>>1 乙です!
今日も元気に
エーロ・ゴシカァァァン!
シロタでもオッケイな8スレ目を心より祝います。
>>1 乙
そして平野さん増えてるな
よし、誰か万次郎と平野さんのラブラブ新婚生活を!
11 :
悪意なき愛:2006/10/28(土) 22:07:56 ID:oFxFIIzM
スレ死守の為のネウヤコ。
虫けら程度のひ弱さでしかないのに。
ものの100年も持たずにすぐ死ぬというのに。
人間というものは、かくも短い時間の中で死を常に意識しながらも生を満喫し、自ら
の力を最大限まで伸ばそうと足掻き、いずれかの後に全てを終える。
以前はただ愚かしい思考と行為だと嘲笑していたのだが、今はやや趣が変わった。
言うまでもなく、人間の弥子を奴隷代わりに側に置くようになってからだ。
人間を制するには人間。
人間を理解するのも、また人間。
この世界で謎を喰う為とはいえ、弥子がいなければネウロは何も出来なかっただろ
う。所詮、人間のことを、しかも実に複雑多岐な内面までを理解するなど魔界育ちの
ネウロには不可能なことなのだ。最初は何の能力もない只の傀儡としか見ていなか
った弥子の、人間そのものの象徴のような懸命さには正直羨ましいという感情すら
ある。
限られた時間が生物を絶え間なく進化させ続けている。
人間というものに対する単純な結論の一つだが、実に面白いと思った。
「それで、人間への認識は改まった?」
「さあ、どうだろうな。それとこれはまた別だ。とりあえずのサンプルデータが貴様の
みでは信頼性に欠けるからな」
「サンプルって…」
ネウロの言葉にむっとした顔をしながら、後ろ抱きにされている弥子は首を 曲げて
必死で睨んできた。何とでも考えればいい。どっちにしろネウロはそう無駄なことを
わざわざする性質ではない。よって、信頼性がどうとか口では言っていても手にか
かるのは弥子一人だけだ。
魔界に蔓延していた愛の概念とは違う、人間の愛。
弥子が望むものをネウロが完全に理解することは永遠にないだろうが、ある程度は
擦り合わせてもみよう。それが人間というものを更に知ることになるのなら。元々魔
界にはなく、決して持ち合わせていない概念を仮初めに構築してでも、ネウロは人
間である弥子を望み、愛そうとしていることに薄々勘付いていた。
それなのに、この人間の女は。
「まあ、あんたらしいけど」
諦めたような声色を出しながらも、とうに許容しきっているのだ。
能力ゆえなのか、それとも生来の気質なのかは分からない。環境も思考も違う者に
対して少しは何か心に引っ掛かって悩んでみれば可愛げもあるというのに、あっさ
りとネウロを受け入れ、たやすく愛を形成する。
それが真実のものであったとして、それは随分と純粋で愛らしい、ネウロの好むとこ
ろではない愛の形だ。それが人間というものなのか。弥子がネウロを全て受け入れ
たように、今度はネウロが同じだけの譲歩を強いられようとしている。それは先程考
えていたような『ある程度』というレベルではない。
「あんたが好き」
そう呟く声には何の企みも悪意もなく、その反面男を知り愛を知り得たことによる甘
やかな蠱惑が滲んでいた。
何も知らない少女の顔をして。
終
特に意味はないけど、人間が好む純粋さって魔界育ちのネウロにとっては
馴染めないものじゃないかって思った。
>>1 乙。シロタてwwwまあ何でもアリの最たる方だしな。
>>11 考察乙。自分もいつかはこんな美しい仕事をしたい…。
弥子たんの純なところはいいなあ…ヒネた魔人をときめかせたり切ながらせたり
規制掛かってたけど、書き込めたらサイヤコ投下。
イビルジャイアンだけどな。
道端にサイが落ちていた。
ので、無視することにした。
「ま、待ってちょ、っと〜」
「すいません急いでるんです本当です」
「待ってくれないと詰める」
「…………」
「良かった、優しい子でv」
事務所まで近道しようなんて考えなきゃ良かった、私は思いっきりに肩を落とす。携帯の
地図機能で抜け道を見付けたから試してみようと、入ったのは薄暗い路地の中。順調に
進んでいたはずなのに、角を曲がって見付けたのは殺人鬼。血液を辺りに飛び散らせながら
身体のパーツを地味にぶちまけている様子から、おそらく隣のビルから落ちたんだろうと考えて。
そっと逃げようとした、無視して立ち去ろうとした。のに。
頼まれるままにハンカチを貸すと、血だらけの顔をこしこし拭って、サイはふぅっと一息吐いた。
お気に入りだった小花柄は赤黒くて、もう使えないだろうと思う。それ以前に、洗濯する未来に
恵まれるのかが不安だ。一応、まだ動けないみたいではあるけれど――笹塚さんの射撃を
受けてもすぐに再生しちゃってたし、あんまり期待は出来ないか。
「ごめんね汚しちゃって。あ、あんまり近くに来ないほうが良いよ、靴に血とかついちゃうからさ」
「それはもう出来れば半径一メートル以内に近付きたくない所存です」
「冷たいの。でも助かったよ、ちょっとヘマしちゃってさー。あんた携帯ぐらい持ってるよね、
ちょっと今から言う番号にワンコール掛けてくれる? 多分、仲間が探してると思うんだ」
それは私の番号がサイ以下仲間に知れ渡るという危険性を示しているような気がするんですが。
「あ、心配しなくてもあんたの携帯番号ぐらいとっくに調べてあるから安心して?
住所氏名年齢生年月日、学歴職歴塾歴に食歴、各種成績に至るまでそれはもうしっぽりと」
「どいつもこいつも私のプライバシーは豪快に無視かよ!!」
「気にしない気にしない、番号言うよ?」
「もう好きにして……」
言われるままに番号をプッシュして、ワンコールでクリアボタン。ここで馬鹿正直にして
あげなくても良いとは思うんだけど、相手の観察眼が見縊れないものなのは知っている。
私は溜息を吐いた。サイは血だらけの上着を脱いで、身体をごしごしと拭く。途端に噎せ返る
鉄臭さが散って、私は思わず顔を顰めた。あまり、このニオイは好きじゃない。
すっかり治ったらしい身体を軽くストレッチして、サイはくるんっと私に視線を向けた。
いつもの華奢で中世的な少年の身体を立ち上がらせて、とてとてと私に近付いてくる。
引いたのは一歩だけ。逃げても無駄だと悟るのには、その距離で十分。
生臭い笑みで笑ってから、サイは私の右手を取る。
ぺったりする血液の感触を覚えると同時に、甲にキスが振った。
「…………。ッて、えぇぇえ!?」
「え、お礼しただけでしょ? そんな正直にこっちの言うこと聞いてくれると思わなかったからさ、
まあしてくれなかったら適当にそこらの人間詰めようと思ったんだけど」
GJ私、今一つの命を確実に救った。
「って言うかさ、あんた服の代えとかない? ジャージとかでも良いんだけど、
下着まで贅沢は言わないからさ。どうせいつも使ってるんでしょ」
「いやそういうのは事務所に……って、なんで着替え持ち歩くの知ってるの」
「だから調べてるんだってば、昨日も窓際で二時間ぐらいしっぽりハードコアに」
「判ったごめんなさいもう質問しませんだからカンベンして」
「あんた結構面白いよね、ちょっと詰めてみたいかも」
「バク転土下座でお願いしますから止めてください」
「ちえ」
そんなフリクリのマミ美みたいに拗ねた顔しないでよ。
手の中の携帯が鳴るのにディスプレイを見れば、ネウロからのコールが入っていた。
もういつもの時間は過ぎている、早く行きたいのは山々なんだけど、だったらこの状況から逃げる
知恵を貸して欲しい。殺人鬼の怪盗を前にしたら、私にこの場の主導権なんかない。がっつり
三十センチの目の前にそんなのが居るんだから、脚がちょっと震えてるぐらいだ。
ぷーっと小さく頬を膨らませたサイは、まだ血のこびりついた身体を不機嫌そうに見下ろす。
臭いしべたべたで嫌なんだろう。とは言っても私にどうこう出来る法はない、ハンカチはどろどろ
だし、帰宅部だからタオルとかも持ってないし。
「ねえあんた、これからヒマ?」
「いや、全然ヒマじゃないです」
「事務所行くだけでしょ、だったらヒマと同じだよ」
カムバック私の人権。
「ちょっとお風呂貸してv」
「…………」
「ダメか…?」
「ネウロの真似とかされても困るから」
「イヤか?」
「……わかりました」
危険度数は同じだけどさ。
※
「来たよー……」
「遅いぞカメムシ。ん?」
ガチャリ、スチール製のドアを開けた私に呆れた眼差しと不機嫌そうな声を向けたネウロが、
小さく疑問符を零す。私の足元に行儀良く従っている、立派な体格のドーベルマンが目に入った
のだろう。ひゅん、ッと向かっていた机から膝の力だけで跳躍し、ネウロは私の前にしゃがみ込む。
あんたは波紋戦士か。
「なんだこれは、貴様こんなものまで食うつもりか。ナベにでもするのか? ドーベルマンは人工的に
作られた種だぞ、野良ではなく飼い主は確実にいる。探偵にペット誘拐の嫌疑が掛かるのを、
我が輩はあまり良しとしないな。ただでさえ貴様は大食い女子高生などと言ういまいち有能性に
欠ける呼び名しかないのだ、悪食女子高生にランクアップされるぐらいならばミミズ探偵で十分だぞ」
「ッてあんたは私が触るものみんな食料だと思ってるのかッ!?」
「違うのか?」
「違う!! ……と思う、よ、うん。精々九割ぐらいだって」
「それは『みんな』と言って差し支えない差分だと思うぞワラジムシ。雑食とは手に負えんものだな。
それで結局この犬はどこから沸いて来たのだ?」
「えっあ、その、親戚の家で飼ってるんだけどちょっと一日預かることになっちゃって。
エサとかブラッシングとかあるから、事務所に連れてきちゃったほうが早いかな、とか」
「ふん」
つんつんとネウロが犬を突くのに内心ひやひやしながら、私は教えられたとおりの言い訳をする。
ネウロは生返事をしながらぐりぐりと犬の頭を撫で繰り回して、それから、飽きたように手を離した。
すたすたとデスクに戻っていくのに胸を撫で下ろす。まずは第一関門、突破。
「ってわけで、ちょっとお風呂に入れてきて良い? 小まめにするように言われてるからさっ」
「別に構わん、さっさとしろ」
「ありがと。じゃ、こっちね」
私はすたすたとバスルームに向かい、脱衣所に入って鍵を掛けふうーっと息を吐く。
足元のドーベルマンはびくびくと身体を変形させて、人の形に戻る。
とりあえずバスタオルで隠してから、私はぺったりとへたり込んだ。
「……出来れば、出てくまで犬で居て欲しかったんだけど」
「ペット用のシャンプーとかないでしょ? だったら人型の方が良いかなって。えーと、耳はどう」
「千切らないでね」
「ちえ、まあ良いや」
サイはくすりと、可愛らしく笑って見せた。
変身を見るのは三回目だけど、やっぱりその様子にはいまいち慣れない。SFXみたいな動きは
映画なんかで慣れてるけど、それを目の前でされるのは、なんだか現実離れしてて上手く認識が
出来ないんだろう。耳を上手く引っ込められない様子なんかは、妙にナマっぽいと思う。なんとなく
手を伸ばしてこしょこしょしてみたら、犬の習性も引っ込められていなかったのか、気持ち良さそうに
ふるふるんっと震えた。
これが『サイ』なのかな、と思う。
実際の殺人現場を見ているけど、やっぱりなんだか実感が沸かない。絵石家邸の一件で、
ちょっと親近感を持ってしまった所為もあるのだろうけど――人間。人間と化け物の狭間の認識。
どうやって対応すれば良いのか、まだわからない。
「何考えてるの?」
ずい、と覗き込まれて身体を引くと、ドアのノブに頭をぶつけた。痛みに悶えると、サイはなんだか
楽しそうにけらけらと笑みを漏らす。笑うのは別に良いけど、とりあえずこのタオル一枚の目のやり場に
困る格好を止めて欲しい。着替えなら、そこの箪笥に私用のが入ってるんだし、もうさっさと持って行って。
「あはは、あんた、なんか変わったね」
「っつぅ〜……え?」
「最初に会った時は俺のことなんて化け物みたいに見てたのにさ。絵石家の時は話し掛けてきて。
今はそんな隙だらけで、殆ど緊張してないみたいだ――動悸も単純に距離を詰められた驚きの
所為だし、身体の緊張はむしろ、ネウロにばれないかどうかに向かってる。そもそも俺を事務所に
連れてきてる時点で、おかしいんだけどさ」
相変わらずの洞察力に見透かされるけど、別に驚くほどのことじゃない。このぐらいならいつも
ネウロが犯人達に見せている。自分に向けられるのは少し新鮮だけど、でも、まあ、サイだしなあ、なんて。
私は立ち上がって、カラーボックスに突っ込んでいる衣類籠を覗く。ジーンズは一本だけだけどあった。
シャツと上着も、まあボーイッシュな感じなのがあるから構わないだろう。下着はさっきコンビニで
買ってきたのが、鞄の中にあるし。サイを振り向く。ぴんっと犬の耳を立てて、こっちを観察している。
微笑のままなのが、ちょっと怖い。
「別に慣れとかじゃないけど、今のところは殺されないかなって思ってるだけだよ。この事務所で
あなたが箱にしたい、殺したいって思う優先度は、私よりネウロの方が上でしょう?」
「うん、まあそうだね」
「自分で言うけど私はどこにでもいる女子高生だし、事実箱にまでしなくても、ある程度化けられた。
それってつまり、外側の観察だけで内側の推測が出来る程度のありふれた人間ってことだから、
それほど必要でもない」
「うん」
「むしろ私をここで殺すにはデメリットの方が多い。ネウロに感付かれる危険性もあるし、
そうなったらこの場所は不便。住んでるから言うけど、結構人の出入り多くて面倒だよ。
警察の人もけっこう来る」
「ふんふん」
「そんな感じでとりあえずの危険性はないから、心に余裕があるだけだよ。服、これで良い?」
振り向く、と、目の前に無表情で無感情な顔があった。
ヒクッと喉が、引き攣った音を立てる。
見開かれた目が、無遠慮に覗き込んでくるのが判った。
無心に観察されてるのが、判った。
だから――動かずに、ただそこにいる。
「――――おかしいの」
「……何が?」
「ただの女の子だと思ってたのにな、ってだけ」
にっこり、笑ってからサイはパサリと身体に掛けていたバスタオルを落とす。私が思わず
視線を背けると、死んじゃうよ? なんておどけた呟きを零しながら、バスルームのドアを開けた。
「って、え、本当に入ってくの!?」
「血のニオイ落としたいって言ったじゃん。あ、まだ上手く身体動かないから、
洗ってくれたら助かるんだけど……ダメか?」
「だからネウロごっこやめてよ」
※
犬に化けてる時は全然普通だったのに、と気付いたのは、ホットパンツとランニングに着替えて
からだった。やっぱり身体が動かないなんて嘘なんだろうなあと思いながら、私は手でシャワーの
温度を測る。他人の髪を洗うのは変な感じだった。結構緊張する。柔らかい猫ッ毛を満遍なく
濡らしてからシャンプーを手に取って、わしゃわしゃと泡立てる。俯き加減でサイの表情は判らない。
耳の裏や項まで丁寧に泡を回す。爪が伸びてなくて良かった、なんて、頭皮を柔らかく掻いて
あげたり。もったりした泡からはラベンダーのニオイ、あかねちゃん、勝手に使っちゃってごめんね。
ごしごし、顔を上げさせて生え際を指の腹で擦ったり。
「――――」
うわ。ぎゅーっと目ぇ閉じてる。
シャンプーハットとか、使ってあげたほうが良かったのかな。
なんだかちょっと和んで、私は掌でこしこしと髪を擦ってあげる。泡をぎゅーっと搾り取ってから、
水流を弱めたシャワーで流してあげた。あちこちをごしごししてあげながら、ぬめりがなくなるまで。
掌にお湯を溜めてゆっくり顔も流してあげると、その手がそっと掴まれた。
「え、なに、サイ」
「あんた、やっぱり変になったね」
「さっきからそればっかり言われてる気がするんだけど……」
「でもそうなんだもん」
くすくす、笑う。
それは少しだけ、苦味が混じって。
ちぅ、と私の掌を舐める。
「血のニオイべったりなのにさ。全部が俺の血だとは思ってないでしょ?
返り血だとかも考えてるはずだ。なのに、まるっきり優しいんだもん。この手」
「んぅ」
「経験だね。小さい頃に自分がどうやってしてもらったのかを考えながら、ゆっくり辿るようにしてた。
あんたはこうやって受け取った愛情を外に還元するわけだ。記憶に引っ掛かるたびに、
放出することが出来る。――俺には、出来ない」
かぷり、小さく歯を立てられるのは、痛みや恐怖よりも――くすぐったさを伝えて。
浮かべられた笑みは酷薄なのに、寂しそうで。
なんとなく撫でたのは、どうしてだろう。
「ッ、うぎゅ!!」
「あ、まだ流してる最中だから目開けたらダメだよ」
「早く言ってよ、モロに入ったよ!! あいったぁ、うううー!!」
「流すからこっち向いて、ほらっ」
そっか、サイでもシャンプーが目に入ると痛いんだ、なんて思うとおかしくなる。やっぱり彼は、
『人』なんだろう。人でなかったらきっと――愛情だとか、家族だとか、あんなことは語れない。
今のネウロぐらいには、人なんだろう。人間に近付く探偵と、人間から遠ざかることに怯える怪盗。
そう考えると、やっぱりいくらか近いような気がする。今までより、そう感じる気がする。
シャワーを止めてコンディショナーに伸ばした手が、掴まれた。
「この代償は身体で払ってもらわないと気がすまないよね」
「え。いや、粉々はカンベンして欲しいんですけど……」
「自分のロジックにもっと自信持ちなよ、殺したりはしないって」
「じゃあ、えっと?」
にっこり。
向けられた笑みが素でネウロそっくりなことに、私は思いっきり青褪めた。
※
濡れても良いように軽装になったのが間違いだったのか、動けないなんて言葉を信じたのが
間違いだったのか、そもそも裏道を通ってこようなんてしたのが間違いだったのか。ぎゅぅっと
口を押さえられて、私はタイルの上に転がされる。シャワーノズルで簡単に纏められた腕は動かない、
ばたつかせる脚も、軽く爪を立てられただけで怯えてしまう。やっぱり一筋縄じゃいかない相手だった、
なんで、油断なんかしちゃったんだろう。
生っ白い裸体に見下ろされながら、私は滲む涙にぎゅぅっと目を閉じる。ぺろりと舐められて、
ぽんぽんっと頭を撫でられた。優しげな素振りに油断するほど私もいい加減馬鹿じゃない。
そんなのはネウロで、良いだけ慣れてる。
「怯えないでよ、ここって騒いだら結構響くんだしさ。そんなに酷いことしないよ、
少し観察させてくれれば良いんだって」
「んぐ、ふぅっくー!」
「信じないと思うけど、俺結構あんたのことも、興味深く思ってるしさ」
興味深いってことは、イクォール観察の為に箱詰めにしたいってことなんじゃないんですか。
出て行かない疑問、とりあえず頭をぶんぶん横に振ってみるけれど、華奢な身体はびくともしない。
私とそんなに体格が違う風には見えないのに、やっぱり密度の差があるんだろう。遺伝子的な、
密度の差って言うか。
強い力に押さえ込まれるのは、単純に恐怖だ。ついでに、女の子としても恐怖を感じる。
ネウロに初めて押し倒された時もそうだったけど、今はそれの比じゃない。ネウロに殺されることは
ないと思うけど、サイなら、気まぐれにそれがありうる。
私の懸念することに思い当たったのか、サイは困ったように微笑んで、そっと私の顔に指を翳す。
細いそれは、左手の小指。
「傷付けたりしないってば。約束するから、そんな怯えないで?」
「んぐ、んっんん」
「ほら、指きりげんまーん。じゃ、見せてね」
「んーんんんー!!」
「はいはい、よいしょ」
ちゅ、っと額に一つキスを落とされて、縛られた手に軽く指を絡められる。ホットパンツの
裾から入り込んだ指先が、ダイレクトに女の子の部分を刺激した。反射的に足が攣って、
壁を蹴る。硬質のそれは殆ど鳴らない。
身体を起こされて後ろから抱き込むように膝に乗せられると、いよいよ身動きが取れなくなった。
いつの間にか少し身体のサイズを大きくしていたらしい。ばたばた脚を鳴らすけれど、タイルは
やっぱり音を響かせない。ぐいっと脚を掴まれて開かされ、喉の奥が咽た。
「太腿柔らかいね。でも食べてるより、皮下脂肪少なめかも。そんなにぷにぷにはしてない」
この状況でそんなの言われても嬉しくないよ。
「牛角胃なのかな? 消化が早くて栄養分の吸収はスルーしちゃう、みたいな……それとも胃下垂かなあ」
「んぐ、うう!」
「やわらかいー。結構気持ち良いかも、この手触り」
ぷにん、お腹に触られる感覚に背が反る。するする脚に降りていって、掌がそこを覆うように撫でた。
被せられた掌の中にしっとりと熱が堪っていって気持ち悪い。ゆっくりと口元から手が外されても、
叫びだしそうで、声が出ない。
なんだって私こんなことになってるんだろ。探偵事務所で怪盗に襲われてるとか、訳わかんない。
そもそも自分が探偵事務所開かされてることからして謎だし、テレビの向こう側の存在だったはずの
世界的怪盗に無理矢理抱っこされてるとか、宇宙の言葉状態だ。頭が現実逃避するのを、
ふるふると振って引き戻す。やんわりとあそこを揉み込む動きから逃げるように、身体を捩る。
「ん? 逃げちゃうの?」
「逃げられるなら、そーしたいんだけどっ」
「なんで? 殺さないって約束してあげたのに」
「そういう問題じゃなくて」
「あいつにされてるのと、どう違うの?」
無理矢理から始まって、押し倒されることから始まって。
――知られて、る?
「ネウロにされてるのと俺にされてるのと、どう違うの? 教えてよ。愛されてるとか愛されてないとか、
望んでるとか望んでないとか? 愛してるとか、違うとか?」
「や、やだ、っん」
「殺さないって制限下だったら、俺にされるのもあいつにされるのも同じのはずじゃん。
あんたは少なくとも、どっちも望んでないことだ。なんで暴れるの? なんで嫌がるの?」
「ちょ、サイッ」
「――――教えて、よ」
裾から入り込んできた指先が軽く敏感な場所を撫でるのに、私は思いっきり背を逸らす。
何をされてるのか判らない、何が起こっているのか判らない。無遠慮に入り込んできた指が
ぐりぐりと身体の中を掻き混ぜるのに、強く脚が突っ張る。緊張に、ぎゅぅっと身体が固くなる。
ネウロにされてるのとは全然違う、と思う。こんなに冷や汗が出たりしないし、恐怖に声が出なく
なったり、涙が止まらなくなったり――しない。ネウロだったら、そんなのしない。慣れちゃってる
所為なのか、それとも何か能力でも使われてる所為なのか。少なくともこんな感じじゃない。
ぱたぱた、涙が落ちる音がする。しゃくり上げた喉が引き攣って痛い。
怖い、と思う。全然違うと、思う。
いやだ。
こんな怖いだけなの、イヤだよ。
「全然違う」
ぽつりと呟いたのは、サイだった。
「なんでだろ、全然違うんだね。あいつ相手なのと俺相手なのと。どっちも同じだと思うんだけどなあー
……なんかこれじゃ、普通にレイプしてるみたいで、あんま気が乗らないかも」
「う、っく……?」
「俺って基本的に、観察一辺倒だからさ」
こつんっと頭に顎を乗せられる。指は中から引き抜かれたけれど、まだ入り口にゆっくりと愛撫を
重ねていて気が抜けない。でもそれが優しいものだと感じてか、身体の力が知らずに抜けていくのが
怖かった。このまま絆されるなんて、考えたくない。意識して緊張しながら、私はサイの様子を伺う。
溜息交じりに私の髪にすりすりと頬を寄せながら、彼は言葉を続ける。
「それ以外のことには、興味ないんだよね。誓って良いけど俺の罪状、盗みと殺し以外ないと思うよ。
誘拐とかは入っちゃうかもしれないけど、それは副次的なものだし――何が言いたいかって言うと、
つまり、別にレイプとかは趣味じゃないってことね」
「、……じゃあなんで、こんなこと……するの?」
「だからやっぱり、観察だよ」
喉や胸の振動が伝わってくるのが、くすぐったい。なんて、暢気なことを考える。
「あんたのことを観察してる。あんたは自分のこと、『普通の女子高生だ』って言ったけど、
普通の女子高生は拾った殺人鬼と一緒に風呂に入ったりしないよ」
「そ、それは確かに、そうかもだけど」
「自分を脅迫してくる魔人に強姦されまくって、平気でもいない。なんなんだろうね、あんた」
くすくすくす。
くすくすくすっと、笑う。
楽しそうに、けらけらと。
「わっかんないなぁ。なのにあんたは自分で自分を正しく認識してるつもりなんだ。
『普通の女子高生』なんて言って。全然、普通じゃないのに」
「う、うー」
「あんた見てると、自分を理解するなんて、どうでも良いことだって言われてるみたいだ。
ネウロはネウロで自分の正体なんてどうでも良い素振りだし。ほんと、あんた達、わかんないなあ」
ぎゅっと、抱き締められる。
ぎゅ。
――そして。
「だからちょっと意地悪」
呟かれた言葉と同時に、指先がその動きを凶暴にした。
「ッ、――!?」
「はい黙って。大丈夫、約束はちゃんと守るよ。ちゃんとね」
「っんぐ、ふ、ぁ!!」
再度塞がれた口からは、息と不細工な声が零れる。指先はぐりぐりと小さく敏感な部分を
こねくり回した。痛みが生まれて怖い。怯え混じりに暴れても、サイの身体はびくともしなかった。
かりかりと短い爪が包皮を乱暴に剥いで、直に触れる。
身体を守るために零れるのだと判っていても、愛液の感触が気持ち悪かった。感じてるみたいに
錯覚して、頭がぐらぐらする。下着に染みこんで、いやらしいニオイをさせるのが嫌だ。
頬に優しいキスを落とされるのも。抱き締める腕がなんだか優しげなのも、怖い。
自分が怖い。
なんでこんなことになってるのか、説明できない。
自分の認識ってなんだろう。
ネウロは、何を答えたのかな。
「っん、んーッ!!」
「あ、イきそう? 良かった、やっぱ慣らされてるんだ。ナカまで弄ったら加減出来ないかもだから、
これでイけるなら丁度良いし」
「んふ、んっく、んんん!」
「大丈夫、ゆっくりしてあげるからね。傷なんか付けないよ。細胞一片だって、零させないから」
「んんんんん!!」
「イッちゃえ」
きゅぅっと指先が強く摘んでくるのに、私は涙を零す。
同時に、下着の中にじんわりとした熱が広がっていくのを感じた。
ゆっくりと出て行く指には、白い愛液がこびりついている。サイはそれを自分の口元に寄せて、
ぺろりと舐めた。それから目の前に翳して観察をする。私はぐったりと、息を整えた。
恐怖も痛みも感じない、ただ――疲れて。緊張した身体が、びくびく震える。
涙と唾液が零れて落ちる。サイはぎゅぅっと私を抱き締めて、優しく宥めるように身体に手を滑らせた。
この腕にぎゅーっとされた笹塚さんが今病床にいることを思えば少しの恐怖もあるけれど、
それ以上に、倦怠感が強い。
拘束を解かれた腕を引き寄せて、私は顔を覆う。ぐしぐし鼻を鳴らすと、サイが困ったような
息遣いになるのが判った。戸惑うそれが、やんわりと私の身体を解放する。なでなで髪を、優しく撫でる。
「気持ち良くなかった? 痛かった? 抓るの強すぎたかな」
「ッ、うう、ひっく」
「なんで泣くの? 傷つけてないよ? あいつと同じこと、しただけなのに」
「っく、ふ」
しゃくり上げる声の中、私は小さく、呟く。
「ねぅ、ろぉ」
ガラリ、音を立てて、バスルームのドアが開いた。
「遅い」
「え、え!?」
「さっさと出て行けバター犬、もう用事は済んだのだろう」
「ちえー、はいはい行きますよーだ。じゃあね探偵さん、俺そろそろ行くよ。
服は有難く借りていくから。後で仲間の一人に届けさせるから、安心して?」
「え、いやちょっと何この急展開」
「ああ、イビルジャイアンだからな」
「イビルジャイアンじゃあ、仕方ないな( ´∀`) ……じゃなくて!?
ネウロ、あんた最初っから気付いてたの!?」
「当たり前だ、我が輩を誰だと思っている」
「元祖横綱スケコマシ」
「そう、元祖横綱スケコマシと呼ばれた男だぞ。いや違う、魔界の謎を解きつくした男だぞ」
「何気にナイス連係プレーでノリ突っ込みとかしてないで!! 何、あんた私が呼ぶまで待ってたの!?」
「その通りだが? 貴様はまったく我が輩に助けを求めるのが遅すぎる、お陰で
呼ばれて飛び出るヒーローになり損ねるではないか。まったくこれだから蛆虫は使い勝手が悪い」
「じゃ、俺帰るねー。ばいばーい」
「あ、ばいばい。じゃねぇええぇぇええぇぇえええ!!!」
叫ぶ声がバスルームにこだまする。
この後ネウロに折檻がてら色々されたのは、言うまでもない。
結局何しに来たんだ、一体。
※
一言で言うと気まずい。
家のリビング、出したお茶を飲みながら、彼女は無言だ。
サイの仲間、助手を名乗る彼女は、アイさんと言うらしい。先日サイに貸した服
(貸した覚えのない下着まで借りられていたのには軽く首を吊りたくなった)を返しに来てくれて、
とりあえずお茶を出したはいいけれど、正直会話が続かない――と言うか、話題がなかった。
お煎餅をかりかりしながら、私は彼女を見る。
綺麗なストレートの髪は長くて、背も女の人にしてはかなり高い。無表情っぽい顔、
目鼻立ちはスッとしててクールだ。なんて言うか、理知的で、この人ならサイのコントロールを
出来そうだなーって感じの。
つまり、振り回される型の私とは正反対。
なんて言うか本当、居辛い。いっそ事務所に来てくれたら、ネウロとかで色々誤魔化せたのに。
かりかり、ゆっくり食べてたはずのお煎餅も食べ終わって、いよいよ居辛くなる。
「正直」
音もなく湯のみを置いて、アイさんが呟く。
ダイニングテーブルの上に置かれた服を尻目にして、それは少し、睨んでいるようにも見えた。
服を睨んでいると言うか、間接的に、私を睨んでいると言うか。
「私はあなたが嫌いです」
「え、あの」
「サイの目的を揺るがすような要素は、好みません。あなたも彼もそうです。
どちらも等しく、サイの根幹をどうにか保っている拘りの部分を溶かしてしまう危険がある」
人に面と向かって嫌いと言われるのは、そうあることじゃない。
目上の人に言われるのなんて、尚更に。
私は萎縮して、思わず居住まいを正す。
彼女は続ける。
「彼は迷わず、貴方は間違う。どれでも同じだと許容してしまう。それはサイを崩してしまいます。
だから私は早く、あなた達と彼の関わりが終わってしまえば良いと思う」
「…………」
「反面」
ふっと、柔らかく、彼女は笑みを零す。
「彼を揺るがすことは私には出来ない。あなた達が何か生み出して、
サイの中身を作ってくれることも、少し望んでいるのかもしれません」
すぅっと音もなく立ち上がった彼女を追いかけて、私は玄関に向かう。止まることなく、
アイさんは靴を履き終えてドアノブに手を掛けてしまった。突っ掛けを探して私がもたつくと、
くすり、小さく笑う気配。気のせいだったかもしれないけれど。
「ハンカチを選んだのは、私なんですよ」
閉じられたドアを慌てて開けると、もう彼女の姿はなかった。
なんだかきつねにつままれたような心地で帰って来た着替えを確認すると、綺麗なレースの
ハンカチがプレゼント包装されているのを見付ける。そう言えばあの時ハンカチ貸して、
駄目になっちゃったんだっけ。それ以降の事の方がすごすぎて忘れてた。
本質的に嫌われてるわけじゃ、ないみたいだけど――。
(なんか豪い人に好かれてばっかりの気がするのはなんでなのかなあ……)
終:アイと弥子をちょっと喋らせてみたかった
GJ!!素晴らしい!!
どうしてここはいつも神々がいっらしゃるのだ!!
>>13-29 大作GJ!!
弥子とネウロにぐらぐらしちゃうサイが原作っぽいな。
締めのアイさんがいい味出してるw
うはっ超大作キテタwwwwww
小ネタもストーリーも最高だwwww
凄げぇ!GJ!!
イビルジャイアンにクソワラタwwwww
波紋戦士スゴスww
GOD JOB!!!そこにしびれるあこがれr(ry
超大作の後に恐縮だけど…春川×江崎さん投下しますよ。
雰囲気重視です。
36 :
朝(1/3):2006/10/29(日) 00:32:09 ID:4g7oWc8/
なだらかな寝息で目が覚めた。無意識のうちに携帯を探す。4:28。
ここは――彼の部屋だ。
そっと寝返りを打つ。同じシーツに包まって春川はまだ眠っていた。彼にしては珍しい。
いつもなら情事の後はシャワーを浴びて着替えるのに、昨日はそのまま寝入ってしまった。
(疲れてるのかしら。)
大学の雑務がどんなに増えても、自分の研究の時間は削ろうとしない。
それどころかここ数週間は更にのめりこんでるようだ。佳境に入っているのだろう。
心なしかこけて見える頬。少し伸びた前髪。
枕に半分顔を埋めて、春川は無心に眠っている。まるで、子どものように。
思わず甘い溜め息が漏れる。
誘ったのは、自分からだった。そうでなければ教え子に手を出すような真似は絶対しない。
その頑なさにも心惹かれた。
時間をかけて、物言わぬ言葉で、少しずつ説き伏せていった。
学問的な下心や、彼を陥れる罠ではない事を。
決して深みにはまらない。快楽の為のただのゲームである事を。
37 :
朝(2/3):2006/10/29(日) 00:33:18 ID:4g7oWc8/
それでも、春川は自分からベッドに誘おうとはしなかった。彼なりのけじめなのかも知れない。
明かりを消し、両腕に抱かれ、唇を重ねても、最後の決定は自分にゆだねられた。
「どうする。」彼はいつもそう囁く。
欲望が無い訳ではない。目一杯自制しているのだ。鼓動が、熱が、伝わってくる。
「続けて。」私は答える。それが二人の合図だった。
一度、わざと「帰る」と答えた事がある。
彼は一瞬たじろいだが、すぐに腕を解いた。その晩はそれきりで別れた。
狡いのは分かっていた。でも見てみたかった――彼の、精一杯平静を装った憮然とした表情を。
当てが外れた、ただの一人の男としての反応を。
38 :
朝(3/3):2006/10/29(日) 00:36:37 ID:4g7oWc8/
気がつけば後ろから抱きすくめられていた。
「おはよう。」
くぐもった、眠たげな声。彼が朝に弱いのはいつもの事だ。
だけど、こんな風に甘えてくるのは本当に珍しい。
「お疲れですか」
「どうして」
「だって……昨日はそのまま眠ったりして」
小さくあくびをして、春川は更に私を抱き寄せた。
背中から体温が伝わる。あたたかい。
「疲れてなど……いや、そうかも知れないな」
「無理しないでね」
「してないさ。ただ、やりたい事が多すぎるだけだ」
筋張った手が乳房を包み込む。普段はマウスとキーボードしか触れない手が。
「こうして私といる事も?」
「さあ……どうかな」
カーテンから洩れる朝日で、部屋は既に明るくなっていた。
磨かれたフローリングの床が、所々眩しく反射している。
「コーヒーでも飲むかい」
そう言って彼はシャツを羽織り、ベッドを降りた。背中から温もりが消える。
「私がいれるわ」
「いいから君は寝ていなさい。私がやるから」
”彼”が”教授”に戻っていく。
私はわざと乱暴に、寝返りを打った。
fin.
*教授の素の部分を書いてみたかったので。
GJ!こういう教授は新しいww
なんか大人の情事ぽくてたまらん・・GJ!
教授のアダルトな色気にやられてきたぜフウ〜クワッ
ネ申 降臨!
本命のサイヤコ投下ktkr!
今日は興奮して寝れそうにないよママン
>>13 GJ!! さすが神。
・・・ところで一つ気になったんだが、「しっぽり」の言葉の意味、間違って
使ってないか?
あなた文が上手いから、逆にそういう箇所がすごく目立って見えて惜しい・・・。
X弥子素晴らしい。膝だけであんな跳躍をッ!?に笑ったwww
エロだけじゃなくネタも満載GJ!
Xアイでネウヤコな自分には一粒で二度美味しかった
>>36 しっとり大人なカップルでいいな。
江崎さん切ないよ江崎さん
「それでは、私共はこれで失礼致します。この度は本当にありがとうございました」
「いえ、もっと早くお力になれましたら、と不甲斐ない心持ちです」
「はは、御冗談を。これは先生でなければ迷宮入りするところでしたよ」
依頼者は遥かに年下の弥子に対し、敬愛にも似た優しい眼差しをして何度も何度も頭を
下げた。
数日前、弥子は一つの事件を解決した。
依頼者は最近名前が知られてきたインテリアデザイナー。共に仕事をしていた同僚が謎の
死を遂げ、警察の調べでも自殺か他殺かはっきりとは分からなかったので弥子に依頼が
回ってきたという訳だ。
それも、ようやく解決を見て弥子に感謝をしている腰の低い依頼者は、最初に事務所側で
提示した料金の他にお礼の品だと何か大きな額のようなものを携えて今日訪れたのだ。
「些細なものですが、先生。これをお収め下さい」
「…?何ですか、これ」
「フィーユ フレーム、というものです。最近注目されてきているインテリアツールですよ。失
礼ながら、こちらをお見掛けしたところあれだけ活躍をされている方の事務所とも思えない
ほど簡素でいらっしゃるので、差し出がましいとは思いましたがお持ちした次第です。お気
に召しましたらでよろしいので、飾って頂けたらと思います」
「はあ…」
立て板に水、といった様子でぺらぺらと話す依頼人に押されて、弥子は返事を返すのが
やっとだった。
梱包を解かれたそれは、大きさにして縦横それぞれ60センチほど。木製のフレームの中
に緑鮮やかな葉が美しくあしらわれているものだった。センスの良い部屋ならば、さぞか
し映えることだろう。
「あの、私このようなものを頂くつもりでは…困ります。それに、綺麗過ぎるから…」
「私共の気持ちですから、受け取って頂けますね?」
「…あ、はあ…」
商売柄なのか、妙に押しの強い依頼人にやはり押し切られて、遂にその美しい緑の葉の
フレームを受け取ってしまった。
「どうしよう、これ…」
ほくほくしながら依頼人が帰った後、しばらく弥子は事務所の雰囲気から考えても明らか
に場違いのフレームを前に、長い間頭を悩ませる羽目に陥ってしまった。
「ほう、我が輩が不在の間にそんな面白いことがあったとはな」
「そ…んなの面白がらないで…っ」
一時間ほどして、ようやく帰って来たネウロによって、弥子は今日もまた激しく悩ましく荒
れ狂う快楽の狭間にすとんと呆気なく落とされていた。狭いソファーの上で、バックから貫
かれながらも弥子は声が嗄れそうなほどに喘ぎ続ける。
「そら、もっと喘ぐがいい。いつものようにな」
「あぁ…急に動かないで…ゆっくりじゃなきゃ、嫌…」
このままではやっとのことで正気を繋いでいるのも難しくなる。そう危惧した弥子が懇願し
ているというのに、ネウロは平然と逆のことをしてきた。ずぷりと奥まで一気に突き立てら
れて、一瞬で意識が飛ぶ。
「あああぁんっ!!!」
「よし、いいぞヤコ…全部吹き飛ばすほど悶えろ、喘げ。形振りなど構わず狂え」
耳元で優しさを偽った声が甘く響く。忌々しいというのに、快楽に浸っている弥子にとって
はそれすらも性感を昂らせる一つでしかなくなっていた。
お互いに慣れきったせいもあるのか、最近は前戯もろくにない。第一、そんなものがなくて
もネウロに触れられただけで反射的に濡れる。ただケダモノのようにごく最小限のものを
脱がされて当然のように繋がって、ひたすらに掻き回されるだけだ。
そんなことは嫌だと思っていたのはいつのことだったのか。
当たり前のように行為が繰り返される度、いつの間にか弥子の心もすっかり麻痺をしてし
まったようだった。まるでパブロフの犬のように、側にネウロがいるだけで体は勝手にその
気になる。
浅ましいことこの上ないのに、それで余計に感じてしまうのだからたちが悪い。なのに弥
子にはもう罪悪感など欠片も残されてはいなかった。
「あ、あ…あんっ、ネウロぉっ!」
与えられるものに従順に、そうすれば何もかも忘れられる。
ほんのわずか残っている理性を飛ばそうとした一瞬、弥子の目に飛び込んできたのは例
のフレームだった。置く場所もないので、仕方なく床に直置きして壁にもたせかけている。
そのままでも、まあインテリアとして見えないことはない。
本物の観葉植物を精巧に模した、人工物の葉の鮮やかな色と美しい形が弥子の目を捉
える。
ああ、どうして心から美しいと思うものはみんな作り物ばかりなのだろう。
何故か、そんなことを考えた。
「何を考えている」
不意に、背後から少し不機嫌そうな声が降ってくる。同時に、敏感になっている内部が激
しく抉られた。
「うああぁんっ!!」
「集中しろ、つまらん」
「べ…別に何も…」
まるで押し潰されるような体勢で、弥子はソファーに縋り付きながらも必死で繰り出される
激しさに耐えていた。たとえこの男のお綺麗な見てくれが作り物だとしても、今こうして過
ごしている時間だけは本物だと思い込んで。
「うぁ…あ…ネウロぉっ!!」
何だか今日はお互いに高まるのが早い。すぐにでも限界を迎えそうになって、弥子は慌て
て振り返ろうとした。いつものように中に出されたら叶わない。注意をしたかったのに。
その暇すらも、なかった。
「…もう。いつも中は嫌だって言ってるじゃない」
ようやく激しかった息の整った弥子は、まるでオモチャのようにネウロの膝の上で撫で回さ
れていた。もう、今日は何も考えたくない。
なのに嫌でも目に飛び込んでくるフレームの鮮やかな葉は、ネウロそのものであるように
目を閉じても網膜に強く焼き付いていた。
綺麗な男と綺麗な葉。
人工物だからこそ、決して劣化しないことは存外悪くないのかも知れない、とこんな時に及
んでも考えてしまうのは、決して間違いではないのだろう。
終わり
ネウロもある意味人工物だよな。
>>47 gj!!何か弥子の声(?)がエロい
>>36 江崎さーーん!!!超gj!!
前スレで朝永江崎誰か書いてくれとかって言ってた者です。
誰か…もう出番はないだろうけどももっと江崎エロを………ゴシカァン
新スレ早々神作品ばかりであいかわらずすごいなここは。
このスレのさらなる繁栄を願って
エーロ・ゴシカァン!
>>47 GJ!なんか弥子が色っぽい!人工物とネウロを重ねる描写は結構あるけど
やっぱ好きだ。そこに弥子の切なさが生まれるしね。
久しぶりに日曜休みだ。時間的にちょっとタイムリーなネタ。
51 :
○ンピース的な:2006/10/29(日) 10:22:45 ID:4wGnY7Pm
この世の全てを手に入れた男、魔人・脳噛ネウロ。彼が去り際に放った一言は
人々を桂木探偵事務所へと駆り立てた。
『――我が輩の財宝?欲しけりゃくれてやろう。探せ・・この世の全てをそこに置いて来た!』
男達は小汚い雑居ビルを目指して夢を追い続ける。世はまさに大怪盗時代。
♪ありったけの〜夢を〜かきあ〜つめ〜♪
・・・・はあはあ・・―――バタンッ!
「うおりゃああああああああ!」
凄まじい勢いで事務所のドアを開け、侵入するチンピラ・吾代。もちろん、目的は唯一つ。
――どこだ・・どこだ?何やら探し回る吾代。・・バタンッ・・ガタッ・・ゴソ・・・あった!!!
そう・・金庫である。それにしても似合う。タイのキックボクサーより危ない目つき。
流石は元悪徳金融のチンピラ。ガチで銀行強盗やってたんじゃないのか?
「・・や・・やった!500万以上する愛車をおシャカにされたんだ・・ローンもまだあんだぞ・・
畜生オオオ!これぐらい貰わなきゃ やってられねえっ!!!」
「――ちょっと待ってよ」
「あん?」
ガッツポーズをしながら勝利の雄叫びを上げる吾代の背後で不気味な声が響く。
「残念だけど、そのお宝は俺が貰うよ。怖い顔のお兄さん・・・」
「・・だ・・誰だっ!?て・・てめえは・・うわああっ怪物怪盗!!」
どこから入り込んだのか、そこにいたのはあの怪盗XI。窓枠に寄りかかりながら小粋にキメている。
パーカー一丁だが今日はノーパンではない。誇らしげなC・K―カルバン・クラインのブリーフ。
「どっちみち、あんたじゃその金庫開けられないんでしょ?」
「・・ぐっ・・そういえば・・」
そう、ネウロは金庫のナンバーは教えてくれなかったのだ。そこ一番大事だろ、吾代。
苦悩する吾代を押しのけ、XIは金庫に近づくと、その怪力でいとも簡単にバキっとこじ開けた。
徐々に露になる金庫の中身・・2人は目を凝らす。ドックン・・ドックン・・鼓動が高鳴る。
ゴトンッ・・バラッ・・ゴトゴト・・バサッバサッ・・・
――双頭バイブ、バラ鞭、麻縄、手枷、足枷、ギャグボール、ローションetc・・・・orz・・・・・orz
「・・・一生遊んで暮らせると思ったのに・・・・・」
「・・・正体見つかる手がかりがあると思ったのに・・・・・」
――バタン。再び事務所のドアが開いた。
「あれ?吾代さん。いらっしゃい・・どうしたの?」
もちろん現れたのはこの事務所の所長・弥子。きょとんとしながら吾代に近寄る。
「うるせえええ!来るな!見るな!」
「どうだ、雑用。我が輩のコレクションを見た感想は?」
もちろんネウロもいる。憎たらしいニヤニヤ笑いのオプション付である。
「うるせええ!お前もどっか行け!化け物!」
「???・・・何なの一体・・きゃああっ・・何で?サイまで!!」
――ガラッ。窓が開かれる。
「ネウロ。いつかあんたの中身を見せてもらうよ」
そのままシャっと窓の外に消えて行ったXI。
「――ほお・・面白い」
口元に手を添えながら笑みを浮かべるネウロ。傍らでがっくりと項垂れる吾代。
「・・な・・何なの?・・このカオス・・・」
ポカーンと1人、完全に置いてきぼりの弥子であった。
ちゃんとまたヒグヤコやネウヤコ物も考えてるからな・・・・
54 :
ネウヤコ:2006/10/29(日) 22:24:46 ID:SinV89xr
「…っあ、んんっ…」
何処からか声が聞こえる。甘ったるくて、鼻に掛かるような―――
ああ、私の、声か
押し寄せて来る快感に身体を泳がせながら、頭の隅でぼんやりと思う
ついこの間までは、そのうち彼氏が出来たらキスとかするのかな、なんて思う程度だったのに
まさかその数カ月後に雑居ビルの一室で、浅ましく腰を突き出しながら快楽を貪る自分を誰が想像しただろう
「ヤコ」
「!ぅん、あぁっ!」
名前を呼ばれただけなのに体温が上昇するのが分かる
何だか理科の実験みたい
アルコールランプに熱せられたビーカーの中身みたいに、血液が上昇して身体が溶けそうな感じが似ている
ネウロと言う炎に熱される私
熱し続けたビーカーはどうなる?
「やっ…も…ぅだめ…ねうろ…っぁあ…!」
「…ヤコっ…!」
揺らめく炎の様な碧の瞳に見つめられ、身体の中に熱を浴びせられながら、私は意識を手放した
「…我輩の熱に溶けていれば良い、ヤコ…」
消えない炎のネウロ
沸騰し続ける私
江口くない上によく分からない物になってしまいました…orz
本当に神有月だなこのスレは。
この土日で神の降臨が次々と…読むのが追いつかん!
このスレの神々は、宴疲れしてないのか!
前スレ
>>754 早えええ! もうあれAA化してるのかよ!
作った人GJ! あの絵、本気でエロいよな。
解禁だよな?
今週ネウヤコスキーにはたまらんかった。前スレ
>>754のシーンとかな。
エロいし何より燃える。
もうなんつーか松井大明神GJ!!!!!
>>54 GJ!!
消えない炎のネウロ
沸騰し続ける私
これがいい。短いけど、ドラマを感じさせる。
前スレ
>>754氏
神!
あの絵はマジヤバいエロさだよ。立場的に緊迫しているからこそ、エロス
を感じる。
ちょっあのAAを作った人は別人だwwwww
俺は台詞弄っただけwwwww
他スレで見たAAで次スレ提示締めってのがかっこよくてやってみたけどやっぱ拙かったかな?
前スレ
>>754=
>>58 改変フイタwなんにせよGJ!!
よーしパパ頑張っちゃうぞ。
何だ今週のラストのコマ…。最高にエロス
かんがれ神達!応援してるお!
61 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 18:28:34 ID:QKPUYDoY
>>61 スレ住人じゃないのがばれますよ
今週の展開はすごいな。
すごすぎてエロパロが思いつかないエーロゴシカァン
神有月の県だからってことか?
ここでは神が多いから神有月と言ってると思ってたんだけど
>>61 出雲?神無月?何のことです
神無月でも神がいるから神有月って書いたんだが
乙です
>>54です。
>>57 拙い作品ですが、GJありがとうございます!
今週号の展開を読んでシリアスな話を………………
書けるようになりたいな、とつくづく思います………(´д`;)
本編があまりにもエロいので、あえて目次コメントネタ。
うららかな十月の午後。
世間はうららかだというのに、弥子自身には最悪の事態が降りかかっていた。
「あ、ちょっ…もう気が済んだでしょ。早く離してよおっ…」
もう一時間ほど、暇だからとネウロに捕まってしまって、いいように弄ばれている。こんな
ことになるんなら、以前から目をつけていたレストランのドリンクバー制覇でもしていれば
良かった。
とか何とか考えながらも、体だけはしっかり盛り上がっているのが正直もどかしい。とう
に調教されきっているのを自覚するからだ。
「…たった二回達しただけでもう根を上げるつもりか。情けないぞ、ヤコ」
まだ完全に満足しきっていないのか、ネウロはソファーに座ったままの体勢で、中途半
端に制服を剥いで後ろ抱きにした弥子の体をさわさわといやらしく撫でている。見ように
よっては、腹話術の人形でも抱えているようだ。
ぺろりと頬を舐める舌が熱い。
「さあ、気持ちいいと言ってみろ」
「キモチイイデス。じゃなくてさー」
「何だ、言ってみろ」
ネウロが前触れもなしに突然サカるのはいつものことだ。言っても抵抗しても当然聞か
ないので、こればかりは弥子も嫌々ながら我慢するしかなかった。
だが、今日はあまりにも唐突過ぎる。
「…今日のこの展開の、きっかけって何?」
「ああ、そんなことか」
その間にも体を撫でる手を決して休めようとしない変態ドスケベ魔人は、更にいやらし
い笑いをにやーっと浮かべた。
「なに、単純なことだ。今朝方、『バンバン仔を作れ』という神の声があったのでな。さし
もの貴様も、間髪を入れずにヤリまくれば我が輩の子も孕みやすかろうと思ってな」
「そ、そ…」
あまりのことに、弥子は言葉すら失っていた。そんなことで、今日の弥子の自由は奪わ
れていたのだ。
また追い上げられそうになって、息も絶え絶えに抗議をしてみる。
「そんなの、別に私じゃなくてもいいじゃん」
「面倒臭い」
あっさり言い捨てると、三度目を本格的に開始してきた。ダメだ、もうダメだ。ネウロが一
旦本気になったら誰も止められない。すぐに流されていきそうになりながら、最後の理性
を振り絞って弥子はとんでもないことを言った神様を思い切り罵倒していた。
終
>>68 GJ!
やっぱあの巻末コメエロいよなぁ。
この作品終わる時にはやっぱり、
弥子と手を繋いで歩くネウロ似の幼子と、人間化しちゃったネウロが見たいと思う。
少数派かな。
今週の最後のコマ。
顔近すぎてちゅーするかと思ってしまった。
自然治癒を促進するためにあんなことをします
>>68 GJ!朝からニヤニヤしちまった。
松井の天然エロス発言には困ったものだ。
>>69 そしてお隣にはアイさん似の寡黙な子を連れた怪盗夫婦が
越してくるわけですよ。ご近所に赤い箱配って。
・・・まあそのなんだ。弥子がネウロの子を身ごもる事を妄想する
住人はこのスレなら結構いるだろう。自分もだが。
しかし本誌じゃありえねえww
何その妄想ハゲモエスwww赤い箱配るてwwww
時間出来たら書くわ
>>72 赤い箱配るて嫌がらせかよw
怪盗夫婦……燃え〜……
>>73待ってるよ超待ってるよ
>>72 ヤコ「わーいえへへ♪」
ネウロ「アホ面下げてどうしたヤコよ」
ヤコ「さっき家の隣りに越して来た人に引越しの挨拶のヨウカン貰ったのー♪」
ネウロ「ヨウカンにしては変わった形だな」
ヤコ「…そういえばそうだね」
ネウロ「…それに微かだが謎の匂いもする、ヤコ、それを開けてみろ」
ヤコ「(…マジかよ…)…開けるよ、ネウロ」
バサッ(開封)
突然私達の目に飛び込んで来たのは…5×8の食紅色のヨウカンの積み上がった…引越し祝いだった!
このヨウカンが示すのはたったひ(ry
おまけ
アイ「引越し祝いを配り終わった後はキッチンの掃除ですか…サイ…」
アイは食紅で赤く染まった荒れ放題のキッチンを見て呟いた。
「始末に負えない」
ようかん、Xのお手製なんだw
悪意か? 悪意なんだな?
うおww72だがありがとうww
ホントほのぼの殺伐のカオスだな。
しかしこんな強烈な夫婦2組もいたら大変だw
>>73も待ってる!
本誌も盛り上がってるし、その他もエーロ・ゴシカアンヌ!
赤箱羊羹は
食い物である時点で弥子に美味しく(見た目は弥子の食欲に影響しない為)
悪意があるので送り方しだいでネウロにも美味しい
非常に理に適った贈り物
81 :
ネウヤコ:2006/10/31(火) 22:04:17 ID:9W1wtDIQ
エロ無しですが…
「命懸けの恋」―誰かが言っていた
二人の出会いは偶然か、必然か――
思えばこの恋は始まりから「命」が深く関わっていた
父親の死、それが一つのファクターである事は間違いないであろう。
それからは探偵と言う役を演じつつ、この魔人の隣で様々な、人と、命の場面に遭遇して来た。
でも、まさか自分が本当に命を懸ける事になるとは誰が想像しただろう。
不安がない訳じゃない、怖くないと言ったら嘘になるだけど――
―独りじゃ、ないから―
「死にたくない」から抗うのではない。
「二人で生きる」為に戦うのだ。
それは似ている様で全然違う
一生に一度きりの
魔人と少女の「命懸けの恋」
この戦いに一つの小さな命が参加していた、というのは、また別のお話で……
終
>>81 これをエロを入れて、ちゃんとストーリーに仕立てたら
読み応えあるかも。待ってるよ。
>>81 GJ!なんかシビレたよ。これでエロ有りのお願いしたいくらいだ。
本誌のネウロの『「我々」はその場で八つ裂きにされるだろう』
に反応した自分にはかなりキた。なんか心中(自殺じゃないから違うけど)
覚悟の命懸けの戦いっぽいなと。なんか大河ロマンちっくだな。
ハロウィーンが終わってしまうというのに「犯しかいたずらか?」のネタが
未だに来ないなんて!! 神よ降臨したまえ!!
神有月もあともう少し。
神々はまさか帰り支度なんてしてないですよね?
>>84に萌えたので、神よお願いします。エーロ・ゴシカァァァァァン!
急いで書いてみた
桂木弥子魔界探偵事務所の場合
「吾代さん、トリック・オア・トリート!お菓子ちょーだい」
「あー菓子だ? ほらラムネやるからどっかいけ、邪魔だ」
「どーみてもオクスリです。本当にありがとうございました」
「気を取り直して・・・ネウロートリック・オア・トリート!お菓子ちょーだいよ」
「ふん、そういえば今日は地上でいうハロウィンという行事の日だったか…」
「へぇ、知ってたんだ。どっちがいい?」
「犯しか悪戯だったな。やはり我輩、攻めるほうが好きなので『犯し』だな」
「えっお菓子くれるの?やった!って攻める?」
「奴隷が自ら誘うようになるとは進歩したな。我輩嬉しいぞ」
「えっ、ちょっ待って!!違うから、ハロウィンってのは……ッ」
「いやだぁああああああああああああ」
ERO END
番外編:警視庁の場合
「笛吹さん、トリック・オア・トリート!お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ?」
「職場に菓子などあるわけがないだろ!仕事をしろ、仕事を」
「いいの?イタズラしちゃうよ?」
「すればいいだろう、そのかわり私は責任を取らんぞ」
警視庁サーバーエラー
「構って欲しくってさぁ……」
BAD END
>>86 本当にギリギリに書いてくれてありがとう!
ここの神は本当にすばらしいな!
吾代のヤクネタやヒグチまで書いてくれるなんて。
簡潔でテンポのいいネタ回しに笑わせてもらったw
では、感謝をこめてエーロ・ゴシカァン!
>>86 すごい時間だ。GJ!笑った
匪口しょーがないなwww
>>82 81とは別の職人だが、内容に非常に激しいインスピレーションを受けた
ので、書いてもいいかな。
もちろん、
>>81が直々に手がけるとすれば、それも楽しみにしている。
神が神を呼ぶ…ここは本当に神だらけなインターネットですね。
ちょwwwのび太×ジャイアンとかwwwwww
テラカオスwwwww
「いつもは強気な彼が受け☆」wwwバロスwwww
馬鹿だろwwwwww
すみません
誤爆しました
>>91 のび太×ジャイアンならしょうがないな( ´∀`)σ
バカスwwww
>>91 ちょっおまwwwwwwwwww
のび太×ジャイアンならしょうがないな( ´∀`)σ
11月になってしまいましたね。
更なる発展を祈って、エーロ・ゴシカァン!
さようなら神有月
こんにちはシモ月
>>96 誰が上手い事(ry
どうも書く物まとまらないと思ったら風邪引いてたorz
エロスも健康であってこそなんだな…。
>>81です
>>82、
>>83 感想ありがとうございます。今週号を読んで浮かんだ物をそのまま勢いで書いてしまったので、エロくない物になってしまいました…orz
つ、次こそは……!
>>89 どんな作品になるのか、楽しみに待っています。
>>91-94 誤爆ですらひとつのネタとして昇華してしまう
このスレ住人のエロパロスキルには感服したw
エーロ・ゴシカァン!
6日頃まで更新が少し遅れます、申し訳ありません。
>「いつもは強気な彼が受け☆」
ヤコネウやヤコサイやヤコ忍を書いてくれる神が居ると信じてちょっと旅立ってきます。
>>100 お疲れ様です。自分もヤコ攻め書きたいです。
>>96 シモ月ではない、営露月だ。…ダメか?
>>100 まっ、待ってくれ。ヤコネウかヤコ忍書いてみるから!
え、明朝出発なんですが…
今夜更新できたらします、待ってます
ひとねむりするお
>>100 まっ、待ってくれ。ヤコネウかヤコ忍書いてみるから!
>>103 ごめん、リロし忘れた orz
じゃあしばらくしたら投下するよ
帰ってきたら見てね
>ヤコ忍書いてみるから
を一瞬「ヤコ忍者書いてみるから」と読んでしまい、
時代劇パロかと悩んだわたし。
107 :
102:2006/11/02(木) 20:54:28 ID:O8Oi4WwI
思ったより早く書けましたので、今から投下します
まとめサイト管理人さんとエロパロスレ住人に捧ぐSS
108 :
ヤコネウ:2006/11/02(木) 20:56:22 ID:O8Oi4WwI
魔界探偵事務所では、時折若い女性の嬌声が聞こえてくるという
「ヤコ、そろそろ終わりだ・・・・・・」
ネウロは、四つん這いになっている弥子を背後から存分に犯していた
「やあっ!だめえっ、ネウロぉっ・・・・・・!」
弥子の声もむなしく、今夜もまた魔人の精が濁流の如く、彼女の可憐な膣花を散らしてその深奥に暴れ狂う
「ああ・・・・・・、はああ・・・・・・」
ネウロの攻めから解放された弥子は、近くのソファーにその肉体を寄りかからせたまま、放心していた
その膣口からはコポコポと七回分の黄色がかった白濁液が流れていた
この快楽を伴う暇つぶしにおいて、弥子の主導権は存在しない。いつもネウロが先に満足して、その
快楽のおこぼれを弥子がもらう形になっている。たまには自分が主導権を握ってみたい、と弥子は
つねづね思っていた
109 :
ヤコネウ:2006/11/02(木) 20:58:43 ID:O8Oi4WwI
そんなある日、HALの計画を阻止する途中で、ネウロは血を吐いた
今まで無敵なネウロばかり見ていた弥子にとって、それは衝撃的だった
彼女は魔人の隣でしきりに彼を心配した。ネウロはその度強がって
弥子の頭を掴んだり、控えめな胸をまさぐったり、ショーツの中に
指を這わせたりしていたが、いつもより活き活きとやっている様子がない
いつもと違う魔人の様子を確認するにつれて、弥子は心配すると同時に
主導権を握る「チャンス」だと考えた
「ヤコ」
ネウロは、ソファーに横になったまま彼女に言った
「我輩は回復を促進するために、これから数時間横になる。この回復方法は面倒なものでな
試している間は決して動く事ができないのだ。しかし贅沢な事は言ってはいられない
いいか・・・・・・決して邪魔をするなよ。少しでも動くと回復が遅くなるからな」
「はいはい、分かりましたよ」
それだけ言うと、魔人は眠りについた。弥子の眼の奥が光った事も知らずに・・・・・・
110 :
ヤコネウ:2006/11/02(木) 21:03:31 ID:O8Oi4WwI
数分後、腰部に違和感を覚えたネウロは、薄目を開けて自分の足の方向を見た
すると、いつも着ているズボンはずり下げられていて、肉柱の生えている部位に弥子の顔が見える
「な、ヤコ・・・・・・貴様は何をしている!」
思わず声を上げるネウロを、弥子が左手で制した。
「ふふふ・・・・・・、ネウロ動いちゃだめなんでしょう? 大人しくしててよ」
弥子は半立ちの巨根をしきりに細い指でしゅっしゅっとしごいていた。
「貴様・・・・・・我輩が動けないのを知っててっ、・・・・・・回復が済んだ時、どうなるか・・・・・・」
弥子はニッと笑うと、キュッとその肉茎を搾るようにして弄んだ。
「ハアウッ・・・・・・!」
「知ってるんだよー、ネウロってカリの下の両脇が一番弱いって事・・・・・・
ほら、こんな風にすると・・・・・・」
弥子は示した部位を親指と人差し指でクリクリと弄びつつ、みかんほどもある亀頭を口に含んだ
口内は唾液に満ちていて、その中で舌は、尿道とカリの境を丹念に突いて刺激した
「おおおっっ・・・・・・」
「ふふん、動けないとか言って、ココはしょっちゅうピクピクじゃん。だらしなく
皮まで被っててさ・・・・・・」
弥子は舌先を上手に使って、丁寧に皮と肉棒の間を掃除した。臭気が鼻につくものの
最後に唇ではさんでゆっくりとむいた
それだけに止まらず、弥子の舌技は続いた。肉厚の竿を甘がみしつつ、しゅっしゅと
上目遣いでしごき立てているかと思いきや、今度は亀頭だけを口に含み、舌で存分に蹂躙する
赤ん坊のように亀頭を吸い、舌で亀頭全体を舐め回し、先端の割れ目に舌を挿入れて
自身の唾液と魔人のカウパー液を混じり合わせた
「ちゅぷっ・・・・・・、ちゅっ・・・・・・、ん・・・・・・んむうっ、どう、ネウロ?
・・・・・・私、結構上手くなったでしょう?」
「ああっ・・・・・・、と、当然だ! 主人がみっちり仕込んであるから・・・・・・
自然と性奴隷のスキルも・・・・・・ううっっ・・・・・・!」
口一杯に肉竿を頬張ったかと思うと、上下に動かして柔らかい口唇全体を使って、弥子は刺激した
尿道口に直接唇をつけ、直にカウパー汁を飲んだりと、真に至れり尽くせりである
「ふふん・・・・・・ネウロ・・・・・・出したいんでしょう? さっきからピクピクとオチンチンが痙攣して
濃いカウパー垂らしてるもん。」
弥子は巨根の前に座り、口を開いて舌を出し、両手で緩急つけて肉棒をしごいた
「ほら、出してっ! いつもの重たいザーメン、口で受けて飲んであげるから・・・・・・」
「おおうっ! ば、馬鹿な事を・・・・・・な、何故・・・・・・くっ・・・・・・毛じらみの命令を
我輩が聞かなくてはいけないのだ・・・・・・あああああっっっ、・・・・・・だ、出す出さないはっ!
