【友達≦】幼馴染み萌えスレ10章【<恋人】

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331名無しさん@ピンキー
俺は今京都に来ている。昔住んでいた懐かしい故郷だ。まぁ10年以上前の話なんだが。じゃあなぜ俺がここにいるかって?
まぁなんやかんやで色々あってな、説明するのは面倒だからここまでにしておこう。
京都に来たのは観光などのためじゃあない。ここにちょっと居座る事になったから出向いたのだ。しかも高校生の俺一人で!
ふざけた話だよまったく・・・。
今江恭介それが俺の名前、16歳で高校2年生。ルックス普通、ほんとに普通だ。
そんな俺だがあても無くここに来たわけじゃない、何だか知らないが親の知り合いか何かの家で俺を預かってくれるらしい。
親にもらった地図とバックを抱え途方にくれてる俺・・・俺に明日はあるのかな・・・・。
とまぁ馬鹿なこと言うのもこれくらいにしといてさっさと俺を預かってくれる家を探さないとな。

恭介:「えーっと地図地図っと・・・なになに、目印は有名なお寺金閣寺、その周辺の家、家主の名前は有賀さん・・・んだよこれ!
説明ばっかで道が分からねーじゃねーか!
あんのバカ親どんだけ適当に書いてやがんだ!・・・どーすんだよ、来て5分でもう最悪の事態を招いてるよ・・・。
仕方ない、聞いてみるか・・・」
俺は近くの交番に向かい道を教えてもらう事にした。生まれて初めて入った交番に少し緊張しながら道を聞いてみると意外と近くにある事が分かった。
丁寧に地図までもらい一応もう大丈夫そうだ。ここから20分程度で着くらしい。さすがは警察官、細かいところまでよく把握してる。
俺は警官にお礼の挨拶をし地図を見ながらそこへ向かった、途中地図を見ているのに迷ったりしながら進んだため倍の40分かかってやっと有賀さんの家に到着した。
そこは家・・いやお屋敷と言った方いいか、とにかく大きな建物が目の前に現れた。
恭介:「ほんとにここであってるのか・・・?うちの親がこんなお金持ちの人と友達っていうのが信じられない。
けど表札に有賀って書いてるしな・・・・・よ、よし!とりあえず入ってみ・・・」
?:「どちら様ですか?」
恭介:「え?」
不意にかけられた声に驚き体が止まる。一呼吸置いてから声のしたほうに振り返ってみる。
するとそこには制服姿で弓道の道具らしいものを持っている今時に珍しい綺麗な黒髪のストレートヘアの女の子が立っていて、自分の事を少し怪しげに思ってるような目でこちらを見ている。
胸はC・・いやDはあるだろう。ルックスは抜群、これが美少女っていうのかな・・・?
そんな事を考えていると
332名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 01:24:33 ID:aMKv4SSi
美少女:「あのー・・・どちら様でしょうか・・・?何かうちに用でも・・・?」
恭介:「あ、えっと俺は・・その・・・あ、有賀さんに御用があって来た者でしてそれで・・その・・」
突然の事であって対応がきかずアタフタしていると
美少女:「ちょっと待っててください、今家の者を呼んで来ますから」
そういうと彼女は家の中に入っていった。その間俺は頭の中が真っ白でボーっとしているだけだった。数分後、彼女は自分の母親らしい女性を連れて家から出てきた。
母親:「えっと・・どちら様でして?」
恭介:「い、今江恭介です!名前を言えば分かるって親に言われて来たのですが・・・?」
母親:「恭介君!?恭介君なのね!大きくなったわねー、おばさんの事覚えてる?昔はよく遊びに来たでしょう」
・・・・・え?俺この人と知り合いだったっけ?よく遊びに来た・・・?
恭介:「あの・・・どこかでお会いしましたっけ・・・?」
母親:「あら、覚えてない私の事?まぁ仕方ないわよね、10年も前の話ですもの。ね、恭ちゃん」
その呼び名で呼ばれたとき一瞬にしてすべての記憶が蘇った。
恭介:「く、久美子おばさん!?」
母親:「そうそう!やっと思い出したみたいね。」
恭介:「じゃ、じゃあまさかあの子は・・・・」
彼女の方を見てみると彼女も何かを思い出したように驚いた様子の顔でこちらを見ている。
恭介:「み、美琴・・・?」
美少女:「恭介君・・・・?」
恭介:「お、お前・・な、なんで・・・」
