【ガイエ】田中芳樹作品エロパロ【ハァハァ伝説】 5

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1名無しさん@ピンキー
ガイエ(田中芳樹)の作品でハァハァするスレ。
銀河英雄伝説、夏の魔術シリーズ、薬師寺涼子シリーズ、
アルスラーン戦記などのエロパロでマターリ萌え。

○過去ログ
【ガイエ】田中芳樹作品エロパロ【ハァハァ伝説】 4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150120815/
【ガイエ】田中芳樹作品エロパロ【ハァハァ伝説】 3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138725625/
【ガイエ】田中芳樹作品エロパロ【ハァハァ伝説】 2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115051240/
【ガイエ】田中芳樹作品エロパロ【ハァハァ伝説】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082470684/
銀河英雄伝説@エロパロ板
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1025910653/

○bbspinkスレ&SS保管庫
http://yellow.ribbon.to/~geier/
2名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 01:42:32 ID:/vdBta94
不具合ないですかね?
待ち神さまがた、どうぞよろしくです
3名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 01:51:36 ID:g9V92Y8u
ありがとう、ありがとう!前スレの誘導もどうかお願いします。>>1
4名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 01:54:39 ID:/vdBta94
すんません。前スレもう書き込めなくなってて…
誘導、間に合わず申し訳ない…
5名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 01:58:39 ID:g9V92Y8u
「田中」で板内検索に引っかかるから、辿ってきてくれると思うけど。>>4
即書きで投下してたもんで、まだ足りるかな〜と見積もっていたんだけど
ごめん、うっかり書きすぎちゃった……orz
6名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 02:05:17 ID:/vdBta94
いやいやGJでした。
埋めなのに良作、ありがとう!


みなさん、どうもすんません。どうかガンガッテたどり着いて下さい。
7名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 02:54:37 ID:9i59GEHF
洋物です!10代の外人娘達のSEXがヨーロッパより届きました。まず保健体育の教科書をオカズに
オナニーする、娘から。彼女、おやつのバナナをチンコがわりにオナッちゃってます!バナナは
ヨレヨレになり最後はお召し上がりに。お次は巨乳ちゃんとそのクラスメートとのSEX!ハリのあ
る10代の乳がブルンブルン揺れております。ガチ姦を展開!その後、レズプレー2回戦をはさみラ
ストの3Pへ。ビリヤード台の上で激しくこうさする肉弾戦をお楽しみ下さい。”10代の外人のSEX
”というだけで一見の価値アリ!
http://www.linbbs.com/film/250108.php?fid=98
8名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 03:13:51 ID:p31voA1D
くっ!宣伝屋があああ!

あ。前スレの神様ありがとうございます。冷蔵庫のプリンは思い出さなかったんだな。
このときばかりは泉田鈍くて良かったねーお涼サマw
9名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 07:38:59 ID:E08R/Zec
田中もガイエもあるから大丈夫だよきっと。
スレ立て乙&前スレの良作GJ!
10名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 20:59:11 ID:gAzOim6Q
スレ立て乙ー

>8
冷蔵庫のカボチャプリンは(どうやって使うかはさておき)、
あの後何かのプレイに使って無事消費したと脳内補完してたw
11名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 01:00:23 ID:cyHvNrrE
さて、前スレに引き続き長文の人です。

1991年5月発行から早15年。
あのラスト一行からの続き?をガンガッて書いてみた。
12Fly me to the Galaxy side・F:2006/10/25(水) 01:08:42 ID:cyHvNrrE
 これまではただ側にいられるだけで良かった。
おとなしやかに、無欲に、控えめに。そう彼の目に映るよう私は心がけてきた。

「天の城(ウラニボルグ)」。

全宇宙の中心、権威と権力の源泉であると誰もが疑いなく信じる、天空の人工都市。
そこに居住する女性は実は少なくない。武将武官に付き従う妻子はもちろんのこと、
さらに彼らが密かに、いや、公然と囲う解語の花々とそれに仕える侍女たち。
 そんな中に四六時中寝起きしていれば、狙った男に女が巡らす手練手管にもしぜん
詳しくなろうというもの。

 山稜が高く険しくなるほど、地に落ちる影は長く、谷はより深さを増す。
いかに心の守りが堅い男といえど、必ずどこかに陥穽はある。世のことわり。
幾夜を重ね、男の心の障壁に穴を穿ち、綻んだところを狙ってさらに突き崩す。
あとはこちらの思いのまま。脆弱な部分に爪を突き立て苦痛の涙を流させようと、
慈母の微笑みを浮かべて砂糖がけの毒を飲ませ、男の心を操ることだって容易い。
でも、私はそうしなかった。しようという気さえ起こらなかった。

 私は“あの”テオドーラ伯爵夫人が手に入れようと優雅に狂奔している
「四公爵」の地位や、それに伴う絶大な権力とやらにまったく興味はないし、
なにより、自分ごときがいくら小賢しく知恵を巡らそうと、彼は易々それに嵌まる
お方ではない。お仕えして二年ほどになるけれど、私はそのことを十分弁えていた。
13Fly me to the Galaxy side・F:2006/10/25(水) 01:10:03 ID:cyHvNrrE
 なのに、時おり彼が浮かべる苦笑。それについてはまだ理解不足のように思う。
私が知るだけでも、各国の抱える難題、王位継承者の問題であるとか、国家事業の
利益の配分、全て成功裡に処理し終えていらっしゃる。大軍の指揮能力については
未知数なれど、彼の政治家としての声価は高まるばかりだというのに、どうして
自嘲ともとれるような苦い顔つきをされるのだろうか。

 ただ、私はその苦笑するときの彼の表情、光と影が淡く揺らぐ表情が好きだった。
そんなときに私が出来ることなど丁寧にコーヒーを淹れてさしあげるぐらいで、
彼もそれ以上を私に求めることはなさらない。
 寵愛になれて私が付け上がったような振舞いをすれば、彼はあの苦笑を唇の片端に
ひらめかせ、すぐに私を身辺から遠ざけるのだろう。それを薄情とは思わない。
むしろ当然のことと思う。
これまでの私たちの繋がりなど、彼が負ってきた家名に比べれば遥かに軽いのだから。

――Tytania。

 もともと人類社会には存在しなかったという姓。妖精の女王の名、タイタニア。
先祖らが名乗り始めた当初は人の耳目に馴染み難かったであろう、貴族めいた、
そのくせ奇妙に異教じみた響き。今では当然のように人の口舌に載せられる。
畏怖と、恐怖と、内に籠められた憎悪と共に。
14Fly me to the Galaxy side・F:2006/10/25(水) 01:11:47 ID:cyHvNrrE
 つい一年前、タイタニアの権勢は絶対にして不動のものだった。私もそう信じた。
それが今年、早春を過ぎるころになって「タイタニア対タイタニアの内乱」という、
誰か見えざる手がこれまでにない図式を宇宙の広漠たる星の画布に描き出したのだ。
全宇宙が驚倒するに十分すぎる状勢だろう。
 壮年期の恒星のごとく安定し、微動だにせぬかに見えたタイタニア一族の支配。
それが大きく揺らぎ、まかり間違えれば崩壊するかもしれないという分岐点を目前に、
バルガシュ人の興奮も異様に高まっている。

 その緊迫ぶりといったらバルガシュの大気全てが目に見えぬ針と化したかのようで、
その突き刺さる刺激といったら、思わず自分の肌を手でさすりたくなるほど。
執務本部となっているホテル・アビオンから出たことがない私でさえこうなのだから、
彼にはいったいどれだけの重圧が……止めよう、これ以上彼の内面に立ち入るなんて
今の私には許されないこと。
 彼は、彼の思考や生活に騒がしく乱入されることを、ことに疎ましく感じる性分で
いらっしゃるのだから。

 代わりに自分の心の暗い深淵をのぞきこむ。誰にも言えない、一生抱えていこうと
決意したはずの、私の最深部、永久凍土に固く閉じ込めていた望み。
 だのに、バルガシュ人たちの熱気にあてられた所為だろう、私が驚くほどの速さで
それがあっけなく溶け出し始めている。いけない、と思ったがもう手遅れだった。
こうなったら本心をずっと彼に隠し通すしかないわけだけど、出来る自信は……ない。
15Fly me to the Galaxy side・F:2006/10/25(水) 01:13:48 ID:cyHvNrrE
 このベッドのスプリングは少し固い。シーツに頬を押し当て、私はぼんやり考える。
いつか、彼が静かに呟かれた言葉が脳裏をかすめた。私に笑いかけて下さっていたが、
およそ彼らしくない響きに欠けた声。あれは私にではなく、おそらく彼自身に向けた
台詞でいらしたのだろう。

『タイタニアであるということ自体、疲労の種だ。
 私はそのことに疲れていた、たぶん子どものころから』

 繁茂し過ぎたタイタニアという巨木が自重で折れる前に、もしくは、敵対者の手で
地に切り倒される前に、剪定鋏を大きく振るって宇宙の隅々にまで伸ばした枝を削ぎ、
ほどほど繁栄していくようにタイタニアの未来図を書き換えること。
彼が私に向けそう明言したことは一度もないけれど、私は彼の胸中をおぼろながら
すでに察していた。それを彼に尋ねて確かめようと思ったこともない。

 彼に疎んじられる怖れからではなく――男というものは気付いていないのだろう。
男女が寝るということは、衣服を脱いで裸になることのみならず、自分の内側までを
相手に剥き出しにする行為なのだということを。粘膜のすり合せ、それだけの行為と
男は思っているらしい、もちろん女はそのことを男にわざわざ教えたりはしない――
つまり“そういう”こと。
16Fly me to the Galaxy side・F:2006/10/25(水) 01:18:38 ID:cyHvNrrE
(彼が構想してらっしゃること、それを助けるだけの能力や器量があったなら)
毛布に潜りこみ己の非力を嘆きかけるその手前で、私はしっかと踏みとどまった。
私にだって、タイタニアの血が流れているのだ。名乗りは外祖父までしか許されず、
かなり薄まった血ではあるけれども。
 自ら動こうともせず、悲劇の主人公気取りで自己憐憫の海に浸っているだけなど、
タイタニアの行動哲学からすれば嘲笑の的でしかない。

 とはいえ、私が今出来る事といったら彼の害になりそうな噂を聞き集めコーヒーに
添えて茶菓子と一緒に差し出す程度のこと。簡単な銃さえ私は満足に扱えないのだ。
(非力なか弱き女と彼を頼ってずっと庇われていれば、それでいいじゃない?)
どこからか囁きかけてくる声はこの上なく甘く、そのまま肯きたくなってしまう。
でも、それだけの女で終わるのは絶対に嫌、と首をきっぱり横に振る私がここに居る。

 「朝焼けの女神(アウストラ)」号の艦長、エドナ・フレデリックス大佐が軍服で
凛々しく立つ姿は私には眩しく、そして羨ましかった。彼女は27歳、彼とほぼ同じ歳。
 女性としては長身の方で、ショートカットの黒髪の美人。黒い瞳は強い光に煌き、
彼と並ぶ姿は似合いに見えた。女が同性を評価するときの常として負に傾きがちな
目から見ても、彼に見劣るような女性ではないことは一目で判った。
17Fly me to the Galaxy  side・F:2006/10/25(水) 01:21:27 ID:cyHvNrrE
 突然、胸の奥が焦げるような苦しさを覚え、私はきつく目を閉じる。これほどの
強い感情が自分の内に潜んでいようとは、十八年生きてきて初めて気付かされた。
こういう自分も嫌いではないけれど、彼はこんな私も受け入れて下さるだろうか?
 今の私たちは侍女と公爵と桁外れに身分が違っていて、でももし、彼の構想通りに
タイタニアがありふれた一名門に納まるときが来るのならば、その時は……。
 ここまで思って、私はその埒もない夢想を頭を振って追い払った。

 深く溜息をついてベッドに起き上がり、ナイトテーブルの引き出しからアンプルと
無針注射器を取り出した。アンプルを折って注射器にセットし、皮下に流し込む。
済ますのに一分もかからなかった。毎月一度、決まった日の手慣れた作業。
 彼は夜ごと私を抱くわけではなくて、ベッドの上でのことより、身辺のお世話が
私の主な役目となっている。しかし、男主人に仕える以上、いつ身篭ったとしても
おかしくはない。けれど私はそれを慎重に避けてきた。これまでは子を産む心構えが
全く私に無かったから。今は、そんな呑気な好事を喜べる状況下ではないから。

 タイタニアの伝統で、藩王や四公爵の妻女は政権には関与しない、させないことは
徹底している。だから私がどのような境遇になろうと政治的な影響はないと分かって
いるのだけど、こんな時に、彼の物理的にも心的にも負担を掛けるような真似を
私はしたくなかったのだ。
……というのは建前。避妊に慎重になるのは、私自身の思惑があってのこと。
18Fly me to the Galaxy  side・F:2006/10/25(水) 01:22:40 ID:cyHvNrrE
 それにしても、と私は手に載せたアンプルに目を落とした。
人類が小さな惑星から飛び出したのはずいぶん昔のことなのに、一番効果的な避妊法が
女性ホルモンのコントロールというのは、流石にこればかりは進歩出来なかったらしい。
よくよく考えたら男女の営みだって百万年前から、直立猿人の頃から寸分変わらない。
無防備な姿で、身体の一部をひたすらこすり合せるだけの行為に熱中するなんて。

 おかしさがふっとこみ上げてきて、私は笑いをかみ殺すのに苦労した。
スプリングがきしむ音と起き上がる気配に私は振り向き、彼の腕に身体を投げ出す。
「なにか楽しいことでも思い出したのか?」
「いいえ、なんでもありませんわ」
私はこの原始的なやり方がとても好きだし、進化することも望んでいない。

「それより、楽しいなんて言ってられませんわ。これからどうなるのでしょう?」
これは言ってみただけ。私はたいした心配などしていなかった。
全幅の信頼を視線に籠め、奥深い光をたたえた褐色の瞳を見あげる。彼の髪と同じ色。
「天の城(ウラニボルグ)」から指定された出頭期限は明日の――いや、もう深夜零時
を回っているから今日の――正午であるから、すでに残り半日を切っている。
 イドリス卿のこと、刻限から〇・一秒後には雷光のごとき拙速さでアリアバート卿と
彼の両名を逆賊として討伐指令を下すのだろう、藩王殿下の名のもとに。

「案ずるな、フランシア。身辺が騒がしくなると思うが、姫をよろしく頼む」
「ええ、ジュスランさまがそうおっしゃるのなら」
19Fly me to the Galaxy  side・F:2006/10/25(水) 01:33:57 ID:cyHvNrrE
 こう答える私はこの人にどう見えているのだろう? いじらしいとか、健気とか。
今度は大声で笑い出したくなった。いったい、私は誰を指差し笑いたいの? 自分?
それとも、女心にはいいかげん鈍感でいるこの人を? およそ世俗で起こるあらゆる
事象についてはあれほどの慧眼をお持ちでらっしゃる人なのに。

 ふいに、彼の手が私の膝をつかみ左右に割り開いた。ぐい、と入り口を広げられ
先の一度で潤ったままのそこが、はしたないほどに彼のそれを呑み込んでいく。
「あっ、いやぁっ!」
こみあげていたおかしさは笑いとならず、喉の奥でかき消えた。
かわりに私の口から洩れたのは快楽にすっかり溺れきった喘ぎ声。
どれだけ声を上げてもかまわず攻め立てられ、身体中がびくびくと彼に反応する。

「あ、あ!やっ、そ…んな音たてないでぇっ、あぁん!だ…めっ」
「だめ、なんて嘘だろう? フランシアはこうされるのが好きだったじゃないか」
「い、言わない、でくだ…っいやっ!ああん!」
恥ずかしさに顔を背けると、彼は唇で胸を弄りつつ下の敏感な突起を摘んでくる。
「んんっ、うああんっ!」
「こうしてやると、よく締まる。感じているんだな」
時おり腰をまわすようにしながら、深く抜き差しされると、自分のなかがうねって
彼のものを締めつけてしまうのがよくわかる。身体の奥が融けそうに熱い。

 抽送のための抜きすら惜しく感じられて、やるせなさに頭を振り身をくねらせた。
私を天空(そら)へ一緒に連れて行くと約束して。お願いだから、ひとりで行って
しまわないで。私の手を掴んで、ずっとお放しにならないで!! 
言えない、伝えられない言葉はあられもない嬌声に取って代わられた。
「んっ……あっ……あっあ、あああああああああああ!!」
「可愛いよ、フランシア」
低く彼が囁いた。その声だけで私は身体を震わせ、軽く達してしまっていた。
20Fly me to the Galaxy  side・F:2006/10/25(水) 01:35:32 ID:cyHvNrrE
 私は小さい子供ではないから無邪気な夢はもう見れない。でも、愛してしまった。
二年前に彼に引き合わされた時、私はもっと単純な世界に生きていた。
天上人から垂らされた枝にそのまま掴まっただけ。“最初の夜”も、そうだった。
 彼の情人(ミストレス)は今のところ私一人だけ。これは一時の関係であって、
彼にずっとすがり続けて生きていけるとは思っていない。今までそう思ってきた。
そうして、自分に言い聞かせてきた。

 後ろから突かれながらうつ伏せになる。身体が大きく跳ねた。
「ああっ!ん!はぁ、ひっ、ああぁっ、ジュスランさま…も、お願…いっ…!」
「フランシア……フランシア……っ!!」
強く彼を締め付けていたそこが溢れ出た熱い液体で一気に緩んで、私の意識は
白い闇に転落した。

 夢を見た。――たぶん、明け方あたりに。
何か話しかけられていたようだったけれど、内容まではよく聞きとれなかった。
私は、ただ「はい」と彼に答えた。拒否という選択は少しも心に浮かばなかった。
 彼に従えば末流なりにあったタイタニアの庇護は失われると分かっていてなお、
私は彼から離れなかった。覚悟は私の中でとうに決まっている。
ただ、彼にそれを告げていないだけ。
21Fly me to the Galaxy  side・F:2006/10/25(水) 01:57:49 ID:cyHvNrrE
 次に目を覚ましたとき、彼は昨夜支度しておいた軍服を着て、ベルトに銃を下げ
寝室から出て行かれるところだった。私の起き上がる音に彼は振り向いて、ふっと
穏やかに微笑まれた。朝の光の中、私たちは一言もなく見つめ合う。
 再び彼がドアに向き直った時、その横顔はいつもの思慮深げな表情にすっかり
覆われていた。彼の心はすでに乱雲渦巻く銀河宇宙に飛翔して、脳細胞は忙しく
回転して次の一手を熟考してらっしゃるのだろう。
「ジュスランさまっ!」
「うん?」
勝って、とも死なないで、とも胸が詰まってしまって私は何も言えなかった。
沈黙の天使が空間をゆき過ぎて、怪訝に思われる寸前に急いで言葉を付け足した。
「その……いえ、なんでもありませんわ。姫さまの朝のお世話をしてまいります」
「ああ、頼む」
軽いエアの音がして、彼の姿は扉に遮られた。

 いつの間にか床に落ちていたガウンを取り上げ、肩に羽織ってベッドから降りる。
ナイトテーブルから水差しを取り上げグラスに注ぐと、一息にそれを飲み干した。
酒でもないただの水なのに、私の内は熱く燃えたっていく。
 タイタニアのただ一つの至高の座をめぐる戦いの火蓋はすでに切って落とされた。
もう後戻りはできない。するものですか。
彼の、いいえ、私自身の矜持のために私は戦う。それで斃れるのなら本望。
躊躇っている時間なんて一秒だって惜しい。
22Fly me to the Galaxy  side・F:2006/10/25(水) 02:03:23 ID:cyHvNrrE
 バルガシュに来てから護衛兵に教わっている護身術だって、皆の足手まといに
なりたくなかったから始めたことなのだけど、もっと力を付けておきたい。
せめてリディア姫をお護りできるぐらいに。
 彼女が彼の秘蔵っ子であることは万人が広く知るところで、そんな状態で万一、
彼女が敵方に人質として捕られようものなら……ああ、考えたくもない!
やはり射撃も教えてもらうことにしよう、そのほうがいい。

 青々とした中庭の緑が見下ろせるガラス窓に向かい立ち、私は指で銃を型づくった。
標的は、惑星バルガシュから遥か遠く何百光年離れた「天の城(ウラニボルグ)」。

「女が一度決意したなら、それはダイヤモンドより固いのよ。覚悟なさい男ども!」

 彼の心を長らく、おそらく生まれたときから鎖で縛りつけていた辺境の牢獄に向けて
バン!と口で撃ち放す。つぎの一瞬、立ちくらみより強烈な浮遊感が私を襲った。
体は地上にあるのに、私の心は彼を追って地上を離れ宇宙に飛翔していきたいらしい。
うん、悪くないわ。もう一つ撃って、立てた指先に息を吹きかけた。

 この戦いを私は生き延びる。生きて、この想いを彼に打ち明けたい。
彼の妻になりたい。妻となって子を授かり、黄昏の時まで寄り添い生きていきたい。
平凡な女の望み。私の生涯ただ一つの願い。
この想いが彼に受け入れられなかったとしても、私はけっして後悔などしない。
(……ううん、今はそんなことを考える時期じゃないわ)
先走ってしまった自分が少し恥ずかしい。

 軽く興奮したせいか頬が火照っている。シャワーを浴びてこよう。
寝室を横切り、ガウンを女騎士のマントのようにひるがえしてバスルームのドアを
私は勢い良く押し開けた。

――まるでそれが彼と私、二人の未来へ続く輝かしい扉であるかのように。


終。
23Come Fly with me  side・J:2006/10/25(水) 02:06:38 ID:cyHvNrrE
 パキッと乾いた音が聞こえ、私は浅い眠りの水面下から意識を引き上げた。
いつもの避妊薬を打っているらしいフランシアの、しみ一つ無い白くか細い背を
見るともなしに見ていると、それが笑いを堪えるかのようにかすかに揺れた。
「なにか楽しいことでも思い出したのか?」
「いいえ、なんでもありませんわ」
フランシアは頭をめぐらせ私に向かい合ってきた。少し固いスプリングに肘を支え、
私は体を開いて彼女が倒れこんでくるのを受け止める。

「それより、楽しいなんて言ってられませんわ。これからどうなるのでしょう?」
その割には怯えの色も瞳に浮かべず、フランシアは一心に私の顔を見上げてくる。
案外、肝の据わった女なのかもしれないと思いかけて、出頭期日前日に――いや、
深夜零時を回っているから今日の正午を前にして――こんなことをしている自分も
そうとう図太い男だという事に思い至り、そして苦笑した。

 昨日バルアミーに向け語った自分の構想、つまりアリアバートと共に戦って勝ち、
藩王アジュマーンを隠退させたのちイドリスを追放し、天の城を解体する。
さらにアリアバートを藩王に、自分はその補佐となりタイタニアを穏やかに縮小する。
このことをフランシアにも話そうかと考えたが、それにはまだ時期尚早と思われた。
 だが彼女にじっと見つめられ無言のままでもいられず、私がかけた言葉は結局、
次のような平凡なものだった。

「案ずるな、フランシア。身辺が騒がしくなると思うが、姫をよろしく頼む」
「ええ、ジュスランさまがそうおっしゃるのなら」
24Come Fly with me  side・J:2006/10/25(水) 02:09:35 ID:cyHvNrrE
 健気な私のフランシア。ながいこと、彼女の瞳に見入っていたように思う。
長い睫毛。雌鹿が緑陰の木漏れ日をじっと見つめているような曇りのない眼差し。
触れあう素肌から染み込んでくる温もり。欲望が再度首をもたげる。
入りたい。
成熟にはまだほんの少しの脚を掴んで左右に開き、乱したままのそこに突き立てた。
「あっ、いやぁっ!」
艶っぽい女の声がフランシアの口からあがる。
 夜毎抱くわけではないが、彼女の身体に飽きたということではまったくない。
その身体がこれからの甘美な責苦を予感し、震えて私の目の前に息づいていた。
 鎖骨からなめらかな曲線を描く胸のふくらみ、ほのかに色づくその先端。
手で隠すことなくさらけ出し、荒い呼吸に胸を上下させている私の愛しい情人。
「んっ……あっ……あっあ、あああああああああああ!!」

おまえをこうして思うままに啼かせることができるのは私だけだ……!

 タイタニアならずとも男なら胸の内に囲う獰猛な独占欲を存分に満足させながら、
私はさらにフランシアに深く己を穿ちこんでいく。
 身体の中心を貫かれながら恥ずかしさに顔を背ける様がいっそういじらしく、
余計に嬌声を上げさせたくなってしまう。いつもは物足りなさを感じる美しい顔が
この時ばかりは鮮烈な色香を放つ。自分しか知らないという自負がそう見せるのか。
ほっそりと儚いうなじは、私の舌が這うのを誘いうけているかのようだ。
25Come Fly with me  side・J:2006/10/25(水) 02:10:23 ID:cyHvNrrE
 欲情に潤んだ目をうっすらと開けて、フランシアが何やら小さく呻いている。
それは、だめ…とかいや…とか、どこか甘い拒否の言葉だ。もちろんそんな言葉を
本気にとる男などいるはずもない。現に私がそうだった。
「可愛いよ、フランシア」
その秘めやかな部分を愛撫すると同時にフランシアの耳元で低く囁きかけてやると、
彼女の蕩けた媚肉がきつく分身を断続的に締め付けた。軽く達したのだろう。

 こんなにも感じてくれているフランシアをこのまま逝かせてやろうと思ったが、
あえて動きを止め、脚を揃えさせ横抱きにする。さらに押し倒していくと丸い尻が
突き出されるはしたなくもそそる格好になった。
 彼女の細い指が頼りどころを探すようにシーツを強く握り締め、愛らしい唇からは
喘ぎ声だけでなく、私を呼ぶ声が幾度もこぼれ落ちていく。
「あ……ジュスランさ、ま、…ジュスランさま…も、お願…いっ…!」
「フランシア……フランシア……っ!!」
その悩ましい懇願は、既に限界を感じていた私には充分な刺激だった。
 休むことなく切れ目ない快感に涙を零し、身を捩って悶えるフランシアの奥深く、
私は己の証を吐き出した。
26Come Fly with me  side・J:2006/10/25(水) 02:11:24 ID:cyHvNrrE
 そのまま深い眠りに落ちていったフランシアを腕の中に囲いながら、私は指をのばし、
黒っぽい髪にうずもれた可憐な輪郭をそっと撫でていった。
彼女の安らかな寝顔を見ていると、胸底から温かい潮が満ちてくるように思われる。

「……フランシア。おまえがいなかったとき、私はどうやって己の憂鬱を取り除けて
 いたのだったろうな? もう思い出せないよ」

 この戦いが終わるまでどんな艱難が待ち受けているのだろう? あのイドリスだって
視野狭窄ぎみではあるが無能な男ではない。むざむざ私たち連合軍に敗れるはずはなく、
あらゆる手段を使って圧倒的な物量で潰しにかかってくるだろう。そうでなければ
奴は身の破滅だし、なによりタイタニアの血は激しく華々しい戦いをこそ欲するのだ。
私は……もしかしたら来年にはこの世に居ないかもしれない。
 しかし私の精神を引き継ぐものがいれば、それに値する男ならばそれに託せばよい。
(まあ、戦いの前から悲壮ぶることもあるまい)
先走った感のある思考に歯止めをかけ、私はベッドに半身を起こした。

 アリアバートから聞いたイドリスとの経緯やら――あの個性に欠けるといわれた男が
挑戦的な口調で「ばか」とイドリスを罵倒したと!まったくもって傑作だ!その瞬間を
目撃したかった、と私は今でも思う――天の城から物理的に遠く離れた効果もあって、
私はタイタニアという精神の軛(くびき)から漸く解放されたようだ。
27Come Fly with me  side・J:2006/10/25(水) 02:12:53 ID:cyHvNrrE
 公爵の身分を剥奪され、いまやただの一平民と成り下がった私だが、生まれて初めて
人として、男として生きる目的を見い出せた喜びを感じ、しばしその感慨に浸っていた。
 それこそ清々しい心境で夜明けの直前、一層深い闇に私はじっと目を凝らす。
「リディア姫のウェディングドレス姿を見ぬうちに死んでしまうのだけは“死んでも”
 ご免こうむりたいものだな、フランシア」
彼女の寝乱れ、頬にかかった髪を耳にそっとかけてやる。

 この戦いが終わったとき、二人の関係も変わっているのだろうか。
彼女が私から離れたいと望むならいつでも手放してやろうとこれまで思ってきたが、
今となってはそうできるかどうか、自信がない。……いや、もう手遅れだな。

「宇宙(そら)の果てまでおまえを連れて行こう。否は無しだ、いいな?」
フランシアは答えなかった。シーツを掛けた胸元が、規則正しく上下している。
ふと、彼女の口元がかすかに動いたことに私は気付いた。それは「はい」と動いた様に
見えたのだが、これは自惚れにすぎる思い込みだろう。

「ああ、夜明けだ」
 
 暁の女神が薔薇色のドレスの裾を揺らめかせ、夜の幕をゆっくり持ち上げていく。
晩春というより、すでに初夏の風合いを帯びた透明な曙光。
それはフランシアと私、二人の未来を照らす吉兆の輝きのように思われた。


終。
28名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 02:19:22 ID:cyHvNrrE
……半日進んだだけしか書けませんでした。

どーにも、儚げで幸薄い女性って書けない。
精神的に強い女が好きな自分の性分なんで仕方ないですが。
なんだか、ジュスランのほうが死にそうな雰囲気になってしまったよorz

初っ端からシリアス系に走りましたが、皆さん今スレも程ほどに宜しく。
>>1さんスレ立て、乙です。
29名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 05:28:16 ID:yIGf6DMp
初っ端から良作ありがとうございます!!
本当にここの職人様方は神の名に相応しい方ばかりで凄い。
幸せで嬉しいです。
頂くばかりなのが申し訳無いけど、図々しくも、
これからもwktkさせて頂くことになりそうです。
どうぞ宜しくお願い致します。


つうか、前スレの最後は自分でした。
そこまでギリギリまで埋まってるとは思いませんで…済みませんorz
30名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 20:07:56 ID:qgodv5wp
ジュス×フラの方、God job!題もまた洒落てますなあ。
みんな、無事こっちに引っ越してこれたか?おーい。
31名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 20:12:02 ID:LHyq1Oha
GJ!色っぽいなぁ
タイタニア未読なんだけど、ちゃんと読もうと思ったよ。今スレもよろしくです

>>29
丼舞。その素直さは美徳です
32名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 07:27:05 ID:TC8UoILH
ジュス×フラGJ!!!
タイタニアで密かに萌えていたカプなので嬉しい。
こんな性格のフランシアも有りと思えるような丁寧な描写で、
読んでいて違和感なかったです。
エロ描写部分もそうじゃない部分もたいへんおいしくいただきました。
33名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 09:51:48 ID:Oh5rTLgU
どうもありがとう。
ジュスランから見たフランシアの姿は原作っぽくしましたが、原作中では
彼女についての内面描写は殆どなかったから、これは許容範囲ということで。
なんだかこのままいくとマヴァールのエフェミアみたく死んでしまいそうで、
儚げなヒロインはガイエ作品では皆死亡?ってなジンクスを破りたくもあり。

「こいつら両想いのくせにっ!惚れた相手に遠慮なんかするなっ!」
っつう焦れったい雰囲気が書きたかった。
(始や茉理も含め、自分が萌える組み合わせってそんなんばっかり。
 ナルアルも優柔不断男を押し倒せばいいのに、アルフリードってば
 そこについては初心なんだからなあ)
月→銀河に変えてますが、どっちもジャズのタイトルからの拝借です。

前スレの、バル×リディア姫の純愛ものを書くと言って下さった方、
楽しみに待ってます。
34名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 00:37:25 ID:n2toxww0
GJ!
35名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 03:11:16 ID:JE/ERb3Z
タイタニアには、あとアリアバート×エドナがありまっせー。
36バル×リディア:2006/10/28(土) 23:02:50 ID:G4JI5V+X
ジュス×フラの神さま、GJですー!!!
芯の強いフランシアと彼女を熱愛するジュスランに激萌えしました。

旧スレの682です。序章だけですが、バル×リディア投下します。


『月のワルツ(仮)』

お泣きなさい、姫。ひとりで我慢することはありません。
大切な人を亡くした時は、声をあげて泣いていいのですよ。

心が空になるまで吐き出せば、喪失の痛みも薄れるでしょう。
現世(うつしよ)から想い出へ故人を送る為の、これは儀式。
だからお泣きなさい、私がずっと側にいますから。
私はあなたの朋友(とも)。そして忠実な騎士。


――誓いは現在(いま)も変わることなくこの胸に息づいている。
『天の城』で共に過ごした、タイタニアの時代から……。
37名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 23:40:12 ID:d+kgrA+V
キャー(・∀・)〜〜〜
ピュアラヴが来たよ、来た!
38名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 23:38:11 ID:rrleRwLD
まさかここでタイタニアの新作?が読めるとは、お釈迦様でもご存じあるまいw
あータイタニア待ってる人に教えたいwしかし声高に触れ回る訳にもいかない。
ここは子供禁止のピンク板だしな。荒れるのも御免だし。
神様方、いつもありがとうございます。
39名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 14:54:49 ID:owgVR7He
前スレ、落ちましたね。
40名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 00:08:50 ID:H+EXdOGK
ああぁハロウィン終わっちゃったよ…orz
41名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 01:29:13 ID:tNPAvFmU
>>41
まだ一日あるじゃないか
ハロウィンてそもそもサーウィンの前夜祭なんだから
まあ一日で書けと言われても自分できないが
42名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 07:38:08 ID:i+OLiZsk
「ねえねえ、ミレディたちはうまくやれてるかしら、ね?」
「大丈夫じゃない? だって今晩はハロウィンの夜だもの。でも念のため
 魔力の効果がもっと強くなるようにマジックアイテムをちょっと、ね」
「もしかして、あれ?」
「うんそうよ」
仮装の帽子からはみ出た黒髪と栗毛がフワフワと半月の明かりに揺れる。
そしてくすくす、と忍び笑い。その合間に濁音の悲鳴が入ったのは、
子猫の毛皮をかぶった戦闘人形(ハイパードール)とは思わずに
抱きつこうとした“品性に甚だしく欠けた男”の断末魔だったり。

黒髪の方が栗毛に問いかける。
「いったい、どんな魔法を使ったの?」
「ジャック・オー・ランタンの中に灯すキャンドルの芯紐に、これを染ませて
 おいたのよ」
栗毛の方が下げていたポシェットから取り出したのは、小さな茶色の小瓶。
「この前、ミレディがちょっと見てきて、ってシグマとかいう重役の自宅を
 二人で“見にいった”帰りに立ち寄った、あのお店で買ったあれよ」
「ええ覚えてるわ。たしか、ゲ…ゲン、ゲツ、ドウとかいう店だったかしら」
黒髪の方がなかなかに言いづらい店名をつっかえながら呟いてみる。
「まあね、世間話ついでにミレディの恋の行方を尋ねてみたらオーナーの
 あのお婆さんが、これがいいだろうって勧めてくれた、あの魔法薬よ」
「中身分析してみたけど、普通のアロマオイルだったわよ?」
「いいの。強く願う気持ちが込められたなら、それはただのアロマオイル
 じゃなくって、もうそれだけで魔法薬なのよ」
「こーんなにもハロウィンの奇跡を願う魔女が、二人も、ううん違うわね、
 ミレディをお入れして三人もいるんだから、叶わないはずがないわよね!」
「そうそう」
オレンジ色と黒のドレスが月明かりの下でくるり、と舞うように回った。
それは魔法の効果をより確かにするおまじないのダンスのようにも見え。
静かな夜道に、犬の遠吠え、猫の一鳴き。そして小魔女二人の笑い声。

43名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 07:51:57 ID:i+OLiZsk
……遥か古代に流行ったとかいう媚薬と同じものとか、そうでないとか。

もちろんミレディは朝帰りw
44名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:15:55 ID:VGaKz5h8
朝帰り…でも泉田クンの部屋のベッドでUNOやってただけだったり。

そんな大人は嫌だ。
45名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 00:09:28 ID:YbG9cW8g
泉田の断末魔の声……………
(((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
46名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 00:38:06 ID:Du67m248
GJ! まさか一日でこんなほのぼのSSが投下されるとはw
前スレラストの方ですよね? お疲れ様です

>>45
泉田じゃなくてゼンドーレンとか岸本とかその辺では?
47名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 01:00:06 ID:rmrCXrs9
42-43
GJ!!
あの店異世界に行ける地球儀売ってるくらいだから
アロマオイルに偽装した媚薬なんて多分朝飯前だなww

とはいえこの大人達の場合>44みたいなシチュがマジでありそうで嫌だw
48名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 19:50:02 ID:KCCFVltO
猛烈にネタ違いだとも自覚しているのだが、ガイエ関係のスレがここしかしらんので。
夢か悪夢かまたもや銀英伝ネトゲ(らしきもの)が
オンラインゲーム & PCゲーム 情報サイト 4Gamer.net
http://www.4gamer.net/news.php?url=/news/history/2006.10/20061031170006detail.html
自分は買って思う存分orzした口なので一応報告
49名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 20:01:30 ID:Np0MaIJk
>>36さんに先がけ投下すまぬ。せっかくの純愛予告だというのに、お目汚し。
50名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 20:04:45 ID:Np0MaIJk
 ホテル・アビオン内のティーラウンジ。青磁の花瓶に華やかに活けられた花が目に快い。
客のほとんどが軍服姿という異様な光景の中、一組の若い男女が向かい合い座っていた。 
とはいえ、恋人同士ではない。少女のほうは恋愛適齢期にはまだ若すぎるし、青年は一応、
その時期ではあるのだが、この少女に対して主人に仕える騎士の態度で接している。
  
 今日の果物パイは、砂糖で香ばしく焦がし煮た林檎にバニラアイスが盛り付けられた、
熱々のキャラメル・アップル・パイだった。空になった皿がウェイターに下げられ、
次にはアイス・ミルクティーが銀盆に乗せられ運ばれてきた。

「今日の果物パイもとても美味しかったな。バルも、そう思うであろう?」
「はい、姫。あとで菓子調理人にそう伝えておきます。きっと喜びましょう」
「次は何を食べようかの? ええと、あと残りは幾つだったかな?」
「姫。これで果物パイ全て四十種、制覇しましたが」
「えっ? そうか、そうなのか……それは困った。明日からは何を頼めばよいのだろう」
両手でミルクティーのグラスを抱え持ち、彼女は短い栗色の髪を傾げてしばし考えた。
「なら、四十一種類目のお菓子をこれから考えればいいだけのことじゃ。なあ、バル」
「それは良い考えです、姫」

 彼の紫水晶色の瞳が新鮮な驚きに見開かれ、口元は自然とほころびた。もし、彼女が
「つまらぬ」と文句をつけるだけのこましゃくれた性格であったら、とうに彼は彼女の
お世話役の任を放り投げていたこと疑いない。
51名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 20:13:01 ID:Np0MaIJk
 青年の名はバルアミーという。身分はいずれ侯爵位を継ぐが、若年のため未だ子爵である。
さらにタイタニアという特殊な姓を彼は有しており、これを名乗れさらに子爵ということは
権力の中枢に近い存在であることを内外に示している。であるのだが、彼の目の前にいる
少女はエルビング王国の第二王女。殿下である。彼も礼儀を守らぬわけにはいかなかった。
彼の上官、ジュスラン公からしてこの王女、リディア姫に敬語を用いているのだから。
 
 王国とはいえ、タイタニアにとってはまったくの小国にしかすぎないところの王女になぜ、
タイタニア姓所有の子爵が世話役に付けられているのかというと――ブクオフ等で買って読め。
冗談はさておき、この二人の関係について、以下簡単な説明。

 彼女の祖国、エルビング王国の唯一の財源であった国営バナジウム鉱山の鉱脈が尽き、
ついでそのまま国庫も尽き果てて、この小国は巨額の借金をタイタニアに返済することが
不可能となってしまった。このままタイタニアの管財人に抱え込まれるしかないが、
せめてもの信用を得んと、祖父王がジュスランの元に彼女を特使として送り込んだのである。
 ジュスランが見込まれたのは、彼が小国なりにもあった王位継承の紛争を解決した縁があり、
先だって彼はこの国から副宰相と公爵と大将と、三つの称号を贈られ受け取っていたのだ。
他国の公用船に便乗してようやくカフィールにまでやって来たというのだから、ジュスランは
同情を禁じえず、またおかしくもあって、この特使をホテルの貴賓室に迎えいれたのだった。
52名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 20:23:24 ID:Np0MaIJk
 初対面時、リディア姫は小さな身体以上の気概の持ち主であることを強くジュスランに
印象付けた。彼女を気に入ったジュスランは国の借金を彼個人の財力で肩代わりすることを
約束し、さらに彼女の法的保護者にもなった。よって、彼の高級副官であるバルアミーが
姫の相手を務めることとなったのである。

 最初の頃は、リディア姫はバルアミーをシシャクと呼び、そのうち同格の友人と見なしたのか
バルアミーと呼ぶようになり、ついには略称でバル、と呼びはじめた。バルアミーとしては
不本意であるが、相手は殿下であるから、反発するわけにもいかず受容するしかなかった。
 バルアミー自身は、乱世の梟雄もしくは深慮遠謀な策略家でありたいと志しているのだが、
リディア姫への態度を見ると、バルアミーはその気質に欠けているのかもしれなかった。
ジュスランはそう見て取っている。
53名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 22:25:35 ID:Np0MaIJk
――閑話休題。

「なあバル。フランシアの部屋から夜中に、たまに聞こえてくる声はなんなのであろうな?」
「……?! 姫、いったい何と言いました?」
ガタリ、と優美な猫脚のテーブルが激しく揺れた。すでにミルクティーは飲み終えていたので
テーブル上の被害は極小で済んだが、彼の心的ダメージは比べ物にならないほど甚大であった。

 物思いの顔で、リディア姫はさらにバルアミーに話し続けた。
「それでな、苦しそうな声だし、なんだか泣いてるみたいでもあるし、だめ、とか聞こえるから、
 様子を見に行こうと思ったのじゃ。医者も呼ぼうと思って廊下に出たら、ええと、その、
 『暁の女神号』の艦長と出くわしてな」
「エドナ・フレデリックス大佐ですか」
「ああそうじゃ。大佐が、放っておいていいと言うのじゃ。それで、笑いながら言うのじゃ。
 大人になったら姫様にも分かります、と。なぜだろう、アリアバート卿も大佐と同じ部屋から
 出てきたのじゃが。なあバル、なんで放っておいてよいのだ?フランシアはどうしたのか?」
「…………」
いつもはリディア姫が何を尋ねてもバルアミーはすぐ答えているのだが、今回の質問に限っては
首を傾げ続けているリディア姫を前に、彼は一言も返せなかった。

「他の者にも聞こうと思ったのじゃが、大佐がこのことは内緒にしておきなさいと言うから……
 バル、聞いておるのか?」
「……聞いています、姫」
バルアミーは表情の選択に戸惑っていた。タイタニアの内乱という非常時に一体何を!という
上司への苛立ちもあるが、姫の隣室にフランシアの部屋を割り振ってしまったのは自分である。
それに、アリアバート卿と大佐がそういう間柄だということを初めて知って驚いてもいたのだ。
54名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 22:27:01 ID:Np0MaIJk
「なあ、バル?どうしてなのだ?」
「つまり、それは……その……なんと言えば……」
バルアミーの平衡感覚は一気に失調し、いまやテーブルに肘をついて彼は頭を抱え込んでいた。
(姫の成長度合いに応じた正しい知識を今ここで教えるべきなのだろうか? いやいや、
 そんな任までぼくは引き受けた覚えはないぞっ!)
激しく逡巡し、バルアミーはくっと面を上げた。
「いいですか、姫。よく聞いてください」
「なんじゃ、バル? ああ!教えてくれるのか!」
「う…………」
「バル?」
「……もう家庭教師のお時間です。そろそろ部屋に戻りましょう」
「そんなあ、バル! ならよい、フランシアに聞いてみる」
「ちょ、姫っ!それはだめですっ!明日、明日には必ず教えますから!」
焦った声で静止するバルアミーに、リディア姫は目を丸くしたが、すぐに顔を輝かせた。
「明日だな? きっとだぞ!バル」
「……ええ、明日。はい、必ずや……」
答えながらバルアミーは、灰色の軍服とそろいの軍帽を震える手で固く、握りしめていた。

 その夜、ジュスランは自室のドアに挟まれていた無記名の手紙を発見することになる。
無機質なタイプ文字でうたれた文面を読み、ジュスランの顔には不思議そうな表情が浮かぶ。
「それにしてもこれはなんだ? これらの教育に関係する本をタイタニアの軍費から購入し
 リディア姫の部屋に届けるようにとは……まあいい、全てバルアミーに任せるとしよう」
軽く頭を振り、ジュスランはフランシアの部屋へと足を向けていた。
55名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 22:36:08 ID:Np0MaIJk
 翌日、ホテル内の書店でバルアミーがなんとも形容し難い表情で本を物色する姿を多数の人が
目撃することとなる。それらの本は、姫が部屋を空けたときに全て速やかに運び込まれた。
さらに、十階の部屋割りに変更が加えられた。十八歳にしては水際立った手腕といわねばなるまい。

――バルアミーの陰の努力はいずれ、実を結ぶこととなる。だが、星暦四四七年五月時点においては
未だ地中の種、将来への布石でしかなかった。


終。
56名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 22:56:45 ID:Q/JM2gcz
GJ!!
無邪気さと、困惑っぷりにワロタ
猛烈に読み返したくなったのに
本が手元に無いんだよな〜
明日、ブクオフに走ります!!!
57名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:02:32 ID:FZ7CPxm2
バルアミーwww
姫様も無邪気で可愛いよーGJ!

タイタニア、田中作品の中でも
一、ニを争うくらい好きなんだが、続編が一向に出ないので
このスレの書き手さんはまさにネ申でありますよ(;´Д`)ハァハァ
58名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 14:00:34 ID:qzbTGYye
そのうちガイエがこのスレのネ申々に下請けを頼んだりして・・・w
59名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 18:41:32 ID:fCOQr6Mr
いやあ、却ってその方がよっぽど(ry



いやいや、自分は何も云ってませんよ。
云ってませんってば。

このスレの神々に感謝。
60名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 21:19:27 ID:u7iSzBg3
高校生の頃に図書館で借りて以来、ずっと続きを待っていたのだが…
ここで満たされてるよ、自分。

神々よ、どうもありがとうございます。
61名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:37:45 ID:kqsQQbuC
GJ!GJ!
62名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 06:15:22 ID:iJEVZ27B
 四月下旬。日中は汗ばむほどであったが、さすがに夜半ともなると肌寒い。
彼女はジャケットに袖を通しながら、ジュスランの旗艦「朝焼けの女神号」の
昇降タラップを降りた。仰げば、金剛石を空に撒いたかのように輝く銀河の帯。
そのきらめきをみても、彼女の内にとくに感慨はわいてこなかった。
それ以上に鮮明な恒星光を、彼女は常に傍らに置いて眺めてきたのだから。

 彼女の名はエドナ・フレデリックス。階級は大佐、年齢はこの歳二七歳。
タイタニア全軍に未だ一〇〇名とはいない女性艦長のひとりである。

 男たちの列にあっても中背と称される程度の身長をかがめ地上車に乗り込み、
戦艦を係留してある中央宇宙港から都市部の病院へと向かうように命じた。
――どうしようか。
迷いがあった。いまさら、という思いもある。
――それでも、約束は約束だ。
車窓にエドナの固い表情を映し、地上車は速度を上げていく。

 アリアバートからジュスランを経由してエドナに通信文が届いたのは、昨日。
用件というほどのものはなく、イドリスの追撃を逃れて無事バルガシュに到着した
ことについての慶賀と、艦長の技量への賛辞と、形式どおりのものであった。
そして、最後に面会希望の一文が。
 西暦四四七年二月、バルガシュ惑星においてファン・ヒューリックを筆頭とした
「流星旗軍の落ちこぼれ」どもの奸計にアリアバートは嵌まり、全治三ヶ月もの
負傷と診断され、同地の病院にて療養中だという事はエドナも既に知っていた。
63名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 06:18:25 ID:iJEVZ27B
 前の関係がどうあれ、怪我人が希望していることである。それを蹴るほどエドナは
狭量ではなかったし、それに実は彼の現在に興味があったから、了解の返事を出した。
今になって後悔しているが、今さら約束を破るわけにもいかない。
 消灯時間少し前にエドナは病院の玄関に降り立った。アリアバートの病室を
尋ねようとロビーに足を踏み入れると、すぐに人に呼び止められた。
「フレデリックス大佐でしょうか」
下士官が名前を確認してきた。エドナは肯いた。
「お待ちしておりました。どうぞ」
一般病棟用ではなく特別室直行のエレベーターに案内される。その手回しのよさに
なんとない胸騒ぎを感じ、エドナはドアが閉じる前にもう一度、後悔した。
 エレベーターは上昇しはじめていた。

 鉄扉が開き、真向かいが病室のドアだったので、エドナはさっさとノブを回して
中に入った。抑えられた照明の中に、ベッドが白く浮かび上がっている。
 エドナはベッドに近づき、横たわるアリアバートを覗き込む。彼は目をつぶっていた。
眠っているのかと思ったが、ベッドについていたエドナの手がいきなりつかまれた。
端麗な顔に、若々しい光が青灰色の瞳に踊っている。
「よう、久しぶり」
「そうだな、たしか三年ぶりになるか」
美青年にじっと熱心に見つめられても、エドナは顔を赤らめたりはしなかった。
それより枕頭に置かれた花瓶を見て、花を持ってくればよかったと考えていたのだが、
アリアバードはそういうことには無頓着な男だったのをエドナは思いだしていた。
そのくせ「俺に会うというのに化粧はしないのか」などと注文をつけるのだ。まったく。
64名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 06:23:58 ID:iJEVZ27B
「今日は香水をつけているんだな。さすがにそれだけ経てば、女は変わると……」
エドナは不機嫌な声で話をへし折った。
「これまでお前が気付かなかっただけだ」
「そういうところは、変わらないもんなんだな」
腕を引く力が強まり、エドナはベッドに上半身が倒れこむ格好となった。
「おい、どういうつもりだ」
アリアバートの笑いが大きくなり、顔一杯に広がった。
「嫌か?」
「べつに。それより退院する日はいつだ? 快気祝いで酒でも奢ってや――」

 さらに腕が引かれ、エドナはアリアバートにベッドの中へと引きずりこまれた。
二人の間に横たわっていた空白の期間を激しいキスが一気に塗りつぶしていく。
抵抗できなかった。
する必要なんてどこにある? はっきりと二人は別れたわけじゃないのだ。
互いに忙しすぎて、いつとなく縁が薄れてしまっただけで――。
 解けた唇が深く割られ、ざらりとした生温かい舌が互いを侵攻し、絡み合った。
室内にはエアコンが効いているのに、唇が離れた後も二人の体温は下がる気配もない。

「言っておくが、ここは病院だぞ?」
「知ってるさ。おあつらえむきなことに、このベッドはキングサイズだ」
「じ、冗談じゃないっ! 帰るぞ」
「まあ待てって」
アリアバートはエドナを抱きすくめ、首元に顔を埋めてくぐもった声で囁いた。
「ちょっとリハビリに付き合ってもらいたいんだが、いいかな」
「……タイタニア貴族は一般に冗談の才が乏しいというが、口説き方までそうだとはな」
エドナの当然すぎる慨嘆に、アリアバートは実力行使にでることにした。
65名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 06:27:17 ID:iJEVZ27B
 灰色の軍服がアリアバートの手ではだけられていく。そうされるかわりに彼の白金色の
頭髪をエドナは手でかき乱した。男らしい硬い身体を全身で感じ取って、エドナの奥は
熱く潤んで溶けだしていく。
 腰を押し付け、肌を擦り付けあいながらすっかり服を脱いでしまうと、本格的な愛撫を
しかけてきた。喉を反らし、身体を開いていくエドナにアリアバートの喉がごくりと鳴る。
「エドナ……」
あと一週間足らずで退院するのだから、これからすることに無理があるはずもなかった。
あらわになった胸の隆起、柔らかい肌に顔を埋めてアリアバートは頭を下げていく。
指を彼女に差し込むと細い悲鳴が上がった。なめらかな粘膜のひだを探り、すっかり
濡れているのを確認すると、おのれの先端をゆっくりとエドナに押し込んでいった。
 
 たおやかな閨房の女とは違って、しっかり厚みがある肉体を身体で押さえ込んで
アリアバートはその行為に没頭した。痛みがぶり返したとしても快感の方が勝っていた。
「あ!あぁ。アリアバ…ト、あ、あ、」
エドナの声も情欲でかすれている。知り合って、あれから付かず離れずでもう、十年。
自分の身体の一部とめぐり合ったような懐かしさに、互いの身体の芯から震えが起こった。
それらは周辺へと波及していき、最後には大きな衝撃となって二人を天国へと叩き落した。
66名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 06:52:19 ID:iJEVZ27B
 「リハビリ」が終わり、二人は身体を寄せて病室の白い天井を見上げていた。
整い過ぎた顔立ちゆえ、無個性だ、精神的に深みが感じられないなどと周囲に好き勝手に
言われ続けてきたアリアバートだったが、彼はこれを契機に変わった。そう、エドナは思う。
自分の気のせいではない。以前のアリアバートなら、こんな直情な振る舞いはしなかった。
 今さっき聞いたばかりのイドリスに切った啖呵だって、エドナも自分の好戦的な面を
自覚はしているが、それ以上の威勢の良さ。それともこれが本来のアリアバートなのだろうか。

 仮面が外れた生身の彼を知るのは、こういうことの後、自分だけだとエドナは思っていた。
だが、それも彼女一人の独占物ではなくなったようである。しかし惜しくはない。
隔離された流刑地、天の城から脱出して精神の呪縛を切った、生気に満ちた男の顔になった。
そんなアリアバートをエドナは心から喜ばしく思い、愛しくも感じているのだった。

 アリアバートが見るエドナは、すっかり眠そうで、そして満足そうだった。
目尻をこすり、彼の腕の中に短い黒髪の頭を載せている。
 エドナは、どんな状況においても正道を進んでいく女だった。アリアバートからすれば、
タイタニアの力学など気にもしない彼女は危なっかしく見え、そして旧式炉の石炭さながら
強く輝く瞳に惹かれたのだった。そんな女が、自分の前でだけさらす無防備な姿。
好戦的だ、理屈っぽいという評判があるが、エドナは、辛抱強くて、やさしい女だ。
そうでなければ、このおれが十年も同じ女とつきあってられるか。

「エドナ……」
アリアバートが言いかけるのを、エドナは視線で黙らせる。
「リハビリなら、もう付き合わんぞ」
「それは残念」
答えながらアリアバートは毛布を引き上げ、エドナの肩にかけてやった。
「退院日が遠のいてしまっては本末転倒だからな。退院したら、その、な。」
あらぬ方を見やっているエドナの耳朶がうっすら赤く染まっている。
アリアバートは笑ってエドナを抱きしめ、そして、キスをした。
 

終。
67名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 06:55:10 ID:iJEVZ27B
タイタニア読み返して書きはじめたらなんだか弾みがついちゃってw

二人の関係が原作じゃどういう風か書いてなかったんで、これはまったくの妄想です。
あしからず。 それではまた。
68名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 11:27:04 ID:z6S1saYO
萌え死なすつもりですかw
ちょうど借りてきて読んだ所だったんでますます萌えた。GOD JOB!
69名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 18:51:10 ID:JbqArQru
おおおおアリアバート×エドナだ!
この二人の緊張感が堪らん(;´Д`)ハァハァ
激しくGJであります隊長!
70名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 23:14:17 ID:/FT5igIB
ガイエがタイタニア続編書けない理由がわかったようなw
イドリス陣営に萌えるカプが居ないせいだ。そのせいだ。イドリスが魅力的にならんと
話が動きようもない。うーむ。
71名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 02:51:07 ID:+O85ZPt+
GJ、毎度ありがとうございぁす!
月のワルツ神もwktkしてます
72名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 10:16:44 ID:jUSNUi+8
イドリスな。あんな欠点だらけの男の何をどうすれば萌えキャラになるんだorz

宮廷陰謀劇についてはアジュマーン、もしくはテオドーラに劣り、
戦略的にはジュスランに劣り、
軍事(艦隊運用)的にはアリアバートに劣り、
獰猛さ(粗雑ともいうw)については、弟であるラドモーズに劣り、
……書いててイドリスがとっても気の毒になってきた。
73名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 12:36:28 ID:sPna9zyX
顔だけは良いぢゃないか
74名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 12:47:09 ID:I1wA9X9P
そこで百戦錬磨のテオドーラに攻められ
自信喪失しながら八つ当たり気味に、野望を燃え上がらせるイドリスですよ!!

…いや、この間ついスクエア版に手を出して
イドリスの長髪美形ぷりと
毒婦のようなテオドーラに萌えてしまったのでねw
75名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 21:59:42 ID:EX1X2cfB
「い、いっておくが、おれはそなたをっ! 心から信じたことなど、
 い、一秒だってないんだからなっ……!」って書くとなんだか
ツンデレっぽくなるな、イドリス。それでも可愛くないけど。
>>74
テオドーラのあの毒婦っぷりは20代の女のそれじゃないよね。
遠からずイドリスを調教してしまいそうで怖いわ。
76名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:34:27 ID:7Op3GkzY
えーと。確かリディア姫がツーショットを見掛けただけで、確定はしてないが、
やはりエロ的に捉えるならラドモーズはテオドーラに籠絡済みなのだろうw
名実共にイドリスとラドモーズは○兄弟……か。
なんだかなあ。テオドーラ凄すぎ。恐ろしー。
77名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 02:40:14 ID:YzACixzB
イドリスは初期の「父さん苦労したんだから成り上がってやるんだもんねッ!」オーラが
戻ってくればいいんだけどねー…
それで魅力的に燃え上がらすことは出来ないのかなあ
それともそういうキャラが出過ぎていて却って書けないのか
78名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 02:45:13 ID:YzACixzB
あれ、ガイエ保管庫行って来たけど娼館シリーズ以下のSS
(ヴァレダや前スレラストのハロウィンネタまで)ってまだ保管庫入りしてない?
79名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 17:27:27 ID:ypw50QJ7
してないね。収蔵作業は大変だし、お忙しいんだろうから急かしちゃいけんよ。
過去ログ読めばいいんだしね。
80名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 18:22:32 ID:YzACixzB
だね。あの後肉で読めるのに気付いたしorz
変な事言ってスマンカッタ
81名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 04:10:28 ID:R0ewpgWY
ちょいと質問なんだけど、創竜伝の13巻て何月くらい?
82名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 10:42:25 ID:vF3rYDCH
良く読み返したら書いてあるのかも知れないけど、
取り敢えず始めの方で年少組の服装が

ウィンタースポーツ用らしいフードつきのブルゾンを着こんでいるが、
それ以外は初冬の街で見かけるていどの服装で、

と書いてはあるね。
wktkしてても宜しいでしょうか?
83名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 19:21:30 ID:R0ewpgWY
どうも、すぐそこサンクス。
初冬っていうと12月上・中旬てとこかな。そんな辺りでガンガッテミヤス。
ですが、ものすんごい遅筆なんでwktkはサンタが来たあとで始めてください。
84名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 23:40:34 ID:NGL8pcg8
もちろん、救世の超絶美女であるアタクシが主役よねっ?!>>83
主演に備えてアタクシの更なる美を磨くべく、エステじゃないわよっ!!
もっと効き目があるやつよっ!!

……えーっと

見つけたわっ!!そこの美青年!みーつーけーたーーーーぁ。
をほほほほ♪
このアタクシと目くるめくような時間をさあ、共に過ごそうではないか?
アタクシのお相手をした男は皆「忘れたくとも忘れられない、忘れるためには
首を括るしかない」って言うんですのよ? 
そんなアタクシに選ばれたことをさあ、感謝なさいっ!をっほほほほ!!!

こらその細っこい小娘!その美男子からお離れっ!!!!目障りよっ!!!!
をーーーーーーーーーっおほほほほほほほほほほ!!!!!!!!!!
85名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 13:49:35 ID:PMr3PhtZ
逃げてー。泉田くん、超逃げてー!!
86名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 14:25:43 ID:wTehqLzT
え?なっちゃんじゃないの?


自分は甲冑着たなっちゃんが茉理ちゃんをひっぺがして
始の襟首掴んで「獲ったどーーーー」と雄叫びしてる図が浮かんだわけだが
87名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 16:27:06 ID:pFwV6jom
名無しの美青年呼ばわりだから、きっと泉田だと思う〜。
なんにせよ超!逃げてー!!
88名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 18:35:12 ID:7bQNZjYJ
なっちゃんvsお涼

ある意味見物w
89名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 11:56:36 ID:y+6PYaeg
[お涼]−([カリスマ性]+[一定の正義感]+[美貌]+[一途さ])+[年齢]+[体重]=[なっちゃん]

これであってますか、先生?
90名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 00:08:27 ID:8aFwi1ND
暗黒方程式
91名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 00:36:12 ID:jc+fchvN
負のカリスマはあるんじゃまいか。
92名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 12:35:44 ID:bSCN4KZX
負のカリスマってより恐怖政治な気がする
93名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 19:11:09 ID:OywObheY
暗黒方程式を更にシンプルにしてみた

[お涼]+[肉襦袢]+[甲冑]=[なっちゃん]
94名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 00:13:27 ID:R+f9AfH8
最近銀英伝の話題がないな・・・
95名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 12:31:21 ID:8kds/x4G
仕方無いさ。大本の燃料の供給はとうに枯渇してるし、加えて年末にさしかかっているしな。神様は忙し過ぎて此所まで手が回んないだろうよ。
96名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 14:38:35 ID:lb3AX5GQ
銀英伝は、他の創作二次サイトがたっくさんあるんだし、
そこでも見て回ってみたらどうだい?>>94

こっちなんか沢山の銀英サイトの小説群を目の当たりにして
不戦敗の白旗掲げた口。他のジャンルに没頭することにしたw
97名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 16:05:37 ID:UEnwhMn+
>>96
でもだいたいの創作二次サイトが801じゃん。
98名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 16:27:40 ID:lb3AX5GQ
そうじゃないところもちゃんとあるから、リンク辿って探してごらんよ。
ここでは晒しになるから、そのサイトのアドレスは教えられないが。
99名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 01:34:04 ID:YIL4k7j3
801じゃないのも多いけど、特定キャラの短編ぱっかり。
他ジャンルによくある再構成や逆行モノが少ない。
最近はスコップ片手に夢系を掘ってるが・・・
100名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 02:26:35 ID:3fn9OEga
再構成や逆行ってのがいまいちわからないんだが
キャラが特定になるのは仕方がないと思うけど
短編ばっかりでないサイトもあるよ。がんばって探してみてくれ、と言うしかないが
このさいキャラ名やカプ名で検索したほうがいいかも
101名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 04:31:29 ID:TFAXmvN7
銀英伝HPは閉鎖のほうが新規開設よりもおおいからキャラが偏ってしまうのも
仕方ない面がある。
それでも有名所はまだ開いているところもある。
102名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 10:44:05 ID:Ts1UMMA0
>99-100
ぐぐってみたら
再構成=本編の設定にマイ設定を加味して展開するSS
      (キャラの性格改変や他作品のクロスオーバー等が多い)
逆行=早い話がタイムスリップ物(本編の鬱ENDを時間逆行で回避する等)  

って事らしい。ざっと見た感じ、再構成・逆行SSが賑わってるジャンルと銀英伝とでは
二次創作の作者層が全く違うので
(前者:男性向ジャンル+若年層男性作者が多く,後者は成人女性作者が多い)
銀英伝で少ないのはそこらへんが原因ではないかと思う。

銀英伝は公式のガイドラインの問題で、検索避けして運営してるとこが多いので
有名所のサイトからウェブリングとか同盟辿って地道に探すしかないかもね。
103名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 00:17:45 ID:Jry68ovx
オナテク板に銀英伝のネタスレが立ってたぞ
104名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 18:24:32 ID:T4T3jVh1
見てきたw
なんとも言えない雰囲気だな、あれ…
105名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:49:04 ID:BPjU69Iu
再構成とかってそういう意味なんだ・・・このジャンルではあんまり無さそう。それに他作品のクロスオーバーって本人しか楽しくないんじゃないか?
銀Aの女キャラエロは投降型のエロ文章サイトでいくつか見た。あとは案ソロの主催サイトのリンクからいけばいくつかあったはず
106名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 02:41:21 ID:zh1WPg3R
MY設定や鬱エンド回避はオリキャラ有りでいいならいくつかやっているところがある。
オリキャラ無しなら有名所は一箇所ぐらいしか残ってないかもなー。
一時期、ウェブリング自体の閉鎖も相次いだから見つけにくくなっているのかな。
107名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:32:48 ID:C38kcyh2
銀英伝の801はマジでヤメテほしいよなw
108名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:40:53 ID:BCBaKtyr
銀英より、四兄弟の801を見付けちまった時の方が、個人的にはショックでしたよ…orz
109名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 01:15:55 ID:B1oSkO2Y
同意。
しかし四兄弟の801サイトには始茉理を書くとこもあるからスルーできないんだよ。んで、地雷踏むんだよな…
110名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 01:27:39 ID:7I2zomIS
その昔、アルスラーンの同人誌やっと見つけてwktkしながら家に帰って読んだら
中身がガチ801でorzだった自分が通りますよ…

これだけでは何なので。
お涼漫画版読んでたら、6巻の111ページ
(原作ではお涼が泉田に「一生苦労させてやる」と宣言したシーン)の直後で
お涼が泉田のネクタイ掴んだまま「さっ、寝るわよー」と言ってたのにさっき気が付いた。
ちょwwwお涼wwwおまwwwそのまま一緒にベッドに行く気かとwww
原作では別の部屋で寝てた描写があるので別に何も無かったのは分っちゃいるんだがw

風呂場でのハプニングとかブローチ買ってもらう時の複雑な表情とか
お由紀にコーヒーおごられた泉田を怒るシーンとか漫画版6巻のお涼かわいいよお涼
111名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 05:12:17 ID:Yx+dDFXI
ニュース番組で「ローゼンリッター」などという言葉を耳にするとはな。
世も末だ
112名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 12:42:44 ID:NDo0/0h7
879 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/11/20(月) 14:23:27
結局、風邪状態でも無理矢理ヤンについてきたフレデリカ
レダに侵入した地球教徒はヤンの居場所を突き止めようと、フレデリカにあんなことやこんなことを!

という銀河英雄伝説R


881 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/11/20(月) 16:26:03
>>879
それなんてエロゲ?


882 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/11/20(月) 16:28:38
      ,.r''´      ; ヽ、
    ,ri'  、r-‐ー―'ー-、'ヽ、
   r;:   r'´        ヽ ヽ
  (,;_ 、  l          ::::i 'i、
 r'´    i'   _,   _,.:_:::i  il!
 ヾ ,r  -';! '''r,.,=,、" ::rrrテ; ::lr ))
  ! ;、 .:::;!    `´'  :::.   ' .::i: ,i'
  `-r,.ィ::i.      :' _ :::;:. .::::!´
     .l:i.     .__`´__,::i:::::l
     r-i.     、_,.: .::/
      !:::;::! ::.、     .:::r,!
     l::::::::ト __` 二..-',r'::::-、
     l;::i' l:     ̄,.rt':::::::/   ` -、
    ,r' ´  ヽr'ヽr'i::::::::;!'´

 ソレナンテ・エ・ロゲ[Sorenant et Roage]
     (1599〜1664 フランス)



このネタでだれかSS書いて
113名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 23:17:58 ID:2mh4PPPZ
理想郷の捜索板に幾つか上がってるけど有名所ばっかりだねぇ。
銀凡伝がお気軽に読めていい感じだけど。。。
あと有名なのは大逆転くらいか。
114名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 15:16:22 ID:sVpVfVJJ
この前古本屋で、銀英伝の単行本化されていない部分を集めた奴があったんだけど、
買っておくべきだったかな・・・
115名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 23:54:32 ID:noe+Pdwq
エンサイクロペディアとか?
萌えるかどうかはともかく、買っておくべし。
意外にページ数あるし。
116名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:08:39 ID:cIVrOgHj
いや、エンサイクロペディアではない。見たこと無い単発の話がいくつか載っていた。
明日また行く用事があるから買って見る・・というか100円だったのだから
気になるならそのときに買っておけよw>俺
117名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:24:53 ID:gHjj27Nd
それって同人誌じゃないか?
新書サイズでカバーが徳間そっくりの銀河英雄伝説外伝1〜10ってのがあるが。
近所のブックオフで本物と並んでおいてたのみた事があるよ。
118名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:25:04 ID:Cc7aN1bI
>114
エンサイクロペディアじゃなくて銀英伝読本ってやつでは。

未単行本化だった外伝はデュアル文庫版になった時に全部再録されてるので
その本でしか読めないという事はないけど、デュアル文庫は結構値が張るから100円なら買いだw
119名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:56:15 ID:FFjGHLUr
買って来た。>>118さんの推測どおり、読本でした。
120名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 00:20:04 ID:uJ0iVrh7
みなさん、お元気ですかー?
121名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 11:16:14 ID:PMoOSQhQ
のんびりと>>83氏待ち。
122雨幕:2006/12/04(月) 17:13:20 ID:a6N4Y1A2
 叩きつけるような水音に、テオドーラは目を覚ました。
ばしゃばしゃ騒がしい音は雨だろうと思い――すぐに勘違いであることに気がついた。
ここは天の城(ウラニボルグ)。ヴァルダナ帝国の首都たる惑星リュテッヒの衛星軌道上に
浮かぶ人工都市。雨など降るはずがない。
テオドーラは豪奢な寝台に身を起こし、白皙の肩にローブを引き掛けた。

……カタン。

 水音が止まった。この部屋の主、イドリスがタオルを腰に巻いてバスルームから出てきた時、
テオドーラもローブの紐を結び終わったところだった。下着を手に彼女もバスルームに向かう。
すれ違いざま、イドリスの半裸をちらりと眺める。濡れた髪からは雫が滴り落ち、間接照明を
受けた肌は金色に光っている。秀でた額、暗く輝く瞳、常に皮肉げな笑みを湛えた形のいい唇、
長身の、均整の取れた男らしい肉体。
テオドーラは目を細め、ほんとうに“綺麗”な男だこと、と賛嘆交じった感想を胸に抱いた。
123雨幕:2006/12/04(月) 17:14:00 ID:a6N4Y1A2
「……シャワーを浴びるときは、ドアを閉めてほしいのだけど」
「なぜだ?」

 一抹の懐疑を浮かべた視線を無視し、テオドーラはバスルームに入っていく。
シャワーの取っ手を捻る。飛沫が肌の上で弾ける。熱い、と気付くまでに間があった。
それでやっと、テオドーラは自分が動揺しているのだと分かった。
激しい雨音、それはテオドーラの記憶と分かちがたく結びつき、時に彼女を立ち竦ませる。
シャワーの湯滴を全身で受けつつ、震える手を押さえテオドーラは己に言い聞かせていた。

(もう、私は無力な小娘なんかじゃない。なによ! この程度で、情けない!!)

