クイズマジックアカデミーでエロSS!四回戦

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1名無しさん@ピンキー
前スレ&過去スレ
クイズマジックアカデミーでエロSS!三回戦
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147792671/l1
クイズマジックアカデミーでエロSS!二回戦
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129074191/l1
クイズマジックアカデミーのエロSS
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112618806/l1

いちおう公式サイト
ttp://www.konami.jp/am/qma/qma3/index.htm
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.arings2.com/
2名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 21:38:01 ID:GQKIlz5U
>>1
3名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 21:41:33 ID:qVyw2jK3
約束どおり感想を。

前スレの前スレ506さんの『Holy Lovely Red&White』を読みました。
あのクララがアロエの真似をするとは(・∀・)
というのは冗談ですが、二人とも凄いえろい事をしてる割には初々しさというか
「よーし、いい子いい子」と頭をなでなでしたくなる感が凄く漂ってきます。
てっきりカイルの誕生日からクリスマスまでご無沙汰かと思ってしまいました
(そうじゃないんですよね?)
二人とも途中で眼鏡を掛けなおして一安心です。

自分もクララSSがんがってみます。

ところで、クララの誕生日のエピソードというのは既出なんでしょうか?
4名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 02:34:39 ID:0T5TiTAQ
前スレのカイクラGJでした。いい感じのラブラブでしたね。
あと、1人称SSながら大きな崩れもなく読みやすかったです。

そんな自分は前に友達からボロクソ言われて、凹み気味です。
表現力や語彙・・・少しでもいいからほしいですOTL


初歩的な質問ですが、やっぱりSSを書くときは読みやすさや
イメージをしやすさは意識してるのでしょうか?
友達からはSSとしては薄っぺらく、作文ですらなってないと言われたので・・・

>>3さん

どのようなSSが出てくるのか、期待しています。
5名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 02:55:50 ID:cD1Gyy+9
>>4
おまいさん、SS創作についての質問はさすがにスレチだから、
控え室スレなどで聞くといい。
もしくはここを参考。

ttp://knoria.e-city.tv/
6506:2006/12/18(月) 09:09:02 ID:1dEIutk3
>>1
新スレ建て乙です。
とりあえず、「前々スレ」とかつけるのがいい加減アレなので、
名前は「506」にします。 前スレでもこの番号ゲトーしてますしw

拙作へのコメントいつもいつもありがとうございます。

>>3様というか1様
【アロエスレ】つ<<<・∀・)  …失礼w

察しの通り、拙作『My Gift』からの続きものみたいな位置づけですので、
ご無沙汰ではありませんw
誕生日エピソードはまだないですね。 期待大です!
73:2006/12/18(月) 20:30:02 ID:NBedqnX6
>誕生日エピソード
いえいえ、My GiftとHoly Lovely Red&Whiteの二人がよかったので
My Giftにあるところの「内気な彼女の泣きそうになりながらの決死の告白」が
SS化されていたら読んでみたいと思ったのです。
書き方が紛らわしかったですね。すみません。

ご無沙汰じゃないんですね。二人の事だからきっとお互いを尊重しつつも
激甘ラブラブな時を過ごしてるんでしょう・・・
うらやましい(;´Д`)

>>4
ひええっ

>>5
初めて知りました・・・SUGEEEE
8名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 00:29:28 ID:OHeuyZCJ
>>5

苦労話とか聞いてみたかったけど・・・それは失礼しました。

ですが、貼ってくれたURLは結構参考になりました。
エロ表現のノウハウだけでなく、ノーマルSSでも活用できる内容や心構えもあり、
今後自らの成長を遂げることができると思いました。

もちろん、お気に入りに入れました。
9506:2006/12/19(火) 00:54:32 ID:2H/W/B9+
>>3

そっちの意味でしたか。
あのSSを書いた時の前フリにも書きましたが、倉庫のカイクラSSを参考に、
当方のアレンジで「誕生日」要素を付け足しただけです。

(恐らく)クララたん萌えなあなたの眼鏡には少しは適ったみたいで一安心ですw
当方、クララたん使いではないので、「萌え」の部分が
ズレてないかが不安でして…

またいいクスグリが見つかったなら、ウブエロい
カイクラに挑戦してみます。
103:2006/12/19(火) 02:41:40 ID:w4nA32WF
すみません、前フリのことをすっかり忘れてました・・・
倉庫のカイクラSSって、途中から削除されてしまって初っ端しか読めなくなってる
SSのことでしょうか。あれを読んでいてものすごくゾクゾクしたので、途中から
消えていてずっこけました。

そんな私はご指摘の通りのクララ萌えでございます。

クララ使いがクララに求めているのは、公式設定そのままの
内気でおとなしいがんばり屋さんの優等生だけど運動が苦手な文学少女、
さらには(お菓子作り、掃除が好き→)献身的、(乱暴な人、嘘吐きが嫌い→)純真さ、
(これらを表す記号としての)お下げと眼鏡といった辺りじゃないかと思います。
もはや現実では絶滅した女の子ですねorz

ですので、萌えの部分に関してはズレる所か、個人的にはストライクゾーン直球です。
(エッチに貪欲な部分については、公式設定どおりだとエロパロにならないですし)

あまり506さんをカイクラで占有してしまうと他キャラ使いの方から嫉妬されそう
なのですが、また将来のカイクラも期待しています。

長文失礼しました。
11506:2006/12/19(火) 09:02:33 ID:raDGqoTM
>>3
いやいや;
あの18禁ホイホイのやつではなく、エロパロ保管庫の作品です;
(この方のも、一人称ベースでいいですよ)
実は、クララたんは個人的に(エロパロで書くには)難易度高のキャラです。
おっしゃる通り公式のイメージが強いので、慎ましやかだとエロにならず、
はっちゃけると「他のキャラの方がハマるじゃん」になるし…
かわいい娘なんですけどね。
そんな自分は、他の作品でバレそうですが、タイガ「燃え」かつ、ルキユリマラ「萌え」ですw
まぁ、これからもボチボチで何かしら投下しますが、期待せずにw
12名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 00:50:59 ID:7lp5wjfF
新スレ乙です。

新スレ祝いにいい事を一つ。
12月22日は「セッ○スの日」らしいです。
13名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 01:40:59 ID:R4ku3qkD
>>12
つまりその日の不合格のお仕置きはにゃんにゃん(死語)……
14名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 17:06:36 ID:PM0jI2lW
>>12
女生徒は林間され、男子生徒は文字通りカラになるまで絞りとられるのか……
15名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 21:59:49 ID:GkDRs43r
その日、先生達は生徒達にお仕置きされたりします。・・・沢山の意味で。
16名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 01:34:19 ID:+Di8bT5j
「・・・今回は怪我人は出なかったけど怪我人が出たらどうするの。」
「・・・すみません、以後気をつけます。」
「じゃあ、説教は終わりです。次はお仕置きとしてお尻を叩きましょうか。」
「・・・え?説教で終わりじゃないんですか・・・?」
「事故再発防止の為よ。さ、下着脱いでこっちにいらっしゃい。」
「・・・あのアメリア先生、他のお仕置きはありませんか?」
「そうね・・・貴女の実験室の道具を全て廃棄するなら許すわよ。」
「・・・それは嫌っ!」「じゃあお尻ペンペンね。」
しぶしぶ下着に手をかける。先生の膝の上にうつ伏せになる。恥ずかしい。
「危ない実験はしない事!」パンッ!先生の平手が尻を捕らえる。
「ごめんなさいっ!」「夜遅くまで実験室に篭らない!」パンッ!
「ごめんなさいっ!」「クラスメイトを実験に使わない!」パンッ!
「ごめんなさいっ!(パンッ!)ごめんなさいっ!(パンッ!)ごめんなさいっ!」

保守・・・は早かったか。マラリヤのプレミア画像を見て妄想。
17名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 18:36:11 ID:iBxZgDzO
保守でーす
18名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 19:40:22 ID:+NP3F3Z5
>>16
「ごめんなさいっ!(反省する訳ないじゃない・・・)」(パンッ!)
19名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 03:16:28 ID:eScYlNl1
「失礼しま〜す!せんせー、話ってな〜に?」
「あ、ルキアさん。いらっしゃい。今回は成績の話よ。」つ【ルキアの成績表】
「あはは・・・、恥ずかしいなぁ。(もしかして・・・)」
「ちゃんと予習しているの?してないわよね、こんな成績じゃ。」(にっこり)
「あはは・・・。(やっぱり・・・!怒ってる!怒ってるよぉ〜!)」
「さ、ルキアさん先生の膝の上にいらっしゃい。」
「・・・先生、スカートの上からでいい?」
「・・・駄目よ♪」
「じゃあ、下着の上からは?」
「却下♪」
数分後・・・
「うぅ・・・お尻がスースーするよぅ・・・。」

〜保健室〜
ミランダ「何があったか分からないけど、はい湿布。」
マラリヤ「・・・ありがとうございます。」
ルキア「うぅ・・・痛い・・・先生、湿布ください・・・。」

そろそろ止める。
20名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 04:44:07 ID:5ylP0IJ5
ほ、他のキャラのを・・・!
21名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 13:47:12 ID:VHjoClIh
「はい、おしまい。もう二度とやっちゃ駄目よ?」
「・・・はい。」←下着を履く
マラリヤのプレミア画像は脱いでいるところなのか、履いているところなのか・・・。

「じゃ、覚悟はできたかしら?」
先生の手が振り上げられた。暫くして風を切る音が聞こえた。
「ご、ごめんなさ〜い!」(パンッ!)
「予習をサボる貴女が悪いのよ。」
「もうしませ〜ん!」(パンッ!)
「予習はしなさい。」
「痛いよぉ〜!」(パンッ!)
「当たり前です。」
「ゆ、許してよぉ〜!」(パンッ!)
「まだ許しません。」
「うわぁぁぁぁぁん!」(パンッ!)
ルキアを叩くのを忘れたよ。

じゃ、誰かで考えてみる。
22名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 14:58:30 ID:6V1bkQH4
お尻ペンペンが3回続くと公開お尻ペンペンになるという・・・。
23名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 16:22:38 ID:cCnbU8lN
>>22 ん、何か元ネタがあるのかい?
24名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 01:31:09 ID:DndkukCj
〜〜〜〜〜放課後の教室〜〜〜〜〜
「・・・もう、何で授業中に居眠りなんかするの?」
「いや〜、今の教室って暖房効いているじゃん。だから、うとうとしちゃって・・・。」
「呆れた・・・それなら先生が目を覚ましてあげる。」「へ?・・・きゃあ!?」
ユリの腕を掴むと近くにある椅子に座る。ユリは抵抗する間も無く膝の上。
「私も学生時代にね、貴女と同じ事があったのよ。」スルリと下着を膝まで下ろす。
「きゃぁぁぁ!?」「そしてね、こうされたのよ。」(パンッ!)
(あれ?痛くない)「あの時は恥ずかしかったわ。」(パンッ!)
(・・・やっぱり痛くないよ)「だって、皆の目の前で叩かれたのよ?」(パンッ!)
(そっか、鍛えていたから痛くないんだ)「年頃の女の子がだよ?」(パンッ!)
(叩かれている間暇だなぁ・・・帰ったら何しよう)「叩いた人はね・・・ユリさん?聞いてる?」
(あ、まずご飯を・・・)「〜〜〜〜〜(防御力低下魔法詠唱中)」
(あと、お風呂も入ろう・・・)「〜〜〜〜〜(攻撃力上昇魔法詠唱中)」(パンッ!)
(あと・「いっっっったぁぁぁぁぁぁいぃぃ!?」「人の話を聞きなさい!」(パンッ!)
「はぁっ!」「いくら呼びかけても返事が無いと思ったら・・・!」(パンッ!)
「ひっ!」「貴女が格闘科だって忘れていたわ。」(パンッ!)「うぁっ!」

リエル「お買い上げありがとうございます。」
ユリ「あ・・・ありがと。」
リエル(・・・最近、湿布がよく売れますね・・・?)

現在、全女子生徒の叩く理由を思考中。あと、ネタが切れそうだ。
25名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 02:14:05 ID:RwHQtjPv
がんがれ!
26名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 02:44:14 ID:DndkukCj
ありがとうございます。こんな駄文を応援してくれて・・・。

〜大浴場にて〜
「・・・?」
「あら、どうしましたのクララさん。」
「あ、シャロンさん。マラリヤさんとルキアさんとユリさんのお尻なんですけど・・・。」
「・・・見事に掌の形が残っていますわね。」
「あ、シャロンさんにも見えますか!・・・良かった〜私だけだと思いましたよ。」

「・・・あの日はうつ伏せで寝たわ・・・。」
「あ、私も寝たよ。あの後、涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃだったんだよ。」
「・・・うぅ。」
「・・・どうしたの?ユリ。」
「お尻見られたぁ・・・。」
「女の子同士だからいいじゃない。」
「・・・忘れ物を取りに来た男子に見られたぁ・・・。」
「「・・・ドンマイ。」」
27名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 11:46:04 ID:6c7JPdmL
「アメリアちゃん!起きるのだ!」「ふぇ!?す、すみません。」教室から笑い声
「もう、アメリアちゃ〜ん。何回居眠りするのだ?」「すみません、ぽかぽかしていましたから・・・。」
「はぁ・・・、だらしが無いなぁ。・・・反省っ!」そう先生は言うと私に魔法をかける。
「きゃぁっ!?」私は宙に浮かばされ四つん這いの格好にさせられる。そのまま、先生と教壇へ。
お尻は皆に向けた状態で止まる。女子用制服のスカートは短いので、屈んだだけで下着が見えそうである。
現に最前列の男子が一目見ようと伏している。「皆〜注目っ!アメリアちゃんみたいな居眠り常習犯はこうなるのだっ!」
先生が宙から大きな掌を出す。「せ、せせせせせんせいっ!ちょっと待って!」(パンッ!)
「いったぁぁぁぁいっ!」「居眠りをすると言う事は精神が弛んでいるのだ。」(パンッ!)
「ひぃぃぃっ!」「だから、お尻ペンペンで精神注入なのだ。」(パンッ!)
「はい、先生。」「何かな?」「お尻ペンペンでしたら、ちゃんとお尻を出して叩かないといけないと思います。」
女子の意地悪な言葉が飛ぶ。「そうだね、そうしよっか。」続いて男子のどよめき。
「はい、アメリアちゃん脱ぎ脱ぎしますよ〜・・・あら、可愛いパンツなのだ。」
「嫌だぁ、脱がさないでぇ。」「大丈夫、男の子もいるから恥ずかしい部分は隠しておくのだ。」
「痛いっ!(パンッ!)先生っ、痛いっ!(パンッ!)もう、痛いっ(パンッ!)しませんからぁ・・・。痛いっ(パンッ!)」
「・・・もう、十分に叩いたから許してあげるけど今度やったら、回数を増やすよ。」
「は・・・(ひっく)はいぃ・・・(ひっく)。」自分の席に戻る間、恥ずかしかった。

公開お尻ペンペン?〜番外編〜学生時代のアメリアとマロン先生

クララは優等生だから叩く理由が見つからない・・・。
28名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 12:04:01 ID:EH0G3GLi
クララはいい子であろうとするあまり八方美人になるとか
マラリヤに徹夜で実験台にされて寝不足だとか
先生の間違いを指摘するもそれを認めない先生に八つ当たりされるとか・・・。

てかマロン長生きすぎw
リエルスレの赤ん坊になったマロンネタも面白かったが。
29名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 12:54:56 ID:6c7JPdmL
>>28
助言さんくす。いい子は難しいな・・・ファンブックも参考にして考えてみます。
残るはクララ、シャロン、アロエ、ヤンヤンの4人。番外編では
アメリア先生に叩かれるマロン先生を想像中。性格が掴めれば、リエルを作る予定。
サツキは・・・出来るかな?(叩く事とネタ製作)あと、
学生時代アメリアはファンブックの漫画のキャラで想像してください。
30名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 16:17:38 ID:sZOeo6Xv
「ちょっと!いい加減その手を離してくださる!?」「・・・何であんな事したの?」
ここはアメリアの部屋。シャロンはアメリアに腕を引っ張られここまで来た。
「さっきも言いましたが、私はあんな低俗な料理は口にしません事よ。」と、軽く笑う
「・・・でも、料理を地面に叩きつけるのは良くないんじゃない?」「知りませんわ、そんな事。」そっぽを向く
「・・・食べ物を粗末にしちゃ駄目だって親から言われなかったの?」「あんなもの、食べ物じゃありませんわ。」
「・・・シャロンさん。」「何です・・・きゃあ!?」世界が反転する。それと軽い衝撃。
(え?何で地面が目の前にあるんですの?」)まだ、状況が飲み込めないご様子。
シャロンのスカートを捲り、下着下ろすアメリア。「何をするの!無礼者!」下着を上げるシャロン。
無言で下着を再度下ろすアメリア。再度上げるシャロン。繰り返す事数回。
シャロンは拘束魔法をかけられ、スカートも下着も脱がされる。目の前には丁寧に畳まれたスカートと下着がある。
恥ずかしさに顔を赤らめる。外気に晒されお尻がひんやりする。
「寒いでしょ、お尻?・・・でも、今暖めてあげるからね。」(パンッ!)
「ひぃぃっ!?」体験した事の無い痛さに声をあげる。これが数回続くのか。
「いい事?この世の中にはね、食べたくても食べられない子がいるのよ。」(パンッ!)
「あぁぁっ!」「それなのに、貴女は・・・!」(バッチーン!)フルスイング。
「きゃぁぁぁっ!」多分、あの3人も体験した事の無い痛み。「悪い子ですっ!」(バッチーン!)

「・・・失礼します、シャロンさま。ご注文頂いたクッションです。」
「ありがとうリエル。・・・そこに置いてくれる?」
「はいっ・・・それでは失礼しました。」
(・・・あれから、椅子に座るのが辛いわ・・・。)

お嬢様をぎゃーぎゃー泣かせてみたい俺はS
31名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 18:30:10 ID:lAi2OK7I
あっれー、アロエのどっかで見た気がするんだがどこだっけ・・・

クララは見てみたいが難しそうだ
お尻ぺんぺんされたら不登校になりかねないし・・・癖にするしかないかな
>>28の実験台がちと気になったり。

ヤンヤンは麻雀の腕があるのかな
だとしたら代打ち稼業がらみで失敗してパンッ!「痛いアル!!」
32ライン@入院大好き:2006/12/25(月) 20:49:09 ID:+x+BarYp
昨日は一日病院で寝てたラインです。
暇だったもんでクリスマスっぽいけどクリスマスに絡まないSSを投下。


※サンダース×リディアです

※エロス分を期待すると泣きます

※全編通しでぐだぐだです

これだけ気をつけてください。
33Holy night's memories/1:2006/12/25(月) 20:51:02 ID:+x+BarYp
しんしんと雪が降る。
大多数の生徒たちは実家に帰省しており、アカデミーに残る生徒はサンダースのみになっていた。
クリスマスイブ。
神が生まれた日の前日だとて、神を信じないサンダースには無用、無関係のイベントだ。
今のサンダースに必要なものは、
「・・芯が切れたか。街に買いに出るか」
とりあえずシャープペンシルの芯だった。


街に出たサンダースを待っていたのは、そこかしこに氾濫するクリスマスイルミネーションの数々。
街にはカップルや家族連れが溢れ、サンダースは息苦しさを感じた。

「早いうちに買って帰るか・・・」

近くのコンビニエンスに足を運び、シャープペンシルの芯とペットボトルのコーヒーを数本、昼飯のパンと惣菜を購入。
何らかのフェアらしく、一度だけくじを引かされて。


そして、サンダースは小さく溜め息をついた。
34Holy night's memories/2:2006/12/25(月) 20:51:55 ID:+x+BarYp
「あら、サンダース君じゃない?」

アカデミーに戻ったサンダースに、美人エルフ教師のリディアが声をかけてきた。

「サンダース君は戻らないって聞いてたけど、どうしたの?溜め息なんてついて?」

無邪気な笑顔のまま、リディアがサンダースに近付く。
サンダースは大きな溜め息を一つして。

「コンビニエンスに買い物に出掛けた。・・今宵、浮遊大陸グランドホテルにて行われるディナーの招待券が当たった」

ペア一組二名様、しかも丁寧にホテルの部屋まで取ってあるらしい。
独り身のサンダースには無用の長物だった。

「すごいじゃない!?」
「独り身の私にはただの紙屑だ」

どうせなら商品券辺りの方が凡庸性はあった。
だがリディアはサンダースが愚痴るのを制し、ニコリと笑った。

「だったら、ね?私と二人で行かない?アカデミーに二人きりで残ってるんだもの、サンダース君といっぱいお話もしたいし・・・ね?」

取り敢えず、サンダースの予定は埋まった様だった。
35Holy night's memories/3:2006/12/25(月) 20:52:45 ID:+x+BarYp
サンダースとリディアは目一杯に着飾り、そのディナーに出向いた。
サンダースは礼服、リディアはドレス、共に着替えを用意しておいた。

だが。

「正直、あんまり美味いものでもなかったな」
「本当ね。アカデミーの学食のうどんやおそばの方が美味しいわ」

ベッドに体を投げ出したサンダースとリディアは、つい先程食べた料理について愚痴っていた。

「つまらぬ事に付き合わせたな。すまない」
「構わないわ。クリスマスに独りで過ごさないで済んだだけ儲け物よ」
「助かる」

リディアはワインを数杯飲んだだけで酔ったらしく、部屋に連れてくるのもサンダースがお姫様だっこをしてだった。
リディアのドレスは胸元が大きく開いており、豊かな乳房を持つリディアだからこそ着こなせた品だと思われる。
白い肌がアルコールを飲んだ事でうっすらと赤みを増し、桜色の肌が余計に色っぽい。
リディアがベッドに体を寝かせているのを見計らって、サンダースは浴槽に湯を張り、風呂に入った。
36Holy night's memories/4:2006/12/25(月) 20:53:35 ID:+x+BarYp
「くぅっ、いい湯だ」

熱目の湯が体の疲れを溶かしていく。
温泉ではないが、熱い湯が全身に染み渡る感覚が何とも心地良い。
幾らか湯を楽しんだ後、サンダースは体を洗おうと湯船を出て。

「サンダース君、私もお風呂に入るわね♪」

声かけから一瞬の後、風呂場のドアが開き、全裸のリディアが躊躇いもなく乱入してくる。

これに驚いたのはサンダースで、彼にしては珍しく慌てる。

「リ、リディア教官!」
「教官じゃないわよ。外でぐらいリディアさんって呼びなさい。呼び捨てでも構わないわ」
「そうではなく!」

リディアが一歩進む度、形が綺麗でかつ豊かな胸がたゆんたゆんと揺れる。
サンダースの視線は否が応でもそちらを向き。

「恋人付き合いでも夫婦でもない男女が!互いに全裸を晒すなど、風紀的、いえ倫理的に問題があります!」
「じゃあ恋人付き合い、する?」
「・・・は?」

リディアが笑み、サンダースに体を委ねる。
サンダースはそれを抱き支えるが、途端にリディアの柔らかな体が全身に触れてしまう。
37Holy night's memories/5:2006/12/25(月) 20:54:39 ID:+x+BarYp
「サンダース君は、確かに真面目で成績もいいわ。でも、全部独りで抱えこんで、独りで悩んで。ダメよ、そんなの」
「・・私は、賢者になるためにアカデミーに通っているのです。他人と馴れ合うためではない」
「助けあうのは馴れ合いではないわ」

リディアがサンダースの頭を、まるで幼子にするように撫でる。
幾分かのくすぐったさ、そして大半の気恥ずかしさから、サンダースは顔を赤くしてそっぽを向く。

「この傷も、アカデミーでの今のクラスも、全部サンダース君が頑張った証なんだから」

リディアはサンダースの躯の傷を、そっと撫でてやる。
同年代の生徒と比べても、明らかに筋肉質で無駄がない。
恐らくは、だが、サンダースは愛を知る経験がないはずだ、とリディアは予想していた。
38Holy night's memories/6:2006/12/25(月) 20:55:37 ID:+x+BarYp
リディアはそっとサンダースの頬に両手を当て、そっぽを向くサンダースに優しくキスをする。
サンダースは予想していないリディアのキスに驚き目を見開いたが、やがてリディアに身を委ね、唇の甘く柔らかな感触を感じていた。


幾らかの時が過ぎ、リディアの唇が名残惜しげにサンダースの唇から離れていく。
リディアの可愛らしい笑顔が、今はとろけそうな程に淫らなそれに見えて、サンダースは息を飲む。


「教師と生徒と、二人で一夜を過ごす。周りの目は厳しいでしょうね」
「な、ならばここいらで止めておいては?」
「だァめ。私がサンダース君の側にいて、私がサンダース君を愛して、守ってあげるって決めたから。もうだめよ」

サンダースに豊かな胸を押し付け、再度のキスをする。
風呂場ではキスに止まったが、二人の中の何かが弾けて。


その夜、リディアは処女を散らし、そしてサンダースも初めてを捧げた。
39Holy night's memories/7(ラスト):2006/12/25(月) 20:57:42 ID:+x+BarYp
翌朝。
少し早い時間に目を覚ましたサンダースは、自分の隣で眠る女教師に布団をかけなおしてやり、窓の外の風景を眺めてみた。
昨日の雪は積もらなかったらしいが、身を切るような冷気はまだまだ残っている。
不意にサンダース君、と呼ばれ、サンダースはとっさに振り返る。
どうやらまだ夢の中にいるらしい女教師が、寝言で呟いただけらしい。
だが、それだけで顔がにやけてしまう。

(たった一夜だ。それだけで私は狂った。壊れたのかもしれんな)

今なら、この女教師を好きだと言ってもいい。
互いにはっきりと告白はしていないが、初めて自分を愛してくれた、愛を教えてくれた女教師。


(好きだと言わぬまま抱いてしまったが)
「むにゃ・・サン・・・ダース・・くぅん♪」

また寝言。
こんなに自分を呼んでいるのだ、側にいてやろう、と、サンダースが勝手に決め、再度布団にはいってみる。
サンダースは一度だけリディアの額にキスをし、彼女を抱き締めたまま今一度の眠りについた。
外では、今一度雪が世界を白く染めようと降りだしたようだった。
40ライン@入院大好き:2006/12/25(月) 20:58:59 ID:+x+BarYp
長々とツマラナイものをすみませんです。
新春までには退院して、後一つ二つ書きたいですねぇ・・・・なラインでした。


41名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 21:28:17 ID:ujKKpEv2
素敵なプレゼントをありがとうございます。>>ライン氏

>>31 アロエは、前スレで書きましたから除外しますね。
クララは、お仕置きする理由をもう少しで見つけれそうです。
42アメリア先生駄文の人:2006/12/26(火) 16:20:06 ID:H3UdgRqB
つ ttp://c.pic.to/71dzy

保守がてらに。最初に言っておくけど、美術の評価2の力だからね。
今日の16:35に消す予定。
43名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 17:45:47 ID:3Dq8S71y
>>ライン氏
エルフも惚れる男っぷり∠(`∧´)

>>41
クル━━━(゚∀゚)━━━━!?

>>42
見れないよ(;´Д⊂)
44アメリア先生駄文の人:2006/12/26(火) 19:01:42 ID:lGLnkheV
>>43
期待しないでね。>>クララ編

つ ttp://h.pic.to/8caav

お尻ペンペンも性交渉の一部だと言ってみる。

アロエは書きやすいけど、描きづらい。
45名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 19:37:09 ID:fz5rJGr3
>>42,44
PC許可・・・
46アメリア先生駄文の人:2006/12/26(火) 20:10:38 ID:lGLnkheV
PCは許可しているんだけど・・・。
多分、PC閲覧制限時間帯に入ったと思う。
>>42は削除して>>44に再度掲載しています。

アロエ編をもう一度書きたいので思考中。
47名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 23:58:48 ID:XGMeTMQj
>>31
「前スレの >465-466にありますよ」
「あーら、アロエちゃん、よくチェックしてるのねぇ」
「は…はい」
「ところでアロエちゃん、『PINKちゃんねるは』、18歳未満(※)立ち入り禁止
ってこと、知ってるわよね?」
(※21歳未満、と書かれている所もありますが、この板のトップにある『18
歳未満』の記載に従っています)
「あ…、その、えっと、…ごめんなさいぃ!」
「そんないけないことする子はお仕置きです!前にいらっしゃい!」
「うえ〜ん、もうやだ〜」
そう言いながらしぶしぶ前に出たアロエは、すぐさまアメリアに下着を下ろ
され、上着のすそをまくられ、おしりをむき出しにされてしまった。
「覚悟は出来てるわね?」
そう言われてアロエは、四つんばいの状態で目をかたく閉じて、無言で頷いた。
その状態で沈黙がしばらく続いた後、アロエは、予想していたおしりペンペンと違う場
所に違う種類の刺激を受け、思わず声をあげてしまった。そのお仕置きは痛くなく、む
しろくすぐったいような、痺れるような、それでいて気持ちいいような…。
 それがしばらく続いて、アロエは次第に、股間を刺激されるそのお仕置きを快感とし
て受け止め始めていた。お説教も耳に入らない。が、その次の瞬間
「ひぃ!」
いきなりおしりを強く叩かれ、思わずアロエは悲鳴をあげてしまった。さらに何度も叩
かれたアロエは泣きながら謝り、ようやくそれは終わった。
「今はこれくらいにしておくわ。アロエちゃん、あとで部屋にいらっしゃい」
そう言って、アメリアは教室を出ていった。
 この光景をほかの生徒に見られていたという事実にアロエが気づいたのは、そのすぐ
後のことだった…

どさくさに紛れて長文&駄文スマソ。しかも勝手にアロエ編(2)を。
48アメリア先生駄文の人:2006/12/27(水) 00:15:22 ID:pOpfbSRH
>>47 GJです。イイ!アロエが味を覚えそうですね。

・・・実は自分、エロスの表現が苦手だったりする。ここの職人さんみたいに
エロスが書けない・・・。
4931:2006/12/27(水) 00:38:13 ID:w/XUstc8
>>47
アロエちゃんありがとう!
カイクラの前後ばかり探してましたよ。タイユリの前だったんでしたっけ・・・。
脳が崩壊気味ですorz

GJ! これがお尻ペンペン性交渉説なのですね。
すごく・・・続きが気になります。

では脳トレに逝ってきます・・・
50名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 02:12:10 ID:KGe9sOUC
「とりあえず、怪我は無くて良かったわね。」「・・・はい。」俯くクララ。
「何であんな事したの?」「・・・。」黙り込む。「黙ってちゃ分からないでしょ。」
「・・・私だけ、上手に箒に乗れないんです。」重い口を開く。「・・・。」
「皆が空を飛んでいる中、私だけ飛べないのは悔しいんです。」「だからアレに乗ったのね?」
アメリアが【レイジングハート?】を見る。クララが乗った道具は真っ二つに折れている。
「・・・はい、乗っている最中に操縦が出来なくなって・・・。」「それで・・・ね。」納得するアメリア。
「私、怖くて・・・怖くて・・・、それで・・・。」「止まろうと思って森に突っ込んだのね。」
「・・・はい。」「駄目よクララさん、あれは賢者用なのよ?初級者用とは違って難しいのよ。」
「・・・はい。」「・・・貴女みたいな優等生がこんな事をね。」「・・・あの・・・先生?」
「何、クララさん?」「・・・お尻・・・叩くんですか?」「何で?」「・・・ルキアさんが言ってました。」
「まぁ・・・叩くわね。見逃すことは難しいもの。」宣告され、目の前が真っ暗になるクララ。
「・・・わかりました。」覚悟を決めスカートと下着を下ろす。そして膝の上にうつ伏せになる。
「よく聞きなさい。人はね、いきなり上達はしないのよ?」(パンッ!)「ひぃっ!」
「地道に努力を重ね上達するのよ?」(パンッ!)「は、はいっ!」歯を食いしばる
「勉強と一緒よ?(パンッ!)貴女なら分かるわよね。(パンッ!)」「はいっ!」痛い、耐え切れない
「・・・じゃ、おしまい。」膝から下ろされる。「・・・え?」キョトン。「もう反省したでしょ?だからおしまい。」
下ろした下着とスカートを履かせて貰う。「あの、ルキアさんが言うには数え切れない程叩かれるって・・・。」
「あら、もっと叩かれたいの?」笑顔で聞かれる。「い、いえ・・・。」「貴女は素直だからね。」
「え?」「素直にすればあまり叩かないわよ。あの子達は抵抗したからちょっと意地悪したの。」

「クララ、大丈夫だった?」「平気でしたよ。」「湿布あげようか?」「大丈夫ですよ。」ルキアさんが心配してくる。
あの後、私は先生に頭を撫でて貰った。「痛かったでしょ。」って。そして、お詫びにお茶をご馳走になった。
箒の上手な飛び方も教えて貰った。皆のことを一番に考えてくれる・・・先生、大好きです。

結論・クララはいい子なのでやっぱり叩き辛い。
51名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 03:09:15 ID:9idrSPF3
GJ!
あんたいい人だ(;´Д⊂)
52アメリア先生駄文の人:2006/12/27(水) 12:33:55 ID:AO10ID+B
>>51 いい人って・・・大袈裟ですよ。(笑)
クララは努力家だけど、時に目の前が見えなくなってしまう子だと思ってやってみました。
53アメリア先生駄文の人:2006/12/27(水) 16:56:32 ID:Fo0+yjZp
あ、そうだ。今日の24:00に>>44を消しますね。
54名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 20:30:46 ID:hU2Bdb4Z
焦燥感に駆られたクララがやってしまって最後は激甘エンド、GJです。
なんていい話なんでしょう…クララっぽいですし。
「アカデミーのちょっといい話」賞を進呈します。


しかし


アメ×クラと聞いて>>47のようなシチュエーションに突入して最後は眼鏡姉妹丼
なんてのを想像した漏れは逝くべき。
そして自らスカートとぱんつを下ろすクララの情景を妄想する漏れは逝くべき。
55アメリア先生駄文の人:2006/12/27(水) 22:55:10 ID:SnLteGvn
保守ついでに始めたアメリア先生のお仕置き駄文。性交渉の表現はやっぱり必要ですよね・・・。
エロスは難しいです。何も無いより良いかなって思って書き始めたんですけどね。
自分がどれ程痛い行動を取っているのか最近気づき始めました。
あと、>>54さん。「アカデミーのちょっといい話賞」をありがたく戴きますね。

それともアメリア先生に脱がされる方が良かったかな?
「いやーん、ごめんなさいですぅ。」足をばたつかせ抵抗する「こら、暴れないの。」軽く叩かれる。抵抗失敗。
「ふぇ〜ん。」スカートを脱がされる「あら、クララちゃん可愛いパンツ穿いているわね。」先生、クマさんと遭遇
「さ〜て、次はクララさんの可愛いお尻を拝見しようかしら?」パンツをスルリと脱がす「やぁーん、恥ずかしいですぅ。」
「あら、真っ白なお尻ね。羨ましいわぁ・・・。」優しく撫でられる。背中がゾクゾクする。「それじゃあ、いくわよ。」
〜〜〜ここは前回のお仕置き文を入れて下さい〜〜〜
痛い、気持ちいい、痛い、気持ちいい。それが繰り返される。気づくと股間辺りが濡れていた。
「クララさん、問題よ。このネバネバは何かしら?」目の前に秘部から出た液体を見せる。「嫌ぁっ。」
「こらっ、無視しない!」叩かれる「ふぇぇ、そ、それは・・・。」その名前を答える。
「正解。じゃ、ご褒美に・・・。」何か魔法を詠唱する。「ふぇ・・・そ、それって。」「ちょっと待っててね。」
暫くして、アメリア先生の股間に男性器が生える。「さ、じっとしててね。」体勢を変えられる「嫌ぁぁぁぁっ!」

実はアロエ編で使おうと思っていたりしてました。これが自力で考えた最初で最後のエロス表現だって。
5647:2006/12/28(木) 00:07:30 ID:Y1RUCEHd
皆様、コメントありがとうございました。
もともとは、4コマ漫画チックに、素直におしりペンペンされて終わり、に
しようかとも思ったのですが、ついつい調子に乗ってできてしまったのが >>47
、というわけでして。(本当は、アロエのおしりペンペン1回目の場所を>31氏
に教える、というのがメインでしたしw)
ちなみに、あの続きはあえて書きませんので、そのあとアロエがどんなことを
されたか、などについては、皆様のご想像にお任せします。
 それでは、新参者があいさつもなしに、失礼しました。
57アメリア先生駄文の人:2006/12/28(木) 01:13:09 ID:otvyLY4E
>>56 続きが気になりますが、乙です。自分も新参者ですよ〜。

「じゃ、言われた通りにやってね。」ここはアロエの部屋。アメリアはベッドに腰を掛けそう告げる。
「うぅ〜。」折角の休みなのに先生の訪問で予定が狂う。しかも、悪戯がバレてお仕置きしに来たとは。
「どうしたの?早くしなさい。」急かされる。スカートのホックを外す。次にジッパーを下げる。スカートが落ちる。
「あら、今日はまた一段と可愛いパンツね。」続いて、パンツに手をかけ、脱ぎ捨てる。下半身は裸同然である。恥ずかしい。
「準備できたわね。さ、いらっしゃい。」手招き。アロエの両脇を持ち上げ、膝にうつ伏せ。軽くお尻を叩く。
「・・・っ!」暫くすると「そろそろいい頃ね。じゃ、始めますよ。」ヒュン!いつもとは違う風を切る音。
(パシーン!)「いやぁぁぁぁぁっ!」いつもと違う痛み。振り返る。見覚えのある道具。「あ、コレ懐かしいでしょ?」木の棒を見せる。
「そ、それで叩くの?」「そうよ、私の部屋の水晶を割った上に責任転嫁の罪状に掌は甘いわよ。」(パシーン!)「きゃんっ!」
たった2回叩かれただけなのに百叩きされた時みたいに痛い。「う・・・うぇぇぇぇん。」耐え切れず泣いてしまう
「あら、泣いても許さないわよ。」(パシーン!)暴れて逃げようとするが駄目だった。「あら、逃げちゃ駄目よ。」(パシーン!)
暫く叩かれる。痛みで秘部が濡れる。先生の手が止まった。続いて違和感。何かが入ってくる。
「せ・・・!せんせぇ・・・、何を。」「あら、気付いちゃった?いい事を教えてあげる。」木の棒を秘部に入れようとしている。
「やめてぇ!」「アロエちゃん、知ってる?女の子の身体は何でも入るように出来ているのよ。」挿入される。「うわぁぁぁん!痛いぃ!痛いぃ!」
お尻を叩かれた時よりも激しい痛み。その時、ドアがノックされた。大好きなあの人が私の名前を呼ぶ。「入ってきていいわよー。」
先生が答える。今度は手で叩き始める。「先生っ!やだぁ!こんな姿見られたくないっ!」「失礼します。」の声と共にドアノブが回される・・・。

やっぱり、ここまでがやっと。次からは普通に叩かれて終わると思う。
女子7人切り+α達成まで頑張ろうと思う。
58名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 02:15:29 ID:AOOoa+dI
54ですが、>>50の話もアメ×クラエロもどっちを選ぶかなんてできません。
結論:両方必要。
いい話はクララが自分で脱いで(他の生徒が脱がないスカートまで自ら)
悪い子の為の話はアメリア先生に脱がされてクマー、と。
というか、>>50>>55を組み込んだものをもちっと長くしたらすごく 使 え る 作品になると思うのですが。

偉そうなこと言ってごめんなさい・・・。

>>56
実は31でもあります。ありがとうございました(`・ω・´)
・・・やっぱり続きが気にな(ry
生徒に見られてたりアメリア先生に呼び出されたりと、話を広げる準備は万全といった風に見受けられます。

>>57
ぜひ女子全員にぐりぐりするまで頑張っftgyふじこlp;
59アメリア先生駄文の人:2006/12/28(木) 11:37:20 ID:4TVx5WN2
>>58 ご指導ありがとうございます。もっと長くできるように頑張ります。
ぐりぐりのみでしたら出来そうです。>>エロ表現

「ごめんなさいっ!」どれ位叩かれただろうか。痛さが痒みへ変わっている。
「・・・さてとこれ位でいいわね。」先生の手が止まった。やっと解放されそうだ。安堵のため息。刹那、
「!?」秘部に何か冷たいものが当てられる。振り向いてみる。そこにあったのは見覚えのある試験管。私のだ。
「ひっ・・・?」「動かないでね〜、下手に動いたら割れちゃうよ?」「ひぃぃぃっ!」だんだん入ってくる。
「痛い、痛い、先生、ごめんなさい。もうしないからぁ・・・。あぅっ!」痛いのか気持ちいいのか分からない。
でも、気持ちいいと言う思いが強いのだろう。逃げたいとは思わない。むしろ、もっとやって欲しい。

マラリヤ編に追加で。異物挿入をお尻ペンペンオンリーのキャラに追加してみます。
60名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 00:32:52 ID:ujLyLK0y
・・・漏れ、昔書いたSSで身体検査と称してクララに試験管を挿れたことある・・・
その後は指も挿れた。
声がだんだん色っぽくなるのが気持ちよかった。
61名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 01:46:24 ID:e7nV3VLB
>>60 うpできますか?見てみたいです。

「きゃぁぁぁぁっ!」耳を劈く悲鳴。転げ落ちんばかりの暴れ様。流石お嬢様、叩かれた時の反応が違う。
「・・・シャロンさん、少し静かにね。」黙らせる為にもう一発叩く。「きゃぁぁぁぁ!」再度耳を劈く悲鳴。
アメリアがシャロンから脱がした下着に手をかける。「な、何を・・・むぐっ。」下着を口に入れられる。
「さて、これで静かになったわね。」お仕置き再開。「・・・っ!(パンッ!)・・・っ!(パンッ!)」叫べない。暫くして、
「シャロンさん、反省した?」アメリア先生からの質問。上着の袖で涙と鼻水を拭きながら頷く。「そう、じゃあきちんと食べる?」頷く。
「それじゃあ・・・。」どこからか胡瓜を取り出す。「コレを食べて貰うわよ。」口に入った下着を取って貰う。
「じゃ・・・ひっく・・・いた・・・いただき・・・ひっく・・・ますわ。」胡瓜に手を伸ばす。だが、引っ込められた。「・・・?」
「そっちじゃなくて、こっちから食べて貰うわよ。」秘部を指差す。「!?や、やめて・・・!」「大丈夫よ、消毒してあるから。」
胡瓜の棘が痛痒く感じる。だんだん入ってくるのが分かる。「ひぃぃぃぃぃっ!」「まだ少ししか入ってないわよ?もう少し我慢なさい。」
「い・・・嫌ぁぁぁぁぁっ!」・・・その後・・・「よく我慢したわね。」頭を撫でられる。「・・・ひっく・・・。痛かったですわ・・・。」
「それじゃあ、最後にこの胡瓜を食べておしまいよ。」アメリアから濡れた暖かい胡瓜が差し出された。

シャロン編に追加。次は、ルキアとユリか・・・。難しそうだ。
62名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 10:11:12 ID:YoKqXV/+
シャロン相手にだけ厳しいとかのレベルじゃないんですけど!?
63名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 13:10:14 ID:X/Zktpi6
やりすぎましたか・・・。ルキア編(異物挿入)を思考中ですが、これはどうなんでしょう?
64名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 18:01:27 ID:YoKqXV/+
それをやるなら全キャラ激しくやっちゃってください!!
二回目だからって油断してるユリとか・・・。
65名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 18:44:45 ID:n2y+J9WV
>>61
すまないけど、人さまの本に寄稿したものなので・・・ごめんなさい。

寄稿した本にクララのふたなりSSが載ってるのを知った時は激しく落ち込んだ・・・

>>62=64
横レスすまないが、その意気や良し!!
66名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 18:53:56 ID:uzTotVmV
ルキア編は見つけたましたが、ハードなモノかどうか・・・。
ユリ編は未だに見つけれないです。ヤンヤン編はシンプルにいく予定です。
マロン先生編は・・・言わなくても分かりますね。

シャロン編は、昔読んだ漫画雑誌(ヤングアニ○ル)のネタを参考にしました。
野菜オ○ニーってあるみたいですね。その漫画では胡瓜の他に茄子も使ってました。スキン装備で。
・・・カイルが知ったら大変そうだ。
67名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:04:20 ID:b4TJpymY
全キャラ、異物挿入ネタはやる予定です。ただ、シャロン並のハードさは期待できないと思いますよ?
残るユリ、ヤンヤン+αを頑張っていきます。

「うわぁぁん!」何だろう、この感じ。あそこがムズムズする。「部屋に帰ったらまず机に向かいなさい!」(パンッ!)
「うわぁぁん!」叱られているのに、何で嬉しいって感じるんだろう?「明日に回すなんて考えはいけません!」(パンッ!)
「うわぁぁん!」口では痛がっているが身体はもっと痛みを欲しがっている。「楽しては駄目よ。学問に王道は無しって言うでしょう!」(パンッ!)
「うわぁぁん!」もっと叱って欲しい。もっと叩いて欲しい。手では物足りない。何か道具で・・・。「・・・さて、それじゃあ。」
先生の手が止まる。今度はムチで叩くのだろうか?少し、期待してしまう。秘部を触られる。「・・・ひゃんっ!」残念。もう叩かないみたいだ。
「じゃ、少し我慢しててね。」先生の声と秘部への硬い感触。何だろう?振り返る。そこにあったのは空の牛乳瓶。「先生っ!?」今日飲んだヤツだ。
瓶がゆっくりではあるが、捻り込まれる。「い、いったぁぁぁぁぁいっ!」だけど、気持ちいい。「あら?ルキアさん、牛乳瓶に何か入っていくわよ?」
先生がまじまじと見る。「嫌ぁっ!見ないでぇ!」・・・数分後、「はい、じゃあ今日はおしまい。」真っ赤になったお尻を撫でられ、ようやく解放。
下ろした下着を穿く。「はい、ルキアさん。」私の身体から出た液体の入った牛乳瓶を渡される。「・・・ほぇ?」「ほぇ?じゃなく飲みなさい。」
「えぇ〜っ!」「何言ってるの。牛乳は身体にいいのよ。」「だってコレ・・・私の・・・。」「牛乳瓶に入っているから牛乳よ。さ、飲みなさい。」
目を瞑り一気に飲み干す。「はい、よく飲んだわね。いい子いい子。」頭を撫でられる。恥ずかしさのあまり味は覚えていない。「じゃ、帰っていいわよ。」
「・・・失礼しました・・・。」ドアノブに手をかける。「あ、ルキアさん。」呼び止められる。「はい?」「明日、再試やってあげる。」「本当ですか?」
「えぇ、でも不合格だったらムチでお尻ペンペンよ♪」先生が笑顔でからかって言う。「わかりましたっ!」いい事を聞いた。今度はムチで叩かれるんだ。しかも明日再試をやってくれる。
帰ったら遊ぼう。・・・でも、またアレを飲まされるのかな?

短いけど、ルキア編。尻を叩く(励ますの意)をかけて、お尻を叩かれる事が好きになったルキアとかやってみました。
68名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:24:28 ID:b4TJpymY
・・・あ、あれ?修正したんだけど、改行変になってる・・・。鬱だ。

おまけ
「あはははは・・・。」「もうっ、笑わないでよっ!」「ご・・・ごめんなさいね。」
保健室のベッドの上。あの後大切な人に、抱っこして貰いここまで来た。「あっ、また笑った!」再度爆笑。
アロエが怒る。ミランダ先生が笑うのも無理は無い。「だって、貴女のお尻が・・・。」
アロエの尻はアメリアに木の棒で叩かれた痕が残っている。それは、星条旗みたいだった。
アロエの大切な人は保健室の外で待機。「ねぇ、アロエちゃんの彼氏を呼んでいい?」「駄目っ!」
ベッドにうつ伏せになり、尻に軟膏を塗って貰いつつ会話する。「駄目よ、悪い事したら素直に謝らないと。」
「うぅ、だってぇ・・・。怖いんだもん・・・。」猫耳?も一緒にだらんとする。「ま、次からは素直に謝りなさい。」
軟膏を塗り終えて、アロエの尻を軽く叩く。「〜〜〜〜!?」声にならない声。続けて外から大切な人の心配する声。
「だ、大丈夫だよぉ〜。」「・・・じゃ、おしまい。後は彼氏にでも撫でて貰いなさい。」アロエの顔が真っ赤になる。
69名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:43:02 ID:IfsEZlyj
>>彼氏
素で女子生徒かと思っていた漏れはもう駄目かも新米
70名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 01:04:02 ID:yaZDxx/I
「くうっ!」不覚だった。ワザと痛がっているフリをしていればこんな事には・・・。
「私もまだまだね・・・。」(パンッ!)「ふぅっ!」「生徒の事を知らないなんて。」(パンッ!)
「うぁぁっ!」「だから学生時代、他の先生にも叩かれたのかしら?」(パンッ!)「うぅっあ!」
膝に違和感。そして、足に何かが伝わる。「ユリさん・・・貴女・・・。」ユリを見つめる「嫌ぁぁぁっ!」
アメリアに悟られ赤面するユリ。「やっぱり・・・。」ロングスカートが濡れている。「うぅぅ。」
「しちゃったの?」「ううっ・・・。」「返事をしなさいっ!」(パンッ!)「きゃぁっ、・・・は、はい。」
ユリを端に立たせて濡れたスカートを脱ぐ。「うわっと!」突然の第三者の訪問。ユリも驚く。「し、失礼しま・・・。」
そそくさと撤退しようとする男子生徒。「待ちなさい。・・・見ていきなさい。」アメリアが言う。公開お尻ペンペン開始。
「せ、先生。ヤダよぉ!帰らせてよぉ!」「駄目です。(パンッ!)・・・さ、貴方はそこに座りなさい。」椅子を指差す。
「あの、彼女は何で・・・?」男子生徒の質問。「ああ、彼女は居眠りの常習犯だから懲らしめているところなのよ。」
ユリを再度膝に載せる。勿論、尻は男子生徒に向けて。「あの、それでは先生は何で下着姿に?」再度、男子生徒の質問。
「あぁ、この子私の膝の上でお漏らししたのよ。」怒りを込めて強く叩く。泣き叫ぶユリ。「そうだ。」アメリアの提案。
「貴方もこの子を叩きなさい。」「えぇっ!?」「私は左側を叩くわ。貴方は右側ね。」公開と二人からのお尻ペンペン。
痛みが2倍になったユリは堪らない。女性の力でも十分に痛いのに・・・。「・・・あら?」アメリアの手に何か付く。
「貴方、コレ分かる?」男子生徒に聞いてみる。「・・・いえ。」「そう、コレはねココから出たのよ。」秘部を指す。
「じゃ、叩きながら教えてあげる。」今、女性の身体の構造についての授業が始まった。

公開お尻ペンペンと秘部を他の人に曝け出すをやってみました。異物挿入は思いつかなかった。
思いついたら書くと思う。
71名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 21:55:53 ID:8rQOdUVe
カイル君っぽい>男子生徒

ところで>>55の続きなんぞ書いてはだめでしょうか。
72名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 23:31:46 ID:OaaqNj/O
>>71
男子生徒は特に意識していません。でも、カイル君みたくなったのは読み返した自分でも分かります。
それだと、青髪さんが3人集まりましたね。目に良い色です。(正しくは緑らしいですが・・・。逆は赤らしい)
と、なるとリディア先生とラスク君か・・・。

是非とも>>55の続きを書いて欲しいです。
7371:2006/12/31(日) 01:45:37 ID:/sNYQvUF
ではお言葉に甘えて・・・>>55の続きです。

アメリア先生の股間に男性器が生える。「さ、じっとしててね」体勢を変えられる。「嫌ぁぁぁぁっ!」
怖くて両手で目を覆う。しかし感じたのは股間への柔らかい感触。見ると、アメリア先生がクララの秘部に
顔をうずめ、舌でぴちゃぴちゃと音を立てている。「おいしい・・・」「ふえぇ、恥ずかしいです・・・」
指でクララのつぼみを開かせ、さらにディープな部分へ舌を這わせる。クララの泣きそうな声が次第に
艶っぽい喘ぎ声に変わってゆく。自分の声が恥ずかしくて口を手でふさぐ。「んぅ・・・むうぅ・・・」
そんなクララの充血した肉芽を指先でやさしく弄ぶアメリア先生。秘部を満たす液体は、白い内腿に何重もの
しずくとなって垂れてゆく。「そろそろいいかしらね」クララの膣口に指先をあてがい、少しずつ侵入させる。
「んっ、んーっ!」「クララさん、女の子はここも凄いのよ。試験に出るから覚えておいてね」
クララの膣内の敏感な部分を指でまさぐる。アメリア先生の指から逃げるようにいやいやをするクララ。
「こらっ、逃げないの!」ぱちん。「ひっ」強い力ではなかったが強く叩かれたかと思っておびえるクララ。
「先生ごめんなさい、でも・・・」「でも?」「指が・・・先生の指が、凄くて怖いんですぅ・・・」
「そう」クララの膣内から指を抜く。「ぁふ」そして膣液で濡れた手をクララの頬に添える。
クララの耳に顔を近づけて囁く「かわいい子ね」頭を優しく撫でる。舌先でクララの耳を舐め、そのまま唇を重ねる。
二人の眼鏡が接触し、かちゃりと音を立てる。クララは驚いたようだったが、唇の感触にそっと目を閉じる。
体を重ね、お互いの手を握り合い、魔術で生やしたアメリア先生の陽物をクララの濡れた秘唇に擦り付ける。
クララの液が潤滑油となってアメリア先生の腰は滑らかに前後運動を繰り返し、クララの肉芽を刺激する。
ぎゅっと目をつぶって耐えるが大好きな先生に犯されて体はだんだん高まってゆく。クララはあえぎながら
「せ・・・先生・・・もうだめです・・・」片手をクララから離して制服の上からまだ硬い乳房を掴む。
「痛ぁい・・・」その痛みも快感に変換されるクララ。乳房を掴んだ手はそのままクララの下半身に伸びて
一番敏感な部分をつまむ。「ひ・・・いいぃぃぃぃぃぃっ!!」小さな体をのけぞらせて痙攣するクララの全身に、
アメリア先生の陽物から幾度となく発射された白濁がたぱたぱと降りかかる。
何度も繰り返しおとずれた絶頂の波からようやく解放され、肩で息をするクララのずれた眼鏡のレンズの表面を
精液がゆっくりと流れ落ちていった。
>>50のラスト3行へ
74名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 12:46:55 ID:eKzIF6JP
>>73
凄い・・・。自分なんか貴方の足元にも及びません・・・。
もっと、えちぃ本等で勉強しないとな・・・。
75名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 18:04:38 ID:uMM+YunA
あいや、せっかくのマラリヤ先生の魔術の賜物を挿入できなかったチキンですよ・・・

エロ小説とか読まないんですけど、皆さんどうやって研究してるんでしょう?
76名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 18:40:29 ID:gBfkqkXf
微エロ漫画とか読んで性の知識を深めていますよ。

それと、アメリア先生駄文は当分投下を控えますね。何か、他の職人さんが
投下し辛い雰囲気を自分が作っているみたいですし・・・。
77名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 21:00:50 ID:aGoiA+R0
(´・∀・`)エー
78名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 22:09:07 ID:jlRynVIg
悪くはない、実に悪くは無いんだが
もうちょっと改行とかしたら見やすくなってさらにもk、な気がするんだがどうよー?
79名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 01:22:54 ID:EEtTHrlq
あけましておめでとうございます。今年もエロパロスレが活性化されるといいですね。

>>78
助言ありがとうございます。改行をもう少し勉強してみます。

次はヤンヤン編を投下してみます。
80名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 02:03:26 ID:UeO6bju7
「ヤンヤンさん、コレ見覚えない?」石を見せる。「し・・・知らないアル・・・。」
ここはアメリアの部屋。窓ガラスの一部が破壊されている。「本当に?コレは貴女の持ち物じゃないの?」
「ほ・・・本当に知らないアル。」白を切る。問い詰める事数分。「あ、私知ってるヨ。」手を叩く
「何か分かったの?」「さっき、UFOが飛んでいたアル!多分その反重力で・・・きゃあっ!」
素早くうつ伏せにされる。「いいかげんにしなさいっ!悪い事をしたうえに嘘をつくなんて許せません!」
下着を下ろされる。続いて尻に平手打ち。「ひゃぁぁぁっ!」飛び上がる。「こらっ!暴れないの!」
もう一発。「痛いアル!」「当たり前ですっ!」叩くこと数回。叩かれる度に股を開く。「ヤンヤンさん、見えるわよ。」
先生の突っ込み。「あら、よく見るといい形じゃない。」触ってみる。「ひゃぁぁぁっ!」
さっきとは違う色っぽい声。「うふふ・・・。」指先を舐める。「な・・・何するアルか・・・?」
じゅぷっ・・・。「ひゃぁぁぁっ!」今度は驚きに近い悲鳴。「ヤンヤンさんのこの中あったかいわね。」
ヤンヤンの秘部に指を挿れる。「ひゃ・・・あぁぁぁ・・・。」最初は嫌がっていたが、
掻き回す度に態度が変わってきた。「先生、このお仕置き物足りないヨ・・・。」ヤンヤンがアレをねだる。
「しょうがない子ね・・・。」アメリアが男性器が生える魔法を詠唱する。「うわぁ・・・おっきいアル・・・。」
目を輝かせる。「は、早く挿れて欲しいヨ!」自分で秘部を広げ、アレの挿入をねだる。にゅる・・・。
「くぅっ・・・あっ。」痛みに耐える。「ふぅぅ・・・ちょっとキツイわね・・・。」顔を顰める。
ずぷっ・・・。挿入。「あぁぁぁっ!」「どう、気持ちいいかしら?」「ふぁ・・・き、気持ちいいアル・・・。」

今回は改行に注意してみました。あと、叩く場面を少なくしてみました。
その後は味を覚えてしまい、毎回何か悪さをされて頭を抱えるアメリア先生を想像してくれれば嬉しいです。
81名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 04:32:35 ID:KQCnMnSc
GJ
いつも楽しみにして見てます
そしてヤンヤン…すごく…淫乱です…
82名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 11:47:19 ID:UELaXPIv
小さな子や普段真面目な子が乱れるのって、いいね
83名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 16:11:03 ID:KSoScqUN
>>80が見られない・・・。
スクリプト荒らしの時のNGワードが原因なんだろうが、
なにが引っかかっているのか・・・。
84名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 17:15:28 ID:Pk3sjQx1
>>83
ブラウザで見ようぜ
85名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 17:42:17 ID:nh/xgHnJ
「ただいまぁ〜。」小さな声で窓から宿直室に入る。「今回は大漁なのだ。」沢山の景品にマロン先生ご満悦。
闇の中、蛍光灯のスイッチを押す為手探りで探す。押す前に蛍光灯が点く。「!?」驚くマロン先生。
「おかえりなさい。」そこには笑顔で仁王立ちしているアメリアの姿があった。「ア、アメリアちゃん!?」
「何処に行ってたんですか?宿直サボって。」四つの角を額に浮かべる。「あ、あの、えと、よ、夜回り?」
あたふたしながら答える。刹那、マロンの手から景品が詰まった袋が取られる。「・・・本当に?」
袋の中を覗き込みアメリアが問う。チャンスは今しかない。気を取られている間にアメリアを吹き飛ばす。
ステッキを構える。詠唱、振り上げる。・・・不発。「!?」「あぁ、先生に逃げられないように結界を張りました。」
なんと言う事だ。魔法が使えないとは。「じゃ、もう一度聞くけど何処に行ってたの?」アメリアが問う。
「ぁぅ・・・ゲーセン・・・。」魔力では勝てるが腕力では勝てない。覚悟を決め白状する。「そう。」
マロンを持ち上げ、膝に乗せベッドに腰掛ける。「ア、アメリアちゃん!?」「悪い事をしたらお仕置きでしょう?」
「ま、まだ覚えているのか?」「えぇ。学生時代によくされましたから。」お仕置きの復讐ショーの始まり。
スカートを捲り上げる。「あら、今日は南瓜じゃないのね。」お尻に食い込んだショーツが見える。「ふぇぇ・・・。」
ショーツを下ろすと真っ白なお尻が見える。「え〜っと。」ゲーセンの袋から何かを探す。「あったあった。」
卓球セットを取り出す。「ま・・・まさか。」「そう、そのまさか。」「アメリアちゃん!学生時代にやった事は謝るよ。」
「駄目です許しません。」卓球の箆でマロンのお尻を叩く。「ひょぇぇぇ!」飛び上がる。「夜中なんだから静かにね。」
アメリアが言う。「む、無理だよぉ。」半泣きで答える。「あの魔法の掌よりはマシよ。」もう一発叩く。再度悲鳴。
「五月蝿いわね・・・もう。」マロンの靴下を両方脱がす。「ひぐっ。」靴下を口に詰め込まれる。「これでよしっ。」
86名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 18:15:55 ID:nh/xgHnJ
再度、箆で叩く。思い出に浸る。遅刻をして放課後マロン先生の膝の上で叩かれた事。
予選敗退続きで叩かれた事。居眠りをして皆の目の前でお尻を出して叩かれた事。
学生時代の経験を生かして、今の生徒達にも同じ事をしている。全てはマロン先生が教えてくれた。
私はマロン先生に感謝しないといけないと思う。・・・カラン・・・何かの音で現実に戻される。
マロン先生が目から大粒の涙を流して泣いている。靴下を取る。「うぇぇぇぇぇん。」
だが、先生だからと許すわけにはいかない。「じゃ、マロン先生。いいかしら?」落としたステッキを拾う。
「や・・・やだぁ!そんなの入れないでよぉ・・・。」首を振って嫌がる。「これもお仕置きの一環よ。」
「ひゃぁぁぁぁ!」ステッキの尖っている部分を秘部に押し当てる。「い、痛いよアメリアちゃん!」
マロン先生が止めるように頼むが聞き入れて貰えない。にゅるっ・・・と、ステッキが奥まで入る。「ひぃぃぁ・・・ぅ。」
痛いのか気持ち良いのかマロン声が漏れる。そして、「うぅぅぁぅぁっ。」掻き回される。掻き回す度に
マロンが声色を変える。それは、昔のオルゴールみたいに・・・。〜〜〜数分後〜〜〜
「お仕置きは終わりですから10分くらいしたら職務にかかって下さいね。」帰りぎわアメリアが言う。
「あの、アメリアちゃん。私の脱いだショーツ知らない?」お尻がひんやりする。「さぁ、知りませんね。」
そう言って部屋から出る。「ふふっ。」ポケットからマロンのショーツを取り出す。「これ位の悪戯をしてもいいわよね。」

最後の最後に支離滅裂になってしまった。皆さん、短い間でしたけど私の駄文に付き合ってくださって
ありがとうございました。・・・最後の最後に急用が入って投下が遅れるとは・・・。
87名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 22:28:57 ID:c2smh+c3
女子7人切り+αお疲れ様でしたノシ
免れたのはユリとクララか・・・

あと>>75のマラリヤはアメリア先生の間違いです
恥ずかしいorz
88名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 00:37:28 ID:nZmhfd4U
>>87
いや、クララは異物では無いが挿入済みですよ。

それでは失礼します。
89名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 00:59:56 ID:tbVa/S/L
えっ、どこで!
90名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 01:18:55 ID:nZmhfd4U
すみません。読み直したら、挿入直前で終わっていました。
挿入は、>>73の職人さんでした。
思い違いをしてしまいご迷惑をおかけしました。>>73氏 >>89氏。

あぁ・・・もう恥ずかしい・・・。
91名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 01:48:23 ID:tbVa/S/L
ええと>>73ですが、指しか入れてませんです。
ちょっと誤解を招く表現になってますが・・・申し訳ない。
(ピストン運動はアメリア先生が腰のものでクララたんの豆をすりすりしているのです)

ということは>>55の続きは・・・朝チュンですか(・∀・)
92名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 01:32:05 ID:OQk+MNsB
>>91 挿入でやってきたので、補足をしてくれて大変助かりました。
ありがとうございます。
93名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 21:19:19 ID:NQSpiRYl
男子キャラの尻叩きも見てみたい
特にユウ
94名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 02:01:51 ID:6krTQR1V
予選敗退が目立ち、担当のリディア先生に図書室に呼び出されたユウ。先生はまだ来ていない。
(ユウ君ったら最近、予選落ちばかりだもんね。先生怒っているよ〜?)サツキが目の前を飛ぶ。
「うぅっ・・・。」サツキの脅しに震えるユウ。(もしかしたら、お尻ペンペンされちゃったりして♪)
ユウのお尻を軽くタッチする。「ひゃあっ!や、止めてよぉ・・・。」(お姉ちゃん心配しているのよ?)
笑顔で答える。心配よりユウがお仕置きされるのを楽しみにしているようだ。「お待たせ。」先生登場。
「えぇ〜っとね、ユウ君最近予選敗退が目立つわね。」成績表を眺めるリディア。「どうしたの?一体。」
「え・・・えぇっと・・・。」「答えられない理由があるの?」「そ・・・その・・・。」暫くコレが続く。
「分かりました。仕方がないけど・・・。」ユウのズボンのベルトを外す。チャックを下ろす。
「せ、先生?」続いてブリーフごとズボンを下ろす。「わぁぁっ!」先生の膝の上へ。「こうするわよっ!」
先生の平手打ちがユウのお尻を捕らえる。「わぁぁぁっ!」(きゃー♪)暴れるがしっかり押えつけられて動けない。
続いてもう一発。「うわぁぁぁん!」(ユウ君のお尻可愛い〜♪)「ほら、早く答えなさい。」もう一発。
「あぁぁぁん!」(泣き叫ぶユウ君も可愛い〜♪)暫くして、男性器が反応をし始めた。
叩かれる度に先生のスカートに擦りつけられて気持ちいい。叩くスピードが増すと擦るスピードも速くなる。
だんだん気持ちよくなってくる、今は先生の言葉が耳に入らない。アレが熱くなってきた。もう限界だ。
びゅるっ、びゅるっ!出してしまった。痛さと恥ずかしさのあまり泣き出すユウ。「あらら・・・。」
スカートに付着したモノを見る。「せ、先生ごめんなさ〜い」二つの粗相について詫びるユウ。
「いいのよ、反省したみたいだし。」優しく頭を撫でられる。「ね、先生に何で成績が落ちたか話してくれる?」
ユウが他の女性と仲良くしているのを見て恨めしい目で見るサツキ。「うん。」サツキを見るユウ。
(え、私?)「分かっているのに、嘘を教えてくるんです。」「そうなの?」「はい、だから黙っていたんです。」
「そう、分かったわ。・・・サツキさん?」(はいぃっ!?)「次は貴女の番よ。いらっしゃい。」2ラウンド目開始。
95名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 02:15:33 ID:6krTQR1V
1レスだけで終わられるようにしたら支離滅裂になった・・・。
男の子を叩くのは難しいですね。エロス表現(とは言っても射精ですが)は
入れるか入れないか迷いましたが、入れてみました。
駄文ですが、>>93氏に捧ぐ。

(先生、冗談ですよぉ・・・。)「冗談では済みませんよ?」(うぅ・・・)
「さ、素直にお尻を出しなさい。」(ユウく〜ん!助けて〜。)「・・・ぷいっ。」
(無視しないで〜。)「じゃあ、私が脱がせますよ?」(わ、分かりましたよぅ。)
96名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 15:23:46 ID:DlSP+ktu
すまん、我慢しようと思ってたんだが言わせてくれ

携帯かPCなのかは分からないんだが、とてもとても読みづらいんだ…
何レスかに分けて行変えしてくれると、もっと読みやすくなって
感想とかもいっぱい貰える様になるだろうし
よりよいSSになるかもしれないんだ

だから頼む、ちゃんと改行してください、と
97名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 15:52:57 ID:CHwXq8T8
>>96
わかりました。
一行に沢山詰め込むのではなく、数行に分けて書くと良いのですね。

スカートの中に手を入れて渋々下着に手をかける。
(先生、ユウ君の目の前でお仕置きするんですか?)
下着を脱ぎ、リディア先生に質問する。
「当たり前です。じゃあ、そこの机にうつ伏せになってね。」
(はぅぅ・・・)
自分の弟に尻を曝け出すのが恥ずかしく、真っ赤になる。
「じゃあ、始めますよ。」
本棚から、分厚い本を取り出す。
「せ、先生!?それで叩くの!?」
ユウが驚く。

改行はこんな感じで宜しいでしょうか?
98名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 16:10:31 ID:DlSP+ktu
ざっつらいと

そういうことー、めっさ見やすくなっていい感じよー
99名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 16:38:57 ID:CHwXq8T8
ご指導ありがとうございました。
100名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 19:33:08 ID:xUkh/CRP
>>94
GJ
かわいいよ、ユウきゅん
101名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 19:37:26 ID:pdCT1vSZ
はっきり言って


























































