【貧乳】TRICKでエロパロ【巨根】part2

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1名無しさん@ピンキー
ドラマ・映画「TRICK」のエロパロ板。
TRICKのCPならなんでもOK

前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1138433699/

まとめスレ
http://www16.atwiki.jp/lovetrick/
2名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 01:48:39 ID:/v0GLIuL
>>1
乙!!
3名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 03:22:10 ID:nKoak8Du
3
乙!
4名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 08:27:04 ID:OUe4k7Ke
スレ立乙!
職人さんどんと来い!

また〜りとお待ちしてます
5名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 12:17:54 ID:ywh49IZf
>1
乙です!

職人さん、お待ちしております
6即死回避小ネタ:2006/10/11(水) 13:09:44 ID:OUe4k7Ke
「新スレが勃ってめでたいな、YOU!」
「それを言うなら 立って だ!……押すな上田、まだ誰も投下してない!」
「仕方ないな。ではとりあえず場がにぎわうよう私の最新刊をここに置いておこう。サイン入りだ」
「(またかよ)…ん?んん?…随分安っぽい本だな」
「ああ、さっき昼休みにな、研究室で急いでコピー用紙で作ってみたんだよ」
「同人誌かい。……『奈緒子のヒミツ』……なんだこれは、上田っ」
>>1の労力を労う意味でな、ハハッ、ちょっと恥ずかしい秘蔵写真をお蔵出ししてみたんだよ」
「って、あーっ!ああーっ!?上田、いつのまにこんな写真っ」
「フフ、フハハ、どうだ…YOUの艶姿、とろとろのねばねばだ」
「納豆食ってるだけじゃん!」
「こっちはもっと凄いぞ。YOUがまさに野獣のようにだな……」
「ってタコの足食いちぎってんだろ!」
「どうだ。どうだぁ、>>1
「殴られるぞ」
7名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 15:16:51 ID:bw62dyv/
上田www
8名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 18:54:09 ID:3HlgDiCQ
>>1乙!

>>6
ものすごい形相でタコに挑む山田を想像してニヤリとした
そしてタイミング良くAUのコマーシャルがテレビから流れてびびったwwwwww
9名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 20:22:51 ID:bw62dyv/
仲間さんのCM多いよなぁ…
ベンザブロックのCM見るとニヤニヤしてしまう。
10名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 20:31:06 ID:FXkjr2fC
ムーブのほうがトリックつながり>マリック
11名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 14:27:15 ID:f1YGgsWK
こんなにー揉みにくい私をー
12名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 18:31:36 ID:H0HkOegM
ナチュラルにふいた
13名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 19:53:04 ID:eT8IDx+s
ちょwww

女性にとって貧乳って大きな悩みなのに…(´・ω・`)
14名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 20:00:53 ID:/gCnPGO6
>>11もとネタ何
15名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 21:35:35 ID:f1YGgsWK
>>14
TRICK2のED、流星群
元歌詞は「こんなにも 醜い私を」
16名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 22:30:44 ID:yP7iI8I0
前スレ、512kを超えたようだな
17 ◆QKZh6v4e9w :2006/10/15(日) 00:10:24 ID:PNXFU882
前スレ988さんに業務連絡です

>もしくは出張中堪えきれずに
>国際電話でむにゃむにゃとか…

想像して思わず萌えたので次に続きとして書きます
書かせてくださいお願いします
ただ少し忙しくなったので投下は11月以降になると思います
18名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 05:58:39 ID:hOe6rrym
>>17
ぉぉぉ…妄想も語ってみるもんだ
神あざーす!!!
国際電話の言葉責め楽しみにしてます!
19名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 14:44:13 ID:zTO97B4n
前スレ書き込めません!
512kを超えています
20名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 18:55:55 ID:DwnTMDdf
>>17
前スレ988じゃないけど、待ってるよー。

21名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 21:19:25 ID:Qm3hQPe8
まったりとお待ち致しております〜!
22名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 19:51:06 ID:wli0ISow
唐突に貧乳の歌思い出した
23名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 21:11:30 ID:WetEi264
ぼいん♪
24名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 22:29:24 ID:szXp0Odx
貧乳なーのよ、私は貧乳〜ぼいん
胸がないのよ〜昔はぺちゃぱい♪
25名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 09:08:38 ID:bI8ICjB0
携帯の着メロは六墓村手鞠歌な俺
26名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 11:15:30 ID:6pg/5J0g
上田って頭良くても非常識って設定なのに
なんで里見さんに受けがいいんだ?
外面がいいからか?
27名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 11:54:44 ID:Sf2qcu+k
瀬田があれだけ嫌われてたのは何故なんだ
28名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 12:04:29 ID:hY3epYMg
里見さんの第六感にキュピーンと来るものがあったんだろ
と私は解釈してます
29名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 12:47:40 ID:UncTS1SF
奈緒子との本質的な相性みたいなもんで判断してる気がする
母の勘つうか
30名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 20:17:42 ID:Sf2qcu+k
このスレには絵師はいないのかな
31名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 20:21:17 ID:66NDb0uq
ノシ
32名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 09:32:54 ID:EkRPjG1M
>>31
描いてください!!!!
33名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 15:52:25 ID:5ZumJ8pL
がっつり繋がった絵キボン!!
34名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:15:40 ID:kxj8MRgF
一見自分の事しか考えていないようで、実は奈緒子の事を考えている上田
一見奈緒子の事を考えているようで、実は自分の事しか考えていない瀬田
の違いだろうな。

瀬田にとって山田奈緒子は、自分を飾るアクセサリーなんだよ。
35名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 21:42:03 ID:yyVIZQxa
黒門島に上田が迎えにいくというあのエピソードで
上田は里見さんの審査をパスした、と。
36 ◆QKZh6v4e9w :2006/10/21(土) 00:32:05 ID:9TQCzOam
結局夜な夜な作業してしまった…狼少年のようだ
前スレ988氏原案話です
37繋がる 1:2006/10/21(土) 00:33:20 ID:9TQCzOam
洗面器から鍵を取り出したところで電話が鳴り始めた。
池田荘202号室においては長らくベルを放置していると、大家とそのダーリンが怒鳴り込んでくる事になっている。
しかも最近現れるまでの時間が短くなった。家賃を滞納しているからだ。
奈緒子は部屋に入り、サンダルを脱ぎ散らして電話口まで急いだ。

『なんだ。いたのか』

受話器から不機嫌な声が湧いてきた。
鍵と洗面器をちゃぶ台に置き、奈緒子は畳に座り込んだ。
「上田さんじゃないですか!」
『……』
「久しぶりですね。あ、そっちどうだ。元気にしてたか?」

『心配か』
上田の声は低かった。
『心配ならさっさと電話よこせよ。かけ方教えただろ』
「……上田」
奈緒子は肩と顎に受話器を挟み、亀の餌の容器を手に取った。
「もしかして、一度も電話しなかったから怒ってんのか」
『何言ってんだ』
たちまち上田の声は高まった。わかりやすい男である。
『暇人の君にはわからないだろうが、この二週間というもの学会に交流会に学術専門誌のインタビューに観光ツアーに各種研究機関の見学会にと、優秀で人気者の俺はひっぱりだこで寝る暇もなかったんだ。
君の事を思い出したのは今電話をかける五秒前だ。そろそろバイトを馘になって餓死寸前の頃合いじゃないかと思ってな』
「心配ならもっと早く電話をかけてくればいいじゃないですか」
『なんで俺から電話しなくちゃいけないんだよ』
「だって私、海外への電話代なんて払えません」
上田の声は急に沈んだ。
『プリペイドだからその心配はない。……俺の話聞いてなかったのか、you』
「そんな話しましたっけ」
『したよ。出張の前日』
奈緒子は餌をやる手を休め、目を泳がせた。
「遠い記憶があるような…ないような…」
『………』

上田は気を取り直すように、話題を変えてきた。
『夕飯時だろ。今何してた』
「ああ。丁度、銭湯から戻ってきたとこなんです」
『銭湯か、いいな。やはり風呂は日本が一番だよ。浴槽が浅いとどうも入った気がしない』
「無駄にでかいですしね、上田さんって。アメリカ人と並ぶとどっちが大きいんですか」
『相手によるに決まってるじゃないか。相変わらず無知だな君は』
奈緒子はハムスターにも餌をやり、座布団をひっぱってきて座り直した。
久しぶりに聞く声は耳に心地よかったし、国際電話にも関わらず上田のほうにもすぐに切る気はないようだ。

『ん、待てよ』
上田が呟くように言った。
『風呂上がりということはだ。君は今色気もへったくれもないジャージを着用しているという事になる』
奈緒子は己の躯を見下ろした。
確かに、薄手のトレーナーに紺色のジャージといういつもの格好である。
「そうですよ」
『you。you、たまには部屋でももうちょっとだな、レースとか。フリルとか切れ込みとか、そういう』
「何言ってるんですか。宅配便とか、お客さんが来た時に困るじゃないか、変な服着てたら」
『客が来る事なんてあったか?』
「…来ますよ」
『誰だよ』
「……大家さんとか。ジャーミーとか……」
奈緒子はもごもごと言葉を濁した。
38繋がる 2:2006/10/21(土) 00:34:40 ID:9TQCzOam

『そうそう、服といえばな』
幸い上田はその話題には頓着せず、明るい声を張り上げた。
『学会後の観光でダウンタウンに行った際、心の広い俺は君への土産としてとある衣料品を購入したんだよ』
「えっ」
奈緒子は耳を疑った。
上田の親切──問題のある過去の多くの事例を思い出し、不吉な予感が胸をかすめる。

「土産って変なモノじゃないでしょうね。ほら、上田さんの部屋の隅に飾ってある猿轡とか、鞭とかみたいな」
『あれはまだyouに使った事はないじゃないか。まだ一度も』
「上田。まだまだってどういう意味だ。いつか使う気でいるのか」
『…おほん、うおっほん!』
上田は慌てた様子で咳払いした。
『とにかく、違う。衣料品だと言ったろう、服だよ』
「じゃあ…、全身皮やビニールやゴムでできてて、ヒールのブーツとかついてて…なんていうんでしたっけ、えーと……」
『君は俺という人間をいつもどういう目で見ているんだ』
「見たまんまの目で見てますよ」
『………』

上田は不愉快そうに説明を始めた。
『あのな、君は人前では一応体裁を繕って可愛い服を着てるだろ。ロングスカートとか花の刺繍のついた服とか』
「だって人気マジシャンですから常にファンの目は意識してないと。………可愛いですか?エヘヘへッ!」
無視して上田は話を続ける。
『だのに人目のない場所では途端に貧相なジャージ姿だ。なぜなら不人気マジシャンの君には自室での格好まで整えている余裕がないからだ、この見栄っ張りめ。
心優しい俺は不憫に思って、今回ちゃんとした室内着を大枚はたいて求めてやったんだよ。敬え。涙を流して感謝しろ!』
「上田さん…」
失礼で恩着せがましい言い方はともかく、大枚叩いてという一点に奈緒子は少しだけ感動した。
だがやはり拭いきれない不安が残る。

「どんな服なんです?ほら、色やデザインは」
『ふふふ』
上田の声に、満足げな響きが混じった。
『色白の君に似合うきれいなピンク色だ。──あのな、you。ベビードールって知ってるか?』
「べびーどーる。…人形。………お菊人形?髪の伸びる」
『……立てよ。受話器持って』
上田の声がえらく不機嫌そうになったので、奈緒子は急いで立ち上がった。
「立ちましたよ」
『長さはな、その立った腿の半ばあたりまでだ』
「相当伸びてますね」
『不気味な人形の髪じゃない。ベビードールの話をしてるんだ!裾だ、裾丈』
「え。腿の……って、夏用?」
『目の前の洗濯物の紐見ろ。その端っこに、他の服にこそこそと隠すようにしてスリップ干してないか。ほら、前にも持ってただろ、シンプルな、白の』
「ありますけど──って、だから上田!そういう発言するな!」
『そのスリップを短く、そして百倍豪華でセクシーに可愛くした感じだと思えばいい。ふ。ふふっ』
「……………なんだ」
奈緒子はがっかりしてまた座布団に座り込んだ。
「どこがちゃんとした服なんですか。下着じゃん」
『違う!室内着だ。youが持ってる安さ一番の下着と同じレベルで語るんじゃない。罰が当たるぞ!』
上田が吼えたので奈緒子は急いで受話器を耳から離した。
「はいはい、わかりましたよ。……で、用件はそれだけですか」

『………you』
上田の声のトーンが落ちた。少々寂し気だった。
『嬉しくないのか?』
「ケチな上田さんが高いもの買ってくれたのは嬉しいですよ。でもどうせならその分現金のほうが」
『おいっ。…悲惨なまでに色気のないyouの生活を少しでも潤わせてやろうという俺の慈悲の心がわからないのか!本当に強欲な奴だ』
「ちょ、ちょっと、何だそれ。無礼な奴だな」
『どっちがだ。わざわざ電話してやったのに、何だよさっきから』
上田の声はさらにトーンを落とした。
『ちっとも喜ばないじゃないか……』
39繋がる 3:2006/10/21(土) 00:35:52 ID:9TQCzOam

やらしい下着を買っただの色気がないだの強欲だのと言われて喜ぶと思っているのか。
相変わらず無神経な上田に奈緒子は眉を顰めたが、彼のしょげかたには多少心を動かされた。
なにが『五秒前に思い出した』だ。
フザケタ土産までうきうきと買っているくせに。

「わかりましたよ。喜べばいいんですね?……わあ上田さんの電話だ嬉しい!私とっても嬉しい!」
『やめろ!わざとらし過ぎる』
「………」
『………』
奈緒子はふっと息をつき、受話器を握り直した。
「……ねえ、上田さん」
『………』
「よく聞いててくださいね」
『……?』

誰もいないのはわかっていつつも部屋の中を見回し、受話器を顔の前に傾けた。
目を閉じ、唇を尖らせて、送話口の端にちゅっとキスした。

「………聞こえました?」
『何が?』
上田の不審げな声がした。
眉間の皺が目の前に見えるようだった。
『何した?わからなかったぞ。おい、教えろよ』
奈緒子は少し赤くなった。
「…じゃあもう一回だけ」
また周囲を見回して、奈緒子は急いでもう一度受話器にキスをした。
出来心での一度だけならまだしも、二度目になると恥ずかしすぎる。

『……おぅ……』
電話の向こうで上田が間の抜けた声を漏らした。
『わかったぞ。そうか。キスしたのか』
「言うなっ」
『………』
「………」
『お返しだ。よく聞いとけよ』
「え……」
お返しといえばキスしかない。奈緒子は思わず耳を澄ました。
吐息が間近で漏れるような響きの後、ちゅっ、と軽い音がした。
奈緒子の頬は真っ赤になった。

大きな躯を丸めるように、上田が携帯電話にキスしている映像がありありと脳裏に浮かんだ。
奈緒子にする時のような優しい仕草で。

『聞こえたか?』
「…………」
奈緒子はもじもじして、受話器側の耳に指で触れた。
くすぐったくて、もどかしくて、でもとても──。
『おい、聞こえたのか?』
「し、知らない」
『………』
40繋がる 4:2006/10/21(土) 00:36:55 ID:9TQCzOam

上田は少し黙り込み、それから小さな声で囁いてきた。
『you』
「………」
『もうちょっといいか』
「………」
『忙しくは…ないに決まってるな。ふっ、壁にシロアリ小人暇有り…ふふふ』
「苦しすぎるぞ上田。じゃ」
『待てよ!!…電話…しようとは何度も、いや、一度か二度は思ってたんだ。さっきも言った通り忙しくてかけなかったんだけどな。ハハハ』
奈緒子にしてみれば見え見えの格好つけだったが、無闇にプライドの高い上田にしてはよく白状したほうだろう。
『だけど、この出張ももう終わりだ───you』
「何ですか。さっさと言え」
『さっきはおでこにだったから、今度は…そのだな……唇』
「……………」
奈緒子は受話器を眺め、少し赤くなった。
「お、おでこ……唇?…そんな事言ったって、電話なんだし」
『そう言うなって。いいか、いくぞ』
「いくぞって言われても」
『目を閉じろ。仰向いて、口も閉じて、──いや、ちょっとだけ唇は開けて』
「…なんでっ」
『舌入れるんだよ』
「……………」

しばらく奈緒子の耳には、上田の吐息ばかりが聞こえていた。
正確には吐息というより鼻息だろう。

やがて鼻息がやみ、上田の得意そうな声が聞こえてきた。
『どうだ。うっとりしたか?』
「何してるんだか、さっぱりわけがわかりませんでした」
『くそっ、駄目だな──電話は!』
「駄目なのはお前の頭だ上田!」
『いや、だが、you』
上田の声はさっきよりうわずっていた。
『なんだか、その。変な気分にならないか。youの息、かすかに聞こえるけどなかなか色っぽいぞ』
「………」
奈緒子は赤くなり、そわそわと室内を見渡した。
上田の声は耳のすぐ近くだし、そんな唆すような声で囁かれても困ってしまう。

『そういえばなyou。世の中にはセレフォンセックス──』

「……わー!わー、わーわーっ!!」
奈緒子はいきなり立ち上がり、上田の声を遮るように大声をあげた。
「言うな!それを言うなっ」
『なんだ、youも連想してたのか。じゃ、話は早い』
上田の声がころっと機嫌よくなった。
『やってみようぜ』
「なんて事言い出すんですか」
奈緒子は仁王立ちになって受話器を両手で握りしめ、威嚇した。
「そんな恥ずかしい事ができるもんか!──日本に戻るまで、い、いい子にしてお待ち上田!」
『勿論我慢するよ。でもせめて、今、ちょっとぐらいつきあってくれてもいいだろう?you……』
「うっ……」
『指一本触れるわけじゃない。二週間電話一本も寄越さなかった上にこれまで拒むのか?』
「……ううう……」

そう言われるとなんだか気の毒でもある。
どんな理由にしても結局こうして上田のほうから電話をしてきたわけなので、奈緒子としては意味もなく『勝った』ような気がしているところなのだ。
そもそも、勝負事でもなんでもないのだが。
41繋がる 5:2006/10/21(土) 00:38:04 ID:9TQCzOam

奈緒子は不安そうに訊ねた。
「……あの。でも具体的には何をどうするんだ、それ」
『ふん、ろくに知りもしないで反対してたわけだな。具体的…か。………』
上田は沈黙した。
どうせ、上田も初めてなのにプライドが邪魔してそれを言えないに違いない。つくづく面倒な男である。
『……そうだな。とりあえず、そう……その色気のないジャージを脱ぐんだ』
「ええっ」
奈緒子は驚いた。
「なんで、脱がなくちゃいけないんですか?どうせ見えないんでしょ?」
『わかってないな。実際にyouが俺の言う通りにしているんだという想像でまた興奮が高まるんじゃないか。ふふ』
「じゃ、最初から想像だけしててくださいよ」
『youの知らないところでどんな想像するかわからないぞ。いいのか?』
「………………」
『いいから脱げって』
奈緒子はもう何度目か知らないがまた室内を落ち着きなく見回した。
上田が居るわけはないのに、声や鼻息だけはすぐ傍にいるように耳元に響いてくる。
「………」

どうせ、誰にも見えないんだし。

思い切って受話器を肩に挟み、奈緒子はするりとジャージを脱いだ。
「脱ぎましたけど」
『おうっ』
上田の声が激しい興奮を滲ませた。
『ほ、……本当に脱いだんだな、you!』
「脱げって言ったの上田じゃないか!じゃ、じゃあやっぱり穿き──」
鼻息荒く上田が止めた。
『いや。いいよ、そのままだ。という事は下半身はパンツ一枚か!…落ち着け落ち着くんだyou…ふっふふふ』
「そっちが落ち着け、上田」
『あ、ああ…あ、そうだ。そうだな。……お、ちょっと待てよ……』
「………」
何をしているのか不明だが、彼はしばらく無言でいた。
奈緒子は目を半眼にして俯いた。
もしかしたら上田も服を脱いでいるのかもしれず、何か用意しているのかもしれない。
正直なところ、あんまりリアルに想像したくない。

しばらくして、また上田の、興奮を正直に伝える声がした。
『……you、上は?』
「トレーナーですけど」
『また色気のないもん着やがって……よし、勿論それも脱ぐんだ』
「……寒いじゃないか」
『布団持って来て、潜ればいいだろ。早く』
奈緒子は隣の部屋に身をのりだし、できるだけ腕を伸ばして、積み上げている布団から毛布をとった。
受話器を置いてトレーナーの裾に指をかけたところで上田が何か言っているのに気付く。
急いで取り上げ、耳にあてると低い声はこんな事を呟いていた。
『風呂上がりだったよな、you』
「…そうですよ」
42繋がる 6:2006/10/21(土) 00:38:51 ID:9TQCzOam
『ふ、ふふふ……風呂上がりか…湯上がり…上気した肌…せっけんの匂い…リンス…濡れ髪……』
「何想像してるんだ上田」
『それよりトレーナー脱いだのか?ん?』
「まだです」
『遅いぞ。……まあ、でも、それよりな。今俺が左手で触ってるとこ、わかるか?』
「え?」
『触ってるとこだよ……ふ、ふふふっ…』
「……ええと……巨根?」
『おいっ!!直接すぎるだろう!!……そうじゃない。そうじゃなくて、youの躯で今俺が触ってるとこだよ』
「…………」

難しい。
奈緒子は思わず溜め息をついた。

『おおぅ……耳元で喘ぐなよ、……腰に来るじゃないか』
「喘いでないっ」
『ヒントをやる。youの躯で、今出てるとこは』
「……足?」
『太腿だ。youの、白くって、すんなり柔らかくって温かくて、すべすべしてるあの太腿だよ。ふふっ…内側はもっと柔らかくてしっとりしててまるで指先に吸い付くようで…強く吸うとそこだけ赤くなり、そして…ふ、ふ、ふふふふっ……』
奈緒子は思わず正座し、しっかりと腿を閉じた。
「お。お前……よく本人に向かって……」
『パンツが邪魔だ…』
「!今どこに何してるんですかっ」
『……決まってるだろ。アソコだよ。パンツの上から、優しくだな…』
奈緒子はまたもや真っ赤になり、閉じた腿をもじもじと動かした。
『脚を閉じるんじゃない!』
上田が一喝した。奈緒子は目を見張った。
「見えてるんですか!?」
『バーカ。 君のやりそうな事は全部お見通しなんだよ、ハハハ!』

上機嫌で笑ったあと、上田はまた声を低めた。
『……ところで、トレーナーは?』
「あ」
奈緒子は急いで袖を抜き、ちょっと躊躇してからさっと脱いだ。
顔の前に流れる髪を整えて受話器をとる。
「………脱ぎましたよ。これでいいんだな」
『ああ』
上田の声は優しい。
『そういえば、肝心な事を聞いてなかったな。下着、どんなのつけてるんだ』
「………」
『小さなレース付きのか?それともベージュのセットか。もしかしたら地味な小花模様のか?ほら、淡い色の。白の』
「上田…」
どうしてそこまで細かく申告しなければいけないのかがわからない。
「あの。さっきから、まるで春先に時々かかってくる変態電話みたいに聞こえるんですけど」
思った事を正直に言うと、上田は心外げな声を出した。
『一緒にすんな!ただ、こういうものはだな、細かくわかってないと想像上のリアリティに欠ける。そうは思わないか?』
「……そ、そういうもの?」
『いいから言えよ』
「…………………………レース付きの…ですよ」
『ああ…駅前の衣料品店の夏バーゲンワゴンセールで一時間近く散々悩んで買っていた、手触りのいいあれか。…ふっ、あれは清楚だしちょっと可愛いよな。ふふ、うふふ…』
「だからなんでそういう事まで知ってるんだ貴様!このストーカーめ!」
『まあそれはいいじゃないか』
「よくない」
『だとすると……ホックは背中だな』
「………」
43繋がる 7:2006/10/21(土) 00:39:31 ID:9TQCzOam

もはやつっこむのも面倒で、奈緒子は肯定した。
「そうですけど」
『外せよ』
短い物言いで、上田が興奮しているのがよくわかる。
受話器を肩に挟んで、奈緒子はもぞもぞと背中のホックを外した。
「……ええと。外しました」
『よしよし……』
また鼻息の音がして、キスしているらしいちゅっ、ちゅっという音が聞こえてきた。
「上田さん。…キスしてるんですか?どこに?」
『youの肩。後ろから、今右側だ…』
「……」
『……左。腕、細いよな、お前』
奈緒子は受話器を肩に挟んだまま、居心地悪く左右を見た。
たぶん今自分はとても間抜けな姿であるに違いない。
だが、なぜか胸がドキドキと高鳴っている。

問題は上田のこういう時の声が渋すぎる点にある。
怯えたり空意地を張ったり泣いていたりする時には実に情けない声のくせに、奈緒子をからかったり抱いたり意地悪をしたり他いろいろの時には、上田は回路の切り替わったような声を出す。
自分でもその声を気に入っているらしい──ナルシストだからだ。
そして、彼の自信たっぷりの声に、悔しい事に奈緒子は弱い。
多分上田は彼女の反応でそれを知っているのだろう。
低くて深くて甘い『お気に入りの声』が、受話器から直接、頭や躯の芯に響いてくる。
丁度、抱かれている時のように。

『髪が邪魔だ』
ふっ、と上田が息を吹き付けた。
「あっ」
思わずびくっとして奈緒子は背すじを伸ばした。
『……ん?……反応したな』
「み、耳元で急に息、吹くから」
落ち着きなく耳元の髪を耳にかきあげながら、奈緒子はぎこちなく囁いた。
『ふっふっふ。…今からブラの下に手入れるぞ』
「え……」
『俺の代わりにyou、手空いてるか?空いてたら、そっと入れてみてくれ』
「ええっ。わ、私が?」
『他に誰がいる』
「でも…」
『いいから』
「でも」
『ほら』

しつこいので、奈緒子はためらいつつも受話器を右手に持ち、左手を胸に伸ばした。
ブラの下は温かく、ささやかな膨らみは湯上がりの湿度を保ってしっとりと落ち着いている。
『……やわらかく、揉むんだ』
「………」
奈緒子は眉をひそめ、真っ赤になりながら、掌を開閉した。
自分で自分の胸を揉んでもなにが面白いのかさっぱりわからない。
「──上田さん。別に、楽しくないです」
『馬鹿だな』
上田の鼻息がする。
『それを俺の手や指だと想像するんだよ。俺に後ろから抱かれてそんな事されてるんだとな。いいか人間はな、豊かな想像力を駆使すれば何事も不可能な事なんてないはずだぞ』
「上田の」
想像した途端、奈緒子はまたぴくんとした。
「や、やだ」
『ふふ。……そのまま、続けてろ、いいな……』
44繋がる 8:2006/10/21(土) 00:40:08 ID:9TQCzOam
指の間に挟まった乳首がだんだん固まっていくのがわかった。
奈緒子は染まった顔を傾けて、そーっと俯いた。
ブラの下で細い指に揉みしだかれている乳房は、刺激でうっすらとしたピンク色に変わりつつある。
掌にほとんど隠れてしまう膨らみは、量感には欠けるものの柔らかさと手触りは案外良い。
上田の視線を重ねると俄然その膨らみは淫らなものに見え、奈緒子は小さく喘いだ。
きめ細かな肌が、窓からの、夕暮れの名残の褪めた光を弾いた。
たちあがった小さな乳首はもっと濃い淡紅色で、膨らみに細い指先が沈むたびに細かく上下左右に揺れている。
「あっ…」
魅入られたように凝視し、そんな自分に気付いた奈緒子が思わず声をあげると、黙っていた上田が囁いた。
『ブラは外してしまおう。もっとよく見えるように、な』
「………」

細い腕に肩紐を滑らせた奈緒子は不安げに、みるみるほの暗く陰影を帯びてきた室内を見回した。
どこかから夕餉の支度をしている匂いがかすかに漂ってくる。
自分が上田に唆されてこんな事をしていると、見ている人など誰もいない。
いないのに、恥ずかしくて仕方ない。
『外したか?』
「………」
『仰向けに横になって。髪を撫でててやるから』
奈緒子は一層赤くなったが、操られるように毛布の上におずおず横たわった。
『キスするぞ。目を閉じて、舌を……』
目を閉じると上田の小さな吐息が聞こえた。
『俺の背中に、手を廻して。…受話器、置けよ。肩の横に』
上田の躯の厚みを思い出して、奈緒子は想像上の彼の肩甲骨の上のあたりに掌をあげた。
腕を曲げて目を開け、天井を眺める。
バレリーナみたいだ。
「……あの、このポーズって一人でやってるとすごく間抜けなんじゃ……」
『you!現実に戻るんじゃないっ』
畳に流れる髪の上に置かれた受話器から、上田の叱る声が響く。
『キスするぞ。…それから、腰浮かせて。腕廻すからな』
ちゅ、ちゅっとまたあの柔らかな音。
一体どこにキスしてるつもりなのかは相変わらず不明なものの、この体勢だと、ええと…。
奈緒子がそう考えているところに低い、含み笑いの声。
『なんだ、you…ふふふ、…乳首、すっかりたってるじゃないか』
「!」
奈緒子はばっと腕で胸を抱いた。
間髪入れずに怒声が起こった。
『こら!隠すなって!』
「ど、どうしてわかる!」
『お見通しなんだよ!……そろそろパンツいくぞ』
「……まさか」
奈緒子はもじもじと脚を絡ませた。

『そうだよ。全部脱ぐんだ。…さあ、you…手伝ってやるから』
「ど、どどど、どこ触ってるつもりなんですか?」
『今、下着とyouのお尻の間に手を滑らせて、ゆっくり剥いてると思え。おぅ、柔らかいな……ほら。腰もっとあげて』
「………!」
落ち着かない。
『ちゃんとやってるか?』
奈緒子はのろのろと腰を浮き上がらせ、顔を受話器からそむけた。
45繋がる 9:2006/10/21(土) 00:40:49 ID:9TQCzOam

ところが、上田の気はすぐに変わったようだった。
『いや待て。つけたままちょっと苛めるか』
「え」
『パンツは穿いたままでいいから、指。指をゆっくり、アソコの溝に沿って……滑らせる』
「……えええっ!?」
『なんだその厭そうな声は!youしかいないんだから仕方ないじゃないか。いいか、一旦始めたからにはベストを尽くすんだ…』
熱の入った上田の声の抑揚は、とてつもなく嬉しそうだった。
『ふふふ……ほぉら、youの細い綺麗な指でだな、ゆっくり……ゆっくりな…ん?なんだか透けて……』
「……!」
奈緒子はぱっと片手で、レース付きのパンツに覆われた大事な場所を抑えた。
上田が、ことさらに奈緒子の羞恥を煽る物言いをしている事は理解したが、いくらなんでも恥ずかしすぎる。
『なんだよ。濡れてるんじゃないだろうな』
「……うう…」
動揺するのは、実際に躯が火照り、心臓が乱打しているからだ。
秘所を抑えた掌も、指にあまり力を入れないようにしなければ。
変な具合に疼きはじめているそこを過剰に意識したら負けてしまいそうだ。
「……ん…ん……」
負けるって…何に?
動揺はとめどがなく、思わず護りを固めようと掌に力が入った。
ささやかなレースに指先が軽くめりこみ、そこから走った電流のような快感に奈緒子は思わず悲鳴をあげた。
「きゃうっ!」
『…ふっ、気持ちいいか!』
上田が声を高めた。
『……中……ヒクヒクしてんだろ、you。辛いか? パンツの横から、その指…入れてやろうか……』
「う、ううう……!」
じんじんと不穏な股間から手をひき、奈緒子は呪縛を振りほどこうと起き上がった。

恥ずかしい。ほとんど泣き出す手前の気分である。
淫らな想像を引き出す言葉で、耳からじわじわ犯されているようだ。
これ以上はとてもつきあっていられない、自分が自分でなくなってしまう。
この悪魔の声から逃げ出さなくては。
大体なにが悲しくて彼の言いなりに一人、部屋の中でこんな真似をしていなければいけないのだ。

それでも電話を切ってしまう勇気は出なかった。
──ただ、幸い奈緒子の実際の様子は上田には見えてはいない。
奴は妄想を逞しくして喜んでいるだけなのだ。
こうなったら声だけ調子を合わせて上田を騙してごまかそう。
この底なしの恥ずかしさから逃れる術は他にない。
奈緒子は決心した。
半裸の姿で毛布の上に座り直し、胸を片腕で抱いた。
呼吸を整え、受話器をとりあげる。

『おい、you…?どうした』
鼻息混じりの上田の声が聞こえる。
奈緒子は勇気を振り絞り、できるだけうっとりとした声を出した。
「入れて…ゆ、指。上田さん」
『………』
とたんに聞こえてくる鼻息が荒くなった。
『ま、待ってろよyou。すぐ……!』
奈緒子は赤くなったが、急いで演技を続けた。
「やだ、そんなに……うう…つ、強く、触らないで…」
声だけでも恥ずかしくてたまらないが、実際に自分であれこれする事を思えばなんぼかマシというものである。
奈緒子は毛布から降り、端を躯に巻き付けた。
このまま裸同然の姿でいてはいい加減躯が冷えてしまう。
「ああん…厭、ソコは…か、堪忍して。お侍さん」
頑張って演技を続けながら奈緒子はまたもや赤くなった。
自分で自分に心の中でつっこんだ──一体どういうエロ時代劇だ!
46繋がる 10:2006/10/21(土) 00:41:45 ID:9TQCzOam

『お、おぉうっ…ソコって、アレかっ…さ、触ってるんだよな?え?』
上田の声は辛うじて低さを保ってはいたものの、もう完全に興奮状態のそれだった。
『ここだな、奈緒子?ここ摘むと気持ちいいのか。そうかやっぱりなっ、ふっふふふ』
「あん…」
『こんなに濡らしやがって。パンツ、ぐしょぐしょじゃないか。──あったかくてぬるぬるしたとこ、指で掻き回してみないか?ん?厭か?いいよな?ほら。ほらほら』
「……あ、ああん。き、気持ちいい。あん…………くっ、覚えてろよ上田っ……」
『ゆ、you!……そこまでだっ。いいか、そのままだ。そのまま、待ってろよ!』
「……上田さん?」
ふと奈緒子は違和感を覚えた。

上田の声の後ろに、不規則に響くかたい音が聞き取れたのだ。
どこかで聞いた……音。
『欲しいか、俺が』
「え。あ」
奈緒子は急いで演技に戻った。
「ほ、欲しいです…。えと…す、すっごく。でも──」
『そうかそうか!いい子だ!ふっ、ふははははは!!』
奈緒子はぎょっとして音速に近い早さでドアの方角に頸を巡らせた。
今の浮かれた高笑い、受話器からだけじゃなく、そこの廊下で響いたような。

「──ああっ!?」

奈緒子は思い出した。
さっきの上田の声の後ろの音、あれは池田荘の階段を駆け上がる時の──。



ドアノブが回り、廊下からの灯りを受けた大きな影が戸口を塞いだ。
寝癖に似たもじゃもじゃ頭のシルエットの下に眼鏡の銀縁がきらりと光った。
その瞬間、電話をとるのに気が急いていて、戸締まりを忘れていた事に奈緒子はようやく思い当たった。
「う、上田っ!?」
「よう」
上田はドアを閉め後ろ手に鍵をかけると、手にしていた携帯電話らしき物体を床に放り出した。
靴を脱ぐのももどかしげに部屋に上がり込み一直線に向かってくる。
ちゃぶ台が蹴散らかされて斜めに滑り、あっという間に奈緒子の毛布は剥ぎ取られた。
驚き慌てているあいだに、上田の躯は半裸の奈緒子を畳に押し倒してようやく止まった。

「電気つけてなかったのか。ふっ、まあいい。恥ずかしいというわけだ、可愛い奴だ」
「上田さん!どうしてこんなとこに居るんですか!アメリカにいるはずじゃ──」
「びっくりしたか?」
上田は奈緒子を抱きすくめ、得意げに鼻を鳴らした。
「驚かせてやろうと思ってな。あとの予定は切り上げて二日早く戻ってきたんだよ」
上田の躯は重く、ジャケットからは夜気の匂いがした。
奈緒子はとりあえず押しのけようと思ったのだが、意に反して腕がその背にまわっていく。
「上田さん」
想像して抱き締めた時よりもずっと厚みがあった。
上田が本当にここに居ることを実感し、奈緒子の頬は暗がりの中でぱっと染まった。
「上田…。驚かせたかっただけ…なのか?」
「………」
上田は顔をあげて奈緒子を見下ろした。
「言わせんな。それより」
47繋がる 11:2006/10/21(土) 00:42:49 ID:9TQCzOam

眼鏡を外し、斜めになったちゃぶ台に手をのばしてそれを置きつつ上田の声は、散々電話で響かせた甘さを取り戻した。
「すぐしよう。な、やろう、本番。いいだろ。ん?」
「──本番ってオイ!」
「正直者には三文の得なんだよ」
「それを言うなら残り物なんじゃ」
「早起きだろ!……いや、まあ細かい事はどうでもいいじゃないか。さっきの続き、やろうぜ…」
大きな掌が素早く腰にまわされ、しっかりした指が、彼が電話で言っていたように奈緒子の尻に沿ってパンツを剥いた。
「あっ、ちょっ…!す、すぐそれ!?」
あっという間に奈緒子の足首から薄い布を抜き取り、てきぱきと膝を掴み、その間に躯を割り入れながら上田は囁いた。
「『すっごく』欲しいって言ったじゃないか。もう歩くのが難しいくらい興奮させられてたんだ、我慢できるかよ」
「バカッ!あれは、演……あっ、やめっ…!」
奈緒子は彼の腕を掴んで落ち着かせようとしたが、完全に逆上しているらしい上田は聞く耳持たなかった。
ジャケットを脱ぎ捨てベルトを緩め、ブリーフごとズボンをようやく膝まで降ろした所で舌打ちし、彼は奈緒子に組み付いた。
「いいか、もう。このままで」
「って、あ、待」

両腿の間の密やかな谷間に、いきなり押し込まれた。
奈緒子は二週間ぶりの挿入にのけぞった。
「んっ、駄目、そんな……あ…あ、ああああっ…ん!」
「おう、う…く、…奈緒子っ」
浮かれたように奈緒子の躯を押し上げかけ、上田は荒々しい吐息をついた。
「なんだ……思ったより濡れかたが控えめだな。…まあいい」
「よ、良くないっ…も、もうちょっと、待っ…」
上田はせわしなく腰を前後に少しずつ動かし、蜜を塗り付けて行き渡らせようと工夫している。
「おぅ…っ……してるうちに…もっと……濡れてくるって」
「そんないい加減な!…あ、あん、や…」
上田の唇に口を塞がれ、躯の芯を半ばまで占拠され、腕でがっちりと背中と胴を確保された奈緒子は喉で呻いた。
こうなったらもう終わりだ。
本気になった上田相手に抵抗なんかできるわけがない。

「……んっ、んんっ、うう……や、やだ、動かないで……!」
「奈緒子……ん?なんだ」
どうしても奈緒子の声は哀れっぽくなる。
わずか二週の間だというのに、上田を受け入れる要領というか、感じを忘れかけていたらしい。
ここまで凄まじい質量だったとは。
入れられただけの時点でまさか初めての時と似たような思いをすることになるとは思わなかった。
いつまでたっても挿入が終わらないような気がして、奈緒子は上田にしがみついた。
「上田っ!…ま、まだ…?」
一方上田のほうはと言えば久々の奈緒子の膣の悩ましい感触にすっかり没入していて、ほとんど上の空だった。
「い、いいな、やっぱりyouの中……ん」
「駄目!…ああっ…あんっ……!」

それでもやはり処女ではない証拠に、躯が馴れるに従って徐々に緊張がほぐれていく。
ブランクがある事を自覚してかそれとも奈緒子の反応をみてか、上田はそれなりに辛抱しているようだった。
「……久しぶりだ」
侵入をとどめた上田に奈緒子は強く抱きしめられた。
皺だらけのシャツやベスト越しに上田の匂いがする。
彼が左手首につけたままの腕時計やブレスレットが奈緒子の肌に食い込んで痛い。
「上田さん」
躯の奥を埋め尽くす強烈な違和感に、巡り始めた快感が絡まり覆い隠しながら奈緒子の躯に根を張っていく。
大きな掌で髪を撫でられ躯を愛撫されながら、奈緒子は潤んだ瞳をようやく開けた。

「奈緒子」
「…上田…さん」
上田のわずかな動きに合わせて腰がゆっくりくねりはじめる。
奈緒子は上気し、染まった顔で彼を見上げた。薄闇に目も慣れて、ぼんやり上田の表情が窺える。
「…は、ぁん…」
48繋がる 12:2006/10/21(土) 00:43:26 ID:9TQCzOam
喘ぐと、上田の声に熱が入った。
「素直じゃないか……you」
「あ……」
ゆっくりと一番奥に押し付けられる。そこから広がるじれったくて甘い快感。
最初からあまり激しく動かれるよりも、こんな始まりかたのほうが奈緒子は好きだ。
繰り返し繰り返し押し付けられてわずかに前後に抉られた。
その感覚に囚われ、引きずり込まれるように夢中になっていく。
周囲が暗いせいもあるのかもしれない。
温かい腕の中だけが自分の世界なのだと錯覚しそうだ。

「上田さん。上田さん」
大きな躯にしがみつき、腰を控えめに押し付け、奈緒子の躯はもっと強い刺激をねだりはじめる。
「よしよし。…もう、いいか?…いいんだな」
「…あ、んっ…」
「どうして欲しい?」
「……」
耳朶に直接囁かれる質問は、さっきとは違ってそれほど意地悪には感じられなかった。
奈緒子は小さく囁いた。
「動いて…い、いいですよ」
上田は鼻から太い息を漏らした。
「『いいですよ』?──やっぱ素直じゃねえな…ジャジャ馬」
おもむろに奈緒子の腿を抱えあげて間を広げ、彼はゆっくりと前後に動き始めた。

テクニックがどうの動きかたがどうのと、蘊蓄好きの上田はたぶんいろいろ考えているのだろう。
だが、中で動かれる奈緒子の方では正直そんな細かい事はわかっていない。
ただ、大きくて温かいそれが押し広げた芯を抉り、圧迫する様を胎内深くに感じるだけである。
上田の巨根はまるで奈緒子という宮殿の中で威張っている専制君主のようだ。
ほどけた躯を感じながら上田にしっかり抱かれていると、その圧政すら心地いい。

上田が動くたびに繋がった場所からぷちゅ、ずちゅ、と恥ずかしい水音が漏れてくる。
腿を広げられているから音が籠る場所がない。
「ん」
腰をくねらせたが快感が増しただけだった。顔を振ると視線が交わった。
わずかな明るさを受けて光っている上田の目をみた奈緒子には、彼がその音を愉しんでいる事がわかった。
「あん…あん…あっ、あん」
唇を半ば開き、奈緒子は上田の動きのままにうっとりと声をあげた。
「溶けそうな…躯になってるな、you…」
「んっ…言わな…あ…あっ!?」
いきなり上田の片手が汗ばんだ奈緒子の下腹部に差し込まれ、掌が敏感な芽を茂みごと握りしめた。
あまりに唐突だったので息を整える暇もなかった。
「…っふ、ふぁああっ!!」
くわえこんだ肉に擦られている状態に加えられたその刺激で、奈緒子はあっけなくのぼりつめた。
脳に直結した快楽が体中を波打たせる。
大きな掌も彼の重みも水音も、なにもかもを忘れかけた奈緒子の腕を上田が掴んだ。
「奈緒子」

「んっ……はあ…う……っ…」
達したばかりの躯を抱かれ、乳首を強く吸い上げられて奈緒子は我を取り戻した。
ささやかな乳房は結構な力で揉みしだかれている。
首すじを上田の舌が這いまわり、濡れた唾液と肌の匂いが鼻をついた。
ぞくりとした。
「奈緒子…」
痙攣している胎内の圧迫が強まる。
「うえ、だ…さん…んっ…!」
余韻を味わう暇も与えられない蕩けた躯の内側に、また新しい戦慄がためらいがちに巡り出す。
「──you、もういいよな?」
溢れた彼女の愛液で楽になったらしい上田が、猛烈な勢いで動き始めた。
49繋がる 13:2006/10/21(土) 00:44:13 ID:9TQCzOam

腿はもう抑えられてはいなかったが奈緒子にはもう引き寄せる意思も余力も残ってはいなかった。
「あ、ああっ、あっ…ん、ん、ん」
今達したばかりなのに、躯が次の波に乗ろうとしている。
腰が、背中がびくびくとうねる。
躯の内側の複雑な肉が蜜を垂らしながら上田の巨根に絡み付く。
何度引き抜かれ押し込まれても執拗にきりもなく。
「あ、はぅ…っ、イっちゃう、私、またイっちゃう…!やだ、やだぁっ」
自分の躯も舌も声も、こんなに淫らだったのか。
信じられない。全部上田のせいだ。
「やだ、じゃない!イってしまえっ」
上田が耳元で奈緒子の責任転嫁を吹き飛ばすように低く叫び、ぐいと細い腰を持ち上げ、揺すった。
奈緒子は呼吸を忘れ、強く目を閉じた。
細い透明な流れが、上気し、紅潮した目尻から伝い落ちた。
「あ───!」

「山田ぁ!!」

どんどん!と、叩き破らんばかりの音響がドアの付近で轟いた。
二度めの絶頂へひた走りかけていた奈緒子の躯はびくりと跳ね、反射的に起き上がろうとして重い躯に阻まれた。

ドアの外で大声を張り上げる人物なんて、池田荘の主ハルと、ジャーミーに決まっている。
「さっきっから大声で、何変な寝言言ってんのあんた!まだ宵の口だってのに近所迷惑だよっ!」
「騒音ウルサイゾ!」
「山田!!聞いでんの!?」

「──すっ、すいま、せ──!」
快楽が津波の前の引き潮の如く一気にどこかにひいていき、奈緒子は赤面しつつ再び起き上がろうとした。
大きな手で口を塞がれた。
上田の躯がまともにのしかかってきた。
「ん、んーー!?」
上田は刻んでいた眉間の皺を一瞬緩めて奈緒子にウィンクをし、掌を外して彼女の唇を奪った。
「上、んっ!」
力一杯抱きしめられ、奈緒子は躯の芯を深く貫いてきたモノが弾けたのを感じ取った。
びくびくとそれは奈緒子の中で暴れ、熱い躯にさらに熱を加えていく。
「ん、んんっ……んー…ん……」

「まぁた騒いだら、今度こそ荷物纏めて出ていっでもらうからね!」
「引ッ越シハイツデモ歓迎ダケド、夜逃ゲハ許サナイゾ!」
「……電気ついてないし。寝てんのかね、山田の奴」
「ソウイエバ寝言ダカラ、寝テルカモ、ハルサン」
「全く。じゃ明日改めて、膝詰めで叱るか、ジャーミー」
「賛成デス。コノ人イイ加減ダカラ、厳シクオ灸ヲ据エル必要ガアリマス」
「行こ。行こ」
「行コ。行コ」

ドアの外からも廊下からも彼らの気配が消え、ほの暗い室内に聞こえるのは奈緒子の静かな呻きだけになると、上田はようやく顔を離した。
ふーっ、と深い吐息をついて彼はドアのほうを見た。
50繋がる 14:2006/10/21(土) 00:44:52 ID:9TQCzOam
「危ないところだったな」
「…んっ……はぁ…」
動けない奈緒子から、上田はゆっくりと沈めていた腰を退いた。
「んっ…ん」
抜かれながらいちいち呻いている奈緒子を上田は気付かぬふりして見下ろした。
「せっかくのフィニッシュなのに──画竜点睛を欠いたとは思わないか?残念だよ」
「こ……こら上田!最後までやっといて」
まだがくがくと小さく震えている脚を辛うじて閉じ、奈緒子は上田を睨みつけた。
いや、睨みつけているつもりだろうが、その視線には力が欠けている。

手探りでストックの壜から数個、勝手にポケットティッシュをとると上田は奈緒子に身を寄せた。
「ほら。キレイにしてやるから。脚開けよ」
奈緒子は慌てたように起き上がろうとした。
「自分でやります。触るな」
「照れるなって。……抵抗すると今度食事奢ってやらないぞ」
厭がる奈緒子を抑えつけて上田はゆっくり後始末をした。
「あん、…あ…こら…っ、ち、力入れるなっ……」
「入れてない」
「あっ…!ゆ、指やめっ」
「滑っただけだ……ふっ…ふふふ。過剰に反応するんじゃない」
「うっ……」
大きな手を払いのけ、奈緒子は涙目ですっきりした表情の彼を見上げた。
素知らぬ顔で上田は自分の処置も終え、さっさと服装を整えた。



「──次郎号に、さっき言ったyouへの土産を載せてるんだ。見るか」
奈緒子は露な躯に毛布を巻き付け、小さな電気をつけて勝手に部屋を漁る上田を眺めていた。
上田はタンスやファンシーケースから奈緒子の下着や服を探し出し、次々と手渡してくる。
「汗かいたな。もう一度銭湯に行くのも面倒だろうし、そうだ、君もマンションの風呂に入れてやろう」
仕切りまくる上田に奈緒子は細々とつっこんだ。
「やけに親切じゃん」
「ついでに出前もとってやる。君の好物の特上寿司だ」
「………」
「しかも俺は明日はまだ休みだ。嬉しいだろう、you」

「下心見え見えですよ、上田さん」
「わかる?」
上田はにやっと笑った。
「わかりやすすぎるんですよ」
奈緒子の口調はいつもの切れ味を欠いていた。
「君もわかりやすい顔をしている。鏡を見てみろ、実にスケベな目つきだ」
「!」
奈緒子はばばっと両手で顔を覆った。
「you」
上田がその傍に顔を寄せた。上気を残した頬に乱れた長い髪を指にかけ、細い肩に流してくる。
「邪魔が入らなければあとちょっとでイくとこだったんだろ。嘘ついても無駄だ……まだうずいてんじゃないのか。ん?」
「……そんな、事は」
「だから選択肢は一つしかない。──しかもここに残れば、君のいやらしい寝言の件で大家さんとジャーミー君が明日文句を言いにくるんだ」
「うっ」
「来いよ」
「せ、背に腹は替えられませんね。そんなに言うなら行ってあげます」
「──バーカ」
赤面し、服を着始めた奈緒子の艶かしく伏せた目を見て、上田は満足そうだった。
51繋がる 15:2006/10/21(土) 00:45:29 ID:9TQCzOam



靴紐を結びながら奈緒子はふと、廊下に立つ上田を見上げた。
「上田さんって、ここまで車運転して来たんですよね。よく電話なんか」
両手をポケットに突っ込んだ上田は自信たっぷりに鼻で笑った。
「ふん、簡単だよ。俺は学生時代にも当時難解ぶりで有名だった主任教授の講義を受講しながら録音しておいたラジオ講座を聞くというエキサイティングな実験を行い、結果最高点で試験に合格した上第二外国語選択のドイツ語もわずか数ヶ月でマスターしたという経験がある」
「黙れ。あの、そうじゃなくてたしか運転中のケータイって」

彼は奈緒子の荷物を取り上げた。
「そんな俺にしても」
「無視かよ」
「信号待ちから左右に曲がる発進の際は多少苦労したな」
「そういえば、上田さん時々黙ってましたね」
階段に向かって歩き始めた上田を、奈緒子は急ぎ足で追いかけた。
「……あれは単にだな…ハンドルを押し上げて操作不能になる危険を回避すべく、頭の中で素数を順に」
「上田っ」

他愛無い(?)会話が段々廊下を遠のいていく。
誰もいなくなった奈緒子の部屋の片隅には、携帯電話がぽつんと置き忘れられていた。







おわり
52名無しさん:2006/10/21(土) 00:53:04 ID:yBl8tfRC
リアルタイム!めちゃよかたですw
おつかれー
53名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 01:02:33 ID:2nIbDjbg
た、たまらんGJ!!(*´Д`)
リアルタイムで素晴らしい文読めて幸せすぎる
ベビードール着た奈緒子可愛いだろうな〜
54前スレ988:2006/10/21(土) 07:23:47 ID:d3+kHCpP
朝からすごいサプライズ!
ドキがムネムネしっ放しでしたよ。
奈緒子の演技に笑わせてもらいましたが
国際電話で…だけで終わらないのがさすが。
久しぶりに繋がる2人の燃え方がよかった…

たった一行の妄想から神作品に育ててくれてありがとう。
今後も投下を楽しみにしてます!
55名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 09:10:58 ID:I0ahk5Ou
GGGGGJ(*´Д`)
奈 緒 子 か わ い い
萌えをありがとう!!!!!!
56名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 15:34:35 ID:7cCbNSg2
>>32-33エロは無理だけどいつかひょっこり落とすかも。
まあ期待しないでください;
57名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 15:47:44 ID:iO3z3pn0
>>56エロなしおkなら俺も書いてみたい
58名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 16:29:57 ID:I0ahk5Ou
漏れも描きたくなってきた!!
携帯カメラで撮ってうpする手段しかないが
59名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 16:56:51 ID:iO3z3pn0
>>58携帯からどうやってうpするの?
そういや俺うpってやったことないから分かんないんだよね…
60名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 21:02:14 ID:VwIynZdT
毎度ながら素晴らしい。
笑いと萌えとエロが絶妙の配分です神よ。