 テオドーラがバスルームから出ると、イドリスは水割りを手に寝椅子で寛いでいた。
冷たく冴えた顔は隠しきれぬ鋭気に覆われており、先刻テオドーラが言ったことなど
気にしている様子はまったく伺えない。テオドーラは何故か安堵し、服装を整えると
イドリスの私室を後にした。
124雨幕:2006/12/04(月) 17:16:04 ID:a6N4Y1A2
 彼女の少女時代に終止符が打たれたのは、十五を迎えた年、その晩秋のことであった。

 タイタニアの、伯爵家たるに相応しい豪壮な館。その書斎に一人の少女が佇んでいた。
微量に蒼みを帯びた白金色の髪は背の半ばにまで伸ばされ、少女はその年齢にしてすでに
美しいと形容するに相応しい美貌を備えていた。同年代の少女らより遥かに大人びていると
見えるのは、どこか空虚さを帯びた眼差しのせいであろう。
 その水色の瞳が窓越しに眺める広大な庭は、実にみすぼらしく、寂しく荒れ果てていた。
芝生はぼうぼうと生い茂り、朽ち葉は掃き寄せられもせず地面に厚く積もっている。
塗装が剥げた窓枠から手を離すと、ざらりとした埃が指に残った。

 ドアの閉まる重い音に、少女ははっと顔を上げた。
堂々とした体格の、壮年の男が引きずるような足取りで彼女に近づいてくる。
一流の職人の手になるフルオーダーのスーツを隙なく着こなしてはいるが、男の顔には
疲労と焦燥と、この二色が色濃く滲んでいた。
 立ち尽くす少女に目を合わさぬまま、男は机に手をつき、椅子を引いて深く腰掛けた。
革張りの椅子がぎし、と窮屈そうな悲鳴の声をあげる。そして男は大きく溜息をつき、
両手で顔を覆ってまた、溜息を洩らした。
それきり言葉を発しようとはしない男の様子に、少女は控えめに先を促す。
125雨幕:2006/12/04(月) 17:18:22 ID:a6N4Y1A2
「お父様?」
「……ああ」
この館の当主である伯爵はようやく顔を上げ、椅子の傍らに立つ娘に向き直った。
「お前の“行儀見習い先”のことだが……向こうは、こちらの条件をすべて飲むそうだ」
少女の瞳が大きくみはられた。彼女の時は一瞬にして凍結し、まだ彩られぬ素の爪先まで
緊張の電流が走る。
「位は伯爵といえど、やはり資力ではタイタニア五家族、公爵家に比べれば微々たるものだ。
 されど体面は保ち続けねばならぬ。これだけは如何ともし難い。破産宣告など恥の極み。
 我が伯爵家の状態だが……テオドーラ、お前ほど聡明な娘ならば、分かっているだろう」
「はい、お父様」
少女は固い表情のまま父親の言葉に頷く。
「言うだけ口寂しいことだが、あれの入院費もそれなりにかかっていることだし」
「ええ、存じてます。お父様の厚情には、わたしも母も感謝しています」

 事実である。皮肉でもなんでもなく、テオドーラ母娘は伯爵に自然な思慕を寄せていた。
侍女に手をつけ子を産ませる貴族など掃いて捨てるほどいるが、この伯爵は庶子としてだが
テオドーラを認知し、さらに胸を患うようになった愛人を病院に入れる世話までしているのだ。
貴族の門閥とはまったく無縁の女である。面倒なことになったら手切れ金を渡して終わり、と
いうのが当たり前という中、そこまでするというのは非常に珍しいことだった。
126雨幕:2006/12/04(月) 17:20:37 ID:a6N4Y1A2
「今夜から、向こうで暮らしてもらう。あちらが早くと言ってきかないのだ」
そんなことをいきなり言われたテオドーラは狼狽し、唇を押さえてうつむいた。
そこまで話が付いているとは思わなかったのだ。ついていけないと、そう強く抵抗すべき
だったのかもしれない。だが、父親の声には必死の思いが込められていて、テオドーラは
握られたその手を振り払うことは出来なかった。
「自分の娘になんてことを言っているのか承知している。しかし、お前だけが頼りなんだ。
 お願いだ、テオドーラ」
貴族としてのプライドも、日頃の沈着さもかなぐり捨て、伯爵はテオドーラに懇願した。

「わたしなどに頭をお下げにならないで、お父様!」
悲鳴に近い声をあげ、テオドーラは深く垂れ下がった父親の頭を思わず掻き抱く。
それを聞いた伯爵はずいぶん優しい手つきで娘の腕をほどくと、椅子から立ち上がった。
「支度は全部向こうでしてくれている。お前は何も心配せずともよいのだ」
強い力で腕を引かれ、もう後戻りはできないのだとテオドーラは自分の運命を覚悟した。
腕をとられたまま書斎を出て玄関へ向かう。そのとき、初めてテオドーラは気がついた。

(お父様は、すでに車を用意していたのだわ)

 すでに横付けにされていた地上車のドアは使用人によって開かれており、伯爵家の危機に
捧げられる美しい生贄をじっと待ち受けていた。テオドーラは地に跳ね、しぶきを上げる
激しい雨音をぼうっとした頭のまま、ただ聞いていた――。
127雨幕:2006/12/04(月) 17:39:04 ID:a6N4Y1A2
テオドーラの過去については作者の勝手な想像です。ご了承ください。
128雨幕:2006/12/04(月) 17:48:33 ID:a6N4Y1A2
 それからだいぶ時を経た、星暦四四六年九月のこと。タイタニアのとある伯爵家に
相続問題が持ち上がっていた。当主が急逝したのだ。テオドーラの父親である。
正嫡はおらず、愛人が三人、子が一人ずつ。うちわけは甥が二人に、姪が一人。
残された財産を前に彼らは激しく睨み合った。跡継ぎは定められておらず、伯爵位と
一〇億ダカールの資産が宙に浮くことになった。だが、財産は等分出来ても、爵位は
分割できるものではない。タイタニアの名乗りは宝石よりも希少なものでなくてはならぬ、
まさにその理由によって。

 当主の葬儀の準備が慌しく押し進められ、骨肉の争いが同時進行で繰り広げられた。
預金に、株、証券の類、さらに伯爵が投資目的で蒐集していた絵画。
愛人二人は目の色を変え自分の息子まで巻き込んでその所有権争いを始めた。
そこから、一人抜け出たものがいた。テオドーラである。彼女は宝石よりも価値あるもの
――伯爵位にとうに照準を定めていたのだ。
129名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 18:47:58 ID:uJ0iVrh7
wktkと支援応援
130雨幕:2006/12/04(月) 19:39:24 ID:a6N4Y1A2
 遺言もないこのような場合、極端に不公平な相続が起こることはない。だが、少しでも
高値のものをと相続者達は目を血走らせ、財産の確保に駆けずり回り、所有権を声高に
言い立てた。その浅ましい様子はテオドーラにますます確信を抱かせることになる。
(ふん、つまらぬ女どもに情けない息子たちだこと。そんな“もの”など、好きなだけ
 持っていくがいいわ。伯爵位を継ぐのは、このわたし。ねえそうでしょう? お父様)

 実際、テオドーラは二十代前半にして伯爵位に似つかわしい風格を身につけていた。
顎が張ってはいるが、明らかに水準以上の美貌、そして“行儀見習い”として預けられた
先のクレアルコス侯爵の元で磨きぬかれ、洗練された貴婦人としての優雅な身ごなし。
だが、タイタニアはそれだけの理由で女性に伯爵位を継ぐことを許しはしない。

 伯爵位相続への足がかりとしてテオドーラが選んだ協力者は、イドリスだった。
一度目の訪問のとき、藩王殿下に対し伯爵位を継承するよう請願する、その見返りとして
イドリスはテオドーラに肉体関係を要求したのである。テオドーラはたいして驚きもせず
それを受け止めた。そうイドリスが言い出すようさり気なく仄めかしたせいもある。
 それ以前に、自分の美貌を外交上の効果的な武器として用いる術、それを十代のうちに
叩き込まれたテオドーラにとって、イドリスはあまりにも容易い男だった。自分の術中に
見事イドリスが嵌ったことに、つい笑みが零れそうになる。それを押え、テオドーラは
その交換条件を心外だというように憤って見せた。そのままイドリスの元を一旦辞す。
131雨幕:2006/12/04(月) 19:41:34 ID:a6N4Y1A2
 そしてテオドーラは、アリアバート、ジュスランのもとへ続けざまに訪問した。
この二人の協力の申し出など、テオドーラははなから期待していなかった。
それと知ってて彼女が赴いたのは、各公爵の性格を実地に確める、ただそのためだった。
さらにいえば、イドリスに及ぼす影響まで計算にいれたこの訪問である。
ジュスランとの交渉が決裂したその数時間後、早速イドリスから食事の誘いがかけられた。
 すべてはテオドーラの計画通りに、事は運んでいった。

 イドリスへの再度の訪問を取り付けた二時間前に、テオドーラは入浴を済ませていた。
肌に塗りこめたボディミルクと同じラインの香水を一滴肌に落とし、香りを重ねていく。
素裸のままクローゼットの前に立つと、テオドーラは一枚のドレスを選び出した。
ミッドナイトブルーのロングワンピース。わりと大人しめのデザインである。
だが生地は最高級のシルクジョーゼット。艶やかな光沢とともに生地はとろりと流れ落ち、
しなやかな肢体のカーブをくっきり浮かび上がらせる。ランジェリーは、ラインが出ぬよう
繊細なレースでデザインされたものを選んだ。

 夜、七時半。約束したより三十分遅れてイドリスは居室に帰ってきた。
公爵だけあって、彼のコンドミニアムは独身にもかかわらず広大で幾部屋もあった。
その一室にテーブルが設えられ、テオドーラは待たされたにもかかわらず、立ち上がり
笑顔のうちにイドリスを出迎えた。
132雨幕:2006/12/05(火) 00:13:42 ID:snjzjyMV
 明度の抑えられた室内、水盤に浮かんだキャンドルが静かに炎を揺らめかせている。
「嫌いなものはあるか?」
「いえ、ございませんわ」
「では始めようか」
年代物のワインをグラスに注ぐ給仕の眼差しは、そのまま絵画にしてもよいような
美しい男女にも等しく注がれていた。確かにこの二人は美貌において釣り合いの取れた
似合いの一組に見えた。……それぞれに抱えた激しい野望を知らなければ、の話だが。
 
「テオドーラ・タイタニア伯爵夫人か。なかなかに響きのいい名前だな」
言われて、思わずテオドーラはイドリスの顔を注視した。銀器が触れ合う音だけが響き、
空気が緊張で張り詰める。テオドーラの素直な反応に、愉快そうな笑い声が起こった。
「そう呼ばれることなど、すぐ慣れる」
テオドーラは頷いた。水色の瞳の中、貪婪な光がまたたいているのをイドリスは見た。
瞳の底では滾るような激情がうねっている。実力者の情婦、ただそれだけの存在で
終わって堪るものかという凄まじい上昇への欲求が彼女の中に息づいていた。
その未曾有の強烈さが、イドリスの欲望を誘った。今でも十分に美しいが、さらに
成熟に向かいつつある彼女の肉体の内に潜む大胆な官能の予感を、その時、彼は
嗅ぎ当てたのだった。突然に沸き起こった眩暈がするような欲望に引きずられかけ、
とっさにイドリスは給仕を呼んで悩ましい幻影を断ち切った。
133雨幕:2006/12/05(火) 00:16:20 ID:snjzjyMV
「わたしに伯爵位を下さいましたら、きっと頂いた地位と力をイドリス公のために
 使わせていただきますわ」
「……殊勝なことを言う」
ご馳走の礼を兼ねてテオドーラがそう述べると、イドリスは冷たく短く笑った。
イドリスはとうに食べ終えて、テーブルに載っているのは食後酒のグラスだけだった。
「堪能したか?」
「とても、美味しかったですわ」
「それは良かった。そなたが貴族の子女の習いとして行った先は侯爵家だと聞く。
 さぞかし口が肥えてるだろうと思っていたのだが」
運ばれてきた食後酒に口をつけていたテオドーラは一瞬、固まった。
イドリスのこと、どうせ自分のことは調べているだろうと思っていた。何食わぬ顔で
一口飲んで、テーブルにグラスを戻した。それ以上、そのことについて話が続かぬことに
テオドーラは驚いていた。この男は、身上調査の表面しか読んでいないのだろうか。
 まともな判断力があれば気が付くことをすっかり見落としている。まっとうに
行儀見習いとして侯爵家へ仕えたというのなら、この歳で独身であるわけがないのに。

「今日は、もう帰るとは言わないのか?」
前回のことを言われているのだと気づいて、テオドーラは意地の悪い気持ちになった。
「あら、もう帰すおつもりでしたの?」
平然と答えられて、イドリスは目を丸くした。
「ならいい。では、中に入ってくれ」
「……いいですわ」
テオドーラはわざと沈黙を作って、その後はささやくような声で許諾の返事をした。
きらめく水色の瞳がイドリスを煽り、彼は諸手を上げて熱狂の中へ飛び込んでいった。
134雨幕:2006/12/05(火) 00:18:50 ID:snjzjyMV
続きは、また後に。
135名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:49:08 ID:AgjVgpEu
わー!神の降臨にwktkしながら続きを待ちます
136名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 00:57:00 ID:8F+v1nxf
神よありがとう!!!! タイタニア祭りに小躍りしてますよ
135に同じくwktkでお待ちしております
137雨幕:2006/12/05(火) 02:52:15 ID:snjzjyMV
 テオドーラは豪奢な寝台の傍らに立ち、イドリスに笑いかけた。明確な意思表示。
それが、イドリスの天を衝くほど高いプライドを即座に焼き切った。
「服を脱いでもらおうか、テオドーラ」
欲望が光る眼差しに、テオドーラは処女を散らされたあの雨の夜を思い出していた。
 
 取り縋るようにこちらを見つめて立ち尽くしていた、みじめなクレアルコス侯爵。
父親の事業を潰しかけ、替わりに彼女を人身御供として差し出させた不遜な大貴族が、
一転して被征服者に身を落とし、自分に哀願しているという事実は彼女を興奮させた。
テオドーラはその逆転現象を不思議に感じた。と同時に、それほどまでに男を惹きつける
その世界を自分も見てみたいと思ったのだ。
「なんて、綺麗なんだ」
――吐息交じりの熱っぽい言葉は、今聞いたものか、耳に甦る過去の男の声なのか。
あの時、彼女は知ったのだ。教えられたと言ってもいい。自分自身の価値と、
それをもってすれば男の心を征服できるのだということを。

 テオドーラは両腕を背中に回してファスナーを下ろし、襟ぐりを広げて押し下げる。
ベッドサイドの照明の光の中に、滑らかな白い肩と胸の膨らみの上半分が露わになって、
イドリスの目を射た。
 ドレスはしだいに下におり、彼女の胸の頂点で止まる。そのまま身体をひねって横を
向くと、胸はイドリスの立つ位置から少しも見えなくなった。イドリスは目を見開き、
しばし息を呑んでいたが、テオドーラの全身から発散する色気についに全面降伏した。
にじり寄る様に、テオドーラの正面に移動する。
138雨幕:2006/12/05(火) 02:55:19 ID:snjzjyMV
「早く、そなたの全部を見せてくれ」
イドリスの声にテオドーラはあでやかな勝利者の笑みを浮かべ、ドレスを床に落とした。
くびれた腰、豊かなはりをもった太腿の上を夜空の色したシルクが滑り、足首に落ちる。
己の肢体をすっかりさらしてテオドーラはイドリスの顔を見た。
その顔からは尊大の色はすっかり失せており、顎の線は放心したように弛んでいた。

 不意に抱きすくめられて、テオドーラはベッドに押し倒された。腕を交錯して体重を
乗せられたので抵抗ができない。腕力は強く、体が重たい。イドリスの手がテオドーラの
身体をまさぐった。荒い息がうなじにかかって、テオドーラは体の中心から沸きあがる
快感に鳥肌をたてた。

 盛りを過ぎたクレアルコス侯爵との同衾は、テオドーラが期待したほど素晴らしくも、
また熱中するほどでもなく、彼女はすぐに退屈し始めていたが、拒むことはしなかった。
抱きしめられ、身体をくまなくいとおしまれることは、彼女を幸せな心持ちにした。
ただ、自分のものだと我侭に振舞われることは、テオドーラを辟易とさせ、疲れさせた。
ヴァルダナ帝国皇帝、ハルシャ六世の宰相が皇帝の誕生日にタイタニアによって処刑され、
その後釜に侯爵が据えられたその機に乗じて、ようやくテオドーラは長年のパトロンと
縁を切ることが出来たのだった。

 イドリスは、唇を重ねたまま片腕をテオドーラの腰に回し、自分の身体に引き寄せた。
仰け反った白い首筋に唇をゆっくり這わせながら、片手をレースの下に潜りこませ、
もう片手で乳首を愛撫する。テオドーラは、息を乱してやるせなさそうな吐息をつき
身をよじった。かつて彼女が感じたことのない快楽の炎が全身に飛び火していく。
膝を割り開き、猛るイドリスの塊がテオドーラをいきなり引き裂いた。
 高まる快楽の波に、テオドーラは荒い呼吸を繰り返し、イドリスの首に腕を巻きつけ
直後、がくがくと全身に震えが起こった。口紅が剥げ落ちた唇から漏れる、掠れた叫び。
139雨幕:2006/12/05(火) 03:54:40 ID:snjzjyMV

「……いい趣味をしているな」
イドリスはテオドーラの肌に鼻先を埋め、静かに呟いた。
「香水臭い女は嫌いなのだが、これはいい」
背後からイドリスに抱かれてテオドーラは戸惑っていた。事後に丁寧に扱われたことなど
これまでになかったことだからだ。どうにもできない気恥ずかしさに彼女の体は熱くなる。

 イドリスは最初から身体目的でテオドーラを求め、テオドーラが求めているものも、
イドリス本人ではなく、彼によってもたらされるであろう伯爵位である。
それでも二人はまったく構わなかった。相手を屈服させ、より高みに立とうと激情に燃え、
沸き起こった欲情の激しさと、意識が途切れるほど脳髄を灼いた痛烈なまでの快楽。
 あれらは、等しく二人で分け合ったものだからだ。

 公爵の門地を継いでからイドリスは多くの女たちと関係を持ったが、今夜のような
強烈な経験は初めてのことだった。テオドーラも、イドリスの若さが奏でる官能の歌に
眩暈がするほどの高ぶりを覚えた。渾然一体となったそれらが紡ぎだす、真昼のような夜。

(しばらくは、この関係を止められそうにはないな)

 夢から醒めたようにイドリスはベッドから立ち上がり、裸の自分を見下ろした。
ちらっと眠るテオドーラを見、イドリスはバスルームに入り、シャワーの取っ手を
勢い良く捻った。激しい雨の帳(とばり)に、彼の身体は瞬く間に包まれていく――



終。
140名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 03:56:57 ID:snjzjyMV
時系列がちょっとわかり辛いかも知れない。スマソ。

タイタニアについては、ちょっとこれで打ち止めかなあ…。
ではまたね。
141名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 07:54:33 ID:0ouIeB6i
美しい…
超GJ。
142名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 13:27:30 ID:F+Q6YnET
GJ!毎度ながら素晴らしい。
時系列もちゃんとわかりましたよ。
143名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 16:16:06 ID:o9YnPvnR
少女時代の描写に感嘆!不遇の過去が彼女を上昇志向の強い女性にしたという流れがドラマティック。
その一方で、若い娘のとまどいや弱さが顔を見せる箇所に、原作にないリアリティを感じました。
欲得づくで始まった関係の過程で、もしイドリスとの間に感情の接点が見出せたなら、この二人は
最強のパートナーになれたかも……なんて想像を駆り立てられました。
素晴らしい作品です!次のご降臨をお待ちしております。
144名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 09:46:15 ID:J3YCFM6W
もういっそのこと、このまま神が中断の続きを書いてくれないかと期待。
文体も「らしい」し、それになんたって本家が書けないエロが書けるw
145名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 22:59:52 ID:J3YCFM6W
さて、アルスラーン新刊既読なわけだが。



……宰相の昔話!
……奴に、内縁の妻!!
……トドメにゃ狼を犬と間違えられる!!!

しかしまあ……神々のキャラに対する洞察力が優れていた、それだけのことだろう。
偶然の一致、てなだけさ。なあ?
146名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 00:45:07 ID:/Qg7aiNZ
狼と犬を間違えるなんて手垢つきまくった超ありがちなネタだってばw
こんなんでスレが微妙な雰囲気になるのは神としても不本意だろうし
あんまり不用意な事言うのはやめといた方がいいかと。


というか新刊が本屋に並んですらいない地方者としては、ここに限らず
ラ板やSF板でのネタバレが全部嘘バレに思えてしょうがないww
147名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 18:44:26 ID:4bp195Kt
原作じゃイドリスとテオドーラは週二回の間柄と書いてあった。
同棲しているわけでもなし、公爵にあってイドリスも激務だったろうに、
それなのにしっかり週二回の情事をこなすとは。
お前ら、身体の相性だけは本当に良かったんだなあw
この二人の話書いておいていまさらの突っ込みなんだが。

アルスラーンについては、ニヤニヤ(・∀・)ってぐらいの感想。
所詮ありふれた設定だしね。堅物の男の過去が波乱万丈だったとか。
148名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 01:17:53 ID:Y5ixeG+1
私も新刊読んだ〜。
このスレでもう読んだ人はあとどれくらい居る?

中身読めば、こちらの方とは色々違ってたから、神経質になることは全く無いと思われ。
しかし宰相よ、あんたマジで昔、ギーヴ並みに放蕩してたんかい?
アルスラーンも宰相の過去の一端を初めて垣間見たとかいうようなことが書いてあって、
ただの穏健老人ではなく、なかなか含みのある人物だと示唆されたぐらいでした。
あと、彼は早く宰相から引退したいんだそうだw
149名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 02:31:33 ID:GUefRETA
引退して自由恋愛の旅に出たいとか?
150名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 20:49:41 ID:Y5ixeG+1
違うよー>>149
王都で宰相きわめて、功成り名を遂げて、そろそろ故郷が懐かしくて帰りたいんだと。

しかしナルサスめ〜(怒)
でもアルフリードはナルサスの苛烈発言も分かってて、それのうえでなお
「悪酒に酔ってるだけなら醒ましてやりたいよ」とレイラのことを気にかけてるんだわ。
やっぱりアルフリードは良い娘だ、好きだなー。
151名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 22:20:25 ID:I9/Ti2Sv
去年の9月にもアルスラーン出てたことに今日気付いた。。。_| ̄|○
152名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 01:23:47 ID:fkZj9t6o
>148ノシ
裏タイトルでトーストくわえて疾走中の蛇王様想像して吹いたw

恋愛フラグっぽいものもあったのはいいとして
それよりもみんなにあまりにも死亡フラグ立ちまくってるので((((;゜Д゜)))ガクブル
今まで味方の損害が軽微だった分、これから一気に反動がきそうでコワス
153名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 17:43:30 ID:OdhN9+/+
>>152
解放王にも死亡フラグが立った気がする
154名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 00:45:14 ID:5DH61lwe
>>153
地上に降り立った人ならぬ身(聖人君子)が、地上という俗世で
多大な成果を上げて、また天に還ってしまわれる……という
どこぞの戯曲のような白昼夢をナルサスは思ったんじゃあるまいか?
いつもの冷静な軍師なら、そんな荒唐無稽なこと思わないだろうに。
解放王の死亡フラグ、というにはまだ断言できないんじゃないかなあ?

そーれにしても、皆なんだかんだいって楽しんでるんだな。
ラノベ板やSF板の進むペースが早い早いww

えーっと、今の所イルテリシュってなんなの?肩に蛇は生えてないよな。
墓所から盗み出されたアンドラゴラスの死体って何に使われるんだっけ。
155名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 02:41:25 ID:BShZfLRt
神の子キリストですかい。

しかし、ザラーヴァントの性格づけなによあれ? まるでオレンジの猪ではないか。
……そうかっ!これはザラーヴァントの生き残りフラグwww
156名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 23:37:24 ID:Z1iO1dSl
ルーシャンが放蕩者だったってガチなの? アル&エラムは冗談だと受け取った
みたいだけど。実際、彼の過去の経歴からすると、放蕩が入り込むような金も暇も
ないような。
157名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:01:31 ID:I3+H2cdT
「自分の若い頃を思い出す」って言っただけで
放蕩だの女遊びだのといった具体的な事には何一つ触れてないのと
話の前後の流れからいって
「ギーヴみたいな生き方に憧れこそするが別に嫌っちゃいない」という
気持を冗談めかして表してみただけで、実際に放蕩してたわけじゃないと思う。

「東京ナイトメア」の、「『笑う警官』におけるお由紀の贔屓キャラが
意外にもお涼タイプの登場人物だった」というエピソードと同じく
「優等生が無頼に憧れる」みたいな感じだったんじゃないかと。
158名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:43:57 ID:Cku3arOL
大丈夫だ、皆もちつけ。
新刊とココとが関係あるだなんて、絶対ありえない。
だって作者(おとーさん)はそもそもパソコンにさえ触れないんだし。
159名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 01:23:55 ID:ASp6wXl0
>158
らいとすたっふの公式サイトがあるくらいだし、
「ネットは自分ではやらない。(ネットでの)調べ物は人に頼む」とは
言ってたので身近にネット環境はありそうだけどなw

というか、公式が同人での禁エロ禁801を明言してるのに
このスレの存在が原作者サイドに知られてるとしたらそれこそガクブルですよww
160名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 11:17:28 ID:yKHehfQi
そもそも検索避け用の伏字もやらず、作家名そのままスレタイに入れてるんだから、検索しようと思えば出来るよな。
知ろうと思えば簡単に知る事が出来るはず。
多分、匿名掲示板だから、エロ妄想やめろと抗議しようにも出来ないんだろう。
書き込んでる奴の特定は(管理側に頼まない限り)出来ないんだから。

しかし、サイトや同人でエロやってる香具師の所には、警告は行くんだろうか。
161名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 19:44:38 ID:7j0lN0WH
読本にインタビューが載っていて、それによると先生は同人誌もよく読まれているようですよ。
”一部の例外を除き”、面白く読ませてもらってる  というようなことが書いてあった。
162名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 21:13:56 ID:Cku3arOL
一部の例外ってのは、もちろん801やら凄惨エロだろうな。

そういや、全艦出撃の例も、あとアドリブ銀英伝もあったことだし
それぐらいのレベルなら先生もオッケーなんだな。ちょっと安心。
163名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 11:37:16 ID:nSxpgzXo
全艦出撃…。朝チュンだがミュラーが美少女とベッドイン
ちゅう小説を思い出した。その少女の正体とは!てのは
肝心なオチだから書けないけどね。
164名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 19:47:47 ID:jFJeUvPY
ロイエンタールの娘
165名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 00:36:28 ID:FEMRxKXj
プリンツ・アレクとフェリックスのはなしがいい
166名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 00:41:24 ID:z+uTHgzD
>>165
数字板池
167名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 14:04:01 ID:K1oySjOi
>>166
どこそれ?
168名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 15:40:52 ID:jC8GSPUo
>167
sageも分からん奴に教えられるわけなかろう。
18歳未満はカエレ!(・∀・)
169名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 03:20:55 ID:w6bAdCCl
まぁまぁ仲良くやりましょうや
ところでどなたか亜麻色養子と紅茶色ツンデレが『儀式』の後そのままスパルタニアンの中でカーセックルならぬスパルタニアンセックルするネタ書いてくれませんか(´Д`;)ハァハァ
170名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 05:57:00 ID:9RrmImmV
ヒルダって一回しかエッチしてないんだよね?
171名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 00:36:35 ID:gTsA1bhj
ヒルダ嬢と疾風のを待ってる。
月のワルツ(仮題)の人も待ってる。
創竜伝の人も待ってるよ〜〜。

てなわけで。
172名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 00:38:23 ID:chOQYQsY
お涼の乙女なゴージャスクリスマスデートプランも絶賛募集中です。
173名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 22:09:38 ID:1IHz0ffv
イヴイヴですな。
サンタさんは来てくれるだろうか?
174名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 16:05:45 ID:0WelI+K5
>>169
搭乗者以外の人間が乗ったら電撃くらう筈だったが
175名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 17:09:53 ID:g+mbMlUx
>>174
搭乗者以外がメットをかぶったら、じゃなかったか?
176名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 05:22:08 ID:386fvMd9
>>174
問答無用でそれなら、そもそも整備できんだろw

>175も言ってるようにメットを被ったら電撃喰らう(から、登録されている乗員以外が機を乗っ取る事は出来ないと言う説明だった
だから、中に只入るだけなら、OKだろう。
まあ、ユリアンが司令になっている時期なら、電撃用コードも解除できる権限があるだろうが。
177名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 08:14:29 ID:iI/glgya
>>まあ、ユリアンが司令になっている時期なら、電撃用コードも解除できる権限があるだろうが。

そんな面倒なことするくらいなら素直に居室に連れ込むと思うw
あ、司令官室というのも萌えるな。
178名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 23:11:59 ID:N+A7lraI
まだ途中なんだけど、とにかく今日中にクリスマスネタ投下したくて
急いでやってきました。 ということで、どうぞ。
179クリスマスホーリー:2006/12/25(月) 23:14:48 ID:N+A7lraI
「あのー、泉田警部補? ちょっと今よろしいですか」

上から降ってきた声に書類から目を上げると、貝塚巡査がお盆を手に立っている。
「警部補は、今年のクリスマスの予定ってあるんですかあ?」
「……はい?」
「あ、お茶ですう。はいどうぞ」
鼻先を香ばしい湯気がかすめ、小ぶりの椀が机に置かれた。ああいい香りだなあ。
「ほう、これは日本茶じゃないな。中国茶か、なにかかな?」
「はあい。烏龍茶の一種で武夷水仙といいますう。で、ご予定は?」
「あるよ」
さらりと聞かれたのものだから、私も思わずすらりと答えていた。

直後、ガタタッと激しい音がすると同時に参事官室のドアが猛然と開かれた。
「薬師寺警視。……どうかしましたか?」
「ど、どうかしてんのはそっちでしょっ!! なんで予定なんて、入ってんのよっ!!」
「入ってちゃいけませんか?」
全身から鋭気を発し私を睨みつけてくるのは、わが上司どのだ。

 その上司、薬師寺涼子はずいっと踏み出し、目の前に立つと荒々しく机に手を付いた。
デスクスタンドがあれば、刑事ドラマでお馴染みの「あの」光景である。
「一体どういうことなのよ? 正直に白状しろ!自白するまで釈放しないわよっ!」
「そ、それは、プライベートのことですから勘弁してください」
「……泉田クン、きみさ、あたしのいったい何?」
美女に眼前数センチにまで迫られるというのは、普通の男なら嬉しいものだろうが、
相手が真剣に怒っているこの状況は、ただただ心臓に負担をかけるばかりである。
180クリスマスホーリー:2006/12/25(月) 23:16:37 ID:N+A7lraI
「ええっと……部下です。あと忠臣、参謀長、執事、祐筆、通訳、副官、助手、弟子」
「まだあるわよ」
屈辱の思いに胸を震わせつつ、私はその先を嫌々口から押し出した。
「椅子、家畜、……奴隷」
「よし!よく覚えてたようね!」
嫣然とほほえんで、涼子は私のネクタイをおもむろに引き寄せた。
「そうよ、あたしの奴隷でしょ? 奴隷にプライベートなんてものはないっ!!」
そんな非人道的なことを誇らしげに言うな。

「さて。われわれは昼飯に出かけるとするか」
「はーい。お供しますう」
「ちょ、ちょっと!! 私を見捨てるおつもりですか!」
参事官付きの皆が次々に席を離れていく様に、私はとっさに丸岡警部に呼びかけたが
返ってきたのは、温かいが心底呆れたようなマナザシだった。
「……犬も食わん茶番に、だれが付き合えるか」
「ええ、まったくですう」
「では泉田警部補、後ほど」

パタンとドアが静かに閉まり、そこで涼子はようやくネクタイから手を離してくれた。
「人払いもすんだことだし。さ、本腰入れて取り調べ開始よっ!」
「クリスマスは、阿部巡査の実家に手伝いに行くんですよ」
実に珍しいことに、ハイヒールで全力疾走にも揺らぐことのない涼子の脚がよろめいた。
バランスを崩してひっくり返りそうになるのを、私はとっさに手を伸ばして宙に泳ぐ
涼子の手を強く掴んで引きよせる。
181名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 23:25:46 ID:lUbw8ECB
生殺しはイヤーーー!!
(神に向かって何てことを
182名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 01:49:06 ID:JvMIJTU+
神よ乙であります(つД`)ノ
頑張って書いてくれてありがd 続きいつまででも待ってます

>>177
なるほど確かにそこまでやるくらいならベッドのある部屋にでも連れ込むな スパルタニアンというのもおもしろいが
ところで司令官室ってどんなとこだっけ?どっちにしろ儀式の直後のやつは見てみたいな
183名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 02:45:50 ID:XirdOJTQ
クリスマスに勤勉な神もいたものだな

スパルタニアンの座席でカリンが股広げてアンアン言うのも見たいが司令官室とやらの椅子やら机やらに押し倒されてアンアンチョットナニスンノヨキモチイイジャナイヤメテヨアンアンアン言うのも激しく見たいツンデレ萌え
184クリスマスホーリー:2006/12/26(火) 03:13:24 ID:pPd+S5Gq
「え? えー?」
鳩が豆鉄砲食らったようなという形容詞そのままの涼子の表情に、笑いが漏れる。
「ほら、警視もご存知のように彼の実家は教会でしょう? サンタ役をやってほしいと
 頼まれたんです。自分の人相じゃ付け髭つけても子供に怖がられてしまうから、って」
「あ、そう。そうなの……」
「そうなんです」
「よかった!」

よかった? いったいこの会話の流れで、どうしてよかったなどという感想が出るのか。
「なにさ、みずくさいわね。そんなことならそれこそあたしに相談があっていいじゃない?」
「そりゃあ」
言いかけて私は口をつぐんだ。聖人の誕生日に魔女が教会に降臨してはマズイと思ったから、
なんてとてもじゃないが言えやしない。真実を口にする勇気なんて無事に年を越したい
小市民にとっては無用の長物でしかない。

「ですから、クリスマスのお供でしたら他をあたって下さい。申し訳ありませんが」
すうっと涼子の目が細まった。そしてまだ掴んでいた私の手を勢いよく振り払う。
怒りを瞳にやどし、涼子は私を睨みつけた。
「……しないわよ。そんな時間の浪費でしかないこと、このあたしがすると思う?!
 相手は誰でもいいってわけじゃないの!」
一気に言って、涼子はしまったという顔付きになった。くっきりした二重の目のふちに
ほのかに差す赤い色。揺れる瞳には、迷い子のような不安げな光があった。
185クリスマスホーリー:2006/12/26(火) 03:16:23 ID:pPd+S5Gq
「じゃあ、警視も教会に、クリスマスの手伝いに来ませんか?」
私のその一言に、涼子の硬かった眼差しが柔らかいものに変わる。
「いえ、来てほしいんです」
無言の時間が続いた。ややあって、涼子は形のいい唇からそっと息をついて私に尋ねた。
「あたしに、来てほしいって?」
「はい」
涼子の目がキラリと光った。魅力的だが少女めいた笑顔。思わず私は見とれた。
「わかったわ。じゃあ、クリスマスは教会でね」
「お待ちしてますよ」

 教会の庭のモミの木に点滅する、金と銀のイルミネーション。涼子の提供である。
窓辺にかじり付いて見ている子供たちの瞳にも光が写りこみ、じつに微笑ましい光景。
サンタの役目も終わった私は、報酬代わりのケーキを前に部屋の片隅で寛いでいた。
「パーティで大騒ぎするんじゃなくって、こんな王道なクリスマスもいいものね。
 今日は誘ってくれて、嬉しかったわ」
「はあ」
私は耳の横をぽりぽりかいた。涼子はなんでもないような顔をして私の腕を取ると
さ、と立ち上がらせた。そのまま腕をからませ、壁にかかるタペストリーの前に立つ。
186クリスマスホーリー:2006/12/26(火) 03:17:55 ID:pPd+S5Gq
「泉田君、クリームついてる」
「え、どこです?」
手を口元にやるが、それらしい手触りはどこにも感じられない。はて。
「ここだってば」
涼子の顔が迫ってきて、私は本能的に後ろに引きかけた。だが上を向いたときに
目に飛び込んできたのは真冬でも鮮やかな緑の植物、ヒイラギとヤドリギで編まれた
クリスマスリース。
電飾の飾り付けをしていたとき、阿部巡査から聞いたクリスマスの逸話が脳裏を走った。

『ヤドリギの下に立つ少女にはキスをしなければならない、そういう決まりなんですよ』

もしかして、いや、そんなまさか。けど、古今東西各地各所の伝承伝説に博覧強記である
涼子がこのことを知らぬわけがない。ということはだ――

私は逃げるのをやめ、涼子の頬をつかまえた。そのまま上向かせ軽く口付けた。
私の推理が外れていたら張り手が飛んでくるはずであったが、そんな様子はない。
「……決まりだから、キスしたの?」
「違いますよ」
たわいもないウソをついたその唇にもう一度キスをしようと抱き寄せようとした瞬間、
静かな賛美歌が陽気なクリスマスソングに切り替わった。それをきっかけに子供たちは
歓声を上げて部屋の中にまで駆け戻ってきて、手を鳴らし鈴を振って歌いだす。
187クリスマスホーリー:2006/12/26(火) 03:18:58 ID:pPd+S5Gq
 私は視線を戻した。涼子の顔は明るい。
すべすべした頬はバラ色にかがやき、長いまつげの先に光がこぼれていた。
「ね、今なんだかすごく踊りたい気分。泉田君、踊ろう!」
「ダンスは不得手なんですが」
涼子は私の手をにぎると子供たちの輪の中へ歩き出していく。
「リードならあたしが引き受けるから、いいからさっさと付いておいで!」
「はいはい」
「はいは一回でいいのっ!」

私は口を閉ざし、足を踏まないことだけを気をつけながら、涼子のリードに合わせて
不器用なステップを踏んだ。吊り下がったリースが私たちを見下ろしている。
涼子の笑い声が耳元ではじけた。
「ハッピークリスマス!!」


終。
188名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 03:23:00 ID:pPd+S5Gq
この伝承についてさらに言うなら

「恋をしている男女がその下で口付けを交わすなら、それは結婚の
 申し込みであり、同時にその返事になります」

もちろん、涼子はこっちのつもりでキスを仕掛けたものと思われます。

こんな積極的で、勘が鋭い泉田なんて泉田じゃなーい!!と作者も思うが
クリスマスだもの、涼子にもいい目を見させてやりたいプレゼントw
189名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 03:44:45 ID:pPd+S5Gq
しまった。題名、やどりぎならミスルトゥなんだ。orz 
トゲトゲのヒイラギリースでしばかれに逝ってきます……
190名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 08:53:21 ID:hcKVDfTg
神様ありがとうw

お涼×泉田読めて幸せです!
191名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 09:06:58 ID:NzyZIw/5
GJ!
あげる側の自分にはこれが唯一のクリスマスプレゼントですた。ありがとう!!
192名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 19:12:25 ID:EL06LPiZ
ありがたやありがたや。
良いものを拝ませて頂きました。
神様、いや今日はサンタさんかな、ありがとう!


しかしいつも思うんだけど、皆本当に上手いよなあ…
台詞とか違和感無いんだもん。
凄いよなあ…
193名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 22:49:28 ID:EJeOYT6G
サンタ(ネ申)よ、スレ住民にプレゼントを
ありがとう!
あ〜この時期、滅入ってばっかりだったけど、
読んであったか〜い気分になったよ……。
194名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 00:18:39 ID:MG2iLfjw
サンタ神ktkr!ヽ(゜∀゜)ノ
クリスマスプレゼントをありがとう!
そしてお涼にヒイラギリースでしばかれる189神を想像してバロスww


>192
原作が小説で、二次創作がSSとなると、原作と二次の媒体が同じ(文章)であるせいか
些細な齟齬が大きな違和感に繋がるから、上手い人はそこらへんにものすごく気を遣ってる印象を受ける。

このスレに限らず小説二次のSSは上手い人は本当に上手いし逆も(ry。
出来不出来がはっきり出るから書き手にとってはある意味怖いジャンルかもしれん。
195名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 04:26:11 ID:y+OW7IJB
神を褒めるのはいいし気持ちも分かるが、あんまりいろいろ言うと職人さんが投下しづらくなるからそのへんにしとこう
出来不出来よりここみたいな盛況とは言えないスレのために頑張って書いてくれるだけでもありがたいじゃないか
ということでスパルタニアンでアンアンさせられるカリンを書いてくれる職人さんや神さま募集中
196名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 05:17:30 ID:5Xke0e6s
そんなにスパルタニアン縛りをしたいのかw

スパルタニアンの構造の資料がないし、現実に照らし合わせると戦闘機か?
正直、妄想出来る範疇を超えてるよ。
空軍系のエロパロで、コックピットセクースネタとかあるんだろうか。
197名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 06:40:06 ID:URMgp/iw
169=195か?
司令官室に連れ込むでFAかと思ったらまだ続いてたとはw

というかおまいスパルタニアン言いたいだけちゃうんかと小一時間(ry
198名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 15:32:49 ID:y+OW7IJB
しつこくスパルタニアン言ってすまん 司令官室でも全然かまわないんだがあの狭そうなとこでっつーのもイイなと思っただけなんだ それに戦闘機が見たいんじゃなくてカリンタソが見たいんで いろいろうるさく注文してすまん
199名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 18:58:07 ID:dCU0t2l5
>>196 「スパルタニアン縛り」って言葉にワロタわ この時代にはこの言葉が既に定着していたりしてな
もっとも縛るほどのスペースもなさそうだし、初めての女の子をいきなり縛ったらもう何にもやらせてくれなくなりそうだが
養子は緊縛マニアなのか?
200名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 22:41:25 ID:+hTjYDuj
ここで言ってる縛りは
シチュエーション限定くらいの意味合いと思われ
201名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 22:06:05 ID:cbNguG7q
>>199 養子が緊縛マニア
ワロス。でもここまでくると吟詠じゃねぇ
ここは司令官室とやらで無難に・・・
202名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 01:26:31 ID:tAjBV5cn
養子はどっちかってーとカリンたんに緊縛される方が似合いそうだけどな
203名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 02:49:06 ID:ZR13tYWF
                   /                      ゙i
                  ./          _.、ニ-─''''''"""""""''''ー-<
                  ,:゙        _、-''"        ミ、、     ヽ,
                  |     ,、-"  、、、、 . .  、    ミヾヾヾ    ゙;
       _,、-''"´ ̄``''ー-、 ゙:、  ,/    `ミ`ミ`ミ`ミミ、ミ、ミ、ヾミ、       i
     ,、‐''⌒`     ,.,:,:,.,  `''y゙`'',゙ 、゙:, :、':, ゝ、ゝ、`  `ミ`ミミ``   、ミ:、   |
   ,ィ'    `;',';':';':';';';';',' ';';';';';| ,':,ト、i、、ミ`;、_ミ=-ミモ=-        ミミミミミヾ L
  ,r'゙ュlイ,-、、.,.;';';`ミ、;';';';.;.,., , ,:,';'゙ゞゞ、;';t_'ニ-;;''"` `ゞ:、`:`、、、....  、、``  `ミヾ゙i
 i゙ '"スレ'ヘ, ':':':' ミゞルィソ: : : :';';' : : ゙i`':、 '゙ヽ ,ィ::  ..   ),、`ヾミヾ、ヾミ     ヾリ
 ゙; ,i ヽ. イi 、 、_ 彡' 、ヽ、;';';';',:,:ゞi、 ノ  ';"   : .ノ'"ノ;':,  `ミミ`       (
. ,ソリ ;i,ハ ゙ゞ`ミミ=_三ニミ、ヽ )゙:,: : :'; : :/       :  ''"l i ';:,、      、 、 )
 l.i_彡'ノリ...、、` f"f'でサ )、レ゙ l:; : : ';/ _...     :   ゙い ゙; ':;,   _ ヽ、 ヾ; 从
 ゙;Fぃf l.;'で)`i :..  ''"´  ア/,ィ;': ゙;';';';'`¨`i;"     :   ゞ、ヽト:、,_ミーミ、ヽ,、:゙┴
  `ーっヽ` ´.l ::::.     i,l゙イ|l : : ;';';;'; : : :`T_"..   :  / `゙ト _,、-::'"´...:::::::::
    イ! ゙、  ` ''_,,...   .゙l、:.l:、: : : :';':': : : : :」    .: /  _,、-゙''":::::::::::::::::::::::::::
     ゙l,゙:、\.  -´   /゙`;ハ、゙い; :;i,';';i,';';': :゙i、_,、:=チ:-'''"     ,、:::::::::::::::::::::::
     `i ``i\   /' _,!'>、'; i 'll: :';';':';':': ::_コ-'"´ト、   <+''"」゙;' ::::::::::::::;;:::
     /; ; | :,j゙>=彳 」~;  _,,.゙i | リ\: : : : :「 ,ィ''"~| :゙:、  ゙-‐''"  ,、-''":::::
     i゙:! :l | |::::/"ア´/!::゙:, ゙;_,,|ノ/  `''ー-:|∨i゙ f'゙j ::::゙:、    _、-'" ..::::::::::
     ゙!゙;  いノ::〈 〈ノ lノ ::::゙;  レ'       |/゙;|  レ1 ::::::゙:、 ,、-'"

204名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 19:37:54 ID:h6rnI7w5
>>203
うまいな。
205名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 21:07:56 ID:qgodv5wp
にくちゃんねるが終わる…!
過去ログ保存してくれる神様、どうかご光臨をー!
206名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 03:24:13 ID:YcXBaDOR
このスレの姫はじめはどれになるのかな
207 【大吉】 【387円】 :2007/01/01(月) 09:57:57 ID:ijzh0lHJ
アルフリード×ナルサスは?
208名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 12:10:12 ID:bwGYBFXG
姫+始で創竜伝とか?

とにもかくにもおめでとう、皆々方。今年もよろしくお願いします
209名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 12:10:27 ID:LozKNyde
あけましておめでとうございます。
女性化ミッタマイヤのネタがあったので、女性化した上に落ち込むどころか
悪ノリして魔性の女になったロイエンタールの絵を描いてみました。

http://imepita.jp/20061231/841360
http://imepita.jp/20070101/037230
210名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 19:38:31 ID:LozKNyde
女性化したミッタとレズって欲しい。
211名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 20:10:00 ID:o1gT4Cyp
気持ち悪いからいらん
212名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 21:45:19 ID:e/+9dQBM
>209=210
自作自演乙

女体化ネタはスレが荒れる元になりかねない諸刃の剣。
大っぴらにやりたいのなら女体化総合系スレか801板の方が無難
213名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 00:22:41 ID:EFY1xqW0
801板でも女体化は嫌がられる可能性が高いよ。

SF板に性別転換スレが立ってるからなあ。
最初ネタスレかと思ってたが、どうも進行するにつれて真面目にニョタに萌えてる住民の方が多いんじゃないかと。
SF板では出来ないような本格エロパロは、ここじゃなくてやっぱりこの板の女体化総合スレでやるべきだろうな。
214名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 01:32:52 ID:l6x0pfHW
このスレでは女体化は遠慮してほしいな・・・該当スレがないなら自分で立ててくれ

>>169 単座式戦闘艇じゃないがカリンものなら黄色リボンサーバーの/~kirano/uraseiindex.htmにあるぞ
もう既読かもしれないが
>>213 SF板にそんなんがあったのか・・・
215名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 01:50:34 ID:I5BkGCTL
一般SS、エロSS共にTSネタは嫌われ叩かれるよ。TS系SSって専用のリンクが有るくらいだし。

で、>>209 は最悪のパターン。

>一口にTSモノと言っても、
> 1)即座に女として行動する。自分が元男だった事を気にしない。
> 2)男の心を持ったまま女として生活する。性差に苦労する。
>の二種類ある。

の 1) な内容はTS属性持ちにすら嫌われてる。

個人的には、TS後の心の葛藤、性差による苦労、女(男)なのにスットコドッコイな行動とか
ある意味でギャグネタとして読んでる。TS自体が目的でエロの手段としてのTSはお断り。
216名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 01:51:22 ID:ZBeXPoyj
>214
その方はここで投下してた神の一人だから大丈夫だとは思うが
ここも一応2ch系スレだから個人サイト晒し≒荒し依頼になりかねない罠。
紹介のつもりならURL晒しじゃなくてヒントでとどめとけ。


むしろ169がそのサイトの管理人だったりしたらバロスww
217名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 02:15:47 ID:ZBeXPoyj
もいっちょ。
SS書きの控え室まとめサイトから拾ってきた、女体化についてのアレコレ。
コレ見ても女体化は本当に賛否両論って感じ。
ttp://knoria.e-city.tv/42.html#231

個人的には女体化は平気だけど、大丈夫という人とダメな人との差が激しくて
SS投下が荒れる火種になるからそれ用のスレでやって欲しいってのが本音。

あと、エロパロ板のTS系スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163930291)は結構懐広そうだから
注意書きさえしっかりしてれば>215で言われてるほど叩かれるってことはないように思う。
218名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 16:27:31 ID:mV7rzWPg
>>216 同意 晒しになるからアドはやめといたほうがいいぞ。あとそこの神は別所で既に戦闘機ネタ書いてるから違うんジャマイカ この書き込みの時期は例の祭りでここに来る暇なさげだし
女体化はやめとくれ、頼むから
219名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 19:27:42 ID:MLjNQabD
2で自分の絵をうpして「見て下さい」と言うとは… 業の者というか世間知らずというか
すごいのが出てきたな。これも時代の流れか?

ま、自分でこうして投下するヤシは見て欲しくてやってるんだろうから良しとして
いくら気に入った作品があったとしても、個人のサイトを巨大掲示板に晒すのは
アラシと同じ行為だから本当にやめたほうがいいと思うよ
特に二次創作やってる人は繊細な人が多いから、晒されたショックで
執筆が出来なくなったり最悪の場合サイト閉鎖なんて事態にもなりかねない。
晒されたサイトの管理人の中には騒ぎ立てずにスルー出来る人もいるけど
内心では快く思ってないはずだよ。

あと女体化はやっぱり専門の場所でやったほうがいいと思う。基本的にここはノマのエロが見たい人のスレだろうから
女体化で既存の男キャラと絡ませても抵抗ある人の方が多いと思うよ
220名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 20:55:56 ID:IXCzcBq8
まぁ、キャラの絵が頭の中ではしっかり♂に定着しているキャラじゃホモくしかないわな。
221名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 21:45:19 ID:JhYoIuYL
2日の夜も更けた、そろそろ姫を始めねば!

…仕事終わってないけど。
222名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 23:11:51 ID:I5BkGCTL
TSが嫌われる最大の理由は、
元キャラの設定を無視して回りの男を誘惑したり、襲われても最初から喜んだりするからだと思う。
>209だと、母親に殺されかけて色目使う女を嫌悪してるロイエンタールが誘惑なんかするのか?
どちらかと言うとヴェストパーレ男爵夫人(男装の麗人)方面だろ。ってのがある。
その辺でTSを判っている人なのかそうでないのかが判断できる。
これは属性モノに付きまとう共通の問題なんだけどね。。。
223名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 23:40:57 ID:ZBeXPoyj
>219
時代の流れも何も、
同人系の板とか角煮にはその手のスレは以前から多数ある<2で自分の絵をうp
多分209もそのへんと同じ感覚で投下しただけなんジャマイカ。
過去にも女体化で荒れた経緯があった事を読み取れてなさそうなのがマズーだった。
これがノマカプ絵だったらスレ住人の反応もまた違ってたと思う。


>215=222
TSに強い拘りがあるのはよく判ったがそろそろスレ違い。


「女体化をこのスレでやるのは勘弁してくれ」って人が大半てことで
結論出てるんだからもうこれ以上引っ張らなくていいじゃねーか。
折角の正月なんだしそろそろマターリノマカプ語りがしたいよヽ(`Д´)ノ
224名無しさん@ピンキー:2007/01/02(火) 23:53:35 ID:EFY1xqW0
いや、何つーかその、そもそもの始まりの>209は、SF板の誤爆だからさ。
その誤爆以外で女体化をここでやろうとしている人は居ないのに、ここまで盛り上がるとは思わなかった。
225名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 00:10:56 ID:1DJvLU0L
>224
SF板の該当スレも見たけど投下時間はあっちのが先だし
文面も違うから>209は誤爆じゃなくてマルチポストだろ。

SF板で受けたからいい気になってこっちにも投下してみたらアイタタタ・・・って事なんでは。
226名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 00:47:27 ID:8frmXRJT
>>223 マターリノマカプ語りがしたいよ
よし、それなら好きに語ってくれ
「さぁ今年の姫初めといこうかフレデリカ」「はいあなたv」なヤン夫妻とか
「姫はじめだよエヴァ」「あなた、ウォルフv」な三田夫妻とか
「おい、いい加減ひめはじめといこうじゃないか」「あらあなたにそんな甲斐性があったんですか?」なキャゼ夫妻とか
「姫始めとはなんだフロイライン?」な皇帝とか
司令官室でもどこでもいいけど姫始めも何も「初めて」な百合安と花凛とかさ
神が来るまで語ろうぞ
227名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 00:51:37 ID:gDAgZbRf
まあほめられてつい気をよくして…という気持ちは分かる>209。
けどちょっと投下したネタがまずかったね。あとマルチポストもまずかった。

ここで今まで出ていない銀Aカップリング何かあるかな〜と思って考えてみたら
何故かケンプ夫妻なんてーのが思いついた
けど体格差がありすぎて奥さんさぞ大変だったろうなwだって夫は身長2メートルだし
あとケスラーとマリーカも大変そうだな
やっぱり体位は常に一番やりやすいバックなのだろうか?
228名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 01:14:13 ID:+tPQJVFS
力士のプレイはだいたい騎乗位かバックとか負担にならないやつらしい。ケンプやケスラーとかシュタインメッツ(グレーチェンのデザインは解らないがシュタインメッツ自身が大柄だから)もそのくちじゃないか?出陣するときと帰還さたときだけは記念に正常位とか
今までこのスレに投下されたおなじみのカプでも全然いいですよ職人の皆さん。というかしばらく銀A少なかったからどのカプでも嬉しいよ
229名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 12:14:01 ID:U8SwWLP3
女性に負担のかからない体位なら、座位もお忘れ無く。特に対面座位なら
キスしながらOKだから、ラブラブカップルにマジお勧め。
230名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 00:21:18 ID:bjsUxXjJ
ケンプの奥さんは美人だったよな。リアル美女と野獣?
231名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 00:45:37 ID:VKIr1La1
ミッターマイヤーさんちの三が日は、部下が年始周りしてきて却って忙しかったんじゃなかろうか。
部下の人達も寄り付き易い上官宅だろうし。
フェリックスが育ってきた頃なら、お年玉をたくさん貰いそうでよいことだ。
232名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 23:52:55 ID:5uHgy1DN
疾風宅はラブラブというより団欒なお正月か…。
年始にラブラブなのは、やっぱり新年パーティでほろ酔いのヤン夫妻とか?
233名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 03:30:43 ID:pZK1AgJh
姫はじめって三が日でないとダメだっけ?
234名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 03:49:59 ID:UnYyRWWU
年明け最初って意味でもいいと思われ。
wktkしてます。
235名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 07:53:28 ID:d8HGvYba
ふと思ったんだが、銀英って

・とても未来の話
・未開の惑星に出向く事もあるだろう軍人に女性もいる
・いや、鉢植え植物が突然変異起こしても、SF的に色々理屈つけられるかも

…つまり、触手物が可能な環境のような希ガス
236名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 10:38:28 ID:4+jyJYPk
けど女性キャラがただただ触手に…っていうのは愛を感じないし精神的に
傷を負わせそうだから投下されても自分はスルーだな。そういうの好きな人にはたまらん設定だと思うけど。
けどカプ同士のプレイの一環で使うならアリ。
と、思ったがそれ以前にそんな事をやりそうなキャラが銀英にはいないか(笑)
「植物なんぞに頼らなくても、オレ自身の手で充分女性を悦ばせられるのでね」
と言ってきそうなヤツは同盟に2人くらいいるが。
237名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 12:12:37 ID:ysTOtruZ
>>235 目から鱗 確かにSFだからありそうなんだけど今までなかったな。
銀は人間以外のものが出てくるととたんに陳腐に見えるしSFっぽくないから気づかなかった

触手とゆうより純愛もので、しかもSSじゃなくて単なるネタ投下の脚本以下なら浮かんだけどうpしても桶?
238名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 16:00:37 ID:d8HGvYba
>>237
言いだしっぺとしては個人的には読んでみたいけど…
触手は苦手な人も多いだろうから、注意書きをきちんとして、NGワードに登録出来る様に題名やトリップをつけた方がいいだろうね。
でも、繰り返すが読みたいので投下して欲しい。
239名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 23:04:23 ID:ysTOtruZ
ネタの羅列の箇条書きってかんじだからろくなものにはならないけど、確かに苦手な人のことを考えて題名でも考えるか
でも書き始めたらそもそも触手ってどんなのが受けるのかとか、触手にニーズがあるのかとかいろいろわからなくなってきた
まぁ箇条書きだからいいけどさ。そもそもみんな触手って好きなのかな
240名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 23:52:51 ID:KBNB5R7W
「小官はムチムチスキー准尉であります。触手中隊の生き残りは、たったいま、小官のみとなりました」
241名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 00:07:52 ID:RVGD7M7e
触手かぁ…。出てもおかしくない世界観の作品でなら萌えだけど、銀英の世界観に触手って
全然ピンとこないなぁ…
と思ったけど、門閥貴族が権力握ってた頃、一人くらいそういうの開発している変態ジジイ
がいてもおかしくないかも。けどそうなると
オリキャラとの絡みになりそうだから、そもそも銀英でやる意味は?とか思ってしまう。
けど好きな人もいるみたいだし、職人さんはその辺気にしないでガンガンやればいいんじゃない?
注意書きとトリさえつければ無問題だろうし。
242名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 00:31:41 ID:MuSW+tw8
皇帝に触手責めにされるアンネローゼとか(*´Д`)

まあ、世界観的には春の魔術とかのがぴったりだけどな。涼子もできそう。
243名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 00:37:24 ID:1CS1hEZk
触手系とかも好きな人間だが、銀英はスペオペって感じで
あまりSFのイメージがないからなあ。確かに結びつかないなw
投下したいって職人さんがいるなら、注意書きしてくれれば歓迎するけども。
でも、銀英の二次であることを活かした触手ものってかなり難しそうだなあ。
244名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 00:45:08 ID:IY+bVt5V
>242
涼子の場合はやっぱり
・触手に捕まるのは泉田クン、色々イジられ媚薬成分注入されたところで
 お涼様が触手退治、媚薬成分で前後不覚に陥った泉田クンを美味しくいただく。
・何故か触手に捕まるのは岸本、死にゃしないと判断したお涼様は泉田クンと共に立ち去る。
なのか。お涼が触手に捕まるとか想像でけん。
245237:2007/01/06(土) 01:48:54 ID:sxt38fuh
なんかやっぱりいろいろと問題ありそうだからやめとこうか・・・
246名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 02:50:26 ID:CezeNm/i
SF的に理屈が付きそうな「遺伝子改造で作られた異生物」すら出てこない世界観だから、
触手みたいなファンタジー世界の産物が出てくるっていうだけで
読み手に禿しい違和感を与えるのは免れないような気がする<銀英伝触手SS


>244
ちょwww触手×岸本ってそれ何て精神的ブラクラwwww
触手に絡まれるのが男になると急にギャグじみてくるような気がするので
個人的にはやはりここはお涼が絡まれて欲しいところ。
媚薬込みで散々弄られて、突っ込まれる寸前で泉田やメイドが触手の方は退治したけど
お涼の方は悶え狂うか突っ込まれてラクになるかの二つに一つな状態に追い込まれて
泉田を押し倒してコトに及んで結果的にウマー…みたいな感じで。

というかお涼シリーズだと作品の世界観からいって、菊地秀行あたりに書かせたら
女性キャラが一巻に一回のペースで触手と絡んでてもおかしくないと思うw
247名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 08:55:31 ID:9oJO74e1
触手か…


