【涼宮ハルヒ】谷川流 the 34章【学校を出よう!】

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747名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:33:10 ID:gvIVsaZs
 [涼宮ハルヒの決断]の続きです。4レス予定

 あいつは大丈夫なんだろうか。長門と朝比奈さんに任せたが、よく考えればあの2人
宇宙人と未来人。現代人のカウンセラーなんて出来るのかね。
 いかん、ここ数日のせいでハルヒの保護者になった気がする。少なくともあの2人は
女性だ。その一点だけで俺よりましだろう。
 しかしなんであいつは由良を見てあんなに暴走したのか。まあ想像はつくんだが。
 俺は別にポニーテールフェチじゃない。ただハルヒにはとてもよく似合っていた
というだけで、いやもうよそう。とにかくハルヒに素直に俺の思いを話すだけだ。
 顧みればこのところの俺はほとんどハルヒのことばかり考えている。古泉から
かなりやばめの話を聞いたのだが、あまりショックを受けていない。
 俺の気持ちが届いたのか。夜10時頃ようやくハルヒからのメールが届いた。
「明日夕方5時有希の家に集合。遅刻も早く来ても駄目。誤差10秒以内。
今日は一時間以内に就寝。明日はきちんと起きて朝食、昼食をしっかり取ること。
寝不足、体調不良は死刑。夕食はこちらで準備。以上質問は認めず」
 なんだこりゃ、長門の家って。できれば二人で話がしたかったんだが。
まあ良い。ここまで来たら団長の仰せのままにするさ。
 「古泉です。涼宮さんから連絡があったようですね」
 素晴らしいタイミングで副団長から着信があった。
 俺のパンツの色知ってても不思議じゃないな。
「涼宮さんにご報告しましょうか」
「本題に入れ」
「涼宮さんの事は全面的にお任せしますよ。全てはあなた次第です」
「閉鎖空間はどうなった」
「なんとか終息しました。神人も強化されていましたが、それに伴い
我々の力も増大していました。なんとかなるものですよ」
「それともう一つ、昼間の由良さんの件です。調査したところやはり、敵対『機関』
との接触が確認されました」
 由良はお前達の業界関係者なのか。

748名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:34:03 ID:gvIVsaZs
「詳しい話は省きますが自分も知らない内に協力者にさせられていたと言うところです。
敵対『機関』としては単なる情報提供者程度の存在だったのですが、一部急進派により
あなたへの『刺客』に仕上げられてしまったのです。『恋愛』問題で不用意な事をする
危険性は関係者一同理解しています。ですから『恋愛』関係で涼宮さんに直接接触する
ことは敵味方と問わず厳禁となっていたはずですがね。あなたが言うところの
とち狂った連中は今頃制裁を受けているでしょう。我々も敵も所詮は浮き世の人間。
この世界が破壊されては意味がないですから」
 酷い話だ。敵対『機関』とやらはまるで悪の組織だな。
「我々『機関』も大差ないです。裏切り、謀略何でもアリです。涼宮さんの存在は、
一般的には知られていませんが、それでもかなり情報が漏れています。あの力、
一度眼にしてしまえば欲しくなる、近づきたくなるのは人間の本音でしょう。
宗教、政治、とにかく涼宮さんを巡る闘争の数々、将来本にして出したいぐらいです」
 もしやお前達がハルヒや俺を護っているのか。それにしてもここに来て
色々話してくれるな。どういうつもりだ。
「涼宮さん自身には、これからも直接接触はなるべく避ける方針で一致しています。
自覚のない『神』は危険ですからね。ですがあなたは別です。あなた自身は
はっきり言って特別な力など無い平凡な方ですが、涼宮さんを動かしうる唯一の
人間ですからね。金の卵です。
まあ明日の会見次第で全て無になってしまうかもしれませんが」
「俺はハルヒのヒモか?」
「いえいえ、『神』と直接対話しえると言う意味では、予言者、キリスト、ムハンマドと
いったとこでしょうか。
僕の意見ではありません。そう考える人が少なからずいると言うことです」
 ありがとよ、せめて教科書には本名で載りたいね。
「肉体的危険については長門さんがいる以上滅多なことにはなりませんが、
今後はご自身の立場を理解してください」
 人間不信になりそうだ。
「そう思うのも当然でしょう。僕のことも無理には信じてくださらなくて結構です。
ですが一つだけ、涼宮さん、彼女だけはあなたにとって100%真の存在です。
それでは明日がんばってください」

 頭が痛い。奴の話を何処まで真面目にとっていい物か。
 時計を見るともう11時。約束の就寝タイムだ。
 面倒なことは明日が終わってからだ。現実逃避しながら、眠りについた。


749名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:34:51 ID:gvIVsaZs
 とにかく指示に従い早起きした俺は、約束の時間まで妹とシャミセンに
付き合うことにした。こいつは見た目以上のガキなので相手するのに頭は使わない。
兄として多少将来が気になるが、可愛くないわけではないからな。
 
