki
996
997名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:17:53 ID:RyyGHIki
997
998名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:19:40 ID:ZzQtShEC
998
999名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:20:20 ID:ZzQtShEC
999
1000名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 20:20:46 ID:ZzQtShEC
1000
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。