おしりペンペン系はもういいです。
102名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 20:53:03 ID:3qMzidj9

まず自分がネタを出してからね。


尻叩きの神様も、たまには他のシチュに挑戦してるのを見てみたいですが
それはまた別の話。
103名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 21:31:45 ID:4PC+c+4l
ごめんね。
104名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 01:47:39 ID:j4lYm8a2
流れを読まずに突然ですが、

初めまして。新参者のhigumaと申す者です。

新年の姫始めネタで一本作ってみているのですが、
構想練るだけで、大晦日から始めたのに正月を過ぎて成人式の日にまで達してしまいました……。
男女の絡みとか、色々なシチュエーションとか、
やはり、簡単にはいきませんね。
改めて、職人の方々に脱帽です…。

時期を逸しても構わないのであれば、これから書き進めてみようかと思います。
タイトルと構成だけは、何とか出来ましたので。
遅筆ですので、投下時期は未定ですが、なるべく早く完成させるよう、努めます。
…皆さんの忘れた頃になってしまう可能性もありますけど……。
少しでも、スレの振興の一助になれれば、幸いです。


「姫君の扉(レオン・ミランダ)」

105名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 05:53:29 ID:q7DNMXcR
>>104
全裸で強風の中待ってる
106名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 11:30:40 ID:fklXWjqC
他スレじゃ神扱いの方じゃないですか・・・
大晦日からということはアレを書き上げてすぐということですね
マターリとお待ちいたしております。全裸で。
107名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 12:59:41 ID:6lc3n2wk
未公開一ページ漫画はそのままエロパロに使えそうなネタだったなあ。

レオンがトイレのドアを開けるとそこにはシャロン(多分)が…ってw
108名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 13:28:03 ID:P6vJ4oWb
一斉放水もあるしアロエの世界地図もあるしな
きっと中の人の(ry
109名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 19:04:12 ID:9G2eFv0A
>>104
higuma氏、エロパロスレに参入ですか。
焦らず、じっくりと、良い作品を作り上げてくれる事を期待しています。
全裸で。
110名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 06:35:57 ID:vRl7T3hU
>>107
それ最初見たときシャロンノーパンに見えて物凄く焦った
111名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 22:29:07 ID:gV84skPT
http://music6.2ch.net/test/read.cgi/compose/1155304617/

11 名前:ドレミファ名無シド[sage] 投稿日:2007/01/09(火) 21:54:31 ID:7ytPQiWZ
18才♀だけど1時間で1000いったらおっぱいうpします
こんなとこでイクわけないよね^^

24 名前:ドレミファ名無シド[sage] 投稿日:2007/01/09(火) 22:03:18 ID:7ytPQiWZ
どぅせ1時間でなんて無理だよね^^
おまんまんもうpしますよぉ

おまえら!おっぱいとまんまんがみれるかもしれん!
力をかしてくれ!
112104:2007/01/10(水) 01:38:46 ID:fkBr3DS4
現在、急ピッチでSSを製作しています。
今日明日中には、何とか推敲まで終わらせ、投下出来る様努めますので。
ご容赦下さい。
113104:2007/01/11(木) 02:03:43 ID:HwsPBsYU
SSが書きあがりました。

長いです。30kあります。
長いくせに、楽しい話ではありません。
怒られそうです。
ドヤされそうです。
逃げる準備をしつつ、投下します。
114姫君の扉・1:2007/01/11(木) 02:04:29 ID:HwsPBsYU

 新しい一年。
 元旦。

 つい数分前に、年が明けていた。
 気付かない内に、明けてしまっていた。

 年越しに興味が無かったわけじゃない。
 どちらかというと、仲間とワイワイ騒いで新年を迎えたかった方なのだが。
 …まぁ…仕方ないか。仕事だし。

 ―――大晦日から元旦にかけての、アカデミー校舎の見回り。

 通常、アカデミーの教員が持ち回りで毎晩行う仕事だが、
 今晩だけは、「バイト」という名目で、俺が就いていた。

 …ピピピ、とメールの着信音。
 幼女先生からのものだ。
『レオン君、あけおめー!見回り代わってくれてありがとね!お年玉、期待していいよーっ!』 
 …確か、前回に見回り代わったときは、吉野家の豚丼並盛だった。
 労力に対して、見返り少ねっす先生。


 あらかた校舎は見て回った。
 後、見ていないのは何処だったか…
 

 …遠くで、元旦を祝う花火の、光と音。
 アカデミーの廊下を、一瞬だけ照らす…遠い光。
 思わず、窓から夜空を見上げる。
 
 ―――華やかな打ち上げ花火を背景に、
 暗く聳える、高い尖塔。

 ああ…
 そういえば、あんな場所もあったっけ。

 普段は誰も気に留めないような、
 アカデミーの片隅にポツンと建つ、古い古い、物見の塔。
 所々の石は崩れ、ツタが絡み、屋根の一部は剥げ落ちている。
 もう、誰も寄り付かない、寂れた過去の遺物。
 
 そこまで行くのも面倒だが…あの塔を見れば、今回の見回りは終了だ。
 
 よし、もうひと踏ん張り。行くか。
 冷える身体に喝を入れ、塔へと向かう。 


 遥か遠くに聞こえる、人々の歓声と、花火の音。

 ―――新年に乗り遅れた俺に、その音は少々…大きすぎる。
115姫君の扉・2:2007/01/11(木) 02:05:25 ID:HwsPBsYU

 雑草の生い茂る塔の周辺をぐるりと回ってから、塔の入り口へ。
 それなりにしっかりした造りのようで、崩れる心配は無さそうだ。
 
 塔に入ってすぐ螺旋階段があり、遥か上まで伸びていた。
  
 ため息を一つ吐いてから、
 長い階段を、ぐるぐると昇る。  

 おとぎ話等では、こういう塔の最上階には、囚われのお姫様なんかが居たりする。
 で、王子様が助けに来てくれるのを待っている、と。

 …夢のある話だが、
 大抵の史実では、敵に捕らわれた姫は敵国の王の子を孕むか、誰も助けに来ないまま老いて朽ちるのみ。
 現実は甘くない。
 甘くないからこそ、夢を見てしまうのだろう。

 ―――幸せな結末を迎える、姫君の夢を。
 
 
 螺旋階段を昇りきると、そこには何人も阻むかのような、分厚く大きな鉄の扉。
 ご丁寧に、錠前まで付いている。
 本格的だ。

 本当に、お姫様を幽閉する目的で建てられたんじゃないのか、この塔。
 そう思ってしまうほどに、その扉は、立派で頑丈だった。  

 幸い、鍵そのものは掛かっていない。
 扉と比較して、極端に小さいドアノブに手を掛ける。


 …この先の部屋に何も無く、無事に見回りを終えられますように。
 …幽閉された不幸なお姫様が、助けを求めていたりする事なんか、ありませんように。

 心の中で、そっと祈りつつ。
 扉を、開けた。
116姫君の扉・3:2007/01/11(木) 02:06:10 ID:HwsPBsYU

 広い部屋。
 石造りの床と壁。
 扉の真正面に、大きな繰り抜き窓が一つ。校舎の全景と、遠くの花火を望める。
 
 何も無い部屋。

 寂れた部屋を照らす、遠くの花火。
 寂しい部屋を僅かに彩る、遥か彼方の祭の光。


 ―――何も無いというのは、語弊があった。

 窓の下に、簡易ベッドが一つ。
 そこかしこに転がる、ビール等の空き缶。

 そして、

 窓枠に腰掛け、彼方の花火を眺める…

 囚われの、姫君。


「…何してるんすか、ミランダ先生」
 しばしその光景に見入った後、声を掛けた。

 ゆっくりと、こちらを振り返るミランダ先生。
 長い金の髪が、遠い花火の光を受けて、淡く煌めく。
 穏やかな顔。
 でも、どこか…憂いを忍ばせた、顔。

 いつもの先生じゃない。
 明るく賑やかな顔、
 生徒を安心させる、弾けた笑顔が…無い。
 ―――いや、そもそも…
 お祭り好きのこの人が、
 元日の祭りに行かず、こんな寂れた塔に、一人。

 どうしたのだろう。
 何をしているのだろう。
117姫君の扉・4:2007/01/11(木) 02:09:04 ID:HwsPBsYU

「なーんだ、レオン君か……。ちょっと期待したのに…」 

 振り返り、しばしぼんやりと俺を眺めていた先生は、
 何ともつまらなさそうに、そう言った。

「…すいませんね、俺で」
 自然、不機嫌な顔と口調になってしまう。
 この辺、まだまだガキなのだろう…俺は。

 先生は、そんな俺の様子を見て、柔らかく笑う。

 ……普段、生徒達に見せている顔では、無い。

 それは……まるで、
 離れ離れになった恋人が、互いに相手を想う時のような……
 遥か遠い世界へと向けた、
 優しく、寂しく、物悲しい、笑顔。


「誰か…待ってるんすか」

 俺の問いかけに、先生は答えない。
 無言で、俺を、穏やかに見つめる。

「っつっても、こんな寂れたへんぴな塔、わざわざ来るような物好きは居ないでしょうけど」
「ふふ……そうね、物好き君」

 いたずらっぽく俺に言って、笑う先生。

 足元のビール缶が、からんと音を立てて転がる。
 結構な量を飲んでいるようだ。
 頬が薄っすら上気している。
 
「レオン君は、どうしてここに?」
「バイトです。校舎の見回り」
「実家には帰らないの?」
「……先生も知ってるでしょう、うちの事情」


 賢者だった親父は、俺が幼い時に家を出て、それっきり。
 俺は、親父の背中を追い掛け、
 親父の首根っこ引っ掴んで持ち帰るまで、実家には帰らない。

 いつか、家族全員で、一つ屋根の下に暮らせる事を夢見て。

 

118姫君の扉・5:2007/01/11(木) 02:09:49 ID:HwsPBsYU

 穏やかに、俺を見る先生。
 その目が、表情が、不意に曇る。
 笑顔の代わりに覗くのは、憂い。

「―――貴方は、強いわね」

 そう、ぽつりと漏らした。 

「私には、真似できない。私は、探しに行く事なんて、できない。
 私は、私は、ただ、ひたすらに、待つ事しかできない―――」

 石畳の床に視線を落とし、夢にうなされる幼子の様に、言葉を並べる。
 



「……私ね、人を待っているの」

 ほんの少しだけ自嘲を混ぜて、
 先生は、静かに言う。

「私の夫。私を置いて…この塔から飛び立っていった、私の夫を」
119姫君の扉・6:2007/01/11(木) 02:10:25 ID:HwsPBsYU

 ―――以前、聞いた事がある。

 まだ若いうちに結婚した、ミランダ先生。  
 相手は、先生と同じく、かなりの実力を持った魔術師。
 大恋愛の末の、皆に祝福された、幸せな結婚。

 …だが、その結婚生活は、長く続かなかった。

 籍を入れて、結婚式を間近に控えた日。
 夫に、召集が掛かる。
 遠方の国で起きた、事故の調査。
 

「私達の結婚式ね、この塔で行う予定だったの」  
 
 遥か彼方の花火を見つめ、遠い日を語る、先生。

「丁度、この塔の下見に来ている時に、召集令状が届いて。
 ―――あの人は、そのまま、この塔から飛び立った。

 …年明けには戻る、―――そう言って」 


 何も無い塔。
 寂れて放置された、塔。
 それが、
 この二人が別たれてから、どの位の月日が経っているかを、物語る。


「あの人は、帰って来なかった」

 小さな花火が一つ上がり、先生を淡く照らす。
 長い髪に阻まれて、表情は見えない。

「必ず帰るから、待てと。年明けには必ず帰るから、それまで待っていてくれと、あの人は言ったわ。
 だから―――」


 だから、待つ。
 夫が戻ってくると言った、この塔で。

 毎年、年明けには、必ずここに来て。
 夫が戻ってきた時の為の、パーティーの準備をして。
 真っ白なウェディングドレスを、整えて。

 元日の祭りを、この塔から眺めて。
 祭りの花火の、その儚い光を、目に焼き付けて…


 一人、
 乾杯をする。 


 新しい時間と、
 新しい世界と、
 戻らない夫と、
 寂れ行く…自分の為に。
120姫君の扉・7:2007/01/11(木) 02:12:38 ID:HwsPBsYU

「あの人に何があったのか、わからない」

 少し大きな花火が、先生と、部屋と、俺を照らす。
 遅れてくる、花火の音。

「出向いた先で、事故に巻き込まれたのか」

 花火の残滓を見つめたまま呟く、先生。

「流行り病に冒されたのか」
「…先生」

 膝の上に乗せている手が、強く、握られていて。

「失態を犯して、拘束されたのか」
「先生……もう、いいっすから…」

 先生の肩が、小刻みに震えていて。

「それとも、ひょっとして、ひょっとして…」
「先生、それ以上は―――」

 全ての苦しみを吐き出すように、大きな声で。

「もう、もう…、向こうの国で、誰か、違う、女の人と―――」
「先生っ!!!」


 
 一際、大きな花火が上がる。
 光が、部屋を、明るく照らす。

 窓辺に腰掛ける、先生。
 その先生の身体を、
 強く、強く、抱きしめた。


 …光に照らされた先生の頬は、涙に濡れていて。


 その身体は、震えたままで。
 俺は、抱きしめることしか、出来なくて。
 
121姫君の扉・8:2007/01/11(木) 02:13:25 ID:HwsPBsYU

「………怖いの…」

 震える声で、ぽつりと漏らす。

「探しに行くのが、会いに行くのが、怖いの…
 あの人の、今を知るのが、怖い…
 とても……とても……
 だから、私は、ここで、待つしかない……
 待つ事しか…できない……」




 ―――おとぎ話の姫君は……


 高い、高い、塔の上、
 切ない涙に震えながら、
 遠い、遠い、王子を望む―――
122姫君の扉・9:2007/01/11(木) 02:14:02 ID:HwsPBsYU

「……嬉しかった…」

 俺の腕の中、静かに言う、先生。

「…あの人が居なくなってから、初めて、扉が開いたの」

 遠い花火の音にかき消されそうな、そんな、か細い声。

「初めて、階段に足音がして、
 初めて、扉が開いて…。

 ―――夢を、見ることが出来た。

 あの人が、戻ってきたんじゃないかって。
 あの人が、扉を開けて、
 私を、迎えに来てくれたんじゃないかって。
 幸せな夢を、一瞬でも、見ることが出来た。

 ―――嬉しかった…」


 そう言って、
 姫君の扉を開けた、俺の腕の中で…

 先生は、泣いた。


 ―――現実は、甘くない。
 ―――甘くないからこそ、夢を見てしまうのだろう。

 ―――幸せな結末を迎える……姫君の夢を。




 次々に光る、花火。
 先生と俺を、様々な色に、染めてゆく。
 遅れて来る、音、音、音。
 人々の、歓声。
 静かな部屋の中に、木霊する。
 
 先生の涙は、その光と音に溶け込み、消えてゆく。


 足元で、また一つ、
 空き缶が、からり、と音を立てた。

 先生の身体が、冷たい。
 震える、先生の身体。
 それが、悲しみだけでは無く、寒さからも来ている事に気付いて。
 足元の簡易ベッドから、毛布を引っ張り出して、
 先生と俺の身体を、包んだ。 
123姫君の扉・10:2007/01/11(木) 02:15:21 ID:HwsPBsYU

 ―――さっきは、無我夢中で気付かなかった。
 
 先生が、この寒空の下、
 いつも学校で着ている、あの薄手の服しか纏っていないという事に。
 それだけ、酔っていたのだろうか。
 寒さを忘れるほど、酔いが回っていたのだろうか。

 毛布に包まれた、腕の中の先生。
 依然、震えたまま。

 その白い吐息には、かなりのアルコールの匂い。
 
 先生の様子と、足元の空き缶の数を見る。
 ―――もう、とっくに許容量を超えている様に、思う。
 
 
「―――あったかい…」

 腕の中の先生が、ぽつりと言う。
 同時に、俺の背中に腕を回し、俺の身体を抱きしめる。

 さっきよりも、先生の身体が、さらに密着する。

 先生の腕が、先生の腿が、先生の腰が、…規格外の胸が、
 俺の身体に、当たる。

 コートを着込んだ上からでも分かる、
 先生の、柔らかさ。

 ちらりと、下を見る。
 薄手の衣服の中、俺の身体に密着し、俺の身体の通りに形を変える、胸。
 先生の、白い胸元。
 先生の、白いうなじ。
 
 目線を、上に向ける。
 目の前に、薄紅色の唇。

 先生の目は閉じられていて、
 長い睫毛が、涙に濡れていた。
124姫君の扉・11:2007/01/11(木) 02:15:58 ID:HwsPBsYU

 ……俺の胸が、締め付けられる。

 こんなにも、美しい。

 こんなにも、優しい。   
 こんなにも、穏やかで、
 こんなにも、いとおしい。

 こんな、こんな、素敵な人を、 
 ずっと、ずっと、悲しませたままだというのか。
 この人の、夫という男は、、
 こんな素敵な妻を、ずっとずっと……放ったままだと、いうのか。 

 遠くで光る、花火の様に、
 胸の中で、何かが弾ける。

 …それは、
 俺の生涯の中で、そう何度も感じる事の無いであろう、
 猛烈な―――怒り。
125姫君の扉・12:2007/01/11(木) 02:16:36 ID:HwsPBsYU

 この人を、救いたい。
 この、高い高い塔に閉じ込められた、姫君を、救いたい。
 だが、俺には、
 この人の心を、気持ちを、この塔から連れ出すことが、出来ない。

 悔しい。
 腹立たしい。
 俺には、この姫君を救う事が、出来ない。
 救えるのは、王子だけ。
 この人が求める、この人が助けを望む、王子様だけ。
 俺には、
 目の前で悲しい涙を流す、この人を助け出す事が、出来ない…

 ―――許せない。

 こんな自分が、許せない。
 何も出来ない自分に、
 人一人救えない自分に、
 猛烈に、猛烈に、腹が立って。

 何故か、目の前がぼんやりと霞んでいて。

 …自分が、涙を流している事に、気付いて。
 拳を、強く強く、握り締めていて。
 自分の唇を、強く噛んでいて。

 唇からは、血が流れていて。
 顔は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃで。 

 ―――本当に悲しいのは、目の前の、この人なのに。
 その人よりも、自分が大泣きしていることが、情けなくて。
 それがまた、腹立たしくて。
 だからまた、涙が止まらなくて。



「―――ごめんなさい…」


 目の前の、悲しい姫君が、そう呟いて―――

 薄紅色の唇を、

 そっと、俺の唇に、重ねた。


 何が起きたのか、一瞬、分からなかった。

 それが、口付けであると気付いた時、
 先生の唇から伸びた、唾液に濡れた舌が、
 俺の口の端に流れた血を、掬い取っていた。


 強烈な、感覚。
 唇に当てられた、この世のものとは思えない、柔らかい感覚。
 口の端に這わされた、ぬらりとした、湿った感覚。

 その感覚が、
 俺の神経を、貫く。  
126姫君の扉・13:2007/01/11(木) 02:17:58 ID:HwsPBsYU

 意識が飛びそうになる。
 理性が、立ち消えそうになる。
 
 理性と野生の狭間…針が振り切れるその寸前で、
 唇が、離れた。

 俺の口と、先生の唇の間に、
 一本、唾液の糸が伸びる。
 もう一度、先生が、俺の唇に軽く口付けて、糸を消す。


「……お願いが、あるの………」

 その唇が、言葉を紡ぐ。


「先生を……、私を、温めて欲しいの…。
 私に、一時だけ、温もりを…分けて欲しいの…。

 私に…、私に…、一時だけ、夢を、見せて、欲しいの………」


 涙に濡れる、目を伏せて。
 一節一節を、噛み締めるように区切って。
 先生は、
 俺に、そう言った。



 ―――先生の言っている意味が、分かった。



 一時だけ、
 あの人の夢を。
 待ち人の、あの人の夢を。
 この塔に自分を迎えに来る…王子様の夢を。
 見させて下さい、と。
 あの人の温もりを、例え偽りのものでもいい、感じさせて下さいと。
 先生は、
 そう、言ったのだ。


 ―――俺に出来る事。

 俺が、この人にしてあげられる、唯一の事。
 ほんの刹那でもいい、
 この人の孤独を、この人の悲しみを、覆い隠せるのなら。

 …喜んで、俺は、偽者となろう。
 …喜んで、俺は、夢魔となろう。
 
127姫君の扉・14:2007/01/11(木) 02:19:15 ID:HwsPBsYU

 遠くで、連続した小さな花火の音。
 歓声。
 この静かな塔の部屋に、
 その音は、少々、大きすぎる。

 ……いや、
 この俺の、縦横無尽に暴れる胸の鼓動を誤魔化すには、丁度良いかもしれない。

 初めて。

 やり方なんぞ、分かる訳がない。
 本で読む事はあっても、
 実際にやるのとは、訳が違う。

 喜んで貰えるだろうか。
 夢を見て貰えるだろうか。

 考えても…仕方が無い。
 
 思うがままに……
 理性と本能の、赴くままに…

 先生を、愛そう。 




 ―――先生を、抱きしめる。

 さっきよりも、強く。
 片手を、先生の背中に。もう片手を、先生の頭に添えて。

 密着する、二人の身体。
 近づく、二人の距離。
 お互いの吐息が掛かる。
 その唇に、もう一度、口付ける。

 お世辞にも、優しくとは言えない。
 野獣のように。
 貪るように。
 先生の柔らかい唇と、赤くぬめる舌と、口腔と、唾液を、味わう。
 吸い尽くす。
 嘗め尽くす。
 …はう……、と、先生の吐息に、甘い色が加わる。
 それが、さらに俺の本能に火を付ける。 

 唇を離す。
 お互いの唾液で、先生の唇が、淫靡に光る。
 そのまま、先生の耳に、歯を立てる。
 びくんと跳ねる、先生の身体。
 歯を離し、舌で、優しく舐める。
 先生の吐息が、はぁぁ……はぁぁ……と、苦しそうに、切なそうに、揺らめく。

 愛しい。
 もっと、鳴かせたい。
128姫君の扉・15:2007/01/11(木) 02:19:54 ID:HwsPBsYU

 首筋に、鼻先を擦り付ける。
 んっ、と、息の詰まる音。
 吸血鬼の様に、首に噛り付く。
「……ああぁっ」  
 大きな声が漏れる。

 もっと。
 …もっと、聞きたい。

 視線を下へ。
 申し訳程度の衣服に包まれた、大きく、丸い、二つの隆起。
 躊躇い無く手を伸ばし、掴む。
「んぅっ」
 驚きからか、詰まった声を出す先生。
 止まらない。
 手を止められない。
 掴んだ手を、くにくにと動かす。
 柔らかい。
 脳の奥が、ショートする。
 あまりの柔らかさに、脳髄が、悲鳴を上げる。
 
 片手じゃ足りない。
 両手だ。

 両手で、両の乳房を掴む。
 掴んで、揺り動かす。
 上下に、左右に、揺さぶり、捏ね、揉む。
 
 先生の吐息が、徐々に荒くなる。

 手のひらの一箇所に、少しづつ硬くなる感触。
 …衣服の上からでも、分かる。
 乳首。
 乳首が、立っている。
 自己を、主張する。
 切ない、と。
 吸って欲しいと。
 乳首が、高く、硬く、立ち上がる。

 我慢なんて、出来るわけがない。 
 一気に衣服を引き剥がし、乳房を露わにする。

 薄っすらと汗ばみ、
 呼吸の度に、ふるふると揺れる、隆起。
 その先端の、淡い桃色の、突起。
 ―――乳首。
 目の前に、乳首がある。
 今にもはちきれんばかりに尖り、
 俺の口を誘うように、硬くなる。
 
 いつの間にか。
 何の意識もしないまま、
 俺の口は、
 ミランダ先生の乳首を、咥えていた。
129姫君の扉・16:2007/01/11(木) 02:21:13 ID:HwsPBsYU

「はぁうぅぅ!」

 一際大きな声で鳴く、先生。
 口の中には、先生の固くしこった乳首。
 うっすらと、汗の味。
 しょっぱくて、
 ―――美味しい。

 もっと、もっと、味わいたい。
 先生を、味わいたい。
 無我夢中で、吸う。

 静かな部屋に、
 ぢゅぱぢゅぱと、湿った音が響く。
 舌先で、くにくに転がす。
 ころころと、舌の動きに逆らうように、口の中で暴れる乳首。
 歯先でかるく噛み、押さえつける。

「きゃっ!……んっ……」

 強い刺激に、身を仰け反らす先生。

 …先生がいけないんです。
 こんなに、乳首を尖らせるから。
 こんなに、男を誘うから、いけないんです。

 口を離し、胸を露わにしたままの先生を抱き上げ、簡易ベッドに横たえる。
 ぎし…と、先生と俺の重みで、ベッドが鳴る。
 遠くで時折光る花火が、先生の胸を照らす。
 俺の唾液で、てらてらに光る、乳房。
 先端の乳首は、充血し、硬く、天を向く。

 濡れた胸をそのままに、
 手を、さらに下へ這わす。
 あばらを抜け、へそを通り、下腹部へ。

 下衣に隠された、先生の秘部。
 躊躇わず、下衣をたくし上げ、覗き込む。

 秘部だけを覆う、白い下着。
 淡く、濡れている。
 染みが付き、その染みが、今もその範囲を広げている。

「やぁ……やぁぁ……」

 恥辱に、声を漏らす先生。
 両手で顔を覆い、俺を、全てを、見ないようにしている。
 …先生がそうしたいのなら、構わない。
 でも、俺は、止めない。

 愛しい。
 この人の声を、もっと聞きたい。
 この人の身体を、もっと愛でたい。

 もっと、もっと。
130姫君の扉・17:2007/01/11(木) 02:21:49 ID:HwsPBsYU

 下着に手を伸ばそうとした時、
 先生が、何事かを、何度も何度も、呟いていた。

 よせばいいのに、聞き耳を立てて、

 先生が、
 自身の夫の名を、繰り返し呟いていた事に気付き……


 胸が、強烈に、締め付けられる。


 分かっている。
 俺は、身代わり。
 先生の、待ち人の、代わり。
 一時の夢の中の、幻。

 分かっている……
 
131姫君の扉・18:2007/01/11(木) 02:22:56 ID:HwsPBsYU

 苦しい胸を誤魔化す様に。
 乱暴に、下着に手を伸ばす。
 グッと掴み、
 引き剥がす。

 そこには、
 金の茂み。

 茂みの奥に覗く、割れ目。
 淫らに開き、透明な液をしとどに流す。


 ―――じっくり観察する余裕が、無い。

 俺の心臓が、滅茶苦茶に爆ぜる。
 心が、俺を、急き立てる。

 大きな花火が、連続で上がる。
 大きな音が、何度も何度も、木霊する。

 早く、早くと、
 何かを、急き立てる。

 心の焦燥は、静まる気配が無い。


 …それは、悪魔の誘い。
 …それは、夢魔の主張。


 ―――染めてしまえと。

 ―――目の前の女性を、俺の色に、染め上げてしまえと。
 ―――俺のものにしてしまえ、と。
 
 …悪魔が、そう叫んで、嗤うのだ。
132姫君の扉・19:2007/01/11(木) 02:23:38 ID:HwsPBsYU

 ……眩暈がする。
 悪魔の嗤いが、脳内を駆け巡る。
 夢魔の甘い誘いが、俺の心を揺さぶる。
 俺の防壁を、突き崩そうとする。


 目をぎゅっと瞑り、
 一時、先生から離れる。
 目頭を押さえ、蹲る。

 いつの間にか、また、涙を流していた。
 
 …悪魔の嗤いは、止まらない。

 余りにも、情け無い。
 俺は、どうしてしまったのか。
 俺は、こんなにも、弱かったのか。 

 この人の為に、
 一時だけ、夢を見せるのではなかったか。
 この塔に先生を迎えに来る…王子様の夢を、見せるのではなかったか。
 温もりを、分け与えるのではなかったか。


 ―――俺に出来る事。

 俺が、この人にしてあげられる、唯一の事。
 ほんの刹那でもいい、
 この人の孤独を、この人の悲しみを、覆い隠せるのなら。




 悪魔が、大声で怒鳴る。
 めちゃめちゃにしてしまえと。
 奪い去り、染め抜いてしまえと。


 …涙が止まらない。
 …先生を、見られない。

 どんなに格好をつけても、

 俺は、欲望に、勝てない。


 俺は、
 俺は、何と、浅ましい人間なのか―――
133姫君の扉・20:2007/01/11(木) 02:24:24 ID:HwsPBsYU

 不意に、俺の頭を、
 柔らかい手が、腕が、胸が、包み込む。

「…ごめんね……」

 耳元に、先生の声。
 切なげな、声。

「…ごめんね……。ごめんね……」

 俺の髪を優しく撫で、繰り返し謝る先生。
 何で先生が謝るんですか。
 …俺の弱さが、俺を苛んでいるだけなのに…。


 俺の頭を抱きとめたまま、
 先生は、俺を、ベッドへと誘う。


 流れ落ちる涙をそのままに。
 誘導されるまま、ベッドに横たわる。
 先生は、俺の下腹部を弄り始めた。

 …何するんですか、先生。

 俺のジッパーを探り当て、引き下ろし。 
 下着の奥、俺のモノを、そっと、取り出す。

 …俺の驚きと不安を他所に。
 先生は、固く屹立した俺のモノを、しっかと握り締める。

 それだけで、
 モノが、さらに硬く、長く伸びる。

 ―――そして、
 先生の唇が、
 俺のモノの、先端に、触れ、

 深く、咥え込んだ。 
134姫君の扉・21:2007/01/11(木) 02:25:01 ID:HwsPBsYU

 初めて、俺以外の人間が、俺のモノに触れた。
 それどころか、
 口腔深くに、俺のモノを、咥え込んだ。


 それは、
 俺の中の理性を、
 俺の中の野生を、
 俺の中の悪魔を、
 微塵に、吹き飛ばす。 

 頭が、真っ白になる。

 ただただ、ひたすらに。
 先生の唇が、先生の舌が、
 俺のモノに、刺激を加える。

 舌先が、先端の裏を這う。
 唇が、竿を上下し、時折、根元をきつく締め上げる。

 その度に、
 俺の脳髄を、
 俺の脊椎を、
 苛烈な電流が、迸る。

 びくびくと、脈打つ竿。

 まずい、
 このままでは―――


 気を抜いて、放出してしまう寸前。
 先生が、口を離す。
 
 俺のモノは、放出一歩手前の、最高潮に膨張したまま。


「―――欲しいの」
 そっと、呟く、先生。
「貴方の物が、欲しいの―――」

 そう言って、
 俺に、覆い被さる。
135姫君の扉・22:2007/01/11(木) 02:26:07 ID:HwsPBsYU

 ……先生。

 先生、俺は、もう、
 これ以上、自分自身を偽る事が……

 そう訴えかけようとした俺の口を、
 先生の唇が、塞いだ。


 先生の泣き腫らした目が、
 …もう少し、もう少しだけ……と、
 懇願していた。


 何も言えない。
 そんな目をされたら、
 何も、言えない。


 
 俺に覆い被さる先生の片手が、
 俺のモノを、掴む。
 掴んだまま、自身の割れ目―――
 金の茂みの奥にある、しとどに濡れた秘部へと、誘導する。

「―――」
 呟く。
 夫の名を、呟く。

 先端が、触れる。
 淫らな愛液に塗れた、肉襞に、触れる。
 今まで感じた事の無い感覚に、
 俺の腰が、跳ねる。
 
 先生は、
 構わず、腰を落とす。
 ゆっくりと、ゆっくりと。
 先生の中に、
 俺が、入り込む。
 先生の、長く閉じた襞を、
 俺のモノが、こじ開けてゆく。

 絡みつく肉襞。
 滑り、溢れる愛液。 
 ぞくりぞくりと、
 僅かに進む毎、俺の脳髄を、快感が蠢き、のたうつ。

 
 先生の奥に到達し、
 根元深くまで、先生の秘部が、俺を咥え込む。
136姫君の扉・23:2007/01/11(木) 02:26:50 ID:HwsPBsYU
 はぁぁぁ……、と、
 長く、長く、
 息を吐く、先生。

 先生の腰が、
 ふるふると、震えている。
 それはきっと、
 めくるめく、快感から。

「――――――」

 先生が、声を漏らす。
 夫の名を、呼ぶ。

 そして、
 静かに、腰を、動かす。
 上下に。
 左右に。
 回す様に。
 捏ねる様に。

 俺のモノを、隅々まで味わう様に、
 先生は、ひたすらに、腰を振る。

 腰を動かす度に、石畳の部屋に、じゅぶじゅぶと…滑った音が、響き渡る。
 同時に、先生の、甘い吐息が漏れる。

「はぁぁ…はぁ…あっ……あっ…あっ」

 謳う様に、
 踊る様に、
 先生は、腰を振る。
 先生は、声を漏らす。


 ……一心不乱に。

 ……夢の中の夫と、肌を、重ねる。
137姫君の扉・24:2007/01/11(木) 02:27:35 ID:HwsPBsYU

 ―――先生。

 今、
 先生は、幸せですか。

 夢の中で、
 夫と二人、
 幸せですか。


 ―――俺は、

 俺は、辛いです、先生。

 先生にとって、夢の中の幻でも。
 俺にとって、これは、現実です。

 どんなに強がっても。
 どんなに、先生の為の、捨石になろうと思っても。
 現実が、
 俺を、押し潰すんです。 



 先生。
 先生。

 一言でいい。

 俺の名を、呼んでくれませんか。

 たった、一言で、いいんです。

 それさえあれば、
 俺も、幸せに、なれるんです。
 

 先生、
 どうか、どうか、
 
 俺にも、夢を、見させてください。
 ほんの、一時でいい。



 先生を愛し、
 先生に愛される、
 俺という男の夢を、
 ……見させてください。
138姫君の扉・25:2007/01/11(木) 02:28:20 ID:HwsPBsYU

 ……先生は、目を瞑ったまま。
 
 腰を振る。
 ぐちゅぐちゅと、
 卑猥な音を立てながら。

 口の端には、唾液が漏れ、
 つつ…と流れて。

 その口は、
 その口は…
 
 繰り返し、
 繰り返し、


 ――――――夫の、名を、呼ぶ。


 繰り返し、繰り返し、

 夫の名を、叫ぶ。


139姫君の扉・26:2007/01/11(木) 02:29:02 ID:HwsPBsYU

 ―――どうだ。

 ―――思い知ったか、
 俺の中の悪魔よ。
 ………分かったか、
 俺の中の、夢魔よ。

 この人の中に、
 俺が入り込む隙間など、無い。

 俺の名が、微塵も侵入する事は、叶わない。

 この人と、想い人との間に、
 何人たりとも、入り込む事は………出来ないのだ。




 ………だから、
 だから、悪魔よ。


 ……泣くな。


 俺という名の、夢魔よ。

 泣くんじゃない。


 俺は、
 …俺という人間は、
 ……俺という人間と、肌を重ねた時間は、

 所詮、

 一時の夢の中の、
 幻なのだから。
140姫君の扉・27:2007/01/11(木) 02:29:45 ID:HwsPBsYU

 ……先生。

 今、この時だけ。
 この一瞬だけ。
 吼える事を、許して下さい。

 俺という名の悪魔が、
 断末魔の叫びを上げる事を、
 許して下さい。


「ぉぉぉおおおぉぉぉおお!!!」


 叫ぶ。
 遠くの花火、歓声、
 先生の、淫らな声、
 全てを掻き消す様に、叫ぶ。

 激情に任せ、
 先生の肩を掴み、ベッドに組み敷く。
 強引に先生の足を開き、
 その中に腰を滑り込ませ、
 秘部を、一気に貫く。

「ぉぉおぉおおおぉお!!」

 叫ぶ。
 喉が張り裂けんばかりに、叫ぶ。
 俺の中の、悪魔の死に際を、代弁する様に。
 
 貫く。
 滅茶苦茶に、腰を突き動かす。
 ガンガンと、お互いの腰が砕けるのではないかと思える程に。

 俺の目に、涙。
 とめどない、涙。
 俺という、悪魔が流す、涙。
 この人の、想い人を知りながらも、
 それでも、この人の心を求めてしまった、
 俺という悪魔の、涙。

 泣きながら、
 叫びながら、
 貫く。



 ―――現実は、甘くない。
 ―――甘くないからこそ…夢を見てしまったのだろう。

 ―――幸せな結末を迎える……男女の、夢を。
141姫君の扉・28:2007/01/11(木) 02:30:52 ID:HwsPBsYU

「あぁ……ぁぁ…あぁっあっあっあぁぁっ…」

 俺の下。
 俺の腹の下で、
 声を上げる、先生。

 俺の腰の動きに合わせ、先生の腰も動く。
 もっと深くと。
 もっと強くと。
 
 部屋の中、
 二人の声と、二人の音が、重なる。
 それは、見かけだけの、重奏。
 心の奥底では、決して交わらない。
 そんな、音。
 そんな、悲しい、音。


 いつしか、
 先生の喘ぎに、涙の色が混じっていた。

 虚ろだった……先生の目が、
 しっかりと、俺を見ていて。

 俺の目を見て、泣いていた。

 ごめんなさいと。
 ごめんなさいと。
 繰り返していた。

 繰り返し、俺に、呟いていた。


 先生。
 
 戻らないで下さい。
 俺という現実に、戻らないで下さい。
 夢を、夢を、見続けて下さい。
 俺の事は、もう、気にしないで。
 幸せな夢を、
 尊い夢を、見続けて下さい。

 どうか、幸せに―――

 幸せに、幸せに、なって下さい。

 そうすれば、
 報われるんです。

 俺という男が、
 俺という悪魔が、

 報われるんです。

 俺という心の、
 流した涙が、

 救われるんです。 
142姫君の扉・29:2007/01/11(木) 02:31:35 ID:HwsPBsYU

 泣きながら、腰を揺り動かす、先生。
 泣きながら、腰を突き動かす、俺。

 遠くの花火は、最後の大玉を打ち出し、
 観衆は、花火の行方を見守り、

 俺と、先生の吐息が、早くなり、
 先生が、俺を抱き寄せ、口付けをし、

 大きな花火が、夜空に弾け、

 一瞬の明るい光が、部屋を照らし、
 先生が叫び、大きく仰け反り、 
 俺が叫び、腰を引き、

 弾けた花火の残滓が、部屋を包む中、

 俺は、
 先生の腹に、
 悲しい悪魔の、白濁の欲望を、
 たくさん、たくさん、吐き出し……
 
 果てた―――。
143姫君の扉・30:2007/01/11(木) 02:32:18 ID:HwsPBsYU

 ―――おとぎ話の姫君は……


 高い、高い、塔の上、
 切ない涙に震えながら、
 遠い、遠い、王子を望む―――



 誰もが忘れた、名も無き塔、

 寂れし塔の、その上に、
 過去に囚われし、姫君一人。

 誰もが見ない、塔の上、
 一人、彼方の、王子を想う。

 例え、助けが来なくとも、
 例え、扉が開かなくとも、
 姫は、遥かな夢を見る。

 王子の腕に、抱かれる、
 そんな、叶わぬ想いを抱き、

 隣に寄り添い、寂しく眠る、
 悪魔の御髪を、撫でながら―――


 ……一人、塔にて、涙を流す。
144姫君の扉・31:2007/01/11(木) 02:32:54 ID:HwsPBsYU

 ―――いつの間に、眠ってしまっていたのか。

 塔の繰り抜き窓から、光が舞い込んでいた。
 太陽の光。
 朝日。
 ……初日の出。

 俺は、ベッドに横たわっていて。
 頭だけ、高く持ち上げられていて。
 枕を敷いていることに、気付く。

 柔らかく、温かい、枕。

 ミランダ先生。
 ベッドに腰掛けた先生の、膝の上。

 …ずっと、膝枕をしてくれていたのか。

 先生を、見上げる。
 座ったまま、壁に寄り掛かり、
 静かな寝息を、立てていた。



 ……俺は、

 幸せな夢を、見せてあげられただろうか。
 一時だけ、
 待ち人の夢を、
 この塔に、迎えに来た…王子様の夢を、
 見せて、あげられただろうか。

 温もりを、感じさせてあげられただろうか。 


 ―――俺に出来る事。

 俺が、この人にしてあげられた、唯一の事。
 ほんの刹那でもいい、
 この人の孤独を、この人の悲しみを、
 覆って、隠してあげること。
 
 俺に出来る、せめてもの事。

 それを、俺は、してあげられただろうか。

 
 ……答えは、分からない。
 聞こうとも、思わない。

 答えは、きっと、
 この人の心に踏み込まないと、分からない。

 固く、重く閉ざされた……
 この人の心の扉、
 姫君の扉を、開け放つ事の出来る人間にしか…
 分からないのだ。
145姫君の扉・32:2007/01/11(木) 02:33:35 ID:HwsPBsYU

 朝日が昇る。
 日差しが、先生を、照らす。
 金の髪が、眩しく、華やかに、輝く。

 ふと。
 ほんの少しだけ、
 
 先生が、笑った気が、した。

 幸せな夢を見て眠る、幼い少女の様に―――
 ほんのりと、穏やかに、

 笑った、気が、した。


 十分だ。
 それで十分だ。

 ほんの、一瞬。
 その一瞬だけでも、
 笑顔を見せて、くれたのなら。
 
 ほんの一瞬だけでも、
 幸せな夢を、見てくれたのなら。

 それで、
 十分だ。



 先生を起こさないように、身を起こし、立ち上がる。

 朝日が、真っ直ぐに俺を照らす。
 眩しい。
 新年の、朝日。
 今年は、何があるだろう。
 どんな事が、あるのだろう。

 楽しい事は、あるだろうか。
 嬉しい事は、あるだろうか。

 きっと、ある。

 きっと、
 先生にも、良い事が、ある。

 必ず、ある。

 ありますよ、先生。


 だって、
 幸せな事、無かった年を探すほうが、難しいんですから。
146姫君の扉・33:2007/01/11(木) 02:34:21 ID:HwsPBsYU

 そっと、先生をベッドに横たえ、
 毛布を掛ける。

 穏やかな寝息。

 ……次、会うときは、
 いつもの、
 普通の、先生と生徒。

 俺の、一時の夢は、終わりました。
 
 少しでも、先生のお役に立てたのなら、
 嬉しいです。

 どうか、
 俺の心の中の、悲しい悪魔の分まで、

 幸せに、なってください。




 携帯電話の、着信履歴。
 見回りの終了報告を求める、幼女先生のメール。


 ―――扉へと、歩く。

 分厚く、大きな、鉄の扉。
 姫君を閉じ込める、扉。

 扉を、開ける。

 薄暗い、螺旋階段。

 回る。
 回る。
 良い事も、悪い事も、
 螺旋の階段の様に、
 絡み、廻り、迷い、うねる。

 俺の心も、惑い、うねる。

 少しでも、
 迷わない様、真っ直ぐに、降りられるよう、

 歩こう。
147姫君の扉・34:2007/01/11(木) 02:35:19 ID:HwsPBsYU

 ―――最後に、振り返る。


 ベッドに横たわる、
 眠り姫。


 ―――どうか、

 ―――次にこの扉を開ける者が…


 ―――姫君の待つ、王子様でありますように……。



 心の中で、そっと祈りつつ……






 ―――扉を、閉めた。







148104:2007/01/11(木) 02:36:15 ID:HwsPBsYU

   〜〜以上です〜〜


姫初め→お姫様→囚われてる→?
という連想で作り始めました
んで、大人の弱さと、思春期のモヤッと感を出せたらいいなぁなんて思って書き上げました。


…では逃げます。
全裸で。
149名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 14:36:12 ID:06C1PwdJ
うわああああああああ切ない」、sdj}Kdふじこ
GJ!!!!!しっかり堪能させていただきました!
もちろん全裸で
150名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 22:37:20 ID:qvgL4O6A
ひぃぃぃぃぃ、カップリングだけ聞いたときにはこんな切ない話になるなんて
思っても見ませんでしたYO
昔聞いた「1000枚のエロは書けるのに残り9000枚の非エロを書けない人が多い」
という言葉を噛み締めつつ、全裸で
   _、_  グッジョブ
 ( ,_ノ` )  n
 ̄     \ ( E)
151名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:02:22 ID:kSCVL5Lb
お疲れさまでした、よかったです。
限定された設定を上手く物語に昇華させてますよね。
他のキャラクターの話も読んでみたいです。
152名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:22:13 ID:WEA8fwtM
設定を生かした切ない作品GJです



そういえば、QMAのキャラって、ミランダみたいな、影ありな設定を持つキャラが多いね
153名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 00:52:19 ID:w0oUmdGq
レオン(父が行方不明)、カイル(過去に事件)、ユウ&サツキ(見たまんま)、シャロン(父親に反発)
ヤンヤン(貧乏)・・・は非公式か
154名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 01:00:11 ID:k1uaruI5
>>151
元々この方はSS投稿所の職人さん。
投稿所に行けば、他作品も読める
155名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 06:59:14 ID:T2eROi6y
いい話だった・・・
また書いてくれる事を期待します
156506:2007/01/12(金) 09:32:23 ID:B3Wfg7MK
新年初のスレ覗きです。
結構伸びてますね…
では、亀ですが、

>>おしおきの方
女生徒全員+αを書ききるとは、お疲れ様です。
それぞれの特徴を掴まれていて、かつコンパクトで楽しかったです。
改行については、他の方が指摘されていましたのでこの際スルーしますが、
また、面白いパロ、期待しています。

>>104
力作ですね、お疲れ様です! GJです!
SS投稿所の作品も拝見して、切ない視点が印象的でしたが、
今作もその路線とエロとが素晴らしい絡みですね。
レオンの心理、切ないね…嗚呼思春期。

さて、月内目標で今スレ初(今年初)のSSを投下予定。
期待は全くしないでくださいw
157名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 18:25:00 ID:0g+92UU0
あげ
158104:2007/01/14(日) 16:03:19 ID:v8Y2e34/
こっそり覗きに戻ってきたら、感想が……(ノД`)ウッ
読んで下さって、ありがとうございました。

>>切ない話
どんなに明るく楽しい物語のプロットを練っても、
書いている内に、何故か切ない方向にn(ry

>>設定を生かした〜
人妻。いいですね、人妻。たまりませんね。大人の魅力ですね。ムラムラしますね。特におっぱ(ry

>>他のキャラクターの話〜・影ありな設定〜
もし許されるのなら、またこのスレに投下してみたいと思っています。
影ありなキャラ…誰か使ってみますかね…。

>>SS投稿所
現在、投稿所用にも何本か考えてみています。鳥先生とクララとか、シャロンとか。
長くなりそうなので、すぐには出来ませんが…

>>506
感想、ありがとうございます。新作、期待しています。

>>全裸で
全裸。裸族。いいですね。いい響きですね。たまりませんね。でも個人的には女性は下着姿の方が好m(ry
159名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 18:53:22 ID:YiILOyoP
あげ
160ライン:2007/01/17(水) 18:43:14 ID:Ywj1r2PD
PCが二十一世紀に入って19回目のフリーズなラインです
おかげでなに書いてるか忘れかけてたぞO...........rz




なもんで一旦調べてまた書き直して来ます
161名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 13:26:31 ID:5eu0Xpc+
あげ
162名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 19:06:13 ID:mbiQrJn9
期待age
163名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 15:17:11 ID:whAnagni
待ってるage
164名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 18:35:27 ID:Iq5O/V7x
あげ
165名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 22:13:46 ID:Uck+xdbh
マジアカおもすれーw
今日だけで25〜40クレ使っちゃったかもしれない
166名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 22:36:04 ID:nTzsQXId
クレ数が全然把握できてないあたりからハマりぐあいがうかがえるなw
167名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 18:58:45 ID:ZzIBDpa6
新作期待age
168名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:00:00 ID:aL6drZ81
常連さんでも新人さんでもいいので、誰か書いてくれないかな〜
169名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:58:15 ID:cvjzFkMR
エロシーンの直前で止まってるのしかないや・・・orz
170名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 00:27:41 ID:U5xhZL5O
このスレの常連さんは、他のスレでも何か書いてたりするのかな。
171506:2007/01/24(水) 01:17:15 ID:bpJweo7O
今週末には、拙作が何とか落とせそうです。
やっとこエロ場面に差し掛かったとこですので。
…ま、期待はしないようお願いします。

QMAキャラスレに非エロをいくつか書いた事はありますね。
他のエロパロもトライしたいですが、いかんせん
多筆じゃないは、筆力無いはじゃ…
172名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 01:34:20 ID:QI3EM12p
↑全裸で期待します!

エロシーンの直前で止まってるのを上げるのもアレなので、風呂で浮かんだアイデアを
全速力で書いてみました。
荒削りスマソ。
レオン×クララです。
エロを期待すると裏切られます。

『隣り合わせの紺と青春』
173『隣り合わせの紺と青春』 :2007/01/24(水) 01:35:24 ID:QI3EM12p
「ちょっとルキア、また大きくなったんじゃないの?」
「えーっやだ、そんな事ないよ」
 そう言いつつも、満更でもなさそうなルキア。
 水泳の授業も終わり、ここ女子更衣室では年頃の娘たちの賑やかな声が飛び交っていた。
 そのような中、シャロンはご自慢のスレンダーなボディ―――一部ご自慢ではない部分があることをご了承ください―――を惜しげもなく晒しつつ水着を脱ぎ、これまたご自慢のレース入りの黒の下着をつけ終わったところだった。
 ふと気付く。クララがまだ水着のままだ。
 他の女生徒はあらかた着替え終わり、既に更衣室から出始めているというのに、クララはいまだ、紺色のスクール水着を着たまま、もじもじと突っ立っている。
「あらクララさん、どうしましたの?」
「うぅ……シャロンさん……」
 クララが小さな声で訴える。
「私、今日は水泳だからって、制服の下に水着を着て来たんですよ……そしたら」
 泣きそうな声。
「ぱんつ忘れてきちゃいました……」
 ふぅ、と溜息をつくシャロン。
「いい年して、そんなお子様みたいな事をするからですわ。堂々と着替えればいいのに」
「だって、恥ずかしいんですもの……」
 どこが恥ずかしいんですの。シャロンはそう思ったが、口には出さなかった。
 シャロンから見れば、自分よりクララの方が胸も大きいし、腰周りの肉付きもよい。
 それだけなら全体的にふくよかなだけだが、クララの場合は腰がしっかり引き締まっている。
 思えば、マラリヤが転入し、ユリが格闘学科からこちらの授業にちょくちょく顔を出すようになるまでは、シャロンにとってクララは「あちら側」―――胸の大きい側の人間だった。
 以前のシャロンはクラスメイトと頻繁に言葉を交わすことのない、どちらかと言えば孤立していた生徒だったのだが、上記二名がクラスに訪れるようになってから何となくクララに声を掛け始め、今では友達と呼んで差し支えのない存在になっていた。
「―――ともかく」シャロンは自分の中に浮かんだ考えを打ち消して言った。「誰かにブルマでも借りるしかありませんわね。―――とは言え、わたくしも水泳なのでブルマは持って来てませんし……」
 ちょっと待ってらっしゃい、とクララに言い、シャロンはまだ更衣室に残っている女生徒達に声を掛け始めた。
「ねえごめんなさい、ブルマをお持ちじゃないかしら? おなかが冷えてしまって」
 シャロンに声を掛けられた女生徒は、シャロンの顔をまじまじと見て言った。
「あら大丈夫? シャロン、いつも重そうだもんね」
「違います」
174『隣り合わせの紺と青春』2 :2007/01/24(水) 01:37:11 ID:QI3EM12p
 体育が水泳だった今日、ブルマを持ってきている女生徒がいるかどうかは分の悪い賭けだったが、それでもどうにか一人の女生徒がブルマを貸してくれる事になった。それをクララに渡すシャロン。
「あ、ありがとうございますっ」
「お気になさらないで。困った時はお互い様ですわ」
「でも……」シャロンから手渡されたブルマを広げるクララ。「これ、ちょっと小さいような気が……」
「そうかもしれませんわね……。なにしろアロエさんのですから」
「えっ」クララは絶句した。道理で小さいわけだ。
―――本当に穿けるのだろうか。
「伸縮性がありますし、きっと大丈夫ですわ」とシャロン。
「それとも家に帰るまで、下着なしで過ごしますの?」
「うぅ……」それは嫌だ。
 自分の為にせっかくブルマを探してくれたシャロンの手前もある。
 クララはおずおずとスクール水着を脱ぐと、シャロンから手渡された紺の衣類を広げ、脚を通した。
「うぅ……なんかきついです……それに恥ずかしいし……」
「我慢なさい」
 ブルマはその伸縮性を遺憾なく発揮し、クララでもどうにか穿くことができたが、それでも尻のあたりから肉が大胆にはみ出している。
「スカートもありますし、その姿で歩き回るわけじゃありませんでしょ」
―――文句があるならその肉を寄越しなさい。
 わたくしの胸に。

 水泳の次の授業は薬学だった。
「今日は課外実習で薬草を集めます」
 眼鏡に三角帽の女教師、アメリアの引率のもと、生徒たちは校舎から徒歩十数分ほどの距離にある、薬草の採集場所へ向かって歩いていた。
 現地に着いてからの課外実習は二人一組で行なう事になっている。クララと組むのは、教室の席の並びの通り、レオンと決まっていた。
 内気なクララにとって、自分にないものを持つレオンは、少し意識している男子生徒だったが、その性格ゆえ今まで積極的に言葉を交わした事はなかった。
 今日はこれから二人で森の中を歩き回って薬草採集、ということになる。本当なら少しはときめいてもいい状況だったが……。
「なあクララ、なんか顔が赤くないか?」
「え、だ、大丈夫ですよ!?」
 慌てて応えるクララ。
「ほんとに? ならいいけどさ……」
 レオンに指摘された通り、クララの頬は少し赤みを帯びていた。
(うぅ、ブルマきつい……)
 最初はきついだけのブルマだったが、歩く度に、クララのデリケートな部分を刺激してくるような気がする。
 一度意識してしまうと、次第に気になり始め、忘れようとしても忘れられなくなってくる。
175『隣り合わせの紺と青春』3:2007/01/24(水) 01:38:17 ID:QI3EM12p
(はやく着かないかな……)
 そうすれば、しばらくはこの感触から解放されるだろう。
(なんか、だんだん食い込んでくるような……)
 少し立ち止まってブルマを指で直したいのだが、男子、それもレオンの手前、なかなか出来る事ではない。
 いや、クララのことだから、この場に誰もいなくても、建物の外でスカートの中の衣類を直すなどはできなかったかもしれない。
「なあクララ、ほんとに大丈夫か?」
 先程よりも顔が赤くなっているクララが気になり、レオンはもう一度問いただす。
「すみません、大丈夫で」クララの返事が途切れる。レオンが立ち止まり、クララの額に掌を当てたからだ。
「あ……」
「ほら、お前やっぱり熱あるって。先生に言って保健室で休ませてもらおうぜ」
「ほんとに大丈夫ですよぉ……たぶん……」
「なんだよ多分って。てかお前、さっきから足がふらついてるぞ」
 先程からブルマの食い込みを最小限に抑えようとし、ぎこちない歩きになっていたクララだったが、それがレオンにはふらついているように見えたらしい。
―――クララは体調が悪いのに、くそまじめにも授業を受けようとしている。
 レオンはそう解釈した。
「はーい、みなさん揃ってますかー」
 アメリアの声が響く。先頭は目的地に到着したらしい。
「先生ー!」
 レオンが勢いよく手を上げる。
「どうしたの? レオンさん」
「クララが熱があるみたいで、学校に帰した方がいいと思うんっすけど」
「えっ、どれどれ」
 アメリアはクララの前まで歩き、そのままクララの額に手をやる。
「うーん……熱いといえば熱いような……」
「さっきから歩き方もフラフラなんっすよ」
 ブルマの食い込みが気になって普通に歩けなかった、などとは考えが及ぶはずもない。
「まあ、大変じゃない。それじゃ一人で帰すわけにもいかないわね。レオン君、クララさんをミランダ先生の所まで連れて行ってもらえるかしら?」
「オッケー!」
「はい、でいいです。じゃあお願いね。それと」
 アメリアは念を押すように言った。
「クララさんを送ったらすぐに戻ってくるのよ。サボったりなんかしたら……」
 どこに持っていたのか、アメリアは特大の杖を取り出した。先端の辺りで青白いスパークがパチパチと音を立てている。
「わ、わかってますよ」
 ちぇ、図星ですよ。先生。
176『隣り合わせの紺と青春』4:2007/01/24(水) 01:39:23 ID:QI3EM12p
 レオンとクララは、先程まで歩いてきた道を、今度は逆に辿り始めた。
(うぅ……着いたらちょっとはじっとできると思ったのに……)
 あいかわらず、歩く度にブルマが股間に食い込んでくる。食い込む力は最初と変わらないはずだが、クララにはずっと刺激されつづけた股間がだんだん熱を帯びてくるように感じられた。
「なあお前、どうしたんだよ急に……変な病気じゃないだろうな」
「だ、大丈夫です……」
 クララは気丈にもそう言うが、レオンはクララの事を本気で心配していた。歩き方も最初と比べてかなりフラフラだし、ただ歩いているだけなのに呼吸も荒くなっている。
 レオンは立ち止まると、クララに背を向けて膝をかがめて言った。
「おぶってやる」
「ええっ、そんな……ほんとに大丈夫ですから」
 病気でもないのに、いくらなんでもそこまでしてもらっては悪い。そう思って断ったクララだったが。
「駄目だ。いいか、クララ」体勢をそのままに、レオンは強く言った。
「これは命令だ。乗・り・な・さ・い」
 そこまで強く押されては、クララには断れなかった。
「は、はいぃ……すみません……」
 レオンの背中に負ぶさるクララ。
 しかし、これによって、クララにとって状況は一挙に悪化した。
 自分で歩いているうちは、ブルマの締め付けのリズムも自分が歩くタイミングに合わせてのものだったので、まだ意識して我慢する事が出来た。
 しかし、今はレオンの背中に負われ、レオンのリズムで締め付けられる。
 負ぶわれているので、脚は当然開いた状態になる。クララは、締め付けを我慢する為に脚を閉じていたかった。それがレオンにとってはふらつくような歩き方に見えてしまったのだが。
 レオンの背中に股間を押しつけられる、という最悪の事態にまでは至っていないが、それでも内腿のかなり股間に近い部分を、レオンの背中やクララ自身のスカートによって刺激されつづける。
 おまけに乳房までもが、レオンの背中に押し付けられ、レオンの歩くリズムによって刺激されている。
(うぅ……どうしよう、このままだと……)
 息がだんだんと荒くなりつつあるのが、自分でも分かる。
 クララの息が上がり始めたのを受け、レオンが焦り始める。
「クララ、ちょっと急ぐぞ」
「ううっ」
 レオンの歩みが速まる。
 それに合わせ、クララの体への刺激のリズムも速くなる。
 揺れも激しくなる。
 乳房が押し付けられる。
 太腿の内側が擦られる。
 ブルマがクララの一番敏感な部分を擦り続ける。
 そして、股間がレオンの背中に当たる。
「んぅ……ふ……はぁ……」
 クララの息遣いに、ついにかすかな声がまぎれ始めた。
177『隣り合わせの紺と青春』5:2007/01/24(水) 01:40:40 ID:QI3EM12p
「レオン君、駄目……です……止まって……」
「もう何分かだ。もうちょっとだから頑張れ」
「だって、だってもう……」
(も……もう……我慢できな……い……っ)
 体の内側がじんじんと熱くなってくる、というより、内側から熱が沸いてくるような感触に支配されるクララ。レオンにしがみ付く腕に、思わず力が入る。
「ちょっ、クララ、苦し……っ」
 それでもレオンは早歩きを止めなかった。
(もう駄目っ、絶対無理っ!!)
「うぅ……うぁ……ああぁぁぁ……っっ」
 突如クララが小刻みに震えたかと思うと、全身から力が抜け、重心が後ろに移動する。
「のわあっ!」
 咄嗟にバランスを立て直そうとしたレオンだったが、却って前のめりに倒れてしまった。
 幸いにも草地であり、それほど痛くはなかった。
(重……)
 背中に乗っているクララを傷つけないよう、ゆっくりと体を起こすレオン。
「おいクララ、大丈夫か……」
 地面に仰向けになっているクララは、先程までの苦しそうな呼吸とは違い、ゆっくりと、しかし大きく、息をついていた。
 ずれた眼鏡越しに見える閉じた瞼からは、涙の筋が耳の方へ向かって残っている。
(これは……)
 夕べ観た、タイガ秘蔵DVDのワンシーンを思い出す。制服姿の童顔の女優が絶頂を迎えた後、こんな表情で息をついていた。そして男優が女優の顔面に……。
―――眼鏡っ娘ものだった。
 タイガはこんな趣味なのか? と訝りつつも、しっかり利用したレオンだった。
 クララがこんな表情をするなど今までまったく思いも寄らなかったが、今、レオンの前で息をついているクララは、普段の清純なクララと確かに同一人物だったが、考えられないほど色っぽかった。
(いや、色っぽいなんてもんじゃない。―――エロい)
 クララの全身に目をやると、その呼吸に合わせて胸のふくらみが上下している。
 まくれ上がったスカートからは、白い太腿が露になっている。
 レオンが身を起こすと、スカートの奥の暗がりに紺色の衣類を穿いているのがはっきりと見えた。
―――パンツじゃないのか。
 どこか頭の隅に「残念」という言葉が浮かんだが、よく見ると普段の女子のブルマ姿とは少し違った。
 体にぴっちりとへばり付いている。というより、そのブルマはクララの体を締め付けているように思えた。
 普段まじまじと見つめる事のできない、女子のあの部分に食い込んでいるブルマは、クララのその部分の形そのままをレオンに見せつけた。
 そして、食い込んでいる部分に沿って布地が変色していた。
―――濡れている。
 クラスメートの女子、それもクララに、はっきりとした性欲を感じたのは、レオンにとってはこれが初めてだった。
 クララのスカートの中へ向かって、レオンの手が恐る恐る伸びてゆく。
 あと30センチ……あと20センチ……あと10センチ……。
 もう、ちょっとだ……。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
 レオンは雄叫びを上げた。
―――何やってんだ、俺は!
 ぐったりしているクララを抱えあげたレオンは、そのまま校舎へ向かって走り出した。

(終)


なんだかクララが嫌な子になってます。反省。
178名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 03:10:45 ID:Ms47uW6Z
これまたGJな作品ですね!
このあとどうなるのかというモヤッと感がありますがw
もし、このあとのネタもあればぜひ書いてください!

>>170
読者側の常連ですが・・・何かしらQMASSを書いたことはあります。
ただ、友達からこれでもかというくらいに酷評を食らいましたがOTL
ネタを思いつくのは簡単ですが、それを1つの作品にするのは難しいです。
179名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 12:04:19 ID:U5xhZL5O
こういう、本番無しのライト・エロも、妙にリアルで良いもんですね。
GJです。
180172:2007/01/25(木) 01:39:15 ID:GQ9WdL7v
>>178
多分クララスレの方でしょうか。ありがとうございます。
あの続きは・・・騎士様レオンはしっかりとクララ姫を保健室までエスコートする
義務を果たしたものの、ミランダ先生とクララに締め出しを食らってショボーン(´・ω・`)
その日、クララはミランダ先生に借りたエッチな下着で学校生活を過ごしたのでした。

もしかしたら、保健室に着いてもミランダ先生が不在だったりするかもしれません。
その場合、レオンはクララをベッドに寝かせてあんな事やこんな事を・・・イヒッ

>>179
どもども、ありがとうございます。
本番がないのは、そういうのが好きだからと言うのもあるのですが
単にクララの蕾を散らす勇気がないだけのヘタレですorz

>>170
QMAキャラスレに短いのを書くくらいでしょうか。
クララスレは審美眼がきびしいのでちょっと怖い印象があります。
181名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 20:03:15 ID:tO26I5sQ
GJあげ
182名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 16:49:09 ID:udQMMBxP
あげ
183506:2007/01/28(日) 17:15:54 ID:wRr2A7Xk
お詫び。
諸般の事情により、今日中の投下は難しくなりました。
1月中には何とかします。
申し訳ございません。
184名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 20:39:52 ID:MevBqpB+
急いて後悔するよりも、のんびりといきまっしょい。
185『隣り合わせの紺と青春』後日談:2007/01/29(月) 02:16:43 ID:fkF8lo/O
(保守ついでにどうぞ)
 クララと実習授業を行なうはずだった俺は、あぶれていたタイガと組む事になった。
 薬草を探すふりをしながら取り止めのない話をしていたのだが、どうしても気になることがあったので聞いてみることにした。
「なあ、タイガ」
「ん、何や?」
「お前ひょっとして、クララの事好きだったりする?」
「なっ、何やねんいきなり」
「お前が貸してくれるDVD、全部眼鏡っ娘物なんだよな……」
「いや、そ、それはやな」タイガが突然マジな顔になって話しはじめた。
「実は、オレの生まれたミナミの国は、AVは眼鏡物しか売ってへんのや」
「……うそつけ」
「嘘ちゃうわ! ほら、顔にぶっ掛けた時に目に入ったら女優さんかわいそやろ? せやから眼鏡掛けてへんDVDは違法やねん」
「俺もそうかもしれないと思ってマロン先生に聞いた事があるんだよ。そしたら大笑いされたよ」
「ちょ、おま、先生に聞くな、そんなん」もっともなツッコミだ。「せやかてお前、マロンセンセがそんなん知ってるわけあれへんやんか」
「ちっちっち。甘いねえタイガ君。マロン先生はああ見えてアニゲランダム6の第一人者だ。おまけに電気街のことにかけちゃ東西問わず詳しいときてる」
 人差し指をタイガに突きつける。
「もちろん、お前がDVDを仕入れたミナミの電気街のこともな。……西の方にはもう一つ、テラマチって所もあるって言ってたかな……ていうか、モザイクもボカシも入ってないDVDを売るやつが眼鏡がないと違法とか気にしねぇだろ」
「寺町通りなんか俺かて行ったことないわ」タイガは観念したようだ。「……へいへい、その通りでごぜえます」
「そうか、やっぱりクララが好きか……」
「ちゃうがな。西に眼鏡っ娘AVしかないのは嘘や言うてんねん。眼鏡っ娘言うたら別にクララだけちゃうやんか」
「んー」俺は頷いた。「眼鏡物って言うと女教師やOL物なんかもあると思うんだが、タイガのDVDは全部女子生徒の制服ものなんだよな。しかも童顔ばっかり」
「ぐっ」
「そして例外なく貧乳」
「クララは貧乳ちゃうわ! 他がデカ過ぎやねん」
「しっ、声がでかい」
そう言って俺は周囲を見回す。幸い、誰も気付いていないようだ。
「まあこの事は黙っとくから。―――かわりにお願いがある」
「なっ、何や」狼狽するタイガ。
「眼鏡っ娘で三つ編みのいいDVDがあったら貸してくれ」
 ごめん、クララ。―――煩悩を持てあます。
186マラリヤスレ490:2007/01/29(月) 06:02:24 ID:6q0iyQQ3
新脳内設定「マラ様はドM」にやられて駄文を書き殴った者です。
(詳細はマラリヤスレ469辺りからを参照)

IVの設定を組み込んで一つSS書いてみました。
るっきーもマラ様もいい子ってことで。エロくなくなっちゃったけど。
187名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 06:03:14 ID:6q0iyQQ3
今日は初級魔術師に昇級して最初の授業。
マジックロッドを授かり、攻撃魔法の実習がカリキュラムに加えられた。
人気の呪文は雷撃。先生が「おしおき」で使うアレである。
もっとも、いきなりあんな強烈な代物が出せる訳ではない。
術者のスキルが足りないうちは、実習用のマジックロッドの殺傷力など僅かなもの。
それでも、授業以外での無闇な呪文の使用は固く禁じられていた。
他人を傷つけることが攻撃魔法の本質ではない、という教えからである。

しかしここに、いけない目的で雷撃を使う事に興味津々な生徒が一人。


夜──

ルキア「マーラーりん♪」
マラリヤ「…」
ル「私達、いよいよホントの魔法使いって感じ?ワクワクするよねー」
マ「そうね…」
ル「早速だけど、授業の復習をしたいの。手伝って」

「手伝い」が何を意味するかは、すぐに想像がつく。マラリヤが切り返す。
マ「…人に向けて使っちゃいけないって言われなかった?」
ル「いいのっ。別にマラりんを虐めたい訳じゃないのよ。むしろ逆。
  マラりんって…おしおきが気持ちいいんでしょ?」
マ「…!」
ル「あたし知ってるよ。どんなに歯をくいしばって痛そうにしてても、
  一瞬すごくイイ顔するんだもん」
マ「そんな…こと…」

不意を衝かれ、思わず顔を赤らめるマラリヤ。
ルキアはさり気なく人を見るのが巧い。
スッと寄り添って、絶妙のリズムで相手の心の隙を押し開ける。
天性の人当たりの良さ、友達作りの上手な娘、
それだけで済んでいるうちは罪もないが、マラリヤの場合は少し違った。
外見手強いが、一旦守勢に回ると脆い。攻めるほど面白いように壊れる。
普段の冷淡でストイックなイメージとの落差がたまらない。

こうしてルキアの小悪魔は目覚め、ある日意を決しての乱入拘束場外痴態プレイ
1RKO勝ちを収めてからおよそひと月、新しい責め素材を試してみたい盛りに
初級魔術師への昇級が重なった。渡りに船とはこの事を言うのだろう。


ル「さぁ行くよっ!そこに立って。動かないでね」
マジックロッドを振りかざし、詠唱のポーズを取る。
ル「……うーん」
マ「どうしたの?」
ル「(今のあたしとこの杖じゃ、ほんの小さな雷撃しか出せない。
  もっと手っ取り早く強力なの出せないかなぁ)…そうだアレ!」
マ「?」

手にしていたマジックロッドを放り出し、隣の部屋から大きな樫の杖を持ち出してきた。
マ「昔通りがかりの賢者様にもらったって奴?」
ル「そうそう!今まで空を飛ぶくらいにしか使ってなかったけど、なんか凄い魔力が
  ありそうな気がしてたの。試してみるね」
188名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 06:03:49 ID:6q0iyQQ3
マラリヤは、何故かその杖に見覚えがある気がした。
小さい頃本で見た伝説の魔道具の何かにソックリに見えて、以前から気になってはいた。
しかしそれが何だったかまでは、どうしても思い出せない。
せっかくだから、今訊いてみよう。少し悪い予感もするし。

マ「その杖…何か名前とかある?」
ル「これ? マラりん」
マ「???」
ル「ほらココ、一番新しく貼った写真の名前で呼んでるから」
杖の頭にペタペタ貼られた友達とのツーショットの数々。
その中にマラリヤとの写真もあった。プリクラBOX内で胸を揉みしだかれて
恍惚の最中に撮られていたらしい。
ル「最近一番のお気に入りよ。一枚あげよっか?」
マ「いらない…剥がして。お願いだから(涙目)」


ル「それじゃ改めて、魔法でマラりんを気持ちよくさせてあげる!
  …偉大なる神ペルーン様、我が呼びかけに応えたまえ、この奴隷めに戒めの雷を…」
マ「(ペルーン!まさか…っ!?)」
思い出した。あれはペルーンの杖。トールハンマー、ゼウスの弓、インドラソードと並ぶ
雷神の名を冠した四大魔道具の一つ。
でもどうして? どんな理由があれ、駆け出しの魔術師が所有している事などあり得ない。
レプリカか何かだろう、そうに違いない。

しかし…杖の先の空間が一瞬歪み、次いで見たことも無いような巨大な魔方陣が現れた。
吹き荒れる突風、耳鳴り、体中を包むスパーク、浮遊感。
ル「あわわわわぁっ!」
マ「ひぃっ…!!」
魔方陣から発せられる目も眩む閃光が標的めがけて舞い、着弾した。
天地が分からなくなる程の衝撃波・大音響が部屋を、いや寮全体を揺るがす。

リディア「ふぇっ、なに今の?……地震か、やっぱり地上よね…ムニャムニャ…Zzzz」

家具やら調度品が残らずひっくり返った部屋で、呆けてヘタリ込むルキア。
やがて閃光で奪われた視界が徐々に戻ってきた。
視界の先には、マラリヤが目をカッと見開いたまま立ち尽している。
ル「ま…マラりん!マラりん! 大丈夫!?」
マ「ぁ……ぁ…ぅ…ぁ……」
体中が痺れて声にならない。
ル「そ、そんなバカな事って! マラりん、痛かった!?ねぇマラりん!」

何を思ったか、一旦マラリヤから離れ、再び杖を振りかざして叫ぶ。
ル「ペルーン様、何度も呼び出してゴメン! 今の雷私に出して!同じ強さで!」
もはや呪文でも何でもない只のお願いである。
それでも杖は呼びかけに応えた。先の魔方陣がルキアの頭上で大きくなってゆく。
マ「ぁ…ぁぁ……だ、だめ」
感覚が戻りかけたマラリヤが止めようとしたが、時すでに遅し。

まばゆい光とともに、かつて経験した事もない感覚がルキアを襲う。
何十本もの槍が同時に全身を貫き、心臓を巨大な手で握り潰されたような痛み。
こんなの全然気持ち良くない!