この後ベビードール着せられるんだろうな奈緒子…
あれは美人が着ると男のエロ戦闘値がサイヤ人レベルにウプる代物
キレイカワイイ姿が拝める上田がうらやましいwww
61名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 03:20:29 ID:IRroTNTi
いつの間にかまとめサイトにお絵かき掲示板が!
管理人様いつもありがとうございます。
62名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 17:10:23 ID:rlx57Ypp
>『おい、聞こえたのか?』
>「し、知らない」
            萌死ぬかと
63名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 19:22:30 ID:gMqF5abI
>1乙
64名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 07:44:15 ID:Q+DJpbcl
まとめサイト、見れなくないか?
どうやってみればいいんだ!!
前のが見たいんだぁぁぁぁ!奈緒子ぉ〜!!
65名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 09:40:23 ID:jKiqutfs
つながりにくいけど根気よくやってれば見れるよー
地道に待つべし!!
66名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 11:53:20 ID:fuPmMl0J
まとめサイト、時間帯によってはサーバーが激重
すみません<m(__)m>
どうもatwikiの問題みたいだけど、治るといいな
67名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 13:15:09 ID:TqL4yUJE
>>64
落ち着け上田
68名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 13:34:48 ID:zjaHhXRN
>>66
管理人さんいつも乙です
69名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 19:48:59 ID:jKiqutfs
体が大きくて…股間の中にも、大きくて…
70名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 20:19:47 ID:7DFZOVTb
実際どれ位のモンなんだろうな
71名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 20:21:20 ID:ud9WMc37
机が上がる位だもんな…
72名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:29:07 ID:VZBvXZ2s
友達にこの前「棍棒と間違えられるんだぜ」って言ったら
しばらくの間大爆笑されたこと思い出した。
一部の女子には受けるぞ「巨根」ネタ。よかったな上田。
73名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 04:13:21 ID:/aMf5ZW5
哲!この部屋 を見てる時の上田のキモい笑顔が好き。
ドン引きした様子で物凄く嫌そうに離れていく奈緒子も好き。
74名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 17:52:17 ID:Vetwb80M
「哲!この部屋」出来上がった直後はスタッフそろって試写会してたね。
しかも上田の部屋でw
奈緒子もちゃんと風呂上りみたいな格好した上田のそばで見てたぞw
75名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 17:59:55 ID:sXpidYGf
なにげにあの遠隔殺人の回は結構見返しているかも知れない
上田の顔芸が面白過ぎる
76嘘 1   ◆QKZh6v4e9w :2006/10/24(火) 18:01:00 ID:sXpidYGf
中途半端な広さの公園だった。
古くさい水銀灯が瞬き、水の出ていない噴水周りのベンチにはひとっこ一人いない。
寝静まった古い住宅街が背後に控えている。コンビニの灯りが遠い。
深夜一時近くともなると薄手のカーディガン一枚では結構冷える。

「上田。…上田さんっ」
「しっ。うるさいぞyou」
邪険に手を振る上田のジャケットの裾を奈緒子は掴んでひっぱった。
「いつまでこうしてればいいんですか。だんだん寒くなってきました。これ寄越せ」
上田は振り返り、早口に言った。
「風邪をひくから嫌だ」
「私がひいてもいいんですか」
「youは大丈夫だ。昔から言うだろう、なんとかは風邪をひかないと」
「なんとか……言いたい事があるなら、はっきり言えばいいじゃないですか」
「バカは風邪をひかない。なんだ、わかってるんじゃないか。ハッハッハ」
「あっ、こら、しっ!笑うなバカ上田っ」
奈緒子は片手を伸ばして上田の口を塞いだ。

現在張り込みの真っ最中だ。
上田のところに相談にきた例によってうさんくさい事件の相談者がいる。
例によって泣きついた上田に奈緒子が巻き込まれた。
例によって凸凹と事件を調べて行くうちにその相談者の言動こそが怪しいという事がわかった。
ゆえに例によって躯をはった見張りをしているという現在の状況である。
一人で見張ればいいじゃんとぶつぶつ言う奈緒子をひっぱって上田は相談者の家が見える公園の、この奥まった茂みに隠れた。
そして三時間。

「動かないな」
上田が呟いた。
「きっと今夜はもう何も起こらないんですよ。じゃ、あとは任せましたから」
立ち上がろうとする奈緒子の腕を上田は素早く掴んだ。
「どこに行くんだ」
「帰るんですよ」
「大学院まで出た俺に一人で見張りをさせる気かっ」
「大学院関係ないじゃん」
「こんな暗くて寂しい場所に、お、俺を、たった一人で」
上田はそわそわと陰気でうら寂しい当たりの景色を見回した。
心なしか唇が震えている。
「はい?……あのね、これもともと上田さんが引き受けた事件じゃないですか。私じゃありません」
「そうか。youは焼肉食べ放題十二枚綴り券が欲しくはなくなったのかそうか」
奈緒子はちょこんと元の場所にしゃがみこんだ。
「私がいるから大丈夫ですよ、上田さん」
「…………」

その奈緒子の横顔をちらとライトが照らした。
「伏せろっ」
「なっ」
上田に頭をおさえられ、落ち葉の上につっこみそうになった奈緒子は辛うじて腕をつき、回避した。
「なにするんだ!」
「しっ。見ろ、警官だ」
公園横の舗装路を自転車が遠ざかって行く。
「今の俺たちはどう見ても不審人物だからな。職務質問なんかされたくはないだろう」
「別に」
「確かに君は平気かもしれない。だが俺にはな、高い社会的地位と立場ってものがあるんだよ」
「……」
77嘘 2:2006/10/24(火) 18:01:47 ID:sXpidYGf
「だが……」
上田は相談者の家の窓を見上げた。灯りはしばらく前に消えた。静かなものだ。
「これだけ待っていても動きがないという事は──もう少しで一時か──寝てしまったのかもしれない」
「でしょ?もう帰ろ帰ろ上田」
奈緒子が唆すと上田は鼻を啜った。急に寒さが身にしみてきたらしい。
「よし、じゃあ今夜のところは帰るか」
「賛成です」

二人にしては稀に見る早さで意見が一致し、立ち上がった時だった。
さっきの警官が自転車で戻ってくるところが見えた。
とっさに奈緒子を抱き寄せた上田は躯を廻して顔を隠した。
「なにすっ」
抗議の声はベストの胸に押し当てて塞ぎ、上田は器用に斜め後ろを盗み見た。
警官がうさんくさげにちらちらとふりむきながら去って行く。
「……気付かれたか?」
呟く上田の足の甲を、靴の上から奈緒子が渾身の力で踏んだ。
「おうっ!」
「な、なな、なんて事するんですか!いきなり」
奈緒子はそわそわと上田から離れ、憤然と睨みつけた。
「カップルのふりをしただけじゃないか。そんなに怒ることないだろう?」
「怒りますよ普通!しかもこんなひとけのない場所で──」
「ふっ、安心しろよ。youと抱擁したって俺が興奮するなんて事はありえない」
「上田!」

奈緒子の眉が角度を増したその瞬間、上田の背後でもの錆びたブレーキ音が響いた。
「…そこの人。何してるんだ」
パトロール中の警官である。気になってもう一度戻って来たのだろう。
「あのですね、この男が私を──」
「you!」
上田はジャケットの襟を立て、背中を丸めて奈緒子の影に隠れようとした。
哀れを催すほど慌てふためいた動きである。
「大丈夫ですか?二人とも、こちらにきなさい」
懐中電灯を取り出しながら警官が奈緒子に言った。
声に冷静な緊張感が滲んでいる事に奈緒子は気付いた。
見るからに怪しい様子の上田に不審を抱いたに違いない。無理もない。

「あ、あの」
何か考えるひまもなく、奈緒子は口走った。
「大丈夫です。痴漢や物盗りじゃありません。この大男は──その…」
ちょっとためらい、奈緒子は呟いた。
「こ、恋人なんです。あの、私の」
「は」
「ぐ」
警官はけげんな顔をし、上田が襟の影で喉を詰まらせたような声を出した。
「そうですか。しかしなんでこんなところで──あそこにとめてあった車は君たちのか」
警官はまだ納得しない様子だった。
自転車をおりて近づいてこようとするので奈緒子は急いで上田をつつき、低い声で囁いた。
「顔をあげろ。こそこそするから余計怪しまれるんだ!」
「だ、だが。俺は有名人だから痴漢なんて勘違いだけでも──マスコミが──ああ、破滅だ」
「誰が有名人だ!──あの、実は…」
奈緒子は声を張り上げて警官の動きをとどめるように手を振った。
「…私たち、交際を両親や親戚に反対されているんです。身分違いなんです──この大男は私のうちの奉公人で──」
「おいっ」
「黙れ上田。…それで、あの、あ、逢い引き」
「時代劇か」
「えーと……そ、そう。デートしてたんです。こっそり」
奈緒子は急いで上田の腕にすがりつき、揺さぶった。
「ね。次郎」
警官は奈緒子のその積極的な仕草でやや表情をゆるめた。
78嘘 3:2006/10/24(火) 18:02:24 ID:sXpidYGf
「困ったり、脅されているわけではありませんね?」
「いいえ。次郎、ねっ、一緒にいられて楽しいわよね」
「は、はい。えー、な、奈緒…」
「お嬢様でしょっ」
「………お嬢様」
「次郎」
「お、お嬢様」
揺さぶられっぱなしの上田の頼りない姿に、警官は頷いた。
「そうでしたか」
上田の口が開いた。
「なぜ納得するんだ、おいっ」
「黙れ上田!」

もごもごとつっこみあう二人が警官にはそれなりに仲良さげに見えたのだろうか。
彼は懐中電灯の輪をさげた。
「ま、そういう事でしたら──しかし時間が遅いのでね、犯罪に巻き込まれないとも限りませんし、おうちの方も心配なさってるでしょうから。もうお戻りなさい」
「はい」
奈緒子は精一杯の笑顔を作った。愛想笑いは苦手だがこの場合そんな事は言っていられない。
「そっちのあんたも。なんだか事情があるにしても、お嬢さんを責任もってお連れしなさいよ。いいね」
「…はい」
上田の声は小さかった。



「……あのおまわりさん、上田さんの顔、わからなかったみたいですね」
公園の入り口まで並んで歩きながら、奈緒子はそっと上田に言った。
「『どん超』も『なぜベス』も読んでいないという事か、勉強不足も甚だしいな。いつから日本人はこんなに知的好奇心のない民族になってしまったんだ。嘆かわしいよ全く」
「読んでる人のほうが怪しいんですよ。それより、ほら」
「なんだ」
「まだ見送ってますよ、あのおまわりさん」
「俺の本を読まないだけあってyouのように性格がひねくれているようだな」
「こだわるな上田。器が小さいのがバレるぞ」
「………」
「まだ見てる」

上田は、ぐいと腕を突き出した。

「なんですか」
「………ふり」
上田は怒ったような声で言った。
「ふり…フリオ・イグレシアス?」
「しりとりじゃない。ふりだ、ふり。……恋人の」
「…………」
「嘘は得意だろう、you」
「……デザートつけてくれますか?焼肉のあと」
「よし。一番安い奴」
「ケチ上田」
奈緒子はジャケットの腕にそっと手を絡めた。
上田の足取りが少し早くなったのには、別に意味などないだろう。

行く手に、ひっそりと待っている次郎号が見えて来た。


79嘘 4:2006/10/24(火) 18:03:52 ID:sXpidYGf

運転席に落ち着いた上田は深い溜め息をついた。
「──それにしても危うかった。ワイドショーの格好の餌食になるところだ」
「『有名大学教授深夜の公園で呆れた痴漢行為。被害者は超実力派美人マジシャン』って感じですかね」
「おいっ!you、黙って聞いていればさっきから」
上田の声が大きくなった。
「言うに事欠いて事実を歪曲しまくりやがって。誰が美人マジシャンだ。誰がお嬢様だ、誰が奉公人だ。え?」
「事実じゃないですか」
「どこの国の事実だよ!」
「言っちゃった者勝ちじゃないですか?特に上田さん見てるとそう思いますけど」
「どういう意味だよ」
上田は口をひん曲げた。
「俺が有名大学教授でベストセラー作家で世界的天才物理学者なのは紛れも無い事実だ」
「…………」

奈緒子はうんざりして欠伸をかみ殺した。
事実かどうだか知らないが、深夜に上田のうっとおしい自慢話を聞きたくはない。
「どうでもいいじゃないですか。さ、帰りましょうよ」
「大事な事じゃないか。……一度、youにはよくよく言ってきかせてやらなければとは思ってたんだ」
上田は奈緒子に向き直った。
とはいうものの狭い車内なのでわずかに躯の向きを変えただけだ。

「いいか、常日頃のyouの言動には俺に対する尊敬の念というものが窺えない」
「いやそもそも尊敬してないし」
「そこが問題だ!なぜ常に俺という人格者の傍らにありながら、あえてその立派さに気付かないという真似ができる?」
「……あー。ハイハイハイわかりましたよ」
奈緒子はつくづくうんざりした。
上田は執念深いと評したのは確か矢部刑事だったが、それは当たっていると奈緒子は思う。
「ハイは一度でいいんだ」
「ハイハイ」
「君は俺を馬鹿にしているのか」
「そうですよ」

はっと口を閉じた時には遅かった。
横で上田の鼻と唇の端がぴくぴくとひきつっている。
こういう至近距離で手の開いている状態の大男を怒らせるのはいくら相手が上田でもあまりいい気分のものではない。
奈緒子はぎこちなく笑ってシートベルトを引っ張った。
「う、嘘です。尊敬してるに決まってるじゃないですか。上田さんって頭いいし」
「……そうか」
上田の表情はすぐに和らいだ。やっぱり単純な男だ。
奈緒子はさっき一瞬感じた殺気が気になったが、ここぞとばかりにだめ押しした。
「上田さんの事立派だなあって、いつも思ってますよ。傍に居る事ができて幸せです」

「……………you」
「はい?」
上田は奈緒子の膝の横のシートに掌を置いた。
「……」
またなにかしくじったような気がする奈緒子だが、眼鏡越しの上田の目を見てその理由がわかった。
「あの。距離」
「………」
「距離近くないか上田」
「もともと近い。小さい車だからな」
「それはそうだけど……おいっ、あの……」
落ち着かない。
80嘘 5:2006/10/24(火) 18:05:06 ID:sXpidYGf
「嘘だろ」
「え?」
上田が笑わない目で奈緒子を見た。
「立派だなんて思ってないだろ、youは」
「……ええ、まあぶっちゃけそうなんですけどね。エヘヘヘ!」
笑ってごまかそうとして、奈緒子はまた目を泳がせた。
なぜ上田はさっきから、圧力をかけるような視線を送り続けてくるのだろう。
嫌がらせにしても長過ぎないか。

「上田さん」
「………」
「上田ってば。どうしたんだ。あの…帰りましょうよ」
「………」
「…さっきのおまわりさん、また来ますよ」
「………」
──いつもなら、とっくの昔に上田はひっこんで、ぐずぐず文句を言いながら次郎号を運転している頃なのに。
無言のまま睨みつけてくる上田に、奈緒子はなぜか強く出る事ができなかった。
怒っている──わけでもなさそうだった。
それなら上田はすぐに口に出すし、こんなに近くに来たりしない。
怖がらせようとしているわけでもないだろう。大声も出さないしおでこを叩くわけでもない。
ただ、でかい図体で鼻息がかかるくらいの至近距離でじっと睨みつけているだけだ。
「ね、上田。わかったから、早く車──」
「なにがわかったんだ」
「う」
奈緒子はシートベルトを手放した。不安だ。
なぜ上田ごときに睨まれただけでここまで不安になるのかよくわからないが、ひどく不安だ。
「な、何考えてるんだ、上田」
「ほらな。youは嘘つきだ。何もわかってないじゃないか」
上田は鼻で笑った。なのに目にはやはり笑いのさざ波すらたってない。

居心地が悪い理由がわかって、奈緒子はまじまじとそのでかい目を眺めた。
上田は真剣なのだ。
なんだかわからないがひどく真剣に奈緒子に何かを察してもらいたがっていて、なのに何も言おうとはしない。
「上田さん」
「………」
「い、言いたい事あるんなら、さっさと言ってくださいよ。睨んでないで」
「………」
「……い……いい加減にしろっ…」
奈緒子は肩で息をつくように顔を背けた。
「そんなだからいい年していつまでたっても女の人の手も握れないんですよ、この弱虫の童貞男め」
「山田」
「……はいぃ?」
奈緒子の声は変に間延びして、引き寄せられた広い胸で止まった。

「!?」

奈緒子の頭は爆発しそうな勢いで現状を分析しようとした。
できなかった。
奈緒子にも苦手な分野はある。上田絡みだと尚更だ。

「卑怯だぞ上田!」
とりあえず叫んだ。
もがもがと口に入りそうなベストの布地を唇で押し、両手でもがいて当たった場所にしがみつく。
「に、逃げ場のないとこでこういう事しちゃいけないんですよ!そんなだからますます女の人に──」
握ったものが上田の固い二の腕だと気がついた。
激しい鼓動が奈緒子を押している。自分のかと思ったが、上田の胸から響いてくる。
81嘘 6:2006/10/24(火) 18:05:38 ID:sXpidYGf
「こらっ欲情すんな上田!い、いくら私が美人で胸が大きくて──」
「何もしない」
おしつけられた胸を通して上田の声が奈緒子の耳に響いてきた。
「何もしないよ…安心しろ」
「………安心って……」
奈緒子は眉をしかめた。安心って、何をどう安心しろという意味なのだろう。
「これは、お礼だ」
上田の声が響いてくる。
「……さっき、君の嘘で助けてもらっただろ」
「お、お礼?」
かっと奈緒子の全身が熱くなった。きっと頬は完熟林檎みたいに真っ赤になったに違いない。
上田に見えなくてよかったと思う。
「上田、お礼ってのはもっとわかりやすくて役に立つものじゃないのか。現金とか、食事とか、金券とか、菓子折とか。こ、こんなのお礼でもなんでも──」
「嬉しくないか?」
「……………」
奈緒子は段々混乱してきた。
上田の言うこともやってることもわけがわからない。
どこまで本気でどこまで真剣でどこまでが冗談なんだろう、そしてどれが嘘なのか。

「金も食事も、家賃だって何度も払ってやったじゃないか。それでも君には伝わってないんだろう」
「………」
「犬や猫だって、抱き締めてやれば安心する。温もりは哺乳類共通のコミュニケーションだからな」
「はい?」
「伝わるやり方で伝えてるんだよ。──そうすればyouも俺という人間を尊敬するに違いない」

バカかこいつは。
いやむしろバカだこいつは。

奈緒子の頭の霧は即座に晴れた。
単純バカの上田次郎、これだからいつまでたっても童貞で女性の手も握──いや、現に奈緒子を抱き締めてはいるがそれは犬猫への感謝の仕方と同様に認識しているのだろうから数には入らないに違いない。
同時に無性に腹がたつ。
ならばこんなに鼓動を高鳴らせるな。
そしてうわずった声を出すな。髪の匂いを嗅ぐな。フンフンと鼻息をするな。抱き締めるな!

「ううう」
奈緒子は肩をひねり、腕を曲げて上田の胸に掌を押し付けた。
「どうした」
「ううっ、うううーーーーっ」
「暴れるな、狭いんだから」
「ううーーーーーっ、がるるるうーーーーーーー」
「しつけの悪い犬だ…」
「犬じゃないっ!放せバカ上田!!」
「嫌だ」
上田のうわずった声はびくともしなかった。
「君が俺を尊敬するようになるまではな」
「誰が尊敬するかっ!えーいこのバカチンが!!」
「じゃいつまでもこのままだ…」
「………ねえ上田さん?」
「何だ」
「尊敬してますよ。すっごく。もう特上骨付き壷漬カルビ並に」
「嘘だな」
「………ううううーーーーーーーっ」
「ほらみろ」

82嘘 7:2006/10/24(火) 18:06:33 ID:sXpidYGf


深夜、狭い車内で放す気のない大男に抱きしめられるという人生最大のピンチに陥った奈緒子だったが、頭の回転という点では有名大学教授をはるかにしのぐ彼女は、唸りながらもすぐに頭の中で解決の糸口を探り始めていた。

あのパトロール中の警官はもういない。よりによって奈緒子が追い払ってしまった。
それに助けを呼ぶために大声を出しても、恋人の痴話げんかと思われるのが関の山かもしれない。
道に人通りはないので警官以外の助けは同様に得られまい。
いつも奈緒子に見えつ隠れつあとをつけているストーカー…もとい、熱心なファンの確かコチンダさんも彼なりの生活もあるのか今夜は生憎見かけない。いつぞやの黒門島の時は別だが、肝心の時に役に立たない男だ。
どこかから上田の持っている携帯に電話がかかってくれさえすれば、必ず出ずにはいられない上田の習性を利用して逃げ出すことも可能だが──この時刻ではまず希望はない。
つまり、外部の要因の助けは望めないということになる。
奈緒子一人の知恵と力でのりきるしかない。

上田の望んでいる事はなんなのか。
一応こうして抱き締めているだけで満足しているようだが、処女の奈緒子とて彼がなぜぐずぐずしているのか、その理由はなんとなくわかるような気がする。
なにかが起こらないかとほのかかつ本能的な期待をしているに違いない。
格好つけで気弱で奥手の彼が自分からそういう強引な状況に持ち込めるとは思えないからこの期に及んでもなぜか奈緒子はさほど恐ろしさを感じないのだが、それにしても意地汚いと思わずにはいられない。
なにかしたいならしたいと言え。
したいなら、キスのひとつもかませ。
「し、したいわけじゃ──ないけど……」
思わず呟いた一言を上田が敏感にキャッチした。
「you?」
「な、なにっ」
思わずとびあがりそうになって奈緒子は上田の目を見た。
見てしまってから気がついた。いつのまにか上田は奈緒子の顔を覗き込んでいたのだ。
「………」
「上田」
「………」
上田の唇がむにむと開いたり閉じたりしている。
唇の上の髭がつられて動くから、公園内の離れた水銀灯頼りの薄暗がりでもよく見える。
「むにむにするなっ!」
奈緒子は赤くなって囁いた。
「む……むにむにって?」
自覚がないらしい。
「アピールするなって事ですよ」
「アピール……」
「き、キスとか…したいって、まさか思って…ますんよね」
「ますん?」
「聞き返すなっ」
上田の唇の動きがやんだ。広い肩の線が低くかがみ込み、奈緒子の背を抱いていた腕が距離を縮めてきた。
まさか。
「上田」
「……」
上田の小鼻が一瞬ふくらんだのが見えた。
83嘘 8:2006/10/24(火) 18:07:48 ID:sXpidYGf

「上──」
奈緒子は目を見開いた。
くっついてしまった。
唇が、くっついてしまった。
上田の唇と。
(ええっ!?)
奈緒子は叫ぼうとしたが叫べなかった。これが唇を塞がれているという状態か。
すぐに上田は顔をおしつける力を緩めた。
信じられないという目をしているのがわかった。
上田の唇の間からちらりと舌の先がでて、確認するように奈緒子の唇の輪郭を撫でた。
奈緒子は唇を開いて自分も慌てて確認した。──特に変な味はしない。
舌先が、上田の舌と触れた。
かすかに漢方くさい匂いがした。さっき張り込み中に上田が舐めていたのど飴の風味かもしれない。
上田の目が薄く細まった。狭いシート側でなく、フロントガラス側の腕を抜き、上田が眼鏡を外した。
何をする気かすぐにわかった。
抱き寄せられて、奈緒子は目を閉じた。
キスの続きを防げないとわかっていた。

奈緒子の背中にまわされた上田の左手の腕時計はいつの間にか午前一時半を示している。



嘘ばっかりだ。

奈緒子を抱いたって興奮なんかしないとか豪語していたくせに上田の激しい鼓動はやむ気配がない。
何もしないとかいいながらキスだって今現に交わしている。
──尊敬?
なんでこんな奴、尊敬なんかしてやらなければならないのだ。

そう思いながら奈緒子はまだ迷っている。
探るようなキスを続けている上田の髪をおもいっきりむしってやるとか、髭を指先でつまみあげるとか、しようと思えば奈緒子は簡単にそうできるはずなのだ。
抱き締められてはいても腕をとられているわけではないし、狭いとはいえ上田の腿ぐらいは蹴り付けられそうな気がする。
なのに奈緒子はそれをせず、上田に抱き締められキスされるままでいる。
躯が動かないのだ。
上田なんかとキスするのは厭なのに。
厭なはずなのに、上田の温もりがあたたかすぎて動けない。

さっきの張り込みですっかり躯が冷えたからかもしれない。
少しでも上田の熱を利用しようとして、それで今だけ動けないのかも。

奈緒子はそう思った。
いつもの彼女ならそんなバカなと一蹴しそうな詭弁である事に当の彼女は気付いていない。
ジャケットの背中にあたった指先が温かい。
きっとこの下の上田の躯はもっともっと温かいはず。
84嘘 9:2006/10/24(火) 18:08:52 ID:sXpidYGf

奈緒子の考えを見抜いたわけではなかろうが、上田が少し躯を離した。
「you」
久しぶりに聞くような声が奈緒子の躯を震わせた。
「──いやなら厭と言ってほしい。無理強いは嫌だ。過ちも」
奈緒子の声は小さかった。
「……さ、最後までするつもり……なんですか」
上田は一瞬黙り込み、それから奈緒子に囁いた。
「できるところまで」
半端な事を言う男だと奈緒子は思う。
それがこの期に及んでの上田の逃げなのか、それとも嘘なのかが彼女にはわからない。
「妊娠するのは厭です」
「………あ」
上田が虚をつかれたような声を出した。
「……そうだな」
「忘れてたんだろ」
「…………」
奈緒子はふっと肩の力を抜いた。上田の、なんだか情けないような素直な目が不思議だった。
嘘つきのくせに、上田の目と躯はどうしてこんなに正直なのだろう。

「上田さん」
「………」
「上田さんの事、尊敬はできないけど──」
「…you」
「せめて少しは本当の事言ってくれたら、私は嬉しいと思います」
「………」
上田が喉の奥で声を詰まらせた。
密着している躯を奈緒子の掌が撫でている。
躯の線を確かめるようにその小さな温もりは躯の前に移動して、上田のジャケットの襟を掴んだ。
「上田さん」
「………」
「どうしたいんですか」
「………」
上田の喉仏が奈緒子の目の前で上下に動いた。
奈緒子は目を伏せて、そろそろと掌をさげた。
ジャケットの内側。ベストを撫で、さらに下に。
「私、知ってるんですよ。さっきから、腿に当たってるんです」
「……you。はしたない事言うな」
「はしたないのは上田さんの躯じゃないですか」
「………」
上田も動かなかった。さっきの奈緒子と同じだ。
ここで抱き合っているのは嘘つきばかりだ。

「私だって厭なことは厭だし、無理強いも厭ですよ。過ち…?……も」
「………」
「でも、じゃあ、してもいいって思った事は…その、してもいいんですよね。はしたなくても」
「you…」
上田の声は喘ぐようだった。腹の前で奈緒子の指が躊躇している。
「……目、光ってる。上田」
「し、仕方ないじゃないか」
「ぎらぎらさせるな」
「させようと思ってさせてるわけじゃない。you。その手…どうするつもりなんだ」
今度は正直すぎると奈緒子は思い、溜め息をついた。
85嘘 10:2006/10/24(火) 18:09:42 ID:sXpidYGf

奈緒子は呟いた。
「ちょっと離れて」
上田は無言でわずかに身を退いた。
密着していた躯の影になっていた場所に水銀灯のぼんやりした灯りが届く。
そっとその上に掌を置く。
「おう…」
呻いて上田が吐息をついた。
「大きいですね」
「そ、そうかな。そうでもないだろう」
「きっとすごく痛いんですよね。…怖いです」
「そんな事は」
「嘘つき」
「………」
奈緒子は目を泳がせた上田の顔の前に顔を寄せた。
「こんなの、私に入れるつもりだったくせに」
「you……はぁう」
ぐに、と掌全体で掴まれた上田は変な声を出し、慌てて制止するように奈緒子を抱きすくめた。
「待て。待てまてyou!そ、そんな大胆な…!」
「──私が大胆にならなきゃ上田さん、死ぬまで童貞のままじゃないですか!」
奈緒子の声はわずかに高まった。薄暗がりで見えないが、頬は真っ赤だった。
「それでいつまでもいつまでもぐじぐじぐじぐじ私に付きまとうんですよ。焼肉券持って。きっとそうです」
「ゆ、you。それは暴言──」
「黙れバカ上田!」
奈緒子は顔をうつむけ、いきり立っている問題の部分を睨みつけた。
「今日全部は無理ですけどね。できるとこまでがんばりますから、上田さんも協力してください」
「協力?」
「ズボン脱いで」

上田は目を白黒させた。
「you」
「何ですか」
ベルトのバックルをいじりながら奈緒子はしかめた眉をあげて上田を見た。
「これ、どうなってるんです。してほしくないならやめますけど」
上田は慌ててベルトを抜き、すぐに奈緒子がボタンを外そうと奮闘する様子を見て口を開けた。
「ど、どうしたんだよ、you──」
「上田さんって」
奈緒子はボタンを外すのに成功し、次にはジッパーにとりかかった。
はりつめすぎていてちっとも動かない。
「ここまでしても、どうせもうすぐ怖くなってやめろって言うに決まってますから。だから急がないと」
「……………」
バカにされているのかと上田の方は考えた。ちょっと冷静な口調で彼は言った。
「そんな事はないよ。だが君にばかり面倒をかけるわけには」
「じゃあ自分でするんですか?」
奈緒子は好戦的な目で上田を見た。
「助かりますけど。私やり方わかりませんから」
上田は再び声をつまらせた。
「ば、バカな事言うなよyou。なんで君の前で地位も名誉もある俺が──」
「地位と名誉は関係ない。……黙っててください。さっきみたいに」
「………」
上田は指示に従った。



結局どうしても奈緒子にはおろせなかったジッパーは彼がなんとか処置をした。
弾けるように飛び出してきたブリーフの伸び切った前面を見て上田は顔を赤らめた。
奈緒子は一瞬口を開けたままになったが深呼吸をした後は、もうあまり文句を言わなかった。
86嘘 11:2006/10/24(火) 18:10:37 ID:sXpidYGf

「上田さん」
それどころか声は優しかった。
「もう少しそっちに寄ってください」
狭いシートをできるだけさがり、奈緒子のフェミニンな細い躯が自分の腿にすり寄るのを上田は鼻息を荒げながら見守った。
ちら、と奈緒子が上目遣いに彼を見た。
「…フンフン言わない」
「………」
ブリーフ越しに奈緒子の指が触れた。
それだけで電流が走ったようで、上田は呻いた。
「動いた」
奈緒子の驚いたような声がする。
「う、動くよ。当然じゃないか」
「当然……?…私、女ですからわかるわけないじゃないですか」
温かな手が腹に触れ、彼女がブリーフの中に掌をいれようとしている事に上田は気付いた。
「おい」
「腰浮かせてください」
「…………」
ハンドルが邪魔だったが、到底抗う事などできそうになかった。

はっと気付いて上田は腕を伸ばし、後部座席に転がっているティッシュボックスをつかみ取った。
奈緒子の前に差し出すと、彼女はけげんそうに眉を顰めた。
「何?」
「要るんだ」
「どうして?」
「……いいから」
奈緒子は自分の膝の上に箱を置き、またふーっと息をついた。
「いきますよ、上田さん」
手にはブリーフの腰の部分。奈緒子としてもそれを目の当たりにするにはいろいろ勇気がいるらしい。
ぎゅっと目をつむっているので、上田は緊張が紛れるのを感じた。
「噛み付かないよ」
「こんな時に冗談はやめろ」

ずるずる、とはいかなかったが奈緒子はなんとかブリーフをずらせた。
肝心の部分がどうしてもくぐらなかったが、上田が手を添え、ねじ曲げるようにして取り出した。
「………………」
奈緒子が顔をあげ、目を開けるのを上田は見ていた。
口も丸く開いて、奈緒子の顔はとても困った表情を浮かべている。
「あ………」
奈緒子はきょろきょろとあたりを見回し、今さらのように車の外に誰もいないのを確認した。
「あの」
「………何だよ」
「……いえ。何でもありません」
奈緒子はきゅっと唇を閉じた。
自分が奈緒子の柔らかそうな唇ばかり見ていることに上田は気付いたが、慌てて頭を振ってその妄想を打ち消した。
AV女優じゃないんだから、いきなりそんな事は──

甘かった。奈緒子の覚悟を甘くみていた。
奈緒子は親の仇をとるような勢いで、素手で上田の巨根を握りしめた。
顔をうつむけ、長い髪がそのほとんどを覆い隠しはしたものの、先端にぱくっと。
87嘘 12:2006/10/24(火) 18:11:48 ID:sXpidYGf

自分が何を叫んだか上田にはわからなかった。
ぬるぬると舐める舌のたどたどしい動き、柔らかくていやらしい口腔の刺激。
絡み付く細い指と唾液の熱、奈緒子の小さな呻きや吐息。
くわえられてからわずかに八秒。
あっという間に、それこそあっという間に上田は達した。
自分でコントロールする時には相当に長時間でも平気なのに、信じられないくらいの悲惨な記録だった。
それでもティッシュをとろうとしたのに、それはかがみ込んだ奈緒子の膝にのっていて、とても間に合わなかった。

どくん、どぴゅっ。

奈緒子が驚いたように身を縮めたのがわかった。
しなやかな髪が揺れ動き、その間で彼女の指に握られ、苦しそうに暴れているモノが見えた。

どぴゅ、びゅっ、びゅっ、びゅっ。

奈緒子の白い顔がそのたびにねっとりと汚れていくのが見える。悪夢のようだ。
頬に、顎に、鼻に、唇に。そればかりか額や眉のあたりまで。
耐えかねたのか奈緒子は顔を仰向けるようにして喘いだ。
上田の目の前に奈緒子の濡れた唇と上気した肌と絡み付いた精液が晒された。

びゅっ、びゅくびゅく、びゅっ、びゅ。

射精はなかなか終わらなかった。
奈緒子の白いカーディガンの胸のあたりにもうっすらと染みがついていくのがわかる。
彼女の胸すらまだ一度も揉んでないのに。
上田はなぜかそう思った。

どく、どくん。……

「……………」

やっと終わった。
上田はもう鼻ではおっつかず、口を開けて呼吸していた。
微妙な虚脱感もさる事ながら、恥ずかしくて恥ずかしくて死にそうだった。
プライドもなにもあったものじゃない。奈緒子は一体、彼のこのザマをどう考えているのだろう。
目を瞑ったまま震えている彼女の次の反応が恐ろしい。

奈緒子の睫が揺れ、細い指が欲望を吐き尽くしたモノから離れた。
ティッシュを抜く乾いた音が上田の耳に突き刺さる。
彼女は目元のあたりをそれで拭うと、ようやく綺麗な目を開けた。
「上田さん」
彼女の艶やかな髪にまで飛沫が絡んでいるのを発見した上田は情けない溜め息をついた。
「………気持ちよかったですか」
「………」
上田は驚いて目を開けた。つまりいつの間にかつむっていたという事だ。
叱られるのかと思ったのだが。
奈緒子はじっと上田を見て、それからようやく恥ずかしそうに微笑した。
「……これで、もう童貞じゃなくなりましたよ」
「へ」
「良かったですね、上田さん」

上田は目をぱちくりさせた。
「ゆ……you?あの…」
「え、あの。いえ、それはもちろん本当にそうでなくなったわけじゃないですけど」
奈緒子は頬を染めた。
「い、一応。これも、セ、セックスじゃないですか」
「……………」

88嘘 13:2006/10/24(火) 18:13:03 ID:sXpidYGf

確かにそうだった。
だが上田としては違和感を覚えざるを得ない。

「だけど、君は──これで満足なのか」
「これでって?」
奈緒子はティッシュをさらに抜き取り、上田のモノにはらりと落とした。
「……あの、すみません、よくわからないのであとは自分でなんとかしてください」
「お、おう」
上田は慌てて躯を起こし、奈緒子の目から隠すようにして始末しながらちらちらと彼女を見た。
奈緒子はきれいに顔を拭い、乱れた髪を整えて身じまいをしている。
頬は赤いがなんだか嬉しそうだった。

「君は…もういいのか」
「え」
上田が納得いかなくて訊ねると、奈緒子は目を泳がせた。
「君は、もっと触れてほしくは──」
「い、いいんですよっ!」
奈緒子は囁いた。
「だが、その。俺だけじゃないか。youだって」
上田が食い下がると奈緒子はさらに低い声で言った。
「あの、あの、…い、今…都合が悪いんです」
「え?」
「私──その、女性には都合……ってものがあるんですっ!察しろこのボケ!」
「ああ。もしかして、youは今──」
「黙れ!!」
奈緒子の声には迫力がありすぎて上田は急いで口を噤んだ。
小さな躯は首筋まで真っ赤になっていて、奈緒子の味わっているだろう間の悪さがひしひしと窺われた。

「you」
身支度を整え、上田はティッシュのくずの山をまとめて後部座席のゴミ箱に押し込んだ。
間違ってもガソリンスタンドでうっかり渡さないようにしなければ──細かい事を考えつつ窓ガラスを細く下げ、彼は奈緒子にちらりと視線をやった。
「な、何ですか?」
「そこの眼鏡とってくれないか」
「あ。はい」
会話がもとのペースに戻っている事を嬉しく思いつつ、上田は奈緒子の顔をまた見た。

「なあ」
エンジンをかけるとそれまでの静けさが改めて思い出された。
「you。生理が終わるの、いつなんだ?この事件を解決したら──」
「上田っ」
上田を睨みつける奈緒子の、普段では珍しいほどの狼狽しまくった顔を見て上田はにやっとした。
次郎号を発進させる。
「無神経にも程があるぞ。こ、今度それを言ったら上田とは絶交だから」
「絶交なんかするんじゃないぞ」
上田は涼しい声を出した。
「……なぜなら、俺が決して早漏ではない事を、君には証明しなくてはいけないんだ」
「なんだ、気にしてたんですか。あ、そういえば確かに早かったですよね」
「……………」
上田が急に肩を落とし、スピードを落としたので奈緒子は慌てて励ました。
「じょ、冗談ですよ」
「言っていい冗談とそうでない冗談があるんだぞyou」
奈緒子は窓の外を見た。
上田の横顔が映っていて、今は実物よりそちらを見ていたいような照れくさい気分だった。
89嘘 14:2006/10/24(火) 18:14:14 ID:sXpidYGf

「………ふん、まあいい」
上田は再び気を取り直したように呟いた。
「次には本当に証明してやるからな。君にいつまでも童貞童貞とバカにされるのにも飽きたんだ」
「喜んでいるのかと思ってました」
「誰がだ!…覚悟しとけよ、君にはかなり辛いだろう。ふっ、ハッハッハ!」
奈緒子は赤くなった。
上田の癖に、何を大胆な事を言っているのだろう。
そう言うと、上田は小さくうそぶいた。
「俺が大胆にならなきゃyouは死ぬまで処女じゃないか」
「……し、失礼な奴だな!い、いますよ絶対。私の事欲しいって思う男性が世の中には」
「何言ってんだよ。youの処女なんかが欲しい男がどこにいるというんだ」
「私の横に一人座ってるじゃないか」
「俺は違う。これも腐れ縁で仕方なくだな…」
「あーっ嘘!嘘つき!私の事好きなくせに!」
「誰がだ!そっちこそ嘘つくなよな!」
「バカ上田!巨根!早漏!」
「それを言うなっ、俺に惚れ抜いている貧乳が!」
「貧乳って言うな、私に頼り切りのデレデレ上田め!」



嘘つきな二人の罵り合いを乗せ、次郎号は深夜の道を軽快に走っていった。




おわり


90名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 18:48:37 ID:wcAem4yB
ガソシャGJ!セイリ明けの続きがあるんだよね!wktk
91名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 19:25:38 ID:UfXbYtCr
>読んでる人のほうが怪しいんですよ。
・・そうか怪しいのか・・・・・
92名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 19:52:56 ID:QEqCwDsf
八秒は早いぞ…上田
93名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 20:12:20 ID:O2uDpJfV
神ktkrktkr----!!!!
しかも即尺に生尺ですかどんな高級店なんですか
次は洗いっこでしょうか?

山田が解禁日になったらモロ危険ゾーン突入じゃないですか
受胎覚悟で生か
いつぞやの装着プレイなのか
期待が高まります…
94名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:27:02 ID:lMkD1h1z
GJGJGJGJ!!!
奈緒子の都合が良くなるのを、上田と一緒に待ってますw
95名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 21:46:20 ID:8RVkwqLk
GJGJGJーーーー!!!あんたマジで神!!
お嬢様ってwかなり萌えた!
どっちの話も笑えるし萌えましたw
神サンクス
96名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:41:09 ID:xmpguplf
保守っとく
97名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 22:41:48 ID:7JO9iVcG
GJ!!! 笑って萌えて最高!!
98名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 23:40:20 ID:SlO/7pPs
TRICKにおける2人の微妙な空気がリアルに丁寧に表現されていて本当に驚きです。
山田視点目茶苦茶楽しかったです。ありがとうございました。

99名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 09:06:49 ID:b9rAC7Bm
次から次へと名作が!!!!
神すげぇよ
100名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 13:51:13 ID:oUfKhAof
老人ホームの回にて。

奈緒子「動かないで下さい」
奈緒子は上田の股間の前にかがみ込んだ。やばいアングルである。
上田「なんだよ?…!!…君も…ついに」
俺の魅力の虜になったのか?惚れたのか?とかなんとか茶化そうと思った上田だったが、
奈緒子の指が上田の××××をすりっと服越しにつまんだ(本当は股間についた破片をつまんだ)時、興奮が最高潮になってしまった。
(うお―――――――!!!!!)
なんと破廉恥な!淫猥な!でもあんまりイヤじゃない!どうしたんだ俺!
山田が俺のビッグマグナム(つかバズーカ)に触れた指をぱくっと口に入れる。
「食うな!」
「ん?甘い!お菓子だ!」

「上田ー!早くー!…ってヤダ、何やってんの」
上田は前かがみになってモソモソ歩いていた。股間のでかい棍棒を押さえて…
「youが妙なことをするから、もよおしてしまったんじゃないか!」
「トイレなら向こうにあるよ…」
「うおー、早く言え!そうだ!youが責任とって手コキとかしてくれるのが筋ってもんじゃないのか!」
「……」

ごす。

奈緒子は上田の股間のビッグバズーカを蹴り上げた。上田は気絶した。

(終。…下ネタだけだな、オイ。)

101名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 15:06:59 ID:b9rAC7Bm
>>100
前スレの新人さんかな
102100:2006/10/25(水) 16:42:25 ID:oUfKhAof
丸っきりの新参っす
トリック3のこのエピソードにかなり興奮したっす
103新人:2006/10/25(水) 18:09:25 ID:tZKABxXh
おひさ
104名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 19:44:58 ID:EQ8OA6Ha
美味しいリングイネを食べさせる店に上田が奈緒子を連れて行く・・・その後〜
みたいな話が読みたいな。
105名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 20:59:35 ID:P9rHvt3B
>>104
その後にはもちろん大人の展開が待ってるのね?!わくわく
106名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 21:34:53 ID:GdOZZOL2
とりあえず仲間さんが裁判員制度のRRキャラに選ばれたんで、おいらが別スレに
書いた一発ネタを投下しておく。
107名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 21:35:59 ID:GdOZZOL2
裁判員当選のハガキが届いて裁判官に任命されたと勘違いする山田奈緒子。
実家や上田に自慢しまくって裁判所に赴くと、自分の解決した事件を割り当てられる山田奈緒子。
得意気に事件の顛末を話し始めるが、うっかりと自分のやった食逃げまで暴露してしまう山田奈緒子。
108名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 01:30:29 ID:A4f880TN
そして傍聴席にいた矢部に「逮捕や、逮捕!」と言われ、手錠をかけられる山田奈緒子。
外そうともがき「やっぱり外されへんのか。相変わらず芸のない奇術師やのう」と言われる山田奈緒子。
連行された山田奈緒子の替わりに、と傍聴席の前にある柵を乗り越えて颯爽と現れる、日本科技大教授、上田次郎。
「不肖の第八十八番弟子の替わりにこのわたくしが。どーんとこーい!」とやってやはり連行される上田次郎。

一旦閉廷しますorz
109名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 03:27:26 ID:zb0Wz5dF
石原×山田執筆してるんですが、ドラマ中に出てくる事件のファイルが置いてある資料室?って場所は警視庁内でいいのかな?
警視庁の内部の仕組みがよくわからん‥
110名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 04:30:15 ID:6UoSf/w6
>>109
なか卯の肉うどんのシーンですか(*´Д`)
警視庁だと思う…けど奈緒子みたいな一般人もホイホイ入れる場所なんだろうかw
111名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 09:33:00 ID:IIixn/6w
>>106
とりあえずRRキャラって何だ。
112名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 11:22:16 ID:FFS7+c35
レッドリボン軍に決まってんじゃん
113名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 16:40:32 ID:ehGd34vz
リアルリアリティじゃなかったのか
114名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 19:43:27 ID:dmCu/Uw+
ここで小説披露するんなら自分のHP作ってそこで書いたほうがいいと思うんだけどなぁ。
いくら自分の作品といっても匿名だから著作権もないしパクられても文句は言えない…
投稿する気失せる。書いてる人は心が広いね。
115名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 20:52:24 ID:hiaqNPXK
じゃあなぜお前はここに読みに来てるんだと
116名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 22:22:47 ID:P/aiDavS
>>110
なか卯の肉うどんってどこにでてくるんだっけ
117名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 23:45:05 ID:zb0Wz5dF
>>110そうそう!
あのまま資料室で傾れ込みエチーなんだけど、自分が行った事ない場所でってのは書きにくいなぁ。
踊る大捜査線でも見て勉強するか‥
118名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 00:20:24 ID:KbiQQr18
石山好き派って結構いるの?
119名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 00:29:18 ID:a3hQsRSw
>>116
第一シリーズの最終話あたりかな?
奈緒子と石原が資料室にいて、父の資料に夢中な奈緒子に
「わしはなか卯の肉うどんが食いたいんじゃー」って石原が言ってる。

>>117
激しく読みたい!
奈緒子と石原が二人きりって珍しいシチュエーションだからな(*゚∀゚)
120石原×山田・1:2006/10/27(金) 02:44:09 ID:Bgfvh1uK
出来てる所までですが石原×山田投下します。
好きじゃない方や苦手な方はスルーお願いします。





不可抗力



なんちゅう異様な光景じゃ。



警視庁内の資料室。

無機質この上ないこの部屋に恐ろしく不似合いな 熱 熱 熱。

その熱を生み出しているのは紛れもない自分でありそして−−−−



「んっ」
「んんぅ‥っ」
「あっ」

ちゅ、ちゅ、ちゅと軽い水音に混ざり時折聞こえる甘い喘ぎ。

がっちりと両腕を頭の上で押さえ込まれ、冷たいデスクに縫い付けられた状態で それ は、全身に降るキスの雨に耐えていた。



病的とも言える白い肌に
花咲くように広がる黒髪に

ひとつふたつ唇を落とす度 それ は睫毛を震わせて反応する。



空気の冷たさと、相反する身体の熱が妙にリアルだ。
とりあえず、この状況が現実に起きている事だと再認識させられる。



−−−しかし‥

「‥情事じゃけ、名前ぐらい読んだるわ。」

−−なんでこんな事になったんじゃろか?

「‥奈緒子。」





121石原×山田・2:2006/10/27(金) 02:52:12 ID:Bgfvh1uK



はじまりはこの阿呆がとある事件のファイルを見せぇと警視庁に乗り込んできた事やった。

こいつに関わると大概ロクな事にならん。

じゃけぇ適当にあしらってとっとと帰すつもりやったんじゃ。



‥やったのに、うっかりこいつの前で食いもんの話をしたのが悪かったんかのう‥

連れていけだの餓死するだの殺人犯だの喚かれて、煩わしいけえちょっと黙らすつもりやったんじゃ。

それが間抜けにも机の足に躓いてデスクにこいつを押し倒す形になった。


そしたら茹でダコみたいに真っ赤か〜じゃ!

からかい半分に「ついでじゃ、男女の営みでもしとくか?」と言うたら


コクン


やと!コクンて!



ハッタリかぁ思って試しにどんどん服剥がしても全く抵抗しよらん。
只でさえ足らん頭のネジでも落として来たんか?と不安にもなったが‥



まぁ不可抗力じゃ。

結果的に今わしは なか卯の肉うどん じゃのうて 山田奈緒子 をご相伴に預かっとるっちゅう訳じゃ。


122石原×山田・3:2006/10/27(金) 03:04:59 ID:Bgfvh1uK


ぉお!我ながら上手い事言っry

「−っありがとうございまっ‥てなんじゃ!」

「黙れ!じょ・情事中にボケッと遠くを見てる奴が居るか!そそれにだなぁ、私だけなんて素っ裸なんだ!!趣味か!?変態!!お前も脱げお前も!」

‥ようそれだけ一気にしゃべれるもんじゃのう‥



わしは半分呆れながら「ハイハイ」とズボンのベルトに手を掛ける。

「全く色気もなんもない女じゃ。センセもようこんなんと付き合っとるのう‥」
「い、今、上田の話は関係ないだろう!」



照れ隠しか?文字通り素っ裸の山田奈緒子は、きゃんきゃんとよう喚く。



「ちいとは黙っとれんのか‥ここは警視庁やぞ。
今のお前は確実に猥褻物陳列罪じゃ。」

「誰が猥褻物だ!!」



ガバっと勢い良く起き上がったせいで、両胸のふくらみか僅かにふるっと揺れる。

それと一緒に桜貝の様な桃色の頂きも。


その儚い揺るぎはA´ならではなんかのう。

‥無いなら無いなりに良いもんじゃな。


妙に感心していると尚もこの阿呆はまくしたててきた。

「大体何を勘違いしてるのか知りませんけど!わ私・上田先生とはなんでもありませんから!」

「あーわかった、わかった。わかったけぇもうちょっとTPOっちゅーのを考えぇ。
やかまししたら人が来る。人が来たら‥お前でもわかるじゃろ。」

「う‥!」

そう少し強い語調で言うと、萎むようにうなだれる。


‥すっかり戦意喪失っちゅー所か。


123石原×山田・4:2006/10/27(金) 03:14:31 ID:Bgfvh1uK

山田がおとなしくなったのを合図に手早く服を脱ぎ、トランクス一丁でデスクにのしかかる。

ギィと軋む音に、山田の身体が反応した。



そう構えられてものう。

まるでわしが無理強いしとるみたいじゃろが。



「先に言うとくがな。」

「‥何ですか。」

「わしゃ他人のもんは食わん主義じゃ。
それが人情ってもんやからの。
じゃがお前がセンセと なんでもない 言うんやったら‥」

「やったら‥?」

「容赦はせんぞ。
後悔しても遅いけぇ タンマ かけるなら今じゃ。」



今更、怖気づかれても困るんじゃがのー。

内心そう思いながらムスコの様子を確かめる。

まだ、熱はないようだ。



「‥こ」



「後悔なんか、しない‥

‥して、やらん‥」





‥あー。

−−もう、あかん。


124名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 03:18:19 ID:Bgfvh1uK
とりあえず今日はここまでで。誤字や脱字は脳内変換よろしく。
次から本番です。失礼しました。
125名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 09:31:08 ID:a3hQsRSw
なにがあった山田…!
石原ってけっこう経験豊富なイメージだ。
続き楽しみにしてます!


