「これで通算何連勝になるのかしら。中学からだと…1000連勝ぐらい?」
目が覚めると、見慣れた高い天井が視界に入った。
初めは戸惑うことも多かったが、こう毎日最後に落とされていたら、どういう状況なのか察しが付く。
ここは柔道場で、隣には七海姉ぇがいる。
うちのお隣さんで、一つ年上の幼馴染。
物心つく前から、姉のように接してきた存在。
そして今は…告白したい相手。
「全く、どうしてゆーくんは、私と勝負をしたがるのかしらぁ?こんなに体格差があって、勝てるわけないのに…」
力の差がありすぎるのはわかってる。悔しいが、七海姉ぇが俺に怪我をさせないよう、手を抜いて闘ってくれていることも。
それでも、決めているのだ。七海姉ぇに勝ったら、好きだということを告白しようと………
「もう、好きな子を落とさなきゃいけないおねーさんの気持ち、わかって欲しいなぁ…」
………え?
俺は驚きのあまり、目を瞑って体を硬直させた。
「はぁ…私もこんなに身体が大きくなくて、可愛らしい体型だったら…告白とか出来ちゃうかもしれないのに…」
七海姉ぇが溜息をついた。そっか、身体が大きいこと、気にしてたのか…
「でも、いいか。一応こんな役得、あるんだしぃ♪」
チュッ☆
唇に、柔らかい感触が重なった。
い、今のってもしかして…
「えへへ〜無理に闘ってあげてるんだもん、これぐらいはいいよねぇ♪」
上機嫌な声が聞こえる。
もしかしていつもこんなことしてたのか、七海姉ぇ!?
考えてもいなかった七海姉ぇの告白と行動に、俺の頭は真っ白になっていた。
えっと、つまり俺は七海姉ぇのことが好きで、七海姉ぇも俺のこと好きなわけだから…これってつまり…
【
>>224にピンときたので。つい即興で書いてしまいました】
【時間がないので、続きはいつかということでw】