登場人物
佐倉 蜜柑(さくら みかん)
10才♀O型
主人公。超がつくほどの元気っ子。
親友の蛍のことが大好き。
「特別能力系」=無効化のアリス
今井 蛍(いまい ほたる)
10才♀AB型
蜜柑の幼なじみにして大親友。
超クールで秀才だが口はかなり悪い。
「技術系」=発明のアリス
日向 棗(ひゅうが なつめ)
10才♂B型
蜜柑の天敵にして天才生徒。
親友の流架以外には心を閉ざし、
何かと謎が多い。
「危険能力系」=火のアリス
乃木 流架(のぎ るか)
10才♂O型
棗の親友。無口で大人しい性格。
「体質系」=動物フェロモンのアリス
正田スミレ(しょうだ すみれ)
11才♀B型
蜜柑のクラスメート。
自称、棗&流架ファンクラブの会長。
「体質系」=犬猫体質のアリス
飛田 裕(とびた ゆう)
11才♂A型
蜜柑のクラスの委員長。
「潜在能力系」=幻覚のアリス
鳴海 先生(なるみ せんせい)
27才♂O型
アリス学園の国語の先生。
蜜柑の担任。
「体質系」=フェロモンのアリス
岬 先生(みさき せんせい)
27才♂A型
アリス学園の生物の先生。
「技術系」=植物操りのアリス
山田瀬里奈 先生(やまだ せりな せんせい)
29才♀AB型
アリス学園の英語の先生。
「潜在能力系」=千里眼のアリス
>>1乙です!
前スレ埋めつつこっちも良作が生まれる
のを祈願しとく
8 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 15:46:01 ID:9asomkEQ
新スレできてるぢゃん!わーぃ!るかぴょん×なるみとかぃぃなぁ!
>>1 ご苦労様でした!
数日経って誰も居なかったら第2回記念で漏れが書く…(やめれ
新スレ素直に喜んでる。
棗&流架×蜜柑書いてOK?
勿論
ボソッ…棗とルカピョンは出来ている
新作ワクワクテカテカ
僕等は、今まで彼女に沢山のアピールをしたつもりだった。
二人で、彼女のことを大切に大切に扱ってきた。親友という名がライバルという名に変わろうとも。
それなのに気づきもしない。彼女は"超"のつく鈍感だ。
気づいてほしいがために、彼女のためにどれだけ慣れもしない臭いセリフを吐いただろう?
"気づいてほしい"と行なったキスは最終手段であったのに。
それなのに。
彼女が色恋に目覚めたとき、彼女は自分達ではなく全く無関係の男を選んでいた。
計算外。僕等のどちらかなら、"おめでとう"と言って微笑むことができるのに。
僕等以外の男だなんて計算外で、腹が立って仕方がなくて、許せなかった。
それはきっと僕等の自惚れた気持ちと、我儘なのだろう。
…だから僕等は彼女を、自分達のモノにしてしまおうと、そう思ったのだ。
「や、何するんヤメテ!離して!!」
珍しいものが見れると嘘をついて、僕等は黒髪の方の部屋に来るようにと彼女に言った。
単純な彼女はまんまとその嘘に引っかかり、部屋に上がり込んできた。
そのまま彼女の手足を抑えつけ、ベッドに押し倒し、今に至る。
「彼氏持ちの女が他の男の部屋に入ってんじゃねえよ」
彼女の腹の上に圧し掛かり、黒髪がそう言うと彼女はギロリと彼を睨んだ。
金髪は彼女の頭上で両腕を抑え付けている。
「なに…するつもりなんよ…」
彼女は彼等を睨み、強気ではいるが声は微かに震えていた。
そんな彼女に、金髪が言った。
「…佐倉が、悪いんだよ」
「…ウ、チ…?ルカぴょんまで…なんで…」
しかし彼女には暢気に話していられる余裕はなかった。直ぐに黒髪がその口を防ぎ、
強引に角度を変える深いキスをする。その間に、彼女の着ていたYシャツは剥ぎ取られていく。
その中から二つの膨らみを見つけると、黒髪はそれらを覆っていたブラを素早く上にずらした。
するとそこに小さくも大きくもない乳房が顔を出す。黒髪はそれらを下から持ち上げるように
揉みしだくと、その中心の桃色を口に含み、くちゅくちゅと舐めだした。途端、彼女から甘い声が漏れる。
「…あっ!」
「…感じてんなよ。お前自分の立場分かってんのか」
「うっ…るさ…!くっ…んあ…!」
黒髪の舌使いが上手いのだ。彼女も自分の立場を忘れ、気持ち良くなってしまう。
すると今まで彼女の両腕を抑え付けていた金髪が急に立ち上がった。
「棗だけズルイよ…。俺もまざって良い?」
「ああ、いいぞ」
それが合図となって、急に彼女は彼等によってうつ伏せにさせられる。
この後なにが起こるのか、当然彼女は分かっていない。
すると黒髪がうつ伏せになった彼女を軽く持ち上げ、四つん這いにさせた。
その状態に混乱していると、直ぐに金髪が彼女の顔を自分の方に向ける。
彼女の目に映っているのは、金髪の固くなったモノだった。
18 :
17:2006/10/25(水) 18:41:51 ID:p0u/0lB1
「舐めて」
冷静な表情をして、金髪はそう言う。
彼女はその意味が分かったと同時に咄嗟に後ろに引き下がろうとした。
しかし後ろは黒髪が何故か彼女の尻をしっかりと抑え付けていた。
逃げられない。
金髪は強引に固くなったものを彼女の口に入れ込んだ。
「っふ…!む…う…っっ」
強烈な味と匂いに、彼女が堪らず逃れようとする。しかし金髪はそれを許さず、
彼女の頭を押さえつけると、激しく出し入れさせた。
「…っ…あ…良いよ、佐倉」
「むぐ…っう…」
ぴちゃぴちゃと厭らしい音がする。金髪の方は微かな快楽に浸っているが彼女は少し辛そうだ。
彼女の口から酸っぱい液が溢れても、金髪は舐めさせ続けた。
すると後ろの黒髪の声が再開した。
「オイ。これで終わるなんて思うなよ」
そう言うと、黒髪は彼女のスカートを捲り上げ、ショーツを一気に脱がすと、微かに潤っている
そこに指を差し込んだ。くちゅりと裂け目に指を一本二本と入れていく。その途端、金髪のモノ
を舐めている彼女が少し反応した気がした。
何回か指で慣らしていくと、潤いが増し、そこに透明の液が溢れてくる。ゆっくりと掬い取り、
黒髪はそれを確認すると、ニヤリと笑ってズボンのベルトを緩めた。
そして一気に挿入する。その時、同時に金髪も彼女の口の中で射精した。
「んはっっ…!!」
彼女の声が溢れたと共に口の中に入っていた金髪の液がごぼりと吐き出された。
彼女の口からベッドへと、粘ついたそれが透明の糸を作ってだらしなく垂れ下がっていく。
彼女の中は思ったよりもゆったりとしていて、少し慣れたような感じであった。
そこで分かるのだ、彼女はもう処女ではないのだと。
途端、黒髪の怒りが増し、黒髪は強引に容赦なしに彼女の中に挿れ込んだ。
気持ちよいのか、彼女も黒髪のモノが奥に入るたびに声を出した。
「あっ…!ああっ…あ、ん…ふああっっ」
繋がったまま、さらに四つん這いだった彼女を乱暴に仰向けに戻し、そのまま奥の奥に突き刺す。
彼女は快楽に溺れきってしまったのか、自分の立場など頭の中から飛んでいる。
そのまま根っ子まで入れると、黒髪は『うっ』と声を漏らし、中で一気に射精すると達した。
そのままベッドに倒れ込むと、次は金髪の番だ。ぐったりとしている彼女の腰を掴み、そのまま
動き出す。彼も童貞であって、黒髪よりは全くその行為は上手くはなかったが、先程吐き出した
黒髪の精液と彼女の蜜が混ざり合い、思ったよりもスムーズに挿れることができた。
「くっ…ああっ!きも、ち……いッ…!あああっっ」
ぐちゃぐちゃと液体の交じり合う音が響く。長時間スルことができない金髪も何回か出し入れす
るとそこで射精した。そして黒髪と同じように倒れ込む。彼女を真ん中にして、川の字に。
それから僕等の関係は変わった。彼女は付き合っていた男性と別れ、僕達との関係を最優先した。
その"関係"とは、ベッドの上だけの関係。これで良かったのかな、なんて僕等は時々思った。
実際身体は手に入った訳だけど、肝心の心はどうなんだろう、なんて。
だけど僕等はこの関係を上手く利用していこうと思っている。当分彼女を手放す気は、ない。
*
つ、疲れた…。
できるだけ重くならないように書いたんだけど、悪影響?
>>17乙!!ネ申!!上手かった!!
しかし流架と棗切なく心が痛んだ
それくらい上手い
じ じじじじじGJ!!
自分こういう欝っぽいの大好物で、いつか
このスレでも見れるかなぁと待ってました。
GJ!!
少し大人になった3人なんだね。
心読み×パーマか委員長×蜜柑を書こうと思うんだけど
どっちがいいかな?
ホントは棗×蜜柑が一番好きなんだけど、もう書いちゃったからなあ。
蛍×ルカも書いちゃったし。
>>21 どちらでも美味しく頂かせて貰いますが
個人的には委員長×蜜柑てどんな風になる
のか気になります。
しかし甲乙つけがたいので良ろしければ
両方お願いしたいです。
気長に待ちますので。
23 :
1:2006/10/26(木) 19:13:29 ID:g09bJpnx
大筋はできているのですが、細部までまだ考えていません。
その場で書いていくのでゆっくりになるのですが
良かったらお付き合いください。
委員長×蜜柑です。
彼女と出会ってから早6年が過ぎた。
彼女の可愛さに僕はひと目で惹かれてしまった。
彼女と過ごす日々。
色んなことがあったけど、彼女の強さ、明るさにふれるたび
僕はたまらなく彼女に惹かれていくんだ・・・。
24 :
2:2006/10/26(木) 19:26:16 ID:g09bJpnx
あれは1週間前の放課後。
「なぁなぁ委員長。うちな・・・」
「何? 蜜柑ちゃん。」
「うちな・・・実は・・・棗と付き合うことになってん。」
・・・!!
「あのな、こないだ棗がうちに『ずっと俺のそばにいろよ』って言ってくれてな・・・
ほんまはうちも棗のこと好きやったから・・・」
「そ・・・そうなんだ・・・。よかったね蜜柑ちゃん。」
「うん!!ありがと委員長。でもこれまだみんなにはナイショやで。
蛍と委員長だけな。」
そう言って彼女は頬を染めながらにっこりと笑った。
僕の気持ちに気付きもせずに・・・。
リアルタイムきた!!涙
26 :
3:2006/10/26(木) 20:17:04 ID:g09bJpnx
>>25 遅くなってすみません。アニメ見てましたw
そして今日。
校舎の裏で彼女と棗君を見つけてしまった・・・。
彼女は赤くなりながら棗君を見つめ・・・そしてキスをした。
そのとき僕は思い知らされたんだ。
・・・もう彼女を手に入れられないことに。
彼女をあきらめるべきだ。
そう思う僕とあきらめきれない僕がいる。
やがて僕は彼女を手に入れる方法を1つだけ思いついた。
27 :
4:2006/10/26(木) 20:27:54 ID:g09bJpnx
僕のアリス。・・・幻覚のアリス。
本当はこんなことに使っちゃいけないんだけど・・・。
もう自分を抑えられない。
「あれ、棗どうしたの?うちの部屋にくるなんて珍しいやん。」
後ろ手にドアを閉めると無言で彼女を抱きしめる。
折れそうに細い体。シャンプーの香りが鼻をくすぐる。
「ちょっ、棗。いきなりどうしたん?」
照れくさそうにささやく彼女の唇をふさぐ。
・・・ごめん、蜜柑ちゃん。
「んっ、棗・・・棗・・・」
彼女も僕のキスに応えてくる。
「棗・・・大好き・・・」
その言葉に僕の心の中で何かが壊れた。
28 :
5:2006/10/26(木) 20:42:59 ID:g09bJpnx
彼女を抱え上げベッドに運ぶ。
「棗?また・・・うちが欲しいの?」
その言葉にすでに彼女が棗君のものになっていたことを知る。
「愛してるよ・・・」
そう呟くことしかできない。
僕はそっと彼女の服を脱がせていく。
彼女は軽く目を閉じたまま僕に身をゆだねている。
・・・小ぶりだけどとてもきれいな胸だ。
そのピンクの先端にそっと僕はキスをした。
「ふあっ」
彼女がピクンと身体を震わせる。
「愛してる・・・愛してる・・・」
そう何度も繰り返しながら彼女の全身に口づける。
「うちも・・・愛してる」
潤んだ瞳で彼女が口にする。
29 :
6:2006/10/26(木) 21:10:05 ID:g09bJpnx
彼女が愛しているのは僕じゃない。そんなことは分かってる。
だけど・・・今だけ僕だけのものになって欲しいんだ。
彼女の両足をそっと開く。
「棗・・・うち恥ずかしい・・・」
「きれいだよ、とても」
「な、棗?嬉しいけどあんたらしくないなぁ。」
その言葉にドキッとする。
彼女の大切な部分にそっと触れると、すでに潤っている。
ぴちゃぴちゃぴちゃ・・・
音を立てて舐めあげる。
「ふああっっ!!」
彼女の体がのけぞる。
舌で突起を転がしながら中に指を入れる。1本・・・2本・・・。
「ああっっ」
彼女の感じる部分を見つけた。
敏感な部分を舐めながら、彼女の感じるポイントを指で攻め続ける。
「棗、うちもう・・・ああっっ」
小さく叫ぶと彼女は脱力した。
ヒャホーイ(・∀・)人(・∀・)
初めてリアルタイムキタ!
ゆっくりにどうぞ!
31 :
7:2006/10/26(木) 21:38:04 ID:g09bJpnx
彼女の唇に軽くキスすると、僕のものを彼女にあてがい一気に貫いた。
「んっっ」
彼女が小さく声を上げる。
とろけそうな甘美な感覚が僕を包む。
もはや理性などひとかけらも残っていない。
本能の赴くままに何度も腰を打ち付ける。
彼女の顔も上気し、小さくあえいでいる。
「んっ、んっ・・・なつ・・・め・・・気持ち・・・いい・・」
腰のスピードを上げる。快感の波が押し寄せてくる。
「み、みかんちゃ・・・ん。も、もう・・・」
「ああっっ」
同時に声を上げた。
32 :
8:2006/10/26(木) 21:49:18 ID:g09bJpnx
「なぁ棗。今日何か感じが違うなぁ。蜜柑ちゃんって照れるやん。」
ベッドの中で腕を絡めながら彼女がニコニコと笑う。
・・・本当にごめんね、蜜柑ちゃん。棗君。
どうしても1度だけでもいいから君に触れてみたかったんだ。
抱きしめて僕だけを見て欲しかったんだ。
こんな形で君を抱いてしまった。
本当にごめん。
明日からまたいつもの僕に戻るから・・・
君の良い友人、委員長に戻るから・・・
だから今夜だけこのまま君を抱きしめさせて・・・
ーーーーー完ーーーーー
ゆっくりでごめんなさい。
何か後味が悪いなぁ。
本当は委員長の幻覚ってこんな使い方無理かな?
GJ
GJ!!
幻覚ってアイデアに圧倒されますた。
程よい切なさで良かった。
GJ!
またうちが欲しいの?って台詞萌えますた
(*´Д`)ハァハァ
GJ
小学生のセックスって無理が(ry
その辺は都合良く脳内補完w
前スレ落ちたね
39 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 12:58:36 ID:RII/vdIi
ここのまとめサイトってないの?
無いよー
ここ女の人って何人くらいいるんだろう?
ちなみに私女で今まで3つ書いてるけど
エロ部分が難しいんだよね〜。
エロだけ下請けに出したいw
自分も女だよ。
前スレでちょっと書いてみたけど凄い
難しくて、エロSS書きの控室とか覗いて
みたけど女性職人とおぼしき方いなくて
いまいち掴めなかった。
此処って職人さんどの位いるの?
書いてみたいけど一人で書くのちょっと…
って人が結構いるようならリレーとか
良いかもね。
43 :
姫:2006/10/28(土) 23:53:16 ID:6mkX7SYf
私も♀★前回3回書ぃてます!原作を元に…。中々思ぃつかなぃけどまた書きます!
44 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 00:16:09 ID:vc06Ilc/
Infoseek ニュース 出会い系 小6女の子が使う 「カレシ募集」サイト ふみコミュニティ(ニュースからふみコミュへのリンクあり)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/internet/story/20061026jcast200623564/ 行方不明になっていた長野県小諸市在住の小学6年生の女の子(12)が、失踪から4日後に神奈川県小田原市で保護された。
マスコミでは「誘拐事件」と報じられたが、4日間も女の子が一緒にいた相手は、「メル友募集サイト」で知り合った「メル友」だった。
「小諸に住んでますwメール返事は絶対すルヨw メール待ってるよd(´・∀・`)モチッ ! 悪用にゎ使わないでねw カ レシ 募集」
「☆募集する性別→女性のみ ☆募集する年齢→小6 から 20歳 まで」
*現在サイトはメル友広場停止中。以外のチャット等はサービス継続中。
*ふみコミュニティ(ニュースからふみコミュへのリンクあり)
>>43 新作期待!
ところで少々申し上げたい事があるのですが、
「い」などを小さく「ぃ」と表記するのを
好まない人が掲示板にはいると思います。
このスレの方たちは気にならないようで
注意書き込みなど見かけませんでしたが、
他スレではせっかく作品が面白いものでも
「ここは21歳未満立ち入り禁止の筈だが」
「中高生のメールみたいな書き方止めてくれ」
と言われる可能性がありますので、姫さんが
その事でお心を痛めない為にも、そういった
書き方は控えた方がよろしいかと思います。
蛍×岬センセを読んでみたいなー。と、さりげなくリクしてみる。
蛍にいぢめられてしどろもどろ……みたいな。
47 :
41:2006/10/29(日) 02:34:33 ID:MuRRgvBL
意外と女性職人って多かったのね。ビクーリ
原作への思いと直接的なエロ表現が自分の中で結びつかなくて
なかなかエロくならないよ・・・
他の職人さんの作品を読んでも違和感は感じないんだけどね。
リレーも楽しそうだけれど言葉の選び方・雰囲気・展開等
それぞれの職人さんの思いもあるだろうから
難しいかもしれないね。
蛍×岬先生は、野乃子&アンナの参戦はあり?なし?
両方おいしそうだね。
心読み×パーマがいまいちまとまらないから
こっちを考えてみようかな・・・
心読み君とのHって甘甘鬼畜だろうなぁ(ボソッ
49 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 13:07:28 ID:MuRRgvBL
50 :
姫:2006/10/30(月) 06:09:15 ID:c9Z3dDxJ
45さん。
21なんだけど私!
身分証明みせればどこぃってもひっかからなぃ普通に夜の仕事しててもひっかからなぃ風俗女ですから!まぁ確かに考え方はガキだからすぐ頭に血のぼるし中身高校生みたぃなもんだけどー!
人の書き方にケチつけなぃでほしぃ!
別にどんな書き方してても読めればぃーじゃん?クセみたいなもんだし!余計なぉ世話だから!私が気にしなぃょーに忠告ぃれたって?だったら何もケチつけないで書き込まなきゃまるくぉさまんじゃん!何様だょ!?
もーぃーや!
ケチつけられんならもーこなぃし!
ぉみぐるしぃ打ち込みで皆様大変ご迷惑ぉかけしましたー!
さょーなら!
50が成人だったのが驚き。とりあえず頭を冷やせ。
45が正しいし、これ以上無いくらい丸く言ってると思う。
個人的には原作も同じしゃべり方をしてれば
問題無いんだけど50の表現はすごい違和感があった。
内容はともかく何故、わざと妙な書き方するんだろう・・?
とずっと思ってたのだがクセ・・・ですか。そうですか。
ま、それはともかく皆さま新作期待してます。
私も何か投下できれば・・・。
52 :
8:2006/10/30(月) 10:10:49 ID:lY7h959G
>>50 姫さん、落ち着いて。
私も前回書き方で注意されてとても悲しい思いをしました。
だから気持ちは分かります。
書いた労力を無にされるような気がするよね。
ただ
>>45は、この先姫さんが作品を書いていく上で
心無い人に傷つけられないようにという配慮だと思います。
実際私を注意された方はきつい書き方をされる方だったので
それがもとで少し前スレが荒れました。
今後きつい言い方をする人がいなければ良いのですが
それはどうか分からないので
>>45で柔らかくアドバイスしてくれたのだと思います。
自分が一生懸命書いた作品を多くの人が楽しんで読んでくれると嬉しいよね。
だからアドバイスも受け入れられるものは受け入れていくのもいいんじゃないかな。
これからも一緒にこのスレを盛り立てて行けると嬉しいです。
53 :
41:2006/10/30(月) 10:13:24 ID:lY7h959G
ごめんなさい。8さん。
上のは前の作品の番号が残っていました。
私は41です。
54 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 11:01:51 ID:XmLeJ28Y
55 :
45:2006/10/30(月) 17:56:34 ID:FzQL7ubm
>>50 申し訳ありません、なるべく失礼な書き方に
ならない様に、と気をつけて発言したつもり
でしたが、やはり姫さんのお怒りを買って
しまったようです。
私が理解して頂きたかったのは、
此処が2ちゃんだ、という事です。
私が
>>45で書いた中高生云々というのは、
私の意見ではなく、私が今まで此処で見て
来た住人たちの発言の一部です。
もっと酷い書き込みを見た事もあります。
私も一応幾度かピンク板に投稿させて頂いた
職人の身でありまして、同じ職人の立場から
見て、姫さんが中傷を受けて落ち込んでしま
ったら、との危惧で前回煩い事を言いました。
この書き方が姫さんのスタンスだ、と仰る
のなら、私はこれ以上何か申し上げる事は
ございません。
ただ、前にも述べました様に、姫さんのSSが
せっかく良いものでも、ちょっとした書き方
の問題で叩かれる可能性は多分にあるという
事は忘れないで頂きたいのです。
色々と申し上げましたが、私は姫さんのSSを
楽しみにしている者の一人でして、決して
中傷目的で発言した訳ではありません。
どうか冷静に話し合いましょう。
45さん
理解できますよ。配慮も第三者から見れば十分です。
本当、ここが2chだからなんですよね。
試しにアリスのSSを探してみると実感できるけど
50さんのような世界が普通にそこにあったりする。
57 :
1:2006/10/31(火) 19:24:21 ID:JGmhtnfG
蛍・野乃子・アンナ×岬先生書いてみます。最後までいけるかな・・・
夕食を終えた寮の食堂での出来事。
「ねえ、あなたたち。この写真、1枚5ラビットでどうかしら?」
「なあに、蛍ちゃん。あ、これ岬先生だよ!!見てみて、アンナちゃん。」
「え〜、あ、本当だ。いっぱいあるねぇ。授業中、職員室、温室・・・!?」
「どうしたの?」
「こ、これ・・・岬先生のお部屋よね・・・?」
「え〜?本当? ・・・本当だ!!ねぇ蛍ちゃん、これどうしたの?」
「カメを超小型化してみたの。そっちは1枚10ラビットになるけど・・・どうする?」
・・・「買う!!」
野乃子とアンナは同時に答えた後、恥ずかしそうに顔を見合わせた。
「商談成立ね。・・・ところで30ラビットでスペシャルコースがあるのだけど」
「スペシャルコース?」
また声を合わせる2人。
「そう。岬先生の部屋に入ってみたくない?」
・・・「入りたい!!」
59 :
2:2006/10/31(火) 19:51:28 ID:JGmhtnfG
そして1週間後の深夜。
「野乃子ちゃん、例のもの用意できたかしら?」
「うん、できたよ〜。これを使うのね。」
「そうよ。じゃあ、飲みましょうか」
「せ〜の!!」
・・・ごくん。
「ねぇねぇ野乃子ちゃん。本当にこれで透明になれるの?」
「そうだよ。でもこの薬を飲んだ人には他に透明になった人も見えるんだよ。」
「野乃子ちゃんすごいねぇ」
「さ、2人とも行くわよ。」
・・・カチャリ
「ここが岬先生の部屋かぁ」
「大人の部屋って感じだね」
「案外片付いているわよね」
「!!蛍ちゃん、野乃子ちゃん、先生寝てるよ。」
カシャカシャ・・・
「蛍ちゃん、カメラ持ってきたんだ・・・」
「当然でしょ。・・・さて」
「ほ、蛍ちゃん、お布団はいで何してるの?」
「あなたたちも手伝って。岬先生のいろんな姿見たくない?」
・・・「見たい・・・」
60 :
3:2006/10/31(火) 20:15:28 ID:JGmhtnfG
「準備完了ね。」
「でもすごいね。先生まだ寝てる。」
「蛍ちゃん。岬先生縛ってどうするの?」
「そうね。とりあえず脱がせてみようかしら。」
「え〜!!」
オロオロする2人を尻目に岬の服を次々に脱がせていく蛍。
赤くなりながら野乃子とアンナもじっと見つめている。
「ねぇ蛍ちゃん、わたしもやっていい?」
「!!野乃子ちゃん!?・・・じゃ、じゃあ私も・・・」
「そう?じゃ、2人ともお願いね。」
そう言って蛍はまた写真を撮り始めた。
「・・・全部脱いじゃったね。」
「・・・男の人のってこんななんだね・・・」
「ちょっと可愛い・・・かな・・・?」
「うん。岬先生のだしね。」
61 :
4:2006/10/31(火) 20:51:49 ID:JGmhtnfG
「ハクシュン!!」
「あ、岬先生起きたよ」
「蛍ちゃんどうしよう〜。」
「大丈夫よ。私たちの姿は見えないんだから」
「あ、そうか。」
不思議そうに部屋を見回した後、縛られている自分に気付きギョッとする岬。
「な、何だこれは!?・・・さてはナルの仕業か!?」
「岬先生ひどいね。」
「ね〜。」
「本当にひどいのは私たちだけどね」
「ねぇあなたたち。もっと岬先生のいろんな顔が見てみたいと思わない?」
「いろんな顔って?」
「そうね。たとえば・・・気持ちいい顔とか、かしらね。」
「・・・見たい・・・よね」
赤くなって見つめあう野乃子とアンナ。
「蛍ちゃん、気持ちいい顔ってどうしたらいいの?」
「そうね。野乃子ちゃん岬先生にキスしてみたら?
・・・アンナちゃんは・・・あそこをさわってみるとか、かしらね」
蛍の指した先には岬のものがあった。
62 :
5:2006/10/31(火) 21:19:17 ID:JGmhtnfG
おそるおそる岬にキスする野乃子。
「ん・・・」
「ぷはっ、な、何だ?何か柔らかいものが唇に!?」
「そう、上手ね。もっと何度もよ。舌も入れてみるといいわ。」
ペチャペチャペチャ・・・
蛍の言うとおり段々深いキスになっていく。
岬は縛られた体と心地よい感触になすすべもない。
「ねぇ蛍ちゃん。その・・・どうさわっていいのか分からないの・・・」
「そう・・・。じゃあ、あなたは先生の胸にキスして。あの子みたいに。
できる?」
「うん。」
そう言うとアンナは岬の胸にキスをする。
「う・・・」
新たな快感に身もだえする岬。
「そうね。舌で先を転がしたりつまんでみるのもいいわよ。」
アンナは素直に蛍の言葉に従う。
「さて・・・それじゃ、ここは私ね。」
そう言うと蛍は岬のものを手にした。
誰か人工ペニスバンドを開発して蜜柑とHする蛍のネタ書いてください。
64 :
6:2006/10/31(火) 23:44:24 ID:JGmhtnfG
「うおっ!!」
突然の感覚に岬は身を震わせた。
蛍は岬のものをしっかりと握ると、先をペロリと舐めた。
「・・・!!」
息を詰まらせる岬。
蛍は手を上下させ、岬のものを舌でなぞる。
唇・胸・下半身を同時に攻められ、岬は声も出ない。
ゆっくりと根元から舌を這わせてきた蛍は、やがて亀頭にたどり着いた。
岬の先から透明な汁が出てきている。
そこに尖らせた舌をさしこみ、ツンツンとつついてみせる。
「くうっ」
岬が小さな声を発する。
「可愛いじゃない」
そう呟くと蛍は岬のものを口に含み、頭を上下させた。
手は肛門から玉にかけてゆっくりとなぞっている。
スピードが速まるにつれ、岬の息も荒くなってくる。
「!!」
突然岬が身を震わせ、白い欲望を吐き出した。
「岬先生どうしたの!?」
「ほ、蛍ちゃん!!その口!!何それ?」
蛍はごくりと飲み込むと2人に微笑んで見せた。
「なかなかおいしいわよ。」
65 :
7:2006/11/01(水) 00:07:09 ID:Dygs/qq8
「ちょっと私も欲しくなってきちゃったみたい」
そう言うと蛍は服を脱ぎ捨て岬の上にまたがった。
「んっ」
小さく声を上げ蛍の腰が沈んでいく。
「うおっ」
岬がうめき声を上げた。
「ああ、気持ち・・・いい」
そう蛍が呟いた瞬間
「お、お前たち!!な・・・何してるんだ!!」
岬が叫んだ。
「あら、岬先生気付いちゃったみたいね。」
「あ!!蛍ちゃん、ごめん!!あの薬、効力1時間で切れちゃうんだよね。
言うの忘れてた・・・」
「そう。いいわ。確認し忘れた私のミスでもあるから」
「お、お前たち何を言ってるんだ!?今井も降りろ!!」
「でもまだ途中なのよね。ね、2人とも」
「うん・・・私さっきから股がムズムズしてるの・・・」
「私も・・・。なんかお漏らししたみたいで気持ち悪い・・・」
「そうだよね」
「ね〜」
「というわけで、最後まで付き合ってね。岬先生。
先生も1回気持ち良くなってるじゃない。
2人ともああいっている事だし。可愛がってくれるわよね。」
「し、しかし生徒に手を出すわけには・・・」
「もう出しちゃってるわよ。・・・ここに証拠もあるんだけど・・・」
ピラッと写真を見せる蛍。
「う・・・わ・・・分かった・・・」
66 :
8:2006/11/01(水) 00:46:19 ID:Dygs/qq8
「おい、今井。とりあえずこの縄ほどいてくれんか。」
「・・・いいわ。ただし逃げたら・・・分かりますよね。」
「分かってるよ。どうせなら俺も楽しまんとな。」
「・・・頼もしいわね。」
「おい小笠原、梅ノ宮、服を脱いでこい」
「は〜い」
「今井は続きを頼む」
「いいわ。んっ」
蛍は再び岬の上にまたがると、腰を振りはじめた。
「う・・い、今井・・・お前うまいな。」
「先生、脱いだよ〜」
「じゃあ小笠原は俺の顔の上。
梅ノ宮は四つ這いになって腰をこっちに向けろ」
「え〜恥ずかしいなあ」
「ね〜」
キャッキャッと言いながら2人は岬の言葉に従う。
岬は顔の上に来た野乃子の腰をつかむと、舌を尖らせペロリと秘部を舐めた。
「あんっ」
野乃子が小さく叫ぶ。
そのまま野乃子のものを舐め続けつつ、右手でアンナの秘部を探る。
「うう・・・先生・・・」
敏感なところを指でかき回されたアンナがうめく。
67 :
9:2006/11/01(水) 01:12:32 ID:Dygs/qq8
「ああ、先生・・・ああ!!」
「う・・・お、俺も・・・!!」
「ああ〜!!せんせ〜い!!」
4人が一斉に叫んだ。
翌日の昼休み。
「ねえ、あなたたち。この写真、10ラビットでどう?」
「あ〜これ昨日の写真。最後撮ってなかったのに何で〜?」
「カメ置いておいたから」
「あ、この岬先生可愛いね〜」
「蛍ちゃん、これとこれ頂戴。」
「私も〜」
「・・・ねぇ蛍ちゃん、スペシャルコースってまた頼めるの?」
「もちろん。いつでもいいわよ。」
「じゃあ、今夜またお願い。今度こそ私も岬先生と・・・!!
ね〜アンナちゃん。」
「ね〜野乃子ちゃん。」
ーーーーーーー完ーーーーーーー
は〜、やっと終わった〜。
長い上グダグダでした。
4人でなんて収拾つかないよ・・・
お目汚しスマソ
>>67 乙です。蛍×岬のリク出した者だけど、超面白かったです!
まさかこんなカタチでくるとは……。岬センセも案外ノリノリでワロタw
ゴチソウサマです。
実は私も一つ考えたので、投下してみます。
蛍×よーちゃんで。かなり長くなってしまったので、一回の投下じゃ収まらないかも……。
長いので申し訳ないのですが、苦手な人はスルーでお願いします……。
「―――…は?」
自室で机に向かっていた蛍は、振り返って今しがた部屋に入っていた人物を見つめた。
そこには、うろたえた様子で腕を振り回している聖陽一、よーちゃんの姿があった。
しきりに何かを捲くし立てているが、「あー」とか「うー」とかしか言うだけで、
何が言いたいのかさっぱり分からない。
今日は日曜日、特にすることもなかったので、部屋で研究の続きでもしていようと机の
前に腰を下ろした―――そんな午後のことだった。
とりあえず言葉が通じないと話にならないので、蛍は以前作った『よーちゃん翻訳機』
なるものを取り出した。スイッチをオンにすると、凄まじい勢いで文字が並んでいく。
「えーっと…何なに?」
よーちゃんは蛍が読むのを待とうと口をつぐむ。
そこには大体こんなことが書かれていた。
その日の午前中、よーちゃんは棗の元を訪れ、一緒に木の下で昼寝をしていたをいう。
初めは気持ちよく寝ていた二人だが、そのうちよーちゃんだけが目を覚ました。隣の
棗は、疲れていたのか、気持ち良さそうに寝息をたてている。起きる気配はない。
起こしてはいけないと思い、よーちゃんは少しそこら辺を散歩することにした。
ぶらぶら歩いていると、校舎と校舎の隙間に二つの影を見つける。近づいて見てみると、
それは音無さんと中等部の男子だった。
おそらく音無さんの彼氏だろう、蛍は思った。確か、音無さんには一年以上付き合って
いる彼氏が中等部にいたはずだ。
「……それで?」
蛍が続きを促す。
よーちゃんは奇妙に思ってその場でしばらく二人を見ていた。
ここはただでさえ人通りが少ない。それなのに二人はさらに身を隠すように建物
の間に入り込んでいる。一体何をする気なのだろう……?
そんなことを思っていると、男が音無さんの頬に手を触れた。
『由良……』
男は顔を近づけ、音無さんにキスをした。
最初は唇を触れるだけの軽いキスだったが、次第にディープなものになり、
そして…………
「……………」
蛍は絶句した。
つまり、よーちゃんは運悪く音無さんたちカップルの性行為の現場に居合わせて
しまったのだ。
「…よーちゃん、一体……」
どこまで見たの、と言おうとして、蛍は止めた。それを訊くのはあまりに酷だろう。
よーちゃんの青ざめた顔からして、おそらく全部見てしまったに違いない。
困惑顔のよーちゃんに向かって、蛍は代わりにこう尋ねた。
「…その時、棗君は?」
聞くところによると、その場から動けずに、ずっと覗き見ていたよーちゃんだったが、
じきに起きてきた棗に連れて行かれたらしい。音無さんたちにはバレずに済んだようだ。
(棗君……来んの遅いっつーのよ…)
蛍は軽く舌打ちする。
可哀相によーちゃんは、生々しい光景を目の当たりにして、その後ずっと、昼食の時でさえ
頭からその光景が離れなかったそうだ。で、そのグロテスクな行為の意味を知りたくて、
わざわざ蛍の部屋までやって来た、というわけだった。
「……………」
さて困った。3歳児相手にどこまで話せばよいのやら。蛍は右手で顔を覆う。
下手に嘘つくのもなぁ……。現場見られちゃってるワケだし……。だからってダイレクト
に話すのも………。心の中で葛藤が繰り広げられる。
(てゆーか何で私んとこに来るわけ…)
よーちゃんは、わざわざ蛍に訊きに来たのだ。蛍は訝しむ。
(まあ、蜜柑は無理でしょうけど、棗君だって……)
蛍ははたと気がついた。そうだ。棗がいるではないか。よーちゃんは真っ先に棗に訊いた
はずだ。
「よーちゃん。それで、棗君は何て…?」
棗がどんな答え方をしたのか、興味があった。まあ、よーちゃんがここにいるということ
から、よーちゃんの満足のいく答えではなかったのだろうが。
「あー…」
文字が浮かぶ。
『遊んでんだって』
「……………」
棗君…。もっとマシな答え方なかったんか。蛍が口を開きかけると、画面に新たな文字が
表示された。
『それで、にーちゃん、みかんと“遊びに”行ってくるって
部屋に戻っちゃった………』
ピクッ。蛍の顔が引きつる。“遊びにいく”って…つまり……。そーいうことなのだろう。
いつの間にそんな関係になっていたのか。
(蜜柑ったら、そんな大事なこと秘密に……)
蛍は腹が立ってきた。蜜柑に、そして棗に対して。
「あう……?」
よーちゃんが心配そうな顔で覗き込んでくる。その顔を、蛍は冷めた眼で見下ろした。
「……いーわよ、よーちゃん」
蛍は立ち上がった。そしてドアに近づき、鍵をかける。
カチャリッ。という音と共に、蛍が振り返った。よーちゃんは何が何だか分からないと
いう顔をしている。
「教えてあげる…………身体、でね」
蛍は不敵な笑みを浮かべた。
よーちゃんが呆然と蛍を見上げていると、蛍はカゴの中から4つの飴玉を取り出した。
―――ガリバー飴だ。
「……↑10で13歳か。…微妙ね。でも今ある中じゃ、これが最高か……」
何やらぶつぶつと呟きながら、近づいてくる。
机の上に飴を置くと、蛍はよーちゃんの服を脱がせ始めた。それが済むと、今度は自分が
脱衣する。二人とも一糸纏わぬ姿になると、蛍は机の飴を2つ手に取り、↑10と書かれた
包みを破いた。
「はい。口開けて」
よーちゃんがそれに従うと、蛍は口に飴を放り込んだ。
直後、ドクンッ、と心臓が高鳴り、気がつくと目の前に蛍を見下ろしていた。
「服脱いでなかったら、破けてたわよ。確実に」
蛍は↑5と書かれた包みを開け、自分の口に放り込む。
何秒か経つと、そこには15歳になった蛍が立っていた。口をもごもごさせながら、蛍は
残り2つの飴を手に取り、枕元に置く。
「これ……予備だから。念のため」
そう言ってよーちゃんを見つめた。
よーちゃんはただぼんやりと蛍の裸体を眺めている。まだ心は3歳児なのだろう。お互い
裸でも、一向に気にしない様子だった。
「……困ったわね」
蛍は眉をひそめる。しばらくこれを見つめ、そして思い出したように机の引き出しを引っ
張った。中から取り出したのは、どうやら小瓶のようだ。透明な液体が入っている。
「お兄ちゃんから奪…貰ったんだけど、役に立ちそうね」
よーちゃんの手を引き、ベッドに座らせ、自分も隣に腰を下ろした。
「飴……飲んじゃダメよ」
瓶の中の液体を口に含むと、素早くよーちゃんに口づけた。
「…………!!」
よーちゃんは目を大きく見開いた。うっすらと開いた口から、液体が流れ込んでくる。
蛍の舌が、もっと口を開かせようと強引に侵入してくる。口から液が溢れ、顎を伝う。
蛍の口からどんどん液が流れ込み、それを飲み込まざるを得なかった。
よーちゃんが飲み込んだのを確認すると、蛍はゆっくりと口を放した。液で湿った口を
手で拭う。
よーちゃんは息を弾ませ、目を涙ぐませている。
「蛍お姉ちゃ………何これ…何で…」
蛍はニヤリと笑い、立ち上がってよーちゃんの前に跪く。そして、足を開き、よーちゃん
の息子に手を触れた。
「!!」
「ふふっ、固くなってる……。これ、媚薬だそうよ。入手経路は分からないけど」
何で持ってる蛍兄………。と、ここではあえて触れないでおこう。
ゆっくりと擦り上げていくと、それはムクムクと大きさを増していく。
「…よーちゃん、気持ちいい?」
蛍が意地悪く笑う。よーちゃんは顔を歪め、息も切れ切れにこう言った。
「…おね…ちゃ……恥ずかしいよ…」
「まだ手よ?今度は口でやってあげる」
蛍は口に含み、しゃぶり始めた。よーちゃんが声を上げ始める。
その声に満足したように、舌先でチロチロやりながら、目でよーちゃんを挑発する。
よーちゃんが顔を真っ赤にすると、さらに気をよくして指も使って丹念にご奉仕していく。
時たま当たる飴玉が、何だかとても気持ち良かった。
「う……あ…蛍お姉ちゃん……………!!!」
ビクンッ。よーちゃんの体が一瞬震えた。
「!」
口の中に生温かい液体が流れ込んできた。蛍はニヤリとし、それを飲み込んだ。
「え!?そんな、汚いよ……!」
よーちゃんは思わず声を出した。もうすっかり涙目になっている。
蛍は口を開き、中の飴玉を見せつけた。唾液と精液にまみれている。べーっと舌を出す
と、精液が垂れ下がり、糸を引いた。
恥ずかしさに耐え切れなくなったよーちゃんは、顔を真っ赤に染め、泣き出してしまった。
「………ちょっとやり過ぎたわね」
蛍はよーちゃんの頭を優しく撫でた。手を握り、ベッドの中央へと促す。
「…知りたいんでしょ?音無さんたちが何してたのか。同じこと、私にしていいのよ?
よーちゃんが見たこと全部」
蛍はよーちゃんの頬を撫でる。
「いいのよ。……好きにして」
74 :
73:2006/11/01(水) 05:02:07 ID:7rhcBWY/
はーっ。やっぱり終わらなかった……。
時間が時間なんで、もう寝ることにします。
にしても、長々と、本当にすみません…。まだ続きますのでよろしく……。
57も68もアイデアが秀逸で面白い!
57様はGJ!68様は続きを期待!
蛍大活躍だなw
76 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 15:55:59 ID:DlHlJlwa
佐倉蜜柑『美少年に囲まれてハーレムやwwうはははははwwwwwww』
佐倉蜜柑『ホレ さっさとあたしのおマ●コなめんかい』
美少年達『ハイみかん様・・・。』 ペロペロ・・・・
佐倉蜜柑『うへへへ・・・・・・・たまらんわww ハァハァ・・・・
そうやなぁ・・・・ひらめいた!今度はお前ら男同士でケツの穴にチンポ入れあえや!』
蜜柑の目の前で結合しあう何人もの美少年達−−−
佐倉蜜柑『やっぱり美少年はたまらんわぁw今度ほたりゅもよんであげよーっとw』
蜜柑ちゃん…どんないい夢を見てるか知らないけど、もう起きてくれないかな〜。
「いいの。だって今週はお休みだから」
へ〜、そっかぁ〜お休みなんだ〜
……て、何が?
「今日の番組表の7時を見なさい」
78 :
73:2006/11/03(金) 10:15:09 ID:WkIUQV3r
続き遅れてスマン。
もうしばらくお付き合いクダサイ。
よーちゃんは頬に置かれた手に自分のを重ね、少し困った顔をした。
そして、おずおずと顔を差し出し、唇を触れた。触れるだけの、簡単なキス。本当に見たまんまだった。
次に舌を入れながら、左胸に手を置く。右胸にも触れ、そして握った。
「―――っ痛!!」
蛍が思わず声を上げた。力いっぱい握りすぎたのだ。
「うわっ…ごめんなさい…」
よーちゃんはうろたえ、顔をしゅんとさせた。
蛍はふわりを微笑し、よーちゃんが慌てて引っ込めようとした手を押し留めた。
「…大丈夫。優しくやって」
今度は優しくやわやわと揉んでやる。そこまで大きくないものの、華奢な蛍の体には丁度良い大きさ
だった。蛍の口からも声が漏れた。
そこで、片方の乳首を口に含み、吸ってみる。これも見様見まねだ。もう片方は指で挟んで転がす。
蛍は前にも増して甘い声を漏らし始めた。よーちゃんは舌をぴちゃぴちゃいわせながら、蛍の顔を
興味深げに眺めた。
「お姉ちゃん…気持ちいいの…?」
「…んっ…」
蛍は口に手をあて、頷いた。体がブルブル震えている。
蛍は身体が疼くのを感じた。媚薬の効果が、蛍にも現れ始めた。蛍はとうとう堪え切れなくなって、
「お…ねが……も…下も…いじってぇ!」
その声の甲高さに、よーちゃんは体をビクつかせる。
胸から手を離し、肩をつかんで目の前の美少女をしげしげと眺めた。
長い睫毛に縁取られた紫色の大きな目は涙で滲み、赤く上気した顔には開いた口からだらしなく涎が
垂れ下がっている。
触れた肩から蛍の熱が伝わる。だんだんと熱くなっている気がした。
身体の震えに合わせて蛍の黒髪が左右に揺れる。息は乱れ、足をもじもじさせている。
よーちゃんは、自分が興奮しているのが解かった。これが音無さんたちの行為の理由でもあるの
だが、そんなこと、今のよーちゃんの頭からは完全にぶっ飛んでいた。頭の中は「目の前の雌に
むさぼりつきたい」という雄としての、もはや本能というべく欲望で満たされていた。
よーちゃんはゆっくりと蛍の太ももを撫で、指を徐々に上への滑らせていく。
「あっ……」
蛍が淡い声を上げ、よーちゃんにもたれかかる。よーちゃんの肩に身を沈め、肩を上下させる。
太ももにはすでに愛液が伝っていた。ぬめぬめとした液が指にまとわりついてくる。
さらに指を進めていくと、プックリと膨らんだ箇所があり、そこを刺激してやると蛍は声を上げ、
よーちゃんにしがみついてきた。喘ぎながら身体をビクつかせる。
今度は指の腹で愛液を塗りつけるように円を描く。蛍の背がビクンとはね、腰をくねらせた。
「や…あ……も…欲し…の……お願い…」
目をうるうるさせておねだりする蛍に対して、よーちゃんは意地悪な笑みを浮かべた。
「まだ、だめ」
そして蛍の両足をつかみ、左右に大きく開きながら強引に押し倒した。
「!!きゃ…ヤダ、恥ずかし…」
お尻の辺りがスースーする。足を大きく開き、秘所を丸出しにした状態で、蛍は横たわっていた。
足はよーちゃんに固定され、ビクともしない。
「……………!!」
見られていると思うと何だか堪らなくなって、蛍は顔を背けた。
よーちゃんの視線が一点に注がれる。充血した陰核はそそり立ち、ぐちょぐちょになった襞が伸縮
を繰り返している。その物欲しそうな陰部に顔を近づけ、ふっと息を吹きかけた。
「――っやあ!!!」
蛍は背中を反らせ、身をよじった。恥ずかしくて死にそうだった。自分が攻められるなんて
思ってもみなかったのだ。
息つく間もなく、よーちゃんは舌を忍ばせる。
「!…あっ…」
「凄…。ここ…熱くなってるよ…」
穴の周辺をゆっくりとなぞる。蛍の喘ぎ声と共に、そこから後から後から蜜が溢れてくる。
何度かそれを繰り返すうちに、よーちゃんはその蜜の意味を知った。
クリトリスを舌でコロコロと転がす。動きを激しくすると蛍の声の間隔も短くなり、ビクビクッ
と身体を震わせたかと思うと、そのまま硬直した。
荒い息遣いと共に体の緊張が解けると、弛んだ陰部から蜜が溢れ出す。
「…はっ…はぁ……」
視点の定まらない目で天井を見上げるに構わず、よーちゃんは舌を内部まで侵入させた。
「!!!…ふぁっ…」
舌で襞を擦り上げる。
レベル高いなあ。
続き期待
83 :
81:2006/11/04(土) 23:55:54 ID:cE+6eYxN
>>82 どうも有り難う。
……書くの遅くてごめんよ。今日あたりで書き終えたいな…。
「えっちだね、蛍お姉ちゃん。ぐっちょぐちょだよ?」
「う…るさ……何よーちゃん、音無さんたちはこんな事までしてたの?」
声も切れ切れに蛍は問う。
(よーちゃんにこんな知識あるわけ……)
「んーん、別に?ただ僕がしたかっただけ」
舌の代わりに指をいれ、かきまわす。
「やんっ」
(な、何このコ…。キャラ違くない…?つか何でこんなエロキャラ?)
不思議に思った蛍だが、指が激しさを増し、思考が定まらない。
真っ白になっていく頭の中で、蛍は自分がいつもより過敏に声を上げていることに気づくが、
すぐにかき消されてしまった。
実のところ、これは蛍兄の媚薬にあった。どういう経路で蛍兄の手に渡ったかは知らないが、
これはアリス製のもので、ガリバー飴と何か不思議な化学反応を起こしてしまったのだった。
それで、よーちゃんはエッチキャラに、蛍は敏感キャラになってしまったという訳だ。
しかし、彼らはそんな事何も知らない。ただ、蛍の喘ぎ声だけが部屋中に響きわたる。
指のピストンが速くなり、そろそろ絶頂をむかえる―――と、その直前に、よーちゃんは指の
動きを止め、さし抜いた。
「…?何――…?」
蛍が物足りなそうな顔でよーちゃんを見る。が、よーちゃんは指についた愛液を舐め取り、
くるりと後ろを向いてしまった。
蛍はガバと起き上がり、四つん這いでよーちゃんに近づく。首に手を絡ませ、耳元で囁くように
懇願した。
「ねぇ、よーちゃん…。お願い、いれて…?」
耳に舌を這わせると、よーちゃんの体がビクンとした。下を見ると、よーちゃんも欲しがっている
ようだ。よーちゃんはこちらを振り向き、蛍の頬を撫でた。顔が悪戯に笑う。
蛍は潤んだ瞳を輝かせ、頷いた。喜んでよーちゃんの上にまたがろうとすると、よーちゃんが
それを制した。
「――…待って。飴が、小さい」
よーちゃんがべっと舌を出すと、確かにそれは小豆ほどの大きさになっていた。
蛍は自分もそうだという事に気がつき、予備の飴を取って1つ自分の口の中に入れた。そして
もう1つをよーちゃんの口までもっていくと、よーちゃんはそれを蛍の指ごと食べた。
指をしゃぶりながら目線を絡ませると、蛍は我慢できないというようによーちゃんの上にまたがり、
腰を沈めた。ぐちゃっ。という音がして熱をもった肉棒が中に侵入してくる。
「――…っふぁ!!気持ちい……」
「…はっ、すごい…熱い…!!」
蛍は腰を上げ、自分の好きなように動き始めた。
「――んっ、あっ……」
「あ、蛍お姉ちゃ…」
二人は貪るようにお互いの唇を求めた。舌先に飴玉があたる。
「んっ、んぅ…」
蛍は徐々に上下の運動を加速していく。結合部から汁が溢れ、肉棒を伝った。
唇を離し、蛍はさらに動きを速めた。
「――あっ、よーちゃ…よーちゃん……あ、ああああああっ!!!」
その時、蛍の膣口がよーちゃんのペニスを一気に締め上げ、二人は…果てた。
「……ふぅ」
蛍は静かに溜息をつき、ゆっくりと振り返った。そこには10歳の姿の蛍がいた。
きちんと服を着た蛍の手には箱型のシンプルな機械が握られている。あの後すぐに作ったものだ。
視線の先では、全裸のよーちゃんがぐっすりと眠り込んでいる。こちらも飴を舐め終わり、3歳の
姿に戻っていた。
蛍は立ち上がり、枕元に機械を置いた。そして、のろのろとよーちゃんに服を着せ始めた。
体を起こしても、よーちゃんが目を覚ます気配はない。それが、先程までの行為の激しさを嫌と
いうほど示していた。蛍はシャツを着せ、上からボタンを止めていく。
(―――……こんな事……してはいけなかった――……)
ボタンを持つ手が震えた。後悔の念が後から後から押し寄せる。
(自分は――なんて事をしてしまったんだろう……。よーちゃんはまだ3歳なのに…)
その安らかな寝顔を見ていると、心が痛んだ。
自分は、この純粋な心を、弄んだのだ。
すっかり服を着せ終わったよーちゃんの頭に手を置き、蛍はこれを優しく撫でた。
(――どうか…起きたら全部、忘れてて――………)
蛍は淋しく笑い、機械のスイッチを入れた―――………。
「蛍ーっ。おはよーっ」
いつもと変わらない朝。蜜柑が蛍に抱きついた。
「……おはよ」
「えへへ〜。…ん?なあなあ、何持っとるん?」
蜜柑は蛍が手に持っている機械を指差した。――昨日の機械だ。
「『ユメクイ一号』よ。昨日作ったから、提出してこようかと思って」
「ユメクイ?夢喰うんか?」
「ううん逆。現実にあった事を夢にすんのよ」
「?何で『ユメクイ』……?」
蜜柑は首をかしげる。蛍は下を向き、ポツリと吐き出す。
「…夢にして欲しい現実を、喰うのよ」
「ふーん?」
蜜柑はますます首をかしげながらこう言った。この時、蛍の顔が少し翳ったのに、蜜柑は
気づかなかった。
と、すぐ後ろから棗が近づいてきた。
「おい、朝っぱらから何騒いでんだブス」
「何や棗っ。別に騒いでなんかないやんかー。あれ、今日よーちゃんおらんの?」
蛍の体がビクリと震える。
「あー…何か部屋で寝たまま起きねーんだと。何か疲れる事でもしたんだろ。……?
今井、どーした?」
目ざとい棗はこれを見逃さなかった。蛍は顔をしかめ、こう切り返した。
「…別に。……それより棗君。昨日は蜜柑とどうだったの?」
「!」
二人は顔を赤らめ、硬直した。照れからか、なぜかそのまま言い合いの喧嘩になって
しまった。二人の様子を遠目に見ながら、蛍は溜息をつく。
昨日の事は、よーちゃんの頭の中からは消えても、蛍の頭から消えることはない。
その罪悪感に、今にも押し潰されてしまいそうだ。
(でも――……)
蛍は呟く。
「――…これは、罰だから――……」
二人の間に起こった事を、誰も知らない。
<終わり>
88 :
87:2006/11/05(日) 01:19:02 ID:zrx0usQS
やっと終わった……。
ホントにやたらと長くなってしまった。短い話って書けないんだよね……。
SS書いてらしゃる他の職人様方、マジで尊敬します。
この話は結構前から考えてたんだけど、よーちゃんが3歳児ということもあり、ちょっと
書くのには抵抗があったのですが、57様の蛍×岬センセに便乗して書いてしまいました。
色々とお見苦しいところもあるとは思いますが、まあ、見逃してクダサイ。
89 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 07:42:37 ID:pD6ILDse
GJ!!お疲れ様です!!
ず〜っとワクワクして何度もリロードしてましたw
ものすごく面白かったです。
最後蛍が切ないね・・・
最初は「えっ、よーちゃん・・・?」と思ったけど
そんなこと吹き飛ばすほどレベル高かったです。
次に書く職人(自分含む)が書きにくいじゃないか〜ww
gj
蛍陽乙!
これからもマターリ(・∀・)みんなで行きましょう
かっこいい・・・。
最後の蛍の心情描写が凄く良かった。
保守
95 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 18:34:34 ID:NusKnktD
誰かいる〜?
ちょくちょく来てはいるよ
来てはいる…
神の降臨を待っているのさ
久々に来た。新作GJ!