もはや言葉にならなかった、彼女は俺の幼馴染の有賀美琴。10年前によく遊んだ女の子だった。
美琴:「きょ、恭介君こそ・・・な、なんでここに・・・?」
母親:「色々あってね、恭介君をうちで預かることにしたのよ。教えてなかったっけ?」
美琴:「そ、そんな事聞いてないよお母さん!何で教えてくれなかったの!」
母親:「いいじゃない、結果分かったんだから。びっくりした?」
美琴:「びっくりするに決まってるじゃない!もう、お母さんのバカ!」
そういうと美琴は家に走って入っていった。俺は呆然と立ち尽くすしかなかった。これから無期の時間、幼馴染の家に住む事になった事だけは俺の頭の中に刻まれていた。
恭介:「・・・・マジかよおい・・・」
333名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 01:25:38 ID:aMKv4SSi
朝を迎えた。昨日の事があってあまり眠ることが出来なかったためか妙に体が重い。
重い体を無理矢理起こして辺りを見渡してみる、目についた時計はもう10時を過ぎていた。こんな時間まで寝ていたのは初めてだ、よほど疲れていたのだろう。
そんな事を考えながら部屋を出てみる。どうやら今日も天気は快晴のようだ、強い日差しが俺の瞼に差し込んできた。
目を擦りながら台所に行ってみる。
「あら、起きたのね恭ちゃん。よく眠れた?」
そこには和服姿で家事を淡々とこなす久美子おばさんの姿があった、寝ぼけているせいか反応が少し遅れる。
「あ・・はい睡眠はよく取る事が出来ました。けど何か体が重くて・・・」
「そう・・まだ寝てても良かったのよ?今日は特に用事があるわけじゃないでしょう?」
「用事はないんですけどあんまり寝てるのもあれかなと思って・・・とりあえずもう起きます、だいぶ体も軽くなってきましたし」
「ならいいんだけど・・・あ、朝食はここに置いといたから適当に食べててね。おばさんちょっと買い物に行ってくるから」
「すみませんわざわざ。あれ、そういえば美琴は・・・?」
「ん?ああ、あの子なら部活に行ったわよ弓道の、もうすぐ帰って来ると思うけど・・・」
「弓道・・・あいつまだ続けてたんですか?」
「そうなのよ。弓道の試合である人にどうしても勝ちたいって言っててね、かれこれもう10年以上続けてるのよ。
よく飽きないで続けられるわよね」
「そうだったんですか。そういえば・・・ある人ってのは一体誰なんですか・・・?」
「それがね、ある人っで誰なの?って聞いても教えてくれないのよ。約束したからとしか言わなくてね。あの子頑固だから」
「そうですか・・・頑固なのはあの頃から変わってないんですね」
そんな事を話していると玄関の開く音が聞こえてきた、どうやら美琴が部活を終えて帰ってきたらしい。
「ただいまー・・・あれ、恭介君その格好・・・もしかして今起きたの?」
「あ、ああそんなとこかな。それよりお前まだ弓道やってたのか・・?」
「うん、悪い?」
「いや・・そういうわけじゃないけどさ・・・ただ随分と長続きするなーと思って」
「色々あってまだやめたくない・・・いややめれないの方が合ってるかな」
「ある人との約束でか?」
「そうそう約束・・・って何で恭介君がその事知ってるの・・・?・・・お母さんね恭介君に話したの・・・!」
「お、お母さんちょっと買い物に行ってくるから」
「ちょっとお母さん!誰にも喋っちゃ駄目って言ったのに!」
美琴は苦笑しながらそそくさと家を出て行こうとする久美子おばさんに文句を言っている、すると久美子おばさんが何かを思い出したように
ぴたりと体を止めて俺の方に向けた。
「そうそう恭介君、明日からあなたも美琴と同じ学校に行ってもらうことになってるの。だからそのつもりでいてね、それじゃあ」
「え、学校!?ちょッ、久美子おばさん!そんな急に言われて・・・行っちゃったよ・・・明日から学校かよ、それに美琴と同じ学校か・・・
というわけだからそこんところはよろしくな・・」
美琴の方に振り返ると同じように驚いた様子だった。美琴は我に返り持ち物を持って自分の部屋に戻っていく
「学校で変なことしないでよ恭介君・・・私にも迷惑かかるんだからね」
「変な事って何だよ・・・別にそんなやましい事しねーっての。はぁ・・・とりあえず朝飯食っちゃお・・・」
俺は少し冷めた朝食を食べながらため息ばかりついていた・・・

今日はここまでです