我輩のおおおっ!じ、じゆうううっっっ・・・・・・!」
台詞が終わらないうちに、ネウロの巨根は小刻みに痙攣し、亀頭の割れ目から精がドクドクと溢れてきた
弥子は舌の上にそれを受け止め、肉竿をつたっているものは、舌だけを使って拭い取っていた。拭う度に
ネウロの肉棒はピクンと反応する
「ネウロー、口で言ってる事とヤってる事が違うよ! ・・・・・・それにしても、いつもより量少ないね」
当然である。ネウロはいつものプライドから必死で射出量を抑えたのだ。その分快楽は半減し、尿道に
大部分が残留したが、これも体面を保つためである
だが察しのいい弥子には既にバレていた。彼女は根元をキュッと搾った所、尿道口に液が漏れ出して
くるのを見て確信した
「ほらネウロ、搾ったらまだまだ出てくる・・・・・・。意地張ってないで一杯射精しても・・・・・・」
「で、できるわけがないだろう・・・・・・」
「折角なんだし、気持ちよくなればいいのに・・・・・・もったいないから全部飲んじゃうね」
弥子はちゅううっと尿道口から直飲みした。それにしても相変わらず美味しそうに相手の
精液を味わう女子高生である
「んん・・・・・・コクコク・・・・・・ちゅうう・・・・・・」
全て飲み込んだ後、ちゅぽっと若干ふやけた亀頭を見つつ、弥子は口端の精子までも
口内に運んで飲み干した
111 :
ヤコネウ:2006/11/02(木) 21:06:10 ID:O8Oi4WwI
「うーん・・・・・・物足りないなー・・・・・・じゃあ」
弥子はソファーの手すりに腰をかけ、そのニーソックスに包まれた細くて長い脚を
ネウロの鼻先に向かって伸ばした
「ほらあ、ネウロ・・・・・・舐めてみる?」
「くっ・・・・・・このナメクジがっ・・・・・・」
「ふーん、じゃあこのナメクジにこんな事されてるのは、どこの魔人かなー?」
自分を指差しながら、弥子は爪先でネウロの鼻先を持ち上げる。ちょうど、血管を
浮き上がらせた気位の高い豚の形相に、弥子は思わず吹き出した
「あはははは・・・・・・」
「ヤコっっ・・・・・・!」
「ふふふ・・・・・・ゴメン、ゴメン。・・・・・・お詫びにイイ事してあげるから許して、ネウロ」
「そんな事を言っても無駄だ。貴様、我輩が復活した時には・・・・・・」
弥子は鼻先にあった足を引っ込め、鳥が木の枝に止まるように、肉棒を足指で握った
「・・・・・・何をするっ、ヤコ! 貴様、我輩の肉奴隷の分際で、主人を足蹴にするとはっ・・・・・・」
「ネウロは知らないでしょう? 足でオチンチンをマッサージするのって、すごく気持ちがいいんだよー」
弥子は親指で、まだヌルヌルとしていた尿道口を、柔らかく撫でた
「例えば、こんな具合に・・・・・・」
両指を器用に使って、彼女は巨根の側面を掴み、丁寧にしごき上げた
「くううっっ・・・・・・!」
弥子は昨日から着替えてない。だから靴下は汗でムレている。その熱気も肉幹には
心地よかった。弥子は次々と、風俗嬢顔負けの性技を披露した。右足で亀頭を鷲掴みし
左足で各ツボを突く。親指と人差し指で器用に巨根を挟み、まるで手そのもののようにして
しごきまくる。肉太の魔人ペニスを踏みつけ、その足の裏に大きな反応を感じた時
弥子は味わった事のない快感を感じた
(ああ・・・・・・私、今ネウロのオチンチン踏んでるんだ・・・・・・。いつもは踏まれている
側の私が、ネウロのを足でいじってる・・・・・・)
ビクン、ビクンと土踏まずの下で痙攣が起きているのを感じ、弥子はネウロを見た
彼は歯を食いしばってこの状況に耐えている。いや、実際耐えているのは屈辱ならぬ靴辱か
それとも快楽に対する屈服ならぬ靴服か
112 :
ヤコネウ:2006/11/02(木) 21:12:36 ID:O8Oi4WwI
「ネウロ、気持ちいい・・・・・・?」
弥子がオズオズと聞くと、ネウロは半開きの口から垂らしている舌を引っ込め
憎々しげに弥子を見た
「ハアハア・・・・・・ふ、不快だ。我輩を足蹴にして、ただで済むと・・・・・・」
「気持ちよさ気に舌まで出してたくせに・・・・・・? 笹塚さんはスゴク上手いって
褒めてくれたよ・・・・・・」
くやしさからか、弥子は精一杯ネウロの逸物を蹂躙した。今までは少しでも相手を
じらして楽しむのが目的だったが、こうなったら思う存分ネウロのものをいたぶってやろうと
足に全神経を注いで、爆発寸前の肉竿を刺激した
「や、やめろぉぉぉっっ! ヤコっっ、・・・・・・!」
「じゃあ、気持ちいいって認めなさいっ! 『弥子様の足コキは最高です。我輩の早漏ペニスは
気持ちよくなって満足です』と言いなさい!」
「だ、誰が言うかっ・・・・・・! じょっ、冗談を・・・・・・おおおおっっっ!」
先程の弱点を親指で集中的に押されて、ネウロは今にも跳ね起きたくなった
「どお? これでも、言わないつもり・・・・・・?」
両足指二本が肉棒を間に挟んでしごき上げている。
「くうううっっ、い、言うっっ、言うからやめろおおおおっっ!ヤ、ヤコ様の、ア、アシコキは・・・・・・
さ、サイッ・・・・・・!」
弥子は頬を赤らめて、倒錯感にも似た快感に身を震わせている。しかしその間も肉棒の刺激は怠らない
「わ、我輩のおおおっっ、ああ・・・・・・あああああっっ・・・・・・!」
「きゃあっ・・・・・・!」
ネウロの台詞と共に突如巨根が暴発し、大量のスペルマが噴出した。弥子の靴下のみならずスカートや
果ては頬まで飛び散り、弥子は思わず足を引っ込めてソファーから落ちそうになった
「はあ・・・・・・はああ・・・・・・」
魔人はだらしなく四肢の力を抜かし、阿呆みたいに口を半開きにしていた。口端から漏れた涎が
ソファーのカバーに落ち、布を炭化した
(ふふっ、ネウロってば・・・・・・あんなに気持ちよさそうにしてる)
弥子とヤル時のネウロは常に余裕を持った表情だった。そのギャップに、弥子はかえって
ネウロに可愛らしさを感じた。自分も支配欲をたっぷりと味わったし、もういいかなと思った
しかし、まだ肉茎は凛と突っ立っている
113 :
ヤコネウ:2006/11/02(木) 21:14:51 ID:O8Oi4WwI
(・・・・・・まさかあれだけって事はないだろうし、もっと遊んでおこうかなー)
こうなったらとことん遊んでやれ、と弥子はスカートとショーツを脱いでネウロの顔面上にまたがった
そして白い指で毛の薄い恥丘の割れ目を広げた。ネウロの位置からは、きれいな人肉色の大陰唇やら
小陰唇やら膣口やら尿道口やらがひくひくとしている様子が手に取るように分かった
「ほら、ネウロ。私のアソコ舐めたくても舐められないでしょう?」
弥子は自分の大胆な行動に顔を赤らめつつ、心地よさを味わっている
「どう、いつも舐めているのが舐められない気分は?」
「ハア・・・・・・ハア・・・・・・」
ネウロはまるで盛りのついたオス犬のように舌を出して弥子の陰部を眺めている。ネウロの
漏らす熱い息が、弥子の陰部を湿らせた
弥子は左親指と人差し指で陰部を開きつつ、その膣口に右手の指二本を挿入し、クチュクチュと
慰め始めた。既に先程の興奮で彼女の膣内はたっぷりと湿っている
「ほら、・・・・・・アンタのバカデカイものを、毎日挿入しているせいで・・・・・・私のアソコ、こんなに
大きくなっちゃったんだから、せ、責任取りなさいよ・・・・・・」
弥子の指の動きが激しくなるにつれて、淫液はどんどんと膣内部から湧き上がってきた。その
メスの匂い溢れる淫汁は柔らかな腿をつたい、ひざ小僧のあたりまで濡らした
「はああっ、・・・・・・はあああっ・・・・・・!」
弥子はネウロの顔面上での痴態に興奮した。その液がピチャ、ピチャと、ネウロの鼻や唇に
落ちていく。息を吸うたびに、淫水の雌臭いが鼻腔を刺激した
114 :
ヤコネウ:2006/11/02(木) 21:19:01 ID:O8Oi4WwI
ネウロをじらすための行動についつい夢中になってしまった弥子は我に返って指の動きを止めた
後部を振り返ると、肉竿は依然として天を衝いている
弥子は位置を変えてネウロの腰の上に移動した。そしてたっぷり湿った陰部をグッと開き、
左手はネウロの三〇センチ弱の逸物を掴む
「ふふっ、・・・・・・いただきまーす」
弥子は、ネウロの巨根をズブズブと挿入し、自身の奥に導いていく
(んんっ!・・・・・・いつ挿入しても、おっきいなー・・・・・・)
いつも通り肉幹の3分の2を埋没させた後、彼女はぐっぐっと腰を上下する。いつもは魔人主導だが
今回は自分の思う通りにやれる。HAL最終戦に向けて束の間のリフレッシュだ
弥子はリズミカルに腰を振った。深く挿入するも浅く挿入するも、途中で小休止を入れるのも
弥子の自由である。途中で一物を引き抜いて、パンパンに膨れ上がった亀頭で
自分のクリトリスをマッサージするのも自由だ
「や、止めろ、ヤコ・・・・・・!」
弥子の攻めが続くのがいやなのか、自分が主導権を握れない性交がいやなのか、ネウロは言った
「オチンチンはそんな事言ってないよ、デカマラ魔人さん!」
弥子は両腕を頭の上にやり、大きく腰をグラインドさせる。回転する腰の動きにより
膣内の肉幹は左を突き、右を撫で、陰唇をめくり上げるといった具合に暴れまわる
「んんっ!・・・・・・ああんっ、・・・・・・あはあっっ!・・・・・・き、気持ちいいよおおおっ!」
いつも魔人はここら辺あたりで射精する。いつも自分ばかりが満足するのだ。でも今日は心ゆくまで
魔人の類まれなる巨根を味わうと決めたのだ。彼女の腰の動きは止まない
「おおおおおっっ・・・・・・!」
案の上、ネウロは我慢できずに射精し、弥子の中をその精で満たした
弥子は、まだ絶頂に達していない
「もう出ちゃったのー・・・・・・ネウロって巨根なのに早漏なんだからー・・・・・・」
「な、何だとっ・・・・・・!」
「今日は私が気持ちよくなるまで、オチンチン抜くの、禁止ね」
弥子はそう言って、抽送を続けた。既に膣奥は魔人の放った精液に満ちている。抜き挿しを繰り返すたび
膣肉と肉幹との隙間から粘性の高い白汁が漏れ出していく。そしてすべりが良くなって、抜き挿しの度数が上がる
永遠と思われる快楽のサークルを彼女は感じていた。彼女は既に自分と魔人が一体となっているのを肌で感じ
膣壁で感じた。極限まで膨れ上がった魔界の巨根は、みっちりと彼女の陰部を占拠していた。彼女が動けば肉塊も動いた
「ハアアっ・・・・・・、ハアアっ・・・・・・ね、ネウロぉー・・・・・・!」
腰を動かしていくうちに、弥子は肉体の芯を感じた。頭頂から陰部まで貫く芯である。
「ああんっっ・・・・・・!ああっっ、い、イクぅうううっっ・・・・・・!イッちゃうよおおっ・・・・・・!」
最後に、ぐっと魔人のモノを咥え込んだ瞬間、肉体の中央にある芯に稲妻が走った。全身は大きく痙攣し
彼女は背を大きく反らせた今までにない快感だった。脳内は真っ白になり、ただ全身を駆け巡る快楽の波
を追う事で精一杯だった
一瞬を置いて肉棒も痙攣した。どうやらネウロも達したらしい。びゅうう、びゅうう、と渾身の精液を
彼女の中に放出していた。膣壁は伸縮を繰り返し、その肉棒から精液を余す事なく搾り出そうとしている
かのように離さなかった
「はああ、ああっ・・・・・・」
大きく熱い息を吐き、彼女はしばらくネウロとつながったままでいた
こうして、初めて二人はオーガズムの一致した性交を終えたのである
「・・・・・・今日は袋が空っぽになるまで、してあげるよ。ネウロ・・・・・・」
「あ、あのさ・・・・・・」
玄関口で、吾代が立っている
「俺、さっきからずっといたんだけど・・・・・・」
115 :
ヤコネウ:2006/11/02(木) 21:21:44 ID:O8Oi4WwI
カタカタカタ・・・・・・
<あれから数時間、ネウロさんの体力はすっかり回復しました
ところで弥子ちゃんの処遇ですが、あの後ネウロさんは別段
お仕置きらしいお仕置きもせず、弥子ちゃんでいつも通り
スキンシップを楽しんでいました。
ただ、ネウロさんは時折、弥子ちゃんに足でアレをマッサージ
するよう頼むようになりました。どうやらいたく気に入った様子
です>
11月2日(木) 晴れ あかねの日記
えろおおおおおおおおおおお
GODJOB!!!!!!!!!!!!!
ちょっGJwwwwwwwwww
吾代カワイソス(´・ω・`)
以上です。ヤコ攻めという事で、足コキとか焦らしプレイとかを入れてみた
ネウロがシュトロハイムのように叫んでいるのは気にしないで下さい orz
>>118 エロいな!! GJ!!
シュトロハイムってw
確かに読み返してみるとそれっぽいなww
初めてリアルタイムにあった嬉しい(日本語変?ゴメン)
そして本当エロい!!!GJ!!!!!!!
ヤコ攻めって良いなー。自分も脳内で色々できてんだけどきれいに文章にできないorz
とりあえずの更新(コピペのみ)はしたので、空港行く時携帯からゆっくり読みますね
細かい修正は私より先に更新できるお手伝い殿に頼みました
e−ro−i−!!GJ!!!!!!!!!!!
ヤコネウもネウヤコもHの内容異常に濃いなー
>>121 ちょww空港てwwwww
どこ行くんだw
気を付けて行ってこいよ(´・ω・`)
さて、エーロ・ゴシカァン!!
ちょ、はじめてこのスレ来たけど何このクオリティふざけてるの?
過去スレ読んで肉でさらに過去ログ探して読んでまとめサイトも読んで
何ていうか責任者でてこいマジ楽園だ。
正直、ここのエロパロ知ってしまうと他のが食べられない
>>125 貴様か、エロパロを喰って生きている魔界変種は。
|´ω`)ちょっくらまんかんぜんせきの国へ
それがネウロエロパロスレクォリティ…neuro08
いってらっしゃい、お土産は北京原人の丸焼きでーノシノシ
>73で予告した香具師です。朝から馬鹿なの投下。
テンポ重視でセリフのみー
ア「(ピンポーン)失礼致します……このたびこちらに越してきましたので、ご挨拶に伺いました。
こちらつまらないものですがお近付きのしるしに」
弥「あ、どうもご丁寧に」
ネ「謎の気配だヤコ」
ネJr「なぞのけはいだヤコー!」
弥「ちょ、二人ともステレオで来んな! お客様に失礼でしょ!」
ネ「やかましい良いから寄越せ。そうその箱だ。これは良い気配だぞ」
弥「ああっ……すみません、マイペースな夫と息子で(へこへこ)」
ア「いえこちらが突然伺いましたのですし。またお時間があるときにでも改めて
……こちらにも同じぐらいの子供がおりますので、よろしくお願い致します」
弥「いえいえこちらこそ」
ネ「おお、これは面妖な! さいの目切りの赤い羊羹! 主成分は小豆を主体とした餡と砂糖、
そして寒天に――赤い色は食紅か。安易だな」
ネJr「あんいだな! しかしこんなものはなぞにはいらないぞ!」
ネ「よし、貴様が解け。お父様が食ってやろう」
ネJr「のぞむところだ!!」
弥「望むのかよ!! 利用されてるよあんた!! ポジション・桂木弥子だよ!!
(あれ、なんだろう自分で言ってて感じるこの切なさ……)」
X「ふー、我ながら頑張ったよ……さいの目羊羹でピクチャークロスワードなんて、
流石のネウロも少しは梃子摺るでしょ。アイ、細かく切ってくれてありがとね。大変だったでしょ?」
ア「いえ、この子がしてくれましたから」
XJr「…………」
X「えー、子供に刃物持たせちゃダメって、この前言ってたのアイじゃん!
俺がナイフ教えてあげてたらすっげー怒ったくせに、ひっでー!!」
ア「あなたが教えた所為で無闇に刃物を好いて困っているんです。
こちらから獲物を与えなければ狩りに行くんですよ」
X「すいませんごめんなさい殺さないで下さい」
XJr「……死ぬときは……俺が詰めてあげる。お父さん」
X「……誰に似たのこの子!!」
ア「どう見ても貴方の性格です、本当にありがとうございました」
ネJr「なんだきさま、こんなところでひとりなにをしている! ここはわがはいのじんちだぞ!」
XJr「……箱に詰めてる。雀」
ネJr「む、きょうみぶかい。このはこ、きさまがつくったのか? つぎめがみえないぐらい
しっかりしてるぞ、すごいな! なにでせっちゃくしてる? なぞだー!!」
XJr「……秘密。あんた、何者。人間じゃない、っぽい」
ネJr「ふむ、しゅせいぶんはニカワのよーだが、ほかにもさまざまなせっちゃくざいを
ふくざつなわりあいでまぜてあるな! このていどのことはみぬけるっ」
XJr「……!」
ネJr「ふふん、びっくりしたか! わがはいはまかいのなぞをくいつくしたおとこのむすこだぞっ!」
XJr「ねえ」
ネJr「うむ?」
XJr「詰めていい?」
ネJr「だーめーっ!」
弥「あれ、結局ネウロ一人で解いてるの? あの子は?」
ネ「遊びに行った、飽きたらしい。ふむ、羊羹でピクチャークロスワードとは中々に面倒な
ことをするではないか――だが我が輩は魔界の謎を食い尽くした男だ、
頭の中で完成させることなど容易い。ヤコ、方眼紙を持て」
弥「この俺様野郎……はい、どうぞ」
ネ「うむ。(すららららららッとマス目を生めて絵を描き出す)」
弥「え、文字? えーと……『お隣同志よろしくお願い致します』?
漢字多用で複雑ね、ところで終わったなら食べていい?」
ネ「うむ、我が輩も食い終わったv 好きにしろ」
弥「わーいっ! あぐ、んむ。……って言うかこの羊羹の形状、隣に引っ越してきたの明らかに
サイじゃない!! これ以上ご近所付き合いが複雑化するのやめてよー!!」
ネ「その結論に辿り着くために羊羹一口を必要とするのが実に貴様らしいな」
どっとはらい。
「満漢全席!?ずーるーいー!あたしも食べた…んぶっ」
「弥子よ。我輩の方が美味いであろう?さぁ舐めろ」
「ななな何でそんな展開になるの!ただ
>>127のお見送りしようと…あっ」
「…イヤか?」
「わわわイヤじゃないですからそんなに手わきわきしないで」
「それでいいのだ奴隷人形め。だが折角だから我輩が貴様に満漢全席を喰わしてやろう
まずは足コキは外せんな。そしてフェラバック女性上位駅弁座位対面座位…喜べ」
「いやそれ絶対食べてるのネウロでしょ…やあっあっ」
「ふん。弥子よ貴様などの食えないような料理の数々を
>>127は食えるのだぞ?」
「そんなのらめええっずるいよ…」
「だからその分我々はここで
>>127に見せつけてやるのだ。
>>127の食ってくる料理よりも我が輩の喰う奴隷人形の方が美味いのだとな」
「…ネウロも行きたいの?」
「…黙れ」
「あああああっ」
>>127に見せつけるために(笑エーロゴシカァン!
>>127いってらっしゃい。気をつけてな
リロってなかったらすごいの来てた!
>>130GJ!!
朝からお子様とパパママとのほのぼのに萌えた!!参観日とかにはパパ達張り切るんだろうな…
133 :
ネウヤコ@ギャグネタ:2006/11/03(金) 09:59:10 ID:T0NeEbZS
ネウロ「ヤコ、我輩と仲良く(セックス)したいか?」
ヤコ 「仲良くって・・・(アレのことでだよね?すでにベッドの横でスタンバってるし)。
いや、別にそういうのないけど・・・」
ネウロ「うーん、今回は簡単だと私は思っていた。
だって、先生と私は探偵とその助手だものね。
これからもずっとつきあっていかなければならないのだ。
この質問のこたえなんて考えるまでもない。
けれど、最近の私と先生の関係を、先生がどんなふうに感じているのか、
それが探りたくてこのテーマにしたのだ。
するとあらら、不思議。寄せられたのは厳しい反ネウロ・反セックスの意見ばかりだった。」
ヤコ 「(ばかりって、今一回しか言ってないんだけど)」
ネウロ「なぜなのかしらん?というわけで、今回は多数を占める「しなくていい」派からいってみよう。
「ネウロと友好関係をつくるのは『(ネウロにとって)望ましい』ことであって、
『なすべき』ことではない(住所不明・匿名さん)。」」
ヤコ 「(それは確かにそうだけど、それ、私が思ったことだから。まだ言ってないから。あれ、言ったっけ?)」
ネウロ「「都合のよいときだけ、食欲にむけて新しい事件の解決をといいながら、
なにか起きると靴をなめろだ、蝋燭で火あぶりだというネウロとなぜつきあわなければならないのか?」
(東京都・嫌人さん)。」」
ヤコ 「(本当に、奴隷扱いは酷いよね。ドS。どうでもいいけど、PNはネウロが考えたのかなぁ)」
ネウロ「「ネウロとは仲良くしたほうが(生命維持の観点で)いいに決まっているが、
私のほうから頭をさげてまで仲良くする必要はない」(東京在住・匿名さん)」」
ヤコ 「(うん、蝋燭で火あぶりも生命ギリギリだったけど、あの「だめか?」を断ったら殺されそうだから)」
ネウロ「「探偵ごっこのような関係ならいらない。(恋愛に発展したいという意思表示の表れか?)
ネウロとは必要があれば協力し、
なければ距離をおくくらいでちょうどいい」(東京都・ヤコさん)」」
ヤコ 「(なんでカッコのなかにネウロの意見が入ってるんだろう)」
ネウロ「ふー、びっくりした☆でも、反対派の意見はほぼ一点に集中している。」
私はヤコに対してドSだから、仲良くする必要はないというもの。
そ れ 、 ほ ん と な の か な あ 。
今回のこたえは数字のうえでは「しなくていい」派が圧倒的だったけれど、
応募しなかった多数の サ イ レ ン ト マ ジ ョ リ テ ィ を考慮にいれて決定させてもらいます。
ネウロとは仲良くしたほうがいい。あたりまえの話だよね。
意見をくれた「多数派」はあまり反ネウロ報道やネットの情報に踊らされないほうがいいのではないかな。」
ヤコ 「それ・・・私の意見関係ないじゃん。」
ネウロ「我輩は「反ネウロ」の気持ちを知って少々傷ついたぞ、ヤコ。」
ヤコ 「そこまでは思ってないけど・・・。
私、ネウロのこと嫌いじゃないよ。ただ、ちょっとは優しくして欲しい。」
ネウロ「我輩が好きか?」
ヤコ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。」
ネウロ「サイレントマジョリティを考慮した結果はやはり正しかったな。
それではいただきます」
ヤコ 「ちょっと待って!!優しくしてくれるんじゃなかったの?!」
ネウロ「・・・それはもう・・・優しくするとも・・・」
ヤコ 「(やさしくじゃない。やらしくするつもりだ)
だいたい、サイレントマジョリティってなんなのよ!」
ネウロ「ふむ、平たく言えばツンデレだ」
ヤコ 「絶対違うと思う。ネウロ、まだ朝なんだけど あ、ちょっ・・・!!!!」
おわり
参考文献(?)
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1162346512/l50#tag207
さげ忘れて申し訳ない。
>>130 GJ!!
>>132 でも担任の先生は大変だろうなぁ…
先「それでは、この問題は誰にやってもらおうかな〜?じゃあ脳噛くん!」
ネJr「ほう、こんななぞのかけらもない、ただのもんだいをわがはいにとけというのか、このカメムシきょうしめ。」
先「(カ、カメム…)ど、どうかな、ちょっと難しいかなぁ〜?」
ネJr「ふん、わがはいをだれだとおもっている。まかいのなぞをすべてくいつくしたおとこのむすこだぞ。まぁよい、きょうはとくべつだ、こたえは3だ。」
先「(お…怒っちゃ駄目よ…耐えるのよ、私…!)……せ、正解〜…よく出来ましたね(頬を引き攣りつつ)」
ネ「おお、さすが我輩の息子だ。素晴らしい」
弥「あああもう何だかすみませんゴメンなさい」
てな感じかと。
>>130氏、勝手にネタを使わせて貰ってすみませんorz
ちょw毎日ww
>>129 ネJrを利用するネウロとXJrに振り回されてるXが好対照で笑えるw
XJrは見かけもアイさん似なんかな?
>>129 GJ!!!
何故だかアメリカホームドラマのノリで読んでしまった
>>131 まとめの人でないが萌えた。GJ!!
魔人はそこに行って一体何をする気だったんだか…
ちょw先生カワイソスww心労の耐えないかーちゃんwwww
>137
サイのジュニアは、外見サイ性格アイ性質サイ性別アイ(女)…
みたいな半分半分でも良いかなーとか一瞬だけ妄想した
ネウロのとこは優性遺伝ですべてネウロ似の魔ジュニアでw
>>129 ほのぼのイイ!
ネJrの表情を某よつばで想像してしまったw セリフが平仮名だからか
二家族シリーズ、いいなあ。
ほのぼのの中にもしっかりそれぞれのキャラが立ってるし。
>139
つまりネウロジュニア(♂)とサイジュニア(♀)が将来くっついて
最強最悪の無敵カップルが誕生するんだな!?
……弥子、ストレスで早死にするな。
家族ネタモエス
>142
大丈夫、食べて発散できる娘だから。
144 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:11:04 ID:RKg6hTYn
家族ネタイイ!!
ヤコに子供できたら遥さんはおばあちゃんか・・・
孫の誕生に喜びそうだなww
家族ネタで電波キタ
弥子とネウロの娘、見た目は美少女で天才頭脳のヤネちゃん(仮)が、相変わらず下僕な吾代さんをいたぶるんだ。
「吾代のオジサマ、相変わらず早漏ですのね。この駄犬が!」とかいって小悪魔ょぅじょに攻められんだ…
\(^O^)/
>「吾代のオジサマ、相変わらず早漏ですのね。この駄犬が!」
ちょ、激しく小悪魔w
30代後半にしていじめられっ子の吾代カワイソス
>145
小悪魔ょぅじょはもちろん下を穿いてないんだよな?w
おおおおい!妄想主の72だが何だよこの祭り!最高に笑い萌えたww
小悪魔ょぅじょも期待。
>>130,
>>132共にGJ!!!想像してた感じとぴったりだww
自分的にはサイJrは目元がアイさん似で髪型がサイの女の子が
浮かんでいた。ネウロJrはミニチュアネウロだな。でも両方男で
殺伐とした友情を育むのもいいかもしれない。
同じクラスだと面白いかもな。サイJrは美術が得意だといい。
担任「今日は先生をモデルにして描いてくださ〜い」
ネJr「おい、たんにんのあつげしょうにはなぞのけはいがするぞ。
きさまのかんさつりょくでしょうたいをあばいてみろ。」
XJr「・・・・・・」
――カリカリ・・・カリカリ
XJr「・・・できました。これがわずかな面影をたどって見えた
先生の化粧前の顔です。」
ネJr「む、なんというへんぼうぶり。ほとんどサギではないか。」
担任「・・あら・・上手ねえ(っく・・こんのクソガキどもおお・・・・もう嫌orz)」
担任の先生は何度も辞表を書いては弥子に説得されてるんですよ。
親子ネタ便乗です。
****************************************************
弥「うちの子、全然私の言うこと聞かないのよね〜」
X「あー、解る解る。うちのも一緒一緒」
弥「え、意外。聞き分け良さそうなしっかりさんじゃないの」
X「そう見えるんだよね、傍目には。でも俺の言うことだけ聞いてくれない」
弥「うちとは逆かなあ。父親にだけは比較的素直なの、うちは」
X「え、子供って母親になつくでしょ? 父親なんて何も出来ないじゃん」
弥「うーん、私もそう思ってたんだけど。あの子の場合、父親そっくりだから」
X「殆どクローンだよね、あの二人。でもそれならさ、アンタ大好きなのも似てるんじゃない?」
弥「それが……」
X「それが?」
弥「私への対応もあの子、父親そっくりで……」
X「……きっついねー……」
弥「まあ暴力は振るわれてないからいいけど。
『我が輩専用の特別奴隷だから、貴様がヤコにこの愛情表現をするのは禁ずる』って」
X「さり気なくのろけてるね、アンタ」
弥「いや別にそんなつもりじゃ! そちらこそアイさんがつくしてくれるでしょ?
お子さんもソレ見習ってるんじゃ……」
X「……それがさ、そーゆーところは俺に似ちゃったみたいで……自分のペースをとことん貫くんだよ」
弥「……納得」
X「しかもさー、『お父さんみたく若年性痴呆症にはなりたくありません』なんて言うんだよ!?
信じられないよ、子供が親に言う台詞!?」
弥「苦労しますね……お互い……」
X「そーだね……子育てって正体探しより難しいよ……」
****************************************************
一番苦労しているのは二人の担任です。
>>148,
>>149 GJ!!
Xちゃんと父親になろうと努力はしてるんだなw
母子に「怪盗キャラ怪盗キャラ」とつっこまれて
うるさいのが増えたとゲンナリしてるXが浮かんだ
幼い我が子に強盗のいろはを教えるサイアイ夫婦でも可
何だこの祭りw職人さんGJです。
教師その二として苦労する吾代が浮かんで来たが、よく考えたら小卒には無理だなw
あと、音楽担当としてアヤが来るとか。もちろん非常勤。
親子ネタ便乗・好き嫌いネタ
怪盗一家の場合
X「牛乳嫌いなの? 残さず飲まなきゃダメだよ」
XJr「……やだ。くさい」
X「カルシウムちゃんと取らないと強い子になれないよ?」
XJr「なれるもん。平気だもん。
試してみる……? お父さん……(チキチキチキ)」
X「アイー!!わが子がすわった目でナイフ向けてくるよー!!」
アイ「切った張ったは外でやってくださいね。埃が立ちますから」
X「いやそこは止めよう?! 止めようよ!!」
アイ「昼食はオムレツです。Xの嫌いなピーマンが入ってますが、取り除かなくてよろしいですね」
X「あーそれ困る俺苦いのキラ……」
XJr「(ブンッ)」
X「……アイー!!わが子が殺人鬼の目つきで襲ってくるよー!」
アイ「ああ、本当に父親そっくりに育って……」
探偵一家の場合も考えたんだが難しかったんでひとまず諦めた
魔人の好き嫌いって何だ。アリバイトリックが嫌いとかか?
服のセンス……とか思ったけど、それはないか
親子ネタもとい
>>152に便乗してみる
好き嫌い:魔人一家の場合
弥「こらっ!食わず嫌いしないでちゃんと食べなさい!!」
ネJr「いやだ!わがはいなぞしかくわん!!」
弥「嘘おっしゃい!あんたは人間の食べ物も食べられるでしょ!?
昨日だってちょっと目を離した隙に一人でケーキワンホール平らげて……」
ネJr「あれはべつばらたがらいいのだっ!!」
弥「……全く、ああ言えばこう言うんだから……しょうがない。ちょっとこっち向いて」
ネJr「む?」
ちゅぅっ
弥「……ね?実際口に入れてみれば結構美味しでしょ…って!何で固まるの赤くなるの!?」
ネ「……ヤコ、貴様我輩以外の男に口移しで物を喰わせるとはいい度胸だな。どれ、仕置きが必要か」
弥「ネウロっ!いつの間に…ってか、何あんたまで訳分からない事言って……ギャァッ!?
ちょ、何本気で脱がしにかかってるの!!見てるから!子ども見てるからあぁぁぁっ!!」
>>152に萌えてつい書いてしまった。
勝手にネタを使ってすまん。今は反省している
>>152 こんなのはどうでしょうか?
弥「ほらー、もう学校に行く時間だよー?」
ネJr「むぅ、なぜわがはいがあんなたんにんのあつげしょうくらいしか、なぞのないところにいかねばならないのだ。」
弥「いやいや厚化粧は関係ないから!」
ネ「そうだぞ、我が息子よ」弥「あ、ネウロ!もーネウロからも言ってあげてよ」
ネ「良いか我が息子よ。どんなに謎が無く退屈であっても、学校と言う場所には行っておかねばならぬ。さもなくば」
ネJr「さもなくば?」
ネ「―吾代の様になってしまうぞ?―」
ネJr「それはこまる、しかたがない。いくとするか」
弥「(あああ、妙な形で吾代さんが役に立っている…)」
なんてね。厚化粧ネタお借りしましたw
授業編
担任「さあ、今日は粘土で好きなものを作ってみましょうね」
XJr「……」コネコネ。
ネJr「なんだそれは。そういくふうのないぞうけいだな。ただのしかくなはこでは
ないか」
XJr「これで赤く色がつけられれば完璧なんだけど」
担任「(また不穏なブツを!)あ、こ、こっちは何かなあ。お上手ねー」
ネJr「わがさいあいのおんなのかおだ。なかなかのできであろう」コネコネ
担任「あ、お母さんね、すごいわねー(う、マジ上手い、なにこいつ)」
ネJr「きさまももっとべつのぞうけいにするがよかろう」
XJr「嫌です、これは僕のアイデンティティですから」
ネJr「たわいもないぷらいどなど、くずのようなものだな」
XJr「…学校にいる時にはお母さんから箱詰め厳禁、と言われてるんですが…
破ってもいいでしょうか」
ネJr「おもしろい、うけてたつぞ」
担任「二人とも、ケンカはやめなさーい!(何で工作の授業でこうなるの??)」
ネJr&XJr「うるさい厚化粧」
すみません、厚化粧ネタで締めてしまいました。
親子ネタ好き嫌い編・更に便乗。
弥「どうしてちゃんとごはん食べないの!? 我が儘言わない!」
Jr「なぞのほうがうまいのだ! ちゃんとしたたべものをくれないのはぎゃくたいだぞ!」
弥「人聞きの悪い事言うな! 好き嫌い直そうとしてるだけじゃないの!」
ネ「――ふう。聞き分けのない」
弥「アンタそっくりだー!」
ネ「奴隷としても母親としても不出来だな。心優しき主人が助けてやろう」
弥「父親が躾に参加するのは当然でしょ!」
Jr「なにをいうヤコ、ちちおやのせをみてこはそだつのだ!」
弥「ここまでそっくりそのまま見習わなくて良かったのに……」
ネ「まっすぐに育ったではないか。それはともかくヤコ、
我等はしばし留守にするぞ。学校にも連絡しておけ」
Jr「しておけー!」
弥「え、留守って……ちょっとー! 説明もせず消えるなー!」
〜数日後〜
ネ「御主人様のお帰りだ、三つ指突いて出迎えろ」
弥「やなこった。とにかくお帰り、二人とも」
Jr「……」
弥「ねえちょっと……この子元気がないよ、何したのよ」
Jr「……ヤコ……」
弥「ん? どしたの?」
Jr「わがはいがわるかった……」
弥「え?」
Jr「……ごはん……」
弥「ええ?」
Jr「もうぜーたくいわない……ごはんください……」
Jr「おいしい……おいしいよう……ううう……」
ネ「感涙にむせびながら喰っているな。よしよし」
弥「それはいいけど……ネウロ、アンタ一体何したの?」
ネ「大した事ではない。少し魔界に里帰りしていただけだ」
弥「あーそう……って子供連れで!?」
ネ「飢えとは最高のスパイスなのだ。毎日三食喰える身分が以下に贅沢か、身をもって知ったようだな」
弥「偏食治ったのは良かったけど、先に説明が欲しかったよ。
先生は『このまま転校ですか?』と期待に満ちた声で訊いてくるし、
お隣は友達がいなくなって拗ねて、毎日Xの悲鳴がうるさいし、
原材料が雀とか烏の赤い箱がぽこぽこ公園に転がって大変だったんだよ」
ネ「終わりよければ全て良しだ。気にするな」
弥「ま、いーけどさ」
ネ「さてヤコ、独り寝は寂しかったろう? 埋め合わせてやるぞ」
弥「や、ちょっと待って、まだ昼間、子供の前ーー!」
そろそろ親子ネタやめてくれ。
自サイトか妄想に留めろ。
続き過ぎて腐女子臭きつくなってますよ。ヴァー('A`)
そこそこ同意だが最後二行は自身の心に留めておくべきかと
という訳で誰か!最後の締めに夫婦の夜の生活をは……!
気持ちはわからないでもないが
流れを変えたいのなら自分で別のネタを投下してみたらいいと思うぞ。
俺は
>>159の夫婦の夜の生活の話に便乗して
スワッピングものが読んでみたいなと言ってみる。
職人さんの降臨を祈ってエーロ・ゴシカァン!
そうだな・・面白いけど続き過ぎたな。というわけで笹ヤコ期待!最近少なくない?
>>133 元ネタに爆笑した。
毎日クオリティ高けぇなオイ。
118に続いて
ヤコ攻めを考えてくださる
職人さんキボンヌ
親子ネタ。
先生「これがあなたの息子さんの作文で…
テーマが両親についてなのですが…」
弥「はあ…(なんで呼ばれたんだろ)」
『おとうさんはいつもおかあさんをいじめます
期待させておいて後で裏切るのがほとんどです
それと毎晩ふたりの部屋の中からおかあさんの叫び声が聞こえてきます
何やってるんだろうと気になるけどなんだか入ってはいけないような
雰囲気なのでいつも聞いてるだけです
おとうさんはおかあさんを大切にしてほしいです
暴力振るってるのかと思えばその翌朝いつもおかあさんは疲れた様子で
シャワーを浴びおとうさんは満足そうにシャワー室へ向かい
「第2戦」だとか言ってました』
弥「…」
先「…」
ーー
ちょっと思い浮かんだネタ。こんなのも面白いかと。
>>157 たべものをくれないのはぎゃくたいだぞ、ネウロ!
>>164 Jr確信犯か?w
ヤコ攻めのシチュ案で
本やらネットで見た知識しかなくて人間式の愛撫はつたないネウロ
そんなネウロにいろいろ手ほどきするヤコ
というのはどうだろう。ヤコ側の男性経験の有無はお好みで
>>133 今更ながら爆笑したw
ネウロ何面白い事やってんだwww
167 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 22:33:57 ID:OnqtXfQe
夜の夫婦生活(エロ有り)を思いついた。しかし、携帯からだからチョット不安。
168 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 23:36:04 ID:OnqtXfQe
明日パソから書き上げたら投稿してみる。初だから緊張だ…!
待ってるぜ、お前の日付が変わるのを・・・・・・!
このスレマジ凄ぇ 質も量も半端無ぇ
題名の割に吾江崎。といいつつ江崎に無理ヤリ。ネウロは見てるだけ、やはり悪。
流れに反するがひっそり投下してしまおう。
ようやくの休日。あのアホ連中の相手からやっと解放された。が、むなしくも携帯が鳴り響く。
「だから!選択するセリフは『カップラーメンください』だぁぁぁ!!」
万年床最深部に携帯をたたきつける。
「……なんだ貴様、そんなにひもじいのか?」
嫌な気配に振り向くと、どこから入り込んできたのか変態助手野郎がそこにいた。
おそらく俺が思っている以上に顔が引きつり、こめかみのあたりがガンガンと痛んでくる。
「小卒にしてはよくやっているからな。たまの土産だ」
どさり、と布団の上に投げ出されたものは……
オンナ?
あいつではない。もう少し年上の女だ。
上気した頬。夢見るような瞳。かすかにふるえる唇。どこかで見たような気がする。
「セックスしてみろ」
「はぁ?」
「我が輩に観察させろ」
「あー?インポなのか、テメェは」
「…イヤなのか?」
「……」
「……」
二度と思い出したくもない、あのツラ。
「………ちくしょう」
ぼんやりと座り込んだ女を観察する。擦り傷だらけの、薄汚れた女。
耳元に顔を寄せ呟いてみた。
「おい。犯すぞ」
言ってみたところであの野郎が連れてきたんだ。正気であるはずがない。遠慮せずにスカートの中に手を突っ込んでみた。
いきなりべっとりとした愛液がからみついてきた。
柔らかな胸を突き倒し馬乗りになると、見た目以上に女らしい体だった。…ぺったんこなアイツとは違って。
服をひん剥き、どこをどういじってみても官能的な反応は返ってこなかった。これじゃ、俺が阿呆にしかみえない。
「つまんねぇ!!人形かよ、コイツは!!!」
しかも監視付きで立つモンも立ちやしねぇ。
「貴様のテクが足りんのだ。手間のかかる」
ぶちぶちと音を立てるこめかみを押さえながら俺は耐えた。野郎が女に何かをささやく。突然、女の顔に朱が差し表情が産まれた。
が、それはまっとうな表情とは無縁の、何度もイッた牝の表情だった。
「…もう、ダメって言ったじゃないですかぁ」
甘ったるい声がシャツに絡みつき、ボタンを外している。表情の戻った女の顔を覗き見、思い出した。あいつらから調査依頼が来ていた春川なんたらの教え子だ。
ざらりと舌先が俺の膚の上を這い回る。胸から腹、腹から…
「今度はここから教授が見たいんです。この穴からそそり立つ教授、考えただけで私…!」
俺の股間に顔をうずめ子猫が乳を探るように夢中になってズボンをかき分けていく。不覚にもその微妙な振動が俺を追いつめていった。
「…ぐ」
狭い部屋の中、甘い体臭が立ちこめている。ぴちゃぴちゃと響く音の中、確実に追いつめられていた。立場がまるきり逆じゃねえか。
女はそそり立つ俺にむしゃぶりつきよだれを垂らしながら、オナニーをする。上も下も間違いなく大洪水だ。
自分のオナニーに夢中で俺の相手は適当にされちまっている。
「はぁっ……、あ。私のココにも穴があるんです……。教授…ぅ……」
俺を脱がしたときとは逆のルートで女がのし上がってきた。愛液と唾液にまみれた身体がじっとりと密着してくる。俺の根元を押さえつけ、飲み込もうとする。
「はぁっ、はぁ……」
「……ざけんなよ……っ!」
いい加減に、忍耐もこめかみもブッツリとぶっち切れる。
「ヤるならともかくヤられんとこ、ガン見されてたまんかよ!畜生!!」
わずかに浮き上がっていた女の股に指を突っ込んだ。二本指が奥深くまで潜り込む。親指は遠慮無しにクリトリスを押しつぶす。
悲鳴とともに女の身体が跳ね上がった。間髪入れずにうつぶせに押し倒し、ケツを引き上げてテラテラと光る陰毛の奥に俺をぶち込んだ。
今度は長い悲鳴。
どうでもいい。乳房をつかみ乳首をひねりあげる。何度も腰を叩き付け、そのたびにピシピシと肉の割れる音がする。
女の膣内は熱く狭く、思っていたよりも未熟だった。あまりのキツさにイキそうになった。
…どういう訳かアイツのナカを思い出した。細い未成熟の身体に似合わない熟し切った下半身は、わずかに触れただけで蜜がしたたり落ちすべての男を誘う。
「それでも、あの野郎がいる限りつっこめねーんだよな。……クソッ」
思わず言っちまった。悔し紛れに膣内から引き抜き、女の背中に精をぶちまけた。
「なかなか興味深かったな」
「…けっ!」
「…まぁ、いろいろと分かったこともあるし、我が輩も試してみるか」
野郎は上着を脱ぎながら朦朧としている女の頬を叩き、目を覚まさせる。
「教授……。私、はずかしい…初めてだったのに…」
無言で女を組み伏せ、お手本どおりに腰を打ち付けると、女の喘ぎと匂いと愛液の音が部屋のなかでぐちゃぐちゃに混ざり合う。
つまんね。
そういやぁ、あいつらあれだけ変態じみた関係でも、ヤってねーんだよな。インポで童貞かよ。
いや、きっと違うな…。野郎は人間じゃねぇから、ヤリ方がわかんねーのか。
ヘンに納得しながら服を整え部屋を出た。当分はココで「練習」してんだろ。
となると、アイツは今日は一人って事だ。土産でも買って事務所に行ってみるか…。
短くてスマン。1人称は難しかったんでもうできません…。
笹ヤコを書いてみたので投下。
しかし、無駄に長くなってしまった。
176 :
笹ヤコ1/9:2006/11/05(日) 02:11:33 ID:xrB+lJCP
探偵事務所の窓際。
謎を食したネウロは上機嫌でふんぞり返っている。
――人の気も知らないで・・・
弥子は不満に思わずにはいられない。
今日だって、叶絵とパフェを食べる約束をしていたのに、サド魔人の呼び出しのおかげで反故に
なったのだ。
期間限定のパフェだったのだ。
明日には冬季限定のパフェに替わってしまう。
次にあのマロンとサツマイモに出会えるのはいつになるかわからない。
もしかしたらもう一生出会えないかもしれない。
じんわりと涙がにじんだ。
ついでに、このままでは友情にヒビが入るのも時間の問題。
でもネウロが責任を取ってくれるわけではないだろう。
「どうした、ゾウリムシ。不景気な顔をしていると、ただでさえ十人並みの容姿がさらにひどく
なるぞ。」
有り余る不満が余程外に漏れていたのか、人の細かい感情の機微などわかるはずの無い魔人が声
をかけてくる。
逆に言えば、ネウロも気付くくらい判り易い顔をしていたのだろう。
「余計なお世話。あんたは謎を食べて気分がいいでしょうけど、私はパフェを食べはぐって機嫌
が悪いの。たまには私の都合も考えて呼んでよね。てか、今日なんか私いなくてもよかったじゃ
ん。警察の人とさっさと話し進めちゃって。」
不貞腐れた顔をぷい、と背ける。
そうなのだ。今日はネウロが助手モードで笹塚さんにアレヤコレヤとヒントを与え、あっという
間に事件が解決してしまったのだ。
「桂木弥子探偵事務所」の手柄ではあるが、探偵であるはずの自分は一切貢献していない。
「あんまり目立つことするとマナー違反なんじゃなかったっけ?」
いつもならばこんなにネウロに絡んだりしない。
傍若無人天上天下唯我独尊を体現したようなネウロにこんなことを言っても気力と体力の無駄だ
からだ。
つまりそれだけパフェの恨みが根深いのだろう。
177 :
笹ヤコ2/9:2006/11/05(日) 02:12:37 ID:xrB+lJCP
「ふむ。普段ならもっと目立たぬように動くのだがな。今日は笹塚がいたので少し端折らせても
らったのだ。」
余程機嫌がいいのか、いつもより明らかに態度の悪い弥子にお決まりの制裁はとんでこない。
それどころか、律儀に質問に答えてくれるようだ。
弥子はネウロの台詞に感じた疑問をそのまま返す。
「笹塚さん・・・がいると何なの?」
ネウロはこともなげに弥子の質問に答えた。
「ああ。笹塚とは警察の邪魔をしないことを条件に、捜査現場での多少の自由を見逃してもらう
ことになったのだ。もちろん小五月蝿い上司がいないとき限定だがな。今までよりスムーズに謎
が食えるようになるかと思ったんだが。」
――驚いた。あの、面倒臭がりの笹塚さんが、面倒の塊のようなネウロと関わるだなんて。
「・・・あんた、笹塚さんを脅してるんじゃないの?」
そろり、と疑問を口にする。
「失敬な。我輩は実に紳士的に頼んだぞ。」
「イヤ、魔界の紳士って信用できないし。」
今までの所業を考えればネウロが常識的な紳士と思えというのが無理な話だ。。
「正しくは紳士的に交換条件を申し出たのだ。笹塚も満更では無さそうだったぞ。」
「?!」
弥子は更に驚いた。満更でもない笹塚なんて想像が付かない。
照れる笹塚、はにかむ笹塚、ほくそ笑む笹塚、嬉しさを抑えられない笹塚・・・さまざまな「満
更でもない笹塚」を想像したが、弥子の貧しい想像力ではどれも無表情として映る。
魔人に「満更でもない」と言わしめる笹塚の表情は一体どんなものだったのだろう。
そして、その条件はどんなものだったのだろう。
弥子は好奇心を抑えられずに聞いた。
「ネウロ、一体どんな交換条件を出したのよ。」
「ふむ。貴様にも関係あることだし言っても差し支えなかろう。我輩が出した条件は・・・」
178 :
笹ヤコ3/9:2006/11/05(日) 02:13:44 ID:xrB+lJCP
「――取り込み中悪い。」
「笹塚さん?!」
「ノックしても返事がなかったんで入らせてもらったんだけど、タイミングが悪かったかな。」
いつの間に入ってきたのか、そこには笹塚が立っていた。
「いえ、大丈夫ですけど。どうしたんですか、珍しいですね。あ、汗かいてますよ。もしかして
走ってきたんですか?」
笹塚の額にはうっすらと汗が滲んでいた。
普段はテンションと同様体温も低そうで汗をかくところなど想像もしたことがなかったが、人間
なのだから汗くらいかくだろう。
弥子は笹塚の人間らしい部分に妙に納得した。
「やあ、これは笹塚さん。いらっしゃい。」
いつの間にかネウロが助手モードに切り替えて貼り付けたような笑顔を浮かべている。
「もしかして待ちきれなくてお出迎えですか?大丈夫ですよ。先生は約束を破ったりする方では
ありません。」
「待ちきれないっていうか、仕事が終わったから来てみたんだけど。今の話ちょっと聞かせても
らった。もしかして弥子ちゃん何も知らないの?現場で会った時からそんな気はしてたけど。」
「大丈夫です。恥ずかしがってわからないふりをしているだけですから。」
「そういう感じではなかったけどな。まあいいや。余計なこと言わなくていいよ。」
「おや、いいんですか?」
「別に知ってても知らなくても関係ないんじゃないかな。」
「笹塚さんがそれでいいと仰るんでしたら。」
何のことだかわからない。
どうも自分にも関係のある話のようだが、覚えが無い。
二人に聞きたいが、微妙に張り詰めた空気は迂闊に質問することをためらわせるものだった。
「弥子ちゃん、この間話してた期間限定のパフェ、もう食べちゃった?まだやってる店知ってる
から食べに行かない?奢るよ。」
ネウロと笹塚の間ではなにやら折り合いが付いたようだ。
笹塚は弥子に微かな笑顔を向け、ネウロは机に寄りかかり傍観者を決め込んでいる。
「わあ、本当ですか、笹塚さん。食べ損ねちゃって落ち込んでたところだったんです!」
笹塚の提案はまさに弥子にとって願ってもないことで、二つ返事で受け入れる。
「ネウロ!わたし、笹塚さんとパフェ食べてくるから!」
急激に気分が上昇した弥子は満面の笑みをネウロに向け、有無は言わせない、とばかりに言い切
った。
「どうぞいってらっしゃいませ。先生。それでは明日またお会いしましょう。」
普段なら嫌がらせを駆使し、妨害をするネウロだったが、今日は何故かすんなりと送り出す。
少しの違和感を感じたが、今の弥子にとってはパフェのほうが大事。
笹塚の手を引き、意気揚々と事務所を後にしたのだった。
179 :
笹ヤコ4/9:2006/11/05(日) 02:14:44 ID:xrB+lJCP
「すごくおいしかったです!ご馳走様でした。」
大きなパフェをものの数分で完食した弥子は笹塚に礼を言う。
「笹塚さんは食べないんですか?」
「俺は甘いもの苦手だから。」
笹塚はブラックのコーヒーをすすりながら答えた。
そういえば、パフェが食べられることに舞い上がって失念していたが、落ち着いてみると何故笹
塚が急にパフェを奢ってくれたのかがわからない。
もしかして自分に何か話でもあるんだろうか。
それは事務所でしていた話と関係あるんだろうか。
そもそもネウロの態度だっていつもと違っていて不審に思ったくらいだ。
そのあたりも無関係ではないのだろう。
「笹塚さん、何か、私に言いたいことでもあるんですか?」
笹塚は面食らったように一瞬動きを止めると、ゆっくりコーヒーカップを置きながら弥子を見返
した。
「なんで?」
出てきた言葉は端的で、疑問に質問で返されるものだった。
「ええと、急に事務所に来たり、パフェを奢ってくれたり、私のわからない話をネウロとしてい
たり・・・。って、もしかしてネウロとの交換条件が関係してるんですか?」
考えのまとまらない弥子は思いつくままに理由を挙げる。
「弥子ちゃんってさ、勘が鋭いんだか、鈍いんだか判らないよね。」
「え?」
「店、出ようか。」
笹塚は伝票を手に立ち上がると、レジに向かってすたすたと歩いていってしまった。
仕方なしに弥子も後を追いかける。
会計を済ませ、車に乗り込んだ笹塚は弥子を助手席に座るよう促した。
いつもと様子の異なる笹塚に一瞬躊躇したが、まだ聞きたいことが聞けていない。
弥子が助手席に乗り込むと笹塚は少々乱暴に車を発進させた。
180 :
笹ヤコ5/9:2006/11/05(日) 02:15:51 ID:xrB+lJCP
何故こんなことになったのだろう。
弥子は笹塚の部屋にいた。
物がなくてガランとしているせいで広く見えるリビングはローテーブルとソファしか置いていな
い。
「コーヒーでいい?」
「・・・はい。」
まだ聞きたいことが聞けてない。そう思ったらここまでついてきてしまったのだ。
弥子にコーヒーのカップを渡すと笹塚は弥子の隣に腰掛けた。
何だかいつもと様子が違う。
弥子は笹塚の気配を隣に感じ、戸惑いを感じた。
無口なのはいつものことだ。
しかし、今日は無口なのに弥子に対する興味が気配だけで伝わってくる。
「笹塚さん。私、帰ります。質問にも答えてもらえないみたいだし。」
少し体をひねって笹塚の顔を見れば、いつもとは違う熱っぽい視線が弥子を見つめていた。
弥子も視線をはずせず、動くことも出来ない。
「弥子ちゃん・・・」
多分、動こうと思えば動けた。
しかし弥子は動かず、笹塚の手は弥子の後頭部をそっと引き寄せた。
「・・・んっ・・・」
笹塚は弥子に静かに口付ける。
それは触れるだけの微かなもので、一瞬の出来事だった。
――笹塚さんもキスのときは目を閉じるんだ
弥子はぼんやりとそんなことを考えた。
急にキスされたことより、笹塚の当たり前の仕草に少し感動した。
「弥子ちゃん、逃げないの?」
驚いたように目を見開く笹塚におかしくなる。
「逃げたほうがいいですか?」
「いや・・・」
少しおどけたように切り返す弥子に笹塚は明らかにうろたえた。
自分から仕掛けたくせに、この人は案外臆病なのかもしれない。
「逃げないと、このまま襲うよ。」
笹塚は開き直ったように強い視線で弥子を見つめた。
・・・前言撤回。結構強気だ、この人は。
181 :
笹ヤコ6/9:2006/11/05(日) 02:16:46 ID:xrB+lJCP
「・・・・・・」
答えを返さない弥子に笹塚はもう一度口付け、逃げる気が無い、と悟るや深く唇を合わせた。
「んっ・・・」
笹塚は弥子の背中を強く抱き寄せ、自分の両腕の中にすっかり収めてしまう。
歯列を割られ、滑り込んでくる舌に弥子の舌が絡め取られる。
今度は瞼を閉じて、与えられる愛撫に応えた。
口腔内でお互いの舌がうごめき、静かな部屋に唾液の混ざり合う音が響く。
自由に呼吸の出来ないもどかしさに弥子は体を捩るが、笹塚はそれを許さず一層強く弥子の腰を
抱き寄せた。
ほんの数秒なのか、数分が経ったのか、永遠とも思える長い時間唇を重ね、二人は離れた。
お互いの舌から唾液が細く糸を引き、弥子の口を伝ってこぼれていく。
軽く息を弾ませている弥子に対し冷静な顔の笹塚が癪に障り、弥子は今度はキスをねだるように
笹塚の首に腕を回し、自分から唇を重ねた。
先ほどよりも長い時間をかけたキスはお互いの熱を高まらせるのに十分なものだった。
弥子の熱に潤んだ瞳を確認すると笹塚は弥子の耳朶を甘咬みしながら弥子の制服に手をかけた。
「笹塚さん、私ソファでするのは嫌。」
ブラウスのボタンに手をかけられて初めて、弥子はそう言って抵抗した。
「ああ、ゴメン。気付かなくって。」
多少デリカシーにかける自覚のある笹塚はすぐに自分の非を認める。
笹塚はボタンから手をはずし、弥子の体から離れると少しの間考え、唐突に弥子の腋とひざ裏に
手を入れ、持ち上げた。。
つまりはお姫様抱っこ。
「ちょっ!笹塚さん!私自分で歩けますからっ!」
動揺したのは弥子のほうだ。
自分の足で寝室まで歩こうと思っていたのに、いきなり抱き上げられた。
しかも笹塚の顔がすぐ近くにある。
少し前までは抱き合ってキスまでしていたのに、何故か今はすごく恥ずかしい。
笹塚の顔をまともに見ることが出来ず、顔を伏せる弥子に笹塚は怪訝そうだ。
「弥子ちゃん、嫌だった?」
「嫌とか、そういうんじゃなくって・・・!」
「うん?」
そんなやり取りの間に既に寝室に着いてしまった。
しかし笹塚は弥子の返事を聞いていないからか、降ろしてくれる様子は無い。
仕方なしに弥子は笹塚に告げる。
「あの・・・恥ずかしい・・・です・・・」
積極的にキスに応えておいて、今更恥らいも何もあったものではないが、しかし、恥ずかしいも
のは恥ずかしいのだ。
案の定笹塚からは微かに笑いと思しき声が漏れる。
「・・・笑いましたね。」
笹塚の反応に弥子は不貞腐れてみせる。
「いや、だって、これからもっとすごいことをするのに。」
「きゃっ!」
182 :
笹ヤコ7/9:2006/11/05(日) 02:17:22 ID:xrB+lJCP
笹塚は少々乱暴に弥子をベッドへ降ろした。
不意打ちに体勢の崩れた弥子は反射的に起き上がろうとするが、笹塚が覆いかぶさってきたため
それは叶わなかった。
笹塚の手によってあっという間に頭の上で手がまとめて拘束され、ブラウスのボタンがはずされ
ていく。
はだけられたブラウスの下の白いブラもたくし上げられてしまった。
首筋に少々乱暴な愛撫が与えられるがそこから湧き出るのは痛みではなく甘い疼きだった。
「ささ・・・づか・・・さん・・・」
あまり発育のよくない自分の体で、本当に笹塚は興奮するんだろうか。
体型に少々のコンプレックスを抱えている弥子はそんなことをぼんやり考える。
しかし笹塚が余った手と舌を使い弥子の乳首を愛撫し始めるとそんな余裕はすぐに無くなった。
「あ・・・」
ささやかな胸が揉みしだかれ、乳首を舌が刺激する。
それは弥子にもはっきりわかるくらい快楽を伴うもので、弥子は身をくねらせ与えられる快感を
受け入れた。
しつこいほどに胸を攻められているうちにいつの間にか両手の拘束はなくなり、笹塚は代わりに
スカートの中に手を入れ、ショーツの上から弥子を刺激していた。
「やっ・・・そこやぁ・・・」
ふっくらとした陰部のわれめを何度も何度も指でさすられる刺激に弥子はもどかしさと甘い快感
に身を捩った。
とろりとしたものが溢れていくのがわかる。
すっかり濡れてしっとりしたショーツを見て笹塚も頃合だと思ったのか、弥子の腰を持ち上げ手
早くスカートとショーツを取り去ってしまう。
「弥子ちゃん、ちゃんと感じてるね。」
「あっ・・・そんな・・・」
耳元でぼそりと呟く笹塚の言葉すら快感に変わってしまう。
しかし、自分だけ全裸で笹塚がスーツを着たままなのはすごく癪に感じた。
「・・・笹塚さん、冷静ですね。私だけ脱がせるなんてずるいです。笹塚さんも、脱いで・・・」
「・・・」
手を差し伸べる弥子に笹塚はキスで応えながら手早くスーツを脱いだ。
183 :
笹ヤコ8/9:2006/11/05(日) 02:18:17 ID:xrB+lJCP
衣服を脱ぎ捨てた笹塚はゆっくりと弥子の足の間に顔を埋める。
「あっ・・・笹塚さんっ!」
抵抗するように身を捩ったが、それより早く笹塚の舌が陰核を刺激し、強い快感に弥子の体は跳
ねた。
笹塚は指と舌を使い包皮を剥くと、舌の先で丁寧に陰核への愛撫を開始した。
「あ・・・あ・・・っ」
弥子は甘い声でなき、更には笹塚の性欲をも煽っていった。
刺激された場所から下半身に快感が溜まっていく。
指先はシーツを握り締め、与えられる快感に耐える。
見なくても弥子は自分の愛液が溢れてくるのを感じていた。
笹塚は膣口が十分潤っているのを確認するとゆっくり指を挿入した。
「あ・・・んっ」
微かに喘ぐ弥子に、笹塚はゆっくり指を抽挿し膣内を刺激する。
更に溢れる愛液に指を増やし刺激を続け、同時に首筋や上半身に花を散らせた。
熱に浮かされたような弥子の表情に笹塚の欲望も抑えきれなくなってくる。
「弥子ちゃん・・・ゴメン・・・もっとゆっくりしたかったんだけど」
「ささづかさん・・・?」
潤んだ瞳で弥子は笹塚を見上げた。
笹塚は弥子の足を抱え上げると先端をあてがい、ゆっくりと自身を推し進めた。
「ああっ・・・!」
「くっ・・・!」
衝撃に嬌声を上げる弥子はしかし、逃げるそぶりなど見せない。
時間をかけ、全てを収めきった笹塚は弥子を気遣うように覗き込んだ。
弥子の目じりに浮かんだ生理的な涙を指先でそっとぬぐう。
「弥子ちゃん、大丈夫?」
「は・・・はい・・・大丈夫です。大丈夫だから・・・」
「そう、じゃあ動くよ。」
弥子の返事を承諾と受け取り笹塚は腰を動かし始めた。
ゆっくりと抜きさしされる感触からじわじわ襲ってくる疼きに弥子は吐息を漏らす。
「ふ・・・んっあんん・・・」
動きはだんだん早くなり、弥子の体が揺さぶられる。
吐息と嬌声が混ざり合い、それもまた笹塚の興奮を煽った。
今までより一層強く腰を打ちつけ、弥子の内部を抉る。
「あっ・・・ああん・・・」
「弥子ちゃん・・・」
「あっ・・・やああっ・・・ああっ・・・!」
その瞬間、弥子は最奥に突き入れられた笹塚自身が達したのを感じた。
184 :
笹ヤコ9/9:2006/11/05(日) 02:19:10 ID:xrB+lJCP
「あのさ、弥子ちゃん。俺とこんなことして本当によかったの?」
情事の後の甘い空気の中、笹塚は弥子に問うた。
関係がはっきりしない中でのこんな行為は弥子の望むところではない、と思ったのだろう。
「笹塚さん、今更ですね。」
弥子はくすり、と笑みを漏らし笹塚の顔を覗き込んだ。
「笹塚さんは私とコンナコトして後悔してるんですか?」
笹塚は少しの逡巡の後、答えた。
「いや。俺弥子ちゃんのこと好きだから素直に嬉しいよ。あの助手に頼んでたのも「弥子ちゃん
と出かけるのを妨害するな」ってことだったし。・・・どうした?」
弥子は笹塚が不審に思うくらい呆けた顔をしていた。
「笹塚さん、ネウロとの交換条件ってそれですか?」
「ああ。そうだけど。」
弥子は一気に脱力する。
解けてしまえば簡単極まりない。
そういうことならば、ネウロの行動も笹塚の行動もつじつまがあってしまう。
なんだか振り回されていた自分が馬鹿みたいだ。
「弥子ちゃん、俺の言ったことちゃんと聞いてた?」
笹塚は嘆息すると弥子の顔を覗き込んだ。
「俺、弥子ちゃんに告白したつもりなんだけど。」
どうも弥子は告白されていたらしい。
他の事に気を取られていたためそこまで注意が行かなかった。
「返事はもらえるのかな。」
少し瞳が揺れているのは不安があるからだろうか。
笹塚の普段見ることの出来ない表情に弥子は心が揺れた。
「私、好きでもない人とコンナコトしませんよ。」
【終】
185 :
175:2006/11/05(日) 02:23:49 ID:xrB+lJCP
前スレでの変態おにいちゃんキャラな笹塚の印象を払拭すべく笹ヤコを書いたんだが、
お姫様抱っこのくだりで、恥らうヤコに
「『お・・・おにいちゃん、恥ずかしい』って言ってみて」
とお願いする笹塚が浮かんできて台無しorz
エロエロラブラブを書こうとしたんだけど、難しいな。
GJ!折角お兄ちゃん払拭したのに最後のコメントで吹いたwww
187 :
初体験:2006/11/05(日) 02:27:57 ID:AygGRgtv
>>165 書いてみたけど、眠くて挫折。ごめん。
こんなに好きなのに。
好きで好きで頭どうにかなっちゃいそうなのに。
叩かれても蹴られても、我慢出来たのはそんな気持ちがあったからなのに。
どうして最後の最後にこうまで報われないの、私。
過剰なスキンシップと耳に吹き込まれる淫らな言葉に、すっかりその気になってソファーに
寝かされたってのに、いつまで経っても続きがない。いつもの意地悪で焦らされているだけ
なのだと安易に決め付けて、恥ずかしくて仕方がなかったけどいやらしい言葉も言ってみ
たのに。
「ネ、ネウロ…こんなままでいつまでも焦らされるの嫌だよ…するんなら、早くして」
もじもじとソファーの上で所在なさげに身じろいでみても、ネウロはたださらさらと軽く体を触
るだけで期待しているものなんか一切くれない。
「ネウロったら」
「すまんな、ヤコ。人間の女というもの、我が輩にとっては何かと勝手が違うようだ」
「…へ?」
制服の上からただ撫でているだけの手が、意を決したように不器用に胸を掴んだ。
「い、たっ!」
ただ強引に肉を掴み上げただけの痛みに、弥子は堪らず悲痛な声を上げる。いつもなら、
にやにやと底意地の悪いことをして弥子の困惑振りを眺めて楽しんでいるネウロも、今日
ばかりは余裕のない真顔だ。どうやら、人間との遣り方など全然知らないらしい。
それはそれで困る。弥子にしたって、まだ花なら蕾のピカピカの処女なのだ。少しでも知っ
ていれば僭越ながらとそれなりに手ほどきも出来るのに、お互いこの調子では途方に暮れ
るしかない。
やや困ったような声色で、ネウロの声が降る。
「魔界流に、首がもげようが腕が飛ぼうが一切お構いなしの交わりなら楽なのだが、そうな
ると貴様は確実に死ぬだろうからな」
「あ、当たり前じゃない…てか、魔界はそれがデフォルトなの?」
「そうだ。だからといって、今更貴様にあっさり死なれても我が輩が困る。ようやく多少なり
とも役に立つようになってきたのだからな」
「…まあ、簡単に殺されちゃ堪らないけど…」
色々ツッコミたいことはあったが、そんなものは全部後回しだ。今はとにかく、人間とセック
スする方法を知って貰わなければ困る、非常に弥子が困る。常時の最中に首や腕がもげ
たら一巻の終わりなのだ。
「…じゃあ…私も詳しくは知らないけど…手順ぐらいなら…」
真っ赤な顔をしながら、制服を脱いでいく弥子は、もうどうにでもなれという気持ちだった。
経験もないのにレクチャーしようというのがいきなり無謀だが、それでもネウロよりは知識と
して知っている。
「強引に掴んじゃダメ、ゆっくりね、優しく…」
大きな手をいざなって、剥き出しになった乳房を触らせる弥子は、今にも消え入りそうに見
えた。何も知らない処女なのに、こんなことを教えているなんて信じられない。
けれど、今のネウロが相手なら教えるのは弥子しかいないのだ。
そうして、ゆっくり、ゆっくりと拙いレクチャーは進んでいく。
終わり
あああああ萌えた続きを続きをください職人様あああああ
ええええええええええええええええええええええ
起きたらエロ・ゴシカァン!!!!!!