誰かパーマ×心読み書いて下さい。 イカされる時の心境を読む言葉責め等をお願いします 俺自身作ろうかと思ったけど力不足に気づいたので、、、
>>99 力不足でも漏れは気にならんよ?
努力は無駄にならん
100ゲトーー
>>100ゲトおめ
>>99 自分も何度かネタは浮かぶんだが、なかなか
エロさが足りず其処ら辺の同人みたいな
ぬる〜い感じになって途中放棄してしまう。
読んでいても書くとなると容量違うよね。
職人さん皆GJです。
こんな夜中だけど今日の放送見逃したぜGJってこんな時使うんだよな。
蛍がアリス売買の組織に拉致られて数人にリンカーンされるのが読みたいです
この作品で人気あんのはやっぱり蛍なのかな?↑で鬼畜なシチュを希望してるけど蛍にゾッコンラブです
104 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 11:58:20 ID:lSntue8L
すいませんが…学園アリスのエロい生活第1回ってしてもでてこないんですが
ここって、第2回しかないんですか?
105 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 12:53:05 ID:DWGIIBEm
age
第一回は逝ったよ…
>>106 ほんと。漏れ泣きそうだった。皆の努力の結晶、
1年程で満スレになった第1回。本当、もう見れないのかと思うと
泣ける。
108 :
1:2006/11/11(土) 17:37:54 ID:56z4gqS0
>>107 誰か保存してくれてる人いないのかなぁ・・・無理か。
ずっと書くと言っていて書いていなかった心読み×パーマ書こうかな。
ゆっくり書くけど嫌じゃなかったらお付き合いください。
北の森のはずれ。
誰も知らないだろうけどここは僕だけの秘密の場所だ。
一面に広がる草原。小さいけれど澄んだ湖もある。
僕のアリスは人の心を読むアリス。
まだ未熟なアリスだから読みたくないものまで読んでしまうことも多い。
自分の心が疲れてしまった時僕は1人でここに来るんだ。
そして今日も僕は草原に寝転び心を休めた。
──また読みたくないものを読んでしまったから・・・
リアルタイム?
全裸で待機してます
110 :
2:2006/11/11(土) 18:21:57 ID:56z4gqS0
─カサッ
「誰?」
「えっ、あなた・・・あなたもここ知ってたの?
も〜、私だけの秘密の場所だと思ってたのに。」
「パーマ・・・」
「パーマじゃないわよ!!・・・しょうがないわね、隣座るわよ。」
そう言って彼女は僕の横に並んだ。
「よく来るの?ここ。」
「まあね。読みたくもないもの読んじゃってつらい時、かな。」
つい本音を口にしてしまった。
いつも人前では何も考えてない能天気な自分を演じているのに。
案の定彼女は驚いてしまったようだ。
「っっ!!──そうよね・・・。今まで考えもしなかったけど・・・
辛いわよね。知りたくないことも知っちゃうのよね・・・」
そう言って彼女は物思いにふけってしまった。
──また思い出させてしまったみたいだ。
彼女の心は泣いていた。今日の放課後のように。
111 :
3:2006/11/11(土) 18:58:13 ID:56z4gqS0
──今日の放課後
特力の安藤翼がクラスにやってきた。
「よお、な・つ・め。おめでと〜!!」
「何だよカゲ。」
「おいおい。蜜柑に聞いたぞ〜。
お前たちとうとう付き合うことにしたんだってなぁ。」
──「え〜〜〜〜!!!!」
みんなの絶叫が校舎中に響き渡った。
・・・せっかく僕が黙ってたのに。バカカゲめ。
それから教室は大騒ぎだった。
「翼せんぱ〜い。誰にも言わんでって言ったやんか〜」
赤くなる佐倉。
すでに知っていて無言の今井とルカ君。
──そして。
「え〜!!何ですってぇ〜!!
抜け駆けするなんて許せな〜い!!
・・・こうなったらルカ君だけでも死守するわよ!!
ねぇ〜ルカく〜ん」
そう言ってルカ君に抱きつきにいく彼女。
心の中では激しく泣いていた。
いつも冗談のように棗ルカファンクラブの会長を務めている彼女だけど
本当は棗君のことを本気で好きだったから・・・。
112 :
4:2006/11/11(土) 20:27:47 ID:56z4gqS0
僕が放課後のことを思い出していると
「ねぇ、あなたは知ってたの?棗君とあの子のこと。」
そう彼女が問いかけてきた。
「知ってたよ」
僕は短く答える。
「何でみんなに黙ってたの?
いつもだったら真っ先にあの子のことからかってるじゃない。」
・・・そう、いつもの僕だったら。
「言いたくなかったんだ。好きな子を傷つけるから」
「あなたの好きな子?いたの?へぇ〜、驚きね。
でも何でその子が傷つくの?」
「・・・その子は棗君が好きだから」
「・・・そう・・・。・・・悪かったわね。無神経なこと聞いて」
自分も傷ついているのに僕を心配してくれている。
そんな彼女がたまらなく愛おしい。
113 :
5:2006/11/11(土) 21:29:04 ID:56z4gqS0
「僕の好きな子はね、自分の信念にはとても正直で強い子なんだ。
でも自分の気持ちには嘘つきで強がって・・・
とても可愛い子なんだ」
「そう・・・なの・・・」
「今も心の中で泣いているのにこうして僕の横で強がってるんだ」
「!!・・・ねぇ、それって・・・もしかして・・・」
「そうだよ。」
彼女の中で起こる激しい混乱。
今まで僕の気持ちに全然気付いていなかったから。
「そんなに困らないでよ。君が棗君のこと好きなのは分かってるから」
「読んだの?」
「ごめん。読む気はなかったんだけど。知りたくなかったから。」
「そう・・・。あの・・・ありがとう。あなたの気持ちはとても嬉しい。
私今までこんなふうに誰かに好きって言ってもらえたの初めてだから」
赤くなってうつむきながら彼女がそう言った。
「正田」
僕は彼女を抱きしめそっとキスをした。
「ん・・・。あ、あの・・・私・・・」
「嫌だったらやめるから。」
「い・・・嫌じゃ・・・ない・・・けど・・・」
「正田。愛してるよ。」
もう1度、今度は少し長くキスをする。
114 :
6:2006/11/11(土) 21:52:10 ID:56z4gqS0
彼女は戸惑ってはいるが嫌がってはいない。
彼女の心を確認すると、そっと彼女を草原に横たえた。
「あ・・・」
彼女の耳元のカールした髪の毛を掬い上げキスをする。
そのまま首筋へと唇を滑らせた。
「っっ!!」
彼女の体がびくりと震える。
「そう、ここが感じるんだ。」
「そ、そんなことっっ」
「だって君の心がそう言ってるよ」
右手で髪を、左手で耳を触りながら首筋に何度もキスを降らせる。
「あ、ああ・・・」
彼女の唇から小さく声が漏れる。
その赤く濡れた唇に自分の唇を重ねながら手を少しずつ下に滑らせてゆく。
小さなふくらみが手にふれた。
彼女の服をそっと捲り上げた。
「やっっ」
彼女が身をすくめる。
「本当に嫌ならやめるけど・・・」
「・・・どうせ分かってるんでしょ」
赤くなって顔を逸らせながら彼女がすねてみせる。
そんな彼女もとても可愛い。
り、りあるたいむキターーーーーーーーーー
116 :
7:2006/11/11(土) 22:19:21 ID:56z4gqS0
服の上からは小さく感じたその胸は、ささやかながらもその存在をしっかりと主張していた。
ピンク色に色づくその先端にそっとキスをする。
「はっっ」
彼女が身を震わせた。
「ここも気持ちいいんだね。すごく可愛いよ。」
「そ、そんなこと言わないでよっっ」
「ダメだよ。正田が自分の気持ち言葉にしてくれるまで続けるよ。」
「嫌よ。そんな・・・恥ずかしいこと」
ピンクの蕾を口に含む。
「ふぁっ」
甘噛みをして舌で転がす。
「───!!」
顔を歪めて声が漏れるのを耐えている。
「もっと声、聞かせて」
下着の上から割れ目をなぞると、そこはじっとりと湿っていた。
「濡れてるね。」
彼女の瞳を覗き込み悪戯っぽくそう言うと
「知らないっっ」
少し目に涙を浮かべた。──少し虐めすぎたようだ。
「ごめんごめん」
慌てて謝るとすねた目をして睨んでくる。
・・・良かった。怒ってない。
117 :
8:2006/11/11(土) 22:45:50 ID:56z4gqS0
下着の上から何度も割れ目をさする。
かすかな突起に指が触れると、彼女の体がビクリと大きく震えた。
「ああっっ。そこ・・・ダメ!!」
ふいにじゅわっと蜜が下着に広がる。
そこを一気に舐めあげると彼女の体が硬くこわばるのを感じた。
「ここがいいんだね?」
執拗にクリトリスをせめると下着をずり下ろした。
もう下着はびしょ濡れだった。
足を大きく開くと充血した陰部がひくついている。
「そんなに見ないで」
いつも強気な彼女が懇願してくる。
そっと割れ目を開きながらクリトリスを舌で転がす。
「くぅんっっ」
腰をくねらせながら子犬のような声を漏らした。
その半開きの唇にキスをしながら穴に指を差し込んでいく。
彼女の両足が反射的に閉じる。
指をそっと出し入れしながらまた彼女の陰部に舌を這わせる。
「あ・・・あ・・・あ・・・」
彼女の心には真っ白なもやがかかっていて読めなくなっている。
118 :
9:2006/11/11(土) 23:31:17 ID:56z4gqS0
次から次へと蜜があふれ出してくる。
ぴちゃぴちゃ・・・ぐちゅぐちゅ・・・
クリトリスを舐める音と指を出し入れする音が大きく聞こえる。
「あ・・・あ・・・も・・・もう・・・」
「気持ちいいの?」
「き・・・気持ち・・・いい・・・。──ああっっ!!」
身体をこわばらせ、ひときわ大きく声を上げるとだらりと脱力した。
「じゃあ、いくよ」
彼女の細い腰を両手で支えると一気に貫いた。
「やっっ!!い、痛い!!」
彼女が小さく悲鳴を上げる。
「ご、ごめん、正田。やめようか?」
彼女は僕の目を見てにっこりと笑った。
「大丈夫。でも、お願いがあるの。」
「何?」
「スミレって・・・呼んで」
顔を赤らめて彼女が言った。
「スミレ」
「はい・・・ありがとう」
今度はゆっくりと腰を動かす。──少しでも彼女が痛くないように。
「ん・・ん・・ん・・」
顔を少しだけ歪めながら彼女が僕の背中に手を回してくる。
「スミレ・・・スミレ・・・」
彼女の唇にキスしながら何度も僕は彼女の名前を呼び続けた。
何度もピストンしているうちに再びじわりと奥から蜜があふれ出してきた。
「愛してるよ・・・スミレ・・・」
「わ・・私も・・・好きよ・・・」
彼女の心の中の棗君が小さくなっていく。
そして僕の顔がだんだん大きくなっていった。
「ありがとう。スミレ」
彼女の髪を優しくなでてやる。
彼女の心が再び真っ白なもやに包まれていく。
「あ・・あ・・気持ち・・いいよ・・きて・・」
その言葉に応えるように腰のスピードを上げていく。
「ああっっ!!」
「スミレ!!」
119 :
10:2006/11/11(土) 23:53:57 ID:56z4gqS0
草原に寝転ぶ僕と彼女。
あれから僕らは付き合いだした。
しばらくクラスのみんなは大騒ぎだった。
彼女は相変わらず棗ルカファンクラブの会長を続けている。
だけど彼女の心の中には僕以外の男の顔はない。
そして何よりも彼女のことを「スミレ」と名前で呼べるのは僕だけなんだ。
僕らはいつもここで寄り添って過ごす。
辛いとき来る場所じゃなく、幸せな時間を過ごす場所として・・・
僕ら2人だけの秘密の場所。
ーーーーーーーー完ーーーーーーーーー
ほえ〜。やっと終わりました。長くてすみません。
心読み君・・・お前誰?って感じです。
名前ないのが辛かった〜。
良かったよ〜!
丁寧な描写に爽やかな読後感。
乙であります
感想とか言うの苦手で気のきいた事を言えませんが、パーマのデレぶりがよかったです。
全裸で待機した甲斐がありましたw
>>108−119 乙です GJ!
パーマかわいい! なんかキュンときた!!
このカップル大好きw
自分も一つ考えているけど、この後ってちょっと書き難いなww
もう一寸してから書き込もう。
でわでわ、新たな職人さん、お待ちしています。
123 :
108:2006/11/12(日) 01:17:41 ID:VJlplE9h
>>120ー122
どうもです。
こんなにすぐ反応があって嬉しいです。
心読みがパーマを好きって・・・ありえないんだけどw
女の子が悲しい思いをするのは書いてて辛いので・・・。
122さん、ぜひ書いてください!!
私新スレになってもう3作目です。
暇人杉。。。
他の職人さんの作品がもっともっと読みたいです〜。
お願いします〜。
>>108 第一回のdatなら保存してありますよ〜
981で落ちてしまったのでそこまでしか取得してませんが・・・
良かったらどっかにうpしますか?
126 :
108:2006/11/12(日) 09:03:40 ID:VJlplE9h
127 :
99です:2006/11/12(日) 10:29:19 ID:EctqM+mE
心読み×パーマ乙です!超GJです!
128 :
124:2006/11/12(日) 11:37:00 ID:dtl9enc1
130 :
108:2006/11/12(日) 20:30:55 ID:VJlplE9h
私も・・・ダウンロードではねられちゃう。。。
何でだろう?
前にサイトに掲載してたやつで今は載せてない棗×蜜柑があるんだけど、
もったいないんで載せても良いかな?パラレルものなんだけど・・・
135 :
108:2006/11/13(月) 10:04:59 ID:Hv+z+B5L
一応続編はないんだが、番外編もあるんで希望あれば載せます。
大分前に書いたものだから文才もなにもないけどorz
主人の帰りを待って、帰ってきたら抱いてもらう。
主人は、少女の形をした機械を家族の様に愛し、それに機械も幸せを感じていた。
しかし、主人の機械に対する愛は、家族の愛であり、機械が主人に求める愛では無かったのだ。
「お帰りなさい、ご主人様っ」
「ああ」
棗という名の主人は、にっこりと自身を出迎えた機械をお姫様抱っこすると寝室に向かった。
人型をした機械の名を、蜜柑という。
主人は機械をゆっくりとベッドの上に下ろしてやると、そのまま深くキスをした。
舌を絡めると、機械も喜んで舌を絡ませた。
しながら主人は機械の服の中に手を偲ばせ、柔らかい乳房を優しく揉む。
時に出っ張った部分を刺激するその手に、機械は敏感に反応した。
「今日はっ…随分と強引なんですね」
「むしゃくしゃしてるんだ…」
「それじゃ気のままに進めて下さい、全部受け止めますから…っ」
その言葉と共に主人の勢いは増した。機械の両足を思い切り開かせると指を機械の秘所に強くねじ入れた。
濡れた中を掻き回し、そのまま舐めてやると機械は気持ち良さそうに喘いだ。
ぴちゃぴちゃと厭らしい音が部屋に響きまわる。
「あ…っそん、な…奥まで…!ご主人さ、まあぁ…!」
堪らなくなったのか、主人はすぐさまベルトを緩めると、一気に機械の中に挿入した。
腰を抑え強引に突付くと、機械の声は一層厭らしくなった。
行為をする度に機械の感度が良くなっていく為、機械の中は愛液で溢れ、出入りし易くなっている。
だからそのまま、主人はズッと音を立てて機械の奥の奥まで挿れると、機械はイってしまった。
然し、主人は行為を止めようとしない。続けて機械の奥の奥を突付き、快楽のままに腰を動かし続けた。
「あっ…ああん…!気持ち、い…っ可笑しくなり、そ…っっ」
「…っ可笑しくなっちまえよ」
「…あっあっ…!」
足は淫らに広げられ、機械は気持ち良さそうにベッドの上で揺れた。
安い手で作られた機械じゃない、人間の感覚、気持ちよいところ、全てが限界まで同じ様に作られている。
機械は、人間と同じ行為をし、人間と同じ様に喘いだ。
主人は暫く腰を動かすと、微かにうめいた。それが合図となって、主人はそのまま機械の中で射精した。
全部出し切り、機械の中から抜くと、機械の穴の中から機械の液と混じった男の液がどろどろと流れてきた。
「悪かったな」
欲望を出し切った主人はそう呟くと、機械のぐしょぐしょになった部分をティッシュで拭き取ってやった。
そして服を着せてやり、優しく唇にキスをする。
機械も喜んで主人のモノを積極的に舐めてやり、全部飲み干してあげた。
その後は二人テレビを見たりして過ごす。
機械にとっても、主人にとっても、とても其の暮らしは幸せだった。
テレビに映った結婚式の様子を見て、機械はぽつりと言った。
「ウチ、ご主人様と結婚したいです」
純粋に思った感情だった。偽り等、全く無い。
機械も、其の言葉を主人が暖かく受け取ってくれると思っていた。
然し、主人は表情一つ変えず、何事も無かったかの様にこう返した。
「ロボットと人間は結婚出来ないだろ」
痛かった。心がずきんとして、引き裂かれそうだった。
身体は人間そのもの、心だってちゃんとある。
人間が嫌だって思う事、傷つく事、嬉しいと感じる事、全て全て自身は感じる事が出来るのに。
セックスだってちゃんと出来る。主人を満たす事だって。話す事だって動く事だって出来るのに。
ー何が違うの。
主人の機械は、最も最新の技術で制作され、動物や植物と同じ様に"心"が与えられた。
身体の形も、触れた時の感触も、肌触りも全く人間そのもの。
嬉しい、悲しい、憎い、全ての感情を感じる事の出来る優れた機械、人形。
凄い力が出せる訳では無い、あくまで"人間"をイメージされた機械。
人間と比べて劣る訳でもなく、また人間もその機械に劣る訳でも無い、同じ力の機械。
不憫な事等無いと思っていた。異なる事等、無いと思っていた。
然し、機械にはある欠点があった。
どんなに人間に近くても、どんなに人間に近い作り方をされていても、
ー所詮は、ロボットだということ。
ー所詮は、人間にはなれないということ。
『…中出しされても、子供が宿らない。』
幾ら中で出されても、液が交わろうとも、そこまで技術は発達していない。
機械から命を作る等、無理に等しいのだ。
子供が出来るから人間なの?
命を作れるから人間なの?
全て完璧でなければ人間にはなれないの?
人間って何?
人間でなければ、無理な事なの?
"機械"という名が全てを邪魔をする。
「…ご主人様、またしたくなっちゃった」
主人の上に強引に乗って、暴走した感情を抑えきれずに動いた。
奥に奥に、無理に挿れさせた。中で主人の液が爆発して中から溢れ出てきても、行為を止めずに速度を速めた。
そこで思い出してしまう。主人が機械を買ったときのこと。
主人が機械を買う意味。何故、主人はここまで自身を抱くのか。
ー機械の存在の、本当の意味。
『…これにする』
『お買い上げ有難う御座います』
購入し、部屋に戻るなり直ぐに抱かれた。
穴をみっともないくらいに弄られ、大きなもので突付かれる。
痛い、と言うと主人は優しくキスをして宥めてくれた。
優しくて、幸せだったから何も気づかなかった。
毎日がセックスだったことに。
ーSEXマシーン。
それが機械の本当の名前。
本来は男性の欲を満たす為に作られた人型ロボット。
人間と同じ様にセックスが出来る様に感度も感触も全て分かる様に作られた。
穴さえあれば用無しの機械と言っても良い。
「…ああっいい…!イっちゃう…っああん」
気持ち良いけど、心はズタズタで、悲しかった。
自然と、涙が流れてきた。
「…っみ、かん…」
主人は、機械を買うなり直ぐに"蜜柑"と名づけた。
未だに、何故蜜柑なのかは分からない。
果物のみかんが好きなのだろうか、そんな事を思っていた。
行為が終わり、翌朝。
主人の登校を部屋で見送った。何故か部屋からは出してもらえないから玄関の手前で手を振った。
部屋に戻り、何気無く窓の外を見てみる。きっと主人の歩いている姿が見える、そう思っていた。
やはり主人はいた。何時もの無愛想な表情をして歩いている。
そこまでは良かった。そこまでは。
主人の後ろから誰かが走ってくるのが目に入った。
「……う、ち…?」
目に入った少女は機械と似ていた。いや、瓜二つ、そのままだった。
何が起こっているのか全く理解出来なかった。
何故、そこに自身がいるのか。
でも、確かなのは、
其処にいるのは人間で、
此処にいるのは、機械だということ。
主人の少女へ向けられる目はとても優しかった。
機械へ向けられる目と同じ、全く同じだけど、何だか少し違った。
ー機械が最も求めていた主人の愛は、少女へ向けられていた。
本当の、"みかん"に。
自身が主人に選ばれたのはこういう事、か。
「こ……んな……こと、な……ら………」
こんなことなら、
こんなことなら、
中途半端な作り方をしないで。
中途半端な作り方で私を作らないで。
代わりする役目だけなのなら、
セックスをするだけの為の機械なら、
「…心なんて……欲しくなか、った……っっ」
人間らしさなんて要らない。
辛くなるなら、感情なんて要らない。
期待してしまうなら、心なんて要らない。
機械は、機械らしく…
ーねえ、そうでしょ?
―――
ここまでです…。
番外編希望あれば載せます。
>>137 超GJ
え、では最後は其処に人間蜜柑がいたという事か?
では機械はどうなるのか?棗とは?
続きをワクワクテカテカお待ちしております。
gj
切ないなあ…
続いて番外編1。
--
性の為に作られた機械なのなら、とことんその運命に浸ってやろうと決心した。
余分な事等考えず、自分の役目を考えて行動して行こうと思った。
ただその時だけは。
主人が帰宅したら、主人より先に機械はセックスを求めるようになった。
主人を自分から満たしてやろうと精一杯になった。
ただ必死に、狂ったように足を開いて、主人が機械の中に入ってくるのを待った。
主人の為にやっていたが、多分それは自分自身の為だったのかもしれない。
心は無理でも、身体だけは、身体だけはと思って。
存在を否定される事、必要とされなくなる事が嫌だったから、身体で必死に主人を求めた。
常に、繋がっていたかったのだ。
「ウチが気持ち良くさせてあげますっ」
学校から帰宅した主人を機械は裸で出迎え、すぐさまベッドに主人を座らせると
主人のモノを舐めてあげた。最近サービス精神が良くなった機械に少し違和感を
感じていた主人だがそのまま快楽に浸っていた。
暫く舐め続けると、主人は機械の口の中で噴射し、機械は其れを嬉しそうに飲み干した。
気がのった主人は機械を抱き寄せ、ベッドに押し倒した。
足を大きく広げさせ、今度は主人が機械の秘所を舐め始める。
「…あっああ…っっ!」
巧みな舌の動きに機械も素直に反応した。
そして主人はベルトを緩ますと、手加減無しに機械の中に挿入した。
ギシギシとベッドが軋む。主人は機械の感じるところを刺激し、奥に何度も突付いた。
そして、決まって機械の中で射精する。しかし行為は止まらず、そのまま液と一緒に腰を動かした。
ぐちゅぐちゅと厭らしい音が聞こえても、二人は腰を動かし続けた。
「…愛、してる……ご主人様……」
機械は毎日主人を中に導いた。
また主人も機械の中に何度も入っていった。
ーそれがずっと続くと、思っていた。
「ご主人様、しましょう!」
「悪い。今日はいい」
主人に異変が起きた。何時もの様に主人のモノをご奉仕しようとすると、
主人は別の部屋に行ってしまう事が多くなった。
絶望を感じた。性行為をする事を拒まれたら、機械の意味が無いからだ。
存在理由が無くなってしまうからだ。
それが堪らなく悲しくて、途轍もなく怖かったから無理矢理主人の上に乗った。
「…っ疲れてるんだ」
主人はそう言うと機械を寝室から追い出した。
機械にとって、それは絶望だった。
更に日にちが経つと、主人の携帯に頻繁に電話がかかってくるようになった。
出る言葉は「馬鹿」「阿呆」の暴言ばかりで。しかしその言葉には優しさと愛があった。
機械は、それを遠くから見詰めていた。最近では機械と主人が一緒にテレビを見る事は少なくなっていた。
ー主人は人間の"蜜柑"と付き合い始めたのだ。
知らせ等なくとも、電話のやり取りで嫌でも分かってしまう。
それでも主人は気分がのった時には機械を抱いた。
しかし、それは人間の蜜柑を想ってのセックスだ。
「ご主人…さ、ま………」
主人が遠くなっていく。
代わりに主人と人間の蜜柑の距離が縮まっていく。
主人とはずっと一緒だと想っていた。主人に買われたあの日から、沢山の快楽と、
沢山の幸せを知って、機械は主人を心から愛していた。
何もかも知ったあの日から、心は無理でも身体はと思っていた。
けど、その身体の関係さえも否定された今では、機械には絶望しか残っていなかった。
要らない、そう言われてしまうのか。
存在価値が、存在の意味が…欲しい。
「絶対に出てくるなよ。静かに待ってろ」
「…はい。」
朝には出してやるから、そう言われて六畳の部屋に入れられ鍵を閉められた。
閉じ込めるなんて、きっとロボット相手だから出来る事。
人間だったらこんな苦痛耐えられない。
でもきっと、心あるロボットでも…。
主人が人間の蜜柑を部屋に招いたらしい。だから機械の存在を隠そうとこの部屋に閉じ込めたのだ。
機械は、存在を更に否定されたように思った。
ドアの前に座り込んでぼうっとしていると、玄関から足音と、微かに女性の高い声音が聞こえた。
『あんた変な事するつもりやないやろーなー!?』
『ばーか。お前相手に欲情しねえよ』
『なんやと棗ーー!!』
楽しそうな笑い声。主人と機械にだってこんな時があった。
それがずっと続いていた。しかし、ある日突然それは綺麗に崩れ落ちてしまった。
隙間から見た人間の蜜柑は、やはり機械と瓜二つで、声音も、ころころ変わる表情も全てが同じだった。
けど違うのは、人間と機械だということ。もしも自身が人間だったら主人にもっと愛されたのかもしれない。
リアルタイム?
続き期待
暫くすると、騒がしい声は止み、代わりに喘ぎ声が聞こえてきた。
その声はどんどん激しいものになり、お互いの名を呼ぶ声と、ベッドの軋む音が共に響いた。
『ずっと…好きだった、みかん…っ』
主人がそう呟いたのが聞こえた。
ずっと言って欲しかった言葉を、主人は簡単に人間に呟いたのだ。
悔しくて、悲しくて、切なくて、憎らしくって、もう聞きたくなくて、機械はずっと耳を塞いでいた。
二人の行為が終わるまで、声が届かなくなるまで、ずっと、ずっと。
心が一々反応する。
切ないって。悲しいって。うざったいって。
ー苦しかった。
「悪かったな、長い時間」
「いえっ全然大丈夫ですよ!」
翌朝、人間の蜜柑を寮に送った後、主人は機械を部屋から出した。
つん、と主人から人間の性の匂いが鼻を突付いた。気持ち悪くて、めまいがしそうになる。
すると、主人は機械の腕を引いてそっとソファの上に座らせた。そして主人も機械の隣に座る。
何が起こるのか、機械は想像出来なかった。いや、したくなかったのだ。
「…今まで有難うな。」
その言葉は別れを意味していた。
恐れていた事が起きてしまった。
血の気が引く。緊張が走る。絶望が向かってきていた。
「……ウチはもう…いらへんってことです、か……?」
声が震えて、視界が濁って、主人の顔がよく見えなかった。
いやだ。いやだ。
待って、おいてかないで。
ウチを捨てんといて。
これ以上ウチから離れんといて。
どうして。どうして。何で?
ロボットだからですか。
使い捨てできるロボットだからですか。
性しか使い道のないロボットだからですか。
あの人と、顔が一緒だからですか?
「今までヤることばかりでお前に迷惑かけてきただろ。
だからお前はもう自由になっていんだよ」
迷惑なんて…寧ろ、此処がウチの居場所で、唯一の幸せで…。
自由って何?機械に自由なんてない。自由は好まない。
ご主人様に必要とされる事が生き甲斐で、それがウチの存在理由だったのに。
「来週には引き取ってもらう様に連絡したから」
ー助けて。
――――
あと番外編2があります。
それも希望があれば…。
絶対読みたい!!
すげー面白いよ!
まさに神!
じ、自分も読みたい!!お願いだUPしてくり!!
自分的には・・・うーん、難しいトコロだな。
人間蜜柑は王道だがそれでは機械が性欲処理機であまりにも可哀想だ…
ちょっ…!
女として気持ちが解っちゃう分切なかった。
番外編2も読みたいです。
私も読みたい!!
番外編の方が特に切なくて好きだ〜。
幸せになってほしいけど・・・無理かなぁ
新作を書きたいけどどういう組み合わせにするか考え中。
蛍×蛍兄、蛍×颯、棗×パーマ・・・とか。
何かこうビミョン。
やっぱここは王道で棗×蜜柑かな・・・
でももう1度書いちゃってるしな。。。むぅ〜。
蛍×颯は興味ある
クールブルースカイw
自分も蛍颯がイイです。
おお!!もうレスがついてる。
では蛍×颯で考えてみます。
蛍って実は女の子っぽい
>>155
まぁ女だし
保守
158 :
1:2006/11/16(木) 18:40:48 ID:uq4qDpn7
蛍×颯書いてみます。
いつも通りゆっくりになりますけど、良かったらお付き合いください。
花姫殿地下。
ペルソナ・八雲と対峙する蜜柑・蛍・棗・ルカの姿があった。
チクッ
「え?」
「何?」
首筋に鋭い痛みを感じ崩れ落ちる4人。
「ご苦労、八雲。」
ペルソナが冷たく笑う。
「心配ない。しばらくの間体の自由がきかなくなるだけだ。」
無表情のまま八雲が言った。
「さて・・・それではお終いにするとしようか。」
ペルソナのアリスが4人に襲いかかる。
「あぶない!!」
叫びながら疾風とともに颯がペルソナと4人の間に立ちふさがった。
「っっ!!」
颯は右手をおさえてうずくまった。
大部分の攻撃は風で跳ね返したものの、右手をかすってしまったのだ。
「颯・・・貴様裏切る気か」
「か・・・彼女に手を出すな!!」
張り詰める空気。
・・・とそこへ能天気な声が聞こえてきた。
「ハ〜イ。あたしもこっちにきちゃいました〜。
も〜。つばさくんがどうしてもって言うからぁ〜。ね〜、つばさくぅ〜ん。」
「・・・!!ルイ!!貴様もか・・・。」
「そういうこと。な、よーちゃん。」
「翼先輩!!よーちゃん!!無事やったん?」
「おう、蜜柑、迎えに来たぜ。」
「チッ・・・!!いくぞ八雲。」
「・・・はい。」
アニメのなつめは萌える(*´д`*)
160 :
2:2006/11/16(木) 20:33:25 ID:uq4qDpn7
アリス学園病院前。
「・・・あの人を助けてあげてください。お願いします。」
「妹の命を救ってくれた生徒だからね。最善の努力はしよう。」
「殿先輩もお願いや〜。蛍の兄さんのアリス増幅して何とか助けてあげて〜。」
「分かったよ。チビちゃんたち。」
「もう1つお願いがあります。私に・・・あの人が受けた痛みを与えてください。」
「ちょっ、蛍!!何言うん!?」
「知りたいんです。どれほどの痛みだったのか・・・。
私のために受けた痛みだから・・・」
「・・・分かった。だが、一瞬だけだぞ。それでいいか?」
「──お願いします。」
バチッ!!
「・・・あ・・・ここは?」
「蛍〜!!」
「蜜柑・・・。何泣いてんのよ。・・・ひどい顔」
「ここは病院だ。君は痛みで気を失ってたんだ。・・・もう大丈夫か?」
「はい。すみませんでした。」
「では僕はもう行くよ。彼の手当てをしなければ」
「──よろしくお願いします。」
「蛍〜っっ。心配したよ〜。目ぇさまさへんかったらどうしようかと思ったよ〜。」
「・・・バカね。もう大丈夫だから1人にしてくれる?」
「でも・・・」
「お願い」
「・・・分かった。じゃ、また明日な。」
「ええ」
161 :
3:2006/11/16(木) 21:28:39 ID:uq4qDpn7
──1月後
「ほ、蛍お姉さま!!どうして中等部へ?」
「うるさいカゲ。──あのバカはどこ?」
「バカ・・・?あ、颯のことか?耳早いっすね〜。
あいつ今日退院したんすよ〜。」
「いいから早く案内して。」
「ヘイヘイ」
「ク・・・クールブルースカイ!!」
バカンバカンバカン!!!!!!
「うぎゃぁぁぁぁぁ」
「ほ、蛍姉さん!!こいつ今日退院したばかりですって!!」
「─そうだったわね・・・つい条件反射で。──悪かったわね。」
「い、いや・・・。お前、どうして・・・」
「今井蛍よ。・・・手、見せて。」
そう言うと、蛍は颯の右手をそっとなぞった。
「傷・・・消えたのね。」
「あ、ああ。お前の兄さんのおかげでな。」
「そう・・・良かった。──じゃ、私はこれで。」
蛍は教室のドアまで歩いていくとクルリと振り返った。
「今日の7時、私の研究室まで来てちょうだい。」
「お、おう・・・?」
リアルタイム!!!?
ワクワクテカテカ
163 :
4:2006/11/16(木) 21:57:40 ID:uq4qDpn7
──午後7時、蛍の研究室
コンコン
ノックの音が響く。
「はい。」
「あ、俺・・・颯」
「待ってて・・・お待たせ。」
「え?どこか行くのか?」
「ええ。私の部屋。・・・あの時はカゲもいたから。」
「──ここよ。入って」
「お、おう。」
「ベッドにでも座って待ってて」
洗面室へ消えていく蛍。
「──お待たせ。」
「ク、クールブルースカイ!!うぉぉぉぉ!!!ほ、本物!?」
颯が振り返るとそこにはクールブルースカイの衣装を身にまとった蛍が立っていた。
「バカね・・・。バカな子にはおしおきよ」
「!!クールブルースカイの決め台詞!!」
「私たちのこと守ってくれてありがとう・・・。
あなたの受けた痛み・・・少しだけだけど私も味わったの。
痛みで気を失ったわ。本当にごめんなさい。そして・・・ありがとう。」
蛍は颯にそっとキスをした。
「お礼に・・・おしおきしてあげる」
164 :
5:2006/11/16(木) 22:45:17 ID:uq4qDpn7
蛍の熱い息が颯の耳にかかる。
思わず颯が身を震わせた。
「いけない子ね。ここが感じるの?」
蛍が颯の耳をかみ、舌を耳の穴に這わせた。
「うぉっっ」
颯のものが大きさを増していく。
「クールブルースカイ!!」
そう叫ぶと颯は蛍を押し倒した。
「お、俺もう我慢できない!!」
蛍も少し笑みを浮かべて応えた。
「きて・・・」
颯が蛍の衣装を剥ぎ取った。
「クールブルースカイ!!」
蛍の細い指が颯の唇を押さえる。
「もう私はクールブルースカイじゃないわ。・・・蛍って呼んで。」
「お、おう。蛍。いいのか?」
「ええ。」
颯が蛍の唇をむさぼる。
「んっんっ」
「きれいだ。・・・蛍。」
微かなふくらみに小さなピンク色の乳首。
そっと右の乳首をつまんで左を口に含む。
「あっ」
蛍が小さく声を上げる。
「ここ、気持ちいいのか?」
「バカ・・・。」
赤くなった蛍の顔を見て、ますます愛しさがこみあげてくる。
「俺、もうお前じゃなきゃダメだ」
そう言って甘がみしながら蛍の乳首を何度も指先ではじく。
「んっんっ」
その度に蛍が甘い声を上げた。
165 :
6:2006/11/16(木) 23:22:07 ID:uq4qDpn7
「ねぇ・・・右手・・・ちょうだい」
きれぎれに蛍がささやく。
「?」
颯が差し出した右手の指を1本1本蛍がくわえていく。
「はっ」
その温かいぬめっとした感触に思わず颯が声を漏らした。
「この手が・・・私を守ってくれたのよね。」
その言葉を聴いた颯は蛍を強く抱きしめた。
「いつだって守ってやる。」
蛍の折れそうに細い体。今自分の腕の中にあるのが信じられない。
「愛してる。」
もう1度キスをする。長く。長く。
そっと蛍の足の間に自身の身体を入れた。
両足を開いて桃色の割れ目をなぞる。
颯の指先に小さな豆が触れた。
「やっ」
蛍の体に電流が走る。
颯は何度もその小さな豆を指ではじいた。
「ダメッ」
蛍の両足が強く閉じる。
颯は再び蛍の足を開きながらクリトリスにキスをした。
「はぁんっ」
蛍の口から声が漏れる。
颯が蛍の中に指を入れた。
じゅぷっ
愛液が奥からにじみ出てきて卑猥な音を立てた。
「くぅんっ」
颯が指を出し入れするたびに蛍が甘い声を上げる。
166 :
7:2006/11/17(金) 00:16:23 ID:AQxKg4A4
次々に液が溢れ出しシーツにしみをつくる。
颯は蛍の陰部に自身のものをあてがい、少しずつ腰を沈めた。
「蛍!!」
「は、はや・・て・・」
少女は恥ずかしそうに颯の名を呼んだ。
颯は何度も蛍の名を呼びながら腰を打ちつけた。
「蛍!!俺・・・もう・・・」
「私も・・・ああ・・・颯!!」
167 :
8:2006/11/17(金) 00:48:27 ID:AQxKg4A4
ベッドで寄り添いながら颯が尋ねる。
「なぁ、ホントに俺なんかで良かったのか。」
「当たり前でしょ。・・・バカね。」
「蛍。俺、絶対お前を幸せにするから。」
颯が蛍をきつく抱きしめた。
もう2度と離さないとでもいうように・・・。
蛍はそっと呟く。
「つくづくバカに弱いのよね、私。」
ーーーーーーー完ーーーーーーー
終わった〜。
1からして思いっきり原作にそむいてます。
颯と棗の顔が似てると思うのは私だけ・・・?
>>1様
アニメ板住人の希望として『蛍×蜜柑」をお願いします。どうしても読みたいんです。
>
>>167 うまいですね!蛍の口調が伝わってきました。チンチンも立ちました。
GJ GJ!
蛍も可愛いけど、はやても可愛かった!
リクした者です。GJ!最高でした!!すっごく可愛かったです☆お疲れさまでした!
172 :
158:2006/11/17(金) 15:27:05 ID:AQxKg4A4
レスどうもです。
>>169 チンチン立てていただいて幸いですw
>>168 えっと、私へのレスと受け取ってよろしいのでしょうか?
一応通し番号のつもりだったのですが・・・
分かりにくいなら名前欄の書き方変えますが。
どうしたら分かりやすいですかね?
本物の1様へのレスだったらごめんなさい。
蛍×蜜柑は前スレの「箱庭の少女たち」が激しくいいです。
続もあります、って職人さん勝手にお勧めしてごめんなさい。
自分の理想形なのであれ以上のものは書けそうにありません。
が拙くてよければ
>>122さんや
>>137さんの続きの後にでも書きます。
レスをいただいた後大筋は考えたので。
【ネ申いつでもワクワクテカテカしてお待ちしております】
文章力がなくても何かが足りなくてもOK!
UPできたらGJGJです、勇気を出し書いてみましょう!!
とか勧誘してみる
174 :
168:2006/11/18(土) 02:33:15 ID:tYYFp8xw
>>172 是非ともお願いします!出来ましたら蛍はS(タチ)、蜜柑はM(ネコ)という設定を色濃くして書いて頂けたら嬉しいです。
神降臨待ち。
職人さんはコテハンつけたらどう?
ここでもコテはダメなん?
コテ私もできればつけたいけど…。
他のエロパロではコテの職人さんも結構いるよね。
好みの職人さんとかもできてきて漏れはいいと思うけどな。
172さん期待してます><
179 :
TAYU:2006/11/19(日) 11:15:07 ID:d59HiDzS
コテつけてみました。駄目かな…?
えっと主人と機械の話なんですけど
元の話はラストがありきたりだったんで今書き直し中です。
っていっても書き直してもありきたりには変わりないんだが…。
途中まで載せます。
続きはまたのちほど。
--番外編2
「もっと、もっと強く…っああ!」
来週にはもうここを離れなければならない。
混乱した機械は、必死に主人にセックスを迫った。
主人も後残り少ない時間の為、求めてきた機械に黙って従った。
一度通常に挿れて、今度はバックから迫る。
機械が突き出した尻に主人は強く腰を打ち付け、動いた。
感度が麻痺するまで機械は挿れるようにと求めた。
そしてまた何時もの様に中で欲望を吐き出す。
液がぐちゃぐちゃと交わろうともそのまま動き続けた。
「…ご主人様、キスして」
主人は言われるがままに機械の唇にキスをした。
離そうとすると、機械は「もっと」と言って自ら深いキスをし、舌を絡ませた。
機械は綺麗な涙を流していた。しかし、それに主人は気づかなかった。
約束の日が近づくにつれ、機械の心にはある感情が四つ生まれた。
悲しさ、愛しさ、恐怖、
そして、憎しみだ。
主人に憎しみを感じている訳では無い。
主人の扱いが変わっても、機械の主人への深い愛は変わってはいなかった。
その愛は、とてもとても純粋すぎたのだ。だから、壊れやすくもなる。
憎しみは様々だ。
何故、自身は人間に生まれてこなかったのか。
何故、人間でなければいけないのか。
何故、人間にはなれないのか。
そして、何故"蜜柑"なのか。
憎い。憎い。
ずっと近くにいたのは、あんたじゃなくてウチだったのに。
のこのこやってきて、何も知らない顔して。
どうしてあんたばっかり。ウチじゃいけないの?
憎い。憎い。
人間になんか負けてたまるか、絶対に。
ーご主人様は、渡さない。
180 :
TAYU:2006/11/19(日) 11:15:51 ID:d59HiDzS
主人が外出中、玄関のドアをノックする音が聞こえた。誰かが来たらしい。
主人には昔から誰か来ても絶対に開けるなと言われていたから機械はそのままテレビをぼうっと見ていた。
テレビに映っていたのは何時か見た結婚式の特集。本気で主人との結婚に憧れていた。
テレビに映る結婚式、その後の家族の様子はとても暖かかった。
自身もあんな風になれたら、そう思っていたあの頃。
夢見ていたあの頃、幸せだったあの頃。
溢れてきた涙は、止まる事なく頬をつたっていった。
ガチャ
玄関のドアが開いた音で機械は我に返った。
先程ノックをしていた人物が入ってきたらしい。
予想外な出来事に、機械は何も考えられず、ぼうっと足音の方向を見詰めていた。
「棗いーひんのー?約束の時間前やけど来ても………」
心臓が止まると思った瞬間だった。
機械は勿論、人間の方も吃驚して目を見開いていた。
「……ウチが……二人………?」
人間の方が口を開いた瞬間、血が騒いだ。
憎い。憎い。
ーお前なんか、消えてしまえ。
気づいた時には既に人間の首を両手で締め、壁に押し付けていた。
苦しいのか、人間は機械の手を離そうとして必死に抵抗した。
「いや、ぁ…!なんやっの…っっつめ…!なつめぇえ…っっっ」
心とは、その場に応じて想像もつかない異変を起こすものだ。
辛い、悲しい、憎い、そんな気持ちが暴走して、思いもよらぬ行動を起こす。
憎いから、うざったいから消えてほしい。
ご主人様を奪おうとするから、消えてほしい。
ご主人様とウチを引き離そうとするから、いないでほしい。
お前さえ、いなければ。
ーお前なんか、なくなってしまえ。
ー"蜜柑"は、ウチだけで十分だ。
*番外編2の続きは後ほど
>>179 わーい、待ってましたww コレ、すっごく楽しみだったんですよw
続きも期待してます!!
キターーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
まってたよ〜!!
うお〜!!続き早く読みたい〜!!
たたたTAYU様…!!!(あ、うちです例の
ああ…殺してしまうのか…?
でも機械は子供はできまい…
うう…辛いエンディングになりそうだ…
蛍×蜜柑まだですか?
185 :
黒ネコ:2006/11/20(月) 17:41:55 ID:xg0SoIHD
>>158です。棗スキーなんでコテ黒ネコにします。・・・単純?
TAYUさんの続きを待つ間蛍×蜜柑書きますね。
>>122さんも引き続きお待ちしてます。
──B組教室
「アハハハハハ」
「やだも〜蜜柑ちゃん」
にぎやかな声が響く。
少年少女が輪になり笑いさざめいている。
中心にいる人物は蜜柑だった。
「なぁなぁ棗、ルカぴょん。あんたらもこっちおいでや。」
蜜柑は教室の隅にいる少年たちにも声をかけた。
「うるせーブス」
そう言って動かないながらも、和やかな輪はその少年たちの方にも広がっていったようだった。
「蛍〜。蛍も一緒に遊ぼ〜」
蜜柑は1人机に向かって本を読んでいる少女にも声をかける。
「私はいいわ」
少女は冷たく拒絶した。
「え〜。何でなん?蛍〜。な〜な〜。おいでや〜。」
重ねての蜜柑の誘いに
「いいって言ってるじゃない!!」
そう叫ぶと蛍は教室を飛び出していってしまった。
なぜ蛍がそんな行動を取ったのか誰も分からず皆呆然とするばかりだった。
186 :
黒ネコ:2006/11/20(月) 18:35:54 ID:xg0SoIHD
──蛍の研究室
コンコン
「は〜い。どちら様ですか〜?」
「うち、蜜柑です。蛍おる?」
ガチャリ
扉が開いて蜜柑そっくりのロボットが出てきた。
「あ、蜜柑さん。蛍様ならさっき出かけられましたよ。」
「そう・・・」
「蜜柑さんどうかされたのですか?何か元気ないですね。」
ロボットが蜜柑の顔を覗き込む。
「甘夏・・・。あんな、うち蛍とケンカしてん」
「ケンカ・・・ですか?─だから蛍様あんなに暗い顔なさっていたのですね・・・」
「蛍が?」
「ええ。声をかけてもずっと無言で」
「そうなん・・・。でもな、うち何で蛍が怒ったのか分からへんのや。
だからどう謝っていいのかも分からへんねん。
・・・なぁ甘夏、うちどうしたらええんやろう?」
甘夏は首を傾げて少し考えると言った。
「蜜柑さん!!そういえば蛍様の机に『パンダに耳あり』がありますよ。
もし良かったら私がパンダつけましょうか?」
「甘夏が?」
「ええ。蜜柑さんは蛍様と私の会話を聞いてて下さい。
・・・蛍様と蜜柑さんが悩んでるの黙って見てられませんから。」
「甘夏・・・ありがとう〜。あんたええ子やなぁ〜。」
「任せてください!!きっと蛍様の本心をきいてみせますから。」
187 :
黒ネコ:2006/11/20(月) 19:39:15 ID:xg0SoIHD
ガチャリ
「あ、おかえりなさ〜い。蛍様。」
小さなパンダを背中の目立たない部分につけ、甘夏が蛍を出迎える。
「・・・ただいま。」
ため息とともに蛍が応えた。
「蛍様、さっき蜜柑さんが来てたんですよ〜」
「・・・蜜柑が?」
「ええ。蛍様とケンカしたって落ち込んでましたよ〜。蛍様に謝りたいって。」
「・・・バカね。」
「え?何がですか?」
「あの子はちっとも悪くないのに・・・」
「蛍様・・・」
「甘夏・・・。今から言うのは独り言よ。」
「はい。蛍様。」
「私・・・蜜柑が好きよ。─あの子の笑顔を見ているとホッとするの。
あの子がたくさんの友達に囲まれて笑っているのを見るのは・・・好きよ。
でも・・・とても辛い。─あの子の笑顔がみんなのものだって思い知らされるから。」
「蛍様・・・」
「本当は・・・私だけのあの子でいて欲しい。
わがままだって・・・分かっているけど・・・」
そう言いながら涙ぐんだ蛍を甘夏はどうすることもできずにいた。
188 :
黒ネコ:2006/11/20(月) 20:54:49 ID:xg0SoIHD
──深夜、蛍の部屋
コンコン
「・・・はい」
「蛍。うち。蜜柑」
ガチャリ
「・・・どうしたの?こんな時間に。」
「蛍〜。」
「何て顔してんのよ、泣き虫。─入って。
・・・今日は悪かったわね。ちょっと機嫌が悪かっただけだから。」
「蛍・・・」
「だから泣かないで。笑って、ね。」
「・・・蛍」
「何?」
「うち、うちな・・・」
「どうしたのよ」
「うち・・・蛍だけのものになりにきたんよ。」
「え・・・?どうしてそれを・・・?」
「あんな・・・甘夏がな・・・パンダに耳ありシールをつけててくれてん。」
「!!・・・甘夏・・・!!」
「ほ、蛍。甘夏を怒らんとってな。甘夏はうちらのために・・・」
蛍は蜜柑の唇を指でおさえ微笑んだ。
「分かってるわよ。─でも蜜柑、私だけのものになるってどういうことか分かって言ってるの?」
蜜柑は顔を赤らめ真剣な顔をして答えた。
「・・・分かっとるよ。」
「あなたはそれでいいの?蜜柑。」
「ええよ。うちも蛍のこと大好きやから。」
「・・・バカね。蜜柑。─おいで」
こわごわ抱きついてくる蜜柑を蛍はしっかりと抱きしめた。
黒ネコ様、毎度毎度乙です。続き期待w
TAYU様の続きも楽しみに待っております。
…何か、イイね。コテ
190 :
黒ネコ:2006/11/20(月) 22:48:35 ID:xg0SoIHD
「こっちよ、蜜柑」
蛍は蜜柑の手を引きベッドへ向かった。
ベッドに並んで座り蛍は言った。
「本当にいいのね、蜜柑」
蜜柑は無言でうなずいた。
「大好きよ、蜜柑」
蛍は蜜柑を抱きしめそっとキスをした。
甘い甘いキス。
「蛍・・・ウチも大好き・・・」
蛍が蜜柑をそっとベッドに横たえた。
キスをしながら髪を優しくなでる。
そのまま頬、首筋、胸元へと手を滑らせていった。
「ほ、蛍・・・くすぐったい」
「蜜柑・・・。あんたの全部私に見せて」
「恥ずかしいけど・・・ええよ。蛍なら」
蛍の手が蜜柑の服を1枚1枚剥ぎ取ってゆく。
「蛍・・・ウチだけ裸じゃ嫌や。蛍も脱いで」
蛍はかすかに微笑んだ。
「そうね。いいわよ。」
191 :
黒ネコ:2006/11/20(月) 23:53:00 ID:xg0SoIHD
一糸まとわぬ姿の少女が2人ベッドの上で向かい合う。
2人ともまだ未成熟な少女の体だ。
胸のふくらみはかすかに蛍の方が大きいようだった。
「可愛いわよ。蜜柑」
蛍が蜜柑の耳元でささやく。
「ひゃっ、蛍くすぐったいよ。」
蜜柑が首をすくめた。
「バカね」
蛍が蜜柑の耳を甘噛みする。
「はっ」
蜜柑がかすかな吐息を漏らした。
「本当にバカで・・・可愛い子」
蛍が蜜柑の胸にキスをする。
「あっ」
蜜柑の体がピクンとかすかに震えた。
「蜜柑。気持ちいいのね。」
蛍が蜜柑のピンクの乳首に歯を立てた。
「ふぁっ」
小さく叫んで蜜柑がのけぞった。
蛍は指と舌を駆使して蜜柑の乳首を攻め続けた。
「ああっ蛍、ウチ・・・もう」
切ない声で蜜柑が呟くと
「まだよ、蜜柑」
そう言って蛍は蜜柑の下半身へ手を差し込んだ。
蜜柑のそこはすでに多くの蜜で潤っていた。
「濡れているわよ。蜜柑」
「蛍の意地悪っっ。そんなこと言わんといてっっ」
蜜柑が顔を赤らめて抗議する。
そんな蜜柑も蛍には愛しくてたまらなかった。
192 :
黒ネコ:2006/11/21(火) 02:45:56 ID:opnXwTpo
蛍が蜜柑の割れ目をそっと広げる。
ぷっくりとした突起が顔を出した。
クリトリスを撫でながら割れ目を舌でなぞった。
「あぁん、ダメ!!」
あまりの快感に蜜柑は声を上げた。
「とってもきれいよ、蜜柑」
蛍はクリトリスを舐めながら蜜柑の陰部に指を差し込んでいく。
はじめは優しくだんだん早く指を出し入れしていった。
「あ、あ、あ」
蜜柑の腰が浮き上がる。
「蛍、ウチおしっこ漏れそう・・・!!」
「出していいのよ」
「そんなん・・・ああっっ」
蜜柑の股間から透明な蜜がふき出した。シーツに輪染みが広がる。
蜜柑の体から力が抜け、ベッドにぐったりと横たわった。
「愛してるわ、蜜柑」
蛍が蜜柑の唇にそっとキスをした。
「蛍、ウチもだ〜い好き」
蜜柑が蛍の身体を抱きしめる。
2人は頭と頭をコツンとあわせ目を閉じた。
幸せだった。
少女期だけの一過性の恋かもしれない。
それでも2人はこの上もなく幸せで、何度も繰り返し祈った。
──『2人がず〜っと一緒にいれますように』──
ーーーーーーーーーーーーーー完ーーーーーーーーーーーーー
やっと終わった〜。
百合は難しいですね〜。
黒ネコさん素晴らしいです!興奮しました。
「え〜。何でなん?蛍〜。な〜な〜。おいでや〜。」とか蜜柑の口調が伝わってきましたwうまいですね〜。
あと、お漏らししたところもよかったです。前回よりチンチン硬くなりました。
もっと続きが読みたいんですがダメですか?
出来れば蛍の開発したエッチな道具をふんだんに使って責めまくってくれると嬉しいです!
