【GBから】サガシリーズでエロパロ4【ミンサガ迄】
おらおら、WWF(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)の
愛くるしいパンダ様が
>>2ゲットだぜ! 頭が高いんだよ、ボケ!
. ,:::-、 __ >1 クソスレ建ててんじゃねーよ。ビンスみてーに裁判で潰しちまうぞ。
,,r 〈:::::::::) ィ::::::ヽ >3
>>2ゲットも満足にできねーお前は、俺の着ぐるみ着てプラカード持ってろ(プ
〃 ,::::;r‐'´ ヽ::ノ >4 お前はカキフライのAAでも貼ってりゃいいんだよ、リア厨ヒッキー(プ
,'::;' /::/ __ >5 汗臭いキモヲタデブは2ちゃんと一緒に人生終了させろ、バーカ。
. l:::l l::::l /:::::) ,:::::、 ji >6 いまさら
>>2ゲット狙ってんじゃねーよ、タコ。すっトロいんだよ。
|::::ヽ j::::l、ゝ‐′ ゙:;;:ノ ,j:l >7 ラッキーセブンついでに教えてやるが、俺はストーンコールドが好きだぜ。
}:::::::ヽ!::::::::ゝ、 <:::.ァ __ノ::;! >8 知性のねーカキコだが、お前の人生の中で精一杯の自己表現かもな(プ
. {::::::::::::::::::::::::::::`='=‐'´:::::::::/ >9 つーか、自作自演でこのスレ盛り上げて何が楽しいんだ?
';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/ >10-999 WWEなんか見てるヒマがあったら、俺に募金しろカスども。
. `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ >1000 1000ゲットしたって、WWF時代の映像物に販売許可は出さねーよ。
`ー-"
>>1乙。
投下されてちょっと止まったとおもったら落ちてて凹んだorz
5 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 11:48:18 ID:TpGB0rOU
保守
遅くなったけど>1乙
でもここの存在知ってる人いるのかね?
7 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 14:48:36 ID:bbXXxjS7
ロマサガ3からハリードとエレンの話です
便宜上エレンの母親に固有名をつけています。↓
9 :
故郷 1:2006/11/03(金) 22:31:50 ID:Nuw2gv6D
旅をし続けて半年も経過した頃、ハリードが言い出した。
「そろそろ…シノンへ帰らないか?エレン」
それはエレンが最も恐れていた、最も聞きたくない言葉だった。
エレンはハリードの瞳を見つめる…黒い瞳…夜のように黒々とそして星のように炯々と光る。
そこなんの感情が表れているのか、エレンには読み取ることが出来ない。
妹のサラに反抗され、ユリアンはロアーヌへと旅立ち置いてけぼりをくって途方に暮れていた時
「ついてこい」とこの男に言われて、そのまま成り行きで半年間が経った。
始めは強引さに腹も立ち逆らってばかりいたけど、そのうちにこの男の途方もない強さと
そして過去を背負う途方もない悲しさを知ることとなり、エレンの気持ちは急速に彼に近づいていった。
彼の側で色々な仕事を手伝ったり戦ったりしたけど、“褐色のトルネード”のふたつ名まで持つ男に
自分など戦力の足しにもならないしかえって足手まといであると痛切に感じていた。
それは自分の方から言い出すべきだったのだろう…
「そうね…そろそろ…潮時かも…」
エレンは素直にハリードの申し出に答えた。
「シノンまで送る。お前のお袋さんに連れ回したことあやまらんとな…」
シノンの村は相変わらず開拓事業が盛況である。
ここの実力者ベント家に言わせるともはや開拓も飽和状態で限界に来ているらしい。
村特産の農作物をロアーヌの中心街へ持って行くだけでなく、そこで自家販売する農家も出てきている。
それは村から町へと発展していく段階での過渡期の姿である。
エレンが帰ってきて驚いたのは、自分の家もいつのまにかそういう農家になっていたことであった。
「母さん…ただいま」
「エレン?!この子ったらいきなり…!」
母と娘は半年ぶりの再会に抱擁し合う。母親の目に娘の後ろに立つ褐色の大きな男が目に入った。
「あなた…もしや、ハリードさん?」
ハリードは黙って頭を下げた。
10 :
故郷 2:2006/11/03(金) 22:32:36 ID:Nuw2gv6D
エレンの半年ぶりの帰還に村の友達が大勢彼女の周りを取り巻いている。
「で、あれがトルネードなわけね。かっこいいじゃない」
「ねえねえ、やっぱり舞うが如く竜巻が如くの戦い方なの?」
「女ってのは本当に有名人が好きだよな〜。…きゃぴきゃぴと」
「何よ、あんたも口惜しかったら世界中に名をとどろかせるほど有名になってご覧なさいよ」
主にハリードについての話が中心なのは仕方がない。エレンは黙って笑いながら見ている。
「トムもユリアンもサラまでもがいっぺんにいなくなって、なんだか火の消えたようになってさ」
「そういやエレンが一番最初に帰ってきたのは意外だったな。もう出て行かないんだよな?」
エレンはそう言われて少し口ごもってから返事をする。
「ええ…多分…多分ね」
友人達との会話は楽しい。楽しいはずなのにここに自分がいることの実感がまるで希薄なのは
やはり半年間も村から出て旅をしていたからなのか?
「故郷に帰ってきてから気が緩んだせいか疲れが出てきたみたい…家へ帰って休んでいい?」
「あ…ごめん…気づかなかったよ」
「そうね。ごめんエレン疲れていたのに引っぱり出して来ちゃって」
「いいのいいの。みんなに逢えてはしゃぎすぎたかも」
エレンは笑ってその場を立ち去っていった。
「なんだか…変わったわね彼女…」
「きれいになったよ…なんちゅうか色気があるっていうか…」
「口数も少なくなったし…もしや…トルネードのせいかな?」
「まさか!……しかし…うーん…そうなのかな…だとしたら俺失恋」
「ばーか。トルネードがいなくても始めっからあんたなんて相手にされないわよ」
「ひどい…」
大きな笑いが村を包む。エレンはしかし家に帰らずこの笑い声を聞いていなかった。
11 :
故郷 3:2006/11/03(金) 22:33:21 ID:Nuw2gv6D
エレンの母親、ルキア・カーソンは客人のためにコーヒーを入れる。
「どうぞ。ナジュ産のものではないのですけど」
「ありがとう。ルキア」
ルキアはまだ40になったばかりのエレンによく似た美しい女性である。
「まず、娘さんを半年もの間引きずり回したことをお詫びしたい」
ハリードはそう言って深々と頭を下げた。
「あらまあ…あの子が望んだことですから。手紙も定期的にくれていたし。もう20の大人ですもの
親には子供を引き留める権利はありませんわ。…寂しいことですけど…」
「ご主人は?…早くに亡くされ苦労したとか。エレンにそう聞きましたが」
「サラを生んでからすぐに…頑健な人でしたけど…」
ルキアの話し方は農婦とは思えないほどの品格がある。以前にエレンが語っていたところによると
彼女はロアーヌの落ちぶれた貧乏貴族の娘で、無理矢理結婚させられるところをエレンの父親と
駆け落ちをしてシノンにやってきたのだという。
「苦労と言えば苦労ですけど、私には楽しかったですよ。ふたりも娘がいたんだし」
ルキアはそう言って微笑む。強い人だとハリードは思った。
「今日はここに泊まってくださいな、ハリードさん。あなたがお好きだというトマトの料理も出させていただきますわ」
「あいつ……そんなことまで手紙に書いていたんですか?」
「と言うか…あなたのことが中心でしたよ」
ルキアは笑う。ハリードは照れ笑いになるしかなかった。
ふと彼はエレンの勝ち気な瞳を思い出した。その瞳に寂しげな色が混じるようになったのはいつ頃だろう。
窓の外を見るとあたりは暮色が色濃い。
「遅いな…エレン探してきます」
なぜかその場にいたたまれない気がして、ハリードは口実を見つけて外に出て行く。
ルキアはその後ろ姿にこれまでにない真摯なまなざしを向けていた。
12 :
故郷 4:2006/11/03(金) 22:34:13 ID:Nuw2gv6D
村としては規模の大きいシノンのどこにエレンがいるのか、新参者のナジュ人には見当もつかない。
しかし彼の目立つ外見とこの村では有名人のエレンのために、村の子供が居場所を教えてくれた。
そこは村の西端…辺り一面オレンジ色に染めて今まさに太陽が揺らめいて沈もうとしている。
その崖にエレンはぼんやりとしていた。
「もうちょっと見ているのか?」
ハリードの声にエレンは驚いて振り向いた。
彼は腕組みをして笑っている。旅している間によく見ていたハリードの姿である。
これがもうじき…
エレンは再び前を向き無言で太陽の方角をむき直す。
「エレン?」
「だめ……こないで…」
彼女の肩が震えている…ハリードがエレンの側まで行くと悲しげな嗚咽が聞こえる。
彼の体に言い難いものが走りエレンの細い体をその強い腕の中に抱きしめた。
女としては上背のあるエレンだが、ハリードの大柄な物量のある体の前ではまるで子供のようである。
その体で痛いほど強く抱きしめられながらエレンは泣き続けていた。
「…元気でな…無茶するなよ…体だけには気をつけろ…」
感情を抑えてあまりにも一般的な言葉でエレンに話しかけなければいけない自分に
ハリードは自己嫌悪に陥る。
「…うん……わかっ……た」
喉から絞り出すように涙を流しながらエレンは言う。
彼にはファティーマ姫という最愛の女性がいる。リブロフでの元家臣と彼の会話を聞きながら
エレンは足下が崩れるような気持ちになったのを生々しく思い出す。
しかも彼自身が王家の血を受け継ぐものだと聞かされてから、エレンはその重大さに気づき始めていた。
(復讐を…そして王家の再興を…)
ハリード自身はそのことについてはっきり口に出したことはない。
しかし無頼に身をやつしながら大金を稼ぎ続けるのは容易に頷かれることだ。
その時からエレンは自身の存在が彼の足枷になっているのではないかと思い始めていた。
だのに今日まで自分から言えなかったのは、ひとえに自分の感情の整理がつかなかったからである。
始めて彼に抱きしめられながら、エレンはもうこれで十分だと思った。
もう自分はハリードの邪魔をしてはいけない…
久しぶりの母親の手料理(トマトばかり)にエレンは気恥ずかしくなる。
それを誤魔化そうとエレンは必要以上にはしゃいでみせる。
ロアーヌワインを飲みながらそんな彼女を見続けるハリード。
そんなふたりを複雑な思いで見守る母、ルキア・カーソン…
13 :
故郷 5:2006/11/03(金) 22:34:56 ID:Nuw2gv6D
玄関の方で物音がしたのでルキアは目が覚めた。
夜明けにはまだ時間がある…階段を下りて1階に降りるとそこには身支度を調えたハリードがいた。
「ハリードさん?」
「起こしましたか…申し訳ない。時間が早いですが、俺はもう発ちます」
「待ってください。ミュルスの港の船が出るのはまだあと2日ありますよ?もうしばらく滞在…」
「いや、…俺は…もう…」
うつむき言葉尻を言いごもる彼は“褐色のトルネード”を知るものなら考えもつかない姿に映るだろう。
「本当に今までエレンを引っ張り回していて申し訳なかった。全部俺の意志の弱さです。あの娘には責任がありません」
ハリードは自嘲的な笑いを浮かべた。
「待って。エレンを呼んで」
「それはやめてください。……どうか…」
ハリードはそのまま頭を下げた。
ルキアは溜息をつく。
「……あなたが出て行くというのに…黙っていたら…あの子に恨まれるでしょうね…」
「そういう無責任な男だとエレンには言っておいてください。馬鹿な流れ者のことなんか早く忘れろと」
そう言いながらハリードは床の荷物を取り肩にかける。
決心は固いようだ…ルキアには最早止める手だてが思いつかなかった。
「それじゃあこれで。…世話になりましたルキア。お体に気をつけて」
ルキアはハリードの黒い瞳を見ながら言い出す。
「忘れ物はない?ハリードさん」
「ええ、荷物はこれだけ…」
しかし彼女の瞳はハリードの瞳を見つめながら動かない。
「本当に?」
ハリードはその意味を知る。だが、だからといって彼にはどうしても出来ないこともある。
ハリードは疲れた笑いを浮かべながらそれでも最後にこう言った。
「一番の忘れ物はここに置いていきます。俺はこれからその夢を何度も見ることになるでしょう」
蒼くなり始めた空の中、ハリードはカーソン家から出て行った…
14 :
故郷 6:2006/11/03(金) 22:35:45 ID:Nuw2gv6D
ルキアがしばらくそうしていると2階からあわただしい足音が響いてきた。
「母さん、ハリードは!」
「…いましがた出て行かれたわ…」
エレンは裸足のまま1階に降りてくる。
「そんな!私に何も言わずに?なぜ…なんで!!……ひどい……馬鹿…」
涙が溢れる…膝から力が抜けていき、エレンはその場に泣き崩れてしまった。
その娘の姿を見ながら母親は再びあの言葉を繰り返す。
「エレン、お前は忘れ物はないの?」
「え……」
彼女も母親の言葉の意味が飲み込めない…しかししばらくすると母親の意図が天恵のように閃く。
エレンは母親の首にしがみついた。
「ごめん…ごめんね母さん。私…」
「いいから早く支度なさい。今なら追いつくから!」
娘を叱咤しせかしながら、出て行った男がどんな顔をするのか見てみたいものだと思う。
何度か娘からの手紙を受け取りながら、母親はその文面からエレンがどれほどハリードに
惹かれているのか手に取るようにわかっていた。
だからこそここにやってきたハリードを観察していたのだ。そして…
物思いにふけっていると荷物を用意したエレンが走り寄ってきた。
そうしてルキアに抱きついてその母親の頬にキスをした。
「母さん…!…本当にごめんなさい」
エレンは泣いていた。
「急ぎなさい。…幸せに…私の愛しい娘…」
エレンはそのまま暁色の中に飛び出していき母親の元から再び旅立っていった。
「あなた…娘が一人…いっちゃいましたよ…」
死んだ夫に語りかけながらルキアは泣き笑いの顔をまだ冷たい外の外気に晒し続けていた。
15 :
故郷 7:2006/11/03(金) 22:36:21 ID:Nuw2gv6D
明け方の道を一人で歩き続けながらハリードはふとエレンの声が聞こえたような気がした。
(女々しい……)
やるせない気持ちを抱えながら舌打ちをする。だが再び聞こえたそれは気のせいなどではなかった。
彼が振り向くと遠くの方から白い点が走り寄ってくる。
それが間違いなくエレンだと確認できると、ハリードはその場に思わず荷物を落としてしまった。
激しい息を付きながら側にエレンが到着してもハリードは何も言うことが出来ない。
「はあ……ひどいじゃない…はあ……黙っていくなんて…」
エレンの瞳に再び涙がにじんでくる。それでもハリードはその場を動けずものも言えない。
「…私…あなたに…まだ剣とか体術とか中途半端に習っている途中だし…それに…」
ハリードは沈黙したままだ。
「黙って出て行かれるほど……私たちは……そんな仲……!」
ついに張り詰めていた気が切れてエレンは激しく泣きじゃくり始めた。
ハリードの中でも何かが切れた。
彼はエレンを抱き寄せてその唇を激しく貪り始める。喘ぐエレンの唇の隙間から自分の舌を差し入れ
柔らかい女の舌を絡め取り巻き付ける。
その激しい口づけが終わると、エレンは口許を覆い後ろを向いてしまった。
「エレン…?」
「…た…入れ…」
「はあ?」
「舌……入れた…」
始め何を抗議しているのかわからなかったハリードは意味に気づいて大笑いしてしまった。
「始めてだったのか…こりゃ…悪い。てっきりユリアンあたりと一回ぐらい」
「なによ。それどういう意味!初めてで悪うござんした。どーせ…ちょっといいかげん笑うの」
ハリードは再びエレンの体を抱き寄せた。今度はエレンも自分から目を閉じる…
再びハリードの舌が入ってきたときはエレンもゆっくりそれに合わせて応える。
ハリードは彼女と口づけを交わしながら思う。
遠くからエレンの姿が駆け寄るのを認めたときこれほど幸福なことはないと
自分の都合のいい夢想ではなかったのだと…
腕の中にいる娘の体の確かな実感をかみしめながらハリードは現実に感謝した。
16 :
故郷 8:2006/11/03(金) 22:37:24 ID:Nuw2gv6D
ミュルスの港町の宿でエレンは始めてハリードに抱かれた。
褐色の圧倒的な体に巻き付くエレンの白い体は大木にひっそりと咲く白い花のようだ。
「ファティーマ姫に…悪い…」
「お前が気に病むことはない…責められるのは俺だ」
エレンの唇を塞ぎながらもうひとり最愛の女を増やしてしまった事は自分に全て責任があると考える。
彼女のともすれば奥へ逃げようとする舌を、容赦なく自分の舌で巻き上げて何度も濡れた口づけを交わす。
はじめての男の攻勢にエレンは息も詰まりそうなほどあえぎ続けた。
ハリードの手がエレンのふたつの乳房を掴みそのまま上に持ち上げるように揉み始める。
「う…ん…あ…あ…」
白いのどを反り返らしながらエレンはハリードを揺さぶるような淫猥なあえぎを漏らし始める。
その反り返った喉にハリードは舌を這わせ首筋を強く何度も吸い続ける。
「あ……ハリ……ド…ああ…」
彼女に名を呼ばれると雄の本能が暴走しそうになる。ハリードはこらえ続け処女であるエレンの体に
緩やかに愛撫を続けようとつとめる。
首筋からそのままつかんでいる胸の乳首に舌をじわりと這わせ、小刻みに動かせたりする。
「くっ……ああ……」
少し痛みが走ったのだろうがすぐにエレンは熱いあえぎに声を変化させた。
ハリードの変化に富んだ舌の動きに馴れていき感じ始めてきた頃、自分の中心に男の手が伸びてきた。
「だめ…いや…」
聞き分けないエレンの唇を塞ぎその耳元でハリードは語る。
「濡れ方が十分でないと……痛くなるぞ…俺に何もかも任せろ」
エレンは頷いた。その瞳に涙がにじんでいる…怖いのだろう。
ハリードは安心させるために再びその唇を塞ぐ。それが彼の“大丈夫だ”の合図だとエレンもわかり始めている。
手を彼女の中心に伸ばすと今度は緩やかにその両脚を開いてきた。
その裂けた奥へ彼のタトゥを施した指が入っていく…ゆっくり動かすとじわりと彼女の愛液が湧き出す。
「あっ……は……あ…」
男の指にめくるめくような動きを生まれて初めて加えられて、エレンはその快感に酔い始めた。
ハリードの指に沿って自分がしたたらせている蜜が降りていくのがわかる。
自分にこういう感覚が備わっていたことすら信じられない…教えたのはこの褐色の男…
17 :
故郷 9:2006/11/03(金) 22:39:06 ID:Nuw2gv6D
(十分か…)
ハリードはそう考えながら指を引き抜いた。自分の中に充実していたものがなくなった感覚に
エレンは少し震えたがそれもほんの束の間のこと、今度は指とは全然違う圧倒的な物量のものが入り口を割ってこようとする。
「……い…!」
エレンが極度に緊張したため侵入を果たそうとしても入り口から進むことが出来ない。
(緊張するなと言う方が無理だな…)
ハリードはエレンの唇を塞ぎながらその耳元で砂糖菓子ぐらい甘ったるい言葉を囁く。
「愛しているぞ、エレン……なにもかも全て…俺のものにしたい…」
エレンの瞳から涙がこぼれる。
自分の緊張を解くための言葉とはわかっているが、それでも真実ではあるのだ。
「私も…ハリード……来て…」
エレンの中の緊張が緩んだ…それに合わせつつハリードはその中をゆっくりと進んでいく。
進むにつれ中の縛りがだんだん緩んでくるのがわかり、ついには己のものが全て彼女の中に隠れたのを確認する。
ハリードはエレンの涙を拭ってやりそのままゆっくりと下半身を動かし始めた。
「!」
ハリードのものと自分の内壁がこすれ合うのがわかる…しかし痛いとも言い切れないこの熱い感覚はなんだろうか。
しだいにハリードの動きが激しく突き上げる形になってきてエレンは下肢を広げていく。
その両脚を自分の脇に抱え直すと、ハリードはさらに激しくエレンの中へ自分のもので攻勢を加えていく。
「あっ…あ……あっ…!」
エレンの中に送り込まれるハリードの逞しい竿は内壁の隅々にまで激しい摩擦を送り新しい愛液を滲ませる。
シーツを濡らすほど自分が感じているのがその冷たさでわかる。
そうして新しい今までに感じたことのない快楽が結合部から全身に駆けめぐっていく…
「あ……いい…ハリー……ド!」
急激にエレンの内壁がきつく収縮し始める。彼女の白い体が蛇のようにしなって曲がる。
ハリードはエレンがいった事を確認すると、自分自身も忍耐のたがを外して白い精を彼女の中に吐いた。
あえぎが止まらないエレンをその腕の中に抱き取ってやり頭をなでてやる。
「大丈夫か?」
「ええ…」
ハリードとエレンは再び深く口づけを交わし合った。
18 :
故郷 10:2006/11/03(金) 22:39:55 ID:Nuw2gv6D
小麦を家の前で売りながらルキア・カーソンは娘からの手紙を読んでいた。
「エレンからの手紙だな。元気なのかねルキア」
トーマス・ベントの祖父…村では“ベントの大旦那様”と言われている老人は彼女に笑いながら話しかける。
「ええ。そのようですよ」
エレンの母親はそう言ってその手紙を老人に見せた。
親愛なる母さんへ
今ミュルスの港町から書いています。
手紙が着く頃にはもう出航しているでしょうね。今度もイルカ見られるかな?
ハリードは相変わらず…この辺で彼のことは書くのやめるね。
あんまり書きすぎだと言われたから。
故郷に帰ったのにすぐにまた飛び出しちゃってごめんね。
私は自分の故郷…もうひとつの故郷を見つけたわ。
だから私たちのことは心配しなくて大丈夫。
サラが帰ったらそう言っておいて。
何を書いていいのか今混乱しているんでまた今度詳しく書くね。
あなたの娘エレン
「えらい短い手紙だな」
「ええ……でも…」
ルキアは微笑みながら空に目を向ける。ベントの老人はそれを見つめながら溜息をつく。
「トルネードを落としたか…エレンもたいしたもんだな」
「はいありがとうございます。私の娘ですから」
ルキアとベントの大旦那は声を出して笑い合う。
白い鳥が南に向かって飛んでいく。
シノンの村にもうじき冬がやってこようとする晩秋のことであった。
…以上です。
>>19 GJ!!!
ハリードを追いかけるエレンがよかったです(*´ω`*)
>>19 復興第一号乙!!!!
いやー萌えさせていただきました。
叙情的な記述と好みのハリエレごっそさんでしたGJ!
エロもエロくてイイ!!
神GJ!!
ハリエレはいいね。何年経ってもやっぱり萌える。
しょっぱなから神作品が…ありがとう!!
お母さんのキャラがいい!
『 フルブライトハード 』
打倒ドフォーレの為に会社経営を依頼するフルブライト。
だが、それはトーマスの巧妙な罠だった。
「フルブライト商会の財産は 私に崩される為に築いてきたんですものね」
「いつものグループ技が出せれば…こんなトーマスカンパニーなんかに…!」
「よかったじゃないですか 物件独立工作のせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ おい、早馬を用意しろ。みんなで時代の風してやる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「ウィルミントン造船所ゲ〜ット」
(いけない…!総資産が減って買収しやすくなってるのを悟られたら…!)
「生フルブライト様の生商会を買収してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…フルブライト演説しちゃう!」(ビクッビクッ
「おっと、ニセ情報を流してしまったか。甘い痺れがいつまでもとれないだろう?」
27 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 19:54:35 ID:QDkbFeGE
保守
「広い草原ね、きれいなお花…まぁ…あれが恐竜ね。大きいわね」
「あら、あの、あそこの山、頂上が燃えてるわ…」
いつも寡黙なクローディアも、初めて目にする光景に少し興奮しているようだ。
「ねぇ…グレイ、すてきな島ね、メルビルとはまるで別の世界よ」
「…そうか」
クローディアとグレイは、ジェルトンに来ている。グレイが唐突に誘ったのだ。
暗殺者に狙われる毎日、オウルとの決別、そして自分の出生の秘密…
いつしかクローディアの顔から笑顔は消えていた。でも今日の彼女はとても生き生きとしている。
「…もう日も暮れる。宿にもどろうか」
グレイは言った。
「ええ…素敵な一日だったわ!ありがとう、グレイ」
夕食を終え、二人は床に着くためそれぞれの部屋へと入った。
ベッドに入り、クローディアは一人考えた。ジャンから紹介されたグレイという男。
いつも無口で何を考えているのかわからない。
迷いの森をでてから辛いことばっかりだったけど、いつもそばにいてくれた…
クローディアは思い立ったように部屋を出て、グレイの部屋の前に立った。
「ねぇ…おきてる?」
……
もう、眠ったのかしら。彼女はドアを開けた。
「…夜這いが趣味か?お嬢さん」
「…!おきてるなら返事をして。」
「どうしたんだ?眠れないのか?」
グレイは剣の手入れをしていた。
「ええ…」
あなたの事を考えてたら…そう言いそうになって彼女はうつむいた。
しばらく二人は沈黙に包まれた。グレイは自分の剣を磨いては眺め、クローディアはそれを眺めていた。
「…クローディア」
「何?」
「…運命に流されるな。お前にはお前の生き方がある。辛いだろうが、人は強くならなければいけない。…もう寝ろ。」
クローディアはうつむき、唇を震わせ言った。
「…これも…仕事の内なの?ここに連れてきてくれた事。ジャンに頼まれたの?」
「…これは俺の意志だ。息抜きも必要だと思ってな。くだらない勘ぐりはよせ。」
「……」
クローディアはそっと…グレイの後ろに抱きついた。そしてグレイの首に顔を寄せた…
「…一時の感情に流された行動は、俺は好きじゃない…」
グレイは振り向かずにそう言った。
「…そう…ごめん…なさい……」
クローディアは小さな、かすれた声でそう言って、グレイの部屋を出た…
クローディアは部屋に戻り、泣いた。恋愛かどうかはわからない。ただ、抱いてほしいと思った。でも全て見透かされていたような気がした。泣いて、泣きじゃくって、疲れはて眠ってしまった。
「……!」
「目が覚めたか?鍵もかけないで眠るなんて不用心だぞ。」
「何しに来たのよ。」
「…夜這い。」
そう言ってグレイはクローディアの唇にそっと口づけをした。
「さっきはすまなかった…今の気持ちだけで、お前を抱くことが、お前を傷つけることになるのが怖かったから…でも」
グレイはクローディアの耳元でささやいた。
…俺の体が、お前をほしいって言ってる…
クローディアはフフッと笑ってしまった。
…私、そんなに弱くないわ…
そうして、二人は唇を、肌を重ねた…。
書き忘れてました。ロマサガorミンサガのグレクロです。続きはまた時間のある時に…
ちょw続きが気になるジャマイカ
アル
「むっぬぬぬこれはいったい?あ、姉上?」
ディアナ
「大声を出してはダメよ。隣の部屋に聞こえてしまう」
アル
「ちょ、えっいったい何を…うっ」
アルベルトは状況を把握するまでもなく、姉の手コキでイカされてしまった
ディアナ
「あらあら。なかなかのタマってたみたいね」
アル
「い、いったいな、な、なぜ!?こんなこと…」
ディアナ
「今日はアルの成人の儀式の日でしょう。だからよ。」
アル
「そそそそ、それと成人の儀式に何の関係が…それは魔物退治じゃなかったのですか!?」
ディアナ
「アルの中に巣くう、童貞という魔物を退治するのよ。私にまかせておきなさい。」
アル
「う、うわああああああーっやめてくださいあねう…」
カットイン・クロス・神罰
ディアナ
「あ、アル…入ってるわよ…わかる…?気持ちいいでしょう?」
アル
「アーッそ、そんなことは…うっひょー」
アルベルトの愛がアップ!
「んっ・・・」
グレイの唇がそっと首筋に触れる。
「あっ・・ああっ・・・」
優しく胸に触れるグレイの手がじれったい…。無愛想な表情とは無縁なほど丁寧な愛撫。クローディアはたまらず体を弓なりに反らせる。
グレイは、クローディアの暖かく濡れた部分に舌を這わせる。
「グレイ・・・んっ・・・もう・・・」
グレイはクローディアの脚をぐっと広げ、執拗に舌で愛撫を続ける。
…ほしい…
クローディアの目が合図する。グレイは上体を起こし、ゆっくりとクローディアの中に挿入した。
「んっ・・!はぁっ・・・」
奥へと深く入っていくと、クチュッと液の溢れる音がする…
グレイはクローディアの手首をつかみ、激しく体を動かした。
「はぁんっ・・あっ・・ああっ・・・」
クローディアの全身を快楽がつきぬけ、絡めた脚に力が入る。
「っ…!」
グレイは抑えきれずクローディアの中に放出した。ドクン、ドクンと波打つ脈。二人は呼吸も整わないまま長い長い口づけをした…
クローディアはそのまますぐに眠ってしまった。グレイはそれを見つめ、思う。愛だとか恋だとかそんなんじゃないだろう…
傷ついた女と孤独の男。寄せ合う躰。無粋なことは言う必要ないし、いずれはお互い別の道を歩むであろうから…。
「ええっ!?」
「ええって言われてもねぇ、こんな風じゃ船なんて出せっこないよ、お客さん。この前も嵐でブルエーレ発の便が難破したらしいしねぇ。悪いけど、今日は諦めてくれ。」
メルビル行きの船が出なくなり、二人はしかたなく宿に戻った。部屋ではまたグレイが剣の手入れをし、クローディアがそれを見つめていた。
「はぁ……どうしよう」
ベッドに寝そべってクローディアが呟く。
「どうしようといっても仕方ないだろう、風が止むのを待って…」
「そうじゃなくて。」
クローディアは言った。
「あなたと一緒に、こうやっていると、その…夜のことを思い出してしまうの。あの感覚を。あなたを見てるとそのことばかり考えてしまうの。…身体が…勝手に…」
グレイは目を丸くして、思わず大声を出してしまった。
「おい!俺はお前の憂さ晴らしの道具じゃないんだぞ!ちゃんと感情だって持ってるんだ!」
「えっ…!そんなつもりじゃ…ごめんなさい…」
「いや…大声だしてすまない…」
グレイは顔を真っ赤にしてうつむいた。「………フッ…フフッ…アハハ」
思わずクローディアは笑ってしまった。
「びっくりしちゃった…でも…あなたさえよければ…側にいてほしいの。あなたといて、強くなりたいの。運命に負けない力を身につけるまで…」
グレイは、答える代わりに、クローディアを抱きしめた。
ずっと、ずっと抱きしめた…
…以上です。
とりあえずエロにも文章にも馴れていないてことだけわかった
あんまり見かけない感じのクローディアで良かったよ。
面白かった。乙。
39 :
殿下×ディアナ:2006/11/14(火) 00:35:17 ID:NK92zUPE
ちょいっと落としますよ。長いですがまだ書きかけ。
−ローザリア王国の首都クリスタルシティ−
その中心部にある大地の女神ニーサを奉る神殿の中で、一人の女性がひざまずいていた。
「ニーサよ・・・どうか弟をお守り下さい。父と母に安らかな眠りをお与え下さい。」
女性の名はディアナ。ローザリア王国の防衛線の中でも重要な位置をしめるイスマス城主の「元」息女である。
ひとしきり祈りを捧げた後、ディアナは今現在身を寄せているクリスタルパレスへと戻ろうと神殿を後にした。
「−殿下!わざわざ迎えに来てくださったのですか?申し訳ありません・・・。」
「あまり遅いので心配した。アルベルトが心配なのはわかっているが、自分の体もいたわってやれ。」
殿下と呼ばれた長身の男性。−彼こそがこのクリスタルシティを治める君主、つまりローザリアの君主。
正確にはまだ代行である皇太子だが− ブラックプリンス ナイトハルト。 ディアナの婚約者でもあった。
「恐れ入ります殿下、こんなところにまで足を運ばせてしまって・・・。」
「良い、気にするな。それよりも、体は本当に大丈夫なのか?」
ナイトハルトの疑念。それはディアナがここに身を寄せることになった原因となる出来事からである
ナイトハルトがディアナの居城であるイスマスに自ら足を運び、結婚の申し込みをした奇しくもその翌朝、
それは起きた。
元より常に争奪の地であり、南に位置するバファル帝国への警戒の最前線であったイスマス城
城の周りには監視用の塔が置かれ、いつ何時ともあるかわからない攻撃への警戒は万全。のはずだった。
しかし魔物の群れは警戒ラインの内側に湧き出るように現れたのだ。宴に酔いしたたかに眠った頃の最悪の襲撃。
自らのおかれた状況を冷静に受け止め、イスマス城主ルドルフは二人の子供にこう言った。
逃げ落ちよ、と
拒絶したものの叱責を持って諭され、ディアナとアルベルトの二人の姉弟は隠し通路を走った。
しかしそこを抜けた先にもまた、恐ろしい魔物が待ち受けていた。真紅のドラゴンが。
何とか弟だけは、とディアナはアルベルトを滝へと突き落とし、自らはドラゴンに対峙した
しかし鍛え上げられた戦士でも一人で勝とうなどとは無謀だと言われる難敵である
ディアナはなすすべなくその体に牙を食い込まされ、燃える吐息を浴びせられ、死は免れないかと思われた。
だがディアナの体が力を失い、弟が落とされた滝へと自分も落ちていく中、朦朧とした意識に声が響いた。
「・・・立ちなさい!」
力強い女性の声が聞こえたと思った瞬間、ディアナは完全に意識を失った。
その後ブルエーレ近くの海岸で目を覚ました時には信じられないことに、全ての傷が消えていた。
牙と爪で引き裂かれた跡も、業火で焼け爛れた皮膚も、何事もなかったように治癒していたのだ
「大丈夫です、心配には及びません。自分でも何が起きたのかはわからないのですが・・・」
そのときのことを思い出し、ディアナは目を伏せうつむいたまま答えた。
「済まない、思い出させてしまったか。しかし私も気になっているのだ。
声が聞こえたというのは、まさか・・・、いや、まあ良い。日も落ちてきた。戻るぞ。」
「はい、殿下・・・」
零れ落ちそうになる涙をそっと拭いながらディアナは顔を上げ、歩き出した。
宮殿に戻った二人は共に用意された夕食をとった。
何とか取り繕ってはいるがディアナが終始気分が優れない事は、ナイトハルトにはわかっていた。
ディアナ自身にもそれはわかっていて、汚れを落とし身も心も清めたいと湯につかり、
自分の為にと用意された部屋のベッドに突っ伏してしまった。
優しく接してくれるナイトハルトに答えられぬ自分への苛立ちは限界に来ていた。
枕に顔を埋め、シーツの端をギリギリと掴みながら彼女は涙を流した。
どのくらいそうしていたのか、唐突にドアをノックされる音が聞こえる
「ディアナ、起きているか?私だ」
声の主に驚き、ディアナは枕にうずめていた顔をがばりと起こした。
「は、はい!殿下!」
自分でも驚くような大声で思わず返事をしてしまう
「・・・少し良いか?入るぞ」
言いながらナイトハルトは部屋へと入り、ディアナの顔を見てハッとした表情になる
「あ、の、何か、御用でしょう・・・か?」
答えぬままナイトハルトはディアナの側に寄り、その頬をそっと撫でた
「泣いていたのか・・・・」
あ、と慌てながらぐしゃぐしゃになっていた顔をディアナは慌てて拭った
「・・・お前が聞いたと言う声のことだが、気になって色々と調べてみた。
お前は、神に愛されているのかもしれん。」
何を言うのか、とあまりに予想外の言葉にディアナの目は見開かれた。
「私が、神に愛されている・・・?」
「そうだ。神は自らへの信仰の対価として人間に寵を与えることがある。
お前があの状況で助かったのも、傷が治癒したのも、恐らく神の恩寵によるものだ」
「そんなはずが・・・!」
思わずギリギリと拳を握り締めてしまう。
アルベルトが生きてナイトハルトの前に現れたと聞いたときは涙が出た。
心の底から神の存在に感謝したものだ。
しかし一刻も早く再会をと願い世界中を回ったが、いつも一足早く、一足遅く行き違ってしまった。
神は自分達二人の命を助けておきながら、再び会わせることは叶わせてくれないのだ。
気まぐれな神が恨めしかった。
「・・・殿下!私は、アルベルトに会えるでしょうか!?私がここにいる限り、
アルベルトは戻れぬまま命を終わらせてしまうのではないでしょうか!?
神は・・・無慈悲です!!」
「・・・馬鹿をいうものではない!私はお前とアルベルトの二人が助かった奇跡に感謝している。
お前が死んでいたら・・・」
ナイトハルトはそこで言葉を切り、ベッドの端に腰掛けると半身を起こしていたディアナを抱き寄せた
「殿下・・・!何を・・・」
困惑するディアナにナイトハルトは口付け、柔らかなベッドへ組み敷きながら続きを囁いた
「お前が死んでいたら・・・私は妻を娶らぬ覚悟さえしていたというのに・・・。」
意外なその言葉にディアナの顔がカッと赤くなる。自分がイスマスの城主の娘であるから。
ただそれだけの理由で選ばれたのだと思っていた。国を治める立場にある者としては
そんな理由で婚姻の相手を選ぶことは、ごくごく普通とさえ言えることだったから。
「殿下・・・嬉しい、です」
密かに想っていた人に想われていた嬉しさを噛み締めながら、それを理解していなかった
自分を恥じながら、今度はディアナのほうからナイトハルトへ口付けをした。
43 :
殿下×ディアナ:2006/11/14(火) 00:49:13 ID:NK92zUPE
今日はここまで。続きは後日です
これがわからない
最後だけ予想
ディ穴「あぁっ!殿下、私はもう!」
殿下「私もだ・・・っ!イクゾー」
「んっ・・・は・・・っ・・・」
ディアナにとって初めてになる男との口付けは濃厚なものだった
どうしたら良いかわからない、ぎこちないディアナの口付けに痺れをきらし
ナイトハルトがその唇をわずかに開かせ、舌を遠慮なく絡ませてきたのだ。
長い口付けの後に、そのままナイトハルトは肩口から胸へと唇を這わせていく。
「あ・・・っ、殿下、それは・・・っ」
流れに任せて「その先」の行為にまで及んでしまうのをディアナは躊躇した。
いくら婚約をした仲とはいえ、正式に夫婦となっていないものが情を交わすことなど
良家の娘である彼女には、やはりダメだと思わせるものがあった。
「・・・構わぬ。私はお前が欲しいのだ」
それでも困惑気味のディアナには構わずナイトハルトは行為を進めようと
彼女がまとっている夜着を脱がせた。
真っ白な均整の取れた肢体があらわになる。傷跡など、どこにも無かった。
じっと裸の肢体を見られていることに気づき、ディアナは羞恥から
イヤイヤと首を振り、顔を背けた。
「恥ずかしがることなどない。お前は美しい。」
耳元で優しく囁き、唇にそっと口付けを落とし、ナイトハルトは
その美しい体を貪り始めた。
肩口から胸へと少し舌を出した唇をそっと這わせていく
谷間の辺りに来て一旦唇を離し、そのまま乳首をそっと口に含んだ。
「・・・っ、あ・・・・っ!」
ぞわぞわとするようなもどかしい感触からの急な強い刺激に思わず
ディアナの口から声が漏れる。
その声をもっと聞こうと含んだ乳首を舌先で転がし、時には軽く歯を立て
手でもう片方の胸にも愛撫をしていく
「ああっ、ん・・・っ・・・」
いやらしい声を聞かれまいと、指を噛んで耐えるディアナに煽られると同時に
少々苛立ちを感じ口からその手を引き離した。
「我慢をするな、私の前でならいくら乱れてもいい」
言いながら空いた手でディアナの太ももを撫ぜると、はっ、と息を吐くのが聞こえた
期待のこもった溜息を聞きながら、その手で太ももを開かせ、秘所をなぞる
「殿・・下・・・そこは・・・」
2、3度軽くなぞった後、指先にわずかに力を込めるとツプリと割れ目に指が食い込んでいく
そこは既に潤いを持ち始めていて、ヌルリと滑る感触がする。
それを幸いと上下に指で秘所を何度も擦ると、ディアナは悲鳴のような嬌声をあげた
「あああっ!だめ・・・だめ、です!・・・はああっ!」
声を抑えるのも忘れた素直な反応にナイトハルトはさらに煽られ
もっと乱れさせ、支配してしまおうと欲望に駆られていった。
指で擦っていく中でもやはり特に感じるらしい陰核を執拗に攻めると
ディアナの体はさらなる快楽を得るためか、もしくは絶頂が近いのか
小刻みに震え始めた
「どうした?ここが、そんなに気に入ったか?」
「あっあっ、ちがっ、ああああっ、はっ・・・・」
少々意地悪く尋ねられて、否定しようとしても体が言うことを聞いてくれない
そんな様子を楽しげに見ながら、さらに追い込もうと顔を秘所へと近づけ
直接舌を這わせると、肢体がびくりと震え、大きくしなった
「だめ!だめぇ・・・やめっ、あっ、だめ・・・」
追い詰められ、相手がナイトハルトであるのも忘れてディアナは否定の言葉を紡ぐ
このまま全て忘れてしまえとばかりに激しく攻めると、一瞬震えが止まり、硬直した
「だ、め、あああああっ!!」
甲高い嬌声と共に再び大きく震えると、ディアナの体からくたりと力が抜けた。
「・・・ディアナ。良かったか?・・・今度は私が良くしてもらう番だ。」
「あ・・・・殿下・・・?」
意味が飲み込めず、恍惚とした表情のままディアナが問う。
それに答える代わりに、愛液が溢れ出す秘所にナイトハルト自身があてがわれた。
濡れそぼっているとはいえ、やはり処女であるディアナの中は抵抗が強かったが
そのまま構わず押し進んでいく。ナイトハルトも我慢の限界だった。
「く・・・うっ、殿下・・・くっ・・・」
「ディアナ、少しだけ、我慢してくれ・・・」
痛みを紛らわすために背中をさすり、口付けを落としながらゆっくりと進み
ようやく奥まで到達する
「よく・・・がんばったな」
ねぎらうように抱きしめて優しく口付けをし、少しの間を置いて動き始めた
「うっ、・・・あっあっ、んうぅ・・・」
まだ苦痛の表情が残るディアナを気遣おうと思いながらも、動きは激しくなってしまう
「あっ、ん、はあ・・・んっ」
動くうちにわずかに声に甘さが混じるのを、ナイトハルトは聞き逃すことなく
さらに攻め立てていく
覆いかぶさり、きつく抱きしめながら激しい動きを繰り返す
いつも女を相手にする時には、楽しませようと余裕を持って臨んでいたのだが
今回ばかりはそう考えられない。せりあがってくる快感を早く開放したい
彼女を自らの物にして支配したい、その一心だった。
「殿下!殿下っ・・・ああっ!」
「くっ・・・ディアナ・・・!」
いくぞ、と小さく呟きナイトハルトはディアナの中で果てた。
二人が情を交わしていたのと同時刻
世界最大のトマエ火山で有名なジェルトンの町にある冒険者の一行が滞在していた。
「吟遊詩人殿、何故アルベルトが私と同室ではないのだ?これがわからない」
「アルベルトさんはグレイさんのお話が聞きたいのだそうですよ、今夜のところは
どうか我慢してください」
「そうか・・・まあ良いとしよう。近い将来我が弟になるわけだからな。
今のところは手練の冒険者の話を聞くのも良いだろう。」
そんな会話を交わすのは、歌を創るために世界を回る吟遊詩人と
クリスタルシティにいるはずのナイトハルトであった
彼らと道を共にしているのは、ディアナの弟であるアルベルト
タラール族長の孫娘のアイシャ、名高い冒険者のグレイ
そして驚くべきことに行方不明とされていたバファルの皇女クローディアだった。
アイシャもクローディアも、その立場を考えればこれからの政策には必ず役に立つ人物
冒険者グレイは少々邪魔とも思えたが、旅を共にしてみれば、彼自身は権力や金銭には
全く捉われず自由な気質であるのがわかり、それはそれで面白い物であった。
ディアナを探すためにアルベルトを従え赴いた旅なのだが、思わぬ手駒が手に入ったと
ナイトハルトは心の中で密かに笑っていた。
「しかし、国のほうはよろしいのですか?殿下」
「ふん、国を治めることも確かに大事だが、私にはもっと大事な物があるのだ。
国政ならしかるべき教育を受けた影に任せてある。
このままサルーインも討伐できれば、我がローザリアは神に打ち勝った
英雄の治める国となる。これ以上のことはあるまい」
「そうですか・・・ならば良いのですが」
詩人は本来の姿が持つ力の一つの千里眼で、今時分のクリスタルシティでの出来事を見ていた。
しかし自分は助言は与えても核心には触れぬと決めたのだ。何があろうと受け止めるだけ。
そう思い、これ以上の言葉をかけるのはやめにした。
そんな二人のいる部屋の前を誰かが通っていく気配がする
古い板張りの宿屋の廊下をそっと忍び足で歩く人影
隠密行動とは全くの無縁だった少女は、ギッ、と大きな音が鳴りかけるのに驚き
気づかれていないとわかるとまたそっと歩き出す。
「・・・・・はぁ〜。緊張しちゃうよ、もう」
よくやく目的地の部屋に入り、少女アイシャは溜息を吐いた
「・・・随分遅かったな」
「アイシャ!やっと来てくれたのですね」
「ごめんね〜、でも詩人さんと殿下に気づかれないようにがんばったんだから!」
「そうか。ならば俺は行くぞ。後は自由にしろ」
そういうと長髪長身の男、グレイは部屋を後にして見事な忍び足で歩いていく
目的地は、アイシャとクローディアの部屋。つまり今はクローディア一人の部屋。
「えへへ・・・なんか、ちょっと悪いことしてる気分だね、アル」
「仕方が無いよアイシャ。殿下と詩人殿もいるんだ。少しは気を使わないと」
アルベルトのいるベットに潜りこみながらアイシャがはにかむ。
「・・・全く。無駄に人数を増やすからこんな面倒になる。」
「・・・本当に。アイシャとアルベルトに知られてるだけでも恥ずかしいのに」
無愛想な口を利きながらクローディアはグレイの胸にもたれかかる。
「吟遊詩人殿、この旅が終わったら、是非私の活躍を歌にして語り継いでくれ。
もちろん、褒美は思うがままだ。・・・明日はお前の語った伝説にある冥府に行くのか。
今更恐れるものなどは無いな・・・行くぞ!」
欲しいものはそろいつつある。後はディアナだけ・・・ディアナさえ手に入れれば。
ナイトハルトは世界をすべる大国の王になる未来を想像し胸を膨らませる。
「無論、そのために旅をしているのですから、殿下のことは歌の題材にさせていただきます
お礼は一切無くて構いません。」
両隣の部屋とクリスタルシティで起きていることの顛末を千里眼で見ながら
自分は受け入れるだけだと吟遊詩人は心に言い聞かせる。
マルディアスの夜は更けていった・・・・。
52 :
殿下×ディアナ :2006/11/15(水) 01:11:10 ID:ZMVnzHsK
ここでお終いです。エピローグがやたら長いですが
構想のディアナが影武者にやられて殿下は旅行中、が書きたかったので。
エピローグの殿下は是非殿下ヴォイスで読んでもらいたい
これがわからない ついでにageます。
ちょw最後にそんなどんでん返しがあるとは…。
>52GOD JOB!
殿下ワロスww
>>39-51 エロシーンも、オチも楽しませていただいた。
ミゴトナモノダダナ!!
>52
ちょw殿下泣けるww
GJ!
ちょw詩人さんwww
ロマサガ2…ていうのはあんまりないのかな
組み合わせでいけそうなのは上野と池袋の近親相姦しか思いつかないけど
なんだかんだで割と好きだった漫画版ロマサガ2のキャットとかどうか。
……もしくはジェラールとエメラルド。術の手解きをしているうちにこう。
七英雄の7Pとかは?
ロマサガ2ならキャットとジェラールとかいいんじゃないかと思ってる俺
毎晩皇帝陛下の寝室に忍び込んで逆夜這いとか
今更購入したアンサガで
ローラさんにベタ惚れ風味な俺が来ましたよ。
アンリとフランシスを篭絡していただきたい。
>>57 ロマサガ2は俺も大好きだが、ジェラールとか七英雄など除いて基本的に無個性なので半分オリジナルになってしまうからな。
故に取っ付きにくいんだろう。
その分妄想しやすくて良いが俺の様な文才無しの乞食にゃあ妄想で精一杯です。
>>60 それだ!!!!!
>>59 Tレックス7匹が交尾しているようなもんか
ジェラール
「ゲヒゲヒゲヒ。あの流し斬りしか脳のない奴と見切り専門はもう死んだんだぜ?
ケヒャヒャ二人でじっくりと楽しもうぜ」
テレーズ
「ら、らめぇ…」
ベア「ら、らめぇ」
バラララッ!
アル「シフさん。俺強いっすよ。
なんなら洞窟のモンスター全員倒しましょうか?」
シフ「ナイスパンチ!ナイスパンチ!すんげー笑える」
シフ「おまえ体術なめとんか!?」
アル「たのむけん、羅刹掌教えちゃってーっ!たのむから羅刹掌教えちゃってーっ」
国分「いきなり角生えた野獣にかつぎ上げられて、どう思った?」
67 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 13:50:28 ID:aSd6Ybgd
ジュディ、マリー、レベッカで母娘丼したい
マイナーなアルベルト×クローディアでも考えてみる
……何も思いつかんな
SFCなら想像出来たが、ミンサガではクロがワイルドになった
なさそうなホーク×クローディアは?
ジャミクロじゃだめ?
ゲラクロは?
>>61 大昔存在したアンサガスレには八百万の神々がおられた
この板の総合保管庫にあるから逝ってきなさい
74 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:00:08 ID:WDa2GLIy
age
75 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 01:28:30 ID:LmFfRYjX
age
76 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 18:36:54 ID:gD0jmfdt
前どっかでアル×シル見たけど感動した
77 :
妄想家:2006/12/23(土) 08:38:46 ID:Mua7Z3Y6
ジャミル×クローディアです。
「ほら、これ」
ジャミルがクローディアに差し出したのは、彼女が幼い時から身に付けている珊瑚の指輪だった。
「取り返してきてやったぜ」
「ありがとう…怪我、したの…?」
「ん?こんなの舐めときゃ治るや。俺様としたことがドジっちまった。ちきしょー、あんなへなちょこ盗賊に殴られちまうなんて」
ジャミルは唇の端の傷をぺろっと舐めた。
「…ごめんなさい」
「いいぜ、こんくらい。しっかし指輪盗られるなんてぼーっとして歩きすぎだぜ?よっぽど失恋のショックがでかかったんだな」
「ちょっと、失恋って誰が…」
構わずジャミルは喋り続ける。
「グレイなんかのどこがいいんだか。なんか不愛想だしむっつりスケベっぽいしさぁ。
二人の女で取り合うほどの男かぁ?俺のがよっぽどいい男じゃん!
それにグレイをゲットしたミリアムのはしゃぎっぷりったら…」
「…無神経な男…」
そう言ってクローディアは宿の二階への階段を上っていった。
「ねぇ〜ジャミ、お願いよぉ。だってグレイと二人っきりになりたいんだもん」
「…で、おいらに部屋を出ていけと」
ジャミルははぁ、とため息をついた。
「だからぁ、あたいとジャミが交代したらいいわけじゃん。ジャミはクローディアの部屋で寝たらい〜じゃ〜ん!以外と芽生えるかもよぉ、ラブが」
ミリアムは頬に手をあて、キャッと嬉しそうに言った。
(バカ女…)
ジャミルは肩を落とし、すごすごと部屋から立ち去った。
「…で、あなた廊下をずっとうろうろしてたわけ」
クローディアはベッドの上で新聞をひろげながら言った。ジャミルは少しおどけたように、
「そう。てゆうか部屋に入れてくれたって事は、今日はここで寝てもいいわけ?」
と言った。
「お好きなように」
クローディアがあまりにも淡々と話すので、ジャミルは困ってしまう。
「ふふ…それとも私に何かするつもりで言ってるの?」
ニヤっと笑うクローディアを見てジャミルは思った。
(…こいつもいつのまにか嫌な女になったな…)
ジャミルはそっぽを向いて床に寝転がった。
「かわいくねぇ」
「あの…ね」
「何だよ」
……こっちに来てよ。
……。
「グレイのこと、別に傷ついてなんかいないわ。森から出て、最初に親しくなった人間が彼だったから、少し気になってただけよ。だから…」
ふぅ、と一息ついてジャミルは立ち上がり、ベッドに近づいた。そして、クローディアの頬にそっと手を回した…。
「えっ…待っ…」
近づく顔。クローディアは、そっと目を閉じる…
バチン!
「……!痛い!なにするの!」
ジャミルはその触れた手で軽く、彼女の頬を打った。
「お前なぁ!そんな風に、そんな挑発的な目で、誘ってるようなふりしやがって!隙だらけで、男なら誰でもいい、みたいな顔しやがって、バカ女!胸くそ悪いぜ」
ジャミルはそう言って部屋を出ようとした。
「待ってよ…!」
「外で寝るよ」
「違うわ!
本当は嬉しかったの!指輪を取り返してきてくれたのも、部屋に来たことも。
だから…行かないで…」
「お、おい…クローディア…?」
彼女は肩を震わせ、俯いた顔からは小さな嗚咽が聞こえた。
「後悔…すんなよ」
クローディアはこくり、と頷いた。窓からの月の明かりだけの蒼く薄暗い光に照らされる、彼女の身体は透き通る様な白さに見える。
乳房に触れる唇。
「んっ…あ…」
最初は優しく、次第に強く、舌先で責め立てる。
「あ…あんっ…やっ…」
舌先で乳頭を転がしながら、手は下半身をゆっくりと伝う。湿って暖かい、クローディアの中心。突起を指で摩擦されると、彼女の身体はビクン、と波打った。
「ひっ…!んんっ…あ…っ」
そのまま、指を滑らせて中へ。まるで、指に絡みつくような感触。ジャミルは内部を刺激する。愛欲の液がシーツを濡らす…。
ジャミルは、自分自身の先端で、濡れた入り口を少しずつ刺激する。
「足の力、抜いて」
そう言って彼はゆっくりと挿入した。
「…っ!!はぁぁっ…あんっ…」
重なる肌の熱さに、全身にほとばしる感覚に、汗と液が滲み出す。
快楽を貪るように、揺れる身体。
ずぶり。
突然に彼は身体を離した。
「…まだ、いかしてやらねぇ」
そういって仰向けになった。
「上に乗れよ」
「…えっ……」
言われるがままに、クローディアはジャミルに跨り、体重を乗せた。
「あんっ…!」
下から突き上げる男柱に、体の奥の奥まで貫く快楽に、クローディアは毛を乱して応えた。
「あっ…あっ…んぁっ…もう…っ」
おのずと自分からも腰を揺らす。
「んっ…はっ…俺っ…もう限界……っ…」
張り詰めた糸が切れるように。
二人は同時に果てた。
「…ねぇ」
行為の後の、ベッドで寄り添う二人。
「好きになっても、いいのかしら。」
クローディアの問いに、ジャミルは答える。
「さァね」
フフン、と笑ってみせる彼に、彼女も笑みを浮かべ、
「まぁ、例え話だけどね…」
と言った。
「もしかしたら、なるかもしれないから。」
「それはその時考えなよ。俺もそん時考えるから。」
微笑みながら、二人は初めてのキスをした。
81 :
妄想家:2006/12/23(土) 08:53:44 ID:Mua7Z3Y6
以上です。
ジャミクロってあんまりないから萌えた。
難を言わせてもらうとちょっとだけ読みづらい。
でもくじけないでどんどん投下して欲しいな。
GJ!ジャミクロ好きだけど
少ないからうれしいよ。またキボン
アルベルト
「ところで、この青の剣をみてくれ
こいつを どう思う?」
ツフ「とても…嘘っぽい…です…だよ!」
クローディア「みたことのないモンスターね」
ここでグレイ×シェリル(シェラハ)きぼん
シェラハにぼこぼこにされたい。
シェラハならエロールとの不倫話とか読んでみたい
不倫てゆーか厳密には兄妹・・・
ここらで、ユリエレのラブラブ話を読んでみたい。
ミンサガ設定のジャミル×ミリアムです。
以下注意。
・出番はほとんどないが、オリキャラ化している魔術士(傭兵キャラの一人であるアイツ)がいる
・ミリアムが強姦未遂される
・ミリアムはグレイに片思い
・そんなミリアムにジャミルは片思い
以上。
駄目っぽいヤツは脳内あぼんしてください
ではいきます
平和な観光地を思わせる、ウソの街。
に、何やら異様な一行がその街中を右往左往していた。
ある者は買い物に行きたいのだが、ある者はもう宿で休みたくて仕方がないらしいし、ある者は仕事が欲しくてたまらない。またある者はとりあえずこの一行から離れたいと考え、ある者はこの固まりをまとめようと精一杯なのだ。
――つまり、この五人にはチームワークという言葉そのものが欠如していた。
「ねえバーバラ、買い物に行こうよー! 新しい洋服が欲しいんだ」
麗しい金髪を、太陽の光でいっぱいに輝かせてミリアムが笑う。しかしそれに良い顔をしない青年がいた。
「何が“新しい洋服が欲しいんだー♪”だ。俺はもう休みたくてしょーがないってのに」
「あたいはそんな気持ち悪い声出さないわよ、バカジャミル」
「んだと!?」
ミリアムとジャミルは、いつもこうだ。リーダーのバーバラが「はいはい、わかったからわかったから」とまるで親か何かのように仲裁に入ることで、喧嘩は収まる。それもいつものことであった。
「…………俺は少し、一人で行動したいのだが」
グレイがその間でぽつんと呟いた。彼の横で最後の仲間である名も無き魔術士が、奇妙な動きをしながら「いやあ、仕事だよ仕事を探そーよ、姐さーァん!」とにんまりしている。
「あー、もう! こうしましょ!」
ついに堪えきれなくなったバーバラが、叫んだ。
「全員、自由行動。夜にはこの街の宿に戻ってくるのよ。いい?」
「さっすが、バーバラ! そりゃあ賢いぜ」
「そうでしょうジャミル。はい、解散!」
リーダーは半ば、仲間の相手をするのが面倒になっているような態度でポンと手を叩き、全員の解散を促した。
蜘蛛の子を散らしたように、一行が一斉に散ってゆく。
仲間内で最も体格の良い、孤高を好む男はまず街の外れへ移動しようと思っていた。
が、ひょこひょこと小さな娘がついてくるではないか。
「ねえグレイ、あたいも着いてっていい? いいだろ?」
ミリアムは上目遣いで、グレイを見つめる。しかし彼は少しも彼女と目を合わせようとすることもなく、カツカツとブーツを鳴らしながら小さく言った。
「好きにしろ」
その言葉に、少女が喜んだのは言うまでもない。
――二人のそんな様子を、伺い見るようにしている誰かがいるのに、ミリアムは少しも気付きはしなかった。
「何処へ行くつもりなの」
グレイの後に続きながら、ミリアムは不安げに尋ねた。賑やかなウソの街の中心部から外れ、徐々に人気のないところへ移動してきている。グレイは、こうした場所を捜すことにかけては天才的だ。
だがそこにもミリアムなりの問題があった。静かな場所が嫌い、というわけではないが、グレイが好む「静寂」はいつも何処か「陰湿」なのだ。ミリアムは「陰湿」なのは苦手だ。
だから、こうしてグレイに着いていくのは良いが、段々と明るい場所が恋しくなるのである。
「わからん」
グレイの返答は、そうしたミリアムの嫌な感じを上手く増長させるのに一役買った。
「じゃあさ、ちょっとだけあたいの買い物に付き合っておくれよ。一人になるのは、その後でだって良いでしょう」
それを吹き飛ばそうと、無謀なのを承知で提案してみる。
が。
「断る」
「早っ!」
ミリアムは表情を歪めた。もう少しくらい、検討するそぶりを見せてくれてもいいものだ――無謀なのはわかっていたが、これはあんまりひどすぎた。
やがて、ミリアムが何を言うわけでもなくなった頃にグレイはこう言って、彼女を突き放した。
「帰れ」
そうして、冷たい一瞥を彼女にくれてやる。ミリアムはそれにひどく傷ついた。
好きな男にこうされてしまっては、傷つくしかないのだ。ここで笑ったり、おどけてみせる強さを、残念ながらミリアムは持っていない。
「俺は、一人になりたい。帰れ」
とどめのような一言を放ち、グレイはミリアムに背を向けて一人で歩き始める。
もう、それを留まらせる気力を、ミリアムは残してはいなかった。
「何さ………何さ、グレイの馬鹿野郎」
一人ぼっちになった、暗い暗い路地で呟く。
そうすることで、ミリアムは今自分が置かれた現状に気が付いた。いつの間にか、随分遠くまで来たようだ。グレイと話をしている時は気付かなかったが、太陽の光すら差さない場所にいる用などもうない。
早く、街の中心へ戻ろう。買い物をして、明るい気分になって、グレイにされたことを忘れてしまおう。
そう思う矢先であった。
「お姉ちゃん、一人かい?」
突如として、その路地で数人の男に囲まれた。決して良い雰囲気の男たちではない―――そもそもをいえば、タイミングが良すぎる。明らかにつけていた、と考えるべきであろう。
「なあに、あんたたち」
もう今日は本当にツイてない、と思いながら、ミリアムは強気に言い放った。
やべ、頭ん中じゃノースポイントの街思い浮かべてたのに思いきしウソとか書いてるw
すまん、ウソの部分ノースポイントと変換して読んでくれ。
今日はここまで
wktk
珍しい組み合わせだがなかなか萌えそうだ
これは期待せざるを得ない。
龍騎士殺害しようとして逆に殿下がやられる話キボン
99 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 01:19:39 ID:JOwYPCJ6
保守
ジャンクロなんかどっすか?
>100
エロールよ、どうかお書きになってください。
ユリ×モニって需要あるかな?
前スレで出てた赤魔導士の改変ネタの全文持ってる人いないか?
えらい笑った記憶があるんだが、どうやら保存しておくのを忘れてしまったようだ……
105 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 14:52:28 ID:lLTnucBs
シェラハ×ダウドで誰か書いてくれ。
さすがにこの組み合わせは誰も思いつかなかっただろうけど
シェラハが気弱な美少年ダウドを無理矢理犯しまくるシチュエーションが
個人的に非常にイイ。
【ヘイト陵辱】
赤魔道士に扮したヘイトが主人公に接触
↓
「四つん這いになれ」 「なればオブシダンソードを渡していただけるんですね」などの
会話を経て全裸に。
↓
脳削りでアナルをほじくられ、「汚い穴だなぁ」などと罵られる
↓
ダークの乱れ突きで「アッー アッー!」と悶える
↓
ホークに局部を見せながら2人に尻の穴を見せる。「気持ちいい!」と悶えながら
ミニオン自身をスペルエンハンス。このあと、テオドールがモーグレイ+3をつけ、ヘイトに背後から
ヴァンダライズ。「アッ、アッ、アッ、アッ!」とヘイトはインペリウムしながら声をあげる。
↓
フリーレも加わり4Pが始まる。ヤラれるばかりだったヘイトが一転、攻勢に出て、
フリーレを下にして犯し始める。小刻みに腰を振りながら、「アッー、アッー、イク!」
と叫んで、ヘイトもフリーレの腹に勢い良くシャドウボルト。
あとケツにオブシダン差し込んで 3回まわって「愛がアップ」と吠えたらしい。
これか?
超thx!
なんだよそれwwwwwwwwwwww
チョコレートパンふいたwwwwwwwwww
ユリ×エレってマイナー?
ポニテで勝ち気で美人なツンデレ幼馴染みとリアルお嫁さんごっことかどう?
マイナーではないな。
エレン分なら俺はいつでも歓迎するってか
ニアかいてくれ、たのむ!!
俺もユリアンとエレンは割合好きだ。
俺もユリエレは好きだな。プリンセスガード断ったときのセリフは
まんざらでもなさそうだったし・・。
リアルタイムで遊んでたときはユリエレが一番好きだったが現在ではユリモニの方が好きだ。
この十年ちょっとの間にどんな嗜好の変遷があったのやら。
じゃあ俺はエレモニで。接点あるのかしらんがw
どっちかというとモニユリのような気がするがな。
個人的にはサラユリもアリ
U:SaGa 風俗レポート
サドボス編
ヴァフトームから徒歩で5日、迷路のような樹海を抜けたところにあるのが、
この小さな田舎の村のサドボス。ここにちょっとした穴場があるので行って来ました。
冒険の宿ペンタグラムにチェックインし、宿の主人にその穴場を尋ねてみる。
「それなら、デリバリーです」とご主人、「連絡しますか」と問われて
もちろん即OK!部屋で待つこと1時間、やってきたのはなんと可愛らしい女の子。
「こんにちは!わたしジュディ!」
とまあ元気なあいさつ。いいですな〜。なんとジュディちゃんはまだ10歳、
魔法ショップの経営を助けるために、体を張ってるそうです。まあ健気。
早速、シャワーを浴びるため、二人ともスッポンポンにジュディちゃんの肉体は
まだまだ未成熟、膨らみかけの小さなおっぱいに、桜色の乳首がちょこんと出てます。
小生はその愛らしいおっぱいをソフトにタッチ、さらに乳首をつまむとジュディちゃん
「あぁん、恥ずかしい」
と可愛い声、こりゃタマラン。シャワーからあがりベッドへ、ジュディちゃんに
キスするとジュディちゃんの方から舌を絡ませてきますがな。
「横になってね」
ジュディちゃんの勧めにマグロ状態の小生、するとジュディちゃん、こっちを
小悪魔のように笑って、「わたしにまっかせて!」だって。うひょひょひょ。
ジュディちゃんは小生のイチモツに触り、舌を伸ばし舐め始めました。
根元から亀頭までを丹念に舐め上げていくジュディちゃん。さらに小生のイチモツを
咥え始めました。
くちゅくちゅと唾液をいっぱい出しながら一生懸命しゃぶるジュディちゃん。どこで
そんな技覚えたの?おじさんはうれしいぞ。そんなことを思っていると早くも限界が来る。
どっぴゅん!どっぴゅん!