190 :
187:2006/11/05(日) 13:11:55 ID:AygGRgtv
おはよー。
さっき起きた。
途中で挫折してたので、これから頑張って続き書く。
165です神様サンキューッ!!
ヤコ攻めでしかもヤコ側からすると羞恥プレイなんておいしすぎる。
続きも待ってます
192 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 14:38:37 ID:2VjM5wZc
>>168だが…一応完成した。だがしかし、パソ壊れてて携帯からしか投稿できない…。携帯からだったら読みにくくなるよな?
193 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 15:00:23 ID:1pGE1PKF
連続投稿スマン。何とか繋がった。。。
神々に次に・・・ちょっと惨めだが勇気を持って!!
では、投下。
194 :
一日の終わり 1:2006/11/05(日) 15:13:27 ID:1pGE1PKF
ネウロ(&ネウロJr)が魔界から帰って来た日の夜。
弥子は食事や風呂を済ませ、一日を終えようとしていた。
「やっと寝付いた・・・」
ぐったりとした様子で弥子は寝室に入り、ベッドに横になる。
もうすでにネウロが横になっていたからか、布団が温かい。
「久々に二人きりだな。ヤコよ」
もぞもぞとネウロの方に体を向けると、ヒヤリとした手袋が頬を触れる。
冷たい感覚が気持ちいい。
「我輩がいなくて寂しかったろう?」
「・・・・・・うん。」
「今日は随分素直だな。」
「・・・だって・・・急に出掛けて、何日も帰って来ないだもん・・・
その間、ずっと一人だったんだよ?寂しくないわけ・・・」
積もり積もった感情が溢れてきて、頬に流れる。
弥子は手で目を擦り、溢れた涙を拭った。
「そうか・・・その隙間を埋めてやろう。」
195 :
一日の終わり 2:2006/11/05(日) 15:37:14 ID:1pGE1PKF
服は最初に全て脱ぎ捨てた。
再びベッドの中で向かい合う。
目が合うと照れくさくて目をそらしてしまう。
そして、ネウロは弥子に覆いかぶさる状態で唇を重ねた。
「ん・・・ぅん・・・」
息ができなくなる程の深いキス。
絡み合う舌が動くたび、熱い息が漏れる。
頬を触れていた手はいつの間にか移動し、
小さな胸をふにふにと揉んでは突起を弄んでいた。
「ふっ・・・ん!・・・はぁ・・・」
唇を開放すると、たっぷりと含まれた唾液が糸を引く。
そのまま首筋へ、鎖骨へとキスを。赤い跡が白い肌に残る。
いつもはつけない様にと、文句を言うのだが今日は気にしない。
ネウロの長い、いやらしい舌が周りをなぞり、中心に。
「はぁあっ・・・」
怪しげな笑みを浮かべ下半身に手をあてる。
何も身に着けていない羞恥心もあってか、そこは十分に濡れていた。
「いつもより早いようだが?」
耳元で響く重低音。ニヤリと笑みを浮かべる唇から、
優しく囁かれる声に鳥肌が立つ。
「・・だ、って・・・ネウロがぁ・・・やぁん!」
陰核を親指で強く押され、体が反り返る。
「もう・・・い、意地悪しないでよ・・・」
196 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 15:39:06 ID:1pGE1PKF
ちょっと、一時休憩。。。
落ち着き次第投下する。
sageでお願いしたい
うむ、sageてほしいな。
もちろん続き期待してハアハアしてるからこそなw
夫婦エロいな・・・待っとるよ!
>>187も待っとる。両神もその他の神もエーロ・ゴシカアン!
ところで匪ヤコが好きな人はいるのか?最近、人気急上昇ぽい
組み合わせのようだが。ネウヤコが一番好きだが
匪口の存在って結構いい刺激になると思うよ・・嫉妬のな。
遅ればせながら、笹ヤコGJ!超GJ!!
この組み合わせ、ものすごい待ってた!!
ネウヤコ前提の笹ヤコもいいが、純粋な笹ヤコも大好きだ
甘い二人は見てて微笑ましい
しかし、変態笹塚もある意味微笑ましいw
「スマンな…つい。…ヤコ…久々だから興奮してるのだな?」
「ば…馬鹿!そんな、恥ずかしい事あっさりと言うな!」
「フハハ。では遠慮なくいくぞ。」
「ちが…興奮なんか…あっ…!」
スルっと中へ指が挿入された。1本、2本と増やされると、そこを解すように指を動かす。
「あぁ…っん」
中で指を曲げられるたびに、壁を引っ掻く感覚がする。その感覚が、もどかしくて、刺激的で、甘い声が零れた。奥から出た蜜は溢れて肛門部まで流れ、ベッドカバーを濡らす。
指を引き抜くと、ネウロは弥子を見下ろし無理矢理目を合わせようとする。
「や………」
体を赤く火照らせ、涙ぐんだ表情。普段、子供の様に笑い、怒り…コロコロ表情を変える弥子には想像できない顔。その表情にネウロは生唾を飲んだ。
「やらしい奴め…」
「ネウロ……体が…熱いよぉ…」
金髪がかかった、ネウロの首に指で触れ、ゆっくりと回す腕に力が入る。
「わかった…すぐにくれてやる。」
ネウロは子供をあやすかの様に弥子の髪を撫でながら言った。
「……我輩の可愛い妻よ」
唇に軽くキスを落とし、続ける。
「あぁぁん!」 大きく勃起した、ネウロの物を一気に奥まで挿入されると、背中と脳に何とも言えない快感が走る。
「はぁ…あぁ…」
「動くぞ…力を抜け。ヤコ」「…ぅん…」
一度奥まで挿入した物を半分抜き、勢いを付けて突き上げるようにまた挿入する。溢れた蜜が、潤滑油の働きをして、出し入れするのは簡単だった。
「ぁん…あっ、ネウロぉ…気持ちい…い…よ…」
腰を動かすたびに水音と、喘ぐ声が部屋に響く。
何度かピストン運動を繰り返すうちに、二人とも限界が近づいていた。ネウロは眉間に皺を寄せ、堪えているようだ。
「ネ、ゥロ…?出し…て、いいよ…」
「ヤコ…」
弥子は次第に自分から腰を動かすようになっていた。よほど気持ちいいのか、呂律があまり回っていない。
「あ…ぁん!ネウロ…!」
「ヤコ…」
限界が訪れ、頭が真っ白になる。白い液が弥子の中に大量に放たれた。
短い一日が終わり、朝を迎える。月は満ちて、二人の部屋に明かりを。月明かりが綺麗だった。
数ヵ月後。
弥「ありがとう!吾代さん」吾「良いって。それより、気を付けろよー」 弥「はーい!」
バタン。 吾代の車から降りてきた、ネウロと弥子。どこかへ行って帰って来た様子。
ア「おかえりなさい。どうでした?」
弥「面倒見て頂いてありがとうございました、アイさん。それが…」
ア「それが?」
ネ「喜べ我が息子よ!貴様に弟か妹ができたぞ!」
ア「……」
弥「そういう事です…」
おわれ
スマン。sage忘れていたうえに
>>157のネタを勝手に使いました。それに後半は携帯から投下したから読みにくいかもしれん。今は反省している……oTL。
>>199 自分の中では匪ヤコはプラトニックな感じなんで
ここの管轄ではないんだよなー
あればもちろん面白く読むけど
GJ!
ヤコ妊娠を知ったサイ&アイが、対抗意識で子作り
結果、二人目も同級生とか
GJ!!!
少なくとも俺は気に入ったぞ!
また何かネタが有ったら懲りずに投下してくれ
笹ヤコ甘くてGJ!だ。やっぱ変態説は拭えないなww
夫婦の営みネタもGJ!!家族ネタの素晴らしい締めくくりじゃ。
>>187の続きも待ってるぞ!神が多くて幸せだなあ。
>>205 おお反応ありがとう。
自分も確かに匪ヤコはプラトニックぽいとは思うから
エロ無しで短いのが少し浮かんでいる。歳が近いから
ネウロの嫉妬起爆剤みたいな感じになったら面白いかと。
そんな流れで嫉妬強姦お初物も浮かんできた・・需要あるかどうかはわからん。
思いつきで書いた物が以外と好評(?)で嬉しい。
>>203の続きは想像にお任せします。
ヒグヤコエロ好物だ
書いてもらえる職人様がいるなら是非に
もうネタバレって良いんだっけ?
日付けが変わったからね
じゃあ今週アヤヤコに萌えたから誰かお願いしますです。
>嫉妬強姦お初物
何だその大好物
いきなりですが、流れぶった切って投下します。
地上に降りて、最初に出逢った『謎』。
それは、なかなか香ばしい気配を放っていた。
魔界から出て直ぐ、このような謎に出くわすとは、なかなか幸先が良い。
そのように思ったのだ、最初は。
……そう。最初は、そう思っただけだったのだ。
「はぁ〜んっ……」
ぐちゅっぐちゅっと粘りを帯びた水音に、鼻にかかったヤコの声が混じる。
明日、我々はHALとの決戦に臨む。
魔力は尽きた我が輩も、見立て通りなんとか動けるようにまでは回復していたが、空腹で堪らぬ。
あまりに腹が減っていると動くにも支障が出る。
よって、我が輩はいつもの手で空腹を紛らわせることにした。
「あっ!……あ、あ、あ!」
事務所のソファの上。我が輩の下で、四つんばいになったヤコの背が、細かく震えている。
カラダの中に、ゆっくり挿入される我が輩のモノがもどかしいのだろう。物欲しげに淫猥に揺らめく腰を、ぐっと掴んで固定する。
「ふっ……んっ、ネウロ〜………」
普段からは想像も出来ないような媚びた声でヤコが我が輩を呼ぶが、無視して殊更ゆっくり焦らして、挿入を続ける。
「あん……、ネウロォ……」
そんなに欲しいのか。淫乱め。
我が輩自らがしこんだとはいえ、大した淫乱ぶりだ。
しかし、もっとだ。
もっとヤコが感じなければ、空腹を紛らわす役には立たない。
「はぁ〜〜ん、あん、あん、ネウ、ロォォ……」
嬌声なぞ、結果至るまでのただの過程だ。なんの役にも立たない。
――だが、ヤコのこの時の声はなかなか耳に心地よい。
焦らしに焦らしたお陰で、ヤコの中を我が輩のモノ満たした時、ヤコは既に息も絶え絶えになっていた。
頬も、薄い胸も、背も、全身が上記して快感に震えている。
「ヤコ、どうだ?」
我が輩はヤコの背に覆い被さり、片手を震える顎に背後から回し、耳元で聞かずにも分かり切った事を囁いた。
「んっ、んっ……」
ヤコは首を振り応えない。
だが、カラダの方は正直に応えて、我が輩のモノにヒクヒクと淫靡なヒダが絡み付き強請るように締め付けてくる。
「くっくっくっ。ヤコよ、貴様のカラダは正直だな。」
革手袋の両手で汗ばんだ肌を撫で、ボリュームに欠ける胸の頂で固く凝った突起を摘んだ。
「ひゃん!」
ビクンとヤコの背が跳ねる。
「さあ?どうだ?」
ヤコは首を捻り、上気した頬で恨めしげに我が輩を見つめた。
――良い貌だ。
ヤコが唇を開いた。濡れた唇の端から新しい唾液が零れていく。
「イ、ジワル、………はん!」
少し腰を動かしただけで、ヤコの全身が跳ねた。
「こんなに感じているクセに、素直に言えんのか?貴様は」
くつくつと笑いながら言ったら、ヤコはぷいっと目を逸らして首を振った。
子供っぽい仕草だ。
逃げた首を捕まえ、口付けてやる。舌を差し入れ、ついでに摘んだ乳首をグリグリとこね回してやる。
と、ヤコの息は簡単に乱れ、我が輩と絡めた舌はわななき震え、我が輩を銜え込んだヒダはヒクヒクと蠢いた。
まったく、子供染みた仕草と身体の反応がアンバランスで実に面白い。
「あ、あ、あ、……あん、ネウ……、もぉ……、あん……」
充分に焦らしたところで、唇を放すとヤコの譫言のような声。瞳の焦点も、最早合っていない。
そろそろ頃合いか。
我が輩は、無言のまま大きく腰を振り出した。
「ああああーーーー!!」
ヤコが大きな叫び声を上げる。
そのまま、ぐいぐい激しく攻め立てる。
ヤコの声は止まらず、どんどん甲高くなり、我が輩のモノを銜え込んだ陰部からは溢れた淫水が内腿を濡らしていく。
そう。もっとだ。
人間に合わせて、ヤッてやっているのだ。
ヤコよ。もっともっと、感じるのだ。
我が輩には、ミジンコのごとき人間と性行する意味はあまりない。
今、ヤコを突き上げているモノとて、魔人本来のサイズや形状であれば、柔な人間の肉体など簡単に引き裂いてしまう。
それを押して、このような行為をするのは、快楽の頂点で放出されるエネルギーを吸収して空腹を紛らわせるためだ。
「・・・・・っ!!」
ヤコが、一際おおきな嬌声を上げ、ぎゅうっと我が輩を締め付けた。
我が輩は腰をグラインドさせ、角度を変えて攻め立てた。
空腹を紛らせる。そのためだけにしてやっているのだ。
――が、だからといって、具合が良くない、というわけでもないことも……、ない!
物欲しげに締め付けるヤコの中へ、我が輩は体液を注ぎ込んだ。
「あああああああああ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
その瞬間、ヤコの中で高まったエネルギーが爆発する。
すかさず、我が輩はそれを食らった。
謎と違って、カロリーはない。まったくない。
人間がコンニャクを食すようなものだ。
気を紛らす以外、何の役にも立たぬ。――どんな味であろうとも、何の役にも立たぬ。
だが、取り敢えず空腹は収まる。
それだけのことだ。
我が輩の下で、俯せのヤコがグッタリしている。
「ヤコ?」
また気を失ったか。
これしきのことで、まったくヤワな…。
いつもならこのまま放り出しておくところだが、魔力の尽きた今は……。
要は我が輩も疲れたのだ。休みたいのだ。天上に昇るのもなんだか億劫なのだ。
そして、狭いソファにはミジンコのごとき奴隷。
………仕方ない。
我が輩は、ソファの上でヤコと身体の位置を入れ替えた。
よく食う割りに、ヤコは細い。
身体の上に乗せたヤコは軽く、頼りなくさえある。
我が輩は、ソファの下に落ちている上着を拾い、片腕と一緒にヤコの上から掛けた。
地上の常識に馴染み、寒ささえ感じる肉体となった我が輩には、防寒具が必要だ。
ヤコ、貴様を毛布代わりにしてやろう。
奴隷の身には有り余る光栄だ。感謝するが良い。
…まだ気を失っているか。
フン。つまらん。
「ん…」
もぞもぞと身体の上で、ヤコが動いた。
「やっと起きたか、このワラジムシめ」
「ん〜〜」
ヤコは、半身を起こして辺りをキョロキョロ見回した。
「何、このカッコ…」
「おお。少々寒かったのでな。貴様が毛布だ。光栄に思え」
「あー。はいはい。」
投げやりな返事だ。
「何か文句があるのか、貴様」
「別にないよ。で、アンタはお腹いっぱいになった?」
どうでも良いような言い方が気に食わぬ。
「だから、前にも言ったであろう。多少腹が膨れた感覚になっても、所詮、カロリーはない。おやつにもならん。人間にとってのコンニャクみたいなものだ」
「でもお腹空いてるのって辛いでしょ?多少でもお腹膨れるならいいじゃん」
――奴隷の分際で同情か?
不愉快だ
我が輩はヤコの首に手を伸ばした。…細い首だ。
やわやわと首を絞めた。
「ちょ、ネウロ!苦しいよ」
もがきはするが、ヤコは本気で抵抗しない。
もっと力を入れてみる。
「苦しいってば!」
ジタバタがひどくなっただけで、ヤコは一向に本気で抵抗しない。
馬鹿馬鹿しくなって、手を放した
「何故抵抗せん?」
問うたら、ヤコはキョトンとした表情で我が輩を覗き込んできた。
「え?今マジで殺る気だったの?」
――またイライラしてきた。
「呑気な豆腐め。殺さないとでも思っているのか?明日、貴様にパスワードを解かさせるから、殺さないとでも?」
「あ………」
途端にヤコは青ざめた。
この反応。まさか…。いや、きっとそうだろう。
「貴様…忘れていたのか?とことん豆腐だな、貴様は」
案の定、ヤコは困ったような表情で頭を掻いた。
「う〜ん。パスワードの事を忘れてたのはともかく、殺されるとは全然思わなかったもん」
「…鈍い。鈍いぞ、貴様」
「違うよ〜。鈍いとこはあるかもしれないけど、それとは違うよ」
「じゃあなんだ」
「えっとぉ…」
ヤコは我が輩の様子を伺うような眼をして、躊躇いながら答えた。
「カン?」
「…………………」
我が輩は無言のまま、再度、ソファの上で体勢を入れ替えた。
「ネウロ?」
薄い胸元をまさぐり始めた我が輩をヤコが訝しげに呼んだ。
「…もう少し、腹を誤魔化しておきたいのでな。……付き合え」
ささやかな膨らみに口付ける。
「でも、私考えたいことが……」
「パスワードの事か?」
ヤコは微かに乱した息で言葉を継いだ。
「私、まだ全然分からなくて…。大勢の人の命が係っているのに。だから、ちゃんと考えなきゃ」
「無駄だ」
即答すると、ヤコの声が尖った。
「無駄って……。アンタが解けって言ったんじゃない」
「貴様ごときが時間を掛けて解けるものならば、我が輩がとっく解いている」
「………だったら、どうしろっていうのよ」
――泣きそうな声だった。
「ヤコよ、材料はもう揃っている。だから、貴様が謎を解く為に必要なのは時間ではない。貴様に必要なのは…」
我が輩は黙っているヤコの唇に、革手袋の指でそっと触れた。
「カンだ」
顔を上げて見下ろすと、ヤコは目を瞠って、そして、……笑った。
――そういう貌をしていれば良い。貴様は、それで良い。
「だから、今は我が輩に付き合え」
額に口付け命じた我が輩の背にヤコの手が回された。
電人HALは、地上に降りた当初の我が輩と同じだ。
地上を知らぬ。人を知らぬ。
謎を解く術は、一つではない。それを知らぬ頃の我が輩を同じだ。
「ネウロ……」
甘えた声でヤコが我が輩の背を抱き締める。
何故、地上で最初に出会ったのが貴様だったのか
偶然か。それとも、未だ謎になっていない、謎となる気配すら漂わさない何か、引かれたのか。
あるいは………。
答えは、いずれ出る。
だから、今はよい。
ただ、明日手に入れる『謎』のことだけを、今は考えよう。
いや、考えるまでもない。
HALは負ける。
だから、今は、ただこの行為を行うだけで、ただ、それだけで良い――。
以上です。
ネウロは最近読み始めて嵌ったんですが、
先週号に異常に萌え、数年ぶりにエロパロ書いてみたくなり、やってしまいました…。
しかも魔人一人称…。ヘタレですんません。
他にもいろいろ言葉遣いとか、読み込みが足りてないんですが
萌えのまま書いてますんでご容赦ください。
>>221 GJ!!!イヤ良かったよ萌えたよ!!
あと、ちょっと遅いが吾江崎GJ!!!!
江崎好きにはたまらんかったありがとうww
GJ。
理屈じゃなく、萌えた勢いが何より大事だと思う。
その勢いで、またひとつ頼む。
224 :
初体験 2:2006/11/06(月) 02:30:13 ID:f6JG4oiW
>>187の続きを一気に投下。
ああ、全くどうしてこんなことになってるのだろう。
確かにネウロのことは大好きだった。いずれ処女を捧げる日を少女らしく夢想してみたりも
していた。どんな風に扱われて、どう感じるのかをちょっと想像しただけで体の中が熱くなっ
た。結局思い通りになっていると言えばそうなのだが、一から十まで手順をこちらから教え
なければいけないのは盲点だった。
「ふむ、思ったよりも実際は小さいな」
「う、うるさい…仕方ないでしょ…私だってもっと大きい方が良かったけど…」
「まあこの程度であれば許容範囲内だ」
何も知らない癖にネウロはどこまでも偉そうで勘に触るが、腹を立てても意味がない。とに
かく先へ進めていかなければ、弥子は思いを遂げることが出来ないのだ。それも、今日そ
うしなければきっと次はない気がしていた。だから、思い人の前で裸になって、こうしろどこ
を触れと教えるなんて恥ずかしくて仕方のないことも、頬を染めながら続けていく。
「あっ…ん、ダメ、まだ少し強い…」
「そうか、ではこれでどうだ」
「…それぐらいだったら…」
ネウロの両手はまだ乱暴ではあるが、必死のレクチャーのお陰か少しずつ触り方を心得て
きたようだった。全体に口数が少なくなってきているので、何も知らないことは魔人としての
沽券に関わると思っているのかと勘繰れば、案外ネウロはこの状況を楽しんでいるようだ。
第一、自分の方からは何もしなくていいのが楽なのだろう。
この野郎、いい気になりやがってと正直思ったが、ここまでの状況は明らかに弥子の方が
不利だ。いっそ、無理やりにレイプされた方がましだったかも知れない。こんな風に恥ずか
しさに耐えて教え込むぐらいなら。
羞恥も限界に達していたが、それでもとにかく最後まで行き着かなければこの思いは決し
て報われない。今はただそれだけが弥子を突き動かしていた。そんな健気な気持ちも知ら
ず、ネウロは意地悪く尋ねてくる。
「どうした、ヤコ。続きはどうすればいいのだ」
やっぱりこの野郎、と腹の中で呟いた弥子はどうしてこんな奴を好きになったのかとこっそ
り溜息をついた。
「じゃあ…次はキスして。ここに」
指が震えるのを我慢して、やっとのことで唇を指した女心も知らず、ネウロは機械的に唇を
押し付けてきた。どうやら、魔界ではこんなことはしないようだ。ソファーの上で息を弾ませ
ながら、弥子はじっと見下ろしているネウロに半ば要望のように声をかける。
「あ、のね…出来れば舌を…」
「舌がどうした」
「人間同士だったら、こういう時は舌を…口の中で絡ませたりするんだけど…」
「まだるっこしいことを、するものだな」
225 :
初体験 3:2006/11/06(月) 02:30:51 ID:f6JG4oiW
魔界流のセックスがどんなものなのか、怖くて聞けないが、とにかく人間がすることはやた
ら手順がたくさんあって面倒らしい。だが、機嫌はそれほど悪くないようで、拙い弥子の説
明にも苛立ったりせずに従っているのは意外だった。
ちゅ、と唇に軽い音が響いた。
変に勘違いをして噛み付かれたりしなくて、本当に良かった。さっきの首やら腕が飛ぶとい
うバイオレンスな展開がまだ頭の中に残っているせいで、弥子は少し何かを教えるだけで
も戦々恐々としている。
もっとこう、初体験なら甘かったりロマンティックな感じで進んでいたかったのに、やはり相
手が人間でないだけでこうも違う。何も知らないのをいいことに、ちゃんとリードされたかっ
たのが本音だが、弥子の不幸はこんなところにまで及んでいたのだ。
ちゅ。
何度か子供のように押し付けてくる唇は、それなりに熱くて気持ちがいい。何となく気分も
盛り上がってきて、軽く舐めてやると同じことを返してくるのがまた嬉しくなる。なるほど、そ
うすればいいのかと薄く開いている唇の間に舌先を触れさせてみた。
「…こんな感じで、舌を入れるの」
「そうか」
近付き過ぎた鼻先が挑発されるようにするすると触れ合っている。直接いやらしいことをさ
れるより、そんな些細なことで自分が徐々に昂ってきているのを感じて、弥子は息を荒げ始
めた。
冷たい外気に晒されている剥き出しの乳房は、時折思い出したように緩く揉まれている。何
だか教えているつもりが、次第に淫らなことを仕込まれていくようで変な気分になってきた。
「ン…ネウロ…」
大きな手の中で果実のように色付いた乳房が目を引いたのだろう。しばらく唇と舌で拙く戯
れ合っていたネウロは、やがて弥子が何も言わずにいる間に垂れ落ちた唾液を辿るように
首筋、胸元と舌を滑らせていった。
「あ、ん…」
「面白いぞ、さっきからここは道端の草花のように染まっているぞ」
「だって…私、あんたが好きだもん。触られると嬉しいんだもん…」
「今日は殊の外素直だな、悪くないぞ。ヤコ」
ただ一つ、まだ身につけているショーツ以外は何もかもすっかり、心まで曝け出してしまった
今では恥ずかしさも快いものに変化しようとしていた。果実を啄ばむ鳥のように、ネウロの舌
がささやかに膨らんだ乳房に吸いつき、滑らかな形を舌先でなぞり、ぷつんと立ち上がった
先端を指先で捏ねる。その度に弥子は歓喜にしか思えないような甘い声を上げ、身をくねら
せた。
嬉しい、本当に嬉しくて堪らなかった。
「貴様はこんな時はやたらと可愛いな、ヤコよ」
「んっ…私、可愛い?」
「ああ、可愛いぞ。人間はこういう時に『食べてしまいたい』と表現するのだろう?」
人間への愛撫など何も知らなかった癖に、するりと脇腹を撫でる手の感触は何故だかもうす
っかり慣れきっているように感じた。
226 :
初体験 4:2006/11/06(月) 02:31:50 ID:f6JG4oiW
そもそも、最初にスキンシップをしてきたり囁いてきたりしたのは一体どんな意図があったの
だろう。人間とのセックスも知らなかった癖に。
ネウロの性格からしても、単にからかう為だったり意地悪だったりということはかなりの確率
であり得る。それならそれで、変に期待をさせないようにはするだろう。今日のように散々期
待を煽った挙句に『何も知りませんでした』で済むことではない。
「ヤコ、可愛いヤコ…貴様を喰ってしまいたいぞ…いいな」
「…いいよ…」
甘い囁きはじんわりと耳を溶かした。興奮がネウロにも移ったようで、妙に熱っぽい手が苦し
いほどに体中をまさぐってくる。本当なら、このまま身を委ねてしまえばいいことだった。なの
に、そうは出来ないのが妙に悔しい。どのみち、今のネウロが相手ではただソファーに転が
ったままでいても、この先に一歩も進めないのだ。
ごくり、と一度唾を飲み込んで、弥子はくらくらする頭を抱えて起き上がった。そして黙ったま
ま床に膝をつく。目の前には、これから何を仕出かすのかと面白そうに眺めている愛しい魔
人の男がいる。微かに体が震えているのを感じながら、弥子は出来るだけ強い口調で命令
した。
「…ネウロ、そこ座って」
これもまた遊びの延長線のように、ネウロ自身は思っているのだろう。ソファーに座り、開か
れた長い足の間に弥子は体を割り込ませた。ズボンの生地の上からそこを撫でてみると、
もう何もする必要がないほど硬く張り詰めていた。なのに、直接自分でしてみたいと思って
しまったのは淫らなことだろうか。
まだ弥子は辛うじて処女なのに。
「う、んっ…」
感触だけでも感じてしまって、思わず声を漏らした。
今まで何度も夢に見てきた。ネウロと一つになる日を。なのに決して叶えられない夢だと心
のどこかで諦めていたものがこうして目の前にある。ファスナーを開いた途端に飛び出して
きたものは、弥子の想像をはるかに超えるほど大きくて、とても熱かった。それが食べたく
て仕方のなかったお菓子ででもあるように、弥子は夢中で舌を這わせ、ともすればグロテス
クに見える一物をたっぷりと時間をかけて愛した。
「あぁ…ネウロ…好き…」
もう正気が飛びかけている。極太の一物への愛撫を繰り返すうちに、いつしか弥子はいつ
も自分で慰めているように片手をショーツの中に忍び込ませ、敏感なクリトリスやすぐにでも
ネウロを欲しがっている花弁の奥を指で執拗にいじっていた。
「ネウロ…ネウロぉ…」
夢うつつの表情は、すっかり蕩けていた。そんな弥子の変化を間近で観察しているネウロ
はさぞかし面白かったことだろう。奴隷認定をした小娘が自分からフェラチオをし、合間に自
慰もしているのだ。
ぼんやりと見上げれば、股間で昂ぶっているもの同様にネウロも随分と淫蕩な表情になっ
ている。それらは全て弥子が仕掛けたせいだと思えば、ただ嬉しかった。
「ネウロぉ…もう、私、欲しいの…いい?」
今こうして手の中でびくびくと痙攣している立派なものを、一刻も早く身の内に欲しい。普段
の理性とやらは、ことごとく崩れてしまっていた。今の弥子はもう肉欲に狂う一人の女に成
り果てている。
227 :
初体験 5:2006/11/06(月) 02:32:41 ID:f6JG4oiW
「そうだな、ヤコ。まずは貴様からしてみるがいい」
「う…」
あくまでもレクチャーされる側のスタンスを崩さないつもりのネウロに煽られて、弥子はのろ
のろと立ち上がった。そして、何もかも分からなくなりかける寸前で最後の砦とも言えるショ
ーツを脱ぎ、足を開いてソファーに転がるネウロの上に乗った。
「あ、う…っ」
何とか受け入れるべきそこを指で開き、硬い先端を導いても処女の身ではなかなか最初の
一歩が踏み出せない。そこはもう、とろとろと熱い愛液を垂らしているというのに。
「ん…ぐっ…」
宥めるように、ネウロの指が柔らかな花弁を摺った。
「はぁんっ…」
「ほう、貴様のそこは随分と蠢いているようだな。生娘の癖に」
「は…ぁ、だって、だって…」
先端だけを潜り込ませただけで、弥子はもう音を上げそうになっていた。苦しくて、痛くて、
この先がもしあったとしても、とても無理な気がしていた。恥ずかしくて辛いのも我慢してよ
うやくここまで辿り着いたのに。そう思ったその時。
「なるほど。貴様の教育、しかと受け取ったぞ、ヤコ」
「えっ…」
それまでずっと受身の態勢だったネウロが、急に嬉々として体を反転させたのだ。弾みでソ
ファーに沈む羽目になった弥子は、何がどうなったのか頭がついていかない。ごく近くで綺
麗な顔がにやーっと笑っていた。
「人間との交わりの手順、何とか心得たぞ。それはこうすればいいのだな」
「あっ…いきなりは、嫌っ…」
慌てる弥子に構わず、ネウロは半端に繋がったままだった先端をずぶりと一気に突き入れ
た。途端に、凄まじい激痛が弥子の中心を貫く。一瞬にして、頭の中が真っ白になってしま
いそうだった。なのに、ネウロは絶好調でお構いなしに腰を使って攻めたててくる。
「やだっ、ぎっ…」
「…いいぞ、ヤコ。人間の女の膣は存外に心地がいい。せっかくだ、これまでの慰労として
貴様も楽しませてやろう」
「や、やだぁ…ダメ、そんなにしちゃ、ダメええぇっ…」
無意識に腕の中から逃れようとする弥子とは正反対に、ネウロはようやく得られた人間との
セックスの快感をより長くより強く楽しもうと、巧みに攻め方を変えてくる。とてもすぐには達
しそうになかった。
「あ、や、いた、痛い…ネウ、ロおっ…」
「こんな心持ちは初めてだぞ、ヤコ。可愛いヤコよ…貴様の心遣い、有難く受け取ってせい
ぜい後々までも可愛がってやろう」
ネウロの口調は、ひどく熱くて潤んでいた。嘘の一つも感じられないのは嬉しかったが、弥
子はそれどころではない。
「あぁ…もう、も、う…っ」
強引に突かれ続けて悲鳴のように叫びながら、弥子は拷問のようなこの責め苦が終わるこ
とをただひたすら願っていた。
初めてのことだから、当然気持ちがいい訳がない。弥子はさっきかけがえのない処女を失
ったばかりなのだ。
228 :
初体験 5:2006/11/06(月) 02:33:31 ID:f6JG4oiW
「…あ、ぁんっ…ネウロ…」
「ヤコ、ヤコ…もっと我が輩を受け入れろ、もっと奥までだ」
「は、もう無理、だよおっ…」
事務所の隅で、今日も二人は交わっていた。
あれから、手順を憶えたネウロに弥子は毎日のようにヤられている。それまで何もなかった
のが嘘のような勢いだ。他に被害者がいないのは幸いだが、だからといって魔人の有り余
る性欲を一身に受けるのもどうだろうと最近疑問に思い始めていた。
壁に必死で爪を立てながら、どうしてこんな人生になったのだろうと少し情けなくなる。
「あ…もう、いやぁっ…」
「何を言う、ヤコ。我が輩、貴様が教えた通りのことをしているだけだ」
背後から突き上げてくるネウロは今日も絶好調だ。今日ももう三度目に挑んでいる。
「そんなの…あぁああんっ!!」
声を上げながらも、短い間で何となく分かってきたことがあったのを弥子はぼんやり思い出
していた。
処女を失うきっかけだったあの日のスキンシップと囁きは、決して悪戯やからかいなどでは
なくネウロ自身の本音であり、弥子への純粋な気持ちの表れだったのではないかと。それ
ならば何も怖いことはない。
「あぁん、ネウロ…私、こんなことするの、あんただけだからね…」
これだけ愛されているならば、もしかしたら幸せなのかも知れない。相変わらず突き上げら
れながらも、弥子は無邪気な恋人に気付かれないようにふっと笑った。
終わり
何とか終わった…。
実際、処女が色々教えるってのはほぼ不可能な気がするけど、まあそこは
ファンタジーということで。
弥子タンごめんよ。
>>229たん
GJハァハァGJハァハァGJ!!
処女がレクチャーするの不可能じゃないよー。
私も耳年増だったから、初体験のとき童貞の彼に口でしてリードしたし。
思い出して懐かしく濡れましたわww ヤコちゃん可愛いよヤコちゃん…
gjgjgjgjgj!!!!
どちらの神もGJ!!!
うわぁ、三連休中に親子とか笹ヤコとか吾江崎とかネ申だらけorz ドラマCD発売で久々にネウヤコのシリアス挑戦したがどうなのか…。
234 :
倦怠感情:2006/11/06(月) 14:10:20 ID:86BtU7+k
温泉旅行の頃から倦怠感が抜けない。瘴気が足りないせいだろうか。
今日もいつものように謎を探して街を歩いた。勿論、ヤコと云う奴隷付きで。これが曲者で、調理師の知り合いが手伝っている保育園とやらに勝手に立ち寄ってしまった。
事件は其処で起った。おやつの時間に園児たちが突如苦しみ出し、内一名が呼吸困難で救急病院へ搬送された。当然、調理師が毒物混入の疑いをかけられたが、何の事はない、保育士の一人の悪意に因るものだった。
菓子に苦味を塗り、苦痛を訴えた園児には焙じ茶と摩り替えた濃いソバ茶を飲ます。重体の園児がソバアレルギーと知りながらの「犯行」だ。謎がチ〇ルチョコ程のサイズしかなかった事も、ヤコが
「平野さん(誰だ?)を庇ってくれて有難う」
と不意に抱きついてきた事も、今の我が輩をだるくした。…煩い。
茶番で時間を食い、危うくメインを喰いはぐれる処だったので、我が輩はとかく不機嫌だった。
憂さ晴らしをするべくヤコをソファに押し倒したのだが…この豆腐頭の方は何故か機嫌が良く、少し雌蕊を捏ね返した程度で直ぐに嬌声を上げ始めた。更には碌に挿入してもいないにも関わらず蜜を潤ばせて失神してしまった。
溜め息を吐いて改めて見返すと、ヤコは脚を開かされたしどけない姿のまま眠っていた。わざと外して精を抜いた為、上気した頬や薄く隆起した胸に白い液が垂れている。
蜜洞の奥まで突いて中出ししてもよいのだが、地上の一地域の法規に従うならば後々まずい事になる。快楽は棄て難いが控えざるを得ないのだ。
ヤコの脚の付け根奥深くに咲き誇る花弁は微かに震え、未だだらしなく蜜を滴らせている。一旦は落ち着きかけた生殖器の硬性が再び高くなるのを感じた。躯の底から湧き上がる熱に、我が輩も懲りないものだと苦笑する。
手ずから摘み取ったはずの花が、我が輩を喰らい尽そうとしているというのに。だるい躯に鞭打って何をしようというのだ。
決まっている。この奴隷を、ヤコを抱くのだ。意識が在ろうと無かろうと構わん。寧ろ、意識の無い方が無駄に暴れたりせず都合が良い。先日のように馬乗りになられて優位に立とうとされても面倒臭い。
半勃ちのままの生殖器に手を添え、ヤコの中へ滑り込ませる。「ヤコ…」思わずして漏れる声が甘いのは、危うい。得体の知れないものに脳髄を毒されているかのようだ。
235 :
倦怠感情:2006/11/06(月) 14:15:29 ID:86BtU7+k
疲れた躯を横たえていると、ヤコが意識を取り戻したらしく何事か話しかけてきた。
「ねえネウロ、自分が謎しか食べれないって気が付いたのいつ?」
「? 何の話だ?」
「昼間の子、アレルギーでソバとかカニとかいろいろ食べられなかったんだって。実際目の前で体中腫れ上がるの見ちゃったし、可哀想だな、と思って」
ふん、と鼻で一笑する。失神する程夢中でまぐわっていたくせに、同時にそんな下らぬ事を豆腐と然程変わらぬ脳みそで考えていたとは。
「このウジ虫が、我が輩を下に見たな」
「ち、違うよぉ…はうっ、今はやめて…ネウロの子も、食べられないことで辛い気持ちになるのかな、と思って」
それが下らないのだ。本質的に食べられないものに未練を残すからそんな考えが生まれる。摂取して毒になる物質が他人より多く、かつ知らずに供出される事自体は当人にとって重大な問題であろうが、
それは辛いか否かの感情の問題ではない。そんな事よりも、何処から我が輩の子孫の話が出てくるのだ。
「私の子供だったら、できるだけ辛い思いはさせたくないな。食べられるものが殆ど無くっても…頑張って育ててみせるよ」ヤコは再び意識を手放した。
花は実を結ぶ為に咲く。虫除けと囲い込みが不完全ならば十分に種を成し得る。当然の事ながら、思い返してみて少しぞっとする。
もしや…この奴隷が産む自分の仔とは、我が輩の子孫の事か?
今、この地上に散らばる謎で空腹を満たせていない状況において、喰を奪い合う存在を赦せるのかも判らない。解けない謎…喰事を諦める事すらも我が脳髄の空腹が許さぬ状態で。
その後数時間は、些か不本意ながら欲望よりも疲労と倦怠感が上回り、ヤコの胸元に頭部を寄せたまま眠ってしまった。
目覚めると、ヤコは我が輩の背に腕を回して寝ていた。抱き枕代りにされるのもまた不本意だが、重い倦怠感から無理に振り解く気力も無くなっていた。
我が輩にはこの豆腐頭が添い寝を喜ぶ理由も、地上の生物学的にも社会的にも無理難題な我が仔を許容する感情も到底読み取る事はできない。
…だが、切に思う。願わくば、この些少な存在を失う事の無いようにと。例え、いつの日か産まれるであろう仔が、我が輩の生存を脅かす存在であろうとも、我が血統を全く受け継いで無かろうとも。■
うぉ、書き忘れたが初体験レクチャーものもGJ! 前スレ話題のアレルギー、少し調べたが怖いなアナフィラキシー…。
神多いな相変わらず!!
エーロ.ゴシカァーン!! エーロ.ゴシカァーン!!
皆ドラマCD聞いたか?
子安が予想以上にエロスで良かった。ドSっぷり最高。
>>237 子安のエロボイスには期待しているのだが、話の中身自体はどうでしたか?
買うか迷っているよ。
>238
237ではないが、私見。
ミステリとしてのトリックは本編通りチープ。
キャラクターの台詞回し等で、気になる点もちらほら。
メイドさんが3人。豹変は予測できた人もちらほらいたようだ。
ネウヤコ・吾ヤコ・笹ヤコ・サイアイそれぞれに萌え所はあると思う。
おまけにサイ→ネウロも。あかねちゃんも効果音だけで登場。
ネウヤコ者としては「ありがとう脚本の人」。
240 :
239:2006/11/06(月) 20:07:03 ID:AqXStduk
ごめん、褒め忘れ。
上記のような欠点は色々あるけれど、『ネウロ』の雰囲気はよく出ていた。
小ネタもちょこちょこと出ていて笑える。
ファンアイテムとしては充分買い。
「言葉責め」「羞恥プレイ」を聞けて良かった。
|ω`*)? なんで日本にもまんかんぜんせき並にSSある?
お手伝い殿更新感謝です。
ゆっくり読みます。
脚本家の人はネウヤコ派なんだろうか
自分はネウヤコ大好物だから美味しくいただいたけど
純粋な作品ファンにとっては「捏造設定乙、カプ厨氏ね」
ってな感じになりやしないかとヒヤヒヤした部分あった
それはそれとしてCDネタのSSもきぼん
腐臭がきつくなってまいりました
どのへんが腐臭?
予想に反してアイさんがすげー可愛い声で燃えた
喘がせてえ
>>234 GJ!!!何ていうか…切なくなった
上手く言葉に出来ないけれどこんな感じかなり好きだ
そして勿論子安ボイスで再生されたw
234神よ、GJ!
ものっそ自分のツボ突かれた。切なくて甘くてエロス…
魔人目線も不自然さを感じなかったよ。
そんでもって自分も子安ボイスで(ry
224も初々しくてほほえましくって良かった。
神降臨が続々で嬉しい悲鳴。さすがシモ月だw
神有月からシモ月へ。
季節は刻々と移り変わっても、神たちのエロ魂は健在なのが超嬉しい。
このクオリティーの高さはマジすごいよ。
250 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 18:07:32 ID:BS11Vn9W
DWS飲んだアナとか?
弥「ネウロ来たよー……って珍しい、音楽なんか聴いてるの?」
ネ「ああ、先程CMに出ていたのが気になってな。ようつべで探した」
弥「(うわあ隠語使用した……駄目ネット人スキルが上昇している……)
へー、なんかまったりしてて良い感じだね。なんてバンド?」
ネ「テトラポット・メロン・ティだそうだ。正直この手のバンドはどれも同じに聴こ」
弥「ストップザ暴言!いけないギリギリ発言!」
ネ「貴様は普段どのように曲を聴くのだ。どれ、ちょっとそのMP3を貸せ」
弥「あ、こらフライデー何すんのーッ! 買ったばっかりなんだから壊さないでよ、もうっ!」
ネ「どれどれ」
オレは地獄のテロリスト
昨日は母さん犯したぜ 明日は父さんほってやる
殺せ 殺せ 殺せ 親など殺せ サツガイせよサツガイせよ
思い出を血に染めてやれ――
ネ「…………。ヤコ、キャラクターの根幹設定的にこれは無理がある」
弥「え、なにが? って、ああ違うよー。デスメタル系はあかねちゃんの趣味で」
ネ「その方が大分無理がある。下手な言い訳をして己の素行不良を
あかねに押し付けるとは、我が実に輩嘆かわしいぞそのゴミムシめが」
弥「あんたに渋谷系の方がよっぽど設定に無理があるわ」
参考図書:デトロイト・メタル・シティ
CDトラック1の
「冷たい?なら暖めてやろう」
で速攻妄想が暴走したのは自分だけなのか…?
妄想が暴走したならSS書くべし!
>>251 GJ!
DMC大好きな俺にはクリーンヒットしたww
ふと思ったがネウロとクラウザーさんって通じるものがあるな。
傍若無人なところとか。
>>252 俺漏れもノシ
>>251 ちょwようつべって魔人www
デスメタル好きなあかねちゃんも可愛いなぁ。
>>251 下半身さえあればいい!下半身さえあればいい!GJ!!
257 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 00:03:36 ID:SK6OTRyP
ここ神大杉!!クオリティめちゃスゴ!!!
>>251 元ネタ知ってるだけに爆笑したよvv
>>234 ネウロと弥子に子供ができるって言う話結構見るけど、これ読んで考えさせられた・・・。
ネウロにしてみたら自分の子供ってある意味脅威だよなぁ。
だってももしかしたら自分と同じ謎しか食えん可能性もあるんだし。
今だって、満足に飢えを満たせてないみたいだし。
もし、弥子が妊娠したら情け容赦なくその場で『下ろせ』って言う可能性も否定できんような・・・。
むしろネウロの性格から考えてその可能性の方が高い気が。
で、でも、弥子は必死に反対するんだよ!
「だって・・・、じゃないと・・・・あたしが居なくなったら・・・あんたはこの世界で一人ぼっちになっちゃうじゃん・・・」
とか言って!!!
自分でもこの内容で書いてみた。が、たぶん発表にはいたらんだろうな。ここに載せるほどの文才ないヨ。
規制解けた嬉しさで投下ーネウヤコ
教師と生徒でメガネ。強姦もので擦れ違いと言うか救いがないっぽい
脳噛先生が苦手なのは、単純に数学担当だからだと思っていた。苦手科目の教科担任
だから、ついつい本人にも苦手意識を持ってしまうのだろう、なんて。実際先生は学祭の
生徒投票でも特に人気のある先生だし、居残りをさせる時もそれは親切に判りやすく教えてくれる。
昨日だってそうだった。二学期に習った公式を纏めた小テストなんて、期末前のこの時期には
プリントがあるだけでも御の字。合格するまで再試を繰り返すから嫌でも覚えられると、クラスでは
そこそこに好評だった。とは言え、再々再々再々試まで残った私には地獄以外のなんでもない。
放課後の教室で一人先生とマンツーマンなんて、息苦しくて仕方が無い。まして、苦手意識の
強い相手なら、尚更のこと。
「誠実なのは結構ですが、桂木さんの場合は少し損なようですね」
にっこりと眼鏡の奥に柔和な苦笑を湛えた先生の言葉に、私はぐったりと肩を落とした。
赤ペンは止まっていて、どうやら再々再々再々再試も決まってしまったらしい。あうー、と机に
伏せると、先生は私の肩を掴んで身体を起こさせる。その視線は何故か、机上に注がれていた。
なんだろ、あるのは筆記具ぐらいなのに。暗い教室、蛍光灯がチープに照らす、天板の上。
「先生? どうしたんですか?」
「桂木さん、僕は以前から貴女に対して大分気になっていたことがあるのですが、
この機会に少し質問してみても構いませんか?」
「え、あ、はい、なんて言うかバカですみません……」
数学脳と非数学脳の間にはソドムの川が流れている。叶絵にも散々言われてるし、家では
お父さんにそっと哀れまれているから、今更『なんでこんなことが理解できないんですか?』と
聞かれるぐらいのことは想定の範囲内だ――けど、ちょっと心が痛い。
不意に肩を掴む先生の手にぐっと少し力が込められて、身体を仰け反るようにさせられた。
背凭れに背が当たって痛む、必然上がった視線の真ん前には、先生の顔があった。思わず
叫びそうになるのを、ごくんっと喉を鳴らして堪える。黒目がちな眼、不思議そうに寄せられた
眉根。整った顔の近さに、心臓がばくばく煩く鳴る。そして滑らかな赤い口唇が、言葉を零す。
この人の目は泥の底みたいに真っ暗で、なんだか得体が知れない。
生徒を信用なんてまるでしていないし、それを得ることも考えていない。
だからただ単純な疑問を解決するために、私にこんな質問をする。
「……離して下さい、先生」
意識して硬い声を出すと、先生はスゥッと目を眇めた。手の力はむしろ強まって、私は
仰け反った身体をもがかせる。だけど抜け出すことは出来なくて、焦りが生まれるのが判った。
怖い。冷や汗が首の辺りを伝って、髪が貼り付く。気持ち悪い。
「離して、下さい。痛いです。胸が反って、苦しい」
「質問の答えはどうしました、桂木さん。貴女のように頭にミが詰まっていなくても答えられるぐらい、
簡単な問いだったと思いますが。貴女の考えやらポリシーに関わることなのでしょう、
雄弁に語りなさいと、僕は命令しているのですが」
「教師が言って良い言葉じゃないです。今のも、さっきの質問も。カンニングだとか、
不正行為が当たり前みたいに言って――馬鹿にしてます。経験として身に入らないようなことを
推奨するなんて、おかしいです」
「ほう」
ぐいっと掴まれた肩がすごい力で引き上げられて、そのままぽいっと投げられる。宙に放られた
私の身体は、そのまま教卓に思いっきりぶつかった。いくつか薙ぎ倒してしまった机が、
一瞬遅れてガラガラと崩れる音を立てる。背中が鉄板に当たって痛い、げほげほと咽ると、
額に当てられた靴底が無理矢理に顔を上げさせた。
見下ろしているのは、無表情で半眼の先生だった。一瞬誰だか判らなくなるぐらい、その顔は
豹変している。蛍光灯の影の中で、緑色の目だけが綺麗に光っていた。痛みと恐怖と困惑に、
思わず涙が一粒だけ零れる。ぐぐっと長い身体を折り曲げて、先生は私の顔を覗き込む。
「随分とほざくものだな、カメムシ程度の脳も保有しない駄人間風情が。我が輩の持論に意義が
あるとは興味深い。勿論先程の反論は、身命を賭けて行ったものだろうな? 己の言葉の
正当性を疑いもせずに放った言葉だと認識して、構わんな?」
「、せ、んせ……?」
「答えろ、カツラギヤコ」
授業中に生徒を指すとき、先生は大概フルネームで呼ぶ。そのイントネーションは少し
おかしくて、どこか外国めいた響きだった。今のもそう、だけど、私には化け物が上手く言葉を
使えない様子に感じられる。名前はとくに、同音でも響きの違いが多い。
呆然として私が答えられないでいると、先生はフンッと鼻を鳴らした。それから黒いシャツの
ポケットに手を入れて、取り出した指示棒を伸ばす。
「っひ」
伸びたそれがグロテスクに変貌していくのに、私は短い悲鳴を上げた。
太くなって、先端部分は指の形になる。持ち手に近い方は尖りを帯びて、ぼこぼこと変形して
いった。何が起こってるのか判らない、ぐいっと頭を踏みつける足に力を込められて、やっと
我に返る。夢でも幻でもなかったらしい指示棒の先、尖った爪が、とんっと私の首元を突いた。
たらりと血が零れる、少しでも力を込められたら――冷や汗が噴出す。殺され、る。
笑った顔は穏やかさや柔和さなんて欠片もなく、ただ嗜虐的だった。歯を見せてニタリと口を開き、
泥沼の目が冷酷に私を見下ろしている。かち、かち、時計の音が妙に煩かった。カウントダウンでも
されているみたいに、心臓がキリキリ痛んでいく。
怖い。
「せん、せ」
「ふむ、我が輩どうも未だにその役職で呼称されるのには慣れんのでな。ネウロと呼べ、ヤコ。
どうせ形式に則ってつけた名前など、飾り程度のものでしかない」
「……ネウロ」
「なんだ、ヤコよ」
上機嫌そうに見下ろしてくる化け物が怖い。なんでこんなことになってるのか判らない。数学の
先生が化け物で、どうやら私は現在ピンチらしい。ちょっと逆らってみたら、殺されそうになって
います。判らない。全然判らない。
でも、考えなきゃ。唾をこくんっと飲み込んで、私は真っ直ぐに先生――ネウロを見上げる。
濁った目も真っ直ぐに私を見下ろしていた。少しだけ楽しそうな感情を浮かべている理由は
判らないけれど、とにかく、この場をどうにかしてしまわなきゃいけない。家に帰って、
早くご飯を食べるためにも。
「せ、……ネウロは、何者? なんでそんなこと、出来るの。なんで私にそんなの――見せるの」
「我が輩の質問には答えぬ割に、自分は随分と雄弁にこちらを問い質すものだな、ヤコよ。
まあ良い答えてやる、我が輩は魔界の中でも紳士の部類だからな」
「魔界……?」
「我が輩は”脳噛”、脳噛ネウロ。魔界に生まれた変種の魔人。謎を糧にしか生きられない突然変異。
こちらの世界に来たのは、向こうの謎を食い尽くしたため。教師などと言う職に就いているのは、
関わる人間が多いほど謎が網に掛かりやすいから――簡単に言えばこんなところだな」
まるで異世界の言葉のようなそれなのに、目の前で口を生やしてケタケタと笑う指示棒を見ると
信じないわけには行かないんだろう。確かにネウロは食事を他人に見せないことで噂になった
ことがある。昼食や調理実習の差し入れを、決して受け取らないとか。吸血鬼みたいだなんて
女子が騒いだこともあるけれど、とんでもない。とんでもない、みたい。
「何故貴様に見せたかとの問いだが、そうだな、貴様に興味が沸いたと言うことか。貴様ら人間は
狡く薄汚く不正を咎めながらも抜け穴を探すのが常だと言うのに、何故か貴様はそうしない。
なあなあで議論を避ける傾向があると言うのに、勇敢にもこの我が輩に反論してきた。
食指が動いたと言うのが、もっとも正しいところだ――喜べヤコ、我が輩は物怖じせずに
向かってくる者は嫌いではない。特別扱いというやつだな」
腕を組んで顎に指をあて、ネウロは続きの言葉をすらすらと繋げる。私は呆然とそれに聞き入った。
特別扱いとか、普通に嬉しくない。一生徒のままで接して貰っていた方がよっぽど良いに決まってる。
こんな人外魔境の生物だなんて、知りたくもなかったのに。
ぐいっと一度強く頭を踏み付けられてから、ずっと顔の前に陣取っていた足がやっと退いた。
だけど私は動けない、首元にはまだ指示棒が突き付けられている。すっくと長い足を畳んで
しゃがみ込んだネウロが、ぎょろりとした目で私を覗き込んだ。眼鏡越しなのに、それはひどく近い。
さっきよりもずっと。
この人が眼鏡を掛けてるのは、仮面の意味だったんだろうな。ぼんやりと、頭の片隅で
そんなことを思う。視線や顔を、本性を隠す――仮面。
「ひいては貴様を我が輩の奴隷にんぎょ……もとい協力者とするため、脅迫のネタを作らせて貰うぞ」
「へ?」
「なに、安心しろ。こちらのやり方は知識として心得ているからな。実践は初めてだが、
下等生物相手にそう目立った不都合もないだろう」
ひたりと、冷たい皮の手袋が私の頬に触れた。
「犯してやる」
※
弾かれたように曲がりくねりながら伸びた指示棒が、唐突に私の両腕を拘束した。叫ぼうと
する口には先端の指部分が突っ込まれ、ぐるぐると脚やお腹にも巻き付いて来る。反対端からも
伸びた手が、スカートをたくし上げてシャツのボタンを外した。
「ん、んーんんんーッ!!」
「安心しろ、我が輩の能力でこの校舎一体は外界と断絶させてある。どうせもう生徒もいない時間、
見回りとセキュリティを切っておけば巨大な密室とさして変わらん。意味が判るか、ヤコよ」
「んぶ、っぷあ」
「貴様がこの『場』を逃れようもと、この『場所』からは逃れられんと言うことだ」
ククッと喉で笑って、ネウロは私の身体を床に転がした。冷たいタイルに頬がぶつかる、薄い
シャツ越しに体温を奪われてぶるりと震えが走った。優雅に脚を組んで、ネウロはふわりと
軽く身体を浮かせる。完全に見物体勢だけど、一体何を見物なんか――くちゃり、水の音と
不快感に、私はさぁっと青褪める。
「ん、んーんーんーんー!!」
「おお、豚のような悲鳴だな。いや、貴様程度ならばキリギリスで十分か。いやいや鈴虫でも
良いかもしれんが、あれらの鳴き声はそこそこに聴けるものだからな。聴くに堪えん醜い音を
形容するに使っては、失礼と言うものだ」
「んふ、んっぐう、んぁんんんん!!」
「だが魔界生物の我が輩には中々心地が良いものだぞ、断末魔にもよく似た響きでエネルギーに
溢れている。もっと鳴くが良い、ヤコ。それは極上のスパイスになる」
頭の上でネウロが何か言っている、だけどそんなの聞いていられない。大腿を撫で回す小さな
指先が、下着の上から私の――女の子のところを、撫で回していた。子供の指みたいなそれが
くすぐったくて、だけどそれが確実に性欲の下に動いているものだと認識すると、吐き気がする。
がくがく震える身体を捩じらせて必死に逃げようとするけれど、残酷なぐらいにドアは遠かった。
教壇や薙ぎ倒された机も邪魔をして、とてもじゃないけど逃げられない。
絡みついた指示棒が、無理矢理に私の脚を開かせた。無理な動きに身体が軋んで痛みが
生まれる、締め付けられた膝も痛い。下着をネウロに晒すようにころんっと転がされて、
顔は無理矢理に上向かされた。にやにやと楽しそうに見下ろしてくる視線。それに促されるように、
小さな手は下着の上から私のそこをぐいっと指で押し広げる。
「ッ、んんんー!!」
「痛むのか? まだ何もしていないぞ、処女と言うのは大変なものだな」
「んッ……」
頭の奥が冷えていく。直接的な言葉がこれから何をされるのか示していて怖い。怖い、嫌だ。
半年前まで中学生だったんだから、当たり前だと思う――女の人よりもまだ、女の子だ。自分の
中ではまだ、そう。ぼろぼろ零れた涙が指示棒に伝っていくけれど、何も止まらないし変わらない。
くりこりと指先が、小さな粒を捏ね回す。下着の上からのそれは、繊維の感触が痛い。
誰かに触られたことなんてない刺激の所為か、恐怖にどこかがおかしくなってしまったのか、
下着はじんわりと湿り始めていた。女の人はえっちなことをする時にそういうのが出るって
知ってはいたけれど、自分の身体では未体験で、しかもそれがこんな状況だって言うのが、悲しくて。
口の中に突っ込まれた指先は、私の舌を緩く摘んだり擽ったりしていた。叶絵達の言う
ディープキスとか、こういう感じなのかと思う。もっと甘ったるいものだと思ってたけど、
これはただ言葉を封じているだけだ。声は良くても、言葉は、いらない。それだけの。
「ッ!!」
下着の脇から入ってきた指が直接そこをいじり始めるのに、私は身体を仰け反らせた。
だけどそれも直ぐに押さえ込まれて、ぐいぐい脚を広げさせられる。首を振ることも叶わない、
何をすることも出来なくて、ただ犯される。兎がライオンに食べられるみたいに、当たり前の様子で。
零れだした唾液がシャツを濡らして、下着を透けさせた。キャミソールのさくらんぼ柄がなんだか
ひどく滑稽に見える。涙で滲んだ視界の向こう、ネウロは変わらずに脚を組んで私を見下ろしていた。
谷に突き落とされた子ライオンの気持ちはこんななのか。ちがう。這い上がれるなら、こんなに
絶望的じゃない。くちゅくちゅと愛液を纏う指示棒の音が嫌だ。唾液を絡ませて好き勝手動く指も嫌だ。
泣いてるばっかりの自分も、嫌で、仕方がない。
「なんだ、アリアはもう終わりか?」
詰まらなそうなネウロの言葉と同時に、口の中から指示棒がちゅぽんっと音を立てて抜けた。
唾液が変な方に流れて咽ながらえづくけれど、身体が固定されているとそれすらも難しい。
涙と唾液とでぼろぼろの顔、顎がくいっと指示棒に掴まれて上げられた。蛍光灯の安っぽい
陰影に縁取られて、ネウロが私を覗き込む。三度目になると、近さももう気にならない。
眼鏡が逆光で目元を隠してしまっているのが、なんだか怖かった。ずっと怖いけれど、それよりもっと。
「もう少し歌え。大きな声でな」
「ひ、? あ、ああああああああ!? や、やだあああ!!」
ぐちゃんッ!
乱暴な音を立てて、私のナカに指示棒が入り込んでくるのが判った。金属でもプラスチックで
もない、暖かくも冷たくもない変な異物感が、ぐいぐいとお腹を突き上げてくる。五本の指が
ばらばらに動いて、あちこちを擽ったり引っ掻いたりしていた。込み上げるのは怖気と嘔吐感、
叫ぶ声に、ネウロはうっとりと恍惚の笑みを浮かべる。
やだ、気持ち悪いしきつくて痛い。内臓をぐるぐる混ぜられてるみたいで、鋭い痛みはないけれど
鈍い嫌悪感が苦しい。タバスコと言うよりもわさび、そんな暢気な喩えじゃ収まらないぐらいの、
不快。こんなのに初めてを奪われるなんてやだ、やだ――怖い、怖いっ!!
「たす、やだぁたすけ、せんせぇえ!!」
「ネウロだと言ったばかりだろう蛆虫め、貴様にほとほと学習能力が欠如していることは
判り切っていたが、ほんの数分前に教えたことすらも記憶していられないのは一種の病だぞ。
怠惰の病だ。貴様ら人間と言うのは、それを大罪としているのではなかったのか?」
「やだ、いたいいたいッきもちわるい、抜いてぇえ! やだ、せんせ、ネウロぉ!!」
「罪人め。もっと喚いてしっかり許しを乞うが良い。気が向いたら、この我が輩が許してやるぞ――ヤコ」
ふっと耳朶に吹き込まれた名前に、身体がびくんっと反応した。
乾いてきついばかりだったはずの脚の奥から、どろりと熱いものが零れだす。
縛られた身体が熱を持って、くすぐったいような錯覚さえ生まれて。
やだ――気持ちよく、なってる?
