2get
そして1乙
3 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 15:01:05 ID:o8y6qi72
見事に重複
1乙。きゅいきゅい。
重複しちゃってるやつは放置で。
ごくろうさま、
>>1さん
お疲れでしょう?シエスタがお風呂でお背中ながしますね
あ・・・・その・・・・したい・・なら・・・私は全然っていうか・・・むしろ嬉しいというか・・・
前スレで過疎とか言ってる割には保管庫のカウンターは一日2000ペースですな。
保管庫お気に入りしていつも過去ログからこの板にとんで来る俺は
カウンター稼ぎに大いに貢献しているようだ。
保管庫って職人の数は少ないのに凄いよな。
いつも更新されてるのって実際には2〜3人でしょ?
コンスタントに軽めの話を投下できる職人も凄いけど、
重厚な話を投下してる職人も素晴らしいと思うわ。
今夜はここまで、続く、とか書かれると眠れなくなるw
最近は、長編がサッパリだが。
じっくり待てって事なんだろうな。
長編ってどのくらいの長さからを長編って言うのかな?
一気に投下されたらそれだけでスレが埋まるくらい?
エロで長編も大変そうだ。
>>11
少女の苦悩少年の怒り
あとせんたいさん のも実は長編?
魔王は中篇なのかな?
板違いは承知で、
涼宮ハルヒの微笑み は間違いなく長編
長くとも面白いものは面白い
むしろ長いからこそ。
サイト×タバサをキボン
誰か
サイヤ人襲来も長編か?
どっからどこまでが長編かよくわからない。
15 :
ご注文は?:2006/11/06(月) 18:24:07 ID:qh81MHrd
俺の名前は『地下水』。
本当の名前は別にあったんだが、あんまり長い間生きてきたんで忘れっちまった。
もう軽く数百年は生きている。もちろん人間じゃない。
俺は、世に言う『マジック・アイテム』ってヤツだ。ちなみに短剣の姿をしている。
で、俺には所持者を乗っ取る力がある。
少し前まではこの力を使って暗殺者としてブイブイ言わせていたもんだったが、よんどころない事情で廃業することになっちまった。
そこで俺は、偶然俺を手にした冴えない親父を乗っ取って、マジック・アイテムを売る魔法具屋を始めた。
まあ、自分がマジック・アイテムだからな、目利きは完璧。
数ヶ月としないうちに俺の店の名前は、そのテの業界じゃ知らない者はいなくなった。
真っ当な商売じゃあないが、品物は確実、底値で仕入れて薄利で売るから、信用と評判はバッチリ。
こういう生活も悪かないなあ、と思いだした頃だった。
そいつらが店にやってきたのは。
その日、最初に店にやってきたのは、黒髪の物腰の優雅な女性。
目深にかぶったフードのせいで顔はよく分からないが、相当位の高い人間だってのはわかった。
伊達に数百年生きちゃいないし、そのテの連中の依頼も昔の稼業で受けたこともある。
しかもこの客は、以前ウチの店で買い物をしていった。
たしか『姿写しの指輪』だったかな。思い描いた人物に姿を変えられるマジック・アイテム。
ただしコイツには欠陥があって、よっぽど相手をよく知ってないと変身できない。
黒子の位置とまではいかないが、少なくとも頭の中で姿を完璧に思い描かないと、魔法が発動しない。
…まさかクレームじゃないだろうな?あの品、確かにそういう欠陥はあるけど動作は完璧だったぞ?俺、自分で試したし。
しかし、その客は俺のいるカウンターには来ずに、じっとあるケースを眺めている。
たしかあそこは、最近入荷したアルヴィーの陳列ケースだ…。
その客を観察していると、新しい客がやってきた。
げ。コイツ知ってるぞオレ。
騎士アニエス。前の稼業でアンリエッタ王女の暗殺を請け負った時、違う身体で負けて、殺されかけた。
その名の通り下水に放り込まれて、身体のほうは死んじまった。首になってなきゃ今もコイツはトリステインで女王の警護をしているはずだ。
…まさか、手入れじゃねえだろうなあ?
そりゃあ、こういう裏稼業はしてるが、ヤバい品は扱わないようにしてるんだぜ、これでも。
あからさまな盗品流れとか、人の生き死にが関わってそうな品はスルーしてるんだ。
裏じゃかなり健全な店で通ってるんだぜ?ウチは。
…まあ、ウチのマジック・アイテムを使って悪さする連中はいるかもしれんが、そんなのまで面倒みきれねーって…。
しかしどうやら違うらしい。
今日は客として来たらしく、ポーションの並んだ薬品棚を熱心に眺めている。
…ん?あの棚はたしか、色恋関連とかソッチ方面の…。
そして、しばらくするともう一人がやってきた。
ぶーーーーーーーーーー!!
俺は思わず飲んでいた紅茶を吹き出しそうになった。
あああああああ、アイツはっ!
俺が暗殺者を廃業する大本になった、北花壇騎士七号!
雪風の、タバサーーーーーー!!
まさかアレか!あの件でイザベラがブチキレて、俺の追討をコイツに頼んだのか!
まてよまてよ、今のこの身体じゃロクに応戦できねえぞ!
こ、こうなったら…!!
土下座して許してもらおう。
俺は自分の本体の短剣を懐に隠し、タバサの出方を伺う。
?なにしてんだ?
タバサは入り口近くにおいてある、俺のまとめた商品目録を手に取ると、一生懸命、それを読み始めた。
…なんだ、今日は客で来ただけか…。
そして、俺はそのうち一人と、商談をまとめた。
しかし、俺がそこで商売をしたのは、その日が最後だった。
お得意さんには悪いが、あんな心臓に悪い場所で商売なんかできっかよ!
俺は、新天地を求めて旅に出ることにした。
16 :
せんたいさん:2006/11/06(月) 18:26:24 ID:qh81MHrd
さて今回も選択肢ものでございます。
地下水は、誰と何を取引したでしょう?
1.「アンリエッタにアルヴィーを売った」
2.「アニエスに魔法薬を売った」
3.「タバサに何かを売った」
一応念のために言っときますが、4番以降の選択肢はありませんので!w
例によって例のごとく、最初に書き込みのあった選択肢でスタートします。
ではではノシ
3で。
2も楽しそうなんだがな
1でお願いします
1でお願いします
20 :
せんたいさん:2006/11/06(月) 18:55:19 ID:qh81MHrd
速いなおまいらw
じゃあ3で、タバサいきますよ?
実は何買うか考えてなかったのがタバサだけだったりする罠
ピンポイントで嫌なとこついてくるなあ
おとなのトランプのためだけに萌え王買ったせんたいさんでしたノシ
21 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 18:55:26 ID:8Aw4CKNL
全b…いや1で。
> 4番以降の選択肢はありませんので!w
ここで「0番の〜」と言わないおまいらに失望した
その手があったか・・・スマソ
1番で
1番を烈しく希望する
最近アンリエッタ分が不足気味なんで個人的には1がいいかな。
2もいいかも。
アン様不足気味だから1で。。
普通に2だな
>>29 経験則さ! ひたすら頼むとか泣いて頼む。
全部書いてくれるに違いないっ!!
・・・・・・うえぇぇぇぇぇぇ、かいてぇぇぇぇ、かいてよぅっ。
いや、せんたいさんの体調優先ですが。
前スレ
ドラ○もん「犬ごめん」
アニエス…感謝します…
既に夜が始まる時間となっていた。アンリエッタは街の灯りと、妖しげな雰囲気に飲まれそうになりながら、小さな路地を駆けていく。
長く美しい髪を結い、長袖のブラウスにコートを羽織れば、近付かれない限りそうそう一国の女王とはわからないだろう。
大衆に紛れるには美人過ぎるのだが、そんな事を考えずアンリエッタは傍らの男の袖を引っ張り、夜の街へ駆け出していた。
「嘘みたい…またこんな事が出来るなんて…」
はやる気持ちが声に出ている。サイトは少々たじろいでいるのだが、
いつも苦労してるもんな…
と思い、相変わらず腕を組んでいる相手に流されるままでいた。
今夜はアンリエッタの息抜きとして、アニエスが気を利かせたものだ。つまり、デート。
サイトが相手となったのは当然、アニエスが二人の仲を知っていたからであり、アニエスが色々思案した結果、アンリエッタに一晩の自由が与えられたと言う事だった。
落ち着いた見た目とは裏腹に、アンリエッタははしゃいでいるようでなかなか足を止めない。
この時間に開いている店など「そういう店」しかないせいか、どの店も妖しく輝いて見えるのだ。
「ひ、姫様、ちょっと落ち着きましょうよ!」
「今はその呼び名はいけません!アンです!」
アンリエッタはやっと足を止め、サイトの方を振り返った。目は少女の様に輝いているのだが、その口調は強い。
「で、でもそろそろこの辺で落ち着きたい…」
「…え?」
肩で息をしながらサイトは周りを見渡し、自分の言った事の、アンリエッタがどう捉えたかの意味を悟った。
周りは、「そういう」宿。窓から漏れる光は恋人達をその気にさせる、そんな通り。
「サイトさんったら…もう…」
アンリエッタは手を頬にあて、恥じらうように視線を向けた。
「…いいですけど…しちゃうん…ですか?」
「あ、違う!そーじゃなくて!」
「…そーじゃなくて?」
まんざらでもなさそうな顔をひっこめ、オウム返しに問う。
「その…ゆっくり二人きりで夜の街を歩くのも…いいと思いますよ?」
「…そうですわね。すみません。あなたにお任せしますわ」
アンリエッタはペコリと頭を下げると、体を寄り添わせた。
本当の所はサイトと一緒ならばどこでもいいのだ。
サイトは緊張しながらアンリエッタの肩を抱き、複雑に入り組んだ道へ向かって行った。
代わりにはなれませんが…アン様…続きますorz
>>32 GJ!! 代わりだなどとんでもない、両方待ってる。
職人さんごとそれぞれみんな好き!!
・・・めざせハーレムルート?
その日タバサは、裏街にやってきていた。
評判の魔法具屋で、買い物をするためである。
探し物は、紅い薬。
風邪をひいた才人に飲ませた、あの薬である。
キュルケに尋ねたら、『あの薬?よくわからないわ、『元気になる薬』って箱に書いてあっただけで、実は何の薬か知らないの』と言っていた。
そんな正体不明の薬品をサイトに飲ませたのか、とタバサはキュルケにガンを飛ばしたが、当のキュルケといえば、『あら、効いたんでしょ?』と翌日才人が元気になっていたことを指摘する。
まさか薬の効果であんなことやそんなこと、なんて言える筈もなく、タバサは仕方なくキュルケに入手経路だけ尋ねた。
しかしキュルケはあれはもらいもので経路までは分からない、と言った。
「でも、最近評判の魔法具屋があるのよ。行ってみれば?」
と、その魔法具屋の場所を教えてくれた。
その魔法具屋は、裏町の一角にあった。
店内はそんな場所にあるにしてはずいぶん綺麗に整理整頓されており、入り口にはなんと、商品目録まで置いてあった。
キュルケ曰く、『安い、多い、確実』と三拍子揃った優良店であり、バッタものやまがいものは一切置いてない、とのことだった。
タバサは目録を手に取り、繰ってみる。
目録には商品の詳細が1ページずつ纏められており、商品の外観、店のどこにおいてあるか、が書いてあった。
一定以上の値段のものは記載されていないことから、どうやら多大な効果を持つようなものはここには載っていないらしかった。
タバサは『ポーション』の付箋のついた箇所を開き、『紅い薬』に該当するものを探した。
『ルビー色の液体』だけで五十二件の該当があった。
条件を絞り込む。
…夜の行為に使うもの…。
それで絞り込むと、該当は一気に五件まで絞り込めた。
それぞれの効能を見ていくが、どれにも『精力増強』としか記載されていない。
…どうしよう…。
こうなったら、店の主人に聞くしかない。
…恥ずかしいけど…。
私は奥のカウンターで紅茶を飲んでいたマスターの前に立つと、彼に声をかけた。
「…すいません」
彼は一瞬、びくんと身体を震わせると、何故かため息をついて、私に笑顔を向けてきた。
…なんなんだろう?
「はい、なんの御用でしょうか?」
言って、店主は飲みかけの紅茶のカップを奥に見える小さな円卓に置く。
私は覚悟を決めると、口を開いた。
「商品のことで質問が」
店主は何故かほっとしたように胸を撫で下ろす。
?私を官憲だとでも思ったんだろうか?
彼はカウンターの内側から、表にあった目録よりもずいぶん分厚い目録を出してきた。
どうやらこっちが本当の目録らしい。
主人はカウンターの引き出しから掛け眼鏡を取り出すと、逆に尋ねてきた。
「どういった商品をお探しで?」
…きた。
でも、聞かないことには始まらない。
私は恥ずかしいのを必死で堪えて、探し物の詳細を口に出す。
「魔法薬。夜の行為に使う、紅い薬」
ひょっとすると、顔が赤くなってたかも…。
店主は少し驚いた顔をして、そして眼鏡を掛けて目録を繰る。
物凄い勢いでページを捲り、いくつかのページに慣れた手つきでしおりを挟む。
たぶん、あの眼鏡もマジック・アイテムなんだろう。
少し待つと、店主が眼鏡を外し、もう一度尋ねてきた。
「該当の商品は七件ございますな。
うち五件が品切れの状態です。
…あと二件は…失礼ですが、お客様予算はいかほどで?」
…高いんだ…。
私は予算のことを尋ねられると、首をふるふると振って応えた。
「…なるほど。
詳しい効能が分かれば、もしその商品があれば知り合いの業者に在庫を譲ってもらえますが」
…ど、どうしよ。
ひょ、ひょっとするとあるかもしれない、けど…。
あんな効能、口で言うの…?
で、でも…。
私は、多分きっと今度は間違いなく真っ赤になって、俯きながら言った。
「…大きくなるの…」
…だって!それ以上恥ずかしくて言えないし!
私はどきどきしながら店主の反応を待つ。
店主はふむ、と頷いて顎に手を当てて考える仕草をする。
「なるほど、お探しの薬はたぶん、『オーガの血』ですな。
行為の際に、男性器を肥大化させる効果があります。
女性が飲めば、強力な誘淫剤として効果を発揮します」
それ!それ!
赤い顔で小さく頷く私に、しかし店主はこう言った。
「残念ですが『オーガの血』は最近人気でしてね。
貴族の間で嗜好品として扱われているほどで。
ずいぶん前から、この町に入ってきたという話は聞いておりません」
…えええええ…。
私は心の中だけでがっくりと肩を落とした。
…アレ、気持ちよかったのに…。
そして、帰ろうかな、と思った私に、店主が語りかけてきた。
「もう一度尋ねますが、予算はいかほどで?」
…まあ、出せて二十エキューがいいところ。
私は二本指を立ててみせた。
「二十で?」
私はこくこくと頷く。
店主はふむ、と頷くと、今度はとんでもないことを聞いてきた。
「失礼なことをお尋ねしますが。
用途は男女の行為、相手は恋人、でよろしいですか?」
こここここここ、恋人?
サイトと私がっ、恋人っ!?
私は力の限り頷いていた。
店主はページを繰ると、あるマジック・アイテムの項を開き、そこを見せてくれた。
値段はちょうど二十エキューだったけど、私はその品物を買った。
そして、次の虚無の曜日。
才人がいつものようにヴェストリの広場で素振りをしていると、タバサがやってきた。
手に、水差しとコップの載った盆を持っている。どうやら才人をねぎらいに来たらしい。
才人の素振りが終わるまで広場の隅で腰を下ろし、本を読んでいた。
しかし何かいつもと様子が違う。
ちらりちらりと才人のほうを盗み見て、視線が合うと慌てて本に視線を戻す。
不審に思う才人だったが、そのまま素振りを続けた。
小一時間もすると、今日のメニューはとりあえず消化できていた。
才人は待ち構えているタバサの下へ行くと、タバサの差し出した水の入ったコップを受け取った。
辺りに人がいないことを確認すると、
「ありがとう、シャルロット」
と、タバサを本名で呼んだ。
タバサは嬉しそうに微笑むと、才人の飲み干したコップを受け取った。
すると、次の瞬間。
才人の視界が暗転し、意識が闇に落ちていった。
…さっきの笑顔はこういう意味かーーーー!
オチる寸前、才人はそう心の中で突っ込みを入れた。
目を覚ますと予想通りシャルロットの部屋のベッドの上にいた。
…なんつーかな。だんだんやり口が強引になってきてないか…?
俺はそう考えて、まだ少しぼやける頭を振って上半身を起こした。
すると、俺の足元でちょこんとベッドの上に座り込んでいるシャルロットと目が合った。
…?
寝ぼけてんのかな俺…?
一度目を擦り、シャルロットをもう一度見つめる。
いつもどおりの仏頂面の下は…。
白。
白い。
白いスクール水着ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?
略して白スク水ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?
しかもご丁寧に布ゼッケンまでついてるし!
こっちの言葉で書かれてるから何が書いてあるかわかんないけど!
「って、シャルロット、どうしたんだよその格好!」
思わず尋ねる俺。
っていうか、日本でもそんなマニアックなグッズそうそう見ませんから!!
「…これは、『誘惑の肌着』…」
言って、シャルロットは真っ赤になる。
…なんかいけないことしてる気分になってきたああああああああ。
「この間町に行って買ってきた」
どうやら町に行く用事ってのはコレを買うためだったらしい。
…ってなんでそんなものがハルケギニアに売ってるとですかああああああ!?
「…かわいくない?」
言って、シャルロットは顎の先に曲げたひとさしゆびなんか当ててみせる。
ごめん俺たぶんソッチの趣味はぁぁぁぁぁぁぁぁぁありますすいませんごめんなさい。
だからそんなカッコで上目遣いでそんな顔しないでえええええええええ。
混乱した俺は、ついつい意味のないことを口走ってしまう。
「そ、その胸の、何が書いてあるの?」
確かに興味はあったけど。
何聞いてんだ俺。
もっと他に、聞く事あるでしょうよ!
そんな俺の葛藤をよそに、シャルロットは胸の文字を指差して、言った。
「大きいのは私の名前」
そして、小さくその下に書かれた文字を、指でつつつ、となぞって、赤くなって俯きながら、とんでもない事を言ってのけた。
「…この小さいのは、『サイト専用』って書いてある…」
その瞬間。
俺の理性は機械の身体を探しに、アンドロメダへ旅立った。
分かりやすく言うと、俺はシャルロットを押し倒していた。
『誘惑の肌着』の威力は抜群だった…。
説明を終えた途端、サイトが私に覆いかぶさってきた。
完全に目がケダモノのそれになってる。
私はそんなサイトにとどめを刺すべく、口を開く。
「優しくして…」
サイトは軽く頷くと、無理矢理私の唇を奪った。
そして強引に舌を差し込んでくる。
…優しくしてって言ったのに…。
私は入ってきたサイトの舌に自分の舌を絡ませる。
こういうキスをするたびに、私はサイトの方に舌を入れようとするのだけど、私の舌は短いのか、彼の中に届いたことは一度もない。
彼の舌が私の口の中を蹂躙する…。
背筋がぞくぞくする。
息が出来ないせいで、頭がぼーっとする。
そして、腰の奥で、熱いものがくすぶり始める。
私は流し込まれるサイトの唾液を飲み込み、彼の舌に向けて、ささやかな抵抗を試みる。
でも、私の舌はあっさり押し返され、その裏側まで彼に蹂躙される。
まるで、口の中でしているみたいだ。
しばらくすると、息苦しくなったのか、サイトが唇を離す。
私は荒い息をつきながら、サイトをじっと見つめる。
…多分今、私はすごくえっちな顔をしてると思う…。
燃えそうに熱い頬、荒い息、半開きの唇…。
サイトの視線が、嘗め回すように私の顔を走り、そして、首から下に、流れていく…。
その瞬間。
サイトの顔が、驚きに歪んだ。
荒い息をつくタバサの顔から体へと視線を下ろすと。
白いスクール水着が、肩口の紐から透けてきていた。
まるで色だけが抜けるように、その布地が上から透明になっていっている。
透明になった布地の向こう側では、自己主張を始めた小さな桜色の突起が、布地を押し上げ始めている。
才人はその光景に一瞬驚いたが、すぐに思い直すと、両手の親指を使って、水着の上からその桜色の突起を押しつぶした。
「ふぁっ…」
タバサの喉から、艶かしい声が漏れる。
才人はもっとその声を引き出したくて、硬くなったタバサの乳首を、親指で前後左右にこね回す。
「ふぁっ!やあぁっ!」
強い刺激にタバサの声が踊る。
それと同時に、タバサの下半身にも変化が現れ始めた。
タバサの零す蜜に溶かされるように、水着の股間が、透明に透け始めていた。
必死に我慢するためすりつけるせいで、透明な範囲はどんどん広がり、タバサが丸見えになっていた。
「シャルロット」
才人はタバサの名を呼び、胸をいじっていた手を彼女の膝の裏に当てると、無理矢理足を開かせた。
「やぁっ!」
その格好になって、初めて自分が丸見えになっていることに気づいたタバサは、赤面して顔を逸らせた。
しかし、足は閉じない。
…恥ずかしいけど…。続けて欲しい。
「ぐちょぐちょのシャルロットが丸見えだね?」
言って、才人は水着の布を横にずらし、人差し指をタバサに突っ込む。
そこは十分すぎる粘液で溢れており、才人の指を容易く飲み込んだ。
「ふあぁぁっ!」
「…これだけ濡れてれば、大丈夫だな」
言って才人は自分の一物を取り出すと、横にずれた布の隙間から、タバサを貫いた。
「あぅっ!これぇっ、おかしっ…!」
タバサの喉から、異変を告げる声が漏れ出る。
『誘惑の肌着』の効果か、入れられただけで、タバサは絶頂に達しようとしていた。
才人も、いつもと違うタバサの締め付けに、違和感を感じていた。
「ふぁ、や、や、ぁ、ぁ、あーーーー!」
「なんだこれっ…絞るみたいにっ…!」
奥に達しただけで限界に達し、絶頂を迎えたタバサが、才人を容赦なく締め上げる。
それと同時に、きつく締め上げられた才人も、その中で果てていた。
こ、腰が抜けるかと思った…。
私は、ほとんど完全に透明になった肌着を着たまま、眠るサイトの横にいた。
あの後、私とサイトは何回も達して、横になった。
サイトは疲れたのか、先に眠ってしまっていた。
確かに、この肌着の効果は絶大だった。
胸の布に自分の名前と相手の名前を書き込むことで、相手を魅了する。
この際、相手の名前の後には、自分が相手のものであることを主張する、『専用』をつける。
そして、この肌着は、感じれば感じるほど、透明になって、その、着用者と魅了対象を感じやすくする…。
あの魔法具屋の、言うとおりになった。
…でも、このマジック・アイテムには欠陥があるらしい。
…あ。
だんだん、透明だった肌着が色を取り戻し始めた。
先ほどとは違い、深い紺色に染まっていく。
これがこの肌着本来の色で、魔力を失ったことを示すサインだそうだ。
胸の布に書いた文字も、歪んで妙な記号になってしまった。
使用回数が一回こっきりなのが、この肌着の欠陥。
…すっごい、キモチよかったんだけどなあ…。
私がそんなことを考えていると、サイトが目を覚ました。
…??あれ??なんか目が点になってる??
「…『たばさ』…」
…もう、またその名前で呼ぶ!これはお仕置きかな?
…でも、何か様子が変だ。
肌着の胸の布を指しながら、呟いてる。
「…『サイトせんよう』…」
…どうやら、布に現れた記号を読んでいるらしい。
…ってことはこれ、サイトの故郷の文字?
へー、そうなんだー。
私が肌着の文字を眺めていると。
「スク水タバサーーーーーーーーーっ!」
「きゃぁっ!」
サイトがまた、襲い掛かってきた。
え!?魔力は一回こっきりじゃないのー!?
…まあいいか、またできるんだし。
お仕置きはまたあとで、ってことで。
そして、私はまた、サイトのされるがままになった。…ほんと、スケベなんだから…。 〜fin
42 :
せんたいさん:2006/11/07(火) 00:52:06 ID:s34PYIgG
今なら自信を持って言える。
私はバカであると。
むしろ生まれてきてごめんなさいorz
頭悪すぎですねボクorz
たまにはいいかな、と思ってタバサの一人称も入れてみました。どうだったでしょうか。
そいじゃ明日早番なんでとっとと寝ます。あでぃおす!ノシ
( _,, -''" ', __.__ ____
ハ ( l ',____,、 (:::} l l l ,} / こ \
ハ ( .', ト───‐' l::l ̄ ̄l l の │
ハ ( .', | l::|二二l | ハ ろ .|
( /ィ h , '´ ̄ ̄ ̄`ヽ | ハ り │
⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ/ ', l.l ,' r──―‐tl. | ハ こ │
 ̄ ', fllJ. { r' ー-、ノ ,r‐l | ! ん │
ヾ ル'ノ |ll ,-l l ´~~ ‐ l~`ト,. l め |
〉vw'レハノ l.lll ヽl l ', ,_ ! ,'ノ ヽ ____/
l_,,, =====、_ !'lll .ハ. l r'"__゙,,`l| )ノ
_,,ノ※※※※※`ー,,, / lヽノ ´'ー'´ハ
>>42 全銀河のタバサスキーを代表してGGJJ!!!Great Good Jolly Job!!!
せんたい師匠に幸アレ!!
すくみずカワイイよすくみずーーーー
>>42 リアルタイムでラッキー、そしてGJ!
このロリコンさんめ、また書きやがれ!!
・・・、アンリエッタのも見たいなぁ・・・
>>42 GJ!! おやすみ〜
・・・俺の中でせんたいさんは病弱キャラなんだ・・・・・死なないでくれ。
せんたいさんへ
GGGGGGGGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!
せんたいさんGJであります!
追記
例のお方のwiki更新でハルナ(ゲームの新キャラ)が登場した件についてw
フライングにも程があるwww 期待に胸と股間が膨らむんだがwww
>>42 うぉっwww来てたwwwww
マジGJだよ!
せんたい師匠超GJ!!!
やっぱりロリコンの王はやる事が違いますなw
いいぞ、もっとやれ!!
思うんだが、せんたいさんの一連のシリーズものに絵つけるだけで、ゼロ魔のえろげが作れないか?
53 :
コリコリ:2006/11/07(火) 21:22:24 ID:HnPy6Wfy
>>52 そのゲーム制作、オレ手伝いますよ!!
あ、おれ「原画」担当がいいなぁ
>>52-53 絵が有るなら無理にゲームにしなくても、無料スペースか保管庫(ファイル容量きつそうだけど)
で紙芝居風ならすぐ作れるのでは?
どうゆう形でゲームにしたいのかは不明だけど、それでいいのなら絵があれば出来上がる気がする。
まぁ、なんにせよ本人に聞いてからだね。
>>53 エロい絵を描いてみてくれよー
まずとりあえずタバサの。
56 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 23:32:09 ID:TSJzgJxJ
ものかき死ね
話題にも無いのに突っかかるなんて
>>56は素敵なツンデレですね
>>32 「アン?寒くない?」
「ええ。サイトさんのお陰で…」
アンリエッタはサイトのコートの中に入って歩を進めていた。
温かなサイトの体温を感じ、うっとりとした瞳で身を寄せている。
愛しい人と、街を歩く始めての経験に酔っていた。
開けた場所に出た。広場の中央には噴水があり、その水に月が歪んで見える。
少し高い場所なのか手すりが存在し、その向こうには、もうすぐ寝静まろうとしている街が見えた。
少しだけ水の散る噴水の周りを通り過ぎようとした時、アンリエッタがふと、足を止めた。
「…サイトさん?」
「なんですか?」
「何か聞こえません?」
二人が行こうとした道とは別の細い路地から、確かに、何かくぐもった音が聞こえた。その道の方に目をやると、闇で塞がっていてよく見えない。
「なんですかね?」
「ちょっと…覗いてみましょうか…」
アンリエッタの好奇心が勝ったのか、サイトの腕を引っ張る様にしてその闇の中に進んでいく。
少しずつその音…声がはっきり聞こえて来た。
突き当たった所にもう一つ曲がり角があり、そこから首だけを出してその先を覗いた。
しばしそれを見た後、二人は急いで噴水の前まで引き返した。
二人「は」何もしていないのだが、お互いが動揺した事はわかる。
「すごかった…ですね…」
「俺…まだまだ…」
サイトは今までの、自分がアンリエッタとして来た「コト」を振り返った。先程、暗がりで見たカップルと比べて。
あれが…大人の…
スゴいキス。それがサイトの感想だった。
男女が外で、というのは珍しい話では無い。彼等からすれば世界は二人の為にある様なモノで、周りが見えていないのも仕方が無いだろう。
ただ、まだ少年少女とも言えるこの二人には衝撃的な光景だった。
女の方はされるがままに体を任せていたが、その声には明らかな艶があった。
男の方は女を抱きすくめたまま唇を重ねていたが、その絡みが、サイトたちとは比べ物にならないほど激しかった。
サイトがぼんやり回想していると、アンリエッタが近付いて来た。
どこか遠慮がちで、情熱を秘めた瞳。上目使いは大抵、彼女が男女としての何かを求めた時の瞳だ。
「サイトさん…?」
「…?」
「私たち…まだまだですね…」
「…はい」
サイトは自分の、アンリエッタの愛し方が先程のカップルに比べて余りにも拙すぎるので、
アンリエッタをがっかりさせたのだと思った。が、アンリエッタの瞳は何かに目覚めたかの様に輝いている。
「サイトさんも…うまくなりたいのでは?」
「…はあ…」
アンリエッタが何を言いたいのか、サイトは図りかねていたが、アンリエッタはそのまま、小さな声で言葉を続けた。
「だから…ですね…」
「はい?」
「その…」
「…何ですか?」
「…練習…しませんか…?」
「…」
「私が相手になりますから…サイトさんは思う存分練習して下さって結構です…」
続く?
続け!
続かないとお前を取って食う
前スレの771
保管庫に書けば大丈夫らしいですよ。
続きを見たいです。
書いてくれなきゃ令呪使って(ry
64 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 02:36:05 ID:9styYSsY
>>前スレ771
俺も見たいぞ!ギーシュVSアーチャー是非書いてくれ!
書いてくれなきゃI am the bone of(ry
そんな、圧倒的勝利が分かっているSSなんていらね
つーかarcadiaに出来のよいのがもうあるじゃん<アーチャー話
>>66 見てきたけど、あれもう続ける気ないじゃん、勿体無い…
>>前スレ771
完結させる気があるなら俺も読みたい
ただ、ここでやると絶対荒れるだろーなwww
せんたいさん
GJGJGJGJGJ!
シャルロット=エレーヌ=オルレアン 最高
てかエロにできるのか?
アーチャーなんぞよりも、バーサーカーで!
ゼロ戦に乗れず、キャノピームシリ取り、またがるバーサーカー
勢い余って七万の大軍を殺ってしまうバーサーカーで、
バーサーカーだと、ルイズに死亡フラグが…
となると、手当たりしだいルイズに近づく金髪を処分するバーサーカーの姿が・・・
本当に月厨は何処にでも沸くな。
いや、バーサーカーじゃなくてギルガメッシュの方が良い
>>前スレ771
SSを投下した事でスレが荒れるというのが気になるのであればスレ投下はせず、
ものかき氏のように保管庫内だけでの更新がよろしいかと。wikiだし
俺も貴方のゼロとFateのクロスSSを楽しみにしてますぞ。
なんのスレだか分からなく成りつつあるな。
まぁ、そこそこにね。
Fateのクロスであっても
エロパロらしい方面に持って行けば
スレ的には問題ないかも知れないが
そうしたら更に荒れそうだな…
クロスの扱い・・・
デルフが決めてくれたらいいのに
>>76 ちょっと急用を思い出したぜ!
と言って去っていく彼ですね。
そんなにやりたきゃ261さんに許可とってから保管庫に専用ページ作ってそこでやればいいじゃないか。
なんにせよここが荒れるようなことは勘弁してくれ。保管庫と違って荒れたら対策できないんだよ・・・
雑魚相手に鶴翼、欠落ヲ不ラズ使ってる時点で駄作決定だろ。
ゼロの使い魔にもFateにも両方に愛情が感じられない。
クロスオーバーなら前スレ最後のドラえもんのび太とゼロの使い魔の続きを期待する・・・ようなドラ好きは俺だけだろうな
いい加減しろよ。fateとかしらねーし、興味ねーんだよ
スレタイ見ろ。ここはゼロの使い魔って作品のスレなんだからスレ違いもいい加減にしろ!!
ドラえもんならちょっと見たい
『どこでもドア』で殺りたい奴(例:クロムウェル等)を思い浮かべてドアを開く…
そしてすかさずエクスプロージョン!
というコンボが頭に浮かびました。
>>86 そんなに気に入らねぇんならスルーすればいいだろ馬鹿野郎。
それにクロスSSなら完全にスレ違いってわけでもないだろ。
_、_ ∠まあ、両方とももちつけ
( ,_ノ` )y━・~~~
いいことを教えてやる。
この話題を止めれば荒れないんだぜ?
基本的にクロス作品はアウトorセーフのどっち?
食えるものならなんでもいいよと思う俺雑食
クロスオーバー、オリキャラ、///(照れ)は厨が書くSSの代名詞だな
俺も月は好きだが場所を弁えろ
つーか口調とか態度がイライラする
95 :
コリコリ:2006/11/08(水) 17:29:12 ID:WdWeHnV3
うーむ、描いてみるか、、、
相変わらず排他的つーか閉鎖的つーか…
そんなんだから職人減るんだよ┐('〜`;)┌ヤレヤレ
さすがにゼロとFate両方とも侮辱してるような作品は容認できねーよ……
そもそも自分のHPなりクロスSS専用の投稿掲示板なりでやる分には誰も文句言わねーんだけどな
あれは職人とは言わん
つーかエロ書く気ないだろ、妄想垂れ流しになることは必至
基本的にクロス・オリキャラ・U-1はかなりの技量が無いと面白く書けない上に、
原作主義派には嫌われるジャンルなので叩かれやすい。
でも何故か厨房世界ではこの3ジャンルは書き手も読み手も豊富なんだよな……
厨房の脳内は複雑怪奇である。
叩く人がいないからでしょ。
夢小説なんて自分の名前を入力して原作の登場人物と絡ませるなんてザラだし。
むしろ原作に忠実なほうがマイノリティだったりしてな。
なんだか荒れ気味ですね。
「ななな、なんでこんなに荒れてるのよっ!いいい、犬のくせにっ!犬のくせにっ!!」
「ちょ、まてルイズ!これにはふかーい訳が」
「うるさいうるさい!犬のくせにご主人様の、たたた、大切な場所を荒らすなんていい度胸してんじゃないっ!」
「違うんだ聞いてくれー」
「問答無用っ!」
この間、50ページに渡り
嫉妬と仕置でありながら、情熱と純情であり、卑猥と羞恥であり、
そして何より愛と涙の物語が書き綴られましたが省略されました。
「こ、これ以上、私以外の話で盛り上がったら許さないんだからねっ」
そろそろ魔王の続きが読みたいと言ってみる
クロスオーバーは、その他の作品を知ってるかどうかがポイントで・・・
Fete(に限らないが)なんて知らねぇよ!
の人には何の事やら分らない話になるのだな。
上手な人はクロスオーバーをゼロ魔の世界で統一しつつ、
TV版とOVA版小説版でクロスしていたり、
その作品(今回の場合Fate)を知らなくても話として成立しつつ、
分る人にニヤリとさせる程度のエッセンスで絡めてくる。
別段知らなくてもゼロ魔SSのストーリー構成が崩れないならOKじゃね?
そう考えると、ものかき氏が以前書いた声優クロスは主役&ヒロイン同一で、
しかも知らない人でも話が分らなくなる様な事の無い用になっていて、
分った人だけニヤリとして下さいって上手さはあったと思うんだよな。
Fateはよく知らんが
イリヤとかいう子がめがっさかわいいのはよく知ってる。
…誤解のないように言っておくが、俺はけしてロ
(省略されました。続きを読むには以下省略)
>>101 省略しないでわたしにも読めるようにちゃんとかいて。
かいてくれないと、眠らないんだから
>>101 省略されましたので、間の50ページを読みたい人は
名前欄にルイズ!ルイズ!と入れて書き込みをして見ましょう!
>>107 前半は同意なのだが
>Fateを知らん奴はようつべでアニメを見ればよかろう。
には同意し兼ねる。
違法と言われている物を勧めるのはいかがなものかと。
そこは、
小説を読んで見ては?
アニメはDVDで!
にした方が良いかと思われますぜ。
109 :
261のひと:2006/11/08(水) 20:06:15 ID:mzPA4YX8
>>261のひと
良い仕事してますな。
Good Job!!!
>>107みたいなバカが、スレが荒れる一番の要因だと思うんだ
>>106の人
パンツ脱いで正座して待ってます。
でもゼロの使い魔って明らかにFateの影響を受けてるよな
>>101 しょ、しょしょ、省略したところをちゃんと、か、かきなさいよね!
>>114 なにが「でも」なのか、どのあたりが「明らかに」なのかさっぱりわからん。
仮にそうだとしても、それは「『ゼロの使い魔』という一次創作作品」の話であってこのスレには一切関係ない。
というか50ページもの文章量を書き続けられる
そんな職人がいるのだろうか?w
「」の会話だけで埋め尽くされる50ページwww
その程度のレベルなら誰でも何とか出来そうだが、
筋立、描写も含めて書き続けられる職人は少ないと思うぞ。
読みたいけどねw
何なら連載でも構わないんですがwww
118 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 21:30:06 ID:QHPKCgsX
>>114 この世はみんな型月の影響を受けてるってコトでいいから、他のことしようぜ
どうせなら、ゼロの使い魔は三巻あたりまで三銃士のパクリだと指摘するくらいの独創性が欲しいな
とりあえずfateの話はもういいかな…。
ルイズSS待ち(*´・ω・)y-・~~~~~
クレクレ君の俺がいますよ。
ルイズSS待ち(*´・ω・)y-・~~~~~
ルイズ遊撃手
むぅ…いかん、ルイズ分が不足してきた。
だれか、補充頼む。
123 :
コリコリ:2006/11/08(水) 22:22:45 ID:WdWeHnV3
ルイズ、タバサ×サイト
124 :
220:2006/11/08(水) 22:29:22 ID:GQhirUNz
「サイト…抱いて」
自分でも歯の浮く様な台詞なのに…まったく、どんな趣味してるのかしら。自分から誘って見てくれって。
そりゃあ、いつもはアンタに「させてる」もの。たまにはいいけど…
でも…やっぱり恥ずかしい…。
「ど、どうしたの!不満なの!」
私の体って痩せっぽちなだけで、私から誘惑できるわけないじゃない!
せいぜい、ベッドの上で…裸で…シーツで体を隠す位…
自分で言って悲しくなってきちゃった…
「どうせ私の体に魅力なんて無いわよ!姫様やあのメイドみたいに胸は無いし、素直じゃ無いし…」
「ルイズ」
な、なんなのよ…色男みたいに私の言葉を遮って…
「好き」
「あ…」
チュッ
「ありがとう…好き…」
「うん…サイト…好き…」
結局キスされたら許しちゃう。だって…サイトだし…
このタイミングでキスなんて上手くなったモノね。
…嬉しいけど…
「ごめん…いろんなルイズ見たくて」
「わ、私に魅力あった?」
「うん。全部好き…」
答えになってないわよ。別にいいけど。これからそんな事考えられない位、愛してくれるんでしょ?
あーダメ。唇塞がれたままだから頭がぽーっとして…
「ぷはっ!」
「んっ!」
息苦しい事がこんなに幸せなんて…ね。
もう少し付き合ってあげるわよ。
「サイト」
「ん?」
「私から…誘えばいいのよね?」
首に腕を巻きつけ、押し倒してやった。ポス、と少し気の抜けた音がする。
「胸とか好きにしていいわよ…」
無い胸だけど、アンタは好きなのよね?
ほら、吸い付いてきちゃった。だんだんはげし…く…
「気持ちいいよぉ…サイトぉ…」
少し言葉がいけないかしら。私一応貴族だし。
関係ない…わよね…
「いつまでもおっぱいばっかり可愛がってちゃダメじゃない。本当は…ココよ…」
私もいやらしくなったかしら…誘うってこうじゃないの?
アンタの為にココはとっておいてあげたんだから、しっかり可愛がりなさいよね…?
「ほら…サイト」
「あ…ああ」
この私と一つになれるなんて、光栄に思いなさい。
私もそれだけ…アンタを愛してあげてるんだから…
終わり?
すいません気が向いたのでorz。
125 :
コリコリ:2006/11/08(水) 22:45:32 ID:WdWeHnV3
GJ!!
続きは。。。ないよね。これはこれで話ができてる
>>124 GJ♪ルイズありがと〜
サイトの全部好きに…萌える。
ルイズはサイトを連れ立って町に買い物に来ていた。
「やっぱり馬は慣れないなぁ…尻が痛ぇよ!」
「ここが一番近い町なんだから!少しは我慢なさい!」
「遠すぎるんだよ!コンビニみたいなのが近くにありゃいいのに…」
「何よ?コンビニって」
「何でも売ってる店で一日中やってる便利な店だよ」
「学院にだって、たまに馬車で露天商が来るわよ」
「田舎の移動スーパーみたいなもんか…」
「何よ?スーパーって」
「いや…説明が面倒だから…もういいや」
「あっそ、だったら黙って付いて来なさい!」
横道に入り…路地裏に向うと辺りをキョロキョロと見渡しながら呟いた。
「確か…このへんだって聞いてきたんだけど…」
しばらく歩き、見慣れない看板の店の前で止まって確認する。
「ここ…かしら?」
店のドアを開ける!
「・・・」
店主はカウンターで、何かを読みながら目を伏せたまま挨拶をしなかった。
「無愛想な店だな?!」
サイトがルイズに言った。
「別に構わないわ!」
「文句を言わないなんて、お前にしちゃ珍しいな?」
「う、うるさいわね!いいのよ…黙ってなさい!」
ルイズは店内を見渡し…やがて意を決したように店主に尋ねた。
「…あるかしら?」
ん?今、ルイズは何て言ったんだ?
店主はルイズの言葉に…黙ったまま裏手に何かを取りに行って戻ってきた。
「こちらでいかがでしょう?」
ルイズはサイトの方に向き直り…しばし眺めて考えた後、店主にこう言った。
「あの時アンタ…もっと大きなのを使ってたわよねぇ…」
また武器でも買ってくれるのだろうか?今度は伝説の歌に倣って「槍」か?
「もっと大きくて太いのがいいわ」
「しかしお客様には、このくらいの大きさの方が…」
「『もっと大きくて太いのがいい』って言ったのよ!」
腰にに手を当てて高飛車に言い切るルイズの迫力に店主がたじろいだ。
「わ、わかりました…」
そう言うと、再び店主は裏手に何かを取りに行く。
「こちらでいかがでしょう?」
再び振り返り、サイトを上から下までマジマジと見つめると…
「そうね…頂くわ!おいくら?」
「2エキューで!新金貨なら3枚になります」
「ちょっと高いわね!?」
「最近の物は高性能ですんで…へへ」
背後からサイトが口を挟む。
「何だ?高いのか?いくらかなら俺も持ってるぞ」
「うるさいわね!黙ってなさい!いったい誰のせいで…ぶつぶつ…」
「え?何?」
「だから!黙ってなさい!」
「へぃへぃ」
ルイズは新金貨で支払いを済ませると、そそくさと店を後にした。
サイトはまた馬で帰路に付くかと思うとそれだけで憂鬱な気分になっていたが、
なぜかルイズは「すぐに帰りたい!」という嬉々としたオーラを発していた。
買い物帰り…電車の中で包みを開けてしまいたい衝動を必死に抑えている…。
サイトにはそんな感じに見えた。
学院に戻る頃には既に夕刻で…部屋に落ち着いた時にはもう日が暮れていた。
部屋に戻ると…なぜかルイズがすぐに扉に鍵を掛けた。
反射的にサイトがビクッっと身構える!まさか、お仕置きタイムですかぁ〜?
「お、俺…な、何かしたかな〜?」
尻が痛いと愚痴った事か?余計な口出しをした事か?
馬に乗るとき、つかまる場所を腹と胸…間違えた事か?
シエスタと昨日の夕飯を2人だけで食った事か?その後の夜のアレ(自主規制)の事か?
王宮に呼ばれたときアンリエッタとまたアレ(自主規制)しちゃった事か?
あれこれ考えを巡らせていると…着替えを済ませたルイズが振り向いた。
相変わらずのスケスケネグリジェ姿が月明かりにシルエットとして浮かび上がる。
少々上気した様にも見える表情…目も潤んでいるように見えるのは気のせいか?
「ねぇ」
「わん!」
条件反射である!思わず叱られていると思い、犬モードになってしまった。
「まぁ犬でもいいけど…聞きたい事があるの」
「な、何かな?」
ちょっと怖いな…いったい何を聞かれるんだろう?
「こっちの世界に来てから…アレ…どうしてるの?」
「アレ?」
「ほ、ほら、その…健康な男の子なら…あの…その」
「何だよ?ハッキリ言えよ」
「できない時って…その…どうしてんのよ」
「はぁ?」
「ほら、その…いつも一緒に寝てるし、同じ部屋だし…」
「あぁ」
「どう…処理してんのかなぁ…て」
「な、何を聞いてるんだよ?!」
「うるさいわね!好きで聞いてるんじゃないわよ!」
「じゃ何でだよ?」
「つ、使い魔の管理は主人の務めだし…そ、それに…」
「それに?」
「使い魔が勝手に交尾しちゃったら困るじゃない!」
「交尾って…」
「だ、だから…教えなさいよ!」
「言えば管理してくれるのか?」
「え?」
「ご主人様が責任を持って、使い魔の性欲まで管理してくれんのか?ってんの」
「な、な、な、何を言ってるのかしら!」
「だってそういう事だろ?」
ルイズは耳まで顔を真っ赤にしながら黙ってしまった。そして小刻みに肩を震わせる。
しまった!言い過ぎたか?!やばい!ムチか?拘束具か?
サイトの予想を裏切り…ルイズはうつむいたまま小さな消え入るような声で言った。
「そ、それも…し、仕方無いわね…」
中途だけど、早朝から忙しいので今夜は寝る!続きは明日の夜にでも。
(謎の人)
ここわ住人が偉そうとかしきたりがキビシいとかいろいろあるけど…
別に1話目は寸止め、とかいったルールは無いんだぞ?(´・ω・`)
困った顔つきで、サイトはノートパソコンを閉じた。
この世界に召喚された運命のあの日に、自分と共に召喚されたノートパソコンである。
召喚されてからしばらくは、こんな物見たくもなかった。
こいつさえ壊れて修理に出さなければ、自分はこの世界に召喚されなかったかもしれない。
何かに責任を擦り付けたかったサイトは、ルイズにノートパソコンを見せたその日以来、それを封印していた。
しばらくの年月が過ぎた。
今ではこの世界はに召喚され、ルイズに出合った事を喜ばしく思っている。
いろいろな出来事を体験し、伝説の使い魔とやらになってしまった自分がいる。
元の世界では社会の歯車にすら成れていない自分を、この世界では必要としてくれる。
それに、大切な人も出来た。
桃色の髪いプライドの高そうな瞳、昔、父に連れられて見た夜明けの水平線を思い出させるどこまでも胸。
大切なご主人様。
久しぶりにルイズの自室で、ノートパソコンの電源を入れてみることにした。
「相変わらず綺麗よね」
後ろでルイズが呟く。
初めて見たときの色合いが忘れられないらしく、ルイズがもう一度見てみたと言ったので、電源を入れたのだ。
特有の音楽が鳴り、ディスクトップが開く。そこでサイトは見慣れないアイコンを見つけた。
「なんだこれ?」
こんなアイコンに見覚えは無い。この間は見落としていたのか?修理のときにあっただろうか?
疑問に思いながらもそのアイコンをクリックしてみた。
寸止め、悶絶死
その先はパラダイスだった。
数々の官能小説がそこにはあった。エロ本という物が存在しないトリスティン王国では、性欲処理が困難なのである。
一度、ルイズのいない間に、彼女の下着を使って自慰行為してみた。
している間は興奮と背徳で盛り上がったのだが、ことが終わって我に返ると虚しくなった。
部屋にルイズが戻ってきた時に、なんか生臭いと更に追い討ちをかけられた。
それ以来部屋で自慰行為をするのは止めた。
かといってサイトも男である。溜まりに溜まった晩などは、風呂に入る前にこっそりとトイレなどで処理をしていたのだが、いかんせん自分の妄想だけでは辛い。
そろそろオカズと呼べる物を求めていた。そこに現れたのが今回のページである。
そのページには、自分を主とし、ルイズやタバサ、キュルケにアンリエッタにシエスタ、果てはシルフィードを擬人化した官能小説がいくつも書き綴られていた。
見たことの無いページだが、インターネットに繋がっているはずのない自分のパソコンで見られる。
サイトはさまざまなツールを使ってみたが、見ることの出来るページはこれだけだった。
「なに?それ」
サイトの後ろにいたルイズが画面を覗き込む。
マズイッ!しまった!こんな自分たちの痴態を書き綴られた小説をルイズが見た日には、ノートパソコンごと虚無で消し去られてしまう。
が、もう遅い。すでにルイズはパソコンの画面をじっと見つめていた。
終わった。さようならパソコン。そしてまだ会ってない出会い系の女の子達。
「なんて書いてあるのかさっぱりだわ」
「へ?」
「これ、あんたの国の言葉なんでしょ。なんて書いてあるのか教えなさいよ」
セーーーフ!助かった。言語の壁と言うものが助けてくれた。ありがとうバベルの塔。言葉をバラバラにした神様。
何とか適当な理由でその場を凌いだ。その日から、サイトのオカズは決まった。
ある日はルイズとラブラブな小説を、またある日は豊満なシエスタの胸に奉仕されている小説をオカズにしながら自慰行為に励んだ。
初めは自分と回りの人間が題材にされた官能小説に疑問を持ったが、順応の高いサイトは、自分の妄想が、なんらかの理由で小説となって具現化したと思うことにした。
ある日、一本の小説がアップロードされた。その小説は、有名な成人ゲームとこの世界を混ぜた小説だった。
自分の代わりに召喚された男は、バッサバッサと敵を倒していく。
サイトは、自分にもこれだけの力があればなぁ……と思いながらも、自分以外の者が召喚されたらどうなっていたのか、とも思っていた。
ところが、その日からそのページが荒れだした。
このままではまずい。自分の唯一のオカズであるここが廃れたら、これから何を糧に生きていけばいいのか。
そこでサイトはルイズのふりをして初書き込みをすることにした。
ルイズのふりをして、ここがいかに自分にとって大切な場所なのか、これ以上荒れたら許さないんだからねっ!といった旨を初書き込みした。
「これで戻るだろ」
ところが事態は急変した。
書き込みの中でぼやかして書いた部分に突っ込みを入れられたのだ。つづきを詳しく!などという書き込みが増えてゆく。
そんな馬鹿なっ!俺はただ、もっと沢山のエロエロなオカズが欲しいだけなのに。
とりあえずパソコンの電源を切り、次の日に期待を込めてその日は寝ることにした。
次の日、パソコンの充電が切れていた。
「ちくしょおおおおおおおお」
ごめんなさい、ネタのつもりだったのです。
>>130 >>132 スレが荒れそうだから戒めの意味で寸止めなんじゃね?
おまいらそんな事ばっかやってると永遠に寸止めだぞ!とw
見事な寸止め、ツンぶりだなwww
明日の晩の投下、デレを期待しよう。
ID:9styYSsY死ねよ!糞野郎
141 :
261のひと:2006/11/09(木) 01:51:32 ID:Z5mBIefQ
なんだか凄く久しぶりな気分がしますが、投下開始。
142 :
1/4:2006/11/09(木) 01:52:04 ID:Z5mBIefQ
「これから訓練だってゆーのに、何したんだよ?、ギーシュ」
「失礼な、君こそ何かしたんじゃないのか?」
「お前と違って、覗きなんかしてねーよ」
「な、なんだとっ、サイト!!」
「冗談だって」
「何でそれを知っている?」
「……ぉぃ」
「いや良いスポットが有ってだな……」
「……ルイズ見るのは禁止な」
「………了解」
ギーシュと二人話しながらオールド・オスマン。
つまり学園長の所に向かう。
ギーシュと俺は授業終了のと同時に呼び出された。
学園長の部屋の前まで来て、ギーシュが声を張り上げる。
「水精霊騎士隊、隊長ギーシュ・ド・グラモン。お召しにより参上いたしました。」
そう、唐突な呼び出しは、騎士隊長と副隊長名義だった。
「入れ」
あれ……今の声
ドアを開けて室内に入ると、学園長の他にもう一人……
「アニエスさん?」
学園のメイドに出されたお茶を、俺の方を見もせずに飲み干す。
「おいっ、サイト、あの美人知り合いか?」
ギーシュが唇をぴくりとも動かさず、聞こえるか聞こえないかの小声で問いかけてくる。
……器用な奴。
「わたしは近衛騎士隊、隊長アニエスだ、サイトとは前に会っているが、グラモン隊長とは始めましてだな。」
アニエスさんが自分で……って
「こ、近衛っ!」
ギーシュがいきなり緊張する。
「おーい、ギーシュどした?」
「ば、馬鹿っ、サイト……おまえ……な、なれなれしいぞ」
「アニエスさん、何かしたんですか、あ、ギーシュに覗かれたとか?」
ギーシュががちがちに凍り付いていた。
「覗き?」
「なんか、良いポイントがあるとかって聞きましたけど?お説教ですか?」
学園長が割り込んできた。
「……それは興味深い、ぜひっ是非に後で詳しい話をっ」
「あー失礼、オールド・オスマン」
「し、失礼」
冷ややかなアニエスさんの視線で学園長が黙らされる。
「君たちを呼んだのは他でもない、仕事だ水精霊騎士隊。」
何時もと違う厳しい声、張り詰めた目。
それだけで気おされる俺。
「はっ、何でありましょうか、シュヴァリエ・アニエス」
……そーいやギーシュって従軍経験者だった。
背筋を伸ばし、敬礼して答えた。
「この任務は国の浮沈に関わる、重要な仕事だ。良く考えて返事をしろ」
「はっ」
……俺の入る隙がない………モグラ、邪魔でしゅか?
「シュヴァリエ・サイトを戦力として借りたい。グラモン隊長にはその期間不在を隠すための欺瞞工作を行ってもらう」
何するんだろ?でもギーシュが裏方って嫌がりそうだなぁ
「はっ、了解いたしましたっ」
「おいっ、待てギーシュ俺のへんじはぁぁぁぁ?」
戦力って、動くの俺じゃねーの?
「サイト、そういうものなんだよ、気にするな。」
あ、いつものアニエスさんだ。
143 :
2/4:2006/11/09(木) 01:52:36 ID:Z5mBIefQ
「明日の早朝、馬でこっそり迎えに来るからサイトは門の所で待ってろ。」
「いいですけど、何するんですか?」
「3日ほど出かけることになる、ミス・ヴァリエールにも秘密だ、いけるか?」
「同室なんですけど?いや、だから何するんです?」
「大丈夫であります、問題ありません」
……だからなんでギーシュが返事するんだ?
「では、また明日な」
「はっ、失礼します」
ギーシュに部屋から押し出される。
「ササササササイトォォォォ」
「なんだよ?」
「近衛ってのは偉いんだ、エリートだ怖いんだ」
「………そうなのか?」
「頼むから大人しくしててくれ、それに隊長が返事するのは普通だろ?」
「…そうなの?」
やたらと脱力したギーシュが泣きそうな顔のまま言った。
「……隊長になんかなるんじゃなかった……」
「がんばれ、中間管理職」
「いや、普通は副隊長がそうだろ?」
「しらね」
廊下の隅で泣き始めたギーシュを無視して訓練に向かった。
144 :
3/4:2006/11/09(木) 01:53:08 ID:Z5mBIefQ
「研修ですか?」
数日分の着替えをシエスタに頼む。
「うん、もうすぐ出かけるから」
「……何勝手に決めてるのよ」
「まぁ、急に決まったんだ」
嘘だけど。
「あやしいわね」
「あやしいですね」
……ルイズもシエスタも鋭い。
でも重要な任務とか言われたしなぁ
「イ、イヤ。ナンデモナイヨ?」
二人の目が白くなる。
「……女の人絡んでませんよね?」
ひっ、アニエスさんの事ばれてる?
「……しつけが必要かしら、犬?」
……こ、怖い二人とも怖い。
「サイト〜準備は済んだのか?」
「ギギギギギギーシュ!!」
助かった。
「ルイズ、サイトは借りていくよ」
「人の使い魔を勝手に使わないでもらえるかしら?ギーシュ」
ど、どう切り返すんだ?ギーシュ
「すまないなルイズ。愛しのサイトとの時間を邪魔してしまって」
「なななななんのことかしらぁっぁぁ」
ルイズが慌てている……ちょっと嬉しかったり。
「君がサイトと離れたくないのはよく分かる。しかしだね……」
「べべべべつにっ、サイトと離れたくないわけじゃないわよっ!!」
……分かってたけど……切ない
「じゃ、借りていくとしよう」
ルイズが固まっている間にあっさり廊下に連れ出される。
「ギーシュ、着替えとか持ってないぞ、俺」
「……後で僕が取りに来てやるさ、今日は僕の部屋で泊まるといい」
「…やだなぁ……」
「就寝前の日課として、女性の着替えの観察を行っているんだが……」
…………
「しかたないから泊まってやるとするか。」
かなり楽しみだ。
145 :
4/4:2006/11/09(木) 01:53:40 ID:Z5mBIefQ
まだ日が昇る前、身を切るような寒さに耐えながら、近づいてくる人影を待つ。
「アニエスさん……おはようございます」
やたらと張り切ったギーシュに、一時間前からここで立たされていた。
正直くじけそうだ。
「早いなサイト」
「なんか、ギーシュが張り切って……」
実はギーシュは徹夜でルイズを騙す作戦を練っていた……
「失敗すると思うけどなぁ……」
「なにがだ?」
「いや、なんでもないです」
アニエスさんが手を伸ばしていた。
「?なんすか」
「お前の馬が使えないからな、ほらそこに足をかけろ」
言われたとおりにして手を取ると、勢いよく引かれる。
「うわっ」
……アニエスさんの胸に突っ込む
「す、すいません」
「ミス・ヴァリエールじゃ物足りないのか?」
笑いながらそんなことを言われる。
「だ、だから、そんなんじゃないですって」
アニエスさんはもう一度手を伸ばしながら、笑い飛ばす。
「分かっている、お前の馬が使えないから相乗りしようってだけだ、今度はちゃんと乗れよ?」
「先に言って下さい……」
まぁ役得だったけど。
津日はちゃんと乗れて、俺とアニエスさんを乗せた馬が走り出す。
ぴったりと密着してて恥ずかしい。
「どこに行くんですか?」
俺の質問も無視してアニエスさんは馬を駆り続けた。
「俺何したらいいんですか?」
「もうすぐ分かるさ」
耳元でアニエスさんの声が………くらくらする。
「わ、分かりました」
……これ以上喋られると、脳が麻痺しそうだ。暫く馬を走らせていると、遠くに……馬車?が見えた。
疑問系なのはやたらと豪華なのと……
「ユニコーンですか、あれ?」
「あぁ、よく知っているな」
馬が引いていないからだった。
馬車の前まで来て馬を降りる。
「お前の任務は重要人物の護衛だ、失敗すると国が滅ぶな」
え?
「因みに、護衛対象はな」
「おはようございます、使い魔さん」
「えぇぇぇぇぇぇ姫さまっ?」
馬車から少し眠そうな女王が降りてくる。
「お忍びで数日旅行でな、少人数で最強の護衛としてお前が選ばれたんだ」
「よろしくお願いしますね?」
「なっ、え?うそ?でも任務って」
「女王の護衛は近衛の重要任務だぞ?」
「旅行中はアンって呼んでくださいね?……そのっ……サイト♪」
「はっ、はいっ、姫さまっ……じゃなくて、アン……」
アニエスさんが姫さまをもう一度馬車に乗せて、俺の方に近寄ってくる。
「ちなみにな、サイト」
痛いくらい来たら任せに肩を抱かれる、
「女王陛下は今日の為に、……不敬な例えだがそれこそ馬車馬のように働いた。」
……な、何が言いたいんだろう?
「日頃の激務でお疲れなのだ、くつろいで貰いたいものだよな?」
「は、はぁ?」
「ちなみに、目的地は温泉で……混浴だぞ?」
「なぁぁぁぁぁぁぁ、マジデスカァァ!!」
「しっかり仲良くしてくれよ?」
続きます。非エロの予定。
長くなりそうな気がするので、次回ちょっと遅くなるかも。
続くのいくつか置いたままですが……そのうち書きます。
あと、久々だとなんだか書きにくいし、文章変な気がします。
ここが変って言ってもらえると嬉しいです。ではまた。
ちくしょう、また寸止めかっ!寸止めなのかっ!
続きがんばってください (つД`)ノシ
>>142 ×授業終了のと○授業終了と
>>145 ×津日○次 ×来たら○力
誤字です。
ごめんなさい。
…か、買っちゃった…。
私は、胸に小さな箱を抱いて、街を歩いていた。
これを買い求めたのは、以前に『姿写しの指輪』というマジック・アイテムを買ったのと同じ店。
前の品はしっかりしたものだったし、お値段も、その、手ごろだったから。
正直、今の私では、あまり大きな額を自分のことに使うわけにはいかない。
ちょっとずつ貯めたお金で、私は今胸に抱いている箱の中身を買い求めた。
だ、だって。
やっぱりそれなりに、上手にはなりたいと思う。
もしもう一度機会が巡ってきた時に、彼を満足させられなかったらと思うと、不安になる。
ただでさえ逢う機会の少ない私だ。その機会のたびに、ちゃんと彼を満足させてあげたい。
それに、ルイズに負けるわけにはいかないし!
私は、胸にその小さな箱をしっかりと抱きしめ、王宮への歩を早めた。
その日、才人は貴族年金の受給のために、王都にやってきていた。
いつものように貧乏貴族でごった返す受給所の人ごみを掻き分けて受付にたどり着くと、姓名を名乗り、紋章を見せる。
すると、受付が年金を手渡してくれる、というシステムなのだが。
「シュヴァリエ・サイト。王室から召集がかかっております。年金受給の後、王室までおいでくださいとのことです」
受付がそんな事を言って、トリステイン王室の封蝋がついた封書を手渡してきた。
開けるとその中には先ほど受付が口にしたことと同じ内容の文章が認められている…ような気がした。
「…俺、字読めないって言ってなかったっけ…?」
おそらくこれを認めたのはアンリエッタだろう。
とりあえず才人は、王宮に向かうことにした。
「すいませんサイト殿、お呼びたてしたりして」
王宮の執務室にやってきた俺を出迎えたのは、予想通りアンリエッタ女王その人だった。
姫様は、優雅な足取りで俺の傍までやってくると、小さな短剣を手渡した。
「大事なことを忘れていたのです。まあ、大事といっても書類上のことですけど。
シュヴァリエになった証に、この書類に血判を押して頂きたいのです」
言って姫様は一枚の書類を差し出してきた。
何事か字が書いてあって、一番下の一行に下線が引いてある。
…血判ってなんだっけ。
俺は必死に自分の記憶を繰る。
…ああ、アレだ、血で指紋を判にするってアレだ。
てことはナニ。この短剣で指切ってここに判押せってこと?