牛種にはいないかな、その類は。
248名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 09:20:21 ID:X69MpbAY
お涼にしろ夏魔にしろ竜にしろ、大人しく捕まるヒロインじゃないからな…
強いてあげるならお由紀くらい?
249名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 19:41:56 ID:IY+bVt5V
>246
でも泉田の鉄のパンツは媚薬でメロメロにするくらいしか解除方法なくね?
お涼は泉田に本気で迫られりゃどうとでもなりそうだし。
お涼に媚薬嗅がせたとして泉田クン空手麻酔とかで寝かしつけてメイドに引き渡しそうだ。
250237:2007/01/06(土) 22:07:09 ID:sxt38fuh
とりあえず途中まで書いたのを勿体無いので投下してみます。
苦手な人はスルーしてください
251触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/06(土) 22:08:57 ID:sxt38fuh
同盟政府が旧同盟領を治める機能を失っていると判断した皇帝ラインハルトは改めて同盟領への侵攻を宣言する。新帝国歴1年11月1日のことである。
その後ビッテンフェルト、ミッターマイヤー両艦隊を年内に先発させ、ラインハルト自身は年を新たにした新帝国歴2年1月3日に新帝都フェザーンより出撃した。
事件が起こったのはこれより六日後の1月9日である。
ラインハルトは不機嫌だった。
出撃を命じたにも関わらずルッツ艦隊がイゼルローンに篭もったまま一向に出てくる気配がないのである。ルッツほどの男が理由もなく皇帝たる自分の命令を無視するとは思えない。
何かあるには違いないと思いつつラインハルトは勅命を無視された不愉快を捨てることはできなかった。
ヤン・ウェンリーがイゼルローンを再奪取すべく蠢動している可能性は感じていた。だがラインハルトはこの件に対して熟慮していたとは言えない。結局このときの不断がマル・アデッタ星域会戦の後に凶報として跳ね返ってくることになる。
しかし彼が決断を欠いたのはこのとき予想を遥かに超えた事態に遭遇し、精神が混沌としたいたのが最も大きな原因であった。
1月9日未明、同盟領へ侵攻途中の皇帝直属艦隊は突然、複数の艦艇に動力部の異常が発生する。ラインハルト艦隊の実に四分の一が突如として航行不能に陥った。旗艦ブリュンヒルトも数箇所の異常が見られたが航行に支障をきたすほどではない。
行軍しながらの修理は不可能で、停戦したとしても困難であるとの報告を受けたラインハルトは仕方なく最も近くて着床可能な惑星に降下し、艦隊の八割が修復するまでそこで過ごす命を下した。
この決断は誤りではない。しかしこの出来事を思い起こすときラインハルトの胸中に複雑な色が滲むことになる。
252触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/06(土) 22:10:34 ID:sxt38fuh
ヒルダことヒルデガルド・フォン・マリーンドルフが、降り立った惑星の散策に出かけたのは1月9日の午後である。しばらく戦艦の中の生活だったので外の空気を吸いたくなり、そのことを彼女の上司に願い出て許可を貰ったのだ。
彼女の上司といったら銀河でただ一人、皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムである。
ヒルダは今回の大親政にも中佐待遇で参加しており、通常の服装と軍服をラインハルトの公務に合わせて着替えていた。今は黒に銀色を配した軍服を着ており、美しい少年兵のような姿で彼女は惑星の上を歩いた。
散歩に出る際に親衛隊を警護につけるように言われたものの、周辺の半径50キロ四方は帝国軍の軍艦が停泊しておりヒルダが危険に遭遇する可能性は低いと見られた。ヒルダは警護を断って一人森を散策する。
このことを後に彼女は強く悔やんだ。
この惑星は高温湿潤気候で森が生い茂る緑豊かな星である。なぜこの住み良い惑星に都市や基地が建設されていないのか彼女は不思議に思った。実はこの惑星はフェザーンで入手した航路データには記載されているが同盟から奪った航路データには載っていない。
そのことをこの時点ではヒルダも、そしてラインハルトも知らなかった。
小さい頃から山を歩いて植物や動物を見て回るのが好きだったヒルダは今もそんなつもりで一人森へ入っていった。他の兵士達は整備などで忙しくそこへ入っていく彼女を見た者はいない。
253触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/06(土) 22:12:35 ID:sxt38fuh
そこは気持ちの良い森でヒルダは澄んだ空気をいっぱいに吸い込みながら歩いた。
森に入ってから半時間ほど歩いただろうか、ある茂みをさらに進んでいくと突然ぽっかりと開けた場所が現れた。ブルーグリーンの瞳を見開いてヒルダはそれを見上げた。
蕾というより他はない。しかし蕾というにはあまりに巨大なものが彼女の視界いっぱいに広がった。
茎から生えているのではなく地面から直接生えた蕾が尖端を天に向けて鎮座している。その根元といえる部分はおよそ半径5メートルほどはあるだろう。
高さは彼女の三倍近くはありそうである。
 「いったい何なのかしら」
 ヒルダの好奇心は未知の存在を前に膨れ上がった。植物というべきかそれとも動けない動物なのだろうか。
あと数メートルにまで近づいたときとつぜん黄色い砂塵が巻き起こってヒルダは思わず体を屈めて目を閉じた。
風が止んでゆっくりと体を起こし、目を開けると今度は知らないものが目の前にあった。先ほどまで蕾だったものがどうやら花開いたようである。といっても花と言えるものは見当たらない。葉と思しき巨大な緑色が何枚も地面に向けて仰向けに反っている。
花のないタンポポが巨大化したという様子でそれは目の前にあった。
葉の形状はタンポポのそれとは違い、端に向けて尖っていく一般的な葉で、どうやら蕾の中身は全てこの葉っぱだったようである。
一瞬にして葉を広げていたこの植物のようなものにヒルダの好奇心は引っ込んでいき、代わりに不安が膨れてきた。ここに居てはいけない、そう悟った彼女は少しずつ後ずさり、振り返って来た道を駆け戻ろうとした。
しかし謎の物体に背を向けた瞬間にヒルダは太ももに引力を感じて転んでしまった。
幸い地面は芝生だったので衝撃は弱い。しかし太ももの引力が強まっていくのに気づくとヒルダは仰向けになって先ほど背を向けた物体に振り返った。
すると開いた葉の一枚がこちらに伸びてきて太ももに撒きついていた。ヒルダの背筋におぞけが走る。
「ひっ!」
254触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/06(土) 22:13:28 ID:sxt38fuh
手を伸ばして謎の緑色を足から引き剥がそうとしたが、それは化学薬品で接着されたかのように彼女の軍服にくっついて離れない。気がつくとさっきまで地面に向かってダラリ、と垂れていた葉の尖端が一斉にヒルダのほうを向いていた。
葉の尖端に目玉でもついていて一斉に見られているような錯覚にヒルダはさらに恐怖を煽られた。
絡みついた葉がさらに強く彼女の足を引っ張り、ヒルダは数センチずつさっきまで蕾だったものに近づいていく。
「いや」
いつもは生気に富んでいるはずの彼女は自分でも信じられないほどか細い声を零した。しかし緑の尖端は足に絡みついたままズルズルと少しずつ確実にヒルダを緑の群生の中へ引きずり込んでいく。
足に絡んだ葉のようなものに爪を立ててヒルダは引き剥がそうと試みた。しかしそれはビクともしない。
こうして触ってみるとこれは葉が巨大化したというよりゴム製品が緑色になっているといったほうが正しい。中心から外側に向けて柔らかくなっていて表面は湿っている。
その異様な感触にさらに不安が掻き立てられた。しかしそんなことにはかまっていられずヒルダは必死に爪を突き立てて剥がそうとする。
「いや・・・いや・・・」
ついに蕾まで3メートルというところまで引き摺られてしまうと、もう一方の足にも緑のものが巻きついてきた。
「いやっ!」
その悲鳴が合図であったかのように、それまでヒルダを見つめるだけだった葉が満を持して彼女めがけて一斉に体を伸ばしてきた。ヒルダの視界は緑で埋め尽くされた。
「いやーーーーーーっ!」
255触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/06(土) 22:14:24 ID:sxt38fuh
「フロイラインはどうした?」
宇宙を映すスクリーンが今は空を映している。それを眺めていたラインハルトは椅子から体を起こして傍に居る親衛隊長キスリングに聞いた。
「まだお戻りなられておりません」
「親衛隊からは連絡はあったか」
「いえ、それが、お一人で森へ行かれたそうです」
いくらか言い淀むキスリングの返答にラインハルトはいささか驚いたがそれほど大きな驚愕でもなかった。最初は表情を崩さなかったがふいに微笑が零れる。
一人で歩いていくその大胆さが彼女らしくラインハルトには思えたのだ。彼は立ち上がると艦橋を降りていく。
「どちらへ参られます」
ラインハルトは振り返らずに答えた。
「散歩だ」
256触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/06(土) 22:17:43 ID:sxt38fuh
ヒルダはいつのまにか宙に浮いていた。
2,3本の葉が腰に巻きついて彼女の体を宙に持ち上げている。両手両足にも何本もの葉が絡みつき、ヒルダは宙に大の字にさせられていた。
彼女の脳は混乱していた。こんな非現実的で非科学的なことがあるはずはない。
しかしこのまま宙を連れて行かれてあの蕾の中心に飲み込まれて喰われてしまうに違いないと彼女の脳はこんなときにも明晰に推測していた。
ありえないことだわ、そう思いながらも腹を締め付ける緑の感触がその考えを赦さない。
ところがヒルダが蕾の中心に飲み込まれて溶かされるといったことはいつまでも起きなかった。
彼女は引き摺られていたときの真上に持ち上げられただけでそれ以上蕾へは運ばれない。想像通りのことが起こらない。そのことのほうがヒルダを不安にさせた。
彼女の不安を打ち切らせたのは皮肉にも新たに伸びてきた葉だった。不安が止んで恐怖が生まれる。
「来ないでっ!」
近づいてくる緑にヒルダは叫んだがそもそも聞こえてもいないらしい。数本の葉が伸びてきてしばらくヒルダの周りで様子を伺うように蠢いた。
その蠢き方といったらもはや葉ではなくオクトパスやイカの足そのものである。吸盤のない緑の『足』がヒルダにさらに近づいてきた。
彼女の至近にきた時点でそれ以上どうなるかを見ていられなかったヒルダは目を閉じた。すると体の上におそらく足と思われる感触が一度に何本も襲い掛かってきた。
「いやっ!」
足たちはヒルダの服の上を波打った。『足』に拘束されて伸ばされてしまっているヒルダの両手両足の先までそれは到達する。
すると彼女の手や足を入念に調べるように撫でまわした。彼女の体がどこからどこまでなのか調査しているかのような動きである。
そう分析しながらもヒルダは手を撫で回す『足』の感触に眉をひそめて耐えた。
ヒルダの体を宙に固定している『足』はそうでもないが、彼女の体を検地しているこの『足』はかなり湿り気が強くて柔らかい。撫でられたところから濡れていくようである。
そんなものに指の間などを入念に撫でられてそれだけでヒルダのおぞましさは増していった。
「いや、なぜ、こんな・・・」
257触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/06(土) 22:19:18 ID:sxt38fuh
指を這う『足』の感触は気持ち悪いものであったがこの段階のほうがまだマシであると後にヒルダは思う。
目を硬く閉じてこらえていたヒルダだが一本の『足』が突然彼女の口をこじあけようと接吻してきた。そのあまりにぬめった肉塊の感触に思わずヒルダは目を開けた。
「うっ!」
最初は強く口を引き結ぼうとしたヒルダだかそんな暇もないほど性急にそれは口の中に入ってきた。ヒルダは曇った声をあげて叫んだ。
とてつもない感触が咥内いっぱいに広がる。ぬめりが咥内で滴って彼女の咽に滲出していく。
その苦味に顔を歪めているとまたもや突然に何か熱い液体が咥内で発生して一気に咽を駆け下りていった。
「うっぐ!」
思わず呑み込んでしまった。彼女の咽の音を聞いたかのように咥内を占領していたそれは引き抜かれた。
未知のものを呑み込んでしまったことにヒルダは困惑した。口から出てきたその先端は他の『足』よりも黒っぽくなった緑であった。
その先から何が発せられていま体内を巡っているのかヒルダは知りたい気持ちと知りたくない気持ちの双方から引っ張られた。
謎の液体を飲み込ませた張本人と彼女が見詰め合う時間はそれほど長くなかった。ヒルダが呆然として見つめたその尖端は今度は彼女の咽めがけて近寄ってきた。
首を食われるのかと思った彼女であったが幸か不幸かそういったことにはならなかった。
その代わり黒緑の『足』は彼女の軍服の爪襟に接吻すると次の瞬間勢いよく腰の辺りまで下降した。それが想像以上の力で行われたためヒルダは摩擦の熱を感じて悲鳴をあげた。しかし目を開けてみると問題は摩擦ではないことがわかった。
彼女の軍服は『足』が通り過ぎたところが破かれていた。中のシャツも千切られて自分の肌と薄緑色の下着が見えている。
ヒルダはさらにこの怪物の意図がわからなくなった。自分を食うのではないのだろうか。だとしたらこの生物の目的は?
ヒルダの聡明な頭脳が働いたのはそこまでだった。
次の瞬間それまで指を撫でていた『足』、まだ待機していた『足』たちがヒルダの服に殺到し、好き勝手な方向に引っ張って千切り始めた。
「ええっ!?」
足たちは大きくうねりながらヒルダの軍服を次々に千切っていく。
千切られた布が紙くずのようにヒルダの眼前に捨てられた。彼女の服はみるみるうちに面積を狭めていく。
「いっいやああああっ!!」
258触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/06(土) 22:21:45 ID:sxt38fuh
布を切る音が同時多発してヒルダの耳を叩く。悲鳴をあげてヒルダは体を捩ってなんとか足から逃げようとした。
しかし腹に巻きついたものがさらに食い込んでくるうえに両手も両足もしっかりと固定されていて少しの身じろぎもできない。
「いやーーっ!いやーっ!やめてーーーっ!」
今まで出したこともないほど大きな声でヒルダは叫んだ。
彼女の悲鳴を無視して足は動き、彼女の体を固定して巻きついている『足』以外のところは全てヒルダの素肌の色が見えてしまった。
薄いライトグリーンの二つの下着が最後の砦となって彼女の体に頑健にも張り付いていた。
しかしそれにも足は伸びてくる。一本の足がブラジャーを引っ張り、もう一本が加わって宙でそれは真っ二つに割れた。
まだ室外の空気に晒したことのないヒルダの白い胸が包み隠すものを失ってその脆弱な姿を晒した。
「やめてーーー!!」
張り詰めた声をヒルダは吐き出した。彼女の下着を割った触手は残っていた部分も全て喰い散らかすかのように千切ってしまいヒルダの胸を隠すものはいっさいなくなった。
1ミリの布切れも上半身に残っていない状態になると、それを見計らっていたかのように足たちは一斉に彼女の二つの丸みに向かっていく。
「やめてっ!なにするの!何が目的なの離して!」
『彼ら』の目的が何であるかヒルダにも予感がしていた。喰う以外にすることがあるのだと。ただそれを信じるのは耐え難いことだった。
しかし彼女の望みを全く無視した謎の生物はそのおぞましい足を白くて形の良い彼女の胸に這わせた。
「いやあっ!」
彼女の目の前で、彼女の二つの膨らみは一気に緑の触手に覆われた。ぬめった感触が下着代わりのように乳房を包む。
緑の足たちはヒルダの丸みを包んで体を蠢かせた。乳房の上でウナギが這い回っているのに近い感触に彼女は恐怖と寒気の渦に放り込まれる。
「やめてー!いやーーっ!なぜこんなことをっ!」
交渉できる相手ならヒルダは言い負かす自信がある。しかしこの敵はそもそも会話の機能がない。
それが解っていながらヒルダは叫びの中で問いかけた。なぜこんな目に遭わせるのかと。
足と、その根元である蕾は何も言わない。何も言わずにヒルダの両胸を触手で抱く。
「いやあっ!助けてお父さま!お父さまあああっ!!」
259触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/06(土) 22:22:33 ID:sxt38fuh
二本の足は彼女の胸の根元に輪郭に沿って貼りついて、二つの膨らみを盛り上げる。他の足は白い円に沿って何本も貼りつき、ヒルダの胸の重心をキャッチボールするように交互に押して揺らす。
人間の男にさえされたことのない無礼を謎の生物に為されてヒルダの顔は蒼白になった。
何をされているのか自分でもよくわからない。
「やめて・・・やめて・・・」
新たに二本の足が彼女の丸みの頂にある薄紅色のもののすぐ横の左右にピタリと吸い付いた。それが同時に中心に向かって力を入れてくる。胸の中心に向かって締め付けるように動く左右の足の動きはヒルダを驚愕させた。
まるで人間の指に摘まれているような感覚である。両方の胸にそのようなことをされてヒルダは強張った。
「やっやめて」
突然ヒルダの体の芯に何かが突き抜けた。
「え」
それは彼女の体の中心を正確に通り抜けた。それが何かはわからない。しかし直後、体の芯から何か熱っぽいものが滲んできて彼女を困惑させた。
(なんなの、これは)
彼女が戸惑っているうちにそれは一気に全身に転移した。熱いものが体の芯から発せられる。乳房に絡みついた足の動きが活発になり、乳首を両方から押し込んでくる足もさらに蠢きを大きくしてくるとヒルダの熱は体内で撒きあがった。
「ああっ」
260237:2007/01/06(土) 22:24:27 ID:sxt38fuh
とりあえずここまでです。もう書かないんであとはネタだけ箇条書きします。
やっぱり銀A書いてる気があんまりしません(´Д`;)
261名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 03:25:10 ID:6zpoTMXT
>>260
そんなこと言わず続きを書いてよ。
漏れヒルダ好きなんだよ〜
262名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 18:16:05 ID:7DY802m2
続きはない、と作者さんが言ってるんだから追求はしないのが良>>260

でも後半部分のネタは気になる。
勝手に予想すると、ここでヒルダ嬢は未開発の性感をとことん苛め抜かれ、
童貞皇帝の稚拙な愛撫にもかかわらず濡れ、あの一夜も問題なくこなせたと、
そういうオチでOK?
263名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 19:06:28 ID:cjqUtlqF
銀英で異種姦ものなら、やっぱりオフレッサーじゃないか?w
264名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 19:48:24 ID:magzf68s
つまりオフレッサーが触手にやられるのけ?
それでは異種混合格闘技、または妖怪大戦争でエロではないかw
265名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 22:57:29 ID:tAcE0uKv
オフレッサー×触手?
266名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 23:19:00 ID:vV4Vlml3
いずれにしたっていったい誰が喜ぶんだオフレッサーの肉弾戦なんか
267名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 23:57:27 ID:6zpoTMXT
オフレッサーだけは勘弁してくれw
やっぱりヒルダ!
268名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 00:25:20 ID:U1MHiQNP
やっぱドリタンの詩はいいよな
269名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 01:02:17 ID:rrKvQMLp
オフレッサーは原始人だからなw
昔考えたネタなんだけど、カリンか、フレデリカが帝国の捕虜になって貴族経営の地下闘技場で
オフレッサーと戦うんだ。ちょっと暴力的なので書くのやめたけど・・・
270237:2007/01/09(火) 01:37:36 ID:LmdF38AF
箇条書きで書くつもりだったけど一人でも見たい人がいるならもうちこっとKWSK書こうかな
>>262 その流れのオチでもOK 考えてるやつは違うオチだけど
271名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 02:02:09 ID:iv/MTrEv
さすがに女性が暴力的に振る舞われるのは見たくないな
むしろカリン暴力的にされて新たな喜びに目覚めるユリアンとか ドミニクによって開発されるルパートとか
カリンとアンネローゼとお涼の女王様ボンデージ姿が見たいのはオレだけか?
272名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 08:55:19 ID:LJI9nFPm
軍隊ものではそういう暴力的な性的虐待も起こる可能性はあるかもしれないけど
原作で捕虜になった経験もない女性キャラが…というのは上に同じく読みたくないわ。
けど百合と魔術師を親子でカリンとフレデリカダブルで調教スワッピングなら
見てみたいかも。銀英女性キャラはけっこう攻めも似合うと思うから。
273名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 10:37:36 ID:lOqFniA2
>原作で捕虜になった経験もない女性キャラが…
こんなこと言ったら、原作で調教の気配なんかカケラもないキャラが
調教されるのは見たくないとか言うこともできるぞ。
自分の見たくないものはスルーすればいいだけ。
職人さんは書きたいものを好きなように描くがヨロし。
>>269氏はご自分が暴力描写が苦手なようだし、無理に書けという話ではないよ)
274名無しさん@ピンキー:2007/01/09(火) 16:03:40 ID:LJI9nFPm
別に職人さんの書くものを否定するつもりはなかったんだが、言葉が足りなかった
ようですまんかった。
275名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 19:47:06 ID:82YCZS3e
マジモンの捕虜ネタは苦手な人もいるかもしれないけど
捕虜プレイネタならいいんでないかい?
リアルで戦争してる時は現実にある状況だと思うと出来ないかもしれないけど、
平和になってエネルギーが有り余ってきたら軍人夫婦の夜の営みの一環として是非(笑)
276名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 23:37:29 ID:14OQDUbR
ヤンはどうみても受け役だな。
277泉田×お涼:2007/01/12(金) 02:39:16 ID:6IBFERSq
見直ししてるけど、誤字脱字あったらスマン。
278泉田×お涼:2007/01/12(金) 02:49:38 ID:6IBFERSq
白い肌に浮かぶ熱。しなやかな肢体が私を包み込んでいた。
栗色の髪が揺れ、真紅の唇が私の名を囁く。

「……じゅん……いちろう」

手のひらに収まりきらない豊かな乳房。その頂上を唇で嬲れは、「あんっ」と可愛らしく漏れた吐息。
白い肌が一瞬にして、桜色に染まる。荒い息の下で何かを必死に耐える表情。
少女のように怯えながらも、女王然と振舞う最後の足掻きが私を誘う。

「……涼子」

鳶色の瞳から、一筋の涙が頬を伝って落ちた。

「……うわぁっ」

勢いよく跳ね起きたと思ったのだが、そうではなかったらしい。
目に飛び込んできたのは、真っ白な天井。視線を動かせば、リノリウムの冷たい床。
一瞬だけ何所だったかということを忘れうろたえるが、ここが病院の一室であるという事を気が付いた時、私はため息を吐いた。

それは、たかが数週間程度働き詰めだったとはいえ、年末から冷え込んだおかげで見事に風邪を引いたまでは何とか出来たのだろうが、
ほんの二日前だった。朝から熱があるなと思っていたところ、上司である彼女の無茶な誘いを断りきれずに無理を承知で朝まで連れ回された挙句、
翌朝、執務室でぶっ倒れるという失態を演じてしまった。

「しかし……なんという夢を……」

我ながら、尊大というのか、恐れ多いというのか。深く考えればより一層深みに嵌りそうで私は考えない事にしたのだが、いくら鈍感な私でも気がついている。
夢の中で名前を呼んだ最愛にして最悪な上司。泣く子以上にドラキュラですら避けて通るような傲慢さを兼ね備えた女。
そんな彼女にいいように扱われている身分ではあるが、今回ばかりは我が身の不甲斐なさを呪った。体だけは、それなりに鍛えていたと思っていたのだが、多忙を言い訳にずるずると蓄積された疲労を誤魔化していた。
何度となく、咎めるような彼女の言葉も無視した挙句の結果がこれでは、笑うに笑えない。

そういえば、あれから彼女の姿を見ない。

たった二日間程度なのにと思えばちくりと胸が痛い。いや、私が悪い訳ではあるのだが、どうしてなのだろう。せめて上司なのだから、部下の見舞いぐらいと思うような常識が通じる相手ではないのだが、それにしてもと考え込めば、何か気分の悪さを感じてしまう。

私は怒っているのだろうか?
279泉田×お涼:2007/01/12(金) 02:51:56 ID:6IBFERSq
待て。そんな権利が私にあるとは思えない。そうだ。さっきの薬のせいであんなふしだらな夢を見てしまったせいだろう。
そう考えなければ、このもやもやとした感情の意味に理由がつかない。

次の回診の時間までを私は惰眠を貪ろうと、もう一度、目を閉じかけた時、病室の扉をノックする音が聞こえた。
「はい」という間もなく扉が開かれ、真っ白なコートに身を包んだ女性が私を射抜くような視線で見つめている。

「あ、警視」

宮使えの悲しさだろうか、その女性を目にした途端、私は条件反射の如く立ち上がろうと肘をついた。
私といえば、寝汗のせいでよれたパジャマ姿。
寝込んでいたせいで髭すらも剃っていない有様。雲上人のような上司には到底見せれる姿ではなかった。

「いいわよ。起きなくても」

ぶっきらぼうな言い方に何か棘を含んでいたかもしれない。
私を見る視線がどこか冷たい。そして、私を押さえつけるようにして寝かせると、さ迷う視線が沈黙を室内に満たした。
どれぐらい、そうしていたのか。コートを脱いだまま、何も言わない彼女は押し黙ったまま腕を組んで外を見ている。
ご機嫌斜めなのは、当に見て判るのだが、これではどちらが病人なんだろうかと私はため息を吐くしかない。

「すいませんでした。まさか、倒れるとは自分でも……」

やや間を置いて、そう言ったものの、彼女は相変わらず外を眺めていたままだった。
そういえば、彼女の伝なのだろう。警察病院ではない病院の個室を宛がわれていたのも、
それなりに気を使ってくれているといえばいいのだが、彼女の本心は一向に見えない。

「……そうよ。顔色一つ変えず付き合う事ないじゃない。驚くわよ」
「……それなりに自信はあったつもりなんですけどね」

この雰囲気を変えたくて自嘲気味に笑うと、歪んだような笑みが返された。
何故、彼女がこんな苦痛に歪む笑みを零したのか、私は理解できなかった。
確かに疲労で倒れるなどと自慢出来る事ではないのだが、彼女のせいではない。
280泉田×お涼:2007/01/12(金) 02:53:57 ID:6IBFERSq
「まぁ、後一日居なさい。絶対命令よ」
「……ですが」
「ですがもへったくれもないわ」
「……はぁ」

毅然と言い放たれて、頷くしかないのだが、この女性に逆らおうとする人間がいるのだとしたら、
それはもう人間ではないだろうなとぼんやりとした頭の隅で思い描く。
曖昧なまま頷いた私に綻ぶような笑顔を見せた。
そんなに私は辛そうな顔をしていたのかと思ったが、彼女の気紛れなのかもしれない。

「……心配したんだから」

ベッドの端に座り、私の頬に触れた白く細い指が震えていたように思えた。
躊躇いがちに私を見つめる視線。夢で見たような愁いを帯びた視線に私は何かが壊れる感覚を覚えていた。

「……い、泉田君?」

驚くような声が私を咎めようとしている。彼女の両手首を握り、抱き寄せた。
そして、気がつけば彼女が私の体をまたぐように馬乗りになっている。
驚いた表情に私は、その頬にそっと唇を寄せた。あまやかな彼女の香りが鼻腔内に広がっては、五感を麻痺させる。

「ちょっと、待ちな……」

慌てる彼女の瞳には、怯えるような色が浮かぶ。

「嫌です」

私は一体、何をしているのだろう。いや、それどころか、何と言ったのだろう。
熱に魘されるような感覚を覚えながらも既に体が欲している。

「嫌ってね。ここどこだと思ってるのよ」
「……病室ですね」
「判ってるのなら、こんなふざけた真似今すぐに止めなさい」
「……駄目です」
「言葉変えたって、同じじゃない」

強い口調で咎める彼女の唇を私は、貪るように塞いでいた。
281泉田×お涼:2007/01/12(金) 02:56:02 ID:6IBFERSq
「あっ……あん。やっ……いずみだ……くん」

甘い声が私をさらに刺激しようとしている。
馬乗りになったままの彼女が着ていたセーターをたくし上げると、こぼれんばかりの乳房が目に入り込んでくる。
もう後は夢中だった。
脱がす事も考えられず、その乳房を覆う下着に手を差し込んでは、突き出すように曝け出された乳房を私は口腔内で犯していた。
弾力のある乳房は舌で突付くと跳ね返そうとするほど。何度も丹念に吸っては、指先で弄っていた。

「……だめ、よ。ほんとに、だめ」

憂いを含んだ声に私は、一度だけ彼女を見上げた。
泣き出しそうな瞳には、羞恥の色が見え隠れしている。
気位の高い女王とは思えないほどの少女のような眼差しに、私は一層高ぶりを覚えている。

「どうしてですか?」
「まだ体が……」
「もう大丈夫ですよ」
「それにこんなとこで……」
「場所なんて関係ありません」

そう言って退けると、私は赤く腫れた突起を強く吸い上げた。

「ああんっ……」

逃げようとする彼女の腰に片腕を回して、その動きを封じ込めると、ピチャピチャと淫らな音をわざと立てる。
嬲るように白い乳房を掴んだまま私は、歯を立てて赤い突起をさらにしごいた。
陸に打ち上げられたように跳ねる体を力で封じ込めると、強弱をつけて痕を散らした。
もう何も考えられない。
赤子のように乳房に吸い寄せられては、犯すという行為が自分でも信じられなかった。
だが、どこかでまだ理性は残っていたのだろう。
小さな嘶きを最後に震えた体から抵抗する力が抜けた瞬間、私は乳房から唇を離した。

荒い息の下で甘美な誘惑に耐えようと必死た姿。
頬に張り付いた髪を撫でると、怯えた目が痛々しくも思えた。
途端に襲われるのは、後悔。私自身、この行為に答えが出せない。

「すいません。どうかして……もう止めましょうか……」

罵倒どころか、この場で八つ裂きにされても仕方ないと覚悟を決めて目を閉じた。
いくらなんでも彼女が許すはずもない。
282泉田×お涼:2007/01/12(金) 02:59:28 ID:6IBFERSq
「……いや」

数秒だったかもしれないが。長い沈黙ように私には思えた。囁くような声が聞こえる。

「え?」
「……して」

自分が何をしているのか、そんな事はどうでもよかったのかもしれない。
ただ、目の前に曝け出された体を貪るというただ単純な行為に溺れていた。
何が私をそうさせたのかは、判らない。ただ、今はこの体が欲しいという事だけだった。

「じゅん……いち……ろう」

切なげに呼ぶ声は、何時もの夜の声だった。
気位の高い女王が、その仮面を脱ぐ時、あたかも純粋な穢れを知らない少女のような顔を見せている。
上司と部下の関係が表向きだとしたら、今はただ男と女だった。
切っ掛けは、何だったのだろうか。出会った頃は、こんな関係に陥るなどと想像もつかなかっただろう。
傲慢で我侭で、それでいてそれを納得させる美貌と知性を兼ね備え、家柄も申し分ない。
でも、この人はどこか純粋無垢だった。

そんな女をこの手にしているという現実が、何か不安だったのかもしれない。
半裸にしたまま私は彼女を組み伏して、その体を見つめていた。

「……準一郎?」

何もしてこない私に彼女は、少しだけ怪訝そうに小首を傾けた。
緩やかなウェーブを描いた髪が揺れる。震えるような視線が私を見つめる。
きっとこんな仕草ですら世の中の男を虜にする術を持っているというのに、どうして、私なのだろう。

「どうして?」
「……何?」

私だったのか。そう問いたかったけれど、私は思考する事を止めた。

この手で染めた体は、しなやかに揺れていた。

張りのある乳房を指でなぞり、緩やかな曲線に唇を這わす。
窪んだ臍の辺りで時折、きつく吸い上げると逃げるように腰を浮かす体が、その先を本能で強請っている。
彼女に張り付いた最後の衣服をやや乱暴に剥ぎ取ると、そこに現れたのは淫らなまでな完璧な肢体。
もう何も考えられない。こんな極上の体を目にして考えるという事自体が、滑稽だろう。

私は彼女の両足の間を押し退けるようにして、体を割りませた。息づく乳房が震えた。

「あっ……ダメッ」

彼女もまた思考する事を止めていたのだろう。
私の動きに慌てた声を上げる。
両足を押し開き、水を湛えた場所を見られ、彼女は羞恥の声を出しながらも、残された力で私を跳ね除けようとしていた。

「止めてっ」

強い意志をもってそう言っているのだろうが、零れる吐息に混じっては消えてゆく声に私はどうする事も出来ない。
叢を舌で分け入り、滴り落ちる清水のような秘所を探り当てた。その瞬間に彼女の体は大きく跳ね上がる。
トロトロと湧き出る水を啜り上げて、肉襞を舌で舐め上げる。
乾きを知らない泉は、その動きからますます溢れ出ては、シーツの上に淫らな跡を残した。

私は、彼女がどうして欲しいか知っている。
283泉田×お涼:2007/01/12(金) 03:01:23 ID:6IBFERSq
捏ねくり回すように舌でその襞を嬲る。
羞恥に震える太腿は、私の頬を強く押さえ込もうとする。
時折、その太腿にも唇を寄せては、激しく吸い上げた。
所々に残された赤い痣。
これが消えるまでの一時だけ彼女が自分の所有物という印に私は自虐的な満足感を得ていた。

「準一郎……じゅん……」

切なげに呼ぶ声。私を抑えようとしていた手は、その力を無くし、ただ耐えるが為に握られたシーツに絡ませている。
上気した頬に絡む髪。赤い唇は半開きのまま、うわ言のように私の名を呼んでいる。
そして、焦点の定まっていない瞳は、虚空を見つめながらもどこか、そそられていた。
淫靡な光景に私は、クラクラするような眩暈を覚えていた。
彼女の気高さは私一人ぐらいで汚せるものではないとハッキリと断言されているような物だろう。

白昼夢のような光景だったのかもしれない。

「やあっん……あっ、あんっ……あん……」

夢中で彼女を犯していた。
口腔でなぞり、滴る水を吸い上げる。
歓喜に咽ぶ声をどこか遠くで聞きながら、私は更に深く彼女を犯し始めていた。
いつしか、突起した彼女の一番に大切な部分に触れた。
舌で触れると逃げ惑う体を己の体で伏せさせては、その自由を奪う。
よがる彼女の体は、艶かしく女の匂いをより一層深く香りだてている。
病室という一見、無垢な場所で私は彼女を犯しているというアンバランスな光景に私自身、これまでにない興奮を覚えていた。
男だという自覚など、彼女の前では微塵にも思わされないというのに今日だけは違っていた。

突き上げるように、萌芽を舌で嬲り、唇で吸い上げる。

「……ああんっ!」

強い嬌声が淫らな空気を振るわせた。弛緩した彼女の体は急速に力を失い、だらしなく私の前に曝け出された。

「……涼子」

彼女の名を呼び、弱々しくも微笑んだ顔に、私は少しだけの痛みを覚える。
そんな私の心中を察した彼女は静かに息を吐くと、私を抱き寄せように私の首に両手を巻きつける。

「……お願い」

私は最後の場所に向かおうとしていた。
284泉田×お涼:2007/01/12(金) 03:03:45 ID:6IBFERSq
まだ完全に男というものに慣れていないせいなのだろうか。
硬く閉ざした体は、貫くだけでもその労力を伴う物だが、苦しいのは私ではなく彼女だろう。
額に滲んだ汗を指で払ってやれば、長い睫毛を伏せて苦しげな吐息が漏れる。

「……準一郎」

完全に二人が一つの形になった時、彼女は静かに私の名を呼んだ。
脈打つ物をこれでもかと締め付けられて、私は己を手放したい衝動に駆られるが、切なげな声にその動きを止めた。

「……何ですか」
「暫く……暫く、このままでいて」
「……ええ」

甘える子猫のように彼女は、私の腕の中で微笑む。こんな顔を見せられたら己の薄汚れた欲望など吹き飛んでしまいそうになる。
そして、彼女のしなやかで繊細な指が私の頬を包んだ。

「……ごめんなさい」

小さく震える声。戸惑いながらも、私を見据える視線。

「何がですか?あなたが謝る必要はない筈ですよ」

彼女をこれ以上、怯えさせないように私はいつになく微笑んでいたのかもしれない。

「無理させていたのよね。それに……」
「無理は、まぁ……それに、どうかしました?」
「見舞いも来ずに随分酷い恋人だと思っていたんでしょう」

恋人という言葉に、浅はかながらも笑みがこぼれ、その唇に触れた。
その言葉だけで十分だった。

「だから、こんな事をしたと思いましたか?」
「……うん。怒っていたんでしょう?」
「怒っては……ただ……」
「ただ、何?」
「少しだけ、その……」

「何なのよ」と目が訴えている。
さすがにこんな状況でも、本性だけは隠しきれないのだろうか。好奇心めいた視線が私を見ている。
続きを欲しがる目は、言わなければどうなるか見えている。

「その程度かなと……」
「馬鹿ね。そんな訳ないわ」
「だったらどうして来てくれなかったのですか?」
「……言えるわけないじゃない」

随分だなと苦笑いが浮かんだが、この人はこうなのだからと諦めている。そんな私を察したのだろう、耳元で囁く声。

「泉田君に合わせる顔ないじゃない。無理させていたなんて、彼女失格よ」

軽くキスをして私は彼女を、涼子の中で動き始めた。
溢れる想いが、全てを包み込む。
切なげに私を呼ぶ彼女の声が響く。
緩やかな時間をその体に打ち付けるように、ただ彼女を貫いた。
285泉田×お涼:2007/01/12(金) 03:06:27 ID:6IBFERSq
──終。
以上です。

286名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 03:12:04 ID:6tKL3Fk+
ごっつおさまでした!!!!!!!!!!!111111111

投下終わりをじっとワクテカして待ってましたよ!
いやありがとう神様!
287名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 04:22:25 ID:4AViJ/fR
うわーびっくりした!!w
GJです!!
288名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 04:40:00 ID:Guy+rtm9
ぐっじょぶ乙ありがとう
289名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 08:05:03 ID:DvtFjQC+
グッジョブ!!!!


さりげに既にデキてる設定なのがまたエロいw

290名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 14:35:06 ID:PuvedrE8
涼子が帰り、シーツの惨状の後始末に困り、密かに慌てて
病院のランドリーに駆け込むだろう泉田警部補に、敬礼ッw
グッジョブでした!
291237:2007/01/13(土) 03:44:07 ID:i6FK0Sf3
>>277氏GJです。いいもん拝ませてもらいました。
そして続きです。苦手な人はスルーしてください
292触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/13(土) 03:45:19 ID:i6FK0Sf3
もはやタコの足と同様の動きをしている葉っぱはヒルダがまだ誰にも触れさせたことのない白い胸を覆いつくして捏ねまわす。
桃色の二つのとんがりも左右から挟みこまれて捻られ、捻られて盛り上がった乳頭を別の触手が撫でさする。
人間の男にだって舐められたことのない脆弱な乳首を複数の触手が柔らかく濡れた尖端でくすぐる。
「はぁ・・・・・・あっ・・・あぅ、あんっ、あぁん、やめ・・・いやあ!」
ヒルダの拒みはこの頃になると艶に取って代わられていた。
両の乳房を触手に滅茶苦茶にされるだけでなく、胸の谷間や脇の下、肩や首筋にまで触手に撫でられて彼女は恐怖ではないもので打ち震えていた。
それがどれくらい続いたか彼女にはわからないがかなり長い時間だっただろう。ヒルダはもう肌を赤く染めて悶えていた。
彼女の上半身は触手の足跡である粘液で塗りたくられて照りかえっていた。
「はん、やぁ、ああ、あんっ」
彼女が生まれて初めて口にした喘ぎ声は人間の男にではなく謎の緑色によってもたらされた。
ヒルダは抵抗することを忘れて触手に乳房を好きにさせてしまっていたが、別の足たちが彼女の真っ白な太ももを撫ではじめ、
それが徐々に股のあいだに近づいてくると薄れた意識の中で危機感が最後の悲鳴をあげた。
「あ、あ、いや、やめて」
ヒルダは辺境貴族とはいえ立派にお嬢様だ。淑女教育は徹底していたために性の知識はそれほどない。
それでも自分の下着に隠された部分が性行為においてどのような役割を為すかまで知らないほど無知でもない。
だから触手が太ももを這い上がってくるのだけはなんとしても避けたかった。しかし逃げようにも一際太い触手が腰に巻きついて離してくれない。
それに愉悦に震える体には力が入らない。ヒルダは弱弱しい声で拒んでいるともいえない脆弱な反抗しかできなかった。
「いや・・・いや、やめて、それだけは・・・おっお父さま助けてっ!」
まだ誰にも許していない場所をこんな得体の知れないものに目茶目茶にされたくない。しかし彼女はどうすることもできなかった。
普段は一個艦隊にも勝ると称される智謀を駆使して新帝国に貢献している聡明なヒルダであったが、
今はただ優しい父に全力で助けを求めるか弱い女性となっていた。
しかし無常にも触手が白い太ももを登りきり、薄グリーンの下着のわきから一気にその神聖な場所に突入してきたとき、
彼女の脳裏で微笑んでいた父の顔は消え、代わりに硬質な白皙の頬と豪奢な金髪、そして蒼氷色の瞳が映し出された。
「いやーーーっ!やめてっ!陛下っ!陛下!お助けください陛下―――!!」
293触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/13(土) 03:46:16 ID:i6FK0Sf3

救い主としてのイメージに父を押しのけてラインハルトが前面に飛び出してきたことに常のヒルダなら戸惑っただろう。
しかし今の彼女はそんなことにはかまっていられない。
緑の足たちが彼女がまだ自分でもよくわかっていない秘密の谷間に潜りこんできたのだ。
その感触ときたらまるで大きなヒルの群れといったものだった。気持ち悪いことこの上ない。
はずであった。
「いやああっ、あっ、あっ、はあん、やめてえっ」
既に上半身と乳房に粘液の愛撫を受けていたヒルダは、触手の粘液とは別のものでその神秘の部分を濡らしていた。
だから今の彼女にとって秘列への足の乱入は敏感な部分をさらに熟させる結果を生んだ。
柔らかさと弾力を持った足が彼女の敏感な場所をめくり、谷間を這う。
先を争って秘肉と接吻しようとする触手たちが谷に飛び込んでせめぎ合った。
下半身から強烈に這い上がってくる快感にヒルダは打ちのめされる。
「あああっ!はぁんっ、やあ、ああん、あん、あん、あ―っ!」
谷間に入った触手のうち上部を占領していた何本かが、埋もれて隠れていたヒルダの真珠を見つける。
すると触手たちはまるで決められていたことであるかのように整然と真珠を守っていた包みを開く。
そして剥き出されたヒルダの脆弱なクリトリスに一斉にその尖端を擦り付け始めた。
これによってヒルダは快楽に呑まれていった。
「いや――――――――っ!!あっあっ!はあ―――んっ!」
294触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/13(土) 03:47:23 ID:i6FK0Sf3
ヒルダは生まれて初めて感じる抗えない快感に体を支配された。
乳房も上半身全体も、そして禁断の場所まで触手に愛撫され、
快楽に体を仰け反らせているヒルダに一本の触手が新たに近づいてきた。
もはや目を閉じて快楽に震えるしかない彼女は気づかなかったが、それは先刻ヒルダに謎の液体を飲ませた黒っぽい一本だった。
それは迷わずヒルダの股間に行き先を定めている。ヒルダの薄いグリーンのレースの下着は未だ健在だった。
しかしその中では幾本もの足たちが蠢いており、パンパンに盛り上がって触手の軌跡を打ち出していた。
そしてその下着の脇からは触手から発せられたものではない粘液が滴っている。
その一本がヒルダの下着の直前まで迫ったとき、それまで中で蠢いていた足たちは突然外に向かって体を押し付けてきた。
足の群生に一度に体重をかけられた下着はその力に耐え切れなかった。
薄いグリーンのレースは中央から破けていく。そして破けた中からは濃いグリーンの足たちが一斉に飛び出してきて、破かれた下着をビリビリにした。
それまで彼女の谷間を占領していた足たちはなぜかその体を離した。
そして『彼ら』に道を譲ってもらった黒っぽい一本は悠然とそこに着床していく。
それはヒルダの谷間の上部のほうに取り付いた。
「あうっ」
クリトリスをその一本に包まれてヒルダは痙攣する。
彼女に液体をおみまいしたそれは、他の葉と違い中央に穴が開いていてそこで液体を送り込んだり吸い込んだりするようになっている。
そうこの触手は吸う機能も授かっている。『彼』はその機能をまずこの真珠に施した。
ヒルダは敏感になって熱く疼いているクリトリスに象の鼻で吸われるようなことをされた。
「ああっ!」
さすがに掃除機とまではいかなかったが、強い力で最も敏感な場所を吸われて
ヒルダは今まで到達したことのない性の天上へ吸い上げられていった。
「はあああ―――――――んっ!!」
『象の鼻』はヒルダを絶頂へ吸い込んだあと、さらに下へ下へと吸い付いていった。
そして彼女の谷間にあった愛液をその奥に飲み込んでいく。
ヒルダは何度も何度も敏感な谷間に吸い付かれ、その都度、快楽の絶頂へ追い立てられていった。
「ヒアッ!ひゃっ、あっ、あっ、ああっ!ああっ!あんっ、いやっ、いや、もうやめっ
・・・やめてっ!ああ――――っ!」
彼女はビクビクと震えて体を絶頂に明け渡した。
黒っぽい一本が彼女の谷間を吸い尽くしてしまい、体を再び彼女から離した。
ヒルダは吸引の連続攻撃から解放された。しかし今度はそれを見計らったかのように
回りで待機していた触手たちが再び彼女の谷間に飛び込んでいく。
「あああっ!!」
『彼ら』はまたヒルダの谷間を蹂躙し始めた。
そして乳房も脇の下も鎖骨も首筋も愛撫し、ヒルダをまた一から犯し始めた。
「ああーっ!やめてっ!あっあっ!あんっあんっ!だめ、いやーーーーっ!」
295触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/13(土) 03:48:09 ID:i6FK0Sf3
その光景を初めて見たときラインハルトはただ呆然としていた。
目の前でヒルデガルド・フォン・マリーンドルフがなんだかよくわからないものに犯されている。
触手と思しきものに宙に持ち上げられている彼女は素肌を晒してその触手に包まれている。
その謎の触手のほうに驚くという選択肢もラインハルトにはあったのだが、
それ以上に目の前でまるでポルノに出てくる女性の姿を晒しているのが自分が信頼している
有能な秘書官であるということのほうが彼にとっては衝撃であった。

ヒルダに倣って散歩に出たラインハルトはふとした瞬間に何かを感じ取った。
それは幾度も戦線に立った者のみが有する第六感というものであっただろうか。
彼は無意識に彼の左手に広がる森を見た。彼の中に走るこの感覚はだいたい外れたことはない。
付いてきたがるキスリングを無理やりその場に残してラインハルトは森の中にズカズカと入っていった。
なぜか共の者を連れてはならないと彼の中の危機を察知する部分が訴えている。
彼はそこに何かがあるのを知っているかのように迷わず前進したのだが、明確な意思を持って進む皇帝が存在したのはそこまでだった。
とつぜんぽっかりと開けた場所があり、そこに出たとたんラインハルトは明確な意思というものを失った。
そこには彼の様々な意味でのパートナーであるマリーンドルフ伯爵令嬢ヒルデガルドがいた。
いや本当に彼女だろうか?ラインハルトは彼らしくもなく口を開けたままその場につっ立っていた。
彼がその才能を見込んで登用し、その智謀と才幹とそして数々の優しい心遣いで常に自分を満足させてきたこの世で最も聡明であると信じているあのフロイライン・マリーンドルフ。
眼前で謎の触手に嬲りまわされ、肌を紅潮させて白い裸体を晒し、乳房を揺らされるにまかせて腰をくねらせている女。
この二人が同一人物である。
そのことが俄かにはラインハルトの中で理解されなかった。触手に持ち上げられて犯されている哀れな女体を彼は見つめた。
確かにあのブルーグリーンの瞳は彼女のものだ。だが自分の知っているあの瞳はあんなに潤んでいない。
一度だけあの瞳が潤んだ瞬間を見たが、それは確かこのあいだ彼女の従兄弟が死んだときで、そのときはこんな潤み方ではなかった。
それにいつも彼女はしっかりと服を着込んでいてろくに素肌を見せない。その彼女があの服の下にこのような裸身を持っていることを
ラインハルトは知らなかった。いつものあのスカーフの下にあのような丸い乳房を持っていて、その中心を桃色に色づかせていることも、
白い二本の足があのような形をしていて、その付け根たる部分にあのような、
あのようなものがあることもラインハルトは知らなかった。
そもそも女性の裸体を実際に見ることも彼は未経験だった。彼はあらゆる意味でその光景に放心していた。
296触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/13(土) 03:48:45 ID:i6FK0Sf3
止むことのない触手の蹂躙に喘ぐしかできないヒルダはしばらくはラインハルトにその痴態を見られていることに気づかなかった。
それほど彼女は快感に侵されていた。
絶えず濡れた声を出していたヒルダはうっすらと開いた瞼のあいだに見違えようのない見事な金髪を見つけて愕然とする。
「あうっ・・へっ陛下!ああうっ!」
ヒルダに呼ばれたときラインハルトは柄にもなくビクリと震えた。
彼女にあの声で『陛下』と呼ばれて初めてラインハルトは
目の前で喘ぐ女性が彼の知る『フロイライン・マリーンドルフ』である事実を飲み込んだ。
「ふっフロイライン!どっどうしたのだ!」
近い将来に全銀河を統一する皇帝といえど全知全能ではなかったので、ラインハルトはこのとき彼女にどう問いかけるべきかわからなかった。
『どうした』もなにもどうにもできない状態であることは一目瞭然である。
このとき許されることならヒルダはラインハルトに向かって手を伸ばしただろう。
しかしそれも触手が許さなかったので唯一自由な口で彼女は助けを求めた。
「ああっ、へい・・陛下、ああっおっお助け・・・くださ・・・あっ!あっああん、ああん、お助け、下さいっ!ハアンッ!」
ヒルダに助けを求められてようやくラインハルトは明確な意識を取り戻した。彼は腰を低くしてブラスターを取ろうとした。
そしてそのとき自分の下半身にかかる重力に彼は初めて気づいた。
彼は自分のそれがある部分を見て愕然とした。生まれて初めてというわけではないが、
自分の下半身がこのような反応を見せることは極めて稀であった。
その事実にラインハルトは気を取られてしまったが、ヒルダがせっぱ詰まった悲鳴をあげると再び我に返った。
「いっいや――――――っ!!そこだけはイヤ!やめて――――っ!!」
それまで谷間に入って這いずっていた触手たちがついにヒルダの最も大事な宝庫をこじあけようと動き始めた。
それがわかるヒルダは顔を振って絶叫した。それだけは奪われてはいけない。
触手の群れの中で何がおきているかは解っていないラインハルトであったが彼女の危機だけは察した。
彼は自分の下肢にかまわず無理やりブラスターを抜き取って構えた。ヒルダにまとわりつく触手を狙おうかと思ったが、
コルネリアス・ルッツほどの射撃の名手ではなかったのでそれは断念した。
代わりにその触手を伸ばしている大元の根元と思われるものに彼は連続してエネルギーの閃光を打ち込んだ。
297触手×ヒルダ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/13(土) 03:49:42 ID:i6FK0Sf3
すると何の動物とは言えないが何種類かの動物の鳴き声を合成したような妙な音をそれは発した。
断末魔なのだろうか。それを聞きながらもラインハルトは続けて発砲する。あの触手はまだヒルダを意地汚く掴んだままだ。
彼はエネルギーパックがなくなるまで続けて根元を何箇所も打ち抜いた。すると何発目かでようやく触手はヒルダを離し、そして蕾の形にいったん戻る。
そして再び噴火するかのように葉を広げ、真っ黄色の粉を大量に吐き出した。
一瞬あたり一面が黄色い砂埃のようになりラインハルトは目を庇ったが黄色の砂塵を吸い込んでむせてしまう。
呼吸困難と黄色の嵐が過ぎ去ってようやくラインハルトはヒルダの裸身が芝生の上に投げ出されているのを発見した。
彼は体の機能が許す限りの速さで彼女の元に駆け寄り、その上半身を抱き起こす。
「フロイライン!フロイラインっ!しっかりするのだ!フロイライン!!」
初めて握り締めた彼女の素肌があまりにも柔らかいことにラインハルトは動揺した。
ヒルダは顔を真っ赤に染めて目を瞑っている。濡れた髪が頬に貼りついていた。意識がないようである。
彼の手のすぐ傍にヒルダの丸みとその真ん中の桃色があることに気づいてラインハルトは思わず手を震わせた。
このとき慌てて駆けつけてきたキスリングの声が聞こえなかったらこの手が何をしたか、後になって考えてみてもラインハルトには解らなかった。
とにかく彼女の肌を他の者に見せるわけにはいかない。ラインハルトは自分のマントを取り去ってそれでヒルダをくるんだ。
そして彼女を抱えあげてブリュンヒルトに向かう。キスリングは「小官がフロイラインをお運びしますので陛下はどうぞお早くお戻りください」
と進言したがラインハルトは彼女を手放そうとしなかった。
「フロイラインは予が運ぶ。卿はあそこにある謎の植物を始末せよ」
「植物…でしょうか?」
「なに?」
怪訝がるキスリングの口調にラインハルトは自分が倒したものの今の姿を初めて振り返った。
すると緑色だったはずのそれはすっかり黒く変色し、四方に開いた触手はべっとりと地面に接着していた。
この光景にはさすがにラインハルトも底知れない怖気を感じたがすぐにそれを忘れ彼はヒルダをブリュンヒルトに連れて帰った。
298触手もの(苦手な人はスルー推奨):2007/01/13(土) 03:50:31 ID:i6FK0Sf3
ラインハルトは直ちにブリュンヒルトを離陸させ、航行可能な艦のみを引き連れて惑星の衛星軌道上で待機した。
まだ地上でしか修理が不能な艦をそこで待つことにして一刻も早くこの惑星からヒルダを引き離すことに彼は腐心した。
ブリュンヒルトに着くとラインハルトはヒルダを主治医に診せた。本来は彼に施される最先端医療の精密検査をヒルダに受けさせる。
結果、彼女は擦り傷などの軽傷以外には特に問題はなかった。ただラインハルトは彼女があの生物に謎の液体を飲まされたことは知らなかった。
彼女が飲んだもののについてはこのような理由でまだ調査はされていない。代わりに彼女の肌に貼りついていた粘液を採取してこれから研究することになる。
彼女の身に何が起こったかラインハルトは言わなかったが、それでは今後の医療行為を決めかねると言われたため主治医にだけ彼の知っている限りのことを話す。
これを話したのが皇帝陛下でなければ信じられないことだと主治医は話した。

二人にとって本当の衝撃はこのあと訪れた。
ラインハルトが彼女の寝室を訪ねたときヒルダはシャワーを浴びたあとと見られる濡れた髪と白いガウン姿を晒していた。
「入ってもいいだろうか」
そういい終わるまでにラインハルトは多大な精神力を必要とした。
「はっはい!どうぞ!」
開いたドアから『神々が嫉妬する』と称される美貌が現れてそれが至近にあることにヒルダはうろたえる。
彼の言いにくそうな様子も彼女を戸惑わせた。
ヒルダの寝室に招き入れてもらいながらラインハルトはしばらく何も言わず、ヒルダもそれに合わせて何も言葉を発しなかった。
「あなたは・・・・・・大丈夫だろうか?」
彼にしては覇気のない口調である。ヒルダは目を伏せた。
「はい・・・・・・・・思ったよりは」
どう言ったらいいかを考えながらラインハルトは眩暈と戦っていた。
そしてそれはヒルダも同じだったが彼女はそれを耐えて頭を下げた。
「陛下、さきほどは危ないところを救っていただき心から感謝いたします。
そしてこのような御迷惑をおかけいたしましたことをお詫びいたします」
くすんだ金髪が下を向くのを見てラインハルトは咄嗟に彼女の肩を強く掴んだ。
「あなたが謝罪することはない!あなたには一片の非もないのだ!あなたをこのような危険な目に遭わせた予のほうに責任がある!」
彼があまりにも強く握ってくるのでヒルダは上腕に痛みを感じた。
だがラインハルトの必死な様子が彼女の胸を打っていたのでそれは対したことではなかった。
「陛下、いいえ、そのようなことございませんわ。わたくしが、わたくしがっ」
言葉の続きは咽で詰まって出てこなかった。ヒルダのブルーグリーンの瞳から涙が零れ落ちるのを見たラインハルトは
咄嗟に彼女を自分の胸板に閉じ込めた。ラインハルトの抱擁は彼女を驚かせたが、
このときのヒルダはすぐに彼の胸で泣き始めることを選んだ。
常の二人なら考えられないほどの親密さである。ラインハルトはそのまま常ではしたことのないことを為した。
ヒルダの顔をあげさせてその唇を奪ったのだ。
彼女の瞳は驚愕に見開かれていたがやがてゆっくりと閉じていく。
皇帝の口づけは思った以上に性急だった。彼の舌が唇をこじあけてくるとヒルダは彼の胸板を叩いた。
しかしすぐにそれをやめてしまい、金髪に隠れた首に手を巻きつける。
舌と舌を合わせる濡れた音がしばらく響き、やがて二人の体重はベッドに倒れた。

ヒルダが飲まされた液体には催淫効果がある。
ラインハルトが吸い込んだ花粉にも催淫効果がある。
二人はそれを知らなかった。
知らないまま二人はベッドの上に重なった。
ヒルダの体内で媚薬はまだ効力を発揮していた。ラインハルトが訪れたときに「何が起こってもいい」と思うほどに。
ラインハルトも自分の体の変調に気づいていた。だからこそ彼女を尋ねるべきか否か彼なりに悩んだ。
結局ヒルダを放っておけないという思いのほうを彼は選択した。
それは多分に体の作用に促されたものでもあったが、基本的には彼の精神がそうさせた。
ヒルダを彼なりに大事に思っているがゆえに酷い目にあった彼女を放置しておけなかったのだ。
しかしそう思っていたのも彼女の寝室のドアが開くまでだった。
そこから先は体の反応に精神のほうが引き摺られた。ヒルダも同様である。
いかに皇帝といえど、聡明な秘書官といえど、人間である以上、欲からは逃げられない。


「んっ、んっ!」
ヒルダの唇を吸いながら皇帝は彼女のガウンを両側に引っ張って、隠れていた二つの丸みを掘り出す。
そして彼女を救出したときはやらなかったことをやった。
彼女の乳房を手に包んで揉みしだき、桃色の突起をさすり、摘んで揺する。
様々なことを矢継ぎ早に施してラインハルトはヒルデガルド・フォン・マリーンドルフの胸を掌握した。
「あ、あ、陛下っ、いけませ・・・あっあんっ!」
体を奪われることに対する不快感がヒルダには不思議と感じられなかった。
体のほうはあの生物に媚薬を飲まされて以来、ほんの少しの接触でも震えてしまうほど愉悦に燃えさかっている。
意識が戻ったときもこの体をどうしたらいいのかわからなくて戸惑ったほどである。
ラインハルトの乱暴な愛撫が始まったとき困惑はしたもののすぐに体の疼きが舞い上がってしまい抵抗する気が起こる隙もなかった。
そして精神のほうでも彼女はラインハルトを拒んでいなかった。
だから彼に胸をいいようにされると直ちに体の反応に彼女は身を委ねてしまった。
ラインハルトの口が彼女の固まった乳丘を含んで吸ってくるとヒルダは体内の疼きに引き摺られていった。
「あっ!あん、陛下、あっあっ、あぁん、はあーん」
ヒルダの胸の突起にしゃぶりつき、もう一つの突起は指で摘んでラインハルトは弄んだ。
彼はまだ一度も女性の体にまみえたことはないし、別段それを望んでもこなかった。
知識もルールもまして技術などは持ち合わせていなかったが、体のほうが勝手に動いた。
彼の体の指揮権は彼の脳ではなく体内に染みこんだ媚薬が握っている。
ラインハルトは体の動くままにヒルダの胸を揉みくちゃにした。
「早く彼女を犯して自分の欲を吐き出してしまえ」と体は彼に命令する。
しかし心のどこかでヒルダにこのような振る舞いだけはしてはいけないのだと叫ぶ声が聞こえる。
両方に糾弾されて、それから逃げるようにラインハルトは彼女に襲い掛かった。
ラインハルトの行為は乱暴であり稚拙であったが、少し触れられただけでも感じてしまうヒルダには強力な愛撫である。
彼女の体は内から熟れていく。
「あん、あん、ああーん、陛下っ、あっ、あん!」
ヒルダの乳首を口の中で転がしながらラインハルトは鬱陶しげに軍服を脱ぎ始めた。
古代彫刻のような上半身を晒すと彼はヒルダの腰紐を乱暴に取り去り、ガウンを両側によけて下半身を剥き出す。
「あっ!へっ陛下っ!!」
愉悦に精神を流されながらもヒルダは恥じらいを見せた。しかしラインハルトのほうはすっかり媚薬にやられてしまい、彼女の様子を慮ることなく
彼女の神聖な場所を暴いてその襞を開いてしまう。
そして先刻あの生物に散々弄られた赤い真珠を口に含んで、乳首にするように舌でねぶりだす。
熱い疼きに体を掴まれてヒルダは腰をくねらせて悶えた。
「ああっ!あっ、うっ、やっ、だめ、だめっ!陛下っ!あっ!イヤーーー!」
ラインハルトは信頼する美しい秘書のクリトリスを舐め、既に潤みきっている襞を両手で撫で回した。
そしてあの触手もまだ手をつけていなかった彼女の宝庫に指をねじ入れた。
「あうっ!」
突然の異物感にヒルダは眉をひそめたが不思議と痛みはなかった。
それどころかラインハルトの指に擦られた箇所から疼きが焼け広がってくる。
ラインハルトはヒルダのクリトリスを舐めつつ指を動かして愛壷を掻きはじめる。
ヒルダは頬を真っ赤にして頭を振って身悶えた。
「いやーっ!あっあっああん陛下っ!ハアーンッ!」
ラインハルトはしばらくヒルダの股間に顔を埋めて愛撫を続けた。媚薬に侵されたヒルダは何度かそれで絶頂を見てしまう。
やがて愛液で満たされたヒルダの肉列から顔を離すとラインハルトはズボンを降ろして彼の『触手』を取り出す。
「あっ!」
まだ誰の性棒も見たことがないヒルダはよりによってカイザーのそれを見てしまい愉悦とは別の意味で赤面する。
ところが彼女がそれに驚いている間もなくラインハルトはそれをさっきまで指で掻いていた場所にいきなり突き入れてしまった。
「あああっ!!」
あまりにも唐突にラインハルトはヒルダの処女を奪ってしまった。
ヒルダは大声をあげて呻いた。呻いた直後で彼女はブルーグリーンの瞳を見開く。
彼女が驚いたのはラインハルトがいきなり彼女の神域を侵したからではなく、それに追随するはずの痛みが全くなかったことにである。
いくら媚薬と愛撫で潤みきっていたとはいえこんなにも痛みがないのは不自然だ。
彼女がその謎に戸惑っているとラインハルトは今さらながらに尋ねてきた。
「フロイラインは生娘なのか?」
ヒルダは初めてまともにラインハルトの顔を見つめた。すると白皙のはずの頬に赤みが差していて蒼氷色の瞳が熱に潤んでいる。
彼のこんな顔は想像もつかなかった。ヒルダは彼の発情の姿に下肢が疼くのを感じた。
「はっはい陛下」
熱っぽいブルーグリーンの瞳と火照った頬、上を向いた桃色の突起という光景が自分の下に広がっているということが
今さらながらラインハルトを戸惑わせた。
「でっでは、痛いのか?」
本来なら接合する前に聞くべきところを事後に聞いてしまうところがラインハルトの未熟さであり欠陥である。
「いっいいえ、少しも」
「初めて・・・・・・ではないのか?」
「いいえ初めてですわ。でもなぜか少しも痛くないのです陛下」
「でっではこれはどうだフロイライン。痛くないか?」
そう言いながらラインハルトは体を繋げたまま腰を浮かせた。
するとヒルダの体には激痛は走らず、代わりに熱い快感が大きなうねりとなって押し寄せてきた。
「あううっ!!」
目を閉じてヒルダは艶色の声を出した。
「どうだフロイライン、痛いか?」
熱い吐息を零しながらヒルダは虚ろな瞳で答えた。
「いっいいえ、痛くありません陛下。あっとても・・・すばらしゅうございます」
今まで感じたことのないこの感覚をどう表現するべきかわからずヒルダは彼女なりの言葉でそれを表した。
ヒルダの上を向いた乳首と恍惚の表情はラインハルトを熱で炙った。彼は少しずつ腰を動かしていき、その振幅を瞬く間に大きくしていった。
「あ、あっあっ!あっ!!陛下!陛下っ!あっ!ああんっはぁんっ!」
「ふっフロイラインっ!」
そこから先はひたすら肉と肉のこすれあいである。
今まで感じたことがない凄まじい性の焦熱に急かされたラインハルトはヒルダの細い腰を自分の腰で打つ。
ヒルダはまるで性に慣れた女のように痛みは全く受けずに彼を受け入れた。彼に腰を押し付けられるたびに体が疼き、それに合わせて悶え、荒い息を吐く。
二人はひたすら腰を擦り付けあって性交する。そして快楽の渦に呑まれて絶頂を共にした。
「はぁん、はぁんっ、あぁああっ!陛下っ!陛下―――!!」
「ああっフロイラインっ!くぅっ!」
あの生物の媚薬はこの程度では消えうせなかった。
催淫効果に急かされるままに互いの初体験を消化してしまったラインハルトとヒルダはその後も疼く体に耐え切れずに何度も交接した。
ヒルダを寝かせたままの愛撫も体位も慣れてしまうとラインハルトは彼女をうつ伏せにして背中を愛撫し始める。
背中、背骨を舐め後ろから乳房や女の窪を弄ってヒルダを悩ませる。
そして後ろからヒルダを征服し後背位のなんたるかを知った。
それからもいろいろなことをしながら何度も交わり、気がつけば数時間が経過していた。
先に眠ったのがどちらかなのかはわからないが先に起きたのがラインハルトであることは確実である。
自分の横で眠る裸身のヒルダを見たときの衝撃は彼の生涯でも1、2を争うほど大きなものであったに違いない。
自分が衝動に任せて彼女を手篭めにしてしまったのだと思った彼は激しく悩みながらも彼女が起きるのを待った。
そのようなわけで遅れて目を覚ましたヒルダは起きたとたんに銀河一の美男子に取り乱した様子でこんなことを言われた。
「予と結婚してくれ!!」

新帝国歴2年1月10日のことである。
304触手もの結末(苦手な人はスルー推奨):2007/01/13(土) 03:56:03 ID:i6FK0Sf3
あの生物の詳細が判明したのはそれから約一ヵ月後のことである。
新帝国歴2年2月9日、銀河帝国皇帝としては初めてハイネセンの地表を踏んだラインハルトは、その数日後に主治医から報告を受けた。
ヒルダのことを考えて事件を公にしなかったラインハルトは主治医にだけ生物についての調査を命じていた。
調査を命じはしたもののこれほど早く結果が現れるとは思っていなかったラインハルトは主治医に調査の経過を諭した。
すると主治医は意外な情報源を彼に告白した。
「旧同盟軍の記録だと?」
「はい。事件の内容は伏せてハイネセンの医師学会に問い合わせましたところ、旧同盟軍においてこれと似た症例があったという噂があるという報告を受けまして、
先日陛下のお赦しを得まして旧同盟軍の記録を調査いたしました。するとやはり四年前にこれと類似した事件が確かにございました」
旧同盟軍の戦歴、医療行為記録などの様々なアーカイブは同盟を完全に併呑するまでは開示されていなかった。
現在は名実共に同盟は消失し全権が皇帝ラインハルトの所有するところとなった。
こうしてアーカイブは帝国軍の閲覧できるものとなったのである。
主治医が見つけたのは四年前、旧同盟が呼ぶところの「帝国領侵攻作戦」についての記録である。
焦土作戦を用いて自らこれを撃退したラインハルトには記憶が鮮明である。
イゼルローン要塞を発して各地に散った旧同盟軍はそれぞれの惑星で臣民を『解放』していった。
その中の一つの艦隊がある惑星に降り立って『解放』を試みたときにこの謎の生物に遭遇したということである。
その惑星にはこの生物とも植物ともいえぬものが多数存在していたため、解放のために地表に降りた女性兵はことごとくこれらに襲われた。
そのため長期にわたって滞在することは不可能と判断したその艦隊の司令官は早々にその惑星から撤退し別の惑星を解放に向かったという。
その後アムリッツァで前代未聞の大量の死者が出たためそれが大々的に報道された。
それを幸いにこの件は被害者女性と同盟軍の名誉のために秘密裏に葬り去られた。
大量の死者を出した上に多くの女性に被害を与えたとなっては同盟軍も同盟政府も威信の保ちようがなかったのである。
とはいえ被害者の数も目撃者の数も多数である以上、全く隠し通せるというわけにはいかず医学教会などで噂されるくらいの情報漏れは致し方ないことであった。
305触手もの結末(苦手な人はスルー推奨):2007/01/13(土) 03:56:36 ID:i6FK0Sf3
その生物について現在解っていることの幾つかが以下のものである。
生態は食虫花に近いものであるが動物に似た機能もあり全体的には未知であること。
知能は備わっていないこと
電磁波に反応したり電磁波を発したりすることがあり、この生物に遭遇した艦隊にも
いくつかの艦で異常が発生している
外からの衝撃には弱く武器さえあれば簡単に倒すことができるが、
その『触手』に捕まると逃げ出すのは用意ではなく、
被害者女性も救助に行った男性もこの触手に捕まって身動きが取れなくなるケースがほとんどであること
捕まえた女性には必ず催淫効果と鎮痛効果のある粘液を飲ませること
外から衝撃を受けると黄色い胞子を飛ばすが一見するとこれは花粉に見えること
この胞子にも催淫効果があること
そして信じ難いことにこの生物の主食は女性の性液である。大きく成長するまでは雨水を養分とするが、一定の時期に達すると
女性の愛液を養分とするようになり、少量の愛液でも一度摂取してしまえばそれで二十年は生息可能であると考えられている
そのため女性が近づくと触手で捉えて愛液を出させるべく蹂躙するというのである。なぜこのような不気味な生物が存在するのかは未だに謎である。
「つまり元は銀河帝国領内に存在した生物ということか」
「御意にございます」
「ではなぜ同盟の、しかもフェザーン寄りの惑星にも存在していたというのだ」
「被害を受けた艦隊の帰還兵たちの軍服にその生物の放った胞子が付着していたのです。
それが兵士達により同盟領内に広められ、あの惑星で芽吹いたということです。
胞子は殻に守られているため消毒されない限りは存在し続けます。
しかし環境が適合しないと芽吹かないとのことでして、あの惑星は環境が適していたということでしょう」
あの森を歩いたときヒルダはこの豊かな土地になぜ居住区もないのかと不思議に思ったが、実は快適な地表は惑星の十分の一以下である。
残りの地表は湿地帯に覆われていて居住には不向きである。故に同盟軍の化学兵器開発研究所があっただけだった。
しかしつい一年前、惑星にあの生物が芽生えてしまったため研究所は廃止され少ない居住者も惑星を出て行き、同盟の航路図から完全に消されてしまった。
ヒルダが遭遇した例の生物は一体だけだったが、あの森の奥にはこの生物が群生しており、その数を全て駆除するよりも
軍事費の削減のため元々廃止される予定だった研究所をより早く廃止させるほうが経済的負担が少なかったのである。
以上の報告を受けたラインハルトは直ちに自分とヒルダとキスリングの軍服、そしてブリュンヒルト全体の消毒を命じた。
主治医を下がらせると彼は椅子にもたれて旧同盟国家元首の執務室の天井を見上げた。
このことをどうやってヒルダに告げるべきかラインハルトは悩んでいた。
愛液摂取のために未知の生物に犯されかかったなど、彼女に耐えられる事実だろうか。
彼は数分間悩んだが、彼女に告げる人間がいるとしたらそれは自分しかいないことを彼は知っていた。
だから結局はヒルダを呼び出したのだが彼女にどのように対したらいいか彼は未だに答えを見出せていなかった。
306237:2007/01/13(土) 04:01:14 ID:i6FK0Sf3
中途半端なところですがいったん終わります。もう少し続きます。
触手の設定はいい加減ですがこのへんが限界です。ご勘弁を
307名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 05:31:09 ID:+cwnCczs
力作ですね!
触手は苦手だったけど
読んでみてよかったです。
いきなりプロポーズする皇帝も微笑ましくw

続きを楽しみにしてます。
308名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 09:17:50 ID:eO/xlG6P
同じく。
上手く云えないけど、徹底的に救いが無い展開じゃないからかな、
すんなり読めてしまいました。
(途中までは怖々読んでたけどw)