 母親に夕食はいらないと告げ、運良く遊び疲れて寝てしまった妹を置いて、
俺は長門のマンションに向かった。
 
 チャイムを鳴らすと出てきたのはエプロンをつけたハルヒだった。
「15秒速い」
「無茶言うな」
「うん、顔色は良いはね。ちゃんと命令を守った?」
「ああ仰せのままに」
 どうやら機嫌は悪くないらしい。とにかく後をついていくと驚いた。
殺風景だった長門の部屋が華やかになっていたのだ。いわゆる女の子らしい、
俺は詳しい訳ではないが、カーテンの色もそれらしく、各所に小物などが散りばめられ、
ファンシーな部屋になっていた。
「驚いた?朝から準備していたのよ」
 驚いた。それになんだか旨そうなにおいがする。
「あ、キョン君。いらっしゃい」
「……いらっしゃい」
 エプロンをつけた未来天使と万能宇宙人が台所から顔を見せた。
ラフな服装だが2人ともやたら似合ってる。もちろんハルヒもだ。
 えらく和やかな雰囲気だな。土下座でも何でもしてやると
覚悟を決めた俺はなんだったんだ。
「夕食完成するまで、あんたはお風呂に入っていなさい。耳の裏まで洗いなさい」
 バスルームに追いたてられた。
「着替えもあるから」
 普通の部屋着だったが、パンツまであるよ。
 ここ一週間で俺の頭はオーバーヒート。もう好きにしてくれ。
 頭まで洗った俺が出てくるとちょうど準備が整ったようだ。
 実に旨そうだ。確か、ハルヒと朝比奈さんは料理上手だったな。
カレーもあるし、長門も作ったのか。
750名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:35:46 ID:gvIVsaZs
「ハルヒ、話があるんだ」
「あとあと、まずは食事よ。乾杯から」
 げ!酒もある。お前孤島で懲りたんじゃないのか。
「景気づけよ!」
 軽めの焼酎やカクテルらしいし大丈夫か。
「キョンの処刑の前祝いよ!乾杯!」
 はいはい。哀れな雑用係は団長様のご命令に従います。
「そうよ!今夜はあたしの命令には絶対服従よ!まずは食べなさい」
 目の前には和洋中印色々あるが、やばい旨すぎる。
今後母親の料理に文句言ってしまいそうだ。
 とにかくハルヒはテンションが高い。俺が何か食べるたびに解説してくれる。
 朝比奈さんや長門まで、
「これは火加減が難しいんですよ」
「これは私が作った」
 などなど口数も多い。ちなみにカレーも手作りだった。
 そう言えば死刑の直前の食事は豪華だよな。どちらにせよ一週間前の男だらけの
酒盛りとは天と地の差だな。
 下らないことを考えつつも食事が終わると
「片付けはこっちでやるからあんたはここでくつろいでいなさい」
 言われるまでもなく、ぼーとする。
 酒が少し入ったからだろうか。いい気分だがふらふらする。
 30分、いや1時間か。どれだけ経ったかわからないが、
「動いちゃ駄目よ」
 突如ハルヒによって目隠しされた。いい匂いがする。こいつ風呂にでも入ったのか。
 なにやら目の前で音がした後、目隠しがはずされたかと思うと、
誰かが抱きついてキスをしてきた。  

今回はここまで。エロがかけません。エロ作家尊敬します。
751名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:56:17 ID:ZhKS/2cZ
GJ!
続きが楽しみだ!
752名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:09:04 ID:H3Xh1/Ma
>750
俺たちを生殺しにする気かッ!
ぐぐぐ・・・GJ
753名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 01:33:34 ID:f+361axr
GJ!
続きは全裸で待つことにするよ。
754名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 02:17:17 ID:E9B/WIEf
出版しろ!!!
これはいいぞ〜
755名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 08:41:27 ID:OUtymVO8
GJ!GJ!GJ!
続きだ!続きが欲しい!!うぉー
756名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 12:17:46 ID:AgcSwB2b
久々の傑作ktkr
757名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 15:01:46 ID:dyFWu730
お前ら本当にキョン×多人数もの好きだな。
758名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 16:48:18 ID:q/H6+6wJ
そうだね。プロテインだね。
759名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 17:05:01 ID:97Y/cVmS
ほんとに出版すれば…ってのはあまりよくないかな?

個人的には見て見たい気もするんだよな…
760名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 17:22:04 ID:ZoTyavMw
>>750
前にここでエロの書き方を聞いたんだが、その時の答えが
『エロを書くのが快感になるまで書く』だそうで。
まぁなんにせよ続きwtktで待ってます
761名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 18:56:20 ID:NU7HYaLg
>>759
自分で書いて同人誌にでもすればいいと思うよ
762名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 18:58:35 ID:/BClpmp4
GJ!!

ってかキョンは「由良」って呼び捨てにしてるのか
763名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 19:32:59 ID:FJXfCc5R
たまに谷口の扱いが酷くて萎える。
764名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 19:36:20 ID:hnL1Ho63
キョンは年上の人しかさんづけて呼んでないよ。
765名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 21:33:25 ID:8MQYobXe
つ岡部
766名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 21:37:06 ID:RHTz+41b
『涼宮ハルヒの奔走』投下行きま〜す!
767名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 21:37:31 ID:XnhhNPuE
新刊情報キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
ttp://www.animate-shop.jp/webshop70/commodity_param/ctc/book/shc/0/cmc/4055842
768名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 21:52:30 ID:buthS0uY
mjkktkr!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?
769名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:04:33 ID:yfz5JfPU
>>765
流石に本人を前に呼び捨てはしないだろうさ。

>>767
新刊!?
770名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:52:35 ID:N90QGdjV
某BBSより。
>どうもはじめまして。
>今回の件ですけど、出版社から既に一部書店に向けて発注の案内がありました。
>あ、拙者は一応出版関係のお仕事してます。
>で、タイトルは「(仮)」が付いてますが、多分このまま行くと思われます。
>問題は発売日の方で、最初は12月末頃発売という案内だったのですが、
その後年内は無理で1月も難しいという発売延期の告知がありました。
>つまり最短で2月、という事であり、正確には「2月以降」という事です。
>おそらく発売日がある程度固まれば、出版社の方から大々的に告知があると思いますので、
現時点では来年の春頃に新刊が出る予定である、という認識で留めておくのがよいと思われます。
>現時点で知りえる情報はここまでで、長編なのか短編集なのかとかいった内容に関する事は
>一切拙者は知りません。
>この辺りも、続報待ちといった感じですね。
>
>No.75 - 2006/11/20(Mon) 20:40:09