なんか痛そうだけど…。
「まあ、それくらいなら」
俺はそう言って、短剣を左のひとさし指に当てる。
…ええい、注射みたいなもんだと思えばっ!
俺は決心すると、短剣を一気に引く。
指先に一本の線が引かれ、そこから血がにじみ出る。
思っていたより痛くない。
ってか、こんなん怪我のうちにも入らんよな、よく考えたら。
俺は、その血が乾かないうちに、紙に指を押し付けた。
紙の上には、俺の指紋が、赤く写しだされた。
「ご苦労様です」
言って、姫様は書類を俺の手から受け取り、そしてまだ血が滲む俺の左手を取ると…。
いきなり咥えた。
ななななななっ!?
「な、なにやってんですかっ!?」
思わず驚く俺。
しかしそんな俺を無視するように、姫様は俺の指先を、咥えたまま舌でぺろぺろと舐めまわす。
あまつさえ、指先をちゅーちゅーと吸い上げたりする。
…な、なんかすっげえヤらしいんですけどっ!
俺が煩悩に負ける寸前、姫様はようやく指から口を離してくれた。
「ごめんなさいね。痛そうだったからつい…」
…いや謝らなくてもいいです。不埒な事を考えた俺の頭脳が悪いのです。
えい、このモグラ頭っ。ダメな子っ。えいえいっ。
なんて俺が脳内で自分のダメな部分をしかりつけていると、突然指先が何かに包まれた。
見ると、水の塊が俺の指先を覆い、そこに血が溶け出していっている。
「今、水の魔法で治療を施しています。すぐ終わりますから」
姫様の言葉どおり、少しすると指先から痛みが消え、その水の塊から抜き出した指先には、傷一つ残っていなかった。
…すごいな、魔法って。
俺が感心していると、姫様は杖を振って、俺の指の治療をしてくれたその水の塊を、机の引き出しから取り出してきた小瓶に入れた。
…消したりするんじゃないんだな。
魔法に関する知識のあまりない俺は、その光景を黙って見ていた。
その後、姫様は仕事だとかって、俺は王宮からの帰路についた。
ば、ばれなくてよかったぁ…。
私はばれるんじゃないかと、ずっと肝を冷やしっぱなしだった。
ちなみに、シュヴァリエの認可書に血判がいるのは本当。
形の上だけとはいえ、一応トリステインに忠誠を誓っていただかないと、王室としても年金を支払うわけにはいかないから。
私はサイトさんの認可書を仕舞い込むと、先ほどの魔法で手に入れた、サイトさんの血液の入った小瓶を手にする。
…認可書は、これを手に入れるための、口実だった。
本当は血判じゃなくても、赤いインクでも十分だったんだけど。
私はその小瓶を眺め、期待に胸を膨らませる。
いよいよ今夜。今夜から。
私の、修行が始まるの…。
その日の執務が終わると、アンリエッタはいそいそと自室に戻っていった。
いつもなら、明日の予定の準備を済ませておくアンリエッタが、その日に限ってそれをせず、すぐに自室に戻った。
疲れているのだろうか、とマザリーニは心配していたが、気にするほどのことでもない、とアニエスがフォローをしていた。
アンリエッタは自室の扉を閉じると、念入りに『ロック』の魔法をかける。
そして、部屋の壁に沿って『サイレンス』の魔法もかける。音が外に漏れないようにするためだ。
魔法を掛け終わると、アンリエッタは、自分のクローゼットから、小さな箱を取り出した。
そこには、大人の指先から肘くらいの人形がニ体、並べられていた。
魔法小人形、スキルニル。
血を吸った相手と全く同じ姿になる、マジック・アイテム。
アンリエッタは箱からその一体を取り出すと、懐に忍ばせていた小瓶の中の液体を、スキルニルにふりかけた。
スキルニルは才人の血液を吸い込み、軽く震える。
そして、光を放ち、むくむくと膨れ上がると…。
そこには、全裸の平賀才人が、立っていた。
一糸纏わぬその姿に、アンリエッタの頬が朱に染まる。
「あ、あの、サイトさん」
恐る恐る声をかけるアンリエッタ。
スキルニルの化けた才人は、自分が全裸であることも気に留めず、
「なんですか?姫様」
と、才人の声で語りかけてくる。
スキルニルは、使用者の望むままの行動を取らせられる。
あの魔法具屋の主人は、そう語っていった。
この才人は、アンリエッタの望むことしか、しないのだ。
アンリエッタはごくり、と喉を鳴らすと、言った。
「ド、ドレスを…ドレスを、脱がせてくださいまし」
ああ、なんてはしたないんでしょう、私…。
私は真っ赤になりながら、全裸のサイトさんのされるがままになる。
サイトさんは私を抱きしめると、そっと背中に手を伸ばし、ドレスの紐を解く。
次にそっとドレスの肩を掴むと、私の腕に沿ってドレスをずり下ろす…。
コルセットに包まれた上半身が、露になる…。
私は恥ずかしくなって、思わず顔を背ける。
…あの時は…あんなに、大胆になれたのに…。
今はどうして?『アン』じゃないから?
なんて考えているうちに、サイトさんはドレスのスカートを開き、私を完全にドレスから解放してしまった。
コルセットと、下着だけが、私の身体を夜気に晒すのを防いでいる。
心臓がバクバクと高鳴って、今にも爆発しそう。
そんな私に、サイトさんが不意に言った。
「綺麗だよ、アンリエッタ」
言って…命令もしていないのに、私を抱きしめて、唇を奪う。
使用者の、望むまま。
そう、私はこうしてほしいって、望んでいた…。
私は思わず目的も忘れ、偽りのサイトさんの唇を貪る。
サイトさんは私の背中に手を回すと、今度はコルセットの紐を解いていく。
サイトさんの胸の中で、私の上半身は生まれたままの姿になった。
軽い音をたてて、コルセットは床に転がった。
その音が、私を現実に引き戻した。
そうだ。これは修行。
そのサイトさんは、本物じゃない。
修行、しなきゃ…。
私は確固たる決意を持ってサイトさんから唇を離すと、言った。
「ベッドに、掛けてください」
そう言うと、サイトさんは何も言わずに、ベッドに腰掛ける。
開かれた足の間で…サイトさんが、まっすぐ天井を向いている。
私は、その前に跪くと…そっとサイトさんに、口付けした。
153 :
せんたいさん:2006/11/09(木) 03:01:51 ID:cxoCkhGv
ねむいんでもうねるー。
あるびーじゃなくてすきるにるでしたごめんなさいー。
ほかんこのほうなおしときましたー。
ねるーノシ
お休みなさい、へんたいさん。
GJよ!続きwktk
職人様たちGJ♪
きっと寸止めのあとは濃厚なエロがあるとオナ禁して期待して(;´Д`)ハァハァ
GJGJGJGJ
アン様ものが二つもキテター!!!!!
GJ!
>>153 GJ! スレイプニィルって大人の玩具だったのね
>>146 非エロって書いてあるの、誰も読んでないように見えますが・・・・
期待しちゃだめ?
>>159 >スレイプニィル
これは仮装舞踏会の名称の一部で、マジックアイテムの名前はスキルニルだよ
原作9巻でノボルが書き間違えた
増刷で訂正されるのかな
スキルニルだ、素で間違えた。
ブラウザ名入れてどうする・・・吊って来る ノシ
アンリエッタは、必死に才人のモノを舐めていた。
舌でちろちろと先端を舐めまわし、茎に這わせる。
足元で痴態を繰り広げる女王を、才人はじっと眺める。
「そうじゃないですよ、アンリエッタ」
才人が口を開いた。
これも彼女が望んだこと。
上手にできるように、教えてほしい。
才人は、自分を見上げるアンリエッタの薄紫の髪をそっと撫ぜ、言う。
「舌先で、返しの裏側から、裏筋をなぞるように、舐めてください」
言われるまま、アンリエッタは才人の指示したポイントを責める。
才人の背筋がびくん、と反り、そこが彼のツボであることを教える。
「キモチ…いいですか…?」
言って、今度は濡れたその唇で、裏筋を蹂躙するアンリエッタ。
才人は、耐え切れなくなったようにアンリエッタの頭を抱える。
「く、咥えてっ…!」
サイトの声に、アンリエッタはその先端を口に含む。
アンリエッタの口内に広がる、牡の匂い。
「そのままっ…喉まで使って、咥え込んで…」
言われるままに、根元まで才人を飲み込む。
「口を全部使って、動かしてみて…」
そして頭を前後にグラインドさせ、才人を吐き出し、そして飲み込む。
舌を裏側に這わせ、唾液を絡ませ、先端を舐めまわす。
そんな行為を続けていると、不意に才人が、四つん這いになったアンリエッタの腰に手を回した。
「ひゃぁっ!」
サイトさんが、不意に私のお尻を、下着の上から撫ぜた。
突然の刺激に、思わず才人さんから口を離してしまう。
「さ、サイトさんっ?」
しかし私の言葉を…サイトさんは全く聞いていない。
だめ、下着引っ張っちゃだめぇっ!
強く引かれた布が、私の股間に食い込む。
おしりが、おしりが全部、そとにでてるぅ…!
「…姫様にも、キモチよくなってもらわないとね」
サイトさんはそう言って…。
「やぁっ!」
むき出しのおしりの…すじをっ!
だめ、ゆびでこすっちゃだめぇっ!
私は必死になって、サイトさんの腰にすがりつく。
自分でしか、排泄の時にしか、いじらないそこを…サイトさんが、指で撫で回す。
あくまで優しく、壊れ物に触れるように…。
「ふぁっ、ふぁぁっ、あぁっ」
背徳感と快感に、私の喉が踊る。
そこを通るたび…サイトさんは、指を軽く沈めて刺激してくる。
そんなところ…きたないのにっ…ちがうのにっ…。
私の体は、まるでそこが性器であるように、サイトさんの愛撫で感じていた。
おかしいっ、こんなのだめっ…。
「キモチよくない?姫様」
容赦なく降ってくる、サイトさんの言葉。
その言葉に、私の中の黒いものが、蠢き始める。
わたし、こんなの、ほんとはっ…。
シテホシカッタンデショ?
ちがうっ…わたしはっ…こんな…。
キモチイイコト、シタクナイノ?
そうなの?したいの?わたし…?
スナオニナレバ、シテクレル。コレハ、アナタノノゾムモノ。
わたし……わたしは……。
サイトさんにシテほしい。
それが、私の望み。
だから、だから…。
私は、これを、求めた。
「ひゃぁぁぁぁっ!」
一際高い声を上げると、アンリエッタの体が脱力した。
尻への愛撫だけで、アンリエッタは達していた。
荒い息をつき、床の上にへたりこみ、才人の腰に体を預ける。
スキルニルの才人は、そのアンリエッタの身体を持ち上げると、いったん抱き上げて、そしてベッドに横たえた。
荒い息をつくアンリエッタを置いたまま、才人はクローゼットへ向かう。
そして、箱の中のもう一体のスキルニルを取り出すと、床の上に置かれていた小瓶の中の液体を、振りかけた。
血を吸ったスキルニルは…。
もう一人の、才人になっていた。
二人はゆっくりとベッドに歩み寄ると、一人は仰向けに横たわるアンリエッタの頭のほうへ、もう一人は足のほうへ、座り込む。
キングサイズのベッドが軋み、アンリエッタの意識を徐々に覚醒させる。
視界の中の反転した才人の姿に、アンリエッタは自分が仰向けになっていることを自覚する。
「あ、サイトさん…」
一旦うつ伏せになり、腕を使って身体を起こすアンリエッタ。
その瞬間、その豊満な胸が、扇情的にぷるぷると揺れる。
うつ伏せになったアンリエッタの頭に、正面の才人が手を伸ばす。
そして、そっとその頭に載った、王冠を外す。
「…これを、汚すわけにはいきませんから」
言って、ベッドサイドのテーブルに、王冠を置く。
そして、もう一度アンリエッタの方を向くと、その肩を抱きしめ、身体を起こさせると、唇を奪った。
何度もついばむように、唇を合わせ、舌を絡ませる。
しばらくすると、二人は唇を離した。
「サイトさん…」
アンリエッタの目は、獣欲に濁っていた。
才人が手を離すと、アンリエッタは四つん這いになり、あぐらをかく正面の才人のモノに、顔を寄せる。
「どうすれば、よろしいですか…?」
腕と腕の間で、胸の球が歪み、揺れる。
正面の才人は、そんなアンリエッタの胸を見つめて、言った。
「そのはしたない胸で、挟んでください」
…はしたない…。
私は、はしたない女…。
サイトさんに言われて、私は自分の立場を自覚した。
今、ベッドの上にいる私は、サイトさんを貪ることしか頭にない、淫乱な女だ。
だったら、サイトさんの望むまま、私の望むまま、乱れよう。
私は、目の前でそそり立つサイトさんを、自分の胸の谷間で、挟み込んだ。
サイトさんは、私の胸の谷間にすっぽりとはまり込んだ。
「こ、こうですか…?」
「両手で挟んで、上下に動かしてみて」
私は言われるまま、サイトさんを挟み込み、上下に動かす。
熱い…胸の間が…。
肌と肌の擦れる感覚に、私の思考が揺さ振られる。
しかしサイトさんは容赦なく、次の要求をぶつけてきた。
「動きが悪いですね。姫様のよだれで、濡らしてください」
「…はい、わかりました…」
私は口の中いっぱいによだれを溜め込むと、胸の隙間から覗くサイトさんめがけて、それを零した。
私のよだれはサイトさんを濡らし、私の胸を濡らし、動きをよくする。
溶ける…胸が…溶けちゃう…。
頭の芯が、どんどん熱くなってくる。
お腹も…熱く…。
私は我慢できなくなって、高く上げた腰を振り、足を擦り付けて股間を刺激する。
たりないよぉ…いじって…。
でも、そんなこと、恥ずかしくて、言えない…。
私は必死になって胸でサイトさんを擦り、目でサイトさんに訴える。
でも、目の前のサイトさんは、私の髪を撫ぜるばかりで、動かない。
…いじわる、しないでぇ…。
そう思った瞬間、股間に衝撃が走った。
「あぅっ!?」
後ろから突然、私を、擦り上げられた…!?
後ろを振り向くと、そこには…。
もう一人の、サイトさんがいた。
…そういえば、スキルニルは、二体、あった…。
これも、私が望んだものなの…?
戸惑っていると、後ろのサイトさんは、容赦なく私の下着をずり下ろした…。
「ふあぁっ!いい、いいのっ!」
「キモチいいよ、姫様っ!」
「こっちも、最高だっ!」
白い液体で体中をベトベトに汚されたアンリエッタが、二人の才人の間で喘ぐ。
正面の才人を胸で責め、後ろから才人に貫かれる。
何度も口で、胸で、性器で、二人の才人を受け止め、アンリエッタの理性は飛んでいた。
獣のように才人を貪り、浴びせられる白い液体に身体を歓喜に震わせる。
胸の隙間から覗いた才人にキスをすると、その瞬間、才人が弾ける。
「あぁっ、かけて、もっとかけてっ…」
突き上げられる快感にアンリエッタの膣が才人に絡みつき、一気に引き抜かれてアンリエッタの望みを叶える。
「やぁ…。あついのぉ…。せなかにぃ…」
脱力した腰を、しかし才人はもう一度責めにかかる。
今度は、アンリエッタを上に跨らせ、下から突き上げる。
「あはっ!おく…おくまでぇ…」
才人の膝に手を置き、自ら腰をグラインドさせ、才人の上で暴れる。
感じるアンリエッタの口を、もう一人の才人の一物が塞ぐ。
「んっ…んぁ…」
そんな才人に、アンリエッタは舌を這わせ、容赦なく吸い上げる。
「ああ、最高だよアンリエッタ!」
「ここも、とろけそうだ…!」
「んんっ、んんんーーー!!」
そして三人は、もう何度目かも分からない、絶頂を迎えた。
…私はルーンを唱え、スキルニルを元に戻す。
…や、やっちゃった…!!
修行のつもりだったのに、途中で歯止めが利かなくなって…。
姿見に映った自分の姿に、一気に頬が染まる。
体中、サイトさんの白いので、べとべとだった。
私はあわてて魔法を使い、身体とそこらじゅうに飛び散った液体を洗い流す。
…だ、だめね、こんなんじゃ。
今度はちゃんと、修行しよう。
本当のサイトさんを満足させられるように、頑張ろう。
…でも。
私の中に生まれた獣が、囁いている…。
…タマニハ、イイヨネ…。
上手に出来るようになったら、本物のサイトさんも一緒に…。
こんなことを考える私は、やっぱり女王失格なのかしら? 〜fin
167 :
せんたいさん:2006/11/09(木) 12:42:16 ID:cxoCkhGv
はい終わったYO
えっちなアンさまが嫌いな人はスルーしてね(ぇ
さて次はノリからいってアニエス隊長、出番です!
思い切りローエーにいっっちゃってください!
アニエス「ほぉう」
(以下残虐シーンにつき省略されました…省略された部分を読むにはいつものアレを入力してください)
アニエスがアニエスでアニエスになって恋の魔法かけちゃうんだからもう駄目シュヴァリエ!
アニエス!アニエス!ア ニ エ ス イイ!
169 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 13:05:25 ID:9n2M8yHj
テレビとDVDプレイヤーと無記名のエロDVDとガソリン発電機を誤って
ルイズが召還してしまって、使い方をサイトに教わってるうちにエロDVD
に感化されてヤルってのは駄目かな。
170 :
205:2006/11/09(木) 13:40:29 ID:uyJJ/S+U
前スレとかでも「嫌気が差したんじゃないか」とかちょこちょこ言われてたので一応書いておきますが、
場が荒れようが住人全員に批判されようがそんなもの全然関係なく投下はします。
評価が良かろうが悪かろうが話の内容は少しも変わりませんからね。
そんなこんなで「魔王」の続き投下。息切れしたんで今回もまだ未完結。私はとんでもない大嘘吐きです。
171 :
魔王:2006/11/09(木) 13:41:24 ID:uyJJ/S+U
弱い体に必死の思いで鞭を打ち、カトレアは自分でも驚くほどに素早く、談話室に駆け込んだ。
普段は家族の憩いの場として使われる部屋である。カトレアが足を踏み入れると、部屋の中にいた人間たちが一斉に振り向いた。
父と母と姉がいた。皆、心からの安堵と、何故か多少の困惑を顔に浮かべてこちらを見ている。
そして暖炉のそばの椅子には、ここ数ヶ月カトレアが一番会いたかった小柄な少女が座っていた。
「ああ、わたしの小さなルイズ」
カトレアは歓喜に声を震わせながらルイズに駆け寄ろうとして、足を止めた。
妹が、見たこともない表情を浮かべている。
こちらを警戒するような、あるいは恐れるような、露骨な猜疑と不安に満ちた表情。
それは、間違いなくこちらに対する敵意の色だった。
先程から家族が浮かべている戸惑いの表情の意味を悟り、カトレアは衝撃を受ける。
行方知れずになっている期間に、何かしら彼女を急変させるような事態が起きたに違いない。
外傷は見当たらないし、多少痩せたように見えるが顔色も悪くはない。
ただ、大貴族の令嬢らしい美貌に浮かぶ警戒の表情と、鳶色の瞳が放つ敵意の色だけが、彼女が以前とは全く違う人間になってしまったことを示している。
この少女は本当にルイズなのだろうか。頭に浮かんだ疑念を、カトレアは慌てて打ち消した。
きっと、行方知れずになっている期間に余程辛い目に遭ったに違いない。
その経験が家族すら疑わせるほどに彼女を追い詰めたのだと、カトレアは推測した。
「この子ったら、何も喋らないのよ」
部屋の真ん中で立ち止まったカトレアに、エレオノールが呆れたような口調で言った。
「先程から、一体何があったのかと何度も聞いているのだがな」
父もまた、疲労に満ちた声でそう呟く。
カトレアは少し迷いながらも、ルイズの前に立った。
椅子に座ったルイズは、やはり相手の真意を探るような疑いの視線でカトレアを見上げ、唇を真一文字に引き結んでいる。
以前ならば真っ直ぐに自分の胸に飛び込んできた小さな妹の変貌に、カトレアは言いようのない悲しみと締め付けられるような胸の痛みを覚えた。
だが、ここで優先すべきは自分の感情ではない。
自分は姉なのだから、傷ついた妹を優しく迎え入れ、頑なになった心をゆっくりと解きほぐしてやらねばならない。
カトレアはそう決意し、微笑を浮かべてそっとルイズを抱きしめた。
172 :
魔王:2006/11/09(木) 13:43:28 ID:uyJJ/S+U
「お帰りなさい、わたしの小さなルイズ」
抱きしめた腕の中で、ルイズが体を固くするのが分かる。
まるでこのまま体をへし折られるのではないかと警戒しているようなその反応に、カトレアの心の悲しみはますます大きくなっていく。
しかしそれを顔には出さず、カトレアは優しく囁きかける。
「可哀想に、何か辛いことがあったのね。大丈夫、話したくないなら何も話さなくていいから、
今はゆっくり休みなさい。ここはあなたの家なんですからね」
「ちいねえさま」
ようやく、ルイズが小さく口を開いた。声はか細く弱弱しかったが、以前と何も変わっていない。
そのことがとても嬉しく、カトレアは自然と腕の中のルイズに微笑みかけていた。
「そうですね。確かに、事情を聞くのは後からでも構いませんね」
今ようやくその事実に気付いたかのように、母が言う。父も少し居心地悪そうに咳払いをした。
「そうだな。そのとおりだ。すまんなルイズ。お前がようやく帰ってきてくれたという安堵で、少し気が動転していたようだ。許しておくれ」
エレオノールは何も言わず、ただ苦笑を浮かべてため息を吐いた。それだけでも、彼女がカトレアの言に賛同したことが伝わってくる。
ルイズは目だけを動かして不安げに家族を見回し、長い悪夢から目覚めたような弱弱しい微笑を浮かべかけた。
しかしそれは本当に一瞬のことで、その顔はすぐに元の警戒と猜疑の色に塗りつぶされる。
カトレアは内心ため息を吐いたが、とにかく今は妹を休ませてやろうと、そっとルイズの肩に手を置いて立ち上がった。
「さ、とりあえず部屋に行きましょう。今夜はゆっくり眠るといいわ。構いませんね、お父様」
父が重々しく頷きかけたとき、不意にルイズが口を開いた。
「待って」
追い詰められた人間のような、余裕のない硬い声である。
驚くカトレアの前で、ルイズはゆっくりと立ち上がり、家族から距離を置くように壁の方に歩いていく。
一体何をするつもりなのかと家族が困惑して顔を見合わせる中、ルイズは瞬き一つしない硬い表情で言った。
「見てもらいたいものがあるの」
凍りついたように見開かれたその瞳を見たとき、カトレアの背筋に悪寒が走った。
この子は何か、危険なことをしようとしている。そんな予感が頭の中を駆け回る。
しかしカトレアが止めるよりも早く、ルイズは杖を取り出していた。以前から愛用していた指揮棒のような小さな杖である。
愛用していると言っても、彼女がその杖によって魔法を成功させたことはほとんどないはずだった。
にも関わらず、ルイズは小さな声で呪文の詠唱を始める。
聞いたことのない呪文だった。少なくとも、四系統に属する魔法ではない。
息を詰めて事の推移を見守る家族の前で、詠唱を終えたらしいルイズが静かに杖を振り下ろした。
その瞬間、周囲の景色が一変した。
気付くとカトレアは重苦しく厚い雲に覆われた空の下、見知らぬ場所で見知らぬ群集に囲まれていた。
状況が把握できずに困惑するカトレアを、憎悪に満ちたいくつもの瞳が睨みつける。
彼らは口々に何かを叫びながら、手を振り上げて一斉に石を投げつけてきた。
カトレアは咄嗟に目を瞑って両手で顔を庇ったが、痛みはいつまで経ってもやって来ない。
恐る恐る目を開けると、景色は元に戻っていた。そこは自分の屋敷の談話室で、見知らぬ群集などどこにも見当たらない。
173 :
魔王:2006/11/09(木) 13:44:01 ID:uyJJ/S+U
「なに、今のは」
エレオノールがこわごわと言う。見ると、父と母も眉根を寄せて周囲を見回していた。
どうやら、先程の光景を目にしたのは自分だけではないらしい。
(じゃあ、今のは)
カトレアは信じられない思いで、壁際の妹に目を向ける。
ルイズは杖を振り下ろした姿勢のまま、硬い表情でこちらを見つめていた。
「ルイズ、今のはあなたが」
今ひとつ確信が持てないまま問いかけると、ルイズは小さく頷いた。
どうやら、彼女が魔法で幻影を作り出したらしい。カトレアはそう判断する。
しかし、幻影を作り出す魔法など聞いたこともない。
エレオノールの方を見ると、彼女も心当たりがないらしく、疑わしげな眼差しをルイズに向けていた。
「本当なの。王立魔法研究所の所員のわたしでも、そんな魔法は聞いたことも」
「知らなくて当然よ」
ルイズはゆっくりと杖を下げながら言った。
「さっきの魔法はイリュージョン。虚無系統の魔法だもの」
カトレアは目を見張った。背後から、姉と父母が息を呑む気配が伝わってくる。
虚無と言えば、現在はもう失われてしまったという伝説の系統である。
四系統のいずれにも属さず、その全てを超越するという最強の魔法。
にわかには信じ難い。
だが、先程の未知の魔法といい聞いたこともない詠唱といい、ルイズが四系統以外の魔法を唱えたらしいことは事実なのだ。
(じゃあ、今のは本当に)
カトレアの胸の奥から様々な感情が湧き出してきた。
妹が虚無系統に目覚めたことに対する純粋な驚きもある。
何故ルイズがわざわざあんな恐ろしい幻影を作ったのかという疑問もある。
だがそれ以上に、喜びが大きかった。
全身を駆け巡る歓喜に任せるままに、カトレアはルイズに抱きついた。
「おめでとう、ルイズ」
妹の小さな体を抱きしめ、心の底から祝福の言葉を呟く。
陰で馬鹿にされても、何度失敗してもひたすら勉強を重ねていたルイズ。
その努力がようやく報われたのだと思うと、本人でもないのに感極まって涙が出そうになるほど嬉しくなってしまう。
カトレアの素直な祝福に心を動かされたのか、背後で困惑していた姉と父母もまたぎこちなくルイズを褒め始めた。
「そうね。なんだかよく分からないことばかりだけど、ルイズが魔法を扱えるようになったっていうのは、喜ぶべきことよね」
「おめでとう、ルイズ。これであなたも一人前の貴族ね」
「そうだな。その上伝説の虚無の系統に目覚めたとはな。お前はヴァリエール家の誇りだよ、ルイズ」
ルイズを賞賛する家族の声を、カトレアは微笑みながら聞いていた。
174 :
魔王:2006/11/09(木) 13:45:08 ID:uyJJ/S+U
だが、腕の中のルイズが小刻みに肩を震わせているのに気付いて、眉をひそめる。
嬉し涙を流しているのかとも思ったが、違う。
顔を伏せているために表情はよく見えないが、ルイズはこみ上げる激情を堪えるかのように歯を食いしばっていたのだ。
そのために戦慄いている妹の口元を見たとき、またカトレアの背筋に悪寒が走った。
今、目の前で、何かとても悪いことが起きようとしている気がする。
そんな不吉な予感を振り払うように、カトレアは努めて優しい声でルイズに囁きかけた。
「どうしたの、ルイズ。どこか具合でも」
そのとき、不意にルイズが顔を上げた。
眉間に幾筋もの深い縦皺が刻まれた凄まじい形相で、ルイズはカトレアを睨みつけていた。
カトレアは目を見開いて硬直する。何が起きたのかと考え始めたときには既にルイズに突き飛ばされ、床に尻餅を突いていた。
「ふざけるな」
室内の空気が凍りつくのが肌で分かるほどに、ルイズの低い声音は敵意に満ちていた。
いや、敵意などという生易しいものではない。憎悪と憤怒に塗りつぶされたその声は、殺意と表現できるほどに冷たく、重い。
勝気な姉も威厳ある母も、豪胆な父ですら、ルイズの豹変に何も反応できず、ただ立ち尽くしている。
「魔法を使えなかったときはゴミだとか恥だとか言っておいて、魔法を使えるようになった途端に我が家の誇りですって。
馬鹿にしないで。わたしが何も知らないとでも思ってるの。わたしを殺す相談しながら皆で笑ってたくせに」
怒りのためか悲しみのためか、ルイズの声は激しく震えていた。鳶色の瞳から涙が溢れ出す。
「本当は、全部嘘なんじゃないかって思ってた。でも今のではっきりしたわ。
皆にとってわたしは家の面汚しで、ただ目障りなだけのゴミみたいな存在でしかなかったんだってことが」
ルイズはしゃくり上げながら言った。カトレアの胸が締め付けられるように痛む。
何故だか分からないが、ルイズはひどい誤解をしているようだった。
カトレアは本当のことを知っている。
口では酷いことを言うエレオノールだが、本人のいないところではいつもルイズのことを心配していた。
厳しい態度を崩さない母も、しかし瞳には優しい色を浮かべてルイズのことを見守っていた。
厳格な父に至っては、一生魔法が使えなかったとしてもそれはそれで構わないとまで言っていたのだ。
ルイズのことをゴミだの邪魔だの家の恥などと言っていた者は一人もいないし、考えたことすらなかっただろう。
誰かがルイズに残酷な嘘を吹き込んだのだ。そして、何故かルイズはそれを信じ込んでしまっている。
とにかくまずは誤解を解かなければならない。カトレアは立ち上がった。
「ルイズ、聞いて」
「でもいいの」
カトレアの説得を遮るように、ルイズは一際高い声で叫んだ。
先程までの殺意に満ちた声音ではない。深く揺るぎない安心感に満ちた、恍惚とした声だった。
ルイズは焦点の合わない瞳を頭上に向けた。涙の跡が残る頬に薄い微笑を浮かべて、陶然と呟き続ける。
「だってわたしにはサイトがいるんだもの。サイトはわたしを抱きしめてくれる。サイトはわたしを愛してくれる。
サイトはわたしを裏切らない。サイトはわたしを傷つけない。サイトがいれば悲しいことも苦しいことももうどうでもいい。
サイトがいてくれればいいの。サイトだけがいてくれればいいの。サイトだけがいてくれればあとはもうなんにもいらない」
不意に、ルイズの声が途切れた。焦点の合わない瞳も形だけの微笑みもそのまま、ゆっくりと顔をこちらに向ける。
「だからもう、みんないらない」
寒々しいほどに平坦な声で呟いたあと、ルイズは何気ない動作で杖を振り上げ、小さく何かを唱え始めた。
カトレアの背筋に再び悪寒が走った。もう手遅れだ、間に合わない。そのことだけが、はっきりと感じ取れる。
それでも最後の望みを捨てきれず、カトレアは必死に叫んだ。
「ルイズ、やめ」
「死んじゃえ」
ルイズが無造作に杖を振り下ろした。
爆風と共に視界が真っ白に染まり、カトレアは軽々と吹き飛ばされて幾度も床に叩きつけられる。
頭を強かに打ちつけたために、意識が朦朧としてくる。
無理矢理開いた目蓋の向こうに見えたのは、バラバラになって散らばる家族の死体と、燃え盛る炎の中に無表情で立ち尽くすルイズの姿。
(どうして、こんなことに)
無念と後悔に苛まれながら、カトレアは必死に手を伸ばす。
しかし、カトレアの腕は短すぎて、その指先ですらルイズに届くことはない。
震える腕から力が抜ける。カトレアの意識は途切れた。
175 :
205:2006/11/09(木) 13:46:16 ID:uyJJ/S+U
私が投下を止めるのは飽きたときだけですと宣言しつつ今日はここまでで。
次回こそ完結の予定ですけれども下手するとまた完結させられない恐れが(ry
176 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 14:03:11 ID:l/rwRpd5
,./
_ ! _,._ィ/
'´¬‐、`ヽ |l ,. '',~‐ァ゙´`
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l'、 ,.:':´:::::::::`ヽ 「`ヽ│ l:::l l | /;゙::,'´::::::::::::::`ヽ ,.'!
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ヽ;:::`:::::/ ,. -.. 、| |丿|. / r、 ヽ`┐┌〃´_`ヽ,.. ‐ 、 ゙;::::'´::; '゙
`ヽ:::{ /'´ ̄ヽ| _ !_{ }:| |;;;゙| |.イ f;;;;i i'´ ̄ヽ }:::/´
ヽ;'、 | |`; |'゙冫'´, |;;;゙| |`| ┌─┘ /,:'
`'ー | |:::l」イ / l |/ | | _i ! _ ‐''´
__j 〔_:{ じ 「八 `人 `ー'/
└ァ‐n‐┘フー'^ー{ _cケ´ r iー'n_
fr、}f トr<ャvァ::rニ、「lr‐ャ| |‐< r′
/ト''_)!_7c゙{ ヽ∧j_l:l_|j_|〉,くj_|゙l_{_ソ
/:/  ̄(_ソ ';:::;'
// V
ノ/
/´ フェイト/ステイナイト
( ゚Д゚)y-~~~~~
うお、なんか新しいの来てんな
はあ、魔王?魔王ねえ・・・魔王?
待て、待て待て、「ま・お・う」だとぉっ!
__ / 〇 ヽ / 〇 \ | ̄| | ̄|
_ |_ / | ___ / ( ( ヽ――‐/ ) ) ヽ___ | | | |
_ |_ __| | ) ) ヽ / ( ( | |_| |_|
| /  ̄ ̄ ̄ヽ ( ( ヽ / ) ) / ̄ ̄ ̄ _ _
| / \ U ヽ/ U / |_| |_|
魔王きたよっ!待ってた!GJ!!
おおう、大盛り上がりでございますな。
――でもこのルイズに「真実」を教えたサイトってホントに本物のサイトなんか?という疑いがー(ベタ)
いつのまにやらいっぱいキテター!!
ていうかどっかで似たようなのを見たような・・・・・・・・・・・。
>>169 何を馬鹿な事を。
とても素敵じゃないか。
>>魔王の人
貴方が飽きないと信じてwktkして待ってます。
ところでスクエアって同じ系統3個と別の系統1個でいいんだよな?
魔王きてる〜〜〜〜
マジGJです!
続編がんばってください
スクエアは系統の組み合わせ関係なく
足せる魔法の数が4つってことでは?
どうだっていいんじゃない?
同じ系統を4つとか2系統を2つづつとか
意外な答えにサイトは一瞬戸惑いを見せたが…ここは引く訳にはいかない。
「ち、ちゃんと教えるから…よ、よく聞けよ!」
「わ、わかったから!さ…さ…さ…さっさと教えなさいよ!」
売り言葉に買い言葉…どちらも話を逸らすタイミングを完全に逃してしまっていた。
「普段はお前が寝たのを確認してからだな…その…なんだ…隣で…」
「な!なんですってぇ?!」
不潔なものを見るような、蔑んだ目で睨みつけながらルイズが声を上げた!
「あ、いや…だから…」
「寝ている私の隣でしてたの?アンタ?」
そう言いながらチラリとベッドに目をやり、ルイズはその時の様子を頭の中で想像していた…。
「そっと抜け出して…トイレでしたり…とか」
「アンタ!バカじゃないの?!」
「なんだよ!お前が教えろって言うから言ったんじゃねぇか!」
「そ…そういう…意味じゃ…なくて…」
顔を真っ赤に表面上は怒りを現しながらも…何度も頭で想像を反芻しながらルイズは言った。
「私が隣にいるのに…どうして何もしないのよ!」
「はぁ?」何を言っているんだ?このご主人様は?
「だって手を出したら怒るだろ?オマエ!」
「そんなの当たり前じゃない!」
「意味わかんねぇよ!」
「だ…だから…私は…眠ってるん…でしょ…?」
どうやらこのプライドだけは高いご主人様は、自分に魅力が無いから何もされない…
だから眠っていても手出しされないんだ!…そう解釈したようだった。
サイトは大きな溜息を一つ吐くと…言い切った!
「でもオカズはいつもオマエ!ルイズだ!」
その一言に思わず顔が緩むルイズだったが…ご主人様の精一杯の威厳を保ちながら言う!
「そ、そんな事が許されると思ってんの?!」
「そんなこと百も承知だけど…実を言うとだな…」
サイトのカミングアウトは更に続いた。
「たまには…その…身体を摺り寄せたり…尻を撫でたり…胸を触ったり…」
「え?え?」
「可愛い子が一緒に寝てるんだぞ!そのくらい当たり前じゃねぇか!」
「か、か、か、可愛い?…私が?」
ルイズの頭から湯気が噴出すのが見えるほどに更に顔が真っ赤に染まる。
「何度も言わせんな!」
「魅力が無いから…とかじゃ無かったの?」
「我慢してるだけだ!だから一人でしてたんじゃねぇか!」
その言葉でルイズの頭から不安要素が取り払われる。嫌われてる訳じゃ無かった…。
魅力が無いから…でも無かった。それが今しっかりと確認・理解出来た。
「私の事…考えながら…してたの?」
「そうだよ!悪いかよ?!」
「悪いなんて言って無いじゃない!」
口調こそきつかったが…ルイズの表情からは安堵の様子が見て取れた。
「なぁルイズ…?」
「な、何よ?!」
「今日は様子が変だぞ。町に行った時もそう思ったけど…」
そう切り替えされたルイズは急に落ち着きが無くなり、あたふたと手をバタバタさせた。
「な、何でも無いわよ!」
「突然、性欲処理の話なんてするし…何かあったのか?」
図星を突かれたルイズの反応は実に分り易い。サイトは過去の経験から学んでいた。
「言ってみろ」
「し、知らないわよ!」
サイトはその言葉でピーンと来た!また誰かに何かを吹き込まれな?デルフか?
「今回は誰だ?」
「だ、だ、誰…って…?」
「入れ知恵したヤツだよ!」
そんな問答を何度か繰り返す内にルイズはやっと重い口を開いた…。
「キ…キュルケ…」
「はぁ…キュルケかぁ」
「…と…タバサ…」
「タバサも?」
「と…」
「まだいんのかよ!」
「モンモランシー…」
「みんなじゃねぇか!」
女の子同士で集まって、いったいどんな話をしているんだか…とサイトは少々呆れた。
「不安…だったから…」
「別に、魅力が無いから手を出さない!とか…そういうのとは違うってば!」
「あ…いや…そうじゃなくて…」
なんだ?何をモジモジしてるんだ?それだけの話じゃないのか?
「逆…」
「逆?」
何が逆なんだ?何を言っているんだ?
「わ…私が…し…してたから…」
「は?」
何度もオウム返しに聞き返すサイトに業を煮やしたルイズが声を振り絞って叫んだ!
「サイトが寝た後、私も隣で何度もしてたの!」
顔を真っ赤にして…100m全力疾走後の様に口からはハァハァと荒い息が上がっている!
「それで、俺もしてるか確認したかったのか?」
「そ、そうよ…」
「だって!私だけしてるなんてバカみたいじゃない!」
「お互いに我慢してたって訳か…」
「我慢なんかじゃないわ!私は…そう!ただ節度を保ってただけよ!」
「同じ事じゃねぇか…」
「ち、違うわよ!アンタの節操の無いオナニーとは違うんだから!」
その言葉にさすがにカチンと来たサイトはルイズに言った!
「じゃぁどう違うか見せて貰おうじゃねぇか!」
「へ?」
「さっき『使い魔の性欲まで管理してくれんのか?』って聞いたら…」
「『それも仕方無いわね』って言ってたよなぁ?」
「い、言ったかも…しれないけど…」
「さっきからこんな話をされて、俺…今やりたくて仕方ないんだ…協力してくれよ!」
そう言うとサイトは上着を脱ぎ、ズボンのベルトに手を掛ける…。
「え?え?…」
驚くルイズを尻目に一気にパンツまで脱ぐと…大きくなったモノを見せ付けた。
思わず両手で目を覆うルイズだが、指の隙間からシッカリとそれを見ていた。
「どう違うのか…お前もやって見せてくれよ」
そう言いながらサイトは自分のモノをしごきながらルイズに詰め寄った!
それを見たルイズはまるで魔法にでも掛かったかのように…ベッドに腰を下ろし、
少し息を荒げながら…そっと股間に指を伸ばした。
「言われたから…するわけじゃないんだから!」
腰掛けたルイズの顔の位置と、立っているサイトの股間の高さは…ほぼ同じだった。
ルイズの眼前に近づき…モノをしごき続けるサイト…。それを見ているルイズ。
「た、ただの…使い魔の性欲処理の管理よ!」
「本当は自分がしたいだけなんだろ?」
「ち…違うわよ!やって見せてあげれば…早く処理出来ると思っただけよ!」
言葉とは裏腹に股間の指の動きはスピードを増していく…。
「直接…処理して貰っても…いいんだけどなぁ」
サイトがイタズラっぽく悪魔のように…ルイズの耳元で囁く。
一瞬ルイズの指の動きが止まり…かすかに喉をゴクリと鳴らす音が聞こえた。
無言で了承の意思を示すと…そっと片手をサイトのモノに添える…。
「いつ見ても…お、大きいわね…」
そう言いながら淫らに口を開け…舌を伸ばし…先端を優しく舐め上げる。
股間の指が再び動き始める…その動きに合わせて時折りピクリと身体に緊張が走る。
サイトのモノを唇でしごくように…吸い付くように…口内へと吸引し舌を絡める。
サイトが聞いた…
「『いつ見ても』ってどういう意味だ?」
尋ねてみてもルイズの口は塞がれていて答えない!それ以前に既に夢中になっていて、
周囲の声など…もはや耳に届いていない様だった。
もどかしそうに腰をくねらせながらルイズは…器用に自ら下着を脱いでしまった。
薄い桃色の柔毛は朝露に濡れた水滴の様にキラキラと光り…指はその更に奥へと進む。
口からは唾液交じりの音が…股間からは愛液の湿った音が…淫らな二重奏を奏でていた。
「ルイズ…」
サイトのその言葉に全てを察したルイズが「ちゅぽん!」と言う音と共に口を離し…
ゆっくりとした動作でベッドに横になった。その上にサイトが覆い被さる!
「サイト…」
そっと膝を曲げさせ…それを左右に広げると…そこには既に準備の整った秘部があった。
軽く先端をあてがうと…ヌルリとした感覚と共に吸い込まれる様に飲み込まれる…
一旦引き抜き…次は半分ほど埋没する…少し抵抗感があった。
「ルイズ…いくよ?」
「いちいち言わなくていいから!バカ!」
「じゃ…」
少し引き抜き…今度は一気に奥までねじ込む!途中に抵抗感があったが突き破る様に!
「い、痛い!」
「ご、ごめん!」
慌てて引き抜こうとするサイトに両足を絡め…それを阻止するルイズ。
「いいから…続けなさいよ!」
「でも…」
「構わないって言ってるの!」
「わかったよ…」
ルイズは両手で顔を覆ったまま…どうやら苦痛に顔を歪ませ痛みに耐えているようだ。
「大丈夫か?」
「黙りなさい!バカ!」
何度か繰り返す内に…苦痛の顔が…徐々に光悦の表情に変わっていく。
痛みを押し殺していた声も、いつしか悦びの喘ぎ声に変わっていた。
やがてサイトの下腹部に最終局面を告げる感覚が走る…腰の動きのスピードが上がる。
「きて…」
ルイズが両手を広げてサイトを求める。
身体を重ね密着させ…激しく唇を重ねて舌を絡め合い…呼吸困難の中…射精するサイト!
一時…時間が止まる…やっと離した口からは混ざり合った互いの唾液が長く糸を引いた。
余韻を楽しむよう身体を重ねたまま…耳元に囁くように言葉を発する。
「聞いてもいいか?」
「『どうだった?』とかマヌケな事言ったら殺すわよ!」
「さっき『いつ見ても』って言ったの、どういう意味だ?」
「あ…うぅ…」
バツが悪そうに頬を赤らめるルイズ。
「あのね…『たまに身体を摺り寄せたり…尻を撫でたり…』って言ってたでしょ?」
「あぁ言ったな」 (あえて『胸を触ったり…』の部分は削除なんだな…)
「そうしてたのは…サイトだけじゃ無いって事…」
「あ!?」
「…朝とか…凄くなってるし…」
「いつも触ったりしてたのか?」
「た…たまによ…」
サイトは少し驚いたが…ルイズも健康的な普通の女の子だったわけだ…と安心した。
「なぁ…これからはお互い我慢するのはやめないか?」
「じゃ毎日ね!日課!これ決定!」
「毎日は無理だ!俺…ほら今はシュバリエだから…王宮に泊まる事もあるし…」
ルイズは頬をふくらませて不満の意思表示をした。
「ご…ごめん…」
申し訳なさそうにうなだれるサイトを見てルイズが笑顔に戻って言った。
「嘘よ!大丈夫!安心していいわ!そんな事もあろうかと…」
ルイズは仰向けにサイトを見上げたまま枕の下に手を伸ばすと、あるものを取り出した。
「今日の昼間…買いに行ったモノよ♪」
「こ、こんなモノを買ってたのかぁ!」
その手には『大きくて太い』バイブレーターが握られていた。
「稼動の魔法が掛かっていて…ほら!動くのよ♪」
良く見れば大きさも太さもサイトのモノとほぼ同じだった。わざわざ同じにしたらしい。
「これで問題は解決だわ!」
「いや…問題大有りだ!」
「な…何よ?ダメ?」
「いや…それの話じゃなくて…」
「何よ?ハッキリ言いなさいよ!」
……………
……………
……………
……………
「中で…出しちゃった…」
「あーーーー!」
-完-
駄作にお付き合い有り難うでした!一応終わったです
120秒規制で、ちょっと投下しにくい^^;
(謎の人)
ちょっとイジワルで昨夜は寸止めですた!
荒らす人は嫌いだす。
寸止め神様ありがとう!!
GJでした!
久しぶりに見にきたら大量にキテルー
職人の皆様、GJ!!
足せるのは合わせて4つが限界なのか?
個人ではそれ以上足せないのだろうか
何かそう言うのがいたら面白そうなんだが
使い魔詠唱でペンタゴンって単語なかったっけ
そーいえばノボル神のサイトはヘキサゴンだよな
確かスクウェアが滅多にいない。
ペンタゴンになると伝説・英雄クラス。
ヘキサゴンが姫様と死体のダブルアタックだったような気がする。
前スレ文字オーバー落ちてたのかよ・・・(´A`)
こんな感じのを一度で良いから呼んでみたい。
サイトがルイズに恋愛感情を持たなく(好きになるのはルイズの方)、
本編より自己中的なことが無く
惚れっぽくなく(例:キュルケの誘惑でも(;´∀`)ア、アハハ…な感じで軽く受け流す)、
『キスぐらい良いよな…』なんて行為に対して軽い感じではなく
ガンダールヴの称号以前に元の世界で変身ヒーローでたった独りで悪と闘っていました。
って感じのパロ呼んでみたい。
>>198 読みたいきはするけど、サイトじゃねぇw
>>196 マジレスしていいのかな?
スクウェアが英雄クラスかと
そんな俺は エロ・変態・萌え・DTのスクウェアさ( ´ー`)y-~~
それにロリコンが加われば、伝説のヘキサゴンの降臨ってそんな伝説いやああああああ!!
ロリィで何が悪いのか。女の子に貴賎なし!
魔王が来たら、次は少女の〜かっ!?
>>198 Arcadiaにある奴が近いような…既出だろか。
( ^ω^)なんで荒らしてんの?
<`∀´>ゼロ戦とか佐々木武雄とか英霊なんてキーワードが出てくるからニダ。
( ^ω^)平賀才人はセーフなの?
<`∀´>それをアウトにするとSSが読めなくなるニダ。困るニダ。
( ^ω^)自分の国の小説と掲示板とSSで楽しめないの?
<`∀´>自分の国といってもウリはパンチョッパリだからハングル読めないし、ウリの国に娯楽小説なんて日本のパクリしかないし、そもそも小説を楽しむ文化がないニダ。
( ^ω^)つまりゼロ戦とか英霊が出てくるSSを叩いたのは火病になったから?
<`∀´>当たり前ニダ。ゼロ戦、英霊、靖国神社の文字を見るだけで火病になるニダ。
( ^ω^)おまえかいなくなればスレが安定するから出てってくれ。
<`∀´> ヤダヤダヤダここには真紅とか窓爺とかアロワナがいないんだもん。居心地がいいからずっといるニダ。
( ^ω^)うるせぇ東亜+にかえりやがれオインク野郎。
<`∀´>ファビョ〜ン
>>206 貴様等のような社会の屑vipperはvipに帰れ
探しても無いわけだ。
211 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 19:45:55 ID:6CijXpM8
ものかき死ね
なんだか哀れに見えてきた・・・
でも、オマイのせいで最近261氏のテンション落ちっぱなし?
最近量少ないし、なんか今ひとつな感じだった。
213 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 21:26:45 ID:/qQoX6yD
だからルイズは足コキが1番なんだってば!!
すまん、sage忘れた。
踏んでくれ…出来れば強めに。
それが狙いか。
わろす
>>60 「ん…」
「ふぅっ…」
深夜と言われる時間になっていた。
朝帰りをアンリエッタは認められていたが、流石にいつまでも外で…と言うわけには行かないだろう。
例え着込んでいようとも、服の隙間から入る寒気は冬を感じさせ、外で夜を越せば死んでしまうかも知れない。
それでも二人は街を見下ろせるベンチに座り、噴水の音を聞きながら、延々とその行為を続けていた。
「あ…少し上手くなりましたね…」
「姫様…わかるんですか?」
「ええ…だって…」
唾液で濡れた、薄桃色の唇をなぞった。
「サイトさんで…いっぱいって感じがします…」
「…んっ」
サイトは何度も、唇と唇をふれ合わせた。その一回一回が、深く、長いキス。
例え下手でも、舌を絡めようとすれば絡め返して、唾液を送りこめばコクリと飲み干した。
アンリエッタの懸命な「お返し」に、サイトの方が魅了される。
「…おい…し…」
「まだ…しても?」
「もっと…いいですよ…」
サイトに唇を支配されている事。それがアンリエッタには嬉しかった。
サイトに何もかも捧げたくて、仕方がないのだ。
サイトの片手が、服越しにアンリエッタの胸に触れた。美しい膨らみの形をその手が崩していく。
ガマンできない…
手は、その欲望に応える様にアンリエッタの胸を弄ぶ。
ふいに、突起の部分を布越しに擦ると、アンリエッタの動きが止まった。
「…ふぅっ」
硬さを帯びていくソコを、サイトは何度も弄っていく。
「サ…サイトさん…」
耐えきれず手で押しやり、アンリエッタは距離を離した。
紅くなった頬。
濡れきった唇。
何よりもすぐに反応してしまった胸が、アンリエッタに取っては恥ずかしかった。
服の中ではピンと張ってしまった、その突起をサイトに気づかれている。
「あ…ゴメン」
「もう…」
少し怒った様な表情を見せ、平静に戻ろうとした。しかし、胸の高鳴りと、相手が欲しいという欲望が止まらない。
遠慮がちに呟いた。
「…早く宿を探しましょう…」
「え?」
「私も…その…だんだん我慢できなくなってしまって…早く愛して頂きたいのです…」
「…」
「こ、今宵も存分にお相手して下さいますか?」
「…ええ」
「どうか好きなだけ…よろしくお願いします…」
胸を高鳴らせて、今夜の自分を「お願い」した。
続く?終わり?…悩んでますorz
>>217 ハハハハハ……まだ始ってもいませんぜ旦那。
と言うわけで続きキボンヌ
一話
一通の手紙が届いた。
トリステインの魔法学園、まだ夜も明けない暗闇の中に一匹の梟が訪れた。
少女は窓を開けて梟を部屋中へと入れる。梟は手紙を部屋に落とすと、またすぐに飛び去っていってしまった。
パジャマ姿に三角のナイトキャップを被った青髪の少女は、手紙を拾って開封する。
母国の宮廷より送られてきた密書を封筒から取り出し一通り読む。
手にした密書をランプの火で燃やし、着替えをはじめる。
着替えが終わると、少し残っている寝ぐせを気にも留めず、壁に立てかけてある自分の背丈よりも大きい杖を手にして、窓から飛び降りた。
己の使い魔、風竜のシルフィードが落下してくる主人を受け止める。
使い魔に命令を下すと、使い魔はキュイっと一鳴きして目的地へと飛んでいった。
宮廷に到着したのは正午を回っていた。中庭に降り立つと、すぐに王の間へと通された。
いままで数多くの仕事をこなしてきたが、それは全て手紙でのやり取りであった。
王の間に通されるのは久しぶりである。
「待っていたぞ、シャルロット」
久しぶりに会う姪御に、ジョセフは笑顔で言った。しかしタバサは無言のまま片膝をつき、次の言葉を待つ。
両親の仇であるジョセフに対する怒りを内に秘めて。
「早速だが、近頃、国の外れの洞窟に亜獣が現れたらしくてな、近辺の住人が苦情をいってきおる。それを退治してくればよいだけなのだが」
わざわざ直接命令することではないのでは?と不審に思った。
「新種の亜獣かもしれんのでな、一匹捕獲して参れ。他は全て殺してかまわん」
なるほど、とタバサは思った。
新種の生物となると、どんな毒を持っているかもわからない。全て退治するだけならば簡単だが、捕獲となると難易度は格段に変わる。
成功すればそれまで、失敗すればそれを理由に自分を処分できる。今までにもこの程度の難題は数多くあった。
その全てを、タバサはこなしてきたのだ。自分と母を守るために。
洞窟は暗闇だった。松明に火を灯し、ゆっくりと中へ進む。ディテクトマジックを使い、安全を確かめる。
数十Mほど進むと、少し広い空洞に出た。その時頭上から何かが降ってくる。
タバサはすぐにそれを察知し、風の固定魔法で止める。
空中に固定されたそれは、長さ20cm、太さ5cmほどのワームだった。
こんなワームは見たこと無い。これが新種の亜獣なのだろうと判断し、タバサは持ってきた魔法袋にそのワームを入れる。
すると、更に上から右から左から、大量のワームが一斉にタバサに襲い掛かってきた。
指令通り一匹捕らえてしまえば残りは用無しである、風の刃の魔法で迎撃する。
刃がワームを切り裂いた。しかし、そのまま落ちるかと思われたワームは、まるで風船が割れるように破裂した。
ワームの体液がタバサに降りかかる。いきなりのことだったので、風での防御が間に合わず、浴びてしまった。
「くっ……!」
無色透明だが妙な粘りがあるその液体を、タバサは苛立たそうに拭う。特に体に異変はないが、毒性を持っているとしたらまずい。
タバサは風と水をあわせ、ワームを凍らせることにした。洞窟内に吹雪きが起こり、ワームが凍り付いてゆく。
周りにいるワームは全て氷付けとなった。更に風の刃を使い、粉々に切り裂く。
こうして亜獣退治は終わった。
宮廷に戻ると、入り口の門兵に、捉えた亜獣だけ渡して帰るように言われた。報告は明日聞くそうだ。
密書には緊急と書いてあったので、学園に休暇届を出していない。
なるべく早く帰りたかったが、命令には従わねばならないので、実家の屋敷に帰ることにした。
「おお!お嬢様、いかが為さったのですか」
屋敷に着くと、執事のペルスランが迎えてくれた。
「指令、明日また宮廷に」
と、短く答えると、納得したような悲しい表情をした。
「お疲れでしょう、ごゆっくりお休みくだされ」
その夜、タバサは自室のベッドで体が熱くなるのを感じた。
桃色に頬を染め、鼓動がだんだんと早くなる。
そっと、パジャマ越しに右の乳房に触れる。まったく膨らみのないパジャマの中心に小さな突起が浮かんだ。
その突起を指の腹で擦ると、突起は大きさを増して硬くなった。
右の乳首が硬くなったので、次は左の突起にも指を這わせて同じ目にあわせる。
「ふっ…ぅ……っん」
せつなさの混ざった吐息がタバサの口から漏れる。乳首の先っぽがピリピリして、指で刺激を与えるたびに、何かが胸にこみ上げてくる。
学園でキュルケや他の女子たちとの会話で、こういった行為は知っていたし、実は自分で慰めたことも何度かある。
けれど、ここまで敏感に感じてしまうのは今回が初めてであった。
タバサは、ベッドに横向きに寝ながら、パジャマのズボンの中にゆっくりと手を進める。
下着の上から手を触れると、はっきりと分かるくらい布が濡れていた。
タバサは下着の布を指で割れ目の中へ押し込む。そうしたまま、布の上から肥大したクリトリスに触った。
「――――――ひっ!」
前に触っときは、刺激が強すぎたので直には触らない。しかし今日はそれでも刺激が強すぎた。
暗い部屋の中に響いた己の声に、タバサ自身が驚いた。
こんな声を上げてしまうなんて……。
空いている方の手で口を押さえながら、それでも行為はやめない。緩急をつけながらクリトリスを刺激し続ける。
「むっ……あぁ……んむっ……」
部屋の中には、タバサの声と、クチュクチュといった卑猥な音が響く。
徐々にクリトリスの刺激を強めていき、一際高い声を上げそうになったその時。
窓から、またしても梟が飛び込んできた。
タバサはベッドから跳ね起き、梟の方へ向かった。梟は手紙を落としてすぐに飛び去って行く。
タバサは顔を真っ赤に染めて、落ちている手紙を拾おうとするが、手についた自分の粘液に気づき更に赤くなる。
粘液をパジャマで拭い、手紙を開封すると、そこにはこう書かれてあった。
『今すぐ宮廷に来るべし』
一話終わり
222 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:02:10 ID:nATbXlMr
保守
223 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:14:22 ID:DWGIIBEm
age
だからタバサはスマタが1番なんだってば!!
もしくは両手で優しくチン〇を包みながら亀頭だけくわえて頬をうすくあかく染めて
上目づかいでこれからどうすればいいの?って(少し困った)感じに眉を八の字にしていれば
良し!!!
俺は言葉責めと足コキと独占欲があればいい。
というか、三つ揃ってたら神。
主に俺にとって。
俺にとってはニーソックスの開発者と最初に足コキを考案した者とノボルが神だな。
書きたいけどお題が無くて困ってる人が来ましたよ
時代はタバサ
今初めて5巻読んだんだが何かデジャビュが・・・昔読んだ気がしてならない。
>>227 タバサで足古希
いつぞや投下した「股間のハイパー兵器をガンダールヴの力で使いこなす才人もの」の続きを投下させてもらいます。
サイト×アンリエッタもの。
Title「きちくおうさいと」
十一レス消費
平賀才人は脅威であった。
恐るべきはその武器『デルフリンガー』
虚無系統のものを除く全ての魔法を無効果にし、
それ自身の強度も切れ味も侮ることのできないマジックアイテムだった。
この武器は全てのメイジに対して、天敵とも言えるものである。
メイジは基本的に肉体戦闘に長けていない。
人類の比率から言うと極少数のものしか持ち得ない魔法という力を高めるために、
肉体を創り上げるための時間を減らすからだ。
武器を用い、敵を倒す行為は、魔法の使えぬ平民のみのすべき事である、
と、考えてむしろそのことを嘲っているものさえいる。
デルフリンガーは、メイジによる最大にして唯一の攻撃手段、魔法を無効果にするのだ。
雨あられと降り注ぐ魔法の中を、物ともせず、長剣を持って、
人間ではありえぬ速度で接近し、突撃してくる人間。
至近距離に来られたら。
密集隊形を取っていた場合、混戦に持ち込まれたら。
憐れメイジは抵抗することすら出来ずに、ただただ虐殺される。
人によると、才人は悪鬼の類に見えたりもするらしい。
メイジにとって、魔法を無効果にする武器を持ち、尚かつそれを完全に使いこなす人間は、
すなわち脅威である。
故に、平賀才人は脅威であった。
と、それはそれとして。
「サイトさまぁッ! サイトさまサイトさまぁぁっ!」
トリスティン魔法学院、ルイズの個室では、アンリエッタ王女があられもない格好で腰を振っていた。
既にアンリエッタの友人であり、部屋の主であるルイズはベッドの上に、
かわいらしいお尻を丸出しにして、討ち死に中であった。
才人は別の意味でも脅威であった。
股間のハイパー兵器にもガンダールヴの素晴らしい力は発露する。
それが才人本人が理解したのは、土くれのフーケを撃退した日の晩餐会の後、
相手はまだ見かけ幼い雪風のタバサであったのが、なんとも外聞の悪いことではあったのだが。
才人は考える。
ルイズを、言い方が悪いかも知れないが、こまして二日も経たずに、新たな厄介がやってきた。
何故だかは才人には思い出せなかったが、トリステインの姫が『ここ』へ来た。
もちろん、表向きにはトリスティン魔法学院に行幸する、ということになっている。
昼もそういう風に行っていた。
が、夜に、このルイズと才人が同居する部屋にやってきた。
ガンダールヴの力でこました後、時折タバサの襲撃に遭いつつも、二人の仲は良好だった。
今までは犬、犬と罵っていたルイズだが、ひとたびガンダールヴのテクニックに翻弄されると、
百八十度ほど付き合い方を転換し、べたべたくっついて離れないようになった。
本日も仲睦まじく――というよりかは、
才人は自分の力以外でルイズに手を出してしまったという負い目があったために、
やや引き気味ではあったが――いちゃいちゃしていたところだった。
アンリエッタ王女が、幼なじみであったルイズを見誤るほどの変わりようだった。
まだ幼いころからも、ルイズは、まあ、言い方を丁寧にすれば『自立心のある子ども』だった。
誰かに甘えることはあれど、決して理性ある甘え方だった。
「ねぇ、さいと……きっ、きききき、きす、して……」
こんな風な台詞を聞けば、アンリエッタでなくとも混乱する。
ある意味、らしいといえばらしいが、状況を一切無視し、声だけ聞くだけで、
ルイズをある程度知っている人物であれば、口をそろえてこう言うだろう。
「あ、この人、ルイズに声が似てるね」と。
例外はルイズをこのようにしてしまった張本人である才人と事情を知っているタバサ。
人物ではないが、一部始終を見ていたデルフリンガーも。
アンリエッタは、以前から教えて貰っていた部屋の位置と、
中から微かに聞こえてくる(と言っても詳しい内容は聞き取ることができなかったが)ルイズの声を聞き、
戸をノックした。
長めに二回、短く三回というルイズにも事前に教えてあったノックの仕方で、
ルイズもそれを聞いていたら、即座にアンリエッタの存在に気付いていただろう。
が、運悪くそのときは才人に甘えていた。
というよりも、半ば押し倒す一歩手前の状況だった。
服を脱いではいないもの、才人の腹の上に跨り、顔を近づけキスをねだる。
そのときのルイズには才人の顔しか見えておらず、また同時に才人の息づかいと心臓音しか聞こえていなかった。
ノックの音など気付くよしもなかった。
アンリエッタは困り果てた。
部屋の位置は何度も確認し、間違っていないことを確信している。
部屋の中から聞こえてくる声もルイズそのもので、否定しようがない。
しかし、部屋の主は出てこない。
何度も何度もノックを繰り返すも反応すらなく、あまり長く廊下にとどまっては第三者に見られることになる。
アンリエッタは確かに声の主をルイズであると特定している。
しかし戸は開かない。
あまり長居はできず、アンリエッタは仕方なく杖を掲げた。
アンロックの魔法。
属性魔法ではなく、基礎中の基礎の魔法だ。
トリスティン魔法学院の寮とあれば、戸にアンロックの魔法に対し一定の耐性を持っているが、
それでもトライアングルのメイジであるアンリエッタであれば、無理をすれば解錠できる。
留め金が緩んでしまうだろうが、それも幼なじみであるルイズは許してくれるだろう、
と思いアンリエッタは鍵の開いた戸を開いた。
そして目撃した。
男と女がベッドの上で。
女が男の腹の上に座り。
ほとんどくっついていると言っても過言ではないほどに顔を近づけ。
キスして云々という睦言を囁いているところを。
「ル……イズ? え? えーっと、申し訳ありません。部屋をまちがえ……」
とりあえず見なかったことにしておこうと、戸を閉めようとした。
が、女は見たことのある桃色の髪の毛をしていた。
やはり声はルイズそのもの。
混乱しつつも、アンリエッタの頭の中では疑惑がもたげていた。
とはいえ、ルイズとは密約を交わしている。
どちらかが殿方と深い関係になるならば、その前にお互いに知らせよう、と。
もちろん、ルイズはそのようなことを覚えてすらいず、アンリエッタも同じようなものであったが、
その密約を、ルイズが破るわけがない、と思っていた。
というより、思いこもうとしていた。
「あ、あーっ、ちょ、ちょっと待ってください」
才人は慌てた。
突然、鍵のしめてある戸を開けて入ってきた人。
あまり見られてはいけない光景。
誤解ではないのだが、誤解ということにしないと……
色々身の危険を感じた才人はルイズを優しくはねのけ戸を開け、
外にいた人を無理矢理部屋に引きずり込み、土下座をした。
「い、今見たことは、ご、誤解なんですっ!