視界が瞬時に暗転し、意識が遠のく。その後の事は何も覚えていない。
189名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 06:04:22 ID:6q0iyQQ3
ル「……あ、アレ? …あたし…」
ベッドの上で意識を取り戻した。
ル「(ええっと、呪文を唱えたら凄い雷撃が出て…もう一度出したら…ハッ!)
  マラr…ぁああああっ!」
慌てて飛び起きようとして、体中に激痛が走る。
足音が近づいてくる。
痛みで首すら曲げられない今は、聴覚だけが状況を知る手がかり。

マ「気が付いたのね…どうなる事かと思ったわ」
マラリヤの声は、穏やかで、しかし感情を表に出さない普段のトーン。
怒っているのか、呆れているのか、それとも…。

相手の心の底が見えない、それはルキアにとって何より怖い事だった。
いつもなら、持ち前の視覚と触覚で心のわずかな動きを捉え、自分のペースに
持っていけるのに、今はそれができない。

マ「驚いたわ。あの杖、本物だったのね…」
ル「マラりん…」
マ「最上位の魔道具は、術者の魔力を最大限に増幅する。ちょっと修練を積んだ
  魔術師が本気で使えば、こんな寮ひとつ簡単に吹き飛ぶわ」
ル「マラりん、詳しいんだね」
マ「小さい頃いろんな本を読んだから…。いつかこんな伝説の魔道具を
  自分のものにするのが夢だった。でも…」
ル「でも?」
マ「道具の方が持ち主を選ぶのかもしれないわね。あなたに杖をあげた賢者様が
  どんな人かは知らないけれど…とにかくあなたは選ばれたのよ」
ル「そ、そうかなぁ。でもどうしてあたしなんかが…」
マ「さぁ…正直言って悔しいわ。嫉妬してる」

どうしよう。やっぱり怒ってる。只の興味本位で何て事をしてしまったんだろう。
杖の素性を知っていたら…そもそも先生の言い付けを守らなかったから…。
不意にマラリヤの気配が動いた。こっちに来る!
彼女をこんなに怖く感じたのは初対面の時以来だ。思わずキュッと目を閉じる。

マ「……(チュッ)」
ル「!! マ、ママママラッ、マラ、りん…?」
マ「クスクス…。でもね、私嬉しかったのよ」
ル「ど、どういう事?嬉しかった…?」
マ「あなた、あの雷撃を自分に向けて撃ったでしょ」
ル「うん…どれだけ痛かったんだろうって…」
マ「その優しさがあなたのいい所よ。世の中には、他人の痛みを顧みず
  力だけを振るう輩が多すぎるわ」
ル「あ、あたしそんな…」
マ「その気持ちを忘れない限り、杖はいつまでもあなたの力になってくれるわ。
  大切になさい…」
ル「マラりん…」

マ「あなたが私の御主人様で、本当に良かった。これからもよろしくね」
そう言ってもう一度唇を重ねる。

ルキアは圧倒されていた。やっぱりマラリヤには一生かなわないのかな。
それでも、こんな自分を御主人様と呼んでくれた。
嬉しさと、恥ずかしさと、申し訳ない気持ちがゴチャゴチャになって、涙が溢れる。
いつしか窓の外は白み始めていた。
190名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 22:59:37 ID:XarF7FQ4
Mなマラ様という概念を初めて知りました。すごい・・・・
191名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 21:42:17 ID:cIyDENaT
マラ様可愛いよマラ様



Wやっててふと思ったんだが、アメリア先生の同級生って辺りの設定で、新任の先生が主人公
生徒や他の先生と仲良くなるゲームを一本ぐらい作れそうだなぁとか
主人公の性別は変えられるようにしてさ
192名無しさん@ピンキー:2007/01/30(火) 23:07:24 ID:wUkUlZFu
それなんてエロゲ? でもホスィ

俺、そんなゲームが出たら
女主人公でスタートして女子生徒を落としまくるんだ……
193名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:31:59 ID:MW/uSVXY
ユウ君が可愛いです。投下しに来ましたこんばんわ。
ラスク×ユウです。ぅゎ、趣味がばれる。


注意事項

・俺設定万歳シナリオである ○
・一人称視点である ○
・ギャグシナリオである ○

A.ボク男の子だよ?--------1.だがそれがいい
ズドーン

苦手な人はスルーしましょう。
194名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:33:54 ID:MW/uSVXY
=======================

4のユウ&サツキプレイヤーでない人のためのあらすじ

サツキは弟を蘇生させるという領分を侵してしまったがために生霊となってしまった。
とある賢者が持ちかけた条件は弟を賢者に仕立て上げる事が出来れば彼女を元の姿に戻すというものだった。
ユゥはアカデミーに入るにはまだ幼すぎたため、サツキはヒントをユゥに与えることが特別に許された。
(クイズマジックアカデミー4 サツキの独白から)

========================


 サツキです……リディア先生やロマノフ先生以外には認知すらして貰えません……。
 サツキです……。リディア先生おばけ嫌いらしくて攻撃してくるので苦手です………。
 おばけ扱いですか。間違ってはいませんがひどいです。サツキです……。
195名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:35:37 ID:MW/uSVXY

アカデミー転入当日。
はっきり言って私はあまり良い気分ではありませんでした。きっと顔は笑っていたユゥ君も。
周りの生徒さん達はみんな各々の夢を目指して目を輝かせていました。
私たちがここに来ることになった理由は執着。悲哀。禁忌……。
ある賢者に出された条件はそれはそれは破格のものに違いありません。
死んでいた者がそれだけで生き返る事が出来るのですから。
そう考えるだけで怖いのです。どこかでこの本来あってはならない幸運のツケが回ってくるのではないかと。
何を…今更…。

ざわ……ざわ……
「ユゥです。宜しくお願いします」
輝かしい未来たちへ向ける弟の嘘の笑顔が、痛い。

****

「ねぇ、ちょっといいかな!」
昼休み、ユウ君に話し掛けたのは恐らく同年代と思われるラスクという緑の髪の快活そうな少年だった。
「ど、どうしたの?」
「君も飛び級だよね!やっぱり苦労した?年幾つ?もしかして女の子?」
「ぼく男の子だよっ!!?」
「やったぁ!」
 このガキンチョからは危険な香りがします。
「何がやったなのか分からないけど…えっと、XX才だよ。
 苦労は………特には」
「あれっ!?背が高いから年上かなって思ったんだけど。
 僕はXY才。頭良いんだね!よろしく。ユウ」
「よ、よろしくお願いします。ラスク先輩」
「ラスクでいいよ。じゃまた次の授業で!」
 悪い人じゃ無さそうでした。
 いやでもXY才で145cmとかラスク君の方が女の子なんじゃないかしら。


 ちなみに次の授業がリディア先生の初授業でした。
「きゃぁぁぁああ!?悪霊退散んんんんんん!!?」
 豊満な胸をたゆんたゆん言わせながら矢を放って参ります。
 狙って居るのが私の事と分かった時には既に遅く

 ティゥンティゥンティゥン………

「あ〜、怖かった。授業をはじめまーす^^」
 周りから怖いのはあんたの魔法だという呟きが聴こえました。
 次からこの人の授業の時は隠れていようと思います。
196名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:37:08 ID:MW/uSVXY

 それからと言うもの、ユウ君は良くラスク君と一緒に居るようになりました。
「おーい、ユウ。早くしないと夕方の市場のタイムサービスに間に合わないぞ〜」
「ま、まって〜」
「こういう所でしっかり節約しないといざと言う時の急な出費に耐えられないぞ!」
 ラスク君が弟の手を引いて買物をする姿は実に微笑ましいです。

 年が近いという事も有り、二人が打ち解けるのにもさほど時間は掛からなかったようです。
 しばらくして分かったのですが、このラスク君。実に守銭奴!!
 しかしそれが返って料理や裁縫と言った私生活に及ぶものまで身につけたようでした。
 二人並んで料理している光景なんて、なんというかもう、キュンキュン♪
 君たち本当に男の子かと小一時間といった具合です。
「あっしまった」
 ユウ君、指切った!?お姉ちゃんがいm
「切っちゃった?指貸して」

 ちゅー

「え、う、あ……」
「照れなくていいよ。……止血完了っと。こんな事で一々魔法使うと免疫力や体の組織が弱くなっちゃうからね。
 病気だって自然治癒できるならそれがいいんだ。」
「ありがとう。……これは倹約の精神?」
「友達を心配する心」
 ……思った以上に良い子なのかも知れない。


 ラスク君は早い段階でユウ君の知識と私の知識の分野を正確に把握し、勉強方法や暗記のアドバイスをしてくれました。
 尚且つ自分の知らない知識についてはこちらが説明しやすいように分からない点を明確にして説明を求めてくれました。
「……ラスクは本当に勉強と努力したんだね」
「そりゃそうだよ。飛び級なんて自分で言うのもなんだけど普通の事じゃない。
 でも、これは努力と言っていいのかなぁ。
 他の同年代の子が遊んでいる間。勉強以外にも大切な事を学んでいる間、ひたすら学を学ぶ。
 前は賢者は儲かる。お金を貯めるという事自体が遊びなんだから僕にとってはそれは楽しい時間だった。でも……」
 彼の顔に寂しげな陰が宿る。ラスク君でもこんな顔するんだ。
「でも?」
「昔は友達がこんなに大切なものになるなんて考えてなかった。
 同じ目標を持って一緒に勉強しながら、一緒に遊ぶ。これがこんなに大切なものだって知らなかった」
「………それって、もしかして」
「ユウはお金持ちだからって、飛び級だからって僕に対して特別な目で見たりはしないよね……」
 後は言葉にする必要が無かったのだろう。
 富豪の息子で守銭奴。それでいて勉強が出来る。
 このアカデミーでは偏見は無いでしょうけれど、それ以前、どんな環境で、どんな想いで過ごしていたのか。
「関係ない。大丈夫。僕たちともだち。だよね?」
「……うん」
 弟の少しだけ大きい体がラスク君を後ろから優しく抱き締める。

197名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 01:38:52 ID:MW/uSVXY

 ふにっ

「?」
 弟の体と感触等が少しリンクしている私はその感覚に疑問を覚える。
 ふにふに。
 なんというか、マシュマロのようなそんな柔らかい……
 しゅびどぅば〜

「………あれ、ラスクひょっとして?」

 えーと、私の弟のタイプはたしか
 好き:年上の女性。

 ………年上の女性。

「……僕、女の子だよ。内緒だよ?」

 私は抱き合う二人を尻目にこっそり寮を抜け出した。

 ラスクは驚き惑うユウの唇を(省略されました、続きを読むには樋口一葉と書き込んで下さい)







『うぅぅらぁぁめぇぇえしぃぃゃぁぁぁああ』
「きゃぁぁぁーー!?悪霊がパワーアップして亜w背drftgyふじこlp;@:「

 リディア先生はストレス解消にいいなと思いました。




続けられない
198名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 02:12:34 ID:ry26LmjO

っGJ
ショタ趣味はないんですが、それでも面白かったですよ。

認知といえば、クララの眼鏡はサツキが見えるという噂も・・・・・・
199名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 11:26:38 ID:l+ie8086
>>198
おはようありがとう。酒混じりの乱文でごめんね。
クララの眼鏡は初めて聞いたよ明智君。ありがとう。

そういえばノリでギャグホモ書いたと想ったら
コレ良く見たらこれ女体化ネタ(?)だ。
エチまで書いてしまっても平気?
ユウ君可愛いよ。
中性的なちんまい子が好きです。

ところで初めましてQMA大好きッ子の諸兄。
初っ端からキモイシチュ長文コンボで正直すまんかった。
200名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 19:16:59 ID:93tIRSZ2
GJwww
201名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 23:37:14 ID:Liz2s7a7

今日は芸能多答やスポーツ線結びとかそんなんばっかで
やってられるかチクショォォォォ!!!!!!

ムシャクシャしたので昨日の続き投下しに来ました。こんばんは。
202名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 23:38:10 ID:Liz2s7a7

フゥハハハハハァァァーーー!!
元気にしているか、諸君。
いずれ貴様たちに崇拝されることになるサンダースである。

我輩は今学問学科科目の復習をしているのである。

…であるのだが……

    |                   \
    |  ('A`)           ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄        アンアン/
      オカシイ。ココハ男子寮棟ノハズナノダガナ
      クゥ、新参者メ。ヤルデハナイカ……

203名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 23:39:17 ID:Liz2s7a7

*****時をちと遡ってそのお隣の部屋


「ん…っ」
「んん!………んむぅ………」

 背徳を背負った幼い二人の無垢な友情。閉じた瞳。その柔らかい唇だけを感じる。
 気をつけたほうがいい。友情は時に愛情そのものだったりするものだ。
 ましてやラスクが年上で♀であるならばだが断るなどという必要ももうない。
 それにしてもこのフレンチキス。掛かりあう微弱な息遣い。
 聴こえてくる相手の鼓動。火照る体。もうエロエロである。

「あ…」
 ユウは閉じていた瞳を開くとそこには愛しい親友が。
 その親友が今まで見せた事の無い、魅力的な微笑みを見せている。
 あぁ、確かにラスクは自分より年上なのだと自分の好みに都合よく解釈するのは
 男なら当然であろう。ボク男の子だよとか言うだけある。大魔法峠でも歌ってろ。

「こんどはもっと。ね?」
 近づく唇。一秒毎に友が愛しい。
 
 んちゅ……ぴちゃ……

 ユウの口内に優しく入るラスクの舌。舌が擦れ合うだけでも変な気分になる。
 口蓋を優しく舐め上げられた日には声も抑えきれず喘ぎ声を上げざるを得ない
(ん…ふ……んぅ…んぁっ!)
 先ほどよりほんの少し荒い鼻息。されるがままの女の子っぽい男の子。
 舌使いをどこで学んだのか。きっと昨今の少女漫画のオマケのせいだろう。男の子っぽい女の子。
 
「んちゅ…可愛いなぁ…ん…ユウは……」
「んむぅ……ぁん……ボク男…のぉ子だってばぁ……ん…」

 
204名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 23:41:04 ID:Liz2s7a7

 長い長いディープキス。静寂の部屋に広がるのは二人の卑猥な音。
 二人の涎が混ざり音も無く滴り落ちていく。
 恐る恐る、ユウは自分の舌をラスクの舌へと、少しずつ絡めていく

 ずびゅ……ぴちゃ…ぷちゅる…

「はぁむ………んふ……もっと…来てもいいよぉ…?…んちゅる」

 ユウの舌が少しずつラスクの裏唇を撫で、整った前歯を撫であげる。

「ゃ…ぁ…んむ…あッ………じょうずだよ……」

 愛しい人の声に従い一心に舌を絡める。ユウ拙い舌の動きを支えるようにラスクの舌が支える。
 優しく、一から物事を教えるように。教職の才能の無駄遣いに違いない。少し寄越せ。
 やがて動きになれて来たユウは息を荒げながら少しずつ、それでも大胆にラスクの唇を啄ばんで行く。

 んちゅ…ずず……じゅる……ずず…ぴちゃ………ぬちゃ

 舌を絡めて5分もする頃にはもはや言葉は要らなくなっていた。
 ひたすら相手を求める口と口の絡み合い。あごから伝い落ちる涎が部屋に差し込む光に照らされ
 怪しく光る。びちょびちょになってもそれでも二人は求め合い続けた。
 やがて30分もしただろうか。どこぞの国のキス専用駐車場にも胸を張ってゆけるたっぷりとした愛の絡み合いが
 ようやく終わる。
 

 ちなみに、この間どこまで話が進んだか気になったサツキさんが窓越しに覗き込んでみたところ
 まだキス!?キスだけでこんなにエロいの!?と顔を赤らめながら己の秘所に手をのばし




(省略されました。本文の続きを読むにはお前は本当にキモイ奴だなと書き込んで下さい)





おまけ


    |                   \
    |  ('A`)           ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄        アンアン/
    コノワガハイガコレシキノコトデ心惑ウコトナド
    ………………ウッ!




続くかどうかはプレイ結果次第。
205名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 23:46:10 ID:Liz2s7a7
細切れに出す位なら書き溜めて一気に出しやがれ、それが礼儀だと姉さんに言われました。
半年ROMる所か3年くらいROMってましたが、空気嫁めずにごめんなさい。

俺.....QMA4で賢者になったら結婚するんだ......
206名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 00:30:10 ID:aFjC/uOY
死亡フラグはやめてw
死ぬ前に完結させてくれyo
207名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 12:00:19 ID:84sApDIf
俺…密かに続き楽しみにしてるんだ…
死亡フラグ?俺がボコボコにへし折ってやんよ
208名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 18:14:20 ID:ar6bw5cH
百合が書きたくなってきた
209名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 21:09:02 ID:dAlpcNuR

やぁ。今日も懲りずに来てしまったよ。


>>206
今日もこんな感じでしたので死亡フラグですら無いかなと思います。
トゥエットさんどうぞ


こ、こんばんは、トゥエットです........。
ケルベロス組に上がってから、冴えないわたしにも遂に....!


三回戦
                             ■■
                           ■■■
                         ■■■■
                       ■■■■■
   ≡┏( ^o^)┛キタ!      ■■■■■■
____┛┓_____.■■■■■■■




 ナンテコッタイ/(^o^)\
 .       ┃┃
  ■■■■■■■■■■  ■■
■■■                  ■■
■■■                  ■■
■■■    スポーツ       ■■
■■■     [ ̄ ̄]       ■■
■■■     「 ̄|        .■■
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

('・ω・`)シャローン.......。
ふぅぇぇええん………決勝まで行けないですよぉ……。
私運動音痴だしスポーツルール分かんないし……。
その、男の人の筋肉とか見てるだけで...........ん.........
な、なんでも無いんです!!><


>>207
楽しみにしてくれてありがとう。僕涙が出ちゃう。男の子だよ......?

どうやら私の心の方が病んでるようだ。


>>208
これは期待だぜ!!おじさんは寧ろ百合の方が(ry



それでは本文をどうぞ。結局今日も数レス分を投下しに来ました。
駄文を考えている暇があったらエロを考えろエロを。

210名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 21:10:06 ID:dAlpcNuR


たっぷりと舌を絡ませあったユウとラスクは互いの潤ませた瞳を見つめ合う。
互いの顔が互いを欲情させるというある種の魔力に満ちた空気。
漏れる息は正に天然の媚薬ガス。性欲を持余すってレベルじゃない。

ユウは頭の中にある種の本能という名の大佐から任務を授かる。
(聴こえるかスネーク。今君の目の前に居るのは身体は子供、頭脳は大人。
 リードはしてくれるだろうが男がただ攻められるだけでいいと思うな。
 まずは先ほどのしゅびどぅば〜感溢れるあそこを感じさせろ)

実際にはサツキさんの声なのだがそれはどうでもいい。
強いて言えば…



 て、手が止まらない…よぉ。やだ…私こんな窓の外で自慰してるよぉ…
 ユウ君が舌を絡めてる姿たまんないよぉ……ぁ……はぁ…

 あぁ、もっと先が見たい……弟がもっとえっちな顔して喘ぐ姿が見たい…
 恥ずかしくて目を逸らしながらも、ラスク君?ちゃん?のお豆を弄るところが見たい…。

『ん…ぁぁ…』
 あぁ、ユウ君が、弟が。見たことも無いような、あんなとろけそうな顔してる……。
 こんなの…間違ってるのにぃ……ゃぁ………止まらない……

 ぐちゅ……くちゅくちゅ…ぴちゃ……

『指・・・止まらない………私、弟に欲情してるよぉ…
 やん…私ったら……弟のキス覗き…見て興奮んん!…してるよぉ……
 ハァ……んはぁ!……イイよぉ……』

 まってぇ…こんなの孔明の罠だよぉ………
 こんな…ユウ君がえっちな姿でいるなんてぇ……ぁぁっ
 もういっその事もっとぐちゃぐちゃになって!
 
『あんっ…ぃ…っ!……やぁん…!!あはぁ!♪』 


 妙な背徳感でスイッチの入った乙女はもう止まらなく、
 絡み合ってる主役よりは先に絶頂を迎える事だけは確かということだ。
 それにしてもこの姉。こんな特殊なシチュエーションで随分ノリノリである。
 駄目だこの幽霊。頭の三角巾もどきにドリキャスペイントでもしてろ。
 
211名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 21:11:01 ID:dAlpcNuR

 窓の外でDAIKOUHUNしている姉を知ってか知らずか、もうラスクしか見えていないのか。
 ユウはラスクを後ろに向け、後ろから抱き締める。
 服の裾下からゆっくりと手をのばしていく。
 服を脱がさなかったのは果たして無垢のせいか、趣味のせいか。

「あ………ん…」

 まだ飽きないのか恐るべしディープキス。ユウがラスクに顔を寄せ、今度は攻めに入った。
 しかしユウは舌を休めずに、同時にラスクのぱっとみあるかないかも分からない胸へと手を伸ばす。
 たっぷりとキスで感じた体には胸はもう一問多答、正解1234と言ったところか。

「んふぅ…ぁぁっ…ん…ゃん…っ!」

 面白いように反応するラスクに、ユウの動きは少しずつ大胆になっていく。

「ぁぁ…ぅ……んむぅ…」
 撫で回す。
「んむぅ!?」
 乳首を爪弾く。
「…んんん!!!?んぅ!」
 力強く揉む。

 揉むたびに先ほどまで自分をリードしていた舌がビクンと震える。
 それを狙い舌先を絡めあう。

「んふぅ……ゃぁ…ユウ…」
「ラスク…んちゅ………やわらかい……ん…」
「あそふなぁ……あんっ!…んぁ!!」

 本当に彼らはキスが好きなようだ。
 舌を絡ませあいつつきあい、湿らせあい貪り合う。
 突き出し、刷り合わせ、混ぜあい、飲み込み合う。

「ラスクのって……ん…んぢゅ…考える…だけで…んむ…おいしいね…」
「んぢゅるる…ぼくもだよ……んくちゅ…あまぁぃ……」

 あ、外のお姉さんノックアウトした。
 ユウ&ラスク……恐ろしい子……!甘いのは君たちの空気とか言動その他諸々全部だ。


212名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 21:12:15 ID:dAlpcNuR

「ん…ぁはあ♪…ユウの、あたってる……ん!」

 30分以上の前戯でパンツの中が先走り液でねちょねちょになっている。
 そんなユウの一物に、無駄な肉のない締まっている。それでいて柔らかいラスクの尻が服越しに押し付けられる。
 涎を垂らし、胸を揉まれ腰を振る姿は傍から見ればとても淫靡な光景である。
 どこぞのOPのように大っぴらに腰を振るのではなく、誘うようにゆっくりと。ぐいぐいと。
 ユウは服越しでも予想出来た。きっとこの尻はぷりんぷりんでもぷるんぷるんでもなく、ぷりぷりなのだと。
 剥きたての海老も勝てるわけがない。食べちゃいたい。そう思うくらいに。

「あっ…!んちゅ…またおっきくなったぁ…んぁん!♪」
「ら、ラスク…ちゅぱ……ぢゅるる…」

 

***** 一方その頃ノックアウトされたサツキさん

 寮前で落下していたサツキさん。幽霊なのに落下ってするのか
 という、まさに「万有引力」の法則に違わぬ落ちっぷりでした。
『は、激しすぎよぉ……はぁ……ハァ…ァ…ガクリ』
 あ、死んだ。もともと死んでるけど。

「きゃぁぁぁあああ!?もういやぁぁぁ!?
 またあくりょ………えと……」

 この話ではサツキさんと相当アツイ戦いを繰り広げてたリディア先生。
 見回りの時間に再びサツキさんと遭遇。
 が、倒れている霊、しかも苦しそうな顔で、目元に涙まで見えてしまっては
 本来の落ち着きや優しさを取り戻さずには居られない。
 だれがこんな状態の霊に雷をぶち込めるだろうか。

「えっと、どうしましょう…??と、とりあえず私の部屋へ…?
 触っても大丈夫かしら・・・ってか触れるのかしら。
 ぅぉ、冷た!?」

 どうやら幽霊の体温は低いようだ。




次回に続くといいね。
213名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 21:36:41 ID:u4rMHSAZ
このテンションが続くのも凄いや。

遅レスですが、クララの眼鏡でサツキが見えるってのはファンブックの表紙絵からの
憶測なので、サツキストの方が気に入れば使ってくださいというくらいでしょうか。

あと女体化は苦手な人も多いと思われるので、名前にSSのタイトルを入れておいて
苦手な人がNG登録でヌルーできるようにしておくと喜ばれるかも。
(漏れは百合大好き人間なので、♂♂が駄目とは言えません)

>>百合
当分>>210-212よりえろいのが浮かばないので、またいずれ・・・
QMAの女子生徒の中でおとなしめな娘、クララみたいな子をですね、こう・・・
相手は誰がいいかなあ
214名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 21:49:28 ID:dAlpcNuR
>>213
3年ROMって何も学ばなかったようです。
いえ、本当は鳥頭なだけですぐ忘れるんですが。

次からタイトル入れようそうしよう。
ありがとうございます。

苦手だった人は大変申し訳無い。
頭の中の邪神が今リディア先生×サツキを猛烈な勢いで書き下ろしているようなので、
それの投下で勘弁してやってくだ
215506:2007/02/04(日) 12:56:35 ID:YXxQqXHZ
遅くなりました。 申し訳ございません。
エロとしては弱いかもですが…

・セリオス×マラリヤ(マラリヤ視点、甘属性)
・後天性『(・∀・)』仕様…つまり『白板』ですw
・長いかもです

NGは506にてよろしくです。
216506:2007/02/04(日) 12:57:15 ID:YXxQqXHZ
『Innocent Jealousy』

「ねぇ」
私は、机越しに目の前に座っているセリオスに向かって声を掛ける。
辞典に目を通しながら、羊皮紙に一心不乱に羽根ペンを走らせていた彼がゆっくり顔をあげる。
「何だい、マラリヤ? 何かわからない所でも?」
涼しげなブルーグリーンの瞳を私に向ける。
「違うわよ」
私は席を立ち、彼の傍に寄り添う。
「…少し、休まない?」
彼の銀髪に手を掛けて梳きながら、精一杯シナを作ってみる。
「………」
若干の間をおいて、彼がペンを置いて軽く息をつく。
「どうしたんだい、まだ大して復習も済んでないのに…」
不可解そうな表情の彼の唇を唇で塞ぐ。
「ん……」
私は(自分では)愛おしげに貪ろうとする。
でも、彼はそれを拒むようにゆっくりと、でも力を込めてきっぱりと唇と私の顔を離す。
「待ってくれ。 今はそれどころじゃないだろう?」
諭すような口調が、何故か気に入らない。
「『私と』じゃ、嫌になったの?」
『私と』の部分に多分に毒を込めて、私は詰るような口調で返す。
「違うよ、今は来週の本試験に集中したいだけさ。 大事な局面だからね。 マラリヤ、君だってそうだろう?」
言っている意味はわかる。
来週の試験の出来如何で、彼も私も、大魔道士に昇格するかどうかが決まる。
私だって、こんなことで勉強をおろそかにするつもりは毛頭ない。 でも…
「この間の言い訳も『勉学に集中したい』だったわね」
そう。 ここのところ、彼は素っ気無い。
別に、他の子たちみたいに四六時中べったり寄り添っていたいわけじゃない(柄でもないし)けど、
この2週間ほど、日々このように顔を合わせての勉強会はするけども、いわゆる『恋人同士の時間』はない。
「…やめてくれよ、そう責めるのは」
セリオスの表情に困惑の色が浮かぶ。
「その勉強だって、さっさと切り上げて帰ってしまって…どういうことかしら?」
私はなおも言い募る。
「………」
彼は複雑な表情で黙ってしまった。 −何か、嫌なものが私の心を引っ掻く。
「………他の娘が好きになったのね…?」
言いたくない科白が口をつく。
彼の表情が少し険しくなる。
「馬鹿を言わないでくれよ、マラリヤ、そんなわけがない…」
珍しく気色ばんだ彼の科白を、携帯の着信音が遮る。
「…はい、僕だよ」
私の抗議の表情を視線で制して、彼は電話に出る。
「…ああ、わかった。 ……うん、…時だね、わかったよ」
少し話した後、電話を切って、セリオスは『この話は一旦終了』とばかりに身支度を始める。
「待って…話はまだ済んでないわよ…」
「ごめん、急ぎだ。 −また明日ね」
なおも言い募ろうとする私を強引に遮って、彼は私の頬に軽くキスをして私の部屋を出て行く。
「待ちなさい!」
私の制止はドアの音にかき消された。
私の不安は確信へと近づく。 −携帯から漏れ聞こえた声は、まぎれもなく「女」の声。
217506:2007/02/04(日) 12:57:55 ID:YXxQqXHZ
「カイルお兄ちゃん、ここわかんないんだけど…」
「どれどれ…あぁ、この映画はですね…」
次の日。
私が図書室に入ると、やはり試験前で何人かの先客があった。
幼さを多分に残した質問の声の主は、飛び級の天才少年のラスク。
丁寧に応じているのは、同期の中でも成績はほぼ首席のカイル。
その隣には、同じく女子生徒の中でも優秀な成績を誇るクララもいる。
どうやら、フランシス先生の専科である芸能の予習・復習をしているらしい。
私は離れの空いた席に座り、辞典を開く。
「…あー、何でこう大人の映画ってワケわかんないんだよぉ…」
ラスクのボヤきが聞こえる。
「確かにそうですね、ラスク君にはまだ早い内容のものも多いですし」
「えー、お兄ちゃんたちはわかるのー? 何でこの2人、ケンカしといていきなり裸になるの、とかさー?」
「えっ!? いや、そういう質問はちょっと…」
カイルが顔を赤らめてまごつくのが見える。 隣のクララも耳まで赤くなりながら顔を伏せている。
「お兄ちゃんたちもこの人たちみたいなコトしてるのー?」
「そ、そんなことは…」
マセた質問に、初心な二人が慌てふためいているのがわかる。
「ねー、どーなのー?」
「ほ、ほら、ラスク君、そんな事より、ちゃんと勉強しないと、勝負に負けちゃいますよ」
「う…はーい」
カイルの切り返しは辛うじて成功したみたいで、ラスクはまた大人しくペンを走らせる。
静かになったのを合図に私はまた復習に集中する。
今日は珍しく、一人で勉強となった。
セリオスは授業が終わると同時に教室を出て、示し合わせる余地もなかったのだ。
彼と付き合いだしてから、毎日二人で勉強していたから、若干の違和感はある。
一人でも何とでもなる内容だから、別に構わないのだけれど。
………何なの、頭の隅がチリチリ灼けるような、この感じ。
「…ふぅ」
復習が一段落したので、私は辞典を本棚に戻して、図書室を出ることにした。
机の上を整理していると、静かにドアが開く気配がする。
…誰も入ってくることなく、ドアがまた閉じる。
怪訝に思う間もなく、ドアの向こうから声がかすかに聞こえる。
『ねー、お兄ちゃん、どーして……のー?』
『………しよう…』
片方は聞き慣れた舌足らずな高い声だ。
『お兄ちゃん』と呼びかけていたのは、ラスクと同じく飛び級を果たした少女のアロエだ。
制服があまりに大きく、上着だけをワンピース風に着こなして(?)いる、猫耳リボンが特徴の娘。
皆によく可愛がられる(その手の嗜好の一部男子には違う意味で人気だが)天真爛漫さが魅力だ。
一緒にいた『お兄ちゃん』の声は小さくてよくわからないが、恐らく、彼女を妹のように世話しているサンダースだろう。
ドアが開いた時、私からは死角になっていて姿は見えなかったから、そう見当をつけて、丁度彼らを追うような形で図書室を出る。
………すぐに、私の見当は全く間違っていた事を思い知らされる。
図書室から寮へ向かう長くまっすぐな廊下の遥か先に二人が見える。
アロエが嬉しそうに寄り添って歩いている相手は、銀髪の少年。
…サンダースとは違う、サラサラの長髪。
紛れも無く、セリオスだ。
二人の姿が廊下を折れて見えなくなっても、私はしばらく立ち尽くしていた…
…また、さっきより激しく頭の奥ががチリチリ灼ける。
218506:2007/02/04(日) 12:58:36 ID:YXxQqXHZ
コンコン。
低いノックが聞こえる。 訊かなくても、誰だかはわかる。
ドアを開けると、当然のように銀髪の少年が立っている。
「…何?」
「…いや、今日は…ごめん…」
余程、私の言葉が鋭かったのか、セリオスは決まり悪そうに謝る。
「何の事かしら?」
何ら表情を変えず、私は問い返す。
「だから、勉強会をすっぽかして…」
「別に。 今までだって独りでしてきた事よ。 こんな時間にそんな事を言いに来たの?」
頭の奥が燻るような感覚に内心イライラしている。 でも、とりあえず冷静に言葉は紡げている。
「……ごめん」
また謝られる。
「それだけ? じゃあ、お休み」
それだけ言ってドアを閉じようとする。
「待ってくれ」
セリオスが遮る。
「別にそんなに話す事はないわ」
「…話を聞いてくれないか」
「他の娘を当たったら?」
「…!」
私の言葉に、彼の貌が珍しく強張る。
「…一体何の話だよ。 マラリヤ、少し変じゃないか…?」
「変? 図書室のドアを開けたと思ったらすぐ閉めて出て行く人よりは、まだまともよ」
「………!」
狼狽。 彼の表情にはそう書いてある。 滅多に表情を変えない彼にしては珍しい状況。
…ダメ。 これ以上は言い募ってはいけない。
でも。
「気付いていないとでも思ったの? …まあ、見た時は目を疑ったけど」
私の口は抑揚もなく科白を紡ぐ。
「…」
「堂々とすりゃいいじゃない。 疚しい所があるのかしら?」
「…」
「それとも、自分の『趣味』をさらけ出すのがイヤだったのかしら?」
「いい加減にしてくれ!」
セリオスが私の科白を遮る。 自分でも思ってもいない声量だったのか、慌てて周囲を見回している。
「マラリヤ、そんな訳がないだろう! 何故そんな話になるんだ! 浮気だとか、心変わりだとかそんな事じゃない!」
声のトーンは落としているけど、語気を鋭くして彼が気色ばむ。
「じゃあ、何? ただの『お勉強』には思えないけど」
もう、いい。 黙るのよ、黙りなさい、マラリヤ。
「それは…だね…とりあえず部屋で話さないか?」
「ここで、一言で言えば済むでしょう?」
だから、一旦間を取って落ち着かなくては。
「…無闇に他人に聞かれたくないんだ…」
しばらくの沈黙。 −私は軽く溜息をついて、
「……わかったわ…じゃ、入っ…」
「お兄ちゃん、何してるの? …あ…」
この時間、この場所に場違いな不協和音。 私の頭に再度血が昇る。 でも、異常なほど頭は冷えている。
「…もう『私』が聞く必要はないわね。 さようなら」
「待て、マラリヤ!」
セリオスの制止を、今度は私の方からドアで遮る。
…一瞬、突然現れたアロエの瞳が『お姉ちゃん、ごめんなさい』と謝っていたのは気のせいかしら…
219506:2007/02/04(日) 12:59:12 ID:YXxQqXHZ
独りでコーヒーが飲みたくなり、私は授業をすっぽかしてカフェに入る。
カフェには人は殆どいない。 いつも座る植木の陰の席に腰掛けて、熱いブラックコーヒーをゆっくり啜る。
―あの後、2度、3度と彼からの携帯が鳴ったけど、全て無視して早々にベッドに入った。
なかなか寝付けなかった。
…想像もしていなかった。 こんな形で彼を奪われるとは。
しかも、相手がまさかアロエとは。
正直まだまだ子供だし、恋の相手になるなどとは考えた事もなかっただけに、私には衝撃だった。
…彼、幼女趣味でもあったのかしら? だとしたら、今までの時間は一体、何?
などと、答えも出口もない馬鹿な自問で頭を焦がせているうちに一旦眠りに落ちたのだけど。
さて、いくらかコーヒーを飲んでいくうちに、頭も少し冴えてきた。
………どうしようかしら?
面と向かって彼を罵倒する? それとも、ただ笑って二人を見守る?
…どちらも、違うわね…
やっぱり、最後のディナーで毒入りスープを二人で啜って、一緒に逝こうかしら?
…どこかのOLシンガーの歌詞じゃあるまいし。
…などと勝手に別れの予感を描くうちに、ふと思い当たる。
私、今までセリオスにここまで想いを寄せて、何かをした事があったかしら?
人と喋るのははっきり言って苦手で、感情表現も下手。
それに託けて、付き合う前と大して変わらない態度を取り続けて。
もちろん、彼を愛してる。 でも、「愛してる」「好き」のたぐいの言葉を今まで1回でも私は伝えたの?
付き合い出して3日後に初めてのデートをして、1ヶ月後の3度目のデートにはキスも経験し、
丁度10回目のデートの後に初めてのセックス。
…全部、彼のリードで。
もちろん、OKの意味を込めて、私はされるがままだったのだけど、それって、甘えじゃない?
自分の感情表現の拙さと浅薄さに今さらながらに腹が立つ。
同時に、あの娘―アロエと彼が仲睦まじく歩く図が頭に浮かび、私は胸が苦くなった。
―妬いているの、私?
頭を焦がすあのイライラ感。 そして胸にこみあげる苦さ。
私は、生まれて初めて「嫉妬」が形作られるのを自覚した。
…少し離れた背後の席がガラン、と音を立て、荒々しく着席する音に苛立ち混じりに意識を戻す。
睨めつけるように後ろを振り返ると、私の同級生で、喧しさでは人後に落ちない2人がいる。 レオンとタイガだ。
彼らからは、植木がジャマで、私の姿は見えない。 ―今は見られたくないから都合がいい。
「―で、お前ら、最近変わったコトしてへんのか?」
「何がだよ?」
「何って、そら、ナニの事に決まっとるやろ」
「……昼間っから何言ってんだお前は。 つーか声でけぇよ」
「ええやんけ、こう言うのも『情報交換』ってのが大事やしな」
…彼ら(というよりタイガ)お得意の猥談だ。 全く、カフェで何を始めているのか…
無視して、さっさと出てしまおう。
「…じゃ、言いだしっぺのお前から言えよ」
「俺か? …『剃毛』やな」
「て、ていもー? 何だよそれ?」
「自分も声デカいがな。 …そのまんまや、おケケ剃るんや。 普段と違うフインキでえぇで」
「…ただのロリ趣味な変態プレイじゃねぇか…しかもそんな剃るほど生えてんのかよ?」
得意気なタイガと呆れるしかない風情のレオン。
「大体、ドジってケガさせたら、ソレどころじゃねぇだろ。 よくユリがそんなの許すな?」
「せやから、ホンマにカミソリ入れるんはほんの少しや。 後はクリームとかで溶かすんや。 そしたら大事なトコもケガさせんで済むし」
「………そーかよ…」
………。
………彼らの話はまだ続いてるけど、私は静かに席を立ち、気付かれないよう反対側のドアからカフェを出た。

「いらっしゃいませぇ! …えーと、これって…あ、いえ、合計10マジカになりまーす! …ありがとうございましたー!」
レジを打ち終え、客が一通り購買を出たのを見計らって、リエルがこぼす。
「…マラリヤさん、あんなの何に使うんだろ? …ってまさか、ね」
220506:2007/02/04(日) 13:00:12 ID:YXxQqXHZ
電話を切る。
もう数分もしないうちに、セリオスは私の部屋に来る…はず。
私はベッドに横になってシーツを被り彼を待つ。 ―何だか、ひどく落ち着かない。
彼との事もあるけど、要因はそんな所ではなく別にあって。
違和感。
一言で言えばそうなるかしら。
ベッドから何となく自分の部屋を見回す。
…あ。
サイドボードの上にカミソリを置いたままだ。 昼に購買部で買ったものだ。
…そういえば、購買部の娘…リエルといったかしら…怪訝そうだったわね…
まあ、そのままにしておこう。
ベッドに横になり、天井を眺めていると、予想よりも早くドアがノックされる。
「…入って…」
私は通信魔法で声を飛ばして入室を促す。
「入るよ…」
セリオスが入ってくる。 
「ん? …マラリヤ、どこだい?」
「………こっちよ…来て…」
入り口あたりで逡巡している彼に私は少しの間を置いて声を掛ける。
「……どうしたんだい、マラリヤ? 体調でも悪いの? 授業も休んでいたし…」
寝室に入ってきた彼は、ベッドに横になっている私を見て心配そうに問いかける。
「違うわよ…」
私は顔を彼へ向けて返事をする。
「あの、マラリヤ、………!」
不安げな表情の彼の視線がある一点で止まった瞬間、彼の表情が一変してひどく強張る。
「馬鹿な……! …どういうことだ、マラリヤ!」
彼は激しく詰め寄ると、サイドボードのカミソリを掴み、即座にゴミ箱に叩き込む。
「何でそんな事を考えるんだ! 早まるな!」
険しい表情で私を責める。
…え?
思わずキョトンとしてしまい、事態が飲み込めない。
「な、何よ…?」
「僕は認めないぞ! 君がそんな真似をするなんて…!」
…あ。
カミソリ。 横たわる私。 この数日のすれ違い。 そして昨日の喧嘩。
瞬間、一つの線につながる。
「ち、違うわよ、セリオス! 落ち着いてよ!」
私は思わず動揺して声が震える。 ―明らかに、手首を切ると勘違いしてるわ、彼。
「これが落ち着いていられるか! 君がいなければ、僕は…! ………まさか!」
「キャッ!? ま、待ってよ、セリオス!」
彼が乱暴にシーツをめくる。
…彼の動きが止まる。 目の前の私を呆然と見ている。
ま、それもそうだとは思うわ。 ある意味、私もそれを狙っていたから。
私は、裸でベッドに横になっていた。 さっきからの違和感の理由の一つ。
でも、彼が呆然としているのはそこではない事は、視線の先を追えばわかる。
もう一つの違和感の理由。
もちろん、手首なんかじゃない。
彼の視線は、私のむき出しの下腹部に注がれている。
…本来、あるべきものが存在していない下腹部を。
そう、私はヘアを剃り落としていたのだ。
221506:2007/02/04(日) 13:00:42 ID:YXxQqXHZ
「………マ、マラリヤ………?」
たっぷり間をおいて、ようやくセリオスが口を開く。
流石に衝撃が強かったのか、全く理解が追いついていないみたいね。
「一体、何の真似なんだ…?」
「…気分転換」
「…にしたって、これは…」
彼は右手を額に当てて困惑しきっている。
「………こういうのが好きなんでしょ?」
私は顔を彼から反らして囁く。
「え…?」
「それとも、体も幼くなきゃダメなのかしら?」
「………アロエの事を言っているのか?」
「さあ、どうかしら?」
しばらく、沈黙が流れる。 私は彼から顔を背けたまま、彼の反応を待つ。
やがて、深い溜息とともに、セリオスが口を開く。
「…違うんだよ、マラリヤ。 あれは、彼女の試験勉強に付き合っていたんだ」
「…どうだか」
「勘弁してくれ。 理由があるんだ、聞いてくれ」
「言うだけ言ってみたら?」
私はまた顔を彼に向ける。 もう一度深い溜息をついて、彼が話し出す。
「どうも、アロエは、ラスクと賭けをしているらしい。 今度の芸能の試験で成績のいい方が好きな場所に遊びに行くっていう、ね」
「…で?」
「で、芸能の苦手なラスクはカイルたちに応援を頼んで勉強しているそうだ。
アロエも同じようにカイルに頼むつもりだったらしいけど、先を越されてしまって、僕の所に来たんだ」
先日の図書館の光景を思い出す。 やけに熱心だな、と思ったら…
「………じゃ、何故コソコソするのよ?」
「僕も引き受けるつもりじゃなかった。 でも、彼女にあることを楯にせがまれてしまって、断れなかったんだ」
「何があったの?」
あの無邪気なアロエが、何かのネタを種にしてセリオスに言う事を聞かせるとは俄かに信じがたい。
少しの躊躇いの後、セリオスが続ける。
「…少し前、僕は図書館に忘れ物をしたんだ。 すぐにアロエが気付いて届けてくれたんだけど、中身を見られて、ね…」
「…何を見られたの?」
「…日記帳だ。 もちろん、大方は普通の事しか書いてないけど、その…君との事もいくつか書いていてね。
君との事は周りには内緒にしてるだろ? ところがそれでアロエは気付いてしまってね」
「…協力しなきゃ、皆にバラす、と言われたのね?」
「ま、似たようなものさ。 で、結局、僕は彼女の勉強の面倒を見ていた、ってわけさ」
私への気持ちを楯にするアロエに半ば舌を巻いた。 …やるわね、あの娘。
そして、昨日のあの瞳の意味にも気付いた。 あの娘なりに気が咎めているのだろう。
「…別にバラされても良かったのに」
正直、ヤイヤイ言われたくはないけど、別に隠すほどの事でもない。
「…騒がれるのはイヤなんだ。 僕たちの大事な時間を邪魔されるのは、さ」
「…!」
最後の言葉は先程よりかなり小さい。 彼の照れくさそうな声は初めてだ。
「な、何を言ってるのよ…」
思わず、素っ気無く言葉を返して、また顔を背ける。
でも、気付かれるわね。 自分でも頬が赤くなるのがわかるもの。
222506:2007/02/04(日) 13:01:40 ID:YXxQqXHZ
「マラリヤ…」
顔を背けた私に、セリオスがまた声を掛ける。
「本当にごめん。 最初からそう言っておけば済む話だったんだけど…」
「馬鹿ね…本当に…」
謝る彼に、また憎まれ口を叩いてしまう。
「うん…本当に些細な事だったかもしれないけど、黙ってて、辛かった。 君がそこまで思い詰める事になるなんて…」
「ち、違うわよ、別にそんなことじゃ…」
慌てて私は体を起こして言い返す。 顔は見られたくないから背けたまま。
「いいんだ、ごめん。 でも、マラリヤ」
彼の手が私の顔にかかり、ゆっくりと向けられる。
端正な顔に、少しいたずらっ気のある笑みが浮かんでいる。
「ひょっとして…妬いてくれたのかい?」
「…! そ、そうじゃないわよ!」
面と向かってそう言われて、私は口では思いっきり否定する。
「けど、わざわざこんな事までして…」
彼の視線が再び私の下半身に落ちる。
今更だけど、気恥ずかしくなり、両腿を強く閉じながら、
「だから、これは、気分転換だって…」
「でも、『こういうのが好きでしょ』なんて問いかけたのは誰だい?」
「そ、それは…」
と返事する間もなくゆっくり押し倒される。 反射的に、右手が下半身に伸びてその部分を覆い隠す。
「…こんな事言うと、また君は怒るだろうけど、嬉しいよ」
「だから、違うったら!」
もう、ムキになって否定するしか、私の抵抗方法はない。 
でも、彼は、また優しい表情になり、
「…本当、僕が悪いのに…嬉しいんだ。 わざわざ僕なんかのためにこんな無茶な事をして…」
私の右手をそっと退けて、ヘアの全くなくなった私の恥丘をそっと撫ぜる。
「…ケガしたらどうするんだい」
…実際、剃り落とすつもりで買った剃刀は殆ど使っていない。 ケガが怖いし、実際剃りにくい。
結局、長く生え揃った部分を鋏で切り落とし、残りは除毛クリームで対処したのだけど。
でも、こんな頭の悪い方法で、そこまでしたのは…
「…だって、あの娘に、いえ、他の娘にもあなたを奪られたくないもの…」
私はついに本音を口にする。
「………ありがとう、マラリヤ。 僕も、君を離したりしたくないよ」
あ、ダメ。 これ以上は、やめて。 だって、これ以上、そんな事を囁かれたら…
「他の誰でもなく、君の事が好きだ、マラリヤ」
…もう、ダメ。
「………私も、好きよ……愛してる…」
瞳が潤む。
「マラリヤ…」
彼の手が私の体を抱き起こし、私を包む。 私は甘い束縛感に瞳を閉じる。
そして、ゆっくり顔が近づき―私は自分から彼の唇を貪るように合わせる。
しばらくぶりの感触に、私はまた頭の中が白くなる。
そのまま、舌を挿し込み、舌を絡ませる。
彼の唾液が甘く感じる。 そう感じる間もなく、彼の舌が逆に私の腔内(なか)に潜り込み、上顎を撫ぜる。
「ん……ふぅ…」
くすぐったい快感に、私は湿った吐息を漏らす。
彼の唇が離れる。 名残を惜しむように、混ざり合った唾液が一筋の橋を作り、消える。
「…いいかい…?」
彼が問いかける。
私はゆっくりと体をベッドに投げ出し、軽く頷く。
「…お願い、来て…」
その言葉に、彼は手早く服を脱いで肌着だけになり、同じベッドに寄り添う。
私は両手を伸ばして、彼の両頬を撫ぜる。
―もう一度、お互いの唇が触れ合う。
223506:2007/02/04(日) 13:02:12 ID:YXxQqXHZ
「はぁ…んぅ……」
私の口からは、甘い吐息だけが漏れる。
セリオスの唇が首筋から鎖骨へと滑り降り、その度に愛おしそうに吸い付かれる。
そして、その跡には、鈍く赤い愛の証が刻まれる。
「ん…マラリヤ…」
唇での愛撫の合間に、彼の声が聞こえる。 私はされるがまま、そっと彼の頭に手を添える。
「ああ…いいわ…」
甘いような、くすぐったいような、しばらくぶりの感触。
まだ、肝心な部分に触れられてもいないのに、彼の愛撫は私の官能をくすぐり、秘めやかに燃え立たせる。
彼の唇が一旦離れ、両手が私の乳房にそっと乗せられる。
「…ここ、敏感だったよね、マラリヤ」
私の応えを待つことなく、彼の掌は優しく強く私の乳房を揉みしだく。
「やあっ…んぅ…」
彼の掌の中で、私の乳房は形をその都度変え、それに合わせて声を漏らしてしまう。
「…声、出していいからね」
彼は愛撫を続けながらそう囁く。
そして、その指が、固く尖った乳首に触れる。
瞬間、激しく電流のような快感が体を疾り、ビクリと体が跳ねてしまう。
「ああっ!」
鋭く高い声を発して、私は快感に身をよじらせる。
「もっと、声聞かせて」
また、優しくそう囁かれる。
「え……えぇ…んぅ…」
素直に言うのが少し恥ずかしくて、私は瞳を伏せて途切れ途切れに応える。
でも、体の中に生じた快楽はとても素直で。
「あああんっ! 気持ち…いいのっ…!」
彼の唇が右の乳首を咥え、吸い上げられた途端、私は憚ることなく快感を訴える。
こんなに感度良かったかしら、私?
でも、彼の唇と舌が、私の乳首を甘く噛むように咥え、転がされると、
「いい…わっ!」
その度に、痺れるような快感に支配される。
同じように、左の乳首も丁寧に転がされる。
彼のくぐもった吐息と、粘る唾液の音が、私の嬌声と混ざり、部屋全体に甘い結界を張る。
「すごい…もう、こんなに感じてるんだね…」
「い、言わないで…んん…」
「我慢しないで。 もっと、愛してあげるから…」
そう。
こんなに感じるのは、あなたに愛されている実感があるから。
そして、私も愛しているから。 …壊れそうな程。
「あああっ!」
再び、強く乳首に吸いつかれ、私は高い嬌声をあげて仰け反る。
「お、お願い………も、もっと…」
「もっと…何だい?」
表情を変えずに彼が囁く。 意地悪ね。
―もっとも、彼の顔も上気していて、燃え上がっているのがわかるけど。
私は、乳房に置かれた彼の右手をそっと掴み、下へと導く。
「……こっちも、お願い…」
そうおねだりする私の表情は、恐らく淫らなものになっているだろう。
固唾を飲み込む彼の喉が鳴っている。
「…わかった、じゃ…」
彼の体が私の視界を下に滑るように動く。
224506:2007/02/04(日) 13:02:46 ID:YXxQqXHZ
「………」
恥丘に置かれたセリオスの右手が、その感触を確かめるようにそっと滑るように往復する。
…くすぐったい。
普段なら、そこは恥毛に覆われていて―元々薄いけど、念のため―固い感触を感じるのだけど。
ツルリとしたそこは、いざ触られると奇妙な感じ。
「全く、こんな無茶して…」
彼がこぼす。
「だって……こうでもしなきゃ、と思ったから…」
「…突飛すぎるよ。 でも、そんな所もあったんだ」
「イヤだったかしら…?」
「…先刻も言ったはずだよ、僕なんかのために、しなくてもいい事をしてくれるのは…」
彼の手が恥丘から中心部へと滑り降りる。
「…嬉しいに決まってる」
彼の指が、既に熱く潤んだ私のラビアに触れる。
甘く鼻を鳴らして、私は体を震わせる。
「…すごい、もうこんなに濡れてる」
「…だって、それは…ああんっ!」
彼の言葉に力ない抵抗を試みるけど、彼の指が軽くクリトリスに触れた瞬間、もう抗議は続けられない。
「…いつもより敏感になってない…?」
不思議そうに彼が呟く。
言いながら、指をクレバスの先端から反対側の先端までを柔らかく往復させる。
「…んん…ふぅ…」
私は軽く身をよじりながらも、緩やかな愛撫を受け入れている。
熱く潤んだクレバスから、次々と蜜が溢れてくるのがわかる。
「…ダメだ」
不意に彼がそう呟くと、クレバスから指を離して、私の両脚を担ぐように押し開く。
「あ、ダメ!」
と言った時にはもう彼の顔が私の股間に潜り込んでいた。
「…我慢できないよ」
そして、前触れもなく、彼の舌がクレバスを割って、ヴァギナの奥に挿し込まれる。
ゾクリとくる不意打ちに、一瞬両脚に力が入り、彼の頭を挟み込む恰好になる。
「あ…っ! …大丈…夫…ん…」
「いいよ、気にしないで」
謝る私に軽くそう返して、彼は丹念に舌を使って私を攻める。
「あん、ああ、い、いいわっ!」
私ははしたなく嬌声を挙げて、彼の愛撫を歓迎する。
彼の舌が一旦ヴァギナから引き抜かれ、充血しているラビアに沿って啜るように動く。
その度に粘った水音が耳に届き、私の頭を激しく掻き回す。
「セ、セリオス…あっ、そ、そんなの…」
「…嫌なのかい?」
愛撫の合間にそう囁かれる。
「…も、もっと、気持ちよく…してぇっ…!」
頭で考えるより先にそう口走る。 そう、もっと、もっと彼に犯されたい。 彼に、愛されたい。
彼の舌が『了解』とばかりに、再び私を苛む。 その度に、私のヴァギナはぬかるんだ歓喜の音を立てる。
そして、彼の唇がクリトリスを捉える。
「……やあぁん!」
私の腰が跳ね上がり、彼の顔に押し付ける。 考えるよりも先に、体がねだる。
充血してむき出しになった私のクリトリスを彼が唇で強く噛み、舌先で激しく擦り上げる。
私の頭の中が、一息に白く染まる感覚。
「ああああっ! も、もう…ダメ…!」
体にも痙攣が疾り、絶頂の到来を待ち侘びる。
………?
不意に、彼が愛撫を止めて、こちらを見る。
「…お願い、もう、イカせて…」
焦らされたわけでも、言わされるでもなく、私はそうねだる。
「…うん、でも、もう僕も我慢できないんだ…挿れるね…」
「…お願い、来て」
そう言うと同時に、彼に向かって大きく両脚を開く。
225506:2007/02/04(日) 13:03:33 ID:YXxQqXHZ
熱く猛ったセリオスのペニスが入り口に当てられる。
その熱だけで、私の背筋を快感が疾り、息を乱す。
「…いくよ」
「ええ、は、早く…ちょうだい…!」
私の恥ずかしい絶叫に呼応して、彼のペニスが一息に私の奥に飲み込まれる。
「あああっ、ふ、深いぃぃっ…!」
待ち望んだ刺激に私はまた絶叫し、彼の背中に腕を廻し、強く爪を立てる。
「ううっ、マラリヤ…凄いよ…」
彼の甘い呻き声が届く。 少しの間、深く繋がったまま彼を抱き締め、彼を感じる。
私のヴァギナも、同じように彼のペニスを襞を震わせながら存在を確かめる。
「…そんなに締め付けないで…」
彼が快感に顔を顰めながら懇願する。
「だ、だって…あっ…い、いいんだもん」
私も顔を蕩けさせて彼に返す。
彼は大きく深呼吸をして、大きく動き出す。
「ああああんっ!」
深く突き上げられて、私は体をよじらせながら喘ぐ。
先程までの愛撫で、もう絶頂の寸前だった私は、ほんの2、3度受け入れただけで達してしまいそう。
不意に、体が激しくブルリ、と震える。
「セ、セリオス…! …あああっ!」
ヴァギナの中ほどのスポットを抉られた瞬間、私はあっさりと達してしまった。
「………大丈夫?」
焦点を失った私の瞳に、彼の顔が映る。 心配そうな、少し満足そうな、―愛しげな表情。
「ごめんなさい…私だけ…先に…」
「いいよ、嬉しいから…マラリヤが、僕で感じてくれた証だから…」
「…恥ずかしいから、やめて…」
嘘ばっかり。 愛してるから、すぐに達したくせに。
「いいや、何度だって言ってあげるよ…愛してるよ、マラリヤ…」
…ダメ、その言葉だけで、またイってしまいそう。
「………私もよ、セリオス…」
自分でもぎこちなくそう言ってしまう。
「…ありがとう」
言って、彼は私を優しく抱き締めたまま、再び体重を掛ける。
「ま、待って…」
「まだ、きついかい?」
「ううん…そうじゃないの…その…少し痛むの…」
そう。 実は一つ快感を邪魔する要因がある。
「え、激しすぎたのかい?」
「違うの…」
実はこれ、言うのがすごく恥ずかしい。 でも、言わなきゃ伝わらないし…
「その…擦れて……痛いの…」
そう。 ヘアを剃り落とした影響で、恥丘が摩擦されて痛むのだ。 ほんの数回突かれただけで、肌が少し赤くなっている。
彼がクスリ、と微笑む。
「わ、笑わないでよ!」
「ごめん、でも、そうなるんだね、あの毛にそんな役目もあったなんて…」
「もう、やめて!」
私は拗ねて顔を背ける。
「ごめんね。 …じゃ、こうしようか」
彼は私の体を起こし、繋がったまま向かい合って座る。
「これなら、どう?」
…少し身をよじってみる。 まだ擦れるけど、そんなには気にならない。
「…さっきよりは、んっ…大丈夫…」
私は腰を少しくねらせ、催促する。
「じゃ、行くね…」
彼はそう言って、私の頭を抱き寄せ、キスを落とす。
226506:2007/02/04(日) 13:04:27 ID:YXxQqXHZ
「ああ…あ…はああん…」
私の口はだらしなく快感を訴える。
座って向き合ったままセリオスに貫かれ、抱き締められて、でも、私自身も彼を貪っている。
「ううっ…マラリヤ…」
嘆息するような彼の声も、私の官能を刺激する。
彼の両腕が、私の腰に回り、私をゆっくりと揺さぶる。
その度に、彼のペニスは私の襞を浅く、深く抉り、そこからジワリと新たな快感を生み出す。
「いい…わぁ…セリオスぅ…」
私はされるがまま、快感に溺れる。
「…っ、マラリヤ…凄くエッチな表情してる…でも、綺麗」
「だ、だってぇ…貴方と、あんっ…してる、から…」
痴態を指摘されて、すごく恥ずかしいけれど、でも、こんな表情(かお)、貴方にしか見せないわ。
彼が私の腰を強く引き寄せる。
私の奥がゴリゴリと強く刺激されて、私は歓喜の悲鳴をあげる。
「セ、セリオスぅ! そ、そこ、いいのぉ!」
腰を震わせ、彼を強く抱き寄せる。
「くっ、じゃ、もっとするね…」
彼は強く押し付ける動きに捏ね上げる動きをつけて私の奥を貫く。
「ああん、それ、もっとぉ…!」
私はさらに腰をくねらせて、はしたなくねだる。
深く繋がった私のヴァギナの奥から、とめどなく新たな蜜が流れ、くぐもった水音を立てる。
「凄いよ…すごく、気持ちいい…」
彼も腰をせり出しながら、陶然とした表情で喘ぐ。
「あああっ、そ、そこぉっ! ゴリゴリ当たってる…のぉ…!」
私はストレートに快楽の言葉を発してしがみつく。
ふと、彼が動きを緩めて体を横たえる。 私が彼に騎乗する形になる。
「…これで動いてみて…多分、もっと痛くはないはず…」
…もう、痛みなんか快感に呑まれて忘れてたんだけど。 でも、その気遣いもまた、嬉しくて。
私はのろのろと膝を立て、彼の体に両手を添える。
そして、好物を貪るように、激しく腰を上下させながら、彼のペニスを呑み込む。
「…す、凄い…!」
彼の表情が快感で歪むのがわかる。 その顔が愛おしくて、私はさらに深く彼を貪る。
「ああ、セリオスの…深いぃ…」
「マラリヤも…暖かくて…溶けそうだ…くっ」
彼の両手が伸び、私の腰にかかる。 そして、彼も下から不規則に腰を突き上げる。
「ああああっ、そこ、突かないでぇ!」
私の襞の特に敏感な箇所を突かれて、私は体を仰け反らせて快感を訴える。
「そんなの…無理…もう我慢できないよ…」
彼の動きが早くなる。
再び、頭の中に靄がかかる。
私は腰を動かしながら上体を彼に預けるように傾ける。
「わ、私…また…イ…ク…!」
「ぼ、僕も…!」
お互いに絶頂の到来を感じて、同時に呻く。
彼が私の頭を引き寄せ、激しく唇を貪る。
「……………!」
瞬間、お互いを深く打ち付け合い、激しい衝撃が全身を甘く貫く。
「………!」
私は彼の口の奥に、絶頂の言葉を告げて達する。 同時に、私の奥に、彼の熱いものがとめどなく注がれる。
………ああ、熱い……好きよ、セリオス。 離さないから…
彼の体に私の体を力なく預けて、遠い意識で、そう思った…。
227506:2007/02/04(日) 13:04:57 ID:YXxQqXHZ
「ねえねえ、ラスクくん、次はあれに乗ろうよ!」
「うん、行こ、アロエちゃん!」
「ほらほら、二人とも、そんなに走ったらこけてケガしますよ」
試験後の休日。
遊園地に明るい声がこだまする。
私とセリオスは離れのベンチに腰掛けて、ジュースを飲んでいる。
「…無邪気って、いいわね…」
「まあ、ああいうのが楽しい年頃なんだ、昔は君もそうだったろう?」
「…どうかしら」
無事、試験も終わり、皆で遊園地に来ている。
私たちは、無事昇格。 他の子たちもそれぞれ満足のいく結果だったようだ。
…結局、ラスクとアロエの勝負は引き分けとなり、カイルの計らいで、それぞれの希望を叶える形となったようだ。
私たちも、彼らを手伝った(あの後、結局私も協力した)兼ね合いで、一緒に来ている。
「騒がせてしまったね」
セリオスがこぼす。
「もういいわ…あの娘からもちゃんと話を聞けたし…」
溜息混じりにわたしは返す。
「…で、セリオス。 先刻からジロジロ見てどうしたの?」
「いや、マラリヤの白い服、っていうのも珍しい、と思ってさ…」
「…まだ言ってるの?」
「どういう心境だい?」
「…気分転換」
素っ気無く返す。 ―彼の顔がまたあの表情になる。 いたずらっ気のある笑みだ。
「…また、突飛なことするのかい? ひょっとして…」
「ば、馬鹿言わないでよ…」
思わず顔を背ける。
「…白い服、似合ってるよ、綺麗だよ、マラリヤ」
「………!」
顔が火照るのがわかる。 でも。
「…ありがとう」
彼の手に、私の手を重ねて。 …もう、離さないから。

― Fin. ―
228506:2007/02/04(日) 13:09:05 ID:YXxQqXHZ
以上、お粗末様でした。

さて、やっと4を本格プレイできる…
マラ様がイメチェンとか、リエルつつきとか何か突飛な萌え要素があるようで。
さあ、しばらくは廃プレイといたしまして、ネタを仕入れますかね…
次は必ずリエルを啼かせます。(相手はどうしようか?)
229名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 19:35:15 ID:vHW+E3vC
>>228
御馳走様でした。甘い展開大好物です。
YABAIねー。マラ様の拗ねっぷりたまんないねー可愛いわー。ハハハコヤツメ。
それにしてもこのセリオスの優男っぷりは超萌える。嫁にくれ。くれ!
230名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 21:51:35 ID:6rs7cs4L
>>228
乙華麗さまでした。
すげー、マラ様でつんつるてんをやってしまうとは……
(他の女子生徒につんつるてんになる薬を飲ませそうとは思ってましたがw)
エロも、エロ以外も成立しているのが、いつもながら感服です。

背景でもクララがいると嬉しい自分は何なのだろう

>>214
щ(゚Д゚щ)カモーン
231193:2007/02/05(月) 00:40:14 ID:hZQBNSAu
人大杉乗り越えて、俺、再び参上。

やぁ、みんな。早くも四日目だよ。
どこの連続ドラマと言いたい所なのだが、面白くも何とも無い
エロいだけの深夜番組なのが悲しいところだね。
エロいかどうかも自信が持てないのだけれど。
とりあえず、今日の本編を見てみようか。
232傍に居てくれるあなたへ:2007/02/05(月) 00:42:23 ID:hZQBNSAu


『う…ん………』
 目を覚ます。ベッドの上らしい。
 視界に移る天井。見慣れているようで違う。
 私たちの部屋のはこんな洒落たインテリアライトなど置いていない。
 暖色のオレンジが部屋を映し出す。やはりこの部屋は知らない。
 寮の中であることは確かなのだけど。

「え、え、と…目、覚めたかしら? の、呪わないでねぇ〜、お願いだから〜」

 机の下から、誰かが覗き込んでる。リディア先生だ。
 あれ、今回は雷は飛んで来ないのかしら。さっき脅かしちゃったのに。

『あ、はい。その、とりあえず素数でも数えて落ち着きませんか』
 
 涙目で恐る恐る覗かれたら寧ろ先生が幽霊に見えます。

「1,3,5,7,11,13……あぁ、落ち着いた……かな?」

 2が抜けてます先生。

「え、えとどうしてあんな所で倒れてたの?男子寮の前だなんて…
 も、もしかしてウチの子たちの誰かに恨みでも、あ、あっちゃったりとかするのかしら?」
『う、恨みだなんてとんでもない!』
「じゃぁ、誰かに恋してるコース? 一途ねぇ……」
 今どんな想像されたのかしら……。
「今日は2回目よ〜、おばけ見るの…。今日はついてないわねぇ。
 あ、貴女以外は人魂みたいだったのだけど…」

 ん?すると?さっきのは人魂状態で?
 今は人型で見られてて、しかもお部屋まで運んで貰って来たってことね…。
 ってことはもしかしてハァハァしているところ見られてた!?