蛍蜜柑乙です!!自分的には百合はあまり好きではないのですが、
この作品は可愛いですね。
引き続きTayu様のもお待ちしています
もっと激しい蛍×蜜柑が読みたいでつ。(;´д`)ハァハァ
196 :
黒ネコ:2006/11/21(火) 21:35:15 ID:opnXwTpo
レスどうもです。
実は上のを考えた時から、続きというかもう1つ蛍×蜜柑が頭にあったのですが
(
>>63をうけて。人工ペニスバンドではないけれど)
順番的にこっちが先かなと思い投下させてもらいました。
ただエッチな道具をふんだんに、やもっと激しい・・・というのには該当しなさそうです。
書きたいけどそこまでの技量がありませぬorz
申し訳ない
>>196 ヤダ、ヤダ、ヤダ〜書いて、書いて・゚・(つД`)・゚・うえ〜ん
>>197 ちょwお前どうしたんだww
取り敢えず落ち着け
(´・ω・`)つハンカチ
199 :
黒ネコ:2006/11/22(水) 20:51:19 ID:/HHk0EZ/
>>197 ワロタ。
激しくないけど投下しますね。蛍×蜜柑2です。
──10月18日。蛍の部屋
少女が2人ベッドの上で寄り添っている。
2人は何も身にまとっていない。
休日の穏やかな昼下がり。
こうして裸で2人過ごすのも幾度目だろうか。
「なぁ蛍。どうかしたん?」
「なぁに、蜜柑」
「蛍ここのとこず〜っと何か考えこんどるやろ。
今だってせっかく2人でおるのに上の空やんか。」
「そう?そんなことないわよ」
「蛍のアホ〜。ウチに隠し事しようったってムダやで。
ウチは蛍のことなら何でもお見通しなんやからな。」
「バカね、蜜柑。・・・大したことじゃないのよ。」
「じゃあウチに話して。ウチにできることなら何でもする。」
「もう。ホントにあんたは言い出したら聞かないんだから。
考えたって仕方のないことなのよ。」
「だから何やの〜?」
「─ただ・・・私が男だったらなぁって思っていただけ。」
「蛍が?男に?何で?」
「・・・あんたとず〜っと一緒にいれるでしょ。」
「ほ、蛍〜!!」
蜜柑は蛍に抱きついた。
「痛いわよ、みかん。バカね。泣くことないじゃない。」
201 :
影:2006/11/23(木) 02:52:51 ID:cH36nwUJ
TAYU様や黒ネコ様に便乗してコテつけてみました、122です。
(別に翼スキーってワケでもないけど、一文字の漢字にしたかったので。)
黒ネコ様の途中で申し訳ないのですが、心読み×パーマを投下します。
「ほら、ちゃんと足開いて」
(――何でこんな事になったんだろう…)
スミレは思った。
声の主がふと顔を上げ、意地悪く笑った。――彼には心が読めるのだ。
スミレは今、自分の部屋で、この目の前の相手に全てをさらけ出している。
素っ裸の状態で、腰を突き出し、自分で大きく足を広げさせられているのだ。
(――悔しい……)
太ももを支える手が震えた。
(――…何で、コイツなんかに――……)
瞳に涙が滲み、心読みの笑顔が奇妙に歪んだ。
事の起こりは今日の放課後であった。
誰もいない教室の中に、スミレは一人で残っていた。
紅潮した顔で、机にうずくまっている。しかもそこは彼女自身の席ではなく、彼女
がファンクラブの会長を務める、日向棗の席だった。
「――……んっ…はぁっ…」
口から甘い吐息が漏れる。彼女の右手は、下着の中に突っ込まれていた。
彼女は今、棗の席で、自慰行為にふけっているのだった。
(――あっ…あ……棗君…)
声を押し殺して、大好きな人を想像する。教室内に粘り気のある水音が響き渡った。
202 :
影:2006/11/23(木) 03:24:42 ID:cH36nwUJ
一目見た時から、彼女は棗が好きだった。ミーハーな気持ちなんかじゃなく、本当
に本気で好きだった。彼を自分だけのものにしたいと思った。
しかしスミレは、棗が心に誰も近づけまいとしていることに気がついた。そう、彼
の親友、乃木流架を除いては。あらゆる人が彼に近づこうとし、ことごとく失敗した。
誰も彼の殻を破ることは出来なかった。
だから彼女はファンクラブを作った。彼の側にいる口実を作る為に。流架を他の女子
から守ることで、棗に少し近づいた気がした。
それは自己満足に過ぎなかったが、スミレには他の女にとられる心配はないという
安心感があった。
――でも、佐倉蜜柑が来たことで、歯車が狂い始めた。
彼女が、佐倉蜜柑がやって来てから、棗は明らかに変わった。表情が、優しくなった。
彼の殻は除々に除々に崩れていき、中には蜜柑が入り込んだ。
自分が入りたかった場所に、蜜柑が入った。スミレの中で、何かが音を立てて崩れ落ちた。
(私ったら……棗君の席でこんな事……)
指の動きを速めると、背中がピクンと動いた。
ここ最近、スミレは毎日こんな事を繰り返している。放課後、誰もいなくなるまで
待って……そして――……
―ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ
「――あっ、棗君…棗君、棗君!!!」
ビクンッ。しばらくスミレの動きが止まり、それからぐったりと倒れ込んだ。
自らの愛撫で絶頂をむかえたスミレは、余韻に浸るようにぼんやりと前を見つめていた。
目から涙が溢れて止まらない。ひどく惨めだった。
右手を膣口から引き抜き、まじまじと見る。自分の愛液が、ねっとりと纏わり付いて
いた。スミレは弱々しく溜息を吐き、左手で目を擦った。
その時、塩水で少しヒリヒリと痛い目の内側に、教室の戸がゆっくりと開くのを、
スミレは見た。
「―――――!」
(しまった!!)
スミレは青ざめた。鍵を掛け忘れたのだ。蜜に濡れた右手を隠す間もなく、心読み
がひょっこりと顔を出し、近づいてきた。
「あれー?パーマ、何してんのー?」
「…………」
言い逃れなど出来なかった。どの道コイツは心が読める。絶望的だった。
顔を赤らめ、俯くと、心読みは表情のない顔を少しニヤリとさせ、右手をつかんだ。
「へぇ〜?パーマ、自分でヤッてたの?…ふぅ〜ん、おもしろいね」
心読みはスミレの右手を口まで持っていき、指についた愛液を舐めた。
「!何……」
「この事、黙ってて欲しいよね?…特に棗君には」
「!!」
スミレの顔が蒼白になる。心読みはくすくすと笑い、耳元で囁いた。
「…部屋、行っていい?」
203 :
黒ネコ:2006/11/23(木) 03:49:38 ID:Lhlejtzr
影さん待ってました!!
もしかして蛍×よーちゃんの方ですか?
違ってたらごめんなさい。
今日はバタバタしてて途中でストップしてしまいました。
もう時間が時間なんでまた明日以降書きます。
影さん、続き期待してます!!
204 :
影:2006/11/23(木) 03:52:54 ID:cH36nwUJ
断る術のないスミレは心読みを部屋へと連れて行った。兄以外の男の子を部屋に入れる
のは初めてだった。本当は棗を入れたかったのに。
部屋に入るなり、心読みはドアに鍵を掛け、スミレをベッドに促した。自分はベッドに
腰掛けると、スミレを目の前に立たせた。腕を組み、高飛車に指示を出す。
「脱いで」
スミレは一瞬ためらったが、それに従い、制服を一枚ずつ脱いでいく。この状況に
どこか興奮している自分がいて、それがすごく嫌だった。
全て脱ぎ終わったスミレは、恥ずかしそうに両腕で恥部を隠した。
顔が異常に熱くて、このまま血が沸騰してしまうかと思った。
「え〜?こんなんで恥ずかしがってちゃ駄目だよ?ほら、こっち来て」
腕を引っ張り、ベッドに押し倒した。腕をとられて、スミレの恥部がむき出しになる。
「――っちょ…やだ……」
スミレが抵抗するように身をよじると、心読みの口が意地悪く曲がった。
「何言ってんの今更…。――抵抗しても無駄だよ」
顔を落とし、首筋に舌を這わせる。不意に与えられた快感に、スミレは体をくねらせた。
白い首に、心読みの唾液が光を受けて反射する。
「ふぅん…。首、弱いんだね」
抵抗する力を無くし、だらりと肢体を放り出したスミレを見て、心読みは言った。
彼も興奮しているらしく、わずかに息が乱れている。
さらりと首筋に手を滑らすと、今度は首にキスをした。
――深く、深く。痕を残すように。舌を使い、強く吸う。
唇を離すと、唾液が銀色の糸を引く。真っ白な肌に、赤い痕が、生々しく刻み込まれていた。
「…痕、つけちゃった」
心読みは満足そうな笑みを浮かべる。
(――彼女に、僕を、刻み込む……)
当惑の表情を見せたスミレに、心読みはさらに続けた。
「――肩、火照ってきたね。もう濡れてるよね?自分で広げて、見せてよ」
スミレは従うしかなかった。完全に、心読みのペースだった。
ぎこちなく足を開くスミレを見て、心読みは面白そうに笑った。
「ほら、ちゃんと足開いて」
――そして、現在に至るのだった。
書いてる途中にごめんね
sageは半角じゃないと意味ないみたい。コレを書き込んでる時点で上から2番目にあるから…
206 :
影:2006/11/23(木) 04:22:59 ID:cH36nwUJ
涙の滲んだ瞳の中で、心読みがニヤリとするのが判った。
かぁっ。頭に血が上る。
(…こんな奴のいいようにされるなんて……)
全てを見透かしたような眼が。恥ずかしくて。
「あれ?パーマ、泣いてるの?上も下もうるうるだね」
視線が注がれた先では、充血した陰核が物欲しそうにそそり立ち、蜜を纏った陰部が
テラテラと光沢を放っていた。
「首舐められただけでこんななっちゃったの?やらしーね、パーマは」
鋭く先を尖らせた舌で、クリトリスと突付く。この位置からは、襞が伸縮しているのが
よく見えた。
「ひゃう!!」
太ももを支えていた両手に力が入り、スミレの滑らかな肌に鋭い爪の痕がついた。
息遣いは荒く、声を押し殺そうと必死だ。
(――声なんか、出すものか)
そんなスミレの心を読んだ心読みは、舌先で穴周辺をゆっくりとなぞると、今度は
舌でクリトリスをこね始めた。
「!――やっ……ああっ」
堪え切れずに膝を閉じ、肩をすくめる。その膝を強引に開くと、足の間から心読みが
顔を覗かせる。顔はやや赤く、息を弾ませている。彼の意地悪な瞳が、スミレを捉えた。
「…あ、そっか。パーマはさっき自分でヤッたんだったよね」
「―――!!」
じゅわっ。上気する顔とともに、蜜が一気に広がる。
心読みの言葉攻めに、スミレの身体は敏感に反応していた。溢れる蜜を下ですくうと、
スミレの腰がもじもじと動く。
「え?何?欲しいの?…じゃあ、『欲しい』って、『いれて下さい』ってお願いしろよ」
「あ、あんた…何言って…」
「もう欲しいんでしょ?ここ、こんなにしちゃってさ」
指で穴をつんつんっと突付く。ぬちゃ、と音がして指に蜜が纏わり付く。
「ほら、よく見て。これ、パーマが濡らしたやつ。……舐めてよ」
手をスミレの目の前に持っていき、中指と親指をくっつけて離す。粘液がぬちゃりと
音を立てて糸を作る。
自分の出した、その、何だか少し生臭い粘液を見て、スミレは顔をしかめた。が、
すぐに舌を出し、それを舐め始めた。ピチャピチャという音が、スミレの興奮を掻き立てる。
「うん。もういいよ」
大部分が終わったところで、心読みは残りを自分の口に運び、スミレの唾液ごと
舐めとった。虚ろな目をしたスミレが恥ずかしそうに俯く。
うあぁ〜心読み君やらしい。おチンチン立ってきた(;´д`)ハァハァ
208 :
影:2006/11/23(木) 04:48:46 ID:cH36nwUJ
「…い、いれて…下さい」
ぎゅっと目をつむると、涙が頬を流れた。
(ヤダ……恥ずかしい……)
それでも腰が、全身が、疼いている。早く熱で満たされたい。
心読みはおもむろにフッと笑うと、スミレを仰向けに押し倒す。まだ着たままだった
服を、心読みは素早く脱ぎ捨てた。
彼のモノはすでにいきり立っている。それを見て、スミレはブルッと震える。
――欲しくて欲しくて堪らない。背中がゾクゾクした。
(アレが、中に…はいるんだ……)
期待に満ちた眼差しを向けるスミレをよそに、心読みは指を2本、スミレのアソコに
突き立てた。中はすっかり濡れきっていて、指を程よく締め付けた。
「!!きゃあっ……え、何で…」
涙ぐんだ瞳でスミレが問いかける。違う。欲しいのはそれじゃない。
「えー?だって、これが欲しかったんでしょ?パーマはこれがだーい好きだもんね?」
人差し指と中指をいれたまま、親指でクリトリスを擦った。
「あぅっ」
「気持ちいいでしょ?ここ。感じるでしょ?…それに……」
(それに、このままだと、君がまだ痛いから)
いれる前に、少しでもほぐして。
「そ…れに?」
途切れた言葉をスミレが促す。心読みは意味ありげな含み笑いをして、答えた。
「パーマも乳首立たせて悦んでるじゃんか」
足を押さえていた左手を、固くなった突起にあてがう。指で弾くとまた体がピクンとはねた。
今日はとりあえずここまでです。
>>205 指摘してくれてどうもです。…全く気付かんかった……。
>>203 そうですw わかるものなんですかね。
稚拙な文で、どうにも恥ずかしいのですが、頑張って最後まで書き上げます。
黒ネコ様は、以前心読み×パーマを書かれた方ですよね?(違ったらゴメン)
黒ネコ様の作品大好きです!蛍×蜜柑、楽しみにしてますww
TAYU様の続きも、期待して待っております。
おつかれ職人さん
210 :
TAYU:2006/11/23(木) 12:34:33 ID:yR8uerzq
どうも。今回最終話です。
元のラストがありきたりすぎたので多少変更しました。
けどどちらにしても全く思うようなラストにできませんでした。
あまり期待はしないで下さい。私自身もなんかもう意味が分かりません。
番外編2--後編
「…くそ、任務が長引いた」
任務から帰り、主人は急いでドアを開けると部屋に入った。
三時には彼女が部屋に来るので、機械を部屋に隠し、彼女を部屋で待っていなければならないのだ。
しかし、もう三時過ぎ。主人は焦っていた。
居間に入ってみて驚いた。既に彼女はソファに座って待っていた。
白いセーターに、ふんわりとしたロングスカートで身を飾っている。
「もうっ何してたん?待ち草臥れたわっ!」
「…来てたのか。何か見なかったか?ロボ…いや何でもない」
「?何ゆうてんの?頭沸いとんのと違う?」
安心すると、主人は一つ息を吐いて彼女の隣に座った。
そして何時ものように彼女にデコピンを喰らわせる。
当たり前のように彼女もまたそれに大声をあげて怒鳴った。
暫くすると、彼女から主人にキスを求めてきた。
珍しい事に主人も戸惑ったが、顔を近づけてくる彼女に主人も顔を寄せた。
しかし。
主人は彼女の肩を押して引き離した。
「…お前、"蜜柑"じゃないだろ」
主人の鋭い言葉に彼女は一瞬驚きを見せたが、直ぐに口元を緩ませた。
"ウチも蜜柑なのにな"と、そんな事を思いながら。
「気づいてくれて嬉しい…。ウチはあなたが買った蜜柑の方です」
途端に吊り上る主人の眉。
勢い良くソファから腰を上げると機械の腕を引っ張った。
「…っ蜜柑をどこへやった!?」
悪魔でも見るかの様に自身を見下ろしてくる鋭い目。
今まで向けてくれた暖かい目とは全く違う。
冷たい、冷たい、赤い瞳。
「−殺しました。」
ねえ、ご主人様。
気づいていましたか?
「喉を潰して、」
ウチは人に作られたロボットだけど、
セックスをする為に生まれてきた機械だけど、
ちゃんと"心"があるんです。
「寝室に始末しました。」
幸せもちゃんと感じてました。
感じる事が出来ました。
あなたといた時、とても嬉しいと感じました。
切ないとも感じました、悲しいとも感じました。
ー人間と同じ様な、心があるんです。
211 :
TAYU:2006/11/23(木) 12:35:40 ID:yR8uerzq
「…っってめぇええ!!!!」
主人の大きな手が機械の首を掴んで、強く強く絞め付ける。
指の付け根、形、全てが首に跡となって残って、力を強める事に食い込んでいく。
ばきっと骨が折れていく音がしても、主人は機械の首を絞め続けた。
心は沢山の感情を生んでいく。悲しさも、嬉しさも、愛しさも、憎しみも。
それは空回りしたり、深すぎたりすると、いってはいけないところに足を踏み出してしまう事がある。
ー機械は笑っていた、それでも。
ー大粒の涙を流して。
「そん、な事しても…ウチは死にませ、ん…人間、じゃ…ない…か、ら…」
人間じゃないから。
人間じゃないから。
ウチはあなたと違って、ロボットだから。
人間と同じ作り方をしていても、人間みたいに簡単に死なない。
心臓を突き破るとか、喉を潰すとか、人間なら死ぬ事がロボットには利かなくて。
人間なら。
人間なら。
死ぬことが、出来るのに、ね。
「…ご主人様、ウチはあなたを愛していました」
そう小さく呟き、機械は微笑みながら懸命に首を動かし主人にキスをしようとした。
主人との幸せだった時期を思い返しながら、それはそれは幸せそうに。
しかし途端、主人は思い切り機械を壁に叩きつけると機械の首から手を離した。
さらに主人はキッチンに向かっていく。
「ご主人…さま…?」
そう呟いて起き上がり、主人の後を追ってキッチンに向かった時にはもう遅かった。
主人は棚から果物ナイフを取り出し、一気に尖った部分を自分自身の腹に突き入れた。
途端、主人の『うっ』という呻き声と共に刺した先から血が噴出し、主人はその場に倒れこんだ。
機械の中で、何かが頭の中でぷつりと切れたような音がした。
目の前が真っ白になって、全身に力がなくなり、眩暈がしそうになる。
今何が起こった?
何故主人は倒れている?
全身ががくがくと震えて仕方ない。
…これが、本当の、絶望なんだろうか?
何で…!?
どうして…!?
何でこんなことに。
待って。やめてよ。
ウチ…こんなつもりじゃ…
ただ…ただ…
あなたを…
「……っっっご主人さまああああ…!!!!!」
ー愛していただけなのに。
212 :
TAYU:2006/11/23(木) 12:39:59 ID:yR8uerzq
あれから何ヶ月かが過ぎた。
あの日主人は、死んだ蜜柑を追って自ら腹にナイフを刺した。
機械はそれからどうすることもできず、その場で泣き崩れ、意識を失った。
そして人間の蜜柑はというと、多くの生徒達に囲まれ、新たな世界へ旅立ったらしい。
「哀れだ」
手術室のような場所で白衣を着た黒髪がそう言って笑った。
黒髪の男はすうっと整った女性的な顔立ちをしており、それは”美”という言葉一つで
まとめても良いくらいの美しさであった。
黒髪の右手にはメスが握られ、彼の目線の先には横たわった裸体の機械がいた。
「…何が、哀れなんです…?」
瞑っていた瞳を開き、機械は問うた。機械の捻じ曲がった首を修理しようとメスを
入れていた黒髪は”起きていたのか”という表情をすると静かに微笑んだ。
「人間を愛したことだ。所詮は機械で、人間とつりあわないこと等分かりきっているのに」
そう囁くように言葉を漏らした黒髪は機械を作った張本人。
機械が故障したことを知り、急遽研究所に引き戻したのだ。
そんな黒髪のことを機械は睨みながら、問うた。
「…では何故、人間のいる場所に態々…」
「実験用だ。世の中は進化している。
ロボットが人間と共に暮らす世の中もすぐそこまできている。
その為に実験として学園に送り出したんだよ。なのに、本当に哀れなものだ。
愛すこと、愛されることを知り、幸せに溺れ、そこで人間に心を奪われるなんて。
”自分が機械だということも知らずに…。”
人間として作ったのがいけなかったのだろうか…」
ー…え…?
黒髪は仕上げに機械の首をごきっと捻り、元の角度に戻した。
その途端、機械は勢い良く上半身をあげ、黒髪を見詰めた。
その時の機械は、大きく瞳を見開いていて、微かに震えていた。
「…自分が…機械ってことを知らん…って…
さっきから、何の…どの機械の話を…してはるんです、か…?」
行き成りの機械の問いに、黒髪は無言を返し、それからフッと笑みを溢すと、
また微笑んだ。それはそれは、不気味に。そしてゆっくりと口を動かす。
その言葉に、機械は何も言うことができなかった。
「…君の、ご主人様の話だよ。」
人間になりたいって。
人間に生まれたかったって、
何度思っただろう。
ご主人様に愛されたくて。
愛してるって、言ってほしくって。
何回頑張ったんだろう。
何度涙を流したんだろう。
ご主人様と一緒の、
ご主人様とつりあう、
”人間”に…なりたい、って…。
なのに。
ご主人様が…ロボット?
213 :
TAYU:2006/11/23(木) 12:43:13 ID:yR8uerzq
「どういう…こと…ですか…?」
瞬きするのも忘れて、頭の中は混乱状態。
黒髪は今だ微笑みながら、そっと機械の頬に触れると、言った。
「…何から説明しようか。まず棗は君より大分前に開発したNO001の実験用ロボットだ。
棗は自分が機械だということを知らない。自分がロボットだという自覚があっては良い結果は得られないと判断し、
私が棗を人間として誕生させた」
…う、そ……。
「…やけど…っご主人様はナイフで腹を刺して死んで…っっ!機械ならそんなことじゃ…」
「死んではいない。ただ故障しただけだ。だから修理しようと君と一緒に連れてきたんだろう?」
そう言うと、黒髪はある場所に目線を移した。機械はゆっくりと黒髪の目線の先を見た。
機械の目に映ったのは黒幕の奥で壁に寄りかかった主人の姿だった。
主人は死んだように目蓋を閉じ、裸の状態に白い布がかけられていた。
ここに来るまで気を失っていて気づかなかった。
主人も機械と一緒に車に乗せられ、ここに連れて来られたなど。
この、自分達が生まれた場所に戻ってきたことなど。
そして主人が機械だったということも、何一つ知らずに。
頭がぼうっとする。
ご主人さまの顔が頭の中で交差して。
それじゃあ、今まで人間だと思っていたご主人さまは
本当はウチと同じ機械で、
ご主人さま自身も自分が機械ってことを知らずに…。
「…ウチとご主人さまを引き合わせたのも…何か理由があるんですか…?」
ロボット同士のウチらを引き合わせたのは…何故なのか…。
そう新たな質問を問うと、黒髪は一瞬真顔になり、それからまた笑った。
「…いや。君と棗は別物だよ。実験用に作った棗には、人間として生活できる環境を与えた。
それとは別に君は性欲処理機として作った。全くの別物だ。
学園に入った棗が何をしようが私には関係無い。
ただ実験の効果を見たかっただけで好きにやらせていた。
だから棗が”佐倉蜜柑”という女に心を奪われ、
その女とよく似た君を偶然的に見つけて一緒に暮らし始めたなど、
私にとっては予想もしなかった出来事だ」
恋をした。
人間になりたいと思っていた機械が、
人間だと思っていた主人に。
恋をした。
自分を人間だと思い込んでいた主人が、
”蜜柑”という名の人間の女性に。
それはそれは、
捻じ曲がった、切なくて悲しい恋だった。
214 :
TAYU:2006/11/23(木) 12:43:45 ID:yR8uerzq
「…君も棗も、本当に哀れだ」
機械の頭の中で主人と暮らした日々がゆっくりと流れていく。
幸せだった日々もたくさんあった。
快楽を知り、主人の人柄や温かさを知り、
そして主人が中に入っていく心地良さと気持ち良さに溺れた。
それでも悲しみはふつふつと生まれ、憎しみも、愛しさも、嬉しさも、全部全部。
「それで、君にお知らせだ」
修理道具を片付けながら、黒髪が言った。
その言葉に機械はフッと静かな笑みを溢すと、寝ていた台から飛び起き、
「分かってます。博士がこんなに丁寧に修理してくれるなんて”あれ”に決まってますもん」
「くくく。…やはり、”最後”は綺麗なままで終わった方が良いだろう?
「君は絶対に犯してはいけないことをしてしまった。」
ああ、ご主人様。
ウチは今まで自分のことばかりでした。
自分の幸せのことばかりを考えていました。
「…人間を殺したことだよ」
215 :
TAYU:2006/11/23(木) 12:46:31 ID:yR8uerzq
愛されたくて、ご主人様と一緒にいたくて。
ずっとずっと。ご主人様に共に幸せを感じたいと思っていて。
機械なのに。
ウチはロボットなのに。
こんなにも欲深いのは、きっと心があるからですね。
こんなにも悲しくて、こんなにも嬉しくて、こんなにも恐くて。
そう思ってしまうのは、心があるからですね。
「罰を与えなければならない。」
ウチの幸せなんていらない。
あなたがウチのご主人様になった以上、
あなたがウチを買ってくれた以上、
ーウチはあなたの幸せを考えるべきだった。
「…処刑だよ。死になさい」
…ああ、ご主人様
ウチはあなたを愛していました。
黒髪が小さな虹色の飴玉を機械に差し出した。
それは処罰をくらった機械が必ず口にしなければならない”死期の飴”と呼ばれるものだ。
それを飲み込むと内から身体が溶け出し、いずれ心臓に行き着き、一気に食い破られる。
それは、火炙りや、打首などの残虐なやり方を嫌う黒髪が考えた唯一静かに死ねる方法だった。
「最後に言い残すことは?」
黒髪が問う。すると機械は、壁に寄りかかっている主人に目線を向け、ふんわりと笑みを浮かべた。
さらに両手をそっと胸に持っていくと、目蓋を閉じてこう言った。
「…博士は哀れだと言いましたが、ウチは全く哀れだなんて思っていません。
確かにつらかったです。報われない恋だと知り、必死になって、自分が見苦しくなっていくのがわかって。
でも、それでも幸せだったのは事実です。愛は時に醜くて、でも確かに綺麗で、大きなものでした」
確かに辛くて、悲しくて、いなくなってしまいたいと思った時が何度もあった。
人間ではなく、機械として生まれてきたこの身体が憎くて、主人に愛されていた人間が憎くて。
けど幸せだったのも確かだ。主人を感じて、主人と会話して、主人と一緒にテレビを見て。
あれは本当に幸せだった。勿体無いくらいに、幸せすぎたのだ。
ゆっくりと機械が目蓋を開く。
そして黒髪を見、満足そうな表情で笑うとこう付け足した。
「…それと新しく思ったことがあるんです」
216 :
TAYU:2006/11/23(木) 12:50:02 ID:yR8uerzq
悲しんだり、嬉しがったり、怒ったり。
幸せを感じたり。
心は色々なことを感じた。
いらないことまで、全部全部。
でもそれらがあるから今の自分があって。
だからここまで強くなれて。色々なことを知れて。
だけど…
だけど…
「機械に、心なんて必要ありません」
機械は機械として精一杯出来ることを。
機械は機械としての感情を。
人間と同じ、動物と同じ、劣ることのない心なんて。
きっと、本当は……
「…これから作る機械や、ご主人様には、心を与えないでやって下さい」
溢れた涙は止まることなく頬をつたっていって。感情は止まることなく溢れていって。
機械は震える手で飴玉を口に寄せ、そのまま口の中に放り込んだ。
ぐつぐつと口の中が熱くなって、飴玉がゆっくりと奥の奥に沈んでいった。
だんだんと視界が鈍くなる。黒髪の姿もぼやけて、どんな顔をしているのかも全く分からない。
だけど視界がぷつりと消える直前、黒髪がこう言ったのが分かった。
『分かった』と、小さく口を動かしたのだけは。
「…バイバイ…ご主人…さ………」
人間らしさなんていらない。
人間らしさなんて必要ない。
機械として生まれてきた以上、
機械は機械らしく。
機械は機械としての幸せを。
END
--------
意味わかんなくなりましたスミマセンorz
心与えないでって…よくわからん。
ここまで読んで下さった方有難う御座いました!
今度は蛍蜜柑に挑戦してみたいな〜と思ってマス。
217 :
TAYU:2006/11/23(木) 12:53:23 ID:yR8uerzq
あと他の職人さんの小説も激しく萌えさせて頂きました。
私ももっと勉強せねばー。
TAYUさんGJ!
切ね〜…
>>TAYU様
ししし死んでしまったのですかイ…?
ご主人様も機械で、結局皆殺しと…OTL
色々な意味で衝撃を受けました。ごちでした。GJ
凄かった。
何も言うことはない。
TAYU様
お疲れ様です。これもうずっと楽しみにしてたんで超嬉しいです。
一つ気になったんだけど、黒髪って、ペルソナ?
何か皆死んじゃったけど、私は結構好きだな、この展開。
新作も期待w
222 :
TAYU:2006/11/23(木) 21:38:35 ID:yR8uerzq
皆さん感想有難う御座います 涙
最後らへん訳わかんなくなって気づいたら皆殺してました。
でもこれから棗の方は修理して戻るのですが心は取り除かれます。
あー説明すれば説明するほど意味わからん。あんま深く考えないでやって下さい。
>>221さま
あーそうです!言うの忘れてましたそれペルソナです。
まあペルソナでもペルソナでなくてもどちらでも良いんですけどねw
有難う御座いましたー!
TAYU様>
( Д)゚゚
最後のオチ全く読めませんでした。
クローン技術やAI技術の発達について
本気で考え込んだ自分がいる。
まさか二次でこんなに切なくなれるなんて…
良作を有難う。
お疲れ様です。
名人まだかな〜(´・ω・`)ショボーン
TAYU氏、黒ネコ氏
お二人の作品は勝氏と一緒に多々拝見させて頂いております。
涙あり、笑いあり、感動あり、そしてエロありと素晴らしいですよね。
>黒ネコ氏
続編が待ち遠しいところです。
>TAYU氏、
新作は「神野×蛍(レイプ物)」を希望します。
226 :
TAYU:2006/11/24(金) 19:47:55 ID:LuUc09yX
皆さん続々と感想有難う御座います。
>>225さまのリク、ちょっと駄文になるかもだけど挑戦してみようかな。
神野蛍とか書いたことないんで少し抵抗あったけど頑張って書きマス。
『アメリカの有名な博士で、君に特別会いたいと言ってくれているんだ。会ってくれるな今井?』
そう先生が私に言ったのは、昼休み、職員室に呼ばれたときだった。
先生は言った。”放課後、一人で会議室に来い”と。私には分かっていた、それが嘘なのだと。
私は馬鹿ではない。先生の表情を見ていれば直ぐに分かった。ああこれは、獲物を狙う目なのだと。
私を騙すなんて一万年早い。だけど、そんな私の誤算は、
”私なら大丈夫”という自信が強すぎたということだろうか。
「今井、待っていたぞ」
「遅れてすみません」
誰もいない会議室で、先生が笑った。鼻の下がだらしなく伸びていて、気持ち悪い。
どんなに自分が阿呆面してるかってこと、本人は気づいていないんだろうか。
部屋は薄暗く、まだ明るい微かな外の光で、辛ろうじてお互いの顔が見れているという状態だ。
先生の息が荒い。碌に呼吸できなくて、息苦しい。
「もう少ししたら博士がお見えになるから、少し椅子に座って待っていなさい」
そう言って先生は近くの椅子を引こうとした。しかし私はそれを止めるように一言漏らす。
「嘘ですよね」
博士なんて来ないということ。”会いたい”なんて話、本当はなかったということ。全て嘘だと。
途端、先生の表情がつきりと固まった。そして全てを悟ったのかにやりと不気味に笑う。
227 :
TAYU:2006/11/24(金) 19:50:38 ID:LuUc09yX
「…気づいていたのか、さすが優等生だ。頭が良い」
「あなたの変態丸出しな顔見てれば誰だって分かると思いますよ」
「…っな」
私をここに呼んだ理由、そんなの当然分かっている。私を性の玩具にしようというんだ、この人は。
大分前から気づいていた。些細なことで褒めちぎり、何かと頭を撫でてくる厭らしくて大きな手。
妙に感じる視線。あの目は普通の生徒に向けられるものとは違った。性の対象として見ている目だ。
「…なら、何故気づいていながらここへ来た?」
理由は簡単なことだ。私は逃げることが嫌いだった。私が悪い訳ではないのに、私が何かした訳でもないのに、
ただ一方的な感情で押しつぶされて、そこでビクビク震えているなんてまっぴらだ。私は被害者なのだ。
だから、
「一発殴ってやろうと思って来たんです」
いや一発だけじゃ済まないかも、そう付け足した私に、先生は一度目を見開くと、また不気味に微笑んだ。
何だろうその変にある余裕は。腹が立つ。私は後ろに隠し持っていたバカン砲をゆっくりと前に持ってくると、
それを先生に見せ付けるように構えた。
ーしかしその時の私は、本当に、自分に酔い過ぎていたのだ。
228 :
TAYU:2006/11/24(金) 20:07:49 ID:LuUc09yX
「…っ!?」
急にビリッと手に電流が走り、その拍子で思わずバカン砲を手から放してしまった。
私としたことが、気を抜きすぎていた。そのまま咄嗟に落ちていくバカン砲に手を伸ばそうとするが、
それは急に先生が私を壁に押し付けてきたことで止められてしまった。
「…っな!ちょ…放し」
「今井。教師をなめるのも好い加減にした方が良いぞ?」
そう言われたとき、頭がくらっとして、視界がぼやけていくのが分かった。
暗闇の中で不気味に笑う先生の顔がゆらゆらと揺れて、何回もリプレイされる。
必死に手足をばたつかせるが、大人の力には適わない。先生は私の両腕を力強く壁に押し付けている。
「…っく」
どうすれば良いか分からない。ただ無惨に落ちているバカン砲を虚しく見ていることしか出来なくて。
心臓がこんなにもバクバクしているなんて、きっと初めてだ。
私は危機感を感じている。自分自身の危機感を。こうなる筈じゃなかった。この最悪な教師の顔をバカン砲で
ボコボコに殴りつけて、懲りさせるつもりだった。なのに、なのに、こんなのって…。
「…いまい」
「…っ!」
先生の唇が私の鎖骨に降りてきて、強くそこを吸い上げた。小さな花弁が浮き出たのを確かめると、
さらに唇を徐徐に下にずらし、先生はまた同じような花弁を作っていく。
229 :
TAYU:2006/11/24(金) 20:29:40 ID:LuUc09yX
吸い上げる音が響く度、吐き気がした。この分厚い唇が自分の肌に触れているのだと思うと寒気がする。
そのまま先生は私の両腕を片手で抑え直すと、私の制服を丁寧に脱がせていった。
ブラウスのボタンを一つ一つ下から外し、それを楽しむように。その中にあるブラックのキャミを首まで
捲り上げると、そこに小さな膨らみが顔出す。まだ初等部だ、ブラジャーなんてものはつけていない。
恐る恐る先生の顔を伺う。そこにはやはり膨らみに顔を必要以上に近づけてニヤけている男の姿があった。
「…思った通り。綺麗だ」
変に目を輝かせて、そう言った。何が思った通りだ。気味が悪い。
もう限界。気分が悪い。身体が震えて仕方がない。この人の顔を見たくない。
しかし恐怖で声が出ない。でも、声を出さなければ。ここで自分を犠牲にする気か?
「…っだ……だれ…っだれ…か…誰かあ…っっ…!!」
今思えば、誰かの助けを求めるなんて初めてだ。ここまで恐怖に押しつぶされて、
恐いと感じることも、何もかも。ここまで自分は、危険に晒されているということ、か。
230 :
TAYU:2006/11/24(金) 21:13:57 ID:LuUc09yX
懸命に声を押し出し、助けを呼ぼうとした。しかし助けを求めた声は、先生がキスをしてきたことにより
防がれてしまった。ゆっくりと歯列の間をなぞり、閉まっているそれを無理矢理こじ開けて舌が入ってくる。
「……ふぁ…っんむ…!」
気持ち悪い。息苦しい。私は思い切り、中で踊っている舌を噛んだ。途端先生の微かな悲鳴と酸っぱい味が
口の中に広がる。刹那、先生の手の力が緩んだのを感じると、私は思い切り手を下に引いた。
さらに先生の腕の下を潜り抜けて、思うように動かない身体でバカン砲が落ちている場所に走っていこうとした。
しかしそれは、また姿を現した電流が邪魔をした。ビリッと身体の内を電流が駆け巡り、私はそこに倒れ込んでしまう。
「…逃げられると思っているのか?今井」
そう嘲笑うと、先生は私に覆い被さるように地面に両手をついた。
バカン砲はもう少し手を伸ばせば届く位置にあるのに、悔しい。私は泣きたくなった。
231 :
TAYU:2006/11/24(金) 21:22:01 ID:LuUc09yX
----
…なんか自分で挑戦しといて
想像しているとすっごく気分悪いのだけど、
続きを誰かにバトンタッチ…って駄目?駄目だよね。
適当に続きを想像してくれて構わないのだけど。
GJ
心が痛みました。。。
切ないです。。。
>TAYU氏
いえいえ、私は好きですよ。
興奮しながら読ませて頂きました。
是非そのままお続けください。
その豊かな表現力を眠らせておくのはもったいないです。
創作小説なのであんまり細かい事を気にしてはいけないと思います。
お恥ずかしいですが、私はSなので蛍を滅茶苦茶にレイプして欲しいんです。
う〜ん・・・話上手すぎだけど確かにキツイ。
上手いが故に妙にリアルに伝わって来てね・・。
でもがんばって!
蜜柑や委員長あるいは蛍兄を助けに寄越すか。
疾風というのもアリかw
黒ネコ名人まだ〜?・゚・(つД`)・゚・ふえーん
236 :
影:2006/11/25(土) 03:29:23 ID:fO9PShNt
黒ネコ名人でなくて何か申し訳ないんですけど、続き書きますね。
中にいれている右手で、スミレの感じる所を探り当てる。そこを執拗に擦ると、
スミレは喉が潰れる程の声を上げ、果てた。
しかし、心読みは愛撫を止めない。右手で愛液を掻き出し、左手を使って首と乳房
を攻める。見た目ほど小さくない乳房が手にふっくらとした感触を残す。
スミレの身体を舐めまわしながら、心読みは一人、物思いに耽っていた。
自分はいつからこの少女を愛しいと思うようになったんだろう――……。
先程痕をつけた首筋にもう一度キスを落とす。
――自分の、独占欲。誰にも渡したくない。
最初は、同情だったんだ。
――一途な思い。どんなに頑張っても、一向に彼には近づけなくて。いつでも強さ
の鎧をかぶってた。
好きなのに、好きだと言えなくて。態度にも表せなくて。
そんな不器用な君を、僕は可哀想だと思った。本当は辛いのを、僕は知ってたから。
でもある日、僕は見てしまったんだ。君が泣いているのを。
皆でドッジボールをした日だった。棗君にとって、佐倉さんという存在が他の人
とは違うというのを、君は気付いてしまったんだ。
――悲しい。
君が教室で独りで泣いているのを見て、僕も一緒に泣いた。
何だか、とても悲しかった。
君が好きなんだ。愛しくて、守ってあげたくて。
僕の知らない所で、独りで泣いたりしないで。
だから今日、君がしていることを承知で教室の戸を開いた。
君と、一線を越える為に。
237 :
影:2006/11/25(土) 03:50:55 ID:fO9PShNt
目の前の彼女を見下ろす。彼女は何度目かの絶頂をむかえた。
(棗君…棗君……!!)
彼女は、泣いていた。泣かせたくないと言いながら、泣かせている矛盾。
心読みは淋しく笑った。
(こうしていれば、棗君のことを考えずに済むと思ったんだ――……)
膣の中から指を引き抜いた。
「もう、いいかな」
ペロリと指を舐め、心読みは自分のモノを穴にあてがい、一気に突いた。
「―――!!!」
思ったより、痛みはなかった。ただ、挿入部が熱くて、そこから全身が溶けてしまう
かと思った。
「――っくっ……やっぱりちょっとキツイ…。…大…丈夫?痛い?」
スミレは頭をフルフルと振った。熱さだけがそこにあって、スミレの頭は同じ言葉を
何度も何度も反復していた。
(…棗君、棗君、棗く…)
「別にいいよ、声に出して。気にしないから」
――嘘だ。そんな言葉聞きたくない。心読みは腰を動かし始めた。
声を出していいと言いながら、唇を重ね、口を塞ぐ。舌を強引に入れ、自分の唾液
を流し込んだ。歯列をなぞり、舌を絡ませる。始めは嫌がっていたスミレも、次第に
キスに応え始めた。
彼女の頭にあるのは、快感だけ。棗の顔は、今はない。
唇を離し、腰を一心不乱に打ちつける。スミレの口からは涎が流れ、快感に酔いしれ、
淫らに声を上げていた。
(今は、今だけは――僕だけの熱で、満たされて――……)
腰のピストンが速くなり、ズンと深く奥まで突き上げると、スミレは再び絶頂を
むかえた。同時に、心読みも中に自分を吐き出した。
ズルリとそれを引き抜くと、自分の精液に混じってスミレの赤い血が流れ出た。
破瓜の証。
ついに、心読みとスミレは、一線を越えてしまったのだ――……。
238 :
影:2006/11/25(土) 03:57:45 ID:fO9PShNt
(――ごめんね)
泣き腫らした目をしたスミレを見下ろしながら心読みは思った。
隣の少女はスースーと静かに寝息を立てている。
(でも、少しの間、棗君のこと、考えずに済んだでしょ?)
ふわりと優しく頭を撫で、おでこにキスを落とした。
愛しい君をやっと手に入れた。今は体だけだけどいつか――……。
「僕は、君を、逃がさないよ」
心読みは微笑む。スミレの寝顔を、見守りながら。
<終わり>
一応これで終わりです。ここから先はおまけ。
チンチン立っちゃうよぉ(・∀・)イイ!
240 :
影:2006/11/25(土) 04:11:42 ID:fO9PShNt
「―…やっ…あっ、あっ…あんっ……もう、だめぇ!!!」
あれから二ヶ月が過ぎた。私と心読みは体だけの関係を続けている。
私の部屋で、週に3、4回程度、体を重ねる。
いつものように心読みにイカされてしまった私はベッドにだらりと倒れこんだ。
彼は「よしよし」と私の頭を撫で、おでこにキスをした。
彼が終わった後、いつもする行為だった。
互いに全裸のまま、肩を並べて座る。私も彼も黙ったままだった。
例の如くあっさりイカされてしまった先ほどのセックスを思い出して、私は何だか
腹が立った。心読みはセックスが上手かった。――悔しい。
ギッと心読みを睨むと、彼はフッと微笑んで枕元に置いてあったミネラルウォーター
のペットボトルを取り上げた。
私はますますムッとしてそれを受け取った。
――ちょうど喉が渇いたな、と思っていたからだ。
ぐびぐびとそれを飲み、彼に手渡しながらも、私は彼を睨み続ける。
「?何?」
水を飲みながら彼が聞く。――分かってるくせに。
「何であんた、そんなにエッチ上手いのよっ。――…と、年下のくせに…っ」
「…はぁ?」
彼は一瞬ぽかんとしたが、すぐにまたボトルに口をつける。
「うん、まあ僕、初めてじゃないしね」
キャップを閉じ、枕元の机の上に置く。ぽかんとするのは、今度は私の番だった。
241 :
影:2006/11/25(土) 04:26:20 ID:fO9PShNt
「…え?マジ…?」
目を見開き、彼を見据えると、彼はしれっとした様子で答えた。
「うん。セリーナ先生だよ」
「セ、セリーナ先生!?」
よりにもよって先生かよ。私は唖然とした。
「知らなかったの?あの人、潜在系の生徒は全員食ってるよ」
彼は続ける。
「ナルとかいるし、体質系もそうなのかと思った」
「!…し、失礼ね!!私は初めてだったわよっ」
「うん、知ってる」
彼は笑った。その顔があんまり嬉しそうで、私は恥ずかしくなって下を向いた。
私と彼が体の関係を持つようになってから、彼は極力私の心を読まないようになった。
――彼なりの気遣いだ。他の人には見せない、私だけに対する――……。
それが何を意味するか、私は気付いていた。でも彼は何も言ってこなかったし、
これは単に私の憶測に過ぎず、ただズルズルと体だけの関係を続けていた。
――本当は、私のこと…どう思ってるの?
「驚いた?」
私の視線に気がついた彼が言った。少しどぎまぎしている姿が可愛かった。
「―…まあ、ね」
私は答える。
――私の気持ち、伝わればいいのに。
彼の心遣いを嬉しいと思いつつも、私は彼に心を読んで欲しいと思った。
――この思い、どうか届いて。
242 :
影:2006/11/25(土) 04:41:53 ID:fO9PShNt
「うん、だから潜在系の人は、皆エッチ上手いよ。今井代表なんか、セリーナ先生
のお気に入りで、何でも『ゴールデンフィンガー』と称されているらしいよ」
「うっそ!!」
「まじまじ。でも、まだ幼い頃にヤり過ぎたせいで、今はできないんだって。
…ヤる気が起きないんだってさ」
「……へー…。何か気の毒…。あ、じゃーさ、委員長とかも?」
「うん。委員長もお気に入りだから、僕より色々仕込まれてるよ。委員長が本気
出したら、佐倉さんなんて、簡単に棗君から奪えちゃうよ…て、あ。ゴメン」
彼は具合悪そうに頭を掻いた。彼はまだ、私が棗君のことを引きずっていると
思っているらしかった。
あの後すぐ、棗君と佐倉さんは付き合い始めた。――棗君からの、告白だそうだ。
正直当初は辛かったけど、今は割りと平気だった。
「…棗君と、佐倉さん…もう?」
「うん。こないだね。二人とも初めてだったから、佐倉さん相当痛かったみたい
だけど、二人ともすごく幸せそうだったよ」
彼は私と目を合わせようとしない。
二人の心を読んだんだ…。――そんなふうに、私の心も読んでくれたらいいのに。
「それより、ルカ君には驚いたよね。僕、未だに信じられないよ」
彼は話を逸らした。
気、遣わなくても、いいよ。何だか少し淋しかった。
「そうだね」
私は気のない返事をする。
243 :
影:2006/11/25(土) 04:54:11 ID:fO9PShNt
ルカ君にも彼女が出来た。相手はなんと美咲先輩。美咲先輩から告白したらしい。
翼先輩が地団駄を踏んだのは言うまでもない。
なかなか上手くやっているようだ。先週なんか、美咲先輩に強引に唇を奪われたって、
騒いでたっけ。
ルカ君に彼女が出来て、棗君は佐倉さんに告白した。
二人とも、今はとても幸せそうだ。
「そういえばさ。ファンクラブ、まだ続けるの?」
彼が不意に訊いてきた。
「…そーねぇ…二人とも彼女ができちゃったわけだし……。うーん……やっぱり
続けるわ。二人が浮気しないように見張っとかなきゃね」
私は笑った。
「…それで、大丈夫なの?」
彼が心配そうな顔をする。私は真顔で彼の目を見返した。
244 :
影:2006/11/25(土) 05:12:28 ID:fO9PShNt
私、ね。今は本当に平気なの。心から二人の、ううん、棗君のこと、祝福してるわ。
そして、それが誰のお陰なのかも、もうとっくに気付いているの。
「――ねえ、先生からまたお呼び出しがかかったら、また先生と、寝るの?」
「――え?」
彼は目を丸くした。無理もない。突然こんなこと、訊いたんだから。
「私が何考えてるか、分かるでしょ?」
私の心、全部読んで。
――好き。大好き。側にいて。あなたのことを、愛してる。
「…パーマ……」
彼は感動が声にならない様子だった。
それを見て、私は涙が出そうになったが、平静を装い、素気なく言った。
「…そ、その、『パーマ』っての、止めてくんない?」
私は顔が熱くなっているのが分かった。きっと真っ赤に違いない。
「……じゃあ、スミレ…?」
――かあっ。熱が一気に上昇する。私は堪らなくなって顔を背けた。
「……そっ…そーよ」
「スミレ…」
しばらくの沈黙。顔の火照りがおさまってから、私はゆっくりと彼の方を向き、
こう言った。
「――…他の女抱いたら、ぶっ殺すから」
「――……はっ…」
彼は顔をほころばせ、返事の代わりに、私に甘いキスをくれた。
ねぇ、二人で、色んな事をしよう?
泣いて、笑って、時にはケンカもしたりして。
いいでしょう?だって二人は、恋人同士なんだから。
<終わり>
今度こそ、ホントに終わりです。
おまけのクセにやたら長くてゴメンなさい〜。(しかもエロくない…)
パーマと心読みを、くっつけておきたかったんで。
影さんGJ!完成度の高いいい出来でした〜。読みごたえ満点!
いやあ・・面白かった!
心読みっていいよね。
個人的に、――ちょうど喉が渇いたな
って所の描写が凄く好きで、
うまい、心読みならではと思った。
247 :
黒ネコ:2006/11/25(土) 11:04:56 ID:wb+yQz0H
なかなかまとまった時間がとれず来れませんでした。
自分でもジリジリしてましたw。
TAYU様
何というかエロ小説ではなく1つの読み物として楽しませていただきました。
切なく衝撃的・・・それに尽きます。
これからの作品も楽しみにしてます。
影様
そうです。心読み×パーマ、委員長×蜜柑、岬先生と愉快な仲間たち
蛍×颯を第2回では書かせてもらってます。全部グダグダで恥ずかしいです。
よーちゃんは今までで1番好きだったので影様のものと分かりました。
パーマもすごく良かったです。自分の未熟さを思い知りましたorz。
エロくて切ない影様の作品、これからも楽しみにしてます。
──10月25日早朝。蛍の部屋
コンコン
「ほ〜た〜るっっ。ウチやっっ。あ〜け〜てっっ」
目をこすりながら蛍がドアを開けた。
「何なのよ、みかん。こんな朝っぱらから。」
「えへへ〜」
蜜柑が顔をくしゃくしゃにして笑う。
「今日は蛍の誕生日やろ。ウチ昨日から楽しみで楽しみで眠れへんかったよ。
はい、これウチからのプレゼント!!」
「・・・蜜柑人形・・・。じゃ、これで。私もう寝るから。」
「待って待ってほたる〜。野乃子ちゃんからもプレゼント預かってるんや。」
「野乃子ちゃんから?」
「あんな〜、蛍こないだウチに言ったやんか。『男になりたい』って。
そんでな、ウチ野乃子ちゃんに頼んで薬作ってもらったんや。」
「男に・・・なれるの?」
「そうや!!すごいやろ、蛍〜!!
でもな、試作品やから効力も3時間しかもたへんし、ふくさようもあるんやて。」
「副作用?」
「うん。何か・・・えっちになってしまうって言ってた。」
蛍はにやりと笑って言った。
「いい副作用じゃない。」
影様>GJ!
おまけを見てルカと美咲って以外に萌える
かもと思った。
委員長があの顔でやり手って言うのもなんか
イイww
249 :
黒ネコ:2006/11/25(土) 12:28:25 ID:wb+yQz0H
「ねぇ蜜柑。蜜柑人形はともかく私から1つあんたにプレゼントのリクエストがあったんだけど」
「蜜柑人形はともかくって・・・。何やの?蛍。」
蛍の目がキラリと光った。
「私の試作機のお試し。」
「蛍の試作機って・・・もしかしてこれ?」
蜜柑は部屋の隅においてある大きなパンダに目をやった。
部屋に入った時から気になっていた。
お腹の部分がへこんでおり、そこに座れるらしい。
「これ・・・パンダの椅子?」
蜜柑がパンダにそっと触れてみる。ふかふかの手触りが心地いい。
「可愛いし気持ちいいやん。ええよ。蛍。ウチ座ってみる。」
再び蛍の目が光る。
「そう。試してくれるの?ありがと。じゃ、服脱いで」
「え?だ、だってこれ椅子やろ?何で脱ぐん?」
「これはパンダ型マッサージチェアよ。気持ちいいわよ。
裸の方がこっている部分が分かりやすくていいでしょ。」
「う〜ん。何か釈然とせーへんけど・・・まぁええか。」
蜜柑が1枚1枚服を脱いでゆく。
「全部ね。」
蛍が追い討ちをかけた。
「え〜、蛍も一緒じゃないと嫌や。」
「─あんたはいつもそう言うのよね。分かったわよ。蜜柑」
2人が全裸で向かい合った。
「可愛いわよ蜜柑。パンダに座って」
蜜柑がパンダに腰掛けた。
250 :
TAYU:2006/11/25(土) 13:37:03 ID:hicjTymr
影さまGJ!!
心読み×スミレに一気に火がつきましたよ!ごちです。
私の場合主役の二人の話だけ書くのでも精一杯なのに、棗蜜柑やルカ、
そしてセリ−ナ先生の裏情報まで…っ素晴らしいですww
黒ネコさまも話が進んでいくのがとっても楽しみですww
個人的に蛍蜜柑好きなのでニヤけながら読んでます。
これからも期待!
251 :
黒ネコ:2006/11/25(土) 13:46:49 ID:wb+yQz0H
「ひゃっっ」
パンダに座った途端、パンダの腕が蜜柑の腕をガシッとつかんだ。
足もパンダの毛が包み込み身動きが取れない。
パンダの足がゆっくりと左右に開いていく。
「ほ、蛍!!何やの、これ!?」
「だからマッサージ機よ。気持ちよくなる、ね。」
「ほ〜た〜る〜!!」
「あら、嫌なの?─誕生日なのに・・・残念だわ。」
「う・・・わ、分かったよぅ。でも今日だけやで?」
「はいはい。じゃ、いくわよ。」
蛍がリモコンのスイッチを入れた。
パンダの毛が太くツルツルした物に変化してゆく。
「な・・・」
蜜柑が息を呑んだ。
毛がワサワサと揺れ始めた。
「ちなみに小型カメがあちこちに取り付けてあるのよ。」
蛍がもう1度リモコンを操作すると、壁から大きなスクリーンが現れ
蜜柑の姿があらゆる角度から映し出された。
蜜柑の表情、胸、陰部、全体──どれも一目で見ることができた。
「は、恥ずかしいよぅ、蛍。」
「すぐにそんなこと忘れさせてあげる」
蛍がスイッチを押した。
252 :
黒ネコ:2006/11/25(土) 15:28:44 ID:wb+yQz0H
毛が─もはやそれは毛というよりも触手と呼んだ方が似つかわしいものだったが─
蜜柑の胸元にワサワサと這い上がってきた。
「ひゃうっっ」
蜜柑が声を上げた。
先を尖らせた触手が蜜柑の乳首をつついた。
蜜柑の乳首がピンとそそり立った。
はじめはツルツルだった触手たちがだんだんぬめぬめとした感触に変わっていく。
「質感も変えられるようにしてみたの。」
蛍が微笑んだ。
胸元だけでなく全身に触手が襲い掛かる。
首筋を這い回るもの、太ももを這い回るもの、ウエストを這い回るもの・・・
大きな舌で舐めまわされているかのような感覚に蜜柑は全身を突っ張らせた。
「あああっっ」
スクリーンに蜜柑の陰部が大写しになる。
「ほら見て蜜柑。こんなに涎をたらしてるわよ。」
そこに映っている自分の秘部に蜜柑は目をやった。
大きく開かれたそこは確かに涎をたらしていた。
テラテラと赤く光り、両襞は物欲しげにひくついている。
クリトリスもぷっくりと膨らんでいた。
「本当に可愛いわね。」
蛍の言葉と同時に蜜柑の陰部に触手が這いよってきた。
「くぅんっっ」
クリトリスを尖らせた触手でつつかれ、蜜柑は身体を震わせた。
触手はツルリと蜜柑の秘壷へ入り込んでいく。
1本、2本・・・次々に入り込んでいく触手に蜜柑は息をつめた。
クリトリスをヌメヌメと這い回るもの、中でうごめくもの・・・
蜜柑はたまらず声を上げた。
「ほ、蛍!!ウチもうダメ・・・」
「そうね。私ももう限界みたい」
そう言う蛍の太股にも蜜が幾筋も垂れていた。
253 :
影:2006/11/25(土) 16:25:10 ID:fO9PShNt
リアルタイムかな?書いてる途中にゴメンね。
黒ネコ様
基本的に百合モノってあんま好きじゃないんだけど、蛍蜜柑の組み合わせは何か好き。
蛍がすごく可愛いですww 続き、期待してます。
TAYU様
変態ジンジン、キモいけど何かワロタw
犯される蛍、楽しみにしています。
>>245、246、248
感想どうもですw
すぐには書けないと思うけど、今、レオ×柚香or棗×蜜柑を考え中です。
書くならどっちがいいかなぁ?