お、俺の目にゴミが入って、ルイズは、あの、その……」
ルイズの視線をいたく感じながらも、才人は土下座した。
涙と鼻水まで垂らしながら土下座をした。
ただでさえ、タバサに「お兄ちゃん」と呼ばせていることを知られ、
才人は『ロリコン変態野郎』という素晴らしいあだ名をつけられている。
これ以上状況が悪くなることに過剰に反応したのだ。
むしろ返ってやましいことをしていたのを明らかにしていた。
とはいえ、才人も本当にこの苦しい言い訳が通じるとも思っておらず、
ただ情に訴えて、内密にしてもらいたかったのだ。
アンリエッタも、いくら世間知らずとはいえその程度のことは察することができた。
が、今は状況が状況、自分の姿がバレればそれはそれで大きな騒ぎになりかねない。
どうしたものかしら、とアンリエッタが思いあぐねていたときだった。
「サイト、そんなに私と一緒になるのが嫌なの?」
「ば、ばっか、ちげぇよ! お、俺……いや、お前が変な噂流されたら困るだろう?」
本当のところは才人が困るのだが、間違ってはいない。
「ううん、私、気にしないわ、サイト。周りがどんなことを言ったって、私はあなたのものよ」
土下座している才人へしなだれかかるようにするルイズ。
才人は正直迷惑に感じてしまっていたが、それを口に出せずにいた。
人目があるにかかわらず、ルイズは再び才人に甘い口づけを……。
「ルイズ! ルイズ・フランソワーズ!」
アンリエッタがルイズの存在を完全に認知した。
目の前の女の子は、確かに、アンリエッタには信じられなかったが、幼き頃にともに遊んだ友だった。
そして今も最も信頼のできる人物であった。
「……誰?」
今はアンリエッタは頭巾を被っていた。
頭巾ごしでは、その正体をわかってくれなかったことを寂しく思いつつ、
しかし、頭巾越しでもその正体がわからないくらいあわなくなって久しい時間を感じて、
アンリエッタは頭巾を外した。
「これで……わかったでしょうか? ルイズ・フランソワーズ」
肩まで伸びた髪、薄いブルーの瞳、鼻の高い気品のある顔立ちが頭巾の中から姿を現した。
「ねぇねぇサイトぉ〜、なんで私と目を合わせてくれないの? ねぇ、サイトぉ〜」
「……」
しかし、いかな友情とて、恋には勝てなかったのである。
ともあれ、アンリエッタはルイズにその正体を明かし、ここへ来た理由を述べた。
その最中、ルイズは才人に常にべたべたしていたが、確かに聞いており、任務の確約もさせた。
「サイトと一緒にアルビオンに旅しに行くのね、私嬉しい!」
などと言っていることが少々アンリエッタは気になったが、
それでもルイズ以上に信頼できる相手がいない現状だった。
こめかみがひくひくしていたが、ルイズの恋人……平民で使い魔というあまり出自がよろしくない人ではあったが、
しかし、自らも同じようなかなわぬ恋をしていることもあり、親友の恋を、暖かく……
否、生暖かく見つめよう、と。
確かに才人はあまり見た目はよろしくなかったが、
土くれのフーケを捕縛した最大の功労者として
――というか実際はタバサのシルフィードと才人以外誰も役に立っていなかったのだが――
実力は確かに存在していることをアンリエッタは事前の報告で知っていた。
涙を流しながら土下座する才人を見て、少し心が揺らいだが、しかし、
ルイズのことを第一に考えていることは間違いない、と信じていた。
実際のところ、たいしてそういうわけではなかったのだが、
まだ会って間もないアンリエッタがそれを見抜けることはできなかった。
ともあれそのような思考の末の結果は、全く無駄なものとなる。
全てはアンリエッタが才人に対し、手に接吻することを許可したことがきっかけで。
異世界人の才人には儀礼がわからなかった。
手を差し出して、キスをしていい、と言われたら、つい唇にキスしてしまった。
アンリエッタはあまりのことに動揺して倒れてしまったが、
それを見下ろしていたのは左手の甲が光った男だった。
アンリエッタが再び気が付いたとき、手足が自由にならないことに気付くのに数秒要した。
服が一部はぎ取られているのに更に数秒、
あのルイズの恋人にして使い魔に体を嬲られているのに更に数秒、
同時に猿ぐつわをつけられていることも、
嬲られていることに気付いたときに悲鳴をあげられないことで気が付いた。
下半身丸出しで討ち死にをしているルイズが横で寝ているのに気付くのは、
もうしばらくの時を要した。
「なっ、な、何をしているのです!?」
懸命にアンリエッタは声を出そうとした。
が、やはり猿ぐつわをつけられていたために、実際にはこのような声しか出なかった。
「んっ、ん、んぐ、むんぐうぐう!!」
当然、才人にはそれがどういう意味なのかわからなかったし、
わかったところでどうする気もなかった。
才人は、アンリエッタのぴんと立った胸の頭頂を舐め続けた。
「んんんっ!」
アンリエッタはただひたすら驚愕した。
裸に剥かれて体を嬲られていることに対してではない。
むしろ、そのことは彼女の想像力を遙かに超越した現実であったため、
未だに現実感のない、夢のようなものに感じられた。
今、アンリエッタを戦かせたのは、
胸を舐められるという極めて屈辱的な行為によってもたらせる快楽だった。
彼女も王女とはいえ女であるし、その前に人間である。
思い人の名を呟きながら、自らを慰めた経験は一度ならずあった。
今回嬲られているのは胸の頭頂。
あまり知りもしない男に舐められても、それが例え夢の中だったとしても、
おぞましいとしか感じないはずだった。
しかし、今はそれ以外の何かをはっきりかんじとっている。
「んんっ、ふうッ!」
猿ぐつわをかみしめる歯の力が、一瞬抜ける。
認めたくなかった、認められなかった。
ただでさえ自慰行為にも自己嫌悪という感情がつきまとうのに、
友人の使い魔に舐められるという、極めて怖気がふるうべき行為に対して、
嫌悪感を一時的に忘れてしまうことを。
「感じてるんスか?」
才人は残酷な問いをした。
自ら既に答えのわかっている質問を、敢えてぶつける。
もし声をかけられなかったら、アンリエッタは嫌悪感に流されながらも、
自分の体が反応していることを素直に認めていただろう。
しかし、まだ意識がはっきりしている段階で、
そのいじらしい問いをされれば、嫌でも意識を持ってしまった。
声にならぬうめきを上げて、アンリエッタは現在最も自由がきく首を、乱雑に横に振った。
「ふーん」
才人は小馬鹿にしたような声を発し、アンリエッタを見下ろした。
冷徹な瞳に見つめられ、アンリエッタは少なからず心が揺れた。
アンリエッタは、トリステインの王女である。
温室育ちもいいところで、誰からも愛されており、
今の才人のような視線に晒されたことはただの一度もなかった。
いくらアンリエッタでもその視線に好意ではないものが含まれているのを感じ取れれていたものの、
それが何故自分にむけられていたのかは理解できなかった。
混乱している間にも才人の愛撫がアンリエッタに悦楽をもたらし、思考を押し流していく。
ひょっとしたら、才人は自分よりも偉い立場にいる人ではないか、とふとアンリエッタは思い浮かんだ。
繰り返すがアンリエッタはトリステインの王女である。
身分が上という存在は彼女の両親以外いない。
勿論負うべき責任や、こうでなくてはならない、という取り決めに雁字搦めになっているものの、
このような態度で面と向かわれることはなかった。
平時であれば、そのようなことをほんの少しでも考えるはずがなかったが、今は平時ではない。
通常の思考能力がほとんどないと言っても過言ではない状況で、
アンリエッタは変な落ちどころを見つけてしまった。
才人はそんなアンリエッタの葛藤も知らず、ただ目の前にある突起を指の先端で摘んで遊んでいた。
アンリエッタは猿ぐつわの隙間から、くぐもった声を出す。
羽の先端で擦られているような愛撫に、思わず涙を浮かべた。
人に体を弄ばれる悲しさからか、それともただ悦楽に酔った結果なのかはアンリエッタ自身にもわからない。
ただわかることは、才人が自分を圧倒しているということだけ。
抵抗する意思は消え去っていた。
まな板の上の鯉、ということわざが少なくともトリステインにはないのだが、
アンリエッタの心境はまさにそれだった。
もはや自分の命運を握っているのは自分ではなく、才人。
苛烈なことをされるのか、それより少しはましなことをされるのか、
それを決めるのは自分の胸を弄んでいる男ということを、アンリエッタは自覚していた。
「んんっ!」
才人は胸を弄るのをやめた。
乳首を弄くり倒していた舌が、ゆっくりと頭とは反対方向へと張っていく。
胸の丘を越え、上腹を通過する。
「んっ!」
なだらかなカーブを描き蛇行していく舌は、とあるくぼみに落ちた。
アンリエッタの臍を、バスケットボールのゴールの輪に回るボールのように、
ぐるぐると円周を舐めて、同じくバスケットボールのようにすとんと落とした。
ただの臍だ。
性感帯でも何でもない。
しかしアンリエッタは深い快楽を感じていた。
臍は腹に直通している。
そこを抉られたことは、はらわたを舌によって犯されたことを連想された。
アンリエッタは精神を汚された思いをし、怖気に身を震わせる。
しかし、同時にそのことを心地よいと感じてしまっていた面もあった。
ふとアンリエッタは唐突に臍が汚れていないか気になった。
臍は垢が溜まりやすく、臍のゴマと呼ばれる塊が出来やすい。
身綺麗にしているアンリエッタといえど、そこにそれが残っていないとは言い切れない。
首を上げて才人を見ると、才人はそれに気付いて視線を上げた。
結果、くすりと笑っただけだった。
それが一体どういう意味を示しているのか。
不潔であるという意味の笑みだったのか、それともただ笑っただけなのか。
前者であれば恥ずかしがらねばならないが、恥ずかしがって、実は後者であったならみっともない。
大抵こういうときはネガティブに考えがちで、アンリエッタは顔を赤らめた。
しかし、そのような思考をできるのが贅沢なことであったと、
次の瞬間アンリエッタは思い知った。
才人の舌は臍を嬲り続けたあと、再び進軍を開始した。
段々と進んでいく先に、何があるのか、アンリエッタは瞬時に思い浮かべた。
そこは絶対死守の場所。
今まで、ただ一人の思い人にさえ触らせたことのない禁忌の地。
それに触れられたら、とアンリエッタは考えた。
実際には、アンリエッタが気を失っているときに、才人はそこを嬲っていたのだが、
それに気付くよしもなく。
才人の舌が下着の上からその部分をなで上げた。
爆発的な勢いでこみ上げてくる羞恥心と快楽。
どちらもアンリエッタのほんの少ししか残っていない理性を奪い去っていく。
脳は完全に混乱を引き起こし、あらゆる方面からあらゆる情報がやってくるためにパンク寸前になっていった
才人の舌が下着越しに押す。
冷たい感触を受けた。
水分を吸収する生地が、その限界を突破し、液体を漏らす音がアンリエッタの耳に響く。
「んんんんっ」
アンリエッタは激しく頭を振った。
脳は全ての情報を受け付けるのを破棄し、ただ一つの事実を検討しはじめる。
感じていた。
それはとうの前からわかっていた結論だった。
しかし、度合いというものがあった。
今までの自慰でさえも、アンリエッタは絶頂というものとはほど遠いところまでしかいっていない。
今感じている悦楽の量は、初めての領域であった。
アンリエッタにしてはこれがどこまで続くのか。
できうることならば今すぐやめてほしかったのだが、才人はそれを越えたことを行った。
指で愛液によって濡れそぼった下着のボトムを掴み、隙間から直接舐め上げたのだ。
アンリエッタはコレまで感じた物の最上の更に上の快楽を感じていた。
まるで頭でブリッジしているような感じに体を歪め、全身を小刻みに震わせている。
しかもこれで終わりではないのだ。
始まってさえいないとも言える。
才人は更にアンリエッタを追いつめる。
彼女の秘部を舌で弄ぶ。
それだけでの脳内が何度も何度も白くなっているのに、まだ表面しか触られていないのだ。
舌が彼女の体内に始めて入り込んだとき、アンリエッタは初めての絶頂を経験した。
舌が彼女の陰核の包皮を剥き、触れたとき、アンリエッタは二度目の絶頂を経験した。
それでも尚、始まってすらいない。
もはや正常な思考能力はゼロにさせられ、アンリエッタは霞みがかった視界で
才人が小さなナイフを持っているのを見た。
視線がこちらに向いたことに気が付いた才人は、にやりと笑う。
アンリエッタは腰元がすっきりしたような気がした。
才人はアンリエッタの下着の端を切ったのだ。
無論、アンリエッタの白い柔肌には一ミリたりとも傷つけられていない。
才人はアンリエッタの秘部に人差し指をさしいれた。
これもまたアンリエッタにとって初めての経験だった。
自慰のときも、指をいれるという行為は今まで一度たりとも行っていない。
初めての異物感と、それのもたらす悦楽に身をよじるだけしかできなかった。
また同時に、アンリエッタは、誠に勘違い甚だしいことではあったが、
男根を挿入された、と思っていた。
実際には指しか入っていないのではあるが、その指が初めての異物であり、
何が入っているのかは自分の目で確かめるのではなく、ただその部分のみで感じるしかなかったからだ。
アンリエッタが男根の実物を見たことはなく、男根ではありえない動きをするそれを
「そういうものなのだ」と勘違いしていた。
かといって純潔を失ったこと(それもまた勘違いなのだが)に悲しむ暇もない。
アンリエッタが男根だと思いこんでいるものは、今も尚アンリエッタを責め立てていた。
膣内を縦横無尽に動き回り、波状に敏感なところをついていく。
才人は体を折り曲げて、アンリエッタに覆い被さっていった。
「気持ちいいでしょう?」
囁くような小さな声だった。
しかし、それはアンリエッタの脳にすうっと浸透する声だった。
アンリエッタはもはや思考の末に出した判断ではなく、反射で首を縦に振った。
「もっと、気持ちよくなりたいっスか?」
アンリエッタはまたしても首を縦に振った。
もはや何も考えることはできていなかった。
才人はその頷きを了承と受け取り、そのままの体勢で指を一本から二本に増やした。
その二本の指はもちろんアンリエッタを更に悶えさせたが、それ以外にももっと別の意味も持っていた。
処女膜の拡張。
才人のガンダールヴの力にそれを行うテクニックがあった。
処女膜の真ん中に開いている穴に指を差し込み、巧みにマッサージを繰り返すことで拡張することができる。
処女膜自体は柔らかい肉でできているために、時間をかけて行えば、
初めての性交時にも破瓜の血を流さずに交合ができるようになる。
ガンダールヴの力が発現した才人の十八番だった。
もちろん、それに気が付くアンリエッタではない。
自らの秘部が才人を受け入れるように開発されていることも知らず、
呑気と言えば呑気に快楽にあえいでいた。
才人はちょうどいい頃合いを見て、指を抜いた。
じっとりと濡れたそれをぬぐおうともせず、アンリエッタの猿ぐつわをほどいた。
「……」
アンリエッタは荒い息をつき、何も言葉を発さない。
うつろな目で才人を見つめているだけ。
「これからアンリエッタ姫の処女を貰います」
才人はやや抑揚のかけた声で言った。
それもそのはず、現在の才人は半分ほどはガンダールヴの力によって突き動かされているのだ。
全く才人の意思が絡んではいないとは言い切れないが、それでも彼の意思外が彼の体を動かしていた。
アンリエッタは静かに目をつぶり、才人に飛びついた。
状況と格好さえ無視すれば、恋人同士に見えるほど優しく甘い抱擁を交わし、
才人はアンリエッタを押し倒した。
「えっ、あっ、ちょ、ちょっ……」
アンリエッタはすぐさま狼狽した。
体の中に入り込んでくる異物感は、先ほどまでの比ではない。
一体何を挿入されたのか、と上に乗っている才人の押しのけ見てみると男根。
さっきまでいれられていたのは一体何だったのか、と思案をめぐらそうとも、
才人はそれを許さなかった。
才人の男根を吸い付くように締め付けるアンリエッタの秘部から、蜜が止めどなく溢れる。
挿入するたびに押し出される愛液が伝ってベッドを汚す。
「あっ、いっ」
自分で押しのけた才人の体を強く抱きしめた。
今すぐにでも逃げ出したくなるような快楽に耐えるために、才人の首の骨を折る勢いで締め付ける。
快楽の新記録を次々と塗り替えられて、まさに極地にたどり着こうとしていた。
ふとアンリエッタは考えた。
もはやアンリエッタは思考能力を失っていたが、
全ての心が諦観を覚えたときに、ほんの少しだけそれを取り戻していた。
それはある意味、絶対逃げられない運命が訪れたときにできた空白のようなもので、
呆然と、文字通り処女地を蹂躙している男の名前を思い出そうとした。
ルイズが言っていた言葉を思い出した。
「さいと……さまぁ……」
様付けにするのは生まれのせいか。
ただ一言その台詞を呟いた瞬間、アンリエッタは全てのしがらみから解き放たれたような気がした。
初恋の相手ウェールズ皇太子。
今アルビオンで懸命に戦っているのだろう。
しかし、星空を見上げると浮かびあがり、キラーンと歯を光らせるシルエットしか思い浮かばない。
ゲルマニアの王子。
先日会って、アルビオン貴族派の来たる侵略を防ぐために婚約をした相手。
しかし、このまま才人でもいいのでは? という思いが、何の根拠も無しに思いついた。
トリステイン。
とりわけマザリーニ枢機卿。
黒マントと杖という組み合わせがあるせいか、
「どーこからきたのか」というBGMとともに、「ふーはーはーはーはー」とダンディな笑い声で
飛び立つ姿しか思い浮かばない。
「さいとさま、さいとさまぁっ!」
痛みはない。
初めての時には痛みがあると知っていたのに、全く無かった。
ただ脳を溶かすような快楽があるだけ。
何度も何度も才人の名を呼び続け、吼える。
「うんっ、あっ、さいとさまぁっ、お、おしたいしてますぅ」
ただただ性交によってもたらされる快楽に悶え、一種のはけ口として言葉を発する。
確かにアンリエッタには、もうすでに才人しか見えなくなっていた。
才人が深く腰を突きいれる度にアンリエッタの頭の中が白くなる。
アンリエッタはもはや諸手を挙げて降参をしていた。
けれど才人は許さない。
股間のハイパー兵器でアンリエッタを更に責め立てる。
「出すぞ、出す、ぞっ!」
才人が言う。
「来て、来てくださいサイトさまっ! アンの中にきてぇぇっ!」
アンリエッタが答えた。
才人はアンリエッタの最奥に突撃進軍し、第一波攻撃を開始した。
アンリエッタが獣じみた声をあげ、絶頂を経験する。
子宮がみるみるうちに精液に満たされ、すぐに溢れ、膣口からあふれ出た。
「……さあ、ようやく一発だ」
アンリエッタは、才人の呟きに、ただ涎を垂らして喜んでいた。
「……あれ?」
才人は我に返った。
ガンダールヴの力に突き動かされ、半ば無意識下の状態から完全に有意識下の状態に戻ったのだ。
「おおぅっ!」
気が付けば腰の上で、トリステインのお姫様が腰を振っている現実に驚く。
しかし、じわじわとこれまでの経緯を思い出していく。
才人が色事に関してガンダールヴの力を使うと、いつもこうだったので、あまり驚かない。
ただただ、またよからぬ力を使い女性をたぶらかし、
今度はよりにもよってどうやら偉い人をこましてしまったことに、頭を抱えていた。
「……」
とはいえ、才人の思考はすぐに切り替わった。
終わったことをくよくよ考えるよりも、今のことを考えようとしたのだ。
「さいとさまぁ、さいとさまぁ」
いやはや、なんちゅうか、流石伝説の力……才人は思った。
あの貞淑そうで大人しそうで、潔癖そうなお姫様が、淫婦のような振る舞いをしている。
否、もはや淫婦そのものになっている。
少々現実離れしている、といった光景だったが、確かに局部に感じる感覚は現実の物。
思えば才人が抱いたことのある女性はタバサとルイズだけ。
ルイズは女性として起伏が少なすぎる……タバサに至ってはもはや絶壁と同じ。
アンリエッタは人並みよりかは優れた肉体を持っていた。
アンリエッタの体をとにかく楽しもう。
そう思って才人がアンリエッタの胸に手をのばしたそのときだった。
「お兄ちゃん……」
氷よりも冷たい声がした。
それもそのはず、声の発した相手は雪風だ。
才人以外には、なんの感情の起伏を見せない声しか出さない人物だが、
やはりプラスだけではなくマイナス方向の声も出せた。
油をさしていない鉄扉のようなきしんだ音を立てて、才人は振り返る。
そこには、顔面が歪んで倒れているギーシュと、杖をまっすぐかざしている雪風のタバサの姿か。
「た、た、たばさっ!?」
「何してるの?」
「な、なにって……えと、その、だな」
「また新しい女を作ったの?」
最初の一声とはまた別に、平坦な声だった。
表情も全くなく、目も鋭くない。
「おちつけ! おちつけよ、タバサッ!」
「お兄ちゃん、許せない」
杖の先に魔力が集中する。
その夜、ルイズの部屋は吹き飛んだのだった。
尚、処女を失ってしまったためにゲルマニアとの同盟は白紙にされ、
アルビオンのウェールズ皇太子も、貴族派に敗れ死亡。
アンリエッタは王女に即位し、
トリステインたった一国でアルビオンと戦争を起こさなければならなくなったのだが
その混乱に常時、アンリエッタが才人と婚約。
もちろん、平民と王族とは身分が違う。
アルビオンとの戦争で才人はこき使われ、何度も何度も死にそうな目に遭いつつも
ガンダールヴの力でもって戦場を駆け抜け、単身敵戦艦に乗り込み制圧。
その他幾多の戦功を上げまくり、有力貴族の一つに名を連ね、
更に更に英雄扱いされ、戦争終結の末に遂にアンリエッタと結婚。
愛人を多く持ちながらも、周囲に流されまくり、ついには世界統一を目指す道を進むのだが……。
それはまた別のお話。
以上です。
このスレに始祖ブリミルの祝福がありますように。
ところで気が付いたんだが、タバサをアルファベット表記するとTABASA
Aを取り除くとTBS……つまり、シャルロット様はTBSのうわなにをするやめろqあwせdrftgyふじこ
これは実に鬼畜なGJですね。
ふとした思いつきでデルフのお話を書いてみました。
1.5人称というか語りかける感じを意識したつもりだったんだけど、これがなかなか大変で。
却って読みづらくなってる部分もあるかもしれないけど、そこは適当に補完してくださいませ。
タイトルは「遠く六千年の彼女」。
ちょうど6マイルと六千年が数字的に合ってたんで。
萌えなしエロなし、脳内設定満載ですが、よろしければどぞ。
あの日以来、何百万と繰り返した夜明け前。
瑠璃色の空にふと目が覚め、デルフリンガーは昔の夢を見ていたことを知る。
ブリミルとその使い魔たちと過ごした、あの日々……。
「なぁブリミルよぅ、あいつ、あの剣士の嬢ちゃんな。ありゃ間違いなくお前さんに惚れてるんだぜ?」
長い旅をともにしたブリミルに対し、呟く。
山の中で倒れていた彼と出会って数年。
故郷を探す旅に出ることになったので、自分が護衛として旅の供を買って出た。
といってもブリミル自身は『異世界』から来たと言い張ってはいたが。
その異世界とやらにはエルフも妖魔の類もいないらしい。俺にはピンとこねぇんだが。
体力にも技にもそれなりに自信があったし、何より世界を見て回りたかった。
別れを憂う家族はとっくにいなくなっていたし、村に名残を惜しむ者もない、はずだった。
幼馴染の、後にガンダールヴと呼ばれることになるあの娘が追いかけて来たのには驚いたが。
まぁでも、彼女は自分を追いかけてきたわけじゃあなかった。
「しかしだな、私は帰るべき場所を探しさすらう身、どうしろというのだね」
「好きにするがいいさ」俺は答える。
村を出たときはまだ細くて頼りない少女だったあいつは、少なくとも見た目だけなら
もう立派な女になっていた。俺たちが旅立ってからは剣の修行もしていたらしい。
女ってのは二年やそこらでも十分変わるものなんだねえ。しかしどうやって探したんだか。
「そうは言ってもな……」
「俺には難しいこたぁわかんね。だがな、お前さんが異世界とやらに帰るにしても、
あいつを連れて行ったっていいし、子を残してったっていいんじゃないか」
「だがな……」
「あいつだってバカじゃない。頭ン中ではちゃんと考えてるさ。
いや、たとえ今は考えてなくても、そのときが来たら考えられるさ」
「ふぅむ……」
そう言うとブリミルはまた考え込んでしまった。ったく、どうもこうもないぜ。これだから朴念仁は困る。
まあでも実際、こいつが最初に村に来たときは驚いた。
珍しい真っ黒な髪で、やせっぽちで筋肉もろくに付いてねぇ、
おまけに目が悪いときてりゃ、まぁよくも今まで生きてこれたもんだと思ったくらいだ。
よくわからん知識があって、不作続きだった村の畑を一年で様変わりさせちまった時は正直たまげたが。
そのあと、なんやかんやでエルフやら幻獣やらの魔法とは少し違う、
あの不思議な力が使えるようになって、忘れていた記憶も取り戻したらしい。
人間にも魔法みたいなんが使えるってことには正直驚いたが、
ブリミルは普通じゃねーし、まぁそういうこともあるのかも、って思ったな。
そんなこんなで旅は続く。
お供もいつの間にか増えていた。俺と、あいつと、他に二人の娘。
竜の眷属に育てられた嬢ちゃんと、青い髪した学者気取りの嬢ちゃんの二人だ。
あいつは剣が使えたからまだよかったが、魔法を使いすぎるととたんに役立たずになるブリミルと
女二人を抱えていては旅もつらいというもの。食料の調達にも苦労が増えた。
幻獣や妖魔、凶暴な動物たちにエルフ。危険はいっぱいだった。
ある時、いかつい神殿みたいな遺跡に着いた。
ブリミルは何かを直観していたようだったが、俺にはよくわからねぇ。
しばらくこの遺跡を探索しようと言い出したときも、まあ酔狂なこって、と思ったもんだ。
どうも調べてみると、そこはエルフの使っていた遺跡のようだ。
いくつものレリーフがあった。
「なあ、これ、どう思う?」とブリミル。
「あん? 文字か? 俺には読めんぞ?」
「そうか、文字に見えるか……」
ブリミルは何か考えている風だった。そう、文字に関してこいつはかなり執着するんだ。
俺なんかは字が読めなくても話ができりゃそれでいいじゃねえかと思うんだが、
ブリミルはそれは違うといった。んで、あの難しい話だ。情報がどうとか、学問がどうとか。
「あでも、こりゃエルフの文字じゃねえな。連中の文字はもっとこう、のたくった感じだったろう」
「そうだな……ふむ……」
この時、ブリミルはこの世界の根幹にかかわる真実とやらを発見していたらしい。
で、まあ平たく言えばその遺跡は何やら魔法の仕掛けが施してあった。
その仕掛けとやらは、また後になってから動いたわけだ。
「おい、起きてくれ。はやく」
「んぁ? どうした? 朝っぱらからそんなに慌てて」
「いいから来てくれ」
「ふあぁ〜。いま行く」
その日も交代制で入り口の番をしていた。夜の間の担当は俺で、ブリミルが起きてきたから
役目は終わり。面倒なのでそのままうとうとしていたが、それを無理に起こされた。
遺跡の一番奥、三人の娘が寝所にしているそこで、俺は異様な光景を目にした。
娘たちが宙に浮き、それぞれ左手、右手、そして額に不思議な模様が光っていた。
「おいブリミル、何があったんだ?」
「分からない。様子を見にきたらこうなっていた。だがあれを見てくれ」
そう言ってブリミルはさらに奥を指差した。
「あそこは壁だったはずだ。扉があるようにも見えたが開ける方法はなくて、
模様だろうということにしておいたよな。だが開いた。行ってみよう」
「おいおい、これを放っておくわけにゃいかねぇだろ」
「大丈夫、だと思う。近づくことすらできん」
それは事実だった。大体腕一本分くらいの距離から先にまったく進めない。
どうもブリミルはすでにいろいろと調べていたらしい。
あんな提案をするくらいだから、要するに何もわからなかったということだな。
「なら、行ってみるか」
中に入るとしばらく長い通路が続いていた。よくもまあこんなに深くまで掘ろうって気になるもんだ。
通路の途中で、一本の剣を見つけた。長剣と大剣の中間ぐらいの大きさをしている。
柄の長さと持った感じからは片手で持つもののように思われる。予想外に軽い。
「お、こりゃ軽い。エルフか何かの魔法がかかってるんじゃないか?」
「そのようだな。ふむ、こいつは魔法が吸収できるようだ。ほら」
そう言うとブリミルはなんだか簡単な魔法を使った。いまこの通路を照らしているのと同じものらしい。
魔法が剣に触れると刀身が光りだし、しばらくして消えた。確かに吸収したようだ。
「へぇ、こいつぁいいや。しかし、なんでこんなとこに?」
「分からない。この場所を護る守護者みたいなものじゃないか?」
「かもな。しかし、にしちゃ使い手がいねぇな」
「ま、奥まで行ってみれば分かるだろうさ」
「持ってってもいいかねぇ?」
たぶん、とブリミルは答えた。
その時ふと何を思ったか丸い氷の玉を魔法で作り出し、床におくと前に向かって少し押した。
しばらく転がって、止まる。
「傾いてはいないようだな」
それで何が分かるんかねえ、とは思ったが口に出さないでおいた。
ようやく通路の先が見えてきたころだ。後ろに妙な気配を感じて振り返った。
俺は手に入れたばかりの剣を左手に、右手に愛用の槍を構えた。
ブリミルも交渉はできないと悟ったのか、魔法の準備を始めている。
「我が名はブリミル。危害を加えようというのなら、それなりの対応をする。
ここを去るか、もしくは、知っていることを話しなさい」
彼はエルフ語でそう言った、らしい。俺たちとエルフとは使う言葉が違う。大抵は通じない。
俺たち人間の言葉が通じる奴がいれば、そういう時は戦闘になんかならねぇ。
どこぞの古文書で身につけた昔のエルフ語だったが、はてさて現代のエルフにも、通じればいいんだが。
連中の間に動揺が広がる。やはり何かを知ってはいるようだ。
「……ん?」
ブリミルが不審そうな顔をする。よく見てみるとエルフどもは俺の姿に注目していた。
「どういうことだ……?」
その時、現状に耐えられなくなったのか、一人のエルフが魔法を使った。
火球が俺に向かって飛んでくる。
「ちぃっ」
俺はさっきブリミルが示したように左手の剣でその火にを受け止めてみた。
幸運なことに、しっかりと魔法は吸収され、何も起こらない。
「おおっ」俺自身驚いたが、エルフの方からもどよめきが聞こえてきた。
しかし残念なことに、それがきっかけとなって、戦いは始まってしまう。
相手は十数人、こちらは二人。この剣とブリミルの魔法があるとはいえ、それでも多勢に無勢だ。
俺はブリミルの盾になりながら攻撃を防ぎ、その間に魔法を詠唱させる。
いつものやり方だった。
俺たちの戦法は何とか通用するらしく半分くらいをしとめたが、そこで状況は変わった。
エルフどもは何を思ったのか慌てて出て行き、代わりに大物っぽい奴が入ってきた。
どういうつもりかは知らないが、まず下っ端を使おうっていうすかした根性が気にいらねぇ。
「……△*◇@&#J%¥……」
俺には理解できないエルフ語でそいつは呟くと、右手に光るナイフを掴んでいた。
「……?+#@д@√=!!」
奴が何かを叫んだことに警戒することもできないまま、そのナイフは俺のわき腹にきれいに収まる。
どうも魔法を使ってこちらに放ったようだ。突然のことで驚いたがそのまま倒れるわけにゃいかねえ。
俺は奴に向かってなんとか槍を投げつけた。
俺が最後に見たのは血を吐くそいつの満足そうな顔だったさ。ふざけんじゃねえ。
「とりあえず、君の意識だけをここに現出させている。もっとも、体は確かに死んでしまったから、
仮に戻したとしてもしばらくしたら今度はそっちが使えなくなってしまうだろうね。
そうなるといずれ依り代を失って、君の意識も消えるだろう。
君を刺した奴はあのまま死んだよ。結局、その後には何も来ていない」
「そうか。で、俺はどうすればいい?」
「どう、って自分で決めればいいじゃないか。このまま消えてもいいし」
「それ以外に何かあるのか?」
ブリミルは黙って例の剣を差し出した。柄を俺に見せる。
「なんか変テコな模様だな。これが何か?」
「人間ひとり分の意思なら半永久的に宿らせられる容量がある。いまは空だ。どうする?」
なんつーか、こいつにあるまじき単刀直入さだな、おい。
「……決まってんじゃねーじゃか。たのむぜ、相棒」
目が覚めた時、俺は剣になっていた。
まあそれでもまだよく馴染んでないらしく、俺の意識は刀身から少し離れた位置に浮いていた。
だいたい満足のいく出来だろう。腕や足がなくても不便を感じないようにはできてる。
しばらくすると、元は俺の身体だったあれを埋葬して四人が戻ってきた。
あいつは俺と俺の槍を抱えてグスングスンと鼻をすすっている。
いい加減に泣くのやめろよ……ったく。俺たちの出発の日だってそんな風にはしなかったのによ。
「我々がここに来ることはどうやら予言されていたことらしい。おそらくエルフの間でね。
嫌な表現になるが……運命のようなものかもしれないね」
「俺が死ぬのも、こうして剣になるのも、か?」
「それは分からない。あの奥も調べたけど、結局はまだわからないことだらけさ。
ただ、今朝の彼女たちの様子や、あの光っていた模様、いや文字の意味ははっきりした」
あの模様は身体に刻まれたルーンで、それぞれブリミルを助けるための力を引き出すらしい。
難しい話をしながらそんなようなことを訥々と説明してくれた。
「そうそう、君には彼女の左手にあるあのルーンを経由して、吸収した魔力を彼女に
与えることができる。まぁ動きが鈍いときにでも、少し手助けしてやるといいさ」
「至れり尽くせり、ってことか」
あの剣にそんなことができるんだったら、俺の意識が乗ってるってのはむしろ好都合のようだ。
けどなんで空っぽのまんま、ほっぽってあったんだろうかねぇ……。
「しかし、本当にこれで良かったのか?」
「いいさ。俺が死んだ時、あいつは泣いてくれた。あいつの力になれる方法があったから、俺は乗った。
それに、お前さんの旅を最後まで見届けたいんだ。
はてさて、あの三人の嬢ちゃんたちとどうやって付き合ってくんだろうなあ? え?」
ブリミルはニコリともしねぇ。冗談ぐらい分かるだろうによ。
―神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。
左に握った大剣と、右に?んだ長槍で、導きし我を守りきる。
俺はデルフリンガー。名前は、もうない。
あのとき俺は命を落とした。
そして始祖ブリミルの手によって、この剣に新たな住処を得た。
先住魔法の仕組みの上に、虚無の魔法で乗っけてあるってことだ。
だから、虚無の魔法だけはカンベンなわけ。俺の存在自体が揺らいじまうからさ。
そこで寝てるぺたんこの嬢ちゃんはある意味、天敵なわけよ。
あれから、ブリミルには一人弟子ができ、三人の娘たちには子供ができた。
その子供たちは人々をまとめる王家の人間となり、現在の三国を作った。
弟子になった奴は『始祖の教え』とかいうのを体系化した。
子供たちと『ブリミルの洗礼』を受けた連中は魔法が使えるようになっていた。
まあ、どっちにしても杖なしじゃ何にもできねえんだけどな。
四大系統はブリミルの残した力を使って先住魔法と同じもんに干渉してる、って話だ。
力を杖に預けておいて、必要なときに魔法の媒介として使うもんなんだそうだ。
次第に杖を持ったメイジが増えていくのを俺は見てきた。
そう、いまいるメイジはすべて、少しはブリミルの血を引く子孫なわけだ。
ま、王家ほどその血が濃いって言うけど、実際どうなんだか。
ブリミル本人? あぁ、あいつは……どうしたんだったっけなぁ……? ま、それはこれからのお楽しみ、ってことで。
「……ちょっとボロ剣、アンタ何ぼそぼそ独りごと言ってんのよ?」
おっ? 嬢ちゃんが目を覚ましたらしい。どうやらうるさくしちまったみてぇだな。
んじゃ、俺の話はもうおしまいってことで。あんたもそろそろ自分の世界に帰ったらどうかね?
「……で、誰と話してたの?」
「さあ、誰だかね」
「ていうか誰かいたらオカシイでしょ。わたしとサイトとメイドしか、この部屋にはいないはずよ?」
「まあ、お前さんは知らなくてもいいさ。ただ、なんてのかねぇ……いるんだよ、
俺やお前さんたちの生活っつうか、冒険を遠くから見てるやつらが」
「そうなの? 覗き見なんて趣味悪いわね」
「ちょっと違うな。いうなれば、そう、神サマと精霊を足した感じかねぇ」
「ふぅん……」
「ま、気にしなさんな。世界ってのはそういう風にできてるモンなのさ。
ほら、まだ早ぇえんだ。もいっぺん寝たってバチはあたらねぇぜ?」
「そう、わかったわ」そう言ってルイズはまた横になった。
さて、もうお別れだな。あんたに話せてよかったと思うぜ?
また暇なときにでも、こっちのことを思い出してくれよな。
ああ、さよならは言わねぇぜ? あんたの時間と俺らの時間は違う。
こっちで一日経っても、あんたにとっちゃ十分程度のことだったりすっからな。
それじゃ、また。
あの日から六千年。お前さんの旅は、まだ……終わっちゃいねぇんだよな……。なぁ相棒よ。
惚れ薬は案の定、陳列棚には並んでいなかった。
…まあ当然といえば当然か。
惚れ薬など、心を操る類の薬は禁制の品とされている。
この魔法具屋が表の店ではないとはいえ、こんな場所に堂々と置いてあるはずもない…か。
そこに並ぶのは、『相手の気を引く薬』や、『ムードを盛り上げる薬』などなど。
まあ、ギリギリだな。
あったら買うつもりだったのか、と問われれば、銃士隊の隊長として、そんなものを買うわけにはいかない。
まあ取り締まったうえで徴収するぶんには何の問題もないわけだが。
…別に、サイトを惚れさせたいわけじゃないから、いいんだが…。
最近少し、ナマイキなのだ。
剣でも私から一本とることもできるようになってきた。
アッチのほうでも、経験値をつけてきたからか、私のしごきにも耐えるようになってきた。
だからなのか、たまーに、私が責められることがある。
これがまた、なんていうか、ツボを心得ていてキモチい…じゃない。
まあそんなわけで、なんとかして弱みを握っておかないと、師匠としての立場が危ういのである。
そんなことを考えながら棚を眺めていると、ある薬が目に入った。
それを見た瞬間、私の頭脳にある計画が閃いた。
…覚悟しろよサイト。私のほうが上位だと徹底的に教えてやる…!
その次の非番の日、アニエスは行動に出た。
鏡台から先日買い求めた、無色透明の薬の入った瓶を取り出す。
そして、その傍らに置いてあった、小さな紙包みを開く。
その中には、何本かの、黒い髪の毛が包まれてあった。
トリステインではあまり見ない、漆黒の髪…才人の毛髪であった。
それを、蓋を開けた薬の瓶の中に一本、落とす。
髪は一瞬で解けて消え、瓶の中の液体が、青く染まる。
これこそが、この薬が効能を発揮する、大前提であった。
「さて…と」
決していい匂いとはいえないその薬を、アニエスは鼻をつまんで飲み干した。
何の変化も訪れないので、きょとんとしていたアニエスだったが、妙なしゃっくりが出ると、その身体に変化が訪れた。
アニエスの身体が青い光に包まれると、その体が変化していた。
漆黒の髪、冴えない顔。見た目よりもがっしりとした体躯。
そこには、誰がどう見ても、『平賀才人』がいた。
「よし。完璧だな」
口調と態度こそ違えど、その声は間違いなく才人であり、その姿もまた才人であった。
アニエスの買い求めた薬は、『水鏡の秘薬』。
毛髪を溶かし込むことで、その毛髪の持ち主に化けることの出来る、秘薬であった。
アニエスの化けた才人は、以前町で買っておいた、男物の服に着替えると、部屋から出て行った。
計画を、実行に移すために。
まず最初にしなければならないことは、獲物を探すこと。
…そうだな、なるべく初心そうで、幼めの見た目の娘がいい。
事後のフォローがしやすいように、銃士隊の中から選ぶことにする。
…すると、あの娘か。
私の脳裏に浮かんだのは、長銃隊隊長、フェリス。
長い金髪の娘で、サイトより年は二つ上。
しかし童顔で、どう見てもサイトより二つ三つは年下に見える。
銃の腕は抜群なのだが、剣の腕はイマイチだ。
たぶん男性経験はゼロ。
とりあえず、姿を借りるならこの娘がいいな。
私は宿舎を回って、フェリスを探すことにした。
「貴様!シュヴァリエ・サイト!」
…すぐ見つかった。
私の部屋から出て五分としないうちに、銃士隊の制服を着た長い金髪を頭の両側で結わえた童顔の女性に、廊下で突然指を突きつけられた。
彼女がフェリス。銃の腕でもって長銃隊の隊長を務める、優秀な銃士だ。
…まあ、早めに見つかったほうが確かに都合はいいけども。
しかし、なんでこの娘は指なんか突きつけてるんだ?
「や、やあ。いい天気だね?」
とりあえず頭など掻きながら、サイトが言いそうな事を口走ってみる。
…なんだその、意外と難しいな、他人になりきるっていうのは。
「天気などどうでもいいっ!貴様っ、今っ、お姉さまの部屋から出てきただろう!」
全く取り合わずに、指を突きつけ迫ってくるフェリス。
…げ。見られてたのか?
…ん?それよりも待て。お姉さま?
私はフェリスと姉妹の契りなど結んだ覚えはないぞ?
「お姉さま?」
私は当然の疑問を口に出す。
それを聞いてフェリスは、はわわわわわ、と口を抑えた。
「お、お姉さまはお姉さまでお姉さまだからお姉さまなんだ!
お、おおおおおお前には関係のないことだ!」
…最近、なんか銃士隊の間で妙な動きがあると思ったら、こういうことか。
私にそんな趣味はないんだが。
「俺がアニエス隊長の部屋から出てくるのがそんなにおかしい?」
実際、私は王都にやってきたサイトをよく宿舎の自室に呼びつける。
もちろん『稽古』をつけてやるためだ。
そのために、わざわざ防音設備のしっかりした部屋を自室にしたんだ。風通しが悪くて困るのが難点だけどな。
私はわざと、意地悪な笑みを作って、フェリスを見下ろす。
…そう、この娘は才人より頭一つ小さい。傍から見ると、サイトが少女をからかっているように見えるのではないだろうか。
「な、な、な、な、な!アニエス隊長のお気に入りだからって!調子に乗って!
けけけけけけけけけ、決闘だ決闘!」
言って腰から抜いた細剣をびしいっ、と突きつけてくる。
…なんだかな。
結局、宿舎の中庭で決闘することになった。
「なあ、やめにしない?」
才人に化けたアニエスは、木剣を振って重さを確かめながら、そう言った。
才人に化けたアニエスは、フェリスの剣の腕を知っているので、彼女に万に一つも勝ち目がないことを分かっていた。
よしんば才人自身がフェリスと決闘することになっても、その勝敗は覆らないだろう。
まあフェリスも並の人間からしたらけっこうな使い手なのだが、鍛錬を修めた人間からすれば、まだ未熟なのだ。
「怖気づいたか!それでも男か貴様!」
息をまいて木剣を構えるフェリス。
説得が無駄だと分かると、アニエスは自分も剣を構える。
「じゃあ、恨みっこなしってことで」
「いい度胸だ!負けて後悔するがいい!」
言って、木剣を振りかぶり、気合とともに突っ込んでくるフェリス。
…ボディががらあきなんですが…。
そのまま打つのもアレなので、アニエスは突っ込んでくるフェリスをさっと避け、足をかけてフェリスのバランスを崩す。
「わっ!?はわわわわわわっ!?」
バランスを崩すも、なんとか片足で踏みとどまるフェリス。
…転んでおいて下から反撃、とかは考えないのな。
一生懸命がんばるフェリスの背中を、アニエスは木剣の切っ先でつんと押した。
そのまま顔面からべちゃん、と倒れるフェリス。
「あだっ!」
鼻をこすりながら、涙目で上半身を持ち上げる。
そこに、アニエスの切っ先が突きつけられた。
「勝負有り、だね」
決定的状況にフェリスはあー、とかうー、とか唸っていたが、
「わ、わかったわよっ!好きにしなさいっ!」
言って、ごろん、と仰向けに転がった。
決闘に勝った者は、敗者を好きに出来る。
それが、フェリスの出してきた条件だった。
当然、敗者のフェリスは好きにされる側である。
「じゃあ、人気のない宿舎裏の倉庫にでも行こうか?」
「…ふえ?」
フェリスは生まれてはじめての『お姫様抱っこ』に赤面して、声も出せずにいた。
ていうか、こんな所他の隊員に見られたら恥ずか死ぬ。
フェリスはアニエスの化けた才人に抱えられ、人気のない宿舎裏の倉庫に向かっていた。
…こ、これからどうなっちゃうんだろう。
その場の勢いで『勝ったら相手を好きにしていい』なんて言ったものの、まさか自分が負けるなんて思わなかった。
一度吐いた言葉を覆すのは、人としてよくない行為なので、フェリスは抵抗らしい抵抗もせず、才人にされるがままになっている。
倉庫に着いた。
才人に化けたアニエスは器用に足先で倉庫の扉を開けると、中に入る。
先日搬入されたシーツの山に目をつけると、そこにフェリスを下ろして、倉庫の扉を中から閉める。
シーツの山の上にいるフェリスの下へ戻ると、フェリスは涙目で才人を睨みつけてきた。
「お、お前が何をするつもりか知らないが、こ、心までは自由にできないんだからな!」
言って、自分の身体を守るように抱きしめる。
それが、フェリスにできる唯一の抵抗らしい抵抗だった。
…まあ、事情を説明するのも面倒だし、ここは一つ。
アニエスはそう考え、威嚇する小動物のような視線を投げかけてくるフェリスの顎を、指で摘んでつい、と持ち上げた。
二人の視線が真正面から絡み合う。
異性とこんなにまっすぐ、しかも間近で見詰め合った経験のないフェリスの頬が、みるみる朱に染まっていく。
…ど、どうしてこんなにどきどきするの…。
それが初めての経験からの不安によるものだとは、フェリスには理解できていなかった。
「隙あり」
アニエスはそう言い放つと、完全に固まっているフェリスの唇を奪った。
フェリスの身体が完全に硬直し、動きが止まる。
アニエスは直ぐに身体を離すと、硬直しているフェリスに覆いかぶさった。
真っ赤になって固まっているフェリスの耳元で、そっと囁く。
「ひょっとして初めて?」
その言葉に、赤いフェリスの顔がさらに赤くなる。
「ああああ、当たり前だっ!」
何が当たり前なのかよく分からないが、とりあえずそういうことなら。
アニエスはフェリスの身体を持ち上げると、シーツとフェリスの間に器用に身体を滑り込ませた。
後ろから抱きしめられ、フェリスはいよいよ緊張で身体を硬くする。
「そんなに硬くならないで」
アニエスの化けた才人は、あくまで優しくフェリスを抱きしめ、耳元で囁いた。
しかし硬くならないでと言われても。
「ど、どうしたらいいのか、よく…」
もうすでに自分が何を口走っているのかもわからなくなっているフェリスだった。
「力を抜いて」
言って、フェリスの胸と太股を、制服の上から撫で回す才人。
その感覚と言葉に、徐々にほぐされていくフェリスの身体。
もうすでに、にっくきお姉さまの腰巾着、なんてことは考えられなくなっていた。
「優しくするから」
その言葉がトドメだった。
…なんで、こいつのこと嫌いだって思ってたんだろう…。
優しい言葉と女性のような繊細で、柔らかい行為に、フェリスは陥落した。
「い、痛くしたら許さないからな」
「しないよ」
言って才人は、いよいよ本格的にフェリスの身体を愛撫し始める。
私は、隣で脱力して横たわるフェリスの髪を一本、拝借した。
フェリスは起きない。まあ、私のテクニックでもって何回も逝かされたんだ、しばらく目は覚まさないだろう。
…まー可愛かったな。不覚にも女の子も悪くはないかなー、なんて思ってしまった。
ちなみに最後まではしていない。指と唇だけで感じさせただけだ。
…さすがに偽りの姿相手に乙女を捧げたのでは、フェリスも可哀そうだ。
…目が覚めたらどうなるかはわからないけど。
とりあえず、私は倉庫を出るため立ち上がる。
すると、私の体に変化が訪れた。
体が青い光に包まれ、妙なしゃっくりが出る。
気がつくと、元の姿に、アニエスに戻っていた。
…あ、危ない。時間ギリギリだったんだな。
これがこの薬の欠点。変身していられる制限時間が余り長くないのだ。
私は倉庫を出て、自室に向かう。
いよいよ、計画の第二段階に進む時が来たようだ。
261 :
せんたいさん:2006/11/12(日) 02:43:51 ID:I+Q9NOcH
つ、ついにオリキャラを出してしまったorz
最初は姿形だけだったんだけど妄想が止まらなくなって…。
この程度なら大丈夫だよね?ね?
あ、後編はまた後日。眠いので(ぁ
ではではノシ
GJ!・・・・と言いたいが、オリはちょっと・・・・
下手な奴がオリキャラ出すと違和感ありまくりになって無茶苦茶になるが、今回のは違和感なく読めた。
むしろいいと思った。
第二段階が楽しみだ(*´Д`)ハァハァ
GJ
流石にうまいね。
なんでもどんと来いだwwww
265 :
205:2006/11/12(日) 06:54:01 ID:a2aMTn3w
問題視されるオリキャラってのは「才人を指一本で軽く捻る」とか「ルイズとかシエスタとかを無意味に寝取る」とか
「原作キャラを差し置いて無駄にメインに据えられる」とかそういう類のもんですし、
これの場合はいいんじゃないスかネェ? と無責任に言ってみます。
で、「魔王」の続き投下。予想通りというか何と言うか、まだ終わってません。
今回は何と言うか、ズキュウウゥン! な気分で書きました。
266 :
魔王:2006/11/12(日) 06:55:05 ID:a2aMTn3w
その二人はヴァリエール邸から少し離れた丘の上で、燃え上がる屋敷を見下ろしていた。
「うまくいきましたね」
そう呟きながら微笑んだのは、魔法学院で働いているメイドの少女、シエスタである。
傍らには、彼女と同様満足げな微笑を浮かべている才人の姿がある。
愛しい少年の横顔を盗み見たあと、シエスタは再びヴァリエール邸に目を戻した。
炎はますます火勢を増し、今や屋敷全体を包まんばかりに燃え広がっている。
シエスタには、その激しい炎が自分たちの行く手を祝福してくれているようにすら思えるのだった。
事の起こりは数ヶ月前。世界が今のように乱れた状態になるより少し前の時期。
アルビオンとの戦争がようやく終結し、才人も無事に帰ってきて一息吐いていた頃。
シエスタは、ある相談を才人から持ちかけられたのだった。
「もう耐えられない」
人気のない場所にシエスタを呼び出した才人は、疲れ切った顔でそう切り出した。
彼の話すところでは、魔法学院に戻ってきて以来ルイズの態度が日に日に酷くなっているのだという。
長い間主人のことを放っていたお仕置きだなどと称して、無意味に鞭で打ったりマジック・アイテムで手酷く嬲ったりするのだという。
才人が行方不明だった時期のルイズの憔悴ぶりを知っていたシエスタは、これを聞いて驚き、その驚きはすぐに怒りに変わった。
すぐに直談判しようと提案したシエスタを、才人は引き留めた。
そんなことをしてシエスタまでルイズに嬲られるようになってはいけないというのである。
ただ、あまりにもルイズの虐待が酷すぎるために誰かに愚痴を言いたかっただけなのだと。
シエスタは仕方なく才人を慰め、そうこうしている内に二人は自然と互いの体を求め合っていた。
そんな風にルイズに隠れて逢瀬を重ねている内に、才人が思いつめた顔で言い出したのだ。
「ルイズを殺そう」
と。その顔は溜まりに溜まった怒りに満ちており、シエスタが何度止めても聞きはしなかった。
才人はシエスタにも協力を求めた。
シエスタは最初こそ拒んだものの、
「何もかも忘れて二人だけで暮らそう」
「そうするためにはどうしてもルイズを殺さなければならない」
という才人の再三に渡る説得と甘い囁きに心を揺り動かされ、ついにルイズ殺害に手を貸すことを決意した。
267 :
魔王:2006/11/12(日) 06:56:01 ID:a2aMTn3w
その後は才人の指示通り至って冷静に行動したつもりである。
他人には絶対に見つからないであろう石造りの部屋を探し当てたり、保存食を用意したり、才人が不在中のルイズの監視を行ったり。
そうしている間、シエスタ胸の中は薄暗い喜びに満たされていた。
シエスタ自身、ルイズに対してはあまりいい感情を抱いていなかったのだ。
高慢なところが気に入らないのは当然として、才人に対する彼女の仕打ちには常に怒りを抱いていた。
何よりも許せなかったのは、そんな風に才人を嬲っておきながら彼の恋慕の情を独占していたことである。
そんなルイズが自分の存在意義を疑って悶え苦しんでいるのを見るのは実に気分が良かったし、
騙されているとも知らずに才人に縋りついていたときには、笑いを堪えるのに苦労した程である。
根の暗い喜び方だったが、ルイズが今までしてきたことを思えばそういう後ろめたさなど取るに足らないものであった。
そんな訳で、シエスタは何の躊躇もなくルイズの苦しみや滑稽さを笑っていられたのであった。
ただ一つ不満だったのは、才人がシエスタだけでなくルイズも抱いていたことだったが、
「今はルイズを信用させる必要があるんだ。安心しろよ、あいつのことなんざなんとも思っちゃいねえ。
あんな痩せっぽち、抱いたって気持ちよくもなんともねえしな。俺が愛してるのはシエスタだけさ。体だけじゃなくて、心もな。
なに、今だけだよ。その内にルイズを殺したら、シエスタ以外の女なんかには構わねえよ。約束する」
という才人の言葉に、一応は納得することにした。
実際、才人はその言葉どおりに着々と計画を進めていった。
彼の目的は、今まで自分が受けてきた痛みを全てルイズに与えた後、徹底的なまでに彼女を破滅させることだった。
ルイズに嘘の情報を教え込んで才人だけが味方であると思い込ませ、彼女自身の手で家族を殺害させる。
そうした後に真実を全て明かして身も心も地獄の底に叩き落す。
計画は嘘のようにうまく進み、今まさに最終段階を迎えつつある。
あとは才人の言いつけ通りに家族を殺害して嬉々として帰ってくるルイズに、真実を突きつけてやるだけである。
全てを失ったルイズが浮かべる絶望的な表情を想像して、シエスタは口元の微笑を一層深くした。
「シエスタ」
不意にそう囁きながら、傍らの才人がシエスタの体を抱き寄せた。
自分の肩に回された才人の腕の力強さにうっとりしながら、シエスタは笑顔で彼の顔を見上げる。
「なんですか、サイトさん」
「あれ、見ろよ」
才人が指差した先に目をやると、屋敷の正門からルイズらしき小さな人影が出てくるところだった。
遠くてよく見えないが、何やら大きな袋らしきものを引きずって歩いてくる。
「さあ、いよいよ幕引きだ。あの馬鹿女に本当のことを全部教えてやろうぜ」
「はい、サイトさん」
「それにしても、シエスタがいてくれて助かったよ。シエスタがいなけりゃ、この計画は成功しなかっただろうしな」
シエスタの頭を撫でながら、才人は優しい口調で囁く。シエスタはにっこり笑って頷いた。
「こんなの、どうってことないです。わたし、サイトさんのためなら何だってしちゃいますよ」
「そうか、何だってするのか」
「はい、もちろんです」
「じゃあ、死んでくれ」
「え」
才人が笑顔で言い放った言葉をシエスタが聞き返すよりも早く、彼の手が動いていた。
突如として自分の体を貫いた鋭い衝撃に、シエスタは目を見開く。信じられない思いで下を見ると、自分の体を一本の剣が貫いていた。
どうして、という言葉の代わりに、喉の奥から大量の血が溢れ出した。
才人は剣を捻って念入りにシエスタの体を抉り、先程と全く変わらぬ微笑を浮かべたまま囁いた。
「悪いな、シエスタ。お前のことはそんなに嫌いじゃなかったけど、一つだけどうしても許せないことがあったんだ」
そう言いながら、不意に汚らわしい物を見るように顔をしかめて、シエスタの体を突き放す。
「臭いんだよ、お前。都会育ちの俺にはとても耐えられねえぐらいにな」
愛しい人の冷たい声を闇の向こうに聞きながら、シエスタは永遠に覚めない悪夢の中に落ちていった。
268 :
魔王:2006/11/12(日) 06:57:00 ID:a2aMTn3w
「さて、と。後は本当に最後の仕上げを残すのみだな。ったく、ここまで来るのに思った以上に時間喰っちまった」
目を見開いたまま横たわるシエスタの死体を顧みることもなく、才人は疲れたように肩を回しながら一人ごちた。
「相棒よ」
不意に、硬い声がした。才人は笑顔で応じる。
「何だデルフ。ああ、そういやお前を使うのも久しぶりだっけなあ」
「俺に騒がれちゃ困るからだろう」
シエスタの血に汚れた刀身から、怒りを抑えているような低い声音が響く。
常人ならば威圧感で動けなくなるようなその声に、しかし才人は軽く笑うだけだった。
「そりゃそうだ。何だかんだで口うるせえもんな、お前」
デルフリンガーは少し黙り込んだあと、絞り出すような声で問いかけてきた。
「何を考えてる」
「そうだな、ルイズがここに来るまでまだちょっとかかるだろうし、お前には全部バラしてやってもいいか」
才人はデルフリンガーを地に突き立て、近くにあった石に腰掛けながら話し始めた。
「事の発端は先生だ。正確にはあのコッパゲのコルベール先生が黴臭い本を一冊引っ張り出してきたことだな。
始祖ブリミルとその使い魔についてあれこれと書かれた本さ。今まで見つからなかったのが俺としては不思議なんだが、
先生の話だと図書館の隠し部屋に厳重に封印されてたんだとさ。先生が蔵書漁ってるときに偶然発見したんだとよ。
で、その本の中には驚くべき秘密がたくさん書いてあった訳だ。虚無系統の魔法の詳しい効果とか、な
その中には異世界に関わる魔法もいくつかあった。たとえば異世界に自由に移動できる魔法とか、
異世界の物を自由自在に召喚できる魔法とかだ。嘘臭いほど便利なんだな、虚無系統の魔法ってのは。
で、先生は興奮しながらそれを俺に見せてきた。虚無の魔法が使えれば君の世界に帰れるってな。
だが俺にとって重要だったのはそこじゃねえ。いや、地球に帰れるってのは確かにそのときの俺にとっては魅力的だったけど、
今となっちゃもうどうでもいいんだ。虚無の使い魔に関する秘密を知った、今となっちゃな」
「その秘密ってのは、何だね」
才人は意識して唇を吊り上げながら、右手で前髪を上げてみせる。
才人自身の目には見えないが、右手の甲と額にそれぞれルーンが刻まれているはずである。
神の右手ヴィンダールヴのルーンと、神の頭脳ミョズニトニルンのルーン。
以前は別の人間のものだったルーンである。
「主人である虚無の担い手が死ねば、その使い魔のルーンは消滅し、他の虚無の担い手の使い魔に移るってな。
なるほど、始祖ブリミルって奴も考えたもんだ。こういう仕組みにしときゃ、一組の虚無が消滅しても他の一組に機能が受け継がれるも
んな。
虚無系統の魔法自体は遺物に依存するものだから、担い手によって使える種類が決まってるって訳じゃねえらしいし。
ああ、この辺は説明する必要もねえか。どうせお前は知ってたんだろ、デルフ」
デルフリンガーは何も答えなかった。その沈黙を肯定と受け取り、才人は話を続ける。
「俺は震えたね。ガンダールヴは武器を使えるだけだから、単体同士の戦闘じゃ強いが多数を相手にしたらそれ程強い訳じゃねえ。
だが、そういう意味じゃヴィンダールヴとミョズニトニルンは圧倒的だ。奴等自身には大した戦闘能力はねえが、
ヴィンダールヴはドラゴンみたいな強力な魔獣でも思い通りに操れるし、
ミョズニトニルンだってアルヴィーやらガーゴイルやら揃えりゃ一国の軍隊にも負けやしねえ。
何より、あのゾンビを作る指輪みたいな面白いマジック・アイテムも使い放題だしな。
この三つのルーンを一人で操れば、マジで天下取るのも夢じゃないだろうよ。
そう思ったら、元の世界のことなんかどうでも良くなったんだ。
男として生まれたら、一度はそういうデカい夢を見たくなるだろ。この気持ち、お前になら分かってもらえると思うんだけどな」
「さっぱり理解できんね」
269 :
魔王:2006/11/12(日) 06:57:45 ID:a2aMTn3w
「つれねえ奴だな。まあいいや、後は知っての通りだ。俺は早速行動を開始した。
まずは虚無の担い手の情報を集めて、そいつらがそれぞれロマリアの教皇とガリアの国王だってことを突き止めた。
最初に狙ったのはロマリアの教皇だ。ヴィンダールヴ、ジュリオの主人だな。こっちは案外楽だった。
教皇庁なんて言っても、中身はドロドロしたもんだ。教皇と対立してる枢機卿の一人に暗殺の話持ちかけたら、あっさり了承してくれたぜ。
で、お次はガリアだ。こっちに関してもヴィンダールヴのルーンがあったから、そんなに難しくはなかったね。
魔獣集めて騒ぎを起こさせて、兵やらミョズニトニルンやらの目がそっちにいってる間に、ガリアの王を直接狙ってぶっ殺した。
虚無の担い手が残ってると後々面倒なことになるだろうから、今の内に殺せたのは一石二鳥ってやつだな」
そこまで言って、才人は不意に顔をしかめた。
「誤算だったのはジュリオやミョズニトニルンを逃がしちまったことだな。
まあルーンを失ったあの連中に何かが出来るとも思えねえし、別に放っておいても問題はねえだろけどな。
で、計画はいよいよ最終段階だ。閉じ込めておいたルイズに、例の会話を聞かせた。
マジック・アイテムが使えりゃ、あの偽者の家族の会話を用意するのは実に楽な作業だったよ。
風魔法で声を記録できるなら、同じ原理で声を作ることだって出来る訳だからな。
最も、慣れない作業だったからちっとばかり手間取っちまったがな」
「その辺が一番解せねえところだ」
デルフリンガーがいかにも不可解そうな口調で呟いた。
「何であの嬢ちゃんはあんなにアッサリお前さんの嘘を信じちまったんだ。
風魔法で声を作れるってことぐらい、勉強家のお嬢ちゃんなら分かってたはずだろうに」
「暗いところに一人で閉じ込められてて判断力が鈍ったってのもあるがね」
才人は含み笑いを漏らした。
「結局のところ、あいつ自身も確信が持てずにいたのさ。
魔法を使えない家族が、本当に自分のことを愛してくれているかどうかってことにな。
だから、よく考えてみればすぐに見破れる嘘に騙されちまった訳だ。
後は簡単だ。独りぼっちになったと思い込んでる寂しい女の子に、まだ俺がいるぜって囁いてやるだけだ。
だが、それだけじゃまだ不十分だ。あの時点じゃ、ルイズ自身もまだ完全には信じ切れていなかったはずだ。
本当に自分が家族に捨てられたのかどうかってな。だから俺は言ってやったんだ。
『奴等の前で虚無の魔法を見せてやれ。もしも連中が喜んだら、お前のことをゴミ扱いしてたってのがはっきりするだろ。
今までゴミだと思ってた娘に、とんでもない利用価値が出来たんだから。
家の誇りだとか一人前の貴族だとか言い出したら、こりゃもう決定だ、連中はお前じゃなくて虚無の魔法を愛してるのさ』ってな。
で、結果があれだ」
才人は愉快そうに笑いながら、燃え盛るヴァリエール邸を指差した。
「そりゃ喜ぶだろ、今まで魔法使えなかった娘が魔法使えるようになって帰って来たんだから。
だがルイズはそう考えずに、結局自分の価値は魔法が使えるかどうかだけだったんだって思い込む。
こうして、誰にも愛されなかった孤独な少女は、憎い家族に復讐を果たし、唯一自分を愛してくれる男のところに戻ってくるって訳だ」
そう締めくくった後、才人は堪えきれずに笑い出した。燃え盛る炎の音に混じって、才人の高笑いが響き渡る。
ひとしきり笑ったあと、才人は不意に口を噤み、デルフリンガーを引き抜いた。
「さて、話は一旦中断させてもらうぜ。そろそろルイズが来るだろうからな。最後の仕上げを、させてもらう」
丘を登る道の向こうに現れた小さな人影を見つめながら、才人は唇を吊り上げた。
270 :
205:2006/11/12(日) 06:58:57 ID:a2aMTn3w
他の作者さん……シエスタはもう殺したのかな? まだだよなあ……
このスレで最初にシエスタを殺したのは貴様らではない! この205だァーッ!