「あ、あの〜。何考えてるの?そんな深刻そうに…
 あんまり深く考えると白髪が増えるわよ」
 失礼な。これは銀髪です。とりあえずは黒歴史級の変態行為は見られてなかったようで……。


 …あれ?……おかしい。ワタシノカミノイロッテコレダッケ?
 やだ…こんな基本的なこと……思い出せない!?
『え、どうなってるの?家族の事は覚えてる。
 アカデミーでの生活も。編入前の生活も!泣いてくれた友人のことも!!
 全部覚えているのに私のことだけどうしてこんな不明瞭!!?』
「ちょっと、大丈夫?!」
『どこを忘れたの?誕生日?名前?昔好きだった人の名前?
 苦手な食べ物?忘れたくなかった思い出は??
 いやっ、怖い………っ。コワイ!!』 
「しっかりなさい!」
233『傍に居てくれるあなたへ』:2007/02/05(月) 00:43:46 ID:hZQBNSAu

 パァァァン!

『あ……。……ぁ』
 飛んできた張り手。痛みに現実に引き戻される。
 その痛みを寄り処にし、霊の構成である、前提条件を考え直す。
 私の名前はサツキ。弟はユウ。ここだけは間違えない。大丈夫。少なくとも消滅や暴走は無い。
『あ、ありがとうございます。落ち着きました』
「ごめんなさいね…。それにしても、あなたがうろたえる姿を見て、私の方が落ち着いちゃったわ…
 見たところウチの学校の生徒には違いないようだけど、詳しく。ね?」

 順を追って話す。確実に、私の知識の確実に正解できる部分から。
 今は記憶のロストが一時的な欠陥なのかそれとも……それは忘れよう。考えただけで飲み込まれてしまうかもしれない。
 私は亡霊ではなく、半死の生霊。
 事故死した弟を蘇生させるため禁忌を犯したこと。
 そして……

『弟を賢者に出来れば、私を生霊の状態から戻して頂けるという条件が提示されました』
「ん…」
『学長には話を通して頂けると聞きましたが先生方には話が通ってないようですね…』
「ユウ君のお姉さん……そういうこと……」




「ごめんなさい。てっきり学長の話、別のクラスのイオリ君の事かと……」
『勘違いかよ!!!!! なにそれ私雷撃たれ損!?』


『うわ〜ん、訴えてやるぅぅ……』
「それはいいけど、そんな臭い漂わせて泣いてたら強姦でもされたみたいよ?」
 背筋が凍った。確かに今私の背筋が凍った。
 しかも急に何だか覇気が……。
『え……っ』
 いやしかし、臭いが残ってるって発想はなかった!だから先生想い人のくだりでやけに顔赤くしてたのね!?
「窓越しに可愛い弟が自慰でもしてたのかしら?」
『あ……』
「図星?可愛いわね……」
 まって、この人目があの、その、ソッチ系の香りがするんですけれど、その、はい。
『私腐女子なんで、薔薇はともかく百合はちょっと……』
「そう、関係ないわ」
 押し倒される。先生の肌柔らかい……じゃなくて!
『真に受けないで下さい……あと生徒を襲わないで下さい』
「残念ながら『今は』生徒じゃないでしょう?だから、GO U HO U♪」
 しまったそうだった。顔が近いです。そんな近寄られると、
 その、さっきの、ユウ君の……ぁぁ……

234『傍に居てくれるあなたへ』:2007/02/05(月) 00:45:02 ID:hZQBNSAu

「長生きしてると、色々楽しみが増えるのよ〜。
 見慣れてみればあなた、随分美味しそうよ?」
 お、狼!羊とおっとりと天然の皮を被った狼だわ!!
 …それにしても、属性範囲広い…。
 いったいこのエルフ何歳ですか。訊いたら打ち抜かれそう……。
 ってそんなこと考えてる場合じゃない!
『そ、その、勘弁してくださ……ん……』
 せ、せめてフレンチキスから…。違う!!
 さっきから全く正常な判断の下せない私の頭などおかまいなしに、
 私の口の中をリディア先生の舌が蹂躙していきます。
 ち…ちから…はいらない…ぁ…
「ずいぶんと…ん……感じやすいのねぇ…」 
『ん!…んんん…!?』
 なんという制圧力!!
 私の感じる場所を正確かつ迅速に調べ上げ攻めてくる。
 
 れろ……れろ?ちゅぷちゅぱ…ぶちゅ…

『ひぃゃぁ……そ、そ…んなにぃ…そこ舐められるとぉ…』
「やっは…り…ここ…ね?」
 耳元から聞こえる声がこんなに淫靡な魔力を含んでるだなんて…
 キスだけでこんなに感じちゃうなんて…私えっちなのかなぁ…
 でもユウ君たちの凄かったなぁ・・・。
 そんなこと思っている間にも先生の舌が私の舌の側面を執拗に舐め上げます。
「サツキちゃん…ん……面白いくらい感じてくれるのね…
 コッチの気………んぁ…素質十分よぉ…」
『そんなことぉ……』
「あるわよぉ…んぷは……こんなに濡れちゃってるんだから」
『!?!?∀AЩЯ!?』
 気づけば私のアソコはびしょびしょでショーツが透けるに違いないレベルでしsた。

「もしかして初めから期待してた?」

 そんな…さっきまで驚かせていた先生に責められて
 弟たちの行為で性欲を持余して…

「まったくサツキちゃんったら」

 もうなんだから変に逆らわなくてもいいような気がして…
 何だかもう、ずっと、焦らされ続けてて我慢が出来ない……

「い ん ら ん ね ♪」

 頭の中で何かが切れた。

『……て………だ……い』
「なぁに?聴こえないわよ?」
『もっと…してください…えっちで淫乱な私を
 もっともっとぐちゃぐちゃにs

(省略されました。本文の続きを読むには一問多答の馬鹿野郎と書き込んで下さい)

235193:2007/02/05(月) 00:47:22 ID:hZQBNSAu

ラスク女体盛りの裏側でシリアスやろうと思ったらやっぱりネタにしかなりませんでした。
寧ろこっちの方がずっとネタです。
サツキさんは優しいけど、結構ノリが軽そうだと解釈してます。
ユウ君おいてひょっこり逃げる姿とか見るとそんな感じしませんか。
早く元に戻してあげたいです。

しかし日々エロを書き下ろし続けている辺り頭は煩悩で出来ていたとかそういうレベルです。きっと。
フェニックス組とかの存在を知ってぶっちゃけ賢者とか無理じゃね?
と考えはじめた今日この頃です。誰か向ヶ丘で僕と握手。いや、ヘルプ。

あれ、なんかこんな所に選択肢が
<次のエロを投票で決めるわよ>
寮:俺はSM色のある言葉責め万歳な姉の喘ぐ姿を読みたい
広場:オノマトペだらけの無駄にエロい純愛。ショタどもの本番はまだなのか。
墓場:>>193は墓に埋められてそのまま往ね。

236名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 01:34:51 ID:d9axiioX
広場でよろしくお願いします。
237名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 01:49:45 ID:EtsfdmSM
乙です!
サツキさんは弟に誤答を教える事も多いみたいなので、結構おっちょこちょい
なんじゃないかと思います。

ステージ選択は寮キボンヌ、というわけで
>>234
( ゚∀゚)っ「一問多答の馬鹿野郎」


今日はすごい日ですね・・・
238名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 07:50:40 ID:AFLd4KBw
>>193
全然ダメね。
文章自体はそこそこ面白いけど、
もともと男の子という設定を破壊してまで萌えキャラ(自分にとってか)にしたらそのキャラを殺すことになると思わんか?
そのキャラがかわいそう。
それするぐらいならオリキャラでやった方がまだマシ。
239名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 07:58:37 ID:a/3vVX9D
乙です!

ところで、
>「1,3,5,7,11,13……あぁ、落ち着いた……かな?」

> 2が抜けてます先生。
1は素数じゃありません二人とも。

ということで、そんなところで間違えちゃう二人には、「寮」でお仕置き、ことエロが必要ですね
「一問多答の馬鹿野郎」で。
240名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 09:26:06 ID:hZQBNSAu
出勤前にレス確認。
あ、すみません…。本当に選択して下さって……

>>236
ゃぁ、趣向が合う仲魔のようだね

>>237
今回のサツキさんの性格ベースとなった台詞が
『大丈夫大丈夫w』
『かっこいいぞ♪』
『あちゃー……』
の三つ。個人的には腹黒とドMを追加したい所だが前者は我慢している。

>>238
百合が好きな人もいれば、薔薇が好きな人も居る。
鬼畜好きが居たかと思えば純愛好きが居る。
どれだって公式設定でもカップルでもなくし、結局はアレも妄想これも妄想さ。
女体の是非より、私の方を全力でもっとなじって!!頼む!!(Mすぎる

>>239
やぁ、誰も突っ込んでくれなかったらどうしようかと思ったよ。
ちょっと小躍りしてしまったさ、ありがとう。
241名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 09:26:14 ID:AFLd4KBw
>>235
なんにせよ、ラスク女化はもうやめてくださいね。
元々が好きな人に対して物凄く失礼だからね。
なんで失礼かっていうのはあんた頭悪くなさそうだし説明するまでもないと思うけど。
それスルーするとかで抑えられる様なレベルの怒りじゃないんで。
普通に妨害されてもおかしくないからね。
どうしてもやるんならジークかガブリエルでってことで。
242名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 09:34:54 ID:AFLd4KBw
>>240
あんたのやってる行為は、
「元々男の子だったラスクには何の価値もないゴミだったんだけどぉ、マンコと乳つけて、とりあえずな値打ちつけときましたんでぇ。」
ということなんよ。

元々お前にとって何の価値もない本物のラスクが好きな人らはどうなんねんっていう話。
ゴミ好き相手だからって思って舐めてんですか?

キャラを破壊することは、それが好きだった人達に対する侮辱行為。
やめてください。そういう侮辱行為は。
243名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 09:49:05 ID:hZQBNSAu
>>242
OK、素数を数えて落ち着くんだ…ま、まってくれ!
怒らせてしまうのは私の本意では無いんだ!ごめん!!すまなかったっ。
私もオプションも何も無くたってラスク凄い好き!!本当だよ?
私はこんな困った子だから私の事は荒らしが居ると思って華麗にスルーするのがきっと一番さ!
いや、本当、すみません。
244名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 09:50:12 ID:d9axiioX
>>241
「原作のイメージを壊されたくない人は読まないで下さい」ってのがこの板のルールの筈だが。
脳内設定を押し付けるのは良くないぞ、おばちゃん。

193氏、軽いノリでこれからも期待してます。
245名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 09:51:30 ID:AFLd4KBw
>>240
>結局はアレも妄想これも妄想さ。
まぁ妄想するのは自由だけど、そういう妄想の形は自分の頭ン中かご自分のサイトの中でやってください。
こういう誰でもかけるようなところでやったら非難されようが妨害されようが文句言えないですよ。
あんたの侮辱作品のせいで傷ついて腹立ってる人間が何人もいるんでね。それだけはお忘れなく。
246名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 11:55:41 ID:81pkX5GW
端から見たら>>245の方が十分荒らしに見える件。今のところ野次ってるのこいつだけみたいだし。嫌なら手前がNG登録するなりなんでもできるだろ。追い出しは解決にならんよ。
何人てどれくらい?サイレントマジョリティなんて馬鹿なこと言い出すんじゃないだろうね?
>>193氏は気にせず突貫すりゃいいと思うよ。

一問多答の馬鹿野郎
247名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 12:21:58 ID:gX59gkHe
「我々ラスク使いはこんなお子ちゃまだらけですよ」って
自分で言ってるようなものだな
248名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 13:07:05 ID:hZQBNSAu
ちょ、ちょっと〜、おっちゃん喧嘩は嫌ですよぉ……
ここ21禁だし>>245も分別の大人の筈だし本気で嫌がってるみたいだし
きっと、キャラが凄く大好きだから嫌なんですよ。
私が引きますですよ……
しかし>>244>>246の言葉は嬉しい。ありがとう。

とりあえず、昼休みに気になって来ちゃったけど、
おっちゃん午後の仕事働いてくるからね!
け、喧嘩しないでね……?いや、ほんと、すみません。
百合はとりあえず終わらせていいのかな、かなぁ……
249名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 14:28:09 ID:X+rTUhLf
ウェットなスレだから起こる事だよなあ、この騒ぎ。
ここ本当にPINKちゃんねるか? おまいらもうちょっとクールにいかないのか?
まあ>>193がNG・カプをはっきり明記したり
(投下前の1レスだけではなく投下中の名前欄も。
自分はリディアサツキの方も最初は女体化かと思って読み飛ばした)
自分語りや全レス返しなどせずにしていれば
>>241に付け入る隙を与えずにすんだとは思う

>>241もとんでもなく粘着質だけどね
女体化嫌ならブラウザ閉じて>>193を超えるような力作書けばいいじゃないか。
それが出来ないのは自分が子供ですって言ってるのと同じなんだぜ?

まあこれも一つのいい経験だと思って>>193頑張れ。
今度からは噛み付かれないように自衛策はきちんとな
250名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 18:49:30 ID:9n/qrgEB
>自分語りや全レス返しなどせずにしていれば

関係ないのでは・・・
それを禁止されるのは物書きとして悲しい。

他は同意。
特に第2段落の2行目。それがここのルールだと思う。
マラ様やクララなんて人気の割に物書きが頑張ってる気がする。
(思うとか気がするばかりですまない)
251名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 19:30:15 ID:X+rTUhLf
自分語りも全レス返しもするなとは言わないけど大量に、ここで、する必要があるのか?とは思わないのか?

下手な謙遜するくらいなら推敲してから投下しにくればいいし
自分設定や自分の萌えを語るくらいなら
自分専用の保管庫でも作ってそっちですればいいじゃないか。
ここは凄く和気藹々として雰囲気のいいスレだし
初心者の書き手も投下しやすくて良い場所だけれど、
匿名掲示板でそれをやると絡まれやすいんだって事は意識した方がいいんじゃないのか。
「ああ反応が欲しいんだな、感想欲しいんだな」と優しく見てもらえるか、
「ヘタレの癖に誘い受けしやがって、変な口調でぶっててうざいんだよ」と思われるかは完全に受け手次第だし
ちょっとでも嫌悪感を持って潰したいと思ったららすぐに行動に移せちゃう場なんだよ、ここは。
それを頭に置いた方がよくはないか? みんな無防備じゃないのか。

雰囲気の良さは代えがたい美点だと思うが、こんなに書き手がSS以外で饒舌なスレって自分としてはちょっと怖いぞ。
252名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 19:34:07 ID:X+rTUhLf
たららって何だよ自分舌回ってないぞorz

まあなんだ、一問多答の馬鹿野郎!
253名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 20:24:34 ID:PbrvTn+i
えーと久しぶりに荒れてるね…

女体化はどうしてもこういうの起きやすいからしゃーないかとー
いいスレなんだから皆頑張ろうぜー
254名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 20:47:07 ID:3ijGJ7Ko
さて、何事も無かったかのように再会↓
255名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 20:56:00 ID:FDPOSgSx
>>251にレスを打ち込む直前だったのだが・・・・
何事もなかったかのように再開↓
256名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 23:02:36 ID:T8WsqFhG
\(゚∀゚)/ウェーイ
257名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 00:44:35 ID:uyx3e6cF
まぁ>>193はちゃんと最初にこういうオチだってことを書いておかなければならない。
どんな作品でも形にして誰でも見れる場所に残しておく以上、
これを読んだら読み手がどう思うか、そういうのを少しは考えておかないとダメだろ。
そういう配慮が欠けていると、攻撃されてもおかしくない。

「生まれた時から女の子でした」というオチは正直実際キャラを殺してる行為だから(魔法の力で1話限りでそうなりましたとかなら別だが)、
そういう"元々のキャラを愛してる者"には少なからずとも嫌悪感を与えることも予想されるはずだ。
だから一番最初に「すいません」とか「ごめんなさい」とか書いてちゃんと気持ちを伝えとかなければならない。

まぁ俺が見せたるわ。
メス化しないでも萌える本物のショタッコ同士のエロSSってヤツを。


W A R N I N G W A R N I N G W A R N I N G 
◆この作品は正真正銘の小細工抜きのショタッコ同士のエロシーン。

◆ふたりに恋愛感情はありません。挿入もありません。801にあらず。でもショタ同士のエロ。

◆稚拙な文章が目立ちます。スマン。

◆一応ショタッコも悪くないなーと思ってもらえるよう努力はしている。だがショタッコ自体がアカンって人はもう見ないでタイトルかIDをNG登録した方がいい。

W A R N I N G W A R N I N G W A R N I N G 
258ミルクレクチャー - 1:2007/02/06(火) 00:45:34 ID:uyx3e6cF
「ぐすっ…ひぐっ……ラスクぅ……開けてぇ…開けてよぉ……。」
「わっ!ユウ?どうしちゃったの?なんで泣いてるの!?」
夜も寝静まり寝ようとしたラスクに突然真夜中の訪問者が訪れる。
ドアを開けるとなにかに怯え涙をぼろぼろこぼして立っているユウがいた。
何を聞いても泣き止まないユウをとりあえず部屋に入れ、ベッドの上に座らせ、理由を聞く。

「ユウ、一体なにがあったの?」
「えっとね…ラスク……ぼく、おちんちんが…お病気になっちゃったのぉ。」
「ええっ!?ちんちんが病気って、ユウ、一体ちんちんがどうしちゃったっていうの?」
「うん…えっと……。」
「ゴクリ……。」
ユウの思いつめた表情を見るときっとただごとではないことを予想し、思わず息を飲む。
(まさかおしっこの代わりに血とかが出たりしてるんじゃ……もしそうなったら病院行くしかないよね……。)
最悪の事態を想像したラスクはユウの口から出た言葉を覚悟して聞く。
「朝…起きたらね……パンツの中にね…その……白い…ネバネバしたのがついてたのぉ……。」
「……へ?」
ユウの言葉に思わず目を丸くする。
「ぼく…今までこんなの見たことないから……おしっこじゃないの出たの初めてだから……だから…病気になっちゃったんだぁ……。」
「ひょっとしてそれって……てゆか、そ、それだけ……?」
「うん…ぼくもうこわくて眠れないよぉ……やっぱりぼく…死んじゃうのかなぁ……?」
「……くっ……あははははははははは!!」
ユウの言っていた病気にラスクは思わず大笑いしてしまった。
「!?ラスク!?」
「ユウったら驚かさないでよお!!ボク本気で心配したじゃんかあはははははははははは!!!」
「……ヒドイよラスクったら!!ぼく、本当に死ぬかもしれないってずっとこわかったんだよ!?ラスクなんて大嫌い!!」
「わわわごめん!!だって、病気じゃないから安心したのと同時にすっごくおかしくって、つい……。」
「ぼく、すごくこわくて、でも、こんなこととっても恥ずかしいからおねえちゃんにだって相談できなかったし……だからラスクしかいないと思ってこっそり抜け出して来たのに……。」
「ユウ……ごめん。知らなかったんだ。ユウがそんなに思いつめていたなんて……ホントにごめんね……。」
「ううん…いいよ。ぼくも怒っちゃってごめんね……。」
「……それじゃ、もうこわくないようにボクがちゃんと説明してあげるね。(……おねえちゃん?)」
パニック状態が解けたユウにレクチャーしてあげるラスク。
259ミルクレクチャー - 2:2007/02/06(火) 00:46:08 ID:uyx3e6cF
「ユウが朝出した白いのって精液っていう、子供を作るためには必要なものなんだ。」
「ええっ、そうだったの?」
「これが女の人の体の中に入ると、赤ちゃんになるんだよ。」
「赤ちゃんになるの?」
「そう、だから、これって病気でもなんでもないんだ。」
「病気じゃなかったんだ……。」
「で、この精液っていうのは、ボクたちぐらいの男の子はみんな出るんだ。」
「じゃあラスクも出るの?」
「ええっ?ボク?……ええっと……出るよ…もちろん……。」
「ホント?じゃあ、ラスクが白いの出してるとこ、ぼくに見せてよ。」
「ええっ!?なんでそうなるの!?」
「だって、みんな出るんでしょ?」
「そりゃ出るけど、どうしてボクがユウの前でしなきゃなんないのさ!」
「実際この目で見ないと、病気じゃないって確信できないよ、ぼく、こわくて眠れないよお……。」
「うぅう……しょうがないなぁ……。」
そう言ってラスクは渋々と半ズボンを、そしてパンツを下ろした。
ぷるんとユウの目の前にラスクの幼い性器が露になる。
「うぅ…なんだか恥ずかしいなぁ……じゃあ、いくよ……。」
ラスクによる実践つきのミルクレクチャーの始まりだ。

「いい?こうやってちんちんの中身を覆ってるこのやわらかい皮をつまんで、いっしょに中身を擦るんだ。」
ラスクは幼いシンボルの先端まで覆っている色白の包皮を小さな2本の指でつまんでそこを前後に擦りだす。
くにゅっくにゅっくにゅっくにゅっ……。
すると下方に垂れ下がっていた先端が徐々に上方を向き、
肌色のつぼみの様な形状をしていた幼いシンボルは先っぽがピンク色のツクシへと変化していった。
ユウはその過程を一瞬たりとも見逃さず、ラスクの性器の変化をじっと凝視していた。
「わぁあ…ラスクのちんちん…おっきくなった……。」
「んぅ…んんぅ……ユウ…あんまりじっと見ないでぇ……ボク…恥ずかしいよぉ……。」
「あぅ…ごめん…でもちゃんと見て勉強しなきゃダメだから……で、おっきくなったけど、この後どうするの?」
「どうするも何も…このまま擦り続けてればいいだけさ。」
そう言って、未成熟な肉棒を擦り続ける。
260ミルクレクチャー - 3:2007/02/06(火) 00:48:01 ID:uyx3e6cF
ラスクが擦り始めてから数分ほど時間が経過していた。
いつの間にか先っぽまで包んでいた色白の包皮が少しめくれ、めくれた部分から小さな鈴口が、そしてピンク色の中身がわずかに顔をのぞかせていた。
「ラスクって、ちんちんの皮、めくれるんだ……。」
「うん……でも、おっきくなった時じゃないと痛くてめくれないんだ。それに、めくれるといってもこの先っぽの半分までで、それ以上めくろうとするとすっごく痛くてとてもムリなんだ。」
切ない喘ぎ声を上げながらラスクが答える。
「ふぅん……ぼく、前に少しだけめくろうとしたことあったけど、その時すっごく痛かったから、絶対無理だと思ってた。」
「レオンやタイガなんか、全部めくれてるんだよ。普通の状態でだよ?」
「ええっ!?そうだったの!?」
「大人はみんなそうなんだって。いいなぁ、ボクも早く大人になりたいなぁ。ユウだって大人になったらきっとめくれるようになるよ。」
「ホントに?じゃあぼくも早く大人になりたい!……あれっ?ラスク、なんか透明なのが出てきたよ……おしっこかなぁ…?でもなんか…ネバネバしてるよぉ……?」
「んぅ…うぁ……これはおしっこじゃないよ。おちんちんが気持ちいいと出てくるものなんだ……。」
くちゅっくちゃっくちゃっくちゅっ……。
いつの間にやら小さな鈴口から溢れ出ていた先走りが、大部分を包皮に覆われたラスクの性器の先端を、指を濡らしていた。
荒くなったラスクの女の子のような喘ぎ声、幼い肉棒とぬめった液体が擦れる音が部屋中に響いていた。
「おちんちん…気持ちいいの?」
「う…うん…気持ちいいよぉ……うぅ…ボク…もう…そろそろ……。」
さすがに友達の前で射精するわけにはいかないと手を止め、離した。
「ふぅ…ふぅ……こんな感じ……ユウ…わかった……ひゃっ!」
手を退けて開放されたはずのペニスに急に感じた感触に驚く。
見るとさっきまで黙ってレクチャーを聞いていたユウがラスクの今にも爆発しそうなつくしを摘んでいた。
「ちょっとユウ!?なにやってるの!?」
「うわぁ、硬ぁい。それに、すごく熱い……。」
「ダメだよ!!ユウ!!そこ触っちゃダメェ!!」
「だってもう少しなんでしょ?ラスク、手が疲れたみたいだから代わりにぼくが出してあげるね。」
「うぁッ!そうじゃないよ!!やっぱり人前で出すのはヤだよぉ!!やめてよぉ!!」
「えっと、こうすればいいんだよね。」
くちゅっくちゅっくちゃっくちゅっ……。
「ふぁッ!あんッ!らめェ!触っちゃヤぁ!!」
ラスクの制止を聞かず、今度はユウの手によるレクチャーが再開された。
再び液と肉棒の擦れる音とラスクの激しい喘ぎ声が響きわたる。
すでに射精に近い状態だったのと、人の手に擦られる感触で、あっという間にラスクの性器に限界が訪れた。
「ユウ…おねがい……やめてぇ……これ以上されちゃうとボクぅ……。」
「まだ出ないのかなぁ…もう少し強く擦ってみよっと。」
最初よりも少し強い力で、速いペースで擦りだす。
くちゃっくちゃっくちゃっくちゃっ。
「うあッ!ダメ!ボク!もう!でちゃ!でちゃ……うわあああああッ!!」
びゅるるッ!!びゅるるるッ!!びゅく!!びゅくん!!びゅるるるるるッ!!
「わっ!!」
手の中のつくしの突然の爆発にビックリし思わず目をつぶってしまうユウ。
261ミルクレクチャー - 4:2007/02/06(火) 00:48:42 ID:uyx3e6cF
「………わぁあっ!?なにこれ!?」
目を開けると、手と顔に大量についたヌメヌメした得体の知れないものにもう一度ビックリした。
目の前にいたユウの顔、体、髪の毛にラスクの精液が大量にかかったのは言うまでもない。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……うぅう…やめてって言ったのにぃ……ユウのバカぁ……。」
「ごめん…ぼく…どうしても白いの見てみたかったから……。」
「うぅう……。」
「それよりなんかぼくの手や顔にいっぱいヘンなのついてるけど…これって……わっ!よく見たらこれ、ぼくが朝見た白いのだよ!ラスクが今出したの!?」
「だから言ったじゃん。誰でも出るって……。」
「うわぁ…これが”せいえき”っていうんだ。これが赤ちゃんになるんだぁ……。」
「そうだよ…さっきみたいにちんちんを擦ってたらユウだってちゃんと出るんだよ……。」
「へぇー……それにしても、なんか体中、くさくてベドベトするよぉ……。」
「あ…ごめん…ユウ……ボク…ユウの顔…汚しちゃったね……。」
「ううん…やめてって言ってたラスクの言うこと聞かなかったぼくがいけないんだ……ぼくの方こそごめんね……。」
「んじゃ、お風呂入ろっか。ユウの顔にいっぱいついちゃったボクの精液、洗い流さなきゃいけないし、ボクも今のでいっぱい汗かいちゃったしね。」
「うん!行こ!」
お互いに謝りあったふたりは部屋の風呂場に向かった。
262ミルクレクチャー - 5:2007/02/06(火) 00:49:18 ID:uyx3e6cF
脱衣所に入ったふたりはさっそく汗や精液で汚れた服を脱いで洗濯機に入れた。
「じゃ、入ろっか。」
「うん!」
「まずはユウの方からキレイにしなきゃね。ユウ、こっち来て少しの間目を閉じてて。」
「うん…。」
ザバザバザバーーッ。
まず、ユウを逆さにした洗面器に腰をかけさせ、体中についた自分の精液をお湯で綺麗に洗い流そうとする。
だが、大量にかかっていた精液はお湯をかけたぐらいでは簡単には取れなかった。
「あれれぇ取れないなぁ。それじゃあボクがユウの頭洗ってあげるから、ユウはその間自分の顔や体洗いなよ。」
「うん、ごめんね、ラスク。」
「ううん、いいんだ。さ、ユウはせっけんをタオルにつけて体洗って。」
そう言ってユウの後ろに回り、シャンプーを取り出してユウの頭につける。
わしゃわしゃと泡立てて頭を洗ってあげるラスクとゴシゴシとタオルで自分の顔や腕や体や足を洗うユウ。
ふたりで頭と体を分担して洗うので、全身が泡まみれになるのにそう時間はかからなかった。
「じゃあお湯かけるから目ぇつぶってて。」
ザバザバザバザバーーッ。
再びラスクがお湯をかける。
「わぷっ!」
「どう?取れたかな?」
「うぅん……もう大丈夫みたいだよ。」
「ホント?よかったっ!」
ユウの体中についていた精液がキレイさっぱり取れたのを確認したラスクはホッと胸をなでおろした。
「次はラスクの番だね。はい、こっちにかけて。」
「えぇえ?ボク自分で洗えるからいいよぉ。そんなに汚れてないし……。」
「ダァメ。今度はぼくがラスクをキレイにしてあげるんだもん。」
「もう…しょうがないなぁ……。」
嫌がりながらも内心嬉しいラスクはユウの言われたとおり洗面器に腰をかける。
今度はユウがラスクの後ろに回り、シャンプーをラスクの頭につけてわしゃわしゃと洗ってあげる。
その間ラスクは汗はかいていたがユウのように体が精液で汚れたり匂いがしみついていなかったので体を洗う必要はなかったが、
さっきのレクチャーで性器がベトベトになっていたのでそこだけユウが使っていたタオルでゴシゴシと洗ってキレイにしていた。
「ラスクぅー、お湯かけるよー?」
「いいよー。」
ザバザバザバザバーーッ。
「ぷわっぷ!」
「ラスクもキレイになったよ。よかったね。」
「そうだね。ありがとう、ユウ。」
「えへへっ、どーいたしましてっ。」
「それじゃ、せっかくだしお風呂にも入ってこ。」
「うん!」
汚れも汗も流しすっかりキレイになったふたりは湯船に入った。
263ミルクレクチャー - 6:2007/02/06(火) 00:49:56 ID:uyx3e6cF
「ふあーっ、あったかーい。」
「あったかいよねー。」
「それにしてもさっきはビックリしたよね……。」
「さっきって、精液のこと?」
「うん、だって本当にちんちんからあんな白いのが出てくるとは思わなかったんだもん。」
「ビックリした?」
「ビックリした!しかもあんなに勢いよくいっぱい!」
「でも、これで病気じゃないってわかったんだから、もう心配いらないよね?」
「うん、でもなんか、ヤだなぁ……。」
「ヤって、なにが?」
「だってぼく、これからも朝起きた時パンツの中に白いおねしょしてたら、そのたびにパンツ洗わなきゃいけないんだもん。」
「そうだよね……そうだ!ユウ、ここで精液出してみたら?」
「ええっ?なに言ってるのラスク!?」
「だってこれからちゃんと寝る前とかに精液出せるようにしたら今朝みたいにパンツ汚すこともないんだしさ。」
「それはそうだけどぉ……。」
「ボク、ここでちゃんとユウが精液出せるかどうかここで見ながらアドバイスするからさ。」
「でも…恥ずかしいよぉ……。」
「ちぇー、ユウったらボクにはあんな恥ずかしい思いさせて自分はやってくれないんだぁ。」
「ラスクぅ……やっぱり怒ってる……?」
「えへへっ、冗談だよ。ここにはボクとユウしかいないんだから、恥ずかしいことなんかなんにもないよっ。
「ラスクぅ……。」
「ボク、ユウのために早く精液出せるようになって欲しいんだ。だから、ねっ?」
「ラスクぅ………わかった…やってみる。」
湯船から上がって洗面器に腰をかけたユウは、自分の幼い性器をつまんでさっきラスクに教えてもらった通りに擦ってみる。
くにゅくにゅくにゅくにゅ……。
「んぅん……ラスクぅ…あんまり気持ちよくならないよぉ……。」
「皮といっしょに中身を擦るんだよ?ちゃんとやってる?」
「やってるけどぉ…全然気持ちよくなんないよぉ……。」
"気持ちいい"のがどんなのかもわからないユウが自分から性器を"気持ちよくしよう"なんてことが容易ではないのは言うまでもない。
「ラスクぅ…精液どころかちんちんが大きくすらならないよぉ……どうしよぉ……。」
「うーん困ったね………よしっ。」
「わぁっ!!ラスク!?なにするの!?」
「じっとしててユウ。いい?こうやって、擦るんだよ。」
一向に気持ちよくなる気配のないユウに見かねたラスクが、湯船から上がって後ろに回りユウのをつまんでさっき自分がやったように擦ってやる。
「ヤぁ!!ラスクぅ!!くすぐったいよぉ!」
「暴れちゃダメだよユウ。こうすれば気持ちよくなるはずなんだ。」
嫌がるユウを振りほどいて強引に性器に刺激を与える。
「ヤぁ!!くすぐったいってばラスクぅ!!触っちゃヤだぁ!!」
「なんで気持ちよくならないのかなぁ?もう少し強く擦った方がいいのかな?」
さっきよりも力を込めて擦ってみた。
くにゅっくにゅっくにゅっくにゅっ。
「イヤぁ!!ラスクぅ!!痛いよぉ!!やめてぇッ!!」
「わっ!」
とうとうくすぐったさが痛みに変わり耐えられなったユウはラスクの手をはねのける。
まだ性に目覚めていないユウは擦られても気持ちいいという感触はなく、くすぐったいか痛いかのどちらかだけだった。
「うぅう…ラスクぅ……痛いのヤだよぉ……。」
「ご、ごめんユウ!」
「ラスクぅ……もうヤぁ……。」
「ホントにごめんユウ!もう痛いことしないから!絶対しないから!だから泣かないで!」
「うぅ…うぅう……。」
涙目になって嫌がるユウに何度も謝るラスク。
だがユウは目に涙を浮かべて答えない。
「ユウ…もう1回だけ…もう1回だけ!………ユウ…おねがい……。」
「………うん。」
もう1回だけと懇願するラスクに小さくうなずいた。
「それにしても困ったなぁ…どうしたらいいんだろ………そーだ!」
全く進展しない現状に頭を悩ませるラスクだったがふと、痛みなど一切なく性器を刺激する方法を思い出した。
(アレなら絶対大丈夫だよね……でも、アレを男の子のボクがするのぉ?でも、大好きなユウのためだもんね。よしっ……。)
264ミルクレクチャー - 7:2007/02/06(火) 00:50:32 ID:uyx3e6cF
「ユウ、少しの間だけじっとしててね。大丈夫。今度は絶対痛くないから。」
「ラスク?」
ラスクはユウの股の目の前に回った。
ラスクは初めてユウの性器を目の前で見た。
ユウの性器は年上だけあって、やはりサイズはラスクよりも少し大きかった。
だが、性的な刺激を受けたことのないユウの性器はラスク以上に色白で先端までかぶっている包皮もラスクよりたくさん長く余っており、
その形状をラスクのが肌色のつぼみのようだとするなら、ユウのはまるで肌色の象の鼻のようだった。
ラスク以上にキレイな色と形はわずかな刺激さえまったく受けたことがないとてもまっさらな新品の状態であるのを物語っていた。
「ユウのちんちんって、ボクのよりちょっと大きいけど…なんだか……ボクのよりカワイイなぁ……。」
「んやぁ…ラスクぅ…あんまりじっと見ないでぇ……。」
「あ、ごめんユウ…ユウのちんちん、とってもカワイイから、つい見とれちゃった……。」
「ふぇ……?」
「ううん、なんでもないよっ。それじゃ、こわかったら目閉じててね。」
ユウに注意を促し思いついたアレを実行する。
「う、うん……(ドキドキ……ラスク…いったいなにをするんだろ……?)」
ドキドキしながら目をつぶってラスクがくるのを待つ。
「それじゃいくよ……ぱくっ。」
「んっ!!?」
ユウは性器が急にあたたかい何かに包まれるのを感じた。
(あれ……なに……?ちんちんが…とっても……あったかいや……なんだろ……?)
未知の感覚に驚き恐る恐る目を開ける。
「わぁあ!!ラスク!!ななななにやってるの!?」
「なにってユウのちんちん気持ちよくしてあげてるんだよ。どう?気持ちいい?」
ラスクはユウの幼い性器を口に含んでいた。
ユウは友達が自分にしている信じられない行動にパニック状態になっていた。
「なななななに考えるのラスク!?そこ!おしっこが出るとこなんだよ!?そんなとこ食べるなんてヘンだよぉ!!」
「ヘンじゃないよ。ボクいつもアロエちゃんにしてもらってるんだよ?気持ちいいでしょ?」
「アロエちゃんが!?うそッ!?ヤぁッ!やめてラスクぅ!!」
「じっとしてったらユウ。じっとしてくれなきゃちんちん気持ちよくできないじゃん……そうだ。」
ラスクは口の中の象さんを離すまいとさらに後方にある2つの玉も口の中に含んだ。
ユウの性器はラスクよりは大きいといってもまだまだ未成熟な小さなもので、
成人した男性に比べればサイズ、形ともにラスクとほとんど変わらないとても可愛らしいものである。
なので子供のラスクの口でも先端から奥の玉々まで簡単に全部すっぽり収まる。
「ひゃぅっ!!タマタマまでぇ!!」
そして股間から伸びたユウの細い足をそれぞれ自分のワキに挟んで手でふとももを掴み絶対逃れられないようにした。
(うわぁ、ユウの足ってやわらかくて、ツルツルしててとっても気持ちいいな……。)
友達の足の持つ滑らかな感触にちょっとした恍惚心が芽生える。
「それじゃ、今度こそいくよ……。」
「イヤぁ……やめて…ラスクぅ……。」
何度も懇願するが一向に聞いてもらえず、ラスクがユウの性器を口から離すことはなかった。
本格的にラスクによるミルクレクチャーが始まる。
「じゅる…じゅるる…じゅぷるるっ…ちゅぽんっ……。」
「……ヤぁ…ヤぁあ……。」
ラスクがユウの性器を口に含んで数分、ラスクの徹底ぶりにすっかり観念したのかユウはもうわめいたりも暴れたりもせず、わずかに体をよじらせ嫌がり続けるのみであった。
「じゅるる…じゅぷっ…じゅぽっ…じゅぽんっ(ユウ…早く気持ちよくなってね……。)」
その時である。
「……うぁっ?」
ラスクが暖かい舌で刺激を与えているうちに、嫌がり続けていたユウに変化が現れた。
急におとなしくなりさっきまで出し続けた嫌がる声も出なくなった。
「なに…これ……?」
ユウは自分の性器に初めて受ける感触に戸惑いだす。
(あ…効いてきたかな……。)
ラスクは口の中のやわらかい性器が少しずつ硬くなっていくのを感じた。
「うぁあぁ…ラスクぅ……なんか…ちんちんが…ちんちんがぁ……ヘンだよぉ……うぅ…うぁんっ……。」
ユウが不思議な感覚に喘いでいるのもお構いなしにラスクの口の中の性器はどんどん硬さを、大きさを増していった。
ユウが未知の快感に苦しみだしてから"象さん"が"つくし"に変化するまでにそう時間はかからなかった。
265ミルクレクチャー - 8:2007/02/06(火) 00:51:05 ID:uyx3e6cF
「じゅぷっ…じゅぽんっ。ふう……。」
口の中で硬く大きくなりきったユウの性器を一旦口の中から離した。
「ユウ、見てごらん。ユウのちんちん、こんなに大きくなったよ。硬さもこんなに。ほらっ。」
「うぁっ!」
硬くなった幼い茎をつままれて思わず声を上げる。
ラスクに言われて変化した自分の性器を目の当たりにする。
「これが……ぼくの…ちんちんなの……?」
普段の幼い象さんしか見たことのないユウは初めて見る自分のつくしの姿に驚く。
「さわってごらんよ。」
「うん……。」
ラスクに言われて硬くなった性器に触れてみる。
「うわぁ…硬くて…熱ぅい……」
大きさ、硬さ、熱さ、初めて触る物体はまるで自分のものじゃないようにすら感じた。
「ちんちんの皮もさっきはあんなにあったのに、今じゃこんなに減ってるよ。」
「ホントだ……。」
いつもはぞうの鼻のように余っていた皮も先端まで被っている点は変わらないが、小さな鈴口が見えるほどまで後退していた。
「じゃあ、先を続けるよ。ここからが大事だから、がんばってね。ぱくっ。」
「ふぁっ!」
初めて見る自分のつくしを堪能する時間は終わり、再びあたたかい咥内の中に包まれ、ユウは思わず喘ぎ声を出す。
「じゅるっ…じゅぷっ…じゅぷるるっ…ちゅぽんっ。」
「んぅ……あぅん……ふぁ……うぁぅ……。」
茎を舐める音と女の子のようなキレイなボーイソプラノな喘ぎ声が風呂場の中でずっと響いていた。
(やっぱりすごくヘンな感じ……だけど…なんだろ……なんか…この感じ……イヤじゃないや……ううん…やめて欲しくないかも……これが…気持ちいいって…ことなの……?)
ラスクのあったかい愛撫を完全に受け入れ、いつの間にかユウはラスクの背中を抱き寄せていた。
「んぁ……んぅぅ……ラスクぅ…ラスクぅ……気持ちいいよぉ……。」
(ユウ、ボクのお口でこんなに気持ちよくなってくれてる。なんだか嬉しいなっ。)
「じゅるっじゅぽっちゅるっちゅぽっじゅぷっじゅぱっ。」
自分と同じ男の子の性器を舐めることなど、もともとは乗り気ではなかったが、
自分の努力が実ったのが嬉しいのか舐めあげるペースを上げ、やわやわと玉袋をやさしく揉んであげ、本来の予定以上のサービスでユウのつくしを愛撫してあげた
「んぅ…うぁ…んぅん…あぅ…んぁんぅ……。」
ラスクの愛撫による快楽にすっかり身を委ねてしまっていたユウにはもはや喘ぎ声しか出ない。
(ん…なんかしょっぱいや…透明のネバネバが出てきたのかな…じゃあもうちょっとだね…ユウ…がんばって……。)
ふたつの音とふたりの時間はしばらく続いた。
266ミルクレクチャー - 9:2007/02/06(火) 00:51:44 ID:uyx3e6cF
その瞬間は訪れた。
性器を包むあったかい快楽に酔っていたユウに突然全身から性器に集中し、腰の奥からこみ上げてくる何かが襲った。
「うぁっ!ラスクぅ!なんかちんちんに!ちんちんに!なんか来ちゃうよぉ!!ヤッ!ヤぁッ!!」
「そろそろかな…よぉし。」
ラスクはユウの幼い肉茎を覆っている包皮の隙間の中に舌を差し込んでわずかに見えるピンク色の中身を舌先でなでてあげた。
今まで触れられた事のない非常に敏感な部分を刺激されビリリと痺れる刺激と同時にさっきまでとは比べ物にならない程の快感に襲われた。
それが決め手となったのか口の中の幼いつくしが突然膨らんだ。
「ヤぁッ!!ダメ!!ラスクぅ!!ちんちんから!!ちんちんから!!なんかでちゃ!!でちゃ!!うぁッ!!うぁぁぁぁぁんッ!!!」
びゅるッ!びゅるる!!びゅるるる!!びゅるるるるるッ!!!
「うわっ!」
口の中のあったかい刺激に加えて最後の強烈なトドメによって信じられないほどまでに物凄い量の精液をぶちまけた。
「んんッ!?んぐッ!!んぐぐぅッ!!」
あまりの強烈すぎる快感によりラスクの背中に手を回していた腕に力が入り、
その結果射精した瞬間離すはずだったラスクの口がユウの肉茎から離れることができず、口の中にユウの大量の精液が放出された。
(んぐッ!!苦い!!苦しい!!ユウ!離して!!)
口の中の苦しさに耐え切れずなんとか口を離そうとするが、背中にユウからの力が加わっていて、なかなか抜け出せない。
「ぷはッ!!」
びゅびゅうッ!!びゅくんッ!!びゅるるッ!!びゅるッ!!びゅびゅびゅうッ!!!
ようやくユウの肉茎から離れたラスクだったが、まだ、初めて爆発したつくしは勢いを衰えることを知らずしばらく暴れ続けていた。
「ひぁぁぁぁぁぁぁッ!!!あんんんんんッ!!!!ふぁッ!!うぁぁぁぁぁぁぁんッ!!!」
ものすごい絶叫をあげながら、ユウは生まれて初めての射精を最大級の快感で味わっていた。
びゅるるッ!!びゅびゅうッ!!びゅくんッ!!びゅくッ!びゅくん!びくん、ひくん……。
しばらくして幼い肉茎の初めての暴発はおさまった。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ………うわッ!!」
初めての射精の快感の放心から立ち直ったユウは目の前の光景に驚いた。
自分の射精のせいで体中から口の中までまさにミルクまみれのラスクがいた。
その量は先程ラスクが出したものの比ではなかった。
「ラ!ラスク!大丈夫!?」
「ぷはっ……はぁ…はぁ…はぁ……。」
「ご!ごめん!ごめん!ラスク!ぼく!ぼく……。」
「はぁ…はぁ……ううん、いいんだ。さっきボクもユウにかけちゃったんだもん。これでおあいこ、ねっ?」
「ラスクぅ……。」
「えへへっ。それより精通おめでとう。」
「???……精通って…なに?」
「精通っていうのは、男の子が生まれて初めて射精することなんだよ。」
「そうなんだ……。」
「だから、精通、初めての射精、おめでとう。ユウ。」
「ラスクぅ……えへへっ…ありがとう……。」
ミルクまみれになりながらも祝福の言葉をかけるラスク。
その言葉にユウは心から感謝の言葉で返した。

「さあ、ラスク。こっちにかけて。今度はぼくがラスクの体全部洗ってあげるから。」
「うわっ、全部はいいよぉ。頭だけ、頭だけでいいから。」
「ダァメ、こんなに汚したのぼくなんだから、体からお口の中まで全部ぼくが洗うんだもん。ねっ?」
「もう…ユウったらぁ……。」
「えへへっ、ラスク、だぁい好き!」
風呂場の中から聞こえるふたりの笑い声とともに真夜中のミルクレクチャーは幕を閉じた。

                                                     −Fin−
267ミルクレクチャー - postscript:2007/02/06(火) 01:04:30 ID:uyx3e6cF
うーむ、普通ここで世間的には男の子同士のエロを投下は(まぁ俺はちんちんがついた女の子同士のレズ物と思ってるんだけど)
マズイじゃないかと思うんだけど、
ラスクスレや801板でこれやるとホント怒られるんだよね(汗
だからここら辺に投稿するのがいいのかなって思ってやらせていただいたんですけど。

とりあえず、「WARANING」つけといたけど、読み手によってはいきなりゴミキャラ同士のゴミエロが目に飛び込んでヤな思いさせるかもしれんし、
そういう意味ではいきなり場を汚したことをお詫びいたします。m(_ _)m
268名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 01:55:06 ID:ONBT4BJU
昨日暴れた奴とは別人?

とりあえず、自分が扱ったキャラを『ゴミキャラ』と表現できてしまう筆者の作品なんて読む気しないわ。悪いけど。
269名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 02:36:09 ID:hj2ImGXV
なんかギスギスしてるなぁ
流れが戻るようにミランダ先生のおっぱいに願掛けしてくる\(゚∀゚)/
270名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 02:58:30 ID:uyx3e6cF
>>268
残念ながら同一人物ではない。
俺も同じように>>193に怒りを覚えたけど、「だったらもっといいの出してみろ」っていうんなら、
出してみようじゃないのってことで投下した。

『ゴミキャラ』っていうのは俺にとってはじゃないぞ。間違いなく。むしろ大好物。むしろ主食。
だが、ショタッコ=ゴミって思ってる人間もここには少なからずいるようだし、
そういう者にへのメッセージですね。

まぁエロイ妄想さえあれば誰でも作れるようなSSですけど、よかったら、感想をどうぞ。
271名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 02:59:07 ID:UdONx5tI
リディア先生「やめましょう、こんなこと…」
レオン「D・V・D!! D・V・D!!」


雑学の個人授業では日々こんなことが行われているに違いない( ゚∀゚)=3
272名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 03:38:07 ID:RjaXb/6d
女体化はエロパロに専用スレがあった気がする。
そこに投下した後こちらに報告しに来るってのも方法だぜ




一門多党より線引きが鬼だよバカー
273名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 04:40:28 ID:vzlJdtCG
>>258-266
抜いた。言えるのはそれだけだ。GJ.
274名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 07:06:59 ID:IwA/uD37
>>270
自演下手だなwwww

ショタ=ゴミって考えにメッセージ込められるなら
女体化=ゴミって考えに反対する奴のメッセージどうして分からないんだぜ?

もちっと平和に考えようぜ。
275名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 10:18:49 ID:qh3h77s4
今の議論はある程度百合にも共通して言える事だし、
百合(っつーか片方生えてるけど)SS書いたけど自粛した方がいいな今は・・・
276名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 11:29:17 ID:fIgZDFLC
まぁ嫌いな人もいれば好きな人もいるからねぇ・・・
嫌だったらスルーするなりなんなりした方が、
気分を害さずにすむと思うよ。
277名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 14:43:44 ID:nvssu3KA
今ちょっと書いてるのだけど、これっていわゆる「本番」がなきゃだめ?
それともペッティング程度でもおっけー?
278名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 15:00:50 ID:iDYrMOK4
作者に文句言おうが勝手だが、一方的に気に食わないところを貶した揚句、
作者が釈明しても粘着を続けて更に貶すっていうのもどうかと思うぞ。
>>246の言うとおり、>>241の粘着振りはちょっと目に余るものがある。
そんなに気に食わなければ名前欄をNGにすりゃ二度と読まなくてすむし、
読みたくないなら飛ばせばいいだけのこと。

粘着行為は当然のように荒れる原因にもなるから、ROMって読んでる方からすれば迷惑なだけだ。
279名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 16:23:06 ID:1998Th1k
>>276
それが一番いい方法なんだろうな…
オーソドックスな男女ものでさえ、嫌だっていうのもいるし(固定のカップル以外
は嫌だ、既存の男性と組ませると女性のほうが取られたみたいで嫌だetc)。

ここに限らず大体どのスレでも、読み手は好きなものだけを好きなだけ読んでいいし、
感想を書く書かないは自由だけど、自分の気に入らないものや嫌いなものはスルーや
NG登録、不愉快になったなどのレスはなるべくしない。
書き手は好きなカップルやシチュを書いていいけれど、読みたくない人が回避できるように
事前にカップルやシチュの告知、名前欄に題名やカップルを書く、設定やシチュが特殊
(あるいは過去に前例がない)なら投下前に住民に聞いてみる。

こんな感じで書き手と読み手、お互いの配慮と妥協で成り立っているからな。
自分ができることはやる、でスレを作っていくんだと思う。

>>277
過去にいくつかそういう作品があったから、大丈夫だとオモ。
280名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 18:27:30 ID:lY0SOUXp
>>275
1レス目で注意喚起するとか、NGできるようにするとかの基本さえ押さえれば
まったく問題なし。
>>193は初体験だったからうまくやれなかっただけで、次からは問題ないはず(>>214
投下待ってます。

>>277
本番がなければエロくないとは限らない!
盛れなんぞ普通のSSをどこに投下すればいいか知らない……
ので投下待ってます。

一問多答の馬鹿野郎
281270:2007/02/06(火) 21:25:24 ID:8/AiZKih
>>274
じゃあどういったら自演じゃないって思われるんだろうね。
「ラスク?やっぱゴミですよねー」と不本意なことでも言っておけばいいのかねw

>女体化=ゴミって考えに反対する奴のメッセージどうして分からないんだぜ
言ってる意味がわからん。
これは「元々ゴミだったけど女体化すればゴミじゃなくなるからいいじゃないか」っていうことか?
本末転倒だな。
自分の一番好きなキャラがそういう風に言われたらどういう気持ちになる?
「はいそうですね!」って素直に喜べるの?

>>276>>278
俺なんかはもう見てしまったんだからいいんだけどね。
だけどまだここを見てない"本物のラスク"が一番好きな人がここに迷い込んで、
自分の大好きなキャラがズタズタに殺される姿を、それを喜ぶ人らを発見して、
傷ついてしまう人らがこれ以上増えて欲しくないないだけ。
カプとかシチュとかを勝手に作られるのならまだしも、キャラそのものを破壊されて大喜びできるヤツなんているか?
「本物のラスク」にもちゃんと良さってのがあるんだから。その良さがわかる人が少なくてもね。

>>193の行為はその良さを破壊してしまう行為なんだから、
それをどうしてもやりたいっていうんなら仕方ないけど、
昨日も書いたけどその破壊行為で傷つき怒る人も出てくるわけなんだから、
「嫌だったらスルーして下さい」じゃなくて、ちゃんと最初に「すんません」って誠意を込めて謝っとかなければならない。
たとえQMA界で「ゴミ漁り」とか言われてる連中相手でも。人間として最低限の礼儀だ。
そうしないと、こういった問題が起こる。
ラスクには女の子のファンも結構いるから、ここ見たら傷つく女の子とかいるんじゃないかな?

>>277
B止まりでも大丈夫だと思うよ。
現に俺がそうしてるからね。
にしても俺の感想がないなw
いくら前後にムカつくこと書いてても、作品自体はちゃんと評価して欲しい。
頭悪いなりにいろいろ考えて作ってみたんだけど、まだ評価するに値しないのかなぁ?
282名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 21:37:22 ID:zI+qKztT
はいはいこっから下は通常営業でお願いしますよ
なんかこう、もったいないもったいない…

4が出たから人増えたんかね?
283名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 21:38:04 ID:ySbrsH67
ラスクは今までほとんどなかったし俺は歓迎するよ。
もっと書いてほしかったりする。

でもセリ×マラの時みたいなほのぼのも好きなんだよね。
ラスクスレとかに非エロも書いてくれたりするとうれしいなあ。
284名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 22:15:27 ID:DGlrRwX3
てかサンダース可愛くね?
285名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 22:26:15 ID:8/AiZKih
>>283
俺でよかったらいくらでも書くよw
相手はユウだけじゃなくてアロエとかミランダとかのヤツなら思いつくだけならアホみたいに思いつくから。
ただ、文才は全然だけど・・・。

>>284
うけ○ニーハケーン
286名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 22:52:05 ID:ONBT4BJU
>>285
お願いですから数字板に帰って下さい。
『腐った人=人の話を一切聞かずに自分の価値観を周囲に巻き散らす迷惑な生物』という観念をこれ以上広げないで。
287名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 23:03:41 ID:zI+qKztT
いや、気づけよ…色々な意味で…
自分もだって…
288名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 00:38:30 ID:b5TTC738
>>282氏無視されてカワイソス

この板も日付変わればID変わるんだろ?
批判された側も汚名返上したい気持ちはわかるが昨日の自分を殺して別人として書けばいいのに。
批判した側も水に流してさ。責任を伴わない匿名掲示板の利点だろ?

SSは悪くないんだから今度からSS以外の発言に注意しつつ書いていけばいいと思うよ。
289名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 00:49:15 ID:qL4Cx/9I
277だが、今さきほど推敲を終えた。
というわけで19レスをお借りして投下します。
カイル×シャロンですー。
290自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:49:48 ID:qL4Cx/9I
「クララさーん、紅茶は何人分淹れればいいですか?」
「えっと、全員分淹れて下さい」
「分かりました」
寮内のみんなが食事をとる広間に隣接している厨房にて交わされる会話。
広間のドアと天井の間にかけられている時計は午後3時5分前をさしている。
僕は今、クララさんのお菓子作りを手伝っている。
とはいっても、器具の準備とお茶を淹れるくらいなのだけど。
テーブルの上に白地で赤、紫、青の花が描かれたテーブルクロスと淡い緑色のシンプルなランチョンマットを敷く。
僕はテーブルの一席で紅茶のティーパックをいくつか取り出し、同じ数のティーポットに入れる。
ティーポットは予めお湯をはった鍋で温めておくのがコツだ。
そして沸騰したお湯をすぐに注ぐ。こうしないと茶葉が開かず、美味しく仕上がらない。
紅茶を入れるティーカップも同じように暖めておくと更に美味しく飲める。
クララさんは苺のショートケーキの装飾にとりかかっているようだ。
クリームを使ってかなり繊細に紋様を描き、その出来はもはやアマチュアというレベルを超越している。
さらに、そのすべてを独学で獲得したという噂です。たゆまぬ努力には頭が上がりません。
ケーキの甘い香りと、紅茶の香りに誘われて皆が集まり始めた。
「しょーとけーき? それって何アルか?」
「日本では生クリームと苺を使ったシンプルなものをさすのだ」
「おー! サンダースは物知りアルねー」
「ふ、ふん。 さらにいうと『shortcake』の『short』とは本来『サクサクした』という意味でな」
「どうでもええから、早くできへんかな?」
皆のわくわくした会話が聞こえてきて、少ししか関わってはいないけどもてなす側の僕としてもうれしい限りです。
暖めておいたティーカップに人数分の紅茶を淹れながら、僕は集まっているメンバーを見た。
……あれ。お茶会に真っ先に飛びつきそうな人が来ていませんね。
シャロンさんの姿が見えない。
確か、僕自身がこのお茶会の話をしたはず。知らなかった、はありえない。
……忘れてた、だったらすごく悲しいですね。
291自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:50:18 ID:qL4Cx/9I
そうこうしているうちにケーキを切り終えたクララさんが僕に言う。
「シャロンさんが来ていないのは少し残念ですけど、はじめますか?」
でも、あのシャロンさんだから、待っていないとかなりひどい目にあうのでは……?
という懸念を頭に置きつつも、僕は首肯する。
「そうですね、シャロンさんには悪いけど、待ってる人も居ますし」
僕が周りを見渡してみんなの期待の眼を見た、まさにその時。
ばたーん!
「お、遅くなりましたわ……」
と大きな音を響かせながら扉を開け、ぜぇぜぇはぁはぁ、と息を切らし肩で呼吸している噂の主が現れた。
と、それはいいのですけど。
「シャロンさん、その服、なんですか?」
クララさんが僕と同じ、というより誰もが思い浮かべる疑問を口にした。
それもそうです。
なぜなら、シャロンさんは舞踏会に出てもおかしくないドレスを着てここに現れたのですから。
「え、お、お茶会にはやはりこうでないと、わたくしは気分がのりませんの」
走ってきて疲れたのか、顔が赤いままシャロンさんは答える。
「まあ、とりあえずお疲れでしょうから。 ここに座って」
とりあえず僕は一番扉に近い席をひき、彼女に座るように促す。
最近真夜中まで机に向かっていることが多いようですし、無理はしてほしくありません。
彼女は一瞬僕の方を見て、ほんのわずか顔が赤くなりながら、少し小さな声で言う。
「そ、そうですわね、疲れてますから、わたくし」
わずかに下を向きながらさささっと移動し、すとん、と座るシャロンさん。
なんだかちょっと様子がおかしい気がするのですけど……。
周りの人は「ちっ」と舌打ちしたり「鈍感」という単語が飛び交ったりしていますが僕にはちょっと意味を解しかねますね。
292自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:50:59 ID:qL4Cx/9I
「そういえばカイル、あんたの席がないけど?」
ルキアさんがフォークを器用にくるくる回しながら僕に質問してきた。
確かに僕の席はありません。でもそれは僕がイジメにあってるとかそんなんじゃないですよ?
「あぁ、僕が給仕の役目もするからですよ」
僕は笑みを深くし、ルキアさんからみんなの方へ向かい、
「では、着替えてきますね」
みなの頭の上に「?」が浮かぶのと、クララさんとヤンヤンさんがニコニコしているのを見て、僕は広間を後にする。

僕が来たのは自分の部屋。机と、本と、クローゼットと、ベッドだけのシンプルな部屋。悪く言えば質素。
桐で出来たクローゼットの中に収められているのは制服と寝巻き以外にもうひとつ。
「……僕に似合うのかなあ」
いまさらながらため息をつくのもどうかと思うが、着ないことには始まらない。
僕が先ほど「給仕」と表現したのは少し間違いで、本当は「執事」といった方が正しい。
要は、執事服のことだ。
「執事服」と銘打ってはいるが、スーツを少し改造し、縦じまのYシャツと蝶ネクタイをつけたものだ。
スーツの改造はヤンヤンさんが行ったもので、布地を傍目には分からないくらいに精密に縫い合わせて燕尾服のように仕上げている。
……なるほど、この器用さを使ってヤンヤンさんは麻雀に勝っているのですね。
と、すぐに着替えなくてはせっかくの紅茶がまずくなってしまう!
以前に麻雀に付き合ったときにヤンヤンさんの鬼ヅモに納得しつつ執事服の上着に袖を通す。
なんだか、僕にぴったりだし、なじむ気がする。それも考えて作ってくれたんでしょうか?
ここはヤンヤンさんに感謝しなければ。ありがとうヤンヤンさん。
でも、積み込みはやめてくださいね。レオンさんがすごいことになってましたから。
293自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:52:58 ID:qL4Cx/9I
広間の扉の前で深呼吸。すー、はー。意を決し、僕は扉を開ける。
「執事のカイルです。なんなりとお申し付けくださいませ、ご主人様方、お嬢様方」
この台詞はクララさんとヤンヤンさんが一緒に考えていたもので、僕に責任は一切ありません。
今日のコンセプトが「貴族のたしなみ」らしく、適任だったのが僕だったのだそうです。あまり嬉しくありません。
「おー」と感嘆の声を上げたり、「!?」と驚いたり、「ふふふ」と笑ったりと千差万別です。
うーん、やっぱり嬉しくないです。
とりあえず、僕はミルクの入ったポットを取り、扉の近くに居たシャロンさんに言う。
「では、お嬢様、失礼いたします」
「は、はいっ」
あれ、僕はてっきり「どうぞお入れなさい」とお嬢様節を炸裂させるのかと思ったのですけど。
やっぱり、なんだかおかしい。
動きもぎこちないし、一般人ならまだしも、あのシャロンさんがここまでガチガチになるなんて……。
「あの、質問なんですけど」
ミルクを入れ終わった僕にアロエちゃんがはいっと手を挙げて訊ねてくる。
「なんでございましょうか、お嬢様?」
「えーっと、ミルクは後から入れると味が悪くなると聞いたの」
僕はいつもの笑みを崩さず、いつものスタンスで話す。
「それは低音殺菌のミルクの場合でございます。超高温殺菌のミルクを使う場合には問題ないかと存じ上げます」
「そのミルクは?」
「もちろん、超高温殺菌でございます」
アロエちゃんはうんうん、と納得した様子で、ミルクをいれてー、と僕に言ってくる。
「えぇ、もちろんお入れいたしますよ、お嬢様」
お嬢様、というたびにアロエちゃんはきゃーっ、と満面の笑みで喜ぶ。
やっぱり、女の子というのは「お嬢様」の響きに弱いのでしょうか?
……では、その憧れの的とも言うべき「お嬢様」のシャロンさんはどう映るのでしょう……?
と僕がふと思いをめぐらせている時。
294自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:53:45 ID:qL4Cx/9I
ばたん、と誰かが倒れた。
僕は音のした方を向き、座るべき主がいない椅子を見て、倒れている人を見た。
騒然とする広間。
会を催したクララさんも、衣装つくりに協力してくれたヤンヤンさんも驚きが表情を支配している。
僕はなんだなんだと騒ぐ皆を手で制し、倒れた人の隣へと歩いていってから意識を確かめる。
もちろん、意識は無い。眼は閉じられ、顔が赤い。 風邪か何かでしょうか?
意識の喪失を確認した僕は、立ち上がり深々と頭を下げた後、
「申し訳ありません、ご主人様方、お嬢様方。 私めはこちらのお嬢様をお部屋へお連れいたしますので」
と言って、「失礼いたします」とつぶやいてから首とひざの裏を支えながら持ち上げる。
お姫様抱っこ。
皆が眼を丸くして僕をまじまじと見ているが、気にしないことにする。
それよりも、
「では、失礼いたします」
早く、シャロンさんをベッドへ。

「ん、んぅ」
「気が付きましたか?」
「ふぇ!?」
なんともかわいらしい悲鳴ですね。平素からは想像も出来ません。
もちろん、シャロンさんの部屋に居座ることは出来ず、僕の部屋で寝かせることにした。
幸い僕の部屋は女子の方に見られて困るようなものは何一つ置いていない。
これがレオンだとたぶんダメなんじゃないでしょうか。あとタイガあたりも危険かもしれませんね。
結局お茶会は中止と相成って、皆が心配そうに僕の部屋を訪れ、一言二言寝ているシャロンさんへ声をかけて帰っていった。
かれこれ、もう4時間ですか。単なる気絶にしては長いですね。
295自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:54:26 ID:qL4Cx/9I
「……あ、服……」
「執事服ですか? 着てると恥ずかしいので今はクローゼットの中ですよ」
僕はふふ、と笑いながらベッドから上半身だけ起こしたシャロンさんに話しかける。
机に備え付けられた背もたれのある木のいすをベッドの横へつけて座る。
シャロンさんはなぜか僕の方を向こうとせず、ベッドのそばにある窓の方を見ている。
僕は――なぜかはわからないですが――ふぅ、とため息をついてからシャロンさんのおでこに手を当てる。
一瞬びくっと身体をこわばらせたシャロンさんはこちらを眼を大きく見開いて見た。
「……熱は無いようですね」
僕は心のそこから安堵し、笑みを浮かべてシャロンさんに話しかける。
「……何か心配事があるなら相談してくださいね?」
「!」
シャロンさんは身体をこちらへと向け、何か言いたそうに口をぱくぱくさせている。
「誰でもいいんです。ルキアさんでも、クララさんでも、誰でも。 ……なんなら、僕にでもいいです」
「……!」
「一人で背負い込んではダメです。傷つくのは他ならぬシャロンさんなんですから」
……僕は「傷つく」のが嫌いです。以前、たくさんのものを失ったあの事件から得た唯一のもの。
そのために、僕は常に笑顔で居ました。怒れば、誰かが傷つく。それですら、僕には許容できませんでした。
色々な人が傷つくのを、黙っては見てられないから、色々と手助けもしました。
だから、今背中を押したら何の抵抗も無く倒れてしまいそうなほどに弱くみえた彼女を、放ってはおけません。
296自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:54:56 ID:qL4Cx/9I
「……」
僕の言葉をゆっくりとかみ締めるように、顔を下へ向け、手を胸に当てるシャロンさん。
本当に、儚げ、だと思います。
と思いをはせているとシャロンさんは急に僕の身体をベッドそばへと引き寄せ、僕の胸に飛び込んできた。
「しゃ、シャロンさ……」
僕の言葉は途切れた。いや、黙らざるを得なかった。
シャロンさんの小さな手が、細い指が僕の服をぎゅっと握り、肩を震わせていた。
……そんな彼女に、僕は声をかけるべきでしょうか?
声をかけることが出来る人が居るなら、今すぐその言葉を、方法を僕に教授してほしいものです。
僕にはただ、彼女の頭をなでるぐらいしか、できませんでした。

シャロンさんが僕の胸を借りてから数分して、やっとシャロンさんは落ち着いたようだ。
ゆっくりと僕から離れ、高そうなドレスの袖で涙をぬぐった。
「落ち着きましたか?」
僕は笑みを崩さず、顔がほんのり赤らんでいるシャロンさんに話しかける。
「えぇ、お陰様で。 だいぶ落ち着きましたわ」
シャロンさんはいつになく眼を細め、やわらかく微笑みながら僕を正視する。
……こう見てると、シャロンさんは「気高い」という感じがしますね。
いわゆる「美少女」なのでしょうけど、それだけでは表せない何かがある気がします。
「……わたくしの父は、わたくしにさほど関心をしめさない人なのですわ」
僕が見惚れていると、シャロンさんは窓の外の月を見ながら誰に言うでもなく語り始めた。
「そんな父を見返したくて、わたくしはこの学校にきました」
僕は黙って聞いている。
「最初は、勉強ばかりしていましたわ。 ただ、父を見返す一心でしたから」
月を見ていた彼女の顔が、こちらを向いた。
ほのかな月の光が彼女を照らし、幻想的でひどく魅力的に見えた。
「でも、わたくしは皆と出会えましたわ。 ……それからは楽しくて楽しくて」
彼女の微笑が、いっそう深くなる。心の底から楽しいと思っている何よりの証拠だ。
297自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:55:39 ID:qL4Cx/9I
「……そこで、わたくしは『ある人』に出会ったのです」
シャロンさんの、真剣な表情が眼に映る。
もともと、シャロンさんは表情がころころ変わる人だが、今の表情はまさに真剣そのもの。
「いつもにこやかに微笑んでいて、いつも誰かのために行動している人」
……それって……?
「自分のために頑張るわたくしとは正反対の人でしたわ」
僕は考えをめぐらす。
「だからこそ、わたくしは思いました。 ……『その人』のことを、知りたいと」
どう考えても、ひとつの結論にしかならない。
「その人は、常に『微笑み』のベールで『本性』、というべきなのかしら? とにかく裏にあるものを隠していました」
本当に?
「……わたくしが、わたくしの『想い』に気づいたのは、つい先ほどでした」
僕のうぬぼれ、じゃないですよね?
「消え行く意識の中、はっきりと聞こえた言葉。 わたくしを気遣ってくれる、暖かい言葉」
彼女の眼が、細く弓なりになった。
こんな微笑を、僕は初めて見た。
「たぶん、誰が倒れても同じことをなさるのでしょうけど、わたくしはこの『幸せな勘違い』を信じますわ」
どくん。
心臓が跳ねた。
「……」
……? あれ? なんだか、シャロンさんの顔がみるみる赤くなっていくような。
「……」
え?
「っ!」
シャロンさんは突然顔を真っ赤にし、ベッドから飛び降りるとものすごいスピードで走り去ってしまった。
……ドレスを着ているのに、あの速さで走れるのはある意味驚嘆に値すると思うのですが。
298自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:56:25 ID:qL4Cx/9I
「あーあ、失敗したね」
「シャロンさんってば、大事なところでいつものクセが出ちゃいましたねー」
シャロンさんと入れ替わる形でルキアさんとクララさんが入ってきた。
……えーっと。
「説明していただけますか?」
僕は微笑を維持したまま、ルキアさんとクララさんを見る。
「ちょ、ちょっと怖いってばカイル……」
「いえ、僕は怖くないですよー?」
「その微笑がいつになく怖いですぅ……」
2人がびくびくしながら僕を見ている。僕は力を入れた肩を楽にし、2人に答えを促す。
「ま、まあ、その、アレよ。 今回のお茶会は、あたしとクララ、それにヤンヤンの3人で企画したの」
クララさんとヤンヤンさんが関わっているのは分かりましたが、なぜルキアさんが?
「……続けてください」
「コンセプトは『貴族のたしなみ』よね。 ……誰がどうみても、シャロンを意識してるのは明白でしょ」
言われてみれば。
「で、その『執事役』、いわば『主役級』に抜擢されたのがカイル、あんたよ?」
……まさか。
「今回のお茶会は、シャロンさんの告白のための布石……?」
「ご明察です。 それを発案したのが、ルキアさん」
浅くうなずいたクララさんがルキアさんの言葉をつなぐ。
「私達3人は彼女から何度か相談を受けていましたから彼女の気持ちは知っていました」
「まあ、本人が気づいてないんだからそれはそれで苦労したんだけどね」
「だから、まずは想いに気づかせて、告白へと導こう、と画策したのです」
……蓋を開ければびっくり仰天玉手箱、といったところですか?
299自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:57:31 ID:qL4Cx/9I
「さて、今度はあたしからの質問よ」
いつになく低く、感情を押さえつけているように思えるルキアさんの声が部屋に響く。
「なんでしょう?」
「ぶっちゃけ、あんたシャロンをどう思ってるの?」
「ストレートですね」
「うん、あたし回りくどいのは苦手だからさ」
ははは、と苦笑いを浮かべるルキアさんだが、声自体はまじめそのもの。
今日はいろんな人のいろんな面を見れるなあ。
「……そう、ですねえ。 魅力があるとは思いますよ?」
「こ、こんのぉっ!」
「まあまあ、ルキアさん、落ち着いて。 私達は『あなたは』どう思っているのか、を聞きたいんですよー」
髪の毛が逆立って今にも襲い掛かってきそうなルキアさんを抑えつつクララさんがわずかに非難めいて言う。
……もちろん、それぐらい僕にも分かっていますよ。
お茶会の場で気にしていたこと。
「放ってはおけない」と思った、その真の理由。
そして、あのときの心臓の高鳴り。
「……申し訳ありません。 2人とも、その答えはあとで」
「なんでっ!?」
ルキアさんの叫び声を聞いて、僕は今まで続けてきていた表情を変える。
2人が見たことも無いようなものを見たかのような顔で僕の顔を凝視する。
比喩でも何でもない。今の僕は「笑っていない」のだから。
僕の顔から、あの事件以降、初めて「笑顔」以外の表情が現れたのだ。
「行かなければならないところがあります。 それも、至急」
「分かりました」
「……なるほど、ね。さっさと行きなさい。答えは後で聞いてあげるから」
300自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:58:14 ID:qL4Cx/9I
すぅ、はぁ。
深呼吸をして、女の子らしい装飾が施された扉をこんこんと叩く。
「どなた?」
か弱い声が扉越しに聞こえた。さきほどまで聞いた、あの声。
もしいなかったらどうしようかと……。
「カイルです。 ……中に入れていただけませんか?」
「え、あっ!? ちょ、ちょっと待っててくださる!?」
「えぇ、構いませんよ」
僕の返答の数秒後、中からバタン、がさごそ、「ああんもうっ!」などと色々な音や声が聞こえる。
どう聞いても片づけをしているようにしか聞こえない音。
当り散らしていたのかなあ、と思って想像してみる。うん、シャロンさんらしい。
音はすぐにやみ、扉がそろーっと開く。
「ど、どうぞ」

シャロンさんの部屋はまさに女の子、の部屋だった。
僕の質素なものとは違い、オレンジ色の壁紙があたたかく、ベッドにはたくさんの人形が置いてある。
……うーん、性別が違うだけでこんなに部屋は変わるんですね?
「そ、それで、どういったご用件ですの?」
シャロンさんはベッドに腰掛けて、僕から眼をそらし何も無い右斜め下の床を見ている。
僕はそんなシャロンさんの前に、ゆっくりと歩み寄り、
「シャロンさん、あのですね、さきほどルキアさんとクララさんがきまして」
「!?」
ブラフのつもりではなかったのですが、みるみる顔が赤くなっていってかわいいですね?
それを見れただけでもあのお2人の名前を出した意味があるってものです。
301自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:58:59 ID:qL4Cx/9I
「えと、色々と言われました」
「……な、何を?」
「言う必要、あります?」
「うぅ」
耳まで真っ赤にしてうつむくシャロンさん。
なんだか僕がいじめる構図になっています。第三者が見たら大変なことに……方向を変えなくては。
「でも、それを聞いて、とても嬉しかったですよ」
「……え?」
シャロンさんが顔を上げて僕の方を向いた。
眼には涙がわずかにたまっている。
「シャロンさんが倒れたとき、僕は『お姫様抱っこ』をしましたね?」
「そ、そうですわね」
あ、今の「お姫様抱っこ」って言葉に反応してさらに赤くなってしまった。
人ってここまで赤くなれるのですね。
「……もし他の人なら、僕はたぶん『担架を運んできてください』と言ったはずです」
そう、普通、人が倒れたなら担架で運ぶべきなのですから。
担架で運べば抱きかかえるより安全に運べますし、何より運びやすい。
「さらに『宿直室に』運ぶのがベストの選択なのに、僕は『僕の部屋に』運びましたよね?」
「あっ……」
顔の赤みは依然としてシャロンさんを熱っぽくさせているようだ。
僕の方にもその熱さは伝わってくる。
「……この意味が、分かりますか?」
302自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 00:59:41 ID:qL4Cx/9I
「でも、わたくしは、いざと言う時に躊躇って、挙句逃げてしまうような女ですのよ?」
僕から目線をそらしたシャロンさんは自嘲めいた台詞をはく。
僕は彼女の手をとり、彼女がこちらを向くのを確認してから、
「いいじゃないですか、それが『シャロンさん』なのですから」
「!」
僕はさきほどまで真剣になっていた表情を変え、シャロンさんに笑いかける。
「もし、あそこで躊躇わず、逃げなかったら、僕はシャロンさんに惚れていませんよ」
「!!」
言った。
言ってしまいました。
とりあえず、シャロンさんの反応を待ちましょう。
「……」
あれ?
「……うきゅぅ」
もしかして、またですか?