ジュディちゃんの口の中で小生の火山が爆発しちゃいました。この日のために1週間も
オナ禁したせいもあって、なかなか射精が止まらないよ〜。だけどジュディちゃん、
そのザーメンの濃さと量にもめげず、ゴクゴクと飲み干しちゃいました。
「美味しい〜、おじさんのザーメン美味しい〜」
こっちを向いて笑顔で答えるジュディちゃん。でも、
「楽チンだからって、油断しちゃダメよ♪」
はい、まったくその通りです。ありがとうございました。
「まだまだ元気ね!」
ジュディちゃんはきっちりとお掃除までしてくれると、こんどは四つん這いになり、
小さなかわいいお尻を犬のように振りながら、
「来て〜、おじさんのオチンチン、わたしのオマンコに入れて〜」
と誘ってきます。ここで行かぬは男の恥。ジュディちゃんのオマンコにチン入だ〜!
さすがに膣内はキツキツ、襞が多くてヌメっとしてます。あ〜も〜最高のオマンコ
だよジュディちゃん。「あん、あぁん、大きい〜」とかわいい声で喘ぐジュディちゃん。
タマらず、小生2回目の大爆発。
「すご〜い、すご〜い!」とジュディちゃん
ジュディちゃんのオマンコもすご〜い、すご〜い!!もう大満足でした!!
料金 50000Kr
GJGJ!萌えたわ
ちょ、ジュディwGJ!!!!
GJ!脳内でボイスが再生されるw
>>71のジャミクロでジャミロクワイがどうしたんだと…
サラマンダーより…はやーい!
すまん大誤爆
「コンスタンツは可愛いわね」
「やめてください…フラーマ様」
フラーマの手から逃れようと体をくねらせるコンスタンツ。
だが普段の姿からは信じられないような力でおさえ込まれる。
「大丈夫よコンスタンツ。今はこの塔には誰も入ってくることは出来ないわ」
「ん…そんなこと…そんなことを心配しているのではありません…!」
小さな胸を揉みしだかれ恥ずかしさに声を上げそうになった。
彼女は既にラファエルと婚約を交わし、もう妻となったのだ。
「私は、ラファエルと…」
「知っているわ。でも、まだ体を重ねてはいないのでしょう?」
「!」
その通りだった。ベッドの前まで来ると、ラファエルはこちらの誘いには乗らない。
「だから、あなたが誰かのものになってしまう前に、私が…」
「おかしいです…フラーマ様…」
「そんなことはないわ。だってあなたは」
ちゅ、と色々なところにキスの雨を降らす。
「かわいいんですもの」
フラーマの腰に付けられた張型が、コンスタンツの中心をじわじわと広げていった…
126 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 22:27:29 ID:YabuHInp
>>105 俺もシェラハもの見てみたい。
ってかシェラハって下半身あるの?
需要あるかどうか分かんないけど、思い切って詩人×バーバラ投下。
書き方はぬるめだけど、無理矢理に関係をもっちゃう話なので
その手の話が苦手な人はスルー推奨。
あと、ニューロード沿いにそんなもんねーよ的な物があったりして
ちょっと設定いじり気味。
とりあえず今回はエロに入りかけのところまで。↓
空も白み始めた頃。周りで寝ている者を起こさぬ様に、バーバラはこっそりと
ある場所へ向かうために馬車から抜け出した。
手には小さな包みを持ち、腰には使い慣れた長剣を下げた姿で。
予定通りなら、ウエストエンドまで出て宿に泊まれている筈だった。しかし
何があったのか、クジャラートの関所が見たことも無い様な込み具合で、
長時間留まらざるを得なかった。
結局関所を抜けたのは日が傾きかけた頃。ウエストエンドまで出るには
出る事ができるが、闇に包まれたクジャラートからウエストエンドまでの
ニューロードの危険さを、彼女は身をもって知っていた。
魔物が徘徊するだけでなく、時には旅人を襲う盗賊までもが出る事もある。
自身の身は守れても、連れの者の身まで守れるかは分からない。そんな
危険を冒すよりもクジャラートに留まった方が安全だと判断し、宿はここで
取ろうとしたのだが、悪いことは重なるもの。生憎宿は満室で、仕方無く
関所の近くに馬車を止め、そこで一晩過ごすことになってしまった。
(たまにはこんな事もあるさ)
旅芸人という生業上、こんな事は常に付きまとう。その様な面を知った上で、
自分はこの生業を選んだのだ。
はたから見れば、何故旅芸人でなければならないのか? と思われているだろう。
(雇われるのはちょっとねぇ……)
自分の性分に雇われるという事は到底合わなさそうだった。籠に入れられて狭い
世界の中で生きるよりも、自由に飛びまわり色々な物に触れていたかった。
そのため、その手の話が何度来ても全て頑なに拒み続け、旅芸人という形を
貫いていた。
それに加えて、
(単に『踊り子』として見てくれるなら、いいんだけど……ね)
好色な貴族に捕まったら最後、夜ごとに体を無理にでも開かされ弄ばれてしまう
事も少なくない。
そのせいで体はおろか精神を病んでしまった者の話を聞いていた。そんな事に
なるのは絶対に自分は嫌だった。
色々と考えをめぐらせているうちに、気付けば目指していた場所へとたどり着く。
そこには緩やかな流れを見せている川があった。ニューロードを少し逸れて
小道を抜ければ、この場所に出ることができた。こっそりと抜け出して
きたのは、ここに来る為だった。
「このぐらいなら平気、かな」
流れに手先を入れて、温かさを確かめる。
川、と言っても完全に水が流れているわけではない。温められた地下水が
湧き出ていて、ほどよく温かい。
確認した後に手に持っていた包みと提げていた長剣を適当な場所に置くと、
辺りを一度見回してから、おもむろに服に手を掛けた。
「さすがに湯につかれないのはねぇ」
汗でべたついた肌に、ごわついた髪――せめてさっぱりしてから、ウエストエンドに
入りたかった。
衣擦れの音と共に、上半身が露わになる。脱ぐ前に外し忘れていたアメジストが
胸の谷間で揺れているのを見て、外そうと首の後ろに手を伸ばした。
その時だった。
「――!?」
さっきは感じなかった何かの気配を感じて、とっさに長剣を手に取った。人か、
あるいは魔物か? 息を潜めて気配を彼女は探った。
「これは失礼。あなたでしたか」
こちらの緊張感とは裏腹に、柔らかい口調の男の声がした。声がした方を見れば、
長い金の髪に、擦り切れた外套、そして変わった形のリュートを背負った男
――詩人がいた。
今、自分の胸元に下がっているアメジストのペンダントはこの男から貰ったものだ。
本人曰く『踊りを見せてくれたお礼』としてくれた物だが、心に何か引っかかるものを
感じていた。また石だけでなく、彼自身にも引っかかるものを感じて、その一件以来、
少し警戒して距離を置いていた。
「ホントに失礼だねぇ。覗きだなんて」
「いえ、そんなつもりでは」
いつも話す時となんら変わりのない穏やかな口調で、詩人は言ってくる。
「そ。じゃあなんでこんな所にいるんだい?」
万が一のために、と長剣を鞘から抜き、一方の腕では胸元を隠しつつ彼に
切っ先を向けた。
「散歩がてらに歩いたら、そこの小道を見つけて入ってみただけですよ」
口調と同じ、穏やかな瞳でこちらをじっと彼は見てきた。
「あなたこそ、一人で何をしてるんですか。こんな早くに」
こんなに早くに散歩してるあなたも何なの? と思いながらも答える。
「見て分かるでしょ。湯につかりに来ただけ」
だからあっちへ行って――言葉の先をくんでくれる事を期待していたのだが、
彼はこちらが思ってもいない返し方をしてきた。
「女性一人で、ですか」
「……何が言いたいんだい?」
詩人の口調に何か含みがあるのを感じて、聞き返す。
「いえ、危険なのではないかと思って」
「今までずっとこうだったし、何かあっても自分の身は自分で守れるよ」
そのために武芸も一通りやってきた。人に頼らずに、自分の身は自分で守れ
――そんな念が、常に自分の中であった。
「そうですか……」
呟くと、ゆっくりと彼はこちらに向かってくる。
(何考えてるの!? あの人)
思わず後退りをして、長剣を下げてしまう。しかし後ろには何本もの木立があり
これ以上は下がれない。その状況の不利さに、バーバラははっきりと舌打ちをした。
「実を言うと、私はあなたの後をつけてたんですよ」
「冗談はやめて」
自分の後ろには誰もいなかったはずだ。小道は足元に枯枝や枯葉があり、踏み
しめれば必ず音が立つ。それすらしなかったのだ。
(それすらしなかった……?)
自分で思った事に引っ掛かりを覚えた。足音すらしなかったのはどういう
事なのか?
アメジストを貰う前は『ただの詩人』、貰った後は『妙な男』という印象が
強くはなっていた。
しかし、その印象が三度変わりつつあった。現在進行形で。
(足音すら立てないのは『妙』どころの話じゃないよ……)
背中に冷や水でも掛けられたような寒気を覚え、肌が粟立つ。
(怖い。あたし、とんでもない男と知り合ってしまったかも)
自分の力でどうにもならないものへの恐怖心というものを、この時初めてバーバラは
抱いていた。
この男から離れろ――本能が叫びを上げ、体を動かさせる。だが……
(!?)
足元は何故か地面に吸い付いたかの様に動かない。上体も一切動かすことが
できず、手も力がみる間に抜けてしまい、長剣を持つのがやっとな状態に陥って
しまった。
(どうして!?)
焦りを表情にできるだけ出さない様にしながら、両の目でしっかりと詩人の動きを
逃すまいと見捉える。
「自分で自分の身を守る――そんな芯の強いあなたが、私は好きですよ。
好きだから、後をつけたんです」
こちらの状態とは逆で、ゆっくりとした動作で手を伸ばせば互いに触れる事ができて
しまうぐらいまでに詩人は近づいてくる。
「冗談はやめて」
「冗談ではないよ」
長剣をあっさりと取り上げられ、あげくの果てには胸元を隠していた腕も掴まれて、
彼の前に全て晒されてしまった。
詩人は胸に一瞬視線を落とした。しかし、すぐにこちらの顔へと視線を戻す。
「あなたの全てを求めてしまうぐらい、好きなんですよ」
「好きなら、やめてくれない?」
にべなく言い、場に相応しくない微笑を見せると、彼の唇がこちらの唇に
重ねられた。
(あ……)
それは温かくて、こちらを包み込むような口付けだった。唇の感触も
柔らかい。
無理矢理なはずなのに、その感触は愛しさに溢れていて体が勘違い
しそうになる。
(どうしてっ……!?)
乳首が彼の服と擦れるだけでじわじわと疼く。それと同じく体の最奥
にも疼きを覚えて、愕然とした。
(欲情してどうするの!!)
しばらく男に抱かれてなかったとはいえ、こんな状態で欲情してしまって
いる自分を責める。しかし、体は言う事を聞いてくれない。逆に疼きは
激しくなるばかりだ。
「――感じてるんですか?」
「誰がっ……!!」
反論しようと口を開くが、再び彼の口付けで口を塞がれてしまう。
「っ!?」
ぬるりと彼の舌が口内を犯してくる。柔らかい舌にこちらの舌が無理矢理に
絡め取られてしまい、否が応にも舌の感触を味わわされた。しかもわざとらしく
音を立てて、羞恥心も煽ってくる。
「やめてっ……んん……っ」
唇が離れた隙に顔を背けて手を振り解こうとするが、やはり体は動かない。
「口付けを受け入れておいて、やめてはないでしょう」
低く掠れた声が耳元で響き、鼓膜から全身を官能的に刺激してくる。
「これも、受け取っているのに」
詩人は耳朶から首筋そして鎖骨あたりを舌で辿ると、胸の谷間で動きを止めて
ペンダントのヘッド部分に口付けを落としていた。
「それはあなたが……」
「そう。私があなたに渡した。あなたの力を見込んで」
でも、それだけじゃないんです――そう言うと、まっすぐにこちらを見据えてきた。
「あなたを娶るための、前準備です」
娶る? 前準備? それはどういう事なのか? バーバラは一瞬では意味を
解りかねた。
とりあえず、今回はここまで。
続きはまた今度。
ナルセス×ラベールってないのか?
ウィルに「お前の根性をたたき直す」とか言って未来の妻を寝取るのかw
詩人×バーバラ乙。続き楽しみにしている
>>135 むしろコーディー生きててラベールがウィルに依頼→無理だからナルセスさんに〜→以下略みたいな
>133
神!続きが気になって仕方ないので
wktkしながら待ってます!!
141 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 12:10:34 ID:AEParJsF
あげ
保守
143 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 18:11:22 ID:BZGyavdA
何人見ているか…質問があるので上げさせていただきます。
サガフロ2のギュスターヴとレスリーの話ができたのですが
長く(58KB)一度に投下させてもらってよいものかと。
もちろん連投規制がかかればそこでまたお知らせします。
wktk
その時スレに居たら援護するよ
>>144 ご配慮ありがとうございます。
色々考えましたが長いのでトリつけますのでいらない方はお手数ですが
NGワード指定お願いします。
ということでサガフロ2のギュスターヴ×レスリーです。
参考資料として「アルティマニア」の他に
「サガフロンティア2 設定資料集」を使用しました。
窓から夕刻の冷たい風が吹きこみ、その中に甘さと苦さを併せ持った香りが混じる。
レスリー・ベーリングはふと手紙を読んでいた顔をあげ風の方向に瞳を向けた。
自室の部屋から見えるのは樹木全体にけぶるような黄色い花をつけたミモザ。
今年もそんな季節になったのかと彼女は少し疲れを感じた。
もう一度手紙を軽く読むと長いため息をつく。
そこへ扉をノックする音が聞こえた。
「レスリー様、お休みのところ誠に申し訳ございませんが陛下がお呼びです」
こんな夕刻に彼女を呼び出すのは滅多にない…かなりの重要事項なのだろうか?
「わかりました。すぐに参りますからと伝えてください」
「承知しました」
扉から伝言の臣下の足音が遠のいていきレスリーはしばらく遠くを見つめていた。
手に持っていた手紙をたたみ、もとの封筒に入れ直すと机の引き出しの奥へ入れ鍵をかける。
そうしてドレスを着替えるために彼女は奥の寝室へと消えていった。
鋼の13世の執務部屋には内務を取り仕切るムートン、諜報活動を主とするフリン
そしてヤーデ伯の息子ケルヴィンが集まって深刻な顔を並べている。
ギュスターヴ自身もかなり困った顔をしていた。
なかでもケルヴィンは深刻と言うよりも顔を少し赤らめて皆の中にいる。
「俺としても…マリーには幸せでいて欲しいからなあ…まあ…お前がそこまで言うのなら…」
ギュスターヴが顎を片手で支えて考えながらしゃべるのをケルヴィンはいたたまれない
気持ちで苦しそうに聞いている。
「申しわけ…ありません、陛下」
ヤーデ伯の息子は深々とギュスターヴ13世に頭を下げた。
「まあまあ、ケルヴィン殿。カンタールの女癖の悪さをつけば向こうも何も言えないでしょう…
それよりも問題は…」
ムートンはちらりとギュスターヴに意味深な目配せをする。
ギュスターヴはそれに応えてゆっくり頷く。
「ケルヴィン、わかっているだろうがナ国王には俺は何も言えないぞ?…にしてもこの縁組みは
ショウ王には逆鱗ものなんだ。どういう風に話を持って行くつもりだ、お前」
ケルヴィンの額に冷や汗が吹き出る。
彼はその背の高い体を小さく縮こまらせてひたすら羞恥に耐えるしかなかった。
その様子を見てギュスターヴは喉の奥で笑う。
「しかし…女一人に…今のお前の顔、見物だぞ」
いつもなら黙って受け流せる言葉だったのだが、この時のケルヴィンは神経が高ぶっていることと
もうひとつギュスターヴが知らない情報の為に一気に血が逆流するような怒りにとらわれた。
「……女一人に…何もしてやれない男には言われたくないですな…」
押し殺すような声で言い放った言葉は今度はギュスターヴに怒りの火をつける。
「もう一度言ってみろ」
いきなり険悪になってきた二人の間でフリンもムートンもどう取りなしていいのかおろおろしている。
丁度そこへ扉が開いてそれとともに甘くそして苦い香りが流れてきた。
そこにはいつものように男性用の服を着てマントを肩から流すレスリーが
手に花を生けた透明な花瓶を持って立っていた。
「…ミモザか…」
鋼の13世はそのレスリーの姿を何とも言えない感慨で見惚れている。
今まで気を高ぶらせていたケルヴィンもフリンもムートンも入ってきた男装の女性の
どこか神聖な姿に毒気を抜かれて沈黙した。
「ええ、こちらはいつも殺風景すぎますから…」
レスリーは部屋の隅の小さいが繊細な一角獣ユニコーンの彫刻がなされたサイドテーブルへ
その金色の光を灯したような黄色い花を入れた花瓶を置く。
それから彼女はギュスターヴの正面に回り頭を下げて彼の瞳をのぞいた。
「私にご用でしょうか、陛下?」
いつのまにか陛下と言わなければならなくなった幼なじみの男にレスリーは
内心の寂しさを隠して澄んだ声で用件を聞く。
ギュスターヴはほんの少し躊躇って…レスリーに語り出した。
「マリーのところへ行って…それとなくこちらの意図を伝えてきて欲しい。彼女の意志とか
…つまり、こちらへ戻ってくるようにとのことだ」
やっぱりその事かと彼女は思う。
テルムでギュスターヴの妹マリー会ったときはそこに彼らの母ソフィーが蘇ったのかと思うほど
その容姿も、そして何よりその内面までもが似ていた。
ソフィーに限りない思慕を寄せていたケルヴィンの驚きと狼狽ぶりは
レスリーにも手に取るようにわかっていた。
ソフィーへの思慕がマリーへの恋情へと流れていったのは無理もないことだったのだろう。
しかしマリーはオート侯カンタールの妻である。
そしてそのカンタールはギュスターヴの父12世が急死してから女あさりを始める。
鋼の13世にしても妹マリーの不幸は始終気にかかってはいたことだった。
ケルヴィンの恋心とギュスターヴの妹思いが合致したというか。
「こういう役目はフリンが適任なんだが…あいにく目立ちすぎるし警戒されてしまう」
「僕はそこいら中動きすぎたからね。オート侯のような聡すぎる人間には煙たがられているんだ」
相変わらずの愛嬌のある顔をほころばせてフリンは言った。
「でも…マリー様のご意志は固いと聞いております。そんなところへ私が説得に言ってもどうでしょうか?」
マリーにカンタールとの離縁とケルヴィンとの再婚を勧める…
マリー自身は夫に疎んじられようとカンタールに貞節を捧げている。
ソフィーの影響の色濃い彼女の心根なら、多分頑としてこちらの申し出を受けないに違いない。
「いえいえ、レスリー殿には時候の挨拶がてらやんわりとマリー様に様子をうかがう程度でよろしいのです。
正式な離縁の手続きとかはわたくしが乗り込んでカンタール侯に突き付けますよ…その前に
マリー様にはお覚悟をしていただけないといけないので」
策士でもあるムートンは油断のない目をしてレスリーを見つめた。
「……では、これはもう決定事項なのですね?」
レスリーは少しまなざしをきつくしてギュスターヴを真正面から見返した。
「そういうことだ」
ギュスターヴはなんとなくレスリーから目をそらした。
「わかりました。それでは出発日が決まりしだいすぐにオート領へ飛びますので…
下がらせていただいてよろしいでしょうか?」
王はしばらく考えて頷いた。
「夕刻の休憩を邪魔してすまなかった」
レスリーが頭を下げて出て行こうとするところへ、今まで沈黙していたケルヴィンの声がかかった。
「陛下、わたくしもいったん自室に戻らせていただきます」
とギュスターヴの返事も聞かずにレスリーと一緒に執務室から出て行った。
(あいつ…なんだよ…)
彼はケルヴィンの普段の彼らしくない行動の数々に頭を捻っていた。
執務室からレスリーと同時に出たケルヴィンは彼女に深々と頭を下げた。
「すまない。私のわがままのために君を巻き込んで」
レスリーは相変わらずの生真面目な彼の態度に微笑した。
「いいえ、おかまいなく。ケルヴィン卿」
「…ギュスターヴの前以外は呼び捨てにしてくれ。どうもその言い方は落ち着かないし敬語もいらん」
「わかったわ、ケルヴィン。これでいい?」
ケルヴィン自身はその声音でほっと一息ついた。
「…レスリー…父上からの手紙にベーリングのご両親からの話が書かれていたよ…どうする?
ギュスターヴの野郎に聞かせてやりたいもんだ。お前がぐずついている間にレスリーは
他の男に掻っさらわれていくぞと」
ケルヴィンの口調はフリンがよく指摘するようにギュスターヴそっくりになってしまっている。
本人に言うと怒るのでレスリーは笑いながら黙っていた。
「……ギュス…陛下には私から話すわ。多分このマリー様への使者の御用が最後の仕事になるのね…」
そう言いながら遠くを見つめるレスリーの言葉にケルヴィンは目を見開いた。
「え?…まさか…君は結婚話を受けるというのか?」
すっかり暗くなった廊下の窓から星が瞬き始めている。
その輝きのひとつを見つめながらレスリーはゆっくりと話し出した。
「23年…ギュスと6つの時初めて会ってからそんなに経ったのね…本当に退屈はしなかったけど。でも私も
もう29なのよね。それでなくても行き遅れなのに結婚話があるだけでもありがたいと」
「レスリー!」
訥々としゃべり続けるレスリーに驚いてケルヴィンは叫んだ。
「ギュスターヴのせいだな?あいつが曖昧な態度しか取らないから。…レスリー、早まるな
私があいつに言ってやる。王だろうとかまうか!いいかげんに惚れた女に」
「だめよ、ケルヴィン」
ケルヴィンの憤懣に対してレスリーは低くしかし強く諭した。
「楽しかった…なーんて言うとふざけているけど…本当にギュスやあなた、フリンと居ると楽しくて…
でも、もう戦争や政治の話なのよね。…だからせめて私はソフィー様の代わりを…だめだったけど」
少しうつむいている彼女の顔は暗さでその表情を伺うことは出来なかった。
ケルヴィンは同い年の幼なじみの彼女にうまく言うべき言葉が見つからない。
「レスリー…頼むから…君がいなくなると…ギュスターヴは…」
レスリーは首を振りながらケルヴィンに一言一言噛みしめるように語る。
「あなたやフリン…それにネーベルスタン将軍やらムートンがいるから大丈夫…それに私がいると
ギュスターヴが奥さんもらうのに変な噂がたっちゃ困るじゃない?
色々申し込みがあるようだけど受けようともしないんだから、ケルヴィンから何とか言ってあげてよ」
(それは君のせいでもあるんだが…)
彼女からの言葉に混乱気味のケルヴィンはとにかく落ち着かねばならないと思った。
自身の恋愛もままならぬのに、いつも一緒にいたこの幼なじみ達の関係もどうすればいいのか…
ため息をつきながら彼はレスリーと暗い廊下をゆっくりと歩いていった。
オート侯爵領は熱いワイドとは打って変わって北からの冷たい風が心地よく肌の上を撫でてゆく。
レスリー・ベーリングはここで初めて若いオート侯カンタールに会った。
「どうぞごゆるりと、使者殿」
21歳のカンタールは如才なく鋼の13世からの使いに丁重な挨拶をした。
鋭い瞳にはレスリー訪問の本当の理由を知っていたかどうか伺うことは出来ないが
おそらくは想定内の事ではなかったかと彼女は思っている。
マリーはレスリー訪問をことのほか喜んでくれた。
ソフィーによく似た美しいマリーの無邪気な顔にレスリーの胸は痛んだ。
「ギュスターヴ兄様はお元気そうですね。ケルヴィン様もお変わりございませんか?」
いきなり本案の主の名前が出て少しレスリーは面食らったがこれ幸いと話を振ってみる。
「ケルヴィン様ご自身はお元気ですよ。それよりマリー様のことご心配なさっていました」
マリーの表情が一瞬止まった…がすぐに悲しそうな顔になった。
「…すべて…私がいたらないために、ケルヴィン様にまで余計なご心配を…」
「いいえ。陛下もケルヴィン様もいつもマリー様のことお話になっておられました。何かお二人に
ご要望があれば私におっしゃって下さい。お伝えいたします」
レスリーにはこれが限界だった。
これ以上自分がケルヴィンを売り込むことは出来ない…後はムートンの出番になる。
その時はマリーは確実にカンタールとの離婚になるのだ。
いつの時代も支配階級の女は結婚の道具という第1の義務を負って生まれてくる。
目の前にいるマリーは繊細で美しく、生々しい現実の中ではあまりに痛ましく見える。
そんな同情を寄せるマリーが意外なことを言い出した。
「私のことより、レスリー…あなたはお兄様とはどうなのです?ギュスターヴお兄様が結婚なさらないのは
あなたの存在が有るからだと思うのですが…」
諸領にレスリーの存在がわかる術がない。さすが策謀家カンタールのお膝元である。
どこで情報を集めたのかとレスリーは感心しつつ苦笑しながらマリーに語る。
「それは違います、マリー様。陛下とはただの幼なじみ…ただそう言う噂があるようなので
今回のマリー様ご訪問の件のあと、私は陛下の前を辞したいと思っています…
ですから去っていくこの私に何でも御忌憚なくお話下さって結構です。
陛下は…マリー様に戻ってもらっても…」
さすがに最後の言葉はレスリーにも言いづらくマリーの顔を見ることが出来なかった。
マリーは少しの間、黙ってうつむいていたが顔を上げたときにはその瞳に強い光が宿っていた。
「私は…戻りません。私にはあの人…カンタールの奥底がわかるのです。…自分の瞳が曇っていなければ。
そしてレスリー?ギュスターヴお兄様はご自身にアニマが無いことを負い目に生きてこられた方です。
……自分の本心を打ち明けることすら兄は苦しいのです…どうか兄と話して…
私自身は…最早機を逸したのでしょうが…」
真向かいに座っているマリーにソフィーの姿が見えた…いやその気がしただけなのかも知れない。
レスリーの心の奥にソフィーの姿が蘇りその場所でレスリーは泣いた。
しかしマリーの瞳を見つめている彼女自身の瞳には涙はなかった。
オート領から戻ったレスリーの報告をギュスターヴ、ムートン、フリン、珍しく戦場から戻った大将軍ネーベルスタン
そしてケルヴィンが熱心に聞いている。
「私自身にはマリー様のご決意の固さをどうすることもできませんでしたが…」
ギュスターヴは目を閉じて深くため息をついた。
「仕方がないさ、後は頼むぞムートン。相手は名うての策略家、楽しんでこい」
「まあ…非常に楽しみではありますがね」
ムートンはやれやれと言うように、それでもギュスターヴの言葉どおり弾んでいるように見えた。
そこへレスリーがギュスターヴの前にひざまずき、頭を垂れて話し出した。
「家臣の皆様方がおそろいのこの機会にわたくしからの願いがございます。…長年陛下のご厚情で
側近く使えてきました自分ですが、実家からの願いもありこのたび結婚の運びとなりました。
ついてはこちらでの仕事の任を解いていただき、ベーリング家に戻りとうございます」
その場にいた全員はしばらく言葉も出ないぐらいに驚く…話を知っていたケルヴィン以外は。
ギュスターヴ自身はただひざまずき頭を垂れたままの彼女を見つめ続けていた。
「…レスリー…?冗談…だよね?」
フリンも始めて聞いたケルヴィンと同じく混乱して言葉がうまく出ない。
「あ…ご結婚…しかし、その…レスリー殿は…ギ…」
ムートンは日頃の能弁ぶりはどこへやら、つい口をすべらせそうになり慌てて手で塞いだ。
ケルヴィンは沈黙したままギュスターヴの様子を観察し続けている。
(この野郎…)
少なくとも表面上は冷静な鋼の13世の鉄面皮ぶりにトマス卿の息子はイライラしてきた。
いつまでも口を開かないギュスターヴに業を煮やして何か言ってやろうとした時に
ようやくギュスターヴは言葉を発した。
「いままで、ご苦労だった。仕事の引き継ぎはムートンに任せてくれ。…感謝している」
そのギュスターヴの言葉にきれかけて殴りかかろうとしたケルヴィンを後ろから
羽交い締めにして止めたのは無骨な武人のネーベルスタンだった。
「ありがとうございます。…それでは陛下これで下がらせていただきます」
レスリーはうしろへ2〜3歩下がって執務室の扉から出ていった。
ネーベルスタンに捕まったままケルヴィンは叫ぶ。
「なぜ止めない!いつまでレスリーに甘えるつもりですか、陛下!見損ないましたぞ
ご苦労だの感謝だのそんな言葉を彼女が聞きたいのではないんだ!…いいかげんにしろ
ギュスターヴ、レスリーを失ってまでお前は自由でいたいのか!!」
覇王への遠慮も容赦もないケルヴィンの言葉は実はこの場にいる全員の叫びでもあった。
彼らは全員万事控えめだが女らしい気遣いと男と変わらぬ仕事ぶりのレスリーに好意を持っている。
執務室が水を打ったようにシンと静まりかえった。
「…全員出て行ってくれ…一人にして欲しい…」
そのギュスターヴの静かすぎる声色に全員胸を衝かれた。
ネーベルスタンはまだ何か言おうとするケルヴィンを目配せで落ち着かせて外へと促す。
二人の後にムートンもフリンも心配げな視線を13世に送りながら執務室を後にした。
家臣達が全員いなくなった広い部屋で一人、ギュスターヴは天上を睨み付ける。
「…そういえば…母上の言いつけを…守らなかったな…」
母ソフィーの「レスリーを大切に」と言う最後の言葉を彼は耳の中に聞こえてくるのを感じていた。
外に出た覇王の家臣達はそれぞれ沈鬱な表情で長い廊下を歩いている。
そこへ寡黙で普段ほとんどしゃべらないネーベルスタンが一番最初に口を開いた。
「陛下は最初の戦いの時と同じように恐れておられる。…あまりにレスリー殿を大切に思われるあまり
その先のことまで考えておられるのです。レスリー殿も陛下を気遣うあまりに身を引こうとしている…」
ケルヴィンはきつく目を閉じて苦悶の表情をしていた。
「…わかっているのです…あのふたりがどれほどお互いを…だから何とかうまくいって欲しい。
…わかっているつもりでも実はアニマのないギュスターヴの苦痛を…私は理解していないのでしょう」
悲しげな顔をしてケルヴィンはギュスターヴと同じく術不能者のフリンを見た。
「僕も…本当のところはギュス様…陛下の本心はわかりませんよ。レスリーは…」
フリンにもどうしていいかわからず楽天的な彼には珍しいため息をつく。
「陛下にご決心してもらうしかないのでしょうね…とりあえずは」
内務大臣らしい言葉でムートンも廊下から窓の外の風景を眺めながら呟いた。
部屋に戻ったレスリーの方はベッドの上に腰掛けて座り惚けたように壁を見つめていた。
これでなにもかも終わったと思った…ギュスターヴとのつながりも何もかも。
体が器ならその中に何も無いからっぽの状態はこういう事なのか。
何も無いはずなのに喉の奥からせり上がってくるようなこれはいったい何だろうか?
耳に聞こえてくる締め付けるような音が自分の体から発せられているのを知るのに
レスリーはかなりの時間がかかった。
見つめていた壁がぼやけて頬が冷たい。
ようやく頭と体の状態が合致して今自分が涙を流し嗚咽していることがわかる。
彼女はベッドに身を投げ出して引き絞るように泣いた。
彼とともにあった年月を回想し自らそれを絶たなければならなかったことを。
ギュスターヴにのめり込んでどうしようもなくなった自分を哀れんで…
5日後、仕事の引き継ぎを済ませ全ての身支度を終えたレスリー・ベーリングはギュスターヴ13世の前に立つ。
彼女はロイヤルブルーのベルベットの揃えに襟元から白いレースのブラウスを覗かせただけの
簡素で清楚な姿をしていただけなのだが、その姿は若い寡婦のように寂しげで美しかった。
いつもは垂らしたままのロングヘアもまとめられたことで余計に臈長けて見える。
ギュスターヴは感慨深そうな瞳でレスリーの姿を見ていた。
レスリーもギュスターヴのすっかり王らしくなった30歳壮年の面構えを見つめ続けている。
思えば彼女が一番最初にギュスターヴに対峙したのは彼の泣き顔だった…
フリンを殴りながら泣くギュスターヴの心の内を探りたくて今日までついてきたのだった。
「今日までの陛下のお情けと」
「レスリー」
ギュスターヴは彼女からの退任の口上を途中で遮った。
「…陛下はやめてくれ。ギュスでいい…昔の通りの言葉でしゃべってくれ…頼む」
いつ頃からか陛下としか呼ばなくなったのは自分でもなぜかわからなかった。
彼女は少し深呼吸して幼なじみの男に希望通りの昔の言葉で話し出した。
「いままで…ありがとう、ギュス。楽しかったわ…ちょっと不謹慎かしら?」
いたずらっぽく笑う彼女の顔は幼い頃よく喧嘩もしたレスリーのままだった。
「退屈はしなかっただろう?」
ギュスターヴもテルム城内の肖像画の前での彼女の言葉を繰り返した。
「かなり大変だったわ。刺激的だったけど」
二人で軽く笑い合った。
それから二人とも言うべき言葉が見つからず執務室は沈黙の重苦しさに包まれる。
ギュスターヴは執務机の向こうから手を出した。
レスリーはその手を握り握手をする。
暖かく大きな手は戦いに明け暮れる覇王にふさわしく骨張って硬い。
ギュスターヴの通り名になった鋼の剣を縦横に操る手だ。
「元気でね…ギュス…鋼の13世……私の…」
レスリーの手はギュスターヴの手からするりと抜けていく。
「レスリー!」
そのまま小走りに執務室から出て行き扉を閉めて屋敷の廊下を進んでいく。
(よかった…見られずに済んだ…!)
滂沱と落ちる涙を拭いながら彼女は屋敷を出てワイドの港へと走っていった。
レスリーが去っていった扉の方を見つめながらギュスターヴは苦悩する。
(どうすればよかった…どうしてやればよかった…!)
長い間何度も考えつくしそれでも結論のでない問答を再び頭の中で繰り返す。
しばらく額に手をあててうつむきながら瞳を閉じていた彼だがその顔を上げたとき
瞳に覇王にふさわしい強い光が宿る。
彼は執務机の引き出しから紙を取り出しその上に何かを素早く書き始めた。
それが終わるとよく通る声で外にいる護衛の兵士を呼んだ。
「ムートンとネーベルスタン、それにフリンとケルヴィンをここへ呼んでくれ、至急だ」
「承知いたしました…が、ケルヴィン卿はただいま出仕ボイコット中なのでは…」
兵士は言いづらそうにギュスターヴの方を伺う。
「全員港の方にいるはずだ。ケルヴィンが来ないというのなら殴り倒して引きずってでもここへ連れてこい!」
と兵士の方が殴られそうな勢いで言われて彼は慌てて復唱した。
「わ わかりましたっ!ケルヴィン卿らを殴り倒してここへお連れいたしますっ!!」
あたふたと出て行く兵士を見ながら彼は次の手順を考えている。
それは困難な戦局を打開するための戦略を練る鋼の13世にふさわしい不敵さであった。
当のケルヴィンら家臣達はレスリーを見送るためにギュスターヴの言うとおり港にいた。
「ここから船に乗って陸伝いに回りヤーデ伯爵領によられてシャルンホルストからインネル川に入り
グリューゲル…と言うわけですか。かなりな船旅ですなあ…」
ワイドから滅多に出ないムートンには想像に余るもののようである。
「ギンガーに乗っての陸路よりかなり安全で早いぞ。海賊は出るがね」
ネーベルスタン将軍が言うとおりこの時代に最も発達している交通路は船であったから
レスリーもギュスターヴの軍お抱えの船で故郷へ帰ることとなった。
「帰っちゃうのか…寂しくって仕方がないよ。なんたって小さい頃からずーっと一緒だったから」
いつもは明るいフリンもしんみりとして落ち込んでいた。
「私も、フリン…お互い年取っちゃったわね。…ケルヴィン…トマス卿に何か伝言が有れば聞くわ」
不機嫌そうにさっきからむっつりと黙り込んでいるケルヴィンはレスリーに促されて渋々口を開く。
「いつも親不孝していますとだけ伝えてくれればいい…なあ、本当に行ってしまうのか?」
あきらめきれないケルヴィンはレスリーに迫る。
それへ笑いながらレスリーはケルヴィンとフリン二人同時に抱きついて最後の別れをする。
「ごめんね…私だけが帰っちゃって。二人ともギュスの力になってあげて。彼の支えに…」
ケルヴィンもフリンも深く長いため息をついて幼なじみの女性を抱擁した。
「レスリー殿、何かあればいつでもお力になりますぞ。…私はあなたのファンでしたから」
「ムートンの言うとおり、わたしも君が好きだったよ。陛下とは違う意味だが」
レスリーは策略家の内務大臣と堅物の大将軍の珍しい言葉に思わず微笑む。
「お嬢様、そろそろ…」
ベーリングの実家から迎えにきた年老いた家令に促されて彼女は出発の時が来たのを知る。
「みんな…本当にありがとう…」
彼ら全員に別れの礼をとり、レスリーは船の甲板へと上がっていった。
船乗り達に忙しく出発の命令が伝達されて、オールが船の中から一斉に投げ出されやがてゆっくり漕ぎだした。
港から船が離れだしレスリーは甲板の端から手を振った。
「レスリー!」
港に残るケルヴィン達の姿がだんだん小さくなっていく。
それへいつまでも手を振っていたのだが、彼らの姿が見えなくなると彼女の忍耐の限界が来た。
彼女はその場に崩れ落ち、うずくまって嗚咽を上げた。
その背中を家令は撫でてやるのだが、泣きじゃくる彼女を止めることは出来なかった。
港を出てからどれほどの時間が経ったのかレスリーにはわからなかったが
甲板から海と空を眺めているとあたりは紫色の暮色に染まっている。
頭の中が空白で今何も考えられない彼女は手持ち無沙汰げに甲板をぶらついていた。
「船長?後方から何か…あれは…海賊船かも!!」
マストの上の見張り係は大声で叫ぶ。
舳先で前方を監視していた船長は驚いて後方の方へ走っていった。
「お お嬢様…海賊とは!」
この海域に海賊が多いのはよく聞いてはいたのだがあまりに出没が早い。
「大丈夫よ。ここには兵士達がいるのだし、鋼の軍団の力を彼らは知らないと見えるわね」
おびえる家令を勇ましく力づけながら彼女は荷物から鋼の小剣を取り出した。
護身用とはいえ術の干渉を受けないそれは普通の物より格段に攻撃力がある。
(ギュス…守ってよ…)
以前にギュスターヴから手渡されていたそれにキスして鞘から抜き出した。
「レスリー様、危険ですから船室に入っていてください。あなたには毛筋ほどの傷も受けさせるなと陛下が!」
護衛の兵士達の隊長が剣を持つレスリーを見て慌てて叫ぶ。
「これでも一応手ほどきは受けているのよ…鋼の13世直々にね。船室にこもって攻め込まれたら
それで終わりでしょ?まだここで戦っている方が逃げ道もあるんじゃない?」
切羽詰まった状況にそこまで判断するレスリーの強さに流石だと隊長は感心した…が
彼女に何かあったときの事を考えると首になるどころではない。
「しかし…」
その時マストの上の見張りから再び大声がした。
「船長、旗です!旗が揚がっています!」
「旗だとー?海賊船のくせにたいした開き直り具合だな!こっちは鋼の13世の直参だ、かまうこたあない
こちらから乗り込んで痛い目に遭わせてやる!」
船乗りの気性の荒いのは仕方ないが、その船長の言葉に隊長が何か言おうとしたとき
「…待ってください…あれは…あの模様は…ドラゴン?…昇竜のマークです!」
その言葉を聞いたとたんレスリーの手から小剣が落ち甲板へと突き刺さった。
サンダイル広しといえども竜をエンブレムとしている人物は一人しかいない。
迫ってきた相手の船の舳先に無造作に金髪を長く伸ばした人物がいた。
レスリーが切れと言っても「面倒だ」とそのまま伸ばし、今ではそれが彼の特徴となってしまった。
その男が停泊し並んだ二つの船の間に渡された板の上を歩いてレスリーの方へと向かってくる。
レスリーとその後ろにいるベーリング家の家令に向かってよく通る声で言った。
「レスリー・ベーリング嬢を我が元にもらい受ける」
レスリーは男の処へと駆けだしてその腕の中に飛び込んだ。
ギュスターヴはレスリーを強く抱きしめて唇に口づけを落とし込んだ。
その後ろに真っ青な顔をしふらふらになっているケルヴィンが何か封筒のような物を持っていた。
「大丈夫か…?…フリンに任せた方がよかったんじゃないか?」
ギュスターヴは船酔いで憔悴しきっているケルヴィンを気遣わしげに見ている。
「うる…さい…いきなり人を引きずり回しやがっ…うっぷ…これだけは…私が…」
板の上を危なっかしい足取りで渡りそのまた後ろにいるフリンに「落ちませんように」と祈られながら
ケルヴィンはベーリング家の家令にその封筒を渡した。
「これは…陛下からの…うっ…レスリー嬢への誓約書だ…これから君は正式な特使となる…心して帰るように」
言うだけ言うとケルヴィンは慌てて乗ってきた船に戻り奥の船室へ直行した。
「がはははっ!陸の男はさざ波ぐらいの揺れでも弱いな!」
銀帆船団の船長は相変わらずの豪快な笑いで陽気に言った。
(あれのどこがさざ波…)
ギュスターヴがどこで海賊である彼らと知り合ったのか全然見当が付かなかったのだが
酒場にいる船員のバットという男に話しかけると彼は二つ返事で追跡を引き受けてくれた。
船足はなるほど速かったのだが夕刻の大波をかき分けるように進む船の揺れは
ケルヴィンをダウンさせ、フリンもケルヴィンほどではないがかなり酔ってしまった。
「…誓約書…?…それ……ん…」
問いかけるレスリーの唇をギュスターヴは再び塞いだ。
「お前にも後で渡すよ。それよりバット、奥空いているか?」
外見は荒っぽそうだが瞳はかなりの知性を感じさせるバットは親指で行けと合図した。
「女とおこもりかい。お前もなかなかおさかんらしいな、ギュス」
ギュスターヴはレスリーを抱き上げると船室の方へと消えていった。
後に残されたフリンに船長は聞く。
「ギュスの野郎、一体今何しているんだ?何ならこの船に雇ってやってもいいんだぜ」
サンダイルに名を轟かす時代の風雲児を知らないのかとフリンは気が抜けそうになる。
「…まあ…色々と。戦争とか政治とか…その他種々雑多…」
「なんだ。雑用係かい。始めて会った頃と変わらんな〜」
「雑用…」
高笑いして自己完結した船長を横目で眺めながら、バットは何もかもわかっているような顔をしている。
なるほど物事にこだわらない船長と、わかっていても何も言わないバットはギュスターヴと気が合いそうだ。
フリンは封書を持って茫然としているベーリング家の年老いた家令に近づいた。
「それをレスリーのご両親に渡して欲しい。それと軍の諸君はこれよりこの特使殿の護衛の任に変わった。
行き先はグリューゲルだがヤーデ領に立ち寄る必要はなくなったので、念のために」
ベーリング家からきた彼はその言葉を聞いて深くため息をついた。
ギュスターヴはレスリーを抱きかかえたまま使われていない船室のひとつに入る。
質素…というより何もない部屋には古びた布貼りの椅子が置かれていた。
それへレスリーを座らせるとまた口づけを開始した。
今度は強く…開いたレスリーの唇の隙間からギュスターヴは舌を忍び込ませて彼女の口内をまさぐる
「うん…ギュス…」
レスリーの暖かい舌を自分の舌で舐めながら彼の手は彼女の上着のボタンを外しにかかった。
深く濃い高貴な青色の上着の下の白いレースのブラウスを引き上げて
その中の柔らかな膨らみを激しく掴み揉み始めた。
彼女は苦しげに喘ぎ始めその喘ぎさえもギュスターヴの口づけに取り去られてしまう。
彼はブラウスをはだけてその中の白い豊かな丸みの頂点を口に含んだ。
「あ…くっ…」
お互い肌に触れるのが初めてだったわけではないのだが、密着させ快楽を求め合う目的のような
ものではなかったので二人とも性急になっていた。
ギュスターヴの手はすぐにレスリーのロングスカートの裾をまくり、絹のストッキングを履いた
両脚をなぞって薄い下着へと伸びてゆく。
それをもどかしげにはぎ取って下へとずらし、むき出しになった彼女の秘所の中へと指を滑らせる。
「ギュス…ターヴ…!」
舌を差し入れられ絡められ喘ぐことさえままならない激しい口づけを続けつつ彼は幼なじみの女性の
暖かく湿った体の中心部をその指で探り濡れた音を響かせた。
重い鋼の剣を操る指は王侯と言うより武人の物で長く太くレスリーの中心を攻め立てる。
口づけが一瞬止んだ時にレスリーは言わなければならない事を言おうと思った。
「…私…あなたに…」
しかし再び口づけが襲い、体の中心ではギュスターヴの指が休みなく蠢いている。
「後だ…」
彼はレスリーに今しゃべらせたくなかった…自分がしっかり掴んだ物を放したくなくて焦っていた。
(…どうせ…わかってしまうわね…)その時ギュスターヴは…
ギュスターヴは自分のズボンの前をずらして中から己の起立した物を取りだして十分に潤った
レスリーの秘められた壺へと侵入させ始めた。
「ギュス!ああ!」
濡れていて痛みがなかったとはいえギュスターヴのものはレスリーの中を圧迫し圧倒する物量と大きさで
彼女はより一層の激しい喘ぎを上げた。
レスリーを椅子に押しつけるかたちでギュスターヴは中へ中へと突き進んできた。
彼の体がレスリーの体に押しつけられその絹のストッキングを履いた両脚を広げてゆく。
「俺のものだ…レスリー…」
自分の物が奥まで進んだのを確認して前触れもなく激しくレスリーを突き上げた
「はあっ!…ギュス!あっあっあっ」
椅子の背に押しつけられて下半身を密着させたままギュスターヴは肘掛けに手をついて
レスリーの中に押し込むように自分のもので突き上げ続ける。
二人とも惹かれ合っていながら慎重なために今日まで関係を結ぶことを躊躇っていたが
今はどちらも一刻も早く身も心も結ばれて頂点を迎えることを渇望する。
限界が来つつあるギュスターヴは肘掛けを掴む両腕をレスリーの体に回しきつく抱きしめる。
レスリーの中のギュスターヴが脈動し蠢いて内壁の隅々にまで膨張していく。
彼女はギュスターヴの逞しい体を抱き返して、彼の肩に顔を乗せるとその激しい息づかいが耳に聞こえた。
その息づかいに合わせるかのようにレスリーの呼気も荒くなっていく。
背中から何かが這うような痺れが彼女の内壁へ伝わりギュスターヴのものを締め上げた。
言葉にならない叫びを上げてレスリーはいった。
締め上げられたギュスターヴも耐えるのをやめて恋人の中へと吐精する。
「…レスリー…!」
仰向けになって脱力した彼女を自分の腕の中に抱き取りゆっくりついばむように口づけする。
レスリーの結い上げた髪がほどけふたりの顔を隠した…
一方ケルヴィンの方はと言うと、耐え難い吐き気と頭痛に悩まされ船室のベッドとも言えない
薄汚れたスプリングの悪い簡易の寝椅子に横になっていた。
生まれて初めての船酔いの凄まじさに、海軍提督もしていたネーベルスタン将軍はやっぱり
凄いとつくづくその平衡感覚の狂った頭の片隅で考える。
そんな時に木の壁を通して隣の船室からひそやかな声が聞こえてきた。
聞き覚えのある男女の…やがて女のなんとも艶めいたあきらかな歓びの声が洩れてくる。
(あいつら〜!陸に着くまで我慢できなかったのか!)
驚きにしばらく船酔いを忘れていたが、ひときわ艶めかしいレスリーの嬌声が洩れてきて
ケルヴィンは別の頭痛が増してきたように思えた。
(なんか…俺って凄い間抜けな気が…)
それもこれも親友のギュスターヴのせいだと思うとどうにも気が収まらない。
陸に着いたらイヤミの一言でも言ってやろうと言葉を考えつつ、彼は耳を塞いで隣の閨事から
気をそらし吐き気をこらえながら船室で悶々としていた。
ようやくワイドの港に着いた時、あたりは静まりかえり空は満天降るような星空になっていた。
待機していた兵士が船の回りに集まってきた。
ケルヴィンは憔悴しきった体を引きずりながら船室からおぼつかない足取りで出てくる。
「大丈夫…なわけないよね…」
フリンは真っ青な顔のケルヴィンに控えめに声をかける。
陸に降りて少し歩き回ってみると幾分か頭痛が治まり気分も良くなってきた。
「…死ぬかと思った…いろいろと…」
やがて残りの男女連れが海賊船の船室からゆっくり出てきた。
(…あれ?)
出てきたギュスターヴとレスリーの姿にケルヴィンは首をかしげる。
どこか不機嫌そうなギュスターヴの後をなぜか悪びれた様子でレスリーがうなだれて付いていく。
その様子はフリンにもわかったらしい。
「…ギュス様とレスリー…喧嘩でもしていたの?」
「いや…?…喧嘩どころか…これ以上なく…」
口を滑らしかけて慌てて吐き気を堪えるふりをして歩き出していく。
ギュスターヴとレスリーを先頭に護衛の兵士に守られた一団がワイドの町中を
ぞろぞろ歩いていく様は結構な話ネタにもなりそうな眺めであった。
「とりあえず、これで一件落着だ。もう誰がなんと言おうと私は休むぞ」
「…無理矢理に話を収めようとするところもギュス様に…」
「何か言ったか?フリン?」
「いいえ、何でもございません、ケルヴィン卿」
小高いワイドの町の一番上にある元ワイド侯屋敷…今はギュスターヴ所有になっているそこへ
帰りついた時にはみんな物も言えないぐらい疲れ果てていた。
中からムートンとネーベルスタンが出迎えてギュスターヴとレスリーは王の私室へと二人して消えていった。
それを見届けてからケルヴィンはフリンに言った。
「フリン、つき合え。どうにも飲んでからでないと寝付けそうにない」
「でも…船酔い、大丈夫?僕はギュス様ほどお酒強くないんだけど」
「大丈夫だ。私もギュスターヴのようなウワバミではないからな……まったくあの二人には…」
二人してため息をつきやれやれと首を振る。
それでもケルヴィンとフリンの顔には安堵の微笑みが浮かんではいた。
ギュスターヴの私室は元ワイド侯の私室にあたり屋敷でも最上階の奥まったところにある。
何回か呼び出されてそこへ入ったことはあるのだが相変わらずの殺風景さである。
ギュスターヴの好みもあるが、彼はあまり調度品とかには構わないらしい。
しかし今日は入室したとたんなにか嗅ぎおぼえのある香りがほのかに漂っていた。
ギュスターヴはレスリーが入ると扉の鍵を閉める。
彼女は部屋の真ん中の処まで行ってギュスターヴ背を向けて立っていた。
「……誰なんだ…?」
背後からギュスターヴの声がかかる…それはかすかに苛立ちを含んでいた。
やはりわかってしまったかとレスリーは何と言っていいのかわからずに沈黙するしかなかった。
「レスリー…」
ギュスターヴは自制しようと自分の中の感情を抑え込むのだがどうしようもない怒りがその声色に絡む。
「私…29なのよ……初めてだと思っていた?」
船室の交わりの際レスリーに処女である印が見られなかった。
彼女の言うとおり29歳の成熟した女性なら当たり前と言っていいのだが
ギュスターヴにしてみれば足下をすくわれたような気持ちである。
少年の頃からずっと自分の傍らにいたので、そこに他の男の入る隙が有ったとは全く考えられなかった。
鋼の13世は最愛の女に裏切られた思いで感情をうまくコントロールできない。
「そんなことは聞いていない。相手の男は誰なんだ」
自分でもみっともないとは思うのだが、大声にならないのが精一杯でもはや制御できなかった。
「相手の男なんてもうとうに忘れたわよ!何よ自分だって派手に女遊びに興じているくせに!」
今度はレスリーの感情が爆発する。
ギュスターヴはレスリーに近づいて彼女の両腕を掴む。
「誤魔化すな!そいつに惚れていたのか?ならば名前を教えろ。殺してやる!」
彼は正に鬼気迫る瞳でレスリーの顔を睨み付ける。
真正面からギュスターヴを見つめ返すレスリーの瞳に涙が溢れてきた。
「…あなたを…あきらめるために…グリューゲルの実家に里帰りした時に…でも…あきらめられなかったのよ…
全然好きにもなれなかったし…名前も顔も…本当に忘れたわ…」
ギュスターヴは驚きつつレスリーを抱きしめ溜息をついた。
「バカなことをしたな…」
「ええ…ええ!自分でもそう思うわ…でもあなたのせいよ…ギュス…」
彼はレスリーの唇を塞ぎ彼女の舌を絡め取り何度も角度を変えて口づける。
「勝手な人…勝手な…!」
涙を流しながら自分を責めるレスリーを彼は愛らしいと思った。
「ああ…そうだ。俺という人間は本当に…許してくれ…愛しているんだ、レスリー…」
機嫌を取ると言うより赤子をあやすように、口づけを何度も重ねながらギュスターヴは彼女を抱きしめた。
「あなた…なんか大嫌い…よ……愛しているわ…ギュス…」
体の力を抜いてゆくレスリーを抱きかかえて彼は奥の寝室の方へと歩いていった。
そのギュスターヴの寝室に入ったとたんあの芳香が強く香った。
レスリーはやっとその正体に気づく。
「……ミモザ…?」
ギュスターヴは微笑みながら部屋の角が見えるようにと、抱きかかえたままレスリーの顔を向けてやる。
そこには過日レスリーが執務室に持ってきた花瓶にあの時と同じく鮮やかな明るい黄色の花が挿してあった。
いつの間にか執務室から消えていたので不思議には思っていたのだ。
「気に入ったのなら…言ってくれれば良かったのに」
ギュスターヴは彼の大きなベッドの上に恋人を下ろしながら照れくさそうに笑った。
「…いや…これは…内緒だったんだ…鋼のギュスターヴが花を生けている姿なんて誰にも見せられないだろう?」
その言葉にレスリーは驚く。
「あなたが…自分で…?」
ギュスターヴはいたずらを見つかった子供のように下を向いた。
「…あの花を…お前だと思っていた……ここへ持ってきて毎晩お前の香りを抱いて眠っていた…見つかってしまったな…」
彼の幼子のような純情にレスリーは泣きたくなるほどの慕わしさを感じて自分から彼の唇に口づけた。
ギュスターヴは彼女の唇を舌でそっと開き、自分のを侵入させゆっくりと口内をまさぐった。
レスリーの衣服のボタンを外しながら現れていく彼女の白い肌に唇を滑らせてゆく。
その肌に赤く残る烙印を押しながら、彼女の衣服を全て取り去った後彼も素早く衣服を脱ぎ捨てた。
部屋は炎のクヴェルが埋め込まれたランプがベッド脇にあるだけでほの暗い。
そのランプで照らされたレスリーの白い裸身は息を呑むほど美しかった。
「あんまり…見ないで…もう若い娘じゃないのよ…」
ギュスターヴの見つめる瞳から己の体を庇いクヴェルの明かりから身を隠そうとする。
その彼女の体の上にギュスターヴの逞しく重みのある体が覆い被さってきた。
「隠すなよ。お前は綺麗だ…よくぞ今まで我ながら我慢してきたものだ」
恥じらうレスリーの震えるような唇を塞ぎ、中にある彼女の舌を柔らかく舐め上げる。
ふとその動きが止まり彼女がギュスターヴの顔を見ると、彼の瞳は今までにない真摯な色を湛えていた。
「…もし…お前に…子供が出来て…その子が…」
その子が“術不能者”だったら。
最後まで言わなくてもレスリーにはわかっていた。
今日までギュスターヴがレスリーを抱かなかったのも、結局はその事に行き着くのである。
彼の瞳は故郷のグリューゲルで始めて見た彼の泣き顔の中の瞳と同じで深く傷ついていた。
鋼のギュスターヴはもはや泣かない。泣くことが出来ない。
だから代わりにレスリーが彼のために泣く。
「どんな子供でもあなたの子なら私は欲しいわ…アニマのない子だったらあなたは愛せない?」
ギュスターヴの瞳に光が戻る。
「そんなことは絶対にない。…だがその子は生まれてきたことを呪うかも知れない」
それはギュスターヴ自身の告白でもあり、最も知られたくない彼の中の負の部分であった。
レスリーは両手で彼の顔を挟み力強く言った。
「ではそんな子供が生まれてきて良かったと思えるような世界にして。あなたが変えて。鋼のギュスターヴ」
ギュスターヴは全身に暖かい血が注ぎ込まれたような感覚を覚える。
彼は笑いながら彼女の瞳にキスをした。
「かなわないな。俺を煉獄から救うのはいつもお前だ。…生んでくれるか?俺の子を」
レスリーは彼の逞しい裸の体に抱きつきかすれた声で囁いた。
「じゃあ…私の中に…あなたの子供を…ちょうだい…」
舌を絡め合い口内を舐めてまさぐり合う二人のそれは口づけと言うにはあまりにも激しすぎた。
ギュスターヴが送り込む唾液をレスリーは何度も何度も飲み下していく。
彼の舌はレスリーの唇からようやく離れ、首筋を舐めおとがいを這い鎖骨を巡り行く。
その大きな手で彼女の白い豊かな二つの膨らみを掴みゆっくりと持ち上げるように揉み始めた。
「あっ……ん…」
ギュスターヴの手は円を描くようにレスリーの柔らかな乳房を揉み上げてその感触を楽しむ。
恋人の白い乳房を自分の愛撫によって薔薇色に染めていく事はギュスターヴの血を熱くさせ
その血流は彼の腰部からその先端へと流れていく。
乳房の先端に唇を近づけて口に含みゆっくり中の舌を動かすとレスリーの喘ぎが激しくなった。
「あっはっあっ……」
白い首筋をのけぞらせて両の乳房の上にあるギュスターヴの頭を軽く掻きむしる。
口内でレスリーの乳首を転がし、時々甘噛みしながら彼女の上げる艶っぽい嬌声に聞き入る。
「だめ……ギュス…そん…なの…あっ…あ…」
乳首だけでなく乳房全体に熱い舌を這わせ、持ち上げるように巡らせながらその柔らかさをとっくり味わう。
再び丸みの頂に戻り今度は音を立ててついばみ始めた。
空いた片方の乳房の方へはその無骨な手で緩く揉み、乳首を少しねじるように摘みレスリーの吐息を荒くさせる。
彼女は自分の体の中心が潤みだしていき、透明な蜜を溢れさせているのを覚えた。
そこへギュスターヴの長い指が草むらを探りながらわき出る泉の源に触れる。
「俺を迎えてくれるのか…?…こんなに…」
レスリーの耳元に囁きながら恥じらう彼女の蜜壺の中に太く長い指を侵入させる。
「…はっ…あっ…いや…言わないで…」
頬を染めシーツに顔を埋めて首をいやいやと振る彼女は、いつもの毅然として清楚な彼女ではなく
ギュスターヴの愛技で変えられてしまった淫らで可愛い一人の女にすぎなかった。
「もっと…だ…もっと声を聞かせてくれ…」
彼女の秘所の中でギュスターヴの指が際限なく蠢き、とろりとした愛液が彼の指を濡らす。
レスリーの首筋を舐めていたギュスターヴの舌はそこから彼女の鎖骨を下がり胸の谷間を通って
臍の下の草むらを濡らして一番熱い部分へと達した。
「ああ!…ギュス!あっ…くっ…やめ…」
レスリーの中から溢れてくる透明な蜜を濡れた音を立ててり舐め取り、さらに薄紅色の突起に
舌を尖らせて小刻みな振動を与えると再び溢れ出す彼女の愛液。
指を入れてはその導き出された蜜をギュスターヴは丹念に舐め上げる。
ついにレスリーは尖った声を発し体を曲げて達した…
荒い息を吐いて喘いでいるレスリーの唇を塞ぎ笑いながら言う。
「……まだ…俺は入っていないぞ…?」
少し目元に涙をにじませてレスリーは悲しげに…しかし甘い声で恋人に抗議した。
「…ひどい男……わざと…でしょ?」
そのつもりはないのに声に媚が混じってしまうのは体の奥にまだ歓びの熱が残っているせいだろう。
そんな彼女がギュスターヴには愛しく仕方がない。
「機嫌直せよ…ちゃんと……してやるから」
そうして再び抱きしめようとすると彼女はその厚い胸板をやんわりと押し返してきた。
「怒っているのか?」
「ええ…怒っているわよ…」
レスリーはそう言うとギュスターヴの胸をそのまま押して体をベッドの上にゆっくり倒す。
何をするつもりだとギュスターヴが考えていると、彼の唇を求めレスリーの開き気味の唇が重なってきた。
そこへ舌を差し込んでやると彼女もそれに合わせて絡めだす。
しばらく濡れた音を立てて絡め合う舌をレスリーはギュスターヴの顎から首筋…そして逞しい胸板に
這わせていき男の乳首を舐め上げて下腹部へ降りつつある。
ギュスターヴの筋肉の感触は意外なほど柔軟だった。
レスリーは以前に「固まった筋肉ではいざというときに素早く動けない」と彼が言っていたのを思い出した。
なんとなく彼女がどうしようとしているのかギュスターヴには見えてくる。
レスリーの豊かな乳房が押しつけられ彼女の舌とともにギュスターヴの体の上を這い回ると
彼の腹部から下腹部のあたりへと否が応でも焔が走る。
そうして起立したギュスターヴの体の中心へとレスリーの舌は迫ってきた。
「レスリー……」
彼女のしなやかな指がギュスターヴ自身に触れ、愛しげにさすり続けるとそれはどんどん固く締まっていく。
その頭の溝の部分に沿って舌を這わし舐め続け、口内に侵入させゆっくりと舌を蠢かせた。
蠢きは先端から根元の方へと降りていき、そこにある睾丸の周りを巡っていく。
刺激に貫かれ熱い快楽を覚えてきたギュスターヴはつい失言を洩らしてしまう。
「……お前…初めての男にも…いてっ」
腰のあたりをつねられあわてて彼は口を噤んだ。
(今は…命を握られているのと同じか…)
レスリーの気も知らず不埒な考えをしながら、取りあえず彼女の技巧に身をゆだねようと思った。
彼女は口内から彼の物を解放すると今度はその白絹のような乳房でそれをしごき始める。
豊かで柔らかく暖かいそれに刺激されて彼の男根はより一層の成長を遂げていく。
「なんでそんなやり方を知って……くっ…」
再びギュスターヴの物はレスリーの口内に飲み込まれ丹念に舌で舐め取られながら
上部から根元へと降りていく…彼女の指は睾丸を愛撫しながらギュスターヴの腰のあたりをさまよう。
ギュスターヴはそんなレスリーの顔や頭を愛しげに愛撫する。
彼の物は固く大きくふくれあがり天井を向いて起立し成長しきっていた。
上部の方へと移動してむき出しの笠の部分を含むと口内に苦さが広がってきた。
「限界だ…レスリー…頼む…」
しかしレスリーは口から彼の物を放そうとしない。
舌を動かしあきらかに彼の爆発を促そうとしている。
「そこへ…いいのか?……」
ギュスターヴが遠慮がちに聞くとレスリーはそのまま頷いた。
(知らないぞ…)
そうは思ったが自分の最愛の女にそこまでやってもらうのは正直嬉しいことではある。
気分がこの上なく高まりその高揚は彼の体の中心へと流れていった。
レスリーの舌がゆっくり蠢く…
最高潮を迎えたギュスターヴは堪えきれず忍耐のたがをはずして恋人の口内へ放った。
彼女はその勢いの奔流を受け止めて彼の精を喉を鳴らして飲み込んだ。
ようやく口腔から彼の物を解放してレスリーは潤んだ瞳でギュスターヴを見つめた。
頬が薔薇色に染まり唇が赤く濡れている彼女の顔はぞくりとするほど美しい。
たまらず今自分の物を飲み干したその唇に口づけて口内を舌でまさぐるとまだ苦さが残っていた。
「こんなものを…よく…」
とろりとした少し焦点の合わない目線でギュスターヴを見つめて言う。
「…だって…あなたが好きだもの…なんだって…それに…ごめんなさい…」
レスリーはギュスターヴ以外の男と関係したことをやっぱり悔いていた。
ギュスターヴは彼女の体を思い切り抱きしめてその耳元に熱く囁いた。
「もういい…もう…お前は最高だ。東大陸の覇王を陥落させたんだ…サンダイル最高の女だ」
顎に舌を這わせながらレスリーの唇を塞ぎ二人して狂おしいほど舌と舌を絡め合う。
抱き合ったままベッドに倒れ再びギュスターヴの大きな手がレスリーの体を這い回る。
ただそれだけで彼女の体の中心は熱く透明な蜜を溢れさせギュスターヴの為に反応した。
レスリーのくびれた腰のあたりからその豊かな乳房に向かって彼の大きな手が
柔らかに揉み上げながら何度も何度も体を往復する。
レスリーの突起したその乳首の周りを舌で回りながら口に含むと、敏感になった彼女は軽い悲鳴を上げた。
「はあっ!…ギュス…」
ギュスターヴのもう片方の手は彼女の体の中心へと降りていき、その濡れた壺の中へと指を飲み込ませる。
彼女の中は指すらも絡め取るように蠢き彼の手に蜜を滴らせて濡らす。
「あっ…あっ…ああ…」
彼女の中で指を動かしその上にある赤く染まった突起を刺激すると彼女の体が弓なりに反っていった。
「あっ…あん……あああ……はっ…」
レスリーが喘ぎながら足を動かせるとギュスターヴの固く引き締まった男根が何度も触れる。
彼自身のそれも起立しその先端から先走りの液体を滴らせ彼女の腿の間を濡らした。
そろそろだとギュスターヴはレスリーの白くすんなりと形のいい足を持ち左右に広げて
その間に自分の体を割って入らせた。
彼女の濡れて光るその秘密の深淵に自身の太く長い雄の武器をあてがってゆっくりと沈めていく。
「あっ……くぅ……ギュスターヴ!!」
レスリーの中は船室での時より暖かく彼の竿を喰らい込み奥へ奥へと導いてゆく…
挿入の刺激で少しきつくなっていた内壁がギュスターヴが進む毎にゆっくりと弛緩する。
自分を受け入れるために彼女がその緊張を自分でときほどいてくれているのだろう。
目元に涙をにじませている彼女に深く口づけて彼女の顔を優しく愛撫しながらかすれた低い声で話す。
「…いい女だ…俺にはもったいない。…だがもう誰にもやらん…レスリー…」
「…ギュス……」
レスリーもギュスターヴの汗ばんだ顔を愛しげに撫でながらもう一度口づけを交わしあった。
それからギュスターヴはより挿入を深くするためにレスリーの両脚を自分の肩に上げた。
そのまままた突き進むと少しきつく感じたところがあったが強めに押し込むと奥で自身の先端が
止まった箇所がありそれ以上進めなくなった。
「あっ……あっ…そこ…」
レスリーの表情を伺うと少し眉をひそめているのだが痛みのためではないようだ。
「どうだ?……苦しいか…どうやらお前の最深部まで行ったらしいぞ…」
彼女が嫌がるならやめるつもりでギュスターヴはレスリーに聞いた。
「違うの……そのまま……やめないで…」
恥ずかしそうに消えるような声で自分の要求を恋人に訴えるレスリーを思い切り抱きしめたかったが
この体位では今は無理だった。
「わかった…もちろんやめないよ」
そう笑いながら言ってレスリーの浮いた腰をしっかりと両手で支えるとゆっくりと自分の下半身を動かせていく。
最初のその動きでレスリーは喉の奥からひきつるような喘ぎを発した。
子宮の中へギュスターヴの固い先端がぶつかりそれは強烈な刺激になって彼女の官能を揺さぶる。
ギュスターヴも自身の物がその狭まった入り口に行き来するたびに刺激される初めての
感覚を全身で受け止めその体の奥に焔を燃やしていく。
「は…あっ…あっ…あっ…」
しだいに動きが激しくなっていくギュスターヴの腰のリズムに合わせてレスリーの吐息も激しさを増す。
浮かされた自分の下半身の中心に太いギュスターヴ自身が抽送を繰り返しているのが見えてしまう。
それは自分の愛液にまみれてぬめって光り淫猥でかつ熱くなる光景であった。
なおかつその結合部から蜜が溢れ自分の腹の方へ降りていくのをギュスターヴが見ていると思うと
羞恥とほんの少し嗜虐的な気持ちにもなる。
にしても今全身で自分の全てを愛してくれているギュスターヴが彼女にはたまらなく愛しい男であった。
「あっ……あっ…ギュス……いい……いい!…好きよ……好き…」
レスリーは加えられる快楽のためにうわごとのようにギュスターヴに囁き続ける。
「…俺も…だ……ああ……俺の…」
送り込む抽送が鈍くなる…レスリーの中のギュスターヴは成長し続け彼女の内壁を埋め尽くして
なおかつ膨れ上がり続けた。
自分の体の隅々までもがギュスターヴに占められ征服され全てを投げ出し屈服させられてゆく。
今ここでこのままギュスターヴに殺されても構わないとさえ思う。
彼の腰の動きが小刻みになってゆきそれが止まりかけようとしていた。
レスリーの背筋からむず痒いようなしびれが走りそれは彼女とギュスターヴとの接点へと流れていく。
「くっ……そんなに…絞め…!」
恋人からもたらされた強烈な拘束にサンダイルの覇王は思わずうめき声を上げた。
「はっ……あっ…ああああっ…ああ!」
頂点を迎えたレスリーはギュスターヴを締め付けたままシーツを掴んで高い悦びの声を上げて行った。
彼女とほぼ同時にギュスターヴも絶頂を迎えてその中に熱い男の精を存分に吐いた。
肩からかけていたレスリーの足が下がり落ちる…
そのままギュスターヴは気を失ったレスリーの体の上へと崩れていった。
レスリーが気づいたときにはギュスターヴの体の中にすっぽりと抱かれていた。
彼は何も言わないで微笑んでいた。
「それほど長くはなかった…」
それを聞いて自分がやはり幾分かの間闇に落ちていたことがわかる。
ふとまだギュスターヴが自分の中から退いていないのに気がついた。
「ギュス……あの………あっ…」
彼女の体の中で再び彼の物が蠢いている…ギュスターヴはレスリーに口づけながら言う。
「もう少しつき合ってくれ」
腕の中の彼女を強く抱きしめるとそのまま上半身を起き上げてレスリーが自分の上になるようにした。
「はっ……ああ!」
萎えるどころかまた成長し始めた彼の強い男根が、体の中をまっすぐ貫き文字通りの串刺し状態になる。
先ほどと同じく最深の子宮まで届いている感触に彼女は震えた。
「……膝を…つけることが出来るか?」
ギュスターヴに言われてゆっくりとベッドの上に膝をついた。
彼はレスリーにひとつ口づけるとその手で彼女の腰をしっかりと支えて下から上へ突き上げ始めた。
強烈な刺激と感触はレスリーに呼吸することさえ忘れさせた。
「……くっ……はっ…はあ…あっ…あっあっあっ!」
ギュスターヴの物は急速に成長し彼女の入り口と内壁を攻めてその欲望の限りを叩きつけた。
彼の手は腰からレスリーの乳房へと移動して下から持ち上げて激しく揉み上げる。
ゆらゆらと頼りなく首を振るその顔の開いた朱い唇にギュスターヴは自分の指を入れた。
「うん…ん……ん」
彼自身を飲み込んでいたその口内でレスリーは舌を緩やかに動かしその指を味わう。
彼は順番に自分の指をしゃぶらせて、彼女の口内を攻めながら下から突き上げ続ける。
引き抜いた彼女の唾液に濡れたその指を顎から首筋に滑らせ彼女の乳首へと軌跡を描いた。
尖って固くなった敏感な頂に触れられレスリーは切ない声で嘆願した。
「ギュス……私……もう…」
膝をついていられなくなったレスリーは上気した顔でギュスターヴに手を出す。
少し無茶をしたかと反省して、ギュスターヴはレスリーの上半身をその胸の中に抱き取った。
「悪かったな。後は俺と一緒だ…まかせてくれ」
腕の中で熱に浮かされた瞳で自分を見るレスリーと激しい絡み合う口づけを交わすと
腰をうねらせ彼女の中をかき回すようにしてから突き上げた。
「はうっ!……ああああっ!」
船での初めての交わりから何度も貫かれて、レスリーの体はギュスターヴの愛技にすぐ反応するようになっている。
突き刺されているその部分から彼のために蜜を滴らせギュスターヴの下腹部を濡らす。
たえまなくやってくる陶酔に彼女は自身を見失いそうになり、より一層ギュスターヴの逞しい体にしがみついた。
「……ギュス……ああ……おかしく…なるわ…」
「なってしまえ……一緒に…もろとも……」
ギュスターヴ自身も尽きることのない欲望に支配されて、ただ愛する女の中へ己の雄の柱を突き上げ続ける。
深い快楽のために流し続けるレスリーの涙を何度も吸い取ってやり、開いた唇を貪り舌を舐め絡める。
レスリーはギュスターヴの汗で張り付いた髪を手でとかし、その額から高い鼻梁を通り頬を愛撫する。
お互いに瞳を見交わしもう一度深く口づけるとさらにレスリーの中でギュスターヴの物の成長が進み
突き上げることさえ困難になってきた。
陶酔が急激に強い刺激となってレスリー背中から腰部へと走り彼女の内壁の襞の隅々まで襲う。
それはギュスターヴの物を締め上げて彼の限界を破ろうとしている。
「くっ…ああ……レスリー…」
腕の中のレスリーの柔らかい体をきつく抱きしめて自分の爆発を知らせる。
レスリーもその強いギュスターヴの裸の体を抱きしめてそれに備えようとした。
ギュスターヴの激しい息づかいがその耳元に聞こえて彼の逞しい胸に喘ぎながらすがりつく。
彼女に再び劇的な快楽の頂点が訪れ体の中の愛しい男の物を締め付け上げて妖しく蠢く。
「あっあっあっ……ギュスターヴ…!!」
首筋をのけぞらせて体を反らしながらレスリーは絶頂を迎えた。
その体をさらに激しく羽交い締めにしギュスターヴは全ての忍耐を放棄して
その成長しきった男根から彼女の中に激しく射精した。
彼女の子宮はその全てを受け取り熱く胎動して震える。
そのままゆっくり体を回転させてギュスターヴがレスリーの体の上に乗った。
彼の今まで見たこともないほどの優しい瞳を見て微笑み返しそのままレスリーの意識は遠のく…
意識が消える寸前にミモザが強く香った気がした。
ギュスターヴはそんな恋人の体を撫でながら自分も眠りについた。
鋼の13世は窓のカーテンの隙間から洩れる儚い光りでその瞳を開けた。
腕の中にはこの世で一番大切なものが一心に眠りを貪りただ彼の為に体を寄せている。
気だるさと離れがたい気持ちを無理に追い払い、慎重に起こさぬようレスリーの傍らから起き上がる。
何か彼女が小さく寝言を呟いたが、何を言っているのか聞き取れない。
その口許に柔らかな笑みが浮かんでいく様は頑是無い幼子のようであった。
濡れて扇情的だったその朱い唇は今は乾いてギュスターヴの保護欲をかきたてる。
顔を寄せてそっと自分の唇で触れるとまた微笑みが広がった。
(何を夢見ているのやら…)
彼女の裸の体を包み込むように上掛けを掛けてやりながらギュスターヴはベッドから降りた。
その逞しい裸体のまま寝室から出て隣の部屋へと行くと、戸棚の中からワインボトルを取り出した。
“ヤーデ・ロイヤル”の銘があるそれはトマス卿からの贈り物でケルヴィンの里ヤーデ伯領では
最も有名な輸出品でかつサンダイル世界の名酒中の名酒であった。
ギュスターヴはグラスにそれを注ぎ込むと眠気覚ましに一気にあおった。
飲み干したグラスを置くと今度は執務机の引き出しの中からひとつの封書を取り出す。
それをしばらく点検するように眺めて、納得がいくと再び寝室の方へと戻っていった。
部屋の片隅のチェストの上にあるミモザの花瓶から一房その鮮黄色の花を取ると
持っていた封書を眠っているレスリーの枕元に置き、その上にその一房を置いた。
そのまま出て行こうとしたのだが、ふと部屋の隅のサイドテーブル上のミモザに再度目が止まった。
しばらくそのいくつもの灯りがともっているような黄色い花を見ていてあることを思いつく。
彼は今度は高さのある頑丈そうな戸棚の中からある物を取りだした…
ギュスターヴは未だ眠気の残る体を伸ばしながら、階下の執務室へ行くための長い廊下を歩く。
ちょうどたまたま自室から出てきたケルヴィンと鉢合わせになり二人とも少し気まずかった。
「……おはようございます、陛下」
少し堅めの挨拶をしてケルヴィンはギュスターヴの瞳をのぞき込んだ。
「昨日はご苦労。……それと…色々すまなかった」
少し照れくさそうにケルヴィンに謝るギュスターヴは幼いときからの彼と変わらない。
それを見てケルヴィンも何となく嬉しくなってギュスターヴの顔を見ながら笑う。
「なんだよ」
「いえ、別に。ところでレスリー…様はまだお休みで?」
微妙な言い方にギュスターヴとしても苦笑するしかない。
「疲れただろうからな…今日は一日ゆっくりさせてやりたい。お前の方こそ船酔いはどうなんだ」
「どうやら収まりました。…海賊船で追跡とはいい経験になりましたよ。ところで陛下」
ケルヴィンは真面目くさった顔をしてギュスターヴの顔をまじまじと見つめた。
少し気味が悪くなったギュスターヴはその場に止まってケルヴィンの言葉を待った。
「なんだ?」
「陛下の今朝のお顔……非常に見物ですぞ」
それを聞いたとたんに鋼の13世は思いっきり顔をしかめて親友に言う。
「お前……しつこいぞ…」
ケルヴィンは高らかに笑い長い廊下をギュスターヴを置いて歩いていった。
吸い込んだ空気に花の香りが混じりそれでレスリーの目が覚めた。
しばらくどこにいるのかぼんやりと考えてあたりを見回している。
一番最初に戻った記憶は昨夜のギュスターヴとの激しい交情。
体中を愛撫されたのは記憶というより忘れがたい感触として未だレスリーの皮膚に残っている。
その彼は傍らにいなくてそこには白い封書がミモザの一房とともに置いてあった。
時々ギュスターヴはこういう驚くほど繊細なところを見せる。
堂々たる支配者なのではあるがどこか傷つきやすい少年のような面も持っており
レスリーはそれらもひっくるめてギュスターヴを愛している。
封筒にはギュスターヴの紋章…登りゆく竜のエンブレムのすかしが入っており彼自身の公式な
物である証明ともなっている。
蝋でシーリングされそれにもやはり竜のエンブレムが印刻されている。
ただの手紙でないことは確かなのだが、レスリーにはどんな内容の物なのかわからない。
それを開けようとしてふと空気が揺れて部屋に漂うミモザの香りが流れた。
寝室の片隅にあるサイドテーブルの上のミモザの花瓶に目をやって
その下にある長い大きな物に気がつく。
(ギュスの……剣?)