しかし陛下、何処まで微笑ましい御方なんだw
GJです。続きも楽しみにしております。
309名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 09:21:46 ID:UR1oQO6o
最初、触手って「え?」と思ったけど、こういう展開ならカプ好きも納得v
神ご本人は「触手設定いい加減」とおっしゃってますが、そんな事はないと思います。
むしろ触手でも設定をきちんと作りこんでキャラクターの性格を崩さなければ
銀Aでやってもそれほど違和感がないというのは新たな発見でした。
積極的な二人も萌えましたが正気に戻った後のラインハルトの反応が最高です(笑)
上に同じく続き楽しみにしています
310237:2007/01/14(日) 04:27:15 ID:bcI24zX+
>>307->>309 ありがとうございます。カプ好きの方にも納得してもらえれば幸いです。
そして続きです。結末だけのつもりが長くなってしまいました。もう少しお付き合いください。
311触手もの結末(苦手な人はスルー推奨):2007/01/14(日) 04:28:29 ID:bcI24zX+
「それではあの生物は元々は帝国のものであったということでしょうか」
「うむ、そういうことになるな」
「ですが、わたくしはあのような生物の存在など聞いたこともございませんわ陛下」
「予も初耳だ。あれほどの異常な生物とあれば噂に上っても不思議はないと予も思うのだが」
例の生物についての詳細をラインハルトから聞かされたヒルダは意外にも平静さを乱さなかった。
最初にそのブルーグリーンの瞳を一瞬曇らせただけで、それ以降ヒルダは表情の翳りを一切見せなかった。
むしろその平静さにラインハルトのほうがいささか戸惑っていた。
その場で二人はこの生物への対策としてあの惑星に降り立った皇帝直営艦隊の兵士達に自身の軍服を洗うこと、
艦の洗浄、惑星に研究施設を建設し例の生物について詳しい調査を開始させることなどを話し合った。
自分達や、過去の旧同盟軍の兵士たちによって広まった胞子がいつまたどこかで芽吹くとも知れない。
来る危険のために対策を講じておくことは必須である。
「これでなんらかの対処法が発見されれば、もうあのような事件は起こりませんでしょう」
話し合ったあとそう零したヒルダの表情に一瞬だが虚ろのヴェールが被さったように見えてラインハルトは思わず立ち上がった。
机の向こうに居るヒルダの元へ歩み寄って彼女の瞳を覗き込む。
「フロイライン・マリーンドルフ、貴方をあのような目に遭わせたのは予に責任がある。
故に貴方には何らかの形で償いをしたいと思っている。何か望む事があれば何なりと叶えるゆえ、遠慮なく申し出てほしい」
ヒルダは慌てて頭を振った。時によっては冷たく見えるはずのラインハルトの蒼氷色の瞳にはあの日の朝のように子供のような動揺が宿っていた。
「いいえ!陛下がそのように責任をお感じになられることはございません。
陛下には危ういところを救っていただきました。あのとき陛下がいらしてくださらなければ、
私は・・・・・・あれ以上に耐え難い仕打ちを受けたに違いありません。そうなる前に陛下にお救いいただいて感謝の念に耐えません。
それにあのような目に遭ったのはそもそも陛下より賜った親衛隊を連れずに一人で歩いた私の不注意が起こしたことでございます。
お叱りを賜るべきところをそのように仰られては恐懼の極みでございます」
眉根を寄せてラインハルトはヒルダを見つめた。
彼女が言う『耐え難い仕打ち』を最終的には自分が為してしまった。そのことに対してもラインハルトは何らかの形で彼女に償いたかったのだ。
312触手もの結末(苦手な人はスルー推奨):2007/01/14(日) 04:30:01 ID:bcI24zX+
結局のところヒルダはラインハルトからの求婚に応じなかった。
突然の申し出に彼女も動揺していたものの、彼が心から自分を愛している結果としての求婚でないことくらいはヒルダは察していた。
自分のしたことが男性としても皇帝としても暴力と権力に任せた独善的な行為であったとラインハルトは決めつけているようである。
彼の中には潔癖な少年が住んでいて、その少年が勧善懲悪の観点から、部下を手篭めにした自分を絶対悪であると決定したのだろう。
悪の行為の償いとして責任を取ることでラインハルトはこの困惑から逃れようとしているようにも見えた。
「陛下、どうぞ落ち着いてくださいまし」
ヒルダは何度もそう言い、動転してしまった全銀河の皇帝を鎮めた。
情けないことに処女を失った女性よりも童貞を卒業した男のほうが取り乱していたのである。
ヒルダは結婚して責任を取るという、全銀河のほとんどの女性が拒まないであろう皇帝の申し出を丁重に断った。
この件に関してラインハルトに責任があるとは彼女は思っていないし、仮に責任があったとしてもそれを結婚に直結されては彼女としても困惑せざるをえない。
それに結婚とは責任の決済の手段ではないはずである。
ヒルダにOKを貰えば結婚式まで全力疾走してしまいそうなラインハルトであったが、
彼女に断られることによって精神の混濁に一応の区切りをつけることができた。
しかしヒルダを手篭めにしてしまったことは事実であり、それは彼が人生で最も忌避してきた行為であったのでラインハルトはなんとしても
彼女に償わないことには引き下がれなかった。
しかしヒルダは皇帝からの謝罪も償いもどんな形であれ受け入れなかった。それは彼女の謙虚さと皇帝への心遣いの現れであったが、
かえってラインハルトに煮え切らない感情を持続させる結果を生んでしまっていた。
あの日以来、二人は以前のように信頼のみで成り立つ関係に戻ろうと試みていた。
しかし衝動的であったにせよ一度肉の関係を結んでしまった男女が何事もなかったのだと思い込むのは難しい。
まして男女の機微に疎いラインハルトとヒルダならなおさらである。
肉体の関係を持ったからといってすぐに恋人になるような二人ではない。
かといって恋愛に陥る何の下地もなかったかと言えば嘘である。二人は互いの微妙な立ち位置に困惑していた。
ヒルダが受けた心身の打撃を考えてラインハルトは一度フェザーンに彼女を帰して静養させようかと考えた。
しかしこれから展開するであろう戦場はともかく、自由惑星同盟を滅亡させそれを併呑する際には政治的に処理せねばならぬことが大量に発生する。
そのときに彼女がいなければ多大な痛手を被ることはわかりきっていた。つい先日も彼女の従兄弟が起こした件について彼女が自主謹慎したとき
別の秘書を仕方なく起用したのだが、彼らの対応はヒルダのそれと著しい落差がありラインハルトを苛立たせたのだ。
彼女にはなんとしてもハイネセンまで同行してもらわなければならない。
しかしヒルダと居れば目を合わせるのに羞恥とバツの悪さを覚えないわけにはいかなかった。
自分の心を通過していった台風にラインハルトは未だに放心している。
イゼルローン回廊におけるルッツの不可解な行動に対する決断を明確にできなかったことにはこのような理由があった。
その後、同盟軍が最後の聖戦を挑んでくる気配が感じられると、不慣れな感情をとりあえず保留にして、彼は逃げるようにそちらに集中を始めてしまった。
ラインハルトには戦いについて全精神力を投入するほうが男女の感情を整理するよりもはるかに容易に感じられた。
ヒルダは外見上は特に傷心という様子もなくラインハルトに対しても何事もなかったように振舞っている。
そうしてくれたほうがラインハルトにとっては気が楽であった。
しかし彼女の白い頬を見ると、その頬が赤く色づいた瞬間を思い出してしまったり、
あの日見た彼女の体の曲線を服の上から思い描いたりしてしまうことが幾度かあった。
彼女とは政戦両略を愉しんで語り合う関係を望んではいたが、彼女に対して無心でいられることは二度とないだろうとラインハルトもさすがに感じていた。
313触手もの結末(苦手な人はスルー推奨):2007/01/14(日) 04:30:46 ID:bcI24zX+
自分でも不思議なほどヒルダは生物に襲われた事実を引き摺っていなかった。
確かに嫌な記憶である。思い出せば顔をしかめて手が震えるくらいには嫌悪すべき出来事だ。
しかし今の彼女にとっては謎の生物に犯されかかったというおぞましい事実よりラインハルトとの関係のほうが大きな問題であった。
彼との人間同士の性行為のほうがより強烈で、鮮明で、そして濃密な記憶なのである。
その濃密さが怪生物との信じ難い記憶を薄れさせ、遠くへ押しやってしまったのだ。
ラインハルトとの関係を思うあまりともすれば彼女はあの生き物のことを忘れてしまいそうである。
彼から調査報告を受けなければそのまま遠い記憶として処理してしまったかもしれない。
皮肉なことにラインハルトは彼女が受けるはずだったダメージを塗りつぶしていたのだ。
あれからヒルダは考えた。あのとき部屋に入ってきたのが誰か別の男性で、もし襲われたらどうなっていたのか。
結論から言えば自分は拒めなかっただろう。それほどにあの生物に呑まされた媚薬は強力だった。
いくらヒルダが精神で拒んだとしてもその意志を肉体に伝えることは不可能であったに違いない。
しかし終わった後に「奪われた」という感覚に陥るだろうことは想像できた。
自分の処女はこんなかたちでなくなった、と後味の悪い気持ちに苛まれたことだろう。
いまそういった気分でないのは自分がラインハルトを拒んでいないからだとヒルダはしだいに理解していく。
自分の処女があの化け物でもなく誰が別の男性でもなくラインハルトに取り上げられた。
そのことをヒルダは納得していた。自然とその事実を受け入れていた。
あのとき自分はラインハルトを拒めなかったのではなく拒まなかったのだ。
しかしそこまでは解っても、そのあとにどうすればいいのかまではヒルダ自身答えが出ていない。
彼女もまた性においては未熟だったのである。
314触手もの結末(苦手な人はスルー推奨):2007/01/14(日) 04:31:37 ID:bcI24zX+
それから約五ヵ月後、ヤン・ウェンリーの訃報に衝撃を受けて取り乱したラインハルトに抱きつかれたときもヒルダは拒まなかった。
ヤン・ウェンリーは彼の中で不可欠な『敵』というカテゴリーを一人で維持していた男である。
その男が死ぬことによってラインハルトの中の『敵』カテゴリーそのものが消失してしまった。
その消失にラインハルトは精神を大きく揺さぶられてしまう。
一度ヒルダとの間に親密な関係が結ばれていなければ、彼は自分ひとりでこの喪失を処理したことだろう。
しかし既に彼女の皮膚の感触や肉の熱さ、そして柔らかさを知ってしまっていたので彼はついその柔らかさに埋もれたくなった。
自分が今度は慰み者にされることを知っていたがヒルダはまたしても拒まなかった。
彼女は「キルヒアイスが諌めにきたのだ」と言ったラインハルトとのあいだに絶望的な距離を感じていたのだ。
自分がいくら言っても考えを変えることのなかった彼が故人の夢のみで判断を変更したのである。
そのことがヒルダの心に空洞を施した。いくら親身に仕えても自分はラインハルトに何の影響も及ぼすことはできないのだ。
再びラインハルトに乳房を吸われ、黄金の髪を首筋に感じているときヒルダは心の空洞がいくらか埋まっていくのを感じた。


翌日の朝はやはりラインハルトの求婚から始まった。
一度目ほどの混乱はなかったもののやはり動転している皇帝の申し出をヒルダはまたしても断った。
交渉したからといって即座に結婚する男女などどう考えても一般的ではない。
315触手もの結末(苦手な人はスルー推奨):2007/01/14(日) 04:32:17 ID:bcI24zX+
それからラインハルトはことあるごとにヒルダに謝罪と求婚を繰り返すことになる。
トンネルを掘るのは大変だが既に掘られた部分を往復するのは容易である。
いよいよヒルダの心身に離しがたいものを感じ始めたラインハルトは夜に彼女の寝室を訪れるようになる。そしてヒルダはそれを受け入れた。
ブリュンヒルト艦内では互いの寝室が近いので行き来しやすいという状況もそれに拍車をかけた。
フェザーンに戻るまでの約一ヶ月間、ラインハルトとヒルダは頻繁に交渉した。
しかしさすがにフェザーンに戻ると頻繁にというわけにはいかない。皇帝が秘書官の家に泊まるわけにも、秘書官を皇帝の居住するホテルに囲うわけにもいかない。
皇帝としてはそのくらいのことは赦されるのだが彼女の父親マリーンドルフ伯のことを考えるとラインハルトはとてもそのようなことはできなかった。
ただでさえ彼女を預かっている間にあんな生物と遭遇させてしまってラインハルトは伯に対して罪悪感を抱えている。
ましてその後ヒルダと閨を幾度も共にしているともなればますます伯に申し訳ないのである。
結局ラインハルトがヒルダを夕食に誘い、ホテルに居残らせそのあいだに交渉して夜遅くに彼女を帰すということが起きるようになる。
そうなるとマリーンドルフ伯をはじめ周囲の幾人かが二人の関係を暗黙のうちに理解するようになる。
そのうちの一人は皇帝の近侍のエミール・ゼッレであったが、彼は二人の関係を理解しているつもりでいたが、
昼間の二人は書類を渡す際などに指先がほんの少し触れ合っただけでも赤面する様子だったので
果たして親密なのかどうか判断しかねていた。
彼らの関係を察知した者はエミールのように二人に対して好意的である者だけではない。
ある日ラインハルトが寝室に使っているホテルの一室に『帰宅』するとそこには既に彼を待ちかねていた美しい女性がいた。
女性の目的は明白だったがラインハルトは丁重に彼女を部屋から追い出した。そのとき誰の指図でこのようなことをしたのか問いただす。
女性が軍務尚書オーベルシュタイン元帥の名を口にしたことにラインハルトは別段驚かなかったが不快は存在した。
翌日、彼を呼び出したラインハルトがこの件について詰問するとオーベルシュタインはいつもの調子を崩さずにこう言った。
「女性の肉体をお望みでしたらいくらでも候補者がございます。なにも首席秘書官の体を用いることはございますまい」
ラインハルトは激怒した。
「予がいつ女性の肉体を求めたか!予が欲したのは女性ではない!フロイラインだ!」
ヒルダを助言者としてのみではなく精神的にも肉体的にも欲していることをラインハルトはまだ自覚していなかった。
感覚としては察していたが理性として判断されていなかった。それが激情に任せて叫んだときに初めて形として現れた。
かねてからヒルダがラインハルトと親密になりすぎることにオーベルシュタインは危惧を抱いていた。
凡庸な女性が皇妃になるならば問題はないがヒルダほどの才女ともなれば皇帝を動かし王朝を揺るがす危険性が出てくる。
ローエングラム王朝が実質的にはマリーンドルフ王朝になってしまっては困る。このようにオーベルシュタインが考えていることはラインハルトも承知している。
しかしこの言い様だけは彼は看過することはできなかった。
「それならば陛下、尚のこと誰か別の令嬢との御結婚を真剣にお考えください。誰でもよろしいが一人正式に皇妃として立たせておけば
陛下が私生活においてどのような女性と関係を結ぼうと王朝は安定いたします。
正妃を娶られた後にフロイラインは愛人なり寵姫なり陛下の御意のままになされば問題ありますまい」
「寵姫だとっ!?」
『寵姫』という言葉はラインハルトが最も嫌っている名称である。その言葉が彼の激情を刺激し、怒りの火柱を精神に齎した。
「わかった。卿の言うとおり皇妃を娶るとする。ただし、相手はフロイライン・マリーンドルフだ。それ以外は認めぬ!」
オーベルシュタインは当然反論を試みたがラインハルトはそれを赦さず強引に部屋から追い出してしまった。
結局のところヒルダとの仲を凍結させようとしたオーベルシュタインの言動がかえってラインハルトを彼女の元へ走らせたのだった。
316触手もの結末(苦手な人はスルー推奨):2007/01/14(日) 04:33:01 ID:bcI24zX+
その日いつものように夕食を共にするようラインハルトに言われたヒルダは、食堂として使用している部屋のテーブルに
大量のバラが活けてあることに驚いた。赤と白と淡紅色のバラがグラデーションを作っている。
「花屋に言って持ってこさせたのだ。フロイラインは・・・・・花が好きだろうか?」
既にテーブルについていたラインハルトはヒルダが席に着くとそんなことを言った。
「ええ、とても。美しゅうございますわね。きっとこの夏最後のバラでございましょう」
ヒルダがそう言うと「うむ」とだけラインハルトは答えた。その顔が目の前の淡紅色のバラと近い色に見えるのは気のせいだろうか。
それから食事が始まったが、ラインハルトは先日ミッターマイヤー夫人に会った際に、元帥が求婚のとき黄色いバラを持参した
という逸話を話し始めた。
その話題にどのような意味を篭めてラインハルトが言っているのか知らないヒルダは通常の会話のような受け答えをしていた。
ヒルダはいまのラインハルトとの関係にそれほど不満を抱いていなかった。
彼は自分を愛していないだろうが、彼に求められることは純粋に嬉しかったのである。
愛情の発露ではないにせよことあるごとにラインハルトはヒルダに求婚した。
また、彼女に対して何かにつけて彼なりに気を使っている。そのことが、ただの慰み者とはいくらか違うという思いをヒルダに抱かせている。
それが結婚という形にならなくても彼女はかまわなかった。
「フロイライン、予と、けっけっ・・・」
「は?」
食事の途中に突然ラインハルトが言い淀んだのでヒルダは顔をあげた。
「けっ建設途中のシャーテンブルグ要塞を視察にいかぬか!?」
言いずらそうだったわりにはそれほど意外な言葉ではない。
「はい。それでは後ほどスケジュールを調整しておきましょう」
「うっうむ」
二人はまた俯いて食事を続けた。
「フロイライン、予のこう・・・こう・・・」
しばらくしてラインハルトはまた言い淀んだ。熱でもあるのだろうか。淡紅色だった頬が赤に近くなっている。
「工部省の来年度予算はどれくらいを見積もるべきかな!」
「まあ陛下、今年はまだあと半年はございますけれど」
「そっそうだな!うむ、少し早すぎたな!」
「はぁ・・・」
その日のラインハルトの頬は赤いままだったのでヒルダは彼がまた風邪をひいたのかと心配になった。


オーベルシュタインに啖呵を切ってみたものの、ラインハルトはヒルダに改めて求婚することの難しさを痛感していた。
これまで彼女には何度も求婚してきたが、それは全て責任感から発したもので、
結婚そのものを目的とした意志から言ったことはない。
それにこれまで何度も求婚を断られてきたという実績がラインハルトの自信を削ぎ落としてしまっていた。
その日からラインハルトは『明日こそは言おう』と毎夜の如く思うようになる。
結局ラインハルトが羞恥を乗り越えて求婚するのが先だったか、
ヒルダが懐妊するのが先だったか、
知っているのは当人たちのみである。
317237:2007/01/14(日) 04:35:00 ID:bcI24zX+
エロなしなのに長くてすいません。ヒルダがヒルダじゃなくてすいません。
できればこの触手ネタあとちょっとだけこうかなと思ってたりします。
とりあえず終わりです。
318名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 04:39:20 ID:IuscuIjr
やったぜ!
ヒルダがきた!
GJ!
319名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 05:58:02 ID:wZkG4d4g
GJ!皇帝かわいいよ皇帝
320名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 06:55:34 ID:dszB84uZ
面白かったです!本編思い出してニヤニヤ。
続くの?今度は魔術師とか?期待してますよ。
321名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 21:30:16 ID:Vx5vG6X8
思いつきでふと触手ネタ言い出した人間だが、まさかこんな事になるとは思ってもみなかったよ!
しっかり銀英してるエロパロを投下してくれるなんて嬉しい誤算だ。GJ!

それにしても…
け…とかこ…とか言い出せないカイザーは本当にギャグキャラだなw
ワロタよww
322名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 03:05:30 ID:o4zlDFZT
可愛いなぁ、もう。この二人はこんな風にギャグすれすれの関係が萌える。
職人さんGJ!!
323名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 15:17:11 ID:ejO+i/8T
ラインハルトが「けっ…けっ…」とどもっているのを見て、横でオーベルシュタインが
「は?おけつならここにありますが?」とつっこめばいいのになー
なんて思った私は岡田あーみんファン

スレ違いスマソ そして職人さんGJでした!
324名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 17:44:00 ID:Wv0CnJ6a
触手職人さんグッジョブ!! おもしろかったよ〜

銀英続いてもかまわないよね? ただいま準備中w
このスレで上げられていた姫はじめカプの中のどれか、です。
325名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 23:27:33 ID:EyGxADzZ
>>324 え!?書いてらっしゃるんですか!みっ見たいです!頑張ってください!銀英続いて悪いわけありませんがな!
326先達の知恵:2007/01/16(火) 00:20:55 ID:K/CkavTt
――新帝国暦一年五月「バーラトの和約」が締結された。これにより自由惑星同盟の
首都惑星ハイネセンは、銀河帝国の保護領へ成り下がることとなった。
帝国、新同盟政府、共に内心の思惑を洗練的外交とやらの化粧で分厚く覆い隠し、
薄氷上の平和を岩盤の上に移築せんと、双方とにかくも手を取り合って『協調』と
いう題名のワルツのステップをぎこちなく踏み出したのだった。

「このパートナー関係、できるだけ長続きしてほしいものだがなあ」
軍服からくつろいだ部屋着に着替えながら、同盟軍中将アレックス・キャゼルヌが
そんな感想をもらすと、夫人はジャケットを受け取りながら夫に言葉を返す。
「そうね。いずれ喧嘩別れするでしょうけど、少なくとも……そうね、一年。
 せめて一年間はペア解消なんて言い出さないでほしいわね」
「おい、穏やかじゃないこと言ってくれるな」
綿シャツのボタンを留めるキャゼルヌの手が止まる。介せず夫人はハンガーにかけた
軍服にブラシをかけてほこりをすっかり払い終わると夫に向き直った。
327先達の知恵:2007/01/16(火) 00:22:00 ID:K/CkavTt
「あら、わたしはあのご夫妻をこそ心配しているのよ。新婚時代をどう過ごすかに
 これからの長い夫婦生活が懸かっているといっても過言じゃあないんですから。
 ヤンさんの老後のためにもね。平穏無事に過ごさせてあげたいわ」
「そういうことか。つまり、今のおれたちが上手くいってるように、か?」
「いやだ!」
「なんだいお前、いやって」
妻の腰に手を回しかけたところで強い口調で言われたキャゼルヌはむっとした。
「お鍋、ほったらかしにしてきちゃったわ!」
キッチンへ走り寄る妻の後姿を見送って、キャゼルヌはその場に一人取り残された。
「……まあ、そりゃ鍋が焦げてしまっては大変だし」などとぶつぶつ呟いていると、
後方勤務本部の閑職に移され帰宅の早くなった父親に喜ぶ娘二人が飛びついてきた。
「お父さん、遊んで!」
「あそんであそんで!!」
「分かったから、シャツにぶら下がらんでくれ。く、首が絞まって苦し……」
夫人はこの賑やかな騒動を微笑みを浮かべしばらく見つめていたが、レンジの電子音を
合図に娘たちをキッチンに呼び寄せた。
「二人とも、お父さんと遊ぶのは夕食のあと。さ、食器並べ手伝ってちょうだいな」
328先達の知恵:2007/01/16(火) 00:24:19 ID:K/CkavTt
『家族の団欒』という額縁通りの夕食の後は、フレデリカ手作りの菓子が供された。
夫人同士の交流と見えるが、実は帝国軍の監視の目を欺く秘密の連絡方法である。
「うん? 美味いな。料理が下手だというのは彼女流の謙遜じゃあないのかね?」
「ええ、まあ」
夫人はこれが冷凍パイ生地と市販のジャムが材料であることをすぐ見抜いていたが、
フレデリカの名誉のため、コメントは差し控えておいた。
「そうそう、あなた。明日お休みのところ悪いんですけど、フレデリカさんが料理を
 習いにこちらに来ますから、ヤンさんのお相手よろしくお願いしますわね」
「ふん。あいつがコニャックの一本でも下げてきたら、ま、してやらんでもない」
おや偉そうに、と妻の眉が軽く上がるのを見たキャゼルヌは意地になる。
「明日だ、明日にはこの家の真の権力者が誰か、はっきりさせてやろうじゃないか!」
「はい、はい」
大人気なく力説する夫に笑いがこみあげかけるが、さらりと受け流しておいた。

――翌日。

「まあ、ありがとうございます。ババロアはわたしの好物ですの」
シャルロット・フィリスからヤン夫妻の手土産を渡されキャゼルヌ夫人は微笑んだ。
ヤンの人物鑑定力は本物だが、これが仇となった。玄関先で監視する帝国軍兵士の
権高な質問からの直後、今度はキャゼルヌから難詰される羽目に陥ったのである。
329先達の知恵:2007/01/16(火) 00:30:14 ID:K/CkavTt
現役の中将と退役元帥との低レベルな会話を後ろに聞きながら、夫人同士は和やかに
キッチンに立ち働いている。
「私、もっともっと料理を覚えようと思うんです。まず肉料理を一通り覚えて、
 次に魚料理、それから卵料理。ご迷惑でしょうけどよろしくお願いしますわね」
「立派な心がけよ、フレデリカさん。でもね、そう系統立てて分野別に修得しようなんて
 肩ひじ張らないほうがいいわ。それに、並行して亭主をしつけるのも大切なことよ。
 甘やかすとつけあがりますからね」
あいまいな表情で新米主婦にアドバイスをしながら、キャゼルヌ夫人はこう続けた。
「もしかして……“男の心をつかむのはまず胃袋から”っていう格言、そのことを
 気になさってるの?」
「ええ、その通りですわ」
持参した花柄エプロンの端をきゅっと握り、フレデリカははにかんだ笑みを浮かべた。
「それも真理の一面を突いてると思うけれど、私の経験でいうと少し、違うのよね。
 あら、欠食児童たちがテーブルでお待ちかね。いいわ、後で教えます」
「ありがとうございます!」
キャゼルヌ夫人はフレデリカと二人の娘にてきぱきと指示を与えつつ、質量そろった
料理をテーブルに広げ並べていった。

 食事が終わると、自動洗浄機に食器を放り込みつつ夫人は娘たちに寝るよう促し、
男二人を酒とつまみを持たせて応接室に追い出した。そしてゆっくり紅茶を淹れると
菓子をつまみながら、先輩主婦は健気な後輩に夫婦生活の極意を伝授したのであった……
330先達の知恵:2007/01/16(火) 01:40:39 ID:K/CkavTt
それから数週間後、こんな会話が夫妻の間にかわされていた。
「……いや、本当にユリアンの奴、早く帰ってこないものかな。お前には悪い冗談と
 叱られたが、このままじゃ本当になりかねんぞ。なつかしの我が家で迎えるのは
 若夫婦の栄養失調死体、だなんて」
「もう。またなんですか? 懲りない人ね」
パジャマに着替えた夫人が、キャゼルヌの隣に体を滑り込ませながら声を尖らせる。
体温で温められたシャボンの香りが襟元からふわりと立ち上がり、キャゼルヌの頬は
純情な青年のように赤らむ。それを自覚しつつ、なおもキャゼルヌは妻に話しかけた。

「今度は冗談じゃないぞ。今日、職場から帰りがけにヤンと偶然、会ったんだ。
 それが腰はふらついてるし髪の毛にツヤはない。おまけに目の下にはクマまで
 こさえてやがる。ちゃんと食ってるのか? と聞くと食ってるというんだが……
 お前も料理教えてやったしなあ。それなのにどうしてか、会うたび奴はやつれてく」
「まあ、良いんじゃありません?」
深刻ぶるキャゼルヌに、夫人は泰然とした態度で言い放った。
「……良いのか?」
「ええ。だって、あちらは新婚なんですよ。心配するのは野暮というものでしょう」
331先達の知恵:2007/01/16(火) 01:42:20 ID:K/CkavTt
夫人が言外に匂わせたニュアンスをキャゼルヌは正しく理解した。長年の夫婦生活、
あうんの呼吸というものである。照れ隠しに小さく咳払いをして、キャゼルヌは妻に
さりげなく切り出した。
「ここらでおれたちも初心に帰ってみる、というのはどうだろう?」
「……そうね、時々はおさらいしてみませんとね。すっかり忘れてしまわないうちに」
賢夫人の顔を外して、キャゼルヌただ一人の『女』は身体を夫に押し付ける。
「あなた……アレックス」
「オルタンス……っ!」

 新婚時の勢いには僅かに及ばぬものの、夫婦は充分時間をかけ、じっくりたっぷりと
愛を交し合った。やさしい手触りの乳房に舌をはわせ、硬くなった乳首を口に含み、
呼吸が乱れ、薄く開いた唇をキャゼルヌは無理にこじあけ存分に妻の舌を吸った。
互いが欲しくて堪らないところをはぐらかし、焦らし、先に懇願したのは妻の方だった。
ゆっくり時間をかけて挿入すると、それだけでオルタンスは歓喜のうめき声をあげた。
「……あ、ああ。もうす……ご、くいい、イってしまいそう……っ!」
キャゼルヌは目の前の妻の痴態にもう堪らなくなって激しく腰を動かした。
高まる声が、妻が今まさにエクスタシーの途上にあることを伝えてくる。歓喜の爆発。
妻の愛情が全身に注ぎ込まれるのを感じてキャゼルヌもまた炸裂し、果てていった。
332先達の知恵:2007/01/16(火) 01:47:02 ID:K/CkavTt
「それで、ヤン夫人には主婦の先輩として何を教えてやったんだい?」
またパジャマを着て――このまま裸で眠り込んでは翌朝非常に不名誉な事態になるため
キャゼルヌ夫妻は穏やかな眠りに誘われつつ夫婦の会話を楽しんだ。
「そうね、色々よ」
「ふむ……。でな、提案なんだがヤンの奴のために、スタミナ料理をヤン夫人に
 教えてやっちゃくれないかな。それに“男の心をつかまえるにはまず胃袋から”
 っていうものなあ」
「あら、あなたまでそんなことを」
なんだかんだいって結局ヤンのことを心配する夫に、静かに笑い声をあげると
夫人はその格言についてフレデリカに教えたことを夫にも伝えた。
「胃袋からと言うけれど、私はそれは十センチほど高すぎると思うのよ、って」
毛布の下で忍びやかに手が動いて、キャゼルヌの玉袋をやんわり握りこんでいた。

――結局、協調のワルツは一年どころか二ヶ月程度で解散どころか決裂した。
どちらの勇み足が先に相手の爪先をしたたかに踏んづけたのか、双方ともに主張を
ゆずらぬので詳細は割愛するが、リズム乱れたワルツを狂騒曲(ラプソディー)に
仕立て上げた犯人は判明している。
その楽団の名は「薔薇の騎士連隊」に「叛乱部隊」という。

「叛乱部隊などとごたいそうに呼ばれているが、おれの見るところ、家出息子の
 集団にすぎんね」

終。
333名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 01:49:39 ID:K/CkavTt
たぶんこれが最初で最後のキャゼ夫妻のエロパロだろうな……
憧れの気持ちはないけど、好きな夫婦w
334名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 02:02:27 ID:dM7hm93m
おおおおおおおっ!!キャゼルヌ夫妻キタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!
まさかこの二人が読めるとは!神さまGJ!ありがとう!
335名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 03:20:37 ID:2iUD7U6s
触手とはい立派にえラインハルトとヒルダ小説が読めたうえに
まさかキャゼ夫妻まで拝めるとはvv
神様たちありがとう 新年から眼福じゃ
336名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 09:03:40 ID:/WKlwM2m
料理も上手くて床上手なんて最高じゃないですか、オルタンスさん
キャゼルヌ夫婦の円満の秘訣がよく分かりました。
キャゼ夫妻のエロは初めて読んだので嬉しいです。ありがとうございました!
337名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 01:23:16 ID:HsKaMEJK
フレデリカは生真面目な優等生だから、きっとオルタンスに教えられたことを
忠実に実行しちゃったんだろうなあw

「わたし、もっともっと体位を覚えようと思うんです。まず正常位全般を
 一通り覚えて、次に女性上位、それから後背位。全体位制覇するのは
 大変でしょうけどよろしくお願いしますわね。あ・な・た♪」

そりゃヤンもやつれるってwww
338237:2007/01/17(水) 03:59:16 ID:xDsGox6K
>>324氏乙です。珍しいもの見れました。魔術師夫妻も気になります。

以下は前の触手のやつの続きです。もう皇帝夫妻ほど詳しくは書きませんが、とりあえず途中まで投下します。
触手苦手な人はやっぱりスルーの方向で
339触手もの(苦手な人はスルー推奨):2007/01/17(水) 03:59:51 ID:xDsGox6K
ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフを襲った謎の生物。
それについての詳細な報告をラインハルトが受けたのは併呑した旧同盟の首都星ハイネセンにおいてである。
そこで彼はあの生物が元は帝国領のもので、過去に被害を受けた同盟軍の艦隊があり、彼らによって銀河にその胞子がばら撒かれてしまったことを知った。
しかし被害を受けたその艦隊が当時、第13艦隊と呼ばれていたことまではラインハルトは知らなかった。



4年前

帝国歴487年 宇宙歴706年
後に愚行として兵法のテキストに記載されることになる帝国領侵攻作戦は、陥落させたばかりのイゼルローン要塞に司令部を置き、八個艦隊をもって大々的に幕を切った。
予想されていた帝国軍による迎撃がなかったため各艦隊はおよそ200の恒星系を難なく手中に収めることに成功する。
そのうち30あまりが有人惑星であったため
「解放軍」を自称する同盟軍は各艦隊ごとに分かれてそれぞれの惑星へ降下し各地で臣民たちを「保護」していった。
第13艦隊がその惑星に降下したのは彼らが陥落させたイゼルローン要塞に残っていた帝国領の航路図にそこが『有人』であると記載されていたからである。
それを信じた彼らはその惑星に降り立ち、誰もが予想できなかった事態に遭遇するのである。
340触手もの(苦手な人はスルー推奨):2007/01/17(水) 04:00:31 ID:xDsGox6K
第13艦隊は通常の半分規模の艦隊で、アスターテ会戦で敗残した第4、第6艦隊の兵と新兵を掻き集めた新設艦隊である。
兵員およそ70万。うち女性兵は約20万ほどであったが、この全てが例の生物の餌食になったというわけではない。
ほとんどの艦は惑星に降下したが不測の事態に備えて衛星軌道上で待機した艦もあり、そこに残っていた女性兵は無事である。
降下した艦隊の中でも外に出なかった後方勤務や空戦隊の女性兵にも被害はない。
被害に遭ったのは補給担当の女性士官、医療行為が必要な臣民が居た場合に備えて制圧軍と行動を共にしていた医療班の女性、
副参謀フョードル・パトリチェフ率いる宣撫士官の女性、そして衛星軌道上で謎の電磁波を受けて故障した艦を修理するために外出した工兵の女性がほとんどである。
高温多雨と思われる地表は密林に近いほど緑が多く着陸するのには不適当であった。しかし惑星の十分の一は湿地帯であるため他に降下できる場所もない。
降り立って人民を探そうとした同盟軍は五分ほど歩いたところで人を見つけるよりも先にあの『植物』を見つけてしまう。
巨大な蕾の群生に唖然としていた彼らはほどなくして葉がその体を広げていくのをただ見守っていた。
しかし開いた葉がホラーのソリビジョン・ムービーに出てくる怪物みたいな触手に姿を変えて次々と女性兵を捕まえていくのを見ると
その場に居合わせた男性士官は慌てて応戦を試みる。
しかしまともに戦う前に彼らも触手に捉えられてしまい動きを封じられてしまう。
そうしているあいだに触手は女性兵の軍服を引き裂いて蹂躙を始めた。女性兵は半狂乱になって助けを求める。
しかし男性兵は動きを封じられていて、信じ難い光景に呆然としてしまい、さらには目の前で展開される女性の陵辱劇に魅入ってしまって
あろうことか肉体の反応が出てしまうという体たらくに陥っていた。
そんな中で獅子奮迅の戦いで次々に怪物を倒していった男性士官もいる。
まず薔薇騎士連体第13代連隊長ワルター・フォン・シェーンコップ准将である。
彼は女性が触手に犯される姿を見守るしか脳のない男性士官たちを尻目に
二つのトマホークを優雅に振り回していとも簡単に淫獣を切り裂いていく。
女性を助けて簡単に介抱し、自分の名を名乗ったあとその場に居た男性士官に女性を旗艦まで連れ帰って保護するよう指示する。
そこまでして自分は今度は別の女性を助けるべく悲鳴の聞こえるほうへ走っていく。
それを何度か繰り返してシェーンコップは一人で数十人の女性を救出した。
彼の部下であるライナー・ブルームハルトは今日まで童貞であったため陵辱される女性を見て呆然としてしまっていた。
そんな彼もなんとか我に帰って十数人の女性を助けた。シェーンコップ率いる薔薇騎士連体はそれぞれ二桁の女性を助けるという功績をあげている。
宣撫士官として外出したパトリチェフと、見回りのため外出したムライ、故障した艦を観にいこうとしたフィッシャーも果敢に触手に立ち向かった。
個々の戦闘能力は低いのだが作戦立案をムライが行い、フォーメーションをフィッシャーが指揮して三人なりの連携で七人の女性を助けることに成功した。
341触手もの(苦手な人はスルー推奨):2007/01/17(水) 04:01:15 ID:xDsGox6K
彼ら以外で勇戦したのはなんといってもオリビエ・ポプランである。
空戦隊は特に解放に際して任務はなかったのだが、そもそも留守番は性に合わないと信じているポプランは長い足の行き場を求めるように外出した。
そこで彼は「解放」のために自分がやるべき使命を発見する。
ブラスターやトマホークを駆使して彼は触手を撃退し、襲われている女性を次々と「解放」した。
「人間の女は人間の男が世話するもんだ!もっと言うとイイ女はオリビエ・ポプランが世話するもんだと決まっとる!!
その黄金律に水を差しやがってこの葉っぱ野郎が!」
彼は女性に悪さをする淫獣退治を自らの使命として戦った。女性を助け、ついでに男も助け、女性を介抱しながら
「オレだったら君にもっと優しくするんだけどな。オレは空戦隊のオリビエ・ポプラン。何かあったらオレを呼んで。いつでも君のナイトになるよ」
などの台詞を言うのを忘れずに保護したあとまた新たな女性を助けるために外に飛び出していった。彼も二桁の女性を救出している。
彼の相棒たるイワン・コーネフはポプランのように使命感を感じたり情熱を燃やすようなことはなかった。
彼は女性のあられもない姿を見ても冷静さを崩さずに淡々と触手を退治し、彼もまた二桁の女性を救出する。
彼らの勇戦で多くの女性が救出されたがそれでもなお半数が未だ魔獣の手の中に堕ちていた。
342触手もの(苦手な人はスルー推奨):2007/01/17(水) 04:01:59 ID:xDsGox6K
災難にあったこの艦隊の司令官ヤン・ウェンリーは外には出ず、指揮シートに座ってベレー帽を顔に被せ、デスクに足を投げ出して半分眠っていた。
副官が外に出た兵との連絡が取れないなどの報告をしてこなければより深い睡眠に入ったことだろう。
ヤンは仕方なく立ち上がってベレー帽を被った。残っているものがほとんどいなかったので副官を伴って彼は旗艦の外に出る。
辺りは静かで人の気配はなかった。周りが密林なのでどの方向に自分の兵士達が進んでいったのかわからずヤンは彼らとは別方向に歩いてしまう。
当然どれだけ進んでも兵の姿は見えない。
「誰もいませんわね」
金褐色の髪を揺らしながらヤンの副官フレデリカ・グリーンヒル大尉は辺りを見回した。
ヤンの後ろを歩いて彼の黒髪を見つめていた彼女はそのヘイゼルの瞳にあの生物を映した。
巨大な蕾にヤンもフレデリカも最初は唖然としていた。すぐに立ち去れば良かったのかもしれないがこの生物の生態を知らない二人は
この魔獣がその真価を発揮するまでその場に留まってしまった。
「キャーーーーーッ!!」
瞬く間に葉を広げた魔物はその触手をフレデリカに向かって一気に伸ばし、彼女の腰に巻きついて宙に持ち上げた。
それを皮切りに次々と触手はフレデリカに向かっていき彼女の四肢に取り付いて宙に大の字を描かせる。
「大尉!」
そもそも戦闘能力など持ち合わせていないヤンではあるが、この光景を前に突っ立っているわけにはいかず彼女に駆け寄ろうとした。
しかし今度はそのヤンに触手が巻きついてしまう。巨大な触手がヤンの下腹を固定してしまいどうにも動けない。
「閣下!」
このとき二人はこの生き物に自分は食われるものと思っていた。しかしこの生物は人肉を食料としていない。
幾本もの触手で宙に固定されたフレデリカの軍服を触手たちは破き始めた。
ジャケットやYシャツ、スラックスがただの布切れになるまでにそれほど時間はかからなかった。
「イヤーー!何するの!やめてーーー!!」
フレデリカの服がみるみるうちに破かれていくのを見てヤンは絶句した。
破かれた箇所から彼女の白い肌が露になり、その見事な肢体の形が見えてくる。
ついに彼女の薄紅色のブラジャーが引き千切られ、中に収まっていた見事な乳房が勢いよく零れ落ちるとヤンは下肢が泡立つのを感じた。
「いやあーーーーっ!」
まだ一度も外でその繊細な丸肉を晒したことのないフレデリカは羞恥に絶叫した。
しかし直後には複数の触手にその乳房を占領され、揺さぶられ始めると羞恥を恐怖が凌駕する。
「やめてっ!!いやあああっ!!」
343触手×フレデリカ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/17(水) 04:02:49 ID:xDsGox6K
その様子をヤンは口をあけて見ていた。まさかこんな綺麗な若い女性の乳房を見ることがあるなんて彼は思っていなかったのである。
女性の裸体を見慣れていないのでシェーンコップやポプランのようにすぐに迎撃体勢を取れないのだ。
ヤンはしばらく呆然としてフレデリカの乳房が揺らされるのを見てしまっていた。
しかし彼女の悲鳴がますます音量をあげてくるとさすがに我に帰る。彼はなんとか自分を固定するこの触手から逃れる手段を考えた。
腰は触手に占領されているが手は自由である。しかし腰に下げたブラスターは届かない。
ヤンはあれこれ考えて階級章のバッチを外す。そのバッチについている針を自分に撒きつく触手に刺した。
これだけ巨大な生き物にこんな小さな針が通用するとも思えなかったが意外にも触手は大きく動いた。おかげでヤンは振り回されてしまう。
そして次の瞬間、触手は怒ったかのようにヤンを思い切り振り落とした。ヤンはそのまま地面に叩きつけられてしまう。
「閣下っ!!」
その様子を見たフレデリカはヘイゼルの瞳を見開いた。ヤンは少し呻くとそれきり目を閉じて動かなくなってしまった。気絶したようである。
それを見たフレデリカは恐怖の表情をやめて怒気を現した。
「やめなさいっ!閣下に手を出したらただじゃおかないわっ!」
それまで恐ろしさに悲鳴をあげるばかりだった彼女はヤンの危機を前に初めてその恐怖を忘れた。
未知の生物であろうと何だろうとヤン・ウェンリーを害するものは赦さない。
ヘイゼルの瞳は怒りで燃えあがった。
しかしいくら彼女がヤン・ウェンリーへの思いで触手を怒鳴りつけようともそもそもこの生物に知能は備わっていない。
彼女の啖呵を全く意に介さず一本の黒っぽい触手はフレデリカの口に飛び込んでいく。
「うぐぅっ!」
驚愕する彼女の咥内に例の粘液を分泌するとそれはすぐに彼女の口外へと引き下がっていった。
自分が何を飲まされたのかを考えるとフレデリカの背筋が凍てついた。
その答えはすぐに体に現れた。それまで触手に乳房を捏ねられようとも気持ち悪いだけであったのに、粘液を飲んで数分経たぬうちに
フレデリカの体は内側から強い酒を飲んだときのように熱くなった。
「あ・・・・・・あ・・・いや・・・」
今まで嫌でしかなかった触手の動き一つ一つが彼女の感覚を煽ってたちまちフレデリカは熱い愉悦の波に浸されていった。
「あ・・あっ・・・いや・・・イヤ、やめて・・・あうっ・・・・・・イヤッ!」
自分の声に色がついてくるのが彼女は信じられなかった。こんなものに弄られてそんな気分になるなど考えもしなかった。
しかし体は中心から発火してくる。触手は細かく蠢いて彼女の乳房を様々な方向に弾ませる。
多くの男に望まれながらもフレデリカがまだ誰にも触れさせたことのない薄紅色の実は触手によって撫でられたり擦られたり押されたり潰されたりと
勝手にいろんなことをしてくる。
そうされるたび体の奥から染みてくる濡れた疼きが強くなる。フレデリカはいつのまにか頬を染めて快感に震えた。
「あっ・・・やめて・・・あっ、あん・・・はぁ・・・あっ、いや・・・あ・・・」
344触手×フレデリカ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/17(水) 04:03:25 ID:xDsGox6K
フレデリカとヤンは他の兵とは別方向に歩いてきてしまったため、ヤンが気絶してしまった今、彼女がここにいることは誰も知らない。
彼女は自分がこの場で触手に捕まっていることを誰にも気づいてもらえなかったので長い時間をかけて乳房を陵辱されてしまった。
ありとあらゆる愛撫をされてしまい、もはや少しの振動にさえ喘がずにいられないほどフレデリカは熟れていた。
「あっ、あっ、あうっ・・・やめて・・・アァ・・・ああーん、いやぁ、はぁ・・んっ」
彼女はもはや抵抗はしておらず乳房を触手に差し出している状態であった。
だから何本かの触手が下半身の前でウロウロと彷徨って彼女のご神体を伺っていることには全く気づかない。
彼女の下の下着は白いレースに薄紅色の花柄の刺繍が施された美しいものであった。
しかしその価値を理解しない触手によって下着は無残にも破かれてしまう。幾本もの触手が彼女の下着を食い散らかすように千切って捨てる。
それを知ってフレデリカは初めて自分の危機が乳房に留まらないことを知った。
「やっやめてっ!イヤーーーー!!」
愉悦の波に溺れていた彼女は真の危機を前にして意識を取り戻しかけた。
しかし次の瞬間下着を千切り終わった触手たちが一斉に彼女の最も繊細な場所に飛び込んできた。
それが恐ろしい感触であったなら彼女の目は完全に覚めたかもしれないが、フレデリカに訪れたのはより強力な快感であったため
彼女は鼻にかかった声を張り上げてその威力に慄いた。
「あああああっ!!やめっ・・・イヤーーーーッ!!」
彼女の禁域に侵入した触手たちは濡れた秘所を縦横無尽に動き回り、襞や入り口、太ももやクリトリスまでを一斉に撫で、擦りつける。
乳房への愛撫で充分に己を濡らしていたフレデリカは熱いところを散々に弄られてさらに疼きに悶え濡れていく。
「あああっ、いやぁ、やめて、やめて、お願い、ああっ、あんっ、ああーんっ、やめてっ、やめてええっ!ああっ!あんっ!あんっ!」
345触手×フレデリカ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/17(水) 04:04:22 ID:xDsGox6K
ヤンが目を覚ましたとき既にフレデリカは全身を触手に愛撫されて悶え狂っていた。
彼が目を覚ましたのも彼女の生々しい喘ぎ声が鼓膜を叩いてきたからである。
「ああんっ!ああっ!あっ、あっ、あっ!やぁん、はぁ、だめっ、あんっ!あんっ!」
いつもは寝起きが悪い彼だがこの光景を目にすると一気に頭が覚めた。しかし体は覚めてくれなかった。
どうも全身を強く打たれてしまったらしくうつ伏せになったまま思うように動けない。
彼がどうにか身体機能を取り戻そうとしているうちにフレデリカはさらに強く感じているのが喘ぎ声の音量をあげていく。
「やああっ!ああーーんっ!ああ、ああ、ふああんっ!んはぁっ!あああっ!」
体がうまく動かないのでヤンはフレデリカの艶姿を思わず見てしまった。
一際太い触手が腰に巻きついていて、その下は既に何の布も纏っておらず下半身がほぼ見えている。
最も大事な部分は触手が群がっていてはっきりとは見えない。しかし知っている知識から『たぶんこうなっているだろう』という想像が働くくらいには
見えてしまっている。フレデリカの見事なほど真っ白な両足とその付け根である三角州の形がヤンの視界でくねっていた。
(あんなふうになっていたのか・・・・・)
ついヤンはそんなことを思ってしまう。
フレデリカのような若く美しく聡明な女性の下半身がほとんど拝めるなどどんなに金を積んだって本当は有りえないことだ。
乳房のほうもほとんどの部分を触手が覆ってしまっているので一番見たいところも隠れてしまっているが、触手の蠢きの隙間にチラチラと薄紅色が見える。
触手の緑色の合間に不定期に映る薄紅色がヤンの視界を通って下肢を刺激する。
いつのまにかヤンは溜め息を何度も零していた。
フレデリカは高嶺の花だ。ほとんどの男はそう思うだろう。ヤンに至ってはほぼ無縁だとさえ思っている。
綺麗で聡明で気立てが良くて優秀でスタイルがいい。
そんな完全な女性の裸身を見ることなど自分の身の上には起こらないとヤンは思い込んでいた。
ジェシカ・エドワーズを本気で愛さないと決心してからこのかたその方向への道は完全に閉ざされたのだと彼は思っていたのだ。
それがこんな形で才色兼備の素晴らしい女性の艶姿や艶声を目の前にするなど想像もつかなかった。
ヤンはもともと女性の裸に慣れていない。そこへもってきて金髪の美しくて若い女性が目の前で悶えている。
彼はそれほど好色ではないがまだまだ枯れる年齢でもないのでどうしても下肢がごろつくのを押さえ込めなかった。
これが市販のポルノ・ホログラムならいつまででも見ていたいし下半身に手を伸ばしてしまいたくもなる。
しかしこの状況ではそうもいかない。ヤンの目の前でフレデリカはますます悶え、頬を真っ赤にして涎を垂らし、体をくねらせてえもいわれぬ声を出している。
「はぁん、ああっ、あうぅ、や・・・めて、あっあっああん、はんっはあーーんっ!!」
フレデリカの濡れ姿を見つつもヤンは少しずつ体を動かした。どうにか腰まで手を動かすとホルスターに入ったままの銃を確認する。
どうやら振り落とされたときもちゃんとここに収まっていてくれたらしい。
今度は時間をかけて仰向けになる。ヤンがジリジリと体を動かしていると喘いでいたフレデリカの声調が変化した。
「イヤーーーーーッ!!やめてっ!!それはだめ!!それだけはいやああああっ!!」
346触手×フレデリカ(苦手な人はスルー推奨):2007/01/17(水) 04:20:27 ID:xDsGox6K
仰向けになりつつヤンは触手の群れに埋もれるフレデリカを見た。さっきから何度かイッたらしい様子を見せたがそれとは明らかに何かが違う。
「そこはだめっ!いやっ!入らないでええっ!やめてえええっ!!」
彼女の悲鳴を聞いてヤンはだいたいのことを読んだ。フレデリカが触手にまみれて悶えている様子から
既に触手は深部にまで及んでそこから悶えさせているのだとヤンは思っていた。
ここからだと全てが触手だらけでそこまで詳しくは見えないのだ。
しかし彼女の様子からどうもまだそこには至っていないらしく、今まさにその瞬間を迎えようとしているようである。
そうと解ればそんなことはさせられない。
ヤンは仰向けになると腰にぶら下がってくれていたブラスターをどうにか取り、持ち上げていく。
(あんな素敵な女性の大事な場所がこんなモノに取られたら、悔しいじゃないか、人として)
不思議なことにこのときヤンの発想はオリビエ・ポプランのそれに似通っていた。
彼は仰向けになったままブラスターを持ち上げ両手で握る。少し上半身を起こして、銃身を触手たちの発信源たる根元に向けた。
幸い触手たちはフレデリカを犯すのに夢中なのか密かに覚醒していたヤンには気づいていない。
(頼むから、当たって・・・・・くれないかな)
士官学校を卒業するまでに狙撃の才能を使い果たしたと思っているヤンが半ば神頼みをしながらブラスターを放ったのと、
奪われてはならないものまで台無しにされる寸前にフレデリカが叫んだのはほぼ同時であった。
「いやああ―――――――――っ!!」
根元はもともと巨大なのでどこに行くかわからないヤンの放ったエネルギー流をしっかりと受け止めてくれた。
受け止めた魔獣は妙な叫びと思しきものをあげて触手をバラバラと揺らす。
まだフレデリカは触手に捉えられていたがおかげで最悪の事態は回避された。
ヤンはこの触手を倒せると思っていた。デカい図体の割りに小さな針にさえ大げさに反応するところを見るとそれほど刺激に
強いわけではないようだ。ブラスターほどの強力な武器があれば確実に倒せる。当たりさえすれば。
とにかくヤンは続けて発砲した。触手は蠢いていてとても狙えたものではないが根元は不動なのでヤンでも狙撃可能である。
彼は何度も根元にエネルギー弾を打ち込み続け、ついにフレデリカが触手から解放されるのを見届けた。
打ち続けてエネルギーパックがなくなるとヤンはブラスターを放り投げて大の字に寝そべった。体がもう限界だった。
あとはどうとでもなれと思ったが幸い触手は死の瞬間へ向けて疾走してくれた。しかし死の瞬間に黄色い粉塵を断末魔代わりに吐き出していく。
それは種族を残すための死に物狂いの本能であるだけに凄まじい砂嵐となる。
ヤンも、そして気絶しているフレデリカもその粉を吸い込んでしまった。
このことが本来歩むべき二人の道を大幅に歪めてしまう。
347触手もの(苦手な人はスルー推奨):2007/01/17(水) 04:21:40 ID:xDsGox6K
砂嵐が終わってもヤンは寝そべったまま動けなかった。何も起こらないところを見るとどうやらあの植物みたいなものは死んでくれたようだ。
首を横に向けると倒れているフレデリカが思ったより近くに見えた。2、3メートル先に振り落とされたらしい。
ヤンはぼんやりとフレデリカの寝姿を見た。もう触手はついていないので真っ白な素肌が見える。乳房も秘部も隠れていない。
まるっきりの裸の姿を晒して、しかもこちらを向いて横向きに寝てくれたものだからまったく見やすい状態である。
下半身から力が少しずつ蘇っていくのをヤンは感じた。不謹慎だと思うし、彼女にも申し訳ない。
そう思う傍ら、自分がまだ思っているよりも男であることにヤンは意外さを感じていた。
彼はどうにか半ば這いずりながらもフレデリカの元へ行く。頬を少し叩いて彼女を呼んだがまったく応答しない。
呼吸はしているから気絶しているだけのようだ。しかしあの生物が未知のものであるからには体内でどのような作用が起きているか、油断はできない。
一刻も早く戻って彼女に検査を受けさせなければ。ヤンはどうにか方膝の状態になってジャケットを脱ぎ裸のフレデリカに着せる。
下半身のほうはYシャツを脱いでそれでうまく隠した。裸で連れ帰るのは可哀相だし他の人にこの体を見せるのはなんだか勿体無い。
本来なら自分だって見ちゃいけないだろうに。そこまではうまくできたのだが自分でさえ立つのがやっとなのに
フレデリカを抱えながら帰るのは容易ではない。それに艦の方向もよくわからない。
こんなとき正義の味方でも来てくれたらな、と信じてもいないものの訪れをヤンは期待してみたら、意外にもそれは本当に現れた。
正義の味方ではないが、自分なりの正義に味方して生きる男ワルター・フォン・シェーンコップである。
ヤンがフレデリカを連れて出たまま行方が知れないというのを聞いてシェーンコップは彼を探しにきたのである。
どうにか二人を見つけたシェーンコップはフレデリカを引き摺って歩こうとして失敗しているヤンを見てだいたいのことを察した。
「おやおや貴方に妖怪退治ができるとは思いませんでしたな。これも魔術師の高等魔術の一つということですかな」
「お望みとあらば貴官を消す魔術を披露してみようか?」
「いやいや、どうせなら閣下、消すのはヨブ・トリューニヒトを消すというのはどうです。そのほうが魔術にも気合が入るでしょう」
無論、冗談なのだがヤンは半ば以上本気になった。
シェーンコップはまずフレデリカを預かろうとしたのだがなぜかヤンは同意しなかった。
なんとなく渡したくなかったのである。
彼はフレデリカを抱えて歩くと言ったのだがそれをシェーンコップに鼻で笑われてしまった。
「バカを言っちゃいけない。貴方は体が正常のときだって大尉を抱えて歩くなんてことは無理です。ここは小官にお任せなさい」
悔しいが当たっている。このときシェーンコップは既に20体の淫獣を倒したあとであったがフレデリカとヤンを両脇に抱えて
素早くヒューベリオンまで運びおおせた。これにはヤンも文句は言えなかった。それに歩かなくていいのは楽でいい。
その後、ヤンもフレデリカも医療セクターに直行したがそこは既に検査中の女性であふれかえっていた。
二人の無事を見届けるとシェーンコップはさらに多くの女性(とついでに男)を助けるべく密林に出ていった。
348237:2007/01/17(水) 04:22:30 ID:xDsGox6K
とりあえずここまでです。皇帝夫妻のネタ使い回しですいません。これから先もそんなかんじです
349名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 05:40:31 ID:wIkn91zn
フレデリカたんが健気;;
続きを全裸でお待ちしています。
350名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 08:04:25 ID:7gQYckeE
>348
前回投下時も思ったけど、前に書いた神のSSにまだ感想がそんなについてないし
投下からまだ一日経ったか経たないかなんだから
途中までじゃなくて完成させてから投下したら前の人と丁度良く間が空くのにと思った。
351名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 08:39:20 ID:styl1C+D
ま、ま。
投下作法など色々あれど、堅苦しいのはナシでいきましょうや。
キャゼ夫婦書いたものですが、あれは小品ですし、ちゃんと反応頂けたし。大丈夫。
352名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 14:37:20 ID:AkP/F8j9
>>351に同意。あくまでこのスレは神様達の好意で成り立っているわけだしさ
投下のタイミングは神様の都合が良い時にお任せでいいんじゃない?
それにたくさん投下されてても読みたければ掘り出して読むし、感想だって言いたければ言うしさ。

フレデリカたんが今後どういう反応するのか気になりつつ、ヤンもちゃんと男だったというのが嬉しい。
原作だとヤンの性的なイメージってなかなか想像出来ないので
神のお話を読んで「ああ、こういう感じかあ」と納得しています。
353名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 14:39:51 ID:HaUmbC1E
>>350 前回のも今回のもこのスレにしては充分なレスがついてたよ
いつもレスがついたとしても3、4個だし出遅れたなら「遅レスだが」ってつけて後から感想言ってもいいんだし
あんまり投下作法にうるさいと職人の足も遠のくし、投下してから一日足らずでそんなこと書かれたら二度と来なくなってしまうかもしれないじゃないか
せっかく投下してくれるんだから有り難いと思わにゃキャゼ夫妻の職人さんも触手職人さんも乙です。触手職人さんは続き楽しみにしてますよ
354名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 13:42:30 ID:F/7bpqMy
というわけで、遅レスだがキャゼ夫妻職人さん&触手もの職人さんGJです。
久方の銀カプあなうれし。
355名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 01:04:02 ID:4HGFN4DC
ヒルダ来い!
356名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 13:47:40 ID:/TPAR/14
誰か泉田くんをいじめて〜
357名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 22:29:57 ID:fU+wYhiR
>(あんなふうになっていたのか・・・・・)

ヤンのボケっぷりGJwww
358名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 00:10:55 ID:ev1HMKKl
男としてしっかり反応してしまうんだけど、
そんな自分をぼんやり客観的に見ている辺りがヤンらしくていいなぁ。
359ケスラー×マリーカ:2007/01/21(日) 02:01:06 ID:LYO7jffN
皆様の作品に比べればエロ度がぜんぜん物足りないかもしれません。
大昔某所に投下した作品を手直しして、ケスラーとマリーカの話にアレンジしてみました。
私のイメージではマリーカはまだまだ子供だという前提です。

【1】
あんな風になら、いいかもしれない。
少女マリーカは歳の離れた恋人とさっき見たフェザーン映画のラブシーンを思い出した。一度は離れ離れになって長い間互いを探し続けていた恋人同士が、困難を乗り越えついに再開した感動のクライマックス。そしてベッドシーン。
互いに向かい合ってゆっくりとボタンを外し、男が女の下着を優しく外し、徐々に肌が合わさっていった。男の手が、観客の視線から守るかのように女の胸を覆った。・・・・・・美しかった。いやらしさなど微塵も感じさせなかった。
――――ずっと待ってる。私が子供だから。
少女は憲兵総監にしてなんと自分の恋人であるウルリッヒ・ケスラーの背中を見ながら思った。彼が自分とああいうことをしたくないわけがない・・・・・・はず・・・・・なのに、去年付き会い始めた時から、ずっと待っててくれている。今はまだ早いといって。
今しても、怖いだけでそれほど気分が良くならないだろうから、と。最初は自分もそう思った。今でもやっぱりそうなのかな。けど・・・・・・
そして、思考は振り出しに戻る。恋人の部屋でココアを飲みながら。
そう、こうして何度も部屋へ行っているのに、何も起きていないのだ! 
少女は恋人との今までのスキンシップを思い出した。抱きしめられると、とても気持ちがいい。
のど仏に触ること、膝の上に乗ること、羽のようなキスを何度もすること、時々当たる髭の剃り残し、大きな手なのに綺麗な指で髪を触られること・・・・・・みんな気持ちがよくて、好きだ。
服を取り払って全身で体温を感じられたら、もっと気持ちがいいのではないだろうか? 好奇心は尽きない。いつからか、会う日は下着にも気を使うようになっていた。まだ、誰にも見せたことはないけれど。
そろそろ・・・・・・イイ頃じゃないだろうか? 折角買ったすごくかわいい下着を、見せてみたい。何も起きず、求めるぞぶりさえ見せず、余裕のある表情でにこやかに自分を迎え入れる恋人。唇より下には決してキスをしない恋人。複雑な気分を感じる。
恋人のいる友達のの何人かは、もう済ませたと言っていた。彼と付き合って一年も経つのに、私は子供扱いだ。――――女として見て貰えてない。
少女のそんな気分も知らず、恋人は少女に背を向けてソファに座り、リモコンから部屋で流す音楽を選んでいた。
ココアのカップをテーブルに置いて、少女は決意した。ただ待っているだけではだめだ。映画のヒロインは自ら立ちふさがる障害に挑み、成功したじゃないか。
レースのカーディガンを脱ぎ、キャミソールのワンピース一枚になって、ソファに座る恋人の首に後ろから背もたれ越しに抱きつく。「ねぇ・・・・・・」
恋人が振りかえった。両腕を前に伸ばして前屈みになった胸元からは、最近買ったブラがちらりと見える。そのまま恋人に口付け、相手の唇を舌先でちょっと舐めた。心臓が暴れた。
360名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 03:04:53 ID:6LMIv4Wk
おおっ!!!
マリーカたん、頑張れ!!
欲望に身を任せてしまうのか、大佐っ?
361名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 03:47:31 ID:Cn9nOOc1
ラベンダー?
362名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 09:15:46 ID:3KdddBYk
>>361
いろんな憶測やら思い当たりやら野暮な話は投下後にしようじゃないか。
続き楽しみです。
363ケスラー×マリーカ:2007/01/21(日) 15:58:04 ID:LYO7jffN
【2】
シャンプーの匂いと胸元からのぞくきめこまかな美しい肌、途中からそれを覆う可愛らしい下着。
「・・・・・・してもいいのに」真っ直ぐ自分を見つめる潤んだ大きな瞳。緊張した声。
少女の胸元を見ながら少し考えた後、恋人は表情を変えた。今までに見せたことのない顔だ。
「容赦がない」とさえ思えるほどの、まじめな顔。あの時や、お仕事の時も、こんな顔を?
なんだか深刻な雰囲気さえ感じて、少女の皮膚が粟立つ。知らずにあの呪文を心で唱える。
「さっきの映画に影響されただけだ。実際はお前が考えているのとは違うのだよ。――――本当はあんなものじゃ済まない」
彼は怖いほど真面目な、「容赦がない」目のまま、口元だけ笑って少女の服に手をかけようとはしなかった。
といっても、レースのカーディガンは少女が自分から脱いでしまったし、どうやら勝負下着も見せているつもりらしい。・・・・・・やれやれ。
服に手をかけないことが、何もしないことを意味するわけではない。キャミソールのワンピース一枚になった少女を不意に抱きしめ、
背中と片方の膝の裏を抱え上げ不安定な体勢にさせると、少女は慌てて首にしがみついた。
背もたれを越えて己の両膝をまたぐ様に座らせる。驚いて開いた唇に己のそれを重ねた後、彼はやおら舌を侵入させてきた。あのシーンの様に。
脱がさないにしても、ちょっとした「お仕置き」くらい許されるべきだ。男を挑発してしまうことが、どういうことなのか・・・
364名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 19:48:26 ID:/tgowxMz
GJ!
なのだけど、できればまとめて投下希望…
365ケスラー×マリーカ:2007/01/21(日) 21:50:55 ID:LYO7jffN
【3】
舌で歯の裏側くすぐってやると、腕の中で少女の身体がこわばり、初めて経験する陶酔と混乱が入り混じり背中が震えるのを感じた。
顔を引いても追われ、舌に深く踏み込まれ、開かれた自分の足がつま先を伸ばしてもぎりぎりで床につかない事を知ると、混乱は次第に増した。
もう身体が引けて来る。そのまま腰をしっかりと捕まえれば、とうとう身体を仰け反らせて逃げ出し始めた。唇が離れ、少女は喘いだ。「んぁ、は・・・・・・っ」
仰け反った所を逃さず、今度は首筋を跡がつかないよう慎重に唇でなぞり、舌で汗を味わう様に舐め、肩紐のそばで強く吸った。「あ、やぁ・・・・・・」鎖骨に甘く歯を立ててもみた。
片腕は腰を捕らえ、時々お尻と太ももまでのラインをなぞり、もう片方は男の手を知らぬふくらみを服の上から愛撫する。
マリーカは小柄なので、発育はまだ終わっていないようだった。胸は鷲掴みには物足りなかった。だが、お仕置きに容赦はしない。かわいい容疑者をどうしてくれようか。
「あ、あっだ、やっぱだ・・んんっ」皆まで言わせず、唇を塞いだ。
少女はある意味珍しいほど純粋だった。これほどの素材をむざむざ馬鹿な女に仕上げるつもりはない。心身ともに未熟なうちからの行為は、行為そのものに愛を見出すのではなく、
行為の代償として愛を求めるようになる。いつのまにか、自分の身体を切り札にし始め、
思い通りの効果が得られないと知れば勝手に自尊心を貶める。プライドを自ら放棄し、それを人のせいにして八つ当たりだ。・・・マリーカをそんな女にさせるものか。「ふぁっ、だめ、あ ダメダメぇ・・・たいさ・・・さんっ」
少女には、肌を重ねる代償として愛が存在するなどとは思って欲しくなかった。あれ自信に意味を認識できる聡明さと成熟を持って欲しかった。
マリーカは純粋で聡明だが、成熟にはまだ時間がかかる。今回の悪ふざけも、引き際が肝心だ。
胸元にいくつか跡をつけ、しばらく少女の肌の匂いを楽しんだ。胸は下から上への愛撫に弱いことを知った。耳を噛んでやると、子猫のような反応が面白くて思わず吹き出した。
少女には、まるで恋人が別人に豹変したかのように感じられた。どうしてあんな顔になったの? さらには得体の知れない荒々しい感触。いつもの優しい感じじゃない。それゆえに得体の知れない怖さ。
私の知っている大佐さんとは・・・違う。
とうとうその手が、ワンピースのすそを突破して勝負下着のショーツに触れた。チョコミントをイメージしたような、茶色地に水色の花模様が彼女によく似合うと思った。
「きゃあっ、だめ、だめぇっ ごめんなさい・・・」少女は両腕を男の肩に突っ張り、今にも泣き出しそうにな顔で哀願した。「お願い許して・・・大佐さん・・・」
予想通りだ。こんな顔を見たくて、ついいじめてしまった。
余裕のある悪ふざけも、ここまでが限度だ。何より、彼自信の。
若い頃なら、こんなマネをぎりぎりまでやってのける自信はなかった。
366ケスラー×マリーカ:2007/01/21(日) 22:02:18 ID:LYO7jffN
【4】
「ごめんなさい。・・・わ、私・・・・・わたし・・・でも・・・でも・・・きらいにならないでね」
少しして自分の身柄を解放した彼をまっすぐ見つめ、涙をにじませて少女は言った。
ウルリッヒはそれを見て、容赦のない顔を解き、かすかにイタズラっぽさをにじませてただ静かに笑った。
少女にレースのカーディガンを着せ、使用人の寮まで自ら送るために、私用車に乗せる。寮の門限は早い。
「しばらく胸の開いた服は着るなよ。私の前でも」少女は顔を火照らせたままカーディガンを胸の前でかき合わせた。
あの様子なら、これから更に発育が期待できるだろう。待つのも楽しみのうちだ。
急いたり、がっついたりするような歳でもない。ゆっくり待ったとしても、少女が自分の元から離れないことは確信している。
今まで時間をかけてそのように仕込んでいるのだから。今日は特別念入りに。

マリーカと別れたあと、彼は誰にも聞こえぬようにひとりごちた。「まことにけしからん映画だ」

終わり
367名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 22:09:58 ID:Xel7KC5K
>ケスマリ作者
GJなのだけど、今の状態では本当に作者本人がリメイクしてるのか、他人の作品パクって
改変投下してるのかの区別が付かないから、こういう形で投下するなら
元作品の作者本人であるという証明は必要だと思う。

大昔と言うけど、元の作品投下したスレまだ残ってるし、そっちでは
トリ付き投下してたようだからID変わらない内に当時と同じトリップで
もう一度書き込んどいた方がいいのでは
368ケスマリ ◆OkhT76nerU :2007/01/21(日) 23:38:35 ID:LYO7jffN
スイマセン、当時のトリップをはっきり覚えてません(そもそもトリップつけてたかな)。
もしかすると違うかも・・・

もし違っていた場合、この作品は本人が書いたという証明がないので、
不都合であれば書き込みの削除依頼を出します。
369名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 01:08:46 ID:x89rmhLG
まあ、真偽の程はともかくこっちもなかなか見れない二人なだけにおいしかったよ
370名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 01:27:56 ID:kfCW72CI
これの元ネタってどんなの?
どこにあるの?
371名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 01:47:45 ID:quseZrbW
ケスマリ ◆OkhT76nerUさん、GJ!

>>367>>369 大昔の某所を知ってるから某所に確認しに行ったが、
トリ同じだったから本人に間違いないぞー
372名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 02:15:26 ID:74SEUM/B
GJ!思わず疑っちゃったけど御本人らしくて一安心。
最初に見た時もだけど、行為への考え方に感心した。ケスマリみたいな年齢、経験差カプだからこそできる話なんだろうね
373名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 11:34:44 ID:kfCW72CI
まことにうらやま…いやいやけしからんオッサンだ
374名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 11:57:18 ID:5/IWBoYE
勝負下着といいつつ、それほど派手でない子供っぽいチョイスなのがマリーカらしくてモエスw
最後までやらないというのもエロくていいですね。大人の余裕みせるケスラーもカッコいい。GJ!