「……あぅ?」
「お目覚めですか?」
2時間ですよ、2時間。
倒れすぎです、シャロンさん……ってまた顔が赤くなってますよ!
「あ、えと、あの」
普段なら見れないしどろもどろになっているシャロンさん。
今この光景を見ただけで事実上の告白をした甲斐がありました。ごちそうさまでした。
303自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 01:00:23 ID:qL4Cx/9I
「こ、こちらこそよろしくお願いいたします、わ……」
ああっ! 嬉しいけど、シャロンさん! 頭から湯気を出しながらベッドに倒れないでくださいっ!
がっ、と僕は反射的にシャロンさんの首に手を回し、僕の身体へと引き寄せる。
「ひうっ!?」
思いもしないかわいげな悲鳴。いいですね?
「ああああ、あの、カイル、さん?」
「えーっと、なんといったらいいのか、その、倒れすぎると身体によくないですよ?」
「た、倒れさせてるのは誰なんですかっ!」
うん、いつものシャロンさんらしい。僕はふふ、と思わず笑ってしまう。
「何がおかしいんですのぉっ!?」
シャロンさんの頬は前とは違う赤みがさし、大きな青色の瞳には涙がたまり始めた。
「いえ、この方がシャロンさんらしいなあ、と思いまして」
笑いを微笑みに変え、ベッドのヘリに座っているシャロンさんの隣に座る。
「心配事は、解決できましたか?」
僕の質問に、シャロンさんは――おそらく誰も見たことが無い――満面の笑みで、
「えぇ」
と明朗に、僕の方を見ながら答えた。

「……ところで、その、わたくしたちは恋人、になったわけですわね?」
シャロンさんはおずおずと上目遣いで僕を見てくる。これはかなりの威力ですね。
「そう、ですね。 口にするのは恥ずかしいですけどね」
「で、では、その、証というか、その」
なんだか要領を得ませんね。
「えと、あの……き……」
……き? ああ、なるほど。
僕はシャロンさんの身体を僕の方へと向けさせ、頷きで合図を送る。
シャロンさんは僕の意図が読めたのか眼を閉じた。
304自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 01:00:58 ID:qL4Cx/9I
ゆっくりと僕はシャロンさんの唇へ触れる。
途端、やわらかい感触と、優しい暖かさが僕に伝わる。
お互いがお互いに触れるだけの幼いキス。
でも……今のこのときはまさに至福ですね。
それはシャロンさんも分かっているようで、目を閉じていながらでも雰囲気で理解できる。
実際の時間では数秒ですが、本当に数分、数時間に感じられるものですね。
「……なんだか、わたくし、今幸せですわ……」
ぽわーん、と浮ついた表情でほほに手を当て、うっとりしながらシャロンさんは言う。
かく言う僕も勿論賛成なので、同意の意思を示す。
「そうですね、言葉に出来ないくらいです」
自然と笑みがこぼれる。心から湧き上がる嬉しさが自然と顔をほころばせる。
「ですけど、どうして……その、き、キス……だと分かったのかしら?」
一単語を発するたびに顔が真っ赤に変わるシャロンさんは見てて愛おしさすら感じてくる。
僕はいつもとは似て非なる微笑みを浮かべ、
「あの状況から連想できて、『き』から始まる単語なんてそうそうありませんから」
「……で、でも、もしかたしたら他の単語かもしれませんわよ?」
「たとえば?」
「そ、その……『気合』とか……」
「ははは、それはありえませんって」
「うー」
こういう、たわいも無い会話までもが楽しいを通り越して至上のものになっている。
……恋って、いいですね。
305自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 01:01:35 ID:qL4Cx/9I
それはいいのですが。
「……なんだか癪ですわ」
「はい?」
シャロンさんは急に眉根をよせ、僕の方を凝視する。
「今、思い返すに、わたくしは猛烈にカイルさんにもてあそばれた気がしておりますの」
……そ、それは単なる言いがかりでは……?
シャロンさんは――これまた僕が始めてみるのでしょう――あくどい笑みを浮かべ、
「では、わたくしは今から『仕返し』をすることにいたしますわ」
「へ?」
シャロンさんはベッドを降り、あろうことか僕の制服のズボンのファスナーを下ろし始めた。
「しゃ、シャロンさん!?」
「……他人の焦るさまを見るのは、確かに面白いですわね」
うわあ、確実に悪人っぽく見える! 小悪魔なんてレベルじゃないですよっ!!
抵抗しようと、ファスナーに手をかけているシャロンさんを引き剥がそうとすると、
え、あれ? 身体が動かない!?
ドアの方をちら見すると、見知った顔が色々のぞきこんでいた。皆の手には何かの魔法書と淡い光を放つ杖。
まさかハメられたのですか!?
「ふふふ、では、辱めといきますわ」
ファスナーをおろし終わったシャロンさんは手をわきわきとしながら僕のトランクスをずらす。
お願い、後ろを向いてシャロンさん! 気づいてシャロンさん!!
そんな願いもむなしく、シャロンさんはずらしたトランクスからお目当てのブツを外気にさらす。
中から現れたのはへにゃりと休眠中の僕のポケットモンスター。
それをまじまじと見ているシャロンさん。うわああ、恥ずかしいっ!
「そんな眼で見られても、やめませんわよ? まだ仕返しは始まったばかりですの」
306自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 01:02:19 ID:qL4Cx/9I
そう言って微笑むと、シャロンさんは僕の分身を優しくつかみ、上下にすり始めた。
「確か、こうすると……」
何かを観察するようにシャロンさんは僕のモノを見続ける。
……身体は正直です。
すぐに僕の息子はいきり立ってしまった。まさに怒髪天。
「……これは、『モンスター』ですわね……」
何を言ってるんですかシャロンさん! あとドアのほう! 生唾を飲む音がこっちまで聞こえてます!!
でもなんで気づかないんですかシャロンさん!!
「確か、コレを……」
はむ。
一番敏感なタートル・ヘッドを唇で甘噛みされた。
僕の脳に甘い電撃が走り抜けた。ロマノフ先生の雷とはまた違う衝撃。
びくぅ、と身体が反応する。身体が固まって動けないのになぜ反射だけ!
「あら、気持ちいいんですの?」
そうですけど、シャロンさん、眼がなんだかとろんとしてますよ!? 何を……!
シャロンさんはゆっくりと、僕のバベルの塔をぺろぺろとアイスキャンディーのようになめはじめた。
これは、かなり、キツい!
ぺろ、ぺろ、と茎から裏の方まで丹念になめあげるシャロンさん。
なんとも淫靡。
一通りなめ終わったシャロンさんは、まだまだ終わりませんわ、と僕のビッグ・ベンを上からくわえた。
うあああああ!!
なんか、もう、僕、天使に誘われそうですっ!!
じゅぷ、じゅぷ、と上下運動するシャロンさんが前髪をかきあげる仕草までもがみだらに見える。
……あ、なんだか、頭がぼーっとしてきました……。
307自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 01:02:49 ID:qL4Cx/9I
数十回往復した後、ぷはぁっ、とシャロンさんは荒い息を吐きながら僕の愚息をしごきあげる。
「硬さもすごくなってきましたわね。 ……口に出して構いませんわよ?」
いま、なんと……?
僕が回想する間も無く、一回深呼吸をしたシャロンさんは再び僕の屹立をくわえ込む。
うああ、なんか、溶ける、と表現した人がいますが、まさにそのとおりだと思いますっ!
上下運動をしながら舌を動かしさかんに僕の亀を刺激するシャロンさん。
だめ、もう、我慢できないです……!!
僕の砲塔から発射された弾はシャロンさんの喉を直撃したようだ。
「んうっ!? んうー、んっ、んっ、んっ」
どく、どく、と僕の大砲が動くたびにシャロンさんの喉が動く。
……え、ちょ、ちょっと!?
大砲が発射を終えると、更に中に残った弾丸を出そうとちゅー、と吸い上げられる。
あああああ!!

「……濃密でしたわー……」
なんだか肌のつやがよくなって、恍惚とした表情でつぶやくシャロンさん。
いつのまにか金縛り――のような魔法――は解けていたのか、僕はぐたっと前へ倒れる。
「ひ、ひどいです……僕、もうお婿にいけません……」
「ふふふ、カイルさんがあんなことしたから……そうですわ」
僕は疑問符を頭に浮かべながら、首だけ動かしてシャロンさんのほうを向き、
「なんですか?」
「……あの、こ、これからは、その、『さん』をつけずに……」
髪をくりくりといじりながら顔を赤らめ、横目で見ながらシャロンさんは言う。
「ああ、そういうことですかー」
だるーん、とだれながら僕は言う。
「分かりましたよ、『シャロン』」
……あ、またプヒューと蒸気出しながら倒れましたね。
308自分らしく カイル×シャロン:2007/02/07(水) 01:03:33 ID:qL4Cx/9I
翌日の朝。
シャロンは鬼の形相でいろんな人を追いかけては魔法を打ち付けている。
「あーあ、昨日のこと、気づいてしまったんですね」
どうやら、誰かがぽろっと漏らしてしまったらしく、すでに被害者は半数に及ぶ。
すでに犠牲になったレオンとサンダースに肩を貸しながら僕はつぶやく。
「し、しかたねーだろ、お前みたいな朴念仁とシャロンみてーな奥手だったら見たくなるだろ?」
「我輩は下らぬと言ったのだが、皆が行け行けとうるさいから仕方なく」
「とかなんとか言って、ホントは――」
「だ、断じて違う!!」
僕は苦笑いしながら右と左で話し合っている二人に告げる。
「僕も今回ばかりは少し頭にきてますけど?」
一瞬にして黙った2人。
……なんだか、だんだん僕に「怖い」イメージがつきまとっているような気がしますね。

宿直室に2人を届け、その後雷が宿直室から聞こえてくるのを無視しながら僕は寮の廊下を玄関へ向かって歩く。
玄関へと向かう廊下へ出ると、最後の犠牲者を倒し終えたシャロンが肩で息をしながら立っているのが見えた。
「シャロンー」
「!」
ぎろり、とにらまれる僕。
いや、僕に責任はありませんから、残念。
「……カイル、あなたは何もしませんの?」
「えぇ、僕はしません」
僕の答えを聞いたシャロンはあきれた表情を浮かべ、しかし再び微笑みに戻って、
「まあ、あなたらしいですわね」
僕は、僕らしく。彼女は、彼女らしく。手をとりあって行こうと思います。
309名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 01:04:53 ID:qL4Cx/9I
以上で投下終了。
書いてるうちにどんどん長くなってこんな長さに……
初めて書いたよ、こんな長さ。



スポーツ・一問多答は即死コンボ。
310名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 01:09:07 ID:p+kOaT0Y
いいじゃん。
多答は今回はクソゲ。
3個選択肢のせいで回収がダルイ。
311名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 01:17:37 ID:UCJjMust
カップリングが意外ですがよかったですし、表現も面白かったです。
GJ!

次回作を読むには「スポーツ・一問多答は即死コンボ」と書き込んでください?
312名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 01:18:02 ID:/a2GIhF+
お疲れ様でしたー。
やっぱり、カイル×シャロンはいいですねー。
313名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 03:39:55 ID:TS2mQnB6
超GJ。倒れるシャロンが可愛すぎ
やっぱほのぼのはええわー(*´∀`)
タートルヘッドやビッグベンには笑ったがw
314506:2007/02/07(水) 08:34:46 ID:R+wOrHLA
何か流れ早いですね…
感想いただいた皆様には感謝です。

>>277
カイル×シャロンお疲れ様です。
想いが届いてのぼせて倒れるお嬢様が可愛いです。
…一方でいきなり「辱め」に及ぶとは、何と大胆な…
GJです!
スポ多答は1,4ハァハァ、2,3オワタ ですね。

さて、書き手として。
散々皆様の意見が出ておりますので、最早いちいち申し上げる事はありません。
今まで通り、ルールと節度を守っていくだけです。
(キャラ萌えは自由にさせていただきますが)

さて、リエルネタで分岐です。

A.甘口ラブラブモード
B.快楽重視モード(黒め、リエルを調教)

両方のネタが浮かんでおりますが、どちらへ進みますか?
(仕上げには2ヶ月程いただければ…)
315名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 10:32:24 ID:AFOOO7rY
ふと疑問に思ったけど…皆の好みってどんななんだろ。
シチュ重視とかカップリング重視とか色々あるけど、明確な方向性ってわからんよね
俺個人は104氏とかみたいな泣きゲー路線が好みだけど、鬼畜や陵辱が好きな人とかもいるし
316名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 11:07:37 ID:n+UM9+4P
BBBBBB
317名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 12:22:53 ID:+9mW/BTP
>カイル×シャロン
GJでした!
面白かったです。
しかしシャロンをさんざん応援したあげく魔法の餌食になった
女子生徒はかわいそうかもw
クララあたりは出歯亀しそうにないが、ルキアやヤンヤンは
免れなかろう。

>>506
どっちも捨てがたいです(;´Д`)
318名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 13:11:43 ID:uZJSyTsx
リエルのネタはAでお願いします><b
男役は誰なのかなー??
319名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 14:41:46 ID:RQ9T9hi7
Bも見たい…が、ここはAでと思いましたがやっぱり両方で\(゚∀゚)/
320名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 20:41:30 ID:4I2Jv98j
Aでお願いします。
321名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 21:20:13 ID:++R3Pto/
Aが優勢ですね。
漏れもAをお願いしたいです。

でも506様のBなんてめったに読めないかもしれない・・・

できましたら、Bは次の機会におとなしめの女子生徒で読んでみたいです
322名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 22:48:34 ID:TFvenXfM
ルキア×レオン書いたんだけど、
思いの他っつーか、二人しか出してない筈なのに
凄い長くなったから先に前編だけ投下する。
エロ後半なんでエロ読みたい人は後編投下まで待って
そっちだけ読むといいかも。

すまんがエロに行くまでに貴重なレス12個分わけてくれ。

注意要素としては
・邦画的描写。冗長的描写
・シリアス系純愛
・手前の非公式空想設定
・ビターエンド
いずれかに引っかかるならNGで宜しく。
小さい頃、学校の成績でどうしても納得できないことがあった。
図工の授業があった。学校によっては工作、美術。色んな言い回しはあると思うが、
絵を描くのはだいたい、どこも同じことだと思う。

俺の学校ではとりあえず、図工という名前で、10段階評価だった。
今はどうかは知らない。この話にも関係が無い。
俺の絵の成績が、非常に不可解だった。
ある時は1だった。親に怒られた。
ある時は5だった。よくなったなと先生に言われた。
ある時は10だった。お前一体何やったんだと友人に言われた。
ある時はまた1だった。お前は一体何やったんだとまた友人に言われた。

下絵を描き、色を塗る。課題だって例年そうは変わらない。
花を描きなさい。人を描きなさい。空を描きなさい…。
言われたように描いただけだった。
…いや、あえて俺がしたことと言えば。
常に『こうだったらいいな…』と脚色を加えたことだろうか。
生来、深く考えない性格の俺は、気づいたら結構「やっちまってた」。
鬱金香の紅い花壇を模写したとき、
その中央に、ありもしない翡翠の色をした鬱金香を描いた。それが一番気に入っていた。
親父から貰った俺の赤い髪より鮮やかな紅。
彩りが欲しいと思った。俺の髪にぴったりに合う。そんな彩り。

気に入っていたけど…その学期の成績は「3」だった。不満は無い。負けは負けだ。
俺は当時から不満や負け惜しみを嫌っていた。
数値の変動の大きい図工の成績は一種の掛けのようで、嫌いじゃなかった。
今回はこの色合いにかけた。だが負けた。初めはそれだけだと思っていた。
図工は一学期につき一つしか課題が出ないことも多い。その時も例外じゃない。
その頃、小さかった俺は、純粋にどうしてかわからなかったことがある。

『いいじゃないか、この色使い。タッチといい、実に独特で絵画としても評価できる』
『そんな訳ないじゃないか、こんな下手っ糞な絵』
『う〜ん。生徒が書く分には普通じゃないのでしょうか、どうしてお二人はレオン君をそんなに気にするんです?』
『芸術的じゃないか!』
『模写は模写だ。…きっと絵の具が足りなくなったから他の色にしたんだろう』

 職員室を通りかかった時、聴こえただけだが「レオン君」という言葉があったので俺の絵について討議してたのだろう。
どうしても、わからなかった。
昔から深く考えないはずの頭に疑問が突き刺さった。
考えるな、負け惜しみする男なんて情け無い……。
そう自分を納得させ、疑問を抑え込んだ。

なぜ表現に、優劣をつける?否定する?評価する?是非を問う?

この疑問は、きっと今でも続いている。

―――――

 アカデミーが地上に降りる、数週間前の事だった。

 ホームルームの時、選択芸術の課題が出た。期限は二週間とのことだ。
 賢者を目指すアカデミーでも、やはり選択授業は授業で存在した。
 美術。音楽。書道とあったが、俺の人生経験から見たら、一見、美術が楽そうに見えたから、つい、美術をとってしまった。
 屋上に出て、昔、自分の絵について微かに聴こえた討論を思い出す。
(書道にすりゃ良かったかなぁ……)
 今更の後悔をする。いつもは簡単に吹き飛ばすであろう後悔に、珍しく囚われていた。
 熱血の烙印を押されている俺でさえ、あまり好ましくない思い出というものはある。
 熱くなりやるい性格である事は自分でも否めない。これを直すつもりは無い。俺だからな。
 屋上に出て気分を入れ替えようかと思ったが、どうやら先客が居たようだ。

「………ルキア?」

 声を上げずには居られなかった。
 ルキアと言えば、 運動神経もあり努力家、ついでに胸の大きさであらゆる人物から一目置かれている存在だ。
 クラスも同じで、よく話す。はきはきと、さらにさっぱりとして世話好きという才色兼備って奴を良く表現している。
 さっぱりし過ぎて男扱いされかけた事もあるが。
 いつからかはもう思い出すことが出来ないが、俺は彼女に惹かれていった。
 直球で言えば好きな娘だ。

「ん……レオン?」
 しかし、俺の知ってるルキアは少なくとも、こんな陰を含んだ表情はしていない。
 人には色々ある。きっと俺が知らないだけだろう。
 正直に言うと、こんなルキアもいいなって一瞬考えた。
 でも彼女は、悩むことを嫌っている。
 その嫌い方は俺の負け惜しみ嫌いに通じるものがある。
「悩んだりしたら、いつもここに居るのか?」
 口は勝手に喋っていた。…なんの脈絡も空気も読めていない発言からスタートしちまった。
 駄目だな俺。
「そんなわけないじゃない。ちょっとね……レオンこそ……」
 珍しいね。何か嫌な事でもあったの?と、その目が尋ねてくる。
「ま、今日はちょっとな」
「選択授業の課題がちょっぴり憂鬱かしら?何、芸術は苦手?」
 顔に陰はあっても、好奇心旺盛で世話好きでいて……鋭い。
 やはりルキアだ。少し安心した。
「………まぁな」
「同じタイミングで似たような顔されちゃ、そりゃ勘で言いたくなるっての
 鏡で見てみた?あんたの顔。熱血の称号が笑うわよ〜?」

 口調はいつも通り。でも目は笑ってない。言葉に押してくるような覇気も無い。
「ルキアもそうなのか」
「さーね……レオン美術だっけ?クララの話じゃぁ何でもいいから風景画?だっけか」
「正解。そういうお前こそ、アロエの話じゃぁ、何でもいいから一曲。だろ?」
「そういうこと。アロエったら可愛いのよ?
 あの背でチェロ弾き出すんだもの。よくあんな指でフィンガリング出来るわね〜
 ハーフポジションまでしっかり決めて音程も正確。あんなに弾けるなんて思わなくて皆引いてたわよ?
 あんなに凛々しいアロエはそりゃぁ見物だったわよぉ〜。レオンもこっちにくれば良かったのに」
「いや、俺ぁ、いい。楽器はどうも苦手でさ。…詳しいのか、音楽」
「……まぁね〜」
 手をひらひら返しながら適当に答えて来る。
「何か楽器が上手いのか?」
「それはわからない」
 こっちははっきりと言われた。
「ハープ弾いるんだけどねぇ。ちっさい頃から」
「へぇ……それは流石に意外だな。アロエのチェロとどっこいだな」
「それ、カミングアウトする度言われるのよ」
 そう目元を下げるようなクスっと笑う仕草に少し、胸が鳴る。
 ルキアにもそんな動作があるのか…。
「でね?どうしてか、私の演奏への評価が人によって極端なのよ」
 テンポを上げていた鼓動が急に止まる。
 背筋に、冷や汗が浮かんでくる。

 もしかして、鏡というのは……。
「習ってた先生には普通って言われた。
 母さんには上手って言われた。
 学校の音楽の先生には……」
 当ててみろと言われるような間。
「下手って言われたんだろ」
「ま、そういうことよ。」

 風が駆け抜ける。
 言葉も交わさずに。ただフェンスに寄りかかり突っ立ったまま、
 同じ疑問を背負う二人は。ただ、秋の肌寒くなってきた空気に身を任せ、
 各々、物思いに耽っているようだった。
 どうすれば良いのかわからない。
 気にせず適当に済ませれば良いはずの課題を、
 自分の何かが無理矢理引きとめしなくても良いはずの疑問を自らに課す。
 疑問ややがて鎖となり、何をどうすればいいのか、身動きを封じる。
 やがて心を絡め、そもそも何に対して疑問を持っていたのかすら曖昧にしていく。

「ね?」
 ルキアが先に沈黙を破った。
「ん?」
 同じ事を考えているのかもしれない。
 何故ならあと数秒ルキアが声をかけなかったら、自分が声をかけるつもりだったからだ。
「互いが課題でやるもの指定しよっか?」
 やはりそう来たか。口元が自然に吊りあがった。
「俺音楽わかんねぇ」
「だいじょうぶ。あたしだって絵画なんてわっかんない」
「だろうと思った。いいぜ」
「3秒で考えて」
「せめて40秒位はくれよ」

 3…2…1…

「なら、『この空』を描いて欲しいな」
「じゃぁ、『この空』に合う曲を作ってくれ」
「「っぷ」」
 自分たちで言うのもなんだが、臭すぎる。噴出すなという方が無理だ。
 夕焼けが見える。真っ赤に燃える。茜色に。
 そんな夕焼けを背にした彼女は微笑む。
 ルキアの翡翠の瞳は、陰が差し、燃える夕日との比較による
 目の錯覚か、紅い雲が踊っているように見えた。

「それじゃぁ、提出前に見せ合うとするか」

―――――
 
 一曲ね…洒落たこと言ってくれるじゃない。
 言葉にはしなかったけど、きっと。レオンなら……。
 違う、レオンだから、私がどうして欲しいか、分かるんじゃないかなと想う。
 …それにしても、『この空』で被るなんて……やっぱり、レオンは良い。
 普段は荒々しい熱血の癖に、私の欲しい言葉を心で求めた時に自然にくれる。
 レオンの後ろの宵闇と、彼の爽やかな赤い髪は色が混ざり込み、
 目の錯覚か、空に咲いた花が踊っているように見えた。

「りょ〜かい」

―――――

「あの、風景。か…」
 部屋の収納から一回くらいは使うと思い持ち込んだイーゼルを持ち出す。
 …埃塗れだった。懐かしい絵の具や画布の臭いがする。
 そして、ワトソン紙と、水彩絵の具を出そうとして…やめる。

 頭の中で思い出す。
 結局は素人の俺が、何を描けば。
 彼女の言った『この空』になるのだろう。

『丁寧に、描いてね』
 なぜか、そう言われた気がした。
 そして俺が成績で「3」を取った時の画材を持ち出す。
 油彩絵の具と、画布。そしてそれを固定する器具。
 そして、使い終わっていない、中途半端な古い5Bの黒鉛筆。

 水彩絵の具は文字通り、水のような淡く、染込むような、そんな美しさ見せることが出来る。
 だが。
 水彩画は手早く塗らなければならず、修正が利かない。
 間違ったら間違っただけの修正も、
 ぶつけたいだけの思いも幾重にも濃く、描き込めない。

 何より、

『翡翠の鬱金香』を、もう一度描くのだ。だから同じ画材が、一番だ。

 思えば、あの絵を描くこと自体は……結構楽しんでいた気がする。
 別に上手くはなかったけれど…楽しかった。


 たっぷり1時間ルキアのことと鬱金香の事を思い出していた。

 考えれば、ルキアの賢者になろうとしている理由を訊いた時から、
 俺の賢者になろうとしている理由を話した時から、
 惹かれあっていた気がする。
 似ていた。初めはただ、それだけの感覚だった。
 細部こそ異なることも、すぐ熱くなることも。正義感が堅いことも。
 運動が出来ることも。何より、目指す目標が『行方不明の恩師(父親)』。

 気がついたら境遇の似ている友人は好きな娘になっていた。

 もっと素直に、早く気持ちを伝えた方がよかった気がする。
 俺は鉛筆を置いて、描き始める前にハープの事を調べに資料室へ向かった。

―――――

 それから一週間と六日。
 俺は仕上げた絵を提出する前の日の放課後、屋上へと進む階段を登る。
 脇には仕上げた絵。
 微かに、歌が聴こえる。そして、音量の大きくない。ハープの音色。
Do it notice?The thing that I love you.
 既に空気は寒く屋上にでて食事に洒落込む変な奴も居ない。居るとしたら
I might resemble your mind so much why.
 こんな寒空の下。きっといちいちテンションの変化まで調節してる俺の好きな人。
Please if you have the same one as feelings that I think you.
 気恥ずかしくて、わざわざ俺が階段に足をかけるタイミングを予想し演奏する。殊勝な、でもいつもは気丈な彼女。
Please write the message only to me.
 …しっかり込めてある。
Has my voice been carried to you?
 空は赤が踊るようなグラデーション。屋上のフェンスから見える紅い夕日と空とそして……

―――――

曲は制限時間でもあったのか、短く、ショートバージョン。と言ったところだろうか。
屋上の扉へと手をかける。

 キィ----バタン。

「…よぉ、ちゃんと聴いてたぜ」
「…本当はイタリア語で作ろうかと思ったけどレオン。あんた、洋楽好きでしょう?」
「俺の語学は喋る事だけは得意だ。文法とかよく間違えんだけどな」
「あたしも」
 ローズウッドフレームの大きめのアイリッシュハープの横に座る彼女は…
「様になってるな。良く似合ってるじゃないか、ハープ」
「ありがとう」

 ルキアは立ち上がり、前と同じフェンスに寄りかかる。
 俺は前よりずっと近い、拳一つ分しか間の無い近くに寄りかかる。
 眼下に広がる景色を見る。前より海が近い。アカデミーが緩やかに緩やかに、降下しているのだ。
 きっと遠くない内に、アカデミー着地予定地点へ到着するだろう。
 見納めになるかもしれない、眼下の海。
 もう数時間も経てば、一週間と六日前と同じく紅い、とても紅く美しい夕日が見えるだろう。

「…曲作ってるときに…考えたんだけど」
 ルキアが沈黙を破る。心無しか声が震えている。
「ん……?」
「どうして、音楽に評点なんかつけるんだろ…」
「……学校じゃぁ仕方ないんじゃないか」
「見る人、聴く人だって、好きなものに好きと言えばいい。
 気に入らないものにまで何か言う必要はなんてない。
 もっと良くなる方法を提示するならいい。でも実際は違う」
 どうやら、マイナスの評価という仮定で話が進んでいる。
「……確かにそんなケースもあるな」
「……あ、頭ごなしに貶してっ!!認めな、い…
 自分の考えが…絶対だと…信じて疑わない!
 ちっぽけな……自分勝手な自尊心しか持ってないっぃ!…くっ…」
「……そんな人も居るな。気にするな」
「…ぅぅ…そうだけど!!どうしてぇぇ…なんでぇ…… 
 他人の世界…をぉ…自分の世界…のように…ぃヒクッ…グ…
 優劣をつけるのぉ?否定するのぉ?評価するのぉ?是非を問うのぉよ…?
 客観性ぃ?…嘘よ…客観や当たり前…ぅう…常識という名の下に振り翳してるのは
 ただの勝手な偏見のコレクション!!
 結局あいつらは自分だけに都合の良い世界に浸っていたいだけなのよぉ……」

 それはあの日俺が感じた疑問と同じ。
 相手までは分からないが…きっと、扱き下ろされたのだろう。
 ルキアも抑えこんでいたのだろう。きっと。成績や上辺の褒め言葉じゃなくて、
 認めて欲しかったんだろう。
 My favorite things。自分の世界。
 その正体はこんな世界が一つあってもいいんじゃないかって言う想い。
 自分自身の、自尊心だ。

 今ルキアが爆発させているものが俺の気持ちと同じだから。
 悔しいと想う自分が抑え込んだ本音。
 俺が隣で同じものを爆発させる必要は無い。
 同時に、答えを知らない俺が意見を言うのは多分ルキアの望むことじゃない。
 俺がやるべきことは一つ。
「取り付く島が無いょぉ……自分の考えが絶対なんて有り得ない……
 どうして声が届かないのぉ……ぅ、うぅぅ!!」
 限界だったのだろう。ルキアが目じりに溜まっていた涙が溢れ出す。
 女の子なんだ。勝手に打たれ強いなんて、俺は思い込んでない。
「俺が聞いてるから。気持ち、分かるから」
「こんな…こんな…ぁぅ、ぐず…嫌な気持ちになるからぁ…ぅぅぅ!
 悩みなんて嫌なの…ックゥ…よぉ…!!」
「分かるから。だから、ルキア。お前は今、泣いていい」
「…ぅ、む、胸…か、借りる…わよっ…ぅぅぅっぅぅぅ…」
 勢い良く、胸に飛び込んでくる。
 それでもルキアは大声を上げて泣かない。
 声を押し殺して泣く。…辛い事だ。
 少しでも安心できるように、ルキアの頭を撫でながら。言うべき事をいう。

「今の曲、俺は好きだ」
「ぅぅ……ほん…と…?」
 これだけじゃ足りない。…ルキアの欲しがってる言葉じゃない。俺の言いたい言葉だ。
「ルキアは俺の好みに合わせてわざわざ曲を合わせてくれた。歌詞を合わせてくれた。
 転調出来ない種類のハープの中で、俺の好きなパターンを再現してみせた」
 勉強と同じ。過程だ。そこに至るまでの苦労がある。
 その努力が割の合わない結果を生んだとしても、誰かが認めてあげなくてはいけない。
「…レオンは……ぅっ、いつだって…ぇぐ……欲しい言葉くれ…る。
 だから…だいすき…よぉ…馬鹿ぁ……」
「俺もルキアのこと大好きだ…だからこんな絵になっちまった」
 縁に貼り付けた画布を見せる。
「……ほんとはレオンに告白させる…ぅぅぅ!つもりだったのぃ……っ!!」

 今度こそ、声を上げて泣いてくれた。

―――――


「あ〜、ひっさびさに泣いたらすっきりした。あ、胸ありがと」
「どういたしまして。だ」
「後一つだけ、整理付けたいことがあるの。付き合ってくれる?」
 頷く。

 曰く、ルキアがある機会で弾いた、ショパンのワルツ、14番の曲想を相当に扱き下ろされたらしい。
 言われたの内容を掻い摘んでいえば、
 『作曲者の意見は絶対。この曲を楽しげに弾くなど…』
 『曲を侮辱しているのか』
 『ハープでショパンなど有り得ない』
 全否定を受けたということだ。
 …ルキアは言われた事が間違っているわけではないと理解している。
 その上で、こう言った。

「結局」
「………」
「絵も音楽も、文学も、造形も、建築も。芸術って、結局は好みなんじゃないかなぁって。
 もし誰かの目に気に入られたとしても。
 もし誰かの目に嫌われたとしても。
 創り手も、受け手も、自分の考えを押し通して人を傷つけちゃいけないんじゃないかなぁ」
「まるで美術専門学校の生徒みたいなこと言うんだな?ここは賢者養成機関だぜ?」
「茶化さないの。ねぇ、そうじゃない?」

 一瞬頷きかけた。

 でも違う。この返答は感情だけで答えていいものじゃない。
 感情的な自分をグッと抑え込む。

「人は…世界は、そんな単純には出来ていない」
「………レオンもそう思う、か」

 結局この疑問は、一生付き合っていくしかない。


「でも、さっきの曲は気に入ってくれたんでしょ?
 『レオンが個人的に』採点するなら10点満点で言うといくつ?」
「…10点だよ。…ついでに俺の絵は?」
「当然満点。……レオンはどれだけ私の事好きなのよ…くくく、あははっ!
 それにしてもおっどろいたぁ、レオンは油彩画で来たかぁ…ククク………っ
 絶対あんた徹夜してたでしょう?朝のあたしの挨拶もスルーだなんて…
 なになに?風景描いてて好きな人を華麗にスルーだなんて世話ないわー。あはは!!」
「そんな笑うなよ…鬱になってくる……」
「…ふふ…くくく…私の『さっきの曲』はレオンが好きなら私はそれでいいの。
 評価?ハッ、知らないわ。提出できりゃそれでいーのいーの。それに…ふぅ…」
 ルキアは笑いを収めて、微笑んだ。
「褒めてくれてありがと。すっごく、嬉しかった。レオンのそういう熱血で一途、それでいて気配りのある所、好きよ」
「お・・・ぉぅ…」
「照れてる照れてる♪」
 その目尻にもう一度浮かんだ涙を隠すためにわざと笑ったんじゃないかって思う。
 後付の理屈をつけようが、心の傷は時間すら癒しきれない。
 だから人は散々言葉を気にし、自分が傷つく事を恐れ、自分の世界を守るため他人を傷つける。
 ルキアは我慢した。自分が傷ついても人の世話を焼き、決して他人を傷つけない。
 決して人を傷つけなかった彼女は褒められるべきだ。彼女の我慢はとても、尊いと思った。

 だが、さっきのルキアが言葉にしたことが正しいのかと言えば一概にそうとは言えない。
 否定的な言葉は時として原動力となる。時として、淀んだ空気を換気する力を持つ。
 だから、俺たちは……

「悩んでても仕方ないね!あたしとレオンの気持ちを結んだ出来事ってことで」
「過ぎてみれば良い思い出って奴でいいだろ。そう思ってた時期が俺にもありました〜。か?」
「あはは!それいいね!!」
 俺たちに悩む姿は柄でもないし、好きでもない。
 だから、笑う事にした。
 もう一人で不安なまま抱え込む必要はない。

―――――
 すこしずつ、日が傾いていく。
 陰が少しずつ、伸びていく。
 気温が、下がっていく。

「ね?」
「……まだ何かあるのか?」
「あたしの部屋でえっちしよっ。夕日が沈む前に」
 
 返事を待たず、仕舞っても自分の身長大にも近いハープを軽々と片腕で担ぎ歩き出した。
 断る権利はどうやら俺に無いらしい。
 ハープ。俺の調べた時の資料によると確か、ルキアの持っているタイプのものは凡そ12kg。

「ぷっ…」
「なーに笑ってんの〜!早く来なさいよ〜!」
「今行くって」

 ルキアらしい姿を見て、心から安心した。
 …ん?今あいつ何て言った?

―――――
以上前編。もちっと短く出来りゃよかったんだけど。
つまりはルキアに楽器を弾かせたかったのと泣かせたかっただけなんだ。

なんだ、あれだ。一問多答の馬鹿野郎。
…なんか便利で語呂いいな、これ。
336名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:04:19 ID:hMIM/5n/
GJ! おつかれさまです。
こう言っては失礼かもしれないが、ここで終わってても漏れ的にはいい作品です。
キャラクターに深みを持たせるのは、結局は書き手の人生経験に依存するのでしょうね。
こういった話が書けるようになりたいものです・・・。

SS師の皆さんは、非エロSSを書いたときはどこに投下されてますか?
非エロも読みたいし書きたいのですが、SS投稿所に投下しても反応がないから
いいのか悪いのかもわからないし・・・
337277:2007/02/08(木) 00:56:38 ID:cfPY0u6c
「自分らしく」の誤字の訂正を……
>>293 の「低音殺菌」は「低温殺菌」の誤り。

>>335
ここで終わっても全然問題ない質の高さ。
GJ

>>336
以前は別の板のスレに投下してたよ。
コテトリもちゃっかりつけちゃってて……青かったなあ……
338名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 01:30:53 ID:1PM3Zf6v
別の板にもQMASSスレがあるんですか…ご教示賜りたく。

ゲーキャラ板のQMAキャラ萌えスレは、現行スレでついに
「おらぁガルーダだ!ここでSS投稿のルールについて説明するぞ!」
がなくなってしまって、非エロでもここに投下せざるを
得ないんじゃないかと思い始めているところです。
339名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 06:53:05 ID:A6R6fdCN
>>335
GJです。後半も楽しみ


<チラシの裏>
なに、この、ここ数日のこのスレの状態に似た感じのするシチュエーション
340名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 09:56:57 ID:3sV+9QsU
>>336
まだ伏線回収してない部分があったり。
>>337
さんきゅ。
誤字修正忘れなんて注意はしてるけど、やっぱり
どうしても起きるから俺とか投下した後は知らん顔してる。
>>339
良くあるシチュじゃね?
341277:2007/02/08(木) 14:09:42 ID:cfPY0u6c
>>338
かなりの勘違いをしていたようですいません。
QMAネタのSSは「自分らしく」が初めてで、それ以外のSSを別の板で、ってことです。
本当にすいません……
342名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 22:30:06 ID:+xMuFIc2
いえ、こちらこそ一言足りなかったです。
申し訳ないです。

うがああ、QMAのSSはどこじゃ〜
343名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 21:10:39 ID:Fg+cEiKk
保守

>>191
亀だが、それなんて極上?
344506:2007/02/09(金) 23:30:52 ID:IXAMQwj3
>>ルキレオの方
そこはかとない切なさがすごくいい感じですね。
ルキアの激情、レオンの熱い諦念に似た愛情が
どうHシーンに昇華されるか、続きを首を勃たせてお待ちしておきます。

>>321
えー、そうなると、眼鏡っ娘調教になるわけですがw

で、Aが優勢ですので、まずは甘口SSを仕上げます。
ほんとベタにいきますので、過大な期待はご容赦をw

Bも、キャラは変えるかもですが、いつかは書きますので、
投票いただいた方の期待をハズさないよう精進いたします。


ドラゴンはカオス杉。
旧ケル〜旧エルユニあたりまでひしめいてますね。
自分はとりあえずリエルの乳を2回つついてから
寸止めして普通に退出してます。
半泣き→素で「行ってらっしゃいませ〜!」のギャップに笑ってますw
345名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 00:37:25 ID:xPTUIaoO
>>322
GJ!文章うまいですねぇ。羨ましいです。
>>277
カイル×シャロンに目覚めました。責任とって下さいw
カイル使ってる携帯版ですがシャロンも登録してきますね。
346名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 02:01:27 ID:gCILFFnn
>>506
リエルたんは初めてでしょうから優しいので丁度いいのではないでしょうか。
カップリングも楽しみです。
甘口ラブラブモード、マターリとお待ちしております。

そして「眼鏡っ娘調教」という言葉だけで

 ∧_∧
( ;´∀`) ちんこ勃ってきた。
人 Y /
( ヽ し
(_)_)

勃ちっぱなしでお待ちいたしております。全裸で。
347577:2007/02/10(土) 07:43:04 ID:9qBo9Dsn
すいません、投下します。

・タイガ×ユリ
・妄想(?)の中ですがユリが強姦まがいな事をされている。
・暗い話ではないです。

全部で15です。
348その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 1/15):2007/02/10(土) 07:45:28 ID:9qBo9Dsn

その日、ユリはタイガにこう言いはなった。


「タイガ、『賢者プレイ』してみない?」
「…………」
「ちょ、ちょっと手をあてないでよ! 熱はないって!」
ベッドの中で裸のまま(すでに一回戦は終了)、どうでもいいやりとりをだらだら始める二人。
特に珍しくもない、いつものひとコマだ。

「せめてどういうのかくらいは聞いてよ!」
「……言うてみい」
「あのね、タイガが賢者って前提でセックスをするの」
「…………」
「なんで体温計を出すのよ! だから熱はないっての!」
上下に振って水銀を下げるタイガに、憤慨したようにユリが健康を主張する。
そこで一旦、素振りを止めたタイガだったが、それでも体温計自体は枕元に置いた。
隙あらば使うつもりらしい。

「ひっどーい! 人を勝手に病気あつかいしないでよ!」
「なら突然わけわからん事うっれしそうに言うなボケぇ。ええからとにかく最初から話せ、
それだけじゃ何もわからん」
まだ怒りの治まらないユリを軽くかわして、話の先を促す。
つき合いだしてから結構な月日を経た今、ユリの扱いに関してはかなりうまくなっていた。
そんな相手の態度に、ユリは少しの間ぶつぶつと何かを呟いていたが、やがて気を取り直して話し始めた。
こういった切り替えの速さは、ユリの長所のひとつだ。

「あのさ、いつも同じことばっかしてるとマンネリするっていうでしょ?」
「……正直、お前に飽きる俺が想像できん」
「え! なになに! そんなにわたしが好き?」
「いや、見てておもろい」
「ひどっ!? ペットみたいに言わないでよぉ!」
「ええから、それで?」
「あ、うん。つまりさ、イメクラプレイで変化をつけようってことなんだけど、普通のプレイじゃ
なんか物足りないっていうか……」
「そこで俺が賢者っつー話が出てくんのかい」
「そそ、タイガが賢者になって、ある日ある時わたしを呼び出したって設定にするの!
それでね……」
349その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 2/15):2007/02/10(土) 07:47:10 ID:9qBo9Dsn

※ ※ ※


「きゃあぁっ!?」
ベッドに全身を叩きつけられ、スプリングが大きくきしむ。
起き上がろうとしたその前に、二本の太い腕がユリの肩を押さえつけた。

「いやっ! はなして……!」
「ええやん、こゆこと別に知らんわけやないやろ?」
拘束を逃れようと、暴れるユリをどこか勝ち誇ったような顔でタイガは見る。
ユリの姿をとらえるその瞳は、欲の炎で妖しく燃えていた。

「何をするの! はなしてよ!」
「……お前、可愛くなったなぁ」
「……!?」
「ええ思いさせたるで……」

悲鳴をあげようとしたその刹那、唇で唇を塞がれた。




「ひゃうぅっ!? ああっ! だめぇ…っ!!」
「しまりのないやっちゃのう。汁だくのぐちゃぐちゃやん」
ユリの両手を後ろで縛ったあと、そのまま背後から抱きかかえるようにしてショーツの中に手を忍ばせる。
必死で閉じようとする股を強引に押し開いて、秘唇を指でかき回した。
熱い蜜が骨ばった指に絡みつき、淫猥な水音を響かせる。
苦痛にも似た嬌声をあげながらユリは左右に身をよじらせるが、それもただ、自分を犯す男を無駄に
煽らせるだけだった。

「どれ、こっちも……」
右手で割れ目を嬲りながら、タイガはユリの上の服を限界までたくしあげて、
今度はむきだしになった白い胸を責める。ぐにゅぐにゅと絞るようにして柔らかいふくらみを
楽しんだあと、唐突に赤い乳首を摘まみあげた。

「きゃあ!? ああん…!!」
「ビンビンに固くなりおって……気持ちええか? ん?」
摘まんだ乳首を左右にコリコリと捻ねられて、背筋をゾクゾクした悪寒が走る。
逃れようと必死に体を振るも拘束はとけず、されるがままに愛撫を受け入れるだけだ。

「いやぁっ…!! クリクリしちゃだめぇっ……!!」
「ええ声でなくなあ。おら、もっとなけや」
そういうなり、まだ触れていないほうの乳首に強く吸い付いて、さらに膣口を弄っていない親指で
クリトリスを潰した。「あ――!」と鋭い嬌声をあげながら、ユリはビクビクと体をのけぞらせる。

「あああ……止めて……おねがい許してぇっ……!!!」
「アホいうな、俺がどんだけ我慢したと思てるねん。今夜はたっぷり可愛がったるからな……」

ごくりと生唾をのみこみながら、より一層、激しく責め立てるタイガ。
獣の腕の中で、ユリはただ淫らに暴れることしかできなかった……


※ ※ ※
350その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 3/15):2007/02/10(土) 07:48:52 ID:9qBo9Dsn

「……ってこんな感じで、わたしをきつく追いつめるのー! きゃーっ! タイガのエッチエッチ!!」
「ほなお休み。また明日な」
「いやーっ!? 待ってー!!」
嬉々として語るユリの言葉を最後まで聞かずに、タイガはさっさと背を向けた。
今の話を聞かなかったことにするつもりらしい。だが、もちろんここで引き下がるユリではない。

「なによぉ! 話せっていったのタイガじゃん!」
「その話のどこに俺が賢者になる必要があるんじゃアホンダラぁっ! ちゅーか、賢者になって
最初にやることがセックスって聞いてるだけで悲しくなったわ! 俺らの最終目標を変なことに使うな!!」
「だってタイガが普通に強姦してもなんか違和感がないっていうか、だったら少し特別な変化が
欲しいっていうか……」
「ふざけんなあっ!! 人を勝手にレイプ犯にしといてその言い草はなんやごらぁっ!!
もうええ! 俺は寝るから起こすな!!」
「待ってってば! 寝たらジャージだけを残してタイガの服全部捨てるよ!!」
「地味にやな嫌がらせすんな!! ええかげんにせえ!!」

その後、ごたごたと言い合いごたごたと揉み合い、そしてそのままなんとなく2回戦が始まった。



― 2回戦終了から30分後 ―



「は〜いユリちゃん、カップ麺(1・5倍)ができましたよ〜」
「わーい、豚キムチー!」
戦闘(?)後、空腹を感じたユリの提案で、二人は腹ごなしをすることに決めた。
腹がへったと訴えるユリに対して特に何も言わずにカップ麺を作ったのは、これまたいつもの事だからだ。
もしかしたらいいように使われているだけなのかもしれないが、嫌な気分にはなりたくないので
タイガはひとまずその考えを振り払う。ユリに麺を渡した後、自分もバター醤油と書かれたフタを剥がし、
割り箸を割る。少しいびつな形で割れた。

「んー! キムチ最高ー!」
幸せそうに麺をすするユリを呆れたように見やりながら、タイガはスープを口に含む。
そしてユリと同じように、音をたてて麺をすすっていたが、ふと途中で箸を止めた。

「……おいユリ」
「ん? なに?」
麺から顔を離さず、言葉だけを返す。ユリにとって今はこれが一番大事らしい。
それでも特に失礼だとは思わず、タイガは先を続けた。

「さっきの……その、賢者プレイっちゅーやつ、どうしてもしたいか?」
「え? ひょっとして乗り気になった?」
パッと顔を明るくしながら、ようやくユリがふり向く。
自分の希望が叶うのなら、食事は中断してもいいらしい。かなりげんきんだ。
351その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 4/15):2007/02/10(土) 07:50:03 ID:9qBo9Dsn

「乗り気っちゅーか……まあ……」
一度は怒鳴ってつっぱねたものの、それでもいつもと違う行為には興味があるらしい。
断った手前の気まずさからか、話す言葉が少しにごる。

「けど、お前の話した通りにはせんで」
「ええーっ!? なんでー!」
「ったりまえやボケぇっ! 呼び出して強姦なら賢者でなくともできるわ!
俺が賢者でなきゃならん理由まで考えろ!!」
「ぶぅ……じゃあどうすればいいの?」
「ええか? 俺は賢者になったんやから、当然、今までとはちゃうわけやろ?
多分、ごっつ忙しくなっとるやろし、クラスも違えばお前と会う機会だって減る。
俺とお前との距離も長くなる。そこでな……」


※ ※ ※


「ん……むぅ……」
ぴちゃぴちゃと唾液のかき混ざるような音。
男根の形をしたその道具を、ユリは一心不乱にしゃぶっていた。
両手を添えるようにそっと持ち、ちろちろと先端をなめる。
その後、亀頭にあたる部分をを飲み込むようにしてくわえ、まぶすように唾液を擦りつけた。

「…ふぅ……んむぅ……」
脳裏に浮かぶのは愛しいあの男。つい最近、彼は賢者になったばかりだ。
だがそれゆえに、彼に会える時間は格段に減少した。

「……タイガ……置いてかないで……」
昇級による離れた距離が、会えない切なさが、ユリをこのような行動へと駆り立てる。
本当はこんな歪んだ行為などしたくはないのに……
だけど、口にくわえたものをはなす気にはなれない。

「……うぅ……んぅっ……!」
あたかも本物のタイガのものであるかのように、ユリは口をすぼめて吸い上げる。
根元から先端までを、一本の線を引くようにつーっと舐め上げ、くびれたところをを軽く噛み、
カリの部分を執拗に責める。片方の手で上下に扱いてもみる。
……だけど、男の形だけしかしていない道具では、その材質以上の硬さになることなど決してないのだ。

「……は…ぁ……タイガ……」
本物が欲しい。こんな無機質な偽物では、満足できない。
あのビクビクと脈うつ生々しいものでこの口を塞いで欲しい。白濁した白い液体でこの口を汚して欲しい。
この淫らな心を思う存分、蹂躙して欲しい。

「……タイガ……タイガ……タイガタイガタイガタイガ……!」

熱に浮かされたように何度も名前を口にしながら、ユリは滑稽にも見える自慰行為を飽きるまで続けた……


※ ※ ※
352その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 5/15):2007/02/10(土) 07:51:31 ID:9qBo9Dsn

「……と、まあこんな風にお前の俺への寂しさをも前提にしてだな……」
「ぷはー! ごちそうさまー!」
「聞けやアホぉっ!!」
「いたあっ!?」
最後の一滴までスープをすすったユリの後頭部に衝撃が襲い掛かる。
叩く時間がもう少し早ければ、スープを吹き出していたかもしれない。

「なにすんのよバカ!」
「こっちの台詞だボケぇっ!! どうすりゃええのか聞いときながら、
なに忘れてラーメンすすっとんねん! チャボかお前は!!」
涙目で抗議をするユリに、タイガも負けじとやり返す。
その拳は怒りでわなないていた。

「忘れてないもん! けどタイガなんか変な話しかしないし、だったらラーメンのほうが大事だし……」
「ふざけんなあぁっ!? 200円も出せばおつりがくるようなもんに負けたんか俺は!!
ちゅーか変な話ってなんや変な話って! 俺が先に賢者になったさいに起こりえる事態を
わかりやすく例えただけやろが!」
「変なこと言わないでよ! わたしそんな変態みたいな真似しないもん! 第一くわえるのなんて、
タイガのグロいのだけで精一杯なんだから!」
「おんどりゃああぁぁっっ!!? 人の大事なモンをグロいとは何事やあ!! 許さん!!
もうお前を許さん!! 口を開けろオラァっ! 口直しに俺のナニワをお前にしゃぶらせたるわっ!!」
「ぎゃ――っっ!!? 変態――っっ!!?」

その後、くわえるくわえない、噛む噛まないの話になり、そしてなぜか3回戦が始まった。



― 3回戦終了から15分後 ―


「あ、ねえねえタイガ」
「今度はなんや?」
使用済みのコンドームをゴミ箱に捨てていると、ベッドに腰掛けているユリが話しかけた。
放り込んでから、念のためにコンドームの箱の中身を確認すると、残りはあと数枚。
これで足りるかどうか少し悩みながらもユリの隣に座る。
余談だがこの二人、『彼らが使ったコンドームがもし魔法石に変わるのなら、一つや二つ軽く昇段している』
と影で噂されていた。

「さっきの話だけどさ……」
「……まだ続けんのかい」
しようもないやり取りを思い出して、タイガがげんなりと肩を落とす。
しかし、ユリは構わずさっさと先を続けた。
353その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 6/15):2007/02/10(土) 07:52:58 ID:9qBo9Dsn

「二人の前提、合わせてみない?」
「……あ?」
「ちょ、ちょっと、だから熱はないってば!」
迷わず体温計を手に取ろうとした、タイガをユリが慌てて止める。
結局、今回も使われなかった体温計。使用頻度がコンドームとはまるで逆だ。

「あのさ、わたしたち、プレイにおいてお互いに求めてるものが違うじゃん?」
「……そもそも、『賢者プレイ』っつー時点でアレやけどな……」
「だからさ、いっそのこと二つまとめて一つの設定にしちゃうの。『寂しさに一人自慰をしていた
わたしにタイガが呼び出して擬似レイプ』みたいな」
「ああ、なるほど……ってプレイ内容濃っ!? んなに腰使って猿か俺らは!」

一瞬、頷きかけたものの、あまりにあまりな内容に気がついて思わず身震いをする。
だけど特に反対するつもりはないらしい。

「で、さっそく具体的な行動についてなんだけど……」
「取りあえず、始めは肝心やで。コレ手ぇ抜いたらみんな台無しになるからな」
なんだかんだで乗り気になりながら、タイガも話に参加する。
二人の話は、一番最初の場面設定から始まり、行動および状況、さらには細かいタイミングまでも綿密
に計算した。

そして話し合ってから30分、ついにプレイ内容が完成する。
354その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 7/15):2007/02/10(土) 07:54:14 ID:9qBo9Dsn

※ ※ ※


スイッチをONへと切り替えると、すぐに男根の形をしたソレは細かく震え始めた。
ヴィ…ンと音をたてるその物体を膣口へと導く。

「うあ…っ! あああっ……!!」
充分に濡れていた秘唇は、偽の男をなんなく飲み込むことができた。
苦しみのような喜びの声をあげながら、ユリは夢中でソレを動かす。

「あああん!! ああっ! そんなに激しくしないでぇ……!!」
ぐちゅぐちゅとあふれる蜜をかきだすように、前後に激しく出しいれる。
今、彼女は想像の男に犯されていた。

「あ……タイガ……タイガぁっ……!」
口に出すその名は出会ったときから、ずっと心を捕らえてはなさいアカデミー生。
同じクラスだった時には、級友という接点があった。
何気ないことをおもしろおかしく話し合う、ただそれだけで幸せだった。
だが彼が上の組へといき、また所属する階級が上へとのぼったとき、級友は先輩へと変わってしまった。

道で会えば、前と同じように声をかけてはくれる。態度だって変わらない。
だけど圧倒的に……時間が少ないのだ。わずかな間話したら、もう彼は行ってしまう。
所属する組と階級が違うために、時間も場所もお互いにほとんど重ならなかった。
同じクラスの時でさえ、どんなに長く話していても物足りなく感じていたのに、この状態になってからは
毎日が苦しい。

その想いがユリをこのような形での性欲処理へと向かわせた。
会えない分、想像のこの男に、思う存分に犯されるのだ。たとえ自分の手による行為であっても、
ユリにとっては寂しさを埋める唯一の手段だ。

「ひゃああん!! そんなに突いたらわたし……だめぇっ……!!!」
奥の奥まで届かせるように、深く深くバイブを差し込む。
偽物とは知らない内壁が、収縮してソレをきつく締めつけた。それでも手は止まらない。

「はあんっ!! ああっ! お願いイかせて!! イかせてぇっ……!!
なんでも言うこときくからぁ……!!!」
どうやら想像の彼のお許しがでないらしく、苦しそうにユリは何度も首を振りながら悶える。
だがその苦痛の表情ですらどこか幸せそうだ。バイブを持っていないほうの手を服の上から乳房に
そえて、揉みしだく。

そしてやがて迎える絶頂。

「だめっ!! イく!! イっちゃう!! ―――あああああああぁぁぁっっっ!!!!??」
ドクンと奥が弾ける。
ユリはぶるりと体を大きく震わせ、膣から大量の熱を吐き出すと、そのままベットに沈み込んだ。
やがて荒い息の中で訪れる静寂、そしてやり切れないむなしさ。

「……タイガ……」
目を閉じ、暗闇の中で彼の幻影を追う。涙がほんのひとしずく、頬へと流れた。
355その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 8/15):2007/02/10(土) 07:55:56 ID:9qBo9Dsn



「おう、ユリ」
「タイガ……!?」
久しぶりに声をかけられて、ユリの心が高く跳ねる。
嬉しさと高揚で声がうまくでてこない。

「なん? 人を化け物でも見るように……」
「え? あ、あはは、なんか久しぶりだったからさ……。それより……おめでとう、賢者になったんだよね」
「ん、おおきに。まあ俺にかかりゃ、ちょっろいもんやったけどなあ!」
豪快に笑うタイガから目が離せない。
ああ、自分はこんなにもタイガを求めていたのか……
あらためて、自分にとっての彼の存在の意味を思い知らされる。

「ところでユリ、お前、今ヒマあるか?」
「え…?」
突然、話題を変えられて、ユリは一瞬言葉をつまらせた。
慌てて思考回路を元に戻し、現在の展開を追う。

「よけりゃ俺の部屋に来ぃへん? なんや話足らへんねん」
……今、彼は何を言ってくれたのだろう?
それは願ってもないことだった。あれだけ焦がれていたタイガと、二人きりで話すことができるのだ。
場合によっては今まで以上に親密になれるかもしれない……!