てなワケで、黒ネコ様、続き頑張ってください!!
254 :
黒ネコ:2006/11/25(土) 16:38:01 ID:wb+yQz0H
「さて・・・それじゃあ野乃子ちゃんの薬、試してみようかしら」
そう言うと、蛍は小さなカプセルを1つ口に放り込んだ。
「んっ」
薬の効果はすぐに現れた。陰部がカーッと熱くなる。
「あ、あ、あ」
クリトリスがムクムクと大きくなっていく。
割れ目もピタリとくっついた。
蜜柑の目の前で蛍のものが男のものに変わっていく。
「ほ、蛍。大丈夫?」
蜜柑が心配そうに尋ねた。
「え、ええ。・・・止まったみたいね。─変わったのは下半身だけ・・・みたいね。」
蛍の言葉通り、胸のふくらみや細い体はそのままの形を残していた。
「試作品だものね。これはこれでいいかも」
蛍はそう言って蜜柑をパンダから抱き下ろした。
「ベッドへ行きましょ」
蜜柑の耳にキスしながら蛍がささやいた。
黒ネコ名人〜待ってたました。(=^ω^)ノ
その続きはどうなるのかな、どうなるのかな・・・わくわくハラハラドキドキ(;´д`)ハァハァ
蛍の子種で蜜柑を妊娠させてほしいなぁ〜。><
TAYUさんにリクエストがあります。
アマナツを使って自慰にふける蛍を書いてください。
それ以外の登場人物はおまかせします。
影様>
連日お疲れ様です。
自分は棗蜜柑キボンです!
258 :
蜜柑:2006/11/26(日) 02:35:49 ID:ugOy6Xbe
黒ネコさんの作品でオナニーしていいですか?(^^;
影様にリクしていいですか?心読み君が言ってたセリーナ先生との話を書いていただけないでしょうか?心読み君が童貞を捨てる話を・・・
260 :
黒ネコ:2006/11/26(日) 11:12:33 ID:ZqF13oMU
>>255、蜜柑様、影様、TAYU様
レスありがとう。頑張ります。蜜柑さん、こんなんで良ければどうぞw
「蛍、見てもええ?」
ベッドに腰掛け、蜜柑が尋ねる。
「ええ。いいわよ。」
蛍のそこには肉棒がそそり立っていた。
「何かじいちゃんのと違うな。
じいちゃんのはこんな大きくなかったし上も向いとらんかったもん」
「バカね。男はね、興奮したり気持ちよかったりするとこうなるのよ。」
蛍がそっと蜜柑の髪をなでてささやく。
「あんたを見てたら興奮しちゃったみたい」
蜜柑は赤くなって蛍のものを見つめた。
「なぁ、触ってもいい?」
「いいわよ」
蜜柑が恐る恐る蛍の股間に手を伸ばした。
「んっっ」
蜜柑の手が先端に触れると蛍が腰を浮かせた。
鈴口からはじわりと液が滲み出している。
「蛍気持ちええの?」
蜜柑が蛍の顔を覗き込んだ。
「・・・バカ」
蛍が赤くなってそっぽを向いた。
「えへへ〜」
蜜柑が顔中をくしゃくしゃにして笑う。
「蛍可愛いなぁ。よ〜し、今度はウチが蛍を気持ちよくしたる」
そう言うと蛍のものを口に含んだ。
「ああっっ」
女のままでは感じることのなかった快感に蛍は身を震わせた。
手でしごきながら先端をピンク色の舌で舐めあげる。
蜜柑は次第に手のスピードを速めていった。
「蜜柑、ダメよ・・・もう・・・」
切れ切れに蛍が声を漏らす。
蜜柑が鈴口に舌を差し込んだ瞬間
「ああっっ」
蛍が一際高い声を上げ、液が鈴口からふき出した。
261 :
黒ネコ:2006/11/26(日) 12:24:06 ID:ZqF13oMU
「白くは・・・ないのね。」
蛍が少しだけ寂しそうに呟いた。
「まぁ試作品やし。そのうち野乃子ちゃんが完璧なの作ってくれるって。
それより蛍、まだおっきいまんまやん。─ウチも何かあそこがジンジン痺れた感じしてるんや。」
「─副作用・・・かしら?あんたも私の舐めちゃったから・・・」
「ほたる〜。お願い。ウチのここに蛍の入れて」
蜜柑が足を開き、割れ目を自分の指で広げて見せた。
蜜柑のそこはさっき以上に蜜があふれ蛍のものを待ちわびていた。
それを見た蛍の肉棒もビクビクと震える。
「じゃあ蜜柑。入れるわよ。」
初めての体験に蛍の胸が高鳴った。──蜜柑とようやく本当に1つになれるのだ。
蛍は蜜柑の両足を支えると、一気に蜜柑を貫いた。
「ああっっ蛍!!」
蜜柑の顎がのけぞる。
「蛍。ウチらやっと1つになれたんやね。」
同じことを感じてくれている蜜柑がとても愛おしい。
蛍がゆっくりと腰を動かす。
「気持ちええよ。・・・蛍は?」
「私も・・・。蜜柑の中あったかくてきつくて・・・何泣いてんのよ」
「ウチ・・・嬉しくて・・・蛍・・・蛍・・・大好き」
蛍が蜜柑の唇にそっとキスをした。
「バカね。私なんかあんたよりもっともっと好きよ。」
そう言うと蛍は腰のピストンを早めた。
「蛍・・・蛍・・・蛍・・・」
「蜜柑っっ」
2人はグッタリとベッドに倒れこんだ。
262 :
黒ネコ:2006/11/26(日) 20:45:52 ID:ZqF13oMU
「なぁ蛍」
「なぁに、蜜柑」
「ウチ蛍のこと大好きやから」
「バカね。そんなこと分かってるわよ」
「蛍が男でも女でも。そんなんどっちでもええやん。
一生一緒にいような」
「蜜柑・・・」
思わず蛍の目に涙がにじむ。
「あ〜っ、蛍だって泣き虫やん。」
嬉しそうに笑う蜜柑の頭をクシャクシャと撫で、強く抱きしめた。
やがて腕の中でスヤスヤと寝息を立て始めた少女を見ながら蛍は考えていた。
─今日私は11歳になった。男になれたとしても結婚できるのは18歳だ。
7年もあれば完璧な性転換装置を作ることも可能だろう。
蜜柑と家族になりたい。蜜柑と私の子どもも欲しい。
「う〜ん」
寝返りをうつ蜜柑を見て蛍は微笑んだ。そしてまた考える。
─常連客に確か大臣がいたわよね。
あの人に性転換後の法整備をやってもらおう。
そのためには発明品の2つや3つただであげても構わないわ。
ふふふ・・・忙しくなりそうね。
「ほたるぅ〜。あんた何ニヤニヤしてるん?」
「何でもないわよ。あんたはず〜っと私のそばにいてくれればいいの」
「???変な蛍。」
首を傾げてまた目を閉じた蜜柑を蛍はきつく抱きしめた。
「ず〜っと一緒よ。蜜柑」
ーーーーーーーーーーーーーーー完ーーーーーーーーーーーーーー
何か最後がいまいちまとまりませんでした。むぅ〜。
百合はあまりピンとこないのですが書くたびに蛍が好きになる自分がいますw
黒ネコ名人GJ!
いいですね〜素晴らしかったです。
エロなんだけどハッピ〜な気持ちになりました!
7年後に蜜柑は妊娠しますか?その後が気になります!
>>263 おまえ妊娠妊娠てどうしたんだww
お前の興奮気味のレス読む度にちょっと
笑っちゃう自分がいるじゃないかw
>>264 女の子同士のまま蛍の子種で蜜柑が妊娠するなんて考えたらメッチャやらしいよ。(;´д`)ハァハァ
266 :
黒ネコ:2006/11/27(月) 16:03:14 ID:XBnPh4Jx
レスありがとう。名人の名には値しませんがw
7年後に妊娠するかどうかは神のみぞ知る。。。
ただ蛍のことだから性転換装置は完成するでしょうね。
法整備も済み、元女同士でも結婚できる世の中になっているのではないでしょうか。
影様
自分も棗×蜜柑希望ですw
次は誰にしようか私も考え中。棗×パーマかナル×蜜柑か・・・
でもどっちも暗くなりそうで悩み中。
>>265 もしかしなくとも男性、だよね?
自分女なんでその気持ちがよく解らんが
取り敢えず落ち着けw
ハァハァしすぎて鼻血出るぞww
黒ネコ様>
乙&GJですた!
黒ネコ様のおにゃのこはいつもカワユスw
自分は暗いのも大好物だ(゚∀゚)wktk
そして個人的にはナル×みかんキボン
日付が変る前に、棗おめでとー!
黒ネコ名人に再びリクエストがあります。
蜜柑×ルカ×蛍をお願いします!
蜜柑とナルが愛し合ってる現場を偶然目撃した蛍が嫉妬して二人とも研究室に監禁し、
性的なおしおきをするという設定で書いてください!><
>>267 妊娠させる行為って男にとっては本能であり、
女性を支配した気になるからかなぁ・・・
小学生同士の妊娠自体まずあり得ないのに
それが同姓同士によるものだったら究極にエロイよ(;´д`)ハァハァ
ナルじゃなくてルカでした。(^^;
TAYUさん、執筆活動ままだですか?
273 :
267:2006/11/28(火) 05:31:52 ID:u9frjDhF
>>271 ルカみかんですか?!
さ ら に 大 好 き だ(゚∀゚)
274 :
273:2006/11/28(火) 05:36:15 ID:u9frjDhF
あっ…寝ぼけて変な書き込みしてしまった。
スレ汚してすまんかった。
スルーしてくれ(;´ω`)
ほたりゅの羞恥的なネタが読みたいですね
276 :
影:2006/11/28(火) 17:55:40 ID:7nE0x+Hq
黒ネコ様GJです!
最後の
―常連客に確か大臣がいたわよね。
ってところが好きw 蛍ならほんとにしそうで。
>>257様、黒ネコ様
今、棗×蜜柑で書いてます。しばらくお待ちをー。
>>259様のリクももう少し待ってください〜。
時間で来たら投下します。
……にしても、レオ×柚香人気ないんかな?自分結構好きなんだけど。
277 :
黒ネコ:2006/11/28(火) 23:50:16 ID:UZC8H3AP
レスありがとう〜。棗×パーマ人気ないですねw
とりあえずナル×蜜柑で書きますね。
ルカ×蜜柑×蛍も考えてみます。
蛍のお仕置きが思いつかないけどw
影様
wktkして待ってます。テカテカ
ナル編は颯の時のように原作からフレーズを持ってくるので
嫌な方はスルーしてください。
──先輩
あの日以来俺はあなたをさがしつづけた
からっぽの心の僕はあなたの志も先生の意思も
そんなものどうでもよくて
ただただそこにあるべき恋心を取り戻したくて
あなたへの執着を断ち切るために
・・・先輩・・・ユカ先輩・・・
それくらい奪われた想いは
僕の一生分の恋だったよ
だけど・・・
からっぽだったはずだけど・・・
278 :
271:2006/11/29(水) 00:41:25 ID:5fAMogxA
>>273 やっぱり女の人はナツメ視点が萌えるみたいだね〜。
273たんも創作小説書いてください。(^o^)
蛍×ナツメでお願いします!
279 :
黒ネコ:2006/11/29(水) 00:45:48 ID:qVWOmLSS
「せんせ〜いっっ」
彼女が大きく手を振りながら駆けてくる。
彼女がアリス学園に来てもう8年の月日が流れた。
彼女が寂しがる時には父親の真似事をしたこともあった。
両親のいない彼女はファザコンの気もあったのだろう。
やがて僕を1人の男として見るようになっていた。
僕らの交際は彼女の方から言い出したことだ。
教師の立場で生徒の彼女と付き合うことには抵抗があったけれど
日々あの人に似てくる彼女を拒むことは僕にはできなかった。
「鳴海先生っっ。待った?」
息を切らせながら彼女が僕の瞳を覗き込む。
「大丈夫。僕も今来たばかりだよ、蜜柑ちゃん」
彼女の髪を撫でながら僕は言った。
彼女はずっとツインテールにしていたけれど、僕と付き合い始めてから髪をおろしてくれるようになった。
『棗の言うことを聞いたみたいで嫌や〜』と最初はごねていたけれど。
髪をおろした彼女は僕の心の中のあの人と瓜二つと言っても過言ではないほど良く似ていた。
「うふふ、ウチ嬉しいなぁ。先生のうちに泊まるの、初等部のとき以来やもん」
彼女が腕を絡めながら言った。
そう、今までキスはしたものの彼女とそういう関係になったことはなかった。
教師としての立場を考えたということももちろんあったが
本当のところはそこまで踏み込むのが怖かったのかもしれない。
でももうそんな付き合いも限界に近づいていた。
「じゃ、行こうか。蜜柑ちゃん」
280 :
黒ネコ:2006/11/29(水) 01:14:12 ID:qVWOmLSS
「先生の部屋、やっぱり広いなぁ」
キョロキョロ部屋中を見回しながら彼女が言う。
「蜜柑ちゃん。2人きりのときはナルって呼んでくれる約束だろう?」
「ほな、ウチのことも蜜柑って呼んで」
「分かった。蜜柑」
「ナル・・・」
僕たちは部屋の真ん中でキスをした。
抱きしめた体は切なくなるほどに細かった。
「愛してるよ・・・」
「ウチも」
彼女が甘く甘くささやく。
「蜜柑。本当にいいの?」
小さく彼女がうなずいた。耳が赤く染まっている。
「じゃあいきますか。お姫様」
「ひゃっっ」
彼女をお姫様抱っこしてベッドまで運ぶ。
「もう。いきなり抱っこするんやもん。ビックリしたよ〜」
笑顔で抗議する彼女の唇にキスをした。
「んっっナル・・・」
目を閉じてキスに応える彼女・・・蜜柑・・・?・・・あの人・・・?
分からない・・・僕は今誰を抱いているのだろう・・・
夢中で彼女の胸をまさぐる。
ふっくらとした柔らかな感触が掌に伝わってくる。
無言で彼女の上着をブラごとずり上げた。
形の良いきれいな双丘。
そっと手を添えると掌にすっぽりとおさまってきた。
281 :
黒ネコ:2006/11/29(水) 01:37:15 ID:qVWOmLSS
「ウチ・・・恥ずかしい」
「大丈夫。きれいだよ」
彼女のピンク色をした乳首にキスをする。
「あっっ」
かすかな吐息とともに彼女が声を漏らした。
片方の指先で乳首を弾きながら反対の乳首をわざとチュパチュパと音を立てて吸って見せる。
「イヤ・・・ナル・・・」
彼女が身をよじらせる。
「─感じてるの?」
先輩、という言葉を呑み込んで僕は言った。
「ナルの意地悪〜」
目に涙を浮かべて彼女が僕を軽く睨んだ。
「ごめんごめん」
彼女の髪を撫でてやる。
「愛しているよ」
・・・誰を?蜜柑?先輩?
軽く頭を振り彼女のスカートをおろすと、彼女の両足を軽く開いた。
白い下着はうっすらと湿っている。
透けて形の出ている割れ目に沿って指を這わせた。
彼女のもっとも敏感な部分に指が触れると、ジュワッと愛液が滲んでくる。
しばらく下着の上から彼女の性器を弄んだ。
フッフッと声をこらえている小さな吐息が絶え間なく聞こえる。
下着はすでに陰部を隠す役割を果たしていない。
彼女の陰部は下着越しでもはっきりとその形を露にしていた。
282 :
黒ネコ:2006/11/29(水) 01:52:14 ID:qVWOmLSS
今日はここまでで寝ます〜。
途中ですみませんzzz。。。
黒ネコ名人お疲れさまです!
チンチン立ちました。^^
284 :
273:2006/11/29(水) 03:59:12 ID:VMrGzhTv
蛍×棗か。連日忙しくて此処に息抜きに
来てる状況なんで、暇出来たら挑戦して
みる。蛍×棗でなく棗×蛍になると思うが
…ジブンカイテモエロクナンネンダヨナーorz
黒ネコ様>乙です。
いつも憩いを有難う!
仕事ですか?連日忙しいなんて大変ですね><
手が空いてるときでいいですよぉ〜。
気が向いたらお願いします!(^0^)
あっ、出来れば蛍を妊娠させてください・・(;´д`)ハァハァ
286 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 06:39:54 ID:3A/ZNyDc
楽しく見させていただいています。
蛍&ルカかいてくださーぃっ・゚・(つД`)・゚・
職人の方々はおやすみでしょうか(´・ω・`)ショボーン
288 :
TAYU:2006/11/30(木) 22:04:55 ID:c/zBKzwY
>>272さま
スミマセン只今テスト期間中なので執筆遅れるかもデスヾ(;´Д`A``
289 :
273:2006/11/30(木) 22:55:46 ID:p0RiSfAu
皆さんお忙しいようで。
昔此処に投稿しようと思って書いたが
エロ度が足りず止めた作品なのでかなり
温いですが投稿します。
翼←蜜柑←棗・ルカ設定の棗蜜柑です。
蜜柑が性格破綻しておりますので予め
ご了承願います。
名人様方の作品をお待ちする間、ほんの
暇つぶし程度にでもなれば良いのですが…
290 :
一:2006/11/30(木) 22:58:12 ID:p0RiSfAu
中等部に上がって、女の子たちは急激に
女へと成長してゆく。かく言う蜜柑も例外
ではなく、以前は直線的だった身体の線が
細身ながらも次第に曲線的になり、ウエス
トのラインや、短いスカートから伸びる少
し肉付きの良くなった太ももが、棗やルカ
には異常に生めかしく感じられる。
少年より少女の方が成長が早いというの
は常なもので、ともすれば自分たちの身長
を思い人に追い越されそうで、二人は毎日
必死に牛乳を飲むなど試行錯誤を重ねるの
だった。
そしてその思いを寄せられる少女はと言
えば、相変わらず天真爛漫で純真だ。
けれどそのあどけなさの向こうに時折ふと
大人っぽい仕草や表情が垣間見えるように
なった。二人はそれを見る度に益々焦りを
覚える。
目の前の少女は着々と成長していく癖に、
鈍感さは治らないようでいくらさりげない、
しかし大抵の女子なら気付きそうなアプロ
ーチをし続けても全て太陽の様な笑顔で流
されてしまう。
親友である棗とルカは互いに口にこそ出
さないが常に競い合った。そしてまた不思
議にもそれが互いの友情を深めるのだった。
けれど二人は見落としていた。
291 :
ニ:2006/11/30(木) 23:00:45 ID:p0RiSfAu
けれど二人は見落としていた。
少女が自分か自分の親友以外の男に目を
向ける可能性を。
ある放課後、蛍の研究室での事。
そこには蛍や蜜柑、棗、ルカ、パーマに
委員長の他に、数ヶ月前まで同じ教室で時間
を過ごしたののこやアンナ、心読み君、キツ
ネ目君等元初等部B組メンバーが集まって
いた。
年齢をさほど気にせず一緒にいた一つ年
下の友人たちと突然寮も教
室も離れるのは
寂しいもので、こうやって時々集まって
とりとめもなく話をしたりする。
この日も大量のお菓子を並べて騒ぎ合っ
ていた。…思えばこの時、蜜柑の親友・蛍
がぽつりと呟いた言葉が分岐点だった。
「…そういえばずっと気になってたんだ
けど。蜜柑、あんたもういい加減その髪型
、止めたらどう?」
蛍は蜜柑の肩の上で揺れるツインテール
を指差して言った。最早トレードマークとな
っていた蜜柑のそれだが、確かに周囲は少し
違和感を覚えていた。
「ええ?何で、急に。別にええやん。」
「あんたが気に入ってるのは解るけど。
何か芋くさいのよね。背も最近ぐんと伸びた
し、髪型だけ追いついてない感じするのよ。」
292 :
三:2006/11/30(木) 23:02:07 ID:p0RiSfAu
「そうやろか。動きやすいし楽やから、
慣れてもうてんけど」
蛍の言葉に、ののことアンナが頷く。
「うん、ていうか、ちゃんと髪下ろした所
見たことないよね。」
「見てみたいなぁ、絶対ツインより似合う
と思う。ねぇ今やってみようよ。」
アンナが小声でこの前初潮が来たお祝い
にも、と囁いたのはその場の男子の知る所
ではない。
そんな訳で女子たちは蜜柑を連れて別室
へ籠ってしまった。
初等部の男子たちは女子ってああいう事
好きだよな、とさして興味も無い調子で
ゲームなどを続けたが、棗とルカは別室から
わずかに漏れる女子たちの声にいちいち
落ち着かなくなる。
30分程経って、蜜柑は仔猫の様に騒ぎ合う
少女たちの「じゃーん!」という声つきで姿
を現した。
ゴムを解いた茶色の髪は毛先のクセを活か
してヘアアイロンでゆるく巻かれ、ふわふわ
と肩の辺りで波打った。
オプションで薄く化粧もされたようで、
ビューラーで持ち上げマスカラを付けた睫毛
は元々大きく人を釘付けるその瞳を一層強調
し、グロスを付けた唇は思わず触れたくなる
ような艶やかさがあって―――要するに、
とても可愛かった。
293 :
四:2006/11/30(木) 23:04:49 ID:p0RiSfAu
恥ずかしそうに顔に紅葉を散らして、けれ
ど嬉しそうに「どうやろ?おかしない?」
と言う蜜柑の姿に棗は目を見開く。
“おろせよ。5年後のお前、その髪型
似合わねぇよ。”
彼女が変わるのに、5年も時間は必要なか
ったのだ。そしてどうしようもない焦燥感が
頭を支配した。――早く手に入れなければ。
隣に居る親友も、そして他の男子たち
でさえも、一瞬言葉を失った。
「さ、佐倉さんてちゃんと中学生だったん
だ…!!」
心読み君が盛大に失礼な事を口走ると、
途端に場内が沸き上がる。
…ルカは赤面して固まったままだったが。
「孫にも衣装ー!豚に真珠…はアレ?
違うな」
「女って恐ぇ。変わりすぎだろ。」
「わぁ、蜜柑ちゃん可愛いよ!」
「まぁ私たちの技術の賜かしら。」
その発言の一つ一つに大袈裟なリアクショ
ンを返していた彼女は、
「あっ、そうや!」
と呟いたかと思うと、
「ウチ、特力の皆にも見せに行ってくる!」
そう言って周囲が口を挟む隙も与えず駆けて
行ってしまった。
294 :
五:2006/11/30(木) 23:06:26 ID:p0RiSfAu
少年たちは話題に飽きたようですぐに別の
遊びに興じ始め、女子は先程の流れを受けて
ローティーン向けコスメなどの話題で盛り上
がった。
蜜柑は当分特力の先輩方と話して込んで
帰って来ないだろうと、皆がそう踏んでいた
が、15分程経った頃、彼女は存外に早く戻っ
て来た。
けれどどうだろう、出て行く前の彼女は
確かに新しい刺激に頬を紅潮させ、いかにも
嬉しそうだったというのに、今戻って来た
少女の顔は紙の様に真っ白だ。
「…カバン、取りに来てん。ウチ、もう
寮に帰るな。」
声は冷たく、唇はわなないて、今にも泣き
出しそうなその目の奥に認められたのは、
ただ恐怖と戸惑いと困惑だった。
先程開けた扉をまた開けて、足早に立ち
去る蜜柑に誰もが疑問を持たずにいられな
かった。一体どんな出来事が彼女をあんな風
に目に見えて凍りつかせたのか。
しかしその只ならなかった様子に、軽はず
みに話題にしてはいけない気がして、誰も
その事には触れず、噛み合わない会話をした
末間もなく解散した。
295 :
六:2006/11/30(木) 23:07:55 ID:p0RiSfAu
翌日、登校して来た蜜柑の髪型は、ツイン
テールに戻っており、昨日の様子が嘘の様に
今までと変わりない、くるくる動きよく笑う
彼女がそこにいた。
ただ、一人でいる時の彼女の表情に、
今まで見たことのない何かが表れるのを、
棗とルカは気付いていた。
数日経ち、週に一度の能力別授業が巡って
来て、彼女は再び異変を見せた。
「――蛍!お願いや。技術系の教室に匿っ
て。ウチ行きとうない。お願いや。」
いつもなら特力の生徒達に会えるのを楽し
みにしていた筈の彼女が、親友の少女の腕に
しがみついて必死に懇願した。
その様子に滅多に表情を崩さない蛍も流石
に動揺していた。日頃蜜柑を冷たくあしらう
蛍も、こんな様子の蜜柑を見るのは初めての
ようで、何も咎めずそれを了承した。
その次の週も、彼女は同じ事を言って蛍に
せがんだ。
「ねぇ、一体どうしたのよ。いくら聞いて
も何も言わないし…」
蛍はため息を吐き、なだめる様に蜜柑の頭
をそろそろと撫でた。
「…ウチは、裏切り者やねん」
うつ向いたまま蜜柑が消え入りそうな声で
呟いた。
「何があったかは知らないけど、理由は…
何となく解ってる積もりよ。けど…」
296 :
七:2006/11/30(木) 23:09:23 ID:p0RiSfAu
蛍の言葉が終らぬ内に、蜜柑が声を被せる。
「何も、言わんといて」
裏切り者だ、彼女は自分の事をそう言った。
それが一体何を指すのか、棗には全く解ら
なかった。つい最近まであんなに手に取る
様に解っていた積もりでいた彼女の思考が
全く読めない。
思わず隣の親友と顔を見合わせれば、そこ
には自分と似たような困惑した顔があった。
数日後。
「なぁ。お前、何かあったのか」
偶然に夕暮れの教室で二人切りになった
棗は、相手に尋ねる。
尋ねられた少女――蜜柑は、教科書をカ
バンに詰め込む手を止めてぼんやりこちらを
向いた。
「何言うのん、別に何もあらへんけど」
「この間、今井の研究室に集まった日から
お前おかしいだろ。何があったんだ」
今度は断定的な言い方に切り替える。少し
は表情が揺らいで何か読み取れる筈だ。
しかし蜜柑は、
「…何も、あらへんって。」
静かに、見たことの無い顔で微笑んで小さ
く首を振る。
“お前、ルカと何かあったのかよ”
“な、何にも、あらへんよ…?”
あの時の彼女は何処に行ったのか。こんな
風に妖艶に微笑む姿は知らない。頭に血が
登るのを感じる。
297 :
八:2006/11/30(木) 23:11:59 ID:p0RiSfAu
じゃあ、とカバンを持ち教室を出て行こう
とする蜜柑の腕を掴み、扉にその細い身体を
押し付けた。
「―――嘘吐くな。言うまで帰さない」
「何かあったとしても、棗には関係無い。
言わへん」
「関係あっ…」
関係あるのだ、こんなにもお前が好きなの
だから、と感情に任せて言いつのってやろう
とした口は、彼女の手で弱く押さえられた。
「…無いやろ?」
驚いて抑える力を一瞬抜いた隙に、蜜柑は
腕をすり抜け行ってしまった。
まさか、自分ははぐらかされたのか?いや、
はぐらかされるのは何時もの事。ただ、今日は
、自分が言おうとした先を解っていて、わざと
はぐらかされた。
何時もの様に無知でとぼけたのではなく…
その日の晩、ルカは棗の部屋で数時間を
過ごし、夜も更け自室に戻ろうとして、その
まま扉の前で立ち話をしていた。
ふと、ガチャリと誰かの部屋の扉が開く音
がして二人がそちらを向くと、開いたのは他
ならぬ蜜柑の部屋のドア。
開けたのは、安藤翼だった。
何故彼が、と驚く二人の姿を認めた翼は
何ともつかない、苦い表情を浮かべた。
「…蜜柑の事、あと…頼む」
298 :
九:2006/11/30(木) 23:13:43 ID:p0RiSfAu
短くそう言って去る翼と、今までの蜜柑の
動向を振り返って、棗は直感的にある結論を
思い浮かべる。頭を思い切り殴られた様な
気分で乱暴に蜜柑の部屋のドアを開くと、案
の定ベッドに蹲る蜜柑は嗚咽を漏らしていた。
「佐倉…っ」
立ちすくむ棗を通り過ぎルカが蜜柑に駆け
寄った。
「ルカぴょん…?棗も…。ははっ、見られ
てもうた。あははっ」
あはは、あははと笑い出す蜜柑に戸惑いな
がらも、ルカはそっとその肩を抱く。蜜柑
はその腕の中で一度静かになると、ルカに
しがみついてまた泣き出した。
「ウチ、翼先輩が好きやぁ…っ」
ああ、やはり。先程の勘は当たっていたの
かとその光景を傍観しながら棗は思う。
「ウチ、ウチな、美咲先輩の事大好きなん
よぅ。美咲先輩とな、翼先輩がな、付き合っ
てんのもちゃんと知っててんよ。けどな、気
が付いたらもう、好きやってん。こんなん、
ずぅっとウチに良くしてくれはってた二人の
事裏切ってるって、けどな、会うてしまうと
な、やっぱり好きやて思うてまうから、翼先輩
に会いたくなくってな、…でもウチ、さっき
全部壊してしもた…!」
299 :
十:2006/11/30(木) 23:15:05 ID:p0RiSfAu
まるで小さな子どもの様な拙い口調で喋り
泣きじゃくる彼女は、夕方に見たよりずっと
ちっぽけで頼りなげで、今にも壊れてしまい
そうだと、棗は思った。
あの男への純粋過ぎる気持ちに、彼女は
翻弄され、あの男が結果的に彼女を女へ
変えて行ったのだ。
ふと、泣き続ける蜜柑を抱くルカと目が
合った。
そうだ、まさしく自分たちは彼女をこの手
でこんなふうにしたかったのだ。
彼女の無邪気さに惹かれて、そして彼女が
自分の為に悩み、自分の手で翻弄され、自分
に「色」を引き出されてゆけばいいと思う
様になった。
そのためにいつも余裕の振りで先回りして
いようと、躍起になって広げたがった身長差
は数センチでしかない。頭の中に蜜柑と並ぶ
翼の姿が過ぎる。彼女の頭一つ以上越した
大人と変わりない身長、自分たちには広く見
える胸、成長した蜜柑を尚抱き上げられる
大人の力。嫉妬する以前に埋められない年齢
の差を悔しく思った。
いつの間にか蛍がやって来て、二人は同性
の彼女に委せる事にして蜜柑の部屋を出た。
廊下に出たルカは、どうしようもないと言
う様に、やるせない表情で笑って見せると、
何も言わず自室へ戻って行った。
300 :
十一:2006/11/30(木) 23:17:53 ID:p0RiSfAu
翌日の夜、棗の部屋をノックする蜜柑の
姿があった。
「棗ぇ、入るで?」
会いたくなかった相手だ。棗は顔をしか
める。誰が見ても泣き明かしたと解る真っ赤
に腫れた目で、それでも今日も彼女は学校で元気に振る舞っていた。
その姿に声に、どうしても昨夜の事を思い
起こして複雑で飲み下せない感情が喉元を
塞ぐので、彼女を避けて今日は授業にすら録
に出席しなかった。
扉を開けた彼女はキョロキョロ部屋を見回
し言った。
「あれ、ルカぴょんは居てへんの?」
「…あいつだっていつでも此処に居るわけ
じゃねぇよ」
ぶっきらぼうに答え、何の様だと尋ねる。
「二人に謝ろぉ思て。昨日は迷惑かけて
ごめんなぁ。もう平気やから。それだけ」
その言葉は白々しく耳に当たるだけだった。
昨夜、全て壊してしまったと泣いて居たと
言うのに。
「ならもう全部済んだ事だって言うのか、
ちゃんとあいつに会えんのかよ」
そう言うと、彼女の瞳は揺らいで潤み出し
た。きっと未だ腫れの引き切らない目尻が濡
れて痛いだろうと思った。
蜜柑はそれには答えずに、ベッドに座る棗
の迎えに机から椅子を引き出して座った。
301 :
十二:2006/11/30(木) 23:20:06 ID:p0RiSfAu
「なぁ、ウチって同い年の子ぉから見ても
ちょっと子どもやろ?きっと」
ぼんやり焦点の合わない目で、誰にともな
く話し始めた。
「それでな、…翼先輩から見たらもっと子
どもやと思う。鳴海先生から見たらもっと
もっと、子どもやろなぁ。けどな、それで良かったんよ。翼先輩の妹で
おったらずっと一緒やん。ずっとぎゅうって
してくれはるやん。…けどウチ子どもやのに
、もうぎゅうってしてもらえる程子どもや無
いみたいやねん。」
その言葉で何となく、あの日特力の教室で
何があったか推測できた。
いつもの様に抱きつこうとして、そのような
事を言われたのだろう。
「ほんなら抱っこしてもらえる理由も居場
所もあらへんくなるって思た時、自分が何で
こんな風に考えるのか、気付いてしまったん
よ。そしたらなぁ…恐ぁなった。今までのウ
チやない様な気持ちがいっぱい溢れて来て、
ウチは女なんやって思うと、吐きたなる位
イヤやった。翼先輩、困っとった…ウチが
好きやなんて言うから」
とうとうまた蜜柑の頬を涙が伝った。
「ウチもっかい小さ成りたい…それで翼
先輩に頭撫でてもらいに行くねん」
―もう聞きたくない、他の男の話など。
302 :
十三:2006/11/30(木) 23:21:39 ID:p0RiSfAu
棗はぐいと蜜柑の腕を掴んで自分の方へ
引っ張った。体制を崩した蜜柑はそのまま
ベッドへ投げ出された。
ぱたぱたと数滴、涙がシーツの上に散る。
惚けた顔の彼女の上に覆い被さる。
「いい加減泣くの止めろ、うざい。今すぐ
泣き止まないと犯す」
言いながら少しだけ、犯すって何、とあの
調子でとぼけてくれはしないかと期待した。
それでなければ顔を真っ赤にして怒り出して
今までの悲しみを忘れれば良いと。
しかし彼女はとろりとした瞳で微笑むと、
「お人好し…」
そう言って棗の頬を撫でた。
「あんたがそんな悲しい顔せんといてよ」
ぷつんと頭の奥で何かが弾ける。
頬に添えられた手を掴んでベッドに押さえ
つけがむしゃらに口付けた。
舌を入れると吐息と共に小さな声が漏れて
思わず唇に噛みついてしまいそうになる。
首筋に頭を埋め舌を這わせながらめちゃ
くちゃにしてやるとばかりにツインテールを
ほどいた。
蜜柑が短い息の合間に尋ねる。
「な…つめっ、ウチのこと…好、き?」
「…お前には言ってやんねぇよ」
303 :
十四(終):2006/11/30(木) 23:24:18 ID:p0RiSfAu
服をたくしあげ乱暴に素肌に触れた。
彼女も乱暴にされる事を望んでいる様に
見えた。
それは傷付け合うだけの行為の様で
彼女が鳴く度に何故か切なくなってゆく
ばかりで
このどうしようも無い鬱屈はきっと欲の
成れ果てを吐き出せば、共に失せてくれる
筈だ。そう思ってただ快楽に溺れようとした。
「あ…っんん、なつめ、棗」
背中に回された小さなてがぎりりと皮膚に
爪を立てる。
「ひっ…ィタっうぅ、く」
ぼろぼろ涙を流す少女は瞼を固く閉じ、
決してその瞳を見せようとしなかった。
ふと白む頭が疑問をもたげる。
どこでずれた、俺等の関係は?それに…
この物語に終わりはあるのか?
304 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 23:28:18 ID:p0RiSfAu
…うわ、予想以上に長かった('A`)。
温い上解り難くてすまん。
>>278さんに頂いたリクは遅くなると
思うがエロくなるよう頑張ります。
305 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 00:16:09 ID:iLw1JFah
なんだか久々に翼×美咲もみたい気ガス。
どなたか頼みます。注文スマソ。あと携帯からでスマソ。
>>304 お疲れさまでした〜。
うまいですね、ほのぼのとした心温まるいい作品でしたよ。^^
どなたか蛍ネタお願いしま〜す><
>>304 エロくはあまりなくとも話が本当おもしろいので
長い方が読み応えがあって嬉しいです。
読んでて原作との違和感を感じさせないのが本当に秀逸
次回作も期待します!
308 :
黒ネコ:2006/12/02(土) 01:16:20 ID:zEc06X2g
273様
力作でしたね!!
棗の「…お前には言ってやんねぇよ」が良かったです。
棗なら言いそうw
風邪ひいてて来れませんでした。
今日こそ終わると・・・いいな(自信なし)
彼女は恥ずかしいのか両手で顔を覆っている。
下着をそっと下ろした。
「やっっ」
そう言って彼女が足を閉じる。
「お願い。見んといて・・・」
彼女が小さな声で僕に懇願した。
「恥ずかしいのかな?」
わざと冗談ぽく問いかけ彼女の顔を覆った両手にキスをする。
無言でうなずく彼女を片手で抱きしめながらそっと割れ目をなぞった。
「ふっっ」
彼女が小さな息を吐いた。
薄い茂みをかきわけクリトリスを指の腹で何度もなでると
「あぁんっっ」
と堪えきれず声が漏れる。
堅く閉じていた足をゆっくりと開いた。
未だ異性を受け入れたことのないそこは桃色に染まっていた。
先ほどまでの愛撫で蜜が溢れている。
舌を尖らせクリトリスを執拗に転がした。
「ああっっ、センセ・・・ナル・・・ダメ」
彼女の腰がビクビクと動き逃げようとする。
が、しっかりと腰をつかんで離さずさらに彼女を責め立てた。
指を挿し込み彼女の中でグルグルと回してみる。
上の方の壁をこすった瞬間彼女が
「やっっ」
と声を上げた。指が軽く圧迫されたのを感じる。
舌では小さな突起を、指では彼女の感じる部分を責め続けた。
「イヤ・・・だめ・・・ぇ」
そう小さな声で呟くと蜜がピュッと吹き出しシーツを濡らした。
309 :
黒ネコ:2006/12/02(土) 01:40:31 ID:zEc06X2g
「いくよ。いい?」
僕の言葉にそっと両手を顔から離しうなずいてみせた。
少し潤んだ瞳が大きく見開かれ、僕の顔をじっと見つめる。
そして目を閉じた。
彼女の瞼にキスしてそっと腰を沈めていく。
初めての彼女ができるだけ痛みを感じないように。
彼女の中は思った以上に狭く、僕のものを押し戻そうとしてくる。
少しずつ少しずつ進み、ようやく奥までたどり着いた。
つながったままキスすると、彼女の閉じた目から涙が零れ落ちた。
「ウチ・・・嬉しい」
「痛くない?」
「大丈夫。ナル、大好き。」
その言葉にまた彼女とあの人の顔が重なる。
その思いを打ち消すように腰を動かした。
波が高まり押し寄せてくる。頭の中が白くなってゆく。
「ユカ先輩っっ」
絶頂の瞬間思わず口にしてしまった。
決して口にしてはならなかったその名前を・・・
後悔に目を閉じる瞬間、凍りついた彼女の顔が見えた・・・。
310 :
黒ネコ:2006/12/02(土) 01:42:23 ID:zEc06X2g
ごめんなさい。
やっぱり終わりませんでした。
続きはまた今度・・・
わっ一寸前に黒ネコ様来てたんですね!
乙です。ユカ先輩!って言っちゃった
シーン読んだ時うわぁやらかした(゚Д゚)
と叫ぶ所だったw
続きも気になりますがお体もお大事に
して下さい。マターリ待ちますので。
黒ネコ名人インフルエンザ流行ってるので気をつけてね〜!
寒い冬は鍋料理でも食べて栄養つけてください。(^0^)
313 :
黒ネコ:2006/12/03(日) 14:49:18 ID:e4WSg+vn
>>311-312様
レスありがとう涙
完治までもうちょいといったところです。
頑張りますw
彼女が無言で僕の部屋を飛び出してからもう1週間が過ぎた。
彼女からは何の連絡もない。
無理もない。1番してはならないことを僕は彼女にしてしまったのだから・・・。
彼女に会えないでいる間、僕の心の中は彼女のことでいっぱいだった。
出会ったばかりの幼い彼女。
あの頃はこんな思いを彼女に持つなど考えもしなかった。
ただあの人に似た彼女の味方になりたくて。
父親のような気持ちで彼女を見ていた。
日々あの人に似てくる彼女を見るたび、僕は嬉しくもあり苦しくもあった。
彼女の成長が嬉しくて。愛おしくて。僕はからっぽの心を彼女で埋めた。
そして彼女に恋をした。──そう、確かに恋だったんだ。
僕は彼女にあの人の影を重ねた。
それはあの人への恋心ゆえ・・・そう思っていたけれど違っていた。
僕はただ執着していたんだ。失った恋心があまりにも大きかったから・・・。
彼女は何にも変えられないかけがえのない人だったのに・・・。
今頃気付いても遅すぎるけれど。
僕には彼女を追いかける資格なんてないのだから・・・。
314 :
黒ネコ:2006/12/03(日) 17:06:14 ID:e4WSg+vn
コンコン
誰かが部屋の扉をノックしている。
「はい?」
出てみるとそこには蛍ちゃんが立っていた。
「君・・・」
「お話があります。いいですか?」
「あ、ああ。どうぞ。」
「──先生。私が何の用で来たのか分かってますよね?」
蛍ちゃんが僕の目をまっすぐに見つめる。
「あの子1週間前から様子がおかしいんです。ずっと泣き腫らした目してるし。
聞いても何でもないって泣きそうな顔で笑うだけ。
あなたの所に泊まるって・・・そう聞いてたんですけど。
何があったんですか?」
鋭い目。彼女のことを本気で心配している目だ。
僕は1つため息をつくと話し始めた。
1週間前のこと、過去の僕の恋、ユカ先輩と僕に起こったこと、ユカ先輩と蜜柑ちゃんのこと
全て話した。
長い時間蛍ちゃんは何も言わずただ黙って僕の話を聞いていた。
聞き終わるとホッと息を吐き「そう・・・」と小さく呟いた。
しばらく考え込んでいた蛍ちゃんが顔を上げて言った。
「鳴海先生。」
「何?」
「1つだけ聞きたいことがあるの。──あなたは蜜柑を愛してる?」
まっすぐな目。
「──愛してるよ。とても。」
「1人の女として?」
「ああ。そうだよ。」
それだけ聞くとふぅっと息を吐いて立ち上がった。
「じゃ、これで。」
扉の前まで歩いていくと振り返って言った。
「─今日のこと、私からあの子に話しておくわ。
・・・でも今度だけよ。次にあの子のこと泣かしたら許さないから。
信じてるわよ。鳴海先生。」
315 :
黒ネコ:2006/12/03(日) 19:59:59 ID:e4WSg+vn
3日後、彼女が僕の部屋を訪ねてきた。
「先生。蛍に話聞いた。ウチ・・・やっぱりあの人の子やったんや。
蛍の特効薬取りに行った時会った女の人・・・。──安積柚香。
最近鏡で見ててな、自分でも似てるって思ってたんよ・・・。
─先生、あの人のこと好きやったんやって?」
「うん。大好きだったよ。」
「──どんな人やったん?」
「素敵な人だったよ。とっても。
まっすぐで何にもくじけない。あきらめない。
君にそっくりだよ。」
「親子・・・なんやもんな。」
彼女は悲しげに笑った。
「ウチな・・・いっぱい考えた。けど、結局どうしたらええのか分からんかった。
先生がウチの母親のこと好きやったって聞いて、すごくショックやったけどちょっとだけ嬉しかった。
でも・・・先生はウチをあの人の代わりにしたん?
まだあの人のことが好きなん?」
「今井さんはそのこと何か言ってた?」
「蛍は、自分で聞きなさいって。大事なことなんやからちゃんと先生と向き合いなさいって。」
「そう。君は本当にいい友達を持ったね。
─僕の気持ちを聞いてくれる?蜜柑ちゃん。」
そう尋ねると彼女は大きくうなずいて固く目を閉じた。
大きな瞳にたまっていた涙が零れ落ちた。
僕は彼女を抱きしめて言った。
「蜜柑ちゃん、僕は君が好きだよ。
あの人の娘だからじゃない。あの人に似てるからじゃない。
君だから好きなんだよ。」
彼女が目を開いて僕を見つめた。後から後から涙があふれてくる。
「ほんまに?ウチ信じてええの?
先生のこと好きでいてええの?」
彼女を抱く腕に力をこめた。
「愛してるよ。蜜柑ちゃん。
──僕のこと許してくれるの?」
彼女は小さくうなずいた。
「先生・・・。ウチ、ナルって呼ばんでもええの?」
「君の好きなように呼んでいいよ。」
「じゃ、やっぱ先生やな。先生、ウチ先生のことだーい好きやから。」
「僕もだよ。」
そして僕たちはキスをした。
この宝物を僕はもう絶対に手離しはしない。絶対に。
316 :
黒ネコ:2006/12/03(日) 20:04:12 ID:e4WSg+vn
ーーーーーーーーーー完ーーーーーーーーーーーー
ごめんなさい。上に入れ忘れました。
終わってホッとしてたw
今ルカ蜜柑蛍を考え中です。
綺麗に終わりましたね。
お疲れ様です。
318 :
黒ネコ:2006/12/03(日) 22:36:52 ID:e4WSg+vn
レスどうもです。
はじめは鬱なエンディングの予定だったのですが
書いてるうちにナルに感情移入してしまいw
ついハッピーエンドにしてしまいました。
暇なのでw蛍×蜜柑×ルカ書いてみます。
他の方の作品がくるまでの繋ぎになれば。
穏やかな昼下がり、蛍の部屋で2人の少女が顔を寄せ合っていた。
「ねぇ蜜柑」
「何?蛍」
「あなた最近ルカぴょんと仲いいわよね」
蜜柑は顔を赤くして首を大きく振った。
「な、何言うん蛍っっ。そ、そんなこと全然あらへんよ」
怪しい。明らかに怪しい。
「そう。なら別にいいんだけど」
「も、も〜。何やな蛍〜。嫌やなぁ」
パタパタと手で顔を扇いでいる。─怪しすぎる。
「蜜柑。私たち友達よね。」
「当たり前やん。そんなの。いきなり何言うん」
「私隠し事されるの嫌いだから」
「う、うん。分かってる。」
「─それだけ。私研究の続きがあるから」
「じゃ、また明日な。」
「ええ。また明日」
319 :
黒ネコ:2006/12/03(日) 23:46:36 ID:e4WSg+vn
──翌日
失敗したわ。
蜜柑とルカぴょんのことに気をとられて棗&ルカぴょんの生写真を机の中に忘れてしまった。
私としたことが。
もう午後6時。急がなければ6時半の夕食に遅れてしまう。
男女の話し声が聞こえ、教室の扉の前で足を止めた。
─あれは・・・蜜柑とルカぴょん?
そっと扉を開け中を覗いた。
「佐倉・・・。一昨日は大丈夫だった?
初めてで痛いって言ってたろ?」
「大丈夫。そんなん心配せんでもええって。」
「佐倉・・・。好きだよ」
「ルカぴょん・・・」
蜜柑とルカがキスをした。
ルカの手が蜜柑の胸をまさぐる。
「んっっ」
蜜柑が腰をくねらせた。
私はそっと扉から離れた。
今日は時間がない。あの2人もすぐに夕食に戻ってくるはずだ。
それにしても・・・。やっぱり隠し事してたんじゃない。蜜柑のバカ。
ルカぴょんもルカぴょんだ。私に無断で蜜柑に何てことしてんのよ。
─2人ともお仕置きね。さて、どうしてくれようか・・・。
320 :
黒ネコ:2006/12/04(月) 00:13:50 ID:lw8w+9J8
用意は整った。夕べは徹夜だったけれど。
待ちに待った放課後だ。ルカぴょんをおびき寄せるのは簡単だ。まず
「ねぇルカぴょん。これなんか可愛いと思わない?」
そう言いながら生写真を見せる。
あとは高速スワンで逃げながら研究室に誘導するだけ。
蜜柑なんかもっと簡単だ。
「蜜柑、研究室に来る?」
これだけでいい。
あとは勝手に「蛍がウチを誘ってくれた」と喜んでついてくる。
ホントに2人とも単純ね・・・。
そしてあとは夕べ完成した『なまけものシール』をはるだけ。
これ貼ると脱力して動けなくなるのよね。
完璧だわ。
「なぁ蛍。これ何なん?ルカぴょんまで」
「ねぇ蜜柑。一昨日私が言ったこと覚えてる?」
「え?」
「隠しごとは嫌いって・・・そう言ったわよね。」
「う、うん」
「昨日の夕方見たのよね、私」
蜜柑とルカがハッと顔を見合わせる。
「ほたる〜。ごめん〜。」
私はニッコリ笑って言った。
「だから お 仕 置 き よ。」
321 :
黒ネコ:2006/12/04(月) 00:58:17 ID:lw8w+9J8
ルカの服に手をかけた。
「な、やめろよ。今井!!おい、おいって!!」
叫ぶルカを無視して服を脱がせてゆく。
全て脱がせ終わった。ルカは赤くなりそっぽを向いている。
「さ、次はあなたよ蜜柑」
「ちょ・・・蛍・・・え・・・」
呆然としている蜜柑の服も手早く剥ぎ取った。
「ふふ・・・蜜柑可愛いわよ。」
裸の蜜柑をルカの正面に座らせた。
「蜜柑。1人でやってみせて。気持ちいい顔、私とルカぴょんに見せてちょうだい」
「そ、そんなん出来るわけないやん。」
「蜜柑・・・。私すごく傷ついたのよね。親友だと思ってたの私だけだったのかしら。」
「ほ、蛍〜。ごめんな。──ほな、1人でやったら許してくれるの?」
「そうね・・・。ルカぴょんの協力も必要だけど。考えてみるわ」
「じゃあ、ウチやる」
「お、おい。佐倉・・・」
「ルカぴょん。しっかり見ててな。・・・メチャクチャ恥ずかしいけど・・・」
そう言って蜜柑は足を開いた。
片手で胸を揉み、反対の手でクリトリスをいじり始めた。
「あ・・ん・・」
蜜柑が小さく声を漏らした。
見ているルカの下半身も上を向いてピクピクとしている。
「あら、ルカぴょん。興奮しているのね」
「う、うるさいっっ」
また赤くなるルカ。蜜柑もそれを見て赤くなっている。
今日はここまでで終わりにします。お休みなさいzzz
黒ネコ名人待ってましたぁ\(^o^)/
どんなお仕置きになるのかドキがムネムネする(;´д`)ハァハァ
なまけものシールw
黒ネコさん、蜜柑をバイブやらローターで苛めてください。隠し事をしたのですからw
326 :
黒ネコ:2006/12/04(月) 23:47:43 ID:lw8w+9J8
レスありがとう。
>>321で蜜柑が足を開くシーンがあるのですが
その直前に蛍が蜜柑だけなまけものシールをはがしてます。
書き忘れました。すみません。
ちなみになまけものは動物の方ですw
「ほら蜜柑。手が止まってるわよ。
もっとルカぴょんに見せてあげなさいよ。」
蜜柑の手が再び動き出す。
何度も自分の手で愛撫を繰り返すうちにピチャピチャと卑猥な音を発し始めた。
まだ熟しきっていない蜜柑の陰部からトロリと蜜が零れた。
ルカの肉棒もますます大きさを増してきていた。
「あらあら2人とも欲しくてたまらないみたいね。
でもダメよ。お仕置きなんだから」
「蛍・・・」
蜜柑が切ない声を出した。
「蜜柑、気持ちよくなってきたの?」
私の問いに蜜柑が小さくうなずいた。
「そう。それじゃもっと気持ちよくなりなさい」
そう言いながら蜜柑のクリトリスに用意しておいたバイブを当てる。
「ああっっ」
大きな声を上げて蜜柑がのけぞった。
構わずそのまま当て続ける。
蜜柑の腰がガクガク震え出した。
蜜が次から次へと溢れてくる。
「しょうがない子ね。こんなに涎をたらして。」
そう言いながら蜜柑の中にバイブを突っ込む。
蜜柑の乳首は痛いほど尖っている。
「胸にも欲しいのね?」
ピンク色のローターを取り出し右の胸にも当ててやる。
「くぅん」
蜜柑が子犬のような声で喘いだ。
「こっちも寂しそうね」
左の乳首を軽く噛んだ。
もはや座っていられなくなった蜜柑は、バイブの動きに合わせて腰をくねらせ頭を左右に振り続けている。
何とか襲い来る快感から逃れようと必死だった。
最高です!!!!続けてください
328 :
黒ネコ:2006/12/05(火) 01:04:31 ID:cYjbQ+xo
──やだ、私まで興奮してきちゃったみたい・・・
下着が濡れてきたのを感じる。
「いくわよ蜜柑」
バイブを握り、かき回す。グチョグチョと音を立てた。
「あかん・・・もう・・・」
切れ切れに蜜柑が呟いた。
思い切り奥に押し込んだ瞬間、蜜柑の身体が突っ張った。
直後グッタリと床に崩れる。
さて・・・。ゆっくりとルカの方を振り返った。
鈴口から透明な汁が溢れ出し今にも破裂しそうにピクピクと震えている。
屈み込んでピンっと指先で弾いた。
それだけで勢いよく白い液が噴き出し、私の服や顔にも温かいものが飛んできた。
「いけない子ね。ルカぴょん。汚れちゃったじゃない。
ルカぴょんにもお仕置きしないとね。──舐めて」
手早く服を脱ぐと足を開いてルカの前に立つ。
ツツーッと太ももに自分の蜜がたれていくのを感じる。
ルカが舌を出すと、私の陰部を舐め始めた。
「今井・・・舐めにくい」
その言葉にルカを床に横たえ、顔の上で膝立ちした。
「どう?おいしい?」
ルカが無言で頷いた。
ピチャピチャピチャ・・・
研究室に水音が響く。
いきなりルカが舌を尖らせ中にねじこんできた。
「ひゃんっっ」
思わず腰が浮いてしまう。
「何だ、可愛い声出せるんじゃん」
ルカが意地悪く笑った。
329 :
黒ネコ:2006/12/05(火) 01:46:15 ID:cYjbQ+xo
・・・ムカ。ルカぴょんのくせに生意気ね・・・
立ち上がるとルカの物を握って腰を沈めた。
「うわっ」
ルカが突然襲ってきた快感に声を上げた。
構わず腰を動かす。
「あっあっ」
ルカが腰を浮かせて小さく喘いだ。
「ルカぴょんも可愛い声出るんじゃない」
そう言ってやるとルカが顔を赤らめた。
敏感な部分にルカのものが当たる。
「んっんっ・・・ルカぴょん・・・気持ちいいわよ」
目を閉じて波に身をゆだねた。その瞬間
バリッ。
いつの間にかそばに来ていた蜜柑がルカのシールをはがし、私に貼り付けた。
「ルカぴょん。シールとったよ。今度はうちらの番やな」
えっ・・・。
ルカが起き上がり私を組み敷いた。
「オッケー。佐倉も手伝ってくれるんだろ?」
「もちろんや。蛍。あんたよくもやってくれたな。覚悟しぃや」
攻守逆転キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
出来れば「そんなこともあろうかと」的な要素も最後に用意してほしいです。
331 :
黒ネコ:2006/12/05(火) 02:24:00 ID:cYjbQ+xo
──力が入らない・・・蜜柑・・・油断してたわ・・・
ルカが思い切り突いてくる。
蜜柑が私の乳首とクリトリスを指で転がした。
強烈な快感に頭の中が真っ白になる。
「ああっ、ああっ、ああっ!!」
今まで出したことのない大きな声が自分の喉から絞りだされてくる。
「もう、もう・・・ダメ!!」
ルカが達するのとほぼ同時に自分の中で何かがはじけた。
グッタリ倒れている私の横で2人の声がする。
「な、蛍簡単に引っかかったやろ。」
「ああ。佐倉の言ったとおりだったな。
あんまり今井が簡単に釣れるからオレが引っかけられたのかと思ったよ。」
・・・!!私が・・・釣られたの・・・?