投下の仕方だけど、ワクテカして待ってる方にはもどかしかったのかもしれないけど
別にまとめて投下にこだわる必要もないんじゃないかと。職人さんにだって
生活があるから途中でPCから離れなくてはいけない用事とか出来る可能性もあるし。
焦らされながら投下を楽しむってのもエロパロ板っぽくていいじゃんとオモタw
375名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 12:06:31 ID:LYVoHsWa
チョコ色の下着……w
なるほどそれがマリーカたんの勝負なのね。
376名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 15:16:01 ID:kfCW72CI
「いちご」とか、「ちょこみんと」とかアイスのイメージで下着集めてそうw


それはそうとケスラーは過去に何があったのかwww
377名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 17:24:56 ID:5/IWBoYE
>>376
それいいv<アイスのイメージ

で、ケスラーの過去は自分もすごい気になります。
原作でも確か「複数の情事は存在した」と書いてあったし。そういう描写があったのは
女たらしなキャラ以外ではケスラーだけでは?ミッターマイヤーやワーレン、アイゼナッハの場合は結婚してるから
秘密めいた感じじゃない、シュタインメッツの死後に愛人発覚もオッサンなかなかやるやんけとは思ったけど
結婚前提だったみたいだし秘密めいた感じではないような。
”複数の情事”という単語が妙にエロ妄想を書き立てられるような気がする(笑)
原作公式カプのみ好きな方には「そんなの絶対嫌!許せない」と言う人もいるかもしれないけど
(自分も基本的に好きなのは原作カプですが)
そういうケスラーの過去の情事も読んでみたいなと思う。
多分マリーカとは全然タイプの違う大人の女と付き合ってたんじゃないかと
勝手に妄想してみたり。
378名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:13:57 ID:wpmsX9nN
若いピチピチの愛人かこった主人に放り出されて不遇を囲っている
貴族の奥方たちとか、どうだろうねえ。<複数の情事。

若い内に財産結合目的で親の取り決めで見知らぬ貴族と結婚させられて、
二十歳ぐらいで妊娠出産して、そうこうしているうちにもう三十代。
身体はこれから熟れざかりなのに「妻」の密通は露見したら即座に処刑。
口の軽い相手、貴族同士で不倫じゃ危なすぎ。
だから、奥方が手を出すのは外界の男という不文律があると想像。

そこで目を付けられたのが、貴族であるというだけで高い階級についた
軍人の夫に連れられた平民出身の逞しい軍人たち。
邸宅に招かれたケスラーが奥方から香水つきのハンカチを目の前で落とされ
誘われる……とかなんて、な。
379名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:20:20 ID:wpmsX9nN
あれ?なんだか自信がない。
ゴールデンバウム王朝時、貴族のスキャンダルって、別にお咎めは無し?
醜聞を脳裏にピンで留めつける耳年増の貴族令嬢はいたようだけど。
380名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 20:23:44 ID:kfCW72CI
逆に、間違えて歳は大人だが中身はヒステリーで幼稚な
貴族の女を引っ掛けちゃったとかなw


それがウルリッヒの白髪の秘密w
381名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 23:22:54 ID:x89rmhLG
>>380 白髪の秘密ってそれかい(´ー`)
「認めたくないものだな、若さゆえの過ちという・・・・・・・
382名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 00:55:57 ID:MvzCQnEQ
そういえばアニメでは「ウルリッヒ兄さま」なんて呼ばれてましたね。
383名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 03:15:28 ID:EHWNcKrp
ミュラーの手痛い失恋ってやつも興味あるな
384名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 09:52:30 ID:yi/+dTS8
けど白髪体質ならつるっぱげにはならないよなケスラー(笑)
秘密保全は完璧だったと原作にあったから浮気がばれるとヤバーな貴族の奥方は
いい線かも。あとは辺境に勤務していた頃に出会った民間の女性とか?その際遊びなれていない
素人には手は出さないと過去の過ちで学んでいたとかね。

ミュラーの失恋も読んでみたい。フェザーンにいた頃は22歳くらいのはずだから
それこそ「若さゆえの過ち」だったんじゃないかなー。
あるいは相手は遊びのつもりだったが純だった鉄壁が本気になっちまったってパターンね。
385名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 21:49:26 ID:GeetZY5L
某ケスラースレで>>359そっくりの絵が貼られてたw
386名無しさん@ピンキー:2007/01/24(水) 01:32:45 ID:Bzvs1k7b
SF板の住人って平気で個人サイト晒すから怖いよ
悪気なさそうだから尚更

三浦の失恋、外伝でいつの日かガイエが書いてくれるかもしれない

と、夢見ていた時期が僕にもありました(AA略
387名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 13:07:11 ID:LHyq1Oha
チョコミントマリーカいいな。
ガイエキャラってそれぞれどんな趣味だと思う?
388名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 15:34:20 ID:ywADAtn+
ヒルダは薄いサテンのグリーン系とか水色系とか、あまりレースとかついてない
タイプが好きそう。
ロイエンタールは黒ビキニ・・・あ、男はお呼びじゃないのかw
389名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 19:06:17 ID:ZHuVB6OA
ヒルダは皇妃になってからはレースの下着にしてそう。
たぶんカイザーの趣味。
390名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 20:58:32 ID:X+rTUhLf
理想の女性がお姉さんなところが少なからずありそうだよね、カイザー
むしろヒルダとアンネローゼが一緒に下着買ってたりしててもいいかも
391名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 01:01:09 ID:Ea1+y1j+
ヒルダとアンネローゼが一緒に下着選んで試着したりする現場に金払ってでも同席したいvv
エヴァはパステルカラーの下着のイメージがある
フレデリカとカリンが一緒に下着選んで試着したりする現場にも金払ってでも同席したいvv
392名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 12:45:05 ID:78wwfG7q
ユリアンやらブルームハルトなんかといった女性経験の少ないキャラを同席させるのもアリだな。
そこらじゅうの下着の山を見て失神するかもなwwww
393名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 12:58:47 ID:4jidUXV8
「外で待ってるから!」と大慌てで逃げ出すユリアン
「どんなのが良いか聞こうと思ったのに」と(´・ω・`)ショボーンなカリン

(*´д`*)ハァハァハァハァ
394名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 20:36:40 ID:1KrHH0bj
>>393 (*´Д`*)ハァハァハァハァハァノヽア
「こんなのはどう?」と陳列された下着を手にとってわざとユリアンを赤面させて楽しんでそうだなカリンw
395名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 23:48:44 ID:78wwfG7q
ヤンを同席させたら…………


ゴミの山に生息できたくらいだから、下着の山にもすぐに順応しそうだ。
フレデリカといっしょに楽しくお買物してるんだろうな♪
396名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 02:32:58 ID:+xjROLU5
「……あの、どちらが……お好きですか?」と真面目に尋ねてくる妻に
「フ、フレデリカならなんでも似合うと思うよ。でも、この二つのうち
どっちかと言われたら……まあその、こっちかなあ……」と照れつつ、
ヤンが精一杯誠実に応じていると、息抜きと称し(実際はナンパのため)
繁華街を訪れた薔薇騎士連隊の男たちがヤン夫妻を発見。
397名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 02:37:06 ID:+xjROLU5
レオンなチョイ悪私服を物色中の、不良中年はもちろん服選びを放り出し
早速ヤンに男としてのアドバイスを施す。結局不良中年に言われるがままに
セクシー下着を買わされてしまって、ヤン夫妻赤面しながら帰宅。



ヤン、生まれて初めてのビキニパンツw


ホスト規制中で携帯からだよ〜早く解除こい!!!!!
398名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 01:46:25 ID:YlFsQo69
スクロールして噴いたじゃねえか!
そっちかよ!>>397
399名無しさん@ピンキー:2007/01/31(水) 03:43:57 ID:guaNhsSp
触手の職人さん来てないけどまさか<<350がウザくて来なくなっちゃったとかじゃないよね?
きっと忙しいだけなんだよね?そうだよね?フレデリカタンのその後が見たいお
400名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 16:25:46 ID:jx0ReCs+
カリンは可愛い綿パン希望(//´Д`//)ハァハァ
勝負下着が妙に可愛かったりしてユリアンは思わず鼻血ファイエル
同盟軍のスラックスってアイボリーって設定だけど模様のついたやつや派手な下着は透けて見えるんじゃないだろうか
401名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 22:16:09 ID:UekyKNcx
そのへんは素材の技術革新で何とかなってるんじゃね
402名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 22:40:56 ID:+FGHheX8
パンツの線が透けない一番有効な下着はTバックだと聞いた事がある

403名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 11:34:25 ID:eb96S+ce
技術革新しなくったって、厚手の生地なら透けないよ。
404名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 11:35:21 ID:eb96S+ce
ごめん、あげちゃった。ついでに追加。仮にも軍服なんだから、そんなペラペラの
薄地のはずないでしょ。
405237:2007/02/02(金) 20:50:23 ID:bH0ExYIj
>>400 スラックスについてはともかく「鼻血ファイエル」って言葉に噴きました
ちょっと長いですが触手ものの続きいきます。今回は触手全く出てこないですので苦手な方も平気かもしれませんが
不安な方はスルーしてください
406触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 20:52:35 ID:bH0ExYIj
治療を受けているヤンが回復するまでにシェーンコップは戦闘可能な男性兵を指揮してどうにか全ての女性を救い、艦に収容させた。
ヤンが湿布だらけの体にジャケットを羽織らせる頃にはそのような状態になっていたので、彼は直ちに全艦隊に発進命令を下した。
衛星軌道上に出ると待機していた艦と合流してヤンはまだ故障が直っていない艦をそこで修理させることにした。
修理が続いているあいだヤンはイゼルローン要塞に向けて回線を繋ぎ、ロボス元帥に事の仔細を報告した。
「それはそれは災難でしたな」
そう答えたのは爬虫類のような目が印象に残るアンドリュー・フォーク准将であった。彼の嫌味をふんだんにまぶした受け答えは無視して
ヤンは元帥に艦隊を一時離脱させてイゼルローンに帰還できるよう進言した。
しかしまだ陣形を崩す時期ではないのでこれは却下される。この申し出にフォークは声高に異論を唱えた。
それを途中で遮って「それでは3日間兵を休ませることを許可していただきたい」と告げるとそちらのほうは承諾された。
いきなり3日間の休暇を与えろというと反対されるかもしれないが艦隊を離脱させてほしいと予め言っておけば3日間の休暇くらいは
大目に見てもらえる。そう計算してヤンは報告していたのだがフォークは当然そんなことには気づかなかった。

この3日間の休暇を第13艦隊の大多数の兵は性の時間として費やした。
あの惑星に降り立った兵のほとんどがあの生物に媚薬効果のある粘液を飲ませられるか、同じ効果を持つ胞子を吸い込まされていた。
このときの男性兵の女性兵争奪戦は凄まじいものであった、と後に当事者の兵たちが語っている。
男性兵50万に対して女性兵は20万。単純に計算しても半数以上の男性はこの戦いに脱落するのである。
そして皮肉なことにこのときの女性兵は過去に類を見ないほど貞操堅固であった。
自分が謎の生物に蹂躙されているにも関わらずろくに助けてもくれなかった男性兵たちを彼女達は赦さなかったのである。
それどころか犯される自分を見て興奮していたなど言語道断、こんな奴らに体を渡してなるものか。彼女達は男性兵の求めを断固として拒んだ。
また、恋人が少しも助ける様子を見せてくれなかったとして男性に一方的な別れを告げる女性も多かったため、そのことがメスを求めるオスの戦争に拍車をかけた。
しかしいくら気に入らない男性兵を寝室から締め出したとしても女性も媚薬の支配下に立たされているのである。
彼女達は火照る体を持て余して自慰に耽るしかない。そんな彼女達を慰めることを新たな使命としてオリビエ・ポプランは複数の女性の寝室を忙しく行き交った。シェーンコップもまたポプランと御同輩である。
逆に勇敢にも触手と戦って女性を助けた男性兵がその女性から身をもって感謝されるという僥倖もあったが、全体的には少数である。
その少数のうちの一人がライナー・ブルームハルトである。
彼は一人で十数人の女性を救出したのだが、そのなかの一人と彼は人生最初の大一番に望む栄誉を与えられた。
しかしその後、一過性の熱を冷ました女性は彼を袖にしてしまい、将来的には彼に哀しい傷を齎すのであった。
助けた女性からその身をもって感謝された幸運な男性はなにもブルームハルトだけではないが、そのうちの一人が第13艦隊司令官ヤン・ウェンリーであることを知っている者は少ない。
407触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 20:53:31 ID:bH0ExYIj
目を覚ましたフレデリカは病室の寝台で検査結果と3日間の休暇が兵に与えられたことを教えられた。
すぐに彼女はベッドから降りて司令室を目指した。急な休暇であれば事務としてやらねばならないことがいくらかあるはずである。
ヤンから直接指示を受けようと思った彼女は重い体を引き摺って廊下を歩く。まだ男性兵たちが女性兵を得るために争い始める
前だったので彼女は無事に司令室に辿りつく事ができた。目覚めるのが遅ければ女性兵を求める兵士たちに群がられたであろう。
彼女は壁を伝って歩いた。歩くたびに足と足の間が熱っぽくなる。彼女もまた触手に呑まされた媚薬から解放されていない。
彼女は股間にある種の感覚を覚えるたびに先ほど秘裂を触手たちにほじくられたことを思い出して眉をしかめた。
熱い体を引き摺ってどうにか司令室にたどり着くとそこには操縦士以外の幹部はいなかった。ただ中央の椅子にあの黒髪だけがある。
彼女が呼びかけるとヤンは驚いたのか勢いよく立ち上がった。少し顔が赤く見えるのは気のせいだろうか。
彼はフレデリカの元に駆け寄って優しく肩を掴んだ。
「大尉っ!大丈夫なのかい、その、歩いたりして」
このときのフレデリカは立っているのも辛いほど下半身で蠢く感覚に参っていた。無意識のうちにヤンの腕に捕まる。いつもならこんな馴れ馴れしい態度を彼女はとらない。
「大丈夫ですわ閣下。検査によると体には異常はないそうです」
「そうかい。それはなによりだけど、なんだか平気じゃないみたいだね。顔が赤いし熱でもあるんじゃないか?」
「あっ!」
フレデリカの頬の赤さを心配したヤンは彼女の額に手を当てた。それだけの接触ではあるが今の彼女には十分な刺激となってしまった。
ましてヤンの掌である。熱っぽい声をフレデリカは零してしまい、その声音に驚いたヤンは頬を赤らめて手を離した。
「あ、失礼っ」
自分のしたことが図々しいものだと感じたヤンは掴んでいた肩も離した。そのことがフレデリカには残念であった。
「閣下、三日間の休暇が決まったそうですけど私はなにをすればよろしいでしょうか」
フレデリカの赤い頬と潤んだ瞳が今のヤンには眩しい。
「君は何もしなくていい。だいたいのことは済ませたし、細かいことは後にしよう。それより大尉、君はもう帰って休みなさい。
異常はないといったって体は疲れているだろうから。ゆっくり休んでから復帰してくれ」
そう説明してヤンは申し訳なさそうにしている彼女を自室へ帰した。
しかし医療用の白いガウンの後ろ姿がいつになく頼りなげに見えて、ヤンは再び彼女の元へ駆け寄っていった。
「大尉、部屋まで送るよ。一人じゃなんだか危ないみたいだ」
フレデリカがこの申し出を受けたのはなにより相手がヤンだからであるが、実際このときの彼女は何かの支えがなければまともに歩けない状態であった。
「はい。申しわけありません閣下。お願いします」
ヤンは彼女の腰に手を回しそれで彼女の重心を支える。フレデリカはヤンの肩に掴まった。
薄いガウンに包まれただけの胸がヤンの軍服に押し付けられ歩くたびに擦れる。それだけでフレデリカはさらに増していく股の熱さに耐えなければならなかった。
どんどん歩きづらくなる体をヤンに支えてもらってフレデリカはどうにか歩いた。
常の彼女ならば喜ぶに違いないヤンとの密着なのに、それすら構っていられないほどフレデリカは体の変調に気を取られていた。
体の変調に気を取られているのは彼女だけではなかったが。
408触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 20:54:55 ID:bH0ExYIj
なんとか彼女の私室に辿り付いた2人ではあるが、既にフレデリカはヤンに寄りかかって熱い息を吐いている状態であった。
ヤンは彼女の手を掌紋照合プレートに押し付けてドアを開け、ベッドに彼女を運んでいく。
しかしそこが限界だったのかフレデリカはヤンが彼女の体をベッドに降ろす前に倒れこんでしまった。
「うあっ!」
結果、彼女の腰を掴んだままだったヤンも巻き込まれて二人は揃ってベッドに仰向けになって倒れた。
彼女の体とベッドの間に腕を挟まれたヤンは体を横に起こして彼女の様子を伺った。
「大尉!大丈夫かい」
フレデリカは答えなかった。熱い息を吐き出すだけで精一杯という様子である。体の火照りに悩む彼女の姿をヤンは見つめた。
倒れた拍子にガウンの合わせ目がはだけて、彼の位置から彼女の左の乳房の輪郭が半分まで見えている。
その無防備な曲線が目に入った瞬間ヤンの中に残っていた理性は消失した。
彼は腕を伸ばしてガウンの中にするりと手を忍び込ませ、隠れていた輪郭の続きをその手で握った。
「アウッ!」
突然胸を触られてフレデリカは体を揺らした。股間から発せられる熱い感覚に悩まされていた彼女にとって
胸に直に触れられることはそれ自体が愛撫である。熱を含んだ声が彼女の口から発せられるのを確認するとヤンはフレデリカの上に覆いかぶさった。
挟まれていた腕を出し、荒々しくガウンの合わせをカーテンを開くように引っ張る。
剥き出されたフレデリカの乳房はさっき遠目で見たよりもはっきりとその白さと質量と桃色をヤンに知らせてきた。
間髪居れずにヤンはフレデリカの二つの乳房を掴んだ。普段の彼からしてみれば信じられないほど素早く、そして強引な動きであった。
その強引な動きで彼女の両胸を揉み始めるとフレデリカは股間から発する熱が全身に転移するのを感じて甘い声を出す。
「あ、あっあっあっ閣下っ!だめ、いけませんわそんな、あんっ!」
媚薬に支配された体は彼の腕を拒みようもない。そしてフレデリカはそもそも精神の上でもヤンを拒んでいない。
彼の手がフレデリカの白い丸みを揉みこんでも拒まないし、彼の指が既に固まっていた桃色の頂点をさすってきても拒むどころか喜悦に潔く平伏してしまう。
「はぁん、閣下ぁ・・・」
ヤンは指と指の間に硬い桃色を挟みながらフレデリカの胸を揉んだ。するとさらに体を蝕む熱が強く体に作用してフレデリカは悩ましげに体をくねる。
「んっ、あっ、あんっ、閣下、ああん」
自分の手にいいようにされるフレデリカの乳房を見つめていたヤンはその迫力ある光景からいったん目を離して彼女の口を吸った。
「んうぅっ!」
口の中で溶けていく彼女の美声を呑みながらヤンはフレデリカの唇と舌を夢中で食べた。
ヤンもまたあの生物が放った胞子を吸い込んでいたが、その作用は比較的ゆるやかに彼の体に浸透した。
3日間の休暇をもらい、それを施行させるまではどうにかもったのだがそれが終わるといよいよ体の指揮権が理性から催淫作用へ移行を始めた。
彼が一人指揮シートに座っていたのは動くと体がどうにかなりそうだったからである。一度落ち着かせてから素早く自室に引き取って自慰でもしようと思っていたときにフレデリカが来たのである。
彼女の火照った頬と潤んだ瞳、支えて歩くときに首にかかってくる熱い息、そして押し付けられる胸の感触。
それらに耐えて紳士的に彼女を連れて行くのはヤンにとって至難であった。さっさと彼女を送り届けてしまわないととんでもない過ちでもしてしまいかねない。
フレデリカの胸の輪郭が目に入ったときヤンの体の支配権は完全に媚薬に譲渡された。ヤンは過ちに手をつけてしまう。
これ移行のヤンは自制心をどこか別の部屋へ追いやってしまい、フレデリカもそれは同様であった。
「んっ、ンンッ、ウン、閣下っ、アンッ、あぁ」
「たっ大尉っ」
「んむぅ、はぁん、閣下ぁ」
409触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 20:55:40 ID:bH0ExYIj
ヤンはフレデリカの唇を優しく食べ、舌を這わせる。こんな美しくて若い女性の唇なんか味わったことはない。
彼女の口を食しながら柔らか肉を揉みこみ、硬く尖ってきたその尖端を摘んで捻る。
「アンッ!んんっ」
ヤンに口を塞がれながらフレデリカは曇った喘ぎを吐く。夢にまで見たヤンとの口づけを彼女の明晰な記憶回廊に刻み付けることはできなかった。
媚薬が彼女の意識をぼやけさせてしまっている。ヤンに乳首を摘まれるたびに媚薬の効果が舞い上がって彼女の体を蝕んだ。
「ハァ、ハァ、あうぅ、ウン、閣下ぁ、あっあう」
ヤンの唇が頬から耳、耳から首筋、首筋から鎖骨、そしてさらにその下に進んでいくと彼女は無意識のうちに次の愛撫を期待した。
そして期待通りの愛撫がやってくる。
フレデリカがまだどんな男性にも舐めさせたことのない胸の桃色の突起をヤンは口に含んだ。
「ああんっ!」
体を大きく震わせてフレデリカは仰け反った。熱いものが体を巡る。
ヤンの舌が乳房全体を這い突起を舐る。触手とは違って乱暴ではない彼の舌の動きは彼女を素直に快感に従わせた。
フレデリカが心から望むヤン・ウェンリーによる愛撫は彼女の心身両面を満足させ次から次へと濡れさせる。
「はぁ、はぁ、はぁん、あっあぁ〜、あんっ、閣下っ、あぁん」
ひとしきり彼女の胸を舐めてしまうとヤンはもう一方の胸に舌を這わせ、乳首を吸う。
さっきまで舐めていたほうの胸は入念に揉みこんで突起を摘む。
あのグリーンヒル大尉の胸がこんなふうになっていて、揉むとこんな感触で舐めるとこんな味がする。
彼女の胸の味を覚えながらヤンはそんなことを考え、同時に「彼女にこんなことをしてはいけない」とも考えていた。
もうすっかり彼女の胸をいいようにしているのに頭の一角で罪悪感に糾弾されている。
七つも年下のこんなに良いお嬢さんを自分が手篭めにして良いわけがない。
いつも抱いている考えが脳内で鳴り響いていたが催淫効果が根を張ってしまい体は勝手に彼女の胸を揉み乳首を弄る。
ヤンは彼女の乳首の感触を口で堪能する悦びから逃れられなかった。彼女の突起を舌で転がしつつ自分のスカーフを取りジャケットを脱いだ。
そして彼女のガウンの紐を解き両側にすっかり開いてしまう。するとそこにはなめらかな腹、見事な逆三角、そして真っ白な太ももが彼の視線を待っていた。
「ああっ!閣下っ!いっいやっ」
410触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 20:57:00 ID:bH0ExYIj
現れたフレデリカ・グリーンヒルの下半身を見てヤンは思わず情けない呻きを零した。
「ああっ」
彼女は下着をつけていなかったので全くの無防備でその三角州を晒していた。
触手に下着を食いちぎられてしまったのをそのまま医療セクターへ連れて行ったものだから全裸の上にガウンを羽織っていただけだったのだろう。
理性はどうあれヤンはもはやフレデリカ・グリーンヒルをこのまま責めぬいてしまう心積もりでいた。
しかし実際に彼女の最も大事な部分をおもいきり目にしてしまうと「見てはいけないものだった」という罪悪感が蘇ってくる。
ヤンは思わず真っ白な太ももとそれによって形成される神聖な谷間を見つめてしまった。
「ああ、閣下・・・お願いです・・・そんなに見ないで・・・ください」
頬を染めてフレデリカは目を瞑り顔を背けた。彼女は媚薬に侵されていて体はさらなる愛撫を望んでいたが、
愛する人とはいえ男性に秘部を見られるという初めての体験に羞恥を感じないわけにはいかなかった。
「ああっ、申し訳ない大尉」
この段階まで進んだ男女としては妙な断り方である。
彼女の恥じらった表情と両胸、そして秘部を同時に眺めるとヤンは下腹部が煮えるのを感じた。
満を持してフレデリカの神殿の扉を開け、手で撫で付けるとトロミが指に絡みついた。
「ああんっ、閣下!」
熱い波が下半身から打ち寄せてきてフレデリカは痙攣する。
彼女の悩ましい叫びに勢いを得たヤンは彼女の秘境を撫で回し、包まれた突起物を舌で撫ではじめた。ヤンの口と手が濡れていく。
「ああっ!あっ・・・あっ、やめっ、やめ、いっいけませんわ閣下っ、あぁん、いや・・・だめ・・・はぁん、閣下、閣下ぁ、あっあっああっ!」
彼女の拒絶は『これ以上の快感は耐えられない』といった意味である。
その宣言どおり、ヤンが彼女のクリトリスを吸い続け、敏感な襞を撫で続けているとほどなくしてフレデリカは熱いうねりに呑まれていった。
「ふっ、はっ、あ――――んっ!」
411触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 20:58:31 ID:bH0ExYIj
彼女の声の高さから絶頂を悟ったヤンであったが彼女のクリトリスを離すのが名残惜しいのでそのまま舐め続けた。
そうされると絶頂の直後で過敏になっているフレデリカはさらに甘い感覚に追い詰められてしまい続けざまに熱い渦に巻き込まれてしまう。
「はぁはぁ・・・・あ・・・閣下・・・閣下、やめて・・・おやめ・・・ください、あっあっあっだめ、いや、ああっああーーんっ!」
充分に濡れたフレデリカの閉じられた場所にヤンは指を練り入れた。それが起爆剤となって彼女はまたしても頂点へ登ってしまう。
「ふあああっ!!」
軽く跳ねて艶のある声を出した彼女の様子をヤンはどこか冷静に分析していた。
「大尉、痛くないんだね?」
「あ」
ヤンに聞かれるまで自分が未経験であることをフレデリカは忘れていた。
「はい・・・・・痛く・・・ありませんわ、閣下」
「それは・・・良かった」
「あんっ!」
彼女の秘部に埋没させた指をヤンはゆっくり動かし始めた。フレデリカは大きく震え、肌を染めてヤンの愛撫を耐えようとした。
「はぁ、あん、閣下、閣下っ、ああっ」
丹念にフレデリカの内部をほじくろうとしていたヤンは動いた拍子に感じた下腹の痛みにその予定を中断させられる。
自分の体をすぐにでも収めるべき場所に収めなければマズイことをヤンは悟った。
彼は彼女の内部から指を抜き取るがそれにさえフレデリカは甘く感じてしまう。
「あぁん」
熱い体を持て余して呼吸するのが精一杯なフレデリカはヤンが服を脱いでいることに気づかない。
彼が自分の股を割って覆いかぶさってきたとき初めて彼女はヤンが全裸であることを知った。
「ああ閣下っ!」
初めて見たヤンの素肌に彼女は恐怖ではなく歓喜の声をあげていた。
ヤンは黒い瞳を潤ませてフレデリカをせつなげに見つめた。
「大尉、すまない」
まだ残っていたヤン・ウェンリーとしての意識の最後の言葉である。
フレデリカの太ももを割りヤンは腰を落としていき、彼女の最初の侵略者となった。
「あっ!ぁあああっ!」
412触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 20:59:29 ID:bH0ExYIj
熱いものの乱入にフレデリカは眉根を寄せた。しかしそれは痛みによるものではない。
「大尉、大丈夫かい?痛くないかい?」
彼女の熱の抱擁を敏感なモノに受けてヤンはその感覚に耐えつつ彼女を気遣った。
初めての侵襲を受けたにも関わらずフレデリカは一切の痛みを受けていない。
「はっはい、痛くありませんわ・・・閣下」
「じゃっじゃあ、動いても、平気かな?」
「えっええ。お願いします閣下」
この段階においてまたしても珍妙なやりとりをしつつヤンは腰を動かし始めた。
「アウッ!」
鋭い快感を受けてフレデリカは体を捩った。
「大尉、本当に大丈夫かい?」
「だっ大丈夫ですわ閣下っ!お願いします」
「あっあぁ、じゃあ、ウッ!これでっどうかなっ!」
「あっ!ぁああっ!閣下!閣下!」
触手が放つ粘液の鎮痛効果は女性をより強く感じさせ多くの愛液分泌を促すためのものである。
そのことを知りようもないのでヤンは初めてのフレデリカを気遣わずにはいられなかった。
しかし彼女の肉襞の熱さに揉まれたヤンは、最初は遠慮がちにしていた腰の動きを瞬く間に早くしてしまう。
そしてその動きにあわせてフレデリカは悶えて腰をくねらせる。そのたびに豊満な乳房が揺れた。
「ふはぁ・・・あぁっ、ああっ!閣下っ、あぁん、あぁん、はあ〜んっ!」
「たっ大尉っ、ウッ、大尉っ!」
「あっ!はあんっ、ああっ!閣下!閣下!ああーんっ、閣下あっ!」
「大尉!」
ヤンは小刻みにフレデリカの腰を揺さぶりズリズリと前進する。腰の内部で煮える快感が渦を巻いてフレデリカはわなないた。
2人の腰は粘液と熱で接合され、その摩擦の果てに白い世界に呑まれていった。
「はぁっ!はあっ!あああ―――――んっ!」
「ああっ!」

このような形でヤンとフレデリカの初体験は終わった。しかし行為は終わらなかった。
彼らの体内に依然として残る催淫作用は稼動し続ける。それを燃焼させるために彼らの体はさらなる快楽を求めた。
ヤンはフレデリカの見事な肢体の隅から隅までを舐め、揉み、征服する。
そして自らの性別の象徴を彼女の禁域に突き立てて彼女を奪った。
彼の愛撫に身も心も投げ出したフレデリカは彼によって齎される快楽に全身を浸す。
媚薬で熟れた体を奔放に開いてヤンを受け入れ、悶え続けた。
2人の濃密な時間を包み込んで戦艦ヒューベリオンは静かに宇宙の闇に浮かんでいた。

413触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 21:00:50 ID:bH0ExYIj
目を覚ましたときフレデリカの目の前には無造作に散らばった短い黒髪があった。
彼女は少し体を起こして、裸で毛布にくるまるヤン・ウェンリーの寝姿を見下す。
ほどなくして彼女のヘイゼルの瞳から朝露が滲み出て頬を伝っていった。悲哀や悔恨といったものはこの涙に含まれていない。
フレデリカはたとえ一晩でもヤン・ウェンリーを手に入れたことに感動していた。
14歳のとき出会ってからずっと彼に憧れてきた。
それはまだ男女としての情愛ではなくファンとしての熱狂であったが、それが八年も続けば彼女の人格形成の一端を担うようになる。
まだ一度しか会っていないヤン・ウェンリーを思うことは彼女の性格の一部になっていた。
彼と再会してからの五ヶ月間はただ思ってきただけの八年間以上にフレデリカにとって密度のある時間となった。
そしてその間に一方的な憧れであった想いはより深く、より実質的な情火へと自然な形でシフトする。
ヤンの端から端までをフレデリカは愛するようになっていた。
体を投げ与えてでも手に入れたいとまで思っていたわけではないが、このような形で突然に訪れた行為を彼女は後悔していない。
ただの偶然だとしても彼にとって単なる過ちであったとしても、ひと時は彼とあの熱い時間を共有できた。
今までの努力は無駄ではなかったという気持ちがフレデリカの心を満たしていた。


ヤンは困っていた。
とりあえず集団発情ともいえる兵士達の昂ぶりは治まったし、故障していた艦も修理が完了した。
今のところ敵軍は見えてこないし艦隊としては正常に機能している。
襲われた女性たちにその後これといった障害も見られないし重傷者もいない。まず安心するべき現状である。
問題はあの惑星に降り立った兵士たちが男女問わず一時的な催淫状態に陥ったことである。そのことが原因の喧嘩などが兵士達の間であれ以来絶えることがなく多かれ少なかれ士気に影響することは予想された。
しかしそれは本人達が解決しなければならない問題であってヤンとしてはどうにもしようがない。
そしてヤン自身が個人で解決しなければならないどうしようもない問題を抱えているのであった。
事件後、女性兵の皮膚に付着していた粘液、粉末、吐息に混じる成分、尿検査などを分析した結果あの生物の放った粘液と胞子に
媚薬成分が含まれていることが明白になった。粘液に含まれる鎮痛効果も同様である。
その媚薬の効果に突き動かされてヤンはあろうことか副官のフレデリカ・グリーンヒル大尉を抱いてしまった。
彼としては頭を抱えこまざるをえなかった。
414触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 21:01:44 ID:bH0ExYIj
彼は女性とは縁がないと思っている。実際は彼のほうが働きかけなかった結果縁が回ってこなかっただけだが、
その縁のないはずの女性が毎日自分の傍で働いている。しかも彼女は若く、美しく、優秀で気立てが良い文句のつけようのない女性であった。
ヤンは彼女を性愛の対象にするまいと勤めていたがそれには理由がいくつか存在する。
一つには彼女の父親が上司のグリーンヒル大将であることへの遠慮。いま一つには彼女との七年もの年齢差である。
自分からしてみると魅力的な女性ではあるが妹と言っていい年齢差だし、彼女からしてみれば自分なんかおじさんだと思われているに違いない。
そしてそれ以上に彼女のような素晴らしい女性が自分を愛することがあるなどと考えるのはどう考えても分不相応だと彼は思い込んでいたのである。
彼女ほどの女性ならどんな色男でもどんな金持ちでも相手を選ぶことができるのにどうして自分のような特にこれといった美点のない男などを選ぶものか。
ヤンのこの心境は防衛機制という心理であり、『すっぱい葡萄』の構造と全く同じではないにせよ似かよるものがあった。
どうせ手に入らない女性なら最初から縁が無いと思うほうが彼にとって負担がないのである。こうしてヤンは多少情けない理由から
彼女に対して何重もの防護柵を用いていたのだが、それがこんな形で一気に崩されてしまった。
ヤンは一時的とはいえフレデリカを手に入れたのである。彼女に自分が釣りあわない事実は変わらないのに手にしてしまった。
どうやって彼女に詫びるべきかヤンは計りかねていた。望まなかったと言えば嘘になるがあまりに突然に手篭めにしてしまったわけだし、
しかも理由は媚薬である。どう詫びたって詫びきれない。そして当のフレデリカ自身がこのことについて少しもヤンを責めないことも彼を戸惑わせた。
彼女はヤンを責めないどころか、化け物から助けたことを感謝してきた。
彼女があまりに自分に対して優しすぎることはかえってヤンを困惑させた。その後、制圧した有人惑星で暴動が相次ぎ
本格的な帝国軍の攻勢が始まったためヤンはとりあえず彼女への処理しきれない想いを保留にした。
将来ラインハルトが取るのと同じ行動をヤンは取ってしまった。恋愛に関することを処理しきれずに戦いに没頭してしまったのである。
やがてアムリッツァでの戦いに決着がつきイゼルローンに撤退する。ヤンは体を休め、フレデリカは敗残処理で忙しかったためこの話題はまだ未処理フォルダに入れられていた。
この件について再び2人が話し合ったのはハイネセンへ向けての航行中にようやくできた時間的余裕の中でである。
415触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 21:02:34 ID:bH0ExYIj
ヒューベリオンの執務室で2人きりでいるときヤンは意を決して彼女に話しかけた。
彼は話しかける前に心を落ち着かせるべく深呼吸をし、深呼吸ばかりを繰り返して最終的には疲れてしまい、彼女が退室してしまいそうだったので
慌てて声をかけるという体たらくであった。最初は彼女の体を気遣う言葉を投げかけていたのだがしだいに内容があの件に近づいていくと
ヤンは緊張してしまい「なんというか、なんというべきか、なんといったらいいか」と呟いてまともな文法を紡げなかった。
フレデリカのほうもあまり精神に余裕はなかったがヤンを落ち着かせるべく答えた。
「閣下、私は閣下をお恨みしておりませんし怒ってもいません。あのときは私も閣下も媚薬のせいでおかしな気分でしたし、
こういうことになりましたけど私は後悔していませんわ。そもそもあの化け物から救って下さったのは閣下ですし、閣下にはいくら感謝してもしきれません。
私はこうなったことを・・・うっ嬉しく思います。私は後悔していません。ですが閣下がご迷惑なようでしたら、このことはお忘れになってけっこうですわ。私は・・・」
「大尉」
「はいっ!」
ヤンに両肩を掴まれてフレデリカは頬を赤らめながら震えた。彼の黒い瞳はいつになく真剣なものだった。
「どうして君はそんなに・・・私を・・・思ってくれているのかな」
彼女は目を見開いた。
「わっ私はそれほど顔が綺麗なわけではないし、体も鍛えているわけではないし、生活無能力者だし、気は利かないし鈍感だし物覚えも悪いし、
お金はそれなりに持ってはいるけど大金持ちじゃない。君みたいな素晴らしい女性に思われるような価値なんか私にはないんだ」
「閣下・・・」
「私はそれほど良い男ではないよ」
「閣下!」
ヤンは自分を鈍感だと思っている。しかしフレデリカがあまりにも素直に投げかけてくる好意に全く気づかないほど野暮でもなかった。
しかし当初はただの好意であると思っていたものが、あの日以降の彼女の態度でただならぬ好意であると気づいてしまった。
フレデリカのあまりにも切実で純粋なその思いの質量をヤンはどう受け止めるべきか解らなかったのである。
そもそも受け止める権利など自分にはないと頑なに思っている彼であった。
フレデリカはヤンに自分の気持ちを気づかれていることが今さらながらに不思議であった。
そして彼があまりにも自分を卑下していることをどうにかして改めさせたいと感じた。
「私には閣下が閣下でいらっしゃることが大事なのであって、顔が綺麗とかお金があるとかそういったことを問題にしているのではありませんわ」
彼女の真摯なヘイゼルの瞳をヤンは受け止めきれずに目を逸らしてしまう。
「すまない大尉。その、君が顔やお金で人を判断しいるとか、そういった意味ではないんだ。
ただ君みたいな綺麗で若くて・・・魅力のある女性ならどんな男だって、それこそお金持ちだって誰だって手に入るだろうに、
なにも私みたいな男を君が選ぶことはないと思うんだ。とにかく私は君の好意に値するような立派な男じゃないんだよ」
「いいえ、閣下は立派ですわ。八年前からそう思ってきましたしこの半年でそれを確信しました。
閣下はもっと・・・御自分を卑下なさらないで・・・差し出がましい言い方ですけど自信をお持ちになって良いと思います」
「しかし大尉」
「それに私が何をもって誰を好むかは私が決めることですわ。私は閣下だから・・・・・・お慕いしているのですし、
あの日も閣下だからこそ受け入れたのだと自分では思っております。
でも私が閣下をお慕いすることが閣下のご迷惑になるようでしたら・・・・私が閣下をお慕いしていることはお忘れになってくださってけっこうですわ。
私は閣下を・・・煩わせたいとは思いませんし・・・・わたしは・・・・」
「大尉、そういうことじゃ・・・・ないんだ・・・・」
涙を零すヘイゼルの瞳を見かねてヤンは思わずフレデリカを抱き締めた。
こうして抱きしめたいと思うくらいには彼女に好意を持っている。
ヤンは自分に自信がないばかりに彼女の想いを受け止める勇気を持てなかった。
彼は自分が彼女に相応しくないと思っている。そして彼女にこんなにも想われて光栄だというのにそれを受け止めないのは傲慢だとも思う。
手に入れようと思えばその権利も資格もないと思いとどまり、離れようとすれば彼女のような女性を袖にできる身分でもないくせにと詰りたくなる。
ヤンは自分の進退を決めかねていた。結局、このとき彼はフレデリカに優しい口づけだけをしてそれ以上は何もしなかった。
進むべきか戻るべきか彼はまだ心を整理できなかったのである。
416触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 21:04:26 ID:bH0ExYIj
お互いの想いがどういったものかを知っていながらその後ヤンとフレデリカは全く何も進展しなかった。
ハイネセンではグリーンヒル大将のお膝元なだけにヤンは彼女と接近する気になれなかったし、
ハイネセンを離れてイゼルローンに着任するようになってからは別の事情が存在した。ヤンはユリアンを伴ってイゼルローンに来た。
当然彼はこの少年と生活を共にしているので、グリーンヒル大尉に手を出そうものなら外泊だけでもすぐに少年に察知されてしまうのである。
別に少年が誰かにこのことをバラすかどうかは問題ではない。単にこの少年に知られることがヤンは嫌なのだ。
七歳も年下の副官に実は手をつけたことがあって、今もまんざらでもない自分を少年の瞳に見られたくなかったのである。
ユリアン少年の純粋な目でふしだらな自分の気持ちを見透かされることにヤンは耐えられなかった。
様々な理由で結局ずるずるとフレデリカへの思いを決定するのを先送りにしてしまっていたヤンの契機はまたしても突然に訪れる。
救国軍事会議によるクーデターを鎮圧するため奔走していたヤンとフレデリカがグリーンヒル大将の死を知ったのは宇宙歴797年8月のことである。
そのことを知ったフレデリカが二時間の休憩を申し出て走り去る後ろ姿を、ヤンは追いかけたい衝動にかられた。
その感覚は強烈にヤンの心を鷲掴んだ。傍にユリアンやシェーンコップがいなければ実行していたかもしれない。
彼はフレデリカを慰められるような気がしていたのである。しかしそれは傲慢であるとまたしても彼は決め付けた。
彼女が生まれたときから培ってきた父親への愛情を一瞬でも自分が追い抜くことなどないに違いないのだ。
ヤンは彼女を慰めたい欲求をひとまず忘れてアルテミスの首飾りを取り去られた無防備な首都星に降下を開始した。
それからのフレデリカは鮮やかなほど事務処理を仕上げていき周囲を驚かせた。当初はヤンも感心させられたがその優秀すぎる姿が痛々しくもあった。
417触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 21:05:08 ID:bH0ExYIj
クーデター鎮圧の事後処理を済ませ、メルカッツ亡命提督の着任の処理も終えてヤン艦隊は再びイゼルローンへ『帰る』。
その帰途になってようやくヤンはフレデリカの寝室を訪れた。イゼルローンの官舎とは違って戦艦の中の行き来は簡単だしユリアンにもどうにか言い訳がしやすい。
彼の来訪にフレデリカは驚いた顔を見せたがすぐに微笑んで彼を部屋に招き入れた。
「大尉、その・・・・・大丈夫かい?いろいろと・・・」
もともと饒舌なほうではなかったが、あの日以来フレデリカと居るとヤンは自分の会話能力の拙さを思い知らされる。
彼女はまだ軍服を着ていたが勤務時間を過ぎたその姿はどこか弱々しく見えた。
「ええ、大丈夫ですわ」
彼女をベッドに座らせ自分もその隣に座る。その時点でヤンはある程度の心積もりを持っていた。
「それは睡眠薬だね?」
「はい。ドクターに言って処方してもらいました」
ベッドサイドに置かれた小瓶を見てヤンは問いかけたが別に責めるつもりはない。そういいったものが必要なときもあるのだ。
しばらく2人は無言のまま座っていた。何か言おうと思ってきたのだが言葉が見つからない。ヤンはそっと彼女を抱き寄せた。
あれ以来ずっと自分に接触してこなかったヤンのこの態度はフレデリカを驚かせた。
しかし彼女はすぐにヤンに体を預けてその胸で泣き始めた。
ヤンは彼女を抱きしめて泣くのを手伝った。そのまま何分かそうしていたが、ふいに顔をあげたフレデリカとあまりに顔が近いことに気づいたヤンは
このまま口づけしてもいいものかどうか彼女に聞いてみようかと思った。
ところが彼が聞くより先にフレデリカのほうからヤンの唇にその柔らかいものを押し付けてきた。
ヤンは驚きに見開いた目を閉じてそのまま彼女を押し倒した。このままあの日を再現してもいいかどうか聞こうとしたが、
またしてもそれより先にフレデリカがヤンに嘆願した。
「閣下、お願いです。お願いです。今だけでけっこうですから・・・・」
もとよりヤンはそのつもりだった。我ながら図々しいと思うが、彼女がヤンの首をまさぐってくると自分の傲慢などどうでもよくなった。
彼女の口を犯し、軍服を脱がせ、あの真っ白で見事な乳房を取り出してヤンは愛撫を開始する。
フレデリカはすぐに彼の愛撫に堕ちていった。ヤンは彼女の白くて丸い肉を揉み桃色の突起をついばむ。
今回は媚薬がないから彼女をイかせられるかどうか正直に言うと自信がない。
でも今はこうすることが彼女のためになるといささか強引な考えでもってヤンはフレデリカの肌をまさぐった。
彼女の服を脱がせ、太ももを撫で、その秘裂を暴いて蜜の滴りをいじる。フレデリカは鼻にかかった声で彼の愛撫を賞賛する。
「あん・・・・あぁん、はぁ・・・あんっ、閣下・・・やっああん、あぁ」
彼女の蜜を吸い谷間をいじくってフレデリカを快感に追い込み、そのあとヤンは入場した。
以前のような性急なものではなくゆっくりと進んでいくヤンの腰の動きに合わせてフレデリカは熱い吐息を吐いた。
「はぁっ、はぁ、あっあっあぁ、閣下・・・はぁん、はぁん、ああ・・・ああっ!」
あの化け物に犯されかかったことを忘れたのがいつだったのかフレデリカは覚えていない。
もはやそんなことはどうでも良かった。ヤン・ウェンリーと、父とのことで彼女の心は精一杯だった。
彼女はヤンと共にゆるやかに上り詰め、その夜は彼に何度か絶頂を教えてもらい、一瞬ではあるが父を忘れた。
418触手ものだけど魔術師×副官:2007/02/02(金) 21:05:54 ID:bH0ExYIj
それから2人はようやく恋人という関係に昇格した。その代わり『秘密の』という言葉が備考として付加されている。
彼らの立場からしてみればなにも関係を隠すことはなかったのだが、単にヤンがどうしてもユリアンに知られたくなかったのである。
情けなく思うのはユリアンが空戦や白兵戦の訓練に赴いているときを見計らってフレデリカと関係する自分である。
これには彼女にも申し訳ないと思っていたがフレデリカはよく理解していた。彼女としても少年に知られたらどう接するべきか困るところである。
査問会に出席するためにハイネセンへ行くさいユリアンを連れて行かなかったのはこのためではない。しかし理由のうちの何割かは確かに担っていた。
このときは2人とも堂々と寝室を行き来した。
イゼルローンに戻ればまた以前と同じように少年に隠す日々が続いたが、当の少年がフェザーンに赴任してしまうと2人は黙って互いの部屋に泊まりあった。
自分で隠しておきながらヤンはユリアンに関係を隠し通せたとは思っていない。
自分などと違って聡明で敏感な子だ。気づいていて気づかないふりをしてくれていたのではないか。
そう感じてはいても表立って話し合うにはまだどちらも心の準備が整っていなかった。
薄情なもので少年に隠れてフレデリカと情交するのは楽しみなことだったが、少年がいなくなってしまうとそれはそれで寂しいものだ。
もちろん彼女とゆっくり愛し合えるのは嬉しいのだが。
フレデリカに求婚しないのはここに少年がいないからである。ユリアンがいない間に2人だけで結婚を決めて話を進めてしまうと
少年を2人の間から弾き出してしまう。ヤンはユリアンといるときに彼女に求婚したかった。
フレデリカを思えばこそ家族のユリアンに大事に紹介したいのである。しかし一度フェザーンに行ってしまうと次に会えるのはいつになるのか
ヤンにはまだ見当がつかなかった。しかしそれは思ったより早く訪れる。ハイネセンでヤンはユリアンと再会し、そしてすぐに銀河に飛び出していく。
ルドミラ基地での時間が最後の機会だと判断したヤンは意を決してフレデリカにヴィジホンを入れる。
画面の中のヘイゼルの瞳をヤンは見つめた。たぶん、受け入れてくれると思う。たぶん。
膨大な不安と膨大な緊張と一握りの自信が頭の中でダンスしている。
ヤンは予め用意しておいた台詞を暗証しながら、フレデリカが来るまで部屋をうろうろと歩いていた。



ENDE
419237:2007/02/02(金) 21:11:22 ID:bH0ExYIj
これでフレデリカ編・・・というより魔術師×副官編終わりです。長くて失礼しました。
そして一つお詫びしなければなりません。よくよく調べてみましたところ
帝国領侵攻作戦およびアムリッツァ会戦におけるフレデリカの階級は「大尉」ではなく「中尉」でしたorz
気づいたときには既に終盤にさしかかっていまして、それに「中尉」だとフレデリカっぽく聞こえないのでもうそのままいかせていただきました。
本当に失礼しました。納得いかないという方はどうぞご自身の頭で「中尉」に脳内変換してください。
イゼルローンに着任してからは「大尉」であってます。本当にすいませんでした。
420名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 21:22:32 ID:jNLgjpo3
うぉぉGJ!!!感動した。
421名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 23:18:09 ID:ppRlqYsv
超GJ! 
なんていうか謝ったり辞退したり
ユリアンに知られたくなくて工作しまくるヤンの思考回路がらしくて笑えたw
こんなに長かったらフレデリカも「ええ、もちろんイエスですわ」なんて舞い上がるよなw
422名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 15:54:43 ID:sdXDZVKB
ヤンフレ濃密エチーばんざーい!!スタンディングオーベーションGJ!
しかしブルームハルトがちとカワイソスw
そういえば女性救出に奮闘していた同盟のスリーアミーゴズがその後どうなったのか
気になるんですがwパトは誰かとよろしくやってそうだけどムライとフィッシャーは???
423名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 21:44:14 ID:51oA5z9A
超GJです神よ
フレデリカタンが中尉だったってこと言われるまで気付かんかったo...rz
でも大尉の時代の方が長いし読んでて違和感なかったから気にしな―い(゜∀゜)
むしろ他のところはよく原作調べてあるのわかったし
よく原作の流れにうまい具合にいれてくれたと思う
とにかくGJ ところでコーネフはどうなったんでしょう
424名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:58:40 ID:xxXpw2Zy
遅ればせながらGJ!
やっぱフレデリカかわいい…

そして魔術師の思考回路がナイスw
425名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 12:37:52 ID:oX7O/FEk
良すぎる〜
GJでした。待っててよかった。
魔術師が悩んでいる間、
彼女ももう一度抱かれたくならなったのかな
なんてふとおもた。
426名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 10:59:20 ID:mpndSmGb
銀英好きで心から良かった!
427名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 12:37:15 ID:8Fy9LjiW
>ヤンの端から端までをフレデリカは愛するようになっていた。

超超 萌えGJ!!!!
428237:2007/02/11(日) 04:37:24 ID:Wnekxibe
皆さんコメントありがとうございます。>>422 ムライとフィッシャーにはなぜか 効 か な か っ た ってことでお願いします
>>423 コーネフはどうなったのか自分でもよくわからないので皆さんの妄想にお任せします
>>425 フレデリカもヤンも本当は抱き合いたかったんだけど我慢してたんだと思います

性懲りもなくまた別バージョンを短めに作ったので保守がてら投下させていただきます。苦手な方はスルーしてください
429触手もの:2007/02/11(日) 04:38:33 ID:Wnekxibe
人類の歴史に突如として現れた触手生物は絶滅したわけではない。
この淫獣はヤン・ウェンリーの妻となる女性と、皇帝ラインハルトの妃となる女性の純潔を奪おうとしただけでなく、
ついに新帝都フェザーンに住む女性たちにまで貪婪な牙を剥いた。
初代皇帝ラインハルトの秘書であったヒルデガルド・フォン・マリーンドルフが襲われてからこの生物の研究はずっと続けられてきた。
しかしこれまでの研究で原産惑星と生態などは判明したが銀河に飛散した胞子を根絶させる方法については未だに見つかっていない。
ヒルダはそのことを危惧していたが彼女としてはどうにもしようがなかった。彼女は研究者ではないので途中報告を聞くだけであるし、
対処法が見つかったとしても宇宙に飛び出てしまった胞子全てにそれを施すのは物理的に難しいことは予想される。
そしてなにより研究をするならもはや忘れ去った妖怪などではなく、大事な人を奪った変異性劇症膠原病の研究を彼女としても優先させて欲しかったのである。
もっと大々的に研究を進めさせなかったことを彼女は後に悔やむことになるが、この時点においてのヒルダの判断に誤りはなかった。
仮にテンタクルズ(触手)と名づけられたこの怪生物が帝都フェザーンで大量発生した原因は、この年蔓延したしたカバノキ科の花粉に紛れて
胞子が飛ばされて定着したか、あるいは花粉と混ざって新しいタイプの種として芽吹いたのではないかとされているが決定的な原因は未だ不明である。
わかっているのはこの生物が明らかに生態を進化させているということである。
最初に発見されたイゼルローン回廊出口の小さな惑星に群生していたときも、フェザーン回廊出口付近でヒルダに襲い掛かったときもこの生物は地面に張り付いていて動かなかった。
ところがフェザーンにまで進出したときの触手は体を自在に動かすようになっていたのだ。
テンタクルズ(この名前は同盟公用語であるが、最初にこの生物の発生を記録したのが同盟の公用語であったためこの名前が現在も継承されている)は
外観は植物のようだがその生態は固着性の無脊椎動物というべきである。『固着性』というくらいなので彼らは動かずに近づいてきた獲物を捕獲する生き物であった。
彼らがこのような変化を遂げた原因もまだ研究中であるが、胞子を宇宙に撒き散らしても芽吹くのに適した惑星がなかなか見つからなかったため、
生態を変化させて生息に不適切な惑星でも確実に生き残れる方法を遺伝子が選んだという説が有力である。
彼らは獲物を待つのではなく女性を発見したらすぐに近寄って捕獲できるように『固着性』を捨てて完全に『動物』になったのである。
しかしこの変化には代償も伴った。以前は体の根元と言われる部分が直径5〜7メートルであった体が直径1〜2メートルにまで減ってしまったのである。
彼らは体を小さくして機動性を確保したのである。それまで地中で体を固定していた根っこは今度は地上で体を動かすための足となった。
その『足』と『触手』で本体を運ぶ形で彼らは移動する。その速度はそれほど速いわけではないが、第13艦隊の面々がそうであったように
この生物に遭遇した人々は未知の姿に呆然としてしまうことが多く、結果として逃げるタイミングを逸して捕獲されてしまうのであった。
430触手もの:2007/02/11(日) 04:39:26 ID:Wnekxibe
帝都フェザーンで最初の触手が民間人女性に襲い掛かったのは午後6時を回った夕方である。
既にその日の勤務時間を過ぎ多くの軍人は官舎へ戻っていたので、通報を受けた憲兵本部から軍に連絡が入ってもすぐに救出へ向けた全体行動を取ることはできなかった。
帝国軍の元帥たちは慌てて全軍を呼び戻したが、既に触手による蹂躙劇は各所で始まっており帰宅途中、あるいは再出勤途中の兵士達が
現場で触手退治に乗り出すケースも多かった。彼らの行動は賞賛すべきものであったがこの単独行動が結果的に全体行動の統制を欠き首脳部を混乱させた。
獅子の泉宮殿の七元帥と称される帝国軍の重鎮のうちメックリンガーは旧帝都防衛司令官としてオーディンにおり、
アイゼナッハは同盟領の弁務官として赴任するべく影の城要塞へ赴いていたため不在であった。
このときフェザーンに居たのはミッターマイヤー、ビッテンフェルト、ミュラー、ハイネセンでの弁務官の任を終えて戻ってきていたワーレン、そしてケスラー憲兵総監である。
シヴァ星域会戦以降、宇宙海賊討伐などの任務はあったもののこれといった大会戦には遭遇せずビッテンフェルト率いる黒色槍騎兵艦隊は
その有り余る戦闘意欲を持て余していた。その矛先を触手に向けて彼らは戦車を乗り回し帝都フェザーンで暴れる触手以上に大暴れした。
司令官たるビッテンフェルト元帥は部下に獲物を先取りされてなるものかとばかりに猪突猛進して次々と怪物を倒していった。
彼らも例の媚薬成分入りの胞子を大量に吸い込んでいるはずであったが、その衝動を暴れることで消化しているらしく黒色槍騎兵たちは
助けた女性と親密な関係になるということは全体的に少なかった。触手に遭遇する者としては極めて珍しいケースである。
むしろ女性と親密になったのは彼らの後をついていく形になったミュラー艦隊である。ビッテンフェルトは触手退治に夢中になるあまり
救出した女性へのアフターフォローをおざなりにしてしまっていた。そのためミュラー艦隊は
救出された女性を病院、緊急救命室、緊急ケアセンターなどの医療機関に搬送するという作業のほうが主な仕事となってしまった。
救出した女性とその後、媚薬成分の燃焼を分かち合う栄誉はほとんどミュラー艦隊が頂くこととなった。
ミュラー自身は十体ほどの触手を退治していたが、その過程で救出した女性たちのうちの一人とやはり数年ぶりの僥倖とあいなった。
その後、その女性とは幾度か会う機会に恵まれたが結局長続きしなかった。ミュラーは自身の失恋記録を更新してしまった。
ハイネセンから帰ったばかりのワーレンにとってフェザーンでの初仕事は化け物退治となった。
彼も十数人の触手を倒し同じ数の女性を救出した。そのうちの一人の未亡人とどうやらその夜は奥方が亡くなって以来の行為に及んだようだが
本人は否定している。その未亡人とは意気投合してその後も会っているのだが、ちょうどオーディンから一人息子を呼び寄せたばかりであったので
息子にはばかって大きな声で名言できなかったようである。しかしその後、新型の義手を発注していることから何事かあったという噂は広まるばかりであった。
主席元帥たるミッターマイヤーは現場に出て陣頭指揮は執らずに本部で全体の指揮をとっていた。しかし『奥様が買い物に出かけたきり帰らない』という
ハインリッヒ・ランベルツからの連絡を受け取ると、指揮を副官のバイエルラインに押し付けてまさしく疾風の勢いで外へ飛び出していった。
外は触手に犯される女性たちのあられもない声、巻き上がる胞子、ブラスターの発砲音や怒声が響いて阿鼻叫喚に似た環境であった。
ミッターマイヤーはそれには目もくれずに突き進んでいった。彼はこれまで数々の武勲を立ててきたがこのときのそれは奇跡的なものである。
彼の妻の携帯立体映像電話は繋がらない状態で、どこに買い物に出かけたのかすらも知らなかったというのに彼は妻を見つけたのである。
『愛の力』と呼ぶならまさしくこのようなものを言うであろう。彼は数メートル先で触手に捕まり襲われている妻に向かって一心不乱に駆けていく。
「エヴァーーーーーっ!!」
彼の最初の呼びかけにエヴァンゼリン・ミッターマイヤーは気がつかなかった。
彼女は三十分も前に触手に捕まっておりそれ以降ひたすらこの怪物にいいようにされていたのである。
両手両足を触手に縛られ腰にも巻きつかれて体はとうに動かなくなり、先日買ったばかりの花柄のワンピースとレースのカーディガンは
もはや見る影もないほど無残に引き千切られて路上に散らばっている。
その中にどうやら下着だったものらしき布キレが混ざっている。エヴァは触手に全裸に剥かれて蹂躙されていた。
彼女の小柄な体を包むようにビッシリと触手は絡みつき、あまり大きくない乳房に群がり、股に貼り付いて女陰に滑り込む。
最初に呑まされた粘液の媚薬作用と、粘膜を介して愛撫してくる触手の微細な動きに彼女は奥から打ち寄せる快感に既に陥落していた。
「あっあっあっ、いやあっ!やめてっ!はぁぅぅ、ああんっ、イヤ、イヤッ!ああ〜んっ!」
最初は恐ろしいばかりであったがしだいに意識が快感に薄れていく。エヴァは目を閉じて怪物にされるがままであった。もともと抵抗できるほどの腕力もない。
柔らかい触手の表皮に胸の突起や女陰の真珠、敏感な谷間を撫でられ続けて彼女は何度か愉悦の山場を迎えてしまっていた。
「ああっ、いやぁぁん、やめっ、ああ・・・ああっ!あん、あん、いやあぁ、だめ、あんっあん、あんっ!」
エヴァの高い声音が艶を帯びる。しかし触手たちが彼女の最も大事な部分に突入しようとするとその音調は強張った。
触手たちが彼女の肉の扉をこじあけて中に入ろうとするとエヴァンゼリンは体を弓なりにしならせて唯一自由に動く首を左右に振って泣き叫んだ。
「イヤーーー!!それはだめっ!それだけはいやああっ!!ウォルフ!ウォルフ助けてっ!ウォルフーーーー!!」
クリーム色の髪を振り乱してエヴァがそれだけは捕られまいとして叫んだときにミッターマイヤーは妻の姿を見つけた。
今まで夫のウォルフガング・ミッターマイヤー以外には許したことのない体をこんな気持ちの悪いものに奪われるのはエヴァには耐えられなかった。
耐えられないのはミッターマイヤーとて同じである。彼は妻を大声で呼んだ。何度目かの呼びかけでようやくエヴァンゼリンは夫の到来に気がついた。
「あなたっ!ウォルフ!助けてっ!ああっ・・・あうっ!助けて!あぁん、早・・・くっ!」
「エヴァっ!!」
ミッターマイヤーはエヴァを襲う触手の本体に向かってブラスターの照準を合わせながら走った。
「貴様よくもオレの妻をっ!!」
怒りを閃光に乗せてミッターマイヤーは触手を撃った。エネルギーの弾は見事に命中し化け物は何本かの触手をエヴァから離して悶絶するように振り回す。
ミッターマイヤーは立て続けにブラスターを放ちそれを全て命中させたが、最後は触手ではなく地面を撃っている状態になった。
撃たれた化け物がいくらもしないうちに四散して粉々になってしまったのである。後には裸のエヴァンゼリンが地面に放り出される形で残されていた。
小さくなって動けるようになった怪物はなぜかダメージを受けると粉々になってしまうようになっていた。
その粉々になった体そのものが新しい胞子であり媚薬になるのである。
地面に横たわって荒い呼吸を繰り返す妻にミッターマイヤーは駆け寄った。エヴァは彼の姿を見ると安心したのか泣きながら抱きついてくる。
「エヴァ、すまない遅くなって。もう大丈夫だよ」
「ああ、ウォルフ!ウォルフ!」
ミッターマイヤーはその紅蓮色のマントを取り去って妻の体を包み、彼女を抱えあげて自宅へ直行した。
家では心配して泣き出さんばかりのハインリッヒと、彼の様子を感じ取ってぐずっているフェリックスが待っていた。
ハインリッヒにフェリックスを一晩見ていてくれるよう頼むとミッターマイヤーは妻をバスルームへ連れて行き彼女の肌に纏わりついている粘液を洗い流した。
今度はタオルに彼女をくるむと寝室へつれていきベッドへ寝かせる。そこまでやってから彼は大本営と諸事連絡をとった。
寝室に戻ったミッターマイヤーは妻に水を飲ませてやった。このとき彼はこれから大本営に戻るつもりだったのだが、出て行こうとする彼の腕を
妻に握られたため戻ることができなくなった。
「あなた、ウォルフ行かないで。ここに居てください」
「エヴァ・・・しかし・・・」
「お願いよウォルフ」
エヴァは蹂躙された体が媚薬の燃焼を求めていることを知っていた。夫にバスルームで体を洗ってもらっているときにさえ
夫の手の動きに反応して喘ぎを我慢できなかったほどである。彼女の秘密の谷間は触手から解放された後も熱を滴らせていた。
ミッターマイヤーもそのことを薄々感づいてはいた。体を洗ってやっているときに悩ましい声を零していた妻の様子に彼とて本当は下肢の疼きを感じていた。
しかし彼には放置できない責任がある。だからとにかく大本営に戻ろうと思っていたのだが、愛しい妻が彼の頬を引き寄せて小さな唇を押し付けてくると
さきほど吸い込んだ媚薬の粉末に体が負けてしまった。
「エヴァ・・・」
「あなた、ウォルフ」
さっき妻の上にかけてやった掛け布団を暴いてミッターマイヤーは彼女の上にのしかかった。それを待っていたエヴァは彼に夢中で接吻し
夫の背中を撫でる。ミッターマイヤーはエヴァの咥内で彼女の小さな舌と戯れつつ彼女の股の間に手を割りいれる。
「やぁん、ウォルフっ」
股を触られただけでエヴァは悶えた。彼の指がその襞を割ってヌメリの谷をまさぐると早くも彼女は体を揺らし始める。
「あぁん、やん、はぁぁ」
「エヴァ・・・」
「ああっウォルフ・・・はぁん」
妻の唇を解放し、今度は首と鎖骨に接吻を繰り返し、ミッターマイヤーは彼女のなだらかに盛り上がった乳房に舌を這わせた。
彼女はもうすぐ三十代になろうというのに未だに瑞々しい肌を持っていた。そして未だに発育途上のような小さな少女のような胸をしている。
それをさっきはあんな化け物に嬲られたのかと思うとミッターマイヤーは義憤に駆られた。そして駆られるままに妻の乳房を愛撫する。
酷い目に遭った彼女を労るように優しく撫でつつもなだらかな山の頂上の赤い色づきを口に含んで舐め転がした。
それと同時に触手に嬲られたに違いないクリトリスを優しく擦る。エヴァはさきほどの恐怖など全く忘れて安心して愉悦に身を浸す。
「はぁ・・・あぁ・・・あんっ、ウォルフぅ・・ああっあぁん、はぁ、あっあっアンッ!」
しばらく愛撫を続けていたミッターマイヤーはエヴァの小さな股を開きそのあいだに顔を突っ込んだ。
「ああっ!ウォルフっ!!」
彼女の扉を開いてミッターマイヤーは妻の深部の様子を伺った。
「エヴァ、酷い目に遭ったね。怪我をしていないかい?」
「ああ、ウォルフ・・・」
「オレが舐めて治してあげよう」
「ああ、ウォルフ、だめぇ・・・」
妻の秘列に顔を埋めてミッターマイヤーはエヴァの赤いパールを舐めて吸った。
「ふあーんっ!」
体を仰け反らせてエヴァは絶頂を迎えてしまった。しかしミッターマイヤーは続けて彼女の敏感な淫核を口で慰撫し、
指を触手に間一髪で奪われるところだった彼女の大事な部分に入れて中を攪拌する。
エヴァは体内を蠢く熱い疼きに鼻にかかった声をあげて身悶えた。
「はぁん、はぁん、だめ、やっ、ウォルフっ!ああっ、あんっあんっ、だめぇ、あっあっああんっ!」
エヴァが再び達する前にミッターマイヤーは体を離した。いつもなら恥じらって「ひどいわウォルフ」と言う彼女であるが、
今は媚薬の支配下に体をおかれているので愛撫が中断されたことを素直に残念がっていた。
「ああん、ウォルフ、ウォルフぅ・・・早く・・・」
エヴァに懇願されるまでもなくミッターマイヤーは次の行動へ向けて疾風の速さで準備していた。
服を全部脱いでしまうと改めて妻の体に多い被さる。妻の小さな体にのしかかってミッターマイヤーは彼女の太ももを抱えあげた。
いつもなら恥じらうエヴァは嬉しそうに彼を見上げた。今まで見たこともない妻の妖艶さに彼は内心どまどっていた。
「エヴァ・・・」
「ああ、ウォルフ、ウォルフ!」
妻に引き寄せられるままにミッターマイヤーは腰を進めて、触手ができなかったことをした。彼女の中を占領し、
内壁をその棒の熱さで温めた。エヴァは感極まった甘い声を出す。
「はぁ〜〜〜んっ!ウォルフぅっ!」
「ああ・・・エヴァッ!」
「あっあっあっ!ウォルフっ!あっああーっ!はぁん、ああっああっ!」
ミッターマイヤーは腰を振った。そのたびにエヴァは小さな体を揺らめかす。
二人の体は媚薬に突き動かされていたので今は技巧的でなくても充分すぎる快楽が訪れる。
夫はひたすら腰を振り、妻はそれに答えて腰を揺らす。ウォルフとエヴァは内から舞い上がる快感の焦熱に呑みこまれた
「ああっ!あんっあんっ!ウォルフっ!ああっもうっ!あっあんっ!だめっだめぇぇっ、はぁっはぁっはっううっ!はっあーんっ!」
「ああっエヴァあっ!」
「はぁんっウォルフ!」
熱に急かされた二人は快楽の最高峰に瞬く間に上りつめ、頂上で果てていった。
「はああーーーんっ!!ウォルフぅっ!」
「エヴァっ!!」
それから二人は媚薬の効力が切れるまで熱と蜜にまみれた時間を過ごした。
435237:2007/02/11(日) 04:44:29 ID:Wnekxibe
とりあえず今日はここまでです
436名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 12:04:08 ID:VVLrszV/
うわーい疾風夫妻きたっ!
そしてなにかあれか?ワーレンの特殊義手は細かく振動したりとか、
指先アタッチメント交換できてグルグル回転したりするんだな?な?w
437名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 14:44:27 ID:RFcQ7PLM
やった疾風夫妻だ!
普段は物分りがいいはずなのに我慢できずにねだってしまうエヴァタンいいよーいいよー
常に優等生な妻じゃつまらないしたまにはこういう一面もないと
ミッタはきっと”早い”という自覚があるんだな。だから前儀に時間をかけて調整を…
いや、何でもありません
それにしても黒色槍騎兵隊の方が触手以上の化け物じゃないかという気がするんですがw
438名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 21:42:10 ID:A2DcB+a4
うほっ! イイ触手!
439名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 10:03:39 ID:08yZbPKv
皆が幸せな中で失恋記録更新なミュラー……(´・ω・`)

でも妙に納得してる。
440名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 07:48:58 ID:BJP4FZJ4
バレンタイン、三浦に幸あれ!
441名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 20:15:18 ID:1dwYvf5M
泉田くんはチョコもらえる〜?
神様お願いしますw
442名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 20:50:25 ID:6tSrrlYI
三浦君は先ほどオーディンスーパーで半額になったチョコを買っていました。
443名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 22:27:47 ID:JaIAVsLr
茉莉ちゃんはショコラティエ並みのを作ってくれそうだな。
444名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 23:35:17 ID:Wa2YsLES
>>442 激藁
最近は銀でもノーマルやる人増えたみたいでけっこうバレンタインイラスト見れたよいろんなサイトで。エロはなかったが
445名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 01:11:10 ID:iD+h4MHT
ノーマル増えてくれてほんと嬉しい。
バレンタインネタは竜も結構あったみたいだな。エロとは少しずれるけど事後の始茉理の小話みたいなの見つけて舞い踊ったよ。
446237:2007/02/17(土) 04:11:40 ID:JgyIiUVy
>>436 そうグルグル回転したりくねったりいろいろします。どうぞ好きに妄想してください
>>437 疾風の名誉のために「早い」とは書きませんでしたが前戯に時間かけるのはいいことだと思うんでそれでお願いします
三浦くんをかわいそうにしてすいません。今頃半額になったチョコを食いまくってたくましく生きていてくれうことを願ってます
そして続きです
447触手×マリーカ(苦手な人はスルー推奨):2007/02/17(土) 04:13:11 ID:JgyIiUVy
ミッターマイヤー夫婦が互いの肉でその愛を確かめ合っていた時刻から遅れること丸一日、同じように愛を確かめ合った男女がいる。
まだ夫婦と呼ばれる間柄ではなく、ミッターマイヤー夫妻の五歳という年齢差をさらに四倍にした年の差を持った男女である。
憲兵総監にして新帝都防衛司令官であるウルリッヒ・ケスラー元帥は的確な指示を出して触手討伐の全体を指揮していた。
触手討伐には軍隊も出動していたが国内治安に関しては憲兵隊に主導権があるため、全体を統括した指示は彼が出すことになっている。
彼が何よりも優先して確認したのは皇太后ヒルデガルドとフェザーンに移住している大公妃アンネローゼの安全である。
触手が獅子の泉宮殿の奥にまで迫ってきているという情報は彼に冷汗の存在を知らせた。
しかし親衛隊たちが皇帝一家だけは奥の院に入れて室内外で総出の警備をしいているのでとりあえずは安全であるらしい。
ところが親衛隊の警備をロイヤルファミリーに集中させてしまったために外にいた女官たちに対しては全く警備がされていなかった。
そのことをケスラーが知ったのは皇太后たちの安全を確認してからおよそ一時間後である。