>>118
ノシ
相手が上田、矢部、石原、菊池なら萌える。
でも秋葉×山田はどうやっても萌えスイッチが入らないorz
126名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 18:14:47 ID:1GcDkpf5
>>118ブ ラ ッ クな石原とならまだ許せる。
でもやっぱ俺は上山>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>石山
なわけで・・・・
127名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 18:48:24 ID:15COWnci
スレチな質問かもですみません。

ブラック石原ってのは、ドラマであるんですか?
それとも皆様の脳内?
128名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 18:55:35 ID:1GcDkpf5
トリック2の妖術使いの回で出てるよ。
129わらび男:2006/10/27(金) 19:41:12 ID:a3hQsRSw
ブラック石原×山田を書いてる途中だけど、口調が難しくてなかなか進まないよ('A`)
なかなか特徴がつかめない
130127:2006/10/27(金) 19:55:46 ID:15COWnci
>>128
ありがとーございます!
131名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 01:40:04 ID:CVOBBZ44
石山イラネ。続きなんか書かなくていーよ。
132名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 01:41:50 ID:CVOBBZ44
>>120>>129な。
133名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 01:55:19 ID:dTGTic0w
>>120-124
凄い特徴掴んでるし私は面白いと思います。
最後までみたいです。
頑張ってー!
134名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 02:03:03 ID:h3AxPUrN
上山派だけど、120さんの作品は面白いと思ったよ。GJ
135名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 08:03:21 ID:K3Aau5s9
同感。続き楽しみです。
ここは上山専用スレってわけではないんですしね。
136名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 09:07:07 ID:iKr8kqSW
>>131 山田「上田さん、何一人でブツブツ呟いてるんですか?
     言いたいことがあるならハッキリ言え!ついでにageるな!」  
137名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 11:32:09 ID:wmwjM29G
石山苦手な奴は読まなければいい話
私もそうしてます
138名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 15:13:46 ID:7kQKuZG4
>>131
ならはっきり言ってやろう
お前は俺のものだ!石原さんなんかには渡せない!
139名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 15:35:41 ID:BDEHla01
>>138を読んだら>>131がかわいく見えてしまった
140名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 15:39:48 ID:Dz3ti15s
「っ!!な・・何言ってんですか!?上田さんらしくないですよ!頭のネジどっかに落としちゃったのか?」
「おい・・何馬鹿なこと言ってるんだ?」
「大丈夫ですかあっそうか風邪ですか上田さんそうでしょ熱でもあるんじゃないですか大丈夫ですか!?」
「変だぞyou……っっ!!」
「う〜ん何ともないみたい・・・ってなんか急に熱くなってきましたけど上田さん大丈夫で――!!」

「――ん・・はぁ・・君が誘ったんだからな」
「はぁ・・ぅ・・さ・・・誘ってなんか―――」
141名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 15:41:46 ID:Dz3ti15s
>>140
>>136->>138の続きw
142名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 22:11:35 ID:joJxhh58
>>120
おお、なぜこんなことにっていいつつ
続き待ってます!

>>129
こちらも期待してまってます。
143名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 00:19:08 ID:7+ovIJE1
結婚(政略だけど)&子作りの儀式までこぎつけた元男さんのこともたまには思い出してあげてください。
なんかムゴい殺され方してたけど。
144名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 12:01:20 ID:1FX5Jao3
いい人だったね。
145名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 15:36:36 ID:rT6mUB0u
奈緒子×元男で黒門島暮らしも、それはそれで幸せなのかもな。
146名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 16:13:27 ID:v1zfHoPj
>>141ちょっ・・(*´д`*)
続きキボンw
147名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 17:04:38 ID:hn22avjN
元男懐かしい(´・ω・`)
あの儀式の時の奈緒子かわいかったなー
148名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 19:29:40 ID:J/ebmUnz
>>140
「(うわ。なんじゃ、こいつら? いきなり乳繰りあいはじめたぞ。え〜と、どうしたらええんかのう?)……あ〜、おふたりさん? これは双方の合意の元に行われとるってことで、よろしいですか?」
「そーだ!!」
「ちがう! ちがうぞ!! 婦女暴行の現行犯だ。早くタイホしろ!」
「退歩?(さがれっちゅうことかいの?)」
149名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 20:29:14 ID:ioFivH07
初代TRICKを見て、石原が標準語を話すのを初めて見た。
もしかして普段は標準語だったりするんかな。どちらにしても扱いにくいキャラだ。
150名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:23:07 ID:hn22avjN
>>149
どこ?
151名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 22:33:48 ID:ioFivH07
ビッグマザーの所で信者に車を囲われてた時。
矢部くん とか言ってた。
152名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 04:34:14 ID:qagrx263
>>151
そこは『矢部くん…』『石原くん…』って言い合ってるよ
だから普段標準語を使ってるわけじゃない
153名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 08:46:25 ID:ezKSZtK4
元男を見たときの奈緒子の印象は、可もなく不可もなく、ってところだったのかな。
なんか、あきらかにタイプじゃなかったらイヤな顔をするだろうし、儀式より前に逃げ出してそう。
154名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 14:30:11 ID:CP3umvqB
ドラマの中ではあまり言われないけど、美人だしね
155名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 17:28:41 ID:VQla1LN+
そういえば、どうもあの美人ぶりを完全に無視されまくってるのも
ギャグの一環てことみたいだな。
堤がそんなような意味のこと書いてた。
156名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 18:14:25 ID:qagrx263
若くて綺麗な女優さんだから、マイナスな部分をいっぱい作ったって言ってたね。
貧乳で貧乏で、亀とネズミだけが友達で、顔だけはいいけど誰もそのことに触れないとか。
157pink marriage blue 1 ◆QKZh6v4e9w :2006/10/30(月) 20:35:47 ID:HF4/yeQI

仕事が忙しくてあまり構ってやれないせいか、それとも間近に迫った式の準備に追われているからか。
彼女の機嫌は悪かった。
そう、昨日、記念写真の前撮のため式場に行った時の話だ。

「新婦さま、もっと嬉しそうに笑ってくださーい」
もともと笑うのが苦手な彼女はものすごくがんばっていたには違いない。
「ちょっとこわばってますねー。緊張しますか。えーとですね、深呼吸してー。もっと自然に、自然に笑ってー」
それでもカメラマンにいろいろ指導されていた。
一方彼のほうはと言えば、
「新郎さまはそんなに歯を見せないでくださーい。あ、新婦さまより前に出ないで。ポーズ作らないでくださいねー。お顔の角度はもっと、自然に、自然にー」
別の理由でいろいろ注意されてたがこれは別にいい。

撮影のあいだ、綺麗に着飾った彼女の機嫌はどんどん悪くなっていった。
試行錯誤の結果辛うじてOKがでて二人は解放されたが、不機嫌はその後も続いていた。
腹が減ったのかと高級レストランに連れて行くと、山ほど食べはしたもののやはり機嫌がなおらない。
足りないのかとデザートを勧めると、三種類食べても無言だった。
熱でもあるんじゃないかとおでこに手をあてようとしたら低く唸られた。
挙げ句の果てに、彼女の部屋にいそいそあがりこもうとしたら明日はバイトがあるからと追い払われた。

彼だって忙しい時間を割いて少しでも一緒にいようと努力している。
人生でも大きな(だろう)イベントを控えて怒濤のように過ぎていく日常の中の貴重なデートの機会でもある。
大体、ここ最近がこれほど忙しいのは、新婚旅行用の休暇を確保するためなのだ。
なのに仏頂面だけ見せられて、彼も昨日は虚しかった。
158pink marriage blue 2:2006/10/30(月) 20:36:48 ID:HF4/yeQI


今日も今日とて研究の合間、せっせとレポートの採点をしているところにゼミの学生が現れた。
「上田先生、披露宴での余興なんですけど、参加希望の人数が増えまして。会場の外でもっと待機できますか」
「ああ、構わないよ」
休憩がてらペンを置き、上田は椅子の背に躯を預けた。
「ほかの学部の奴らまで訊いてくるんですけど。参加させていいですか」
「勿論だ」
上田は気分良く頷いた。
日頃から理工学部以外の学部生にも有名教授である上田の講義は大人気で、毎回立ち見が出るほどである。
今回の彼の結婚には学内全体が興味津々であるらしい。
「会場で配布する先生の業績紹介のパンフレット、試し刷りができました。あとで持ってきますからチェックしてください。で、編集後記のとこのためにお借りしてたこれなんですが」
学生は小脇に抱えたファイルケースから写真を取り出した。
そこには講義の後学生たちの質問を受けている上田の満面の笑顔がある。
「ここに、よっと…、お返ししておきます。ありがとうございました」
「いやいや。いろいろ面倒をかけるね、ハッハッハ」

学生が去ったあと、上田はすぐにはペンに手を伸ばさず、レポートの山に半ば埋もれている電話を眺めた。
結婚披露宴の話などしていると必然的に昨日の奈緒子を思い出す。
彼女は部屋にいるだろうか。
さっさと上田のマンションに移ってくればいいものを、荷物整理とバイトのために未だに池田荘で暮らしている。
彼女の引っ越し予定は来週末だ。
機嫌が機嫌だったので昨日はあまり話もできなかった。
……物足りない。
心に潤いが足りない。少しは生活に糖分が欲しい。

受話器をとる。
もうすぐかけることもなくなる電話番号をプッシュする。
短い呼び出し音のあと、奈緒子の声が聞こえてきた。
「ああいたのか、俺だ。元気?」
「昨日会ったばかりだろ」
「バイト終わった?」
「終わったから電話に出てるのに決まってるじゃないか」
上田はレポートの山の上に肘をついた。
「今大学にいるんだが、you、晩飯食いに来ないか。これから出前でもとろうかと思ってるんだ」
「…まだ、仕事してるんですか」
「ああ」
奈緒子は承諾した。
電話をきった上田は猛然と採点を再開した。

159pink marriage blue 3:2006/10/30(月) 20:37:46 ID:HF4/yeQI


一時間後。
上田研究室では、炒めものと餃子と天津飯と担々麺などから立ち上る香りが節操なく混じり合っていた。
それはそれで食欲をそそるカオスではある。

「この担々麺も私の?」
「それは俺のだ」
「じゃあこっちの杏仁豆腐は」
「それもだ。食うな勝手に」
今日の奈緒子は昨日とはうってかわって楽しそうだった。
ぱくぱくと食べ(これはいつもの事か)、話し、水を飲み、上田の料理を狙おうとしている。
上田は心も軽く彼女を眺めた。
やっぱり、昨日の奈緒子は疲れていただけなのかもしれない。
なんであんなに不機嫌だったのか、ふと訊ねてみようと思った。

「昨日だけどな、you」
上田はレンゲを持ったまま一人掛けのソファから立ち上がり、奈緒子の横に移動した。
「う?」
口に一杯天津飯を頬張ったばかりの奈緒子はもの問いた気に上田を見上げた。
「どうしてあんなにつんつんしてたんだ?変だったぞ」
「……ん、ぐ。別に」
奈緒子は口元を拭った。
「つんつんなんて、してませんけど」
「嘘つけ」
上田は丼を引き寄せた。
「あからさまに機嫌が悪かったじゃないか。あの日か?」
「違いますよっ。…だから、そういう事言うなって」
奈緒子は眉間に皺を寄せ、上田は麺を啜り込んだ。
「…じゃああそこまでつんつんしなくてもいいだろ。せっかく久しぶりにゆっくり会えたのに」
「ゆっくり?」
奈緒子が口を尖らせた。
「めちゃくちゃ大変だったじゃないですか。何回も着替えたり写真撮ったり」
「……まあな」
上田は麺を啜った。
「ま、俺の格好いい姿を見られて、良かったじゃないか」
「………」
途端に奈緒子の周辺の空気が冷たくなった。
上田は気付かず相づちを求めた。
「な。you、そう思っただろ」
「なんで私に聞くんです」
奈緒子はそっぽをむいた。

「だってさ、貸衣装の人も、カメラマンも助手の人も褒めてただろ、格好いいって」
「そうでしたっけ?」
「ほかのスタッフもみんな言ってたじゃないか。式服も羽織袴も凄くお似合いですねって」
「お世辞ですよ。決まってるだろ」
「背がお高いからとてもご立派に見えます、とか」
「ふっ。他に褒めるとこなかったんですよ、きっと。上田さん、無駄にでかいからどれもこれもサイズ合う服一種類ずつしかなかったじゃないですか」
「着替える時にもさ、眼鏡がないと随分雰囲気変わりますねとか」
「ダッサイもんな、その銀縁」
「ほら、式服の時に髪型少し変えてみたじゃないか。そちらも素敵ですって言われたな。フフ。フフフ」
160pink marriage blue 4:2006/10/30(月) 20:38:55 ID:HF4/yeQI
「なんでそういうどうでもいい事覚えてるんだ」
「俺はね、賞賛の言葉は決して忘れたりしないんだよ」
「………」
「ほら、ほかのカップルの女性。スタジオの入り口に集まって、俺のパートナーである君を羨望の目で見てたじゃないか」
「上田さんがモデルみたいにポーズとってて確実に変だったからです。あれは憐れみの目だっ」
「そういえばお茶いれてくれた式場の人」
「聞いてんのか、お前」
「ほら、彼女なんか、ハンカチに俺のサインくれって」
「お前が自分からサインしてたんじゃないか。お世辞言われて褒められて、ニヤニヤ鼻の下長くして、浮かれきってデレデレして」

奈緒子の眉間にはくっきりと皺が刻まれ、彼を見る視線が険しい。
ふくれている頬はほんのり染まっている。
上田はまじまじと奈緒子を見た。
「なんだ。you」
「え」
「君が不機嫌だった理由がようやくわかったよ。そうか、そういうわけか」
「何ですか」
「ジェラシー。俺があまりにも格好良くてモテてたから、君…」

言葉を続けるより、奈緒子が立ち上がるほうが早かった。
「ごちそうさまでした!じゃっ。私帰ります」
「待てよ!」
上田は素早くその腕を掴んだ。このへんの呼吸はほとんど考えなくても身についている。
「まあ待ちなさい。落ち着きなさい。いい子だから」
「放せ上田!」
腕をひっぱり、上田は奈緒子をソファに戻した。
「フ。……フフフフフ、you」
奈緒子は顔をそむけ、ホワイトボードの、学生が残していった満面の笑顔の上田の写真を睨んだ。
真っ赤になっていた。

「君はそんなくだらない事を気にしていたのか」
「くだらない事?」
「恥ずかしがらなくてもいいんだ。君がジェラシーを覚えるのは当然だよ」
奈緒子はちらっと上田を見た。
「俺の場合、中身の優秀さが外見にまで影響を及ぼしているのは天然自然の理だからな。今更そんな瑣末事をことさら改めて君に認識させようなどとそんな押し付けがましい事は、全く思ってもいない。
全てにおいて価値ある俺と結婚できるyouは胸は貧しいがとんでもない幸運の持ち主だとか、そんな」
「押し付けてる。押し付けてるぞ上田」
「それよりさ…」
上田は奈緒子を抱き寄せ、顔と躯を近づけた。
「昨日はせっかく休日だったのに……な、you……」
「放してください」
奈緒子は上田の腕を払って立ち上がった。
「モテモテで人気者で忙しいんだろ。無理に胸の貧しい私を構ってくれなくてもいいですよ。勝手にしろ」
上田も立ち上がった。
「勝手にしろってどういう事だよ」
奈緒子は上田を憤然と睨みつけた。
「上田さんって、結局自分の事が世界で一番好きなんじゃないですか。結婚式だって、上田さんにとっては私は単なる添え物なんです。
別にいいですよ。好きなだけ変なポーズとって、ちやほやされて勘違いして笑ってろターコ!」
まくしたてる奈緒子の肩をむんずと掴んで上田は彼女を抱え込んだ。
このへんのタイミングももう条件反射的に掴んでいる。
161pink marriage blue 5:2006/10/30(月) 20:39:33 ID:HF4/yeQI

長い付き合いだからだ。
だが、悪口雑言には慣れっこではあるものの、奈緒子の様子がちょっといつもとは違う事には気付いていた。
照れ隠しではなく、本当に苛々しているみたいだ。
……奈緒子でも、マリッジブルーという状態になることがあるのだろうか。

「you」
上田は口を開いた。
「何をひねくれてるんだ。君だって式場の素人モデルにならないかと誘われていたじゃないか」
奈緒子はむくれて俯いた。
「でかくてカッコいい上田さん込みでですけどね。良かったですね、モテモテで」
「みんな、俺だけじゃなくて、その、君の事も……褒めてただろ」
「ええ。だって、一応花嫁なんだから褒めなきゃまずいじゃないですか」
「写真撮影の時、助手の人が君の傍で何度もコードにつまずいてたじゃないか」
「あの人、うっかり八兵衛並の慌て者でしたね」
「君に見蕩れてたんだよ」
「コントですか」
「…覗いていたカップルの女性はともかく、男のほうは、結構その……君をちらちら見ていたぞ」
「ホントは上田さんを睨んでただけだって言うんでしょ、どうせ」
「大学で噂になってる。俺の結婚相手は貧、いや、美人らしいと」
「よく知らない女性とか若くして死んだ女性ってたいていそう言われるんですってね。で?」

「you」
上田は堪えきれない笑いで口のまわりのひげをひきつらせた。
「どこまでひねくれ者なんだ、君は」
「上田」
奈緒子はじろりと上田を見た。
「………」
上田は咳払いをして目をそらした。
「つまりだな……。そう、アレだ。キレイ、いや、キャッカンテキに見れば、君は黙って座っていれば、俺が傍にいなくても相当にアレなんだ」
「アレって」
「アレはアレだよ。つまりソレだ」
「上田」
奈緒子が呆然とした声を出した。
「キレイって言ったのか、今」
何を今更赤くなっているのだろう。
「幻聴だ」
「言った」
「言ってない」
「言った」
「言ってない」
「言った!」
「言ってない!」
「言った!言いました!認めろコラッ」
162pink marriage blue 6:2006/10/30(月) 20:40:07 ID:HF4/yeQI

不毛な言い争いをしながらも奈緒子の掌は上田の胸に、上田の掌は奈緒子の肩に留まっていた。
「you、いくらひねくれ者でも、ふつうは自分の容姿についての客観性くらいは持ってるもんじゃないのか」
「……自分じゃそれなりにそう思ってますよ、でも」
奈緒子は唇を尖らせた。
「そんな事、意地悪な誰かは全然言ってくれないし。いつも自分の事ばっかだし」
「誰かって誰だ」
「………それに」
奈緒子は続けた。
「上田さんがカッコいいとか……そんなの、とっくに知っていましたよ、私」
反射的に満面の笑みを浮かべた上田に奈緒子は言った。
「でも、そう思った相手は昨日みんなが褒めてた式服とか羽織袴の人じゃなくて」
彼女は俯いた。
唇がかすかにほころんだ。
「……あの島に迎えに来てくれた時の上田さんなんです」
上田は胸をつかれて黙り込んだ。
「よれよれのシャツ着て、風で髪が余計にぼさぼさで」
「………」
「役にたたないリトマス試験紙とか入ってるカバンもって変な靴はいてて」
「………」
「そういう間抜けな格好してた上田さんなんですよ」
「………」
「だから自慢すんなボケ」
「………」
奈緒子の笑顔は本当に綺麗だ。

上田は指に力を込めた。
「な。…明日も、バイト忙しいのか」
「………」
奈緒子は口ごもり、上田の胸に顔を伏せた。
「you」
「明日は休みです」
奈緒子のつむじを見下ろした上田は囁いた。
「……仕事、あとちょっとだから」
奈緒子は頷いた。
上田は小さく咳払いする。
「……上田?」

奈緒子の手に力が入るのを上田は感じ、背をかがめた。
仰向いた彼女の頬を両手で挟んで視線をあわせた。
「昨日、こうしたかったんだよ」
「………」
奈緒子の瞳がやさしく潤んだ。
「上田さん」
目を閉じ、つま先立ちをして、彼女のほうから唇を押しつけてきた。
華奢な彼女をすっぽり抱いて上田は応えた。
互いの唇をほどき、舌を互いに触れ合わせる。
吐息が乱れ、躯が熱くなる。
「……奈緒子…」
これ以上突っ走ってはいけない。
夢中になるのは、仕事を終えてマンションに戻ってからでもいいはずだ。
頭ではそう考えているのに、腕の中の温もりが彼を誘う。
掌が何度も何度も奈緒子の背を撫で始め、躯が勝手にくっついていく。
昨日逢えなかったから。
彼女が居ないと上田の躯はきっととても寂しいのだ。
163pink marriage blue 7:2006/10/30(月) 20:40:41 ID:HF4/yeQI

「上田さん」
奈緒子が、だんだん激しくなっていくキスの合間に囁いた。
「あの……変な事、考えて…ませんか」
「変な事じゃない」
「………」
「たとえ変な事だとしても相手は君で、君はもうすぐ俺の妻になる女性だ。何の問題もないだろう」
奈緒子は赤くなりながら上田に囁いた。
「問題大ありです。ここ、研究室じゃないですか」
「そうだ。幸いにもソファがある」
「おいっ……んぅ」
上田は奈緒子を抱えて黙らせ、身じろぎしてソファに倒れ込んだ。
「上田」
「黙れよ」
上田は興奮した声で囁いた。
「あんな事で焼きもちをやくなんて、俺を信じてない証拠じゃないか。youにはお仕置きだ」
「したいだけだろ」
「君もじゃないのか。目が潤んでる」
ためらいがちに抵抗を続けながら、奈緒子の瞳はさらに潤んだ。
「上田さん…ちょっと、あの……」
「待てよ、上着脱ぐから」
上田はいそいそと奈緒子のこめかみにキスし、ジャケットを脱ごうと上体を起こした。

どさりと大きな音がした。

顔をあげた上田の目に、床に散乱したファイルケースやパンフレットの束が見えた。
視線をあげると、開いたドアの影にさっきの学生の驚愕の顔があった。
「君は」
「……上田?」
奈緒子が躯をひねり、ドアを見た。
「!!!!」
弾かれたように奈緒子は上田を押しのけ身を起こした。
「す」
学生がぱくぱく口を開閉させた。
「すみません。一度ノックしたんですがお返事がなくて」
「………今後は、力一杯三度はノックする習慣を身につけたまえ。無事に卒業したいだろう?ん?」
「はいっ」
脱兎の如く逃げていく学生の足音が夜の廊下に響く。
「ふん」
横暴な教授は怒りの鼻息をついた。
「you、邪魔者は消えたよ。さあ」
「って鍵してないお前が悪い。さっさと仕事しろ上田!!」
向き直った上田は、奈緒子に一発殴られた。
164pink marriage blue 8:2006/10/30(月) 20:41:14 ID:HF4/yeQI


机に戻り、採点しながら上田はぶつぶつと呟いた。
「……大体、教授ともあろう俺が学問の殿堂で本気で事に及ぼうとしていると誤解するほうが間違っているよ。ちょっと息抜きでふざけてただけじゃないか。なあ、you」
「その気だったじゃん」
「いや…そんな事は」
奈緒子は溜め息をつき、眺めていたパンフレットを閉じた。
「こんなもの配るのか上田」
「俺の事を詳しく知りたい人がいるだろうからな」
「本まで出しといて、まだ足りないのか」
「人気者の義務という奴だ」
「………」
奈緒子は、ふいに赤くなってパンフレットをもみくちゃにした。
「…上田さんのせいで、私もう二度とここに来れないじゃないですか」
「大丈夫だよ。口止めするから。俺はあいつの指導教官だぞ。ククク」
「……」
奈緒子は呆れたように上田を見た。
「そういう問題じゃなくて」
「youだって厭がってなかったじゃないか。……昨日は俺の事嫌いだったんだろ。マリッジブルーって奴か」
「………そういうところが嫌いです」
「毎日言ってやるよ。結婚したら」
上田はにやっとした。
「俺の事嫌いだったんだろって」
「上田さんってホント性格良くないですよね」
奈緒子はまた口を尖らせた。
だが上田にはわかる。彼女は本気で怒ってはいない。
レポートの山もだいぶ減ってきた。
「上田さんって、俺を好きになってはいけないとか愛してはいけないとか、最初っからそんな事ばっか言ってましたよね」
「そうだったかな」
「最近気付いたんですけど」
「何に?」
「暗示かけてたんじゃん、あれ」
「暗示?」
「暗示ですよ。何とも思ってない相手でも、ああいうふうに言われるとなんだか気になってくるでしょ」
「気にしてたのか」
「………仕事しろ、仕事っ!」
「おう」

あと五人分。
「………」
「……そういえば、you」
「………」
「君は何かをしてはいけないと言われると、必ずそうしてしまう人間だったな」
「………」
「ひねくれ者……くくくっ…」
「………」
「俺の事嫌いだったんだろ」
「黙れ根性悪」
165pink marriage blue 9:2006/10/30(月) 20:42:01 ID:HF4/yeQI

あと少し。
「………」
「………」
「上田さん」
「ん?」
「杏仁豆腐食べていいですか?」
「おう。一口も食うんじゃないぞ。もう終わるから」
最後のレポート用紙を引き寄せた。
即座に器にスプーンをつっこんでいる奈緒子を見ながら、上田の心の潤いは満タンだった。
「戻ったらさ、……you、俺と一緒に風呂入っちゃだめだぞ」
「はい?」
「狭いし邪魔だし、一緒に風呂入ってきちゃ駄目だって言ってんだよ、絶対に。いいか絶対に」
「いいですよ」
「フフフ。フッフフ。終わった。さあ、帰るか」
「その笑いかたやめろ上田」
杏仁豆腐をスプーンで掻き回しながら、奈緒子が微笑した。



午後十時五分、上田のマンション。
トレーニング器具の林立するリビングルームで上田と奈緒子は大揉めに揉めていた。

「あれだけ念を押したのに、なんで今更拒むんだ」
「絶対一緒に入るなって言ってたじゃないですか!」
「入るなって言えばひねくれてるyouは絶対一緒に入ると思ったんだよ!」
「…………」
「君だってまんざらでもなさそうだったじゃないか。ちゃんと仕事も早く済ませただろ。な、you。な、な」
「バカッ」

案の定の展開である。

「今までだって一緒に入った事なんかないですし……結婚してからで、いいじゃないですか。ね?」
「そんな事言ってこれからも絶対入らないつもりなんだろう。恥ずかしいとかなんとか言って」
「珍しく鋭いな上田」
「くそっ」
上田は髪をかきむしり、奈緒子を睨みつけた。
「なんでだよ」
「そっちこそなんで風呂ごときにそこまでこだわるんだ!」
奈緒子は睨み返した。上田は即座に答えた。
「『一緒にお風呂』はカップルの通過儀礼の一つだ」
「通過儀礼……」
「いろいろあるじゃないか、ほら。『最初のデート』『初めての夜』『夜明けの牛乳』…『裸エプロン』」
「上田。最後のは何だ」
「そういうのがしたいんだよ」
「お断りだ」
「何言ってんだよ!俺の妻になる君にはそういう事にもつき合ってもらわなければ困るじゃないか」
「勝手に困ってろ」
「いいのか」
上田は声を落とした。
「あんまり冷たくしてると………浮気するぞ」
「!」
奈緒子はぱっと頬を染めた。当然、怒りにである。
「……そ、そんな相手、いないくせに」
「ふふん」
上田はいやみったらしく笑った。
「昨日の件で君も思い知ったはずだ。俺はその気になればモテるんだよ!ハッハッハ!!」
166pink marriage blue 10:2006/10/30(月) 20:42:32 ID:HF4/yeQI
「………」
奈緒子は肩で息を継ぎ、深呼吸した。
「……わかりました」
「わかってくれたか」
「上田さんが浮気するなら、私だってします」
「え」
「します、浮気」
奈緒子はきっと上田を見上げた。
紅潮した滑らかな頬、艶やかな髪、きらきら挑発的に輝く大きな瞳。
こんな場合だというのに彼女が綺麗な女性である事に上田は思い至って狼狽した。
「な、なに言ってんだよ。youのような貧乳が男にモテるわけが──」
「いざとなったら電気消しますから大丈夫です」
奈緒子はきっぱり言うと腕を組んだ。

そういえば奈緒子はひねくれ者で貧乳のくせにその美麗な容姿のせいか、案外モテるのである。
その身近な具体例を上田はようやく思い出した。
いつも自分の事しか考えていないので彼らの事はすっかり意識の外だったが、彼女には昔からの熱心なファンもいれば無条件に萌えている刑事もいる。
里見に以前ちらっと聞いたことがあるが、長野には奈緒子とひどく結婚したがっていた幼馴染みもいるらしい。
骨の髄まで上田に惚れ抜いている(※上田の主観)奈緒子が彼らに目をくれるとは思わないが、それでも万が一という事が。
いや有り得ない。絶対に有り得ない。
だが──もし他にベターな感じの男が現れて彼女を気に入ったとしたら──?
そして、彼女が押し切られて、電気を消すような事態になったとしたら。
ここでもまだ『押し切られて』と考えているあたりが上田の上田たる所以である。

「………」
上田はぎりぎりと歯を食いしばった。
「youが………ハハ、ハ、まさか。浮気なんか…」
「そうですね。本気になったらどうします」
「え」
「浮気じゃなくて、私が上田さん以外の男の人を本当に好きになったら。上田さんと一緒にいるよりずっと、その人と一緒にいたくなったら。そしたら一体どうするんですか」
「───」
上田の表情が凍り付いた。

「………上田さん」
奈緒子は溜め息をついて腕を解いた。
「そんなにショックなら変な事言い出さないでくださいよ。浮気するだなんて」
「え」
「ほら聞いてない。…上田さんが浮気するなら私も、ってちゃんと言ったじゃないですか」
「……………」
「……………」
「……………」
「泣いてるのか」
「怒ってるんだ!」
上田は顔を真っ赤にして奈緒子の腕を掴んだ。当然ながらこちらも怒りのためだ。
「くっだんねえ事想像させやがって。ふざけるな」
「上田が言い出したんじゃないか!」
こちらも怒っている奈緒子のきらきらした目を上田は睨みつけると、手を強く引っ張った。
「お、お風呂には一緒に入らないぞ!?」
「誰が入るか、youみたいな貧乳と」
ぐいぐいひっぱられながら奈緒子はますます赤くなった。
「上田っ」
167pink marriage blue 11:2006/10/30(月) 20:43:48 ID:HF4/yeQI

リビングを出た向かい側は上田の仕事場兼寝室になっている。
扉を開けて彼女を中に放り込み、上田は入り口に立ち塞がった。
「結婚前から浮気するとか本気になるとか脅しやがって……ナマイキな」
「そっちが先に脅したんだってば!」
奈緒子はじりじり後ずさった。
上田が長身に殺気を漂わせて近づいてくる。
「へ…変な事考えてないか、上田」
「変な事じゃない。……たとえ変な事だとしても君は間もなく俺の妻だ。そしてここは寝室だ。何の問題もない」
上田は奈緒子を捕まえて、ベッドに押し倒した。

「you」
「………」
「浮気っていうのは、こんな事するのか。俺以外の男と、こんな──」
唇を落とされ、奈緒子は目を閉じた。
こんな状況でも、上田の温もりに躯は正直に反応する。
「ん」
奈緒子は吐息をつき、唇をほどいた。
舌が入ってきて、甘さがじわりと湧いてくる。
上田の肩に手を滑らせ、首のまわりに腕を巻く。奈緒子のブラウスの裾の中に上田の掌が這いこんでくる。
「──こんな事、させるのか?え?」
ブラを押し上げられて奈緒子は急いでその手をおさえた。
「触るな」
上田は視線をあげ、まぶたが半分落ちたような『こういう時の顔』で奈緒子を見下ろした。
「変な想像しながら触るな。私は、……上田さんとしか、こういう事しません」
上田は唇の端をほんのちょっと持ち上げて掌を動かした。
ふくらみの頂上のちいさな乳首に指を押しあて、くにくにと震わせる。
「当然だ。結婚するからには、youには貞操を守る義務がある。俺のために」
「んっ……上田さんにだって、あるんでしょ」
「ああ。君がちゃんとさせてくれるなら、俺はどんなにモテても浮気しない」
「なんで条件付きなんだ、そっちだけ。根性悪いなホント」
長いスカートをたくしあげて、上田は奈緒子と脚を絡めた。
薄い下着の中にもう片方の掌を送り込む。
「……性生活の過剰な拒否は離婚の原因になり得るって知ってるか?」
「なんだ、それ」
奈緒子は頬を赤らめて上田の愛撫を受け入れた。
「あるんだよ。だから後で風呂一緒に入ろう──」
「ってお前、自分の都合のいいように話………あっ…、あん…」
上田が首すじに沿って白い肌を舐めあげると奈緒子は啼いた。
口の中で柔らかな耳朶をくちゃくちゃ噛んで苛めた。
「んっ、あ、あ…いや、そこ…」
「……ひねくれ者」
上田は指先に蜜を絡めて潤いを確かめながら囁いた。
奈緒子は目を閉じ、短い吐息をつきながら頬を上田の胸に押し当てて震えている。
上田が欲張ってあちこちに与えている快感に身を委ね、躯をほんのり染めている。
そんな彼女はとても可愛いが、男は結構忙しい。
「気持ちいいならいいって言えよ」
奈緒子は頷いて上田の背を抱き締めた。
くにゅ、と上田の指に熱い蕩けた場所が絡まる。
「気持ちいいです。とっても……」
瑞々しい唇が紡ぎ、柔らかな膨らみが掌を押す。
そのたびに奈緒子は甘く喘ぐ。上田の耳元で、彼をそそのかすように。
そこに存在するだけで彼女は彼を支配する。
「…………you」
上田は降参の溜め息をつき、そわそわと腰をおしつけた。
「なあ。……挿れちゃっていいか」
一言一言の合間に唇を落としてなめらかな肌を確かめる。彼女に触れていると、上田だって気持ちいい。
奈緒子は喉をそらして上田の目を見た。潤んだ視線が最高にいやらしかった。
「……挿れて」
168pink marriage blue 12:2006/10/30(月) 20:44:42 ID:HF4/yeQI

上田が入ると奈緒子はとろけるような呻きを漏らした。
すんなりした脚が彼の腰に巻かれる。腕が、彼女の躯が彼を受け入れてからみつく。
「上田さん」
初めて抱いた時の彼女の反応を思い出す。
恥ずかしがって我慢してて痛々しくて、こんな甘い声は出せなかった頃の奈緒子の姿を思い出す。
「奈緒子」
「あん、あ、…………上田さん…」
上田のものが標準よりも大きいから余計に苦労をかけたと思う。
でも奈緒子は、だからといって行為そのものを厭がった事はない。
愛されていると上田は思う。
声だけではなくて、奈緒子が感じているのがわかる。
興奮しきった上田のものを、興奮しきった彼女の蜜と肉がうねってしめつけて、限界目指して煽りたてていく。
その熱を制御する事など考えられないし、ためらう理由もなにもない。
幸せだ、と思う。

いつまでこうして二人で抱き合っていられるのだろう。
生涯一緒にいられるとして、奈緒子はいつまで抱かせてくれるだろうか。
いつかそれにも倦んで、顔を見る事もいやになる日は来るだろうか。
奈緒子が感じれば感じるほど、甘い声をあげればあげるほど、その日が来るのが怖くなる。



満足した後の気怠さのせいかもしれない。
「なあ」
腕の中でくたりと丸まっている彼女に囁いた。
「──俺のどこを好きになったんだ。youは」
奈緒子が身じろぎして白い顔をあげた。目尻に上気が残って色っぽい。
「…どうしたの」
声は不思議そうだった。上田は咳払いした。
「参考までに聞いておきたいと思ってな。…才能か?容姿か財力か人格か。それとも……その、コレか」
「何言ってんですか。バカ上田」
奈緒子はまたくたりと、頬を上田の胸につけた。
「重要な事なんだよ」
上田の声に何か感じたらしく、奈緒子はまた少し顔をあげた。
しなやかな髪が流れてくすぐったい。
「………どうしたんですか」
彼女は真面目な目で上田を見つめた。
「上田さんらしくないです」
吐息が上田の顎に触れた。
「マリッジブルーですか?」
169pink marriage blue 13:2006/10/30(月) 20:45:40 ID:HF4/yeQI

かもしれない。昨日の奈緒子が苛々していたように。

「馬鹿な事言うなよ。俺に限ってそんな事あるわけないだろう」
上田はせせら笑った。
「どの面においてもパーフェクトに決まってる。言っただろ、あくまでも参考までにだ」
「重要って言ったじゃん。さっき」
「幻聴だ」
「言った」
「言ってない」
「言った」
「言ってない」
「言った!認めろコラッ!」
奈緒子は手をのばして上田の顎を掴むと、そのまま顔を近づけた。
「…たまには、認めろって」
上田は度肝を抜かれたような間抜けな顔で至近距離の彼女を見た。
「………認める」
「じゃあ教えてあげます」
奈緒子の目はきらきらして綺麗だった。
「上田さんだからですよ」
「………」
上田ははぐらかされたような気がして眉間に皺を刻んだ。
「何だよ、それ」
「上田さんだから、なんですよ」
「わかんねえよ」
「いいんですよ。それで」
吐息が柔らかい。
そして甘い。
「違うぞそれは。そういう結末に至るまでの的確な説明を述べるべきだろ、具体的な実証例をあげて」
「学者って厭な人種ですね」
上田は促した。
「………早くキスしろよ。いつまでも喋ってないで」
「…そっちからすればいいじゃないですか」
奈緒子は笑った。
「マリッジブルー、治るかもしれませんよ」

上田は眉間の皺をゆるめ、目を閉じて、奈緒子の躯を引き寄せた。



数量化できない領域においても真理に似たものはあると仮定する。
幸せだから感じる不幸もあるという事。
そんな不幸は幸せの一種だという事。
それもたぶん人生なのだという事。

pink marriage blue.




おわり
170名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:15:42 ID:HA0kMLOM
神超GJ!
結婚前の繊細な心理描写がいいよ〜
あんな美男美女が式場に来たらそら注目集めるよな
171名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:49:03 ID:MN15yKhQ
うわーーー
ブルーなのにピンクだ………
大人な会話が滅茶苦茶えろーんで悶えました。

神のシリーズはもしかしておしまい?
裸エプロン…白いドレス陵辱…見たいんですが…
172名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:49:24 ID:6FituksA
なんと言うか、QKZh6v4e9wさんってこちらの読みたいと思っているものより
2段階・3段階上の物を出してきてくれる気がする。TRICKがどうのこうの
とういうレベルを超えて単純に読み物として面白いですよ。

奈緒子の上田が好きな理由が「上田さん」だからというのに納得。
僕は上田が登場すると無条件に何か笑っちゃうんだが、そういう強烈な
存在感ってそれだけで女性を惹きつける力があると思う。
173名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 00:16:30 ID:huoVQzyQ
もしも奈緒子が○○の嫁(彼女?)だったらシリーズを書きためてきたが、ここって上山以外は煙たがられそうな雰囲気だね。
174名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 00:20:25 ID:Lqecozey
GJ!!
175名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 01:24:37 ID:DS2g0TKH
>>173
枯れ木も山のナントカ、どーか投下してくださいまし。
もれなく上田の嫉妬と怨念入り混じった感想が付いて来ます。
176名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 01:29:25 ID:Ay1ttGN/
GJでした!
>173
わざわざそういうこと書かなくてもいいのに
そんなことないですよ読みたいですよ〜ってレスがほしいの?
177名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 01:38:03 ID:iT1DvSi1
ちょっとひねくれた誘い受けw
でも待ってますよ。
178名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 03:06:20 ID:GtPU6a/X
これまたGJ!!!
出だしの写真撮影でだいぶワロタwww上田・・・w
QKZh6v4e9wさんてほんとにすごくない?なんていうか文章とか雰囲気が
きっとサイト作ったら神サイトになる!
179名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 04:13:03 ID:gzD+CLML
ウエヤマの結婚式ってなんか想像できなかったけど、QKZh6v4e9w氏の話を読んでたらこれもアリだなって思った。
すげぇ神!
180名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 09:51:01 ID:BqzO7HRB
神にお願いしたいのですが

Part1の黒門島で奈緒子が結婚させられ、初夜の前に惚れ薬(?)を飲まされそうになるやつ。
本編では留まってるけど、「どうなってもいい」と自棄になって飲み、
火照った身体を元男に愛撫されまくり、寸前まで行く。そこへ上田が救出に登場。
元男を何とか気絶させるものの、奈緒子のあられもない姿に激情を覚え……


こんなの駄目?
181名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 10:23:28 ID:iT1DvSi1
>>180いいなぁ。燃え上がりそうなシチュエーション。
182名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 18:34:23 ID:uf7Ep81h
GJ!

しかし冒頭の不機嫌の理由はウェディングドレスの為のパットのせいだと勝手におもた
胸が開いているからすごい仕込まれるらしいw
きっと普通より多いんだろうな
183Trick or Treat?:2006/10/31(火) 21:47:46 ID:3XTpQU//
ハロウィンなので・・・


仕事を終え、上田はようやく我が家に帰ってきた。
今日、奈緒子のバイトは早番だったから、夕食を作ってくれているはずだ。

上田は家に待っている人がいるという幸せに、自然に頬がゆるみながら
玄関のドアを開けた。

そこには・・・・

「お帰りなさいませ。旦那さま〜」
という言葉とともに、なぜかメイド姿の奈緒子がいた。

「おおおおう、YOU!なんだその格好は!!」
「え?これですか?なんか今日は『ハロー!レディリン』とかいう
コスプレする日だって、バイト先の人から聞いて・・・」
「微妙な懐かしアニメだな・・・・って、それを言うなら『ハロウィン』だ・・・。
それにYOU、『旦那さま』じゃなくて『ご主人様』だ!」
「そうなんですか?だってお方さまはこう言ってますよ?」
「お方さまって・・・大河ドラマの見過ぎだ!」
「まあ、同じじゃないですか。それよりご飯できてますよ?」
・・・・・・どうした?上田?」
「ふふふふふふ、YOU。貧乳も露な、そんな格好しているということは、
ご主人様の言うこと、何でも聞くということだよな」
「はい?おい!上田!目が怪しいぞ!来るな!寄るな!」
184 ◆QKZh6v4e9w :2006/11/01(水) 06:04:20 ID:iiPyeIuq
>183
続き!続き!!(AA略)

>180
通りすがりですがちょうどそのあたりのネタを持っていたので
ちょっと訂正してその要素をいれつつ書いてみます。
趣味に走りそうですが、よければ週末までまってください
185名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 08:48:13 ID:78LlFsHw
>>183
タイムリーネタGJ!
続きはないんかのう

秋葉も言ってたけど奈緒子は絶対メイドコス似合うはず
お告げ者の回で上田がギャルソンコスしたときに
奈緒子もメイド姿になってくれんかと切望したものだった…
ああ見てえ
186180:2006/11/01(水) 10:45:25 ID:dfksEXza
◆QKz(略)の神様、早速レスありがとうございます!
週末の投下を首なが−−−く待ってマス
187名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 23:20:36 ID:VCoMBrpC
本物の神だああああ
188 ◆QKZh6v4e9w :2006/11/02(木) 05:25:49 ID:iJ+JlRMR
書き出したら早かったので投下。180氏ありがとう。
189ファナティック 1:2006/11/02(木) 05:26:24 ID:iJ+JlRMR
南国の暗い夜を背景に、何の変哲もない建物がかがり火に照らされている。
祝いの酒を喰らって騒いでいる人々の目をかすめるのは簡単だったし、裏手の引き戸を外すのも楽勝だった。
内部の構造も単純のようだ。この島の民家と同じに田の字型に区分けされた各部屋を順に廻ればいい。
奈緒子の姿を探して上田次郎は室内に足を踏み入れた。

建具もなにも取り外された内部の奥に、張り巡らされた蚊帳が見えた。
その白と水色の爽やかな印象を裏切るように、内部には濃厚な香の匂いが立ちこめ、蝋燭の灯りが隠微に揺れている。
部屋の奥の薄闇に据えられた、白布に包まれた巨大な男根像。
滑りのある光沢を放つ絹地に覆われた広くて分厚い布団。
その中央に彼女が、覆い被さった男の下でくねっていた。

見た瞬間何がどうなっているのか、よくわからなかった。
長くうねる髪に縁取られた彼女の顔は白すぎて、絹の敷布より色がない。
唇だけが鮮やかで、池の如くひろがった振り袖と同じ色だった。
襟の抜けた肩は丸くて清楚だったが、喘ぎは獣のようだった。
男の腕の先が消えているはだけた裾の奥。
その浅黒い腕をはさんで、二本の腿が蠢いている。
女は自分も腕をあげ、男の後頭部をかき抱いた。
袖が落ちて、細く白い二の腕が上のほうまで露になる。
「……胸は小さいけど、感度いいね」
感心したようなくぐもった声が弾丸の激しさで上田の耳を叩いた。
くうっ、と女が喉をそらしてまた喘いだ。
腿を持ち上げ、何度も何度も男の腰にこすりつける。
「よしよし、可哀相に。すぐに挿れてあげるさあ」
男が尻を浮かせ、褌の紐をさぐった。

その背後に彼は立った。
男の下から、女が喘ぎながら上田を見上げた。
かすかな光が外の闇のような瞳に浮かび上がる。
「……あ…………う……?」
上田は男の逞しく盛り上がった首筋を確認し、おもむろに手刀を振り下ろした。



悶絶した男の重い躯を抱え、渾身の力で女の上から引きずり下ろした。
「逃げるぞ、you」
力なく横たわった彼女の腕を掴みかけ、上田は躊躇した。
男の躯に覆われていた有様が目の当たりに飛び込んでくる。

はだけられているのは裾だけではなく、赤い着物は幅広いしごき一本で辛うじて躯の前に留まっているだけだった。
象牙を彫り上げたような小さなふたつの膨らみと、うっすらと汗にまみれた細い胴。
抜けるようなというよりは病的なまでに白く見える肌の中央の、小さな臍のくぼみに溜まった闇。
下着すらつけておらず、あまり濃くない茂みが細い逆三角形をかたちづくって、下腹部から腿の奥まで続いている。
くびれた胴から腰、尻からもちあがった立体的な細身のシルエット。
腿に至るそれは流れるような曲線で、華奢なだけとは言えない肉感が籠っている。
滑らかな尻が敷いている絹布が歪んだ。
ゆっくりと腰をよじり、彼女は立てていた腿を片方下ろした。
短く、切な気な吐息。
「逃げる………?」
190ファナティック 2:2006/11/02(木) 05:27:33 ID:iJ+JlRMR

呪縛を解かれたように上田が視線をあげると、白い顔がじっと上田を見上げていた。
上田は深く荒い息を吐き出し、頭を振った。
「──you。媚薬を飲んだのか」
奈緒子の視線はうろたえてはいない。
こんな格好で上田の前にいる状態に、いつもの彼女なら耐えられるわけがない。
奈緒子は俯き、顔を巡らせて、倒れている男をもの悲しそうに眺めた。
「飲まされたんだな、え?」
上田は顔をしかめ、周囲に立ちこめる香の匂いを嗅いだ。
花のようだが奇妙になまぐさい。
この香だってどういう効き目を持つのだか、怪しいものだ。
上田は急いで男の足を持って引きずり、中央の大黒柱に腕をからませ、縛り付けた。
奈緒子の傍らにしゃがみこむ。
「you。さあ、帰ろう」
視線が微妙にあっていない気がして上田は焦った。
「立つんだ」
奈緒子の剥き出しになった肩を掴み、揺さぶった。

「………いや」

小さな声がした。
奈緒子が潤んだ目でじっと上田を凝視している。
「動けない」
そう言うと、はぁっ、と吐息を漏らした。赤い唇の中で舌が揺れて縁を舐めた。
「………」
上田は無言で目を逸らし、背中を向けた。
「おぶされ。連れていってやる」
「…だめ」
奈緒子はまた言った。
「やる気のない事言ってんじゃない。ほら!」
上田が背後に伸ばした手をひらひらさせると、細い指が触れた。
握ろうとすると握られた。手首を、腕を、その指は這い上がり、上田の肘を手中におさめた。
「you?」
振り向こうとした上田の顔の横に奈緒子の目があった。
その濡れた色に見入った瞬間、上田は唇をおしつけられた。

「……………おい!」
尻餅をつくようにして上田は奈緒子を払いのけた。
「待てよ、落ち着け」
振り払われて、長い髪が顔にかかった奈緒子は視線を流して上田を見た。
影の濃い、ぞくりとするような目つきだった。
「……苦しいの」
ゆっくりとまた身を起こし、彼女は背をくねらせて上田の膝に掌を置いた。
「おい!怒るぞ!」
上田は口ひげを歪めて激昂した。
「しっかりしろよ!俺だ、上田だ。助けに来たんだ、わかるか?you……」
再び奈緒子に躯を押し付けられ、上田はバランスを崩して仰向けに布団に転がった。
赤い唇が目の前で開き、舌が踊り、叱ろうとした上田の口は覆われた。
191ファナティック 3:2006/11/02(木) 05:28:47 ID:iJ+JlRMR

奈緒子は上田の唇を舐めていた。
縁から縁まで、唇の上のひげまで。
柔らかな舌が上田を濡らして舐め上げる。開いた唇をおしつけ、彼の舌を乞おうとする。
切迫した喘ぎが合間を塞ぎ、苦しいと言った自身の言葉を上田に証明しているようだった。
「……」
上田の眉間に皺が寄った。
「…!おい」
肩を掴んで引き離す。
彼女の躯を布団に押し付けて動きを封じ、唇に残った感触を、上田は舌を伸ばして舐めとった。
甘みの影にうっすらと残る生臭い苦み。この味には覚えがある。
「その口紅をすぐに取るんだ」
喘いでいる奈緒子に目を向けないようにして、上田は急いで絹地の端を布団からはぎとった。
「媚薬入りだ。そんなものをつけてたらいつまでたっても──」
奈緒子は上田に口をこすられながら、凄みのある表情で彼を見上げた。
「…薬…?…」
「…?」
上田はぞっとして腕の中の女を見た。
「それなら、ここにも」
奈緒子の手がゆっくりあがって、いい加減乱れきっている襟をかき広げた。
眩い肌が上田の目を射る。
奈緒子は自分の首筋を撫で、鎖骨から乳房に掌を動かしていった。
「ここ…」
白い肌に似合った淡い色の乳暈と、半ば尖った先端を細い指が撫で回す。
腹をおりていく指。
引き寄せた膝が、布団についた上田の腕にあたる。
急な角度を描く腿の内側に奈緒子はためらいもなく指を滑らせた。
「……それに、ここ」

「……くそ」
上田は呟いた。
見てはいけないと思いながら、彼女の動きから目を離せない。
奈緒子が教えようとしている事がおぼろげながら想像できた。
きっと婚礼の儀式の準備として、催淫効果を持つ媚薬──例えばカリボネの成分のようなアルカロイドの一種を躯に塗り込められたに違いない。
奈緒子の眉がひそまった。
目が虚ろに一点を見据え、放心したように吐息を漏らす。
指先が茂みの影にゆっくり沈み、露な肩がびくりと跳ねた。
「……くぅ…」
くねくねと身をよじり、彼女は上田の掌に顔を寄せた。うねる長い髪が指に絡む。
肩が動き、彼女は反対側の腿をかすかに開いた。
「は、あ…」
奈緒子はぐいと背をそらし、喘いだ。赤い唇が半ば開いたままになる。
「あっ……あん…いっ…!」
奈緒子の反対側の手がそろそろと躯を這い、同じく茂みの奥に添えられた。
「んっ」

上田の目の前に、奈緒子は訴えるような表情を浮かべた顔をあげた。
その目には活き活きとした普段の生意気で利発な光がなかった。
闇。
そこにあるのはただただ苦痛と、それから同量の恍惚をたたえた底知れない深さの闇だけだ。
躯の向きが動き、ひきしまった膝が、上田の脇深くに挟まるように押し込まれた。
唇を舐めた柔らかそうな舌が軽く突き出される。
「あふ、あっ…あ…」
ぐちゅぐちゅと掻き回す音がする。
淫らな響きが、疑いもなく彼女の指のその先から。

上田は眼鏡の奥でこぼれ落ちそうなほど目を見開いて奈緒子の痴態を眺めた。
無意識のうちに唇を舐め、微量の苦みを確認する。
理由はわかったが、どうしたらいいのかわからない。
この有様の奈緒子を、どうすればここから連れ出せるのか。
192ファナティック 4:2006/11/02(木) 05:29:32 ID:iJ+JlRMR

上田の顔を、首を巡らせた奈緒子が見上げた。
「…………だ、抱いて」
彼女の闇をたたえた目は苦痛のあまり潤み切っていた。
「抱いて」
「バカな事を。君と俺はそんな関係じゃ──」
上田は抵抗した。
「なんでもいい……誰でもいいの……抱いて。私を、ねえ、めちゃくちゃに」
めちゃくちゃに。
上田は彼女の哀願に唇を舐めた。
──誰でもいい。
その言葉に自分が傷付いている事がわかる。
くらくらするほど生々しい香のかおり。



奈緒子が正気ではない事はわかっている。
こんな状態の彼女を抱くなど、そんな事が許されるはずがない。
「────」
いや。
いや、いっそのこと……抱いてしまえば。
他の誰でもなく、上田自身が抱けば、彼女の受ける傷は少しでも少ないかもしれない。
友達も恋人もいない彼女が唯一救いを求めようとした自分にならあるいはそれは許されるかもしれない。
彼女の味わっている、自分を見失うほどの苦痛を、深い混乱を鎮めるのに、それが一番役立つのなら。
彼女をこの島から連れ出す事ができるかもしれない。
飲み下しにくい唾を無理矢理にのみこんだ。
唇にまぶされた毒の薬。