「う、うん! いく!」
ちぎれるほどの勢いで首を上下に振り続けた。





「へえ……ここがタイガの……―――!?」
部屋に足を踏み入れた瞬間、ガチャりと鍵がかかる。
ほとんど反射的にふり向いたが、その時にはもうユリの体は二本の腕の中におさまっていた。
嬉しさよりも先に混乱が生じる。

「な、なに……んぅっ!?」
ろくに質問もさせてもらえないまま、いきなり唇を唇で塞がれた。
頭を引き寄せるようにして深く合わせ、無理やり舌を捻じ込ませる。
口内に侵入する、ぬめりを帯びた男の舌。その奇妙な感触に、ユリはぶるりと体を震わせた。
356その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 9/15):2007/02/10(土) 08:00:25 ID:9qBo9Dsn

「…ふ……ぅん…むぅ……!!」
逃れようと喉の奥まで引っ込めた舌を巧みに誘い出され、からめとられる。
舌先を舌先でつつかれ、上あごをなぞられ、唇で挟むようにして舌をちゅっと吸い上げられ……
息苦しさに、肺が必要量の酸素を求め悲鳴をあげる。

「…ぷは…ぁ……きゃああっっ!?」
たっぷり時間をかけた後、ようやく解放してくれたが、今度は間髪いれずにベッドへと投げ出された。
異常な変化の速さに、息を整える暇すらすない。

「あ…タ、タイガ……?」
仰向けになったユリの腰の辺りをまたいで乗り、両肩を押さえつける。
その力強さに、格闘科のユリといえどもある種の戦慄を覚えた。

「昨夜はずいぶんとまあ、お楽しみやったようで……」
「――っ!?」
聞かれていた…! 人にはとても言えない行為を、一番に聞かれて欲しくない人に知られてしまった。
恥ずかしくて、すぐにでもこの場から消えたい。
だけど、それがどうしてこの行動に繋がるだろう……?
その答えはすぐに明らかになった。

「――誰や?」
「え…?」
「誰や! 昨日お前とヤりまくった野郎は誰や!! さっさと言えやあっっ!!!」
「……!」
「うかつやったわ! まさかお前に手ぇ出す男がいるなんてなあっっ!!!」
この言葉で、何もかもが解ける。
勘違いをしているのだ。彼はユリが他の男と行為に及んだと思い込んでいる。
そしてこの行動は嫉妬にかられてのものだったらしい。

「わ、わたし……!」
どうしようと、心が直面した問題の答えを必死に求める。
こんな風に妬いてくれてとても嬉しい、誤解を解いて自分の気持ちを伝えたい。
だけどあの事を言うのは……

「……言えへんか? ま、しゃーないわな、言うたらそいつどうなるかわからへんやろし……」
薄く笑うその瞳に垣間見える鋭さ。
今の自分の力と立場をよくわかっているのだろう。
何も言えないでいるユリの態度に、タイガは謝った推測を事実として捕らえる。

「――その代わり、たっぷりと楽しませてもらうわ……!」

両手でユリの服を乱暴につかむと、そのまま縦に引き裂いた。
繊維のちぎれる高い音が部屋に響く。
357その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 10/15):2007/02/10(土) 08:02:16 ID:9qBo9Dsn

「いやああぁぁっっ!!? 止めて!! いやっ!! いやあっっ……!!!」
無我夢中で抵抗……をしたつもりだった。
だが腕も足も、倒されたときの定位置からまったく動かない。
知らないうちに魔法をかけられいたと気づいたときには、わずかな布を残してすべてをさらけだしていた。

「ええ体しとるやん……」
「い、いや! なにをするの!」
「ここまでされて気がつかんほどアホやないやろ?」
言いながら、胸元まで上げてあったファスナーを見せ付けるようにゆっくりと下ろすと、
ユリの手を片方取り、股間に息づいていたものを直接握らせた。

「あ…!」
生々しい感触に、ユリが一瞬怯えたように息をのむ。
生暖かいソレはすでに先端がぬるぬると湿っており、今にも爆発しそうに脈づいている。
ユリの手の中で、ソレは太さと硬度を増した。

「わかるか? お前のせいでこうなったんやで? 責任とってもらわんとなあ……」
卑下た笑いを浮かべながら、擦り付けるようにしてユリの手を動かす。
先走る液体が小さな手のひらを汚した。

(そんな……! 玩具でだってあんなに感じたのに、こんなのが挿れられたらわたしどうなるの……)
手の中のものは昨夜使ったバイブよりもずっと大きく、質量も違う。
あれほど求めていた本物なのに、今は恐怖の対象だ。
そう遠くはない未来の自分の犯される姿を想像して、思わず体がすくみあがる。

「昨日の男なんぞ比べ物にならんくらいええ思いさせたるからな!」

ろくに覚悟もできないまま、ユリの体に獣が襲い掛かった。






体中につけられた朱と、顔や腹に飛び散るねばねばした白い液体、襲われてから今の今まで、
ユリの秘唇は乾くことがなく、両の内股をてらてらと光らせている。
何度もイされたせいで、指一本動かす気力もなかった。

「…ぅ…あ……!」
「くう〜、たまらんわぁ、感度良好やん」
額の汗をぬぐいながら、タイガはぐったりとベッドに沈んでいるユリをおもしろそうに眺める。
あれだけユリを蹂躙したというのに、欲の炎が静まる気配は一向に見えない。
358その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 11/15):2007/02/10(土) 08:03:39 ID:9qBo9Dsn

「さてと、体は充分に堪能したし……」
両の手で、ユリの足首をそれぞれに持ち、扇のように左右に開かせる。

「そろそろ本番にいくとするかのう」
「―――――!!?」
そのまま高く持ち上げると、両膝がユリの顔の横にくるくらい深く折り曲げた。

「あ…あ……!? いやあ…こんな格好……っ!?」
紙のように真ん中から折られたせいで、自分の性器が丸見えになる。
ひくつく、淫らに濡れた赤い割れ目。途端に自分が世界で一番卑猥な人間のように思えて、
ユリは顔を赤らませながら、否定するようにゆるく首を振る。
だがもちろん、拒んだところで行動を止めるようなタイガではない。
すぐに秘唇に昂ぶりを当てると、中へと押し込んだ。

「ハハっ! ええ眺めやあ!! おい見えるか? ユリちゃんの大事なとこに別の野郎のチンポが
入ってきとるんやでぇ!!」
「くぅぅ…っ!! ああっ……!! あああああっっ……―――!!!?」
ずぷずぷと粘着質特有の音をたてて、割れ目が剛直を飲み込む。
音が、視覚が、感触が、ほぼ全ての五感を通してユリが犯される。

「はあああんっっ!!! ああ、あ、あ!! いやあああっっ!!!」
「よう締まるのう…! なん? いやや言うときながらほんまは気持ちええんとちゃう?」
ぐちゅっ! ジュプッ! グジュジュプッ!!
ユリを追い詰める激しい律動。狭い膣内を何度も往復する膨張した雄が、ユリの雌の部分を刺激する。
高い声でなきながら、ユリはシーツを握り締めた。何かにつかまっていないと、自分を保っていられない。
だがそんなささやかな抵抗も、ここまでだった。

(あああ……気持ちいい……気持ちいいよお……!!)
苦しみや痛みだけではない何かが、ユリの中で芽生える。
この感覚は昨夜感じたあの……いや、あの時とは比べ物にならない。
圧倒的な官能が心と体を蝕み、淫らな雌の本能が解放される。

「……あああ……タイガぁ……!! いい! いいよおっっ…!!! もっと激しくしてぇ……!!!」
「ククッ……ええ顔しおって……!! ええで、望み通りに犯したるわ!!」
収縮する壁に、タイガもまた気持ちよさそうに顔を歪ませながら、ズンと根元まで幹を差し込む。
恥骨と恥骨を完全に合わせ、最奥をグリグリと擦ると、ユリの口から歓喜のような悲鳴があがった。
359その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 12/15):2007/02/10(土) 08:04:44 ID:9qBo9Dsn

「あああんっっ!! 壊れる……壊れちゃうぅ……!!!」
「おら、言え! 俺に犯されて気持ちがいいて言うてみろや!!」
「ふあああんっっ!!! 気持ちいい!! タイガに犯されるの気持ちいいよおぉっっ……!!」
「ええ子やなあユリちゃんは……そんなええ子のユリちゃんにはご褒美あげんとな、
どこに出して欲しい?」
「な、中にっ…! 中に全部出して!! タイガの精子ちょうだぁいっっ……!!!!」
「ええでええで、この溜まった濃いモンを一滴残らずお前にくれてやるわ!!!」

押さえる足首を握り締め、タイガが一際強く腰を打った。
ユリの奥に熱い精子が勢いよく当たる。

「――――あああああああああぁぁぁぁっっっっ!!!!!?」

びゅくびゅくと飛び出す精子とユリ自身の熱とが混ざり合う。
長い射精が終わり引き抜くと、膣から飲みきれなかった白い液がごぽっと零れた。





「――なあ、ほんまに誰とヤった?」
行為が終わって少し経った頃、ベッドの中でユリを抱きしめながらタイガが尋ねた。
罪悪感を伴うような少し寂しい声に、ユリはさっきとは別の意味でどきりとする。

「……え?」
「俺な……賢者になったら、真っ先にお前に告ろう思てたねん。ずっとユリが好きやったって……」
静かな告白。胸の鼓動が速くなる。
あんなことをされたのに、彼への想いはまださめてはいなかった。

「それで昨日お前の部屋行ってみたら……なんや、もうお前、とっくに誰かのもんになってるやん、
へっこんだわ〜……」
「――!」
「なあ、お前の好きな奴、教えてくれ。そしたら俺は諦める……もう二度とこんなことはせんし、お前にも
近づかん……頼む、教えてくれや……」
「…………バカぁっ!!」
たまらず声を張り上げて、ユリは目の前の男の胸をドンと叩いた。
いきなりの変化に、タイガが狼狽する。

「勝手に決め付けて、勝手に諦めないでよ! わたしだってタイガのこと好きなんだから……!」
「……!? で、でもお前……!」
「ひとりでしてたの……タイガのことを考えながらひとりで……わたし、タイガに会えなくて寂しかった…
会いたかったよ……」
涙が一粒こぼれてしまうと、後はもう止めることはできなかった。
今しがた叩いたばかりの男の胸にすがりつくと、顔を埋めて泣きじゃくる。

「…もう……ひとりにしないでぇ……タイガのそばに置かせて……離れたくないよぉ……!」
「――アホやな、俺……お前の想像した俺に嫉妬してたんかい……賢者にまでなったのに、
どうしようもないアホや……」

閉じ込めるように、ユリを強く抱きしめた。


※ ※ ※
360その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 13/15):2007/02/10(土) 08:05:51 ID:9qBo9Dsn

「………………」
「………………」
「………………ねえタイガ」
「………………なんや?」
「なんか……設定っていうよりか、シナリオみたいだね……」
「台詞まで決めて、誰に見せるっちゅーねん……アホやな、俺ら……」

結局、二人の力を合わせてできたものは、無駄にすごい妄想だった。
使える使えない以前に、そもそも作られた最初の目的がうまく思い出せない。
そのやるせなさに、タイガのテンションは一気に下がった。

「あ――! 止めや止め! もう止めんぞ! 無駄に時間潰しただけやん、ほんっまにもう!」
「あ、じゃあ今度がタイガが大賢者って設定で……」
「ええかげんせえっ!! 最初に戻るやろが!!」
疲れたように肩を落としながらも、ユリにつっこむことは忘れない。
とりあえず、彼女のほうはタイガほど疲れてはいないようだ。

「俺ら、こんなんで賢者になれるんかいな……」
ふと、タイガがぽつりともらす。
思っていたよりダメージが相当深かったのか、いつもの自信はどこかに去り、彼らしかぬ台詞が
口から出た。見かけによらず、意外とナイーブのなのだ。

「『なれる』んじゃなくて『なるの』! わたしとタイガ、二人一緒に!」
そんな情けない顔をしていると、ユリからの叱咤がきた。
したたかな彼女は、かえってやる気を出したようだ。

「……お前のそゆとこ、尊敬するわ」
「……なんかバカにしてない?」
素直に褒めることなど滅多にしないタイガを知っているユリは、言葉に隠れた裏の意味を的確に読み取る。
恐らく、楽天家だと言いたかったのだろう。本音を言い当てられて、タイガが少し苦笑する。
と、突然、タイガはユリの肩を抱いて引き寄せた。ぽすっとタイガの肩にユリの頭が乗る。

「うわ! な、なに……?」
「せやな、二人一緒に賢者にならんとな。でないと、かわいいユリちゃんが、
妄想の俺で慰めにゃならんはめになるし」
「ちょっと! それはさっきの話の中でのことでしょう! 実際にはしないっての!」
「いや、俺と離れたらするな絶対。なんなら俺の写真やろか? とっておきの秘蔵のやつ」
「バカー! わたしに何させようとしてるの……」
だが言葉を最後まで言い終えることなく、ユリは腕の中に閉じ込められた。
きつく何かを守る、鍵をかけるような抱擁。
361その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 14/15):2007/02/10(土) 08:07:09 ID:9qBo9Dsn

「――安心せい、んなみじめな真似、お前にはさせん」

遠まわしに『離さない』と伝えると、腕の中の存在は小さく身じろいだ。

「……約束やぶったら、承知しないからね」
「心配すんな、俺かて命は惜しいからな」
「なによそれ!」
もちろんユリは本気で怒ったりなどしていない。ただ恥ずかしいだけだ。
そのまま数秒間、二人は互いを見つめ合うと、やがてどちらともなく唇を寄せる。
どさりと、ベッドが鈍いスプリングを響かせた。


4回戦、開始。





ドアの前に、ひとりの生徒が立っていた。
青い髪を後ろで束ね、物腰の柔らかい眼鏡をかけた少年……カイルだった。
うっかり作りすぎてしまった料理のおそわけにと、やって来たのだが……

「……どうしよう」

今、彼は途方にくれている。


※ ドアの中から聞こえてきた声。


『あああ…! だめえ…!! そんなところ舐めないでぇ……!!』
『けどごっつ濡れてるやん、体は正直やな』


『ん…! すごい……また大きくなってる……』
『うまくなったなあ、ユリ……もっと頼むわ……』


『きゃあああっ!! あん! ああん! やめてぇっ……!!!』
『ほれ、こうゆうのはどうや?』
『あああん!!! だめぇっ!! おかしくなっちゃううぅぅっっ!!!』


『おらぁっ!! 抜かずに3発いくぞごらあぁっっ!!!』
『ひゃあああんっっ!! そんなの……タイガだって持たな……ああああっっ!!?』
『ハッ! 俺を甘くみんな!! 俺は抜かずの三冠王やあぁっっ!!!』
『やああああんっっ!! タイガのディープインパクトぉぉぉっっっ!!!!!!』
362その日常、そのひとコマ(タイガ×ユリ 15/15):2007/02/10(土) 08:08:17 ID:9qBo9Dsn

「……………………盛り上がってるなあ……」
もはやこれしか感想がない。
鍋の中身はとっくに冷めていたが、なんだかどうでもよくなった。
引きつる顔にはいつものあの笑顔はない。

「まだ始めていないと思ったんだけどな……」
腕時計の文字盤は、やっと午後9時をまわったところだった。
いつから二人は始めていたのか定かではないが、それでもかなり非常識な時間ヤり続けているのは
間違いないだろう。

「僕、帰ったほうがいいのかな……?」
もちろん、それが最良の選択なのだろうが、今さら冷めた鍋をひとりで食す気にはとてもなれない。
今日に限ってこの二人以外の皆は食事を済ませてしまっていて、料理を渡すことができなかった。
ここは去りたい、だけど鍋の中身は減らしたい、板ばさみな状態にカイルはひとり頭を悩ませる。
他に誰かいなかったかと、脳内のリスト懸命にをめくってみる。


『ああああっっ!! いいっ!! 気持ちいいのぉっっ!!!!』
『この淫猥がぁ!! 潰れるまで犯したるでぇ!!!』


部屋の中では、外に誰がいることなどまるで考えもせず、二人は夢中で共同作業に没頭している。

余談だが、これでも彼らの戦いは『まだ』始まったばかりだった……
363577:2007/02/10(土) 08:09:36 ID:9qBo9Dsn
以上です。
またよろしくお願いします。
364名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 11:24:04 ID:C889R8gN
土曜の朝っぱらから久々の投下だぜと勇んでやってきてみれば
先を越されている上にアクセス規制というこの厳しい現実!

--

というわけで >577 さんお疲れさま。
考えてみるとエロシーンの殆どが妄想の中という構成が面白いですね。
タイガとユリも完全に「つかんでいる」感じがあって、安心して読めます。
素晴らしいです。

--

>336
SS 保管所も頑張ってくれているし良質の作品が多いんですが、確かに感想
掲示板が機能してないのは辛いところですね。
結局個人のサイトに置いてるという人も自分含め結構居ると思われ、目に
留まりづらくなっているのはちょっと惜しいところです。

--

このところ盛り上がっていて嬉しい限り。

規制が明けた頃投下します。
365506:2007/02/10(土) 12:19:06 ID:1hiaiKT0
>>577
また凄いの来ましたねw
てか、携帯から読んでて、2レス目の時点で、
3レス目のタイガと全く同じツッコミをしてしまいましたよw
エロの殆どが想像シーンの中という構成も新鮮で、流石です。
自分の中でもタイユリのイメージはこんなんですねw

>>346
えーと、甘口SSはともかく、もう一方は2ヶ月以上はかかろうかと思いますゆえ、
早急に服を着ておいてくださいw 凍死しますよw
366名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 21:47:01 ID:z76MgdjV
>>577
そうか、この手があったか!

以前も思いましたが、タイユリをしっかり自分のものにしてらっしゃる。
感服しまくりです。

>>507
甘口SSも全裸でお待ちしますゆえ同じことです。ご心配ありがとうございます。
でも勃ったものはおさまりそうにございません。。。

(かってに「快楽重視モード(黒め、クララを調教)」と決めてかかってますが
 このスレのクララ使いさんたちは大丈夫なのかしら?)
367名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 22:58:16 ID:iwt5+djT
クララを調教
望むところだ
368名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 02:52:35 ID:LTpxCuiQ
く、クララだと!?

・・・クララに関しては過去のトラウマがあるので読まないでおこうOTL


それにしても、レオルキの話には少し心に刺さるものがありましたな。
ずっと前に書いたQMASSを友達からボロクソに言われた。
その友達を殴りたくなる衝動にも駆られた。それで気付いたこともいっぱいあった。


・・・とにかくいずれはSS書ききりたいです(常に未完成品ばかり
369名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 03:02:20 ID:4prAa6j2
QMA関連のスレッドを見ていると毎回思うのだが、
クララって、あんまり好かれて無いのな(- -;
370名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 03:15:56 ID:K+Jntemo
それでもクララなら…クララならきっとなんとかしてくれるですぅ
ワッフルワッフル
371名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 12:09:26 ID:dEzAOFR6
>>レオルキ
創作に取り組んでいる人間には、多かれ少なかれ刺さる話でしょうね。
内容の評価以前に、創作そのものを理解してもらえないという状況も
散々ある事でしょう・・・・・・。

>>369
これが嫌われてる原因なのかなと思ったり。お高い感じに見えます。
ttp://maxmio.web.fc2.com/clala/qma3clala_normal02.jpg
ttp://maxmio.web.fc2.com/clala/qma3clala_normal03.jpg

クララ使いの期待しているクララは、もっとこう
対戦時以外の立ち絵だったりしませんか?
372名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 23:43:38 ID:3axtL6C9
メガネの割には声が甘すぎる……。>クララ
373名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 00:25:28 ID:MT7my85Q
   | \
   |Д`) ヒヅケカワッテ キョウハフリカエキュウジツ・・
   |⊂ フリッキュダンスヲ オドロウカ・・
   |

     ♪  Å
   ♪   / \   フリッキュフリッキュ
      ヽ(´Д`;)ノ   ソーレ
         (  へ)    フリッキュフリッキュ
          く       ソーレ

   ♪    Å
     ♪ / \   フリフリフリ
      ヽ(;´Д`)ノ  フリフリフリ
         (へ  )    フリッキュフリッキュ
             >    ソーレ

   |
   |ミ
   |サッ
   |
374名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 15:09:53 ID:h+MmkPon
(・∀・)ミタヨー
375名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 00:53:27 ID:+AMtKY7t
ユリ×セリオスを書いてくれた方は神
376名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 01:57:26 ID:tx9CM/EN
どっかにあったっけ
377名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 20:39:21 ID:CSLB9SPU
>>249
>自分はリディアサツキの方も最初は女体化かと思って読み飛ばした)
お前みたいにマンコのないもんを問答無用でゴミ扱いしてるようなヤツのために、
お前が普段ゴミ扱いしてるゴミキャラを>>193が価値のあるもんに昇華してやったっていうのに、
読み飛ばすなんてなんてことはねえだろ。目を通す価値はあるってもんだろ?
378名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 21:06:26 ID:zjLnDtpC
ゴ(ryと逝ってる時点で自分もゴ(ry
379名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 21:18:12 ID:l+z6D4Gm
>>377
必死だなw
亀の上に見当違いの方向にエスパーする粘着低脳乙
義務教育の国語みっちりやり直して来い
380名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 22:57:22 ID:GO1J3b0R
>>377
落ち着け。
キャラをゴミ扱いするのと女体化が苦手っていうのは別だろ?
女体化がダメって奴は、話が良かろうか悪かろうが、そのキャラが好きだろうが
嫌いだろうが、そもそも女体化されたその事実がダメなんだから。
(腕のいいシェフが一流の材料を使って作ったおいしいケーキでも、甘いものが苦手な奴
はそれを受け付けることができないのと同じで)

>>193の話は面白かったし、こういうのもアリかもって思ったけど、
もし女体化されたのが、例えばサンダースやタイガみたいな男くさいキャラで、さらに真剣にあんな事や
こんな事されてたら、正直すんなり読めたかどうか自信ない……(ギャグやショタはまた別の話として)
381名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 23:18:03 ID:4PLofFJH
>>380
匂う馬鹿はスルー汁。
おまいさんの指摘も、今更述べるようなことじゃなかろうて。
382名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 23:34:36 ID:WBadQtQm
おまいら、そうピリピリせずにコレでも食ってマターリ汁。
つ【チョコレート】





ようはバレンタインネタwktk待ち
383名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 23:34:56 ID:SEsoviTv
おまいらマジレスしすぎ
どうせ>>377は本スレにもたまに現れるあいつだろ
384名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 00:21:49 ID:BJIawG1u
バレンタインにちなんで、
あまーい!ssをお持ちしております。
385名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 15:04:56 ID:w57ZjJNu
藻前ら言い争いせずに、取りあえず落ち着こう。
言い争いばかりしてこのスレが廃れたら取り返しがつかなくなるやん。
386名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 16:14:12 ID:nycKXX4n

 (*><)
  ( つ【あまーい!ss】
 ⊂_)_)

うまいであります!
うまいであります!

 (*><) ムシャムシャ
  ( つて
 ⊂_)_)
387名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 00:24:50 ID:LV9Xtmzw
ジャンル エロパロ ○× 正解率ー%

ホワイトデーとは、男性が女性に白いモノをあげる為に名付けられた。

   【○】   【×】

ホワイトデーに期待ですね。
388名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 19:04:19 ID:E6TEv6XM
バレンタインって、職人さん方には色々ネタに出来そうだと思ったけど、投下は無かったね
ホワイトデーに期待かな?
389名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 20:00:25 ID:4LeUE0UI
一朝一夕には無理ですよぅ
390277:2007/02/15(木) 23:25:35 ID:QXM+xodq
時期外れでもいいなら再びカイル×シャロンで書くけど……
391名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:54:42 ID:37r2Hg5Y
>>277氏 是非お願いします!
392名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 00:01:39 ID:XWNMFxGV
>>390
激しく期待して待ってます
393名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 01:58:57 ID:POs+hfw9
>>390
wkwktktk
394名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 09:19:23 ID:ZpPJFeav
>>390
期待してます!
395277:2007/02/16(金) 23:35:28 ID:yPmZoanD
バレンタインの流れからどうエロくもっていくか……
問題はそこだね……

ドラゴン組になって魔導士になって、周りは賢者、大賢者ばっかりで死にそう。
だれかたすけてー。
396名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 02:02:40 ID:KBm/bP84
>>387の問題ネタに便乗

(え…白いモノ…? …なに?なんのこと? わかんないよぉ)
アロエがそうして悩んでいるうちに、残り時間は3秒を切った。
(でも、○×なんだし、どっちか答えたら当たるかも。選ばなきゃ)
  アロエ  < ×
他の生徒の解答表示
  レオン  < ○
  ルキア  < ○
  タイガ  < ○
   ・
   ・
「えー、わたしだけ?」

結局、アロエは5位に終わり、3回戦敗退。
「あーん、負けちゃったー」 「ああん、もう少しだったのにぃ」
「先生、あの『白いモノ』ってなんなんですか?あの問題が出来たら
きっと残れたのにぃ」
「そっか、アロエちゃんはそういうこと、まだあんまり知らないか。
じゃ、先生と一緒にお勉強しよっか」
「はい、がんばりまーす!」
397名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 10:49:40 ID:fnkNcsd8
>>395
この前、青銅がいた
398名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 17:17:47 ID:xQassvCj
新作期待age
399名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 20:40:00 ID:QM1l9UEQ
しかし大賢者クラスを釣ると魔導士くらいまではマジでおいすぃ
400名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 16:24:56 ID:CBzYO1M9
400記念あげ
401名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 20:41:50 ID:4lpYN0MR
白銀賢者には勝てる気がしない。
今月末には白金賢者も誕生か?
402名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 14:41:53 ID:swOf3kRH
あげ
403名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 20:56:39 ID:kjB8Z5Nt
あげ
404名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 21:48:09 ID:c/8k29rM
夏になったら夏服か水着が追加されないかなー
405名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 02:16:07 ID:4pvehros
>>401
もう黄金出てるんだな
406名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 11:27:33 ID:ySGqbDVm
>>405
黄金、とだけ書くとなんかスカトロジック。
407名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 22:10:13 ID:IE4KCmBO
あげ
408名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 17:46:28 ID:DE5cYxR2
期待新作age
409名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:10:25 ID:ugnE43tx
ふたなりや女体化が「アリ」でも「ナシ」でもどうでもいい。
QMAはノーマルカプに負けず劣らず男同士や女同士のカプがハァハァだと思うがどうか。
410名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 02:48:16 ID:n8gZPjQR
>>409
むしろ俺はそっちの方が(ry
あんまり蒸し返さない方がいいとオモ
411名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 07:31:38 ID:XBbTusI/
唐突に「黒い制服に白い液体」というのを思いついてしまったのですが
412名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 11:43:55 ID:kCH9hoGz
>>411
離陸を許可する 離陸を許可する

カプというかマラ様が女生徒を責めるのをいつか書きたいです・・・
413名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 16:45:45 ID:YwSOu+gD
何か書こう!!と思い立ち
意外性あるカプを考えたら

ガルーダと誰か

…無理です先輩orz
てかこれって獣姦なのかなぁ…?
414名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 21:46:28 ID:Vy9NtnG4
395
魔導以下のドラゴン組はノーリスクハイリターン
3回戦行くだけで平均30ぐらいはいくんだからぼろ儲けですよ

全ジャンル50〜60%の俺でさえ運が良ければ決勝行けるんだから



ただ、メダルを取れるのは15回に1回あるかないかだがなorz
415411:2007/02/24(土) 21:49:55 ID:NJ1NcYPM
部屋に呼ばれた女子生徒(誰なのかはお好みで脳内保管プリーズ)に、マラリヤはお茶のようなものを差し出した。
「ありが・・・この飲み物は一体?」
「魔法グッズ屋で買って来た薬草を煎じたものよ・・・毒は無いから安心して」
「そ、そう・・・そう言えば、何か変わった匂いがするんだけど」
「ええ、これはイランイランのアロマオイル・・・緊張がほぐれるらしいの」
お茶を飲みながら、二人は雑談や次の授業の話等をする。
「それで、用事はもういいの?」
「ええ、・・・あ、ちょっと待って・・・きゃあ!」
「わー!?」
ばっしゃーん!!
マラリヤは転んだ拍子に牛乳のようなものを盛大にぶちまけた・・・実はわざとに。
「ご、ごめんなさいごめんなさい、あわわ黒い制服が真っ白に・・・すぐ洗うから脱いで脱いで」
「ちょ、ちょっと落ち着いて!・・・あっ、ど、どこ触って・・・」
「頭とかも洗わないと。すぐにお風呂も入れるから。水と火の魔法を使えばあっという間、ほら」

こうですかわかり(ry
416名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 01:18:01 ID:4V247BLf
その女子生徒に飲ませたものが効力を発揮するくらいまでは
続けて欲しいと思うわけだが
417577:2007/02/25(日) 16:55:43 ID:Elcasl/r
>364、365、366様
遅ればせながら、丁寧な感想をありがとうございました!
精進します!

上のかたのレスで気がついたのですが、ガルーダ先生がらみのSSを苦手
(獣姦みたく感じる)とするかたはいますか?
現在、リディア×ガルーダを書いている途中なので、場合によっては投稿サイトのほうを
利用しようかと考えております。
418名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 23:24:17 ID:DJ2o2p4k
意外性を狙うならガルーダ×擬人化マジックペット

……誰もついてこれないな、これは。
でも個人的にガルーダ先生の話は一度読んでみたいかも
419名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 03:20:37 ID:799Ig1k3
ガルーダ先生は獣っていうか種族だろうしなあ・・・
取り合えず>417の小説を下半身丸出しで待つ。
420名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 21:13:07 ID:AqAzqP83
保健室に来た男子生徒を誘惑してヤっちゃうミランダ先生を読みたい
421名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 23:33:14 ID:LPgOd1K8
なら漏れは
保健室に来た女子生徒を誘惑してヤっちゃうミランダ先生を読みたい
422名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 18:42:34 ID:U0JRjlFJ
あげ
423名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 06:49:07 ID:t3o2XBC8
>>421
「だ、だめですミランダ先生…こんなこと…っ」
「大丈夫よ…あなたは私にすべて任せていればいいの…わかった?」

そう言うとミランダ先生は女子生徒の服を脱がせ胸を揉み始めた

「あっ、せ、せんせぇ…っ」
「ふふ…やわらかくて弾力もあって…さすが10代ね、先生羨ましいわぁ」
「せ、せんせ、ほっ本当にやめ、んっ」
「だ、だめ、舐めないでぇ…っ」
「あらぁ?本当にやめちゃっていいのかしら?体は正直よ…?」

女子生徒の胸を見て見ると2つの小さな突起が自己主張を始めていた
まるでもっと触ってくれといわんばかりに

「ふふ、胸が感じやすいのね…かわいい子」
「こ、これは…ちが」
「どこが違うのかしら?それにさっきから足をモジモジ(ry

(省略されました。本文の続きを読むには(ry

こうですか?わかりません><
424名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 10:08:42 ID:FsFz0dt8
ちょ…生殺し(笑)
425名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 18:22:57 ID:n0FZuSrL
っ「一問多答の馬鹿野郎」

こうですか?わかりません><
426名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 22:30:22 ID:hl4c0Zgs
ミランダ×ユウが読んでみたいと思い始めた今日この頃

性的知識が全くと言っていいほど無いユウに、ミランダ先生が個人授業(勿論、性的な意味で)
そして、奪われる
ユウきゅんの童貞・・・
427名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 22:47:53 ID:DSM4Yvut
>>426
(・∀・)イイ!
428名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 00:28:19 ID:p8YQycg2
>>404
賢者だと夏服も水着も白ならいいなぁ
429名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 01:06:21 ID:rAwXu7bH
それに嫉妬したサツキが2人を…。
430名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 18:33:59 ID:TcJEg0D2
>>429
昔WOWOWで見た洋画の「エンティティー」っての思い出した。
あの悪霊とサツキは性別違うけど。と書くと映画の内容はだいたい想像つきますよね
431名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 20:36:15 ID:d8OoaZLK
>>429
襲おうとするも、ミランダによって返りうち。
姉弟一緒に…

みたいな。
432名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 22:26:52 ID:6YOGjqSS
目の前のお姉ちゃんの名前を呼びながらミランダ先生にイかされちゃうユウきゅんハァハァ
433名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 14:16:55 ID:6WHxPU0y
「先生ぇ、もう駄目ぇ、ジンジンするから、許してくださぁぃ」
「あら、まだ合格点を越えてないわよ。ふふ、お仕置きが必要ね」
「ふぁ、あぁぁ!お、お姉ちゃぁん…見ないで、見ないでぇ!」



こうですか?
え…あ、アメリア先生?いえ、これは、その、ドラゴンから落ちたから…
というか、いや、深いわけが………
ギャピーーーーー!!
434名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 15:29:06 ID:WR9GOSQ1
ユウきゅん誕生日オメデトウ
435名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 01:12:22 ID:kn4KIJOg
ラムネ味の飴を舐めて鍛えた舌技で、ミランダ先生の身体を舐め回し、イカしちゃうユウきゅんハァハァ
436セリオス×ミランダ 1/6:2007/03/04(日) 02:22:37 ID:pY9NZZ7A
「セリオス君、どうして呼び出されたのか、見当ぐらいはついてる?」
ミランダ先生は楽しそうな、どころかほとんど嬉しそうな笑みを浮かべて僕に
訊いてきた。
保健室には何度か来たことがあったが、その奥にあるミランダ先生の部屋に入る
のは初めてだった。
意外なほどまとも、というのが正直な印象だった。窓を背に机が置かれていて、
壁際には書棚が並び、雑多な本で埋め尽くされている。机の周辺は若干散らかって
いたけれど、教師の職務を考えれば片付いている方だろう。この人のエキセントリックな
性格を考慮すれば尚更だった。
「いえ……見当もつきません」
僕は応じた。
ミランダ先生は声を出さずに唇だけをあら、という形に動かした。
「思い当たるふしがあり過ぎて、どの話だか……」
「さすがねえ、セリオス君」
先生は満面の笑みのまま立ち上がった。いつもの通り、とても教師とは思えない
ような服装に身を包んでいる。実用性からもかけ離れている扇情的ないでたち。
そして、服に負けず劣らず悩ましい肢体。
「でも、教師の質問には真剣に答えた方がいいわよ?」
大柄で豊満な身体が机を回りこんで近付いてくる。こぼれ出そうな乳房が歩く
だけで微かに揺らぐのを見て、僕は唾を呑んだ。こんな状況なのに不覚にも軽く
勃起し始めていた。
目の前まで進んできた先生の視線の高さは、ブーツのぶんもあるだろうけど僕と
あまり変わらない。ひるみそうになるのをこらえつつ、努めて平静な声で応じる。
「……答えてますよ」
「いいえ。問題に対して複数の回答が考えられる時は、全て答えて初めて満点が
もらえるの。なにが言いたいかっていうとね、」
ミランダ先生の口の端が、一瞬片方だけ吊り上がった。
次の瞬間――その時すぐには何が起きたのか僕にはわからなかったのだが――
芯の通りかけたペニスを服の上から掴まれていた。先生の右手が股間に伸びて
きていた。
「あなたの立派なこれを何人の女の子に突っ込んだのかって訊いてるの。簡単な
質問でしょ?」
「…セクハラ教師」
僕は思わず口走ってしまい、次の瞬間激しく後悔した。
「あら、触りもしないうちから昂奮して勃ちかかってたあなたの言えた科白なの? 
そのセクハラ教師にいじられてどんどんおちんちん硬くしてる変態くんはどこの
誰なのかな?」
ミランダ先生は残酷な笑みを唇に貼りつかせたまま、細く長い指で激しく僕の
ペニスを弄ぶ。情けないことに、確かに先生の言う通りそれは見る間にいきり立ち、
天を睨む角度にまで持ち上がっていた。
「いやらしいわね、セリオス君」
先生はわざと視線をパンツの生地が持ち上がっている部分に落とした。「でも
ほんとに立派。大したものだわ」
言いながらも指の動きは緩めない。早くもペニスの先端から先走り液が滲み出して
きているのがわかった。僕はまともな思考を保つことが難しくなり始めていた。
「ほら、質問は終わりじゃないのよ。答えなさい。変態は誰なの。いやらしい
のはどっちなの」
「くっ……ふっ……」
先生の指は僕に快感を与える術を知り尽くしているみたいだった。服の上から
なのに、声が出るほど感じてしまう。マラリヤに触られた時も、ユリに握られた
時も昂奮したけど、失礼ながら比べものにならない。
やはり、豊富な経験がものを言うのだろうか。このエロすぎる身体を、先生は
何人の男に開いたんだろうか。
「聞いてるの?」 突然ミランダ先生が真顔になった。
437セリオス×ミランダ 2/6:2007/03/04(日) 02:23:57 ID:pY9NZZ7A
ミランダ先生は器用に僕のベルトの金具を外し、ループからするりと抜き取って
床に放った。さらに制服のパンツの前ボタンを外して、ファスナーを開けながら
ずり下げる。明らかにこの一連の動作に慣れている。動きはほとんどひと続きで、
僕は抵抗する間もなかった。
勃起したペニスが下着を突き上げているのを見てもミランダ先生は真顔のままだった。
左手を竿の付け根のさらに下に伸ばしてくる。どうする心算だろう、と呑気に
思いかけた瞬間、嫌な感覚が急所から伝わってきた。
「……!」
微かに薄い笑みを浮かべながら、ミランダ先生は言う。
「成績優秀なセリオス君なら知ってるかもしれないけど、人間の睾丸って案外弱いの。
力のかかり方にもよるけど、握りつぶすことだってあながち不可能じゃないのよ。」
手に力は加わっていないが、僕は文字通り急所を掴まれていた。
「おそろしいのは、一度死んでしまった睾丸は再生しないこと。だから、もしここで
わたしがなにかのはずみでこの左手を握っちゃうと、セリオス君は壊死した睾丸の
摘出手術を受けなきゃならないってことになるわけ。」
僕は言い返そうとしたが、口を開くことができない。股間に伝わってくる指の力が
わずかずつ増しているような錯覚に襲われる。
「嫌よね?そんな手術」
表情も口調も変わっていなかったが、僕が耐えられたのはそこまでだった。
「ごめんなさい、」
僕は口走っていた。「――言います、さっきの、質問。」
「わかればいいのよ」
ミランダ先生はにっこりと笑い、左手を引いた。
優しげに深く澄んだ青い瞳、色素は薄いが柔らかそうな唇、プラチナブロンドの
豊かな髪。母性を感じさせるパーツが、この人の下にあるといちいち艶かしい。
「それで、何人なの?」
「……3人、です」 一応間違っては居ない筈だ。
「ふーん。……」
何故かミランダ先生は口の端をつり上げるように笑った。「そういうことになってる
のね、君の中では」
「そういうことってどういうことですか」
僕は慌てて訊ねた。この人はなにか知っているんだろうか。だが、質問はあっさり
はぐらかされた。
「あら、それは自分の胸に訊いてみてよ」
「………」
食い下がろうかとも思ったけど、止めた。とても答えてくれそうにはなかった
からだ。
「でも、困ったものねえ」
ミランダ先生は眉根に皺を寄せる。「アカデミーは賢者を目指す若者のためにある
のよ。いくらそういう年頃でも、エッチにばっかりうつつを抜かされたんじゃ
やっぱりしめしがつかないわよね」
そう言いながら先生は僕の下着を引き下ろした。硬化したペニスが上を向いて
弾むように飛び出してくる。
「え……いや、先生、今、」
僕はどう突っ込んでいいかわからず、しどろもどろになってしまう。
「溜まってるのがすっきりすれば、真面目に勉強するかな、セリオス君」
ミランダ先生は全く聞く耳を持たず、独り言のようにそう言うと、やおら僕の
足元にしゃがみこみ、右手で肉棒の中ほどを掴んだ。
舌を伸ばして、亀頭をねっとりと舐め上げる。
「うあっ……」
僕は思わず声を出していた。
先生はゆっくりと顔を動かし、舌先で竿の裏側を根本近くから先端の方までなぞる。
温かく湿った感触もさることながら、長い舌が美しい唇の間から伸びている光景に
より昂奮させられる。
僕は目を閉じた。しかし構わずミランダ先生は舌を動かしてくる。視覚を遮断
したことで、却って他の感覚が鋭敏になっているような気がした。
「くっ……」
また声を洩らしてしまう。早くもこみ上げてくるものが腰の奥に感じられる。
438セリオス×ミランダ 3/6:2007/03/04(日) 02:25:29 ID:pY9NZZ7A

「だめよ。まだ出しちゃ」
僕の状態を見透かしたみたいに先生は言うと、左手を再び僕の陰嚢に伸ばしてきた。
反射的に腰を引きそうになるが、右手でペニスの付け根近くを少し強く掴まれて
動けなくなった。
ミランダ先生の指が、先ほどとは全く異なる妖しい動きで収縮しかけた僕の睾丸を
揉みほぐし始めた。みるみるうちに、こみ上げかけていたものがすうっと引いて
いくのが自分でもわかった。こんなにいいように操られてしまうなんて。僕は
畏怖しながらも、少なからず感動もしていた。
「すっきりさせてくれるんじゃないんですか」
僕は訊いてみる。
「そんなこと言ったかしら?」
先生は楽しそうに微笑んだ。「でも、これじゃひっこみがつかないわねえ、確かに」
ペニスは依然硬く充血して、天を向いたままだった。先生の唾液と僕自身の先走り液で、
テラテラと濡れ光っている。
「……すっきりさせてあげようかな」
ミランダ先生は悪戯っぽく笑った。「特別サービス」
先生は両手で下から支えるように自分の乳房を軽く持ち上げると、目を細くして
僕の表情を伺った。妙に淫らな目つきに、さらにペニスが硬くなる。それを見
届けると、ミランダ先生は服を剥くようにして胸を露わにした。豊かな乳房が、
左右僅かにずれてぶるんぶるんとこぼれ出て、ゆさっと弾む。乳首は少し充血
して赤くなり、明らかに尖り始めていた。まだ触れてもいないのにここまで昂奮
するとは、自分でも少し意外だった。
先生はもう一度乳房を両手で持ち上げると、今度は胸を前に突き出して僕の股間に
押し当ててきた。僕は呆然と立っていることしかできなかった。次の瞬間、ペニスは
わずかにひんやりする、しかしすべすべで柔らかい乳肉に包まれていた。
「あん、熱い、セリオス君の」
ミランダ先生が鼻にかかった声で呻く。「挟み甲斐があるわあ……」
「ああ……」
僕も思わず声を出していた。
弾力にあふれた乳房の感触も素晴らしかったが、それ以上にミランダ先生が足下に
ひざまずいて僕を満足させようとしているという事実が僕を昂奮させる。口を
軽く開き、熱い吐息を吐き出しながら、両乳房の谷間で肉棒を摩擦し続ける。
先ほど一旦高まっていたこともあって、あっさり僕は限界に達した。
「あっ……、で、出ます」
「あんっ、もう?」
ミランダ先生は手を止めたが、その瞬間にはもう僕のペニスは勢いよく跳ね上がり、
先生の驚いた顔に向けて大量の精液を発射していた。
びゅるっ、びゅるっ、と音さえ聞こえそうなほどの激しい射精で、先生の首筋から
口許、鼻や頬に至るまでが白濁液で汚される。激しい罪悪感と征服感がないまぜに
なって襲ってくる。
「もう……せっかちねえ」
ミランダ先生の伸ばしてきた舌先が裏筋に触れると、ペニスはびくんと反応し、
激しく腹を叩いた。
僕は恥ずかしくて何も言えなかった。息が上がり、のどがからからに渇いていた。
「でも流石に若いわあ、いっぱい出たわね」
先生は嬉しそうに言いながら、鼻にかかった精液を指で拭って口に運ぶ。「どう?
すっきりした?」
「………」
僕が黙っていると、また先生は僕の睾丸に指を伸ばしてきた。
「どうなの?」
「……気持ちよかった、です」 辛うじて答える。
ミランダ先生はにっこりと笑った。「それはよかったわ。でも、すっきりはしない
でしょ? ほら、まだこんなに硬いままよ」
自分でもそれはよくわかっていた。美しい保健教師にたっぷり射精させられた
ばかりだというのに、ペニスは鉄のような芯が通ったままなのだ。性欲ははける
どころか、淫らな行為の連続でむしろ増進しているような気すらする。
口もおっぱいもよかった。すごく気持ちよかった。だけど、ペニスにはやっぱり
入るべき場所がある。
439セリオス×ミランダ 4/6:2007/03/04(日) 02:26:33 ID:pY9NZZ7A

「……先生は、今まで何人の生徒とやったことあるんですか?」
露骨な言葉で、しかし余計なニュアンスがこもらないように僕は訊いた。
「男だけ? それとも女の子も数えていいの?」
ミランダ先生は一切悪びれる様子もなく訊き返してくる。流石にこう来るとは
ちょっと思わなかった。
「両方入れてください」 とりあえずそう応じておく。
「えーと、そうねえ……」
先生は視線を天井に向けた。
僕は一歩踏み込むと、ミランダ先生の両肩をつかんで、後方に強く押した。
「あっ、」
いきなりこう来るとは思わなかったらしく、先生は顎を引いてなんとか頭を守り
ながらも、そのまま背中を床についてしまった。
僕は膝を折って屈み込みながら素早く両腕を引き、ミランダ先生の両の太股を
つかんで、身体をさらに後方へ裏返すように倒す。不思議な服がめくれあがり、
パールピンクの小さな下着が見えた。
――穿いてたのか。
刹那そんなことを思いながら、反動で身体を起こそうとする先生を半ば強引に
押さえつける。
「やめ、なさい、」
僕はミランダ先生の力が一瞬ゆるんだ隙を逃さず、両脚をつかんだまま股間に
顔を近付けた。精緻なレースの施された美しい下着は、既にぐっしょりと濡れ
そぼっていた。僕はおおよその位置の見当をつけて、布の上から敏感な部分に
唇をかぶせた。
「ああんっ!」
驚くほど大きな、それでいて情感のこもった声を先生は洩らした。起こしかけた
上体が床に着くほどのけ反り、腰がびくんと跳ね、さらにぶるぶると震えた。
僕はたたみかけるように下着にむしゃぶりついた。たっぷりしみ込んだ愛液を
すするように吸い上げるだけで、ミランダ先生は激しく喘いだ。
「だめえっ、だめえっ」
腰が細かく痙攣し続ける。「やだ、気持ちいい、感じちゃう」
ミランダ先生に性感を与えているという事実が、僕のペニスを硬くする。演技かも
知れないけど、残念ながらそうだとしても僕には判らないし、どっちにしても
昂奮してしまう。人妻でもある、歳上の大人の女性。
なおも下着の上から舐め続けると、先生の腰もびくっびくっと反応した。
「ああん……」
ミランダ先生の声が物欲しげな響きに変わった。「セリオス君、ちょくせつ……
直接触ってえ」
願ってもない申し出だった。言われなくてもそろそろそうしていただろう。下着の
紐はちょうど腰骨の辺りで結ばれていた。片方の端を引くと、結び目は簡単に
ほどけた。左右の紐を解いて下着本体を脱がせてしまう。
先生の秘部が丸出しになった。秘唇の間には流れ出しそうなほどの蜜が溢れ、
てらてらといやらしく光っている。毛むらは明るい色の所為かあまり目立たず、
生え具合も心なしか慎ましく見える。とはいえ丁寧に処理もされているので、
本来どうなのかはちょっとわからなかった。
僕は口を近付けて、先生の秘唇にたたえられている透明な蜜をすすった。
「あはあっ!」
ミランダ先生はまたのけ反った。
舌を伸ばし、先端で秘唇を捉え、なぞるように動かす。あるいは唇を直接つけて
くわえたり、陰核の方へ這い上ったりする。
「あん、もう、やん、ああ、」
ミランダ先生はその度にくなくなと腰を動かし、艶かしい声をあげた。尻が弾み、
震え、秘部からは際限なく蜜が湧き出してくる。
「上手よ………セリオス君、上手よ」
呻くような先生の褒め言葉を聞くと僕はとうとうこらえ切れなくなり、上体を
起こして先生の両脚をつかみ直した。
440セリオス×ミランダ 5/6:2007/03/04(日) 02:27:39 ID:pY9NZZ7A

「あっ、ちょっと、やめて」
僕が腰を浮かせたのを見て、ミランダ先生の声のトーンが変わった。「それは
やめて。わたしには、夫がいるのよ」
一瞬冷たいものが脳裡をよぎった。しかしすぐに次の考えがそれを拭い去った。
「じゃあ、教えてください、先生」
「……なに?」
背中を絨毯につけ、脚を広げられ、股間を丸出しにした姿勢のまま、先生は眉を
ひそめる。
「僕の身に何が起こっているんですか。僕は、一体何に巻き込まれているんですか。」
「ねえ、離して、セリオス君」
ミランダ先生は腰をくねらせる。「こんな恰好じゃ答えられないわ」
「それならそれでいいですよ」
僕はできるだけ感情がこもらないように言い、膝立ちで腰を一歩前に進めた。
もうほんの少しでペニスの先端が秘部に届く。
「――あなたは、夢を見たと思ってるでしょう」
ミランダ先生は観念したように言った。
僕は動きを止めた。先生は続ける。「それは、本当に夢だったのか、確かめてみた?
逆に、このところ起きたと思ってることが、全部本当に起きたことなのか、あなた
にはわかってる?」
「それは……」
それは、誰にも答えることのできない質問だ。突き詰めれば、この世界は本当に
存在するのかというところまで簡単に辿り着いてしまう。
「言っておくけど、わたしは一切関わってないわ。誰がやったのかをつきとめる
のもいいでしょうけど、いま誰のために何をすべきなのか、セリオス君はわかってる
んじゃない?」
痛い質問だった。信じられない出来事が続く中、とげのように心に引っかかって
いたことを的確に拾われた気がした。
それはそれとして、手がかりは得た。なんとなくこうなんじゃないかというのも
おぼろげには浮かんだ。これからどうするかは、また改めて考えるとしても。
今のやりとりにもめげず、ペニスは硬く屹立している。
「……まったくわかってませんね、僕には」
僕はそう応じると、再び膝立ちで進み、ペニスを先生の秘部にあてがった。先生が
冷ややかな笑みを浮かべるのが視界の端に映った。
そのまま体重を預けてゆっくりと挿しこんでいく。
「やっ、あっ」
ミランダ先生は抵抗する様子もなく、僕の身体を受け入れた。
熱い。熱い秘肉がペニスを先端からすっぽりと包み込んできた。とろとろに濡れて
いながら、緩さはみじんも感じさせない。そして迎え入れたペニスを微妙に蠢き
ながら刺激してくる。
「やん……」
深くへ進んでいくと、先生の腰がぶるぶると痙攣した。「やだ、おおきい……」
「大きいですか?」
僕はそう訊く誘惑から逃れられなかった。「行方不明のご主人より、大きいんですか」
ミランダ先生は困ったように眉根に皺を寄せた。日頃決して見せないはかなげな
表情だったが、それすらも今の僕には色っぽくしか見えない。
「………うん」
殆ど聞こえないほど小さな声で先生は肯定した。
一気に昂奮が高まり、僕は腰を振り始めた。抜ける寸前まで引き出して、ひと息に
奥まで突く。先生の腰が反応して、細かく震える。
僕は最初から飛ばした。先ほど一度出しているから、多少たりとも長く保つだろうと
思ったのだ。
ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、蜜液にまみれたペニスが、音を立てて先生の
中に出たり入ったりする。
ミランダ先生は自ら左手を口元に当てて声を抑えようとする。だが、洩れ出てくる
呻き声がかえって淫らになっている感じがした。
「くっ………ふっ、あっ………ああっ!」
生徒をわざわざ自室に呼んで誘惑しておきながら、いざとなると夫の存在を持ち
出す矛盾。そして、強引にされれば決して拒もうとしないその態度。まったく
とんでもない先生だ。
441セリオス×ミランダ 6/6:2007/03/04(日) 02:36:58 ID:pY9NZZ7A
美しい顔が快楽に歪み、押さえた口から荒い息と喘ぎ声が果てしなく洩れる。
こらえ切れないように頭を左右に振り、腰をくねらせる。豊かな乳房も僕の動きに
あわせてぷるんぷるんと揺れた。
「くぅん………だめぇ………うあんっ」
快楽を告げる細い声が止まらない。
蜜壺を突いてペニスを締め上げられながらそんな眺めを目にして、とてもこらえ
切れるものではなかった。
「せ、先生、また出ます」
僕が告げるとミランダ先生は慌てた様子で、「だめよ、中で出しちゃ」
「わかってます、あっ、出る、」
「あん、先生も、いっちゃうっ」 うわごとのように口走る。「いくっ! いくうっ!」
ミランダ先生の腰が痙攣を始めるのを見届けずに、僕はペニスを引き抜いた。
またしても大量の精液が迸り出て、先生の胸からおなかの辺りをべっとりと汚した。
頭が床に着きそうなほど先生の身体はのけぞり、露出したままの乳房がぶるぶると
震えた。
「ああっ………」
ミランダ先生はぐったりと力を抜いて、絨毯の上に仰向けに倒れた。腰だけが
時折ぴくぴくとうごめいた。
二度も大量に放出したのに、僕のペニスは天をにらんだままだった。自分の手で
軽く触ってみたが、まだいけそうだった。ミランダ先生は脚をだらしなく開いた
まま仰向けに横たわり、目を閉じてはあはあと荒い息をついている。白濁液の
付着したままの豊満な乳房が、呼吸に合わせて上下している。
僕は先生の右膝辺りを両手で持つと、上げながら右にひねるように、下半身全体を
裏返した。絶頂に達した後で力が入っていないためか結構重く感じた。うまく
左右の脚を入れ替えると、先生は寝返りを打つように自ら俯せになった。
いい眺めだった。豊かなお尻が丸々と張り、少し開かれた脚の間からはまだ
濡れている秘部がうかがえる。
両手で腰をつかみ、少し手前に引くように持ち上げる。意図を察したのか、先生は
そのままお尻だけを持ち上げたポーズをとってくれた。
僕はその脚の間に入り、腰を前に進めて、みたびミランダ先生とつながった。
そしてペニスをゆっくりと前後に動かし始めた。
「ふっ………ううっ………」
女教師は絨毯に顔をつけたまま、こらえきれないように呻き声をあげる。大きな
尻がぶるぶるとうごめいた。再び昇り始めたようだ。
僕はピストンのスピードをゆっくりと上げていく。
「ああっ!」
先生が叫ぶ。熱い蜜がじわりと湧き出すのがペニスに感じられた。
「ああん、ああんっ!」
背筋に激しい痙攣が走り、がくんがくんと腰が揺すぶられる。膣肉がぎゅうっと
締め上げられ、早くも僕もまたしてもこみ上げてくるものを感じはじめた。
僕はトップスピードで奥を突きうがった。下腹が尻に当たり、ぱちんぱちんという
音が部屋に響いた。
「だめっ、セリオス君、すごいっ」
ミランダ先生は激しく腰をくねらせる。「あっ、だめっ、いっちゃう、またいっちゃうう」
「おれも、いきます」
「あうんっ! いくうっ! あんっ!」
ミランダ先生は四つん這いのまま激しく四肢を痙攣させると、そのまま崩れる
ように上半身を絨毯に伏せてしまった。僕はぎりぎりのところでペニスを抜き
出した。肉棒は跳ね上がると同時に精液を射出し、白濁液は綺麗な放物線を描いて
ミランダ先生の背中から腰に降りかかった。
残った精液を手で絞り出し、たっぷりとした豊満な尻の上にふりまく。
「ああっ………」
ミランダ先生は上半身を床に突っ伏し、尻だけを高く持ち上げた姿勢のまま
動きを止めていた。時々思い出したように腰が痙攣し、豊かな尻肉がぷるぷると
震えた。


--

※この話(>>436-441)は保管庫に収蔵しないでください。
442名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 20:16:29 ID:I5y5+W2t
保管庫に取り込まないなんてもったいない。
続きものの一部なんでしょうか?

とりあえずセリオス君、3人目は誰なのか教えたまえ。
443名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 20:52:01 ID:WR6jp6ts
GJ
おっきした
444名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 21:09:34 ID:TZ+ZWKFx
GJ!素晴らしいです!
もしかして、前スレでユリ×セリオスを書いた方でしょうか?
445名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 22:48:04 ID:pY9NZZ7A
>442 シャロンです(初代スレ参照)

>443 一番嬉しい感想です

>444 そうです
446名無しさん@ピンキー :2007/03/05(月) 00:26:18 ID:AjlAY611
>232-234のリディア×サツキの続き(?)をようやく貼り付けに参りました。

百合とかシリアス、冗長描写が苦手な人は
前と同じようにNGってやって下さいな。
447『傍に居てくれるあなたへ』1/8:2007/03/05(月) 00:28:31 ID:AjlAY611


「あぁ………やっと終わったわ〜」
 アカデミーの地上降下を無事終了し、職員室でやっと足腰を休める事が許された。
 私は自分の机にぐったりと倒れ込む。
「おう、リディアセンセイ。へばっちまったのかい?」
「ガルーダ先生、後方支援は全体把握をしなくちゃいけないから結構な頭脳労働じゃないか」
「そりゃぁちげぇねぇな!!俺様にゃ無理な話だ」
「リディアせんせもみんなもお疲れ〜!」
 教員は全員みな一安心しているのか、機嫌が良い。
 職員室とはある意味学校の中では異空間である。
 様々な責任立場、経験者、担当が同じ空間に介する。
 これだけなら普通の会社と変わらないが、独特の和やかな空気がある。
 そんな空気があるからこそ、生徒たちは自分たちが場のイレギュラーであることを自然に自覚し、
 無意識の内に緊張を呼ぶのだろう。
 それが職員室だ。

「皆の衆、ご苦労じゃった。
 来週からカリキュラムを変更。それに伴い各々の授業や課題の整理や処理を早急に済ますように」
「「「「「はい」」」」」



―――――


「ふぅ………」
 部屋に戻るなり、疲れ切った身体をベッドへ預ける。
 一区切り付いたとはいえ、降下作業によって溜まった雑務処理、授業用教材の準備。
 トーナメントの問題作成…。やることは尽きない。
 ………あまり急ぐのは得意ではない私にはこれからが本当の戦いと言える。
 ………まぁ、今日はもう寝てしまおう。
 寝るには明るすぎる暖色のライトを消すことすらどうでも良くなり、そのまま、眠りについた。


―――――
448『傍に居てくれるあなたへ』2/8:2007/03/05(月) 00:30:06 ID:AjlAY611
 ………夢………。
 遠い、遠い日の記憶が垣間見える………
『リディア………』
『なぁに?おかあさま?』
『リディアは将来、何になりたい?』
『せんせいがいいな。おかあさまと同じ』
『………そう』
 あぁ、この夢か。と、映像をカメラ越しに見るような私の頭は理解する。
 母は大賢者の一人で、私の生まれたエルフの里の唯一の教師をしていた。
そんな母がある日、まだまだ幼かった私に言った。
 
『とても長くて、難しい事を言うわ。
けれど、いつかリディアが立派な先生になるため伝えたい
私が良い先生であるため、心に刻んだことよ』

 生徒が困っているか見抜ける力を持ちなさい。
 もし、困っているようなら、必ず助けてあげなさい。

 生徒が頑張ったら、褒めてあげなさい。
 努力というものが尊い事を、教えてあげなさい。

 生徒がどんな考えを持っているか把握しなさい。
 例え自分の考えと相反するとしても、そこにある理由を必ず考えなさい。

『わたしと違う考え?』
『そう、私たちみたいに自然と共存する事を選ぶように
 機械技術を発達させて、自然を刈り取る人間も存在する
 人間でなくても其れに賛同するエルフさえいる』
『そんなのわたしにはわかんない』
『でもそれじゃ先生になれないの。
 どうして自分と違う考えになったのか、
 必ず理由があるの。その理由を理解して、絶対に否定しちゃダメ』
『なんで?わからないことをわからないっていっちゃだめなの?』
『先生がそれを言っちゃうと生徒に嫌われちゃう。二度と信頼されないわ。
 嫌われちゃうだけじゃない。自分の考え方が次第に凝り固まり、
 やがて、時代に置いてかれてしまう事になってしまうかも知れない』

考えなさい。人は考える事が出来る故に人なのです。
考える事が出来てしまったので、食物連鎖から、外れてしまいました。

考えなさい。自分が今何をしているか。
考える事が出来て初めて、自分の姿を見ることが出来る。

考えなさい。自分と人がどうして意見を喰い違える事になったのか。
考えなさい。考えなさい。考えなさい。

結論付けなくてもいい。でもそこから逃げないで。
考えなさい。解決に向け努力をしなさい。

安易な否定で最後に傷つくのは自分です。
惰性な妥協で最後に後悔するのも自分です。

その先に、あなたの明日があるってことを忘れないで欲しい。
逃げないで。どうか、戦って欲しい。

『リディア。あなたがもし、本当に先生になったのなら………』
母はとても大切な事を…しかし選ぶか否かは私に委ねると先に告げた上で『伝えた』。

数日後、母は遠方の街に出現したという瘴気を晴らしに向かい。二度と帰ってこなかった。
449『傍に居てくれるあなたへ』3/8:2007/03/05(月) 00:31:11 ID:AjlAY611
――――――

 久しぶりに母の夢を見て数週間。
 未だに心に残る優しい母の温もり。
 ずっと心に残している教師としての母の言葉。
 雑務処理が終わり、懐かしい気もする地上での生活にも再び慣れてきた。

 晴れきれない頭、幽霊に脅され眠れぬ夜は散歩がしたくて…
 今日も宿直を変わってもらい、校舎敷地内を散策する。
「二律背反ねぇ。どこに居たって怖いものは怖いのに」

 トサッ……

 遠くで何かが落ちたような音がした。
 何か変なのが居たら嫌ね……。
 そう思いながらも一応見に行くことにする。
 悩める頭を振り払い、寮の裏側へ向かう。


そこに居るはずのない生徒が気を失い倒れていた。
 おお、お、おばけ?! ア、アンデッドとか超勘弁して欲しいのだけどっどどどど
『う〜ん………可愛い可愛い弟の貞操はついに奪われましたとさ………ゥヴォァ』

 うわー、本当に変なの居たわー。
 今日日三角巾系のオプション流行らないわ〜。
 ないわ〜…。…いや、アリかしら。
 最近ド○キャスみたいな亡霊も居るし〜…

 ん!?いやそれよりこの子…!?

「えっと、どうしましょう…??と、とりあえず私の部屋へ…?
 触っても大丈夫かしら・・・ってか触れるのかしら。
 ぅぉ、冷た!?」

 とりあえず、死体みたい(?)に冷たかったで怖かったので弓で転がしながら部屋に運びました。
 幽霊って服が汚れなくて便利ですね。
 どんな構造してるのやら。そんなことを考えながら、今ある自分の頭の本棚から知識を引っ張り出す。
450『傍に居てくれるあなたへ』4/8:2007/03/05(月) 00:32:33 ID:AjlAY611
<<ここに>>232-234を脳内補完しましょう>>

「よく言えました♪」
 先生はそういうと首筋を舐め上げながら耳を甘噛してきます。
 慣れた先生の手はどんどん私の感じる部分を見つけだし撫で上げてきます。
 内股、腋、胸……
『……ぁ……ぅ……んぁぅ…』
「サツキちゃんったら敏感なのね?だれかにたっくさん弄って貰った?」
『そんなこと……ないです…』
 口では否定するも私の心はもう虐めて欲しくて一杯で。
「またまたぁ♪ここからは沢山えっちなのが出てるわ。お豆とかどう?」
 先生が私のクリをきゅっとつまんで来ます。
『ぅあん!ああん!』
 弟の寝顔を見ては毎晩毎晩沢山沢山自分で慰めてきた私は簡単に感じてしまいます。


――――――

 目の前で喘ぐサツキちゃん。本能を正直に言えばこのまま純粋に堪能したい所なのだけど、
 実はいつまでもバカエロをしているわけにも行かない。手でサツキちゃんの秘所を弄り、言葉で弄びながら急速に思考する。

 考えるのよ………。

 記憶の混乱が一時的なものかと思ったけれど話を聞いていると既に様々な記憶の欠如が見られる。
 彼女はさっき、「アカデミーでの生活を覚えている」と発言したが、
 そもそもサツキちゃんは私の受け持った生徒の一人だった。
 既に私が彼女の担任であったという事実を覚えておらず私のことは弟の担任であると認識している。
 事は既に始まっていると言える。
 事と言っても、これが一体どういうことか。
 今こそ、私は考え、戦わなくてはならない。

――――――

「あなたみたいなえっちな子には先生がた〜っぷりお仕置きしてあげる♪」
『ん!!あん!!…もっとぉ…胸…んはぁ…お願いしますぅ…』
「あら、お仕置きでうれしがるなんて、本当にMな子ね?
 いつも雷撃受けて感じてたんじゃない?」

 ……実は図星。だったり……します。

『だってぇ……からだ中が…あん!ビリビリして痛気持ちイイんですぅ……』
 根っからのM体質は私が弄られて玩ばれる度に息を荒くさせ、
 後から聞いたら切腹したくなるような恥ずかしい台詞を吐かせる。
「あらら、ホントだったの。お仕置きの意味が無い程感じちゃうなんて
 変態にも程があるわね。ユウ君もこんな変態お姉さん持って幸せねぇ」
『……あぁん!お願いしますぅ…もっと虐めて下さい……あ!ん…』

 あぁ、ユウ君ごめんね。お姉ちゃん変態でごめんね……。

――――――
451『傍に居てくれるあなたへ』5/8:2007/03/05(月) 00:33:56 ID:AjlAY611
――――――

 サツキという霊的存在に何らかの破綻が既に起き始めている可能性が極めて高い。
 何らかの形で現世にとどめて置かないと自然消滅も有り得る。
 というのも、そもそも霊は己の存在を己が定義し続け、認識していないと呪い等外部からの
 圧力により規定されていない場合を除き、現世に留まり続けることは出来ないと
 考えられているのが私の知識の中での一般的な解釈。
 事実アカデミーの図書室の禁書には「実験結果」まで詳細に記したものがある。
 …知らなくて良いなら読みたくなかったけど……。この話はまた別。今は関係ない。
 とにかく、留まり続ける理由が無いなら成仏してしまうのが霊。
 性的快楽は人間にとって生死を問わず恰好の餌。現世に留めるには大きな力になる。
 現状はこれで凌いでいる。もし私が見つけずに彼女が意識を取り戻していたのであれば……。
 考えるだけでゾッとする。

 でも。それでも、考えるのよ……。まずは彼女の存在を維持してきたものは何か……。

――――――

 先生の手が胸へ秘所へと段々激しくなり、私を絶頂へ導いて行きます。

『ぁぁ……せんせぃ…きもち…いい…ぁんっ…です』
「厭らしい子ね〜。弟で興奮するなんてどれだけ変態なの?おねえちゃん?」

 弟に欲情している心を読まれたようで、私の胸はまた締め付けられるような苦しさと
 もっともっともっと、と求める気持ちに歯止めが利かなくなり。

『……はぃ…ごめんなさぁん!!ぃ…ゆー君で…んぁ…毎晩自慰ってましたぁ……』

 人に言っちゃいけないような秘事までさらけ出してしまいました。

「まったく、イケナイわねぇ…?」

 こんな事を言われて大興奮している辺りもう自分は駄目かもわからんですね…。


――――――


 これね…。
 彼女は自分の弟に並々ならぬ愛を持っていた事はほぼ間違いない。
 姉弟愛を越える愛。
 誰かはわからないけれど、いつの間にかユウ君と誰かが結ばれてしまった。
 その上、話から察するに現状の彼女の存在定義である、「弟を賢者にする」という目標設定と
 「私が弟の面倒を見なくては」という感情設定が、二つともクリアしてしまうような相手ということだ。
 他にも定義はあるだろうけれど、話を聞く限りその二つが占める彼女の存在の割合は計り知れない。
 とてもとても強そうだ。

――――――
452『傍に居てくれるあなたへ』6/8:2007/03/05(月) 00:34:51 ID:AjlAY611

『でもぉ……♪あん!もうゆー君ならだいじょうぶですよぉ?あん!
 とってもいい子と、今きっと先生がしてくれるみたいに…ぁん!激しくヤってますょぉ♪』
「あら、激しかったかしら。じゃぁ大変よね…?休憩してあげる♪」
 先生は私が次を早く早く求めているのを判って焦らしてきます。
『……はぁ……ぁ……早くイキたいです………』
「じゃぁおねだりしてみて?」

 私の口は待ってましたと言わんばかりに頭より先に動きます。

『先生に弄られて弟で興奮しちゃう淫乱な変態はもう我慢出来ません…
 あたま真っ白になるまでイかせて下さい犯して下さい………先生…お願い…』
「……何も言わなくてもそこまで出来るのは正直引くわ……」
『いじわるしないで下さい……』
「して欲しいんじゃないの?」
『…そ、そうですけどぉ…』

 二律背反の感情が私を強く責め立てる。
 思いを巡らせる度に身体が打ち震える。

――――――

 それが失われる。
 こうなったら、只でさえ既に許されざる禁忌を犯している自分が生き返ることに後ろめたさを感じているの彼女が、
 「弟が賢者になったとしても」元の身に戻れないという可能性を「私がいなくても」という仮説に結びつけ、
 理論を組み立ててしまうと思われる。彼女は生前賢者に至った優秀なアカデミーの生徒だった。
 どんなに誤魔化してもそこに気が付くのは時間の問題だ。
 そうなったら現世に留まる理由を持たなくなった彼女は消滅するしかない。

 悲しい。彼女は賢明に努力を積み重ねていた。
 それでいて図書館で私が司書しているとき、よく手伝ってくれた。
 私の偏った知識と会話、授業にも微笑みを投げかけながら相づちを打ち、
 知らなかった事柄には「予復習しておきますね」と言い。
 次の週には教師である私も驚く程の知識を身につけてくる。
 褒めても褒めても足りないような堅実な魂を持つ彼女が輪廻を繰り返すことなく、消える…。
 淫靡な誘い受けの表情が私の目に哀しく映る。
 本当なら今すぐにでも泣き出したい。しかし今泣き出す訳にはいかない…。
 胸の中で泣きながら、彼女の既に洪水となっている秘所へ手を伸ばす。
 
――――――
453『傍に居てくれるあなたへ』7/8:2007/03/05(月) 00:35:52 ID:AjlAY611

「ここ、もう凄いってレベルじゃないわね…?」
『せんせいが…上手すぎるんです……』

 自分でいくら自慰ってもこんな気持ちよくなったことなんてない…。
 吐息が耳を掠めるだけでも背筋に電気が走る。

「いっその事、弟君にしてもらったらどう?」
『きっと、もうわたし居なくても……あん!いいのぉ……
 もっともっともっともっと激しく弄ってくださいぃ…胸も下もぉ…んむ…』
「……んちゅ……ぢゅ……」
『んんん!んむ!!?』

 先生が強引に唇を奪ってくる。


――――――


 彼女は気づいて居ないのか、己が消滅を辿る言葉を紡いでいることを。
 だから…キスして無理矢理止める。
 彼女は今輪廻の中に居ない。それが禁忌を犯した罰。
 自分の命を粗末にする。これでも既に大罪だと言うのにそのもう一段階上、換魂を行った。
 彼女もそれを判っている。最愛の弟が相手を得、幸せに生きられるならと。
 自分は永遠の罰をも受け入れようとしている。

――――――

 先生が巧みに責めてくる。
 背筋がぞわぞわするようなキス。
 胸の内から切ない何かを沸き出させるような乳房への愛撫。
 そして耐えきれない私を追い立てる秘所への愛撫。
『んん!!ん!んぁん!!』
「…んちゅ……んちゅば……ふぅ…そろそろイかせて上げるわね」
『はぁ……あん!ぁぁ!ゃん!!ひぃ!』
 何も考えられない程に身体が悶え、打ち震える。

 バチッ!