そのまま近づいてみると花瓶の下のテーブルに鞘に収められている大きな剣がもたれさせてあった。
意匠を見るとやはりギュスターヴ自身が戦場で振るう彼の剣に間違いはなかった。
鋼のこの剣は普通の物より長く重くあのネーベルスタンでさえも操ることが出来ない。
ギュスターヴは自身で鍛えたこの剣を持って戦場で縦横無尽に駆け回る。
レスリーはそこに到るまでの彼の苦悩と苦労を見てきたので、ギュスターヴの分身のこの剣すらも
愛しい男のものとして感慨深く見つめた。
彼女は裸のままそのギュスターヴの鋼の剣の柄に口づけしそっと体の中に抱いた。
それにしても昨夜この部屋に入ったときにはこの剣はここにはなかったはずである。
今日ギュスターヴ自身がここに置いたのには違いないのだろうがその理由がよくわからなかった。
花瓶の下におよそ似つかわしくない物騒な武器を置く意味が。
騎士は剣で誓いをよくする……それは命がけの究極の誓いなどの時によく行われたりする。
“…あの花を…お前だと思っていた……ここへ持ってきて毎晩お前の香りを抱いて眠っていた…”
昨夜のギュスターヴの告白が蘇る…レスリーは誓いと言う言葉にはっとした。
(誓約書……まさか…)
レスリーは震える手でその封書を開け始めた。
「ということで今年は柑橘類の生産向上のためにワイドの住民を200人ほど雇って農地を開拓いたします」
「……いいんじゃないか…」
「住民がいない間物騒なので町の警備にさらに50人ほどの兵士を配備いたします」
「……いいだろう…」
「…なお兵士の補充はネーベルスタン将軍に一任してすでに募集は始めております」
「……うん…」
「………あのですね、陛下。ポーズだけでもよろしいですから聞くふりしてくれませんか…」
ギュスターヴはまるで気のない様子でムートンからの報告をあさっての方向を見ながら肩肘をついている。
ケルヴィンら他の者もいつものことなので特に気にすることもなく苦笑していた。
ムートンはやれやれと言う感じて首を振り他の話を切り出した。
「ところで陛下、建設中の新都ハン・ノヴァのことですが」
「おお、どうした?」
話題が切り替わったとたん身を乗り出すように聞くげんきんさにもはやムートン自身何も突っ込まない。
「整地も終わって街の建設に取りかかっているのですが…全部歓楽街になさるおつもりで?」
「え?」
ギュスターヴ自身きょとんとした顔をしているところを見ると、話が行き違っていることには間違いなさそうである。
「え ではございません。建設担当者が“陛下のご希望です!”と全都歓楽の都にすると言い張っておりますが」
「えーと……俺そんなこと言ったっけ?」
そこへケルヴィンが笑いを堪えるような顔で話に加わってきた。
「雇われた労働者達も“ギュスターヴ公ならそうするだろう”と納得していましたが」
「おいおい…いくらなんでも言いがかりもはなはだしいぞ。…どうなってんだ?」
ムートンは吹き出さないように笑いを堪えながらギュスターヴに忠告した。
「それは日頃の行いが全部ワイド中に筒抜けですからなあ……これにこりて少しはお…いえレスリー様の事も」
言い直したムートンに微苦笑しながらギュスターヴは静かに言った。
「ここにいる全員知っていることだから良いぞ。…にしても日頃の行いねえ…」
ギュスターヴが女と遊ぶのは抑えがたかったレスリーへの欲望処理のためであったのだが
それは知られたくないしレスリー自身にも言いたくはなかった。
(情けない…それなら女たらしで通した方がましだ)
黙り込んだギュスターヴに内務大臣は遠慮がちに話しかけた。
「では…建設担当者に陛下のご希望が違う旨、伝えてよろしいのですね?私自身少しおかしいとは思っていましたが」
「(少しだけかよ)頼む……善処してくれ………そうだ」
ギュスターヴはその時思いついたことに嬉しそうな顔をした。
「視察にいくぞ!俺自身が伝える。そうだ…レスリーも一緒に」
話があれよあれよと進んでいくのに慌ててムートンは口を挟んだ。
「何をおっしゃっているんですか!今これだけ忙しいのにロードレスランドまで陛下に行かれると」
「だってここにいても報告聞くばかりだし」
「だいたい王はあちらこちらに飛び回るものじゃございません!それでなくとも危険な」
「……可愛い恋人を旅行に連れて行ってやることも出来ない…」
「……わかりました……なんとか都合おつけいたします……」
これが鋼の13世がレスリーへの愛情を始めて他人の前で告白した瞬間であった。
ケルヴィンもフリンもようやく長年の肩の荷を下ろし二人でひそかに笑いあった。
言い負けたムートンも調子を狂わされ頭を抱えて、忍び笑いをしているネーベルスタンと一緒に書類に書き物を始めた。
しばらく報告から解放されたギュスターヴは窓の方へ近寄っていって外を眺めた。
けぶるような一面の黄色い花をつけたミモザの木が、その香りを風に乗せて執務室の中へ入る。
レスリーはそろそろ目を覚ました頃だろうかと晴れた空を見上げながら屋敷の最上階に思いをはせた。
何か贈ってやりたいが、宝石やドレスより花を贈られるのを喜ぶ女性である。
ならばハン・ノヴァまでの視察旅行の時に船室を花でいっぱいにしてやるか…だがミモザはもう終りの時期
これからは何が良いのか…薔薇かそれともウィスタリアか…
ついでにヤーデから彼女が食べたがっていた杏を買い込んでやってもいい…
サンダイルの風雲児、東大陸の覇王と呼ばれ畏怖されている男は最愛の女のことを考えながら
限りなく優しい気持ちになっていくのであった。
レスリーは顔を覆って嗚咽していた。
しかしそれは哀しみのためでなく、あきらかに喜びの涙であった。
いまふたたび封書の中身の書類の内容に目を通して新たな涙を流した。
その書類にもやはりギュスターヴの昇竜のエンブレムのすかしが入っている。
後日同じ内容のものを受け取ったレスリー・ベーリングの両親はそれを見て
娘の平凡な幸せを永遠にあきらめることになった。
指に摘んだミモザの一房にキスしながらレスリーは呟く。
「ギュスターヴ……私の旦那様…」
書類にはこう書いてあった。
誓約書
私13世ギュスターヴ・ユジーヌはレスリー・ベーリング嬢に永遠の愛と忠節を誓う為に
レスリー嬢と正式に婚姻の結びを契ることをここに宣誓する。
なおレスリー嬢の身の安全確保のためこのことは全て秘密にされるが
レスリー嬢が望み何か事あれば以下の4人の立会人のいずれかによって公式に証明される。
1250年ワイドにて ギュスターヴ13世
立会人 内務大臣ムートン
立会人 大将軍ネーベルスタン
立会人 ヤーデ伯爵嫡男ケルヴィン
立会人 諜報員フリン
End
以上です…
素敵です。
キャラ立ってる
読み応えある
何より愛あるエロが(・∀・)イイ!
この後の展開を思うと切ない程のハッピーエンドなんだが、そこがまた良し
GJ!!!!!!
エロが濃厚で久々に堪能した〜
話もなんていうか不覚にも泣きそうになった…GODJOBでした!
凄いしっかりした、いいモノです
GJ!!
GJ!
ツンデレなギュスとレスリーに激しく萌えた!
…ケルヴィンが船酔いという試練に耐えつつマリーを迎えに行く話をどさくさに紛れて希望w
いいなこれギュス絶倫じゃねーかwGJ!
ヘタレケルヴィン俺も見たいかも
5回ぐらい抜いた
ケルヴィンやムートンがいい味出しているグッジョブ!
詩人×バーバラの続き超気になります!
職人さんいらっしゃったら、よろしくお願いします。
マリーはカンタールと1回でもやったのかどうか…
熱情の律動のスキャットは正直エロいと思いつつ保守
>>178 あれだ。王族の義務で家臣達が確認のために見守る中で1発
つまり羞恥プレイハァハァ
181 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 02:29:28 ID:Adt+T4vw
(*´Д`)ハァハァ
182 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 17:53:21 ID:ua4SJkQd
あげ保守
ほしゅ
184 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 12:31:59 ID:LC5R+whv
陵辱するもの×エレン
て需要ある?
185 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 01:55:56 ID:W5TLft8g
破瓜するもの×エレンなら有る。
ここで時空を越えて破壊するもの×エッグはどうだ
エッグが受けなのかw
そこで山手線達ですよ
彼女がそばにいるだけで満足だった。
決して遂げることのない愛 身分の違いという大きな壁
そして…血塗られた我が生。
今にしても思う。
あぁ、どうして俺は海賊だったのだろうかと。
あぁ、どうして自分の本当の気持ちだけでも伝えることできなかったのだろうか?
だがその答えはわかりきっていたことだった。
いつものように自問自答する、だがもう戻れない。
時は止まることなく進む、情け容赦なく。
男は独り言を漏らす
「クローディア…お前と冒険できただけでも、俺は幸せだったぜ。」
男の独り言は、そよ風に優しく包みこまれ。
草木の香りとともにどこまでも遠くへと運ばれていった。
190 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 17:24:04 ID:AnPnfrev
>>145-
>>169 長い間こなかったら神来ていたこりゃ
ギュスレスエロい!神GJ! フルコースゴチでした
ヒューズ×ドール書きたいけどネタが無いんだよなあ……。
誰かネタをくれ。
階級はヒューズの方が上なんだっけ?
その辺のネタでいいと思うんだが…
下手すると某錬金みたいになるな。
サガフロの設定とかすでに忘れてるし。。
イシスの神官カイの身体に、阿修羅の魔力でミクロ化した魔物が侵入した!
カイのもつ回復の魔力……その源である体内の「秘宝」、魔物はそれを狙っている。
昏睡に陥った彼女の身体から、いま、秘宝が外に出ようとしている!
秘宝の力が解放される、そのショックに彼女は耐えられない。
秘宝を取り出さないと命が危ない。
「カイ、しっかりしろ!」
少年の腕の中で、神官カイはうっすらと目を開けた。
「阿修羅の手先が、体の中で増殖しているの…。
もう意識を保っていることができない。たすけて」
「いったいどうすれば!」
浅く短い息の下、カイはかすかに言い残した。
「私のなかに、きて…」
かつて巨人族がその大きすぎる体を縮小するために用いたという
マイクローン化技術…。その装置が、ここイシス神殿には残されていたのだ。
「こんなものが現代にまだ…」
装置へと案内した神殿のスタッフは、少年を振り返った。
「はい。今こそ、これを使うチャンスです!」
「えっ」
「あ……これを使えば、カイ様を救えます。カイ様を救ってください!」
「えっ、おれ?」
スポットライトの下、意識のないカイが搬送されてきた。
「縮小光線を照射します」
「カイの体の中に、って、ええっ!?」
スタッフは少年を縮小し、注射器に詰めてカイに投与した。
対流体速度、何ナノメートルなのか分からないが、ごぼごぼ泡立つ液の中を
少年は高速で押し流され、やがて岸辺に流れ着いた。
「げほっ」
咳き込んで、大量に飲んだ液を吐き出した。
「げっ、げほっ。…ここは…」
薄暗い洞窟のように見えた。「カイの体内…?」
手をついた床はやわらかく温かい。
岸辺に寄せる波は、いまは穏やかに静まって、少年の息が辺りに響いた。
遠い鼓動が聞こえる。カイの心臓の音か。
よろめいて立ち上がったとき、洞窟の奥から細い灯りが差した。
背の太刀に手をかけ、少年は緊張した。何者かが、近づいてくる。
角を曲がって姿を現す。それは……カイだった。
「あっ、やっぱり来てくれたのね」
「…カイの体内にカイが?」
「あなたをナビゲートするために、私も自分自身をミクロ化したの」
「そんなばかな」
ガラスのカンテラをきらきらさせて、カイはにっこり笑った。
「よかった。来てくれて」
カイは少年に近く寄って、すこし見上げて、すこし照れた。
「マイクローン化装置『小さくなーれ』は、もとは第三異世界に存在したけど、
私が発見して、神殿に置いたの。こんなこともあろうかと」
「私のなかに、きて…って、そういう意味だったの?」
「そうよ」
「うーん」
カイはくるりと背を向けて、振り向いて言った。行きましょう!
「敵が物陰に潜んでいるかもしれないから、気をつけてね」
カイ自身の体内。カイはこの洞窟をよく知っているのかも。
長い髪を払って顔を上げる。カンテラの光に、銀の額飾りがきらめいた。
エジプトの女神イシスの象徴、その三日月…。
天地開闢よりこのかた、世界には無数の神々が生まれ、たがいに争った。
争いの果て、神々は世界を77に分割し、各界をひとりの神が支配した。
ここ第一世界のあるじはイシス。
それから長い時が過ぎた――。
西暦起源来、古き神イシスはとうの昔に世界を見捨てて去っていたが、
その神官カイはいまも神殿で頑張っていた。その神殿をイセイオンと呼ぶ。
「ハイ!おわり!」
追想は断たれた。
「人を見て、ぼっとしないの」
「ごめん…」
ふふっと微笑む。微笑んだカイが、ふと空を見つめて凍りついた。
視線を追った少年は、
「なんだ、あれ」
体内洞の虚空中に、なにか、得体の知れない、何かが浮いていた。
カイが呟いた。
「あれは、病気」
「病気?」
「そうさ。俺は病気さ」
「うわっ」 病気が喋った!
「あれは謎の病気。阿修羅の手下よ!」
病気とは何か。ミクロの世界に存在する細菌やらウィルスがそれともいうが、
細菌やウィルスは「病原」であろう。病原は病原、病気そのものではない。
いわば病気とは健康の対義であり、健康がそうであるように、抽象の概念であろう。
ともあれ。阿修羅の手下「謎の病気」。
それ、としか言いようのないそれは、カイを見つけてニヤリ病み笑んでいた。
「カイ、やつを知ってるのか?」
「私の体は謎の病気におかされて…。私の体からすぐに出ていって!」
「そう邪険にすなや」
謎の病気はカイの体を舐めるように眺めて、彼女に不快感の症状を起こした。
「おまえのアレをさあ、おれにくれよ。いいだろ、なあ…」
「ダメ。お前なんかにあげない」
「ナニをさ?」
カイはかっと赤面した。
『新しき神』を名乗る者たちがいる。
古き神々が滅び去って既に久しい。世界は支配する神を失い、
主のないまま、数千年のときを経た。人間はじめ生き物たちは、
神々によって築かれた秩序に従い、ありのまま数千年を生きてきた。しかし…
力を求める者たちがいる。古き神の秩序をいまや覆し、世界に自ら神となるべき力を。
阿修羅はもと仏法の天竜八部の一つであるが、さいきん独立し、
手下を集め徒党を組んで、異世界間に勢力を伸ばし始めた。その狙うもの。
「秘宝だよ秘宝。おまえのアレ」
病気は病んでいた。
「ダメよ! 秘宝とはなにか、おまえや阿修羅は知っているの?」
りんと響いたその声に、洞窟が、謎の病気さえ、一瞬ぴーんと静まった。
「…秘宝とは…」
静かに語りだすその声は、陰にたたずむ少年だった。
「秘宝とは、世界を創った古き神々の遺産。
秘宝を巡り、多くの者が争った。
ある者は秘宝を手にし、
ある者は敗れ去り、消えていった。
それは素晴らしい 力のシンボル」
語りつつ歩みを進める。すらりと剣を抜き放った。
「んっだァ? やる気か小僧!」
病気がぶわと膨れ上がる。カイが押し殺した悲鳴を漏らす。
「うへへッ?」
その体を剣光が一文字に裂いた。絶叫し、病気は跳ね飛んだ。
ひと太刀くれた刃を右手に下げ、少年は弓手に腰の拳銃を抜いていた。
「アシュラの名はおれも聞いてるよ。
すいぶんな悪党らしい、ってな。悪党に秘宝は渡せない」
「お前も秘宝探しか?悪党だな」
「おれは冒険家だ」
銃声が響き、病気の表面に火花が散った。哄笑し、病気は荒れ狂った。
二転三転、剣を伏せ、身を沈め、少年の眼が猛禽のようになる。
かすかな笑みすら…。かすかに、視界にカイの姿があった。
闘志に燃えた少年が、一瞬、曖昧な表情になった。
その隙を病気が狙った。剣が薙ぐ。既に戦い、秘宝を争い。
「ある者は、秘宝を手にし」
病気が病毒を吐く。とんぼを切ってそれをかわす。
少年の左の銃口が追撃を抑えた。二連射、間を潰し、さらに剣が追う。
「ある者は敗れ去り、消えていった」
剣風に乗り、少年は笑うようだ。敵が病気だろうが何だろうが…!
「それは素晴らしい力のシンボル」
打ち下ろした剣をすり抜ける。病気はカイの前に立った。
「…!」
「カイいただき」
「しまった!」
硬直したカイに、病気は欲望のまま圧し掛かり、衣服をちぎり、
床に押し開いた体に……カイの体に、ぽっと光がともった。
「ぎゃっ?」苦鳴して飛び退く。「回復の魔力!」
肌を押さえ、カイが身を起こす。健康的な癒しは、病気には耐え難い。
頭上から少年の剣が叩き斬った。
タイトル忘れた
秘宝伝説 半分
GJ!!
202 :
秘8:2007/05/06(日) 10:41:47 ID:6OvU1Bc7
うっすらと暗い体内を、少年とカイは肩を寄せて歩いていた。
カンテラの光に照らすカイの横顔は、まだ緊張は解けない。
元気に見せて、やはりカイは衰弱していた。
残り少ない力を使って、彼女は急速に消耗した。
少年の剣はとどめには至らなかった。謎の病気は呪い散らしながら、
体内洞窟を奥へと逃れていった…
カイの衣服はずいぶんひどく裂かれてしまったが、
少年の上着を借りて肌を繕った。二人は、今はただ道を辿った。
「やつはどこに?」
「…血流に乗って移動してる。わたしの秘宝を探している」
「秘宝はどこに」
「…」
なぜかカイは口ごもった。洞窟の中は穏やかな暖かさに包まれて
それがカイの体温だと分かると、少年は落ち着かなくなった。
その気分を、カイは感じたかもしれない。
203 :
秘9:2007/05/06(日) 10:42:38 ID:6OvU1Bc7
やわらかい壁にもたれて少年は休んだ。拳銃を抜いて確かめる。
先の戦いで撃ちつくしたままだった。弾倉を空けて薬莢を落とす。
「あっ、ダメ」
「なにが?」
「私の中に、ゴミを捨てないで」
「ああ……ごめん」
言われるまま謝って、少年はひとつずつ拾った。六連発を装填する。
カイの中にカイがいるという、この状況はどう考えればいいのだろう。
足元のピンクの粘膜を見ていた。なんとも異常な世界だ…。
しかし少年は、こんな異常な世界をいくつも越えてきた。秘宝を求めて。
「村を出てから、変なモノと戦うようになったよ。最初の敵は、
公道のトンネルに巣食ってた、ラムフォリンクスという翼手竜だった」
「ジュラ紀の生き物ね。それがなぜ現代に」
「みんな秘宝を探しているんだ」
力を求める者たちは、時空を超え、世界を超えて秘宝を探し始めた。
「秘宝を集めてどうするの。まさか、神になる気?」
「えっ」
唐突なカイに、少年は言葉に詰まった。
「べつに神なんて…。おれは父さんを探して家を出たんだ。
父さんは秘宝を探してたから。きっかけは、そんなこと」
「あなたのお父さまって……帽子をかぶった、ちょっとかっこいいおじさま?」
「知ってるの?」
204 :
秘10:2007/05/06(日) 10:46:27 ID:6OvU1Bc7
イシス神殿、古代遺跡のイセイオン、神官カイのもとに、その人はしばらく滞在した。
冒険家だという。インディみたいな。
「ふらっとやってきて、秘宝のことを尋ねて」
神官カイのもとに、しばらく滞在した。
「で、いまどこに」
「また、ふらっといなくなって…」
根っから根無しの冒険人生。
「そうか…」
あちこちに足跡を残しながら、確かな手がかりは何もない。
母さん放って何してんだ。カイの所にもいただなんて…。
「わたし、秘宝なんて知りません、って言った」
少年は顔を上げた。いたずらっぽく、カイは微笑んだ。
「私の体の秘宝のことは、誰にも教えたことないの」
「そうか」
少年も、笑顔を返した。
ぶつぶつ…
「やめろ…癒しはやめろ…」
ぶつぶつ呟きながら、謎の病気は進行していた。
205 :
秘11:2007/05/06(日) 10:48:12 ID:6OvU1Bc7
扉は破られていた。
「謎の病気が、解除キーをハックして破ったのよ。
ほんとなら、この扉は秘宝がなければ開かないはず」
「病気の進む方が早い?」
「…急がなければ」
カイの体内にドアが建てつけてある…。
通路をふさぐ扉は、取っ手も取っ掛かりもなく、そのうえ鍵がかかっていた。
カイがぺろっと指を舐めて押し付けると、扉は開いた。生体解除キーは、
特定の分子構造とか、電気的なインパルスに情報を載せて鍵とするのだそうだ。
それが何箇所、何重にもなって、侵入者を厳しく拒む防疫システム。
その扉は虫が食ったようにいびつな穴が開き、破られていた。
カイに続いて少年も扉をくぐった。さらに彼女の奥へと進む。
目の前で、ふらっとよろめいてカイがくずおれた。
「カイ!」
「病気が進むにつれて、身体がきかなくなるみたい…」
丸まった背に手が触れると、カイの体がぴくんと震えた。
「触らないで!」
「ご、ごめん」
病気の性質が分かれば、対処法も分かってくるはずだ。
たんに「病気」という病気はない。たとえば感覚が鈍るとか、筋肉が弱るとか。
カイに侵入している「謎の病気」は、それとは違うようだった。
「こんな病気…こんな病気って…」
206 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 00:05:01 ID:awBAYLbW
ageとこう
保管でみたグレイ×バーバラはいいものだ
誰かグレイ×バーバラ書いてくれないかな
ホークとバーバラがみたいいいいいいいひ
誰かコッペリアで書いてくれないものか
遅レスだが
>>133氏のエロバー超GJ
続きマジで期待してます!
>>210 同一の人だと思うがあまり職人さんをせかさず期待せずマターリ待て
だれかオルロワとアセルスキボンヌ
>>211 ここには初めて書き込んだよ。
面白い話にはレスつけずにいられないタチなんだ。
別に急かしたつもりはなかったんだけど
そう見えたならすまんかった。
>213
うんうんワシもだよ。
職人さんを待ち続けて夜も眠れんわい
>>169 遅レスになってしまったが、久しぶりに来てみたらこんな神が降臨していようとは・・・。
GJ!!!!
レスに急かされたわけじゃないけど、
長々と前回投下から時間が空いてしまった
詩人×バーバラがキリのいいところまで出来たから
投下させてもらうよー。
注意点は127にある通りなのでご注意を。
(もしかして、これって……婚約指輪とか、それに近いものなの!?)
娶るための前準備で相手に送るもの、といえばそれしか考えられない。
「そうです。人間の世界で言う婚約指輪みたいなものですよ」
どうしてかこちらが考えてることが丸分かりの様で、詩人が言ってくる。
「あなた、何なの? 力がどうとか、娶るとか、わけの分からない事ばっかり
言ってるけど」
バーバラは声に焦りをなるべく出さないように、彼に訊いた。訊いても、
おそらくは理解しがたい答えしか返ってこないだろうが……。
「人が神と呼ぶ存在だと答えたら、どうします?」
案の定、理解しがたい答えが返ってきた。興奮に声は掠れてはいるものの、
口調は穏やかなものだった。
「あなたみたいな神がいるわけないでしょう!?」
彼の言葉に、バーバラは声を荒げた。
無理矢理女を抱こうとする身勝手極まりない神がいるわけがない。
神はもっと慈悲深く、民を見守るものではないのか?
「だが、本当なんだよ」
こちらから手を離すと、羽織っていた外套をふわりと脱いで地面に広げた。
「嘘よ」
「嘘じゃない」
言葉と共に軽くこちらを抱き上げると、広げた外套の上に寝かされてしまった。
(やばい!!)
本能はこのままでは危ないと告げ続けている。服のベルトには小型剣が
収めてある革のケースも付いていたが、それを取ろうにもやはり取ることができず、
焦燥感が募るばかりだ。
しかし、また別な本能は彼に触れられて悦んですらいる。寝かされてしまった事で
さらに先を望んで、秘部はゆっくりと潤みをたたえはじめた。
「バーバラ」
詩人がこちらを優しく呼ぶが、動かない体の代わりに心の中で顔を背ける。
「やめて。これ以上触らないで」
「お断りします」
こちらの上に彼が体を重ねてきた。それに伴って、いつも被っている帽子が
乾いた音を立てたて落ちる。朝の外気に触れて冷えている金の髪も、こちらの顔の
すぐ横に流れてきてその冷たさを伝えてくる。
「やめてっ……!!」
指先が胸に触れたかと思えば、ゆっくりと揉みしだかれる。
「っん……放してっ!!」
ぞわぞわと気持ちの悪さが胸を中心として、頭の先やつま先へ広がった。
そしてもう一つ、その感覚と相容れない感覚が最奧へと向かい、潤みとして
あふれ出す。
(最悪)
その瞬間をはっきりとバーバラは感じ取って、胸中で毒づく。
そんなこちらの状態を知ってか知らずか、彼は攻める手を止めようとしない。
「この胸で、男を狂わせては楽しんでるんですよね?」
――数ヶ月前も、胸で抜いてあげたりしてましたね、彼はそう意味深げに言って
微笑んだ。
(……!!)
彼のその言葉に、どきりとしてしまう。
というのも、それが紛れもない事実だったのだから。
そのとき留まっていた町の酒場で知り合った男と行為におよんで、
さんざん快楽に耽った。彼の言葉通り、胸で愉しませたのもその時だ。
しかし当然だが、その情事の場に詩人はいない。男に声を掛けた酒場にも
彼の姿はなかったはずだ。
(なのに、どうして……?)
「いつも全部見てますよ、あなたの痴態の全てを」
彼の舌先が乳首をとらえた。ぬるぬるとしたそれが乳首にまとわり付いて
放れない。気持ちがいいはずはないのに、彼の舌で反応して乳首が勃ちあがる。
「体、悦んでますね」
くすりと彼が笑ったかと思うと、また別の刺激が襲ってくる。乳首を吸ったり、
歯を立てられたり……。
「ん……やめてッ……て」
嫌がる声に感じて悦がる時の艶も交ざっている事に気付き、声を押し殺す。
(ダメ。嫌なのに……どうして!?)
あくまでも同意の上での行為ではない。それは分かっているのに、体が感じて声を
出させる。こんな状態にも関わらず、感じるというのはどういう事なのか。
「素直に欲情してると言えば楽ですよ」
指先で乳首をこね回しながら、詩人が言う。
「欲情してなんか、ないよ」
しかし、体は欲情してる女そのもの。触れられてすらいない秘部もとろとろに
潤んでしまっている。
「でも、こんな風になってますよ」
彼の視線の先に、勃った乳首があるのは分かっている。見られてなおも感じて、
痛みを覚えてしまうほど勃ち上がる。
「あなた、最低な男ね」
「そうかもしれません。だけど、あなたも本当は嫌じゃないんでしょう?」
この状況が本当に嫌ならこんなにならないはず、と指先で乳首を弾いて見せた。
「っあ……」
「ほら、感じてる」
驚くほど詩人は優しく微笑むと、先程の様に耳朶から首筋、鎖骨、そして胸元と
舌で辿る。
ただし、今度は胸の谷間を通り過ぎ、下腹部まで辿った。
「ちょっと……!!」
ほどなくして、彼の手が服のベルトに掛かった。金具の音と飾りで付いている
鈴の音が虚しく響いて消える。
「どうしました?」
彼からは悪びれる様子は感じられない。手は確実にベルトを外して、脱がそうと
する。
「やめてって言ってるの!!」
こちらの声に耳を傾ける事なく、軽く腰を抱いて体を浮かせたかと思うと
服を一息に取り去られてしまった。
「ここまで感じてくれてるのに、やめたらあなたに失礼だ」
粘ついた詩人の視線が、秘部へと注がれる。濡れた下着越しに、おそらく
うっすらとでも秘部が見えているだろう。
「やめて。見ないでくれる?」
そんなこちらの言葉にふっと微笑んだかと思うと、彼の指が濡れた秘部を
入り口から筋へと下着の上から辿った。その辿った先にある肉の芽を
擦りあげてくる。
「やっ……そこはっ!!」
鋭い刺激が全身を駆け抜けていく。押し殺すはずだった声も思い切り上げて
しまった。
「いや……いいから放して!! やめてっ!!」
こちらの反応を一つも見逃すまいと、詩人はじっとこちらを見つめながら
肉の芽を攻める。その視線にも犯されている様な感覚を体は覚えていた。
「摘まれると堪らないんですよね。胸と同じで」
彼の言葉と同じくして、ぷくりと熱を帯びて硬くなった肉の芽が摘まれて
指と指の間でこね回される。その途端に体は正直に反応した。
「んッ……ん――!!」
頬を幾筋もの涙が零れ落ち、体は震えて息をするのも苦しい。
(いや……!!)
気持ち良くないのに気持ち良い。自分の感覚なのによく分からない。
「悦がり泣きするほど、そんなにいいんですか?」
「そんなんじゃ……ない……っ!!」
口を開いても言葉が長く続く事はなく、零れるのは堪えた喘ぎ声ばかりに
なっていく。
「ちゃんと言って下さいよ。言わないと、終わりませんよ」
またいつもと変わりない微笑を、詩人は見せる。
(おかしい。こんな状態で、微笑んでいられるなんて……)
その奇妙さに彼女は肌を粟立たせて震えた。
どうしてこんな状態で微笑めるのか。それは『狂っている』としか言い様が
なかった。
でもそれは自分にも言えることだ。こんな状態で体は悦び、秘部を開かせて
いるのだから。
「狂っている、か。確かに、長く生きているうちに少しずつ狂っていたのかも
しれません」
またこちらが声にしていない言葉を彼は口にしていた。
「でなければ、あなたを――人間の女性をこんなにも自分の物にしたいと
思うこともなかった」
表情は見えなかったが、その声にやりきれなさが含まれているのがはっきりと
分かった。
「『神が人間を娶るなど、あってはならない』、そうずっと自分に言い聞かせて
我慢していましたが、神にも限界というものがあるんですよ」
その言葉の次の瞬間、
「っ……!!」
肉の芽をひときわ強く摘まれて、一瞬で危うく達してしまうところにまで
追い込まれてしまう。喘ぎも声にすらなっていなかった。
「達しませんでしたね」
肩で息をしているこちらを見て、詩人が言う。
「無理矢理にされて、感じるとでも思ってる?」
苦しいながら、バーバラはなんとか言葉を吐き出した。
「現に感じてるじゃないですか――こんなに蜜を滴らせて」
下着をずらして潤みを帯びた入り口に指先を入れて、出し入れを繰り返す。
また、もう片方の手では肉の芽を執拗に擦り上げる。
指が動く度に粘ついた音が零れてきて、羞恥心が煽られた。
「いやぁ……!!」
自分の秘部から出てるそんな音に、今すぐにでも耳を塞ぎたい衝動に駆られた。
「たくさん零れてきてますよ」
指もふやけてしまうぐらい、という詩人の声が耳に入る。
「やめて……!! 指、抜いて!!」
「美味しそうに咥えてるのに、抜けるわけないじゃないですか」
こちらの願いを、まったく彼は聞こうとしない。聞くどころか、さらには……。
「しかも、指一本じゃ足りなさそうだ」
一本だった指を二本に増やし、先程よりも音を立てて中をかき回す。
「そんなのだめぇ……ッ!!」
無理矢理に中をかき回されて、腹の中に気持ちの悪さだけが広がる。
それなのに、濡れは止まるどころかますます激しくなっていく。
「だめッ……!! もういい加減に……っ!!」
「ダメですよ。まだ止めるわけにはいきません」
中から抜いた指を詩人はこちらの口元へと持ってきた。大方こちらに
舐め取らせるつもりだろうが、そんなのはごめんだった。そんなこちらの
意志を察したのか、彼は肩をすくめて指先を引っ込めた。
「さて……」
そう呟くと、彼は何故かこちらの首に掛かっているアメジストのペンダントに
手をかけた。
いとも簡単に金具を外してしまうと、自らの手のひらにそれを乗せてじっと
見つめた。
何をするつもりなのか? こちらにはまったく見当をつけることができなかった。
詩人はただ静かにアメジストを見つめているだけで、その行為自体は自分を
無理矢理に抱いている行為とは無関係だとしか思えなかった。
しかし、実際は無関係ではなかった。
「私だけでなく、石(彼)もあなたが欲しくて我慢できないみたいだ」
詩人が石から目を離しこちらの顔を見つめて、またまた意味の分からない事を
口にした。
「?」
「つまりは、石もあなたと契りたいと思っているという事だよ」
視線での問いかけに、彼は答えはした。しかし、それはこちらの疑問を根本的に
解決する様な答えではなかった。
「あなたを抱く男はみんな『悦い』と狂う。どれだけ『悦い』のか、まずは
石に味見させてみましょうか?」
ひとり呟く様に言うと、石を濡れて開いた秘部へとあてがった。
「やめて!! 何考えてるの!?」
さすがにこの彼の行動は予測が付かなかった。まさか石を張り型の様に
使うとは誰も思わないだろう。それも大粒とはいえ、ペンダントとしてはざらに
ある大きさの石だ。そんな大きさでは張り型の役目をなすとは到底思えない。
「ほら、入りますよ」
「やっ……!!」
あっけなく、秘部に彼の指先で届く範囲内までしっかりと石を咥え込まされて
しまった。
「そんなに嫌がらないで」
勝手な事を言ってこちらの潤んだ瞳をのぞき込んだかと思えば、口付けを
落としてくる。
「嫌がるに決まってるじゃないの!!」
「でも、きっとすぐに悦くなりますよ」
彼が耳元で囁いた、まさにその時。
「んっ……!?」
中で何か――石とは思えない何かが蠢いた。自ら熱を発するはずのないそれが、
熱を放ち始めて、男性自身が入り込んだ時の様な質量も一緒に伝えてくる。
しかも、それはだけでなくしっかりと最奥まで届いて突いてくるのだ。耳にはそれが
動いたことによって発せられる、くちゅりという粘着質の音も入ってくる。
「あなた好みの大きさと形でいいでしょう? 動きもちょうどいいはずです」
「いいわけ……んんっ!!」
実際問題、形状や動きはちょうどいいものだった。それがもたらす圧倒的な
恍惚感に襲われて、抵抗する気力が奪われてしまいそうになる。
「はっ……ダメっ……!!」
「石が泣いてますよ。『悦い』って。あまりにも石が興奮していて、
それを感じてる私も……」
何やら彼がもぞもぞと動き出す。するとカチリという金属製の音――まるでベルトでも外したかの様な音だ――が耳に入った。
その音とともに中で蠢いていた物も、ぴたりと動きを止めた。
そして、
「……口を開いて」
こちらの肩辺りをまたぐ様にして、目の前に自身を晒してきた。
しっかりと興奮に怒張したそれは、鈴口から透明な液を零している。
「冗談でしょう!?」
ここまで好き勝手にしていて、さらに口でもしろと言うのか? 呆れとさらなる
怒りで声を大きくした。
「冗談でここまでしませんよ」
口元へ自身を近づけた。ぽたりと、鈴口から液が零れて唇へと落ちる。
「早くしないと、その綺麗な顔が私のモノで汚れてしまうかも知れませんよ?」
「……最低」
当然どちらも嫌に決まっている。しかし、どちらも拒否するという選択は
できそうにない。
絶対的な力を前にして、バーバラは彼の要求を黙って聞くことしかできなかった。
渋々と口を開くと、この時を待ち構えていた彼自身が口一杯にあてがわれる。
雄の匂いで気持ち悪さを覚えたが、彼に一方的にあてがわれているために黙って
咥え込む事しかできなかった。
「しっかり舌だけじゃなく、口全体で愉しませて下さい」
「ふ……っ」
舌で幹から雁首まで辿った後、鈴口を舌先でくすぐってやる。零れてくる液が
舌に絡んで、ぬめぬめとした感触を伝えてきた。
「咥えてる顔、とてもいやらしいですよ」
彼がくすりと笑いながら言う。その顔は紅潮して、額にはじんわりと汗が
浮かんでいる。
「舐めている所を見せて」
唇すれすれの所まで自身を抜くと、そう要求してくる。
「いやって言ったら?」
「今すぐ顔に出します」
詩人は自身をひと撫ですると、わざと液を顔に数滴垂らしてきた。
「こうして、ね」
再び渋々と彼自身を舐める作業に戻った。舌先がちろちろと動く様を彼はじっと
見つめて、時折低く呻き声を上げた。
「色々な男をこうやって愉しませてきたのかと思うと、たまりませんね」
「あたしも無理矢理にあんたにこんな事されてる女が他にいると思うと、
腹が立つわ」
心の中では『ケダモノ』と彼を罵りながら、そう口にした。
「あなたに対してだけですよ。こんなに暴走してるのは……っ!!」
顔を快楽に歪ませて、急に口内に無理矢理に自身を押し込んできた。
「んぅ……!?」
「いやらしい舌使いを見ていたら、そろそろだめそうです」
しっかり吸って、と彼が言う。その顔は限界間近に見せる男の顔そのものだった。
冗談でもなんでもなく本当に『そろそろ』なのだろう。
「ふぅ……っん」
早く彼に限界が来て、この状態から解放されることをひたすら願いながら、
吸ってる感覚と舌の感覚が麻痺してしまいそうになるほど、彼を追い上げた。
そして、さほど時間はかからずにその時は訪れた。
「しっかり全部飲み込まないと、だめ、ですよ」
「ふっ……んん!!」
彼の体が震えたかと思うと、どろどろと口内に詩人の精が放たれた。
それは特有の味といがらっぽさと、精神的な嫌悪感だけを残して体内へと
消えていく。
「最後まで舐めて、バーバラ」
再び口内から自身を出すと、まだ少し痙攣しながら出ている白濁を全て
舐め取らされてしまった。
今回はこんな感じ。
期間が開いてしまうかもしれないけど、
続きはまた今度。
神キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
続きもずっと待ってます神!!
上野×池袋×品川近親3p誰か…
>>225 GJ!
物腰はソフトだけどやってることはドSな詩人エロス
詩人×バーバラきたぁぁぁ
続き楽しみにしてます
いいね!!GJ!!
>>227 池袋「3人でつながるのよ」
彼女に言われたとおり品川、上野、池袋の順で並び
そのまま思いっきり…
品川「え?…ちょっちょっと!…アッー!」
上野「あ」
池袋「…」
こうして品川は女にされましたとさ
終
ぶっちゃけ品川は女の方が好みだから
いっそそのままry
池袋仲間はずれw
234 :
家出少女:2007/05/26(土) 16:00:06 ID:TygVfAbC
「見〜つけたっ!」そう言ってノコノコついて来るウザいガキの末路は・・・。
「オラッ!おとなしくしろ!」
「自分からついて来たクセに今頃になってジタバタすんじゃねえっ!」
「裸にひん剥いてやれっ!」
荒くれ者たちが1人の少女に襲い掛かる。その少女は激しく抵抗したが敵うはずもなく
あっという間に身ぐるみを剥がされた。
少女の名は『エクレア』と言っていたが、あからさまに偽名であることはバレていた。
本名は『タチアナ』―リブロフの富豪、ラザイエフ家の娘である。
「やめて!放して!あんたたちなんかキライ!!」
身を捩り何とか逃れようとする。だが、暴れれば暴れるほど体力は消耗し、
男たちは昂奮するのだった。
「生意気なガキだぜ!まあ一層レイプのし甲斐があるがな」
「まだ蕾ってところだがな。こういう青い果実もイイもんだぜ」
「俺はマンコもらうぞ。こいつの穴全部塞いじまえ!」
押さえつけられ四つん這いにされたタチアナのオマンコに荒くれ男の荒くれチンポが
一気に挿入される。
「イギイィィィィィィ!!痛いっ!痛いィィィィィィィィッ!!!!」
男のチンポを受け入れるにはタチアナのオマンコは小さすぎた。
ズブズブと拡げられるたびにオマンコが裂け、真っ赤な鮮血が破瓜の血とともに
流れ出る。
235 :
家出少女:2007/05/26(土) 16:00:50 ID:TygVfAbC
「よ〜し俺はケツの穴もらうぜ〜」
「しょうがねえ、口でしてもらうか」
残りの2人がタチアナのアナルと口にチンポを突っ込み、思い思いに突きまくる。
(うぎぃぃぃぃぃ!おしりが!おしりがぁぁぁぁ!!)
口まで塞がれたため声にもならない悲鳴をあげる。ただ止め処なく流れる涙だけが、
タチアナの苦痛を如実に表していた。
「ウッ!で、出る!孕め!孕め!孕めぇぇぇぇぇぇ!!」
「俺もイクぞ!ケツに出してやる!」
「口に思いっきり出してやる!飲めよ!飲めよ!」
3人はほぼ同時に射精した。タチアナのオマンコにアナルに口内に溜まりに溜まった
特濃のザーメンを容赦なく注ぎ込む。
(むぐぅぅぅぅぅぅ!な、なにこれ〜!ドロドロ、気持ち悪いィィィィィ!!)
下半身に焼けるような感触が体の奥へと伝っていく。そしてあまりの臭さに吐き出しそうになるのを止められ、無理矢理、苦くドロドロしたザーメンを飲まされたのだった。
「いやぁぁぁ、もう、もうゆるしてぇぇぇぇ・・・・」
消え入りそうな必死の哀願も虚しく、タチアナはまた犯されていく。
それが延々と続き果てることはなかった。
その後、タチアナは男たちの慰み者として旅を続けることになったが、
男たちがモンスターに全滅させられたときに1人逃げ出した。
タチアナがラザイエフ家に縁のあるものに発見されたのは、3年後の
グレートアーチで性奴隷として売られているときだった。
知らない人について行くのはやめましょう・・・。
おわり
品川のオパーイ見てると、魅力でも混乱でもない微妙な気分になってくる。
237 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:24:24 ID:8egn/yFW
俺は恵比寿の触手な
ふと思ったが、ロマサガ3のようせいって捕らえた奴等にイタズラされてないと絶対におかしいと思う
腕力21でも籠は壊せないのねwwwwww
イタズラっていっても性別なしじゃなかったっけ?
>>239 性別なしというのは人間に雌雄が判断出来ないだけの可能性もある。
逆に考えるんだ。
どの性別(女、男、ふたなり)でも行けると考えるんだ.
あと、あれ籠というより檻の気がする。
とりかご
242 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 02:25:14 ID:bIwYWQ4r
お前らサイズを忘れています
ホークのデカマラにとりつく妖精…そこへ恵比寿の触手が
(*´Д`)ハァハァ
サガフロ2ものが見たい〜
hoshyu
ユリエレ投下いきます(・∀・)
ちょっとエレンがうじうじしてるような気がしますが・・・まぁいいよね。あんま気にしてもしょうがないし。
「はっ!ふっ!はっ!」
右の貫き手。左のトーキック。更に敵からの反撃を左のエルボーで叩き落す。
モンスターの身体を貫くような連撃が繰り出される。
「とどめっ!」
ゴキリ、と鈍い音、すさまじい断末魔の叫び声と共に、右の拳がヌエの顔面にめり込んだ。拳が抜かれ、もがいていた獣の動きも止まった。
エレンは、ツヴァイク近郊の森林で、来る日も来る日も戦いに明け暮れていた。
シノンの仲間たちとロアーヌのパブで別れてから数ヶ月。ユリアンもトーマスも、そしてサラでさえ、自分達で目的をもってそれぞれの道へと歩き始めた。
だが、自分といえばどうだっただろうか。目的らしい目的は無かった。エレンがロアーヌを離れたのは、まだ見つからない自分の目的を探すためであった。
しばらくは、ランスへ向かうハリードと行動を共にしていた。
急にいなくなってしまった仲間たち。声をかけても返事の無い、今までに体験したことの無い孤独感。
ハリードは、そんなエレンの寂しさを埋めてくれる存在だった。自信たっぷりで頼りになる彼に、惹かれていたのを感じていた。
だが、彼は去った。一枚の置手紙をベッドサイドに残して。彼もまた、目的のある旅路の中途であったのだ。
再び襲い来る孤独感。隣に誰もいないことの寂しさ。村にいた頃は、男勝りで、性別を問わず誰からも頼りにされていたエレン。
村という小さな社会の中、ユリアンを始めとして、思いを寄せてくる男も少なく無かった。
妹のサラを守り続ける中で、自分は強い人間だ、と思い込んでいた。
一人になった今、エレンは、今まで自分はこんなにも他人との関わりを求めていたのか、とショックを受けずにはいられなかった。
そんな寂しさ、孤独感を振り払うように、エレンは魔物との戦いに身を投じるようになった。精神を研ぎ澄まし、目の前の敵に全神経を集中して、戦う。
日ごとに身体の動きも良くなり、自分が高まっていく感覚は、悪いものではなかった。
ロアーヌで別れたみんなは、今頃どうしているだろうか。トーマスは、サラは。
『なぁエレン、ちょっと遊びに行こうぜ』
『今度の週末、船を見に行かないか』
そして、ユリアンは。
「・・・考えるな」
エレンは頭を振った。考えれば、戦いに迷いが生じる。
「グオオオオオオオオオオォォゥゥ」
三種重なったおぞましい咆哮。三首の魔獣、ケルベロスだ。先ほど屠ったヌエの血の匂いをかぎつけてやってきたのだろうか。
考える間も無く、エレンの方へ飛び掛ってくる。
「やっ!」
頭を狙ってくる。地に伏せて交わし、腕で身体を支えて蹴り上げた。狙いは横隔膜だ。呼吸を乱した所で一気にケリをつけようとエレンは判断した。
「ゴフッ・・・ゲ・・・グ・・・」
狙い通り、呼吸器官にダメージを受けたケルベロスは何とか体を支えつつもよろめいている。
こういった獣相手ならば首を狙うのが常套手段。しかし、三つも首を持つケルベロスが相手だとあまりいい作戦には思えなかった。
ならば、次に狙うは心臓だ。
「はあぁぁぁっ!!」
頭に殴りかかると見せかけてフェイントをかけ、身体の下に滑り込み、両足で思い切り宙へ蹴り上げた。
「流星蹴り!」
打ち上げられた空中から重力に引かれて落下を始めるケルベロスの、ガラ空きになった胸部をめがけて、地面を蹴った。
右足に爪先に意識を集中し、足の親指に力を込めた。
「グガ・・・アガアァァ・・・・!!」
狙い通り、胸部に蹴りがめりこんだ。膝の下辺りまでがケルベロスの身体に埋まり、ボキボキをあばらを砕く音が右足から伝わってくる。
地面に落とす衝撃で、更にダメージを与えるつもりで、足は抜かなかった。
そのまま空中でひっくり返し、ケルベロスを背中側から地面に落すと同時に、自らを着地の衝撃から守るクッションとした。
ドスン、と、大きな荷物を落とした時のような音。めりこんだ足を引っこ抜くと、自分の足の形に胸部が大きく凹んでいた。
「・・・ふう」
額を流れた汗をぐいと腕でぬぐった。こんな短時間に強力な魔獣を二体も相手にしたのは久しぶりだった。
短時間の戦闘ではあったが、エレンは息があがっている自分に気づく。
その時だった。
「うあっ!!!」
後から、何か鋭いものに右のふくらはぎを貫かれた感触。同時に、強いしびれと痛みが脊髄を走った。
「くっ・・・油断したっ!」
後を振り向くと、空中には大きな鳥の姿。逆光で一瞬見えなかったが、紫色の巨大な翼が、それがグリフォンである事を物語っていた。
小型のドラゴンやワイバーンですら捕食してしまう、大型の猛禽類だ。
「うっ・・・まずい」
立ち上がることはできたが、グリフォンの速度に追いつける速さでは動けそうに無い。
考えるまもなく、クチバシを突き出してグリフォンが猛スピードで迫ってきた。
「きゃああぁっっ!!」
鋭いクチバシはかわしたものの、体当たりまでは避けきれず、勢いよく吹き飛ばされた。
よろよろと立ち上がるエレンの目の前に、グリフォンが降り立った。
今からお前を捕食すると言わんばかりに、大口を開けて長い舌を突き出した。クチバシの端からは唾液と思われる液体が一筋流れた。
足どころか、腕にまで力が入らなくなっていた。先ほどの衝撃で頭も叩きつけられたのか、視界がグラグラと歪んでいる。
―――――ここまでか。
そんな思いが頭の中を通り過ぎていった。
―――――皆と別れて、ハリードもいなくなって、あたしはこんな森の中で魔物に食い荒らされて死んじゃうんだ。
妹のサラや、他の頼りない男達を守っていた、シノンの村でのあの頃が全くの幻であったように思えた。
―――――さよなら、もう一度みんなに会いたかったよ。
目を閉じながら、エレンは自分の睫毛が濡れていることに気づいた。
「うおおおおおおおおおおおっっ!!」
凄まじい、人間の声と思われる咆哮がビリビリと空気を震わせ、ガチンという金属音が空気中に響いた。
一瞬の後、何かが地面に落ちる音。
「おい!しっかりしろ!」
肩が抱き上げられ、身体が持ち上がり、揺すられる。
朦朧とした意識の中、男の声に目をうっすらと開くと、緑色の髪の毛とオレンジ色のジャケットが目に入った。
視界の端には、グリフォンの首が転がっているのが見えた。
「おい、エレン!生きてるんなら返事しろ!」
「・・・ユ・・・リアン・・・?」
―――――ユリアン?どうしてユリアンがいるの?