つまり2月かと……
771名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:03:44 ID:RLLCi6mz
新刊の話はラ板の谷川スレでしたほうがいいんじゃね?
772名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:21:19 ID:hf0g5DpJ
新刊の情報ぐらい何の問題も無いと思うが
773名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:41:04 ID:4xp/SIbL
長門が高熱出してそれを看病とか考えたけどこういうのもありがちだよな
774名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:50:53 ID:Uy6pDIgG
>>773
あったと思うけど別にネタ被りを気にする必要はないと思う。アンタのそれを投下してくれ。
775名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:53:52 ID:HSwR6YmW
誰かこの同人誌のタイトル分かる?

http://www.uploda.org/uporg606053.jpg.html
PASSはnagato


776名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:55:18 ID:4xp/SIbL
>>774
いやエロとかまでは考えてないんだ。弱ってる長門エロそうだなと
いうだけであって。高熱状態でやるわけにもいかんだろうし、後日
それがもとでそういう風になるとしてもそこに至るまでの経過までは
考えられないし俺には書けない。ただの話の上でのネタ振りだ・・・スマン
777名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 23:57:04 ID:V6HbfbWj
>>775
ねこうさプリンにあるWEBマンガじゃないのか?
778名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:01:40 ID:HSwR6YmW
さんくす
779名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:05:03 ID:LCX4qnov
[涼宮ハルヒの決断]の続きです。

熱いハルヒの舌が俺の口内を、歯茎を、舌の裏を、奥歯を這いずる。
唾液を流し込んだ後ようやく離れた。ついでに上の服もはぎとられた。
「ちょっとキョン何ぼーっとしてんの?せっかくあたしがキスしてあげてるのに」
 目の前には、ハルヒだけではなく、長門や朝比奈さんまで裸でいる。
「キョンくん、次はわたしにもキスしてください」
 陶然としている俺に朝比奈さんがキスをしてきた。舌を出してきたが、ハルヒ
の様に大胆ではない。俺の前歯に触れるとすぐに離れてしまった。
顔は真っ赤だ。ハルヒより体温が高いかも。天使だからかな。
「……わたしにも……」
 長門のキスは単に唇に触れただけだった。
 離れてみると、いつものポーカ−フェイスのままだ。
 唇の感触って個人差があるんだな。いや待てこれは一体。
「だって仕方ないじゃない。あんたはすぐふらふらどっかいくんだもん。
みくるちゃんと有希もいればあんな訳の分からない女にも目がいかないでしょ」
 別にふらふらした覚えはないが。
「ふらふらしてます」
「……してる……」
 俺に味方はいないらしい。これが四面楚歌か。
「キョンがあたしのこと大切にしてくれるのわかるけど、あんた
みくるちゃんと有希の事も好きなんでしょ。みてればわかるわよ」
 いや、それは男の本能というかなんというか。
「嬉しいです」
「……そうなの?」
「まあさ、抜け駆けしたあたしも悪いし……。とにかく今夜はみくるちゃんと有希とも
えっちすること。もちろんあたしとも!」
 お前が何を考えてるのかよくわからん。しかしこの状況で良く俺は冷静だな。
「うだうだ言わない。団長命令は絶対!大体あんたの下半身は嫌とは言ってないわよ」
「わ、凄いです。こんなにおっきくなるんですか。それに何だか濡れてます」
「通常時より423.5%増大している」
「流石うなぎとスッポンは効くわね。この前より大きいかも。
有希が見つけてきた薬のせいかな」
 そんなものまで。旨すぎて材料までは気にならなかった。
しかし、長門謹製の薬とは一体なんだ。