獅子の泉宮殿に仕えている女官たちは触手たちに追い掛け回され各所で次々に捉えられていった。
皇宮には様々な年代の女性が仕えていたが触手たちは10代から40代の女性を捕縛する。それ以外の年代は捕獲してある程度触診すると解放して別の女性を探しに行く。彼らにとっては愛液を大量に吐き出す可能性が大事なのである。
マリーカ・フォン・フォイエルバッハは弄れば大量に愛液を吐き出すに違いない若い女性である。
なんだか気味の悪いものに追いかけられてマリーカは必死に走った。もともと機敏な動きができるような子ではないが若いので長時間逃げ回ることはできた。
しかし体力も限界がきてしまい、とうとうリンデンバウムの木陰まで走ってきたとき触手に足を絡め取られて彼女は転んでしまう。
転んでしまった少女に触手は猛然と走り寄ってきて彼女に飛び掛かった。
「きゃあああああっ!!」
反射的に目を瞑ったマリーカの四肢に触手を絡めた化け物は倒れたままの彼女の服を裂きにかかった。
紺色のメイド服が次々に破かれていき、彼女の上で踊るように千切れていく。
「いやあああっ!!」
448触手×マリーカ(苦手な人はスルー推奨):2007/02/17(土) 04:14:16 ID:JgyIiUVy
マリーカは必死に体を揺らして逃げようとしたが振ることができたのは顔だけであった。
彼女の手足は触手にガッチリと押さえ込まれ、長時間の全力疾走に疲れた体はそれに抗うだけの力もない。
恐怖に全身を強張らせながらもろくに抵抗できないマリーカに一本の黒っぽい触手が近づく。それは震えるマリーカの口に飛び込んでいって例のものを吐いた。
「ううっ!!」
顔をしかめた彼女がそれを飲み込んだと同時に触手は離れていく。彼女の体内に入った媚薬は内側からマリーカを蝕みはじめる。
そのあいだに次々と服は引き裂かれていった。紺色の制服、白いエプロン、真っ白なショートストッキングも食いちぎられ、
彼女の体を覆っていた紺色はたちまち姿を消し、代わって白い肌が地面の上に晒された。
彼女の肌に残っていたのは二つの布地である。それぞれ違う色なのはそれが満を持したときに使う下着ではなかった証拠である。
そのうちの一つ、茶色地にピンクのフリルとリボンがついたかわいらしいブラジャーに触手は一斉に襲い掛かった。
このブラジャーはマリーカにしては大人っぽくて高い値段のものである。これはある人に解いてもらうために買ったのに、それを
緑の気味の悪いものたちに一斉に引っ張られて引き千切られてしまった。マリーカは恐怖に頭を占領されながらもこの下着を捧げるはずだった人を思った。
(ウルリッヒ様!助けてください!)
この時点では彼女の王子様であるケスラーは未だこの窮状を知らない。マリーカは誰にも気づいてもらえない木陰で触手にその胸を弄ばれた。
触手たちは群れを成してマリーカの小さくともちゃんと膨らみをもっている胸に飛び掛かった。
外気に晒されて震える胸に粘液だらけの体を擦りつられたマリーカはその恐ろしさに目を硬く閉じて悲鳴をあげる。
しかし先に彼女の体に飛び込んでいた媚薬が仕事を始めたらしく彼女は急激にあがった体温と体の奥から染み出てくる甘い疼きに体を揺らし始めた。
「やあっ・・・いや・・・いや・・・ああ・・やめて、やめて、どうしてこんなことするの・・・ああ、あぁん、エッチぃ・・・いやぁ〜〜っ!」
まだ誰にも触らせたことのないマリーカの小さな胸を触手は揺らし、一番上に実っているピンクの蕾に体を擦りつけ、複数の触手で挟み込む。
触手たちの柔らかくて性急な動きと内側から響いてくる疼きにマリーカは頬を赤らめて体をくねった。熱いものが内側から広がってくる。
「あぁ・・・あぁ・・・あん・・・いやぁ・・・はぁ、はぁ、だめ、いやぁっ」
マリーカはどうすることもできずに触手の怪しい動きに体を熟し始めていた。
しかし別の触手たちがショーツの脇からマリーカの太ももと太ももの間に突入してくると彼女は張り詰めた声をあげた。
「いやーーー!なにするの!やめて!助けて!ウルリッヒさまあ!」
449触手×マリーカ(苦手な人はスルー推奨):2007/02/17(土) 04:14:57 ID:JgyIiUVy
触手たちはマリーカの小さな桃色の亀裂の中を埋め尽くした。触手が施した胸への愛撫で快感を知った彼女は既にその亀裂を濡らしていた。
触手たちは嬉々としてヌメリの中を這いずった。とんでもないところへ入れられたマリーカは恐ろしさでいっぱいになる、はずであった。
しかし実際は彼らが敏感な亀裂で蠢くのでさらなる快感を彼女は覚えてしまう。媚薬のせいで全ての刺激が快楽へ繋がっていた。
「あーーっ!やめてっ、いやっ、いやっ、あんっ、あんっ、やめ・・・いやぁんっ!」
触手は次々にマリーカの下着の中へ飛び込んでいき、水色地に茶色の水玉という愛らしい綿のショーツを内側から破ってしまった。
「きゃあああっ!いやぁーんっ!」
最初は悲鳴だったのだが語尾は喘ぎになってしまった。ついに全裸にされてしまったマリーカは小さな体をくねらせて触手に弄ばれた。
彼女の肌に群がる触手たちは粘液質の体でマリーカの胸を揺らし、乳首を挟んでくすぐり、股間を埋め尽くして敏感な肉を擦る。
マリーカは恐怖と快楽で涙を流し、顔を振って身悶えた。
「ああ、あぁ、あんっ、あんっ、やっ、はぁん、だめ、だめ、ああっ、いやぁん、やめ、お願い・・ああっはぅっ!」
体を愉悦でいっぱいにしたマリーカは桃色の谷間をすっかり濡らしていた。その谷間にあの黒っぽい触手が接近する。
それは下側からマリーカの亀裂を登っていき掃除機のように愛液を吸い取っていく。
その強い吸引で敏感な肉を刺激されてマリーカは快感の頂点を極めてしまった。
「ふっわああーーっ!」
絶頂に体をビクビクと震わせるマリーカに構わず黒い触手はさらに登っていき、彼女の最も敏感な蕾を丸ごと吸った。
この吸引にマリーカはさらに高いところへ吹き飛ばされて歓喜の叫びをあげてしまう。
「ハアッ!ア――――――――ンッ!!」
こうして下から上まで愛液を吸引してしまうと黒い触手は整然と退却していき、それ以外の無数の触手は再びマリーカの体に襲い掛かった。
余韻に浸る暇もなくマリーカはさらに触手の陵辱を受けて快感の地獄へ堕ちていった。
「いやあっ!!いやっ!いやっやめてっああーーーーっ!」
450触手×マリーカ(苦手な人はスルー推奨):2007/02/17(土) 04:15:40 ID:JgyIiUVy
女官たちの安否については不明であると知ったケスラーは居てもたってもいられず数人の部下を連れて皇宮に向かった。
もともと皇宮と憲兵本部はそれほど離れていない。すぐに皇宮に到着したが、宮殿では沢山の女性が触手に犯されていたので一人一人救出しているうちに時間だけが経っていく。
焦ったケスラーは素早く部下に女性たちを救出するよう指示しつつ自分はただ一人の少女を探した。
彼女を探すのに時間がかかってしまったのは女性を襲っている触手たちを逐次退治していたせいもあるが、
彼女が小さい体を木陰に隠してしまっていたうえに夜で暗かったせいもあった。
現場に駆けつけたときケスラーはその場を素通りしてしまうところであった。しかしリンデンバウムの影に白い足二本を見つけて彼は駆け寄った。
「やぁ、やぁ、あんっあんっ、いや・・お願い・・いやああっ、はぁん」
その光景にケスラーは愕然としてしまった。彼の愛しい少女マリーカは地面に体を縛り付けられて全裸を晒し、肌を火照らせて喘いでいた。
彼女の小さな体に向かって触手を伸ばして蹂躙している化け物は他のものよりいくらか小さい。通常、触手は女性を捕らえると持ち上げて陵辱するが、
この触手は体が小さかったので持ち上げることはできずマリーカを地面に寝かせたまま陵辱をはじめたのである。
それが幸か不幸かケスラーにはマリーカが実際に誰か男に陵辱されているように見えたのである。
幼いいつもの様子からは想像もつかなかった凹凸を晒してマリーカは喘いでいる。
木陰で暗いなか地面に倒れて悶えているせいか、まるで複数の男にのしかかられてレイプされているかのようにケスラーには映ったのである。
彼は怒りに震える手でブラスターを取り、それで迷わず触手の本体を打ち抜いた。
「貴様よくもっ!」
エネルギーに撃たれた触手は一斉にマリーカから手を放し、体をくねらせて苦悶する。ケスラーはブラスターを連射し不埒な化け物を葬る。
触手は宙で爆発するように粉々になった。急いで駆け寄ったケスラーは取り残されて倒れている全裸のマリーカを起こして抱き寄せた。
「マリーカ!マリーカ大丈夫か!?」
快感に意識が霞んでいたマリーカはケスラーの声に薄らと目を開いた。
「ウルリッヒさま?」
「マリーカ、平気か?すまない遅くなって」
自分を抱き起こしているのが他でもない『ウルリッヒ様』であると知ったマリーカは泣きながら彼に抱きついた。
「ウルリッヒさまーーーっ!」
全裸の少女に抱きつかれて戸惑いつつもケスラーは彼女を抱きしめた。その小さな肢体に詰まった愛しさを感じながら彼は強く少女を抱きしめる。
そして感極まり、何度も接吻を繰り返した。
451マリーカ一人もの(苦手な人はスルー推奨):2007/02/17(土) 04:16:48 ID:JgyIiUVy
ケスラーは軍服の上着を脱ぐとそれを彼女に着せた。彼に比べるとマリーカはかなり小さいので上半身の軍服だけでもすっぽりと体を覆ってしまえる。
マリーカを彼女の部屋に連れて行くとケスラーは憲兵本部にとんぼ返りした。できれば彼女の傍にいたかったのだが触手討伐の要ともいうべき彼が本部を長時間離れるわけにはいかなかった。
宮殿内の警備に人員を割いて女官の居住区に近づけさせないように指示するとケスラーは帰っていった。
ケスラーに傍に居て欲しい気持ちがマリーカに無いわけはない。しかし彼の職務がどういったものかは彼女もよく承知している。彼女は帰っていくケスラーをただ見送るほかなかった。
彼が帰ったあと彼女は体を洗い、バスルームから出るとローブを着たままベッドに横になった。
マリーカは頬を上気させて溜め息をついた。体が熱いのは風呂から上がったばかりだからではない。彼女は自分の体が明らかにおかしいことに気づいていた。
もう触手はどこにもいないのにまだ体中を愛撫されているような気がする。体の奥がまだジンジンと脈打っているのを感じてマリーカはベッドの上で身をくねらせた。
こういったときどうすればいいのだろう。
幼い彼女はまだそのことをよく知らなかった。性に詳しくない彼女を内側から導いたのは媚薬である。
触手が吐き出す媚薬は女性に強制的に愛液を出させるためのものである。故にその効力は強烈で、まだ男を知らないマリーカにも容赦なく効果を発揮する。
彼女は無意識のうちにバスローブの襟に手を滑り込ませて膨らみの上についたピンク色の突起を擦ってしまう。
「あん・・・・」
すると体の奥で燻っていた疼きが浮上してきた。マリーカは指を動かして突起を擦り始め、もう一方の乳房にも同じことをする。
そしてついには摘みはじめてしまった。そうなるともう止まらない。マリーカは自分の胸を自分のいいように弄り始めた。愉悦の漣に揺られてマリーカは呻いた。
「あん・・・・・・あん・・・・・・はぁ・・・・・・あぁん・・・・・・」
風呂上りとは違う理由でマリーカは肌を火照らせた。彼女は触手にされたことと同じことをすれば気持ちよくなれることをどこかで知っていた。
その無意識の知識に従ってマリーカは自分で自分を愛撫し快い感覚に身を浮かせた。そうしつつも「なぜこんなことをしているのだろう」と彼女はぼんやり思う。
こんなことをしてどうなるだろう。自慰などしたこともなかった少女は自分で自分の行動に戸惑ってしまう。
ふと先ほどケスラーに施された熱烈な接吻をマリーカは思い出した。そういえばこの熱はあの口づけを受けたときに感じたものと似ている。
彼女の憧れる憲兵総監閣下は付き合い始めてそろそろ一年になろうというのに、軽い口付けを指折り数えられる程度しかしてくれたことがない。
それ以上のことなど全くない。それが彼女には不満であった。性に無知でありその反面著しい興味を持つ年代の彼女からしてみれば彼が何もしてくれないことに物足りなさを覚えもする。
しかし同時に自分が子供だから大人の彼に魅力を感じてもらえないのだとも思う。その自信の無さがあるので彼に不満を漏らしたことはないが、
それでも寂しさを感じていた彼女にとってさきほどのケスラーの口づけは衝撃的であった。
何か熱いものが押し寄せてきて、おかげで触手に襲われたことをマリーカは一瞬忘れていた。あれから一時間も経っていないのに、三日ぐらい前のことのように彼女には感じられた。
ケスラーの唇と舌の感触を思い描きながらマリーカは体を弄る。すると体が芯から熱くなる。
「はぁ・・・あぁん」
マリーカは目を瞑った。そしていま自分の胸をいじっているのは自分の手ではなく大佐さんの指なのだと想像する。
そうすると今までよりも心地よさが増して体内の脈打ちが速くなった。マリーカは体をくねらせて一人悶える。
「あぁ・・・・・・あぁ・・・・・・あぁん・・・・大佐っさんっ!うぅ・・・あん・・・」
とうとう少女はローブの隙間に手を突っ込んで下半身を触り始める。自分でもどうなっているのかよく知らなかったあの亀裂に指を差し入れる。
「ああんっ!」
亀裂の内側はもうすっかり濡れていて彼女の細い指をスルリと受け入れてしまった。マリーカは恐る恐る指を動かして自身を弄る。
自分でもわかる気持ちよい場所を自分で弄る。マリーカはベッドの上に小さな体を横たえ一人で喘いでいた。
「んっ・・・んっ・・・大佐・・・さん・・あぁん、ウルリッヒさま・・・あぁぁ」
マリーカは自らと交わりながら心の中でケスラーと姦淫した。
憲兵本部に戻ったケスラーは事件が発生してから丸一日触手討伐の指揮を執った。触手が現れてからの24時間でほぼ事態は収拾された。
憲兵隊と軍隊総出の鎮圧作戦であったために発生件数は多かったものの短期間に大多数の触手を退治することができたのある。
ここに至るまでろくに仮眠も取らなかったケスラーは、既に休ませていた部下と交代してようやく本部を出た。
このまま帰宅して睡眠をとるべきだとは思ったが彼はそうせず真っ先に獅子の泉宮殿に向かった。
まず皇太后ヒルダに拝謁してから彼は愛しい少女の部屋を訪ねた。しかしいくらドアホンを押しても中から反応がない。
訝んだ彼はドアに手をかけた。すると鍵はかかっていなかったので慎重にドアを開けた。
「マリーカ?」
憲兵総監としての第六感は働いていない。緊張を強いられる事態ではなさそうだと思いつつ中に入って彼は彼女の寝室と思しき部屋を開けた。
結果としてケスラーは緊張した。
「あ・・・あ・・・・ウルリッヒさま・・・あぁん・・・あぁん・・・はぁ・・・あーんっ」
ケスラーは呆然として立ち尽くした。実年齢よりも子供っぽいはずのあのマリーカがベッドの上で自慰に耽っている。
頬を染めて自分の乳房を揉み、自分の女陰に指を差し入れて動かして喘いでいる。マリーカのあられもない姿に彼はしばらく思考力を手放してしまった。
マリーカはあれからずっと自慰を続けていた。途中疲れて眠っていたが、媚薬に体を起こされてまた自慰を始めてしまう。
それを二回ほど繰り返して彼女は自らの快感を追及していた。それほどに媚薬の効果は凄まじいのである。
ケスラーが部屋に入ってきたことにマリーカはしばらく気がつかなかった。快感で自分を追い詰めることに夢中になってしまっていたのである。
しかし彼が呆然として自分を見ているのに気がつくと彼女は悲鳴をあげた。
「きゃあああっ!!」
心で彼を思い浮かべていたら目を開いた瞬間現実の彼がそこに立っていたのである。彼女は愕然とした。しばらくしてマリーカは慌てて手で乳房と陰部を隠した。
「うっウルリッヒさま・・・・・」
上目遣いでこちらの様子を伺っているマリーカにケスラーはこっそり生唾を飲み込んだ。
先ほど触手に犯されている彼女を見たとき、そして自慰に耽る彼女を見たとき、ケスラーはまだ少女だと思っていた彼女がしっかりと女体を持っていることに驚いていた。
あの子リスのような動きと幼い様子を見ているとメイド服の下に女の体があるとは考えにくかったのだ。かといって性の対象にしていないわけではなかったが。
いまこうして自慰をしている彼女を見てさらにケスラーは彼女の女としての姿を見て呆然とし、そして男として当然の反応を示していた。
「マリーカ」
近づいてくるケスラーにマリーカは後ずさった。はしたないと蔑まれたのではないかと思うと彼の謹厳な表情を見ることができなかったのだ。
しかし彼はマリーカの予想に反して怒ることも叱ることもしなかった。屈んで彼女の頬を撫で、ケスラーは優しい口調で尋ねてきた。
「マリーカ、その、体は大丈夫か。あれから痛くなったところや、辛いところはないか?」
少女は思わず涙ぐんだ。止めようと思ってもどうにもならなかったとはいえ、ふしだらなことをしてしまったとマリーカは自分でもわかっていた。
それなのに自分のふしだらを責めるどころか体を労ってくれたケスラーに彼女は愛しさを触発された。
彼女はたまらなくなってケスラーの首に抱きつき、彼を引き寄せて接吻した。
彼女に引っ張られたケスラーは彼女の上に覆いかぶさってしまった。足はまだ床についていたが上半身はすっかり彼女を覆ってしまっている。
あまりの体勢にケスラーは思わず本気になってマリーカから体を離した。しかし少女は渾身の力で彼に抱きついていて離さない。
「マリーカっ!」
ケスラーは困惑した。彼は既にこの少女を心から愛していた。しかしなかなか年齢差のコンプレックスを乗り越えられず、少女に対して積極性を発揮することができなかった。
だからまるで子供のようなキスをするに留めていた。触手から救った時は彼女がいかに自分にとって大切であるかを思い知り、つい本気で接吻してしまった。
しかしそれ以上のことをいきなりして良いとも思えない。彼は憲兵総監としても人としても良識的であったので年端も行かぬ少女を
自分のような中年が手篭めにするなど彼の中に住まうモラルがなかなか赦さなかった。
ところが彼の中の男はもはや我慢できないと叫んでいる。そういう自分をいつもは心の檻に収監して押さえつけているケスラーだが、今日はそうもいかなかった。
彼もあの胞子を多く吸い込んでおり、これまではそれを仕事で消化していたが、消化しきれなかったものが今ここで爆発を望んでいる。
「ウルリッヒ様・・・・お願いです・・・」
まだ自慰の余韻が冷めていないのかマリーカは頬を火照らせ瞳を潤ませていた。その顔をケスラーは目の前で見せられて早くも咽を渇かせている。
「お願いです、ウルリッヒ様」
「しっしかし・・・・」
「はっはしたないと思われてもかまいません。ウルリッヒ様とならわたし・・・わたし・・・」
愛らしい少女の嘆願についにケスラーは陥落した。憲兵総監のほうが少女に撃ち落とされたのである。
彼女にそれ以上を言わせまいとしてケスラーは彼女に接吻し、下半身のほうもベッドによじ登らせて少女の胸を掴んだ。
「ああんっ!」
ケスラーの手に両胸を掴まれただけでマリーカは体を仰け反らせた。
長いこと自慰を続けていたマリーカは小さな衝撃にも感じてしまい、それを愛する人にされることによってさらに強い愉悦を覚えてしまった。
愛しい人の熱い掌に胸を触られたと思うとそれだけで彼女は心から燃え上がった。
「ああっウルリッヒさまっ」
「マリーカ」
少女の唇を自分のそれで覆いながらケスラーは二つの胸を思うようにした。
媚薬を飲んでいなければ割れ物のように優しく扱ったに違いないが、今はそれほど悠長なことをしていられない。
それほど若くはないのでかつてのラインハルトやヤンのように性急ではなかったにせよ、普段の彼なら我慢できることさえ今はそれが不可能なのである。
彼は衝動の赴くままにマリーカの小ぶりな胸を揉み、捏ねてその形がどうなっているかをつぶさに取り調べした。
結果、丸い形のてっぺんに硬くなったふしだらな実を発見したのでケスラーはそれを指で摘む。すると少女が塞がれた口の中で曇った声を出す。
彼女の声が聞きたいのでケスラーは彼女の口を解放し乳首を摘んだ。
「やぁん、あぁだめ、だめですぅ、ウルリッヒさま・・・」
反応していながら口では反抗するのでケスラーはお仕置きするように実を捻る。すると少女はさらに肌を紅潮させて喘いだ。
「はぁん、あぁ、だめぇ、大佐さんっ!」
彼女の喘ぎを確認するとケスラーは実を捻りつつ乳房全体を揉んだ。彼に乳首を摘まれながら揉まれてマリーカは疼く体を震わせた。
「やぁ、あぁ、あぁん、ふっあっあぁん、ウルリッヒさまぁ、あん」
乳房を捏ねながらケスラーは少女の首筋から鎖骨まで隈なく接吻し、やがてこんもりと盛り上がった乳房の頂に唇が到着すると速やかに降下して少女の胸に接吻した。
「あんっ!」
仰け反って喘いだ少女の実をケスラーは口に含みながら舐めた。自分で自分の胸を舐めることはできなかったマリーカはその感覚に震えて顔を左右に振った。
「やぁ・・・あぁ、ウルリッヒさまぁ、だめ、あぁ、ああん、はぁ」
少女の愛らしい声を聞きながらケスラーは指と口で小さな胸にイロンナことを施して、どこをどうしたらどんな反応をするのか徹底的に取り調べた。
両胸にいろんなことをされてしまったマリーカは憲兵総監の取り調べに体をくねらせて困ったように喘いだ。
「はぁ・・・あぁん、だめ、やっ、大佐・・さんっ、あぁ、んっ、あぁぁん、はぁ、ウルリッヒ・・・さまぁ・・・あ〜ん」
マリーカの胸の頂点を舐めていたケスラーの口はだんだんと乳房のふもとから腹へ降りていく。
再び両手で両胸を愛撫しつつ彼の口は南下を続け、臍を舐めるとそのまま吸い込まれるように股間に降りていった。
「やあっ!大佐さんだめぇっ!」
彼に身も心も捧げることを悦びとしていはいるが、やはり今まで大佐さんにお見せしなかったところを見られてしまうのは怖い。
マリーカは体を捩って抵抗しようとしたが、ついに熱したところを弄ってもらえると喜ぶ心がどこかにあったのでケスラーに太ももを掴まれると難なく足を開いてしまう。
こうしてケスラーは少女の股がどうなっているかを検分した。
「あぁん、ウルリッヒさまぁ」
マリーカは目を閉じて恥ずかしさを堪えようとした。桃色の縦線から乙女の蜜をしたたらせる少女の窪にケスラーは眩暈を覚えた。
本来ならじっくりと眺めていたいのだが催淫作用に蝕まれた彼は堪えることができずに彼女の桃色を割って恥列を舐めあげた。
「はあんっ!」
体の芯を駆け抜けたたまらない熱にマリーカは一際大きく喘いだ。ケスラーはマリーカの腿を掴んで夢中になって少女の生蜜を啜り、肉谷を舐めまわした。
自分の指でするのとは違う舌の愛撫にマリーカは戦慄いた。
「あっあっあんっ!だめ、やっウルリッヒさまあっ!」
奥から脈打ってくる熱感に少女は震える。ケスラーはもう味わうことは無いと思っていた十代の女の子の甘い蜜を啜り続けた。
そして少女の敏感な肉を舌で舐め、指で嬲り、少女の谷間を蹂躙する。マリーカは小さな体をくねらせて精一杯悶えた。
彼の舌が少女の可愛らしい淫核を舐めはじめると彼女は耐え切れなくなりほどなくして絶頂を迎えてしまった。
「はぁん、だめ、やっ、大佐さ・・・ぁあ――――――!」
少女がどうやら頂上を登り終えたらしいことを悟ったケスラーは彼女が落ち着くまでの間に軍服を脱いだ。全裸になって少女の上に覆いかぶさり再び股を割る。
「ああん、ウルリッヒさまぁ」
彼は少女の奥へと繋がる入り口を舌で舐める。マリーカはそれだけでも甘さを感じた。
「はぁん」
息を詰めてケスラーは自分の指を少女の穴に押し当てそのまま進めてみる。こんな小さな少女なのに指はそのまま奥へ入っていった。
「ああっ!」
女性が受け入れられる体を持っていることの神秘を感じながらケスラーはマリーカに尋ねた。
「マリーカ、痛くはないか?」
そう言われて初めてマリーカは痛みの無さを知った。痛みどころか心地よくさえある。
「いいえ、大丈夫です。むしろ・・・イイです」
ケスラーは微笑むと指を入れたまま体を彼女の上半身のほうに持っていき、彼女に接吻する。
「マリーカ、若い女性がそんな下品な言い方はやめなさい」
「じゃあ、どう言えばいいんですか?」
そう言われてみると他の言い方が思いつかない。ケスラーは少女の頬に口付けながら指を動かし始めた。マリーカの体に熱が響く。
「ああんっ!」
「そうだな、せめて『気持ち良い』と言えばいい」
少女の奥は蜜の貯蔵庫になっていた。それを指で掻きながらケスラーは少女の耳朶を噛む。
奥まったところから燃えていく感覚にマリーカはさらに悶えた。
「はぁん、いや、ウルリッヒ様・・」
彼女の奥を指で撫でながらケスラーはもう一方の手で彼女の敏感なクリトリスを撫で始めた。すると少女の小さな体が跳ねた。
「はうんっ!やっだめ、ウルリッヒさま」
「『気持ち良い』と言ってごらんマリーカ」
「あっあっだめっそこは、やっ、だめ、だめですっウルリッヒさまっ!」
少女の穴と豆を指で愛撫しつつケスラーは丸い白身のてっぺんにある赤身を口に含んだ。
「あぁ、やぁん、だめ、だめぇ、ウルリッヒさまあっ!」
「言いなさいマリーカ」
蜜壷と淫核と乳首を同時に責められた少女は耐え切れずに言葉の愛撫に屈服した。
「あん、あぁっ、あっやっ、気持ちイイ・・・です、すごく、ああっ、気持ちイイです、はぁん、ああっ!」
ケスラーは笑った。
「良い子だ」
「ああ〜〜〜〜んっ!」
それからケスラーは何度か少女を『気持ちよく』させた。マリーカは息も絶え絶えになるほど悶えてベッドに倒れている。
我慢に我慢を重ねてきたケスラーは潮時を感じたのでついに少女に乗りかかった。マリーカは虚ろな目で憲兵総監を見つめる。
「ウルリッヒ様」
「マリーカ・・・」
何か言おうかと思ったがどうにも言葉が浮かばないので元帥閣下は黙って腰を降下させていった。
そして少女の股の間に照準を合わせて正確な場所に自分の砲台をめり込ませていった。
「ふああっ!」
またもやマリーカは痛みを全く感じなかった。それは触手の放った粘液の鎮痛効果のなせる業であるがマリーカは自分が痛みを感じないという不思議すらどうでも良くなっていた。
「痛くはないかマリーカ」
「ええ、大丈夫ですぅ、あぁ・・・」
実はケスラーのほうは彼女が痛みを感じないことを知っていた。憲兵本部で指揮を執っているときにヒルダから現時点での研究結果のデータが送られてきたのである。
なぜこのような研究がなされていて、なぜデータが一般の研究機関に出回っていないのかを聞きたいところであったが彼はまだそれについては知らない。
「マリーカ、その、あの化け物にここまで奪われたりはしていないだろうか」
「え?」
少女の肉の暖かさを感じながらケスラーは荒い息を整えつつ聞いた。マリーカは遠くに感じる触手の存在を思い起こした。
「いっいいえ、ここまでは来られていないと思います。たぶん。でもきっとそうですわ」
彼女の記憶がどこまで正しいかは解らないがその答えにケスラーは心の底から安堵した。
「そうか、それは良かった。うむ、そうか。良かった」
彼はいつのまにか満面の笑みになっていた。
データによればあの化け物には知能はないらしいが、そうだとしても愛しい少女の処女をあんなものに先を越されて奪われたのでは彼としても落ち込まざるをえないところであった。
「マリーカ、動くが、良いだろうか」
体の熱さに朦朧としつつマリーカは必死に答えた。
「はっはい!ウルリッヒ様。あの、もう、好きにしてくださいまし!」
少女の妙な気合に苦笑しつつケスラーは腰を動かし始めた。彼の腰の動きにあわせて少女は高い声で鳴く。
「あっあっあっ!ウルリッヒさま・・・やっ、あっあんっ!」
「くっ・・・・マリーカ・・・」
鎮痛効果と媚薬のおかげでマリーカはひたすら快感を味わうことができた。しかしなにより愛しい男に強く抱かれているという意識が彼女の精神を昂ぶらせている。
ケスラーに揺さぶられながら少女は好きになった人に愛される悦びを全身で感じていた。
「ああっ!あんっ、ウルリッヒ様、好き・・ですっ!ああっ、あぁん、好き、なんですっあっあうっ!」
少女の腰を打ちながらケスラーはマリーカにも女の肉の熱さがあることに感動していた。
彼女の体を壊してはいけないと思いながら、どこまでも壊してしまいたい気持ちにも駆られて彼は無意識で腰を揺らした。
少女の乳房を難なく掴み、愛撫しながらケスラーは腰を振る。彼の逞しい体に犯されながらマリーカは愉悦に苛まれて熱く濡れた。
「はぁっ、はうぅっ!ウルリッヒ・・・さまっ!ああっ!あうぅっ、やっあっ、はぁ、はうっ、はあぁんっ!」
「マリーカっ!」
少女の蜜壷を占領したケスラーはそのままそこで暴れる。その暴走に掻き乱されたマリーカは熱の濁流に呑みこまれ、ケスラーと共に最高潮を迎えた。
「はっ!ふっぁああ――――――――んっ!」
「あっ!くぅ!」
その晩ケスラーは何度もマリーカの体を隅から隅まで取り調べた。
翌日、自分の腕の中で目覚めたマリーカにケスラーは言った。
「私と結婚してくれないだろうか」
少女は目を見開いてキョトンとしている。意味がわかっているかどうか心配になってケスラーは繰り返した。
「解るだろうか、私の伴侶になって欲しいと言っているのだ」
そう繰り返しても少女はまだ呆然としているようであった。彼は心配になって必死に説得を試みた。
「私のような年の者が君に求婚するなど不釣り合いにもほどがあるとは解っている。だが・・・」
一から説得するつもりで話していた彼だが結局それ以上何も言わなかった。マリーカが彼に覆いかぶさって抱きついてきたので少しむせってしまったのだ。
「マリーカ・・・・」
「はい!喜んでお受けします!ウルリッヒ様!」
少女の輝く笑顔がケスラーの心を照らした。
彼は四年前かつての皇帝も同じように触手に蹂躙された女性を救ったあと彼女と情交して、翌日に求婚したことなどは知らない。
図らずもケスラーは初代皇帝と同じ道筋を取り、彼は成功して皇帝は失敗した。
かつて彼がラング夫人の背中を見ながら、家庭人としては皇帝や僚友よりはるかにあの小物のほうが勝っていると思ったことがあった。
そしてケスラーもまた男女の関係においては皇帝よりもはるかにまともであった。そのことを彼は誰に知られるでもなくこの日の朝、証明したのであった。

ラインハルトやヤンの場合、まだ相手との精神的な男女の付き合いが始まる前に触手の事件が起こってしまったため、それからの道のりは長かった。
しかしケスラーは既に相手の女性とのあいだに正式な付き合いが成立していたのでその先の進みは速い。
彼は数ヵ月後、二十以上も年下の女性と結婚した元帥として全銀河に報道されることになるのである。
458触手もの結末(苦手な人はスルー推奨):2007/02/17(土) 04:23:22 ID:JgyIiUVy
フェザーンでの触手事件が解決してからケスラーはマリーカとの結婚準備を始めた。
あの日の朝シーツについていたわずかな血がマリーカがまだ処女であったことを物語っていたのでケスラーは安堵した。
ワーレンは例の未亡人と息子を交互に思って悩む日が続き、ミュラーは新たに加わった失恋の痛手に苦しみ、
ビッテンフェルトだけがお構いなしに相変わらずの猪振りを発揮した。
ミッターマイヤー夫妻はマンネリ化していたわけではないが、新しい分野を開拓したらしくさらに濃密な夜を過ごすようになった。
皇太后ヒルダはこの件を機会に触手研究のデータを公表し、研究を全銀河規模で行わせることにした。
これだけの規模で胞子が散布されたとあってはもはや隠しておくことは不可能であった。
そして公表してみると他の惑星でもこの生物が発見されているという情報が入ってきた。多くは辺境惑星で、女性が近づかなかったため触手が動き出さず、
単に珍しい植物があるという程度の認識しかされていないところがほとんどである。これらの触手はまだ固着性で動き出さなかったおかげで住民に被害はなかった。
ところが同盟領で行われた新たな調査では動き回る触手が二年前のイゼルローンで発生しているらしいことが判明した。
このときのイゼルローンは独立政権であったため同盟のアーカイブにも記載されていなかったということである。
新たに寄せられた様々な情報を統括しつつヒルダはとりあえず道路の洗浄を指示し、家屋や衣類の洗浄を臣民に呼びかけた。
胞子を芽吹かせない方法は未だこれしか見つかっていない。また、被害に遭った女性は誰もがマリーカや、
あるいはエヴァンゼリン、フレデリカ、ヒルダのように愛しい人に慰めてもらえたわけではない。
精神的に苦痛を残している女性も多くそういった女性へのケアや医療負担の軽減なども考慮してこれから施策しなければならない。

或る日、この件について獅子の泉宮殿の皇太后の私室で考え込んでいるヒルダに芳しい香りを振りまいた紅茶が届けられた。
「大公妃殿下自らがそのようなことをなさらなくても・・・」
「気にしないでヒルダさん。わたしにできることといったらこのくらいのことなのですから」
紅茶を入れてデスクに置いてくれるアンネローゼにヒルダは礼を述べた。
アンネローゼは微笑んだ。ヒルダは彼女の微笑みを見て亡き人の愛しい姿を思い浮かべた。せつなさが胸を横切っていった。
「それにしても毎日大変そうですね」
「ええ、でも早いうちに解決策を練らなければなりません。今回の件ではアンネローゼ様がご無事だったことが唯一の救いでございましょう」
ヒルダはあらん限りの親愛を篭めてそう言ったのだが、言われたアンネローゼの微笑みが一瞬凍ったのを彼女は口には出さなかったが不思議に思っていた。
459237:2007/02/17(土) 04:26:05 ID:JgyIiUVy
フェザーン編これにて終わりです
460名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 08:22:37 ID:xWyA1fnP
……け、憲兵総監ったら、まあなんてねちこい取り調べなさるんでしょうかwww
しっかり中年の余裕ぶりでかつマリーカの若さにメロメロなところがツボ入りました!
超グッジョブ!!!!
461名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 12:32:44 ID:HO80LQ+f
アンネローゼ様に何があったのか気になる……
続きも楽しみにしてる!!GJ!
462名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 19:12:47 ID:6muAxroL
無理矢理やられるのと一人エチーものと大佐さんとの甘い一夜と一粒で三つおいしい話だった。神GJ!
アンネローゼさまも気になるけど「二年前のイゼルローン」ってまさか…まさか!?
463名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 22:58:11 ID:2JtJY8S+
あれ?アンネローゼ物って無かった?
464名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 18:13:58 ID:MtnSk8T2
マリーカタソ(///´Д`///)ハァハァハァハァ 神様GJです
アンネローゼものはあったけどこの触手シリーズ(勝手にシリーズと呼んでしまうが)では無かったはず。聞く前にせめてこのスレだけでも読み返そうや
465名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 20:08:21 ID:j0fm/T+w
いや、わざわざ読み返すの面倒だから。
466名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 21:10:39 ID:HBRds+ww
作品いっぱい投下されてるから、時間が無い時に全部読み返すのは難しいよな。それは分かる。
しかし「わざわざ読み返すの面倒」って言い草はちょっとばかし乱暴じゃないか?
一生懸命作品書いている職人さんや親切に教えてくれた人に対して失礼だと思うぞ。

ケスラーの言葉攻めモエースモエースvマリーカタンの一人エチーなんて見せられた日にゃ
さしもの謹厳実直憲兵総監も落ちるわなwわはははは!そうだ!もっと欲望に落ちてしまえ〜〜と
思いながら読んでました。GJ!
…それにしてもミュラーが不憫でならない。来年もバレンタイン半額チョコ一人祭り決定か?
467名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 21:34:53 ID:nXFfNw3b
まあここまでスレの半分近くを触手ネタが占めてるから
読むの面倒ってのもわかんなくもない。
一発ネタなうちは良かったけど
スルー推奨っても限度ってものがあるっつーか
そろそろ引っ張りすぎ
468名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 21:47:49 ID:G7+wAJAY
しかし触手ネタといいつつ半分は濃厚なノーマルエチーではないか?
触手だけスルーしてハァハァしてる漏れの立場は…
469名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 22:49:25 ID:MtnSk8T2
漏れも賢い言い方じゃなかったとは思うけど「面倒」ってのは…どの職人さんももっと面倒で大変な思いして投下してくれてると思うんだが。
スレの半分は確かに占領されてるな。でもかといって他の投下物があるわけじゃないし、このスレは基本的に過疎(T_T)だから「保守」ばっか続くよりは良いんじゃないかな。
エロシーンが全然無いならどうかと思うけどしっかり書いてあるんだし。中には滅多に見れない貴重なカプもあるしさ。というか実質的にはこれ触手つーよりノマカプだよね。触手ものにありがちな悲惨さはないし
スルーしてる人には長く感じるかもしれないけど今スレが終わるまで埋め尽くされるわけじゃないだろうから話終わるまで待っててあげたらどうかな。別の投下が続いてるときは別の人がスルーして待っててくれるかもしれないしさ。長くてスマソ
470名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:26:48 ID:NYtRb2u+
そうそう、全員がすべてを読んでいるわけじゃく黙ってスルーしている場合だってあるのだから
読まなかった作品を調べるのは面倒だということもあると思う。
需要がたぶんあるのだから、職人が好きなように投下するのはもちろんおkだと思うよ。
読むのが面倒ということと作品のデキは関係ない。単に趣向性癖が違うだけじゃないかw
471名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:27:41 ID:NYtRb2u+
職人をねぎらう気持ちもわかるけど、結局は好きでやってることなんだよ。
472名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:49:41 ID:0P+Pw6+H
だから好きでやってることでこんな言われ方したら嫌になって止めちゃうかもしれないじゃないか。漏れは楽しみにしてるのに……
473名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 00:53:40 ID:AuMja542
     ,___,
    .l===l
    .L__」
    /   \.
  ..l´:::::::::::::::::::::`l
   |  特 選  |
   |丸大豆醤油|
   |...........................|
   .)::::::::::::::::::::::(
  .〔::::::::::::::::::::::::::〕
  .〔::::::::::::::::::::::::::〕
  .〔::::::::::::::::::::::::::〕
  .〔:::::::(,,゚Д゚)::::〕 < ショーユーことは言わないで♪仲良くマッタリいこうぜ♪
  .〔:::::::(/::::::::つ::〕  職人さん投下待ってるよ♪
    ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
      .し`J
474名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:11:01 ID:UaBNRZT4
>>473 GJ  イカシてるぜお前
475名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:34:06 ID:EMFM93ug
>472
言っちゃ悪いが、この程度で嫌になって投下止めるようなら
そもそも2chでの投下に向いてないと言うしか。

好きでやってるからこそ、多少の事でいちいち凹んでたら
二次創作なんてやってられない。

カップリングが違うってだけで論争の種になるジャンルとかからすれば
このスレは遥かにマターリしてるし住人も優しいとオモ。
476名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 01:40:13 ID:gIZh8Uzk
>>473
だめだ、あんたが愛しくて堪らない…
477名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 09:58:13 ID:58f1lDtJ
つか苦手な人はスルーしろと書いてあるのに何故文句を言うのかが分からん
注意書きをきちんとつけている個人サイトを見た後に、そのサイトの作品が気に入らないと
文句垂れるほどのナンセンスさだと思うが。だから最初から見るなと小一時間…

けどここまで長くなるならいっそ職人も個人でサイト作って
思う存分やったほうがいいんじゃないかとは思うけどね
478名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 10:40:31 ID:K1tby9d8
「サイト作ってそっちでやれ」って簡単に言うけど、エロサイトは規制が厳しいからなかなか難しいよ。
使える無料鯖もあまりないし、注意書きも書かなきゃならないし、何より検索避けの必要性もあるかもしれない。
そもそも公式が「過剰なエロはやめれ」って言ってるし。

読む方としても、個々のサイトを発掘するのは結構面倒臭い。
検索除けされてても同好の士からのリンクを辿ればいいとは言うが、エロなんだから付き合い辛くて孤島サイトになる可能性も高いだろう。
だからこのスレは重宝してるよ。
479名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 18:24:58 ID:qCM6IjjI
連作にお腹いっぱいな方々は
ぜひ新作を投下して下さい。
心よりお待ち申し上げております。

アンネローゼ、激しく期待しています。
あと亜麻色の髪の人も。
480名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:16:13 ID:TQRhl4Qa
>>475それも確かにそうなんだが、だからって乱暴なこと書き込んでもいいわけじゃないと思うぞ。それに争いが絶えない他のジャンルと比べてここが平和だからって我慢しろってのもなんか違うと思う
このジャンルはすでに斜陽だし職人さんに見放されたら過疎るじゃないか。投下されるたび噛み付いてたんじゃ書き込みが「保守」だけになるよ………
気に入らないならスルーするか新作投下してくれ
481名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 00:36:29 ID:LW56h0pG
せっかく>>473が華麗な側面攻撃で場を収めたのにほじくり返さなくても・・・
マイナージャンル者同士仲良くいきましょうや
482名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 02:19:35 ID:TkeBvcCR
というかスルーして読まない人に読めと強制していることが問題なのだろ?
483名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 02:21:22 ID:TkeBvcCR
・・・・まあ、いいや。やめたw
職人は気にしなくてもいいと思うよ。
484名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 02:37:11 ID:01zZRC69
>482
同じようなスルー推奨ネタに対してスレ住人の対応が違うってのも問題だと思う


同じくスルー推奨な女体化ネタの時には同じ趣旨の注意書きしてても
職人が今より手ひどく罵倒されてたのに触手ではワラワラ沸いてる擁護は一体なんなんだと
485名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 12:19:46 ID:c+WJqe3Y
>>484 だからもういいじゃないか………
女体化と触手では同じ論争になったとしても根本的に違うんだよ
触手は異質ネタだけど元々はスレ住人が提案して勧めたネタだし、この場合は原作になるべく合わせてあって触手のみではなく公式カプの量も多いから喜ぶ住人もいる。問題となっているのは長すぎてスルーしづらいこと
それに対して女体化はそもそもこのスレの趣旨に合っていないのが問題だ。比較するべき問題じゃない。
486473:2007/02/20(火) 12:59:12 ID:jAjpCMbV
       (   (     
      ( (   (. )   
       . -‐ ) ‐- .        ______
     .´,.::::;;:... . . _  `.      `=、;;;;;,,,,,,,:::,,,,,;;;;;,,,,`""''';;;;,, 、__
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      }  . . ...::::;:;;;;;彡{.    ./             `''''''""i;;;;;;;;ヽ  <  お茶飲んで餅食って
     i   . . ...:::;;;;;彡|    l  ●  |,,,____/           |;;;;    \ もちつけ!
     }   . .....:::;::;:;;;;彡{.    |     |.:::::/  ●        ノ;;;;      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
       ! , . (,,゚Д゚);:;;彡.    ヽ、   |:::/          _,/;;;'゛
      ト . (/::::::::つ,彳:.      `ヽ、_ |/        _,,.,;‐';;;;゛゛
      ヽ、.. ....::::::;;;ジ.         "'''=ー;‐---‐‐'';';"-''"゛
         .し`J

     l二二l
       l l       /〃
   /~ヽ ,[ニ]、     /ヽ / /〃
   i ( ̄    ゙゙̄`ヽ  /  /
    '、 ̄`ー'´ ̄`i  |     /  /〃
     ~       `'i'l′   /   /
          /i!|iヾ`       /  /〃
         ゚。i!!il|l'i。    /   /
           i| ili ・。゜
         。 i!i i!l ill
        ゜  |i,,゚Д゚ll。 °<で、水に流そうぜ!
          (ノi|!l)
        。   |! l l| i!  。
        ヽ |lし`Ji!〃
487フリードリヒ4世:2007/02/20(火) 23:42:37 ID:ytxQjOTX
華麗にスルーすればよいのだ。
488ヤン:2007/02/21(水) 18:27:46 ID:Be4zsT2M
スルーしようと努力しても、だめなときはだめさ
489名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 21:31:51 ID:uo+MR1Nb
つか、「問い合わせの前に調べれ」と言ってるだけで、ここにいる全員に読み返せとは言ってないと思われ。

ビッテンフェルトのエロってほとんどないよな…。
490名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 21:49:51 ID:EleL2pE0
彼には幕僚とのアッー!しか思い浮かばない・・・w
491名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:22:02 ID:SboAyLxD
ビッテンフェルトには絡められそうな女性キャラがいないからな。
ルッツやケスラーのように少しだけでもエピソードがあれば
そこから妄想を膨らませることができるんだけどなー。

彼に付き合うことが出来るのは年上のお姉様タイプだろうか?包容力抜群な感じの。
それとも似たような猪突猛進タイプだろうか。
492名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 01:34:17 ID:bI7rw7Rk
むしろ知的だけど肝っ玉な女とかどうだろう。知的なので自分と同等以上の男にはむしろ同志くらいにしか思えないので
逆に回りにはいないようなおバカちゃんを教育することに愛を感じてしまう女性とか
ビッテンは彼女にメロメロなんだけど怒られると捨てられた子犬のようにビクビクしてしまって
結婚しても「かーちゃーん、ごめんよお(;Д;)オウオウ」とかいうビッテンが見れたらいいな
493名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 02:40:48 ID:0Hz2byma
猛烈に見たい>恐妻家ビッテンフェルト
494名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 09:36:04 ID:BBBAoteF
>>492
いや、実力主義のラインハルト陣営で上り詰めた男が単なるおばかちゃんの
はずはないと思うのだが…

でも、最後の2行には同意w 勇猛果敢怖いものなしの男がカノジョにだけは
デレデレっていい!
495名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 09:43:22 ID:NXIEv6oy
>>492
芸能人の佐々木健介と北斗晶の夫婦みたいだなw
あそこは鬼嫁だから違うか
496名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 11:24:30 ID:LKc6qgOH
オーベルシュタインと肉屋の娘とかどうだろう。
497名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 11:56:47 ID:kN8rqCDH
オーベルシュタインが鳥肉を買うため肉屋へ通い詰めるうちに
いつも店番をしている娘と愛が芽生えちゃうわけですか?
498名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 22:47:37 ID:zhR0Wzsq
オーベは死ぬときに言った世話人が愛人という説を
昔どこかで見たような・・・
499名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 15:28:14 ID:ZyYLli2y
>>497ちょ、萌えた。帝国軍人って何かロリコンぽく感じるw
500名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 15:52:53 ID:jAYGG72t
まあ、ふつうに考えれば犬だと思うんだが・・・
501名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 18:45:00 ID:iO8APDKR
おいおい獣姦のどこが普通だよwww

仮にオベ×犬(擬人化)があったとしても犬がもう年寄りだし…ってそれ以前にあの犬は雄だと
原作で三浦がばらしてたよな?それではスレの主旨に合わんか。
502名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 22:04:49 ID:WTi5Sv+2
>>501 ボケにマジツッコミは野暮ってものですよ
というか原作者がロリコンだからな〜
503名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 22:59:46 ID:KjZZ0X/i
こんな感じですかね?

「確か、昨日も来てくださいましたね」
「…犬を飼い始めてな」
「いぬ、ですか?」
「色々与えてみるのだが、何も食べぬのだ」
「柔らかめのお肉を煮込んでみてはいかがでしょう?」
「煮込む?」
「ええ、…例えば、鶏肉とか」
「…なるほど」

翌日、かわいらしい菓子を持って礼を言いに行くオベとか。

…駄目だ、なんか萌えない…。
504名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:13:41 ID:L1glOUzj
>>503
「あの」オーベルシュタイン相手に普通に話せる肉屋の店員。

うん、こちらは普通にwktkなんだが……
505名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:33:05 ID:nrVaRLUv
>>503
良いじゃないですか、是非続きを!でも鶏肉なら骨は必ず抜いてね。
506名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:58:31 ID:gfJkUqDr
一歩間違えるとメアリースーになるから難しいネタだけどな>505
507名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 15:29:22 ID:+2GGLG6k
ケスラーとマリーカの初対面みたく、「あの」軍務尚書認識してないといいな。
508名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 00:59:13 ID:QIrUy3Sx
雛祭り、卒業、ホワイトデー、成長、桜…
好きなお題でさあどうぞ!
509名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 01:32:49 ID:hqKf47xF
春は誕生日のキャラ何人かいますよね。期待
510名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 11:40:55 ID:pgFxVRU3
誕生日なんて決まってたっけ
511名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 12:47:18 ID:DUp5Tc0u
ラインハルトがホワイトデー生まれっぽかったのは憶えてる
512名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 18:18:23 ID:hqKf47xF
外伝でユリアンとかヤンの
誕生日祝いしてるの読んだ気がする。
513名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 02:07:58 ID:NOgCF8PR
赤毛→1/14
金髪→3/14
ヤン→4/4
亜麻色→3/25
ポプラン→15/36
くらいしかわからない。

1/8はシェーンコップの日だけど誕生日ではないしなあ。
514名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 03:04:17 ID:UYASb+Xy
公式で判明してるのはそれだけだよ。あとは未知原が勝手に作ったやつ
515名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 10:34:33 ID:Syir29cc
そばかす提督 11月23日
516名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 19:22:25 ID:HvvrrSaN
紅茶達以外は未知腹が作者に相談して決めたのではなかったか?<誕生日
517名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 23:44:47 ID:e8WwyneA
ヤソはおかまの日の生まれか・・・・
518名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 03:38:41 ID:Y7cM9n+z
華麗にあげ
519名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 05:29:48 ID:yJQ9/zhl
ヒルダたんハアハア
520名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 07:08:18 ID:EXqqkobM

 血の塊に似た恒星が、じわじわと大気を赤く滲ませ、地平に沈んでいく。


 アリアバート・タイタニアが率いるタイタニア艦隊がまだ正規軍であった頃、
惑星バルガシュのタルハリ砂漠に攻撃をした――ザーリッシュの終焉の地である
――その時吹き上げられた数兆の塵が恒星光を乱反射させ、かように不吉な色を
地上の人間に見せつけているのだった。

 だがファン・ヒューリックはその奇観を見ていない。彼はその時、すでに地上に
居なかったからだ。かといって、地から足が浮いて天に昇ったわけでもない。
彼は、海の底に居たのだ。それも深度四八五〇メートルもの深海に。

 とりあえず、アリアバート・タイタニアには勝利したのだ。しかも二度続けて。
だが、水路局の偽のデータを掴ませるという詭計でもってようやっともぎ取ったもの。
こんな勝ち方で有頂天な気分になれるような奴などこの宇宙に、いや異星人にだって
いやしないだろう。
「まったく、ろくでもないことになったもんだ」
にんじん色の髪の毛を乱暴にかき回し、ベッドに仰向けに倒れこんだ。
ある程度の居住性は確保されているが、周りが高圧下の海水であるという現実が
鬱々とファンに圧し掛かってくる。
521名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 07:09:09 ID:EXqqkobM
「ねーえ?」
ロックをかけないでおいた居室のドアがノックされ、勢いよく引き開けられた。
美形の範疇に十二分に入るが、それ以上に精彩に富んだ表情が内的な生命力を感じさせる。
「どう? 一緒に飲もうと思って、持って来たんだけど」
そう言って、その若い女はワインとグラスを掲げてみせた。
「勝利の美酒、ってわけか? そんな気分じゃないんだけどなあ」
「そうよね。まだタイタニア全軍は、惑星バルガシュから引き上げてもないんだし」
「……嫌なことを思い出させてくれるな、あんた」
不機嫌な顔を隠しもしない、“英雄”ファン・ヒューリックに快活に笑いかける。
彼女の名は、セラフィン・クーパースという。
 狭い寝台の、さらにおまけでしかない小さい作り付けのテーブルの上の小物をどかすと、
グラスにワインを注ぐ。ファンもグラスを持たされて、ようやくその気になった。

「では。タイタニア軍に勝利したこと、あのアリアバート公爵に二勝目ってことで……」
「乾杯っ!」
チン、と、軽く打ち付けたグラスが妙にうら寂しく聞こえる。二人同時に薄い紅玉色の液体を
一息に飲み干した。
「うん。まあ……安物、よね」
「生きて酒が飲めるだけ幸せってモンさ。タイタニアに反抗なんて、するもんじゃないな。
 いやでも本当、この戦いで報われたことといったら、こんな美人と知り合えたことだけさ」
だろ? そう軽くウィンクしてきたファンの顔付きは、二八の青年のそれであった。
522名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 07:10:15 ID:EXqqkobM
「この間のザーリッシュとの戦いの後は、名前を教えてもらえた」
ベッドに座りなおすと見せ掛け、さりげなく、二人の距離を詰める。
「……次は、わたしの何を知りたいっていうの?」
内心の緊張をほぐそうと、セラフィンは二杯目のワインを飲み干した。
「そりゃあもちろん!……あ、いや。別に、無理強いしているわけではなくて」
慌てかけるファンに、セラフィンは微笑んだ。ファンもぎこちなく微笑み返す。
「……何を知りたいのか、わかってるわよ、ファン」
「え?」
彼女の頬が上気して見えるのはワインのせいだと思っていた。セラフィンはベッドから
立ち上がると開け放たれていたドアを閉めた。廊下から微かに聞こえていた物音が消える。
さらにセラフィンが服の前ボタンの上から一つを外す。ようやく、ファンは一歩踏み出す
勇気が出た。咽喉がゴクリと無粋な音を立てる。
「……そうだな。まず、セラはどんなキスが好きなのか、それを……」
質問は途中でさえぎられた。羽毛が唇に触れるかのようなごく軽いキス。

 とっさに反応できなかったファンだったが、セラフィンが唇を離しかけるところを強く
引き寄せ、自分の胸に抱きしめた。柔らかい唇を舐め、舌を絡めていく。
「ん……ふ……ぅん……」
久しぶりのキスの幸福に酔いながら、ファンはセラフィンの上着を脱がせると、シャツの
ボタンを二、三個外し、掌を服と肌の隙間に這わせこんだ。
523名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 07:11:38 ID:EXqqkobM
 大き過ぎず小さ過ぎず、手にちょうどのサイズ。硬い尖りを口に含み、その周りに舌を這わす。
「あッ……」
さらに舌先で転がす。手はなだらかな腹部を滑り落ちていく。肌理細やかな肌は吸い付くようだ。
「この続きは、また今度タイタニアに勝ってから教える、なんて……」
「言わないわよ、バカ。ねえ、もっとして……?」
蕩けた声でのおねだりに、ファン・ヒューリックの手はさらに衣服の奥深く進攻して行った。
と、自分の爪先を点検した。――うん、大丈夫だ。

「辛かったら、すぐに言ってくれていいんだぞ」
「別に、わたし初めてじゃ……」
ファンは、照れたような、恥ずかしそうな笑みを浮かべた。
「エーメンタールを脱出して以来の久しぶりで、だから、扱いにいまいち自信が………」
「……そうなの? わたしも凄く久しぶりだけど、ほら……ね?」
セラフィンの手がファンの手を、自らの秘部へと導く。そこは既に熱気と湿度をたたえており、
ファンの指先をすっかりぬめらせていた。
「…ッ…!」
声を抑えきれぬセラフィンの様子を伺いながら、裂け目に沿ってそっと幾度も撫で上げる。
「あっ…ね、ねぇ、なんか……あン……すぐ……ッちゃいそ……」
潤んだ視線が至近距離でファンとぶつかる。それをモロに喰らったファンは身体を離すと
頭から服を勢いよく脱ぎ捨て、セラフィンのくびれた腰を掴むとぐっと引き寄せた。
すんなり伸びた脚の奥、開ききった花弁から、トロリと滲み出すものが見えた。
524名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 07:12:21 ID:EXqqkobM
「じゃあ、入れるよ……」
湿った小さな音を立てて、ファンの銃砲の先端がもぐり込む。ゆっくり、ゆっくりと突き入れた。
収めきったところで、セラフィンが好きなキスを唇に落としてやった。
わずかに身体がねじれ、その甘美な刺激にセラフィンは大きな声をあげてしまう。
「あ、あ、あんっ……!」
その声を聞いて、ファンの抑えは弾け飛んだ。緩やかだった流れが急流となって奔り出す。
激しい突きに応えるように、セラフィンも腰を押し付ける。
押し引きの呼吸が合うようになってきた。息が激しくなる。
先端に、そして奥部に、エネルギーが急速に集まってくる。 額の汗、見交わす瞳には涙。
言葉はなくとも、互いに限界が近いのがわかった。もうすぐ……!

「っん、あ!!……ぁあああぁ…っッッ!!」

強く抱きしめあったまま、押し寄せる快楽に二人の意識は白く灼けていった――
525名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 07:13:39 ID:EXqqkobM
「私だ」
艦内通話のディスプレイが点滅する。いつもと変わらぬ不満げなドクター・リーの顔が
映し出された。
「……んあ、あ?」
「やはり、そこだったのか? まったく人が頑張っているって言うのに薄情な奴だ」
ファンの寝ぼけ顔と寝癖頭を見て、ドクター・リーは嘆いてみせた。
「あんたに言われたかない! これだけの大立ち回りの後だ、睡眠時間ぐらい、よこせ!」
「その割には目が赤いな、ふむ。……セラは、そこに居るんだな」
「!!」
己の透視能力を、ドクター・リーは別に誇ろうとはしなかった。
「一時間後に食堂に全員集合だ」
最低限のことだけ言い残すと、勝手に通信は切れた。
「……ははっ」
隣に横たわる暖かな女、枕にさらさらと流れる髪の毛の感触さえも、ファンにはいとおしい。
ファンは小さな洗面台に立ち、昨夜の気だるさの残りを洗い落とした。
そしてベッドに振り返ると、すっかり惚れた女を優しいキスで起こしたのであった。
526名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 07:15:34 ID:EXqqkobM
前に打ち止めかなー、って書いてしまっておいてなんだが、
あんまり過疎ってるのも寂しいしー、ってことで本を掘り返して
反タイタニア側のも書いてみました。どうも、お粗末さま。
527名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 13:19:00 ID:BXq1c1Rj
GJ!タイタニア待ってたよ!!
528名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 19:34:15 ID:OsldL9ak
>>526
ありがとうありがとう!!ヒューリックものも読みたいと思ってたんだ!!!
最後にちゃっかり出てきたリーに笑ったw
529名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 21:46:17 ID:42fH4MHU
超GJ!久々の投下、ほんとありがとう
530名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 00:19:04 ID:QEUY8S78
GJ!
531名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 03:24:32 ID:uzwd0Grb
 もう三月になるというのに、北風が吹きすさぶ寒々しい日が続く。
エレベーターから降りて参事官室へ向かう途中で手袋を外す。
無造作にポケットに突っ込みかけ、気づいて手持ちの鞄に入れなおした。
いつもは冬ごとに二度買うのが習いとなっているのだが、今年に限り
手袋を追加で買いなおすことはしていない。というのは、この手袋、
えらく使い心地がいいのだ。表面は上質の皮天然キッド(子ヤギ)だそうで
中の生地は上等のカシミヤ、指先までしっとり包み込んでくれる。

――そうだ。それで紛失するなんて勿体無いことが出来ないでいるのだ。
無くしたなんて事が露見したら、どんな恐ろしい目にあうだろうなんて、
そういうセセコマシイ理由なんかではないぞ。
断じて。
532名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 04:04:45 ID:uzwd0Grb
要するに、この手袋は、二月の半ば頃に涼子に贈られたものである。
つまり……その、人として当然の礼儀として、私はお返しを済ませた。
しがない公務員の安月給だ。高級ブランド品など買うべくも無い。
せいぜいが銀座の洒落た店でどうにか見繕ったものだ。
ああいう場所で、彼女でもない立場の人に贈るプレゼントを選ぶだなんて
難事業は私の手に負えず、あっさり店員にお任せしたのが良かったようだ。
どうやら気に入ってもらえたようで、涼子の手元にはラインストーンが
きらめくボールペンがいつもある。

渡す瞬間が、一番緊張した。舌はもつれ、早口にもなろうものだ。
「これ、警部。お返しです」
一息に言うと同時に、リボンがけの小箱を涼子の目の前に突きつけた。
「しかえし? なに、ひょっとしてこれ、小型爆弾?」
細長い箱を表に裏にひっくり返し、涼子は怪訝そうな様子である。
「ち、違います!お返しですよ!バレンタインの、お返しです」
「そう。……嬉しい、ありがとう!」
男からの貢物なんて貰いなれてるだろうに、その溢れる笑顔といったら
いかついSPが何十人戦闘不能になるやら。ましてや凡人の私をや。
たっぷり数十秒は凍結(フリーズ)していたように思う。


533名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 05:02:09 ID:uzwd0Grb
一歩、もう一歩と涼子が近づいてくる。薄いカシミヤのニット越しに
涼子の体温が感じられるほど、近くにきた。私の目の前でつややかな、
茶色がかった髪が揺れる。私はその場に硬直したまま動けない。

――いや、動きたくなかったのかもしれない。
魔女に魅入られるっていうのはこういうことなんだろうな、と呆けた頭で
ぼんやり考えながら突っ立って、ただ、涼子の気配を感じていた。

 解凍のきっかけは、軽いノックの音だった。貝塚巡査がダージリンに
満たされたジノリのカップを盆に載せ、危なげなくドアを開け入ってくる。
外からの風が室内の空気をかきまわす。ふと、花の香りがした。
涼子からだった。ああもう、春なんだったな、とあの時思ったのだった。

 今日もまた、涼子の胸元には私の贈ったボールペンが輝いている。
贈った側としては、もちろん嬉しい。同時に、晴れがましい気分でもある。
(こんな気持ちになるのは、青春時代を最後にもう無いと思っていたのになあ)
 手持ち無沙汰なのか、涼子はピンクのボールペンをその美しい指先で
くるくる回して遊んでいる。私のメランコリックな気持ちを玩ぶが如く。

 桜の開花予報が聞かれるようになってきた。手袋のシーズンも、終わる。
通勤路を行き交う人の顔も、心なしか明るいものに感ぜられる。
それなのに、私の胸中は冬を惜しむ気持ちで一杯である。
なぜ、なんて訊かないでほしい。自分でもかなり、気恥ずかしいのだ。

534名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 05:09:06 ID:uzwd0Grb
「最近、薬師寺警視のファッションの傾向がお変わりになりましたよねえ。
 なんていうか、優等生っぽいっていうか。あ!もちろんそういうのも
 とってもお似合いなんですけど、どういったご心境の変化なんですかあ?」
「……だって、胸ポケット付きの服って機能的じゃない?」
「ははあ」
……そんな会話を交わす、女子二人。


遅れたけど、冬の定例行事を書いてみました。では、またね。
535名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 08:33:24 ID:uzwd0Grb
あ。警部って書いてしまった。
泉田が著しく緊張した結果、だと脳内変換してください……orz
536名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 09:06:16 ID:8NBSQgRo
ドンマイw そして超ーGJ!!
ああ、何だか情景が目に浮かぶようだw
ありがとうありがとう。
537名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 13:07:28 ID:lT+wWaZa
ペン一本のために服のイメージを変えちゃうお涼萌えw
泉田クン僥倖過ぎるだろバカヤロコノヤロメ(ほめ言葉)
538名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 05:29:41 ID:KzeoBa7e
GJ!
539名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 22:21:21 ID:BeHGeCE/
エロカモーン
540名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 06:45:25 ID:BmWjROIT
カモーン
541名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 05:01:58 ID:1HBU+Z8p
薬師寺カモーん
542名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:02:11 ID:CljDSDvU
銀英伝バッチコーイ
543永い春の終わり:2007/04/10(火) 05:33:43 ID:e1SdvyjB
 四月も半ば過ぎて、ゴールデンウィークまであと数日のこと。
並木道も、薄桃色から萌え立つ若葉色にとっくに衣替えを済ませており、
常にぼうと霞んでいた空は南風に綺麗に吹き払われて、透明に光る粒子が
さんさんと地に降り注いでいる。
 ほんとうに気持ちのいい日曜日で、ただでさえ軽い耕平の足取りは地から浮く
一歩手前であった。

 彼の隣を歩く少女がそのことに気づき、陽光が結晶化したような笑みを浮かべる。
「ほんとうに、気持ちのいい日曜日だねえ、コーヘイ兄ちゃん!」
能戸耕平は眩しそうに目を細め、斜め下の立花来夢の笑顔を見つめていた。
「おれも、来夢とおんなじことを考えてた」
我ながら不正直なことだ、と耕平は思う。だが、内心をそのまま口にするには
気恥ずかしすぎるものがある。自分が今、とてつもなく上機嫌でいるわけは、
良い天気の所為ではなく、世界一素敵な女の子が隣に居るからだよ、なんて。
544永い春の終わり:2007/04/10(火) 05:35:15 ID:e1SdvyjB
「うわっ!」
アパートの玄関を開けるなり耕平は声を上げた。すっかり掃き清められた玄関。
塵一つない上に、靴箱の上に花が一輪。耕平は散らかす性質ではないが、自身では
ここまできちんと掃除は出来ない。
胸のうちでスキップする心臓を押さえつけ、靴を脱いで部屋にあがる。
入ってすぐが台所で、その奥に畳敷きの居間という安アパートでは一般的な造作だ。
 
 鼻腔に食欲をそそる匂いが飛び込んで、耕平はレンジを見た。二口コンロには
片手鍋がかかっており、どうやらビーフシチューのようである。
「コーヘイ兄ちゃん!」
来夢の声に振り向く。と、耕平の目の前で火花とけたたましい音が炸裂した。
火薬のこげる匂いと、色とりどりの紙テープとで、それがクラッカーだと分かったが
完全に意表を突かれた耕平は尻餅をついてしまった。慌てた声が上からかぶさる。
「ご、ごめんなさい!」
涙まで浮かべそうになったので、耕平は急いでなだめた。
「いいんだ、いいんだよ。気にするなって」

――そういえば、おれの誕生日だったか。

耕平の顔に淡い陰りが浮かんだが、それも一瞬で、すぐに霧消した。
自分がこの世に存在することを、手放しで喜ばれる日。喜んでくれる人がいる。
前まではそんなこと、と耕平は突き放して考えていた。あの家族のことを思うと、
どうでもいいとさえ思っていた。
それが変化したのは、来夢と関わり合うようになった時からだ。
545永い春の終わり:2007/04/10(火) 05:37:19 ID:e1SdvyjB
「あれから、もう六年経ったのか……」
耕平を見る真っ直ぐな瞳は変わらないが、短かった茶色の髪は柔らかくウェーブして
肩に垂れ下がり、もはや少年に間違えるのが難しいほどになってきている。
咲き誇らんばかりの美少女ぶりだが、温室育ちのひ弱さより、野生の花を思わせる。

――この子が、おれの一番大事にしたい女の子なんだ。

 彼女の生育を見れば、こうもすんなり伸びやかに育ったのは、周囲の助けもあるが、
来夢自身の精神が健やかであればこそだ。それに、頑張りやさんでもある。

――その子が、おれの隣に居ることを選んでくれて、そうし続けてくれている。

 耕平はその幸運を何度噛み締めたかしれなかった。思うたび、胸にこみ上げる暖かな思い。
そして、スプーン一匙ばかりの欲望と。

 これからも手を取り合って生きていく、それは二人の間では決定済みであったが
その過程についてはまったくの未定であった。焦ることはないもんな、というのが
耕平の用意した言い分だった。なんといっても、セラフィンと同調した身である。
時間が足りないなんてことは、まず無い。
 本当は、耕平自身がもう少し、来夢との他愛もない時間を味わいたかったのだ。
アパートの合鍵を渡してあるが、来夢は北本家に居候の身分である。公認の仲であっても
来夢が耕平の部屋に入り浸るということはない。週末に行き来するぐらいがせいぜいだ。
それぐらいが耕平にはちょうどよかった。ただでさえ、目に見えて女らしくなっていく
来夢を目の前に、耕平の自制心は風前の灯火という有様なのだから。
546永い春の終わり:2007/04/10(火) 05:40:43 ID:e1SdvyjB
「えーと。あらためて、お誕生日おめでとう!コーヘイ兄ちゃん!」
「ありがとう、来夢が祝ってくれて、とても嬉しいよ」
来夢は白い歯を見せてなおも笑ってみせた。
「あ、まだクラッカーの切れ端くっ付いてる!取ってあげるから、動かないでね」
小さな二人がけのテーブルに身を乗り出して来夢が耕平の頭に手を伸ばしてきた。
それを助けようと耕平も頭を差し出すと、ふわっとやわらかい感触が顔面を覆った。
思いがけなく来夢の“女性”を感じてしまった耕平はうろたえ、急いで身を離した。

「ご、ごちそうさま!とても美味しかったよ。……それと後片付けはおれがやるから、
来夢はもう家に帰れ、な?」
来夢の眉間に軽い縦皺が寄った。
「いや!だって、まだ冷蔵庫にケーキが入ってるのに」
「だって、もう夜も遅」
「まだ六時にもなってないよ、コーヘイ兄ちゃん?」
来夢の怪訝な表情を耕平は見てみぬふりをした。今は、来夢と居たくないんだ。
しん、と静まり返った部屋に、来夢のこわばった声が響く。

「コーヘイ兄ちゃん、最近変だよ? なんだかいつもいつも、わたし最後のところで
近寄らせてもらえない気がする。クリスマスの時だってバレンタインの時だって!
なんで? わたし何かしてる? こんなのって……あんまりだよ!」
耕平は慌てて来夢の肩を引き寄せ、そして胸に抱きしめる。
「そうじゃないんだ、来夢はなにも悪いことなんてない!……おれが、悪いんだ」
ゆっくりと来夢に言い聞かせて、耕平はそっと身体を離した。
「今、これ以上そばにいたら取り返しがつかなくなりそうで、それが、おれは嫌で」

――今度こそ、抱いてしまう。

547永い春の終わり:2007/04/10(火) 05:43:15 ID:e1SdvyjB
 二人一緒なら空を飛べそうな気がする、というか、それはとっくに実現済みで、
来夢を幸せにする手伝いをする権利は自分にこそあると思っている。他の誰にも、
そのポジションを明け渡すつもりはない。
しかし耕平は、まだ来夢の可憐な蕾に指一本触れることはなかった。
二人の関係が、これまで最高だったからこそ、怖かったのだ。

 唇に、肌に触れてしまえば二度と来夢を自分の元から離すことはできそうにない。
自由な鳥、美しい翼を狭い鳥かごの中に飼い殺すも同然。
最初は、来夢はまだ少女なのだと、だから見守るという立場を進んで引き受けた。
しかしすぐにそれが思い違いだったと知る。来夢が来夢であるゆえに汚せないのだと。
この想いは、来夢にしか向かない。だからこそ余計に耕平は煩悶した。

「わたしは、コーヘイ兄ちゃんのことを……好きだよ!ずっと、そばに居たいよ!
なのに、コーヘイ兄ちゃんは、キ、キスだって、してくれないし……わ、わたしたちは
つ、付き合ってる、ってことに、なってるんだよねえ?」
耕平の顔は瞬時に赤くなった。

「おれは、来夢が何より一番大事なんだ。大切にしたい。けど、情けないことに
もう抑える自信がないんだ。これ以上ここにいたら、来夢、おまえを……」
最後の部分は声にならなかった。なけなしの勇気をふりしぼって警告を送った。
来夢は頭の中が真っ白になったようだった。呆然と耕平を見つめ、立ち尽くしている。

 耕平は来夢に背を向けた。ドアノブに手を伸ばしかけると、背中に柔らかな重みが
かかってきた。すんなりとした腕が、耕平の腰に巻きついてくる。
548永い春の終わり:2007/04/10(火) 05:45:31 ID:e1SdvyjB
「あの、ね? わたし、コーヘイ兄ちゃんが考えてるほどコドモじゃないよ。
ぎゅって抱きしめられるだけじゃ、もう、足りないの」
「足りないって、そんな、それって」
「……その先は、よく分かんないの。だからコーヘイ兄ちゃんが、教えて?」
頬を真っ赤にして恥らう顔は、幼い少女のものではなく、一人の女のものだった。
耕平は振り返って強く抱きしめた。愛しいその身を、力の限り。

 細い腰を抱き、顎に軽く指をかけて上向かせ、口付けた。重なり合う心臓の鼓動。
「本当に、綺麗になった……来夢、好きだよ」
来夢は耕平の突然の告白に何も答えず無言だったが、耕平の背中に回した腕がその答え。
幼い少女としてではなく、大人の女性として愛されていることを耕平から聞かされて
来夢は嬉しく思わずにはいられなかった――身体の震えが止まらない。

 この先に起こるだろうことへの恐れも、触れ合う唇からの熱に次第に溶けていく。
「……もう、止まんないぞ」
「大丈夫。耕平兄ちゃんと一緒にすることなら、きっと全部気持ちいいから」
「それは、どうかなあ……」
自信なさげに言いながら、耕平はにっこり笑っている来夢の頬に軽くキスをして、
続けて柔らかい唇に自らのそれを重ね、そのまま抱き上げかけ……床に下ろした。
そして押入れから布団を出して、ようやく二人は身を横たえたのであった。
549名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 05:47:26 ID:e1SdvyjB
たぶん、あの二人はこういう感じだと思うのです。
やっぱり自分が書くと男は全部ヘタレになるな。ハハ……
550名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 11:15:35 ID:ziCm8eGa
GJ!成長来夢はさぞかし可愛かろう(*´Д`)ハァハァ

ガイエの主人公はたいていヘタレ標準装備だから無問題
551名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 21:48:52 ID:QlcAbHq7
GJ!むしろ成長来夢相手に6年も我慢した事に感動した!(AA略


そして550と同じくガイエ作品の男性主人公は
恋愛方面ではもれなくヘタレ揃いだと思うので無問題w
552名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 18:11:42 ID:jxXbwumK
もちろんその原因はガイエ自身が(ry
553名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 02:17:16 ID:66jfI1UC
誰もが思っててもそれは言ってほしくなかったww
禿がちらつくwww
554名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 23:46:57 ID:5xFhBD/0
本スレでの涼子初めてのベッドイン予想に激しく萌えた俺ガイル

>ベッドインしてもギリギリまで普段の態度キープしてて
>いざ触るの挿れるのって段になったらやたらウブな反応する

誰かこのネタでSSを書いてはくれまいか。
555名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 00:26:48 ID:rZ4ESdvv
>>549
男がみんなヘタレになるとか仰ってますが、それぞれのキャラに応じた
バリエーション豊かwなヘタレの書き分け具合に、毎度感心して、
そして楽しませてもらってます!