ううん、こんな所にユリアンがいるわけが無い。
だってあの時にユリアンとはロアーヌで別れたじゃない。
あの後、ロアーヌのお城でモニカ様を守るんだ、って言って宮中に消えていく背中を見たじゃない。
あぁ、そうか、あたしもう死んじゃったんだ。だからユリアンがこんな所にいるんだ。小さい頃は楽しかったね。
大きくなってから、何度もデートに誘ってくれたね。
一度ぐらい一緒に行ってあげれば良かった・・・。
「おい!頼むから返事をしてくれ!死ぬんじゃない!エレン!」
「ご、ご・・・ごめ・・・んね・・・」
急激に眠くなって視界が真っ暗になる中、エレンはそのまま意識を手放した。
目を覚ますと、ベッドの上だった。身体を起こそうとするが、右足にしびれるような痛みがあって、うまく立ち上がれない。
「あたし・・・生きてる?」
試しに右手で自分の頬をつねってみる。
「あたた・・・痛い」
記憶が途切れ途切れになっているような気がするが、どうやら森から生きて帰ることができたのは確かなようだった。
ベッドからどうにか身体を降ろすと、右足に包帯が巻かれているのが見えた。とりあえず部屋から出て、どこにいるのか確かめないと。
「あ、お目覚めですか」
部屋から外に出ると、中年男性の姿が目に入った。周りの様子から察すると、宿屋の主人だろう。
「あの、あたしいつからここに・・・」
「昨日の4時頃、オレンジのジャケットを着た青年がこちらにいらっしゃって・・・えっと、何て名前だったっけな」
ピンと来た。恐らくユリアンだ。
「今、彼がどこにいるか分かりますか!?友人なんです」
ハッキリとはしていないが、あの時助けてくれてのはユリアンだ。どうしてツヴァイクの森にいたのか、聞かなくては、という思いが、胸の中を駆け抜けた。
「つい先ほど宿屋の外へ行かれました。荷物が置いてあるので後で戻られるでしょうね」
「あ、あ、ありがとうございます!探してきます!」
急ぎたいのに急げない痛みにもどかしさを抱えながらも、エレンは宿屋のドアを開けて外に出た。
様々な思いが胸中をよぎった。
それぞれ目的を探してロアーヌで別れた仲間たち。
それに比べて、目的も無くほっつき歩いているも同然だった自分。
いざ一人になった時に何をしたいのか分からなくなってしまった自分。
もっと強い人間だと思っていた。こんなに人を求めて寂しがるような人間ではないと思っていた。
何も変わっていない、むしろ弱くなった自分は、みんなにどんな顔をして会えばいいというのだろうか。
「あ・・・」
あれこれ考え込んでいる内に、武器屋から出てくる、緑の髪の男を見つけた。
「ユリアン!」
「エレン!もう起きて大丈夫なのか?」
「うん、まぁなんとか・・・」
スタスタとユリアンがこちらに歩み寄ってくる。懐かしいような気まずいような、複雑な心境。
「いやー、ビックリしたよ。頼みごとをされて森の中に踏み込んだら・・・」
ユリアンは、プリンセスガードの仕事を辞めて、今は旅の身だ、と言っていた。
ツヴァイクに立ち寄ったのはたまたまだったと言う。街の人から「最近、女の子が森に入ったまま長時間帰ってこない日が続いている」との話を聞き、様子を見てくるように頼まれて森の中へ立ち入ったそうだ。
「間に合ってよかったよ」
そう言って、ユリアンはにっこりと微笑んだ。小さい頃から変わらないスマイル。
「うん、ありがとう」
本当に死んでいてもおかしくなかった。
こんなに軽々しい一言では済まないような状態だったのだが、他にいい言葉も思いつかなかった。
「でも、どうしてあんな魔物だらけの森に一人で?魔物退治でも頼まれたのか?」
「・・・」
言えなかった。寂しさから目を背けるために魔物との戦いに明け暮れていただなんて。
「・・・まぁ詳しくは訊かないけどさ。いくら強いからって一人であんなトコ行くなよ」
『強いからって』『一人で』という言葉が、グサリと突き刺さった。
「あたしは、強くなんかないわよ!」
「お、おい、エレン!」
強い調子でそう言って、エレンは、背を向けて宿屋に向かって歩き始めてしまった。
頬を暖かいものが伝っていくのを感じながら。
宿屋に戻ってベッドに横になったら、また眠ってしまっていたらしい。先ほどまで明るかった窓の外はすっかり暗くなっていた。
「・・・」
助けてもらったのに、あんな態度を取ってしまった。久しぶり、の一言も言わずに。
「なんで泣いてたんだろ」
守ってばかりだったユリアンに助けられたのが悔しかったから?
「違う」
弱い所を見せたくなかったから?
「それも違う」
会えなくて寂しかった?
「寂しいだなんて・・・」
寂しい。その言葉を口に出した途端、胸が締め付けられる。
本当は、あのままみんなで旅に出たかったのかもしれない。
守ってきたサラが自分に反抗することで見せた、彼女なりの自立心。
何かと自分に言い寄ってきたユリアンが、急に宮殿住まいのプリンセスガードになってしまったこと。
「寂しかった・・・」
また涙が出てきた。昨日から泣いてばっかりだ。
「ユリアン・・・まだいるかな・・・」
手近にあった塵紙で少々乱暴にゴシゴシと涙を拭うと、自室のドアを開けた。
宿屋の主人に聞いたら、ユリアンの寝室は隣の個室だそうだ。
ドアの前に立って、深呼吸する。
「まずは昼間のこと・・・謝らなくちゃ」
もう一度深呼吸してから、ドアをノックした。
「どうぞ〜」
のんきな声が部屋の中から返ってきた。ノブを回してドアを開けると、椅子に座って外を見ているユリアンの姿があった。
「あ、エレン」
別段、数ヶ月前のユリアンと何も変わらない、たまに見せるボケーっとした表情。
「う、うん」
「足は良くなった?」
「おかげさまで、だ、だいぶ歩くのは楽になったよ」
鼓動が早まっているのを感じる。緊張しているのだろうか。
「あ、あのさ!」
「なに?」
「昼間はごめん!」
勢いよく頭を下げた。
「ん?あぁ、別に気にすること無いのに」
軽い調子で言うと、ニコっと笑った。見ているとホッとする笑顔だった。
「それは置いといて」
今度はユリアンが切り出す。
「久しぶりじゃないか」
それから、この数ヶ月間の事と、小さい頃の話をした。
お互いの荷物の中に入っていた酒を、二人でちまちまと飲みながら。
こちらの気まずさ、寂しさ、嬉しさには気づいていない様子で、数ヶ月間の事を嬉々として話すユリアンは、小さい頃のままのように見えた。
ドアをノックする直前は緊張していたが、一旦話し始めると、話が弾んだ。
懐かしさと、安心感。それは、ただ幼馴染に再会した、というだけのことではないように思えた。
ハリードと過ごしていた頃の事を思い出した。でも、あの時とはまた違った心地よさ。
「でさ、モニカ様ってああ見えて・・・」
ちくり。
「カタリナさんが言ってたんだけど、実はあの人・・・」
胸が痛む。ユリアンの話の中にモニカの名前が出てくる度に。
数ヶ月間宮殿にいたのだから、当然モニカの名前も頻繁に出てくるだろう。
―――――ユリアンは、モニカ様のことが好きなのかしら?
―――――キレイだしね、あの人。護衛してるんだし、長い時間一緒にいたんだろうな。
「・・・それで、その時・・・」
―――――あたしの方が、ずっと一緒にいたのに。
急激に、ユリアンがすっかり違う人になってしまったかのように思えた。
「って、おーい、聞いてる?」
「え?あ、ゴメン、ちょっとボーッとしてた」
見上げたユリアンの顔は、先ほどまでと何ら変わらなかった。
「まだ疲れてるんだな。そろそろ寝ようか」
「・・・うん、そうね」
ユリアンが椅子を立った。それに合わせるように、エレンも椅子を立った。
何となくでお開きムードになって、酒ビンを持ってエレンが部屋に戻ろうとしたドアを閉めかけた時だった。
「あ、オレ、明日にはここ出るつもりだから」
「え、どこ行くの?」
「うーん、決めてないな」
部屋に戻り、風呂から上がって、濡れた髪を拭きながら、エレンは思った。
よくよく考えれば、ユリアンがここに留まっているということは無いのだ。
仕事を辞めてあちこちを旅する身になった以上、またどこかへ行ってしまう。
久しぶりに会ったばかりなのに、もうお別れ。ほんの一時の再開。
お互い離れていれば、そんなものなのだろう。
「・・・寂しいな」
小さい頃からずっと一緒だった。いつまでも一緒ではないとも、分かってはいた。
また明日になれば、寂しさを紛らわすために魔物と戦う日々なのだろうか。
昔はもっとそっけなくしていたつもりだったのに、どうしてこうも寂しいのだろうか。
「ユリアンと一緒に行けないかな・・・?」
一人より、二人の方がいい。それが、気心の知れた相手なら、なおさら。
胸がジンと疼いた。脳裏に、さっきまで一緒に酒を飲んでいたユリアンの顔が浮かんだ。
つC
続きキボン
なんだかんだで俺はユリエレ好きなんだと再確認。
エレンは強がってるだけに本当は寂しんぼのはずだ
待望のユリエレキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
久々に覗いたらユリエレktkr
262 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 00:58:08 ID:fINV5wob
池袋の背後のあれって真ビューネイのやつと一緒?
263 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:02:35 ID:fINV5wob
すんません…微妙にスレ間違えたようです… orz
264 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 16:14:18 ID:YJrp9PSB
アンサガを久しぶりにやった。
ジュディちゃんレイプされちゃった。
山賊たちにお口にいっぱい射精されてザーメン飲まされてた。
オマンコにもいっぱい射精されたので妊娠するな〜。
アナルも犯された。
でも、最後は
「すご〜い、すご〜い!」で終わった。
ユリエレの続きキボン!!
旧バーバラの方が好きだった俺は異端
ごめんなさい、続きは書いてはいるんだけど、予想以上に私生活が忙しくて中々進んでないです><
ドロンする事は絶対にしないので気長にお待ちくださいませ。
ロマサガ2のジェラール×キャットです。
長いのでご注意を。
うるわしのアバロンといわれた都があるここバレンヌ帝国は、つい最近帝国第二皇子
ジェラールが帝位を継いだばかりである。
全土統一を志した父、前帝レオンと武勇誉れ高い兄の第一皇子ヴィクトールをソーモンに陣取った
七英雄の一人クジンシーに次々と倒されて失いつつも、その後の混乱を見事に乗り切り
ついに彼はそのクジンシーの必殺技を見切って退治した。
そして運河要塞の倒したボスの口から再び洩れた七英雄のボクオーンの名前…
ジェラールの頭はその時から七英雄達の伝説との乖離に悩んでいた。
(七英雄とは何だ?…あれは…少なくともクジンシーのどこが英雄なのだ?)
英雄どころか見かけ通りの化け物でしかなかったクジンシーのことから考えると
ボクオーンもどうやら伝説とはかけ離れた存在であると容易に想像が付く。
ここにきてクジンシーの情報をもたらした謎の女魔道士オアイーブに会わなかったことが
ジェラールには悔やまれてならない。
「皇帝陛下…また七英雄のことでお悩みですか?」
帝国猟兵隊長のテレーズはレオンの代からの長いつきあいである若い新帝の心の内を
聡く読み取って遠慮がちに声を掛けた。
「お一人でお考えなさらず、事があれば我ら兵士が一丸となってあたる覚悟はございますから」
大剣を携える帝国軽装歩兵のジェイムズは、新帝の王座の前にゆっくりとひざまずき礼を取る。
その二人に感謝しながらジェラールは笑った。
「ありがとう。とりあえず本の伝説ばかり読んでいた頭でっかちの知識では現実にはなかなか
対処が難しいと言うことだろうな」
ジェラールは溜息をつきながら天井を何気なしに見上げると、上から何か白いものがひらひらと
舞い降りてくるのが見えた。
それをタイミングよくキャッチすると、白い紙でそこに書かれてある文章を読んで沈黙した。
テレーズとジェイムズは長い間黙ったままの皇帝に首をかしげながら話しかける。
「ジェラール様、どうなさいましたか?…それは一体…」
ジェラールは困ったような顔をして二人にその紙を渡してよこした。
そこには短い文章で以下のように書いてあった。
“皇帝陛下をいただきに参ります 仔猫”
アバロンの酒場では帝国の正式な兵も、期間限定の雇われた傭兵達も入り交じって陽気な声を上げている。
時々それがいきすぎて喧嘩の大声へと発展するが誰も特に構わない。
帝国重装歩兵のベアもその重い鎧を脱いで、強い蒸留酒をゆっくりとしたペースで飲んでいた。
彼の差し向かいには髪の毛を逆立て、派手な色粉で染めたフリーファイター…いわゆる傭兵の中でも
ひときわ気性の荒いヘクターが、ベアとは違ってハイスピードで杯を乾していく。
ふたりとも共にレオンの時代からの仲間で、特に示し合わすわけではないがこうしてよく酒場で
一緒になり何とはなしに席を共にすることが多い。
ベアはヘクターのスピードに感心しつつも自分のペースを守っている。
ふと何かのふわりとした感触が彼の腕をふれた気がして見てみると、そこには金色の柔らかそうな
髪の毛をリボンで器用にまとめた愛らしい顔の華奢な女性が立っていた。
彼女の顔はアバロンのそこかしこで時々見知ってはいた。
「よう、こそ泥。俺の懐を狙いに来たのか?」
ヘクターは知り合いらしく、女性に対する態度としてはいささか礼を失すぎる物言いをした。
「嫌な言い方。ちゃんと女盗賊と言ってよ」
してみると彼女はギルドを形成するシティシーフの女性かとベアは合点した。
(どうりで顔を知っていたわけだな)
「あら、こちらは壁の旦那ね。いつも皇帝陛下の守りご苦労様」
「壁…」
重装歩兵の彼はパーティの…特に戦いにも出る皇帝の前に盾となって敵の攻撃から守るというのが
攻撃よりも重要な任務なのであるが、盾と言われても“壁”と言われたことは今までにない。
「お前も言い方考えろや。壁の旦那は傷ついているぞ」
ヘクターはおかしそうに喉の奥で笑いつつベアの顔を眺めている。
「壁…でもいいが…始めてそんなことを言われたので少し面食らっただけだよ」
あまり物事にこだわらない性格のベアはそう言ってシティシーフの女性に笑いかけた。
「まあ、こちらもいい男ね。あんたも見習いなさいよヘクター。女性に対する態度がなってなさ過ぎ」
キレやすい性格のヘクターは、それを聞いて少しむかっ腹を立てたらしく憮然として彼女に言った。
「うるせえ。とっとと消えろ。お前は泥棒なんだからしまいにゃこの旦那にとっ捕まえてもらうぞ」
あんまりそういうことをしたくないベアは、大層なことになる前に立ち去ろうとした時この女盗賊が話しかけた。
「お二人さんがいて丁度良かったのよ…ねえ…お願いがあるんだけど」
ヘクターは目配せしながらわざと聞こえるようにベアに言いかける。
「おい、早々に立ち去ろうぜ。こいつに関わるとろくな事にならない上にギルドに尻の…」
「下品な言い方しないでよ。これはギルドとは関係ないわ。私の個人的な頼み事なのよ」
ヘクターは珍しく真剣な顔を見せる女盗賊の顔をまじまじと見ながら大仰な溜息をついて見せた。
「よけいにタチが悪そうじゃねえか…取りあえずろくな願い事じゃないな。地味に盗みに励んだらどうだ、キャット」
「キャット…聞いたことがあるな…で、願い事って何だい?」
何となく女盗賊――キャットのペースにはめられたベアはヘクターが牽制するのにもかかわらず
思わずそう聞き返してしまい彼の舌打ちを誘った。
残りの酒を飲んで早くこの酒場から出ようとする、ベアとヘクターにキャットは楽しげにその願いを話した。
「うふふふ…あのねえ…皇帝陛下に夜這いをかけたいから協力して欲しいんだけど」
その言葉にベアは酒を気管に流し込んでしまってむせかえり、ヘクターは口に入れていた酒を
隣の席にたむろしているフリーファイター仲間へ向かって思い切り吹き出した。
「ヘクター!てめえ、ひとの洗濯したばかりの服へ向かって何しやがんだ!!」
彼らはヘクターほどでないにしても一様に気が荒く、些細なことで今にも喧嘩に発展しそうなところへ
当の本人がむせ返りながら一番効果的な言葉をはいた。
「ぶはっげほっげほっ…騒ぐんじゃねえ!…ごほっごほっ…ちゃんと金払うから静かにしろ!」
おもしろいもので彼らは自分たちに効果的な代償のことば『金・女・酒』を聞くととたんに静かになってしまった。
ベアは無言で苦しそうに涙目でしばらくむせ返っていたが、キャットに背を叩かれてどうにか落ち着いてきた。
「あ…ありが…とう…いや…どうも…もう大丈夫…」
ヘクターは落ち着いてくると、文句のひとつも言いたいところだったのだが非常な疲れを感じて
そのままテーブルの上に突っ伏してしまう。
ベアもしばらくものも言えないぐらいに疲れて頭を抱えて黙り込んでしまった。
「あのさ…聞いていた?もう一度言っちゃおうか?」
黙っていて何の反応も示さない軍人の二人に、キャットは恐る恐る声を掛けてみて伺った。
「与太話は一度で十分。さー俺はいくぞベア。こいつに関わっていると骨の髄まで疲れ果てる」
そう言って席を立ち上がろうとするヘクターに釣られてベアも軽く腰を浮かした。
「もう予告状送っちゃったもん…」
そのキャットの言葉に立ち去ろうとする二人は中途半端な体勢のまま再び凍り付いてしまった。
「予告状…って…」
「あっ…あっ…あほか。夜這いに予告状送るヤツがどこの世界にいるんだ!!」
とうとうヘクターは酒場中に響き渡る大声を張り上げて、そこにいる全員の注目の的になってしまった。
「おい…ヘクター、声が…もう遅いか…あーあ」
ベアは先ほどから自分を襲っている目眩は、酒だけのせいではないはずだと自分に言い聞かせている。
3人は一瞬だけ衆人の注目を浴び酒場のスターになってしまったが、移り気な客達はすぐにそれぞれの話題に戻り
やがていつもの喧噪が戻り始め彼らはほっとした。
「……ジェラール様もいずれはお妃お迎えになるんでしょ?その前にと思ってさ」
もごもご言いごもるキャットの様子に、少しヘクターは興味を引かれて取りあえず椅子に座り直した。
「当たり前だ。レオン様もヴィクトール様もご逝去されてしまったんだからジェラール様には世継ぎに励んで…
…って…まさかお前その辺を狙っているわけじゃないだろうな?…それで既成事実を作って帝国に揺さぶりを」
「あんたねえ…私を一体なんだと思ってんのよ。…それはいいわ。協力してくれたらここの酒代1ヶ月分と
ツケも全部払ってあげるわよ〜」
酒と聞くと目のないフリーファイターの瞳の色が違ってきた。
「えらい剛毅なことで。何でそこまでするのかはさておいて…もう少し報酬に色をつけてもらわないとなあ」
良い反応が返ってきたのでキャットは嬉しくなってヘクターの強欲さに乗ることにした。
「ふふん…付け入ってきたわね。いいわよ私で出来ることならね」
それを聞いてヘクターがチョイチョイと指を動かして耳を貸せの合図をする。
キャットがヘクターの口許に耳を近づけると低い声でヘクターは要求をした。
「一回やらせろ」
キャットはすかさずヘクターの右足を自分の履いている、その尖ったヒールのサンダルでふみつけて
声にならない叫びを上げさせた。
「☆♪※##!!!♀★!〜H▼〆!!!!!!」
「ふう…」
その二人の様子を眺めながらベアは結局自分も巻き込まれたのかと深く溜息をついた。
「ふざけておりますわね。皇帝を盗む猫なんて」
テレーズは強固だと考えていた警備のアバロン宮殿に、簡単に人が入れる隙のあったことに腹を立てている。
ジェイムズは宮殿中を走り回って侵入者の追跡を試みたのだがすでに気配すら掴めなかった。
「もう一度兵士達の配置を考え直さねばならんと言うのに、ベアとヘクターはまだなのか?」
彼も部下の兵士達に二人の呼び出しを何回も行ってその苛立ちが頂点に達しようとしていた。
(無理だと思うなあ…彼女ならば)
“仔猫”に心当たりのありすぎるジェラールは、そんな二人にひそかに悪いと思いつつ沈黙を守っていた。
運河要塞潜入の際に世話になったシティシーフの彼女ならモンスターもいない城の侵入など
造作もないことに違いない。
彼女が自分の何を狙っているのかは解らないが、七英雄の事でここ最近憂慮していたジェラールは
何とはなしに久々に楽しくなって来ている…もちろんジェイムズとテレーズに心の中であやまりながら。
「呼び出されてきましたが、何ですかね、この騒ぎは?俺は確か警備当直じゃないはずですが」
さっき酒場でキャットに会ったところから、おおよそ呼び出されることを予想していたヘクターは
そう白々しく装いながら皇帝のいるこの玉座の間にかったるそうに入ってきた。
「緊急だ。それと陛下の前ではちゃんと礼を取れ」
ジェイムズは自分と同じ大剣使いのヘクターの態度の悪さにいつもながら腹が立つ。
これで腕が立たなければ即刻皇帝に注進して解雇してやれるのだが、戦闘では鬼神の如くという
言葉がついてでる彼の戦い振りには一目を置かざるを得なく、そんなところもジェイムズには苛立ちの要因になっていた。
(いつもながら固いやつだ)
そう考えながらもヘクターは一応黙ってジェラール皇帝の前に跪いて礼を取った。
「すまんな、休憩中なのに…うん?どうしたんだヘクター。右足を負傷したのか?」
さっきキャットに踏まれて流血し包帯を巻いた右足を、目ざとくジェラールに見つけられた傭兵は慌てて言い訳した。
「あっ…えーと…キャ…いやつまり猫にひっかかれまして…」
かなりしどろもどろの彼にテレーズは首をかしげ彼の“猫”と言う言葉に素早く反応した。
「あなた“仔猫”について何か知っているの?」
「え?」
そう言われても何のことか解らないヘクターは、一緒に入ってきたベアとともに顔を見合わせる。
ジェイムズはそんな二人に黙ってあの紙を見せた。
もちろん二人ともそれを見たとたんに、何のことか思い当たったのだがどうにか顔には出さないで過ごせた。
「ほー…大胆ですなあー予告状とはー(あのバカ猫余計なことしやがって!)」
「うーむ…アバロンは猫が多いからー(わざわざ宣言しなくても…)」
ジェイムズは何となく気の抜けた言い方をする二人に首を捻った。
「ベア……どうしたんだ、お前?酔っているのか」
とんちんかんな反応を示す同僚におかしなものを感じて軽装歩兵の彼は突っ込んだ。
「あ…それそれ…そんなに飲んでないつもりだったんだが…ははは……はーっ」
馴れない気づかいにヘクターより疲れている彼は、早くこの件が終わって欲しいと心から祈る。
「そういうことで、陛下をお守りするためにそれぞれのクラスから衛兵を増員して欲しいの
特に陛下の3階の御部屋の回りと2階の屋根周りにも配置しなきゃ」
テレーズがそう言ったところへ
「それはまずい」
と同時に言ったのはヘクター、ベア…それになぜか狙われた当事者のジェラールの3人であった。
テレーズとジェイムズ…それにヘクターやベアの驚いた視線を浴びて若い皇帝は慌てた。
「い いや…そんなことに人員を割かなくても多分この予告状は子供の悪戯のようなものだと」
テレーズは弟のように思うジェラールに言い聞かせるように強く言った。
「簡単に宮殿に侵入できる者の予告を“子供の悪戯”と片付けるのにはかなり無理がありましょう…
それにベアもヘクターも何がまずいって言うの?」
今度は自分たちにお鉢が回ってきた彼ら二人はどう言うべきなのか焦った。
「あの…あれだ。その…屋根の上なんかに兵士置いたら宮殿が重みで…崩壊!」
「そうそう。兵士達の鎧は重いし」
よくわからない理屈のヘクターの持論に、一応ベアも助け船を出したのだが、当然他の二人にはそれは受け入れられない。
「…なあ…お前達…まだ酒が残っているんじゃないか?」
さっきから噛み合わない話をしている重装歩兵と傭兵に、ジェイムズはかなりの不審顔である。
その時宮殿の入り口の方から衛兵の大声が響き渡った。
「侵入者だー!奥へ行ったぞ!」
「俺とテレーズで迎え撃つからベアもヘクターもジェラール様をお部屋まで護衛しろ!」
「あなたたち、酔っていちゃダメよ」
急いで玉座の間から出て行くジェイムズとテレーズに、すっかり酔っぱらいの判を押されてしまった二人は
茫然としながらジェラールに話しかけた。
「…えー…陛下そう言うわけで私室まで護衛いたしますので、俺の後ろにおつき下さい。ベアは陛下の後ろな」
「あ ああ」
「…すまないな。それじゃあ頼むよ」
何となく色々と腑に落ちない3人は、そのまま玉座の間から3階にあるジェラールの私室までぞろぞろと行進する。
二人をねぎらいながら部屋に入る皇帝を見届けてから、ヘクターとベアは顔を見合わせた。
「あいつ……手助けも何もいきなり侵入かよ!勝手な小娘め」
「…よくよく考えたら俺達…自分たちの主君への夜這いを手助けているんだよな…これって」
そう言って悩むベアの肩に手を置いてヘクターは真剣な瞳を向けた。
「これはジェラール様がこれからお妃を娶られるための“実地訓練”だ。幸い女の方はそれを望んでいる」
ヘクターはそう言いながら頭の中で1ヶ月分の酒代とツケ代金の計算を始めた。
フリーファイターの口許に不気味な微笑みが現れていくのを眺めながら、精神的に疲れたベアは天井を仰いだ。
すると何か上から白い物がフワフワと落下してくるのが見える。
ベアがそれを掴もうとすると気づいたヘクターが素早く横取りした。
それに書いてあることを見ながら彼ら二人は何度目かの石化状態に陥る。
“今皇帝確認 入り口の見張りよろしく 仔猫”
ジェラールはその広い皇帝の部屋に入ってゆっくりと奥の方へと歩いていった。
バレンヌの代々の皇帝に使われてきたそこは何室もつながり、緊急の際の隠し部屋も揃っている。
それらを通りながら奥の寝室へと進むと、窓から冷たい夜風が吹き込んでいた。
その開いた窓を閉じながら彼は後ろを振り向きもせず言葉を発した。
「やあ、久しぶりだね。君なら見つからず来られると思っていた」
そう言って笑いながら後ろにいる“仔猫”に挨拶をする。
キャットは少し照れくさそうにジェラールの顔を盗みながらその場で俯いていた。
「お邪魔していました、陛下。突然ですが陛下からいただきたい物がありましたのでこのような手順になりました」
以前会った時とは違ってえらく固い言い方をする女盗賊に、ほんの少し緊張感が感じ取られた。
「…どうしたんだい?運河要塞での宝だけじゃ多分足らないのじゃないかとは考えていたんだけど…
町中にいるヘクターあたりに言いつけてくれればちゃんと報酬は出したよ。いくらぐらい?」
思い切り勘違いしているジェラールに、キャットは足音も立てず素早く近づく。
名前の通りまるで猫だと彼が考えていると、その細い腕をジェラールの首に巻き付けて抱きついてきた。
若い皇帝の体はそれだけで強く反応し下半身に熱いうずきを覚える。
「私を一晩もらっていただきたいのです…それが報酬」
キャットはジェラールの首に巻き付いたまま顔をすり寄せてきた…人なつこい猫のように。
「それでは逆じゃないか…なぜ…(こういうときは何も聞くな)…って…あれ?」
突然自分の頭の中で入ってきた思考にジェラールは思わず声を上げた。
「どうしましたの?」
キャットはその白い顔に、少しだけつり上がり気味の大きな瞳を潤ませて皇帝の顔を見上げた。
その仕草のひとつひとつがじゃれつく仔猫のようで、ジェラールには何とも刺激的である。
いきなり頭の中を割って入ってきたその“声”に従うのが得策かと、キャットの薄紅色の唇に自分のを重ねた。
ジェラールは彼女の閉じた唇を舌で緩く開けてその中にある濡れた舌に絡め始めた。
「う…ん…陛…下…」
うっとりと瞳を閉じてジェラールの舌の動きを追いながら、キャットの体から力が抜けていく。
その彼女を腕の中に抱き上げて、ジェラールは天蓋の付いたベッドの上にキャットの体を横たえた。
キャットの服は軽そうな布の着ると言うよりまとっている感じで、そのブラウスに手を掛けて彼は言った。
「私も男だから途中で止めると言うことはできない。それでもいいのか?」
しかし言い終えるが早いか、キャットのしなやかな体が抱きついてきて耳元に吐息のように囁く。
「はい、陛下……お願いします…」
「ジェラールでいいよ…」
彼は彼女の熱を帯びた唇に再び自分のを重ねて塞ぎ、お互いの舌で口内をまさぐりつつ服を脱がせて
唇から舌を滑らせながら顎から首筋…鎖骨へと流れていった。
裸になったキャットは華奢すぎるほど細く、その体を抱きしめれば折れるのではないかと思った。
自身も衣服を全て脱ぎ捨ててその細い体の上に慎重にゆっくりと乗る。
「嬉しい……」
しなだれるように自分の体の上の男に、その細い手をまといつかせてキャットは囁いた。
妙な成り行きだが自分に抱かれることを、これほど望んでいる女性に対して木石ではないジェラールは
運河要塞でも危険を顧みず働いてくれたことといい、しだいに愛しさが募ってきてその愛撫の手を激しくさせていく。
キャットの細い体についた小ぶりだが、形の良い乳房を強く弱く波をよせるように揉むと
彼女はすぐに喘ぎ始めてジェラールの本能をたたき付けるような切ない声を上げる。
「あっ…ああ…ジェラールさ…」
自分の名前を洩らすその唇に食指を動かされて強く塞ぎ、中にある柔らかな彼女の舌を求めた。
絡め取られ引き上げられるジェラールの舌の動きに合わせて、キャットも自分の物で彼の動きを追った。
男の舌と女の舌が絡み合い湿った音と喉から呻くような音が混じり合って皇帝の私室に響く。
文弱だと言われ続けてきたジェラールだが、ここ最近の目の回るような出来事によって戦いに
明け暮れた結果、その体は急速に筋肉が発達して逞しさを増している。
キャットは皇帝の体を掌で愛しそうに撫で上げてしがみついた。
そのキャットの愛撫にジェラールは遠い昔の幼い頃の悲しい記憶を思い出す。
あの仔猫はどうなったのだろう…どこへ行ってしまったのだろうか…
「ジェラール様?」
動きの止まった皇帝に、腕の中のキャットはその澄んだ瞳で顔をのぞき込んで問いかけた。
ジェラールは照れくさそうに笑いながら、再びキャットの朱い唇を求めた。
そのまま口づけを続けながら、彼女の柔らかな乳房を揉みようやく放した唇をその頂点に持っていく。
上唇と下唇で交互に触れながら、その舌で可愛らしい蕾のような乳首を揺さぶりながら舐め
やがて口内に運びながらゆっくりと舌を蠢かす。
キャットは痺れるように跳ね上がり細い体をムチのようにしならせてジェラールの技巧に応えた。
「う……くっ……ジェ…ああ…はあ…」
その状態でキャットの頭に手を伸ばし、髪をまとめているリボンを緩やかに外してベッドの上に解き放った。
柔らかで始終空気をはらんでいるような軽さの金色の毛は、彼女にふさわしくまるで毛並みの良い猫だった。
そのまま乳房への愛撫を続けていると、なぜかキャットの体が小刻みに震えてきた。
愛技に反応して…というよりも寒さのために震えているような感じである。
(そうなのか…)
ジェラールはその事に気づいて、キャットの緊張した顔を両手で挟んで微笑んだ。
「初めてなんだな?…うかつだったよ。もっと早く気づくべきだった」
キャットはその言葉に大きく瞳を見開いて、目尻から光る物を落とした。
「でも…私は…私…」
頭の回転が速く口の回る娘なのだが、この時ばかりは何を言うべきか言葉を紡げなかった。
そのキャットにジェラールは優しく顔を撫でてその唇に軽く口づけた。
「いいんだよ。私に任せてくれるかい?…悪いようにはしない」
いつのまにか自分の方が積極的になっているなと心の中で苦笑いしながら彼はキャットに囁いた。
彼女はやはり涙を流しながら、そう言うジェラールの首に再び巻き付きしがみついた。
「お望みのままに、陛下…」
とはいえジェラールにとっても処女は始めて経験する。
とにかく彼女になるべく痛さを感じさせないように運ばなければいけないと考えて慎重に
キャットの体を愛撫し始めた。
その唇に軽く…深く何度も口づけを重ねながら、固くなった彼女の体を溶かすように緩やかに手は動く。
(肝心なのは緊張を解くこと)
「……(またか)……(こういう時はあまり出てこないで欲しいものです…父上)」
ジェラールは時々閃く身に覚えのない考えが、どうやら亡き前帝、父親のレオンのものであることに気づき始めている。
会見の覚えもないのにオアイーブの顔がまざまざと蘇ったりするのは、伝承法によるもうひとつの副産物なのだが
今のジェラールにはまだそこまで思い至る余裕がない。
少しむきになって強めの口づけをし彼女の口内をまさぐり舌を絡め合った。
「う……く……」
苦しげにキャットは呻きジェラールの舌に必死で合わせようとする。
我に返った若い皇帝は口内から舌を抜き、キャットの首筋に移動してその細く白い首筋を舐め上げる。
ゆっくりと…極めてゆっくりとその繊細な皮膚の上に舌を滑らせて行きこんもりとした
乳房の膨らみへと移動しつつ手で掴み、その頂きを舌で揺り動かしながら口に含んだ。
「あっ……はあ…」
シーツを掴み首を駄々をこねる子供のように振りながら、彼女は乳房を這い回る皇帝の舌の動きに
身をゆだねながら悶える。
片方の乳房へその湿ったものを移動させながら、ジェラールは右手をキャットの下腹部に伸ばし始めた。
腹部からその股を割って彼の熱い手が茂みをまさぐり、その中を分け入って突起に触れた。
「ああ!」
全身敏感になっていたキャットは、それだけで悲鳴に似た叫びを上げ大きく体を湾曲させる。
その愛らしい処女の草むらの間に、ジェラールは指を入れ中でゆっくり指を動かす。
覚えずキャットは皇帝の指を自分の蜜でたっぷりと濡らし、喉の奥から媚を含んだ喘ぎを絞り出した。
「はっ…あ…あ…へい…か…」
「ジェラールだ…」
ことさら自分の名前を強調するのはこの世にいないのに、自分の思考と能力(つまり伝承法によって継承した)の
一部を占める父親レオンへの反発からかもしれない。
指で秘所をまさぐり続けられ閉じることも出来ないその両脚を、キャットはベッドの上で泳がせていると
ジェラールにその足を捉えられて間に体を割り込まされてきた。
そうして指が抜かれ、その代わりに固く弾力のある異物が、彼女の入り口を押し開こうとする。
「あうっ…!」
痛さと緊張の為にキャットの花弁は固くすぼみ、男の起立した物を受け付けない。
バレンヌ皇帝は大きく深呼吸をしてそのまま溜息をついた。
「ごめんなさい…」
謝りながら顔を覆うキャットの手を自分の手で解いて、唇でその涙の後を瞳から追いながら彼女の物に達して口づけた。
それでもまだ涙を流し続ける彼女の顔を優しく撫でながら彼女に微笑みかけた。
「いいよ…謝ることはないさ…始めはみんなこういうものらしい」
そう言って、猫のように柔らかな髪の彼女の頭ごと体の中に抱えて横たわった。
ジェラールの腕の中のキャットは、彼の顔を見上げてその頬に指でそっと触れてみた。
「私を見て…時々悲しそうな顔をされるのは…なぜ?」
やっぱり聡い娘だと思う…いや自分が顔に出し過ぎなのか…ジェラールは苦笑して彼女にぽつりぽつりと話し出した。
「昔飼っていた猫を思い出したんだ」
「……」
キャットは何も問い返さず、そのまま皇帝の口許から切れがちに語られる昔話に聞き入った。
ジェラールが幼少の頃、彼はアバロンの城下町で弱り切って死にかけていた白い仔猫を拾った。
母親の影響で動物好きな彼は、必死で看病して仔猫はどうにか命を取り留めた。
可愛くなってジェラールにも馴れ始めた頃、仔猫は突然彼の前から消える。
あきらめきれないジェラールは自分一人で探そうとするが、父親のレオンに厳しく止められる。
それに反発してこっそりと探していると、彼の兄のヴィクトールやその頃からアバロンの宮殿に一緒に
住んでいたテレーズが捜索を手伝ってくれた。
…しかし幼い彼らの仔猫探しを家臣達が知らぬはずはなく、やはりその背後から護衛の兵士達が
動員されていたことを母親から聞いて、ジェラールは仔猫のことをあきらめざるを得なかった。
「あなたは皇子。勝手な行動を取れば周りの人間を巻き込むことを考えなさい。…仔猫は自由になりたかったのよ…」
その頃すでに病気がちで床に伏せったままの母親はそう言って彼を諭した。
ジェラールには仔猫が母親の消えていく命の象徴のように思えて仕方がなかったのだ。
そうして事実彼の母親はそれから程なくこの世を去った…
「自分一人でどうにか出来ると思っていたんだよ。…今でもどうしようもないくせに」
あの頃味わった挫折を思い出してジェラールは苦く呟く。
そこへキャットが彼の顔を両手で撫でながら楽しそうに言った。
「あなたでしたの、ジェラール様。あの時は美味しいミルクをごちそうさまでした」
ジェラールは一瞬自分の腕の中にいる女性が、本当にあの時の仔猫のように錯覚した。
それ程彼女の言い方は自然でジェラールの経験と被っていた…ミルクをやり確かに雌猫だったのだ。
キャットはジェラールの髪をとかしながらうっとりと話し続ける。
「恩知らずでお許しを。…月があまりに美しかったものですから…それから帰り道を忘れたの」
クスリと小さく笑う彼女は可愛くもあり妖艶でもあった。
「月がか……君はあの頃からドジなんだ」
ジェラールも楽しげにその話に乗る。
キャットはそこで声を低くして少し悲しげな声色で皇帝の顔を再び撫でた。
「探し回りましたが、あの頃とは違って大きくなられたあなたがわかりませんでした。…でもやっと…」
彼女はそう言って自分からジェラールの唇を塞いだ。
「そうか」
ジェラールは嬉しげに彼女の体を強くかき抱いた。
「そうか…」
もう一度言うと今度は彼の唇がキャットの朱いものを塞ぎ、そのまま深く激しく口内に攻め入った。
ジェラールの舌の動きの調子や癖に慣れてきたキャットは、彼に合わせて自分のものを絡める。
彼はキャットのしっとりとして柔らかい舌の感触を、存分に楽しみ味わってそこから
彼女の首筋を吸いつつ舐めて紅色の印を残す。
彼の両手は彼女の両の乳房を、同時に円を描くように持ち上げては揉む。
キャットは全身に汗をかき、ジェラールはその甘い匂いを放つそれまでも舐め取った。
その貪欲な舌は自分の手で形を変化させている、彼女の乳房の先端へと進み尖らせて揺さぶりを掛ける。
「あ……あっ!」
しなやかに…まるで猫が伸びをするように、彼女は体を反らし皇帝の愛撫に鋭く反応する。
キャットの乳房は再び若き皇帝の熱い口内に飲み込まれその蕾を翻弄される。
堅い蕾が花開く前に首をもたげるように乳首は突起し、ジェラールの舌で更に刺激を与えられ
より一層その白い体はシーツの上で激しくのたうつ。
同時にもう片方の乳首も男の指で、強くそして弱く摘まれ捏ねられてキャットは細い悲鳴を上げた。
「あ…あっあっ…くっ!」
バレンヌ皇帝は腕の中の女盗賊の処女の体を、いたわりつつも雄のたぎるような欲望をぶつけ始めた。
その舌と手はキャットの乳房からようやく離れて、鈍く光る唾液の軌跡を体に残しながら
彼女の腹へ臍へそして草むらまで達した。
そこを自分の舌でたっぷり濡らしながら、中に潜んでいる紅色に染まった小さな突起を唇で挟んだ。
「いや……はずか…しい…」
羞恥に目元を染め涙を滲ませたキャットは、そう言いつつもジェラールのなされるがままに体を開く。
彼女の体の中心の突起を、皇帝は舌でじっくりと舐め上げながら彼女の腰を緩く揉む。
手の動きと舌の動きでキャットの中心は熱くなり、そこから男の為に温んだ蜜を滲み出させた。
彼女は自分の最も恥ずかしい部分に顔を埋めて愛撫する皇帝の頭を柔らかく撫でる。
「ジェラール様……私も…」
そう言うと彼女は皇帝の体の下へ自分の体を潜り込ませ、下へ下へと下がりながら
すでに固く起立している彼のものを軽く握りしめた。
それを細い指で柔らかく撫で上げると、ジェラールが止める間もなく自分の口内へと運んだ。
「キャッ…ト……う…」
暖かい彼女の口内は、思わずジェラールが呻いてしまうほど心地よかった。
制止させるつもりだったのだが、彼女の舌がジェラールの竿を捉えて蠢き始めると
その理性は快楽の本能で忘れられてしまった。
男の体を知らない彼女が、まさかここまでしてくれると思わなかったジェラールは
中腰で跪き彼女が奉仕しやすいようにその体位を取った。
ジェラールの物をくわえ、足を曲げて腹ばいになっているキャットは、飼い主に戯れている猫のようだ。
彼女の舌が亀頭の溝に沿ってゆっくりと動き、それは彼が何度か経験した女の内壁とは違う
蠢きと刺激が貫くような快楽を与えて肉の成長を早めた。
陶然となったジェラールは腰を動かして、彼女の喉の奥を少し突いてしまった。
「ん…!」
苦しさにいったん彼の物を口内から解放して、涙目になりながら下を向いて咳き込んだ。
「ごめん!…つい」
ジェラールは咳き込むキャットの体を抱いて、その背中を緩やかに撫でた。
収まってきたキャットは軽く咳をしながらも皇帝の腕の中で嬉しそうに笑った。
「…少しは…感じていただけましたか?」
腕の中の彼女は愛らしく、ほんのりと紅をはいたような頬をしていた。
若い皇帝の最後まで残っていた理性はその彼女の媚態で焼き切れようとしていた。
「感じたとも…ああ…とてもだよ。…私の仔猫…」
ジェラールはキャットの唇を今まで以上に激しく貪り、再びそのベッドの海の中へと沈んでいった。
その頃宮殿の入り口の方は、真夜中も過ぎたというのに大騒ぎになっていた。
確かに侵入者の気配があるのだが、すばしっこいのかなかなかそれを捕獲できないでいる。
ジェイムズとテレーズは怒り焦っていた。
「一体どんなヤツなんだ!気配はあるのに捕まえることが出来ないとは」
大剣を握りしめて今にもそれを振り回しそうな勢いでジェイムズは叫ぶ。
日頃は寡黙な男なのだが、故ヴィクトールの親友でもあった彼はテレーズと同じくジェラールを
守ろうとする気持ちが人一倍強い。
その新帝ジェラールに害なす者が侵入しているという事実に、ジェイムズは腹を立てていた。
「落ち着いてよ、ジェイムズ。あなたらしくないわ…それで確かにこの場所から動いていないのね?」
テレーズはジェイムズを宥めながら、猟兵の部下達に侵入時の状況を確認した。
「はい。先ほど言ったようにすぐに入り口と各場所に行く通路は塞ぎましたから、この場から出ていないはずです」
猟兵の部下の確信を持った言い方に、テレーズもジェイムズも首をかしげながら辺りを見回した。
見回しながら二人の視線は天井へと吸い寄せられる。
テレーズの弓を持った手が、矢をつがえてゆっくりと上がり、天井へ向けて素早く解き放った。
その矢はねらい澄ましたところに衝撃音を持ってあたり、なにか上から影のようなものがその場に落ちた。
「ミー!」
「え?」
緊張に身を固くしていた帝国兵達は、そこにいる“侵入者”の姿を見て呆気にとられた。
小さく白く…おびえた大きな瞳で彼らを見ているもの…
「仔猫…?」
それは確かに白い小さな仔猫だった。
おびえながらもテレーズの足下へと近寄り、何度もすり寄ってその人懐こいところを見せている。
「まさか……これが…侵入者…?」
その場にいる各クラスの帝国兵の部下達は決まり悪そうに謝った。
「申し訳ありません!猫だとは思わずこんな大騒ぎを!」
しかしジェイムズとテレーズはお互い顔を見合わせて…そしてだんだん青ざめていった。
「しまった!陽動か!!」
二人はそのままその場から駆け去っていった。
皇帝の部屋の入り口の前で、重装歩兵と傭兵は石化も収まり時間が経つにつれて退屈を覚えてきた。
ヘクターに到ってはその場で腰を下ろして、自分の大剣の手入れまでし始めている。
しかしなぜかベアの顔がだんだん気遣わしげになってきたのをヘクターは気づかずにいた。
「…やれやれ…今頃は首尾良くベッドに潜り込んでいるんかね、あのお転婆猫は」
言うともなしに呟くヘクターの言葉はベアの耳には入らなかった。
「おい?…あんまり真剣に考えるとバカバカしいぜ。…まあ、お前は正規兵だから…」
夜這い手伝いに悩んでいるのかと、軽く慰めにもならない言葉を掛けてみたのだが、ベアからは意外な言葉が返ってきた。
「……なあ…あの子…まさか…」
遠くを見ながら途切れがちに言う重装歩兵の言い方は豪快な性格の彼らしくない。
何を考えているのかとヘクターが重ねて聞こうとすると、通路の向こうからジェイムズとテレーズが駆け寄ってきた。
二人とも目をつり上げて切羽詰まった様子なのは一目瞭然だった。
「どうした?侵入者は捕まえたのかい?」
ヘクターはそんなわけ無いことを百も承知の上で彼らに白々しく聞いてみる。
そこへジェイムズが殴り掛からんばかりの勢いで目の前の傭兵に迫った。
「そこをどけ!侵入者はこの中にいるはずだ!」
「なん…だと?」
一瞬ヘクターはばれたのかと絶句したが、皇帝の部屋が今どういう状況になっているのか思い出して
素早く彼らの勢いを遮った。
「俺たちがここで見張っていたから、誰も侵入していないのは確かだ(冗談じゃねえ…今はいられたら)」
いつも怖い者知らずな彼なのだが、この時はどんな戦闘状況よりも焦りまくった。
だがジェイムズとテレーズは、傭兵と重装歩兵の大きな体をかき分けて、今にも皇帝の部屋へ突入しそうな勢いで言う。
「どきなさい!ジェラール様のご無事を確認しなければ!」
「早くどかんか!陛下に何かあったらお前の命ひとつの償いで済むものじゃないんだぞ!」
「ここは俺たちが守っていたと言っているだろーが!」
その時彼ら三人の言い争いを黙って見続けていたベアが、その巨体の天辺からあたりを震わす大音量で叫んだ。
「やかましい!侵入者は無かったと言っている。俺たちが信用できないのか?!」
豪放磊落、陣形インペリアルクロスの前衛でパーティの盾役を引き受ける勇猛な彼だが
日頃大きな声で怒ったことなど滅多に無い。
その彼の一喝は命知らずのヘクターでさえも一瞬竦み上がらせた。
ジェイムズとテレーズは、同僚からの思わぬ大声に物も言えずに固まる。
(お前の声が一番うるさい)
とヘクターは驚かされたことで悔し紛れに心の中で突っ込みながら、ベアの言葉に便乗してさらにたたみかけた。
「これでも帝国兵の端くれなんだがな。…お前らもちったあ落ち着け」
ベアの一喝とヘクターの意外な言葉に、ジェイムズもテレーズもやっと我に返ってきた。
テレーズは高ぶった気持ちを静めるために、深呼吸をして自分に言い聞かせるように言う。
「……そうね…酔っぱらっていても二人ともクラスの隊長なんだし…」
「…酔ってねえ…」
ジェイムズもようやく落ち着いてきて、ベアとヘクターの顔を見比べながら彼も大きく溜息をつく。
「悪かった…どうやら冷静さを欠いていたようだ。…で、引き続きここの警備を頼めるか?
俺とテレーズはもう一度入り口の方を探ってくるから」
いざとなると切り替えの素早いジェイムズは、そう言って真剣なまなざしをヘクターらに向ける。
そう下手に出られると、本来どこか人の良い部分のあるヘクターは、自分たちの陰謀(?)の為に
彼ら二人を欺し通していることに軽く良心が痛んだ。
「あー…任せとけって。ジェラール様御自身もお強いんだから、お前らは入り口方面に専念してくれればいいぜ」
ジェイムズは意外そうな顔をしてフリーファイターの顔を見て笑った。
「ひ弱だのなんだのと、散々ジェラール様をくさしていたお前がそう言うんだから間違いはないだろう。頼むぞ」
「じゃあ、ベアも引き続き頑張ってちょうだい」
そう言って軽装歩兵と猟兵の二人はその場から去っていった。
ヘクターは一喝した後からずっと黙り込んでいるベアに、声を掛けようかと思ったがその憂わしげな顔を
見てそういう雰囲気でもなさそうだと判断してやめた。
そのベアはヘクターが失念しているあることを考えていたのだが。
お互いの口内に舌を入れ合う濃厚な口づけを何度も繰り返しながら、ジェラールは部屋の入り口の気配に気づく。
「ベアか…」
その腕の中のキャットも重装歩兵の声に気づいた。
(ヘクター……壁の旦那も…ごめんね…)
巻き込んだ二人に心の中でひそかに謝りながら、キャットはジェラールの体にしがみつき片足を絡めた。
体を密着させるとジェラールの体の中心に付いている物が、否応なしに自分の腿のあたりに押しつけられて
弾けるような力を持って主張しているように思える。
彼女はそれを軽く握りそのまま揉みながら手を上下させると、たちまち起き上がって先端が腿に当たった。
「…君の中に入りたがっている……だめか?」
皇帝の顔は笑わずに真摯なものだった。
キャットはその唇に軽く口づけてより強くジェラールの体にしがみついた。
「ごめんなさい……私から誘っておきながら……その前に…もう一度…」
ジェラールとキャットはそのまま体を回転させて上下を逆に持っていく。
皇帝の体の上に乗った女盗賊は、その体の上をゆっくり這いながら下へと降りていった。
ジェラールの起立したその肉の柱を両手で掴み、その先端の穴に沿って舌の先をちろちろと動かす。
舌先に痺れるような感じと苦さが広がったのは、すでに先触れが来つつあるのだろう。
キャットは躊躇わずに、その口内にジェラールの物を収めながら、中で舌を回転させるように蠢かせた。
起立した柱にまんべんなく舌を這わせて、自分の唾液でそれを光らせてゆく。
その柱を少し倒して根元にある袋に舌を這わせた後にやはり口内へとそれを運んだ。
「ああ…」
ジェラールは熱い溜息を洩らした。
双の玉の中心に舌をあてがい上下に動かされると、感じたことのない痺れるような刺激に彼は呻く。
キャットは少し強めにジェラールのものを握りながら、再びその根元から裏の部分に舌を往復させて
先端の部分へと到達し再び口内へと運んだ。
舌をゆっくり動かすたびに口の中で男の物が成長していく。
ジェラールは猫の毛のように柔らかなキャットの金髪を撫でて彼女に低く囁いた。
「…キャット……もういいよ…それ以上されると堪えることが出来ない」
彼女はそれを聞いてようやく口内から、彼の太く長く成長したものを解放して皇帝の顔を見つめた。
どちらも示し合わせた訳でもないのに、キャットはジェラールの下へと体勢を入れ替えて彼を待った。
彼はキャットの体を抱きしめて口づけし、その口内を舌だけでなく歯列から全てまさぐり舐め上げる。
そうして上気し熱に浮かされた瞳でこちらを見つめる彼女の草むらに手を伸ばしその深淵に指を入れた。
すでにそこは潤んではいたのだが、皇帝の指が侵入してくると強く反応し、暖かな蜜を彼の指に降らせる。
「……いいか?」
彼女の耳元で熱い息と共にかすれた低音の声で呟く。
キャットは夢中で頷いて、その細いしなやかな下肢を右と左にゆっくりと開いていった。
間にジェラールの体が入ってきたとほぼ同時に、その濡れぼそった花弁の中心へ男の固い剣が押し寄せてきた。
今度は緊張が走る前に男根の先端がするりと侵入してゆく。
「は……あ…あ…ああ!」
男の物での苦しいほどの圧倒される感触に、悲鳴じみた細い声を上げながらそれでもキャットは体を開き続けた。
激しい痛みのために、強く力を入れて瞑った瞳の端から涙がこぼれてゆく。
ジェラールはそれを吸い舐めながら、彼女に何度も深い口づけを繰り返し慎重にその奥へと進んだ。
キャットの唾液でたっぷり濡らされていたせいもあって、思った以上にスムーズに侵入は進む。
自分の先端が彼女の奥へと当たる感触がしてジェラールはそこで止まった。
しかし彼はそのまま上下に腰を動かす事をせずに、つながりながら自分と彼女の結合部を擦り合わせるように
ゆっくりと回転させてキャットに緩く刺激を与える。
「あ……ジェラー…ん…うん…あっ…」
一番敏感な肉芽を擦り上げられ、体の奥にジェラールの固い先端が触れて蠢き、その両方の刺激を
一度に与えられてキャットは両手でシーツを強くねじ掴んで悶えた。
押しつけられ擦り上げられて、彼女は次第に痛みよりも快楽の熱さが体の中で勝っていき
そこから愛液を溢れさせジェラールも共に濡れた。
それがジェラールの目的だったのだが、自分と彼女が十分潤ったと見て彼は上下に腰を揺り動かしてきた。
「あっ……あああ!はっ……く!」
緩やかな動きではあっても、何もかもが始めてのキャット自身には感じたことのないものである。
ジェラールの体の一部が自分の中を行き来するたびに、言い様のない感触を覚え震える。
突き上げられる不安定な体は左右に揺れて、安定を取ろうとする本能で彼女の両腕は空を掴む。
ジェラールはその手を自分の掌と合わせ強く握ると、ベッドへと押しつけてより一層激しく突き上げ始めた。
キャットは体を曲げて激しく反らし、その唇から熱い吐息と快楽の喘ぎを洩らしてきた。
「ああ!…ジェラール…さま…!ジェ…ラ…」
もう一度叫ばれた皇帝の名前は彼自身の口づけによって途中で遮られた。
キャットの体の中心を擦り上げ出入りするバレンヌ皇帝の逞しい肉の剣は、そのたびに成長を遂げて
彼女の体の内部を圧迫し続け、それが為になお一層の潤滑の蜜を滲ませ溢れ出させる。
お互いの茂みは彼女のものと…それに皇帝自身が漏らすもので濡れて張り付き絡み合って熱を帯びる。
「はっ…あうっ!……いい……ああ……ラール様!」
突き上げる皇帝の動きが激しく小刻みになって行き、キャットの両の乳房も男の振動に激しく揺らされる。
ついにははっきりと快楽の声を上げ始めた彼女の顔は妖艶で蠱惑的だった。
「……キャット…私の…仔猫…!」
熱を帯びた感情に突き動かされてジェラールは彼女の体を強く抱きしめた。
キャットも彼の体を溶け合えとばかりに抱きしめて瞳から涙を流して甘く囁いた。
「嬉しい…ジェラール様」
その言葉になお刺激されてジェラールは、抱きしめた彼女の体をより密着させやわらかな尻を引き寄せる。
再び突き上げを開始するとお互いの耳に、つながった部分からの淫猥な音が否応なしに響く。
彼女の中で皇帝の若い剣は隅々にまで成長し、さらなる強い刺激と痺れを与えながら
その動きはだんだんと鈍くなる。
「私…変……あ……」
キャットは自分の体の中で、自身の意志を置き去りにして勝手に動く、皇帝が侵入している自分のものに
苦しげにうわごとの如く呟いた。
「…それで…いいん…だよ…」
抱いているキャットの頭を撫でながら、自分のものを締め付け始めた彼女の内部に自身も呻きつつ
ジェラールは途切れがちに囁く。
これ以上突き上げるのは最早無意味だと考えて、彼は彼女の内部に静かに留まることにした。
汗まみれの二人はお互い顔を見交わして軽く笑う。
ジェラールは瞳を閉じて、薄く半眼のキャットの唇に始めは軽く触れ、やがて開いた隙間から舌を差し入れて
彼女の舌を巻き上げる激しい口づけで攻めた。
お互いの口内を舌で攻め込む動きは、そのまま二人の官能をも揺さぶって結合している部分へと
奔流になって流れ込み急激な電流のように刺激した。
ジェラールの逞しく成長した男根は膨張し続けキャットの内壁を押し広げ、彼女の襞の隅々まで
その肉の存在感を強く主張し体の内部から彼女を衝き上げる。
キャットの内壁はその衝撃を受けて反応し、反射するように皇帝の剣を押し包みそして強く締め上げてきた。
「…くっ……あ……はあ……う……」
内部で圧迫される苦しさに彼女は喘ぎ、ジェラールの体にすがりつきその耳元で激しい息づかいを聞かせる。
限界が来そうな皇帝は、それでも彼女の頂点を辛抱強く待ち、その体を優しく撫でた。
始めはこの娘から誘われたのに、いつの間にか自分の方がイニシアティブを取ることになったのは
一体どういう事かとジェラールは耐えながらひそかに自嘲した。
その彼女の締め付けがより一層きつさを増して彼のものの破裂の引き金を引こうとする。
「…くっ……キャット…」
名前を呼ばれそれがきっかけとなり、彼女の内部からその衝撃が涌き起こってキャットに絶頂が来た。
「あああ…ああっ…あああ、ジェラールさ……!」
糸を引くような細くしかし強い悲鳴じみた快楽の声を上げて、皇帝のものを締め上げながら彼女は達した。
ジェラールもそれを見届けてから耐えに耐えたものを彼女の中へ激しく放つ。
体の内部に放たれたジェラールの男の精は、暖かい春の驟雨のようだとキャットは思った。
うっとりとその暖かさを味わいながら、自分の体の上で激しく息を継ぐ皇帝の体にゆっくりと抱きついた。
ジェラールも腕の中のキャットの華奢な熱い体を強く抱きしめて応える。
お互いの体を労をねぎらうように撫で合って顔を見合わせた。
汗まみれの顔をほころばしながら二人は深く…さらに深く口づけを交わし合った。
ジェラールは枕元にあった夜着を着て前をかき合わせながら、身支度を調える女盗賊の姿を見ていた。
彼に背を向けたまま少しうなだれて着衣する彼女は淋しそうに見える。
「自分が……こんなに暴走するとは思わなかったよ」
少し苦笑いしながら己を振り返り背を向けているキャットへと声をかけた。
キャットはこちらを向こうともしないで、それでも笑いを含んだ声で皇帝に話しかける。
「…私も……自分が…欲深いことがよくわかりました、陛下」
ジェラールの名前を呼ばずに、陛下と固い言い方に変えた彼女の話し方は次第に沈んでいく。
リボンを頭に巻き付け、器用にその柔らかな金髪を元の通り猫の尻尾のように纏め上げた。
全ての身支度を終えたはずなのに、それでもキャットはジェラールに背を向けたままこちらを向こうとしない。
もう一度皇帝はその背に向かって少し切なげに声をかけた。
「……皇帝の猫にはなってくれないのか?」
キャットはそれを聞いても、うなだれたまま沈黙を続けこちらを向こうとしなかった。
月明かりで明るかった皇帝の部屋は、その月を覆い隠す雲が流れてきて真っ暗になった。
ジェラールは枕元のランプの灯りをつけるべく、腰掛けていたベッドを立ち上がろうとすると
ふいに闇の中で甘い香りと、柔らかなくすぐるような気配が彼に巻き付き、唇に柔らかいものが押し当てられた。
ジェラールはそれを思い切り抱きしめ、柔らかなその中へ濡れた自分の舌を入れて激しくまさぐり
相手もそれに応えて激しく絡め合う。
それは一瞬の出来事のようでもあり、長い時間がかかったようにも思えた。
腕の中のものが猫のように素早くするりと彼の中から抜けてゆく…
月明かりが部屋の中を再び照らした時には、最早“仔猫”の姿はどこにもなくて窓がひとつ開き
冷たい夜風が吹き込んでいるだけであった。
ジェラールは窓へ近寄り月の煌々と照る外を見る。
もちろんそこからも誰の姿も見えなかった。
そして皇帝の手にはリボンがひとつ握らせてあった。
“全て受け取りました ありがとう 仔猫”
それにはそう書いてあった。
ヘクター自身最も苦手な待ちの態勢が続き、退屈を持て余して生あくびばかりが出る。
皇帝の部屋の入り口のもう片側にいる重装歩兵のベアは、相変わらずのだんまりのままである。
(本当に…黙っていやがると“壁”だぜ…まったく)
最早彼から沈黙の理由を聞き出す気力もない傭兵は、再び大剣の手入れでもするかと考えている
ところへジェイムズとテレーズがやって来て二人に笑いながら話しかけた。
「ご苦労様。入り口もどうやら異常は無いみたい…取り乱すと判断が狂うわね」
「疲れただろう?俺たちが交代するよ。少し休んでくれ」
好意からそう言う二人なのだが、ヘクターにしてみれば非常に焦る申し出である。
「いや……別に俺たちは」
なんと理由づけようか迷いながら話していると、皇帝の私室の入り口の扉が開き中から皇帝自身が出てきた。
「ジェラール様!」
ジェラールは笑いながらその場にいる全員を見て言葉を掛ける。
「皆、ありがとう。…しかしクラスの隊長ら自らが護衛の必要も無いと思う。いつもの通りの警護に戻ってくれ
……ヘクター、ベア…もう終わったので…いいぞ」
最後の言葉は低く、近くにいる二人以外には聞き取りにくいものだった。
その言葉に二人は勘が働いて、皇帝に跪くと同時に場を離れる礼を取った。
「では、我々はこれで。…ジェイムズ、テレーズ後は任せるぞ」
ベアはそう言うと、彼の巨体からは考えられない素早さで、階下に降りる階段の方へ去っていく。
残されたヘクターの方もその後に続きながら、ふと思い立って軽装歩兵に声を掛ける。
「おい、たまには酒場へ息抜きにこいよ。一杯ぐらいならおごってやる」
とフリーファイターは気前の良いことを言いながらその場から消えていった。
声を掛けられたジェイムズは暫し驚きながら、それでも嬉しそうに笑っていた。
彼らを見送りながらジェラールは傍にいるテレーズに言うともなしに呟く。
「…仔猫が帰ってきたよ。…大きくなって…私の元に」
始め“仔猫”の言葉にはっとしたが、一緒に探し回った当人である彼女はすぐに何のことか思い当たった。
「あの時の?それならようございました。…何しろあれからレオン陛下にこってりと絞られましたからね」
テレーズはその時のことを思い出して楽しそうに微笑んだ。
しかしジェラールの方はその想い出とは別の物思いにとらわれていた。
「でもまた去っていった。…どうも私の元には留まれないらしい…皇帝だからかな」
うつむいて目を閉じながら笑うバレンヌ皇帝は誠に寂しそうであった。
テレーズは何となく声を掛けるのをはばかれて、ジェラールのその横顔を伺っている。
(仔猫は…自由に…か)
皇帝の口許から切なげな溜息が洩れた。
キャットは月明かりを避け、時々流れる雲が作り出す闇をぬって、アバロン宮殿の2階の屋根を駆ける。
そこから地上へと降りたいのだが、どのルートも衛兵達が配置されていてそれを許さない。
どうしたものかと考えていると、聞き覚えのある間の抜けた口笛が左の方向から流れてくる。
(ヘクター…)
いつも酒場で飲みながら吹いている傭兵隊長のものに間違いなかった。
彼女は足音も立てず慎重にそちらの方向へと素早く移動しながら口笛の音を追った。
他の衛兵達に見つからないように忍び足でそこへ行くと、大きな体のベアと派手な髪型のヘクターが
宮殿屋根の下から手招きで合図しているのが見えた。
キャットは少し助走をつけ踏み切って飛び上がり、そのシルエットは月明かりの中で一瞬だけ浮かび上がる。
片膝を立てて着地し、何の物音も立て無かった彼女の身ごなしの見事さにベアは正直感嘆した。
「これで完了…!…ってか?逃走経路までちゃんと考えろよな…まったく」
ようやく面倒事が終わったとヘクターは肩の荷を下ろして、大きく体を伸ばしながらそこから立ち去ろうとする。
だが女盗賊のついてくる気配がしないので、後ろを振り返ると彼女はまだ着地の体勢のままうつむいていた。
片膝を立てもう片方を跪いたままそこから動こうとしない。
「どうしたんだよ。着地の時挫いたな。お前でもドジ踏む――」
ヘクターの言葉はそこで切れた。
うつむいた彼女の顔の直ぐ下の地面に、何か黒い染みのようなものが出来ては消えてゆく。
それは彼女の顔から落ちる光るものが絶え間なく作っているものだった。
ここで始めてヘクターは打たれたように気づいた。
「…キャット…お前……本気……だったのか?」
キャットの傍に戻ると彼女はそのまま近づいてくるヘクターに駆け寄り、その胸に取りすがってしがみつく。
声を立てずに“仔猫”は泣いていた。
夜這いなどというどぎつい言葉に韜晦していたが、少し考えればなぜそうしたいのか思い至りそうなものである。
これはヘクターのような女馴れした男がよく陥ってしまう陥穽のようなものだった。
傭兵は己のうかつさに心の中で毒づきながら、低く彼女に囁いた。
「ばかだな……本当に…」
震えながら嗚咽し続けている彼女の体を抱きしめてやりながらその背中を緩く撫でる。
そのことに気づいていたベアは大きく溜息をついて頭上を仰いだ。
月は東に沈みかけて日は西から昇りかけているアバロンの空。
まだ“仔猫”は泣きやまなかった。
あれから3日経ちベアとヘクターは再び酒場で、いつもの如く差し向かいで酒を飲んでいる。
入店したとたん酒場の主人から「話は聞いているよ」と1ヶ月間のタダ酒を約束された。
そのへんはキャットがちゃんと話をつけていてくれたのだ。
ついでにヘクターの残っていたツケも綺麗に精算されていたのだが、当の本人の飲むペースは
なぜかベアのペースよりも遅かった。
浮かない様子で飲むフリーファイターの様子は彼に似つかわしくない。
その彼がぼそりと呟く。
「…ジェラール様…俺たちのこと…知っていたのかね…」
「…さあな…」
義理堅いキャットの口から二人のことが洩れたとは思えずベアは気の乗らない返事をした。
あまりその返答にも期待しないで再びヘクターは言う。
「…皇帝陛下のお妃てのは、やっぱりそれなりの身分とかいるんだろうな…」
ヘクターが何を考えてそんなことを聞くのかもちろんベアにもよくわかっていた。
「…特に…こうと決められているわけではないが…臣下達や民達の納得を得ないと難しいだろう。
もちろん皇帝の権限で押し切ることも出来るが…それはどうかな」
ヘクターとベアは同時に溜息をついた。
あれからキャットに会っていない。
顔をそらしながら一瞬だけかいま見た瞳は、泣き腫らしたせいで真っ赤だったのを覚えている。
「……あれからまた泣いていたんだろうな…」
「……だろうな…」
酒がすすまずどうにも景気の悪い二人はそろそろその酒場を出ようと腰を浮かす。
「ヘクター、また女の子泣かしたの?」
いきなり聞き覚えのある声がして二人とももう少しでひっくり返りそうになった。
「キャット!」
同時に二人の帝国兵から名前を呼ばれて、キャットは嬉しそうに笑っていた。
彼女の手の中には小さな白い仔猫が一匹小さく鳴きながら甘えている。
「その猫…」
「うふふ……この子にも色々と働いてもらっちゃったからミルクあげようと思って」
もちろんその仔猫は、キャットが宮殿での陽動に使ったものであったのだが、二人はその事を知らなかった。
仔猫をあやす彼女はいつもよりどことなく大人びて、彼女を見知っているヘクターは少しまごついた。
その彼女を下から見上げながら彼には珍しい真剣な顔で彼女に問うた。
「もう…大丈夫か?」
これまたキャットには今まで聞いたことのない優しい声だったので彼女はゆっくりと微笑んだ。
その顔はいつものお転婆な彼女とは思えぬ色香を放って荒っぽい傭兵の胸を衝く。
「ありがとう……ヘクター…壁の…ベアさんもありがとうございました」
17歳の娘らしく28歳のベアに向かって年下の年長者への謙った物言いに変えた。
「ベアでいいよ…さん付けはどうもくすぐったい」
いきなり名前を呼ばれてベアは大いに照れた…そこに彼女が変わった理由も考え合わせて
その想像に少しベアは顔を赤らめる。
彼らに可愛らしく笑いかけながら、キャットは二人を驚愕させる言葉を言った。
「それで…2回目の相談なんだけど〜」
もじもじと恥ずかしそうに言う彼女は愛らしいのだが、そう思う余裕もなく二人は絶句する。
「…え…?」
「に……かい目…?」
彼女によって何回目になるかわからない石化状態に陥れられて、そのまま二人とも頭の中が真っ白になった。
頬を染めながら恥ずかしそうにするのだが、最早ヘクターのあまり長くない気はキレかけようとしていた。
「うん。脈ありだったから、また忍び込もうかと。今度は食事代1ヶ月分でどう?」
ベアの頭の中はそのまま真っ白の状態だが、ヘクターは金がらみになるととたんに石化が解かれる男なので
その申し出にまたしばらく考えてしまうのは悲しい性である。
彼はまた彼女を指で呼び寄せて取引の話を始める。
「…2回目だな。1回目より難しくなる。…てことはその分もっと上乗せして貰おうか」
ヘクターはそろりとその足をキャットから守るべく、テーブルの下へと移動させ彼女の顔を伺う。
キャットも身構えてヘクターの言葉を持った。
「…何を…上乗せするのよ…?」
ヘクターの移動した足元を見ながら、それが為に次に何を要求してくるのかわかった彼女も傭兵を伺う。
「1回目と2回目のたまった分、満月亭でやら」
もちろん最後まで言うことが出来なかったのは、ふみつけではなくてフリーファイターの顔に
女盗賊の抱いていた仔猫が飛んだからなのだが。
「この…★※##§@▼!!!!hk痛●▽ーーー!!!〆〆☆☆☆*∞糞△刀[ーー!!!!!」
(お妃だのなんだの心配しているやつが言うセリフか…)
ベアは呆れ顔で仔猫と格闘している、ヘクターの姿を眺めながら心の中で突っ込む。
それを腕組みして憤然とした表情で眺めながら、キャットはベアにはにっこり笑って話す。
「壁の……ベアは乗ってくれるわよねえ?もうあなただけでいいかも」
楽しげに無邪気にはしゃぐ彼女を見ながら、身も心も疲れた重装歩兵は頭を抱えて呟く。
「勘弁してくれ……パリィ…」
アバロン宮殿の3階にある皇帝の私室は、月夜になるとその窓が開けられていた。
そこからその月を眺めながら、何かを待つ風情のジェラール皇帝が何度か見られたらしい。
キャットの2回目が実行されたのか、はたまた3回目以降がどうなのかは
伝承法によって引き継がれた最終皇帝の記憶の中に残っているのかもしれない。
The end
GJ!ええもん見せてもらいましたw
脳内パパンに笑わせられつつエロシーンはばっちり、
悲恋で終わりかと思いきや猫カワイス熊カワイソスで
一粒で何度も美味しかったw
ジェラールの寝物語にモエス、キャット可愛すぎ
脇を固める帝国兵4人もきっちり書かれていてよかった
なによりエロがなんともエロい
めちゃくちゃGJでした!!