そんな感じでまた次回。
>>270 205ナイス。たまにはダークな小説も良いね。。しかしシエスタまで
殺すとは徹底してるな。でも才人にヴィンダールヴとかミョズニトニルンの
能力譲渡は原作でもありそう。。
うん、これはこれで面白い。
でも最後まで見ないと評価はしづらいかもしれない。
続き期待してます。GJ!
携帯から見られない…
サイトの悪役ぶりがイカシてますねw
こうゆう話大好きです。
続きがんばってください
さすが205!!
俺達にできない事を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!憧れるゥ!
アニエスさんならオリでもロリでもなんでもいいからかかってこいってんだ
なぜならアニエスさんだからもうそれだけで私は無条件全肯定に値するのだ
だから続きを至急早めに通勤快速即刻書いていただきたく存じますまる。
どうでもいいからものかき氏ねよ
>>270 徹底してダークなのがいいなぁ…
続きをお待ちしております。
結局Fateとのクロスとかは書いていいのか?
駄目ならカトレアで書くつもりなんだけど
流れ的には無理か・・?
>>280 少なくとも俺は読んでみたいぞ。両方とも。
心配なら直接wikiに書けばいいんじゃね?
>>280 俺もFateのクロスSS読みたいぞ。
でも、それでスレが荒れるって事が心配なら、
>>281の意見に賛同するよ。そうすればこのスレへの影響は無いか小さくて済むだろうな。
健闘祈る
>>280 俺は好かん。だから、NGワード用にキーワードをあらかじめ教えてくれるか、名前欄でわかるようにすればクロスでもおK
>>280 Arcadia辺りで書いた方が良いと思うが
2chのエロパロスレでなくてはダメなら仕方が無いし
投稿を阻止する権利も方法もないんだし
自分としては否定的かな、荒れるのが予想できるし
クロス物自体は好きなんだけどね
またFateの話が続きそうかな?クロスの投稿は保管庫にすれば問題ないと思う
また良い悪いの話ばかりになるとね…。
ここには書かないほうがいい
言いたくないけど、クロスってだけでも賛否両論なのに
荒れやすい型月関連でってのは問題外と言うのが本音。
ということで最低でもNG指定出来るようにキーワードを、もし出来るならば保管庫投下
更には、失礼を承知でお願いできるなら、ここでやるのはやめていただきたい。
ていうか一例としてarcadiaとかに投稿すれば波風立たなくて済むのに、敢えてこのスレにクロスを投下しようとするのかわからない。せめて保管庫に直接投下してほしい
まったくだ
>>280 クロスSS是非書いてくれ。
だが、ここに投下すると一々騒ぐ馬鹿がいるから保管庫で待ってるぜ!
>>291 別に保管庫云々はどうでもいいが、いちいち騒ぐバカとはなんだ?
パロディ板と言えどもここはゼロスレだろうが。ゼロが好きで集まってる奴がいるのに自分が好きじゃないかもしれない漫画とのクロス投下されて見る奴の気持ち(ry
すみませんでした
嫌だったらスルーすりゃいい
まぁどっちにせよ内容が興味なさそうなものだったらスルーするだけなので。
ん〜クロスは保管庫行きの方がいいんじゃね?場が確実に荒れる。
>>280 とりあえずこれだけレスがついたので、そろそろ返事が欲しいな。
嫌ならスルーすればいいけど出来ない人も中にはいる。ここにはカトレア版を書いてクロスは保管庫に直接書くのが良いのでは?
あと此処は馬鹿でなくゼロ好きのへんたいさんの集まりだと思ってたけど♪みんな仲間だ(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
24時間くらいまてよw
1日に何回もスレみるやつばっかじゃないだろう
クロスなら変態仮面がちょっと見てみたいかも。
ノボル主人公て頭おかしい奴多いからな。他から呼びたくなる気持ちもわかる。
そんな俺は生徒Aが触手モンスター召喚しちゃってその場のみんながやられるのを期待。
散々なぶられた後触手くんは時間切れで消え
その後は性に目覚め性癖にも目覚めたみんなの活躍に期待
ガンダールヴは主人の下着を身に着けるだけで攻撃力は少なくとも120%になり、また一撃必殺の技量も63%増加して、容易にやられることはない存在になる。さらに顔に装着しクロスアウツ状態になればその戦闘能力は計り知れないものになる。
>>300 こうですか?よく分かりません!
初めて保管庫見に行ったけど
ここのまとめサイト本の一覧とか置かないの?
まとめってほとんど、そういうのが目的だと思ってたけど
>>300 なんつーか、もしサイトが変態仮面こと色丞狂介だったら、
ルイズがパンツを投げたときにどうなったかなと思っただけなんだ。
鞭もあるし、ちょうどいいかなと。フォオオオ!
305 :
304:2006/11/13(月) 11:54:55 ID:Hvc2ML4W
エロパロでクロスってことは
ルイズがアーチャー召喚してHするのか?
凛が才人召喚して才人にやられるんか?
どちらにしろ勘弁だな・・・
>>303 あくまで「スレに投下されたSS」のまとめだぞ?
ゼロの使い魔関連のまとめwikiは別にある。
ていうかもしクロス投下するなら、NG指定できるようにキーワード入れてくれ
普通に自分の趣向に合わないだけなら画面送りでスルーするぐらいは当然だと思えるけど
クロスとかは根本的にゼロじゃない要素が混ざってるんだからそれぐらいの配慮は欲しい。
>>308 ありがと、感謝
まだ途中までしか持ってないので、どうせ買うならてとこでした。
まとめさがすわ
おれ生粋の日本じょんだけど英霊の出てくるssは都合悪いニダ。
ここには厨房レベルの思考しか持てない犯罪者だっていれば愉快犯もただの馬鹿もいるんだから荒れるとわかりきってるじゃないか。
それをわざわざこれ以上このスレで言い合う必要があるのか?
クロスが書きたければArcadiaなり保管庫なりに投下すればいいって十分な結論がもう出てるし職人も投下できないしこのぐらいで終わらそうか。
それじゃあこのスレ埋めるか?
保管庫の文字小さすぎると思うんだ
すまん、荒れるようなら保管庫にしとく
ボチボチカトレアで投下するんでそっちはよろしく
>>315 俺はカトレア好きだからどっちかってとそっちの方に期待。。
韓国狗死ね
アニエス・・・・アニエスがいい
きっとずっと騎士たちに「女だから、どうせ女だから」とか見下されながら努力してきて
そして、自分よりもずっと強い伝説の使い魔が「剣を教えてください」とか
「アニエス隊長は切れ者だぜ、お前ごときに遅れをとるわけねーだろ」とか言ってくれて。
自分を騎士と認めてくれる、そんなサイトに不思議な感情が芽生えたりしないだろうか。
きっと不器用だから捻じ曲がった愛情表現だろうがきっと純粋なものだろうと思うんだ
320 :
コリコリ:2006/11/13(月) 20:09:20 ID:KbWSpWKW
モンモンがいい!
誰か、投下しておくれ!
モンモランシーのツンデレ
コルベールの頭は今日も輝く
「うおっ!まぶし!」
才人がイキナリ。コルベールの研究室に入って第一声がコレである
「聞いてくれサイトーン君!私の研究を!」
「才人です」
「私は「火」の使い手であることは知っているな?」
「はい・・・もちろん・・・」
「私はこの火を使ってあらゆる物を開発することに専念しているのだよ」
「だから知ってるって・・・」
才人が呆れたように言う。このまま昔話を聞くだけならつまらんと思い才人は研究室を出ようとしたが
腕を掴まれ引き止められた
「待ちたまえー!話は終わってないよ!」
目がきらめいてやがるキショ・・・っと才人は思った
「例えの話だ・・・火が何かに付くとどうなる?」
「それは・・・燃えますね」
「そう!それは何かに恋をしたり、何かに熱中した時のにも例えれると私は思う」
朝の日差しがコルベールの頭に直撃しているが、人間の頭は(ハゲのみ)反射する
故に才人の顔に日光が当たる
「(眩しい・・・目を瞑ってはいけない・・・拷問だ)」
「したがって、私は研究してみた!いつもは火の関係だが今回は少し専門外のことをね・・・」
「心理ですか?」
「心理?君たちの世界ではそう言うのかね?」
「はぁ・・・大抵の人がどんな事を思う確立とか・・・」
「うむ・・・心理か・・・いい名だ・・・まぁそれはよしとして、私は数人の生徒に協力を依頼した」
「協力?」
「うむ!何にも熱中するものもなく、将来のことをさほど深く考えぬメイジはここの学院にはたくさんいてな・・・・」
「はぁ・・・・」
「そんな人たちに「何かに熱中してみてくれ」っと駄目もとで頼んだ」
普通は人に言われて熱中するものではない
「まぁ勿論、半数は無理だったが、残りのはんすうは成功した」
「で?どんな結果に?」
「なんと!驚いた!魔法の威力が上がったではないか!」
才人はポカーンとした
何だそれだけか・・・つまり精神力を増やしたんだろうな・・・・何かに熱中することで・・・・
才人は内容をつきとめた
「だがな・・・・才人君・・・」
マルコールがいつも以上に真顔になる
「何でしょうか?」
才人も真顔になる
「中でも驚いたのが「恋」だ」
「は?」
サイトまたポカーンとした
「異常な魔力の向上・・・アレは私には解らん・・・・」
「(この人大丈夫か?」
「ちなみに男性であるが・・・・」
才人は閃いた!
もしかして俺が地球の世界に居たころに流行ってた・・・「萌え」か?
才人はコルベールの話しからしてそうではないかと思った
「先生・・・萌えですよ・・・萌え・・・」
「萌え?何だいその単語は燃えの間違いでは?」
「先生!全く持って違います!萌えです!可愛い女の子を見て思う言葉!」
「そうなのかね・・・・」
「萌えは全てを焼き尽くす!別の意味で!誰も傷つけず!最強なんです!」
コルベールは心を打たれた
「(誰も・・・・)」
コルベールの過去が過去なので打たれたのである
「よし!先生!一緒に萌えについて説明しましょ!いろんな種類があるんで・・・」
「種類があるのかね!!?」
「ロリコンとかメイドとか・・・まぁいっぱいです。この学院はいい素材がいるんで、そいつらで説明します!」
才人とコルベールは研究室を出た
続かないかも・・・・
ごめんなさい。ちょっとイキオイです本当に御免なさい
>>322 ちょw 妖しい雰囲気イイヨイイヨーと思ってたら…w
続きをお待ちしております。
10巻12月発売予定キタヨ。
職人の皆様、また素晴らしき作品の投稿を心よりお待ちしてます。
---チラシの裏---
「」の羅列会話(セリフ)形式だけで延々と進む話、
情景描写も少なければ、心理描写も殆ど無い。
そんな駄作ならちょっとしたヤツならいくらでも書く。
有体の設定を借りてきたクロスなども駄作が多くて困る。
続き物なら次回への期待を煽る上手な続け方や、
章ごとの繋がりや構成を考えてこその職人芸と言えよう。
だからこそ魅かれるんだし、ずっと読み続けられる。
そう考えるとここの職人は良質な人揃いなんだと改めて思った!
で未だに、ものかきしね!と言ってる人もいるようだが、、、
ともかく最近更新が無いのが残念ではある。
---チラシの裏---
トリステイン魔法学院の寮に稲妻のような怒声が響く。
「だ・か・ら・あんたは何者なのよ!!」
怒声の主はルイズである。
ルイズの前にちょこんと正座して疲れた一休さんのような顔した少年は・・・
「薫風高校二年、小山田耕太です。ちずるさん、今度は何というプレイですか?新しい幻術みたいですけど。」
少年は純粋だった。いや、純粋すぎて召還の儀式も使い魔の儀式もいつものプレイだと勘違いしていた。
少年の名前は小山田耕太。もちろん普通の高校生。しかし、源ちずるという同じ学校の妖狐の先輩と接吻することにより耕太自身にちずるをとり憑かせることができる特異体質を持っている。こーん。
「コウタっていう名前はさっき聞いたわ。あたしがあんたに聞いてるのは、召還の儀式で使い魔になったあんたの存在を聞いてるのよ!!平民なのか幻獣なのかってことを聞いてるのよっ!バカ犬」
ルイズは悔しくてたまらなかった。何度も召還をして出てきたのが いがぐり頭でシャツのボタンを全開にしてズボンも半分脱げた少年だったからである。
しかも あろうことかコントラクトサーバントの儀式の接吻の最中に「ぱいぱいぷー」とかいいながらルイズの胸を揉みだしたのである。
どこか見ても情事の最中の少年
小山田耕太は考えた。ものすごく考えた。目の前にはちずる先輩が桃色髪の少女に変身している事、なんだかまわりがファンタジックなこと。ここが寮で横にベットがあること、などなど。
「なるほど、ちずるさん。やっとわかりましたよ」
耕太はキリッと顔をただしてルイズを見る。
「幻獣プレイですね、ちずるさん。」
瞬間、ルイズの足が耕太の脳天を踏み潰す。
「あんたさっきから何言ってるのよ!!チズルってだれよ?あたしはルイズよ!ル・イ・ズ!!!」
耕太は興奮していた。エロス大王のあだ名が学校で定着しつつある今、ちずるさんと更なるエロスの境地へ歩みだすことに。だから耕太はちずるさんを喜ばすためにちずるさんの幻術のなかで出来る事を考えた。
「ちずるさんだめですよ。蹴ったりしちゃ・・そんな悪い子はお尻ペンペンです」耕太は膝の上にルイズを腹ばいさせ、暴れるルイズを首根っこを押さえてスカートの中の布地をつかむ。
「や、やめなさいバカ犬!ご主人様になんて事するのっ!」
スカートの中の布地は膝までおろされ……
ぱしぃーーん
ぱしぃーーん
ぱしぃーーん
筋肉の少ない白いルイズの尻に耕太は容赦ない平手打ちを打ち続ける。
ぱしぃーーん
ぱしぃーーん
「ちずるさん、おしおきです、反省してください」
平手打ちが30回を過ぎたころ耕太の手が止まった。どうやらルイズの尻を見て固まっている。
ルイズは泣いていた。ラ・ヴァリエール家の三女である自分が情けない使い魔を召還し、その情けない使い魔に尻を晒され平手打ちまでされている状態に。
「こんなの‥もう‥ヤダ…グスッ‥」
ルイズの尻は耕太の手によって鮮やかな赤色に変わってゆく。
耕太の手にもルイズの柔らかい尻の感触と体温が残り、耳からはルイズのすすり泣く声が聞こえる。
耕太の加虐心は炎のように勢いを加速させられた感じがした。ゾクゾクしていた。自分でもびっくりするくらい勃起していた。
「ち、ちずるさんっちずるさんっちずるさんっ」
耕太は新鮮な興奮を噛みしめながらスカートを脱がせ、パンツを脱がせ、そして
・・・・・尾てい骨の部分を擦り舐め出した。
『陵辱』
今のルイズの状態はまさにそれだった。
使い魔に尻を打たれ苦痛に喘ぎ、下半身をすべてさらけ出し、いま自分の尾てい骨はその使い魔によって丁寧に優しく舐め擦られている。
「やめてっ‥んっ…何してん…あっ…」
気持ち悪いと思う一方で体はくすぐったさを伴うほのかな快感を紡ぎ出す。
「ちずるさん、暴れないで下さい。ちずるさんの匂いが甘酸っぱくなってきましたよ?ちずるさんのダメな所はもう知ってるんです。こことか」
耕太のぬるぬるの舌がルイズの尾てい骨を下から上に、次はゆっくり強く円を描き、そして唇が尾てい骨を吸い付い後、中の舌が突起と一緒吸われるように吸引作業を開始する。
ルイズは混乱していた。あきらかに変態で異常な行為なのにとても気持ち良くなっていた。
(気持ち良すぎて怖い。恥ずかしいのに腰は使い魔に口の高さから低くならない。あともう一度吸われたら多分 気をやってしまうかもしれない。)
ルイズは気をやってしまう状態を見られまいと耐えるつもりだった。耕太がソコに触るまでは。
「ちずるさん。ココがパクパク動いてますよ?」
耕太は掌全体で 優しく股を包み込み、撫でた。
あとはもう簡単だった。
ルイズはほんとにどうしようもなくオンナノコだった。
四つん這いされた白いからだは跳ね続け、小さな口からは声を出すまいとしながらも1オクターブ高い吐息のような鳴き声を奏で、撫で続けられている耕太の掌は熱い汁が滴り落ちる。
「んぅっ…はぁあ…あっっあっ…み、見ないで……あふっ」
耕太も興奮していた。自分の手が舌がちずるを快感の絶頂に導いたことに、律動を繰り返す掌のなかの柔らかいものに、男をオスに変身させようとするその 匂いに。
「ちずるさん、かわいい。すごくかわいい。とってもかわいい。」
耕太はさらにルイズの絶頂を見ようとがんばる。ルイズの呼吸を読み、表情や体の変化を見逃さないように。
ルイズの体は女の子からメスに変化し始めていた。耕太の愛撫が強くなると快感に向かって押し付け、愛撫が弱くなると快感を探すようにくねり始めた。
「あのね…」
ルイズはそ頸部を軽くなぜる耕太の目を見る。
「なんですか?」
ルイズはなぜられたそ頸部に腰を振って答えながら
「おしっこ‥でちゃう…かも」
ルイズにはわかっていた。もう一度気をやってしまったら確実にお漏らしする事を。
ここでトイレにいき、使い魔に冷静になる時間を稼ぐつもりだった。
ルイズはまだ理解してなかっただけだった。
耕太は変態だということを。
今宵はここまで。
続きはまたいづれ。
俺は今銃士隊の寄宿舎の前にいる。
この中は基本的に男子禁制だ。
銃士隊は女性のみで編成されるアンリエッタ女王直属の組織で、アニエスさんが指揮している。
で、俺はここに何度か来た事がある。
…もちろん、アニエスさんに呼び出されて、『稽古』をつけてもらうためだ。
そのたんびに、他の隊員さんたちの、なんだかイヤーな視線の洗礼を浴びるハメになるんだけど…。
で、今回もアニエスさんから呼び出しがかかった。
…貴族年金の受給日と、アニエスさんの非番が重なった時点で、覚悟は出来てたけど…。
まあいいや。
今回こそひいひい言わせたらあな!
最近アニエスさんのツボわかってきたし!今回も攻めて攻めて攻めまくるぞ!
ちなみにアニエスさんの弱点は背中。
とくに、尾てい骨のあたりから背骨に沿って責められるともうヤバいらしい。
前回そこを指で責めたら思いっきり感じてたし。
で、この感じてるアニエスさんが普段からは想像もつかないくらい可愛い…。
って、こんなとこで前かがみになってたら変質者丸出しだぞ俺!
俺は素数なんぞ数えながらムスコを沈静化して、寄宿舎の門へ進んでいく。
俺は寄宿舎の門衛に用件と姓名を伝え、中に入れてもらった。
アニエスが自室で才人の弱みを握る計画を再確認していると、ドアがノックされ、隊員の一人がシュヴァリエ・サイトの来訪を告げた。
当然アニエスが呼びつけたのである。
才人の来訪を確認すると、アニエスは伝えを持ってきた隊員に才人をここまで通すように言い、下がらせた。
ここからが本番である。
アニエスは鏡台から『水鏡の秘薬』の残りの瓶のうち一本を取り出し、先ほど手に入れたフェリスの細い金髪を溶かす。
髪は一瞬で溶けて消え、今度は液体を赤く染める。どうやら性別で色が変わるらしい。
やはり妙な匂いのするそれを、アニエスは一気に飲み干す。
アニエスの身体が赤い光に包まれて、その体が変化した。
そこには、長い金髪の、童顔の少女がいた。
それは、先ほどアニエスが才人の姿でもって倉庫で弄んだ、フェリスの姿そのものであった。
…よし、準備は万端。
アニエスは姿見を見て少し考える。
そこには、アニエスの普段着に身を包んだ、フェリスが立っていた。フェリスはアニエスより一回り小さいので、少し丈が余っている。
…この格好じゃいまいちインパクトに欠けるな?
そう思ったアニエスは、計画にもう一手間加えることにした。
今日はアニエスさんが迎えにこなかった。
いつもは、アニエスさんが迎えにきて、世間話やら最近の学院の様子やらの話をしたりするんだけど、今日は違うらしい。
…なんか嫌な予感がするのは気のせいだろうか。
俺は一抹の不安を抱えながら、アニエスさんの部屋に赴く。
アニエスさんの部屋は一階の一番奥にある、重厚な扉の部屋だった。
俺はその扉をノックする。
「アニエスさん、サイトです」
…へんじがない。ただのしかばねの
…じゃない。返事がない。どうしたんだろう?
隊員の人が「アニエス隊長がお部屋でお呼びだ」って言ってたから、いないわけないんだけど…。
扉のノブを回して、押してみる。
扉はすんなりと開いた。
開いてんじゃん…。
「アニエスさーん?いないんですかー?」
開けてみると部屋の中がなんか薄暗い。
カーテン閉めて暗くしてんのか…。
昼間っからヤル気満々デスネ?
俺は、嫌な予感が半分的中した、と思った。
「あーにーえーすーさぁーん?返事しないなら帰っちゃいますよー?」
扉をくぐって、中に2、3歩入り込む。
すると、背後でドアがばたん、と閉まった。
と、同時に、鍵のがちゃり、と閉まる音。
…なんだ、アニエスさんいるんじゃん…。
背後に感じた人の気配に、俺は振り向く。
「いるんならそう言ってくださいよアニ…」
俺が後ろを向くと、知らない人がいた。
サイトの目が点になっていた。
サイトはフェリスを知らないし、まあ当然だな。
私はできるだけ顔を上げないようにしながら、サイトの様子を伺う。
うん。
いい感じに慌ててるな。
「ななななななななな!?なにやってんですかアナタ!?」
サイトは私を指差しながら大慌てしている。
まあ当然といえば当然だな。
裸の上に薄手の上着一枚だし。
「シュヴァリエ・サイト…ですよね」
とりあえずフェリスっぽい喋り方をしながら間合いを詰める。
サイトは思い切りうろたえながら、後ずさる。
「そそそそそそうだけど!っていうかアンタ誰!」
んー?いいのかなー?そっちはベッドだぞサイトー?
「誰だっていいじゃないですか…」
言って顔を上げて、慌てたサイトの顔を覗き込む。
頬を上気させ、目を潤ませるのも忘れない。
二度目ともなると演技のコツがわかってきた。なかなか面白いものだなこれは。
サイトの足が、どん、とベッドに触れる。
サイトはあわわわわ、と手を振りながらバランスを崩す。
今だ。
私は好機を見逃さず、サイトの胸に飛び込む。
おお、広い!?
身体がフェリスのものになって一回り小さくなっているせいか、普段よりサイトの胸板が広く感じた。
サイトはバランスを崩し、ベッドの上に座り込む。
流石に倒れこみはしないか。鍛えてるだけのことはあるな。
しかし座り込んだ拍子に、私の身体をしっかりと抱きしめる格好になる。
「やだ…サイトさんってば大胆…」
サイトの胸板にののじなんか書きながら、私は上目遣いにサイトを見上げる。
サイトは、くは、と息を吐いて…なんだ?マルトー親父、スカロン店長を思い出せ、だの呟いている。
なるほどアレか。手近な同性を思い出して萎えさせるとか言う荒業だな。
やらせはせん。
私はもともと一個しかけていなかった上着のボタンを外すと、前をはだけてサイトの身体に密着させた。
そのままぎゅうっ、とサイトの身体を抱きしめる。
ちなみにフェリスの胸はそんなにない。私より小さい。しかし、サイトの主人よりは確実にある。
だがしかし、ここまで密着すれば、たとえ服の上からとて膨らみの潰れるのが感じられるはず。
見上げると、サイトは上を向いて水揚げされた魚のように口をぱくぱくさせている。
…な、なんだか楽しくなってきたぞ?
私は笑いを必死に堪え、サイトを陥落させるべく作戦を続行する。
「誰だっていいじゃないですか…私がこうしてる理由、サイトさんだって分かってるでしょ…?」
言って今度は、サイトの下半身に狙いをつけた。
さあ、覚悟してもらおうか、サイト。
待て俺の理性!
俺を置いていかないでくれ!
っていうか最近薄情だぞお前!なんか俺悪いことしたか?
しかし俺の理性は、つれない台詞を残して行ってしまった。
『アンタみたいなバカ犬は、誰とでもすればいいのよ!ふんだ!』
…初めて知ったが、俺の理性はどこかのご主人様みたいな喋り方をするらしい。
ああ。今日も俺は流されるのか…。
俺が理性に見捨てられた原因は、今や俺の股間で、そそり立つ欲望の権現を、口に咥えていた。
っていうかなんでこの娘こんなに上手なのぉぉぉぉ。
ちっさい舌を器用に動かして、俺のツボを丁寧に責めて来る。
裏筋を舐めまわし、返しの裏をなぞり、先端をつつく。
つついた先端を唇の先で吸い上げ、そのまま口に含んで口内で俺を包み込む。
じょ、上手すぎいいいいいいいい。
「ちょっと、ダメだってっ!」
今にも爆発しそうな暴れん坊将軍を、だが俺は必死に抑える。
だって初対面のコに早いって思われたらあんまりジャン。
必死に我慢していると、そのコはようやく俺のモノから口を離してくれた。
た、助かったぁ。
しかし股間の暴れん坊将軍は、「早く出させろ」とビクビクと主張している。
ダメ。今はダメ。おあずけ!
俺が必死にクールダウンしようとしていると、そのコはとんでもないことを言った。
「大きくなくても…こんなこともできるんですよ」
言って、唇の端から大量の唾液を俺のモノの上に零す。
そして…はだけた胸の桃色の先端を、俺のさきっちょにこすりつける。
うわなにこれええええええ。裏に胸のポッチがコリコリ当たるうううううう。
ぴ、ピンポイントの責めがこんなに効くなんてっ。
こ、この子、な、なんて恐ろしい子!
なんて脳内でギャグをかましている間に。
俺の息子は爆死した。
大量の精液が、アニエスの化けたフェリスの胸から清楚なその童顔に飛び散り、白く汚す。
その光景は背徳的で、才人の煩悩をこれでもかと刺激する。
そして才人の股間は、その光景に再び隆起しはじめる。
「あは…まだ元気ですね…」
言って、アニエスの化けたフェリスは、才人の腰をまたぐ。
その股間は、溢れ出た粘液で淫靡に光っていた。
才人はその光景をただ見守るだけ。
アニエスは、そんな才人に言葉をかける。
「いいんですか?しちゃいますよ…?」
そして、秘唇で才人の先端に、何度も口付けする。
才人の先端と、アニエスの秘所の間には、粘液の橋が渡された。
才人は必死に突き上げようとする衝動を堪える。
そんな才人に、アニエスはトドメを見舞う。
「いいんですよ、好きにして。誰にも言いませんから…」
そして、アニエスはついに、才人の先端を濡れそぼった秘裂で呑みこんだ。
ブツリと何かの裂ける音が聞こえ、アニエスの股間から鮮血が流れた。
当然の事ながら、フェリスの身体は処女だった。
久しぶりの痛みに、私の身体は仰け反った。
そ、そうか、他人に化けるということは、体の状態もそのまま…っ!
私は痛みに引き裂かれそうになりながらも、確かに快感も得ていた。
私の経験と、フェリスの身体。
この二つが重なり合い、快感と痛みを同時に与えてくる。
快楽に意識が飛び、激痛に意識が覚醒する。
…ダメだっ、これっ、おかしくなるぅっ…!
いつもと全く違う感覚に、私の意識は攪拌される。
私は目の前のサイトに必死にすがりつき、サイトの名を呼び、痛みと快楽に打ちのめされる。
痛みが快感になり、快感が痛みになる。
絶頂と覚醒をサイトの数合ごとに繰り返し、私の気が狂いそうになったとき…。
私の身体を、赤い光が包んだ。
「サーイートー」
目の前から聞こえる聞き慣れた声に、俺の理性が戻ってきた。
獣のように突き上げていた腰を止めると。
そこには、俺に貫かれたアニエスさんがいた。
…怖いくらいの笑顔で。
アニエスさんは、俺に貫かれたまま、俺の頭を両側からがしいっ、と掴むと、俺の唇を乱暴に奪った。
そして、再び怖いくらいの笑顔で、俺に言った。
「本当に、どうしようもなく、伝説級に、とんでもない節操なしだなお前はー?」
…ってまさか、今の子、アニエスさんが…?
「女なら誰でもいいのかー?本当に節操がないな、お前のココはー?」
ちょ、だったら咥え込んだままぐにぐに中動かさないで下さいっ!
「んんー?お前が悪いんだぞー?わかってるのか、この節操なしめ」
そして今度は、上下にグラインドしはじめた。
なんか、責めてるわりにはすっごい嬉しそうなんですけどアニエスさんっ!
「こんな節操なしの悪い子にはおしおきが必要だな?」
…あのう、そのものすごいイヤらしい笑顔はなんですか…?
「よし決めた。今日は朝まで休まないからなサイト♪」
俺が反論できずにいると、俺の上でアニエスさんは嬉しそうにとんでもない事を言った。
まって!死ぬ!そんなんしたら俺死にますから!
「ちょ、それは流石に!」
「だいじょぉぶ」
そうにっこり笑って、アニエスさんはベッド脇のテーブルの上に並んだ瓶の山を指差した。
…まさか。
「精力剤ならたぁっぷり用意したからな♪まずはそうだな、最近人気の『オーガの血』からイってみようかサイト♪」
アニエスさんのとびっきりの笑顔が、今の俺には死神に見えた。 〜fin
337 :
せんたいさん:2006/11/14(火) 04:35:25 ID:Y9aJZtLu
すいません夜勤挟んだもんで遅くなりました〜orz
お待たせしましたアニエスさん後編です。
オリキャラ出しちゃいましたが、なるべく前には出さないようにしたんでご勘弁orz
さて次は誰書くかなー。ルイズ分足りないからルイズかなー?
まあとにかく今日温泉行くんで寝るマスノシ
せんたいさんGJ!です
アニエスさいこ〜でしたあ♪
真のルイズエロパロ待ってます♪
面白いのはわかるんだが、他の人が投下した直後に落とすのは、
マナー違反だな、と思わなくもない。
とはいえ、毎日のように投下されるスレで他の人を気遣い過ぎていたら、
いつまで経っても投下できないということもわかる。
ある程度書きためてから投下してみたらどうだろう? と具申してみる。
書き忘れた。
それはそれとしてGJ!
アニエスたんいいね、アニエスたん!
50分あいてて直後っておま・・・
>>339 あははは
なにをえらそうに。
(´ノA`)ホジホジ
>>341 時間じゃなくて「前の作品にコメントが一つもついてない状態で」投下するのはどうかって話なんじゃないのか。
間に他の作品置かれちゃうとコメントつけにくくなるのは事実だからな。
とは言えそんなこと言ってたら投下するもんも投下できんから、あんまり気にしなくてもいいような気もするけど。
人によってはその時間にしか投下できんこともあるだろうし仕方ないのでは?
まぁそんなことはともかくへんたいさんGJ!
>>331 この野郎!
続きはまだかッ!!!GJ!
すまん331の元ネタって何?
興味本位から聞くんだが、ここの職人さんたちのゼロ魔キャラの脳内設定ってどんな感じなのかな
せんたいさんのサイトが総受けっつうのはよくわかるが
サイト コルベールと相思相愛
ルイズ サイト狂いのキチガイ
シエスタ サイト狂いのキチガイ
アンリエッタ サイト狂いのキチガイ
キュルケ コルベールをいつも木の陰からぽーっと見つめてときめいてる
タバサ 読書家
コルベール サイトと相思相愛
やりそうでやらなかったルイズ傷心ネタです。
「おい…なんで泣くんだよ…」
「だって…だってぇ…」
涙が止まらなかった。守ってきてくれた証が、そこにあった。
「こんなになってるなんて…知らなかったもの…」
傷だらけの、いつも庇ってくれていた背中に、頭を当てた。
堅い、男の背中に指を這わせると、その傷跡が深いものだった事がわかる。
自分の指は、こんなに綺麗なのに。
「私…謝らなきゃ…」
「いいよ。俺が好きでやったんだから。それに…」
「それに?」
「男が女を守るのは当たり前だろ?」
どうしようも無かった。サイトの私に対する気持ちは底なしで、その気持ちが私を守ってきてくれた。
自分は何も返していない。
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
「ルイズ」
向き直って、肩に手を置かれた。
その手があったかくて…傷だらけで…
「俺は大丈夫だから、気にすんなよ」
「…」
堪らなかった。自分だけ無傷だなんて。
責めて…癒やしてあげられれば…
「ねえ…サイト?」
「何だ?」
「手を貸して」
「…え?」
力の抜けたサイトの手を、自分の素肌に導く。
例え膨らんでいなくても…一番柔らかい場所に。
「どう?柔らかい?」
「え…あ…」
「無い胸で悪かったわね」
「…え…と」
「でも…一番柔らかいトコなんだから…」
「…ああ」
ドコを触られても良かった。サイトの体に少しでも安らぎを与えられるなら。
それだけの事をしてきてくれたのだ。
「アンタったら無茶ばっかりしてるもの…これ位ならしてあげてもいいわよ…」
「え…でも」
「わ、私の胸じゃ、やっぱり不満かしら…?」
「…そうじゃなくて…」
サイトが目を逸らした。少し感づいた事があり、サイトの股間を見る。
「…やっぱり」
「…ゴメン」
「…私で興奮するの?」
サイトは無言で、細かく頷いた。
「…いいわよ」
「…へ?」
「す…好きな時にさせてあげる…」
「す、好きな時って?」
「そ、それは…毎晩でも…朝でも…」
「…」
「あ、あんまりがっつくのは良くないわよ?…でも…アンタなら…」
「お、俺なら?」
「その…本当に…いいわ…」
言って恥ずかしくなって、シーツの中に潜り込んだ。胸が高鳴り、半ば自棄になって言う。
「…ど、どうせ今からするんでしょ?」
「う…うん」
「わ、私を寝かさないでよね…?」
その日、ベッドの軋む音は止まなかった。
完
相変わらず純愛狂い…最後の方は趣味ですorz(ゴメン)
>>220氏GJ!
出来るならもう少しルイズとサイトの純愛話の続きを読みたいと思った。
220氏が投下した後で申し訳ないのですがアニエスさんが来たので反応させていただくというか
アニエスさんなのかオリキャラのフェリスなのかよく分からないがわざわざ姿を変えてサイトに
対抗しようとするかわいいアニエスさんはたまりませんねやめられませんやめる気もありません
それと>350よ肝心のアニエスさんとテファが抜けているぞ即刻追加。
そういえばテファってアルビオン王家最後の生き残りなんだよな。
ハーフエルフ云々の問題が片づけば王位継承も可能。
ガリアも王が死ねば一番王位に近いのはタバサな訳で…
10年後くらいには3つの国の王が女王な大女王時代到来か?
そして黄金の林檎と化すサイトw
>>219の続きです
が、この小説は陵辱、人外との絡みを含みます。
注意してください。
「亜獣退治の報告を聞こう」
王室に着くと、夜遅くに呼び出したことについては何も触れず、ジョセフは言った。
タバサは、洞窟の内部にワームが住み着いていたこと、一匹のみを捕らえ全て始末したこと、捕らえたワームは門兵に引き渡したことを報告した。
「全て始末したのだな?」
命令を完遂することが絶対条件の今、全てのワームを完全に始末している。
タバサは、間違いないと言わんばかりにコクンと頷いた。
「ふむ、それは困ったことなったな。お前が始末したその亜獣のことなんだが、調べた結果、ゲルマニアにしか生息しないはずの、珍しい亜獣だったのだ」
困ったと言っておりながら、ジョセフの顔つきには焦りは見られない。
「その体液は秘薬の原料として、非常に貴重な生物だったというのだ。
ところがゲルマニアにも生息数が少ない上、その性質から国の特別機密保護生物に認定されていたらしいのだが、
それを今回、【お前が】大量に処分してしまった」
ジョセフは、『タバサが処分した』という部分を強調して話し続ける。
「この情報がもし、ゲルマニアに流れる事があれば、外交上、大問題になるだろう。なんせシャルロット、お前は我が王族の血筋の者なのだからな」
王家の血を憎んでいるタバサにとって、怒りで眩暈がするほどの言葉だ。が、それを堪える。
今ここで、目の前にいる怨敵を殺すことは出来るかもしれない。
しかしそんなことをしたら、自分も、母も無事では済まない。
タバサの唯一の望みは、母と平和に暮らすことだから…………。
そんな、自分の心を抑えているタバサに向かって、ジョセフは命令を下した。
アニエス
>>355のマグロラブドール
ティファニア ロリショタ狂いの露出狂
「そこでお前に、あの生物を繁殖させることを命じる」
生物の繁殖?と首をひねる。しかし命令は命令である。従わねばならない。
「なに!繁殖方法は確立されているのだ。そう難しいことではない」
存在が確認されていたゲルマニアでならばいざ知らず、新種の生物のような扱いをしていたこのガリアで何故、繁殖方法が確立されているのか。
と不審に思ったが、それならそれでやり易くもある。
「では、早速始めよう」
ジョセフがそう言うと、後ろに待機していた二人の兵士がタバサの腕を掴む。
危機を察し、魔法の詠唱を始めたが、ジョセフの一言でそれは止められた。
「命令に逆らうのか?」
その言葉を言われると反抗は出来ない。兵士はタバサから杖を取り上げ腕を組む。
これで身動きが取れなくなった。
ジョセフが兵に顎で指示を出すと、兵士はタバサを後ろに向かせ、前かがみに腰を折らせる。
そうするとジョセフに尻を突き出している格好となった。
「――――っ、なにを!」
背中越しにジョセフの足音が聞こえる。その足音と共に聞こえてくる声に、タバサは戦慄した。
「このワームは生物の体内で成長するのだ。対象となる生物に卵を産みつける。一晩で孵化すると、幼虫は五日間で成虫となり、体外に出てくる。という簡単な繁殖方法なのだよ」
体内?卵?タバサは、ジョセフの言った言葉を反芻するようにつぶやきながら、その意味を考える。
「豚や牛などの家畜では、屑のような秘薬効果を持ったワームしか産まれんという。人間の、特に魔法使いの体内で成長したワームの秘薬効果は抜群らしくてな。
どうせ繁殖させるなら、シュヴァリエの称号を持つお前にこそ相応しい」
ゲルマニアで個体数が少ない理由が分かった気がした。
腕に力を入れ、暴れようとするタバサの耳元でジョセフは呟いた。
「この生物から取れる秘薬で調合した薬ならば、あの日以来、失ったお前の母の心も取り戻せるかもしれぬな。なぁに、たった五日の辛抱だ」
藁にもすがる思いで母を治す方法を探して過ごしてきたこの数年間。数々の薬を使い、その全てに効果が無かった。
しかし、ガリアでは新種とも言える秘薬ならば、という考えがタバサの頭に浮かんだ。
非人道的な繁殖方法だが、王家の命令は絶対だし、なにより母と言う切り札を出されてしまっては、タバサに抗うことは不可能である。
腕に込めた力を抜き、決心したように目を瞑る。
大丈夫、過去に読んだ書物にも、体内に使い魔を住ませた魔法使いだって存在したと記されていた。と自分に言い聞かせる。
それを察したジョセフは、タバサのマントごとスカートを背中まで捲り上げた。白い下着が露になり、タバサは羞恥で顔を赤くする。
にやにやとした笑いを隠そうともせず、ジョセフはタバサの下着に触れた。
「おや、この湿りはなにかな」
先ほどまで自室で自慰行為をしていたタバサの下着には、その名残の粘液が付着していた。
丁寧にふき取り、下着も新しいものに変えてきたというのに、いまだ下着を濡らしてしまうほどの蜜が股間から分泌されてしまっている。
それをジョセフに見られた。羞恥よりも怒りがタバサを支配する。唇をかみ締め、悔しさで涙が出そうになる。
「ほれ、もっと入れやすいよう高く尻をあげんか。」
気付かぬうちにタバサの体が震えだす。ただ純粋に怖いのだ。
いくら確立されている繁殖方法とはいえ、自分の体内にワームの卵を産みつけられるなど、考えたことも無い。
母の為とはいえ、自分の指しか受け入れた事のないその場所に、ワームを招き入れなければならない。その恐怖は絶大だった。
そんなタバサの思考をあざ笑うかのように、そばにあった袋からワームを掴み出し、タバサの肛門にワームを押し付けた。
「なっ、やっ、そっちは!」
確かに体内だけれども、そちらは排泄器官である。物を出すことはあっても、入れる経験はない。
「言い忘れていたわ。このワームは寄生主の排泄物を食して成長する。だからこちらの穴というわけだ」
体温を感じる穴を発見したワームは、繁殖の準備に取り掛かる。
びゅる!!
先端の孔から透明な体液を吐き出し、それをタバサの菊門に塗りつける。
その液体が潤滑液となり、肛門の滑りが滑らかになる。
ずぷっ!!
ワームの先端が肛門の中に少しずつ入ってゆく。
滑りが良くなったとはいえ、締め付ける力は弱まらない。
しかしそんな抵抗は物ともせず、ワームは徐々に体を肛門に埋めていった。
タバサは肛門を広げられる感触を不快に感じながらも、ただ行為が早く終わるのを望むことしかできない。
ちゅぽん!
音を立ててワームが肛門から頭を抜く。抜いたはずなのに、タバサの肛門にはまだ違和感が残る。
肛門とワームの先端から伸びた透明な管が繋がっていた。
すると、ジョセフの手に握られたワームの動きが活発になる。
ビクビクと震え、その振動が肛門に繋がった管を通してタバサにも感じられる。
しばらく経って、小さな尻の穴を押し広げ、体内に異物が侵入してくるのを感じた。
「よし、管を通して卵が見えたぞ。これで終わりだ」
二話終わり
あれ?おかしいな?
虫系は苦手だったはずなんだけど…
GJ!
虫系は歩毛門の頃から相性が悪かったのだけど…
GJに認定されました
363 :
せんたいさん:2006/11/14(火) 17:09:09 ID:Y9aJZtLu
>>349 ココに上げるのはなんなんで、保管庫にねためも上げときました。
エディタに書いてあったメモをいじっただけなんで面白くもなんともないけど。
>>353 ぐぐぐ、グッジョブなんだからねっ!
純愛、非エロ、微エロSS大好きです
365 :
純愛センター:2006/11/14(火) 21:58:55 ID:PBQKiWwu
「ほら!さっさとしなさい!グズ!!」
「グズって、オレはお前の荷物もあるんだから、少しゆっくり歩け!」
サイトとルイズはアルビオンに来ていた
アルビオン軍との戦いでの戦闘や侵攻の指揮をとった首脳部が殆ど殺されてしまったので、戦いの様子を最もよく知っているであろう、この二人に声がかかったのである
二人はある程度仕事をこなした後、サウスゴータの宿に泊まることにした
仕事の疲れもあり、しばらく、くつろいでいると…
「サイト…ちょっといい??」
ルイズが真剣な顔…少し頬を桃色に染めながらサイトに話しかけた
「なんだ?」
「えっと…明日…行きたい場所があるんだけど…」
様子が変だ…いつもなら「明日〜に行くから準備しなさいよ!」とぶっきらぼうに言うだけなのに…
「どうしたんだ?急に改まって…」
「い、いいから!!明日暇なの!?どうなの!?」
どうなのって…明日はサウスゴータでの戦闘の説明をすれば特に様はない…
「まぁ、仕事が終われば暇だぞ」
「じ、じゃあ…明日…ロサイスの近くの…あの寺院に行くわよ!」
それはサイトがルイズを眠らせた…
二人が最後に言葉を交わした場所になるかもしれなかった場所…
でも何故いまさらそこへ??
「何か用事でもあるのか?」
ルイズは顔を真っ赤にして答えた
「け、結婚式の続きをやるのよ!!」
こんなんで良ければ続き書きますが…どうでしょう?
何をためらう!何を恐れる!
恐そるるはその良作を脳に押しとどめること!
君は聞くべきを誤った。
君が聞くべきは、我々の喝采だ!
>>365 あなたが続きを書くことにより多くの命が救われます
368 :
純愛センター:2006/11/14(火) 22:37:52 ID:PBQKiWwu
「か、勘違いしないでよ!!ち、ちち中途半端がイヤなだけなんだから!」
そんな言葉にガッカリしながらもサイトは思った…
(ちょっとは好いてくれてるのかな…)
「でも…オレでいいのか?」
あの時はオレしかいなかったから…
だから仕方なくオレを選んでくれただけ…
サイトはそう勘違いしていた
「ち、中途半端がイヤって言ってるじゃない!!アンタじゃないと意味ないでしょう!それともしたくない…の??」
仮にも好きな女の子に結婚式をしようと言われてるのだ、したくないハズがない
だが…
「ならダメだよ、結婚式ってのは好きな人と好きな人でやるもんだろ?」
だからこそ応えられない…
好きな人だから…
「そう…なら…仕方ないわね…」
ルイズはそう言うとベッドに潜り込んでしまった…
(なによなによなによ!!せっかくご主人様が結婚式しようって言ってるのに!
第一アイツ、私のコト好きって言ったじゃない!やっぱり嘘だったんだ…
もう知らないんだから…)
そんなことを考えていると涙が出てきた…
泣いているのがバレるのはイヤだったので、ルイズはそのまま何も考えずに眠りについた…
「ゴメンな…オレじゃないから…」
サイトは同じベッドで寝る気は起きなかったのでソファで寝ることにした…
369 :
純愛センター:2006/11/14(火) 22:39:28 ID:PBQKiWwu
下げ忘れた!
スマソ(・ω・`)
370 :
純愛センター:2006/11/14(火) 23:04:32 ID:PBQKiWwu
次の日、サイトはルイズが起きる前に宿を出た
ルイズの世話は宿の使用人に任せたので大丈夫だろう…
仕事の約束の時間まで、まだかなり時間がある…
仕方ないので昨日から鞘に入れておいたデルフリンガーを抜く
「やっと出れた…相棒ってばヒデェや!一日中入れっぱなしなんてよ…」
昨日はデルフも抜く必要が無かったので入れっぱなしにしていた…
「相棒、どうしてあの娘っ子と結婚式しないんだね??」
サイトは言った…
「アイツはオレの好きな人だよ…結婚式なんか出来るわけがないだろ…」
「愛するが故に、知らぬふりをしなくてはならないときがある、か…」
「前も言うなって言ったろ?」
「まぁ相棒が決めたことならオレぁそれでいいさ…」
「ん…」
その頃、部屋で目を覚ましたルイズは絶望に身を震わせていた…
朝起きたらサイトがいない…
あの錆び刀も…
あの時の恐怖が襲ってくる…
「またいなくなっちゃうの…」
黒髪のぶっきらぼうで、何も考えてないように見えるけど、本当はとても優しい使い魔…
いつも自分の盾になって…何度も自分の代わりに傷ついてくれた男の子…
そして自分に好きだと…側にいるとドキドキすると言ってくれた私の…
またやってしまった…
我が儘を言ってサイトを傷つけた…
サイトはいつか元いた世界に帰らないといけない…
それなのに自分は、自分のエゴでサイトを傷つけた…
だからサイトは逃げたんだ…
「仕方ないよね…」
でも…
「ゴメンね…」
溢れ出てくる涙を止めることは出来なかった…
371 :
純愛センター:2006/11/14(火) 23:06:11 ID:PBQKiWwu
眠いんで明日続き書きますわ(・ω・)/
>>371 今すぐにでも続きを!と言いたいが
おやすみなさい。
明日の続きを待ってるよ
>>350 確かにタバサは読書家だが・・・・・
タバサ:読書家=一人でするのが好き、だと思われ。
>>356 ガリアの次期王で有力なのはイザベラだけどな。現国王の娘だし
だが
>>356の言うように才人がハルケギニアの影の王になる可能性は高い。
>>354氏の為(その他皆様も含む)
>>353+αで…
「本当に痛そう…」
「もう忘れたみたいな傷だけどな」
「…」
黙ったまま、横に入ったサイトの背中に抱きついた。
膨らんでない胸を、ぎゅっと押し付けた。
堅い肌と、傷跡を感じてみたかったから。
「やっぱり痛そうじゃない…」
「ルイズ…」
「何?」
「お前の体って…柔らかいよな…」
「…ええ。アンタが守ってくれたもの」
「そっか」
急に私の腕を振りほどき、向き直った。真っ直ぐ見つめ合うと、まだ恥ずかしかったりする。
「…」
「…どうしたのよ」
「…いや、泣かせたくないなって…」
「どういう意味?」
「だってお前…いつも「アレ」すると…最後の方泣いちゃうし…」
「…嬉しいから」
「…わかってる」
「なら…何でそんな事を思うのよ?」
「…そのままの方が可愛いから…」
「…それなら、泣かせないようにしなさい…」
無茶な要求をしたと思う。嬉し涙を止める自信なんて無い。それだけ好きなんだから。
その傷を見ると、悲しさも一緒になって頭の中が真っ白になってしまう。
なのにサイトは、涙を見たくないと言う。それが優しさなのだろうけど。
「ねえ?」
「何だ?」
「アンタが守ってくれた体なんだから…」
「…?」
「もっと…ぎゅっとしていいわよ…」
強く抱き締めてもらいたかった。そうすれば、少しは耐えられそうな気がしたから。
素直じゃないけど。
「じゃあ…」
何の疑いも持たず、サイトが入れ込むように抱き締める。いつもより強くて、触れ合っている肌の面積も大きい気がした。
何より、あたたかかった。
そのまま、時間が経っていく。
「…」
「…」
「…いつまでこうしてるの?」
「…お許しが出るまで」
「…もう出してるわよ…」
「え?」
「好きな時って言ったじゃない」
「…」
「でも」
「何?」
「最初にキスくらい…しなさいよね」
完?
蛇足と思われたらスミマセンorz
最近よみはじめたけど、桃色がかったブロンドってなんだよ!
376 :
261のひと:2006/11/15(水) 01:56:37 ID:x53nsIw2
ご無沙汰してます、261の人です。
>>145の続きです
……まだ終わってません、また続きます、ごめんなさい
377 :
1/6:2006/11/15(水) 01:57:10 ID:x53nsIw2
朝起きて手が無意識のうちにサイトを探す。
……居ない。
「そういえば……出かけてるんだったかしら?」
寝ぼけた頭で部屋を見回す。
「いつお戻りになるんでしょうね?」
シエスタもつまらなそうだ。
サイトのついでに、と朝の支度を最近はシエスタがしてくれるけど……
「シエスタ〜、髪梳いて」
「わたしはサイトさんのメイドですから、ミス・ヴァリエールのご命令は聞けません」
て成る。
サイトが言うことなら……そもそも言う前に片付ける癖に。
起きぬけのぼーっとした頭でそんなことを考えてると、頭が小さく引っ張られる。
「今日は特別ですよ?」
シエスタが髪に櫛を入れてくれていた。
ちょっと意外。
「寂しいのはお互い様ですから」
……こういう事を素直に言える様になったら、サイトは……かなぁ?
「寂しくなんて……別に居ても居なくても同じよ」
わたしが喋るとこうなるのが悲しい。
「そうですねー」
喉の奥でくすくす笑いながら、シエスタの手がゆっくり動く。
………気持ち良いな
「……そのうちサイトに頼んでみようかしら?」
つい思っていたことを喋ってしまう。
シエスタの手がピクリと震えて……
「これから毎日して差し上げますね?」
痛くないのに力が入っているのが分かる。
こ、こわっ
「そ、そうね、お願いするわね、シエスタ」
……なんだか、最近シエスタに勝てない気がする。
そんな事をしながら、朝の準備を終える。
「いってらっしゃいませ」
サイトだともっと気楽に優しく送り出すくせに、あえて堅苦しく慇懃に。
「……意地悪」
「何のことでしょうか?ミス・ヴァリエール?」
シエスタは結構裏表があると思う。
サイトの前でも見せるから、陰湿な感じはしないけど。
「いってきまぁ〜す、シ・エ・ス・タ♪」
あえてこんな切り返し。
口を押さえてその場にしゃがみこむシエスタ。
「もうっ、ミス・ヴァリエール何やってるんですかっ」
笑いを堪えるシエスタを見て……
(勝った)
……そんなことを思ってしまう。
「誰かにいつサイトさんが戻られるか、聞いておいて下さいね?」
「分かってる」
少し前まで、『あのメイド』で、今はお友達のシエスタ。
いまだにルイズって呼んでくれないのが寂しいけど。
「いってきます」
「いってらっしゃい、ミス・ヴァリエール」
サイトだけじゃなくて、わたしにも笑ってくれるようになったし。
最近は毎日が楽しい
「後はサイトが居れば良いのに……」
そんな事を……本人には言えない事を呟きながら教室に向かった。
378 :
2/6:2006/11/15(水) 01:57:53 ID:x53nsIw2
「さ、乗ってくださいな、使い魔さん。あ……サイト」
自分でサイトって呼ぼうと思っていたのに、いきなり失敗。
「え〜〜〜っと姫さま?なんで?」
……さっきわたくしちゃんと言いましたよね?
「ア・ンです!!」
たっぷり5分ほど悩んでから、ようやく小さく
「アン……いきなり、なんで?」
……嬉しい。愛称なんて、ウェールズさまも呼んでくださらなかったから。
使い魔さんだけの、わたくしの呼び名。
「……えーっとアン?大丈夫?」
あら、つい物思いに耽ってしまいました。
「そのっ、アニエスが最近忙しいので、気分転換にお忍びでって……」
使い魔さんは
「お……お忍び?」
そんな事を呟きながら、馬車やユニコーンを見つめている。
どうしたのかしら?
「あの……なにか?」
「い、いや良いけどさ……そのっ……久しぶり……」
……使い魔さんに会うのはスレイプニィルの舞踏会以来……
最後にお会いした時に……
「そのっ……オヒサシブリデス」
頭に血が上っているのが分かる。
あ、あの時は周りが暗かったから……
そうっ、夜のせい、夜のせいで大胆に成れたから……
本当のわたくしは、使い魔さんとお話しするのが恥ずかしくて……
一度だけ……ルイズに気づく一瞬前のその瞬間だけ、
使い魔さんに抱きしめてもらった体が熱くて……
「ひ、姫さま?……あの……アン?」
「ひゃんっ」
き、気が付いたら使い魔さんが私の身体に触ってます。
「えっと、あのっ、そのっ」
「い、いや、なんか急に固まったからさ、大丈夫かなーって?」
……わ、わたくしまた……うぅ…恥ずかしい。
「お、俺温泉とか始めてだ」
気まずい思いをさせないように、使い魔さんから話を振ってくれる。
……やさしい。
「わ、わたくしも……です」
「どんな所か知ってる?」
アニエスの意地悪ーー
「着くまで秘密って、アニエスが教えてくれませんでした」
知ってたら、使い魔さんに教えて差し上げられたのに。
「あ、学院の方や、騎士隊はいかがですか?」
今度はわたくしから話題を振る。
……裏を考えなくて良い会話は久しぶりで……
「あ、毎日充実してるよ、まぁアニエスさんとかから見たらまだまだだろうけど」
「アニエスは厳しいですからね」
サイトさんとお話しするのは楽しい。
ルイズのお手紙に、サイトさんのお話が良く出てきたのが分かります。
……気に成って、『好きなのですか?』ってお手紙したら、
そんな可能性がいかに少ないか、情報収集よりたっぷり否定したくせに……
頬を張られた……まだ痛い気がする。
「毎日大変そうですね。」
「いやーそうでも無いっすよ、姫さまが……っと、アンがシエスタ付けてくれましたし」
「……シエスタ?」
…嫌な予感
「ほら、学院内より選びし使用人を〜って奴です。」
「あぁ、お役に立ちましたか?」
「そりゃもう、シエスタって俺がこっちに来た時から優しくしてくれてる……」
……使い魔さんは楽しそうに話し続けて……わたくしの胸はシクシク痛み始めた。
379 :
3/6:2006/11/15(水) 01:58:24 ID:x53nsIw2
話せば話すほど姫さまの顔色が悪くなっていった。
「だ、大丈夫ですか?」
「え、えぇ大丈夫です、サイト……その……それで」
全然大丈夫そうに見えなかった。
乗り物酔いかな?
「体調悪いなら、横になりますか?」
魔法でも掛かってるのか、この馬車ほとんど揺れないし、クッションふかふかだし。
横になっても大丈夫そうだ。
「辛いなら無理しない方が良いですよ?」
そう勧めても、フルフルと無言で首を左右に振るだけで……
沈黙が辛くなり始めた頃に、御者席から話しかけられた。
「あーサイト、こっちに来い」
アニエスさん?
「えーーっと、どう行けばいいんですか?」
そんな事を言いながら、前の方に向かうといきなり手を引っ張られる。
実はドアだった所が開いて、引きずり込まれたようだ。
「よーく聞けサイト」
頭から御者席に突っ込んだ俺の首に、流れるような動作で腕を絡める。
アニエスさんはにこやかに……そのまま腕で首を絞める。
む、胸が……顔にあたるっ……ってソレどころじゃねぇぇぇぇ
「ア、アニエスさんっ、苦しいっ、絞まってる絞まってる」
表情と行動があってません、師匠!
「人生においても重要な教訓だ。」
目の前がチカチカしだした頃にやっと開放される。
肺が酸素を求めて喘いでいた。
アニエスさんは俺を隣に座らせて、正面から見つめる。
……密かにこの人も美人だから、ドキドキする……節操の無い俺。
「女と話をする時にはな?」
息が荒くて、まだ返事はできないけど……
聞いている事を伝えるために、首を大きく振る。
「他の女の話をするなっ!!」
アニエスさんの手がいきなり霞んで……
「ぐはっ」
俺の鳩尾に……って……
肺の中の空気が全て吐き出される……な、何の修行っすか?コレ
「いきなり刺されるよりはましだろ?勉強になって良かったな」
アニエスさんの言葉を聴きながら……俺の意識は閉じていった。
…………
頭が何か柔らかいものに包まれている、そんな感じだった。
あまりに心地よくて、感触を堪能するようにグリグリと頭を動かす。
「きゃっ」
……あれ?姫さまの声?
薄く目を開けると………
小さな馬車の振動で、ゆらゆら踊るたわわな果実……
胸?
「へ?」
間抜けな声を上げてしまう
「気がつきましたか?体調を崩されたとか?」
心配そうな姫さまの顔が……って……ここ……姫さまのひざまくらぁぁぁぁ
「なんでも、この旅の為に無理をなさっていたとか……申し訳有りません」
………無理させたのはアニエスさんです、しかも短期的に。
「その……おわびにっ……あのっ」
姫さまが俺の頭をやさしく撫でてくれる。
うわ……きもちいー
「目的地に着くまで………このままで……」
まじっすか?