じゃあ、昨日の放課後のあれも、一昨日のあれも蜜柑の演技だったの?
「今度はどうする?」
「棗なんかどう?多分棗も簡単だよ」
「そうやな。棗でいこか。」
騙された悔しさよりも好奇心が勝った。
「──私も参加するわよ。いい?」
「もちろんや。こういうことは皆でしたほうが楽しいもんな」
ーーーーーーーーーーー完ーーーーーーーーーーーーー
終わりました。
お仕置きが具体的に書かれていて助かりましたw
羞恥責めだけの予定だったので。
>>331 黒ネコ名人お疲れ様でした!(^0^)
すごく良かったのですが、蛍がおバカで泣き虫の蜜柑に負けたまま終わるなんて嫌です。><
☆3つの意地見せてほしいので是非外伝も用意してください!
GJ!!
今回の話黒ネコ様の作品で一番好きだ。
蛍は釣られちゃったのか。道理で蜜柑は
素直にすぐ自慰はじめたわけだw
自分もお暇でしたら外伝お願いしたい。
職人さん乙でし!
335 :
影:2006/12/06(水) 17:43:03 ID:b5x1KBJm
おおっ、しばらく来ない間に……
304様、黒ネコ様、GJです!!
黒ネコ様に至っては、2つも……。お疲れ様ですw
自分も外伝希望ですww
以前言っていた棗×蜜柑を投下します。
ほのぼの系にしたかったんだけど、どうかなぁ……。
「佐倉、危ない!」
階段から落ちそうになった蜜柑を、流架が助けた。――ただそれだけの事だった。
たったそれだけの事なのに、俺の心は醜い嫉妬でいっぱいだった。
――そいつに、触るな。
いつからか、俺の中でコイツの存在がどうしようもなく大きくなっていた。
胸の中で膨らんでいく独占欲。
怒った顔も、笑った顔も、困った顔も、全部ぜんぶ俺だけに向けて欲しい。
そんな風に感じるようになったのは、いつからだろうか。
こんな事を考えながら、俺は一つの部屋の前に立ち止まる。
部屋のプレートには「佐倉蜜柑」の文字。現在時刻は午後8時15分だ。
俺は軽く息を吸い込み、部屋のドアをノックした。
コンコンッ。
「は〜いっ!あ、棗、いらっしゃ〜い」
部屋を訪れた俺を、蜜柑は快く招き入れた。
336 :
影:2006/12/06(水) 17:53:15 ID:b5x1KBJm
ここ最近、俺は毎晩のようにコイツの部屋を訪れている。
勿論、一人の友人として、だ。
以前と違って俺が心を開くようになったと、蜜柑は素直に喜んでいた。
――単純なヤツ。
「あ、ウチなー、今日、アンナちゃんに教えてもろてクッキー作ってん」
俺の前を嬉しそうに走っていく蜜柑。シャワーを浴びたばかりなのか、
ふわりと甘いシャンプーの香りがした。
――抱きしめたい。
寸でのところで、俺は伸ばしかけた手を引っ込めた。――駄目だ。
コイツは、流架の好きなヤツだ。それに多分コイツも流架のことを気に入ってる。
邪魔しちゃ、いけない。
俺は自分に言い聞かせながら、ベッドに無造作に腰を下ろした。
シングルのコイツの部屋には、俺と蜜柑、二人が座れるような椅子など無い。
そこで自然とベッドに座って話をするようになった。
毎晩毎晩、好きな女と肩を並べて、よくも今まで我慢できたものだと
俺は自分を褒めてやりたい。
カバンの中からタッパーとポット、それに紙コップを取り出し、
蜜柑は俺の隣に腰掛けた。
337 :
影:2006/12/06(水) 18:12:22 ID:b5x1KBJm
「紅茶もあるで」
紙コップに二人分を注ぎ、一つを俺に手渡す。俺は黙ってそれを受け取り、
黙々とすすった。熱い紅茶が湯気を放っている。
俺の為に、わざわざ用意してくれたのだろう。その心遣いに感謝しながら、俺は
蜜柑の赤くなった膝に気が付いた。
「……おい。膝、どうした?」
静かに、訊く。
「あー、これ?さっき階段でこけてん」
蜜柑はケロリと答える。
――どんだけそそっかしいんだ、お前は。
俺は呆れた目で蜜柑を見つめる。
「何やねん、その目はーっ!!」
「おま…階段って、ルカに助けてもらったばっかじゃねーか」
「その後こけてん。もうええやんか、ほら、クッキー食べて」
タッパーの蓋を開け、ずいと目の前に持ってくる。
ハートとか、星型とか、色んな形にくり抜かれたクッキーが
ぎっしりと詰め込まれていた。
俺は星型のを一つ取り、口に運んだ。
サクッと軽い歯ざわりがして、甘いバターの香りが口の中に広がった。
「なぁなぁ、美味しい!?」
期待に目を輝かせた蜜柑が、俺の顔を覗き込む。
俺はペロリと指を舐め、正直に答えた。
「……ウマい」
「ホンマ!?よかったー!!ウチな、肉じゃがとかお煮しめとか、そうゆうんは
得意やねんけど、お菓子作んのは初めてやねん。家にオーブンが無かったんよ。
あ、今度肉じゃが食わせたるな」
嬉しそうに笑う蜜柑。俺は視線をはずし、紅茶を飲みながらボソリと言った。
「……いらねぇ」
「…何でやねん」
蜜柑が恨めしい目で俺のことを見てくる。
――違う。本当は食いたくて食いたくて堪らない。……でも…。
紅茶をぐいと飲み干し、俺はイライラと紙コップを握りつぶした。
「…俺じゃなくて、ルカに食わせてやれよ」
「…は?」
蜜柑はポカンと口を開けた。
良い感じで引き込まれましたよ。
わくわくしながら待ってます!
339 :
影:2006/12/07(木) 00:28:59 ID:sOjugRb1
「何でルカぴょんが出てくるん!?」
眉をひそめ、首を傾げる。――そこまで俺に言わせるのか。
「…だってお前、ルカのこと……」
「ちょ…ちょお待てや。ウチが、ルカぴょんのこと?ちゃうで、ウチが好きなん
ルカぴょんちゃうで」
手をぶんぶん振り回し、ひたすら俺の言葉を否定する。
――……?何だ?どういう事だ?
「ウチが……ウチが好きなんは……」
直後、蜜柑の顔がカァッと赤くなった。――俺は夢を見ているのだろうか?
蜜柑は俺の腕を掴み、俯いた。
「…ウチが好きなんは、アンタや」
消え入りそうな声で、蜜柑はこう言った。
この瞬間、世界中で、俺よりも幸せなヤツはどこにもいなかっただろう。
カーッと熱いものが胸の奥から込み上げてきて、俺は涙がこぼれそうになった。
「?棗?」
蜜柑が覗き込んでくる。――止めろ。見るな。
俺は咄嗟に、蜜柑の体を抱き締めた。長いツインテールが鼻をくすぐる。
340 :
影:2006/12/07(木) 01:39:57 ID:sOjugRb1
「な、棗!?」
蜜柑は上ずった声を出した。
――夢みたいだ、こんな事って。
昨日までの俺は、コイツがルカを好きなんだと信じていて、それでも
諦め切れなくて、せめて友人として夜のコイツを独占したくて、毎晩ここに
通って来ていたのだ。
それが今では、蜜柑をこうして腕に抱いている。
幸せ過ぎて、頭がくらくらした。
「――蜜柑、愛してる――……」
腕の力を強め、耳元で囁いた。蜜柑の体が一瞬強張り、背中に置かれている手が
小刻みに震えた。
「ホ…ホンマに?ウチ…」
蜜柑は涙声だ。俺は蜜柑を引き剥がし、頬を擦った。
蜜柑は涙のいっぱい溜まった瞳で俺を見上げてくる。
「…棗……」
「……少し、黙ってろ」
俺は蜜柑の唇に、自分のを重ねた――……。
341 :
影:2006/12/07(木) 01:50:32 ID:sOjugRb1
「なぁなぁ棗、ホンマにやるん!?」
5分後、俺と蜜柑はベッドの中央に向かい合わせに座っていた。
「…嫌か?」
答えは分かりきっている。無論、嫌だと言っても止めるつもりはない。
「……イ、イヤやないけど…」
ショーツとタンクトップ一枚の姿で、蜜柑は顔を朱に染める。
タンクトップの薄い生地には、蜜柑の乳首がくっきりと浮かび上がっていた。
まだブラは着けていないようだ。
「…じゃ、いいよな」
些か乱暴に蜜柑の頭を掴み、唇を重ねた。
「んっ」と一瞬驚いた声を出したが、蜜柑は俺のキスに応えてくれた。
欲にまかせてひたすらに口を吸い続ける俺を蜜柑は受け入れてくれている。
キスをしたまま、俺は蜜柑を押し倒した。
唇を離してやると、「ぷはっ」と少し苦しそうに息を吸い込んだ。
――必死すぎだろ、俺。……でも。
目の前の少女を見下ろす。
頬をピンク色に染め、先程がむしゃらに吸い付いた口からは涎が一筋流れていて、
俺を見つめる瞳は涙で潤んでいた。
――何て厭らしい顔なんだ。
俺はコイツが愛しくて堪らなかった。
342 :
影:2006/12/07(木) 02:01:49 ID:sOjugRb1
「――…なあ」
手を頬に置く。
「…何?」
俺の手に自分の手を重ねながら訊き返す。呼吸はまだ荒い。
俺は少し気が咎めながらも、その手をゆっくりと自分の下半身へと導いた。
蜜柑の手に俺のモノが触れた時、蜜柑の顔はこれ以上ない程に真っ赤になった。
――無理も無い。唯一身に着けているトランクスは、パンパンに膨らんだ俺の
分身で、こんもりと盛り上がっていたのだ。
「――…俺、ちょっともう我慢出来ないんだけど」
――恥ずかしかった。初めてなのに、俺は自分の欲望に走る事しか出来ないのか。
だが、この後の蜜柑の行動は、そんな俺の不安を見事にぶっ飛ばした。
「じゃあ、ウチがやったる」
いきなりガバと起き上がり、逆に俺を押し倒したのだ。
困惑して目を白黒させる俺をよそに、蜜柑は俺のトランクスを一気にずらした。
「!ちょ…おいっ」
顕わになった股間の中央には、発射を今か今かと待ち構えた俺のバズーカが、
堂々と直立していた。
「…へぇ……。結構大きいんやな」
指を滑らせ、軽く上下させた。
「――…うっ…」
俺が声を上げるのと同時に、俺の分身もまたピクリと動いた。
――気持ちいい。
343 :
影:2006/12/07(木) 02:18:28 ID:sOjugRb1
「けどまだ毛ぇは生えてないんやなぁ。つるつるやん」
「う…るせ…」
「…なぁ、気持ちええ…?」
今度は舌で舐め始める。初めてとは思えない舌使いだ。
「…は、はぁ……」
―…ちゅぷ……ちゅぷ…
蜜柑は俺のを全て口に含み、頭を上下させている。――も、もう駄目だ。
「――……!!」
ビクビクンッ。俺は蜜柑の口の中に射精した。
さすがに飲む事は出来なかったらしく、離した口からはボタボタと唾液に混じった
精液がこぼれ出た。
「気持ちよかったやろ?美咲先輩たちがやってるの見たことあるし、ウチ、
蛍に教えてもろてん」
蜜柑は俺の股間を見てニヤリとした。
出したばかりなのに、俺の息子はもう元気を取り戻している。
……ムッ。俺は何だか腹が立ってきた。
今日はここまでです。
蜜柑の関西弁がデタラメもいいとこなんですが、そのへんはスルーして下さい。
影さんGJ!
一気に読まさせて貰いましたが、上手いですね!
特にクッキーと肉じゃがのとこすごくよかったです。
蜜柑って結構女らしいとこもあるんだなと(^^;
もしよかったら蛍にフェラ教えてもらったときの話も書いてくれたら嬉しいです。^^
黒ネコさん、次は蛍×蛍(兄)の近親ネタお願い出来ないでしょうか。
346 :
影:2006/12/08(金) 01:15:31 ID:bzkL3KyU
>>344 どうもですw
蛍にフェラ教えてもらった時の話しか〜。
一応この続編として、蛍×棗は考えてあるんだけど……。
(でも内容が危ない感じなので、書けるかどうかは分かりません……)
………考えてみます。
取り合えず続き。今日は終わりそうもないな…。
「…おい」
スルリと腰に手を回した。――やられっぱなしで黙ってられるか。
「尻、こっち向けろ。で、舐めろ」
――反撃、開始だ。
「……な、何やのこの格好〜!めっちゃ恥ずかしいやけどーっ!!」
蜜柑は俺の上に尻を向けて跨った。顔のすぐ前には湿って少し色の滲んだ蜜柑の
ショーツ。下着の上からでもクリトリスの形が見てとれる。
割れ目の上を下着越しになぞると、ぬちょりとねばっこい感触が指に伝わった。
「ひゃんっ」
「何だお前、興奮してんのか?やらしーな」
俺は舌を太ももに這わせた。中腹辺りからじわじわと上へ上っていく。
「――……あっ…あ…」
蜜柑の喘ぐ声が聞こえる。ヒクヒクと物欲しそうに動く陰部が、その快感を
物語っていた。
「――おい、どうした?舐めろよ」
意地悪く、わざとこんな事を言う。
蜜柑は気だるく、熱くなった俺の肉棒を掴み、やわく唇で挟んだ。
そしてその間からあ舌を出し、舐め始めた。
347 :
影:2006/12/08(金) 01:26:59 ID:bzkL3KyU
「――…くっ…」
突如襲いかかる快感に、俺は思わず飲み込まれそうになる。
――やっぱり上手い。
朦朧とする俺の頭に、一つの言葉が浮かび上がった。
『――……ウチ、蛍に教えてもろてん』
俺の中に、またあの醜い感情がよみがえる。――今井と?
――嫌だ。コイツは渡さない。
俺は、脱がそうとショーツにかけた手を離し、太ももを固定した。
そしてショーツからはみ出た片方の肉に吸い付いた。
「――っ!な…何?」
驚いた蜜柑がバッと振り向く。俺は尻越しに蜜柑の顔を見た。
「――印、つけた。…俺のだって」
自分の唾液に濡れた痕を親指でなぞる。――お前は、俺のだ。
「これ、俺以外の奴に見せんじゃねーぞ」
――今井にも、だ。
最後の言葉を、俺は心の中だけで呟いた。
「んなっ…こ、こんなとこ、誰にも見せんわ!」
蜜柑は耳まで真っ赤になる。――可愛い。
「……俺以外には、だろ?」
俺は蜜柑のショーツを一気に下ろした。
348 :
影:2006/12/08(金) 01:41:36 ID:bzkL3KyU
「――きゃっ…!」
そこには濡れに濡れた蜜柑の陰部。
初めて見る女の生殖器は、想像以上にグロかった。
その強烈な匂いに、俺は思わずくらっときた。
でも、それは同時に、俺の興奮を掻き立てている。
全身がぼうっと熱くなってきた。
「―…おい蜜柑」
俺は割れ目を指で広げた。ひくひくと伸縮を繰り返している襞が
目の前に露出される。
「何してんだ。早く咥えろ」
俺は舌を中へとねじ込んだ。
蜜柑は体をピクンと反らし、震えながら肉棒を口に含んだ。
――ピチャ…ピチャ……ニュプニュプ…
籠った音が六畳の部屋に反響する。
陰部を舌で愛撫しながら指でクリトリスを弄ると、蜜柑は肉棒を口から放し、
身をよじった。そこで今度は両手の指を突っ込み、グリグリと掻き回した。
「――……あっ…ああっ…」
蜜柑は甘い声を上げながら俺のペニスを掴み、ぐったりともたれかかる。
俺の腹に、蜜柑の固くなった突起が動きに合わせて布越しに擦れている。
――蜜柑の吐息が、肉棒にかかる。俺の限界も近かった。
349 :
影:2006/12/08(金) 01:56:58 ID:bzkL3KyU
――グチョグチョグチョ
反応が一番良い所を執拗に擦ると、蜜柑は甲高い声を上げ、ピタリとその動きを
止めた。肉壁がぎゅうぎゅうと俺の指を締め付けてくる。
体の力が抜け、蜜柑の頬が俺のペニスに触れた瞬間、先端からピュッと白い液が
飛び出し、シーツに染みをつくった。
俺の指も肉壁から開放され、中から蜜が溢れ出た。
しばらくグッタリと横になり、乱れた息を整えながら俺と蜜柑は体を
起こした。無言のまま一度唇を重ね、俺は蜜柑のタンクトップを脱がせた。
ほんのり赤みを帯びた上半身には、ピンク色の乳首がピンと反り立っていた。
「…なんや恥ずかしいな」
蜜柑ははにかんだ顔で照れくさそうに笑った。
二人は全裸で向かい合っている。
少しの沈黙の後、俺はそっと手を伸ばし、蜜柑の髪をほどいた。
いつもの蜜柑とは違い、少し大人っぽくなる。――あくまで少し、だが。
「…何で髪ほどくん」
「こっちの方がいい。……こうしてろ」
指を差し入れ、髪をすいた。若干汗ばんだ髪が指に絡みついてくる。
……すみません、今日はここまでです。
棗蜜柑は難しいな〜。
gj!wktk
すごい良いですよ!
期待!
GJ!!続きに期待
黒ネコ名人まだかな〜?(´・ω・`)ショボーン
蛍に唾責めされたい。
顔中ペッペッと吐きかけられ、手でぐっちょりと擦りつけられたい。
そんで「臭い?こうして欲しかったんでしょ。」と口の中にも垂らしてほしい。
どなたかこう言った感じのフェチ小説書いて下さいませんか?
今までいばらとか美咲先輩ってありました?もし誰か気がむけば書いてください
356 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 16:33:43 ID:B7ZJvnMY
翼×美咲キボン!
携帯スマソ。
続き遅れてごめんなさい。なかなか時間がとれなくて……。
「――……いいんだな?」
――中に、入っても。
蜜柑の長い髪に触れながら、俺は最後の確認を行う。今なら(超頑張れば)我慢できる。
「…何やな今更」
蜜柑は唇を尖らせた。
「そんなええに決まってるやんか。ウチも…棗と…その…」
カッと顔がゆでダコになる。
「…し、したいもん」
――ああ。
俺は目を細めた。俺は、本当にこの、目の前の愛しい少女を手に入れたのか。
身体はまだだが、心はもう、俺のモンだ。
――流架でもなく、今井でもなく、俺のモノだ。
「…じゃあ」
俺はさっとベッドから下り、ズボンのポケットをまさぐった。
――…確かこの辺に……。あった。
「…何?」
蜜柑が覗き込む。
手には箱に入ったコンドーム。以前影のヤローに無理矢理渡されたやつだ。
まさかこんなカタチで役に立とうとは。
358 :
影:2006/12/13(水) 01:05:28 ID:KykhRHr8
↑すみません、コテ入れ忘れました。
「棗、それ…」
蜜柑はちょっと赤くなった。
コイツがこれの存在を知っていたとは驚きだ。――まあ、フェラ教えてもらった
ぐらいだから、当然か……。
「ヒニンは大事だろ」
ピリッ。俺は袋を破り、もたもたとそれを着け始めた。
――なかなか難しい。
「あ、棗。空気入ったで」
「ウルセ…」
「あ」
破れた。
359 :
影:2006/12/13(水) 01:16:33 ID:KykhRHr8
――ど、どうする。
俺は慌てた。俺が持っているのはこれ一個。諦めるしかないのか?
――いや、もう無理だ。だからって中出しは……。
頭の中がグルグルしてきた。どうしよ――……
「ウチ持っとるよ」
突然蜜柑が立ち上がり、机の引き出しを開けた。そして中から、俺が貰ったのと
同じような箱を四つ取り出した。
「おま…何でそれ…」
驚く俺の前に、蜜柑はそれらをずらりと並べた。
「これ、みんなもろてん。こっちが翼先輩で、こっちは美咲先輩。で、殿先輩。
あ、これはスゴイでー。鳴海先生からなんやけどな?『凸凹襞付き』やって」
右から順に、指差しながら説明する。それが終わると、蜜柑は一番右――影から
貰ったやつを手に取り、中身を取り出した。
「着け方も教えてもろてん。さ、ウチが着けたる」
「うわっ…ちょ、おい蜜柑!」
下半身が拘束された。
ごめんなさい〜。今日はここまでです…。
書くの遅すぎ…。時間が出来次第すぐに続き書き込みますんで…。
GJ!
毎日リロードするほど楽しみだけど
無理しないでくださいね。
やばい、棗が可愛いw
どうしよってww
影様超GJ!!
黒ネコ名人まだでつか〜?(´・ω・`)ショボーン
364 :
黒ネコ:2006/12/14(木) 08:28:12 ID:sQKOFt1P
すみません。見にきてはいるのですが・・・。
来週頭まではちょっと忙しくて無理そうです。
影さんGJです!!棗の方が純情でワロス。
GJ!
無理せずガンガってくれ!
今日の放送はよかった、苺…
「蛍+蜜柑×ナツメ+ルカ」のハチャメチャ大乱交4Pお願いします!
どうしても読みたいので何卒よろしくお願いします><
最近ここ低年齢ガチが増えたな
↑みたいな
もともと低年齢ばっかりだよ
早く書いてくんろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(T-T)
371 :
273:2006/12/17(日) 00:56:16 ID:MX2jnceF
やっ…と
>>278さんに頂いたリク完成しま
した。
棗蛍投稿します。
タイトル【長夜に遊泳】
中等部3年の晩春。
夜更けの自室で私とあの子が何時もの如
く寝間着姿でベッドに寝転がりお喋りして
いた時の事だった。
「…は、?」私は思わず自分の耳を疑
った。いや、認めたくない事実に反射的に
耳を潰した。
「せやからな、流架ぴょんと…つ、付き
合う事になってん」
眼前の最愛の親友――蜜柑は耳迄真っ赤
に染めて照れながら、けれど至上の幸福を
享受したという顔で先程私を凍らせた言葉
を繰り返した。
柄にも無くぽかんと口を開け絶句する。
何てこと、私の蜜柑が!意識が遠のいて来
た私に追い討ちをかける様に続ける蜜柑。
「あんな、今日蛍、放課後居てへんかっ
たやん?」
そうね。何処ぞの虫ケラの告白を断りに
行かなくちゃならなかったのよ。
「そんでな、偶々流架ぴょんと一緒に帰
ろぉいう事になって。道の途中で…こ、告
白されてん」
373 :
2:2006/12/17(日) 00:59:32 ID:MX2jnceF
あぁ私とした事が何て失敗。バカで間抜
けで可愛いこの子に悪い虫がつかない様に
常日頃警戒し(その位は本来当人がやるべ
き事だが、如何せんあの子は無邪気過ぎる
のだ)、ガードしてきたというのに、私が
呼び出された一縷の隙に、羊の皮を被った
狼にまんまと付け入られたと、そういうわ
けね。
あんな手紙無視すれば良かったのだ、と
今更ながら顔すら覚えていない、今日告白
して来た高等部生を憎々しく思った。
…けれど、蜜柑が中等部に上がった頃辺
りから彼…乃木流架に淡い思いを寄せはじ
めていたのを私は知っていた。要するに彼
の4年来の初恋は、本来ならば2年前、
とうに成就していてもおかしくなかったの
だ。つまり私がいくらあの子を守っている
積もりで居たとしても、彼だけに関して言
えば私の行為は『妨害』以外の何物でもな
かった。
ここらが潮時、かしらね。この子を独り
占めしているのも。
「…そう、おめでとう」
心の中ではこの代償は流架君にどう払っ
て頂こうかしら、そんな事を考えながらも
薄く微笑んで言った言葉は必ずしも嘘では
ない。ただ寂しさは拭えなかった。
374 :
3:2006/12/17(日) 01:01:04 ID:MX2jnceF
そんな私の気持ちを察知した様子の蜜柑
は、慌てて私にしがみつき言った。
「あ、けどな、流架ぴょんが彼氏になっ
たぁ言うても、女の子の中でいちばん大好
きなんが蛍やていうんは変わらへんし!
うちらはずっと一緒やで、な。な。」
そんな蜜柑の頭をよしよしと撫で、私は
ただほんの少しうなずいて見せるのだった。
そうね。私からすれば蜜柑の流架君に対
する気持ちはまだほんの憧れ程度の様に思
われる所だし、暫くはやっぱりこの子の
いちばんは私。
けれど二人の関係は、共に過ごす月日を
重ね次第に確かなものになってゆくのだっ
た。私は蜜柑の脳内を支配する割合が、次
第に私より流架君の方が多くなっていく様
子を、必然的に一番近くで見る事となった。
以前の様に二人きりで出掛けても、やれ
流架ぴょんがああしたこう言った、とそれ
ばかり。
自分でも解っているわ。少女間の友情は
恋情じみた面を持って居るとは言え、私の
蜜柑に対する友愛は少々行き過ぎている。
親友の身である私ですら胸が痛むのに、
あの子を想っていた幾人かの他の少年たち
は一体どんな心持ちでいるのかしら。
375 :
4:2006/12/17(日) 01:03:00 ID:MX2jnceF
そう特に、本気で蜜柑を…きっと今でも
好きな筈のあの少年、日向棗は―――…
二人の姿を見る彼の態度からは何も読み
とれなかった。ただ彼が蜜柑にちょっかい
を出す事は無くなったし、あの掛け合いも
ぐんと数が減った。
そして到来した夏休みに、ある出来事が
起こった。
日付が変わったばかりの夜中、やけに目
が冴えるので私は蜜柑の部屋へ向かった。
「蜜柑?私。入るわよ」
習慣でノックした扉を返事を待たずに開
けると予想に反して部屋の中は真っ暗だ。
クーラーを点けた形跡も無ければシャワ
ールームも乾いているし、着替えた形跡も
ない森閑とした部屋は、数時間に及ぶ主の
不在を示していた。
今思うと夏の夜気に惑わされていたのだ
ろうか、少し考えれば解りそうな事実に全
く気付かなかった私は蜜柑を案じて捜し始
めたのだった。
私はアンナ、野々子、パーマと部屋を訪
ね、全員に「来ていない」と返され、少々
焦って手当たり次第に扉をノックして回っ
た。
そうして日向棗も訪ねた。
ノックをして暫く後、しかめ面した日向
棗は私という予想外の訪問客の姿を認める
といぶかしげな目をした。
376 :
5:2006/12/17(日) 01:06:05 ID:MX2jnceF
「蜜柑知らない。もうずっと部屋にいない
みたいなのよ」
その言葉を聞いて彼の眉がぴくん、と少
し反応を見せた。
「流架の所へは?もう行ってみたのか」
あっ、と私は小さく溢した。それもそう
だ。私ったら何故一番に彼を当たらなかっ
たのかしら。
「馬鹿じゃねぇの。まず流架に聞けよな」
「それもそうだったわ。お邪魔してご免
なさいね」
そそくさと踵を返す私に、
「待てよ。俺も行く」
彼はそう言って外へも捜しに出られるよ
う薄手のジャンパーに袖を通し部屋から出
てきた。何だかんだと心配らしい。
そう、詰まりこの夜は彼も馬鹿だったの。
連れだって「LUCA NOGI」とプレートの
掛かる扉をノックする。
一度目、
二度目、
三度目にして漸く、寝惚け眼の流架君が
姿を現した。
「…棗に今井…?どうしたの?」
漏れた部屋の空気はしっとりと湿度が高
くほんのり甘い。
瞼を擦りながら言う彼に尋ねる。
「蜜柑知らない。ずっと部屋に居ないみ
たいなの」
この夜幾度目かのその問いに、彼は目を
見開いて、ああ。と言うと扉を大きく開け
中を示した。
377 :
6:2006/12/17(日) 01:07:31 ID:MX2jnceF
部屋の中央を占拠するベッドで、他なら
ぬ蜜柑はすやすや眠っていた。
その周りにはやりかけの宿題やら雑誌や
らが散らばっている。二人で宿題をやって
いる内に眠ってしまい、今というわけだ。
ホルターネックのキャミソール一枚で剥
き出しの肩と背中。
デニムのミニスカートから出た素足は嫌
に生めかしかった。
流架君がベッドに片手片膝を付きその剥
き出しの肩に手を掛け蜜柑を揺り起こす。
愛しい者を見る眼差しで、微笑みながら。
「さくら。起きて、佐倉」
「っん…?」
「いつの間にかもう夜中みたい。今井と
棗が捜しに来たよ」
恋人に起こされる少女、ただそれだけの
光景なのに、ゆっくりと起き上がった蜜柑
の乱れた長い髪や、寝ている間に少しずり
上がってしまったキャミソールからちらと
だけ見える腰骨や、二人の間に孕まれ熟れ
た熱が、「男と女」としての二人を見せて
いるようで生々しい。
「ほたりゅー。ごめん、うち寝てしもて
たみたい。心配かけた?」
とてとて、と蜜柑が駆け寄って私に抱き
ついた。
「棗もごめんな。わざわざ有り難う」
378 :
7:2006/12/17(日) 01:09:05 ID:MX2jnceF
にっこり笑う蜜柑に、日向棗はきつく眉
をひそめ、怒気の籠った冷たい声で言い放
った。
「ざけんなよ。人をわざわざ出向かせて
、来てみれば男の部屋で寝こけてましたっ
つぅんだな。はしたねぇ女」
その瞬間、空気が一変した。蜜柑が羞恥
にサッと顔を赤らめ泣きそうな様子になっ
た。スカートの裾をきゅっと握る姿は小さ
な子供のようだ。
「ごめん…迷惑かけてほんまにごめん」
「棗、佐倉だけのせいじゃないし。俺も
寝ちゃったから」
流架君が慌ててフォローした。日向棗は
ふいと踵を返してしまった。あらあら言い
逃げね、黒猫さん。
私は何故かしら、「怒ってないから」と
だけ蜜柑に告げ、日向棗のあとを追った。
ちょっと興味があったのよ。
「八つ当たりね」
自室のノブに手を掛けた後ろ姿に呼びか
ける。不機嫌そ
うな顔が振り返る。眉間に刻まれた皺を見
ても、私は別段怯まなかった。
「それが言いたくて追って来たのか?
ゴクロウサマ。」
憎まれ口は黙殺しつつ好き勝手に続ける。
「蜜柑が未だ好き?」
日向棗はほんの少したじろいだ。目だけ伏
せ殆ど肯定の意を表す彼。頬に影を作る長い
睫毛が妙に印象に残った。
379 :
8:2006/12/17(日) 01:10:24 ID:MX2jnceF
「奪うつもりは、ない。流架を憎む気もな
い。」
短く言うと部屋へ入ってしまった。
それから暫く、蜜柑と流架君は少々ぎこち
ないようだった。けれどまた暫くすると、以
前より更に関係が深まったようだ。
この頃から日向棗が高等部生の誘いに簡単
に乗るようになったと噂が流れ始めた。
擦れた目のお子ちゃまは遊び回る事で自分
の気持ちから目を背ける事を覚えたらしい。
夏休みが終わり秋深くなった頃に、とうと
う蜜柑の全てを彼は手に入れた。
「佐倉、お早う」
「るっ流架ぴょん!おはよう…」
朝の教室で挨拶を交したぎり、二人は真っ
赤になって固まっていた。
流架君が蜜柑の耳に顔を寄せ何事かを囁く
。おそらくは「身体は大丈夫?」だとかそう
言う事。彼がせっかく声をひそめて言ったの
に、蜜柑たらぐるぐる目を回して沸騰しちゃ
って、大きな声で「うん!!もう、へへ平気
やで!元気満タンやし!」なんて言うものだから、数人には昨夜何があ
ったかなど簡単に想像ができてしまう。
そこで私も初めて知った。…ショックどこ
ろの騒ぎじゃあ無かったわ。
380 :
9:2006/12/17(日) 01:12:36 ID:MX2jnceF
何が一番寂しかったかと言われれば、『
そんなこと』になりそうだなんてあの子が私に一言も言わなかっ
たこと。
付き合い始めの頃はぎゅっとしてくれた、
だとかキスしちゃった、とか何でも私に話し
たあの子が私に秘密を持とうとしたのがたま
らなかった。…自分は秘密など沢山あるとい
うのに、勝手ね。
ねぇ蜜柑、今夜じゅうに全部話してくれた
なら私、許すわ。あなたはまだ大人になっち
ゃ嫌。
頭の奥であの子に呼びかける。気付いて、
ちゃんと―――私、寂しい…
その日、夜が更けても蜜柑は私の所へ来る
事は無かった。何だか心に穴が空いたようで
どんな感情も全てその中に落ちて行ってしま
う気がした。自室に居るのが苦痛で衝動的に
部屋を出た。閉めた扉に背を預け、ひやりと
澄んだ空気を吸って目を閉じる。
バタン。
扉の開く音に目を開け見やれば、
「…日向君」
同じ心持ちであろう二人が鉢合わせた。
苦渋を浮かべた表情の私をせせら笑う。自
分だって傷付いている癖に、失礼な男。気に
入らないわ。
「何。」
顔をしかめ睨みつける。
「お前、男に生まれたいと思った事ありそ
うだな」
「…ったら、」
381 :
10:2006/12/17(日) 01:15:18 ID:MX2jnceF
ぶるぶる自分の唇がわななくのが解る。
「だったら何だって言うのよ…っ!」
思わず図星を指されて激昂した。蜜柑が
流架君に想いを寄せはじめてから何度も考
えた事だった。私が男だったなら蜜柑は
必ず私に恋をすると思うし、そうでは無か
ったとしても力を行使して犯してでも手に
入れたのに。激しい恋にも似た独占欲はい
つも胸にあった。
目尻が熱い。珍しく泣きそうだった。思
った以上にあの子が離れていくのは堪える
ようだ。
…何時かは必ず来る日だと、解っていた
筈なのに。
ふと、目の前の男が下睫毛に溜った私
の涙を指で掬った。
「面白ぇ、鉄仮面が泣いてんのかよ。」
さも愉快そうに言うそいつを睨み返す。
「…そういう貴方もポーカーフェイス
が崩れてるけど。捨てられた子どもみたい
な眼しちゃって、見てて笑えるわよ?」
一瞬、彼の瞳が動揺して左右に揺れた。
形勢逆転と僅かに口角を上げればぶつか
り合う視線。
つくづく私たちって似たもの同士だった
のだわ、ぼんやり思っていると、見下ろす
端正な顔が近付いてこう言うのだ。
「なぁもうどうでもいい、そうだろ?」
382 :
11:2006/12/17(日) 01:17:26 ID:MX2jnceF
答えを返す暇も無く唇を塞がれ、自分の
後ろに手が回り彼がドアを開ける。
突然ドアが開いた為に倒れ込みそうにな
った身体の腰を腕で支えられた。
バタンとドアが閉まる音、続いて鍵を
かける音が聞こえるその間にも、口中に舌
が侵入して勝手に自分の舌を絡め取って
いく。
退けようとすればバランスが崩れてしま
う体勢でろくに抵抗する事も叶わず気が付
けばベッド迄押し進められていた。
「ちょっ…と、あんた何す…っ!」
鈍い音と一緒に柔らかな其処へ身体が沈
み、抗議の視線を投げつければ今日幾度目
かの無言の攻防が始まる…かと思ったが、
何だか普段全くそんなこと等思いもしなか
ったと言うのに、何故かその眼の中に吸い
込まれてしまうような感覚に陥って、そう
したらもう催眠術にかけられたかの様に本
当に何もがどうでも良くなってしまった。
そして彼はその隙を見逃す筈もなく自分
の首筋に顔を埋めた。舌に首のラインを
なぞられる感覚に肌が粟立つ。大きく華奢
な手が自分のブレザー、続いてブラウスの
釦をするする流れる様に外していく。
下着を押し上げた左手が乳房に触れ、
やわやわと小さく揉んでくる。
383 :
12:2006/12/17(日) 01:19:25 ID:MX2jnceF
同時に耳を
柔らかく食まれた。はぁ、と漏らしてしま
いそうになった熱い吐息を唇を噛み締めて
引っ込める。
「……っ!」
間髪容れずに、彼は乳房を揉む手はその
ままにもう片方の突起を口に含んだ。
声を出すのが屈辱で手の甲を口元に運ぶ
も、事も無げに両手を左手で封殺された。
身をよじって抜け出そうとするけれど叶
わない。
「ぁッ…」
「楽しもうぜ、今井?」
そう言う声はなんとも面白そうでまた、
意地悪なのだ。
突起を唇を使って甘噛みされる。
「ん…くっ、あっ」
頭に次第に靄がかかっていくのを感じた。
もういいわ。こうなったらとことん楽し
んでやろうじゃないの。
そうとなれば、
私は力を抜いて固くしていた身を完全に
ベッドへ預けた。抵抗を止めた素振りを見
せると両手の拘束が解けた。
私はするりと彼の下から抜けると彼の肩
を緩く押し、座る様に促す。
「何だよ?」
先程迄さも愉快そうに振る舞っていた日
向棗が当惑気味に少し目を見張るのを見て
今度は私がニヤリとする番だ。 そう言いながら彼のベルトを外した。
チャックを開けトランクスの穴から半だ
ちのソレを取り出すと、舐め始めた。
384 :
13:2006/12/17(日) 01:21:22 ID:MX2jnceF
根元の方から先まで舌を広げねっとりと
舐め上げ、口の中に含む。亀頭を舌で攻め
ながら片方の指で付け根を擦る。喉の奥か
ら唸るような快感の声が漏れるのを聞いて
高揚感を覚えた。
「…っ、“岬センセー”の調教の賜か?」
『調教』だなんて失礼だわ。あの人を私
なしじゃならなくしたのは私よ。頭ではそ
う思ったが、今はあの人と私がどんな間柄
であるかなど関係の無いこと。情報源は後
で問いただすとして、彼が言った厭味に対
する答えは鼻で笑うだけにして置いて行為
を続けた。
はっきり言ってこの行為自体は好きでは
ない。グロテスクな男性器の色や形を目の
当たりにするのも嫌だし、味も臭いも最悪
、また自分がこんないやらしい水音を響か
せているというのも居心地が悪い。けれど
この行為で感じる男の顔を見るのは好きだ
。潤んでゆく瞳や紅潮していく頬を見ると
、跪いているのはこっちだというのに相手
を征服している様な気分になって、愉しすぎ
て思わず嘲笑すら溢してしまいそうな位だ。
けれどそんな私の優越感も次の瞬間崩れ
去った。
385 :
14:2006/12/17(日) 01:22:46 ID:MX2jnceF
日向棗の手が必然的に腰を突き出す形に
なっていた私のスカートの中へ入り、下着
越しに中指が割れ目をなぞったのだ。
「ふっ…んんっ」
くぐもった声と一緒に唾液がぼたぼたシ
ーツに落ちた。
「下着、濡れてんじゃねぇかよ」
ぎゅっと指が埋められ陰核に届いた。
「あっ」
思わずくわえていたものを離してしまう。
「どうした?」
悔しさに、く
つくつ笑う男を睨み付けてまたしゃぶりつ
く。途端に陰核にをまた押される。必死に
両手でシーツに縋り、舌を動かしてゆく。
指が皮肉の奥のしこりを捕らえようとす
るかのようにくにくに陰核を弄ぶ。ぴちゃ
りと自分の中から密の溢れる音がする。
「んんっ、んぅう」
歯を立てないよう気を配る事さえ精一杯
になってゆくのに追い討ちを掛ける様に、
下着をずり下ろされ指が穴の中に侵入した。
「はぁん…」
再び離してしまった口。もう顔を上げる
事すらままならずに突っ伏して掻き回され
る快感に声を上げるだけだった。
「あっ、あぁぁ」
出し入れを繰り返す二本の指がくいと中
で半回転した時、そのまま達した。
386 :
15:2006/12/17(日) 01:25:39 ID:MX2jnceF
ずるりと布の海に倒れ込むと息を整える
暇も無く被い被さって来る影が脚を掴んだ。
「あっ、待っ…て」
「もう入んだろ」
ぬるつく入口に押し当てられるものの形
を感じる。一気に腰を落とされて悲鳴にも
似た声を上げてしまう。
「や…ダメっ、ぁああ、あっあっ」
弱いところを突かれて反射的に出てしま
った拒否の言葉のせいで、感付いた彼に更
に攻め立てられ、先程とは比にならない快
楽が襲ってくる。思わずぎゅうっと目を閉
じたら溜った涙が流れ落ちた。焦燥感に無
意識の内にいやいやと首を横に振ってしま
う。達する瞬間はいつも、何故か恐怖感が
頭を過ぎる。
「ひぁっあっ、あっ…!」
最後にきゅうと日向棗を締め付けて完全
な絶頂を迎えた。
一拍置いて彼が中から自身を引き抜き、
シーツの上で絶えた。
荒い息の彼はぱたりと自分の横に転がっ
た。
「ちょっと、此処で寝るんじゃないわよ。
ていうかシーツ大変な事になってるんだけ
ど、どうしてくれるのよ」
まだ気だるい身体を無理に起こして彼の
肩をぴしゃりと叩いた。
絶頂の余韻から引き戻され眉をひそめて
いる彼に続け様に言う。
「この事流架君にバレたら反応が見物よ
ね。どう言い訳するのよ?」
私の中で狐につままれたみたいな顔をし
た流架君が、話をどうにか飲み込もうとし
て硬直している様が浮かんだ。
あ。小さく呟いてがばりと起き上がった
彼の表情ったら、想像の中の流架君と全く
同じ間抜けな表情なものだから、私は吹き
出してしまった。
声を立てて笑う私を見た彼が、驚愕の余
りぽかんと口を開けさらに抜けた表情にな
り、私はもっと大きな声で無邪気に笑いは
じめた。
お互い敵同然だった私たちがむしゃくしゃ
腹に委せて馴れ合った今日だけれど。
取り敢えず私は一回こっきりで捨てられ
る様な安い女じゃないし、
ここから始まる関係も案外面白いかも知
れないわね、日向くん?
【end】
以上です。
長くて胸やけ起こした人スマソorz
引き続き黒ネコ様、影様、TAYU様の投稿、
wktkでお待ちしております。
おつかれさまでした。実に素晴らしいです!
一気に完読させてもらいました。
鉄仮面とポーカーフェイスの表現がよかったぁ〜。
異色の組み合わせかと思いきや意外にハマりますね〜。
蛍とナツメは似たとこあるからかな?
もう少しエッチな描写や表現もほしかったですが、是非また新作書いてほしいです!
次は蛍に嫉妬する蜜柑をテーマにお願いします。
異様な関係にハァハァした。
GJ!
コテ作りヨカタネ。
391 :
388:2006/12/18(月) 00:38:49 ID:xD35mqFm
労いのお言葉有難うございます。
>>389 蛍に嫉妬する蜜柑…というのは、蛍×蜜柑
でということでよろしいのでしょうか?
それとも蛍×棗or流架で、棗or流架←蜜柑
という意味でしょうか?
>>391 キーワードはと言いますと
・蜜柑は蛍に熱い恋心を抱いてる。
・蛍はその気持ちに気づかず他の誰かとくっついてしまう。
・蛍のエッチ現場を偶然見てショックを受ける蜜柑。
・そして最後は×××××な展開に・・・
こんな感じの作品が読みたいです。
先生執筆お願いします(;´д`)ハァハァ
>>392 解りました。投下は遅くなると思いますが、
挑戦してみます(`・ω・´)
多分少々鬱な雰囲気の作品になってしまうと
思いますが多めに見てやって下さい。
〃  ̄ `ヽ
i |Y人リソ| |
| | | ゚ - ゚) 楽しみだな
| | |[ニニ]'| |
人|」 》)\
ヽ-( r |ー '
し' し
C.C.自重しろ
〃  ̄ `ヽ
i |Y人リソ| |
| | | ゚ - ゚) なぜ私を知っている。何者だ。
| | |[ニニ]'| |つ┌──┐pizza
人|」 》)\  ̄ ̄ ̄
ヽ-( r |ー '
し' し
ほしゅ
みなたま、まだでつか〜〜〜〜〜〜・゚・(つД`)・゚・早く読みたいよぅ
皆そう焦るな
職人だって忙しいだろうし
今は頭の中で妄想でもしてろ
年末年始は忙しいしね
401 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 17:45:01 ID:OykBQ5Vq
当たり前だろ
性 夜 だ か ら な
そうか
クリスマス=性夜
正月=姫始め
という事で姫始めネタ希望
403 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 01:04:15 ID:Lrb77vO9
まだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?><
404 :
黒ネコ:2006/12/28(木) 00:12:54 ID:Ll2xrwXA
久しぶりに書き込みに来れました。
388さん素晴らしかったです。遅レスでスマン。
蛍&蜜柑×棗&ルカ(外伝)実はまだ上手くまとまってないんです。
登場人物が多いと収集つかなくなるorz
下手くそでゆっくりになると思いますが良かったらお付き合いくださいませ。
私が蜜柑とルカぴょんにまんまと嵌められてから早1週間が過ぎた。
今度のターゲットは日向棗。
ルカぴょんも言っていたけれど彼をおびき寄せるのは簡単だ。
ルカぴょんが誘えば何の疑問も持たずついてくるだろうから。
「棗〜。今度の日曜、オレの部屋に来ない?」
ルカぴょんが棗君を誘う声が聞こえてくる。
「ん?ああ。」
ほらね。今度の日曜が楽しみね。
「蛍。今度の日曜に決まったみたいやな。」
蜜柑が擦り寄ってきてそっと囁いた。
「そうね。」
「楽しみやな〜。」
無邪気な顔で笑っている。
「・・・そうね。楽しみね。とっても」
どうやって虐めてあげようかしら。
私がやられっ放しなわけないでしょ。バカ蜜柑。
405 :
黒ネコ:2006/12/28(木) 00:49:32 ID:Ll2xrwXA
──日曜日。ルカの部屋。
コンコン
「おい。ルカ。入るぞ」
棗君がやって来た。
私と蜜柑はシャワールームに身をひそめていた。
私は蜜柑に小さい声で囁く。
「ねぇ蜜柑。これつけてみて。」
私が差し出したものを見て蜜柑が首をかしげた。
「何これ?チョーカー?」
「そうよ。あんたに似合うと思って。可愛いでしょ?」
真っ赤な色をしたそれは中心に2つキラキラとした物が埋め込まれている。
「ひゃ〜。きれいやなぁ。これ何?宝石?」
「きれいでしょ。はめてくれるわよね、蜜柑」
「う、うん。ありがとう蛍。こんなんもらってええの?」
私は蜜柑の手からそれを取り、首にはめてやった。
カチャッ
小さな音がした。
「いいのよ蜜柑。あなたのために作ったんだから。素敵でしょ、この首輪」
「首・・・輪?」
「そう。このキラキラした物は制御装置と録音装置よ。
これをつけると主人の言うことに逆らえなくなるのよね。
今日はあなたに犬になってもらうわよ。」
「蛍・・・何で?」
「この前私を騙した罰よ。3人の主人にしっかり仕えてね、蜜柑」
私はにっこり微笑んだ。
久々の投稿キター(゚∀゚)!!
蜜柑…・のっけからカワイソスで萌えww
407 :
黒ネコ:2006/12/28(木) 01:38:09 ID:Ll2xrwXA
「おいルカ。今日なんか用があったんじゃないのか?」
棗君の声が聞こえる。
「うん。ちょっと珍しい犬がいてさ。棗にも見てもらおうと思って」
よし。ルカぴょんちゃんと言えたわね。
──1時間前
「・・・というわけで今日は蜜柑を犬にするから」
「おいっっ今井!!それじゃ佐倉があまりにも・・・」
私はにっこり微笑んで言った。
「何?ルカぴょん。あなたもこれはめたいの?─ちょうど2つあるわよ」
赤と青の首輪をルカに見せた。
「・・・わ、分かった。」
「棗君には珍しい犬が手に入ったとでも言っといて」
ルカは無言でコクコクと肯いている。
「いい子ね、ルカぴょん。あなたもしっかり蜜柑を可愛がってあげてね」
「犬?」
棗が不審気に言っている。
「おいで」
ルカの声がした。
408 :
黒ネコ:2006/12/28(木) 02:38:18 ID:Ll2xrwXA
「さ、蜜柑行きましょうか」
首輪にリードをつなぎ立ち上がった。
「う、うん」
一緒に立ち上がる蜜柑。
「バカね。あんたは犬でしょ。服を脱ぎなさい。それから四つ這いよ」
首輪がキラリと光った。
「はい。ご主人様」
蜜柑が手早く服を脱ぎ四つ這いになった。
ガチャリ
ドアを開けて部屋に入った。
私たちを見て二人が息を呑む。
「おい・・・犬って・・・」
かすれた声で棗が言った。
「これよ。珍しいでしょ」
「おい・・・」
いつも澄ました顔をしている棗が目に見えて動揺している。・・・楽しい。
「さ、ルカぴょん。始めましょうか」
私が服を脱ぎだすとルカもそれに従った。
ルカのものはすでに上を向いてピクピクとしている。
「おい・・・お前ら・・・何する気だよ」
「この犬をみんなで可愛がってあげるのよ。さ、蜜柑。あなたからもお願いして」
蜜柑が棗の足元に行って顔を見上げた。
「ご主人様。ウチを可愛がってください。」
棗の喉がゴクリと動いた。が、体はまだ動かない。
「あら、黒ネコさん。やっぱり犬が怖いのかしら?」
「今井っってめっっ」
激昂しかけた棗の肩に手を置きルカが微笑んだ。
「棗。一緒に遊ぼうよ」
「・・・分かったよ」
棗が渋々服を脱ぎ始めた。
409 :
黒ネコ:2006/12/28(木) 02:41:11 ID:Ll2xrwXA
>>406 レスありがとう。頑張っていじめてみます。
今日はこれで寝ます。いつもペースが遅くて申し訳ない。
おやすみなさいzzz・・・
す、素晴らしい〜〜〜〜〜!!バカ蜜柑を苛めてください><
蛍×蜜柑の需要は皆無という真実(´・ω・`)
皆無じゃないお。
自分は正直それが一番読みたいです。(^0^)
黒ネコさんが前に書いてくれたときは興奮しました。(;´д`)
次の作品を待っていたところだったのれす。
413 :
388:2006/12/29(金) 03:43:47 ID:xGfZWtIk
以前蛍×蜜柑のリクエストを頂いた者です。
まとまった休みがとれた時に書く予定です
のでもうしばらくお待ち下さい。
>>392さんのご期待に添える形作品になる
かは解りませんが、頑張ります。
そうだったのか。自分だけかと思った。ありがとう!黒ネコさんの探してみるよ。んで新しいのも正座しながら待ってまつ
>>413 どんな内容でも構いませんので
お待ちしておりま〜す!(*><)
>>414 蜜柑×蛍は萌えるね。大親友であり姉妹みたい関係でもあり、
恋人のような関係でもある・・
SとMがはっきりしてるしね。(^^;
執筆の先生たちまだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?(≧▽≦)
催促すんな…!
大晦日だもちつけ
おめましておめでとうございます!
今年もワクワク、ドギドキ、ハァハァを下さい><
皆さん、餅つまらせてませんか?スタンバってます。(^^;
420 :
黒ネコ:2007/01/02(火) 22:32:32 ID:f47AFn3a
皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
棗のものもすでに大きくなっていた。
「蜜柑、せっかくだから棗君にご奉仕しなさい」
私がそう言うと、蜜柑が棗のものを両手で包み込んでそっと舌を這わせた。
「うっっ」
棗の顔が快楽で歪む。
こういう顔の棗君も悪くないわね。
蜜柑のバキュームフェラが始まった。
ジュポッジュポッっという音が部屋に響く。
あまりの刺激に立っていられなくなった棗はその場に座り込んでしまった。
声が出そうになるのを必死で耐えているってところかしら。
2人を横目で見ながら部屋の隅に置いてあるバッグを探る。──あった。
チャラララッチャラ〜ン。スライムく〜ん。
心の中で唱えながら新開発スライムくんを取り出す。
これは自分の意思で動くスライム。ローションのようにネットリなのよね。
そのスライムくんを10個ほど蜜柑と棗、ルカに向かって投げつける。
ヌルヌルが3人の体に広がっていく。
スライムくんが胸や陰部、首筋を這い回りだした。
「ああっっ」
3人が思わず声を上げた。
「な、何だこれっっ」
421 :
黒ネコ:2007/01/02(火) 23:40:47 ID:f47AFn3a
「新開発スライムくんよ。なかなかでしょ?」
蜜柑は胸と陰部をスライムくんに襲われ、腰を振りながらも
棗のものを咥えて離さない。
棗はすでに床に身体を横たえ、無言のまま頭を時々激しく振っている。
「さて」
振り返ってルカを見ると、彼もまた床に転がり
スライムくんの刺激から逃れようと必死になっていた。
可愛らしい顔がペニスに与えられる刺激に歪んでいる。
「ルカぴょん可愛いわよ」
そう言いながらルカのペニスを足でグリグリと踏みつけた。
スライムくんがペニスからルカの乳首に逃げてゆく。
「い、今井っっ」
大きく息を吐きながらルカが私の名を呼ぶ。
その瞬間私の足の裏に生暖かい感触が広がった。
「っっ」
ルカの恍惚の表情に私の太ももにも零れ落ちた愛液が伝ってきた。
またバッグの中を探り、目当ての物を取り出す。
チャラララッチャラ〜ン。ペニスバンド〜。
残念ながらこれは私が作ったものではない。研究用の資料としてお取り寄せしたのだ。
腰にしっかりはめ、四つ這いになって棗のものを貪る蜜柑の腰を掴んだ。
スライムくんと興奮で蜜柑の陰部からはすでに蜜が溢れ出していた。
「蜜柑、いくわよ」
一気に蜜柑を貫いた。
422 :
黒ネコ:2007/01/03(水) 01:00:02 ID:UYuUK0J0
「ふあっっ」
蜜柑は一瞬棗のものから唇を離したものの、すぐに再び口に含んだ。
始めはゆっくり、だんだん腰のスピードを上げる。
「ん、ん、ん」
蜜柑の中がひくついた。
「むぅっっ」
蜜柑の口の中で棗が達したようだ。
蜜柑がごくりと白い液を飲み干した。
腰を打ち付ける湿った音が部屋中に響いている。
いつの間にかルカが蜜柑の口にペニスを押し付けていた。
蜜柑も素直に口に含む。
蜜柑の腰がくねり、絶頂が近いことを知らせた。
「!!」
その瞬間誰かが私の腰を掴み、中を貫いた。
振り返ると棗がニヤリと笑っている。
「オレが責められるだけで満足すると思ってたのか?」
ペニスバンドの隙間から棗が侵入したのだ。
乳首を指で転がしながら腰を押し付けてくる。
「あ、ああっっ」
思わず声が出てしまった。・・・悔しい・・・けど・・・気持ちいい・・・
棗が打ち付けてくる腰のリズムで私の腰も蜜柑に打ちつける。
そのリズムで蜜柑はルカのものを唇で攻めている。
4人の波が1つになった。
「ああっっ」
誰が叫んだのか一際高い声を上げて同時に達した。
スライム君考えましたね!僕も欲しいですw
蛍のペニバン。(;´д`)ハァハァ
424 :
黒ネコ:2007/01/03(水) 01:42:07 ID:UYuUK0J0
ガチャリ
蜜柑の首輪をとってやる。
「蛍〜。ひどいやんか〜。」
蜜柑が半泣きで言った。
「嫌だったの?」
「嫌やなかったけど・・・。つける前に言ってくれたらええのに。」
バカ蜜柑。それじゃお仕置きにならないでしょ。
それにしても・・・なかなか楽しかったわね。
この4人でしばらくは楽しめそうね。
今度は棗を懲らしめてやらなきゃね。
さぁどうしてくれようかしら・・・。あいつはなかなか手強そうだし。
まぁじっくり考えてどっちが主人か思い知らせてやりましょう・・・。
ーーーーーーーーーーーーー完ーーーーーーーーーーーーーー
やっと終わった〜。
なんか小学生の文章みたいになってしまった・・・。
登場人物多いと難しい〜。
>>424 GJ!楽しめましたよ〜。
>登場人物多いと難しい〜。
うんうん、これは確かにそうかもw
そう言えば自慰作品ってまだ無いよね。
消防なんていない。盛り上げるためにレスつけてるたけだろ。
いつも楽しく拝見させてもらってます。
次の作品はこの中からお願いしたいのですが、どなたかお願い出来ませんでしょうか。
・翼×美咲(純愛>
・今井代表×蛍(禁断の愛)
・蜜柑のおじいちゃん×蜜柑(鬼畜レイプ)
430 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 10:09:36 ID:GCSL7RBh
翼×美咲激しくキボン!