QBieqNJvkU様の……皇帝陛下のご出陣! ご出陣!(性的な意味で)
エロあり、脇役にも見せ場あり、爽やかな余韻ありと言う事なしの出来。
まさにGJ!
……個人的にはベアがナイスだと思いました。
あと、パリィ自重w
>288
GJ!ねこかわいいよねこ
それにしても脳内パパン一人だけで手ごわいのに、最終皇帝は大変なことになりそうだw
「彼女の先祖、貧乳だったな…」とか「彼女の先祖、ドSだったな…(ガクブル)とか「…あいつの先祖。アーーーー!」
とか、過去の記憶に振り回されてるという妄想がなぜか閃いた
あのキャットがお気に入りの自分としては非常に嬉しいSSでした
一粒で何度もおいしい組み合わせも含めて、面白かったですよ
神ktkr
珍しいロマ2ものをこれだけうまくまとめられるとはGJ!!
ジェラールとキャットのピロートークも萌えまくりました
つかヘクターwwwwww
やっべ、不覚にも最後まで読んでしまった。
GJ!
キャットかわいいよ。もちろんジェラールも。
ヘクターとベアのキャラが個人的には気に入りました。
神とはまさしくこのことだと思いました。
ここでゲン×T260Gをだな
>296
いいねぇそれ
特殊工作車×レオナルドもよくない?
赤カブ総受キボン
そもそもT260Gは女性人格なのに
ヴァーチャルダイブしたときに擬人化されてないのはヘンだよ
>>298 何馬鹿言ってるんだ。
ナカジマ零式×特殊工作車だろ
>>300 中島社長に頼んで、女体タイプってのを作ってもらえよ
「抱いて欲しいの」
クローディアははっきりと言った。冷静沈着なグレイでも、耳を疑ってしまう。
「皇女なんて政略の道具。いずれ嫁ぐ身…。
でも私はグレイ、貴方を愛してるの…だから…」
悲しい結末を口にする彼女の言葉を遮り、口付けた。
甘い唇を割り入って、舌を差し込むと、クローディアもたどたどしく応えてくる。
今の彼女には普段の気丈さが感じられない。不安と僅かな好奇に覆われている。
不安から震える、小さな肩をきつく抱き締めてやった。初めての性交に恐怖を抱くのは
当たり前だ。それをいかに感じさせずに、快感を感じさせられるかは
男に掛かっている。唇を離し、スルスルと器用に服を脱がせるとクローディアが小さく呟いた。
「慣れてるのね」
「そりゃあな。」
「…ねえ、グレイ…」
「なんだ?」
「……いや、やっぱり良いわ…」
「…?」
深くは追求しない。喋りたくないのならそれで良いだろう。
控えめな形の良い胸からは、女が香る。先端を口に含み転がすと
クローディアは驚いたような甲高い声をあげた。それは次第に嬌声に変わっていく。
余った腕は優しく彼女の体のラインを唇から下へとなぞっていく。
指が辿りついたのは、彼女の秘所だった。未だに僅かな濡れしか無い秘所は
指で穴をこじあける事でさえ難しいだろう。グレイは指で彼女の蕾へ触れた。
女体で一番感度の良い場所。そこで軽くイかせてやるのが目的だ。
自分で触れた事も見た事もない場所の感覚にクローディアは思わず大きく喘いでしまう。
恥ずかしそうに両手で口を覆うが、グレイに
「お前の声が聞きたい。」
と言われ、取り払われてしまった。
彼の太い指先は存外器用に蕾を愛撫する。皮を剥ぎ、肉との境目を
舐めあげたり、強く摘む。次第に蜜がたっぷり溢れだしてきた。
「ゃ…あっあっあー…!」」一際大きな声をクローディアは出し、ぐったりとしてしまった。
白い肌に汗の滴が光るのは、妖艶な絵である。グレイは自身が
猛るのを抑えて、達したばかりの蕾を執拗に愛撫し続けた。
「やぁっ…も…さっきイっ…たのに…ぁん…ああ…い、イかせない…で…ぇ」
「気持ち良いのだろう?クローディア。」
「…ぅ…ひゃ…ぁああ!」
グレイの問いにも答えられず、生まれて初めての快感にクローディアは酔いしれている。
その後もクローディアが気をつ失いかけるまで愛撫を続け、
秘所十分な程に濡れそぼっていた。試しに指を一つ差し込んでみるが、
口は容易に指を飲み込んでいく。クローディアは異物の侵入に妙な感覚を
抱いていた。心地が良いのか、不快なのか。それすら分からない。
しかし、指がナカを蹂躙し始めた途端に、感覚が前者なのだと分かった。
何度も達し、敏感になりきった秘所は指の動き全てに反応してしまう。
「あ…ん…や、またイっ……あ、れ?」
クローディアは突然指を抜かれ、物足りない目線でグレイを見上げた。
「クローディア。どうした?」
何事もない、と言わんばかりの笑顔をグレイはこちらに向けている。
「意地の悪い人…。」
「挿れて良いのか?クローディア。」
「…グレイ…もう…挿れて…。」
差恥で顔は火の如く赤い彼女に、グレイは軽く口付け、耳元で囁く。
「最初は痛いだろうが…大丈夫だ。怖くはないさ。」
腟口に、グレイ自身があてがわれる。懇願したのはクローディアであったが
流石に恐いらしく、グレイの背に手をぎゅっと回したまま離さない。
グレイは決心したように、腰をゆっくり動かした。
「っ…痛…ゃん…あぁぅ!」
潤いに助けられながら、最奥に到達したが、グレイは動きたい衝動を抑えるのに必死であった
クローディアがそれを察したのだろう。
「グレイ…?動いて…」
「…大丈夫か?」
クローディアは頷いてみせた。ゆっくり腰を動かし始めると
腟内が次第に柔らかくなっついった。それに伴い、クローディアも
快感に酔う嬌声をあげる。ようやく、お互いに快感を感じられる、と
グレイは胸を撫で下ろし、本格的に突き始めた。まるで見透かしたように
的確に彼女の感じる部分を責めるので、クローディアは達しぱなしの状態である
口から漏れる声は途切れを知らない。彼女が感じれば感じる程、激しく収縮する秘所は
グレイをきつくしめつけ、彼の限界を近めていた。
「クローディア…ッ!」
「き…て、グレイ…!」
互いの名を呼び合いながら、グレイは精を吐き出した。余りの心地よさに
クローディアは力ない嬌声を漏らして体を痙攣させている。
汗ばんだクローディアのデコをグレイは優しく口付けた。
「クローディア、言いかけた事は何だったんだ?」
翌日、旅路を往きながらグレイはふと尋ねた。
「叶わない願い事よ。気にしないで…。」
切なそうに目を伏せるクローディアが印象的であった。
「グレイ…愛してる。」
「ああ、俺もだ。愛している。」
例え、彼女が死のうと、別な人と夫婦になろうと
恐らく、彼女が言いたかったのはこういう事なのだ
すいません、最初に説明忘れてました…。
ミンサガからグレイ×クローディアです。お目汚し失礼。
>>300 つまりジェノサイドハートに捕まってあんな事やこんな事されちゃうんだな?
まずどういう姿なのかをだな
そういや赤カブってゾズマが闇の迷宮突破したときに
置いていったとかの説あったような…
ということで赤カブ×ゾズマ
え赤カブの性別?「つまらないことにこだわるんだな」
やすい! アンサガ98ケロ
アセルス編のヒロインは赤カブです。
グレクロ神GJ!!
赤カブたん期待待ち
315 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 22:32:01 ID:A1eRRnV4
>>269-288 ちょっと亀かもしれんけど神超GJGJ!!エロエロだし話もおもしろかった
なんか久々にロマ2やりたくなったけどハード、リサイクルショップでも買いに行こうかな
ユリエレの続きを待ち続けている
うんうん、わしもじゃよ
317×娘で
SS書きはどこへ行ったのか。
書いているのさ、投下のために!
6月28日以降投下無しか…
住人は待ち続けた。SS書きが現れ、スレを救うのを。
そして、彼らは帰ってきた。
しかし……
住人が見たのは廃墟と化した寂れたスレだった。しかしそれでも
減ってしまった住人は願う。神の降臨を。居なくなった仲間の分まで、
希望を願い続けているのだ。このスレに差すのは光明か、それとも悪夢か。見えぬ先だが、
唯願うだけ。神が降臨し、素晴らしいSSを投下してくれる事を。それが彼等の夢であり、喜びだ。
住人は熱く猛ったモノを手に持ち、全裸で待っている。神よ来たれ!
322ってなんの台詞?
俺の創作意欲がうなっただけですよ。
325 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 03:44:29 ID:9Ox0rZ3G
イルドゥン×アセルスが見たい・・・
327 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 13:52:52 ID:e53QUTNW
少年×サラが少ないのに驚き。
関係が公式に説明されてないし、どっちも動かしづらいキャラだから、かな?
妖魔男性の面々が 不 能 だと思い込んでいるのは俺だけでいい……
でもフェミニスト生田女史の作り出した生き物は、そう思えてならねぇぜー
少年とサラって双子説が無かったか?
となると近親になるから少ないのかも?
少年は「未来に生まれる筈だった運命の子」という説もある…
>>330 双子という設定は無理がありすぎる気がするなあ。
あの二人外見に共通点がなさ過ぎる。
人種的に違うように見えるんだが。
双子ならエレンが生まれてくるのを見た筈だしね
少年→魔王の生まれ変わり
サラ→聖王の生まれ変わり
ラスボスはこの二人がセックルしてできた破壊するもの
ということで二人は破局、エンディング後はエレンとレズるか
ユリアンもまぜて3P
少年が影も形もでてこないのはそのため
破瓜するものですか
テメ、誰がうまいこといえっつったよ
保管庫にある少年×サラで「あなたの名前探しに行こっか?」っていうのは大好きだったなぁ。
双子説は攻略本に載ってたような…
その説明ではサラは捨て子だと書いてあったような…ウロ覚えだけど
339 :
327:2007/07/19(木) 21:14:35 ID:MliBJyQq
少年×サラで頑張ってみます………期待はしないで。
大好物のジャンルなんでな。
期待するなというのは無理というものだァッ
久しぶりに見てみればキャットきてる―――――!
あぁいいなぁキャット
久しぶりに2でもやって『アバロンの休日』を堪能しますか
俺の中ではビーバーはジェラールの隠れ子孫
……他にも二代目金髪ホーリーオーダーズはイトコ同士で微妙な関係とか、
汎用ズに勝手な設定つけて遊んだのは俺だけじゃないよな?
キモ
スマンカッタ
345 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:02:29 ID:MavTYhMw
ワグナス×ロックブーケ
ヴィクトール×ジェラール
ジェラール×エメラルド
お願いしますよ。
ジェラールはキャットだろ………常識的に考えて。
347 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:22:32 ID:MavTYhMw
いや、術教えてもらってたし、凄い仲いいと思うんだよね。
戦士にバカにされてるジェラールだけど術師とは仲いいってのが。
>345
ちょwwwww真ん中wwww
>342
あれ?俺書き込んでないのに…
それそうと人魚イベントも結構好きだった
なんであの娘、名無しだったんだろね
ジェラールはテレーズとエメラルドとソフィアをハーレムに招いています
ジェラール×エメラルド は俺もよく妄想したもんだ
ジェラがヘタレな時からエメだけは親切だったからお姉さん的存在か?とか。
というかジェラールは大半がお姉さん的存在だと思うのだが
エメラルド然りテレーズ然りソフィアも25らしいからやっぱりお姉さん
キャットがどうだか、って感じだしな
ソフィアは年代的に会えなくないか?
354 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 16:15:49 ID:oFur5V6P
ワグナス×ロックブーケ頼む。
俺、ジェラールでカンバーランドイベントクリアしたことあるよ
だからジェラール×ソフィアでも問題ないはず
356 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 20:02:13 ID:oFur5V6P
おい、こら。
ワグナス×ロックブーケ
この時期はホントひどいな
>355
MJD!?
俺、何周やっても運河要塞クリアで世代交代なんだが。
ソーモンから船出てね?
>>358 そういうときこそレトロゲー板辺りで聞いてみるんだ
つーか俺の記憶が確かなら、
品川って下半身なかったような気がするんだが……
つーわけでノエル×ロックブーケ頼む。
ノエル?ボコボコにしてやんよ
唯一の誤算は
その日 362が習得し忘れていた天の術法
ソードバリアの存在
364 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 23:55:45 ID:gwnDXNFa
おいこら。
ワグナスとロックブーケ様の愛の小説〜
コッペリア皇帝ネタで妄想してたのは俺だけですかそうですかOTZ
コッペリアはプレイ中はかなり妄想したが攻略本や画集の絵を見て萎えた
二代目ホーリーオーダー女のアガタが好きだ。
こう、二代目とあって若々しい感じもするしなっ。
トム×サラで書いてみた内容があるんですけど、最後まで書き切れず、
移動する事になりそうなので、書いた場所までUPさせて頂きます。
続きもいずれ早い内に書きますので、置かせてください。
(注:物語として知り尽くしている部分を簡略させてありますがご了承くださいませ)
トーマスはサラを連れて、フルブライトが居るウィルミントンへとやってきた。
故郷であるシノンかにある日突然一国の王女が訪れ、戦に巻き込まれて護衛をする事となり、
ようやく開放された頃には、シノンへ戻る事も無く、ピドナへと向かう用事が出来てしまう。
その時からずっと側に居たのは、同じくシノンから訪れた幼馴染のサラだった。
ウィルミントンの街中を歩く二人はまるでカップルみたいだ。
特にサラが、何故か心弾むようにウキウキをしていからである。
街を歩く際に突然トーマスが止まりだす。
「どうしたの?」
サラは不思議そうに後ろからトーマスを眺める。
「いや、少し宿で待機していてくれないか?これは宿代だ」
と、言いながら、宿代にしては少し多い金額をサラに預ける。
「???」
少し混乱した。こういう形で切り離されるのは初めてだからだ。
いつもは事情を話して指示する事があるから、何も理由を話さず急に別行動を申し出されたのには少々戸惑う訳である。
とはいえ、詮索しても仕方が無いので、サラはすんなりと了承する。
「わかったわ。じゃあ宿で待つ事にする」
トーマスは礼を言う。
「ありがとう」
そしてサラは去り際に一言、こう言ってきた。
「また、前みたいにならないようにね」
にこやかにそう言って立ち去っていく。
(……そう、それだよ……)
トーマスは意識の中で、過去の出来事を蘇らせる。
それはピドナに居た頃の記憶。
トーマスはこれから会うフルブライトとはピドナで初めて出会っていたのだ。
その時に彼からの話題に持ちかけられたのは、メッサーナの復興であった。
まず、資本金を一億オーラムにする事を条件とした商人への道の門構えの手解きを受けた。
これをトーマスは巧みに業績を上げてゆき、とうとう一億オーラムへ達した時、
フルブライトは感謝の気持ちで1万オーラムをトーマスに渡した。
それと同時に、フルブライトとこの先の事を語り明かす為に晩酌を交わし、
トーマスはお酒の加減を忘れて(!?)意識が飛んでしまうまで飲んでしまったらしい。
夜遅くに家に帰ってきた際、サラが手助けをしてくれたらしく、それだけならまだしも、
翌日の朝に目が覚め、気がついた時にはサラが寄り添って寝ていたという事実を……
「………」
後悔は後からしても仕方が無い。だが、現実は少し眩暈がする程に後悔する事はある。
どれくらいの罪かは、当人と相手の接点と都合によりけりだが。
しかし、トーマスの心の裏側には、何故かそうでもない予感のようなものを抱いていた。
微量の自信。これは何に関するのかは、まだ解らない。
とにかく過去の回想はそれくらいに留めておき、トーマスはフルブライト家に足を速めた。
行き着く先にフルブライトは居り、今回のドフォーレ商会を見事叩き潰し、
感謝の意を込めた1万オーラムを受け取る為に訪れたのであった。
「やあ、よく来てくれた」
フルブライトはトーマスを快く歓迎し、秘書に紅茶を出させる。
「お気遣い無く」
トーマスはそう言い、話を本題へと切り替えた。
*
*
*
一方、深い溜息を吐きながら、宿泊先のベッドに横たわるサラが居た。
両手を広げて天井を見上げる。
「……トム、私も一緒に着いて行っても良いと思うのに、子ども扱いする」
愚痴をぼやく。
別行動を切り出したのは、もしかしたら子供が来る場所じゃないと言いたいからかも知れない。
そんな風にサラは思っていた。
モニカ姫をロアーヌへと還し、今まで一緒に居たメンバーが別々の行動をする事となり、
サラはサラで姉の過保護から抜け出したくてトーマスが向かう先を同行させて貰っていた。
初めての大きな街。今まで知らない世界が広がりだしたようで期待と不安で胸を躍らせた。
けれど行動はそれに共合わず、途方にくれる。
トーマスが度々家を出て行っては隠れ潜むようにある場所へ向かう様をこっそりを着けてみた。
トーマスの用事の内容を知り、自由がきくようになった足は他所へと足を運ぶ。
それから今までトーマスと共に色々な場所へ赴くようになったが、それでもトーマスの扱いは
自分がまだ幼いように感じさせる態度ばかりのような気がする。
いつもの癖なのか、何か悲しい場面があると頭を撫でてくれたり、危険な場所へは向わせないし、
戦いを後ろから眺めている事も多くあるかもしれない。
そんなトーマスの対応に、サラは少々疑問を抱かざるをえなかった。
いつの間にか時は夜を刻み、 サラが待ちくたびれた辺りにトーマスが現れる。
コンコンッと、ドアのノックから始まり、誰かと尋ねたらそこにはトーマスが立ちはだかっていた。
「お帰りなさい」
あまり待ち疲れたような態度にならないよう気を配りつつ、トーマスを部屋に入れる。
「ごめんな、待たせて……」
「大丈夫よ。慣れているから」
372 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 20:42:01 ID:I8g5b+Qy
こらっ!
平民はワグナス×ロックブーケまたはスービエ×ロックブーケをたたえるという法律があるのだ!
頼みましたからね!
?
>>372 ロックブーケ様〜魔物が襲って来るよ〜
あなたは僕が襲うよ〜
書いてやったぞ。
サラは颯爽と返事を返し、にこやかに微笑む。
だが、トーマスは帰ってきて早々に真剣な眼差しでサラを見つめ、
その場の空気は一気に張り詰めていく。
「……サラ。早急な気持ちを伝えて申し訳なく思うが、この旅が終わったら
結婚をして欲しい……」
思いがけぬ言葉にサラは口を開けて驚く。
「……トム?」
それ以上の言葉が思い浮かばず、サラの頭の中は真っ白だ。
トーマスは話を続け、淡々と冷静にサラに気持ちを伝える。
「本当はこの場で指輪を用意した方が良いかと悩んでいた。だからサラと
別行動を取ったのだが、サラの気持ちも大切だと思い、指輪を選択出来なかった」
告白がプロポーズで、しかも手早い段取りを要求されサラは益々驚く。
だけどそれに至るキッカケがあるのでは?と、思い当たる節があったので慌てて問質した。
「トム、ちょっと待って…。だって私……心の準備が……」
そして気恥ずかしそうにサラは俯き加減に、自責の念を込めて話した。
「あの時の事は……、本当に何も無かったのよ?トムと私は確かに同じベッドで
寝ていたけれど、それ以上は何も無かったの。私が貴方を払いのけられなかっただけ」
その言葉に偽りは無く、サラは真っ直ぐな目でトーマスを見つめる。
「そうかもしれない。だけど俺は……本気なんだ」
決意が揺らぐ事は無く、後はサラの言葉次第となる。
「………トム」
嬉しそうな、そして複雑な笑みを溢し……サラは返答に悩む。
深く悩み、サラは一つの決心を心に刻んでいた。それがある為、サラは少々上ずった声で返事する。
「トム、私は今は指輪なんて要らないわ。それよりも、私がトムにとって、
大人の女性として認められた証が欲しいの……。そういうのは、駄目?」
この台詞を言う事により、サラは内心胸の高鳴りを止められなかった。
なんて羞恥な言葉なのだろうとさえ思う。トーマスはその意味を理解出来ているだろうか?
「………」
トーマスは少し困惑した表情をする。
とはいえ、冷静に表情を不安に感じさせないようにしてはいるが。
「サラ……君がそれで良いのなら」
瞬間、トーマスはサラの顔を覆うように手で隠した。
見つめ合った瞳のまま、唇と唇が重なる。
「……んっ」と
最初はほんのり甘いキス。さわやかな風のように一瞬で終える口づけ。
次に唇と唇が重なり合った時には、激しいものへと変化していた。
サラの小さな口を開けさせ、舌と舌を絡めさせあう行為。キスをする事自体が
初めてのサラにしてみれば、それは壮絶な出来事のようである。
「サラ……愛している。気持ちを上手く伝えられなくて、すまない」
微かに沈んだ声でトーマスがサラの耳元に呟く。
サラはその言葉に反応し、身体は疼くのだが、必死で慰める。
「そんなこと無いわ……私は、嬉しいの……。トム、好きよ……愛してる」
嬉しくて涙が出てしまう。
とにかく二人の心は繋がったのだからと、幸福の気分でいっぱいなのだ。
積極的にサラからも、トーマスへキスをする。
キスをし終え、トーマスの手は次第に衣服を脱がせるように手解きをし、
サラの露になった肌に手を添える。鎖骨、そして両胸を手の平で両方撫でるように
回し、ゆっくりと掠めるように揉む。
「んぁ……」
ついにはサラの甘い声が響き、トーマスも意識をそちらの方へ集中させる。
サラの鎖骨にキスを落とし、乳首を摘みつつ乳房を揉んでいく。
ソフトに膨らみを揉みつつ、徐々に強弱をつけるようにやり方を変え、
足で左右の太腿の間を割りながら股の間を摩擦させる。
「あっ…トム、恥ずかしい……」
顔を赤らめサラは顔を隠そうと両手で顔を覆う。
トーマスはそんなサラを安心させようと優しく微笑む。
「大丈夫さ……。サラのどんなところも、可愛いから」
そしてトーマスはそろそろ自分の股間にいきり立つものを押さえつけられず、
硬く硬直しているので外へ開放すべく、ズボンのジッパーを開けた。
サラはその音がたまらなく恥ずかしいらしく、身体がじんわりと熱く燃え上がる
ような気がしてしまう。
しかしそんな余裕すらも無くなるくらいに、トーマスの手が加速し始めて、
乳首を舌で突くのと同時進行でサラの太腿を手で弄り、声が反応を示しだしてから
今度は手を股の方へやり、下着の上から指先で窪んだ部分をなぞる。
「ひぅっ」
びくんっとサラの身体の隅々に電流を走らせる。数回撫でていく内に、
そこが湿っぽくなっていくのが解る。
下着を剥がすと透明な蜜が溢れていて膣から流れてきていた。
「やあっ……トム、これ以上……私の為に、しなくても………」
必死で声を出し、トーマスの行為を静止させようとする。
少しずつ身を捩じらせ、身体は無意識に逃げてしまう。
「怖くない……と言ったら、嘘になるな。サラが好きだから、念入りにしたい」
暖かい言葉にサラの心の奥底が、じんわりと暖かくなるのを感じて、
サラは細い声でトーマスに話しかける。
「……だけど、駄目なの……私が……いれて欲しい……の…」
潤む瞳で懇願し、トーマスの心でも何かが弾けたようで、「いれる」と
言ったか言わないかの間でサラの中にトーマスの熱い硬直したものが押込められた。
「あうっ……!!」
ぎゅっと目を瞑り、必死で痛くないと心の中で叫ぶサラ。だけど愛する人のモノ
を受け止めた喜びも痛感している。
両手で思い切りトーマスを抱き締め、唇を噛み締めた。
「んぅぅぅ……っ……あぁっっ」
ゆるりゆるりと、トーマスの逸物はサラの中へと入っていった。
サラの中は悲鳴をあげていたが、中に全部押し込めて時間と共に痛みは消えていく。
そして痛みが快楽に変わった瞬間、サラは今までにない声を出した。
「あぁぁああっっ!!……やぁ、こわれちゃ…う。私の中……ヘンなのぉぉ…」
気持ちがどっと出てきてしまい、隠そうと思っていた想いが溢れてしまった。
自分の中の変化と、快楽とそれに酔ってしまうかしまわないかの恐怖。必死で
それを悟られたくないが為に、思わず弁解をしてしまう。
恥ずかしいサラの心を包むようにトーマスはサラの唇を奪う。
息と息が混ざり合い、中の行為はより激しさを増す。
中を掻き回し蜜を更に溢れさせ、出し入れをする事によってお互いの快楽を
上昇させていった。
「うううぅ……トム……、私……もぅ!!」
サラの瞳が何処を向いているか解らないくらい、酔いしれているようだ。
意識が恍惚になっていき、スピードが上がっていきついに果てようとしていた。
頭の中で血圧が圧迫されるような気持ちで、気持ちが上り詰めていく。
「サラ、俺もだ……っく……」
息を荒くさせ、お互いの意識が真っ白になっていく。
「あっ、あぁぁ……いやっ、ふぁぁあああんんっっ」
サラの叫び声と同時に二人は意識を果てていく。
上り詰めて弾けた先に、痺れる様な甘い刺激が待っていた。
この瞬間を繋ぎ止めたくて、二人は離れる事無く繋がったまま抱き合い、
そのまま気づかぬ内に眠りこけてしまっていた。
*
*
*
次の日、目が覚めた二人は裸で眠っていた事に驚き笑う。
そこには今までと違った、新たな決意があるのと共に……。
イイハナシダナー
エロさよりも二人の愛情が籠ったお話ですね。GJ!
私も頑張らないと。
380 :
宿屋にて:2007/08/01(水) 18:22:29 ID:lYFVs1Y7
心地よい夜風がミュルスの宿に吹く。
(ああ、これからどうしましょう・・・。)
夜、モニカは目を覚ました。
かの愚鈍で有名な公爵の子息との結婚話を、自分の意思と関係なく進められ、
半ば勢いで国を捨てて、地位を捨てて逃げたものの、時間が経つにつれ
今まで守ってくれた兄を裏切り、ユリアンまで巻き込み、そして何の後先も
考えていなかったことがモニカを苦しめた。
一方のユリアンは布団を蹴り落とし、パンツとシャツを着ただけで眠っていた。
(まぁ、ユリアンったら!風邪引きますよ。)
モニカは落ちた布団を拾ってユリアンに掛けようとしたが、
そのとき目に入ったのはユリアンの苦悶の表情と、股間の肉棒の膨張だった。
(まぁ!ユリアンったら!・・・でも苦しそうですわ。あの股間のせいかしら)
ユリアンの苦悶をどうにかしてあげたい。
今、ユリアンを救えるのは私だけしかいない。
幸いにもモニカは夜のたしなみについてカタリナから教えてもらったことがある。
無論、結婚したときに何も知らなさ過ぎるのは問題だという考えだからであろう。
とりあえずユリアンのパンツを脱がせてみた。
「ん・・・んん・・・。」
ユリアンはどうも起きる感じがしない。
(うそ・・・こんなに・・・大きいですわ!)
ユリアンの怒張を見たモニカが内心驚きの声を上げる。
ユリアンの怒張の長さは20cmを超えており、
一般男性のと比べても大きい部類に入るものだった。
モニカは恐る恐る怒張を握ってみる。
モニカのかわいい手が2つユリアンの怒張を包む。
それでも、ユリアンの怒張の3分の1ははみ出る。
そしてそれをモニカは口に頬張る。
381 :
宿屋にて:2007/08/01(水) 19:34:24 ID:lYFVs1Y7
(えと・・・『ふぇらちお』ってこの後どうしたらいいのかしら・・・。)
口に頬張った怒張を加えながら、考え込むモニカ。
ふと舌が動きユリアンの怒張を擦る。ユリアンから色っぽい声が出る。
「あぁん・・・。」
(ユリアンが感じてますわ。それに・・・)
モニカはしばらく舌でユリアンの怒張を舐めまわしながら、口を上下に動かした。
ユリアンはまだ起きないが、どうやら夢を見ているらしい。
「あぁ・・・モニカ・・・いいよ・・・。」
(え?まさか?)
しかし、どうやら起きる様子は無い。
モニカは行為を続けるが、モニカ自身にも変化が現れた。
(なんか、私のアソコが湿ってきてますわ・・・。
私もなんか変な感じになってきましたわ。)
変な感じになるにつれて、モニカの速度が上がる。
そうこうしているうちに、またユリアンが寝言を言い出した。
「あぁ、モニカ・・・もう・・・中に・・・でるよ・・・。」
その声を聞いたモニカはさらにフェラチオの速度を上げた。
あぁんとユリアンが声を上げた瞬間、怒張から白濁液が放たれた。
びゅるるる、びゅるるるるる、びゅるる・・・
モニカはそれを一気に吸い上げた。そして白濁液が喉を通るとき、
彼女も軽くイってしまった。
白濁液を吐ききったユリアンの怒張は小さくなった。
そしてユリアンの寝顔が穏やかになった。
穏やかになった彼の顔を見たモニカが軽く頬にキスをする。
そして彼女は再びベッドに戻った。
382 :
宿屋にて:2007/08/01(水) 19:42:33 ID:lYFVs1Y7
翌日、顔を赤らめているユリアンと少しつやつやになったモニカが食事を取っている。
「ユリアン、やっぱりロアーヌに戻りましょうか?」
「え?どうしてですか?」
「昨日の夜、思ったんです。結局は私のわがままでお兄様やユリアンを困らせているのではと。」
「俺は大丈夫ですよ。モニカ様と旅を続けてても。」
「でも・・・今ならまだ間に合います。お兄様も許してくれますよ。」
そう言うモニカは何か寂しそうだった。
(モニカ様は本当に俺のために・・・)
ユリアンは自分の考えをぶつけてみた。
「モニカ様?ツヴァイク公のご子息が好きなんですか?」
「いえ、好きではありません。」
「じゃぁ、俺のこと、ツヴァイク公のご子息より嫌いですか?」
「そんなこと、絶っっっっ対ありませんわ!その・・・私・・・。」
「じゃあ、俺のこと、好きですか?」
ストレートなユリアンの質問にモニカが少し赤くなる。
「もちろん、もちろんですわ!その・・・好き・・・ですわ。大好きですわ・・・。」
答えてさらに赤くなるモニカと、少し驚きの表情をとるユリアン。
ユリアンの表情が少しずつ笑顔に変わっていく。
「よかったです・・・。俺も・・・モニカ様のこと・・・大好きです。」
モニカが一瞬驚きの表情をとるが、次第に笑顔に変わる。
「よかったですわ・・・。私も・・・大好きですわ。」
しばらくしてミュルスの港で。
「どこ行きですか?」
「ピドナ行きとツヴァイク行きがあるけど、ツヴァイク行きは一昨日、
モンスターに襲撃されてしばらく欠航だよ。」
ユリアンは胸をなでおろす。一昨日といえば本来ならモニカがツヴァイクへ
嫁入りにいく日だったのだ。もし逃げなければ今頃モニカ様は海の・・・。
そう物思いにふけっているとモニカが横からつつく。
「ピドナって・・・?」
「ピドナにトーマスがいます。あいつなら何かしら力を貸してくれると思います。」
「トーマス様にもお会いしたいですね。」
2人はピドナ行きの船に乗った。
「ユリアン。」
「はい、モニカ様。」
「私、思ったのですが、偽名使いたいと思いますけど、何がいいですか?」
当然本名を名乗れないが、それだとユリアンも不便だろう。
「う〜ん。何がいいですかね。」
「ユリアンには妹っているの?」
「実は死食で・・・。」
ユリアンが少し暗い顔になった。モニカはすかさず謝る。
「・・・ごめんなさい。」
「いえ、そのー。でも、実は、妹の名前、考えてたんですよ。」
「え?何ですの?」
「それは・・・」
「まぁ、素敵な名前ね。それで呼んでくれませんか?」
「え、はい。」
少し赤くなったユリアンを尻目に、モニカは船の進む向きと逆の方向を見た。
(お兄様、私は愛を選びます。私のわがまま許してください。)
そして、結局、彼女の兄がわがままを認めるのはまた別の話・・・。
Fin
作者です。
衝動で書いてしまいました。
初めはエロエロ路線でいこうかと思いましたが挫折し、
結局少しエロ、少しシリアスにしてしまいました。
ああ、ロマサガ3したくなってきた。
そんな自分に糸色望した。
小説書いているんだけど。どうしてもエロくならない。どうしよう?
>>383
OTU!!
386 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 20:40:52 ID:SOEhYllR
ロックブーケ様でノエル以外の頼む。
このさいワグナスなんてぜいたくが言えん。
>>383 二人のやり取りが非常に可愛い
翌朝しっかり覚えてるユリアンにワラタ
388 :
327:2007/08/03(金) 00:04:16 ID:ODYQf8oB
旅を終え、このシノンの村に定住して一年が経った。
結局、僕は『宿命の子』である事以外、自分の事は解らなかった。
今を生きるのが精一杯の流浪の旅人から、大きな農村の住人になった僕にとって、定住
からの1年間は目新しい事の連続だった。戦いしか知らない僕は農作業や牧畜、定住する
農耕民族の日常生活のすべてが初めて経験する物だったから。
今は、こうしてサラと一緒に居られる、それが僕の幸せ。あの頃は夢にも思わなかった
穏やかな日々。
東方に比べ割と涼しい夏が過ぎ、風に揺られ波打つ小麦畑は日の光に照らされ、黄金の
輝きを放つ。明日にでも小麦の収穫が始まってもおかしく無い10月のシノンの村は収穫
祭の準備も始まっていた。
シノンの村の収穫祭はそれなりに大きなお祭りである。村人のみならずロアーヌからも
たくさんの人が訪れるので、ロアーヌ王国の1大イベントと言える。しかも今回は王に即
位したミカエルと、同時にミカエルと結婚したカタリナ、さらにシノン出身で出世して男
爵位を賜ったユリアンと、そのユリアンと結婚したモニカも訪れる事になっている。その
ため、村人皆がどこか浮ついている様だ。
村の人々が集まる酒場では、定期的に開かれる村人会議が開かれているが、その席に出
る議題はやはり、今年の収穫祭の事であった。ちなみに少年は会議には参加せず、ロアー
ヌから帰って来てそのままカーソン家に向かっていた。行く当ての無かった彼をシノンに
連れて来たのは言う迄も無いだろうがサラである。サラの母親曰く「息子が出来たようで
嬉しいわ。」との事。
「ただいま。」
「あ、おかえりなさい! お母さん、エルト帰って来たわ。」
元気良く応えたのはサラ。エレンは母親とキッチンで今日の晩ご飯を作っている最中ら
しい。「お茶入れてくるわね。」とサラもキッチンに消えて行った。
エルトと言うのは、ポドールイで僕とサラが出会い、サラに誘われて彼女達と同行する
事になった時、名前が無いと不便だからとサラが付けてくれた。以後僕はこの名前を使っ
ている。
自分以外何者も頼りに出来ず、一人で生きて行くしか無かった僕に、名前と温もりをく
れたサラ。僕に向けてくれたあの笑顔、暖かくて優しくて、お日様みたいだと思った。そ
の日からずっと、僕はサラを守りたいと思って剣を振るって来た。4つ目のアビスゲート
をサラが閉ざそうとした時、僕が彼女を突き飛ばしたのも、サラを守りたかったから。振
り返ると、あのポドールイでサラと出会ってから、以降僕はずっとサラの為だけに生きて
来た様な気さえする。アビスでまたひとりだけになっても、サラのお日様の様な笑顔を思
い出すだけで、その孤独にも耐えられた。
奥からサラやエレン、二人のお母さんが今日の夕食を運んで来た。今日も一日、たわい
もない日常だけど、幸せな一日だった。
389 :
327:2007/08/03(金) 00:05:04 ID:vivSYHQN
すいません、エロが書けませんでした。orz
390 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 12:29:36 ID:B935n0DE
ロックブーケ分が足りないっ!
誰か!お助け〜!
過疎ってるなあ。
>327
気長に楽しみにしてる。
続きが書きあがったら落としてくれ。
いいかげんに観念してロックブーケたんかけや
>>393 同じロックブーケ好きだがあえて言わせてもらう。
失せろ。
396 :
393:2007/08/07(火) 07:55:39 ID:HoayLQvT
>>395 ハァハァ。
ロックブーケたんに注意されちゃった。
嬉しぃよぉぉぉ!
筋金入りの変態か。
これはどうみてもあ…朝鮮人です
やれやれ
400ならエレン様に膝枕して貰える
ここまでくると、ロックブーケ信者に見せ掛けたアンチとしか思えない。
ゲッコぞくのせんし ゲラハが
>>402ゲットだ
,-―-、
ノ´ ` |
(∀ |
/ ̄ ̄ ̄ヽ
⊂/|__⊂/
lニニニニl
ヽ_∧__/
(」 (」
404 :
393:2007/08/08(水) 19:27:42 ID:eYDmAYRt
>>401 いや、普通にロックブーケたん大好きですが。
それに俺Mだから、ロックブーケたんにいじめられると興奮するし。
なんだ夏か
次更新したとき新着50とかなってんだろーな
誰かR3Xを 書 か な い か ?
ごめん、嘘。
サイコブラスト×覚醒印で書かないか
話思い付いても、ちっともエロくなんねーんだよ
ここに来て経験値の足りなさが身に染みる
412 :
404:2007/08/09(木) 07:33:47 ID:Br83U5eE
>>405 海にはロックブーケたんはいませんけど。
ウンディーネのクイックタイムによる「ずっと俺のターン」
トキノ君のオーバードライブによる(ry
愛車「これって、ピンチだよねぇ〜。」
SA☆RU「お前を選んだエロールを恨むのだな。」
愛車「 何 勘 違 い し て い る ?
ま だ 、 俺 の バ ト ル フ ェ イ ズ は
終 了 し て な い ぜ ! 」
SA☆RU「ひょ?何言ってるのだ?お前の攻撃では我を倒せぬわ。」
愛車「いくぜ、水竜剣術法モード『オーヴァドライブ』!」
SA☆RU「オーヴァドライブ?」
愛車「水竜剣は片手剣でありながら聖杯同様に水の術具。その効果により発動!
オーヴァドライブしたプレイヤーはそのターン5回攻撃が可能。
但し、同じ武器を使用しなければならない。いくぜ猿野郎!
一人4連携、変幻石火自在石火!さらにオーヴァドライブ!
癒しの水癒しの水癒しの水癒しの水!さらにオーヴァドライブ!
一人4連携、変幻石火自在石火!さらにオーヴァドライブ!
癒しの水癒しの水癒しの水癒しの水!さらにオーヴァドライブ!
一人4連携、変幻石火自在石火!さらにオーヴァドライブ!
癒しの水癒しの水癒しの水癒しの水!さらにオーヴァドライブ!
一人4連携、変幻石火自在石火!さらにオーヴァドライブ!
癒しの水癒しの水癒しの水癒しの水!さらにオーヴァドライブ!
一人4連携、変幻石火自在石火!さらにオーヴァドライブ!
癒しの水癒しの水癒しの水癒しの水!さらにオーヴァドライブ!
一人4連携、変幻石火自在石火!さらにオーヴァドライブ!
癒しの水癒しの水癒しの水癒しの水!さらにオーヴァドライブ!
一人4連携、変幻石火自在石火!さらにオーヴァドライブ!
癒しの水癒しの水癒しの水癒しの水!さらにオーヴァドライブ!
一人4連携、変幻石火自在石火!さらにオーヴァドライブ!
癒しの水癒しの水癒しの水癒しの水!さらにオーヴァドライブ!
一人4連携、変幻石火自在石火!さらにオーヴァドライブ!
癒しの水癒しの水癒しの水癒しの水!さらにオーヴァドライブ!」
ジャミル「愛車やめるんだ!」
愛車「HA☆NA☆SE」
ジャミル「愛車!とっくにSA☆RUのHPは0だ。勝負はついてんだよ!」
>>415 その手があったか!
愛車www恐るべしwww
>>415 クイックタイムとシャドウサーバントを全員に憶えさせて同じような事をやったな〜、ロマサガ2で。
社長といえばトーマス
∴ユリアンは凡骨
それなんて言う遊戯(ry
トーマス人気ないんかね、眼鏡っ子はだめか
420 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 21:24:47 ID:dbzYLRtr
いや、トーマス君
ロックブーケを倒した後のノエルのキレッぷりを見て
近親相姦ktkrと思ってた俺
ここで3初プレイ時にファーストクリアがトーマスだった俺が来ましたよ。
しかも、何故かウォード、フルブライト、ボストン、、ツィー・リンという通好みのパーティーw
どうでもいいけど、トーマスって落ちついてる分タチアナにペース引っ掻き回されそうだとか思ってるのは俺だけですねそうですね
新しい発想だな。
考えてみたらタチアナって家が家だし、トーマスと絡むと色々妄想がふくらみそうな。
ところでタチアナ仲間にしてると、EDにタチアナ出るの?
トーマス×ミューズ
名家の令嬢の頬っぺたを札束でひっぱたいて身受けするようなもん。
令嬢の方はかつての使用人(シャール)と不倫。トーマスは冷え切った妻を捨てて
囲い物にしてあるサラとよろしくやってる
トーマス×タチアナ
ラザイエフ家と政略結婚。結構幸せそう
トーマス×フルブライト
アッー!
なぜそこでサラがでてこないんだ。
確かにトーマスはあまりイベントらしいイベントが無いけど。
いっそトーマスとミューズとシャールの3Pで
トーマス、カタリナ、ハリードでしかクリアしてないし、
もう10年近くプレイしてないから、キャラ設定もほとんど忘れてる
ここ覗いて「ああ、そんなの居たなあフルブライト商会」っつ感じっスか
ザリガニボストンとか、雪だるまとか
ゾウは覚えてるんだが・・・こんなんじゃ話書けないよ
エレンを忘れた貴君の股間にタイガーブレイク
色々、攻撃喰らったんで学園物設定で考えてみた。
国王陛下=校長先生
カタリナ=校内女医
ユリアン=番長
トーマス=生徒会長
エレナ=番長のお節介な幼なじみ
ハリード=他校の番長
・・・駄目だ、ベタ過ぎでモニカとサラの役まわりが。やっぱ自分には無(ry
>>430 エレンをエレナと間違えてる君に龍神烈火拳
じゃあ、このスレ見ててやりたくなったロマサガ3を今日買ってきた俺にはどんな技が!?(ワクワク
地すり残月
千擦り残月
ここはやはり分身剣で
439 :
200:2007/08/16(木) 20:40:36 ID:L8ujuW0+
ここ、サガ3学園で俺の人生が変わろうとした。俺の名前はユリアンだ。
ある日突然、俺の日常を崩した奴が居たからだ。その名はミカエル理事長。
学園を仕切る若き秀才。何をするにしても無駄が無く、かといって機敏が利き、
その顔は女性という女性をときめかせる程に美しく気高い……!!
で、そんな凄い理事長がよりにもよって俺に頼み事を申し立たれた。
俺は特にこれといって能力が有る訳では無く、学力は人並みで普通。
体育の授業だけは、まぁ…得意な方だが、幼馴染のエレンと比べるとどうしても見劣ってしまう。
それはさておき、俺は理事長にこの学園に通うモニカの護衛を頼まれた訳だ。
そう、理事長室に呼ばれた俺は……
「護衛……?」
間抜けな声で俺はそう答える。
ミカエル理事長は顔色を変えず、そのまま話を続ける。
「ああ、そうだ。是非君にやって貰いたい。モニカは常にあらぬ男子生徒が
付き纏っているとの噂が最近目立ってきている。最悪は対処をして欲しい」
妹想いの理事長なんだな……と、そう思い、俺は黙って引き受けた。
それが事の始まりだった。
それからというもの、俺の周りには四六時中モニカがべったりとくっ付いている。
何を言ったらこうなれる?のか、思った以上に密着している様な気がする。
モニカの制服姿は可憐で愛らしく、また、私服の時が気になるくらいの綺麗な顔立ちだ。
兄のミカエル理事長もそうだが、この遺伝?は羨ましいものがあるな、と思う。
だけど俺には心に決めた人が居た。それは幼馴染のアイツ………
「ねえ?どうしたの?あんたがモニカさんと一緒だなんて、信じられない」
と、エレンの声が聞こえる。
「うわっ!エレン、いつから居たんだ!?」
先程の空想を想い、バッと顔を真っ赤にさせる俺。
かといって心の呟きが聞こえている訳でも無く、我に返り一息吐く。
そしてエレンの顔を見て、こう応えた。
「ははは…、俺が誰と居ようが気にする必要無いじゃないか」
と、笑って誤魔化す俺に、エレンは少し不機嫌になってしまう。
――どうして???(汗)
「あら、こちらはどなたですの?」
にこやかに隣に居るモニカが尋ねてくる。
それを引きつった顔でエレンが応える。
「私はユリアンの幼馴染ってだけよ。気にしないでね」
気のせいか火花が散っている気がする。いや、気のせいだろう……きっと。
だいいち、エレンには意中の相手が居るんじゃなかったか?
確か……そう……、嵐の様に勉強を叩きつけるトルネードの……ハリード先生……。
学園中の裏話くらいまでに発展して、密かにデキているんじゃないかと仄めかされてたぞ。
なのに俺には女の子や一人や二人が気に喰わないってか??
……なんて、そんな訳無いか。やはり気のせいだろう。
俺は心にとある疑問を封印し、話を切り出す。
「じゃあ、そろそろ帰る頃だし、モニカを送ってかなきゃいけないから。またな」
手を軽く振ってさよならの合図をする。
モニカも会釈をしながら立ち去ろうとする。
「ま、良いけどね……またね」
エレンは先程よりはマシな顔をして見送ってくれた。
ただ少し、冷たい目線を感じる。
↑200は記入ミス
学園物設定って書いてあったから便乗して考えました。
だけどメインキャラだけでも書くの難しいね。話も偏ってます。
エレンをエレナと間違えた者ですorz
>>439-440 >嵐の様に勉強を叩きつけるトルネード
惚れましたw
442 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 00:07:55 ID:gWqrc6kd
きっとこれからエロパロ的展開になるんだろ
>>440 言われてみればそうなんスよね。
どうやってエロくさせれば良いんだろ。
完璧な内容を書こうと意気込むと話が長くなりそうだから、
短縮させて短編みたいな感じで書き込む事にします!
445 :
327:2007/08/17(金) 22:33:23 ID:uTH1Rmfm
「お母さんも、お姉ちゃんも、もうちょっと加減しなさい!」
「あはは、ごめーん。でもこれくらいなら大丈夫かなーって。」
「男の子なんだからもっとお酒飲めないとダメよ、エルト。」
「ううう〜頭痛〜い・・・お花畑が見える〜〜〜。」
上から怒っているサラ、酒が入って生来の陽気っぷりが行き過ぎているエレン。同じく
酒が入って妖艶な雰囲気を感じさせるエレンとサラの母親アーリィ。そして、酔いつぶれ
た少年ことエルトであった。
夕餉の後、先に風呂を済ませていたエレンとアーリィは、サラより先に風呂に入って上
がって来たエルトを捕まえ、晩酌の相手をさせていた。生来から酒に強く、しかもそれな
りに嗜んでいる女性二人に対し、実は今日初めて酒を飲む事になったエルトである。おま
けにシノンの村の地酒は結構きつめのお酒なのだ。エルトは初めてなのに、二人によって
ペース配分等全く考えさせられる事無く、大量に酒を飲まされてしまったのだ。当然それ
で無事で居られるはずも無く、一杯水を飲んだ後サラに肩を貸してもらってエルトの自室
へと戻って行った。そして、それを見送るアーリィの目が怪し気に光っていたのを知る者
は、本人以外いなかった。
「はいお水。もう、初めてなのに無茶して飲み過ぎよ。」
「ありがと・・・あーちょっと楽になったかな?」
「無理しないで、もう寝た方が良いわ。それにしても、エルトって大きくなったわね。」
エルトとサラが初めて出会った時、二人の上背の差は比べて見ないと解らない程度の差
だった。それが今や顔一つ分の差はある。旅をしていた頃から比べれば歴然としている。
「そう言われれば、結構背が伸びたかな? みんなまだ伸びるって言うけどね。」
「まだ伸びちゃうの? なんだか見上げてたら首が痛くなりそう。」
「僕としては今くらいがちょうどいいんだけど。だって、ほら。」
何を思ったか、エルトはサラの唇に、自分の唇を押し付けた。一瞬だけくっついてすぐ
離れる、普通のキスだったが、あまりにも速かった為かサラはすぐ認識出来ずぽかーんと
していた。少しして、自身が今何をされたのかを認識したのか、頬を赤く染めて俯いてし
まう。しかし少し躊躇いがちではあったが、サラがエルトに甘える様に寄り添うと、エル
トはサラをすっぽり覆い尽くす様に抱きしめる。エルトは自分が抱きしめるサラの柔らか
く波打つ栗色の髪の毛を見つめながら、抱きしめる両腕の力を少し強める。
一度は、この甘く、幸せな瞬間を捨てた。サラを守る為に。もう二度と手に入る事は無
いと、諦めた。けれど、運命はエルトとサラを結びつけさせた。
446 :
327:2007/08/17(金) 22:34:16 ID:uTH1Rmfm
またもやエロが書けませんでしたorz。
つ、次こそは。
サガ3学園の保健室。その一角のベッドに座り込む人影が居た。
黒髪で褐色の肌をした男が無精髭を生やして澄ました顔をして読書している。
そこに遠慮がちな音をした引き戸が開かれる。
「やだぁ……ポールってば…」
「だ、大丈夫だよ。ここは人気が無い…で、有名だからさ。ハァハァ」
「あん…、そんなところ………早いよ……」
「お、俺…、もう我慢できそうにない…」
入ってきた者達は既に先客が居る事を知らない。
男はカーテン越しのベッドに座っているから気づかないらしい。
聞き覚えのある名前に、男は影ながら心の声で呟く。
(……俺が担当している生徒だろうな。チッ、授業はいい加減な癖にそういう事だけは…か)
男は教師として制する為にか、カーテンを大きく開け、怒鳴る。
「おい、お前ら!宿題を増やされたくなかったらとっとと帰ることだ!!」
「きゃあっ」
この声は女の子の方である。
男女のカップルと言った所か、女の方は立ち竦み、ポールという男の方は
へっぴり腰で慌てて立ち去ってしまう。
「彼女を置き去りかよ……」
自分の事では無いが、情けない気持ちになる。
すぐさま、女の方も慌てて去っていったが。
「……どうしたの?二人が慌てて帰ったようだけど」
またも突拍子も無い来訪者、エレンが現れた。
放課後のこんな時間に何の用があるのかと男は気にかける。
「こっちが聞きたいくらいだ。お前こそ、もう帰ったらどうだ?」
訝しげにエレンが立つ引き戸まで近づく。
「ハリード先生こそ、どうして今日は無精髭なんか生やしてるの?」
話を逸らすエレン。気のせいか、少し不機嫌だ。
「これは昨日受験勉強で勤しむ生徒の為に、日夜明け暮れてだな……」
と、髭を手で擦り、欠伸をしながら男…もとい、ハリードが応えた。
「ねえ、少しだけ居させて……。ここ人気が無いって有名だから、少し落ち着きたいの」
エレンはそう言い、少し潤ませた目をする。
この女でも上目遣いをするんだな、とハリードはふと思う。
「構わん」
即答で快い返答をする。
しかし、直ぐに再び会話が紡がれた。
「だが、その有名な噂を馬鹿正直に受け取るな。それは俺が流したデマだ」
「え!?」
エレンはきょとんとした顔でハリードを食い入るように見つめる。
「俺が静かにここで読書に励みたかったからだ」
真顔でハリードがそう答える。
エレンは驚きの表情で少し時が止まったかのようだ。
そしてハッと息を潜ませ、次に何かを思い出したかのようにふつふつと怒りが
込み上げてくる様をハリードは察し、少々焦りだす。
「どうした?いきなり怖い顔をして!?」
「……怖い、ですって!!」
エレンはキッとハリードを睨み付け、一気に捲くし立てた。
「それじゃあ、私とハリード先生が付き合っているっていう噂が先立っているのは、
全部ハリード先生自身の仕業なの!?」
どす黒い炎をバックに、エレンは殺気立っているかのようだ。
「はあ!?なんだそれは!??」
突然の内容で目を仰天させるハリード。
「知らないって白を切る気?私は迷惑してんのよ!!」
声を張り上げてエレンはガッと一撃を喰らわそうと足を出す。
その瞬間、ハリードは喰らうどころか、さらりと交わし、
とはいえ狭い場所での格闘だった為に思い切り転げるような体勢に陥り、
知らず知らずの内に二人が密着し合い、覆い被さるように二人は倒れた。
「!?」
気がついた時には時は既に遅し。二人の唇と唇は既に重ね合わさっていて…
「んぐぐっ」
バッと全身を勢い良く起こし、上に乗っかかっていたエレンは背中を逸らす。
「ちょっ、どうして既成事実まで作ってしまうわけぇ〜!?」
拳を握り締め腕で口を塞ぎ、真っ赤な顔をしてエレンが喚く。
「私…は、初めて……ファーストキスだったのに〜〜〜!!!」
泣き入りそうな瞳で慌てふためく。
それを静止しようとハリードは落ち着いた声で、
「だ、大丈夫だ。カウントしなければ良い…」
と言い終えるが早いか遅いかの内に、エレンは一発ハリードにタイガーファングを喰らわした。
しばし気絶するハリード。
意識が回復を向いかけたと判断した際に、ハリードは気を取り直してエレンに詰め寄った。
「とにかく俺が流したのはここの部屋の事くらいだ。無関係さ」
何事も無かったかのように取り繕う。
エレンはそれでも納得出来ていない部分が有る様で、顔は怖いままだ。
ふぅ…と一息吐き、ハリードは保健室の鍵を密かに閉め、エレンの前に立ちはだかる。
「なら、事実にすれば良いだけの事だ。俺は構わないぜ」
と言い、ハリードはエレンの顎を掴み唇を口元に寄せようとする。
「……っ」
エレンが止めてと言おうとするまでに、既に唇と唇は重なり合っていた。
今度は故意でされている所為か、戸惑いを隠せそうにない。
再び顔を赤らめ、強く拒絶する事も無く、瞳を閉ざしてしまう。
「んっ…、んんぅ……ちゅ………」
熱いキスを交わす。口付けは時に激しさを増し、舌先で転がすように遊び耽る。
気がつけばハリードの手はエレンの胸を触っていた。
大きな膨らみを触る感触は、まるで触れた手を包み込まれているような感じだった。
ハリードの指先がエレンの乳首があると思われる部分を突くように揺さぶる。
「ぁっ……」
ひきつけを起こしながらも敏感に感じ取るエレン。
彼女の頭の中では霧のような靄がかかっていた。
その中にユリアンの存在が居た。ユリアンの存在が彼女の中で引っ掛かりを感じさせる。
「ユリアン……」
吐息の中に彼の名前を呟かせた。
ハリードは微かに聞こえる言葉を読み取り、先程までの行為を止めた。
「……止めだ。生徒に手を出すのは問題外だな。それに男の名前を呼ばれちゃあな」
ニヤリと含んだ笑みをし、エレンに触れていたハリードの手は離れていく。
「……ハリード……」
悲しい顔をしてエレンはハリードを見つめる。
「そんなに悲しい顔をするなって。これはさっきエレンが俺を攻撃した仕返しってヤツだ。
濡れ衣を含めて…な……」
含みのある笑みは、いやらしい感じがした。
「その代償にしては大き過ぎるわよ…」
ぶつくさ不貞腐れるエレン。
そして、行為とふと呟いてしまったユリアンと叫ぶ声が脳裏に焼き突き出し、
恥ずかしさで頭がいっぱいで、居た堪れずに早々にエレンは立ち去っていった。
「エレン……、俺は……本気だけどな……」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で、その声は保健室で呟かれた。
>>446 少年とサラ大好きなんで嬉しい限りです。
グッショブ
451 :
327:2007/08/18(土) 00:16:17 ID:i5ANYbFC
>>450 ありがとう。いつになるか解らないけど必ずエロも書くからね。
後、少年とエレン&サラの母親に適当な名前付けてしまいました。ご勘弁を。
お二方ともGJ!!!
>>445 カワユス! サラと運命の子の関係って応援したくなるなぁ
>>447-449 >タイガーファング
あかん、自分もハリード先生に食らわしたくなったw
早く夏が終わって欲しい
確かに。
だが、そんなことをここで言う必要は無いと思う。
ここはエロパロ板だ。
なにはともあれ、お二人方の作品、GJ!!
ユリアンはミカエル理事の頼まれ事を守るべく、
学校の帰り道もモニカと一緒に帰宅する事を命じられていた。
その帰り道の出来事である……
「ユリアンさん……」
モニカは彼の名前を呼び、ぴたりと歩く足を止めた。
「どうしました?モニカさん」
前に立っていたユリアンは、不思議そうにモニカの方を振り返る。
「いえ…、その……」
小声で何やらぶつぶつと呟き始める。
そしてそれはユリアンにも聞こえる言葉を成す。
「エレンさんとは…、どういった関係ですの?」
おどおどとした声を発しながら、モニカは遠慮がちに尋ねる。
けれど、ユリアンにしてみれば突拍子も無い内容なので驚く。
「えっ…どういった……って」
正直、どう答えて良いか解らない。好きな人ではある。
だからといって付き合っている訳では無い。余計な事は言わない方が良い。
そう思ったユリアンは、簡単な答えで返事をした。
「ただの幼馴染さ」
「そうですの……」
返事を聞き、モニカ自身は少しホッとした様な安堵感が見られた。
足は歩き出し、何かを考え込むように黙り込んだかと思えば、足を止め、
意を決したように早歩きをしてユリアンの前に立ち、足を止める。
「どうしたのですか?モニカさん」
帰宅当初からモニカの様子は少しおかしかった。
今度は何だろうとユリアンは内心冷や冷やする。
「……ユリアンさん。実はわたくし………」
重い口を開け、モニカは衝撃的な言葉をユリアンの前で発する。
「わたくし……、ユリアンさんをお慕いしておりましたの。
もちろん、お兄様がこんな事をユリアンさんにお願いされたのは今日初めて知りましたわ。
けれど……わたくしは、前々からユリアンさんが好きでした」
顔を赤らめ、モニカは必死にそう言う。
訴える瞳はとても真剣で、勇気を出そうと握り締めたか弱い拳は震えていた。
こんな事を初対面に近い存在から言われたら、どう思うだろう?
そんな恥ずかしさでいっぱいだけれども、今この機会を逃したら、
言えなくなる様な気がして、勇気を振り絞って言ったのだ。
「……モニカ…さん」
ユリアンはその熱い想いにグッとくるものを感じ、感動してしまう。
何より、こんな綺麗な女性から告白してくれる事はとても不思議な現象で、
嬉しいって気持ちが何故か大きく出てしまい、自分の気持ちと対になって誤魔化された。
自分が好きな女性は、自分の事をただの幼馴染でしか見ていない。
その上で更に言えば、自分はその好きな女性に、想いを伝えた事は一度も無い。
冗談めいた言葉なら幾らでも言えた。ただそれは彼女側の真剣さを損なわせた。
こんな本気な台詞が果たして今の自分に言えただろうか?
その勇気がとても輝かしくて、そして何より、こんな自分に好意を抱いてくれて、
とても嬉しくて心に羽が生えたように舞い上がりそうになる。
「モニカ……」
思わず抱き締めそうになる。
離れられないくらい強く抱き締めたくなる。
守りたくなる女性、そんな存在に見えた。
――が、だからといって彼女の存在を忘れられるくらい、
ユリアンの理性は脆いものでは無かった。
それを察したモニカは、自分自身が言った言葉を悔い入りそうになり、
張り裂けそうな気持ちを心の納め、手で顔を隠しその場を去ってしまう。
「はっ!モニカさん!!」
急に立ち去られ、後を追う余裕さえ無かった。
突然居なくなりだしたモニカを必死で追いかけようとしたが、
どこで道を過ってしまったのか、モニカの居場所が突き止められない。
彼女の足で、そんなに早く走れる訳も無いのに!!