「ッい、いやああ」
「どうした、ヨくしてやっていると言うのに何を拒絶する」
「やだ、怖いッネウロ、怖いよぉ!!」
気持ちよくなりたくない、こんなので感じちゃうぐらいなら。
痛いほうが、よっぽど良い。
強姦されてるのに。
人間じゃない相手に、こんなことされてるのに。
「ふん」
ぱちんっとネウロが指を弾くと同時に、指示棒が元の銀色のペン型のものに戻った。カツン、
硬質の音を立てて床に落ちるそれを、突然身体を解放されたことが理解できない私は凝視する。
暴れた所為で肩からずり落ちてしまったシャツ、捲れあがったスカートでへたり込むのを、
ネウロは無表情に見下ろしていた。
眼鏡の奥、ガラス球のような目は暗く濁っている。はっとしてその目を見返すと、にんまりと
した笑みが向けられた。前髪の辺りを鷲掴みにされて無理矢理膝立ちにさせられる、
痺れた脚が、上手く動かない。
「怯えたかと思えばすぐに目を見返してくる。貴様は中々我が強いな。嫌いではないぞ、ヤコ」
「う、うるさい、はなせッ痛い!」
「そうだ。精々プライドはぎりぎりまで持っておけ、その方が」
「っうあ!?」
ひょいっと身体が浮いて、一瞬後で抱き上げられているのに気付く。腰を抱く手が嫌で身体を
捩るけれど、それは無駄な抵抗でしかない。くるりと軽くターンして教卓に座ったネウロは、私を
腰に乗せた。それでも見下ろされる格好からは抜け出せないのが少し癪で、だからきつく睨みあげる。
ニヤニヤ笑うネウロの手が、するりと脚を撫で上げた。膝の辺りからやわやわと手が辿るのに、
怖気が走る。背筋がぞわりと粟立つのが判って、どうにか離れようと暴れるのに、腰に回された
手は大きくて力強い。スカートの中に入った手が、下着を指に引っ掛けて軽く引っ張った。
ぱちん、っとゴムを鳴らす。
こいつ、遊んでるんだ。女の子の初めてを奪おうとしてるくせに、まるで遊びの感覚なんだ。
やっとそれを悟って、私はぎゅうっと歯を食い縛る。
必死で睨み上げると、ネウロは僅かに恍惚を滲ませた表情でべろりと舌なめずりをした。
整った表情と下品なそれ、いやらしいぐらいの生々しさが、恐怖を煽る。
「壊し甲斐がある」
にたりと笑う化け物の顔。
「ッひ――や、やぁあああぁあああ!?」
下着を横にずらされて、突然太く熱いものが身体の中に突き刺さってきた。何だか理解できなくて
声をあげる、スカートでそこは見えない。だけど位置から、悟る――痛み。血のニオイ。奪われた、
破られた、壊された。怖い。痛くて、怖い。
悲鳴は掠れて、すぐに出せなくなった。ぼろぼろと零れる涙は反射的なものだ、痛みが怖くて
止まらない。身体が引き裂かれそうだ。脚の奥から力ずくで、真っ二つに。ぐちゃぐちゃと
解された場所から粘つく音がする、震える身体を支えることが出来なくてがくがくと揺れる。
歯の根が合わなくて、顎をあげて喘いだ。抵抗しようと思った矢先に挫かれる、無駄なのだと、
身体中に思い知らされる。
「ん。良い」
「ひい、いいぃ、やぁあせんせ、せんせぇいたぃい」
「三度目だヤコ」
「ふああああ!!」
「ネウロだ。そう呼べ。次は首を飛ばすかもしれんぞ」
かぷんっと首に噛み付かれて、恐怖にぎゅぅっと喉が詰まった。ぺろぺろと軽く食まれるのは
生きた心地がしない、腰を掴んだ手が突然身体を抱えることにも怯える。縮こまった身体は
必然身体の中の楔を締め付けて、余計に痛みが増した。かちかちと歯が鳴って煩い、
でも食い縛る力もない。震える肩が、すっぽりと手に包まれた。逃げられない絶望に、
眼が眩む。私はなんてちっぽけなんだろう。
首を舐めていたネウロの口唇が、肌蹴たシャツの内側にゆっくりと降りていく。たくし上げられた
下着の中、胸やお腹を触られたり軽く舐める動きは愛撫じゃない。ただ観察しているだけ。
ついでに味も見ておくぐらいの、心のない行動。あるはずもない。化け物なんかに。だから
反応なんてしたくないのに。
「くふ、やだっやらぁあ」
「ふん。貧相な身体だな、同学年のメスの固体の中でも一等に貴様は未成熟だ。何もかも。
生物としても種としても、まるで手付かずの子供の容貌で」
「ひぅう、うああ」
「だがそれだけに、我が輩の傍に置くのが楽しみだぞ。貴様がどのように変貌するか、
あるいはしないのか。魔人の我が輩と共に在って貴様の白紙の未来がどう染まるのか。
孔雀色に、可能性が広がる――ッん」
「やだ、ひぃい齧っちゃやだぁあああ!!」
「面白いものだなヤコよ。我が輩、どうやら楽しんでいるようだ」
化け物の言葉が耳を素通りする、火照る身体を否定して私は必死に感覚を塞ぐ。眼も耳も
何もかも閉じてしまうのに、触覚は逆に鋭敏になっていった。お腹の奥が熱い、きゅぅきゅぅ
締め付けるそこからカタチをリアルに認識する。大きくて長いそれが、身体の中を掻き混ぜる。
一番奥をくんっと突き上げられると、瞼の中までぱちぱちとした白濁が犯してくる。
ぼたぼた零れた唾液を、長い舌に舐め取られた。ちっぽけな弱い身体を拘束されて、
好き勝手に揺さぶられる。ぐ、っちゅん。ぐちゅ、じゅぽ。水音が煩かった。下着がびしょびしょに
濡れて、それでも零れた液体が膝まで落ちていく。ソックスが紺で良かった、目立たない。
スカート、汚れちゃうな。学食だけじゃなく制服も好きだから、ちょっと悲しい。逃避した思考も、
すぐに掻き消されて。
水音が煩い。耳なんか壊れちゃえば良い。感覚の何もかもが、たくさんのことを処理しきれなくて
壊れてしまえば良い。何も考えられなくなれば良い――死んじゃえば、良い。こんなの、怖い。
でも死んじゃうのは、やっぱり怖いよ。
縋り付いた黒いシャツ。真っ暗だ。目の前も目の奥も、塗り潰された暗闇しかここにはない。
この化け物を擁する闇から、逃げられない。
一瞬引き抜かれたものが、ぐちょりとナカを突き上げる。
「っや、や……!!」
「ん。もっとしがみ付け、近付いて来い」
「いたい、なんかくるっ……なんかくるよぉ、こわいッ何これわかんないよぉ!?」
「おお、謎だな?」
にたりと笑ったのは、泥の瞳。
「貴様が食う初めての謎だ。存分に味わうが良いぞ」
「う、うく、やあいらない、食べたくなぃッこんなの、や、やあ、ああ、はぁあッ」
「遠慮をするな、そら」
「んふ」
くちゅ。口の中に舌を差し込まれて、無理矢理なキスで口を塞がれる。
熱で僅かに溶けた眼が、眼鏡越しで近い。
ほんの少し感じた甘さを、認めるわけには行かなくて。
「ッひ……や、あ、あッ! やだ、来るっやだやだやだやだ!!」
「良い。良いぞ、ヤコ」
「怖い怖い怖いッやだぁぁぁあああ!!」
「少し黙れ、ん」
「んっくちゅ、っぷぁ、あ、ぁ――」
「ッ…………」
どろりとした熱がお腹の奥を侵していく感覚に、私は掠れた声で絶叫した。
※
痛む喉と、痛む身体。
教室の冷たい床に放り捨てられて、私は呆然としていた。
ネウロはさっさと帰ってしまって、蛍光灯のちらつく教室には私一人しか残っていない。カチカチと
鳴る時計の音が嫌になって立とうとしたけれど、それは失敗に終わった。がくりと腰が立たなくて、
またへたり込む。ネクタイとシャツは整えたし、脚も拭いたけれど、こんな状態を誰かに見付けられる
のは嫌だった。誰にも会いたくない。
早く、家に帰りたかった。家族に会いたくて、仕方なかった。何も言えないけれど少しだけ
泣き付きたい。心配を掛けるのはあんまり好きじゃないけど、今は辛くて苦しすぎる。教卓に
縋って身体を立たせると、膝が笑った。涙が滲んで、歯を食いしばる。机が遠い。鞄の中の
携帯電話には、帰宅時間を問うメールが入っていた。いつも通りのそれに、泣きそうになる。
ぼろぼろの心には、優しすぎて。
ゆっくりと歩いて、蛍光灯のスイッチを切る。
ぐちゃぐちゃの下着が情けなさを煽って、やっぱり一粒だけ涙が零れた。
ひくり、漏らしたのは、恨み言。
「――殺して、やる。化け物」
終わり。なんか暗くなった。
先生って案外えろい響きだな
DMCと堕ろせ、をインスパイアしつつタイミングを逃した物を書いてみる。
ネウヤコのジュニアXヒグチ(ネウロの事を知った)。
「言い迷う」
私は生まれて来なかった方がいいのかな。
母の胎内から聞こえて来た父の声、
「産まない方が貴様の為だ」
でも私は人間界に生まれ、こうして育っている。
母が父と出会った歳にまでなった。
「お母さん…」
「どうしたの?」
「…何でお父さんはご飯を食べなくても平気なの?」
「それはね」
違う。
本当に聞きたいことはそんなことじゃない。
お父さんは悪意のある謎でしか空腹を満たされないことだって知っている。
母の笑顔も嘘なのかな。
苦しいときには。
いつも匪口さんを頼っていた。
「あたし、産まれない方が良かったのかな」
「はあ?何言ってんの?」
「悪意のある謎、私も食べたいからいつも彼女のいる人ばかりちょっかい出しちゃうの。恋心ってまだ私もよくわかんないから、最初は美味しいんだよ。でも相手が私のことを本気で好きになると別に美味しくなくなっちゃうの」
情事の後らしからぬ饒舌。
でも、今日ばかりは全部話したくなった。
「それで別の奴を食いたくなる?いいんじゃない?」
「元の彼女さんには恨まれるし、第一人間の世界ではダメなことなんでしょう?私もケーキやジュースは好きだけど、お母さんと違って別にたくさん食べたくないの。謎も食べたいの。」
「桂木…あの歳でまだたくさん食べてんの?」
突然驚いたように匪口さんが目を見開く。
「うん、いい加減生魚を踊り食いするのはやめろ化け物、ってお父さんに怒られてる」
「変わらねー…むしろ進化してるし。…そうだなあ、ちょっと耳貸せ」
ぺろっと舐められてから囁かれた。
「いきなり舐めないでよう…。で、それで何かわかるの?」
私にはよくわからない。
「お前の知りたい事はわかるはずだよ」
「…ありがとう。あ、匪口さんは私のこと嫌いじゃないの?何で優しくしてくれるの?」
「俺も若い時色々やらかしたんだよ。お前にちょっと似てるかな。でもそれだけじゃない。まあ嘘だと思って聞いてみな」
「よくわからないけどわかった。ありがとう。」
「どういたしまして。」
着替えて出て行く少女は知らない。
その面影に昔助けられたこと、恋心を持っていたことを。
「…別にロリコンって訳じゃないんだけどなあ」
あ、直後投下みたくなってすみません。
とは言え、すぐに行動に移せる私じゃない。
匪口さんと私が付き合っているのを知っているから、何か入れ知恵させられたと思われるかもしれない。
でもこのまま悩み続けるのも嫌だ。
どうしよう。
「いつもと様子が違うな」
「弁当、足りなかった?」
「えっ?」
二人一度に疑問を持たれるとは思わなかった。
「昨日ネウロの食欲についてまた聞いてたから、おなか空いたのかと思って」
「我が輩の娘なら勉強も恋愛も思うがままだろうに、悪意のない謎の気配がする。弥子が出せるのは食い気くらいだ、とすると何か考えているのかと考えるのは容易い。」
「食欲以外も考えてるよ!明日のスーパーの買い物とか!」
いやそれも食料品が9割だよねお母さん。
「いや恋愛そんないいもんじゃないけど」
「あいつが何か嫌なことをするのか?」
「ネウロ!!手を戻して落ち着いて聞こう!ねっ?!」
私が産まれてからはいつもこんな感じな気がする。
だったら、なぜあの時は。
「…もし、人間界で食物や謎がなくなったらどうする?」
「え?」
「ふむ」
「私の分も、当然無いんだよ」
匪口さんから言われたとおり聞くけど、正直私も聞きたい。
食欲が強い二人だもの。
枯渇したら生きていけないかもしれない。
残りは後日。
あんまりエロくないや(´・ω・`)
275 :
258:2006/11/08(水) 02:30:42 ID:69h2QP7n
やばい、一連抜けてたorz 259-260間に以下はいります
「貴女どうしてカンニングぐらいしないんです?」
「へ?」
きょとんっとした私に、先生は畳み掛けるように言葉を繋げた。
「貴女の成績は中々に興味深いんですよ、桂木さん。入試ははっきり言ってこの学校に入れる
ギリギリでした、中でも数学は殆どアウトです。文系科目に辛うじてカバーされてどうにかなって
いる程度のものでした。そして入学後の学力テストから始まって、一学期中間、一学期期末、
二学期中間、約五回のテストがあったわけですが、どのケースにおいても貴女の数学の成績は
地を這うナメクジの如き低脳さを示しています」
「何気に暴言が……」
「僕に判らないのは、あなたは中学からの実績でもう自分には数学を理解するだけの適正が
ないことを痛感しているはずなのに、何故カンニングの一つもしないのかと言うことです。
この小テストも再試が始まってからずっと貴女を観察してきましたが、まるで誠実にテストを
受けている。ブッちゃけますが、クラスの半分ぐらいは、カンペや机への書き込みで
クリアしていましたよ」
「せ、せんせい?」
「何故貴女はそうしないんです?」
その視線は、心底から不思議そうに私を覗き込んでいた。
掴まれた肩に、じんわりと汗が滲むのが判る。
私は脳噛先生が苦手だ。胡散臭いぐらい整った顔立ちで、胡散臭いぐらいに優しく授業を
進めて来る。笑った顔は柔和で少し幼いし、怒ることはまったく無くて、だけど不思議と授業は
いつも静かだった。その理由が、今なら判る。どんな状況でも授業が静かだった、わけ。
この人に、萎縮しているからだ。
今の私みたいに――それは多分、みんな無意識だったのだろう。ただなんとなく一目置く、
なんとなく気になって、だから生徒投票でも上位に食い込む。好意だと勘違いしているだけで、
これは恐怖だ。私が感じていた苦手意識と、きっと同じ根底の。
シックスナインの神を見習って自分もエロ頑張ります。
とは言え架空子と三十代匪口には変わりないので苦手な人はスルーで。
>>275 ああ、それでようやく分かった。
いきなり、途中でカンニングというフレーズが出てきたのでびっくり
してたんだ。補足サンクス。
毎度毎度ここはすげぇなwww
神がたくさんいらっしゃる
どちらもGJ!!!!
本当このスレは神ばかりだ!
>>259、
>>273、設定変えや架空キャラて雰囲気保つの大変だがGJ!
自分はギャグ厨&携帯厨で今回敢えて234を書いてみたが感想ありがとう。ネ申たちの邪魔にならんように頑張ってみるよ。
立て続けの神の降臨…!
ココに出会えて本当に幸せだ!!
毎夜毎夜お疲れ様です。多種多様なジャンルですごく勉強になりますー。
そんなわけで吾弥子です。もろにアナ穴。短いので勘弁してください。
「よう」
あえてネウロと行動をともにしなかった日、弥子が恐る恐る事務所に行くと久しぶりに吾代がいた。ネウロはまだ戻っていないようだった。
「ぁあ?いつものお相手がいなくてご不満か?」
「う…、違うよ」
「たまにはこっちにサボりに来ても、いいだろーよ」
くわえ煙草を灰皿に放り入れると、ひたりと弥子の後ろに回り込む。
「相変わらず本番抜きでばっかでヤってんのか?…おまえら本っ当に変態だよなぁ」
後ろから弥子に抱きつくと、スカートの中に手を差し入れ丹念に弥子の尻を撫で始めた。それだけで、ぞくりと快感が駈け登る。
「ん…」
鞄をぎゅっとだきしめたものの、抵抗はしない。汗ばむ内股のさらにその奥へと指をはわせていく。
吾代はなれた手つきで弥子の下着をずりさげた。
下着と尻の微妙な隙間に指先を押し込んで湿り具合を確認しようとするが、弥子の身体はその指先を音もなく飲み込んだ。
柔らかな肉と蜜とが吾代の指に絡みつき、さらに奥へと引き込んでいった。
「っぅん!」
指が根元まで飲み込まれると引き抜き何度も挿入を繰り返す。弥子がひくっと身体を震わせるたびに、溢れる蜜が吾代の手を汚していく。
「?」
前に手を回し肉芽に触れようとした吾代が怪訝な顔をする。
「はーん、やっぱ変態だな?お前」
恥丘に被さっているはずのものがない。感触からして剃られたばかりだった。濡れた指でつるつるとした感触を楽しむ。
かすかに覗く耳たぶとうなじがさらに真っ赤に染まっていく。吾代はわざと耳元でささやいた。
「久しぶりだからな。土産があるぜ」
弥子をソファの上で四つんばいにさせ、スカートをまくり上げる。下着を引き下ろし、尻をあらわにさせる。
「普通にいじるだけじゃ物足りないと思ってな」
ビッショリと溜まった愛液をすくい取ると、後ろの穴にじっくりとすり込む。ギチリと締まっていた筋肉が少しずつ弛んでくるのが指先から十分分かってきた。
肉芽をいじり、愛液をかき出し、尻を撫でる。吾代は何も言わず、弥子にアナルビーズの1個目を押し込んだ。
「…!!」
弥子の尻から残りのビーズが垂れ下がり、ぴくぴくと揺らめく。
「吾代、さん。だめ、だめー!!」
「…とってやるから力抜けよ」
「うう」
くいっとビーズを引っ張り、弥子に尻を意識させる。
「なぁ、誰がやったんだ?そのつるつる」
と、今度はわざと前を撫でながら問いかけた。
「……」
指を挿入する。壁越しに伝わるビーズのころりとした感じを確かめながら、さらに指を押し込んだ。
二本の指がくちゅくちゅと膣内を動き回る。
「う……んふぅ……」
次第に荒くなる弥子の息づかいに合わせて2個目のビーズを押し込む。
「!!」
「まー、誰とサカってようが俺にはカンケーねぇか」
がくがくと揺れる身体を押さえつけ3個、4個…。最後にはぷらりとリングが残された。吾代が指先に力を込め引っ張る。
「んんーっ!!」
ぷつん、とボールが1個引き抜かれた。
「こうすりゃ取れるからな。後は自分で取るこった」
ソファに横倒しになった弥子を横目に、もう一度煙草に火を付けると吾代は事務所を後にした。
とりあえず、今日のイライラは解消できたような気がする。
エレベータで一階に下り外へ出たところで、ビルに入ろうとする男にぶつかった。
スーツをきっちり着込んだ背の低い男だ。
…お客様に失礼のないようにしてくださいよ、先生
気に入らないヤツだとは思いつつ、思わず口調を真似てしまう吾代だった。
前回、吾江崎の需要があってよかったです。
そのうち女性側視点がまとめられれば…と推敲中だです。
乙乙
>スーツをきっちり着込んだ背の低い男だ。
笛吹のことか?www 続きwktk
あと、「相変わらず本番抜きでばっかでヤってんのか?」の部分がわかりにくかったんだけど
前じゃなくて後ろでヤってるってことだろうか?
252だけど「暖めてやろう」の妄想書いてみた。
頭上でひっくり返されたコップ。
中に入っていた少しばかりの水は当然ながら重力に従って私の頭に落ちてくるわけで…。
「冷たっ!」
思わず膝の本の事も忘れて大きな動きで振り返ると、にやりと笑う魔人と目が合った。
その笑みに水とは違う冷たいものが背を走る。
「冷たい?なら暖めてやろう」
言いながらソファーの側面を回り込んで来るネウロに、まずい言葉を言わされたと気付く。
「え…、いっ、いいよ大丈夫! このくらいならそのうち乾くし…」
「なに、遠慮するな。我が輩は優しいからな。冷たさなどすぐに忘れさせてやる」
嬉しそうににじり寄り、のしかかって来るネウロからはとても逃げられそうにない。
それが分かっていても悪足掻きをせずにいられない私は、傍から見れば相当に滑稽だろう。
「いいってば! そんな手間かけるくらいなら、タオル取ってよ。タ オ ル!!」
じりじりと反対の端の方へと身体を滑らせるが、然程に大きくも無いソファーである。
すぐに端に辿りつく。
「ヤコ、暖めてやる」
手袋越しに私の唇に触れるネウロの指の動きの艶めかしさに、覗き込んで微笑む瞳の深さに、
頭のどこかが痺れたような感覚に陥るのが分かった。
ああ、今日も勝てないや…。今にも塞がれそうな唇から、そんな呟きがもれた。
こんな妄想暴走。
>>285 アナル紳士の俺としては、弥子への尻攻め
がメッチャツボったー
GJ!続き期待してるよ!
ユキ叶絵を考え中ですが…やっぱマイナー過ぎますかねぇ…?
親子ネタ投下 エロなし死にネタDV気味
一言で言うと暗い未来な感じなので注意
自分の顔に嫌悪する。蹴り飛ばした自分と蹴り飛ばされた自分。長い足の下で無様に転がる自分は
笑っていた。気に入らなくてまた踏みつける。言葉もなく抵抗もなく甘受しているように見えて、それは
ただ何も感じていないだけだ。当たり前だろう。魔人の感覚にはこの程度の物理的刺激など、許容の
範囲外だ。微弱すぎるそれ。ただ軽い身体が吹っ飛ぶだけだと判っている。判っていても止められない。
蹴りつける。蹴り飛ばす。
手は単純に届かないだけだ。視線を合わせてやるだけでも面倒だというのに、殴りつけるには
引き寄せることから始めなければならない。無駄なカロリーを消費するのが面倒だから、蹴りつける。
事務所の壁際、吹っ飛んで叩き付けられたちっぽけで未発達な身体。顔を上げたそれは自分の顔。
にたりと笑われれば、また苛立ちの元に頭を踏み付ける。
伽藍堂の事務所には誰も居ない。死体と我が輩と我が輩だけがいる。ここの時間は重く滞留して
停止寸前だ。誰も動かない何も動かない。動いていたモノがあったからこそ感じる欠落感が
鬱陶しくて、また我が輩は我が輩を蹴り飛ばす。げ、ほ。零れたのは咳。物理的に肺を圧迫されたことに
よる反射的な反応だ。何も意味など付随しない。笑っている。笑うな。蹴り飛ばす。踏み付ける。
軋む音など偽物だ。その目は笑っている。
弥子が死んだのは二ヶ月前だ。死に際の猫のようにふらりと姿を消して、一週間後に死体を
見付けた。笑えることに場所は事務所のあるビルの下階。泣き声に開けたドアの向こうで、
弥子は眠っているような様子でいたが、呼吸は停止していた。散らかった部屋の中には食事の跡や
衣類が散らばり、生活の痕跡が見られた。雑多な衣服を集めて作った寝床は鳥の巣のような様相。
生きていく最低限の状態の中に散乱していたイレギュラーは、小さな玩具達。
音の鳴らないものが中心だったが、それは幼児や乳児に与えるものだった。噛み付くためのゴム製
のものや、絵本。ヘッドホンの隣に重ねられたCDはクラシック、およそ普段の弥子が聴くものではない。
煽り文句は、胎教用。理解が追いつかない状況の中、弥子の死体の傍では、我が輩が泣いていた。
タオルケットと分厚い毛布を被せられた我が輩の背には、弥子の腕が緩く回っていた。抱き締める
ように宥めるように慈しむように、それはひどく優しげに。真っ白で細ったそれを訝れば、死体が随分
痩せているのが判る。やつれている。反対に、傍らの我が輩は健康そうにふくふくとして。そして
理解する、人間は脆弱だった、魔人の種を育むにはあまりにも。
泣き喚いて煩い自分を摘み上げれば、生まれて間もないだろうそれは既に幼児ほどにも成長して
いた。面差しも髪も声も何もかも、自分以外の面影を見付けられない。我が輩だ。否、我が輩の
息子なのだ。これを育てるために、弥子は死んだ。腹の中の生命に全てを注ぎ込んで果てた。これは
何故泣くのだろう。我が輩には判らない。親など、母など、父など、判らない。触れたことも理解した
こともない。
ただ罵られた、ただ罵った。ただ罵られた。ただ罵った。だから繰り返す、同じように。
怒鳴り飛ばして踏み付けて、蹴り飛ばす。物言わぬ弥子の前で、弥子のいのちをそうする。
こんなモノのために死んだのか。こんなモノのために逃げたのか。こんなモノのために覚悟をした
のか。こんなモノのために。こんなモノの。こんな我が輩の。何も言わずに。頭の悪い生き物が、
精一杯に隠れて。一人で心細く産んだのか。そして、寂しさに泣き喚くほどの情を与えて逝ったのか。
我が輩には、何も言わずに。我が輩には、何も告げずに。
蹴り飛ばした自分が笑う、また蹴り飛ばしてもそれは止まない。ソファーに派手にぶち当たっても、
机の向こう側に吹っ飛んでも。本棚にぶつかっても、咽ても、口の端が切れて血が伝おうとも。それは
逃げない。ただ無感情に笑っている。我が輩と同じ顔だ。我が輩と同じ表情だ。この息子は、それを
ずっと、変えない。憎たらしい。こんな感情は知らない。時間が止まっている。息が止まっている。
誰もここにはいないから、ずっとこうしている。ずっと繰り返している。
ああ、これが弥子を殺したのだ。我が輩の息子が弥子を殺したのだ。我が輩が弥子を殺したのだ。
我が輩が、我が輩が、我が輩が! この我が輩が、弥子を殺したのだ! 僅かに淡くだが甘く、
慈しんだ女を殺したのは、他の誰でもなくこの我が輩なのだ!
我が輩の顔をして我が輩は笑う、我が輩の顔をして我が輩の息子は笑う。まるで鏡映しの容貌で、
嗚呼、貴様は何故そんな顔で笑うのだ、笑いたいのは我が輩の方だ。何故笑う。何故泣く。
何故泣き笑う。そうして弥子を悼むのは、我が輩で、我が輩だけで十分なのに!
終:こういう未来もありかなとか。
>>287 GJ!
計画的犯行な魔人め。ヤコちゃんの陥落前後の落差がらしい感じでいいです。
続きが読みたいなエーロ・ゴシカァン!
>>290 GJ!
切なくてイイ! 不覚にも泣いた。
失ってから気付く、頭は良いのに鈍なネウロが大好きだ。
とりあえず一通り読んでみたのだが…
ここのネウロって全体的にヤコに対して男版ツンデレじゃないか?
魔界の正直でいいひとだからな
298 :
遊戯:2006/11/09(木) 04:06:33 ID:EfjWSX4n
エロ神が少しだけ降ってきた。
なので短いものが閃いたりしたので投下。
特に意味や意図はない。
カラダシビレル。
いつもの悪戯の延長のように始まったことだと分かっているのに、動けない。
「どうした、もっと抵抗してもいいのだぞ、ヤコ」
哀れな獲物を捕らえて嬲る猫のように、ネウロはさも楽しそうにソファーに沈む弥子を見下ろして
せせら笑う。
片手はもう、薄いショーツの中で蠢いている。
長い指先が性感の隅々までを知り尽くしたように、意地悪くじっくりと敏感な部分を探り回しては
弥子を嬲り続けていた。いざなわれるようにとろとろと重い愛液が流れ出す感触が堪らなく不快
だった。そのつもりだったのに。
「んっ…」
「もっと声を出せ、つまらんからな」
出来る筈がない。もう弥子の理性は脆い砂糖菓子のようにぐずぐずに崩れかけている。一度耐
え切れずに声を上げれば、もう自制が効かないのは自分でも良く分かっていた。だから唇を噛み
締めているというのに、この憎たらしい恋人ときたらそれすらも面白がっている。口を完全に閉じ
られないように騙すようなキスを繰り返して心と唇を弛緩させていく。
最悪だった。
サラニカラダシビレル。
慣れきった指先は、赤く膨らんだクリトリスを掴んでくりっと捻った。
「ひぁんっ!!」
極限まで感じ入っているからこそ、そんな仕打ちは耐えられない。そこを弄ばれ、全ての我慢が
一瞬にして弾けてしまった。弥子は遂に濡れきった甘い声を上げてしまった。その瞬間を狙って
いたのか、魔人の男はにたりと笑みを深くする。
「埒を明け渡したな、ヤコ。そうだ、もっと淫らになれ…それが我が輩の好むところだ」
「…ネウロ…痺れるの…」
触れられているところが発火しそうに熱い。そして蕩けてしまいそうだった。弥子はもう、何も考え
られないままネウロの手に落ちるしかなかった。それがどんなに不本意なものでも、完全にそう
とは言い切れないのが女そのものの複雑な感情というべきなのだろう。
「よし、楽にしてやるぞ。我が輩の可愛い傀儡よ…」
くすくすと笑う声が耳元で響いた。何もかもがこの男の手の中なのだと分かっていても、それは
決して悪くない気分だった。
誰も知らない閉じられた空間。
毎日のように続く二人だけの戯れ。
おわる。
>>285 乙!
アナル責め好きとしては弥子へのアナ穴GJだ!
ビーズ抜かずヤリ捨てってのも吾代らしくていいな。
ところで俺も
>>286みたいな事考えてんだけど「スーツを着込んだ背の低い男」
は、やっぱり笛吹なのか?それともただの依頼者なのか?
本場抜きも弥子アナルプレイ前提の話だったのか?
↑今見返したら本場になってた…。
本番の間違いだ…何だよアナルの本場って…orz
ツンデレっていうかデレツン?
>302
ネウロだぞ?
いつデレのほうが多くなったんだ?
原作はツンツンデレツンくらいだと思う
助手モードのことじゃね?
先生(の推理力)に惚れ込んでいるという設定でノロケまくりだからな
問題はネウロが
『大好きなのについ意地悪してしまう』
じゃなくて
『大好きだから徹底的に意地悪してしまう』もしくは『意地悪するのが大好き』
だという点だな。これはある意味素直クールよりも真逆じゃね?
>>303 ああ言葉が足りなかったな。
>>304のいうとおり助手モードのことだ。
でもツンツンデレツンでも合ってると思うw
>282です。本場アナリストのみなさんに感想いただき何よりです。
作中のネウヤコが本番抜きなことについては、4スレ目に投下した「〜の味覚」でそういう縛りネタにしてしまったわけです。
ちっくしょー。不能ネウロにこだわらず、ネウヤコバコバコしとけばよかった……ァ!!
デレデレしたネウロが想像つかない。
ぬるっと投下。
省エネちびネウロと弥子でオナニー+ペッティング。ぬるくエロ。
さて。
アレ以降省エネサイズが気に入ったらしいネウロは、私がいない日中を子供の姿で過ごすように
なったらしい……とはあかねちゃんの弁。確かに、事務所に行ったらちっちゃいネウロがソファーに
転がって寝てることはよくあったし、慌てて身体のサイズを戻しているらしいのを見たことも何度か
あった。省エネすることで、この前みたいに吐血……なんて機会が減るなら私の心臓にもそれは
優しいし、小さいネウロは基本的に暴力的なところも緩いから、いくらかは付き合いやすい。
そんな風に思って放置していた所為か、このところは外出しない時分はいつも子供でいるように
なっていた。謎を追いかけて外に出る時だけは、助手としての体面もあって元の大きさに戻るん
だけど――正直これじゃあどっちが本来の姿だか、判らない。
ふぅっと息を吐いて、私は部屋の天井を見上げる。暗がりに慣れた視界には電灯の陰が見えた。
見回せば見慣れた自室の空間が広がっていて、枕元に置いてあるタマゴ型の時計は蛍光塗料の
淡い光で午前一時を差している。ベッドに入ってもう一時間は経つのに――眠れない。
理由は判っていた。溜息を吐いて私は掛け布団を軽く除ける。タオルケットを身体半分に掛ける
ようにして、ベッドにうつぶせた。洗いたてのシーツはパリッとした質感を伝えてきて気持ち良いけど、
終わったら汗でしっとりしちゃうんだろうなあ。鼻先を擦り付けて、最後に堪能。そして、そっと手を
下肢に持っていく。下着の上、パジャマの上から触れる、そこ。ぎゅっと体重を掛けて押し付けるのは、
小さな突起。
省エネサイズのネウロは暴力的な部分が緩い。それは単純に力の問題だ。省エネだから、それは
人間の子供ぐらいにセーブされている。私達の関係は基本がネウロの無理矢理なアプローチだから、
必然最近は――して、ない。子供で性欲がないのも、あるかもだけれど。
厭っていたはずのそれなのに、無いことが不満な身体にさせられてるのか、それとも単純に思春期
ゆえのものなのか。一人でこんな、するなんて、久し振りかもしれない――ん、と小さく鼻から吐息が
抜ける。腰をゆるゆると揺らして、刺激する。呼吸が荒くて顔が熱い。手が少し痺れ始めて、別人の
ものみたいな感覚だ。
高校生にもなると女の子同士で遊びに行ったとき、猥談に花が咲いたりもする。私はそういうのが
苦手だから基本的に食べてばっかりなんだけれど、会話は嫌でも耳に入ってきていた。一人えっちの
仕方、とかもそう。叶絵に誘われた合コン帰りなんか、お酒が入っちゃって歯止めが利いてないから、
それはもうリアルに。指を入れるとか、その、大人のおもちゃを使うとか、いろいろ。
そんなの持ってないし、ネウロに慣らされてるとは言え、指とか入れるのは正直怖い。それに、ネウロ
とえっちする時も、私はナカで……って言うより、摘まれる方が好きだった。入り口近くにあるちっちゃな
豆粒。クリトリス。
だからこうやって、そこに刺激を与える形でするのは気持ち良い。下着が湿って貼り付いて来るのも
興奮を煽る。布地の感触は、ささくれた指先に少し似ていた。綺麗な手、だけど、指先は男の人らしく
少し固い。いつも手袋してるのに、おかしいの。皮の手袋がすべるのも好きだけど、やっぱり素肌の
皮膚が良い。温度なんか無くても、こっちのが、移ってるだけでも。
「、っんふ」
乱暴にするとヒリヒリ痛いから、加減と緩急を付けてゆっくりと。零れた唾液がシーツに落ちる
のが判って、慌てて口を閉じた。きゅぅっと、きつく。だらしない。一人でえっちなことしてる。
いつもみたいにネウロの所為に出来ないのが、恥ずかしさを煽る。身体を揺すると、下着に擦れた
胸が痛い。ぷくんっとしたところが、擦れてる。ずれたブラのレースの部分、ざりざりした感触が変な
感じ。こりこりと擦り上げたあそこも、じんわりして。ナカから熱い液が零れてくるのに、思わず目を
閉じる――とろ、り。下着に染み込んでいく、感覚。
いじっているところよりも下、あそこはもうすっかり緩んで開いている。ぐりぐり手を押し付ける
たびに、押し広げられていた。少しの物足りなさはあるけれど、今はまだ十分だと思う。襞の部分を
掻き分けて、もっとクリトリスを擦った。湿った下着のざらざらした感じ。粘り気のある感触を
遊びながら、激しく擦り上げて。
脚がぴんっと伸びて、張った筋が痛む。でもそれすら気持ち良いものになっていくのが判った。
びくびく震えて、布団を蹴る。熱くて鬱陶しい。じゅくじゅくになったそこを沢山擦って、不意に、
止める――じわじわとせき止められなかった快感がゆっくり、お腹の奥に広がっていく。それは
少しだけ、ナカに吐き出されるのと似ていた。とろとろと愛液が奥から零れだすのも、逆流みたいで、
感じてしまう。
ふぅっと息を吐いて、私は閉じていた目を開けた。
目の前には、ネウロがいた。
「――――ッ!!??!!??」
「ヤコ、しぃーっ」
「んぐぐっ!!」
ネウロはネウロでも省エネサイズのそれは、気配無く私の隣に横たわっていたらしい。小さな手に
ぎゅぅっと口を押さえられて、まだ呼吸の荒かった私は一気に酸欠になった。って言うか、
鼻まで塞ぐな! 殺す気満々だよこの悪魔っこ! って言うか離して離して、ばんばんシーツを叩くと、
ぷぅっと膨れっ面でネウロはやっと手を離す。
ぶはぁっと思いっきり吹き出して、私は身体を起こした。ぜーぜー息を整えながら、タオルケットで
身体を隠す。汗ばんで気持ち悪いけれど、今はそれでもなんとなく身体を守っていたい。子供相手に
何を警戒してるのか、いや、でも相手はネウロだし。元祖横綱ドS魔人だし。
落ち着いた呼吸で隣を見ると、同じように身体を起こしたネウロがぷくぅっと頬を膨らませて私を
見上げていた。黒目がちな眼は純真そのもの、だけど、助手顔の応用と見えないことも無い。
ひくりと頬を引き攣らせて、私は震える声を絞り出す。つーか本当、いつからいたんだこの魔人っ子。
「と、とりあえず何してんのあんたは」
「事務所が寂しくてこっちに来たのだ。ヤコ、一緒に寝てくれー」
「いや、別にいつも通りあかねちゃんがいるじゃないっ! って言うか何を今更子供ぶってんの、
何気に可愛くて逆にむかつくよ!」
「夜中に眼が覚めたのだ、暗くて怖いのだ」
「きゅんっとした眼を向けんな! 母性本能擽られてときめくでしょうが、って言うか
そもそもいつから私の隣で息を殺して見物してたのよ!!」
「見物?」
きゅるん、っとした純真な眼差しでネウロが私を見上げ、首を傾げる。この身体の時は素で
こうなのか猫を被ってるのか、未だによく判らなくて扱いづらい。うぐ、と黙った私に畳み掛けるように、
ネウロはその身体をずずいっと乗り出してきた。下から上目に見上げられる。顔だけは超絶に
可愛いから困る、このドS魔人め。こっちを困らせるつもり満々だ。
「何を見物してたというのだー? 我が輩、ヤコの隣で寝てただけだぞ?」
「だ、だからその、私が」
「横になってうんうんしてただけだろう?」
きゅるきゅるるん。
きらきらとした子供の眼差しに、思いっきり口ごもる。いや、気付いてなかったなら墓穴以外の
なんでもないし、ここは見られなかったことにした方が良いのだろうか。そうだ、身体には一応
タオルケット掛かってたし、見えなかったってことにしておこう。うん。それにネウロ、一人えっち
なんて概念自体、しらないかもしれないし。
「そ、そっか、うん、そうだね――」
「一人でこんな風に」
「っひゃ!?」
ぎゅ、っと出し抜けにタオルケットの上からあそこを揉まれて、私は思わず素っ頓狂な声を
上げてしまう。小さな手が無遠慮な様子で、まだ湿ったそこをぐにぐにと揉んできた。単純な
動作なのが逆に、力を加減されていなくて変な風に感じる。慌てて身体を離そうとするけれど
それは離れなくて、ネウロは相変わらず純朴そうな顔のまま私を見上げていた。にこり、
可愛く微笑んで、ぎゅぅうっと指に力を込める。ぬちゃりと下着越しにナカに食い込んでくる感触に、
背が反った。
「っんく、ふあッ」
「ここをいじって遊んでいたのを、見ていただけだぞ? えっちな声を出してふるふるして、
メスのにおいをさせながら唾液を垂らして喘いでた」
「や、やあ、ひゃ」
「かわいかったので、我が輩も欲情してしまったぞv」
そんな照れた笑顔で可愛く言うことか!!
そんな私の声は外に出ることなく、小さな魔人に塞がれた。んちゅぅ、幼いキスに口を塞がれる
のはいつかと同じ。吸い付かれるそれに酸欠になりかかってじたばたしていると、小さな手が
パジャマの中に入り込んでくる。ゴムを抜けて下着の中へ、捲りあげた上着の中へ。子供の手には
余る胸が面白いのか、乱暴ににぎにぎとされるのが痛い。それに――
「んん、んっぷ」
手が熱い、体温を持っている。セーブしてる力をこっちに回してるのか、小さなもみじの手が
子供体温を持っていた。そして、私の身体をまさぐる。くちゃくちゃ音を立てながらあそこを乱暴に
掻き混ぜられて、思わず涙が滲んだ。かりかりと小さな爪が敏感な粒を攻めて、冷めたはずだった
快感がまた火照りだす。じゅわり、奥から熱い愛液が零れだす。
ちゅぱ、っと音を立てて口唇を離したネウロは、私の目尻に吸い付いた。ぺろぺろ小さな舌が
涙を舐めとる感触がくすぐったい。身体を引こうとするのに、ベッドについた手はもうそこが端だと
示していた。これ以上下がったら落ちる。絶体絶命もいいところ、なのに。
「ひゃ、んゃ、ねぅろダメっ」
「どうしてだ? 先にしてたのはヤコではないか」
そんな膨れッ面で可愛く見上げんな。はひゅはひゅ、上がる息を押さえて、私はネウロの頭を
ぺちっと叩く。めっ、としてみるけれど、ネウロは一層に頬を膨らませて指の動きを乱暴にした。
「やだ、やだッあ」
熱くて小さな指がぎゅうっと乱暴に入り込んできて、ぐちゃぐちゃと音を鳴らす。粘っこい音が
絶えず鳴り響いて、下着どころかパジャマまだがしっとり湿っていた。私が怯んだのを見て満足そうに
笑ったネウロは、ちゅぅーっと胸に吸い付く。こくんこくんと喉を鳴らして赤ん坊みたいな様子に、
背筋がぞわぞわと震えた。おっぱいなんか出るはずないのに、吸われてるみたいで変になる。
ナカの指はぐりぐりとうごめく。てのひら全体でクリトリスを擦られるのが気持ち良かった。
固くなって立ち上がったそれはもう包皮も剥けていて、直接敏感な部分を触られる。やっぱり、
完全な他人の体温には緊張も相俟って感じやすい。
いつもは私の方がネウロにすっぽり包まれるのに、今はまるで逆だった。小さなネウロをぎゅぅっと
抱き締めて、私は喘いでいる。離したくないみたいだ。こんなちっちゃな子に弄られてるのに、こんなの、
変態みたい。
なのに背徳感が余計に身体を煽る。ぐちゃぐちゃになった指が暴れまわるナカが、ヒクヒクと
痙攣した。脚も突っ張って、私は背を反らせる。唾液が零れて首まで落ちていくと、ちゅぅ、っと
ネウロがそれを啜った。そして、笑う気配。くすくす。それはいつもの、意地の悪い笑み。
「イけ。ヤコ」
クリトリスとナカと、両方を挟むように握り込まれて。
「っひぁ、あ、んっきゃぁぁあああ……!!」
じゅくじゅくのあそこをもっと濡らしながら、私は子供の手でイッてしまった。
※
「ん、んーっちゅぱ、んっん……」
ぐったりした身体をころんっとベッドに転がされて、私は両手で顔を押さえる。下肢には熱い舌の
感触と、大腿を掴む小さな手。指の隙間からは、小さな頭を私の脚の間に突っ込んでいるネウロが見える。
さっきから、この調子だ。脱力した私のパジャマを脱がせて、びしょ濡れになったあそこを
舐め続けてる。ちろちろとした感触は拙くて幼くて、私の顔は火照って動悸も止まらない。
力の抜けた身体は動けなくて、ただされるがままになっている。口を閉じていることも出来なくて、
唾液は零れっぱなしだ。よれよれのシーツは、身体に纏わりついて鬱陶しいばかり。見上げた
天井だけがずっと変わらなくて、ちょっとだけ冷たい。
「ん、ヤコー」
舌足らずな声に呼ばれて朧な視線を向ければ、顔を上げたネウロがかちゃかちゃとズボンを
下ろしていた。うんしょ、なんて言葉が似合う様子で脱ぎ捨てて、下肢を晒す。当たり前だけど、
なんていうか、『それ』は『子供』――だった。気恥ずかしいのは変わらなくて視線を逸らす。
すると、ネウロはぺたり、私の胸に乗りかかってきた。ちょっと重くて苦しいんですけど。
「なに、してんの……」
「ヤコとせっくすしたい」
何も突っ込むまい。
「だが我が輩、この通り子供なのだ。ヤコにどうにかしてもらえないか?」
「どうにか、って」
「こう」
きゅ、っと小さな手に手首を掴まれて引き寄せられ、私の指先がネウロの小さなそれに触れる。
一瞬事態が飲み込めなくて、自覚した瞬間、私は思いっきり手を引いた。だけどそれはまた
引き寄せられる。物理的な力が生まれて代わりに体温の無くなった手が、少しだけ恐怖を煽った。
また子供体温になるそれ、ネウロは私の指先を先端に触れさせて、ダメか? と首を傾げる。
子供の性器は小さいながらに勃起していたけれど、先端には皮がかむっていた。その余った部分が、
私の指先に触れている。つまり、ネウロは私に――その、剥けと、言っているのだ。そんなの
当たり前だけどしたことないし、やり方だって知るわけがない。だけど断ったら殺される。
じぃっと見下ろされて、思わず私は青褪めた。無理、無茶。って言うか不可能、カンベンして。
「ま、待ってちょっと、無理。私そんなの知らないし、やり方とか全然っ」
「むー、勉強不足は関心せんぞヤコー」
「そういう問題じゃないよ、教科書とか乗ってるわけないよそんなの!!
って言うか元に戻れば良いだけの話でしょ、いつもみたいに大人になればっ」
「その方が良いのか?」
「良いッ! もう頭握られようが逆さ吊りにされようがおしり叩かれようが、そっちの方が断然良いーッ!!」
「よし」
ぐっ! っと握りこぶしでガッツポーズをしたネウロが私の胸から退くと、次に私を覗き込んで
きたのはいつもの――大人の、ネウロだった。貼り付けられた笑みはカパッと口唇を開く形、
眼は、どんよりとした暗いサド心を湛えている。え、なに、早まった? 私なんかヤバいこと言った?
「貴様がいつまでも我が輩を求めてこないから、思わず心配してしまったのだぞ?
こちらの我が輩よりもあちらの方が好みなのかとな……貴様が稚児趣味の変態でなくて何よりだ。
やはり我が輩の三十センチマグナムに開発された身体は、こちらの方が馴染むだろう」
「三十センチとかサバ読みすぎだから。そもそもそういう問題――『そっち』の問題じゃなくて!!
って言うかあんたが最近あの身体だったのはそういう理由かよ!!
省エネとか豪快にでっち上げかよ!!」
「何を言う、確かに我が輩は魔力の節約のためにあの身体でいたのだぞ?
もう大分体調も整ったことだし、また暫くはこのままでいられるだろう。手始めに」
「ひぐぅッ」
ずんっとした衝撃が下腹部に生まれて、私は思わず息を詰める。緩められたとは言っても
子供の指で、まだキツいそこに――突き立てられた。この鬼、悪魔、妖怪、サディスト。
ぱくぱく口から零れない言葉、飲み込むようにネウロがキスを仕掛けてくる。ねっとりと甘くて濃い、
口内をぐるぐると愛撫するそれ。
あ、そう言えばこういうキス、久し振りかも。ちっちゃいネウロは、キスも子供で止めてたし。
やばい、甘くて熱くて、蕩けさせられそ……。
「貴様で、こっちの身体を試してやる」
「っんゃ、ちっちゃい方でも、試したクセにぃ」
「あたりまえだ」
「っんきゃああ!!」
「貴様は我が輩の奴隷なのだ――何を試されても、当然のことだろう?」
傲慢なところはどっちでも変わらないんだから。
――それからも度々、ネウロは省エネサイズになっては、私をからかい続けた。
詳しいところは、あかねちゃんの事務所日誌を参照……
「しなくていい――――ッ!!」
終わり。
ぬぁっ!リアルタイムに遭遇!!
神GJ!!萌えたし笑ったw
ハアハアハア…GJ!!
子供プレイと通常版の二通りが楽しめるとは、何て贅沢なんだ。
>>298もGJ!
短いながら、よくまとまっててエロいよ。
神降臨バンザイ。
神GJ!所々のヤコの突っ込みに笑ったし、それ以上に萌えた!
来週は笛吹祭りかな
298&310、ダブル神にGJ!!つかゴッドジョブ!
基本な感じと変化球、それぞれのネウヤコ堪能した
本場282も自分で縛らず本番バコバコしちゃいなYO!読みたいぜ
324 :
悪い睡魔 1:2006/11/11(土) 14:59:57 ID:QKAkYDS/
真昼にちょっとした短編。
弥子タン災難をこうむる。(「必殺」風に)
テストの度に毎回赤点スレスレの点数では、さすがに学校にも体裁が悪いし今後の大学受験
にも影響が出る。探偵業も兼ねていることで時間がないのは仕方ないことだが、勉学癖をつけ
る為にも少しでも勉強に割きたかった。
弥子はまだ高校生なのだ。
だからといって、いきなり張り切って徹夜に近い深夜勉強を敢行したのは、やっぱり無理があっ
たようだ。
今日は朝から、一日中眠くて仕方がない。
そんな訳で、今日も事務所にやって来た弥子は一日張り詰めきっていた緊張の糸が切れてし
まったようにソファーに倒れ込んでしまった。とにかく、一時間ぐらいは仮眠を取らないと、とても
持たないような気がしたのだ。
「ごめん、ネウロ…しばらく寝るね」
一応、奥で睨んでいるネウロに断りを入れ、横になって目を閉じるとすぐにタールのように重い
眠気がどろんと襲いかかってくる。
冬間近の十一月は、日の落ちるのがとても早い。
はっと気がつくと窓の外はもう真っ暗だった。
この時期、午後五時を過ぎるともう暗くなってくるので、きっとそれ以降の時刻になっているのだ
ろう。一時間のつもりだったのに、思いがけず寝過ぎてしまったようだ。
慌てた弥子だったが、それよりも。
体の上にのしかかっているやたら重い物体の存在が不快だった。
「…あのー…」
「何だ、うるさい」
「私が寝ている間に何してんの?」
325 :
悪い睡魔 2:2006/11/11(土) 15:01:21 ID:QKAkYDS/
あまりの眠さにすっかり忘れていた。このエロ魔人は弥子がたとえ寝込んでいようと平気でア
レコレと仕掛けてくるような奴だということを。まだ辛うじて制服は脱がされてもいないようだが、
その分大層な乱され具合だ。
胸元はブラごと捲くり上げられ、コンプレックスを抱いている乳房が露出している。多分、スカ
ートもそうなっているだろう。股間が妙に熱くてべたついているのは、きっともう濡れているせい
か。それとも一度ぐらい挿入されたか。一体、眠っている間にどんなことをされたのか想像した
くもなかった。
小振りな乳房を玩具のようにむにっと両手で揉みながら、エロ魔人はにたーっと笑った。
「勝手にマグロになっている貴様が悪い。そういう訳で好きに始めることにした」
「…スケベ」
過剰なスキンシップ好きで退屈嫌いだとしても、相手が寝ているのに勝手に襲うのはさすがに
理解出来そうにない。だが、これは夢ではなく現実だ。
「意識がなくても、貴様は随分な濡れようだったぞ。さすがは我が輩が直々に仕込んだ奴隷だ
けのことはある」
「う…」
やはり、知らないうちに一度ヤられていたらしい。潤んでいる部分に指を差し入れられても決し
て痛くはないのがその証拠だ。こんなに慣らされているなら、またネウロがその気になっても
決しておかしくはない。それだけは嫌だったのに。
「さて、貴様も目覚めたことだ。これで互いに存分に楽しめるな、ヤコ」
蕩けた柔らかな肉を指先で弄びながらも、嬉しそうに耳元で囁く声は随分と熱い。元々一度だ
けで終わるつもりなど微塵もなかったようだ。
「えっ、ええー!」
大きな体を押し退けることも出来ず、ソファーに沈められたままの弥子は哀れ現実世界の日付
が変わるまで延々とネウロによって翻弄される羽目になったのだった。
こんなエロい睡魔なんかいらない。
必死な弥子の叫びは誰にも届かなかった。
ごめん、ホンマ弥子タンごめん。
>>325 ぐぐぐGJ!!!
今丁度その小説に合うような曲聞いててすごくジーンときた
エーロ・ゴシカァン!
ネウロは基本ツンで稀にほんの少しデレるのがいいな
しかも自分でも無意識にデレてしまうのが最高
329 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 19:32:52 ID:ihVcSo23
ドラマCDのまゆタンにちょい萌えしたので書いた。
エロはない。
家政婦のバイトは昨日で終わった。
何だか色々あったけど、まあどうせすぐに忘れることだし。
当主の殺人なんていう面倒な展開が出てきた時はさすがにびっくりしたけど、別に大して関係
のないこと。
ふと、気分的にぽっかりと手持ち無沙汰になって、無意識に白いファーのキャラクターバッグの
中にある煙草に手を伸ばしかけたその時。
「まゆまゆー、待った?」
アキバの駅方向から能天気な声を上げて、がばがばと派手に手を振りながら走って来る若い
男の姿が見えた。
あーあ、何で今は仕事が一つになって少し暇になったからって、こんな奴と待ち合わせちまった
んだろ。もう年も年だしそろそろこんなブリキャラ作ってるのも飽きてきたなと思いながら、空流
まゆは一瞬で表情を素の怠惰な状態から営業用のキラキラ目線に切り替えた。単なる割り切
りとはいえ、全く見事なものだと自分でも思う。
そこはやはり、この街で生きているからこその早業だ。
「遅ーい、ジュンジュンったらぁ。もう、まゆたん怒っちゃうぞ」
「ごめんごめん、仕事が忙しくてさあ」
わざと怒った振りをして見せれば、ぺこぺこ頭を下げて手を合わせてくる。アキバはこんな男ば
かりだ。ちょっと可愛い素振りで笑って見せればデロデロに甘くなって何でも言うことを聞く。だ
からこそ、まゆのような女の子たちにアキバはうってつけな街とも言えるのだが、大問題はやは
りあった。
頼り甲斐のある、まともな男が皆無であることだ。
だから、寄ってくる男はたくさんいても、普通に大人の恋愛が出来ないのが悩みだった。
あーあ。
今、こうして待ち合わせをした男もきっちりその通りだ。警察官という堅い職業なのはまあ他に
比べればかなりましな方だし、ルックスもまあまあ。まゆにも優しいし何でも言うことを聞いてく
れる。けれど、ただそれだけだ。
そういえばジュンジュン、フルネームは何ていったっけ。
別に恋愛感情もないし、深く知りたい訳じゃない相手のことが少しだけ気になった。
本当はこの間の殺人事件発覚の時、しゃしゃり出てきた女子高生探偵の側にいたやたらカッ
コいい助手みたいなのが好みなんだけど、ああいう大人の男はきっとこちらには微塵の興味も
持たないと分かっている。
やっぱり世の中現役女子高生至上主義なのかなあ、いいなあ若いって。
何となく、一度だけ会った桂木弥子という探偵に嫉妬しつつ、まゆは目の前の相手の腕に縋り
ついた。今までそんなことはしなかっただけに、驚いて振り向く顔が妙に滑稽だった。でも、今
日のデートの為に新しいスーツを着てきたことはそれなりに評価してやろうか。
女は常にそんな打算を胸に隠している。
「あ、何。まゆまゆ」
「んー…待っている間に、喉が渇いちゃったかなあ。ジュース飲みたい」
上目遣いで唇に指を当て、あくまでも男が望む通りの可愛い女になりきって、まゆは媚びるよう
に笑った。
「じゃ、自販機探すから…待っててまゆまゆ」
「ジュンジュン」
「え、何」
「もしも、まゆたんを好きでいてくれるんなら、もっともっと…もっともっと大事にしてね。いっぱい
まゆたんのこと考えててね。そしたらきっと」
絶対領域よりも危ういものが、男を捕らえる視線に込められた。
「ジュンジュンのこと、大好きになれるの。女の子っていつも不安になってるんだからぁ」
本当はそんな気持ちはこれっぽっちもない。
けれどアキバの街に似合う女、まゆは本音を華やかにデコレートして今日も男を手玉にとって生
きていくのだ。
一番大切な相手の為に用意されたガラスの靴は、まだ胸の中にある。
終わってもいいかな。
エロ無し、しかも原作にでてこないキャラのSS?
そういうのは自分のブログにでも書いていただきたいものだが
まあまあ、一応公式のキャラではあるんだし、いいんじゃないか?
このスレは昔からエロのないものだって投下されてたんだし、気に入らなきゃスルーすればいい。
ところでひとつ聞きたいんだが、まゆまゆってキャラは最初からXが化けてたんじゃないの?
333 :
330:2006/11/13(月) 00:00:30 ID:ceg4WbyK
>>332 そうなんだよ。
最初にまゆタンの逞しさに萌えたのに、正体Xかよ!と思ったんで若干
キャラは捏造した。
アキバで働く女の子っぽい感じにしてる。
エロって書くのに結構パワー要るのな…。CD絡みか笛吹ネタ書こうとしたが、妙なもんに。笑えなかったらスルーヨロ。
…バサッ
笛吹「これで全部だ。これだけの資料を用意した私と我等が警察に感謝したまえ。と、調査に入る前に聞きたい事がある」
弥子「何ですか?」
笛吹「貴様、私の部下たちに何をした?筑紫は溜息ばかり吐いている、笠木は怯えた目で私を見る、笹塚は知らんが石垣は人形に血糊を塗り出した…」
piyo・piyo・piyo…
笛吹「ん?メールか。『悪い事は言わない。逃げろ、笛吹。by笹塚』何の事だ?」
ジジジジ…
笛吹「おい、貴様?!なぜ私のズボンのチャックを全開にっ?!うぉお、掴むな摩るな、皮を剥こうとするなー!」
弥子「カツ丼だけじゃ物足りないもん。こっちもいただきまーす」石垣「笛吹さーん、手え出した方が負けですからね、なんせ俺ら公務員…タハハ」
笛吹「こら、止めんか!ぬおぉぉお…」
…笛吹さん無事逃亡完了です、笹塚さん。
弥子「あーあ、笛吹さんのも呑んでみたかったのに」
筑紫「ハァー…あの方は『マス掻くと伸長が停まる』との言いつけに今でも従ってらっしゃるので仕方ありませんよ」
その後何事もなかったかのように戻ってらっしゃり桂木探偵の監視役を確かに果たす辺りはさすがです。でもあの方にとって桂木探偵は
yako-katsuragi(桂木弥子)
というより
a.strong-yakkai(超・厄介モノ)
なのでしょう。ハァー…。■
頑張れ笛吹(と筑紫)。
ネ申の皆様乙華麗様です。
新しい神々も育っているようで何よりです。
>>334 伸長、ですと
(力や物の長さなどが)のびること。また、のばすこと。
「自由自主独立不羈の気象を―するの度に/明六雑誌 30」
ですので若干意味が異なるのですが…
ですが笛吹ならその字面でも良いような気もしたので今一度確認させてください。
>>335 おおっと、これだと声帯(中途半端な変声)や頭脳など背丈以外も…orz。御指摘ありがとうございます。ちなみにアナグラムはu→nに天地返しして初めて成立します。
だれかドラマCDのミハルで
エロSSを作ってくだされ
相手は天知のおっさんでいいのか?
339 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 22:09:36 ID:EVBhKluJ
既出の質問だったら何度もすまないが、ドラマCDキャラはありなのか?
みんなが皆聴いてるわけじゃないんだからNGじゃないのか?
確かこのスレ最初の頃に「単行本ではまだ出ていないキャラを使うのは有りなのか?」
という話になった時「最初に注訳付けてて貰えれば読み飛ばせるから大丈夫」
という風なの結論に落ち着いた記憶が有る。
なので、最初に傾向と一緒に注訳付ければ大丈夫ではないかと
興味なければスルーすればいいだけだと思うが。。。
文句言うなら自分が投下しろって話だし。
ドラマCD聴いてない組だが、投下あっても全然気にしない。
書きたいものを書いてもらって賑わってる方が嬉しいし。
ただ、注意書きはしてもらえるとありがたいかなーと思う。
なんだろうこのキャラ?ってなっちゃう可能性があるから。
はようございます。朝っぱらから変態プレイですんません。
笛弥子。やっぱアナ。笛吹はひょっとしたら変態か!?
久しぶりの休日だったが、なにもかもが気にいらなかった。
一、笹塚の再手術
一、洗脳プログラム
一、樋口に対策させること
一、どういうわけか探偵がすでに介入していたこと
先日起きたXiの事件、その置き土産を探偵に引き渡すためわざわざきたというのに…
「おいっ探偵!」
思わず怒鳴りつけた。1階でぶつかってきた男のことも、煙草臭いエレベータも、立て付けの悪いドアもすべて忘れていた。
怒鳴りついでに叩き付けたこぶしが、テーブルでギリギリと音を立てる。
「貴様ァ!わざわざ一般人のふりをしてだ、かかわりを持ちたくもない貴様の事務所に来てやったというのに人の話を聞いていないとはどういうことだァ!!」
桂木弥子は人にいすを勧めたくせ、自分は座ろうとせず壁際でもじもじとしている。
所長を名乗っているくせに、なんだ?あのだらしない様相は。
いかに私が今回の事件をうやむやにしてやったのか、今の笹塚の容態はどうなのか。
相当詳しく語ってやっているのに、上の空で適当なあいづちしか返さないのだ。
にらみつけてやると、真っ赤な顔でうつむきじっと床をみつめている。トイレでも我慢してるのか?
「…すみません」
「とにかく、取調室でのカツ丼の請求書を置いていくからな!」
書類入れに手をのばしたとき指先にヌルリと何かが触れた。上質とは言い難いソファのあちこちにきらめく個所がある。
蜘蛛の糸のように私の指先から細く糸がなびいた。
桂木弥子の息を飲む気配がここまで伝わる。
入口でぶつかった男。
着衣の乱れた女。
かすかに残る、酸味を帯びた独特の匂い。
大体想像は付いたのだが私も大人だ。ひとまず気がつかないふりをし、1食分としてはあり得ない額の請求書をとりだした。
「えっあれって警察のおごりじゃないんですか!?」
「……自費だ」
よくある勘違いをさっさっと否定し額面を確認するように促した。
「あ…あとでみますから…。笛吹さん用事ってこれだけですよね?今日はもう事務所しめなきゃ……!」
早く帰れと言わんばかりに両方の手でばいばいと私を追い立てる。本当に失礼なヤツだ。
「ゼロを1つ増やしておく」
小声で言ったつもりだったのだが桂木があわてて壁から離れる。のろのろと請求書を受けとろうとして…。
こけた。
そして私はあり得ないモノを見てしまった。
丸見えになっているのは、スカートがまくれたせいだ。
さらに丸見えているのは、下着を着けていないからだ。
ピンク一色に見えてしまうのは、すべてが刈り取られた後だからだ。
伐採後に洪水が起きたらしい。下流は何もかもが水浸しだ。ピンクのボールが波の間から助けを求め…
――。なにをトチ狂っている、私は。だが目が離せない。
「…っ。…ぅ」
桂木が慌てて座り直す。が、妙な位置になってしまったんだろう。声を押し殺しながらうずくまってしまった。
「笛吹さん、あの……」
涙をこぼしながら桂木は顔を上げた。
「…確かに。事務所は閉めておくべきだったな」
情報のためなのか、それとも単なる趣味なのか?こんなにはしたないヤツだとは思わなかった。
最後の理性を総動員してうずくまる桂木を横目にドアへと向かう。ドアノブに手をかけ、なぜ私は振り向いてしまったのか。
「おい、たんて…ぃ…」
うずくまった桂木の尻は高く上げられていた。股間から白い指が尻に向かって伸び、懸命にリングに指をかけようとしている。
ドアノブから手が離れそうになる。指先に力を入れようとするが、うまく入らない。
こんなものよりもっと柔らかいものに触れてみろ、と拒絶しているのだ。
…限界だった。
内鍵をかちゃりと掛け、ため息をつき桂木に歩み寄る。
「…コレを、入れておくのか出しておくのかはっきりしろ」
かすれた声で何とかそういい、尻をつかむ。思っていたよりも柔らかく形がいい。親指で肉を押し広げ遠目にみたそれをじっくりと観察する。
ぷるぷると揺れるボールとリングが、時折尻に引きつけられるように硬直する。
「やっ…!笛吹さん…ダメ…」
「取り出してはいかんのか?」
1つだけ外に出ているボールを指で窪みに押しつけた。ぐりぐりとこね回す。
「やぁっ!!い、いらないよ…っ、取って、欲しい」
「何を」
「それ…、ふ、ぅ…ん…。その、ボール」
「ハサミで切ればいいのか?」
我ながら意地の悪い質問だ。きっといろんな男にこうされているのだろう。私もたまには…。
「違うの…、ナカに…いっぱい……入ってるから。全、部っ!!」
桂木の答えを待たず力を込めてリングを引っ張る。2個目のボールがかすかに見えてきた。
私の力より桂木の理性が勝っているのか、それ以上動かない。
「何個入っているのか分からんが、ナカから押し出した方が良さそうだな」
前の穴に指を突っ込む。入り口は案外狭いのだが、その中は十分に柔らかい。熱いとろみをかき分けて問題の場所に触れた。
薄い壁を通してボールの形がはっきりと分かる。ビクビクと動くたび指を伝って愛液が手のひらに流れ落ちてきた。
「もっと力を抜け」
「んっ…、んんーっ!!」
強く引っ張ってくる桂木に負けじとさらに力を込める。桂木の喘ぎが一層激しくなり、ぷつんと2個目がでてきた。
「も……無理、だよ…ぉ」
力任せに引き抜けばおそらくは一気に出てくるだろう。…しかしもう少しこの異常な状況を楽しみたかった。
「今度はお前が指を入れろ、さっきみたいにな」
桂木の手を誘導し中に滑り込ませる。何もいっていないのにくちゅくちゅと音を立てながら自慰を始めた。
「あっ…あぁ……」
はしたなく尻を振る桂木に上から覆い被さり、服の中に手を差し入れた。
脇腹をはい上がり、胸のふくらみを確認する。ブラヤーの中で手のひらにすっぽりと納まりそうな乳房をゆっくりともみ始めた。
「はぁ…っ。はぁ……っ、」
乳首が立ち上がり、再び喘ぎ声も激しくなる。柔らかく乳首をひねり続けた。
小刻みに動き続ける桂木の手に触れる。
ひんやりとした手と恥丘の間に指を差し込むと、ざらついた感触とねっとりとした熱い愛液が私を楽しませる。
さらに指をすすめたどり着いた肉芽を軽く押しつぶす。
「ああっ…」
桂木の両脚にきつく締め付けられるが、かまわずぐいぐいと力を入れた。
ついでにコリコリとほどよい堅さになった乳首を強くひねりつぶす。
「や、や、………やぁっ!!」
腕の中でガクガクと震える桂木を優しく抱きしめ、そっと尻に手を伸ばした。
愛液にまみれほんのり暖かくなったそれに触れても気づく様子はない。
大きく深呼吸を繰り返す息づかいに合わせて、私はリングを思い切り引き抜いた。
「きゃぁぁぁ――っ!」
ぷつぷつぷつっ。
残されたボールがつぎつぎと出てくる手応えがある。
最後まで引き抜いたとき、桂木の意識はとぎれとぎれになっているようだった。
アナルボールはひとまずテーブルに置く。そのとき忘れていたことを思い出した。
そそり立つこの股間。
引っ張り出したそれを桂木に向け、足首あたりを狙って精を放った。
自分の後始末をし、身なりを整える。多少匂いは残っているがしばらく街中を歩いていれば薄れるだろう。
請求書を書類入れに戻すと、私は事務所を後にした。
以上。受難は続くよどこまでも〜
笛吹ネタ期待してくれた方々ありがとうございます。
今週読んでやられたァ!と思ってしまった次第であります。
どこに書けばいいかわかんなかったので、ここに。
今日リアルにパスワードがSEXだった夢見たw
春川は実はインポ→せめてニ次元にはかまってほしくてさあって理由。
朝から妙に納得しちまった…orz
笛弥子GJ!待ってた。
いやらしくてドキドキしてしまった。
アナルものに目覚めそうだ
朝一で来てみたら…
もうエーロ・ゴシカァンかよおまいらw
検索かけると常に上位にあるなココ
355 :
機会1:2006/11/15(水) 02:00:35 ID:x1g+P6a0
ネウヤコ投下します。
少しネタばれもあるんで単行本派の人はスルー推奨。
ヤコよ、三日だ。
三日でパスワードを解読しろ。
歌姫の収監されている刑務所から帰宅した弥子は、遅い夜食と風呂を済ませ自室に戻った。
今日は本当に疲れた。
アヤさんに相談する前に少し寝たけど流石に限界だ。
どさりとベッドに倒れこむ。今は、少し寝よう。
頭が働かない。魚肉ソーセージって冷蔵庫にあったかな?