780名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:06:04 ID:LCX4qnov
 都合の悪いことは忘れよう。
 どちらにせよこの状況で勃たない奴は子孫を残す資格がないね。
カウパーもでまくりだ。
 しかしまじまじと見ないで欲しい。恥ずかしいのなんのって、
これが羞恥プレイってやつか。
朝比奈さんやハルヒの様に顔が真っ赤だとまだましなんだが、
長門のようにクールな顔で見つめられると余計効く。
 長門よ男ってのは繊細なんだ。あさがおを観察するような目で見ないでくれ。
「じゃあ事前の打ち合わせどおり、まずはみくるちゃんからね。
有希はしっかり見ときなさい」
 裸の朝比奈さんが抱きついてきた。なんて柔らかい。この人には骨がないのか。
「キョン君、オッパイさわってください。いつも見てるでしょ」
 朝比奈さんの手に導かれおずおずと触る。やわらかすぎる。
こういうのをマシュマロのようだっていうのか。
「エロキョン!」
 いつのまにやらハルヒは俺のものいじっている。
 痛い。ハルヒよ男ってのはデリケートな生き物なんだぞ。
 痛みで少し冷静になる。
「朝比奈さんいいんですか。この時代「涼宮さんが許してくれるんならいいんです。
それともわたしじゃ不満ですか?」
 そんなことないです。まるで夢のようで嬉しすぎです。
「本当ですか。キョン君はいつも涼宮さんと長門さんのことばかり。
わたしのことはいつも後回し」
「そんなことはない。あなたは涼宮ハルヒと朝比奈みくるの事ばかり優先させる」
「キョンはいっつもみくるちゃんと有希のこと……。やめやめ。
今日からはそういうの無し!」
「そうですね。キョン君がいけないんだから、ちゃんと責任取ってくれたら
許してあげます」
 朝比奈さんはそう言うと抱きついてきてキスをしてくれた。
俺の胸であのすばらしい胸が潰れる。
 いいんですね?朝比奈さん。いいんだな?ハルヒ。いいんだな?長門。
781名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:07:19 ID:LCX4qnov
 もう止まらなかった。
 朝比奈さんを押し倒す。きゃ!っとかわいらしい悲鳴が聞こえたが無視して
固くしこった乳首にむしゃぶりつく。
右手でもう一方の胸を揉みしだき、左手で朝比奈さんの足の付け根に手を差し入れる。
すでにものすごく濡れている。
 いや俺はハルヒしか女を知らないのであのときのハルヒと比べてだが。
「朝比奈さん……」
「みくるって呼んでください。」
 みくるの胸は最高だった。乳房に取り付いて、胸を揉みながら、
乳首を舌で転がしたりした。よくわからんが甘い気がする。
 みくるはおれの頭に腕を回して軽く抱き寄せ、
「キョン君」と切なげにささやいてくれた。
 気のせいかやたらと反応が良いな。
「わたしたちが飲んだ薬は、いわゆる媚薬、避妊薬、痛み止めを兼ねた物」
 なんだその都合の良すぎる薬は。またナノマシンでも注入したのか。
「あなたの食事に混ぜたのは一般的に精力剤と言われる物」
 やっぱり盛っていやがったか。
「さすが有希よね。薬にも詳しいなんて」
 真っ赤な顔でハルヒは俺達を凝視している。
「超強力だが副作用はない」
 相変わらず長門の顔は変わらない。実験動物を観察するかのようにも思える。
「キョン君もうお願いします」
 我慢できない。何だかはやすぎる気もするが、どうしようもない。、
いきり立ったモノをみくるの入り口へと押し当てる。
「みくる、いくよ」
 とにかくゆっくりと腰を下ろして、しずしずとみくるの中に埋める。
 みくるの中は狭くてきつかった。先端を入れただけでも、押し戻してくるようだ。
濡れているのに何だかかたい。外側はあんなに柔らかいのに。
 天使は目尻に涙を浮かべている。思わず舐め取ってしまった。
「もしかして、痛い?」
「……続けてください……」
「痛み止めはあまり強くはない」
 メキメキと音をたてているような異物感を股間に感じる。みくるは俺の体に
腕を巻き付け、力を込めてきた。
782名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:08:17 ID:LCX4qnov
 俺はそれに答えて長々と口をつける。舌でみくるの口唇をこじ開け、掻き回す。
みくるは先ほどより大胆に舌を絡めてくれる。
 みくるのなかはやたら強い力で俺のモノを締めつけてくれるので今にも出そうだ。
この人にこんな力強い部分があるなんて信じられないね。
 とにかく、暴発するわけにはいかない。ただでさえかっこわるいのに、
この場にはハルヒと長門もいるのだ。
 脳裏に谷口のアホ面を浮かべ、なんとか我慢する。
「……はぁ……あっ……」
 どうやら全部はいったようだ。
「あの……キスしても……いいですか?」
 どうやらこの天使はキスがお気に入りらしい。
 キスを終えると
「……動いても良いです……」
 イヤ動かなくてもイッパイイッパイです。やばいです。
 とにかくなんとか我慢して動くと、ちょっと揺するだけで
 「……駄目!」 とか「……あっぁっ!」 とかやたら色っぽい声を上げてくれる。
 自慢じゃないがテクニックなんぞ無い。
 ホント大丈夫なんだろうな、ナガえもん?
 試しにもうちょっと強く揺さぶると
「……駄目……やぁっ! やぁっ! んっ! んっ!」
といいながら背中に容赦なく爪を立ててきた。
「出して!」
 背中をのけぞらせながらみくるがそう言うと膣内が萎縮し、やせ我慢も終わった。

783名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:10:25 ID:LCX4qnov
 俺のモノを引き抜くと、精液、愛液に結構な量の血が混じっている。
 朝比奈さん、冷静になるとみくるとは言いにくい、は気を失っているようだ。
「このままでは風邪を引く」
 長門が濡れタオルとバスタオルを持ってきたくれた。
「そうね、みくるちゃんの体拭いてあげましょう」
 俺が濡れタオルで股間を拭いている間に2人で朝比奈さんの体から汗その他諸々を
拭き取っていた。
 朝比奈さんを用意済みの布団に運ぶ。この人はホントに軽い。付いてるところには
ちゃんと付いてるのに凄いね。
 ハルヒ達の所に戻ると、家へ連絡してない事を思い出した。
「大丈夫よ、今日は古泉君の家に泊まることになっているから」
「情報操作は完璧」
 ああ、そうですか。しかし古泉にはどこまで知られてるんだ?
「古泉君には大体の事報告済みよ。混ぜてあげられなくてごめんね。って言ったら
僕にはちゃんと相手がいますからだって。
 そうよね。古泉君なら誰かさんと違ってもてるからね」
 ああそうだな。確かにあいつは色男だよ。
「拗ねないの。あんたにはあたし達がいるじゃない」
「わたしにとっては古泉一樹よりあなたの方が異性として魅力的」
 そういって二人が抱きついてきた。
 ふたたび俺のモノが復活する。
「今度は有希の番だけど、あたしも我慢できないから混ざる」
「わたしが優先。それならかまわない」
 どうやらインターバルは終了らしい。
784名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:13:54 ID:LCX4qnov