ゆっくり背中まで降りた姫さまの手が、また頭に……
「ご迷惑……ですか?」
「そんなことはけっしてぇぇっぇぇ」
結局目的地に着くまで、国でもっとも高貴な枕を……たまに大きく揺れた時にはエアバック付きで……俺は十分堪能した。
380 :
4/6:2006/11/15(水) 01:58:57 ID:x53nsIw2
「あれ?ギーシュ?」
「ななななな、何でここに居るっ!!」
??ソレはこっちの台詞
「あんた、研修どうしたのよ?」
「まてぇぇぇぇ、シミュレーションパターン150通りの中に廊下でばったりは無いんだぁぁぁルイズっ!」
何の話よ?
「ま、いいわ、ギーシュが居るって事はサイトも戻ってるのよね?」
……ギーシュが不自然な……冷や汗?をかいてる。
どゆこと?
「サ、サイトハ」
……怪しい。
「サイトはどこ?」
「タビニデテイマス・サガサナイデクダサイ」
かくかく喋るギーシュの首元を掴む。
「大人しく喋りなさい」
「ヒミツデス」
……わたしをなめてるのかしら?
サイトに叩き込む時みたいに、足が小さく弧を描く。
「がぁぁっぁぁ、ル、ルイズ……そ、それは淑女らしからぬ……せ、せつな……」
もう一発
「ぐあぁぁぁ、つ、潰れるぅぅぅぅ」
……まだ?ま、おまけに〜
「って、ルイズ止めなさいって」
モンモランシーがわたしを止める。
なんで?
「使い物にならなくなったら困るでしょーがっ!」
「何の話?」
赤くなって黙り込むモンモランシーを放って、ギーシュに更なる一撃を……
「ま、まて、待ってくれルイズ」
……最初からそう言えば……
「い、言えないんだ」
……へぇ……小さく動いたわたしの足を見て、焦ったようにギーシュが喋りだした。
「に、任務でっ、詳しいことは言えないんだっ」
……任務?サイトに?
「詳しく説明しなさい」
「ぼ、僕も詳しいことは聞いてないけど、近衛の隊長が来て……」
……アニエス>姫さま……抜けがけぇぇぇぇぇ
「どゆことぉぉぉぉ?」
相応の覚悟って……そういう意味かぁぁぁ!
「ひぃっ〜〜」
怯えるギーシュを放ってサイトの行き先を求めて、わたしは走り出した。
タバサにシルフィードで空から……ってシルフィード居ないじゃ無いっ
門番に……美人が迎えに来たってなによぉぉぉぉ
学院中を走り回るわたしの前に、立ちふさがるものは誰も居ない。
というか、目が合うとみんな逃げていった。
太陽が真上に来る頃まで、延々さがし続けても……手がかりが無くて…
ぬ、抜かった……学院から連れ出されると、ほとんど打つ手が無い。
ど、どうしよぉ……サイト……姫さまに取られちゃうよ……
「ミ、ミス・ヴァリエール!!」
あ、シエスタだ……さっき事情だけ話したんだっけ?
「何か分かったの?」
「はいっ!!」
え?うそぉ、わたしまだ何も分かってないのに
「メイド仲間のネットワークでっ、陛下が休暇をとられていると。」
やっぱりかぁぁぁっぁぁあああ、って、地味に凄いわねメイドネットワーク。
「宿も特定しましたっ!!」
「どこっ!?」
すごいっ、シエスタ!!
「ここから馬で半日、温泉宿ですっ!!」
…な、なんですってぇぇぇぇっぇぇ
381 :
5/6:2006/11/15(水) 01:59:31 ID:x53nsIw2
う、馬じゃ間に合わない……追いつけない、途中で宿取らないと……って
「姫さまと一泊しちゃうじゃないっ!!あのっ、馬鹿犬ぅぅ!!」
スレイプニィルの舞踏会の……あのときのサイトを思い出す。
私に気づかなかったら、
「絶対美味しく頂いてたぁぁぁぁ」
タバサにシルフィードで……って
「さっきいつもの所に居なかったし」
………他に追いつける手段なんて………
「ど、どうしましょう……」
泣きそうなシエスタ……私だって泣きそうよ。
いらいらと周りを見渡す……照りつける日差しがまぶしくて……あ
「あったぁぁぁぁ」
駆け出すわたしに、シエスタが一生懸命ついてきていた。
「ミスタ・コルベール!!」
「な、なにかね?」
太陽の象徴、もといっ!!ミスタ・コルベールに詰め寄る。
「オストラント、貸して下さい」
「あの……ミス・ヴァリエール……授業中なのだがね」
丁度その時にチャイムが鳴った……復帰したミスタ・コルベールの授業は何時もみんな真面目に聞いている。
でも、昼前のこの時間だと、流石にチャイムと同時に席を立つ子が多い。
小さく溜息をついたミスタ・コルベールがわたしのほうを見る。
「何に使うのかね?」
「サイトが危ないんです!!」
「ふむ、好きにしたまえ」
……即答
「って、何か有ったの?」
ミスタ・コルベールの授業のみ皆勤、学年違っても出席の……キュルケだ。
「姫さまが、サイト連れて温泉なのよっ!!」
ミスタ・コルベールがその場で崩れ落ちた。
「そ、そんなことなのかね?」
「わたしにとったら重大事なんですっ」
微妙な表情のミスタ・コルベールを見て、キュルケがここぞとばかりに言い放った。
「そんな事じゃ、貸せないわねー、ヴァリエール」
「あんたに聞いてないわよっ、ツェルプストー」
心のそこから嬉しそうに言い返された
「聞いた方がいいんじゃなくって?ヴァリエール、あれうちの船よ?」
へ?
「うそっ、だって……」
「船籍はゲルマニア、所有はツェルプストーですな、確かに」
ミスタ・コルベールのお墨付き……
うそぉ……
「お願いしますって、言ったら考えなくも無いわねー」
……ツ、ツェルプストーに……お、お願い。
い、言えない。
「お、お願いします、ミス・ツェルプストー」
あ、ナイス、シエスタ。
「あら、可愛いメイドさん……でも、あたし、ヴァリエールに言ったの♪」
だめ……か
「さ、ヴァリエール諦めなさい、あれ動かすの大変なのよ?」
しかた……ない……よね?
「ジャンが掛かりきりになっちゃうし、魔法だって要るし」
ごめんなさい……ご先祖様。
382 :
6/6:2006/11/15(水) 02:00:13 ID:x53nsIw2
「お願いします、ミス・ツェルプストー、オストラントを貸して下さい」
……え?
ヴァリエールがあたしに頭下げてる?
日頃のルイズを知っている、メイドも……ジャンも……固まって…
「どうしても、必要なんです、頭でも何でも下げます……だから、お願いします」
……このこ……本気だ。
ヴァリエールが必死で頭を下げ……って、
おそるおそる、ジャンを見る。
いやぁぁぁぁぁ、目がっ、目が冷たいっ!
「ミス・ヴァリエール、オストラントを飛ばしましょう」
「ほ、本当ですか?ミスタ・コルベール」
……あぁぁぁぁ、ヴァリエール泣いてるぅ……
あたし、悪役?今悪役?
「それはそうと……」
ヴァリエールに視線を合わせていたジャンが立ち上がって、あたしを見る
……まだ目が冷たい。
「見損ないました、ミス・ツェルプストー」
……それだけ言うと、もうこっちを見てもくれない。
部屋の中なのに、身体が急激に寒くなる。
辺りが一斉に暗くなった……そんな気がした。
……ヴァリエールがジャンに手を引かれて……ジャンに手を引かれてぇぇぇぇ
教室から……
「ご、ごめんなさぁぁぁぁぁい」
あたしの喉からありったけの声が出る
みんなが見ているのも構わず、一生懸命続けた。
「ジャンが困ってると思ったの、動かさない方がいいと思ったの、悪気は無かったからっ」
霞む視界の向こうで、ジャンがこちらに向かってきてくれるのが分かる。
安心のあまり膝から崩れるようにその場に座り込む。
「き、嫌いにならないでぇぇぇぇ、ごめんなさい、ジャン―――」
「わたしに謝る所ではないと思うがね。ミス・ツェルプストー」
「ご、ごめんなさいっ、ヴァリエール」
「い、いいけどっ……凄いわね、ツェルプストー」
ヴァリエールも向かってきていた。
「あんたって、こんな性格だったっけ?」
……あたしだって知らなかった。
「だって、ジャンって夜這いかけても、手出さないしっ、
いつまで経ってもミス・ツェルプストーだしっ、迷惑そうだしっ、」
胸の奥に溜め込んでいた何か、が次々と吐き出される。
「オストラント作ったら、もうあたし用済みなのよ〜〜
お金出すだけの都合のいい女だったのよ〜〜」
ずーーっと怖かったことを、つい口に出してしまう……
ジャンに……肯定されたら……怖いから言えなかった事。
頭の上に、温かい何かが……ジャンの手?
「本気だから、生徒に手が出せなかったんですがね……」
……ほん……と?
「疑わせてしまったようで、……すまないね………その……キュルケ」
し、心臓が……壊れそう……さっきまでと違う痛みで……胸が……痛い。
「……丁度いいですし、一緒に温泉旅行でもどうですかな?キュルケ」
返事なんか決まっていた。
ここで続く……
馬鹿は風邪を引かないんじゃない、風邪を引いても気づかないんだ(なんのネタでしたっけ?)
を、実践してました。なんか上手く話しかけないなー
だるいなー、やる気で無いなーって……無理して書いた前半、今読み返すと……
そのうち書き直すかも、色々続き書き終わってからですが。
ちなみに、その状態だと、自覚が無いまま無理するので、風邪まったく治りません……
相当だめな人だということが分かった、リアル自分でした。続きはこんなに空けずに書くつもりです。ではっ
GJ
マジGJ
つかメイドネットワークテラコワスwwww
最近、怒濤の投下がよくあるな
そんな職人の皆さんにGJの言葉を捧げます
是非また続きとか書いてくれ
>383
GJ
このアニエスのシリーズ、まったりしてて結構好きだ。
>>383 アン様最高!
そしてルイズ以上にキュルケとコルベールのやりとりに萌えてしまったw
ふと思った
このスレの職人全員GJじゃぁぁぁぁああぁぁぁあぁああぁぁあ
390 :
純愛センター:2006/11/15(水) 08:34:07 ID:Dl/5Sv9F
>>370を書いている者だが、一つ聞きたいことがある…
ズバリ、エロを入れるべきだろうか??
それによって展開が変わるので住人の意見が聞きたい
俺はエロの部分読み飛ばすからどっちでもいいんだが。
そんなことよりこの板のアドレスを載せたメールを友人じゃなくて会社のPCに送ったことの方が重大。タスケテ
>>371氏GJ!です
お互い好きなのに空回りするルイズとサイト…。続き待ってます。純愛路線を突き進んでください♪エロなくても十分萌えます
>>220氏GJ!
そしてありがとう♪これからも良い作品を楽しみに待ってます。
>>261氏GJ!!
シエスタ&ルイズの関係もGJ!なんか凄く萌えました。どこまでも受け体質なサイトとアンさまにもGJ!長編になりそうなので期待してます。無理をせず体調が復活するのをいつまでも待ってますよぉ〜
>390
入れてくれたら嬉しいが
あんたが入れたくないのならムリしなくてもいい
394 :
純愛センター:2006/11/15(水) 11:37:36 ID:Dl/5Sv9F
ぉk
了解した。エロなしの方が書きやすいんで、そっちで書かせてもらう
夜に更新する
最近ルイズ分が不足してどうも妄想がとまらなかったのでwktkがとまらない。
なんかいっぱいきてる!GJ!!
>>394 うん、エロの有/無は書き手さんの好きでいいとおもう。
楽しみに待ってるよ。
…なんなら有り無し両バージョン書いてくれてもいいんじゃよ?w
>>391 2行目に
まぁ、なんだ。それはおまいさんのPCが悪質なウイルスに感染してやったことなんだよな?
うん、怖いな、勝手にエロサイトやエロパロスレのURLをあちこちに送りつけるウイルスなんてな!
でも今は対策してもう2度と無いから大丈夫なんだろ?
正直にそう言って謝ればいいんじゃまいか。
…既に手遅れっぽいけどマジレスしてみる。脱線失礼。
>>357の続き
この小説は陵辱、人外との絡みを含みます。
注意してください。
ふらつく足取りで自宅に戻ったタバサは、ベッドに丸くなり、眠れぬ夜を過ごした。
翌日の朝、腹部に違和感がある。腹部と言うより肛門の辺りだ。
便意を催したときの感覚が常に感じられるのだ。
昨日、産み付けられたワームが孵化したらしい。
腸内に感じる異物は、せわしなく動き回り、体の中からタバサに刺激を与えていく。
肛門の出口ギリギリまで移動し食事を始めたかと思うと、直腸の奥までモゾモゾと動きまわり、そこで己の体液を放出する。
ワームの体液は直腸から吸収されていく。タバサの体にその効力を現すのはそう遠くは無いだろう。
肛門は性感帯である。一日中動き回るワームのそれは、タバサの腸内を常に刺激し、性的な快楽を与えるのには十分だった。
タバサが卵を産み付けられてから、早くも四日が過ぎた。
この四日間、食事を取ることもせずに自室に篭っていた。
幾度か執事のペルスランが様子を伺いに来たが、タバサはそれを追い返す。
タバサがこの四日間にしていた事といえば、自慰行為をしたい、という欲求に耐えることだけだったから。
始めの三日間は、何とか我慢をし続け居た。
常に肛門から送られてくる刺激が、快楽のそれだと認めたくなかった。
しかしそれは、日を追う毎に強くなっている。
ワームが成長しているのだ。
常に感じる便意の感覚に、何度もトイレに行った。
しかし、排泄されるのは尿だけで、便は一度たりとも出てこなかった。
自分の便を食べてワームが成長している、という実感。
それはタバサに、とてつもない惨めさを味あわさせていた。
異変は四日目の深夜に起こった。
タバサは食事を取っていない。それのせいでワームの食料が無くなってしまったのだ。
ワームは、少しでも栄養を摂取せんと、腸壁にこびり付いた宿便を舐め取る。
今までは移動する際の刺激だけだったものが、直接的な刺激となってタバサを襲った。
今までに続けられた物と比べ物にならない強力な刺激が、タバサの体を心から火照らせる。
この四日間、タバサの思考回路は、ワームから送られ続ける刺激で麻痺し、この快楽に身を委ねてしまえばどれだけ楽になるのだろうか。とずっと思っていた。
その度に頭に浮かんでいたのは、両親が健在だったころの幸せな風景。
何度も己の秘所に手を伸ばしかけ、それを押し止める。
しかし、ついに快楽の波は、タバサの理性の防波堤を超えてしまった。
くちゅっ!
一度触れてしまった指先はもう止まらない。
洪水となっている割れ目を下着の上から指でなぞる。
溢れ出るねっとりとした蜜が、指に絡みつき糸を引く。
「こんなにっ………私の、濡れて………」
ぐちゅ!ぐちゅっ!!
いやらしい音を立てながら、下着の上から秘所を擦り上げ、ぷっくりと膨らんだクリトリスにも指を這わせる。
「――――っいやぁ………くぅっ!」
いやいやと首を振りながらも、行為は止まらない。
それどころか、擦り上げる指の速さは増してゆく。
ずぷっ!!
下着ごと割れ目の中に指を押し込み、中で指を動かす。
「あっ、………あぁ、……んぁぁっ!!」
一層激しく指を動かすと、胸を突き出すように体を反らせ、タバサは達した。
それでもまだ体の火照りは収まらなかった。
一度は絶頂に達したタバサだったが、いまだに体が疼く。
むしろ、行為の間もずっと続いていたワームの刺激との相乗効果で、余計に快楽を求めてしまう。
タバサは、下着を脱ぎ、直接割れ目に触れた。
「――――――ひぅんっ!」
強すぎる刺激がタバサの体を襲う。
けれど今は、その強い刺激が心地よい。
ぐちゅ!ぐちゅ!ずちゅっ!!
指を割れ目に潜り込ませて激しく動かす。
くにゅ、くにゅ。
もう片方の空いている手で敏感な肉の芽を摘み、その皮を剥きクリトリスを完全露出させる。
「ああっ!!ふぁぁっ!!」
タバサはそのまま、皮を剥いたり戻したりを繰り返しながら、何度も絶頂へと駆け上っていった。
気がついたら翌朝だった。
乱れた格好のままベッドの上にいる自分。
そんな淫らな自分を確認しても、不思議と嫌悪感は無かった。
コンコン
ドアがノックされ、ドア越しにペルスランが告げてきた。
もう四日も食事をしていないのは体に毒だ、と言い、どうしても朝食を取ってくれと言っている。
タバサは了承の旨を伝え、すぐに着替えをして朝食を取った。
今日は五日目である。
この忌まわしいワームも体から出てゆく。
新しい秘薬が手に入ったら、母は良くなるかもしれない。
タバサは期待に胸を膨らませていた。
朝食が終わりペルスランに、今日は夜に宮廷に行くという事を告げると、さっさと自室に戻った。
自室に戻ったタバサは、ベッドに腰掛ける。
足を開きスカートを捲り上げると、太ももの内側に、下着を着けていない秘所から溢れた蜜がキラキラと輝きながら伝っていた。
今日は、宮廷から呼び出しがかかるまで、一日中、自慰行為をするつもりだ。
三話終わり
あわわわわ・・・・・・
GJ
タバサを呼ぶときはいつも少し緊張する。
何故ならば、二人きりの時に本名の『シャルロット』で呼ばないと、すぐにへそを曲げるからだ。
もし『タバサ』で呼んでしまえばどうなるか。
へそを曲げたタバサのご機嫌を取るために、無体なお仕置きに堪えなくてはならないからだ。
そして今日も。
「なあタバサ…あっ」
周囲に人影があるかないかを確認し忘れると、こういうことになる。
呼ばれたタバサは眉をへの字に曲げて、すたすたと才人に歩み寄る。
でもって無言のまま両手を広げて、
「ん」
と一言。
もう恒例になった、『罰として抱っこで部屋まで運べ』である。
もう一度周囲に人影がないか確認する才人。
…なんていうか、こんな所見つかったらロリコン呼ばわりされるの目に見えてるし。
才人が抱き上げるのが遅いので、タバサはあからさまに不機嫌な声で言った。
「誰もいない」
…しょうがねーなーもー。
才人は覚悟を決めると、ひょいとタバサを抱き上げた。
相変わらず軽い。本当に成長しているのかと疑いたくなる。
この間年を尋ねたら十五だと言っていたが、どう見ても十二、三にしか見えない。
「っとに。軽すぎるぞシャルロット。もっと食べろよ」
軽すぎるタバサの身体を心配して言う才人。
実はシャルロットは一度に結構食べるのだが、しょっちゅう食事を抜くせいで成長が遅いのだ。
「心配しなくても大丈夫」
言ってタバサはんー、と才人に密着する。
そして才人には見えない顔の横で、満面の笑みを浮かべて言った。
「すぐサイト好みの大きさになるから」
「だー!そういう意味じゃないって!」
才人の突っ込みに、しかしタバサは反論もせず、もう一度んー、と才人の首筋を抱きしめる。
その視界の隅に、桃色の何かが写った。
…ライバル発見…。
…なにあれ!なにあれ!
抱っこ!?タバサを抱っこしてたわあの犬!!
私は廊下の柱の影で怒りに震えながら、もう一度二人のいた廊下を覗く。
あっ!
あのチビっこと目が合った。
タバサは一瞬驚いた顔をしたけど…。
…今、笑った?ねえ!今、笑ったわよあのチビっこ!普段仏頂面なのに!
まるで全てに勝ったような、勝利を確信した笑みだったわよアレ!
なによソレ!抱っこ程度で勝ったつもりなワケ!?
私なんかサイトとあんなことやそんなこともしてんだから!!
でも何!?この、心の奥底から噴出してくるドロドロしたものは何!?
ええい、どーでもいーわ!
現行犯逮捕よ!あのバカ犬今日こそ徹底的に調教しなおしてやるんだから!
そう思って私が柱の影から飛び出すと…。
そこには誰もいなかった。
いつもこの状態でタバサの部屋に着くと、まずタバサが降りて扉を開け、もう一度才人が抱っこして部屋の中に入る。
しかし今日は違っていた。
「おかえりなさいー。お姉さまー」
人間の姿に化けたシルフィードが、扉を開けて二人を出迎えたのだ。今日は、いつぞやの村で、騎士に化けた時の服を着ていた。
…み、見られたっ!?
思わず硬直する才人。
「あー。お姉さま、抱っこされてるの。羨ましいのー」
しかしシルフィードは羨ましがるだけで、特に何の感慨も抱いていないらしい。
…こいつにそういう概念はないよなあ。
才人がほっとしていると。
「こういうの、人間の言葉で『ろりこん』って言うのよね!シルフィお勉強したんだから!」
才人の精神を見えないエア・ハンマーが直撃した。
それと同時に、タバサが抱っこされながら器用にシルフィードの頭を杖で殴った。
ごすんといい音をたてて、杖がシルフィードの頭にめり込む。
「痛いの、痛いの〜」
涙目でうずくまるシルフィードの前に、タバサはぴょこんと固まる才人の腕から飛び降りて、シルフィードの襟をむんずと掴んだ。
表情が完全に固まって、赤黒いオーラがタバサを覆っている。
…本気で怒ってるな。
「あっ、お姉さま何するの!離して、離して!」
「…お仕置き」
ずるずるとシルフィードが扉の内側に引きずり込まれると、扉は魔法の風でばたん、と閉じた。
長く切ないシルフィードの悲鳴が部屋の中から響く。
ルイズに折檻されてる時の俺もこんな感じなのかなぁ、と思いながら、おいてきぼりにされた才人は、部屋の前でぼーっとしていた。
俺が部屋の前でぼーっとしていると、背後から殺気を感じた。
こ、この感じ慣れたドス黒いオーラは!
俺は慌てて振り向くが…。
そこには誰もいなかった。
俺がほっとしていると。
「…ねえ」
…背後から、聞き慣れた声がする。
その声には。十分すぎる殺気が載っていた。
俺は振り返ることも出来ず、体中に吹き出る脂汗を感じながら、返事をする。
「ふぁ、ふぁい」
唇が震え、うまく言葉にならない。
「…なにをやっていたのかしらこの節操なしのバカ犬は?」
ごくりと喉を鳴らす。カラカラに喉が渇いていたからだ。
そのドス黒い声は、嫌でも俺に回答を強制させる。
「…抱っこ、しておりました」
その答えだけでは背後の恐怖の大王は当然満足しない。
続けて質問を繰り出してくる。
「誰を?」
「…た、タバサをであります」
その回答に、殺気が三倍以上に膨れ上がる。
…ああ、俺もシルフィードと同じ道を辿るのか…。
そう、俺が覚悟を決めていると、背後から再び声が掛けられた。
「こっち向きなさい」
俺は黙ってその言葉に従う。
で、振り向くと。
…ルイズが両腕を広げている…???
何が起こったのか理解できない俺に、ルイズは赤くなりながら言った。
「…私も」
…え?えええええええええ!?
あのえとこれは、『私も抱っこして』って意味?
「あ、あのー?」
俺が混乱していると、ルイズはさらに赤くなって、語気を荒げてもう一度言った。
「私も!」
…あ、ダメ、なんかコレ癖になりそ…。
私はサイトに『抱っこ』されていた。
誰かに抱っこされるなんて、八歳の時以来だけど、なんてゆーか、これは。
安心できるっていうか、あったかいっていうか。
なんか、問答無用でしあわせー、な気分になってくる。
そんな風に私がほわほわしていると。
「あ、あの、ルイズ?」
顔の横で、サイトがものすごく信じられないものを見るような目でこっちを見ていた…。
…そ、そんな目で見ないでよ!恥ずかしいじゃないの!
「いーから黙って抱っこしてなさい!いいって言うまで下ろしちゃだめなんだから!」
言って私は真っ赤になった顔を隠すために、サイトの首を絞めるがごとく、ぎゅうっとサイトに抱きついた。
「わ、わかったよ」
言ってサイトは、私の背中をそっと抱きしめてくれた。
あーダメ、これすっごいイイ…。
あのチビっこがしたがるのもムリないかなー。
私はさっきまで怒ってたことも忘れ、サイトの首筋に頭を預ける。
「ルイズも、抱っこ好きなのか…?」
…なななな、何よその呆れた声!
しょうがないじゃない!ここんとこ誰かに抱かれることはあっても、『抱っこ』されることなんてなかったんだから!
「黙って抱っこしてなさいって言ったでしょ!余計なこと気にしなくていいの!」
言ってさらにサイトの首をきつく絞める。
「ぐえ」
あ、いい感じに入っちゃった。
「ご、ごめんサイト」
私は腕の力を弱める。
でも、サイトの身体の緊張は解けない。
?どーしたのかな?
隣のサイトの顔を覗くと、何かに怯えた顔をしている。
サイトの視線の先を見ると、そこにはあのチビっこがいた。
…よくも、よくもよくもよくも!
そこは!
お兄ちゃんの腕の上は!
「私の特等席…!」
言って私は、サイトを巻きこむのが嫌なので、杖を放り出して逆サイドからサイトの首に飛びついた。
サイトはびっくりしてバランスを崩し、ルイズと私は床に放り出される。
「ちょっと、何すんのよ!」
「…そこは私の特等席」
別にいくらルイズがサイトとえっちしようと構わない。
でも、そこは、そこだけは。
サイトの腕の上だけは譲らないんだからーーーー!!
「ちょ、ちょっと位いいじゃないのよ!
…っていうかサイトは私のモノなのよ分かってんの!?」
「…サイトの抱っこは私のもの」
言って私は、上半身を起こしたサイトに抱きつき、彼の腰の上にちょこんと収まる。
うん、ちょうどいいサイズだと思う。
ルイズを見ると、怒りにふるふる震えている。
「何よ!私のモノだって言ってんでしょ!どきなさいってば!」
言って逆サイドに抱きつき、私を押し出そうとしてくる。
…負けない。
私も負けじと押し返し…私とルイズは、お互いに手を組み合う格好になった。
そんな私たちに、サイトが声をかけてきた。
「あ、あのー。いい加減どいてくんないかなあ…?」
「犬は黙ってなさい!」
「サイトは黙ってて」
私たちの剣幕に、サイトは「ふぁい」と気の抜けた返事をして黙りこくってしまった。
そして私たちは、サイトの上で喧々囂々、口げんかを始めた。
「…痛いの」
ようやくお仕置きから開放されたシルフィードは、開けっ放しの扉を目にすると、それを閉じるべくまだ痛むお尻をさすりながら、扉へ向かった。
そして、開けた扉の向こうで展開する光景に、あきれ返った。
「どきなさいよこのチビっこ!」
「…どかない」
「むきー!強情なんだから!親の顔が見たいわっ!」
「こっちの台詞」
「なによなによなによ!このムッツリロリ!」
「サド貴族」
才人の上で、自分の主人とサイトの主人が、はしたなく髪を振り乱しながら、大喧嘩している。
…まるっきり子供のケンカなのねー…。
呆れたシルフィードが扉を閉めようとすると、才人の助けを求める視線と目が合った。
にっこり笑って、シルフィードはその視線に応える。
「『自業自得』なのねー。あ、あと『ロリコンは氏ね』なのねー♪」
そして、笑顔のままで、シルフィードは扉を閉じた。
絶望に塗りつぶされた才人の顔だけが、やけに印象に残った。 〜fin
406 :
せんたいさん:2006/11/15(水) 17:00:46 ID:98XUyCAm
というわけで久しぶりのエロ抜きですこんばんわ。
また抱っこネタですすいません。
でも誤解のないように言っておくけど!
お兄さんは断じ
(不適切な表現のため削除されました)
( _,, -''" ', __.__ ____
ハ ( l ',____,、 (:::} l l l ,} / こ \
ハ ( .', ト───‐' l::l ̄ ̄l l の │
ハ ( .', | l::|二二l | ハ ろ .|
( /ィ h , '´ ̄ ̄ ̄`ヽ | ハ り │
⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ/ ', l.l ,' r──―‐tl. | ハ こ │
 ̄ ', fllJ. { r' ー-、ノ ,r‐l | ! ん │
ヾ ル'ノ |ll ,-l l ´~~ ‐ l~`ト,. l め |
〉vw'レハノ l.lll ヽl l ', ,_ ! ,'ノ ヽ ____/
l_,,, =====、_ !'lll .ハ. l r'"__゙,,`l| )ノ
_,,ノ※※※※※`ー,,, / lヽノ ´'ー'´ハ
>>406 自称がお兄さんな時点でちぃちゃい子にそう呼ばれたいというロリコン的願望が(ry
>>406GJ!なの♪
きゅいきゅい(ろりこんは氏ねなの)
>>389 俺なんか一億年と二千年前からGJしてる。
せんたいさん様は神様です。
GJを100個ぐらいあげちゃいます。
412 :
純愛センター:2006/11/15(水) 20:07:04 ID:Dl/5Sv9F
良説がUPされた直後であんまり面白くないかもしれんが…
投下する
413 :
純愛センター:2006/11/15(水) 20:17:01 ID:Dl/5Sv9F
ルイズは泣いていた…
きっと、サイトは自分の頭の悪さが嫌になって出ていったんだ…
もう会えないんじゃないか…
そんなことばかり考えていた…
「そうだよね…サイトは…いつか帰るんだから…」
他の世界から来た人間…
いつか自分の前からいなくなってしまう人…
結婚式を拒むなんて当たり前じゃないか…
そこまで考えてルイズは外に出ていった…
サイトはしばらくデルフと話した後、査察の集合場所になっている広場に向かった
「そういえば…アイツ、今何してっかな…」
「娘っ子が気になるかい?」
「まぁ…今まで色々世話してきたわけだし…」
「相棒、好きな人だから娘っ子と結婚式しないって言ってたな…」
「あぁ…」
「何で好きな人だから結婚式しないんだい?」
「好きな人には好きな人と幸せになってもらいたい…人間は普通そう思うものなんだよ…」
そう…ルイズは自分が好きなんじゃない…
「なら、あの娘っ子の好きな人って誰だい?」
そういえばハッキリと聞いたことは無かった…
オレが好き?なんて勘違いもしたが…
「そういえば聞いたことないな…第一あの意地っ張りに好きな人なんているのか?」
デルフは呆れながら思った
(こんのアホはどうしようもないヤツだねぇ…
仕方ねぇな…)
「相棒じゃあの娘っ子の好きな人になれんのかい?」
「アイツなとってはオレは使い魔さ…それに…」
「それに?」
「オレはいつか帰る人間だ…少しの間、アイツの手伝いは出来ても、アイツの側にずっといることは出来ないよ…」
そう…だから断った…
「一つ聞くが…結婚式ってヤツはお互いが好きあってないとダメなんだよな?」
「あぁ…」
「ならあの意地っ張りのプライドの塊が好きでもないヤツに「結婚式しよう」なんて言うかね?」
サイトは笑った
「言ってたろ?中途半端がイヤなだけだって…」
「オレが言ってるのはその前のことさ。7万の軍を止めた時のことよ」
「それはただ結婚式がしたかっただけ、って…」
「ワルドの時には拒否したのにかい?」
サイトは困惑していた…
ルイズが自分を思ってくれてる??
「それを確かめてから結婚式をするかどうかを決めても良いんじゃないかい?」
「でもオレはいつか…」
「恋仲に必要なのは未来じゃなく現在なんじゃないかい?」
サイトは仕事も忘れ走り出した…
414 :
純愛センター:2006/11/15(水) 20:41:13 ID:Dl/5Sv9F
サイトは走り回った…
今日泊まっている宿にはもうルイズはいなかった…
戦争の時にルイズと一緒に泊まった宿…
仮に造られた「魅惑の妖精」亭の跡地…
自分の責でアルビオンの貴族に捕まってしまった街の郊外…
しかしどこにもルイズはいなかった…
「どこにいるんだよ」」
もうすでにサウスゴータ中走り回ったが見つからない…
宿に戻って来ているかとも思ったが、いなかった…
「くそっ!」
広場に戻ってきた所でデルフが口を開いた…
「相棒…もう少し頭を使いな…」
サイトは怒った!
「何だよ!お前はどこにいるかわかるってのかよ!」
「まぁ確信はないが…八割方そこだろうね…」
「どこだよ!!」
「それは相棒が気づかなきゃなんねぇさ…昨日の娘っ子の言葉、よく思いだしな!」
ルイズが言っていた…
出かける…結婚式…寺院…
サイトはデルフを引き抜いて走り出した…
415 :
純愛センター:2006/11/15(水) 20:42:00 ID:Dl/5Sv9F
続きはちょっと後に更新する(・ω・)/
才人よ・・・結婚しちまいな(笑)
今思ったんだが、才人は地球に帰ってこないでほしい・・・
その方がルイズ達が幸せになる気がするんだ(笑)
417 :
純愛センター:2006/11/15(水) 21:50:05 ID:Dl/5Sv9F
ルイズは宿から出ると馬を借りて真っ直ぐ寺院…
サイトと結婚式をした所へ向かった…
今回は結婚式をしに行くんじゃない…
お別れをしに来たのだ…
といっても、もうその相手はどこかへ行ってしまった…
自分の我が儘のせいで…
だからサイトと一緒に来たかったこの場所でお別れを言うことに決めたのだ
しばらく馬を走らせると目的の寺院についた…
「あの時は…私、死のうとしてたのよね…」
司令部に「死ね」と命令され…七万の軍隊に突っ込もうとしていた…
「でも…アンタが守ってくれたのよね…」
自分を眠らせ、自分を生かすために命をかけてくれた…
そんな優しい使い魔を…
「私は自分の我が儘のせいで…」
ルイズは今にも泣き出しそうだった…
だが泣かなかった。
言わないといけない言葉があるから…
「私、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは…」
あの時の返事を…
「平賀才斗に…」
意地張って、最後まで言えなかった言葉…
「死がそれを阻むまで…」
そう…たとえ会えなくても…
「永遠の愛を誓います」
命をかけて守ってくれたアナタの為なら…
だから…あと一度でいい…
自分の元から離れるのを邪魔したりしないから…
あと一度だけ…
「会いたいよぉ…」
もう我慢出来なかった…
ルイズは声を押し殺しながら泣いた…
するとフッと風が入ってきた
涙を拭って振り向くとそこには
「やっと見つけた…」
永遠に愛を誓った大好きな使い魔がいた…
418 :
純愛センター:2006/11/15(水) 21:56:04 ID:Dl/5Sv9F
スマン!続きはまた明日だ!!(><;)
まぁあんまり面白くないし、ありきたりだが、見てやってくれると嬉しい
>>416 俺もそう思う。
才人、二度と帰ってくるんじゃねぇぞ!!
…タバサとシルフィード付きなら帰ってよし。
こらこらw
ハッハッハッこのロリコンめ( ´∀`)σ)∀`)
>>419
wktkしながら待っていれば、続きはまた明日とな!?
ロリコンがおk
続きが明日なら明日まで生き延びないとな
さてと、明日まで生きるとするか
425 :
純愛センター:2006/11/15(水) 23:27:20 ID:Dl/5Sv9F
スマンな…あと一時間ほど待っててくれ!
さてと、あと一時間生きるか…
427 :
純愛センター:2006/11/16(木) 00:33:13 ID:3lghWfff
待たせた!では…
428 :
純愛センター:2006/11/16(木) 00:34:30 ID:3lghWfff
「な…んで…」
ルイズは困惑した
もう会えないと…そう思っていた人がそこにいる…
それだけでもう涙を堪えることしかできなくなった
「街中探したんだからな…」
嬉しい…今すぐにさっき言った言葉を伝えたい…でも…
「何しに来たのよ!」
それは言えない…言えばアナタを縛る足枷になるから…
「結婚式なんてしないって言ってたじゃない!」
だから…
「さっさとメイドの所にでも、姫様の所にでも行きなさいよ!」
アナタが好きだから…
「ルイズ…」
「良いから早くどっか行きなさい!アンタの顔なんか見たくもないわ!」
涙が出そうだ…でも泣いちゃいけない…
「ルイズ…」
「うるさいうるさいうるさい!」
サイトは少し目を閉じて…そして言った…
「私、平賀才斗は…」
「早く消えなさいってば…」
大好きだから…アナタが帰るのを邪魔なんかしたくないから…
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールに…」
ルイズはサイトが何を言おうとしているか理解した…
だから耳を塞いだ…聞けばもう歯止めは聞かない…
サイトは耳を塞ごうとするルイズの手を払いのけて、もう耳を塞がないように抱き締めながら続けた…
「死がそれを阻むまで…」
「やめて…」
抑えようとしても止まらない歓喜がこみ上げてくる
「永遠に愛し、守り続けることを…」
「やめ…てって…ばぁ…」
「誓います」
もうルイズは押し寄せる歓喜を留めることはできなくなった
ついさっき耳を塞ごうとした手をサイトの首にかけて顔を近づける…
サイトもそれに応じるように顔近づけ、お互いの存在を確かめるようにキスをした…
wktk
つ・・・続きは?
シャナ分まで補給させるとは…おそるべし
サイトが地球に帰ったところで待っているのは厳しい現実だな。
向こうじゃ英雄だったのにこっちじゃ普通の人。
嫌な事があった時に地球に帰った事を後悔するか、
思い出に励まされ気合い入れ直すか。
サイトはどっちだろうね
>>431 帰る、ルイズ、シエスタの3択あるけど
すでに(ルイズに)心を決めているって書いてあったような
433 :
純愛センター:2006/11/16(木) 01:01:15 ID:3lghWfff
もうどうしようもない…
大好きで大好きで大好きで大好きで…
サイトが永遠に自分を愛し、守り続けると誓ってくれた…
抱き締められて、死んじゃいそうなくらい気持ちいい…
キスをしている唇なんか、もうサイトの唇と舌しか感じない…
そしてしばらくして2人はやっと唇を離した…
「なによ…アンタは元いた世界に帰るんでしょ…?なら誓いの言葉なんか言っちゃダメじゃない…」
「そんな未来のことなんてどうだって良い…」
ルイズは怒った口調で言った
「どうでも良いわけないじゃない!アンタ帰りたくないの!?」
サイトは自分の気持ちを…思ったそのままの気持ちを言った…
「オレは今!ここで!お前と一緒いたいんだよ!」
そんなことを言われたら…
「少なくとも、帰る方法が見つかるまではずっとお前といる…何があってもお前を守る…」
止まらなくなるじゃないか…
「なんでよ…」
今できる…自分の歓喜に対する精一杯の抵抗だった…
「なんで私なんかを守るって…一生守るなんて言えるのよ…」
サイトは言った…これまで何度も言った言葉を…
「お前が好きだからだよ…」
ルイズはもう喜びに涙を流すしかなかった…
歓喜で体が震え、立つことさえもできず、その場にへたり込んでしまった…
「バカ…バカぁ…バカバカバカバカバカぁ…」
私も言わないと…
永遠を誓ってくれたんだ…だから…
「私、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは…」
でもアナタを縛ること…それだけはできない…
「平賀才斗と…」
だから…これしか言えないけど…
「死と別れがそれを阻むまで…」
精一杯、自分現せる最高の言葉…
「共に笑い…共に泣き、共に歩き方続けることを…」
そばにいて欲しいと伝えられる最高の言葉を…
「誓います…」
私はアナタに伝えた…
434 :
純愛センター:2006/11/16(木) 01:05:45 ID:3lghWfff
スマンな…携帯で打ってるから時間がかかるんだ…
435 :
純愛センター:2006/11/16(木) 01:08:57 ID:3lghWfff
さ、さらにスマン…携帯充電切れだ…
明日また書きにくるからそれまでクライマックスは待ってくれ…
>>435 いいさ。六千年も生きてきたんだ。俺にとっちゃあ、明日まで待つ時間なんて一瞬みてえなもんさ
>>純愛センター氏
GJ!何時間でも待ちます。幸せな純愛話を書き続けてください
一万年と二千年でも待ち続ける。
「おしっこ‥でちゃう…かも」
耕太はこの言葉を脳内で何度も反芻し、震えた。
ルイズからみれば耕太の鼻腔が広がっただけだが、それだけでもルイズは耕太が何を考えているのかわかってしまった。
いや、わかった所でもう手遅れなのだが。
「ちずるさんにこの前も言いましたよね?ちずるさんのなら汚くないって。ちずるさんのホントの味、教えてください」
耕太はルイズを仰向けにし、足の付け根を腕で固定し、舌先を尖らせてクレバスに吸い付く。
「だめぇぇやめて!!飲んじゃだめぇぇ」
ルイズの腰は先程の絶頂によってすでに耕太の支配下におかれていた。
腰の抜けたルイズは耕太の顔が足の付け根に近づくにつれ抵抗するが、腰が抜けているので足をパタパタとさせる事しかできなかった。
耕太にとってその動きは誘惑する花弁にしか見えなかった。
ルイズはソコに荒い息がかかった後、ぞぶりと異物が入ってくるのを感じた。
おそらく舌が根元まで差し込まれているのだろう、ルイズは絶頂と尿意を振り払うように弱い抵抗をする。
しかし、耕太の腕はがっしりとルイズの足をとらえ離さない。もがけばもがく程ルイズの足は開いて耕太の舌を奥に誘う。
ルイズは快感をおさえきれなくなっていた。
耕太の舌はルイズの予想より数ミリ長かったのである。
たった数ミリであるがルイズの敏感な壁を舐め擦るには十分だった。
尿道口側の壁が充血し柔らかくなる、ルイズの声は少し静かになる。もう決壊寸前であることを呼吸で耕太に知らせる。
耕太の舐め擦る動きがグラインドに変わり優しく大胆にルイズの腰に揺らす。
ルイズは耕太の頭を手で引き離そうとするが逆に手を握られる。足も手も腰も固定され快感だけだがルイズに満ちていく。
「でちゃう!!ほんとにだめっ!!!!」
ルイズは決壊前に叫ぶ、耕太はとどめの一撃にソコの小突起とその周辺を吸う。
それが呼び水となりルイズは弓ぞりになり失禁しながら絶頂を迎えた。
「飲んじゃだめっ飲んじゃだめっ飲んじゃだめぇぇ」
耕太の口腔に断続的に液体が噴出される。ルイズの律動に合わせ出てくるソレは勢いよく口腔を穿つ、耕太は痙攣するルイズの足をさらに開き口で蓋をするかのようにすっぽりとソコにかぶりつき、飲み干す。
やがて口の中はこうばしい香りとメスのタンパク質のような匂いでいっぱいになる。
ルイズは真っ赤になっていた。
絶頂の最中の大量のおしっこと、絶頂の直後の愛液をすべて耕太の口の中に出してしまったからである。
耕太の口のまわりは粘液と桃色の陰毛がついている。しかもその口からは、自分の匂いがする。
ルイズは耕太のソコを見た。勃起していた。ものすごく元気に勃起していた。
自分のおしっこと愛液の匂いがソコをそんな状態にしたと想像し、さらに濡れた。
「ちずるさん、綺麗です。とても綺麗です。好きです。大好きです。」
耕太の腰はルイズの腰に近づき、ルイズの腰は耕太を受け入れるために足を開かく。ルイズの目から見て歪な形をした脈打つ耕太のソコは入り口を最初から知っていたかのようにルイズの鞘を目指す。
硬く熱い塊がルイズにもぐりこみ、柔らかくしなやかな入り口はソレを優しく包み込み、飲み込む。
ルイズの体は興奮の嵐の中、ぬるりと入ってくるソレを歓迎していた。
「はふぅぅ」
ルイズの口から自分でも信じられないような艶のある吐息が出る。
こんな淫らな声を出すつもりはなかった。歯を食いしばって終わるまで耐えようとしていた。
だけど耕太のソコはルイズの気持ち良い所ばかりこすりあげていた。
(一番気持ちいい所から外れてくれない!)
ルイズは逃げようと努力するが耕太のソレは的を射るように気持ち良い所ばかり力強く、優しくこすりあげる。
次第にルイズの腰が沈み小突起への刺激を求め始める。
「だめっそこはだめぇぇぇぇ」
耕太は腰の沈み始めたルイズとその言葉を聞きルイズの弱点を推測する。
耕太はルイズの奥まで進み、動きを一旦止める。キスをしてルイズの表情を読む。
ルイズは動きの止まったことに安堵と期待の顔をしていた。
「ここですよね、だめな所」
耕太は自信のある声と同時にグラインドを始める。
ルイズはさらに真っ赤になり、息が荒くなる。ルイズは弱点の奥の壁と小突起への刺激で声をおさえることすらわすれていた。
耕太がグラインドから長めのストロークの動きに変わる頃にはルイズのソコは耕太を絞り出しすための律動の準備と精を溜め込む準備を始める。
耕太が祈るような表情でストロークの動きを強く、速く奥をズドンと突きあげたとき、ルイズは硬直しながらのけぞり、オンナノコの最も気持ち良くて最も恥ずかしい瞬間の声をあげた。
耕太に組み敷かれたルイズの手足は耕太の背中と足に絡みつき、奥に精を打ち込む耕太を包み込む。
耕太は硬直して跳ねる続ける白いからだの 中に自分をありったけ注いだ。
ルイズも力強いストロークを繰り返す熱い塊が一瞬膨らみ、一番奥で爆発するのを感じた。
ルイズの奥は耕太の精を逃すまいと空洞を作り溜め込む。それでも耕太の精はとまらない。溢れる。溢れる。溢れる。
二人の動きがゆるやかになり、やがてとまる。ルイズの中から耕太のソレが引き抜かれ、少し遅れて精がでてゆっくり道をつくる。
ルイズは荒い息のなかお腹が重たくなる感じを覚えた。メスの本能が精を歓迎していた。
二人の荒い息づかいはやがて寝息に変わり部屋の中を平和にしていた。
翌朝、同じ部屋で弱々しい声と怒声が響く。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。ルイズさん。僕はとんでもない人違いを…」
「黙れ」
乗馬用の鞭が耕太を引き裂く。
「いたい、いたいです。ルイズさん」
ルイズの顔は怒りと恥ずかしさで真っ赤だった。
「あんたの世界のひとは人違いであんなもの飲んだり、あんなもの入れたりするの?ねぇバカ犬」
耕太もルイズも昨夜のコトを思い出しさらに赤くなる。
「ごめんなさい…」
どんどん赤く小さくなる耕太にルイズが鞭を握りしめ近づく。
「と、とにかくあんたはあたしの使い魔なんだからね、使い魔としての責任も、お、お、お、オトコノコとしてのせ、せ、責任も果たしなさいよね」
ルイズは怒りながら照れてはにかむという難しい顔をして耕太をにらむ。
「はい、ルイズさん。セキニンとりますっ」
耕太はえへへと照れ笑いしつつルイズに答える。
お互いに真っ赤になり黙り込む。
言葉はいらない二人になっていた。
不意にルイズが赤い顔をして鞭を振り上げる。
「なんで嬉しそうにしてんのよ!!バカ犬ーーー」
鞭は耕太の上に振るわれずに…
ルイズの唇が耕太の唇に合わさった。
朝の日差しは重なる二人をやさしくつつんで祝福していた。
おしまい
使い魔はコンと咳をして
この物語はこれでおしまい。
また次の物語またいづれ。
それではっ
>>431 シエス子とルイズを連れて帰ればいいんじゃね?
シエスタのひい爺さんの親戚はどうしてるのか多少気になる
>>435 そういうときはこう言うんだ
ヤマグチ仕事しろwww
>>445 エローーーーーーーーイ!!!!!
いいなあ。いいなあ。あんたまた次にもなんか書いておくれよ
>>445 次はルイズとサイトかシエスタでよろしく…。そうすればGJ!と素直に言える。(泣…。
454 :
純愛センター:2006/11/16(木) 10:48:13 ID:3lghWfff
>>449 それは早く書けという意味でとればいいのだろうか(^_^;)
とりあえず夜に更新する
>>445 とぉってもエロスなのには素直にGJ!
でもクロスなのがちょっと残念…
クロスとかは先に言ってほしいかな。
NGで避けたいから。
たしかに元ネタのわからんクロスは、面白いのかどうかすらわからんな…
たとえわかっても互いの良いところを潰しあったり、もしくは一方の作品に酷く割を食わせる話も多い、
と言うかほとんどなんでいまいちでは済まなかったりするがな。
460 :
純愛センター:2006/11/16(木) 17:56:29 ID:3lghWfff
ちょっと更新
461 :
純愛センター:2006/11/16(木) 17:58:48 ID:3lghWfff
サイトは黙ったままルイズを抱き締めていた
「うっ…ぐっ…グスッ…」
ルイズはやっぱり泣いていた
「アンタ…守るって…誓ったんだから…グスッ…ちゃんと守りなさいよ…」
「ん…」
「わ、私も…誓っちゃったし…し、ししし仕方なく一緒にいてあげるから…」
声が震える…
今まで怒りや悲しみで声が震えることは何度もあった…
だけど嬉しくて…嬉しすぎて声が震えるのはサイトと居る時だけ…
「オレさ…」
サイトが口を開いた
「今までお前に好かれてないんじゃないかなとか思ってて…ほら、姫様の時のこともあったから…」
ルイズはムッとなった
でも今は黙ってサイトの話を聞くことにした
「で…あの時に言われた大っ嫌いってのも引っかかってて…やっぱり嫌われたかなって思ってた…」
もちろんあの時のことを許した訳じゃない…
「でもお前はオレを側に置いといてくれて…結婚式するなんてことも言ってくれて…
死にそうなくらい嬉しかったんだぞ?」
サイトは真っ赤になりながら言った…
ルイズも赤くなりながら聞いていた
「だから…お前には…好きな人と一緒にいて欲しくて…でもオレじゃなくて…」
サイトは自分でも何を言っているかわからなくなって半分パニックになっていた…
「だからオレ…お前と一緒じゃいけないと思って…だから出来るだけ離れないと、って思…」
しかし言葉を繋げようとした時にルイズに口を塞がれた…
貪るようにルイズはサイトの唇を奪う…
「もう…離れるなんて思わないで…」
唇を離して言う…
こんな優しい使い魔を他の女になんか取られたくない…
「ちょ…ルイズ!ムグッ…」
息をする間め与えずルイズは唇を押し付けてくる
だがもう、それだけでは足りない…
「だからやめてって言ったのに…」
ルイズはサイトの背中に手を回して言った…
「誓いの言葉も言ったし…キスもしたんだから…もう結婚したんだからね…」
「あ、あぁ…」
「な、なら夫としてやることがあるじゃない!」
「へ?」
サイトは口をパクパクさせていた…
そして…
ルイズは顔を真っ赤にしながら言った…
「こ、ここで良いから…」
うーん、『…』が多すぎない?
463 :
純愛センター:2006/11/16(木) 18:15:24 ID:3lghWfff
スマン…文才が無い上にほぼ初めてて書いたから、そこまで気をつかえんかった…
| 三′ .._ _,,.. i三 |
ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.| で、続きはまだかね?
', iヽ! 、 ‐' / !、 ーシ |シ,イ
>>463 … にかわる演出を考えよう。
なぜ…を使ったのか考えよう
変わりに一句添えたり、改行で間をとってみたりしてみよう。
より文章にリズムが出るよ。
466 :
純愛センター:2006/11/16(木) 19:07:49 ID:3lghWfff
前はそれでやってたんだが…改行が多すぎて書き込めないとか出てきたから、今はこっちでやってる
続きは九時くらいまで待っててくれ
467 :
コリコリ:2006/11/16(木) 19:13:37 ID:ShcOXSZ0
べつにいいんじゃない?
言葉がつまったり、いいにくそうだったときに「・・・」を使ったら
雰囲気がでます。これも一つのテクニックです。
僕もセリフによく使う派ですから。
「くそっ・・・」
「ん・・・!」
「さ、どうするね・・・?」とか・・・いろいろですよ。
>>467 誰も使うな、とは言ってないだろうに。
多用するよりも使い時を絞ったほうがより効果的だって助言してくれてるんだから。
それよか延々とコテで上げ続けるオマイさんもどうかと思うがね?
>>467 じゃあ、コリコリもだめなんじゃない?
それに、よく使う割には基本的な使い方も出来てないじゃないですか。
死んだ方がいいのでは?
>>461 GJ!続き楽しみにしてます
>>467 とりあえずカキコするときはメール欄にsageと書きましょう。
…を使う必要がなさそうなところまで、…が使われてるっつー感じ?
普通に「。」で区切っていいところも結構ある。
台詞内で…使うなら、その前の文は「。」でしめて委員でない?
もしくはその逆か。
内容は萌え萌えで、いい感じ。
……を多用するなっていったらカイジとかどうなっちゃうんだよ。
まー … は使いやすいからついつい頼ってしまうんだよな
取り敢えず頑張ってくれ。良い感じ
ざわ……ざわ………
(まずい……この空気は……)
と、冗談はさておき多用しすぎると駄目だけど使いどころでは使わないと
週末にはカトレアで投下できるかな。うん
くやしい…でも…ビクッビクッ…
>>474 んだな。このスレでも205氏とかは…使ってないけど読みやすいかって言われたらそうでもないしな。
477 :
純愛センター:2006/11/16(木) 21:46:46 ID:3lghWfff
遅れた!
エロは無しと言ったが、流れでどうしても入れなくてはならなくなったので、結果入れてしまった…
エロ書くのは初めてだから出来れば色々教えて欲しい
あとオレの駄文のせいでスレ汚してスマン…
478 :
純愛センター:2006/11/16(木) 21:47:32 ID:3lghWfff
「こっ、ここで良いってお前!?」
「ふ、ふふふ夫婦がするのは当たり前なんだから!」
サイトはルイズを抱き締めて確かめるように聞いた。
「本当にいいのか?」
ルイズはサイトの胸に顔埋め、真っ赤になりながら言った
「ダメなら結婚式なんかしないわよ…」
そして今日3度目のキス
完全にスイッチが入ってしまったサイトはルイズの口内を舌で舐めまわす
唇、舌、奥歯、頬…
「ふっ…んっ…」
ルイズは酸が走る
そしてサイトの手が自分の敏感な…すでに勃起した2つの突起に触れる
「キスしかしてないのに…」
自分の…胸というには小さすぎるものの先端部をこねくり回され、快感の波が押し寄せる
「ふぁ…しょうが…ないじゃな…ひゃあ!」
ルイズは猫がひっくり返るような声を上げた
サイトの指が…自分の一番敏感な部分を下着越しに攻め始める…
「ダメぇ…ソコぉ…」快楽の波は止まらない
すでに下着としての意味を失った布を脱がし、興奮で充血した芽を舌で転がし、中から溢れ出る愛液を吸ってやると、ルイズは快感に押しつぶされてしまった…
479 :
純愛センター:2006/11/16(木) 21:49:05 ID:3lghWfff
極力…を使わないでみた…感想求む!
結局
>>347より
「手順は踏みなさいよ?」
「へいへい…」
いちいち煩い。
とは自分でも思うけど、ただの「する」だけなんて嫌だもの。
…体許しちゃってる時点で本当は素直にならなきゃならないんだろうけど…
「「ん…」」
あ、ちゃんとキスから入ってる。わかってるじゃない。
でもちょっと…欲張りすぎよ…これだけでいっぱい…
「ほ、ほら…」
「な、何?」
「次、いきなさいよ…」
胸、かな。お前は恥ずかしがってても俺は…
「ひゃぁ…」
凄く敏感…って、ここで調子に乗ったらやばいか。
でも柔らかいし…すぐに反応するし…
「い…やぁ…」
「嫌…?」
「そうじゃ…ないの…」
もう涙溜めてる。だから少しだけ、悪いなって思うんだよな…。
「ルイズ」
「?」
「…ほら」
こういう時はすぐにキスを返してくれる。なんだか物欲しそうな目もしてる気がする。
…俺としてはすぐに別の所に「キス」したいんだけど…
そんなトコ…私の中で一番魅力無いトコじゃない…アンタは好き、って言ってくれるけど本当は大きいのが良い癖に。
「…あ」
唇、離した。じゃあ…
「ひゃん!」
ソコ、よね。
アンタ胸なら何でもいいのかしら。おっぱい無いのに、おっぱい出そうなくらい吸い付いちゃうもの。
必要ないところで…が使われてる感じがするな。
エロは一気に最後まで書いたほうがいい。ぶつ切りにされるとイメージしにくいから。
「んぅ…」
声、絞らなきゃ。まだまだこれからだし。
「んっ。んっ」
そんなに私の体がいいのかしら。私の肌全部にキスされてる感じ…
柔らかい…綺麗
ルイズの体はドコを触ってもそうだ。
吸い付いて、白くて、俺の唇なんかよりよっぽど柔らかいと思う。
だから余計欲しくなって…
「は…ぁ…」
もう「合図」が出てるのに、まだしてない。
もう少し肌を…っていつまでもそうしてられないな。じゃ…
やっと…「ソコ」ね。
もう濡れてるのはわかってるから、速くしていいのに…
「ひゃあ!」
舌…なんてぇ…
「あっ!」
先にいっちゃう…先にいっちゃう…
「ルイズ」
「…なによぉ」
「いくよ」
「…待たせすぎ…」
遠慮しないで速くしなさい。って、こうは言えないわね。
私が何もしなくても「そんなに」して。私以外で「そんなに」したら許さないんだから。
だから…
「早くぅ…」
「うん…」
「入って…きてる」
サイトの顔は私の上にあるけど。もう一つの「サイト」が私の…
「ア、アンタだけのモノなんだから!」
「わかってるって!」
「さ、淋しくさせたら許さないんだから!」
「わかってるっ!」
「責任とりなさいよね!私の一生アンタにあげたんだから!」
「わかってるってば!」
いいのよ。それで。
これ以上は言えなかった。塞がれちゃったし。
「あん…あん」
あえぎ声だけ聞かせちゃう。何がいいのかサイトはこの声を聞きたがる。
「私…いっちゃう…」
「俺も…そろそろ」
抱き締めて欲しい。最後の時くらい、全身で感じたい。
サイトはわかってくれた。
「んうっ!」
「ルイズ!」
「中で…いいわよ」
「ゴメン!」
女の子なんだから、こんな事ばっかりしてるといつか…
でも、今は考えられそうにない。
サイトでいっぱいだし。
お腹いっぱいだし。
…私の中から溢れるくらい…出しちゃうし…
「また…やっちゃったな」
「アンタ!外に出す気ないでしょ!」
「いや、その…」
「子供が出来たら!…」
「…子供が出来たら?」
「…いや…子供ができちゃったら…」
「?」
「…私より…そっちの方を…ね?」
「ルイズ」
「?」
「一番、好き。変わらない」
「本当?」
「ホント」
「そう?じゃあ…」
「じゃあ?」
「もう一回…しない?」
完(本当に)
濡れ場トライ…難しい(自分も…多くて純愛被って)orz
484 :
純愛センター:2006/11/16(木) 22:00:24 ID:3lghWfff
>>481 助言ありがと!
エロは一撃ということだな…φ(.. )
GJ
486 :
純愛センター:2006/11/16(木) 22:29:57 ID:3lghWfff
目を覚ますとサウスゴータの宿だった。
サイトはいなかったがデルフリンガーがあるところを見るとトイレにでも行っているのだろう
「起きたかい?」
ボロ刀が話しかけてきた
「私…なんでここで…」
「覚えとらんのかい?」
ふとサイトとの甘い記憶が戻ってくる
「お前さんは相棒が最後までいく前にぶっ飛んじまってな。相棒がここまで運んで来たって訳よ」
顔をリンゴのように真っ赤に染め、ルイズは布団に潜り込んでしまった
「にしてもお前さんがアソコまでヨガり狂うとは…相棒もなかなか捨てたもんじゃないねぇ〜」
「何でアンタがそんな詳しい知ってんのよ!?」
「まぁ相棒の背中にいた訳だし…嫌でも見ちまうって。」
恥ずかしすぎる…
好きな人を気持ちよくさせることも出来ずに果てて、ここまで運んでもらって、さらにはボロ刀にまでそれを見られるとは…
「まぁ貴族のプライドも本能には手も足も出なかったってわけだ」
こんなんじゃご主人様どころか、ただの淫乱街女ではないか!
そんな風に悶え苦しんでいると、お互いに愛を誓った使い魔が部屋に戻ってきた
487 :
純愛センター:2006/11/16(木) 22:35:57 ID:3lghWfff
今日はもう無理だ…
明日また投下する…
アンリエッタと才人が誰の文句も受けずに結婚する方法はあるのか!?
もしあるならば、誰かSSにしてくださいまし(笑)
>>488 虚無の能力の譲渡があるな。
オレは書けんが。
490 :
純愛センター:2006/11/17(金) 00:14:16 ID:58qVfhNd
ラスト投下
491 :
純愛センター:2006/11/17(金) 00:14:56 ID:58qVfhNd
「大丈夫か??」
恥ずかしくって顔なんか直視できないので俯きながら言った
「あ、アンタやりすぎなのよ!」
「あの状況じゃあ手加減しろって方が無理だって」
「ほほほ本当にい、犬なんだから!!」
サイトはやれやれといった顔で自分を見ている
そしてその顔を一気に引き締めて
「ルイズ…渡したい物があるんだけど…」
「何よ急に…」
「いいから、ちょっと目瞑ってて…」
言われた通り目を閉じてじっと待つ
(何をくれるんだろ…
ドレスとか…またキスしてくれるのかな?)
「手…出して」
言われた通り、目を瞑りながら手をだす
「金なくてさ、お前等が買うような高級なヤツは買えなかったけど…」
薬指にサイトの手の温もりとヒンヤリとした感覚を覚える
もう目を開けなくてもそれが何かわかっていた…
(バカ…
また耐えられなくなるじゃない…)
永遠の誓いの時と同じ喜びがこみ上げる
「目開けて…」
ルイズの左手の薬指には思った通りのものが嵌められていた。
そしてサイトは続けた
「私、平賀才斗は…」
前は拒絶しながら聞いた言葉…
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールを…」
世界で一番嬉しかった言葉…
「死がそれを阻むまで…」
永遠を誓う、制約の言葉…
「永遠に愛し、守り続けることを…」
自分の為に生きてくれると誓う言葉を…
「誓います」
一番大好きな人が言ってくれた…
だから私も言う…
「私、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは…」
愛する人へ…最高の心を込めて…
…fin…
492 :
純愛センター:2006/11/17(金) 00:16:36 ID:58qVfhNd
最初グダグダでスイマセン…
最後グダグダでスイマセン…
エログダグダでスイマセン…
面白くなくてスイマセン…
ルイズが最後にどちらの誓いを言ったかは皆さんのご想像にお任せします
>>492 / ̄ ̄ ̄フ\ _ ノ^)
// ̄フ / \ .//\ ./ /
// ∠/ ___\___ __// \ / (___
// ̄ ̄ ̄フ /_ .//_ //_ / \./ (_(__)
// ̄フ / ̄//////////// | (_(__)
/∠_/./ ./∠///∠///∠// ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/ (´ー` ( ( (_(___)
\ \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \ _ /⌒ `´ 人___ソ
\ \ \フ / ̄\ \ .//\ //\ / 人 l 彡ノ \
\ _ \//___\/∠_ // < Y ヽ ヽ (. \
//\///_ //_ /// 人├'" ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
// //.////////∠/ ヽ-i ヽ__ ヽ
/∠_//./∠///∠// .\\ `リノ ヽ |\ ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\ c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ
>>492 goodjob ( ,_ノ` )y━・~~~
これからもいいもん読ませてくれや
才人がもし、スレイプニィルの舞踏会の全容を知っていたら。
そこれはそういう「もしも」のお話です。
舞踏会の会場は、沢山の人でごったがえしていた。
「これ、全部誰かが化けてんのか…」
はー、と感心しながら、才人は会場の中に入ろうとする。
「これこれ」
すると、見知らぬ美女に呼び止められた。
「使い魔だとて例外はないぞ?君も鏡で変装したまえ」
…なんかずいぶんとじじむさい喋り方をする人だな?