朝一で笛吹さんの所にも行って・・・それから・・・資料を…
弥子はそのまま深い眠りについた。
このHAL事件という異常事態における弥子のささやかながら幸福な一時はすぐに妨害されてしまう。
違和感を覚え目を醒ましたのはそれから一時間も経っていなかっただろう。
次の瞬間体の上にのし掛かる他人の体重に漸く気づく。
慌てて体を起こそうとするが、身動きも取れない。
目の前にある美貌の顔が冷たい眼でじっと弥子を見詰めている。
「ね、ネウロッ?」
「セミめ、我が輩が必死で交渉している時に貴様は高いびきか?」
「三時間しか睡眠時間が要らないあんたと一緒にするなぁ!」
腹の上に馬乗りになっている傍若無人な魔人を必死でどかそうともがくがびくともしない。
手もがっちりと万歳の形で縛められている。
なんだこれは
「ネウロ・・・冗談は止めて退いてよ、重い」
冷や汗をかきながらも勤めて冷静に声を絞り出す。
今まで散々プロレス技やらお仕置きやら虐待を受けることはあってもこんな重苦しい雰囲気は無かった。
本能が警告を発している。
ーーーネウロが怖い。
356 :
機会2:2006/11/15(水) 02:02:36 ID:x1g+P6a0
ネウロの顔が近づいたかと思うとそのまま唇を奪われる。
弥子に冷たくしっとりとした感触を楽しむ等そんな余裕は無かった。
長い舌がねっとりと口腔内を蹂躙してきたから。
あまりのことにとっさの思考が停止し呆然と関係の無いことを考えてしまう。
(キスなんて、飲み会に行ったときに酔っ払った叶絵にされた位だったけ・・・)
唇を離し弥子を組み伏せ直すと、
ネウロは弥子のパジャマを異形と化した手の一薙ぎで引きちぎってしまう。
現れた小ぶりな胸を一瞥すると喰らい尽くようにむしゃぶった。
桜色の突端を唇で食み起立を促す。
舐めて、吸って、転がして・・・・
「ふああぅぅくぅ・・・」
甘い嬌声が弥子の口から出る。
華奢な体躯のあちこちに所有の証を刻んでいく。
大胆に拡げさせた脚の奥で既にじわりと潤んだ源泉を男の手が掻き回す。
ネウロはスラックスから自身を取り出し、
「しっかり拡げろ、壊してしまう」
暫く焦らすようにそこに擦り付けた。
「待って、駄目ぇ駄目ぇっ!!!」
くぷりとそこに沈み込む自身を弥子に見せ付けた。そしてその奥で引き千切られる純潔さえも。
一息に突き入れる。
ぶつんと何かが弾けるような感触をネウロは、ほの暗い歓喜と共に味わう。
弥子は最大級の痛みに眼を硬く閉じ歯を食い縛り必死で耐える。
挿入された楔が身体を引き裂かんばかりに
すぐに起きられる様、照明の電気を付けっぱなしで寝てしまったことを猛烈に後悔する。
ネウロの顔も、自分の痴態も、二人の接合部も全てが白日の下に晒されてしまっているのだ。
「い・・・いやああぁ!やめてねうろやめて、・・・ひぅっ!いたいいいああああああああ!」
悲痛な絶望の悲鳴が涙と共に零れる。
「摑まれ、少しは楽になる」
弥子の手を首に回させる。
胎内で暴れまわるネウロの分身が腰の動きと共にふと動きを止める。
「いく、ぞ、ヤコ」
残酷な宣言が弥子に聞こえたかは怪しい。
次の瞬間一番強く奥まで突き出され、脳を焼き尽くすほど熱いモノが弾けた。
「ーーーーーーーーーーーーーーくっ」
ビクンビクンと弥子が弓なりにのけぞり足を突っ張らせる。
必死でしがみついていたネウロの首筋から手を離し、そのまま意識を手放した。
ネウロはしばらく繋がったままその膣の柔らかさを楽しんでから、慎重に自身を引き抜く。
眠っている弥子の涙の後に舌を這わせ水滴を舐め取る。
そして脚を開かせ純潔の証と己の欲望が痛々しくこびりついたそこも舌で丹念に舐める。
おそらく人間の標準より大きいソレを受け入れた弥子の花はふっくりと腫れ真紅に染まってしまっている。
ひどく淫猥で、ひどく美しかった。
357 :
機会3:2006/11/15(水) 02:04:02 ID:x1g+P6a0
今の我が輩はほとんど人間と変わらない状態だ。
魔力が尽きかけている今しかなかった。
もし、地上に出て貴様と出会った時の──ほぼ弱体化していない状態で抱いたならば、
確実に貴様を魔界生物にしてしまうか、もしくは瘴気によって殺してしまっただろう。
我が輩は腐っても紳士だ。
奴隷が壊れることは望まない。
魔力の枯渇した今なら貴様を抱いても魔界生物にしてしまう恐れはあるまい。
魔人はそっと労わる様に弥子の柴犬色の髪を撫でる。
「まあ、仔を孕ませてしまうぐらいだな」
ぽつりと呟いた。
¥いとふゆ¥
鬼畜でごめん。
>>355 GJ!!
初リアルタイムだああああ
起きててよかったよ。ずれた紳士っぷりのネウロに萌えた
GJ!ネウロテラ紳士wwwwwww
ヒグヤコでエロを!!
>>355 GJ!
後始末するネウロにワロスwww
鬼畜でも紳士なネウロもいいな。
次は笹ヤコを!
>>355 弱体化している今ならヤコを抱ける!と思ってwktkしつつやってきたんだろうか。
だとしたら、ネウロは今までずっと我慢してたってことだよな。そんな紳士なネウロに萌え。
よし、次こそはエリート英語教師×学食のナイスバディを!!
エーロ・ゴシカァン!
>>350>>355 ぐぐぐGJ!!!
アナ穴マンセー、意地の悪い笛吹もいいな!
今度は筑紫でエーロ・ゴシカァァン!
>>355 腐っても鬼畜、弱っても紳士なネウロww
きっと弥子は危険日か?危険日なんだな?w
やばいwktkしながら弥子を食べに忍んでくる
似非紳士ネウロを想像したら超萌えたwww GJ!(*´Д`)
そして需要を無視してサイヤコ投下 エロなしでべたべた
「うわー、きれいっ」
嘆息混じりの声で呟く桂木弥子の隣にいるのは、籠原叶絵だった。
辺りは夕焼けが始まりかけ、青に赤がゆっくりと混じり出している。海の向こうに近付いている太陽も、
赤みが差して色付いていた。海は紫掛かって色に深みを増し、ちらちらと水を煌かせている。
シーズンの終わった海水浴場は静かなもので、人影も他にはない。彼女達の住む東西京市からは
電車で二駅と近い場所でも、近場だけに、夏以外は特に目当てもなく近付いたことは無かったんだろう。
手庇を作って遠くを眺めた彼女の頬は、興奮で上気していた。振り向いた顔には光が縁取っている。
薄い色の髪がきらきらと、眩しい。
「ここってこんな夕焼け綺麗だったんだね、知らなかったっ」
「でしょ? この前ドライブ連れて来られた時に通ってさ、びっくりしちゃった。
夏場って日が暮れる前には帰り支度じゃん? あんたは海の家制覇するまでーってゴネてたけど」
「えー、だって夏季限定だよ? 日本人として限定の言葉には弱く作られてるのっ」
「そんなもん?」
「そうそうっ」
く、と叶絵が首を傾げるのに、彼女は力強く頷く。まったく、食い気ばかりは一人前以上もある
少女だった。呆れた溜息を漏らして、叶絵は肩を竦める。
「事務所休んだから後ですっごい怒られそうだけど、こんなだったら来て良かったと思うよー。
朝にいきなり言われてびっくりしたけど、それで、なんでこんな?」
「え、それは他の名物の有無を尋ねる言葉だったりするわけ? 悪いけど流石に出店も
何もないと思うわよ、……向こうにラーメン屋はあったけど。あんた、夏にお気に入りだったっけ」
「違うよ、そうじゃなくてさ。海見せに連れてきたわけじゃないだろうな、って」
視線を向こうにやったままの彼女のスカートを、強い潮風が軽く捲り上げた。紺色の重い色をした
それを押さえて、くるり。首だけでなく、きちんと顔を合わせるように桂木弥子は振り向く。籠原叶絵を
振り向く。その眼は穏やかで気楽で、気軽だった。何気なく日常的に、友人と話し込む時の様子そのまま。
それを崩さずに、桂木弥子は呼び掛ける。
「理由がないはずないじゃん。――『X』」
桂木弥子は籠原叶絵に――否、『俺』に向けて、そう言葉を掛けた。
だから俺は、にやりと笑って見せた。
「いつから気付いてた?」
海を見下ろす土手の上、草にすとんっと腰を下ろして籠原叶絵――その皮のまま、俺は尋ねる。
見上げると、間髪入れずに桂木弥子も座り込んだ。別にスカートの中を覗こうとしたわけじゃないのに、
口唇を尖らせると、軽く笑われる。赤い光に眼を眇めて海を見ると、さっきより太陽は海に近くて、
世界は赤かった。悪あがきのように命を燃やすように赤い。うーん、と聞こえるのは軽い唸り声。
隣を眺めると、金色に縁取られた横顔で海を見ている。
赤くは無い色で、座っている。
「今日から体育がバスケになるのに、メイクがいつも通りだったからかな」
「え。バスケだとなんか違った?」
「うん違う。今までのバドミントンはあんまり動かないから良かったけど、バスケだと走ったりしない
訳にはいかないし。汗掻くとファンデ寄れて嫌だからって、いつもならナチュラルメイクで来るのね。
それに、ビューラー失敗してるのにボヤいてなかったから」
「ちえ。よく見てるなー」
「友達だし。他にも、古典の時間にメールして来なかったとか学食で苦手なピラフ食べてたとか
あったけどさ……叶絵、どこ?」
流石に少し硬くなった声音に、俺は溜息を吐いて身体を戻す。ポケットから出したメイク落とし用の
ウェットティッシュで顔を拭きながら、携帯を差し出した。写メール、撮影は昼間。昨日の合コンで
知り合った大学生とデート中の、籠原叶絵。
がっくり項垂れる気配に、俺は笑う。マスカラが中々取れないのにごしごし擦っていると、彼女は
鞄の中の化粧ポーチからリムーバーを貸してくれた。まだちょっとスッキリしない、と思っていると、
ミネラルウォーターのボトルも。有り難く使わせてもらって、やっと一息。
「それで、何の用?」
ふうっと溜息。ゆっくりはしてくれない、中々に手ごわい相手。日和っているように見えて中々強かで、
クールらしい。前はもっと、ただの女の子だったのに。化け物を見て怖がる。なのに今はこの状況まで、
待っていた。気付かれてる気配なんてなかったと思ったのにな、と思う。桂木弥子はじぃっと
俺を伺っていた。無遠慮に覗き込むそれは、観察の眼差し。
ちえ、根負けする。肩を竦めて、俺は脚を放り出した。ぱらりと捲れるスカート、女の子の服ってのは
いまいち慣れない。これは普段からの積み重ねだろうか、それとも原初の記憶だろうか。
軽く梳いた髪には、整髪料の感じが残ってて硬い。
「ちょっとね」
「ちょっと?」
「実験してみたくて」
くふふ、笑うと、首を傾げられる。
頬を掴んで顔を寄せる、ぎりぎりの距離。
ゆっくり作り変える身体。この女の子の姿に。
ぐにゃり、ぐにゅり。
一つ奪った髪留めを、ぱちん。
「……サイ」
「怖がらなくて良いよ」
ぎゅぅっと抱き締めた身体は、一瞬強張って、それでも俺の言葉に従うようにゆっくりと緊張を解いた。
細い身体を確認して、認識して。ゆっくり身体をなぞる。するすると撫でた腕、手首、首筋。作り変えて、
トレィス。細い。頼りなくて、壊れそうだ。だけど壊そうとは思わない。力いっぱい抱き締めたら壊れそう
だから、細心の注意を払って抱き締める。
柔らかい胸の感触が判った。髪の細さが判った。丸っこい肩の小ささも、そっと膝を撫でる
手の暖かさも。宥めるようなそれは優しい。耳朶を軽く舐めて、味も確認した。ひゃ、と漏らされる声の
甲高さに笑う。 ちゅぅ、ちゅくん。可愛い、可愛い。
少し身体を離して、重ねたのはキス。
同じ顔にそうされる驚きの方が強いのか、拒絶はされなかった。
暖かい舌を絡ませて、こくん。
柔らかな口唇、薄い皮膚から透ける赤は、とても綺麗。
「あんたは赤いね」
「…………」
「俺なんて、バラしても赤いかどうか判んないのに」
舌を絡ませる。何度も何度も唾液を掬い上げて、こくこく喉を鳴らす。彼女は目を閉じずに、
でも警戒の色は見せないまま、黙っていた。黙って俺を観察して、キスを任せている。悪戯に唾液を
流し込んでみたら、存外素直に飲み込んだ。こく、ん。鳴る喉。込み上げてくるのは、寂しさ。
抱き寄せて、脚を絡ませるようにしてみた。腰を抱いて押し付ける。やっぱり動じないのは、
多分彼女が俺を特に意識していないからなんだろう。何か特別な感情があるわけじゃない、
単純に、動物か何かのように感じている。犬や猫にじゃれつかれている程度。もしかしたら、
猛獣ぐらいの認識かもしれない。何も出来ないから、黙っている。
ゆっくり口唇を離すと、糸が引く。
彼女はそっと、俺の胸に手を伸ばした。
ふにゅり、薄い胸を包む体温。
「どきどきしてるよ、サイ」
「……えっち」
「私の身体じゃない。すごくどきどきしてるね、はやい」
「あんたは?」
「ん」
「……全然どきどきしてない」
胸に触れ合う手に、手を重ねてみる。重ね合ってみる。体温を感じてみるのは、なんだか切なくって
いけない。子供のような高体温。36.7℃を感じる、波打ち際。彼女の鼓動は一定で、俺の鼓動は早すぎる。
「いっつもどきどきしてるんだよ。動悸、息切れ、圧迫感、いつもいつもしてる」
「どうして?」
「怖くて怖くて止められないから。いつも不安で何もかもが怖くて何もかもが気に入らなくて、
世界の全てが敵みたいでむかついて、いつ誰にどうやって壊されてしまうのか判らないから。
みんな嫌いだよ。誰だって嫌いだ。自分なんていっとうに」
「悲しいね」
「発作みたいに寂しくなって、誰かを箱にして観察してる時だけは落ち着くんだ。怖くない。
誰かの世界に触れてるのを自覚する時だけ、優しい何かに包まれてる気になれる」
「うん」
「あいつはずるい」
「うん」
「あいつも不安になれば良い」
ころん、身体を抱き締めて一緒に土手を転がる。枯れた草と砂が身体中を埃だらけにした。砂浜に
転がる。ひと気のないシーズンオフの海辺。誰からも見えないように隠してしまう。夕焼けはもう終わり
かけて、世界は青い。群青の夜に包まれて、俺達は誰の世界からも見えない場所に置き去られる。
傍らの体温は動じない。傍らの心音は暖かい。
向かい合って寝転がる。手を繋いで、ぎゅうっと。こうしていると双子みたいだ。同じカタチ同士なのに、
何も繋がっていないなんて、悲しすぎる。同じカタチになってもその世界に入れないなんて、寂しすぎる。
キスが埃っぽい。絡ませた舌がくちゅりと音を立ててイヤラシイ。絡ませた脚は体温を分け合って
アタタカイ。絡ませた視線同士は、だけど、ツナガラナイ。
ぼろぼろ流れた涙を、こしこしと拭われる。
「あいつはいつもあんたの世界に触れてるんだ」
「…………」
「だから、わかんなくなればいい」
さらさらと身体の下で流れる砂は暖かい。ぎゅっと身体を寄せ合って、おでこをくっ付ける。ここから
とろりと溶けてしまって、混ざり合ってしまえば良い。だけど、自分になってしまったら、それはもう
愛しくない。身体の輪郭で隔てられているからこそ、全ての世界は愛しい。俺の入っていけない
世界は眩しい。箱に反射する光のように、哀しくも。
「ね。このまま、いようよ」
俺の言葉に彼女が視線で問い掛ける。
「迎えに来たあいつが、俺達を見分けられるのか。同じ形で転がってる二つの世界を、ちゃんと認識
出来るのか。この前は失敗したけど、あんたが協力してくれたら、きっと惑わせると思うんだ」
「……どうしたいの?」
「このまま眠って、あいつに選ばせる。どっちが本当の桂木弥子なのか」
「…………間違えたら?」
「馬鹿にする」
「間違えなかったら?」
「褒めてはやんない」
くすくす、笑って、彼女は俺の鼻に鼻をこつんっとぶつけた。
「いいよ。眠っちゃおうか」
目を閉じたその顔に、もう一度キスをした。
手を繋いで、身体をまぁるくして、俺も目を閉じる。
間違えてしまえばいいのに、間違えなければいいのに。
本当はただこうして、誰かと一緒に眠りたいだけ。
認識されながら、世界と繋がりながらいたいだけ。
そっとクイズを差し出しながら、悪魔が現れるまでの時間を。
朝日の気配に目を開けると傍らに彼女の姿は無かった。
大股な足跡だけが残されて、途切れている。触れられれば起きたはずだから、あいつは何も迷わず
彼女を持って返ったんだろう。ずるいや、と思う。残されたのは、ピン一つだけ。自分の髪を撫でて、
ぎゅうぎゅう丸くなる。膝を抱えて。
「アイ」
「はい。なんでしょう、サイ」
声を掛ければそこにいる。土手の上、そっと佇んでいるアイは、俺が自分で登ってくるのを待っている
んだろう。アンニュイにまでは付き合ってくれない。そういう線引きがきちんとしてるところ、好きだけど、
寂しいよ。絶対判ってくれない、判ろうとしてくれない、そういうクール。
ぴょんっと身体を起こして、砂を見下ろす。眩しいぐらいの朝日は赤色が強くて嫌いだ。凶暴な色に
眼が眩む。優しい青の海すらも侵食される、鬱陶しいぐらいの光。白っぽい砂を手に取ってさらさら遊ぶ。
体温の欠片も残っていない、傍らの。一握り、ぎゅ。
「あんたの世界に俺を入れて」
「出来ません」
「即答だね」
「ええ」
干渉してよ。
あんな風に共感して、受け入れて。
母親か姉か妹かのように。
まるで家族のように、何も訊ねないで、ただそこに。
「私は、サイ。無条件の愛情を注げるほど、愚かではいられません。貴方の傍にいるために」
「残酷だね。仕方ないけど。それでもいてくれるだけ、良いのかな」
「判りません。ですが」
「だけど?」
「求めることをやめなければ、もしかしたら。私ではなくても、誰かの世界が貴方を受け入れてくれる。
そう、思います――いつか、今でなくても」
「いつか、って、いつさぁ……」
ただ受け入れるだけの愚かな誰かが隣に欲しい。
家族のような何かが。
だれか、ちょうだい。
そんなものは盗めない。
アイがゆっくりと土手を降りてくる、そっと伸ばされた手を取る。冷たい体温は、だけど、ゆっくり俺を
引っ張ってくれた。欲しいのはもっとはっきりした熱、今は誰が持っているのか、判らない。
終わり。イビルジャイアンから抜け出せない。
イビルジャイアン イイヨイイヨー
GJ!!!
神キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
GJGJGJ!!!1!
相変わらず素敵ですねGJ!
軽くニアミスとはいえ神に会えて嬉しい(T▽T)。前スレからのイビルジャイアンネタ、もう少し考察してみるわ。
そういや、アナ穴は苦手なんだが何かに感銘を受けた…。
>>365 サイヤコもよかったがむしろラストのアイとの会話に萌え尽きた
アイ正直だよアイサイ切ないよサイ
イビルジャイアンが好きな俺としてはたまらん!GJ!
バレスレがエロパロ板化している件について
>>379 本スレもさっきまで、肉棒の話ばっかりしてたぞ
ヒステリア編→自分像編と読んでたら急に!! こんなのが書きたくなった!!
エロは一応あるけど少なめ
そもそも動物ってやつがあんま好きじゃないんだ、俺は。
鳴き声がうるさいし。ノミとかいると触ったあと痒くなるし。
うっかり化けちゃったりするとお手させられたりドッグフードとか食わされるはめになるし。
何より奴らのちっぽけな脳みそは、餌とか遊びとか縄張りとか、時期にもよるけど交尾のお相手とか、そーいった
ことで大半が占められてしまっている。自分が誰なのかとか、どこから来てこれからどこへ行くのかとか、抽象的な
問題に悩まされることもきっとないんだろう。
まったく忌々しいくらい気楽な連中だ。蹴っ飛ばしたくなるね。
「で、アイ。そろそろ本題入りたいんだけど」
俺は言った。
「どーしても飼うつもりなわけ? 『それ』」
「何やらご不満のようですね、X」
相変わらずの無表情で答えたのは、アイ。
俺の相棒?というか、助手?というかまあそんなものだ。
「飼うといってもしばらくの間です。責任を持って育ててくれる里親が見つかるまでの短期間のことですが、それでも
どうしてもお気に召しませんか?」
「……いーけどさー、別に」
かりかり頭を掻きながら俺はうめく。
「私生活でアイが何したって、俺が口出すようなことじゃないじゃん。『仕事』に差し支えさえしなけりゃ何しても
構わないよ。ただし世話の代理とか可愛がるのとかは期待しないでね」
「かしこまりました」
キュウウ、と腕の中で鳴いたそいつの、鼻先をアイは軽く撫でた。
――仔犬だ。
とはいってもある程度大きくはなっている。掌にはもう乗らないくらいのサイズ。
体のフォルムは俺がこないだ化けたドーベルマンにちょっと似ている。
ただ番犬用に使われるあっちより、目つきはくりっとしてるし筋肉質な印象もない。
黒い毛に包まれたお腹は、息を吸うたびにぷっくりと膨らむ。そして吸うたびまたぺったんこに凹む。
「ミニチュアピンシャーか、あるいはそれに近い雑種でしょう」
と、アイ。
「買い物帰りに、道沿いに捨てられていたのを見つけました。だいぶ弱っていたようだったので」
「お人よしだね、アイも。ほっぽっときゃいいのに」
腕の中でもぞもぞする仔犬を膝の上に乗せてやってから、アイは答えた。
「こうした動物は、大体は人間の都合で生まれて来させられていますから。人間が最後まで面倒を見るべきだと考えます」
「アイが偽善者チックな物言いするとは思わなかったよ。
いくら人間に生み出されたっていっても、一度生まれてきたからには犬だって自然界の生き物じゃん。
適者生存の法則ってやつに黙って従わせときゃいいのに」
「それはそうかもしれませんが……」
犬がクウゥ、と鳴く。
「もう決めたことですから。……大丈夫です、あなたのお手伝いに支障が出るようなことはしません」
そして宣言した通りその日から、アイは俺のサポートを完璧にこなす一方、その犬の世話もこまめに焼いた。
朝晩決まった時間に散歩に連れていき、仔犬用ミルクとドッグフードをやる。
寝る前にはスキンシップを兼ねて軽いブラッシング。
退屈した様子をちょっとでも見せたら、毛糸玉なり小ぶりのぬいぐるみなりで相手してやる。
――万事が万事そんな具合だから、当然犬のほうだってよくなつくわけで。
「名前、つけたの?」
何日目かに俺がそう聞いたとき、アイは犬の毛並みにブラシをかけているところだった。
「いいえ」
答えたアイの膝の上で、犬はちゃっかり丸くなっている。時たま気持ちよさげに体をすりすりさせて甘える。
「あくまで、仮に預かっているだけですので。ここで定着させてしまうと、飼い主がつける名前に慣れるまで
時間がかかってしまいますから」
「……ふーん。どう? 里親、見つかりそ? アイ、俺以外にそんな近しい奴なんていないでしょ」
「ネット経由で探しています。まだもう少しかかるかもしれません。今しばらくご辛抱いただければと」
「いや、いいって言ってんじゃん別に。犬の一匹や二匹」
捨て犬を拾ってきて里親さがしをやる、なんてのは、アイの個人の勝手もいいところだ。俺がどうこう言うべき
ことじゃない。怪盗としての『仕事』に影響さえ出なければそれでいい。何ひとつ問題ない――ないはず。多分。
犬がアイのスカートをはむはむと噛む。鼻の先をくりくりこすりつける。
「いえ、でも」
耳の後ろを撫でてやりながら、アイ。
「ご機嫌斜めのようですから」
「……気のせいだよ。見つかるといいね、飼い主」
犬がちょっと視線を上げてこっちを見、ぴんっと尻尾を立てて『わふっ』と鳴いた。
不機嫌そうに。
★
ブラシをかけているうちに、犬はいつの間にか眠りに落ちてしまったようだった。
「犬はお嫌いですか?」
寝息を立てる犬の鼻先を撫でながら、そうアイが聞いてくる。
「俺があっちを嫌いなんじゃなくて、あっちが俺を嫌いなんだよ。
たぶん本能で分かるんだろうね。化物だ……とまでいかなくても、こいつは何となくヤバイ奴だ、って」
――そう。犬は俺にはなつかない。
そもそも雰囲気だとか気配だとか、そういう根源的な段階で嫌われてるような気がする。
以前一度、有名なブリーダーに『なった』ことがあったが、三日と化け続けていられなかった。
飼ってる犬たちがやたらと騒ぎ、周りが不審だと気付きだしたからだ。
匂い、しぐさ、さらには声音。
俺自身は完璧に似せているつもりでも、人間には分からない微細な違いというのは、やっぱりあるらしい。
この犬だって、アイが俺の傍に来ない限り自分からは近づいてこようともしない。ちょっと前、作ったばかりの箱の
上で寝ているのを見つけてどかそうとしたら、小さな口でガブッとやられて、そのままダッシュで逃げられた。
頭にきたのでとっ捕まえて耳の一つや二つ噛みちぎってやろうかとも思ったのだが、アイにバレるとアレなので結局
やめておいた。
「アイは犬好きなの?」
あまり突っ込んで語るとその辺について口を滑らせてしまいそうなので、こっちから尋ねることで話を逸らした。
「そうですね。嫌いではありません」
「嫌いじゃないと好きって違うでしょ? 答えになってないよそれ」
「……こうして毛並みに触れていると、多少の安らぎを感じなくもありません。それを好きということが出来るのなら
きっとそういうことなのでしょう」
「ふうん……」
安らぎ、ね。アイの口からそんな言葉が出るとは思わなかった。
眠る仔犬をアイは抱き上げる。わざわざ寝床用に買ったらしいクッションを引っ張り出し、柔らかな体をそこに横たえた。
占領されていた膝の上がようやく空く。
「Xがお嫌いだと知っていれば、拾ってはこなかったのですが……雨の中で寒そうだったのでつい。申し訳ありません」
「だから別にそんなんじゃないってさっきから言ってるのに。何聞いてたのさアイは」
「でもお嫌いでしょう?」
アイは言った。
いつも通りの淡々とした声音。眉ひとつ震わせない無表情。犬を撫でるときも死体を始末するときも同じその声。顔。
なのに何でだろう。
このときのアイの物言いに、俺はちょっとカチンときた。
「うるさいな。あんたに俺の内面(なかみ)に口出しする権利があるわけ?」
「…………。申し訳ありません」
謝りつつ長いまつげを伏せる。すると少しだけ無表情が翳る。
ほんの何ミリか影の部分が伸びただけにすぎないのに、ひどく寂しげな顔に思えて少し戸惑ってしまう。
えーと。
言葉で訂正するのも微妙だし、そうそうこういう時は。
「X?」
ころん、と、さっきまであの犬がいた膝の上に頭を乗せた。
こういう時は、こうやってごまかすのが一番だ。
太りじしでも痩せぎすでもない、ほどよい肉づきの太ももの感触は、いつもながら気持ちいい。
――本来なら俺の定位置なのだ、ここは。あの犬さえいなければ。
「スカート、犬の毛いっぱいついてる」
「……それは仕方がありません」
「ケモノっぽい匂いもするんだけど」
「それも仕方がありません」
はは、とため息混じりに笑ってから、寝転がったまま俺は手を伸ばす。
アイの顎に触れほっぺたを撫で、薄い唇を指先ですっとなぞった。
「ねえ、アイ」
「はい」
「しようよ、あれ」
あれという言葉が指すのは一つだった。
★
アイの体に筋道をつけたのは俺だ。
今はすらりと背も高く、すっかり大人になったアイだけれど、俺と組み始めたばかりの頃は小柄でガリガリ、胸も
ぺたんこ。あの偽女子高生探偵といい勝負の未成熟なプロポーションだった。
それなりに均整のとれた今のこの体は、俺がいろいろ教えたおかげだろうか。
他のことは次から次へと忘れてくのに、なんでこんなことばっか覚えてるんだろう俺。
「何か久しぶりな気がする、こういうの」
アイの襟元のボタンははめ込み式。生地を歯でくわえて引っ張ってプチンと外す。
髪を解く。服をはだける。下着のホックを外して形のいい胸を晒す。
貧しくはないけれど、存在感を主張しすぎるほど豊かでもない。育ちすぎないでよかった。あんまり大きいのは好み
じゃないのだ。
「……っ」
ちろっと出した舌で先端を舐めると、肩が震えた。
「…………、久しぶりといっても……ん……一週間程度のことですが」
「そうだっけ? でもまあそれなりに久々じゃない?」
バカの一つ覚えみたいに連日連夜やってた頃もあったと思う。確か。
アイが俺の教えたことを、砂が水を吸い込むみたいに覚えていくのが面白くて、毎晩のようにベッドに押し倒して
いた。今思えば化物の俺はともかく、アイの体力がよくもったものだ。
胸の先から舌を這わせて、小さなへそにちゅっとキスをして。さらに腰から下へ。
スカートのホックを外して下着ごと引きずり下ろす。
俺も服を脱いだ。タートルネックのセーターに首がつっかえて抜けずにいると、アイが手を伸ばして脱がせてくれた。
身につけたものを全部脱ぎ捨てて、裸になって俺たちはじゃれ合う。
白い頬に自分の頬をすりつけると、首を抱え込まれてキスをされる。
舌を差し込むのは俺のほうから。歯列を割って糸を引くくらい激しく。
「っ、……は……」
「アイ――」
息継ぎの合間に名前を呼んで、また唇を押しつける。
白い肩を強く掴む。強く強く。
そう強く。赤く跡が残るように。
俺のものだと証が残るように。
「アイ」
結局のところ俺も犬と変わらない。
自分の縄張り、自分の領域――自分の所有物を独占したいのだ。
正体(なかみ)が誰かも分からないのにと我ながら苦笑もするけれど、現に欲求はあるんだから仕方がないだろう。
俺はそういうのは我慢できないたちだから。
「や、あ、ぁ……」
充分に息が荒くなってきたところで唇を離し、下のほうへと手を伸ばした。
ちょっとキスして触れただけなのに、少しずつ湿りはじめている。清純そうな見かけによらずやらしい体だ。
そう仕込んだのは俺なわけだけど、まあその辺はひとまず棚上げ。
「ひ……ああ、あっ……X……」
身をよじり声を漏らすアイ。
目に涙を溜めて首を振る。小さな子供のいやいやみたいに。
でも俺は知ってる。これは『いや』とは全く正反対の意味。
指を差し入れ、動かして。抜き差しをくりかえし昂ぶらせていく。中から蜜があふれてくるのが気持ちいい。
こういうの、好きだ。
取り澄ました理性なんて捨てて、ケダモノみたいにひたすら体をむさぼり合う。この時間がたまらなく好き。
化物も人間も関係のない、ただの二匹の生き物として触れ合えるたぶん唯一の時間。
「いやっ……は、ぁ……っ……んっ」
指でかき混ぜるたびに声は高まっていく。少しずつ少しずつ。
普段感情を見せない目が、快楽にとろんと濁っている。かすかに潤んでて、頬も紅潮してて、普段の印象がストイック
で冷静なだけに、落差でとんでもなくエロく感じる。
指でいじりながらいろんなところを舌でなぞる。胸、脇腹、腰のライン、内腿。透明に濡れ光る唾液の痕を残していく。
無邪気に甘えるみたいにぺろぺろ舐めたり、煽るように激しく刺激したり緩急をつけて。
マーキング、という単語がふと頭をよぎった。犬が匂いをつけて自分の縄張りを主張すること。
ちょっとだけこれと似ているかもしれない。
指を引き抜き一番敏感なところに口を寄せた。押し広げるようにして舌を侵入させる。
「…………っ! ひゃ、あぁっ、駄、目、やっ……」
犬が毎日の散歩のたびに、自分で自分の縄張りを確認するように。
俺もまたこの行為を通して、アイが俺のものだと確かめ安堵するのだ。
――細い腰を抱きかかえて、膝の上に乗せるようにする。
唇をぺろっと舐めてからささやいた。
「挿れるよ」
「……はい」
荒い息の下小さく頷くアイ。
抱えた腰にぐっと力を込め、俺は一気に突き入れた。
「ああああ、あっ……!」
キスをして。舐めて。指でほぐして。
貫いて。体温を感じて。
そうやってひとつひとつ確かめる。
恍惚とした顔、身悶える様、喘ぐ声。ああまだ俺のものだと安心する。
アイの体に染みついた他の生き物の匂いを、俺という存在で全部上書きする。たぶん、これはそういう行為。
やっぱり、マーキングだ。犬みたい。ってか、もろ犬か?
この間犬に化けてみたときに、連中の思考までうつってしまったんだろうか。
「く……ん、ふ…はっ……」
腰を動かすたびアイは悶える。中の襞がわなないて、きゅうっ、といやらしく締めつけてくる。
「はぁっ……いい……すげぇ、いいよ、アイ……」
押し寄せてくる快感がもっと欲しくて、狂ったようによがるアイの声がもっと聞きたくて、何度も何度も突き上げる。
奥から溢れてくる液がとろりと、太腿を流れてつたい落ちていく。
「アイ…、くっ………呼んで……俺を、呼んでよ……」
"X"でいいから。今は周りがそう呼ぶだけの仮の名前でもいいから。
俺のこと呼んで。求めて。欲しがって。
それだけのことで俺は少しだけ安心できる。
たとえそれがほんの短い間だけのことでも。
犬なんかにつまんない嫉妬して八つ当たりするようなこともなくなる。
「X……」
「もっと。もっと呼んで」
「……ぃ、あ……X……、…………Xっ……」
細胞が沸騰するような、快感。
腰を抱く手に力を込めた。奥をぐんぐん突き上げた。
「――んっ……アイ、行こう……一緒に、一緒に行こうっ」
一緒に行こうよアイ。
理性なんてどっかに投げ捨ててさ。ケダモノになろうよ。
あんたと二人なら人間やめるのも、俺、怖くなんてないんだよ。
だからさあ、ずっと――
俺だけのものでいてよ。
「あああっ……やぁぁあ……X…………サ、イっ……!」
叫んだアイの体ががくんと仰け反る。
力が抜けてそして動かなくなった。
「アイ……」
イッたばかりの彼女の唇を、奪う。
溜め込んでいた欲望を残さず奥に吐き出した。
★
「もう服着ちゃうの? 久しぶりなんだしもう一回ぐらいしようよ」
事が終わったあと。身を起こすアイの肩を俺は掴んで引き止めた。
そのままこっちを向かせて、頬を包み込んで、ちゅっ、とキスをひとつ。
「……ご機嫌斜めかと思ったら、とたんに嬉しそうになられましたね」
「そう? いつもこんなもんだよ。それよりさ、ね? もう一回」
唇を割って舌を差し入れようとする。と――あれ? ぷいっと顔をそっぽに向けられてしまった。
「明日は予告状を出す予定もありますし……申し訳ありませんが今夜はここまでということで。それに、」
わふっ、と吠え声がする。
いや〜な予感に俺は視線を下にやった。
そこにいたのは、毛を逆立てたミニチュアピンシャー。
「この子が起きてしまいましたから」
えっと、その。まじですか。
う〜っ、わう! と犬が吠えた。
「お腹が空いたの? 駄目よ、朝まで待たないと。――仕方ないわね、それじゃあ、ミルクだけ」
アイは床に落ちた服を拾い、機械みたいな手つきでてきぱきと身につける。そして仔犬を抱き上げた。
え。まさかホントに冗談抜きでおあずけ?
「アイ〜……」
「申し訳ありません」
いや謝られても。
この瞬間の俺はそりゃあもう、情けない顔をしていたに違いない。
犬が俺を睨んでう〜〜〜〜っと唸る。うっさい。殺してゴミ箱に詰めてやろうかクソ犬。
アイは小さく息をつき、そっと俺の耳に口を寄せた。
「続きはまた次の機会に。……そのときはきっとお望みのままに、気の済むまでお付き合い致しますから」
「え?」
「何やら勘違いなさっているようなので申し上げますが……私にとって一番大切なのはあなたです。
いつだって、何があっても、それは変わることはありません。
この先何を忘れることがあったとしても、これだけは極力覚えていてください。X」
そっとそう囁いて、アイは立ち上がった。
仔犬用のミルクを取りに行くんだろう。向かう先は隣室のドア。アイを飲み込んで遮るようにバタンと閉まって。
――部屋にはただひとり、混乱と嬉しさに目を見開いた俺だけが残された。
以上、終わりです。
エリザベス殺したりしてるしXはあんまり動物好きじゃなさそうだと思う……
逆にアイさんは見かけによらず好きだといいよ
なんか、ネウヤコ話が降りてきた。
なので投下。
395 :
半身:2006/11/16(木) 02:42:44 ID:XF+2PhD9
この世に生まれ落ちた生物というもの、何故あれほどに孤を厭う。
何故に、嬉々として性質の似たもの同士と番となろうとするのか。
魔界において突然変異種として生まれたネウロにとっては、その生の最初から最期までを
孤独の中で過ごすことが当然のようになっていて、何者かと馴れ合うように番うことなど到
底考えられなかった。
そんな傲慢な考えを反映するように自らは何者も選択せず、また他者もネウロをことごとく
選ぶことはなかった。ただ、それだけの過去。
「…っくっ…」
ソファーの上で、弥子はただ泣きじゃくっている。極力声を上げないようにして。
「どうした、ヤコ。貴様らしくもない」
続けざまに犯し続けて果てることなく三度目の挿入を果たした後、ネウロはこよなく満足そ
うに征服しきった女を見下ろして尋ねた。
「うっ、えぇ…」
与えられる快感が大き過ぎるのか、もう呂律も回らないようだ。なのに頑なに全てを手放
そうとしない気丈さはそれほど悪くない。むしろ、この女らしいとさえ思っている。他の何者
にも執着することのなかった思いが、こんなにちっぽけで脆弱な、女ともいえないほどの幼
い小娘に全て向けられている。いっそ滑稽なほどに。
魔人であるネウロに初めて芽生える奇妙な感情。
それが人間でいうところの恋であると、ネウロが知ることはない。
けれど弥子に対する特別性のようなものは確かに感じていた。孤独に過ごしていた魔界
では決して得られることのなかった凄まじい充足感、そして古傷のように乾いてひりつい
た欲情。それらは人間界に来てからようやく感じたものだった。
昔は、一人で暗い魔界の底で最期まで過ごすのだろうと思っていたのに。
魔界で番となる者たちを冷ややかに見ていたのは、本当は羨ましかったからだ。決して
叶わないことと思っていたからこそ、無駄な概念だと笑い飛ばしていただけ。
それなのに、ようやく分かったのだ。
あれだけ切望しても存在しなかったネウロの為の半身は、魔界ではなく人間界に落とさ
れていたことを。
そんな殊勝なことを感じているのは当然ネウロだけ。訳も分からずただ犯されている弥子
にしたら、一生物の災難だ。
人間である弥子の好むところの愛情表現など一切知らず、ただ己の欲情を誇示するだけ
の未熟な愛は、かくも無邪気で恐ろしく罪深い。
終
>393
おお、サイアイ来てる!GJGJ!!犬に嫉妬しちゃうXったらかわいいよ!
>395
ネウロは愛情表現が下手なんだな。ヤコがいつか報われるといいよ
ここの作品は精神的にもエロくて好きだ
2人の神にGJ!
神々の切なく萌える作品の後で激しく気がひけるけど
ネウヤコ投下。
「叶絵そのストラップ、新しいのだね。マラカイト?」
携帯に付けられた見慣れないストラップに気付き話しかけると、叶絵は首を傾げた。
「これの事? あんたが食べ物以外に興味持つのは珍しいけど…そんな名前じゃなくて、
確か孔雀石って聞いたわよ」
摘み上げたストラップには緑色の石が揺れている。
奥まで見通せそうで、だけど不透明な不思議な色合いの、濃い、淡い、緑色の石。
「うん。この大きさじゃ縞模様とかはよく見えないけどマラカイトって孔雀の羽みたいだから、
孔雀石とも言われてるんだよ。因みにクレオパトラがアイシャドーにも使ってたの」
楽しそうに語ると叶絵は「そういえば宝石とか詳しいんだっけ?」と納得したような顔になる。
それに応えるように、マラカイトの名前の由来になった植物は葉も花も食用になると話したら、
今度は「あ〜成る程ねぇ」と一人で頷いている。何が成る程なんだろう…。
「へえ…お守りになるからって貰ったんだけどね」
「あ、そうだね。悪意から守ってくれたり、割れて危険を教えてくれるって言われてる石だからね」
話しながら叶絵の指はその緑色の石を弄んでいる。お守りとはいってもたいして大きくはない石。
それでもこの会話で、叶絵にそれを贈った相手の順位は少しだけ上がったらしい。
もしかして私、ちょっとした人助けしたのかな?
「ねえ弥子、それじゃあんたこそこの石持ったらいいんじゃない?」
「なんで?」
「探偵なんてやってたら、色々あるんじゃないの? 事件とか逆恨みとか…」
やっぱり優しいね、叶絵。でもね…。
「ん〜…私はいらないや」
マラカイト――悪意から守ってくれる石。そんなお守りはいらない。
悪意から派生する謎を、遠ざけるわけにはいかないから。
「なんだヤコ、こんな時にじろじろと」
ソファーの上に組み敷いた私の胸元に紅い所有印を刻み付けて、ネウロが顔を上げた。
じっと目元を見てたから、その視線が気になったんだろう。
「えっ、あ、ごめんちょっと考え事」
我に返って応えたけど、ネウロの表情がやや不機嫌なものに変わる。
私が他の事に気をとられていたのが気に入らないのだろう。自分が中心でないと気がすまない
子供みたいに。
「ほう。随分と余裕があるようだな」
「そんなんじゃないよ。ただ…ネウロって、マラカイトみたいだと思って…痛っ!」
更に不機嫌の度合いを増したらしいネウロに硬く立ち上がった胸の先端を強く摘んで引かれ、
思わず声が出た。
抗議の意味を込めて睨み付けると、ネウロは今度は先端を指で弾いてくる。
「我が輩をたかだかモース硬度4程度の鉱物に譬えるなど、貴様の目は節穴か」
「節穴って…ダイヤでもぶつけただけで欠けたりするんだから、そんな細かい事にまでいちいち
目くじらたてないでよ」
「貴様はこの完璧な我が輩に劈開性があるとでも言う気か? 矢張り仕置きが必要か…」
どうあっても揚げ足を取りお仕置きという名の楽しみに持って行きたい様子のネウロに、
軽く頭痛がする。
「もう…私は単にあんたの目の色がマラカイトの色合いに似てると思っただけよ」
「我が輩の目を宝石に重ねたというわけか。…貴様にしては気の利いた方に入る考えだ」
どうやら機嫌を直してくれたようで、少しほっとする。
本当は、あんたそのものがマラカイトみたいに、いつも私を悪意から守ってくれるんだけど。
そんな事を言ったら、きっとまた憎まれ口叩いてくれるんでしょ?
つ…と、ネウロの手が指先だけを肌に触れさせて、膝から腿までを撫で上げた。
普段の乱暴なものと同じとはとても思えない程、どこまでも優しく触れてくる指。ゆったりした
動きにくすぐったさとは違うぞくぞくした感覚が呼び起こされる。羽根が滑るようなその調子で
身体の至る所を愛撫されて背が反り、ソファーを掴もうとして手が滑る。
「ん…っ、…は、ぁ」
抑えきれず声が漏れる。
やっぱり今日のネウロはいつもより意地悪だ。私の身体の中には熱くなった何かがもうずっと
渦巻いてるのに、そっと触れてくれるのは首から上と手足やお腹。そして時々キスをくれる。
強い刺激よりもこっちの方が気持ち良くてそれだけでも限界が近くなってきてるんだけど、
熱の中心には触れてくれない。
「あ、ねぅろ…」
「ん? どうした、ヤコ。何か言いたい事でもあるのか?」
愛撫を止め何食わぬ顔でわざとそう聞いてくるネウロを睨んでみるけど、きっと今の私の顔じゃ
説得力なんてないだろう。そんな事を思いながらマラカイトの瞳を見ていると、不意に叶絵達が
雑誌を見ながらしていた会話が浮かんできた。
「ねぇ…、あんたの目、舐めてみて、いい?」
ネウロは一瞬呆気にとられたみたいだ。私も変な事を言った自覚はあるけど。
「貴様、食い物だけでは飽き足らず、我が輩までその胃袋に収めようという気か?」
「違うよ。…友達が見てた本に、目玉を舐めると気持ちいいって載ってたから…ダメ?」
ちょっとネウロの真似をしてみる。まぁそれほど試したいワケでもないけどさ。
「まあいいだろう。舐めるだけ、ならな」
意外な程簡単に許可されてしまったけど、そうなると私の方が怯んでしまう。でも言い出した
手前やらないわけにもいかなくて、覚悟を決めて舌でそっと触れてみた。
「…どう?」
幾分おどおどしながら尋ねてみる。
「奇妙な感覚だが、やはりこちらの方が良いな」
「っはぁっ!」
言うなり私の中に入って来たネウロに、身体が跳ね上がる。
いくら濡れていても未だに受け入れる時の痛みがあるのを知ってて、それでもこうしていきなり
押し入って来るんだから、文句の一つも言いたくなって当然だろう。だけど…。
「ん…」
宥めるように口付けられ、舌が絡めとられる。まさに口封じ、だ。そのまま角度を変えながら
深いキスを続けるうちに、私の中に打ち込まれたネウロの楔に身体が馴染んできたのが分かった。
なんとなく顔を見たくなって目を開けると、私を見ていたネウロと目が合う。
幾分細められた目。不思議な色合いの緑のそれ。
ああ、やっぱりマラカイトなんていらない。
ネウロの方が、ずっと綺麗で、ずっと信頼できるから。
程なく始まった律動に蕩けていく思考の片隅で、そんな事を思った。
終わり。
どうにもエロくならなんだ…orz
たまたま行った店の催事スペースで見た「目」のはっきりしたマラカイトにネウロの瞳を重ねて
しまい浮かんだんだ。
調べてみるとマラカイトは人工の練り物も多いと知ったけど、ネタとしては使えなかった…。
神GJ!!!
孔雀石っていうと色もそうだけど鳥繋がりで確かにネウロっぽいな。
いつぞやのカラーから推測するとネウロはかなり毒々しい派手な羽を持っていてもおかしくないし。
>>399-402 うむ、輝石だけに美しいな…GJ。神に依ってエロスとか心理描写とか専有カップリングとか得意分野が違う、だから良いんで。
403神は調べ済みだろうしネウロの目の色とは違うが鳥繋りで
つ 珪孔雀石、鷹目石
うわ打ち間違いorz
輝石→貴石
(輝石は翡翠など。あ、これも鳥繋りor2)
>>403 俺は充分エロスを感じたよ。GJ!
こういう文章すごく好きだ。
>>403 GJ!!
上品なエロさでくどくなくていくらでも喰べられそうです
おお、ネウロの瞳は孔雀石みたいだと思っていた同志がいて嬉しいぞ!
>403 GJでした!
>>403 天然物もいいけど、人工の練り物も作り物の姿のネウロっぽくて
かなりいいぞ。
つまり、色々イマジネーション出来て美味しさ二倍二倍!!
という訳だ。読み手の想像の余地を残す作品って素晴らしい。
411 :
記憶曖昧法:2006/11/18(土) 01:53:57 ID:MrkDGTPe
ゆらゆらり。
浅い眠りの中に気持ち良くたゆたっている弥子の綿菓子のような意識が、急に現実に引き戻さ
れたのは唇に悩ましく強い触感を感じたからだ。
ああ、ネウロにキスされているんだ。
意識だけは現実とやや剥離して、ぼんやりとありのままを受け入れるだけだ。それでいて気分
はやたらと生きがいいのは何故だろう。
急に勝手なことをされて腹が立つから目を開けてなんかやらない。あくまで眠った振りをして、
この事務所の中のもう一人の住人にして人ならぬ存在の男の次の出方にまだふわふわとした
意識を集中させる。
集中させる。
先にソファーで寝込んだ弥子が悪いと言わんばかりに、男は好き勝手なことを始めようとしてい
るようだ。はっきり言って混乱している。けれど寝た振りを続けている以上はもう目覚めることが
出来なくなっていた。
「ヤコ」
いまだ弥子が眠りの中にいるとでも思っているのか、また随分と甘い声を耳元で出す。毒でも
忍んでいるように、それはじんわりと弥子の脳髄に沁みていった。口腔内の隅々までも堪能し
尽くすように飽きることなく角度を変え、唇を合わせ舌を探り入れて吸い上げる。あくまで眠った
振りを続けているというのに、とろりと頭の中が蕩けてきた。
いけない、この先は。
警戒し始めた矢先、急に制服がたくし上げられて胸元にひやりとした外気が当たる。まだエア
コンもつけていない事務所の冷たい空気が、剥き出しにされた乳房を容赦なく撫でた。
「ひゃっ…ネ、ウロぉ…」
思わず目を開いた弥子の目の前に、驚くほど綺麗な緑の瞳。
「つまらない小芝居など、意味がない」
「は、なして…」
がっちりと押さえ込まれて、恐怖はもちろんだが眠った振りをしていたのがバレたことにも素直
に驚いている。
「離して…」
「断る」
「離してったら」
目の前の二つの稀有なる宝石に、ともすれば魅了される。こうなっては何もかもそれで相殺され
る気がした。本当なら我慢出来ないことの筈なのに柔らかく騙されて、思いのままにされるのは
本当に嫌だったのに。
何もかも、この男が魅力的過ぎるのがいけないのだ。もう細かいことなど考えられなくなった弥
子は、赤子のように手もなく騙されていくことをそれほど悪くないと感じていた。
日付は、まだ変わる気配がない。
GJ!!!
寝込みを襲う姿すらも優雅な魔人様ハァハァ
こそっと投下。ネウヤコぬるエロで暴力含む
鳥形態なので一応獣姦かも
ぱぁん。
ぱぁん。
ぱぁん。
何度も何度も頬を打たれる。口の中も口の端も切れて、血の味がじんわり広がっていた。痛い。
腫れた部分をまた張られる。抵抗の気力は起きない、頭の中では何も考えられない。ただ痛みを
受容するだけの器官として、身体全体が存在している。痛いなあ。なんでこんなに、痛いんだろう。
涙も出ない。声も出ない。ぱぁん。痛い。
黒い皮の手袋に包まれた大きな手が振り下ろされてくるのは、単純に恐怖だ。眼に向かって降りて
くるような錯覚がある。人間の感覚情報の80%は視覚に頼っているらしい。だから、視覚的な恐怖は
どの器官を通されるよりもダイレクトに響く。腫れあがった頬の感覚だとか、一瞬後から追いかけて
来るような痛みだとか、そんなものよりずっと。
逆説、視覚的な快感は何よりも身体を騙してしまうんだろうとも思う。見上げた化け物の顔は
整っていて綺麗だ。うっとりと蕩けたような視線が真っ直ぐに私を見下ろしていて、口元からは唾液が
垂れている。食事に関する状態以外でこんな顔をするのは、私にこうして暴力を振るっている時だけだ。
霞んだ視界に映り込むのは、恍惚の顔。だらり。唾液は胸元に、落ちる。
ソファーの上に仰向けになって、馬乗りにしてくるネウロを見上げる。明かりの落とされた事務所は、
どう見ても留守だろう。時計も午後八時を指している。暗い世界に響くのは暴力の音、ぱぁん。ぱぁん。
何度も何度も。
発作のようなそれが起こるのは、月に一度かそんなものだ。密度の濃い毎日を過ごしていると、
忘れた頃にやってくる状態。顔が痛い、そろそろ眼が見えなくなってきた。閉じてしまえば途端に
恐怖が薄くなる。ルーチンワークめいた動きで繰り返される平手打ち。ぱぁん。痛みとか、音とか。
落ちた唾液が浅い胸元に溜まっていく様子とか。
身体は動かさない。抵抗はしない。好きにすれば良いと思う。諦めではないし、かといって許容でも
ない。私は多分、何も感じていないんだろう。どう言うわけか傷は後日に残らないし。口の端が痛い。
零れた血液が、首の方まで降りていく。口の中が鉄臭い。
化け物のことだ、この行動に意味なんてないんだろう。紳士を気取っていてもいつも人を殴ったり、
口に手を突っ込んだり、喉を突いたり、基本ナチュラルに暴力的だ。衝動。だから発散する。手近な
存在として私がいるだけで、本当に、この状況にはまるで意味がない。生理的な行動。手近な存在。
だから、私は殴られる。それだけのこと。
お腹の上に乗り掛かられているから判ることだけれど、ネウロはこの時いつも勃起している。性的な
興奮を感じる行動なのかもしれないけれど、やっぱりそれは、衝動だろう。押さえつけている全てが
発散されている。私で発散している。圧倒的に自分に合わないフィールドへ、食欲だけを目的として
やって来ているんだ。ストレスだって溜まるだろう。圧倒的に満たされない欲望、食欲も、性欲も。
睡眠は、魔界だったら必要ないんだっけ。変なの。生き物なのに。こっちの法則が当て嵌まらないだけか。
変なのは私も同じだ。慣れるまでの時間は多少の動揺もあるけれど、続けられれば何も感じない。
痛みだとかは、死んだカエルの筋肉に流す電流みたいなものだ。生きているから反応はするけれど、
特に何かを感じているからの行動じゃない。いや、感じていないことはないけれど――頭がぼんやり
してきた。つまり、意思は伴わない。痛みを感じることと身体が動くことの間には、なんの相関関係もない。
じんわりと下着の中が熱くなる。最初は恐怖に失禁でもしてるのかと自分で愕然としたけれど、
なんのことはない、ネウロが勃起しているのと同じように、私も濡れているだけだ。過ぎた感覚は
全て性欲になる。捕食のエクスタシー。身体を守るために発情する。
ニオイに気付いたらしいネウロは、不意に手を止めて身体を浮かせた。薄っすらと開けた視界の中、
本性を露にした魔人の姿が見える。尖った指先が足をひょいっと抱え上げて、大きな嘴が太腿の内側の
柔らかい場所を突く。慣れない場所を刺激されると痛い。大きな爪がつつつっと下着を引っ掻いて、
布地を綺麗に切断する。露になった場所に、どろりと液体が落ちてきた。唾液。愛液と交じり合う、それ。
異形の手がくちゅくちゅと音を立てながら全てを交わらせていく。とろとろ、零れてくる。
「ぁ」
漏らした嬌声は誰にも受け取られない。反射的な音なんて、今のネウロにはいらないんだろう。
普段なら声を出せだとか殺せだとか、時々によって好き勝手言ってくるのに、この時はいつも私のこと
なんか気にしない。下半身さえあれば良いのかな。でも叩くのはもっぱら顔だし。変なの。よく判んないや。
抱えられた脚、奥に当てられる感覚。こくんっと唾液を飲んだのは、私かネウロか両方か。まるで、
食事の前みたいに。
ぐい、っと押し入ってきた質量は、普段よりもずっと凶暴で圧倒的だ。あれでも私に随分合わせて
いたんだろうと、いつも思う。カタチもなんだか歪で、変なところを擦られる。いっぱいに広げられた場所。
痛い。だけど気持ち良い。身体中を完全に征服されている。蹂躙されて、陵辱されている。化け物が
化け物の法で、私を捕食する。
だらだらと零れた唾液が、じんわりと服を溶かした。お気に入りのワンピースだったのに。
制服じゃないだけ良かったかな、前はスカート溶かされて、学校に行けなくなったこともあったし。
ぐちゅり、水の音がする。化け物に動かれて、身体が軋む。食べられている。
不意に手を伸ばせば、大きな嘴に触れた。固くて尖ったそれを、やんわりと撫でる。それから皮膚に
触れた。そう言えば鳥っぽいのに羽毛とかないなあ、なんて思う。ふさふさした髪にたどり着いて、
これは違う、なんて。人間の形をしている時より、その部分は細くて柔らかい。顔を埋めてみたら、
きっと気持ち良いんだろう。
いっぱいに広げられた身体を、もっと広げるように突き上げられる。きゅぅっと髪を握り締めて
抱き寄せると、胸の辺りに大きな頭を抱き締める形になってしまった。固い嘴が胸の辺りに刺さって
痛むけれど、それほど気にはならない。お互いに、ただ身体を重ねている。無心にそうしているだけだ。
私がネウロを抱き寄せるのも、ただ何かに縋りたいだけの本能的な行動。何も、意味なんてない。
口元に浮かぶ笑みも、流れる涙も。
ネウロの腕が求めるように、私の背中に回ることも。
大きな身体に包まれる、大きな身体を包み込む。ぐちゅぐちゅと、唾液と愛液を混じらせる。性欲と
食欲を同一化して食らいあいながらセックスを。違う、これは暴力の延長。徹底的に屈服させる行為。
なんの手加減も気遣いもなく、ただ、ただ、ただ。
そっと嘴にキスをしたみたら、頭に噛み付かれた。やっぱり意味はない行為。ぐいぐいと押し入ってくる
質量、もう奥に当たっているのに、全てを含ませようと腰を進めてくる。無理、なんて言わない、駄目、
なんて言わない。意味もないし、理由もない。ぐいぐいと。身体の奥まで辿り着いてしまえば良い。
私の中、全部全部を知ってしまえば良い。
頭がオカシイんだ、こんな行為がキモチイイなんて。
ぎゅっと抱っこして、大きな眼にキスをする。視界いっぱい、何を感じたのか知りたいと少しだけ
思った。お腹の中で質量を増すそれは、何か相関しているのかな。抱き締められた身体が折れて
しまいそうになる、砕けてしまいそうになる。口の中には血の味。大きな嘴には血で出来たキスマーク。
笑って見せたらつつかれた。そして、深く深く、繋がっていく。もっと。もっと。
何もかも隠さない状況で何もかもを隠しつくして、重ねた身体に意味を持たせることを拒絶する。
行為も心も全てに理由をつけて、無かったことにしてしまう。考えない、思考しない。
叩かれた頬を撫でられる。爪が引っかかって痛い。傷つける手は優しい形、労わる手は尖ってて、
なんだか矛盾がおかしかった。ぽすんっと大きなそれが私の目を隠す。視界を覆い尽くす尖った
優しさは、痛みよりも簡単に、身体を開かせた。
終
>411
ヤコが起きてるって知ってるのに、耳元で甘い声を出すネウロに萌えた
>416 おお、SMで獣姦なのに仄甘さが漂うのは何故だ、GJ!!
>下半身さえあれば良いのかな。
のくだりでメス豚行進曲を思い出したぞ
やはりヤコは苛められてるときが一番可愛い
GJ
>>414 GJ!!!暴力なのにどこか甘いのがいい!
>声を出せだとか殺せだとか
そしてこの一文にときめいた!
>>416 ドライでSMなのに甘いネウヤコGJ!激しく萌えた。
久々に来たけどあいかわらずクォリティ高いな…
すべての神にGJ!
ほんとに数ヶ月ぶりに覗いて見たが、
ヤコが淫乱系のおなごになっちょるな。
>422
ここで…私の調教は終わりです…。
職人様は本当に小説家になれるくらい上手いと思っているのは
漏れだけか!!?
このスレ本当に神だ…
神スレか…。本当にプロかアクティブワーカーかっ?!てネ申も来てるんだよな。俺のように神召喚用の一発ギャグでデータ喰うのもいるが赦せ。←次スレ800じゃ間に合わんかも。
現在、嫉妬強姦お初ものをサブキャラ由香で構想中。多分次スレだな。
>>426 例のアレか?それともイビルジャイアンか?
まあ、気にするな。面白いからさ。
突発的にHAL弥子書いてみた。
無駄に長くなった気もするし、ちと死姦風味かも・・・。
苦手な人はスルーしてくれ。
429 :
接触1:2006/11/20(月) 01:47:38 ID:mZc+meRQ
HAL、あなたは、自由になりたかったの?
油断した。
事務所に行く途中で、HALの端末にされた二人組の男女にスタンガンで気絶させられ、
気が付けばこの妙な施設に連れ込まれていた。
一台のパソコンと弥子には到底理解できない電子機器の類が置かれた一室に監禁されてしまっている。
弥子を拉致した二人組みはすでにどこかに行ってしまった。
所持品を没収し、ご丁寧に柱に手錠を掛けて。
何とか脱出路を見い出そうと部屋中を見回すが、やはり手がかりになりそうなものはない。
スタンガンのせいか足腰も立たない。
せめてパソコンに手が届けばネウロに連絡を取れるのだが・・・。
パソコンが急に作動し始めた。
カメラが動き、弥子の姿を捕らえる。
『こんにちは、桂木弥子。少々手荒な歓迎になってしまったことを謝罪しよう』
「HAL・・・。私に何の用?」
ディスプレイに映るHALを見つめ問う。
『知らないほうがいい物事が世の中にはある。それに君には理解できまい』
「私を解放するつもりはあるの?」
『それは君しだいだ』
「あなたは電子ドラッグを使った犯罪を止めないの?」
『それは、私に死ねと言っていることと同義だな』
何も情報を与えてくれない。
ネウロに有益な情報の一片でも得られればと思ったが甘すぎだった。
『ん、準備ができたようだな、少し失礼する』
フツンっとパソコンの電源が落ち静寂が再び訪れる。
暫らくすると、誰かの歩いてくる靴音がした。
「すみませんっ!!!誰か助けてください!!!此処から出してください!!!!」
大声を出し外の人物に助けを求める。
鍵が開錠されドアが開き、入ってきた人物に愕然とする。
「え・・・そんな、あなたは死んだはずじゃ・・・」
春川英輔。
「残念ながら私は春川ではない。私を春川の脳に複写しただけだ」
トントンと自分のこめかみをつつき皮肉気な微笑みを浮かべる。
「HAL、なの?」
「所詮生命活動とは、突き詰めれば人体内における化学反応に過ぎない。
感情、そして人格すら脳細胞の神経伝達の産物だ。
この春川の身体も厳密に言えば生きていない。
単なる擬体といえば分かりやすいかな?」
ひやりと冷たい手を弥子の頬に触れさせる。
それは、どこか殺された父の亡骸を連想させた。
「私は生きるためにならばなんでもする。
そして、目下の障害は、君の後ろにいるネウロだ。
彼はひどく君に執着している。彼を1の世界で攻略するには君を潰す必要がある」
「私は、ネウロとはそんな関係じゃない。
あなたが言ったじゃない。桂木弥子は傀儡って」
「傀儡を庇って事務所を襲った鉄球を受けるか?、NO。
傀儡を庇って弾丸の雨に打たれるか?、NO。
ネウロが何度君を私の攻撃から守ったと思う?
君は何かしらの弱点たり得る」
更なる反論しかけた弥子はぐっと押し黙る。
「君を餌にネウロを倒す。彼の冷静な思考力を奪いたい」
430 :
接触2:2006/11/20(月) 01:49:39 ID:mZc+meRQ
「大切な君を私に穢されたとしたら、ネウロはどうでるかな?
怒りか、想像はできないが、絶望か・・・」
すっと弥子の顎をつかみ視線を合わせる。
ビクンと身体を強張らせ、恐怖のにじんだ眼差しがHALを捕らえる。
「そんなことしても、あいつは、何も変わらない。開放して」
気丈に反論する。
顔を振りHALの手を振り払う。
「君が抵抗するなら空母を爆破する、といったらどうする?」
ぴたりと弥子の抵抗が止まる。
悔しそうに唇を噛み締めるとぎゅっとHALを睨み付ける。
トンっと身体を軽く押し、弥子を倒す。
恐怖と緊張、そしてスタンガンの影響で膝が笑っている状態の華奢な少女はこの春川の身体でも簡単に崩せる。
冷たい床に転がった弥子を押さえつけると、制服を易々と脱がせていく。
下着も手早く外しぞんざいに放ってしまう。
ひやりとした舌を少女の細い首筋の柔肌に這わせる。
そのまま下降させ薄く色付いた小振りな胸の先を舐める。
「ひうっ!」弥子の体が一気に強張る。
「感じやすいな、ネウロに抱かれたことがあるのか」
「あ、あなたに、いう、ひつ用は ない!!」
未だに震えているほっそりとした足を手で一撫ですると、とろりとした愛液をにじませるそこをクチュリと掻き回す。
「くぅあああぁっ」
必死で嬌声を押し殺そうとしても、どうしても出てしまう。
掌ですっぽり隠せてしまう胸をふにっとやわらかく揉む。
「小さいのに柔らかいな」
キッと涙ぐんだ眼で睨まれる。完全に怒らせたようだ。
しっとりとした肌を撫でうっすら浮き出る肋骨に舌を這わせる。
弥子の顔は絶望と哀しみの表情しかない。
そんな表情など消してしまおう。
小さな臍をなぞりその下の薄い茂みもかき分け、先ほどいじった場所を開かせる。
顔を脚の間に入れ十分潤っているそこを一舐めすると電気が通った様に痙攣する。
「いやッ!!止めて」
必死でHALの頭を掴んでどかそうとするが、力なく髪を掻き回すだけに終わる。
弥子の抵抗など気にも止めずそのまま少女の蜜を舐め取り続ける。
濡れた花がピクピクと痙攣し、軽く達したようだ。
十分に解れたそこにズボンから取り出した自身を沈める。
弥子の中の程よい締りと、素晴らしい柔らかさに一瞬気が遠くなる。
それは弥子も同じだった。
ネウロのときとはまったく違う、冷たい重みが下腹部に広がる感触に望まない快楽を引き出される。
「あ・あああ・・助けて・・・・ネウロお・・・・いやあ・・・」
その交接はただただ空っぽだった。
生殖の為でもなく、まして愛情の為でもない。
本来電人たる彼に性欲などという概念はない。
しかし、春川という依り代に移ったことで、生物としての原始的な本能が一時的に目覚めたのだろう。
まがりなりにも男であったということを今更ながらに思い出す。
「そろそろいくぞ」
少女は赤子のようにフルフルと頭を横に振り拒絶をするが、もちろん拒否する。
自身を突き入れる動きを一層早くし、弥子の華奢な腰を引き寄せると、壊れんばかりに己の欲望を解き放った。
「んんッーーーーー!!」
弥子が一気に達したことを見届ける。
HALは肉体を持つものが決して逃れられない快楽に襲われた。
そのまま少女の上に覆いかぶさるように意識を手放した。
431 :
接触3:2006/11/20(月) 01:50:14 ID:mZc+meRQ
気が付くとHALは少女の腕の中にいた。
HALが意識を取り戻したことに気が付いた弥子はぽつりとつぶやく。
「HAL、あなたは自由になりたかったの?」
強姦した相手に何を言うのかと思う。
「一人っきりで寂しくないの?」
HALは少女の心音を聞きながら「どれも違う」とだけ答えた。
HALは弥子の体温が移りほのかに温もりを持った己の身体を不思議そうに見つめる。
春川英輔の死によりHALは同等の存在を永久に喪った。
そして、0の、電子の世界でたった一人きりになった。
「桂木弥子、君は、全ての生命からの異端である私でさえ理解しようとするのか。
貪欲だな・・・・、電子の支配する0の世界にはない貪欲さだ。
1の世界の住人の恐ろしさを忘れていた。
あの脳細胞の申し子が傀儡とするだけはある・・・・」
弥子はただただ、体温のないその体を抱き締めた。
自立と引き換えに生みの親を殺し、しかし同時に、己を真の意味で理解する者を永久に失った孤独な命を。
HALの端末である女が事務所にやってきた。
毛布で包まれクッタリと眠る弥子を差し出す。
電人ですら飲み込む少女を受け取ったネウロは無言で扉を締める。
弥子を抱き抱えたままそのまま所長椅子に座る。
少し青ざめた顔色だが疲労の他は、体調に異常はないようだ。
パソコンを起動させ、早々にイビルスクリプトを突っ込む。
弥子を抱きしめたまま、一気に電子空間に潜っていく。
すぐに目標は見つかった。
「来ると思ったよ、ネウロ」
HALはスフィンクスの防御も作らず、ただ電子空間に漂っていた。
「我が輩てずから調教した奴隷の味はどうだった?」
「桂木弥子、か。君が何故彼女に執着するか分かった気がする。
今日のことを君は最初から知っていただろう?酷い男だ」
「当たり前だ。奴隷には監視を付けている」
電人すら『食べた』弥子を誇らしげに自慢する。
なまじ電子空間なのでネウロの感情もダイレクトに伝わる。
「貴様にヤコをただで抱かせたわけではない。
更なる成長をさせるため、更なる進化を促すため、更なる向上をヤコに求めさせるためだ」
ネウロはニタリと人外の微笑を浮かべるとくつくつと笑う。
「所詮、彼女を抱かせたのは御裾分けというわけか。つくづくもっと話しておきたかったよ、君とも、彼女とも」
苦笑いを浮かべるHALを構成する情報がぶれ輪郭が歪む。
そして次の瞬間マッチでも擦るかのような乾いた音を立てHALが消える。
「貴様は次で始末する」
一瞬遅れてネウロも同じように消える。
電子世界から帰還したネウロは、いまだに己の腕の中で眠る弥子を見る。
漸く自分の元に戻ってきた弥子をそっと抱きしめた。
¥おわり¥
HALが結構好き。
凄く良かった!HALヤコにいいね!