自分が考えているその解決法が純粋に理性から出ているのではない事が上田にはうっすらとわかる。
すぐにムキになる、少女めいたひたむきな表情の面影が心の奥底に沈んでいる。
一体どうすれば彼女を救えるのか。

動かないままの男の躯に、奈緒子の腕が伸びた。
肘を、二の腕を這い上がり、肩の後ろに廻される掌の熱。
これが唯一の道だとばかりに迷いもなく彼の腿に絡みつく細い脚。
「たすけて」
食虫花のように咲いた唇。
あなたに会えて、よかった。
そう囁いて微笑した彼女と同じ白い顔。

「わかった」
上田は答えた。



白い絹布の上で、南国の闇の中で、淫らな香の煙に巻かれながら奈緒子を抱く。
「ん、っ……ん」
のたうつ躯を抑えつけて、唇に残った紅を奪う。
舌で潤し、丁寧に吸う。
塗られた場所を考えるに、この媚薬の成分は粘液から吸収されやすい性質を持つのかもしれない。
躯が熱い。
唇が柔らかい。
混じり合う唾液が口の中で蕩けて、上田の心を麻痺させていく。
手を伸ばして、奈緒子の躯を胸から引きはがす。
ちいさな膨らみを握り込むと密着した唇から呻きが漏れる。
193ファナティック 5:2006/11/02(木) 05:31:09 ID:iJ+JlRMR

奈緒子の舌が口の中に忍び込んできて、上田はわずかに目を見開いた。
その、ぎこちないくせに当然のようなひらひらとした動き。
背後で気を失っている男を思い出す。
猛然と湧き上がった感情をそのまま舌に絡めて反対に彼女の口腔に押し戻す。
「ん、ふ」
唾液を啜り、乳房をもみしだくと奈緒子の喉から声が漏れる。
そのうっとりとした響きが彼の感情を倍増させる。
そのまま顔をずらせて這わせ、彼女の右の乳房を銜えた。
「あぁああ」
ひくんと細い躯がのけぞる。

優しくはできなかった。強く吸い、塗り付けられているだろう薬を舐めとっていく。
左側も同様に。小さな突起が舌を誘うように、柔らかな乳暈の上に聳えて固くなる。
舌でくるんで転がして、残さないように何度も舐め上げる。
「んふ、あ、……あっ、あうん…」
腕の中でくねる躯。奈緒子の、耳を疑うような喘ぎが上田の頭上に響く。
あの男も吸ったのだろうか。奈緒子の反応がひどく甘い。
顔をあげると、息を乱した奈緒子が眉をしかめて上田を見上げる。
やめないでほしいのだろう。
肩をくねらせ、紅の剥げた、それでも赤い唇を差し出そうとする。
熱い。
ベストを脱ぎ、ボタンダウンの襟を開いていると、奈緒子の手がするりと腰にまわされた。
ひきよせた上田の躯に、彼女は腰を押し付けてくる。
それだけで彼女は白すぎる頬に血の色をあげた。
「ふぅっ……はぁ、あ…ん」
彼女の下腹部にかたく押し付けられる上田のもの。
「まだだ」
邪険なほど強い力で奈緒子から身をはがすと彼女は怒りの声をあげた。

その腿をひきあげ、上田は躯をずらしてさらに下がった。
「………」
納得したように、奈緒子は力を抜いて上田を眺めた。
開いた腿の内側を見せつけるように、彼女は更に脚を開いた。

絹と同じぬめりの躯で余計にほの暗く見える茂み。
その帯に縁取られてほのかに開いている細い裂け目。
内側に、赤い肉が濡れて光を弾いている。
掌の中の脹ら脛がするりと抜けたのに気付き、上田は敷布に手をついた。
耳に、とん、と奈緒子の脚が触れる。
上田の肩に片足をあげる淫らな姿。奈緒子は期待に満ちたくらい目で上田を見上げて微笑した。
上田は呻く。そんな場所を隠し持っているとは思えなかった清楚な表情がどこにもない。
生々しくてグロテスクな肉が、香と入り交じった女の匂いを放って誘っている。
すっとその端に細い指がかかり、裂け目がひろがった。
柔らかな濡れた肉と、内側にたたえられたぬめりが滴りそうなみずみずしさで目前に見せつけられる。
「ね」
奈緒子の声がする。震えている。羞恥ではない、期待にだ。
「ね……」
上田は肉にかぶりついた。
「ああ」
嬌声をあげて白い躯がのたうつ。
「素敵。あぁ、あ、あ」
塩の味、なまぬるい酸味を帯びた透明な蜜をまぶした奈緒子の肉。
そこにも濃厚な甘みと苦さが入り交じっている、これのせいだ。
奈緒子がこうなったのは、これの。
194ファナティック 6:2006/11/02(木) 05:33:20 ID:iJ+JlRMR

舌を這わせ、肉と襞に差し込んで苦みを探す。
複雑な造形を探り、尖った肉の芽をみつけだす。
苦い。
苦くて甘い。
彫り込むように舌をいれ、何度も何度も吸うと奈緒子は声もたてずに躯を震わせた。
そのまま舌を滑らせ、深い裂け目に吸い付く。
生温い蜜が躯の奥から湧き出して上田の舌に溢れる。
啜りとったそれを呑み込み、さらに奥に尖らせた舌をねじ入れる。
「ん……はぁ」
太腿が、上田の頬をしめつける。
「はぁっ、あんっ…」
逃れようと躯をひねると、堅く持ち上がったものが腹を叩いた。
上田は口を腕で拭い、舐め残した場所がない事を確認した。
彼自身も限界だった。
───あとは彼女の躯を鎮めるだけ。

上田は奈緒子に覆い被さり、ベルトを緩めた。
指をひねり、ボタンを弾く。ジッパーとブリーフを引き下ろし、布の圧力から猛った躯を解放する。
慌ただしく奈緒子の躯を探る。
しごきを解いて、くびれた胴から抜いた。
ほとんど服としての意味をなしていない残骸の中から、柔らかすぎる白い躯を抱き上げる。
もっと狂うために。
奈緒子をめちゃくちゃにするために。
とても正気ではいられない。
しなしなと細い腕が、上田の首にしがみつく。
迷いなく腿が開いて彼の腰を挟み上げ、奈緒子は喉の奥で誘うように呻いた。
突き入れた。
こんな事のために来たはずではなかったのに。

ずぶずぶと入る。
やわらかいバターのようなぬるつきが上田の肉を迎え入れ、確かに狭いものの抵抗などほとんどなく。
その快感と衝撃で上田は大きな吐息をつく。
まさか、間に合わなかったのか。
あの男のものを、奈緒子はもう。
怒りに呻きながら腰を叩き付けようとすると小さな苦痛の声がした。
同時に柔らかく強靭な抵抗の気配が上田の肉をとどめ、彼は目をまたたいた。
頭にかかっていた霧が失せる。
急にクリアになった視界で、彼は腕の中の女を見た。
「ん…っ………は…」
頬に髪をうねらせた奈緒子が潤んだ瞳をあげ、上田を見上げている。
ひそめた眉は苦痛を刷き、目元は上気し、唇の端はおもいっきり下がっていた。

「……バカ…上、田…なに……して……」

その瞬間に理解した。
凶暴なまでの強い感情が上田の背をかけあがり、それを喜びだと認識する間も持たずに彼は残りの距離を一気に詰めた。
あっけなくはかなげな抵抗が失せ、小さく弾けた彼女の躯の中でキツい鞘に包まれた。
「ぁあっ!!……」
奈緒子の眉が示す前に収まった場所の辛そうなわななきで、彼女の味わったその瞬間を彼は察した。

「気が付いたか」
195ファナティック 7:2006/11/02(木) 05:34:13 ID:iJ+JlRMR

確認したかっただけかもしれない。その唇から。
くっきりとした半月型の線が歪んだ。奈緒子は細く呻いた。
潤んだ瞳に留まりきれず、一筋頬に涙が伝わった。
上田は鼻から太い息を吐いた。
「やっ…!」
奈緒子が腰を動かそうとして悲鳴をあげた。
「な、なにっ…!!上田さん?そんな格好で、なにしてるんですかっ」
「抱いてる」
上田は目を輝かせ、唇の端を吊り上げた。
この生意気な口調は奈緒子だ。彼の知っている、奈緒子だ。
自分が泣いている事に気付いて、奈緒子は綺麗な目をきょろきょろと動かした。
左右に首をふり、悩まし気な絹の感触に指を滑らせている。
「え。なに、なに、ここ。私……?」
「今、君の処女を貰ったところだ」
奈緒子はまた悲鳴をあげた。
「なっ!?嘘……って、ああっ、ほんとだ……痛い!」
「バカだな。バカめ。ハハ、you、良かったな、you!」
上田は柔らかな背中を思いきり抱き締め、奈緒子をまたもや呻かせた。

媚薬でも埋められないほどの破瓜の苦痛を与えられる巨根で良かった。
上田は生まれて初めて自分のコンプレックスの源に感謝した。

大きく吐息をつき、奈緒子の髪に頬をつける。
「……あとで説明してやるよ」
「や、やだ。離れろ!…あっ。上田さん、見ないで」
自分が全裸だという事に奈緒子は気付いたらしかった。
ばっと胸を腕で隠し、泣き出しそうな顔になった。
「それどころじゃないんだ、you」
上田は意識せずにまた唇を舐めた。
彼女の温かくてキツい肉の中でじっとしているのが苦しい。
動きたくて動きたくて、今にも気が触れそうだ。
「俺もさっき、君を救うためにはからずも媚薬を舐めてしまったんだよ。かなりの量をな」
「……………ふ、ぁん」
乳首を舐めあげられた奈緒子は動転したような声をあげた。
「う…上田…さん!?」
ゆっくりと、彼女の躯を抱き締めていた腕をほどいて掌を探る。
探り当てた両の掌を、はりつけるようにひんやりした絹布におさえつけた。
「君もまだまだ効いてるんだろう。どっちも納まりがつかないじゃないか…まずは落ち着くためにだな」
上田は呟いた。
「……急いで、最後までやるぞ」
「待って。ちょっと待ってください!こんな巨根と最後までなんて、無理だっ」
「ちゃんと入ってるじゃないか」
「動くのは別です!」
「安心しろよ。youはこんなに濡れてるし、相手はこのジェントル上田だ」
「いやだ!…って、あっ!こらっ、上田…!!」



ずるりと腰を退き、奈緒子を眺めながら再び押し上げた。
「!」
背をのけぞらせた奈緒子の顔が淡い色に染まる。
病的だった白い色に血が通い、彼女は彼の見知った奈緒子にどんどん近づいていく。
もう一度、腰を退け、ぐいと持ち上げる。
「おう…」
滑らかな摩擦と強い締め付け。
彼女の肉から与えられる快感で躯が溶ける。
獰猛な衝動が蠢いている。もう数秒で、たぶんおさえられなくなるだろう。
そんな予感を腹に飼いながら視界の中に奈緒子を閉じ込める。
196ファナティック 8:2006/11/02(木) 05:35:27 ID:iJ+JlRMR

目の下の彼女の耳朶に、首筋に、血が通っていく。
ほのぼのと、冴え冴えと。
キツすぎるほどキツいが、潤った蜜のせいか、それとも媚薬の影響だろうか、動きは楽そうだった。
しかめた眉とは別に、色っぽく開いた唇がちいさな吐息をつく。
「んっ…あ…重い、バカっ…」
途切れ途切れに唇から溢れる罵りとは別に、上田を見上げる瞳には嫌悪はなかった。
視線は柔らかみを抱いて美しい。
あの薬はホレ薬でもあったよな、と上田は遠く思った。
うろうろ動いた彼女の視線が、ふと上田の鼻の上で止まった。
こんな場合だというのに、奈緒子の目に笑いが浮かんだ。
「上田さんっ…!?…め、眼鏡」
外す暇がなかったのだ。
「you」
もう知らない女じゃない。
腿に手を這わせ、抱え込むと奈緒子が慌てたように彼の背に腕を廻した。

細身の柔らかい躯に乗りかかる。
重みをわざと伝えるように、華奢な骨をきしませる。
彼女の躯がずりあがらないように腿をおさえながら、できるだけ奥まで押し込んだ。
「ふ…ぁ…」
潤んだ瞳と細い背に、快感が流れるのがわかった。
気持ちいいらしい。大丈夫だ。
身を退きながら繋がっている場所に目を落とすと、うっすらとめくれあがった彼女の肉が絡み付いて引き止めている。
てらてら光って、薄く淫猥なピンク色にまだらに染まって、随分それは大きく見えた。
上田はぞくりと身を震わせ、大きく頬をゆるめてひげごと唇を吊り上げた。
凄く気持ちいい。大丈夫だ──もう、いいだろう。
すべき事も、彼女がして欲しがっている事もわかっている。
安らかな気持ちで、再び彼女の中を抉りながら重なった。
ぎりぎりまでひきとめ、拒みながら滑らかに彼のものを迎え入れ、無駄な空隙を許さずまとわりつく彼女の肉。
単純なその反復が、上田の脳を快楽で埋め尽くす。
ああ、最高だ。
感嘆の呻きが漏れる。彼女はもっと喘いでいて、ほとんど閉じたような目の奥もすっかり蕩けている。
動きのたびに奈緒子の喘ぎが耳元で響き、自分の喘ぎが彼女の耳朶を打つ。
何も考えられない。上田を動かしているのは男としての本能だけだ。
躯が、気持ちいい。肉も肌も頭の中も。
もっと楽しもうと、貪欲な躯の速度がだんだん早くなる。
飼っていたものがいつの間にやら上田を乗っ取り、主人面して命令している。
嫌悪はない。もっと支配してほしいくらいだ。
気が触れそうなほど気持ちいい。

ただ抉るだけでは耐えられなくなり、彼は何度も腰を叩き付けはじめた。
彼女の躯が鍛え上げた肉で、彼女の何もかもを突き崩すように。
そのたびに声があがる。
悲鳴ではない、彼の狂気をそそのかすように艶かしい。
嬌声だ。彼女は我を忘れ、恥じらいすら忘れて上田の下で啼いている。
自分が誰と何をしているのか、今ではそれを知っているはずなのに。

もっと。もっと。もっと、もっと。

彼女と上田の躯から淫らな音が溢れ、蝋燭の炎を揺らす。
肉を擦り合わせ、躯を絡み合わせ、荒々しく吐息を混ぜて声を奏でる。
汗にまみれ、快楽にまみれ、ただただ視界に映すのはこの情動の源だけ。
「you」
「上田さん」
もうだめだ。

二人は全身を震わせ、声をあわせ、互いを抱いて蕩け落ちた。
197ファナティック 9:2006/11/02(木) 05:35:56 ID:iJ+JlRMR


どの夜よりも深い闇に一番近づいていたのかもしれない。

浮上は唐突だった。
上田はぽっかりと目を開いた。
反射的に頭を起こし、奥の祭壇で揺れている蝋燭の長さを確認する。
それほど時間がたったわけではないようだ。
呻く声が聞こえて首を巡らすと、柱に縛り付けられたままの男の瞼がぴくぴくと動いていた。

「you……、you」
胸に抱いたままでいた彼女の肩を揺さぶり、開いた瞳に囁きかける。
「大丈夫か」
「………」
彼女は顔をかすかにあげ、不思議そうな目で彼を見た。
上田の視線をうけとめると、みるみるうちに赤くなる。
「…上田さん……」
「行こう」
素早く起きて、上田は周囲の気配を窺った。
服装を整え、奈緒子を促す。
「とりあえずこの場を離れるんだ。いい場所がある。ちょっとした洞窟になってるんだがな」
「上田さん」
奈緒子が着物を細い肩にかけ、襟をあわせて呼びかけてきた。
「あ、あの」
正気の声が、痛々しいほどの羞恥に塗れている。
「ごめんなさい……」

「………あのな、you」
上田は眼鏡をはずし、目をすがめてレンズの曇りを点検するふりをした。
「とりあえず今は忘れないか」
「でも、あんな事を、上田さんに」
「処女が男に躯をねだる………よくある話じゃないか」
「う、嘘つけ!」
「ほんの微量の化学物質にも左右されるのが人体というものだ。大丈夫だ。君も俺もまともじゃなかったんだよ」
「………」
奈緒子は吐息をつき、ほんの少しだけ赤くなった。
「そう……ですよね……あの薬の…せいですよね」
なんとなく複雑な表情で彼を盗み見たのが可愛くて、上田は笑いをかみ殺した。
「おう」
「忘れてもいいんですよね」
「勿論だ」
上田は柱に近づき、用心しながら縄をほどいた。もうすぐこの男も気付くだろう。
花嫁が奪われた事に。

198ファナティック 10:2006/11/02(木) 05:36:29 ID:iJ+JlRMR
「………………………バカ上田」
顔をそむけてしっかりと着物のしごきを結びつつ、奈緒子がぶつぶつ呟いた。
「だがな」
上田は小さな声で言った。
「俺のほうは、ちょっとだけ覚えてやっててもいい。気持ちよかったから」
うつむいている奈緒子が真っ赤になった。

その傍に膝をつき、上田は広い背中を向けた。
「ほれ」
「いいですよ。おんぶなんて」
奈緒子の声に微妙な弾みがあるような気がする。気のせいかもしれないが。
「ろくに走れるわけないだろう。俺のをまともに入れたんだぞ」
「………」
彼女が背後でどのくらい赤くなったり睨みつけたりしているかを想像して上田はニヤニヤした。
彼もなぜだか心が弾んでいる…のかもしれない。
「……お、お願いします」
短い躊躇のあと、消え入るような声とともに軽い温もりが被さった。

腕をまわして上田は立ち上がり、男をちらと見下ろした。
「よし、行くぞ」
肩にまわされた彼女の指に、遠慮がちな力が籠った。
「はい」
「ああ、そうだ。……you」
「なんですか」
「君をおぶっているといつもいつも思う事なんだが…」
「はい?」
「やっぱり貧乳だな」
「………バカッ」
頭を一発殴られた。

相変わらず暗い闇に、赤い着物の女を背負って上田は再び溶け込んだ。
表ではまだ、婚儀を祝う賑やかな酒盛りが続いていた。





おわり


199名無し:2006/11/02(木) 06:27:12 ID:es5BlGVI
こんな時間に神キテタ!
200名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 09:45:53 ID:7qmL/nJw
これは…最 高 で す
めちゃめちゃエロイが萌える。
神!!!
201名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 11:46:35 ID:QWiOrxKQ
エロス!良かったです。ありがとうです
202名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 17:59:26 ID:tZM58FLn
神だー! 神様だー!!
すごいエロですごい萌えました!!
203名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:12:15 ID:Q/JM2gcz
思わず萌え尽きるかと…
神、ありがとう!!
204名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 00:21:45 ID:DesmUm+F
神さまって、いらっしゃるんですね。
205180:2006/11/03(金) 06:29:11 ID:plTkvloQ
わぁぁぁ〜〜GJ!!
さすが神は仕事も早いですね!
予想以上のクオリティで実現してくださってありがとうございました。

エロ萌えはもちろん、黒門島モノならではの
何とも言えない切なさがたまりません……
206名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 10:31:02 ID:fr9qKFSb
さすが神の御仕事
堪能いたしました、ありがとうございます。
後はサイトをさい…ゲフンゲフン
207名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:18:07 ID:rSwk5YWD
【豪州】「周囲の視線を釘付けに」…"内容物"が押し潰されない男性用下着を発売[11/2]

[1]諸君、私はニュースが好きだφ ★ []
2006/11/03(金) 18:31:56 ID:???

オーストラリアのデザイン会社が「ワンダーブラ(WONDERBRA)」に 相当する「ワンダーカップ(WONDERCUP)」なる男性用下着を発表した。
この商品を身につけると、明確な‘内容物’の増量が期待できるという。
商品の発売元バム(Bum)の創始者であるシーン・アシュビー(Sean Ashby)は、国営AAP通信の記者に、
「大抵‘それ’は、持ち上がっているか、どちらかに寄っているか、伸びきっていると思います。
この下着は、本人が生まれ持ったものの価値を最大限に活用する優れものなんです。大きさは関係ない。」と語った。
更に、「先週発表された商品に対してアメリカやヨーロッパから多くの反応が寄せられている」とアシュビーは付け加える。
「周囲の視線を釘付けにするテクノロジーはあなたをより偉大な人物に見せ、100%コットンの素材は驚きの肌触りをお届けします」
というキャッチフレーズで売り出された「ワンダーカップ」の秘密は、‘それぞれのものが押しつぶされるのを防止する’ポーチにある。
「ワンダーカップ」は世界の主要デパートとネット上で販売される予定。
写真は、2005年5月11日にマイアミ・ファッション・ウィークにて撮影されたもの。
ソース(AFP BB News)※ソース元に写真あり ttp://www.afpbb.com/article/1044986


『どうですかー?どうですかー?』
『見せるな、上田!』
208誕生日おめでとう:2006/11/05(日) 06:33:53 ID:mw+BJGwn

「上田さん」
「なんだ」
「そういえば昨日、誕生日じゃなかったですか?」
「…遅いっ!」
「なんだ、そうだったのか。おめでとうございます」
「それだけか」
「はい?」
「そうだったのかで終わりなのか」
「だからちゃんとおめでとうって」
「ここはエロパロ板だぞ。祝いの気持ちを示す気なら濃厚なキスとか甘いセックスとかの場にふさわしい手段があるだろう」
「だ、誰がそんな恥ずかしい事するもんか!」
「何が恥ずかしい!キスやセックスは生物共通のコミュニケーションだ…さ、おいでYOU」
「わかりました。矢部さんに上田さんが誕生日だって電話してあげますからそっちでコミュニケートしてください」
「何が哀しくて男同士でそんな事をしなくちゃいけないんだよ」
「あ、もしもし矢部?今すぐ上田のマンションに」
「やめろっ」
「な、なにするんだ!」
「YOU。今日こそ俺の熱い巨…いや、想いを受け入れてもらうぞ…」
「そんなもの受け入れたくない!放せっ」
「覚悟するんだ」
「…わかりました」
「おうっ?」
「でも乱暴はいやです。お祝いの、熱くて甘くて濃厚ないろんな事してあげますからそこに座って。目を閉じて」
「お、おう!…君も、ついに…」
「ゆっくり100数えててください、心の準備……しますから」
「わ、わかったよ!……い、いーち。にーい。さーん…」

(中略)

「…きゅうじゅうきゅう、ひゃーく!……数えたぞ、YOU!……ってあれっ」
「何してらっしゃるんですか上田センセ」
「矢部さん?……山田はどこです?」
「いませんよ」
「ホワイ!?」
「それより空き巣にでも入られたんちゃいますか、センセ。この部屋の有様」
「ああっ、冷蔵庫の中身が!トイレットペーパーのストックもな(ry」
209名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 08:58:09 ID:0J4sna3Y
そういえば誕生日だったのかw忘れてたw
210名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 09:33:10 ID:/PDVzMGe
…矢部さん、久々の登場だなあ(この板では)なんかしみじみ。
211名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 10:30:49 ID:WTqKttO0
>>208
上田バカスワロスww
212誕生日おめでとう(完結編):2006/11/05(日) 13:45:30 ID:mw+BJGwn
上田があんまりかわいそうすぎるので続きを
____________


「YOU」
「はっ!上田っ」
「君がこの部屋でまともな食事をしている光景が見られるとはな。今後ろに隠したものは何だ」
「……」
「無着色無香料の高級明太子か。俺の部屋からなくなったものと同じ販売会社と産地と賞味期限の」
「そうなんですか。偶然ですね」
「そこに積んであるのは…ダブルのトイレットペーパーか。シングルしか使わないと常日頃から豪語している君とは思えない贅沢品だな」
「な、何が言いたいんだ」
「これは今朝俺の部屋から持ってきたトイレットペーパーだ」
「なにを証拠に!」
「見ろ。ここに名前が書いてある。『ウエダ』」
「こんなものにまで書いてんのかお前」
「返してもらおうか」
「すいませんでした」
「随分と素直じゃないか」
「ふ。…今日中に返しに行こうと思ってたんですよ。いくらなんでも昨日お誕生日だったのに、悪かったかなーって」
「じゃあ何故返すつもりの明太子がほとんど消えてるんだ」
「……超常現象ですよきっと」
「どこを見ている。まあいい。この代価は君の躯とめくるめく熱いひとときとで返して貰おう」
「なんでだ!」
「さあ、来るんだ、YOU…俺の胸に」
「わかりました」
「おうっ…」
「服脱ぎますから。上田さんも脱いで、それから目を閉じて待ってて…」
「また騙すつもりじゃないだろうな、YOU」
「そんな事しませんよ。今朝は恥ずかしくて、覚悟がつかなかっただけです」
「照れやがって。…服脱ぎますって…全裸か?」

「そうですよ。上田さんの事愛してますから」

「!!……ジュ、ジュヴゼームッ」
「それ確かフランス語でしたっけ。上田さん頭いいですもんね…そうだ、フランス語で100数えて待っててください」
「い、いいよ。アン、ドウ、トロワ…」

(中略)」

「…キャトルヴァンディズヌフ、サン!……おいで、YOU!」
「何をやっとられるんですか、上田センセ。ブリーフ一枚で」
「矢部さん!?なぜここに」
「いやー。今朝の話聞いた時、どうもセンセがあの貧乳インチキ奇術師に誑かされておられるような気がしまして。それで様子を」
「……や、山田は?……!…おうっ!服から俺の財布が!カードがっ」
「えー加減に目を覚ましたほうがええんちゃいますか、センセ」
213名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 16:26:37 ID:s5D3C7yS
>>212
さらにかわいそうだろ、上田w
上塗りだな
214名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 17:16:32 ID:0J4sna3Y
フランス語wありそうw
215名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 19:30:25 ID:otV20xcJ
>>212
せつねええええwwwww
216名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 21:16:15 ID:t1elWjEA
「上田さん頭いいですもんね」
心こもってねえしwwwww
217名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 04:49:53 ID:r6DD6eb7
おい腕に覚えのある絵かきのおまえら朗報だぞ
まとめサイトにアップロード機能がついてる!

いつもありがとう、まとめの管理人さん
218名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 12:52:23 ID:po9l3sLX
ヨーホー…?

イツモアリガトウ、カンリニンサン!
219名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 12:56:29 ID:rKnEsELR
管理人さん次から次へとありがとうございます!
まとめサイトの域を越えてるw
220名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 16:17:29 ID:QC8QHz7j
石山の続きを全裸で待ってるんだが・・

そろそろ凍えそうだ・・
221名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 20:16:44 ID:2Ky7Uuyn
巨根対策として、大人のおもちゃでトレーニングに励む奈緒子が読みたい。
で、うっかり上田にばれてえらいことになるのも読んでみたい。
222名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 20:37:25 ID:CkdDYdC7
>>220
もう朝晩は冷え込むから靴下は履けよ
223名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 21:18:56 ID:rKnEsELR
新作SPの「隊長、完璧です!」のシーンのウエヤマがやたら可愛くて好きだなぁ。
普通に仲良さそう。
224名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 21:38:57 ID:9z1NgHzb
>>223
あのあと、2人っきりで夜を明かすしなw
225名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 02:40:45 ID:P5Cr/V8t
>>224
2人っきりじゃないぞ。ウヌャニュペェィギュゥリュ星人も一緒だ
226名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 16:01:08 ID:jhsDsgMR
>>221 それ読みてぇぇぇ
227名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 20:44:45 ID:tbyCREbM
大人のおもちゃネタ、出だしはこんな感じで。
____________


奈緒子は目の前に広がる異様な光景に怖気づいた。

−−−−これは一体何? 私は幻を見ているのか?


毛蟹セットと書いてある箱を受け取ったのはお昼すぎ。

バイトもなければ金もない。もちろん食料なんて底を尽きた。
ならば、体力を温存すべく部屋で寝ているしかない。
ただひたすら部屋でゴロゴロしているだけの、そんな状況で届けられた毛蟹セット。

毛蟹なんて高級食材を、注文した覚えも、贈られる覚えもなかったが、
箱の側面に”毛蟹”の文字を見つけたとたん、宅配のお兄さんからダンボールをもぎとり、
受領書にサインするなり押し付けて、奈緒子は恐ろしい勢いでドアを閉めた。

宅配のお兄さんが「間違いでした」と言ってももう遅い。
すでにサインをしてしまったのだからこれは私のモノだ。

彼女はニンマリほくそ笑むと、いそいそと毛蟹セットの開封を始めた。

波をバックに書かれた毛蟹の文字、その逞しい筆の運び。
毛蟹というたった二文字に目が眩んだ奈緒子は気づかなかった。
生もののはずなのに常温配送であること。
箱の大きさに比べて明らかなその軽さ。


そうして奈緒子はパンドラの箱を開けたのだった……。
228名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 04:36:10 ID:qIxQcgy1
おもしろい!続き希望
229名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 10:40:56 ID:p906B8Ow
中の人を使うネタはルール違反かな?


仲間由紀恵がある朝、目覚めたら、そこは……
「あれ? この部屋…トリックの撮影??」
上田次郎の部屋だった。
「おいyou、いつまで寝てんだ」
「ええ!? ちょっとなんですか阿部さん、何の企画ですか?」
「アベって誰のことだ? それより今日こそ、約束したよな…」
上田の眼が欲望を湛えて妖しく光る。
「ちょ、ちょっと! い、い、いやぁーーー」

そして、一時間後にはすっかり……仲良くなっていました。


上田が中の人から離脱して別人格として存在する。もしくは山田バージョン。
どなたか、うまく小説にまとめてくださる神はいませんか?
230名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 11:12:47 ID:8R43YS8x
>>227
続き!続き!

>>229
↓のこの板の趣旨を読むと実在の中の人そのものを絡めて扱うのは禁止なんじゃないかと思うな。


【この板の趣旨】
一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
およびオリジナル・パロディを問わないエロ小説創作等を行う板です。

以下は禁止、より相応しい他の板でどうぞ。

*キャラ単位、キャラ主体のスレッド →ピンクのキャラサロン
*年齢制限付きの作品に関するスレッド →エロゲネタ&業界/エロ漫画小説アニメ/エロ同人等
*画像の貼り付け →半角二次元/お絵描き・創作等
*実在する人物(アイドル等)を元にした創作 →えっちねたロビー等
231名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 13:49:17 ID:7okZRmoU
中の人はまずかろう
232名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 14:06:49 ID:qIxQcgy1
やるならエロパロじゃなくて別板だね
芸能人を扱った創作スレがどこかにあると思うよー
233名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 16:35:04 ID:yLFeVCzU
ですね。個人的には好きですが、こことは趣旨が違うと思います。
234大人のおもちゃ:2006/11/08(水) 20:43:39 ID:LKiqpZpY
「毛蟹は?毛蟹はどこ?!」

箱を開けたとたん奈緒子の目に飛び込んできたのは、さらに小さな箱の山だった。

ははーん、この中に毛蟹が一個一個梱包されているのだな。
さすがは毛蟹。高級食材様。

奈緒子ははやる気持ちを抑えて、箱を開封する。

しかし、その開封スピードは徐々に遅くなっていき、しばらくすると彼女の動きがピタリと止まった。

一個目は何かの間違いだろうと思った。二個目は毛蟹の足に見えなくもなかった。
三個目を開封したときには、さすがにおかしいと思いだした。
四個目は手に取て見ただけでほうり投げた。

そうして、今、彼女の前には、
大きさも色もどれ一つ同じものがない、無機質な物体が並んでいる。

──これは一体何? 私は幻を見ているのか?

毛蟹の姿はどこにもない。

奈緒子は宅配便の箱を見る。
そこには大きな波をバックにした毛蟹の文字が、今も力強く、鮮やかに印刷されている。

そして、目の前に広がる、男性自身を模した──いわゆる大人のおもちゃ達。

いくら奈緒子でも、これらの品々がどいういうのものかぐらいは知っている。
それが何故毛蟹の箱に入ってきたのか、どうして自分の部屋に届けられたのか、それが分からない。

けれど、現実に此処にあるのだ。

迷いながらも、奈緒子はそのうちの一つを手にとってみた。
先端がフック状になっていて、小さな突起が無数についている。
毛蟹…ともいえなくもないが、色はショッキングピンクで毒々しい。
ただ、他のおもちゃの明らかな造詣に比べれば、幾分手を出しやすかった。

──こんなの使っている人間がいるのか?

そう思いつつ、彼女の脳裏にある人物の言葉が浮かぶ。

『物事っちゅうのはな、何事も慣れが大事や!』

あの男がそんな言葉を発したのは何がきっかけだったか──
235名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 20:44:42 ID:LKiqpZpY
勝手に続き書いてみた。誰かこの続きを…。
236229:2006/11/08(水) 21:51:26 ID:HVDNktww
そうですか〜…
板の趣旨とかちゃんと見てなかった、というより
空気読めてなくてスミマセン。
神々の更なるご活躍を祈念いたします(-人-)
237名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 22:28:58 ID:/P19MY3b
奈緒子は改めて、「それ」をまじまじと見つめる。宅配業者に住所相違で戻すにしても
もう開封済みである。本やCDとは訳が違う。万が一使用済みとでも思われでもしたらと考えると
返品するのも躊躇われた。
「それ」は奈緒子のテーブルに鎮座している。形がまだ抽象的なので
手品道具といってしまえばそう見えるかもしれない。大人のおもちゃ屋などに入ったこともない
奈緒子にとってこうしたものを手に取るのは、もちろん初めてのことである。
ソフトラバー製で手触りは見かけよりも柔らかい。いじり倒しているうちに生来の好奇心がうずうずと
鎌首をもたげて来た。
「一回ぐらい別に…」奈緒子は呟くと、玄関のドアを見る。鍵はかけてある。
夕方で日も沈みかけているので、電気を付けなければ留守だと思われるだろう。
部屋の外に気配がないことを確認すると、おもむろに奈緒子は「それ」をジャージ
の上から太腿にあてがう。
電源は三段階になっているので弱に設定した。「ヴーーン」無機質なモーター音が部屋に響いた。
ジャージの上からでも振動は十分に伝わってくる。
「くすぐったい…」
快感よりもくすぐられるようなこそばゆさが先にたつ。
ゆっくりと一番大切な部分へと動かしていく。
「ん…」奈緒子は大きく息をつくと「それ」は奈緒子の秘所に
布越しに触れた。「んむぅ?」鈍い快感が体の中心から広がっていく。
病み付きになりそうな感覚に溺れる様に奈緒子は下着を下ろしていく。
段々ものが考えられなくなってくる。止められない…。そう思いながら「それ」は
奈緒子の秘所に直接触れた。
「きゃああああん」
ビクンと奈緒子の腰が上がった。電流の様な快感のパルスが奈緒子の脊髄を伝わる。
完全に快感の渦に飲み込まれた奈緒子は、「それ」を股間の中に誘う。
238名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 23:49:07 ID:/P19MY3b
「ふむぅ。はあああああん。あん。あああん。」全裸になった奈緒子は「それ」を彼女の体内へ導く。奥までは届かないので
入り口までだ。甘美な振動に脳が焼ける。
「うえ、うえださんっ。上田。バカうえだ。」我を失った奈緒子はしきりに男の名を呟やきながら行為に没頭する。

「留守か。せっかく人がYouの好物の万疋屋のモンブランを買ってきてやったのに」
池田荘の廊下に長身の男が立っている。暫し考え事をした後、その男は合鍵を使って
ドアを開けた。まるで自分の部屋であるかのごとく、なんの躊躇もなく。

「――――!」全裸の奈緒子は。ドアが開くこと自体信じられないように、玄関を眺めた。
頭が回らない。何が起こっているのか理解するのに時間が酷く時間が掛かった。
上田が立っていた。いや勃っていた。「上田…さん!? バカ上田出てけ消えろ!!!!」
奈緒子は手元のシーツを手繰り寄せて身体を隠すと、傍らの空き箱やらなにやらを投げつける。
波間に佇む毛蟹が上田の頭にヒットする。

「なんだYouはマスターベーションの途中か。マスターベーションは生物の基本だ。
何も恥ずかしがる必要はない。さあ、一緒に快楽の海へと漕ぎ出そう!」
瞬時に事態を把握した上田は奈緒子へとにじり寄って行く。

「ってちょっとまて上田さん。これは誤解だ。陰謀だ。そうだ。毛蟹がやってきて
私に催眠術をかけたんだ。そいつの仕業ですよ。」
幾分冷静さを取り戻した奈緒子は必死に取り繕いながら上田から後ずさりする。

「Youが俺の名前を呟きながらマスターベーションしているのを見た。なにも気取る
必要はない。さあ」
上田はシーツ一枚の奈緒子に追いつくと、華奢な身体を抱きしめた。
「や、やめろ上田…。う。」奈緒子は抗おうとするが、身体に力が入らない。上田にキスされると
先ほどまでの快感が蘇って来た。奈緒子の息が熱くなる。シーツを払いのけ、彼女の全身を弄り始めた
上田は、彼女の傍らに落ちている「ソレ」に気づく。
239237:2006/11/09(木) 00:00:35 ID:bC/tPhL5
すいません。徹夜明けで頭呆けてます。誰かこの続きを…
240名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 12:47:40 ID:SPRqcI+j
誰でもいいから、ねちっこい続き熱烈キボンぬ!
241名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 13:06:06 ID:nNR0YV/0
>>バカうえだ。

吹いたwそれでいいのかw
242名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 16:10:20 ID:oZlX2cB+
「おおぅ!?」
上田は素っ頓狂な叫びをあげた。「ソレ」を手に取り
「You、念のために尋ねるが、これはYouの物か? Youの私物か? Youの愛用の品なのか?」
と、念の入った尋ね方をする。
「ば、ば、ばかっ! そんなわけないでしょう! これは……そう、これは毛蟹ですっ!」
冷静さを取り戻しかけていたのに、上田に見られてしまったことで、奈緒子はまたうろたえた。
生まれて初めて「ソレ」を見た奈緒子と違い、上田にはこれが何をする物かは一目瞭然、いや、
ひょっとしたら影絵にしてクイズを出しても当てるに違いない。
なにしろ、予習だけはばっちりの男なのだ。

「俺は寡聞にしてこんな毛蟹は初めて見たが?」
「だ、だって、毛蟹って書いてあるじゃないですか! こんなに!」
奈緒子はさっき放り投げた箱をたぐり寄せ、上田に突きつける。
「ほら!」
確かに、などとうなる上田を前に、奈緒子はシーツをこっそりと身体に巻き付けながら、
そっと箱ごしに上田を仰ぎ見た。
上田の悩んでいる顔は、困ったことにかっこいいのだ。
だが、奈緒子の目線は上田から外れ、その手前の箱に釘付けになる。
私の毛蟹はいったいどこへ行ってしまったのか、と思いながら、箱に描かれている毛蟹でいいから
食いたい、と無意識のうちに身体が前へと動く。

「そうか」
上田の発した声に、ぴたりと奈緒子の動きが止まる。
「……なんですか?」
「Youはこれを毛蟹と言った。そうだな?」
「そうですが」
上田は箱を横へ放り投げ、奈緒子の上へとのしかかってくる。もちろん手にはショッキングピンクの
ぐにゃぐにゃとした形状の、毛蟹とは似ても似つかない「ソレ」を持って。
「なら、Youはこれを食べる、と言うんだな」
上田の目があやしく光る。
「はい?」
「食ってもらおうじゃないか」
「え? いや、ちょっと……上田? ば、ばかっ! こんなもん食えるか!!」
「食べるのは何も、上の口とは限らないぞ」
243 ◆QKZh6v4e9w :2006/11/10(金) 05:54:53 ID:oo5MlAIl
リレー、楽しくて濃厚そうで超期待。
で、それとは全く別に微エロ投下。
244呪文と石 1:2006/11/10(金) 05:55:38 ID:oo5MlAIl
安アパートの自室に入り、バッグを肩にかけたまま奈緒子は畳にへたり込んだ。
もうくたくただった。

今日は夕食をご馳走になった。
普段奈緒子が行くことのない、人気の懐石料理の店でだ。
連れていってくれた男の膳から奈緒子は簡単に次々とおかずをかっさらう事ができた。
その男つまり上田が時折箸を休め、柄にもなく何事かを考え込んでいる様子だったからだ。
摂取した料理の質と量は普段とは比べ物にならない。
当然奈緒子は上機嫌だった、そこまではいい。

ただその後の展開が少々意外なものだった。
お茶でもどうだと言うのでマンションに寄ったら速攻寝室に連れ込まれたのである。
月曜の夜に彼が誘うのは珍しい。
異性としてつき合い出して二ヶ月ちょっとの彼の情熱は、正直なところちょっとだけ、まあその、悪い気はしない。
だがそれも程よくであればいい話なのであって。

──やりすぎだ、あのバカ。

奈緒子は痛む腰をかばいつつ顔をあげ、目覚まし時計の針を確認した。
午前一時半過ぎ。一刻も早く寝るべき時間だ。
明日、いや今日は滞納している家賃絡みのただ働きをしなくてはならない。
大家のハルの知人が役員をしている子ども会のお祭り会場の一隅で『無料の』マジックショーという今ひとつやる気のでない仕事である。
だが奈緒子はマジシャンだ。やるからには無料だろうがただ働きだろうが全力を…ぐうとお腹が鳴った。
折角摂取した夕食のカロリーをすぐさま上田に奪われてしまったからか、ひどく空腹だった。
奈緒子はちらりと戸棚を見上げた。
バイト料が入る予定の木曜日までは、残っているパンの耳に手を付けるわけにはいかない。
熱すぎるくらい熱く愛された事とは別に、なんだかちょっと切なくなった。

奈緒子はバッグを放り投げ、積み重ねた布団に向かった。

245呪文と石 2:2006/11/10(金) 05:56:11 ID:oo5MlAIl


火曜日の池田荘202号室。
「……ほんとに何もないっ」
奈緒子はぺこぺこのお腹を撫でながら、諦めきれないまま戸棚に縋り付いていた。

原因は昨日と同じだった。
どすこい上田だ。
ただ働きを終えて戻ってきた奈緒子が目にしたのは、大事なパンの耳に貴重品のケチャップとマヨネーズをたっぷりつけて貪り食っている大男という一番見たくない光景だった。
怒り狂った奈緒子の剣幕に怯えて何か言い訳していたが、それにしても許せない男だ。
奴にはおやつ程度の感覚でも、奈緒子にとってはパンの耳は主食であり主菜なのである。
しかもだ。
悪かった許してくれといいながら上田は彼女の肩や腕に触れ、次に長い髪を手に巻いたり頬を撫でたりしはじめ、更には腰を抱き寄せた勢いで唇を奪いあまつさえ壁に押し付けスカートを捲り上げ挙げ句には舌や吐息や指で。

───平日に二日続けてなんて。有り得ない。

昨夜の情事で疲れ気味なのか上田は巨根の分際で彼女に騎…いや、細かい経緯はどうでもいい。
空腹のまま日中必死で愛想笑いをしていた身にはかなりの負担の運動だった。もう本当に勘弁してほしい。

そもそも火曜日の夕方に彼がここに居ること自体が不思議である。
いくら上田が暇そうに見えるといっても彼は学者で仮にも大学教授なのだ。
崇高なる権利である己の研究はどうした。
明日を担う若き学生に対する教育指導の責務はどうなる。
日頃愚痴と見せかけては自慢たらたら奈緒子に語る教授ゆえの雑用だってそれなりにあるに違いない。
そのあたりをちくちくと思い出させてやったところ、上田は慌てて服を着て帰っていった。
明日の夕食、パン耳の償いに焼肉を奢ると言い残して。

奢りは当然だが、とりあえず今後はパン耳の保管には厳重に注意しなければ。
あともう一つ、疲れている時にはどんなにねだられようとこの体位は断固断らねばならない。
奈緒子はそう決意した。
さもなければただでさえスレンダーな躯がさらにスレンダーになってしまう。

せめて上田の忘れた茶菓子でも転がってないかと棚を隅々まで探ってみたが、何も見つける事はできなかった。
仕方なくお茶をいれて啜り、奈緒子は今日も空腹のまま眠りについた。

246呪文と石 3:2006/11/10(金) 05:56:54 ID:oo5MlAIl


さらに翌日の池田荘同室、水曜日。
「だめ…もう死ぬ…お腹減った」
昨日一昨日と変わらぬ呻きを漏らしつつ、奈緒子は今日も自室に転がっていた。

今日は元凶の男が傍にいる。
乱れた服と呼吸を整えながら気怠そうに身を起こし、ちゃぶ台の前に座った上田は勝手に茶をいれはじめた。
「茶の葉が急に減ったんじゃないか、you」
「夕べ飲んだんです。上田がパンの耳勝手に食うから」
彼はふうふうと息を吹きかけたまだ熱い茶を一気に飲み干し、大きく吐息をつくとすぐに次をいれはじめた。
さきほどの運動で相当喉が渇いたのだろう。奈緒子も同様である。
「あああれか…お詫びに美味い焼肉を食わせてやっただろ。な」
「そんなの、今ので全部どこかに消えました!私にもお茶をよこせっ」
奈緒子はしどけない半裸の躯を気にしながらようやく肘をついて起き上がった。
喘ぎ過ぎたのか頭がガンガンする。腰が慢性化しそうに痛い。躯の芯にも鈍痛。体中の骨がきしんでいる。
奈緒子の大きな目は潤みきり、あたりには服や下着が散乱していた。
濃いキスの痣がついて上気した肩や背中に長い髪が振りかかり、おざなりに敷かれた布団は乱れ、コンドームの空袋や丸めたティッシュの山が畳に盛り上がり、つまりは落花狼藉の有様だ。

───平日に三日連続。本日も二回立て続けの猛攻。有り得ない。

「上田さん。一昨日から変ですよ」
「はい?」
広い背中がぎくりとしたように固まった。
「……何かあったんですか?」
「…………」
「明日も大学ありますよね、講義とか研究とか会議とか。なのにこんな時間まで──」
上田がぼそりと言った。
「厭か?」
奈緒子は詰まった。
「感じまくってたじゃないか」
「うっ…」
奈緒子は赤くなったが、これではいけないと視線をあげた。
「あのねっ!…こんな事続けてたら躯壊しますよ。そっちもだけど私も、今週はまだバイトが」
上田は茶を啜り、またぼそりと呟いた。
「………you。明日、いやもう今日か………夜は空いてるか?」
「話聞いてんのかお前」
奈緒子はさらに赤くなった。
「どうせ何かくだらない事企んでるんだろ。白状しろ」
彼はのっそりと立ち上がった。むやみに高い場所から低い声。
「じゃあまたな」
「上田!」
奈緒子は追いすがろうとしたが、濃厚な運動後の華奢な躯はふらふらして、持ち主の言う事をきかなかった。

結局その日も上田の残した出涸らしの茶を啜ったあと、奈緒子は気絶同然に眠り込んだ。

247呪文と石 4:2006/11/10(金) 05:57:57 ID:oo5MlAIl


翌日の木曜日、路上にて。

奈緒子は疲れた躯に鞭打って喫茶店のバイトに行き、なんとか終了時間まで勤め上げた。
今日の御飯のためである。
待ち焦がれていた報酬を手にし、必要な食料品を買い込んで久々に幸せな帰宅の最中だった。
後ろから聞き慣れた不吉なクラクションが鳴り響いた。

顔をこわばらせて振り向くとそこには若草色の小さな車があった。
運転席から大男が手を振っている。
奈緒子は急いで前を向き、見なかったふりをしようとした。
「you。──you!」
速度をおとし、ぴたりと並走するパブリカから上田の声がする。
「乗れよ。昨日の、その、お詫びに……なにか奢ってやるから」
「別にいいです。今日はお金入ったし、バイト先でサンドイッチの残りを食べたから満腹だし。失礼します」
「更に一食浮くんだぞ、you」
いつもいつも食べ物で釣られると思ったら大間違いだ。
奈緒子はつんとして小さな胸を張った。
「結構です。今日は部屋に押し掛けて来ないでくださいね、手品の練習がありますから」
次郎号が動かなくなったので気になった奈緒子がまた振り向くと、アイドリング状態で停止した車内で上田が暗い目をしてハンドルにもたれかかっていた。
「……ど…どうした…んですか、上田…さん…?」

上田はゆっくりとドアを開け、ゆっくりと車を廻って近づいてきてゆっくりと顔をあげた。
かと思うといきなり腕を伸ばし、奈緒子を捕まえた。
「上田っ!?」
「この午後しかないんだよ。俺のほうも臨時の教授会が入ったからな」
言うが早いか上田は助手席に奈緒子を押し込み、サイドブレーキを完全に解除しない状態から次郎号を急発進させた。
今度こそ明白なる誘拐である。

……目を覚ますと、そこはすでにとっぷりと日の暮れた池田荘の自室だった。
彼の姿は既になかったが、全裸の躯に布団がかけてあった。
ここ数日と同じ場所がけだるく痛む。
全身が疼き、喉が乾き、頭痛がし、しかもまたキスの痣が増えている。
上田の声や熱や重み、そしてきれぎれではあるがねちっこくていやらしい記憶がフラッシュバックする。
恐ろしい事に抱かれている途中奈緒子は快感と疲労で気が遠くなってしまったらしい。
ゴミ箱に目を動かすと新たに山盛りになったティッシュで溢れ返っていた。
正直なところ今回は回数すら覚えてない。気絶は上田の専売特許だったはずなのに。
──平日とかなんとかいうレベルじゃなくて。
この状態は有り得ない。
いささか遅すぎるのかもしれないが、奈緒子の心に、ようやく深刻な不安が芽生えてきた。
なにせ普段からあの男は変人なので、多少変でも気付かなかったのだ。

とりあえずまたもやお腹が減っている。買い込んだ食料品の袋を探したがどこにもない。
次郎号にだか路上にだか忘れてきてしまったらしかった。
「上田。あの野郎…!」
震える指で即座に大学に電話したが上田は研究室にはいなかった。
そういえば臨時の会議とかなんとか言っていた事を思い出す。

奈緒子はその夜、空腹と憤激のあまり最後のお茶を飲み尽くしてしまった。

248呪文と石 5:2006/11/10(金) 05:58:45 ID:oo5MlAIl



そのまた翌日、金曜日の午後遅くの事である。
まさか今日はいくらなんでも現れまいと思っていた長身が、花やしきの舞台裏に現れた。

「!う、上田!」
「よう」
上田の顔はやつれていた。
顔色は悪く肌にもつやが無い。
一層落窪んだぎょろりとした目の下にはうっすらと隈、頬も削げていることに奈緒子は気付く。
いつもきちんと整えている口やあご周りのひげすら無精にすすけて見える。
奈緒子でもキツいのに、一回り年上の上田が連日あれだけやっていれば無理もない。

「だ、大丈夫か──なんか死にそうな顔してるぞお前」
「ふっ…このところ学生の論文指導やエッセイの取材で忙しくて」
上田は明らかに嘘をつきつつ、ジャケットのポケットから小さな壜を取り出した。
ひと捻りで蓋をとばしてあおったその壜のラベルにはどこかで見たようなピラニアの絵が描かれている。
奈緒子は見とがめた。
「上田。何だそれ」
「気にするな」
上田は息をつき、高い目線から奈緒子をじっと見据えた。
「you、今朝はどこに行ってたんだ?」
「新しく始めたコンビニのバイトに…それが何か──」
奈緒子はそわそわと周囲を見回した。
長居しているのは手品のタネを仕込むのに熱中していた奈緒子だけで、他の芸人の気配はない。
油断した。
バッグの中に布や造花を放り込み、彼女はさりげなく立ち上がろうとした。
──ところを腕を掴まれ、お知らせだのちらしだのの重なる壁に押し付けられる。

「そうか、新しいバイトか…元気だな」
上田はチャイナドレスの裾の割れ目から掌をさしこんできた。
「それなら大丈夫だろう」
「!!!まさかっ」
「フ、フフ……その、まさかだ。…おぅ、効いてきた…高価いだけの事はあるな」
病的に目がギラギラしている状態の上田の笑いは凄みがあって怖かった。
「上田…!」
上田のひげが首筋をこすり、奈緒子は痛みに眉を歪めた。
「出せよ。持ってるだろ、あれ」
「……か、金なら無いぞ」
うすうすわかっていても素直に従う気はない。
奈緒子は頬をひきつらせてちらとバッグに視線をやった。
上田が舌打ちして腕を伸ばした。あっという間に中身が化粧台にぶちまけられる。
ハンカチに包まれた四角い箱を指で探り、上田はそれをつかみあげた。
「ほら、やっぱり、こういう時にも真面目に避妊だ。一枚出してくれないか、you」

男女の関係になった後、上田が奈緒子に贈った上田専用男性用避妊具の小箱である。
いつも持ってろというわりには上田はズボラでほとんど使ってなかったのに、ここ数日は使いっぱなしだ。
それを手に押し付けられ、奈緒子は怯んだ。
「や、やりすぎですよ上田さん。昨日だって犯罪のようっていうか、いや、立派な犯罪ですよあれ」
上田はちょっと目を逸らした。
「何が犯罪だ。君だって歓んでたし、……その、婚約者同士なら当然の行為じゃないか」
「……はいぃい?」
奈緒子は目を見張って上田の横顔をまじまじと見上げた。
婚約───?
249呪文と石 6:2006/11/10(金) 05:59:49 ID:oo5MlAIl