「ほら、わしじゃよ。オスマンじゃ」
言って美女はうっふんと右手を頭の後ろに、左手を腰に、セクシーポーズを取る。
…中身知ってると激しくキモいんですけど…。
呆れた瞳で見つめる才人を、オスマンはぐいぐいと天幕の中に連れ込んだ。
その中には、『真実の鏡』があった。
「さあ、思い浮かべるがよい。己の理想の姿を…」
理想の姿…。
俺の、理想…。
色々思い浮かべてみるが、どうにも考えがまとまらない。
考えがまとまる間もなく、才人の体が光に包まれる。
「ん?どういうことじゃ?」
恐る恐る目を開けると…そこには自分がいた。
「あれ?どゆことっすか?」
「つまりアレじゃな、キミもギーシュと同じナルシストというわけじゃ」
オスマンの突っ込みに思わず反論する才人。
「んなわけないでしょ!ガンダールヴの力かなんかですよきっと」
「ふむ、ではそういうことにしておこうかの」
才人は結局才人のまま、舞踏会に参加することになった。
その背中を見守りながら、オールド・オスマンは呟く。
「最強の力、か。なるほどそう言うわけか。なかなか面白いもんじゃの」
ジジイ言葉の美女は余り様になっていなかったが。
才人が会場を見渡すと…探している相手は、すぐに見つかった。
桃色の髪の、長身の貴婦人が、壁の花となって手持ち無沙汰にしている。
才人はその目の前まで行くと、その貴婦人に語りかけた。
「お前なあ、分かりやすすぎ」
才人が語りかけたのは、カトレア。
ルイズの敬愛する、ヴァリエール家の次女。
当のカトレア…ルイズは、目の前の才人に現れた才人に、一瞬、びくんと体を震わせて目をやったが、その姿が真実のものではないと思い込み、その仮定の下で話しかける。
「あら、どちらかと勘違いされていらっしゃるのでは?残念ですけど、私待ち人が」
「その待ち人だよ」
言って才人は、カトレアに化けたルイズを抱きしめる。
「え…?サイト、なの…?」
抱きしめられながら、半信半疑でルイズは問う。
「そうだよ。なんでか知らねえけど、鏡の魔法が効かなくてさ」
そう言ってルイズをいったん離し、その瞳をじっと見つめる。
「見つけたぞ、約束どおり」
その言葉に、ルイズの頬が赤く染まる。
そして…彼女の頬を、一筋の涙が伝った。
「え、なんでっ?」
泣くようなことしてないぞ俺、とか思いながら、慌てて才人はルイズの肩を抱く。
「ちょ、ちょっと外の空気吸ってこよう。な?」
そして、二人はバルコニーに出る。
バルコニーに出ると、才人は今一度ルイズに問うた。
「な、なんで泣くんだよ…」
ルイズは、未だ泣いていた。
声もあげず、ただただ涙を流す。
「う、嬉しくっ、って…」
サイトが私を見つけてくれた。私の姿じゃないのに、見つけてくれた。
それが嬉しくて、ただルイズは泣いた。
「…だって、カトレアさん知ってるの、俺とお前くらいじゃないのか…?」
才人の空気読んでない突っ込みが、ルイズのキモチを一気に冷めさせた。
たしかにちいねえさま知ってるの私とサイトぐらいだけど!
「アンタわー…」
でも、見つけてくれたことには変わりない。
ってことは、あの夜の続きをするってことで…。
「で、さ…」
才人が口を開く。
「あ、あの約束の事なんだけど…」
才人は照れたようにそっぽを向き、もじもじしている。
あ、なんかカワイイ。
「…うん、わかってる」
不思議と心は落ち着いていた。
…なんでだろう?あのウエストウッドの夜みたいな、不安と期待がごちゃまぜになった、そんな感じがしない。
今、ルイズの心の中は、ただただ温かいもので一杯だった。
「部屋で、待ってる。ずっと、待ってるからね」
そう言って、ルイズは、カトレアの姿のまま、才人とキスをした。
いそいそと部屋に向かう途中、突然ルイズは元の姿に戻った。
なんで?舞踏会はまだ…。
不思議に思っていると、ルイズの目の前に、巨大な影が舞い降りた。
ガーゴイルだ。
「ちょうどいいわ。アナタ一人ね」
そのガーゴイルの肩に、かつてウエストウッドの村で見た、もう一人の虚無の使い魔…ミョズニトニルンがいた。
「どうしてアンタがこんなとこにっ!?」
ルイズの問いかけに、ミョズニトニルンは酷薄な笑みを浮かべて、応える。
「私はね。私の主の望む場所にはどこでも赴くわ。それが例え、王宮でもね。
そして私の主はアナタの力を欲している…そういうこと」
ミョズニトニルンの言葉に反応するように、ガーゴイルが大きくその腕を振り上げた。
才人は、突然の奇襲に驚いていた。
襲撃者は目深にフードをかぶっており、その正体は分からない。
しかし、その目的だけははっきりしていた。
才人の抹殺。
容赦ない魔法の攻撃が、才人を否応なく戦闘態勢にさせる。
「一体、なんなんだよ!」
理不尽な攻撃に、才人は怒気とともにデルフリンガーを抜き放つ。
そして、ガンダールヴの印が…金色の光を放ち、その光が才人の全身を包んだ。
「な、なんだこれ!?いつもと違うぞっ!?」
驚きの声を上げる才人に、デルフリンガーが嬉しそうに語り掛けた。
「ついに、繋がったか!いよいよ『虚無の使い魔』のお目覚めだぜ!」
二人の視界に、変化が訪れていた。
ルイズの左目には、才人に襲い掛かるフードの襲撃者の姿が。
才人の左目には、ルイズに襲い掛かるガーゴイルと、ミョズニトニルンの姿が。
そして。
サイトっ!大丈夫!?
ルイズ!?なんで襲われてんだっ!?
心の声が、お互いの心に響いた。
「ついに『使い魔』として覚醒したってこったよ!お前らは今、完全に繋がった!
見せてやれ、本当の絆の力ってやつを!」
デルフリンガーの声が、お互いの心に響く。
そうか。これが。
本当の、使い魔と主の絆…。
二人はお互いの位置を即座に理解し、そして伝え合う。
ルイズ、そいつをひきつけながらこっちに来れるか?俺は目の前のをなんとかしてそっちに向かう!
できるだけやってみる!サイトこそ、気をつけてね?
誰に向かって言ってやがる、俺は最強の盾、ガンダールヴだぜ?
…うん。信じてる。
心の中で語り合い、二人は目の前の敵に対峙する。
「さて、さっさと決着つけさせてもらうぜ。
…ルイズが待ってんだ!」
才人はそう叫んで、大地を蹴った。
人間業とは思えない加速で大地を駆け、呪文を詠唱していた襲撃者の懐へ、一瞬で跳びこむ。
襲撃者はそのスピードに驚愕していた。
…速すぎる!詠唱が間に合わない…!
今までのガンダールヴの速度よりも、ずば抜けて速いスピードだった。
「…悪ぃ、急ぎなんでね!」
そして、デルフリンガーではなく、空いた左の拳で、襲撃者の鳩尾を容赦なく打ち抜いた。
襲撃者の身体はその一撃に軽く浮き上がり、その身体に不釣合いな大きな杖を取り落とした。
そして、そのフードがばさりとはだけ、その顔を露にする。
「タバサ!?」
気を失っているその襲撃者の正体は、タバサだった。
どうしてタバサが!?
気にしてる場合じゃねえ!前見ろ前っ!
「きゃぁっ!」
才人の助言に、自分を捕まえようと振り下ろされたガーゴイルの腕を、ルイズは避ける。
「おのれ、ちょこまかと…!」
シェフィールドは違和感を覚えていた。
今目の前にいる虚無の担い手の動きが、先ほどまでとあからさまに違う。
先ほどまでのルイズの動きは、どう見ても普通のメイジ以下の動きだった。
それが、ガーゴイルの最初の一撃を避けた辺りから、動きが変わっていた。
それは、才人の戦闘経験を吸収し、単純なガーゴイルの動き程度なら見切れる眼力を、ルイズが得ていたからだ。
お互いの知覚・思考を共有できる使い魔と主ならではの、戦闘手段であった。
そして、ルイズは巧みに、シェフィールドを才人の方へ誘導していく。
「くっ、何故だ、なぜ捉えられん!」
焦りを見せるシェフィールドに、ルイズは余裕を見せる。
「アンタが下手糞なんでしょう!ほら、私を捕まえるんじゃなかったの?」
その言葉はシェフィールドの逆鱗に触れた。
「おのれ!愚弄するかぁっ!」
ガーゴイルの拳が、先ほどに倍する速度で振り下ろされる。
生かしておくつもりでなければ、こんな小娘など!
確かにその速度の拳は、ルイズに避けられるものではない。
しかしルイズは、その拳を避ける動きすら見せない。
ドスっ!
鈍い打撃音をたて、ガーゴイルの拳が止まる。
ルイズの目の前の、才人の構えたデルフリンガーに受け止められて。
にっこり笑ってルイズは才人に語りかける。
「遅刻よサイト」
その言葉に、才人も笑顔で応えた。
「悪ぃ、遅くなった」
シェフィールドはガーゴイルの拳にさらに力を込めさせるが、才人はびくともしない。
それどころか、才人がデルフリンガーを振り払うと、巨大な拳は横に反れ、勢い余って大地にめり込んだ。
「くっ…ガンダールヴ!刺客はやられたか!」
拳を引き抜き、シェフィールドはガーゴイルの体勢を整えさせる。
その隙に二人は心の中で作戦を練っていた。
サイト。ディスペル・マジックを使うわ。
了解。範囲はどんなもんだ?
そうね。この辺を飛び回ってるガーゴイルをまとめて落とせる程度…かしら?
広いな。大仕事だ…。
守ってね?
分かってる。
シェフィールドの目に、詠唱に入った虚無の担い手の姿が映る。
「させるかぁっ!」
シェフィールドの指示に、上空を舞っていた小型のガーゴイルが、ルイズめがけて文字通り雨のように降り注ぐ。
「やらせねえよ!」
才人はなんと、詠唱中のルイズを抱え、ガーゴイルの群れからルイズを守る。
そして、駆け抜けた方向には…シェフィールドの載る、ガーゴイルがいた。
才人はルイズを左腕に抱えたまま、思い切り地面を蹴ると、シェフィールドのガーゴイルの起伏を利用して、一瞬でシェフィールドの目の前まで駆け上がった。
あっという間に、シェフィールドの乗る肩の上へ、才人は並ぶ。
「なっ…!?」
予想外の才人のスピードに、シェフィールドは全く着いていけていなかった。
ここまで接近してしまえば、近接戦闘能力のないミョズニトニルンは、ただの人と化す。
「悪いな。伊達に最強の使い魔じゃないんでね」
言って才人は、デルフリンガーの柄で、シェフィールドの鳩尾を思い切り突いた。
シェフィールドは気を失い、ガーゴイルのコントロールが外れる。
そして、次の瞬間…ルイズの詠唱が、完成した。
ディスペル・マジックによって力を失ったガーゴイルは次々と、空から落ちていった。
「甘ぇなあ相棒は」
気絶させただけのシェフィールドを見下ろす才人の右腕の中で、デルフリンガーはそう呟く。
「言っただろ?俺はもう、誰も戦争の道具になんかさせやしない。
…こいつも、主に使われてるだけだ。なら、殺す意味なんかねえよ」
言ってデルフリンガーを鞘に戻す。
すぐ隣では、ルイズが自分を見上げていた。
ルイズの心の声が聞こえる。
…アンタの言葉、嘘じゃなかったんだ。
二人の心は今や、完全に繋がっていた。
お互いの考えが分かる。何を感じ、何を考えているかが、まるで自分のことのように分かる。
それが使い魔と主の、絆だった。
…そっか。ルイズは俺の幸せのことなんて、気にしてたんだな。
そして今、ルイズには才人の幸せが何なのか、はっきりと分かっていた。
そして今、才人にはルイズの幸せが何なのか、完全に理解できていた。
それは、結論として全く同じものだった。
…ずっと。
…一緒に、いよう。
二人を、死が別つまで。
二人の視線が絡み合い…二人は唇を重ねた。
それは、契約の証。二人が永遠に共にあることへの、誓いの証。
何よりも堅く、何よりも確かな、永遠の絆。
「…愛してる」
静かに輝く二つの月が、祝福するように二人の誓いの言葉を照らしていた。 〜fin
503 :
せんたいさん:2006/11/17(金) 00:45:09 ID:7w++2WTP
…エロ抜きニ連発って俺病気じゃなかろうか?(ぁ
二巻読んでたら、そういやそういう設定もあったね、とイロイロ考えてイフもの書いてみました。
…ただ単に戦闘シーンが書きたかっただけともい(殴
…今度はエロいの書くんで許してくだちいorz
つルイズが死(この時点でまずい)
「時々思い出してしまうんです…」
「私もです…」
かつての相手はもういない。ただし、かつての相手を今の相手に重ねた訳でもない。
「あなたとこうなるなんて、夢にも思いませんでした」
「そうですね…でも今は…」
いつもとは違う、いつもより幾らか純白に近いドレスを着た彼女は、こう言った。
「幸せですわ」
「アン…」
「それに…」
コルセットでは無い、お腹にゆとりを持たせたドレスはその証である。
その腹をなで下ろしながら、いたずらっぽく笑う。
「こんなお腹にしたのは、どなたでしょう?」
「いや…参ったな」
サイトは頭を掻いた。
例え使い手がいなくなっても、サイトの力は何故か消える事は無かった。
その「力」が理由でサイトはアニエスの後任、最も有能な護衛としてアンリエッタの警護についたのだ。
しかし、アニエスが女性だったせいか、彼女の仕事はアンリエッタと二人きりの時が多く、したがってサイトの仕事もアンリエッタと二人きりの物が多かった。
ある日の事、女王が毎晩寝酒をしている事を、止めようとしたサイトは思い切って酒を取り上げ、酒に酔ったアンリエッタを取り押さえた。
以来、二人きりの時間を見つけては恋人らしく振る舞い、交わる時にはお互いを気遣い、そして。
「順番が逆でしたわ」
「え?」
「本来なら…夫婦の契りを結んだ後に婚姻するものですから…」
「…」
「あ、いえ、サイトさんだけが悪いのではありませんよ。私も節度があった筈です」
悪いとは思いながら、結局は結婚の運びとなり、サイトは逆にホッとしている。
もしこれで結ばれなかったら、この子はどうなっていただろうかと思うからだ。
「サイトさん?」
「はい?」
「二人っきりの時間、後少ししかありませんよ?」
「はぁ…」
確かに式は迫っている。が、時間にすれば後一時間近くある。
既にサイトはタキシードを着、いつでも出られるのだ。何を急ぐのだろうか。と、サイトは思う。
「だから…」
甘い匂いがサイトの鼻をついた。アンリエッタの目はどう見ても何かをねだっている。
「ここで…ね?」
「ここで…ですか?」
「胸が張って苦しくて…それもどうにかしてもらいたいですし…」
「お、俺が?」
「ええ。あんなに触られたんですもの。大きくなりますわ」
「はあ…」
以前より大きくなった胸が、中にミルクを蓄えている事を象徴するように揺れた。
「では…どうぞ」
終
なにか目覚めた?…orz
さすがせんたいさんです!読んでて面白いです!GJです!
ただ、言わせて下さい。
このロリコンや(ry
すいません。
>>504-505の間、抜けてしまいました。
その時の事だ。
サイトが組み敷いたアンリエッタの目に、涙が浮かんだ時の事。
「どうせ…私は…」
「おやめください!姫様!」
「なによ…あなたならわかるでしょう?愛する人もおらず…心の拠り所もなく…」
「…でも」
「あなたも殿方なら、私くらい犯してみては?」
「え…?」
「私の準備は出来ています」
「そんな無茶な…」
「出来ないのですか?あなたは昔の人も振り払えないのですか?」
「…」
「私はどれだけされても構わないというのに…貴方と言う方は…」
「…違う…」
「はい?」
「振り払える…忘れてみせる…」
「何を…きゃああ!」
それから、サイトの記憶は飛んだ。
気が付いた時には、引きちぎられた寝間着と、蹂躙された胸、唇。
何よりも、その痕が徹底的にみられたのは繋がった場所。犯人はわかっている。
「…すみません」
先に口を開き、謝罪の言葉を述べたのはアンリエッタだった。サイトの方が放心していたのだ。
「私…そんな事言うつもりは無かったのに…」
「俺は…なんて事を…」
「良いのです…良いのです…ですから」
「…」
「今度は…サイトさん。あなたの気持ちで…私を抱いて頂けませんか…?」
これが、思いの通じた時だった。
へんたいさんだもの。
>>488 マジレスだが、ガンダールヴである事を全国民に公表すれば良いんじゃね?
虚無関係は伝説的な存在な訳だしあの世界じゃブリミルに誓ってとか言ってる
ぐらいだから貴族だって才人に意見するのは罰あたりだとか思うだろ
510 :
261のひと:2006/11/17(金) 02:46:24 ID:UBugm7o2
>>349さん 今更ですし、そのうえ聞いてないといわれそうですが、毎回初期化。
……壊れちゃったキャラとかも居るし〜続けるつもりの時以外は繰り越せないです。
>>392さん 恥ずかしいことに完治してから、あ〜風邪引いてたーなので、今は元気です。
……機能はサボっただけだったり。
>>488さん 受けずに、ではなく聞かずに、なら駆け落ちかなぁ……
自由を求めるお姫様と、若い騎士ですねー王道ですねー……それだけに難しいですが。
>>503 せんたいさん エロ抜きでも面白いです、というかせんたいさんの戦闘シーンは好き。
エロも好きなのですが……なんて節操なしな自分…
>>504-507 220さん どちらにどう目覚めたか楽しみだったりー次回待ってます。
……黒くなったりしません?(仲間が欲しかったり)
さて、
>>377-383 の続きいきまーす
……終わってなくて、まだまだ続きそうですが。
エロなしの予定なんですが、書ききった後で足すかもしれません。
511 :
1/6:2006/11/17(金) 02:47:18 ID:UBugm7o2
ずっと探していた………見つからなかった。
出来る事なら何でもしてあげたかった。
助けられた命に代わりなんて無いから。
「おねーさまー」
……
「どこにもいないの、行方不明?きゅいきゅい」
最初っからわかってる!
そんな事しても仕方ないのに、シルフィードを怒鳴りつけたくなる。
朝からずっと続いている胸騒ぎが気になって……
でも、あの人は見つからなくて………
何度かルイズを見かけた以上、そんなに遠くにいるとは思えない。
でも………
「かっこつけて怪我して、動けなくなってるかもー」
背筋が寒くなる。
……もし、そうだったらどうしよう………
「探す」
わたしに出来る事は、いつも少なくて。
出来る事を、出来るだけ頑張ろう。
「あ、まってーお姉さま。」
駆け出した私にシルフィードが着いてくる。
「あっち」
「あとでねーお姉さま」
ばらけたほうが効率がいいから、シルフィードに方向を指示。
わたしも、キュルケみたいにお友達が沢山居たら。
……こんな時頼れるのかな?
ちがうね、お友達は頼るために居るんじゃないもの。
きっとこんなことをすぐ考えるから、
わたしのお友達は優しいキュルケと……
キュルケのおかげで知り合った、あの数人だけ。
朝からずっと走り続けて、体が悲鳴を上げていた。
少しだけ……少しだけ頼りたくなる。
キュルケ達にお願いするのは少し怖い。
……面倒な子って思われたらどうしよう?
こんな面倒な奴、もう友達じゃないって思われたら?
……そんな事思うはず無いって、分かっていても信じるのは難しくて。
父さまが亡くなった途端に、わたしのお友達は誰も居なくなったから。
お友達がどれだけ儚い物かを、わたしは他の人より感じているから。
怖くて誰にも頼れなくて、結局いつも一人だった。
頼られるのが嬉しいって、キュルケ達が教えてくれた。
……………ぁ………
キュルケの……泣き声?
この時間のキュルケは……ミスタ・コルベールの授業を受けているはずだけど?
ここまで聞こえる距離じゃないし……
最近のキュルケはとても綺麗で……前からずっと綺麗だけど、ずっとずっと綺麗になっていて。
いつも笑っているのに……心配になった。
わたしが大事なのは、あの人だけじゃないのに。
あの人のことばかり考えて……キュルケの事を大事にしなくなちゃったのかな?
自分自身の浅ましさに胸が痛くなった。
……深呼吸して気持ちを切り替える。
目を瞑る。
キュルケのことを思い出して、目を開く。
ごめんね。
心の奥で小さく詫びると、キュルケの居るはずの方に向かって走り出した。
512 :
2/6:2006/11/17(金) 02:48:10 ID:UBugm7o2
……しまった。ツェルプストーが思いっきりミスタ・コルベールに甘えていた。
「あの……いつ終わるんでしょうか?」
「わたしが聞きたいわよ。」
シエスタと……聞こえるように、ヒソヒソ話すけど……
「あぁっ、ジャン、離さないでっ」
「……キュルケ…ああキュルケ……ここは教室だよ?」
「何を言っているの?ジャン違うわよ!」
……ツェルプストーぼけた?色惚け?
そんなことを考えている間にも、ツェルプストーはミスタ・コルベールに回していた手にさらに力を込めた。
「ここは貴方の腕の中ですもの!教室なんかよりずっと素敵な、あたしが一番幸せな場所ですわぁ」
「キュルケ……」
……いつ終わるのかしら?
ミスタ・コルベールもあんまり喋らないけど、しっかり抱き返してるし。
「これ終わるまでオストラント飛ばないのよね?」
「……こ、こまりましたねー」
飽きるまでほっとくしかないのかしら?
……昼休みなのに、人だかりできてるし。
皆ニヤニヤしながら眺めて……人が上手くいって何が嬉しいのかしら?
「よかったですねっ、ミス・ツェルプストー」
……シエスタまで。
付き合ってられない……
先に出かける準備だけでも……
(よっよく考えたら、サイトと温泉じゃないのっっっ)
あんまり時間は無い気がしてきた。
シエスタに気づかれないように、そっと教室の入り口に……
「きゃっ」
何かがぶつかってくる、軽い?
「ごめん」
タバサだった。
一言だけ謝ったタバサは教室の中を見て……
あ、笑った。
結構可愛いというか、かなり可愛い。
安心したように笑ったタバサはそのまま振り向いて……止まった。
困ったように、恐る恐るわたしを……え?わたし?
緊張したタバサなんて始めてみた気がする。
よく見ると、汗まみれで……これも珍しい。
わたしの前で視線を彷徨わせる。
「……あの人はどこ?」
……えっと
「サイト?」
「そう」
……あのひと?あのひとですってぇぇぇぇぇぇ
「何の用なの?」
「ずっと探してた」
だからっ、何の用なのよっ!
「……ぜんっぜん心当たり無いわ」
そっちがそのつもりなら、私も答えない。
うぁ……表情変わってないのに……泣き出しそうな女の子に見える。
はー、わたしももう立派なタバサのお友達よね……仕方ない、教えてあげるとしましょう。
「あ、ミス・ヴァリエール、終わりましたよー。」
シエスタ?
「サイトさんの所には一時間後の出発ですって、オストラント前に集まってくださいってことです」
……ば、ばか……タイミング……悪すぎ。
シエスタのほうを向いていた視線を、タバサに……って
やっぱり表情変わってないのに、怒ってるぅぅぅ
こ、怖いっ
「わたしも行くから」
有無を言わせずそれだけ言うと、わたしをちょっと睨んで駆け去った……
「……シエスタ……間が悪いわよ?」
「?何の話です?」
513 :
3/6:2006/11/17(金) 02:48:42 ID:UBugm7o2
……馬車ってスバラシィィィィ
そういやシエスタと乗った時も……当たってたな。
今は、はさまれてますがっ。
「きゃっ、お、おかしいですね。こんなに揺れるの初めてです。」
「そ、そうなんですか」
多分アニエスさんが何かしてるんだろうけど。
揺れるたびに顔ごと胸に突っ込む、この素敵シュチュエーション!!
落下先はやわやわふとももー
アニエスさんGJ!
「ごめんなさい、座った方がいいですか?」
「そんなっ、滅相も無い」
姫さまは俺がどれだけ幸せに浸ってるか……分かってない?
……ということはっ、今の俺の状態に気づいてない?
「お、落ちないようにつかまって良いですか?」
凄いぞっ、俺!チャレンジャー!
「はい、落ちないようにしっかりつかまってくださいね」
……すーげー、姫さま状況把握能力ねぇぇぇ
「ではではー」
しっかりとつかまるために、姫さまの細い腰に手を回す。
「ひゃっ、」
「何か?」
声が震えそうなのを隠して、平然と尋ねる。
「い……いえ、何でもありません」
もう片方の手は腰に………
「はっ……あ……」
視線だけで姫さまの顔見る……真っ赤だった。
つかまっている様に見せかけながら、姫さまのお腹に頭を押し付ける。
うぁ……香水?
甘い、花のような香りが胸を満たす。
思わず深呼吸。
「やぁぁっ、だめっ、そんな所で深呼吸しないでくださいっ」
姫さまの体温が上がっているのが、皮膚で感じられる。
足がもじもじ動いていた。
「すいません、胸がちょっと苦しかったので」
「あ……ごめんなさい、使い魔さん…あ……サイト」
そんな間ももじもじは止まらなかった。
「なんだか恥ずかしかったので……わたくし、おかしいのかしら?」
いたって正常かと。でもなー、手が……気持ちいい。
「この体勢楽なんで、暫くこうしていて良いですか?」
「……は……ぃ……その……好きに……どうぞ」
やたらと呼吸が熱っぽい……
「姫さまこそ、大丈夫ですか?」
「……アンって……言って下さい」
しまった
「アンも大丈夫なの?」
さっきまでのお礼に、背中をさする。
「ひぁっ、」
?
「な、なんでもありません、大丈夫ですよ、サイト」
にしては、目が潤んで、全身熱っぽいんだけどなぁ……
「あーさっきまでのお礼に、俺背中さすります?」
「はふ……んっ、もっと……強くても……いいですよ……」
膝枕してもらったまま、背中をさすると……胸もゆっくり鑑賞できるし。
「っっっはぁ」
「あ、すいません」
たまーにお尻に手が当たったり……(あくまでハプニングを装う)
「……いじわる」
今日は姫さまやたらと色っぽいなー不思議に思っているうちに、
「着いたぞ、サイト」
てことらしい。
514 :
4/6:2006/11/17(金) 02:49:14 ID:UBugm7o2
「さ、先に降りてください、サイト」
……使い魔さんの意地悪……わざとなのかしら?
「んじゃ、お先にアン。顔赤いけど大丈夫?」
本当に分かってないのかしら……分かってないのよねきっと。
「はい、少し疲れてしまって。」
本当は……その……足というか……腰に……
「アニエスを呼んでいただけますか?」
「ん、了解」
元気に馬車から飛び降りる使い魔さん。
うぁ――――ん、ばかぁ、いじわるっ。
「陛下?」
「アニエス……腰が……動きません」
一瞬空気が固まった。
「……その……陛下?」
アニエスがこっちを見つめてるけど、気恥ずかしくて目を逸らす。
「馬車の中で……何を?」
してないもん、まだなにもしてないもんっ、これからだもんっ!
むかしむかし、ルイズとケンカしていた頃の様な言葉が、口から飛び出しそうになったけど。
「……まだ……です」
それだけしか言えない。
泣きそうになりながら、うーーってアニエスを睨む。
「……はぁ」
あー溜息ついたっ、近衛なのに、女王に溜息ついたぁぁぁ
アニエスがわたくしの背中に手を回す。
一瞬ピクンって反応しちゃう。
……また呆れた顔で見られた……
「よっ」
もう片方の手は足に……これって……
「女王陛下ですが、おひめさま抱っこですねぇ」
アニエスが疲れたように言った。
無性に恥ずかしかった。
「無礼者」
小さく呟く。
「……それは申し訳有りません、陛下」
あら?
「折角ですので、サイトに代わってもらいましょう」
えぇぇぇぇぇぇ
「だめっっっっ」
そんなの、わたくし恥ずかしくて、心臓止まってしまいます。
……心配しながら、アニエスを見ると……
笑ってるし。
「まだまだお時間はありますゆえ」
………今回はアニエスに頼りっぱなしね。
「……えぇ、ルイズに負けません」
ルイズは毎日会えるんですもの、これくらい……。
「今日は引きません。」
最近は自由に使える時間少ないですものっ
「がんばりますね、アニエス」
頼りになる近衛隊長は、苦笑しながら馬車を降りた。
515 :
5/6:2006/11/17(金) 02:49:45 ID:UBugm7o2
「あっれー、やっぱりサイトくんだー」
見覚えのある、黒髪……と胸。
「ジェシカ?なんで?」
向こうの方にスカロン店長もいるし……
「ここ、ひいおじいちゃんの発案で作られたらしいんだよー」
くるくると表情を動かしながら、魅惑の妖精の看板娘は笑う。
「なんでも今日す〜〜〜ごいVIPが来るんですって、それで急遽応援ってわけ」
「あれ、店長だよな?」
見間違いだろうか?って思うくらいピクリとも動かなかった。
「うん、わたしは聞いてないんだけど、今日ここにお忍びで来るVIPの事聞いてから、ずーーーっとあんな調子なの。」
ユニコーンに引かせたあんな馬車でどう忍ぶのよー、俺とまったく同じ思いをひそひそ耳打ちされた。
「貴族って、結構馬鹿よねー」
王族なんだけどな。
「サイトくんあの馬車から降りてきたけど、サイトくん相変わらず得体知れないわよね〜」
「いやー、俺はおまけ、本命は……ほら」
お姫さま抱っこで姫さまが降りてくる……なんでだ?
「へー、あれ誰?」
……あれ?
「有名な貴族?馬車に家紋とか入ってないし、わからないよねー美人だけどさ」
……結構忍べてるんだ。
「へー女王様と同じ髪だね、大貴族かな?」
本人です。
そっか、俺やルイズほど姫さま側で見るのって……
この世界、写真もTVも無いしなぁ。
聞いてないとわからないんもんなんだなぁ
「いらっしゃいませぇぇぇぇぇ」
聞いてたらしい、スカロン店長はいつもとまったく違う口調で挨拶してるし。
「うわー、あんなパパ見るの初めてだよー」
ジェシカが驚いてる
「あ、そうだサイトくん」
「なに?」
「予約客の仲にサイトくんの名前が有ったから、つてを使ってシエちゃんに連絡とってみたけど……まずかった?」
……ちょっとまずいかも。
「いや、大丈夫だと思うよ。」
さすがにここまで来れないだろう、ルイズも。
一応任務なのは……本当だし。
馬車で役得はあったけど。
多分この後はきっちり警備して終わりだろう。
「サイト」
アニエスさんが呼んでる……
ジェシカに小さく手を振って挨拶。
ジェシカも手をふりかえしてくれる。
「さて、サイトお前なんできたか覚えてるか?」
「はい、姫さまの……」
いきなり指でおでこを弾かれる。
「やり直し」
……あー
「アンの護衛ですね」
深々と頷いたアニエスさんは恐ろしい台詞を続けた。
「この後の予定では、陛下は入浴なさる、しっかり護衛しろよ?」
へ?
「その……外で、ですよね?」
「何を言っている?離れてて守れるのか?」
え?え?え?
「ここは混浴だ、問題ない」
うそだぁぁぁぁああああ
516 :
6/6:2006/11/17(金) 02:50:32 ID:UBugm7o2
飛ぶまで少し掛かったけど……
「シルフィードより…はやーい」
それこそあっという間に着きそうだった。
「うるさいっ、平面」
……誰こいつ?って……へいめんですってぇぇぇぇぇ
「なによっ、あんた誰?」
妙になれなれしいし……なんだか知ってる気もするけど……だれ?
「お姉さま、平たいのが苛めるの、こわいよこわいよ、きゅいきゅい」
窓の外をじっと見つめるタバサに……って
「いもうと〜〜〜?」
なにこの、絶望を覚える成長っぷり、こ、これで年下……死にたい。
無反応のタバサに抱きついた、タバサの妹が……
「あ、お姉さまもひらたいっ」
タバサの杖が妹の頭に炸裂……結構本気だった?
「うるさい」
「ひどいのひどいの、シルフィ本当の事言っただけなのー」
タ、タバサって身内に容赦の無いタイプなのかしら?
窓の外を見つめていたタバサがポツリと呟いた
「居た」
へ?
「どこどこどこどこ?」
杖で指す向こうには豆粒みたいな建物
「見えるわけ無いじゃない!」
シエスタも寄って来るけど………
「よく見えますね、わたしには分かりませんけど……」
嘘ついたのかしら、この子
「魔法」
目の前の空気がたわむ。
少し向こうでも同じように空気が曲がっていた。
……この子トライアングルだったっけ、うらやましくなんか無いけどっ。
目を逸らしてる間に、シエスタの声が響く
「サ、サイトさんっっ、なぁぁぁぁにやってるんですかぁぁぁぁぁ」
はい?
気になってそっちを見ようと……あれ?タバサも怒ってる?
何が見えたのか不思議に思いながら……
「……犬」
勝手に声が出ていた。
遥か向こうに見えるのは……裸のサイト……
温泉
湯浴み着を来た女の子の山
……ここまでは許してもいい。
殺すけど。……でも
「裸のアニエスぅぅぅぅぅ」
ちょっとは隠しなさいよっっっ
なにより……
「ひーめーさーまあぁぁぁぁぁー」
何でサイトの手を引いて……あぁぁぁぁぁ犬ぅぅぅぅ見るなぁぁぁ
「サイトさん、楽しそうですね」
どこまでも静かなシエスタの声。
「心配……した」
深い深いタバサの声
「……………」
わたしは言葉も出なかった。
「もーすぐつくわよーーーーひぃっっっ」
のんきに部屋に入ってきたツェルプストーは皆の注目を浴びて……
「し、しにたくなぁぁぁぁぁい」
逃げた。
「もうすぐ着くのー、楽しみなのーきゅいきゅい」
「「「そうね、とても楽しみ」」」
3人とも何故か溢れる笑い声を上げながら、サイトに会うのを心待ちにしていた。
>>510 長すぎですね……
さて、多分明日に、眠かったらあさってに続き書きます。
ではっ
過去最大級の修羅場?w
wktkして待ってます。
おかしいなあ、修羅場スキーの血は流れていないはずだったのに……
今はほら、こんなにも期待でwktkデスヨ?何なんですかねえ、これは……
にしても時々混ぜてくる小ネタがたまらんとです、はい
なにそのヨヨ・ド・ラ・ヴァリエール
>>504 ガンダールヴのために生きていて欲しいが、サイトにまとわりつかれるのは嫌、と言うことでタバサママンが飲まされたのと同じ薬を飲ませて監禁し、サイトに行方不明と告げるアン様…
>>503 (・∀・)イイ!!
実に(・∀・)イイ!!
この展開好き、GJ!
>>506 よかったっす!アン様最高!
GJ!
>>517 アンリエッタ可愛い!そしてサイトむっつりw
GJ!
一言だけ言わせてもらおう
GOOD JOB !!!!
ものかき、死んだっぽいなw
>>511-517 続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
最高傑作になる可能性、大。続き待ってます。。。
>>純愛センター氏
とにかくGJ!ラストも最高でした♪なるべく早い次回作を期待してます。
>>220氏
GJ!ルイズ&サイトに続き、即リクエストに答える対応の早さに脱帽です。でもルイズ殺すなあ…。
>>ろりこんさん
GJ!エロなしでも最高の戦闘シーンを読めてGJ!これから本編に出て来てほしい能力だった♪
>>261氏
オールキャスト登場にどこまでも流されるサイトに可愛いアン様GJ!これだけの大作にエロなんかなくても十分満足ですGJ!!
>>523 粘着乙
なんかあったのか?てくらいキテル―――――
みんなGJ!
幸せな週末が送れそうだ、ゆっくりよむよー
>>523 粘着のおかげで知名度上がりまくったせいか、掲示板に同人の依頼来てたから、そっちが忙しいのではないかと。
GJ
>にしても時々混ぜてくる小ネタがたまらんとです、はい
>なにそのヨヨ・ド・ラ・ヴァリエール
いやあ、まさに・・・
529 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 17:29:50 ID:0egEZqiH
文才あるひとはいいなー。
脳内変換できても言葉に出来ません。
エヴァの最終回を久々に見て思わず脳内変換してしまった。
シンジ→才人
アスカ→ルイズ
レイ→タバサ
ヒカリ→アンリエッタ
トウジ→ウェールズ
ケンスケ→ギーシュ
ミサト→キュルケ
シエスタあたりは霧島マナ
内容も少しエロ変換・・・・。文才が無い自分が憎い・・・。
>>529 どういうキャストよそれw
・・・と一瞬思ったがよくよく考えてみれば重なる部分もあるのに納得。
531 :
純愛センター:2006/11/17(金) 19:02:14 ID:58qVfhNd
新作投下させて頂くm(_ _)m
文才至らない身だが見てくれると嬉しい
532 :
純愛センター:2006/11/17(金) 19:04:00 ID:58qVfhNd
オレは七万のアルビオン軍を止めた
「死ね」と命令されたご主人様を守るために…
ご主人様も、大切な人達も助けることができた
だけどオレは失った…
大好きなご主人様を守る力を…
アルビオン軍を止めてから三週間
サイトはティファニアの水の指輪のおかげでギリギリで生き延びた
村に来た商人に聞くと、トリステイン軍はアルビオン軍から何とか逃げ出すことが出来たらしい
多分ルイズも無事だろう
だがその代償として左手の紋章と「ガンダールヴ」としての力を失ってしまった
ガンダールヴでなくなってしまった自分にはもうルイズの側にはいられない…
ルイズに必要なのはガンダールヴであり、平賀才人ではないからだ
もう会えない…そう考えると、どうしても涙が溢れた
そうしている内に銃士隊のアニエスが現れ姫様が自分を探している事を知った
だが…行けるない
「あの…、姫様には、オレが死んだと伝えてくれませんか?」
「何故だ?平民の身分で陛下に捜索願を出されるなど、ありえない名誉だぞ?」
サイトは言った
「姫様はルイズに伝えると思います」
「そりゃそうだろう。貴様はミス・ヴァリエールの使い魔なんだから」
「もう、違うんです」
サイトはアニエスに自分がもうルイズの使い魔ではないことを説明した
「使い魔じゃないオレは、誰にとっても必要のない人間です。だから、死んだと伝えて下さい」
アニエスはその願いを聞き入れてくれた
そしてアニエスに剣の稽古をつけてもらったり、テファや子供達とご飯を食べたり…そんな日々を過ごしていたある日…
大好きなご主人様がオレを探しに、すぐ近くに来ていることを知った
会いたい…どうしようもなく会いたい。
自分の命を賭けて守ったご主人様…
世界で一番大切なオレの好きな人…
だからサイトはこう言った…
「テファ…ルイズの記憶を消してくれないか…?」
533 :
純愛センター:2006/11/17(金) 19:39:59 ID:58qVfhNd
彼女はルイズと同じ虚無の担い手であった
「どうして?大切な人なんじゃ…」
サイトは答えた
「オレじゃダメなんだ。」
本当は今すぐに出ていって思いっきり抱きしめたい
でも自分はルイズの側にいるべき人間じゃないから
「本当に良いのね?」
サイトは辛そうな顔をしながらも頷いた
死んで…ないよね?
生きてる…よね?
ルイズは自分にそう言い聞かせながらシエスタと森を歩いていた
「大丈夫です!きっと生きていますよ!」
シエスタは自分に笑顔でそう言ってくれた
シエスタも自分と同じように辛いはずなのに…
しばらく歩くと、大きな帽子を被った少女が茂みから出てきた
「あの、ちょっとお尋ねしたいんだけど」
「ルイズさんとシエスタさんですね?」
ルイズは驚きに目を見開いた
「どうして私の名前を…サイトがいるのね!?どこ?どこにいるの!?」
ルイズは我を忘れて金髪の少女に詰め寄った
その時
「落ち着け!ルイズ」
後ろからどうしても会いたかった使い魔の声が聞こえた
「え…」
驚いて振り向くと背中に大剣を背負った黒髪の少年、夢にまで見た使い魔が立っていた
「どこ…行ってたのよ」
すぐに走り出し、思いっきり抱きついた
ずっと我慢し続けていた涙が一気に溢れる
「バカぁ…生きてるなら、なんで早く帰ってこないのよ…」
サイトは何も喋らない
ただ辛そうに俯くだけだ
「どうしたの?」
「オレは…もうお前の側にはいられない」
何を言い出すんだこの使い魔は
「もうオレはお前を守れない」
「何言ってるのよ!アンタはガンダールヴでしょ!?なら私をずっと守って…」
「オレはもうガンダールヴじゃないんだ…だから…」
ティファニアが呪文を詠唱し始める
「アンタがガンダールヴじゃなくたって私は…」
「だから…忘れてくれ…」
サイトはルイズを抱きしめながら、最後に言った
「大好きだ…ルイズ…」
ティファニアの虚無が発動し、ルイズからサイトという存在を奪った
534 :
純愛センター:2006/11/17(金) 19:43:36 ID:58qVfhNd
とりあえず今日はここまで
明日また更新する
ん?…難しいネタだよね…。
傑作になるの期待してます。明日まで生き延びなきゃ…。
だんだん巧くなってきている…と、俺は思うよ。
それはともかくとして。今更だけどそろそろトリップ付けた方がいいんでないかい?
今五回ぐらい『い』言ったかな?
538 :
純愛センター:2006/11/17(金) 21:03:28 ID:58qVfhNd
トリップって名前の前に#だったか?次からつけるようにする
>536サンクス
書いてて思ったんだが、この話はとんでもなく長くなるかもしれん…
>>529 文才があるから書くんじゃない。書いたから文才を得ることができるの。
・脳内で妄想するだけ
・妄想を文章としてアウトプットすること
文才が有ろうと無かろうと、前者は楽で、後者は前者に比してめんどくさい、というのは誰もが同じ。
あんたはただ「アウトプットという作業」をすることをめんどくさがってるだけだよ。
だれか…、ルイズが足コキするMのための小説を…
ただ、アウトプットの作業を経ると精度が落ちる。
これはまだいい、妄想のままでも途中でぼやけるから似たようなものだ。
問題は他者に使える、と激賞されたモノであっても、そうして精度を上げる作業――推敲やリテイクな――を行った後だと、
自分では使えなくなってしまっていると言う点だ。
これやって1ジャンルが自分のネタから消えて泣いたことがある……困ったものですな。
今日の才人には任務があった。テファがキノコのシチューを作ると言い出したからである。
才人の任務はエマ、サマンサのを連れてキノコ狩りをすることだった。
エマ、サマンサは次々とキノコを見つけて才人の籠に入れていく。
「サイト兄ちゃん、この場所を掘って」
エマは才人の主人のように命令する。
「そんな顔しないの!!はやくしなさいよね、ぐず」
エマより年上のサマンサも才人をなじる。
才人はルイズが二人いるような錯覚を覚えつつ、シャベルで地面を掘り返す。
エマとサマンサは布を広げて座ってみている。
才人は己の女運の無さをシャベルにこめて掘り返す。やがてキノコが見つかり二人に見せにいくとサマンサは荒い息で横になっていた。
「サマンサ?サマンサ!!おい、しっかりしろ!どうしたんだ!!」
サマンサはなんでもないと手を振るがその仕草すら異常にみえた。
「昔のアレがぶり返したの」
横からエマがサマンサの顔色を伺ってから事情を話そうとする。
「わたしとサマンサはね、奴隷だったの」
エマの口からは才人が吐き気を催す内容しか出てこなかった。
奴隷商人に買われて調教を受けていたこと。
麻薬の香を嗅ぎながら陵辱されていたこと。
逃げ出した先には居場所はなく、どこへもいけず死んだ仲間のこと。
自分たちだけこの森で九死に一生を得て助かったこと。
話す方も聞く方も泣いていた。
才人は言葉が出てこなかった。
「サマンサを抱いてあげて、サイトお兄ちゃん」
サマンサは禁断症状を起こしていた。才人のぬくもりが禁断症状を緩和させる効果があるともエマは言った。
エマは少し迷う仕草をして言葉を続ける。
「サマンサがこんなになったのはね、サイトお兄ちゃんのせいなんだよ」
エマの話しによるとサマンサは才人に異性として興味を持ち始めていて、一生懸命に手伝いをしている姿を見て禁断症状が出たということらしかった。
「サイトお兄ちゃん、ごめんね。嫌いにならないで」
サマンサはすでに服を脱いでお尻を突き出していた。
何もしていないのに粘液がドロドロに張り付いていた。
小さな小さなお尻に何やら入れ墨で書いてある。
「261番、商品番号よ。サイトお兄ちゃん、サマンサを助けてあげて」
才人は番号を見てこの世界を呪い、己の股間を見て懺悔したい気持ちになった。
「サマンサ、いま助ける」
才人は覚悟を決めた。
挿入はスムーズだった。調教されたサマンサの体はお湯のように熱く、ベルベットのように柔らかだった。
「おふぅっ」
四つん這いになってるサマンサから奇妙な声が聞こえた後、サマンサが痙攣し始める。
「大丈夫。最初の一突きで気をやるように躾られてるだけ」
エマは才人が混乱しないように状況を説明する。
サマンサは涙と涎を垂らし舌を出したまま白目を剥いてうめく
「お顔は見ないでサイト兄ちゃん」
才人は子供にこんな躾をする人間に怒りを覚え動きが止まる。
エマが耳もとで才人にサマンサを救うためのアドバイスをする。
才人は悲しい顔になり頷く。
才人はサマンサを仰向けにして挿入しサマンサを縛るように才人の腕をサマンサの腕ごとぎゅっと抱きしめる。
そして細かいピストンを繰り返しながらエマにいわれた演技を行う。
「サマンサ、いけないお兄ちゃんを許しておくれ」
「サマンサ、好きだ」
才人は棒読みだったがサマンサは腕の中でふるっと震える。
「だめぇっ!お兄ちゃん!!白いの出さないで、白いの出さないでぇぇぇ」
サマンサの足は才人の腰をがっちりしめて痙攣し始める。
例えるなら乳牛の搾乳機。
才人にしがみつくサマンサはまさにそれだった。
才人は演技を続ける。
「本気なんだ。本気なんだよ。可愛いサマンサ白いの出すから受け止めておくれ」
この言葉はサマンサにとって特別な言葉らしかった。
「お兄ちゃんやめてぇぇだめぇぇだめぇ白いの出しちゃだめぇぇあああああああああああああああ」
サマンサの搾り出す律動はさらに速くなり、毒針を刺された昆虫のように大きな痙攣を数回おこしてサマンサは気絶した。
才人も痙攣するサマンサを強く抱きしめて奥へ注いだ。いや、才人にとっては搾りとられるような動きだった。
腕の中のサマンサがおとなしくなり、才人を握りしめていたゴムチューブのようなサマンサのソコは才人によってめちゃくちゃに汚されていた。
才人はサマンサから離れる、まだ膨らむ準備をしている乳輪の少し広がり始めた胸がわずかに上下していた。
エマがサマンサの横で服を脱ぎ始める。「わたしもして、お兄ちゃん」
才人はエマをやさしく押し倒してエマの絡みつく手足に身を任せた。
エマも前戯のいらない状態になっていた。エマの手は才人のソコを慣れた手つきで体の中に埋め込む。
横にいるサマンサが目を覚まして才人に耳もとでエマの秘密をささやく。
才人はもう迷ってなかった。
才人はエマの肛門に中指を挿入し、ピストンを繰り返しながらエマにささやく。
「メ・ス・ガ・キ」
「どっちの穴がいいんだ?メスブタ」
才人はピストンを早めながらエマに刺さった中指を乱暴に動かす。
エマは顔どころか全身が真っ赤になっていく。
小さな体は声を押し殺しながら呆気なく絶頂を迎える。
才人は腰も指もまだ動き続ける。
「気をやってる最中に下から煽られるのが大好きなんだろ」
「俺の便所なれよ、淫売」
エマの呼吸が一瞬止まり、才人の中指の感触が今の言葉を肯定されたことを伝える。
エマを煽り続ける才人はさらに攻める。
エマはもう何回も気をやっていたのか、どのくらい気をやっていたのかわからなくなっていた。
「次に気をやったら俺の奴隷になれ」
エマは全身で反応してきた。
「いやぁっやめて、やめて、動かないでぇぇ」
才人もさらに攻める。
「悔しいだろう?体は正直に出来てるんだよ。奴隷のエマ」
「これからは毎日ぶちまけてやるよ。便所のエマ」
エマの腰がエマの意志とは逆に前後運動を繰り返す。
「動かないで!動かないで!あひっっだめだめだめぇぇああああああご主人様ぁご主人様ぁぁごしゅりんさまあああああ」
才人は自分の言葉通りにエマの中にぶちまける、才人の股間にも何か熱いものがしたたり始める。エマは失禁していた。
才人はエマが落ち着いた頃に頭を撫でてソコを引き抜く。
小さな体は余韻を楽しむようにピクンピクンと跳ねる。
才人は二人の間に座り、二つの小さな頭を寄せてもう大丈夫だよと言いながら撫で続ける。
「すきありっ」
サマンサが才人のソコを掴み、逃げられないように固定してからエマの舌がソコを舐める。
「お兄ちゃんにしかえし」
「ご主人様にご奉仕」
二人は一生懸命舐める。才人が二人をどけるとエマとサマンサはお互いのクレバスが重なりあうポーズをとる。
「お兄ちゃん、サンドイッチだよ」
「ご主人様、どうぞ」
才人のソコがサンドイッチの中を往復する、サンドイッチは粘液を出し合い才人のソコをこすりあげる。
「お兄ちゃん、小さい子大好き?」
「ご主人様は変態なんだよね?」
才人は唇の端を歪めて宣言する。
「俺は小さい子大好きなんだぁぁ変態なんだぁぁ」
才人は二つのクレバスのわずかな隙間に向かってこすりつける、こすられているエマとサマンサもお互いに唇を貪りあい、才人の爆発を待つ。
才人は重なる小さなお尻をがっしり捕まえて二人の名前を呼びながら精を放出した。
太陽が傾き、森が暗くなり始めた頃になって才人たちは帰ってきた。
右肩にぶら下がるエマと左肩にぶら下がるサマンサを見てテファは才人をなじる。
「サイト!遅かったじゃない。心配したんだから。」
無邪気に笑うエマとサマンサを見てテファは質問タイムが始まる。
「キノコはどうしたの?」
三人とも顔をあわせて声も重なる。
「あっ!」
頬を膨らませるテファに両肩の悪魔がつぶやく。
「サイトお兄ちゃんのキノコなら食べちゃったけどね」
テファの長い耳には届いていたらしい。
テファは少し考えた後、才人から悪魔を引き離してニッコリ眩しい笑顔で才人に命令する。
「説明して…くれるよね」
テファはガタガタ震える才人の耳を引っ張り自分の部屋に連行する。
才人にはわかっていた。どんな説明をしてもしなくても、これから自分は惨劇にあうと。
夜空に浮かぶ二つの月だけが才人の悲鳴を聞き続けた。
おしまい
きのこのクリームシチューができるまで
この物語はこれでおしまい。
次の物語は、またいづれ。
それではっ
ん〜…。鬼畜系は表示してほしいなあ…。
タイトルからティファニアの作品だと思った鬼畜ロリ系だし(^^;)
とりあえず鬼畜王の誕生にGJ!っと
この作品は鬼畜、人外の絡みを含みます。
注意してください。
昼前だというのに、生い茂った木々に阻まれ、日の光は差し込まない。
トリスティン魔法学校から少しはなれた森の中。
幻獣と亜獣の住処のこの森には、数々の秘薬が眠っている。
今回は、それをターゲットとした一人の少女の物語。
「いいい、犬!!馬鹿犬ううう!!」
ルイズの詠唱と共に、サイトの居た空間が爆発した。
使用した魔法名、エクスプロージョン。属性、虚無。
失われた系統の魔法であるそれは、お仕置きに使うには過ぎたシロモノだった。
「ミス・ヴァリエール!ひどいです!」
医務室に運ばれたサイトを、心配そうに見つめる学園メイド。
水魔法の使い手であるモンモランシーと、同じ水魔法の使い手が数人、サイトを取り囲み治療を続けている。
加減を失敗した。簡単に言えばそれだけである。
ルイズから放たれた魔法は、サイトの体を酷く痛めつけることになった。
意識を失ったサイトは、すぐに治療室に運ばれ水魔法の治療を受けた。
「ルイズ、どんな魔法を失敗したのかしらないけど、これはやりすぎよ」
治療の手を休めずにモンモランシーがルイズに言う。
「ちょっと足を滑らせて……、サイトさんが………助けてくれようとして、私が抱きつく様な………態勢になっただけなのに……。ミス・ヴァリエールはサイトさんの事、なんだと思っているんですか!」
ところどころしゃくりを上げ、ルイズを責めるような口調でシエスタは言う。
実際、責めているのだ。
いつものよくある事故のはずだったのに――――。
「一命は取り留めたけど、まだ安定してるとは言えないわ」
モンモランシーの顔に疲労が見える。他の水の使い手達もそれは同じで、額に汗を浮かばせていた。
「秘薬が足りない。今から注文したのでは間に合わないし、採りに行くしかないわね」
オーク鬼の血
それが、治療に使える秘薬だという。
誰がそんな場所に行くのかと、もめはしたが、それまでずっと黙っていたルイズが口を開いた。
「私がいくわ」
オーク鬼。
体躯はトロル鬼よりも小柄で、人間のそれとほとんど変わらない。
だが、力は比べ物にならないほど強く、性格は凶暴。
類稀なる生命力があり、その血液は治療の秘薬としても用いられる。
そして、彼らにとって人間は獲物である。
場所は深い森の中。
探索をしながら、ルイズは物思いに耽っていた。
あの犬、私のことを好きって言ったくせに、キスしたくせに、キスしたくせにっ!
いつもいつもメイドといちゃついて……。
私は悪くないもん。ほかの女ばかりみてるサイトが悪いんだもん。
でも、今回はちょっとやりすぎちゃったかな……。
うん……早く秘薬を手に入れて元気になってもらわなくちゃ。
そうと決まったら気を取り直して――――――っ!
そこでルイズの意識は途絶えた。
暗い洞窟で、ルイズは目を覚ました。
朦朧とした意識の中、わき腹に痛みが走る。しかし、そんな痛みよりも、目の前にいる生物の方にルイズの意識は奪われた。
「オ、オーク、鬼」
目を覚ましたのに気づいたオーク鬼は、ルイズへと近寄る。立ち上がり、とっさに身構え杖を取り出そうとするが、杖がない。
森で意識を失ったときに落としてしまったらしい。
「や、やだ、こないで」
オーク鬼の恐ろしさは十分承知している。このまま自分は食べられてしまうのではないかと思った。
「ひゃぁ!!」
何が起きたかわからない。腕を掴まれたかと思ったら、そのまま引き寄せられる。
裾からごつい手が入り込み、まったく無いふくらみを両の手が覆う。
しばらくして、乳首を弄られている感触が走り、別の意味での身の危険を感じた。
「ど、どこ触ってんのよ!」
オーク鬼の武骨な指先は、ザラザラとした感触を持って乳首を攻め立てる。
その愛撫に乳首は、意思とは関係なしに硬くなっている。
指先で転がされる乳首の感覚は、それが硬くなればなるほどルイズに強く感じさせる。
「やぁぁ!!」
体をよじってオーク鬼から逃れようとするが、オーク鬼は逃げようとするルイズの体を両手でしっかりと掴む。
たった状態のままルイズに後ろを向かせて、己の腰布を脱いだ。そそり立った怒張がルイズの背中に当たる。
「ななな、ナニあててんのよ!」
ナニが当たっているかは分かっている。そしてこれから起こる事のその意味も。
最悪の事態だけは免れようと、太ももに力を入れて抵抗をする。
しかし、それはオーク鬼にとって望むところだった。
オーク鬼は腰を屈めて、ルイズのぷにぷにと柔らかい太ももに怒張を当てる。
ルイズの抵抗も虚しく、怒張の先端からにじみ出る液体が潤滑剤となり、すべりを良くした。
オーク鬼が腰を突き出すと、ルイズの太ももの間からオーク鬼の生殖器が生える。
生殖器はそのままスカートに当たり、オーク鬼はうめき声をあげた。
その感触が気に入ったのか、何度も腰を突き動かして太ももとスカートの感触を楽しむ。
「や、だ……気持ちわるい………」
ルイズは更に太ももに力を入れて逃れようとするが、締め付けが強くなっただけのそれは、オーク鬼を喜ばせるだけだった。
オーク鬼の呼吸が荒くなり、腰の動きも活発になる。
ルイズの股間から生えた生殖器が、ブルブルと震えたかと思うと、太ももとスカートの内側に白く濁った精液が放出された。
「いやぁぁぁ!!」
オーク鬼は、満足したようにゴフゥーと息をつくと、ジョッキに一杯分はあろうかというその精液を手に取り、ルイズの体に塗り始めた。
「臭い!なにするのよ!」
生臭さがツンと鼻につく。
裾から手を入れられて胸へ、腹へ。
塗りたくるように首へ、顔へ。
自慢の桃色の髪の毛へ。
ルイズが顔を振ってその行為から逃れようとしていると、もう片方の手がスカートの中の下着へと伸びた。
あっけなく下着はずり下ろされ、まだ大量に太ももに付着している精液救い取り、ほかの部位と同じように、オーク鬼は自分の精液をルイズのワレメへと手のひらで押し付けた。
「もぅいやぁぁぁ!」
次にオーク鬼は、ルイズの太ももを抱え上げ、足をM字に広げさせる
ちょうど小さな子供に用を足させる格好をとらされた。
「うそ、やだ!離しなさい!お願い離してぇぇ!!!」
ルイズの懇願もオーク鬼には伝わらない。彼にあるのは、ただひとつの目的だけ。
ゆっくりと相手をいたわる、などという優しさはオーク鬼には無い。
自分の生殖器を、ルイズの秘所にあてがい、思い切り突き上げる。
ブチブチッ!
何かが裂ける音と共に、洞窟内に響く絶叫。
絶叫をBGMにしてオーク鬼は更に激しく腰を上下に動かす。
「あぐぅぅっ、ひぎぃ!!!!」
あまりの痛みに、意味のある言葉など出せない。
体を仰け反らせ、口からは悲鳴のみが漏れだす。
ズシュ、ズシュ、ズシュ―――。
容赦なく子宮口まで突き入れ、引き抜く。
生殖器には、ルイズの赤い液体が付着している。
「もうこんなっ……抜きなさいよっ!!」
オーク鬼の遠慮の無い動きから生まれる激しい痛みと、大切なものを奪われたという二重の痛み。
ズシュ、ズチュ、グチュ――――。
それまでの行為はただの準備であった。
本来オーク鬼に生殖行為を楽しむという概念はない。つまり、これは、繁殖行為。
体内に感じるオーク鬼の生殖器がブルブルと震えだす。
先ほどは太ももで感じた感触。
「やだ!抜いて!抜いてぇぇ!!」
ドピュッ!
じたばたと暴れるルイズを、強く抱きしめるオーク鬼。
ドクッドクッ!!
腰を深く突き出し、子宮の入り口には生殖器の先端。
ドプゥ!!!