そこでユリアンは、ミカエルの言葉を思い出した。
「モニカは常にあらぬ男子生徒が付き纏っているとの噂が最近目立ってきている」
もう一度。
「あらぬ男子生徒が付き纏っている」
言われた台詞を思い返し、ユリアンはとんでもない失態を犯した事に気づく。
事件が解決するまではモニカを一時も目を離してはならない事を。
「ちくしょうっ!!俺の馬鹿野郎!!」
自分の不甲斐無さに腹を立てた。
モニカを守るはずだったのに、自分が呆然としていた所為で、
彼女に危険が迫っているかもしれないと思うと。
とにかく、一人で見つけるには少し時間が立ち過ぎている。
このまま内密に探すのみでは、モニカに万が一の事があったら……。
そう思い、ユリアンは近くの公衆電話から、ミカエル理事長に繋がるように電話をかけた。
発信音が流れ、受話器を取る音が聞こえた。
「こちらは理事室です。何か理事長にご用件でしょうか?」
受話器を取ったのはミカエル理事長に親しい保険医のカタリナ先生のようだ。
「あ、あの…、俺は3-Cのユリアンです。実はミカエルさんに………」
ユリアンはカタリナ先生なら全てを打ち明けても大丈夫だろうと思い、
ミカエル理事長に頼まれた事やモニカと離れ離れになってしまった事を打ち明けた。
「……そう。それは困ったわ。私達も直ぐに探しに行きますから、ユリアンさんもお願いね」
カタリナ先生はそう言い、受話器を切った。
少し慌てていたようだ。やはり心配なのだろう。
「困ったな……。とにかく、根気良く探そう」
こうして街中を駆け走り、必死でモニカの行方を探すユリアンだった。
一方その頃、モニカは……
先程の台詞の恥ずかしさで逃げ出した事を酷く後悔していた。
あそこで逃げなければ笑って過ごせたかもしれないのに。
そんな思いでいっぱいで、悲しく泣き崩れてしまう。
「ユリアンさん……」
彼女の想いはサガ3学園へ入学してから淡い恋心が芽生えていたのだ。
入学したての頃、道に迷っていた自分を、ユリアンが助けてくれた。
そんな些細な出来事だけど、その行為がとても紳士に思えた。
実際にそれから、色んな事をモニカに教えてくれたから。
でもそれは、入学式当日、出会った時だけの出来事。
それ以降は兄であるミカエルが目を光らせている為に慎んできた。
こうして接触出来たのは、奇跡とも言えるのではないかと思うくらいである。
↑次でエロな展開になるのですが、今日はもう書き切れそうにないので、
とりあえず出来たところだけupさせて頂きます。
乙です!
>あらぬ男子生徒
・・・いろいろ想像してしまったよ
別に毎日連載してくれなくてもまとめて投下してくれるほうがありがたい
…それと疑問なんだがこの手の設定が全然違うのってここありなのか?
他スレじゃ叩かれまくっていたんだが
アボンしてるから無問題
ここは思いつきで書いた小説は投下しちゃ駄目なんですか?
まとめて投下と言われても保存するの面倒じゃないかな。
専ブラの調子が悪かったのか、
ここのスレがまともにROMれなかったが、
大丈夫そうだね
流れは険悪だけど
だって内容が幼稚すぎるもん
レッド×ユリア(だっけ?)ってありそうでないねえ…
そこにホークがからむと楽しそう
だっけとか言われてしまう程度の脇キャラだから
467 :
怒らないでね:2007/08/22(水) 19:12:41 ID:kW0ox8YZ
あんな事初めて……
口にくわえて喉の奥まで攻められて
涙が出ちゃうくらい辛かった
もう二度とこんな事しないって心に誓うわ
胃カメラを飲む事を………
昨日、初めて胃カメラ飲んだ体験記でした
本当に辛かったんだよ!←はいスレチスレチ
468 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 21:50:00 ID:wC+VQ+I7
ロックブーケさまとワグナスさんのを希望します。
>>465-466 せめてエンディングでホークと一緒に墓参りに来て
レッドの家族と顔合わせとかあれば違ってたかもな
レッド×アセルスなら昔どっかで読んだな。
残念ながらエロじゃなかったが、人間EDの相手がレッドならこんな話も
いいなぁと思った記憶がある。
まぁ、レッド編は熱さの方が先に来る話だからエロパロにしにくいのは仕方ないかも。
いや、好きですけどレッド編。
ラストのアレについては流石にコメントを差し控えるがw
TSルージュがお相手だと思った俺は逝って良しですか?
うん
ウハンジがアイシャを捕まえて、あんなことやこんなことを…
>>474 する前にジャミルにものすごい勢いで掘られて腹上死
>>468 だーっ!わかったわかった!
けどどんなに糞で短くても文句は言うな。
ロックブーケ「やだっ、ワグナス様、どうして裸なの?」
ワグナス「裸でないとみんなで同化できないんだ。さぁ、お前も脱ぎなさい。」
ロックブーケ「えぇ?は、恥ずかしいよぉ・・・」
ワグナス「みんなお前が脱ぐのを待ってるんだ。さぁ、もたもたしてると、皇帝が来ちゃうよ。」
ロックブーケ「う・・・うん・・・」
ロックブーケ「ワグナス様・・・脱いだよ・・・(赤面)」
ちなみに皇帝はまだ3人しか倒してないから、合体する必要も、おびえる必要もない。
でも、これは、ワグナスの策略という設定だ。
あとは自分で妄想しとけ。
マジ質問なんだけど
>>475の状態でも腹上死でいいの?
下から突き上げられたなら。
479 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 21:54:02 ID:DZR2seck
>>476 ロックブーケタンハァハァハァハァ
イレタイ…
サントアリオのヒーロー達はどう繁殖しているのか気になったことはある
「表の顔」も持ってるみたいだから、結婚することを決めたヒーローはサントアリオに妻子を住まわせるのではないかと妄想
482 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 00:13:23 ID:u+Fl4q7X
ホーク(ロマサガ)×ホーク(サガフロ)×ホーク(ミンサガ)
うほーく、いい男・・・
ちょっと待て、一番目と三番目は同一人物じゃねえかw
シフ(ロマサガ)とツフ(ミンサガ)は同一人物かどうか
進化の秘法だな
ホークって目に入ってびっくりしたじょ。
ロマだけじゃなかったんだね。
(ミンで噴いたけど)
モニカなんて4人もいるし
ムォニカ!
マォニカ!
サガフロ2 ケルヴィン×マリーです。
以前のギュスターヴ×レスリーの話の続編になります。
この時に色々ご感想を頂きありがとうございました。
元々続編は書くつもりでしたが
>>174様の案を
取り入れさせていただいてます。m(_ _)m
執務室のカーテンが引かれまぶしい昼間の光が入る。
同時にその大きな窓が開かれて部屋にこもる澱んだ重苦しい空気が吹き払われた。
ムートンは大きく深呼吸をしながら目の落ちくぼんだ顔をゆっくり振った。
その前に座る若きオート侯爵カンタールはムートンほどではないがやはり疲れの見える顔をしていた。
「これで全て成立…ですかな」
声色に疲れがうかがえるもののムートンの強く押しのきいた調子は流石に失われていない。
カンタールは黙って笑いながら頷いてムートンの隣にいる男の顔を見つめた。
「ご苦労ですな。まさかあなたのような大物も一緒に来られるとは思いませんでしたよ」
カンタールの強い眼差しを受けた彼は、その視線を正面から受け止めて真面目くさって言った。
「ご冗談を。…まだ爵位も受け継いでいない不肖の者ですが」
かなり素っ気ない様子で目の前の策謀家の名の高い支配者に受け流すように応える。
ムートンは少し緊張しながらその話に割って入った。
「ではカンタール閣下。わたくしたちは控えの間に下がらせていただきまして…お待ちしていますので」
ムートンとその隣の男は椅子から立ち上がって退室しようとする。
カンタールはもう一度その男の顔を見つめ返してゆっくり頷いた。
「わかった……後で行かせる」
その男とカンタールの視線が今一度交差した。
男――“南の天馬”ヤーデ伯爵嗣子ケルヴィンと“北の獅子”オート侯爵カンタールは
この後ほぼ生涯の大半を費やして戦っていくことになる。
ギュスターヴ13世の家臣とその盟友は控えの間である人物を待っていた。
緊張のうかがえる横顔を見せるケルヴィンにムートンは話しかけてみた。
「やはり……切れ者でしたね。あの若さでいやはや末恐ろしい」
「卿も一歩も引いてはいなかったよ。…予定通りの譲歩になってしまったが」
そこで二人してもう一度長く深い溜息をついた。
そこへドアが開いて「マリー・ド・ノール侯爵閣下です」のオートの家臣の先触れがあった。
やがて控え室にゆっくりと旅支度のボルドー色の揃えと小さな帽子を着こなし
ノール女侯爵となったマリーが伏し目がちに入ってきた。
ケルヴィンとムートンは立ち上がって深く礼を取る。
「……ご苦労様でした……ケルヴィン様?…あなたも?」
マリーにとってケルヴィンの出迎えは予想外であったらしく小首をかしげて彼を見つめた。
トマス卿の息子は軽く動揺しながらそれでもにこやかに彼女に話した。
「ギュスターヴ陛下の名代として僭越ながらこの私も内務大臣と共にお迎えに上がりました」
ケルヴィンの言いようにやはり緊張しているなとムートンは少々微笑ましく感じた。
マリーの顔に悲しげな翳りが走るのをケルヴィンは後ろめたい気持ちで見つめる。
「色々とお手数おかけしたようですね。…行きます…どうぞよしなに」
3人はオートから離れるために、オート海軍の軍港に寄港しているギュスターヴ海軍の船へと歩みを進めた。
そのオート領からゆっくりと軍船がこきだしていく。
漣を立てて走る船の船尾からマリーは遠くなっていくオートの遠景を視界から消えていくまで見続けた。
沖へ出る毎に気温が下がり風も強くなってきたのでケルヴィンは遠慮がちにマリーに声をかけた。
「マリー様、冷えて参りましたのでどうか船室へお入り下さい」
だがもはや海以外に何も見えない空間の方を向いたまま彼女はじっと立ち続けている。
聞こえなかったのかとケルヴィンはマリーの前に回りその顔を見て胸を衝かれた。
マリーは静かに涙を流していた。
すすり泣く声すら立てないその泣き方はケルヴィンに衝撃を与えた。
彼女はそうやってオートにいる間ずっと泣いていたのではないのかと…
「ごめんなさい…入りますわ…」
「…いいえ…」
言うべき言葉が見つからずケルヴィンが言えたのはただその一言だけであった。
彼は彼女の後ろ姿を見ながら自分の恋の前途多難さを噛みしめて溜息をつくしかなかった。
「一度テルムに入られているのね。ケルヴィン…大丈夫だったかしら…フィリップ様と」
心配そうにワイド屋敷の広い執務室で話しているのは男装の麗人。
彼女は目の前にいる机の上に肩肘をついておもしろそうな顔をしている金色の長髪の男性に語る。
「フィリップの方は気にはしていないさ。目に入っていなかったようだからな。ケルヴィンはともかく」
レスリーが気にしているのは兄弟が再会した時のフィリップによるギュスターヴへの殺意に
対するケルヴィン憤慨である。
「2年も経っているんだ…とにかくフィリップも心配していた事だから一度は妹と会わさないとな」
遠い目をして笑っているのは自分の弟と妹…それに親友の会見の場面を想像しているのだろうか。
レスリーはそんなギュスターヴの様子に少し胸が痛む。
テルム城内にあった家族の肖像画――ギュスターヴの部分だけ切り裂かれていたそれを
見たレスリーは弟フィリップ公が兄にどれほど憎しみを募らせていたのか知っている。
普通にいけば弟を可愛がっていたギュスターヴは、フィニー王家の仲の良い三兄弟の長兄で終わったはずなのに。
「何だかんだ言ってあなたお兄さんなのねえ…年上なのに普段はケルヴィンの弟のようだけど」
少し憎まれ口を叩いてそんな自分の気持ちを切り替えてみる。
ギュスターヴは特に嫌そうな顔もせずレスリーの顔を見て黙って笑った。
「お前はカンタールに会ったな。…どんな男だった?」
レスリーの反応を待つように腕組みをしてそう鋼の13世は聞いた。
「…そうね……魅力的な男性だったわよ…あれじゃあ女性にもてるでしょうね…才覚はあるし」
思ってもいなかった人物批評にギュスターヴの表情は止まった。
「…ではケルヴィンは困難な戦を強いられると言うことか…レスリー…」
ギュスターヴの長い腕が傍らにいるレスリーの細腰に伸び自分の中へ引き寄せようとする。
「…もうすぐ…マリー様がいらっしゃいます…お控え下さい、陛下」
小憎らしくギュスターヴを拒否しようとするレスリーの体を、自分の中へ抱き取りその顔を自分の方へむけさせた。
「二人だけの時は陛下と言うな。命令しただろう」
二人の唇が重なり徐々に深くなっていく口づけとギュスターヴのレスリーを撫でる性急な手の動きの途中で
扉の外からの衛兵の声が聞こえた。
「陛下、マリー・ド・ノール侯爵様お越しになりました」
長旅の疲れかもしくはオートでの気苦労の多かった生活のためかテルムで会ったときよりも
23歳のマリーは少し痩せて年下なのに29歳のレスリーより上に見えた。
「お兄様…ただいま戻りました。色々とご足労をおかけいたしました」
ギュスターヴは椅子から立ち上がり跪くマリーを立たせてその腕の中に抱いた。
「苦労かけたな…ここでは気兼ねなく過ごすがいい。レスリーに何もかも聞いてくれ」
傍らにいるレスリーはマリーににっこりと笑いかける。
「居てくださったのね、レスリー。…本当に良かった…!」
「あの折は不確定なことを申し上げました」
レスリーは決まり悪そうに下を向くと、上衣の裾から白い絹の下着が少し覗いているのが見えた。
彼女は慌ててそれを押し込み、涼しい顔で笑うギュスターヴを軽く睨み付ける。
彼はマリーの後ろでさっきから黙って控えているムートンにこの場にいない人物について聞いた。
「ケルヴィンはどうした?一緒に帰ってきたんだろう」
それを聞いてマリーはばつが悪そうに口ごもりながら小さく言い出した。
「…あの…ケルヴィン様は……お疲れなので…」
ギュスターヴはムートンの方を問いかけるように見ると、彼は両手をその場でゆっくり開き首を振って見せた。
「またか…」
ギュスターヴとレスリーは顔を見合わせて二人同時に溜息をついた。
屋敷最上階…ギュスターヴやレスリーの私室がある同じ階にケルヴィンの私室もあった。
警備上の配置だが、たとえばネーベルスタンなどは警護の最高責任者でもあるので
すぐに緊急時に対処できる都合で彼の私室は1階に置かれてあった。
そのケルヴィンの部屋の扉をノックしながらギュスターヴは傍らにいる衛兵に聞く。
「いるんだろうな?…返事がないんだが…」
「確かに入られました…真っ青でしたが…」
やれやれと首を振りながら扉を開けてその中へ入ってみることにした。
ケルヴィンの部屋には天井まで届く本棚があり、読書家の彼らしくサンダイル各地の珍しい稀書なども集められている。
ギュスターヴが現在読むものと言えば政治関係、歴史書、兵法書の他にこれと言ってジャンルはない。
感心しつつ部屋を巡り行くと、その奥にある寝室のベッドの上で彼の親友はうつぶせてぐったりしていた。
「……おい…生きているか…?」
ケルヴィンは顔を枕に埋めそのままの姿勢でゆるゆると片手を上げた。
ギュスターヴは椅子を運んできてベッドの傍らに置いて座った。
「……このざまです……申し訳ございません…が……そっとしておいてくだ…」
「まてこら。寝る前にカンタールの感想を聞かせろ、この野郎。それとお前もレスリーも公務以外で敬語使うな」
どこか駄々をこねるようなギュスターヴの言い方がおかしくて、ケルヴィンは上半身を起き上げた。
「後でも聞けるだろう…私は今気分が悪いんだ…ったく…」
まだ顔色の悪い彼は、思いやりのない親友にぶつくさ言いながらベッドの上に座り直した。
「しかし…お前のその船酔い…なんとかならんものかね?ナ国海軍最強の『海の近衛部隊』といわれる
ヤーデ海軍の未来の指揮官になるんだろう」
船酔いも酒酔いもしない鋼の13世は、親友の体質がよくわからず問いかけた。
そもそも始めはムートンだけで迎えにやるつもりだったのだが、ギュスターヴはちょっとした悪戯心で
“お前もマリーを迎えに行ったらどうだ?カンタールからみごと妹を奪還してこい”
と冗談交じりに言ったところケルヴィンは本気にして二つ返事で受けた。
慌てたのはもちろん言い出しっぺのギュスターヴである。
その時ケルヴィンには交通手段の船のことなどすっかり思考から欠落していたのは言うまでもない。
「…なんとかなるものなら…なんとかしているさ……情けない…よりによってマリー様の前で…」
ケルヴィンは心底まいった風でそのまま首をがっくり落としてしまった。
それを見てさすがにギュスターヴも可哀想に思い、気づかいというものを思い出したらしく白々しく笑いながら話す。
「えー…あれだ。酒も数こなしゃ酔わなくなる。船酔いも回数こなせばそのうちに治るさ。大丈夫大丈夫」
(こいつの無責任な慰めほどいらんものはないな…)
ギュスターヴの即席の慈悲深さに、空気ほど軽い感謝をしてケルヴィンは聞いてみた。
「で?オート侯の何を聞きたいんだ?お前にしては珍しいな…あんまり他の領主のことなんか気にしなかったのに」
無理矢理ケルヴィンを起こしたくせに、ギュスターヴはそう聞かれるとなぜか歯切れ悪く言う。
「…レスリーが魅力的だとか女にもてそうだとか……」
吹き出しそうになったケルヴィンだが、こらえて不愉快そうに口ごもる友人に言った。
「なんだ…覇王が形無しだな。焼きもちか。本当にレスリーに夢中なんだなお前」
「うるさい。さっさとはけ。……大体人のこと言えるか?マリーの“昔の男”になるんだぞ?」
「……」
「……」
共通の一人の男(しかも彼らよりかなり年下)の話題を大の男がどこかやっかみ半分で話していることの
不毛さにここで二人共やっと気づいた。
ケルヴィンはしかしどこか疲れた様子で虚ろな表情をしながら意外なことを言った。
「もしかして…私はマリー様に残酷なことをしたのかも知れないな」
「何言っている。あのまま妹を浮気亭主の虜にしておいて良かったというのか?」
弱々しく言ったケルヴィンの言葉にギュスターヴは心外だと言わんばかりである。
ケルヴィンはこれまで以上に真剣な瞳を覇王に向けて語った。
「…カンタールがどんな男かと聞いたな?恐ろしい男だよ。頭は切れるし押しは強い。ムートンでさえ
互角に渡り合えるんだ、わずか21で。……別れた妻の心を未だにとらえるほどのな」
最後のケルヴィンの言葉にギュスターヴは絶句した。
親友の憂慮を何とかしてやろうと言葉を探すのだが、13世は今慰める術さえ持たなかった。
椅子から立ち上がりその場を離れつつ思い出しように振り向いて、うなだれているトマス卿の息子に声をかける。
「カンタールをマリーの中から追い出せ」
ケルヴィンは何も言わなかった。
1249年の新都建設当時から徐々に行われていたハン・ノヴァ移転準備は本格的に佳境に入り
ワイドと新都の間を移動していたギュスターヴら首脳達もほぼハン・ノヴァの都の方に
腰が落ち着けるまでになってきた。
古代帝国の地に突如として現れたような覇王の都は夜でも明るく
かなり遠くからの眺めでもその偉容ははっきりとわかり、詩人や記述者達は競って都を讃えた。
もちろんマリーも一緒に宮殿に入りその一室を与えられている。
「…少々落ち着きませんが」
レスリーはマリーの部屋へ新しい調度品の手配をしながらそう説明した。
マリーが落ち着いたところを見はらかって、花模様のついたティーカップに紅茶を注いですすめた。
「ありがとう。あなたも座ってくださいな、レスリー。色々私の世話でお疲れでしょう?」
レスリーは笑いながら緑色のクロスのかけられた小さな円形のテーブルの向かい側に座った。
マリーはその笑っているレスリーを見て、オートで会った時よりも艶めいて美しくなったことに気づく。
ギュスターヴに愛されて旨くいっていることがその所作からさえもよくわかる。
それに引き替え自分がどんなに弱って涸れているのかまざまざと思い知らされてしまう。
紅茶を飲みながら時々ぼんやりと視線を泳がすマリーに、レスリーは遠慮がちに声を掛けた。
「ギュス…陛下はマリー様に会われるのを喜んでおられました。ここの部屋もご自分で手配されたんですよ。
忙しいのだから私が全部すると行っても聞いてくれませんでした」
その時のことを思い出しながら覇王の恋人は柔らかく微笑む。
「お兄様が…ご自分で…?」
笑いながら黙って頷く彼女は、まるでそのギュスターヴの母親のような雰囲気さえ醸し出していた。
そのレスリーは今このサンダイルで一番美しいのではないかとマリーは思った。
「私は…ここにいて何をすればいいのでしょうか?…ただこのまま居座るのはお兄様にもあなた方にも心苦しい…」
まるで迷い子のような頼りなさを感じてマリーは俯いてしまった。
確かに何もせず居るのは気も滅入るし、何よりも離婚したという事実はマリー自身を頼りなくさせているに違いない。
「居座るなんてとんでもございませんわ。ギュスターヴ陛下はマリー様に何かしてあげたくて仕方ないんですから。
……もし何もせずいるのに気を遣われるのでしたら…わたくしから陛下にお話ししますので
厚かましいのですが、私の仕事をお手伝い下さらないでしょうか?…新都移転で手が回らなくなっているものがありますので」
その話にマリーの瞳に少し輝きが戻ったのがレスリーには印象的だった。
「本当に?よろしいのですか?…何か私にできるのなら…お役に立てるのなら…」
彼女は遠くを見ながら後の方は独り言のように呟いた。
レスリーはそんなマリーの様子に少し悲しくなった。
商家の次女として伸び伸びと育った彼女には、王族の女達の宿命は限りなく哀れに見えてならない。
マリーの行く末を案じつつ、持参したホール状の焼き菓子にナイフを入れようとしたところ
そのナイフにマリーが気づいて言った。
「レスリー…それは…もしや?」
マリーが何に驚いているのかしばらく解らなかった彼女は、持っているナイフを眺めてああと合点がいった。
「ええ。これは鉄製のものです。切れ味は凄く良いんですよ」
「でも……アニマを遮る鉄製の物では…作業がしにくいのでは?」
マリーはレスリーがなぜわざわざ鉄製の物を使用するのか、始めのうちは解らなかったのだが
しばらくしてその理由に思い至る。
「もしや……お兄様の為に?」
レスリーはそのまま黙って微笑んだ。
「陛下と…ギュスターヴ様と感覚を分け合いたいのです…あの方がたった一人でおられる世界を少しでも共有したくて」
と彼女は照れくさそうに言う。
少し頬を赤らめている彼女の顔は鋼の13世への深い愛情に満ちてマリーを揺さぶった。
「でも…あなたには大変でしょう?」
「始めは…でも馴れました。今はこの感覚の方が私には懐かしいものに。こうしてみると世界中の色々な気配が…
生物も無生物もアニマとは別のものを宿しているような気がしてならないのです」
そこまで話すにはかなりの長い年月を彼女はアニマを使わず過ごしてきたのだろう。
マリーはあらためてレスリーという女性の強さとそして情深さに感銘を受けてしまった。
「お兄様は幸せね。あなたという女性がずっと傍らにいたのですから」
切り分けた焼き菓子の一切れをマリーに勧めながらレスリーは恥ずかしそうに笑った。
「どうでしょうか?よく喧嘩もいたしますし…陛下に対しても譲らないどうしようもない女ですから私は」
マリーはそれを聞いて黙って首を振る。
「王は…頂点にある限りどうしても孤独なもの。…それに対して対等に意見する者が実はありがたいはずよ
お兄様もあなたやケルヴィン様達がいて強い支えになっていると思います…あの人」
マリーはそこまで言って自分の言葉に我に返り口ごもってしまった。
彼女が洩らした“あの人”が誰なのかわかったレスリーにはケルヴィンの恋を思い
ひそかに心中で憂えずにはいられなかった。
よく晴れたハン・ノヴァの朝は、夏場であることに加え日差しが強く気温がどんどん上昇していく。
早くに目が覚めたケルヴィンは寝汗をかいた体を洗おうと、階下の湯浴み場へ行くべく寝室から
出ようとして隣部屋に人の気配があるのに気づいた。
レスリーが来ていつもの如く花を生けてくれているのだろうと、上着を着ながら扉を開けて
そこにいる女性を見て驚いた。
「マリー様?」
そこにいたのはレスリーではなくて紅い薔薇を生けているマリーの姿だった。
「おはようございます、ケルヴィン様。…お起こししてしまいましたか?」
予想外の人物に驚いたケルヴィンは、それでも自分の疑問を彼女に言うことはできた。
「あなたがなぜ?レスリーに何か支障でもございましたか?」
マリーは微笑みながら薔薇の刺をとり、茎を切りつつケルヴィンの問いかけに応える。
「レスリーにお仕事を少し分けて貰いました。…お邪魔かも知れませんが…何かしていないと…」
そこで彼女は少し焦ったのか、取っている薔薇の刺で指先を傷つけてしまった。
「痛っ」
「マリー様、お手を…大丈夫ですか?」
心配して訪ねるケルヴィンに寂しげに笑いながら彼女は力なく頭を振った。
「…だめね…私ときたら……これじゃレスリーの足を引っ張ってしまいますわね……これほど役立たずとは…」
最後の投げやりな言葉に強く反論しようと、後ろを向いているマリーの前に回ってケルヴィンは言葉を呑んだ。
彼女はあの船上の時のように声も立てず静かに涙を落としていた。
トマス卿の息子の体に劇的な衝動が走り涙を流すマリーの体を強く抱きしめた。
「ケル……ヴィ…」
「そんな言葉を言ってはいけない。誰もあなたを役立たずなどとは思っていません!…少なくともこの私は」
彼は腕の中のマリーの瞳をのぞき込みそのまま視点を逸らさず見つめ続けた。
しかしマリーは泣き続け、その唇から絶望的な言葉を始めて言い放つ。
「……それならば…なぜ…!…あの人は…何が私の…悪い…!」
堪え続けていた想いが一旦出ると止まらず、マリーにもどうして良いのかわからない激情に捕らわれる。
ケルヴィンはそのあまりにも悲しい言葉を叫び続けるマリーを止めたくてその唇に自分のを重ねてしまう。
「ケル……」
「…落ち着いて…マリー…」
ケルヴィンはマリーの離婚のきっかけのひとつでもある、自分の思いに対する後ろめたさと
彼女の心を未だにこれほど捉え乱れさせている、カンタールへのどうしようもない嫉妬が入り交じって
その激しい感情で更に深くマリーへの口づけを続けた。
彼女の薄く開いた唇の隙間から男の舌が侵入し、そこにある震えたものに触れる。
それを自分の方へ寄せるように、ゆっくりと巻き上げ始めたところでケルヴィンを正気づかせた。
茫洋とした表情を浮かべるマリーの唇から自分のを放してそのまま彼は跪いた。
「ご無礼を…申し訳ありません…しかし」
ケルヴィンはこのような様子のマリーに言うべきかどうか迷ったがこの機会しかないと決心した。
「…テルムでお会いしたときからずっとお慕いしております。…ここにこういうあなたを必要としている
男がいることをお心に留めていただきたく、不躾ながら申し出させていただきました」
我ながら固すぎる言い方だとは思ったのだが、取りあえず自分の気持ちは伝えることが出来て
ケルヴィン自身は第一関門を通過したような気持ちになる。
マリーの様子はと言うと跪いたケルヴィンを見つめたまま、その視線が固まったように動かない。
「マリー…様?」
そこへ開いた入り口の扉からフリンが少し賑やかに入ってきた。
「ケルヴィン、町中に酔い止めの良い薬草が売っていたから買ってきたよー…ってマリー様?」
その言葉をきっかけにマリーの時間は再び動き出し、少し慌てるようなそぶりで部屋から出て行ってしまった。
「どうしたの……ケ…ケルヴィン?」
そこには鬼のような形相でフリンを睨み付けるトマス卿の嫡男の顔があった。
「フ〜〜〜〜〜リ〜〜〜〜〜ン!」
ハン・ノヴァの首脳達は支配者の意向もあって食事などは一同会しての事になるのが多い。
朝食の席で本日はギュスターヴ、レスリー、フリン、それにケルヴィンらが強い日差しの
差し込む明るい食堂で一緒になっていた。
ギュスターヴは先ほどから時折喉の奥で堪えきれぬような笑いを立てて
レスリーにその都度睨み付けられている。
「…とりあえず…言うだけは言ったんならよかったじゃないか。お前には船酔いが…」
そこまで言って吹き出しそうになった自分の口許を覆ってケルヴィンの溜息を誘う。
告白の前に何があったのか、むろんギュスターヴはおろかフリンも知る由もない。
「笑いたきゃ遠慮せず思いっきり笑えよ。…食べているときに我慢は体の毒ですよ、陛下」
公務以外の席では陛下と呼ぶことを嫌がる、ギュスターヴの気持ちを十分わかってのケルヴィンの意趣返しである。
しかしそんなことぐらいではギュスターヴもいっこうに堪えてはいない。
「ごめんよ…そんなこととは知らず…余計なことをしちゃったのか…」
ケルヴィンの為と気を利かせて薬草を持ってきたことが、彼の告白の仇となったのかとフリンはいたたまれない。
ケルヴィンは黙って頭を振り再び長い溜息をついて、そのままギュスターヴに視線を合わせた。
「いや…あの時は気が高ぶっていたのでつい…すまないなフリン。おもしろがる奴の方がタチが悪い」
レスリーはそのまま頷き彼女もギュスターヴに視線を合わせる。
しかし鋼の13世は悪びれもしないで、さっきから落ち込んでいるヤーデ伯の息子に真面目くさった顔を向けた。
「ちゃんとマリーの部屋のベッドも大きいサイズのを選んだんだから無駄にするなよ?」
一瞬ケルヴィンはギュスターヴが何を言っているのかと思ったが、すぐその意味するところを察して唖然とする。
レスリーはレスリーで目を見開いて覇王の言葉に驚いた。
「呆れた……どうりで自分で手配するってきかないと思ったら…そう言うことなのね…」
(独り身には刺激の強い話だなあ…)
フリンは朝っぱらからのどう考えても、サンダイルの覇王の首脳達の言葉とは思えない会話に黙って聞き入るしかない。
「…気を利かせてくれてどうもありがとう…陛下のご厚意はこのケルヴィン、ありがたくて涙が出そうでございます…」
鋼の13世の憎たらしい笑い顔を見ないようにして、ヤーデ伯の息子は頭を抱えてうつむいた。
マリーの方も先ほどから頭の中に靄がかかったような状態で、一人部屋でぼんやりと座っていた。
レスリーに届けてもらった銀の盆に載った朝食一式に、手もつけぬまま窓からの強い日差しに瞳を向けている。
ケルヴィンの告白は実はマリーにとってはそれ程意外でもなかった。
ワイドに来る前に立ち寄った、テルムにいるもう一人の兄フィリップにそれらしいことを言われていたのだ。
「なるほど…付添人に未来のヤーデ伯爵とはな。…どうする、マリー?ノール女侯爵の相手としては不服かも」
珍しく笑いながらフィリップはおもしろそうに言っていた。
離婚した後に戻るのなら普通は実家のテルムなのに、なぜかギュスターヴのハン・ノヴァの方へ引き取られるのは
そう言うことだったのだと今さらながら彼女は気づいた。
マリーのノール女侯爵就任は実はカンタールとの離婚理由の配慮からであった。
ノールはオートの仇敵である。
フィリップのフィニー王就任と共にマリーのノール侯爵位就任がサンダイルに発表され
それをよしとしないカンタールがマリーを離縁した…というのが公的理由としてムートンが練った案である。
むろん周辺諸国は本当のところは知っているのであろうが、表面上の理由としては文句のつけようがない。
いずれマリーは病気の療養を理由に、ノールの爵位も領地もフィリップへ明け渡すという算段もできている。
どこまでも自分の意志ではない自らの身の振り方にマリーは何もかも煩わしくなってきた。
ケルヴィンの前で思わず取り乱してしまったことに、彼女は自身の本心を考えてみる。
ケルヴィンは貴族らしくどこまでも礼儀正しい誠実さを持つ、マリーに対してごく控えめな男であった。
その彼に抱きしめられ口づけを受けた時に、抵抗しなかったのは自分のあさましさではなかったのか?
カンタールに受け入れられなかった自分をそのままケルヴィンへと受け渡す事は
あまりにプライドの無さ過ぎる行為だと、マリーは自分自身がひどく哀れな女に思えてきた。
誠実で真面目な男だが彼の腕は強く、その口づけは熱かった…
マリーの瞳に涙が滲む。
オートにいた頃から押し殺していた感情が一気にあふれ出てきて彼女の心を掻き乱していた。
それからのマリーの態度と言えば、表面上はあまり変わらないように思えるのだが
ケルヴィンにとっては微妙に固くなっているように思えて、つくづく早まったかと何度目になるか
わからない溜息を誘われ続ける。
(ギュスターヴのやつ…よくもったよなあ…)
彼のレスリーへの想いがいつ頃からかは正確にはわからないが、ヤーデの屋敷での再会の時が
おおよそのきっかけにはなったのだろう。
それをつい最近まで自分一人の中に気持ちを持ち続けていたのは、彼の術不能者という
どうしようもない理由からだと思うのだが、それにしても精神的によく保ったものだとその点は感心している。
そんな物思いをしながら昼の休息の時間の中、自分の部屋で待っていると花を入れ換えるために
いつもと同じ時間にケルヴィンの思い人が入ってきた。
「…マリー様。いつもご苦労様です」
「……いいえ…」
あの告白から微妙に視線を合わせてくれないマリーだが、今日はなぜかケルヴィンにその澄んだ瞳を向けてくれた。
そうされるとそれはそれで彼にとっては顔に朱をのぼらせるほど慌てるものである。
何と言っていいのか全く言葉が思いつかないケルヴィンより先にマリーが呟くように口を開いた。
「……なぜ……私なのでしょうか…」
自信なげに視線すら弱々しく、そして悲しげな顔を目の前の男に向けてマリーはケルヴィンを見つめた。
少ない言葉だがその意味を直ぐに飲み込んでヤーデ伯の息子は強く彼女に言う。
「あなただからです。……私にはあなた以外誰も…」
ケルヴィンの体の中から急激に衝き上げる感情が起こり、その衝動でマリーの華奢な体を抱きしめた。
女性に対しては日頃から紳士的であるべきと己を戒めている彼なのだが
最早その熱情は戒を破るに十分すぎるほどの量をケルヴィンの体中に行き渡らせていた。
自分を抱くケルヴィンの腕が次第にその力強さを増し、マリーはその腕の中で立っている足下から
力が抜けていくような感覚を覚えて思わずケルヴィンの体にしがみつく。
その時ふとケルヴィンの肩越しに彼の書斎の机が見えてその上に載っている
女性の肖像画立てが偶然にもマリーの視野に入った。
それは彼女によく似ていてしかも彼女よりは年上であろう美しい女性の絵…
一瞬のうちにその人物の正体がわかると共に、マリーの心の内に言い難い哀しみと怒りが同時に沸き上がった。
その瞳から時ならぬ涙が落ちるのを見て、彼女を抱くヤーデ伯の息子は驚く。
「マリー…さ…」
彼女はそのケルヴィンの腕の中から逃れるように彼を押しやり、悲痛な表情でその顔を見つめた。
「私……は……私はソフィーお母様ではありません…!」
マリーの口から思わぬ人物の名前が洩れてケルヴィンは暫時息が詰まった。
その彼を置き去りにして、マリーはそのまま彼の部屋から逃げるように飛び出していった。
マリーが出て行った後の書斎でケルヴィンは机の上にあるソフィーの肖像を見ていた。
(違うんだ……そうでなければ…これほどの…)
マリーの誤解を解く前に彼はあらためて己の心中を振り返り、今は亡き佳人への想いを考えてみた。
確かに始めて見たマリーの容姿に母のソフィーの面影を見て我ながら取り乱したのだが…
日が経つにつれてソフィーへの淡い思慕とは違う激しい、どうしようもなく体のうちを荒れ狂うものを
募らせてケルヴィンは夜も昼もなくその苦しさに理性すら忘れそうになっていた。
貴族としての冷静な判断と自覚を、日頃から父であるトマス卿から厳しく戒められているというのに。
(溺れてみないとわからないものだな…恋というのは)
唇に薄く自嘲の笑いを浮かべてケルヴィンは顔を覆ってやるせない溜息を深くついた。
その頃マリーは自分でも驚いた自身の激しさに捕らわれて長い回廊を行きながら考えていた。
取りあえずレスリーのところに戻って何か手伝うことはないか聞こうと
彼女の部屋を訪れたのだがそこにはレスリーは居なかった。
それならば多分ギュスターヴのところだと思い、一番奥の自分の兄の部屋へと足を運ぶ。
覇王の部屋を守る衛兵に軽く会釈をしてその部屋に遠慮がちに入室した。
広い部屋を歩いてみると、マリーの耳にすすり泣くような女性の声が小さく聞こえてくる。
もしやギュスターヴとレスリーは、喧嘩でもしているのではないかとその声がする奥にある
兄の書斎へと忍び歩きをしながら様子をうかがった。
書斎の扉が少し開いていたのでマリーはそっと中を覗いてみた。
そこにはギュスターヴの膝に乗っているような体勢で、レスリーが覇王の首に腕を回している。
彼らの下半身は大きな机に隠されていてわからなかったが、何が行われているか一目瞭然であった。
「……あ……は……ああ…」
苦しげにしかし艶と甘さをその声に含ませてレスリーは下から揺さぶられていた。
「……まだ……か…?」
ギュスターヴも喘ぎながら体の上の恋人の体をゆっくりと愛しげに撫でながら聞く。
「もう……すこし……」
レスリーはより一層声を細くしながらギュスターヴの体にしがみついた。
「…じらすなよ……」
顔を近づけたレスリーの唇を貪りながら彼は激しく彼女に向かって突き上げ始めた。
レスリーの体を強く抱きしめながらギュスターヴの瞳はレスリーへの愛情に満ちている。
その様子にマリーは深く心を打たれながら、そっと気づかれないようにその場から離れた。
「…見られたぞ」
「……え……?」
何のことかわからないレスリーは最後の段階を迎えながら細い声でギュスターヴに聞いた。
「いや……なんでも…」
鋼の13世は笑いながら共に頂点を迎えようと恋人の体をきつく抱きしめた。
マリーは兄の部屋から出るとなぜか涙が再び溢れて仕方がなかった。
自分があれほど愛されなかった為なのか、それとも結局は愛さなかったせいなのか。
部屋に戻ろうと廊下を歩いているとその先にヤーデ伯爵の息子が心配げに立っているのが見える。
ケルヴィンは泣いているマリーに近づくとその手を取って話しかけた。
「どうか……私の話を聞いて欲しい…」
今の涙は彼のせいではないのだが、それを告げることもなくマリーは素直に彼に従って
ケルヴィンの部屋へ再び招き入れられた。
マリーが入った後の入り口の扉を閉じずに少しだけ開け、ケルヴィンはそこに小さなテーブルを
挟もうとするのを見て彼女は黙って頭を振った。
ケルヴィンは暫くマリーの顔を見つめながら、入り口の扉を完全に閉じた。
そのまま食事用の大きなテーブルに入れてある椅子を引いてマリーに席を勧める。
「こちらへどうぞ」
だがマリーはその瞳をケルヴィンの方へ向けたまま、椅子にも座ろうとせず彼の瞳を見続けていた。
溜息をついてケルヴィンが先ほどの誤解を解こうと、口を開きかけたところへ彼女からの言葉が放たれた。
「……ケルヴィン様…私…」
「はい?」
一旦うつむいて言葉を切り再び顔を上げたときのマリーの悲痛な顔をケルヴィンは生涯忘れなかった。
「……わた…しは……カンタールとは……始め…の夜……1回…だけ………た…」
その瞳から滂沱と涙が溢れていくのを彼は衝撃を受け瞳を見開いて見守っていた。
マリーの体から力が抜けていく。
床に倒れ込む寸前の彼女の体を素早くその腕の中に抱き取り
その広い胸にきつく抱きしめ喉から絞り出すように言う。
「なんと……むごいことを…!」
この時劇的に自分の中で涌き起こった激情と本能について、ケルヴィンは後々になってもよくわからなかった。
あるいは彼は狂っていたのかも知れない。
マリーの涙で濡れた顎から自分の唇を這い上がらせて喘ぐ彼女の唇を求め塞いだ。
すでに開いているその口許から自分の舌を差し入れて中の物をまさぐり舐め上げる。
絡められて息をも継がせてくれない、思わぬケルヴィンの激しさに体を任せてマリーは喘ぎ続ける。
その彼の広い背中に手を這わせながら、夢中で男の舌に翻弄されていた。
トマス卿の息子はマリーの華奢な痩せた体を軽々と抱き上げて奥の寝室へと無言で向かう。
ケルヴィンの重厚な様式の大きなベッドの上に儚げなマリーの体が横たえられる。
彼女のドレスの胸元にその大きな手が伸ばされた時マリーは黙って瞳を閉じた。
肩口から脱がされてゆくのを感じながら、マリーはひどく従順な気持ちになっていく…
ケルヴィンはマリーのコルセットを外す時に、なかなか外せない紐をその手で引きちぎってしまった。
体から一切の物が脱がされたのを感じ、羞恥を感じながら暫くしていると重量感のある
熱いものが自分の全身を全て覆うようにゆっくりと乗りかかってきた。
薄目を開けるとケルヴィンの顔が再び迫り、彼女の唇をそのまま塞いでしまった。
「う……ん……は…」
激しさを増していくケルヴィンの唇と舌…その彼の顔に手を添えてマリーは呻きながら唇をまかせる。
二人で絡め合う舌は次第に摩擦で熱を募らせていき、口内の温度を上昇させそれは全身の
血流に乗って体中の本能を呼び起こさせてゆく。
その本能に支配されてケルヴィンはマリーの首筋を何度も舐めてから鎖骨へと舌を這わせる。
右手を彼女の抜けるように白い乳房へ伸ばし、その柔らかい物を緩やかに揉み始めた。
「ああ……あっ……あっ…あ!」
揉むだけでなくただ掌を這わせたりその指の股の間に尖った乳首を挟んだりと翻弄されて
マリーの吐息は次第に追い詰められたものと成りつつある。
愛撫で翻弄したその乳首をケルヴィンは口に含みその舌で巻き込むようにして舐め上げる。
尖った頂きは過敏に反応してそこから痺れるような刺激を行き渡らせた。
「くっ……あっ……ケル…」
マリーは纏まらない頭の中でぼんやりと、オート侯との初めての夜の記憶を手繰ろうとしていた。
痛みしかなかったようでもあるし…その他に何があったのか…?
そこまで考えてふと自分の体の上にいるケルヴィンの存在に気づきその最早薄れてしまった
カンタールとの記憶を振り払おうとした。
ケルヴィンへのすまなさにマリーはその頭を抱えるように撫でて目尻から涙を落とした。
しかし…彼は体の下の女の微妙な変化に気づいたのか、それとも元々彼の頭の中にあったのか
その表情に次第に苦悩と憂愁を滲ませてマリーの体を撫で続ける。
ケルヴィンの手はマリーの金色の恥毛へと伸ばされてきた。
マリーの繊細さにふさわしい薄い色彩のそれさえ、儚さをたたえてケルヴィンの瞳に映った。
指をそこへ埋めて中にある薄紅色の突起を探り当てて捏ねる。
「あ……だ……いや……ああ…」
言葉に軽い拒否はあっても彼女の体はケルヴィンの指を受け入れている証拠にすぐに愛液を滲ませ
ベッドの上を泳ぐように身をくねらせる。
その彼の指は彼女の秘壷に向かって緩やかに侵入始めた。
「ああっ!……ケルヴィン!」
マリーの中は暖かい…その暖かさに急激に体中の血が騒ぎ出し、彼の体の中心へと向かう。
濡れた粘りを含んだ音を彼女の中心で立てて、その指で恋しい女の禁断の場所を犯していく。
喘ぎ腰をくねらせて激しく悶えるマリーにケルヴィンは最早指では物足らなくなってきた。
その秘められた場所から男の指が抜かれ、一瞬の寒さを覚えたが直ぐにもっと存在感を示す
逞しい肉の剣が彼女の中を分け入って突入しようとしてきた。
「……あっ……あ……はっ!」
苦しげにマリーは息を継ぎながら彼の物を受け入れようと白い両肢を懸命に開いている。
その様子に我に返ったケルヴィンは少し後退しようとしたのだが…
「き……て……おね……がい…」
両腕を伸ばし瞳に涙を湛えたマリーに全ての堰を破られて、その男の剣を女の鞘へと収めようと進む。
そのままマリーの体を抱きかかえ容赦なく己の物を彼女の奥へと沈めた。
「……くっ…う……」
これはマリーの中に入りながら彼女の内部の動きに思わず呻いたケルヴィンの声である。
緊張のために収縮した彼女の中は挿入されたケルヴィンの男根をその内壁で縛り上げ
蠢き尚かつ彼の武器の回りに透明な蜜を滴らせて滑りを加えた。
苦しげに呻き続けるマリーの唇を強く貪ってから、抱きしめたまま彼はあの頂点を迎えるための運動を始めた。
「あっ!……」
最初の動きで内壁が強く擦り上げられマリーは痛みを伴って思わず声を上げる。
そのマリーの様子を見ても、すでに彼の意志はマリーの中へ挿入されている肉の剣に支配されて
生々しい欲望だけが全てを占めている為に配慮できる余裕はなかった。
その男の象徴に体全てを支配されて彼はマリーを貫き突き上げ続けた。
「あっ…あっ…あっ…」
規則正しいケルヴィンの突き上げる動きに、マリーも合わせるようにその唇から喘ぎを洩らし続ける。
耳元に死の寸前を思わせるような彼の激しい吐息を聞かされて、マリー自身もその呼気に合わせる
ように次第に喉から絞り出す激しい息づかいへと変化してゆく。
擦れ合う自分の内部から彼の動きに合わせて、自身がおかしいほどの愛液を溢れさせているのが自覚される。
痛みを伴った彼からの刺激は今では同時に始めて覚える快楽をマリーの中から
涌き起こらせて彼女の内部の入り口と襞に収縮を促し、ケルヴィンの成長した物を急速に締め付け始めた。
ケルヴィンの動きは狂ったような激しさを増して、マリーの最も奥の部分へと固い先端をぶつける。
彼の胸の内は嵐のような感情が吹き荒れてケルヴィンの息をより激しくさせる。
「あはっ…!…い……くっ……あああ!!」
マリーの絶頂とほぼ同時に極限を迎えたケルヴィンの先端から熱い奔流が解き放たれる。
彼女の体は鞭のようにしなやかに激しく曲がり、男からの精を受け取って果てた。
彼は沈みゆくマリーの唇を激しく貪りながら彼女の隣に体を横たえた。
マリーは隣でいまだに激しく息を吐いているケルヴィンの肩に腕を伸ばそうとしたが
彼は何を思ったかいきなり起き上がって、マリーに背を向けベッドの傍らに腰を掛けてうなだれた。
そうしてその頭を抱えて激しく懊悩し始めた。
「ケル……」
その様子に彼が気分でも悪くなったのかとマリーが語りかけようとして彼から思わぬ言葉を聞く。
「……あなたの中には…まだカンタールがいる…」
喉の奥から絞り出すような苦悩に満ちたその声は、マリーの体と思考の自由を奪った。
「……これ…では…これでは私は……あなたの薄汚い情人にしかすぎない……!」
否定の言葉を紡ぎ出そうとマリーは唇を動かすのだが、殴られたも等しい衝撃のために
喉の奥と胸のあたりになにか詰まったようになって何もしゃべることが出来ない。
ケルヴィンは脱ぎ捨ててある自分の衣服を取り、手早く身につけ始めるとマリーの方を振り向かず
寝室の入り口の扉に手を掛けた。
「私は出て行くからあなたはゆっくりしていくといい」
そのままマリーの顔を見ないで彼は寝室から出て行った。
その様を張り付いた視線のまま、ケルヴィンが出て行った扉の方を見ているマリーの瞳から
ひとしずくづつ冷たく光る滴がベッドの上に落ちてシーツに染みを作っていく。
ついにはマリーの涸れた喉の奥から、苦しげに呻くような嗚咽がせり上がって哀しみの感情が
体全体を痺れるように揺さぶり彼女を震えさせた。
「あ……あ…う……うっ…」
マリーの激情は久しくオートの地で忘れていた声を出して泣くことを蘇らせる。
シーツを掴んで身もだえするように、広いベッドの上でトマス卿の息子がゆえに長い間激しく泣き続けた。
二人の間に何かあったのは確実なのだが、もちろんそれをこの夕食の時間に聞くことは
ギュスターヴを始めそこにいる全員がひかえた。
レスリーもムートンも気遣わしげに黙々とただ食事を続けるケルヴィンとマリーを見守るしかない。
それぞれ食堂に入ってきたときから、お互いに視線を合わさずやつれた顔を見せるのは
個人の私生活に構わないネーベルスタンにも、そのおかしさは気にならざるを得なかった。
ギュスターヴはその二人に特に構おうともしないで、いつもと変わらず気楽に食事を取っている。
そんな緊張感のある夕食の場にフリンが遠慮がちに入ってきた。
彼の顔は滅多なことでは深刻には成らないのだが、今はその表情は固くギュスターヴの目を引いた。
「どうした?…仕事か…何があった」
どういうべきか迷っていたフリンは13世の問いかけに促されて、思い切って彼の情報をその場で言った。
「さる○月×日、テルムの城内においてフィニー領主フィリップ閣下がファイアブランドの儀式を執り行われた由
……その儀式は失敗に終わり、フィリップ様はやけどを負われたようです」
家臣らの間に緊張が走りムートンらは一斉にギュスターヴの方を見た。
覇王はその瞳に怒りをみなぎらせて激しく言い放った。
「あの……バカ野郎…!!」
ムートンは内務大臣の立場から素早くフィリップを庇おうとした。
「フィリップ様のお立場もわかるのです。フィニーの民の間にはかの儀式を通過しない者は支配者と認めない…」
そこまで言ってムートンは大きな失言をしたことに気づいた。
しかしギュスターヴの怒りはムートンではなく、別のものに向けられていた。
「だからなんだ?人間でなくたかだか炎のクヴェルに全ての権限をゆだねるのを理解しろと?いいかげんに
古くさいカビの生えた意味のないセレモニーなどやめないとあの地の人間全て」
「ギュス!」
怒りの激しさに肩を震わせ恐ろしい発言をしようとする彼の体にレスリーは強くすがった。
首筋に抱きついている彼女の体を撫でながら少し落ち着いた彼は深く深呼吸をした。
サンダイルに恐れられている覇王とはいえ、普段は滅多なことで声を荒げたりしないギュスターヴの
始めて見る怒りの凄まじさに家臣達は彼の別の一面を見る。
そして未だ触れればその傷跡から新しい血が吹き出る鋼の13世のトラウマの深さも…
「…悪かった……とりあえず…明日にでもフィニーに出発することにする。フィリップに
これからのことを指示しなければ」
怒りの収まった覇王は気を取り直して今後の方針をうちだす。
「わかりました。後のことはお任せ下さい」
ムートンも直ぐに切り替えて覇王の指示に全面的に補佐することを決心した。
ギュスターヴはふと思いついて斜め前に座っているマリーの顔をのぞき込んで緩やかに笑った。
「お前も一緒に来るか?この間会ったばかりとはいえ心配だろう?」
マリーに断る理由もなく長兄のいつもどおりの表情に安心して頷いた。
「お願いします、ギュスターヴお兄様…同行いたしますわ」
そしてギュスターヴは傍らに心配げに寄り添って彼の肩に手を載せている最愛の人の
その手の上に自身の大きな手を重ねて言う。
「レスリー…お前も一緒に来てくれないか?」
いくらレスリーにとはいえ滅多にこのような懇願などしない彼だが、彼女は微笑んで頷いた。
「お供いたします、陛下」
ケルヴィンはそんな二人を心の底から羨ましいと思う。
マリーの方へ悲しげな視線を向けて、ギュスターヴに頭を下げながら言った。
「道中お気をつけていってらっしゃいませ。陛下…マリー様」
マリーの方も頭を下げる彼に寂しそうな瞳をあてた。
ギュスターヴ13世の紋章をつけた旗が翻る船が停泊する。
そこにはギュスターヴらを見送るケルヴィンとムートン達もまぶしい日差しの中顔を揃えている。
「陛下、どうぞ短気を起こされませんように。私も忙しいんですから」
ムートンはいつも通りに13世に向かって軽口を含んだ言葉で笑いながら送る。
「大丈夫だ。その点は公務だしな……レスリーもいるし」
そう言って鋼の13世は隣のレスリーの体に手を回して彼女に笑いかける。
「ワイドからの移転荷物の運送が思ったより遅れているので私は手が離せませんが…フィリップ様によろしく」
ケルヴィンはギュスターヴとレスリー…そしてマリーの顔を順に見ながら頭を下げた。
「うん。後は頼むぞ」
後ろからネーベルスタンが近づいて来た。
「出航の用意が出来ました。ご乗船願います」
彼が船長として同行するのを決めたのは、フィニーの民へのある種のデモンストレーションでもある。
サンダイルに知らぬ者のない英雄の同行は、確かに覇王とその弟の示威を強める効果があろう。
ギュスターヴ、マリーそしてレスリーの順で船に乗りそれはゆっくりと港を離れていく。
今一度ムートンとケルヴィンは頭を下げて彼らの航海を見送った。
マリーの瞳がケルヴィンに注がれる…
彼は瞬きもせずにいつまでも彼女の姿を見続けていた。
「どうした?離れたくなかったのか?」
甲板からもう見えなくなったハン・ノヴァの方角を見るマリーにその兄は笑いを含んだ声で訪ねる。
「お兄様……」
自分とケルヴィンの事はこの兄であれば見抜いているのだろうと思いそのまま正直に語った。
「私が悪いのです……誠実な優しいひとを傷つけてしまった…」
「あいつも昔から生真面目すぎるからなー…マリー、俺に遠慮はいらんぞ?嫌いならふれ」
「お兄様!……嫌いだなんて……いえ…そんな…」
マリーは驚いて思わず口走ってからギュスターヴの誘導にひっかかったことに気づいて口ごもった。
それを微笑みながら見て鋼の13世はマリーの俯いた頭をゆっくり撫でた。
「とはいえ…あいつほど良い奴も他に心当たりが無いしな。…お前をくれと俺に土下座したよ。
いくら親友とはいえプライドの高いあいつがそこまでするかと思った」
「ケルヴィン様が…」
始めて聞いたケルヴィンの話に驚きつつ彼の港での寂しげな姿が浮かぶ。
そして思い出すのは彼の人の強い腕、熱い吐息……自分の体を這った唇…それに…
瞳から涙が幾滴も落ちた。
ギュスターヴはそのマリーを抱きしめてやる。
「そこまで……の人を……私は……傷…」
「大丈夫。……俺とレスリーのようにうまくいくさ、心配するな」
マリーは甲板上の遠くの方で自分たちを見守っているレスリーの姿を見つけた
彼女と目が合いレスリーは頷いて微笑んでくれた。
フィリップのやけどは思ったよりも軽く元気そうであった。
彼の妻シュッド侯爵の三女クリスティーナはその腕に2歳になったフィリップ2世を抱いていた。
侯爵から二女エリザベートの方をすすめられたのに、わざわざ術不能者の彼女を選んだという
曰く付きの女性であったが、フィリップはこの妻をことのほか大切にしている。
マリーはなぜ術不能者の女性を選んだのかフィリップの複雑な心中を思うと胸が痛む。
「2世が7歳になった時に改めて儀式を受けさせろ」
と言うギュスターヴの意をフィリップは存外素直に受け入れた。
「早く体を治せよ。小さい息子がいるんだ。…もう無茶はするな」
「無茶をしているのは誰なんだ」
ギュスターヴの言葉に取りあえず反論したものの、それ以上実兄には何も言わなかった。
マリーはギュスターヴと連れだって出て行こうとするとフィリップから呼び止められた。
「マリー」
ギュスターヴは暫く立ち止まってそのまま入り口の方で待っているレスリーと共にクリスティーナに
挨拶をしてフィリップの部屋から出て行った。
「お前痩せたんじゃないか?…いや、前より綺麗になった気もするな。さてなにがあったのか」
ギュスターヴには相変わらずきつい口調でもマリーにはテルムにいる時から
ことあるごとに自分を庇い続けてくれた優しい兄であった。
「好きな男がいるのなら遠慮せず飛び込め。…もうお前は十分苦労したんだからな
あいつも……その点では私と同じ考えのようだから」
フイリップはマリーの瞳をのぞき込んで珍しく笑う。
「ありがとう…フィリップお兄様…私は…もう大丈夫ですから」
「と言うことは…なるほど……例の伯爵の息子の彼か」
マリーにそういう男がいるのであれば、普通は交際範囲からハン・ノヴァに共にいる彼なのだろうが
それにしてもギュスターヴといいフィリップといい、二人の兄に見抜かれてマリーは朱くなるしかなかった。
フィリップはそんなマリーを抱きしめて語りかけるように言った。
「大丈夫。……お前ならきっとうまくいくよ…幸せになってくれ」
ギュスターヴとほぼ同じ事を言ったフィリップに驚きつつも、3人に流れている兄弟の血にマリーは感謝した。
「お兄様もお幸せに」
「ギュス、こっちへ来てみて……ほら!」
階下へ降りる階段の踊り場でレスリーが珍しく興奮して叫んでいるのに13世は首をかしげる。
「何はしゃいでいるんだ?」
手招きするレスリーはなぜか嬉しそうにギュスターヴを見て笑いかける。
彼女のところまで降りていきレスリーの指さす方向を見て彼は瞳を見開いた。
そこにはフィリップの部屋で見つけたギュスターヴの部分だけ切り裂かれた家族の肖像画が
綺麗に修復されて堂々と掲げられていた。
「子供の頃のあなたってやっぱりきかん気そう。マリー様本当に可愛らしい…フィリップ様もお小さいし
…この頃のソフィー様やっぱり今のマリー様に生き写しね…それに…」
彼らの父ギュスターヴ12世が、今のギュスターヴによく似ているという感想は流石にレスリーには言えなかった。
ギュスターヴ自身はその肖像画を感慨深そうに黙って眺めている。
突っ立ったままの彼の腕に抱きついてレスリーはここぞとばかりにサンダイルの覇王をからかう。
「ねえ…嬉しい?嬉しいんでしょ、ギュス」
「うるさいなあ…なんだよお前、おかしいんじゃないか」
そのまま大いに照れながらレスリーを置いて、その場から早足で立ち去り城の入り口へと向かう。
レスリーは笑いながら背の高い彼の後を嬉しそうについていった。
マリーは彼らの後ろ姿を眺めながら、肖像画に向かって小さく呟いた。
「…ありがとう…お父様…お母様。私に二人も兄を与えてくださって…」
テルムから帰った時ケルヴィンはいなかった。
「ワイドからの物資運送で少し問題が…それでケルヴィン殿が自らワイドへ行かれたのですが」
ムートンは少しばつが悪そうに戻ってきたギュスターヴらにそう話した。
「船で?……大丈夫か、あいつ…」
親友のどうしようもない船酔いを考えて、鋼の13世はレスリーと顔を見合わせる。
マリーはケルヴィンに逢えないと知ったとたん、体中の力が抜けていくような脱力感を覚えひどく失望する。
どうしても今彼の顔が見たかった。
彼が帰ってくるまでこの焦燥感と戦うのかと思うとマリーは憂鬱で仕方がない。
しかし予定日が来てもケルヴィンの船は帰ってこなかった。
船が予定通り着かないのはよくあることなのだが、2日たち3日…4日目にギュスターヴは
ついに軍に捜索の命令を出す。
「しかし1週間遅れの場合もありますし、4日ぐらいなら」
ムートンはそう言ってギュスターヴの顔を見たのだが、彼は珍しく焦った顔をしていた。
「忘れたのか、ムートン。この時期洋上に荒れ狂うものを」
ギュスターヴに強い視線を向けられムートンは暫く考えてはっと気がついた。
「熱帯低気圧…!」
「そうだ。……特にワイドへの航路はそれの多発地帯になっている…念のために他の領地にも捜索の要請を頼む」
彼の言葉に切羽詰まったものを感じ、加えて捜索範囲の広さと楽観できない事態に改めてムートンは気づく。
それらを踏みしめている足下が崩れるような思いで聞いていたマリーは兄に強く言う。
「要請を出すときはノール侯爵の名前でも出してください、お願いします…お兄様」
マリーの強ばった必死の表情に頷いてギュスターヴは深く息を継ぐ。
「それはありがたい」
それからすぐに各領地に物資輸送船の捜索要請が出されたのだがもちろんオートも例外ではなかった。
「ほほう……13世の他にノール侯爵の名前もあるぞ…よほどの人物が乗っているのだろうな」
カンタールはそう言って要請の書類を眺めていた。
「実は…フィニーのフィリップ様からも同じ捜索要請が来ているのですが」
その臣下の言葉にカンタールは21歳と思えぬ凄味のある笑いで応える。
「さすが兄弟だな。…取りあえず3隻だそうか。沿岸を重点的に調べろ。その次は無人の島だな」
「えっ……捜索の船を出されるのですか?」
カンタールが正直に覇王の要請に応じるものと思わなかった家臣はその意外さに驚いた。
「あたりまえだ、早くしろ。遅いと文句言われるのはかなわん」
慌ててオートの港へと走っていく臣下達のざわめきを眺めつつ、オート侯爵カンタールは低く呟く。
「せめてもの罪滅ぼしだ…マリー…」
ハン・ノヴァの宮殿はそれからケルヴィンの船の捜索についての情報を集めるために灯りが絶えることはなかった。
ギュスターヴも指令を出すためにほとんど眠らない…それはマリーについても言えた。
まんじりともせず家臣達に混じって情報がくるのを待つマリーはほとんど食べず再び痩せてくる。
レスリーのせめて眠ってくれと言う懇願もマリーの耳に入らない。
ハン・ノヴァ首脳達の疲れが頂点に達した時、ようやくケルヴィンの船は戻ってきた。
到着予定日から10日経っていた。
強風と波にもまれ洗われてケルヴィンの乗船していた船は、幽霊船のような凄まじい姿をさらしていた。
ケルヴィン自身もそれにふさわしい幽鬼のような姿で立っている。
元の形骸の残らない上衣に殆ど裸の上半身、強い太陽に焼かれた無精髭の顔は
端正な顔をしていた貴族の面影はなく、その辺のならず者か海賊よりも迫力があった。
「ただいま戻りました……物資の殆どを波にさらわれて被害を出したことをお許し下さい…」
そう言って頭を下げるケルヴィンをギュスターヴはがっしりと力強く抱きしめた。
「よく…戻ってくれた」
そう一言だけ言って親友を抱きしめたままサンダイルの覇王は沈黙した。
この件ではギュスターヴ自身が相当強くまいっていたのを知っていたレスリーやムートン達は
誰もがその目元に薄く光るものを湛えていた。
親友同士の再会のその後ろに、硬い表情のマリーがケルヴィンの方を見たままその場にたたずんでいる。
それに気づいたギュスターヴは、ケルヴィンを解放してやり彼女の方へやった。
「色々とご心配をおかけしました」
変わらぬケルヴィンの笑顔と声を聞き、体中から力の抜けたマリーの視界が暗転して彼女はその場に昏倒した。
結局ギュスターヴの早い段階での捜索開始と、ケルヴィンの慎重さが功を奏したといえる。
熱帯低気圧に遭遇した彼は、ワイドのある南大陸とハン・ノヴァのある東大陸の間の通称“ミドルランド”で
嵐が行き過ぎるのを待っていたところに、ギュスターヴ軍の捜索船と遭遇したのである。
「マリー様…あなたが行方不明になってから殆ど眠らないし食べもしなかったのよ…」
マリー自身の部屋の女性には不似合いなほど大きなベッドで眠るマリーの額を拭いてやりながら
レスリーはベッドの傍らに椅子で座ったケルヴィンに語りかけた。
「後は私が見ているから…もういいよ、レスリー。君にも心配かけた」
湯浴みして服を着替えて軽く食事を取り、こざっぱりした彼は直ぐにマリーのもとへ来た。
「無理しないでよ?あなたも疲れているんだから…何かあったら呼んでね」
水を入れたボールを持ってレスリーは部屋から出て行った。
ケルヴィンはかすかに薄く唇を開けて眠るマリーの顔を飽きもせず長い間眺めている。
時々首を振るのは眠りが浅いのか…それとも何か夢を見ているのか…
彼女の額に乱れかかった金髪を整えてやろうと額に手を伸ばすとまぶたが揺れ
幾たびか薄く覗いた後に澄んだ瞳が完全に見開かれた。
「気がつかれましたか?…御気分はいかかです、マリー…」
最後まで言う前に彼女の手が伸ばされ、その細い腕が蔓のようにケルヴィンの首に絡んできた。
「あなたなのね…もう逢えないのかと気が狂いそうだった…!」
その痩せた体をケルヴィンの方も急激に涌き起こった激しい感情と共に強く抱きしめて頬をすり寄せる。
「海の上で君のことばかり考えていた…顔を見るまで死ねないと!」
激情のままにマリーの唇を求め強く塞ぎ、開いたそこから激しく舌を絡め合った。
しかしマリーの体のことを考えて口づけをやめ、彼女の体をベッドに戻そうとするも彼女は
ケルヴィンに抱きついたまま離れようとしない。
「抱いて…欲しい…」
「それは…今はだめだ。君を殺してしまうかもしれない」
ケルヴィンを見つめるマリー瞳に涙が溢れる…首を振りながら必死で抱いて欲しいと訴える彼女に
体の中心が熱くなり身も心も抵抗できなくなった彼はマリーの白い夜着を脱がせた。
寝室の扉に鍵を掛けてつい今し方着たばかりの新しい衣服を脱ぎ捨て裸になり
白蝋のように白く細い彼女の体の上にゆっくりと乗る。
「…痩せて……ちゃんと食べてくれ。…思うように君を抱くことも出来ないじゃないか」
責めている口調なのだがケルヴィンの声色は限りなく優しかった。
「大丈夫…明日からちゃんと……」
ケルヴィンの言葉がたまらなく嬉しいマリーは泣き笑いで彼の耳元に囁く。
彼の唇が再び彼女の唇を襲った。
マリーが苦しくないように口づけも息が吸い込めるように唇の端を塞がなかったり
舌を絡めても緩やかにと気をつけようとするのだが、彼女自身が強く請求して果たせない。
男冥利に尽き嬉しいのだが、弱ったマリーの体のことを考えると気が気ではない。
「いい子だから言うことを聞いてくれ…心配なんだよ」
「平気…死にはしないわ……だからもっと……」
そう言ってケルヴィンの下半身にその白い足を絡めてくる。
彼はその足を腿からゆっくりと撫でてふくらはぎを緩く愛撫し、今度はまた腿の内側をさすり彼女の
足の間の草むらをその指でまさぐり始めた。
すでにそこは男を受け入れるのには十分なほど濡れていてケルヴィンは愛撫を続けながら
彼女の耳元に唇を近づけて囁いた。
「こんなに…待っていてくれたのか……マリー…愛しているよ…マリー…」
体の内側からマリーへの熱い思いと欲望が沸き上がり、次第にケルヴィンの指が激しく動き始める。
「あっ……そう……よ……愛しているわ……ああ…私の……」
始めてはっきりとした自分への愛の言葉を聞き、彼の中の欲望はより熱を帯びて高まっていく。
男の指に嬲られ突起し朱に染まっていく肉芽に唇を寄せ、ケルヴィンは舌を使って緩やかな動きを与えた。
自分の恥部にいつの間にか顔を埋めている彼に驚く間もなく、熱い舌がそこを縦横に巡り
彼女は恥ずかしさと刺激とそして覚え始めた快楽に思考が乱れて吐息が早くなっていく。
「…だめ……ケルヴィ……ん…」
初めての時のあの激しさとは違って、自分の体を労りながらの彼の愛技は非常に緩やかなのだが
かえってその微妙な舌の動きは、水面に落ちた水滴の波紋が広がるようにじわじわと
マリーの体の奥底にある女性本能を呼び覚まし火をつけた。
ざらついたケルヴィンの舌が、彼女の秘められた場所を舐め上げて巡りゆき別の生き物のように
蠢いてマリーのそこから止めどなく暖かい蜜を彼のために降らせる。
ケルヴィンはそこから長い腕をマリーの二つの乳房へと伸ばして、それらを掌に収めて
持ち上げるように始めは緩く、次第に早さを増しながら揉み始めた。
「はっ……は…あ……あっ」
秘所と乳房と同時に二つの場所を攻められて、マリーの体はその雪白の肌から薄紅の花びらを散らし
ケルヴィンが間断無く送る刺激と快楽でうねるように身悶えしてシーツを掴む。
更に彼はその舌を乳房の頂きへと移し、尖って固くなったそれを舐めながら今度は手の方を
再び彼女の下肢の間へと伸ばし中をまさぐりつつ入れてゆく。
「うっ……くっ…」
薄目を開けて唇を半開きしているマリーは、その上気して薔薇色に染まった頬も相まって扇情的で美しい。
自分が彼女をこう変えたと言う男の征服感がケルヴィンを突き動かしその唇に口づけを送る。
固く凝り起立してきた彼のものがマリーの腿に当たる。
マリーは何のてらいもなくそれに手を伸ばして触れてみた。
熱く固く……なのに滑らかな手触りのそれが自分の中に収まることが少し信じられなかった。
そうしている間にも脈打って大きくなっていく…
「マリー……嬉しいんだけど、あまり触られていると…その…」
遠慮がちに声に笑いを含みながら喋りかけてきたケルヴィンに気がついてはっと手を引っ込めた。
恥ずかしそうに枕に埋めようとする彼女の顔を撫でながら、彼は両手で優しく自分の方へと向かせた。
笑いかけながらその唇に口づけ、マリーの濡れた女の深淵に自分の男根をあてがってその先端で
入れること無しにその周りを巡っているとマリーから可愛い抗議が来た。
「……意地悪な…ひと…」
焦らされてそこからなかなか先に進んでくれないケルヴィンに消え入るような声で訴えかける。
愛しさが募りはやる自分の気持ちを抑えながら、再びその唇を強く塞ぎ耳元に囁く。
「…待たせて…悪かった…」
そう言って今度こそ自分のものを、彼女の潤んで滑ったその花弁の中へゆっくりと押し入りながら収めていく。
マリーの中は入り口から直ぐにケルヴィンのものをくわえ込んで、押し包みながら奥へ奥へと導いてくれる。
どこか縛るような中の動きは、彼の固く引き締まったものを更に刺激して成長させていく。
「あっ……ケルヴィン…ケル…」
自分の体の奥へと深く差し込まれて、なおいまだに成長していくケルヴィンの逞しい男の剣の
圧倒的な存在感に自分の元に帰ってきてくれた、彼の確かな肉体を感じて目尻から光るものを落とした。
ケルヴィンは落ちていくその涙を吸い取りながら、自分のものを根元までマリーの中へと収める。
ケルヴィンの濃い草むらとマリーの儚いそれとが彼らを隔てている唯一のものとなった。
自分に笑いかけるケルヴィンの口元が優しい…マリーはその唇に指を伸ばしてなぞる。
ケルヴィンは彼女の細く白い指に沿って自分の唇をゆっくりと這わせる。
剃り切れていない彼の髭のざらついた感触もマリーにとってはたまらなく懐かしいし嬉しい。
マリーの瞳から再び涙が落ちる。
急激にあの遭遇した熱帯低気圧にも似た激しさが胸の中を駆けめぐり、ケルヴィンはマリーをきつく抱きしめると
彼女の中へ挿入されている自分のものを突き上げ始めた。
「ああ……ああ……ああっ!」
マリーの体の中心は逞しく熱い男のものに隅々まで擦り上げられて、わななくように蠢きケルヴィンのものの
回りに暖かく滑った愛液を雲霧のように降らす。
体を揺らしながらケルヴィンの唇はマリーの首筋を吸い、舌で舐め上げてその下の乳房へと移動する。
片腕で支えながら自分のやりやすい位置へとマリーの体を持ち上げてその胸に舌を這わせた。
突き上げと同時に自分の乳房まで蹂躙されて、マリーは息付く事も出来ない男の攻勢に
つい甘やかな抗議を洩らしてしまう。
「ずる…い……私を…こんな…に…」
加え続けられる愛撫と突き上げに息も絶えがちに快楽を覚えて、彼女はケルヴィンの日焼けした顔を撫でた。
彼は含んでいた乳首から唇を放して、その愛らしい恨み言を言う唇を塞ぎ舌を絡める。
「私を変えたのは……君なんだよ…マリー」
そう言うと彼女の体の奥を貫いている自分のものを、のめり込ませるように腰をゆっくり突き動かす。
ねっとりとしたその動きは突き上げるのとは違う刺激を、結合部と最も深い部分に与える。
「は……あ……あ…」
喘ぎながらマリーは膣壁から愛液を滴らせ、ケルヴィンの肉の剣の周りを巡り外へ流れて
彼女のベッドの白いシーツを濡らす。
淫猥な音がケルヴィンが動くたびに自分の体から発せられる。
そのまま再び強く抱きしめられて、マリー自身も体の上のケルヴィンの背中に腕を回し精一杯抱きしめた。
初めての時よりその体は遭難した時の食料制限と苦難のために痩せてはいるのだが
ひ弱さは感じさせず、むしろ引き締まった感じが逞しさを持ってマリーの肌を通して解る。
「…苦労したのね…」
ケルヴィンはそう言うマリーの唇を自分ので覆ってから笑う。
「…いや……それより…禁欲の方が…」
ケルヴィンのどこかからかう口調に顔を赤らめながらマリーは小さく彼の耳元で囁いた。
「…ばか」
そのマリーの囁きを合図にケルヴィンは激しく腰を揺さぶってきた。
体の内部全てを擦り上げられるような激しい突きに彼女は一瞬息が止まる。
ケルヴィンは自分のものをぎりぎりまで彼女の中から引き出して、再び思い切って彼女の中に押し込んだ。
「うっ!」
激しくマリーを攻めていても、彼女に障りがないかと様子は窺っているのだが、その一方で彼女を
自分の愛技でもっと乱れさせたいという願望も併せ持つケルヴィンもやはり男である。
ケルヴィンのもので貫き突き上げ続けられているマリーは、白い肌を朱に染め焦点の合わないとろりとした瞳を
彼の方へ向けその唇を半分開けて、熱い吐息と共に男にはたまらない艶っぽい喘ぎを洩らす。
自分によって感じているのだと確信をして、ケルヴィンは腰の動きをますます早めていった。
マリーが滴らす蜜が次第に絡むような粘りを帯びてくる。
それと共に彼女の内壁がケルヴィンの男根を締め上げ始め、彼女の入り口も同時に男の根元を締め付ける。
「くっ……」
不覚にも放ちそうになったが、まだ彼女が登り詰めるまでは堪えなければいけない。
マリーは体の中心で脈動している彼の逞しく固い肉の存在に圧迫されて、勝手に蠢く自分の内壁のぜん動に
引きずられながら快楽の頂点を持っていた。
ケルヴィンの唇がマリーの唇を求め激しく貪りながらその中に唾液を注ぎ込む。
マリーは教えられたわけでもなく、そうするのが当然とばかりに愛しい男のそれを飲み下した。
彼の唾液に媚薬でも混じっていたのかと思うほど、急速にマリーの体の中心が潤んで熱を帯びてくる。
そこへ全て集約されるような強烈な戦慄にも似た官能が訪れた。
「あっ…あっ…ああ!…あああ!」
成長し尽くして膨れ上がったケルヴィンのものを襞という襞が縛り上げたまま頂上へと導く。
男の腕の中で白い体をしなやかな獣のように反らしてマリーは快楽の頂点を迎えた。
ケルヴィンは彼女の法悦の表情を確認してから、ようやくたがを外して女の体の中へ己のものを放った。
二度…三度……断続的に自分の中に注ぎ込まれる彼の熱い精を陶酔の中で受け取り
マリーは無意識のうちにそのしなやかな両脚をケルヴィンの体に絡める。
彼から受け取ったものを全てこぼすまいと、まだ繋がったままの下半身を彼の下半身へと密着させた。
そのマリーの気持ちに気付いてケルヴィンもその体をより強く抱きしめる。
まだ荒い息を吐く彼は唇をマリーの顎から耳…涙を流す目尻に来てそれを吸った。
再びそこから下へ降りてゆき喘いでいるマリーの唇を求めお互い舌を絡め合って貪る。
部屋の引かれたカーテンの隙間からまだ夏の昼下がりの名残の光りが洩れている…
そんな覇王の都の一室での出来事であった。
抱き合ったまま交歓の余韻に浸っていた二人だったが、ケルヴィンの方が身じろぎし始めると
「まだ…夜まで…ここにいて」
とマリーは訴えるような眼差しで恋人の顔を見る。
ケルヴィンは始めてマリーが自分に甘えているのだと気づいた。
ようやく身も心も投げ出せる愛する男が出来たのだからそれは当然といえるだろう。
父親のギュスターヴ12世はフィリップと彼女をギュスターヴとソフィーが去ってから
自分の子供として扱わなかったと聞く。
たとえフィリップという兄がいても、それはどれほどか弱い女性にとって寂しいことだったか想像できる。
ましてや嫁ぎ先での夫の冷たさに耐えなければならなかった彼女の悲しさはいかばかりであったか。
彼女を抱きしめてからその唇に口づけて、笑いかけながら静かに言う。
「夜までは…だめだよ」
「どうして…?」
悲しそうな瞳をするマリーに彼は、あの年長者の不思議に安らぐような威厳を出して父親が娘に諭すように言う。
「ちゃんと夕食は食べなさい。もちろん私も一緒だけど。…その後は」
ケルヴィンは最後に含みを持たせて笑いながらマリーの頬をその手でゆっくりと撫でる。
彼女は少し驚いたような顔をした後にその顔を和ませて素直に頷いた。
「…はい」
マリーもう一つ気になっていた事を遠慮がちに聞いた。
「船酔い…大丈夫だった?」
聞かれたケルヴィンの方は決まり悪そうに、しかし少々嬉しげにそれに答えた。
「それが…なぜか平気だったんだ…緊張のせいもあるけど以前海賊退治で船に乗っていたことを思い出したせいかな?」
「あら、それならよかった。…私を迎えに来てくれた時かなり酷かったみたいだから」
やっぱり覚えているのかとケルヴィンは深く溜息をつく。
「マリー…頼む……忘れてくれ…」
嫌そうに頼むケルヴィンの様子にマリーは可笑しそうにクスクス笑っている。
再び溜息をつきながらケルヴィンは二人の足元に使われずに固められていた上掛けを取ると
それを自分とマリーに掛けながらくるまった。
「とにかく夕方までは休んでおこうか。…にしても…」
とあらためてマリー自身に不似合いな大きな天蓋付きベッドを見渡して笑う。
マリーはケルヴィンの視線に気づいて前々から不思議だったらしく首を傾げて言った。
「ええ。……ギュスターヴお兄様が手配してくれたらしいのだけど…サイズ間違えられたのね」
その件について何も知らないマリーは無邪気に兄の間違いだと思いこんでいる。
それがなぜかたまらなく可愛く思えてケルヴィンはマリーを抱きしめた。
「どうしたの…?」
その問いかけるマリーの唇に口づけてケルヴィンは笑った。
「いや……兄上のご配慮に…感謝だな」
ハン・ノヴァの覇王の豪奢な執務室で、ギュスターヴ達は輸送船遭難の事後処理に追われていた。
「とにかく一人の死者も出さなかったのは良かったですな。ケルヴィン卿のお手柄でしょう」
ムートンは書類を見ながら輸送船の被害状況を計算していた。
「で、あいつらどうしている?」
ギュスターヴはレスリーにマリーの部屋へ行ったケルヴィンらのことを聞く。
「…しばらく二人だけにしてあげて。…まあ…そう言う事よ」
とレスリーは覇王に笑いかける。
「ふむ……さっそく俺の采配が当たったか。…何にせよ、これからどちらかのベッドが毎夜無駄になる」
ギュスターヴは笑いながら人ごとのように言っているそこへ内務大臣からの突っ込みが入った。
「陛下も人のことは言えないでしょう。…レスリー様の処とどちらが“無駄”になっているんです?」
それに対してここぞとばかりにギュスターヴはムートンに訴えた。
「俺は一緒の部屋にしろと言ったんだ。だのにこいつときたらけじめだのなんだのと…」
レスリーももちろん覇王に負けていない。
「四六時中ベタベタまといつかれるのは鬱陶しいのよ。私だって一人の時間は欲しいわ」
「鬱陶しいとは何だ!」
だんだん騒ぎが大きくなっていく覇王の首脳陣達のレベルの低い会話を聞きながらフリンは呟く。
「ああ…刺激が強い」
そう言うわけで覇王の都ハン・ノヴァでは夜ごと二つのベッドが確実に空き“無駄”になっている。
The End
GJ!
