かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その12】
「・・・なんなんだよ、おれ、別にそんな意味で書いたんじゃないのに」
その男は、とある掲示板でのレスに、眉根を寄せた。
机の前のノートパソコンを眺める男。
他愛のない書き込み、そしてそれに返された、注意とも悪意ともとれる返信レス。
しかし彼は知っていた。
煽りに乗って、自らも攻撃的なレスをしてしまえば、いたずらに相手を刺激し、スレが荒れてしまうことを。
そして男は、落ち着いて、新たなレスを送信した。
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「・・・えーと。・・・ま、ずいぶんと真面目な意見だこと。面白くないから、ちょっと弄っちゃえ!」
『うるさいね、あんた。黙れよ』
「・・・と。これで良いわ♪ あとは、プロバイダさんにGO!」
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「お、$$$さんちのパソコンからだ。・・・ふむふむ。今ひとつ、押しが弱いなぁ」
『うるせーっての。テメーみたいな童貞は黙ってろ!』
「うむ、我ながら名文だ! あとはこれを、PINK鯖の妖精さんに送って・・・と、完了!!」
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「@@@プロバイダちゃんからだ。・・・なになに、キャハハ、これいいね! アタシもちょっと、手を加えちゃえ!」
『るせーって。テメーみたいな童貞は、アタマん中の幽霊ムスメをオカズにして、一生シコってろ!』
「これでよし! あとはこれを、『かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ』スレに・・・投下ッと!」
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