何だその固い響きの単語は。
それは確かに、彼にはこれまでに何度かプロポーズらしき言動を示されてはいるのだが。
奈緒子自身もこのままずっと上田と一緒にいるのだろうなあ、とはぼんやり考えているのだが。
正式に『婚約』したことなどない。する予定も今のところは…
…だがそういえば先月長野に上田が『挨拶』に行った。
上田は結局最後まで具体的な言葉は何も切り出せなかった。意気地なしだからだ。
だが母は何故か前々から上田を気に入っており、初手から二人は結婚するものだと決めてかかっている節がある。
奈緒子をよろしくねとかどうか任せてくださいお母さんとかそんな言葉は確かに彼女の頭上で飛び交っていた。
もしや奈緒子が気がつかなかっただけで、二人の間では充分意思の疎通が計れていたのだろうか。

次に奈緒子は恐る恐る、つい先日、『ドライブの途中についでに』上田が寄りたいというので連れて行かれた拝島の彼の実家での雰囲気を思い出した。
出された美味しいもなかを夢中で頬張り珍しくも頬が綻んでいる奈緒子を前に、
亡くなったお父様はあの有名なとかお母様も著名な書道家でいらっしゃってとか
とても綺麗なのに清楚でとか次郎もいい年だしとか女性を連れて来た事が一度もなくてとか
仕事ばかりしててとか心配していたのだとかこれで安心とかよろしくお願いしますねとか、
息子と違ってごくまともそうな上田の両親の発言は実に嬉しげで前向きで──
そういえばこうと決まれば一日も早く孫の顔をみたいとか式は神前かとかそんな言葉もさりげなくあまりにもさりげなく。

「──ああっ!」
自分と上田がいつの間にやら実質的に『婚約』しているらしい事に初めて気付いて奈緒子は仰天した。

「そうだったんですか!?」
「そうだったんですかって、おい」
「だって、上田さんと婚約してるならなんで私はこんなに貧乏なんです。パンの耳食ってるし」
「マンションに移れと言ったら君は厭がったじゃないか。強欲なくせに生活費も受け取らないし」
「不気味じゃないですか。上田さんから理由もなく便宜をはかって貰うなんて」
「なにが不気味だ」
「だって上田さんですよ」
「どういう意味だ。理由もなくって…婚約してるだろう」
「してないじゃん」
「してるんだよ!俺はそのために、着々と外堀を埋めて」
「わかりにくいんですよ!」
「どこがだ!youがニブいだけだろうが」
「もっとわかりやすくハッキリ言ってくださいよ!ドライブのついでとか名物のもなかとかフランス語とかでごまかしやがって。あ、そうだ、それこそ結納とかもしてないし、婚約指輪も貰ってないじゃないですかっ、ほら、100カラットのダイヤがついてるような」
「……そうか、やっぱり欲しかったのか」

上田は奈緒子をじっと眺めた。
「……上田さん?」
奈緒子も思わず上田を見つめた。
でかいぎょろ目は随分優しく見えた。
「あのな、you……」
上田は口を噤んだ。
さっと赤くなり、彼は咳払いをした。
「…ま、その話はいいじゃないか。それより、…とりあえず、やろうぜ」
「───はいっ?」
「愛情の確認。…セックスだよ。決まってるだろ」
上田は避妊具の箱をせわしなく奈緒子に押し付けた。
「一枚出せ。今朝も君のアパートで可愛がってやるつもりだったんだがな、全く」
「ってここでか。上田、お前」
「ほら、早く」
奈緒子の腿の裏に大きな掌がまわる。上田はそれをもちあげようとした。

奈緒子は確信した。
上田は絶対にどこかおかしい。
このままでは本当にこの場で犯される。
250呪文と石 7:2006/11/10(金) 06:01:52 ID:oo5MlAIl

反射的に、奈緒子は思いきり腿をひき上げた。チャイナドレスの裾が華麗に翻る。
クリティカルヒット。
「おぉっ……」
一声呻いてずるずると崩れ落ちた重い長身をなんとか床に横たえた。
手当たり次第にバッグに小物を詰め込んで、奈緒子は急いで逃げ出した。

目指す先は──公衆電話だ。
あまりにも上田の様子が怪しくて、どうすればいいのかわからない。
このままでは今夜のこのことアパートに戻るのも不安だ。
なにせ上田はいつでも不法侵入するのだから。
曲がりなりにもこの手の緊急性のある相談を持ちかけられそうな知り合いは、トモダチのいない奈緒子には東京広しとはいえどもあの刑事くらいしかいなかった。



一時間後。
「しっかしお前のそのバイト仲間は恐ろしい女やな、いきなり急所をか…怖っ」
「矢部、面白がるな。真剣に話を聞け!」
「聞いとるやないか、貴重な癒しタイム割いて。にしてもワシら男にとってはその場所はね君」
一人は真っ赤なチャイナドレス一人は自然ではない頭髪の、不自然極まりない二人組がとあるクアハウスの一隅でひそひそと言葉を交わしている。

「だって、その時真剣に身の危険を感じ…たらしい、んですよ」
矢部はマッサージ機のスイッチをいれながら相づちを打った。
「危険言うてもな。男ゆーのも所詮スケベな生き物やしね、ほら。…あ〜〜極楽極楽」
「そいつ人前では気取りまくってますけどね」
「あー。ムッツリかー、……上田センセタイプやな」
「なんで上田の名前が出てくるんですか」
奈緒子は振動している不自然な前髪から視線を逸らし、自分も隣のマッサージ機に座り込んだ。
「それより。自分からコンドーム贈ってつける特訓までさせたくせに「やはり生で中出しが最高だな」ってそのまんま押し倒してた身勝手でいい加減だったその男がですよ。
『避妊は重要だよyou。コンドーム、薄くて便利でもどかしくて素晴らしいじゃないか。どんどん使おう、なっ!』って月曜からずっと大張り切りなんです
。同じ男性としてどう思います矢部さん、今まで生ばっかりだったのにここにきていきなりコンドーム濫用するって、どういう」
「アーアー公序良俗に反するのでこういう場所で中出しとか生とか大声で発言するのはやめてくださーい。
……世間の耳いうもんをちっとは憚らんかいこの手品師が。恥ずかしいやないかっ!」
奈緒子は目を剥いて罵る矢部に視線を戻した。
「すみません。でも本当に、『youがセックス大好きなんだから仕方ないんだ。な、コンドーム使おう。な』ってしつっこく…なんなんでしょうかあいつ。自分だってセックス大好きな癖に」
「セックスだのコンドームだのやめい言うとるやろが!! …しかし聞けば聞くほどあのセンセを彷彿とさせる口ぶりのオトコやな」
「違いますよ。あのバカは関係ないです」
奈緒子は唇を噛みしめ、でこぼこのシートにもたれかかった。
「不思議な事がもう一つあるんです。そのムッツリですけど、最近やたらにしつこいんですよ」
「そのオトコはもしかして絶倫か」
「巨根ですけど違います。いい年だし。これまではねちねちと一回したらそれなりに満足してたみたいなんですけど、まるで何かに取り憑かれたように何回も──
今日なんか人相が変わってて、あっ、そういえば怪しい精力剤まで」
「巨根……。えらい詳しいやないか。お前その相手のオトコ知っとるのか」
「いえ。…ト、トモダチに聞いたんですよ」
251呪文と石 8:2006/11/10(金) 06:25:22 ID:oo5MlAIl

矢部は急に身を乗り出した。
「そこや。……そのトモダチ、股間蹴りつけるような女やけどえらい美人やいうて言うたな。しかも金持ちで巨乳の」
「ええ。それに教養があるし華もあって色っぽいし上品だし手品は巧いし。まさに掃き溜めに鶴っていうか」
「要するにお前と正反対の女いうわけやな。なんでお前と同じとこでバイトしとんのかわけわからんが、あーあ、ワシがその場におったらそのムッツリを即逮捕してやるのになぁ──ちょっと途中経過見た後で」
「おい」
矢部はさらに身を乗り出して目を輝かせた。
「なあ山田、その子紹介してくれへんか。個人的に僕が彼女の相談に直接乗ってあげてもいいよ。その、美人で巨乳でお金持ちの」
「駄目です。それより私の説明を聞けっ、それでですね──」
矢部は即座にマッサージ機に背中を戻し、右手をあげて奈緒子を遮った。
「紹介せんのやったらこれ以上はよう聞かん。黙っとったがな、ワシは今現在囮捜査中で忙しいんや」
「嘘つけ」
「それにしても意外やなー。打ち明け話してくるようなトモダチが乳のないお前におったとは。明日は雪決定やね」
「…乳は関係ないだろ、乳は!」

奈緒子はバッグを肩にかけて憤然と立ち上がった。
さっきから、要するに矢部は面白がっているばかりで全く真剣に聞こうとはしない。
奈緒子が物欲しそうな目で掌を差し出して隣に座っているのに、マッサージ機代のたったの二百円すら貸してくれない。
こういう怠惰で不親切な警官の対応がきっと世の痴漢やストーカー犯罪や万引きや詐欺などを助長するのである。

「もういいです。時間の無駄でした。ヅラっと帰ります」
「おお、帰れ帰れ…っちゅうてワレ!今さらりと何言うた、撃ち殺すぞ」
マッサージ機から飛び上がった矢部の視線が奈緒子を通り過ぎて頭上に流れた。
「あれ。上田センセ」
「…!!」
慌てて振り向いた奈緒子の背後に、倒したはずの大男が頷いている。
「上田、どうしてここが」
「君の数少ない知り合いとその立回先なんかな、全部お見通しなんだよ。……どうも、矢部さん」
矢部は奈緒子と上田を見比べた。
「センセもここにいらっしゃったという事は、もしかして調査かなにかですか。ほらいつもの、超常現象」
上田は奈緒子の背中に、まっすぐ立てた中指の爪の先をぐりぐり捻り込みながら笑顔を見せた。
「まあ、そんなところです」
「痛いじゃないか、上田っ」
「一人で勝手に行動するなと言っただろ。さ、行くぞ、you」
「矢部さん!」
入り口にぐいぐい押しやられながら奈緒子は叫んだ。
「い、今の話のムッツリ男、ほんとは上田なんです!こいつが連日私を襲って──」
上田が穏やかにたしなめた。
「どうしたんだよ、you。何バカな事言ってるんだ」
「本当の事じゃないか!」
252呪文と石 9:2006/11/10(金) 06:26:49 ID:oo5MlAIl

「山田。お前も人間離れしたのー。ついに目ぇ開けて寝言言うようになったやないか」
矢部がしみじみと言った。
「言うに事欠いて恩義ある上田センセ相手にどういう嘘八百を抜かすんや」
「矢部さん」
上田が悲しげに目を伏せた。
「これでも私は有名大学教授でノーベル賞候補にも名を連ねる権威ある物理学者です。その私が」
「センセを信じます」
0.01秒で即答した矢部は上田に擦り寄り、気の毒げにひそひそと言った。
「上田センセ──私、前から思うてたんですけど、この小娘おかしいですよ」
「どんな風にです?」
「ほら、自分は超天才マジシャンやとか、上田センセは自分がおらんとうすらでかいだけの役立たずやとか、牛の第四胃袋がどうのとか。
心優しいセンセに言うのも酷ですけど、ここらで一度ビシーッと締めたほうがええんちゃいますか。
現実を見させんとどこまでもつけあがるんですわ、こういう小生意気な女は」
「私もそう思っていたところなんですよ。…そろそろ自分の置かれている立場というか現実をね、きちんと認識させてやろうかなと」
「さすがセンセはお心が広い。恩知らずの貧乳にもその態度、ご立派ですなあ」
「コラ矢部!お前の目は頭と同じで偽物かっ」
「何じゃワレ!国家権力に喧嘩売っとんのか!装甲車で轢いてまうぞ!」
「まあまあ矢部さん」
上田は矢部を宥め、奈緒子を中指でぐいぐい押しながら白い歯を見せた。
「キツく叱っておきますから」
「頼みますよセンセ!甘やかさんと、ここはビシーッと」
「ハハハ、私もやる時にはやりますから」

上田は振り向き、じろりと奈緒子を見下ろした。
「行くぞ、you」




「まさか矢部さんに相談しているとは思わなかったよ」
上田と奈緒子は池田荘の202号室でちゃぶ台を挟んで睨み合った。

「幸い君の寝言は取り合って貰えなかったようだが」
「寝言じゃありません」
奈緒子はむくれてバッグを放り投げ、座った。
「あれに相談した私が間違ってましたけど、普通、犯罪被害の相談は警察に決まってます」
「犯罪?どんな」
「月曜日から毎日上田さんがしてる事です。不法侵入に盗み食いにストーキングに路上誘拐に強姦に…」
「なんだ」
上田も座り込み、眼鏡を外してハンカチで拭いた。
「今までと同じじゃないか」
「自覚してたのか」
「強姦じゃなくて和姦だけどな。…you」
上田は茶筒を振り、中身がないのを確認して眉をしかめた。
「君もわからない女だ。短絡的に警察に走る前にすべき事があるだろう」
「何」
「なぜそんな事をするのか、本人の俺に理由を訊ねるとか」
「訊ねたけど答えなかったじゃないか」
253呪文と石 10:2006/11/10(金) 06:27:41 ID:oo5MlAIl

上田は少し赤くなり、目を逸らした。
「……言いにくい事だったんだ。その、ちょっと口には出しづらいというか…」
奈緒子は溜め息をつき、上田がいじくっている茶筒を取り上げた。
「話さないともう二度と和姦なんかさせてあげませんよ。いいんですか」
「すぐに話すよ」
「…………」
上田は奈緒子に手を差し出した。
「コンドームの箱を出してくれ」
奈緒子は真っ赤になり、眉を吊り上げた。
「上田っ」
「違う。落ち着け、いいから…その、出してみせてくれ」

奈緒子は上田を数秒凝視し、それからしぶしぶバッグを引き寄せた。
中を探って、ハンカチに包んだ箱を取り出す。
「…はい」
手渡すと、上田はそれをほどいて蓋をあけた。奈緒子の前に滑らせる。
「中を見てみろ。何がある?」
奈緒子はいやいやそれをとりあげ、中身の箱を押し出した。
「コンドームが入ってるに決まってます」
「何枚残ってる」
奈緒子は仕方なく覗き込んで確認した。
「…二枚」
「くそっ。そこまでこぎつけていたのか…」
上田が呻いて額をちゃぶ台に落とした。ごんと大きな音がした。
「『こぎつけて』?」
「その下、見てみろ。開いていいから」
伏せた上田の声はくぐもって聞こえた。
コンドームの下には、薄い紙の平べったい包みが隠れていた。
奈緒子が指先で掬い上げてちゃぶ台で開くと、中から銀色に光る指輪が出てきた。
クラシカルな立爪に美しい透明な石が輝いている。
「…百カラットもないけどな」

「何だこれ」

「──どう見ても典型的な婚約指輪じゃないか!言っておくがな、銀座の老舗宝飾店の保証書付きだ」
上田は勢いよく顔をあげた。全体が深紅に染まっている。
「君に、君にあの時、コンドームに隠してこっそりと贈ったんだよ」
「…………はい?」
「仲良く使っているうちに中身が減るだろ。そこに隠しておけば、最後の一枚を使ったところで君が気付いて嬉しさに涙する。
俺は優しくその肩を抱いて……フフ、フッフフ」
「……」
「しかもだ。その頃には君の躯も俺とのセックスに十分に馴れている。双方の実家への挨拶も済んでいるはずだ。
いつ子どもができても不都合は無い。な、コンドームも不要になるよな」
「……」
「そこで晴れてその指輪で見事結納、即座に結婚という完璧な手筈だった。どうだ…お洒落でさりげなくてロマンティックな演出じゃないか」
「どこがだ」
「それが何故こうも情緒のない発見に繋がるんだ。……youは泣いてないし」
「安心してください。今涙が出てきました。情けなくて」
「どういう意味だよ」
「上田。どこのくだらないマニュアル本で見つけたんだこのつまんない計画。な、怒らないから正直に言ってみろ」
「失敬な。無論、天才的なこの頭脳で考え抜いた上田次郎オリジナルのアイディアに決まってるだろ」
「それが原因だっ!!」
254呪文と石 11:2006/11/10(金) 06:28:42 ID:oo5MlAIl

奈緒子はすっくと立ち上がり、落胆のあまりか眼鏡の下をハンカチで拭っている上田を睨みつけた。
「上田さんが頭使うとろくな事ないっていつもいつも言ってるじゃないですか!」
「だから、それはどういう意味なんだ」
「そのまんまですよ」
上田も嵩高く立ち上がった。
「そんな事言うがな、you。君にもこの失敗の責任があるんだぞ!」
「自分の頭の悪さを人のせいにする気かお前」
「上田さん大好きとか気持ちいいとか愛してるとか、youが俺にコンドームを使わせないから」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ」

上田のへ理屈の炸裂ぶりに、奈緒子は赤面を通り越して脳天から湯気が噴き出しそうな気がして来た。
「それのどこが使わせない事になるんですか!?」
「やってる最中好きな女に耳元で喘ぎながら早く来てなんて囁かれてみろ。鉄の意思を持つ俺のような人格者でもだな」
「威張るなっ」
「それにやっぱり気持ちいいしな。生。……最高だよな、youに生で中出し。きゅって。フ、フフ。フッフフフフ」
奈緒子はつま先で伸び上がり、大急ぎで上田を殴った。
「戻って来い上田!……要するにあれじゃないか、そ、そっちが使いたくなかったってだけ」
「そうだよ」
「認めるのか」
「それで、あんまり楽しいからコンドームもろとも指輪のことを忘れかけていたんだ。だが、やっぱりこういう、その、申込は最後まできちんとしなければいけないだろ。
正式な婚約が必要だ。いつ君が俺の子を身籠るかわからないし……生でやってるんだから。生…フ、フフ」
「上田!」
もう一発殴りつけておいて奈緒子は眉をひそめた。
「まさか、それに気付いたのが──」
「そう。月曜日の夜、君がぱくぱく嬉しそうに懐石料理を食べてた時の事だ。それで──善は急げっていうしな」
「………」
「その後コンドーム消費のために俺が払った獅子奮迅の涙ぐましい努力は、君も知っての通りだ」
「獅子奮迅ってお前…」
「ああ。結構キツかったよ。運転中意識が遠くなって次郎号を電柱にぶつけそうになったり、講義中もスライド映写しててうっかり熟睡しそうになったりな」
「………」
「でも、君と俺の明るい未来のためだ。ここが踏ん張りどころだと思ってがんばったんだよ。ああ、そんなに嬉しいか?やっぱりな…泣かなくていいんだyou。ハハハ、ハッハッハ!」

奈緒子はがっくりとちゃぶ台の前に座り込んだ。
常識を超える回りくどさを目の当たりにしたせいか、涙が止まらない。

なんでそこまで手間のかかる事をしなければならないのかさっぱりわからない。
奈緒子に内緒で数枚コンドームの包みを抜き取っておけばいいだけの話ではないか。
馬鹿正直に体当たりで全部消費する必要がどこにある。
……この男がバカだからだ。それともスケベなだけなのか。
奈緒子に褒めてもらいたがって落窪んだ目をきらきらさせている上田はあまりにも不憫であまりにも間抜けだった。
どうして褒めてもらえると思っているのか──それは上田次郎だからとしか言いようがない。
255呪文と石 12:2006/11/10(金) 06:29:59 ID:oo5MlAIl

上田が座り、気遣わし気に奈緒子の顔を覗き込んでくる。
「どうしたんだ、you。なんだか──元気がないじゃないか」
「……」
「飲むか、ピラニア」
「要りませんっ!………ねえ、上田さん。こんな高価なもの」
「ああ、一滴三万円」
「違う、指輪!……黙って私に預けてて平気だったんですか?コンドームごとうっかり落としたり無くしたり──」
「有り得ないね」
上田はきっぱりと言った。
「極貧の君が人から無料で、しかも親切で貰ったコンドームを無くすなんて」
「親切?」
「いや。躯目当てなんだが」
「上田っ!」
奈緒子のパンチを上田はあっさりと避けた。かなり復調したらしい。
拳を掌で握りこみ、奈緒子に顔を近づけた。
「で、感想はどうなんだよ。俺が君のために用意したこの指輪を見てどう思った?」
「質に入れたら高そうですね。保証書あるんだろ。それも寄越せ」
「おいっ!」

上田の胸をおしやって、奈緒子は赤いままの顔を振った。
「……あのね、上田さん」
「ん?」
「指輪をやるって、思い出したならちゃんと言葉で教えてください。体当たりじゃなくて。強姦でもなくて」
「和姦だって言ってんだろ!…youがいつも言うじゃないか。考えずに躯使えって」
「その前に考えてちゃ駄目じゃん」
「しかも熟考だ。ハッハッハ!」
「意味ないじゃんっ!」
奈緒子はむくれてさらに上田の胸を押しやった。
押しやらないと、どんどん近づいてくるのだ。
「でさ。なあ……感想」
「………」
奈緒子は上田の目を見上げた。
「恥ずかしがらずに最初からあっさり直接手渡して欲しかったです」
「それだけか」
「それだけです」
「もっと他にもあるだろ、こう。嬉しいとか。綺麗だとか愛してるとか。大事にするとか幸せにしてあげるとか…」
言いながら、上田は奈緒子の背に腕をまわした。
引き寄せられて奈緒子は眉をしかめた。
「……上田」
「ん?」
「強姦する気だろお前」
「違うよ…お礼を言いたいんじゃないかと思ってな」
「お礼?」
「キスしたいんだろ。目にそう書いてある」
「嘘付け。こら、近づくな」
「君が素直に気持ちをうまく言えないみたいだからさ」
256呪文と石 13:2006/11/10(金) 06:31:02 ID:oo5MlAIl

キスはとても優しかった。

「照れ屋だからな、youは」
奈緒子はむくれて視線を泳がせた。
「お前に言われたくない」
上田の躯がかたむいて、奈緒子は畳に横たえられた。
「…なあ」
上田は照れくさそうに頬を歪めた。
「キスされてると、和姦したくならないか?」

再び唇を塞がれた奈緒子は心底ほっとした。
キスしてんのはお前だとつっこまずに済んだから。



「──じゃあな」
上田は奈緒子の躯を放すと、のっそりと起き上がった。
「体調が完全に回復したらまた改めて来るから」
「来なくていいです。上田さんが来るとお腹が減るだけだし」
疲れきった奈緒子は服をかき集めつつ、上気した顔で呟いた。

結局なんのかのと言いながらピラニア効果で上田はまともにやる事を一通りやったからだ。
しかもまたもやコンドームをつけなかった。
「もう指輪は見つけたしな」とかほざきつつ。

「来るよ」
上田はシャツの襟を整え、ニヤっとひげ面を綻ばせた。
「婚約してるんだから」
「……」
奈緒子にはやはりなんだか実感がない。
「……この指輪、どうすればいいですか?」
奈緒子はちゃぶ台の上には不似合いな輝きを指差した。
「結納まで大事にしまっとくんだ。質には入れるんじゃないぞ」
上田は靴を履きながら言った。
「え?つけてなくてもいいんですか?」
「なんでつけてなくちゃいけないんだ?君の好きにすればいい、不便だろ」
彼は振り向いた。
「…上田さん。あの…」
奈緒子の眉間に皺が寄った。
「今すごく…ひっかかった事があるんですけど」
「言ってみろ」
「うちの母や上田さんのお父さんやお母さん、全員、私たちが結婚するって思ってるんですよね」
「おう。みんな喜んでるようだな」
「それ……急いで私がこれに気付く意味、あまりないんじゃ」
「ないかもな」
「じゃあこの一週間って」
上田は目を細めた。
「前々から、一度自分の限界に挑戦してみたかったんだよ」
唇が満足げにつり上がった。
「やればできるもんだな」
257呪文と石 14:2006/11/10(金) 06:31:54 ID:oo5MlAIl

「──やっぱり躯目当ての犯行だったのか!」
「最初からそう言ってるじゃないか」
「とっとと帰れ!二度と来るなっ」
奈緒子が力一杯投げつけた湯のみは、上田が素早く閉じたドアに跳ね返って割れた。
「またなyou!ハハハ、ハッハッハ!!」
上田の明るい笑い声が池田荘の廊下を遠ざかっていく。
奈緒子は窓に駆け寄り、がらっと開いて顔を出した。
「この、この…変態!巨根!腰を壊して寝込んでしまえバカーー!!!」
「そうなったら看病に来てくれ」
上田は階段の上で立ち止まり、また照れくさ気な表情を浮かべると、妙に巧みなウィンクをよこした。
「な。………ジュヴゼーム」
最後の言葉はとても小さく、上田は大きな背中を丸めるようにして素早く階段を降りて行った。



色ボケ教授の姿が見えなくなると、奈緒子は割れた湯のみを片付けた。

ジュヴゼーム。

照れくさそうな顔。
羞恥を感じることはできるようだが、その方角がズレているというのだ。
ちゃぶ台の上の指輪を見る。おそるおそるはめてみるとぴったりだった。
薬指のサイズなど上田に訊かれた事は無い。
という事は奈緒子が眠っているときにこっそりと測ったとでもいうのか。
どこまで不審者なのだあいつは。

急いで指輪を外し、ハンカチの上に置いた。
見つめているとあまりの美しい輝きに質に入れたくなってくる。目の毒だ。

ジュヴゼーム。

改善の余地の無いバカの上田が柔軟性のない石頭を振り絞って贈ってきた世界で一番硬い石。
出来過ぎていて笑えてしまう。
躯目当てだとかお礼の手伝いとか質に入れるなとか演出だとか。やはりあいつは小心者だ。
「…だから、フランス語で言うなって」
あのバカから逃げるなら今なのに。
今しかないはずなのに。

「バカ上田」

奈緒子は美しい石に唇を尖らせて呟いた。
その五文字の抑揚は、さっき上田が囁いた愛の言葉とどこか似ていた。







おわり
258名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 08:52:54 ID:Q7g9omSd
神の新作キタ―――――!
絶倫ウエヤマ、最高ですww
259名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 09:29:35 ID:P4dObj3Y
生の感触を思い出す上田、最高だ〜〜〜〜www
260名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 09:33:16 ID:hWpcWtl0
朝から堪能しますた。
いつも萌えをありがとう。
女性心理描写が細やかでいいなぁ。
エチを見たかった気もしますが
これはこれで、もうちょっと欲しいな、
という腹八分目がいいんでしょうね。
261名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 09:34:16 ID:9W3rMr59
何度も吹いたwww
おもしろすぎます神。
幸せになれウエヤマ!!
『ジュヴゼーム』って、二人だけの秘密の言葉みたいでロマンチックだなぁ。
262名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 00:28:42 ID:URf7gM3I
神様、ありがとう!
超萌えつつも、指輪を思わず質屋に入れてしまう
奈緒子も読んでみたい(笑)
263毛蟹の続き:2006/11/12(日) 20:07:48 ID:/VrgNGzN
「上の口…って、じゃあ下の口っていうのは、つまり……」

口ごもる奈緒子を尻目に、上田はその物体を楽しそうに弄り始めた。
唸るモーター音に顔を赤らめ、奈緒子は上田を睨み付ける。

「フフ…YOU、さっきのマスターベーションの名残がここに付着しているぞ」

上田がぐにゃぐにゃした物体を奈緒子に差し出してみせた。
先端が卑猥に光っている。

「うっ…上田っ、やめろ!」

取り上げようと腕を振り上げると、奈緒子の体を隠していたシーツがはらりと剥がれた。
264名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 16:05:18 ID:L4FZcYfi
鬼束ちひろの『眩暈』、歌詞が奈緒子視点っぽくて萌える
265名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 16:34:24 ID:hh49Q1C7
哀愁ある鬼束ちひろの歌が主題歌だったから
たぶん俺はトリックにここまではまったのだろう

とエロパロスレに不似合いな事を呟いてみる
266名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 18:11:53 ID:7nUTMd+T
>>264
私もそう思った!あの歌の歌詞からは、どうしてもTRICKを想像してしまう…
267名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 11:49:51 ID:MNIZNeX5
鬼束ちひろのEDを聴かないと消化不良、ていうか
おにぎりとコーヒーを一緒に食べたような食後感が……新作スペ
268名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 14:53:19 ID:YEOtXZqD
流星群が一番好きだなぁ

こんなにもみにくい私を
こんなにも証明するだけ でも必要として
あなたが触れない私なら ないのと同じだから

貧乳の歌にしか見えないけど

269名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 01:31:48 ID:ZXKDYZH1
いまさらなぜベス読んだけど
上田は自慢話に織り交ぜてやたら山田のこと書いてんじゃないか
しかも貧乳生涯のラストは独占宣言みたいなもんじゃないか
無意識って恐ろしい
270名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 13:24:10 ID:GJoF8kjT
特に最近、奈緒子の中の人は激務でやつれてるから
貧乳もシャレにならないね。
胸から痩せること多いし。
271名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 15:41:52 ID:1JLVHpSD
>>269
あれはにやっとした>貧乳生涯ラスト

ちらほら萌ネタ転がってるよななぜベス。
抱き枕にまっ先に奈緒子の写真張り付けてるとことかw
落ちたとか言ってたけど教授嘘つきだからなあwww
272名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 17:45:11 ID:8Jf7qIzB
あんなに萌えだらけなのに、奈緒子ちゃんと読んでないしなw
もったいないことを。
273名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 18:49:02 ID:prcVHx+B
なぜベスは平蔵さんの相談に対する次郎の答えに萌えたよ。
最後の一文は完全にそれお前と奈緒子のことだろうが。気付け次郎。
274名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 12:16:20 ID:TB5HK2Zj
>>264見て初めて聴いた。悶えた。調子に乗ってなぜベスも注文してしまった。
275 ◆QKZh6v4e9w :2006/11/16(木) 12:22:17 ID:loPBHzEW
長らくおつきあいいただきました妄想も
そのほとんどを書き終えましたので
これにて打ち止めといたします。
俺は自分では上田と山田のこんな話しか書けないのですが
読むのはどれも大好物です。
スレのますますの繁栄を願いつつ、
これまで読んでくださった方々に
感謝の意を捧げたいと思います。
ありがとうございました。
276星が降る 1:2006/11/16(木) 12:23:05 ID:loPBHzEW

「俺には俺のロンリーでスライムな生活があるからね」
「なんだそれ」

あいつはいつでも簡単に押し掛けてこようとする。俺の高級マンションに。
静かで快適な俺の場所に、行き場のない山田が逃げ込んでくる。
アパートを追い出されるのは家賃を滞納するからだ。
成年に達している社会人としてどうなんだ。自分のだらしなさを呪うべきだ。
来るな。来るんじゃない。俺はいつでも気が進まない。

山田は俺の牛乳を飲んでしまう。
張り紙をしても口で言っても、いつの間にやら飲んでしまう。
それに、あいつは寝相が悪いし、自分の物をシスティマティックに片付けようとしない。
浅はかな色のステージ衣装がいつかのようにそのへんの壁や椅子の背に翻る。
想像するだに悪夢のような光景だ。
可愛くないあいつの亀だって早晩来るに違いない。どうせこっそり持ち込むんだろう。
それに一体どこに寝る場所がある。
ゲストルームはひとつしかないし、そこは俺の職業柄多くの本を詰め込んだ書庫になっている。
せいぜい足の踏み場くらいしかないんだぞ。

そう言うと山田はエヘヘッといつもの不気味な笑顔を見せた。
私スリムですから足の踏み場があればって、ただ躯つきが貧相なだけだろうが。
本は気になりません、か。そりゃそうだろう。普段youは本など読まないからな。
上田さんの本でなければもっと平気です、だと。失敬な。
地震が起きたらどうするつもりだ。本棚は勿論対策を施しているが本は別だ。
あの重量だと確実に命に関わる。
そう言うと、上田が助けにくるしと山田はまたエヘヘッと不気味に笑った。

──馬鹿を言うな。地震は惑星のくしゃみのような現象だ。いつ起こるかわからない。
いくら慈悲深く勇気と博愛精神に溢れた俺でも咄嗟に駆けつけることなんかできないぞ。
俺はただの天才物理学者で、youの好きな暴れん坊将軍でも水戸黄門でもないんだ。

そう言うとあいつはまた笑った。愛想笑いのつもりなんだろう。
いつもいつも仏頂面のくせに。…不気味だから笑うな。

あいつはいつでも俺に向けた側とは反対側の手を差し出してくる。
おずおずと、気付かれないように、でも疑うことなく指を伸ばして。
きっと、何度か行き掛りでうっかり助けたのが悪かったんだろう。

そして山田はついに俺の聖域に転がり込んできた。
案の定、大家さんから取り戻した亀とステージ衣装を抱えて。
図々しいにも程がある。来るなとあれだけ言ったのに。
だが今回だけは無碍に追い出すわけにもいかなかった。
池田荘は本当に取り壊されたからだ。
277星が降る 2:2006/11/16(木) 12:24:09 ID:loPBHzEW


「住まわせてやっとられるそうですなセンセ。山田を」

俺は回覧文書から目をあげ、椅子を廻して、なぜかソファで油を売っている矢部警部補を眺めた。
「それをどこでお聞きに」
「蛇の道はヘビ…いうのは嘘でしてね、先日バッタリ道であいつに出くわしたんです」

──えらいツヤツヤして元気そうやないか。あのボロアパートからついに追い出されたんやて。
お前、今どこに住んどんねん。なにかまたちんけな犯罪に手ぇ染めとるんやないやろな。
──なんでだっ。違いますよ、どうしても来てほしいって頼まれたから、上田のマンションに住んでやってるんです。

「矢部さん。その山田の発言は全面的に誤りです」
「意外でしたなぁ」
矢部さんは茶を啜り、俺の顔を上目遣いにじっと見た。
「てっきりセンセは、もっとこう、バーンと巨乳で色気のあるタイプがお好きだとばかり」
「聞いてらっしゃいますか、矢部さん」
「いやいや、山田いうのは意外でしたけど、何も恥ずかしい事やないですよセンセ」
矢部さんは掌をあげて俺を遮り、ニヤニヤしながら立ち上がった。
「で、秋葉の奴がそりゃあ落ち込んで。…ま、ついに高村光太郎卒業できて良かったやないですか。ね」
「いや、あいつとは一切そういう関係では」
「またまたぁ。あ、お茶をごちそうさまでした、今日はこのへんで失礼します」
矢部さんはさっと敬礼をし、ウィンクをひとつ残した。
「確かセンセは山田とは随分年が離れてましたな。……躯壊さない程度にがんばってくださいね」
「どういう意味ですか。待ってください」
俺は誤解を訂正しようとしたが、不自然な頭髪を抑えながら、矢部さんは風のように研究室を去ってしまった。

「………」

俺は溜め息をついて回覧文書を持ち、立ち上がった。
部屋を出たところで隣の研究室の主任教授が扉を避けてのけぞるのに出くわした。
ちょうどいい。俺は書類を突き出した。
「回覧です。至急らしいので早めにお願いします」
扉を閉めようとすると、彼はなんだか慌てふためいて俺を見上げた。
「ちょ、ちょっと。今の話は本当かね」
「何の話ですか」
「悪いとは思ったんだが、偶然聞こえてしまったんだ。若い巨乳の女性と一緒に住んでいて躯を壊しそうだと」
「……」
俺は眉をしかめた。確かに山田は若い女性の範疇に入るが残りの部分に真実はひとかけらも無い。
「愛人かね」
「違います!」
まさか。俺の口元はひきつった。
「ふしだらな関係は一切ありません。アレはただの居候で奉公人で、そう、いわば奴隷のようなものです」
「そりゃまずいよ、君。君のような若くて独身で人気者の有名教授が」
主任教授は嬉しそうにねちねちと言った。
「ただでさえ学内で君は目立つ。妬みや中傷や風当たりも強い。なにかと噂されるような事は避けなくちゃ」
妬んでるのはあなたでしょうなどとは口が裂けても言わない人格者の俺は頷いた。
「ご忠告感謝いたします。あの女は早々に追い出しますからご安心ください」
主任教授は目を剥いた。
「ええっ。そりゃもっとまずいんじゃないのか、君。奴隷のように弄んだ女性を捨てるというのは」
「そんなんじゃないと言ってるじゃないですか」
俺の口元はもっとひきつった。一度耳鼻科に行ったほうがいいのではないか、この男は。
「いやいや。まあね、男女間にはいろいろあるけどね…身は慎んだほうがいいと思うんだよ、私はね」
主任教授は俺の顔を嬉しそうに見上げ、小躍りしながら自分の部屋に去って行った。
278星が降る 3:2006/11/16(木) 12:25:11 ID:loPBHzEW
「……」
胸が悪くなり、さっさと扉を閉めようとして俺は複数の視線に気がついた。
目をあげると、階段の角や廊下の隅から学生や院生や講師たちが好奇心剥き出しでこちらを見つめている。
じろりと睨むとさっと顔をそらしたり会話を始めるそのわざとらしさに、もっと気分が悪くなる。
「………」
さっきの主任教授の妄想を、全部聞かれたらしい。

あっという間に淫らでふしだらな上田教授の噂が学内を駆け巡るに違いない。
俺は机に戻り、電話線のプラグを抜いた。
今日ばかりは電話になんか出たくない。



「なんでだ上田!」
「うるさい。即刻出て行け!」
俺は手当たり次第に中身を突っ込んだ山田のトランクを抱え、貧乳の肩を掴んで玄関に連行した。
「金はやる。どこか別のアパートを借りろ」
「居ていいって言ったじゃん!」
「撤回する。俺の教授生命に関わるかもしれない事態になったんだ」

電話線を抜いたにも関わらず、今日はあれから仕事になんかならなかった。
とっかえひっかえ同僚や学生や学食や生協の職員が覗きにきて根掘り葉掘り俺の『スキャンダル』を暴こうとする。
最後に事務長や学長まで相次いで現れたのでこれはいかんと俺も腹を括ったというわけだ。

「…馘になりそうなのか」
山田の声が神妙になったので俺は頷いてやった。
「学内はいかがわしい噂で持ち切りだ。この俺が、若い愛人を奴隷のように調教して散々に弄び挙げ句の果てに何度も妊娠させたとか堕胎させたとか客をとらせたとか乱交パーティーを開催したとか隠し子がいるとかだな…!」
俺は甦る怒りに拳を握った。
「事務長なんか、精力増進のいい薬があると販売会社の電話番号を置いていった。学長は君はSMクラブというものには興味ないかねと耳打ちしやがった」
「それ単に遊ばれてるだけなんじゃないか、上田」
山田は急にリラックスした表情になり、トランクをとんと置いた。
「もともとお前のような嘘つきを教授にしてるような大学だぞ。今さら言動を問題にするとは思えない」
「君は何もわかっていない」
俺はいらいらと髪を掻きむしった。
「優秀ゆえに敵の多い俺のような人間は、それだけ慎重にならなければならないんだ!」
「小心者め。自意識過剰ですよ、だいたい、何もないじゃないですか、上田さんと私」
山田の呑気な台詞に俺は顔をあげた。
「俺たちだけ知ってたって世間には通用しないんだよ!」
「あ、焦げそう」
山田は身を翻し、キッチンに走り去った。
後を追いかけ、平鍋の蓋をあけている山田に俺はくどくどと続けた。
「とにかくもうここにyouを置いておくことはできない。俺は静かな環境で研究に没頭したいんだ」
「私、科技大に行きましょうか」
山田は食器棚から皿を出し、料理を盛りつけながら言った。
「上田さんとは何もありませんって、説明をしに」
「来るんじゃない!」
俺は叫んだ。
「余計に事態が混乱する」

山田はこれまでに数限りなく、何度も何度も俺の研究室を訪れている。
警備員達とは顔なじみだし学生達だって彼女の顔は知っている。
超常現象の謎解きを手伝わせてやっているただの助手だと説明していたのに、その彼女と同棲していると知れれば噂に尾ひれがつく事間違いなしだ。
──数年越しの爛れた関係。
清廉高潔でクールでダンディな俺を慕っている教え子たちがどんなに心に傷を負い、深く失望することか。
今の噂だけでも大ダメージなのに、主任教授や事務長や学長のイヤらしいニヤニヤ笑いが目に浮かぶ。
279星が降る 4:2006/11/16(木) 12:26:31 ID:loPBHzEW

「出来た。上田さん、御飯にしましょ。今日はカレイの煮付けです。ぼけっとしてないで、皿、運べ」
山田はさっさと炊飯ジャーを開けた。
「御飯どころじゃないだろ!…ん?カレイの煮付け…」
俺は操られるように皿を見た。
山田は時々きてれつなものを作るが、基本的に料理の腕が悪い訳ではない。魚の煮付けなんかはうまい。
煮汁の照りもつややかなふっくらと身の厚いカレイの、食欲をそそる匂いが鼻をつく。
俺の財布だと思ってか、貧乏人のくせにいい食材を買ってくるから余計に美味い料理になるのだろう。
これを食ってから追い出す事に決め、俺は自分の皿を運んだ。

「アパート借りろっていうけど、そんな急には無理ですよ」
山田は、漬け物を挟んだ箸を振った。
「明日から探しますから、決まるまではここに置いてください」
「……いいのか」
俺は意外の念に打たれてカレイの皿から顔をあげた。
もっとごねるかと思っていたのだ。違約金とか慰謝料とか迷惑料とか。
勿論払うつもりはないが。
「はい。新しいアパートの敷金礼金に当座の家賃さえ戴ければ、私のほうは問題はありませんから」
山田はカレイの身をむしった。
「………」
俺は茶碗を突き出した。
「おかわり」
「自分でやれ」
席をたち、茶碗をよそいながら俺は言った。
「家賃だけどな、今度はちゃんと払えよ。また泣きついてきても知らないからな」
「わかってますよ」
御飯を口に含んだ山田のもごもごとした声がする。
「だから、家賃は絶対に、月に一万円位のとこ探そうと思ってるんです」
「有り得ないだろ」
「池田荘は一万円も後半だったからきちんきちんと払うのは正直キツかったんですよ」
「払ってないじゃないか」

席に戻ってみると俺のカレイが小さくなっていた。
「食ったな」
「いいえ」
「わかるんだよ!この生姜の切れの位置が違う」
「細かいぞ上田!……だから、ちょっと時間かかっちゃうかもしれませんけど、いいですか」
「有り得るのか、一万円なんて」
「根気よく探せばきっと。…あっ!私のカレイ!」
俺は箸を伸ばして素早く山田のカレイをほぐし、奪い去った。
口の中に放り込む。脂がのっていて美味い。
「わかったよ。東京全域を探せばどこかにあるだろう……それまでは居ていい」
「あ、でも。花やしきにも近くないと困るんですよね」
「贅沢言ってるといつまでたっても見つからないぞ」
山田がこっそり伸ばして来た箸を俺は素早く箸で防いだ。
「安心したよ、あっさりとyouが承諾してくれて」
「何言ってんですか。私だって不本意だったんですってば、ここに住むの。上田は威張るし浅草は遠すぎるし」

「そうか…。これでやっとそれぞれの人生に戻れるというわけだな」
残り少ないカレイに集中しながら俺は呟いた。
山田は箸を戻して立ち上がり、皿を手にしてエヘヘッと笑った。
「…実は、おかわりあるんです。カレイ。三枚組だったからあと一枚だけ」
「何だと」
俺は慌てて皿を掴み、立ち上がった。キッチンに走り込んでいく山田を追う。
「待て、you!!金を出したのは俺だ。つまりそのカレイは俺のものだ!」
「何言ってんだっ。料理したのは私だぞ!」
……散々もめたあと、半分に分けるという事でなんとか事態は収束した。
なぜ山田に半分もやらなければならないんだ。
食費だけじゃない。ただで居候させてやってるんだぞ。
変な噂は流れるし、カレイは美味いがあまりにも理不尽だ。
280星が降る 5:2006/11/16(木) 12:27:28 ID:loPBHzEW

……だがこんな、やかましくて気忙しくて油断のできないせこくて俗悪な日々とももう少しでおさらばだ。
俺はようやく、自分だけの世界を取り戻せる事になったのだ。
ロンリーでスライムな、上田次郎の世界を。



翌日から山田はせっせと部屋を探し始め、俺は帰宅すると不動産屋のちらしを見せられるのが日課になった。

「これなんかちょっといいなあって思うんですけど」
山田が指差す物件を見て俺は眉をしかめる。
「六畳一間か。風呂もトイレもついてないじゃないか」
「別にそれは構わないんですけどね。月一万八千円なんですよ。微妙だなぁ」
「構わないのか」
「ガス代や水道代かかんなくていいじゃないですか。掃除もしなくていいし」
山田は溜め息をついた。
「でも周りの環境が今ひとつですね」
「物騒なのか?」
「大きなスーパーばっかで安売り店や商店街がないらしいんですよ」
「どこが駄目だ」
「だめですよ。毎日の買い物で負けてもらえないじゃないですか」
「買い物を『毎日』した事がそもそもないだろう、you」

貧乏人山田のチェックは厳しく、一週間たってもアパートは見つからなかった。

「上田さん。これ見てくださいよ。今日不動産屋さんにお薦めされちゃって」
「なんだ。…おおう!月五千円!?」
「礼金も要らないんです。どう思います?」
「素晴らしいじゃないか」
「よし決めた。電話貸してください」
「返した事があるか──待て。まてまて。なんだこれは」
「何ですか?」
「お祓い済って小さい字で書いてあるぞ」
「ああ、そこ昔から出るっていうんで超有名な物件らしいんですよ」
「何っ。…ハハ。こ、怖くはないが、そんな部屋にはどうも顔を出しづらいな。いかがわしすぎる」
「来なくていい。でも、ねっ、五千円なんですよ!五千円!!」
「youはつくづく貧困だな」
「こんな部屋、きっともう二度と巡り会えません」
「敷金と当座の家賃のスポンサーは俺だ!駄目だ、許さない」
「信じてるんですか?」
「まさか。俺は理性と知性を重んじる科学者だ。幽霊なんか……ハ、ハハッ」
「じゃあその理性と知性で正体を暴いてみたらどうだ。次の本のネタになるぞ」
「……とにかく、駄目だっ」

アパートは見つからない。二週目が過ぎ去った。

「山田、この広告欄を見ろ」
「月一万五千円でルームシェア?巣鴨か、うーん…」
「単独じゃ無理だぞ。この際妥協しろ」
「人見知りするんですよね、私。繊細だから」
「どこがだ。…ほら、よく見ろ、ペット可だ。youの亀も大手を振って飼えるだろう」
「不可でも、黙って持ち込んじゃえば平気ですけどね。吠えないし。エヘヘッ」
「おい」
「あっ。条件がついてる」
「おう?…本当だ。なになに…『寝言歯ぎしりしない人』……」
「……」
「……」
「嫌がらせか」
「違う」
281星が降る 6:2006/11/16(木) 12:28:26 ID:loPBHzEW

東京はこんなに広いのに、山田の厳しい条件を満たす物件はどこにも無い。
このまま見つからないんじゃないだろうか。
そう思い始めた三週目。

「上田さん、聞いてください!」
「どうした」
「今日電話があったんです。いつも行く不動産屋さんから」
「いい物件か」
「とっておきの部屋を特別に安くして紹介するからもう二度と来ないでくれって」
「なにかやらかしたのか、you」
「いいえ。毎日毎日朝から晩まで無料のお茶や飴玉や風船やティッシュ貰いながらカウンターで調べてるだけですよ。一万円の部屋を」
「迷惑だろうが!」
「明日来てくれって。案内しますって。でも遠くて…根津なんです。電車代が、今ちょっとですね」
「今だけじゃないだろう。明日か、土曜だな…いいぞ。連れていってやる」



そういうわけで俺と山田は次の日、不動産屋のおっさんと一緒に根津の町に立った。
落ち着いた感じの町並みを通り過ぎ案内された路地に入る。
目の前に、昭和初期にタイムスリップしたような構えの木造アパートがあった。悪くない風情だ。
玄関は古いが掃除がしてあり感じが良い。手入れの行き届いた鉢植えが塀に並んでいる。
部屋は二階の三番目、畳も替えてまだ二年くらいの清潔な部屋だ。
トイレは共同だが小さな流しがついていて、近くに銭湯もある。
山田の大好きな商店街には徒歩五分。それに当然、浅草にも近い。

「住人が急に国に帰ることになったって言うので」
不動産屋は嬉しそうに説明した。
「普段留学生同士の紹介で借り手がつく物件なんですけどね、今回は運がいいんですよ、お兄さん」
「お兄さん…?」
俺はじろりと山田を睨んだ。
山田は知らん顔で押し入れを確認している。
「決めた。ね、次郎にーさん。ここがいい」
それほど不気味ではない愛想笑いを浮かべている山田の顔から目を逸らし、俺はおっさんに言った。
「環境のほうはどうなんですか。痴漢や通り魔や下着泥棒などは」
「ああ、お兄さんとしてはその点ご心配ですよねえ」
不動産屋は窓を開けてみせた。
「大通りからちょっと離れてますけど商店街からの流れで人目がありますからね。女性の一人暮らしでも不安はないです」

「あの。ここに住んでる留学生って、例えばバングラディシュから来た歌好きな男の人とかじゃないですよね」
山田が口を挟んだ。おっさんは首を振った。
「今回は特別に妹さんにご紹介してますが、ここは本来留学生の、それも女性専用でしてね。大家さんが日本舞踊の師匠をなさっている方で、国際的な文化交流に熱心で…」
「女性専用?という事は──」
「男性の訪問は一切禁止です。大家さんがきちんとした方で、家族や親戚といえども特に夜間は厳禁です。どうです。ご安心でしょう、お兄さん!」
おっさんはあははと笑い、山田もエヘヘッと笑った。
俺は口元をひきつらせながら追求した。
「家賃は。結構お高いんじゃないですか、こういう穴場的な部屋は」
「それがですね、本日は特別御奉仕価格の月一万二千円で」
「安い!」
「お願いします!」
「待て山田っ」
山田はじろりと俺を見た。
「なに、次郎にーさん」
「…じゃなかった、な、奈緒子。もうちょっとよく考えて、だな……」
「なんで」
282星が降る 7:2006/11/16(木) 12:29:23 ID:loPBHzEW

「すみません」
俺はおっさんに向き直った。
「前向きに検討しますので。返事は明日でもいいでしょうか」
「いいですけど」
不動産屋は不審そうに俺と山田を見比べた。
「ご要望にぴったりじゃないですか。ここ以上の物件は絶対にありませんよ、断言しますが」
「ともかく明日。明日お返事します」
俺は何か言いたげな山田の首根っこを掴み、愛想笑いを浮かべながらそのアパートを後にした。



「最高じゃないですか、あのアパート」
山田は興奮気味だった。
「あーあ、長野から出て来たときからあそこに住んでられてれば余計な苦労しなくて済んだのに!」
「余計な苦労?」
「無闇に上田が入り浸れないじゃないか、あそこなら」

俺は眉間に皺を刻んで次郎号のハンドルを左にきった。

「部屋に帰って上田さんがいると怖いんですよね」
「何が怖い。俺は不審者じゃないぞ」
「充分不審者だっ。勝手に入ってるのに鍵かけてたり、いつだったか、電気消してじっとしてた事あっただろ」
「あれはyouに仕掛けを見せようとして」
「洗濯物取り込むし。なにが下着泥棒はどうですかだ、自分だろ」
「親切心で取り込んでやってるんじゃないか。下着泥棒なんか断じてしない!」
「黙って人のブラ持ってった事あったじゃないですか」
「あれはちゃんと返したはずだ」
訂正しながら横目で見るが、山田が怒っている気配はなかった。

「ねえ上田さん」
彼女はにこやかに言った。
にこやかな山田──天変地異が起こる前触れのようだ。
「ちょっとつねってくださいよ。ほっぺ」
「なんで」
「夢じゃないかと。エヘヘヘッ」
俺は無言で左手をあげ、思い切りおでこをしっぺした。
「いったあっ!………エヘヘ。夢じゃないですね。エヘヘヘヘ!」
「………」
不幸でいるのが当たり前という人間に千年に一度レベルの幸運が来るのも考えものだ。
長い付き合いだが、こうも見苦しくはしゃぐ山田を初めて見た。
あまりの浮かれぶりに眉間の皺が深まるのを自覚せざるを得ない。

「you」
「なんですか上田さんっ」
ぱあっと光溢れる笑顔で山田がこっちを見た。
語尾にハートマークがつきそうな勢いだ。
「随分嬉しそうだな」
「そりゃあ。理想通りですから。二千円高いけど、エヘヘヘ」
「俺には見えるぞ。youが家賃を滞納してあのアパートを追い出される姿が」
283星が降る 8:2006/11/16(木) 12:30:42 ID:loPBHzEW

ぴきっ、と音がした。いや実際には音はしなかったが、空気がこわばった。

「……どういう事だっ」
また横目で見ると、いつものように眉間に皺をよせている山田が見えた。俺はほっとした。
やっぱり山田はこの顔だろう。
「フッ…。あの低家賃で、二千円高いとか言っている時点でもう駄目じゃないか」
「そんな事ありませんよ」
山田は気を取り直すように明るい声をはりあげた。
「前の時よりほんと安いですもん。そのぶん生活費に廻せるし、浅草にも近いからバイトだって」
「それにあのアパートは随分きちんとしていたな」
山田の言葉を無視して俺は容赦なく指摘した。
「前の鷹揚な大家さんやぼろアパートならともかくだ。だらしのないyouがあのこぎれいな環境に馴染む事ができるのか」
「うっ…」
……かなり動揺しているな。
「ゴミをちゃんとまとめられず、厳しい大家さんに日本舞踊の扇子で叩かれているyouの姿も目に浮かぶようだ」
「ま、前の大家さんにだって叱られてましたよ!大家さんの性格は関係ないと思いますっ」
「あのな、you」
俺は微笑を浮かべてやった。
「それは安心する要素になるのか?」

マンションの駐車場に滑り込む。
「とにかく明日までもうちょっとよく考えたほうがいい。これを機会に未熟で至らない破綻した性格を猛反省するんだ」
シートベルトを外しながら説教をしていると山田が俺をちらちらと見ているのに気がついた。
「何だよ」
「上田」
山田は何か言いかけて、ふいにそっぽを向いた。
「何なんだよ」
山田の横顔はなんだかうらめしそうだった。
「──先にそっちが言ったんじゃないですか。ここを出てけって」
早口にそう言って、彼女は急いで助手席から降りていった。
「………」

俺はとっさに何も言い返せなかった。



「だから、上田さん」
山田はソファから立ち上がった。うんざりした表情が険しい。
「この部屋から早く出てけ、でも安くてきちんとしたアパートはやめとけって。わけわかんないですよ」
「そうとは言ってないだろ」
俺は苛々と牛乳を飲んだ。

帰って来てからずっと俺と山田は言い争っている。

「あのな、物事は何でも一面だけ見て納得してちゃいけないって言いたいんだよ、俺は」
「へー」
山田は気のない相づちをうつ。
「そりゃ確かに安くて商店街が近くていいアパートかもしれない」
「浅草にも近いですよ。上田もいないし」
「だがな、例えば隣の部屋の留学生が……ある日いきなり貧乳の歌を歌いはじめたらどうする」
「有り得ません」
山田は一言の下に切り捨てた。
「上田が入ってこれないんだから誰も教えることはできないだろっ。エヘヘヘッ」
284星が降る 9:2006/11/16(木) 12:31:35 ID:loPBHzEW
「……わからないぞ」
俺は牛乳パックを置いた。
「俺は『お兄さん』だから昼間は侵入できるはずだ」
「侵入って何だ!この変質者!」
山田は唇の端を曲げ、軽蔑したように俺を見た。
「あれは不審に思われないように不動産屋さんに言っといただけですよ。大家さんにはありのままを伝えます」
「ありのまま?」
「お前が赤の他人のストーカーだって」
「違うだろうっ!……しかし。不便じゃないか。ほら…焼肉を奢ってやってもいいという慈悲の心が俺にふと湧いた折などにだな」
「電話すればいいじゃん。23区内ならどこでも歩いていきますよ」
「…だが、世にも不思議な話を聞き及んだ時などには」
「電話っ!!…大体、それって嬉しくないんですってば。迷惑なんだ、変な事件にばかり巻き込むから」
「だが」

「上田さん」
山田がずいとテーブルの上に身を乗り出した。
「じゃあ聞きますけど、上田さんはどんなアパートならいいと思うんですか?」
「そうだな…」
俺は再び牛乳をとりあげ、飲みながら考えた。
「もっと近くに駐車できる場所があったほうがいい。東尾久の高架下のように、気楽にな」
山田はソファに戻り、じろじろと俺を眺めている。
「大家さんはあまりきちんとしてないで、懐柔しやすい人がいい。顔見知りには簡単に合鍵を渡してくれるような」
「……」
「近所には歌好きのバングラディシュ人がいると最高だ。嫌がらせの歌を教えられる」
「……」
「もちろん昼も夜も、気が向けばいつでも自ら出向けて」
「……」
「戸棚のパンの耳を食っても茶を飲んでもメイクをしても、本人以外の誰も咎めない」
「……」
「貧乏な奇術師が家賃を滞納できるくらいの絶妙な額の家賃。肩代わりして利用する事ができるから都合がいい」
「……」
「…あのアパートが取り壊しになったのがつくづく惜しいよ」
「上田っ!」
山田が鬼のような顔で再び立ち上がった。
「黙って聞いていればお前…要するに私を苛めたいだけなんじゃないか!」
「え?そんな事一言も」
「自覚がないのか!」

自覚はある。山田を苛めるのは楽しい。
つかずはなれず適当な場所で、いつまでもこいつの困った顔を眺めていたい、そういうささやかな楽しみはある。

「さびしい奴だな。お前って」
ぽつんと山田が呟いた。
俺は牛乳の残りを飲み干した。
「寂しくなどない。俺は人気者で困っているんだ。この三週間というもの俺が同棲しているという噂で女子学生達が…」
「友達いないくせに」
「いるよ。それにyouに言われたくない」
「どうせ上辺だけの付き合いだろ。この部屋に連れてきたの、私と、長野の母と、あとなんとかいう犯人だけじゃないですか」
「youだって、話し相手は亀と俺しかいないじゃないか」
285星が降る 10:2006/11/16(木) 12:32:34 ID:loPBHzEW

山田は俺を見下ろした。
その目にはなんとも奇妙な色が灯っていた。
あまり見たくない類の色のはずだが、山田が浮かべているそれはあまり気に障らなかった。
きっと俺の目にも同じ色が滲んでいたのかもしれなかった。山田の表情で俺にはわかった。

「亀のほうがお前より大事だ」
「何言ってんだ。俺だって、youより」
言いよどみ、言いよどんだ事にちょっとうろたえて俺は咳払いした。
「──次郎号のほうが」
「生き物ですらないじゃん」
「悪いか。俺とあいつは一心同体なんだよ」
「……じゃあ」
山田は溜め息をついた。
「いつまでも次郎号と幸せに暮らしてください。私、あのアパート気に入りましたから」
「………」
軽くなった牛乳パックが、山田の溜め息でかすかに揺れた。
「何溜め息ついてるんです」

俺か!?