サガフロ2はした事無いけども毎回面白く読める。
ちょw
174だが本当に書いてくれるとは予想外だw
しかも船酔いで苦しむだけでなく遭難までするとはw
ひたすらGJ!!
しかし独り身のフリンが不憫過ぎるww
悩みながらもきっちり据え膳頂いてしまうケルヴィン萌えww
しかもちゃんとカンタールの心境も吐露させていてGJ!!
それとなく人前でイチャついて被害(?)出すギュスとレスリーもいい!
まさかケルヴィン×マリー来るとは
神よありがとう超GJ!
純情ながら暴走するケルヴィンイイ!
甘えるマリーもカワイス
518 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 20:16:06 ID:GIny/iLv
飯食わず一気読みしたよ…本当に超GJだ
とりあえず色々後始(ry
しかし鬱陶しいと言われるギュスカワイソスww
519 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/07(金) 22:11:25 ID:gT2Hd3uz
フリンが♀ならギュス様×♀フリンになるんだが・・・
せっかくサガフロ2ものが投下されたから、俺も久方振りに投稿。
男×ジニー・ナイツ
当然ながら強姦ものなので注意を。
北大陸の大ミミズの穴の中、ヴァージニア―――ジニー・ナイツたちは、好奇心ゆえの探索を行っていた。
人一倍好奇心が高く、物怖じしないジニーの性格を考えれば、ノースゲートという未開の地を前にして黙っているわけが無かった。
ジニー、プルミエール、ロベルト、グスタフという四人のパーティを組み、何人も先行するディガーがいるという大ミミズの巣へと入ったのだった。
生息するモンスターの種類は主に蟻と植物とスライム。
蟻と植物はこちらから手を出さない限りは共倒れしてくれるが、
スライムは分裂を繰り返し、倒しても倒しても減らず、倒すたびに体液が飛び散り、ジトジトとした穴の中の気分をさらに悪いものとさせてくる。
「大ミミズって名前の割には、さっきから出てくる敵にそんな奴いねーな。
うー、こんなでけー蟻だと人も食いそうでおっかねーぜ」
年長者のロベルトは、今までの戦闘で生じた喉の渇きを訴え、酒瓶を開けて一口に含んだ。
本当は喉の乾きというより気分的なものが大きいが、この一杯で今までの戦いの疲労もやや取れた。
酒瓶を振るとちゃぷちゃぷ音がするものの、随分量が減ったもので、そろそろ補給に帰りたいと思っているときだった。
「帰ったらぐいーっと一杯、お冷でも飲んで、それからアルコールがたっぷりな蒸留酒でも飲んで・・・」
帰ってからの皮算用に考えを奪われていると、足元がお留守に。
コツと地面のでこぼこに足が突っかかり、体勢を大きく崩した!
「うわわわわわっ!!」
そのまま倒れてはならん、と本能が働き、ミミズ穴に無数にある木のツルを掴み、何とか転倒を防いだ。
しかし、それで済むわけが無い。
蜘蛛の巣のように張り巡らされたツルは、この地に生息するアリの主食なのだ。
更には地中のいたるところに根を張っており、一部を強く引っ張るとどこかが崩れることもある。
次の瞬間、目の前には緑と赤の甲殻に包まれた巨大蟻キャリアーアントがボタッと落ちてきた。
複眼とロベルトの二つの瞳がぴったりと合った。
「ブーーっ!!!」
思わず口の中に入っていた酒を思いっきり拭きかけ、キャリアーアントを怯ませる。
穴の中は薄暗く、蟻と遭遇すると思わずロベルトが叫んで一歩下がってから戦闘準備をとっていたが、
この時はかなり接近を許していたため、距離をとる前にキャリアーアントは距離をあっという間に縮め、ロベルトのブーツに噛み付いた。
「うおっ!」
足を振って、何とか剥がそうとするロベルトだが、この甲虫の力は予想外に強く、ブーツを破って、足に蟻の歯が当たっているのが分かる。
(食い破られる、500CRもしたのに! 俺の血と汗となみだが詰まったこのブーツが蟻如きにアリだーーっ!!)
訳が分からない言葉が頭を駆け巡る中、救いの手(杖)が入った。
「もー、ロベルト〜、それでも男なの! プルミエールの方がまだ男らしいよ」
長く束ねた髪の毛を払い、ジニーがロベルトの足に噛み付いたキャリアーアントの脳天へ杖を思いっきり叩き付けた!
二度、三度、骨を砕くような力で銀還の杖をたたきつけると、キャリアーアントの力が緩んだ。
「もういっちょ!」
そして、ブーツから離れたところでゴルフのように大きく振りかぶって杖を回し、壁の方へと突き飛ばした!
その後ろから、気が強そうな面体のもう一人の女性プルミエールが突っ込んできた。
「ちょっとジニー、その言い方は私に失礼じゃないかしら!?」
といいながら、プルミエールはジニーへの怒りをそのまま押し込めるかのように槍をキャリアーアントの硬い甲殻に突き立て、
蜘蛛の巣にかかった獲物のようにじたばた暴れ始めたが、体重を込めて無理やり押し込んだ。
蟻はなおも生きており、6本の足をばたつかせ、プルミエールを弾こうとするが、突然の横からの追撃によって頭部が吹き飛ばされ、生命活動を止めた。
「大丈夫か? ロベルト、プルミエール」
「ああ、ちょっと靴がやられたけどな」
羊のような頭をしているグスタフが、赤い色の剣についた蟻の体液を拭き取りながら聞いた。
しかし、まだこの辺りに敵がいるという警戒を捨てきれず、辺りを見回すと、プルミエールの後ろにもう一匹別の蟻が居ることに気付いた。
アリが既にこちらへと飛んでくる勢いで攻撃へと転じていたため、声を出して警戒をすることも出来ないため、とっさの判断で彼女を突き飛ばした!
急に標的が変わったものの、アリはそのままグスタフの胸部へと鋭い歯を立てた!
「うぐっ!」
彼の胸板にアリの歯が噛み付くと、苦痛に顔をゆがめたものの、構わず逆の手に持つ黒い鉄製の剣で蟻の頭部を吹き飛ばした!
頭部を失ったアリの胴体はほんの少しジタバタともがいたが、やがて無駄と悟ったかピクリとも動かなくなった。
「グスタフ、やるやる〜!」
ジニーが賞賛の拍手とともに茶化すと、グスタフは黙って周りを見回した。
他にアリが居ないことを確信すると、ふぅと大きく息を吐いて、剣をしまいプルミエールの方を向いた。
「無事か! プルミエール」
「これぐらいなら問題ないわ。」
といって、戦いの最中に乱れた髪の毛を払うと、ジニーが後ろからプルミエールの肩を掴んだ。
「そうそう、プルミエールはこんなんじゃ全然堪えないよ。ね〜ロベルト〜」
「え、俺!? 俺に聞か…」
突然話を振られたロベルトは、ブーツに空いた穴を見ていたためすぐには反応できず、おたおたと返事を返した。
「ジニー! もうちょっと言い方があるんじゃないかしら!?
いい加減にしないと私も怒るわよ」
ロベルトの台詞の途中で、プルミエールが割り込んできた。
さっきから全然いい所が無いロベルト、かと言ってこの二人の言い争いには巻き込まれるとほとほと困る。
「まあまあ、二人とも落ち着きなって、喧嘩の仲裁にはこのロベルト様が」
とでも言おうものなら、
「五月蝿い!」
「ロベルトは黙ってて! これは女同士の話だよ!」
と、女性方二人は象も逃げる大声を出してロベルトを威嚇した! 悪いのは多分ジニーなのに、プルミエールにまで敵扱いされた。
さすがにこの二人の喧嘩に逆ギレする度胸はないロベルト。グスタフの隣に座ると、退屈を紛らわすために煙草をふかした。
隣で黙々と読書をするグスタフは沈黙に慣れている男だが、ロベルトはちゃらけた雰囲気が好きな男で、ミミズの穴に何日も閉じこもっていると気が滅入る。
(何の因果でノースゲートに来ちまったんだか。確かどっかのディガーがここで一山当てたから、俺もそれに肖れるかなーって思ったんだったかな・・・。)
声に出すことでもないし、グスタフが自分の愚痴を聞いている訳も無い。
二本目の煙草に火を点けてもなお、女方の話は続いていた。
どうせまたジニーが好い様に言い包められて、頬を膨らませて怒って戻ってくるだろう。
口喧嘩というのは不思議なもので、将棋やチェスのような頭を使う者が強い方が勝つことが多い。経験や頭がモノを言う。
頭を使ったゲームは、ジニーはそれほど不向きではない、少なくともロベルトよりは強い(というかロベルトが弱すぎる)。
だが、プルミエールはかの大カンタールの娘、その遺伝子からか、どれも天才的な腕前だった。
取っ組み合いなら分からないが、口喧嘩では、九割九部九厘ジニーに勝ち目は無い。だが、止めると怒られるのでそれも出来ない。
女の口喧嘩は長い。その長い時間、ロベルトは暇。
暇潰しは、煙草の煙をドーナツ状に出すことぐらいしかない。地味に舌が痛くなるからあまりやりたくないが。
煙をドーナツ状に吐き出す暇つぶしにも飽きが来た頃だった、ジニーとプルミエールの喧嘩も一段落したようだ。
ジニーがズカズカと強い足取りで戻ってくるかなーと思っていたら、どうやら違うようで。
いつもなら口喧嘩の後は怒った顔をしているジニーも、この時に限ってはご機嫌のようだった。腕をぶんぶん回して、準備運動をしているようだ。
「どうしたんだいジニーちゃん? プルミエールに口喧嘩で勝ったのかい?」
ロベルトは煙草を踏み潰して火を消すと、ジニーに問いかけた。ジニーはくすっと笑うと、笑いとは別の微笑を浮かべた。
「ぜーんぜん、プルミエールはすぐにこっちの揚げ足を取るし、理詰めで来るから、すぐに言い負かされちゃった。
だけど、私が先にクヴェルを見つけたらプルミエールが私に謝る! ってことを了解させたの!」
「え、え?何でそんな結論に・・・」
話の展開が急に変わった。不思議な展開に思うロベルトに、ジニーは自分の長い髪を見せて、ロベルトに触らせた。
「ほら、何日もここで探索ばかりしているから、私の髪の毛は泥んこ(言わないけど何日も着替えないから気持ち悪いし)。
よーく見るとプルミエールもそうだったから、私言ってみたの。『早くクヴェル見つけて外に出てシャワー浴びたい』って。
その時にこの勝負を持ちかけたの。そうしたらプルミエールは簡単に了解したよ♪」
「取れなかったら、貴方が私に謝るということになっているわよ」
確認するようにプルミエールは後ろで言った。ジニーは舌をべーっと出して、プルミエールから目を逸らした
「おいおい・・・」
ロベルトはすぐにクヴェルは無理だろ、と思った。ここがメガリスならまだしも、生憎ここは大ミミズの穴、クヴェルは隅から隅まで掘っても出てこない。
おそらくプルミエールも取れっこないと知っていて了承した筈だ。ツバメの巣の中から子安貝を探すようなものだが、ジニーらしいといえばジニーらしい。
「じゃ、私探してくるから!」
目標が決まると早かった、三代以上に渡って優秀なディガーを輩出したナイツ家に生まれた血が騒ぐらしい。四代目になれるか否か。
プルミエールは好きにすれば、と他人事のように見送り、グスタフはジニーに傷薬を渡すと、また本を読み始めた。
「おいおいジニーちゃん!一人じゃ危ないって!」
「平気よ、これでもディガーの端くれよ! おじいちゃんは初仕事で3つもクヴェルを探したんだから、私だってやれる!
それに、なんとしてもプルミエールを謝らせるんだから!」
あのタイクーン・ウィルの孫娘に握りこぶしを作って言われると、こっちもどうしようもないものだ。
危険だったら絶対逃げるんだ、というアドバイス一つ言ってロベルトはつまらなそうに腰を下ろし、また煙草に火を点けた。
「むー、全然それらしいのないなー」
有る訳が無いのだが、それでもジニーは蟻や植物を類稀なる戦闘センスで蹴散らして、ずんずんずんずん奥へと進んでいく。
途中で何回かアイテムは拾ったが、ツールばかりだった。
やがて歩くのも億劫になり、木の根を見つけると泥をはらってからそこへ座った。
「お腹減ったなぁ」
ジニーはまだ14歳、育ち盛りにある。腰にかけてあるポシェットから乾パンや缶詰を取り出して、一人でモグモグ食べて、空腹を満たした。
お腹は膨らんだが、一人で食べる食事は味気なく、ちょっと寂しかった。
彼女はディガーの端くれ(自称)だが、実のところディガーが単独で行動することはほとんど無い。
ある時はヴィジランツと共に、またある時は他のディガーと共同で。
ディガーの仕事に危険は付き物だから、その危険を乗り越えるために仲間と一緒に行動し、乗り越えられない危険を察知して逃げるときには感性の鋭さが問われる。
祖父ウィリアム・ナイツも、危険な仕事の時には分け前が減ることも承知で4人行動をし、
ヴァイスランドにて、元々は人間だったが、メガリスの力で不死となった獣とは生半可に戦わず、逃げることだけに没頭した。
サンダイルの世界では15歳が大人と子供の入れ替わりとされる。ジニーはまだ14歳で、子供っぽいところもある、多少の意地を張るのも仕方が無い。
後にジニーは、入れ替わりの時期に当たる15歳のときに、裏の歴史の象徴とも言える最悪のクヴェルであるエッグと対峙し、遂には打ち破ってしまう
だが、そのときのジニーは多くの仲間に支えられていた、一人では到底勝てなかっただろう(未来なのに過去形)。
そういう先のことは考えずに、ただ寂しいという思いにあったジニーだった。
(帰ろっかなぁ・・・謝るのは嫌だけど)。ネガティブに考えていたが、その時その気分を吹っ飛ばす光明が見つかった。
それはシャリシャリと、虫が何かを齧るような音が聞こえたときだった。
見ると蟻が植物の根を食べていた、ジニーも乾パンをシャクシャク食べていたが、蟻は構わず木の根を食べていた。
別段襲ってくる気もないようだから、珍しい光景を眺めているに過ぎなかったのだ、しかしやがて事態は好転していく。
やがて、蟻が地面に露出している根のほとんどを食べたときだった。ジニーは、常人なら見落としてしまうような小さなアニマを感じた。
木の根から少しだけ、本当に少しだけだが、ツールではない何かのアニマを感じ取った。
それはナイツ家に代々受け継がれる天性のアニマ察知能力があってこそのこと。仮にこの場に仲間がいても誰一人気付かぬであろう、
ほんの極僅かのアニマの漏れをジニーは気付いたのだった。
「クヴェル!?」
蟻はジニーに気付いたのか満腹になったのか、とにかく穴を掘ってどこかへと出て行ったが、その場所には確かにリーフのようなものが残されていた。
「よかった、蟻に食べられなくて」、ジニーは震える手で、慎重にそれを掘り起こした。
祖父から何回か、クヴェルというものを見せてもらったことはある。
剣であったりメダリオンであったり、種類は様々。中には父リチャード(リッチ)の発掘した水が湧き出る宝石もあったが、その全てがツールとは違うアニマを感じた。
といってもアニマは一種類で、感じ取れるアニマの違いというのはあくまでも、アニマの宿るものを通して感じる、
いわば色つきフィルムを通ったあとの色の違いのようなものによって感じられるだけだが、ツールのようなものはアニマがすかすかというか、線が荒いアニマを感じる。
だが、クヴェルから感じ取れたアニマは違う。具体的に説明は出来ないが、抽象的に述べると、水が限界まで入れられ、表面張力状態にあるコップを見た感じがする。見た瞬間にグッと来る。
しかし、何でこんな所からクヴェルが取れたのか? プルミエールもロベルトも取れないと判断した、いや、タイクーンであるウィルも無理だと思う筈だ。
憶測になるが、おそらくはどこかのメガリスに木の根が突き抜け、その時にこのリーフを持っていった。そして、長い年月のうちにこの大ミミズの巣へと隣接してしまったのだろう。
偶然か、ナイツ家ですら稀に見る天性の感覚の鋭さが生み出したか、
ジニーはたまたまそれが掘り出された時に、その場所で休憩をしていたおかげで、見つけることが出来た。
掘り起こしたクヴェルを高々と上げ、ジニーはガッツポーズをとった!
14歳でクヴェルを見つけるなど、ヴァイスランドのホットストーンのように見つけて当然という環境に無ければ到底ありえないことだ。
「ふふ〜♪ これで私も一人前のディガーね!」
ジニーは自分の長い髪の毛を数本抜いて、見つけたばかりのクヴェルの隙間に差込み、首飾りのようにぶら下げた。
見つけたクヴェルにキスをすると、ジニーは意気揚々と踵を返した。
プルミエールに対する怒りも忘れて、人生初のクヴェル発見によって彼女の心は喜び一色だった。
だが、その喜びは儚く散ることになる。
「・・・むー、誰なの〜?」
ジニーの前に、一人の男が立っていた。
見たところゾンビのようでもあるし、格好だけならディガーのようにも見えなくも無い。
ただ自分と面識は全くなく、初対面であることは確か。
肌の露出が驚くほど少なく、手袋は当然の事ながら頭巾までするという完全防備、露出している部分といえば口と鼻だけだった。
あまりに不気味な風体に、思わずジニーは気を悪くした。
「ちょっと、人の質問にぐらい応えてよ。」
「……………」
無言のまま、男はジニーへと一直線に歩いてくる。途中に蟻がいようともお構い無しに踏み潰し、えもいえぬ迫力を纏っていた。
それまで嫌な気分しか持たなかったジニーに警戒心が生まれた。
(何だかやばそう!)
ジニーにはこの男との接触が自分に利益をもたらすとは思えない。元来た道を通って、さらに奥へと逃げていった。
男は特に急ぐ様子もなく、ジニーの後をハンターのようにゆっくりと追う。
見失いさえしなければいいと言っているかのように、ゆっくりゆっくりと・・
30秒ほど走り、ジニーは後ろを向いた。男の姿はまだ視界に入っている、少し休憩できそうだが、振り払うことにした。
「まだ居るや。もうちょっと早く走った方がいいかな?」
ミミズが適当に掘った道だからか、通路は渦巻いており、坂が急になったりで、14歳のジニーには厳しいものがあった。
それからまた30秒ほど経過した。ジニーはもう撒いたはず! と思い足を止め、後ろを向いて確認しようとした。
そうしたら、男の距離がさっきよりも縮まっていた。男は特に急ぐ様子も無く、ゆっくりと歩いているままだ。
「も〜、さっきから何なの!? 今度・こ・そっ!」
ジニーはお腹が痛いのも我慢して、全力で走った。体力が続く限り走った。
喉がからからになって、へたり込みたくなるほど疲れた。疲労で前かがみになり、衣服は汗でじっとりと肌に引っ付いた。
祈るように後ろを振り向いた。
男は、居た。
男の歩く早さはゆっくりなのに、ジニーがどれほど急いでも振り切れなかった。逃げても逃げても、振り返ればいつもあの男が見える。
それが却って、全速力で追いかけてくるよりも怖く感じ、気がつくとジニーの瞳は潤み、足は動かなくなった。
(ひょっとしたらクヴェルが目的? でも私が見つけた初めてのクヴェルだから、渡すよりだったら・・!)
声も出ないほど疲れ果てたジニーは、覚悟を持って、銀還の杖を握った。
勝てるかどうかは分からないけど、このままやられるよりはマシ! という意気込みを込めて、男を見据えた。
まだ20メートルは距離がある。ジニーはもう逃げる気はないと、誰の目にも明らかだが、男は変わらずゆっくりと近づいてくる。
(とびっきりの疾風打!)をお見舞いしようと、集中し、目を閉じた
―――目を開けたときには、男の姿はなくなっていた。
「あれ!?」
ジニーは驚いて辺りを見回した。しかし、男の姿はない。
目を瞑っていたのは秒にもならない僅かな時間、その間に消えるなど不可能に近い。
左右を見ても蟻すらいない、下を見ても大ミミズの巣独特のでこぼこの地相が見られるだけ。
上には何本もツタが下がり、その上には大きな岩があったのは分かったが、男はどこにも見えない。
しかし、遥か遠くの方にうっすらと黒い何かが見えた。
目をごしごし擦って、よぉ〜く見ようとした・・・その時だった! ジニーの細い首に男の手が絡み、強い力で絞めた。
「背後に移動していた」 そんなことを考える間もなく、ジニーはその手を振りほどこうと両手で抵抗するが、力では到底敵わない。
手に持っていた銀還の杖もカランと音を立ててジニーの手を離れた。
男の手は猛烈な力でジニーの首を絞め続ける。顔に血が詰まり、意識が朦朧とする中、ジニーは男のアニマを感じ取った。
(何・・・この人? 変・・・な・・アニマ、いろんな人の・・・・アニマが重なっ・・ているみたい・・)
今まで感じたことのないアニマの種類・・・しかし、それに気をとられていると意識が飛ぶ。
苦しい中で、ジニーは必死に抵抗した。
しかし、徐々にジニーから意識が離れていく・・・元気な火の玉娘も、酸素と意識が無くなったら大人しくなる。
だが、ジニーは一縷の望みをかけ、男の手から自分の手を離すと、目の前のツタへ伸ばし、思いっきり引っ張った!
それは、初めてミミズ穴に入った時、好奇心から同じようなツルを引っ張ったときに、
上からモンスターが降ってきたことがあったことを思い出したため、一か八かやったことだった
ツルを引っ張ると、ジニーは何か手ごたえを感じた。「何か居る!」と確信した。
そして直後、誰もが耳を覆うような大音が鳴り、男の手が緩んだ。
ジニーはその隙を突いて男の手を引き剥がすと、喉を押さえて逃げ出した。
男は、今度は急いでジニーを追おうとしたが、まだジニーがツルを引っ張った影響は残っていた。
そして、豪快な音と共に、体内に極小の火山を持つモンスター、ヴォルカノイドが落下してきた。
体内の火山は激しく沸騰し、今にも噴火しそう・・・いや、溶岩が溢れ、ヴォルカノイドの顔面に大量にかかっている。
どうやら既に一度噴火したようだ。先ほどの大音は、このモンスターが噴火したときの音だろうか?
何にしても、ヴォルカノイドは男に敵意をむき出しにしていた。
快眠を妨げられたからか、それとも落下したときの衝撃がお気に召さなかったのか?
逆恨みで戦うおんは御免被りたいのが普通だが、モンスター相手にそんな言葉が通じるわけも無い。
グツグツと火山は煮え滾ぎ、怒り心頭のヴォルカノイドは男目掛けて溶岩を吹き付けた!
男は臆することもなく、ヴォルカノイドに近づいた。
「げほ、げほ・・」
ジニーは喉を押さえて、ロベルト達のところに急いでいた。
以前ツルを引っ張ったときも、ヴォルカノイドが振ってきたことがあった。
一人では到底勝てる相手ではなく、戦いは十数分に及び、最後は疾風打とロベルトの焼殺の連携が美しく決まり、ようやく倒せた相手だ。
ひょっとしたらヴォルカノイドが男を倒してくれるかもしれない、そんな思いも逃げている今は出来ていた。
しかし、ジニーの足は止まることなく、そそくさと戦いの場から離れていった。
もし、ヴォルカノイドがあの男を倒してくれても、銀還の杖はあそこに落としてきたままであり、ヴォルカノイドが襲って来たら命は無いからだ。
第一あの男が勝つこともある。ヴォルカノイド以上に強い相手になんか勝てっこない、逃げるに決まってる。
あの男の目的はクヴェルであるようで、自分自身であるようで、全然分からない。
手鏡を使って自分を見ると、首に痣が残っている。確実に殺す気だったことだけははっきりしている。
何者か知らないが、得体の知れないアニマを持つ男だった。
あれに近づいていると、嫌な気持ちになる。腐った卵を一瞬嗅いだ気分になる。
ジニーは自分の身を心配しながら、少し戻った体力で走った。
「あー、あー・・・ん、まだ声がちょっと低いなぁ、ヤだなぁ〜」
見覚えのある所まで来ると、少し余裕も出てきた。
思いっきり首を絞められ、呼吸こそ大分落ち着いたとはいえ、声が少し荒い状態になっていた。
いつものジニーと比べれば僅かに――という程度だったが、どうやら気になるご様子。
皆と会った時、こういう声だったら嫌だなー、特にロベルトとか慌てそうで。帰ったときの想像をすると、ちょっと鬱な気分。
だが、ジニーの考えはそこで止まった。
目の前に、再びあの男がいた。
ヴォルカノイドとの戦いによってか、衣服が焼け爛れていた。
しかし肌にはほんの少し火傷がある程度で、それもどうやら返り血のような形で溶岩を浴びたようなもののようだ。
(ここからあそこまで一方通行なのに、追い越されはしなかったのに、何で?)、そこまで考えたところで、後は崩れるようにへたり込んだ。
ジニーの生まれつき天真爛漫な性格を持ってしても、恐怖というものとは無縁ではない。
目を固くつぶり、耳を押さえ込んだ! それでも、アニマは感じ取ってしまう。あの気持ちの悪いアニマを。
これ以上感じたくないと思うジニーの思いを嘲笑うかのように、男の手はゆっくりジニーに近づき、ジニーの首に触れた。
それまで手袋に覆われていた手は、水の混じったような不思議な感触で、ジニーは酷く不快な思いをしたが、恐怖はそれを上回った。
スライムとは違う、もっとすごい何かとしか分からない。
男は、ジニーの首にぶら下げてあるクヴェルを掴み、それを強く引っ張り、奪った。
すると、男はジニーから離れていった。
足音が人間のモノではないが、ジニーにはアニマが離れていくことと共に分かった。
(やっぱり・・・狙いはクヴェル?)
うっすら目を開けて、男の姿を見た。やはり人間のようだった。
さっき感じた水のようなものの正体がいたく気になったが、男はジニーから確実に離れていくので、とりあえず、ほっとした。
「・・・・・・」
しかし、男は思い出したようにジニーに近づいてきた。
というよりも、クヴェルを奪った後に、初めてジニー単体に興味が行ったというのが正しい。
今度はしっかりとジニーを見た、足から顔に至るまで。鮪を品定めするようなゾクッとする目にジニーは萎縮した。
「来るな!」
それでも右手を動かし、石を掴むと思いっきり男へと投げつけた!
その石は男の顔へと飛び、勢いよく当たった―――ように見えた。次の瞬間、男の背後に石は落ちていた。
ジニーの眼には、石が男の体をすり抜けたとしか見えなった。
池に石を投げると、大きな波紋を作り、石はゆっくりと落ちていく・・・その様子に似ていた。
石の妨害に構わず、男はジニーの近くによると、彼女の顔に手をかけた。
「んんーーー!!」
大きく首を振って拒む彼女を、強引に自分の方に引っ張り、唇を押し付けた!
ジニーは、これまで異性との本格的な接吻はなく、昔ながらの人間であるウィルに貞操は大切にするべきという教えを受けていた。
また、彼女自身も敬愛する祖父の言うことなので、特に反論することもなく従って来た。
投げキッスこそすれど、本格的なキスはワイドに居たときを含めて一度たりともない。
そんな彼女の生き方に突然侵入してきたこの接吻は、ヴァージニア・ナイツが生涯忘れ得ない疵の始まりであった。
引き剥がそうとしても、それも出来ないほど強い力で押さえつけられる。
ただ唇が触れ合うだけでは済まなく、男は舌を侵入させてきた。
(こ・のっ!)
ジニーはその舌を思いっきり噛んだ、それこそ噛み千切る力で。だが、またしても男の舌をすり抜けるように歯はぶつかりあった。
相手に痛みはないらしい。ジニーは舌と舌が触れ合うのを避けるために出来る限りの行為をしたが、そのどれもが無駄に終わった。
大人しく、男の気が済むまで接吻を耐えることになった。ヌルリという感触は、唾液が交じるということを差し引いてもやはり人間の物とは思えない。
自分の唇に他人が触れているという事実が当たり前に感じられたときになって、ようやく唇が離された。
長い長い接吻だった。ジニーには何十分にも感じられた、口の中にまだ男の唾液が残り、口の端からは二人の唾液が混ざり合ったものが流れ落ちていく。
「うう・・・最悪だよ・・・
どうしてこんなことするかな・・・」
ジニーは、唇に手をあてて大粒の涙を流した。口の中には、まだ舌と舌が触れ合った余韻が残っている、
少し思い出すだけで、ざらざらっとしてぬちょっっとするディープキス独特の感触が思い出されて、ジニーは思わずむせた。
「げほっ! えほっげほっ!」
喉の奥へと押し込んでしまった唾液が急に詰まった感じに襲われ、喉を押さえて苦しんだ。
しかし、男はジニーのむせる姿に何の感心も抱かず、興味はジニーの下半身へと移っていた。
すらりと伸びたカモシカのような足は、とても14歳とは思えない色香を放っている。
男のごつごつした手が、足首からなぞりつつ上へ登って行き、ジニーのズボンに到達した。
太股の隙間に指を押し込み、ジニーのまだ穢れていないところの位置を確かめるついでに、軽く指で押して刺激した!
「ひっ!」
ジニーは、身体を震わせて、身体に走った不気味な感じに反応した。
ほんの一瞬の快感。それでもジニーは息を荒くして、目が涙で軽く潤んでいた
哀願するように何度もお願いをした。普通の男ならここでジニーの表情に目が行くところだが、
男はただ性欲を満たしたいだけのようにジニーの表情には見向きもせず、彼女のズボンの中に手を入れ、更に下着の奥へと手を押し込んだ。
「ひゃふっ! な・・いやぁ!
やめて! やめてってば!! このぉっ!!」
殴る蹴るなど、手当たり次第にジニーは暴れ、侵入を防ごうとしたが、健闘空しく、男の手はジニーの陰毛を触れ、
さらに下部へと滑り、ジニーの花弁へと侵入すると、指を二本三本と容赦なく押し込んだ。
「ひゃふ、い、いたい! いたいっいたいっ!
キモチ悪いっ! 嫌だって!
やめて! や、やめ・・へんだよ、へんになるよぉ!」
強引な挿入には快感が入る余地はなく、身震いがした。それでいて、頭のどこかでは快感行為として認識されていた。
ジニーは、痛みと共に今まで感じたことの無い電気のような衝撃を受け、体を大きく仰け反らせた。
未体験の感覚と気分、激痛が頭一杯を満たし、頭の先からつま先まで、性的な反応が踊るように流れた。
「いぅ・・・痛いッ! 痛いぃぃ!!」
だが、挿入した指の動きは激しく、愛液が滲んでいないジニーには嫌悪と激痛のみを与えた。
あまりに強引な愛撫、これを愛撫と呼んでよいものか?
どう考えてもジニーに快感を与える目的ではなく、ただ挿入しやすいようにしているだけのようだ。
なかなか濡れないジニーの秘部を無理に濡らせるのが目的だが、ジニーが感じないことには濡れも芳しくない。
痛みと嫌悪を常に送られ続けるジニーとしては、生き地獄が自分に纏わりついた状況にあった。
やがて、快感は得なかったが、生理的反応として愛液が少しずつ滲み始めた。
愛液が膣内へと侵入するときに絡みつき、くちゅくちゅと卑猥な音を立て始める。
「はぁ…はぁ……。え…?
なに…これ? おしっこ漏らしてないのに…」
いやらしく、ジニーの愛液は徐々に多量に滲み出してきた。
自分の愛液と男の指が混ざって出すぴちゅぴちゅっとした音に、例えようのない恥ずかしさを感じ始めた。
膣内にある指が動くたびに愛液が溢れ、滲む、ようやくジニーにも快感が現れ始めた。
(あたま・・・・ぼーっとして・・・)
一度認識すると、それは決壊したダムのように歯止めが効かなくなっていく。
徐々にジニーのズボンには、愛液の染みが浮かび始め、まだまだ幼いジニーの肉壷の形をおぼろげに写した。
男の指がジニーの中から抜かれると、指についた愛液の量から、男はジニーの体の準備が終わったと思ったのか、ジニーの衣服を強引に脱がした
脱ぎ捨てられたタイツとズボンにはまだ温かかった。しかし、ジニーの身体は血の気がないように冷え切っていた。
何度も快感と敗北感に言い寄られ、もはや抵抗する力もない状況にあるジニーは、これから先のことを考えることしかできなかった。
そうなると、自分がこの男の一物を受け入れるという結論に嫌でも考えが行き着く。
その考えが正解だと教えるように、男が下半身の服を脱ぎ、反り返った一物を空気へ晒した。
(入っちゃうんだ・・・やだなぁ、初めてなのに。
好きな人にあげるものだと思ってたのに・・・)
男の一物が自分の中に入る・・・それが、どんな事を意味するのかを知らない程ジニーは幼くない。
子作りが本来の目的ではあるが、必ずしもそのために行うわけではない。
むしろ、最早ただ性欲を満たすために行われることの方が多い。
「ううぅ・・」
異臭が鼻をつき、反射的に薄目で一物を見ると、ジニーは小さく呻き声をあげた。
(処女、じゃ・・なくなっちゃうんだ・・・)
勃起している男の物など、いつかは見るとは思っていたが、自分がタイクーンと呼ばれる頃になるかどっちが先か、と思っていた。
グロテスク皮ズル剥け、先端の部分こそ自分のあそこと似ていたが、全体の大きさが違いすぎる。
(あんなの入らないよ! 人差し指を入れたって痛いだから)
自分の体験談から、無理、絶っ対無理と、ジニーは思った。
「わあっ!!」
とっさにジニーは大声をあげた
男の指が、ジニーの花弁を開き、隠れていた恥肉を露出させていた。
そして中に指を埋める、再び膣内に異物が侵入したことにジニーは歯を食い縛って堪えた。
十分に潤っている。ジニーが処女じゃなかったら、苦痛なく一物は納まるほど
・・・しかし、処女膜が千切れるときには、どれほど潤っていようと苦痛は免れない。
生で、指が深々と、ジニーの膣内へと押し込まれた。
未体験のところまで入れられると、ジニーに鋭い痛みが走った
「いぎ・・・っ!
やが・・・あ、い…あう!!」
ジニーは、無理に広げられ、歯を削るような痛みに耐えるが、構わず男は指を付け根まで押し込んだ。
「うああーーーッッ!」
手を強く握り、屈辱と痛みに耐える。男の指は処女膜の一部に接触し、僅かだがそれを千切った。
そのままぐりぐりと動かされ、ジニーに更なる衝撃を与えた。
痛みしか感じられない。処女を失う時が近づいていると分かると、大声で泣きたくなる。
指は我が物顔でジニーの肉壷を動き回る。上部と下部を擦り、第一関節まで引いた後に、また一気に奥へ押し込む。
「くぅ、あぁーー!! あーーーーー!!」
押し込まれた指が、ジニーの膣壁を強く押した!
強烈に刺激するが、ジニーはまだ性に慣れていないので、快感は、感じられるほど大きくなかった。
悲鳴をあげてばかりのジニーとは逆に、男は冷静に刺激を繰り返した。
全体から見ればこの行為に男はそれほど時間をかけなかった。
ようやく抜かれた指が、ジニーの一番敏感な所を触れ始めると、そのときジニーは初めて快感を得た。
それはとても小さく、指を膣へと押し込むだけですぐに飛んでしまうような弱く儚い快感だった。
(あれ…やだ・・・気持ちいいかも・・・)
クリトリスは性的な刺激を感じる以外に使い道が無いため、性感を得るために進化した部分といわれている。
このとき、その役割を十分に果たしてくれた。
男にとっては、クリトリスへの刺激はジニーの濡れを促進させるために過ぎなかったが、ジニーには唯一の救いだった。
いつもより赤めいた顔、その半分を手で隠し、口からは甘い吐息が漏れる。
隠し切れない部分を覗き見すると、どこを見ているのか虚ろな目で、ただ息だけが荒かった。
自分の現状を考えると、気放しで喜んでは居られない。なのに、性感に体は正直になっていた。意識が飛びそうになるほど気持ちいい。
感じたことによって愛液はますます滲み出し、ジニーの表情も恍惚混じり。
しかし、その後に控えているのは所謂本番。そこにはクリトリスのような優しい快感の入る余地は無かった。
ジニーには本来まだ早い時期だった。20歳とまではいかなくとも、あと2年は時期を見る必要があった。
不本意で、相手の勝手な行為だろうと、それを無理に行うからには相応の苦痛をうけなければならない。
今はその少し前、痛みを受け入れる前に少し気分をよくしてやろうというお情けだ。
「ふっ・・あ・・・むぅ、ん〜!」
クリトリスへの弱い刺激は、時間こそ短いがジニーにとって気が休まるときであった。
初めて快感だけを得ると、手足から力が抜け、くてっと沈んだ。息が一定じゃなくなるほど乱れ、頭が彷彿とする。
何を考えているか自分でも分からなかった。男の一物は、その間にもジニーの本命に狙いを定めていた。
そして、いよいよ勃起した男の一物が、ジニーの乙女の部分に添えられた
・・・かと思うと、ジニーが添えられた一物の存在に気付く前に中に押し込まれた。
やはりというか、一切の愛情など無い。嫌がる処女を犯すことに罪悪感も感じない。
ただ無理やりに彼女を犯し、男にとって最も快感を得られる膣内へと己の一物を押し込みたいという思いに駆られていた。
「ッ…!?」
快感に包まれていたジニーは、股間の異常に対し、目を丸くして、挿入されている現状に気付いた。
先ほどの指で千切れた処女膜はほんの少し。本番では、一物はジニーの中には大きすぎ、無理に押し込まれた。
その過程で、ジニーの処女膜は一つ残らず押しつぶされた。もはや、一生元に戻ることはない、大きな疵。
彼女は猛るように大きい一物と、歯を食い縛っても耐えられない激痛を受け入れさせられた
「ッッッ!!!!! 〜〜〜〜〜ったぁぁぁぁああーーーーいっ!!!
痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!
バカ、バカーーー!!! こんな・・の・・・!!!!」
犯されているんだという事実を安に受け入れることもできず、混乱の状態で叫ぶことだけが、ジニーに許された事だった。
しかし、どんな大声を出しても、男には聞こえていないようだった。
処女膜の僅かな抵抗では、男の進行を止めることは出来ずに、ぶちぶち千切れていった。
処女膜の抵抗は、ティッシュよりも弱い抵抗であるにも関わらず、破れに伴う痛みは身体全体が引き裂けるかのようであった。
「!!!・・・っ!!・・!・・・・・っ!!!!!!」
身体が砕け散るような激痛がジニーの全身へと奔り、男の腰がそれ以上進まなくなったとき、ジニーは処女でなくなった。
元と比べるまでも無いほど、大きく開いてしまった肉壷に、一物を力強く出し入れして、己が性欲を満たした
傷口も同然の中、ジニーの身を気遣い無しに犯していた、ジニーの膣口には破瓜の血がほんの少し流れ、痛みを象徴しているかのようでもあった。
「ふぐ・・くんぅ・・・」
貫かれて、痛みと屈辱の中でジニーの意識ははっきりとしていた。と言っても、破瓜という大事件がジニーの頭の中のほぼ全てを満たしていた。
「ひぃ! ひゃあぁん、ダメぇ・・・こんなのダメ・・・きたないし、イタイのは……だめぇ…」
男の小便に使用するものが深々と自分に突き刺さり、触らずとも痛みを感じるほど敏感な傷口を蹂躙する。それは彼女にはあまりに厳しい現実だった。
だが、手足はしっかりと押さえ込まれ、膣内には男の一物が入り込み、ジニーが犯されているというのは紛れも無い現実
嫌がりこそすれ、結果的にそれをやめさせることは不可能だった。
膣内では、一物を火のように熱く感じ、傷口がそれに擦られると痛みも熱もさらに強くなって、ジニーの意識がますますはっきりする。
男も同じく、ジニーの中はお湯の中に一物を入れることよりも遥かに気持ちがよく、
締め付けも痛いほど強い。愛液で一物をしっかりと包みこみ、中のつやつや感が男に至上の幸福とも思える快感を与えた。
「も、う・・・やめよーよ…
赤ちゃんできちゃったら・・困るんだよ・・・まだママなんて…なりたく…ないよ……」
涙混じりの言葉が届かないかのように男はジニーの懇願を無視し、男は彼女の一番奥まで押し込むと、そこで射精の時を待った
その間に、ジニーの膨らみかけの胸を揉み、未発達な彼女の乳房を堪能した。
同年代の女の子よりは少し大きい! というのが、ジニーの密かな自慢だったが、男には物足りないのか、
寄せ集めて、こじんまりとした起伏にしたところで、全体を鷲掴みにして強く揉まれた。
ジニーにとってはただの激痛、顔を歪めるが、薄い桃色の先端を舌で舐めあげられると、小さく快感の声を上げた。
一物を置くまで受け入れた状態で、さらに何十秒も乳房と乳首を丁寧に舐められると、ジニーは声を出すのを堪えるため、身体を仰け反らせた。
皮肉にも、ジニーのその行為が、男の射精を誘発する最後の刺激となってしまった。
その前の前戯にじっくりと時間をかけていたこともあってか、男の射精は間近に近づいていた。
もう一度だけ腰を引き、思いっきりジニーを「突く」と、ジニーは叫ぶ程の大声を上げ、へたり込んだ
もはや押さえつけるまでも無く、ジニーはぐったりとしていて、目も虚ろであった。
それでも、意識ははっきり。自分の中に何かが注ぎ込まれ、男が一物をジニーから抜きとったとき、白と赤の液体に塗れていたのを見るまで・・・
「・・・・・・う・・・ぅう・・」
強気なジニーも、自分の中に男の精液が放たれたと分かると、借りてきた猫よろしくシュンとした。
何人もの別々のアニマを、自分という器に注がれた気分になった。
それは口の中に様々な個体と液体を混ぜ込み、飲まされるような不気味なものだった。
そして、貫かれてしまった自分の膣を見るのが怖かった。
それでも怖いもの見たさというもので、キッカケがあれば見てしまうほど危ういところで、ジニーは止まっていた。
だが、男はジニーの長い髪の毛を引っ張り、顔を自分の腰に寄せた。そのときに、ジニーは自分の膣をちらりと見てしまった。
膣口が男の一物を受け入れたために無理に広げられ、普段より開いていた。そこから男の精液がどろりと流れ出て、薄い朱色が混ざっていた。
少し前まで自分だって滅多に触らなかったのに、直視したくないほど滅茶苦茶に汚された
もはや、ここは自分のものでは無くなったように・・・。
(パパ・・・ママ・・・おじいちゃん・・・ごめん。
汚れ・・・・ちゃった)
男の肉棒は、精液に塗れていた。
ありきたりだが、男がそれをジニーの口元へ持っていき、彼女の口によって綺麗にするように強制した。
(もう・・いいや…もう……元に戻りっこないし…)
口を開けて、ジニーは自分の処女を奪った一物を口に含んだ。精液の苦味と、自分の破瓜の血の苦味は筆舌に尽くしがたかいものだった。
貫通してしまった股間の痛みに耐えながらの奉仕は、男には刺激の足りないものであった。
やがて男は、一物をジニーの口から抜き取り、精液を綺麗に舐めとったことを確認すると、もう一度その口へと押し込んだ。
ジニーの頭を掴み、強引に自分の腰を前後させた強制フェラ。キスも知らなかった唇は、あっという間に穢れたものとなってしまった。
今度は、ジニーは何もする必要がなかった。しいて言うなら、男が早く射精に達してこんな行為をやめてくれるようにするため、男の一物に舌を絡め、ズボズボと吸い付くことぐらい。
さくらんぼの茎を結ぶことぐらいしか練習したことが無い舌では、男の満足には足りず、結局ジニーの奉仕では男が射精するまで8分の時間を要した。
当然のように口内射精をしてきた。男の精液は先ほど舐めとったものとは量が違い、飲み込む覚悟も出来ない。
口内で男の精液を招いたまま、ジニーは俯いた。もう何がなんだか分からなかった。
飲み込めばいいのか、それとも吐き捨てればいいのかも分からず、股間の痛みもひくことなく・・・気付いたら男の指示を待っていた。
「飲みこめ」
男はジニーが未だに精液を口に含んでいることに気付くと、あっさりとその一言を言った。
その一言で、あれほど悩んでいたジニーも安心したように精液を飲み込んだ。
いつの間にか、言いなりとなっていた。
その後も男は何度も要求をしたが、ジニーはそれに抗うことは無かった。彼女は度重なる性的被害によって、対抗する心を失ったのだから。
完全に心が砕かれたジニーは、いつもの元気もなくなった。
犯されても平静を出来る限り装ったが、もう装ったところで戻ってくるものは何も無い。
装うことも出来なくなると、それからは相手の言い成りだった。
騎乗位も座位も嫌がることなく受け入れ、精液を中で出されても嫌がらずに受け止めた。
顔に出されることや、相手の一物を咥えて奉仕するなど、処女を守っていたジニーでは到底ありえないような事だった。
何度も何度もやっていると、次第に痛みも引いてきた。
身体の底から、快感を感じるようになっていった。
そのうちジニーの声は快感に任せて、男を誘引する艶かしいものへと変わっていった。
8回ほど相手が射精したあとだろうか、男はジニーに興味がなくなったようにその場から去っていった。
ジニーは一糸纏わずの状態で放置された。
美人というよりは可愛いという方が似合っていた顔には、精液が飛び飛びにこびり付き、涙がいまだ乾かず顔の上を滴っていた
トレードマークの髪の毛も、リボンが切れて乱れ、精液も多数付着していた。
かつては尻尾のようにぴこぴこ付いてきた髪の毛は、いまや散々に乱れて、肌の上に散らばるように乗っていた。
その乱れた髪の毛が、彼女が犯されたというのを見るものに如実に伝えるものとなった。
微かに開いた口からは、男の精液とジニーの唾液が混ざって出ていた。飲み込んでしまった精液は、粘着力が強く、喉に残っているような気がする。
胸元は完全に開かれ、背伸びして着けていたブラジャーは無残に引き裂かれて、転がっていた。胸には無数のキスマークと痣、半分乾いた精液が残った。
股間は、妊娠していてもおかしくない程粘着性がある精液がたっぷりと満たしている。
ひくひく痙攣を起こし、男との性交がどれほどの痛みと恐怖の中で行われたのかを明白めいたものにしていた。
ジニーが快感を得られたのは、行為全体の時間と比べると、雀の涙ほど短い時間であった。その一瞬と引き換えに失ったものは、あまりにも大きかった。
「・・・・・・」
意識がどこかへと飛んだように、ジニーは天井をぽかんと眺めていた。
全裸であっても、寒気は感じなかった。体中に出された精液が懐炉のような役割を持っていたかもしれない。
これから先の人生をずっとこの汚れた身体で生きることになってしまったことと、発掘したクヴェルを盗られたこと、二つのことが、悔しくて堪らない。
僅かでも動くと股間が痛み、顔の上を精液が這いずるように流れる。犯されたことを改めて確認することとなってしまい、動くことが嫌になっていた。
彼女は、数時間後、心配して探しに来たロベルトに見つけられるまでそのままの状態で居た。
ロベルトは変わり果てた彼女の姿に絶句した。
髪の毛は乱れ乱れに体の上に散らばり、目の輝きすら消えてしまったように見えた。
全裸で、体の所々に精液が着いている今のジニーを一目見ただけで、つい最近まで瞼に裏に鮮明に移された屈託の無い笑顔が思い出せなくなってしまった。
ジニーを抱きかかえると、ようやく彼女は意識を取り戻した。
「・・・ロベ・・ルト?」
「ジニーちゃん、大丈夫かい?」
ロベルトを見つけたジニーは、股間の痛みや精液が這う気持ち悪さも構わず、彼に抱きついた。
そして、体中の水分が全部出てしまうくらい泣き続けた。
ミミズ穴が崩れるような大声で、いつまでも、いつまでも………
プルミエールは、ジニーに起こった事を遠めで見て分かった。
髪の乱れと肌の露出が決め手。ジニーの肌に付着した精液など見るに及ばず、声をあらげて泣き続けるジニーも同じ。
モンスターにやられてなる訳が無く、あれは確実に誰かに犯された様子だった。
元を辿れば自分のせいで。自分よりも5歳幼いジニーに、何でいつもムキになるかと思うと、自分に腹立たしくなった。
しかし・・・いつも通り四人で探索していれば、こんなことにはならなかった筈だと考えると、
純潔を奪われたジニーに対して、申し訳が立たなかった。
「うっ…うっ……ううっ!!」
謝りたい気持ちで一杯になり、プルミエールは、側にグスタフが居たにも関わらず涙を流し、泣き声を殺せなかった。
グスタフは、ジニーに渡す分のティッシュを、プルミエールの分も含めて彼女に多めに渡すと、ミミズ穴の外に出て行った。
冷静にだが、確かな怒りを持って辺りを見回した。
先ほど、ミミズ穴から出て行く怪しげな男と通りすがった。彼がクヴェルを持っていたので、ロベルトが心配してジニーを探しに行った。
そのときの男を、グスタフはしっかりと覚えていた。
冷静に見えるグスタフだが、内面では仲間が滅茶苦茶にされたことに、怒りで腹がぐつぐつ煮え滾っていた。。
そして、ノースゲートの宿屋付近で、怪しげな男がクヴェルを、仲間と思われる女に渡している現場を見つけると、グスタフの行動は速かった。
炎の剣を抜き、男目掛けて有無を言わさず斬りつけた。
男は効かないと腹をくくっていたのか、防御も何もしなかった。しかし、炎の剣が男の服に引火すると、猛烈な勢いを持って男を炎が包み込む。
「ギャァァアアッ!!!」
男は狂ったように暴れ、そのまま海岸の方へと逃亡した。
身体から何かがほとばしるように弾け飛び、パチパチ音を鳴らして男は走る。
グスタフが剣の熱も冷めぬうちに後を追うが、途中で男の姿が見る見るうちに巨大なモンスターへと変わっていくのを見ると、思わず足が止まった。
「魔物っ!?」
すぐにグスタフは再び走るが、一瞬足を止めたのが致命的―――男は既に海へと落ちていた。
その後の男の足取りと素性は分からない。男はまるで海水と同化したかのように消えてしまったからだ。
クヴェルを受け取った女も、樹木が生い茂る奥へと逃げてしまい、見つかるわけが無かった。
彼らは、偽ギュスターヴの部下エーデルリッターという者で、いずれ水の将魔、樹の将魔として、相見える者達だが、今のグスタフは知る由もなかった。
一瞬の戸惑いによって逃がしたことにグスタフは舌打ちをすると、炎の剣をしまい、ジニーの居るミミズの穴へと走った。
グスタフが無念を心にミミズ穴へ戻るとジニーはまだ泣いていた。
ロベルトが彼女を優しく抱き締め、背中を擦ってあやすものの、ジニーは親の死のように泣き止む素振りは見せなかった。
無理も無いことだ、誰かも分からない男に犯されたのだから。ましてや処女を…祖父の教えを守ることが出来なかったジニーの悲しみは海より深かった。
そして、誰もかける言葉を見つけなかった。ロベルトだって、大丈夫、大丈夫だ、と繰り返すだけだった。
プルミエールもジニーに涙混じりでごめんなさい、と謝るしかできない。グスタフは、元々無口なのに、かける言葉が見当たらなかった。
どれほど時間が経ったのか分からないが、ジニーは泣き疲れて、ロベルトに抱えられたまま眠った。
目の周りは真っ赤になり、眠っていても涙が零れ落ちた。
しばらくすると、ジニーは眠った。
暴れる限り暴れて、泣ける限り泣いた。後は、身体を休める限り休めるべきだった。
「とりあえず、戻るか・・・」
ロベルトは自身の服をジニーに被せて背負うと、起こさないようにゆっくりと歩き出した。
途中モンスターが襲ってきたが、グスタフが瞬殺した。
いつもより鬼気迫るグスタフに恐れをなしたのか、その後はどのモンスターも腰が引けて襲い掛かる素振りは見せなくなった
かける言葉が見当たらないグスタフは、こういうことしか出来なかった。
もっとも、彼が無理に慰めたところで逆効果になるかもしれない。
ノースゲートに戻ると、プルミエールが濡れタオルでジニーの身体についた液体を拭き取ることにした
乾きかけていたとはいえ、顔や身体についたものは粗方拭き取れた。
しかし、膣内に出された分は拭いても流れ出てくる。それに、そこにタオルをあてるだけで、眠っているジニーの表情が苦痛に歪んだ。
「う・・・っ」
精液が着いているタオルを持っていると、異臭もあってプルミエールも嫌な気分になった。
それでも拭き続けて、何回タオルを替えたか分からないほど繰り返すと、ようやくジニーの膣内から精液の逆流が止まった。
身体には見た感じもう無い。だが一番の問題は長い髪の毛のいろいろな所に着いたことであった。
拭いても、もうほとんど固まっていて取れなかった。髪の毛を切るしかないが、ジニーはこの長い髪の毛をとても気に入っていた。
三つ編みにしても膝まで伸びる髪の毛でも、手入れはよく行き届いていた。プルミエールがよく結うのを手伝ったから分かる。
こればかりは本人の意識が戻ってから、了承を得なければならない。出来る限り拭いたものの、やはり全部は消えなかった。
眠りながらも泣くジニーの涙をティッシュで拭くと、彼女に寝巻きを着せて、布団を重ねて被せてプルミエールも宿屋の外に出て行った。
ジニーはそれから丸二日眠り続け、昼夜を問わず魘されていた。
本当は起きていたのかもしれないが、誰も確かめにいけなかった。
その間グスタフのみならず、普段はおちゃらけた雰囲気のロベルトもプルミエールもほとんど喋らなかった。
とにかく全員がジニーのことを案じていた。
レイプされた事は過ぎたことだが、そう簡単に割り切れるほど簡単なものじゃない。
今後、彼女の人生にどんな影響を与えるのか心配だった。
彼女が起きたとき、いつもの元気な様子になっているだろうか? それとも別人のように大人しくなってしまうのか?