神職人様GJ!
わーい、誰か書いてくれないかなと思ってたHAL弥子をお書き下さったネ申がいたー!
しかしネウロ、進化のためとはいえ愛する女を他の男に強姦させるとは…鬼畜ここに極めり。
GJ!!!
雰囲気から何から皆ツボにキた
そして何だかんだで惚気てる魔人にワロタ
ネタも本気も本気汁も全て受け入れてくれるのがネウロのエロパロだと思っている
GJ!!!いかん!ネウヤコ好きなのにHALヤコに萌えた。
わざわざ胸の小ささを指摘して弥子を怒らすHALワロスwww
GJGJGJGJ!!
鬼畜エロもなかなかいけるな
ここのスレはいつも活気があっていいね。
でもこのスレで育ってるヤコはユルユルそうだw
439 :
親愛:2006/11/20(月) 23:05:44 ID:sYybmxLG
今週の日付変更ネタ。
エロはないんだ。
「…よろしい」
弥子の目覚しい進化を只今まざまざと目にして、ネウロは満足していた。
頭も感性も鈍い人間の小娘なりには、まあよく考えてその結論に達したというべきだろう。
そこのところは多少なり、誉めてやってもいいと思っていた。
HALを倒す為のパスワードは、そのまま弥子の日付をさらりと変えていく。
ああ、何という法悦だろうか。
たかがくだらぬ人間とはいえ、他者をここまで変えてみたのは初めてのことだったのだ。時
間はかかったが、それなりの成果をこうして目にしているといっそ喜びすら感じるから現金
なものだ。
以前、戯れに弥子をレディー扱いしていると言ったことがあるが、ここまで望み通りの成長
を遂げているのなら幾ばくかはそんな視点でも持ってみようか。
日付の変わったばかりの弥子を前にして、機嫌のいいネウロはそんなことを考えてはほく
そ笑んでいた。
「では早速、今から空母に乗り込むか」
「…うん、行く」
以前ならそんな身勝手には付き合えないと抵抗していたというのに、今日の弥子は妙に素
直だった。やはりたった今確信したことが芯になっているのだろう。
やはり人間とは、面白い。
これほど脆弱な肉体でしかないというのに、限られた時間がどれほどの奇跡でも艱難の末
に起こしていく。
「ヤコよ」
多少なりとも同胞意識を感じ始めている人間の小娘に、ネウロはにたりと笑いかけた。
「待たせてくれたものだな。貴様の進化、我が輩には随分と心地がいいぞ」
そうして、呆気に取られている小娘の半開きの唇に口付けてやった。続きは何もかもが終
わってからでいい。今はとにかく弥子の進化とその顛末を早く知りたかったのだ。
「な、な…こんな時に」
顔を真っ赤にしている弥子の頭に片手を乗せ、満更冗談でもないことをわざわざ教えてやっ
た。
「さて、行こうか」
「…うん、行くよ、ネウロ…私も一緒に」
いつになく強い光を宿した瞳が無性に嬉しく思った。恐らくはこれをきっかけにして、弥子は
どんどん自らの殻を弾いていくだろう。
それが今から楽しみだった。
何とか思ったように成長してきた弥子を見守るネウロは、なんか親っぽいなと思った。
うん、本編とてもいい感じだよなぁ…少し怖い位に。
神召喚呪文やイビルジャイアンを産んだのは自分じゃないが、ここで一発
叶「ヤコ!!アンタ私のデート代全部食い物にして…体で払え!!」
弥「え、時間無いのに…ってかそのわきわき動かしてる両手は…」
ネ「ふー二分程回復。先生、お仕事ですよ☆」
弥「花吹雪と共に登場するなー!何でいきなり」
ネ「気にするな、イビルジャイアンだからな」
叶「イビルジャイアンなら仕方ないわね(´∀`)」
出番できたな叶絵。誰か投下してくれるかね、ユキ叶絵の方とか。
神の皆様モツカレーです。
読み手の皆さんも体調には気をつけてくださいー
>>430 ひつ用→ひつ要、でしょうか?
442 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 17:59:38 ID:ybxbjz6Q
ヒグヤコがみたいage
本スレでここの話題だすのやめてくれ
二次創作は受け付けないやつも多いんだからさ
本スレがすでにそういう人達のたまり場になってるんだろう。
板の中でも敬遠されてるし、もう遅い気がする^^;
あの馴れ合い具合は異常
ていうか二次創作以前に本スレは全年齢板だろ…
わざわざあそこでここの話題出す奴って一体何がしたいんだ。
久々に一巻から読んでみたんだけど、弥子のお母さんそういや未亡人なんだね〜。
淋しい夜…。
いい男のネウロが現れた。
…
うまく妄想できない…
神頼む…
>>445 それ自分だわ
話の流れで出しちまって一応伏せたんだが…
正直スマンカッタ
449 :
430:2006/11/21(火) 22:36:59 ID:ViNAM8vr
>>441 ウ・ウボアァ〜!死ぬほど恥ずかしい・・・
自分なりに推敲したつもりだったが甘かった・・・。
修正お手数お掛けいたします。
まとめサイト管理人サン本当にご苦労様。
初めて自分の文が載った時すごく嬉しかったっす!!!
それと自分の書いた今までの拙い文にレスしてくれた人、本当にありがとう。
自分みたいなエロ人間は嬉しくて舞い上がりました。
期待にはエロワードで答えていけるよう頑張ります。
450 :
☆:2006/11/21(火) 23:04:09 ID:Ea9xGE5d
なぁ頼むよ!!俺をあんたの相棒に…
じゃなかった
なぁ頼むよ!!俺にサイ×アイを見せてくれよ!!
あんた(神)に近付くためなら何でもやる!!あんたみたいな職人さんに…
俺もなりてーんだよォ!!
>>449 お前さんの、ヒグヤコを見たくってさあッ…!
>>450 同志よ……
サイ×アイが見たくてさぁ!!
木彫りのクマとか自由の女神型ライターとか
どんなくだらないネタでもいい……
この二人の話が読みたくてさぁ!!
木彫りの熊プレイと申したか
盗ってくれた喃
サイアイかあ。獣姦プレイでも練ってみるか……
ダメだ、アイだと動じない気がする
X「なんか反応してよ、こんなことやってんのに」
アイ「四つん這いの方がよろしいですか?」
X「いやそうじゃなくて」
アイ「背中で何かされててもあまり気になりませんし」
X「気にしてよ!超気にしてよ!!」
みたいな。
>455
それはそれでからまわるXがいい。
むしろ、アイさんが確信犯(誤用)だといい。
>>455 サイがかわいそうで涙が出そうになった
そしてアイに燃え燃えした
サイアイってどえらいエロいことも普通に淡々とこなしそうな雰囲気だよね
突然だけどうちの母ちゃんが今日りんごのケーキを作ったんだ。
晩メシの後食ったんだけどマジ甘くてうまくて、おまいらにも
この甘さを分けてやろうと思って書いてたネウヤコが出来たんで投下する。
459 :
理由 @:2006/11/23(木) 03:06:10 ID:W2aGti0Y
―――確かに私、朝からちょっとイライラしてた。
『ヤコ・・・』
―――不覚にも寝坊して朝ごはんが食べられなかったし、外は一日中めちゃくちゃ
寒かったし・・・
『さぁ、お仕置きの時間だ・・・』
―――それで、ついネウロに反抗してしまった。
『我が輩を存分に楽しませてくれ』
―――だからって、ほんの少しの反抗で、こんな・・・
「っあ・・・ぃっ」
胸の先端に軽い痛みが走る。そこからじんわり、胸に熱い波紋が広がってゆく。
「お仕置きだと言っただろう、ヤコ。呆けている暇などないぞ」
「だからって、噛まないでよ・・・ね、これ、取って・・・」
フハハ、と、人を子馬鹿にした様な笑い声が耳に滲む。視界を塞ぐ布きれを
取ろうとした腕は、すでにネウロによってぎっちりと押さえ付けられていた。
「これから罰を受けると知っている奴隷は、抵抗などしないものだぞ・・・」
皮手袋が胸を這う感触。もう一方の指が閉じられた場所をなぞる感覚。耳に
吹きかかる吐息の心地良さ。そんなもの達を振り払う様に再び視界を開こうと
試みたが、結び目は解けないし布は上下左右1ミリたりとも動かない。
「無駄だ、ヤコ。この繊維の塊には我が輩の魔力を込めてある」
「・・・恥ずかしいよ・・・ネウロ・・・」
それだ、とネウロの声はたちまち喜びを帯びる。
「その羞恥心、それこそが快感を産むのだ。貴様にも、それを見る我が輩にも・・・」
「あんっ」
またしても小さな膨らみのその先端が、ネウロの口内に含まれる。先程のそれとは
違い、今度はぬるりとした舌で弾かれる様に舐め上げられたり、緩急をつけて
吸い上げられたり・・・五感の1つが失われた事でこんなにも感じ方が違うのかと、
弥子はぼうっとする頭の隅で考える。
460 :
理由 A:2006/11/23(木) 03:07:16 ID:W2aGti0Y
―――・・・次、は・・・?
「きゃんっ」
わき腹。
「ひゃ・・・」
腿の付け根。
「う・・・ぁん・・・」
首筋、鎖骨、ふくらはぎ・・・弥子の反応を愉しむかの様に、ネウロは体中
至る所に口唇を這わせ、長い舌でつついたりキスをする。次にどこが触れられるのか
検討がつかない弥子の身体は、その度痺れる様な快感に震えてしまう。
「!ちょ・・・何すんのっ!?」
急に、ネウロは弥子の両足を高々と持ち上げた。薄い陰毛に覆われた秘部が
露わになり、弥子の頬は急速に熱を帯びる。
「ほぅ・・・貴様、余程感じている様だな・・・触れなくともここがぬらぬらと光って
いるのが見えるぞ」
嬉しそうに言いながら、ネウロは指先でチョンと入り口に触れた。
「やぁ・・・見ないで、よぉ・・・」
弥子は恥ずかしさの余り両手で顔を覆い、足を閉じようと力を込めたがネウロの
手によって阻まれた。それどころか力を込めた所為でとろりとした愛液が
溢れてしまったのを感じ、益々顔が赤くなる。
「奴隷が『見るな』と言えば『見る』。それがご主人様というものだろう?ヤコ」
「そんな・・・あっ、ああぁぅぅっ」
細長い指が黒革に包まれたまま弥子の中に侵入し、弥子は腰をピクピク震わせる。
2本の指が自分の中を突き、掻き回す・・・動きのひとつひとつを全身で感じてしまい、
快感の波は頂点を目指し駆け抜けあっという間に絶頂を迎えてしまった。
「ぁう・・・ん・・・」
薄い桜色に染まった弥子の肌、灼熱の地底から溢れ出る泉。それらを満足気に
眺めていたネウロはやっと弥子の両足を下ろし、視界を塞いでいた『繊維の塊』を
外してやった。
「やっと、取れたぁ・・・」
虚ろな瞳に涙を滲ませ弥子が呟いた瞬間、その身体はネウロによって抱きかかえられ
窓際に連れて行かれた。
「ちょっと!私まだ、服―――外から見られたらどうすんのよ!?」
事務所の窓は大きく、4階とはいえ離れた場所からは丸見えだ。いくら冬の夕暮れが
早いからといって、まだ完全に暗くなっていない外からは見る人が見れば中で何を
しているのか位分かってしまうだろう。
「貴様、あれで罰が終わったのだと考えていたのか?」
「な・・・っ」
「あれは余興だ。本番はこれからだぞ」
461 :
理由 B:2006/11/23(木) 03:08:14 ID:W2aGti0Y
にやり顔のネウロはそう言うと、弥子の身体の正面を窓に押し付け、後ろから
立ったまま硬くそそり立つものを押し込んだ。
「ぃゃ・・・ああああぁっ」
頬から腹に掛けて感じる窓の感触は冷たく、突き上げるネウロのそれは驚く程熱い。
「あっ・・・ネウロぉっ、あ、つ・・・っ」
「さぁヤコ・・・何人の人間が貴様のこの姿を見ているかな・・・?」
「いやぁ・・・」
冷たい頬に、またしても熱が広がってゆく。ネウロの動きは段々早くなり、指は
クリトリスを刺激する。羞恥心と快感が混じり合い、弥子はもう何も考えられない。
「は・・・ぁぁ・・・っまた・・・いっちゃ・・・よぉ」
「まだだ・・・ヤコ・・・まだ早い・・・」
両手で腰を押さえられガクガクと揺さぶられる。
弥子の中、至る所でネウロのものが暴れ回る。
胸を掴まれ、激しく揉みしだかれる。
再びクリトリスを刺激される。
うなじにネウロの口唇が触れる。
「も・・・ダメぇ・・・っ」
「ヤ・・・コ・・・」
「あ・・・あああぁぁぁああぁぁっ!!」
足を震わせ、弥子は再び絶頂を迎えた。ほとんど同時にネウロも果て、精子の無い
精液を弥子の中に放った。
事の後、弥子が服を着替えるとすぐにネウロは事務所を出て行った。外はすっかり
暗くなり、しんと静まり返った事務所には下を歩く人々の笑い声が小さく響く。
♪♪♪
急にメールの着信音が鳴り、驚いた弥子は慌てて携帯を手に取った。
462 :
理由 C:2006/11/23(木) 03:09:10 ID:W2aGti0Y
メリークリスマス!
さっきは大変だったね。ネウロさんはいつも
突然スイッチが入っちゃうから・・・。
ところでネウロさんの机の中に、私達からの
クリスマスプレゼントがあるよ♪
皆でまた一緒に行こうね!
アカネより
「あかねちゃん!?」
壁の方を振り返ると、黒髪のおさげは早く見ろと言うかの様に先端を真っ直ぐ机に
向けている。それに従い机の引き出しを開けると、中には赤いリボンのついた
封筒が入っていた。
「何だろう、これ・・・」
開けて見ると電車の切符らしきものとどこかの旅館の宿泊券、それに華奢な
シルバーのブレスレットが入っている。
「あかねちゃん、これ・・・」
黒髪おさげはうんうんと頷いている。そして弥子は理解した。何故プレゼントが
これらのものなのか。何故今日、いつもなら軽く受け流す筈の弥子の小さな反抗が
ああもネウロの気分を逆撫でしたのか。
「・・・ははっ・・・ネウロってば・・・」
―――ブレスレットは私が雑誌を見て欲しいって言ってたやつだし、宿泊券は・・・
寒くなってきたからまた温泉に行きたいねって・・・秋にあかねちゃんと話してたから?
事の前、終業式を終えて事務所に来た弥子に、ネウロはクリスマスの話題を持ちかけた。
弥子はその時、化け物にもクリスマスはあるのかとそっけなく答え、その一言で
ネウロは気分を害し弥子に罰を与えると、視界を塞ぎ服を剥ぎ取ったのだった。
「子供みたい・・・」
先程の羞恥心とは別の、何か暖かい感情で弥子の頬はうす紅く染まる。
「あかねちゃん、ありがとっ。今度こそ温泉、一緒に入ろうね」
ぶんぶんと千切れそうに振り回されているおさげを横目に、小さなブレスレットを
手首に付けてみる。窓から入り込むネオンの光が僅かに反射し、それはキラキラと
粉雪の様に輝いていた。
「ありがと、ネウロ・・・」
終わり。
クリスマスネタもそろそろ増える頃だな。楽しみだ!
うおおお!
甘いものをありがたく頂戴しました!ウマー!
何だかんだ言ってヤコに甘いネウロも、頬染めたヤコも可愛いな。
本気のSMかと思ったら最後にこの甘さ……!
堪能しました!!GJ!!!
466 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 07:03:44 ID:TZTShKu5
こんなイイものをォ!!
ありがとう!マジ眠い→みた→完全覚醒!!!
りんごのケーキより甘いよ!母ちゃんもGJ!!
467 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 08:25:01 ID:Dei/sLuk
りんごのケーキ食いたくなったお( ^ω^)
くだらないレスで上げてスマソ(;^ω^)
ちょっと気になったんだが、
ネウロって上は素肌に直接ベストに見えるが…
下はどうなんだ?
はいてなくても不思議じゃないし某蝶人みたいなビキニでも
違和感はないような気もするしw
>>469 そのへんは俺もすごく気になっていたところだ
ネウロキャラスレだとはいてないという意見が結構多かったけどw
「ネウロはいつでもヤコとセクースするため、パンツをはかない」
って、コンソメ好きのコックさんが言ってた
最近ネウロはまって初めてここ来たんだが
過去ログといいこのスレ異様にレベル高いなwww
ごちそうさんです
サイアイ投下します。
いつぞやリクエストしていた方が楽しんでいただければ幸いです。
474 :
変化1:2006/11/24(金) 02:54:10 ID:zMM0/t0J
自分でもよく忘れるけど、本来俺は速攻病院送りになるべき癌患者なんだよね。
ただこの俺の変異細胞と「今の所」上手いこと共生できているだけであって・・・。
うん。これぞ人体の神秘、ブラボー、エクセレンツ!不思議だね。
一仕事終えた後、アジトの一つとして利用しているマンションに戻ってきた。
アイは後始末を任せてきたので、もう少ししたら戻ってくるだろう。
風呂に入ると、返り血をシャワーで洗い流ししっかりと綺麗にする。
この貴重なねぐらに血の匂いは持ち込みたくはない。
ツーサイズほども大きいだぼだぼのシャツを着てコロンとベッドに転がる。
アイが毎日変えてくれるパリッとしたシーツの感触をゴロゴロと楽しむ。
ふと、何の前触れも無く、ざわりと全身が粟立つ。
まずい、細胞の変換期かな?
こうなるとごっそり記憶が無くなっちゃうんだよね。
「サイ、帰ってますか?早く着替えてくださいね」
ガチャリとドアが開き『誰か』が入ってくる。
あれ?こ の こ だ れ だ っ け?
中見てみたいな・・・
サイは一気に跳躍すると手刀の一閃で女の服を引き裂く。
ぱさりと裂けた服からは白く滑らかな肌が見える。
飛び掛った勢いを殺さずそのまま女を押し倒す
女はどさりとフローリングに叩きつけられた。
何処か冷めた目で女がサイを見つめると口を開く。
「サイ、すみません」
次の瞬間、女はその細腕ではありえないほど凄まじい威力の掌底をサイの鼻面に打ち込む。
「あ」
鼻血がパタパタとアイの白い肌に落ちる。
鼻の奥の粘膜が裂けたようだ。それに脳が揺さぶられる。
がくがくと震えながら女の柔らかな体の上に倒れこむ。
「サイ、大丈夫ですか?」
「ふぁ、あ。aiあい、ア・イ、アイだ。思い、出した」
アイがぎゅっと抱きしめてくれるのを感じる。
あやす様に数度サイの背をポンポンと叩くとふっと温もりが離れる。
それが寂しくて、縋る様にアイの服の裾を掴む。
「大丈夫です。お薬を取りに行くだけですよ」
アイはサイの鼻を口で含むと鼻の奥に溜まり焦げ臭い刺激を催す血を優しくそっと吸い取ってくれた。
柔らかな舌で血に濡れた唇も舐め取る。
ひとしきり血を拭ったアイは引き裂かれた服もそのままに薬を取りに行く。
薬を飲んで一息ついたサイはにこりと無邪気な笑顔を作りのたまった。
「あのさ、まがりなりにもアイって俺の助手な訳じゃん。
俺を掌底で叩きのめすってどうよ。しかも病人だよ、俺。
・・・・・あのさ、お仕置きして、いい?」
後半は微妙におどおどとお伺いを立てるような雰囲気を滲ませている。
「いやと言っても聞かないでしょう?」
サイは満面の笑みを浮かべアイに抱きつく。
「当たり!やっぱアイは本当にいいよ」
475 :
変化2:2006/11/24(金) 02:55:07 ID:zMM0/t0J
先ほど裂いてしまったアイの服は通常ならば殆ど露出は無い。
裂け目を作った記憶を無くしていた時の自分を、サイは大いに褒めた。
「最近動物にもなれるって言ったじゃん。部分的にだけど、今『これ』にもなれるようになったんだよ」
裂けた所から覗くアイの綺麗な白い肌をつうっと一舐めする。
「ふぁッ」
サイの舌はネコのそれのようにザリザリとした感触を与えた。
未知の感触にアイは思わず声を小さくあげる。
「ね、猫ですか?」
「そ。でも流石に質量が少なすぎて完全には変われないけどね。やっぱ40キロぐらいの犬が限界かな」
ピチャリと正しく猫の様に舌なめずりをする。
「その破れた服はもう捨てるよね。破いてもいい?」
「ご自由に。下着は遠慮していただければ幸いですが・・・」
「ちぇッ、分かりましたよ」
サイが鮮やかに両手を一線させるとアイの服は細切れの布になり床に落ちる。
控えめなレースの付いた白いおそろいの下着を残しアイの裸身が晒される。
「こっちきてよ」
サイがポンポンとシーツを叩きベッドに誘う。
キシリとベッドを軋ませアイがサイの傍に座と津波の様な圧倒的力で一気に組み伏せられた。
ブラを外され、ショーツも脚から抜き取られてしまう。
何時の間にか、生まれたままの姿でサイの下で横たわっていた。
サイはニヤッといたずらを思い付いたかのような笑みを浮かべると、柔らく程よい大きさのアイの乳房をぴちゃぴちゃとしゃぶった。
ブラシの如き突起のついた猫の舌で舐められると敏感な部分を酷く刺激してしまう。
徐々にぷっくりと硬くなった先端を重点的にざりざりと舐めた。
甘い吐息が桜色の唇からこぼれる。声も出させたくなって少しきつめに先端を噛んだ。
「くああッ!」
アイの心地よい嬌声が出る。
サイはアイの仮面を少し壊せたことに満たされる。
「もっと壊してあげる」
うっすらと滲んだ涙をぺろりと舐め取ると、
脇腹を愛撫しながら皮膚が薄く敏感な脇、柔らかな腹部、小さな臍、
順々に舐めていきじっくりとアイの快感を更に高めていく。
最後に柔らかな茂みを掻き分けひくひくと蠢くソコをちろりと舐める。
「あ、そこは・・・アあッ!!」
サイの吐息がかかりビクッと震える太腿を掴み拡げさせる。
目の前に現れたその密やかな華に嬉々としてむしゃぶりつく。
くちゅくちゅとワザと卑猥な音を立てアイの水源を更に促した。
ざらつく舌を中に突き入れ柔らかな肉壁を丹念に味わう。
「サイ、いやあああああサ・・イ」
舌だけで痙攣を起こさせるのは久しぶりかもしれないと、余計に深く入れる。
「ねえ、アイ。猫ってあそこにも舌と同じようにトゲトゲがついているんだって」
少しだけ猶予を与えられたアイは必死で呼吸を整える。
「入れてみていい?」
「は・・・い、ご自由に、サイ・・・」
サイはその唇にいとおしげに口付けを落とした。
脚を開かせると愛液を滾々と滲ませるソコに初めて作ってみた形の自身をゆっくりと沈める。
決してあせらず、慎重に全て飲み込ませる。
引っ掛かりがありあまり輸送はできそうにないが一体感はひどく感じられた。
動いてみるとアイは苦しそうに眉をしかめる。
「サイ・・・痛みはありますが耐えれる範囲です」
柔らかなソコの肉壁を傷つけること覚悟でいつもの様に動いてみる。
「あああ、ふックあぁぁああ・・・・・」
きゅうきゅうと凄い力で締め付けられとても耐え切れなかった。
アイが息を吐いた瞬間を狙って一気に最奥まで突き入れる。
その瞬間アイは声もなくサイの自身を締め付けることで達した。
同時にサイも彼女の中の全てを塗り潰さんばかりに思いの丈を吐き出した。
サイは猫の舌を人間の滑らかな舌に戻すと散々弄ばれて赤く腫れたアイの花弁を優しく舐める。
その刺激に意識を失ってなおピクンピクンと反応するアイの身体全体を今度は「人間の」舌で労わる様に優しく愛撫した。
476 :
変化3:2006/11/24(金) 02:56:04 ID:zMM0/t0J
アイの髪を一筋つまみ弄んでいたサイはアイが意識を取り戻したことに気が付く。
「色々考えていたんだけどさ、俺は本来の自分が男であっても、女であっても、
多分一番最初にあんたを抱き締めるんだろうな」
「光栄です」
ふわりと笑った顔はおそらく俺にだけ見せてくれる顔だろう。
「ああ、そうそう。最近変な黄色いカエルに会ってさ、あの子の探偵事務所の場所探してたみたいだから教えてあげた」
「はあ、あの、よく判らないのですが・・・?」
アイは不思議そうに小首を傾げた。純粋な疑問に彩られるその顔も俺のもの。
それを見て俺は吹き出した。
同日某時刻。
突然全身がブレて、ぐにゃりと変化するネウロに弥子は困惑する。
「あ、あれ?ネウロの本性は鳥じゃなかったっけ?黄色いカエルさんにしか見えないけど…?」
すっかり1/4程に縮小した元ネウロな黄色いカエルはきらりと眼鏡を光らせる。
「わざわざあんたの相方の声をしてやったんだ。
アイコラくらい撮らせてもらうぜ。マージンってやつだ。クークックック…」
玄人仕様の望遠レンズを装着したでっかいカメラでパシャパシャと呆然とする弥子を撮ると、
喋る黄色いカエルは微妙な笑い声を残し嵐のごとく立ち去ってしまった。
「えっ?え?えぇええッ!!??!?」
その後宇宙に弥子のエロいアイコラ写真が密かに出回ったのは言うまでもない。
¥イビルストー完¥
ドラマCDネタやっちゃいますた。ごめんね。
カエル…アレですね。
たまたま見てたからピンときた。
アフロ軍曹はア・フ・ロ♪
どうせなら、オカマパパも入れて欲しかったっす。
GJ!!!
アイさん強すwww
ネウロ=子安=クル○ってことですな。
GJ! サイアイリクした者だけどすげー良かった
アイさん最強伝説浮上?
事後に人間の舌で舐めてやるXがいいなあ
ただ黄色のカエルネタはよくわからんorz
アイさんXIの扱い心得てるなー、GJ!
黄色いカエルは↑のレス読むまで分からなかったが。
あんまよく知らんけど、
少年エースでやってるやつだよな?
実は黄色いアフロの鼻毛師匠 ごめん嘘
弥「うぶは!?」
ネ「何事だ奇矯な声を出して忙しない羽虫め……ム」
弥「誰が羽虫か! いや、飲むヨーグルトをパック飲みしたら、なんか固形が……
思わず吹いちゃったよ。うえー、制服に付いた。ティッシュティッシュ」
ネ「こっちに来いヤコ」
弥「あ、そっちにあった? って、うわ!!」
ネ「白い固形物を口元から垂らしたヤコたんハァハァ(*´Д`)」
弥「誰だアンタはーーーー!!」
飲むヨーグルトってこまめに振らないと固まるんだね
今さっき思わず吹いちゃったよ
GJ
474〜476さん
3スレ目2005/08/22にURLでエロ無し長編シリアスを投下した「完の人」でしょうか?
注意書き
・弥子たんが死んでる
・ネウロが結構狂ってる
・妄想設定が多い
・色々とやらかしてる
の話。
データが残ってましたらupお願いします。
まとめサイトさんでデータ取得出来なかったらしく、読めないのです。
よろしくお願いします。
完の人は一度データがブッ飛んだのでは無かったか
485 :
食欲の冬 1:2006/11/25(土) 02:33:24 ID:eg6oLQhi
こんな時間にこっそり、ネウヤコ投下。
エロ要素少しだけ。
昔やたら流行ったマーフィーの法則みたいなもので、最悪の出来事は何故かまとめて
立て続けに起こると決まっているようだ。
今日の弥子がそうだった。
前日にやっていた筈の数学の宿題を忘れ、学食では大好きなカツカレーが注文直前
で売り切れ、五時間目の科学では先週実施された小テストが返されたのだが、十点
という非常に有難くない点を取ってしまった。
とどめが、この界隈での食べ放題店全滅の知らせである。
元々この街は小中高大学に至るまで学校が多いこともあって、学生向けに比較的安
い価格で食べ放題を敢行している心意気のいい店が多かった。しかし、弥子がことご
とく入り浸っていたせいで、それらの店も全てが経営危機の憂き目に遭ってやむなく
食べ放題で客を呼ぶことは諦めたようなのだ。
そう、学校のことはともかく、これは言わば自業自得というもの。
なのに弥子は、最後の最後で一店だけ残っていた焼肉店の前で『食べ放題は都合に
より終了致します』との張り紙を見ていつまでも涎をたらしそうな顔をして呆然と立ち尽
くしていた。
「あーあ。あそこ結構安かったのになあ。もう食べられないのかあ」
帰宅して、ぶつぶつソファーで丸くなって文句を言っている弥子の目の前に、見事なフ
ランクフルトが大皿に盛られてどっさりと置かれた。珍しく早く帰宅してにこにこしてい
る母親、遥が子供のように目を輝かせている。
「まあ腐るなって。それよりこれ食べて、今日届いたの。美味しかったわよー」
「え、何なにこれっ」
「んふふー♪」
勿体をつけて言わないところを見ると怪しい。そう思ったのは単なる邪推だったようで、
これは以前遥が取材で訪れたとあるハム工房の製品らしい。後日記事になったことで
大変な宣伝になったとハム工房のオーナーが大層喜ぴ、お礼として大量に編集部の
方に送られたきたものだそうだ。
486 :
食欲の冬 2:2006/11/25(土) 02:34:23 ID:eg6oLQhi
それはともあれ、弥子は話の内容そのものよりもフランクフルトの味に夢中になってい
た。美味しい、本当に美味しくて手が止まらない。さっきまでの焼肉店に対する悲しい
気持ちはすっかり忘れていた。
ああ、この噛み切ればプチンと弾ける皮、そしてじわっと溢れる肉汁。堪らない。
でも、これって何かに似てるよなー…とも考えたのだが、すぐに忘れ去っていた。
「ふむ、まあまあ興味は引かれてもいい」
事務所のソファーに座り、傲慢なまでの態度を崩さないネウロは細めた相貌で足元に
蹲る奴隷を眺めて満足そうに笑った。さして強制もしないうちから弥子が従順に言うが
ままになっているのが愉快なのだろう。
今のうちだ、この野郎。
腹の中で毒づきながらも、開かれた足の間で奉仕を続けている弥子には今こうして目
の前にそそり立っているやたら立派なものが、昨日食べたフランクフルトに思いきり被
っていた。ああ、あれは本当に超美味しかったよなあ。またあれが食べられるといいん
だけど、実際に買うと結構高いし…とか思いながらも、今奉仕を要求されているブツを
眺めてみた。
「ン…はぁ…」
体がずくずくと疼いているせいで、目が少し霞んでいる。
アレとは違って食べられる代物じゃないけど、まあ形状は似ているから既に感じ始めて
いる食欲はとりあえずこれでごまかしておこう。そんなことを考えながら、再びフェラを再
開する。そんな食欲絡みの弥子の思いなど知ることもなく、知ったとしても別段どうとも
思わないだろうネウロは無心に奉仕している弥子を相変わらずにたにたといやらしく笑
って眺めていた。
何度もこんなことを強制されてきたから分かる。
どんなに余裕を装っていても、やはり性欲は本能に一番ダイレクトに結びついているも
のだ。弥子がつたないながらも扱き上げ、舐めずって刺激を与えているせいで生き物そ
のもののようにひくひくと反応を返している。
487 :
食欲の冬 3:2006/11/25(土) 02:35:13 ID:eg6oLQhi
さっきから何度も大きく痙攣しているから、もう達しそうになっているのだろう。なのにま
だ上から目線でいるのはどこか滑稽な気がした。けれどさすがにそれを口にするのは
命に関わることなので、代わりとしてすっぽりと口に含んで口全体で刺激していく。
早く、もう出してしまえ。
ねっとりと長い時間をかけて体中愛撫された挙句、一番欲しい肝心のものはなかなか
与えてくれないド変態魔人に対抗出来るのは、結局これしかないのだから。
「あぁんっ…」
「よし…もういくぞ、ヤコ」
言葉と共に痙攣がひときわ大きくなった。そろそろ来る。
そう感じた瞬間、毎日のようにセックスしているというのに信じられないほど大量の精
液が弥子の顔に勢い良くぶち撒けられた。
熱い、熱くて蕩けてしまいそうだった。たらたらと重く頬を伝うものを指先で掬い取って、
ぺろりと舐める弥子はもうそんな淫らな行為に少しも嫌悪感など持たなくなっていること
さえ、完全に忘れ去っている。あまりにも日常的に繰り返されているせいで。
常に当たり前のように繰り返されることこそ、奴隷調教の基本なのだろうか。
「はあ、はあ…」
床に座り込んでまだ息が整いきっていない弥子の腕を強引に掴むと、ネウロはそのま
ましどけない格好をした哀れな、そして面白い奴隷を膝の上に乗せた。
「…ネウロ…」
「今日の貴様の従順さに、褒美の一つもやろうか」
「ン、何を…」
まだ陶酔で頭がついていかない弥子は、散々愛撫をされたきり放っておかれて蕩けき
った箇所に待ち望んでいたものをいきなり突き立てられ、一気に淫猥な本性を持つ女が
覚醒した。
「あああんっ!ネウロ、おおっ…」
「そうだ、もっと鳴け、叫べ。その上で快楽にのたうち回るがいい」
残酷な魔人が、至近距離で魅惑的に笑う。何て綺麗なんだろう。
向かい合わせでネウロの体を両足で挟み込む体勢になっている弥子は、突然与えられ
た素晴らしい快感にもう何もかも吹っ飛んでしまっていた。色々考えていたことも多分あ
ったけれど、もう、どうでもいい。
下からの突き上げがあまりにも激しくて、夢中になって腰を振っているうちにもう達しそう
になっているけれど、何もかもがどうでもいい。
今日はもう、何度でも。何度でもお互いに食べ尽くし、食べ尽くされたかった。
488 :
食欲の冬 4:2006/11/25(土) 02:36:17 ID:eg6oLQhi
そんな性の饗宴の後、目覚めればとうに日付が変わった後だった。
ソファーの上で、ネウロに抱きかかえられて寝込んでいたようだ。
またやっちまった…。
時刻と自分の姿の惨状を見れば後悔するのも当然の理。なのに、まだ余韻は続いてい
るのか、弥子は今夜ここを離れたくなかった。調教されていると言えばそれまでだが、
やはり一緒にいたいのだ。
「ネウロ」
床に落ちたままくしゃくしゃになったシャツだけ羽織って、再びソファーで眠りこけている
ネウロの隣に身を横たえた。狭いから下手をすれば何度でも落ちそうだけれど、それで
もいい。今こうしている時が幸せだと思えているのだ。
食べ物に夢中になったり、ネウロとのセックスに夢中になったり。
節操のないことだとは思うけれど、どちらも好きだから仕方がない。
食欲の秋はもう去ったけれど、弥子にとっての食欲の冬は始まったばかりなのだ。
終わり。
GJ!
このヤコなら歯を立てるどころかそのうち食いちぎりそうで怖いなw
>>483 横から失礼。
そのエロ無し長編シリアス、俺持ってるけど。
便乗横レス
自分がここ知った時はすでにリンク切れでその作品読めなかったんだ。
すげー読みたかったので、保管庫で読めたら激しく嬉しい。
492 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 11:48:50 ID:BQ9CPhsp
さらに便乗横レス
俺も読めなかったんで激しく読んでみたい。
マジで読めたらめちゃくちゃ嬉しい!!
なので、よかったらうpお願いしたい。
493 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 18:04:36 ID:BQ9CPhsp
「食欲の冬」すげーGJ!!!
食べ放題店全滅かよ!!ヤコどんだけ食ったんだw
フランクフルト・・・クソワロタwww
494 :
483:2006/11/25(土) 21:46:32 ID:rLuPaMId
>>490様
うpお願いします!!
すごく嬉しいです!!
「食欲の冬」GJ!!
まさに「素晴らしい調教の成果」を現した話ですね
495 :
474:2006/11/25(土) 22:43:33 ID:rJyqrtRJ
>>494=483氏
要件だけですが・・・
残念ですが自分は「完の人」さんじゃありません。
いつか復帰していただけるといいですね。
>>485 GJ!!
弥子がフランクフルト・・・エロイですwww
ここは相変わらず繁盛しとりますね。
書き手も読み手もマツーイに調教されてんだろなwww
ここで妄想ヤコたん、出動!
*本番、有る様で無い様で、有る
「ねぇ弥子、あの助手の人とアンタって・・・実際どうなの?」
叶絵が問い掛けたその時。弥子は3杯目のカレーうどんを、制服に跳ねない様注意深く
啜っているところだった。が・・・
『ぶふっ』
親友の突然の言葉に心臓が跳ね上がり、注意も虚しくクリーム色のベストにはくっきりと
黄色が染み付いてしまった。
「な・・・何いきなり!?助手ってネウロ?と・・・私ぃ!?」
「しーっ!声デカイよ!あの人意外に誰がいるのよ?アンタといつも一緒の美形の
お兄さんよ」
もう1人助手(奴隷)の可哀想なお兄さんがいるけど・・・と、弥子は心の中で呟く。叶絵は
会った事ないんだったっけ。
「あんた達って付き合ってんの?・・・もう、やった?」
『ぶばっ』
好奇心に眼を輝かせている親友に、今度は飲んでいた水を盛大に噴き出してしまった。
「ちょっと!何言い出すの!?私とネウロはそんなんじゃないよ!・・・あ、ゴメ・・・ちょ、
私、先に教室行くね!!」一気に締め括り、弥子はいそいそと立ち上がって親友に
背を向けた。
「・・・うん、帰れ・・・」
―――あー、ビックリした・・・。
学食を出てすぐのトイレ。個室に駆け込み、洋式の便器の蓋を勢い良く閉めてその上に
座り込んだ。息を整え、太腿の上で指を重ねる。
―――私達って、そんな風に見られてんのかな?
親友の悪意なき質問が脳内を巡る。ネウロと私・・・。『やった』どころかキスもした事が
無いのに。手を繋いだことすら無い。それでも第三者からすれば異性が毎日の様に一緒に
いると、やはりそれは『付き合っている』様に見えるのだろう。
「ふぅ・・・」
顔を上げ、眼を閉じてみる。本当に、付き合っている2人だったならどんなに良かった
だろう。あの革手袋越しに手を繋ぎ、歩くのが早いネウロは私に合わせて少し歩調を
緩めてくれる・・・2人きりの(正確にはプラス死体の髪の毛だけど)事務所で、寄り添い
ながらソファに身を沈める。2人はキスをするかもしれない。そのまま倒れて抱き合い
、ネウロの指は私の小さな胸に触れる・・・。
「は・・・」
ベストの中に手を入れ、ブラウス越しに胸を軽く揉んでみる。ブラジャーをしていても
手のひらには柔らかな感触が伝わり、くすぐったい様な気持ち良い様な不思議な感覚が
広がってゆく。
―――低い声で私の名前を呼びながら・・・ネウロの手は、ここに・・・。
「ぁ・・・ん・・・っ」
水色の、コットンのパンティーの中は既に湿り始めている。上からなぞる様に指を
スライドさせると、微かな音が耳に入った。
『何だ貴様・・・もうこんなに濡れているぞ』
―――ダメ・・・ネウロ・・・やめ・・
「ふ・・・」
バタン!!
「それでさー・・・」「うわっ、マジぃ〜?」
トイレの戸が勢い良く開き、何人かの女子生徒が入ってきた。弥子はハッと我に返り、
乱れた制服を急いで直す。
―――私、また・・・!
顔がみるみるうちに赤くなるのが分かる。そう、少女は魔人への想いが日々募り、
最近ではこうして場所を選ばず妄想の世界に入り込んでは自らを慰めてしまうのだ。
そうして自らの手で絶頂に達した後は必ず、羞恥心や嫌悪感や虚しさの様なものが
少女を襲った。
すくっと立ち上がり、俯きながらそそくさと教室へ足を運んだ。
―――叶絵、まだ怒ってんのかな・・・。
午後の授業中。席が一番後ろの弥子は、1人だけジャージ姿の親友に目線を向けて
心から申し訳なく思っていた。水を盛大に噴かれた親友を置いて逃げ出したのだ。
今までも讃岐うどんをぶっ掛けたり、昼食代8000円を無理矢理奢らせたりもした。
『仏の顔も三度まで』とはよく言ったものだ。叶絵は弥子が教室に戻った後、一言も
口を利いてきれなかった。
―――今回は長くなりそうだな・・・でも!いきなり叶絵があんな事言い出すから・・・
ううん。悪いのは私だ。この授業が終わったらもう一回謝りに行こう・・・。
それにしても、冬の日差しは本当に眩しい。弥子は頬杖を突き、窓の外を眺めた。
空気が乾いているからだろうか。それとも風が冷たいから?暖房も充分に効いている
教室に、この日差しはむしろ暑い位だった。
―――ネウロが人間だったらなぁ・・・。
何度と無く考えた考えを、再び考えてみる。
―――うん、人間だったらきっと・・・好きとかそういう気持ちを口に出せるのに。
そう、例えば・・・例えばあいつがこの学校の先生で、私は普通の生徒で・・・。
『桂木さん』
『どうして呼び出されたか、分かりますか?』
スーツ姿のネウロに、放課後呼び出しをくらう。原因は苦手な数学の成績の事で、
ネウロは数学の先生だ。個人授業・・・机を二つ並べて座り、ネウロの顔はすごく近い。
そのうち、(人間だから)手袋などしていない手が弥子の太腿に触れ、ゆっくりとあそこに
延びていく。
(ん・・・)
トイレの中で湿ってしまったところに、再びゆっくりと指をあてる。周りに気付かれ
ない様に声を抑えて・・・席は端っこだし、幸い隣の男子生徒は向こうを向いて机に
突っ伏している。
『口で言っても分からないなら、身体で教えてやろう・・・』
ネウロが耳元で囁く。誰もいない教室で、弥子は制服のままネウロに弄ばれる・・・机の
下に潜ったネウロは弥子の足元に跪いて足を広げ、あそこを舌でゆっくり刺激していく。
(あ・・・先生・・・)
弥子の指の動きが、段々と早くなってきた。
『静かにしなさい』
ブラジャーごと制服をずり上げられ、舌は胸の突起した部分に移動する。長い指が
あそこの中に入り込み、かき回される度にぐちょぐちょと音を立てて歓ぶ。
(あ・・・何か、もう・・・)
授業中にこんな事をしている、という背徳感と先程中途半端に終わってしまった身体の
火照りで、弥子はすぐにでもイってしまいそうだった。
『とんでもない淫乱だ・・・さぁ、ここをどうして欲しいのか、口で言ってご覧・・・』
(そんな事・・・あぁ・・・)
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン・・
あとほんの数分、いや数十秒あれば、弥子は頂点まで登り切っただろう。しかし
チャイムは校舎中に鳴り響き、弥子はまたその瞬間を逃してしまった。
―――また・・・。
また『逃した』事、また『やってしまった』事。自分が惨めで恥ずかしくなり、机に
突っ伏して窓に眼をやった。ネウロは今頃、パソコンに向かって謎の可能性でも
探っているのだろうか。
「はぁ・・・・・・私って、最低・・・」
放課後。結局叶絵には口を利いて貰えないまま、弥子はのろのろと事務所へ向かった。
「ただいま〜・・・」
もう外は薄暗くなっているのに、事務所は電気一つ点いていない。ドアの横にある
電灯のスイッチを押してからソファにぼすんと腰を降ろすと、今日何度目か分からない
溜息がまた口唇から零れた。
「何だヤコ?今日はまた随分と元気が無いな」
電気も点けずにインターネットに夢中になっていたネウロは、ニヤニヤと笑みを浮かべて
弥子を見ている。
「別に・・・それよりネウロ、ちゃんと電気点けなきゃ目ぇ悪くするよ」
「フハハ、貴様、我が輩を誰だと思っている?魔人である我が輩に、視力など関係ある
ものか。それより・・・」
ネウロはまだ笑みを浮かべている。
「貴様、あの叶絵とかいう女に許して貰えないのがそんなにショックなのか?」
「はぁ・・・そりゃそうだよ、叶絵は友達だもん。今度こそ許して貰えないかも・・・って!
あんた、何で!?」
まさか、という思いがスッと頭を過ぎり、弥子は全身に冷や汗が浮かぶのを肌で感じた。
「ム?それは我が輩が、貴様にこいつをつけていたからだ」ネウロが指をパチンと鳴らすと、
飛び交う目玉達―イビル・フライデーだ―が弥子の鞄から一斉に飛び出してきた。「本当に
我が輩は優しい主人だな。奴隷の身を案じ、こうしていつも監視してやってるのだぞ・・・
ところで」
弥子は立ち尽くし、飛び交うそれらを呆然と眺めている。まさか、まさか、アレも―・・・。
「学校でする自慰行為は、気持ちが良かったか?」
―――やっぱり・・・・・・。
手で顔を覆う弥子を、ネウロは満足気に眺めている。
―――もう死んじゃいたい!信じらんない!全部、全部見られてたなんて・・・。よりに
よって、ネウロに・・・。
指の隙間から、涙が溢れて手首を伝う。死んじゃいたい・・・死んじゃいたい・・・。
「ヤコ、何を泣く事がある?」
いつの間にかネウロは傍に立ち、弥子の身体を抱きしめた。
「貴様のその身体の疼き・・・我が輩が収めてやろうか」
電光石火。ネウロはするすると制服を脱がし、あっという間に下着姿になった弥子を
ソファに押し倒した。
「え・・・っ、ネウ・・・んっ」
口唇を口唇で塞ぎ、自分もまたスーツを脱ぎベストを脱ぎ捨てて弥子に覆い被さる。
「これだけ濡れていれば、前戯など必要無いだろう」
乱暴に言うとすぐさま下を脱ぎ、パンティーをずらして弥子の中に入り込もうとした。
「やめてっ!ネウロ、お願・・・・・・痛っ!痛いぃっ!!」
指よりも太く、想像以上に硬いもの・・・予想を上回る破瓜の痛みは、まさに「突き破る」と
いう表現がぴったりのものだった。絶頂どころではない、拷問だ。ネウロはお構い無しに
弥子を突き刺し続け、笑みすら浮かべている。
「ヤコ・・・いいぞ、もっと叫べ・・・」
「・・・ねが・・・ぃ・・・やめ・・・っ」
「ネウロ!やめてえぇぇぇ・・・っっっ!!」
ハッと眼を開けると、外はまだ薄暗かった。弥子はソファに横になっており、体中
汗でびっしょりだった。反射的に身体に手を触れてみたが制服はきちんと着ているし、
身体の痛みも何も無い。
「・・・夢・・・?」
ほうっ、と、心の底から安堵の吐息を漏らす。良かった、夢で・・・。でも・・・。
―――でも、あの所為なのかもしれない。あんな事してるから、後ろめたい気持ちが
夢に出てきちゃったのかも・・・。ホント、最低・・・。
「随分うなされていたな、ヤコ」
声の方に顔を向けると、ソファの後ろに悪夢の張本人が立っていた。夢と同じく、
訳知り顔のニヤニヤ笑みだ。
「何度も我が輩の名を呼んでいたが・・・どんな夢を見ていたのだ?」
「どんな、って・・・」
―――言える訳ないじゃんこのドS魔人!でも、あれって・・・どこからが夢?あれ?全部
、妄想だった・・・?
「フム、口に出すのも憚られる様な夢だったのだな。しかし我が輩、貴様の夢の検討は
大体つく・・・どら、悪夢を現実のものにしてやろう」
ネウロはそう言うと長い足でひらりとソファを跨ぎ、弥子の上に馬乗りになった。
「喜べ」
「い・・・・・・いやーーーーーーっ!!!!」
こうして少女は妄想の果てに、大人の階段を駆け上っていったのだった。
―――合掌。
おしまい
もっと色んなパターンで妄想させてエロスにしたかったんだけど、
途中で疲れて軽めのものになってしまった・・・orz
大人になっちゃったんだな、おめでとう弥子。
そして妄想が果てしなくエロくてGJ!!
504 :
490:2006/11/26(日) 01:20:35 ID:oD3fTDFI
>>504 アリガトォー!!そして激しく同意!
PC引っ越しの際にうっかり全部消して以来久々に読んだけど
持っている時に何度も読み返してるのにまた泣きそうになった……。
完の人…見ているかどうか分からんが、あなたの作品が凄く好きだ!
それと、シロ島太郎は確か、携帯の保管庫に有ったと思う
497神、十分エロスだったw 妄想イイな…GJ!
件の作品upトン!>490 漸く読めて嬉しい
そしてシロ島太郎はPCまとめサイトにも収録されてるよ
というわけでぜひネウデレラ宜しく!!
ここって昔からレベル高かったんだよな
神とうp神お疲れ様です
よろしければしばらくの表示をお願いします!
508 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 10:29:07 ID:OW5oWaYp
>>497
GJ!!!エロい!!
妄想を現実にしてくれるネウロ・・・・・やさしいwww
ヤコよかったね!
>>504
ありがとう!!!!!
完の人ずっと読みたかったんだ!!!
感激したよ・・・マジで神作品だ。
ネウデレラもせひ読んでみたい・・・うpお願いします!
509 :
483:2006/11/26(日) 21:45:10 ID:sLp0f0OR
>>504様
お仕事お疲れ様です。
うpありがとうございます。本当にいい作品ですね〜
>>495様
そうでしたか、すみません。
でも作品は十分に神です。
>>497様
GJ!!
妄想が切ない!!
506と508へ
「終」の少し下にあるドラックすると見える☆をクリックして、次の画面上方にある二つの☆の下の☆をクリック。
ネウデレラがあります。
510 :
490:2006/11/26(日) 22:04:18 ID:oD3fTDFI
>>509 なんか、何度やっても書き込めなかったんだけど解説ありがとう。
ネウデレラもそこにあるよ。
>>490 超乙!!!
ネウデレラでかぼちゃの馬車吹いたwwwww
書いた人天才だww
完の人へ
もし、よろしければ
タイミングを見て そっと
弥子が月末までにプロダクションで稼ぐ方法
を投下してくだXI
いちファンより
ここ見てると、同人誌作りたくなるよ…
もう引退したのにっ……
作りたまえ。俺が買う。
絵師が! 絵師が登場なされたぞー!!!!!
同じく作りたいと思いつつ、過去の在庫とかを思い出して鬱になる
自分が来ましたよ。しかし作るのは楽しいのだ。
もそっとネウヤコ投下。なまぬるーいラブラブでエロ無し。
この世の中にはマヨネーズを啜る人間もいるらしいとは、知識として知っていた。
調味料を調味料としてではなく、一つの食品として愛好する。それ単品ではとてもではないが
食物として十分ではないのに、中毒的に食してしまう。謎以外の食物を受け付けない我が輩には
よく判らないことだが、つまり、謎を食うために人間の身体ごと食うような行為なのだろうと適当に
認識していた。考えてみるとそれは宗教的な意味合いすら感じられる。我が輩の場合、この身体に
そういったものを消化する器官はないので、ただ身体の中において腐るのを待つだけのことだ。
気持ちが悪いとしか言えない。だから、認識は出来ても理解は出来ないものだった。
見遣る。
小瓶に入った蜂蜜。
弥子が席を外している間、暇つぶしがてらにその鞄を漁ることはよくあった。事務所にいるのは暇だ。
外部情報はPCによって得られるが、物理的な暇つぶしは特に無い。外に出るのもこの場所は埃っぽく
好かないので、必然弥子にそれを頼ることになる。教科書や筆記具から始まって鞄そのものや
キーホルダー、化粧ポーチとその中身は、我が輩にとっては中々に興味深いものでもあるのだ。
やはり、じかに手で触れてみることは必要だと感じられる。
だが、これは判らない。
日に透かした小瓶は光を反射して眼を微かに刺す。親指ほどのそれは、透明で小さなガラス瓶だった。
蓋の部分はピンク色の透明なプラスチックで、ネジ式に密閉出来るもの。中には黄金色のとろりとした
液体が入って、それは一見、どうしても、蜂蜜のように見える。
世の中には片栗粉に擬態した麻薬もあるぐらいだから、もしかしたら何か別の液体なのかもしれない。
希望のようにそう考え、我が輩はとろりとしたそれを舌に乗せてみた。分析してみると――やはり蜂蜜だ。
しかも国産。
コンデンスミルクのチューブを吸いたい願望を持つような人間もいるのだし、弥子もそういった性癖を
持っていてもおかしくはない。しかし、あれだけ食に関して貪欲な娘が、こういった――主食にも主菜にも
遠いような調味料一つで満足するほど、舌を怠けさせるものだろうか。しかもたったのこれっぽっちだ。紅茶か何かに含ませるためのものかもしれないが、それこそ、何でも食うあの娘が自分の裁量を
他人の味に混ぜることはない。まず食す。そして率直に、自分が欲しい味を言う。
ならばこれは何なのか、何の用途で持ち歩いているものなのか。食えない謎ではあるが、
あのちっぽけな小娘に我が輩の頭を悩ませるだけの可能性があると言うのは、中々に好ましいことだ。
ふむ、と我が輩は思考する。フライデーが今日一日伝えてきた弥子の食事の風景――
トーストにハムエッグとサラダの朝食。ブランチは自分で作ったおにぎりを五個、二時間目の終わりに。
昼食はカツカレーと天丼、付け合せは福神漬けと酢の物。放課後に入ってからはここに来るまで
たこ焼きを二箱、クレープを三つ、コンビニで買った肉まんが五つ。
蜂蜜を使用するような食料自体が中々に出て来ない。朝食がハニートーストでなかったのは確実だし、
クレープにも蜂蜜はなかっただろう。飲み物を失念していたか。いや、朝はコーヒー、ブランチには
ペットボトルの緑茶、昼食には水だったはずだ。放課後は特に摂取していない。想像が、中々付かない。
「……小難しい顔で何やってんの」
「おお、いつの間に戻ったのだアメンボ」
「また突っ込みづらい昆虫で喩えてきたなあ……って、また人の鞄漁ったの? 返してよ、その蜂蜜」
呆れた様子で息を吐いた弥子が、我が輩に向かって手を伸ばす。握ったままだった小瓶を
要求しているのだろうが、まだこれは我が輩の所有する謎の一端なのだ、返すわけにはいくまい。
軽く無視をして机に寄りかかると、弥子は我が輩が散らかした鞄の中を整理し始めた。
それを終えて、また我が輩を見上げる。何をしているのか判らないとでも言いたげな、疑問を含んで。
しかし今はそんなことに構ってるつもりもない。本人が蜂蜜だと言ったのだから、やはりこれは蜂蜜
なのだろう。食料としても調味料としても使用していないのならば、一体何のために持ち歩いて
いるのか。何気ない謎だったはずだが、これはこれで中々に興味を惹く。
「ネウロ?なんでそんな真剣な顔で蜂蜜睨んでるの、なんか眼からビーム出そうだからやめてよ。
その小瓶結構気に入ってるんだから」
「やかましい黙れ」
「何怒ってんのさ。良いから返してってば、こら」
伸ばされてきた弥子の手を避けるように腕を上げると、バランスを崩した弥子が我が輩の胸に
手を付く。今更その程度のことではお互いどうとも動じない。弥子は我が輩の肩に指を引っ掛けて
バランスをとり、爪先立ちをしながら更に手を伸ばした。しかし頭一つ分の身長差とリーチの違いは
その程度で埋まらない。ぐーっと腕を伸ばしてしまうと、むくれた弥子の顔が近かった。
ふ、と気付く、蜂蜜のニオイ。
ぱっと手を離して小瓶を落とすと、弥子は慌ててそれを受け取った。拍子に崩れたバランス、
腰を抱き寄せて、顔を近づける。やはり、蜂蜜のニオイがした。口元から。
食してはいなかったはずなのに、どうして。
「ね、ネウロ?」
口唇がおずおずと、開かれる。
艶めいたそれに、ああ、と納得した。
舌を長く出して、ぺろりとする。
甘いと、情報が脳髄を刺激した。
「甘いな。何のまじないだ、食料は口に含むものだろう? 何故口唇になど塗ったくっている」
「唐突に何してんのさ、あんたは……まじないじゃなくて、薬代わりだよ。
最近乾燥してきてるのと誰かとキスしすぎで口唇荒れまくりなの。ぶっちゃけ痛い、割れるし」
「ほう? 蜂蜜を塗ると治るのか?」
「一応保湿はするし、殺菌成分も結構強いんだよ? それに甘いから、普通にリップ塗ってるより
楽しいし。舐めてもまずくない」
「自分から舐めてまた荒れるのではないのか? 人間の唾液の成分は、過ぎれば口唇を荒らすぞ」
「強酸性よりよっぽど良いよ」
くすくす、弥子が笑みを漏らす。
「蜂蜜の使い道なんかで、悩んでたの? ぁ」
「ああそうだ。貴様が食料を食料として摂取しないなど、ありえないと思っていたからな。
使用用途が判らず、謎掛けかと思考してしまったぞ。我が輩はいたくカロリーを消費した」
「んぅ。で、なんでそんなにちゅーすんの」
「消費した分を取り戻している」
「蜂蜜で?」
「そうだ」
めしあがれ、とおどけたように弥子が舌を差し出す。弥子の手から小瓶を奪い取って、そっとその
小さな舌先にとろりとした黄金色を垂らした。落ちないように気を付けて、やはり同じように差し出した
舌で掬い取る。絡まりはいつもより少し深い気がした。
情報でしかない甘味をリアルに感じる錯覚は、目の前で笑う小娘の蕩けた表情が脳髄を刺激している
所為かもしれない。抱き寄せた身体は乾燥した空気に負けるほど脆弱なのに、この我が輩を下すの
だから、なんと謎多き世界に来てしまったものだろうと心から思う。矛盾だ。
なのに快い満足感がとろりと生まれてくるのだから、まったく本当に、しようもない。
暇が出来たらここからエロに持ち込みます。今はこれが精一杯。
蜂蜜プレイでべたべたするのさ、二つの意味で
本スレで言いそうになったネタを命からがらこっちに持ってくる。
正直ネウロ登場人物は皆無なので読みたくない人はスルー。
AA魔人x本スレ>1 エロなし部分のみ
522 :
無関係:2006/11/27(月) 18:36:16 ID:2fuMZ1MA
「きゅ、きゅうにいわれてもわかんないよぉ…」
「小学校を受験される勉強の手を休めて、ヨーグルトを食べている手を止めているところ大変申し訳ありません…ですが」
私も悩んだ末の行動である。
AAお絵かきが大変美しく、また速い仕上がりの魔人様。
正体は、実のところゴスロリといった服の似合う漆黒の髪を持った幼女だった。
しかし、私はまるで淑女を扱うように魔人を見つめる。
「貴女が勉強をせねばならない身の上は皆も承知の通り…私もAAを何を貼ろうか迷いました。しかし、今悩んでいることはそれをも比べようがありません」
「わたしだって…よくわかんないんだもの…」
何てこの人は、苦悩している姿も可愛らしいのだろう。
「貴女の言う事なら私も、そして>2-1000すらも首を縦に降ります…いいや、全人類をもひれ伏しましょう! お言いください、正しいスレッド番号を!!」
「>1殿」
振り向けば魔人の執事が居た。
彼はお金の計算に長け、また冷静だ。
名前はよく分からぬが、コードネームをS41…と言うらしい。
「ああ、私とした事がお嬢様に食って掛かるような真似を。申し訳ありません」
「確認したところ、貴方が述べたスレッド番号で正しいようです」
「よかった…」
私より先に口を開いた者がいる。
他でもない、お嬢様だ。
しかし、何故?
「どうして…お嬢様…」
「だっていちだもの。いちはみんなから乙されるんだもの」
私など。
貴女に比べたら一介の、しかも砂の一粒にも足りません。
私は、私は…っ!!
「それでも」
「貴方は…」
「運を味方に付けようが付けまいが、結果として成功ならば『計画的な成功、おめでとう』と言われて恥じることは無いのですよ」
あんずメイド長は静かに私の事を見ていてくれた。
「こうふくっていいね」
「えっ」
「しあわせ、ってことなんでしょう?」
それは、と言いかけた。
「…そうですよ」
私だけでいい。
前スレ>921に、何か魔人様の新たな夢のようなものが見えた事を知っているのは。
俺は本物の馬鹿だと思う…!!だが後悔はしていない。
ヨーグルトエロはいいの思いついたらまとめサイトに載っけます。
魔人は高校生ですよ
スルーとかそういうの抜きに関係ない話は他所でやろうよ
>>520 GJ!!ナイスに甘かった!
続きもwktkして待ってる
>>520 うわあもえた‥‥ネウヤコのラブラブて限りなく癒されますね
GJ!!!
527 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 20:33:51 ID:LzG4+0VG
>>520
Gj!ありがとう!ステキな甘さだなwwww
蜂蜜プレイすっげー期待!!wktkして待ってる
>>520 GJ!続き待ってます!
>>523 なぜか俺が作中に出てるからひとこと言わせてくれ
スレ民で創作するのは勘弁して下さい…
>>520 蜂蜜の様に甘いネウヤコGJ!!