長門が俺の胸に飛び込んできた。全く衝撃がない。軽すぎる。
あのちっこい妹より軽いんじゃないか?
 今まで忘れてたが、宇宙人とナニはできるんだろうか?
 長門は俺の耳に口を寄せると
「わたしの体はこの星の住民とほぼ同じ構成をしている。生殖行為はもちろん、
あなたとの子供も受胎可能」
 情報統合思念体万歳。いい仕事してます。
 とりあえず、手順通りにキスをしてみると、積極的に舌を絡めてきた。
「朝比奈みくるとの行為を観察し学習した。遠慮はいらない」
 次に、胸を触ってみると感触は良いが他の二人に比べるとかなり小さい。
「乳房の体積は大きい方がいいの?」
「いやお前の胸は素晴らしいよ」
 下手なことを言うとこの場で胸のサイズを変更しそうだ。
「ちょっとキョンあたしも!」
 名犬ハルヒが横から抱きついてくる。
 キスをしてやるとやたら嬉しそうだ。
 阪中に見えたしっぽがおれにもどうやら見える。
 今度は長門が拗ねたのだろうか。無理矢理自分の方に俺の顔を引き戻す。
 長門の体をじっくりみるとあることに気付いた。
 パイパンである。無駄な毛が一本も生えていない。というより体に無駄が全くない。
素晴らしい体型の持ち主である朝比奈さんやハルヒにもほくろやほんのちょっとした
弛みなどわずかではあるが無駄がある。
 しかし長門にはまるでない。胸の大きさなど個人的趣味を除けば完璧といえるだろう。
これは人間には不可能なんだろうな。情報統合思念体に感謝である。
 全く良い趣味をしている。お義父さんありがとう。
「ホント、有希の肌ってきれいよね。うらやましい」
 ハルヒも寄ってきて長門の体を撫で回す。お前も綺麗だよ。
785名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:14:36 ID:LCX4qnov
「しっかしチンコって変な形してるわね」
チンコって言うな。下品だ。
 ハルヒの興味は今度は俺のモノに移った。
「あなたはこっち」
 長門が俺の頭を抱きかかえ自分の胸に埋める。右の乳首に吸い付き、
左胸を揉みしだくと抱える力が強くなったようだ。朝比奈さんより張りがあって
押し戻す感触が強い
 性器に指を触れるとやはり濡れている。しかも何だかかなり柔らかい。
 試しに指を入れてみるとすんなり入る。
 そんなことをしてると
「よし、予習の成果を今みせるわ!」
 俺のモノをいじくっていたハルヒがとうとうくわえ始めた。
 なま暖かく、柔らかい未知の刺激が与えられる。
 う!。これはまた膣中とは違った気持ちよさだ。
 しかし頼むなよ名犬ハルヒ。それは骨ではない。くれぐれもデリケートに。
けっして噛んだりしてくれるな。
 注意がそれたのを察した長門が今度はキスをしてくる。
 舌の動きが気持ちよすぎる。学習能力も完璧だ。
 ハルヒのけして上手いとは言えない、比較対象がないのでホントの所はわからないが、
フェラチオとの上下W攻撃で俺は撃沈してしまった。
「ばかキョン!出すときにはちゃんと言いなさい」
 顔射してしまった。スマン。
「しっかしまずいわねこれ」
「そうなの?」
 宇宙人が興味を持ったようだ。これも観察対象なのか?
「そうだ!有希キスしよう。」
 いきなり長門の唇を奪った。
「一般的には美味とは言い難い」
 どうやら俺の精液を口移ししたらしい。
 しかし美少女同士の口づけがこんなに官能的だとは。
 あっという間に下半身が復活する。
 
786名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:15:58 ID:LCX4qnov
「もう準備は整った」
 かすかに顔を上気させて美少女アンドロイドが誘ってくれた。
 所詮猿にも等しい高校生の俺は長門を抱きしめるとゆっくりと進入した。
 朝比奈さんやハルヒとちがってあまり抵抗がない。それに何だかやんわりとしている。
「あなたの性器に合わせてわたしの性器を再構成した」
 ビバ科学!
 調子に乗ってすすめていくとわずかに抵抗があって、長門が一瞬顔をしかめた。
「もしかして」
「一般的に処女は価値があると認識している。だからわたしの処女膜はそのまま」
 すまん長門。俺の気配りが足りなかった。いくら万能宇宙人でも長門は女の子だ。
「こらー!キョン。有希にやさしくしてあげなさい」
 顔を洗ってきたらしい団長からも当然のおしかりを受ける。
「もう動いていい」
 こんどはやさしく動くとあの長門からかすかであるがあえぎ声が漏れてきた。
 なんだか今日一番の感動だ。
「有希、可愛い!」
 ハルヒもお気に入りのようだ。長門の体をあちこちいじくっている。
 ゆるゆると腰を動かしながら、ハルヒの魔の手から逃れている左胸をいじり回す。
 乳首を強く噛むと「……んっ。んっ……」と俺のモノを捕らえている膣が、きゅっと収縮した。
 長門の体が一瞬硬直した後、びくびくと震えた。それにつられて俺も精を放った。
 しばらく惚けていたようだが、
「入浴してくる」
と言って、すたすたと浴室へと向かう。
 足の付け根からピンク色の液体が垂れているものだから、やたらとエロイ。
 今度から猿と呼んでください。俺のモノを見てハルヒはくすくす笑った。 