携帯スマネェ。
…さすがに蜜柑のじいちゃん×蜜柑は…汗
>>429 みかん×じいちゃんてwwww
真面目に?ごめんクソワロタwwwwww
433 :
429:2007/01/06(土) 03:11:45 ID:BbZcyzjj
>>431-432 ぎくっ!結構真面目だったり...(汗)
SSでしか読めないネタだからねw
翼×美咲でお願いします
435 :
ゆみ:2007/01/08(月) 08:14:27 ID:9q+aoXrP
今井兄弟の近親相姦を強く希望いたします
蜜柑のことが好きだけど同姓&大親友ということで告白出来ずにいる蛍。
そこでせつなくもアマナツを使って自慰にふける蛍。
こういうの書いてくれる漢はいませんか?
早く読みたい読みたい読みたい読みたい読みたいzzzzz.....
保守
保守
保守
441 :
黒ネコ:2007/01/15(月) 22:40:56 ID:0F4R6+/I
お久しぶりでございます。
影様、TAYU様、388様・・・お忙しいのでしょうね。寂しいです。
今回は蛍×蛍兄でいきたいと思います。
じーちゃんはさすがに・・・w
あれは学園祭の開会式。
ステージ上に初めて彼を見つけた。
学園に来て半年以上会えなかった彼を・・・
生まれてから1度だって会ったことはなかったけれど
1目で分かった。この世でたった1人の兄だと・・・
あの時の胸のざわつきは未だに忘れられない。
私の中の何かが必死で叫んでいた。
その声は小さすぎて何を叫んでいるのかは分からなかったけれど・・・
黒い髪、紫の瞳。顔立ちもどこか似ている。
何度も会ううちに食べ物の好みや性格までそっくりなことに気付いた。
私の中の叫びはますます大きくなっていった。
──彼のことをもっと知りたい。そして・・・
そして・・・?
黒ネコさん乙です。まだ続きますよね?
つうかまだみんないるか?
いるよー。
黒ネコ名人のファンなので楽しみにしてました。
保守
ここってMNとかもアリなん?
主人公カプの初エッチとかリクエストしたい。破瓜の痛みも感じてしまうみつるとか。
うはっMNとか久々にきいたw自分的には見てみたいがMN知らない人もいるのでは?
ピカピカの太陽.mp3くれ
>>446 MN面白いのになあ……自分はアリスより好き。
書いてみたい気もするんだが、関西弁ができないんだよなあ。
MNて?><
452 :
黒ネコ:2007/01/23(火) 01:29:00 ID:/SCnw1CM
私もMN大好きです。面白いよね。
最近12時をこえると眠くてたまらなくなる・・・orz
なかなか書きにこれない。今日も眠い・・・が1つだけでも続きを。
私にとって2回目のクリスマスパーティー。
去年は足踏み競争になってしまったけれど・・・
私はそっと周りを見回した。
「何、蛍。誰か探してるん?」
「何でもないわ。」
平静を装って手にしたカニ味噌やハマグリを口に運ぶ。
「棗やルカぴょんはどこいるんかな?」
等と言いながらキョロキョロとあたりを見回していた蜜柑は何かを見つけたようだ。
子犬のように走っていく。
やれやれ・・・忙しい子ね・・・
すぐに蜜柑が誰かの手を引いて戻ってきた。──あれは・・・
胸が高鳴った。・・・彼だ・・・!!
「蛍。お兄さん見つけたで」
「蜜柑・・・あんた・・・」
「せっかくなんやから兄弟水入らずで踊るとええよ。
ほな、お兄さん、蛍のことよろしくな」
「あ、ああ」
そして私たちは無言で向かい合った。
黒ネコさん、まとめて投下してください。ボリュームが足りないです。
黒ネコ様だって忙しいんだからワガママ言うなよ
投下してもらってるだけありがたいではないか
いえいえ、わがまま言ってるわけじゃなくて、間に何レスか入ると読みづらくなるので
書き終えてから一気に投下して貰ったほうがスレッドの流れ的にもいいのかなって。
その分待つことになっちゃうけど、それは承知の上です。
456 :
黒ネコ:2007/01/24(水) 01:34:46 ID:PpmIxATj
申し訳ないが今日は質問だけ。
お恥ずかしい話なのですが、まとめて書く方法が分かりません。
よくメモ帳とかテキストエディタ?とかの言葉を目にするのですが
それは一体何じゃらホイ?という感じですorz
でも実生活の方ではこのスレどころか文章を書いてることすら誰にも話していないので
とてもじゃないけど聞けません・・・
どなたか無知な私にまとめ方を教えていただけないでしょうか?
ホントに申し訳ないorz
>>456 えっと単純にメールに書くとかは変かな?書いた内容を自分宛に送信してもいいですし、
そのまま保存してまた続きを書くみたいなやり方でもOKかと。
>>456 環境が分かりませんが、メモ帳はアクセサリに入ってませんか?
(スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→メモ帳)
黒ネコ様、乙です。
投稿はPCと携帯どちらからですか?
PCなら
ワードを使って執筆した文章を
→クリック
→そのままスクロール
→投下したい場所まで来たら離す
→右クリックでコピー
→書き込む時に右クリックで貼り付け
携帯からなら
メール作成機能で執筆
→投下する所まで「機能」でコピー
→書き込む時に「機能」で貼り付け
が簡単かも知れません。
460 :
黒ネコ:2007/01/26(金) 01:10:27 ID:yzBTdsGj
>>457様、458様、459様
おバカな質問に丁寧にお答えいただきましてありがとうございます。
PCを使って書き込みしているのですが、家族も時々このPCを使うので
メモ帳が1番バレなさそうです。
時間がある時書き溜めてまとめて投下しますね。
1度に投下するのはどのくらいの量が適当ですかね?
3〜5レス?それとも終わりまで書いてからの方がいいのかしら?
それはおまかせでOKです!でも最低3レスぐらいからならいいんじゃないかな?
家族にもし作成中のSS見られたらシャレにならないよね(^^;
自分、殿×蜜柑に萌えるんだけど、同じような人いる?
殿ってだぁれ??
ところで本スレ落ちた?
>463
高等部の特力系で増幅のアリス持ってる人。
>>462 ナカーマ
蜜柑が無知なのをいいことにあんなことや
こんなことしちゃうイケナイ殿キボン
>>466 ナカーマ
殿は大人?の魅力というか何というか。エロいよね。
殿と蜜柑だとロリになっちゃうけど、殿はかっこいいから許せる。
殿はチョト鬼畜そうな所が好きだ。
あと3〜4年したら俺ともっと仲良しに〜
って台詞もなかなかエグいよなw
宇佐美和歌子ちゃん出して欲しいです><
保守
黒ネコさん以外の職人さん、復帰お待ち申し上げております。
お久しぶりです、
>>388です。
新年早々引いた風邪に2週間以上付きまとわ
れたり、私事でトラブったりと慌ただしく、
今の今迄ろくに発情出来てませんでしたorz
今までの4作は全て完成してから投下してた
のですが、スレが過疎り気味の様なので
>>389様から頂いたリクは、3〜5レス出来る
ごとに投下したいと思います。
【蛍蜜柑で蜜柑の嫉妬モノ】
百合・ちょい暗め?ですので苦手な方は
スルーでお願いします。
エロへはなかなか行かないと思います。
473 :
蛍蜜柑:2007/02/01(木) 16:18:55 ID:Cxd8dUc9
蛍が大好きや。
誰よりもいちばん大好きなんや。
勿論、じいちゃんやクラスの皆も、先輩方
かて大好きやけど。
蛍は特別。とっておきの大好きなんよ。
…それが変な事やなんて、ちっとも思わへ
んかった。
***秘密・1***
いつからだったろう。
更衣室で着替えをする時の親友の下着姿に
目を奪われ、何だかずっと見ていたいような
、それでいて見てはいけないものを見てしま
った様な羞恥と戸惑いを感じる様になったの
は。
いつからだったろう。
その瞳に、声に、仕草にいちいち胸がうず
いてしまうようになったのは。
その内、器量良しの親友に話しかける男子
のいやらしい目を見て心底嫌悪するようにな
った。そればかりか才色兼備の彼女に敬愛を
寄せる女子すら疎ましいと感じる時があった。
世界に自分と彼女の二人ぼっちになって、
彼女が自分だけ見てくれれば良いと迄思って
初めて、少女は、佐倉蜜柑は自分が親友、今井
蛍に寄せる感情は特異ではないかと疑った。
気付いた時にはもう遅かった。
蜜柑はもう充分、恋に溺れ切った後だった
のだから。
そんな中等部2年に上がったばかりの春の
事だった。
474 :
蛍蜜柑:2007/02/01(木) 16:20:45 ID:Cxd8dUc9
「付き合う事にしたの」
親友からの、殆ど名も知らない先輩との
唐突な交際宣言に、蜜柑が感じたのは世界
が軋むような絶望と衝撃だった。
それを悟られないようにと、何とか口を
動かして言えたのは「おめでとう」、ただ
その一言のみだった。
それに蛍は静かに微笑んで応えた。
蜜柑はその場で泣き出して、嫌だと、
裏切り者と、親友をなじらずにいられた自
分が我ながら不思議だった。
聞いた瞬間から胸の内に広がってきた
言いようのない黒い感情。
(ううん、けど、付き合う、ゆうたって。
うちと蛍が親友なのは変わらへんのやし。)
(別に何も関係あらへん。今までどおりや)
蜜柑は何度も繰り返し、心の中で呟いた。
気付いたばかりだった恋心は、葛藤する余
地もなく静かに胸に秘めておく事を、自分に
約束して。
蜜柑に初めて絶対に守りたい秘密が出来た。
475 :
蛍蜜柑:2007/02/01(木) 16:21:57 ID:Cxd8dUc9
***秘密・2***
「蛍ー。お昼、食べよ」
「悪いけど、先輩と食べる約束だから」
「蛍。日曜、空いてる?」
「先輩と映画を観に行くの。無理よ」
「…蛍。少しでええし、うちとも遊んでや」
最近、うちらちっとも話してへんやん。
放課後の教室で、一緒に帰ろうとの誘いを
断られ、蜜柑はとうとう痺れを切らして不満
を口にした。
先輩との交際を始めてからというものの、
蛍は何かといえば“先輩”の名を出して蜜柑
の誘いを悉く断るのだ。
せめて友人として蛍の一番であり続けたい
と必死の蜜柑に不安は募る。
「なあってば。…なんか最近、うちの事避け
てへん?」
蛍は顔色一つ変えずに答えた。
「…別にそんな事ないけど。そもそも今まで
がベタベタし過ぎだったんだと思うわ。もう
私たちも小学生じゃないん…」
なんやの。
蛍が全て言い終わる前に、蜜柑は震えた声
で小さくそう呟いた。
「なんやの、それ。離れようって、距離置こ
うって、そう言わはんの」
蜜柑の目にみるみる涙が溜ってゆく。本人
はスカートの端をぎゅっと握り締め、懸命に
堪えているが、それは今にも溢れ出してしま
いそうだった。
476 :
蛍蜜柑:2007/02/01(木) 16:23:53 ID:Cxd8dUc9
蛍はそんな蜜柑をちらりと見たきり、ふい
と顔を背けた。その瞳が微かに傷付いていた
事に、蜜柑は気付かなかった。
ふう、と細く長いため息の後、蛍は酷く
冷淡な声で言い放った。
「――いい加減、うざったいって言ってるの。
もうあんたのお守りばかりしてなんかられな
いのよ」
その言葉は、あの日、先輩との交際を告げ
られた時を遥かに凌駕して蜜柑の胸に突き刺
さった。
親友が、今までずっと親友だと思っていた
少女が。初めて蜜柑を心から拒絶した瞬間だ
った。
「も、う。もうええっ!蛍のバカ…!」
苦し紛れに叫んだ時には熱い滴がぼろぼろ
とせきを切って流れていた。
蜜柑は嗚咽の為に呼吸すらままならないま
ま教室を飛び出し長すぎる廊下をあてもなく
駆けていった。
「みか…」
ごめん、なさい。
一人残された蛍が蹲って流したたった一雫
の涙は、蛍だけの秘密だった。
《続く》
>>472 GJ!!自分のペースで構いませんよ〜。
心読みくんとパーマの話書いた人って本当の ネ申 かも・・・
このペアの話、もっと読みたくなってきた
479 :
eAc1Agx055.tky.mesh.ad.jp:2007/02/06(火) 17:09:08 ID:hkt3Nn41
age
美咲をレイプする奴が読みたいのだが…orz
481 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 15:32:02 ID:I1npYEOS
素直に翼×美咲が読みたいのだが。
GJ!
職人さんまだかなぁ…
484 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 03:55:22 ID:1SSpvVtZ
黒ネコさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん・゚・(つД`)・゚・書いて
485 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 19:05:52 ID:9uQdWFqp
保守
コテ付けは良い面もあったが、職人さんが
名指し出来るぶん一人の職人さんにかかる
仕事量が多くなりすぎたな
新職人さんお待ちしてます
487 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 04:56:30 ID:/zUdtgG7
書いてください><
学アリ好きな人いませんか〜?
黒ネコさん、酷いよう・・・・゚・(つД`)・゚・みんな楽しみに待ってるのに。
完全に切り放されたか…
490 :
黒ネコ:2007/03/01(木) 18:12:39 ID:IuUNWDOa
ごめんなさい。見にはきてます。
確定申告が終わらなくて死んでます・・・。
確定申告後消費税の計算も控えてます。
泣きそうです。
終わったら必ず。申し訳ない。
>>486 確かに黒ネコさんにかかってる負担って結構大きいよね。
黒ネコさん、焦らず頑張って下さいね。気長に待ちます。
黒ネコさんに限らず誰か新作書いてくださいw
黒ネコさんが悪いってんじゃなくて
>>484や
>>488のように定期的に黒ネコさん黒ネコさんと催促する人がいると
黒ネコさんにもプレッシャーだし、他の作家さんも出てきにくいと思う
ここは強制されて書く場じゃないんだし、もっとのんびり待ってみてはいかがか
書いてくれる人、募集中です
初めまして、スレを見つけて楽しく読ませていただきましたー!
文才のない私なので、書いている職人様が素敵すぎです!!!
どなたか宜しければルカ×蜜柑のラブラブ書いて頂きたいです・・・
棗蜜柑はあるのですがルカ×蜜柑ってあんまりなくて(´・ω・`)
( ゚д゚)ポカーン
>>494 気長に待ちましょう。必ず先生が現れますから・・・
497 :
流れ星:2007/03/12(月) 23:37:21 ID:gav4+zT7
はじめまして!流れ星です!
ちょっと、純愛系ですけど・・・
作ってみたので読んでみてください!
ルカ×蜜柑です!
僕の最初のあの子の印象は最悪だった。
親友の棗の悪口を言ってた。何にも棗の苦しみも知らないくせに!
だけど、棗が誘拐されて・・・。
そこから印象は変わった。
いつも無邪気に笑って、無邪気に泣いて。
無邪気に怒って、無邪気に喜ぶ。
そんな君がとても、とても可愛かった。
そして、だんだんと・・・
君を好きになっていった。
たまに空を見ながら、君の名前を呼ぶ。
「蜜柑・・・」と。
498 :
494:2007/03/13(火) 01:39:14 ID:5kqb8Gwd
>>496 そうですねー気長に・・・!!といっていたら神がいらっしゃいました!!
流れ星様ありがとうございます!!!
わわ!冒頭から楽しみであります><
焦らず自分のペースで頑張ってくださいませー!!
500 :
流れ星:2007/03/18(日) 19:49:46 ID:C6EyWLls
質問です。
ルカ×蜜柑のことですが・・・
純愛系がいいですか?
ルカをちょいとエロ系にしますか?
返事お願いします。
でないと続き書けませんので・・・
>>500 アリがワッサワッサたかってくるぐらい甘い純愛で。
502 :
494:2007/03/20(火) 21:53:52 ID:h//ruLv9
流れ星さん>
個人的には甘い純愛系がいいです!!
503 :
流れ星:2007/03/21(水) 10:48:43 ID:/A8rJh4C
わかりました。
純愛ですね?うーん・・・
じゃあこんなのはどうでしょうか?
「ひゃーー!」「いえーい!」
ここは海。(今季節は冬ですが夏ということで・・・)
ばしゃばしゃと波をたてる女子たち。
そんな女子をいやらしい目で見つめる男子もいれば
「限界まで挑戦だ!」
と、叫びながらクロールで泳いでる男子もいる。
先生は「夜の出し物の準備をしてるから各自で遊んでろ」
と言ってどこかにいった。
「棗くーん!ルカくーん!私たちと一緒に泳ぎましょー!」
と言いに来る女子たちを
「うっせえブス。」
と一刀両断する棗。
さて・・・どうしよう?
悩むルカ。そしてあることを思いつく。
504 :
黒ネコ:2007/03/21(水) 13:35:36 ID:DVQmyM7e
お久しぶりです。
やっと仕事が落ち着きました。
流れ星さん、ルカ×蜜柑楽しみにしてます。
流れ星さんの途中で申し訳ありませんが、書いた分だけ投下します。
蛍×蛍兄の続きです。
もう自分でも前振り忘れちゃってました・・・。
「外に出るか」
彼がそう聞いた。私は無言で頷く。
何も話さないまま2人で外へ出た。
風が心地良い。熱くなっていた頬が急速に冷めてゆく。
「!!」
彼が私の肩に上着をふわりとかけた。
お願い。優しくしないで。でないと私・・・。
「寒くないか?」
彼の言葉に首を横に振った。
「大丈夫。」
小さな声で返事した。
505 :
黒ネコ:2007/03/21(水) 13:36:20 ID:DVQmyM7e
2人並んでベンチに座る。
「こうして2人で話すなんて久しぶりだな」
そうね。学園祭の時以来かしら。
あの時はあなたの冷たさに心が凍りそうだった。
「両親は・・・元気か?」
「──気になるなら会いに行けばいいのに。」
「君は・・・どうだ?学園は楽しいか?」
「ええ。仲間もたくさん出来たわ。」
「そうか。それは良かった」
彼の顔を見て息が詰まる。
優しい笑顔。目はまっすぐに私を見ている。
私は目を逸らした。
「私のことなんて本当はどうでもいいんでしょ?」
違う。こんなこと言いたいんじゃないのに。
彼の顔がかすかに曇ったように見えた。
「そんなことはない。君がアリスで本当に良かったと思っている。
困ったことがあったら助力は惜しまないと言っただろう。
君は僕のたった1人の妹なのだから」
妹・・・か。
そうよね。私はいったい何を期待しているのだろう。
506 :
黒ネコ:2007/03/21(水) 13:37:00 ID:DVQmyM7e
「踊りませんか?」
突然目の前に差し出された私の手と顔を見比べて彼は目をしばたたいた。
「今日は足踏みはなしで」
「そうだな」
彼がフッと微笑んで私の手を取った。
こうして私たちは音楽のない庭で2人きりで踊った。
とても月のきれいな夜。
月明かりの中踊る私たちを見て人はどう思うのだろう。
とても仲の良い兄妹?
悲しい。悔しい。
そして私の中の叫び声がまた大きくなる。
──彼のことをもっと知りたい!!彼にもっと触れたい!!愛されたい!!──
その叫びに背中を押され彼の手をグッと引っ張り、キスをした。
自分の目から涙が零れ落ちたのが分かった。
「な、何を!!」
慌てて私から身を離す彼。
「──!!!」
謝る言葉も出てこないまま、私は彼のもとから走って逃げてしまった。
507 :
黒ネコ:2007/03/21(水) 14:59:11 ID:DVQmyM7e
どうしよう・・・これ。
部屋に逃げ込んだはいいが、彼の上着を前に途方にくれてしまった。
肩にかけたまま持ってきてしまったのだ。
今頃彼は何をしているのだろう。
寒い思いをしていないだろうか。
私のしてしまったことをどう思っただろう。
怒っているだろうか。
そんなことがグルグルと頭を駆け巡る。
上着をキュッと抱きしめた。
──彼のにおいがする。
大人っぽい柑橘系の香りだった。
上着に顔をうずめてまた泣いた。
ただただ自分の気持ちを持て余していた。
どれだけの時間が過ぎただろう。
もう夜中のようだ。寮の中はしずまりかえっている。
──コンコン
ドアから遠慮がちなノックの音が聞こえてきた。
508 :
黒ネコ:2007/03/21(水) 16:33:15 ID:DVQmyM7e
「今井さん、いるダスカ?」
「タカハシさん?」
ドアを開けるとタカハシさんが顔を覗き込んでくる。
「ホントに体調悪そうダスね。目も真っ赤ダスよ。」
「あの・・・何か?」
「お兄さんが看病に来てくれたダスよ。今日はここに泊まってもらうといいダス」
ドアの影から彼が顔を出した。
「えっ、ちょっと。タカハシさんっっ」
「じゃ、お大事に。早く良くなるダスよ」
そう言ってタカハシさんは去っていった。
「どうぞ」
目を合わせないまま彼を部屋に入れた。
「──何ですか?」
「泣いていたのか?」
彼が私の顔を覗き込む。
「っっっ!!見ないでっっ!!」
また涙が零れ落ちてくる。
彼の腕が私を抱きしめた。
「!?」
彼の胸に顔が当たる。彼の心臓の鼓動が聞こえる。
──少し・・・速い?
そっと彼の顔を見上げた。唇をかんで何かをこらえているようだった。
509 :
流れ星:2007/03/21(水) 18:28:46 ID:/A8rJh4C
こんなに来るなんて・・・
暇人ですね。
黒猫さん。さすがです!
面白いですね!
私なんて全然足元にも及びません。
510 :
黒ネコ:2007/03/21(水) 21:39:54 ID:DVQmyM7e
流れ星さん、暇人の黒ネコです。
割って入ってすみません。
さすがなんてこと全然ないです。
今回は特に暗いので受け入れてもらえるか心配です。
純愛希望が多いようですが、私はエロいルカも読んでみたいです。
自分の中じゃどうしてもルカがエロくならないんです・・・。
続き楽しみにしてます。
「あの・・・」
私の声に彼はパッと手を離した。
「すまない」
俯いたまま彼が呟く。
「大切な妹だと・・・そう思おうと努力したのだが・・・」
もしかして・・・。彼もまた私に同じ思いを感じてくれていたのだろうか。
「あなたのアリスで私を癒して」
彼の目をまっすぐに見つめてそう言った。
自分の胸に両手を当てながら続けた。
「ここが痛いの、とても。愛してはいけない人を愛してしまったから」
「───」
「癒してください。お願い」
彼の腕を掴み唇にキスをした。
「僕たちは兄妹だ。──本当にいいのか?」
彼の目を見つめたまま頷いた。
また涙がこぼれた。
どうして彼のことを想うだけでこんなにも泣けてくるのだろう。
「蛍っっ」
彼が私を抱きしめた。強く強く。
さっき上着から香ってきた彼のにおいがする。
その香りを胸に深く吸い込み私は目を閉じた。
流れ星氏、黒ネコ氏素晴らしいです。
512 :
黒ネコ:2007/03/23(金) 01:42:42 ID:zHaz09M+
「お兄・・・ちゃん」
私は目を閉じたまま顔を上げた。
彼の手が私の髪に触れた。
口元に息がかかる。
次の瞬間唇に彼の唇の感触を感じた。
ためらいがちなその唇に自分の唇を強く押し付けた。
それに応えるかのように彼が激しく吸い付いてくる。
ほどなく唇を割って彼の舌が入り込んできた。
「!!」
歯茎や唇をなぞるその感覚にゾクッと身を震わせた。
「んっ、んっ」
夢中で舌を絡ませあった。
長いキスの後2人の口の間にキラリと光る一筋の糸が見えた。
513 :
黒ネコ:2007/03/23(金) 01:44:35 ID:zHaz09M+
「お兄ちゃん・・・。もっと、もっと愛して・・・」
目に涙をためたまま彼に訴えた。
また彼が私を強く抱きしめた。
「蛍・・・。でも・・・」
「私たちは兄妹。そんなの分かってる!!でも私はあなたが好き。
もうどうしようもないほど好きなの。
初めて会った時からあなただけを見てきたの。
だから・・・お願い。私を・・・」
彼の唇が私の言葉を遮った。
再び長いキスをする。
「僕も初めて君を見たときからいつも君のことが気になっていた。
君に魅かれていく自分を止められない。
この紫の瞳、黒い髪、柔らかな唇・・・全て愛している。」
彼のその言葉を聞いてたまらず泣き出してしまった。
いつ止まるとも知れない私の涙に彼は優しく髪を撫で付き合ってくれた。
やがて泣き止んだ私を抱き上げ彼がベッドに運んでくれる。
「蛍。愛している」
その言葉だけで私はどこまでも落ちてゆける。
514 :
黒ネコ:2007/03/23(金) 01:47:04 ID:zHaz09M+
彼が眼鏡を外した。
「あ・・・」
そこには私そっくりの紫の瞳があった。
私は思わずその睫毛にキスをした。
彼にも私の気持ちが伝わったらしい。
私の睫毛に彼の唇が触れた。
彼の唇が睫毛から唇、耳、首筋と次第に下りてくる。
「あっ、あっ」
私の唇から小さな声が漏れる。
時々這ってくる舌が私の身を震わせた。
彼の手がそっと私の服にかかった。
「いいのか?」
無言で頷く。
いいに決まってる。
パーティーの衣装のままだったから下におろすだけで簡単に脱げてしまった。
少し膨らみ始めた胸を白いブラが覆っていた。
下着の上から彼がキスをした。
「んっ」
くすぐったいような奇妙な感覚に身をよじらせた。
彼の手が円を描くように私の胸を愛撫した。
人差し指で敏感な部分を弾いている。
次第に息が荒くなり全神経が胸の先に集まるのを感じた。
515 :
名無し:2007/03/24(土) 18:04:27 ID:sZurxHD4
流石です!
516 :
黒ネコ:2007/03/25(日) 00:52:53 ID:6ir0zmli
触れられているのは胸だけのはずなのに下半身まで熱くなっているのを感じる。
「ふっふっ」
幼い子がイヤイヤをするように首を振った。
彼がもう1度唇にキスをして、下着を取った。
白い胸が露になる。
恥ずかしさで耳元まで赤く染まった。
「きれいだ、蛍」
そう言うと彼がピンと尖った乳首を口に含んだ。
「んぅっ」
今まで出したことのない声が自分の口から漏れた。
舌で片方の乳首を転がしながらもう片方を指で執拗にこねる。
「くぅぅぅぅぅん」
自分の下半身からジュワッという音が聞こえた気がした。
彼が下着の上から上下にさする。
敏感な部分に指が当たりビクリと身を震わせた。
私のその姿を見て彼が同じ部分を責めたてた。
あまりの刺激に逃げたいようなもっと責めて欲しいようなおかしな気分に陥る。
意思とは無関係に腰がピクピクと動いてしまった。
517 :
黒ネコ:2007/03/25(日) 00:54:56 ID:6ir0zmli
彼が下着を剥いだ。
とうとう生まれたままの姿になってしまった。
恥ずかしくてたまらない。
両手で胸を覆い足を固く閉じて身を縮めた。
彼が唇にキスをしながらそっと手を外してゆく。
「蛍、愛しているよ。君の全てが──欲しい」
耳元で彼が囁いた。
そうだ。私は彼に私の全てを知って欲しかったのではないか。
彼になら──いい。
私は体の力を抜いた。
「いい子だ、蛍」
そう言いながら彼の手が私の両足を開いた。
誰にも見せたことのない場所が彼の目に触れた。
「きれいなピンク色をしている」
彼の声が聞こえた瞬間脳天を貫くような快感が身を包んだ。
「ひゃぁんっっ」
甲高い声で叫んでしまった。
彼が私の1番敏感な部分に舌を這わせていた。
舌を細かく動かしてクリトリスを刺激している。
「あ、あ、あ」
上ずった声しか出ない。
518 :
黒ネコ:2007/03/25(日) 02:29:11 ID:6ir0zmli
ツプッ
彼の指が私の中に入ってきた。
舌でクリトリスを刺激しながら中をかき回す。
クチュックチュッ
湿った水音が部屋に響く。
「っっっ」
声にならない声を発してしまった。
「蛍、いくよ?」
私はこっくりと頷いた。
彼がゆっくりと私の中に入ってきた。
「蛍、愛してる」
彼が耳元で囁く。
──痛い。痛い。
──でも嬉しい。幸せ。
閉じた目から涙が耳の方へ伝ってゆく。
「痛いのか?」
「大丈夫」
小さく微笑んで首を振った。
痛みの中に少しずつ甘い疼きが混ざってくる。
「ん、ん、ん」
薄く目を開けると彼の切なげな顔が見えた。
胸がキュッと締め付けられる。
お兄ちゃん、お兄ちゃん・・・。
「お兄ちゃん、大好きよ」
彼の顔が優しくなる。
「僕もだ、蛍」
そして私たちは絶頂を迎えた。
519 :
黒ネコ:2007/03/25(日) 02:45:12 ID:6ir0zmli
「蛍」
「何?」
「すまな・・・」
私は彼の唇に指を当てた。
「言わないで。」
分かっている。彼もまた私と同じ思いなのだろうから。
彼と結ばれる瞬間、両親の顔が頭をよぎった。
2人には心から申し訳ないと思った。
私たちの心から背徳の十字架が消えることは決してないだろう。
それでも──私には彼しかいないのだ。
彼もまた・・・。
愛してる、愛してる。
ーーーーーーーーーーーーーーー完ーーーーーーーーーーーーーーー
長くてすみません〜。
暗い話なのであまり・・・だったかも。
今回はなかなか蛍の口調にならず苦労しました・・・。
黒ネコさんGJ!!!!
背徳感があっていい
521 :
名無し:2007/03/28(水) 08:54:32 ID:sAodyIpr
GJ!黒猫さん!
GJ!流れ星さん!
523 :
蜜柑ちゃん:2007/04/15(日) 15:07:54 ID:zu5X/KCr
はじめまして。
黒ネコさんのほとんど読みました。
ハァハァですね。やばいです。
よかったらナル×岬も書いてください!!!
524 :
黒ネコ:2007/04/17(火) 20:22:55 ID:FW4P8Kro
GJありがとうございます。
次は王道に戻って棗×蜜柑を・・と思っていたのですが。
棗×誰か・・とか。
ナル×岬は・・・超難関ですね〜。
参考までに、どちらが攻めですか?
526 :
蜜柑ちゃん:2007/04/21(土) 10:29:23 ID:yBgGsvw1
>>525 さん
つ数字板とは・・・?すみません;
黒猫さん
間違えました;
岬×鳴海でした。
ので、岬攻めでお願いします(゜∀゜)b
527 :
蜜柑ちゃん:2007/04/21(土) 10:31:34 ID:yBgGsvw1
板違いでした。
すみません。
削除お願いします。
528 :
名無し:2007/04/22(日) 12:01:04 ID:39xY6uIi
流れ星さん!
まだですかあ?
529 :
ピヨ:2007/04/22(日) 20:53:55 ID:EvCzFY67
新入りです!よろしくお願いします!
>>529 とりあえず過去スレ嫁
そして半年ROMれ
531 :
ピヨ:2007/04/23(月) 15:56:35 ID:9f1GBl6G
頑張って小説考えます!皆さんはどんなのが読みたいですか?
532 :
ピヨ:2007/04/23(月) 16:10:10 ID:9f1GBl6G
過去スレ読みました!すばらしいですね。皆さんすごく上手です!
いきなりコテハンって自分でかなりハードル上げてるよね(藁)
なんか投下してみれば
535 :
ピヨ:2007/04/24(火) 18:51:45 ID:2lJyusdI
>>534
投下ですか…例えばどんなものが萌えますか?やっぱり、棗と蜜柑ですかね?以外に棗とルカピョンとか…
536 :
ピヨ:2007/04/24(火) 18:53:45 ID:2lJyusdI
>>534
投下ですか…例えばどんなものが萌えますか?やっぱり、棗と蜜柑ですかね。以外に棗とルカピョンとか…
537 :
ピヨ:2007/04/24(火) 18:56:00 ID:2lJyusdI
すいません(涙)間違って二回書いちゃいました。すいません…
美咲先輩
ピヨって奴他のスレでsageなし自作自演してる奴だろwwwww
541 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 14:08:59 ID:u2Nc/tcH
sageってなに?
542 :
ピヨ:2007/04/25(水) 14:15:22 ID:u2Nc/tcH
sageってなに?
>>542 メール欄に半角でsageと入力すればいい
自演ならば以後放置
岬が攻めか・・
545 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 21:34:02 ID:IyXq6L3Z
自演ってなに?あとsageは賢い?
546 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 11:23:00 ID:Eow5n29a
カキコミしたのは、ここが初めてです。自演じゃないです。さようなら
帰り道解るか?
教えてやって
そうだな、まず全裸になって交番にいけ
続きヨロシク↓
オマイラの優しさに感動
だって暇だったんだから仕方ない…
↓暇だからお前偽ピヨやれよ多分暖かい目でみてやれるから
棗×蜜柑×流架
神降臨までのつなぎに投下します。
苦手な方はご注意ください。
強姦要素あります。
二人とも少女を愛しています。
太陽のような笑顔を守りたい。
多くは望まない、傍にいられればそれでいいんだと
思っていました。
だけど成長するにしたがって不純物が混じり始めて
少年たちは戸惑いを覚えます。
笑顔を守りたいと思うのも、傍にいられれば幸せだと思うのも
本当なのです。だけど、彼女に触れたい。
抱きしめたい、キスしたい。
一度自覚してしまえばその気持ちはどんどん大きくなっていき、
少年たちは苦しみました。
どうしたら彼女に自分たちの気持ちを
分かってもらえるんだろう、と。
少年二人は悩んで、苦しんで・・・そして、
とんでもない行動にでることになるのです。
「ねえ佐倉、ぼくらのどっちかを選んで。
ぼくら二人とも佐倉のことがすきなんだ。・・・ね、棗?」
「・・・・ああ、そうだな。流架。
つーわけで蜜柑、お前どっちか選べ。」
そんなことを長いあいだ大切な『友達』だと思っていた
二人に言われて、蜜柑は半泣きになった。
それは数日前のことだ。蜜柑がこの学園に入学してきて
数年になる。はじめのうちこそどうなるかと思われたが
この二人とも仲良くなることができて彼女はうれしかったのだ。
それで今までやってきてどうしてそんなことを言い出すのか
蜜柑にはさっぱり分からない。
単純な彼女は悩んで悩んで・・・一つの結論に達した。
どっちも選べない、と。
そして今棗の部屋で蜜柑は二人と対峙していた。
現在もやっぱり棗の部屋はやっぱりだだっ広い。
その上豪華なシャンデリアやいかにも高そうな調度品の数々は
棗の立場にふさわしいものだ、と蜜柑は思う。
棗と流架は何故か二人ともベッドに座っていて、
蜜柑は二人の目の前に立つ形になっている。
「あ、あのな・・・棗、流架ぴょん・・・
この前、言われたことなんやけど・・・
ウチ、どっちも選べへん。二人とも大好きやけど。
だから・・ごめんなさい!」
二人の視線に耐え切れなくて蜜柑は一気に言い放つ。
(やった!ちゃんと言えた!ウチえらい!)
蜜柑が心の中で自画自賛したそのときだった。
「・・・ほら棗やっぱりこうなったでしょ?」
「流架・・お前その得意げな顔、やめろよ。
俺だってそのくらい予想はついてた。」
「またまた、棗のことだからちょっとは自分が
選ばれると思ってたんじゃない?」
蜜柑の目の前には今の言葉が聞こえていなかったのか
いつものように軽口の応酬をはじめる二人がいた。
何がなんだか分からない。どういうことか、
といおうとした時とんでもないことを
流架が言い出した。
「僕ら二人とも選べないなら、二人とも選んでいいよ。」
「・・・ほかのやつにとられるのは我慢できねー。
だからこういう話になったんだ。」
「・・・・・・・は?」
次の瞬間、蜜柑は腕を勢いよくひっぱられ、
ベッドにダイブしていた。
未だにツインテールに結んでいる髪が風でふわりとなびく。
反射的に起き上がろうとした蜜柑は両腕を二人に押さえこまれて
いることに気づく。
「なっ!二人とも冗談やろ?な?」
「・・・・冗談じゃ、ないよ。」
「冗談で、こんなことできるわけねーだろ。ボケ。
いい加減分かれこの鈍感。」
蜜柑は顔から血の気がひいていくのを感じた。
ベッドの上で、押さえつけられていて、
しかも相手は二人で。この年になって意味が分からないほど
蜜柑も子どもではない。
(まさか、まさか・・・)
蜜柑のおびえをみてとったのか二人は少し
腕の力を緩めた。頬に優しいくちづけが降ってくる。
「・・・佐倉、ごめんね。でも・・もうとまれない。
できるだけ優しく・・するから・・」
「・・・・・」
流架と棗は表情をゆがませたあと、
二人同時に蜜柑の髪のリボンをほどいた。
しゅるっとした音がするとさらさらの癖のない髪が
ベッドに広がる。
制服の上から二人が身体に触れてくる。
「やっ!!」
暴れても微々たる抵抗にしかならないと
分かっていても、蜜柑はこのまま流されるわけには
いかないと思った。
「や、やめて・・二人とも・・」
抗議の声をあげる蜜柑の口に棗は無言でキスをした。
「んーーっ!!」
いきなり入り込んできた異物感に蜜柑は違和感を覚え、
呼吸が困難になる。
その間にもどんどんいろんなところを弄られる。
くすぐったい、いやなのに身体の奥からぞわぞわした
感覚が蜜柑に忍び寄ってきていた。
すいません・・・続きます。
それでは。
作品の途中で申し訳ありませんが、
翼×蜜柑(エロ無し)を
投下致します。
初投下のため、拙い作品かとは思いますが
ご容赦願います。
557 :
翼×蜜柑@:2007/05/07(月) 21:32:10 ID:UL2OA4KI
「うわーん、つばさせんぱーいぃ〜」
「おー、よーしよーし可哀想になぁー」
この光景も日常茶飯事。いつものように棗にいじめられた蜜柑が、
翼の首に手を回し、肩に顔をうずめ、ぶら下がりながら事の顛末を
翼にしゃくりあげながらも何とか説明している。
「ほんでっ…なつめがうちのっ、うちの…」
「スカートめくってパンツをクラスの皆に見られちゃったんだよね」
と心読みが横から補足説明。
それを聞いた途端、その醜態をはっきりと思いだしてしまい、「うわあぁーん!!!」と
一層泣き声が酷くなる蜜柑。
そもそも、翼は移動教室でたまたま蜜柑達の教室の近くを通りかかったので、
蜜柑達の調子はどうだろうと軽い気持ちで覗いたのだが、蜜柑の調子は
絶不調であった。
まぁ、多感な年頃の少女がこんな事をされたら大打撃だが、
既に何回か経験済+本人の持ち前の性格により、
他の女の子達がされた場合よりはダメージは少ないようだ。
翼は教室前の廊下で蜜柑の話を聞いている間、
右腕で蜜柑の体を落ちないよう支え、
左手で蜜柑の頭を優しく撫でていた。
558 :
翼×蜜柑A:2007/05/07(月) 21:34:12 ID:UL2OA4KI
その横では委員長がオロオロしつつも優しく宥め、
心読みとキツネ目は「あはは」と笑いながら傍観し、
蛍は冷静に「あんたがふざけてたら
雑誌読んでる棗君にぶつかったからじゃない」と
状況判断。その後の二人の言い合いから
今回の出来事に至った、という訳だ。
はー、なるほどねー、しかし毎度×2
棗の奴…、と翼は溜め息をつきながら
教室の中に目をやると、机の上に足を乗せ、
両手をズボンのポケットに入れふてぶてしい態度を
とっている棗と目がかち合った。
というより鋭い眼差しでずっとこちらを見ていたようだ。
翼に対する嫉妬が強い怒りの念となり、翼にとばされている。
隣の席では流架が棗よりは弱々しいものの、
同じく嫉妬の目線を翼に送っていた。
翼はそんな棗に「おぉ怖〜」と少したじろぎ、
流架に対しては「流架ぴょん…」と甘酸っぱい流架を
温かい目線で見ていた。何せ翼は
『流架を温かく見守る会』の会員だからだ。
その間も翼は蜜柑の頭を撫でていたが、
少し落ち着いてきた蜜柑が
翼の肩から頭を上げ、「うち、やっぱりもうお嫁に行けんよぅ…」と
さめざめと呟いた。
559 :
翼×蜜柑B:2007/05/07(月) 21:36:21 ID:UL2OA4KI
「んー、棗に色んな事されたんだから、
その棗にもらってもらえばいいじゃんか」
「何言うねん翼先輩、それだけはいややー!!!」
その蜜柑の叫びを聞いた棗が
ピクッと反応した。
「棗だけはありえへん!!」
「お前なんか土下座されたってもらってやるかよ、
もらい手なんかあるかブス」という棗の呟きを、
『いつでもどこでもブスには敏感』な
蜜柑には聞こえていたらしく、「何やと棗ーー!!」と
憤慨した。
「そんなことあらへん、なっ、翼先輩!?」
「おっ?おぅ」
不意打ちの質問だった為、
反応が少し遅れてしまった。
「いざってときには俺がもらっちゃるから、心配すんなー」と
翼はアハハと軽い気持ちで答えたが、
蜜柑は「え、ホンマ!?そうなん翼先輩?」と
目を見開き驚いてしまった。
「でもそやな、あの棗なんかより
翼先輩の方がずっとええもんな」
それを聞いた教室内の棗・流架は先程よりもごぉっと嫉妬オーラを強くした。
二人の様子に気付いた翼は、
(あーあ蜜柑のやつ…自分の発言で
ああなってること気付いてねーんだろーなー、
でも面白れ〜)と悪戯心に
火がついてしまった。
560 :
翼×蜜柑C:2007/05/07(月) 21:37:40 ID:UL2OA4KI
特に日頃生意気な態度の棗が、
弱みの蜜柑のことでつつかれる様を
見てみたくなった。
翼はやや大きな声で、「じゃあ蜜柑は
色んな事した棗よりも、俺の方が
いいのかな〜?」と蜜柑に聞くと、
「う、う〜…棗よりはええもん!!」と返した。
翼は「よーし、じゃあ俺と仲良くしよーなー」と
スリスリと蜜柑に頬ずりしながら
抱きしめた。(なーんか殿になったみてー)と
翼が実感している中、蜜柑は
「ひゃー、翼先輩!?」と顔を赤らめ、
少し困惑している。
蜜柑を抱きしめたことにより、棗と流架の
怒りは一層激しいものとなったが、
翼はもう少しいじめてやりたい気になり、
「じゃあ棗とはキスしてんのに、俺とは
してないからしとかねーとなー」
「へ?」
「ん、ちゅー」
ほんの一瞬ではあったが、
翼の唇が蜜柑の唇に触れた。
561 :
翼×蜜柑D:2007/05/07(月) 21:42:02 ID:UL2OA4KI
その瞬間、翼は耳元で熱気を感じた。
炎が翼の耳元で燃え盛っている。
「うおぉ、熱っちい!!」
翼は慌てて飛び退きその場から避難した。
棗はその炎よりも熱い眼差しで
翼を睨んでいる。
「こんの…クソカゲ……」
当の蜜柑は驚きのあまり口を
パクパクさせている。
「うち…うち…、翼先輩とも
ちゅーしてもうた…」
「しーちゃったしちーゃった〜♪」
キツネ目と心読みが仲良く一緒に
ハミングする。
委員長も大分ショックを受けた
らしく、青ざめたまま動かない。
先程から黙っていた蛍もこれには
怒り心頭らしく、「そんなに熱いんなら
冷ましてあげるわ」と爆風扇を翼めがけて
振りかざし、ブオォッと強風が巻き起こった。
「グフッ、蛍ねーさ…」
突風が直撃した翼はその場に
膝をつき、へたり込んでしまった。
悪戯の代償としてはやや大きいものに
なってしまったようである。
これを境に、蜜柑の翼に対する
態度があからさまにギクシャクしている
理由を当てるのが、最近の特力系クラスの
専らのブームになっていることを、
当人の翼と蜜柑は知るよしもない。
完
しょーもな…タイトルに翼×蜜柑とか
書いときつつ、全然その要素が
出せてなくてスイマセン…
大好きなのにこの二人…
562 :
黒ネコ:2007/05/11(金) 22:47:51 ID:6jEzai6R
>>552さん
wktkで続きをお待ちしています。
>>557さん
翼×蜜柑面白かったです。
まるでアニメのようにキャラが生き生きしていて素晴らしいです。
岬×ナルは私にはハードルが高すぎるので
当初の予定通り蜜柑×棗で投下しようと思います。
はじめの設定をPS2のゲームからいただきました。
放課後寮への帰り道。
今日はウチだけ居残りや。
蛍や委員長たちはみんな先に帰ってしまった。
ま、宿題忘れたウチが悪いんやけどな。
少しだけ早足で歩くウチの前に見覚えのある後姿。
──何や、棗やん。
今日はそういえば棗ずっとサボっとったな。
何で今頃まで学校におるんやろ?
563 :
黒ネコ:2007/05/12(土) 01:49:15 ID:yomSe/hn
と、急に辺りを見回し近くの植え込みに入っていく棗。
あんなところに近道あったっけ?
とりあえずついてこかな。
「!!」
植え込みに1歩足を踏み入れたウチはギョッとして立ち止まった。
「ゲホッゲホッガハッ」
な、棗が血を吐いとる!!
青ざめた棗が木の根元にうずくまり血を吐いていた。
「誰だ!!」
ウチの気配に気付いた棗が叫んだ。
「何だ、水玉か・・。」
すぐにウチの姿を認め暴言を吐く棗。
「な、棗・・・。あんたどうしたん?
と、とりあえずウチ誰か呼んでくる!!」
「行くな!!」
棗の激しい声。
ビクッと足を止めた。
「何言うてるん。あんたこんなに青ざめて血まで吐いてるやんか。
お医者さんに見てもらわんと・・・」
「っせーな。医者にならとっくに診・・ゲホッゲホッ」
また咳き込みながら棗が小さな白い袋を取り出した。
564 :
黒ネコ:2007/05/12(土) 02:26:00 ID:yomSe/hn
「これ飲んでしばらく休んどきゃ治る。
いつものことだ、ギャーギャー言ってんじゃねーよ」
「ほんま?これ飲んだら良くなるん?
ほな早く、早く飲まんと!!」
「じゃあ騒ぐんじゃねぇ、ブス」
弱々しく睨みながら薬を口に入れた。
「飲んだぞ。もういいだろ、行けよ。」
「行けって・・・。あんたどうするん?」
「オレはここで休んでくから早く帰れ」
「こんなとこで?部屋に帰ってから休んだ方がええよ。」
「うっせ。いいから早く行け。
さっきのこと、誰にも言うんじゃねーぞ」
「誰にもって・・・ルカぴょんにも?」
「ああ、ルカにもだ。」
さっき棗・・・いつものことって言うてたな。
ひょっとして今までもずっと誰にも心配かけたくなくて1人で耐えてたんか?
こんなに血吐くまで・・・。
「行くで、棗」
棗の腕をウチの肩にまわした。
「何やってんだブス。離せ」
弱々しい力で振りほどこうとする。
「ええから。ウチに任せとき。部屋まで送ってったる。
じゃないとみんなにバラすで?」
もう1度振りほどこうとしたが、ウチの顔を見て力を抜いた。
「ハッ。泣きながら脅迫かよ。つか、何でお前が泣くんだよ。
──寮が見えたら離れろよ」
そう言いながらウチに体重を預けてくれた・・・。
565 :
黒ネコ:2007/05/12(土) 02:45:48 ID:yomSe/hn
寮が見えてきた。
約束通り棗の身体を離す。
フラつきながらも何とか部屋まで辿り着いた。
幸い誰にも見られていない。
部屋に入った瞬間棗の身体が崩れ落ちた。
「棗!!棗!!大丈夫か?
今ベッドまで連れてったるからな」
棗を背負うように何とかベッドまでたどりついた。
棗の身体をベッドに横たえる。
よく見ると服が泥や血にまみれている。
「棗、パジャマ出すで?」
返事がないのでとりあえずクローゼットを開けた。
おっ、これやな。
パジャマを取り出して扉を閉めようとした時、隠すようにして置いてある写真を見つけた。
?何でウチの写真が??
首をひねりながらベッドに戻る。
パジャマを枕元に置き、棗の服を脱がせていく。
ひゃあ〜、ウチそういえば男の子の身体見るの初めてや〜。
少し顔が熱くなった。
上を脱がせ終わってズボンに手をかける。
566 :
黒ネコ:2007/05/12(土) 03:18:41 ID:yomSe/hn
そういえば・・・以前蛍が言っていたことをふと思い出した。
『全身にキスすれば男なんて一発で元気になるわよ』。
棗も・・・キスしたら元気になるんやろか?
でも、キスなんて・・・。
チラッと棗の顔を見る。
まだ意識は戻らない。顔も青ざめたままだ。
──クリスマスパーティーで1回キスされとるし・・・。
あの時も嫌ではなかったし・・・。
棗に早く元気になって欲しいし・・・。
そんなことを考えながら棗のズボンを脱がせ終わった。
棗がトランクス1枚になった。
しゃあないな。
そっと棗のおでこにキスをした。
右の瞼、右頬、そして唇・・・。
急に棗の目が開いた。
「ぷはっ。お前、何やってんだよっっ」
棗の顔が赤くなっている。
「ええからあんたは寝とき。今ウチが元気にしたるから」
何か言いかけた棗の口を再び唇で塞ぐ。
「!!」
棗の目がまた閉じた。
左頬、左瞼・・・。そして唇を首筋へ滑らせた。
「!!」
棗の身体がビクッと震えた。
567 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 14:27:15 ID:QuHqRQXc
保守
568 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 02:07:04 ID:LH+5/bGY
誰もいないの〜?
俺はいるぞ
翼美咲が見てぇぞ…。
571 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 00:08:11 ID:cjR4C7gO
日向兄妹の近親相姦がみたい。
後は茨城のばらと棗とか。
年上ののばらにリードされる棗・・・。いいねぇ
572 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 22:07:18 ID:aDEGx9CB
aga
573 :
名無しという名の名無し:2007/06/05(火) 20:53:38 ID:Pz3PPyXh
私も仲間に入れてください。皆さん小説書くのお上手ですね!!
岬×蛍 でエロ書いて良いですか?
574 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 19:26:00 ID:Gvfay19L
575 :
似菜:2007/06/14(木) 23:25:53 ID:ICmVOoRG
翼美咲読みたいです・・・
576 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 00:45:50 ID:5Z1H0qpO
…フフフ
俺にはSEXのアリスがある。
俺のテクによって女にしてやった人数は数えきれないがな。
最近はヤッてないので体の調子が悪いな。
ん? あそこに居る奴と一発ヤルとするかな。なぁに俺はSEXにおいては天才だ。
「!なにすんねん!」
おとなしくしな。すぐに良くなるからな。
「い、いやや!誰k ムググ
うるさいな。もっと大人しい奴にすれば良かったかな。
よーし、そろそろ…………ん?
どうした息子?
………………!!
何故だ!何故!?
いつもなら息子が元気良く弾けるのに!
完
なんかさ、ここ職人いないし保守するだけだよね
579 :
名前の無い少女:2007/06/24(日) 20:52:32 ID:rQelMUJZ
流架蛍で恋人設定嫉妬〜鬼畜エッチ
―愛してるよ蛍
誰よりも大事な宝
他の男になんてわたさない
わたすぐらいなら
縛り付けて、俺だけのものにしてやる―
『蛍…最近蛍が、男の部屋に入れるの見たんだけど…』
『!別に、た、ただ話す事があっただけよ』
口では、普通を装っているが態度は明らかに動揺している
『あんな深夜に?』
『な、なんでそんな事まで!』
『部屋に入った後、喘ぎ声が聞こえたんだよね』
ダンダンと距離を縮めながら話す
『ねぇ…何か良いなよ』
『っ//ご…ごめんなさい…』
『なんで謝ってんの?男と何してたの?』
淡々と怒りの籠った声酷く冷たい瞳
『う、浮気してたの』
『じゃあ、相手とSexしてたんだな!』
『っ////』
『俺とはまだしてないのに!!!』
キレた流架は、蛍の服を引き裂いた
『きゃッッ!!?』
『こんなにあいつに印を付けられて』
ルカホタかホタルカ無いかなと来てみたら…
ダイレクト!
キ ャ ラ 違 い す ぎ だ ろ
582 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:27:21 ID:WSAS3IHr
>>581 まあ、いいだろ?
それより、エロイSS投下されたらみんなでオナニーしようぜ
583 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 22:28:11 ID:4HYIx7t/
エロイのできたー
長いかもわかんないけどとりあえず投下
翼×美咲と見せかけて……
蜜柑には、ちょっとした悩みがあった。
棗ときたら、相変わらずのそっけない態度。
もうちょっと優しくしてくれてもいいのに、と思う。
そんなとき……
蜜柑は、翼と美咲の2人が一緒に歩いているのを見た。
「先輩ら、いつも仲良うてええなぁ……」
蜜柑はこっそり2人について行って、観察することにした。
2人は、森のほうへ向かっていく……
「ねえ翼。こないだのは…… どうだった?」
「ああ、アレね……」
あれはひどかった。
最初は2人。
かたくなったところを、4つの膨らみで文字通り「四方から」責められて、イッてしまった。
次は3人。
口と、前と後ろを同時に責められて、イッてしまった。
今度は4人。
前後から抱きしめられた上、69じゃないのにお互いのを舐め合うとは、どういうことなのか……
どんどんふえる。
彼女の唇と舌が、体じゅうを這い回る。このあたりから、何が何だかわからなくなってきた。
入れたり出したり…… いったい誰が誰だか?