『ひぃぃぃいいぃあああぁぁぁぁあぁあああああああ!!?』
「好きでしょ?お し お き っ ♪」

 電撃でクリを撃たれたと分かる頃には意識が遠のいていた。
 きっとこれから白目を向きながらベッドで倒れるのだろうとどこか冷静に考える自分が居る。

『………ぁ………はぁ…………ユウ………』
「………さ、今はゆっくりお休みなさい……」

 薄れ逝…意……に…、先生の……葉…がし………。

――――――
454『傍に居てくれるあなたへ』8/8:2007/03/05(月) 00:36:58 ID:AjlAY611

 私がサツキちゃんを消滅から助けるための道大きく分けて三つある。
 助けないという手も無くはないけれど……私は逃げない。
 生徒を見捨てる先生が居てはならない。
 現実がそうでなくても、私は『先生』で居なければならない!

 一つはサツキちゃんを現世に留めるためにこのまま快楽の虜にして奴隷化する。
しかしこれは結局は一時凌ぎにしかならない。
 どのようにしたのかは知らないがもし、これが復活の条件を提示したという賢者でしか
 サツキちゃんの復活が出来ないという状態であったとしたら、
 ユウ君に興味の無くなったサツキちゃんなど、既に定義的に破綻しており、
 霊としてはもう別人とも言える。
 その状態で賢者が解呪(?)を行えるかは不明だ。
 私が死んだ場合にも彼女はそのまま快楽の虜として、やがて人を誘う魔物と化すだろう。

 一つはユウ君とその恋の相手、そして可能であればサツキちゃんの記憶の一部を消し、
 以前の状態に戻す。という手である。
 ある意味では全員を助ける事が出来、尚かつ後に残る問題も少ない。
 だがこれは……果たして良い事か。
 どう言い繕っても、人の気持ちを本人の承諾も無しに弄り、操り、引き裂く。
 とても倫理道徳的に許されるものではない。
 その人の気持ちはその人だけの大切な持ち物だということ。

 最後は…。言うまでもない。
 私が換魂を行う。
 彼女の代わりに全ての罪を背負い消滅することで、彼女たち姉弟の罪を禊ぐ。
 神話上の戦乙女にでも選ばれない限り、永遠の闇に捕らわれる…。

 なんて悲しい姉弟なの……。
 既に二人の運命の糸は複雑に絡み合い、もう解けなくなっている。
 結ばれているんじゃない。汚く歪に絡んでしまっている。
 なにがどう動こうがもう悲劇しか待っていない。
 恋すら自由に出来なくなる。
 心から自由が奪われていく。
 だから、換魂は禁呪……。
 冷静に、総合的に、長期的に、客観的に見たら実際には圧倒的マイナスしか残らない!

 でも責められない……。
 性癖はともかくとして、彼女は賢き者の称号を名実共に得ていた本当に素晴らしい人間だった。
 それでも。それでも、誰だって大切な人は失いたくない。
 大切な人を取り戻したい気持ちに駆られた事のある私が、サツキちゃんを責めることが出来ない。
 ユウ君はサツキちゃんにとって決して無くしてはならない世界でたった一人の弟。
 本当に大切なもの。
 ………ずっと、傍に居てくれる。そんな家族。
 


 ……私は、覚悟を決めた。

 彼女が意識を取り戻すまでに全部終わらせておいてあげよう。
 そして私の選んだ道は。
455506:2007/03/05(月) 00:37:41 ID:cx7TQhvm
>>436
さすが、としかいいようのない作品です。GJです!
エロに焦点を当てながら、一連の内容の描写も窺える
書き込み具合がすごすぎです。
勉強になります。


さて、しばらくドラゴン組で廃人を演じてましたが、
そろそろ仕上げにかかります(まだ1行も書いてませんが)。
時節柄、ホワイトデーを変化球でいきます。
バレンタインデーが書けなかった自身へのリベンジを込めて…

リエルのお相手は、レオンになります。
リエルのエロかわいさみたいのをうまく表現できればいいのですが。
456名無しさん@ピンキー :2007/03/05(月) 00:41:26 ID:AjlAY611
以上です。
あれ。シリアスにし過ぎてエロが限りなく薄口になってた。
加減って難しいねぇ。
457名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 01:08:18 ID:FWoEURuU
>>446=456様
オカエリナサλ乙!
一問多答の馬鹿野郎と言いつづけた価値がありました。

しかし……続きを読むのが怖いな……

>>455=506様
お相手はレオンですか、どんな話になるのか楽しみにお待ちいたしております。

全裸で。
458名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 16:52:32 ID:zsx2Ufjn
新作期待あげ
459名無しさん@ピンキー :2007/03/07(水) 02:15:28 ID:lsBqR/K9
>>455
リエルのエロ可愛さに期待

>>457
話自体ここで終わってるんで続きは脳内補完で。
ぃゃまぁ、一応プロットはあるから要るなら書きますが。
460457:2007/03/07(水) 09:17:57 ID:0HflKuUH
了解しますた。
自分に都合のいい続きを補完することにします。
461名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 19:22:30 ID:f2rG98qI
>>457
新作を楽しみにしています。
462名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 16:00:36 ID:X+vks0Hv
age
463名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 09:30:52 ID:yoBAIpS1
あげ
464名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 14:47:29 ID:FSQd6Gak
保守しておくよ
465名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 13:25:24 ID:FBET/jeW
期待age
466名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 21:49:41 ID:yLnWNo3V
新作期待あげ
467名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 14:08:00 ID:E+Jpsopd
期待age
468名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 01:14:09 ID:ymX1LRtt
リエル誕生日がホワイトデーだから白い液体を(ryな小説が投下されるかと期待してんだが・・・orz
469名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 02:02:48 ID:WuYwhX49
>>468
You自分で書いちゃいなYo
470名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 20:39:15 ID:weqj5iXn
かってに>>423の続き

ミランダは女子生徒の両脚の間に手を差し入れる。
「せっ、先生そこだめえ……っ」
「ここをさわられるのがそんなに気持ちいいの?」
「違います、違いますっ! 私っ……」
「あら、でもあなたのパンツ、濡れてきてるわよ」
女子生徒の秘唇に沿って沁みが出来た下着の中に、指を滑らせる。
「そんなの嘘ですよぅ……あっあぁん」
「ふふっ、いいものを見せてあげるわ」
ミランダの指先にまとわりついた液が、女子生徒の目の前で雫となって垂れてゆく。
その雫を舌先で舐め取るミランダ。
「……」
頬をこれ以上ないくらいに赤らめ、無言でミランダから顔をそらす女子生徒。
ミランダは女子生徒の下着をずらすと、まだ発達し始めたばかりの陰阜を眺める。
「まだ生え始めたばかりなのね……かわいい」
女子生徒の幼い股間に惚れ惚れとしながら、そこに指を滑らせる。
「ふぅっ、ああっ……!」
女子生徒の口から切ない声が漏れ始めた。
ミランダは女子生徒の小さな唇に自らの口を重ねる。
「あむ……っ」
突然の事に驚く女子生徒の唇を割り、ミランダの舌が女子生徒の口内を蹂躙する。
女子生徒の舌はミランダに絡め取られ、いいように弄られる。
それと同時にミランダの指先が女子生徒の内部に挿し込まれる。
「んっ、んん―――っ!」
「ぷはっ、たまらないわ……あなたの熱いココが、こんなに先生の指を締め付けてくれるなんて」
指先を前後させながら、少しずつ女子生徒の奥まで侵入させてゆく。
「ふうぅっ……んはぁっ」
指を出し入れする都度、女子生徒の愛液が膣口で空気と入り混じる、ぐちゅっ、ぷじゅっ、といういやらしい音が保健室に響いた。
「あなたのココからえっちな音がするわよ……素敵だわ……」
女子生徒の耳元でそっと囁くミランダ。
471名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 20:39:47 ID:weqj5iXn
「いやぁぁぁっ……」
かぶりを振る女子生徒に、ミランダの責めは続く。
「うぅ……んっ……先生、だめです……っあ」
ミランダは女子生徒の一番の弱点を探し当て、そこに指先をくにくにと擦り付けた。
「ああっ、あううううんっ」
「ここがいいのね……うふふ……」
指の動きを続けながら、ミランダは堅く尖っている女子生徒の乳房にも手を這わせ、下乳を揉みしだいた。
「まだ大きくないけど、いい形をしてるわ。将来が楽しみねぇ」
そして、女子生徒の三つ編みの先端で乳頭を責め立てる。
「はうううっ!」
「ここも気持ちいいの? 弱点がいっぱいあって大変ね、あなた」
「そっそんなぁ、だって先生が、せんせいがあっ……ああっ!」
女子生徒のからだは限界に近づいていた。
「せんせい……おなかが、おなかの中が熱くてぇっ……はぁはぁ」
「いいのよ。体の力を抜いて、なすがままに身を任せるの」
「でもっ、でもっ、もうっ!!」
「ふふふ……いいわ、おイキなさい」
ミランダは女子生徒の膣内に差し込んでいた指を、襞を刺激しながら勢いよく引き抜いた。
「ああっ、ああああああああああああっ!!」
女子生徒の体がガクガクと震え、股間からは液体が噴き出した。
やがてそれもおさまり、保健室のベッドの上でぐったりと息をつく女子生徒の顔を、ミランダはうっとりとしながら見つめた。
「かわいい子……」

翌日。
昨日の女子生徒が、ミランダのいる保健室をおとずれた。
「先生、あの……」
「あら、待ってたのよ。……ふふ、いい子ね」
472名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:48:48 ID:pktvO8IL
いつの間にかクララになってやがる
GJ!
473名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:42:27 ID:J300LbHB
GJ!
ミランダ先生エロいよハァハァ
474名無しさん@ピンキー :2007/03/18(日) 01:43:59 ID:l5xq7wBu
百合の空気を中和するべくなんて事は別に全く考えていないけれど
セリオス×ユウの野郎カップリング投下しに来ました。
ぶっちゃけ女装少年です。ギャグなのかシュールなのか。
苦手な人は見目も麗しく華麗にスルーして下さい。
475Ombra mai fu 1/10:2007/03/18(日) 01:45:43 ID:l5xq7wBu

「ほ、本当にコレ…き、着なきゃだめ?」
 ユウに手渡されたのは女子生徒用制服(非売品)。
「残念ながら決定事項のようです…」
「心から…お前で良かったと思うぜ……」
「大丈夫大丈夫!きっと可愛いよ♪」
 同情の視線を送って来たのはカイル。
 思いっきり安堵しているのはレオン。
 何の邪気も容赦も無く言うのはアロエ。
 学生によくありがちな罰ゲームって奴だ。

 一方セリオスは滴る鼻血を誰にも見られぬよう華麗に隠していた。



 事の発端は色々問題はあるが簡単である。
 例によって例の如く騒ぎ大好き我らがおっぱい先生ことミランダ先生。
「暇だわ〜」
「なら職員会議のプレゼン資料作成、手伝ってくれないかい?ミランダ先生」
「暇だわ〜」
「……そんなことだろうとは思ったけど」
 イケメン半裸ナルシスト先生ことフランシス教員の頼みも全く聴こえて居ないようだ。
「騒ぎが無ければ作ればいいじゃない!」
 この台詞たるや事件を自分で作り出す駄目マスコミを彷彿とさせる。
「せ、先生本当に教師なのかい……。あんまり騒ぐと後始末が大変なんd」
「まーろーんーちゃーん!あなたのトコのホームルーム今日代わりに行かせて〜!」
「うはwwwwwwおkwwwwww」
「………もう好きにしてくれ………」
 魔法少女は職場でヴァナディールと来た。もう駄目かもわからんね。
 今回の後始末もきっとフランシスに回ってくるという切なさがある。
 つまるところ、びっくりするほどトマス・モアな女性の気紛れであった。
 南無。
476Ombra mai fu 2/10:2007/03/18(日) 01:46:35 ID:l5xq7wBu

「と、言うわけで久しぶりに放課後ガチバトルを突発的にやるわよ〜!」
 HRが始まるなり、自分たちの担任ではなくおっぱいが…じゃなくて
 ミランダ教師が入ってくれば生徒たちは覚悟を決めるしか無い。
 何せこの先生の機嫌を悪くしたら何がしかの教科の成績が2は下がる。
 まさに外道。
 
「ユウ、何アルかソレ」
「僕も知らないなぁ…タイガさん知ってる?」
「俺もや。プリキュアはどや?」
「プリキュア言うな。あたしだって知らないよ?」
 放課後ガチバトルと言ってもそもそも響きが懐かしすぎる。
 何せゲームで言えば無印。第一期の頃の事である。
 アロエの髪はセミロングで愛らしくカイルが若年寄の称号を欲しいままにしていた時代である。
 当然、2期からの転校生たちは知る由もなく。
 この単語を知らないプレイヤーが居たとしても断じておっぱい先生の責任ではない。
「また懐かしいものを持ち出してきたもんだな、先生も」
「あの頃のレオン君は居眠りしなくて良かったわ〜」
 そりゃぁそうである。昇格と降格の間を緊張感たっぷりの綱渡り。
 クラスメイトは放課後敵と化す!倒してでも奪い取れ!
 普段からの勉強がモノを言う時代であった。
 しかし、流石にギスギスした空気に見かねたのかロマノフのじっちゃんが勲章だか紋章だかを廃止した。
「勲章も無いことだから王様ゲーム系の形を取るわ。
 全員4回戦分の問題に答えて貰って得点や正解不正解は完全隠匿、順位は総得点で。
 総合成績トップのみが知らされ、トップの人は順位の番号を予測してもらって命令をして貰うわ」
「ミランダ先生にしてはマトモに聴こえますね…」
 年末雑務の最中に飲み比べを始め女教師4人がぶっ倒れた。
 そしてその余波で男性教師たちを修羅場に追い込むような人間だ。
 それに比べれば罰ゲームなんて実に健全である。
477Ombra mai fu 3/10:2007/03/18(日) 01:48:12 ID:l5xq7wBu

 初めは良かった。
 昔の殺伐とした空気を知っている者も和気藹々と問題を解き、
 罰ゲームの内容もやれ浜○を歌えK0T0K0を歌え
 やれ新薬実験台になれやらどろり濃厚ジュースをイッキやら。
 実にそれらしく、楽しかったのは間違いないだろう。
 そのまま流れで週一回あるか無いかの突発イベントとして
 段々日常化していった。
 ちなみにどろり濃厚をイッキさせられたサンダースは病院送りだった。
 何故か入院費用はラスクが負担した。流石ネタで金が出せる坊ちゃまである。

 そんなこんなで第8回。
 今回のトップであるマラリアの命令に一同は戦慄する……っ!
「8位は………次回開催まで異性の制服を着て就学……。
 異性の口調で喋りなさい…。
 ついでに3位の事をお兄ちゃんもしくはお姉ちゃんという
 シチュエーション設定とすること…」
 戦友と借金取りは忘れた頃にやってくる!
 なんというシチュエーションプレイ。
 聞いただけで野郎どもは鳥肌を立ててしまった。
 これは間違いなく拷問。
「これは良い罰ゲームね!」
 賛同すんな駄目教師。
「それじゃぁ該当する順位の人を発表するわね。
 3位セリオス君。8位は……良かったわね。ユウ君よ」
「よ、よかった。俺じゃねぇ………」
「男装だったら別に私でも良かったのに」
「でもでも恥らうユウとか良いカンジじゃない?」
 言いたい放題だ。
 明らかに男子を狙った拷問。怖すぎる。

 そして話は冒頭に戻るというわけである。
478Ombra mai fu 4/10:2007/03/18(日) 01:50:44 ID:l5xq7wBu


 そして、翌日。女装当日である。セリオスはお兄ちゃん♪当日である。
 HR前の段々と人が集まってくる時間。
 遅刻ギリギリに飛び込んでくる者が居るのがいつもの光景だが
 今日はいつもと同じ時間でありながら、いつもと違う朝なのだ。
 普段から早めに居る者はいつも通りに。
 遅刻常習犯すら昨日の犠牲者をニヤニヤするために早めに着いている。
 そして主賓を出迎える用意をする。

 ガラッ

「お、おはようございます…」
 挨拶しながら入ってくるのは罰ゲームの哀れな少年。ユウである。
 しかし今のユウはいつもと違うユウである。
 制服のリボンは男子にしては少し長めの髪や睫のパーツ、華奢な身体に良く似合う。
 いつもと同じ少し内股気味の足はやけに丈の短いQMA制服のスカートのせいで
 いつもと違う女の子らしい雰囲気を醸し出している。
 声変わり前の可憐な声は……もはや間違うことなき女の子だ。超可愛い。
 あまりの似合い具合に一同絶句。そして視姦。
「あ、あの…」
 ねっとりとじろじろとした視線を浴びながら何とか声を上げる。
「えと…もう席へ行ってもいいよね…?」
「「「「「どうぞどうぞ」」」」」
 ここぞとばかりに普段無いチームワークを発揮するクラス。
 絶望した。
 絶 望 し た 。
 さて、ユウの席であるが、マロン先生の粋な計らいにより
 本日からしばらく「お兄ちゃん」であるセリオスの隣となっている。
 それにしてもこの先生、ノリノリである。
 ユウが席で鞄を下ろす。
 一同、「お兄ちゃん」との初会話がどうなるか興味深々。
 なんかこのクラス超静かねと思い覗き込んだトゥエットさんが
 思いっきり退いたのはまた別のお話。
479Ombra mai fu 5/10:2007/03/18(日) 01:52:54 ID:l5xq7wBu

「お……おはよう?お…兄ちゃん」
「…おはよう。…ユウにしては遅かったな」
「………恥ずかしくって……つい」
「まぁ……なんだ。力を抜いた方がいいんじゃないか?」
「あ、うん…。し、暫くよろしくね。おにいちゃん…」
「……よろしく」
 頬を仄かに紅く染めて、はにかんだように微笑み、
 首を少し傾げる。その動作の自然さが恐ろしく可愛く感じる。
「…僕…じゃなかった。私、へ、変だよね?ぅ、変な事に付き合わせちゃってごめんね?」
 周りのねっとりと絡みつく視線に耐えながら言葉を紡ぐ。
「……いや、よく似合ってるぞ。残念ながら」
 自然に手が伸び頭を優しく撫でてしまった。
 庇護欲をそそられる「妹」が正しくそこに居たのだ。
 後ろでルキアとユリが「GJ!!超GJ!!!」と言いたげな顔で肩を組み
 グッと親指を立てていた。殺意を持余す。


 お昼にもなれば、そろそろ皆さん慣れて来る頃合である。
「お兄ちゃん、ここ教えて欲しいな」
「ん、人物は合ってるが記述の仕方が微妙なところだな」
「どういうこと?」
「イグナティウス・ロヨラなんだが、本によってはイグナチウスだったり
 イグナティウエスだったりと区々だ。先生にどの記述に合わせるか聞くんだ」
「はーい」
 自然だ。自然すぎて突っ込めねぇ。
 女性陣は弄り倒したくて仕方無さそうな空気があるが、
 話してみたらあっさり仲良くなった二人は既に固有結界を作っていた。
 割って入るような空気読めない行動なんてとても出来ない。
 そもそもユウと言えば男の子なのか女の子なのか区別のつかない男の子である。
 それで居ながら本人は意識してか知らずか、女の子らしい挙動を含んでいる。
 内股で歩くわ、箒は横乗りだわで既に男女の境界線が曖昧になっているような、
 それでもやはり男の子である。
「……タ、タマラン('A`)」
「ん?何か言ったか?セリオス」
「いや、何でもない」
 とんだHENTAIが居たもんだ。
480Ombra mai fu 6/10:2007/03/18(日) 01:54:00 ID:l5xq7wBu

 3日目にもなれば、もはや落ち着いてしまう。
 人間の適応力は凄まじい。
「ユウ、昼は一緒に食べようか?」
「うんっ。レポート出してくるから先に用意しててねお兄ちゃん」
 ユウにその気が有ったのかは誰も分からないが、クラスの中では既に
 「ぶっちゃけユウは男子だと思えなくて……」「女子より可愛い顔してるよね〜」
 とか好き放題言われている。
 パタパタ…
「おまたせー。今日はつみれ作ってきたの。食べる?」
「鍋じゃないのにつみれ…?……いやでも美味い。一から自分で作ったのか?」
「町に良い材料が揃ってたから。良かったらお兄ちゃん放課後お買い物いこ?」
「わかった」
 髪の色と質が若干違うが輪郭が似ている二人は慎重の差と相成って
 まるで本当の兄妹のように見えて微笑ましいことこの上無かった。
「えへへ…♪」
 口元を緩め向けられる笑み、サラサラと艶の良い髪を近くで見ると
(ありがとう!マラリア!!)
 と心の中で叫ばずには居られないセリオス君なのであった。
(妹!!最高!!!!)
 弟だってばさ。
『私の役割もってかないでぇ〜…』
 何か聞えたようだが今のセリオスは冒険の書が消えても笑顔を崩すことは無いだろう。
481Ombra mai fu 7/10:2007/03/18(日) 01:56:21 ID:l5xq7wBu

 5日目にもなれば、初めから女子だったんじゃね?的扱いを受けるようになる。
 悪ノリした教師たちにより体育にまで女子に回されるユウが居た。
 ゆとり教育に過ぎる。日本はどうなってしまうのか。別にここは日本ではないが。
「ユウッ!お願い!」
「は、はい」
 絶滅危惧種、ブルマをまさか自分が穿くことになるとは思わなかったユウが今臨んでいるのは
 種目としてはよくある室内競技バスケットボールだ。
 ところで皆さんご存知だろうか。身体能力の男女差というものは
 一般的に野郎が想像している以上に大きい。
 普段からレオンの強力なプッシュやサンダースの正確なシュートの被害にあっていれば
 そりゃぁ、ねぇ。もう。並の身体能力があれば…。
 ダンッ ダンッダンッ
「ちょっとごめんねっ?」
 腰が引き気味なクララを素通りし、マークしてくるヤンヤンをフェイントで抜き、
 ジャンプしシュートするかと思いきやサイドのユリへパス。
「ナイスッ」
「いっけ〜!」
 ユリのシュートはボール一個分飛距離が足りず、入らないだろう。
 そう早くに判断したユウはボールの着弾位置へ向かう。
 ダンッ!
「ふぇ!?」
 ユウはディフェンスとして役割を果たせそうにない
 アロエが「同じ女子がこんなに跳べるモノなの!?」(男子だってば)
 と驚愕しているのを横目で見ながらボールをキャッチ。レイアップ。
 パサッ
 うぉ、入った。
 早い。ユウにボールが渡ってから時間にして凡そ8秒。
「「「…………」」」
 そりゃぁまぁ、女子は皆さんびっくりですよ。バスケ部も吃驚。
「あ、あの〜」
「「「…………」」」
「やっぱり空気読めてないよ…ませんよね?」
「だがそれが良い!!」
 黄色い声でキャーキャー喜ばれたのは言うまでもない。
482Ombra mai fu 8/10:2007/03/18(日) 01:57:35 ID:l5xq7wBu


「……また大変だったな」
 そんなユウからの報告を聞きながらの夕飯のお買い物。
 ついこの間まではアカデミーに関係の無い町や施設へは行く事も機会も無かったので
 セリオスも柄には無いが買い物を楽しんでいた。
 当然それだけではない。
「おにいちゃーん。こっちの青果屋さんが安いんだよ〜!」
「恥ずかしいからあんまり大声出さないでくれ…」
「は〜いっ」
 すっかり仲良くなったユウは学校では見せないような無邪気な顔を出すようになった。
 値札を見て真剣に悩む顔、振りまく笑顔。裏の無い言葉。
 そこがまたたまらなく可愛らしい。
「今日はお夕飯作りにいくね!」
「助かる。よろしく頼むよ」
 そしてやはりセリオスは華麗に鼻血を隠すのであった。
 妄想力たくましいな。

『ユウ君、もう私の事はアウトオブ眼中かな…くすん』
 やはり何か聴こえたようだが幸せ一杯夢一杯のセリオスに届くことはなかった。
483Ombra mai fu 9/10:2007/03/18(日) 01:58:24 ID:l5xq7wBu

 7日目にもなると二人の仲は大進展♪を期待するクラスメイトの視線が痛い。
 レオンは尋ねてくる。
「で、どこまでいったんだ?」
 セリオスは吹いた。滅多に吹くような人間では無いが吹いた。
 流石レオン。空気嫁。
 そう思ったせいかは分からないが後ろからルキアにぶん殴られていた。
「何直球で聞いてんのよ!」
「いいだろ別に!明らかに二人仲良すぎだろ!!」
「こーゆーのは周りのニヤニヤ視線の元恥らう二人を観察するのが面白いのよ!」
「恥ずかしい台詞を引き摺り出すのだって魅力満載だ!!」
 どっちも駄目人間だった。
「まぁまぁ…お二人とも落ち着いて。
 進展も何も設定は兄妹なんですから……」
「カイル!お前は知らないのか!?」
「な、何をですか。ほらほら落ち着いて…」
「「血の繋がった妹なんているわけないじゃない(か)!!」」
 はっちゃけ過ぎてユリに殴り止められていた二人を横目に
 ユウを見てみると…こともあろうか、顔を紅く染めながら
「えへへ…ど、どうしようね?」
 困ったような、嬉し恥ずかしのような顔をされながら言われると
 こっちまで恥ずかしくなってしまう。
 この様子は既に兄妹というよりも出来たてほやほやのカップルである。
「えと、今日もご飯作りに行っていいよね?」
「あ、あぁ…頼む」
「既に通い妻プレイかよ!?セリオス大胆だなぁ!!」
「あんたは空気を読めって言ってるでしょうが!!!」
 ガシャーン!

「か、通い妻……」
「頼むからそこで照れないでくれないか…」
484Ombra mai fu 10/10:2007/03/18(日) 02:00:02 ID:l5xq7wBu


 さてその日の夕飯のシーン。その時歴史が動いた。
「よしっ、出来た。お兄ちゃんはハンバーグはイタリア風の方がいい?」
「それは良いな。……それにしてもいつもそのエプロンなのか?」
「やっぱり、へ、変かな?これは昔から使ってるんだけど…」
 その前に今時料理の時にエプロンする男は珍しい。
 それだけでも珍しいのになんでわざわざ、端っこが、若干、こう。ふりふりっ。
 っとしているようなエプロンをしているのか…。そこを問いたい気分に駆られるセリオス。
「い、いや。よく似合ってるよ」
「…あ、ありがとう…。そ、それよりおかず運ぶから手伝ってね!」
「あ、うん。分かった」
 女の子らしい事を褒めると何故か照れながらも随分嬉しがるようだった。
「よいっしょっと。…あっ!?」
 足を引っ掛けたようだ。不安定な体勢で飛び込んでくる。
「おっと」
 セリオスは自分も転んだ事があるのか見事に片腕で抱きとめる。
 片腕にあるスープは漏れていない。実に瀟洒だ。
「ご、ごめんね……」
 しかし何が問題かというと抱きとめたユウの体がとても華奢だ。
 腕の中に上手い事納まり、そこから暖かな温もりを感じる。
 そんな状況化で苦笑しながら見上げてくる妹の破壊力はもはや恐ろしい。
「…お、お兄ちゃん………?」
 トドメは今まで幾度と無く見てきた紅く染まった頬と上目遣い。
 しかし今回は顔と顔が大接近。ふぇいすとぅふぇいす。……効果はばつぐんだ!
 セリオスの理性が吹き飛んだ事を誰が責められようか。
(男なのが惜しい?いや、違う)
 セリオスの脳内裁判では悪魔が今まさに裁判長を懐柔する瞬間だった。
(男だから、いい!!!)

 そしてセリオスは無防備なユウの唇を

>>506が楽しみなので続きが表示出来ません

485名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 02:14:16 ID:l5xq7wBu
1 ユウキュンはお兄ちゃんのことが好きに決まってルート
2 ユウたんはその気バリバリの淫乱に決まってルート
3 ユウは口では嫌嫌言いながら身体は正直に決まってルート
4 意表をついて目の前で弟を犯される姉の自慰が見たいルート

どうする?
486ライン:2007/03/18(日) 03:16:19 ID:S4tIJWEE
テラGJス!



とかなんとか慣れない讃辞をかけつつ、ラインです。お久です。
ようやっとPCが治ったんで、(てか買いなおしたんで)再開できます!
一応新作一本をひっさげてるんで、(いないとは思いますが)待っててくれた人にはお詫びがてらに。

※サンダース以外の人で主役しようとして見事にすっ転びました。
なれないことはするもんじゃないですね?
487名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 04:10:13 ID:UNHCjxJ/
なんでこの人は学習しないんだろうね
488名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 08:52:08 ID:gINg/9qM
人・・・・だからだろ・・・・・。
489名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 11:35:41 ID:0yTXE/l2
流れちょっとマテウスするが

サツキがひょんなことからシャロンにとりついちゃってまな板に戸惑うネタを思いついた
相手は何故かユウ…で、そこまでは思いついたんだがそこから先に進まない
誰かヒントを…
490名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 14:35:09 ID:S4tIJWEE
実はユウがシャロンに片思いしてたとか入れてみれば・
491名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 15:06:57 ID:SDID7fKB
ここはショタNGなのか?
492名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 15:19:47 ID:+7FGlwTS
一部のお子様が執拗にいじめを繰り返してるだけ。
493470:2007/03/18(日) 21:23:10 ID:qQptxWJ0
>>472
あらら、バレちゃいましたか。
>>423を読んで、これはクララしかないなと悪魔が囁いたので
やってしまいました。
ありがとうございます。

>>473
そして、そんなクララにとことんいたずらできるのはミランダ先生をおいて
他にいないと思ったのでやってしまいました。
ありがとうございます。

>>474
うわ、中和ヒドスw
……冗談はさておき、数行読むたびに声に出して笑いたくなる(というか笑った)
SS、本当にお見事です。GJ!
選択肢は、せっかく面白かったのに続きが生々しいとアレなので
(すみません、801は圏外なもので……しかしユウきゅんだしなあ……う〜ん)
他の方にお任せしようと思います。

>>486
長い事お疲れ様でした。
ワクテカしてお待ちしております。
494名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 22:41:56 ID:J300LbHB
ミランダ先生に色んなことされた挙げ句、中出しさせられるユウきゅんが読みたい
495名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 23:59:11 ID:l5xq7wBu
>>489
シャロンの事が好きなユウがサツキが取り付いてるシャロンに告白するのが
個人的シチュで相当燃える。

>>493
ネタを散らす事に全力を尽くしました。ごめんなさい。
どうも野郎カプは需要0臭いので打ち止め?かな。
一人でも居ればいいんだけど見込めそうになさげPO。
496名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 16:43:35 ID:O4SjyP1E
濃いシーンを全カットしてとりあえず終わらせて置きますね。
497Ombra mai fu 11/13:2007/03/19(月) 16:44:44 ID:O4SjyP1E


「ん………」
 暖かく柔らかい温もりが唇から伝わる。
 時間が止まったような静かな一時。
 どれだけ時間が経っただろう。どちらとも無く口を離した。

「……っ……ヒック…ぐず…」
 目を開けてみればユウは泣いていた。
 セリオスは理性を取り戻し戦慄する。
 まずい、このままでは明日の新聞部一面トップには
 優等生セリオス、年下の少年に狼藉を働く!!等というタイトルの元、
 よりどりみどりな大問題が出迎えてくれるだろう。
 一言で言い表すなら、人生オワタ。
「……ごめんね……お兄ちゃんごめんね………っ」
 謝られても困る。明らかにセリオスの責任である。
「僕もお兄ちゃん好きだけどぉ………男の子でごめんね……っ…ぅ」
 ようやく理解する。相思相愛だとしても結局は男同士なのだ。
 世の中の人間の9割が理解できない世界。

 人間は自分が理解出来ないものは迫害し排斥しようとする。
 理解しようと努力もせずに、だ。

「………だめなんだよぉ……これじゃぁ……」
 後ろ指を指されることの怖さは経験しないと分からない程、痛烈だ。
 奇異の目、侮蔑の目、嘲笑の目………。
 常識から逸するのがいけないのか。
 変形こそしているが愛の何がいけないのか。
「好きだから……お兄ちゃん好きだから……
 心の無い人にあること無いこと言われたり……
 お兄ちゃんが悲しくなるような事になって欲しくないよぉ……」
 性欲を持て余すなどという程度で一線を越えようとした自分が恥ずかしくなる。
 ユウは続ける。 
「……初めはプライドが高そうで…ちょっと冷たそうで近寄りづらかったけど…
 ここ一週間、僕なんかじゃぁ追いつかない程頑張って勉強する姿とか
 あんまり口に出さないけど優しく見守ってくれる目とか……
 近くで見れば本当は沢山の表情を持ってて……とっても暖かい」
 こっちを見ないでくれ。
「……本当に、お兄ちゃんみたいで……でもちょっと違くて……
 ……大好きで」
 そんな涙を零しながら、とても哀しい笑顔でこっちを見ないで欲しい。
「………だから」
「ありがとう」
 遮る。両手を自由にし抱きしめ直す。
 離れないように、ぎゅっと。

「だが………断る」
498Ombra mai fu 12/13:2007/03/19(月) 16:46:17 ID:O4SjyP1E

 理性の戻った頭でどれだけ考え、検証しても気持ちは変わらなかった。
 寧ろ、考えれば考える程に気持ちが強く増した。
「………ホントに、いいの?……僕男の子だよ……?」
 胸の中で尋ねてくる。
 胸の内の嘘を確かめて行く。
 可愛らしい?違う。愛おしかった。
 確かに自分の偏った趣味のプラス補正はあった。
 しかし、確かにユウを愛おしいと思う気持ちは独占欲でも
 優越感でも愛玩の情でも無かった。
「……ずっと隣に居て欲しい
 例え雷がこの身を撃ったとしても、例え風が奪い去ろうとしても
 この君を愛する心は、決して変わることは無いだろう」
「……私の愛した樹木よ、お前は愛おしい…だね。
 こんな所で凝らなくていいのに」
 苦笑されてしまった。
「……参ったな」
「お兄ちゃんらしくていいよ。
 お姉ちゃんが歌った事あるんだ……もう居ないけど」
 自分に出来うる限りの力で守ってあげたい。
 例えこれが許されざる想いで結ばれる事が無くても。
 この気持ちに嘘は無い。
「大好きだよ……セリオス…お兄ちゃん」

『確かに生きてないけど死んでもないのよ〜?
 ねぇ〜、ちょっと〜。聴いてる〜?……くすん…無視しないでよぉ…』 
 返事はない。ただのカップルのようだ。


-諸事情につき詳しいことはここに書くことは出来ないが
       この後アッー!な展開になったのは言うまでもない-

499Ombra mai fu 13/13:2007/03/19(月) 16:47:23 ID:O4SjyP1E

 ようやく第9回目が開催され、セリオスとユウは任を解かれた。
 しかしセリオスの事を依然ユウはお兄ちゃんと呼び仲睦まじい交流が続いている。
 水平面下ではアヤシイ関係にあるのではと噂されるがここはセリオス。
 華麗に見目も麗しくスルーするのであった。

「もう二度と罰ゲームなんて受けたくないな………」 
 そうセリオスはコメントした。
















 数週間後、其処にはクララをお嬢様と呼び奉仕する執事セリオスが!

 ま た マ ラ リ ア か 。
 以降マラリアには罰ゲームスナイパーの称号が付くことになる。

「風紀が……乱れている………」
(半裸のお前が言うんじゃねぇよ)
 と全員心の中で突っ込まれるフランシスの手には始末書の束。
 どうみても減給です。本当にありがとうございました。

 完。
500名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 22:26:04 ID:UzP3plg7
乙!

   . '´    ,ヽ
    !  .ノノノ゙j!リ
   .乂(l゚Oヮ゚Oノ',__  < いっぺん執事喫茶に行ってみたかったんですぅ
   (y゙ /卯iV ゞ
   (y゙とく/_lゞy
.      し'ノ

罰ゲームスナイパーの名前はマラリ「ヤ」であると、今気付きましたorz
501名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 22:56:07 ID:O4SjyP1E
>>500
マラリヤファンすまん。
ゲーセン行って来て気が付いた。
反省がてらマラ様カード作ったわ。

…いいな、マラ様(←
502名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 22:56:54 ID:Uzy0CjXM
新作待ちAGE

>>501
誤字はともかくとして何度も吹かせて貰いましたw
超乙。
503ライン:2007/03/20(火) 23:45:34 ID:Cb7TkXfz
サンシャロの鬼畜風味、ようやくにして半ばまでできました。
それでよければ明日の夜にでも投下しますが・・・。?
504名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 03:49:14 ID:dTIOHhsu
完成させてからの方がいいなあ
505名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 04:33:21 ID:Im9tdfNg
504に同意

失礼な言い方になるが、中途半端に投下されて続きがいつになるのか分からずやきもきさせられるのはかなわん

あくまでも個人的意見
506名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 16:04:31 ID:3Y3g0uCW
>>500
ごめん、オレはクララが嫌いなんだ><
507名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 17:19:03 ID:3aGOVAjj
終わってない連載を一人でいくつも持つのは
さすがに辛いと思うよ
508名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 18:53:01 ID:eHjPHVG1
>>506
珍しい人だとは思いますが、それをわざわざここで言う意図が解らないので
説明してもらえますか。
今後のSSの参考にします。
509名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 00:40:48 ID:TDp99A41
>>489だが
書いてたらエロがおさわりだけになった…
しかもキャラが勝手に動き出して話が暴走気味
予告したからには書き上げて投下はするが、エロには期待しないでくれ

…と自信がないから書く俺チキンorz
誰か俺に度胸を下さい
510名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 01:05:43 ID:wXO1B/Q4
カケルくん、勇気をあげる!
511名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 02:02:17 ID:I13VQ9Hl
>>510
ババぴー乙!
512名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 02:08:28 ID:wXO1B/Q4
ババぴーってなんだろう

キャラ萌えスレがあんなだし、ここでの投下はもうエロにこだわらなくても
いい気がしてきたよ('A`)
513名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 02:16:05 ID:TDp99A41
それじゃあ投下する

※注意
補完のためにオリジナル設定爆発状態です
ラブリーゴーストライター状態で書いたらエロがおまけと化しました

NG指定は「おっぱいには夢が詰まっている」でよろ
514おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:17:13 ID:TDp99A41
「ぐすっ、ひっく…」
ユウは、自室のベッドに顔を埋めて泣いていました。
傍らには姉サツキの姿がありますが、敢えて何も言わずに見守っているようです。
別に誰かにいじめられたわけでも、悲しいことがあったわけでもありません。
ただ、悔しさに涙を流す。言わば男泣きというモノでしょう。


事の始まりは数分前、購買部。いつものようにユウは、お昼ご飯を買いにここを訪れました。
そこで、リエルが何気なく口走った一言がユウの心に刺さったのです。

「…サツキちゃん、元気にしてますか?最近見てないから心配で…」

賢者になれたのに、姉は霊体のまま。いわく「賢者の位は目安でしかない」とのことですが、
姉の体を取り戻す使命があるユウにとって、それは自分が未熟であるという証に他なりません。
こんなに元気なのに、その姿を友達にすら見せてあげられない。それが悔しかったのです。
自分がもっとしっかりしていたら、姉はこうはならなかった。今もこうはなっていない。
どうしても怒りの矛先は自身に向きます。サツキも、こればっかりはどうにもできません。
心の問題には初めから答が存在しないから、ヒントも出せるわけがないんですね。
515おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:18:34 ID:TDp99A41
さて、いたたまれなくなり部屋を出たサツキでしたが、ユウなしではあまり遠くまで行けません。
せいぜい部屋の前の廊下を、弟のことを心配しながらうろうろするくらいが関の山です。
(何て言葉をかけたらいいだろう…)
ユウも多感なお年頃、無遠慮な言葉はかけられません。さて困った。


「霊体を見るコツ?」
「ええ、リディア先生ならばご存知かなと思いまして」
同時刻、図書室。シャロンは、書類の山を携えてリディア先生と顔を突き合わせていました。
書類に見え隠れする生物関係の文面…特に視覚に関連する事項が事細かに記されています。
実はシャロン、ユウが何か性質の悪いモノに取り付かれているのではと疑っていたのです。
(まあ実際取り付いてはおりますが…)それを何とかして見られないかというわけでして。
ロマノフ先生には聞きづらい、ガルーダ先生には「気合い」の一言で片付けられてしまいそう、
ということで分野的に合っておりエルフでというリディア先生を当たってみたのですが…
「ん〜、分かんないですね」
やっぱりダメでした。
516おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:19:51 ID:TDp99A41
「う…これはロマノフ先生を当たるしかないのかしら…」
「私は一応霊体も見えますけど、意識して見たことはありませんから」
意識しないとモノに焦点が合わない人間というのは、こういうとき不便なようです。
「そうですか…」
シャロンはため息まじりに席を立ちます。考えてばかりでは埒があきません。
目の前でたゆんたゆんするおっぱいの秘訣もついでに聞きたいところでしたが、それは後回し。
「タイガさんにできて、わたくしにできないはずはありませんわ!
ううん、できなければおかしい!見てなさい、いずれ追い越してやるんだから…!」
さすがに昼休みの図書室で高笑いはまずいので、そのままきびすを返します。
「…やっぱり、サツキちゃんのことかしら。変なことにならなきゃいいけど」
そう呟く声は、当然ながらシャロンの背中には届きませんでした。
そしてリディア先生の危惧は、当たらずとも遠からずな結果になってしまうのです。


「あの…ユウ?鍵開けてくれない?」
声に反応し、ユウは顔を上げます。ノックと一緒に、シャロンの声が聞こえてきました。
ですが、少しピッチが変です。まるでサツキの声が重なって…
「お姉ちゃんの、声!?」
517おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:20:52 ID:TDp99A41
霊体の声は、意図しなければ空気を伝わりませんし、話したい相手にしか聞こえません。
つまりサツキの声は、普段はユウ以外には聞こえないはずなのです。
それがシャロン(?)の口から聞こえてくるというのは、例え音程だけでも変。
泣き腫らして真っ赤な目もそのままに、ユウは扉を開けました。
果たして、そこに立っていたのは。
「…シャロン、さん?どうしたの?」
「いや、それが…」


「霊媒体質じゃないのに依代なしで無理矢理口寄せしちゃったわけね…」
とりあえず駆け込んだのは保健室。ミランダ先生も苦笑い。
どうやら妖精を呼ぶ魔法の詠唱中に舌がもつれ、口寄せに化けてしまったようです。
呼ぶ対象を特定していなかったため、すぐ近くにいたサツキを強引に呼び寄せる結果に。
しかもぶっつけ本番だったのが災いし、サツキがシャロンの体を乗っ取る形になっています。
サツキによれば"中"のシャロンは気絶しているとのこと。
口寄せは呼んだ者でなければ解けないため、シャロンが目覚めないとどうにもなりません。
「まあ、しばらく休んでいれば何とかなるでしょう。
次の授業はアメリアよね?あたしから連絡しておくわ」
「あ、ありがとうございます…」
518おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:22:13 ID:TDp99A41
ユウはどうしても胸に目が行ってしまうのを何とか抑えます。
サツキ―と言っても体はシャロンですが―は、そんなユウの横顔を見てニヤニヤしていました。

ミランダ先生が出ていった後、ユウは思いっきり赤面しました。
「なぁに、そんなにおっぱいが好きなの?」
姉だということは分かっているのですが、今の体でそんなことを言われると変な気分です。
「別に、そんなわけじゃない、けど…」
否定の言葉も尻すぼみ。何だかシャロンに誘われているような、そんな錯覚に襲われます。
「わたしはこういうスレンダーなの、好きだなー…胸が軽いけど」
品定めをするかのごとく、体をあちこち動かします。すらりとした足が印象的です。
サツキ自身はやはりぺったんこな胸が気になるようで、胸板をしきりにぱたぱた叩いています。
「うーん、ユウの胸板触ってるみたい」
「僕の?」
「……触ってみる?」
「え……」
「大丈夫よ、今の間のことはシャロンちゃんは覚えていないから」
一人でもしっかりと立っていられるシャロンに、ユウは前から憧れていました。
でも、今まではどうしても話し掛けるその最初の一歩が踏み出せずにいました。
519おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:23:42 ID:TDp99A41
何だか自分が話し掛けるには高貴過ぎるような、そんな印象があったのです。
だから、サツキのこの誘いにユウはぐらりときました。…今なら、シャロンさんに触れられる…
「いや、だめだ、よ…」
否定の言葉はやっぱり尻すぼみ。頭の中のヒューズが、すごい勢いで飛んでいきます。
やはり年頃の男の子、女の子にこんなこと言われたら我慢しきれません。
半ば強引に、ユウはシャロンの体を押し倒していました。
「え、ちょっと!」
火事場の馬鹿力…とでも形容すればいいのでしょうか。
いつものおどおどしたユウからは想像もつかない力にサツキは、目を白黒させました。
「ごめんね。でも、何か変なんだよ…」
そのままきつくシャロンの体を抱き締めるユウ。サツキはそんな姿を見て、ふっと微笑みます。
自分に触れられるとは言っても、霊体に温度はありません。むしろ冷たく感じるものです。
人肌の温もりに触れたい、人が恋しい―そんな衝動も一緒に溢れて来てごちゃまぜになり、
ユウ自身も理解できない状態に陥っている…彼女はそう理解しました。
「んもう、しょうがないんだから…いいよ。もっといっぱい触って?」
「う、うん…」
520おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:24:54 ID:TDp99A41
文字通り他人の褌で相撲をとっている格好ですが、シャロンの自業自得と理性をなだめます。
それにしても、外見はシャロンですが中身は姉…なかなか倒錯的です。
しかし既に理性が麻痺しかけているユウには、そんなことを考えている余裕はありません。
感情の濁流に押し流されるまま、恐る恐る唇を寄せます。
心と体がちぐはぐになったようで、思う通りに体が動きません。
「……ん……」
初めて自分からするキスは、軽く触れ合わせる。ただそれだけでした。
そして自分からしたはずなのに、ユウは怯えた子犬のように顔を引っ込めてしまいます。
「?」
「…………」
そのまま自分の唇に手をゆっくりとのばして、今のキスの感触を確かめます。
「…どうだった?」
「何て言うか、こう…」
他人からキスされたことは何度かありました。しかし自分から求めると、また違った感触です。
「…あったかい」
「そう」
ユウの表情は、戸惑いと多幸感の入り混じった色に染まっています。
とても初々しいその顔に、サツキは愛おしさを覚えました。
「ふふっ…」
身体をゆっくりと起こしてユウを抱き留め、今度はサツキからキスをします。
体が他人のモノであるせいか、感触がいつもと違いました。
521おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:26:31 ID:TDp99A41
「んふっ…」
「んん…」
どこか他人事のような感覚に戸惑いながら、ゆっくり舌を差し入れていきます。
ユウはディープキスは初めてですが、そっと触れてくる舌を拙いながらも受け止めて絡ませます。
ユウはそのまま手を胸にのばし、遠慮がちに触れます。
シャロンの身体なのでぺったんこなのですが、それでもちゃんとおっぱいの感触はありました。
「んっ…!」
電気のような感覚に驚いて、サツキは唇を離します。目の前には戸惑うユウの顔。
「い、痛い?」
「う、ううん。いつもより、何か敏感なだけ…っ!」
安心したようにゆっくりと、卵を扱うような丁寧な手つきで胸をいじるユウ。
サツキは自分が自分でなくなっていくような錯覚と快感で正常な思考をストップさせてしまいます。
「はぁ、はぁ…もう、じれったい…!」
関節でも外しているのではないかというスピードで上着を下着ごと一気に脱ぎ捨てます。
「ねぇ、直接いじって…?」
ユウはサツキの豹変に戸惑いながらも、自分を求める潤んだ瞳に吸い寄せられ、胸に顔を埋めます。
埋められるほどの量はありませんが、やっぱりおっぱいはちゃんとありました。
「あったかい…」
「んんっ…!」
522おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:28:35 ID:TDp99A41
ユウの息がかかるだけで、シャロンの体は反応してしまいます。
貧乳なだけで、感度は非常によいようです。
「あ、あ、あ、あ…!」
おっぱいを弄っているだけなのに、エロエロモード全開なサツキはまともに声も出せません。
肉体の感覚を久しく忘れていたせいもあってか、胸だけで達しそうな勢いです。
「かわいい…」
熱に浮かされたようなユウの声がした次の瞬間、両の乳首から腰の骨が外れるような衝撃を感じました。
「ひああぁぁぁああぁああぁあぁああぁああぁああぁぁ!!」
「っ!?」
絶頂の叫び声。しかし、ユウはそこで我に返ります。…トーンが、元に戻っていたからです。
もしかしたら、ショックで意識が霧散してしまったかもしれない。心配になり、呼びかけます。
「お姉ちゃん!?大丈夫お姉ちゃん!?」
「ぁ……ユウ…?」
夢うつつのような表情で答えるサツキ。ユウはほっと息をつきました。…大丈夫だった。
そのままそっと服を戻し、シャロンの体をベッドに横たえます。
これまた、いつものユウからは想像もつかない力でした。

「ごめんね、お姉ちゃん…我慢できなくて」
「いいよ。男の子なら当然だから。わたしも、気が変になってたし」
523おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:29:42 ID:TDp99A41
言いながら、サツキは少し心配になりました。今回は快感だったからよかったけれど、と。
肉体を取り戻すということは、慣れるまではこの感覚と向き合わなければいけないわけです。
例えば転んだ痛み。普通の人なら笑って済ませる痛みですが、これだけ敏感だと…と思います。
「わたし…本当に元に戻っていいのかなぁ…」
「そんなこと言わないでよ!!」
ぽろりと漏れたサツキの言葉に、ユウは語気を荒げました。
「僕は、ぼくは…お姉ちゃんをみんなに自慢したいんだから…!!
何でも知ってて、優しくて、僕を何度も助けてくれて、そんなお姉ちゃんを…
それに、リエルさんだって…しんぱいしてるんだから…!」
鳴咽が次第に強くなりますが、それでもユウは言います。
「僕がいるんだから、一緒に、がんばろうよ!そんなうしろ向きに、ならないでよ…!
だって、だって…」

―確かに、わたくしの人生は後悔だらけですわ―

「?」
脳裏に声がしました。シャロンの記憶が、サツキに流れ込んでいるようです。
夢を見ているのと同じ状態ですから、シャロンの"目覚め"も近いのでしょう。
ユウを優しく抱きしめながら、サツキは声に耳を傾けます。
524おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:31:00 ID:TDp99A41
『何でもかんでも反抗して、父親とは絶縁寸前で家を出て…
これはもう愚の骨頂ですわ。今思い返しても悔やまれますもの』
『大変やな。でもそのハングリー精神っちゅうの?おとんを見返したるー言うんは尊敬するわ』
『ありがとう。でも…』
『でも…何や?』
『事ある毎にこれでよかったのかしらと思ってしまうのよ…』
『まあなぁ。なんだかんだ言って家族やもんなぁ。喧嘩別れじゃあ尾を引くわ。
そのまま何かの拍子にぽっくり逝かれてもうたらもう一生の後悔やし』
『縁起でもないことを…』
『けどな。もしやぞ。もし今ここにいなくても、そのぶんだと後悔しはったと思う』
『え?』
『そういう時はどのみちどっかで後悔するはずなんや。あれや、後悔する地点みたいな』
『イヤな中継点ですわね…』
『ま、平たく言えばジャンクションやな。あれは色んな道に別れるけど、後戻りはきかん。
要はそういうことや。後ろ向くのは結構、でもシフトはバックに入れたらあかん』
『退けないって、不便ではなくて?』
『でもそれが人生や。どうせならこうアクセルベタ踏みで一気に突っ走りたいな』
『事故りますわよ?』
525おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:31:53 ID:TDp99A41
『そこが悩みどころなんやけどな。…おお、本題忘れとった。ユウについての相談って、何や?』


「…………」
目覚めたときに見えたのは、白い天井とオレンジの髪。そして、ふよふよと浮く有象無象の何か。
わけのわからないものがいきなり視界に飛び込んで来た衝撃で、シャロンの意識は一気に覚醒しました。
「何、これ?」
銀色の髪の毛のように見えますが、髪の毛にしては希薄。さらさらした冷たさが心地よい。
シャロンは試しにそれを握り、ちょっと引っ張ってみました。
「いっ、痛い痛い痛い!引っ張っちゃダメだって!」
…突然の痛さに驚く声がします。ゆっくり視線を上にやると…
「もう、目覚めて早々変なことしないでよ…」

ベタベタな三角巾なんぞを頭に付けて制服を着た幽霊がいました。

「ちょっと、シャロンちゃんしっかり!シャロンちゃーん!!」
…シャロン、あえなく再び激沈。


四月一日。
今日はエイプリルフールということで、授業は基本的に自習。
皆誰かをいたずらでかつぐことに鎬を削っています。
かつがれた側―四月バカが誰にどうかつがれたかを報告するルールなので、皆俄然やる気です。
526おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:33:07 ID:TDp99A41
アメリア先生が何故か混じっていますが、気にしないことにいたしましょう。

「ええと…」
サンドイッチをくわえながら、ユウは真新しい地図を広げます。
シャロンから落ち合おうと言われていた場所を探しているのです。
「ここかな…」
「うん、間違いないわね。…何か仕掛けてたりして」
「え〜、何かヤだなぁそういうの」
「大丈夫よ。こっちにも考えがあるから」
おやおや、何やら作戦会議を始めてしまいました。一体どんな策があると言うのでしょう?


「おはよー!」
「おはよう、ユウくんにサツキさん」
「ええ、おはようシャロンちゃん」
口寄せを経験したせいか、シャロンは霊体に焦点が合うようになりました。
ただ、ユウのようにサツキだけが見えるわけではなく、全部見えてしまいます。
そのため、毎日のように「わたくしの妖精のイメージが…」と頭を抱えているのだとか。
見えるというのも、いいことばかりではありませんね。
「どうしたの?こんな場所なんか選んで…」
ユウも、あれから少しだけ明るくなりました。
おどおどした所は相変わらずですが、間違いそうになった経験は少なからず影響しています。
「別に何もありませんわ。ただ、この場所を教えてあげたくて…」
「ふーん…」
527おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:34:10 ID:TDp99A41
シャロンの言葉に偽りはないようです。吹き抜ける風が心地よく体をすりぬけていきます。
「…ねえ、シャロンちゃん」
「何でしょう?」
「おっぱいが大きくなる体操を聞き付けたんだけど、試してみる気はないかしら?」
「べ、別にそんなもの…」
そっぽを向いてそう言いながらも、シャロンちらちらとサツキの胸を見ています。
サツキがニヤニヤ笑いであることには気付かないまま…

「まず足は肩幅、背筋は真っ直ぐ胸を張る」
「こうでよろしい?」
「うんうん。で、右手を腰に当てて、左腕を吊り上げる」
「こうかしら?」
「そうそう。そうしたら、勢いよく( ゚∀゚)彡゚おっ!」
「( ゚∀゚)彡゚おっ!」
「そうしたら腕をびしっと振り下ろして( ゚∀゚)o彡ぱい!」
「( ゚∀゚)o彡ぱい!」
「以下リズミカルに繰り返す。( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!」
「( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!」
「これを一日百回繰り返せば、いずれは巨乳間違いなしよ」

「おー、珍しい組合せやな。三人揃って何腕振ってんのや?」
そこにタイガがやってきました。ユウとサツキは、揃って驚いた顔をします。
「見えるの?」
「おう、バリバリや。教室じゃ見えないヤツが多数なんでそっちに合わせとった。すまんな」
528おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:35:01 ID:TDp99A41
ユウの質問にも何でもないかのように答え、屈託ない笑顔。
それは、外見のとっつきにくそうなイメージとは大分掛け離れていました。
「そうならそうと言ってくれれば…」
「ユウがいつも一人で思いつめた顔してたさかい、声をかけづらかったんや。
ワイ、こう見えて結構気ィ小さいんやで。幽霊なんか全然ダメや」
はっはっは、と今度は豪快に笑います。これならば見える、そんな説得力がある笑顔です。
「で、それは何や?」
「何でも、これを一日百回繰り返せば胸が大きくなるらしいんですのよ。( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!」
言われた通りに腕を振り続けるシャロン。タイガは、ぽかんと口を開けて見ていましたが…
「ぷっ、くくく…おっぱいね、おっぱい…ぶはははははははははっ!」
まさに大爆笑。腹を抱えて呼吸困難にならんばかりの勢いで笑い出しました。
「な、何がおかしいんですの?」
「ああ、それは確かにおっぱい体操や。でも、それでおっぱい大きくなったら世話ないわ」
「言われてみれば、確かに…」
「あとシャロン、お前日付忘れとる…ダメだ、ぶりかえしてきた」
あとは笑いで言葉になりませんでしたが、シャロンにはそれで充分でした。
529おっぱいには夢が詰まっている:2007/03/22(木) 02:35:51 ID:TDp99A41
「今日は、四月一日…あー!サツキさん、謀りましたわね!!」
「四月バカ〜♪」
「あっ、逃げた!この、お待ちなさーい!!むきー!!」
空高くを逃げるサツキを全力疾走で追い掛けるシャロン。今ならユリすら抜き去れそうです。
取り残された男二人は顔を見合わせ、その光景に笑い転げます。
「はっはっは、あっさり引っ掛かりはったわ。あれの報告は赤面ものやでー」
「あははははは、そうだね…」
いつものシャロンとの落差が激しいことも、二人の笑いを加速させています。
「…………ユウ、頑張りや」
そして少々乱暴にユウの頭をわしわしと撫でながら、タイガはそんなことを言いました。


このあとユウがサツキの体を取り戻せたかは、各人のご想像にお任せすることに致しましょう。
今回のお話は、これにておひらき。
530名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 02:37:37 ID:TDp99A41
以上
ユウとサツキは シャロンの ほんねを てにいれた!

タイガがかっこよくなり過ぎている件は反省している

さあ叩け
存分に叩け
531名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 03:00:27 ID:c3DNDMm1
GJ!あと、おっぱい体操噴いたw
532名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 03:07:16 ID:0aHbNkqn
突然タイガでキャラ作りたくなってきた・・・
明日の朝からちょっくら作ってくるw
533名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 01:32:05 ID:aDa5aBmw
超乙。仏書っぽい語りの距離感が江ロいですね

最近ユウきゅんが多いですね。嬉しい限りです。
534名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 01:47:24 ID:Av65lLFS
これはいいおっぱいですね。
乙です。

余談ですが、タイガの一人称は「オレ」・・・・・・




・・・・・・だと指摘を受けた事がありますorz
535名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 01:55:02 ID:muU2yg3u
中身がサツキでも貧乳がおっぱいさらけ出して「直接いじって」って誘ってるわけで…
そのワンシーンだけでご飯三杯は行けそうだ
536名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 20:22:06 ID:ah3NOo7J
オッパイ体操が夢に出てきそうだw
537名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 00:19:00 ID:e5bMuz7X
>>496
どれだけネタ仕込んでるんだwwww
GJ。

>>513
タイトルからして既に世界に引き込まれた。
これまたナイス。乙。
538名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 15:52:09 ID:PRlrk6GV
最近ニナイ氏や506氏といったこのスレの名職人を見かけないのは俺だけか?
539名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 16:24:55 ID:0VYbrdwZ

【過去に公表された506氏のロードマップ】

レオン×リエル

未公表×クララ(ドM)

(予定は未定)
540名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 19:29:44 ID:/UqYIUFn
よし、いいこと思いついた
お前ら四月一日にシャロン使って優勝したらおっぱい体操しろw
541名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 03:29:51 ID:cKcaOH3G
リエル×シャロンなんてモノが出来上がりました。
投下させて頂きます。

NGの目安としては
・百合・TFが当てはまると思います。

貴重なレス11つ分頂きます。
542『紅く煌めく蒼』1/11:2007/03/25(日) 03:31:15 ID:cKcaOH3G
ずかずか。

シャロンがアカデミーの石造なのか鉄筋なのか良くわからない通路を歩く。
ロマネスクなんだかロマノフなんだかやっぱり良くわからない様式の柱の間を歩く。
今シャロンは機嫌が悪い。
「あ、シャロ…ンさ……………」
声をかけようとしたリエルが思わず途中で止めるくらい機嫌が悪い。

ホールから正面玄関へ出る。目に飛び込んでくるのはよく手入れされた広大な庭園。
リディア先生が刀持って二百由なんたらとかいう技で手入れしてるらしい。
ちなみに今シャロンさんはかなり機嫌が悪い。
「よぉ、シャ……わ、わりぃ……」
シャロンの眼光がレオンを貫いた!くらい機嫌が悪い。

庭園を抜けると道が続いていく。木々の向こうには町が広がる。
晴れた日の木漏れ日の中を歩くのは心地よいが朝散歩すると熱血鳥教師がランニングしている。
玄人にこそ、お勧め出来ない。
ついでに今シャロン様はとても機嫌が悪い。
「……………不近寄危君子」
ヤンヤンが距離を置いて避けたくらい機嫌が悪い。

町には様々な人が行き交う。雑踏の中、南を見上げれば大聖堂。
遠めからでも見える聖堂の広場にある巨乳な女神像。ミランダ先生と良い勝負だ。
さてお胸が少々平らにございまする我らがシャロン様は今ご機嫌が優れない御様子でして
「…ままー、あのお姉さん怖いよ………」
「見ちゃいけませんよ。お互いのためにも」
シャロン様を中心に半径1M。ぽっかり避けられているくらい機嫌が悪い。


大聖堂の裏手から森を抜け更に進む。
「………………」
夕日に煌く水面の美しい海が一望出来る切り立った崖がある。
「…綺麗」
崖は数十メートルにも及び、見下ろす景色は圧巻である。
吹き付ける潮風は暖かくなってきた空気より少し肌寒い。
雲が織りなすグラデーション。遙か先に微かに見える向こう岸。
茜に染まり始めた空を見上げながらふと想う。






「鬱ね、死のうかしら?」

シャロンは今機嫌が悪かった。
哀しい顔をして涙を零すくらい。
543『紅く煌めく蒼』2/11:2007/03/25(日) 03:32:32 ID:cKcaOH3G

---------------------

(購買部放り出して来て大正解でしたっ!)
呟きが聴こえたと同時に私は茂みから飛び出しました。
どうか間に合って欲しい。早まった事はしないで欲しい。

トッ……

しかし足は間に合わず、シャロンさんの足は既に地に無く落ちて行きます。
(諦めない!)
「…………Les Sylphes!!」
箒を足下に敷き、迷わず崖から飛び降ります。
自由落下をするシャロンさんを全力で追いかける。

コォォォォォ……

身を切る風が全ての音を消していきます。
目をつぶりたくなる風圧に負けず、只シャロンさん一点を見つめる。

ザパーン……

あと少し。
音が届く程に眼下に迫る海。時間が無い。
「届きました!!」
「!?亜wせdrftgyふじこlp;@」
私より長身のシャロンさんを抱きかかえ、今度は全力で箒にブレーキを掛けます。
「おおおおおっ、はいだらぁぁぁぁぁ!!!!」
「何語!?重圧で身体がぐぇぇぇぇええ!!?」

ビュゴォォォォォォ!!