最近寒くて、蜂蜜使うには小瓶に入れたのを鍋の湯で溶かさなきゃならんのだがw
ネウロ一人称なネウヤコ
ちょっと長い&幾分エロ
「目障りだ。さっさと帰れ」
「なっ、何それ! 言われなくても帰るわよっ!」
弥子は怒りに顔を赤くして言い捨てると鞄を引っ掴み、だしだしと大きな足音を立てて振り返る
事もなく事務所を出て行った。
売り言葉に買い言葉。
言葉にしてみればなんと簡単な事柄か。それだけの事であるのに、妙に気に障る。
「貴様が悪いのだ。ゾウリムシめ」
無防備にソファーで寝息を立てて、ひどく幸せそうな顔をして、我が輩の思考を掻き乱した。
何をして暇を潰してやろうかと覗き込んだ顔の中で、特に柔らかそうな唇が何故か目を引き、
気がつけば我が輩のそれを重ねていた。
感じた柔らかさと温もりに一瞬で我を取り戻し、半ば呆然としながら唇を離した。
「我が輩は、何を…」
この様な衝動は、終ぞ感じた事がなかった。
自分にさえ理解出来ぬ感情と行動が嫌な焦燥を生み、眠る弥子を見下ろすと矢張り唇から目が
離せなくなり、もう一度同じ事をすれば何か掴めるかもしれないと、再び顔を近付けた。
「…ん…」
あとほんの少しで唇が重なろうというところで弥子の唇が小さく動き、思わず身体を強張らせた
我が輩の耳に飛び込んで来たのは…。
「…さづか、さぁ……たこゎさ、ありが…と…」
直後、ソファーを倒して弥子を床に放り出した。
何も知らぬ弥子が目を覚ますなり食って掛かって来たのが煩わしく、そして腹立たしくて思わず
帰れと言った我が自分にも、それに従った弥子にも怒りが湧いた。
「貴様が、悪いのだ…」
何をしていても落ち着かず、集中力に欠ける自分に呆れながら時計を確認する。普段弥子が来る
時刻は既に過ぎていた。
「…何をしているのだ。あのミドリムシは」
昨日の事が頭を過るが、あの時この事務所内では我が輩以外の二人は眠っていたので、何が
あったかなど我が輩しか知らない筈だ。気付いてなどいない筈だ。
考えても埒が明かないのでイビルフライデーを飛ばすと、間もなくそう遠くない公園の様子を
伝えて来た。
そこには弥子ともう一人、制服からすると同じ学校の生徒だろう男子の姿がある。
弥子はなにやら困った様子で男子生徒に頭を下げると、公園入り口の方へ歩き始める。漸く
こちらへ来る気になったかとフライデーを戻そうとしたその時、男子生徒が背を向けた弥子の
肩に手を掛け、何事かと振り向いた弥子に口付けた。
「「!」」
思わず目を見開く。それは弥子と同時だった。
次の瞬間、弥子は我が輩や雑用を見ていて身につけたのか、指先までぴんと伸ばした手の甲を
裏拳の要領で叩き付けた。
馬鹿め、拳を作っていればもっと攻撃力も上がったろうに、などという事を嫌になる程冷静に
考える。まるで感情が麻痺してしまったかのように、ただの観察者と化している自分に気付く。
伝えられて来る駆けだした弥子の映像。フライデーも弥子を追いながらこちらへ戻るが、これ
以上見る意味もないのでその視覚を遮断する。
ただ腹が立った。我が輩の所有物に触れたゴミムシにも、その隙を作った弥子にも。
机に掌を叩き付けると、それに驚いたのか壁のアカネがびくりと髪を竦めた。
弥子の足音が近付く。時間を考えると公園から真直ぐ走ってきたようだ。
ドアが開く。見ると、漸く来た弥子の目元と口元の肌が赤くなっている。来る途中、自分で
擦ってそうなったのだろう。そのまま挨拶さえせず給湯室に駆け込み水を出して、口元を洗う。
何度も何度も飽きる事無く同じ動作を繰り返す。
心配したようにおろおろ揺れるアカネを視界の端に収めながら、無言で弥子の許へ歩を運ぶ。
「水の無駄だ。どれだけ洗ったところで貴様の顔が良くなることはない」
言いながら水を止めると、弥子が振り返り泣き顔で睨みつけてくる。
「うるさい! あんたに何が…!」
我が輩の苛立ちも何も知らぬくせに、我が輩に八つ当たりでもしようかという様子の弥子の口を
塞ぐように口付ける。
「んっ、んぅ…!」
抵抗など出来ぬように抱き締める。歯列を割って入れた舌で口内をなぞると、弥子がびくりと
身を竦めるのが伝わって来た。怯えて奥に引かれた小さな舌を絡め貪るうちに、爪先立ちの状態に
なっていた弥子の足が震えだしたので、ゆっくりと開放してやる。
「…なんで…」
呆然としたような弥子の口から呟きが漏れた。
「なん、で…今、こんな事、するのよ…」
震える声で紡がれる言葉は予想通りで、しかし我が輩には答える事が出来ないものだ。自分でも
解らない何かに突き動かされた。自分にもそこまでしか解らず何も言えぬままでいると、弥子が
再び口を開く。
「なんで…なんで、こんな事するなら、もっと早く…してくれなかったのよぉ…」
思ってもいなかった言葉に、我が輩はこの耳を疑った。こんな事は初めてだった。
「あんたがしてくれなかったから…あんたのせいで、私のファーストキス…好きでもない他の人に
盗られちゃったんだからぁ…!」
俯き、両の拳を我が輩の胸に叩き付けている弥子を信じられない思いで見下ろす。
言っている事は無茶苦茶だが、鼓膜を揺らすそれは我が輩の脳髄にひどく甘い響きとなり届いた。
「ヤコ」
名を呼ぶと弥子は怯えたように動きを止める。頤に手を掛け上向かせると幼い泣き顔が見えた。
顔を近付けると硬く目を閉じ、懸命に反らそうとする。
「ヤコ…」
自分のものとは思えない程柔らかな声が出た。それに驚きながらも弥子の顔を濡らす涙を舌で
拭い取る。
両の頬、目元、と舌を這わせ最後にまた唇を重ねる。
「…ネウロ…」
重ねるだけの口付けが終わると、少し落ち着いたらしい弥子が我が輩の名を呼んだ。どこか熱に
侵されたような声音に、胸の奥が小さな違和感を訴える。
脳裏を掠めたのは吸収した人間界の知識の中でも陳腐としか言いようのない、『愛しさ』という
単語だった。
一旦それに気付いてしまうと、昨日からの行動と感情が何であったのかさえ、いやでも説明が
出来てしまう。感情まで人間に近付いていた自分に呆れるが、不思議とこの現実を否定する気には
ならなかった。
ここまで我が輩の中身を侵食している傍らのこの卑小な小娘を、我が輩は求めているのだ。
「ヤコ…それ程に悔しいなら、同じ悔しさを再び味わう前に、我が輩が貴様を奪ってやろう」
「え…っ?」
僅かの間を置いて、弥子の顔は一気に赤く染まった。我が輩の言葉の意味する事を悟ったらしい。
途端に速くなった脈が、指先に伝わってくる。
「ね、ネウロ、それって…あの…」
「この我が輩が、貴様の最初の男になってやろうというのだ。喜べ」
無論それだけで満足する気はない。我が輩が、弥子の最初で最後の男になるのだ。
「ちょ…ちょっと待ってよ! 私…」
「先程の貴様の言葉から判断するに、貴様は我が輩が好きなのだろう?」
「!!」
「下らんゴミに泣かされる前に、覚悟を決めて我が輩に純潔とやらを奪わせろ。時期が早いか
遅いか程度の違いはあれ、人間の女ならば大概いつかは通る道なのだろう?」
暫くの嫌な沈黙の後、漸く答える気になったのか、弥子は数度口を開けては閉じる事を繰り
返してから言葉を紡ぎ始めた。
「あの…ね、ネウロ。その、覚悟なんてのはまだ決まらないんだけど…さ、あんたが私を、奪う…
なんて事、出来ないと思うよ」
まるで我が輩を否定しているような言葉に、顔が強張るのが分かった。そしてそんな我が輩の
様子に気付いたのか、慌てたように弥子は口を開く。
「えっと…だから、ネウロが奪うんじゃないの、多分。…私が、あげたいの」
耳まで真っ赤になって言う弥子に、先程自覚したばかりの愛しさが増す。
「成る程、貴様自ら我が輩に捧げるという事か。いい心掛けだ」
それだけ言って軽い身体を抱き上げると、面食らった様子で奇妙な声を上げる弥子を無視して
ソファーに近付き、努めて優しく身体を横たえてやる。
「や、待って、まだ覚悟が…!」
「決まらんなら決まらんで構わん」
「待っ…んぅっ」
反論などさせぬように唇を重ね舌を絡ませながら、暴れる両腕を片手で押さえて残った方で
弥子の服の前を開いてゆく。
ブラウスの釦を外し、タンクトップをたくし上げてから背に腕を回す。そう手間取る事もなく
ホックを外して胸から浮き上がったブラも、タンクトップと同じようにたくし上げる。
そこまでしてから顔を離し腕も開放してやると、弥子は漸く目を開けて、軽く息を整えた後
自分から我が輩に口付けた。
「…いいよ…ネウロ」
中身の少ない頭なりに考えて出した答えなのだろうが、我が輩の腕に掛けられたその手は
小さく震えている。
「ヤコ。いい子だ」
名を呼んでやると僅かに表情が和らぐのが好ましいと思いながら、横になり重力のため余計に
薄くなっている胸に触れる。小さく見えはしてもそれは十分に柔らかく、手に心地よい。少しの
間そうして触れていると、胸の先端が硬くなってきたのが分かり、それをゆるく擦ってやると
弥子は小さく息を漏らし肩をすくめるようにして軽く頭を振る。その顔は今迄見せたことがない
程艶めいていて、それを引き出せた事が嬉しくなる。
暫く上半身への愛撫を続けてからスカートのホックを外しファスナーも下ろす。弥子の身体に
緊張が走ったのが分かるが、それは無視して腰を持ち上げ下着ごと一気に脚から抜き去る。
「わっ! ちょっと…っ」
慌てて閉じようとする弥子の脚の間に身体を入れると泣きそうな顔になるが、顔を覗き込み
啄ばむような口付けを繰り返してやるうちに、弥子の身体の力も抜けてきたのでそっと内腿に
手を這わせてみる。
「ぁ…ネウロぉ…」
我が輩の名を呼ぶ声にはどこか怯えも感じられたのですぐに女性器に触れることはせず、脚や
周辺からじっくりと時間をかけて愛撫の手を近付けていく。その間にも弥子は幾つもの新しい
表情を見せ、魅入られたかのように、我が輩は弥子の顔を見つめていた。
我が輩の指が辿り着いた時には弥子の花弁は僅かに開き蜜を湛えており、触れると濡れた音が
する。
「!」
「感じているのだな。嬉しいぞ、ヤコ」
耳元に囁いて花弁に指を這わせる。手袋越しでも分かる柔らかな感触を楽しみながらなぞって
いると、花が充血し膨らんで来たのが分かる。そのまま入り口を解すように愛撫してから蜜を
絡ませた中指を進入させる。
「っ!」
弥子が息を呑む。十分過ぎる程溢れさせているのに反射的に身体が逃げようとしているのは、
異物感を感じるからか。
「ヤコ、貴様は自分で触れた事はないのか?」
「なっ、ないわよそんなコト…!」
ますます好ましいと思えば口元が緩むのが止められなくなる。
「そうか」
言葉が終わる前にゆっくりと指を動かし始めると再び弥子の身体に力が入るが、特に文句を
言う気は起きなかった。探りながら前後させた後、恥骨に沿わすように真直ぐ押し込んで
凹凸のある柔らかな壁に突き当たると、弥子がびくりと大きく反応した。
「ここが良いのか」
「やっ、だめ、怖いよ! そ、こ、やあぁっ!!」
軽く押すように数度そこを刺激してやると、弥子は我が輩の指を締め付け痙攣した後に弛緩
した。
くったりと力を抜いて荒い息を吐いている弥子は普段からは考えられぬ程の色気を纏っている。
思わず口中の唾液を飲み込んでから前を寛げて、張り詰めた自身を解放する。
「そのまま力を抜いていろ」
短く告げて自身を潤んで吸い付くような入り口に擦り付けると、矢張り身体に力が入る。暫く
続けているとその力も抜けてきたので、濡れた花弁と自身の角度を固定するように手を沿わせ、
弥子の中に、入る。
「いっっ…!!」
切っ先を僅かに含ませただけで、今迄快楽に蕩けていた弥子の顔が苦痛に歪む。ぎりぎりと
我が輩の上着を掴む手が震えている。
口付けて、歯が割れてしまうのではないかという程噛み締めている口内に舌を這わせ、少し
待つと幾らか落ち着いたらしく弥子も舌を絡めてくる。そうしている間は舌の動きに気を
とられるためか僅かに力が抜けるので、小刻みに前後しながら弥子の中に自身を収めていく。
やがて根元までが収まると、暫くそのままで弥子の感触を味わう。さすがに男を知らなかった
だけあり、締め付けはかなりのもの。そして不規則に起きる弥子の下半身の痙攣に近い震えに
合わせて蠢く内部が心地よい。
「ヤコ、動くぞ」
宣言して動き始めると、更なる快感が我が脳髄に走る。抑えられぬ欲に従い動きは強くなって
いく。押し殺した呻きに気付けば、弥子の目元にはまた涙が浮かんでいた。しかし既に止めて
やれる状態にはなく、上着を握り締めていた手を背に回させると一気に自分を追い込む。
「く……っ!」
一際強く入り込んで弥子の中に精を放つ。
「……………」
背を駆け上った脳髄が焼け付きそうな快感の余韻を味わいながら抱きしめていた弥子の中から
ゆっくりと自身を抜くと、腕の中の細い身体が小さく震えた。
「ぁ、…お、わった…?」
涙声の問いに触れるだけの口付けで答えてやると、弥子は潤んだ瞳で花が綻ぶような微笑を
見せた。
「やだ、なんで…!?」
身体を起こした弥子の口から混乱したような声が漏れた。
「どうしたというのだ」
「なんで? …私、本トに初めてだったのに…」
何事かと見ると、僅かに間のあいた膝の前に手をつくような格好でへたり込み、下を向き
落ち込んでいる姿が目に入る。
「なんだ貴様、もしや全ての女が出血するとでも思っていたのか」
「なっ、なんであんたがそんな事…」
「図星か」
あまりに解りやすい反応に笑いが漏れる。
「よく身体を動かす女などは初めてでも出血しない事もあるそうだが、そんな事さえ知らないで
女をしていたのか」
「してたんじゃなくて生まれつき女なの! それにこうなったのだって、あんたがいつも私を
投げ飛ばしたりしてたせいかもしれないじゃない!」
言い返して来るのは既にいつもの弥子だ。その事に少なからず安堵している自分に気付く。
「そうか、それは悪かったな。では侘び代わりに一つ教えておいてやろう」
「へっ?」
「我が輩が貴様に口付けたのは、別に今日が初めてというわけではないぞ」
一瞬の間を置いて、弥子の顔がどうしようもなく間の抜けたものから真っ赤に変化する。
「なななな、何よそれ! 一体どういうコトよ〜〜〜っ!?」
予想通り過ぎる反応。それさえも、愛しいと思う。
「く、くくく…、だから、貴様の最初の相手は我が輩だけということだ。…ん?」
こつこつ、小さな音がする窓を見てみれば、先程弥子を探させたフライデーが何時からか
降りだしていた雨に濡れて、窓を叩いていた。らしくない事にすっかり忘れていた。窓を少し
開けてやるとすぐに飛び込んできて身体を震わせる。
「ちょっと、フライデーずぶ濡れじゃない!」
気付いたらしい弥子が声を上げる。心配そうな声に少しだけ腹が立つ。
「っ! …もぅやだぁ…!」
フライデーを拭いてやろうと思ったのか、立ち上がろうとした弥子が再びへたり込んだ。
「…あかねちゃん、悪いんだけど、何か適当な入れ物に熱くない位のお湯入れてフライデー
入れてあげて。私ちょっとトイレ……って、あああぁーっ!!」
「なんだ騒がしい」
あまりに忙しなく変わる弥子の表情。半ば呆れながらもとりあえず歩み寄って覗き込んで
やると、弥子はいきなり我が輩のスカーフを握り顔を引き寄せる。
「ネ、ネウロあんた…中で出したわねっ!? どうしてくれんのよ! もし…」
何かと思えばなんとも下らぬ事を考えているものだ。フライデーに対する気遣いを褒めて
やろうかと思っていたのに、その気も失せた。
「ふん、そんな事か。心配せずとも貴様の体調変化から見てあと三日もすれば月経が始まる
筈だ。残念な事にな」
「あんたそんな事まで知って…ぅわっ!」
「大人しくしていろ。下手に動くとまた流れ出すぞ」
抱き上げてトイレまで連れて行ってやろうとするが、どうあっても黙る気はないらしい。
「うるさいっ! 大体あんたが悪いんじゃないの!」
「少し黙れ。…どうしても我が輩が悪いというのなら、手ずから貴様の後始末もしてやる」
言ってにやりと笑いかけると、それを想像したのか弥子は顔を引き攣らせる。これもまた
予想通りの反応で、愉快でたまらない。
嗚呼、もう認めてしまおう。我が輩は嫉妬の感情を抱く程にこの小娘に執着しているのだ。
こうして弥子が我が輩の事を考え、我が輩の言動に反応する事で、精神的な安定を覚える程に。
「い…っやだぁ〜〜〜〜〜っ!!」
「そうかそうか。そんなに嬉しいか」
それでいいのだ弥子。貴様はこんな風に笑い、怒り、騒いで貴様らしくあるのがいい。
そうすれば我が輩も自分らしくいられるのだから。
ネウロが自覚する話?
タイトルは嫉妬の意味で付けたんだが、ネウロは緑色の目をした怪物そのものでもあって微妙。
本当は泥水で口元を洗うネタも浮かんだが可哀想なんで断念。でもフライデーの茶碗風呂は
悩んだ挙句に入れてしまったw
>539
GJGJ!!初めてリアルタイムで読めたw
「続きはまだかまだか」とDLボタン押す手が急いたよ〜。
茶碗風呂ってそうか、目玉つながりで親父か!気付かなかった
GJ! 泥水で漱ぐって、相手はディオ様だったのかwwww
作品にも萌えたがずぶ濡れで窓を叩くフライデーに萌えた。
GJ
>539
GJ!甘い嫉妬物に燃え萌えた!そういやgreenは嫉妬深さの象徴なんだよな。
泥水www弥子タン・・奪われた時の効果音はズギュゥウンか?
フライデーにも笑い萌えたww
GJ!!
そうだよ、ネウロってモロに緑の眼をした化け物なんだよな…
ホントにそのまんまの成句があったのか>green-eyed monster
嫉妬ネウロにピッタリなタイトルだな。GJ!!
ヤコがッ!泣くまで!キスするのをやめないッ!
GJ!!甘さにエロにネタも満載で良かった!
そうか、弥子は立派な淑女なのかw
至 上 最 萌
GJ‥‥!!!!
green-eyed monsterって、本当にネウロそのものを表してるよな。
嫉妬なんかしつつも、結局は上手くいって幸せそうな二人にこっちまで
和んだよ。
GJ!!!
549 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 01:56:41 ID:m0m9/e4G
GJ!!
作品にも萌えたが、
>びくりと髪を竦めた
ここで一番萌えた。
嫉妬いいですねぇ
無関係 は欠番扱いした方がいいですか?
いやまとめには載せますけど。
かなり注意書きしてから更にリンク、みたいな
>550
まとめに載せる必要もないと思います
いやほんとスレ違いですし
だって>522は>550だから…… 仕方がない。
553 :
513:2006/11/28(火) 09:21:06 ID:xm68vZ2p
GJ!!!
マジで本とか作りたくなってくるよっ。
でもやっぱり516と同じで昔の本を見て凹んだ…orz
…ので、小説を書き始めてみたり。
サイヤコですが…
超初心者ですが…
うまくまとめられれば……
そのうち投下してみます。
554 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 12:33:35 ID:A9dEgTTa
>539
GJ!!!!!!!
甘くてすげーイイ!
嫉妬するネウロに萌えた!!
>513
サイヤコ期待!
wktk待ってます!!
>517続き。ネウヤコ蜂蜜プレイなんだかただのべたラブなんだか。
つまりはなまぬるあまあま。
部屋の中はぬるい、と言うよりは、暑かった。壁の中は寒いとあかねが訴える所為だ。たしかに
コンクリートの中は中々暖房も届かないだろう、そのくせ底冷えする寒さは伝わるらしい。不便な家屋だ。
もっと風通しや気密性を考えたほうが、エネルギー消費の能率も良いだろうに。
だが、こうして暖房を強くしていると、下手に風邪を引かせる心配はない。ソファーにぽいっと弥子を
投げ捨てて圧し掛かる。革がぬるい。見下ろした眼も、この空気に蕩けているのだろうか。潤んでいる
それを悪戯に舐めてみると、痛い、とむくれられた。粘膜一つの距離は好きなのだが、まあ、
仕方あるまい。標的を頬に変えて、舐め上げる。
「犬みたいだよ、ネウロ」
「この我が輩を下等生物に喩えるな尺取虫め。我が輩は魔界の住人、”脳噛”ネウロだ。
他の誰でもなく何者でもない。貴様を嬲るのは、この我が輩以外の生物であってはならない」
「ん。その魔界生物は、時々によってアメンボだったり尺取虫だったりする私を抱くわけだ」
「言うようになったな」
「こんな時ぐらいはね」
べぇ、と弥子はまた舌を出す。ちろちろと絡める舌先を眺めれば、その部分だけ別の生き物の
ようだった。意思を持って絡まり合い睦み合うような様子は、本体である我が輩や弥子のそれとは
違うように見える。これは奴隷で、我が輩は主だ。これは人間で、我が輩は魔界生物だ。なのに
絡ませた舌同士はまったくの同格で、矛盾する。甘い。
口内に引き込んで、軽く歯を立ててやる。零れそうな唾液は吸い取ってやった。ちゅる、ちゅく、音が
響くのに弥子は恥ずかしそうに視線を逸らす。仄かに染まった頬は、部屋の熱に浮かされているのか
舌先のそれに反応しているのか。甘く噛む。甘く。甘い。口の中全てが、甘い。
「……舐めすぎだ」
「な、にが?」
「蜂蜜。口の中が満遍なく甘い」
「ん、ん」
ちゅるりとして舌を解放してやり、次は弥子の口内に我が輩の舌を差し入れる。一瞬呆けたように
無反応になった弥子は、それでもきちんと奉仕を始めた。舌先で根元から先端までをゆっくりと
舐め上げ、唾液を吸い。こくりと飲み込む。歯列をなぞり、上顎を舐めて、絡ませる。軽く噛み付いて、
吸い付いて。教え込んだのが我が輩だからなのかその仕種は同じなのに、ぎこちなさが目立つ。
まったく、慣れない奴め。
解放された舌を再び絡ませあう。こくりと互いの喉が鳴ったのに、弥子の顎を唾液が伝っていった。
何も漏らさないようにするのは存外に難しい。どこから零れてしまうのだろう。小さな舌先がじゃれる
ように甘えてくるのを、軽く軽く噛んでやる。びくりと、弥子の身体が震えた。
ギシリと音を鳴らしてソファーに手を付き、覗き込む。ふと手を見れば、握りっぱなしだった小瓶が
体重を掛けられた掌に食い込んでいた。ふむ。折角だ、この甘味も使ってみるとしよう。弥子の
スカートに手を伸ばす。下着のゴムを軽く引っ張ると、おずおずと腰が上げられた。このときは
いつも素直になる、下着が汚れて困るのは弥子だからだ。
足首まで落として片足を抜かせる。スカートを脱がすのは手間だから止めようとすると、
弥子がぐったりしながら脱がせてとせがんだ。積極的な。汚れるなどという言葉は聞こえない。
「むう、どうせなら下着だけ自分で脱がせれば良かったな」
「どんだけフェチぃのよあんたは。って言うか、それいつまで握り締めてんの?
ネウロに持たせてるとうっかり割っちゃいそうで心配なんだけど」
「失敬な、力の加減はしているぞ。貴様にも傷一つ付けたことなど無いではないか」
「突っ込みどころ満載だ」
「では先手を打ってこちらから突っ込んでやろう」
「わけわかんないよ」
横向きに身体を丸めるようにした弥子の髪に、軽く口付けをくれてやる。邪魔そうな髪留めも
外してやって、テーブルに放った。かしゅん、と天板にぶつかって僅かに滑る。圧し掛かった身体は
ちっぽけだ。簡単に隠してしまえる。服を脱がせばその細さは普段以上だ。身体のラインを隠す
ニットベストは、あれで中々着膨れする。
下腹部は幼児体型で、ぽっこりと小さく膨れている。ウエストの辺りは不釣合いなほど細くて、更に
上の胸は、まあ、適正にささやかだ。小まめに揉んでいるのだが中々に成長しない。改造手術でも
してみるか。弥子にとっては掌サイズだろうが、我が輩の掌には足りなすぎる。せめて掌サイズだ。せめて。
「……何見てんの?」
「貧相に抉れた胸だが? 二次性徴に至っていると言うのに何故こんなにも育たないものなのかと、
我が輩実に嘆かわしいぞヤコ」
「気にしてるんだから言うな!」
「気にするだけでは始まらん。まずは一日千回ほど揉むことから始めるか」
「あんた時々すごく頭悪いこと言うよね」
「ほう、頭が悪いと」
あむっと口唇を噛んでやる。そろそろ甘い味が取れかけて、少しささくれた口唇の感触があった。
ソファーに転がった身体をうつ伏せにさせて、腰を抱き上げる。項を軽く舐めてやりながら、そっと
我が輩は指先――に、挟んだもので弥子の秘部を撫で上げた。
「っひゃ!?」
びくんっと身体が震えるのに、知らず笑みが浮かぶ。
「ちょ、な、なに、今の」
「貴様の好きなものだぞ、弥子」
「や……やだ、ってば、ネウロっ!」
手の中で温まったとは言え、ガラスの小瓶は熟れた個所に冷たかったのか、弥子はふるふると
震えて必死に我が輩の顔を見上げた。にやり、笑う。合わせてやりながら生温くじゃれてやるのも
良いが、我が輩はやはり魔界生物なのだ。どちらかと言えば蕩けた顔よりも怯えた顔の方が欲情する。
嫌がることは積極的に。無聊を慰めるためならば、睨まれようととくに構わない。
逃げようと身体を捩らせる弥子を抱え上げ、膝に乗せるようにしてからソファーに座る。この体勢が
一番に動きづらいらしい。背中から抱き、脚を抱えて寄りかからせる。空いた手は小瓶を擦らせて、
力を抜かせる。くちゅりと小さな音がして、愛液が零れるのが判った。にやり、笑ってやると、
弥子は顔を手で覆ってしまう。顎を頭を乗せて、その様子を見下ろしてやる。
「ッ、やめてよ……こういうの好きじゃない」
「何故だ? 我が輩のものよりは大分小さいから負担も掛からないだろう、指よりは太いが、
二本三本合わせればこちらの方が細くもなる。冷たいならば自分の淫らな熱で暖めろ」
「そう、じゃなくてッ! 気持ちの問題なの、やだ」
「どんな気持ちだ? 我が輩そういったものはあまり理解がないのだ、言葉にして事細かに説明しろ。
でなければ止まるものも止まらないし、止まらないものはなお止まらんぞ」
「止める気ないじゃん! っく、や!!」
ゆっくりと蓋の部分を含ませたのに反抗して、弥子が細い腕を振った。それが我が輩の胸に当たって、
軽い音を立てる。
奴隷に殴られた。
むすり、沸いてきた不愉快に、我が輩は含ませていた小瓶を取る。ほうっと息を吐いたのが
また気に入らなくて、蓋を指先で外した。そしてそのまま、今度は遠慮なく深くに埋め込む。
そのまま傾けて、中に蜂蜜を流し込んだ。
「っや、やだ、あああ!?」
温まっていたのが幸いしてか、どろりと重い黄金色はゆっくりと弥子の中に流れ込んでいく。暴れる
身体を押さえ込んで、ずぶずぶと出し入れをしてやった。とろとろと溢れてくる愛液が我が輩の
スラックスにまで垂れてくるが、気にはならない。
主人に手を上げるとどうなるのか、この愚かな生き物に少し教育をしてやらねばならないのだ。
我が輩に弥子が抵抗するなど、あってはならない。我が輩を拒絶など、してはいけない。甘く甘く甘く
受け入れることだけが必要なのだ。この蜂蜜のように、奥深くまで甘く。
「どんな様子だ、中に入っていっているか?」
「やだ、やだやだ、やめてってばネウロ、気持ち悪いッ変だよ、こんなの変ッ……!」
「変ならどうだというのだ蛆虫め、我が輩にどうしろと言うのだ? 元はといえば貴様が悪いのだ、
主人に向かって手を上げる奴隷などあってはならないものだぞ。貴様の頭が悪いのは承知していたが、
ここまで愚かだとは思わなかったのだ。躾に仕置きは付き物だからな、大人しく折檻されていろ」
「や、入る、はいって……やあッふぅ、んん!!」
ぐいっと小瓶を動かして上を擦ってやると、弥子が甲高い声を零してけほけほと咳き込む。
弱いところが判っていれば何で刺激しても一緒だ。ぐいぐいと注挿を繰り返してやると、蜂蜜と愛液が
交じり合う音がした。吐き出された精液のように垂れてくるのが、少し気に入らない。弥子を犯して
良いのは我が輩だけなのだ。弥子の中に入って良いのは、我が輩だけ。
ぽいっと小瓶を投げ捨てると、リノリウムの床に落ちる音が響いた。小さい分頑丈だから割れは
しないだろう。けほけほと咳を漏らす弥子の口に指を突っ込んで、舌を指で押さえてやる。呼吸を
促しながら唾液を飲ませて、治めてやって。落ち着いた瞬間を狙って、スラックスを寛げて
取り出した性器を突き立てる。
「ふ……ぁ」
「む」
先程よりも抵抗するかと思ったのに、漏らされたのは安堵の溜息だった。
ふぅっと深呼吸をして、弥子は我が輩をきゅぅきゅぅと締め付ける。抵抗もなく、むしろ受け入れる
ようなそれは、望んでいたことではあるが不可解だった。判らない。唾液でべとべとになった指を
引き抜いて舐めると、振り向いた弥子が我が輩を見上げてくる。口唇も目尻も頬も真っ赤に
染まっていて、胸の辺りがほんわりと生温くなった。何ごと、だろう。判らない。きっと我が輩は、
多少間抜けな顔をしている。癪なので突き上げてやった。
「っん、くふ」
「何だと言うのだ、抵抗していたと思ったら素直になりおって。貴様の行動は不可解で判らんぞ」
「あんたが人の話聞いてくれなかっただけでしょ。……変なの入れられたら、怖いに決まってるよ」
「我が輩の指やこれは構わんのか?」
「別に変じゃないもん」
慣れてるしいつものことだし、嫌いじゃないし。一応そのつもりで押し倒されたんだから、これは別に平気。
言い訳のように小さくぽつぽつと呟く姿に、思わず笑みが零れる。だから抱き締めてやって、
項に口付けをくれてやった。ぎゅうっと強く抱き締めてやると、細い身体が縮こまる。このまま
抱き締め続けたら消えてしまうかもしれない。それはそれで、興味深い。
「甘いな、ヤコ。貴様の中が蜂蜜味でべたべたしている」
「し、してるわけ……味とか判んないでしょっ」
「そう思うか? 魔界生物の我が輩に不可能は無いぞ、その気になればこの状態のまま
貴様の中を満遍なく嘗め回してやれるが」
「謹んで遠慮します、つかキモいよ萎えるよ。良いから普通にして」
「主人に命令するとは随分態度が大きいな。そんな奴隷に育てた覚えはないのだが」
「育てられたくも無いわ!」
減らず口の煩い口唇に指を這わせる。キスはしすぎると傷めてしまうから、少し我慢してやることに
しよう。ゆっくりと動いてやると、弥子の身体の内側にいつもとは違う感触があるのが判った。どろりと
したそれは体温に蕩けて、我が輩の方に落ちてくる。一度中に出した後のようで、中々に面白い
感触だった。擦り付けるようにぐりぐりとしてやる。ゆっくりと、ゆっくりと。
もどかしげに身体を捩らせた弥子が、口元をきゅぅっと手で押さえた。誰も居ないと言うのにこの娘は
いつもこうして声を堪える。堪えているものを無理矢理に引き出させると言う状況は好きだから特に
構うこともないのだが、今はもう少し素直な声が聞きたい気分だ。手首を纏めて引き離す。あれだけ
食うのにどうしてこんなに、どこもかしこも細く頼りないものなのか。
ゆっくりと引き抜くようにしてから、寸前で突き上げてやる。蕩けていた個所がぎゅぃぎゅぃと
締め付けてくるのが判った。揉み搾るようなそれは身体の機能、この場所は精を求めるように
出来ている。きつそうな入り口に指を這わせて、零れ出した愛液を拭った。そのまま弥子の
口元に運び、舐めさせる。嫌がる頭に顎を乗せて、逃がさないうに。
「っん、んんっ」
「甘いのではないか? 貴様の中は蕩けているからな、零れ出して交じり合って音を立てているぞ。
いやらしいと言ったらないな、淫乱め」
「や、やだ、甘くないっ」
「ほう? この程度の甘みでは足りんか」
「やぁ、そうじゃな、ひぅ」
「もっともっと蕩かして甘く甘くしてやらねばな」
かぷりと項を噛んでやり、胸を軽く愛撫してやる。硬く立ち上がった部分を指で挟んで転がして
やると、ぞくぞくと弥子の背が震えた。宥めるように舐めてやると、一層に震えが増す。面白くて
何度も何度も舐めてやると、緊張した身体が内側を締め付けてきた。荒く浅い呼吸が響く。
きゅぅっと胸を握り込むと、鼻に掛かった甘い声が漏れた。
腰を抱いて動いてやりながら、身体を向かい合わせるように抱き直す。だらしなく開いた口元や
零れる唾液を隠しもせず、弥子は我が輩の肩に指先を縋らせた。細いそれが引っ掛けられて、
緩い痛みの感覚が走る。痛みと言うよりは、甘噛みの要領だ。煽るための刺激。
見下ろした結合部は濡れそぼっていた。押し広げられた入り口、その縁を軽く指で辿ると、
粘つく気配がある。舐めてみるとやはり甘い。ならば先程の弥子は、我が輩に嘘を吐いたのだろう。
嘘吐きには仕置きが必要だ。我が輩に嘘があってはならない。この奴隷には、我が輩にどんな
不義があってもいけない。嘘も謎も、この娘に関しては、必要が無いのだ。悪意も敵意も、いらない。
ただ甘く甘くあれば、それで。
「っひ、んゃぁあッ!?」
甲高い声が上がって弥子の身体が強張った。胸に噛み付くと同時にクリトリスを抓った所為だろう、
跳ねる身体を押さえて丁寧に愛撫を重ねる。皮手袋越しに感じる濡れた感触、舌先で転がされる
小さな胸の頂。上目に見上げてやれば、唾液がとろとろと零れ出していた。過ぎれば口唇が荒れると
言ったのは先ほどの事なのに、学習能力の無い奴め。こちらがキスを我慢してやっているのは、
何のためだと思っている。やはり仕置きが必要だ、もっともっと、必要なのだ。
ぐちゅぐちゅと音を立てて内側を突き上げる。反ったものをぐりぐりと当ててやれば、快楽が走った。
滑らかではない感触が先端の部分を刺激して、射精を促してくる。入り口の部分は締め付けられて、
搾り取られそうだ。だがまだくれてはやらない、もっと焦らしてやらなければ、仕置きにならない。
せり上がって来る感覚を紛らすように歯を立てる。指に力を込める。喘ぐ弥子の中が締め付ける。
循環、悪循環。きつい、と思う。僅かに額に汗が浮かんだ。
どろりと零れる甘い蜜を掬い取って、弥子に舐めさせる。夢中で吸い付いてくる様子を笑って、
鼻先を軽く噛む。蕩けた表情、蕩けた声。甘く甘く、感覚を擽るすべて。
「あま、ぃよ。ねうろ」
「そうか」
笑う。
「ならば、苦くしてやる」
頭を抱いて身体を密着させる。小さい。強く抱いたら折れそうだ。消えそうだ。潰して壊してしまう
そうだと思うのに、止めようという気は起こらなかった。ただ突き上げる。強く強く突き上げる。
悲鳴めいた喘ぎも、零れ出す甲高い嬌声も、何もかもを無視した。ただ自分の欲望を吐き出すために
弥子を扱う。それでも、弥子は笑っていた。多分我が輩も笑っているのだろう。この時間はいつも、
貪欲に快楽が支配する。
音が響く。せり上がって来る。呼吸が上がった。腕の中の存在に縋られる。上着越しに立てられた
爪の感触が妙にリアルだ。意味を成さない情報が脳を染める。甘い。それ以上は繋がらない。
そんな味覚は何にもならないただの情報なのに、それでも反芻していく。
甘い。
勢い良く吐き出した精は苦いだろう。
甘い弥子の中に、ぶちまけてやる。
染めてしまうように、押し流してしまうように。
――我が輩以外、この中にはいらないのだ。
「……ひど」
むすり、弥子の呟いた言葉に、レンジから温めたタオルを取り出した我が輩は視線を向ける。
ソファーに転がった弥子は身体を丸めて、猫のように転がっていた。その顔はまだ熱の名残が
あるのか薄紅に染まって、声も掠れている。足の指をきゅぅっと丸くしているのは、どうやら機嫌が
悪いらしい。まあ、だからと言って我が輩の行動には何も変わりはないのだが。近付いて見下ろす。
睨みあげてくる、上目遣い。
「何が酷いのだ、貴様の顔か?」
「いやあらゆる意味でアンタだよ。蜂蜜全部使っちゃったし、小瓶も変な使い方するし……
もうあれ使おうなんて思えないじゃん。よりによって口に塗るものでやるか、ふつー」
「やるが」
「あんたは普通じゃなかったや。て言うか、べとべとして気持ち悪い」
「だから始末をしてやろうと言うのだろう」
蒸しタオルを股間に当ててやると、熱かったのか弥子が顔をしかめる。仕方ないだろう、
熱いぐらいて゜なければこびり付いて固まった蜂蜜が取れないのだ。嫌だと言ったのは自分なのだから、
我慢させるしかあるまい。ごしごしと何度も拭いてやると、どろりと内側から甘いニオイが零れ出す。
そのくせ、それは白い。
この中には我が輩の与えた苦味しかない。甘いのは外側だけで十分だ。喉を鳴らして笑うと、
弥子はむくれてそっぽを向く。頬も目尻も口唇も赤い。熟れたように。噛み付いたら甘いだろうか、
太腿を舐めてみると、脚が跳ね上がった。忙しない奴め。
「な、なにやってんの! 今日はもうやんないよ、そろそろ帰りたいし、あそこ痛いしッ」
「そう激しくはしていないはずだが」
「変なものいれるからでしょ!? ネウロなら指でも何でも慣れてるけど、
ガラスとか硬くて普通に痛いし怖いよ。蜂蜜なんて論外っ」
「ほうほう我が輩は慣れていると」
「手をわきわきさせんな! っあ、って、揉むな! や……ひぁ、ああ!!」
タオル越しにぐにぐにと揉み込んでやると、簡単に弥子の身体が仰け反る。
事後でまだ敏感なのだろう、まったく不便な身体だ、人間とは。ぺろりと口唇を舐めてやる。
甘い名残は、もうない。荒れて染まった赤色は、弥子の味がするだけだ。
「ふむ。よしヤコ、貴様の口唇に我が輩の精液を塗ったくってやろう」
「心の底からいらねぇー!」
「何を言う、貴様の為に保湿成分満載の精液を出してやろうと言うのに」プンスコ
「プンスコ言うな、つかこの化け物アホなこと考えるんじゃねえ!!」
「はっはっはっはっは」
「ちょ、んぶ、っぷは、咥えさせんなー!!」
おわり。
>>555 あまーーーい!
神の仕事を見た!超GJ!!
プンスコワロタwwww
GJ!!!
甘いしエロいし最高。
ネウロがプンスコとかキモスww
二人とも、子供がじゃれてるようで可愛いな。
ただ、蜂蜜はマジでべとべとするんで弥子たんはちょっと災難かも。
GJ!!
甘いしエロいしで最高です
あえて言おう
>>567 何故知ってるんだw(・∀・)
確かに蜂蜜指に付いたらベタベタするよなwww
怖くて踏めない…
すごく・・・既出です・・・・・・
574 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 14:45:04 ID:/gudOUua
蜂蜜最高!!!
GJ!!!
やべー、ここレベル高ぇーと思いつつ
無謀にもヒグ×ヤコ投下したいと思います。
注意
※コミックス派の人はネタバレあり
※電人HAL編が終わってからというつもりで書いてます
※ひぐちが、匪口です。たけかんむりは各自脳内補充のこと
※エロあり長編でとりあえず途中まで
前代未聞の、国家までまきこんだ電人HAL事件が解決の目を見てから、早いもので
一ヶ月。探偵事務所も、ようやく前のような落ち着きを取り戻しはじめた。
(匪口さんは、あれからどうしてるんだろう……)
昔のことを話してくれた匪口さんの顔は、すごく辛そうだった。
(私は匪口さんの力になれたのかなぁ……)
事務所のソファに一人、ぽつんと座ってそんなことを考えていた。
優しければ優しいだけ、罪の意識は彼の心をどす黒く濁らせただろう。
いつも大胆なあの人の、本当に繊細な部分を見た気がして、
その時はじめて、ちょっとだけ匪口結也という人が理解できたんだ。
「せめて無事なのかだけでも、知りたいよ……」
むぅ、と頬をふくらませ、ため息をついた。
あかねちゃんがいれてくれた紅茶を飲みながら、午後のティータイム。
ネウロは微弱な謎の気配がうんぬんと言って出ていったきり。
私はさっきから、匪口さんのことを考えては、ため息と独り言を繰り返してる。
そんな私を見兼ねたのか、あかねちゃんがさっとペンをとり、メモ帳に走り書きした。
『ひぐちさんのこと、気になる?』
「……そりゃあね。今回の事件、匪口さんにとっては色々思うところあったかも知れないけど、
私はやっぱり匪口さんには元気に笑っててほしいなって思うもん」
『ひぐちさんのこと、』
あかねちゃんが一瞬、ためらうような間を置いてから、続きを書いた。
『好きなの?』
ぶっ。私は思わず飲んでた紅茶を吹き出しそうになった。
「な、な、な、なに言ってんのあかねちゃん!?」
盛大にむせながら聞き返す。
「私はただ、匪口さんのことが心配なだけだよ。恋愛とかとは関係ないって!」
自分でもなんでこんなに焦って否定してるのかわかんないけど、動揺が見てとれた
私に向かってあかねちゃんは何だか嬉しそうだ。あかねちゃんといえば女の子の中の
女の子だから、こういう話題が好きなのも無理ないかもしれない。
でも私はというと……恋バナってなんか苦手だ。そりゃ花の女子高生だし、恋したいとも思う。
別に自分は奥手ってわけでもないと思うけど、今の私には恋愛って遠い世界の出来事
みたいに思える。
叶絵は、「それはヤコをその気にさせる男が周りにいないからじゃない?」なんて言ってたけど、
どうなんだろう……?
そんな風に思考を巡らせてると、コンコン――と、事務所のドアが几帳面な音を立てた。
あかねちゃんが慌ててさっと隠れる。
「はーい?」
(ネウロ? のわけないか。あいつがノックなんてありえない。ということは――)
「笹塚さん?」
そう言ってドアを開けた状態で、私は固まった。
笹塚さんじゃなかった。
笹塚さんより低い背。黒い髪。そしてトレードマークみたいにおでこに乗っかってる瓶底メガネ。
「ハズレ」
そう言いながら、悪戯っ子みたいに口の端をにっと上げる。
「よ、桂木」
なんの飾り気もなく、私を呼ぶ。そう、彼は――
「匪口さん……」だった。
「あ、あの、と、とりあえず、えと、中へどうぞ?」
突然の来訪者に、私はしどろもどろで案内した。
私ってばワガママだ。さっきまでは来て欲しいなんて思ってたくせに、
いざ本物の匪口さんを目の前にするとどうしていいかわからなくなってる。
(ううん、これはきっと、あかねちゃんに変なこと聞かれたせいだもん)
「へー、結構イイトコで働いてんだな。まぁ、まともじゃなさそうな事務所だけど。俺好みかも」
私の葛藤をよそに、匪口さんはまた子供みたいに悪戯っぽく笑うと、ソファにぽすんと腰掛けた。
「えっと……それじゃあ、お茶でもいれますね」
「おー、頼んだ」
この作業はあかねちゃんにやらせるわけにはいかないもんね。
いくら魔人ネウロを目の当たりにした匪口さんにだって、動く髪の毛のことまで
説明できる自信はない。
私は一人、備え付けのシンクの前に立った。お茶っ葉を探すふりをしながら、
匪口さんの様子を盗み見てみる。
見た目だけでいえば、彼に前と変わったところはなかった。
長年にわたって染み付いてきた表情っていうのはなかなか簡単に変わるもんじゃない。
いつも明るく振る舞ってる匪口さんだけど、その黒い瞳の奥にはいろんな負の要素を
押し込めているんだ。茶目っ気と、鋭さを両立させている瞳。
それは変わっていなかった。
変わったとしたら、私の匪口さんに対する見方なんじゃないかと思う。
天才だとか、危険なコトもしてるらしい、とか、そういう噂に作られた上辺だけの匪口さんじゃない。
罪悪感に怯えて、それでも人が好きで、
他人に触れて欲しいと切に願っている、19歳のフツーの男の子。
それがあの日、私が確かに見た匪口さんの姿だ。
そんなことを考えていたら、突然、匪口さんと目が合った。
瞬間、ドキッとした。
(ヤバ。私ってば匪口さんのこと、凝視しちゃってた)
匪口さんは、「見てるんじゃねーよ」と眉間にシワを寄せるでもなく、
別段迷惑そうな表情をするでもなく、むしろニコニコと笑いながら私の方を見ている。
「桂木。お茶まだ?」
「あ、う、うん。もうちょっと待って」
……かあっと頬が火照った。今度こそ真面目にお茶をいれよう。
(意識するようなことじゃないのに、私ってバカだなぁ。
目が合っただけで恥ずかしくなるなんて、イマドキ小学生でも流行んないよ!
それもこれも、あかねちゃんが変なこと言うせいだよ〜)
また私は全ての元凶をあかねちゃんのせいにして、とにもかくにもお茶を淹れ終えた。
「お待たせしました〜」
「サンキュ。うん、うまい」
紅茶を一口飲んで、カップを置きながら匪口さんは満足そうに言った。
私はとりあえず、匪口さんの向かいに座ってみる。
「それで、その今日は匪口さん……」
おずおずと切り出す私。まさかお茶を飲みにきただけってことはないだろうって思うもん。
「何か、用があって来たんですよね……?」
「用? 用は別にないよ。お前に会いに来ただけ」
「へっ!?」
「ってのは半分冗談で」
「そ、そうですか」
「でも半分本気なんだよな」
「え?」
私の首、さっきから上がったり下がったりしてる。
匪口さんはそんな私を見て、ぷっと笑った。
「はは、桂木、お前ってやっぱ面白いなー」
「匪口さん、からかわないで下さい!」
「からかってないって。だって本当のことしか言ってないもん。
あの時、お前がいなかったら、どうなってたかわからない。
だから、事件が解決した今だから、お前に会っておきたくってさ。
それがここに来た一番の理由。ウソ言ってないだろ?」
「う〜ん、たしかに……。でもまぁ、理由がなんであれ、いいか。
匪口さんが元気にしてるか心配だったから。顔が見れただけでも良かった」
私は満面の笑みを匪口さんに向けた。
……けど、今度は匪口さんが押し黙ってしまった。
きょとんとした表情で、私の顔を見ている。
「桂木、お前さ……」
「はい?」
「……いや、なんでもない。それより、ちょっとそっちいっていい?」
匪口さんが私の隣を指さす。
「はあ。いいですけど」
私が言い終わらないうちに、匪口さんはすでに私の隣にどかっと座り込んでいた。
やっぱこのソファ座り心地いいなー、なんて言いながら、紅茶を飲んでいる。
「桂木。お前あったかいな」
突然、匪口さんがそう言って無邪気に笑った。
肩同士の触れ合ったところが、匪口さんの言う通り、すごく温かかった。
でも、まるで自分が匪口さんを意識してしまってることを
本人の口から指摘されたような気がして、さらに顔が熱くなる。
でも匪口さんはお構いなしのようだ。
一連の流れを無視するように、彼は「なんだコレ?」などと言って
他のものに興味を示しだす。
まるで一喜一憂させられてる。笛吹さんも言ってたけど、匪口さんは子供、
っていうか少年のような人なんだ。目まぐるしく変わっていく彼の視線の先を
追いかけていくのは、なかなかに骨の折れる作業かもしれない。
そのとき匪口さんが手を伸ばして取ったものは、白いメモ用紙のようだった。
匪口さんはまじまじと紙を見つめて、無言になっている。
「なに? 何か書いてあったの?」
私も気になって、紙を覗き込む。するとそこには――
『ひぐちさんのこと、好きなの?』
あかねちゃんの文字でそう書いてあった。
(しまった、捨てるの忘れてた!!)
「え、えと、これは、その……」
どう言い訳しようか、脳をフル稼働させてみるけど、いい言葉が思いつかない。
あかねちゃんが書いたとも言えないし。
これじゃまるで、私が自問自答してるみたいじゃん!
「う〜んと……う〜んと」
(何かいい言い訳……)
耳から湯気が出るんじゃないかと思うほど、私は考えに考えた。でも、匪口さんは無言。
ここで匪口さんに、いいフォローを期待するのは無謀なのだろうか……。
そんなことまで考え始めた矢先、匪口さんはふっと口元を緩めた。
「で、桂木は俺のこと好きなの?」
「ええっ!?」
余裕のように笑った顔が目の前にあって、なぜか私の胸はズキンと痛む。
この人は、いつだって余裕があるんだ。さっきからどぎまぎしてる私とは、比べ物にならないよ。
また私は追い込まれる。言い訳を考える時以上に、私の脳はフル回転した。
(好きなの? って……あかねちゃんの時と同じ質問だけど……今度は本人だし!
それに今だって、なぜか心臓がズキズキするし……もうよくわかんないよ)
「俺はさ……」
半分パニックになっている私を現実世界に引き戻すように、匪口さんの声がささやいた。
「俺さ、お前と初めて会った時に、一緒に茶でも飲もうって言ったじゃん。
けっこう、誰にでも言う言葉じゃないんだ……。でもその後、あの話はスルーされた
みたいにそんな機会なんかなくてさ。だから今日、お前と茶が飲めたの、嬉しかったんだけど」
好きだからさ。
そうつぶやく声が、頭上で聞こえた。熱っぽい胸板に、頬が押し付けられる。
そうなるまで、私は自分が抱きしめられてるんだってことに、気がつかなかった。
「あー、俺ってダメだなー。ぜんっぜん余裕ないの。今の顔なんて、お前に見せらんないよ」
声が直接、響いてくる距離。匪口さんの心臓が――ドキドキしてるのが頬に当たる。
まるで感染したみたいに、私の心臓も早鐘を打ち始めた。
前言は撤回。この人は子供じゃなくて、少年でもない。私にとってはまぎれもなく、
今の匪口さんは「男の人」だった。匪口さんが、私のこと女として見てくれてたのが、
すごくわかってしまったから。奴隷を見るようなネウロの目つきとは違う。妹分を見る笹塚さんの目とも違う。
そう思ったら、私は自然に――匪口さんにキスしていた。
「桂木……?」
「あ、ごめんなさ――」
言い終わらないうちに、匪口さんが覆いかぶさるようにして私を抱きしめた。
「桂木さぁ、わかってる? 好きな子にそんなことされたら、俺がどうしたくなるか」
「わかってる……」
心臓が破裂しそうで、空気が足りない。
これだけが、今私が言える精一杯の言葉だった。
「じゃあ止まらない――」
匪口さんの手が、服の上から私の胸を撫でた。
とりあえずここまで・・・最初の方省略されまくっちったごめんなさい
続きは近いうち投下しまする
GJ!!
続きまってます!
サイヤコ書きつつ、ヒグヤコいいなぁ…なんて浮気しそう。
ていうか、皆神過ぎて投下できません…orz
完成もしてないが…
>>575 GJ!!距離感の表現に痺れたw
続きも楽しみにしてる
>>584 諦めたらそこで試合終了ですよ(AA略
需要を無視してあかヤコ投下します。
百合もどきなのでご注意を。
587 :
交替1:2006/11/30(木) 02:38:04 ID:dcBHLWTi
魔人の発情期とは、清純なあかねちゃんの理性をも蕩かしてしまうほどのものなのだろう。
あかねちゃん・・・ネウロを止められなくてごめん。本当にごめんなさい。
「アカネ、貴様も暫らくぶりに人間と交接してみたかろう」
ガシャガシャンと弥子とあかねは同時にティーカップとポットを落としてしまう。
あかねはポットを片付けようと、そして弥子はあかねが淹れてくれた紅茶を受け取った直後だった。
床にはあかねがせっかく入れてくれた素晴らしい紅茶が無残に広がる。
「な、何を・・・」
“ねねネウロさん!何を言っているんですか!!?”
必死でホワイトボードに殴り書くあかねの文字は今までに見たこともない程乱れてしまっている。
「我が輩の身体を貸してやろうというのだ」
この傍若無人な魔人は何時だって唐突なことを言い出す。これもおそらく唐突な思いつきなのだろう。
「ヤコに乗り移らせてもいいがそれでは元に戻れなくなってしまうからな」
ネウロはにこにこと笑いながらあかねに近づいていく。
「魔界いたときですら誰にもこの身体を明け渡したことはないのだぞ。
日頃の秘書業務の謝礼だな。
貴様が初めてだ、光栄に思え」
あわあわとあかねは壁に潜り込もうとしている。
「ちょっとちょっと!ネウロ!何言ってんの!!あかねちゃんは女の子だよ!!!」
弥子はネウロから庇う為にあかねの前に立ち塞がり必死で魔人を押し留める。
「構わん。それもまた一興」
ひょいと猫の仔でも掴むように弥仔をどかすと、そのままソファーに放り投げてしまう。
「ふぎゃっ!!」
バスンと間抜けな音を立てて弥子はソファーに倒れこむ。
打ち所が悪かったのか目を回してしまっている。
「アカネ、来い」
ピクンとあかねが震えたかと思うとそのままふらふらと操られ壁から出てきてしまう。
そして、乗り移りやすいように屈んだネウロの頭にざわざわと移動した。
漆黒の艶やかな髪は一気にネウロの明るいブロンドと同色になり、腰まで届くほどの美しい魔物の髪となってしまった。
588 :
交替2:2006/11/30(木) 02:40:49 ID:dcBHLWTi
「うぅっ・・・」
ふらふらする頭を抱え漸く弥子は意識を取り戻す。
そして先ほどの事態を思い出し慌ててネウロとあかねを探そうとする。
しかし、その必要はなかった。
すぐ傍に呆然としたネウロが熱に浮かされたかのように弥子を見つめていた。
「い、イメチェンですか?ネウロさん・・・」
弥かね時の様にストレートロングになったネウロに冷や汗をかきながら尋ねてみる。
「・・・・・・・やっぱ、あかねちゃん・・・なの?」
声帯を普段使わない所為だろう。
外見がネウロのあかねはただぱくぱくと口を開け閉めするばかりで声をまったく出せないようだ。
声を出そうと奮闘するがどうしても出ないので、仕方なくあかねはこくりと頷く。
「まずい、ははははは性格・容姿全てパーフェクトな魔人が出来上がっちゃった・・・」
ぎこちない沈黙が二人の間にタールの如く横たわる。
ふと、弥子はあかねの呼吸が荒いことに気が付いた。
「あかねちゃん!?もしかして気分が悪いの!?」
あかねはふるふると首を横に振り否定する。
よく見るとネウロが弥子を無理やりするときのようにあかねの眼が蕩けてしまっている。
そしてその視線は弥子に向けられている。
「もしかしてあの馬鹿魔人・・・わざわざ発情期にあかねちゃんと変わったの・・・?」
あかねは唇を噛み締めぐっと衝動に耐えているようだ。
力を込めすぎているのだろう、魔人の犬歯は唇を傷つけ赤い血を一筋垂らした。
「あ、あかねちゃん血が」
弥子はあかねのそんな様子に耐え切れずぽつりと言った。
「辛いでしょ?いいよ、して」
弥子は未だに魔人との行為をどこかで恐れている。
その弥子が自分から提案するとは。
弥子は眼を見開くあかねの血をそっと舌で舐め取った。
ソファーにあかねを招くと弥子は自分で服を脱ぎ出す。
流石に下着を外そうとするときは躊躇したが、あかねの辛そうな表情をみて、心配しないでと言うと一気に脱いだ。
健康的なきめの細かい肌があかねの前に晒される。
魔人の色欲に一気に火が点いたようだ。
弥子の小ぶりな胸は緊張からか僅かに震えている。
安心させるように優しく舐めた。
血行の巡りで鮮やか色づく突端をを含みちゅうちゅうと吸ってみる。
「ふうっああああかねちゃん、恥ずかしいよう・・・」
あかねの下で真っ赤になる弥子の口を長い舌で隅々まで味わう。
なんとも甘い味がする。
未だに強張っている全身を愛撫して解きほぐしていった。
あかねはおずおずと弥子の脚の奥にある柔らかな花弁に触れた。
いつもネウロの巧みな手つきではないが、あかねは不器用ながらも弥子に負担を掛けないように触ってきてくれる。
そしてとろとろになったソコに猛るあかねの自身をゆっくりと沈めた。
普段ネウロに散々乱暴に扱われている弥子のソコはあかねのそれをキュウキュウと締め付けてきた。
弥子は今まで嵐のようなネウロの行為しか経験していなかった。
それ故、あかねの繊細で相手を気遣う行為はただただ嬉しく、そして感じてしまった。
589 :
交替3:2006/11/30(木) 02:42:54 ID:dcBHLWTi
あかねは日頃弥子に世話になっている。
死体である自分を弥子は、最初はおっかなびっくりではあったが、決して邪険に扱わず一人間として接してくれた。
トリートメントをしてくれているときの弥子の手つきには嫌悪感は欠片も感じ取れなかった。
弥子がネウロに強姦同然に抱かれたときもその場に居た。
ネウロを止めようとはしたがおさげに過ぎないあかねにはどうしようもなかったが・・・。
同性として処女を失った弥子を慰めたのもあかねだ。
せめてこの一時だけは魔人としての男ではなく、普通の人間としての男を弥子に感じさせてあげたかった。
「や、こ・・・ちゃ」
初めて魔人の声帯が振るえ生身の声が僅かに漏れる。
「あ・・・あかねちゃんの声がでた・・・初めて耳できけた」
涙を滲ませながらも嬉しそうに弥子は笑った。
それがいとおしくなってあかねはそっと弥子に口付けをする。
初めてこの身体の持ち主である魔人に嫉妬する。
そして、そのまま弥子の中に熱を放った。
「ふああぁ・・・あ!!」
弥子が一気に達してしまう
ビクンビクンと震えて締め付けてくる弥子の蜜壷から与えられる快楽に飲み込まれそのままあかねも意識を手放した。
先に目覚めたのは弥子だった。
自分の小さな胸を枕に魔人が眠っている。
「あかねちゃん・・・」
弥子は優しく『あかね』を抱きしめた。
「ヤコ、貴様が此処まで積極的なのは久しぶりだな」
弥子の上で果てていたはずのネウロがもそりと動いた。
「え?ネウロに戻ったの?」
ざわざわとロングの髪が動きひとりでに三つ編みに編みあがっていく。
ネウロはあかねを付けたまま、すっかり力の抜けきっていた弥子を再び組み伏せる。
「次は我が輩を楽しませてもらおうか」
いつもどおりの魔人の残虐な笑みを見て弥子はわたわたともがく。
あかねはいつの間にかおさげになり弥子の胸をそっと擦りあげてきた。
“弥子ちゃん!今度は私もついていてあげるから”
「ええぇ!?あかねちゃんも乗り気!!??」
哀れ弥子はその後ネウロとあかね、二人から美味しく頂かれてしまいました。
¥ゴシ完¥
いつか弥かねものも書きたいです。
>>587-589 色気と茶目気に何か、土下座最中渡したくなったよ
´
or2 巧く届くかね
やっぱあかねちゃん可愛いよあかねちゃん
ネウあかラブラブ物も読んでみたいなー
GJ!
ネかねちゃん最強伝説誕生。
ネウロの髪が長いのは新鮮だった。
ネウロの体で心はあかねちゃんっつーのはエロいなーGJ!
昨日のヒグ×ヤコの続き投下します
いざエロ突入
「直接さわってもいい?」
「うん……あぁっ」
シャツの裾から、匪口さんの手が入り込んできた。すべるように肌を触られて、
そのうち指先が、胸に触れてくる。
「あっ……」
「へぇ、見た目よりやわらかいんだなー」
耳元で匪口さんがそんなことを言うから、恥ずかしくなってしまう。
男の人特有の節のある指が、今は傷つけるのを怖がるように、優しく優しく私の胸を包んでいた。
「あああんっ……」
指の腹が、先端を擦って、ひときわ甲高い声が上がってしまう。
匪口さんは私の顔を覗きこむと、ふっと笑った。
「いいよ桂木……イイ声。もっと聞かせて」
そう言うと、胸に顔を埋める。温かく濡れたものを肌に感じた。匪口さんが、乳房に舌を
這わせているのだった。乳首をすくいあげるように、下から上へと何度も舐め上げられる。
「あんっあっ……やん……ああっ」
「イヤ、じゃ、ないでしょ?」
言い聞かせるような匪口さんの声。電流に似た感覚が、胸から全身を駆け巡った。
「はあっ……はあっ、ひぐち……さん」
まだ胸以外のどこも触られてないのに、早くも息が荒くなってる。
もっと触ってほしい気もするけど、怖い。
匪口さんの繊細な指先が、また乳房に触れた。熟れた先端を、
指先でもてあそばれるようにひねられる。熱い舌先がつついてくる。
「あっ、あはぁっ、んぅ、や、やめて匪口さ……ん、ああっ」
「なんで? 桂木、気持ちイイ顔してる」
乳首を口に含みながら喋る匪口さんの息が、また私を刺激する。
「だ、だめっ、あ、うああんっ!?」
自分に何が起こったのか、わからなかった。背中が震えて、一気に身体から力が抜けた。
でも、匪口さんが言った「気持ちイイ」の意味が、ここにきてようやくわかった気がした。
「ゴメン桂木。……びっくりした?」
と言いつつあまり悪びれた様子じゃない匪口さんに向かって、私はボーっとしながらうなずいた。
「ゴメン。俺、女の身体ってこんなに触ったことなくて……」
匪口さんの手が私に差し伸べられる。でも、その手に触れられたら、またあられもない声を
出してしまいそうで、私はつい体を強張らせた。
気づけば、外は夕闇が支配しようとしだしている。そういえば、と私は大変なことを思い出した。
「ネウロが、帰ってきちゃうかも――」
思えば、ずいぶん大胆だ。事務所で匪口さんとこんなことしてるなんて。
けど、匪口さんにしてみれば、私の口から他の男の名前が出るのは面白くなかっただろう。
それは私がちょっと恋心に敏感な女だったらすぐにわかりそうなものだったんだけど、
残念なことに実際の私は鈍感だった。
だからもう、匪口さんの目に負の光が宿っていることに気づいたときには、手遅れだった。
匪口さんの、断罪を求めるような鋭い目が、私に真直ぐ向かっていた。
「……ネウロとか笹塚さんってさぁ、お前の何? それとも質問変えて、俺ってお前の何、
って聞いた方がいいのかな? 俺は、お前にとってその他大勢の一人でしか、やっぱないワケ?」
「ひ、匪口さん? 何言ってるかわかんないよ」
「俺といてもネウロのこと。それにさっきもお前、笹塚さんかもって思ってドア開けたろ。
そしたら俺がいて、正直がっかりしたんじゃない?」
そんな最初から私はこの人の心の地雷を踏んでいたのか。
「ネウロも笹塚さんも、あれ完全にお前のこと気にかけてるじゃん。そんなの見ればわかる」
「ま、まさか」
「わかるよ。お前って、好きって言ってくれた男には、簡単に体開いちゃうの?」
そんなワケない! そう言おうとした口は、あっさり匪口さんによって塞がれた。
私を否定する、悲しいキス。そのまま、匪口さんは私をソファに押し倒した。
「でも、俺もかなり馬鹿だけど。……だってそれでもやっぱりお前のこと好きだもん」
スカートの中に、匪口さんの手が差し入れられた。さっきは、遠慮してるのかと思うくらい
そこには触れなかったのに。ビクンと体が硬直した。簡単に下着に手を入れられてしまう。
ピチャッという水音で、そこが濡れそぼっていることがわかった。
「溢れてる。感じちゃった?」
「や……ああっ」
そんなとこ汚いよ。触らないで。そう思うのに、匪口さんはためらわずに私をなぶる。
「ああ、あ、はあぁん」
「ここが、イイ?」
聞かれた瞬間、弾けるような痺れに襲われた。
「やっぱここか」
私の一番敏感な部分を、匪口さんはこするように擦る。羞恥心をかなぐり捨ててしまえば
少しは楽になれるのだろうか。でもこの人の前で、私がそんなに冷静でいられるわけ
なかった。恥ずかしすぎる。でも喘ぎ声はとめどもなく出てしまう。
「んあっ、ああ、ううっ、も、もうヤメ……」
「そう?」
「あ……」
匪口さんが手の動きを止めて、私の足を開かせた。下着は完全に取り払われて、秘していた
場所が彼の眼前に晒されてしまう。足を閉じようとしても、押さえ込まれて閉じることができない。
「もう、限界……」
匪口さんが、ズボンのジッパーを下ろした。体験したことはない。でも何が起こるのかは
予測できる。ふと、背筋が寒くなって私は最後の抵抗を試みた。
「ひ、匪口さん、待って……」
「待たない」
拒絶の言葉が胸に突き刺さる。こんな、誤解されたままの状況で抱かれるなんて、イヤだ。
でもそんな私の思いも虚しく、潤びた入り口に熱いものが押し当てられた。
「……ん、キツい……」
「んうっ、いた……いっ」
初めて異物の進入を受け入れようとする痛み。でも、ゆっくりだけど着実に、匪口さんは
奥へ奥へと腰を進めてくる。その動きは、口ほどには乱暴じゃなかった。私に失望したはず
なのに、なぜか匪口さんは私を傷つけまいとしてる。はあはあとお互いの息遣いが荒っぽく
聞こえ始める頃、下腹部に圧迫感を感じるようになった。のぼせたみたいに苦しい。
匪口さんが私の中でドクンドクンと脈打ってるのがわかる。その度に頭がおかしくなりそうだ。
身体に力が入りすぎてるせいか、涙目になってしまう。匪口さんがポツンとつぶやいた。
「……ゴメン」
「匪口さん……?」
「ゴメン……桂木」
喉の奥から込み上げてきたような切ない響きに、思わず私は匪口さんの顔を見る。
なんて苦しそうな表情をしてるんだろう。帰る場所のわからなくなった子供みたいな顔で、
私を見下ろしている。そうだった。罪悪感ほどこの人を苦しめるものはないのに。
私は匪口さんが好きなんだ。わかってるのに言い訳して。ネウロの名前なんか出して、
こんな風にこじらせたのも、全ては私が向き合うことを恐れたからだ。
(そんなんじゃダメだ。匪口さんは、好きって言ってくれた)
今は匪口さんの率直さを見習いたかった。繋がってるのも忘れて身体を起こすと、彼の肩に抱きつく。
「好きだよ、匪口さん。私……初めてだもん。匪口さんしか知らないんだもん」
「桂木……マジで?」
匪口さんが動いたせいで、彼の腰が私の突起を刺激した。
「あんっ! きゅ、急に動かない……で」
「ゴメン……俺、お前のこと傷つけた?」
「大丈夫。だって嬉しかったから……」
私がそこまで言うと、匪口さんの顔にようやくいつもの笑みが戻った。
「でも、そうか、だからか。お前の中、キツい……」
「!!」
また茶目っ気たっぷりに笑った匪口さんに、私は今の状況を思い出した。かあっと頭に血が上る。
「ま、いいじゃん。俺も初めてだし」
「えっ!?」
「口開いてよ、桂木」
またソファに寝かされた。言われるがままに口を開くと、そこに匪口さんの舌が侵入して
くる。こんなに私を気持ちよくさせるのに、初めて? とか。天才ってこういうことに
関しても天才なのかな、とか。そういった思考の渦は、全て匪口さんに翻弄されるうちに
どうでもよくなっていく。
また匪口さんの手が私の胸に伸びてきた。どういうわけか、匪口さんの指先はすごく気持ちいい。
やがて匪口さんの腰が律動し始める。まだ違和感は感じても、匪口さんに上から下まで
全て侵された私にはそれも小さな問題だった。全身にギンギンと快感が伝わってく。
「うんんっ、んーっ、んううっ、んっ、んっ」
匪口さんの舌が私の舌を絡め取って離してくれない。快楽の喘ぎは全て鼻声になって抜けていく。
やっと口唇を解放されても、腰を打ちつけられるたびにみっともなく声を上げてしまう。
「あ、あ、あぁ……あ、はぁんん」
気持ちイイ。気持ちイイ。もう、それだけ。好きな人から与えられる快楽って、こんなにすごいの?