射精しまくった挙句、体のほうが限界を迎えた。
ちょうどそう…… 体調が悪いとき、空腹なのに食欲がなくなることがある。そんな感じだ。
性欲は後退しているのに、体は反応する。
あれは拷問だ。地獄だ地獄。快楽地獄。翼は結論に達した。
(あれが本当の『イキ地獄』だな……)
くだらない感想を押し殺した。
あのあと、数時間起き上がれなかった。
翌日になっても脚はガクガク……
情けないことこの上なかった。
体じゅうにキスマークをつけられて、いい笑い者だ。
「お前のアリスに、あんな使いようがあるなんて、思いも寄らなかったな……」
予想できた奴は、よほどの天才か、または変態か……
「今度からああいうことの最中にアリスを使うことを禁ずる」
「アンタだってこの前、影使ってひとりエッチさせたくせに……
あれはサイアクだった」
「先輩ら、何の話しとるんやろ…?」
「さぁ、今日はこのへんで……」
美咲は茂みのほうへ入っていった。
「まったくしょうがないな」
徐にズボンを下ろして…… 彼のを咥える美咲。
まんべんなく舌を這わせて…… なんかヘンだ。
「あれ? いつもならこのくらいで……」
「今日は、簡単には、出さないぜ……」
「何の勝負……?」
美咲のほうが、先に耐え切れなくなった。
「ゴメン、わたし、もう……」
彼女が脱いだ下着が、ツーッと糸を引いた。
「これは…! ご町内のみなさん! 美咲たんはエロい子ですよー!」
「ちょっと、やめろよ翼……」
「ま、だれも聞いてるわけじゃないし」
このとき「ご町内」にいたのは…… 蜜柑だけであった。
「ええっ…… うそやろ、こんなトコで…… 何やっとんねん先輩」
蜜柑は木陰で息を殺す。
「この前はヒドイ目に遭ったからな…… 今度はこっちがヒィヒィ言わせて、やるっ!」
木を支えにする美咲に対して、翼は後ろから一気にいった。
「あっ…… ああっ」
繰り返し突き出す。
ずぷっ…… ぐちゅり。いやらしい音が、蜜柑のほうまで聞こえてきた。
(これは、エロすぎて…… アカンわ)
服なんて、全部脱ぎ捨てた。
美咲は、彼にまたがる形になって、翼が下から突き上げる。
片腕で彼女の腰を抱きしめて、
もう片手で、彼女の胸を愛撫する。
「や…… んっ、あ、ああ…っ」
息が上がる。美咲も腰を前後に動かして、彼を求めている。
透明な液体が下がってきて、彼女の内腿を濡らしていく……
「うう…… 好きだよ…… 翼」
美咲は泣きそうな声で、言った。
「そうか。それは俺も…… 同じだな」
そうして2人は深いくちづけを……
蜜柑は、自分はここに居てはいけないと思った。
蜜柑はそそくさと退散したが、2人のほうはまだ続いていて……
腰を動かしていた美咲の脚が、ガクガクしてきた。
「疲れたのか?」
「う……ん、あたし、もう……」
「……もうちょっとガマンしてもらおうかね」
翼は向きを変えて、彼女の後ろへ。
後背座位で、美咲の身体を抱きかかえる形になる。
「あ、ちょっと…… これじゃ、何もできない」
「それで、いいんだぜ……」
突き上げながら、また彼女の胸を揉みしだく。
肩から首筋にかけて…… 耳も、舐めてやった。
「ひゃっ…! んん…… あ」
そして手を下のほうに持っていき、小さな突起を執拗に刺激する。
「や……っ、そんなにされたら…… ああっ」
「う…… すごい締め付け」
彼女の身体がのけぞった。
「あああっ!!」
ピュッ
「ん、これは…… やっぱりエロい子だな」
「うう…… もう、ゆるしてよ……」
だがまだ彼は許さない。今度は彼女を仰向けに。
「まだまだ…… こうしてやるっ」
正面から突き上げる。
「あっ…… ん…… あああっ…… 奥に、当たってる」
美咲は涙目になってきた。
「どうした? ギブアップか」
「ん…… もっと、激しくても、いいから……
お願い、いっぱい…… すきに、して」
淫らな音を響かせながら、翼は責め続ける。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「あっ、んっ、ああっ、あ、つば……さ」
彼女の中が、収縮していく……
美咲は、翼の身体を強く抱き寄せた。
「あああああっ!!」
彼女の身体が痙攣して…… 力が抜けていく。
「ううっ……」
達した2人は、しばらくそのまま横たわっていた。
「エライもん見てしもた……」
蜜柑は現場を離れつつ、息を整える。
「いや、エロいもん…? って、そんなんええねん」
一方で、こうも思うのだった。
「棗も…… ああいうコトしたいって、思ったりするんかな」
「蜜柑」
「何や」
「俺は…… エッチなことが、したいんだ」
「……は?」
「俺はお前が 欲 し い」
「……あり得ん」
蜜柑はそのイメージ画像に、大きくバッテンをつけた。
普段の彼と、かけ離れすぎている。
「所詮恋愛とセックスは別物…… 貧乳に用はねえな!」
「なんやてー!! ……ガックリ」
こっちの方が、あり得そうな気がしてきた。
自室でシャワーを浴びる。
浴室の鏡で自分の身体を眺めると……
やっぱり貧相だ。
さすがにこれでは、彼を幻滅させるのではなかろうか。
そう思うと悲しくなってくる。
棗は、自分の大切なものを自分から遠ざけることで、守ろうとするところがあるようだ。
彼女も一時口も利いてもらえなくなって……
つらかった。
ただ彼と一緒にいられれば、それでよかったのに。
それを思えば、自分を受け入れてくれている今の状況は、恵まれているのかもしれない。
「でもなぁ……」
やっぱり気になる。知りたい…… 本当のところ、どう思われているのか。
トントントン。
「棗おるかー?」
「なんだ。お前か」
「なんだとは何やねん」
そんな感じの挨拶で、蜜柑は棗の部屋にお邪魔した。
「調理実習でクッキー焼いたんやけど、食べてみん?」
棗の頭に、『毒見』の二文字が浮かんだ…… だがとりあえず食べてみる。
その感想は……
「お前…… 自分で味見はしたんだろうな」
「味見? 何のことや?」
棗は無言のまま突き返した。蜜柑はそれを取って食べてみる。
「これは…… われながら独特で、個性的な、味やな、ハハハ……」
苦笑する蜜柑を尻目に、棗はため息をついた。
「スマンなあ、本当は棗に喜んで欲しいねんけど…… そんなら」
ここまではよくある話だが、次に出てきた言葉は棗の予想の斜め上を行った。
蜜柑は棗の正面に回ると、自分の胸に手を当てて、言った。
「ウチのこと…… 抱いて」
「……は?」
何を言っているんだ、こいつは。
「ウチはあんたのためやったら、文字通り…… 一肌脱ぐで」
話が見えないんだが。
「ちょっと待て。なんでそうなるんだよ」
「棗は…… そういうのは、嫌なん?」
嫌だとか…… それ以前の話だろ。
「断る」
「……え」
蜜柑は少し意外そうな顔をした。
「あ、棗…… あんたまさか!」
トントントン。
「流架入るぞ」
「あ、棗か」
「今日は話があって来た…… とりあえず、脱げ」
「えっ?」
「俺はお前が、欲しい」
「ちょっと待ってよ。棗は佐倉のことが……」
「恋愛とセックスは別物…… あんな貧乳に興味はない」
「何気にひどい奴だな……」
「言うこと聞かねーとばらしちまうぞ。お前、アリスでバター犬を……」
「……今日は暑かったねー」
そう言いつつ、脱いでいる流架。
「体はウソをつかないな」
流架に擦り寄る棗。だんだん真ん中のあたりが盛り上がってきて……
後ろから腕を回して、棗はそこをこすり上げる。
「感じやすいようだな……」
先のほうから、透明な液が滲み出てくる。
「うっ……」
「流架」
彼の顎に手を添える棗。
「これから俺たちの新しい世界を……」
「ああっ、なつめ……」
そして咲き乱れる真紅の薔薇……
「棗とルカぴょんは『そっちの気』ぃやったんか…! はぁはぁ」
蜜柑が妙に興奮気味に言うと、棗は猛抗議した。
「バカか! てめぇ気色悪りぃ想像してんじゃねーよ!!」
「あんたらアヤシイねん」
「アタマ湧いてんじゃねーのか。流架のイメージを勝手に汚すなバカ」
バター犬疑惑はフィクションであった。
「えー? 違うん?」
「そんならお前だって……」
トントントン。
「蜜柑入るわよ」
「あ、蛍やな」
「相変わらずの貧乳ね」
「ほっといてんか! アンタ喧嘩売りに来たん?」
「その件についていい対処法があるのよ……」
「ほんま?」
「とりあえず脱ぐのね」
「しゃーないな…… って、何で蛍も脱いどるん?」
「このほうが効果が上がるからよ」
「で、どうしたらええんや?」
「こうするのよ」
蛍は後ろから、蜜柑の胸をつかんで揉みしだいた。
「ひゃっ…!」
彼女の背中に自分の体を押し付ける。
「やっぱり直接刺激するのが一番よね……」
「蛍ぅ…… こんなんアカンって」
「そうかしら? 耳まで真っ赤になっちゃって…… 可愛い」
蛍の手はだんだん下のほうへ……
「そこは…… 胸と関係ないやろ」
「エストロゲンの分泌を促すのよ……」
くちゅっ。
「体は正直ね」
そしてその指を、蜜柑の口に押し込む。
「んんーっ……」
「それ、アンタのよ。ヘンな味でしょ」
蜜柑の顎に手を添える蛍。
「フフッ。いろいろ私が教えてあげるわ……」
「ああっ、ほたるお姉さま……!」
そして咲き乱れる白百合の花……
「と、いう感じなんだろ」
今度は蜜柑が猛抗議した。
「アホかーっ! ちゃうに決まっとるやろ!!」
「どうだか」
「『お姉さま』って何やねん…… ウチの蛍はそんな子やないっ!」
その『ウチの』というのが気に食わない。
「テメーは今井の奴には渡さねぇ」
「ん? 何か言うた?」
「……別に」
しかし、『そっちの気』でないなら……
つづく予定
ちょっと疲れてきたwww
ワラタwww
イイヨイイヨーwもっとやってくれw
>>596 ワラテもらって有難いw
>>595の続き
「ほんなら、やっぱり、ウチじゃ嫌ってことやろ……」
横を向く彼女。
「わかっとんねん…… どうせウチはナイチチや」
蜜柑は苦笑した。
「こんなんやったら、ムッツリの棗先生もガッカリやろうし……」
そして帰ろうとする。
「スマンかったな…… 妙なこと言うて」
……泣きそうな顔してやがる。
「待てよ」
棗はその腕を掴んで、引き止めた。
「誰がそんなこと言った」
彼女の思い違いを、正さなければならない。
「お前は菓子の代わりに自分を差し出すのかよ。何かヘンだろ」
だから断った。
「俺なんかのために、無理してんじゃねぇよ」
自分にそんな価値はない。
そんな資格はない。
血塗られた手で、輝きを汚していいはずがない。
いや…… 正確には、血塗られてはいない。
彼らの身体は骨の髄まで燃焼し、血液は残らず蒸発した。
ヒトの脂肪が焼ける臭気を、彼女が知るはずもない。
知る必要もない。知って欲しくない。
「……ちゃうで」
今度は、彼の思い違いを正さなければならない。
「無理なんか、してへん」
蜜柑は自分の腕を掴んでいる手を、握り返す。
「ウチは、あんたと一緒がええねん」
彼女は微笑した。
「あんな、ウチ……
棗にキスされて、棗に抱きしめられて、
恥ずかしいねんけど、
あったかくて、気持ちよくて……
嬉しくなんねん。
だから、その…… そういうコトしたら、
えらい恥ずかしいやろうけど、
もっとあったかくて、もっと気持ちよくて……
もっと嬉しくなるって、思うんよ。
だから無理なんか、してへん…… ウチがそうしたいんや」
……そうか。
そもそもこいつは、自分から不本意なことをするような奴じゃなかった。
「……わかった」
「ふふっ」
蜜柑が笑う。
「……何がおかしいんだ?」
「アンタ、意外と純真やねんな」
「うっせ」
「棗のそういうトコ…… 好きやで」
棗の迷いは、どこかへ消えた。
「こ、こっち向いたらコロスでっ…!」
「へーへー」
我が儘なやつ。今さら何を隠そうというのか……
恥ずかしいというのは、理解できるが。
しかし言うことを聞く棗ではない……
こっそり彼女のほうを見ると……
白い肌。
首筋から肩にかけて、そして腰のラインが目に入った。
これは…… そそる。
「蜜柑」
彼女の後ろから腕を回して、抱きしめた。
フライングだ。
「ちょ、ちょっ…… 棗!」
蜜柑は抵抗するが、逃れられない。
「好きだ」
棗は耳元で囁いた。
「お前は知らないかも知れないが……」
蜜柑はもう抵抗しない。頬から耳まで紅潮する……
「お前のことが、好きで…… 堪らない」
彼女を抱きしめる腕に、力が入る。
「俺は…… どうすればいい?」
棗がここまで言うのを、蜜柑は聞いたことがなかった。
「知っとるで」
蜜柑は彼の腕を緩めて、棗のほうに向き直った。
「アンタは知らんかもしれんけど…… ウチも棗のこと、好きやねん」
「知ってる」
蜜柑は頭をかいた。
「知っとったか…… でもな」
そして、微笑みながら、言う。
「ウチはアンタが思っとる以上に、棗のこと…… 好きやと思うで」
棗は、もう一度蜜柑を抱きしめた。
「みかん……」
彼女の肩に置いた手は、だんだんと下のほうへ…… すると、
「やんっ…!」
その手は弾かれた。
「いてーなオイ……」
「あ、スマン、つい……」
でも蜜柑は、拳を握り締めて訴える。
「や、やっぱり最初は…… ち、チューして…… 欲しいねん」
コイツ。
何だか可愛いことを言いやがる。
ここは彼女の意見を尊重すべきだ。
「我が儘な奴だな」
彼はそっと唇を合わせた。
柔らかい唇……
だが今回は、いつもとちょっと違う。
素肌を通して…… 互いの体温が、直に伝わってくる。
あたたかい。触れ合いが、心地よい。
何十秒か合わせていた唇を離し、棗が彼女の頭を抱えると、
ツインテールを留めていたリボンに手が触れた。
リボンが解けて、するすると床に落ちていく。
「あ……」
それに対する蜜柑の反応は……
「棗…… こっちも、解いて……」
蜜柑は解けていない、左側の髪を目で示しながら言った。
「……ああ」
棗はそのリボンを引っ張った。
同じように髪が解けて……
うねりながら、髪先が彼女の肩をなぞる。
これは……
なんだか相手の服を脱がせているような気分。
彼女は、髪を解くと少し大人っぽく見えるのが不思議だ。
「えへへ…… 棗に髪、解かれてしもた」
蜜柑ははにかみながら笑った。
もう…… 何を我慢しろと?
蜜柑はベッドに押し倒された。
棗は彼女の口にキスをして…… 首筋まで唇を這わす。
「ん……っ くすぐったい……」
そして今度こそ…… と思うが、
彼女は胸の前で腕を組んでガードしている。
「なあ、これ…… どうすりゃいいんだよ」
「だ、だって…… 恥ずかしいねんもん」
恥ずかしいのはお互い様だ。
「なんでだよ」
「ウチはどうせ…… ガッカリなナイチチやねん」
こいつは…… もしかして、ずっと前に俺が言ったことを、
気にしているんだろうか?
「バカ。お前は男心が全然わかってねーな」
「そんなこと言うても、ウチは乙女やもん……」
「俺は胸じゃなくて…… お前が好きだと言ったんだ」
蜜柑の顔がみるみる赤くなった。
「だからお前のこと、全部見たい」
こんなのは反則だ。何も言い返せなくなる……
蜜柑は思った。
「うん…… わかった」
彼女がゆっくりと腕をどける……
こいつが貧乳だとか言った奴は誰だ?
彼女のは、慎ましやかに…… ちゃんと自己主張している。
「……綺麗だ」
素直な感想が思わず漏れた。
「えっ? ……今さらそんなん、脱ぐ前から言うてくれとったら、ええのに」
棗はまず、利き手をその片方の上に置いて…… 力を込めた。
「あっ…!」
掌を介して、程よい反発が返ってくる。
今度は両手で同時に。
「あ…… んっ、恥ずかしい…… よぅ」
彼女はちょっと涙目だ。
柔らかい。指先からとろけるような感覚。
そしてさっきから、膝上からも、彼女の内腿の感触が伝わってくる。
体が熱くなる……
ひどく中毒性があって……
このままでは彼女の胸を揉みくちゃにしてしまいそうだ。
今度は指先のかわりに、口でその感触を確かめる。
唇を押し付けて…… 舌先で稜線をなぞる。
そして、先端に吸い付いた。
「や…… あんっ…… なつめの、えっち……」
しかしその先端は硬くなって…… 彼女の体は正直に反応する。
「ん…… んっ、ああ」
それから、手と口で、次第にみぞおち、臍と、探っていく。
その先には、当然……
「うう…… そんなトコ、あんまり見んといて……」
蜜柑は顔を覆った。
……確かに、淫らな印象が強すぎて、なかなか直視できるものではない。
ただ、この後のことを考えると、スムーズにいくよう準備しておかないと……
指先で押し広げてみる。
知識としてはわかっていても、彼女の身体にそういう部分が
あるということは、なかなか実感が難しい。
上のほうに、ちょっとした突起が……
指先で触れてみる。
「や…… んっ…! そこは、アカンねん……」
蜜柑は身をよじった。
――やっぱ、ミカンは剥いて食さないとな。
くだらないネタだ……
陰核を覆う薄皮を剥いで、濡らした指先で刺激する。
「あああっ」
どすっ
棗の側頭部に蜜柑の膝蹴りが的中した。
まさにジャストミート。
これは両者にとって意外だった。
「あ…… スマン」
「おまえな……」
ツッコミにしては手厳しすぎると思う。
棗のまわりに炎の塊がいくつか浮かぶ。
「全身の毛を焦がしつくすぞコラ」
これは結構本気であった。
「どんなプレイやねん…… じゃなかった、そらホンマ勘弁やわ。
スンマセン棗さん……」
蜜柑は起き上がると、棗を抱きしめた。
炎が一瞬にして消える。
「ウチに火遊びは効かへんよ」
そうだった。
「ウチ…… やっぱ恥ずかしうて、なんか反応してしまうみたいや。
ホンマ、ゴメンな…… 嫌なんとちゃうねん」
蜜柑はそう言って彼の身体を確かめる。
「かわりにウチがしてみるから…… 堪忍な」
「痛かったやろ……」
蜜柑は彼の赤くなった頬をさすり、首筋にそっと口づけした。
「ん……」
そして鎖骨のほうまで、ずっと唇でたどっていく。
「あ……っ」
棗の口から声が漏れた。くすぐったい。
蜜柑は彼の肩を抱いて、思った。
……逞しいな。
「やっぱり…… 女の子とは全然違うねんな」
「お前こそ…… 華奢じゃねーのか」
こんな細い身体でいろいろ無茶しやがって。
……それにしても。
このまま体じゅう吸われていたら、どうにかなってしまう。
棗はもう一度彼女を横たえた。
「あ…… ちょっと……」
そして…… 入口に先端をあてがう。
膝先は彼女のもので濡れていて…… 準備は大丈夫だと思う。
「もう…… いいか」
「……うん」
思い切って前進する。
「ああっ…! あ」
しかし彼女の身体は異物の侵入を拒んでいる。
「うう……っ」
押し返される。
蜜柑は目をぎゅっとつむって耐えているが……
「ん…… まだ、入っとらんの…?」
先がようやく収まった程度だ。
「もっと…… 力抜けよ」
棗は相手の腰の辺りをさすった。
「うん…… ゴメンな……」
棗はこんな奴だけど、
いつも他人を優先する。
自分のことなんてどうでもよいのだ。
そのためならきっと死も厭わない。
気に食わない。
優しすぎる、と思う。
でも、その優しさを消したくなかった。
棗はウチが守る。
棗といっしょに居たい。
決して楽しいことばかりではないはずだ。
だが、全てを受け入れると誓ったから。
今は、彼を受け入れたい。
心も身体も…… 全てを。
「遠慮せんでも、ええんよ……」
そんなこと言っても……
痛いんじゃ、ないだろうか。
「頼むわ…… な?」
「……わかった」
彼女の身体を押さえて……
ゆっくり、しかし確実に前進する。
「んんっ…… やぁっ…… あ」
さっきより、少し抵抗は弱まった気がした。
すると、それまでとは明らかに違う感覚。
これは…… 行止りか。
でも、ここで止まっていてはいけない。
「行くから…… な」
そして一気に前へ。
「きゃ…… ああああっ」
蜜柑の目から涙が溢れた。
彼女のなかの様子を確かめる……
これ以上は進めない。無理だ。
確実に奥まで達している。
棗の理性の部分はそう判断した。
だが、身体のほうは違う反応をしている。
彼女のなかにすべて収まって、
そこから恐ろしい快感が突き上げてくる。
彼女の身体はまだ侵入者を拒んでいるのか、
ひどい締め付けでこちらを吐き出そうとする。
しかしそれが快感となって襲い掛かる。
脚と触れている腿からも。
肩を抱いた掌からも。
熱と感触が伝わって、感覚神経を焼き尽くす。
その電気信号は、背筋を伝って脳天から飛び出し、
天井を突き破るのではないか。
そんな錯覚にとらわれる。
強烈過ぎるのだ。
「ああ…… くそっ」
このまま欲望に応じるままに、
めちゃくちゃにしてやりたくなる。
でも…… できない。
傷つけてしまうから。
……心底、彼女に惚れてしまっていた。
いつも真っすぐで、無垢な輝きで照らしていた彼女。
屈託のない笑顔で、穢れを寄せ付けないような彼女。
その彼女の身体に、自分が淫らなモノを突き立てている。
彼女の身体が、それを貪っている……
俄かには信じがたい。
でも……
彼女の肌を炙って、焦がしてやりたい。
いつものアリスの炎ではなく、燃えるようなこの体温で。
そうしてその身体にこの存在を刻み付けてやる。
……『佐倉蜜柑は俺のモノ。』
火熱した火箸を身体の中心に突き立てられる。
熱と力で抉られる。
そんな感覚を覚えた。
決して乱暴ではなかったが、
それでも痛覚は敏感に反応した。
――こんな痛み。
彼が経験してきた苦しみに比べたら、何でもない。
歯を食いしばる。
もう一度感覚を確かめる。
……自分のなかに、彼がいる。
――棗はウチを置いたまま、独りで何処かへ消えてしまう。
――二度と逢うことのないない処へ。
そんな、漠然とした不安を感じていたのかもしれない。
でも、彼は確かに…… 実体として存在している。
そのことを、直接的に感じられる。
「……なつめ」
よく確かめると……
自分のなかに入り込んでいるものの形まで、認識できる。
これは…… とてつもないことなのではないか。
すると…… 何かが生まれた。
それは身体の奥底から、徐々に這い上がってくる。
ピンク色をした、甘ったるい、ドロッとした気持ち。
……「♂」を、欲している。
この感覚に、支配されたら、自分が自分でいられない気がした。
(ウチもやっぱり…… 女の子、やったんやな……)
棗は、いったん下がって、もう一度進んでみた。
「い…… あああ……っ」
血と体液が混じり合って、いやらしい音がした。
彼女の締め付け方が、さっきと少し変わった気がする。
頑なに拒んでいたのが、こちらを包み込んで、射精を促す感じに。
……ヤバイ。これは耐えられない。
「みかんっ……」
息があがる。もう限界だ。
「ああああっ…!」
彼女のなかから逃げ出した。
「きゃあ…… んっ」
律動とともに、欲望が全て吐き出された。
相手の腹から…… 胸のほうまで、浸していく。
「棗の…… いっぱい出た、な……」
蜜柑は限界といった表情で、それに触れて、指先で弄んだ。
棗にはどっと疲れが襲ってきて、彼女の上に倒れ込みそうになる。
すると。
白の上に、無色のものがボタボタッと落ちて、奇妙なコントラストを作った。
「棗…… 泣いとるん…?」
蜜柑の指摘で初めて気づいた。
「泣いて…… ねえよ」
ウソだった。
棗は腕で目を拭う。
これは……
嘔吐するとき、一緒に涙が出る。それと同じことなのだ。
そう思うことにした。
感極まったわけじゃない…… たぶん。
「なあ…… 棗」
「なんだよ」
「こんなことしようって言うて、ウチのこと……
エロい女の子やて、思った…?」
「……は?」
「嫌いにならんといてな……」
「お前を嫌いになる方法があるという奴がいたら、聞きたいな」
「ウチかて…… 甘えたいときも、あんねん……」
「……甘えれば、いいだろ」
「……うん」
彼女の目元に、涙の筋を見た。
……また、彼女を泣かせた。
泣かすのは、自分だけで十分だ。
ほかの奴に、そんなことはさせない。
泣かせた分だけ…… 守らなければならないと、思う。
この身に宿る炎が燃え尽きても。
【完】
やっぱり長くなってしまった
しつこかったかもww
611 :
596:2007/06/30(土) 01:35:33 ID:0zRpwpRY
エロス!!(褒め言葉)
漫才みたいな展開から一変して純愛えっちへ……
個人的にはセックスの描写よか心理描写にツボッたぜw
笑いとエロスとなんかこう、あったかい気持ちを程よく頂きました。
GJ!!
>>611 心理描写で胸キュンさせるという密かな狙いが当たったw
やっぱキャラの心情とか根拠があったほうが萌えるかなと。
本音:
ヤベェwww
セックスの描写がヘタクソで心理描写に逃げたのがバレたwwwww
GJ!!純愛いいですね〜!
自分もただエロいより、心情や根拠がある方断然好きです!
前半のコントも楽しく読ませてもらいました。
614 :
佐倉市@千葉:2007/07/09(月) 00:35:14 ID:TWZAnggF
>>613 もったいないもったいないww
なんか過疎になっちゃいそうなので投下
棗vs蛍で……
トントントン。
「開いてるぞ」
棗が言うと、
「邪魔するわよ」
入ってきたのは今井蛍であった。
「ふーん…… 意外と小奇麗な部屋ね」
「テメー、邪魔しに来たんなら帰りやがれ」
嫌な奴を入れてしまって、棗は面倒になってきた。
「もちろん、アンタに用があって来たのよ。
でなければこの私がわざわざこんなところに来るはずがないもの」
相変わらず憎たらしい奴。
「そうかよ。何なんだ用って」
「ほかでもない…… 『あの子』のこと」
――あの子。1人しかいない。
「アンタ…… あの子に手ェ出したわね」
なぜそんなことを知っているんだ?
「……テメーに関係ねーだろ」
「やっぱり…… 否定はしないわけね」
別にことさら隠すことでもないと思う。
「関係あるわよ…… あの子は私のものだったのに」
すると、彼女の後ろから謎の機械が飛び出した…!
それは早業で棗の両手両足を拘束すると、ベッドに仰向けに磔にした。
「おいコラ…… 何しやがる!」
「ちょっとおとなしくしてもらうわよ」
615 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:37:15 ID:TWZAnggF
この女…… 丸焦げにしてやる。
「おっと…… 無駄よ。それに捕まっている間は、アリスが効かないから」
「……ちくしょう」
腕に力をこめようとするが、力が入らない。
感覚は鋭敏なままなのだが、運動神経だけが思うように働かない。
「効果が出ているようね……」
「テメー…… どういうつもりだ」
蛍は彼の横にしゃがむと、耳元で囁いた。
「アンタを私のオモチャにしてあげる……」
「な……っ」
棗は言い知れぬ恐ろしさを感じた。
「私はアンタより前からあの子を知っていたのよ……
それなのにアンタは、横からあの子を奪っていった。
許せないわ……
あの子がアンタのものになったのなら仕方ない。
それならアンタを私のものにしてあげる。
あの子はアンタのもの。アンタは私のもの。
そうすれば、アンタのものは私のものだから」
「狂ったか」
「私はいたって正常よ」
蛍は笑みを浮かべた……
棗は身の危険を感じた。
これまで幾度も修羅場をくぐったが…… こんなのは初めてだ。
今すぐにここから逃げ出さなければヤバイ。
「もがいてもダメよ。……フフッ、いい気味だわ」
616 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:39:47 ID:TWZAnggF
すると、彼を拘束している機械が、彼の衣服を剥ぎ取った。
「おいっ…… やめろ!!」
「やめないわよ。アンタを辱めてやるんだから」
ちくしょう……!!!
こんな屈辱は初めてだった。
女に手篭めにされて、肢体を晒すなんて。
「誰が…… テメーのものなんかになるかよ!!」
「ふーん……」
蛍は、ベッドの上に立つと、彼の股間を踏みつけた。
「ぐあっ……!!」
「いい加減自分の立場を理解したほうがいいんじゃないかしら?」
……嫌だ。絶対にこんな奴に屈するものか!
だが、股間を踏みつけていた足の動きが変わった。
彼女は黒いソックスを履いたままだったが、
指先をモゾモゾと動かして、性器を刺激している。
「くそっ…… やめろっ!」
「そんなこと言っちゃって…… でも身体は正直よね」
その通り…… だんだん大きくなっているのがわかる。
だがこれは生きている以上当然の、反射的…… 動物的反応。
「フン。男なんて単純なんだから」
彼女は軽蔑する視線のまま笑みを浮かべた。
棗にとっては耐え難い苦痛だった。
悔しくて悔しくて、涙が出そうになる。
……泣くものか。絶対に屈服しない。
なぜ自分がこんな目に……
嘆きたい気持ちでいっぱいだ。
こいつに足蹴にされたいという奴は、ほかにいくらでもいるはずなのに。
需要と供給が一致していない…!
「気持ちよかったら、出してもいいのよ」
……死んでも出すものか。
617 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:41:10 ID:TWZAnggF
「しぶといわね…… 憎たらしい」
蛍は、服を脱ぎ始めた。
「おい、何してる……」
彼女はそのまま棗の上に四つん這いになると、
彼の頬にそっとキスをした。
「おいコラ!」
そして耳から首筋、肩のほうまでずっとなぞっていく。
「アンタの身体に私の感触を教え込んで、忘れないようにしてあげる。
そうすれば、アンタは私のもの」
彼女は自分の胸や身体を彼に押し付ける。
そして彼の性器を太腿で挟み込んだ。
「や…め…ろ…」
まずい。このままではまさに彼女の思うつぼになってしまう。
「ほら…… 欲しくないのかしら?」
蛍は自分の性器を押し広げて、彼に見せ付けた。
「アンタのはこんなに泣いてるのに……」
先端から透明な液が滲み出てくる。
そう言う彼女のも濡れていて……
と、ここで棗は反射的に目を閉じた。
本当にまずいことになってしまう。
「……卑怯ね」
蛍が非難した。
「……誰が卑怯だよ」
618 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:43:06 ID:TWZAnggF
今度は、蛍が彼の性器を強く握った。
「く……っ」
「ふーん…… こんな凶器であの子の身体を苛めたのね。いやらしい」
彼女は彼のをまじまじと観察している。
棗は本当に逃げ出したかった。
すると…… 彼女は、彼のを口に含んだ。
「う……っ!!」
陰嚢を弄びながら、ねっとりと舌を這わせる。
かなり濃厚な感じだ……
「……出しちゃえば?」
耐えてやる…… 屈服するものか!!
「あの子はこんなことしてくれなかったでしょ…?」
この一言が効いた。
彼の頭に浮かんだのは……
『あの子』が、自分のモノを含んで、必死にしゃぶっている画だった。
そのまま抱きしめて…… 思うままに愛撫したくなる。
『なつめ……』
『こーしたら…… 気持ちえーんか…?』
『なぁ…… ウチのも…… して』
立て続けに幻聴が聞こえた…!!
ヤバイ…… 本当に耐えられない。
棗は彼女に、貞操を守れなかったことを侘びた。
「くっそおおおおおおおっ!!!!!」
619 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:45:15 ID:TWZAnggF
だが次の瞬間、棗の身体は解放されていた。
手足が自由に動く。
「性欲測定不能…… そんなバカな」
蛍が何か口走っている。
どうやら…… 性欲の強さが機械の制御可能範囲を超えたらしい。
――勝ったな。
棗は心の中でつぶやいた。
「バカが。男のエロさを甘く見やがったな」
「何てこと……!」
棗は蛍の後ろに回り込むと、腕で彼女の首を締め上げた。
「ぐっ、アンタ……」
抵抗むなしく、程なくして彼女の身体から力が抜けた。
棗の怒りは頂点に達していた。
この女……!!
絶対に許さない。
二度と馬鹿なことを思いつかないようにこいつの身体をいたぶってやる。
涙を流して許しを請うまで陵辱して、精液まみれにしてやる。
自分がこいつのものになる前に、こいつを俺ののオモチャにしてやる。
……待てよ。
それでは貞操を守ることにならない。
620 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:47:07 ID:TWZAnggF
「……何よこれ」
蛍が意識を取り戻したとき、彼女はうつ伏せでベッドに拘束されていた。
両手両足をビニール紐で縛りつけられている。
……解けない。
「目が覚めたようだな」
「アンタ…… 私をどうする気」
「そこで反省しやがれ」
こんな奴を野放しにしていては、社会のためにならない。
そう…… こいつをお仕置きするのが義務。
「この淫乱女め!!」
べしっ。
棗は彼女の尻を思いっきりひっぱたいた。
「ああっ…!」
手形がじんわりと赤くなっていく……
「売女!!」
べしっ。
「あああっ……」
「このビッチが!!」
べしっ。
「ううっ……」
一分あまりそうして続けただろうか。
叩くほうの手もだんだん痛くなってきた。
相手のほうも見るからに赤くなって痛そうだが……
彼女が発した言葉は意外だった。
「もっと…… して」
「……は?」
「日向君…… もっと私を詰って…… いたぶって」
621 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:49:08 ID:TWZAnggF
「……このド変態め!!」
棗は相手の尻に蹴りを食らわせた。
蛍はベッドに倒れこんだが…… すぐに笑い始めた。
「フフフフフ…… こんな体験、絶対に忘れないわね。私の勝ちだわ」
こいつ……!!!!
腹の中が煮えくり返る。
こうなったら……
彼は布を取り出すと、蛍に目隠しをした。
棗は彼女の腰を抱きかかえると、
後ろからその性器を押し広げて、自分のものをあてがう。
「ちょっと…… 何をするの」
「……別に」
そして何もなかったかのように解放する。
するとまた、同じように先端を入口に触れさせる。
「……」
だが何もしない。
「どうした…? 落ち着かないみたいじゃねーか」
「アンタ……」
蛍は歯ぎしりした。
彼女のは、すでに十分に濡れている……
「さあ、どうしてほしいんだ? 言ってみろよ」
「誰がアンタの言うことなんか……」
「じゃあコレはナシだな」
棗はまた身体を離す。
「くっ…… わかったわ」
彼女は観念したようだ。
622 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:51:03 ID:TWZAnggF
「欲しいのよ…… 入れなさいよ」
「それが人にものを頼む態度か?」
「うっ…… 私が悪かったわ。お願いだから…… 入れてください」
「そこまで言うなら…… いいだろう」
棗は、一気に彼女の身体に突っ込んだ…!
――魚肉ソーセージを。
貞操は守らなきゃならないからな。
だが、冷蔵庫にあった一番太い奴をお見舞いしてやった。
しかも肛門に。
「あああっ! ちょっと! そこは……」
「何だよ。入れて欲しいんだろ」
「そこは、チガウ……」
「グダグダ言ってんじゃねーよ」
さらに奥までねじ込んでやった。
「きゃあああっ」
……滑稽だ。この姿を写真に収めてやろう。
パシャッ。
「ちょっと…… 何してるのよ」
「テメーが二度と馬鹿なことを考えないようにしてやる」
「や め て よ」
「や め ね え」
623 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:53:04 ID:TWZAnggF
「こんなの…… 耐えられないわ」
彼女の脚がガクガクし始めた。
「これじゃ、自慰も…… できない」
蛍は四肢を縛られている。
「もう何でもいいわ! お願いだから前のほうにも……」
彼女の股間からは透明な液が、腿を伝っている……
「膣に…… 入れて…… 欲しいの」
――勝った。
「入れて…… お願い…!」
棗は満足した。
「……いいぜ」
彼はさっきのソーセージを抜き取ると、そのままもう一方へ突っ込んだ。
「ああああっ…!」
そして乱暴に出し入れしてみる。
「あっ…… ああっ」
ぐちゅっ…… と、いやらしい音がする。
「おねがい…… もっと…… 奥まで」
「……そうかよ」
ソーセージもこんな使われ方をするとは思ってもみなかっただろうが……
彼女の言うまま奥まで挿入した。
「ああああああっ!!」
すると、彼女はベッドに倒れこんで…… その身体が痙攣した。
「あ…… あっ…… あ」
意志とは関係なく、声を発しているような状態だ。
これは傑作だ……
棗はすかさずフラッシュを焚いた。
624 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:55:03 ID:TWZAnggF
蛍が次に目を覚ますと、彼女は男子寮近くの茂みにうち捨てられていた。
一応人目のないところに、毛布を掛けられて。
服も、そばに綺麗にたたまれている。
蛍は、下着にメモが貼り付けられているのを発見した。
『誰がテメーのものになるかよ バーカ』
何か、股間に違和感を覚える……
なんと、魚肉ソーセージがあらぬところに挿れられている。
そのソーセージにもメモが……
『食い物は粗末にするなよ』
「あの男……!!!」
怒りがふつふつと湧き上がってくる。
目隠しをされていたのでわからなかったが、奴はこんなもので私を……
「絶対に許さないわ……」
棗は、高笑いしたい気持ちでいっぱいだった。
自分はイカずに、相手だけをイカせてやった。
しかも…… 魚肉ソーセージで。
傑作だ。
手元の写真があれば、奴もしばらくはおとなしくするだろう。
今井蛍に勝利した…!
――貞操は守られた。
問題は奴がいろいろ撒き散らしていったこのシーツを、どうするかだが……
625 :
棗vs蛍:2007/07/09(月) 00:59:19 ID:TWZAnggF
翌日早朝。
朝もやの中、どこからともなく戦闘ヘリが飛来。
機銃掃射とミサイルで、男子寮のとある人物の部屋のみを、
木っ端微塵に吹き飛ばしていった。
……カメラとそのデータごと。
難を逃れた住人のもとに、皿が1枚。
『棗くんLOVE!
残さず食べないと、許さないんだから☆』
その上には、丁寧に切りそろえられた魚肉ソーセージが載っていたという。
無論、次の瞬間にそれは住人の手によって灰と化した。
同日夕刻。
女子寮で火の手が上がった。
原因不明の火災によって、とある人物の部屋のみが全焼。
難を逃れた住人のもとに、妙な染みのついたシーツが1枚。
『蛍様LOVE!
これが貴女の愛の軌跡☆』
住人はついでにそのシーツも燃やしてしまうことにした。
この2つの事件に関連性があるのかどうかは明らかではない。
ただその後蛍は、食事の時間になると執拗に魚肉ソーセージを頬張った。
棗はそれを見せられるたびに、むせていたという……
【完】
オワリ\(^o^)/
正直、ほたる様はこんなにエロくないと思うwww
バロスwwwwwwww
コレはエロイと言うよりおバカって感じがw
グッジョブ!!もう最高に笑わせてもらいました。
めちゃくちゃ楽しかった!棗の性格も原作のまんまでいい!
蜜柑の為に貞操を守り通したのがツボでした。
また書いてください!
628 :
佐倉市@千葉:2007/07/13(金) 00:20:49 ID:2VB9beWA
>>626 最近スーパーで買った魚肉ソーセージが太かったのでこんな話にwww
>>627 >貞操を守り通したのがツボ
棗は生殺しになっている話なのに、そう言ってもらえると安心wwww
630 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 02:37:38 ID:3iYIDIHp
632 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 11:17:38 ID:m/Kax3Tc
359のつづきはまだ?
633 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 11:59:25 ID:j5eV+3Pj
. || ! .! .!!:::|:::| |:| ||::|: !| l|
||:| .::|´||::i:i:|{` i八:|{::i:ト:|:!| l ll ____
l!;|从i/r}从ト、 r弋从:|:i:i:.i:i{ , ´ `ヽ.
l"Vヘ{ 八_j 八_}`从、トi`/ ヽ
{((.i ゝソ , ゝソ ハ} ノ`/ ',
ヽヘ /ィ ,' ',
ヽト;、 ‐ /l/ i や ら な い か . i
ヽi> __ イル r 、 ', /
_/ 、! レ `ヘ.ト\ ヽ ,.'
_ . ィ \ / ヘ. ヽ-ト、 /
∧: : i r=.、「, =ュ. ヘ ヽヘ ` ;r―;r一 '´
. ノ: : 、: :i ゝ=水==〃 /:\、 !iヽ、!! !!
{: : : :、i i /||: :|| 、 /: : : :ゝ_⌒_ヽ ||
}: : : : :|: ヘ /: ij : ij: ヘ /: : {: _j_ fj _._fjレ_|f}
/ : : : : |: : :ヽ/: : : : : : : : ヽ/: : :|:弋._ し/ _ノ
. /: : : : : :|: : : : }: : : : : : : : : : : : : : :、: ノ .ィi
/: : : : rrr1: : : :|: : : : : : : : : :,r'⌒ゝ''" __ ∠: '、
. /: : : : : |||li| : : : | : : : : : : : : r1__ ,{ ‐'´ `{_j_: : ヽ
{: : ⌒ヽ:|||li| : : : | : : : : : : : : i、ゝ `ヽ、 _..∠: : ヽ: :{
ヽ: : : ー|||li| : : : | : : : : : : : : 'ト ` ヽ、: : : : : : : :}
}: : : : :「 ̄|: : :| : : : : : : : : 丶、_ |: : : : : : :, '
| : : : : }|||i{: : : :|: : : : : : : : : : : : : : ̄ ̄:} : : :__/
ほしゅ
流架×蛍マダー?
保守
637 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:23:47 ID:h7D07iRt
age
久しぶりに来てみたけど、全部いいよー!
保守
640 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 17:47:01 ID:FeX/gEQk
気が付くと毎日張り付いちゃうなここwww
棗+流架×蜜柑ってアリですか?
鬱系じゃなくて三人ともお互いに大好きで両思いな感じのネタとか
書いてみたいんだけど2でSS投下したことなくてちょっとビビr
643 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 04:23:06 ID:sOTbnnCy
>>671 ぜひ見たいー
幸せな3人プレイ読むの大好きです
棗+流架×蜜柑なら尚更好き
>>642>>643 ありがとうございます!
二人の声に後押しされて、頑張って書いてみました〜
…が、エロスの予定だったのに全然届いてません
更にすごいだらだらと延びちゃったので、とりあえず切ります
↓棗+流架×蜜柑↓
「なにやってんだ、お前ら…」
呆れたような棗の声も、初めて見る豪奢な部屋に見とれている蜜柑の耳には届かなかった。
隣では流石に気まずそうな顔をしている流架が、いらついた表情を見せる棗と蜜柑、
二人の表情を伺っていたが、それすら今の蜜柑にはどうでもいいことらしい。
「すっごーい!ウチ幹部生の部屋初めて見たけど、やっぱ蛍の部屋よりずっとおっきいんやな!」
「流架、お前もくだらないことにつきあってんなよ」
「う、うん…」
棗の辛辣な物言いはいつものことだったが、その実流架は知っている。そう言いながら彼の瞳は、
きらきらした表情で部屋中を探検している蜜柑をとても優しく見つめているのだ。
他の誰も知らない、幼いころから一番近くで棗を見てきた流架だからこそわかる、
それは二人の間だけの秘密。
当の本人である蜜柑にも悟らせず、これだけきつく当たれるのだから、流架は素直に
感心してしまう。流架だったらきっと、彼女にかけらでも嫌われることが怖くてこんなにも
奔放な物言いなんて出来やしないから。
他人の評価に惑わされず己の思うままに行動する、そんな部分がこの二人はとてもよく
似ている。だからなのかはわからないが、流架は二人ともが大好きで大事で、同時に手放したくはない。
「佐倉、夜中だからあんまり大きな声だすと他の部屋に聞こえちゃうよ」
シングル待遇とはあまりに違う、幹部生の沈むほどに柔らかな寝台の上で跳ねながら
きゃっきゃとはしゃぐ蜜柑をあわてて諌めたりする。
本当なら心の底から楽しんでいる彼女の邪魔なんてしたくないのに、こんな風に
真夜中に棗の部屋に忍んできていることを周囲に知られたくはないがために諌めたりしてしまう。
流架はそんな自分が少し嫌だった。
けれど、そんな自分を見て、棗が蜜柑を見るような顔で微笑んでくれるから。
蜜柑がそれでも嬉しそうにこの手を握り締めてくれるから。
「せやんな…ウチ、いつもまわりのこと考えんではしゃいでまうから、ルカぴょんが
そう言うてくれて助かるv」
ありがとな。そういう彼女の手のひらがやわらかくて心地いい。声を潜めるせいか
いつも以上に顔を近づけてきて、にっこりと笑う蜜柑が眩しくて胸が高鳴って仕方がない。
蜂蜜のように甘くて、なのにどこか真綿で締め付けられるように切なくて、でも結局は
その痛みさえ心地いい。
初めて知るこんな恋の痛みを、棗も感じているのだろうかとふと考えて、どこまでも
棗から離れられない自分を流架は笑う。
それすら嬉しいと思う己をよくわかっているから。
一通りはしゃぎ回った蜜柑は、それでも落ち着くことなく元気なままだ。
そこもまた好きなところなのだけれど、だからといってなんでこんなことになっているんだろうと
流架はちょっと首を捻りたかった。
いやしかし、そんなことを考えている場合ではない。
唇に触れるやわらかさは確かに現実のもので、手のひらのなかの温かさもまたしっかりと
彼女の存在を知らしめる。現実を認識した途端、あまりの恥ずかしさに逃げ出したくなったが
今この幸せを手放したくない自分がいることも確かだった。
重厚な遮光カーテンの陰で蜜柑と二人、座り込んでいる。
かくれんぼ、なんて3人きりで出来るものだとも思わなかったし、更には棗が鬼役なんて
乗ってくれるはずもないと思ったのだが、彼女の勢いに押されてつい一緒に隠れてしまった。
流架は蜜柑と違い過去に何度も棗の部屋を訪れているが、確かにこの部屋は他の寮生に
与えられるものとはランクが違う。なにしろ部屋自体が数個に分かれているから
それだけでも驚きだ。しかしまあだからこそ、こうして3人だけのかくれんぼが
成立しているわけなのだが、ちょっと完璧に成立しすぎてマイッタ感じだ。
棗の部屋でこんなこと仕出かして、いったいこの後どうすればいいのだろうともやもやしていると
腕の中の蜜柑がぷるぷると震えながら身を捩りだした。
はっと今の状況を完全に思い出して、慌てて体を引き離す。
ぽかんとした表情で、まだなにが起きたのかわかっていないような表情の蜜柑がこちらを
見上げてきて、その唇が少し濡れていることに気がついて流架は今度こそ憤死したくなった。
彼女の顔をまっすぐに見ることが出来ない。
狭いカーテンの陰に二人揃って座り込んで、あまりにも間近にある蜜柑の体温とやわらかな
匂いに一瞬気が遠くなって、気がついたら口付けていた。
なにも言っていないのに、こんなの最低だ。
恥ずかしくて、申し訳なくて、彼女の目の届かないところに隠れてしまいたくてでもそうするには
体の力が全然入らなくて、流架はただ黙り込んで俯くしか出来なかった。
「…ルカ…ぴょん…?」
けれど、いつも元気な彼女の、とても弱々しいそんな声を聞いてしまったから。
ちらりと視線だけを持ち上げると、恐らくは自分も同じようなことになっているのだろうが
心底困ったような顔を真っ赤に染めて、蜜柑が泣きそうになっている。
こんな顔をさせたままでいいのかと、そう思う。
いつだって自分に、そして闇に囚われていた棗に光を与えてくれる眩しいばかりの彼女を
こんな風に困らせたかったわけじゃない。せめて、この行動の意味だけでも伝えなければ、
自分は彼女を混乱に引きずり込むだけの馬鹿にしかなれない。
「佐倉…ごめん」
ようやく搾り出した声は、自分の大きく跳ねる心臓の音にすらかき消されそうに小さい。
それでも言わなければならないから。
「…俺、佐倉が好きなんだ」
流架は、自分の気持ちを蜜柑に告げることは、自分だけが恥ずかしい思いをするのだと思っていた。
そしてもし彼女の心が自分に向いていないとしても、傷つくのは自分だけなのだと。
震えが止まらない手で握り締めた蜜柑の指先を、天から降ろされた蜘蛛の糸のように感じながら、
それがいつぷつりと途切れてしまうのか恐ろしく思いながら、流架はただ彼女の言葉を待っていた。
けれどそれは、酷く独りよがりな思い違いだったのだと知ることになる。
細くてやわらかい蜜柑の指先は、流架の手のひらの中で彼よりも更に大きく震えだして
止まらなくなった。驚いて顔を上げると、漏れ出る嗚咽を必死に飲み込もうと唇を噛む彼女。
白い歯がわずかに覗いて、下唇を強く噛み締めて痛そうで。
そんな表情を目にした瞬間、死んでしまいたいほどの後悔に襲われる。
いつだって天真爛漫で明るくて可愛い彼女を、こんな顔をさせるほど傷つけてしまったのだ。
「ご…っ、ごめん佐倉!泣かないで…本当にごめん…!」
「…っ、ひっ、ぅ…っく、ル、ルカ、ぴょ…」
「佐倉の気持ちも考えないで酷いことした。俺もう佐倉に近づかないから、だからそんなに
泣かないで…っ!」
「ぅ、うー…っ!うぇ…、えっ、…ちが…」
見たこともないほどに泣きじゃくる蜜柑を前にして、流架も混乱を極めてしまったが
初めての恋を失った痛みを抱えながらそれでもなんとか彼女の涙を止めてやりたい。
そう思って宥めようとしたのだが、途切れ途切れに聞こえてくる蜜柑の言葉はなにかを
否定したがっているようだった。
「なに…なに?佐倉」
「…ちが、違うねん…謝らなあかんのはウチやねん…っ」
しゃくりあげながら必死に絞る声は、涙で掠れていてとても痛々しそうだ。それでも
彼女は今とても大事なことを言いたいのではないかという予感がして、流架は黙ってその先を
待っていた。
真っ赤に充血してしまった蜜柑の大きな瞳が、真っ直ぐに流架を射抜く。
「…ウチ、今うれしかった…。ルカぴょんに…キ、キスされ、て…うれしかったんや…」
「……え」
「でも」
しゃくりあげ過ぎて喉が苦しいのだろう彼女が懸命に呼吸を継いで言葉を続けたその時、
彼女の背後で分厚いカーテンがゆらりと揺れた。
はっともう一人の存在を思い出し、流架は顔を上げる。
蜜柑は己が言うべき言葉に必死で気付かない。
だから、二人を見つめる静かな瞳と目が合ったのは流架だけだった。
「…ウチ今、棗のこと思い出した…」
そのあまりにも静謐な、美しい赤い光。
蜜柑の言葉に驚いたのは当然ながら流架だけではなかった。頼りない少女の声を聞いた瞬間
確かにカーテンの隙間から覗く赤い瞳が大きく見開かれたのだから。
黙って彼女の言葉を聞いている流架を目の前に、そして蜜柑自身は気付いていないが
同じようにしてその告白を聞いている棗を背後にして、蜜柑の言葉は途切れ途切れに吐き出される。
ウチ、わからへんねん。
ルカぴょんのこともずっと大好きやったし、棗やって憎たらしいけどそんな学園が言うみたいな
悪いやつやあらへんし、二人とも友達や思ってたん。
でも、今の、ルカぴょんの…ウチ嫌やなくってうれしくって、きっとルカぴょんのこと
好きなんやと思う。友達じゃなくって…もっと別の…。
でも棗のこと思い出して、なんやあいつの顔が浮かんできて…ま、前にな、クリスマスパーティーん時
ちょっとあいつ、ウチんことからかって…ちょっとやけど…いまの、してきて。
あいつすぐどっかいっちゃって、ホント腹立つやつやねん!けど…なんや忘れられんで…
気のせいかと思うんやけど、棗そん時まじめな顔してた気がして…
あの顔が浮かんでくんねん、どうしても忘れられんの、なんで?なんでやの?