創竜伝とか、前スレのヒルダミッタの人とか、戻ってこないかなあ……
ずっとワクテカしてお待ち申し上げておりますゆえ。
556名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 09:42:57 ID:U1GyDGMn
自分も御降臨お待ち申し上げております。
特に、久々に創竜伝希望ですw
557名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 05:38:20 ID:XIPnJ42j
銀英の神々はアンソロに行っちゃっててスレ投下どころじゃないのかもしれないな。
558名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 22:49:47 ID:+365JBWU
そのアンソロって何?
詳細頼む〜!
559名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 16:14:54 ID:GRFsGpiy
何度読み返しても、夏魔のカプ萌える〜神様、ありがとう!
二人ともすっごく「らしく」て、何度もニヤニヤしてしまうよ。
これまで懸命に抑えてた分、耕平兄ちゃんは一気に結婚まで……
いや、婚約だけして来夢が大学卒業後にケコーン、という流れかな。

同じくヘタレな始の場合は……新婚旅行=初夜としか思えないww
560名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 04:17:37 ID:PNFiuWkA
>>559
婚約→来夢大学→20歳で結婚→卒業というのもありかと。

始は茉理ちゃんから動きでもしない限り
新婚旅行=初エチ=pricelessだろうね
ヘタレNo.1は始で決まりか?
561名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 03:37:04 ID:M/6wbpAk
その新婚旅行ちうに邪魔が入るパターンもありかとw
562名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 01:23:28 ID:arMrhoVr
夏魔の純情カプのssを、みさくら誤変換に突っ込んだら
えらいことになってしまったwwwwwwwwwwwww 

gごめんっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!
めさくさ感激したのに、なんてことをした自分。
563名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 08:40:27 ID:h5uBeIn0
なんてことを…
おまいには神へのお詫びに反省文という名のss投下を命ずる
564名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 09:38:22 ID:Swxk49rQ
>563
そして反省文もみさくら語だったらどーするんだw

むしろみさくら語コンバータに突っ込んでみようと思った562の発想がヌゲーwww
565名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 09:35:49 ID:UabRw2YC
もうすぐキルヒアイスになって一年か…
恋人もいないし、風呂に入りに行きたいな。
566名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 22:38:48 ID:ELeJ2sUe
>>548
>「大丈夫。耕平兄ちゃんと一緒にすることなら、きっと全部気持ちいいから」
あqwせdftgyふじこlp;@
コレはその何だこのセリフは販促ってか反則じゃないかなってかな
567名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 00:01:42 ID:qZFMcdrT
>558
「ここで詳細を書く≒個人サイトを2ch晒し」 
である事をわかってるのかと小一時間(ry

ガイエ作品専門のサーチエンジン(ぐぐればすぐ出てくる)に
登録してるサイト漁れば一発で見つかるのでがんがって探すがよろし。
健闘を祈るノシ
568名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 00:30:08 ID:Cyd/e0xE
すぐ見つかった。サンクス。
前にも、ここのサークルがアンソロ出してるのは知ってたけど、
さらに出すことになったのか。
569名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 01:59:59 ID:QbrmkIo7
投下こいこい保守
570名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 16:29:38 ID:GyNbkupa
ニコ動の皇帝求婚シーンに身悶えしまくりつつ保守。
571名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 05:55:45 ID:4jLDaeQo
保守しとくか…
572名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 07:19:15 ID:VWEzG6dL
age
573名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 19:20:32 ID:QvOnTB56
hoshu
574名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 01:03:43 ID:oLU0Lpzh
なんか投下してー
例えばなっちゃん×茉理ちゃんの百合とか、誰かー
575名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 08:46:46 ID:RzBcdRiU
ここって近親相姦はおk?
アンネローゼとラインハルトの閉鎖的な関係。
576名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 14:12:28 ID:RC2u2ZRE
俺的にはもちろんおk
577名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 21:34:46 ID:ujwlTLsw
自分的にもおk
注意書きとタイトルとか飛ばす手段入れてあればいいと思う
578名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 23:10:56 ID:RzBcdRiU
>>576>>577
ありがとう! タイトルと注意書きね。
突然、同じ顔の金髪姉弟が睦みあうという変態妄想が降ってきて。
上手く纏まったら投下します。
579名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 00:31:12 ID:tTinyjDo
>>574
なっちゃんをくすぐり倒す茉理ちゃんが浮かんだ
そんだけでスマソ
580名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 01:29:26 ID:PNIUMTpA
>579
ちょwww茉理ちゃんが攻めワロスwwww
その発想はなかったわwwww
581名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 06:34:26 ID:LcMb8Oo7
>>574
学院寮女風呂にて鉢合わせ。

「お前、なかなか良い身体をしているでないの。昔のあたくしのようだわ」
茉理ちゃんの体を撫で回すなっちゃん。

「清きヤマトナデシコたるもの艶事の一つも覚えていなくては! あたくしが教えてやりませう。をーっほほほほ」
押さえ付けてあんなことやこんなこと。

「嫌っ、やめなさいよ! ちょ…何、して。や、やだ…ぁ……だめ…あっ……ぁあん」
「をーっほ以下略」
なっちゃんの魔手(比喩でない)がついに茉理ちゃんの秘密の場所へのばされる。

「…は、」
「をー以下略」
「……始さんしかいやぁぁぁあああ!」
ファイト一発、会心の一撃。なっちゃん昏倒、茉理ちゃん脱兎。

濡れ肌に羽織り浴衣で飛びだしたところで、誰かにぶつかる。
「ま、茉理ちゃん!」
「…は、始さぁん…」
どうするどうなる、つづきはWebで。


すんません、おれには無理すぎましたorz
582名無しさん@ピンキー:2007/05/08(火) 10:14:59 ID:SKaQaC3R
笑わせて貰ったw

…そうだよな、どう頑張ってもこの組み合わせじゃギャグにしかならないよなw
583名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 14:03:26 ID:hA93a6cL
保守
584名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 14:33:52 ID:7wVEZDPK
>>578
wktk
頑張ってください
585名無しさん@ピンキー:2007/05/18(金) 02:50:28 ID:IznTNmkO
神のサイトにデリカタソの絵があった(´Д`;)ハァハァ
586名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 18:24:48 ID:lHiHMews
ブクマしていたみみずんサーバ?の過去スレ「4」が
とうとう、逝ってしまった……・゜・(/Д`)・゜・。ウワアアアアン!!!!!!!!!
どうにか引っ掛けたものの、陛下が迫られる寸前のところでアボーンヌ
誰か、保存してませんか?
587名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:19:39 ID:WanjSMJr
>>586
●持ち&ログ保持。今HTMLに変換してみたら550kb弱あった。
どっかロダ指定してもらえばうpるよ。
588名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 11:15:49 ID:/VZOFUvQ
>>587
586ではないけどうp希望
ロダとか詳しくないんで、エロい人にお任せします
589名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 19:38:26 ID:aQeWEvoY
>>587氏ではないんだが、722レス目までならギコナビdat→html変換したものを、
http://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi91383.zip.html
ここにうpしておいた。
解凍パスワード:1161621640
722レス目以降もスレがまだ続いていたようなら自分も587氏の降臨を待つしかない。

590名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 21:13:59 ID:bFFCeiev
>589
586でも588でもないけど乙

htmlでログ持ってるけど、722レス目の時点で容量が500K超えて
それ以上の書き込みはできなくなってるようなのでそれが完全版だと思う。
591名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 22:13:27 ID:raD+iw2A
>>589
乙です。>>587です。自分のログも722レスまで。
どこのロダがいいのか判断付かなかず、役に立てなくてすまんかった。
592名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 23:55:42 ID:oFtxc4uZ
>>586です。
さっそくダウンロードさせて頂きました!!
ありがとうございます!
他に申し出てくださった方も、ありがとうございました。
593名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 00:20:20 ID:I2GIU7yx
>>588です
エロい方々ありがとうございます
しっかりがっつり読み返してきます
594名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 23:44:29 ID:R647cHaj
ニコニコでも銀英伝は大人気のようだ
595名無しさん@ピンキー:2007/05/28(月) 12:34:27 ID:bcpn5V3c
宣伝乙
596名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:23:05 ID:vIYbRHhM
お絵描きBBSの6/5〜9の版権お題にガイエ作品ktkr
ttp://www.oekakibbs.com/bbs/poo_themefan/oekakibbs.cgi

お涼とかタイタニア等、二次が少ないジャンルの絵も見れるかと今からwktkしてる
597名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 21:08:36 ID:+5mK+FMg
予想はしていたが投稿数の少なさに泣けてくるw
お前らなにか描いて来てください
598名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 06:08:23 ID:LmgAhxqZ
いや、公式だとエロ絵は投稿しちゃ駄目だし。
それに、小説と違って絵だと身バレし易いから、ここで投稿宣言する人は滅多に居ないだろう。
ま、男女絵があったら嬉しいな。
599青玉哀歌:2007/06/09(土) 02:18:45 ID:SnwZcVf5

 二騎の旅人が往く――大陸公路を、東へ。

 空はもえ立つような青さをたたえ、流るるはひとすじの絹雲。
そして、遠くはるかには白銀の冠を頂く連峰。
 ペシャワールを越え、パルス東方国境を越えると、空気が変わった。
強い日差しを避けるため、深く被った外套の隙間からいやおうなしに
埃っぽい熱気が流れ込んでくる。咳き込む、女のか細い声。
それもすぐ砂礫に吸い込まれていった。

 二騎は一対の男女であった。

 となりに馬を立てた男が気づいて、気遣わしげな声をかける。
「……飲むがいい」
水筒を手渡す無骨な手に重ねられたのは、白すぎるほど白い繊手。
「ありがとうございます」
口中が潤う程度の少量の水を、大切に、少しずつ飲み込んだ。
「もう、よいのか?」
「はい」
返された水筒を雑嚢に仕舞おうとする、その手が宙で止まった。

無言で女の馬の手綱を掴み、そのまま強引に引いて岩陰に連れて行く。
「そなたは、ここにおれ!」
どんな状況であるのか、女にはまったく分からない。だが、男の張り詰めた
声を聞けば、危険が間近に迫っているのは明らかだった。
「どうか、ご無事で!!」
「うむ」
頷くだけの短い返事をして、男は馬首をめぐらし街道に躍り出た。 
600青玉哀歌:2007/06/09(土) 02:20:10 ID:SnwZcVf5
「――うわああぁぁ」
男の視線の先には、小規模の隊商(キャラバン)が砂塵を巻き上げ、
逃げまどう光景があった。刃の打ち合う音が熱風に乗って運ばれてくる。
その度に複数の怒声が上がり、悲痛な、馬のいななきが岩肌にこだました。
「盗賊かっ!!」
出来る限りの速さで馬を駆けさせながら、男は自分の剣を引き抜く。
「ふり返るなっ!」
隊商の横を駆け抜けながら、男はそう叫ぶと、追いすがる盗賊の前に
立ちふさがった。盗賊は十名ほど。だが、男は微塵も怖気づかなかった。
 
 凶悪にひらめく刃の光に、反射的に男の腕が動く。
一合の火花を散らすこともかなわず、盗賊はただ一刀で切り捨てられ、
うめき声とともに二人目が、馬から転がり落ちる。続けて三人目。
つぎつぎと仲間が倒されていく様子を見て、盗賊らは猛然と駆け出した。
さっきとは、真逆の方向へと。

「やれやれ、助かりました」
隊商頭は肩で大きく息をつきながら、顔の右半面を布で覆った奇妙な男に
ふかぶかと頭を下げた。
「――みなさまも、お怪我なくて、なによりでしたわ」
春風のそよぐにも似た声がした。馬を進ませ、ゆったりと近づいてくる。
男の傍につくと、外套の端を静かに持ち上げ、女は顔をあらわにした。
その両眼は、自分の意思によらず永久に閉ざされていた。

 かつては、王子と王女と呼ばれていた二人である。だが、いまは違う。
二人が持つものは、ただ互いのみであった。
601名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:24:33 ID:SnwZcVf5
冒頭だけ、ちょっと投下。もちろん続きます。

まーた穴埋め的なブツなんですがw
この二人は大事に進めてやりたいんで、時間かかりますが平にご容赦を。

602名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 22:40:44 ID:u5EHrIbv
こいつはwktk
じっくりえっろりお願いしまつ
603名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 15:17:34 ID:GCSECuxm
ヒルメス&イリーナ姫キター!!
穴埋めなんてとんでもない、大作の予感に
ワクテカして待ってます!
604青玉哀歌:2007/06/11(月) 07:22:29 ID:Gq+RuDS+
「……ただものでは無いようだな、あの者ら」
隊商内で早速うわさされたが、二人は自らについてなにも語らなかった。

どこから来たのか。
なぜ、かような二人連れであるのかも。

 隊商頭が、さりげない調子で切り出した。
「それにしても貴殿のお連れ様は、目がお見えでないご様子……。
 騎乗での旅は、さぞ、ご苦労だったことでしょう」
女は声のほうへ顔を向けた。黄銅色の髪に縁取られた、繊細すぎるほどの顔。
その唇が弓なりの線をつくった。
「お気遣い、ありがとうございます」
微笑を浮かべたまま、隣で庇うように立つ男の腕にそっと手を添える。
いささかの不安も、怯えも感じられぬ、すべてを委ねた信頼の表情であった。

 だが、女は慣れぬ旅に明らかに疲れており、隊商頭はそれを見てとると
即座に部下に命じ荷台の中を片付けさせ、休めるように調えてやった。
「奥方様……とお呼びしてよかろうかの。どうぞ、こちらへ」
さあさあと隊商頭は強く勧め、さらに男も身体を休めるよう促したので、
遠慮していた女もようやく荷台に乗り上がった。
「馬に乗るよりか、こちらのほうがよほど楽でしょう」
隊商頭に手を引かれ、床板に腰をおろすと、ふかふかした感触に包まれていた。
「まあ……!」
揺れが辛くないよう、クッションを床に幾つも敷いておいてくれたのだ。
温かい心配りに女は感謝し、隊商頭にやわらかな笑みを向けた。
「ありがとう、ございます」
「いや!なんの、なんの。次の宿駅までの間ですがね」
隊商頭のいかつい顔に赤みがさす。

「では、出発するかの。先行させていた隊商案内人(チャーヴォシュ)が、
 戻ってきたようだしな」
ぴしり、と鞭の音に、二頭の駱駝が立ちあがり、荷台を牽いてゆるゆると
歩き出した。
605青玉哀歌:2007/06/11(月) 07:25:35 ID:Gq+RuDS+
 隊列を率いて、しばらく無言だった隊商頭が腕を上げ、前方を指し示した。
「あれが鉄門(カラ・テギン)だ。よく見なされよ、旅の方!」
つられて顔を上げた男は、あっ、と息をのんだ。
平坦だった大地は突如黒い壁へと様変わりして、カーヴェリー河の両側に
そそり立っていた。河面との落差は、百ガズ(百メートル)もあろうか。
男は、眼前の驚異にただみとれた。
「かように崖が黒いのは、岩に多量に鉄分が含まれているからなのですよ」
巨岩を目の前に、隊商頭はとうとうと二人に説明する。
「お頭っ!」
はつらつとした部下の呼びかけに、隊商頭はその場から一旦離れた。

「なんて、すごい……」
激流のさまを耳で聞いて茫然といった女の言に、男も頷いた。
(鉄門は、パルス、シンドゥラ、チュルク、三国の国境が接する地上の点。
 だが、パルスは特に守備兵をおいてはいないはず。それは鉄門に橋はなく、
 この断崖と激流とを越えて、敵が侵攻してくるとは思えないからだが――)
「おれならば、どうやって攻めるか……」
ふと口をついた問に、男の胸を痛みとも、悔いともつかない感情が過ぎった。
「どうされましたか、ヒルメスさま」
荷台からのはずむような声に、
「……いや、イリーナどの、何でもない!」
なにかを思い切るように男は首を振り、努めて明るく答えた。

「もし、……!!」
食物を差し入れようとして近づきかけていた隊商頭は、二人が呼びあう名を
聞いてめまいがするほど驚いた。が、まだ自分の接近が気づかれていないと
わかって落ち着きを取り戻した。
顔半面の火傷あと、あれだけの傑出した剣技の持ち主、さらにヒルメス、
と聞いては、まず人間違いであろうはずがない。

 偶然による、この奇縁。隊商頭は不思議な驚きにとらわれていた。
玉座に指をかけながらも、ついに座することはなかった旧王家の生き残り。
ヒルメスが持つもの――それは、パルス王家の正統の血。
「ふっ、ふっふふふふ」
会心の笑みが、隊商頭の精力的な風貌にひろがった。
606青玉哀歌:2007/06/11(月) 21:00:50 ID:Gq+RuDS+
「これから橋のかかる場所まで、さかのぼらねばなりません」
二人は隊商の列にそのまま加わり、カーヴェリー河西岸を北上していった。
一ファルサング(約五キロ)も行かないうちに、ぐっと河幅が狭まった
箇所があり、隊商頭の言ったとおり橋が架かっていた。
意外にもそれは石造りではなく、木造の橋であった。
「両国が戦ともなれば、橋を落としてしまうのに都合よいからです。
 まあ、そんなこと滅多に起りゃしませんがね。大陸公路の通行が
 閉ざされれば、戦に必要な武器も物資も、途絶えてしまうからの」
からから笑いながら不穏当なことをいう。
「それにそんなことをされたら、われら商い人だって黙っちゃおりません。
 即座に干上がってしまいますからな。どちらの国王も、民衆から反発を
 わざわざ買いたくはありますまい」
人生の殆どを旅商人として過ごしてきた強烈な自負心がそこから伺えた。

 国境の橋ゆえ、そこには検問所があり、役人が番所に詰めている。
男は鞍にくくりつけた雑嚢から通行証をとりだそうとした。もちろん、
偽名で作ったものである。しかし、隊商頭はそれを押しとどめ、さっと
番所のわきに走りよって一人の役人を呼び出すと手早く話をつけた。
許可印を待つ人馬や驢馬や荷台の長い行列をしり目に、一隊はさっさと
橋を渡りはじめた。
「なんだか悪いな。賄賂まで使わせて」
そう言うわりにはあまり悪びれぬ口調に、隊商頭はいよいよ確信する。
この王侯の風格……やはりこの男こそ、まことのヒルメス王子!
「いや、奥方の体調を優先すべきかと思っての」
あいまいな笑みで内心をくるみながら、隊商頭はもっともらしいことを
口にする。
(なんとしても、この男をあの方のもとへ……!)
あの方の周囲では、王位をめぐる深刻な暗闘がいまだ絶えぬという。
隊商頭のやらねばならぬことは、この油断ならぬ男を口説き落とすことだった。
この男ならば、懐中の剣としてきっと素晴らしき働きをしてくれるだろう。
607青玉哀歌:2007/06/11(月) 21:03:20 ID:Gq+RuDS+
 隊商宿(キャラバンサライ)に、ようやく一隊はたどり着いた。
太陽は西の地平を低く転がるようにゆっくり沈み、そのあともしばらく
空には仄かな光が残っていた。
「やあ、今夜はよろしく頼みますよ」
部屋割りについて宿の主人と相談しつつ、隊商頭は緊張がいやますのを
感じていた。どう切り出せば、あの男は首を縦に振ってくれるのか。
ともあれ、食事に誘うのがもっとも自然な流れであろう。
 隊商頭は思い悩みながら、新婚だというわりにはどこかまだ他人行儀な、
なんとも初々しい雰囲気をまとう夫妻に割り当てた部屋へ向かった。

「わたしですが。夕飯をご一緒にいかがかと思いまして」
戸をたたくと、「はいれ」と返事が返ってきた。かしこまって中に入り、
おや、と思った。女の姿がない。
「わが妻は、いま浴場に行っておる。しばらく戻ってこないだろう」
男はすでに入浴を済ませていたようで、真新しい白い麻布を頭に巻いて
肩へと垂らし、右半面をさりげなく隠していた。精気したたる男ぶりに
圧倒されつつ、隊商頭は手近な椅子にようやく腰を落ち着けた。
「何だ、用件なら手短に済ませろ。イリーナには、あまりよけいなことは
 聞かせたくないのだ」
「なんと、まあ大事にしておられるのですな」
隊商頭が感嘆の声をもらすと、
「当たり前だ。夫が妻を大事にして、なんの不思議があるのだ」
「は、はあ」
「それよりお前。……おれの正体に気づいているのだな」
隊商頭の緩みかけた口が、瞬時に固く結ばれた。
「!!」
「鉄門(カラ・テギン)を過ぎたあたりから、お前が熱心に見つめるせいで
 やたら首筋がむず痒かったわ」
仕方がない、というように片頬で笑う。
「それはつまり、わたしの話を聞いても良いと」
「……内容によるがな」
最大の山場を越したことで、隊商頭はほっと胸をなでおろした。
608名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:20:28 ID:GP5l7q2o
続きキター!
609名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 23:39:56 ID:/QbMBc8M
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
続きが気になって一日に何度もスレを覗きに来てしまうw
610青玉哀歌:2007/06/12(火) 04:33:26 ID:wo7Hu4OM
「飲み物など持ってこさせましょうか」
そっと尋ねると冷たくはね返された。
「無駄なことをたずねるな。すぐに夕食がくる。そうお前が部屋に尋ねて
 きたというのに、忘れたか」
「申し訳ありませぬ」
「よい」
きらり、と光る眼を隊商頭にあてると、男は肘掛け椅子に身を沈めた。
男は苛立ち、疲れていた。女連れの旅はことのほか神経を使うものだ。
ましてや妻は目が不自由なのだ。宿で休んでも、真にくつろいだ日は
一日もなかった。路銀に不自由はしていないが、それも無尽ではない。
男がまぶたを指で押さえる様子を、隊商頭はしずかに伺っていた。

「おそれながらお尋ねします。ヒルメス……様はどこに行くおつもりで
 いらっしゃいますかな。当てはお持ちでいらっしゃるのでしょうか?」
「いや、決めてはおらぬ」
それを聞いて、隊商頭はここぞ、とばかりに身を乗り出した。
「ならば、チュルクへ、ぜひともヒルメス様にお越しお願いしたく!」
「チュルクへ?」
男は首をかしげ、鋭い眼光で隊商頭の口元を見やった。
「率直に聞く。お前は信用できるのか」
しばしためらったあと、隊商頭は腕を伸ばし、ふるえる指で男の手のひらに
文字を書いた。

――わたしの真の主人、カルハナ王の身辺に謀反の気配、有り。
――ついては、ヒルメス様にチュルク内乱を未然に防いでいただきたく。

男はごくり、と喉をならした。まさかこれほどの、一国の重大事を
持ちかけられるとは思いもしなかったのだ。――おれはどうすればいい?
「なんとしても、わたしはヒルメス様をお連れするつもりであります」
熱いまなざしをひた、とあて、隊商頭はひたすら男の返事を待っていた。

「チュルクは……そこは、妻に住みよいところであろうか?」
「おお!」
隊商頭は息をのんだ。男の言わんとするところに気づいたのである。
「それはもちろんでございます!ただちに、住居の手配をいたしまする!」
隊商頭は急いで椅子から降りると、喜びに胸をふるわせひたすらに平伏した。
611名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 04:38:08 ID:wo7Hu4OM
合間の感想にすごく励まされております。
休日だったのでひたすら集中して書けて、幸せでした。
また数日空けての投下となりますので、お待ち願います。
612名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 07:50:37 ID:Bgc8AJxa
おぉ、続き来てた!
すごいです、本当にガイエの外伝読んでるみたいだ。
職人さん超GJ!
第2部、ヒルメス出てきたと思ったらいきなしイリーナたん
死んでてショックだんだよ…
カルマーンの情婦だったエミファ(だっけ)も話にほとんど絡む
事なく殺されてるし、ガイエってこの手のタイプは苦手
なんだろーか……(既出ならスマソ)
613名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 21:37:35 ID:f93SL8tL
>612
苦手どころかガイエ作品では王道のパターンのような気がする。
性別とか性格はおいといて、キャラクターとしてはラインハルトにとってのキルヒアイスと
同じ位置づけにあるんじゃないかと思う。


イリーナたんもエウフェミアも男性側にとっては「心の拠り所」で、
彼女らの死は「(精神的な面で)帰る場所を永遠に失う」事と同義。
その喪失感を埋めるかのように男は血塗られた戦いの道に身を投じ…っていう
流れに繋げるために殺されてるんじゃないかと思う。
614612:2007/06/13(水) 19:22:04 ID:Fi6qn2Db
>>613
解説ありがとう
そうか〜キルヒアイスみたいなもんか〜
そうだとすると、タイタニアのフランシアも、
もし万が一にでもガイエの筆が進む
ような事があれば、死亡フラグたって
しまうのかなぁ…

(スレの始めにタイタニア投下された職人さんの
予言通り?) 
615名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 23:11:53 ID:C83BLcGD
フランシアが職人さんが書いてくださったような人だったら、一緒に戦えそうだけどな
戦闘力というより性格で死ぬかどうか決まるのかも
616青玉哀歌:2007/06/19(火) 06:11:00 ID:cpW7rrqE
「それでは、あの、」
より深い事情について隊商頭が言及しようとしたとき、待てというように
手をあげ、男が扉のほうに目配せした。隊商頭は慌てた顔つきになって、
急いで立ちあがり服の埃をはらうと、乱れた裾を整えた。
「イリーナか。かまわぬ、入ってこい。湯冷めしてしまうぞ」
「……はい」
控えめな声のあと、白っぽい長衣を着た女がすべるように近づいてきた。
湯上りの清涼な香気が、隊商頭の鼻先をふわりと掠めていった。
「あの、大事なお話をなさっていたご様子でしたのに、わたしがお邪魔を
 してしまったようで申し訳ありません」
「たいした話はしておらぬ! あ、いや。だから、そんな顔をするな」
男はなにやら困ったように襟足を掻きつつ、妻に丁寧に話しかける。
「それよりどうだ、いい湯であったか?」 
「はい」
「ああ、それはよかった」
そこへ軽い咳払いの声が割って入った。
「ところで、この宿はなかなかに旨い料理を出しますよ。もう運ばせても
 よろしいでしょうかな? さっきはその相談をしておったのですよ。
 苦手のものは、ございませんかな?」
気まずい空気を救われ、男は一瞬なんともいえない顔をしたが、すぐに
とりすました表情に戻った。その礼のつもりであろうか、
「どうだ、おまえもここで食べていかぬか?」
「や。これはこれは、お誘いいただき光栄の至りでございます」
と言い、よく通る声で従業員を呼びつけると、何ごとか指示を与えた。
「なんでも極上の葡萄酒が入っているそうで。これもなにかのご縁でしょう、
 ここは、わたくしめに奢らせてくだされ」
隊商頭は胸を張り、誇らしげに二人へ目配せしたのだった。
617青玉哀歌:2007/06/19(火) 06:13:21 ID:cpW7rrqE
 卓に着いた見慣れぬ風体の二人に緊張を感じたのか、従業員の若者は
そわそわしていたが、隊商頭の声は場を包み込むような落ち着いた響きに
溢れており、安堵に胸をなで下ろしたようだった。
 小さな卓には、置ききれないぐらいの皿が並んでいる。
焼かれた肉の香ばしい匂いと、葡萄酒のかぐわしい香りが部屋中に満ちた。
「奥方様、さあどうぞ! ここにあるもの、みんな旨いですよ」
隊商頭は大げさに両手を広げて言った。
厚手の小麦粉の生地に羊肉を敷き詰め、石釜で焼いたピデ(ピザ)、
玉葱と檸檬に漬け込んだ鶏肉を野菜と串に刺して焼いた焼き鳥。
檸檬の風味がさっぱりとした一品である。それに牛肉の薫製もある。
豆を山羊の乳で煮込んだスープ、そして幾種類かの果物。
「イリーナ、串を外してやろう」
と、男は妻が食べやすいように手伝ってやった。
葡萄酒には、男が一番に口をつけた。
「美味い!」 
「でなければ勧めたりしませんよ。だがそう言ってもらえて、ありがたい」
男の妻も、二人の掛け合いを楽しそうに眺めている。
この夫妻にとって、こんな賑やかな夕食は初めてのことだった。
談笑しながらの食事は楽しいものだったが、それも終わるときがきた。
食卓の食べ物は、きれいに無くなっていた。
「うむ、美味しかった。イリーナはどうだ?」
「ええ、とても美味しかったですわ、ヒルメス様」
「食が細くて心配だったが、今日はたくさん食べていたな」
男は満足そうな微笑みをもらした。その言葉に妻の顔が瞬時に赤らむ。
「まあ、そんなっ」
「良いことではないか?」
隊商頭は(黒砂糖も追加で頼んでやろうか)と半ば本気で考えていた。
618名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 06:27:44 ID:addl9KBt
まさかこんな時間にリアル投下へ遭遇する事が出来るとは……!
外出する前にスレ覗いて良かった!
隊商頭の目の前でいちゃいちゃしてしまう二人に萌え。
619青玉哀歌:2007/06/19(火) 19:45:28 ID:cpW7rrqE
 葡萄酒の壺が空になった。
「追加を持ってまいりましょう。奥方様には冷えた薔薇水でも」
と隊商頭はさっと立ち上がると部屋を出て行ってしまった。
あることに気づいて、女は微笑み顔から一転、ひどく沈んだ顔をした。
「すみません。人前で、お名前で呼んでしまいました」
「イリーナが気にすることはない、おれの素性はすでに明かしてある。
 どうということでもない」
男はわざとそっけなく言い放ち、妻の不安を一笑に付した。
「ええ」
はにかむ笑顔が冴え冴えと輝く月のようで、男はしばし見蕩れていた。

 廊下を歩きながら、隊商頭はぷっと小さな苦笑をもらしていた。
「……パルスで梟雄として名を馳せた、あの銀仮面卿が」
一国よりも、あのおしとやかな美姫の手をお取りになったのか。
たしかに、放ってなどおけない可憐な魅力に溢れている女性である。
だが、それだけではない何かがあった。
そばにいると、しぜんと静穏な心持ちにさせられるのである。
(ヒルメス卿を動かす鍵は、あの奥方であろう)
自分の部屋に立ち寄ると、隊商頭は今度こそ厨房に足を向けた。
 しばらくして、隊商頭が従業員を後ろに従え部屋に戻ってきた。
壷を卓に置き、薔薇水を涼しげな硝子の杯に注ぐと従業員は引き上げた。
620青玉哀歌:2007/06/19(火) 19:50:03 ID:cpW7rrqE
 そろそろ夜も深まり、騒がしかった階下もひっそり静まり返っている。
杯を傾けるあいだ誰もが無言で、夜風がよろい戸を揺らす音を聞いていた。
 男の杯が卓に戻されるのをみて、隊商頭は口を切った。
「思わぬ長居をしてしまいました。それでは、わたくしめはこれで……。
 おっと、その前に」
そう言いながら懐に手を入れ、小さな袋を一つ取り出した。
「これを、どうぞ奥方様に」
男が袋を逆さにすると、何やら転げ出し、硬い音を立てて跳ね返った。
「おお……!」
それは、磨きぬかれた大粒の青玉が煌々と輝く、女物の指輪であった。
夜明け直前の天空をそのまま閉じ込めたかのような深い青色の石で、
その中央に、さらに白い星が輝いている。
「星条青玉(スター・サファイア)でございます。お納めくだされ」
贈られた側は、どうしたらよいか分からないといった表情をしている。
「ははっ。まあ、戸惑われるのも無理はありませんな。けれど、これは
 見て愛でるだけのものではございません」
「しかし、見事なものだな。さぞ高かったであろう」
「いえ、商売で赴いたギランにて、ひょんな事から手に入っただけのこと。
 お気になされず」
男の目が満足げに細められるのを見て、隊商頭は二人に向き直った。
「その三本の光の矢は、それぞれ“信頼”“希望”“運命”の象徴とされ、
 その輝きに触れたものは幸福になれる、という言い伝えでございます」
「ほう、喜んでもらっておくぞ」 
卓の上で灯火にきらめく指輪を手に取ると、男は妻の繊手を引き寄せ、
その指に早速嵌めてしまった。
「あ、あの……」
「よく似合うぞ、イリーナ」
それを聞いた女の頬がみるみる赤らみ、耳の先まで赤く色づいた。
(おやまあ、なんと可愛らしい人であることよ)
新鮮な驚きは胸のうちに収め、隊商頭は頭をうやうやしく下げると、
今度こそ自分の部屋へ引き上げていった。
621青玉哀歌:2007/06/20(水) 02:49:53 ID:srJA21Sk
 その夜、男は初めて妻と同室に泊まることになった。
これまでは一人ずつで寝たほうが休めるから、という理由で別部屋を
取っていたのだが、今回は隊商頭の方で割り振られてしまっている。
いまさら部屋を変えてくれというのも不自然な話であるし、それに、
このままでよい、と男の心中に期するものがあったからである。
カタカタと音がしたかと思うと、庭側の窓のひとつが強まってきた風で
押し開けられていた。男は近寄り、掛け金をかける。
そして廊下側の戸にも、しっかりと鍵をかけた。

 寝室の戸を開けると、妻は寝台に腰掛けていた。
肩をおおう、つややかな黄銅色の髪。膝の上に指輪を嵌めた手を置き、
もう片方の手はゆっくりとそれを撫でさすっていた。
「そんなに、その指輪が気に入ったか」
「幸運の指輪と、聞きましたから。人は、星に願うというでしょう?」
次の瞬間、武骨な手が妻の手首をつかみ、ぐいと胸に抱き寄せていた。
「星に願うくらいなら、おれに願え。おれが叶えてやる。イリーナの
 望むことならなんでもだ。そうしたいのだ。そうさせてくれ」
そういい、ヒルメスは唇を触れた。
イリーナの唇はおののきながら夫を迎えた。温かく、初めて触れる
女の柔らかさに、激しい感動がヒルメスの身内をつらぬいた。
「イリーナ……」
「では、お願いしていいですか?」
顔を離したヒルメスは、十余年以上もひたすらに自分を待ち続けてくれた
愛しい女のささやかな願いを聞いた。
「心はもう、ヒルメスさまの妻ですけれど、今日は、あの……本当の妻に」
全部を聞かずに、ヒルメスはイリーナの身体を寝台に引き倒していた。
622名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 03:03:48 ID:LYLf1+oy
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

ヒルメスタンの俺に願えに禿萌
作者タンがんがれ
623青玉哀歌:2007/06/20(水) 04:31:24 ID:srJA21Sk
 思わぬきっかけであったが、これからは妻を安寧に過ごさせてやれる
目処がたったことで、ヒルメスにもようやく踏ん切りがついたのだった。
 父の居城を燃やされパルスを追われ、身を寄せたマルヤムからも追われ、
以来、離れ離れだった月日を埋め合わせるかのように、二人は幾度となく
唇を離してはまた合わせ、互いの存在を確かめ合った。
つと、イリーナの手のひらがヒルメスの胸にあてられた。
「すごくはやい……」そう呟く。
「いつもは、もっと落ち着いていらっしゃるのに」
窓から差込む月光に髪をきらきらと波打たせ、ヒルメスがはっとするほど
嫣然とした笑みをたたえていた。
イリーナの手を胸から外し、ヒルメスはかすれた笑いをこぼした。
「それは……。イリーナ、そなただからだ」
イリーナも己の胸に手をやり、そっと息を整えた。
「ヒルメスさま……わたしも胸が苦しいです」
白い長衣の下、柔らかな膨らみが上下する。もう自害用の短剣は必要ない。
ヒルメスと共に流浪の旅に出たときに捨ててきてしまった。
「つらいのか?」
「いいえ。そうではなくて……嬉しいんです……」
「許せ、イリーナ」
ヒルメスはもどかしく妻の長衣の紐を解くと、前をおもむろに開いた。
左右に分かれた布の間から、美しいふくらみが二つ、まろび出た。
624青玉哀歌:2007/06/20(水) 04:34:04 ID:srJA21Sk
 身体ごと抱きしめたことはあっても、手のひらで触れたことはない。
包み込むように触れ、ゆっくりと押し上げてみる。
「柔らかい、な……」
たまらなくなって、ヒルメスは夢中でイリーナの乳房をまさぐりつづけた。
「う……」
「どうした? 痛くしたか?」
「いえ、やめないでください」
思わず口走って、イリーナは閉じたままの瞼をさらにぎゅっと閉じた。
「そ、あの……気持ちいいんです。だから」
「そうか!」
ヒルメスはイリーナの上に圧し掛かる。ふるえる肌に唇を寄せ、舌を滑らせ
固くしこった先端を思うままに吸いたてた。
「い、あ……っ、やあっ!」
びくびくっと身体が跳ね、イリーナはヒルメスにされるがままになっていた。
胸を反らせ、うっとりと愛撫に身を任せている。
 ヒルメスの腕の中、イリーナのしなやかな肢体が揺れる。未知の驚きと喜びが
胸中にいっきに溢れ出た。
(あまり痛まぬようにしてやらねばな)
ヒルメスはすっと身体を沈めた。イリーナが気づくより早く、脚を捕らえると
大胆に割った。羞恥にもがく身体を押さえ込んで、潤いがそこに満ちてくるまで
唇を離さなかった。
舌をはわせ、肉と襞に差し込んで複雑なかたちをなぞる。
そのまま舌を滑らせ、とがった肉の芽を探り当てた。ぬるい蜜が奥から湧き出し、
啜り取ったそれを呑みこみ、さらに奥に舌をねじ入れる。
「や、あッ!」
おこりの発作のようにイリーナが仰け反った。
「あっ、ヒ、ヒルメスさま!」
太ももが、ヒルメスの顔を挟みつけてくる。逃れようと身体をひねると自身の
固く持ち上がったものが腹を叩いた。
ヒルメスは敷布の端で口を拭うと寝台に起き上がった。彼自身も限界だった。
625名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 04:51:14 ID:cvp0+9vo
自分も特にここに萌えました>おれに願え

続きwktkでお待ち申し上げております。
626青玉哀歌:2007/06/20(水) 06:01:32 ID:srJA21Sk
脚の間に身体を割りいれ、先端を押し付けると、秘裂の潤みでぬるりと滑り、
ヒルメスの肩に置かれたイリーナの手に力が入る。
入り口はねっとりと熱く濡れ、そして小さい。唇に口付けながら囁いた。
「もう、引き返さぬぞ」
「はい……あの」
イリーナはヒルメスの耳に囁きかえす。
「……痛がっても、途中でやめないでください」
ヒルメスは頷き、片手で壁を開いて先端が埋まる場所へぐっと押し込んだ。
「―――っ!!」
ずっ、と入っていく。同時に柔らかく強靭な抵抗の気配にとどまりかけたが、
一気に残りの距離をつめた。はかなげな抵抗が失せ、ヒルメスの剣は狭くきつい
肉鞘に包まれた。
「ん、くうっ、あ、あふ…っ」
真っ赤な頬に涙の筋が引かれ 、閉じたままの瞼から次々に零れ落ちていく。
(やはり、ここまでか……)
ヒルメスは自分で驚くほど、身の内が動揺したのが分かった。
「あ、ヒルメスさま……どう、か、」
「んん?」
一瞬何のことかと思い、ヒルメスは間の抜けた声を出していた。
「わたしは、もうヒルメスさまの妻、です。だから最後まで、いっしょに……」
痛みと羞恥を押し殺して、イリーナははっきりと覚悟を告げた。
ヒルメスの背筋をぞくぞくと歓喜がかけ上る。
「イリーナ! ああ、イリーナ」
何度も名を呼びながらヒルメスは腰を打ちつけ続ける。放ちたくてたまらない。
だが放ってしまうのは耐えられない。
627青玉哀歌:2007/06/20(水) 06:03:42 ID:srJA21Sk
一度腰を退いて、イリーナの腰に手を差し込みわずかに持ち上げる。
「くっ……」
滑らかな摩擦と強い締め付け。妻の肉が与える快感で身体が溶ける。
獰猛な衝動が蠢いている。もう数瞬で、きっと押さえられなくなるだろう。
泣き顔だというのに、今までに見た事の無いくらい綺麗な女だと思った。
しかめた眉とは反対に、開きかけた唇がたまらなく色っぽい。
動くたびにイリーナの喘ぎが耳元で響き、己の喘ぎが妻の耳朶を打つ。
何も考えられない。ヒルメスを動かしているのは男としての本能だけだ。
「ううっ!」
(気持ち、良さそうな、声。ああ……ヒルメスさま)
長らくイリーナが望んできたことだった。愛する男と交わっているのだ。
痛みが徐々に麻痺し、しびれに取って代わりつつある。それはさきほどまで
受けていた愛撫の快感に似ていた。しびれが痛みと等しくなった。
気持ちいい、本当に気持ちいい。
しっかと手足を絡み合わせ、汗にまみれ、悩ましい吐息が枕頭の灯火を揺らす。
「イリーナ!」
「ヒルメスさま!」
細い腰を折れるほどに抱きしめながら、ヒルメスは己を解き放った。
ヒルメスから熱く注ぎ込まれ、内でひくひくと脈うつのを感じて、イリーナも
女になった、いや、身も心も妻になれたのだという喜びに全身を震わせていた。
「あ……」
二人は顔を上げ、どちらともなく唇を重ね合わせた。
628青玉哀歌:2007/06/20(水) 06:14:08 ID:srJA21Sk
ひとときの嵐が過ぎてのち、ヒルメスは言った。
「これからチュルクに向かう。客人として向こうが招いてくれているのだ。
 そこで……そなたの望む暮らしをしよう。ただの夫婦として、な」
「できるかしら、わたしに」
イリーナは嬉しそうに、だが控えめにいった。大喜びすれば、それが悪霊に
聞かれて妨げられそうな気がしたのだ。
「マルヤムが攻め落とされてから、わたしには幸せはさずからないのだと、
 思ってきました……どんなささやかな暮らしでもいい、小さな幸福の灯が
 ともせたら……夢でした。それもヒルメスさまといっしょに」
世が世なら、一国の姫のことばだろうか。
こみあげる思いに、ヒルメスはイリーナの身体をきつくかき抱いた。
「ああ、幸せになろうとも! 二人でな、二人で!」

パルス暦三二一年、秋も押し迫った頃のとある隊商宿での一幕である。
629名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 06:19:02 ID:srJA21Sk
少年ジャン○なら、第一部完、ってところでしょうかねw

小分けの投下になってしまいましたが寛大に見守っていただき感謝。
ヒルメスらしい言動ってのに、頭がウニになるほど悩みましたが
なんとかなったかな。では次の投下までサヨウナラ。
630名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 06:29:15 ID:srJA21Sk
付け足し。
アルスラーン十一巻の、p159の下段。
「比較する相手として、ヒルメスはイリーナしか知らないのである」
そういう意味!だと自分は思いました。その前提で、書きました。
ミンナ モ ソウ オモッタヨネ…?
631名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 07:39:52 ID:bZ/RwLq8
すまん
エロ部分の表現に見過ごせないほどの既視感があるんだ
もしかしてあのスレのあの神のファンですか?
632名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 07:59:54 ID:bZ/RwLq8
これだけじゃなんかただのイチャモンみたいなんで探してきた
↓このスレの189-198の話のエロ部分ね

ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160494241/

ヒルメスで書いてくれるのはとても嬉しいんだ
だけど、ここまで他の人のパクるのはどうかと思う。
633名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 08:27:30 ID:srJA21Sk
ご指摘のとおりです。
世界に引き込まれて、すっかりほれこんでしまいました。
悪質といえば、フレーズといえども同人丸写しと同じと指差されて当然です。
エロ部分は保管庫にも入れず削除するよう、お願いします。
スレを一瞬でも不愉快な空気にしてしまいお詫びしても詫び切れませんが
エロ文章力を練り直します。
634名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 09:26:16 ID:u7BLW2rB
見てきた。ありゃー確かに天上の神だった。設定知らないやつでも萌えるw
あんな畳み掛けてくるようなエロシーン、確かに書きたいよな。
けど、これは駄目だ。
いまあんたはえらく恥ずかしい思いでいるだろう。
でも両作品のファンだって、がっかりしている。
その意味をよーく反芻しろ。
二度と、すんな?

_________終了_________

↓↓↓↓↓↓↓↓↓再開↓↓↓↓↓↓↓↓↓
635名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:09:45 ID:DvIUV5hv
二度とすんなっていっても、保管だけはして欲しいっていう気満々じゃねーかよ。
部分的に削除したってパク作品だって判った以上、他の部分だってワカンネーよ?

つかさ、何でこういう事する?
匿名だからパクってもわかんねーやと思ってるわけか?
元スレの職人さんにすまないとおもわねーのか?

二度と出てくるとは思えねーけど、パクだったっていう事は二度と消えやしねぇよ。
ジャンルの恥晒すな。
636名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:20:52 ID:e8siyFL8
非エロ部分がこんだけ書けるんだから
あっちのスレの神と同一人物ってオチなんでは…とか思ってけど違うのか(ノ∀`) アチャー


読み比べてみたけど
数行に渡るフレーズがほぼコピペ状態で被る部分が四、五箇所もあるってのは
「好き過ぎてつい似せてしまった」というレベルを超えてるし
更に>629-630みたいにさも自分で考えたようなコメントまでしちゃってるから
悪質といわれてもしょうがない。


「パクラーには常習犯が多い」ってとこから転じて、たった一回のパクりで
常習犯のレッテル貼られたりする事もあるのがパクりの恐ろしいとこ。
文章力練り直して来るとの事だけど
次の投下のときにはそういう目で見られる事も覚悟しといた方がいいと思うよ。
637名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 02:10:43 ID:rMDKiXqR
自分も神本人かと思ってた。
実際その神さまはここにもいらしてたから、気に入りのシーンをほかのカプにも当て嵌めてみたのかな、と考えてみたり。
別人とはショックですた…

ここで言うのは不粋と知りつつほんもんの神さまに言いたい。
今もおいでかわかりませんが、ここやこのジャンルを嫌いにならんでくださると嬉しいでつ。

私信スマソ。では634氏に倣いまして

_________終了_________

↓↓↓↓↓↓↓↓↓再開↓↓↓↓↓↓↓↓↓

638名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 14:11:39 ID:b48OBam4
見てないからなんとも言えないが、それだけ上手い人なら何もわざわざ自分が書いた作品を別の作品書くときに流用なんかしなくても、また新しいものを生み出せると思うよ
639名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 19:56:19 ID:kU8QFFQD
見比べると違いが分かってしまうよ、同じ人が書いたSSとは思えない。
神と信者の違いだった…

導入部は良かったのに、エロ部分の文章のクオリティーが違うような気がしていたが、
借りてきた文章を何とかしようとして不自然さがでたんだな…。

とはいえ、元の作品を見ていなかった自分みたいなのは、
まさかパクリとは気がつかないよな。
640名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 01:17:37 ID:2AYwQENi
そういう陰に篭もるやつじゃなく、どうせならこれぐらいやらなくっちゃな!
641名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 01:18:47 ID:2AYwQENi
 えー、ここでばかばかしいお話を一席。

 ここ、品川のタワーマンション最上階に住まわれていますのが、さるコンツェルンのご令嬢で
ございます。祖父から三代かけて警視庁に根太くコネを創り上げ、あとはこのご令嬢が跡を継ぐのを
待つだけという、人生の道行きは金の延べ棒がレンガ敷き、というまぎれもないサラブレットの御血筋。

 本家は鎌倉ですが、本人は通勤に至便とここ品川を仮住まいとなさっておられます。
洗面所が幾つあるんだか、というほどの広いマンションですから、このお宅にはメイドさんを
二人、入れてらっしゃいます。どちらも有能なハウスキーパー。でもってこのお嬢様てえのが
何と申しましても警視庁きっての有能若手官僚でございますんで、家事というものができませ、
いやいや!その素晴らしい御手は、犯罪者を捕らえるためにふるわれるべきなのです。

とある日のこと……

「マリエーンヌ! リュシエーンヌ!」
「「ウィ、ミレディ! お呼びですか?」」
「ゆっくりご休養をなんて、ま、とってつけた理由で上から押し付けられたオフだけどさ。
 公休を消化するのもまた公務員の権利! けど、どうも血沸く事件が起こらないもんだから、
 ものすごーく、ヒマなのよね」
「何か、お部屋にお持ちしましょうか? マカロン作ってありますけど」
「いいわね」
「紅茶にスコーン、ああ、軽いサンドイッチでも作りましょうか」
「ん。それも素敵……そうだ!あたしも手伝ってあげようか」
「まあ、そんな、いいんですか?」
「タイクツ紛らしに、ね」
パリッとしたカフェエプロンなんぞつけて、立ち姿だけは一流のパティシエでございますが……
「まあ、たいへんっ!」
「どうしたのよ」
「あの、材料を切らしてしまって」
「じゃ、あたしがひとっ走り買ってきてあげる!」
そういうが早いが、メイドの二人が止めるまもなくご自慢のジャガーで飛び出してしまいました。
「えーっとなんだったかしら? とにかく、膨らむ粉を買ってくればいいのよね!」
ところが初心者の悲しさ、おハイソなスーパーの棚の前に色とりどりに並ぶ袋を見て、やっぱり
お嬢様は困ってしまいました。そんなところに
「げ!なんでこんなところでまでお由紀の姿を見なきゃいけないのよっ!そうだあいつに聞けば……
 だめっ!ぜえったいに、イヤ!」
「……??」
目の前の袋をとっさにひっつかむと、お嬢様はジャガーでぴゅーっとマンションへとんぼ返り。
「さあ、買ってきたわよ!」
ってんで、メイドの二人が途中まで仕上げていた生地に、お嬢様、袋全部さかさまにしてザザー。
「!!」
「そんで、こねればいいのよ。簡単簡単!」
もちろん秤なんぞ使っちゃおりません。そうするうちにオーブンがカンカンに暖まりましたんで、
「へー、予熱ってこういうふうにするんだ。顔が火照っちゃいそうね」
「ええ、これだけ暖まれば充分です」
「ミレディ、生地をまとめますよ」
「スプーン一掬いの量って? そんなの食べごたえがないじゃない!やっぱり大きくなくっちゃね!」
「それでは生焼けになってしまうかと」
「焼く時間を長めにセットすれば大丈夫、大丈夫!」
642名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 01:21:35 ID:2AYwQENi
そして、お嬢様。意気揚々とその焼け焦げ……違う! 香ばしそうなお茶菓子をオフ明けに警視庁に
ご持参なさいました。
「そういえば、泉田クン。君、この頃、三時のお茶に凝ってるそうじゃない」
「ええ。まあ、貝塚巡査が持ってきてくれる点心のご相伴にあずかってるだけなんですけどね。
 でも今日は彼女おつかいに出てしまっていて……」
「それは重畳! じゃ、今日はあたしが持ってきたこれ、食べない?さ、どうぞ、どうぞ!」
と、例のブツを出した。メイドの二人がどうにか見られる仕上げにしたものでございます。
この男はひとくち齧ってみたが、とても喉を通らない、どころか、舌の皮はめくれる、唇はヒリヒリする。
(これはどうも、二度目の人体実験ということか?!)
前を見ると菓子盆にそのクッキーもどきが山のように積み上げてある。口直しに、と、横のスコーンを
つまんでみて驚いた。添えられていたクリームを頼りに、やっとどうにか口に押し込んだ。
(なんだ、この菓子は!おい……日干しで三日過ぎたカステラの方がまだ食えるぞ……)
しょうがないのでこれをハンカチへくるみこんで、内ポケットにつっこんで世間話をしておりますが、
そのうち、背広の裏生地へ油がじわりと染みてきた。
「ちょっと、腹ごなしに散歩してきます」
ってんで、外をぶらぶらしましたが、そうそう道端にポイと投げ捨てるわけにはいきません。真面目ですから。
ふと警視庁のお堀を覗き込んでみますと、赤い背を見せひらひら泳ぐ鯉に、のんびり浮かぶ水鳥の群れ。
「これなら捨ててしまうよりいいだろう」
と、そのお堀へポーンと投げてやりました。それが、運も悪く水鳥の頭にポカーン!
「うわっ!なんだよッ!? おれの頭に、なにがぶつかったんだい!ひでえことするもんだっ! 
 いってぇなあ……何ぶっつけてくれたんだよ……
 ああ、まぁた、お嬢のアフタヌーン・ティ(午後のお茶)かい!!」

元ネタはもちろん落語の茶の湯でございます……チャカチャンリンチャンリン♪
643名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 05:15:48 ID:41jQYc3J
ひどすぎるwww

乙っす。
こういう馬鹿馬鹿しいの好きだw
…しかし粉は正しいの買って来たんだな。
野生の勘?w
644名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 18:42:30 ID:f5OPoEfy
これは斬新なw
粉せっけんとか買ってこなくてよかったよ。

竜堂兄弟で阿弥陀池とか面白そうだけど、もはやエロもカプもないしな。
艶噺が思いつかない…
645名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 19:45:25 ID:XP+kne9p
おあとがよろしいようでwwww


粉も元ネタに忠実に青きな粉とか買ってきたんじゃないかと思ったwww
お涼の料理はある意味なっちゃんのチェーンソー並の凶器だなww
646名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 10:24:54 ID:9V/dOjLx
料理といったらフレデリカの(以下検閲
647名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 11:32:46 ID:bPtdaESG
チーズオムレツが作れるんだし、紅茶もまあまあマシなの淹れられるんだし
生物兵器作る警視に比べりゃ(ターン
648名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 11:36:31 ID:dB792k8F
元は生き物でも食材(死体)だから化学兵器だな。まあ結果は同じ事(ターン
649名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 02:59:34 ID:uaKrvxSX
おまいら…無茶しやがって…wwwwww
650名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 03:35:58 ID:i9SBJh4n
薬師寺涼子の新刊まだ?
651名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 10:30:06 ID:JgFIjI/n
道原銀英伝が復活していることを今日知った…。
道原キャラで抜けるようになった人っている?
652名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 00:07:23 ID:yw03G7dI
ルビンスカヤw

どうしてもオーベルシュタインがセックスしてるとこが想像がつかない。
声といい性格といいドS向きなのに。
653名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:16:49 ID:Q7/aezMz
性嗜好はドMのほうが想像しやすいかも。
654名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 02:47:24 ID:dqhFuSKe
きっとオーベルシュタインはバター犬プレイが得意。
自分では手を出さないかわりに飼い犬に襲わせてそれを横から眺める、みたいな。
羞恥プレイと獣姦とが同時に楽しめるお得なH。
……あれ、あのダルメシアンって雌だっけ?性別どっちだったか忘れた。
655名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 16:55:26 ID:+/lQRKUl
たとえ雌だろうと舐めるだけならどうと言う事は無い!
656名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 03:10:51 ID:6lorO6ih
>>496  >>652

オベ×肉屋の娘

肉屋の娘「お願い、、、もう許して、、、」(←哀願の目で)


オベ「牛ミンチに豚の心臓を混ぜて、客に売った方が悪いのであろう?」


そういうオベの手にはシリンダー浣腸が握られている。



・・・・とか?
657名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 03:17:37 ID:9niu4qYD
ちょwwwミートホープwww
カップリングというよりも詰問拷問に見える件。だが萌えてしまった自分…
658名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 19:45:31 ID:BVHj4T1U
保守の歴史をまた一ページ
659名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 20:54:43 ID:7qUGLIjQ
さらに1ページ
660名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 03:51:07 ID:CYS1GYpT
皆々方の今1番読みたいカプってなに?
661名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 19:23:12 ID:ijM/gt+y
ヒルダ×ミッタの続きー
662名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:53:15 ID:WNrf1daI
ミラクルな人×ラップの嫁さん
663名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 22:56:16 ID:PEazpkcf
岸本×等身大レオタ(以下自主規制)
664名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 01:35:38 ID:J3dCD7zK
ミラクルな人の妻×ミラクルな人

女子攻め好きなんだけどなあ
他ジャンルでもあんまり見ないね…。
665名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 07:53:17 ID:liukk01y
>>664
女子攻めいいな
呂芳春×まりちゃんとか提唱してみる
666名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 12:53:49 ID:esWHkkI4
ラインの話ってあったっけ?
667名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:57:20 ID:azw/Ijrj
なかったはず
668名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 00:21:34 ID:mHwNQywe
ミラクルな人の妻×ミラクルな人は素で女子攻めなキガス
薔薇騎士団隊長の娘×ミラクルな人の養子もここの保管庫見るまでは女子攻めだと思ってた
金髪の姉×赤毛の人はないのかな
669名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 20:35:21 ID:csRgBttR
キルヒアイスは間違いなく童貞で死んだと思いますが…
ヤン提督は結婚するまで童貞だったのか気になります。
意外にラップあたりにハイネセンの吉原に連れていかれてそうですが
670名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 14:45:47 ID:/+6PEKuo
キルヒアイスはアンネローゼ一筋だからなー
671名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 15:05:42 ID:f1IfNARQ
夏といえば、でなんかネタないかね?
672名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 18:21:13 ID:0Guu/f1+
魔術師だけに魔法使いか
673名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 23:00:19 ID:2Q4DVhk6
キルヒアイス 一途なぶん持て余す激情を商売女相手で紛らわしているかも
       (発散場所がなかったら二人きりの時に襲いかかってそう)

ヤン元帥   エル・ファシルの英雄時代なら選り取り見取のモテ男
       喰わねばそんそんとばかりに喰い散らかして結構な発展ぶりかも

両者とも恋愛経験は乏しそうですが、セックルと恋愛は=ではないし…。
意外性を求めてしまうのは暑さで脳味噌ヨーグルトなせいでしょうか?

674名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 01:19:44 ID:n2RYrRYO
>670
今アニメの方を見返してるけど、意外とヤンてモテてるし
モテモテになれるならなりたいなとも思ってる節が見受けらる気がしたw
個人的には結構アリだと思う。
675名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 11:37:30 ID:zT+EIhYc
英雄になってからはよってくる女には事欠かないだろうし、
普通に迫られて、付き合って、セックスして、
仕事とか遠征とかで連絡しないでいるうちに振られるとか
普通にやってそうだけどなあ。
ヤンを童貞だと思ってる奴ってそんなにいるのか?
32歳まで童貞で、フレデリカが初体験って、ないだろ。気持ち悪い。
676名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 13:41:04 ID:TLsumuwN
流石に風俗ぐらいは行ってるだろ
ダリューンだって行ってるし
677名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 21:47:19 ID:yN5cSCQE
>>675
素人童貞かな、とは思った。
678名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 22:09:23 ID:2hxEgyX3
ジェシカでオナってたのは確実だろ
679名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:32:29 ID:41dTJSQv
フレデリカでもオナってただろうな。
あんな気立てのいい美人が、なんでかわからないが
自分に夢中になってくれてるんだしさ。
手を出す気力はなくても、夜のおかずには絶対してただろ。
680名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 01:25:53 ID:PO3qAscI
ふと思ったんだが年頃のユリアンといい年のヤンの同居ってやっぱり一つ屋根の下でオナってるのは暗黙の了解だったんだろうな
同じ女(フレデリカ)でのオナりは了解してたかどうかはわからないが
681名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 07:52:48 ID:1r4uK3R4
この流れに乗じて。
常々思ってるんだが、ミッターマイヤーは性格が完全に陽性だし基本的には女性に優しいだろうから、ほっといてももてるんじゃなかろうか。
結婚済みの原作ベースでは流石に愛妻家って噂が知れ渡ってるだろうから、実際に行動に移す女勇者はなかなか出てこないだろうけど。

しかし、若い頃には付き合いで部下や同僚と女性が居る酒場とか行くだろうし、そうでなくてもその辺の店の子に惚れられたり。
そしたら告られたりした事もあるだろうに、やっぱりょぅι゛ょエヴァたんが居るから、他の子(自分と釣り合いが取れる年代の子でも)には気持ちが行かなかったんだろうか。
だったら、女の子を振る事には慣れてたんかなあ、ある意味修羅場潜ってるのかなあ…と考えた事がある。
そうでなけりゃ、普通に何人かとはやることやってお付き合いした事もあるが、やっぱりエヴァたん萌えーで落ち着いたのか。
682名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 10:30:36 ID:ZwQchTXC
いやあ純情だから普通にドテーイのままケコーンでそ
むしろロイエンタールの初体験が気になるぜ

やるこたやってそうなのがミュラー
ビッテンのセックルは想像できん
シュトライトがスカトロマニアのドMという電波が俺の中でひらめいた
683名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 19:40:58 ID:Xof/PK7G
ビッテン?
赤ちゃんプレイ一択だろ
684名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 22:20:55 ID:GgxQXXtI
ミュラーは年上女に遊ばれて捨てられるイメージしかない・・
685名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 01:31:48 ID:ffTUvoIO
ひたすら突撃のビッテン
最中に声を出さないアイゼナッハ
避妊は完璧ミュラー
686名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 01:54:38 ID:kIfaiFUM
>682
やっぱりアイゼナッハはそこでも喋らないのかwwww
687名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 10:58:23 ID:Ltpnru0g
しかし目隠し手錠プレイなどのソフトSMを愛好するアイゼナッハであった
688名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 12:12:38 ID:S1BmWMRJ
それぞれはいいけど、目隠し手錠で喋らないのコンボは女側にはかなりハードじゃないかwww
689名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 12:27:36 ID:kxDTo6Lb
ヤンがユリアンに歴史談義をするときみたいな口調で
ねちねちと言葉責めをするっていうのもありそうで笑えるぞ。

「フレデリカ、わかるかい。今君の○○が濡れて××がこんなに尖っているのを。
さっきは△△だったのに、こんな風に言われて感じてしまっているんだね」
とか、耳元で延々と責めながら、フレデリカをいじりまくって欲しいものだwww
690名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 13:11:36 ID:Ltpnru0g
>>689
やめて富山ボイスが脳内再生されたwwwwww

全然関係ないがセックル後のファーレンハイトがコンドームを洗って再利用してる姿が
目に浮かんだ…ほんでもって速攻でビンタされて振られてる図も
691名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 21:25:50 ID:Z72PAoEA
>>682
ロイエンタールは有閑マダムとかに不本意に喰われてそう。
宇宙の塵のひとかけら程度でも好意(あるいは興味)を感じた相手とだったら
あそこまで捻くれた女性観が定着したりはしないと思う。

>>685
イク時はやっぱり「チェックメイト」?<アイゼナッハ

>>690
(゚∀゚)人(゚∀゚)ナカーマ
俺の脳内でも富山ボイスが鳴り響いたよwww

ファーレンハイトはゴム買う金もないかもしれん。
貧乏人の子沢山一直線だと面白いな。
ルッツは興奮すると目の色が変わるから女を口説くのも一苦労だな。

妄想ネタでネ申の降臨を待つのも楽しいな。
692名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 12:49:49 ID:w/nSmC7x
アイゼナッハの家では奥さんと指モールスで会話
無論
「あなた、今夜は激しく愛してくださいね」
「もちろんさハニー!包帯プレイなんてどうかな」
などと会話しているのである
693名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 22:17:49 ID:N39gpOD0
>>690
え?富山ヴォイスでおkだろ?www
しかも囁きつつレポートなど…

ところでビ提督はなんかおにゃのことイタす際に服脱ぐとサラシと褌締めてそうw
カコイイぞ!ぼくらのビッテン番長!
694名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 23:16:07 ID:31/RWDyZ
富山ボイスで、言葉責めプレイ、いいなあ。
普段はきりっとした才女が、めろめろにされるのもいい。
誰か、魔術師言葉攻めで書いてくれないだろうか。
695名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 14:16:39 ID:QFOghjul
指を1回ならしたら、上に乗れ、2回なら前から。3回なら後からという決まりがあるアイゼナッハ家。
今日は後からしたい気分だった提督は指を3回ならしたが、興奮して我を忘れた奥さんは
上に乗って3発絞り取ったという・・・
696名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 14:55:45 ID:HuUK+ReG
いい流れだな。
アイゼナッハ家の無言指パッチンプレイといい、
富山ヴォイス言葉責めプレイといい。
誰か書いてくれ。
書いてくれなきゃ、俺が言葉責めヤンフレデリカを書いちまうぞ。
697名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 00:00:07 ID:co2xe1HO
>>696
もももも…勿論フレデリカ攻めだよな!そうだよな!それ以外に無いな!
(;´Д`)ハァハァ
い、いかん、はなぢ出てきた…




…見てごらん、フレデリカ
人はどんなに注意していたとしても希望的観測と視野狭窄をおこすと
このように精神的陥穽の罠に陥ってしまうものなのだよ?