水面スレスレで何とか踏みとどまる事には成功。セフセフです。
「ケホッ、ケホッ…ちょ……リエル、あなたっ、どうしましたの?!」
「…す、すみません。あんまり沈んだ顔をしていらっしゃったものですから…」
シャロンさんは不味い物を見られたと言う顔でこちらを見つめます。
「と、とりあえず、近くの入り江に、行きましょう…ちょっと苦しいので」
「それは私が重いということですの!?」
「違います!ぅぁああ、暴れないでくださいー!」
箒が限界なだけです。

----------------------
544『紅く煌めく蒼』3/11:2007/03/25(日) 03:33:31 ID:cKcaOH3G


入り江に辿り着いたリエルとシャロン。
シャロンは開口一番に言う。
「た、助けて貰う必要なんか全然ございませんでしたのに……」
「そんな分け無いじゃありませんか!
 シャロンさん…人生どうしようと思いつめた顔をしていましたよ?」
「何を勘違いされていらっしゃるのかは分かりませんが死にに来たわけじゃ……あ」
「え……?」

シャロンは納得したような顔を。リエルは何か違和感を感じた顔を。
死にに来たのでは無い、だが飛び降りた。これは一体どういうことか。

「数十メートル上からでは飛び込もうにも
 水がコンクリートのような固さになりますわね…これは失敗ですわ……」
「どこから突っ込めばいいんですか!?」
 リエルは理解に苦しむ。
 寧ろ突っ込み所に苦しむ。
 このお嬢様はおっちょこちょいで死ぬ所だったらしい。
 流石シャロンだ。持ち前の悪運でなんともないぜ。
(し、心臓に悪すぎる……)
 付き合わされた人間はたまったもんではない。

「じゃぁさっき何で泣いてたんですか」
「今日バスト図ったら7mmも減ってて……ぐずっ……」
「それだけの事で泣かないで下さいよ!」
「私の7mmとリエルさんの7mmでは割合が違いましてよ!?」
「そういう問題じゃないでしょう!」
 なんという事でしょう。数レス分の前フリの原因が貧相な胸かよ。
 内心マジくだらねぇとリエルにやるせない気持ちと付き合いきれない気持ちが湧き上がる。
 おっぱい体操でもしてて欲しい気持ちだ。
「持って持たざる者の気持ちはわかりませんわ!!」
「いや、否定はしませんが!!何百人にも胸を突付かれる身にもなって下さい!!」
「この胸がイケナイのですわ!セクハラされるだけ有り難いと思いなさい!」
 既におっぱい論争と化している。当初のシリアスなふいんき(←何故か変換できない)はどこに。
545『紅く煌めく蒼』4/11:2007/03/25(日) 03:34:28 ID:cKcaOH3G

「そもそも何で崖から飛び降りようなんて想ったんですか?」
「………知りたいのなら今からやる事に誰にも言わないで下さる?」
「………はい」
「絶対ですのよ」
「商売柄、口は堅い方です」
「何だかアヤシイ表現ですわね……では少々失礼致しますわ」
 そう言うなりシャロンは何やら呪文詠唱を始める。
「………!」
 言語で表そうにもフォントが無いような言葉で詠唱する。
 空気は急に張り詰めたような、冷えたような感覚を覚えさせる。
「………………」
「古代呪文………」
 魔法は学外内問わず、許可なくして使用は認められていない。
 また効果が著しすぎる、制御が難しい、解明されていない等の理由により、
 禁書として存在を封印されている魔法も存在する。
 この二つの条件から考えてリエルは結論を弾き出す。
「……実験……ですか」
「…………………!」
 シャロンは問いには答えない。もっとも、詠唱中に答えられはしないが。
 シャロンの前に陣が形成されていく。
 陣を為す色は見た事の無い限り無く透明に近いマリンブルー。
 見た事の無い言語。聞き取れない言葉。
 肌がちりちりする。
「………!!!」
 詠唱が完了し、リエルの目の前が真っ白に包まれた。

「うぉ、まぶしっ」
546『紅く煌めく蒼』5/11:2007/03/25(日) 03:35:12 ID:cKcaOH3G


 光が収まる。
「……無事成功したようですわ」
 リエルは目を開く。
 開いたら今度は目を見開いた。カッってくらい見開いた。
「どうかしら?」
「……驚きました…まさかこんな魔法があるものなのですねぇ」
 目の前に居るのはシャロン。シャロンなのだが。
 いやまぁ、どう見てもシャロンなのだが。
「苦労しましたわ。禁書目録から持ち出したり
 古い理論を組みなおしたりで丸一年も掛かったのよ」
 このお嬢様…無茶しやがって……。

 目の前に居たのはシャロンだがスカートから出ているのは魚の鱗。尾鰭。
 早い話が人魚である。マーメイド。
 元々質の良い、艶のある金髪、スラっとした体系。
 胸が俎板な事と、アカデミーの制服が不釣合いなことさえ気にしなければ
 美しい人魚姫がそこに居たわけである。服も一緒に変身しろよと言いたいが、
 これはこれでたまらん人にはたまらん仕様である。ピチピチってレベルじゃ…いや、ガチでピチピチ。
 リエルも思わず見入ってしまう。
 そんな様子に気がつくこともなく、シャロンは続ける。

「小さい頃から魚のように水の中を泳ぎ回るのが夢でしたの。
 ほら、私カナヅチでしょう?皆さん泳ぎもお上手で恥ずかしいったら…
 あ、戻る方法とかもしっかりございましてよ?
 というより今回の理論で組んだのは時限式でして……」
 禁呪に関して賢明に取り組んできた事を、やはり誰かに聞いて欲しかったのか
 シャロンは饒舌に喋り、説明する。
 しかし、リエルは話を聞きながら、ある疑問を抱く。

547『紅く煌めく蒼』6/11:2007/03/25(日) 03:36:03 ID:cKcaOH3G

「シャロンさん」
「はい?」
 話が一区切りした所でリエルは頼む事にした。
「誰にも喋りませんから、代わりに一つお願いしてもいいですか?」
「え、ええ……命の恩人でもありますし、出来うる範囲で協力しますわ」
「今泣いて貰えませんか?」
「あぁ……それくらいならお安い御用……なんですって?」
「今のシャロンさんならきっと人魚の涙が出せるはずですっ!」
 無茶を言うな。
 人魚の涙と言えばご存知、人魚の涙から生まれるとされる美しい宝石である。
 ン百万の価値が付いているモノがそんな怪しげな魔法実験如きで易々と手に入るものではない。
 リエルがそれを望んだのは商売根性なのか、女の子としての欲なのかは分からないが
 シャロンは今洗い浚い自分の所業を話してしまったことを想うとこれはお願いではない。
 どうみても脅迫です。本当にありがとうございました。
「な、泣くのは構いませんけれど、ど、どうやって」
「そこをなんかとして」
「む、無理ですわ!やろうと思ってやれるものじゃ……」
 どうやらシャロンは女としての武器に涙がある事を知らないらしい。
 そんな純真なお嬢様にリエルの悪戯心が…こう、ふつふつとわき上がる。ふっつふっつ。
「こうなったら泣かせるまでです!」
 まさに外道。


「ちょ、ちょっと、何をなさいますの!?」
 ふにふに。
 リエルの手がシャロンの胸を揉みしだく。
 揉みしだいて居るのだが
「ひゃ…!?」
 ふにふに。
 シャロンの胸ではもみもみと言う筈も無く。
「こ、これが泣くこと…何の関係が…!あ……あぁ…」
 二つの丘というには控え目というか役不足な胸。ぺたーん。
 ふにふに。
548『紅く煌めく蒼』7/11:2007/03/25(日) 03:36:59 ID:cKcaOH3G

「服の上からでは苦しいですね…」
 リエルはシャロンの制服を肌蹴させ、今度は直接胸を揉みしだく。
 エロさの微塵も無いような顔で、しかし容赦なく胸を揉む様はシュールだ。
 戸惑い恥じらうシャロンも何のその、揉む。ふにふに。くにゅくにゅ。
「うっ……あぁ……」
 思いの他感度が良いのか吐く息に色っぽさが混じる。
 シャロンは下半身が上手く馴染まず抵抗らしい抵抗が出来ずに居る。
「セクハラされる側の気持ちを十分に堪能させてあげますっ」
 実は目的はそれだろう。根に持って居たな貴様。
「って堪能って何……ひゃぁやん!」
 と思いながらもつい甘い声が出てしまう。
「いやっ、そんな…揉まないで……や…」
 もみもみ…しゅにしゅに……ぴんっ
「うぅん!はぁ…!」
 リエルは手のひら全体を使って乳首と一緒に弄ったり、爪弾いたり、
 テンポの良い愛撫をする。
 メイド服もどきが学生人魚を陵辱する様は先のシュールさを超えて異常である。
「や、やめなさいよ…ヘンな気持ちに……なっちゃうじゃない…」
「同じ性の友人に揉まれてですか?大した変態ですね」
 段々と言葉に熱が入ってくるリエル。

「やっ…そんな……」
「私もそんな変態でして。異性同姓問わず胸を突付かれて過ぎてしまって
 つい感じちゃうんですよ。嫌でも。
 ちょっと突かれただけで声が出ちゃうんですよ?
 これってもう一種の陵辱ですよね」
「も、申し訳ありませ…ぁ…あ、謝りますからぁ…]
「やめてなんてあげませんよ?
 竹を割ったような性格と呼ばれるくらいなら
 餅をついたような女と呼ばれたいくらいです。
 シャロンさんも触られるだけで感じる淫乱変態女にしてあげますっ」

 恨まれている。セクハラされるだけマシ発言を超恨んでいる。
 しかしこの出来事の一端を読者の何割かが担っている事を忘れてはいけない。
 セクハラ、イクナイ。
549『紅く煌めく蒼』8/11:2007/03/25(日) 03:37:46 ID:cKcaOH3G

「あ、ああっ!んんっ!ふぁっ…ぁ」
 責めが一段と強くなり、シャロンは身体をよじる。
 一緒にヒレがピチピチ音を立てて地面を叩く。
 ビクンビクン震えるのがたまらなく淫靡である。

「可愛い胸ですね?ネタでなきゃ揉まれる事もないまっっっ平らな胸ですね?」
「う、うううっ………」
 シャロンは感じる快楽が、リエルは手にこめる力がどんどん強くなる。
 心なしか言葉で責めるリエルが悦に入っている。
「羨ましい限りなのですよ。どうでしょう、感じてますか?」
「ぅぅ…あぁ……」
 もう既に気にしている事を散々に弄られ貶され涙目になっているシャロン。
 しかし根が真面目なのか、自分の言葉に相手が傷ついたと思うと、
 謝る以外、何も言う事が出来ないでいる。
 間違う事無き生まれながらの誘い受けである。
「下はどんな具合でしょうか」
「きゃっ、ゃぁ!そっ、そこはっ…あん!」
 スカートを捲ると、鱗と人の肌の境界線が見える。
 お尻や骨盤の下辺りからが鱗となっている。
 つまりお尻や秘所はフツーに人間の通りだった。
「あんっ……んん!んっ!」
「ビチョビチョじゃないですか。
 胸だけでこんなに感じるなんて変態にも程があるのですよ」
 実際にはリエルの手つきが慣れ過ぎなのだが、
 シャロンに経験があるはずもなく、恥かしさで一杯になってしまう。

 こりっ…
「ふああああっ、ああっ!」
 クリトリスに爪を立て引っかくとシャロンの鰭が面白いように
 ビクンッと震え、身悶える。
「な、なんですっ、あん!ヘンな感じが、ああ!!」
550『紅く煌めく蒼』9/11:2007/03/25(日) 03:38:29 ID:cKcaOH3G


「…うゎぁ、そう来ましたか」
 納得しながらもリエルの手は止まらない。
 つまるところ、シャロンはこの歳にもなってイッた事が無い。
 恐らく、自慰もそこそこにちょっと弄った程度なのだろう。
 それでいて、処女でありながらこの感度。言葉責めも対応。
 万で一つよりずっと貴重な女である。極上の人魚姫というわけだ。
 それを今犯しているという事実はリエルの手段を目的へと捻じ曲げていく。
「シャロンさんってばエッチですねぇ。
 違いますね。生まれながらにしての淫乱さんですね。
初めてでこんなに喘ぐなんてありえません。
 ご実家の資産が無くてもきっとシャロンさんは淫売だけで一財産築けますよ」
 くちゅくちゅっ…クチュクチュグチュッ!!
「だ、だめです…あっ!ああっ!
ああああっ!!ああっ!んんっっ!」
 声色は既に桃色に染まりリエルの女性的ではない欲求をそそる。
 頭を振って既に涙を流しているが既に興味を失ったのかリエルは段々エスカレートする。
「や……やぁ!指……入れないでぇ………!」
 リエルはシャロンの意思などお構いなしに埋めた指先をゆっくり回し
 快楽のポイントを探していった。
「ああっ!はぁ!ああっ!!…んんんっ!あぁんっ…!」
「どうでしょう?イきそうですか?」
「わ、わかりませ…やぁん!ふぁっ、ああ!あああっ!あ………」

 急に愛撫と止める。
「ありがとうございました。涙が宝石になるっていうのもやっぱり都市伝説みたいですし、
 もう十分です。ごめんなさい」
 口元を歪めている辺り、明らかにいじめている。
 目がどう考えても「シて欲しかったらおねだりしてください」と言っている。
 黒リエルと呼んで差し支えない責めっぷりである。
 是非とも犬と呼ばれてムチ打って頂きたい程である。

551『紅く煌めく蒼』10/11:2007/03/25(日) 03:39:42 ID:cKcaOH3G


「え……あ……」
 急に止められて困惑するシャロンに続ける。
「でも、禁呪目録に手を出した事を黙っていますからまぁお互い様ってことで」
「……あ、あの……」
 おぞおぞとシャロンは言う。
「……もっと、して下さい……」
 人魚が乙女座り体勢でおねだりと来た。
 +要素として服はだけ、火照り、荒い息、上目遣いがドリームコラボレーションしていた。
 リエルは一瞬だけ何かがおかしいと思ったが、自分の行動を止める事が出来なかった。
 幾ら魅力的だからと言って同性に対して性欲を持て余すだろうか。
(もしかしてこれは……オートチャームってものでしょうか…不味いのですよ)
 魅了って同姓にも効果のあるものだっただろうか。
 それともシャロンの魔法に問題があったのだろうか、結論付ける前にどんどん理性が流されていく。
「あん!あああっっあっ!あっ!イイですぅ…もっとぉ!
 もっと弄って下さい!ああぁ…!…ぁぁ」
 気づけば手はシャロンの秘所を弄び、早く荒い手つきになっていた。
 グチュ!グジュ!ジュポ!!
「ひゃぁん!!あんっ!ふあああぁん!あん!!」
(いけない、何も考えられなく…)
「な、なにかくるっ!キます!ああっ!
 あああああああぁっ!ああああああああ!」
 涙と涎を垂らしながら強すぎる絶頂に絶叫するシャロン。
 余りにも綺麗な喘ぎ声だと今更気がつく。
(あ、なるほど。魅了の歌声………)
 納得もそこそこに弄っているだけの筈のリエルの意識が遠のいた。
552『紅く煌めく蒼』11/11:2007/03/25(日) 03:41:46 ID:cKcaOH3G

 事が終わった時には夕日が完全に水平線に消えそうな頃だった。
 結局4ラウンド程百合の花を咲かせていたらしい。
 3ラウンドの途中で既にシャロンの脚は元に戻っていたが、リエルはそう関係ないねと言わんばかりに
 犯し続けた。当の本人は全く覚えていないが、肉体関係がばっちり結ばれましたとさ。

 帰りはリエルの箒に二人掛けである。不安定この上無いがこのお嬢様箒持ってきていないようだった。
 一体どうやって帰るつもりだったのだろうか。流石シャロンだ。色々と足りない。常識とか頭とか胸とか。
 こんな危ない事してないでおっぱい体操でもしてろ。
 さて飛行中の二人はというと

「あ、あの…申し訳ございませんでしたわ………」
「あ、いえ、こちらこそ、ごめんなさい」
「いえ、私の妙な魔法のせいでこんな……」
「いえいえ、私の軟弱な理性で……」

 キリが無いがバツが悪いのだからどうしようも無い。

「……………」
「……………」

 二人ともその事に気がつくと今度は耐え難い気まずい空気が流れる。
 申し訳無さそうにリエルに捕まるシャロンは今ちなみに穿いてない。
 変身シーンの際に破けたようだ。流石シャロンだ。何ともあるに決まっている。
 もう日の光も殆どの無いのが幸いした。OK、下からでも見えてなーい。

 聖堂を飛び越し町を抜けた所で

「「あ、あのっ……」」
「あ、すみません、お先にどうぞです…」
「あ、いえ、そちらが先に仰って下さいな」
 ベッタベタである。
 暮れゆく空をバックにさらにベタベタな会話を繰り広げながら寮へ戻るお二人さん。

「良かったら………また付き合って下さいませんこと?」




 海岸入り江の波打ち際、蒼く美しい涙粒大の宝石が一つ、
 砂の間から夕日の残り灯に照らされキラキラと煌いていた。
553名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 03:45:24 ID:cKcaOH3G
以上です。
ルキレオがまだ書き終わりません。
リエルを鳴かせてくれる人は居るようでしたのでリエルで鳴かせてみました。
554名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 03:45:48 ID:MXsKz/hU
投下乙&GJ

リエルさんくろいよくろすぎるよ!
555名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 08:00:43 ID:4SYhncXp
リエルひでぇwwwww
ワロタ、gj
556名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 11:10:04 ID:4SYhncXp
さて、おっぱい体操でエロを塗り潰してしまったリベンジとしてプロットを作ってみた

・マラ様の薬であれやこれや
・ユウが絶倫に!?
・リディア先生春なので発情

どれか選んで
557506:2007/03/25(日) 11:25:35 ID:T5tcKQVw
えー、リアルで忙しすぎて、QMAすら触れていませんでした…orz
拙作をお待ちの方には非常に申し訳なく…

何とか時間にゆとりが出ましたので、超特急でレオリエを仕上げます。
(てか、もうホワイトデー終わってる…orz)
2、3日ください…といいながら、>>556氏のリベンジ?作が投下されると、
スレの限界値が近そうですね。

…で、調教ネタは本当にクララでいいんでしょうか?(書き手としては異論ありませんが)
流れで決まってしまった気が非常にするのは仕様ですかw
558名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 11:56:40 ID:6+SM5lu7
>>556
全部詰め込んでしまえ!というのは冗談で
ユウ希望
559名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 13:06:02 ID:lFOgnvO7
>>556
リディア先生発情記キボン
560名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 13:54:32 ID:Rqkp2TyB
>>556
ユウ希望
もちろん相手は、サツキorルキアorミランダだよな?
561名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 15:36:56 ID:qDDI4W58
ユウ希望
562名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 15:56:06 ID:fsAq5jX3
素晴らしい、絶倫ユウ君がサツキとリエルを返り討ちにするとな?
563名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 17:38:44 ID:cKcaOH3G
>>554-555
受けのリエルを求める時代に逆らって見ました。
空気を読むべきは自分なのかも知れません。

>>556
一緒に呑み行きません?
とつい思ってしまった程に期待してます。
564名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 18:19:08 ID:6+SM5lu7
>>563
いやいや、俺はかなり楽しませてもらったぞ。
リエルが家政婦は見た!みたいで面白い。
565名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:59:32 ID:haKeR5BM
>>541
百合マンセー者として感服いたしました。
この後もずっと百合百合で過ごすのでしょうね。GJ!

>>556
マラ様の薬を誰に使うのかkwsk
と思ったらユウきゅんが強いですね。
わかったぞマラ様の薬で絶倫になったユウきゅんと発情したリディア先生が・・・あれ?

>>557=506氏
おつかれさまです。急がなくてもファンは逃げませんから
無理をなさらない程度にお願いしたいと思います。

QMAキャラの中で、クララこそ調教ネタに相応しいと思っています。
506氏さえよければ。
566556=531:2007/03/25(日) 21:23:24 ID:4SYhncXp
お前達に聞いた俺がバカだったことに気付いた


ああ、わかったよ…全部使って書く!
でも絶対ユウきゅんハーレムになるぞこれ
567名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 22:43:45 ID:cKcaOH3G
>>531先生の次回作にご期待下さい
568名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 23:03:39 ID:4SYhncXp
アンカーミスごめんorz
とにかく書いてくる
569名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 23:41:16 ID:4SYhncXp
どうでもいいけど>>531>>513

>>531マジスマソ
570名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 02:40:33 ID:0SgmePZz
おまえら愉快だなww

ところでふたなリエルってどうよ。
571名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 08:43:52 ID:oUFLdce9
すごく…大好物です…
572名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 13:26:37 ID:0SgmePZz
よし。じゃぁ>>563の黒リエル+ふたなリエルでドリームコラボレーションして貰おうぜ

>>563
……できたら、その、お願い……します。
573名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 21:55:28 ID:SxvtV9nW
>>570-572
麻雀とQMAで負けが込んだんので肉欲と背徳と調教と百合が満載になりますが構いませんねっ!!
574名無しさん@ピンキー:2007/03/27(火) 23:06:28 ID:6NZ8EWAg
>>573
期待して待ってます
575名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 00:19:14 ID:mcenn4qB
>>573
望むところだッ!!
576名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 04:05:35 ID:CbvluDFA
>>573
べっ別に期待して待ってるわけじゃないんだからねっ!
577名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 00:24:12 ID:rw7fDcbW
>>574-576
三人も読んで貰えるなら気合いは十分!!
しかし残念ですがプロットが無駄に長くになりました。
殆どがエロシーンなのにこれは一体どういう事なのでしょう。

このスレの限界もありますので、次スレをお楽しみに(←
578名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 00:37:39 ID:ZYt5Zmb1
>>577
上等だ、なら俺はリエルの乳連打しながら待つとしよう。
579おっぱい体操の人:2007/03/29(木) 01:08:30 ID:5gaOof7w
今だけコテ使う、すぐに名無しに戻る
例のユウきゅんハーレムネタも次スレ的な感じ
ネチョネチョのエロエロになったのはいいんだけど、
ラブリーゴーストライターやったら搾乳とかすごいことになってるんだ
まだ書き終わらない、というか筆が止まらない
580名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 02:06:25 ID:fBTeSWgp
つまり次スレを建てれば神光臨というわけだな?
581名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 02:12:10 ID:BIdFOjlI
次スレが立ったら新作が4つくらい投下される計算だ(゚∀゚)
582名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 06:55:09 ID:dugSRktk
>>577
がってんだ!
じゃあ俺は>>578のおっぱいを突つきまくりながら待つとするよ

>>579
ひじょうに すばらしい けいこう だと おもい ます (^o^)
搾乳とかまじwktkなんだぜ?
583277:2007/03/29(木) 12:02:14 ID:cbUdJUuG
ホワイトデーの時期ははるか昔になってしまった……

ので1から考え直します……
とりあえず4月中旬には投下したい……
584名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 17:06:00 ID:u3/cp4Bo
ミランダの搾乳ktkr
585名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 00:04:52 ID:pJtV5Duw
( ´w`)<ユリの百合ネタ ナンチテ
586名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 02:29:44 ID:ee4l3yci
あら、フランシス先生じゃないですか
ごきげんよう
587名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 14:01:14 ID:w8QWgAjw
>>585-586
ブレンディ噴いたw
588名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 06:48:10 ID:ssSP9DKF
はじめまして…今日はエロなり茶で許せないものを見付けたので持ってきました…書き込みをすれば消され、ほんと一言でいえば「うざい」スレでした。http://megaview.jp/topic.php?&v=625208&vs=0&t=15566316&ts=0&w=1
589名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 16:17:11 ID:rAbZSZvi
俺も何か書いてみたいと思ったが
・文章書くの苦手
・童貞だしエロい単語知識なんてこの板ぐらいしか・・・。
・大学のレポート締め切りが迫っている

何から何までダメだな俺・・・。
590おっぱい体操(ry:2007/03/31(土) 16:58:32 ID:7NSloDuY
ゆっくりじっくり書きなさい
わたしま〜つ〜わ♪いつまでもま〜つ〜わ♪

で、コテ使ってる理由
大変だ、当方携帯のメモ帳使ってるんだけど、容量が足りない!
場面で分けると前置きが異様に長い前編、エロしかない後編とすごくバランスが悪くなる…
どーしよ?
591名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 17:52:50 ID:hnicJliM
>>589
結論:大学のレポートの内容をエロ小説にすればおk

>>590
前置きが長くても
後半がエロしかなくても
俺はいいと思うんだぜ
容量がもうだめ…入りきらないよぉ…ってなってるなら
途中まで投下すればいいんじゃないか
592名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 18:04:24 ID:rAbZSZvi
>>591
経済についてどうすればエロになるんだよ!!
593名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 18:12:33 ID:hnicJliM
>>592
経済の経という字を良く見るんだ
経…糸又土…又…また…股

あとは…わかるな?
594名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 19:34:40 ID:rAbZSZvi
土だから野外で股に糸を使ったプレイ?
595名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 22:11:32 ID:66pz4b5B
野外緊縛プレイ体験レポートということですねッッ
596名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 22:32:26 ID:a+Zfag5X
>>589
レポートがある事を除けば俺も同じ状況ですとも

で…書き始めて詰まってグッタリしたので出直してきます。いつかまた。
597名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 23:23:18 ID:jDgqwLTR
「あぁ・・・駄目ですわ、ルキアさん。こんな所で」
「そんなこと言ってもシャロンのここ、凄い濡れてるよ?糸まで引いちゃってるし」


>>593
後は頼んだぞ?
598名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 01:55:39 ID:ruQ50zNK
>>589
ttp://knoria.e-city.tv/05.html#547

>>591
というか皆さんにコテ使って欲しい俺ガイル

599名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 07:46:16 ID:lWiAf4/O
今こそ短編を!
600おっぱい体操の人:2007/04/04(水) 01:41:47 ID:PIt7hMsH
ユウキュンはーれむ前編だけ投下する
やっぱり携帯の容量が足りない

※おっぱいには夢が(ryの緩やかな続きです。
※卑猥な言葉連発です。今回は序ノ口です。
※ラブリーゴーストライターやったら暴走っぷりがとんでもないです
※ここで切れてるのは場面の関係です。決してわっふるは狙ってません。

NG指定は「waxing and wanding」で
601waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:42:54 ID:PIt7hMsH
―満ちると溢れる。
 欠けると零れる。


お昼。ユウくんは、またいつものように購買部を訪れました。
サツキのことを聞かれても、ちゃんと答えられる自信があります。

「いらっしゃいませ〜」

元気な声に、自然と顔がほころびます。
リエルに泣き顔は見せていないのですが、変に思われていないかと心配していたので一安心。
相手は営業スマイルなのですが、そんなことは気にせずほっと一息。…よかった。
しかし、ユウは気付くべきでした。リエルの目が、きらーんと光ったことに…


それは、数十分前のことです。
「…ダメかしら?」
「ですから、今日はそういう日ではありますけど…いくらなんでも私の信用にかかわりますよ」
マラリヤが、リエルに絡んでいます。いつもより眼光も鋭いです。
エイプリルフールのポイント稼ぎに購買部を利用しようとは、マラリヤも悪どいですね。
「大丈夫、この瓶を見ても誰もアナタがやったとは思わない」
「でもですね、見るからに毒々しい色彩の飴が入ってて、
しかもドクロのラベルが貼ってある瓶なんて…普通に考えて置きたくないです。
というかマラリヤさんの持ってる瓶ってみーんなドクロラベルじゃないですか!」
602waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:44:18 ID:PIt7hMsH
「もしそれが本物の毒だったりしたら、私リストラですよ!
胸おさわりだけが取り柄の娼婦になっちゃいます!」
「大丈夫。同じように見えてこのドクロ、一つ一つ微妙に違うから」
「おそ松くんじゃないんですから…」
客の顔をちゃんと覚えなければやっていけない購買部、その程度ではダマされません。
ラベルが全部手描きで、しかもカラーコピーのように全く同じ絵柄であることは分かります。
「で、それをどうしようというんですか?」
「体にいいモノができたから、毒と偽って飲ませる」
「…それは確かに飲んだ人は大慌てだとは思いますけど…」
マラリヤの計画はこうです。瓶の中身は色がキツイだけの滋養強壮効果を持った飴。
まずそれを購買部に来た人に渡し、口に入れたところでリエルが瓶を見せる。
そして慌てた所に颯爽とマラリヤが登場し、「四月バカ」と華麗に決めゼリフ。
リエルは部署違いなのでお咎めなし、マラリヤもポイントゲットでウハウハ。
「…ってそれ私に共犯になれってことじゃないですか!」
「いいじゃない、売上は下がったりしないでしょう?」
「間違いなく下がります!右肩下がりです!直滑降です!もう大暴落です!」
603waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:50:46 ID:PIt7hMsH
リエルの正論ラッシュにも、マラリヤはどこ吹く風。それどころか思わせぶりに妖しく微笑み…
「それに、別にアナタにも利益がないわけではない」
「今度は取引ですか…」
たかが成績アップのための策略に、取引もへったくれもないような気がします。
そう思って呆れるリエルを横目に、マラリヤは懐から一枚の写真を取り出しまして…
「今ならユウの極秘激写写真を」
「わかりましたぜひやらせてください」
…おいおい。

とまあそんなこんなでリエルは意外にあっさりと買収されてしまい、
今回起こる事件の片棒を担ぐことになってしまったのです。


「これ、サービスしておきますね」
ユウが注文した品物を出しながら、さりげなく瓶から飴を一個取り出して添えます。
マラリヤの陰謀の第一歩…果たして結果はいかに?
「わぁ、きれい…ありがとう!」
ユウは何の疑いもなくそれを受け取り、そのまま購買部を出ていってしまいました。

( ゚д゚)…

( ゚д゚ )

こっち見るなw
それはともかく、購買部は売るのが仕事。その場で食べるかどうかは運まかせ。
二人ともそれを失念していたようです。いきなり暗雲が立ち込めてきました。
604waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:51:39 ID:PIt7hMsH
さて、そのユウはというと。
「お姉ちゃん、見て見て!ほら!」
「綺麗ね。これ本当に飴なのかしら?」
見た目は完璧な立方体です。しかも内側から淡く蒼い光を放っています。
手の中でも軟らかくならないのを見れば、確かにサツキのように疑うのも無理はありません。
ただ、そこはなんでもゴザレの購買部。それが購買部クオリティ。
なので、サツキもそれ以上突っ込んで疑ったりはしませんでした。
「食後になめてみようかな…」
「袋とかなかったの?」
「うん、直接手渡しだったよ」
「あそう…。そうだ。シャロンちゃんのでポイントは稼げたし、午後は自主トレしない?」
「そうだね。こういう時間はあんまりないし」
「じゃあ、それで決まりね」


「はぁ……」
図書室。リディア先生は、今日何度目になるか分からないため息をつきました。
顔も少し熱っぽくなっています。季節の変わり目で風邪を引いてしまったのでしょうか?
「どうしよう…どうしても体が熱くなっちゃうよぉ…」
実はそうではありません。春は、冬の陰の気が一気に薄れる季節。
その落差に後押しされ、冬の間抑制されていた諸々の欲が…要するに発情してしまうのです。
605waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:52:27 ID:PIt7hMsH
年中発情しているに等しい人間と違い、彼女はエルフ。その辺りの名残なのでしょう。
ちなみにガルーダ先生は精神の修養を積んでいるため何の問題もないのだとか。
彼女も人前で抑えることには慣れていますが、やはり一人になるとぶり返してきます。
「少なくとも…夜になるまでは耐えないと。"動き出したら"大変だわ」
図書室ですから、持ち出し禁止や生徒閲覧禁止の本も少なからず収められています。
そういう本は大抵魔力が封じ込められているため、目を離すと勝手に動き出すことがあります。
それらから生徒を守るのも、リディア先生の仕事の一つでありまして。
ガルーダ先生の例もあるので、そうそうさぼるわけにもいきません。
でも、春の初めに限ってはどうしてもうまく抑えが利かないようです。
果たしてこんな調子で夜まで保つのだろうか。…今度のため息は、本当に嘆息でした。


「よっ、と…」
昼ご飯を食べ終え、ユウとサツキは箒飛行の自主トレを開始しました。
飴のせいかは分かりませんが、結構うまくできているようです。
「いつもより上手じゃない。頑張ってるわね」
「えへへ…」
空中で箒に跨がりながら頭をなでなでされるなんてのは、ユウとサツキだからこそ。
606waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:53:32 ID:PIt7hMsH
周りにはあまり見えないので、人前ではできませんが。
「でも、飴のおかげだったりするのかなぁ…購買部のだから」
「そんなことない。それはユウの実力だよ。
まぐれだろうとそうじゃなかろうと、出せる力は実力って言うの。
胸を張って実力って自分で言えるようになるまでは、ちゃんと練習しないとダメだけどね」
「うん!」
さすがはサツキ、人の奮い立たせ方を心得ていらっしゃる。
その日のトレーニングは、首尾よく終了しました。


「結局、今日来たのはユウくんだけでしたね」
「そうね…」
ずずず、とすする音。どこから取り出したのか急須に湯飲み茶碗、お茶受けまであります。
「ユウくん、何かトラブったりしてないでしょうか…」
「さすがにそこまではワタシも分からない」
「無責任なこと言わないでください!…あとで様子を見てこよう…」
「…………」
ずずず、とすする音。つられてリエルもすすりますが、熱いのかすぐにやめました。
「ところで、滋養強壮って具体的にはどんな効果が?」
「読んで字の如く」
「それだけ?」
「…それだけ」
何だかすごく胸騒ぎがして仕方ないリエルなのでした。
そしてそれが正しかったことを、彼女は今夜身を以て思い知ることになります。
607waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:54:16 ID:PIt7hMsH
「…ダメだ」
皆が寝静まった、草木も眠る丑三つ時。
ユウは、サツキに添い寝されながらも一人眠れずにいました。
目が妙に冴えています。体も疲れておらず、むしろいつもより感覚が冴え渡っているほど。
目の前には、サツキの幸せそうな寝顔。いつもなら見ているだけで安心して眠れるのですが…
「むー…」
今日はどうもダメです。睡魔の気配すらありません。何か変なものを食べたりは…
「…あ」
していました。そう、あの飴です。他に食べたものはいつもと同じだったから、
原因はそれ以外に考えられません。しかし、どうしたものか。
この分だと徹夜しても大丈夫そうなのですが、することがありません。
サツキを起こすのも悪いですし。
「ん〜…っ」
サツキを起こさないように、ゆっくり慎重にベッドから脱け出ようとします。…が。
「んぅ…ユウ?どうしたの?」
いきなり失敗。ユウが動き出すのと同時にサツキも目を覚ましてしまいました。
二人で一人な今の状態では、特にサツキを置いてユウが行動するのはかなり難しいのです。
「いや、何か眠れなくて。眠くもならないし…どうしようかなって」
「そう…じゃあ、ちょっと散歩でもする?」
「いいの?」
608waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:55:18 ID:PIt7hMsH
ちょっと迷ったように聞き返したユウに、サツキはふわりと笑って頷きました。
安心したように笑うユウ…やっぱり真っ暗な中一人でというのは恐いのでしょう。
そんなわけで、二人は夜中のアカデミーに繰り出しました。

「明かりが点いてないと、こんなに雰囲気違うんだ…」
廊下も真っ暗。頼りは淡く光るサツキと、窓から差し込む月明り。今日は満月のようです。
普段は暖色の廊下が、今は寒色。月明りもあいまって、神秘的な印象を抱かせます。
昼は騒がしいくらいなので、静まり返っている外の風景もまた新鮮な感覚です。
「そっか、ユウは初めてだもんね。わたしはよくこの景色を眺めたりしてるから…」
「そうなの?」
蒼白の月明りを受けて、サツキの髪も不思議な色を見せています。
青くて、しかも夜空の青に溶け込まないその色は、景色に負けず劣らず綺麗でした。
「?」
「…綺麗だよ、お姉ちゃん」
「ふふっ、ありがとう」
自然と口から言葉がこぼれます。
サツキも、ユウの笑顔が見られて幸せそうです。
「ねえ、せっかくだから外に出てみない?」
「いいのかなぁ…」
「大丈夫よ。それに窓から見てるだけじゃ面白くないじゃない」
「うーん…」
609waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:56:24 ID:PIt7hMsH
珍しく興奮しています。綺麗だとユウに言ってもらえたのがよほど嬉しかったようです。
「ここ、見回りとかっていないの?」
「確かに言われてみればいないわね…他の生徒さんとすれ違うことはたまにあるけど」
「そっか…」

―耳に違和感。

「!?」
「どうしたの?」
「ごめんお姉ちゃん、ちょっと静かにして」
音になりきれない、微妙な空気の振動が、何故か今のユウには聞こえました。
「今の…どっちだ?」
誰かの叫び声を思い切りぼかしたような弱い音。
聞こえて来たのは右から。今の自分の向きに対して右にあるのは…
「図書室、かな」
「ねえ、どうしたの急に?」
心配そうに問うサツキに、ユウは落ち着いた表情で答えます。
「今、誰かが叫んだような気がしたんだ。どこからなのかは分からないけど…」
それが誰なのか、何に叫んだのかは分かりません。でも、ユウは確信していました。
頭ではなく直感が、体が告げていたのです。今の声は…
「きっと、助けを呼んでる」
一回死線をさまよっているユウは、もともとそういうものに対して敏感です。
だから、こういうことを言うのは珍しいことではありませんでした。
サツキが驚いたのは、ユウがいつになく落ち着いた顔でそう言ったことです。
610waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:57:21 ID:PIt7hMsH
そして言うが速いか、ユウは右向け右をして走り出してしまいました。
「あっ、ちょっと待って!」
サツキは半ば引きずられるような格好で後を追います。いつもと構図が丸っきり逆です。
「…どこだ…?」
意識を集中させながら、ユウは自分が凄い勢いで走っていることに気付きました。
霊体であるサツキがやっとついてこれるというスピードは、尋常ではありません。
「今日は、本当にどうしたんだろう…僕の体、何か変だ」
疑問に思いますが、今はそれよりもするべきことがあります。
あまりの速さにぼやけた視界の中にも、目的地ははっきりありました。
「うわっ、とっ、とと」
勢いを殺しきれず、ユウは半ば突っ込むように図書室に入ります。
生温い空気が、ユウと遅れて入ってきたサツキを出迎えました。

「これは…何?何でこんな粘ついた魔力が…」
「…きもちわるい」
ユウは微かな吐き気に口元を抑え、サツキは顔をしかめます。
明らかに、そこには何者かの人との接触を拒む意志が感じられました。
「リディア先生は?」
「分からない。でも…ここにいないのは絶対変だよ」
明かりが点いているのに、図書室には誰もいません。扉にも鍵はかかっていませんでした。
611waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:58:28 ID:PIt7hMsH
「ちょっと探してみようよ」
「何かあったのかしら…」
明らかに不自然な状況に首を傾げながら、二人はリディア先生を探します。
しかし、広さが広さなだけになかなか回りきれません。そのうえ、先生も見つかりません。
「はぁ…ここ…何でこんなに、広いの…?」
「すごいよね…初めてあちこち回ったかも」
疲れ切った様子のサツキ。ユウも息を切らしていますが、まだ動けそうです。
「…お姉ちゃん、大丈夫?」
「寝起きで、いきなり走らされ、ちゃったから、ち、ょっとキツい、かも…」
本当にダメそうな姉を見て、ユウは表情を曇らせます。…しかし。
「じゃあ、ここで休んでて。僕、もうちょっと奥に行ってみる」
「え?…ダメよ!何があるか分からないっていうのに!」
ユウの予想外の一言に、サツキは血相を変えました。
自分が目を離した隙に何かあったら、と思うのは当然です。その結果が今なのですから。
しかしユウは、表情を変えないまま言い切りました。
「今なら、一人でもできそうな気がするんだ」―と。


うなじがジリジリするのを感じながら、ユウは慎重に奥に足を踏み入れていきます。
空気がこもっているせいか、先へ進むほど少しずつ暑くなっていくような気がします。
612waxing and wanding:2007/04/04(水) 01:59:25 ID:PIt7hMsH
さっきは微かだった吐き気も、今ではちょっとキツいレベルに。
いつの間にか慣れていたようで、手を口から離しても平気でしたが、不快感は消えません。
「司書室…こんな奥にあったんだ…」
そんな中で、彼は扉に突き当たりました。生徒の中でもどこにあるか謎だった司書室の扉です。
「開けられるのかな…」
試しにドアノブをひねって押してみます。開く気配はありません。もう一度。やっぱり開きません。
「鍵がかかってるのかなぁ…」
もう一回。今度はさっきより注意深く押してみます。
「?」
何となく、押し返される感触。何かでドアが抑えられているような感じでした。

「だれか…こ…いるんです…ぁ?」

そしてドアの向こうから微かな声。何かフィルターを通しているようにボケてはいましたが、
間違いなくリディア先生の声です。ユウは、ドア越しにも聞こえるように声を強めます。
「リディア先生、何かありましたかぁ?」
「ちょっと……ぱ…し…ここからで…れなく……ちゃ………」
よく聞き取れませんが、どうやら何らかの理由で中に閉じ込められてしまったようです。
司書室の扉はユウ側から押して開けるもの。ということは…
613waxing and wanding:2007/04/04(水) 02:00:22 ID:PIt7hMsH
「扉の前に本が積み重なっちゃったか…中が魔力で飽和しているか…」
吐き気から考えると後者が有力です。ですが、前者の可能性もないことはありません。
逡巡は一瞬。ユウは普段からは想像もつかない速さで決断すると、一歩扉から下がります。
「本よりも、人の方が大事だから!…せーのっ!!」
ユウの一撃は、扉を蝶番ごと軽々と吹き飛ばしました。


「!?」
リディア先生の目の前を、何か巨大な長方形をしたものが吹っ飛んでいきます。
それは軌道上にあった棚に激突し、大音響と共に床に転がりました。
「え…とび、ら?」
リディア先生、目を白黒。普段のんびりしているだけに、貴重な光景かも知れません。
「あれ?吹っ飛んで…る?」
一方のユウも、扉の残骸とリディア先生とを交互に見比べて絶句しています。
彼からすれば、ただ破るつもりで扉に体当たりしたのに、扉が吹っ飛んでしまったわけです。
自分が全く予期していない結果になってしまったら、思考が停止するのも無理はないでしょう。
「リディア先生…その…大丈夫、ですか?」
それでも、ギリギリ残っていた機能で無理矢理口を動かします。
614waxing and wanding:2007/04/04(水) 02:01:23 ID:PIt7hMsH
それがスイッチとなり、リディア先生の状況を把握しようとユウの体が駆動を始めました。
「あんまり、大丈夫じゃない、かなぁ…はうぅっ…」
上気した顔、潤んだ瞳。汗で服(布)は体に張り付き、いやらしいラインを作っています。
しどけなく棚にもたれ、表情は蕩けていて…
「…あれ?」
―顔がほてるのではなく、体が一気に加熱する感覚。そして、

どくんっ!

「んっ!?」
心臓が跳ね上がるような衝撃を感じ、ユウはたまらずその場に膝を突きます。
何かが体の中で暴れ回っているような、堤防が決壊したような、そんな感覚でした。
痛くも苦しくもないのですが、放っておくと体から何かが溢れてきそうです。
「なに、これ…」
さっきからずっと暑かったのは、周りではなく自分自身だったのか。
しかし、それを言葉にすることはかないませんでした。
リディア先生の体に触れようと勝手に動く腕を抑えるのに必死だったからです。
次第にユウは震え出します。体が自分の制御から離れていきそうな恐怖からです。
『なんで?僕の体に、何が起こってるの?』
泣きそうな声で搾り出した問いに、リディア先生は優しく答えます。
615waxing and wanding:2007/04/04(水) 02:02:09 ID:PIt7hMsH
「ユウくんの魔力が、オーバーフローしているんですよ。暴走を始めちゃっているんです」
『どうしよう。僕、このままだと何か変になっちゃいそうだよぉ』
「怖がらなくても大丈夫。オーバーフローした分は勝手に外に出て行きますし…
私も、手助けしてあげます」
体を抱き寄せられ、リディア先生を下にして寝転びます。驚きで我に返りますが手遅れ。
『え、あの、ちょっと…先生?何をして…』
「私も、今ちょっと変なんです。だから…」
抜け出そうとしますが、きゅっと抱き締められてしまっていて、身じろぎするのがやっとです。
ユウの気が動転している間に、リディア先生はユウの顔に手をやり、ゆっくり引き寄せて…
「だから、ギブアンドテイクで…ね?」
ユウの唇を奪ってしまいました。何がギブアンドテイクなのか、全く分からないままでした。


「ふ、んむ…」
「んぁ…はむ」
体を重ね、激しく舌を絡ませる二人。
ユウの舌は惰性で動いているようなもので、ほぼリディア先生の一方的な愛撫と化しています。
しかしリディア先生も、自分がなんでこんなことをしているかは理解できていません。
ただ、それが心地よくてその行為に溺れているだけです。
616waxing and wanding:2007/04/04(水) 02:03:09 ID:PIt7hMsH
発情しているのも理由ですが、最大の原因はユウです。
彼の魔力が暴走しかかっていることは前述の通りですが、
今彼の全身は、それを防ごうとフルに活動しています。
つまり、ありとあらゆる手段で魔力を体の外に放出しようとしているのです。
発汗しているのもそうだし、さっきからユウの声が変に響いているのもそれに起因します。
魔力の乗った声が言霊として働き、リディア先生の思考を塗り潰しているのです。
いくら先生でも、魔力をだだ漏れさせるくらいまで発情していては言霊を防げません。
そのうえさっきの扉を吹き飛ばした一撃の衝撃でリディア先生の魔力は霧散、
代わりに今はユウの魔力が部屋から溢れ出さんばかりという有様。
不幸な偶然が織り重なってしまった哀れなユウ少年に合掌。
…ある意味、幸せと言えないこともないのですが。
『んっぷ…ぁ、はぅ…せ、せんせ…っ』
「あつぅい…もうとけちゃいそうなくらい…」
リディア先生は本当に暑いのか、手で体をあおぎながら体に纏った服をするりと脱ぎます。
いつも講義の時たゆんたゆんしている胸が、ユウの眼前にさらけ出されました。
『ぁ、ぁぅ…』
617waxing and wanding:2007/04/04(水) 02:04:09 ID:PIt7hMsH
かなり大きいのに、崩れることなく形を保っています。美乳という形容が相応しい胸です。
乳首は限界近くまで勃っており、リディア先生が既にかなり発情していたことを伺わせました。
しかし、ユウにそんなことを考える余裕はありません。倒れ込むように、胸に顔を埋めます。
「きゃん♪もう…いきなりそこなのぉ?」
『もう…ぼく、僕…我慢できない…!』
「ふふっ…」
リディア先生はとろけきった顔でユウの頭に手をやり、軽く引き寄せて押し付けます。
「いいですよ。好きなだけ、触ってください」
香水を付けているわけでもないのに、谷間からは不思議な匂いが漂ってきます。
ユウはその匂いにくらくらしながら、両手をゆっくりと両胸に伸ばしました。
「あっ、くぅん」
軽く触れただけでリディア先生の体は跳ねてしまいます。かなり敏感になっているようです。
初めは遠慮がちに、やがて大胆に。どういじると嬌声があがるのかをつかみ、それを反復。
「あん、あ、胸、いじめられちゃってるぅ」
ぐにぐにと揉んだり、乳首を指先で弄んだり。
意識していないが故にものすごくいやらしい手つきになっています。
「上手です、よ…もっと…ふぁあああん」
618waxing and wanding:2007/04/04(水) 02:04:59 ID:PIt7hMsH
胸に吸い付くと、リディア先生はたまらず体を反らせます。
(こういうの、感じてるって言うんだっけ…)
自身の魔力に溺れてぼうっとした頭でそう考えながら、ユウは胸の愛撫を強めました。
今度は意識しているせいかさっきより幾分か拙い手つきになってしまいましたが、
その不規則な変化がリディア先生をさらによがらせます。
「ひぁっ、あ、んぁ、ユウくんはげしぃ…っ」
そして、胸に違和感。弄られる快感とはまた違う、何かが胸に集まっていくような感覚。そして…
「あれ、うそぉ…でる、やん、なにかでちゃう…でちゃうよぉぉぉ」
『っ!?』
ぷしゅっ。…両の乳首から、何かが噴き出しました。
片方の乳首を口に含んでいたユウは、噴出を舌で受け止めます。
(あ、あれ…?)
戸惑いながら飲み下すと、甘い香りが口の中に広がりました。
「はぁ、はぁっ…でちゃっ、たぁ…」
ユウは乳首から口を離して、喘ぐリディア先生の顔を覗き込みます。
『先生って…母乳、出たの…?』
「うーん…今までは、出てなかったけど…どうなんでしょう?」
これだけよがった後でも、首を傾げて答える表情はやはりリディア先生です。
「あん…っ!」
『…じゃあ、いっぱいしぼってあげる…』
619waxing and wanding:2007/04/04(水) 02:06:01 ID:PIt7hMsH
「いい、ですよ…わたしのおっぱいみるく、いっぱい、だしてくださいぃ…!」
そして再び胸を掴んだユウのとんでもない一言に、リディア先生は体をくねらせました。
例によってユウ本人は、何故そんなことを平気で言えたのか分かっていません。
ただ、無意識に口を衝いて出た一言がそれだっただけです。
でも、その言葉にさらに酔ったリディア先生はそれに従い、ユウに胸を押し付けます。
魔力と快感に溺れた今の二人に、正常な判断などできるわけがありませんでした。
ユウはさっきと同じように片方の乳首にしゃぶりつき、もう片方を手でやわやわと弄りながら、
今度は空いた手を下へと伸ばしていきます。二人とも夢中で気付いていませんでしたが、
リディア先生の秘所からは愛液がしとどに溢れており、既に下着は役割を果たしていません。
そっと指を挿し入れますが、何の抵抗もなく受け入れてきます。
むしろ、ユウの指を逃がすまいとするかのように絡み付いてきます。
ユウは未知の感覚に驚きながら、本能の命ずるままにリディア先生を愛撫しました。
「あっ、きゃぁん…そんなめちゃくちゃに、らめれすよぉ…」
620waxing and wanding:2007/04/04(水) 02:06:49 ID:PIt7hMsH
一回出て通じが良くなったのか、軽く吸うだけでもどくどくと母乳が溢れてきます。
もう片方は、出るか出ないかという限界で焦らされっぱなし。
今度は下の責めまで追加され、リディア先生はまともに呂律が回らなくなっています。
そんな中でも、彼女は手をユウの下腹部に伸ばします。
『んっ…!』
「はぁんっ…」
刺激にユウの手元が狂い、乳首をつねってしまいます。
それで母乳が噴き出し、彼女はその快感にまた悶えました。
『せん、っ、せい…』
「わたしばっかり、ふこうへいですよ…」
そっとズボンの上から優しく触れただけで、ユウはびくりと体を震わせます。
「わたしにも、さわらせてください」
『先生のすけべ…』
「ユウくんだって、わたしをこんなにしちゃって、いやらしい」
『う…』
「ふふっ。それに…こっちはすごくつらそうですよぉ…?」
指先で布越しに触れる。ただそれだけ。しかしリディア先生の指の動きは絶妙で、
ユウのモノはすぐに勃ち上がり、シルエットをはっきりとさせていきます。
『先生…』
「ユウ、くん…」
互いの名前を呼ぶ声は、既に深い口づけを促す媚薬にしかならないようでした。
621おっぱい体操の人:2007/04/04(水) 02:08:16 ID:PIt7hMsH
おまいら、ここで切っちまってホントにごめん
予告しとくと後編は1vs3になる

よし、原稿用紙に書いたのを今から校正せねば!
622名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 02:11:15 ID:supZLUNd
>おっぱい体操の人
リアルタイムきたあああああああああGJ!
リディア先生の搾乳!搾乳!
相変らずすごく…えろいです…

>>597
「やっ止めてください!せ、せめて場所を変えて…!」
「だーめ。…別に私は見られてもいいよ?」
(…まぁ先生にみつかったらヤバイかもしれないけど)
「見られて感じるシャロンも見てみたいなぁ…なんて」
「なっ!そっそんな事になったら…本当に許しませんわよ…っ」
「でも…下の口は正直だy
(気力が尽きました…これは埋めなので次スレをお待ち下さい。)
623名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 03:50:06 ID:Ri6IFzZS
>>221
期待してますですよー
(・∀・)ワラビモーチ
624正しくは>>621:2007/04/04(水) 03:52:01 ID:Ri6IFzZS
何と言うアンカー誤爆
これは間違いなく携帯厨
625名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 17:17:50 ID:cMF+BYpE
>>621
GJ!!
成人式を迎えたばかりの彼女いない歴20年の俺には刺激が強いぜ・・・。

リアル友人からバックはお互いに痛いんだとか惚気話聞かされるのはもううんざりだ!
626名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 19:37:44 ID:GFkv1YD7
>>625
ここは21禁だ。
627名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 19:59:19 ID:cMF+BYpE
>>626
板のTOPの更新くらい確認しておいてください。
現在は18禁だよ。
628名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 20:54:12 ID:1uqbEtNQ
おっぱい体操の人とルキレオの人とリディサツの人が
互いが互いに作品へ影響与えてる気がする。ネタとか文体とか。
作品もだけどこの状況もすごく面白い。

とりあえず、いいぞもっとやれ!!
629名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 23:05:46 ID:ORukf7MX
これこれ、ネタや方向性を限定したら、新規さんが参入しづらくなるぜよ。
職人さんたち、自由気ままに、思うままを書いてください。歓迎します。
630名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 23:13:16 ID:XUlbnVHL
まだ30k弱あるね。
631名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 02:46:25 ID:r1oSrnwT
ほしゅあげ
632名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 15:11:14 ID:oTDMM0HY
うう…今何時だ?12時。もうこんな時間か。
ま、今は春休みだから別にいいよな。

ふと左を見ると俺のラスクがすぅすぅと小さな寝息をたてて眠っている。

「ラスク、そろそろ起きなよ。もう12時だぞ。」

そう言ってラスクのやわらかいほっぺたを軽く指で突っつく。

ラスク「ん…んん…おにいちゃん…?」

「おはようラスク。とはいってももうお昼だけどな。」

ラスク「んん、おはよう。おにいちゃん。ちゅっ。」

そう言ってラスクはいきなり俺の頬にキスをした。

「おいおい…。」

ラスク「えへへっ、おはようのキッス☆」

無邪気に笑うラスク。とても可愛い。

「ふふっ、それじゃ、俺もやるか。」

ラスク「ん…。」

目を閉じてほっぺたを向けて俺のキスを待っているラスク。
だが俺は…。
633名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 15:12:08 ID:oTDMM0HY
「ぶちゅっ…ちゅちゅっ…ちゅるるっ…じゅぷぷぷるるっ。」

ラスク「ん!!???んんんんん!!!!!」

ほっぺたではなく幼い唇にキスをした。しかも熱いディープキッスを。
予想外の出来事に一瞬驚き固まるラスク。
だが、やがてこわばっていた体の力を抜いて、俺のキスを受け入れた。

ラスク「ぷはっ、もう、おにいちゃんったらビックリしちゃったぁ…。」

「ふふっ、俺からもおはようのディープキッスだ。」

ラスク「でも嬉しい。ありがとっ。」

俺の胸の中に抱きついてきた。俺も両手を後ろに回しラスクを抱きしめてやる。
抱きしめたラスクはとても温かい。線も細く、なで肩で肌も柔らかく、女の子のようなたまらん感触。
俺の鼻に当たっている柔らかいサラサラの緑色の髪からする美しい匂いに一瞬クラっときた。

ラスク「それじゃ、起きよっか。」

そう言って俺の胸から離れたラスクはベッドから出ようとする。
が、俺はベッドから抜け出そうとするラスクの手を掴む。

ラスク「!!??おにいちゃん?」

「まあ待て。こっちにもキッスしてやる。」

俺はラスクのズボンを下ろして、姿や声からして女の子と思われがちなラスクの股間についた唯一男の子と証明できるものをつまんだ。

ラスク「ふぁっ、おにいちゃぁん…。」

「いくぞ…ちゅっ…じゅるじゅるちゅるじゅぽっ。」

最初は軽く口づけ。だがすぐに熱く激しいディープキッスに変わった。
まだ幼いサイズゆえ幼珠ごと口におさまる。
俺は徐々に硬くなる女の子の乳首のようなラスクのつぼみを吸い上げ、舐め回し、むしゃぶった。

ラスク「うあんっ!おにいちゃん!おにいちゃん!おにいちゃぁん!」

女の子のような声を上げて激しく喘ぐ可愛いラスク。

俺たちの朝は、まだ始まったばかりだ。
634名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 03:35:22 ID:uQ2qc60N
帰れ
635名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 04:41:23 ID:nSuy12JA
なんという…(^o^)

皆ふれるなよ!絶対に触れるなよ!
またへんな議論とかごめんだからな!!!11
636名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 08:26:06 ID:Nb0fzKwU
どう見ても単なる埋めネタじゃね?
そんな目くじら立てんなよ
637名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 08:55:03 ID:vyOgJWfr
キャラスレや数字板で散々暴れ回った奴だ。

とりあえず消えて無くなれや
638おっぱい(ry=636:2007/04/08(日) 09:23:17 ID:Nb0fzKwU
>>637
あ、そうなんだ?
知らなかった…

うおーケータイにもりもりコピペは骨が折れるー時間ねぇー
今日頑張って今週の前半には…って容量危ないんだっけ
無難に次スレかなぁ
639名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 10:57:22 ID:0yWoPo46
別にアリだと思うのは気の迷いってことですか…
640名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 13:44:21 ID:tEL50XHy
ユウに女装させて着せ替え人形常態にして楽しむサツキを夢想・・・。
エロにはならないかもしれないが初SSに挑戦してみるか・・・。
641名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 18:58:49 ID:vyOgJWfr
このスレの残量があと何キロバイトかっていうの、どうやったら調べられるん?
642名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 19:04:26 ID:tEL50XHy
宣ブラ
643名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 19:30:03 ID:vyOgJWfr
そっか〜…ありがとう。
644名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 20:02:54 ID:X+DqgGlH
携帯からでもわかるよ>残り容量
645名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 02:05:35 ID:g/hqGXr4
とりあえず百合SSを一次放棄して
すぱっと書いた埋め立て用リエル×ユウ 投下
NGは特に無いけど色々気にしないでね。
646『Snow Storm』1/7:2007/04/09(月) 02:06:59 ID:g/hqGXr4
 春休み。夏休み。秋休み。冬休み。そしてまた春休み。

 もう何度目になるのだろうか。
 私がアカデミーへ来てからもう何年経っただろうか。
 変わる人、変わらない人。
 色々いるけど、まだ暫くは同じ仲間たちと共に過ごせると思うと
 少しだけ、頬が緩む。


「いや……しかしっ…・・・お………重い……です……
 春休み……恒例の……教科書の……搬入………」

 学生数百人分の教材の搬入………。
 ……なぜ……毎年…この時期・・・購買部……みなさん…誰もいないんですか…。

 リエルです……毎年頑張って一人で搬入してますとです……。
 みんなきっと実家帰りとか色々堪能してますとですよ……。
 ぐすん……。


 今日搬入すべき教材は計200箱。
 これはニ○リのバイトよりキツイと思われるけれど…
 真面目な私が逃げ出したい私を縛って仕事をし続ける。
 性根が本当に真面目なのだと自分を呪いたくもなる。
 でもソレを誇りに思う自分もいる。
 
 いつもよりずっと人の少ない校舎。
 殆んど誰とも擦れ違わない廊下。
 永延と繰り返す作業。

 何で私はこんな事しているんだろう。
 そんな事を思いながら、ようやく50箱運び終える。
 ここまでで一時間半……これを後3回………。
 流石に私も気が滅入る。
 
 購買部のほかにも資材の搬入で実験室、音楽室、図書室……
 やっぱり人が居ない。誰も居ない。
 挨拶してくれる人、お茶を入れてくれる先生…
 誰も居ない。

 とても…寂しい。
647『Snow Storm』2/7:2007/04/09(月) 02:09:44 ID:g/hqGXr4
「あ、リエルさん」
 だから知り合いを見掛けたらとても嬉しくなってしまった。
「……ユウ君」
 教室に教材を運び込んだ時、一人で勉強しているユウ君を見つけた。
「荷物運ぶの大変だよね…ボクも何か手伝えたら…ってどうしたの?」
 涙が出そうな寂しさの後に来たのは一人ではないという嬉しさ。
「…ぃ、いえ…ぐっ……なんでも…ないの……ですよ…
 なんだか…ぅ…最近……涙もろくて……」
「人が少ないのが……寂しい?」
「ほんの……ちょっと……あ………」
「こうしていれば寂しくないよね」
 無邪気な、優しい顔のまま私の手を握ってきた。
 少しの時間、そのまま、年下の子の温もりに甘えていた。

 窓の外は吹雪が美しく舞う。
 
 『 今 は 春 休 み 』
 少なくとも今のアカデミーの所在地では雪のシーズンはとっくに終わっている。
 長い、春休みが始まる。この時既に、私はそんな予感がしていた。


-------------------------

 ちなみにその頃。

「イソギンチャクありそうだ………」
「えぇ……嫌な予感がします」
「「「………………………」」」

 アカデミー会議室内、異変対策本部。 
 異常事態にも平然と寒いギャグをかますフランシスと
 素でスルーするリディアに教師一同は頭を抱えているのであった。

「さて、本件の解決案についてじゃが………」

-------------------------
648『Snow Storm』3/7:2007/04/09(月) 02:11:22 ID:g/hqGXr4
ヒュゴォォォォォォォ!!!
「ということでーーーー!現在雪山で絶賛遭難中なのですよぉぉぉーーー!!」
コォォォォォォォォ!!
「リエルさーん!!雪山で叫んじゃだめだよぉー!」
「風上からの強い吹雪だからどうせ大丈夫ですーーー!!」

 絶え間ない雪が私とユウ君を襲う。
 防寒対策と魔法具で何とか凌いではいるけれど先の視界も分からない状態にある。

ヒュゥゴォォォォォォコォォォォォォォ
「こんなアクティブにサバイバルな賢者いーやーでーすー!!!!」
「体力の消耗は危険だよーー!!」

 なんでこんな状況になったのかと言いますと以下の回想スタート。


--------------------------
 

「ユウ君ありがとう。助かりました…」
「気にしないで。困ってたらお互い様だよ」
 結局、手を握った翌日ユウ君に手伝って貰って作業を進める事に。
 二人で話しながらなら辛くない。
「それに、ボクはリエルさん好きだし。
 辛そうにしてるのに何もしないなんてできないよ」
 え、笑顔で破壊力の高い台詞を!!
 なんて健気な少年なのでしょう!!
 その台詞に是非ともLikeじゃなくてLoveを込めて欲しい!!

 ガシッ!!

「ありがとう…ありがとう…本当にユウ君は健気で可愛いですね…
 お姉さん色々と持余してしまうのですよ」
 思わず抱き締めてしまいした。
 丁度いい感じに腕に入る温もりは最高だと思います。
「り……リエルさん……苦しい……」

「アツくていいわねー私にもそんな頃があったわ〜」
「いい子いい子いい子なのですよ〜♪」
 なでなでなでなでなでなで
「は、恥かしいよぉ……」
「先生を無視しないでくれるとうれしいわ」
「どうしましたか、アメリア先生」
「……柔らかかった………」
 ユウ君がぬぼーっとしている。
 口には出しませんがそりゃぁ当ててましたから!
649『Snow Storm』4/7:2007/04/09(月) 02:12:46 ID:g/hqGXr4
「今日も吹雪よね」
「そうですね」
「こんな本当なら三寒四温の時期におかしいと思わない?」
「おかしいですね」
「そろそろ桜見たいなんて思わない?」
「見たいですね」
「この吹雪止められるものなら止めてみたいと思わない?」
「止めたいですね」
「そこでちょーっとお願いがあるんだけd」
「だが断りますのですよ」
「そんな即答しなくても!!」
「無理っす」
「そこをなんとか!!」
「いやー、無理です」
「今学校に居る実力者はあなただけなのよ」
「それはどうも…」
「ぜぇ……ぜぇ………」
「でも無理です」
「ね…ねぇリエルさん。
 何かわからないけど、ボクも一緒にやるから
 先生のお願い聞いてあげようよ……困ってるよ…?」
「わかりました。詳しく三行でお願いします」
「不条理よぉぉぉーーー!!!」
「その顔が見たかったんです
 すみません、餅をついたような女なもので」
「ぅぅ、酷い……」
「まぁ早く言えよです」
「('A`)」

 二人の甘い(?)時間を邪魔する輩にはこんな扱いで十分です。
 
「えっと…この吹雪がまるで瘴気と同じような発生の仕方をしているの
 発生源への調査をお願いしたいのだけれど…
 詳しい事はフランシス先生から聞いてね」


--------------------------------


ヒュゴォォォォォォォオオオオオァァ
「ということですーーー!!」
「誰に向かって言ってるのリエルさぁーん!!」
 ビュゴォォォォォォォォ!!!
 風が強くなってきた。そろそろまた来る頃と感じる。

「来たよ!!芸能!!リエルさん任せたよー!」
「はいなのですよー!」
『2004年に公開された土井○泰監督 竹○結子,中村獅○主演の映画作品は
 いま、○○○○○○○?』
「○いにゆきますーーー!!!」
 ヒュゥゥゥゥゥゥ……
 先ほどより少しだけ風が弱まる。
 厄介な事にこの吹雪、本当に問題を出してくる。
 一体どんな原理なのか知りたいけれど今はそれどころではない。
「リエルさん、あっちに山小屋があるみたいだよ」
「……ベタベタですけど日も落ちそう……
 下山も無理ですね。あそこでなんとか凌ぎましょうです」
650『Snow Storm』5/7:2007/04/09(月) 02:14:08 ID:g/hqGXr4
--------------------------------

一方その頃アカデミー寮、ミランダの部屋。

「生徒が優秀だと楽よね〜♪」
「寒い日はおでんに限るわ」
「私はガンモのある生活を選ぶわ!!」
「ん〜、お酒が美味しい♪」

この女教師らマジ駄目だーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

--------------------------------



「あ、明朝明るくなり次第下山しましょう…明らかに装備が足りてません…」
「う、うん。とりあえずは耐え凌ぐ準備しようよっ」

 ヒュゴォォォォ………
 山小屋での遭難……ありきたりなシチュエーション。
「しかし実際にこんな状況に遭うなんて考えなかったよぉ……」
「先生が本当に賢者なのか疑問を持ちたくもなるのですよ」

 数枚程度しかない木造の壁の外から聞こえる吹雪の音が
 私の耳に現実を叩きつけて来る。

「テントや毛布はちゃんとありますね…」
 二人でテキパキと組み立てていく。
 山小屋の中だからと言って寒風が完全に遮断されるわけではないので
 さらに中にテントを張る。

 そしてテントを張り終え、肌を切る冷たい風が無くなった事で
 気づきたくなかった事実に気づいてしまった。
 冷たい…寒い…辛い………苦しい。
 あれ、苦しい?

「あ……私……調子………悪い…ん……だ?」
 ドサッ
「リエルさん!?」
 ユウ君が駆け寄ってくる。
 そういえば折角ユウ君と居るのに上手く気も使えていない事に気がついた。
 勿体ない事をしたと今の状況に相応しくない事を思う。

「ちょ…と…さ……寒い……です……」
「り、リエルさん!?だいじょうぶ!?!?」
 ユウ君が揺らしてくれるけど…
 でも、寒気や吐き気がする……正直しんどい…。
「あぁ、最近の重労働で疲れちゃったせいかな……。
 体調…崩したかも…しれないの…です……よ…」
 テンションが高かったのはそのせいかも知れません。
「ま、待って!お願い寝ないで!!冗談じゃなくて本当に死んじゃうよ?!?」
「だいじょうぶ………ネタキャラは死なないもの……です…」
「リエルさんはネタなんかじゃないよ!!
 人が嫌がる事を進んでやって!みんなに笑顔振りまいて!
 人を助けて面倒見て!!」
651『Snow Storm』6/7:2007/04/09(月) 02:15:48 ID:g/hqGXr4
 本当に心が優しい少年なんだなと思う。
 サツキちゃんに良く似ている。
 そこまで見てくれていたなんて思うだけで幸せ。

「OK、大丈夫なのですよ……部屋に温度上昇の陣がひいてあります…
 ユウ君も寝ても平気だよ…………」
 既に起動は済ませてあり、食料もある。
 マニュアル通り過ごす事が出来れば無理に下山できなくとも
 発信機で救助を待つことが出来る。
「だいじょうぶ……」
「リエルお姉ちゃんっ……!!」
 寝ると死ぬというのは実は迷信で、雪山でのビバーグは逆に眠れるなら寝た方が良いとされる。
 この分なら間違いなく生存出来るだろう。
 安心してしまったらもはや後は逆らえなかった。
 気が遠くなっていく。
「そもそも何しにこんなところ…きたのでしたっけ……
 あぁ、でも……おねえちゃん…いいひびき……」
「お姉ちゃん!!」


------------------------------------


 手の中でリエルさんの力が抜ける。
 気を失ってしまったようだった。
 唇は紫で時折歯がガチガチ音を立てている。
 温もりが少しずつ冷たくなっていく。

 今この場に頼れるのは自分とそして……
『大丈夫。落ち着いて。本当は眠れるなら寝た方がいいの。
 だから大丈夫……』
「そ、そうなの……?」
『そうなの。だから雪山における救助を待つためのセオリーに忠実に。
 リエルの看病を、お願い…私は何も出来ないから』
 賢者であった姉。
「…うん!!」

『お湯を沸かしながらリエルの予備の服を用意して』
「うん」
 手早く動く。少しでもリエルさんが楽になるように。
『濡れた服を全部一度脱がせて残りの服を全部着せて』
「う…うん」
 人の服を、ましてや女性の服を脱がせ、着せるという行為に
 一瞬躊躇ったものの迷ったら迷っただけリエルさんの体温は下がる。
 手早く行う。
『雪山だと脱水症状になりやすいから、
 何とか意識朦朧でもいいからお湯を飲ませてあげて
 それで………』


------------------------------------
652『Snow Storm』7/7:2007/04/09(月) 02:16:48 ID:g/hqGXr4

「ん…………?」
 虚ろな気分の中、目が覚める。
 ここは……私の部屋。
「はーい。お目覚め?」
 軽い頭痛のする頭を動かし、まず目に入ったのは
 ふざけてんのかという位の巨乳だった。
「ミランダ先生………」
「意識失う前の事、どこまで覚えてる?」
「雪山で……遭難して……」
「そこまで覚えているなら十分ね。
 ごめんなさい。解決を急いだあまりに
 十分な編成も装備も整えずに
 しかも疲れている状態で危険へ送り出してしまったこと。
 謝っても謝りきれないわ」
 非常に珍しいミランダ先生の心から反省している表情。
「いえ……大丈夫ですよ……それよりユウ君は?」
「貴女の左手を見て御覧なさいな」
 言われて初めて気がついた。
 左手には暖かな温もり太ももに少しの重み。
「…すー……すー…」
「救出されるまで寝ないで貴女を看てて、
 しかも貴女が部屋に運び込まれてからもずっと横で看病してたのよ
 遭難してたのはユウ君も同じだって言うのに聞かなかったのよ」
 自分が助かったという喜びを微塵も感じず、
 危険に巻き込んでしまった上に、看病までして貰った。
 言葉がない。代わりに涙が溢れてくる。
「じゃぁ私はこれで失礼するわね。
 後日アカデミーからの正式な謝罪もあるとは思うけど今は大事にしてね」

 バタン…。

「ごめんなさい…ごめんなさい……ごめんなさい……」
 華奢な小さな手のひらで私を守ってくれたかと思うと涙が溢れて止まらない。
 ただユウ君の頭を抱いて謝る。
「ん……?」
 寝惚けた顔で私の顔を覗き込んでくる。
 瞳と瞳で見つめ合った瞬間、
 目で「良かった…」と微笑んでくれた。
 もう涙腺は止まらなかった。 
「ごめんね?ごめんね…?ぅ…ぐ…ごめんね…」
「リエルさん……おはよう」
「ありがとう……」
 それしか言葉が出なかった。
 それだけじゃ気持ちが表しきれなくて。
「あ……」
「……ん」
 泣いて惚けた頭は何も考えず、
 ただ、そうしたいという理由で愛しい少年の唇を奪う。
 柔らかい。暖かい。
 鼻腔を擽る良い香り。…サツキちゃんと同じ香り。
「……あの…」
 若干驚きつつも抵抗の無い少年に宣言する。
「恋しちゃったのですよ。責任取って下さい……」

(ERO書くには容量が足りませんでしたーー!!)
653名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 08:08:56 ID:c0az+sln
GJ
タイトルって…階段があったり雪ってタイトルのくせに熱いギターがあったりするアレ?
654名無しさん@ピンキー
容量の限界って何kBだっけ?

無駄に妄想を垂れ流して埋めてみる
・実は乙女思考のマラリヤ
・巨乳ゆえの悩みを打ち明けるルキアと嫉妬するシャロン
・夜な夜なサツキが原因とは知らずに夢精させられるユウ
・メガネの度数を変えて、ドジが増えるクララ
・ダジャレネタ張を作るフランシスと、それを予期してスルーを練習する教師陣