自分のことやのに、ウチ全然わかれへんねん。
…サイテーや。
ウチ、本当にサイテーや…
何度も何度も言葉を途切れさせながら、蜜柑は一生懸命に頭の中を整理しながら
喋っているようだった。俯いたままでまだ泣き続けているから、ぽろぽろと零れる涙が
絨毯に濃い染みをいくつも作っている。その小さな丸い跡がいくつも増えていくたびに
彼女の痛みが増えていくようで、流架は聞いていてただ切なくなった。
ずっと好きだった蜜柑が、流架を好きだと言ってくれて嬉しい。それは本当だ。
けれど彼女は同時に棗にも強く惹かれていて、そんな自分に酷い嫌悪感を抱いている。
そして恐らくは、二人の少年に同時に惹かれてしまっていることを告白する罪悪感と
好意を抱いている流架に軽蔑されることへの恐怖感でいっぱいになっているのではないだろうか。
そんなことはないのに。
決して、そんな風に思ったりはしないのに。
蜜柑が棗に惹かれていると聞かされても、流架はそれほど驚きはしない。この学園内で
他の誰よりも棗を知る親友として、彼の魅力に惹かれるのは無理からぬことだと思うからだ。
幼いころからアリスのせいで土地を転々とし、最終的には彼を保護すると言っていた学園の
差し金で謂れのない罪を着せられ、やりたくもない仕事をやらされている。月日が経つにつれて
棗から笑顔が消え去り、その瞳には闇ばかりが浮かぶようになっても流架にはどうすることも
出来なかった。
そんな棗が、眩しいほどに変化した。
いっそ昔よりも穏やかになったのではと思うほどにやわらかく、彼の内面は成長して
それが隠し切れずに滲み出て、棗のまわりを覆っては優しい空気を醸す瞬間がある。
同年代の少女たちが惹かれずにいるほうが嘘だと思った。
そして、その変化を促したのが目の前の蜜柑なのだ。
流架からすれば棗と蜜柑が惹かれあうことは、流架と棗が親友として隣に立つことのように
自然なことに思えるのだった。
だから、逆に自分までもが好かれているらしいことに驚いてしまう。
棗のいいところはわかる。声に出して上げてみろと言われれば、いくらだって答え続けることが
できる。それは蜜柑についても同じことだ。
けれど自分に好かれるような部分があるのかと考えると、そんなものはどこにも見当たらなくて
いつだって棗に蜜柑に周囲の人間に助けられるばかりで、何もしてあげることの出来ない
自分だけが浮かんで泣きたくなる。
蜜柑の嗚咽はまだやまなかった。
ここで男らしくしっかりと慰めてあげられればいいのに、それすらも出来ずに、それどころか
一緒に泣きたくなってしまう自分なんて本当に情けない。
そんな気持ちでいっぱいになってしまって、苦しくて仕方がない。
「………おい、いつまで二人して床に座り込んでんだよ」
いっぱいになりすぎて、つい棗がいることを忘れてしまっていた。
棗に声をかけられるまで彼のことを忘れていた流架も驚いたが、彼の存在をまったく感知せずに
苦しい告白をしてしまった蜜柑は、棗の登場に思いっ切り固まってしまっていた。
それまでうな垂れていた背中がぴーんと伸びて、悲しげに潜められていた表情も驚きに
目を見開いて、涙すら止まってしまっている。
そんな蜜柑を見て棗はひとつ、大きくため息をついてゆっくりと彼女の隣に腰を落ち着けた。
お互いに思い合っているふたりが並ぶ光景に流架の胸は小さく痛んだが、それよりも
こうして流架の目の前で一緒にいてくれることに大きく安堵する気持ちのほうが大きい。
好きな少女を親友と取り合っているはずの構図なのに、こんな風に思うのはおかしいだろうと
思うけれど、流架は二人ともが大好きなのだ。そればかりは自分にだって嘘はつけない。
「な…つ、め…」
涙に濡れた瞳を大きく見開いたまま固まっている蜜柑はまだ解凍されずに、ぎこちなく
棗の名を呟く。そんな彼女を、やはり黙ったままでじっと見つめる棗。悪いけれど流架も流石に
馬鹿なんじゃと思うほどに鈍感な蜜柑は、これまでに何度もこの優しい瞳で見つめられていたくせに
棗の気持ちには気付いていない。だから今もどんな言葉で詰られるのか、怖くて仕方がないのだろう。
蜜柑は本当に馬鹿だ。
…こんなにも、棗は言葉以外で好きだと叫んでいるのに。
「…お前、口開けっ放しだと余計間抜けに見えるぞ」
そんな憎まれ口を叩いても、罪悪感に凍り付いている蜜柑に思わず口付けてしまうほどに
彼女が好きだと訴えているのに。
ちゅっと小さな音を立てて、棗の唇が蜜柑のそれを震わせる。
ぷるんとかすかに揺れたそのやわらかさを、流架は己の唇で思い出して赤面する。
そうだ、同じことをさっき、自分も彼女にしたのだった…。
「…な、なに、いまの」
「わかんねーんなら、もう一回してやろうか」
「わー!待て待て待ってぇ!もうええ、わかった!わかったから!!」
混乱している蜜柑に間髪いれずもう一度顔を近づけた棗は、流石に事の次第がわかったのか
大袈裟なくらいのリアクションで蜜柑に後ずさりされて、ちょっと気が挫けたようだった。
でも今のがキスだとわかっても、蜜柑はまだ棗の真意が測れなかったようで、またしても
眉根を寄せてしゅんと下を向いてしまう。ぺたんと座り込んだままの彼女の両手が強く
握り締められていて、その下のむき出しの白いひざ小僧も少し寒そうで可哀想な気分になる。
「…わ、わかったけど、なんで…」
「ぁあ?」
「なんでこんなことするん…?」
訂正。ここまでしてるのにわかってもらえない棗のほうが可哀想になってきた。
「…ぅ、うえ〜…っ、えっ、…っ」
しかも理解されない上にさっきよりぼたぼたと泣かれては、棗も立つ瀬がない。
流架と棗は互いをよく理解しあっていたが、蜜柑の思考回路は流石にわからない。どうして
ここで泣きじゃくる羽目になるのか、なにを言えば泣き止んでくれるのか、彼女を好いている
男が二人も雁首揃えているのにどうすればいいのか、てんでわからないのだ。
「さ、佐倉、佐倉そんなに泣かないで」
取り敢えずさっきと同じ言葉を吐いてみるが、これに威力がなかったことはわかりきっている。
でも他にどうすればいいのか、本当にわからないからどうしようもないのだ。
困り果てて彼女を泣かせた親友を見てみれば、自分の想いがまったく伝わらないことに
不貞腐れているのか酷い仏頂面で向こうを向いてしまっている。
…そんな態度だからわかってもらえないんだよ!
いい加減にしろという意味を含めて、腹立ち紛れにその膝をぺちんと叩いてやると、なにをすると
言わんばかりの目で睨み付けてくる。
なにをする、じゃなくて、お前もなにかしろ!
「ねえ、佐倉…」
「…っ、な、なつめのあほ〜」
「ああ!?」
「棗っ、声でかいよ!」
「いくらウチにムカついたからって、こんな嫌がらせせんでもええやん〜」
…………………。
…………………。
…………………。
…………………。
「…あ、あのね佐倉…」
「さっきのどーせ聞いてたんやろ?せやったらウチの気持ちもわかるくせに、わかっててこんなん
するなんて酷いやんか…」
流架からすれば、どちらがより酷いかと聞かれれば蜜柑のほうが酷い。
なんでそこまで鈍いんだ。
「ウチかてさっき気がついたばっかりやけど、自分がサイテーなんはわかっとるもん…
わかっとるけど、二人とも好きなんやもん…どうしたらええんか、わからんのやもん」
どうしたらいいのかなんて、流架だってわからない。流架も蜜柑も棗も、三人が揃って
まだまだ子供なのだ。1対1のお付き合いだって経験がないのに、二人も好きな人がいるなんて
正直言って許容オーバーだ。
そして蜜柑とは違うけれど、流架だって蜜柑が好きで棗が好きだ。彼女と彼に対する想いは
別のものだけど、どちらかを選べといわれて簡単に片方を引けるほど想いの大きさに
差があるわけじゃない。
二人とも、どちらもとても大切なのだ。
「どーせ二人とも、ウチのことケーベツしとるんやろ?ウチかて自分で思ってるもん、
ウチはサイテーや、サイテーのアバズレ女や…」
だから流架は泣き続ける蜜柑をどうにかして泣き止ませてあげたかったのだが。
…くっ。
堪え切れないような音が聞こえて、必死に呼吸を止めながらそちらを見ると、自分よりも先に
棗が喉の奥を鳴らして笑っていた。そしてせっかく我慢できていたのに目の前で笑っているのを
見てしまうと、途端にこちらも堪え切れなくなってしまう。
「っっっぶは!」
派手に噴出してしまった流架と、いまだに肩を震わせながら俯いて笑い続けている棗を交互に
見つめて、蜜柑はきょとんとしてしまっている。笑ってしまって悪いとは思う、思ってはいるのだが
ちょっとこれは我慢できない。ついでに彼女の涙を結果的には止められたのだから、まあ
許してほしいところだ。
「な、なにふたりして笑ってるん…!?酷い〜っ、ウチは本気で落ち込んどるのに!」
「…っだ、だって…っ!…っくくっ」
「お前、アバズレって…っ」
いったいどこでそんな言葉を覚えてきたのか、彼女は真剣に自分を責めているのだろうが
聞いているこちらとしてはその言葉と蜜柑本人のあまりの差異に笑いが止まらない。
こんな時間にこんな大声で笑ったりしたら部屋の外に聞こえてしまうかもしれないだとか、
もし見つかったら流架はともかく蜜柑は大変なことになるだとか、いつもなら当然のように
浮かんでくる考えが今の流架には湧き上がらなかった。
ただ蜜柑を目の前にして、棗と二人でこうして楽しく笑える今がとても嬉しい。
「…はー、笑った。ごめんね佐倉」
「…もうええもん。さっきのぜーんぶナシや、ルカぴょんも棗もだいっ嫌い!」
「そんなこと言わないで。俺は佐倉が好きだよ」
あんなに緊張してしまって、最初には死んでしまうんじゃないかと思うほど恥ずかしかった言葉が
今はすんなりと出てくる。さっきまで心の片隅で薄暗くとぐろを巻いていたコンプレックスさえ
彼女は簡単に吹き飛ばしてしまった。
なんの意図もせずにこうして流架を救い上げてくれる、蜜柑は本当に太陽のような存在だ。
その太陽を一瞬だって翳らせたりなんか、したくない。
今だって流架がこうして想いを改めて口に出せば、ぽっと可愛らしく頬を染めて照れたりしてくれる。
「ほら、棗も」
今言わずしていつ言うのだ。
もう正直にぶっちゃけて全部言ってしまえと、流架は肘で棗を突付いて促してみる。
そんな流架を苦虫でも噛み潰したような顔で睨み付けていた棗だったが、流石にここまできても
まったくその気持ちを理解しない蜜柑に業を煮やしたのか、ひとつ顎を引いて意思を固めるようにして
蜜柑に正面から向き直る。
蜜柑は恥ずかしいだろう思いを正直にすべて告白してくれた。
流架だって、彼女への想いを告げて心が晴れる想いだ。
こうなったら、棗ももう素直に言ってしまえばいい。
どうなるかなんてわからないけど、これっぽっちも先のことなんてわからないけれど。
好きだって思う、この気持ちは本当に確かなものだから。
「…嫌いじゃねえよ」
棗。
「お前のこと、嫌いでもねえしさっきのも嫌がらせじゃねえ」
それじゃ今までとかわらないよ棗…。
-----------------------------------------
ひとまずここまでで。
話が進まないのに長ったらしくなっていやaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!1!!
すいませんほんっとすいませんorzorzorz
本当ならこのあとにエロスまでいきたかったんですが
小学生で告白→初体験→のくせにいきなり2穴責め
なんて不自然な以下略いやほんとすいません
ぐっぐぐぐGJ!!!!!!!!!
場面がすんなり浮かんでめちゃくちゃにやけてしまったジャマイカ
つづき待ってます、無理せず素敵な作品仕上げてください。
言いたい事は山程あるがこれだけは言わせて貰う
GJ!!
ももももももももももも萌えええええええええええええ
続き楽しみです!
自分のペースで描きたいように描くのが一番面白いと思うので
長さとか気にしないでおk!
保守
今月の14巻発売まで、妄想しながら全裸で待とうっと。
ということで夏のお話を書いてたら、時季が過ぎちゃった……
スレの流れに失礼して投稿。
一応
>>610 あたりから続いているけれども、踏まえなくても可かと。
日向棗は、人知れず鬱憤を溜め込んでいた。
この前、自室に蜜柑がやってきて、そのまま一連の流れで……
することは最後まで、やってしまったわけだが。
その後、なんだか彼女の態度がよそよそしい気がする。
以前は目が合うと、蜜柑はニコッと笑顔を返したのだが、
今は目が合いそうになると、目を逸らされてしまう。
しかも彼女が、話しかけてくれなくなった。
棗は元々、自分から話しかけるようなタイプではなかったので、
結果的に2人の間には会話が全くなくなってしまった。
――こんなのは、なんだか良くない気がする。
そう思った棗は、蜜柑に話を振ってみる。できるだけ自然な話題で。
「……おい」
「えっ、あ、棗か」
蜜柑は驚いたような声で反応した。
「お前、なんか疲れてね? ちゃんと寝てるのか」
「あ、うん…… ウチ今日は7時間以上寝たんやけど」
それでも、棗には元気がないように見えた。
最近、彼女の笑顔を見ていないせいだろうか。
「あの、えっと…… ウチ、トイレな。じゃ」
「……」
蜜柑は足早に去っていってしまった。
それに、今の会話の中で、一度も彼女と目が合わなかった。
棗はその後も何度か会話を試みたのだが、いずれもぎこちないままで、
話の途中で蜜柑はいろいろと理由をつけていなくなってしまう。
これはやはり、避けられているということか。
きっと、何か彼女の気に入らないことをしてしまったのだろう。そうに違いない。
それならば、話しかけたって彼女にとっては煩わしいだけかもしれない。
そっとしておいたほうがいい。
棗はそう思った。
しかし、それだけではどうしようもないのが性欲である。
蜜柑とろくに話もできないので、鬱憤は貯まるばかりであった。
姿を少し目にしただけでも、蘇ってくるのは彼女を抱き締めたこと。
棗は、そんなことばかり考えている自分が、ほとほと嫌になった。
蜜柑を見るから、目の毒でそんなことを考えてしまうのだ。
もう彼女を見るのはやめよう。そうすれば浅ましいことを考えずに済む。
いや、それ以前に、なぜ自分は避けられているのだろうか? さっぱりわからない。
なぜこんなことで自分が気を揉まなければならないのか?
腹立たしくなったり、もどかしい気持ちになったり、棗の精神状態は不安定であった。
そうこうしているうちに、学園は夏期休業に突入。
授業がなくなって、2人はますます疎遠になるばかりであった。
7月中にさっさと課題を終わらせてしまった彼は、暑さで外に出る気も起こらず、
冷房の効いた施設や店をぶらついて、食事をしたり本を読んだりしていたが、
適切な言い方をすれば、暇をもてあましていた。
アリス学園は、年中行事を非常に熱心に行うことでは定評がある。
外とは隔絶された世界における、一種の配慮もあるだろう。
その一環として、お盆の時期には夏祭りが行われる。
アリス祭のときと同じ具合に、クラス別で露店を出したりするわけだが、
棗にはあまり関係のない話だった。
そういうわけでこの日も部屋に籠っていた棗のもとに、浴衣を着た流架がやってきた。
「棗。そんなとこでゴロゴロしてないでさ、いっしょに祭りに行こうよ」
「いい。このクソ暑いのに出て行けるかよ」
部屋の住人は寝転がったままおざなりに答えた。
「日が落ちれば少しはマシになるって。佐倉や今井も来るけど」
棗は一瞬考えたが、返事は同じだ。
「いいって俺は」
その2人と会っても、気まずいだけである。しかしさらに流架は付け加えた。
「来なかったら部屋に殴りこんで、無理にでも引きずり出すって今井が……」
「……」
それはいかにも面倒臭いことになりそうだ。棗は渋々起き上がった。
棗も浴衣に着替えると、待ち合わせ場所へ向かった。
流架は白地に麻の葉模様、棗は墨色無地の浴衣である。
女性陣は、すでに来ていた。
「遅いわよ」
そう言った蛍の浴衣は、藍地に花の間をホタルが飛び交う柄である。
「ゴメン。浴衣似合ってるよ。えっと…… アヤメ?」
「ブー。花ショウブでした」
蛍に真顔で訂正されたが、正直なところ、流架は違いがわからず苦笑した。
「なぁ、ウチのはどや?」
蜜柑は袖をつまんでくるりと回ってみせる。
彼女の浴衣は、赤地に白い花。帯はミカン色である。
髪はいつものツインテールではなく、後ろにまとめて留めていた。
「あ、うん。佐倉も似合ってるよ」
「ルカぴょんは正直やな〜」
蜜柑は冗談めかした。
「さて、ここで日向棗先生から、蜜柑に一言……」
蛍からの振りであったが、蜜柑は返答に期待しなかった。すると棗は、
「似合ってんじゃねーの」
蜜柑は心底意外そうな顔をしている。
「棗も…… 正直やな」
しかし、ここで終わる棗ではない。
「浴衣はずん胴のほうが似合うからな」
「な、なんやてー!!」
売り言葉に買い言葉で、口喧嘩が開始された。
「アンタこそ、ひねくれ者の烏色がよう似合っとるわ!」
蜜柑は真っ赤な顔をしてまくし立てる。
「辛気臭い白い花が似合ってるぞ」
「こ、これは夏みかんの花や。山口県の花なんやで! 山口県の人に謝りや!」
「黄色いガードレールだろ」
「は? 何やソレ……」
蛍から仕入れた豆知識で対抗する蜜柑だったが、生半可な知識では歯が立たなかった。
そんな2人を心配そうに見ている流架だったが、
「あれはほっとけばいいのよ。行きましょ」
蛍はそう言って歩き出した。
「あっ、待ってやほたる〜!」
追いかけていく蜜柑のうなじが目に入る。
棗は、久しぶりに彼女と交わしたのが今の会話だったと思うと、ため息が出た。
4人は一緒に露店を巡っていくのだが、どういうわけかまず蜜柑、間に蛍、
流架と挟んで最後に棗という並び順になってしまうため、
またしても棗と蜜柑の間の会話は途切れてしまった。
棗は早くも帰りたくなってきたが、流架は意外と楽しんでいるようなので付き合うことにする。
ヨーヨーつり。金魚すくい。射的。輪投げ。
定番のゲーム系出店を巡るのだが、ここにプロが現れた。
今井蛍である。
蛍は何をやっても上手いのである。それを見た蜜柑は、
「わぁ、やっぱりウチの蛍はすごいなぁ」
すると蛍は、こう言うのだ。
「あんたたちもやってみなさいよ」
言われた男2人は、やらないわけにはいかないのだが、たいてい情けない結果に終わる。
「ふーん…… つまんない男たちね」
流架は苦笑し、棗はますます帰りたくなるのみであった。
あちこち歩き回った4人は、腰掛けて一休み。すると、
「しっかし今日は日が落ちてもあっついなぁ〜」
そう言いながら、蜜柑は浴衣の襟をつかんで胸元をうちわで扇いでいる。
――なんでそういうことをするんだ。流架が目のやり場に困ってるじゃないかよ。
棗は思った。だが気づいたのは棗だけではなかったようである。
「そう…… 流架君がかき氷おごってくれるそうよ。よかったわね」
蛍は言うと、視線で流架に無言の圧力をかける。
「ホンマ? ありがとうなルカぴょん」
「え? あ、うん……」
流架はそう言うしかなかった。
こいつの目ざとさには恐れ入る…… 棗は妙に感心した。
「俺も払ってやるよ」
棗と流架とで折半して、かき氷を4人分頼む。
蜜柑はイチゴ。蛍はメロン。流架はレモン。棗はブルーハワイにした。
かき氷を一気にかきこんだ蜜柑は、こめかみを押さえて唸った。
「う〜ん、やっぱ夏はコレやな、この頭痛……」
――バカかこいつは。棗はそれを見て思う。
氷を薄紅色のシロップが彩り、その上に練乳がかかっている。
そういえばあの時も、彼女の腹の上に……
臍のあたりからみぞおちまで、繋がった白い軌跡。
呼吸に合わせて上下する、その胸……
そこまで考えて、棗も頭を抱えたくなった。
こんなことばかり考えている自分が嫌になる。
かき氷を食べ終わってしばらく歩いていると、蛍がいきなりしゃがみこんだ。
「うう……」
「どうないしたん蛍?」
「さっきのかき氷のせいかしらね…… ちょっと体調が……」
蛍はお腹のあたりをさする。
「大丈夫か今井…?」
流架も心配そうに様子をうかがう。すると蛍は、
「そうね…… 流架君がいてくれれば大丈夫だわ……」
「……え?」
そして蜜柑と棗に向かって言うのだった。
「あんたたちは先に行ってていいわよ」
「え…? せやかて……」
蜜柑は蛍と棗を交互に見ながら逡巡した。
「花火のときまでにまた集まればいいわ…… 私は大丈夫だから、ね」
「蛍がそこまで言うんやったら…… 無理したらあかんよ」
蜜柑は蛍に押し切られる形で納得すると、棗と一緒に歩いていった。
蛍はそれを見届けると、何事もなかったかのように立ち上がった。
「えっと…… 下痢はもう、いいのかな」
「ゲリは治ったわ……」
蛍はつぶやくように答える。
流架にはわかっていた。今井蛍は、
彼らを2人きりにしてあげようとか、そういうことに気を遣ったわけではないということが。
「何が望みなの?」
流架は苦笑したまま訊いた。
「貴方…… さっき、蜜柑の胸元をガン見してたわよね」
「……何のことかな?」
「バッチリ記録させてもらったわ」
蛍はカメラを取り出す。
「さすが、抜け目がないね」
流架の笑顔が引きつった。
「『ガン見』は否定しないのね」
「どうせ、そう見えるような写真を撮ったんだろ」
蛍は笑みを浮かべた。
「とりあえず…… 今日は私の財布になってもらおうかしら」
学園の森には神社があって、出店もそこを中心に展開されている。神輿も出るという話だった。
2人きりになって、神社に向かっていく棗と蜜柑だったが、相変わらず会話がない。
一応2人そろってお参りしてみるものの……
せっかく祭りに来ているのに、まったくもってつまらない。
蜜柑は、そんな棗の機嫌悪そうな顔を見て、不安げに様子をうかがっている。
棗はもうこんな状況にはうんざりだった。仕方ないので、彼の方から話を切り出す。
「お前さ…… さっきなんであんなことしたんだよ」
「ん? あんなことって、何や?」
棗は、呆れると同時に腹立たしくなってきた。この娘は自分のことについて無頓着すぎるらしい。
「ちょっと来い」
「え? ちょ、ちょっと、何なんよ……」
彼は蜜柑の腕を強引に引っ張って、本殿の裏手のほうへ歩を進めていく。
賑わっている正面とは全く違って、裏手は木々が立ち並び、薄暗い世界が広がっていた。
夜空の月も雲に隠れた。わずかに漏れ来る光と喧騒がなければ、足がすくむところだ。
「放してや棗! 訳わからんわ……」
棗は応じない。そして、彼女の襟を掴んで背中を木に押し付けた。
「お前さっき、暑いとかなんとか言って、胸元広げて扇ぎやがっただろ」
「そ、そうやったかな…?」
無意識のほうがたちが悪い。
「なんでそんなことするんだよ。流架が目のやり場に困ってたろうが」
「……それは気づかんかったな。今度から気ぃつけるわ」
蜜柑は戸惑いながら答えた。しかし、棗は容赦しなかった。
「信じられねーな。嫌でもそんなことできないようにしてやる」
彼はそう言うと、蜜柑の浴衣の襟を両手で握って、思い切り広げてしまった。
「な、何しとるん!?」
蜜柑が慌てるのも当然だった。
棗は、彼女の肩と胸を掴みながら、みぞおちの上あたりに唇をつけて吸い始めたのだ。
「や、やめてや…… 人が来るかもしれんやろ」
彼は構わず続ける。
「やめて! 嫌や、こんなん…!」
蜜柑は涙目で懇願するが、聞き入れてもらえない。
彼が口を離したときには、胸に紅い痣が浮かび上がっていた。
「フン…… これで、人前で見せようなんて気は起こらねーだろ」
「……な……な」
蜜柑は、いきなり訳もわからないままこんなことをされたのがショックだったが、
彼がこんな行為に出たということが、もっとショックだった。
「棗のドアホっ!!!」
蜜柑は渾身のグーパンチを繰り出した。
その右ストレートは棗の左頬にヒットして、彼は少し後ずさりする羽目になった。
でも、頬をさすることもなく、歯を食いしばって耐える。
頭が混乱した蜜柑は、どうしていいかわからなくなったが、棗の反応は意外だった。
「そうだよ……」
攻撃を食らった彼の頬は、赤くなっている。
「殴るなり、何か言うなり、何でもすればいいだろ。気に入らないことがあるんなら」
「……え?」
「てめーは目逸らしやがるし、話もできねーし…… 訳わかんねーっつーの。
祭りなのに全然楽しそうじゃねーしな。そんなに俺が不満かよ」
「何を言っとるん…?」
「この際、気に入らねーことがあるなら全部言っちまえ。黙って聞いてやる」
蜜柑にはだんだんわかってきた。彼が、ここ最近の自分の態度に傷ついていたことに。
「違うっ!」
「ウチは気に入らんことなんてないんよ…… むしろ逆や」
「……は?」
棗には、蜜柑の言っていることがよく理解できなかった。
「あ、あのな、ウチ…… この前、棗と、その…… そういうこと、して、
棗がやさしくしてくれたから…… ウチは愛されとるんかなって、思って……
棗のこと、前より、もっと好きになってしもた……っ!」
蜜柑が勢いよく叫んだのを聞いて、棗はあっけにとられてしまった。
「それで、その…… そういうこと考えたら、あんたの顔もまともに見られへんし、
話もできひんし…… 棗のこと考えたら、ウチ切なくて……
ハハハ、おかしいやろ? あんなことまでしたのに、こんな、片思いみたいなこと言うて」
蜜柑は少し自嘲的に笑った。
「そしたら棗、全然ウチの相手してくれんようになって…… 嫌われたと思ったんよ。
やっぱり話も全然しーひんかったからかな、とか、それともウチじゃ不満足やったんかな、とか……
ウチは哀しくて、つらくて…… どうしたらええかわからんようなって」
蜜柑は自分の胸の前で、拳を握り締める。
棗は、自分の放置行為が裏目に出ていたことを知った。「不満足」とか、そんなことあるわけないだろ。
「でもやっぱりウチは…… 棗が好きやねん。せやから、欲張りかもしれへんけど……
棗にも、もっとウチのこと好きになって欲しいんよ…!」
棗は、後頭部をガツンと殴られたような気分になった。
もう一度告白されているようなものだった。
蜜柑が涙目で言っているのを見て思った…… 自分は彼女になぜこんなことまで言わせているのか。
「棗が怒るのも無理ないわな…… ウチがアホやねん。ゴメン…… ほんまゴメンな」
「……謝ってんじゃねーよ」
「それとも、ほんまにウチのこと、キライになってしもた…?」
「バカっ!!」
棗は彼女のことを抱きしめていた。
「俺がお前のこと嫌いになるわけないだろ!」
彼女がなぜそんなありえないことを言うのかわからない。
「お前はわかってない。全然わかってない。俺がどんだけずっとお前のこと考えてたか
知らねーくせに」
「え…… せやったん…?」
「……そうだよ」
2人は互いの顔を見合わせた。
「プッ、フフフフ、あはははは……」
「……何がおかしいんだよ」
「人知れずウチのことを考えとったなんて…… 棗はやっぱり、ムッツリさんやなぁ」
「うっせ」
「ひょっとして、ウチの胸見たとか何とか、ルカぴょんに焼きもち焼いとるんか?」
棗を笑う蜜柑だったが、棗も逆襲する。
「……やっと笑ったな」
「……」
「そうやって笑ってたほうが、ずっと蜜柑らしい」
蜜柑は自分の耳のほうまで、赤くなっていくのを感じた。
「そしたら今みたいに、わざわざウチに殴られるようなことせんでもいいのに……
棗はほんまにウチに嫌われてもよかったんか?」
「いいわけないだろ」
「せやったらなんで……」
「……」
蜜柑にはわかっていた。彼は、人から好かれるということに慣れていないのかもしれない。
自分が人から好かれるような人間だとは思っていないのかもしれない。
自分に不利な役回りしかできない、本当に損で不器用な人生だと思う。
「……ええよ」
蜜柑は彼の頬をそっと撫でた。
「ちゃんとウチが、愛したるからな」
そして2人は、唇を合わせた。
祭りの喧騒と虫の声が、遠くで響いていた。
「……イチゴ味」
「……ブルーハワイ」
2人は、互いがさっき食べたかき氷の味を言って、笑った。
シロップで蜜柑の舌はほんのり紅く、棗の舌はちょっと不気味に青くなっている。
「ウチは、棗もそうやって笑っとってほしいな」
蜜柑はそう言って、もう一度唇を重ねた。
長いブランクを挟んで久しぶりに触れ合った唇の味は、あまりにも甘美だった。
触れているだけでもその感触は身体を熱くし、冷静な意識を破壊する。
もっと長く触れ合っていたくて、2人は相手の唇を求めた。
時間の感覚はすでになく、何分間そんなことをしていたのかわからない。
ふと我に返った2人は、唇を離すと、紅い顔をして視線を逸らした。
「……行くぞ」
棗は、喧騒のほうへ向かって歩き出した。
蜜柑はその背中を見て、不安がよぎった。
また今までみたいに、話もできないような雰囲気になってしまわないだろうか。
もう、あんなのは、嫌だ。絶対に…… 彼と離れたくないから。
もっと、こっちを向いてほしい。こっちを見てほしい。
そして蜜柑は決意した。
――かみさまゴメンナサイ。佐倉蜜柑はエロい娘です。
「……棗!」
呼ばれて振り返った彼は、蜜柑が変わらず浴衣姿で立っているのを見た。
だが、妙な違和感が。
よく見ると、彼女が手に持っているのは、下着ではないのか?
ブラとパンツ…… って、それは今脱いだやつなのか?
「……オイ」
「今まで、ゴメンな…… ウチ、もっとちゃんと棗のこと見るから……
だから、棗もウチのこと…… 見て」
蜜柑は浴衣の帯を緩めた。
浴衣はするりと彼女の肩を滑り落ちて、袖のところで支えているかたちだ。
そしてさらに蜜柑は、自分の裾を持ち上げ、開いて見せた。
ちょうど、長いスカートを持ち上げてお辞儀するように。
「ほら…… あんたの好きな、ずん胴やで……」
ちょうど隠れていた月が、雲間から顔を出す。
その光が彼女の白い肌を照らし出し、陰影をくっきりと浮かび上がらせた。
身体のリアルなアップダウンを眼前にして、蠱惑的な姿に理性は崩れていく。
ここで拒めば彼女の立場がなかっただろう…… と後で思うのだったが、
今の棗にはそこまで考える余裕などあるはずもなかった。
彼はすぐさま蜜柑を抱きしめると、もう一度彼女の唇を味わった。
本殿の裏手に、人が座るのにちょうどいいようなかたちで石垣が積まれている。
2人はそこに腰掛けると、浴衣の間から手を差し込んで、しばらく互いの身体を探りあった。
蜜柑は彼の首筋から肩まで舌と唇を這わせると、鎖骨の下あたりに強く吸い付く。
「ん……っ」
「どや? これで跡ついたやろ…… おあいこやな」
そう言うと、恍惚とした表情でその場所を撫でた。
棗は下の方へと指を滑らせていき、彼女の秘所をそっとなぞる。
蜜柑は一瞬身を縮こまらせるが、棗は構わず中指を挿しいれた。
「……あ……っ」
彼は少々面食らった。彼女の中は驚くほど濡れていて、入れた指を求めるように締め付けてきたのだ。
その指を動かすと、くちゅくちゅと粘った音がした。
「お前、もうこんなに濡らして……」
指でさえこんなに反応するとは…… 棗は生唾を飲み込んだ。
「ん…… なんや恥ずかしいよ……」
暗いのでよくわからないが、蜜柑は真っ赤な顔をしているに違いない。
「なあ、もう…… いいか?」
「……ええよ」
蜜柑を横たえるようにして、そのまま正常位で挿入する。
彼のものが触れたとき、蜜柑は初めてのときの痛みを思い出して少し躊躇したが、
それでも今は、彼と一緒にいたい。
「ん…… あああ…… うっ」
棗はゆっくりと進もうとしたが、予想以上に彼女の抵抗は強かった。
やはり一度や二度の行為で慣れるものではないのかもしれない。
締め付けがかなり強くて、押し戻されそうになる。
一方で、その刺激が棗の感覚神経を駆け巡り、意識は昂っていく。
少し乱暴かもしれないが、彼は一気に腰を沈めて奥まで達することにした。
「きゃ…… ああっ」
「……痛いのか?」
「ううん…… 大丈夫やから…… 好きにして」
「じゃ…… 動くからな」
本能は激しく突き上げたいと要求していたが、ここは遠慮がちに前後運動を繰り返す。
「んっ、あっ、あ」
蜜柑は、奥に当たるたびに甲高い声を上げる。
その嬌声が、彼の脳髄をさらに刺激して興奮の渦に追いやっていく。
屋外で、はだけた浴衣越しにこんなことをしているという状況に、
すでに2人のテンションは妙な高まりを見せていた。
「はぁ、はぁ、蜜柑…… みかん、みかんっ…!」
呼吸が速くなる。蜜柑の手が切なげに空を掴むので、棗は指を絡め、その手を握り返した。
「ん……っ、なつめ…… なつめっ」
そして、溜め込んでいた欲望が限界を迎えるのは、思ったより早かった。
もうダメだ。
「ううっ……」
本当は全部地面に出してしまおうと思っていた棗だが、蜜柑の臍や腿のあたりにまでかかってしまった。
「……悪い」
棗は、二重の意味で謝っていた。正直なところ、このタイミングは棗も不本意だった。
だが、いつ人が来るかもしれないような状況で、あまり長く続けるのもよろしくなかったかもしれない。
彼は懐から手拭いを取り出すと、まだ荒い息遣いが残っている蜜柑の身体を拭いた。
彼女の浴衣を汚してしまってはいけない。
それから2人は、しばらく出店を巡った。
といっても、食べ物をせがむ蜜柑に、棗が買い与える、というパターンが多かったが。
それでも一緒に歩く2人の距離は、さっきよりも縮まった…… ような気がした。
そのあと集合場所に行って、蛍・流架とも再会。
「蛍、もう大丈夫なんか。それは……」
蛍の装備は、一見して明らかなほどに強化されていた。
頭の前後左右にヒーローのお面。
帯には風車が五本。
右手に綿菓子。
左手にりんご飴。
さらに背中から腕が4本伸びていて――マシーンだと思われるが――その手にはおでんとたこ焼き。
「三面六臂の阿修羅像みたいやな……」
「褒めてくれてありがと」
流架も、いろいろと荷物を持たされている。蛍は十分すぎるほど祭りを満喫したようだ。
「お前、もしかしてこいつに……」
棗は蛍を睨みながら流架に尋ねたが、
「気のせいだよ。アハハ……」
財布が空になった流架は苦笑するだけだった。
「あんたたちこそ、浴衣の皺が増えたような……」
蛍の指摘に、棗と蜜柑は声を揃えた。
「……気のせいやろ」
「気のせいだな」
神社の屋根の上は、打ち上げ花火を見るための特等席だ。蛍のマシーンで上がるのも楽チンである。
そこに陣取った4人は、技術系が総力を結集した打ち上げ花火を眺めていた。
炎色反応だけでは表現できないような輝きを放つもの。
普通の打ち上げ花火ではありえない、ジグザグの動きを見せるもの。
「来年も、こうしてみんなで来られたらいいな……」
流架が呟いた。すると、不意に蜜柑が立ち上がる。
「来年だけやない。再来年も、その次も…… ずっとや。みんなで見よう。なっ!」
「……そうね」
蛍が微笑んで応えた。
来年、か。
棗はこれまで、将来のことを考えるということはあまりなかった。
来年、再来年、それ以降、自分たちがどうなっているのか、わからない。
でも、こうしてみんな笑顔でいることができれば、それでいいのかもしれない。
蜜柑を見て、そんなふうに思うのだった。
花火が終了して、地上に下りた4人は、帰途に着いた。
そこで棗が蜜柑に一言……
「なあ、あとで…… 俺の部屋に来いよ」
「え…… あ、うん……」
蛍も一言。
「貴方に言っておきたいことがあるから、私の部屋に来るのよルカくん。
断る権利が無いのは…… わかるわよね」
「……」
夏の夜は、まだ長い。
【とりあえず完】
これは続きを書かないと不完全燃焼だと思うので書こうかと。
まだできてないけど……
GJ!
いやー、心あったまるエロスほど良い物はないですねw
いちいちちゃんと外に出す棗……漢だ……
続きも期待して待ってます
GJ!
エロくて萌えた…
>>673GJ!
笑いながら読みますた。
ほのぼの良いね〜!
続き楽しみにしてます。
677 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 18:25:53 ID:l+xjn8FF
いいねw
678 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 21:50:41 ID:2zEt4r76
679 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/14(金) 21:53:22 ID:2zEt4r76
>
保守
681 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/20(木) 20:58:11 ID:hl+2uoHA
sa
ペルソナ×のばらが見たい
翼美咲が見たい。この二人は萌える。
ho
685 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 19:48:26 ID:LRMEn1BB
やっぱ棗蜜柑ww
蜜柑を誘拐監禁して、乳首にピアス、乳輪に注射針で十字貫通し、陵辱の限りを尽くす。
687 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 16:49:09 ID:6G3j+U6u
er
688 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 01:44:56 ID:aur6gVoF
蜜柑が淫乱のアリスにかけられるのが見たい
>>688 やはり淫乱のアリスはペルソナの配下なのかね?
性フェロモンのアリスとかだと蜜柑には聞きにくそうだから、
やっぱり淫乱のアリスだよな。
相手に手をかざすと、かざされた人は我慢できないほどの性欲に
おそわれる…とかか?
691 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 00:53:24 ID:+Z/P2Xu1
ペルソナ×のばらを書こうとして出だしが考えつかなかった新参者です。
いつかかならず書き上げてみせます!(笑)
692 :
翼×美咲:2007/10/20(土) 01:03:59 ID:+Z/P2Xu1
夜、中等部寮…
翼は自室で一人、物思いに耽っていた。
『うまく伝わらないもんだな… 、やっぱりアピールだけじゃ難しいのかね…』
事の発端は舞踏会である。
伴に舞った二人は愛し合う…
そんな言い伝えを真に受けて一緒に踊ってはや数年…。
翼はいまだに美咲に真相を話せずにいた。
「はぁ〜…」
自分以外いない部屋に大きな嘆息が漏れた。
気晴らしに散歩にでも行こう。
そう考えた翼はこっそりと窓から部屋を脱し、もちろん、ベッドにはセントラルタウンで購入した人形を置いて、芝生に寝転がった。
693 :
翼×美咲:2007/10/20(土) 01:13:33 ID:+Z/P2Xu1
手を挙げて指のまたから星空を眺める。
星が雲に覆われて薄ぼけた光を放っていた。
「美咲が好きだ…、好きだ…好きだ…」
延々と続く好きだの声を風に乗せて伝えて…などと考えて一人で落ち込む。
ふと、顔をあげると北の森でさまようジャイアントピヨ。
中等部寮の電気のついている一室…
誰か、空を見ている…
「み、美咲…」
思わず声がでてしまった。
「ん?」
それに気づいた美咲は
「あれ?翼?アンタまた抜け出して起こられるよー」と、声をかけた。
さっきまで考えていたことが急に恥ずかしくなり、翼は目をそらした。
美咲が、翼と同様にこっそり降りてきた。
694 :
翼×美咲:2007/10/20(土) 01:30:51 ID:+Z/P2Xu1
「おォオお前はだだだ大丈夫なのかよこんな時間に抜け出して」
明らかに声がうわずっている自分がおかしかった。
こんな姿だけはチビ達には見せられねえな、と心の底で思った。
「大丈夫だって!ちゃんとアレ、おいてきたから」
セントラルタウンで買った人形。
美咲が買うから翼もお揃いのものを買った。
擬似的なつながりさえもほしかった。
「そういえばまたのだっちがさー…」
小声で空を仰ぎながら喋る美咲は、薄暗い月光に照らされた美咲の横顔は、美しかった。
「…でまた聖徳太子と…」
翼は相づちを上の空で入れながらじっと美咲を見つめていた。
「大化の改新が…」
「うん」
「中大兄皇子が…」
「うん」
「ヒミコミコミコヒミコミコ」
「うん…」
「あー、もうっ!やっぱり聞いてない!」
「え!?あ…、すまん」
少し膨れても笑顔の美咲に翼は思わず
「素敵だ…」
と柄にもないことを言ってしまった。
「…っ」
いきなりのことで驚いて照れる美咲。
でも、まんざら嬉しくなくもないようだ。
「なぁ、美咲…」
真相を話すことにした。
埒があかないまま無駄に年月を重ねるのはつらすぎる。
「俺は美咲のことが好きなんだよ…」
そこまで言って槙原先生が瞬間移動で見回りをしているのを発見した。
とっさに大木近くの花壇に隠れることにして美咲の手を引いて茂みをかき分けた。
695 :
翼×美咲:2007/10/20(土) 01:49:55 ID:+Z/P2Xu1
ガサガサガサ…
なんとか茂みに潜ることはできた。
『おい、マッキー、頼むからどっかいってくれ!
…つか瞬間移動って見回りの意味ないんじゃねえの!』
そんなことを考えながら美咲の手を握る力を強めた。
「ち、ちょっと痛いって!」
小声で答えが返ってきた。
風が吹くと木々のにおいに混じってかすかにホワロンシャンプーの香りがした。
思わず、反射的に体ごと、抱きしめてしまった。
『やばい、嫌われる』
俺の学園生活さらば…などと考えていたが、美咲はすんなりと状況を受け入れた。
「私とアンタとは永遠に友達なんだから」
そうか、友達レベルまでしかだめだったか…
諦めかけていた。
美咲が静かに続ける。
「恋人も友達も、言い方が違うだけで思いが一緒なら一緒でしょ…」
「え…、…美咲?」
「私たちにしてみれば一緒よ、友達も恋人も」
翼は破顔した。
「そろそろ寒くなってきたね」
美咲が小刻みに震えている。
「こうすりゃ、暖かいんじゃないの」
翼は胸で美咲をまさに包容した。
「コラコラ…調子のらないの」
美咲も笑顔で答えた。
『…これは、アレか?』
腕に柔らかなモノがあたる感触がする。
恐る恐る腕をあげるふりをして触ってみた。
美咲は寝間着を着ていたのだ、ブラジャーなんてしていない。
直に感触が伝わる。
美咲の体がビクッと震えた。
…え?怒らないの?
696 :
翼×美咲:2007/10/20(土) 02:44:07 ID:+Z/P2Xu1
とりあえず、怒らないようなのでもう一線、越えてみることにした。
後ろから美咲のふくらみを揉んでみた。
「…っ、…ん」
少し息が荒くなる。
その表情に翼はなによりも興奮した。
「い、いきなりかよ…」
「いやか?」
「イヤじゃないけど場所を…っ…考えて…ん」
開放的な気分だった。
翼は美咲の寝間着を脱がすことにした。
ボタンを外すとある程度発達した胸が露わになった。
その胸の頂にあるつぼみを指でこねるようにして弄る。
そのたびに美咲は声を殺して喘ぐ。
「気持ちいいのか?」
「…ぅー」
頷くことも少し。
翼の理性は遙か彼方。
お互いに顔が高揚しているのがわかる。
「ね…も…胸はいいから…」
「お、おう」
寝間着のズボンを脱がすとすでに内股は愛液でぬめっていた。
小ぶりの下着を脱がせ、まだ毛も生え揃わない茂みに指を滑らせた。
「ひ…あ…」
途中、いくらか隆起した部分を集中的に触ってみた。
そのたびに美咲は小さくあえぐのだった。
「ね…もう…いいから…」
697 :
翼×美咲:2007/10/20(土) 02:45:02 ID:+Z/P2Xu1
翼も寝間着を脱いだ。
そして自身を美咲と合体すべくとめどなく愛液が溢れ出す秘部に沈めた。
「い、いたっ!」
「くっ…」
思ったよりも強い抵抗に翼は一瞬躊躇した。
しかし思い切り美咲が『少女』であった証を貫いた。
「!?」
驚きと痛みで反り返る美咲の体を抱きしめて翼が呟いた。
「動くぞ」
少しずつ二人の距離が離れ、また近づいていく。
「つ…翼ぁ…」
翼が動かすとそれに併せて美咲も動く。
「も…出る…。美咲、手ェ離せ…」
と、言ってもはなしてくれず…
「…っ」
すんでのところで翼は耐えた。
美咲の体をゆっくり離して、翼は果てた。
事後、二人はまた芝生でしばらく他愛もない会話をした。
二人で空を見上げた。
月が、星が、一点の曇りもなく輝いていた。
その月に見とれる翼の頬に美咲は優しくキスをして耳元でつぶやいた。
「永遠にト・モ・ダ・チ・だから」
秋の風がホワロンシャンプーの香りを運んでいった。
GJ!!!
だが
>「ヒミコミコミコヒミコミコ」
懐かしすぎて吹いたwww
>698
歴史ネタが思いつかなくて…
苦し紛れです(笑)
GJ!
翼×美咲いいね。
>>700 この二人、いいですよね。
次は誰を書いたらいいんでしょう?
パソコンが使えるようになったのでちょっとした長編に嘆願書挑戦したいと思います。
703 :
FIVE:2007/10/23(火) 01:34:28 ID:TAD4DF+E
翼×美咲を書いたものです。
携帯から&コテハンで失礼します。
まとめHPを作ろうと思い、すべての文章を保存したのですが、僕のPCではFTPが使えないのでHPをうpできません…
どうしたらいいでしょう?
いま蜜柑×棗&流架を構想中です。
もうしばらくお待ちください。
704 :
FIVE:2007/10/23(火) 17:05:04 ID:TAD4DF+E
706 :
FIVE:2007/10/23(火) 20:49:51 ID:TAD4DF+E
あの日、僕は疲れていた。
日ごろから星階級だの日向棗の親友だの
周りからの目で色々と心労はたまっていた。
疲れているときは早く寝ようとしても
なかなか寝付けないことが多い。
いつもベッドのなかで明日の予定や今日の出来事を
思い返したりして起きている。
あの日も当然、考えながらいつの間にか眠っているに違いなかった。
だが…その日は違ったのだ。
ベッドで考え事をしていると部屋の扉を叩く音が聞こえた。
鍵を外すと扉の前では蜜柑がたっていた。
僕がどうしたの?と聞くと黙って部屋に入ってきた。
タカハシさんにばれたら一大事である。
『ゲロ掃除』じゃすまないかもしれない。
そう思って僕は扉を閉めた。
ベッドに腰掛ける蜜柑にもう一度聞いた。
「どうしたの?」
時間が時間だった。
とっくにみんな寝静まっている頃である。
「…ルカぴょん…ウチな…、また爺ちゃんに会いたなってん…」
涙声の返答が聞こえた。
「淋しいから蛍のトコ行っても寝とるし、棗の部屋は行けへんし…」
「一人が心細くなっちゃったんだ?」
僕が聞くと彼女は啜り泣きをして小さく
「ウン」
とだけ答えた。
「しかたないよ、みんな我慢していることだから」
と、一般論しかいえない僕はせめてもの慰めのつもりで言った。
「とりあえず、今日はもう遅いし寝よう」
二人でベッドに入った。
トリプルのベッドは小学生一人には大きすぎる。
僕と彼女はベッドの中でいろんなことを話した。
棗のこと、蛍ちゃんのこと、パーマのこと…
話したいだけ話してすっきりしたのか、さすがに彼女の眼が眠そうになってきた。
「もう寝る?佐倉」
「ま、まだ寝えへんよ」
眼が頑張っている。
「無理をしなくてもいいよ」
僕が優しく言うと彼女は
「ごめんな、いきなり押しかけたりして」
と、半分布団をかけて言った。
「いいよ、僕も寝られなかったし、それに…」
「…それに?」
「僕も一人じゃ淋しいしね」
……彼女はもう既に寝息を立てていた
707 :
FIVE:2007/10/23(火) 20:51:49 ID:TAD4DF+E
はっとして、眼が覚めた。
彼女が…抱きついている…!
これはチャンスと思うべきか、思わぬべきか…いや、思わぬはずがない。
しかし下手に動けば彼女が起きてしまう可能性があった。
起こすのはダメだ。
が、一線を越えて佐倉蜜柑を自分のものにしてしまいたい気持ちもあった。
どうしようどうしよう。
悶々としている時間がやけに長く感じられた。
相変わらず彼女はすうすうと規則正しい寝息を立てている。
よし、ちょっとだけなら大丈夫。
よくわからない自信が湧いてきた。
とりあえず僕は抱きついている彼女の手を解くことにした。
ばれないように、そーっと、そーっと。
意外と寝ているときの彼女の握力は弱く、簡単に外すことができた。
そしてゆっくりと身体を回転し、彼女と向かい合う感じにした。
…ごくっ…
改めて寝顔を見てしまった。
とてもかわいい。
こういうとき、何をしたらいいのか分からない僕はとりあえず
服を脱がすことにした。
ボタンを一つずつ丁寧に取っていき…、胸がはだける程度まで脱がせた。
小ぶりな胸が、幼い突起があらわになった。
「ん…」
ちょっと彼女が起きるそぶりを見せた。
まずい、ばれてしまう。
ちょっとしてまた眠りに落ちたようだ。
僕は続ける。
とりあえず胸を揉んでみることにした。
はじめてのことなのでやりかたがまったくわからないし
「…揉むほどないじゃん…」
本音が出てしまった。
そーっと、そーっと揉んでみる。
一応、柔らかい(…気がする)
確か女の子はここが好きなはず…
少しだけ、幼い突起―少しだけ堅くなった?―に触れてみた。
ピクンッっと彼女の身体が動いた。
棗の言っていたことは正しかった。
よし、ここを攻めてみよう。
そうおもって胸ばかり攻めていると…
「ん…ルカぴょん、眠れないの?」
起きてしまった。
708 :
FIVE:2007/10/23(火) 20:54:22 ID:TAD4DF+E
「えええ!?ウチ、なんで脱いでんの?」
「え…あ…ごめん」
とっさに謝ってしまった。
「…ルカぴょんが脱がしたん?」
「……うん」
こういうときは素直に謝らないと。
「せやったんかー、ルカぴょん、言ってくれれば相手くらいしたったのにー」
…え?
なんだろう、この意外な展開。
不思議な展開に呆れつつ、僕は彼女に身を任せることにした。
「ちゃうで、もっと上手にしてくれへんとウチは満足せえへんよ」
「こ、こう?佐倉」
僕はさっきから彼女の胸にしゃぶりついていた。
「あ、それはちょっとエエかも」
「じゃあ、これは?」
下で彼女の胸の突起を転がしてみた。
「きゃうっ」
彼女の身体がビクンとはねた。
「あ、佐倉。痛かった?」
「いや、痛ない、痛ない」
手を振って笑いながら答えた。
「さて、るかぴょん、いまから何やるかわかる?」
唐突に聞かれて少しあせってしまった。
「次はこっちやで」
彼女はズボンも下着も脱いで一糸纏わぬ姿になった。
「ここも触ったって…。ウチもう我慢でけへんよ…」
彼女も、彼女の秘部も、耐え難そうに自己主張していた。
僕は彼女に言われるがまま、彼女の秘部を弄んだ。
時に強く、時に優しく。
そして彼女は僕の手で
果てた。
709 :
FIVE:2007/10/23(火) 20:55:49 ID:TAD4DF+E
「ルカぴょんも生き地獄はかわいそうやなぁ」
彼女は僕のほうを見て真顔で言った。
「ウチが『お口で』したるー」
そういうと彼女は僕のモノを銜えていやらしい音を
僕にわざと聞かせるようにして遊び始めた。
「さ、佐倉、汚いからやめなって」
「そんなん気にせえへんよ」
銜えながら喋られるとモロに快感が伝わる…
「るかぴょん、もうダメ?」
彼女が意地悪く聞いてきた。
僕はなにも答えなかった、というより、答えられなかった。
その間にも刺激は続く。
そして僕はついに耐え切れなくなって
彼女の口の中に出してしまった。
「なぁ、佐倉」
「なに?ルカぴょん」
一度シャワーを浴び、落ち着いて話しかけた。
「なんでこんなこと、知ってたの?」
彼女は一瞬答えることを躊躇したようだったが
「えへへ、秘密や」
といって先に布団を被ってしまった。
そっか、秘密か。
なんとなく淋しい気持ちを押し殺して僕も布団に入った。
寝る前に彼女は
「ありがとな、ルカぴょん」
といって僕の頬にキスをした。
恥ずかしくて僕はきつく眼を閉じて寝たふりをし、
背中に寄り添っている彼女―佐倉蜜柑―のくすくすという笑い声をBGMに
眠りに落ちた
710 :
FIVE:2007/10/23(火) 20:57:18 ID:TAD4DF+E
当初の予定とかわったものになってしまいました。
ごめんなさい
711 :
FIVE:2007/10/30(火) 19:27:53 ID:aVTmNPWl
保守
712 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 00:16:47 ID:IKsTp6Pi
保守やで
713 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 13:34:31 ID:xvdlfano
黒ネコ氏や影氏はもう来ないのだろうか…
714 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 00:46:35 ID:oBpPS81R
夏祭りの人にも来て欲しい
保守がてら、エロじゃないが失礼する
715 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 00:51:55 ID:oBpPS81R
しまった、sage忘れ 失礼www
棗×蜜柑
「ちょ、何するんっ!」
蜜柑が顔を背けると、不機嫌そうな声が耳元で聴こえた。
「てめー、俺を拒む気か」
「あ、当たり前やろ!ここどこだと思ってるんっ?!」
「教室」
何を当たり前のことを、と馬鹿にでもするかのような、あっさりとした返事が返ってきた。
夕日の差し込む放課後の教室。
外からわずかに子供たちの遊ぶ声が聞こえてきた。それ以外、何の物音もしない。
授業後に、わざわざ教室に残っている物好きはいないのだろう。居残りを命じられた生徒以外は。
算数の授業中に居眠りをしていた蜜柑は、神野より居残りを命じられていた。
渡されたのは、彼女には難易度の高い算数のプリント。
半泣きになりつつも必死で取り組んでいると、いつの間にか彼女のパートナーがやってきた。
「こんなんも分からねぇのか」「てめ、脳みそ解けてるんじゃねぇのか」
いつも通りの憎まれ口を叩きながら、それでも彼が教えてくれたおかげで、なんとか算数のプリントは終わったのだが。
帰ろうと立ち上がったとたん、両手を掴まれ、壁に押し付けられていた。
手が痛い。それに、棗の身体が重い。
「なあ、棗、放してぇや」
「なんのために俺がプリント手伝ってやったと思ってる」
暗にこのためだと告げたつもりだが、鈍感すぎる彼女はは首を捻った。
「…そういや何でなん?あんたがやさしいなんて、なんや、気持ち悪いなあ」
蜜柑はそう言ってからぷっと吹き出したが、目の前の棗の顔が険しくなったのを見て、固まってしまった。
眉間には深い皺が刻まれ、それでいて、口元には笑みが浮かんでいる。
彼の紅い目には、怒りの炎が立ち上がっていて…。
やばい。
蜜柑は棗の手から逃れようと身体を捻るが、余計に強く掴まれ、動けなくなってしまった。
目の前には、彼の秀麗な顔。紅く輝く瞳。見たらあかんのに。
蜜柑の目に怯えが走るのを見て、棗は小さく笑った。自分の状況にようやく気が付いたらしい。
掴んだ両手を頭上に持ち上げ、片手で持ち直すと、また壁に押し付ける。
華奢な手首はちょっと力を入れると折れてしまいそうだ。
空いた手で、ツインテールの片側に触れた。はしばみ色の髪が、さらさらと手から零れ落ちていく。
なめらかな頬に触れると、彼女の身体が小さく震えた。
「…みかん」
整った唇に触れ親指でそっとなぞると、棗を受け入れるかのように、小さく開いた。
棗が顔を近づけると、蜜柑はゆっくりと目を閉じる。
そっと唇を重ねた。
初めはやさしく。角度を変えて、少しずつ深く。
いつの間にか蜜柑の身体から力が抜けていくのを感じ、棗は掴んでいた手を放した。
彼女の身体を抱き寄せると、蜜柑の手がぎゅっと棗の制服を掴むのを感じた。
「蜜柑、口、開けろ」
キスの合間に囁くと、彼女は小さく首を横に振った。
そんな小さな抵抗が無駄すぎて、愛おしく感じる。
棗は再び蜜柑に顔を近づけた。
ぎゅっと目を閉じる蜜柑を見て軽く笑うと、棗は今度は唇ではなく、彼女の耳元へ口をつけた。
熱い息を吹き込みながら、舌で耳の縁をなぞる。
とっさに棗の身体を押しのけようとした蜜柑を押さえ込んで、耳たぶを甘噛みしてやると、蜜柑の唇から吐息が零れ落ちていった。
髪と同じ色の明るい茶色の眼は潤み、棗の顔を浮かべている。
「なつめ…」
可愛らしい形の唇が彼の名前を紡いだ。
「ん」
棗がまた親指でその唇に触れると、唇が開き、指を咥え込んだ。
ざらついた舌が、初めはそっと指に触れる。だがすぐに棗の指に絡まり、吸う力が強くなった。
蜜柑は眼を閉じ、一心不乱に棗の指を舐める。
棗はじっとその顔を見つめた。指じゃなくて、もっと別のものをこの口に含ませたい。同じように丁寧に舐めさせたい。
想像すると、背中にビリビリと電流のようなものが突き抜けた。
蜜柑の口から指を引き抜き、代わりに唇を落とす。
唇を割って舌を進入させると、待っていたかのように蜜柑の舌が絡まってきた。
熱い。
唇も、舌も。身体も、あの部分も。全てが熱を持っていく。
これから起こることを少しでも先へ伸ばそうとするかのごとく、二人は互いの唇に溺れていった。
終わり。
エロい… GJ!
718 :
名無しさん@ピンキー:
別のエロティックさがある…GGJJ