直接、流し込まれる精液。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
行為が終わったというのに、オーク鬼はルイズから生殖器を引き抜かない。
それどころか行為の最中よりもカリの部分が肥大化している。
それの意味する物は。
確実に繁殖させるため。
精液が外に漏れるのを防ぐため。
自分の生殖器を栓代わりに、精液を子宮内に閉じ込める。
ルイズが開放されたのはそれから一日が経過してからだった。洞窟内にオーク鬼の姿は無い。
「ごめんね……サイト……」
穢されてしまった自分だけれど。孕むことは無いはずだと確信していた。
まだ自分の体には、子を作る機能が備わっていないから。
しかしルイズは知らない。オーク鬼の繁殖行為の前の出来事の意味を。
体中に精液を塗られたその意味を。オーク鬼の精液には、排卵を促す効力があるという事を。
タバサの話が行き詰まり、ルイズを苛めて見ました。
陵辱系ばかりの自分です。
コテも付けたので、苦手な方はNGワード登録をしてください。
しばらく見ない間に質が落ちたというか、
駄作が増殖してるなw
558 :
裏?220:2006/11/18(土) 10:22:50 ID:sz6F31Qn
「静粛に。静粛に」
トリステインは、負けた。ここはその先勝会。
ガリア、またそれに組みした貴族が多数参加し、戦争が直前にあったことなど忘れた様な豪勢な料理が並べられた、
正に戦争の裏の光の部分とも言える場所だった。ホール状の会場には述べ五十人はいるだろうか。
彼らは時に談笑し、時に皿を取り、食欲を満足させ、酒に酔っていた。
宴は2時間近く続いていた。真の宴はまだ始まっていない事をここにいる者達は理解している。
ホールの中心にある長く、広い階段は勿論、そのメインイベンターの為に用意された物だ。ここからは階下のホールが一望でき、同様にここに立つ者は皆の注目を集める。
そして、ガリア王はそこに立った。
「皆、よくやってくれた…と、今更言う必要はあるまい」
この空間にはよく声が響く。ガリア王は後ろ手を組んで言葉を続けた。
「知っての通り、国庫を空にするまで戦った亡国に、賠償金など払える筈も無い」
「で、あるなら、何で払うか。それに値する何かとは、世の中には少ないだろう」
「しかし、そのかけら程の価値なら、「彼女」にもある気がしないかね?」
鈍い音を立てて、後ろの扉が開いていく。
「国民への負担は少しでも軽減しなければならない。圧政は民を苦しませ、反乱を生む」
ギ…
「まずは、それを第一に考えた彼女に、拍手を送ろうではないか!」
二人の見るからに屈強な衛士が現れた。
扉の中にはもう一人が、その衛士に挟まれている様な場所で、歩を進めている。
階段までその者が到達し、観客の注目が集まった所で空気が変わった。
「本日の…ゲストだ。諸君」
今も金色に輝く冠。
純白の眩しいドレス。ただ、見せているのは白い「衣」だけでは無い。
隠す部分が取り除かれて、皆の視線を集める膨らみを見せた、白い「肌」の胸。
その先には、ガリア王だけ捉えられる距離にある突起が怯えた様に震えていた。
もう一つだ。
スカートが、無い。青白く、清純な感を持たせる下着は露出していた。女性らしい下腹部の丸みは、隠せないようにされていた。
ガーターベルトが申し訳なさそうにその姿をさらし、下着のついでにと言わんばかりに皆にその姿を見せている。
唇をきゅっと締め、肘まで掛かる手袋の手を股間の前でこすり合わせ、羞恥の肌の色を見せている者。それは…
「クイーン・アンリエッタ。亡国の女王だな」
宴が始まるのは、これからである。
559 :
220:2006/11/18(土) 10:24:37 ID:sz6F31Qn
なんなんだ自分…でも書いてみたくてorz
>>261さん
作者分類はそのままでお願いします。
だ…誰か純愛を…
>>560 360にいちおう純愛系で書いた
足りなければ今書いてる532からのヤツを待っててくれ
563 :
純愛センター:2006/11/18(土) 10:45:14 ID:J5J8eS4Z
↑は自分です
トリップミスった…
564 :
純愛センター:2006/11/18(土) 10:47:48 ID:J5J8eS4Z
しかもアンカもミスった…orz
>>365だった…
「本日の公務は以上です。お疲れ様でした、陛下」
マザリーニは言って、開いていた帳簿をパタンと閉じた。
ここはトリステイン王国王室。執務机と必要最低限の家具だけがある、王室と呼ぶには余りに質素な部屋。
アンリエッタはその執務机の椅子の上で、大きく伸びをした。
「これこれ、はしたないですぞ女王陛下」
「よいではないですか。公務はもう終わりなのでしょう?」
言ってアンリエッタは席を立ち、マザリーニの背後に回りこむ。
そして、その肩を揉み、労をねぎらう。
「あなたもお疲れ様でした、枢機卿」
「な、なんともったいない…」
アンリエッタの指圧はぎこちなく、マザリーニの肩の凝りをほぐすには程遠かったが、それだけで彼の一日の疲れは飛んでいくようだった。
「それで、明日以降の予定はどうなっていますか?」
指圧を続けながら、アンリエッタは問う。言わなくても明日の予定は分かっていたが、念のため、だった。
マザリーニは手帳を出し、内容を確認する。
その背後で、アンリエッタがそわそわと落ち着きを無くしているのが分かる。
マザリーニは、これが年頃の娘を持った父親の心境か、とため息をついた。
「…あと二日は、特に大した公務もありませんな。溜まっている書類もすべて、こちらで処理できる範囲のものです」
アンリエッタの顔が歓喜の色に彩られる。
「で、では、少しお出かけしてもよろしいかしら…?」
そして、再度マザリーニの肩を揉む。それは、厳しい父親のご機嫌を取り、外出をねだる娘のようで。
…まったく、しようのない娘だな。
マザリーニには分かっていた。アンリエッタはばれていないと思っているのだろうが、彼女は想い人の下へ赴くつもりなのだ。
確かに、彼の下なら、彼女が危険に晒されることはありえない。
…別の危険はあるが、それは陛下の心持次第で防げるものだし…。
「…明後日の夕刻までには、お戻りくださいね?」
「…は、はいっ!」
アンリエッタの満面の笑みに、マザリーニも笑顔になる。
…まったく、この年で娘を持つと大変だな。
まず、才人に起こった今朝からの出来事を、順を追って説明しよう。
朝、目が覚めるといきなりルイズに蹴飛ばされた。
「なにご主人様より遅く起きてんのよ、犬っ!」
朝食を持ってきたシエスタが何もない床に蹴躓いて、才人に覆いかぶさって、ルイズに蹴飛ばされた。
「朝からサカってんじゃないわよっ、犬っ!」
朝食を食べ終わって日課の素振りをしに行くと、タバサが不意打ちで抱きついてきて、ルイズに蹴飛ばされた。
「見境なく尻尾振ってんじゃないわよっ、犬っ!」
素振りが終わると突然アニエスがやってきて、さあデートに行くぞ、なんて言うから、ルイズに思い切り蹴飛ばされた。
「いいいいいいいいい、犬ぅーーーーーーーーーーーーー!!」
そして無理矢理馬上の人になった才人は、アニエスに先導されて、どこかに向かっていた。
…尻が腫れ上がっているかもしれない…。
まだ痛む臀部を気にしながら、才人は馬を走らせる。
「災難だったな、サイト」
明らかに笑みを含んだ声で、アニエスがそう語りかける。
「…アニエスさんが『デートだ』なんて言うからですよ…。
姫様からの呼び出しなら、最初からそう言ってくれればいいのに…」
アニエスが学院にやってきた理由は、アンリエッタ女王が才人を呼び出した、という書簡を届けるためだ。
しかし才人にその書簡は読めないので、尻を蹴飛ばされて呻いている才人の前で、アニエスが読み上げたのだ。
『シュヴァリエ・ド・サイト。トリステイン女王アンリエッタの名において、汝を召還す。
行く先は追ってシュヴァリエ・ド・アニエスが伝えられるべし』
王命で呼び出されたとあっては、シュヴァリエの才人は断ることはできない。
ルイズが私も行く、と言い張ったが、アニエスの「王命にミス・ヴァリエールの名はない」と言われては、貴族のルイズは黙るしかないわけで。
ため息をつく才人に、アニエスは馬を横に並ばせ、笑みを浮かべて言った。
「少なくとも陛下は『デート』のつもりだと思ったんだがな?
…いつの間に陛下にまで手を出した?この節操なしめ」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら、アニエスは器用に馬を操りながら肘で才人の頭を小突く。
「え。あの。その」
全部話す訳にもいかず、才人はしどろもどろになる。
「ま、日頃の修行の成果を試す時だな?
ついていってやれないのが残念だが、ちゃんと陛下を満足させろよ?」
「あ、あのですねえっ!」
「そら、言っている間にもうついた」
そうしてもめていると、街道沿いに小さな旅籠が現れた。
その小さな煙突からは煙が立ち昇り、才人から見える馬小屋の中には、数頭の馬が繋がれて、その宿が営業中であることを知らせていた。
その宿の前には、エプロンを着けた黒髪をポニーテールに纏めた女性が、手を振っていた。
…あ、あれは…!
「ここから先は、お前の仕事だ。
あと、呼び名を間違うなよ?あそこは一応、普通の宿だ」
アニエスはそう言って、馬を反転させて才人と別れる。
才人は馬を走らせ、黒髪の女性の前で、馬を止める。
「ア……アン……?」
その黒髪の女性は、髪の色と髪形こそ違え…アンリエッタ女王、その人だった。
いつかトリステイン魔法学院で見せた、白い上着に黒い足にぴったりしたズボン、という『アン』の扮装である。
これなら、女王を間近で見たことのある人間しか、彼女が女王だとは露ほども思わないだろう。
「お待ちしておりました、シュヴァリエ・サイト」
最も天上に近い王たるアンリエッタが、ただのシュヴァリエの才人に、恭しく礼をした。
馬から下りた才人は、その態度に恐縮する。
「そ、そんな、丁寧にしなくても…」
しかしその唇を、『アン』はウインクしながら、人差し指で塞いだ。
「サイトさん、忘れてません?私は『アン』ですよ」
言って腰の後ろに手を回し、にっこりと微笑んだ。
そこに女王アンリエッタの壊れそうな儚さはなく…日向の花のような、明るい美しさが宿っていた。
その宿は、一階が食堂、二階より上が宿として機能するものらしく、入って直ぐは、昼食を採る客でごったがえす食堂だった。
宿に入ると、才人は拍手でもって迎えられた。
「…え?」
驚く才人に、周りに居合わす客たちは、口々に才人を称える。
「シュヴァリエ・サイトのお出ましだ!」
「トリステインの英雄!万歳!」
なにこれ、と才人が隣で微笑むアンに視線で説明を求める。
「すいません、サイトさんの名前で宿をとったら、あっという間にお客さんたちの間に『あの英雄が泊まりに来るぞ!』って話題になっちゃって…。
あ、それと、今日は私、サイトさんのお付ですから。なんでも言ってくださいね」
言ってアンは食堂の真ん中のテーブルを勧める。
…こ、こんなとこに座ったら周りから注目されるじゃん…!
しかし才人に断れようはずもなく、才人は覚悟を決めて席についた。
すると次の瞬間。
どすんっ、と木でできた大ジョッキが才人の目の前に置かれた。
その取っ手を握るのは、熊に見紛う髭の大男。顔もむき出しの二の腕も、向こう傷だらけで、彼が尋常でない生業の人間だと理解できた。
「おう、こいつは俺のおごりだ!俺は『赤熊』!アルビオンでお前さんに助けられた傭兵よ!
ここいいる連中の半分は、アルビオンでお前さんに命を救われたヤツばっかだ!
今日は、全員でお前さんをもてなすからな!なあお前ら!」
『赤熊』と名乗った男の怒声に、周りにいるどう見ても尋常ではない風体の男どもが、『おぉぉーっ!』と鴇の声を上げる。
「あ、ありがと…」
その勢いに押され、才人は思わず引く。
そんな才人の手を、アンはそっと握り、エールの入ったジョッキの取っ手を握らせる。
才人は思わずアンの方を見る。
「さ、皆サイトさんを待ってますわ。音頭をどうぞ」
そして両手を添え、才人にジョッキを持ち上げさせる。
才人は何を言っていいのか一瞬考え、そして言った。
「えっと…我らの未来に、乾杯」
その声に一瞬、食堂がしん、と静まり返る。
しまった!『トリステイン万歳』とかのがよかったか?
外しちゃったオレーーーーーー!?
しかし次の瞬間、食堂は湧きに湧いた。
「おう!我らの未来に!」
「シュヴァリエ・サイトの未来に!」
「ハルケギニアの未来に!」
「シュヴァリエ・サイト万歳!」
「かんぱーーーーい!」
そして、宴の幕は切って落とされた。
なんか増えてきたのでトリップつけてみたじょ
さて携帯買い替えにいくのでここで一旦ストップです
どう見てもエロくない展開ですが
無理矢理にでもエロに持って行こうと思います!(`・ω・´)9m
乞うご期待(ぁ
>>純愛センター氏
しっかりチェックしてますよ〜♪
>>へんたいさん
GJ!続き凄く楽しみにしてます。
鬼畜や凌辱が少し苦手だが投稿されたSSは読まずにいられない…しかし読んだあとで凹んでる自分がいた。
ちょこっと更新
572 :
純愛センター:2006/11/18(土) 14:14:47 ID:J5J8eS4Z
虚無の魔法は容赦なくルイズからサイトを奪った
ルイズは、サイトを探すために歩き回った疲労と、自分の大部分を占める「大切な人」を失った反動で、サイトの腕の中で気を失う
驚いてパニックになりながらもシエスタが口を開く
「な、何をしたんですか!?サイトさん」
ルイズを、まるで水晶のように腕に抱えながらサイトは言った
「ルイズの記憶からオレを消したんだ…」
「なんでそんなことを!?」
「もうルイズを守れなくなったから…」
「なんでですか!?ミス・ヴァリエールはサイトさんを探してここまで!」
「だからだよ…もうオレはルイズの使い魔じゃない。ルイズに必要なのは、ルイズを守れる使い魔なんだ…」
サイトはシエスタにルイズを預けた
「オレのことは話さないでやってくれ。学院のみんなにもオレは死んだって言っといて…」
「待って!」
呼び止める声も聞かず、サイトは森の中に消えて行った
「相棒…」
「何だよ」
「オレは相棒の味方だかんね。誰が相棒のことを忘れようが死ぬまで側にいてやるよ」
しばらく何も言えなかったが、小さな…震える声で、優しい伝説の剣に感謝の言葉を言う
「ありがとな…」
もう元には戻れないという悲哀がサイトの心を押しつぶそうとしていた
573 :
純愛センター:2006/11/18(土) 14:58:24 ID:J5J8eS4Z
ルイズは目を覚ますとシティ・オブ・サウスゴータに作ったテントの中にいた
周りを見渡すとシエスタが料理をしている
「シエスタ?」
彼女はビクッと驚いたような反応をしたが、すぐにいつもの笑顔を作った
「やっと起きましたか、ミス・ヴァリエール」
自分はかなり長い時間眠っていたようだった
「心配したんですよ?半日も目を覚まさなかったんですから」
シエスタはついさっきまで作っていたヨシェナヴェ持ってきてくれた
「ありがとう」
「いえ、気にしないで下さい」
ルイズは暖かいスープを啜りながら何故半日も寝ていたか考えていた
(確か…森を歩いていて、そしたら…)
その後の記憶が全くない
「ねぇシエスタ?私、何で半日も寝ていたの?」
どうしても思い出せない…
それどころか、何故自分はあの森に入っていったか…いや、何故アルビオンに来ているのかすらも思い出せなかった
何かを探しに来た…でも何を探しに来たか全くわからない
「えぇと…い、今は疲れてますから!ゆっくり休みましょう!」
返答に困ってしまったシエスタはその場をなんとか凌ぐように言った
「そう…ね…」
とにかく今日は疲れた
考えるのはこの疲れが取れてからにしよう
そう思った時に不意に涙が流れ落ちた
「あれ?あれ?」
心に空いた大きな穴
その穴の意味が判らずに、ただただ涙を流すしかなかった
「泣かないで下さい…泣かないで下さい」
シエスタが自分を抱きしめてくれた
「その涙を…忘れないであげて下さい」
もう好きな人を思い出すことすら出来ない少女を抱きしめる
2人は2つの月に見守られながら眠りに落ちていった
574 :
純愛センター:2006/11/18(土) 15:06:19 ID:J5J8eS4Z
む、難しいな…
とりあえずここまで
感想頂けると嬉しいですm(_ _)m
>>574 連載お疲れです。
浮かんだアイディアを纏めるのって結構疲弊するよねぇ……
で感想は難しいんでSSで応えさせて貰いま。
576 :
不眠?1/2:2006/11/18(土) 15:12:47 ID:tyuwwg4p
シエスタがサイト付きのメイドになってルイズの部屋に住み込むようになって少し経ち……
「ふぁぁ〜」
食堂から戻り、ドアを閉めるや口に手を当てるルイズに立てかけられていたデルフが反応した。
「朝飯も食ったってのにでかいあくびだねぇ、娘っ子。しかも最近増えてるようだが、
いつも相棒の胸枕で熟睡してるのにまだ寝足りないかい?」
「うるさいわね、棒っきれ。最近寝覚めがスッキリしないのよ。
だ、第一、あいつは関係無いでしょ」
「そうかい、眠そうで気の毒だし、原因と解決法を教えてやろうかと思ったんだがね。
まぁ娘っ子がそういうならこれ以上は言わんよ……って何故そこで杖を構えるかね?」
ふるふると震えようとしたデルフの視界(どこかは不明)にはにこやかに杖を構えたルイズが入ってくる。
「二度は言わないわ、溶かされたくなかったら正直に答えなさい。
私の日中の眠気にあんたがどう関わってるのか」
「別に隠したりせんからその物騒なものをしまってくれんかね」
「で、なんなのよ。アンタの知ってる原因と解決法って」
真顔で柄を覗き込むその様子がおかしくてつい笑いたくなるのをこらえつつデルフは語りだす。
「お前さんがそうなったのはメイドっこが来てからさ、にしてもなんも覚えてねぇ辺り
相棒もツいてるんだか報われんのか、複雑だねぇ……」
「だぁかぁら〜なんでアイツがそこで出て来るのよ?」
「まぁ話は最後まで聞くもんだよ、お前さん毎朝起きて何をするね?」
「朝食をとるわね」
何を言い出すのかといった顔で返事が返ってくる
「いや、その前」
「制服に着替えるわ」
「そのもっと前」
ルイズは要領を得ないデルフの問いに戸惑い始める
「前前って……後は洗顔くらいしかないじゃない」
577 :
不眠?2/2:2006/11/18(土) 15:13:35 ID:tyuwwg4p
「そう、それだよ、最近のお前さんが不調の理由は」
やっと希望の返事を得た、とでも言いたげであった。
「まぁ、洗顔はサイトに手伝ってもらったりするけど。
でもそれはシエスタが来る前から変わんないわよ?」
「あぁ、やっぱりなぁ…。相棒ツいてたなぁ、不憫だなぁ…って警告無しで詠唱やめて。
話すから、笑わないから、茶化さないから」
(ホント、今度の虚無はブリミルの百倍はこえぇやね)
「お前さんが寝起きに顔洗うのは同じだけどね。顔洗う直前が違うのさ。
半分寝惚けて洗面器にお前さんが向かわないとだね、相棒も洗ってやれんわけさ。
なもんだから相棒としては色々工夫する、んでもって傑作が編み出された」
そしてこのおしゃべりなインテリジェンス・ソードは一人芝居を始める。
誰かの一人芝居に最も多く立ち会ってきただけに慣れたものである。
「ルイズ、顔洗うぞ」
「うん〜?」
「まだ寝惚けてんな、起きてるか〜?」
(言いつつ左右に振れるデルフ、顔の前で手を振ってるつもりなのだろう、多分)
「お前が着替えないと飯喰いにいけねぇからな、ニニンバオリ策で済ますぞ」
と、そこに待ったがかかる。「何よそのニニン・ガ・・オリって」
ノリ始めたところに水を差されとでもいいたいのか不満げなデルフが素で返してくる
「よくわからんが、相棒がお前さんの後ろに回りこんでだな、覆いかぶさるようにしてお前さんを
洗面器のほうにかがませるのさ。
でもって両手をまわしてお前さんの顔を洗うって寸法だな。
で、傑作なのがそっからでな。お前さんが押しても引いても動こうとしない時があるんだよ。
そん時ゃ相棒がお前さんをぎゅ〜と抱きしめて耳元でなんか呟くんだよ。
するとアラ不思議、お前さん幸せそうになってマリオネットみたいに相棒の動きに合わせるんで
相棒は無事顔が洗えて食事に、お前さんは寝覚めスッキリ!ってわけさ」
大人しく聞いてるかと思えばそこには桃色のブロンドの茹ダコが出来上がっていた。
「そそそ、そんなことあるわけ無いじゃない!アンタまたからかってんでしょ!」
「なんで本当のこといって怒られにゃならんのかね。まぁでも今のはメイドの娘っ子が来る前の
話で最近は相棒もしてないからね。俺の見立てはその辺りが原因だろうってね」
「じゃぁ、アンタのいう解決策って・・・」
「お前さんが考えてる通りのものだろうねぇ」
「そ、そんなこと、サイトにたた頼めるわけ無いじゃない!」
「なんにせよ俺の言えることはここまでだぁね」そう言ってデルフは黙ってしまう。
一人興奮していたルイズであったがしばし逡巡して問いかける。
「ねぇ、念のため聞いておくわ。アイツ、私にその時なんて言ってたの?」
「俺には聞こえん小声だったからおまえさんにしか判らんよ」
そんな答えが返ってきただけであった。
(悪く思わんでくれよ。俺はとりあえず相棒の味方なのさ)
そうして狸寝入りを決め込む「伝説」であった……。
578 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 17:23:13 ID:CG3XyNVz
へんたいさん、GJです。赤熊と聞くと五竜亭を思い出しますねw
なんかえらいまた大量に投下されてるなぁ…。職人の皆様いつも楽しませてもらってます。
GJ!
今日に9巻を読んだがティファニアは百合系に使えそう・・・
ティファニアのSSってありました?
最近連作でみてるほうはもう
ありがたいです。職人方GJ
>>582 エリザベスの愛称はリズなのと同じ、語感がいいから
「ティファ」で「巨乳」だといろいろ被るからだという説が一つ。
さあどうした?
まだ話がが半分進んだだけだぞうpしてこい!!
妄想を引き出せ!!
肉棒を硬直させろ!!
SSを書いて(;´Д`)ハァハァさせれ!!
ティムコをさすって射精しろ!!
夜はこれからだ!!
お楽しみはこれからだ!!
早く!
早く、早く!!
早く、早く、早く!!!
ごめん、なんでもない・・・
サイト×シエスタの続きです。シエスタ分の不足を感じて。
…慣れない事はしない様にしましょう…
「もう!サイトさんったら!」
狭い部屋の中は慌ただしく動く二人と、シエスタの剣幕のせいで修羅場となっていた。
「えぇと!俺の下着、俺の下着…」
「そっちの引き出しにしまってあります!」
部屋の隅のタンスにサイトは飛びついて、片っ端から衣服を出していく。
時間は早朝とは言えない程日の登った朝だ。
「よし、後は…」
「後はなんですか?」
「無い!多分!」
「じゃあ早くまとめて…ってきゃああ!」
サイトの取り出した衣服の中には純白と薄い蒼色の、絹地の物が混ざっていた。
シエスタは急いで取り上げ、それを自らの鞄の中に押し込んだ。
「これは私のしょうぶ…」
「しょうぶ?」
「い、いいですから早く行きますよ!時間に遅れたく無いんです!」
よそ行きの帽子を片手でかぶり直し、白いブラウスの上に茶のコートを着込み、大きな荷物を片手にしたシエスタがドアの前に立つ。
「あ、ああ」
サイトの方も大きな荷物を片手で持って、急いで靴を履きなおした。
ドアを開けシエスタが駆け出すと、サイトが態勢を整えないままそれに続く。
「ふぅ…」
「ふぅ…」
「間に合いそうです…」
「そっか…」
帰郷用に、特別に手配された馬車に乗ってサイトとシエスタは並んで座り、背もたれに体を預けた。
足元には荷物をおいた。窓からは昼が近付いた事がわかる日差しが入り込み、その温もりはサイトの眠気を誘う。
整地されてない故の馬車の揺れと蹄の音は、心地よいほどだった。
その眠気に誘われながら、自分が今何故シエスタの帰省に付き合っているか、サイトは思いだしていた。
「今度のお休み、長いんですね」
「ああ」
日程表を見ているのは、シエスタとマルトー親父だった。並んだ二人の後ろから、文字のわからないサイトが話を聞く。
「そうなんですか?」
「ああ、珍しい話じゃねえんだ。季節毎に少し長い休みが貰えるのは」
「なんで?」
「とりあえず俺たちの仕事が結構大変だって、お上がわかってるからじゃねえか?
慣れれば貴族に仕えるなんて割の良いモンだ。休みは貰える、チップは貰える。ま、平民って分別はちゃんとつけなきゃなんねえがな」
余計な話も挟みつつ、さり気なくマルトー親父はサイトに注意を促した。
「貴族」には絶対逆らうな。と。
さっとサイトに説明をすると今度は、シエスタの方へマルトー親父が向き直る。
「どうだ?そこそこ日にちがあるみてえだが?」
「ふぇ?」
いきなり話を振られ、シエスタが間の抜けた返事をした。
「そろそろ帰省の時期じゃないか?」
「あ、そうでした」
「「旦那」も紹介しなきゃならねぇだろう?」
「だ、旦那ぁ!」
やたら大げさな反応をしてしまったのはサイトだった。マルトー親父がそれを見てクックッと笑う。
「おっと、誰もお前とは言ってないぞ?サイト」
「サイトさん!誤解されちゃいますよ!」
「あ…ゴメン…」
今度はいきなりシュンとしてしまった。
どちらかと言えばシエスタの「誤解されちゃいますよ!」が効いている。
ああ、やっぱり誤解だったんだ…
と。
尋常ではない落ち込み方をしたサイトを見てシエスタは、自分が何を言ってしまったか気が付いた。
「あ、違いますサイトさん…その、サイトさんじゃなくてマルトーさんが…」
「俺が悪者か」
「だから…サイトさんが嫌いって訳じゃなくて…むしろサイトさんの事はアレって言うか…」
「…お前ら」
言葉が耳に入らず、落ち込むサイトと慰めるシエスタ。
そんな二人を見てマルトーは二人用の馬車の手配を心に決めたのだった。
今考えるとマルトーさんのせいだなあ…
ぼんやり、幌を眺めながらサイトは回想していた。
横ではシエスタが何かゴソゴソしている事が解るものの、そちらを向く気にはなれず、意識を溶かす事に集中する。
「サイトさん?」
「ん…」
「ほら、朝ご飯まだでしたよね?」
横からシエスタが顔を覗かせて来た。
「うん…」
何故か力が入らない。
「ダメですよ?ちゃんと朝ご飯は食べないと」
「う…ん…」
かろうじて返事をしたものの、夢の狭間まで来ていたせいか、はっきりとした返事は出来なかった。少しだけシエスタが困った表情をしている。
「もう…あ・さ・ご・は・ん!」
「ふぇ?」
「はやい内に食べてくれないと怒りますからね!それとも食べさせてほしいんですか?」
勝手に首が落ちた。それを「うん」と取ったのかシエスタが、驚いた風の表情を見せる。
「え?」
「…」
「サイトさんったら…仕方ないですね…」
「…」
「じゃあ…朝ご飯です」
その瞬間、一瞬サイトの記憶が消えた。ただし残った、唇の柔らかな感触。
「今日は…おいしかったですか?」
「うん…」
意識などないはずなのだが、勝手に返事をして、体が動く。
「やだ…もう…」
気がつくとサイトの右手が、シエスタのふくよかな胸を掴んでいた。
柔らかで、夢にまでみた筈の膨らみ。
「これはゆうごはんですよ?」
手をはねのけるような事はしなかった。幾ら揉んでいても、シエスタは文句どころか、期待した瞳でサイトの手を受け入れている。
「あん…」
「…いい?」
「…いいですけど…ゆうごはんもちゃんと…」
「食べる」
「じゃあ…」
そのまま、シエスタがサイトを引き込む様に、二人は横になった。
「…サイトさん?」
「…ん?」
「サイトさん?サイトさん?」
馬車の動きは規則正しい。蹄の音がはっきり耳に入った。
「サイトさん?」
「…夢か」
「え?」
キョトンとした顔で、シエスタが袖を引っ張るのを止める。サイトは軽く伸びをして、周りを見渡した。
まだまだそれらしい村は見えていない。
「寝てたんですか?」
「うん…多分…」
ハッとしてサイトは、伸びを止めた。自分の体の異変に気づいて、体を縮こませる。
まずい…
「男」が反応していた。
サイトはその後、体の燃えと格闘するハメになった。
シエスタの唇と、自らの唇が濡れている事に気付かずに。
続く
多分こっちが本当の自分ですorz
591 :
コリコリ:2006/11/18(土) 22:58:28 ID:TqB2TXkf
そろそろギーシュ×モンモランシー投下キボン
「ああ、『香水』のモンモランシー・・・君のそのしなやかで美しい
体を抱きしめさせておくれよ」
・・・アカン、キザになってへんなこりゃ
悶悶の作品少ないよね
犬は勘定にいれません。
結婚するまで指一本触れさせないらしいから難しいんじゃね?
モンモンも結構雰囲気で押し切られちゃうタイプだからなあ。
ギーシュがうまくやってりゃとっくにくっついてる二人だと思うよ。
でもギーシュがダメすぎるからある意味微笑ましいカップルになってる訳で。
最近までモンモンラシーだと素で思ってた。
ところで昨日午前2時に寝たはずが起きたら午前1時ってどんなマジック?
>>596 睡眠障害とかそういう病気の可能性もある。
長く続くようなら病院行っとけ。
>>596 実はもう月曜日なのです。
あなたは47時間熟睡していたのです。
599 :
261のひと:2006/11/19(日) 03:37:35 ID:pXaBKZma
明日かあさってとか言いつつ、惰眠貪ってたので、こんな時間に……ごめんなさい。
しかもたくさん来てるのに、保管庫更新もまだだー。ごーめーんーなーさーいー
しかも、まだおわらない……どうしましょ?
>>511-516の続きいきます
600 :
1/8:2006/11/19(日) 03:38:53 ID:pXaBKZma
「どうぞ、お客様こちらです」
……ジェシカはプロだった。
「あのージェシカ……」
「なんでしょうか?」
よそ行きの笑顔は綺麗だけど。
知り合いに対する応対としては寂しすぎた。
「普通にしてくれた方が嬉しいんですけど」
笑顔を固定したままのジェシカが、空気が抜けるような息をついた。
「ふあ―――やっぱり、この方が楽だねーサイトくん」
俺も肩の力が抜ける。
「それで、ね?ね?何者なの?サイトくん」
「なにものって?」
俺の顔を下から見上げるようにして、ジェシカが胸を押し付けてくる。
「アルビオンにいってたのは知ってるけど、兵士じゃないって言ってたのに、シュヴァリエになっちゃったらしいし、あんな馬車に便乗してくるし……それに、あのお客さん……美女ぞろいだし。」
姫さまお忍びらしいから……俺からは言えないよなぁ。
「あ〜ルイズの知り合い……かな?」
これくらいなら良いよな。
「えー、あ・や・し・い・な」
む、むねがぁぁぁぁ、むにゅむにゅ形を変えながら押し付けられる。
……いってもいいかなー
って駄目だろ。
「いや、本当だって」
「ひっどーい、ここまでしてあげたのにぃ、あ、それともぉ……」
スカートを翻しながら、距離をとるジェシカ……
離れた胸が悲しいが……理性復活。
姫さまの貴重な休暇邪魔しちゃ駄目だよな。
「サイトくぅん」
クルリと一回転したジェシカが、深く前かがみになりながら、
こちらを見て…・・・って
胸……見えてるっ。
た、谷間がぁぁっぁぁ
「サービス足りないの?ご・しゅ・じ・ん・さ・ま?」
押し付けられるのも良いけど……見えてるのがにじにじ寄って来るのって……
「ヒ、ヒミツデス」
かろうじてそれだけ言う。
もーちょっとで、先っちょが見えるでありますっ
「ちぇー残念」
へ?
「も、もう終わり?」
「んふー、折角だからじっくり聞き出すとするよー」
がんばれ、俺の理性。
……負けても良いぞ?
戦ったことに意義があるんだしなっ
そんなことを考えている間にも、ジェシカがするりと近寄ってきて……
腕を絡める。
「んじゃ、お客様、お部屋に案内しますねー」
「は、はい」
あ、あたってるぅぅぅぅ
感触を堪能していると、腕をぐいって引かれる。
「ねぇ、サイトくん」
ジェシカが押し殺したような声で、耳に熱い吐息を吹きかける。
「わたしの部屋、あそこだよ」
「そ、それって……」
い、行ってもいいんでしゅか?お呼びでしゅか?
「喋る気になったらいつでも来てねー」
あっさり手を離したジェシカの先導で、俺は部屋に案内された。
601 :
2/8:2006/11/19(日) 03:39:25 ID:pXaBKZma
「遅かったな」
あれ?
「アニエスさん?」
「なんだ?」
えっと……俺自分の部屋に案内されたんだよな?
「なんか用事ですか?」
そか、先回りして用を言いつけようと……
「わたしが、わたしの部屋に居るのが不満か?」
…ジェシカ部屋間違えたのか。
「あー、ちょっと俺、自分の部屋聞いてきます」
走り出そうとする俺に、姫さまが声をかける。
「サイトの部屋もここらしいですわ」
え?
「えっと、アニエスさんと……ひ、アンは?」
「平民は同じ部屋に泊まると聞きました」
そ、それって……
「少し狭いですけど、のんびり出来そうでうれしいです。」
……広いですよ?
家具は減ったらしいけど、住んでいる所が王宮だとこの辺の感覚は変わらないんだな。
「ちなみにわたしは、夜は廊下で寝るからな、不寝番だ」
え……それって。
「二人っきりですねっ」
姫さま〜なんでそこで嬉しそうっっっ
「あのっ、サイト」
何か硬い表情で姫さまが寄ってくる。
「折角の温泉ですものっ、先にお風呂にいたしませんか?」
……そんな思いつめた内容でも無い気がしたけど。
「いいですねー、まずはのんびりお湯に浸かりましょうか……あーその…アン」
硬かった表情が、弾ける様に明るくなる。
「ふつつかものですが、よろしくお願いいたします。」
えっと、それってお風呂に行く挨拶でしょうか?
案内を呼んだアニエスさんが、姫様のところに帰って来た。
「準備が出来たようです。」
それだけ言うと、俺の側にきて耳打ちをした
「普通一緒に風呂入らんよな?」
「はあ、そうですね」
……うぁ、内緒話してるだけで、姫さま泣きそうな顔してるよ。
可愛いなぁ
「陛下には、好きな相手同士で無いと一緒に風呂は入らないといってある。」
えっ……てことはさっきのって。
「サ、サイト!」
いきなり駆け寄ってきた姫さまが、飛びついてきた。
俺にしがみ付いたまま、アニエスさんの方を見つめる。
「アニエスとお話しするより、わたくしの方が先約です」
……嫉妬?
「さあ、……そのっ……お風呂に……」
俺に抱きついたまま、案内の方に…って、ジェシカだし。
『へー、サイトくんやるねっ、見直したよー』
目だけで語る。
『ち、ちがうっ、誤解だっ……多分』
あとでシエスタにどんな伝わり方するか不安だ……
「……サイト………」
腕の中の姫さまが、つんつんと服を引っ張って自己主張する。
「……わたくしを……見てくれませんか?」
……よ、余所見も駄目ですか?
「わ、分かったよ……アン」
『おぉぉぉぉぉ、やるねっ、サイトくん』
もう反論も出来ない……
ルイズに知れたら………背筋が凍る。
……でも、もうどうしようもないし。この旅の間だけでも楽しむことにしよう。
602 :
3/8:2006/11/19(日) 03:40:07 ID:pXaBKZma
脱衣所は凄かった、というか……
「そもそも、何で俺ここに居るんです?」
壁際にずらりと並んだ美女の群れ。
なにこれ?
って……姫さま脱いでるしっ
正確には脱がされてるし。
「何か問題あるのですか?」
隠さないしっ。
不思議そうに俺を見ないでー
ジェシカがにこやかに俺に服に手を掛ける。
「さ、シュヴァリエも」
慌ててジェシカの手を押さえながら、周りに聞こえないようにこの異常事態について質問した。
「ナニコレ?」
「んー、サイトくん貴族なれしてないねー、シュヴァリエなのにこれから大変じゃない?
ちなみに、貴族は自分で服なんか着ないんだよー」
そーいやルイズが昔言ってたな……
「あんまり脱がせるの遅いと、わたしの不手際みたいだからー
覚悟するといいよー、サイトくん」
悪い予感がしたが、既に手遅れ。
いつの間にか背後に回りこんでいた、別の女の人に手を掴まれる。
「え……あの……ジェシカ……さん?」
「うふふふふ、覚悟ー、サイトくん」
…………数人掛りで、あっという間に真っ裸に……
「うぁぁぁぁぁ、もうお婿にいけない……」
部屋の隅でしくしく泣いていると……
「どうした?」
「ア、アニエスさっ、てぇぇぇぇぇ」
アニエスさんまで真っ裸で……しかも隠す様子が無いし。
「風呂だからな、脱いで当然だろ?」
俺の喉が鳴った。
……こ、これか……ら、皆脱ぐの?
そんな期待に気を取られた一瞬に、アニエスさんが俺を引き起こす。
「ほら、立てって……元気だな、サイト」
うあぁぁぁぁぁ、座ったまま立ち上がっていたのが、アニエスさんにばれる。
「い、いっそ殺して……」
しかも手を掴まれていて、座り込むことも出来ない……
「どうしたのですか?」
ひ、姫様までキタ――――――
「うあぁぁぁぁぁ、ひえぇぇぇぇさぁぁぁぁ」
俺は既に喋れなくなってた……
側まで来て姫さまが、まじまじと俺を観察する。
「男の人の身体って見るの初めてです」
み、見られてるぅぅぅぅ
「ずいぶん傷だらけなのですね」
……そういう姫さまは、真っ白で滑らかで……一方的に見るだけならどれだけいいか。
「陛下、コレは特別です。」
アニエスさんも、コレとか言わないでぇぇぇ
「そうなのですか?」
「戦争でずいぶん怪我をした様子です」
はっとした様子の姫さまが、俺に近づいて一つ一つ傷跡を指でなぞる
「ひぁっ、ちょっ姫さ……だめぇっ」
「わたくしの……せいなのですね」
少なくとも、今股間が凄いことになってるのは全面的に姫さまのせいですっ
心臓の真上辺りに、姫さまが優しく口付ける。
「このお詫びは………後で……いたしますね?」
そんな言葉が聞こえた気もするけど、テンパった俺はほとんど何も分かってなかった。
603 :
4/8:2006/11/19(日) 03:40:43 ID:pXaBKZma
連れて行かれたのは広々とした温泉。
姫さまの世話をするためらしい女の人の一団。
裸のアニエスさん……
そして、
「サイト、こないのですか?」
……裸の姫さま
見られることを、まったく恥ずかしがってない姫さまに、かえって俺の方が恥ずかしい。
直接見ないように気をつけてはいるけど……
確かに出て引っ込んで、見事な曲線で……恥ずかしくは無いけどっ。
「……わたくしとお風呂は嫌ですか?」
本気で悲しそうな姫さまに、俺の良心は痛むけど、それの十倍股間が痛い。
「陛下、サイトは照れているのです。」
そんなことを言いながら、アニエスさんは俺を睨む。
『うだうだ言うと、即殺す!』
『か、勘弁してくださいよ!』
『うるさい、黙れ』
ひ、一言も喋ってないのに、うるさいと目で言われた……
氷のような声が脳裏に響いた。
そんなやり取りの間にも、姫様は俺の側まで寄ってきていた。
「いっしょに……はいりましょう?」
すっと、手を伸ばしてくる。
なぜか唐突に背筋が寒くなって、それから逃れるように手を取る。
……震えてる?
姫さまの温かくて柔らかい手が、小さく震えていた。
「……わたくしは、サイトと……一緒に居たいです」
そういえばアニエスさんが、何か吹き込んでたんだった……
「わたくしは……嫌われているのかもしれませんけど……」
俺の身体に走る傷を目で追いながら、震える声で語りかけてくる。
「わたくしは……嫌われてても……それでもっ……」
ヤバイ、これ最後まで聞いたら引き返せなくなる。
そんな予感と振り払うように、姫さまの手を引いて温泉に向かう。
「さー姫さま、お風呂ですよー」
張り詰めていた表情がやっと緩み、こぼれるような笑顔で
「アンです、サイト」
そう言いながら付いて来た。
姫さまの体温を感じるだけで、身体の奥が熱くなる感じがした。
……でも不思議なことに背筋はさっきからずっと冷たいままだった。
ずっと裸で居たせいだろう。
姫さまと手を繋いだまま、掛かり湯をーって
温泉に近づくだけで、お湯がかけられたり、姫さまは髪をまとめられたり……
俺は何もする必要が無かった。
手を繋いだまま、温泉に浸かる。
わき目も振らずにまっすぐ来たのは、振り向くと色々見えるのが分かってたからで。
肩まで使った後、背後の水音を確認して振り向く。
……しまった
「きもちいいですね、サイト」
……姫様もちゃんと浸かってるけど……お湯に入ったせいで上気した顔が…
「い、色っぽい」
思わず口に出てしまった。
「え……あ……その、うれしい」
誉められ慣れてると思ったのに、意外に喜んでくれる。
「その……綺麗とか、美しいとかは……よく……でも、色っぽいは、初めてでした」
……納得、女王に向かって『色っぽいですね』死にたい奴位だろう。
赤くなったまま、俺の手を握りしめる姫さまが可愛くて……
お、お湯に浸かってて良かった……
604 :
5/8:2006/11/19(日) 03:41:16 ID:pXaBKZma
ミスタ・コルベールにお願いして、オストラントをサイトたちから見えない所におろしてもらう。
シエスタ・タバサと3人でお願いしたら、すぐに船を動かしてくれた。
なんだか震えてたけど。
「いい人ですね、ミスタ・コルベール」
「キュルケが選んだ」
……まったく、どこかの犬とは大違い。
着陸と同時に船を出る。
……何?宿の周りに妙に大量の銃士がいる。
「今日は貸切だ、遠慮してもらおうか」
……へー、用意周到ですこと。
目の前の銃士を見つめる。
「ひぃっ、い、威嚇してもむだだっ」
……威嚇?
不思議に思って回りを見渡す。
タバサもシエスタもなにもしてないじゃない。
「あーきみきみ」
ミスタ・コルベール?
「大人しく通した方が良いと思うが、その……忠告なんだがね」
「し、しかしっ、われらも任務ですゆえっ」
切羽詰った様子でミスタ・コルベールに食って掛かる。
……わたし達とは目もあわせないくせに。
「あー、しかしだね。抵抗は無駄ではないかな?」
「なっ、……喧嘩を売っているのか?」
目の前の銃士は、腰の銃に手を掛けながらミスタ・コルベールを睨んでいる。
……こんなことしている間にも……犬は………
焦れたわたしは一歩踏み出す。
ほぼ同じタイミングで、シエスタもタバサも歩き始めていた。
「……わたし達急いでるんです」
「邪魔」
そのままつかつかと進み続ける。
銃士たちが、怯えるように道を開けてくれる……
役立たずねー
宿の入り口まで結局誰も邪魔は出来なかった。
「あらぁ、シエシエにルイズちゃん?どうしてこんな所に?」
おねぇ口調の巨漢に、タバサだけが一瞬たじろいだ。
「サイトさんはどこですか?」
珍しいことに、シエスタが挨拶もせずに問いかける。
「あー、そのー、ねぇ……今日はちょっと……」
歯切れ悪い。
「通るわよ」
「だめよぉぉぉ、ここを通りたいなら、わたしを倒してからにしなさぁぁぁい」
廊下を塞ぐように、スカロン店長が立ちふさがった。
……手ごわいかも。
そんなことを考えている間に。
「邪魔『エア・ハンマー』」
「ぎゃふっ」
店長が壁に叩き付けられる。
「……タバサ……あんたって……」
「急ぐ」
空から見ただけで構造を把握したのか、迷う様子も無くまっすぐ走り出す。
「あ、わたしも行きます」
シエスタも付いて行く。
わたしだって遅れる訳にはいかなかった。
605 :
6/8:2006/11/19(日) 03:41:47 ID:pXaBKZma
「隊長、侵入者ですっ!!」
俺と姫さまがお互いの手を気にしながらとりとめの無い話をしていると、いきなり誰かが飛び込んできた。
「なっ、外回りの警備はっ?」
「突破されましたっ」
驚いた様子のアニエスさんが、手早く身体を拭いて銃と剣を腰につる。
……裸に武器だけも……いいな。
って、それどころじゃないし。
「サイトッ」
俺の方にデルフリンガーが投げ渡される。
「万が一の時は頼む」
そのままの格好でアニエスさんが駆け出そうとするけど……
「待ってください」
急いで止める、立ち止まったアニエスさんが、怪訝そうにこちらを見る。
「なんだ?」
「俺が行きます」
……女の人に守られるのは趣味じゃない。
「俺の仕事……ですよね?」
お湯から上がった俺は、アニエスさんが使ったタオルを腰に巻く。
「し、しかし……それは……」
アニエスさんが口実に使ったのは分かっているけど……
「危険は承知のうえです」
デルフリンガーを抜く
「よー、相棒、今日一日は退屈だったぜぇ」
「あぁ、もうすぐ、十分に楽しめると思うぜ」
手に馴染んだ感触が心強い。
後ろから姫さまに抱きつかれる
「……行かないで下さい……と、言っても無駄なのですね」
「あぁ……姫さまを……アンを守るため……行って来るよ」
姫さまの唇が何も言わずに俺に重ねられる。
「……お気をつけて」
……今なら、何が来ようと負ける気はしない!!
「いいねぇ、相棒!!心が震えてるぜぇぇ」
「おうよっ」
音が段々近づいてくる……
「行くぜっ」
姫さまの手を振り払って、脱衣所を掛けぬけ廊下に飛び出す。
その瞬間俺の頭の上を、誰かが飛んで行った……
「ずいぶん手ごわそうだな」
「……いや、おりゃーちょっと覚えがる魔法のような気が……」
デルフが気になる事を言っている。
「敵は知ってる奴なのか?」
「あー多分……手ごわい」
……誰だ?
「相棒……多分負けるなー」
デルフの判断はいつだってほぼ正確だった……
「そうか……」
「ここで相棒死ぬかもしれんね」
「……そこまで……か」
でも……引けない
「俺は姫さまを守るっ!!」
自分に活を入れるため、大きく叫ぶと廊下を曲がろうとしている人影に向けて構えた。
606 :
7/8:2006/11/19(日) 03:42:19 ID:pXaBKZma
心配したのにっ。
半日走り回って、探してやっと見つけたら……
どうしてか分からないけど、魔法で姿を見つけたときからイライラが止まらなかった。
嬉しそうな表情を思い出す。
……あれって、アンリエッタ女王……だった。
嬉しそうに胸……見てた。
小さく魔法を唱えて、銃士を吹っ飛ばす。
殺さないように、加減したエア・ハンマーは使いやすい。
廊下だし、相手はほとんど抵抗も出来ずに気絶していく。
……温い、ガリアの警備もこのレベルなら良いのに。
いつもより魔法の切れが良い気もするけど……
もう少しで、さっきの温泉に着くはず。
そう思うと、少し足が鈍る。
わたし……何してるんだろう?
自分の胸を見る。
いつもはそんな事無いのに、急に胸の奥が痛くなる。
ああゆうのが良いのかな?
嬉しそうだった……邪魔して……嫌われないかな?
わたし……そんな資格無いのに。
好かれている訳でもなんでもなくて、
わたしが勝手に、命を捧げるって決めただけ。
もし……好きな人の側にいる時間を邪魔してるだけだったら……
迷惑……だよね。
足が止まる。
「ちょっ、タバサいきなり止まらないでよ」
……いいな
使い魔だからって、何も理由無く怒れるって……うらやましい。
動こうとしないわたしを、それでも暫く待ってくれる。
…優しいね。
「あーもうっ、先にいくわよっ」
「えっと、失礼しますね」
二人とも迷わず走り出す。
いいなぁ……
丁度次の角を曲がろうとした所で、次の護衛と鉢合わせそうになる。
エア・ハンマーで援護
振り向いた二人が手を振る。
うれしい、お友達の役に立てるのって、素敵だねキュルケ。
でも、わたしはここまで。
あの二人みたいに自信ないもの。
そう思って引き返そうとした瞬間、聞きたくない言葉が聞こえてきた。
「俺は姫さまを守るっ!!」
心が……壊れるかと思った。
関係ないはずなのに、彼が誰を守っても、私が命を捧げることに変わりないのに。
涙が……止まらなくて、その場にしゃがみこむ。
遠くで何かが言い争っていた。
『俺たちを何度も助けてくれた』
あの人がくれた言葉を思い出す。
これからも助けよう、あのときの決心を思い返す。
あの人が、誰を見ていても……
わたしが見つめることに問題ないよね?
……大切なことをもう一度伝えよう。
誰が居ても良い。
私はもう一度立ち上がって、あの人のほうに歩き出した。
607 :
8/8:2006/11/19(日) 03:48:11 ID:pXaBKZma
「俺は姫さまを守るっ!!」
―――――へー、良い度胸ねぇ、犬ぅ
わたしは笑ったまま廊下を曲がる
「かかってこんかぁぁぁってぇぇぇぇ」
「今行きますねー」
シエスタもサイトの方に歩き出す。
わたしも何も言わずにサイトの側まで歩く。
「ななななな、なんでルイズとシエスタがぁぁぁぁぁ」
「あー相棒、多分まだいるぜ?」
「黙りなさい、棒っ切れ」
わたしはサイトと話に来てるんだから。
「犬?」
「はいっ」
その場で直立不動。
「何でここに居るの?」
「ご、護衛でありますっ」
「誰の?」
「姫さまです」
……やっぱり
「なんで、服着てないの?」
サイトの目が彷徨って……何かを決心したように、わたしを見つめる。
「風呂に入っておりましたっ、一人でっ!!」
………ご
「ご、ごまかすこと決心してるんじゃないわよっ!!」
まっすぐサイトの股間を蹴り上げる。
いつもと違う感触がする……
それに……
「「きゃぁぁぁぁぁぁぁ」」
タオルが飛んで……
「は、恥ずかしいもの見せてるんじゃないわよぉぉぉぉぉ」
わたしとシエスタは指の隙間から、苦痛にもがくサイトを見つめていた
キャーキャーキャー、わー、こうなってるのね。
サイトに見られる機会はあったけど、見るのは……かも。
「ル、ルイズ……なの?」
私の声が聞こえたのか、姫さまが出てきた……
「こんにちは、姫さま。」
この状況で言い訳も出来ないことを確信して、わたしは姫さまを睨む。
「サイトを連れて帰りますね、姫さま」
泣きそうな姫様は無視して、サイトを引き起こす。
「さ、行くわよ」
「ま、待ってくれ……まだ歩けねぇ……」
「帰ってから、じーーーっくりお話聞かせてくださいね、サイトさん」
もう片方の手をシエスタが握る。
歩けないなら引きずっていこう。
そのつもりでサイトの手を引こうとすると、姫さまが後ろからサイトを抱きしめた。
「い、行かないで………ここに……いて……」
……言う様になったわね。
「あ、あたる……」
サイトが何か呻いてるけど……
「姫さま、コレはわたしのです、連れて帰ります」
「わたしのご主人です、あなたが誰か存じませんけど、連れて行きますね?」
「でもっ、一応ちゃんとした護衛任務ですしっ」
3人とも手を離さずに口論を続けていると、廊下の向こうからとぼとぼとタバサが歩いてくる。
目を真っ赤に腫らして、思いつめた表情でこっちに向かってくるタバサに、皆何もいえなくなる。
いきなり静まり返った廊下を、サイトの目の前まで来たタバサは、暫くの躊躇の後サイトの胸に飛び込んだ。
「「「なぁぁぁぁぁ」」」
サイトの三方向から上がる悲鳴を無視して、タバサは思いつめたようにサイトを見上げる。
いつもの凍りついた美貌が、溶けて流れ出したような透明な涙を流しながら、
「(わたしの命)貴方に……捧げた」
わたしも、シエスタも、姫さまも……誰も何も言えなくなった。
最後一回書けなかったんですが……
暫く待ったら書けました、細切れですいませんが続きはまたー
全部書き上げてからの方がよいのでしょうかね。
>>608 こんな夜遅くまでお疲れ様です!!
一気に読みたいような、続きをwktkしながら待ちたいような…決められねぇ!!
優柔不断な俺を許して…
>>261氏GJ!
可愛いアン様GJ!タバサの感情表現GJ!やっぱり修羅場にGJ!定期的に読める楽しみもあるので自分的には有り♪焦らず、この良作を書き続けてほしいなぁ。
>>608 GJ!期待を裏切らないクオリティに感動しました つД`)
しかしアニメ終わってからますます活気付いてきたなw来月の25日は10巻も
出るし大晦日はエロパロ板のゼロスレでお祭りか?(笑)
ちょwwwwwwww
タバサwwwwwwwwww
だが俺はアン様を応援する!
ビバ、アン様!
タバサが可愛いんじゃぁぁぁxsぁぁああぁっぁああ!!!
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
ゼロ魔の第二期やるとかないのかなぁ
最初からやり直しならいいが続きの二期ならいらない
もしアニメ監督が…。せんたいさんなら…。
じゃあ、さしずめプロデューサーは261氏か?
ワルドが暴露するシーンがあっさりしすぎだったよね
もうちょっとじっくりやってほしかったと思わない?
そういう話を続ける気なら、アニメ板にでも行ったほうがいいんじゃないか?
この板でやってても、あまり反応があるとは思えないが
だーね
ゴメン、じはらくROMるよ
荒れる元投下
おまいらの一番好きなSS職人は誰だ?
俺はダークじゃない261氏だが
>>616 それタイトルが「タバサの使い魔」になるからダメじゃん
>「タバサの使い魔」
それだ!
シルフィードか・・・・
読み手からすれば職人様は神様です。
SS投下してくれる人みんな好きと無難なことをいってみる♪
タバサの使い魔…。きゅいきゅいが主役になるのか…。メチャクチャ見てみたいぞ!それ!!
アニメの設定資料集って買う価値あるかな?
参考になるようなもんってあった?
>>624 皆好きなら職人各位に対してあなたのSSのどこが好きです、とか具体的に書いた方が喜ばれるぞ。
そう、どこが好きとか具体的に記してくれた方が書かれた側は嬉しいのだ、と
以前他スレでSS投下してた俺が無茶なことを言ってみる。
無論ただ「GJ!」と書いてくれるだけでもスルーとは比べ物にならないぐらい嬉しいが。
…いやまあ、普通読むときはバーッと読んじゃって「あー、面白かった」って感情しか残らんから、
具体的な感想なんか書く方が難しいんだけどね、実際の話。
627 :
tomo:2006/11/19(日) 17:26:33 ID:uTq0+fox
投下します。
才人はベッドの上に横になりながら、地球から持ってきたノートパソコンの画面を見ていた。時刻表示のアイコンにカーソルを合わせて浮かびあがる日付を確認して才人は溜め息をつく。
今年もあの日がくるのだ。毎年この時期になると憂鬱になる。
「ああ、マジで嫌だ……」
明日は恋人たちが待ち望んでいる一日。
そうクリスマスなのだ。
もちろんこっちの世界にそんな風習があるはずがない。それでも、才人はクリスマスという響きに精神をやられてしまっていた。
俺は今年も一人寂しくケーキを食べるのか……。あ〜ん、とか言いながら自分の口にケーキを運んで。そしてそのケーキは何故かしょっぱくて。
「もう死ぬ! 死んでやる!」
才人はベッドから立ち上がって、壁にかけてあるデルフリンガーを手に取った。左手の甲に刻まれたルーンが光る。乱暴に鞘から引き抜いて、デルフリンガーの切っ先を首に当てた。
「おう、相棒さみしかったぜ……って何やってんの?」
「俺は死ぬ、死んだほうがいいんだ」
才人の声は震えていた。
「いや、よくわかんないんだけど、やめたほうがいいって」
「止めないでくれ!」
「何で突然自殺なんてしようとしてるんだ? 理由はなんだい」
「それは……」
才人は答えようとして言い淀んだ。今考えてみるととても恥ずかしい理由で死のうとしていたことに気がついたのだ。
彼女がいないから死ぬって何だよ自分。もうちょっとましな理由で死のうぜ。
いや、ちょっと待て。俺にも彼女候補はいるじゃないか。
そのとき、蝶番の音がして扉が開いた。
桃色のブロンドに鳶色の瞳。整った顔立ちをした美しい少女。
ルイズが帰ってきた。
「ルイズ!」
飼い主を見つけた子犬が吠えるように才人は叫んだ。
「な、何よ」
そんな才人の行動にルイズは動揺した。
「ルイズ明日暇か?」
「は?」
どういうことだろう。才人が明日暇かなんて聞いてきたことは今までなかった。何か企んでる?
ルイズは才人を睨んだ。だが、才人は笑っているだけで特に怪しいところはない。
普通に自分の明日の予定を聞いてるだけなのか。
え、それって。もしかして、ででで、デートの誘い?
ルイズは下を向いて、顔を赤くした。
才人とデート……。
デートというと演劇を一度才人と見に行ったことがあった。
生まれて初めてお芝居を見に行ったときも、一応才人とのデートだったが、今回は違う。
あのときは自分のほうから誘ったが、今回は才人のほうからである。前回は演出にこだわりすぎてムードも何もなかった。
でも、次はもう大丈夫。あんな失敗はもうしない。そうルイズは心に誓った。
「なあ、ルイズ聞いてんのか?」
「え、ええ聞いてるわよ」
「で、どうよ明日暇なの?」
あさっての方向を見ながら、ルイズは頬を赤く染めた。
「べ、別にどうしてもっていうなら、時間を作ってあげないこともないわよ」
「マジで! じゃあ明日の夜は時間あけとけよ」
夜!? ということは……。
ルイズの脳裏に、はてしなくアレな映像が浮かんできた。
大人の顔をした才人がベッドの上で手を招いて自分を誘ってくる。ルイズは下を向きながらもベッドに寄っていく。すると才人が右手を引いて突然押し倒してきた。
「な、何するのよ犬」
「ルイズ、愛してる」
才人はその言葉と同時に唇を奪った。初めは軽く。そして次は激しく。
ルイズは声を出そうとするが才人の唇がそれを遮る。貪るように才人がルイズを求めていく。もうどうにでもなれと思ったとき、唇を割って才人の舌が口の中に侵入してきた。
「ぇ、あぁ」
声にならない言葉が出てくる。そんなことは気にせずに才人はルイズのささやかな胸へと手を伸ばす。
「え、そこはだ……」
止めようとしたルイズの静止の言葉は、才人の唇に遮られる。ゆっくりと確かめるように才人の手がルイズの胸を掻き回していく。そのときも口の中を犯すのはやめない。
「ぁ、ふぇ」
唇が一瞬離れたときにルイズの吐息が漏れた。才人は服の上から揉んでいた手の動きを止めて、その手を服の中へと忍び込ませる。
ひんやりと冷たい指先がルイズの白い肌を這っていく。初めて味わうその感覚に、ルイズはびくんと背筋を伸ばす。
才人の指がルイズの胸に到着した。人差し指でかたくなった突起の部分を回すようにいじくる。
「はぁ、はぁ」
才人の指使いに合わせて吐息が漏れる。ルイズの頭の中は理性のストッパーが外れ、快楽に支配されていた。
「サイト、もっと……」
みずから、快楽を求め始める。
「ってだめ!」
アレな妄想をしていたルイズは、やっとのこと現実に戻ってきた。
「え、何? 俺なんかした?」
現実世界の才人がルイズの叫び声に慌てる。ルイズは止まっていた時間を取り戻すかねように深呼吸をした。
「な、何でもないわよ! 犬は早く寝なさい!」
恥ずかしい妄想をしていた自分にいらついて、ルイズは才人に八つ当たりをした。
続く。
631 :
tomo:2006/11/19(日) 17:45:16 ID:uTq0+fox
ごめんなさい。すみません。申し訳ありません。下手な文章で……。
一度投下してみたかったんです。悪気はなかったんです。許してください。
って妄想かいw最初から上手な人はいません
続きがんばってね
でもこういうサイドストーリー的なやつは原作でもあってほしいよねぇ。
クリスマス、元旦、バレンタインデー等々のどれかの話を
サイトはルイズに話して、ルイズは頑張ってチョコを作るも〜
って感じの。正直もうちょっとルイズとサイトはくっついてもいいと思うんだ。
>>633 >正直もうちょっとルイズとサイトはくっついても
そこを妄想でうまく補完するためにこのスレがあると思わんかね?
>>626 感想を書くのは投下時だけでいいかなと…。みんなSSが読みたくて覗いてると思うし、せんたいさんと261氏のSSは何度も読み直すほど好きだったりします。
>>tomo氏
初SS投下GJ!妄想するルイズいいね♪続きまってます
>>634 確かにそうだな。この原作者、最後までハーレムで終わらせそうだし…
ID:uTq0+foxみたいな人に期待(*´∀`*)
ノベルスレでサイトが幼児化する話で盛り上がってたな…
誰か幼児化したサイトのSSを…ルイズにおっぱいをねだるサイト…(;´Д`)
>>637 そういうのはアン様かシエスタが嬉々として志願しそうだなw
一生懸命おっぱいを吸う幼児サイトにいけないことするシエスタママ…
やっぱり記憶だけが幼児化するのがいいよね(;´Д`)ハアハア
あとはSS投下?までROMってます。ノシ
「パイパイ、ないない」と言われて怒鳴りかけるも、サイトの無垢な瞳に見つめられて
怒るに怒れないルイズママ(*´Д`)ハァハァ
アン様は幼児とは思えぬサイトの超絶テクに為す術もなく乳首を蹂躙されまくり息も絶え絶え。
やばいな、カトレア書いてるけどそれも書いてみたいな
ところでタバサのサイコロ博打ってチンチロでいいのかね?
タバサ「これが私の常勝の秘密…。四五六賽よ…。」
イカサマじゃねーかw
タバサ「これは…全部一…一しかない、こんなものは通らない…!」
幼児化
通し役はシルフィードか?w
>>637 幼児化したサイトを見てシエスタとアンリエッタが
「「はい、どうぞ」」
ってミルクの沢山でそうなおっぱいが並べあって、
サイトはそれを尻目に部屋の隅で縮こまってるルイズの胸っぽいところを掴んで
「出して」
とか目をうるうるさせながらお願いして。
「わ、私のがいいの?」
「うん。ご主人様、頂戴?」
「…ちいちゃいわよ?」
「いい。俺のご主人様だもん」
「…おいで」
とか照れながらサイトを抱きかかえて胸にあてがって、サイトの舌に悶えながら自分を選んでくれた事を喜んでしまうルイズ
…を妄想してしまった自分はゼロを汚した大悪人orz
>>647 さて、責任を取ってSSを書いてもらおうか(ry
>>647 その話でもっと読ませてください。出来れば落ち込むまでのルイズやシエスタ&アン様が出て来るまでの成り行きとか?無理?
ルイズの虚無の失敗でなぜか幼児化したサイト?周りを巻き込んだ幼児サイトの争奪戦!でも最後にはルイズの元へ……。
自分に文才があればSSにでき(ry
>>647 シエスタやアン様もいいけど、その展開は是非見てみたいなw
幼児化シリーズとして、みんなのをキボン
>>647さん 同じく読みたいです。
シエスタ絡めるならモンモランシーの秘薬とか、
アンリエッタ絡めるなら、黒めになりますがサイトの記憶消そうと……とか
二人同時に行動起こして、相乗効果で変なことにとか……
展開は思いつきますが……書いてほしいなぁと
あと、
>…を妄想してしまった自分はゼロを汚した大悪人orz
ここに大量の犯罪者がいることになってしまいますが……似たようなものでしょうかね。
>>637 何処なのか教えてくれ・・・・。
わからん・・・・・。
653 :
647:2006/11/19(日) 22:51:07 ID:hTSm7o2r
「ひゃあ…」
「どうしたの?ご主人様?」
サイトが飲んでる…おっぱいちいちゃいのに飲んでるよぉ…
「苦しいの?」
「あ、アンタは気にしないで飲みなさい」
「苦しいなら…やめる。ご主人様のそんな顔、見たくないもん」
なんでこういうトコは変わってないのよ!変な気遣いはちゃんとして!
でも…私を選んでくれたんだから…
「だ、大丈夫よ」
「ホント?」
「ええ」
「じゃあ」
んくっんくっ…って。
可愛いじゃない。
…でも変な気分になっちゃう…
「はあ…」
「どうしたの?指なんかくわえて?」
「え、その」
「また苦しいの?」
「違うの…実は」
いけない。こういうのは子供の教育には良くないはずよ。
言い訳、言い訳…
「私おっぱいちいちゃいから、おっぱいが溢れちゃいそうなの」
「そうなの?」
「ええ。だから…」
「?」
「たくさん飲んで楽にしてくれるかしら?」
何言ってるのよ私。
「はぁい!」
「え?」
「ご主人様、楽にしてあげる」
きゃあ!ちょっと…乱暴に…
可愛い過ぎて殴れないじゃないの!
…段々あっちも熱くなって来ちゃったし、でもサイトはこんなだし、
もう!早く戻ってしてくれないと、許さないんだから!