787名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:17:11 ID:LCX4qnov
「さあキョン!ようやく本番よ」
 俺のモノを丁寧に、優しく拭いてくれているハルヒが宣言した。
「しっかし3回も出してるのに有希の薬はすごいわねー!それともキョンがエロイだけ」
 さあな、少なくともお前を見ていると疲れなんて感じないな。
「団長たる者、たまには団員に譲らないと。正直今日は見てるだけかと思ったけど
あんたは大丈夫そうね」
 ハルヒはそう言って俺にしなだれかかってくる。
 よく体を動かすからだろうか。こいつの体は柔らかさとしなやかさが同居している。
 強く抱きしめ、深く、深く口づけをする。
「ハルヒ、お前の決断はこれで良かったのか?」
「さあ、わからない。でも後悔はしていないわ。あたし、有希もみくるちゃんもとっても
大事だもの。キョンは嬉しいでしょ。ハーレムよ、ハーレム。男の夢でしょ!」
「そりゃ嬉しくなくはないというかなんというか」
「うーん。それにね、あの二人はあたしとキョンでしっかり捕まえていないと
遠くに飛んで行っちゃいそう。消えちゃいそうなのよね」
「誰か他の人に任せるってのは?」
 本心ではないが試しに言ってみた。
「古泉君は信頼できるけど何か違うかな。ちゃんと足場を固めているし、SOS団の他にも
きちんと自分の場所がありそう。他の男どもは論外ね」
 こいつホントは全部わかってるんじゃないのか?
「だからあたしがしっかりと有希とみくるちゃんの手を握っているわけ。
あんたはオマケ。あたしの永久パートナーなんだから側にいるのは当たり前。
でもおまけで雑用なんだから、調子に乗らないこと。団長の命令に服従よ。
有希とみくるちゃんが遠くに行っちゃいそうなときはしっかり抱きしめてあげること。
あたしのことは毎日抱きしめること。今言ったことをきちんと守りなさい」
 ああわかった。約束する。
「とりあえず今はあたしのことだけ考えなさい」
 もう一度強く抱く。本当にいい匂いだ。
788名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:18:24 ID:LCX4qnov
 キスをしながら胸を揉みしだくと
「このあいだはもっと乱暴だったわ」
 やさしく、笑いながら俺の頬を撫でる。
 すまん。あのときはもうイッパイイッパイで正直良く覚えていない。
「実はあたしもそうよ。でもキョンは怖くなかったわ。多分優しかった」
「そうか。ホッとしたよ」
 カチコチにしこった乳首を吸うと、優しく俺の頭を抱きかかえてくれた。
 手をハルヒのオンナの部分に差し入れる。熱い。それにしっとりと濡れている。
「だいぶ待たされたわ」
「いいのか?」
 無言で首を縦に振ったハルヒのオンナに俺のモノをあてがう。
 ゆっくりと中に入れると強く俺のモノを締め付ける
 朝比奈さんよりはやわらかいが長門よりもカタイなと失礼なことを考えていると
「他の女のことは考えない!」
 怒られましたよ。おそろしく勘がいい。
 優しく笑ってるので本気ではなさそうだ。
 ここ一週間で新しいハルヒの顔をたくさん発見したようだ。

 優しく腰を揺すると「……んんっ……」とか「……あぁっ……」と声を出す。
 何度もキスをするとそのたびに舌で俺の口内を愛撫してくれる。上手い。
 そういえばこいつも何でも出来る奴だっけ。ナガえもんもびっくりだね。
 そうこうしてるうち、ハルヒが背中をのけぞらせたかと思うと、膣圧が
ぎゅっと高まった。それと同時に俺は長々と射精した。
 なんだか今日一番の量が出た気がする。
 ハルヒを優しく抱きしめる。
「……きょん、だめぇ……」
 モノを抜こうとするとハルヒが甘えた声を出した。
 だいぶ眠そうだ。もちろん俺も眠い。疲れた。
 モノを抜いた後、ハルヒを抱きかかえ布団まで運び、軽く汗を拭いてやると、
ちょうど長門が戻ってきた。
「入浴しなくていいの?」
「このまま、きょんのにおいが付いたまま寝る」
と言ったかと思うともう寝息を立て始めた。

789名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:19:24 ID:LCX4qnov
「わたしも就寝するけどあなたは?」
さすがに三人分の女の匂いはなにかと気になる。
「風呂借りるよ。おやすみ、長門」
「おやすみなさい」
 なんだか長門の声も優しく感じる。

 軽く汗を流した後、家から着てきた服に着替える。
 寝室を覗くと三人ともぐっすり寝込んでいるようだ。 
 邪魔するのも無粋かな、と思い浴室からバスタオルを持ち込み、
性臭のする部屋で眠りについた。

 ふと目が覚めた。時計を見るとまだ真夜中だ。疲れすぎるとあまり眠れないらしい。
 気分転換に外へ出たところ、意外な人物と出会った。
 
 そこにいたのは麗しの朝比奈さん(大)だった。

790名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:20:22 ID:LCX4qnov

 彼女は俺を見ると嫣然と微笑んだ。
 なんという色っぽさ。精力を使い果たした俺のムスコが反応しかける。
 いや待て、彼女は俺とナニをした朝比奈さん本人だ。ということは、
「キョン君、私を愛してくれてありがとう」
 え!、いやあのこれは、その。初恋の人を目の前にした中学生のように焦った。
「うふふ。落ち着いて、キョン君。私はあなたに抱かれたみくるです。」
 えーともしかして今回のことは規定事項なんですか。
「そうとも言えるし、そうでないとも言えるわ」
 出来れば説明をお願いします。
「長くなるけどいいかしら。まずは私自身のことからね。キョン君は私が未来人である事
不思議に思ったことはない?」
 見事などじっこメイドというか、現代に適応しているというか。
「そうねあなたの側にいる『みくる』は未来人としては何も知らない、何も出来ない。
一方でお料理やお掃除や編み物といったことは得意でしょう。それから、『みくる』
の容姿も今現在の人々に好まれる姿をしている。自分でなにかを成し遂げるというより、誰かに寄りかかってなにかをして貰う性格。変に思ったことはありませんか?」
 そう言われればそうですね。100年も経てば美醜の感覚や生活様式なんて
大きく変わりますね。
「簡潔に言えば『みくる』は単なるお人形なんです。それも涼宮さんやあなた方に
愛でてもらい、守ってもらうだけの愛玩人形なんです。
更に言えば『未来』の奴隷でもあります」
 あまりの発言に言葉も出ない。
「『みくる』はいまちょうどこの時代の人々、特にあなた達に愛され、庇護されるように
その体も心も人工的に造られた存在です。この時代の人とは全く変わりません。
子供も産めます。『現在』の定義で言えばまったくの『人間』です」
そんなことが許されるんですか!
「『未来』は時間跳躍を可能にしている世界です。『人間』一人作るなんて簡単ですよ。
それに過去に介入しようなんて考える時代です。どんなことだってします。
倫理的制約なんてほとんどありません。『現在』とは基準が違います」
791名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:21:31 ID:LCX4qnov
「そうやって造られた『みくる』は時間跳躍に必要な最低限な知識さえも『禁則』により
制限をかけられ、『現在』、涼宮さんのもとに送られました。
涼宮さんの周辺を操り、『未来』に取って都合のいいようにするためです。
 今まであなたがやってきたことや規定事項ってのはなんなんです?
「そもそも規定事項というのは単に『未来』にとって都合のいい出来事、
ただそれだけです。それから、私は『みくる』の本当の上司ではありません。
SOS団の仲間の力を借りて強制的に介入したのです。本来の『みくる』の任務を少しだけ
変えて行動させました。『未来』のためではなく、『現在』、そしてなにより、
SOS団のためとなるようにです。それも今日で終わりです。『みくる』は『鍵』である
あなたと涼宮さんのちからにより、『未来』から完全に解放されました。
涼宮さんのちからは強大です。例え『未来』でも直接介入は出来ません」
 なんだかパンクしそうです。ところで以前わたしとあまりなかよくしないで
とか言ってましたよね。アレはなんですか。
「あら、障害が大きいほど恋は燃え上がるって言いませんか?
嫌よ嫌よも好きの内でしたっけ?」
 にっこり笑ってくださったよ。まあ本人が良いならいいか。
「これは忠告ですけれど、『禁則』のとけた『みくる』に未来のことを聞くのは、
もう少し待ってください。『みくる』のためというよりもあなたのためです」
 困ったときには長門さんに相談してください」
 わかりました。知らない方がいい事ってありますからね。
 ところで長門とは仲良くやってるんですか?
「それはもう、いえ未来のことは秘密の方が楽しいですよ。
じゃあねキョン君『私』とはもう逢うことはないだろうけれど
『みくる』を末永くかわいがってね」
 俺の頬にキスをして、彼女は去っていった。