はたまた、淫乱な性格へと変わってしまうのか・・・
何にしても全く影響がないとは思えない。レイプの別名は心の殺し屋、一度死んだものは、代わりはあっても二度と戻ることはない、心も同じだった。
こういう日に限って、晴れ晴れとした晴天であった。
もうじき梅雨の季節となる。
からっとした天気は、これが最後かもしれなかった。
終わり。
ジニーが立ち直る話も7割方書いてるけど、それは都合によりお蔵入り。ご了承を願いたい。
気が向いたら投稿するかもしれないけど、現在はとりあえず無いので。
では失礼。
GJ!ジニーを愛してる仲間が切ないな
フロ2自体がクソゲだからな
GJッス!
はぁ・・・自分泣いてしまいました
レッドスパイラルは2度曲がる。
ジニーナイツは2度眠る。
ドラゴンボールの表紙にヤジロベーと悟空は2度載る。
既に眠ってるのに眠ったなんて書いちまった、OTL。投稿するときに気付けよ俺。
あとヘ○ポーは、謝罪じゃなくて七変化の方(関係ねえ)。
543 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 01:01:23 ID:rF2i6B93
足コキあげ
河津神×エロール
河津エロール掛け
河津エロール落とし
547 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 01:10:03 ID:5+8/xFun
河津河津河津三柱陣連携成立
何で河津神がこんなに増殖してるんだw
同じ苗字のせいか破壊力抜群の流れだ。
550 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/21(金) 02:05:52 ID:GGud4hAj
エロールが河津神に掘られたことを知ったニーサが
エロを鞭でしばくSMプレイを想像しました
最後はエロールとニーサとサルーインの3Pで
目出度し目出度しか
シェリルに男が出来なかったのはデス様の嫉妬によるものだと聞いたが
デス様さえヌッコロせばシェリルとセックルできるんですね?
かいもーん
>>552 ところがどっこい、ツンデレな猿と鬼畜へたれなエロも、妹の尻を狙う輩の尻をねらっているのですアッー
>>553 それ見るとダンターグ化したツフが突っ込んでくる気がする
ということでツフ×ダンターグ
ダンターグ受けか…まあそれしか考えられんが
>>555 ツフが突っ込む?
こういうことか?
ツフ「ハリケーンミキサ――――!!」
ダンターグ「ワ、ワグナス!!」
―――8個のパーツに分離されるダンターグ
ワグナス「ダンタ――――グ!!」
ツフ「ダンターグを元の体に戻したいのなら、我らミンサガ超人と戦って勝つことだな!!」
ワグナス「な、なんだって!!」
ちょっと違う様な気がする?
558 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 00:17:53 ID:QzoliTDQ
シフもなあ…無印の時は背の高い少々体格の良い金髪美女って感じだったんだが
ツフになってからは(ry
まさにバッファローマン族♀
シフは無印の頃から、というより無印の方が屈強な女戦士って感じがよくでてただろ
ドット絵しか知らん人には分からんかもしれんが
ガラハゲの変遷よりマシだとおもうのだがw>ツフ
アル☆ベルトのことも忘れないであげてください…
エレン様さえ美しいままならば何も言う事はない
ガラハドは頭フットーしてガラハゲに
だからミリアムたんと繋がっちゃって
>>564 えっ…… ガラハゲとミリアムが繋がっている。ということはミリアムの帽子の中は……
つるぺただお
2ちゃん内でエロっぽい話見つけたんだが、無断転載しても大丈夫だよな?
甜菜しても良いか聞いてみたら?
ダメだったらそのスレ教えてくれ。
>>566 ガラハドのでっかいアイスソードが、ミリアムのつるぺただおを蹂躙するんですね
なんかガラハドの頭部自体がチンコっぽくね
スピアーで突入
572 :
568:2007/10/10(水) 11:32:33 ID:P+Pd4FKu
なんか随分前から書いた人がそのスレッドに来ていないみたいだわ
連絡が取れないみたいなので転載
573 :
転載:2007/10/10(水) 11:33:56 ID:P+Pd4FKu
GA・・・GAAAAAAN・・・・
遠くで稲光と共に雷鳴がとどろいているのが分かる。
今にも雨が降り始めそうな気配の中
少し眼の光度を落とせば漆黒の闇。
そんなの森の中を急いでも急いでも急ぎ足りない・・・
そんな必死な顔をした少女を乗せた馬が走っていた。
「間に合うのかしら・・・いえ、間に合わせなければ・・」
少女は改めて前を見据えて、手綱に力を込める。
その瞬間だった。
ガクンッ
「きゃっ」
カツ。。。カツ。。。。カツ。。。。
少女の心を見透かしたように
馬が足を止め始めたのだ。
「どう・・・したの?」
足で馬を叩き、手綱を振るいながら
横に顔を出し、馬の目をのぞき込んでみると
明らかに疲労から目の光が失われていくのが分かった。
「どうしたの?走って!!!お願い走って!!!」
574 :
転載:2007/10/10(水) 11:35:39 ID:P+Pd4FKu
しかしそんな悲痛な叫びとは逆に馬の足は前に進む事に
力を失い、そして完全に止まってしまった。
「ああ・・・・」
どうしてなのよ・・・と馬におでこを当てて左右に動かす。
馬に怒りを感じずにはいられない反面
いくら急を要するとは家無茶な走り方をさせてきた
自分に対する怒りも感じずにはいられなかった。
「どうしよう・・・・まだ半分くらいしか・・・・」
困り果て、再度馬に走るように促そうと思った瞬間。
木の間に光を感じ、目を細め、食い入るように見つめた。
「村だわ・・・」
雨がとうとう降り始め、風も吹き始めたのが幸いしてか
風に煽られた木々の間からぽつぽつと村の明かりとおぼしき
光を捕らえることが出来たのだ。
また走り出してくれないか、一瞬考えたが
ここに止まってかなりの時間が経過していることに気づいた。
(怪物達が物音を察して集まり始めるのもそろそろかしら・・・)
と、思った瞬間。
バサササッ
声を出す寸出で口に手を当て叫び声を押し殺した。
目を閉じ、馬にしがみつく。
森の木々に風が当たり、強く音が出ただけだったが
少女の心を脅かすのには十分だった。
とりあえず村にいこう・・・
そこで新たな馬を借りられれば・・・・
心を決めた少女は馬を下り、その光源・・・
村の方に足取りを向けた。
もしかして走り出してくれるかも?と淡い期待を胸に
2,3度、馬の方を振り向くのも忘れなかったが
そこには悲しい瞳の馬が佇んでいるだけだった。
ざわざわっと森が揺れた。
575 :
転載:2007/10/10(水) 11:37:14 ID:P+Pd4FKu
村の中央にある大きな木。
そこがいつの間にか、見回りの集合場所と暗黙の了解となっていた。
「ふう・・・こりゃ振るな」
その木にもたれかかる一人の青年。
ほっそりとした顔立ちでこの時代では珍しい眼鏡が
よく似合っていた。
湿った空気が体にまとわりつくのを楽しむかのように
思いっきり背伸びをした後、後ろを振り向きこう言った。
「なんかあったかい?」
「いいえ、なーんも。かえって気が抜けちゃうくらい」
そう言った女性は大げさに肩から上に向かって
手を開いてみせる。
そこには見ただけで姉妹とわかる女性が2人
集合場所の木に向かって歩いていた。
その答えた女性の方は見るからに活発そうな顔立ち。
長い髪の毛を邪魔だと言わんばかりにポニーテールに
まとめ上げ、それがまた恐ろしく似合っていた。
もう一人の女性・・・少女とした方が似合っているだろうか。
姉とは対照的に長髪そのままで後ろにリボンで結い上げていた。
その少女が気の強そうな女性・・・
姉・・・・に隠れるようにべたっり寄り添っている。
どこからどう見ても姉妹といえる要因だった。
「あいつは?」
「ああ・・・アレは丘の方見てくるって元気に走って行ったわよ
もう戻ってくるんじゃないかしらね」
ふんふん、と眼鏡の青年が頷きながらあたりを伺う。
数秒としないうちに、木の側、村と森との境界線を形成している
簡易柵の向こう側の暗闇に問いかけるかのようにこう言った。
「どうだった?」
576 :
転載:2007/10/10(水) 11:38:39 ID:P+Pd4FKu
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!
577 :
転載:2007/10/10(水) 11:39:51 ID:P+Pd4FKu
-----------------------------------------
「親父、なかなかいい味だな」
飲んだグラスをマスターの方に付きだし
1/3ほど飲んだグラスを付きだし
底をぐるぐると回してみせる。
「へへっ、自家製の特製品ですよ」
自分のお気に入りを褒められて気分の悪くなるヤツもいない。
そこのマスターは上機嫌にこれはおごりだと
そのつきだしたグラスを満杯にしてやった。
満杯にし終わると180度振り返り、
目の前の山のように積まれた皿を洗いながらマスターは聞いた。
「お客さん、このあたりの人じゃないですね」
「かといって開拓に来たようにも見えないし」
「ああ、開拓者じゃない」
「たまたまこっちの方に足が向いたんだ」
「旅暮らしか〜、いいですね〜」
「ナジュ砂漠の方からいらしたんですか?」
こうマスターは話しを進めてみた。
そう、明らかに砂漠人と見て取れる風貌・・・
肌・・・の色は黒・・・
「砂漠か・・・もう何年も目にしてないな・・・」
遠くを見つめ、少し悲しそうな顔をした。
「なんかあったんですか?」
そこで男は口を閉ざした。
マスターは聞いてはいけないとこにまで話が及んだと後悔し
話を切り替えるか、他の方へ話の矛先を向けられないか・・・と
必死に思案した。
そこへ先ほど見回りを終えた・・・・
村の若者達がどやどやと入ってきた。
これはしめたとマスターは話の矛先を彼らに向けた。
「見回りご苦労さん」
578 :
転載:2007/10/10(水) 11:40:49 ID:P+Pd4FKu
マスターは重々しく開口した。
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!
579 :
転載:2007/10/10(水) 11:42:07 ID:P+Pd4FKu
「とうとう降り出したぜ。
この嵐じゃゴブリンも夜遊びには出かけられないな」
ふう、と一息つくとそのつんつん頭の青年は
眼鏡の青年を引き寄せ、肩を組んだ。
「ん?」
「あ〜ごめん、ちょっと話がしたいんだけど」
「ああ、分かったよ」
それで全てを察したのか、
眼鏡の少年は振り返ると姉によりそう妹の方に
手をさしのべ
「ちょっと手伝って、何か食べるものを作るから」
少女の方もそれで理解したように
差し伸べられた手を握り、行く先を同じにする。
「マスター、キッチン使うよ」
カウンターの奥の方から中にはいると
眼鏡の青年は貯蔵庫から卵、ハムと言った
ものをちょいちょいと取り出し、フライパンを
火の上に置いて見せた。
少女は調味料を揃えたりして補助に回っていたが
珍しく少女の方から口を開いた。
「ほんと何でも出来るよね」
580 :
転載:2007/10/10(水) 11:42:44 ID:P+Pd4FKu
眼鏡の青年「そうなんだ、じいさんに色々子供の頃から仕込まれてきたからな」
少女「へえー」
眼鏡の青年「ウンコの仕方も徹底的に教えられたよ。やってみせようか」
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
581 :
転載:2007/10/10(水) 11:43:20 ID:P+Pd4FKu
「我が家の伝統でね
男は戦い方から飯の作り方まで一通りのことは
こなせるように仕込まれるんだ」
「ああ・・あの怖いおじいさんね」
「あっごめんなさい、私ったら・・・」
「いいんだよ、本当に怖いからね」
フライパンを動かしつつ、はははっと笑った。
クスクスと少女もそれに同調するかのように笑う。
フライパンを気にしつつ、
青年は先ほど残してきた2人のカップルの
方に聞き耳を立てよう・・・と思ったのだが。
どうもそれは少女の方も同じだったようで
聞き耳を立てようと少し振り返り気味に首を回した時に
逆の方向に首を回した少女とばったりと目が目が合った。
二人ともお互い考えてることが同じであった事を悟り、
お互い「ぷっ」と吹き出してしまっていた。
そして改めて残してきたカップルに【二人とも】耳を澄ました。
(・・・・・うまくやってるかな?)
582 :
転載:2007/10/10(水) 11:44:08 ID:P+Pd4FKu
カップルの男「なぁ、ピドナに商船が着てるんだ。一緒に見に行かないか?」
女「見に行くのはいいけど、あんたとは恋人とかそういうのにはなれないと思うんだ
子供の頃から色々知りすぎてるし。例えばウンチだってこういう風にするんだし」
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
583 :
転載:2007/10/10(水) 11:45:00 ID:P+Pd4FKu
「・・・・・・・・・・ダメ杉」
「カップルっていうか兄妹よね、ほんと・・・」
無駄な時間を過ごしたとばかり首を左右に振りつつ
さあ料理、料理・・・とキッチンに向き直ろうとした最中。
先ほどマスターと話していた男性が眼鏡の青年の目に入って来た。
おいかけっこを気にも掛けず、マスターの話の矛先が
若者達に向いた時から淡々と酒をあおっている様子。
(・・・・どっかで見たような?・・・・・・)
眼鏡の少年は頭の中に、考えを巡らすが、どうしても
思い浮かばない。
まあ、しょうがない、あとで調べてみるかと料理に
集中しようとした瞬間。
今までカウンターに向かっていただけだった
その黒人の男性が尋常ではない目つきで
唐突に振り向き、おいかけっこの方向に目をやったのだ。
そして・・・・・。
腰に掛かっている刀と思わしき一物に手を掛け・・・・
何だ?何が起ころうとしている?
眼鏡の青年がその視線を追ってくと・・・
おいかけっこを見ているのではない・・・
それは・・・・その向こう側・・・・PUBの入り口・・・
BAAAAAN!!
唐突にPUBの扉が開き、ずぶ濡れの少女が倒れ込んできた
584 :
転載:2007/10/10(水) 11:45:46 ID:P+Pd4FKu
眼鏡の青年がずぶぬれの少女に声をかけた。
「どうしたんだ?こんな嵐だってのに・・・大丈夫か?」
少女「わ、わたしは・・・」
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
585 :
転載:2007/10/10(水) 11:46:43 ID:P+Pd4FKu
「馬を・・・馬を貸して・・・お願い・・・」
「大丈夫か?!こんな嵐の夜にどうしたんだ?」
改めて倒れ込んで来た少女を眺めながらつんつん頭の青年が
近づいた。水は少女の肌に艶を出させるほどずぶぬれになっており
髪の毛は顔にぴったりと張り付き、水がぽつぽつと床に落ちていた。
さっきまでは小降りだったのにいつの間に
こんな大雨になったんだ?
と扉の外に軽く目をやるが、扉は風で自動的に閉まっていた。
「馬ならあるよ、娘さん」
マスターが不振に思いながらも
口にしたその台詞が終わらないうちに
さっきグラスを満杯にしてくれたお礼と・・・
言う事でもないのだろうが、カウンターに
座っている男が嫌そうに口を開いた。
「関わり合いにならん方が良いと思うぞ」
「その人はロアーヌ候ミカエルの妹、モニカ姫だ」
「こんな田舎の村にずぶぬれでやって来るとはただ事じゃあない」
「面倒に巻き込まれるのがオチだぜ」
いかにも嫌そうに話した為、話の節々に毒が籠もる。
話をしようとしていた少女も話を止め、倒れた混んだまま黙ってしまった。
苦笑いをした皆だったが、ポニーテールの女性が
つかつかと男の側に寄った、その時だった。
パシーーン・・・・
ポニーテールの女性が振り上げた手が
今、毒の籠もった話をした男の頬を叩いたのだ。
「痛っ・・・」
男はカウンターにもたれかかるような形でそう呻いた。
そして腕の甲で叩かれた所をさすりながら女性をにらみ返す。
店の中が一瞬凍り付いたが
はたいた女性は何も話さずぷいと振り返り
「それで?」
とずぶぬれの少女の方へ続きを、と促した。
586 :
転載:2007/10/10(水) 11:47:48 ID:P+Pd4FKu
「ああ・・・はい・・・それで
お兄様に、ミカエルお兄様にお知らせしなければ
ならないことがありまして、馬をお借りできれば・・・早く・・・」
「モニカ姫!ミカエル様の妹!それじゃあなおさら助けなきゃ」
「マスター、馬を出してくれ」
「こんな夜中にモンスターのいる森を
突っ切ろうというのか危険すぎる」
「なんだか急ぎのようだ、今いくしかないだろう」
「マスターの言うとおり一人じゃ危険だよ、あたしも行くよ」
「ふーーーーーーーーーーーーーっ」
やれやれ、と周りにわざと聞こえるように大きな溜息を
付いたのはさっきはたかれ、黙った男だ。
当然、その大きな溜息をついた本人に視線が集まる。
「おっさん、あんた口は達者だけど
その曲刀はただの飾りかい?」
そう切り出したのは・・・そう
はたいた側の女性からだ。
さっきはたいたのを悪びれる様子もなく
挑発の気すら漂っている。
「曲刀・・・もしかしてトルネード?曲刀カムシーンの、あの?」
横やりを入れたのは
さっきまで料理していた眼鏡の青年だった。
曲刀をヒントに考えていた答えが出た嬉しさのあまり
つい口走ってしまっていたのだ。
「オレをそう呼ぶヤツもいるな」
「オレの名はハリードだ」
すこし悲しそうに目を細めた後
いかんいかんと言う感じで頭をふり
「そろそろ自己紹介願いたいんだがな」
と周りを促した。
587 :
転載:2007/10/10(水) 11:48:30 ID:P+Pd4FKu
「ユリアン・ノールだ」
と答えたのはつんつん頭の青年だ。
今は倒れ込んできた少女の横で片膝を付き
少女の様子を見守っている。
「エレンよ、エレン・カーソン」
ハリードをきっと睨むような感じで
振り向きつつ答える。
振り向いたときにポニーテールが
肩からふわりと前の方に落ちる。
「妹のサラです」
全員に聞こえるかどうか、という
弱弱しい声だったが、本人にしてみれば
精一杯の大声だった。
「トーマス、トーマス・ベントだ」
眼鏡の中心を右手の中指でクイ、と上げ
料理場から2歩ほどカウンターの方へ移動した。
「モニカと申します」
「これはごていねいに、モニカ姫、
さて・・・話の続きといかせて頂きたいところ・・・」
「なのですが」
「え?」
588 :
転載:2007/10/10(水) 11:49:32 ID:P+Pd4FKu
一同は驚きを隠せなかった。
褐色の男の着衣の間からは、立派に反り返った曲刀が顔を覗かせていた。
「信じられない…。この常人離れした回復力は…いったい…。」
男は華奢な体つきの姫君のもとへ歩みより、一言告げた。
「あんたを抱きてぇ」
無礼極まりないその言葉に、誰もが顔をしかめた。
だが、ただ一人モニカ姫自身はまんざらでもなさそうな表情を浮かべ
男にこう返した。
589 :
転載:2007/10/10(水) 11:50:26 ID:P+Pd4FKu
「私を抱きたいだなんて・・・」
「でも・・・もう げ、限界が・・・」
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
590 :
転載:2007/10/10(水) 11:51:19 ID:P+Pd4FKu
くるりとかかとを中心にほぼ180度後ろに回ったかと
思うと、ビシッっとトムを指さした。
・・・厳密にはその後ろ・・・なのだが。
唐突に指を指されたトムが怪訝そうな顔で
ハリードを伺っている。
ちょんちょん、と人差し指を動かしながら
「・・・・いい加減、火を止めろ」
「え?あっ」「きゃぁっ」
そうなのだ。
トムの後ろではフライパンの中から
白い煙を通り越した黒い煙がもうもうと立ち上っていた。
料理をし始めたのはいいが、トルネードの事で
考えを巡らせてるうちに、モニカ様が倒れ込んできたり
見ず知らずの男性が頬を殴られるはで
展開がめまぐるしく変わりまくり
そうこうしているうちに
トムの神経は料理からかけ離れ
トルネードの名前を思い出したあたりは
フライパンから完全に手を離してしまっていた。
おかげで出来上がったのは・・・・
スクランブルエッグ・・・らしき黒い異物だった・・・
「あちゃー・・・・」
「ははははははっ」
エレンがハリードをはたいたあたりから
殺伐としていたPUBの雰囲気が
以前の・・・そう、ユリアンとエレンが
おいかけっこをしていた雰囲気を再び取り戻したのだった。
591 :
転載:2007/10/10(水) 11:52:00 ID:P+Pd4FKu
>>40 「おかげでオレのも すっかり出来上がったようだな」
ハリードの両足の付け根からは、黒い異物が天空へと届かんばかりにそびえ立っていた。
辺りは一瞬にして再び殺伐とした雰囲気に包まれた。
592 :
転載:2007/10/10(水) 11:52:58 ID:P+Pd4FKu
よく見ると黒い異物は股間のさらに下から伸びていた
ハリード「・・・漏れてきてしまったか」
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
593 :
転載:2007/10/10(水) 11:53:41 ID:P+Pd4FKu
「先代のロアーヌ候フランツが死んでからまだ三ヶ月だ」
雰囲気が戻ったシノンのPUBにハリードの良く通る声が響き渡っていた。
大きな声を出す事に慣れてるようだった。
「ミカエルが後を継ぐと決まったときもごたごたがあったようだ」
カウンター沿いに進んで
わざとらしく両足を揃えて止まる。
「怪しいと思わんか」
そしてまた同じように一歩。
「候爵位を狙ってるヤツがいるんだよ」
そしてみんなに言い聞かせるように振り返る。
「そしてロアーヌを留守にしている今こそ奴等が事を起こす絶好の機会なワケだ」
「ミカエルが侯爵でなくなればモニカ様を助けても1オーラムのもうけにもならん」
そこまで黙ってハリードの話を聞いていたユリアンだったが
もういいといった感じで立ち上がった。
「先代フランツ様も、今のミカエル様も」
「俺たち開拓者の為にモンスターと戦ってくれてる」
「どういう事情だろうとオレは行くぜ」
ふう・・・と腕を組み、視線を落としたハリードだったが
もうあきらめたといわんばかりにエレンとユリアンを指さして
「で、一緒に行くのはそこの兄ちゃんと姉ちゃんか?」
594 :
転載:2007/10/10(水) 11:54:20 ID:P+Pd4FKu
「じゃあ出発だ。
モンスターは俺が片付ける。
お前らはお姫様の護衛をし・・・・
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
595 :
転載:2007/10/10(水) 11:55:16 ID:P+Pd4FKu
「エレンの家に空き部屋あったよな?」
そう切り出したのは最初から最後まで
モニカの側に座りっぱなしだったユリアンだ。
「あるけど・・ああ、モニカ様?」
「そそ、すぐ支度出来るか?」
「了解、やっとくよ、サラ、いこう」
「頼む」
サラとエレンがPUBから出て行くのを確認して
ユリアンはモニカの側に近づいた。そして
「そんじゃ失礼しますよっっと」
「え?あっきゃあっ」
ユリアンがモニカを抱き上げたのだ。
「そ、そんな・・・あなたも濡れてしまいます・・・」
「水もしたたるいい男、ってね」(にっ
しばらくあっけに取られていた(帰ってきた言葉の意味も含めて)
モニカだったが、すぐ顔を真っ赤にして黙ってしまった。
さて抱き上げるまではよかったユリアンだが
とある事実に気づいた。
そう、モニカを抱き上げているため、pubの扉が
開けられないことに今更気づいたのだ。
どうにか足で開けられないかと試行錯誤してみるのだが
どうも無理くさいと言う事を悟ると
「おーーーーい、おっさーーーん、悪い扉開けてくれーー」
「なんだ・・・」
当然不機嫌な様子のハリードが扉の方に
歩いてくる。そして扉に手を掛けようとしたその瞬間
「ごめーん、マスター、お金・・・」
がちゃんとエレンがPUBの扉を外側から開けたのだ。
当然モニカを抱き上げてるユリアンと鉢合わせになる。
596 :
転載:2007/10/10(水) 11:55:47 ID:P+Pd4FKu
「おーーーーい、おっさーーーん、俺の肛門も開けてくれーー」
ああっ、もうダメッ!
ぁあ…ウンチ出るっ、ウンチ出ますうっ!!
ビッ、ブリュッ、ブリュブリュブリュゥゥゥーーーーーッッッ!!!
いやああああっっっ!!見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
ブジュッ!ジャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ブババババババアアアアアアッッッッ!!!!
んはああーーーーっっっ!!!ウッ、ウンッ、ウンコォォォッッ!!!
ムリムリイッッ!!ブチュブチュッッ、ミチミチミチィィッッ!!!
おおっ!ウンコッ!!ウッ、ウンッ、ウンコッッ!!!ウンコ見てぇっ ああっ、もう
ダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ブリイッ!ブボッ!ブリブリブリィィィィッッッッ!!!!
いやぁぁっ!あたし、こんなにいっぱいウンチ出してるゥゥッ!
ぶびびびびびびびぃぃぃぃぃぃぃっっっっ!!!!ボトボトボトォォッッ!!!
ああっ、もうダメッ!ぁあ…大回転出るっ、大回転出ますうっ!!
いやああああっっっ!!簡単に見切らないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
んはああーーーーっっっ!!!アラケスの明王拳見てぇっ!!お願いィィィィっ!
ああっ、いやぁぁっ!アラケスこんなにいっぱい最強打出してるゥゥッ!
おおっ!まいッ!!まッ、まいッ、舞千鳥ッッ!!!
大震撃も見てぇっ ああっ、見切っちゃダメッ!!はうあああーーーーっっっ!!!
ぁあ…やきごて出るっ、単体攻撃のやきごて出ますうっ!!
いやああああっっっ!!そんな目で見ないで、お願いぃぃぃっっっ!!!
んはああーーーーっっっ!!!血ッ、血とッ、血と汗となみだを流せェェェッッ!
P+Pd4FKu
帰っていい
わざとじゃなくてなんか変なウイルスにでもかかってんの?
それとも釣る為にどっかの作品コピペしてその間に不快文載せてんの?
>>599 多分レトロゲー板からのコピペだと思う。触らないのが吉。
保管庫の管理人さんいつも更新ありがとうございます
わかると思いますが念のために
>>573-597はどう見ても嵐ですし入れなくていいですので
よろしくお願いします
P+Pd4FKuをぶっ潰す!(アルカイザー的な意味で
これはアレだな
素のスレッド自体が荒れてたヤツをそのまま引っ張ってきたんだな
途中の荒らしている部分を省いて読めばいいわけか
嵐部分を除いてもただのイベント文章だけだし
どこにエロノア〜
風のエロノア姉さん
サルゴン、お願い
サイゴン族お願い!!
608 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 02:12:11 ID:LiS1Pshi
ここにエロノア×サルゴン×サイゴ族の超無敵タッグが生まれた…
1万年と2千年後…
今、ミンサガの本スレの方がエロい展開になってるな
>>608 ちょ〜 おまえどんだけ年代ジャンプしたんだよ
一万年と二千年前から愛してるでぐぐれ
元ネタがヒットする
パチスロ?
あーーエレン締め付け強すぎるよ
イクッ
614 :
歯並び:2007/11/01(木) 16:17:34 ID:Gvm9+J6L
投下します。
アル×シフです。
注:暗いです。
彼にとって、それはとても寂しい夕食だった。
二人はクリスタルシティの宿にいた。
「そうですか…ではバルハラントに帰るのですね…」
そう言って、アルベルトは、うつむいた。
「私は…一応男です。大丈夫ですよ。
シフも村に帰って、皆さんを安心させてあげて下さい」
本当は、行かないでほしい。
でも彼にはそんな事は言えなかった。
「村の周りのモンスターを全部退治したら、またローザリアに来るよ。
ここの宿宛てに手紙も書く。
だからたまに、ここに来て便りも覗きなよ。
ほら、寂しそうな顔しないでちゃんとご飯食べなさい」
「わかりました…もう、子供扱いしないで下さい!」
そしてその後、
夜の闇がすっかり辺りを静寂に包む頃なのに、アルベルトは眠れなかった。
寂しい…。
また独りになるから?
それもある。
でも、違う。
シフとの別れだから…だ。
彼女に対する想い。それが恋へと変わるのに、そう時間はかからなかった。
(何をしているのだろうな…僕は)
家族も城も失った自分が、まだ恋をできる余裕があるなんて。
アルベルトは自分自身がものすごく軽薄な人間に思えた。
そのとき、アルベルトの部屋をノックする音が聞こえた。
「入るよ」
寝衣姿のシフだった。
「部屋の灯りが点いてたから」
「あ…眠れなくて」
「そうなんだ」
シフはアルベルトが寝そべるベッドの前に歩み寄った。
「一緒に寝てあげるよ」
そう言って、アルベルトのベッドに腰掛けた。
(彼女は、分かっているんだな…僕の気持ちが…。
でも、言えないな…好きだなんて…)
状況も、境遇も、まだ二人を恋人同士にはさせないような気がした。
決心したように、アルベルトが切り出した。
「シフ…」
「ん…?」
「…抱かせて下さい…」
シフは一瞬目を丸くしたが、すぐに笑顔になった。
「ふふ、ストレートでいいね」
シフの肌に、アルベルトはゆっくりと口づけした。
以外と女性らしい体のライン。
アルベルトはそっと、シフの豊かなバストに手を伸ばした。
優しく乳首を摘んでみる。
「あ…んっ……」
両手で左右の乳首をまさぐる。
「はぁっ…あっ…」
(シフでも、こんな表情するんだな)
アルベルトは、それを口に含み、舌先で執拗に転がした。
「いっ…!あっ…アル…」
美しいブロンドの髪とブルーの瞳に、今は無き故郷に想いを馳せる。
アルベルトは胸から次第に腹、そしてもっと下へと指を這わせる。
暖かく湿ったそこへぬるり、と指を滑らせ…その指はクリトリスを捉えた。
「あぁっ…!んっ…やっ…」
シフは思わず身体を反らせ、あまりに自分に押し寄せるざわついた感覚に、顔を背けた。
「すごい…シフ、いっぱい溢れてくる…
顔…もっと見せてください」
彼はそう言って、肉芽に指を滑らしたり、摘んだりして刺激を与え続けた。
そして、激しいキス。
「んっ…ぅふぅ…」突然のキスと、押し寄せる快楽に、シフは頭がくらくらした。
「もう…我慢できません…だって私の…こんなに…」
アルベルトはそう言って、己の衣服を取り払い、股の脈打つ硬直を示した。
先端にはすでに滴が糸を引いている。
「あぁ……アル…」
シフは思わず手を伸ばし、愛おしむように、竿に愛撫を始めた。
「っ…!だっ…駄目ですっ…!…くっ…」
そしてそのまま…それを彼女の口にくわえ込まれ、唇と舌によってさらに刺激を加えられる。
「あぁぁっ!そんな事…されたら…っ…もう…保てませんっ…」
アルベルトは、ばっと身体を引き離してしまった。
「嫌だった?」
「いえ、嫌じゃありません、むしろ…もっとしてほしい所なんですけど…
やっぱり、最初は、貴女の中で果てたいです」
「ん…わかった」
シフは脚を広げ、人差し指と中指で、自分の入り口を広げる。
まるで誘い込むような、濡れて妖艶なそこに、アルベルトは性急に己の欲望をねじ込んだ。
「ひぁっ!…あふっ…うぅっ……」
狂ったように腰を振りまくる彼の腕は、力一杯握りしめられる。
その痛みすら快楽へと錯覚できた。
とめどなく溢れる液は、いやらしい音をたて、すっかりシーツに染みを作っていった。
「んんっ!あぁんっ!ああっ…ああっ…」
「もうっ…全然もちそうにないっ…ですっ…!」
引き抜こうと思ったが間に合わず、彼はドクンドクンと脈打って、中に放出してしまった。
「んっ…ごっごめんなさいっ!」
謝る彼の汗ばんだ額を、シフは優しく拭った。
「はぁっ…はぁっ…もう一回っ…今度はちゃんとっ…」
「ふふっ…焦らないで…ちょって休憩しよ」
それから二人はもう一度交わり、今度はちゃんと二人で絶頂を味わった。
優しい空気の中、二人は抱き合って眠りについた。
翌朝。
ヨービルの港で別れを惜しむ二人は、抱き合いながらキスを交わした。
シフの髪の甘い香りが、彼の心を切なくさせた。
「…また来るから。すぐ逢えるからね…」
「はい…約束ですよ」
その後、どれくらい日が経っただろうか。
アルベルトは自分の手の中にある、ディスティニーストーンの一つ、「土のトパーズ」を見つめた。
自分の運命が、悪しき神を討つ事だったなんて、誰が想像できただろうか。
「おい、どうした?」
旅の途中で仲間になった、ホークが声をかける。
「いえ…」
「なに物思いにふけっちゃってんのよ」
同じく同行しているバーバラが言った。
「少し、時間を頂いてよろしいですか?
行きたい所があるんです。
どうしても逢いたい人がいるのです。
」
「やだ、何?もしかして彼女?行ってきなさいよ!
私たちここで待ってるから」
「なんだそりゃ。さっさと済ましてこいよ」
アルベルトは二人にすみません、と言い、急いでバルハラントへ向かった。
言わなくては…
一緒に来てくれって。
それが駄目でも、伝えなくては…
自分の気持ち、愛してるということ。
今しかない、と彼は思った。
雪原を駆けて、村にたどり着いた。
彼はガトの家をノックした。
「すみません!お邪魔します」
久しぶりに見る彼の姿に、ガトは驚いた。そして一瞬、顔がこわばった。
「お久しぶりです。いきなりで申し訳ないのですが…シフは?」
「……」
ガトはうつむいて話し始めた。
アルベルトは、村の外れで立ち尽くしていた。
目の前には、文字の刻まれた石が建っている。
「勇敢なる戦士シフ、ここに眠る」
ガトの話では、シフは、ある日村を襲ったモンスターの軍団と戦い、村の子供を庇って戦死したという。
アルベルトは言葉がでなかった。
「こんなこと…こんな…こと……」
そしてその場に崩れ落ちた。
「ガト、これをあの少年に渡さなくてもよかったのですか?」
村の男が一枚の封筒を差し出した。
それはクリスタルシティの宿宛ての手紙だった。
「今度の便で出すよう、シフから預かっていたものなんですが」
「…」
ガトは封筒を受け取り、中の手紙を開いた。
「…渡しても、きっとあやつを苦しめるだけじゃろう…」
そう言って、焚き火の中に、その手紙を放った…
親愛なるアルベルトへ
今度、村の南にあるモンスターの巣を叩きに行くんだ。
そこさえ潰せば、しばらくは大丈夫だと思うから、また、一緒にいられるね。
アルは、あたしに言ってない事があるんじゃないかな?
今度逢ったら、ちゃんと言葉で伝えてほしい。
なんてね。
あたしからも言うべきなのかな。
好きだって事。
おかしいね。最初は弟くらいにしか思ってなかったんだけど、こうやって離れて分かったよ。
また逢えるのを楽しみにしています
シフ
アルベルトは雪原を歩いていた。
海沿いには漂着して大破した船が生々しく残ったままだ。
ふと立ち止まり、雪の上に寝そべった。
(僕は…また取り残されたのか…)
音もなく身体に降り注ぐ雪。
彼のポケットから、何かが転がり落ちた。
「土のトパーズ」だ。
手に取り、しばらく見つめていたが、彼はいきなりそれを力一杯遠くへ放り投げた。
(運命なんて…もうどうだっていい…世界が滅ぼうが…)
アルベルトはそっと目を閉じた。
(やっと…逢いに行ける…)
雪は止むことなく降り続き、やがてトパーズもアルベルトも見えなくなっていった。
何事もなかったかのように、一面の銀世界はその姿を保ったままだった。
終
やるよ
悲しすぎる(´;ω;`)ブワッ
シフには幸せになってもらいたいお
623 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 02:25:19 ID:v2lFTZNH
ほしゅるるる
erenerenerenerenerenerenerenereneren
>>619 キンタロス「泣けるでぇ・゚・(ノД`)・゚・」
とかいって、シフが死ぬ直前に飛んで、時の運行を変える話きぼんぬ
全俺が泣いた
かなしいよー
グレイも無印ではバルハランド出身じゃなかったか?
本人の『バルハル族のグレイ』発言なら、バグだぜ。
バルハラント付近出身
>>628 ロマサガ大事典に載ってる奴だね
ミンサガでリガウ出身になったけど
あのごつい本か…最後にオブツ団が載っていた
バルハランド付近とリガウ島じゃえらく違うなw
守銭奴で悪人なグレイ主人公の漫画だな>オブシ団
634 :
歯並び:2007/11/10(土) 01:28:38 ID:hi6dLj9n
先日、暗い話を書いてしまったので、
今度は馬鹿馬鹿しい話でも投下。
小ネタと思ってください。
「なんかね〜女三人旅も結構悲しいわね」
「だよね」
「そうね」
「どこかにいい男いないかなぁ〜」
「なんかさ、クローディア前連れてた彼、男前だったよね!」
「あぁ…グレイね…」
「そうそう、グレイ!どして別れたの?」
「あー…なんか…」
「なんか?」
「趣味合わなかったのよね…性的な意味で」
「なにそれ〜!」
「笑えるんですけど〜!」
「だって…初めての時、いきなり『その靴で俺を踏んでくれ』とか言うのよ」
「ないわね」
「ありえないね」
「そしたらだんだんエスカレートしてきてさ、言葉で攻めてくれとか縛ってくれとか言うの」
「やだ〜!あの顔で?あの声で?」
「で、どうなったの?」
「むかついたから、力一杯縛り上げて放置してきたわ」
「ひどいことするわね!」
「てかさ、バーバラが前連れてた彼もイイ線いってたじゃん」
「ホークだっけ…?どうして別れたの?」
「ん〜、彼結構ステキだったんだけどねぇ…なんかこう、体の相性がね」
「あなたも?」
「聞きた〜い!」
「すっごい……早かったの、入れて十秒ももたないの」
「ありえな〜い!」
「それは酷いわね」
「そしたらさ、『そんなに締め付けないでくれよ』とか言うの!締め付けてないっつーの!」
「しかも人のせいにするとか」
「笑える〜」
「てかアイシャの連れてた彼、なんかスマートな感じでよかったじゃん?」
「ジャミルだったっけ…?」
「あ〜、彼ね!なんかさ〜結構よかったんだよね〜、途中までは」
「どういう事?」
「ぶっちゃけ言うと、超ちっちゃかったの!」
「ちっちゃかったって」
「アレが?」
「そーそー、で、あげくの果てに、『ガバガバじゃねーか』とか言うの!超ムカついたし!」
「どんなのだったの?」
「こんなもん!」
「アイシャ!小指で表すのやめて〜」
「本当、ろくな男いないわよね」
「ほんとね〜」
「あっでもね、前、貴族の…アルベルトっていたじゃん?実は彼と寝ちゃったんだけど、これがなかなかよかったの!」
「………」
「………」
「どしたの?」
「私も寝た」
「私も」
「うそ!?」
「なんかすごい自分の不幸をアピールしてきてさ、寂しいんです、僕は独りだとか言って」
「それ、私も言われた!この傷を癒してくれるのは君だけだ、とか言って」
「そうそう、それであなたを見ると姉上を思い出しますとか言って甘えてきたわよ」
「で、なんかやっぱり僕は強くなりたいとか言って1人で去っていった」
「私には、殿下が呼んでるとか言って」
「これはやられたわね」
「今度会ったらボコボコね」
「それより、今日アルツールで話しかけてきた男の人、なんだったんだろうね」
「ハゲの人?」
「名前、もう忘れたわ」
「そうそう、ハゲの人」
「なんか『もうこれ以上殺さないでくれ』とか言ってたわね」
「意味不明だよね」
「それとか『前は髪はフサフサだったのに今回は…』とか言ってたし」
「変な人ね」
「うん、しかもなんか私達が通り過ぎたあと、金髪の女戦士にボコボコにされて剣奪われてた」
「可哀想な人…」
「彼、不運そうな顔してたもんね」
「ほんと、ろくな男いないわよね」
「本当ね」
「だよね〜」
「さ、今日はこれくらいにしてもう寝ましょうか」
「話し出したらキリがないわね」
「明日こそステキな彼に巡り会えますよーに」
「おやすみー」
「おやすみなさい」
「おやすみ〜」
おしまい
全男が泣いた
ツフ冥府行き決定w
639 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 00:41:38 ID:H88BwffT
ガラハドがカワイソス
あの髪型変更は「ガラハドにさらなるネタを!」っていう開発者の親心だったのかなぁ
単純に「ガラハド……ガラハド…ガラハ……ガラハゲ!」
河津「よしそれで行こうw」
のサルーインのような親心だったのかと
おかげで殿下と共に素晴らしいネタキャラデビューしたし
光の神と踊り子との続きが読みたいんだけどもう無理かな(´・ω・`)
もうこのスレにはいなさそうだ…
「なんかね〜男三人旅も結構虚しいな」
「だよな」
「そうだな」
「どこかにいい女はいねーのか」
「なんかさ、グレイ前連れてた子、美人だったな!」
「あぁ…クローディアか…」
「そうそう、クローディア!どして別れたんだ?」
「あー…なんか…」
「なんか?」
「趣味合わなかったな…性的な意味で」
「なんだそれ〜!」
「意味が解らね〜!」
「それは…初めての時、いきなり『さあ、跪いて足を舐めなさい』とか言うのよ」
「ないな」
「ありえん」
「そしたらだんだんエスカレートしてきてな、言葉で攻めさせろとかムチで叩かしてくれとか言うんだ」
「うそ!あの顔で?あの声で?」
「で、どうなったんだ?」
「怖くなったから、力一杯縛り上げて逃げた」
「ひどいことするんだな〜!」
「てかさ、ホークが前連れてた彼女もイイ線いってたじゃん」
「バーバラか…?どうして別れた?」
「ん〜、あいつも結構良かったんだけどねぇ…なんかこう、体の相性がな〜」
「オマエもか?」
「聞きたいね〜!」
「すっごい……キツかったんだ。食いちぎられるかと思った」
「ありえねー!」
「それはキツイな」」
「そしたらな、『イタイ、イタイ、裂ける』とか言うんだ!標準だっつーの!」
「しかも人のせいにするのか」
「笑えん〜」
「てかジャミルの連れてた彼女、なんか萌えな感じでよかったじゃねーのか?」
「アイシャだったっか…?」
「あ〜、あいつね!なんかさ〜結構よかったんだよね〜、途中までは」
「どういう事だ?」
「ぶっちゃけ言うと、超ガバガバだったんだ!」
「やりまくってるってことか」
「あそこが?」
「そーそー、で、あげくの果てに、『超小さい』とか言うんだ!超ムカついた!」
「どんなのだったんだ?」
「こんなもん!」
「ジャミル!ドラム缶で表すのやめてくれ」
「本当、ろくな女いないな〜」
「ほんとうだ」
「あっでもな〜、前、バルハル族の…ツフっていたじゃん?実は彼女と寝ちゃったんだけど……」
「………」
「………」
「どした?」
「俺も寝た」
「俺も」
「まじで!?」
「なんかすごい力で襲ってきてさ、やらせろ、私はやりたいんだとか言って」
「それ、俺も言われた!私の穴を埋められるのはおまえだけだ、とか言って」
「そうそう、それでおまえを見ると貴族のぼっちゃんを思い出しますとか言って襲ってきたな」
「で、なんかすっきりしたとか言って1人で去っていった」
「俺には、自分より強い奴に会いに行くとか言って」
「これはレイプだな」
「今度会ったらまた襲われる」
「それより、今日アルツールで話しかけてきた奴、なんだったんだ」
「ハゲた奴?」
「名前……、思いだせん」
「そうそう、ハゲ」
「なんか『もうこれ以上殺さないでくれ』とか言ってたな」
「もう少しで思い出せそうなんだが」
「それと『前は髪はフサフサだったのに今回は…』とか言ってたな」
「変な奴だな」
「うん、しかもなんか俺達が通り過ぎたあと、金髪の貴族にボコボコにされて剣奪われてた」
「うわ!! 悲惨」
「あいつ、本当に不運そうな顔してたもんね」
「ほんと、ろくな奴いないな〜」
「本当だな」
「そうだな」
「さ、今日はこれくらいにしてもう寝ようか」
「話し出したらキリがないな〜」
「明日こそステキな彼女に巡り会えますよーに」
「じゃあ寝るぞ」
「ああ」
「また明日な」
おしまい
パクリはだめでしょう
パックしただけでしょ
でもワロタw
某動画サイトでアセルス編プレイ動画みてたら思い出した。
ルージュとアセルスのカップリングが好きだったんだぜ!
いくらなんでもマイナーすぎだ…
そうかぁ?
ツフ×サルーイン
これは絶対あるまい、というか見たら死ぬ
しかし、あらゆる意味で萌える展開
ねーよw
初めての屈辱!
神が人間の女に掘られたのだ!!
誰か、真剣にガラハド×クロ・・・・・・いや、なんでもないorz
>>654 俺、ミンサガならそれいけそう。
あれか、オチはいるのか?
>>655 えええええmjd
wktkwktkwktkwktkwktkwktk!
>>655 まさにミンサガで読みたいっす。
オチまでつけられるのかwすげえ。
できれば、欲しいです。
全裸で待ってるぜ
クロ…
クロいゲラ=ハか
ミンサガのゲラ=ハだったら抱かれてもいいアッー
爬虫類でさえそこそこ人気があるのに、ハゲの扱いの酷さときたら・・・・
ハゲなら、抜かずの3回戦くらいの持久力あるだろうに
SFCゲラタンは抱かれたいというより、抱きたい
ゲラニハの人気に嫉妬w
で、結局おまいら、どのカップルなら需要があるんだぜ?
663の書きたいものを書けばいいと思うよ
ガトの家の隅に体育座りで佇むツフ。ガト「吟遊詩人 マリーン両氏によるこの度の協力」
「心から感謝している」吟遊詩人「あなたたちバルハル族のみならず」
「マルディアスにとって超一級の宝であるツフが」「この32年間己の指以外は何も口にしない」
「ゆゆしき事態であることは理解りすぎるほど理解ります」ガト「彼女は獣ではない」
「あえて言うなら」「夢見る少女」「恋に恋する乙女なのです」
「己の運命の相手以外は―――――」「眼中にない」
マリーン「たまりませぇん・・・・」汗掻きながらも笑みを浮かべているマリーン。
ガ「ところがさすがはツフ」
「騎士団領から取り寄せた白馬の騎士」
「フロンティアより最大級の巨根」
「そして巨人」
<いずれも佇んでいるツフを一瞥するや――――>
「遁走・・・・・」
「巨人ですらが尻尾を巻くというていたらく」
詩「ツフVS現代戦わずして勝負あり・・・・・・」
ガ「しかしまだいたッ」「試されていないタイプがッッ」
マ「対価はかかりましたぁ・・」「何しろ船一隻沈めましたからぁ・・・・」
ガ「許されたい・・・・・ッッ かけがえのない一人のためなれば」
苦悩の表情のガト。
マ「自慰を断つこと5日目・・・・」
「ベストコンディションですぅ」
寝床にそれが寝ている。
「アルベルトォ・・」「ローザリア最小最弱の男の子ですぅ・・」
「全長1.2メートルゥ・・」「体重32キロォ・・」
「ローザリアでも最小のシロモノですぅ・・」
<言わばこのマルディアス最弱の男の子ですぅ・・>
≪・・・・・ちッッちいさいッッ≫「子供並みのサイズですぅ・・」
アルベルト≪ネェs〜〜〜〜n(〜は何と書いてるのか不明)≫
それを優しげな表情で見やるツフの顔。
◆遂に現れた運命の相手ッッ!
次号、ツフが行動すッッ!!
船て……
>>655です。
意外にも妄想が突っ走ってくれたのと本日仕事が休みだったので思ったより早く書けました。
次から投下します。そこで注意をば。
・グレイが主人公、クローディアが主人公の両方の展開が混じっています。
・グレイが少し嫌な役になってしまいました。グレイが好きな方ごめんなさい。
私の名はガラハド。
この剣を神に捧げた戦士だ。
人は聖戦士とも呼ぶようだが、聖人からは程遠いな。
私は、グレイという冒険者、そして炎の魔術士ミリアムと共に冒険をしている。
冒険に赴いていたリガウ島ではそれなりの財宝を手に入れ、懐も温かくなったところで、メルビルに降り立った。
そこで今度はクローディアという娘を護衛することになった。
グレイの知り合いだという男からの依頼だ。
それなりの金を貰えたらしい。
この娘は庶民とは違う、何か高貴なものを感じさせた。
世間知らずではあったが、またそれも彼女の気品を高めているような気もした。
しかし、護衛の必要はないのではないかと思うぐらい武芸に長けていた。
初めは弓を背負っていたが、両手大剣をも軽々と使いこなす、その戦闘の資質に脱帽した。
私たちはその娘の護衛の任に就いたまま、冒険の日々を過ごしていた。
今日もまた、私たちはいつものように酒場で夕食ついでに呑んでいた。
それぞれ特に話すこともなく、静かなものだ。
いつもミリアムは必死になにやら話しているが、グレイ、そしてクローディアも無口なので自然と声音も小さくなる。
そして、飽きたものから順に宿に帰る、といった具合だった。
今日もいつも通り、グレイが一番先に宿に戻った。
続いて、ミリアムもそう時間が経たないうちに宿に戻っていった。
そしていつもはクローディアが続いて戻っていくのだが、今日はなかなか戻ろうとしない。
「めずらしいな。にぎやかなのは好きではないのではなかったか?」
「慣れたのかしら、ね」
なんとなく意味有り気な彼女の言葉はそのままに私は呑み続けた。
宵も深け、そろそろ店閉まい、という時間になってもクローディアは未だカウンターに座っている。
「クローディア。私はそろそろ宿に戻るが、貴女はどうする?」
「……そうね。私も戻るわ」
「ならば送っていこう」
宿の彼女の部屋の前まで彼女を送り、自室に戻ろうとしたところ、彼女に呼び止められた。
「……ガラハド」
「クローディア?どうかしたか?」
「……少し、お話、いいかしら?」
いつものクローディアとは様子が違う、と思ったが悩み事でもあるのだろうかと話を聞くことにした。
「ああ、いいぞ。どうした?」
「ありがとう。でも、立ち話もなんだからお部屋でお話しない?」
「いや、しかし、こんな夜更けに……」
「私は構わないわ。どうぞ」
クローディアはそう言い、部屋の扉を開ける。
「そうか?しかし……」
「いいから、どうぞ」
「あ、ああ」
なんとなく彼女の語気に押され、部屋に上がる。
彼女も部屋に滑り込むと後ろ手で扉を閉め、鍵をかけ、こちらを見つめている。
あからさまにいつもと様子が違う。
「クローディア?」
彼女に問う。
すると彼女は私の目の前に歩み寄り、顔を見つめ、言った。
「……したいの」
「……は?」
我ながらとんでもなく素っ頓狂な声を上げたと思う。
酔いで上手く働かない頭を振り、さらに問う。
「……何をだ?」
「……こんな夜中に男と女が二人ですることと言ったらひとつでしょう?」
いつもの端正な顔をひとつも崩すことなく彼女は答える。
「……っ!?」
やっと自分の身に起っていることが把握できた。
彼女は私を誘っているのか?
まさかな、勘違いに決まっている。
そうひとり納得しかけていた時。
「今日のグレイのお相手はミリアムのようだし、ひとりで寝るのは寂しいわ」
そう呟いた彼女の言葉に私は思わず頭を抱え込んだ。
「クローディア……、まさか……」
「?」
グレイ……まさか……ミリアムはまだしも……、護衛するべき女性にまで手を出していたとは……!!
グレイは実際(性格は別として)女受けは良い。ミリアムもそうだ、お気に入り、などと発言していた。
だがしかし、なまじっかもてるものだから、どこの女にだって手を出す。
はっきり言えば女癖が悪い。
いくらそんな男でも、護衛依頼を受けている女性を性対象にするとは。
グレイのそんなところに気が回らなかった自分もが腹立たしい。
そういろいろ思惑していると。
「ガラハド?どうかした?」
彼女の声で現実に引き戻された。
「……それで、どうするの?」
正直、こんなに美しい女性から誘いを受けて、私自身はちきれんばかりだ。
しかし、私は剣を神に捧げた戦士なのだ。
確かに聖人にはほど遠いが、だからと言ってこんなことを許容していいはずがない。
どうにかこの状況を打開しなくては、と一人でいろいろ思案していると。
彼女がいきなり私に抱きつき、私のそそり立ったそれに指を這わせてきた。
「な、何をする、クロ……!」
「いいじゃない……。もうこんなになってるのに……」
「し、しかしだな」
「あら、私は抱けない?」
「いや、クローディア、君は充分に魅力ある女性だ。だから、こんな売女みたいな真似はだな……」
「見た目通り、強情なのね」
そう言いながら、彼女は身に纏っている緑の上着を脱ぎ捨てた。
「く、クローディア!?」
「だって……もう、我慢できないの……。あなたの、その大きな手で、触って欲しいの」
「い、いや、しかし……」
「お願い……」
頬を紅く染め、潤んだ瞳でこちらを見つめ、迫ってくる彼女。
遂にはベッドに押し倒され、馬乗りの体勢を取られる。
眼前には、彼女の豊満な乳房。
もう、我慢はきかなかった。
彼女をきつく抱き締め、噛み付くように唇を奪うと、彼女は待ち望んでいたと言わんばかりに私の舌を絡め取り、衣服の上から、私自身をそのしなやかな指で撫で擦る。
彼女はもうすでにかなり興奮しているようだ。
衣服の上から太腿を撫でるだけで身体を震わせている。
「ふぁっ……」
口付けを交わしたまま彼女の衣服を奪い去り、豊満な乳房を揉みしだく。
ものすごい質量感、そして弾力だ。
先端にあるすでに起立した突起を摘まむと「ふぅっ……!」と可愛らしい声が漏れた。
その声聞きたさに唇を開放し、今度は乳房に吸い付いた。
「あぁぁんっ……!」
彼女は私の頭を抱き抱え、乳房を顔に押し付けてくる。
「感じるのか?」
「ん……気持ちいぃ……。……ねぇ、あなたも脱いで……?」
「…………」
私が黙ったまま、愛撫を続けていると「意地悪ね……」と呟き、私の愛撫を受けつつ、彼女は器用に私の衣服を取り去っていく。
私の衣服をすべて取り去ったクローディアは、私自身をまじまじと見つめ、
「素敵よ……ガラハド……」と呟いた。
そして、またもや私自身を刺激し始めた。
「本当に大きいわね……」
そう言うと彼女は私自身を自らの口腔内に銜え込んだ。
「……!クロっ……」
今度は舌で先端をちろちろと刺激されたかと思うと、思い切り銜え込まれ、筋を刺激される。
「っ!うぅっ……!」
「……んっ、どう?気持ち、いい?」
じゅぷじゅぷと大きな音を立てながら、大きく上下し、吸い付くクローディア。
普段高貴な顔しか見ていない分、女、いや雌を感じさせるこの姿がひどく厭らしかった。
「……っ!クローディアっ!出るっ……!」
それを聞いたクローディアは放すどころか、よりいっそう奥まで肉棒を銜え込み、さらに吸い付いた。
そのまま彼女の口腔内に精を吐き出す。
びく、びくと己自身が脈打つのを感じながら、呼吸を整える。
クローディアは未だに肉棒を銜えたままだ。
ごくんっ、と喉が鳴るのが聞こえた。
彼女は私が吐き出した欲望を飲み込んだようだ。
すると私自身をまた舌先で刺激し出した。
「……っ!クローディアっ!」
私自身がまたそそり立つのを確認してから、ようやく彼女は口を離した。
「……やっぱり、凄いわね」
「そうか?」
「……私も、良くしてくれる?」
そう言いながら、また彼女は私に抱きついた。
やわやわとした身体の感触を楽しみながら、乳房や臀部を撫で擦ると、焦れったい、とでも言わんばかりの吐息を吐く。
秘部の辺りを指で擦するとぬるぬると愛液が絡まってくる。
その濡れた指で陰核を刺激してやると。
「あはぁんっ……!!」
大きく声を上げ、がくがくと腰を揺らしている。
「自分から誘ってきた割には、早いんじゃないか?」
と言うと「……意地悪ね」と言いながらもしっかり悦んでいるようだ。
核を刺激していた中指を膣内に挿入しただけで、ぐちゅ、という水音が聞こえた。
「すごく、濡れているな……」
「だって……、あぁんっ……」
そのままゆっくりと動かすと今度はじゅぷっ、じゅぷっと大きな水音がした。
「……凄いな……。どんどん溢れてくるぞ」
「……あんなに焦らされたら、我慢できないわ……」
そう言い合いながら、また口付け、口腔内を貪りあう。
彼女の膣内が私の指を締め上げていく。
そこにさらに人差し指を加えてやり、中をかき回す様に往復させる。
さらに親指で陰核を擦ってやると彼女の肢体が一段と大きく跳ねた。
「んっ、ふっ、はぁんっ!」
「クローディア、気持ちいいか?」
「んっ、もっと……、もっとよくして……!」
「もっとか?欲張りだな」
乳房にやわやわと這わせていた手に力を込め、その先端を摘まみ、耳に舌を這わせ、膣内の指の往復の速度を増す。
「ふああああああっ!!」
彼女は必死に私にしがみつき、頭を振る。
そしてびくびくと身体を痙攣させた。
「いったか?」
はぁ……はぁ……と肩で息をしている彼女の顔を覗き込む。
「まだ……よ……」
彼女はそう言いながら私の手を取ると指に絡まる自らの愛液をちゅぱ、ちゅぷ、と厭らしい音をさせながら舐め取ると。
「あなたのを、ちょうだい」
と、後ろを向き、尻を突き出した。
その姿はひどく官能的で、ぬらぬらと光る膣口は私をひたすらに誘う。
だが、私は「なに、そんなに慌てるな」と、そこに舌を宛がった。
「ふぁっ!」
彼女は予想だにしていなかったのか、私の舌の感触に背中を粟立てている。
「やっ……!ガラハドっ……!」
ぴちゃ、と音を立てて舐め上げると彼女はぴくぴくと身体を引き攣らせる。
「やっ……、だめぇ……。もぅ……、我慢……でき…ない……、はやくぅ……」
「何が我慢できないのだ?」
「うぅん……、ガラハド……あなたのが欲しいの……、お…ねがい……」
クローディアは、潤んだ瞳でこちらを見つめ、腰をくねらせておねだりしている。
膣内からは愛液が止め処なく溢れている。
「ふしだらだな」
「そんなこといいから……早くぅ……」
「クローディア……入れるぞ」
彼女の膣口に肉棒を宛がう。
「は、やくぅ……」
そこをあえてゆっくりと挿入する。
「ふぅっ、んんっ、すごい……大きい……」
「……動くぞ」
まずはゆっくりと動いていたが、締め上げてくる感触に、自らも快楽を求め、次第に律動の速度を上げる。
「んっ、はぁっ、あぁんっ!んっ、ガラハドっ!すご…いいっ!」
「クローディア、も、締まりがいいな」
「あぁんっ、奥、いいのぉっ、うぅんっ!」
ぐちゅ、ぐちゅ、と淫猥な水音、肉のぶつかり合う音がやけに耳に付く。
彼女は熱い吐息を吐きながら、ひたすら喘ぐ。
「やっ、あはぁっ!あっ…もぅっ……!駄目ぇ……!!」
「……くっ!クローディアっ!!」
「あっ、はっ、あんっ、あ、ああああああああああああ!!!」
そのままふたり同時に達した。
私はあの後、パーティから外れた。
あのまま、何事もなく冒険していけるとは思わなかったからだ。
グレイがミリアムはもとより、クローディアをも抱いていたこと。
そんなグレイを心底軽蔑しながらも、私もクローディアを抱いてしまったこと。
いろいろな思いが交錯したが、私はもう神々に仕えるべきではない人間だと自覚しながらも、これからも神々に奉仕し、償いをしていくことを誓ったのだ。
そして、今の私の手には一本のアイスソードがある。
やっと手に入れた。一目見たときから、どうしてもこの剣だけは欲しかったのだ。
これで神々にさらなる奉仕が出来る。
そう感慨にふけりながらアルツールに佇んでいた。
すると「ガラハド!」と、聞き覚えのある声が聞こえた。
「クローディア!?」
あの時となんら変わりない端整な顔立ち。
私は平静を装い、「おお、久しぶりだな」と挨拶した。
「変わりないようね。その剣はアイスソードでしょう?」
「そうだ。やっと手に入れたのだ。一目見たときから、この剣だけは欲しかった。これで神々にさらなる奉仕が出来る」
「そう……、実はね……」
とクローディアに事情を説明されたが、到底納得いくものではない。
「駄目だ。これだけは、いくら積まれても譲れない」
そう言うとクローディアは。
「そう……。ならば、力ずくでも奪うわ!」
といきなり戦闘態勢を取った。
私は驚きつつも、「この盗人め!正義の刃覚悟しろ!」とクローディアを迎え撃った。
私のアイスソード経由の吹雪は彼女が持つ土のトパーズに防がれ、彼女はそのまま私に渾身の力でヴァンダライズを見舞う。
私の意識はそこで途切れた。
クローディアはその場に佇んだまま、少々物思いに耽っていた。
彼はそんなに自分を抱いたことを許せなかったのだろうか。
グレイに無理矢理に初めて抱かれ快楽を知ったが、それによる喪失感は生半可なものではなかった。
自分の気が向いた時に身体を求めてくるグレイになすすべはなかったが、それでもどうにかして、自分を取り戻したい、そう思っていた。
普段からどっしりと構えていて、どうしてグレイなんかと一緒にいるのかと思わせる程、正義感に満ち溢れていたガラハド。
そんな彼に少しづつ、しかし確実に魅かれていくのを自覚していた。
そして、どうにかして彼に抱かれたい、たとえ軽蔑されてもいいと思って出た行動。
あの時、彼に抱かれて、本当に嬉しくて、本当に愛しい、と思ったのに。
後に遺ったアイスソードを手にし、クローディアは呟いた。
「一緒に来てくれれば、それで良かったのに……」
いつもは美しく通るその声は、震えているようだった。