…サイトぉ…
ノリで書いた。そろそろ生死が危ない。
残留思念かこのスレの地縛霊だな…俺は。
本人の予想通り、才人は真ん中のテーブルでもみくちゃにされていた。
次々に運ばれてくる料理と、空になるたび奢られる酒に、才人は辟易していた。
「大人気ですね、サイトさん。私も鼻が高いです」
言って、隣で肉を切り分けるアン。
「はは。正直そんな器じゃないと思いますけど」
苦笑いして、アンの取り分けた皿を受け取る才人。
そんな才人の肩を、『赤熊』が遠慮なくぶったたいた。
「なぁに謙遜してやがんだ!単騎で七万の軍を止めるなんざ、俺でもできねえよ!」
周りの傭兵仲間が、そうだそうだ、と合いの手を入れる。
その声にがははははと大声で笑い、さらに続ける。
「お前はそれをやってのけた。そして、それに倍する命を救ったんだ。
だから謙遜なんかするな!『俺がトリステインの盾だ!』くらい言ってもいいんだぜ!」
そして、アンの切り分けていた肉の塊を半分ばかり両手でむしり取ると、手にした塊にかぶりついた。
「こんな旨いもんが喰えるのも、旨い酒が飲めるのも、綺麗な姉ちゃんが抱けるのも、全部お前さんのお陰だ!
わかったら胸張って叫んでみろ!『俺がトリステインの盾だ!』ってな!」
そしてもう一度、ばしんばしんと才人の肩を叩いた。
才人は困ったように、アンを見つめる。
アンは静かに微笑み、首を傾げてみせる。
言っちゃいましょう♪
その視線は確かにそう語っていた。
…そこまで言うなら…やったろーやないかー!
才人は残っていたエールを一気に飲み干すと、テーブルにダン、と右足を上げ、赤ら顔でジョッキを天高く掲げ、叫んだ。
「俺がトリステインの盾だーーーーーーっ!
文句あるかーーーーーーーっ!」
その声に、食堂中が沸きあがる。
『おおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーっ!』
宴の興奮は、最高潮に達した。
655 :
637:2006/11/19(日) 23:06:21 ID:l6v4XBDK
宴が一段落すると、客たちは三々五々、食堂から散っていた。
外に出て行くもの、二階の部屋に戻る者…。
そして、宴の主賓は、食堂中央のテーブルで酔い潰れていた。
「んー、おれがとりすていんのたてらー…」
幸せそうな寝顔で、そう呟く。
後片付けを手伝っているアンは、くすりと笑うと、才人の座っている椅子にかけられたシュヴァリエのマントを、才人の肩に掛けた。
そんなアンに、同じく後片付けを手伝っている赤熊が語りかける。
彼はこの宴の発案者で、散らかしたのは俺たちだし、と律儀に片づけを買って出ていた。
「お付さん、英雄を部屋に連れて行ってやんな」
箒で床を掃いていたアンに、赤熊はそう声を掛ける。
しかし、食堂はまだ宴によって蹂躙された跡が痛々しいほど残っている。
「でも、まだお片づけが」
そう言って箒を抱えて、惨状を呈するフロアを指差す。
「アンタじゃ明日の朝日が昇っても掃除は終わらねえよ」
言って口の端を豪快に歪め、続ける。
「アンタ、英雄のお付なんて言ってたが、相当いいとこの出だろ?
隠さなくてもいいさ。仕草で分かるんだ、そういうの」
そして、呆けるアンから箒を奪い取る。
あ、とアンは箒を取り返そうとするが、赤熊は箒を後ろ手に隠し、それをさせない。
「たまの休みにゃ嫁にいびられながら家の掃除するのが趣味なんだ、俺は。
少なくともアンタよか掃除の作法は知ってる。
さ、行きな。そして、そこの鈍感な英雄に一発食らわせてやれ」
言って不器用なウインクをする。
その言葉に、アンの頬に朱が走る。
「そういう鈍感な男はな、押しに弱いんだ。なあに、女がいようとかまやしねえ。
押して押して押しまくれ。そうすりゃ、いつかどっかにすっころぶ」
そして下品な声でがははははは、と笑う。
「そ、それじゃあ…」
アンは才人に歩み寄ると、そっと耳元で囁く。
「あの、サイトさん。そろそろお部屋に行きません?」
すると才人はバネ仕掛けのようにびょんっ!と気をつけの姿勢になると、
「平賀才人、部屋に戻るでありますっ!」
と赤熊に敬礼をして、ぎっこぎっこと危うい足取りで歩き出した。
「ああ、危ないですっ!ほら、掴まって!」
「らいじょうぶでありますっ!」
千鳥足の才人をアンが支え、二階への階段を上がっていった。
そんな二人を、赤熊が懐かしいものを見るような目で、眺めていた。
「昔は俺もあんな感じだったのかねえ…」
気がつくと、ベッドの上で横になっていた。
そこは、先ほどの食堂ではなかった。
薄いランプの明かりに照らされたそこは、宿屋の一室らしかった。
絨毯こそ敷かれていなかったが、その部屋はしっかりした作りをしていて、一目でいい部屋だと分かった。
才人は体を起こすと、辺りを見渡す。
そこにいるはずの、アンの姿はなかった。
酒のせいで乾いた喉を潤そうと、才人はベッド脇の小卓に置いてあった水差しに手を伸ばす。
その水を飲んでいると、ドアが開いて、アンが入ってきた。
「あ、目が覚めたんですね」
手の上には、湯気を立てるシチュー皿の載った盆を持っている。
アンはそのままベッド脇の小卓の上にその盆を置くと、ベッドに腰掛けた。
「もう夜中ですよ。
…ひょっとして、朝まで起きないかと思いました」
そして、酔った才人を思い出し、くすりと笑う。
その笑いに妙なものを感じ、才人は一瞬ぎくりとする。
…俺、またなんか妙なことしてないだろうな…?
「あ、あの、俺…」
なにかしませんでしたか?という才人の台詞を遮って、アンは言った。
「なかなか可愛かったですよ、酔ったサイトさん」
…マジデ俺ナニシタンデスカーーーーーー!?
「赤ちゃんみたいで♪」
…死んだ。俺の心は今殺されました…。
才人がベッドの上で恥ずか死んでいると、アンは盆からシチュー皿を取り上げ、才人の前に差し出した。
「はいどうぞ。お腹が空いていると思って」
そして、スプーンでシチューを掬って、才人の前に差し出す。
宴会でさんざん飲み食いしたはずだったが、お腹が不思議に空いていた。
実は才人の前に運ばれた料理は、ほとんど傭兵たちが平らげており、酔った才人は運ばれる料理を見るだけで、食べた気になっていたのだった。
才人はアンの差し出したスプーンを咥え、シチューを味わう。
そのシチューはあくまで柔らかく、才人の舌を刺激する。空腹の才人には、天上の味に思えた。
「おいしい!おいしいよコレ!」
言ってアンから皿を奪い取り、夢中でシチューを貪る。
実際その位空腹だったし、そしてシチューは旨かった。
あっと言う間に平らげると、空っぽになった皿を小卓に置いた。
「ご馳走様っ!」
そしてアンを見ると。
泣いていた。
「え?ええええええええええ??お、俺なんかした!?」
何が起こったのか理解できず、慌てる才人。
アンはそんな才人を見て、頭を振った。
「いいえ、違うんです。嬉しくって…」
アンが言うには、このシチューは彼女が宿の厨房に頼んで作らせて貰ったものだというのだ。
いつか、自分の宿で、疲れた旅人に温かいシチューを出す。そのための一歩らしい。
「ずっと、上手に出来るかどうか不安だったんです。
…サイトさんが食べてくれるまで、すごく不安でした」
そして、目尻に溜まった涙を拭き、笑顔になる。
「これで、自信がつきました。ありがとうございます、サイトさん」
言ってぺこりと頭を下げる。
そんなアンに、かえって才人のほうが謙遜してしまう。
「そ、そんな大したことしてないですよ俺…」
頭を掻く才人のお腹が、不意にぐうっ、っと鳴った。
どうやらまだお腹が空いているらしい。
才人は思わず赤くなる。
アンはくすりと笑うと、皿と盆を手にとって立ち上がる。
「ちょっと待っててくださいね。お代わりを入れてきます」
アンは直ぐにシチューのお代わりを持って戻ってきた。
その盆の上には皿以外にも小さな瓶が載っていた。
…食後の酒かなにかかな?
そしてベッドから起きて部屋のテーブルの椅子に掛けていた才人の前に、その皿を置く。
才人はスプーンが置かれるのを今か今かと待っていたが、スプーンはいつまで経ってもアンの手の中だ。
「あのー?」
「サイトさんだけの特別サービスですよ♪」
言ってアンは、才人の目の前に椅子を引っ張ってくると、そこに腰掛け、シチューの皿を手に取った。
そしてスプーンでシチューを掬うと、才人の前に突き出した。
「はい、あーん♪」
才人は思わず周囲を警戒するが、誰も見ているはずがないと思い直し、アンの言葉に従う。
「あーん」
才人の口の中に、再び天上の味が広がった。
そうして何度も「あーん」を繰り返すと、十分余りでシチューはなくなった。
「はー、もうお腹一杯だあ」
満足して、才人は椅子の背に身体を預ける。
そんな才人に、アンは残念そうに尋ねる。
「あら、もう入りません?」
言って、盆の上に載った小さな瓶を手にする。
そういや、まだなんか用意してくれてあるんだっけ?
才人は少し考え、まだ大丈夫だよな、と思い直す。
「大丈夫、まだ余裕ありますよ」
才人がそう言うと、アンは瓶を持ったまま、妙なことを言った。
「それじゃ、準備しますからアッチ向いててくださいね」
そして反対側の壁を指差す。
…またなんか、脅かす気なのか?
宿に来たときのアレを思い出し、才人は妙な不安と期待に胸を躍らせ、素直にアンの言葉に従う。
背を向けると、後ろで衣擦れの音と小さな水音が聞こえ、アンの「どうぞ」という声がした。
才人はなにかなー、と期待半分で振り向く。
「…な」
そして固まった。
アンは上着を脱ぎ去り、下着一枚になっていた。
上半身は完全に裸で、その胸を強調するように両腕を胸の下で組んでいる。
その胸はまるで油を塗ったようにてらてらと光っていた。
その顔は上気しきり、才人から視線を外している。
「ななななななな、なにやってんですか!」
「これ…上等な蜂蜜なんですよ…」
言いながら、うろたえる才人に歩み寄り、蜂蜜を塗ったせいで光を反射する胸を突き出してみせる。
才人の喉が、ごくりと鳴る。
それは才人のちっぽけな理性の揺らぐ音だった。
「サイトさんだけの特別サービスです…。
す、好きなだけ、た、食べて…」
才人の理性はその一撃でノックダウンした。
才人は口を開けると、遠慮なくその豊満な右胸にむしゃぶりついた。
口いっぱいに胸の肉をほおばると、舌全部を使って蜂蜜を舐め取る。
「はぁ…ふぁん!」
アンの喉から、嬌声が漏れる。
口の中に広がる甘い蜂蜜の味と、耳に流れ込む甘い声に、才人の思考が溶け出す。
舐めまわし、吸い上げ、そして歯で削り取る。
「あっ…ふぁっ…!すわれ、るぅっ…」
右胸が蜂蜜と共に才人に吸い取られるんじゃないか、という錯覚が、アンを狂わせる。
やがて、右胸の蜂蜜を全て舐め取ると、まだてらてらと光る左側に、才人は目を付ける。
そして、先ほどと同じように、口全部でアンの左胸を犯す。
「あ、あ、あ、はぁっ…サイトさっ…」
右胸を犯されて蠢き始めたアンの獣が、喉の奥から艶かしい声を絞り出す。
その声に刺激され、才人はもっとその声が聞きたくて、手を動かす。
才人の涎でべとべとになったアンの右胸を、才人の左手が鷲掴みにした。
「ひゃぁんっ!」
両胸を犯される快感に、アンの喉と背筋が踊る。膝かかくかくと震え、体重が後ろにかかる。
アンはそのまま、後ろにあった椅子に腰を落とす。
才人は吸い付いたアンの胸に引きずられるように立ち上がった。
しかしまだ口は離さず、左手もアンの胸の柔らかさを楽しむことをやめない。
そしてその左手は、胸を揉みながら、器用に中指と薬指の第二関節で、アンの胸の最も敏感な部分を磨り潰した。
「は、あ、あ、あ、あ、あーーーーーー!」
その胸虐だけで、アンの身体は仰け反り、視界が白く染まった。
左胸の蜂蜜を舐めきった才人は、アンの胸からようやく口を離した。
アンを見下ろすと、椅子の背もたれにぐったりと身体を預け、その豊満な胸を快感の余韻に上下させている。
その胸の隙間から、琥珀色の液体が、下半身まで伝わっているのが見えた。
「全部…食べないとな」
ケダモノに支配された才人は、そう言い放つと未だ快感の余波に浸っているアンの胸の隙間に、舌を這わせた。
「ひゃぁっ!?」
一度達したアンの身体は、才人の舌が胸の間を這うだけで、燃え上がった。
才人は、丹念に蜂蜜を舐め取りながら、下へ下へと進んでいく。
そして、緩いカーブを描く臍のあたりを、特に丹念に舐めまわす。
「ふぁ、ふぁ、やぁ、おなかっ、やだぁっ」
アンはその快感に堪えるしかない。必死にかぶりを振り、意識を繋ぎとめる。
才人はさらに先に見える、蜂蜜と溢れ出る雌の蜜でべとべとになった下着に目をつけた。
「ここにも…残さず食べなきゃな。アンがせっかく用意してくれたんだし」
才人はそう言って、右手でべとべとのショーツをずらし、アンの中身を外気に晒す。
左手でジッパーを下ろし、自らのモノも、外気に晒す。
その光景を、アンはじっと見つめていた。
「全部食べちゃうよ?」
才人の台詞に、アンは頷く。
「どうぞ…全部、サイトさんのですから…」
アンの言葉に、才人は遠慮なく、二つの蜜でどろどろになった彼女の蜜壺を貫いた。
「ふぁぁっ!サイトさんっ…!」
そのまま密着してきた才人の上半身を、アンは抱きしめる。
柔肉が才人の胸板との間で潰れ、アンにさらに快感を与える。
才人は腰を打ちつけながら、目の前で快感に囀るアンの唇を塞ぐ。
「ん…んふっ…」
才人の頭に両腕を回し、その口付けに応えるアン。
その間にも、才人のストロークが、アンを無理矢理二度目の絶頂に押し上げていく。
「ん、ん、んんんんーーーー!」
唇と秘所を塞がれたまま、才人を抱きしめ、アンは達する。
しかし、その締め付けにも才人は止まらない。
脱力したアンのそこを容赦なく突き上げ、自らの快感のみを求め、動く。
その動きに、達したはずのアンの身体が、さらに高みに押し上げられる。
そして、才人も限界に達した。
「アン、だ、出すよっ!」
どくどくどくどくどくっ!
才人の迸りが、アンの中を容赦なく灼き尽くす。
「あ、だめ、だめ、だめ、だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
視界が無数の色にフラッシュし、アンの意識は焼き切れた。
次の朝。
二人は揃って、宿を出た。
「送りますよ、トリスタニアまで」
いつまでも自分の腕を離さないアンに、才人はそう優しく語り掛ける。
しかし、アンは首を振る。
「ダメですよ。そんなに優しくされたら…泣いちゃいます」
しかし、既にアンの目尻には、涙が浮かんでいた。
この逢瀬は、ここまで。
そんな一抹の寂しさが、アンを覆っていた。
でも…一つだけ。
「じゃあ、一つだけ。
お願い…していいですか?」
そう言うアンの瞳は深くて、吸い込まれそうで。
才人の思考を、完全に停止させた。
「いいですよ」
「優しく抱きしめて。
…キス、して…」
一つじゃなくて二つじゃん、なんて野暮な突っ込みは、停止した才人の思考にできるはずもなく。
才人は優しくアンを抱きしめ、その顎に手を
「い・ぬ?」
その数メートル向こうで、聞きなれた声とともに、地獄の扉が開いた。
そこには、朝靄を切り裂く黒いオーラを身に纏い、才人のご主人様が立っていた。
「あんまり遅いから迎えに来てみれば?
どういうことなのか説明してもらいましょうか?
っていうかその娘ダレ?
何してたの?」
一切崩れない完璧な作り笑顔がものすごく怖い。
「…あ、あの、どうやってここを?」
「質問してるのはこっち。
…そんなに聞きたい?アンタの馬をタバサの使い魔に探してもらっただけ」
後ろを見ると。
…竜の姿のシルフィードがいる。
…いままで竜の表情なんて分からなかったが、笑ってる。アイツ絶対笑ってやがる。
「…ん?」
詰め寄ったルイズと、アンの目が合う。
アンは慌てて目を逸らす。
「あーーーーーー!姫様ーーーーーーーーーーーーーー!!」
…あ。バレた。
「…相応の覚悟ってこういう意味だったんですか姫様ぁーーーーー!」
ルイズはアンの襟元を掴み、がっくんがっくん揺する。
「な、ななななんの事ですか?私はアン、旅籠の女将を目指す、普通の女の子ですっ!」
あくまでとぼけるアンに、ルイズはふーーーん、と揺するのをやめる。
「なら、ここいいるのは、サイトを狙うアン、って子なわけですね」
「そうそう」
「なら余計に許せるかーーーーーーー!」
再び物凄い勢いでアンをがっくんがっくん揺する。
しばらくすると、アンは目を回して気絶してしまった。
…相変わらず温いのーみそしてるわねー。
倒れたライバルに冷たい視線を送ると、ルイズはこっそり馬小屋に向かおうとする才人のマントを掴み、そのままぐい、っと引っ張った。
思い切り引っ張られ、ぐえ、と声を上げて才人は地面に倒れる。
「さて。事情をたぁっぷりと聞かせてもらいましょうか?主にその身体で」
「あのぅ、言葉じゃダメっすか…?」
「不 許 可♪」
満面の笑顔で、ルイズはダメ出しをした。
そしてそのままずりずりと、才人はもといた宿屋に引きずられていった。 〜fin
レボレボ聞きながら書いてたら内容がアホになってしまいましたっ!
すんまそんorz
なんつーか、もっとしっぽりやるつもりだったのに、オチが徹底的にコメディ色満載にorz
まあいいか!誰も気にしないやそんなこと(ぁ
…まさか五竜亭知ってる人がいるとはおもわなんだヨ
ではではノシ
GJ!
とぼけるアン様もなかなか・・・
667 :
純愛センター:2006/11/19(日) 23:45:34 ID:wrhKFw51
空気読まないで長編シリアス純愛を書いてるオレを許してくれ…
ってことで投下
668 :
純愛センター:2006/11/19(日) 23:46:21 ID:wrhKFw51
ルイズは次の日、学院に戻る船に載っていた
シエスタは自分が半日も寝ていた理由を教えてはくれなかったが、そこまで気にすることはないだろう
「それにしても…」
何故自分は急に泣き出してしまったんだろうか…
悲しかったわけではないし、ましてどこかケガをしたわけでもない
「ミス・ヴァリエール、到着は夕方頃になるらしいです」
「夕方なら学院に着くのは明日になるわね」
「私は学院に連絡して来ますので、少しここで待っていて下さい!」
と言って走って行った
「やっぱり良い娘よね…」
優しさ…素直さ…清楚さがにじみ出ている
自分には何もない
ただ下手なプライドをかざしてワガママを言ったりするだけだ
「これじゃあ…」
と考えた所で、何故彼女に対抗しようとしているのか全くわからないことに気付いた
「なによ…これ…」
ルイズは自分に何が起こっているかわからずパニックになった
「なんで?なんで思い出せないの!?」
わけがわからない
無理やりにでも思い出そうとした時、ルイズを激しい頭痛が襲った
頭が割れるんじゃないかという頭痛でルイズはその場に座りこんでしまった
そこに連絡を終えたシエスタが駆け寄ってきた
「どうしたんですか!?ミス・ヴァリエール!」
「なん…で?いない…思い出せない…」
「ダメです!何も考えないで下さい!!」
頭痛で薄れていく意識の中、シエスタの黒髪を見た時、たった一つの映像が…
記憶が無くなっても心が覚えていた映像
左手に大剣を持った黒髪の剣士の背中…
その背中を見た時ルイズは極度の安心感と頭痛による疲労で気を失った…
>>665 GJ! せんたいさんのは、いつもながら素晴らしい
次は誰のお話だろう。wktkしながら待ってます
>>668 携帯からだと大変だろうけど、続き楽しみにしてます
>>665 せんたいさんGJ!!!
あの
>>663 「あはは、いい気味なのー
お姉さまほったらかした罪は重いのよー
ただの巨乳好きは氏ねだと思うの
きゅいきゅい」
あの竜笑ってやがるってこうですか?
しかも上手く表現できないや。
>>665 最高だあああああああああああああああああ!GJ!
>「そういう鈍感な男はな、押しに弱いんだ。なあに、女がいようとかまやしねえ。
>押して押して押しまくれ。そうすりゃ、いつかどっかにすっころぶ」
この2行が凄い納得した!特に印象に残った。
>>668 いい感じっすね、この手の展開は好きなので続き期待!GJ!
673 :
tomo:2006/11/20(月) 13:53:19 ID:uQ/r2zzr
今日はクリスマス当日だ。幾人ものモテない男たちが、身を縮め体をがくがく震わせながら早く終われ早く終われと呪文のように繰り返す、魔の一日である。去年まで自分もその男たちと同じように過ごしていた。
だが、今年は違う!
中身はどうあれ外見は美少女の資格を持つ女の子とクリスマスを過ごすのだ。
となると、不安になるのは失敗したときのことだ。こういうイベントは経験不足なので正直どうすればいいのかわからない。
ええとまず、ケーキだろ。あと、クリスマスツリーに。それと、ワインも必要だな。
まずケーキだが、それは厨房のマルトーさんに頼めばどうにかなりそうだ。ワインも大丈夫だな。問題はクリスマスツリーか。
才人は、ベッドの上で上体だけを起こしてうんうん唸っていた。隣ではルイズが寝息を立てている。ルイズの横顔を見ながら、黙っていればかわいいんだよな、と才人は思った。
「今日はクリスマスか……」
才人の口からそんな呟きが漏れた。
「何よ、そのクリスマスって」
横を見ると、まだ眠そうな顔をしたルイズが目をこすっていた。
「なんだよ、起きてたのかよ」
「いいから教えなさいよ、クリスマスって何?」
才人は少しの間考えた。恋人たちが過ごす大事な一日だと正直に告白したら、このばか犬そんな日に私と過ごそうとしていたのあんたと私は主人と下僕でしょ!とか言われそうだ。
どうしよう……。そうなれば、また一人クリスマスに戻ってしまう。
「早く答えなさい、何なのよクリスマスって」
ええいもうどうにでもなれ!
「地球での風習で、ケーキを食べなから恋人たちが愛を語らう大事な日のことだよ……」
殴られるのは覚悟していた。でも、ルイズはいっこうに動く気配がない。不思議に思い隣を見てみると、顔を赤くしてルイズが固まっていた。
こここ、恋人たちが愛を語らう……。
ルイズの頭の中は沸騰寸前だった。頬も耳も真っ赤だ。
考えるまでもないが、恋人たちとは自分と才人のことである。自分では決して認めようとしないが、ルイズは才人のことが好きなのである。だから、恋人たちというその言葉に、ルイズはやられてしまった。
ちょっと待って、そんな日にシエスタでもなく私と過ごしたいということは……。
その意味を知って、ルイズは倒れそうになった。
「ルイズ?」
ルイズの様子がおかしいので才人は声をかけた。
「ななな、何?」
おかしい。あきらかに変である。
「お前なんか変だぞ」
「な、なんでもないわよ。ほら着替えるから部屋出て行って」
「あ、ああ」
様子がおかしいルイズを気にかけながら、才人は部屋を出て行った。
部屋に一人になってから、ルイズは枕を胸に抱いて考え始めた。
才人と愛を語らう。一応ルイズも女の子なので、好きな人に大好きだとか愛してるだとか、言われてみたいのだ。それはもう、言われてみたい。自分からは恥ずかしくて言えないけど……。
ルイズは才人に好きだと言われる場面を想像してみた。
「なあ、ルイズ」
「何よ」
才人は照れくさそうに鼻をかきながら、
「俺、お前のこと好きみたいだ」
と笑った。
「な、なによ突然」
「最初お前に召喚されたときはさ、なんだこの高飛車な女はと思ったよ」
「悪かったわね……」
才人はそっぽを向くルイズを見て微笑んだ。
「でもさ、一緒にいるうちに段々そのツンツンしてるところもかわいいなと思えてきたんだ」
ルイズは恥ずかしそうに視線をそらした。
「その女の子はいつも危険なことに首を突っ込んで、その度にこの子を守らなくちゃって思えてきてさ」
「それは……」
ルイズの言葉を遮って才人は続ける。
「でも、俺はそれでよかったと思う。好きな人を守るのって、男にとって名誉なことだもんな」
「サイト……」
才人は真剣な目をしてルイズを見つめる。
「ルイズ、これからもお前のこと俺が守っていいかな?」
「……うん」
「なあ、妄想しているところ悪いけどさ、娘っ子。そろそろ時間やばいんじゃねえの」
デルフリンガーの声に、ルイズははっと現実世界に戻った。
677 :
tomo:2006/11/20(月) 14:03:05 ID:uQ/r2zzr
妄想ルイズでごめんなさい。でもルイズって日々妄想してるイメージないですか?
ああ、せんたいさんのように早く上手くなりたいです……。
>>677 GJ!
がんばれ〜
今日休みなんで、保管庫さまよってたんだけど。
ここまで充実してるのって他にもあるの?
読んでて楽しいssが揃ってて幸せな一時だった。
職人のみなさんありがと〜
>>678 そのカキコを見て俺も保管庫見てきた。
例の人の所は
[お知らせ](更新停滞ごめんなさい…)
ってなってたな。
なんにしろ生存は確認出来て安心した。
680 :
1/2:2006/11/20(月) 17:38:46 ID:rPTsxrVi
「ねぇデルフー」
「ん。おや、相棒の娘っ子じゃねぇか。どしたい?」
「もー。私にはマリーって名前があるんだから、いい加減覚えてよねっ」
「あーわりーわりー。オイラ物覚えが悪くってねぇ。んで、今度はなんだい」
「いっつもそう言って、全然覚えてくれないんだから…」
悪気があるわけじゃねぇんだが、で、聞きたいことは何だろね。
「父さまって、体じゅうすっごい傷だらけなのどうしてかなーって思って」
ああ、確かアルビオンで七万止めたときのやつだっけ。…まぁ、「躾」の生傷は今でも絶えないみてぇだが。
「何で笑ってるの?」
「ああ、すまんすまん。ってか、いつも思うんだがどうして相棒に直接聞かねぇんだい?」
この子は何かあると決まって俺に聞いてくるからなぁ…。
「聞いたよー。けど、父さまただ笑うだけで話してくれないの。ねー、あれってもしかして…母さまが付けたの?」
ま、まぁあんな夫婦喧嘩をいつも見せられてる身にしてみりゃ、そう思うのも無理ねぇかもな…。いや、さすがに怪我の程度が違うか。
「そう思うのも無理はねぇ気もするが、それはちげぇな。あれは…そうかもう10年も前になるのか」
6000年生きているとはいえ、この10年はほんっと色々あったからなぁ…。
「デルフ?」
「おおすまねぇ。なに、年食っちまうと色々思うところあるんでな」
「じじくさーい」
「そう言うなよ、これでも気にしてんだぜ?」
ほんとは、今更気にするも何もねぇけどな。
「あの傷は、お前さんが生まれるより前に話が遡るんだ」
「へえぇ。じゃぁ、父さまと母さまが出会う前?」
「いや、それよりは後だが。半年とちょっとくらいだっけか?」
最近は思い出すことも少なくなったな。懐かしいもんだ。
「ね、どんなことがあったの?」
「ちっとばかし長くなるかも知れねぇが、いいかい?」
「うん!私デルフのお話聞くのすきー」
「ふぇ…」
「な、泣くなよ」
「そ、それでっ。父さまは死んじゃったの?」
そんなんじゃ俺が泣かせたみたいじゃねぇか。えぐえぐ言ってないで早く涙を拭きな。
「死んじまってたらお前さんも生まれてないだろ?大丈夫だって」
「うん。…それからどうなったの?」
「その時は、もう相棒は動ける状態じゃなかった。もうボロボロだったからな。でな、」
「へえぇ、テファおばちゃんとその時知り合ったんだー」
「そゆこと」
おばちゃん、ね。まぁこの子からみればもうそんな歳かねぇ。
「じゃぁ、今度テファおばちゃんにありがとうって言わなきゃ」
681 :
2/2:2006/11/20(月) 17:40:23 ID:rPTsxrVi
「と言うわけだ。分かったか?」
「ほえー、父さまって実は強かったんだ…」
「おいおい、なんたってガンダールヴだぜ。地上最強って言えるだろうな」
「がんだーるぶ?」
そういうことは話してないんかな。
「ガンダールヴ、神の盾。最強の使い魔よ」
「ふーん。でも、父さまって母さまと喧嘩したときはいっつも負けてるから、…やっぱり母さまが最強なのかしら」
いたずらして叱られた時のことでも思い出してるんかね。まーた涙目になってら。
「ま、使い魔が主人に勝つ道理はないやね。…そうでなくても勝てそうも無いか」
「デルフまた笑ってるー」
「あの二人いつ見ても面白いからな」
「そう?母さまがいっつも父さまを怒ってるだけな気がするけど。あ、でも母さまがこないだいじめられてた」
「へ?」
どんな状況なんだろ…。なんか嫌な予感がするんだが…。
「この前の夜にね、おトイレ行きたくなって廊下を歩いてたら、父さまと母さまが寝てる部屋から母さまの泣き声がしてて、覗いたら父さまが母さまをいじめてたから私やめてって言ったの。そしたら二人ともすっごい慌てて…。あ、父さまの体の傷はその時知ったの」
それはもしかしてあれか?アレなのか?
「ね、デルフ。父さまが言ってた『ルイズはここ弄られるの好きだよね』って、どういうこと?」
やっぱりー。
「父さま、母さまの弱点でも握ってるのかしら」
ある意味それは正しいが。
「えとなマリー。それは別にいじめてたわけじゃなくてだな…」
実はナニしてたんです、泣き声じゃなくて啼き声なんです。なんて言えねぇしなぁ…。
しっかしあの二人…。
「三人目も時間の問題かねぇ」
「三人目?」
む、声に出しちまってたか。
「三人目ってなぁに?」
「いや、マリーの妹か弟がそのうち生まれるかなー、ってな」
「えー!それほんと!?ね、ねねっ。いつ?いつ生まれるの?」
「さ、さぁいつかまでは…」
「母さまに聞いてくるっ」
「あ、おいマリー。…行っちまった」
ちっと口が滑ったかな。ま、いいか。それにしても、もういい歳だろうにいつまでたっても相変わらずだなあの二人は。
…おお、厨房の方からなにやらどんがらがっしゃんと。こりゃまた虚無の担い手とメイド長の大戦勃発だろうな。
「今度は何なんだ…」
そして、すべての元凶が現れると。
「よお相棒」
「何だよ」
「平和だねぇ」
「どこがだ…」
そんなに落ち込むなよ。俺はこんな日常が、ほんとに気に入ってんだから。
「「サイト(さん)!マリーに一体何話したのよ(んですか)っ」」
「し、知らないよ」
相棒もつくづく苦労人やね。
fin
電車でうとうとしてたらなんか電波が〜。
というわけで、いつも読ませていただいている分の少しでも還元できれば、と。
未来の話+オリキャラなんですごい叩かれそうだけど…orz
#デルフもなんだかキャラ違うしね。
お目汚し失礼しました〜。
>>682 GJ!
たぶん大丈夫、随分前にした人が居るし
GJ!
このスレ住人も随分と寛大になってきたもんだ。
こんな雰囲気なら職人も気軽に投下しやすいだろう!
もう二度と職人を追い出すような真似すんなよ!!
こんちくしょう(><)
もうちょっとで、次スレだねぇ
>>682 みんなが嫌がるのは
>>265が言ってるような感じの厨臭いやつだろう。
こーゆーオリキャラなら大歓迎(個人的には)!
GJ!!
みんなに謝らなきゃいけないことがある。
俺は大事なことを忘れていた。
…忘れていたせいで、もうこんな時期になっちまった。
それでもいいって言ってくれる奴だけ、ついてきてくれ。
もう一度言おう、俺は大事なことを忘れていたんだ。
本当にすまなかったと思っている。
ある晴れた秋の日。
その日才人は、何をするでもなく学院の中庭をうろついていた。
すると、前方に人ごみが見えた。どうやら屋外授業らしい。
その人ごみの中から、コルベールの声がした。
「いいですか皆さん?火薬の力を応用すると、こういうものも作れるのです」
その声とともに、人ごみの中から煙を引いて、小さな筒が飛び上がった。
ひゅ〜〜〜〜〜〜。
その筒は甲高い音を立てながら秋晴れの空高く舞い上がると、上空で破裂した。
ぱぱん。
その音が、才人の何かを呼び覚ました。
…これは…この音は…。
「いいですか?もう一度行きますよ?」
ひゅ〜〜〜〜〜〜。
ぱぱぱん。
晴れた空。白い雲。輝く太陽。
そして。
何かを思い出したように、才人は抜けるように青い空を見上げた。
「運動会…!!」
オールド・オスマンは突然の生徒の来訪に驚いていた。
しかも生徒は一人ではなかった。
ギーシュ以下、水精霊騎士団の面々、さらに、マリコルヌやコルベールまでいる。
「何の用かね?」
学院長の椅子の上で、オスマンは目の前の面々に語りかける。
その言葉に、ギーシュが応える。
「我々は、運動会の実行を直訴しにきました」
「うんどうかい?」
聞いた事のない名称だ。『実行』と言うからには、行事の一種なのだろう。
しかしそれは、どういうものなのか?
「それは、どういった行事なのかね?」
「皆で、運動能力を競い合ったり、一緒に運動したりして、身体を動かすことを楽しむ行事です」
当然、運動行為に関するレギュレーションのないハルケギニアには、そういった行事はない。
せいぜい、舞踏会や剣術大会、乗馬会などがいいところだ。
しかし、この魔法学院でそれを執り行うことになんの意味があるのだろうか?
「それを、この学院で執り行う事にどんな意義があるというのだね?」
学院長としては、当然の懸念であった。
ギーシュはその反応を予想していたように、次の言葉を繰り出した。
「…我々は、この行事のために、運動能力を妨げない衣装を開発しました。
それは、サイトの故郷にあったものを、こちらの素材で再現したものです」
イマイチ意味がよくわからない。
その衣装があったとして、学院としてそれを執り行う意味は?
「キミの言っている言葉の意味が掴めないのだが」
ギーシュはその反応も予想していたらしい。
オスマンの言葉が終わると同時に、指をパチンと鳴らした。
マリコルヌがささっと前に出て、学院長室の窓を開けた。
オスマンが彼らの意図を掴めずにいると。
「窓の下をご覧下さい」
言われるまま、オスマンが下を覗き込むと。
そこには、シエスタと才人がいた。
二人とも、どうやら彼らの提唱する『運動能力を妨げない衣装』を着けている。
才人のそれは、半そでの上着に、腿までの丈のズボン。まあ、これはいい。
「なななななななななな、なんだねあれは!」
その隣ではしゃぐシエスタの着ている衣装を見て、オスマンはうろたえる。
「あれが、女性用の『衣装』。
運動会の際には、全女生徒に着用を義務付けます」
上は、才人と同じ半そでの白い上着。
そして、下は。
紺色の、太股を完全に露出させた、腰部分だけを覆う布。
ハルケギニアに存在しないそれは、才人の世界で言うところの『ブルマ』であった。
そして。
シエスタはオスマンの見ているのを知って知らずか、動いて食い込んだお尻の部分を、人差し指でくいっ、と直して見せた。
「けけけけけけけけけけけけけけ」
息の詰まった鶏のような声をあげ、オスマンは震える。
その顔は真っ赤に上気しきり、目は充血していた。
「けしからんっ!けしからんぞあんな衣装っ!」
鼻の穴が思い切り開き、蒸気でも噴出しそうな勢いで鼻息を吹き出す。
「とてもけしからんので、是非やろうじゃないか運動会!
女生徒だけとは言わんぞ、学院の若い女性全員に着用を義務付けるっ!」
おおおおおおおおお、とそこに集った面々が沸いた。
『若い女性』に限ったあたり、オスマンもよく理解している。
もはや同士と化した学院長は、声高に宣誓した。
「ここに『トリステイン魔法学院大運動会』の開催を決定するっ!
これは、学院長命令であるッ!!!」
かくして、第一回『トリステイン魔法学院大運動会』の開催が決定した。
これが事の発端である。
さて、ここまで書きましたがここまでの内容は自由に使ってくだせい。
分かりやすく言うと、
「みんなで運動会ネタ書こうぜ」ってことです(ぁ
ていうかやろうやろうと考えてて風邪やら腰痛やらですっかり忘れてた(ぉ
とりあえずテキトーに自分で書きますんでまあお好きにどうぞってことで
ではノシ
運動会ネタ縛りで書こうぜ!ってことかな?
まず、ネタにする競技を列挙してみるとか…w
でも、魔法学院ならでは競技とかってどんな感じだろか。
「なななななんで私がこんな恥ずかしい衣装着なきゃいけないのっ!」
ルイズは目の前で件の『ブルマ』を広げて怒っていた。
学院長の鶴の一声で開催の決定した『トリステイン魔法学院大運動会』。
その開催に先駆けて、女生徒だけでなく、参加者の若い女性には、例の衣装が配られていたのだが。
ルイズはその衣装を見るや、怒り狂ったのである。
貴族の子女が、人前で、足なんか晒せないのである。
「あら。私は可愛くて好きですよコレ」
すでに衣装に着替えたシエスタが、ルイズの前でくる、っと回ってみせる。
その頭には、ご丁寧に赤いハチマキまで巻いていた。
ルイズはそれを見てうーーーっ、と唸る。
確かに可愛い…気はする。
でも、人前で足晒すなんて…。
「サイトさん、似合うって言ってくれましたし♪」
言って、「きゃっ」と照れてみせる。
…ナニソレ。
もうサイトにはお披露目済みなわけ!?
ルイズはついついそのシーンを想像してしまう。
『…似合うよシエスタ。特にカモシカみたいなその足がステキだ』
『嫌ですわサイトさんってば』
…許さん。
ルイズはそう思った次の瞬間、着ていた服を脱ぎ捨て、衣装に着替えていた。
動きやすいように、一緒についてきていた白いハチマキで髪の毛をポニーテールに纏める。
…人前で足を全部晒すわけにはいかないので、黒いニーソックスだけはそのままだ。
…このメイドだけには負けないんだからっ!
「きゃー、可愛いですミス・ヴァリエールっ!」
そう言うと、シエスタはルイズに抱きついた。
「ちょ、ちょっと何すんのよシエスタっ!」
ルイズはバランスを崩し、床に倒れる。
シエスタが上になり、覆いかぶさる形になった。
そこに、タイミング良く才人が帰ってきた。
ルイズを押し倒すシエスタを見て、目が点になる。
そして、
「わ、悪い、お取り込み中だったみたいで」
赤い顔で慌ててドアを閉める。
ルイズはシエスタの下で真っ赤になって、叫んだ。
「何勘違いしてんのよ、犬ぅーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
部屋に引きずり込まれた才人が、ルイズにぼこぼこにされたのは言うまでもない。 〜fin
良くあるネタ
借り物競争でルイズが「一番大切な人」という紙を引いてサイトをつれてくる。
(逆でも可)
仕掛け人は、モンモランシー&キュルケ&デルフリンガー辺り。
運動会が終わった後、ルイズとサイトの二人だけの運動会がルイズの部屋で開催されたとか…
そして、
>>680に登場する娘さんが生まれたとか…
板汚してすまそん。
まずは一発。
競技としては
「使い魔二人三脚」「障害物競走」「借り物競走」「100M走(妨害あり)」
「騎馬戦」「マラソン自由形」
とかw
まあ各自自由でいんでないですか?俺も変な競技考えてるしw
では本編でお会いしましょーノシ
>>692 高さ5m、フライorレビテーション必須のパン喰い競争。
下から見上げるアングルが(ry
>>692 女だらけの大騎馬戦大会!ポロリもあ(ry
いやすいませんかいてみただけですごめんなさい
うわやめてるいずさんつえこっちむけなidfこあphvjfiおぁぁっぁ・・ぁ・・
(動かない、ただの屍のようだ)
698 :
純愛センター:2006/11/20(月) 23:03:55 ID:6mw2skMb
とりあえずサイト等変態達の会議を設定してみてはどうだろうか
「諸君!これからトリステイン魔法学院大運動会運営会議を始める。まず議長のサイト君概要を頼む」
「運動会とは大玉転がし、玉入れ、綱引き、パン食い競争、騎馬戦、借り物競争など色々な運動をし、体を動かしながらついでに女の子達とも仲良くなちゃおうという素晴らしい模様し物です。」
「ハイ!議長!!」
「どうしたね、ギーシュ君!?」
「騎馬戦とは何でしょう!?」
「騎馬戦とは表向きは相手を組み伏せるという競技だが、女の子と組めば太ももの感触を味わえ、なおかつ崩れた時のアクシデントで、どこを触ろうがやりたい放題という素晴らしい企画であります!」
「ハイ!議長!!」
「なんだね?マリコルヌ君!」
「使用後のブルマはどう…」
「もちろん学校で回収し…(ry
おいオレ…受験生だろうが…orz
受験生かw
がんばれ!
まあ俺もだが
700 :
205:2006/11/20(月) 23:20:01 ID:Sq8ZKsfg
皆運動会で盛り上がってるところに全然関係ないSS投下する俺マジ外道とかやろうとしたけど
さすがにアレなんで折角だからネタ投下。
「という訳で運動会が開催されることになった訳だが」
「一応僕らは騎士団という立場だから他の生徒に負ける訳にはいかないな」
「ここはやっぱアニエスさん辺りに特別教官をやってもらうか。いや待てよ」
「ぐべっ」
「どうしたギーシュ・ド・グラモン。貴様の根性はその程度のものか」
「くぅ」
「さっさと寮に戻って貴様の大好きなモンモンとやらに泣きついたらどうだ」
「も、モンモランシー」
「もっとも、貴様のような(ピー)なしが好いている女のことだ、さぞかし救いようのないアバズレなのだろうがな」
「モンモランシーを馬鹿にするなあ! ぐべっ」
「何度でも言ってやる。モンモンはアバズレだ。違うというなら貴様の根性を示してみせろ」
「ぐぅぅぅ」
「行け。残りあと十周だ」
「うおおおお! 愛してるよモンモランシィィィィィィィ!」
「やっぱ止めとくか」
でもこんなのしか書けない俺マジ無能orz
まあいいやってことで流れに乗り遅れた幼児化SS投下しようと思ったら合計サイズ20KBで不安すぎて投下できねえ!
という訳で今夜中に新スレが立つことを願って待機。
あと
>>276がネタに乗ってくれなかったら単なるひどいコメントで終わるところだった。
ありがとう
>>276。超愛してる
>>276。あんたのために一本SS書いてもいいぐらいの気分だ。
ここエロパロ…?
年齢…制限……?
647(残留思念)
とまあこのスレの残留思念となってしまったが…
>>694氏に触発された結果…
「じゃ、じゃあ早速きばせ…」
「ダメよ!騎馬戦は最後にしなさい!」
とか言いつつも、もうベッドの上で裸になってて、
「じゃあ何からするんだよ」
「それは…玉入れとか…」
「玉入れ?」
んで、サイトが勝手に解釈しながらルイズを押し倒して
「あ、こんなとこに赤玉が」
「え、それは私のクリ…」
「ちゃんと入れないと」
言いながらサイトがぱくっとくわえちゃって、
「ひゃあ!」
「玉入れは結構最初の方のプログラムだから…」
「だ、ダメ、最後まで持たないわよ!」
「でも、始まったばかりだし…」
「な、な…」
「?」
「何回でもすればいいじゃない!玉入れでも、パン食い競争でも!」
「パン…?」
「わ、私の胸にだってついてるんだから…パン…だから?」
「だから?」
「だから…すぐに…」
「…」
「…たくさん、騎馬戦しましょ…」
なんて想像した俺は成仏が難しいorz
どうみても年齢制限板には見えないわけだが
706 :
純愛センター:2006/11/20(月) 23:57:04 ID:6mw2skMb
別にエロネタじゃなきゃだめって法も無かろうに。
しかし運動会ネタとは…。くそう、すげぇ視てみたい。
やっぱりへんたいさんは天才だなぁ
708 :
1/2:2006/11/21(火) 00:01:27 ID:WiVTbQJa
「以上がこの件の概要です、お姉さま」
夕闇に紛れる様に、黒いコートを羽織ったケティと……
「サイトめ……なんて破廉恥な」
闇を切り裂く銀の五芒星シュヴァリエの証たるマントを羽織った……
「アニエスお姉さま……いかが致しましょうか?」
「こちらで手を打とう、お前は何も心配する必要はない。」
そう言うとやさしくケティを抱き寄せた。
ケティが小さく悲鳴を上げるほど強く抱きしめる。
「そもそも、あんな男が……いや、男がこの学園の園長など勤めるから……」
自分の子猫達の学び舎を、あんな男に委ねているのが我慢できなくなる。
「この機会に更迭してやろう……」
若くしてシュヴァリエに序され、学園に駐留中に少し摘み食いした結果、学園にはいまや密かに、アニエスの派閥が出来上がっていた。
「あと……言い出したあの男なんですけど……」
サイトか……
「あれには手を出すな。」
仮にも陛下の思い人だった。
そうとは知らず、不服そうなケティ
「でも……わたし、お姉さまがいるのに……あんな男に色目使うのいやですぅ」
ルイズと気まずくしくれるだけで効果は十分なんだが……
「分かっている……次の休暇は、お前の為に一日明けておくから……な?」
ぱっと表情が変わる。
「約束ですよ?他の子呼んじゃ嫌ですからね?」
「あぁ、分かっているよ、可愛いケティ」
マントを広げ、ケティを中に招き入れる。
「ひっ、お、お姉さま、外でなんてっ」
「誰も見ていないさ……声を出さなければな」
ケティが自室に帰ったのは……翌日の早朝だった。
<翌日・女王の執務室>
「陛下、こちらをご覧下さい」
午前中いっぱいを掛けて仕上げた書類をアンリエッタに差し出す。
「なぁに?アニエス、……これ学園……使い魔さんの?」
冒頭に学園とサイトの名前を入れたかいは有った……
他の重要書類には目もくれず、黙って最後まで読みきる。
『以上の行事により、学園内において幾多の男女が不適切に親しくなるものと思われます』
……ふふふふ、この結びは完璧だ。
これで陛下も……
「アニエス」
「はっ」
アンリエッタは素早く何かを書き付け、手ずから封をする。
「これを、オールド・オスマンに」
思わず頬が緩みそうになる。
今日もお楽しみを味わえるようだ。
「確かに承りました」
すぐに学園に向かおうとするが……
「アニエス」
急に呼び止められる
「あまりおいたが過ぎないように、早めに戻りなさいね?」
……ばれてる
「しょ、承知いたしました」
流石わが陛下……
<夕刻・学園長室>
「オールド・オスマン、勅書である、謹んで受け取るが良い」
……貴様の破滅が書いてあるに違いない。
そんなサディスティックな思いに浸りながら、オスマンに手紙を届ける。
「こ、これはぁぁぁぁぁぁ」
読んだ途端に絶叫、ざまぁ見るが良い、糞爺、私のものを汚らわしい目で見やがって。
「運動会は……運動会は……天覧行事となったかぁぁぁぁ」
は?
「ま、まて何の話だ?」
709 :
2/2:2006/11/21(火) 00:02:21 ID:WiVTbQJa
おおはしゃぎのオスマンから手紙を取り上げる。
『面白そうな企画ですね、当日はわたくしも見に行きたく思います。
……使い魔さんの参加する競技教えて頂けたら、ユニフォーム着用の上
近衛隊を参加させてもよろしいですよ?
追伸
こっそりわたくしに『真実の鏡』使わせていただけたら、近衛の中から好きな隊選んで結構ですよ?
』
「ば、ばかなぁぁぁぁぁ」
へ、陛下ぁぁぁぁ
「ぐへへへへ、シュヴァリエ・アニエス……えぇ身体してまんなぁ〜」
舐めるようにアニエスの身体を眺めるオスマン。
余りのおぞましさに、背筋が凍った。
「な……ま、まてぇぇぇえ」
「陛下には、す〜ぐに返事いたしますゆえ……と、お伝え下さい」
ヤ、ヤバイ
「い、今返事をいただこうか」
に、握りつぶす、近衛が参加するのは……ヤバイ、やばすぎる。
「いえ、結構、途中で握りつぶされてはかなわぬゆえ、信用の置ける使いに任せますんでな」
ちっ、ばれてやがる……ならば、途中で切るか……
「失礼した」
後ろも振り返らず、学園の正門まで戻る……
どこに行くにしろ、ここを通るはず。
……それが、使者の最後だ。
平日昼間の学園の正門を通るものなど少ないはず……来た。
足音が……靴の癖に……はやいっ
抜刀し、そちらに向き直る。
「ここは通行止めだっ、他をあたれっ!!」
高速で突進してくる人影に声を掛ける。
「うるせぇぇぇぇぇ、今の俺の心の震えは誰にもとめられねぇぇぇ」
なぁぁぁぁ、ガンダールヴの伝令は……
「は、反則だろぉぉぉ」
「女の子たくさぁぁぁぁん」
7万の大軍を止める男、サイト。
その全力が今、明かされた。
「も、もう見えない……」
近衛が……参加してしまう……
冷や汗が止まらなかった。
「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ」
当日はよほど上手く立ち回らねば……
「学園の子猫と、近衛の小鳥が……接触してしまうぅぅぅぅ」
シュヴァリエ・アニエス、手の早く、気の多い女であった。
フルメタよりも伝説のゲーム、ダウンタウン熱血行進曲や熱血新記録を
想像した自分は何歳だ!?
とはいえ、あのノリでの続編期待なんだな
712 :
261のひと:2006/11/21(火) 00:06:39 ID:9TvbsGF/
続き書かずに何やってる自分……導入編、参加です。
次スレはこのネタでずいぶん引っ張れそうな(というか、このネタで埋まるかな?)
>>700 205さん……読みたいです……自分も自分の書きあがったら、
容赦なく投下するつもりですので、読ませていただけると嬉しいです。
……いえ、書かずに上の書いてたんですけどね。
714 :
205:2006/11/21(火) 00:10:55 ID:J0Zz/K6a
715 :
205:2006/11/21(火) 00:12:49 ID:J0Zz/K6a
>>713 ごめん、先に立ててしまいました。早漏に同情して許してくだされ。
>>715 いえー。スレたて乙ですー。
#向こうでもそう書いたら2getしちまったい :-p
運動会ネタサイコー!
まだ始まってもいないのに、なにこの高揚感w
この先が楽しみだ
さすがせんたいさんGJ!
職人の皆様方もどうぞよろしくお願いします
と、ウメを兼ねて書いてみる
718 :
276:2006/11/21(火) 01:48:33 ID:fWg843MB
>>700、もしくは205…むしろ礼を言うっ……
ありがとう…
蛇でいてくれて…ありがとうっ…!
>>698 純愛センターさん、あなたの投下を首を長くして待っております
運動会もいいですけど純愛モノの続きもお願いしますw
720 :
276:2006/11/21(火) 03:08:12 ID:fWg843MB
>>700 おまえ……205…ていうのか?
なあ…205よ
っ「八巻ラストから九巻中盤までの間、才人とルイズがΧΧΧしちゃうIfSS」を書け…
「勘弁してくれ」…って叫ぶなよ…
おまえの「養分」は今…ほんの少しだけ残しといてやってる…
命だけは助けてやるよ…早く書けよ。
SSの「養分」と引き換えのギブ アンド テイクだ…
書けよ…早く書け!
721 :
純愛センター:2006/11/21(火) 07:38:22 ID:id+BY6ci
ありがとうございますm(_ _)m
新の方に更新しといたのでそちらをどうぞ!
調子のったことを書いているのは無視して下さい…
UmeTateついでに運動会ねたに一つ言いたい。
ブルマは紺色だけでは無いはずだ。
赤とか青とかバリエーションが広がるぜ!
>>397の続き
この小説は陵辱、人外との絡みを含みます。
注意してください。
五日前の夜と同じ時間に、宮廷に呼び出された。
王の間には誰もタバサとジョセフ以外には誰も居ない。
「この五日間どうだったかの?シャルロット」
タバサは答えない。
無表情のまま、王の前に佇む。
「そろそろ丁度五日の時間が過ぎるが、体に変化はないか?」
タバサは答えない。
表情こそ変わりはないが、呼吸が少し荒くなっている。
よくよく観察してみると、無表情ではなく、ぼんやりと遠くを見ているような目つきだ。
虚ろな瞳は、焦点が定まっておらず、何かを考えているようにも見える。
「まぁ、そろそろであろう」
そう、ジョセフが言うや否や、タバサの体に異変が起こる。
正確にはタバサの体ではなく、腸内のワームが激しく暴れだした。
「……………ぁ、………ふっ……………」
切なげに吐息を漏らし、倒れてしまわないようにと杖にしがみ付いて体をくの字に折り曲げる。
足をかくかくと震わせ、それはまるで生まれたばかりの子鹿を思わせた。
ワームは、自分が生まれる為の準備を開始した。
滑りがよくなるよう、体液を大量に放出し、己の体を使ってタバサの腸壁に塗りたくる。
その体液がタバサの体の芯を熱くさせる。
一日中自慰を受け入れていた秘所から、じゅんと蜜が溢れてくる。
こんな場所でするわけにはいかない、と己に言い聞かせて平常を保とうとするが、腸内のワームの動きはいっそう激しさを増して、タバサを追い立てる。
そこでジョセフが行動を取った。
穿いている物を脱ぎ、生殖器を取り出したのだ。
何度自分の杖を使って自慰をしようとしたことか。
それだけではない、机の角やドアノブ、果ては立てかけてあるモップの先端までもが、自分を慰める道具に見えてきていた。
そんなタバサの前に出された肉棒。それを見た瞬間に、『欲しい』と思ってしまった自分を恥じた。
「シャルロットよ、これが欲しいのではないのか」
タバサはそれを見ないよう目を瞑り、ブルブルと頭を振るう。
それでも悪魔の誘惑はとまらない。
「なぁに、これで痒いところを掻くだけのことだ」
「かゆい、ところを………かくだけ……」
ジョセフの言葉は、すでに正常な思考ができていないタバサを追い詰める。
次に目を開けたときには、ジョセフの姿は目に映っておらず、彼の生殖器のみがタバサの心を捉えていた。
杖を手放し、おぼつかない足取りで一歩一歩ジョセフに近づいて行く。
「物足りなかったのであろう。奥までしっかり掻けば気持ちよいぞ」
「おくまで、きもいい…………?」
白いタイツと共に下着に手をかけ、ずり降ろす。
足を抜けてくしゅくしゅに丸められたタイツと下着を床に投げ出し、スカートのホックに手をかけて、それを外した。
ストン、とスカートは床に落ち、タバサは自らの股間をさらけ出した格好になった。
マントと上着のみを着けたその格好は、ひどく扇情的だ。
玉座の目の前までたどり着いたタバサは、ジョセフに促されるまま玉座にまたがる。
膝を折り曲げ、互いの秘所を合わせる。タバサの視点は肉棒にしかない。
「そのまま腰を下ろすのだ」
タバサはゆっくりと腰を落としていく。が、互いの性器が触れ合った瞬間、弾ける様な感覚が訪れ、足の力が抜けた。
重力に従い体が落ちる。そのままワレメはジョセフの生殖器を飲み込んで深く繋がった。
「ふぅっ!あぁ――――っ!ホントに、奥までっ!!」
ブツッと膜が裂ける感触があったが、痛みよりも快感が勝っていた。
指では届かなかった部位まで届く。
自ら、より感じる部位に生殖器が当たるように腰を動かしていく。
「はぁぅっ……あぁっ………あぅっ……んぁぁっ!」
腰を上下させるたびに艶やかな喘ぎ声を漏らしていた。
声だけではなく、肉棒でかき混ざるグチュグチュという卑猥な音も室内に響く。
その二つの音を聞きながら、ジョセフは満足そうに目の前の姪を見つめていた。
タバサの腰の動きが活発になり、だんだんと絶頂へと向かっていった。
それを手伝うかのように、腸内のワームも激しくうねりだす。
二つの穴を自分ではない者に攻められる感覚で、徐々に上り詰めてゆく。
「あ、………ああ、あぁあああああ!!」
ワームが肛門から姿を現したと同時に、タバサは悲鳴にも似た声を上げて、体を弓のように反らしながら達した。
ふと、振り返ると、肛門からワームが出てくるのを視界に捉えた。
これで、全部終わる。そう安堵し、今はただ、絶頂の快楽に身を任せていた。
それが後に悲劇を呼ぶとも知らず。
「っふぅ…………」
しばらく経ってようやく絶頂の痙攣から開放され、ほっと一息ついたタバサをジョゼフは抱え上げる。
絶頂に達したばかりのタバサを気遣うこともなく両手でお尻を鷲掴み、腰を動かし始めた。
「んはっぁあ!?だ、だめ!」
「次は余も満足させてもらうぞっ」
「やっ、―――――おかしくっ、なっちゃうっ!!」
タバサの制止を振り切り、ジョセフは腰を突き上げ続ける。
その時だった。タバサの肛門に前に感じた感触が蘇る。
恐る恐る振り返ると、そこにはワームの先端から伸びた透明な管が肛門に繋がっていた。
「う、うそっ………なんで、そんなっ!?―――――お尻っ!」
「ほぅ、よほどお前のことが気に入ったようだな」
「いやぁ!もう卵はやだぁぁ!!」
子供の様に叫ぶタバサ。快感に没頭し、成虫を近くに放置したのがまずかった。
先ほどワームが産まれた時に、自分から引き離しておけばよかったのだ。
「また卵が入っていきおったわ」
ワームの管が離れるのを確認したジョセフは、繋がったままタバサを抱き寄せ立ち上がった。
タバサは、振り落とされないようにと本能的にジョセフにしがみ付く形になる。
「のう、シャルロット。覚えておるか?昔お前がまだ幼い頃に、こうやって抱いて散歩させたことを」
タバサの耳元でジョセフは囁く。
「あの頃はまだ、お前の父親も母親も元気だった」
両親の話を持ち出されて、タバサは我に返った。
「父、さま………母さま……っ!いや!やぁぁ!離して!わ、私、何でこんなっ、抜いて!!離してぇぇ!!」
両親の敵である男に体を委ねている自分に気がつき、暴れだした。
ジョセフは、半狂乱になって逃げようとするタバサを強く抱きしめ、繋がりを深める。
「どうしたシャルロット。つい先程まで余の胸にしがみ付いて、気持ち良さそうによがっていたではないか。今も余のチンポを咥え込んでいるではないか」
「ちが、う!こんなのちがう!!」
「自分から余のチンポを求めたではないか。余にまたがり、自分で腰を屈めて挿入したではないか」
「うっく………ちがっ……グズッ……」
終には泣き出してしまったタバサを、ジョセフは容赦なく壁に押し付ける。
「ふん、では、そろそろ余もイクぞ」
「だ、だめ!抜いて、ぁあっ!外に、中はだめぇぇ!!」
「ふふ、正統なガリア王家の血筋同士だ、なんの問題がある」
「っ!いやぁっ!いやあぁぁぁぁ!!」
ビクビクと脈打つジョセフの生殖器が爆ぜる。
白濁の液体が体内に注がれてゆくのをはっきりと感じ取り、タバサはそこで全てを失った。
「子が出来たら何と名づけるかの、シャルロット」
その声は、もうタバサに届いてはいない。
四話終わり
スレはぎりぎりまで使わないと勿体無いオバケがでる!ってばっちゃが言ってた!
相変わらずの陵辱風味です。
運動会ネタで陵辱は難しいですね。
考えたのですが、しっくり来なかったので、諦めます。
とりあえず、チアガールの格好をさせて応援合戦をさせるべきだと。
もちろん性的な意味で。
test
このスレ何度再取得しても、一旦消してもう一度取得しても
壊れているんだけど俺だけ?
ノートンとかアンチウィルスソフト入れていないのに・・・
ウィルスコードも無いみたいだしなんでだろ。
埋まってんのか?
732 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 13:51:25 ID:sUdEHBmV
1000
-‐‐'´ `ヽ、
/ \ /.〉
/ / ヽ \ //
/ / / i ヽ ヽ //
| / / / / | i } //
| | | / / /| _L | //
| | -:十卅十|ト、/ /レ ィi「 /| リ //
| | |ィ厂テトミ 从.{ f爪}「 〉| ィリ //
| | |i {.辷リ {心リ イ/ィ //
/ ∧ i| 、 `¨ / |\ //フ
/ i| ', ,. - :ァ ∧ |ヽ \ /}/} } / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ∧ \ ` -' イ| \ \∧ } //_^Y < 埋めるわよっ
/ /⌒| \` ー r<ー┐ \ \| //_/,.} \_________
./ /::::::::i| i >rく \:::\. \ \ /イ/¨´/
〉:::::::/ iト、//ヽ\|::::::::\ \ | r /
/ ̄ ̄___ノ i|::::\| Tア|:::::/:::::::\ } |/ /
___ノ‐::::::: ∨/:::/::::::::::::::∧ / ∧_ノ\_
<::::::::::::::::::::::::::::::ゝ::|::/::::ー:::::::::ノ’ |/ イ |
\ \ \ー――‐:::::::::/::::\:::::::/ ∨__/ \
::::::\ \ \::::::::::::::::/::::::∧:/ / | \
:::::::::∧ \. \:::::/::::::::/| ( ( /:::\ \
::::::::::::ノ \. \:::::::::イ| | \ \ \:::::/ \ |
734 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:36:47 ID:gjtVcqvN
最短30秒でだから、その批判も甘んじて受けよう。(違う
ウメウメ
UME
埋め立てないとさ
キ
タ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ァ
ヽ\ //
∧∧ 。
゚ (゚∀゚)っ ゚
(っノ
`J
100m走でぽよんぽよんなティファニアが見たい
背丈が足りず玉入れで苦労してるタバサが見たい
そんな運動会ネタplz
べったべたに
「タマ転がし」「(肉)棒倒し」
なんて言うネタも見てみたい気がするそんなな私はひひおやじー
ルイルイルイズはダメルイズー♪
イエイ!
ume
ドウモ〜〜〜ッ!!フッジッ/^o^\サーン♪フッジッサーン〜〜〜ッ☆☆/^o^\
私は37歳のフッジッサーンしてるのぉ〜〜〜っ♪/#^o^#\
うーんとー、私メル友がすっごくすっごく欲しくってー、/^o^\フッジッサーン
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601 名前:VIP村人h[] 投稿日:2006/11/24(金) 14:37:35.29 ID:2twNKaKp0
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