 頬の感触の余韻を楽しんでると、俺の目の前に人影が現れた。
 
 今度は宇宙人ですか?喜緑さん。
792名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:23:48 ID:LCX4qnov
「今晩は。お元気そうですね。」
 あなたが現れたということは長門に関することですか。
「ええそうです。それと、わたしたちの今後の行動についてご説明です」
 この際だ、長門を処分することでなければお聞きします。
「処分ですってとんでもない。そのようなことわたしには不可能です。情報統合思念体も
そのようなことはけして望みません。わたしがお話しするのは長門さんの現在の立場と
それに伴うわたしたちの配置転換についてです」
 長門や俺達が安全ならそれで結構です。拝聴します。
「今の長門さんは純粋な意味でわたしの仲間とは言えません。あなたを通して涼宮さんの
力がはたらき、情報統合思念体から独立した存在となりました。加えてこれまで
申請無しには使えなかった情報改変能力が単独でも使用可能となりました。
おまけに処理能力も格段にあがっています。以前発生したようなバグは些細なことです。
突発的な改変を起こす確率はきわめて低くなりました」
 つまりスーパー長門になったと言うことですか。
「わたしたちは別に戦うための存在ではありませんが、今の長門さんには
何十体でかかっても勝てないでしょう。思念体といえども、長門さんを処分するのには
多大な労力が必要です。第一敵対する理由がありません。ここの有機生命体風に言えば
わたし達は家族ですから、お互いのことは良く解っています」
「そう、いうなれば、わたしは家を出てあなたの所に嫁入りした」
 来てくれるのは嬉しいが、もうちょっと俺の心臓を労ってくれ。
「そうですね。姉をよろしくお願いします」
 喜緑さんはそう言って名前通りの笑みを浮かべた。
「配置転換についてご説明します。涼宮さんだけでなく、今度はあなたや長門さんも
重要な観察対象となりました。つきましてはわたしの姉妹二名を
追加派遣することとなりました。一人はあなたもご存じの
「待ってくれ、もしかして」
793名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:24:36 ID:LCX4qnov
「そう、朝倉涼子」
 長門の言葉で何だか脇腹が痛くなった。
「大丈夫です。彼女はもう二度とあなたに手出しすることはありません。そう制限が
かけられましたから、単にパーソナルデータを使用するだけです。それに
お詫びといっては何ですが、彼女にはかなり高い順位であなたの守護義務が
課せられています。第一あなたには長門さんがついています。ご安心を」
「喜緑江美里の言は全て本当。あなたはわたしが護る」
 とりあえず安心しますよ。それでもう一人は?
「そうですね。知らない方が楽しいですよ」
 もしかして朝比奈さんとの会話聞いていましたか。
「わたしは観察が任務ですから」
 このとぼけかた、長門の姉妹とは思えん。
「それでは姉といつまでも仲良く」
 笑みを浮かべて去っていった。

 さて未来人、宇宙人と来たら、トリはあいつだな。

「もしかしてお待たせしましたか」
 嫌みなくらいのタイミングだよ。打ち合わせ済みか? 

 喜緑さんの姿が消えたと同時に、にやけスマイル特売男がやってきた。

794名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:25:16 ID:LCX4qnov
「今晩は、顔色は良いようですね。おや、奇遇ですね。長門さんもご一緒ですか」
 お前のそのわざとらしいもったいぶりはさっさと直せ。
「うまくいったようですね。おめでとうございます。我々が当初想定していた結末とは
やや異なりますが。これも涼宮さんの望んだカタチでしょう。
とりあえずなにから話しましょうか」
 喜緑さんや朝比奈さんの話。お前はどう思う。どうせ全部知っているんだろう?
「全て本当です。少なくとも我々の持つ情報から判断するのであれば」
「彼の言うとおり」
 長門のお墨付きまででたよ。
「僕は以前あなたに朝比奈さんについて警告しましたよね」
 わかってる。信頼度10%アップだ。ところで昨日の電話どこまでマジなんだ。
「全てです。実際はもっと深刻です」
 しかしこれで、ハルヒは安定してお前のバイトも減るんじゃないのか?
「涼宮さんの力は無くなったりはしませんよ。むしろ強くなっています」
 どういうことだ。話が違う。
「順に話しましょう。そもそも涼宮さんの力が発現したのはいつだったか。
あの七夕の日、初めてあなたにあった日です」
 そうらしいな。
「涼宮さんはいわば宝箱。あの日『鍵』のあなたに会いそれがちょっと開かれたのです。
そこから漏れた力により我々の様な存在ができ、時間へも影響を与えたと」
 そこらへんは聞いたことがある。
「考えてみてください。ちょっと出会っただけなのに箱が開いた。
では更に親しくなればどうなります?」
 待てそもそもハルヒはあのときの男が俺だとは知らないんだ。
「いえ知っています。少なくとも深層心理では、ジョン・スミスがあなただと始めから
気付いています。我々にはわかります」
それを認めるとしても、お前は一体どこまで知っているんだ。
パンツの色は教えないぞ。