698名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 20:48:05 ID:igK8WVZP
>>693
銀河帝国にサラシと褌ってあるの?地球直輸入?
ビッテンの下着代が地球教の活動資金になってたら笑えるね
699名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 03:00:42 ID:wAALSnzr
ビッテン:褌
ミッター:エヴァが買ってきたトランクス
ロイエン:ピンクのビキニ
ラインハルト:白ブリーフ
700名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 15:59:19 ID:QGQ202Ml
フレデリカは困惑していた。

14歳から思い続け、ようやく憧れのヤン・ウェンリーと結婚できたというのに、
そのヤンとの新婚生活がこのような困惑に満ちたものになるなど、どうして彼女に予測できただろうか。

フレデリカの困惑─それは、夫であるヤンとの夫婦の営みについてであった。
新婚であるから毎晩求められるのは予測の範囲内だが、
ヤンは淡白な見かけと相反して昼となく夜となくフレデリカを求めてきた。
しかも、昼間からカーテンを開け放った明るい日のしたで、彼女の秘所をじっくりながめ、
いちいちその状態を口にしながら楽しむのだ。

「恥ずかしいですわ。やめてください」
そう頼んでも、ヤンはそのフレデリカの恥じらいすら楽しんでいるようで
「ああ、そんなことを言って。また濡れてきたよ。見られて感じるんだね、フレデリカ」
等と言いながら、よりじっくりと彼女をいたぶるのである。

ヤンに憧れヤン以外の男は目に入らなかったフレデリカは当然処女であり、
夫の性癖が普通のものなのか特殊なものなのか判然としない。
いくら主婦業の先輩であるとは言っても、オルタンスにそのようなことを相談できるはずもなく、
新妻フレデリカは毎日の夫との営みごとに、艶やかな頬を羞恥に染め困惑しながらそれに応じていたのだった。



こんな感じですかね、言葉責めヤンフレデリカ。
誰か上手い人続き書いてくださいwww
701名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 09:02:03 ID:kGaF1OZR
もっと、もっと続きを!!
702名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 10:10:07 ID:3ZLrcmHs
>>699
馬鹿こけ!
白ブリーフはキルヒアイスの方がふさわしい(ワーレンも)

メックリンガー:Tバック
ルッツ:紫のブーメランパンツ
ラインハルト: ぱ ん つ は い て な い
703名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:54:08 ID:sGE6YFSJ
>>702
ノーパンはヤリチン男ロイエンタールの方が相応しいだろ。
ビキニでも黒か濃紺。ピンクなんて論外。

ミッターマイヤーはスマイルマークプリントの
トランクス(綿100%)を穿いていて欲しいものだ。
704名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 02:44:16 ID:EUoF3kJh
ヤンは青と白の縦縞トランクスのイメージがあるのはなぜだろう?
705名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 10:12:33 ID:k8Y8wZBn
>>704
それはしかたない、ヤンにはしみったれたイメージしかないからw
ところでヤローはどうでもいいんだ、おにゃのこのパツンはどーなんだろう

ファランギースだと腰布になってしまうのが悲しいところだが
706名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 12:10:16 ID:zWiqSNKo
>698
実際外伝で縞縞トランクスだったよ。螺/旋/迷/宮だったかな
たしかにヤンがオサレパンツだったら嫌かもw
707名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 14:11:19 ID:KX5SkOZn
ヤンは、おっさん臭いランニングシャツと、青と白の縦じまトランクスで寝てたな。
あと、官舎でごろごろしてる時はジャージ。
ユリアンがはじめて訪ねてきたときは、パジャマも青と白の縦じまだったような気がする。

ちなみに自分のイメージでは、シェーンコップはブーメランビキニ。
ポプランはボクサーブリーフ。
この二人は絶対下着にも気を使っていると思う。

フレデリカは乙女らしい白いパンティだと思うんだがどうだろう。
カリンはひもパン。
オルタンスは黒とか紫の妖艶下着。
708名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 19:41:55 ID:UH3iIIdJ
>>703 まぁまぁイメージは人によりけりだからそう反論せんでも

フレデリカはヤンのところに配属されてからは毎日が勝負下着だったろうな。白に限定しなくてもいいと思うがフェミニン系じゃないかな。いやヤンの下着の趣味がわからないからとりあえずあらゆる種類の下着を取り揃えてるかも。新婚になってから使いまくりかv
ヒルダはレース生地で白あるいは淡色系。アンネローゼ姉さまは何気に紫とか奇抜色の絹素材だったらいいな。オルタンス妖艶下着説に賛成ノシ
マリーカは最初は綿パンだったんだけど憲兵総監閣下に出会ってからは>>376みたいに彼女なりの勝負下着をつけるようになったんじゃないだろうか。「大佐さんが気にいってくださるようにホクスポクスフィジブス・・」言いながらつけてたりv
カリンも登場時は綿パンだけど原作十巻くらいには亜麻色司令官を意識してやや気張りすぎた下着を買ってしまったり
みんなはどう思う?
709名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 00:32:03 ID:cw+mn5mK
こんな時ジークフリード・キルヒアイスが生きていたら…






赤毛さんが最後まで生き残ってたら、ひょっとして金髪の小僧はフラグ勃たなくて一生独身童貞だった鴨
で、赤毛さんと姉さんは何処か静かな荘園に戦災孤児のための施設創って「夫婦仲睦まじく」孤児と自分たちの
子供とで大家族を営んでたりしたのかな、隣ではキルパパが蘭の栽培とかやってて…

んでも赤毛さんも金髪さんも三つ子の魂ってやつで幼年学校以来ずっとグ○ゼの白ブリーフ(軍用品)愛用…
勿論ビッテン閣下も羽二重の褌着用!それで誰もいなくなった深夜の軍務省内をポージング極めつつ徘徊
(;´Д`)ハァハァ
710名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 00:41:06 ID:IftOjV1p
>>709
今から1600年先の未来にグンゼがパンツを作り続けているかは疑問ですが…
ラインハルト、キルヒアイスがブリーフはいてる説には賛成
711名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 15:52:23 ID:8D+seEKA
agex
712名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 20:23:02 ID:G9aPwKnX
遅レス御免。>>685
ゴルゴ13のセックルシーンと被ったw
713名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 00:16:05 ID:uup1pGst
なんかさ、ルドルフ皇帝がグンゼパンツ履いて
腕組んで仁王立ちしてる姿が浮かんだんだけど
フォークの隣室にでも越した方がいいかな?

ところでガイエ女性キャラのぱんつと聞いて
真っ先に来夢とリディアのを思い浮かべた俺
マジ憲兵総監
714名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 15:34:56 ID:U26lFbtc
憲兵〜!憲兵〜!
>>713に変態がいるぞ〜!
逮捕しろ〜


女性キャラクタのぱんつはアル戦キャラを想像しましたが何か
まかりまちがってもなっち(ry
715名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 14:00:54 ID:CP6iYgqo
しかし憲兵総監閣下はケコーン前に反感を持つ旧式憲兵を一掃しといてよかったな。
もし違ってたら「ロリ総監を告発する!」とか何とか怪文書が乱れ飛ぶことだろうてw
ラインハルトだけは「であるか」で済ませそうだが
716名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 22:02:00 ID:kTaM+wp5
>714
なっちゃんは「ウワベだけを飾る物などアタクシには不要。中身で勝負でしてよ」とか言って
「ぱ ん つ は い て な(ry」でFA
717名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 02:02:37 ID:fM+Csav5
「オレの娘ならこれくらい穿いてユリアンを落としてみろ」と言ってカリンに黒のTバックをプレゼントする親父が浮かんだ
718名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 09:35:40 ID:qdIxv4lO
お涼様はナチュラルにTバックはいてそう
719名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 00:07:55 ID:YSH7+5tz
お涼のTバックならレース素材を希望する
720名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 12:44:09 ID:wR9fDlcT
>>717
「パンツを見せるところまで持ち込むのが大変なのよ!」
と逆ギレするカリンが浮かんだぞw
721名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 21:47:05 ID:kS++ZFDa
>>716
>>714を見て、なっちゃんのぱんつ1枚で来夢とリディアのパンツが何枚作れるんだろうとか
考えていたんだが、なんだか「上には上が居るんだな」という気分になった。
そうかー、穿いてないのかー、そっかー……。
722名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 23:36:06 ID:NgEmZdO4
なっちゃんは脱がなくても色々できるパンツだと思ってた
723名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 12:37:32 ID:djv4cPQb
>>722
杉本綾デザインの妖しいスカート付きとか?
(スカート履いたままでも出来る。TVで見たけどめちゃくちゃエロい。)
724名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 15:41:50 ID:2PfJ+tEX
>>723 特LLサイズか。
725名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 02:57:14 ID:Cicp2+Mv
>>720
ユリアンにあの手この手を使ってパンツ見せるところまで持ち込もうとするカリン
だんだん娘が不憫に思えてきてあの手この手を娘に提案しユリアンをせっつくシェーンコップ
カリンに迫られて実は興奮していたのだがやり方を知らなくて手の出しようが無かった天然ユリアン
ユリアンを純粋培養してしまったヤン

というループしそうなものが浮かんでしまったぞ
726名無しさん@ピンキー:2007/09/02(日) 02:21:11 ID:EPmnqERM
せっかくだからそれを書いてくれ
727名無しさん@ピンキー:2007/09/03(月) 03:53:24 ID:gAjT8RX+
ムラムラ悶悶の神よ我に降りてこーい……
728名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 15:24:59 ID:GUtWlAiJ
ここのところお涼様の話が出てこないな・・・・
729名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 19:13:47 ID:i/TjRcyg
新刊が出れば盛り上がってくるだろ。出たらの話、だがな……>>728
730名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 15:06:21 ID:KZ0BC4py
元気ですかー
731名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 22:33:26 ID:MoKDz3PY
最近マヴァール年代記を読んだがキャラと設定の使い捨てっぷりが凄いなw
カルマーンがラインハルトのβ版のようだ。
どいつもこいつも狂いすぎでヴェルツェンの存在感がイマイチ。
アデルハイドなんかもっと色々使えただろうに。
コンパクトで丁度いいボリュームだったが、
ヴェルツェンはカルマーンに嫉妬する小者設定でも良かったんじゃないかと思う。
それなら設定の「蕩尽」とは思わず、それは「昇華」の感動を与えてくれただろうなーと。
732名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 22:46:58 ID:DjPpG1gF
>>731
ヴェンツェルだw
アデルハイドが勿体無いのは同意。
733名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 23:03:39 ID:kIQIXKP9
>>731,732 ナカーマ!
最終巻読んで何か釈然としなかったんだよなぁ…。
もちっと違う終わり方にならなかったもんなんかな〜?
734名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 23:48:04 ID:MoKDz3PY
>>732-733
>ヴェンツェル
やべ、間違えたw
彼は超然と策を弄んでた割に最期はあんな汗臭くて暑苦しい共倒れなのが釈然としない。いや良かったけどさ。
彼の設定的にはもっと別の展開があっただろうと。
カルマーンにしても早死にしすぎで王朝を絶やしてるわけで、
マヴァール史上の誰よりも偉大な征服者と言われても実感がわかない。

>アデルハイド
作者のお気に入りはアンジェリナ×リドワーンなんだろうが、
カルマーン×アデルハイドの方がこのスレ的には面白そうかな〜と思う。
735名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 15:40:40 ID:6tyZS/xD
ちょっと質問だが。
ラインハルトの性奴隷にヒルデガルドがなり、荒淫の結果、
ラインハルトが皇帝病にかからないってSSを以前、見つけたんだけど、ご存知の方おられないか?
736名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 23:10:16 ID:xIrywuug
個人ページにあたるのでアレだが 性奴ヒルダ でググると幸せかもね
737名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 02:20:02 ID:ApfKIB8T
>>736
見つかりました、ありがとう。
738名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 03:35:02 ID:FaIVcguw
カルマーンとアデルハイドは閨でやる事やってたんだし、
あの矜持の高いアデルハイドが悶える姿は想像すると萌えるな。
739名無しさん@ピンキー:2007/09/16(日) 12:17:58 ID:mC9KUyvJ
>>738
>閨でやることやってた
そこまで行く前にお亡くなりになったように思うけど。
主人公三人を差し置いてカバーを飾ってたから、
どんな狂いっぷりを見せてくれるキャラなのか期待してたら拍子抜けしたよ。
740名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 22:59:25 ID:2+4mXLmr
 アンネローゼはシャワールームから出ると、水滴を拭い去るのももどかしくベッドへと駆け上がった。
 そこには愛するキルヒアイスが待っていた。
「あぁ、ジーク。私の大切な人……」
 アンネローゼはキルヒアイスにむしゃぶりつくと激しく唇を重ね合わせた。
 互いの舌が口の中に差し込まれ、熱い唾液の交換が行われる。

 唇を貪り合っているうちに、2人の下半身に変化が訪れた。
 キルヒアイスのアヌスはヒクヒクと収縮を繰り返し、アンネローゼのペニスはムクムクと頭をもたげてくる。
「ア、アンネローゼさま……早く……」
 キルヒアイスはマットレスの上で四つん這いになると、首を巡らせて肩越しに愛する女性を見詰める。
 アンネローゼは直ぐにでもアヌスを貫きたい衝動に駆られるが、それを我慢してわざと焦らせる。

 綺麗に揃った菊の花弁に熱い息を吹きかけると、赤毛の青年はビクッと体を震わせた。
 続いて長い舌を伸ばし、花弁の一枚一枚に丁寧に這わせていく。
「あぁっ……アンネローゼさま……お慈悲を……あぁっ……」
 キルヒアイスのペニスも絶頂相を示し、引き締まった腹筋に食い込むように反り返っている。
 それでもアンネローゼは情けをかけない。
 白い手を伸ばし、キルヒアイスの陰嚢を包む込むようにさすり上げる。

「ジーク……重いわ。精子がタップリ溜まっているみたい」
 アンネローゼの手のひらが陰嚢の裏側を撫でる。
「あぐぅっ……それは……ア、アンネローゼさまのために……溜めておりましたから」
 キルヒアイスはアンネローゼの厳命を守り、この2週間自慰行為を行わなかったことを告白した。
 それはキルヒアイスのアンネローゼに対する愛と忠誠の証であった。

 それなのに、一方のアンネローゼは毎夜のように相手を変えては乱交の限りを尽くしていた。
 弟ラインハルトを始め、ヒルダ、ミッターマイヤーなど男女の区別どころか倫理観さえ斟酌しない一方的な陵辱であった。
「全てはこれがいけないの……」
 アンネローゼは痛いまでに勃起している自分のペニスを握り締め、少しだけ陰鬱な気分になった。
 銀河皇帝フリードリヒ4世が愛した、宇宙で最も高貴で重要なペニスである。
 その威光は実弟を通じて今も尚、宇宙に君臨している。

「あぁっ……アンネローゼさま……も、もう……本当に……」
 我慢の限界を迎えているのであろう、キルヒアイスのペニスの先端からは透明の液がボトボトと滴り落ちている。
「あらあら、ジーク。あなたって、そんなにお漏らしして……」
 アンネローゼは全てを知った上で、自分に愛の限りを尽くそうという赤毛の青年を愛おしく思った。
「それじゃあ、ジーク。覚悟できてるわね」
 アンネローゼはペニスに一扱きくれると、キルヒアイスのアヌスにグッと押し当てた。
741名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 23:05:58 ID:48SsOFeb
エレオノーラって一巻の時点ですでに非処女だよな
742名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 21:22:28 ID:Eec+28Z2
 ゴング早々にシュザンヌの放ったドロップキックは、見事にアンネローゼの胸元を捉えた。
「あぅぅっ」
 全体重を乗せた重い蹴りは、ただでさえウェイト差で不利なアンネローゼを吹っ飛ばした。
 受け身を取り損なったアンネローゼは、後頭部を固いマットに打ち付けてしまった。
 目の前が真っ暗になり意識が遠のくが、何とか立ち上がろうと藻掻く。
 マット上でのたうつワンピース水着の金髪美女に、万を超える観衆は歓声と野次を飛ばした。

 一方、奇襲攻撃を成功させたシュザンヌは、両手を高々と上げて歓声に応えている。
 こちらは際どいビキニ姿のため、体を動かせるたびに豊かなバストがゆさゆさと上下する。
 歓声に気を取られたシュザンヌは、驚くべき回復力で意識を取り戻したアンネローゼの接近に気がつかなかった。
 あっと思った時には強かにくるぶしを蹴られ、敵と同じように後頭部をマットに叩き付けていた。

「ぐぅぅ……」
 シュザンヌが目を白黒させているうちにアンネローゼは素早く立ち上がる。
 そしてマットの弾力を最大限に使ってジャンプすると、空中で膝を折り畳んで急降下する。
 鋭角に畳まれた膝頭がシュザンヌのみぞおちに食い込んだ。
「ギャッ」
 呻き声を無視して更に3発のニードロップが炸裂する。

 アンネローゼはグッタリなったシュザンヌの髪を掴んで上体を起こさせると、全身の力を使って逆さまに抱え上げる。
 そこでいったん静止したアンネローゼは、シュザンヌの両足を無理やり開かせた。
「オオォ〜ッ」
 シュザンヌのあられもない姿に、観衆が一斉にどよめいた。
「いやぁ、こんな格好させないでぇっ」
 シュザンヌが激しく首を振ってイヤイヤをする。
 しかしアンネローゼは容赦せず、そのまま脳天杭打ちでシュザンヌの頭をマットに打ち付ける。
 シュザンヌは白目を剥いて口から泡を吹き始めた。

「陛下の寵愛は渡しはしないわ……」
 アンネローゼはシュザンヌの体からビキニを剥ぎ取ると、マットの上から蹴り落とした。
「ウオォォォォォーッ」
 咆哮しながら退場していくアンネローゼを歓声と怒号が包み込む。
「あと2人……あと2人倒したら、宇宙は私のものになるのよ」
 アンネローゼは自分と入れ替わりにマットへ向かうヒルダの目を睨み付ける。
 ヒルダとマグダレーナ……いずれが勝ち上がってきても怖くはない。
 決勝戦で叩きのめし、誰が銀河の女王の名に相応しいかを思い知らせてやるだけだ。

 その頃、控え室ではエヴァンゼリンが試合に向けてウォーミングアップの真っ最中だった。
「……997……998……999……1000」
 1000回の腕立て伏せを終えると、エヴァンゼリンの下には汗の池ができていた。
「あなた、ウォルフ……待ってらして頂戴ね。あたしがあなたを銀河皇帝にしてみせるから……」
 エヴァンゼリンはニッコリ笑うと仰向けになり、今度は腹筋運動を開始した。
743名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 02:05:46 ID:OlPsCby3
そろそろドジーンの世界では厭離があるけどどうせここの住人が喜ぶようなやつはないんだろうな
744名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 02:49:42 ID:I4mwcSBe
最近銀にはまったんだけど、銀ノマ〜健全少ないの?
かといってサイトだけ見てると自分のメインジャンルに比べて
801も控えめなように思えるんだが。

作者の事務所のサイト見たら二次創作のルールがあって驚いた。
内容も健全以外はやるなって明言されてるし
745名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 09:15:49 ID:M+w9eH7j
>744
「原作者の801同人嫌い」は昔(それこそコミケが晴海でやってた頃)から有名だったので
その流れで同人系のサイトは検索避けとかパス請求制とかで隠れてるとこが多いからでは。


あと、二次創作について版元がルール設けるのは別に珍しくも何ともないと思う。
内容とかオンオフ関係なく二次自体を禁じてる版元も多いから、
制限付きとはいえ二次許可してるだけまだ緩い方って同人板では言われてた。
(ガイドライン破ったサイトがペナルティや警告食らったっていう話も聞いたことない)
746名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 13:29:44 ID:MGtjW0WL
ナースコスのファランギースでヌいた
747ルッツ:2007/09/28(金) 05:12:09 ID:oCEUhio3
俺、この戦いが終わったら、本職のナースさんと結婚するんだ………
748名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 00:29:12 ID:rUahulyc
>>744
二次創作は著作権所有側の黙認で存在してるので制限付きでも許可を出してる
のは良い方だよ。
ネズミーランドとか宇宙戦争、人天、番台なんかは実際に動いた事があるので
大抵のSS投稿サイトでは厳禁になってる。あと将学艦も作品の二次創作は禁止。
GXは編集部でコミケ参加してるけどね。二次創作大手のGSは作者が許可してる。

>>745
実例として、ネズミーランドは即告訴するし、人天はポ○モンで逮捕者を出てる、
番台も同人サイバー PROJECT YNP 相手に発売差し止めやってる。
あと生物系(リアル歌手、ジャニーとか)は本気で動く。 知らないで歌手に
801同人送ってその歌手系のサイトが一斉に地下に潜った、なんて話は聞くよ。
749名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 21:56:41 ID:zQYP+35/
…って言うか… 送るなよ… ○| ̄|_
何考えてんだ…
750名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 23:20:27 ID:HKIBuceZ
>>747
ルッツと結婚したナースがかわいいw
751名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 11:05:16 ID:ZG663Kvv
ぱちんこCR銀河英雄伝説がくるぞ!今一度盛り上がりたいな!
752名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 16:44:27 ID:y0wIXe5u
>>751
あれ、ライヒルやヤンフレの告白リーチとかあるみたいだなw
それ知った時は、正直製作者は何考えてるんだと思ったよw
ギャンブルやる気はしないから、ゲーセンに入荷したらいいなあ。
753名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 21:43:20 ID:CTpyKZJM
リーチ逃す=皇帝告白失敗……どんな画面になるんだろ。
正直見てみたいんだがw

魔術師の場合は告白失敗する状況が脳裏にありありと浮かぶんだがなw
(タイミング悪いときに告白して副官が告白を聞き取れてない、
 他の部下が二人の間に乱入w等)
754名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 04:03:27 ID:4wTnh8E6
こんなスレあったのか・・・でも
アルスラーンとエステルの話はないのか・・・・
755名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 21:00:45 ID:M0wx8yAV
「はぁ、はぁ……陛下……今度は、後ろからぁ……」
 ヒルダはベッドの上で身をよじると、尻を高々と上げたバックスタイルになる。
 そして肩越しにラインハルトを振り返り、甘えたような視線を送る。
「なに、予に獣の真似をしろと命じるか」
 ラインハルトはあからさまに不快な表情を見せ、媚びを売っている皇妃に非難の目を向ける。
 怒りのためか、白皙の美貌に朱色の色彩が混じっていた。

「陛下。交尾というものは、本来このスタイルが正しいのです。銀河皇帝ともあろうお方が小さきことに拘ってはなりませんわ」
 ヒルダは臆せずに言うと、おねだりするように尻を振りかざした。
 嫌らしくくねるヒップを見ているうちに、ラインハルトもその気になってくる。
「ふむ、カイザーリンの言うことにも一理ある。予も『体位大全』なる古書を読んだことがあるが、それによると……」
 ラインハルトは前髪を掻き上げると、頭を捻って知識の記憶巣を探る。

「怖がってらっしゃらないで……さぁ陛下、早くいらしてぇ」
 もう我慢できなくなったヒルダは両内腿に手を掛け、お尻を左右に開いて中身を見せつける。
 まだ色素の沈着していない女性器が、中までハッキリと見えた。

「怖がる? 予がバックを怖がっているとでも申すか」
 ラインハルトの目に怒りの炎が燃え上がった。
「ばかな。獣の真似ごときを予が恐れるものか」
 ラインハルトは自分に言い聞かせるように吐き捨てると、ヒルダの尻にのし掛かっていった。
「はぅ〜ん、陛下ぁ……たまりませんわ……あぁっ、もっと……」
 ヒルダは尻を振り乱して悶え狂う。
 神聖な寝室のドアが開かれたのはその時であった。
 親衛隊長キスリング准将が頭から突っ込んできたのである。

「ヒィィィッ」
 同時にヒルダが膣痙攣を起こし、ラインハルトは抜き差しならぬ身となる。
「何事かっ」
 怒りに燃えたラインハルトがドアの方に向き直る。
 そこに立っていたのは見事に違った色彩の髪を持つ、3人の人物であった。
756名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 21:01:42 ID:M0wx8yAV
「……あ、姉上?」
 ラインハルトの声が裏返ったのも無理はない、先頭に立っているのは彼の実姉、アンネローゼであったのだ。
 大公妃は口を閉じたまま、悲しそうな表情を浮かべている。
「なんとまぁ、度し難いものだ。俺はこの様な浅ましいお方に仕えていたのか」
 その横で自嘲的に唇を歪めているのはロイエンタールであった。
 彼のトレードマークとも言うべき金銀妖瞳が、オーベルシュタインの義眼より更に冷たい光を放っている。

「ロイエンタール……その方はハイネセンで死んだはずでは……」
 ラインハルトの顔が硬直し、アラバスターのように白色化する。
 しかし姉を挟んで反対側に立つ、一際背の高い青年を見た時、ラインハルトの頬は真っ赤に染まった。
 その頬に負けないくらい、燃えるような赤毛をした青年が口を開いた。

「ラインハルト様……あなたはやってはならないことを、やってはならない時にやってしまったのです」
 キルヒアイスはアンネローゼと同じく悲しそうな目でラインハルトを見た。
「キ、キルヒアイス……お前……どうして……」
 ラインハルトは我が目を疑った。
 無二の親友であったキルヒアイスは、自分の身代わりになって死んだはずではなかったか。

「ジーク、弟を許してあげてね」
 アンネローゼはキルヒアイスに詫びると、不肖の弟に視線を戻す。
「このところのあなたの振る舞いには目に余るものがあります。そこで諌言して貰うため両元帥に無理をお願いしたのです」
 アンネローゼに見据えられ、バックで繋がったままのラインハルトは狼狽えた。

「あ、姉上……」
「再び生を受けるに際して地球教の秘術を使われたとなれば些か不本意だが、蘇ってしまった以上は生を全うしたい」
 ロイエンタールは機先を制してラインハルトの口を封じる。

「ち、地球教……」
 ラインハルトは実の姉が地球教の思想に染まっていると知って驚愕した。
 あまつさえ、その呪術の最高奥義まで身に着けているとは……。
「これまでのようですね。わたし、アンネローゼは、ここにあなたの銀河帝国に宣戦を布告します」
 アンネローゼは突き放すように言い放った。
757名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 02:12:21 ID:LyUOc5YA
「こんな形で卿と再戦を果たそうとはな……」
 旗艦ベイオウルフに座乗したミッターマイヤー元帥は、スクリーンに映し出された親友の姿を複雑そうな目で見詰めていた。
「気にすることはなかろう。卿と俺の仲だ」
 銀河第3帝国の制服を着たロイエンタールは、ニコリともせずに答えた。
「それよりどうだ、今からでも遅くない。卿もこちらの陣営に来ないか? 疾風ウォルフともなれば、軍務尚書の地位は固いぞ」
 自身は宇宙艦隊司令長官の地位にあるロイエンタール元帥が旧友に誘いを掛ける。

「いや、遠慮しておこう。仰ぐ旗というものは女房と同じで、そうそう気軽に変えられるものではない」
 ミッターマイヤーは苦笑いして旧友の誘いを断った。
「そうか、それも卿らしくてよかろう」
 ロイエンタールは少しだけ残念そうな表情を浮かべると、挙手の敬礼を見せてスクリーンから消え去った。
 代わりに精悍な顔をした若い大将の姿に切り替わる。

「元帥、心中お察しします。しかしこれは公務であり、負けることの許されない戦いなのです」
 バイエルライン大将は悲痛な顔を見せる。
「我々にとっては一度勝った相手です。今度も上手く行くはずです」
 その楽観論にミッターマイヤーは危惧を覚える。
「この前はロイエンタールには味方がいなかった……」
 ミッターマイヤーは双璧の争覇戦と呼ばれる戦いのことを思い出す。

 自分が勝てたのは、ひとえにビッテンフェルトらがいたからに過ぎない。
 ところが、今度のロイエンタールにはラインハルトの天才にも劣らないキルヒアイスがついているのだ。
 そのうえ、後方には後詰めとして、第3帝国皇帝であるアンネローゼが控えている。
 艦隊としても10万隻対10万隻の全くの互角である。

「勝負は時の運、か……」
 ミッターマイヤーはひとりごちた。
「はっ? 何と申されましたか」
 バイエルラインが怪訝そうな顔で問い掛ける。
「何でもない。それより気を抜くな。敵は銀河で5本の指に入る用兵家のうちの2人だ。どんな手を使ってくるか分からんぞ」
 その声が終わらないうちに、バイエルラインの姿がスクリーンから消失した。

「第2分艦隊に向けて敵襲ですっ」
「旗艦ニュルンベルク轟沈っ。バイエルライン大将、戦死」
 抜く手も見せぬ早技であった。
「くそっ。敵はどこだ? 絶対に逃すな」
 自分の後継者として可愛がっていたバイエルラインを目の前で殺され、ミッターマイヤーは逆上した。
758名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 02:12:58 ID:LyUOc5YA
「上ですっ。天頂方向から単縦陣で突っ込んできますっ」
「なにぃっ」
 神速を誇る敵は電磁波の乱れを利用して、レーダーの死角から襲いかかってきた。
 最初から旗艦ベイオウルフだけを狙っての奇襲であった。

 もの凄い衝撃波と共に機関が停止した。
「誰だっ。敵ながらあっぱれな艦隊機動だ」
 ミッターマイヤーはスクリーンの中にとんでもない人物の姿を見て驚愕した。
「あなた、ウォルフ。覚悟なさってね」
 そこにはニコニコと微笑むエヴァンゼリンの顔があったのだ。
「悪夢だ……俺は悪夢を見ているんだ……」
 その呟きが、ミッターマイヤーが発した最後の言葉であった。



「何よあんな女。あなたっ、やっちゃいなさいよっ。まさか、シスコンじゃないんでしょっ」
 ミッターマイヤー艦隊の敗北を耳にしたヒルダは、怒り狂ってラインハルトに食って掛かった。
 今のヒルダにはアンネローゼの全てが憎かった。
「シスコンだと? 予がシスコンであると?」
 図星をつかれたラインハルトは怒りの余り自分を見失いかける。

「恐れ入りますが、今の陛下では姉上様には勝てますまい」
 軍務尚書オーベルシュタイン元帥が恭しく一礼した。
 ラインハルトは怒りの矛先を軍務尚書に向けようとしたが、相手の正しさを認めぬ訳にはいかなかった。
「その方に何か手があると申すか」
 ラインハルトは玉座に座り直すと、冷徹な軍務尚書の意見に耳を傾けることにした。

「敵と同じ手を、我らも使えばよろしいかと」
 オーベルシュタインは顔の筋肉の一筋をも緩めないで語った。
 ラインハルトは息を飲んで軍務尚書の顔を見詰める。
「実は既に用意してございます」
 軍務尚書は悪魔に魂を売り渡したような微笑を浮かべてラインハルトを見返した。


 その頃、控え室では一人の軍人が姿見の鏡に映る自分の姿に辟易としていた。
「やっぱり似合わないよ。ユリアンが見たら吹き出すだろうなぁ」
 真新しい銀河帝国元帥用の軍服を着た男は困ったように眉をひそめた。
「せっかくだけど、退職金だけ貰って早々においとましようか」
 魔術師ヤン・ウェンリーは溜息をついてワードローブの扉を閉じた。
759名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 02:46:17 ID:DGI0940I
エロは?最初の部分だけ?燃える艦隊戦が主軸すか……?
ネクロノミコンコンコン
760名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 10:13:30 ID:/YXZ/jty
きっとここからミラクルおっさんの、銀河を股にかけた桃色遊戯が
始まるのだと妄想。
761名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 00:17:47 ID:riMC/z1F
やべぇ素直に面白い。エロ無くても全然問題無いくらい。
762名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 11:03:33 ID:a8miwIBC
>>761 エロ無くてもいいなら別スレ行くなりサイトで書くなりすればいいよ
763名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 19:32:58 ID:JEJOfjZ3
転載ジャネーノ?
764名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 20:25:39 ID:iV13uw77
むしろ天才ジャネーノ?
765名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 23:58:01 ID:isQGGewc
「ん……んぁぁっ……」
 アンネローゼはスプリングの効いたベッドの上で一人の男に跨っていた。
 目は霞がかかったようになり、意識はどこか別の宇宙に飛んでしまっている。
 彼女が腰を上下に動かすたび、けぶるような金髪が柔らかく踊っていた。
 アンネローゼの慎ましやかな秘裂の中から見え隠れしているのは、この世のものとは思えない巨根であった。
「あ……あぁん……こ、こわれちゃう」
 巨大な亀頭は子宮口を突き破らんと前進し、内臓ごと持って行きそうな勢いで後退する。
 カリの縁が敏感な柔襞を掻きむしり、そのたびアンネローゼは狂おしいまでの快感を味わっていた。
 その巨大な剛直の持ち主はベッドに仰向けに寝転んだまま、巨乳を振り乱して悶えるアンネローゼの姿を楽しんでいた。

 その男は長大な剛直に見合っただけの背丈を持っていた。
 そして更に言うなら、背丈に見合った厚みと幅も併有していた。
「ぐふふふっ、これだけのモノを持った男はザラにはいまいて」
 男は勝利に酔いしれた声で嫌らしく笑った。
 その男、オフレッサー上級大将は、旧銀河帝国で装甲擲弾兵総監の要職に付いていた男である。

「お前はコレが欲しくて俺様を蘇らせたんだろう。えぇっ?」
 オフレッサーは勝ち誇ったように笑うと、上半身をむくりと起こす。
 そしてアンネローゼの両肩を掴むと、接合部を支点として彼女の体を繋がったまま180度回転させた。
「ひゃあぁぁぁ……こ、こんなの初めてぇ……」
 膣道を掻き回されて、アンネローゼは白目を剥いて悶絶する。
 オフレッサーは身を起こして膝を着くと、今度は獣の姿勢でアンネローゼを犯し始めた。
「どうだぁ、俺様のは? 皇帝陛下のとは比べものにならぬだろうて」
 原始時代の英雄は、銀河で最も高貴な女性を使い捨てのダッチワイフのように乱暴に扱う。

「あぁっ……ひっ……はぁっ……ふぅぅぅっ……」
 背後から突きまくられて、アンネローゼは息も絶え絶えになる。
「さぁ、メス犬にお情けをくれてやるわ。一発で孕ませてやるぞぃ」
 獣じみた唸り声と共に、オフレッサーがトリガーを引き絞った。
 アンネローゼの中で跳ね回っていた暴れん棒が、一際大きく脈打った。
「ひゃうぅぅぅ〜んんっ」
 アンネローゼは背骨が折れるのではないかと心配するほど反り返ると、全身を痙攣させて気を失った。


 アンネローゼが意識を回復させると、オフレッサーが嫌らしい目で自分を見下ろしていた。
「どうだ、俺様のモノは? これに服従するというのなら性奴にしてやってもよいぞ」
 オフレッサーが自分の股間を指差し、勝ち誇ったように傲然と言い放つ。
 今、彼の頭の中は、アンネローゼを傀儡とした銀河帝国征服の野望が渦巻いていた。
766名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 23:58:48 ID:isQGGewc
 アンネローゼは鼻で笑うと、軽やかな動きでベッドから飛び降りた。
「何を言うのかと思うと……そのような夢物語を」
 アンネローゼは軽蔑しきった目でオフレッサーを睨め回した。
「女一人を征服できないで、どうして銀河を我がものにできましょうか」
 先程見せた痴態は、全て演技であったとばかりアンネローゼは哄笑する。
 たちまち原始人のこめかみに青筋が浮き上がった。

「売女めが。もう一度天国と地獄を味わうがよいわっ」
 オフレッサーもベッドを飛び降りると、双手をあげてアンネローゼに突進していく。
 アンネローゼは眉一つ動かさずにそれを引き付けると、稲妻のような早さで右ストレートを放った。
 ガキッと嫌な音がして原始人の首があらぬ方を向く。
「あがっ?」
 全身の運動神経が麻痺したかのように、オフレッサーの体が硬直する。

「うおぉぉぉーぉぉっ」
 雄叫びを上げたアンネローゼは片手を大男の肩口に掛け、股間に腕を回して巨体を持ち上げる。
 次いで全身の力を込めて大男を壁に激突させた。
「む……むぐぅ……」
 敗北と彼我の力量の差をハッキリと悟ったオフレッサーが力なく床に崩れる。

 そこにアンネローゼの筆頭秘書官であるアンスバッハ准将が入室してきた。
 手には愛用のハンドキャノンを所持している。
 アンスバッハは憐れみを含んだ視線を惨めなオフレッサーに投げ掛けた。
「閣下、人にはそれぞれ器というものがあります。器に入り切れぬ水はこぼれ出すほかないのです」
 アンスバッハに言われるまでもなく、己の体力のみを頼みとするオフレッサーは既に打ちひしがれていた。
 そして、もはや元の土塊に戻されてもしかたあるまいと覚悟していた。

 ところが、アンネローゼの言葉は我が耳を疑うものであった。
「オフレッサー殿、武人なれば野心を持つのは当然のことと思います。と言ってあなたの行為は許されるものではありません」
 原始人は教師に諭される小学生のように項垂れて聞いている。
「ですからあなたに罰を与えます。本日より2階級降等したうえ、装甲擲弾兵総監の任を解きます……」
 アンネローゼはそこで一旦言葉を切る。
767名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 23:59:48 ID:isQGGewc
「……その上で、中将として私の親衛隊長兼ガイエスブルグ要塞防衛司令官を命じます」
 オフレッサーはハッとして思わず顔を上げた。
 柔らかく微笑むアンネローゼの顔があった。
「私の身は、常に危険に晒されています。どうか銀河に比類なきあなたの力で、私を守って貰いたいのです」
 オフレッサーは我が耳を疑った。
 失態を犯したそのうえで、この人はまだ自分の力を必要だと言ってくれているのだ。

「あ……有り難き幸せっ」
 感涙にむせぶオフレッサーは、その場に這いつくばって額を床に付けた。
「ハッハッハッ、ようございましたなぁ閣下。励みなさいませ」
 アンスバッハが我がことのように喜ぶ。
「笑うなぁっ」
 オフレッサーはアンスバッハを怒鳴りつけると、袖口で目を拭った。


 やがて新親衛隊長が部屋を出ていくと、アンスバッハは表情を改めてアンネローゼに向き直った。
「大公妃さま……いえ、皇帝陛下自らがこのようなことまでなさらなくても。如何に人材が不足しているとは言え……」
 アンスバッハは申し訳なさそうに語尾を濁した。
「人材の確保は急務なのです。あのオーベルシュタインに先を越される前に、できるだけ有為の人材を陣営に迎えたいのです」
 アンネローゼはオーベルシュタインの能力を過小評価していなかった。
 自分に可能なことなら、あのオーベルシュタインならやってのけよう。

 皇帝の言葉に自尊心をくすぐられながらも、アンスバッハは疑問を禁じ得ないでいた。
「しかし……だからといってあの様な者まで……」
 アンスバッハの顔が曇りがちになる。
「仕方ないのです。私が軍務に専念しなければならない今、代わって行政を仕切る宰相の存在は必要不可欠なのです」
 アンネローゼの顔にも影が差す。
「それに、行政と外交の手腕では、彼に並ぶ者はいないでしょう」
 アンスバッハは更に諌言を続けようとして口をつぐむ。
 他人の陰口など彼の好みとするところではなかったが、主席秘書官としての立場上は諌言せずにいられない。
 二律背反する感情がアンスバッハの自尊心と職務意識を苛み始めた時、ドアが無遠慮に開かれた。
768名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 00:00:36 ID:PHAyg0h/
「お喜び下さいませ、我が親愛なる皇帝陛下」
 場違いな、底抜けに明るい声を上げながら、噂の帝国宰相が姿を現せた。
「必死で弁舌を振るった甲斐がありました。お陰でフェザーンの地下組織からの資金供出は確約を取り付けましたぞ」
 宰相は恭しい身のこなしで一礼した。
「それに、地球教の教徒動員の方も思いのほか上手くいきそうです。なかなか手強い相手ではありますが」
 爽やかな弁舌で報告した宰相は、身を起こすと真っ白な歯を見せた。

「いつもながら助かります。あなたの弁舌は1個艦隊の兵力に勝るでしょう」
 アンネローゼは感謝の辞を述べたが、視線にはそれほどの熱意は込められていなかった。
 アンスバッハのそれにあっては、あからさまな敵意さえ込められていた。
「いえいえ、どういたしまして。我が皇帝陛下の御為とあれば、私ごときの命はいつでも差し出して見せましょう」
 第3帝国宰相トリューニヒトは、アンスバッハの存在などありもしないように振る舞った。



「……だから、このように優位な敵が不自然な機動を見せる時には、伏兵の存在が予想されるんだ」
 図上演習室で教鞭を執っているのは、総参謀長に任命されたヤン・ウェンリー元帥である。
 興奮したように頷いている熱心な生徒は、彼と階級を同じくするミュラー提督である。
「なるほど、敵が引っ掛からなければそれでよし、引っ掛かってくれればより少ない被害で敵を覆滅できるのですな」
 帝国が誇る提督の中でも筆頭に当たるミュラーは感心して相槌を打った。

 こんな状況でなければ、ヤンから戦術を学ぶ機会など永久に来なかったであろう。
 長年の夢を果たしたミュラーは、スポンジが水を吸い取るように知識を吸収していく。
「こちらのパターンは、古代中国で実際に行われた連環の計を幾つかのバリエーションに分けて応用させたものだ」
 自身は戦争など嫌いな癖に、優秀な生徒を前にしたヤンはいつもにまして雄弁であった。
 その横では、彼の副官として付けられたフェルナー准将が退屈そうにアクビをしている。

 フェルナーはヤンのスケジュール管理から情報処理まで、副官としては望みうる最高の手腕を発揮していた。
 しかし、彼の仕事ぶりは為すべき義務を果たすことに限定され、そこから一歩でもはみ出そうという熱意は見られない。
 或いは、彼は前直属上司のオーベルシュタインが送り込んできたお目付役なのかも知れなかった。
「職務に熱心すぎて罰せられることもないだろ。まぁ、適当にやるさ」
 とりあえず給料分は働こうと、ヤンは戦術の解析を続けることにした。

 そこに提督の招集を告げる従兵が駆け込んできた。
「何でしょう。緊急の招集とは?」
 ミュラーは顔をしかめると残念そうに溜息をつく。
「やれやれ。せっかく個人が全てを決定してくれる独裁政権の世界に来たというのに……なかなか楽させて貰えないようだよ」
 ヤンも溜息をつくと、くしゃくしゃになった髪を掻き回した。
769名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 20:51:24 ID:pRrs/znh
こんなことを思いつく貴方の発想に嫉妬
770名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 23:32:59 ID:qUd8m54d
本人乙
女性キャラ別人
771名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 00:01:40 ID:Gixf5tXp
当たり前だパロだもの
772名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 00:57:54 ID:iUxrAYoE
当たり前なわけないだろ。キャラをほとんど変えずにパロってる神はいくらでもいる
773名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 01:26:08 ID:3ZXSLn4T
可哀相に、パロを素直に楽しめない奴って、なんか知的水準低く見えるなあ

星の数ほどある銀英のパロだから、一人くらい強い姉さんや浮気っぽいエヴァがいたっていいじゃないかね
それが許せないような狭量な人間と原作者は、ここに立ち入るべきじゃないと思うな

それに叩くところが間違ってると思う
どうせなら死んだ人間を生き返えらせる荒唐無稽な設定を叩くべきだろ
それをあっさり許しておいて、女のキャラが違うも糞もないだろうw
774772:2007/10/13(土) 01:45:33 ID:iUxrAYoE
言い方悪かった。パロだからキャラが変わってるのは仕方ないと思うんだが、それを「当たり前」としてしまうのは何かが違うと思うんだ
あといい加減な設定と自画自賛レスについては論じる気もしなかっただけ
775名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 05:49:37 ID:c4kjGohz
>773
>どうせなら死んだ人間を生き返えらせる荒唐無稽な設定を叩くべきだろ
ここは作りこんで作中できちんと説明すれば良いと思うよ。
以前にも銀英に触手ネタ叩き込んだ猛者がいたしさ。あれはきちんと設定詰めてた。

今回のは「地球教の秘術」みたいだけど、ならどうして原作時点で使わなかったんだろう?とは思うw
それに、死んでも生き返るなら、例えば現時点で殺されたバイエルラインやミッターマイヤーも復帰可能じゃね?
自分らの陣営につかなかったらとりあえず殺して生き返らせて味方につける戦術もありか?
ともあれ、死がすげー軽くなるよな?無限ループ?とか、思う。
その辺、今後詰めてくるのかな。

>それが許せないような狭量な人間と原作者は、ここに立ち入るべきじゃないと思うな
銀英パロは結構原作を尊重してる人が多いだろう。今までのこのスレへの投下物でもそれがわかる。
人を選ぶと思われる投下は、トリップでもつけてNGワードで回避出来るようにするべきだろう。
以前にもスカネタで、そう言う措置が取られた。
だから、今回の投下してる人もトリップ装備を考慮した方がいいんじゃないの。
776名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 18:50:24 ID:8+wUZk0k
けど、そんなの関係ない
777名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 20:30:25 ID:DJI40vDL
キモイ話だな
778名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 00:06:15 ID:chdKMVWN
「もう7時過ぎなんだけど……」
 カリンは不安そうな目を手首に落とし、現在の時刻を確認する。
 彼女はここ、フェザーンの国立美術館庭園──通称冬バラ園──で人を待っていた。
 待ち人は彼女にとって友達以上恋人未満にあたる旧友、ユリアンである。


 皇帝崩御から既に5年が経っていた。
 この間、新帝国は立憲君主制へと移行し、23歳になったユリアンは民主自由党を立ち上げた。
 その党首たる彼は次の選挙に向けて東奔西走の毎日で、ここしばらくは休む暇さえない激務が続いているらしい。
 お陰でカリンには、ユリアンとゆっくり会う機会さえ与えられずにいた。

 これでは、せっかく彼の後を追い、バーラート星系の民主主義自治区からフェザーンに移住してきた甲斐がない。
 実際、この星に来てユリアンと顔を合わせたのは、この半年で2、3度である。
 それでも、カリンはパン屋の店員をしながら、愛する男と同じ大地を踏んで暮らすことに幸せを見出していた。

「今夜7時、冬バラ園にて待つ」
 カリンが久々となるリアンからのメッセージを受け取ったのは、この夕方のことである。
 仕事が終わると、カリンははやる心を抑えかねて身支度を整えた。

 丹念に温水を浴びると、全身にソープをタップリ塗りたくって汗と油脂分をそぎ落とす。
 首筋や胸の谷間、そして股間のスリットは特に丹念に、指を使って汚れを落としていく。「んんっ……あ……あぁ……」
 甘く痺れるような疼きが走り、半開きになった口から呻き声が漏れる。
 しかし本格的にオナっている時間はないので適当に切り上げことにする。
 シャワールームを出ると、この日のために準備していた黒の勝負下着を身に着ける。
 そして鏡の前に座りナチュラルメイクを施すと、薄く入れた紅茶色の髪をブラッシングする。
 鏡の中に21歳の大人の女が現れた。

 カリンは一刻も早く冬バラ園へと行きたかったが、余りガッついていると思われたくないので敢えて時間ギリギリに出発した。
 ところが、約束の時間を過ぎたというのに、まだユリアンは姿を現さないでいるのだ。


「もう、あったまきた。ちょっとやそっと謝ったからって、絶対許してあげないから……」
 会えないのではないかという不安のため、カリンが半ば本気で怒り始めた時であった。
 カリンの背後で草むらを踏みしめる足音がした。
 顔を輝かせて振り返ったカリンは、そこに見知らぬ少女の姿を認めた。
 年の頃なら16、7歳であろうか。
 目の覚めるような金髪の美少女である。
 ただ、透き通るような碧い目には、カリンに対するあからさまな敵意が込められていた。

「あなた、どなた? 私に何か用なの?」
 少女の不躾な振る舞いは、たちまちカリンを不機嫌にさせた。
 カリンは鋭く細めた目に危険な色を漂わせ、真っ向から相手の目を睨み返す。
「別にぃ」
 少女はビクとも揺るがず、カリンの視線を受け止めた。
779名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 00:07:13 ID:chdKMVWN
「あなたこそ、こんな所で何をしているのかしら?」
 少女はカリンを小馬鹿にするようにクスリと笑った。
 どういう訳か、カリンはその笑い方に見覚えがあるような気がした。
「ユリアンなら来ないわよ。あのメッセージ、あたしが送ったんだもの」
 呆気に取られたカリンを余所に、少女は面白くて仕方がないというようにケラケラと笑った。

「シャ……シャルロット・フィリス?」
 カリンは記憶をたぐり寄せ、ようやく相手の正体に辿り着いた。
 が、次の瞬間、カリンは下腹部に焼け付くような痛みを覚えた。
 気が付くとシャルロット・フィリスが麻酔ガンを構えていた。
 カリンの視界の中で、シャルロット・フィリスの顔がグニャリと歪んでいった。

                                 *

「ひぐぅっ……はぁぅぅぅっ……」
 カリンの悲痛な叫び声が部屋中に響き渡る。
 身動きできないよう縛られた上、極太のバイブにアヌスを貫かれているのだ。
 バイブが高速に回転し、表面のイボイボが柔らかい腸壁を抉っていく。
 かつてユリアンに開通してもらった部分は勿論、未開通だったアヌスも真っ赤な血に汚れきっていた。

「ど、どうして……こんな……こと……ひぐぅっ」
 カリンは涙を湛えた目でシャルロット・フィリスを睨み付ける。
「あたし、このたびハイネセン大学の政治学科を首席で卒業したの」
 父親譲りの明晰な頭脳は、彼女を飛び級で大学卒業させるのに申し分ない働きを示した。
「それでね、ユリアンの民主自由党のため、一役買おうとフェザーンにやって来たの」
 シャルロット・フィリスはニコニコと微笑んで、自分自身の近況報告を続ける。

「というわけで、これは最初のお仕事。あなたみたいなスキャンダラスな女にウロチョロされると、ユリアンが迷惑するのよ」
 シャルロット・フィリスの表情が一転して魔女めいたものに変わる。
「ハッキリ言って目障りなのよ。汚らしい移民は、この際きっちり排除してあげる」
 シャルロット・フィリスの手がくねり、バイブがカリンの直腸を大きく抉った。
「はぐぅぅぅ〜ぅぅっ」

「いい声で泣くのね。どう、もっと太いのこねくり回してあげましょうか?」
 シャルロット・フィリスが冷酷そうに唇を歪める。
「ユリアンはアナルセックスがことのほかお好きなのよ。残念ね、あなたのお尻、もう使い物にならないみたい」
 ガックリと項垂れたカリンの目から涙が溢れてくる。
 もうユリアンにアヌスを捧げることはできなくなったのだ。
 それは、一生ウンチを垂れ流すはめになったことより、更に辛いことであった。

 そんなカリンの心中を察して、シャルロット・フィリスが不気味に笑う。
 そして手にしたバイブを更に奥へと突き立てる。
 S字結腸が突き破られ、夥しい鮮血がほとばしった。
「おごぉぉぉっ」
 カリンがゲロを吐きながら、背骨が折れるのではないかと思うほど身を反り返らせる。
 そして、そのまま失神し、前のめりに崩れてしまった。

 それを見てシャルロット・フィリスが満足そうに目を細める。
「ザマを見なさい。念のためお腹切って子宮も摘出しといてあげる」
 シャルロット・フィリスは魔女の顔になり、すっかり準備の整った手術台を振り返った。
780名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 00:51:35 ID:yj2TEy4Z
そういやこのあいだのオンリーではなにかこのスレ的におもしろいのは出てたんだろうか
781名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 01:32:31 ID:ygO39r6B
>>780
スルーするなら黙ってすりゃいいのに、わざわざ
一々「スルーしてまぁ〜す」って意思表示してるつもりなんだろうけど

こういうのも一種の荒らしとして認定してもいいんだよな
782名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 02:04:28 ID:OIQsrWhA
蜂蜜×ヒルダの神と職種の神を待ってるんだがもう来ないのかな
783名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 02:57:49 ID:mTkwUcoY
書き手を大事にしないこんなスレに誰が書いてくれるっていうのでしょうか?
784名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 05:22:24 ID:4t0bSU8S
エロは読みたいがグロは読みたくない人は多いよ。
自分もグロはキモくて勘弁。

トリップつけたり、先にグロありって警告してくれれば文句も出ないだろうに。
知らずに読まされた人がかわいそうでしょ。
785名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 06:45:59 ID:eYkLwYBu
今は投下してない神々の中には同人で忙しい神もいるんだと思ってる
今年はアンソロ3冊出すそうだし
786名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 13:06:15 ID:itYstEb6
自分に合わないと思った時点で読むの止めればいいのに、バカじゃないの?
嗜好の違いを書き手のせいにするスレなんて初めて見た
ディープすぎる住民がこうも多いとは、もうここもお終いだな
787名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 14:48:28 ID:qaJJht7X
原作至上主義というか原理主義者が幅を利かせるようになったら
あとはスレの衰退にまかせてゆっくりと滅び行くだけか
788名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 16:36:35 ID:CWxQXE6S
こんな過疎スレにキティが沸いてる
789名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 18:32:42 ID:k12+nSKe
 この日、久し振りに銀河帝国から自由惑星同盟に亡命者があった。
 フェザーンの商船に紛れてイゼルローン要塞へやって来たのは総勢20名。
 いずれも軍人ではなく、旧帝国の没落貴族や富裕層のなれの果てである。
 その中に、元宮廷医師であったグレーザー博士の姿があった。

「やあ、すまんな。年を取ると長旅はこたえる」
 グレーザーは休憩室まで案内してくれたユリアンに礼を言った。
 そこには傲岸不遜で知られた宮廷医師の面影はなく、彼の惨めな現状が手に取るように分かった。
 元々老医師の犯した悪行など何も知らないユリアンにとって、彼を憎む要素を見つけ出すことはできないでいた。

「博士はお国ではたくさんの人を救ってきたんですから。これからはご自分を大切にしてください」
 ユリアンは気の毒そうなお年寄りを励まそうといたわりの声を掛ける。
 まさか自分が皇帝陛下のお抱え御典医だったとは言えなくなり、グレーザーは曖昧に笑って見せた。
 ユリアンの目にはそれが博士の謙遜と映り、彼の中でますます高感度が上がっていく。

「ところで、博士の専門は何科なのです」
 ユリアンに尊敬のこもった目を向けられて、グレーザーは返答に窮した。
「そうだね……その気になれば何だってできる。内科、外科、産婦人科……その気になれば形成手術だってね」


 旧帝国で皇帝のお抱え医師であるためには、全ての分野において第一人者であり続ける必要があった。
 事実、グレーザーは自分の立場を守り抜くため、他人の何倍もの努力を払ってきた。
 元々の才能の高さに加え、日々怠らぬ研鑽は彼を第一級の医師であり続けさせたのだ。
 その気になれば、と控え目な言葉を口にしたが、何を隠そう形成外科の分野が彼の元々の専門である。
 その腕前は、短小に悩む貴族のペニス増大や妙齢を過ぎた貴族夫人の若返り手術のために大いに発揮された。
 彼が同盟側に亡命できるだけの資金を溜め込めたのも、その技術の賜物だった。


「へぇ、先生は医学界のスーパーマンなんですね。今度は同盟においてその腕を存分に発揮してください」
 ユリアンはこの様な優秀な人材を流出させてしまった銀河帝国に、心の底から同情の念を禁じ得なかった。

 すっかりグレーザーとの友誼を結んだユリアンは、暇を見つけては彼の元に遊びに行くようになった。
 そして、ユリアンのその後を変える、あの出来事が起こったのだ。



「本当にいいんだねユリアン君。あとで後悔しても取り返しはつかないんだよ」
 グレーザーは手術台に寝そべったユリアンを心配そうに見た。
「いいんです。よくよく考えての決心ですから。それに、先生の腕を信頼していますから」
 ユリアンは少々青ざめながらも、キッパリと言い切った。
 それを見たグレーザーにはもう何も言えなくなった。
「そこまでいうのなら止むをえん。望みどおり手術をしてあげよう……」
 グレーザーは相手の熱心さに押される形で、仕方なく頷いた。
790名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 18:34:39 ID:k12+nSKe
 それから丸半日後、ユリアンが目を覚ますと明るい病室に寝かされていた。
 ガバッと身を起こし、体に掛けられていた毛布を剥ぎ取る。
 そして高鳴る胸の動悸を押さえつつ、そっとパジャマを下ろしてみた。
「あっ……無い。僕のオチンチン、無くなってる……」
 ユリアンの顔がパァッと明るくなった。
 ユリアンはよく確かめようと、パジャマとブリーフを脱いで大股開きになってみた。

 伸びやかな両足の付け根と胴体の交わる場所に、あるべきモノは何一つ無かった。
 意外に逞しかったペニスも、容量タップリの陰嚢も、およそ男性生殖器といわれる器官の一切が取り去られていた。
 代わりにという訳ではないが、股間に一筋のスリットが掘られている。
 ユリアンは恐る恐る指を伸ばし、そのスリットをそっと割ってみた。
 見慣れぬ内臓のような、グロテスクな器官が埋まっていた。

「やぁ、お目覚めかね」
 そう言って部屋に入ってきたのはグレーザーであった。
「キャッ」
 恥ずかしい部分をさらけ出していたユリアンは、思わず両手で股間を覆い隠す。
「おいおい、ユリアン君。それを形成したのはこのワシじゃないか」
 グレーザーは「今更なんだ」とばかり、苦笑いしながらベッドに近づいてくる。
「手術は上手くいったよ。ペニスの神経を使ってクリトリスを形成し、陰嚢の皮を流用して女性器に仕立て上げている」

 グレーザーは説明しながらサイドテーブルにローションの容器を置いた。
「さすがにカウパー氏腺だけではバルトリン腺の用を為さないので、ナニの場合にはこれを使いなさい」
 そしてグレーザーは別に持っていた紙包みをユリアンに手渡す。
 それを開けると真新しいパンティとブラジャーが入っていた。
 ユリアンが反射的に胸に手をやると、豊かに盛り上がった肉塊があった。

「それはワシからのプレゼントじゃよ。いやはや、詰まらぬ事を君の耳に入れてしまったと後悔しとるがね」
 グレーザーはユリアンとの雑談中に、ホモッ気のある若い貴族に性転換手術を施したことを話したことがあった。
 それを耳にしたユリアンが、異様に目を輝かせていたことが思い出される。
「まあ、なんにせよ君の人生だ。外野の雑音には耳を貸さずに頑張りたまえ」
 グレーザーはユリアンに励ましの言葉を掛けると、手を上げて病室を出ていった。
791名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 18:35:24 ID:k12+nSKe
 全裸になったユリアンは、しばらくの間うっとりとして自分の体を見ていた。
 胸の膨らみは大きく、ブラを見るとE−Cupという文字が見えた。
 充分な弾力と柔らかさを兼備したその頂点には、桜色の乳首がツンと上を向いている。
 そっと触ってみるとこそばいような変な感触が走った。
 相当数の神経が集められているのか、相当に鋭敏なようである。
「やった……これでヤン提督に抱いて貰える……」
 ユリアンは頬を染めて恥ずかしそうに俯いた。

「けど……抱かれるって、どういうのだろ……」
 ユリアンは男に抱かれたことは勿論、女を抱いたこともない。
 何をどうすればいいのか分からなければ、いざヤン提督の前に出たとき困ることになる。
「そうだ……ボクには頼りになる先生がいたんだ」
 ユリアンは顔を輝かせると、ベッドから飛び降りてパンティとブラを身に着け始めた。


「お、おいっ……ユリアン、お前っ……よせっ、ヤメロッ……うわっ」
 いきなりユリアンに襲われたレディキラーのポプランは、狭い自室を逃げまどっていた。
「ポプラン中佐っ……どうして逃げるんです。中佐はボクの先生じゃないですか」
 ユリアンはフライングボールの得点王としてのテクニックを駆使して、ポプランを部屋の隅に追い詰めていく。
「断るっ、俺にも趣味がある。特に昨日まで野郎だった奴を抱く気にはなれんっ。ポプラン家の家訓だっ」
 角に追い込まれたポプランは、ハァハァと息を切らして断言した。

 それを聞き、ユリアンは急に項垂れてシクシクと泣き始めた。
「ボクが元は男だからって……急に化け物扱いするなんて……」
 ポプランはそれを見ているうちに、何故か自分が悪いことをしたような気になってくる。
「お、おいユリアン……チッ……一度だけだぞ……」
 忌々しそうに顔を歪めながらも、それでもポプランはユリアンの手を取ってベッドにいざなった。


 その後、ポプランに男に抱かれる手ほどきを受けたユリアンは、足取りも軽くヤン提督の私室に向かっていた。
「やった、やったぁ。これでヤン提督に抱いて貰える♥」
 ユリアンはスキップしながら服を脱いでいくと、全裸になってヤンの部屋に飛び込んでいった。
「ヤン提督、喜んでくださいっ。これでボク、提督のお役に立てますよ」
 そう言ったユリアンの顔がいきなり凍りついた。

「や、やぁユリアン……」
 ベッドの上で全裸になったヤンが、背後から同じく全裸のアッテンボローに犯されていた。
 ヤンはユリアンの体に起こった変化に気付くと、困ったように眉をひそめて頭を掻いた。
「よわったなぁ、ペニスを取っちゃったのかい? それじゃ、私を楽しませることは出来ないなぁ」
 ヤンはさも残念そうに呟くと目を閉じ、アッテンボローの腰の動きに身をまかせた。
792名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 00:32:23 ID:xV4jA6e3
悪いことはいわんから自分でサイト作ってそこで公開するといいよ。今までもどうかと思ったが女体化、あるいはそれに類する性転換ものはこのスレと明らかに趣向が合わないよ。アッテン×ヤソなんか明らかに801行き
>>783 せっかく>>775が「トリップつけて」とアドバイスしているにも関わらずトリップもつけず前置きも説明もなく相変わらずな投下を続けていることが問題なのであって書いていること自体に文句が出ているわけじゃない
書き手を大事にしないと文句を言うくらいならまず読者を大事にした話と投下の作法をやってからにしろ
>>786 >嗜好の違いを書き手のせいにする
それ以前の投下もどうかと思うがグロは万国共通で苦手な人のほうが多い。嗜好の違い以前に配慮するべき範囲だ。
そもそも嗜好の違いをとやかく言われたくないなら不特定多数の人間の掲示板ではなくパスワード制の個人サイトでも作ってそこで発表したらどうだ
>>789 このネタは明らかに女体化系でスレ違いだ
>>788 同意
793名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 01:43:47 ID:BTiTDF7J
やっぱり頭の悪い人は分かっていないなぁ

まずユリアンがヤンに抱いて貰おうとTSする
ところが逆にユリアンに抱かれたいと考えたヤンも、自らをTSしていたってオチじゃないか
安直にアッテンボローにケツを掘られていたって考えた人は、落語のウィットを理解できない無粋者

>>792以外の人は理解してくれてたようだけど、読解力に乏しい人には少し難解だったかなぁ
そこは素直に反省して、次回作の参考にさせて貰うよ

だいたい、ここはきちんと設定を詰めたら何でもありっていうルールなんでしょ?
だから書きたくもないグレーザーまでわざわざ登場させたのにな

それと自己主張丸出しにするみたくなるから、今後もトリップは付けないよ
読みたくないならスルーするか、二度とここに立ち入らないでね
794名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 03:23:10 ID:SC4PrPEW
えーと、釣り?
795名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 04:53:22 ID:vu0csBJD
>>793
>読みたくないならスルーするか、二度とここに立ち入らないでね
ここがお前の個人サイトなら、そんな事を言われても頷くしかないが、違うだろ。
それとも、お前はエロパロ板の管理人か?

つかお前、マジで何をしたいの?
GJもつかない、好意的な感想も貰えない、そう言う状況で、第三者にSSを公開する動機は?
何でリアルチラシの裏に書かないの?
もしかしたらいるかもしれない、サイレントマジョリティを考慮してる訳?
796名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 05:08:29 ID:vu0csBJD
それと、>775は「設定を詰めたら何をやってもいい」の後に「人を選ぶネタはトリップをつけたほうがいい」と書いてある。
まさか、自分に都合がいい前半分だけを読んで、後ろ半分はしかとしてるのか?
>793の言い方では、今までの投下を擁護してきたのは投下した本人らしいふいんきなので、もうこの時点で「自己主張したくない」とは訊いて呆れる。

ともかく創作ペースが早いのは見習いたい部分があるし、さっさとグロスレなりTSスレなりに移動するのをお勧めする。
そちらでは神と呼ばれる可能性がある。
何のためにそう言う嗜好を持った連中が別のスレを持っているか、その読解力があるらしい頭で考えた方がいい。
797名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 19:25:48 ID:gDKq7kce


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798名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 00:24:30 ID:8UNwrQgr
昨夜、本屋で創竜伝の14巻を見つけ、狂喜乱舞しながら買う夢を見ました。
「アルスラーン戦記の12巻から一年たってないのにあの禿鷲やればできるやんけ!」と夢の中で叫んでました。
キルヒアイスは童貞のまま死んでる可能性大なので可哀想。
金髪くんの姉さんと一回位はできたかな?
799名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 17:34:24 ID:Itghp/XR
最初は「ヤンをラインハルトの配下にしたらどうなるか」を描きたくて始めた作品だった。
しかしヤンを独裁者の手下にするには共通の外敵でも来ない限り無理な訳で、
やむなく死んだヤンを帝国において蘇らせるしか取るべき手段は考えつかなかった。

だが指摘の通り、話が軽くなりすぎて「やばいな。放棄するか」と考え始めた時のことである。
なんと少数ながら楽しんでくれているという人がレスを付けていてくれるではないか。
書き手を繋ぎ止めようという、過疎スレ住民特有のお情けレスだったのかもしれない。
だが、書き手としては好意的なレスが付けば嬉しいのは当たり前で、なんとか頑張ってみようかとも思い始めた。

お前が「自演乙」のレスをくれたのはそんな時だったな。
自分の気に入らない作品に付く好意的なレスは、全て作者の自演と思える短絡的な思考にも腹が立ったが、
なにより罪のない読み手の善意を踏みにじるようなお前の態度は絶対に許されるものではない。
その後、幾つか投下させて貰ったが、お前がどの様な趣向に嫌悪感を催すのかよくわかったよ。

今後は俺も自分の嗜好とは反りの合わない作品には、遠慮なく批評させて貰うことにする。
少しでも原作からブレたり、公式以外のマイ設定を持ち込む輩には、それ相応の鉄槌が下されることを覚悟して貰おう。
お前が言った通り、ここは個人サイトじゃないんだから、原作を身勝手に曲解することは絶対に許さない。

これはお前が望み、お前が仕掛けてきた戦いなんだから、もちろん覚悟は出来ているよな?
俺は出来ているよ。

それと言いたいことはここに書くがいい。
誤爆スレで愚痴っていても俺の耳には届かない可能性があるからね。
800名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 18:56:38 ID:qb1sBQYr


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801名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 19:12:25 ID:Itghp/XR
ほんと、職人さんまだかな?
こっちは手ぐすね引いて待っているんだから
802名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 21:30:13 ID:c3eLRI3+
>>799
面白いとかってレス、俺は皮肉として書いたんだから
お前さんの言ってることは
読解力のない馬鹿の独り相撲ってことになるよ。
803名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 21:49:28 ID:Itghp/XR
>>802
ありがとう、少しの間だけでも幸せにして貰ったよ
まあ、皮肉だろうが少なくともアレが自演じゃなかったことは君が証明してくれた訳だ
俺を弁護してくれた君に心から感謝する
このお礼は全力を上げてここに貼り付くことで返させてもらうよ
これで良心の呵責無しに、やられたことをそのままお返しできる
804名無しさん@ピンキー


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