「これは溜め息じゃない。深呼吸健康法だ」
「……………」
山田の目がとても……この感じは、あれだ…いや…。
寂しそう……?
それとも…切なそう?
…怒っているのか?
いや、悲しんでいるんだろうか…?
「…上田さん」
どれでもあって、どれでもない。

「上田さんって、本当に──意地悪な人です」

山田はくるりと向きを変えてリビングから出て行った。
「you」
「明日不動産屋さんに電話しますから。おやすみなさい」
小さな声は閉まっていく扉の隙間から聞こえた。



サハラ砂漠は地球で一番広大な乾燥地帯だ。その70%が岩石と礫から構成されている。

荒れ地がどこまでも続く静かな世界。
広過ぎるため、入り込んだ人間は空間を把握する感覚が麻痺してしまう。
ただ風が起こってはかすかな水気を奪いさり、別の場所へと消え失せていく。
前後左右の認識もすり減っていく。あるのは天地の区別と自分だけ。
一人きりの旅人の道しるべと慰めは、遥か頭上の大パノラマだ。
地平の果てから昇る太陽、薄れては強まる月、季節を数えて煌めく満天の星。
それらの光は旅人の目の上に惜しげもなく溢れ、乾いて縮んだ躯の影を埋め尽くす。
星は天に微動だにせず、そして無言で。雨の代わりに降るように。
286星が降る 11:2006/11/16(木) 12:34:03 ID:loPBHzEW

──寝室の天井を見上げ、俺は砂漠の夜空について考えていた。
就寝前にぼんやりと眺めたテレビの特集のナレーションが耳に残っている。
そういえば以前山田のいる場所でタクラマカン砂漠に関係した何か──なんだったかな、ともかく数多い俺の武勇伝の一つを語ってやった事があった。
細かい事は省略するが、あいつ、いつもの如く全然聞いちゃいなかった。
──ふっ。
迷い込んだら出て来る事のできない『死の砂漠』タクラマカンを構成しているのは礫じゃなくて砂だけどな。
おっとまた豊かな知識と教養がはからずも証明されてしまった。
これだから天才は困る。

寝返りをうつ。
眠れない。
一面の砂、あるいは礫。

…いや、いい話じゃないか。
決めるのはあいつなんだし。あいつもいい大人なんだし。
一万二千円。いくらなんでも大丈夫だろう。時給のいいバイトを探せばそれなりに稼げるはずだ。
いざとなれば一度か二度なら貸してやっても──いや、あまり甘やかしちゃためにならないよな。
部屋に入れなければ呼び出せばいい。あいつが言った通り、電話でいつでも呼び出せばいい。

ただし、山田が作る魚の煮付けがもう二度と食えなくなる。それだけが残念だ。
あいつ、居候している弱みがあるから料理していただけだからな。
そういえばこれまで何年もあいつの手料理なんか食った事など無かったのだ。
最初に食うのは勇気が要ったが。何か入っているんじゃないかと──。
いや、全くいい話じゃないか。
もう二度と、リビングに放置されたステージ衣装やトランプをゲストルームに叩き込まなくてもよくなるのだ。
自分のものは自分の占有スペースに片付けるという基本的な生活習慣をとうとう身につけてやる事が出来なかった。
少しだけ残念だ。
だがそれは俺の責任じゃない。
あいつが筋金入りにだらしないだけの話だ。気にするな次郎。

風呂の占有時間を調整しあう余計な苦労ももう二度となくなるな。素晴らしい事だ。
今更少々磨いたところでどうなるものでもあるまいに、山田の奴はとても長湯だ。
それにあいつが髪を洗った後では俺のシャンプーやリンスとは違う甘ったるい匂いに耐えなければならない。
だが、これでもう二度と、脱衣所の扉のガラス部分を覆っているバスタオルを見る事もない。
誰がそんな貧乳など覗くものか。そんなに厭なら自腹を切って銭湯に行け。
…ああ。
もうすぐ君は元通り、銭湯生活に戻れるんだな。

行き場が無かったはずの山田が、自分の居場所を見つけようとしている。
めでたい事じゃないか。心の広い人格者としてはもちろん祝ってやるべきだ。

なのになぜ眠れないのだろう、広すぎる砂漠で空間を把握する能力が麻痺した旅人のように。
──一面の荒れ地。静かに乾いた居心地のいい。

もう二度と煩わされる事はないはずだ。
もう二度と。
もう二度と。

俺は起き上がった。
生理的欲求は感じないが、トイレに行けば眠れるかもしれない。



寝室を出ると廊下に灯りが漏れていた。リビングの扉からだ。
「おい」
中に入るとサイドボードの前にいた山田が写真立てを片手に振り向いた。
後ろにいつものトランクが、開いたままで置いてある。
287星が降る 12:2006/11/16(木) 12:34:46 ID:loPBHzEW

「真夜中だぞ。早く寝ろ」
「整理してたんですよ。もうすぐ出て行くんですから」
ああ──俺の写真をわざとらしく隠すように立てかけていた父親の写真だ。
「整理するほど荷物ないだろ。夜中だと言ってるんだよ」
「心配しなくてもちゃんと寝ます」
「心配しているのは電気代だ」
「……」
山田はぷっと頬をふくらませ、現れた俺の写真を乱暴に整えた。
「おい。右の角度が低すぎるぞ」
「文句があるなら自分で直せばいいだろ」
全く。
俺は溜め息をついて山田の傍に歩み寄った。

写真を直している俺に山田が話しかけて来た。
「上田。そういえば、どうなったんだ。あの噂」
「噂?」
「私がここに居るのが問題になったって言ってたじゃないか」
「ああ。それなりに下火になったよ」
「……?」
「やましい事など何もないからな。何を言われても毅然とした態度をとっていたんだ。俺の輝かしい学者としての実績が無責任な風聞を押さえ込む日がいつか必ずや来ると信じていたよ。ハッハッハ」
「飽きられただけじゃないのか」
失敬な。
「でも、結果的には良かったですよね」
山田は肩をすくめ、父親の写真を丁寧におさめるとトランクの蓋をばたんと閉めた。
「私も理想通りの部屋を見つけられましたし」
そうだな。
「これも上田さんのお陰かもしれません。一応、礼は言ってやってもいいぞ」
山田は俺を見上げて微笑んだ。
「お世話になりました」
長い髪がさらさら流れて、色気もなにもないトレーナーの肩に波打った。

トランクを持ち上げた山田の肩を俺は掴んだ。

「上田?」
「どこ行くんだ」
「部屋ですよ」
「ここに居ろ」
山田は微妙な角度に眉をあげ、俺をじっと見た。
「ここ、リビングですよ」
「違う。俺の──」
「え」
山田は目を見開いてまっかになった。
「う、上田の、し、寝室…?」
「違うっ」
いや。
同じ事なのか?

俺は混乱して山田を見おろした。
山田も混乱しているらしく、眉をひそめて俺を見あげた。
288星が降る 13:2006/11/16(木) 12:35:31 ID:loPBHzEW

「…ちょっと待て。落ち着け、上田」
山田はトランクを降ろし、俺の手をひっぱった。導かれるままソファに腰をおろした俺はそわそわと指を組んだ。
「よく考えたら、噂も下火になった事だし、youが出て行く必要はないんじゃないかと思ったんだ」
「何ですか、それ」
立ったままの山田は顔をしかめた。
「もともとはお前が出てけって」
「そうだよ。だが」
俺は指に力を入れながら何度も何度も組み直した。
「真に受ける馬鹿がどこにいる」
「………」
「俺が本気で行き場のない貧乏で貧乳の奇術師を追い出すような、器の小さい男だと君は」
「追い出そうとしたじゃないか、現に」
山田はきゅっと下唇を噛み締めた。
「明日電話すれば完了ですよ。やっかい払いできて嬉しいでしょう、上田さん」
「…完了?ああ、そうだな。だが…」
「元通り、次郎号と二人きりのロンリーでスライムな生活が待ってるんですよ。おめでとうございます」

覚えてたんだな、you。

「不動産屋には」
俺の喉は、絞り出すように声を出した。
「俺が電話しておく。この話は断るんだ」
「……何言ってんのかわかってんのか、上田?」

わかっているつもりなんだがな。
今ひとつ自信がない。

俺は首をまわして彼女の顔をじっと見あげた。
「今、youがいなくなると──俺にも行き場がないんだよ」
山田の頬に血がのぼった。
「今日見たあのアパートは前のとは違うし、それに…」
俺は組んでいた指をはずし、自分の横の座面を撫でた。
「座らないか」
「……」
「頼む。す、座ってくれ」
心臓が喉から飛び出しそうだった。
俯いた山田が小さな声で言った。
「頼んでるんですか?」
「そ、そうだ」
「お願いですか?」
「……ん」
「寂しいって認めるんですね」
「……」
「でも…」
「…?」
「座ったら…その…そ、それだけじゃないんでしょ」
「そ、そ、その通りだ」
「いやです」
山田の片手が俺の肩を押した。いつの間にか俺の手は山田の肘を掴んでいた。
「ここじゃいや」
山田はまっかな顔で俺の耳に囁いた。
「上田さんの部屋に入れてください」
289星が降る 14:2006/11/16(木) 12:36:55 ID:loPBHzEW


「え」

俺はその時どんな顔をしたのかわからない。
おそらく固まっただけかもしれないが、問題は心臓だった。
飛び出すどころの騒ぎではなく、本当に止まるかと思ったのだ。
俺は一世一代の決心で──キスをするつもりだった。
山田に近づいてみたかった。だから、傍に座らせて、抱き締めて。
なのに山田は、俺の部屋に…寝室だろう、話の流れからすると……そこに連れて行けと言う。
それって──。

抱けって事か。

自分がどんな顔をしているのか掴めないまま凝視している俺を彼女がさっと見下ろした。
反応の鈍さに怪訝そうだったが、やがてまっかな顔がますます染まり、大きな目が急に潤んだ。

「あっ」

ばっと山田は俺の手を払いのけた。
「ご、ごめんなさい。訂正! 今の間違い。違います」
とんでもない勘違いに気付いたらしい。俺はむやみに咳払いしたいのを堪えて呟いた。
「いや。別に…入れるくらいは…いいけどな」
「ここでいいです」
山田は急いで俺の隣に座り、発作的な仕草でクッションを掴んでぎゅうと顔を埋めた。
「…っ…うわあ…!!」
「恥ずかしがってろ。馬鹿め」
「紛らわしい事言うからですよ!上田さんが!」
山田はクッションを投げ捨て、俺を睨んだ。まっかだから全然怖くない。
「し、真剣な顔してるから。そ、それでもって肘とか掴むからっ」

「普通、そこまで飛び越えて解釈するとは思わないじゃないか」
俺は口早に叱った。
「youは処女だろう。なんでそういうはしたない勘違いをするんだ」
「だって……」
山田の動きが止まった。
潤んだような目がぴたりと視線をあわせて離れない。
「だって、私は」
山田の唇は震えて、風のような吐息を漏らした。
肘に山田の指が絡んでいる事に俺は気付いた。
これがキスに最適な距離である事にも。
仰向いて動きをとめた彼女の顔。
今しかない。

「上──」

触れた唇はやっぱり震えていた。
軽くつむいだ線は俺の唇をしっとりと受け止めた。
押し付けると、肘を掴んだ彼女の指に力が入った。
逃げ出すための根回しなどという正当な理由なく山田にキスしたのは初めてだった。
俺は顔を離して息をつぎ、やむにやまれない衝動のまま、改めて押し付けた。
重心をずらし、山田の指をほどいてその躯に腕を廻した。
温かくて艶かしい唇の感触。
290星が降る 15:2006/11/16(木) 12:37:51 ID:loPBHzEW

近すぎる顔をまた離す。
目を半ば閉じて、俺は山田を見た。
山田もうっすらと目を見開いて俺を見た。
もう一度唇を押し当てた。
触れるだけのキスのたびにみずみずしい唇がかたちを変える。
柔らかい。温かい。
……気持ちいい。

溜め息を漏らし、彼女の躯をひき寄せて俺は飽かずに唇を重ねた。
重心がさらに山田に凭れ掛かる。
ふっくらとした唇を確認したくて俺は軽く口を開いた。
ついばむように唇を挟み、彼女についた自分の唾液を軽く吸いとる。
ちゅっ、ちゅっ、と甘い音が響く。その音に興奮した。
彼女の唇の、濡れた面積が広くなる。我慢できなくて舌をのばした。
舐めてしまうとおしまいだった。
俺は山田を押し倒した。



──言ってる事とやってる事が全然違う。
そう叱られるんじゃないかと頭のどこかでちらりと思った。

俺の掌や指が、彼女の腰の曲線やくびれを辿っている。
着古したジャージに包まれた線は驚くほど細くて柔らかかった。
「上、田」
肉を確かめるようにやわやわと摘むと、山田はびくんと腕を震わせた。
腿の曲線に沿って指を滑らせる、俺の吐息が彼女の首の付け根に大量にあたる。
「山田」
「あっ…」
あまりにも滑らかなので寄せた顔が張り付きそうな耳朶の下の首筋を吸うと、山田は小さく身もだえた。
ウエストを俺の掌で支えられ、圧し潰されているから動けない。
彼女を食べているような気がした。

俺がいつもの俺ではない事に山田は気付かざるを得なかっただろう。
仕方がない。俺は天才物理学者である前に男なのだ。
その証拠に例のモノがすっかり勃起している。
……我ながら、でかいな。
あまり考えないようにしたいが、遠慮なく山田の腰に当たっているので意識せざるを得ない。
「you」
俺は彼女の唇や顎や頬や首筋だけじゃなく、ほかのところにまで唇を押し当てはじめた。
邪魔なトレーナーを押し上げ、頭や細い腕から抜く。
乱れた長くて甘い匂いの髪を撫で付ける。
息は荒い。だんだんブレーキが利かなくなってきているのがわかる。
掌が、指がせわしなく山田の躯をまさぐっている。
見覚えのあるブラの肩ひもをずらし、ホックを指で外した。
自分の熱に彼女を巻き込みたくて、でもそれがまだ少し恥ずかしかった。

……だめですよ、ここじゃ、と。
いつか山田が言うんじゃないかと。

こんな見境のない男と初めての夜を過ごすのかと山田が思わなければいいのだが。
彼女の肩に掌を置き、腕から胸に滑らせる。
ささやかな肉を揉みしだく。山田は俺の躯の重みに耐えている。
俺の掌は大きいから小さな乳房は全部入ってしまう。
力の強弱で白い肌の陰影が歪み続け、小さいなりにきちんと膨らんでいる事がわかる。
291星が降る 16:2006/11/16(木) 12:38:39 ID:loPBHzEW

山田の不安そうな上気した顔が随分幼く見え、俺はいけない事をしているような気分になった。
でも彼女の瞳は潤んでいる。
愛撫されて漏れる声も吐息も腰や太腿の曲線も存分に艶かしい。
表情とのアンバランスさが少しやばい。
…そういう気は、ないはずなんだがな、俺。
指先から伝わる温かさと柔らかさ。揉むと大きくなるって、そういえば。
よし、山田。俺が大きくしてやるぞ。

彼女が何か言いたそうに頭上で喘いだ。
俺は顔をさっとあげた。
掌の開閉速度が遅くなると、彼女は目を開けて俺を見た。
「……い、痛いです。上田さん」

揉み過ぎたらしい。
「…ふっ…」
俺は狼狽を隠すために意味もなく微笑を漏らし、がばっと上半身を起こした。
パジャマのボタンを外しさり、勢いよく脱いだ。
勢いだ。もうあとは勢いしかない。
考える時間があるから細かい事が気になるのだ。これはきっとそういうものだ。

俺はまた山田の躯を擦り始めた。掠れるような声で彼女が言う。
「く、くすぐったい」
「そうか」
密着した胸板をこすりつけ、片手を間にすべらせて俺はまた乳房を揉み始めた。
「あん、あ、…上田っ」
山田は赤くなって身をよじる。
「しつこいですよ」
「当然だろうが!」
俺は耳元で怒鳴った。
「触りたかったんだ、ずっと」

開き直った者勝ちだ。
現に俺は淫らな気持ちで一杯だ。
山田の躯は綺麗すぎる。

「でも、でも上田は──」
彼女は喘ぎながら涙声で囁いた。
「上田さんは、いつも、ひ、ひんにゅうって」
「youが心底厭そうな顔するのが面白かったんだよ。それだけだ」
「このサドッ」
「ふん、処女め」
「な、なにをっ……こ、この童貞っ……あ、あーーーーーーーっ!?」
俺は腿を這っていた指をぐいと引き戻し、下着の中に滑り込ませた。
茂みの中に指先をいれると、行き着く先は谷間しかない。

「深いな…」
指を這わせ、構造や感触を確かめた。
「んあ…あ」
「痛いか」
「ん、ん…ああ」
「大丈夫みたいだな」
なめらかなぬめり、蕩けそうな襞の動き。
俺はもう片方の掌を山田の尻に沿わせ、ジャージごと小さな下着を引き摺り下ろした。
細い足首を次々にひきぬき、要らなくなった服をソファの下へと放り出す。
空いた手で、無防備な乳房を握りしめた。
「やん、あん、あん、あ…あんん」
292星が降る 17:2006/11/16(木) 12:39:28 ID:loPBHzEW

夢中になってしまう。

山田が俺にしがみつく。
「んっーーーーーー!!」
触れ合う肌全てが温かくて柔らかすぎる。
彼女が快感を滲ませて甘く喘ぐ。上向いた乳房の先端が指先を弾いて、つるんと滑る。
その紅色を甘噛みすると、山田の躯は逃げるようにくねくねと悶え始めた。
「いや…あん…あ…」
俺も苦しい。もっと肌を絡めたい。
苦労してパジャマのズボンを脱いだ。
ブリーフをとり、山田のジャージと同じ運命を辿らせる。

もう俺たちは裸のままだ。
何も遮るものもなく、身を寄せると勃起したモノがするっと山田の腿の合間に落ち着いた。
「んっ…」
彼女は反射的な動きで腿をすりあわせて拒もうとした。俺は耳元で囁いた。
「山田」
「ん…ん…」
視線が絡むと、彼女の声に滲んだ艶が拒絶の色を裏切ってゆく。
触れている、腿の弾力が気持ちいい。
「やっ……」
俺は腰を押し付けた。ゆっくりと、動きを大胆にしていく。
「ん、あ……あん」
彼女の腿のくねりが大きくなり、挟んだモノを優しく揉んだ。
山田の腰を抱え込んだ。
意識的に腿の内側を抉られた彼女は泣き声のような喘ぎをあげた。
「あっ、あっ…」
喘ぎながら、彼女は俺の首にすがりつく。
腰をくねらせ、押し付けたモノに柔らかな谷間を擦り付けた。
ぴくりと震え、一瞬後にはまたためらいがちに腰をすり寄せてくる。
「ゆ、you……っ」
その動きもさることながら、彼女の上気した表情の艶かしさに俺は心を奪われた。
「ああ……あ…やだ」
彼女が囁く。
「き、気持ちいい」
「俺も気持ちいい」
「いや…見ないで……は、あ…」

そのまま突っ走りたいのは山々だったが、そうもいかないのが人生だ。

「you」
俺は山田を抱き直した。
「…ちょっと待っててくれないか」
「えっ?」
彼女が濡れて虚ろな目を向けた。
「このまましちゃったら、まずいだろ。…コンドームとってくるから」
囁いてから身を起こす。彼女は不安げに囁き返した。
「どこに?」
「寝室──」
俺はまじまじと、広いとはいえこんな行為には不向きなソファに埋もれて窮屈そうな山田を見つめた。
そうか、なにも俺だけ行くことはないんだ。
彼女の乱れた髪をかきわけ、染まった耳朶に囁いた。
「一緒に行くか」
「……」
彼女はかすかに頷いて、俺の躯にしがみついた。
293星が降る 18:2006/11/16(木) 12:40:58 ID:loPBHzEW


素っ裸で部屋を移動するのに俺は慣れているのだが、山田はかなり恥ずかしい思いをしたらしい。
寝室に到着すると彼女はベッドに飛び込んで、急いでベッドカバーの内側に潜り込んだ。
俺はクローゼットの扉を開けて、ごそごそと中の引出しを探り始めた。
たしか、このへんに──。

「あった」

振り向いて山田に見せると彼女は落ち着かなげに眉を寄せた。
「──準備、いいですね」
「たしなみってもんだ。男のな」
良かった、まだ何枚か残っている。
こういうものは使う機会がいつ来るかわからない。
厳選に厳選を重ねて通販で手に入れたコンドームがやっと役立つ時が来た。
きたるべき日に備え、時折訓練を重ねてきたので目を瞑っていても装着できる。
だが、まさか山田相手に使う事になるとは思わなかった。

素早くつけて、俺はそわそわとベッドに入った。
カバーを外すと毛布の上に白うさぎのような山田がいて、居心地悪気に俺を見た。
さっきの興奮が少しおさまったらしく、表情がとても恥ずかし気だ。
「厭になったか」
山田は首を振った。可愛い奴め。
毛布の上に長くひろがった髪からこめかみ、頬、顎からくびすじ、肩から胸に手を滑らせていく。
しっとり色づいた肌のきめのこまかなすべすべした感触。
乳房を揉むと彼女は鼻にかかった声を漏らして俺の手を掴んだ。
「まだ痛い?」
「い、いいえ。それほどでも──」
鎖骨にキスし、掌を腹からくびれた腰に落とす。
ぷっくりと持ち上がった乳首を吸いながら腰から腿にふれていく。
腹に舌を滑らせる。臍のまわりを舐めるとひげの感触がくすぐったいのか、小さく悶えた。
余計な抵抗もなく、いらない恥じらいも見せない。
彼女の素直な反応に、俺の熱は簡単に、再びあがっていく。

それでも腿をたてるようにして俺が茂みに近づくと、山田はちょっと抵抗した。
「そこは…あの、ちょっと…き、きたな」
「風呂に入ってたじゃないか」
呟くと、彼女の躯が揺れる。
「そ、そりゃあ、清潔にしてないと……た、たしなみですから…でもっ」
心理的な抵抗が強いらしい。俺は構わず茂みを開いた。
ふっくらとした白い肉を指でおさえる。
「ほら。汚くなんかないぞ」
ちょっと生々しいけどな。前後に走っている中心は綺麗な淡紅色だ。
各種画像で予習済みの俺には別の生き物のようなこの器官の見た目にはさほど衝撃はない。
それより、山田のここを目の当たりにしているという別の意味での衝撃がある。
それも、もうすぐここに入れられる。
興奮で躯が熱い。
294星が降る 19:2006/11/16(木) 12:41:42 ID:loPBHzEW

「そ、そこで…喋らないで、ください」
「恥ずかしかったら、目を閉じてろ」
山田は、小さく言った。
「私が瞑ったって……意味な…あぁ…ん」
指で開くと花びらのように少しはみ出した部分に舌で触れる。
唾液を絡めるとぴちゃ、とかすかな音がした。
粘膜なんだな、本当に。
薄くて滑らかでひらひらしている。舌に淑やかにまとわりつく。
…冷たいような、熱いような。
唇で挟んでひっぱってみる。視界の端に赤みが増す。
わずかに躯の芯が露出して、俺の鼻先に触れた。
抵抗せずにこすりつけると抱え込んでいる腰が跳ねた。
「あ、ふっ!」
含むように口を押し付け、舌先で辿る。艶っぽく水気を帯びたその粘膜を柔らかく啜る。
閉鎖的で淫らな水音。くちゅ。ちゅくちゅ、ちゅっ。
山田の匂いと味で俺の口腔は一杯になる。
「すっ、吸わないで、恥ずかしッ……!…んー…んっ…やだ…」
躯をひねり、俺の頭をおしやろうとした山田の手首を掴む。
邪魔するな。
これはyouが生まれて初めて経験する、『気持ちいい』事のはずなんだから。

「あんっ…、ふ、あ」
小さな粒を探り当てると彼女は腰を高く浮かせた。
………愉しい。
くちゅ…ぴちゃっ…くちゅ。
特に敏感らしいその粒を、強すぎないよう注意しながらくっきりと尖らせていく。
集中的に周辺を苛めながら上目遣いに反応を探る。
身悶えし、彼女は顔を振っている。腰は俺が固定したからもう動かせない。
俺の髪に差し込まれた指の力が今にも抜けそうだ。
「……あん、あん、いや…っ…ああっ…」
拒絶は弱々しく、悲鳴は甘い。
じわりと滲んでくる蜜を啜ると声はもっと甘さを増した。
大丈夫みたいだ。いい感じだ…。
俺は満足して顔をあげ、躯を起こした。
上気した彼女の顔をまともに見下ろす。
「あ」
山田は俺の口に視線を走らせ、これ以上ないくらい赤くなった。
顔を背けると長い髪がうねって頬を半分隠す。
…ああ、そうか。
俺は舌で濡れた唇の縁を舐めた。

興奮しているのに、俺の頭の隅っこはなんだか落ち着き払っていた。
いや、落ち着き払おうと努力していた。
彼女があまりにも頼りなくて不安そうだからかもしれない。
その不安を埋めたかった。

「you」
腿の間に俺が割り込んでいるから、山田は逃げることができない。
「んは…」
強くだきしめると、彼女は俺にすがりついた。
深いキスをすると呼吸音がからみあう。
山田の動悸は激しくて、今にも破裂しそうだった。
唇の間から、喘ぐように囁いてくる。
「上田さん」
片方の手を毛布と彼女の間に差し込み、柔らかな尻の肉を掴んだ。
腰を彼女に押し付ける。
295星が降る 20:2006/11/16(木) 12:42:52 ID:loPBHzEW

「you……」

俺の声は優しくて、触れた谷間は温かくて、彼女はうっすら目を開いた。
「痛くしないから。大丈夫」
見え透いた嘘だが、山田は唇の端をわずかにあげた。
「はい……あの」
俺の目に彼女は囁いた。
「…痛がっても、途中でやめないでください」
俺は頷き、調整しなくてもとっくに行き先に触れているモノを確認して力をこめた。
くちゅりと濡れた音がした。
「ふ…っ……」
ぐん、と少しだけ入った。
柔らかな肉の壁が、いきなり侵入してきた俺に驚いて抵抗しているのがわかる。
…狭そうだな。
「濡れてる、から…大丈夫。力、抜いて」
「あっ…」
彼女は急いで躯の力を抜こうとした。難しいみたいだ。
躯の入り口は俺の先端で完全に塞がれて、これが奥までちゃんと入るのかどうか心配なんだろう。
「上田さん」
不安がそのまま声に出ている。
もっと不安になって緊張が高まったらきっとろくな事はない。
俺は一気に腰を突き入れた──途端、もの凄い抵抗が俺を包んだ。
あ、の形に唇を開け、山田は限界まで目を見開いた。
息は吸えても声が出ないらしい。
喉から掠れた呻きが漏れただけだ。
その場所の柔らかさもぬめりも全部どこかに行ってしまったようだった。
直接彼女の躯の構造をこじ開けているような気がする。
温かいけど容赦のない圧力。…本当に俺のはでかいんだなと実感する。
だけど止まれない。
山田の躯が跳ねた。

ぎちぎちと彼女の柔らかな内側を削る。
ようやく、ぬるみを感じた。一気に楽になり、俺は身勝手な喜びで呻いた。
「you、濡れて…」
「んっ…」
浮かれそうになり、覗き込んだ山田の苦痛に満ちた表情でその正体に気付く。
出血したのだ、俺の巨根で。いや、破瓜って奴か。同じ事か。ややこしい。
「はあっ、あ、あ、あふぁ…っ」
ショックから…だろう、快感のはずがない…がくがくと小さく白い躯が震えている。
申し訳なさに肩を竦めながら、俺はそれをやめられない。
絶対にそれだけはできない。
どこまでも入り込む。
この華奢な躯のどこに俺のモノを受け入れるような隙間があるのかわからない。
……ようやく、深い奥底にいきあたった。
何度かさらに入り込もうと捏ねつけ、それから納得して、俺はようやく侵入を止めた。
「you…っ…」
気持ち良さそうな呻き。俺の、声だ。
彼女と交わっている。深く。
296星が降る 21:2006/11/16(木) 12:44:02 ID:loPBHzEW

やばい。
全てを忘れそうだ──。

彼女はようやく呼吸を整え、俺を見上げた。
「you」
俺は唇を歪めている山田を見下ろした。
何か喋って理性を繋げないと、今にも獣のように腰を振りそうだった。
「入ってる」
「……わかり…ま、す」
「…痛いか?」
俺の声は心配げで、厭味なほど優しかった。

当たり前だと言えばいいのに山田はふるふると首を振った。
彼女は、本当の事を言ったって俺を困らせるだけだと知っている。
俺は非情にも念を押した。逃げ道を全部断つつもりだった。
「大丈夫か」
「…」
山田は小さく首を縦に振った。俺を受け入れている躯は辛そうにひくついている。
「そうか」
けなげな彼女につけ込む俺の声はひどく深くて甘かった。
彼女は辛うじて微笑に見えるものを唇の端に刻むことに成功した。
泣きそうな瞳が、今までに見た事の無いくらい綺麗だった。

愛おしい。
壊したい。

「じゃあ……」
舌で唇を湿し、俺は言った。
「動いても?」
「……」
山田はかすかに肩で息をした。
ぎりぎりまで密着して脈打っている俺のモノが動いたらどうなるのか、想像するのも怖いんだろう。
「上田さん」
彼女は唇を歪めた。掌をのばし、俺はその頬を撫でた。
優しい男を演じながら、早く確証が欲しくて、俺は発狂しそうだった。
「……好きです」
俺はすぐさま受け入れた。ひどい男だ。
「わかってるよ」
「好きです…」
俺は山田を抱き寄せた。山田も俺を抱きしめた。
短い吐息を漏らし、動き始めた。



始まってみると、それはとてもわかりやすい行為に変化した。
引き抜き、突き入れる。肉を合わせ、叩き付ける。
そのたびに、山田の躯をのけぞらせる。
互いの喘ぎが耳元に繰り返され、吐息の熱さが肌を灼いた。
彼女の名を呼ぶ。
抱きしめ、キスをし、ただひたすらに抉り続ける。
二人とも眉をよせ、額やこめかみに汗を浮かべて、目を半ば閉じたような傲慢で真剣な顔で。
297星が降る 22:2006/11/16(木) 12:45:09 ID:loPBHzEW

早く壊してしまいたい。
彼女を突き上げる動きが加速していく。
悲鳴のように喘いでいる彼女が可哀相だ。だけど興奮する。最低だ。そして最高だ。
もっと、もっと。もっと壊してしまいたい。
痛いと一言も言わないまま、山田は俺の熱に巻かれている。
「好き…」
突き上げるたびに彼女の喉から喘ぎが漏れる。
「好き…っ…」
初めてのセックスはとても不公平な行為だ。

嬉しくて、突き上げるたびに俺はもっと山田を喘がせたくなる。
嬉しくて嬉しくて、彼女の躯に腕が、脚が絡んでいく。
ギチリギチリと、彼女の背中の下でスプリングが悲鳴をあげている。

一度、腰を退いてヘッドボードに近づき過ぎていた彼女の躯を引き摺り戻した。
弾みで彼女は身をくねらせ、白い太腿にとろりと細く、水が赤く色を引いた。
体勢を整えて、待ちかねたように再び挿入する。
山田が呻き、喘ぎながら背中を仰け反らせる。
彼女の血が俺の躯を汚した。
それを何度もまた俺は山田の躯に押し付けた。

──ほら、もう、何も考えられない。

「上田さん。好き」
「山田」
愛しさが滲んでいる。彼女か俺かはわからない。
「大丈夫か」
心のこもっていない俺の言葉に、山田は涙を流しながらかすかに頷く。
俺に揺さぶられるたびに半分開いた唇がわなないている。
半分意識が飛んでいるような、紅潮した哀れで綺麗な泣き顔。
見交わした視線が、唇が近づく。舌を絡め、喘ぎあう。
躯を打ち付けあい、またキスをする。
抉り、貫くごとに柔らかな躯が反応して彼女は啜り泣く。たまらない。
「山田」
動けないよう、抱きすくめた。
彼女は抵抗一つせず、一段と早く繰り返されはじめた動きを受け入れた。
唸りが抑えられない。
残酷な俺の躯は、山田の負担を気にもとめない。
動きと彼女の喘ぎが忠実に互いを煽る。
蕩けた脳がただひたすらに、快楽を貪っているのがわかった。
呼吸は荒々しく、夢中を示して淫らだった。
「上田、さん…っ…」
引き摺られる。
掌で、指で、躯で、生贄みたいに白くて小さな躯を押さえつけながら、俺は本能に引き摺られ、一心不乱に突っ走った。
限界まで膨らんでいた。
もう我慢できなかった。

「──っ!!!」

脈と一緒にガンガンしている俺の耳に、自分と山田の荒い吐息だけが響いている。
執拗に彼女の深い場所でモノを動かし、最後の最後まで快感を追いながら、俺はようやく目をあげた。
涙と汗でぐしゃぐしゃになった山田が、彼女が、幸せそうに微笑した。
実際には笑っていなかったかもしれない。笑ったと思っただけかもしれない。
だが確かにそれは微笑に見えた。

298星が降る 23:2006/11/16(木) 12:46:12 ID:loPBHzEW



「すごく眠い」

山田がぼそっと呟いた。
俺は天井に向けていた目を動かして、撫でている長い髪を視界に捉えた。
艶々と流れているそれは裸の胸に触れるとくすぐったい。
「戻るの、面倒くさい…」
「ここで寝ちゃってもいいぞ」
「いいんですか?」
「俺も眠い」
俺は天井にまた視線を戻した。
「…充実してたって事だな」
「充実しすぎだって」
小さな耳を指先で弄ると山田がかすかに顔をあげた気配がした。
「上田。その巨根、今からでもどうにかならないのか」
「なるわけないじゃないか。君が馴れるしかない」
「…なんで私が」
山田は罵りながら小さな欠伸をした。
疲れ切っているようだ。無理もないが。
俺は衝動的に首を曲げ、山田の躯を抱えこんだ。
「待てっ」
山田は慌てて俺の胸をおした。
「今はもう…あの…」
「違うよ」
俺は言った。
「キスしたいんだ」

おとなしくなった山田から唇を離して囁いた。
「とても気持ちよかった。ありがとう」
「私は……私も……」
山田が葛藤しているのがわかる。
親切な俺はにやっと笑った。
「死ぬほど痛かったんだよな。入れる度に泣いちゃって、可哀相になあ」
「……」
「痛くても懸命に耐えてる顔がまたそそったぞ」
「お前、サドだろ」
「やっと気付いたのか」
「サドで巨根って最低じゃん」
彼女は頬を染めて俺を睨みつけた。
「そういうのを好きになったyouはどうなんだ。隠れマゾなんじゃないのか」
「好……!?そ、そんな事一言も」
「さっき好きだ好きだと泣いてのはどこの誰だ」
俺は毛布を引っ張り上げて山田の顔を隠してやった。
消える瞬間にのぞいた耳は本当にまっかだった。きっとそれこそ死にそうな気分だろう。
毛布の上から腕を廻して抱きしめた。
放っとくとゲストルームに逃亡するに決まってる。

「youが馴れるまでじっくりとつき合うよ。な」
「それって」
山田のもごもごした声が毛布越しに響いた。
「サドだからか」
「そうだ」
「死ね、バカ上田」
俺は笑った。
毛布の内側の細い腕が、俺の躯に巻き付いている。
299星が降る 24:2006/11/16(木) 12:46:56 ID:loPBHzEW

「上田」
「何だ」
「…息、苦しい」
「がんばれ」
「…出せっ!ここから」
「その苦しさを乗り越えるんだ。かつて俺はシチリアの素潜り世界選手権でだな」
「お前のホラ話に興味はない。早く」
「知ってるか。砂漠で道に迷った時の対処法」
「上田!」
「落ちてきた間抜けな星を捕まえるんだ。逃げられないように」

毛布を剥ぐと上気した山田が顔を出した。
唇と当座の文句を塞ぎ、俺は目を閉じた。
ロンリーでスライムな生活に未練はあるが、こいつが加わっても悪くない。
こうも長時間他人とくっついているのは初めての経験だ。

なのに、不思議なことに、とてもよく眠れそうだ──。



道しるべと慰めを旅人に与えながら砂漠の中を星が降る。
雨の代わりに潤すように。







おわり
300名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 15:25:49 ID:LMP1O70F
超GJ!
萌え尽きるとGJしか言葉が思いつかないからGJしかいえないけど、本当にお疲れ様でした。
301名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 17:27:26 ID:1eSfIp89
乙でした。・゚・(ノД`)・゚・。
奈緒子かわいいよ奈緒子…
302名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 18:13:28 ID:hIDqgq1O
この目から溢れてくるものは、汗か?涙か?

堪能させていただきました。GJ!
◆QKZh6v4e9wさんのこれからに、幸多かれ。
303名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 18:24:57 ID:OlHz548u
小さい胸を可愛がる上田と
事後の会話がとても良くて、
愛情がしみじみ感じられました…
沢山萌えをありがとう。
神の愛読者としてはもっと読みたかったけど
わがままは言いません
またどこかのスレでお会いできれば幸せです。
304名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:25:09 ID:TB5HK2Zj
GJ!ネ申(*´Д`)!!!とてもとても良かったです。ところで今更ですが、「俺」とは、神は男だったのですか?
305名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 22:13:45 ID:n8agdaqD
GJ!何度言ったかわからんけど、何度でもGJ!!
今まで乙です。本当にあなたは神様でした!サンクス
306名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 23:40:45 ID:+XkG9ekt
GJ!!!
ほんとうにありがとう
いい作品を読ませてもらった
読み返しては萌えまくってる
もしも気が向かれたならば…
またお会いできるのを楽しみにしてます
乙でした 
GJ!!! 
307名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 02:01:03 ID:MQGKGfre
胸がいっぱいだ…
今日1日ふつうに生活できるか分からない。

ありがとう!
本当にありがとうございました!
308名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:31:08 ID:ClBH7nDj
時事ネタを一つ(非エロ)

「youはさっきから何一生懸命ハガキ書いてるんだ?」
「紅白の司会が決まったんです。去年に続いて今年もナカマユキエさんなんですよ。」
「youはナカマユキエのファンだったな」
「彼女のようなナイスバディって憧れますよね。大河の主役に紅白の司会。NHKの顔ですね。
そこで観覧希望のハガキを書いてるんです。」
「…期待に貧乳膨らませるのは勝手なんだが、youはこれまで一度でもNHKの受信料をまともに払ったことがあるのか?
今年から受信料払った人しか応募できんぞ。」
「…上田さん。大晦日上田さんのマンションで鍋、しませんか? この部屋は冷えるんだ。」
309名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 01:56:38 ID:JLi+cJBA
みなさん、GJ!
310名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 03:32:02 ID:IXt1qEBJ
正月も実家に帰らんのかwwGJ
山田奈緒子本読んでる者にはツボるw
311名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 15:06:59 ID:jpewfRR/
「ちなみにYou、郵便受けの下に8、9、3と数字を小さく書いておくとNHKの受信料支払いの催促人が来なくなる」
「マジっすか?それ超常現象!?」
312名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 15:15:20 ID:OncN3OcH
気がついたら、金曜の夜から徹夜でDVD見てしまったよ。
正直萌え死ぬかと思った。
上田はとことん山田に惚れていると思うんだが、何故自覚がないのか。
山田は若干自覚してるフシがあるのにな。
313名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 16:28:44 ID:Lk5L6vuy
お告げ者の回で、上田が恵美を連れてきた時の不機嫌そうな奈緒子が可愛かった。
314名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 17:14:01 ID:vJECXWi1
トリック見たくなってきた
お告げ者もだけど、六つ墓村も妬きもちやいてるよね
なんだかんだで自覚ないのは上田なんだろうね
315名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 17:55:08 ID:TO95J7jT
上田と奈緒子って恋愛の精神年齢が消防レベルで止まってないか
特に上田がひどい
316名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 19:18:28 ID:Lk5L6vuy
久しぶりにTRICKのサントラ聞いて妄想膨らませようと思ったけど、
真っ暗な部屋で聞いてると不安になるような曲が多いな…
ビックマザーの声(『私は、貧乳でry』)が流れた時ビクッとした
317名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 20:31:54 ID:k72Kh4l0
>>315 でもパート3のラストで上田はキッチリプロポーズしてるからなぁ。
あれはめちゃくちゃかっこ良かった。俺は奈緒子の方がガキだと思う。
318名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 20:41:35 ID:gfgslCk1
>316
だから鬼束聴いとけって
319名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:26:51 ID:OncN3OcH
>317
あれは奈緒子が嫌がるから言ってるとみた。

言われている奈緒子はからかわれてるの分かるからなおのこと嫌なんだろうなぁ。
で、嫌がる顔をみて上田はさらに楽しく奈緒子をからかう…。

いかん、妄想がとまらん…。
320名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:32:30 ID:5XeIAOFr
黒門島絡みになると上田の大人さが浮き出るかも。そもそも上田の方が山田より一回りも年上だけど。
321名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 22:53:38 ID:29aEhn6/
あの絶叫ジュッヴゼェム、
上田の奇人変人な性格のせいでどこからどこまでが本気だか掴みようがなくて
考えているうちに段々わけわからなくなってくるw

個人的には上×山が好きだからついつい色濃いラブフィルターかけて観ちゃうけど、
実は上田、まじで楽しいメスの実験動物兼オモロイ友達だワーイとしか思ってなかったら凹むなw
奈緒子のほうは多分…上田が好き、だと思ってる、でいいと思うんだけど…
322名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 23:38:16 ID:B08jkcvE
山田は早くにお父さんを亡くしてるから、きっとファザコンの気があると思う。
だから年上の上田のことも好きそう。
あとは上田が年相応の甲斐性と包容力があれば・・・
323名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 00:26:07 ID:QGcY2cbA
なぜ媚薬を飲ませるのか…。やはり科学者としての好奇心?
324名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 06:53:23 ID:Bjvsd/oW
このスレ読むまで上田と山田のマジ恋はどうにも想像できなかったけど、
神はスゴイっすね〜〜
本編とさほど温度差がないエロパロって希少価値じゃ?
325名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 08:12:33 ID:YcaSJjmp
新作SPのやむ落ちで、上田を探して歩き回る奈緒子が好き。
「うえだー!
一人で謎といちゃうぞー。
手柄渡さないぞー!
…………(´・ω・`)」
なんか寂しそうで萌える。

あと終わりのほうでアパートの階段のぼって、窓から外を見てちょっと微笑むシーンは次郎号を見てるのかな。
可愛い。
326名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 10:37:11 ID:Cx33ZWlX
>>325
ウエダウエダウエダ連呼してる山田かわいいよね
迷子になって保護者を探してるような少女っぽさもほのかに感じられて萌
そんでそのシーンの堤カントクやむ落ちコメントもすき
なんだかんだ言っても人として惹かれ合ってる…いい言葉だ萌
327名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 14:00:16 ID:t45jIUbe
むしろ新作スぺでは奈緒子にはスケジュール手帳などを
買う余裕があるのだとわかった事に衝撃を受けた。
それともどこかで貰ったのだろうか。
328名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 14:43:07 ID:YcaSJjmp
>>327
確かに衝撃だった。
スケジュール手帳って安くても1000円前後なのに…
何年も使い回してるんじゃ?
書く予定がないのだから曜日が違っても問題ないだろうし。
329名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 19:45:53 ID:858xXn61
あれとレイアウト・サイズ・厚さが同じ手帳(多分持っていたのと同じもの)を使った事があります。
確か高くても800円くらいだったと思います。

何年も前に買ったやつで、確か次の年には同じものは無かったような。
やっぱり数年前の手帳か、奈緒子。
330名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 21:52:24 ID:U85K6l5W
うぉぉぉ(*´Д`)今、新作SPを買う決意がつきました。
やっぱり、やむおち見たい。
331名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 00:06:56 ID:6SsIi5Z4
そうですか、新作SPを買うんですか…
この山田奈緒子様の活躍がこれでもかというくらい見られるので、それはいいかもしれませんね。
しかし、そのお金を山田奈緒子様に寄付するという選択があるのも、忘れないでください。
332名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 10:00:40 ID:4cTcdG+K
TRICKは2が一番好きだー
333名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 13:23:08 ID:WR552qKZ
>>331
リアル奈緒子の営業乙!w
334名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 15:35:39 ID:lBDYkkrd
自分は無印が一番好き
2も勿論好きだけどね

このスレ読む時のビジュアルとしてはだから1から2で妄想します。
奈緒子の髪型、1のがどうも好きで。
335名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 21:44:21 ID:4cTcdG+K
>>334
無印は怯えたり泣き叫ぶ奈緒子が何度か見れるから貴重だと思う。
耳の横に両手を添えて嫌ぁーって叫ぶ仕草が可愛すぎる…
336名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 22:49:35 ID:Ibb0Rp89
「うぅむ…」
テレビを見ながらうなる山田見て、上田は訝しく思い。
手に取ろうとしていた、みずみずしい蜜柑から目をはずし山田の見ているテレビを眺めた。
画面には今CMやドラマで引っ張りだこの人気女優が映っている。内容は美顔機のCMのようだった。
「なんだyou。ああいったプラチナ成分だとか、もっともらしいうたい文句の物で
美しくなれると思っているのか?」
「失礼ですね、上田さん。私くらいの超人気マジシャンにもなると美容くらいに気をつかうのは
あたりまえじゃありませんか。」
この手の物はいつだって流行りの成分があるのだ、なんとか成分が肌の角質の中まで浸透し
細胞レベルまで活性化させ肌を元から美しくさせるとかなんとか。


「…そうか。しかしこんなのが結構な値段がするんだよな。もっと身近に美しくなれる成分がある。
しかもタダだ!悦べ!美しい肌になれるぞ」
「上田、字が違う。タダなんて言葉にだませれませんよ…あっ分かった!
おおかた変なものを顔にかける気ですね、この変態!」
「分かっていないなyouは。それはマーキングに近い行為であって断じて変態ではない。
この行為によって女性ホルモンも活発になり上質たんぱく質も補給できて、一石二鳥ではないか」
蜜柑が目の前に飛んできた、ぼこんという音がして上田の頭に当たった。
向かいに座っている山田は怒りのためか、羞恥のためか分からないが真っ赤であった。

きれいなおねいさんはすきですか。
337名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 23:35:30 ID:7rMCo6Mf
最後でワロタ
338名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 20:21:47 ID:Iq0a4iET
>>336 その先を!