795名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:26:00 ID:LCX4qnov
「あなたと再び出会い、そしてSOS団を結成したとき彼女の力、そして我々の力も
激増しました。そして、あなたが愚かにも朝比奈さんにたぶらかされ、
涼宮さんをないがしろにしたとき、我々関係者はあなたが『鍵』であると
強く再認識させられた訳です。それからはご存じの通り、色々ありましたが
心身共に結ばれハッピーエンド。今の涼宮さんの力は『神』と呼ぶのに
ふさわしいですね。ただ朝比奈さんや長門さんも加わったため予想よりも
やや下回りました。誤差の範囲内ですが」
 お前は俺とハルヒがくっつけばバイトが減るとかいってなかったか。
長門、お前は知っていたか?
「涼宮ハルヒの力はわたしにとっても予測、解析は困難」
「まあそう怒らないでください。我々は何故かわかるんです。
大切なのは、あなたと涼宮さんが結ばれることだったのです」
 何故そこまでするんだ。
「それは涼宮さんがそう望んだからです。我々は彼女の落とし子。
彼女の意志に沿うだけです。それに『鍵』のあなたはいわば父親です。
母と父が仲良くするのを子供が望んでもいいでしょう」
 お前らはそれでいいのか。この先神人とも戦い続けるんだぞ。
「望むところです。あの涼宮さんですよ。望まぬ人に力を与えたりしません。
『機関』関係者は皆神人との戦いを楽しんでいます。もちろん敵対勢力との
戦いもです」
「お前もなのか」
「もちろんですよ!謀略、闘争、陰謀これぞ人生ですね。初めて神人と対峙した
ときの喜び、そう一生忘れないでしょう。敵味方皆僕と同類です。
ああちなみに、偶に嫌気がさす哀れな愚か者もいますが、
彼らはいつのまにか記憶と力を失い、一般社会へと帰っていきます」
 それがお前の素顔か。
「安心してください。我々は涼宮さんと『鍵』のあなたに不利益になるようなこと
は絶対しません。と言うか出来ないのです。それに、彼女がなんたるかの本質を
理解していない凡俗の欲深き亡者共を近づけたりしませんよ。
まして、過去に介入しようなどと考える傲岸不遜な輩は一人残らず滅してみせます」
 できればいつものにやけ顔に戻ってくれ。
「失礼しました。ということで我々への配慮は無用です」
 そうですね。ホント。しかしここまで内情を俺に話していいのか?
「問題ありません。あなたとの信頼関係は大切です。
それに元々僕は『機関』内でそう低くない位置にいましたが、
今後は更に強く『機関』の運営に影響力を持ちます」

796名無しさん@ピンキー
「あなたには話しましょう。僕には極最近になって涼宮さんから新たな力が
与えられたのです。おそらく他の方々にはないでしょうね」
 どうせ物騒な力だろ。
「いえ、直接的な力ではありません。なんと言いましょうか。眼力、いやフェロモン
ですかね。要するに女性にもてます。特に涼宮さん関係の方には」
 言いたかないが、お前もともともてるだろ。
「いえ、今の状況は非常識です。例を挙げれば以前朝比奈さんを誘拐した少女、
彼女は先ほどから僕の忠実な部下になってくれました。森さんも今日から
立場が変わり、実質部下です」
 お前香水のにおいがするし、ネクタイ曲がってる。
「お互い様です。野暮はよしましょう。推測ですが、SOS団で余り物に
なってしまう僕に対する配慮でしょうね。でも、おそらく、あなた方の周辺では
何の効力も持ちません。ご安心を。あなたの知人に手を出したりしません」
「彼の言葉はおそらく真実。わたしや朝比奈みくる、涼宮ハルヒに取って無意味な
力が南南東51メートルにいる二人の女性には何らかの効果があると推測できる」
 危ない奴に危ない玩具が渡ったな。絶望的である。
「涼宮さんの耳に届いたら一大事ですからね、遠くでコッソリとやります。
しかし、彼女が男性の同性愛に興味をお持ちでなくて幸いでしたね。
もしそうだったら、想像したくありませんね」
 良しこの話は終わりだ。
「とにかくそう言う訳ですので、SOS団とは少々縁遠くなるかもしれません。
しかし僕のココロは常にSOS団と供にあります。それとイベントはお任せを
これまで以上に人材、金銭を投与します。母上の喜びこそ我が至上の幸福ですから」
 信頼度1%まで落ちたぞ。
「とりあえず大団円です。しかし今後もそれほど変わりません。涼宮さんのご機嫌
次第では神人や閉鎖空間がでますし、あなたが下手を打てば、世界改変もあり得ます。
まあ今度の世界改変にはあなただけでなく、長門さん、朝比奈さんも一緒でしょう。
僕は自信がありませんね。ですのでご健闘を、未来はあなたにかかってます」
 
 好き放題喋った後、南南東51メートルに消えていった。
「長門、古泉を信頼していいのかな?」
「おおよそ正しい。だけど」
「だけど?」
「人の数だけ真実はある。わたしはあなたとずっと一緒」
 そうか、なにか冷えてきたな。さあ戻ろう。
 俺は長門の肩を抱いて、部屋へと向かった。