「んうっ、きもちいい、よ……ひぐちさん……」
私、こんなに気持ちよくて、満たされてて、いいんだろうか? ふと匪口さんの顔を見上げてみる。
「はあっ……はあ……桂木……桂木……」
熱に浮かされたような瞳。まったく余裕のない彼の表情に、ドキッと鼓動の高鳴りを覚えた。
「ああ……ひぐち、さん……気持ちいい?」
「ん、きもち、いい……」
カタカタと体が揺さぶられる。身体の触れ合ってる部分がどんどんと快感を生み出してく。
「ひぐちさん……ああっ、あ、あああっ」
「くっ、んん、桂木……っ……!」
高まりすぎた気持ちよさが、爆発したような感じがした。……その後のことはよく覚えてない。
「また来てくれますよね?」
おずおずと聞いた。匪口さんは不思議そうに私を見返す。彼はどこか仔猫のような人だから、
ふとした瞬間にはいなくなってしまうんじゃないか、そんな不安に私は駆られた。
でも次の瞬間、匪口さんはにっこり笑って言った。
「当り前じゃん」
「そうですよね、良かった」
「でもさ」
「でも?」
「お前が好きって言ってくれるならね」
私を試すように見つめてくる。そんな匪口さんに、私もまた彼と同じようににっこり笑って答える。
「それこそ当り前ですよ。いつでも……好きです」
匪口さんの顔に、明らかな安心が現れた。いつも人の愛情を確かめようとするこの人に、
私はあと何回好きと言うことになるだろう。多分きっとそれは、数えきれないほど。
でももうごまかさない。言い訳しない。
私はいつだって、あなたに好きって言ってあげられるんだから。
おしまい
けっこう長くなってしまった
ここまで読んでくださった人マージでありがとう
ヒグ×ヤコは二人とも初めてだったりしたら「少しかわいいじゃないか」と思った
GJ!!GJ!!!
あかねちゃんも良かったけど…
ヒグヤコも良かとです!!
ヒグチの可愛さに萌w
うはwww
もう一度スレに来てみたらまた神が降臨してた!
>>593超GJ!!
今日はあやヤコ、ヒグヤコと個人的に大収穫だ。
職人さん達お疲れさま。
その日の弥子はひどく上機嫌で事務所にやって来た。
「おっはよ〜、ネウロ、あかねちゃん」
到着するといつものようにあかねの手入れを始めるが、その間もにこにこと嬉しそうに、時折
鼻歌なども歌いながら手を動かす。
ネウロは敢えて無視を決め込んでいたが、あまりに嬉しそうな弥子の様子に、トリートメントを
終えて同じく上機嫌のあかねが傍のホワイトボードで会話を始める。
『すごく嬉しそう。何かいい事あった?』
「あ、分かる?」
幸せが零れ落ちそうな笑顔に、あかねは毛先をこくんと動かす。それを受けて、弥子は軽く
頬を染めて囁くように小さな声で話し始める。
「あのね、ここに来る途中にね…初恋の人に遇ったの」
髪の毛だけの存在になってはいてもあかねも女である。それを聞くと興奮したように毛先を
ぱあっと開く。言葉を話せるのなら、「きゃあv」とか、「それでそれで?」など聞こえて
きそうな様子である。
「今の私のこと知ってるみたいで、頑張れ、って励ましてくれたのv」
嬉しそうに手と髪を繋いではしゃぐ二人の動きを止めたのは、やけに芝居がかったネウロの
声だった。
「ほぉう。まさか食欲のみで生きてきたような貴様が、初恋などという人並みに色気のある
経験を持っているとは、まさに驚きだ」
慌てて振り向いた弥子の目に写ったのは、尊大に構え不機嫌を顕にしたネウロの姿で、あかねは
驚き壁紙の中へ避難してしまう。
「あんた聴いてたの!? この地獄耳!」
「魔界耳と言え」
「なんかどっかで見たようなセリフ…って、ンなのどっちでもいいわよ!」
「まあいい。それよりも、折角励まされたのだ。せいぜい頑張ってもらおうか」
そう言ってネウロが弥子を放り投げたのはソファーの上。そしてすかさず圧し掛かる。
「矢張り期待には応えぬとなぁ?」
「ぎゃーっ! こんな事頑張れなんて言われてないのにいぃぃっ!!」
終わる
弥子とあかねちゃんの遣り取りが書きたかったのに、なんか妙な内容に…。
女の子?二人の話を盗み聞きしたネウロのセリフはCDのX戦後のイメージで。
休日につき再パピコ
…世の中は平日なのにネ申多いぞ今日。ヒグヤコ神&602神にはこれを差上げよう
つ【泥の指輪+4℃の水】
つ【泥水+4℃の指輪】
さあ、選べ
神の皆さんGJ!あかねちゃんカワユス
なにこのクオリティすごすぎ 興奮ついでに感想の嵐
>>587 なんか精神的エロスを感じた!長髪ネウロ萌。百合として読んでもそうじゃなくても萌
>>594 いいよ〜ヒグヤコ、ヒグチの声がたいへんエロい。嫉妬あり純愛ありで大好物だった!
>>602 あかねちゃんかわいいよあかねちゃんww動く髪の毛の表現うますぎ、
ほんと神多いよ、いいもの読ませてもらった
ヒグヤコよかったです!!GJ!!
607 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 13:19:48 ID:hFqrzon9
神たちよありがとう!!!
すげー萌えた・・・
GJ!!!
たまに出てくる弥子結婚話。
真正面から書いてみたらどうなるか挑戦。
ある日、唐突に「妻になれ」と一方的に言われたら人はどうなるんだろう。
弥子の場合は一度目、言葉が耳をスルーした。
「ではもう一度言うぞ、我が輩の妻になれ」
「はぁ!?」
二度目でようやく耳に入ったが、やはり何を言われているのか分からなかった。ソフ
ァーでスナック菓子を食べながら今日発売になった雑誌を読んでいた弥子は、うっか
り固まってしまうしかなかった。
そんな反応がそれほど悪い気もしないのか、ネウロは鷹揚なままだ。いつも座ってい
る椅子から離れることなく、机に頬杖をついてただ弥子を見ている。
「菓子の喰い過ぎで脳味噌にまで血が回らないか」
「だ…誰がじゃい、何いきなり訳の分からないことを!」
缶ジュースを飲んでいる時でなくて本当に良かった、と思いながらも弥子はいつも突
然とんでもないことを言っては惑わせて面白がる魔人に文句を言った。
「冗談だとでも思っているな?期待を裏切って申し訳ないが本気だ」
「………そうですか」
やはりこの男の腹の中は読めない。思いっきり棒読みになりながらも、一体この状況
は何なのだ、と弥子は普段使わない脳の領域をフル回転させて解決を試みようとし
ていた。結局のところは無駄だったが。
「多少は貴様にもそのつもりはあっただろう?」
にやーりと笑いながら無理やりソファーの隣に座ってきてわざとらしく頬を撫でる。
「はあぁ?いや全然、これっぽっちも」
「嘘を言うな」
「嘘も言ってない、離せー!!」
訳が分からない状態で頭がまだぐるぐるしたまま、弥子は今日も綺麗さっぱり頂か
れてしまった。
「はあ…あれは何だったんだ」
翌日、いつも立ち寄っている店でまだ途方に暮れてグラスのストローを回している弥
子は、とりあえず叶絵に相談してみようとここで待ち合わせしていた。
「弥子、お待たせ」
「あ、叶絵遅……ぅわっ!!」
叶絵の背後には、ネウロがいたのだ。
「何よー、あんた彼氏もいないみたいなこと言っちゃってさ。ちゃっかり助手さんと付
き合ってたんじゃん。ここに入る前に偶然会ったから、ついでに一緒に話を聞こうと
思って」
華やかな容姿と社交的な言動の反面、細やかな心遣いの出来る本当に素晴らしい
親友ではあるが、この場合は裏目に出てる、思いっきり出てるよ叶絵!特に私関
連のことで。絶対、会ったのは偶然じゃない。ネウロの奴、外堀を埋めにかかってる。
心の中でだらだらと汗を流しながら、弥子はこれから起こる地獄絵図を想像して更
に憂鬱になった。
夜、続き書く
ヤコの人生を賭けた修羅場ktkr!!
正座してまってる
ジャイアニックなプロポーズ来たああああ!!!
早く初夜を!婚前交渉しているとはいえ初夜はきっと
特別なはずだ!しかもちゃっかり将である弥子をゲットすべく
外堀の馬から射始める魔人wwww
突発的に書いた。反省はしていない
サイ「よーし俺アイのこと無理やり犯しちゃうぞー」
アイ「どうぞお好きなように」
サイ「え? ……て、抵抗しないの? まさかアイ俺のこと」
アイ「普通に考えて無意味ですから。下手に暴れて、サイの怪力で怪我でもさせられたら困りますし。
嗜虐心を煽って酷くされるのも馬鹿馬鹿しいですしね。
それよりは一度ここで体を許しておいて、ひとまず安心させておくのが得策と判断しました」
サイ「…………」
アイ「ここで一度言うことを聞いておいたほうが、後々御しやすくなるでしょうし……
わがまま放題のあなたのお世話も、これでなかなか大変なんですよ。
散らかし放題、服は脱いだら脱ぎっぱなし……ご飯を食べたことすら忘れる記憶力も何とかしていただきたいですね。
ボケ老人じゃないんですから。
以前メイド服を着せられて「萌え〜」といわれたときは正直閉口しました。
オタ趣味自体はかまいませんがせめて人前で晒すのは自重してください。
サイ、聞いてらっしゃいますか?」
サイ「…………」
アイ「やるなら早くしていただきたいのですが。私も忙しいんです」
サイ「アイ……ひょっとして俺のこと嫌い……?」
アイ「いいえ。愛してますよ」
説得力ないとも言う。
ちょっサイwwwww「萌え〜」はねぇよwwwwww
甘いのか辛いのかww
GJ!
もいっちょ。まだ時期的にだいぶ早いが浮かんでしまったので。
サイ「アイ、今日2月14日だけどチョコとかないの?」
アイ「ありませんよ」
サイ「……え? な、ないんだ、そぉ……
あーもしかしてチョコクッキーとかチョコメロンパンとかチョコ雑煮とか、
何かこうチョコ以外のチョコ的なもの?」
アイ「残念ながら用意していません。サイは男性かどうかもあやふやですからね」
サイ「そ、そう……(ショボーン)」
サイ「サイ、先程は失礼しました。本当はちゃんと準備してあります。
少しからかってみただけです」
サイ「ありがとー、アイ! うわ美味そうコレ手作りじゃん!」
サイ「サイのお口に合うかどうか分かりませんが、気持ちだけは精一杯込めたつもりです。
どうぞ受け取ってください」
サイ「気持ち? 何の気持ち?」
サイ「……観察力に優れているあなたが、どうして分かってくださらないのですか?
私はあなたのことを……」
アイ「サイ、鏡の前でひとり変異を繰り返しながら何をなさっているんです?」
俺が書くとサイが底抜けのバカになる
ここの神々が書かれるようなかっこいい&せつないサイも書いてみたい気はするんだが
やめられない止まらない
>>609ネウロの周到さにワロタw
ちなみに
>>614のほうは元になるネタを昔どっかで見てそれをいじったんだが
どこで見たのか覚えていない
もっかい見たいからもし知ってる人がいたら教えてほしい……
関係ないけど、このスレはいつも賑わってていいなw
お兄ちゃん一人で何やってんの? ってコピペだったっけ
パスが判明しただけで頭パァァンな自分には
神達の脳内妄想予備メモリにはびっくりだ
サイアイワロスwwww
意外とギャグもいけるカップルなんだなww
>>608の続きをwktkしてる私が通りますよ(´・ω・')
夜は長いからゆっくり待ちましょうや。
わるい・・・サイヤコが俺は好きだ
俺はネウあかとサイアイが好きだ。
私は吾あかが好きだ。
え? サイアイって基本ギャグじゃないの?w
と、サイアイ一番好きな自分が言ってみる
ネウあかもいいよね可愛い、エロは望めないけど……
サイヤコはラブラブは厳しいがこれはこれで面白いよな
>>625 自分も吾あかも好きだ。
殆んどみたことないけど。
628 :
メイド好き:2006/12/03(日) 08:04:32 ID:dlCTMOhk
ネウヤコ結婚話投下を待ちながら小話かいてたら完成してしまった
エロは全くないがおつまみ程度に
メイド萌えってあるじゃん。
最近のアレって俺は邪道だと思うんだよね。
メイドって要は女中さんなわけで。女中さんってことは家事が仕事なわけで。家事って基本的には汚れる仕事じゃん?
よくある過剰なフリフリとかリボンとかって、料理とか掃除とか洗濯する上で邪魔にしかならないと思うわけさ。
メイドの基本はモノトーンでロングでシンプル。これだよ。
可愛らしさと作業服としての機能美の調和する点にこそ魅力があるんだよ。
「……力強いご高説まことにありがたいのですが、サイ。
おっしゃることが一ミリも理解できません……」
「要約すると、ピンクだのブルーだのグリーンだのの軟派な色は邪道! ってトコかな。
あーあとミニスカも却下。やっぱある程度は丈がないと」
「はあ……」
肯定とも否定ともつかない声を漏らしつつ、俺のエプロンのリボンをアイは結ぶ。
身につけた衣装は俺が邪道だと思う、典型的な「萌え系」メイドそのものだ。
もちろん、好き好んで着ているわけではなく、『仕事上』の必要性による。
「首相官邸の清掃の人の制服、あれはよかったけどね。右森総理は中身はつまんない奴だったけど
その辺はちゃんとわかってたな。ねえアイそのうちあれもう一回着てみせてくれない?」
「お断りします」
「……うわ即答。いいじゃん別に減るもんじゃなし」
「いえ大分色々減ると思います。主にサイへの敬愛だとか信頼だとかそういったものが」
――そのへんわりと致命的に重要なような気がするんだけど。
「というか今の時点で相当減っていますが」
「ごめんアイちゃん謝るからお願い捨てないで」
淡々と言いつつも手は止めないあたり、やっぱりアイはアイだ。
てきぱきと手を動かして俺の身づくろいを進めていく。
630 :
メイド好き2:2006/12/03(日) 08:06:13 ID:dlCTMOhk
胸元のリボン、ヘッドピース、エトセトラ、エトセトラ。
うーん、やっぱりこのストイックさだよなぁ。『女中』としてのメイドに必要なのって。
事務的とも言うけど。
「でも可愛かったよ? 似合ってたし」
「ありがとうございます。それはそれとしてもう二度と着ませんが」
「い、言い切った……」
「当然です。――終わりましたよ。サイ、どうぞ」
「ありがと」
ネット的表現でいうならorzな状態だった俺は、気を取り直して顔をミシリと歪ませた。
骨格が、肉が、それを覆う皮膚が音を立てて隆起する。
同時に急激に起こるアポトーシス。すさまじい勢いで細胞が死に絶えそして再生していく。
怪盗"X"の素顔から『空琉まゆ』に変わるまで数十秒とかからなかった。
「くるくるまゆたんでーす★っと。どっか変なとこない?」
「いえ、完璧だと思います。……そろそろお時間ですので、出かけられたほうがよろしいかと」
「はいはい了解」
ツインテールの髪を手でかき回そうとしたら、アイに『乱れますよ』と止められた。
部屋を出ようとドアノブに手をかけて、ふと俺は手を止め振り返る。
「ねえ、アイ」
「はい」
「帰ってきたらメイドプレイやらない?」
「却下します。では行ってらっしゃいませ、サイ」
「また即答……うんまあいいや行ってくるよ」
そうして俺はまた『誰か』になって潜るのだ。
俺なりに色々と思い悩み考えながら。
いや、真面目真面目。真剣に考えてるって。ホントホント。
おしまい。アイさん着てたしまゆまゆにもなってたしサイ=メイド好き説をひそかに推してみる
>>628 サイのメイド論が自分とかぶってて噴いたwww
>>831 ひそかにそのメイド美学を持ってる奴はは結構いる、という訳で
やあ、もう一人の私達w
くるくるまゆたんでーす☆で鼻汁ふいたGJ!www
634 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 13:26:15 ID:4gNhtsJ0
>>608
ネウヤコ結婚話の続き楽しみにしてるwwwww
修羅場&初夜wktk!
早く!!早く!!!夜になれ!!!!
俺はネウヤコが好きだ。
だが最近はサイヤコとヒグヤコも気になる・・・・
さっきから弥子はむっつりと押し黙ったまま、ジュースを注文し続けていた。
変に喉が渇いて仕方がないのだ。
隣の席ではネウロが嘘臭い微笑みを浮かべて叶絵と歓談している。何か口を挟も
うとしても、かえって余計なことを言いそうで黙っているしかなかったのだ。それが
事態をどんどん弥子にとって悪いものにしていく。
「へえー、そうだったの。なんだ、最初から二人とも結構いい雰囲気だったんじゃん」
「ええ、そうなんです。でも先生はこの通りの方ですから、御自分ではなかなか仰れ
なかったようですので、勝手とは思いましたが僕がこうして先生の代弁をする為に
出張ってきた次第です」
綺麗に磨いてある叶絵の爪がグレープフルーツジュースのグラスに映えて、とても
綺麗だ。自分のことなのに話に参加出来ない雰囲気に、思わず弥子の頭はちょっ
とした現実逃避をするしかなかった。その間にも、どんどん不穏な結婚話は纏まり
つつあった。
「んー、結婚そのものはいいんじゃないかな。確かにまだ弥子は高校生だけど、探
偵業も軌道に乗ってきているし、後は出席日数と成績を何とかすれば学校の方も
それなりに理解はしてくれると思う。だから二人とも頑張って」
「ちょっと叶絵」
「ありがとうございます、叶絵さん」
話が締めに入っているのを感じて腰を浮かしかけた弥子を制するように、ネウロの言
葉がとどめを刺した。
「なんのなんの、あんたたちが幸せにやってくれればそれでいいって」
何故か上機嫌な叶絵は、弥子が飲み干した八杯分のジュースの代金も持ってくれ
た。まずは気の早い御祝儀のつもりらしい。そのちょっと勘違いな気配りは嬉しいや
ら心苦しいやらなのだが、問題は隣のネウロだ。
今まで見た中でこれ以上ないほどの満面の喜色で、一足先に席を立って出て行く叶
絵を見送ってから、一段と馴れ馴れしく肩を抱いてきたのだ。人目もあるというのに。
「ちょっと、何するのっ」
慌てて逃れようとしても、超強力にホールドされていて適わない。何となく周囲の人
の雰囲気もこれまでの話をそれとなく聞いているせいなのか、『まあ勝手にしろ』とい
う感じだ。
弥子を助けてくれるものは、もう何もない。
絶望的だった。
店を出てすぐに、弥子は目立たない路地裏に連れ込まれていた。とりあえずの許可
も貰ったことだしと、ネウロは早速ここでヤるつもりのようだ。
「やだ、こんなとこで…やめてったら!」
薄暗い路地裏の壁に押し付けられて、空しく抵抗するものの、サカっているネウロに
は全然通じてはいない。せめて事務所に戻ってからでも、とうっかり考えてしまう弥
子も、大概こんな状況に慣れてきているようだ。
当然、弥子の抵抗など想定の範囲内でしかないネウロにとっては、赤子の手と首を
一緒に捻るようなものだ。
「あまり声を出すと、外に聞こえるぞ」
「ぅ…」
耳を舐めるような声に、思わず身を硬くしている間にスカートの中に手を入れられ、シ
ョーツの中を探られる。どこが感じるのか心得きっている指先が、まるで煽るように戯
れるように反応し始めているクリトリスを抓り上げた。瞬間、背筋を針で刺したように
鋭い刺激が駆け抜けて膝の力がふっと抜けていく。
「ゃだっ…いきなりは嫌だってば…」
たったあれだけのことで声色までが変わっているのを自覚して、かあっと頬が染まっ
た。そんな変化を目敏く察して、悪い笑顔を浮かべたままネウロが甘く囁く。
「さすがだな、ヤコ」
ついでに耳に舌を差し入れて軽く噛んできた。
その間も、いやらしく動く指は内部をじれったいほど緩く掻き回している。すっかり膝
から力が抜けているせいで、縋りつく形になりながらも悔しそうに声を絞り出す。
「言わないでったら…」
「悪くない気分だろう?」
「そんな、ことっ…」
そうしているうちにも、ぬるりとしたものが内股に垂れ落ちる感触を感じて震え上が
る。きっと愛液が溢れ出しているのだろう。大して愛撫もされていないというのに、ど
うしてこんなになってしまうのか、弥子は本当に情けない気分になった。それをすか
さず掬い取って、目の前に見せつけてくるネウロは完全に悪い顔をしていた。
「もう、いいようだな」
「ひゃっ…」
ドス黒い顔を目の前にして、恐怖は極限まで高まっていた。それなのに体の方は極
めてすんなりと昂ぶりきったものを受け入れようとしている。それがまだ不思議で仕
方がなかった。
なのに、早く欲しがっている部分に焦らすように捏ね回されるだけで、その熱くて硬
いものはなかなか入って来てはくれない。もう完全にそれを待ち望んでいる弥子の
体の中を地獄の底のような篭った熱が駆け巡るだけだ。
「ぁ…何で…」
必死で腕を回して抱き着く弥子を極悪な笑顔で見下ろしながら、ネウロは悪魔の言
葉を囁いた。
「ヤコ、我が輩の妻になるか?了承すれば、すぐにでもくれてやろう」
「…な…っ」
元々そのつもりで連れ込んだのだろう。こんな時に、弥子はいきなり人生の選択を
迫られていた。もしも妻になるといわなければ、容赦なくこのまま放り出されることは
簡単に予想がついている。しかし、それだけはどうしても嫌だった。
今、一番欲しいものがほんの少し中を抉る。
それがすごく良くて、つい甘い声が漏れる。
「あんっ」
「さあ、どうするヤコ。妻になれ」
「は、ぁ…いきなりそんな…」
「要はタイミングだ。我が輩が貴様を欲したからこうして要求しているだけのこと。貴
様はただ了承しさえすればいい」
「だからって、それが何で私なのっ…」
「いいから、さっさと妻になると言え」
更に深く突き入れられる。
「あんんっ!」
もっと欲しい、奥まで欲しかった。なのに言葉を強制されていることが嫌で、どうして
も弥子はその一言が言えない。もしも言ったら最後、一生ネウロの奴隷になってしま
うのだ。
なのに。
「ヤコ、言え」
「あぁ…ネウロぉ、私、なる…あんたの妻になる。だからっ…」
快感の激しさに負けて、遂に口までが蕩けてしまったようだった。一語一句その言
葉を逃さずに聞いていたネウロは、さっきまでの黒い笑みを一転させ、純粋に嬉しそ
うな顔をしていた。
「よし、貴様の気持ちはしかと受け取ったぞ。では」
焦らすだけの愛撫を繰り返していた魔人は、すぐに行動を再開した。
「あぁ…ぁぁんっ…」
壁に押し付けられたまま、両足を抱え上げられ、所謂『駅弁』の体勢になって貫かれ
ている。こうなっては、もう弥子にはただ感じ入って喘ぐしか道はなかった。強引に
突き入ってくるものが時々緩くグラインドする度に、弥子は子供のような声を上げて
悶え、喘ぎ、散々に翻弄されていく。
もう、どうなってもいい。
まさに一生の不覚。
たとえ快感に騙されたとしても一生ネウロの奴隷になる選択をしてしまったことで、
事の後で冷たい地面に座り込んでいる弥子は最悪なまでに落ち込んでいた。何だ
かこのまま立ち上がる気にもなれない。
周囲はもう暗くなり始めていた。
「戻るぞ」
弥子の落ち込みなど関係なく、ネウロは強引に腕を引いた。
「やだ」
「駄々をこねるな」
「あんた一人で帰れば?放っておいてよ」
機嫌の悪い弥子を見下ろしているネウロは、何を思ったのかひょいと抱き上げてお
姫様抱っこをしたまま歩き出した。
「ちょちょっと、やめてよ。誰かに見られたらどうすんの」
「見られて嫌だったら、自分で歩くか」
「…歩く」
ぶすっとしたまま、地面に降ろされた弥子は仕方なく歩くことにした。こんな奴に抱
っこされたままなんて、とても我慢が出来そうにない。そう思ったのだ。きっと嫌が
ることを分かっていて、ネウロはわざと言うことを聞かせたのだろうが。
「ヤコ、これから忙しくなるぞ。まだ貴様の母親と学校の方にも許可が必要だから
な」
やはり肩を抱きながら嬉々としているネウロに比べ、かけがえのない人生を魔人に
売り渡してしまった弥子は今にも死にそうなドス暗い顔をするしかなかった。
神様、こんな人生嫌です。
今更文句を言っても仕方がないのだが、愚痴るぐらいならバチも当たらないだろう。
昨日の夜は忘年会だったので挫折。
まだ続くけど、残りはまた夜に書く。
639 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 15:15:34 ID:4gNhtsJ0
>>638
俺634だが、
こんなに早く結婚話投下してくれてマジでうれしい!
しかもこのクオリティ・・・神だwww
焦らして言わせるネウロに萌えた!GJ!!!
>>635 GJ!!ネウロ弥子のこと好き過ぎだw萌えた。続きも期待してる!
>635
GJ!!
誰も太刀打ち出来ない程の策略家の魔人萌え。
遥ママは素敵な息子が出来たって喜びそうだな。
>603
602なんだが【泥水+4℃の指輪】を頂こう。
泥水なのは、539と同じ人間だと見破っての事か…?
…あかねちゃんやフライデー可愛くて好きなんだよな。
あかねちゃん視点の微妙な話…。
「ただいまぁ」
弥子ちゃんとネウロさんが、電子ドラッグの事で出掛けていた大学から帰って来ました。
「やっと帰って来れた…」
なんだかとても疲れた様子の弥子ちゃんが、お茶の用意を始めた私のところまで歩いて来ます。
「ねえあかねちゃん、私の頭、傷とかないよね?」
そう言って指差された弥子ちゃんの頭に特に変わった事はなく『どうもなってないけど
どうかしたの?』とホワイトボードに書くと、弥子ちゃんはむぅ〜っとむくれてしまいます。
「ネウロの奴、私にコンクリートブロック投げつけたの」
…あまりに非道なネウロさんの行為に、今更ながら冷や汗が流れそうな気分です。
普段から、ネウロさんは弥子ちゃんに暴力を振るう事が極めて多いです。先日ここを鉄球で
襲われた事で刑事さんが来られた時も、心当たりを話そうとした弥子ちゃんを黙らせるため、
弥子ちゃんを掴んで壁に放り投げて……。
「あかねちゃん?」
私が無反応になったのを不思議に思ったのか、弥子ちゃんが声を掛けてくれましたが、それに
どうにか平静を装って応えたものの、私の心の中はひどく乱れていました。
あの時、私はネウロさんの暴力があまりにいつもの事になっていたので気付く事はなかったの
ですが、ネウロさんはそれなりに厚いコンクリートの壁に穴が開く程の勢いで、弥子ちゃんの
頭をぶつけたんです。
それなのに弥子ちゃんは、痛みに頭を押さえただけでした。
コンクリートブロックを投げつけられたという弥子ちゃんの頭には、傷一つありません。
そして思い当たった、一つの可能性。
ただの死体だった私は、ネウロさんの瘴気の影響で、生命を取り戻しました。
生命を蘇らせる程の瘴気。それが弥子ちゃんに何の影響も及ぼさないと、言えるのでしょうか。
ネウロさんは何も言いません。気付いているのかさえ、私には判りません。
けれど、もしこの考えが当たってしまっているのなら…….
私に出来ることは、大好きな優しい弥子ちゃんが少しでも幸せであるよう祈るだけなのです。
サイヤコがみてみたいw
でも、ラブラブは・・・無理かな
サイヤコ見てみたい気もするし書こうとしたこともあるけど
自分が書くとどうしてもサイアイ前提になる……
難しいね、殺伐としたネウロとの関係抜きだとこれといった接点がないしさ
サイ弥子はありだろう
犬のように尻尾振って弥子にまとわりつくサイが見える
そして嫌そうな表情でそれを見ている魔人も見えるw
647 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 23:20:16 ID:qQRRP6gp
>>642 GJ!!
確かに漫画だから、と見逃してたなあ。暴力行為と弥子のタフさ。
ネウロの瘴気の影響というものを踏まえて考えると今まさに悲劇(喜劇?)の進行中か?
続きありましたら是非是非
それから。
例の人当たりの良さと、凄まじいまでの行動力と、やたらと小知恵の回るネウロに
よって、忌まわしくも腹の立つ弥子の結婚話はまさに電光石火の勢いで進められて
いった。何事も正式に、ということで恐ろしいことに人間としての戸籍や住民票すら
も偽造済みらしい。
母親の遥の反応は言うまでもないだろう。初対面の時点でいきなり好印象だったぐ
らいだ。
結婚報告をした時には心から喜んでくれた。
「おめでとう!絶対あんたたちはそうなると思ってた。母親の勘って奴ね」
「はは、本当に適わないですね、お母様には」
「で、脳噛さんは本当にいいの?弥子みたいな子で。まだ結婚なんて先のことだと
思ってたから、花嫁修業なんか何もさせてなかったのに」
まだ高校生なのに、もう手放してしまう寂しさを覗かせながらも、そこは弥子の母親
だけある。しっかり好奇心がちらちらと見えていた。そして、弥子本人はといえば、
やっぱり今回も当事者でありながら蚊帳の外に追いやられていた。
「問題ありません。先生があまりにも可愛らしかったものですから、僕の方が夢中
になってしまったぐらいなので」
やっぱり嘘臭いとしか言いようのない照れ笑いすら浮かべて母親と談笑しているネ
ウロの隣で、弥子は一人既に地獄に足を突っ込んだような気分だった。
学校側の反応はやはり進学校ということでやや厳しかったものの、弥子のこれまで
の社会的な貢献度とそれによる学校の知名度アップを考慮した結果として一定の
出席日数と成績に達していれば可、という前例にない特例で認められることになっ
た。まあ、成績そのものはそれほど揮わないものの、探偵としてこれまでに大変な
事件に関わってきた有名人の弥子だから可能だったことだ。
やはり、ここでも得意の弁を振るったのはネウロだったが。
そんなこんなで一週間経過した後、弥子に微塵の拒否も与えないスピードで結婚
式が敢行された。まだ結婚なんて早い、もっと自分の人生を楽しみたい、こんなの
は嫌だと散々言ったにもかかわらず、もうこうなったら誰も聞いちゃいなかった。
あくまでも全てが弥子に都合悪く、ネウロに都合良く進んでいた。
「ほら出来た、綺麗ねー」
それでも何とかウエディングドレスの着付けと化粧が終わり、母親は嬉しそうに軽く
ほつれている後れ毛を直してくれた。鏡の中の花嫁はそれなりに愛らしく綺麗に出
来ているけれど、まさか魔人と結婚するなんて誰も思ってないだろうなと、弥子は心
中惨憺たるものだった。
サテンと、レースと、パールに囲まれた幸せそうな幼い花嫁が、実は一番不幸な気
分でいるなど、この場にいる誰も知らないことだった。
人生最悪の日の出来事を、弥子は何も憶えていない。
亡き父親の代わりとして呼んだ親戚の叔父さんと共に、祭壇にいるネウロに向かっ
てヴァージン・ロードを歩き始めた頃からもう意識はすっかり飛んでいた。あまりの
嫌悪感で、精神が極限を超えてしまっていたようだ。なので、肝心の誓いの言葉や
指輪の交換、それに女の子にとって一番大切なキスすらも何も思い出せなかった。
憶えているのは式を終えて教会を出た時からだ。
外で待っていた人たちからおめでとうと口々に祝われ、何が何だか分からないまま
愛想笑いをしてごまかすしかなくて、それを隣で白いタキシードをやたらと上手く着
こなしたネウロが微笑みだか薄笑いだか分からない奇妙な笑いで眺めていた。
こんなことで、それまでの毎日とは全く別の日々を送ることになるのがまだ不思議
で仕方がない。
「先生、綺麗ですよ」
今日だけは黒い手袋に包まれていない手が差し出されて、思わず指を伸ばすとそ
のまま抱き上げられた。周囲に華やかな歓声が上がる。
「やだっ、ちょっとっ…」
「これぐらいは、許して下さいね」
見るからに仲が良さそうに見える二人に、拍手すら起こっていた。
ああ、何だかネウロだけではなくてみんな浮かれている。なのに主役の筈の自分だ
けが妙に冷静なのがおかしかった。
その原因ははっきりしている。
「はぁ…疲れた…」
式の後、母親が色々と手を回して手配してくれたホテルのスィートルームで、シャワ
ーを浴びるのもそこそこにパジャマ姿の弥子はふかふかの大きなベッドに思い切り
よく飛び込んだ。
ホテル…そう、以前ヒステリアが爆破未遂事件を起こして大騒ぎになった例の超高
級ホテルである。本来なら高額にも関わらず予約を取るのも困難なほどの人気なの
だが、幸い、ここでも弥子の名前を出したらすんなりとスィートを一晩取ることが出来
たようだ。
『あんたの知名度ってやっぱ凄いのね』
母親が関心したように言っていた。
さすがにホテルもここまで来ると調度品にしても見事なものだ。だが、精神的に疲れ
きっている弥子の目には入らなかった。ベッドの柔らかさが気持ちいい、出来ればこ
のまま朝まで眠ってしまいたかった。この一週間というもの、何一つ弥子の意思の
通りになったことなんてないのだから。
「ヤコ」
ベッドが重く軋んだ。
とろんと眠りかけていた弥子の意識が引き上げられる。
一緒に部屋に入ってからというもの、ずっとベッドルームの隣のソファーで読みかけ
の本を開いているだけで、弥子が何をしていようと感心も払わなかったネウロが来た
ようだ。
もう、知るものか。
何もかも弥子の気も知らず勝手に決めて、何もかも手に入れて、さぞかし満足なの
だろうと腹立たしい気分で見上げてみれば、ネウロは微妙に眉根を寄せたまま何か
言いたげにベッドに沈む弥子を見下ろしている。
「何が不満だ、何もかもこうして貴様の為に最後まで膳立てをしてやったというのに」
「何がって…全部よ全部!」
これまでの不満が、思わず爆発していた。
「ネウロ、あんたは本当にわがままで嫌な奴だけど、こんな嫌がらせをするなんて思
わなかった。だって、だって…これって私の一生のことだよ?結婚なんて、女の子に
とっては一生にたった一回の大切なものなの。なのに、どうしてただの一度も私の意
見を聞いてくれないの?何を考えているのか知らないけど、私の意志はどうでもいい
の?ねえどうしてよ!私だって、結婚するなら一番大好きな人としたかった…なのに
みんなあんたがブチ壊した…せめて、せめてあんたにそういう気持ちが少しでもあっ
たら良かったのに…だったら私だってこんな嫌な気持ちになんかならなかった…」
長い台詞の後半は、もう涙が溢れていて嗚咽のようになっていた。
確かにもう弥子は純潔の身ではないけれど、それは単なる好奇心の延長のようなも
のだったし、ネウロは人間ではなかったから後で何とでも言い訳が立つと思いなが
らずっとセックスしてきた。
ネウロはいつか側からいなくなる。だから何も期待出来ない、してはいけないと最初
に感じた淡い恋心を無理やり封じ込めて割り切って関わってきた結果がこれだ。弥
子の気も知らずに能天気に振り回した挙句結婚まで持ち込んでしまったネウロが心
底憎らしく、怒りが収まりそうにもなかった。
「貴様は、そんなに嫌なのか」
「…物事には段取りとか、順序ってものがあるよね。あんたは全部それをすっ飛ばし
てくれたんだから…」
「手順は踏んだぞ、挨拶や書類上の手続きは煩雑だったがな」
「それじゃなくて!」
何だこの天然さは。まさかこの一連の出来事はただの悪ふざけや意地悪などでは
なく、それなりに真剣なものがあったのかと疑いたくなってきた。事実、ネウロはここ
まで来たのに、何が悪かったのか理解も出来ていないようだ。全く、変に頭だけは回
る癖に、女心の奥までは及ばないようだ。
「こういうのは、お互いの気持ちが大事なの。あ、あんたが私をどう思ってるか、まだ
何も分からないよ。あんただって、私の気持ちなんか聞かないで勝手にことを進めち
ゃったし」
仮にもここは新婚初夜のベッドの上だ。
どういう訳か花嫁はぐしょぐしょの顔で泣き喚き、花婿は訳が分からないという顔をし
ている。
「つまりは、同意もなかったということか?しかし、貴様はきちんと妻になると言った
ではないか」
「あ、あれは言ったことにならない…言わされたんだし…もしもちゃんと言うとしたん
なら、今言うから」
心の中を吐き出しているうちに、弥子は自分でも何を言っているのか分からなくなっ
ていた。これでは、ずっと思いを隠していたのに言わないままここまで来てしまって
拗ねているようだ。実際、そうなのだろう。
「そうか、では言ってみろ」
「えっ」
「言ってみるがいい」
「ここで?えーと…」
どうしてこんな流れになったのかは分からないが、こうなったら隠してはおけない気
がした。
「…私、あんたが好き…なのかも知れない」
それだけ言うと、髪を拭っていたタオルを取り上げてごしごしと乱暴に顔を擦った。涙
と鼻水でひどい顔をしていたのに気がついたからだ。
「ふむ…では、人間というものはわざわざ口で言わなければ意思の疎通もままなら
ないのか。不便なものだな。以心伝心という言葉もあるというのに」
「へ?」
「それなりに長く関わっていたら、貴様なら言わずとも察していると思っていたぞ。こ
とに、ようやく我が輩の奴隷として使い勝手が良くなってきていたからな」
「い、以心伝心て…無理無理」
一体どこでそんな言葉を拾ってきたのかは分からないが、まるで長年連れ添った夫
婦にだけ通じるようなものを弥子にも期待していたようだ。そんなものは、完璧に無
理に決まってる。
「それ、普通は絶対無理だよ…やっぱり言われなきゃわかんない…」
「人間とは、複雑なものだな」
「そうだよ、だから謎も生まれるんじゃない?」
「…そうか」
遂に、ネウロまでが何かを思い悩み始めたようだ。あれだけ賢いところを見せつけて
いたというのに、本当に肝心な部分は無知だ。そして極めて幼稚だ。こんなある意
味幼児同然の男にわあわあ喚いていたのがバカバカしく思えてくるほどだ。けれど、
一つだけ確信したことはあった。
弥子の意思を無視してでも、こうして強引に結婚にまで持ち込んだ気持ちは普通に
好意そのものだということ。
人間であれば、それならどうしてこんなことを、と言いたいところだが、相手は魔人
のネウロだ。感情の形が違っていても当然だし、好意というならば弥子にも少しは
望みが持てるというものだ。
「言葉にしろ、というなら言ってもやろうか。ヤコ」
「えっ…」
それまで妙に神妙になっていたネウロは、弥子の指輪を嵌めた右手を取った。そし
てまっすぐに目を見て言ってのけた。びっくりするほど綺麗な目だった。宝石よりも
艶やかに煌めいていて吸い込まれそうだった。
「我が輩の生涯唯一の妻よ、心から愛しているぞ」
「……何いきなり…」
そんな言葉が聞きたいと思ったのは本音だが、まさか本当に言うとは。あまりの直
球な言葉に、弥子の頬が赤く染まる。
「今になって、そんなこと…バカネウロ…」
「本気だぞ。貴様が死ぬまでは側にいてやろう」
意識もしない涙が、ぽろっと零れた。
「…本当に?」
そうだ、これまでずっと不安だったのはいついなくなるのか分からなかったからだ。
そんな不安が心にブロックをかけて、本音を出せなくなっていた。けれど、一生側に
いてくれるというなら、もう他に望むことは何もない。
「もっと、言って…ネウロ」
「貴様が生きている限りは、愛してやろう。せいぜい大事にしてもやろう。これでい
いか?」
吐息がふわりと唇にかかった。いつの間にか、こんなに近くまで来ていたらしい。
「うん、それで充分…本当に、私が死ぬまで一緒にいてね」
「その為の結婚だ、わざわざ人間流に合わせてやったしな」
「嬉しい、ネウロ…」
きりなく溢れ出す涙を指先で拭い、そのままネウロが唇を重ねてきた。ずっと無粋な
押し問答をしてきたけれど、ようやくこれで新婚夫婦らしい二人になれる気がした。
「ン…」
それまでどんなにセックスしても感じていなかった高揚感、充実感のようなものが一
気に湧き上がってきた。
ああ、もうネウロと夫婦なんだ。
そう実感しただけで、体は自在に追い上げられていく。
タイトルの9だけ半角なのはなんでだ。
そして、初夜のHまでは行き着かなかった。
なにベッドの上で二人で問答してんだよ、バカバカバカあ。
てなことで、まだ続く。
>>653 セルフツッコミにワロタwww
しかしGJ!
続きwktkしながら待ってまつ
ネ 申 あ り が と う ! !
バッドエンドというかヤコ幸せになれないで終わっちゃうのかな‥‥とハラハラしながら読んでたんだが‥‥
泣いた(つд`)
もうエチいらないくらいの純愛クオリティ(エロパロ板なのに
ネウヤコ結婚話続き待ち&スレ485kb超え間近につきROM中。待つ…。
659 :
653:2006/12/04(月) 13:52:04 ID:3xS68GXf
そうか、そろそろ次スレの時期だね。
結婚話はまだ少し続くので、そっちに書こうかな。
ちなみに今日は風邪っぴきで休み。
657です。スレストまでは35kbありますのでまだ大丈夫です、が「喰うか、〜」がトン切れになるかもと余計な心配をば orz。
>>658 様、ありがとうございます。ネウヤコ結婚話ネ申、御自愛を。
661 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 16:33:56 ID:Y8vNBKSE
まさにネ申クオリティ!!!
風邪早く治るといいですね。
ネギをあぶったものを首に巻くといいらしいですよ。
あと玉子酒とか・・・・つ口
思ったほど女性器が女性器っぽくなかった事にホッとしたような残念なような
人生最悪の日が、一転して最高の日になった。
人間同士でも意思の疎通がほんの少し出来ないだけで、全てが上手くいかなくなる
ことがある。ネウロとだったら、もっと上手くいかないことばかりでこの先生きている
限りはきっと大変だろう。
けれど、ようやく今夜少しだけ心が見えたことで何とかなりそうな気がしていた。今の
今までこれっぽっちも決心がついていなかったというのに不思議だった。
「夜は長いぞ。性急にはしないからな」
「…うん」
大きなベッドの上に横たわりながら、どこか夢うつつになって弥子は無理やり微笑ん
だ。優しくされたことなどこれまで皆無だっただけに、嬉しい反面怖い部分はやはり
あるのだ。
既に覆い被さっているネウロは、鼠でも捕まえてこれからじっくりといたぶろうとして
いる猫のような目をしていた。やはり、今夜は安眠出来そうにないようだ。だが、もう
それほど嫌ではない。せっかくの初夜でもあることだし、もう全部委ねてもいいんだ
と構えることにしていた。
これから長い付き合いになるのだから。
「で、も、あんまり見ないで…」
パジャマはもう全部脱がされている。いつも、訳が分からないうちに勝手にサカられ
て強引に犯されてばかりだったので、こんな風にじっくりと裸を見られたことなど一
度もない。ボリュームに欠ける乳房が恥ずかしくて隠そうとしても、腕を取られた。
「やっ…」
「今更何を恥ずかしがる」
「だ、って…」
わざと至近距離で目線を合わせてくるネウロが、面白そうに顔を覗き込んでくる。
「今まで、脱がせもしなかったじゃない…勝手に、自分だけ…」
「そうだったか」
「そうだってば」
抵抗することも出来ずに晒された乳房を緩やかに揉まれ、舌先で舐め上げられるだ
けで早くも弥子は息が上がりそうになっていた。今まで触られもしなかった場所に感
触を感じただけで、もう頭がついていかなくなっているのだ。このまま、今までと違う
優しい愛撫をされたらきっとおかしくなってしまう。快感だけは嫌というほど知ってい
るだけに、自分がそうなってしまうことは簡単に想像がついた。
嬉しいのに、苦しい。
苦しいのに、もっとこの先が知りたい。
自分でも制御出来ない感覚が次第に内側が膨れ上がっていくのを、そろそろ止めら
れそうにもなくなっていた
「あ…い、やぁっ…」
どうしても感触に感じ入ってしまうのを悟られたくない。知られたくなかったのにそう
いうことだけはやたらとネウロは目敏いようだ。すぐさま弥子の反応の変化察してに
やっと笑う。
「ほう、なかなか悪くないと見えるな」
「だから…言わないで…」
面白いように乱れている弥子の姿に、ネウロはこよなく上機嫌だった。
「あ、ぁ…ん」
「素直になれ、ヤコ」
「ン…だって、だってえっ…」
「それでは、ここはどうだ」
「…ッ…」
それまでずっと、しつこいほどコンプレックスを感じている乳房に愛撫を繰り返してい
た手が、いきなり全く無防備だった股間に伸びた。緩やかな愛撫に騙されて、つい
だらしなく投げ出されていた足に力を込める暇もなく、ぐいっと大きく膝が開かれた。
こうして目前にすることもなかった場所なだけに、かあっと頬が染まる。
「あ、やだっ」
「嘘をつくな」
ずっと触れられてもいなかった場所が、急に指先の妖しい刺激を受けて花のように
ほころび出す。今までずっと、ただネウロの都合だけで強引に開かれ、慣らされるだ
けだっただけにひどく新鮮だった。
「あ、ぁん…」
指先に感じ始めたダイレクトな快感ゆえの潤みが心地良いのだろう、ネウロはいつ
もよりも優しく耳元で囁いた。
「可愛いぞ、ヤコ」
「う……」
その間も、性感を知り尽くしている指は巧みにクリトリスを捏ね上げ、柔らかに充血
しきった内部をこれでもかと穿ち続けて切ないほどに弥子を喘がせていた。もう何も
分からなくなって、必死で髪を振り乱す愛らしい人間の妻を眺めているネウロはます
ます満足そうだった。指先の愛撫は激しさを増しながらも喘ぐ唇を吸い上げ、無防備
な首筋に淫らな痕跡を残しながら次第に全てを縛っていく。
「や、やだぁ…」
「もっと…もっと乱れろ、ヤコ。我が輩の可愛い妻よ」
「や、も…無理ぃっ…」
すっかり意識が飛んでいた筈の耳に、甘い毒の声が流し込まれる。
「どんなに歳月が経過したとしても、貴様だけを愛するぞ」
「…っ」
言葉は悪意の蜜のようにどろりと耳から落ちてきて、弥子の全感覚を他愛もなく奪っ
た。その隙に蕩けきっていた部分に攻撃的なまでに突き入る硬い熱があった。
「ぁ…ダメ、や、やだっ…」
とうに濡れきっているとはいえ、唐突にされたらやはり苦痛はある。それでいながら、
ネウロの技巧に呆気なく蕩かされていくのを、もう疑問にも感じなかった。慣らす必
要もなく、勢い良く滑り込んでくるものがいつものように嬉々として弥子の敏感な内部
を激しく抉った。
「ン…やぁん…」
「いいぞ、ヤコ。もっと乱れるがいい」
背骨が折れるほど強く抱き締められ、際限なくピストンを繰り返す魔人の精力に閉口
することも忘れて弥子はただ甘い声を上げて悶え狂った。せっかくベッドメイキングを
した大きなベッドのシーツが、完全にくしゃくしゃになってしまっている。だが、そんな
ことも配慮する余裕などなかった。
「あ、あ、あぁん、ネウロぉっ…」
あまりの快感に、早くもお互いに達しそうになっていた。この狂おしさは一度けりをつ
けなけれどとても収まりそうにない。
「はぁん…ネウロ…もう、ダメぇっ…」
「ヤコ、ひとまず一度出すぞ。いいな」
「ん、うん、いい、いいっ…」
普段なら、とても口に出来ないことを、今の弥子ならやすやすと言えるようだった。
「よし、いく、ぞっ…」
「あァぁ…」
硬く熱い欲望が一番奥を突いてすぐに、熱い奔流が暴力的なまでに弥子の内部を
満たしていった。ドクドクと、時間をかけて最後の一滴までも吐き出してしまうとその
まま弥子を更に強く抱き寄せてきた。
「…ネ、ウロ…」
息はまだ整いきってはいないが、抱き締められていると心から暖かく満たされるよう
で嬉しかった。それなのに。
「すぐにまた続けるぞ、ヤコ」
「え?」
「何を呆然としている。この行為とは、子作りの為のものだろう。ならば、妻となった
貴様もより協力的にならねば困る」
「え、え、えぇえ???」
「いいな、ヤコ」
まるで睨みをきかせるような目が、すぐ側にあった。確かに結婚したら子供が欲しい
のは当然だとは思うが、だからといって弥子は種族の違う人間なのだ。この先、二
人の間の子供が出来る可能性は限りなく低い。
それが分からないネウロではないと思うのに、それでも弥子と共有する時間と子供
を欲している気持ちはどこから来るのかを考えれば、純粋に嬉しかった。
「うん、分かった、ネウロ。私、出来るだけいっぱいあんたの子を産むね」
身勝手で、わがままで、どうしようもなく手こずる男だけれど、もう離れる気はなかっ
た。
きっと、これからもこうして二人で生きていくのだろう。
それだけは何よりも確かだった。弥子が生きている限り。
おわり
とりあえず風邪は蜂蜜大根で乗り切った。
終わらせたかったしね。
待ってた。GJーーー!!!!!11
GJ!!
なんて可愛いんだ、ネウロ!!
甘 す ぎ で す!!!
甘くて萌えた(*´Д`)=з
神よ、神作品をありがとう…。
激しく萌えた…(*´Д`)
GJ!!!!
670 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 17:20:24 ID:NUF8aU2f
すんげぇ甘さだ・・・・
ネ申よありがとう!!!!
GJ!!!
671 :
653:2006/12/05(火) 19:18:40 ID:qNcrxlVh
みんなGJありがとう。
やっぱ甘いか。
そらそうだ、風邪対策で蜂蜜大根の汁飲みながら書いたし、基本はラブな
ネウヤコばっか書いてるからさ。
でも、まだ書き足りない部分はあるので、新スレで続き書く。
そろそろここも容量が気になってきたし。
風邪治ったのか?
もーGJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!
673 :
653:2006/12/05(火) 23:08:26 ID:qNcrxlVh
取りあえず、ほぼ治った。
すげーぜ大根のビタミン。
ばあちゃんの知恵もあなどれねー。
653神、甘い作品をありがとうございます。あと急かしてすんませんでした。次スレのエピローグも甘甘です。御馳走様。
皆さんが次スレへ移動した所でちょっとアホ投下。エロ無し。
・吾代×桂木母気味
金が…無ぇ。それだけの理由でてめぇの愚痴に付き合ってやってんだ。余計な物を見せるんじゃねぇよ。
と言った所で聞いちゃいねー。
吾に代りは無い吾代様こと俺は、桂木宅にて女子高生と酒を酌み交していた。
いかげそやチー鱈をツマミに、焼酎をちびちび呑みながら、酒代は一銭たりとも出さない約束で小娘の話を聞いてやっていた。
自分の近況も曖昧に報告しながら、いやあいつは全く聞いてないが。
「毎回毎回テストの度に担任に説教されるんだけど、私は探偵なのっ、学校のテストが何だぁ」「あー、知らねぇよ」
「ねー吾代さん、この間ね、叶絵にカレーうどんぶっかけちゃってどうしたらいいかなぁ」「はいはいワロスワロス、悪いと思ったらさっさと謝れやぁ!」
(くだんねぇ…。)まだ呑み始めて一時間程だが、リビングには大〇郎やJI〇ROの空き瓶が両の手で数える以上に転がっていた。
こいつどんだけ酒呑むつもりだ。
さっきから怒涛の如く勧められるがままに口に運んでいるグレープジュース割りが効いているのか、俺から見える世界が灰色になりつつあった。
(…って俺、そんな酒弱くねぇぞ)
多分、気分の問題だ。ちったぁこっちの話も聞け。
住んでる世界が世界だったので、今までも俺の話なぞ碌に聞く奴ァいなかった。
に、比べてみりゃ、靴ひもの結び方もなってねぇガキとは言え、早乙女の方の社長くらいには聞役になる貴重な人材なんだが…
酒は怖ぇ。正真正銘の化けモンの悪口まで始めやがった。
「アイツどうにかしないと、本当に身が保たないよ」「…俺よかマシだって」
ついこの間、お気に入りの車を崖下に捨てられた時のことを思い出す。
車を失っただけでも彼女を寝取られたようなショックを受けた訳だが、あのイタイ追い討ちは何だ。ガラスをざっくりと刺して…
破片が顔に残らなかったから良かったが。
視界が不規則に揺れている。俺が揺れているのか、目が追い付いていないのか。
純度の低いヤクのバッドトリップに似ている。やべぇ。
「そ でもないよ。ねぇ吾 さん、見 よコレ」あいつは不意に俺に背を向け、ペラッと服をたくし上げて肌を剥き出しに。
…幼い白い肌。乳当ての線から下は、獣の爪が蹂躙した痕が巨大な毒グモのように這っていたさ。「ご――?」感覚から音さえ消えた。とうとう視界はブラックアウト…
676 :
運ぶ女A:2006/12/06(水) 14:18:37 ID:lzHpKdK3
…(気絶)。
てめぇに付き合ってやってんのは性欲のためじゃねぇぞ。食指も動かねぇ。
別にてめぇが劣ってるなんて思ってはないが、違うんだ。
もっと成熟した大人の色気があって、食欲もほどほどの、冴えた女ならな、なんてな。
体が重くて涙が止まらん。情けねぇ。水中に落とされた時のように、声が遠くから聞こえる。
「…駄 じゃない… んな立派な男のひ 潰し ゃって…」
穏やかな女の声が聞こえる。誰だ?
目が開かない。無理に細目を開けると、まだ色調を欠く視界にスーツを着た女の上半身が見えた。
腹が一番俺の顔に近く、小綺麗そうな頭部は遠い。
これは、膝・枕の体勢では。
心中顔汗もので起き上がろうとするが少しも動けない。
「貴方、は…?」声は何とか出せた。いつもの悪態は吐けそうに無ぇ。
吐けるのはゲロだけのようだ。喉元に込み上げるものがある。
女は俺の体を器用に半回転させ、顔を洗面器の上に持ってくる。
無感情に吐きながら、顎を支える手のしなやかさに感心した。
「大丈夫?吾代さん。ああ、私はね、弥子の母親。桂木遥と言います」
納得した。
あいつの母親と名乗る女を細目で観察する。
癖の無い、鴉の濡れ羽色の長い髪。横線は入り始めているが垂るみ無くなだらかな首筋。白い肌は羽二重の艶を含んで。
あいつの生まれた元だけあって似てるが、俺の好みで見れば絶対ぇ母親のが三割増し美人だ。
…とか思っている場合か。
「本トに…すんません。こんなで…」「いいのよ。ごめんなさいね、うちの子酒豪で。
でも良かったわ、命に別状は無いみたいで」
女は俺の上半身を少し起こして自分の胸元に押し当てた。
女の体からは微かに甘い匂いがする。花ならば胡蝶蘭か。あの、祝い事に持ち込まれる高いやつ。
胸の、弾力のある柔らかな谷間も心地よい。
が、規則的にトントン背を叩かれているのは…俺、あやされてるのかよ…もう25歳なのによ。
「吾代さん、あの子を宜しくね。この頃、結構無茶してるみたいで、
食費も以前の三割増しになってきたの。何かあったら直ぐに教えて」
「う…本トに、すんません…できるだけ、フォローしま…」
頼まれてもよぉ…
お宅の子は化け物に取り込まれて処女失って、今背中に凄まじい傷痕負ってますよ
→とは言えねぇぞ。その凡てを愚痴り飛ばす化けモン娘です、とか。
677 :
運ぶ女B:2006/12/06(水) 14:27:14 ID:lzHpKdK3
「吾代さん、大丈夫?」
あいつの声が近付いてきた。あいつの母親か、かなり好みの女なんだか何だかな…。
未亡人って響きも悪くねぇが、手ぇ出せるかどうかとは別だ。
「まったく、アンタって子は…これから気を付けなさい。ほら弥子、先に行って」
「吾代さんは?」
俺は相変わらず女=あいつの母親に抱えられたまま動けない。
「仕方ないでしょ、歩けないのは。私が連れて行くわ」
女は俺の膝裏と肩下に腕を差し入れて「よいしょ」と持ち上げた。
これは、お姫様・だっこの体勢だろ…降ろせ自分の足で歩くと言えねぇ…情けねー事この上ない。
「すんません…どこへ連れてくつもりなんすか」「次スレよ」
スーツ姿のキマった女は、俺を抱え歩き始めた。■
運ぶ女(了)
俺も行ってきます
いってらっしゃーい
弥子ママつえぇ!
最後の最後でこんなオチが来るとは思わんかった!
GJ!!
何事かと思った(´ー`)
次スレではもちろん吾遥が待ってるんですよね
うめますか。段々使い終わる時のレス番が低くなっていくなあ。
ほんと勢いがあるよねこのスレ。素晴らしい。
皆さんお疲れ様、梅酒つ□
683 :
変態たちの夜:2006/12/08(金) 02:11:50 ID:AhF7QWYe
わーい、梅酒大好きだ。
喜びついで、埋めついでにバカ話でも投下。
夜は暇だ。
我が輩はほぼ三時間ほどしか睡眠を取らないので、長い夜は大抵退屈を持て余す
羽目に陥るのだ。
そんな時はどうするか。当然我が輩の専用奴隷を構いに行く。
ささやかなプライベートとやらを満喫して、今頃は我が輩の退屈も知らずに呑気に惰
眠を貪っている奴隷にここはひとつ喝を入れてやろう。
端から見れば夜這いそのものに見えるやも知れんが、これは立派な奴隷教育の一
つだ。そのつもりだ。違っていても別に気にはしないが。
千歩譲って、まあ夜這いということにしておこうか。
結果としては同じことだ。
奴隷の部屋の窓は鍵がかかっていなかった。
というよりも、鍵が壊れたまま放置の状態だ。
頻繁に我が輩が来るので、その度に新しい鍵を付け替えたりもしていたようだが、も
う完全に諦めたようだ。いい傾向だが、他に夜這いをしに来る変わり者の輩がいる
かも知れないので、それは少々気に入らなかった。
そんな不満も含めて、今夜は奴隷に埋め合わせをして貰おうか。
そう考えると、やや愉快な気分になった。
「ヤコ」
「うわっ!!」
条件反射とは面白いものだ。
一言発しただけで、ヤコは恐怖におののいて飛び起きる。
「あーびっくりした…って、またあんたは!!」
これだけ夜這いも回を重ねているというのに、いきなり部屋に我が輩がいるという状
況にまだあまり慣れてはいないのだろう。何という頭の悪い奴隷だろうか。
684 :
変態たちの夜:2006/12/08(金) 02:34:27 ID:AhF7QWYe
「暇だから付き合え」
「やだ、とっとと出てって。私は眠いんだから」
ごねる奴隷に不愉快になった我が輩は、構わず色気のない小花柄のパジャマの上
着を引き千切った。
「うきゃっ!」
慌てて肉感のない胸を隠そうとする奴隷の両腕を頭の上で一まとめにしてしまうと、
貧弱な体が余計に強調されて、まるで地べたを這い蹲るバッタのようだ。
「…そら、もっと抵抗してみろ」
「で、きる訳ないでしょ…お母さんが起きちゃう…」
「では、存分に楽しめるな」
「う、う…このドスケベ、万年勃起症魔人…」
「当たり前だ」
精力旺盛なのは、すなわち生命力に繋がる。
それはごく当然のことだろう。今更何を寝言を言っているのだこの奴隷は。こういう感
覚は人間からすればかなりズレているのかも知れないが、なに我が輩には関係のな
いことだ。
「さて、今宵もたっぷりと楽しもうか。ヤコよ」
「うわー!!大悪夢じゃん」
ぎゃあぎゃあ喚いている間抜けな奴隷はさておき、我が輩は今宵の成り行きにいた
く満足していた。そうだ、戯れるついでに他の余計な夜這いを呼ばぬように今夜から
は奴隷の体中に見るも鮮やかな痕跡を残してやろう。
こんな面白い玩具を取り扱う権利があるのは、我が輩だけなのだ。
終わる。
意外と男キャラはみんな好意を持ってるので、(タケノコ除く)嫉妬してるネウロ
も面白いかも。
とか思いながら書いた。
乙乙!
弥子大変だなw
嫉妬といえば確率高いのはヒグチかなぁ。
ヒグチと弥子が仲良さげにしているのを見て湧いた、
未知の感情の揺らぎに困惑するネウロとか、
見てみたいな・・・・
事務所編のヤコと吾代に割り込むあたりから確信犯だと思われ。
あーでも相手の男とフラグが立った場合のみ、独占欲が嫉妬に変わる感じ?
うあ、続きが気になる…
リロ忘れスマソorz
GJ!!!魔人可愛いよ魔人!
>>687 本人はどこまでも無自覚で、ただの支配欲だとか思ってそうだ
そして周囲の人間から見ればそれは嫉妬以外の何物でもない
しかしされてる側のヤコも気付いて無くて、無自覚&鈍い二人の間では結局、境目があやふや…な感じの気も
嫉妬もすごく好きだけど、ちょっと離れることになって寂しさを実感、なんてのもいいなあ。
あいつらほぼ毎日一緒に居るじゃん。長く離れたことないよね?
ありきたりだけど、そんな中で無自覚&鈍い二人が気がつく、って感じの話読みたいな〜…。
690 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 16:58:34 ID:qtjp16cm
GJ!!!
夜這いを心配する魔人萌えwww
自分も激しく読みたい・・・・。
>>689 ネタだけ作ってみた。SSじゃなく本当にネタだけ。改変用だな。
気まぐれのようにほんの三日間、距離をおいてみた。
《ネウロ視点》あの掴み易い頭が、簡単に腕の中に納まる肩口が、…触れなば堕ちて、あえぐ声が側に無い。
煩いだけの筈が何故だ。右手首が、うずく。
《弥子視点》いつも追っていた広い背中が、堅く体を拘束する腕が、…冷めているようでどこか熱い吐息が側に無い。
あんなに厭だったのに何故?右の乳房が、うずく。
シチュエーションは任せた。シャッ
よし、明日か明後日にでも書いてみる。
だがしかし、ここではもう容量がいっぱいになりそうだから新スレにて。
右の乳房ってwww
>>692 わ、wktk!!期待して待ってる〜!!
本格的な作に向けてのイメトレ用にちょっとだけ書いてみる。
あんな奴、もう顔も見たくない。
いつものように突然事務所で犯された時、何かが癪に障って何もかもが嫌になって
しまった。
つい、嫌だもう来たくないと言って飛び出したきり、もう三日目。
いつもあれだけ執着してくるネウロからのコンタクトは、珍しいことに一切ない。電話
もメールも、何一つない。
顔すらも合わせていない。
最初の一日だけは、これでようやく自由を手に入れたのだと能天気に喜んでいたの
だが、二日目には逆に怖くて、不安になった。これだけ音沙汰がないということは、
きっと何か良からぬことでも企んでいるのではないかと。
そして三日目の今夜は心の中の大事な領域がごっそり欠け落ちたようで、妙に寒く
て気持ちが落ち着かない。
「私が悪いんじゃ、ないからね」
そうだ、いつもいつも弥子を勝手に振り回し、極限まではらはらさせ、翻弄するネウ
ロの方が悪い。だから謝ることがあるとすればネウロなのだと考えて、空しく溜息を
ついた。
あの魔人がそんなことをする筈がない。
弥子が知っているネウロは、いつも居丈高で尊大だ。長身のせいもあってそう見え
るのもあるだろう。だが、あの倣岸さで顔を合わせればいつも弥子を小馬鹿にした
ようにせせら笑う顔すらも魅力的だった。
正直、どんな風にされても許してしまう部分はやはりあった。
なのに三日前の弥子は妙な意地が顔を出してしまった。
「絶対に、謝らないからね…」
一度思い出したら脳裏に甦るのは、あの綺麗な緑の瞳と金色の髪。
そして黒い手袋に包まれたゾクゾクするほど長い指。それが弥子を別人へと変貌さ
せて狂おしく喘がせるのだ。
そんな時間がなくなったことを寂しいと感じ始めている事実に、弥子は自分でも驚い
ていた。
「ネウロのバカ…」
眠れなくて何度も寝返りを打つベッドは、いつものようには温まっていなかった。
思いつきで書いてみた。
実際に、この通りになるとは限らないけど。
/ ̄ ̄\_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r‐---| l 、 / ヽ',
/ >>1 <::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,イ | ハ l l, l .| 役 住 |!
| と |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ | .| l_l A ハ l /| 割 民 | !
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>>1000 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::,イ ,l | l l/ l ,! l l /l|は の .| l
| の |:::::::::::::::::::/|:::::::::,'/ l .| , l _,..l /;zl iケキ=| : | l
| 間 |::::::::::::::::/ l::::l:::l l ,l | , リ/´,ィl/ト-リ:、::::l| | l
`ト、_ : /:::::::::::::::/ Vl:::l l l .| // '´ l:.:゙ー'::::,! \_, / .l
/ ̄ ´ ̄`丶:::/l:/ ',::lノ | | ‐`ー‐ '‐'´lj/ <ノリ
/ |、`l|―-- 、_l::l_|__,,_,,.| / 乙 ヾ' 魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第9話
/ 書 エ |l ゙l:lト、、 l::l` l :、:.:.:.:〈|ll| | レ |
| き ロ |ヽl:l、`ヒiュ==l:l=ェ、,,_`丶',i゙| | ス |
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http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165204345/ | が ロ | ll  ̄l| .:.:.:|├ ,イli|. す |
| ら を |. l! ll .:.:.:.:! |―-- 、_ ,/l/| |. る |
、 / ゙' l! .:.:.:.:.| | ̄ ̄´ ,.ィiリ! /l/l/!. 事 |
ヽ / | .:.:.:.:.:| .|""´ / l/l, l/ ''| .|
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二 l N>、r;、 :'、| '、
ヤ / lヽ`丶、 | lヽ、
リ / l \ 丶、 | '、 丶、
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