1のミラクルの回見てると
上田奈緒子矢部の雑魚寝シーンで
小部屋風にきっちりと高くしきってあるのが新鮮
あの頃はみんなマトモだったんだなぁ。

2の六つ墓村の回では障子屏風?みたいなものや、
スリットの回で上田と奈緒子の間は次郎号のドアなどで
一応しきりあり。でもかなり低くなってる。

3の最終話になると北見上田奈緒子の雑魚寝でも
しきり一切無し。それどころか男共は酒まで…。

この調子だと続編では同じ布団か。
そのままその男についてっていいのか、奈緒子。
339名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 21:13:05 ID:W8agvI9T
>>338
自分も徐々に仕切りがなくなっていくのには萌えたよ。
言霊やSPの野宿にも激萌え。

3のラストの雑魚寝、北見と奈緒子の間に上田が入るのは
上田が防波堤なんだろうなと思ってちょっと嬉しかった。
あれが上田/北見/奈緒子という並びだったらきっと奈緒子は嫌なんじゃなかろうか。
340名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 23:14:27 ID:LaX665WY
六つ墓村のトランプ手品で上田がいちいちトランプに返事書いてたのが好きだ。
しかもスマンだのごめんだの悪かっただのあやまってるし。
君ら付き合ってるだろうと思った。
341名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 05:21:18 ID:85LWgcjG
>339
むしろ上田奈緒子北見の並びだったらどうかと
萌えの予感

「ちょ…上田さん、だ、駄目」
「それは北見さんだ!」
342名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 05:32:34 ID:85LWgcjG

あー妄想しててちょっと萌えたんで
今夜遅くくらいに小ネタいくね
343名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 13:06:03 ID:MRisqf+E
期待(*゚∀゚)=3
344名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 15:08:11 ID:KQPq0OaL
あのシーンに萌えが存在していたなんてw
期待(`・ω・´)

個人的にマニアックな萌えだと思ってるのは、サイトレーラーの回。
深見が奈緒子の髪を掻き上げて耳を見てるシーンが萌えるんだが…
345名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 20:03:57 ID:ZnZkvtK9
ここに上げられてるシーン全部好きだ(*´Д`)
髪かきあげにも萌えたよー
あれはいつか上田にもやってもらいたい。ガチで萌え死ねる。

言霊で「小学校のときオダマリって子がいたんですよー」って小ギャグ言う時に
ぽんぽんと上田を叩いてきゅっと引き寄せる奈緒子が好きだ。笑顔もかわいい。
そのあとしばらく肘を掴んだままなのもタマラン。
346名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 21:37:09 ID:KQPq0OaL
オダマリコのシーンはかなり萌えた(*´Д`)
コトダマか…
玄奘の「先生に、置いていかれたのか」っていう台詞がなんか好きなんだ。
あぁそうだよなぁ、奈緒子は上田に置いていかれたんだな…って実感できるというか。
説明しにくいな。
347名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 21:56:53 ID:KQPq0OaL
あっ間違えた、オダマリだった。
マリコって誰だ(´・ω・`)
348名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:02:17 ID:6WC92OZQ
言霊の回はTRICKとしてはいろいろダメ出しも多かったけど
上×山としては大量の萌えシーンがあったからそういう点ではすごく好きな回だ
ラストで奈緒子が上田にモロぶつかりとか、“上田奈緒子”発言とかもあったしね
349名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:03:02 ID:6WC92OZQ
>>346
その実感わかるわかる
350名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:37:05 ID:KQPq0OaL
>>349
同志がいてよかったw
あの感覚は説明が難しい。

コトダマの回が見たくなってきた。
穴掘ってる奈緒子を絶妙な表情で見下ろしてる上田が好きだ。
351名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 22:59:30 ID:85LWgcjG
でけたー雑魚寝小ネタ
・ふたつ有
・キャラ壊れてる(特に二番目)ので注意
352雑魚寝の夜(お約束バージョン):2006/11/22(水) 23:00:51 ID:85LWgcjG

今回の事件の依頼人、中学教師北見さんは不幸な事にバカ上田に憧れている人だ。
上田のやる事をなんでもかんでも真似せずにはいられないらしい。
専門は同じ物理だし、背もちょっと低いくらい。
あとは眼鏡も怪しいひげもベストもブレスレットも、ショルダーバッグまでよく似てる。

「瓜二つですよねえ」
私は感動してそう言った。
「そ、そうですか?ありがとうございます!光栄です」
バカに似ていると言われた北見さんは奇特にも喜び、一方上田はひどくむくれた。
「君の目は節穴か。こう言っては失礼だが北見さんは容姿才能人格全てにおいて俺に遠く及ばんだろうが!」
掛け値無しに無礼な奴だ。北見さんは上田の足元にひれ伏した。
「その通りです。私の存在など師匠の肩のフケひとかけらにも及びません」
「ははは、そうだろう!飲むか、北見。ほら、コップを出しなさい」
「先生自ら私のような者に…戴きます!」

ついていけない。私はさっさと自分の布団に潜り込んだ。
なぜか雑魚寝なのだ。こんなに広い屋敷なのに。
私一人くらい別室に泊まらせろ。ガッ虫の分際でケチな奴だ…。

うとうと眠り、ふと目覚めた。
まだバカ共の酒宴は続いている。

「…だが豊かな人柄とは著書からでも伝わってしまうもの。現に北見さん、あなたなども私を慕い──」
上田の得々とした自慢話に私は寝返りをうち、寝たふりを続行した。
聞きたくもない、そんなもの。
「その通りです!先生」
北見さんは熱心に相づちをうっている。
よせばいいのに。バカがつけ上がるだけだ。
満足した上田が鼻息を吹き、話が途切れて酒を酌み交わす気配だけが漂った。
「そういえば上田先生」
北見さんが言った。
「その人は先生の何なんですか」

私の事だろう。

「え?誰かいる?」
おいっ!
「そこで寝てる女の人、山田さんです。御本にも書いてらっしゃいますよね。追っかけだって仰いましたけど──」
「ははは。そうなんだよ。うっかり一度助手に使ってやったらそれ以来ね。しつこくて困ってるんだ」
あとで一発殴ってやる。上田め。
「そうだったんですか。私はてっきり先生の愛人かと」
こいつもついでに殴ってやる。誰が上田の愛人だ、無礼すぎるぞニセ上田め。
「ははは、まさか。ぜひ愛人にしてくれって泣くんだけどね。この通り胸も色気も無いからとてもその気になれなくて」
上田。一発じゃなくてボコ決定な。
「そうですか…あの、でも実は私、お恥ずかしい話ですが、胸の小さな女の人は…その、結構嫌いじゃないです」
えっ。世の中にはいい人もいるじゃないか。
上田、よく聞いとけ!
353雑魚寝の夜(お約束バージョン):2006/11/22(水) 23:02:26 ID:85LWgcjG

上田の声が低くなった。
「もしや、山田がお好きですか」
「は、はい。まあ、その。御本から想像していたよりずっと、小さくて可愛くて綺麗だし」
また一人、私の虜になった人が現れたのか…エヘヘッ、罪だな。この美貌は隠せないし。
「ふ、ふはは。…またまた、冗談を」
上田の声が動揺を示して震えている。ざまみろ!
お前がどんなに自分の本で馬鹿にしようと、世間とお天道様は私の魅力をまるっとお見通しだ!
「冗談ではありません、さすがは先生、追っかけのレベルも高いと、私、感動しました」
「…そう…ですか……」
上田は一瞬押し黙った。
「ひとつお聞きしたい。…正気でこの女を可愛いと?」
おいっ。
「いやあ」
北見さんの声が照れたようにうわずった。
「美女に慕われ馴れてらっしゃる先生にとってはどうか知りませんけど、私から見れば充分以上に可愛──」
「付き合いたいとか」
「いやあ」
北見さんはますます照れたような声でふわふわと言った。
困っちゃうなあ。
そんな事言われても私もいろいろ忙しいし…と布団の影でにやにやしていると上田がとんでもない事を言い出した。
「ではどーんと告白してみてはいかがですか。私の目の前で」
はい?
「せ、先生?」
「どうぞ遠慮なく。なんなら後押ししてあげてもいい。こいつは私の言う事なら何でも聞きますから」
おいっ!!ふざけんなよ、上田。何企んでるんだお前っ。
振り向こうと腹に力を入れた瞬間、ぱっと部屋の灯りが消えた。

な、なんだ。

「…恥ずかしいでしょうから、あなたが告白する間、電気は消しておきます」
上田がぼそぼそと北見さんに言った。
「は、はあ。ですが…」
北見さんはおどおどと囁いた。
「わ、私今夜の十二時には心臓に針が」
「大丈夫。そんなものは実体化しっこありません。それに告白なんかすぐに済むはずだ」
「はい」
「この私が勧めてるんです、北見さん。あなたはそれに逆らうんですか」
「滅相もない。わかりました!思い切って」
「そうです。男は度胸ですよ。さあ、一緒に。どーんとこーい!」
バカ共の雄叫びが始まった。
「どーんとこーい!」
「違う違う。ほら、もっとこう腕を力強く振って。どーんと、こーい!」
「ど、どーんと!!…」

音が静まった。
354雑魚寝の夜(お約束バージョン):2006/11/22(水) 23:03:36 ID:85LWgcjG

「……」
みしり、とかすかに畳の上を北見さんが動いた気配がした。
待て。
もう我慢できなくなった私はくるりと振り向いた。
「バカ上田!お前は何を勧めてるんだっ」
起き上がろうとした私の肩が暗闇の中で押さえられた。
「北見さん。こんなバカの言う事聞いてるとろくな事に、ならな──」
さらに押され、バランスを崩した私は布団に仰向けに沈んだ。
ちょ。
何これ。
き、北見さんっ。大胆すぎ!
「何するんですか、北見さん!放して」
力は緩まず、なにか重いものが私の上に被さった。
これって。おい。

「なっ、やっ、ちょっ、やめっ、やめろ!……う、上田!上田さん、助けてっ」
ちくちくしたものが頬に触れた。北見さんのひげだ。
頬にぎゅっとくっつけられて、私の目に悔し涙が浮かぶ。なんでこんな事されなくちゃいけないんだ!
「上田さん!やめさせてくださいっ」
重いもの、つまり北見さんの躯の前面、ベストらしき布を掴み、私は必死で顔を振った。
上田と同じ妙な形のブレスレットをつけた左手が私の顔を支えた。
ぐいと顎を持ち上げられ、唇に柔らかくて温かいものが密着した。
「──!!」

やだ。
やだ。
やだっ。

お酒くさいそれは北見さんの唇に違いない。
そうだ、こいつら酔っぱらってるんだ。
なけなしの理性のたがが緩んでるのかもしれない。
だけど酒の勢いでこんな事されちゃ、こっちがたまらない。
泣きたくないけどじわりと熱いものが私の眼球を潤して溢れそうだ。
どんと分厚い胸を叩き、顔を掴んでいる手の甲におもいきり爪をたてる。
「!」
ひるんだ気配がし、重い躯がかすかに浮いた。
私は逃げ出すために膝を立て、北見さんの股間を蹴飛ばそうとして──。

なんだこの棍棒は。

私は一瞬固まり、北見さん──じゃない、こいつは──も私が気付いた事に気付いて固まった。
「……おい」
声は冷静に出た。
「何してんだ。どけ、上田」
「…誤解するな」
バカ上田がしおしおと呟いた。
「俺は電気を消したあと、布団に足をとられてついバランスを崩し」
「バカ言ってないで離れろ!そんでもってすぐに電気つけろ!」
355雑魚寝の夜(お約束バージョン):2006/11/22(水) 23:04:46 ID:85LWgcjG

灯りがつくと、北見さんが倒れていた。
「し、心臓に針が実体化したのか?」
私は思わず叫び、いざりよって脈をみた。ちゃんと生きてる。
気絶している…だけ、のようだ。
「……」
「はっはっは、俺の言った通りだ。針が実体化なんてするはずがないんだよ!」
高笑う上田の頭を後ろから殴る。
「何をする!」
「こうやったんだろ。見てください。北見さんの頭」
大きなたんこぶがある。
「お前だな、上田」
「…違う」
「…告白させたくなかったのか。小心者」
「何言ってんだよ」
「自分が先に告白したかったんだろ。酔っぱらいめ。エヘヘヘッ」
「違うっ!こ、これはなにかの陰謀だ!俺の天才的な頭脳を怖れた某国の諜報機関が」
「照れるなって。エヘヘヘッ」
「違うって言ってんだろーが!聞けよ!この貧乳!」

真っ赤になって怒っているバカ上田とやたらに機嫌がよくなった私。


──何故こんなバカな事されて機嫌が良くなったかって?
そんな事、恥ずかしくて言えません。


356雑魚寝の夜(オプショナルバージョン):2006/11/22(水) 23:05:58 ID:85LWgcjG


熱い。熱い。

髪にうなじに、擦り付けられるひげ。
男二人に挟まれて、膝立ちになった私の躯はぐにゃぐにゃと頼りない。
明るすぎるほど明るい蛍光灯の下に空になった薬包が散乱している。
中身は酒と一緒に何度も口移しに注ぎ込まれた。
点滅しているような脳内の短い記憶も途切れている。

酒宴の果てに上田がふと自慢した。
「──南方の媚薬なんですよ、以前ふとした事で手に入れてね」
まだ性懲りもなく隠し持ってたのか、この変態。
効き目を説明するのに、なんで私を使うんだ、だから。
重みで目が覚めると、目の前に上田が。
ああ、そうか。上田が飲ませたんだ。口移しで──って、なんだかこれってキス?

乳房をぎゅっと握られて私は呻く。上田じゃない、これは北見さんの掌。大きさと温かさが違う。
「しっかり支えなさい。北見さん」
上田が偉そうに指示しながら私のスカートをすっかり捲り上げた。
抵抗しなきゃとは思うものの、私の躯はふらふらするだけで全然力が入らない。
「はい先生。これでいかがでしょう」
お前ら、これ犯罪じゃないのか。犯罪だろ。教育者だろ一応。
上田も北見さんも、ついでに私の喘ぎも酔っぱらったみたいにうわずっている。
酔っぱらっているには違いない。二人はお酒、私は媚薬で。

躯が揺れる。腰の線を上田の大きな掌が、指が撫でていく。
ブラの上から乳首を擦り上げているのは北見さん。ブラの周囲の肌を、上田が舌で舐めた。
「んうっ…」
声が漏れる。誰だろ、随分気持ち良さそうだなぁ……。
下着を、膝まで降ろされた。片方の足だけ立てるようにして抜かせ、上田はそこに触れてきた。
「媚薬の効果はこの通り」
長くてしっかりした指が私の躯を抉ってくる。ぐちゅぐちゅ淫らな音がする。
「凄いですね」
私の躯は撥ねて悶える。がくりと頭をのけぞらせると北見さんの躯に髪が波打つ。
「ここまでくるとね、そろそろ挿れてやるべきなんですよ。でなければ高まるばかりの欲望で」
ああ、もうそんな事どうでもいいから早く挿れて。早く塞いで。
こんな指じゃなくて、もっと…あれ。男の人の、あれ。
唇から出るのは喘ぎばかり。
357雑魚寝の夜(オプショナルバージョン):2006/11/22(水) 23:07:08 ID:85LWgcjG

上田が私の背中に腕を廻してぐにゃぐにゃの躯をひきあげる。
「先生、私はなにをすれば」
「君は駄目だ。この女は私の追っかけだから、ヤれるのは私だけです」
お前、それどこのジャイ○ン。
「ブラ越しとはいえ、この素敵な貧乳に触らせてやってるだけでも感謝しなさい」
「は、はい。わかりました先生」
北見さんは泣いてる。可哀相じゃないか。
「んん…」
私は哀れに思って首をひねり、北見さんの頬に唇を当てる。
「山田!」
怒号が響き、私は北見さんの胸に背中を押し付けられた。
上田の怒りに燃えた目が眼鏡ごと迫ってくる。
「キスは駄目だ。キスはいけない。するなら俺にしなさい」
なんでだ。そういう暇もなく口を塞がれ、すぐに私はとろとろになる。
もっと掻き回してほしいのに舌はすぐに逃げ、後を追うように私が肩を揉むと上田が訊いた。
「どうしたい?」
「…て。し、して。して、上田さんっ…おねがいぃ…」
誰、この女。めちゃくちゃ頭悪そう。って私か!?
くそう、覚えてろよ上田…もう駄目、どうにかして。死にそう。

「どうしようかなあ」
上田はにやにやと天井を見上げる。この酔っぱらい!ケダモノ!最低学者!
「ここだけの話だが、北見さん。実は私は巨根でね」
ぬぅっとばかりにモノを取り出すバカ上田。ぐにゃぐにゃの私を支えている北見さんが息を飲む。
「す、凄いっ!先生、お見事です!!」
「どうだね」
「凡人である私のモノなど到底足元にも及びません。ま、参りましたッ」
お前らバカだろ。な、バカなんだろ。というかそれ人間のじゃないだろ本当に。
「んなの、いやらぁ」
呂律が廻らなくなってきた。もう、肌のすぐ下が燃えてる。どうにかして。どうにか。
「ふつうのぉ。北見さんのがぁ、いい」
「何を言うんだ山田っ」
怒鳴った上田が私の腿を掴む。
「こんな極上品を挿入して貰える幸運な女は滅多にいないぞ」
今まで一人もいないんだろーが、このバカ!童貞バカ!
「らって、私処女なんれすよぉ!最初からそーゆーの、ムリッ」
「ふっ。ふふふっ、そのための媚薬じゃないか。大丈夫、痛みよりも快感のほうを強く感じる」
358雑魚寝の夜(オプショナルバージョン):2006/11/22(水) 23:08:00 ID:85LWgcjG
いい加減な台詞に呆れているうちに、上田は私の腿をさらにひきあげた。
「北見さん、しっかり支えていなさい。天才物理学者の生殖行動を目撃できる貴重な機会だ」
「はい、先生!」
バカの味方の北見さんはしっかり支えた。乳首に指が当たって、なんか、もう、私、ああ。
「んあん」
「山田、愛してるぞ」
その声だけにはなぜか真情が滲んでいた。

何言ってんだこの酔っぱらいッ。もうやだ。こんな奴に犯されたくないっ。

なのにずぶずぶ、あっさりと、私の処女はこのバカに奪われてしまった。
「んああああっ!」
「だ、大丈夫ですか」
のけぞった私の胴を、慌てて手を滑らせた北見さんが掴んで支える。
だから、どーしてこんな体勢。
「うおぉうっ…い、いいっ…」
声を漏らして、上田がさらに私の腰を両手でがっちりと掴んだ。動けない。
「んっ…、ふ、ふんっ!」
そーゆー気合いを、いれるなあぁ。さらにずぐずぐと私の中に侵入するバカ上田の馬並みのモノ。
蕩けた躯に、芯。上田の、熱くて大きくてびくびくしているモノ。
「あああんんん」
やだあ。ちょっと痛いような気もするけど、でも、痛いってより、やだやだやだ、きっ、気持ちいいっ。
「あん、あああっ」
「ど、どうだ、山田!お、奥まで、挿入したぞ!」
胴も、腰も、掴まれていて自分では動かせない。駄目。だめ。私、おかしくなりそう。
「う、動いてぇ。うごいてっ、うえらさん」
「おうっ?」
「すぐ動けっ!ら、らめ。じっとしてらんない。はやく、はやく」
動かせない外側はともかく私の内側の肉は逞しいモノをきゅうきゅう絞り上げるみたいに絡まっていて。
…ああ、大き過ぎて駄目。もっと締め付けたいけど無理。
男の人のって、いや、たぶん、上田のって、凄い。
「ふあ、ぁうん…」
閉じられない唇の端から涎が落ちた。
ぴりぴりしている腿の内側もなんだか伝って溢れているみたいだ。
全身を可能な限りくねらせて馬鹿みたいに喘ぐ。やだもう。
359雑魚寝の夜(オプショナルバージョン):2006/11/22(水) 23:09:54 ID:85LWgcjG
「あふ、あうっ、き、きたみぃっ!もっと、むね、揉めって!!」
「は、はいっ!すみません!」
「キスもっ!うなじ!みみっ!咬め!」
「は、はっ?」
「待てっ!北見さん、それは許可できない」
「はいっ、すみません師匠!」
「…ああっ、んんん、いじわるぅ…うえらあ!なにのんびりしてるんれすっ、そっちも早くうごけ!!」
「君の危機的な状況はよくわかった。よし、後の抽送は任せろ!」
「はやくっ」
任せたくないけど任せなきゃ確実に気が触れる。

それからの事はよく覚えてない。
上田が動きはじめると火花が散って頭の中が真っ白になった。
もうたまんなく気持ちよかった。
本当に、死んじゃうかと思った。
上田最高。
巨根万歳。
ああもう。
本気で腹立つ。

何度も何度もヤって(というかヤられたんだ、あれは!)、ヤり尽くして、私はばったり布団に倒れた。
ぐったりした上田も傍に転がった。
北見さんは涙目で、ズボンの股間を押さえていた。
可哀相だなぁ。せめてキスしてあげようかなぁ。
「北見さん」
そう思って視線をあげると、上田のでかい掌が私の顔を無造作に掴んだ。
「駄目だっ。君のは全部俺の」
ほんっとーに、このジャイ○ンめが!


北見さんは結局あれからすぐ死んでしまった。
黒門島の人だったんだ…でも、やっぱりあの時してあげればよかったなあと今でも思う。
キスくらい。

「死ぬ前に思う存分君の貧乳を揉めたんだ。良かったじゃないか」
バカ上田はそう言うけど、って、誰が貧乳だ!
そんな事言うなら嬉しそうに揉むな!バカ。

でももうあの媚薬は二度と使わせない。
使ったら即別れると宣言してる。
……その、もう使う必要もないし。
当然でしょ。ね。



360名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 23:38:18 ID:KQPq0OaL
想像以上に萌えた!!特にオプショナルバージョン!

>上田最高。
>巨根万歳。
吹いたw

奈緒子可愛い。神様ありがとう!
361名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 00:51:58 ID:VR5maxz3
GJ!!
>上田最高。
>巨根万歳。
これはワロタw奈緒子可愛すぎて困る

>君のは全部俺の
このセリフなんか好きだw
362名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 02:58:38 ID:MelsKka3
自分は1が一番好きだー
363名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 03:06:55 ID:MelsKka3
あっいつの間にか投下が!GJ!!
364名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 10:25:42 ID:M0pC4SMU
おおぅ神様ありがとう。面白かった!
お約束バージョンすきだ。
なんだかんだ言っても上田さん助けてと言っちゃう奈緒子萌え。
北見じゃなくて上田だとわかったら落ち着いちゃう奈緒子萌え。
365名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 17:33:01 ID:WZqCIK8l
面白いのにしっかり萌えさせるなんて卑怯だぞおおお

まじでよかった。
小ネタからあんな話を作れるなんて…この萌えさせ野郎め
366名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 17:34:58 ID:fm2JDZdW
黒津家の人たちはカミヌーリを利用するか、憎んでるばかりかと思ってたけど、
木曜トリックのやむ落ち見てちょっと萌えたなぁ。

黒津の人間として生れ落ちた瞬間から、カミヌーリに囚われてしまう…。
という設定なら良かったのに。
次男とか三男とか見てるとそんな感じはないんだけどねぇ。

キッペイとか、もっと奈緒子との絡みが見たかった。
367名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 22:15:56 ID:5a4zsbqA
雑魚寝最高。
ウエヤマ万歳。

そういえば毛蟹はフェードアウトですか?
お待ちしてま〜〜す(*^_^*)
368名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:42:38 ID:eGMG+oF6
ドラマのカップルでここまで萌えたのは上山が初めてだ
なんかありとあらゆる要素が余すところなく萌えツボにはまった
369名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 03:12:57 ID:hPSbo4wi
ここの職人さん方の腕のすごさに感動。髪以外に何て言えばいいんだ。

それからまとめサイトの絵にも萌え(*´Д`)
描いてくださる方ありがとう、まとめサイトの管理人さんありがとう
370小ネタですが…:2006/11/24(金) 04:10:08 ID:jXuoa1lt
暇だ。
暖簾の向こうの古びたドアを見つめていてもつまらないだけだ。なにも面白くない。
この部屋の主があのドアを開け、暖簾を掻き分けるのはいつなのか。
少し早く来過ぎたか。
この天才物理学者をクソ寒い上に小汚い部屋で待たせるなんてどういう神経をしているんだ、あの貧乳め。
ハムスターや亀に餌をやったり、相手をしてやったりするのにももう飽きた。
こいつらもご主人様がいないと暇なのか、水槽の中でじっとしている。
とりあえず、あまりおいしくないお茶を飲んで貧乳女がバイトから帰ってくるまで時間をつぶす。

ふと畳の上に広がる、さっき取り込んでやった洗濯物が目に入った。
洗濯ばさみにつけたまま放置していたが、どうせ暇だし上田次郎様がたたんでやろう。
幼稚園の頃におばあちゃまから伝授されたあのスペシャルなたたみ方でな。
ふふ、見てろよ山田め。
まああいつは怒るだろうが、怒った顔を見るのもまた楽しいものだ。
しかしまあ、情けないくらいに色気のないブラジャーだ。
あいつは本当に女なのか?
くたくたになっているブラジャーを顔の前まで持ってきてまじまじと見つめる。
糸がほつれている。おまけに穴が開きそうだ。
匂いは…匂いはまあ普通だ。心なしかいい匂いがする。
このくたびれたブラジャーを山田奈緒子がつけているのか。
……あの小さくて細い体に。
あの白く綺麗な指で。
あの貧乳と言いつつもきっと少しは柔らかくて美しい形をしているであろう胸に。
あの雪のように白くてすべらかできめ細やかでしっとりとしていそうな肌に。
見たことも触ったことも揉んだこともないが。
このブラジャーを、山田奈緒子が。

「おおう!?」

なぜか急にちゃぶ台が傾き、湯飲みが勢いよく倒れた。
いれたばかりの熱いお茶が湯気をたててこぼれる。
幸いにも俺にはかからなかったが。
危ないじゃないか。しかしなぜこぼれた?
まさか超常現象か?……恐ろしいな。
371名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 05:04:13 ID:0uEkdySO
おおぅ!GJ!
多分、毎回この超常現象が起こるんだろなww
372勝手に続きを書いてみた。:2006/11/24(金) 14:37:54 ID:/oasteP1
帰宅するなり、溜息が出た。
暖簾から見え隠れする大きな人影。
「また来てたのか上………上田っ!?」
固まった手から荷物が滑り落ちる。
なんだなんだ。
上田が私の洗濯物を畳んでいる。
ちゃぶ台が傾いてお茶が倒れている。
傾いているのは、何かがちゃぶ台を押し上げているから。
ってことは…つまり上田の巨根が私の下着に反応したということじゃないのか?
「ななっ何してんだ…ひっ人の、下着を!!」
「洗濯物を取り込んで畳んでやってるんだ」
「そうじゃなくて。いやそれも余計なお世話なんだけど、その…何も疑問に思わないのか!」
「こぼれたお茶は今拭こうとしていたんだ」
「ブラジャーで拭く馬鹿がいるか!」

雑巾を手渡すと、いつの間にかちゃぶ台はもとの位置に落ち着いていた。
「YOU…突然ちゃぶ台が傾くという話に興味はないか。
謎解きさせてやるよ」
「もうとっくに解けてます!
帰れ馬鹿上田」
自覚がないのかこの馬鹿は。
変態だ。
でも好きだ。
373名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 18:17:08 ID:J+Jq+60k
ああもう奈緒子可愛いよ上田可愛いよ!
ここは神の集うスレですか!?
374名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 22:58:10 ID:0uEkdySO
>変態だ。
>でも好きだ。

ワロタw
簡潔明瞭なのが奈緒子らしいよ
375名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 01:39:11 ID:X2qdoqpa
GJ!原作に近い雰囲気イイッ!
376名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 04:20:48 ID:N6sdXRf4
ここのSS投下してる人やまとめに絵を描いてる人は
サイトは開いてないんだろうか
通いたい…
377名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 17:51:17 ID:+Fa04jPA
そんなの自分で公開しないのが職人の嗜みというもの
378名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 23:26:37 ID:m9Z+RMJv
>>345
奈緒子、小学校行ってたんだ……
そんな科白あったこと、すっかり忘れてた。

山田:その後、彼女、水田さんって人と結婚したらしいですよー。
379名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 23:38:18 ID:LT6fFYjf
大奥公式の予告見てきた。
「あんたはただの女だ」といって絵島を連れ去るシーンを、
奈緒子を黒門島から連れ出す上田に勝手に脳内保管。

早くDVDでないかな。
380370:2006/11/26(日) 01:32:45 ID:WUoMpPT+
>>372さん
GJGJGJ!!!
素敵な続きをありがとう!!(*´Д`)
381372:2006/11/26(日) 07:45:03 ID:h1XrXMvJ
>>380
喜んでいただけて良かった。
すでに続きも作ってあったらどうしようかと思ってたのでw

また投下してくださいね!
382名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 10:39:34 ID:l0AghlCJ
亀山歌の夕飯のシーン、奈緒子が上田の皿からおかずをぶん取る時に
それを阻もうと上田が奈緒子の手を上から丸ごとがばっと掴むとこが好きなんだけど、
その一番いいとこで千春が前を横切るんだよおお
見えんじゃないか!見せろ!
383名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 10:46:09 ID:8j5lVM3x
萌えシーンは尽きないな

2の9話だったか、長谷千賀子のとこに行くシーンだったと思う
林みたいな斜面から上田、奈緒子、もうひとりが歩いてきてて
そこで上田が奈緒子の手を引いてやってるように見えて仕方ない

ただ単に上田の左手が後ろにあって奈緒子の右手が見えないだけかも
上田ってそんな優しい事はしそうにないけど
勝手に萌え
384名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 10:46:42 ID:8j5lVM3x
2じゃなくて3だな…
385名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 11:08:54 ID:h1XrXMvJ
3の小さな萌えシーン。
お告げ者の回で、上田が奈緒子を何度かカメラで撮るとこ。
奈緒子がフラッシュを眩しがっていちいち「ふんっ」「ぅんッ…」とか言うのが喘ぎ声っぽくて萌える。
386名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 11:10:54 ID:h1XrXMvJ
あっ…御告げ者は3じゃないや
387名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 08:49:49 ID:dCAAbH08
さらなる神々の降臨をココロよりお待ち申しあげております。
どうぞよしなに。拝。
388名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 10:14:21 ID:7QXocvqL
こういうシチュがいいとか、あのシーンをエロに発展させてほしいとかの希望ありませんか。
できそうだったら書いてみます。
389名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 11:28:15 ID:4C15ubNM
じゃあ置いとくね
390二倍量:2006/11/27(月) 11:28:54 ID:4C15ubNM

高架下に小さな若草色の車があったから、そうじゃないかとは思っていた。
案の定だ。

待ちくたびれたのだろう。
上田は部屋の主の帰還に気付かず、無防備に両手を広げて惰眠を貪っている。
バッグを置き、奈緒子はちんまりとちゃぶ台に座った。
上田が勝手にいれていた茶を奪い、啜る。すっかりぬるく、ちょっと濃かった。

今日は一体何の用事なんだ。

奈緒子は彼の周囲を見回し、怪しい観光パンフレットも焼肉券も散らばってない事を確認した。
ややこしい事件に奈緒子を巻き込もうとやってきたのではないらしい。
だが油断はできない。上田が来ると、ろくでもない事が起こる。
パンの耳が消えたり、錠が増えていたり、変な薬を飲まされたり。
はっと気付いて洗濯物を目で探す。良かった、今回は無事だ。
奈緒子は急いで洗濯物を取り込み、タンスにしまった。
ついでに夕食の準備をする。今日はちょっぴり贅沢に、たぬき丼の味噌汁付きだ。
バイト代が入った楽しい日曜である。
招かれざる大男が不法侵入していたところで奈緒子の幸せに変わりはない。
小さな炊飯ジャーから景気良く湯気があがる。ネギを刻みつつ鼻歌が出る。

出来上がった丼を運んで食べ始めたが、上田はまだ目を覚まさない。
「…あ。大河ドラマ始まってる」
テレビににじり寄り、電源を入れた。テーマ曲が湧き起こる。
音量を調節しようとしたその手首を掴まれた。

「ひゃっ!」

奈緒子は肝を冷やして飛び上がり、上田を睨みつけた。
「お、脅かすなっ」
「うるさいぞ。人が寝てる時にいきなりテレビをつけるんじゃない」
上田はむくりと起き上がり、欠伸をしながら画面を見た。
「……もうこんな時間か。ふっ。つい日頃の激務の疲れが出てしまったようだ」
「自分ちで寝ればいいじゃないですか」
奈緒子はちゃぶ台に戻り、丼をかきこみながら言った。
「そこをどけ大男。テレビが見えない」
上田はくんくんと鼻を動かした。
「珍しいものを食べているな」
上田は奈緒子の丼を覗き込むと立ち上がり、勝手に食器棚から深皿を出してきた。
「you、御飯は。ああここか」
「待て。それは私のおかわり──」
「ケチな事言うなよ。ふーん、美味そうじゃないか」
上田は勝手に御飯をよそい、勝手に鍋の残りを全て浚った。
「こらっ!お前…」
「カツじゃないところが残念だな。貧乏くさい丼だ」

とか言いつつもがつがつ食べている上田にむかつき、ドラマに集中しようと奈緒子はテレビに目を据えた。
もうすぐ最終回なのだ。見逃せない。ついつい箸の動きもおろそかになる。
なのに上田が邪魔をする。
「な、この女優、綺麗だと思わないか。youもだな、女の端くれならせめてこの半分は女らしく」
「黙れ」
「ほら、あの楚々とした仕草。君の駄目なところはだな」
「うるさい」
奈緒子は箸をドアの方に向ける。
「食べたら、とっとと出てってください」
「それもう食わないのか。貰うぞ」
あっという間に奈緒子の丼を取り上げ、上田は残りを口にかっこんだ。
391二倍量 2:2006/11/27(月) 11:29:59 ID:4C15ubNM

「上田っ」
奈緒子は憤怒の形相で立ち上がった。
上田はもともと無神経で無遠慮だったが、最近どうも目に余る。
「実は、話がある。消すぞ」
上田は手を延ばしてテレビの電源を切り、奈緒子の怒りに拍車をかけた。
「ちょっ、見てるんですよ、今!やめてください」
「安心しろ、youのためにマンションでちゃんと録画してる。後で見せてやるから、まあ俺の話を聞け」
「話?」
上田はでかい目でちらりと上目遣いに奈緒子を見た。
「俺がここに来た理由に興味はないのか?」
「昼寝しに来たんじゃ」
「違う」

上田は咳払いした。
「youは自分でも、女性としての繊細さとか、自覚にかけると思わないか」
「自覚?」
何を言い出すのかと奈緒子は顔をしかめた。上田は頷く。
「さっきの君の反応を見てもそうだ」
「どんな?」
「俺が寝てても放置して、平気な顔で一人勝手に食事をしてたじゃないか」
「いや、上田がいても関係ないし。全然」
上田は不愉快げに眉を寄せた。
「普通優しく揺り起こすとか、声や毛布をかけるとかするだろう。非常識な」
「なんで今更そんな事」
「そこだ」
「どこだ」
「陳腐すぎるぞyou。──どうも俺たちは、付き合いが長過ぎて、互いに馴れ過ぎているんじゃないかと思うんだよ」
奈緒子はげんなりして座布団に座り、箸を置いた。
「じゃあもう二度と勝手に部屋に入らないでください。ついでにすぐ帰れ。バイナラ」
「そうじゃない。あのな、you」
上田はちゃぶ台を押しのけた。
「そろそろ、こういうの、卒業しないか」
「卒業…尾崎浴衣」
「豊だろう。…you。俺はな、こんなくだらないボケツッコミを延々繰り返し続ける今の関係につくづくうんざりしたんだ」
「じゃあ」
奈緒子の口調がからかうようなものになる。
「もう二度とここには来ないでくれるとか」
「何を嬉しそうに言ってるんだ」
上田の眉間に溝がくっきりと浮かんだ。
「君はもう二度と俺に逢えなくても平気なのか」
「…いえ。悲しいです」
「…」
上田はどきりとしたように、顔を伏せた奈緒子を見た。
漆黒の瞳からぽろりと涙が落ちるのが見えたのだ。
「もう二度と上田さんに食事を奢ってもらえないかも知れないと思うと…」
そう言いつつ、わざとらしく彼女は袖に生タマネギの切れを隠した。
「………」
上田の眉間の溝がマリアナ海溝並みの深さになった。
392二倍量 3:2006/11/27(月) 11:31:02 ID:4C15ubNM

「you。ここらでひとつ、はっきりさせないか」
上田の声は深かった。
「何をですか」
タマネギをちゃぶ台に置き、奈緒子は視線を泳がせた。
「君は俺の事をどう思っているんだ」
「大事な金づ──いえ、大事な──」
「…大事な?」
「大事な……えー、…知り合いです」
「…ガキだな。そうやっていつまでも照れてちゃ駄目なんだよ」
上田はふっと笑ってニヒルに目を細めた。
「いかにジェントリーな俺にも我慢の限界というものがあるんだ。君は選ばねばならない」
「何を」
「このまま俺と、ボケとツッコミを入れ倒す間抜けで不毛な日々を送るか、それとも──」
上田の頬がかすかに染まった。
「お、お、俺の──アレをyouに入れたり出したりする稔り浴衣な日々に移行するか」
「豊かって言いたいのか?ってちょっと待ってください」
奈緒子は唖然とし、上田を見た。
「アレって」
「あ、アレって言ったら…コレしかないじゃないだろ」
上田は恥知らずにも己の股間を指差した。奈緒子は視線をそらした。
「ふざけてるんですよね?」
「真剣だ。で、どうなんだ。俺とセセセセックスするのは、い、厭か?」
「真剣にしててもそんな言い方しかできないのか上田」
奈緒子は脱力して上田を眺めた。
つくづく駄目な男である。
「仕方ないじゃないか。はっきり言わなくちゃyouには伝わらないだろ」
こういうのをセクハラと言うんじゃないかと奈緒子は思った。

一方上田は上田でこれでも至極真面目に、大事なプライドをなげうって奈緒子に真情を伝えているつもりである。
なにせベストを尽くしてプロポーズしても今ひとつ反応が悪く、手ひとつ握らせてくれない女なのだ。
そういう雰囲気に持ち込もうとするとギャグでそらし、いささかもただの腐れ縁的知り合いから脱却できない。
奈緒子の真意が掴めない。
自分の事をスキらしいのはなんとなくわかるのだが、それがどの程度の気持ちかがわからない。
いくら童貞とは言え、いや童貞だからこそ、そろそろ次の段階に進みたい。
そして奈緒子の躯や自分への反応、つまりは彼女の本心を確認したい。
もちろん劣情ばりばりだがちゃんとそういう純情な気持ちもある。
こんな上田を誰が非難できよう。言動は紛う事なくセクハラだが。

「はっきり……じゃあ私もはっきり言いますけど」
「お、おう?」
奈緒子はまっすぐ上田を見た。ちょっと顔が赤い。
「い、いいですよ」
「!!!」
上田は目をこぼれ落ちそうなくらい見開いた。
「──you!!」
奈緒子はさっと身を翻した。躱された上田の長身が台所との境の敷居まで滑っていく。
「ただし、条件があります」
奈緒子は再び立ち上がった。
「条件?」
上田は肘をついて起き上がり、潤んだ瞳で奈緒子を見上げた。
「ど、どんな条件だ。結納金か?婚姻届か?おぅっ、そうか、避妊だな?いいとも」
「違うっ」
奈緒子はますます赤くなり、上田を睨みつけた。
「もっと重大な条件だ!」
上田は不安げに身じろぎする。
それ以上に重大な条件など、彼は咄嗟に思いつけない。
「どんな?」
393二倍量 4:2006/11/27(月) 11:31:40 ID:4C15ubNM

奈緒子はぴたりと上田を指差した。
「いいか、上田。忘れたとは言わせないぞ、お前がひどい巨根なのはとっくにお見通しなんだ」
「………」
上田は肩を落とした。改めて言われるとややへこむ。
次に奈緒子は自分を指差し、口ごもった。
「そして、私は…その…は、初めてだ。これは非常にまずいシチュエーションです。だろ?」
「…初めて……」
上田は嬉しそうにずれていた眼鏡をはずし、はーっと息をかけて袖で拭いた。
「だよな。いや、そうだとは確信してたんだが……いや……気にしないよ、いいじゃないか、別に」
「良くないっ」
奈緒子は指を振った。
「上田さんは良くても私が良くないんです。絶対痛いに決まってます。死ぬかも」
「死にはしないだろう。それどころか」
上田は含み笑いを始めた。
「ふふっ…ふふふ。馴染んだ暁にはyouの躯は俺無しではいられなくなるはずだ。古今の文献を紐解いても──」
「いやらしい発言はやめろ上田!…そ、それにそれ、な、な、馴染んだら…なんだろっ」
奈緒子はぶんぶんと指を振った。真っ赤だ。
「最初はとにかく死ぬほど痛いって言うじゃないか!しかも、お前は尋常じゃない巨根なんだぞ」
「そうか」
上田は溜め息をついた。
「それで、youはこれまでも俺に隠しきれない好意を示しつつ煮え切らない態度を」
「そっちだって同じじゃないか」
奈緒子はぶつぶつと呟いた。
「プロポーズまでしといて全然……弱気で奥手で嘘つきで根性無しで」

「………」
「………」

二人は互いを盗み見て、相手の複雑な表情を確認した。
「巨根が厭で逃げてただけで、じゃあ、俺の事は嫌いじゃないんだな」
「しつこいぞ上田」
上田は咳払いした。
「あー。…つまり、その問題さえクリアできれば君は俺と…セ、セックスするのも…やぶさかではない…いや、むしろ俺が早く申し出ないのが不思議だったと、こう言うんだな」
「………言うなっ!」
奈緒子は頬を押さえて俯いた。
上田はやっと納得したように目を輝かせた。
「そうか…」
「……」
奈緒子は唇を噛み締めた。
心を言葉でいちいち探られるのは、恥ずかしすぎる。
「やっとわかって安心したよ。君の気持ちが、全然わからなかったんだ」
「あ、安心したのか。じゃあ帰れ」
「そうはいかない。この際だから──」
上田は膝でいざりより、奈緒子の手を握った。
「双方の望み通り一気に事を進めたい。身も心も恋人になるんだ。…やろうぜ、セックス」
「放せっ」
奈緒子は上田のでかい掌を振り払った。なんという恥ずかしい事を口走るのだ、こいつは。
突然訪れた春に、石頭の中身がラブコメモードになっているに違いない。
「you」
上田は気にした風情もなく、さらに手を握ろうとした。
奈緒子はさらにさらに振り払い、急いで後ずさった。
394二倍量 5:2006/11/27(月) 11:32:18 ID:4C15ubNM

「だが、これは…なかなか難しいな」
上田はそわそわと呟いた。
「まさか病院に行って小さくするわけにも」
「駄目ですか?」
「駄目に決まってるだろ!」
「そうですよね…」
奈緒子は溜め息をついた。心なしかほっと嬉し気なのが上田としては業腹である。
「今すぐなんて無理ですよ、やっぱり。…あの薬でもあれば少しは楽かもしれませんけど」
上田は目を煌めかせ、奈緒子を見た。
「あの薬というと、カリボネ…いつぞやの黒門島の媚薬だな」
「そんな名前でしたっけ」
奈緒子は顔を顰めた。
「あれ、上田さん、バカ効きでしたよね」
「偶然だな。幸いにも」
上田はジャケットの懐から小さなケースを取り出した。
「……ここにちゃんと、精製したカリボネがある」
「なんでだ」
奈緒子の眉がますます寄った。
「なんでここで都合よくそんな特殊なものが出るんだ上田」
「更にだ」
上田はそのケースを裏返した。
「コンドームもちゃんと…おおう?二枚もあるな…」
奈緒子は真っ赤になって立ち上がった。
「上田っ!お前、最初からそのつもりで」
上田はリラックスした表情で顔をあげ、にこやかに汗を拭いた。
「いやあ、君が自分からカリボネに言及してくれて助かったよ。どうやって飲ませようかと苦慮してたんだ」
「おいっ」
「これを服用すれば興奮しやすくなり、youも俺を受け入れやすくなるはずだ…問題解決だな」
(犯罪じゃん)
奈緒子は赤くなった。

奈緒子は急いで丼や皿を重ね、流し場に逃げた。
「でも。だ、大体それ、ホレ薬なんだろ」
「そうだよ」
「そんなの飲んで私がすり寄ったって、嬉しくなんかないだろ」
「いや…」
出涸らしの茶をいれて啜り、上田は言った。
「自分の意思で飲んでくれれば、俺としては文句ないんだ──俺の事、スキって事じゃないか」
「な」
奈緒子は手を滑らせて皿を割りそうになりつつ、上田に輪をかけて赤くなった。
「…君はひねくれてるからさ」
上田はごそごそやっていたがやがて台所にきて、コップを差し出した。
奈緒子の手を押しのけて水を入れ、上田は小さな薬包を開いた。
艶のある白い粉末がかなり大量に入っている。
「飲んでくれ、you」
「片付け。片付けてから」
奈緒子は逃げようとしたが、上田が体当たりするように奈緒子の躯を押しやった。
「俺がやっとくから」
「……」
奈緒子はコップと薬を受け取り、四畳半に行こうとした。
「駄目だ、俺の目の前で全部飲むんだ」
「……」
奈緒子は顔を引き攣らせたが、上田はじーっと見ている。
「君は上手にごまかすかもしれないからな」
図星である。
奈緒子は逃げられない事を悟り、仕方なく上田の目の前で薬を飲んだ。
もっともそれでも半分は上手に摘んで口には入れず、素早く流しの隅に捨てた。
どのくらいの量でどのくらいの効き目があるものかすら彼女にはわからないのだから無理もない。
395二倍量 6:2006/11/27(月) 11:32:53 ID:4C15ubNM

「全部飲んだか?」
「はい」
上田はちらりと流しの隅を見て、口元を緩めた。
「嘘付け、案の定だ──定量の四倍にしといてよかった」
奈緒子はついでに飲んでいた残りの水を全部噴いた。
「お、おま」
咳き込んで苦しむ奈緒子を尻目に上田は皿を洗い、鍋を洗い、ジャーの始末までしてから向き直った。
「安心しろ、健康に害はないから」
「安心……できるか」

奈緒子の目はすでに潤んで蛍光灯の灯りを跳ね返し、しっとりと上田を見上げていた。
以前上田が服用した時もそうだったが、どうもカリボネは即効性が高いらしい。
「…よ、四倍って、ひどくないか」
「ひどくないよ」
上田は奈緒子の肩を押さえ、こっそり唾を呑み込んだ。
こんな目つきの奈緒子を見るのは、付き合いの長い彼としても初めてに近い。
はあ、と奈緒子は小さくて熱い息を漏らした。
「上田…」
「な、なんだ?なにか…変化を感じるか?」
奈緒子は首をそらして長い黒髪を上田の手の甲に滑らせ、ゆっくり彼を眺め回した。
その間にもみるみるまぶたが妖しくさがり、潤んだ瞳が半分隠れ、唇がほどけていく。
元々が美形なだけにその変容は劇的だった。
「上田…さん…」
色気皆無が山田奈緒子の特徴だったはずなのだが。
白い指が翻り、上田の胸に押し当てられたかと思うと魚のようにするすると首筋まで流れてくる。
「上田さん…」
もう片方の手も同様のコースを辿り、上田は奈緒子にしとやかに抱きつかれた形となった。

(──ブラボー!)
上田の頭の中に勝利のファンファーレが鳴り響く。
(ブラボー、カリボネ!)

すみやかに動悸亢進、血圧上昇、過呼吸状態になった上田は慌てて奈緒子の手首を掴んだ。
「待て」
このまま台所で押し倒されるわけにはいかない。
上田は奈緒子を抱きかかえたまま急いで戸締まりを確認し、奥の六畳に入って布団を片手で器用に波打たせ、広げた。枕元にコンドーム入りのケースを置き、ついでにティッシュを用意する。
これで良し。完璧だ。
上田は奈緒子を引き摺るようにして布団に一緒にもつれ込んだ。
「you…」
「上田さん…」
切なそうな奈緒子の喘ぎが上田をそそる。
厭だのやめろだの卑怯者だのバカ上田だのと、いつもなら絶叫しそうな傷付く言葉はゼロである。
それどころか、奈緒子は指をあげると上田の眼鏡を外した。
枕元に置いて、彼女はにっこり笑うと上田の頭に手を廻し、そのまま唇を押し付けてきた。
柔らかい。
甘い。
そして小さな舌が上田の口の中にそっと。
しかも、脚が、スカート越しの、彼女の腿が、するりと。
いとも容易く、彼の理性は決潰した。
「youっ!…」
上田は吼え、奈緒子の躯を抱きすくめた。
396二倍量 7:2006/11/27(月) 11:33:34 ID:4C15ubNM


──彼女の中は熱く、上田を受け入れて痙攣した。
「んっ…んん…」
さすがに少し辛そうだった彼女の声は、しかし陽射しに溶けるようにみるみる柔らかくなっていく。
「ああ。あん…上田さん、あ…」
「だ、大丈夫、か」
奈緒子は紅潮した可愛い顔で頷いた。
辛うじてコンドームをつけるのを忘れなかった上田はせっぱつまって腰を動かし始めた。

スキな女を組み敷き、喘ぐその顔を眺めつつ、深く包まれ、存分に動く。
しかも妄想ではない。リアルだ。素晴らしい経験である。

「お、おうっ…!you。奈緒子…!」
経験値の乏しい彼はこの悩ましい刺激に耐えられず、あっという間に達した。
「上田さん…」
その彼の顔を奈緒子の小さな掌が挟み、唇が覆った。
「you…」
ちゅ、ちゅっと愛らしいキスを受け、その喘ぎを聞いているうちにむくむくと再起動してしまう。
上田は少し赤くなり、急いで抜いた。
「あん」
奈緒子が躯をくねらせ、恨みがましそうな顔でぼんやり上田を見た。
「いや…」
「ち、違うんだ」
上田は急いで処理しながら言った。
「もう一枚、あるから…い、いいか…な…?」
奈緒子は蕩けるような笑みを見せて頷き、上田の腕に頬を寄せた。
その顔を見ているだけで完全に回復し、上田はいそいそと二枚目のコンドームに手を延ばした。

一応妄想逞しく用意してはきたが、本当に初夜から二回もできるとは。
巨根ゆえ、彼女の負担を考えると正直無理だと思っていた。
上田は嬉しい。

二度目は上田にも余裕があり、奈緒子の反応を知る事ができた。
彼女の脚が絡まり、腰が波打つ。汗ばんだ上田の背に這う、細い指先。
上気した顔、ちらちらと唇の中で踊る舌。喘ぎに、吐息、声。
蕩けそうな瞳。
「上田さん…ああん、上田さんっ…!」
苦痛の影など微塵もない。ただただ熱くて甘い反応だけだ。
カリボネを試した自分の洞察力に、上田はひれ伏したい気持ちで一杯だった。
「奈緒子…」
今回は昂りを存分に楽しみつつ上田は達し、奈緒子の上に崩れ落ちた。
「あん…あ…」
ドキドキと波打つ奈緒子の動悸が可愛くて、上田は目の前の小さな乳首を吸う。
「んんー…」
悩まし気な声がたち、抜いてもいないモノをきゅっと締め付けられる。
397二倍量 8:2006/11/27(月) 11:34:35 ID:4C15ubNM

…おい。
上田は自分にツッコミを入れた。

ちょっと恥ずかしい事に、二度も果てたはずのでかいモノはすぐに強ばりはじめた。
こんなに飢えてたのか、というよりも、ちょっと興奮しすぎじゃないかと自分でも思う。
それに、コンドームはもうない。
ここは穏やかに我慢して…そう思って腰を退いた上田に、奈緒子がしがみついた。
「いや」
「あ、あのな、you。最初から、そんなにやっちゃ駄目だ」
上田は慌てて奈緒子の肩を掴む。
「疲れるぞ」
奈緒子は顔をあげ、ちらりと上目遣いに上田を見た。艶っぽさはいささかも薄れていない。
その視線に背筋を直接撫でられたような気がして、上田は息を止めた。
「…上田さん」
奈緒子がさっきから特別な言葉を発してはいない事に上田はようやく気がついた。
ただ、彼の名を呼んでいるだけである。
なのにそれだけで上田を駆り立てている。
女は魔物だ。

するりと柔らかな手を感じ、上田は慌てた。
奈緒子が、上田の半端に強ばったモノを優しく握っている。
嬉しすぎるような気もするが、なんだか怖くなってきた。
「い、いや。もう、その…ないんだよ。コンドーム」
「要らない」
小さく奈緒子が言った。
「えっ」
耳を疑い、上田は口を開けた。
「上田さん」
奈緒子の必殺の濡れた視線と甘えた声のコンボが上田を襲う。しかも握られている。
これで我慢できたら聖人君子であり、いつもならともかく今は上田は絶対にそうではない。

結局余力を振り絞って抱いてしまった。

薄い膜越しでない、直接、熱い躯を貫いて包まれるその感触の生々しさに心地よさ。
絡み付く襞をつぶさに感じ、ぬめる体液を混ぜ合わせる。
病み付きになりそうな危険な快感である。
存分に彼女を喘がせ、のたうち回らせて、上田は一番奥でたっぷりと射精した。
どうとでもなれである。奈緒子は可愛いし、愛しているし、いずれにしてもきっちり責任は取るつもりだ。
「もうコンドームはしない」
上田は口走った。
「愛してる、you」
「私も」
奈緒子は泣きじゃくるように喘ぎながら、上田をぎゅっと抱き締めた。
彼女の思考回路は現在真っ白である。
昂りは収まらず、上田に掻き回されるたびに躯が蕩けて、他には何も考えられなかった。
本当はもっとして欲しい。上田にもっと苛めて欲しい。
腰は勝手に動いているし──だがなんだかもう壊れそうだった。
本能的にこれはヤバいと彼女の躯が警告している。なにせ初夜なのだ。
「で、でももう駄目…気持ちよすぎて、死んじゃう」

「そ、そうだな。今日はこのへんでやめとくか」
上田は賛同した。
快感は凄まじかったが、さすがに三度もやるとフラフラである。
奈緒子の弱音に、助かったとの想いも隠せない。
398二倍量 9:2006/11/27(月) 11:35:29 ID:4C15ubNM


(…カリボネはブラボーだが、やはり使うには注意が必要だな)

腕の中で熟睡している奈緒子の可愛い顔を眺めつつ、上田はぼんやり考えた。
定量の四倍を投与した自分の非常識は棚に上げている。

(次は三倍で試してみるか…)

とんでもない事を考えつつ、懲りない上田は目を閉じた。

奈緒子は半分捨てたからあれで済んだのであって、それ以上服用させるとどんな事になるのか。
想像するだに恐ろしい。
今回だって、目覚めた奈緒子にまた襲われるのではないか。
上田は自分で自分の首を締めているのではないかなどの素朴な疑問は置いておき、ここは無事な貫通おめでとうと言っておこう。
どっとはらい。





399名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 14:14:34 ID:2V2m6PJc
GJとしか言えない
400名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 14:34:06 ID:xpihSgma
グッッジョォーーブ!!

ところで氷点に大島蓉子が出てたけど、牛乳屋のおかみさんのカッコが
なんかハルさんにしか見えなかった自分はヘビートリッカーでしょうか。
401名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 14:52:59 ID:xpbtbyrW
神降臨!!!
貫通おめ!!!
ああああ奈緒子可愛いよ可愛いよ
402名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 15:11:16 ID:7QXocvqL
GJGJ!!!
カリボネいいなぁ
403名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 21:57:41 ID:v1TbREQr
ブラボーーーー!カリボネw
404名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 22:26:01 ID:fY+WiKMM
最高だ
奈緒子可愛いよ上田羨ましいぞチクショー
405名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 22:52:56 ID:pIcwIsuy
上田のは確かに巨大なんだろうけど、なんとか慣れてしまえば
あとは上田のベストを尽くしまくる探求好きの性格からして
女体研究に研究を重ねた超絶技巧が駆使されて相当ヨクなる気がする
奈緒子がんばれ慣れるまでの辛抱だw
406名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 00:16:03 ID:+O70jYfO
「お、大きいです…上田さん…すっごく、大きい…」

「そんなことないよ山田…これは至って普通なんだ…」
407名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 01:16:53 ID:y4oMSNjB
GJ!
408名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 03:20:27 ID:PvqVTf+a
「やろうぜ、セックス」
上田の次の著書のタイトルはこれで決まりだなww
409名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 04:31:20 ID:xEQYFNTd
噴いたwwww
410名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 05:59:02 ID:nH+aAmj1
とりあえずその後、薬が切れた暁には相当痛みが襲ってくるだろうね……(´〜`;)
果たして次、シラフで受け入れられるか奈緒子?
ガンバレww
411名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 10:38:53 ID:xEQYFNTd
「やあ」
「また来たのか上田」
「実はこの度、またまたまた本を出したんだよ」
「…『やろうぜ、セックス』…なんだこのタイトルは。
よく恥ずかしくないな」
「いいから読めよ」

「はぁ…『人生を変える究極の8文字
僕はまた新しい呪文を見つけてしまった。
どんな困難もたちどころに吹き飛ばしてしまう秘密の呪文を君達に教えよう。
相手の目を見つめ、甘い声でこう唱えるんだ。
や ろ う ぜ 、 セ ッ ク ス』」
「各界の著名人も絶賛してるんだよ」
「お前仮にも大学の教授だろ!いいのかこんなもの書いて…
だいたい最終章のこれはなんだ、『未知の媚薬カリボネと、実験体Y田N子』」
「一応本名は伏せておいたよ。
YOUは照れ屋だからな」
「その気遣いを別のところで発揮できないんですか」
「これ、先日YOUの実家に届けておいたからな。
無論俺のサイン入りだ」
「ななななな何余計なことしてんだっ!」
「お母様が早速感想の手紙を送ってくださった。
N子さんが羨ましい、今度是非私にもカリボネを…と達筆で書いてあったよ」
「お…お母さん……」
「第二弾はDVD付きの予定なんだ。YOUの乱れっぷりを収めて…フフ…フフフ」
「…死ね!馬鹿上田」


〜以下、後書きより抜粋〜
この魅力的な実験体は、他の研究者には断固渡せない。
私は今後も研究を重ねていくつもりだ。
この実験体を、一生涯手放すことはない。
412389:2006/11/28(火) 10:55:16 ID:9kZaGIzD
参りました(笑)
413名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 17:20:40 ID:Yve1Gsuf
うますぎる 笑
414勝手に宣伝してみた:2006/11/28(火) 22:14:57 ID:UDAs7kyW
『やろうぜ、セックス』  日本科学技術大学教授 上田次郎著

不惑の年にして初めて女性と関係を持った事実を激白!
「なぜベストを尽くさないのか」と、どこまでもストイックに突き進んできた
著者を変えた原因とは!?
教授の仮面をかなぐり捨て、今、秘密の呪文が甘く囁かれる……
415名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 23:09:37 ID:gbiPmSmo
リアル書店員なのでこういう本はどのコーナーに置くべきか一瞬真剣に考えた
416名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 23:49:18 ID:nH+aAmj1
必ず店頭に平積みで並べてください


うえだじろう
417名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 23:52:08 ID:PvqVTf+a
>>411
>>414

ちょwハライテエww
次郎号を使ってのカーセックス講座とか載ってたりな。
418名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 03:10:31 ID:F4sEW0/C
うおおおお!カーセクース読みてええええ!

狭い次郎号の中で。。。(*´д`*)ハァハァ
419名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 07:52:17 ID:XvSK1hlM
なぜベスみたいな位置付けなのか?>セックスしようぜ
木トリのエピソード1みたいに
奈緒子がタイトル連呼してピンチ脱出みたいな事があるのか?
420名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 08:11:19 ID:EiUyCCRv
またもや上田が著書のタイトルを間違えられている件について

セックスしようぜ  ×
やろうぜ、セックス ○
421名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 09:01:06 ID:9KZqKBW/
「やろうぜ、セックス」は上手く略せないんだよな
どん超、なぜベスと語呂良く並べたい
422名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 11:21:28 ID:F4sEW0/C
やろセク
423名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 13:27:36 ID:O4x9ctzV
やろックス
424名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 16:26:10 ID:spOMB2T6
やろうセ
425名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 17:19:42 ID:SeNly+z2
やろッ
426名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 17:42:21 ID:EiUyCCRv
著者近影はバスローブでアダルトにくつろぐ上田でヨロ。
427名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 19:08:32 ID:9KZqKBW/
表紙描いてまとめサイトにうpしてくれる神はいませんか
428商品の説明:2006/11/30(木) 18:38:44 ID:iYymJ9u2
 出版社/著者からの内容紹介
 テレビなどでお馴染み、上田次郎教授の「なぜベス」に続く著作第5弾。
 ヒトの性はどのように進化してきたのか、第一人者が挑むセックスの進化論。
 新世紀のカーマ・スートラ、究極の飛び出す絵本です。

内容(「MARC」データベースより)
 君には愛する人はいるか? 相手の目を見つめ、甘い声でこう囁くんだ。やろうぜ、セックス。
 テレビでおなじみ、上田次郎教授が贈る「愛の指南書」。
 巻末には「愛の軌跡」と題した恋人との交換日記を収録。
429商品の詳細:2006/11/30(木) 18:40:41 ID:iYymJ9u2
 *単行本:69ページ
 *出版社:日本科学技術大学出版局 (2006/12/24)
 *ASIN:1160494241
 *サイズ(cm):16×16
 *おすすめ度:カスタマーレビュー数:6 (カスタマーレビューを書く)
 *Amason.co.jp ランキング:本で666位
  (Amason.co.jp でビジネス拡大のチャンス:詳しくはこちら)
 *すべての項目を見る
430名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 18:46:31 ID:F2jLLBC3
ついでに、指南書には「女の子を産める体位」の検証も…。
431名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 19:20:18 ID:Bj6xUTjS
40年近くタカムラだったとはいえ、
知識だけは極めてたからな〜
そういや30年童貞だと魔法使いになれると聞いたことがある。
40年だとガンダルフレベル?
432名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 19:55:48 ID:oekf6dh8
このスレではめでたく童貞卒業してるが
本物はいまだ一人で訓練中なんだよな…せつねえ
433名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 20:01:19 ID:oekf6dh8
せつねえって書いて思い出したけど、なぜベスにあった上田のクリスマスに尽くしたベスト、
あれ笑いどころのはずなんだけど、うっかり本気で切なくなった
やめてくれ毎年一人で二人分の予約席ディナーなんて…悲惨すぎるだろ…
434名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 20:33:13 ID:lIfRU+rm
>>428
「ん?なんですか、巻末の交換日記って」
「実にロマンチックだろう」
「私そんなもの書いた覚えありませんけど」
「よく見ろ。恋 人 と の 交換日記だ。YOUは実験体だろう」
「…つまり妄想か」
「違う」
「恋人…右手か」
「……違うっ」
435名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 00:34:14 ID:auzUykBn
なんかもうあれだ
天才が集まるこのスレにいるだけで幸せな自分がイル
436名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 01:49:18 ID:1bYZRjmW
>433
同感だ
437名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 05:06:44 ID:sgZbfU0A
すげーなこの「やろうぜ、セックス」祭ww

絶対死なない老人ホームの回で、某大型書店で「上田次郎フェア」を開催する話を持ち掛けられて
ワクテカする上田を思い出したw
438名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 09:46:13 ID:vis3pb9C
「やろックス」に一票。
439名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 14:06:11 ID:wczMw6xc
やろセクに一票
440名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 15:49:13 ID:bFOjImHd
なぜベスやろセク
441名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 16:37:27 ID:IrRqyvxh
でるなら「口づけとは生物共通のコミュニケーションである」のほうがありそう。
442名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:45:59 ID:lYGJMd0J
ところでカーセクロスマダー?チンチン
443名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:49:07 ID:wczMw6xc
カーセクロスって書くの難しいな
ジロー号かなり狭いし…
444名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 20:51:34 ID:dHyjfhIr
ドア外れてアオカンになっちゃうよな
445名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 21:14:18 ID:wczMw6xc
>>444
ワロタwww
創作意欲が湧いてきた。
少しずつ書いてみる。
いつ投下できるかわからないが。
446名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 21:20:35 ID:rI2aWC6Y
欲情した上田の巨根が次郎号のハンドルにひっかかって運転不能。
どうする山田!?

みたいなのも面白いかなと思ったw
447名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 02:33:50 ID:bbfGhnHt
付録は実物大次郎Jr.でお願いします。
448名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 06:45:29 ID:wwr/zAR7
こんな上田はイヤだ

  童貞板の住人である
進駐軍家族住宅図譜
やさしくできる人形芝居と紙芝居
楽しい指人形劇のすべて
たのしい工作
たのしい折り紙
みんなのゲーム遊び
森のクリスマス
どんと来い、超常現象
どんと来い、超常現象2〜黒門島ひょーりゅーき〜
どんと来い、超常現象3〜そして私は伝説になった〜
なぜベストを尽くさないのか
全裸で直立歩行 初回限定版
450名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 08:28:05 ID:EkyKVoyc
上田w
451名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 14:06:09 ID:VgWu9IVJ
久々に1を観た。
千里眼の回で奈緒子の部屋にハル&ジャーミー幽霊が出たときの
「だって奴らにはもう幽霊をやる意味は、ないもん」という上田のセリフ萌えw
452名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 19:11:00 ID:EkyKVoyc
1いいよなぁ。
キャラが確立してないのか、いろんなことしてて萌える。
ミラクルの回で矢部と奈緒子が二人で『イェイ♪』って言ってるのがかわいい。
ウエヤマだとやっぱりカリボネが萌えるかな。
453名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 20:38:46 ID:DA5Mc3Bs
奈緒子の『どろーーん!!!』で脳ミソが萌え溶けた… あれ反則過ぎw
454名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 06:26:33 ID:yKQ3nsbf
ここ一週間ほどこのスレを見てて思った
俺達は(他の登場人物も勿論だが)上田次郎を愛しているようだ
455名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 08:07:20 ID:snf92dUZ
う「ようやく気付いていただけましたか」
456名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 13:10:19 ID:ej4bMjnV
ひとつ忠告しておく
俺を愛してはいけない
457名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 16:49:31 ID:YP0xPJZx
生次郎に会いたい
458名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 17:11:38 ID:K9u2xXEf
阿部ちゃんか上田に会えるとしたらどっちがいい?
459名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 18:29:35 ID:WZ3aR3XE
え?そんなの、阿部…かん、さんでしたっけ?くつろぐ?
まあとりあえず、阿部さんに決まってますよ。
というか、阿部さんから私にぜひ会いたいって言ってるそうなんですよ。
美人天才人気マジシャンの私に会いたいと思うのは当然ですよね。
忙しくて実現してませんけど。人気者は辛いです。

え?上田?
あー、あのしつこいストーカーのことですか。
あいつはいいんです。
1番会いたくないのにいつも私のあとを追っ掛け回すんで困ってるんですよ。
変態にも惚れられる人気者はやっぱり辛いですね。
いい金づるになるからいいんですけど、えへへへへ!

さて、科技大いって上田に焼肉おごらせてあげようっと♪
460名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 21:58:34 ID:qrIJ1vKB
相変わらず人の名前覚えない上に漢字読めないな奈緒子

461名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 22:33:49 ID:snf92dUZ
このスレはキャラの性格や特性に違和感のない書き込みが多くていいな
愛に溢れてるね
462名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 22:51:09 ID:mCBrDj2K
なぜベスのクリスマス話、
奈緒子と出会ってからは一人で行く事はなくなった
とおもいたい。
463名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 23:20:10 ID:xIRNei+g
今さらだけど、大河にミラクル三井が出てるのが気になるw
矢部も再登場させて、三人の絡みを実現させてくれたらと微妙に妄想…
464名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 05:05:44 ID:jvkUT0RW
山田「上田の手料理…。今日は何を企んでる」
上田「これだから人に優しくされつけてない人間はイヤだよ」
山田「煮物、白あえ、きんぴら、田楽…凄い!」
上田「遠慮しなくていいぞ。さあ、どんどん食え」
山田「でもなんで全部こんにゃく料理なんですか?」
上田「細かい事を気にするんじゃない」
465名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 06:49:48 ID:dh8SirWg
うわあああ
食べちゃダメだ奈緒子―――!!
466名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 12:59:55 ID:i0Cp+Qwa
いいダシがたっぷり出てそうだな
467名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 22:59:42 ID:8ic0l7rh
山田「うまい!これ、どこのこんにゃくなんですか?」
上田「・・・・」
山田「あ、袋が・・・・。えーっと、『なんぎょくにごうしきこんにゃく』?」
上田「神ヶ内村の名産だ」
468名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 09:12:57 ID:CalHWmTB
山田「あそこって海藻だけじゃなかったのか」
上田「占いの館の宇宙波動こんにゃくも試してみたが、大きさといい感触といい今のところこれが一番だな」
山田「確かに歯ごたえ最高ですよ。それにしてもうまいこれ」
上田「こんにゃく料理は昔から得意でね。フフッ」
469名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 11:37:12 ID:hFP1BTh2
山田「あっ、上田さん髪の毛入ってるじゃないですか〜
ちぢれ毛が」
470名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 15:28:42 ID:s/7OddpS
リアルでイヤだwww
471名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 09:48:18 ID:nsiuoARz
神ヶ内村といえば
「あれっ。布団ひと組しかありませんよ」の奈緒子の台詞のあと
挙動不審の上田のリアクションを期待してしまった自分

いやあそこで平然としてて何もないのがトリックなんだけどね
472名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 16:03:58 ID:nc9IeS2o
スイートポテトの間で思い出した。
最初はあの次郎号のドア仕切り、いわゆる男女の間仕切りという意味に取ってたけど
実は奈緒子の悪寝相によるアタックを避けるための、単なる物理的防御ブロックだったのか?
(無印の衝立は本当に男女仕切りの意味だっただろうけど、パート3の時点での話ね。)
だから現在、基本的に仕切りを必要としてるのは奈緒子じゃなくて、上田のほうなのか?
だったら笑える。
473名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 21:32:27 ID:3pQPYPWm
上田が奈緒子に手を出さないための予防線…だったらもうトリックじゃないね。
474名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 05:23:12 ID:qHplzWl6
3の駄洒落歌の回で、上田の巨根はただの巨根ではなく
あの人外レベルだったとシルエットでわかった瞬間
『こりゃ奈緒子と簡単にくっつけないための予防線設定だな』と思った
475名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 08:24:51 ID:RkXe59Dt
そして二人がくっついた暁には、
奈緒子はあのサイズ以下じゃ受け入れられない躯となり
生涯、上田だけと仲良く過ごしました。メデタシ…って伏線か。
まさに「この人じゃなきゃ駄目」っていうリアルなファクターだよねw
476名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 14:48:15 ID:M5Z0hvmE
上田の巨根って、どのくらいのサイズなんだろう
2リットルのペットボトルくらい?
477名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 15:54:01 ID:paVKcfLH
dekeeeee

つか奈緒子ガバガバになっちゃうな……ちょっとカワイソス
478名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 16:07:22 ID:VtuVDu8k
せめて1.5リットルで勘弁してやれw
479名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 16:20:27 ID:OQy5/u0t
そんだけでかいと出産はさぞ楽でしょうね
480名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 19:47:24 ID:ismcXjab
赤ん坊の巨根が引っ掛かって出てこない
481名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 19:59:33 ID:FfG+vTAy
482名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 20:33:20 ID:ismcXjab
今カーセックス書いてるんだけど、次郎号ってシート倒せるのかな?
いまいち構造がわからん。
483名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 20:35:34 ID:FfG+vTAy
ぐぐれば次郎号と同じ型の車出た希ガス
484名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 20:58:15 ID:OREhvTTF
見た感じでは倒せない気がする。どうなのだろう…

楽しみにしてます
485名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 21:22:47 ID:ismcXjab
色々ぐぐって、パブリカが狭くて小さいということを再認識した。
いつも密着してるんだなぁウエヤマ…萌え。

明日の夜には投下できると思います。
ノシ
486名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 22:04:59 ID:4DcFyudQ
>>485
щ(゚∀゚щ)カモォォォン!
487名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 23:50:31 ID:t5r0BaQe
待ってます。全裸で。
488名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 23:51:13 ID:KhwXA6dH
せめてパンツはけ、上田
489名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 19:23:12 ID:dTFuuBZX
上田のブリーフってなんかやたらゆるゆるっぽくないか。
巨根の頻繁な膨張によって伸びてしまったのだろうか。
490名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 23:18:38 ID:F5RwmDrk
そもそもいい年して白ブリーフの男なんて……いやあぁぁ〜〜!!

※リング0およびトリック1における絶叫演技でお送りしています
491名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 00:14:08 ID:T8TRS5i3
今日、劇場版2を借りたついでに広報人も借りてきた。

秋葉と奈緒子の話が読みたくなった。
妄想系にせよ、変態系にせよ、上田とちょっと被るけど。

奈緒子フィギュア作ったり、奈緒子本出したりするのかな。
奈緒子抱き枕はすでに上田にやられてるからなぁ…
いい素材なんだと思うんだが。
492名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 05:19:02 ID:W0/XaMcW
いや、いい歳だから白ブリーフなのか?
40代のオヤジだと考えると、ブリーフはいてても構わないような気もしてくる。
しかしあのユルデカパンは、60歳のうちの父のにそっくりで泣けるよ…
493名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 09:28:53 ID:RbyAlWdD
男ってパンツ派とトランクス派どっちが多いの?
494名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 09:35:31 ID:pJ26LtYg
ボクサーブリーフ最強
495名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 11:33:36 ID:T/Z3fQ3N
>>492
まだ男として現役のうちに(上田はチェリーだけどw)
白ブリーフってどうよ?
いざ勝負の段階になって服脱いだ時、奈緒子なら大丈夫そうだけど、
普通の女性ならドン引きだよね
496名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 13:09:20 ID:vwOpulnx
>>491
奈緒子抱き枕 を詳しく
497名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 16:22:34 ID:GWAtewEN
上田の著書で見たような…>抱き枕
498名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 16:34:52 ID:3toN1Rjw
安眠効果
499名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 23:54:25 ID:vkPHsChV
大人でもブリーフ派も結構多いんじゃないか
ブラブラさせてるよかぴたっとしてるほうがいいって人も多いようだし
個人的にはそれほど変と思わない

ただ上田のはデカパンすぎるがな
巨根だから余裕もたせないとまずいのだろうか
500名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 00:19:03 ID:YkfitCqH
>上田のブリーフ
どのエピソードで見れますか?

ソレ、もしかして、リマーのださださのでかブリーフみたいなヤツ?
ttp://youtube.com/watch?v=YtAu7cSbAm4
4:20くらいから
501名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 00:33:46 ID:AhMWhnPM
記念すべき第1話で上田のナマ着替えが拝めます
502名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 00:40:25 ID:44oZdDOw
>>500
母の泉では奈緒子の部屋でパンツ一丁になってる
丸ごと消えた村でもパンツ一丁でしばられて
劇場版2でもパンツ一丁で素潜(ry

ブリーフタイプはようつべのそんな感じ


まあつまりダサ白デカブリーフの上田と
黒マジック名入りブラの山田はお似合いカップルということで
503名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 00:46:50 ID:V0rso6Xh
で、上田は全裸で二晩目に突入か?
504名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 06:16:05 ID:AxzDA+vb
しかも一昨日から勃ちっぱなしだ。
505名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 10:38:23 ID:byPpQseu
上田はひとたび花開いたら持続力も回数もすごそう
超人的体力・突き詰める性格・40年以上溜め込みの三拍子そろっとるけんのう
506名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 17:10:24 ID:V0rso6Xh
石原!?
507名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:46:06 ID:LQBqALIj
今日は神くるかなドキドキ
508名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 23:37:43 ID:he8/LfW1
神待ちついでに無理矢理毛蟹続かせてみた。スマソ



「あるといえばあるな。胸。」

上田はしみじみと呟く。
山田の顔は真っ赤である。
 
「み、見るなっ・・・!」
「しかもなんだ、先端が尖ってやらしい」

山田の裸体に顔を近づけて上田が見つめる
恥ずかしさで山田は発狂しそうだった。
つん、と尖った先端を上田の右手が弾く。左手は例の”毛蟹”を持ったままだ。
509名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 00:18:20 ID:ImyD8lwy
このままだと上田教授は全裸で出勤ってことになるかもな。

毛蟹GJ!続き期待!
510308:2006/12/11(月) 00:51:56 ID:Ezh7fR83
毛蟹じゃないですけど、また時事ネタ(非エロ)を一つ。

「ふう、ようやく大河が終わったな。ここ最近youが日曜の夜に毎週の様に押しかけてくるんで
貴重な休日に予定も入れられなかったからな。」
「あれ、上田さん、私が来るといつも必ず部屋にいるじゃないですか。実は予定がなくて暇なんじゃないですか?
白状したらどうだ。それに大河始まったら上田さん、画面に喰い付きそうな勢いで見てますよね。隣にいて怖くなるくらい。そんなに仲間由紀恵が好きか?」
「いや、日本の歴史を描くドラマにおいてだな。歴史考証に不備がないか観察していたんだ。教育者として当然の勤めだ。」
「それにしても千代はほんとに綺麗でしたね。相手役の一豊さんも格好良かったし。あんな一途な人に好かれる千代がうらやましいな。」
「フッ、一豊なんて背も高くないし、フェルマーの方程式が解けるわけでもないだろう。空手で戦えば間違いなく勝てる!」
「はい? 何ドラマの登場人物にイチャモン付けてるんですか? ひょっとして一豊に妬いてるのか?エへへへへへへ」
「違う!nicht!! この上田次郎に限って、仲間さんとあんなに近くであんなことやこんなことをしてもらってなんて羨ましい。もとい
不届き者だなんてことは、これっぽっちも考えたことはない。!」
「上田さんの心って3才児より読みやすいな。」
511名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 01:13:50 ID:JodL/48T
神こないのかな…ションボリ

それにしても大河の末期の水は妙にエロかった。
大河みて赤面したの初めて。
512名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 05:29:37 ID:IvqdWDqt
つ 師走

上田、とりあえずブリーフだけでも履いとけよ
寒いぞ
513名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 11:24:55 ID:42EqxxOd
毛蟹って今
>>227,>>234,>>237-238,>>242,>>263,>>508
と来てる、で漏れてないかな?


このまま胸を注視され続けるのも死にそうに恥ずかしいが、上田が手にした物で上田にいいように
されてしまうのもこれまた死にそうに恥ずかしいし、勢い余って上田の巨根で、などということになれば
間違いなく死んでしまう。
つんつんと上田は奈緒子の胸をつつき
「案外、おもしろいな」
などと失礼なことまで言う始末だ。
「う、上田さんっ!」
「なんだ?」
ぎょろりとした目が奈緒子を見上げる。
「あ、あのっ、返してください。毛蟹」
上田は驚いた顔をする。
「たとえば返したとして、Youはこれをどうする気だ」
「た……食べます」
上田は、奈緒子の名残でてらてらと先端が光るいかがわしい物を奈緒子の手に握らせる。
「じゃあ、食べてもらおうか。俺はその様子をじっくりと、がっつりと、ぶっつりと、観察させてもらおう。科学者だからな!」
そんなことを言い出すのは奈緒子とて予想済みだ。
「それは構いませんが、この毛蟹は私のものですよ」
「ああ、別に俺は要らない」
「だから、私が独り占めだ! 上田、おまえには触らせない! えへへっ!」
これこそが奈緒子の最終防衛ラインだ。最悪、大人のおもちゃでマスターベーションをするところを、じっくりと、
がっつりと、ぶっつりと、観察されたとて、手を出されなければどうということは――、どうということは――
「あるけど」
「何か言ったか?」
「なんでもありません。とにかく上田! おまえはこの線から入るな!!」
奈緒子は尻で後ずさると、畳の縁を手に持ったいかがわしくぷるぷるとシリコン部分を震わせるピンクの毛蟹で指し示した。
514名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 11:32:12 ID:42EqxxOd
「入るな、と言うなら入らないが、on lineはありか?」
「駄目だ! サッカーと一緒だ!」
とっさに叫んだ後で、はてサッカーのゴールはオンラインだとどうだっただろうか、と悩むが奈緒子は勢いで押すことにする。
「とにかくそこから入るな。そしたら……食ってるところくらいは見ても……いい」
顔が熱くなっていくのがわかる。手が震える。その震えに合わせて毛蟹がまたぷるんぷるんと震える。
「よし、わかった」
上田はそう言うと、その長身を寝そべらせ、畳の縁ギリギリに肘をあわせ頬杖を付いた。
「準備はOKだ。You、こっちへ向けて足を広げろ」
「なんでだ!」
「観察者によく見えるようにするべきだろうが」
「ふざけるな!」
だが、上田に見せないように横になるには部屋の広さが足りない。恨むべきは貧乏なのか。
微妙に角度をずらす、という些細な抵抗で奈緒子は上田の方へ足を向けて横になった。
かるく立てていた膝を左右に開く。
上田が息をのむのがわかった。
「You……。いや、なんでもない。続けろ!」
鼻息荒く上田が言う。
奈緒子は手にした毛蟹、もとい、大人のおもちゃの先端を自分の秘所にそっと押し当てた。
515名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 15:51:02 ID:NeNu7f2n
毛蟹フェア万歳!!
続き待ってますよ
516名無しさん@ピンキー:2006/12/12(火) 23:43:19 ID:JodL/48T
うおおお!
神、続きを…!!
517237:2006/12/13(水) 01:16:45 ID:JnDVITAq
お久しぶりです。毛蟹まだ続いてるんですねw
明日の夜続きUPしますので暫しお待ちを。
518名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 21:46:07 ID:8pUKVvcO
わくわくわく
519名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 23:17:31 ID:QMoX1L8K
今日の夜かな?

ワクワクドキドキニヤニヤハアハア
520小ネタですが…:2006/12/15(金) 00:04:14 ID:QMoX1L8K
毛蟹待ちついでに、今更だけどパンツの話に便乗



「こら上田!勝手に洗濯物とりこむのやめろって言ってるだろ!」
「…………」
「ったく何度いえば分かるんだ……んん!?」
「ふふ、やっと気付いたか」
「……洗濯物にブリーフ紛れさせたのお前か、上田。いやお前しかいない」
「貧しい君へのささやかなプレゼントだよ。ちょうどクリスマスも近いだろ、な」
「何を企んでるこの変態」
「…君に俺がいつも身につけている高貴な下着を知っておいてほしいと思っただけだ。こんなこと言わせるな」
「顔を赤らめるな馬鹿!変態!巨根!…って、まさかこれ使用済み?いやに伸びきってる…」
「その方が価値が増すだろう。なに、遠慮せずもらってくれ」
「お前って、ほんっとに馬鹿だな。呆れました」
「……ちなみにそのブリーフの代わりに君の貧相な下着を2枚…いや3枚ほど頂いた。ほら、物々交換ってやつだ」
「…はあっ!?はああ!?」
「さらば!じゅわっ!!」
「おい!逃げるな上田っ!いっぺん死ねーーー!」

521名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 00:21:29 ID:lXDbnqKk
ワロタw
522237:2006/12/15(金) 02:20:12 ID:QfNtykm0
大変ながらくお待たせいたしました。
とりあえず区切りのいいところまでUPします。
この続きは明日の夜にまた載せます。
523237:2006/12/15(金) 02:21:31 ID:QfNtykm0
上田に見せる約束で毛蟹を秘所にあてがった奈緒子だったが、いざやるとなると灼けつきそうな羞恥心が彼女を襲う。
「上田、…上田さん。頼みがあるんだ」さっきまでの強気な語気とはうって変わって縋りつく様な声を奈緒子はあげた。
「俺の心は太陽系より広く弥勒菩薩よりも深いことはYouもよく知ってるだろう。なんなりと言ってみろ」
「電気を、消してくれないか。頼む。できれば耳も塞いでくれ。耳栓は食器棚の引き出しに入ってる」
部屋は上田が押し入ってきたときにつけた蛍光灯で、隅々まで明るく照らされている。
上田はニヤリと意地の悪い笑みを浮かべながら答えた。
「嫌だ。残念だができない。さっきから言っている通り俺は観察者だ。自然科学者としてベストな状態で対象を精察するのは
当然の務めじゃないか」
「鬼悪魔変態巨根童貞バカ上田!!」奈緒子は彼女なりに思いつく限りの言葉で上田を罵る。
「往生際が悪いぞYou。10数えるからそれ以内に約束どおりその毛蟹を食べる所を俺に見せるんだ。
Youの下の口でな」
「なんつー卑猥で下品な表現だ上田!ってこれは私が初めに言ったのか。山田奈緒子一生の不覚」
「ウダウダ言ってないでとにかく早くヤレ。ヤラないと次のマジックショーにこの毛蟹を使わせるぞ。ほら10、9」
奈緒子は耳たぶまで真っ赤に染めながら上田を睨んでいる。
「8、7、6、5、山田奈緒子の毛蟹ショー楽しみだなぁ。4、3」
「分かった。分かりましたよ。…やります。でも最後のお願いがある。上田さん。お前も脱げ。私だけ裸ってどう見ても不公平だろ」
上田の顔が明るく輝く。「なんだYouは俺の体を鑑賞したいのか? なんの遠慮もいらんぞ」
「いやそうじゃなくって!! 上田さんは恥ずかしくないんですか? あまつさえ裸を見られたうえに
自分でヤルのまでみられるんですよ」
「Youの言いたいことは理解した。脱ごう」
そう言うなり上田はあっという間に白ブリーフ一枚の姿になった。逞しく頼もしげな体があらわになる。
奈緒子からみても上田の引き締まった体は素直に綺麗だと思える代物だ。これなら脱ぎたがるのも無理はないのだろう。
「さあ。俺は脱いだぞ。次はYouの番だ」
524237:2006/12/15(金) 02:23:03 ID:QfNtykm0
「上田さん。この貸しは高くつくぞ。一生忘れない」
意を決したように奈緒子は毛蟹のスイッチを入れ、胸のふくらみに沿って這わせていく。
奈緒子の胸の上で毛蟹は楽しそうにうねり這い回っている。
毛蟹が桜色の奈緒子の乳首に到達すると、乳首はむっくりと起き上がり始めた。
「ううん。」奈緒子の息が熱くなる。上田の唾を飲み込むゴクリという音が部屋に響いた。
奈緒子は目の前が暗くなりそうなくらいの羞恥心に襲われながら、ゆっくりと毛蟹を這わせていく。
毛蟹は奈緒子の白い体を嘗め回しながら臍から下腹部へとくすぐる様に進んでいく。
サリサリとした茂みに到着すると歩みを緩め、奈緒子のクレバスに沿って毛蟹の先端が震えた。
「あああぁん。」奈緒子の口からハッキリと嬌声と分かる声があがった。奈緒子のしなやかな背中がたわむ。
「綺麗だ。」上田の素直な感情が言葉になる。
見られてる。上田さんに。自分の一番恥ずかしい隠したい姿が見られている。
奈緒子は自分の置かれた状況を頭の片隅で把握しながら行為に没頭していく。
「ひやぁああん。…駄目ぇ。あああん」
毛蟹は奈緒子の一番敏感な場所に触れた。奈緒子の肉付きの良い腰が大きくグラインドする。
「あああああああぁぁん。ダメぇぇぇ」昂ぶった声が震える。
毛蟹は十分に潤んだ奈緒子の中へとその身をくねらせながら進入していく。奈緒子の端整な額に汗が浮かぶ。
「はああああああぁん。ぁぁぁ」
奈緒子は自分の体内で蠢く異物の存在の大きさに気が遠くなり始めた。時折奈緒子の身体が小刻みに痙攣する。
「うんっ、い、いくっ」身体全体が大きくたわみのけぞり、奈緒子は絶頂に達した。
525名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 16:26:26 ID:TRthTpxY
キタ━━(゚∀゚)━━!!
エロス!!つ、続きを…
526勝手に続き書いちゃいました:2006/12/15(金) 22:42:41 ID:QsE7n3NY
「……っ、はぁ…っ」
肩で息をする奈緒子の手から、毛蟹がゆっくり滑り落ちた。
乱れて揺れる髪の隙間から、上田がこちらに忍び寄るのが見える。

―――その線から入るなって、言ったのに。

奈緒子は上田を睨み付けた。
…そのつもりだった。
「おおう…YOUそんなに焦るなよ、潤んだ目で見つめやがって」
「な、何言い出すんですか…来るな、上田」
来るなというのは言葉だけ。
それほど力強くもない抱擁をあっさり受け入れ、奈緒子は上田の胸に頭を預けた。

「YOUは知らないだろうが、毛蟹より俺にされるほうが断然気持ちいいんだ」
「…ヤキモチやいたんですか、コレに?
無機物に負けて悔しいのか。エヘヘッ」
「何言ってんだ。
負けてない、YOUの処女膜を破るのは俺だよ」
「…破るって。その、さっきから当たってる、この凶器で…」
一瞬にして青ざめた奈緒子が反論する前に、上田は細く白い奈緒子の体を強く抱き寄せた。
「どんな困難も乗り越える呪文、知ってるか」
「…なぜ、ベストを尽くさないのか!ホワイ、ドンと来い、超常現象……ん?」
「………。
実はセックスによく効く呪文があるんだよ。こう唱える。
……ジュヴゼーム」
耳元で低く響いた上田の声に、奈緒子の頬が染まる。
「もう一度言う。ジュヴゼーム…奈緒子」
奈緒子は震えながら、意を決して顔を上げた。
口をもごもごさせ、上田から少し目を逸らして息を整える。
「う…上田、一回しか言わないからよく聞け。
…上田さん…
…ジュヴゼーム」
小さく消え入りそうな声を包むように、二人の唇が重なった。
527名無しさん@ピンキー:2006/12/15(金) 22:52:07 ID:gkxKBiQ8
あくまで、山田がこれからもずっと、私の「助手」であり続けることを望むのならば…、だが。

上田モエス(*´Д`)ハァハァ
528237:2006/12/15(金) 23:20:42 ID:QfNtykm0
あらまw 続きUPされてますね。これぞリレーの醍醐味かも。
面白いので526さんの続きから書こうかな。
劇場版2の超完全版を見終わったら書きますw
529526:2006/12/15(金) 23:56:46 ID:i/EmxkOZ
>>528
うわああああごめん、>>522を見落としてた…
余計な真似してスマソorz
530名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 04:45:28 ID:vxGnpHjd
>529
ドンマイ!面白いよ、リレー。
いろんな人がいろんな味で書いて思わぬ展開になってくところこそがいい。
531名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 19:38:49 ID:cOWrq4Lp
リレー面白そう。
やってみたいが入るタイミングがわからんorz
532名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 20:28:27 ID:RphwDxc7
トリック2のDVD最終巻のパスワードってあるんですか?
533名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 22:50:18 ID:Qt5vaQVN
>>501-502
有難う。とても役に立ちました、個人的に。
534名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 04:29:43 ID:Aje1OX0V
奈緒子の萌え台詞
「これから、宝女子村に入ります。
はじめのいーっぽ!」
535名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 17:50:29 ID:2pTbm0AU
宝女子の回は貴重なパンツスタイル。
536名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 18:30:24 ID:kZ48vERQ
宝女子の回だけ何故に奈緒子嬢はあのファッションだったのか??

どなたか分析して下さい。
537名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 19:03:47 ID:7uBNgMGq
いやもともとロングスカートに統一するつもりはなかったがあのパンツ姿が不評だったから
ロングスカートしかはかなくなっただけ
538名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 21:24:51 ID:Aje1OX0V
>>532
パスじゃないけど、特典の豆知識が終わってメニューに戻ったあと、もう一度クリックすると続き(新豆知識)が始まる。
539名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 21:26:59 ID:Aje1OX0V
あ…トリック2か。
スマソ、劇場版2の話だと思ってた
540名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 22:12:59 ID:tM0h+hM7
>>537
あれは、パンツのデザインそのものに問題があった気が……
6年前とはいえ、あんなツータックのダボッとしたシルエットはやばくない??

と、つい先日見直して違和感覚えました。
あと袖無しタンクトップ姿もあの回だけ?
541名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 22:24:00 ID:Aje1OX0V
>>540
あれはダサイのが奈緒子らしいんじゃないのかw
542名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 22:26:37 ID:tM0h+hM7
そういえば奈緒子の中の人、あの東京1Kではずっとパンツスタイルだったなぁ。
スリムで洗練されたデザインがよく似合ってたから本人的には十分アリかなと思った。

チラ裏&連投スマソ
543名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 11:27:59 ID:tks3JyLE
1の時代の仲間さんて、まだ普通の女の子っぽさが残ってるよね。髪もやや茶色だし。
今の清潔感バッチリオーラが少ない分、ちょっと色気を感じる場面がある。
特に第1話の上田との絡みは普通の男女っぽくて、見返すとなんかドキッと萌えるw
544名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 15:57:09 ID:CNY3z6L7
堤監督、撮影時はキャストをずっと役名で呼んでるんだよね。
メイキングの、
堤『奈緒子、戻ったらそれを上田さんに教えてあげて』
仲間『ハイ』

って会話が、なんか奈緒子が人の命令に従順に動いてるみたいな錯覚を起こしたw
その後『阿部さ〜ん!』って言いながら洞窟の奥に走っていく仲間さんもカワイイ。
スタッフも笑ってるし、楽しそうな現場だー。
545名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 16:23:19 ID:tks3JyLE
↓上田に教えてやりたい

http://c-others.2ch.net/test/-/lifesaloon/
546名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 04:48:19 ID:Drp7Fr6J
↓上田レベルだとこっちもいいんジャマイカ

http://sakura01.bbspink.com/test/read.cgi/hneta/1158595017/l50
547名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 06:16:28 ID:0pVXFn/v
「you、今日は仲間さんがメントレに出る日だ。あの清楚さ、可憐さを勉強するんだな」
「上田さん、やっぱり仲間由紀恵が好きなんだな。まぁ私に似ているから当然か。」
「なっなんという不遜極まりない事を!」
「ほら、はじまるぞ、上田」
「お、おぉう?!」
「やっぱり仲間由紀恵は私ににてかわいいな。趣味が乗馬だなんてお嬢様な所もそっくりだ。」
「乗馬好き、ジョーバ、騎乗・・・騎乗位」
「な、何をブツブツ言っているんだ!この変態が!」



本当は中の人の好きなタイプ、「優しくて目に力が意思がある人」(+年上で包容力がある)
って所で書きたかったがちょいと無理だった。
上田じゃなくて中の人を思い出してしまったからなぁ…。
548名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 10:18:06 ID:KtnykWyv
ワロスw
自分も観たけど、フジなのにTRICKの映像がしっかり紹介されててGJだった。
楽屋訪問の場面で、ケリーバックやらブランド品の持ち物があれこれ公開されてたけど、
貧乏奈緒子も出世したなぁ…と感慨深くなりそうにww
549名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 07:34:39 ID:6JxsQxQ/
黒門島のアナーキーの儀式でずっと気になってたんだが、
カミヌーリは何世代もの間(130年前だっけ?)
島一番の大きな根っこの持ち主とあの儀式をしてた
…って事は、カミヌーリは島一番の穴の深い女性に進化してるんじゃなかろうか
巨根の男性の悩みは、根元まで納まらない事だと聞いた。
カミヌーリの血を引く奈緒子でなくては、巨根上田を満足させられな
550名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 19:04:54 ID:XNDrsuvK
メントレの映像は劇場版だから問題ないのでは。
一瞬「いいの?」って思ったけど。
551名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 20:13:23 ID:cHHyAdnY
メントレありなら食わず嫌いしてほすぃ
552名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 05:07:07 ID:43z0CHwb
>549
うーん。。
130年てせいぜい2〜3代だよね。それに、代々強制的に巨根に慣らされる運命でも、後天的な穴の大きさが遺伝することはないよ。巨根が貫通しても女性の持ってる遺伝子は変わらないからね。
男の子ができれば巨根が遺伝するだろね。

って、なにマジレスしてんだろ(笑)
553名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 09:46:24 ID:0I9BgS5R
逆に、元々穴が深いカミヌーリを満足させるために巨根をあてがったのでは。
554名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 19:02:03 ID:GlTf43Bg
奈緒子のロングスカートはエロいと思う
ふとした瞬間に足のラインがはっきり分かったり、
ミニだと気を使うだろうが、ロングで油断してるトコとか

たまらんなぁ
555名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 19:27:47 ID:htV1tZpN
>>550ごくせんも出たじゃないか

>>551同じく!
556名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 21:49:51 ID:aVB8laPE
皆様、クリスマスやら師走やらでお忙しいとは思いますが、
エロいのをガツンと待っております、全裸で。
557名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 21:51:09 ID:WR/4rRzQ
>554.556
上田乙
558名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:28:18 ID:UnaqUNdC
12月24日。クリスマスイブ。
バイトのギャラを握り締め、一目散にアパートに向かった。
今日は楽しいクリスマスイブ。
このイベントを、私に心底惚れているあの男が見逃すはずはないのだ。
ご馳走と、プレゼントまでゲットできるであろうことは予想済み。
「メリークリスマス!イブ!」
部屋の中には、予想通りクラッカーを打ち鳴らして爽やかに笑う上田がいた。
「上田…何を企んでる?」
「心優しい上田教授主催、貧乏人に捧げるボランティアのクリスマスパーティだよ。まぁ座って」
しぶしぶ、疑わしげに座布団を引き寄せて座る。
喜んでいる素振りは見せてはいけない。
上田さんが調子に乗るから。
「YOU。乾杯の前に面白い話があるんだ。
ドッペルゲンガーというのを聞いたことがあるか?」
やっぱりまた変な依頼を受けたのか…そんなことも予想済み。

理由はなんだっていい。
上田さんといられるならそれでいい。
そんなこと、私は素直に言えないけれど。
私はあなたが好きなんです。
メリークリスマス、上田さん。
559名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 00:40:31 ID:UnaqUNdC
12月24日。クリスマスイブ。
山田が帰ってくる前に、飾り付けを済まさなければ。
今日は楽しいクリスマスイブ。
このイベントを、利用しない手はない。
今夜こそ…フフフ…。
「メリークリスマス!イブ!」
帰ってきた山田をクラッカーで迎える。
「上田…何を企んでる?」
「心優しい上田教授主催、貧乏人に捧げるボランティアのクリスマスパーティだよ。まぁ座って」
嫌々といった様子で向かいに山田が座る。
嬉しいくせに。照れやがって!
「YOU。乾杯の前に面白い話があるんだ。
ドッペルゲンガーというのを聞いたことがあるか?」
依頼にかこつけて、明日泊まるホテルを予約しておいた。
クリスマスに初めて結ばれるなんてロマンチックじゃないか。
嬉しくて泣きそうになって、それでも強がって悪態をつく山田が目に浮かぶ。
俺に愛されるYOUは世界一幸運だということを忘れるなよ。
ジュヴゼーム、奈緒子!
560名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 01:12:39 ID:ek6UAcQj
おお、奈緒子&上田ダブルでキター!
561名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 10:04:08 ID:imhx7Slv
ちなみにご依頼のドッペルゲンガー事件の犯人は、
生き別れの双子の兄弟だってことは、まるっとお見通しだ!
562名無しさん@ピンキー:2006/12/24(日) 10:56:41 ID:UnaqUNdC
>>561
また双子大会かw
563名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 21:57:52 ID:vtoaEal4
ヤリックというパロディAVにドッペルゲンガーの回があるらしい。

上田、見てるだろう
564名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 22:25:23 ID:XpfZ7Wqg
山田役はちゃんと貧乳なんだろうな
565名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 22:30:34 ID:vtoaEal4
>564
美乳と粗チンコンビに刑事コンビもちゃんといるそうだ。

トリック好きなら楽しめるが、仲間好きは見てはいけない

らしい。
566名無しさん@ピンキー:2006/12/26(火) 23:43:27 ID:vNhzO0Gh
カーセクース来ないな…。しょうがないパンツ履くか……。
567名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 00:40:22 ID:3sQjZZFM
毛蟹フェアも白ブリでwktkしてます
568名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 21:49:16 ID:Sejz+WRf
↑パンツ姿で年を越す上田ww
569名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 01:40:14 ID:ggpKIiDC
ぉおう!メントレ出てたの??誰か持ってない??ミテェ
570名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 11:40:10 ID:sWC3S5WB
age
571名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 11:40:46 ID:sWC3S5WB
hage
572名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 12:58:50 ID:dxSPJED0
>>571
なんやとコラ
573名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 19:59:00 ID:c/2zGQ/Y
山田に着物着せて脱がしたい
574名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 21:03:14 ID:2PeO76Tb
むしろ自分で着付けてやった上でくるくると脱がしたい。
575名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 02:48:39 ID:bWCPdBQW
女性の着物は脱がせるのも一苦労だからなぁ
山田は和装ブラはいらなそうだがw
むしろ着せたまま後ろからwww
576名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 09:28:25 ID:EEaSWmY1
昨日女子フィギュア見てて思ったんだけど
山田の胸で貧乳なんて言っちゃいけないよ。
ちゃんと盛り上がってる。

上田。謝れ。
577名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 17:34:21 ID:yTZWrtUz
>>576
豊胸パッド
578名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 01:51:28 ID:wq7J93LE
今年末の山田は帰省する金もなく厳寒の部屋で凍えているのだろうか
もちろんそこに乱入する上田
お前は帰省せんのか
579名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 01:07:05 ID:DFLl6okl
「you、珍しいじゃないか、パンツスーツの衣装なんて」
「何だいきなり。部屋の前に置いてあったんですよ。『熱烈なあなたのファンより』って。
 紅白でナカマユキエさんが着てたのに似て素敵ですよね、エヘヘ」
「だが胸の辺りがガバガバだぞ、ナカマユキエみたいな美乳ならともかく、 
 おまえみたいな貧乳には馬子にも衣装、豚に真珠、猫に小判、天才上田に貧乳山田」
「黙れ巨根!」
580名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 05:49:08 ID:zNkVq/Yu
>578
「暖めてやろうか。タダで」
「帰れ上田」
581名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 05:50:19 ID:TuiYtgls
奈緒子の初日の出中継始まるぜ
582名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 07:21:06 ID:vCFz2JRb
二人の姫始めはまだですか?
583名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 20:01:13 ID:/2GSmj1U
>>580
「そうか。そういえば俺の部屋には豪華三段おせちがあるんだが。……さて、帰るか」
「待って下さい、上田さん」
584名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 16:08:56 ID:dTmUDQVK
念のためホシュ
585名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 23:32:56 ID:76UBT9l3
久々にまとめサイト読んできた。
やっぱり最高だ!
586名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 10:25:25 ID:6UdOqMZT
ウエヤマかわいいよウエヤマ
587名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 18:03:49 ID:XRlk5wQq
神005番
588名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 19:34:19 ID:rCXwGSYE
今YOUTUBEで世にも奇妙な物語見てたんだけど、
『イマキヨさん』に出てくるアパートって奈緒子のアパートかな…
589名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 19:42:18 ID:rCXwGSYE
あ、外観全然違うわ。すみません
590名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 08:15:12 ID:SzjKCuE6
ベンザブロックの咽から。を見るたびにちょっとした違和感を受けるのは自分だけですか?
591名無しさん@ピンキー:2007/01/10(水) 23:42:43 ID:/LWoIyx3
木曜ドラマの上様を上田に脳内変換しなさいとの御告げが来ました
592名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 00:24:56 ID:d9WKEFrT
枠一緒だしな
593名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 05:42:08 ID:r53xQ/wv
ホシュオス!
594名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 12:47:24 ID:Q5N9Y8KW
職人さんたちカンバーック!
どこに行ってしまったんだー
595彼女が狭過ぎて:2007/01/18(木) 12:03:45 ID:RWJFKlLz
1 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/06/07(木) 10:39:38 ID:ca6Ooeu/
物理的に挿入不可能な場合の有効な対処法を知りたいのだが

2 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/07(木) 11:46:18 ID:cfI4hU4x
2げと

3 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/07(木) 12:07:00 ID:???
物理版に立てるな。ピンク逝けや

4 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/07(木) 19:59:05 ID:cB6OoeU/
>>1
待て。
お前の経験不足、あるいは尻の穴と間違えている可能性は?
相手は処女か?

5 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/07(木) 21:39:38 ID:sr0Iuuer
>>4
確かに経験不足だが予習は完璧だ間違いない
彼女は処女だ しかも可愛らしい
胸は小さいが俺の事を愛している…
あれから自分なりに熟考して潤滑剤も購入した
今夜こそ

6 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/07(木) 21:46:18 ID:cwzz2u4t
がんがれ!超がんがれ!

7 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/07(木) 22:47:00 ID:???
1はどうしたかな

8 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/08(木) 05:59:05 ID:Rdx8plo6
総力を結集したがやっぱりダメだったorz

9 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/08(木) 06:08:25 ID:???
ピンク板に逝けつってんだろ
理系毒男への当てつけかよ

10 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/08(木) 14:08:25 ID:???
>>9
毒男はお前だけ

11 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/08(木) 19:39:38 ID:7lKmmbT0
>8
お前>1か?潤滑剤でもだめか。
前戯ちゃんとしたか?

12 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/08(木) 20:04:18 ID:???
糞スレage

13 :ご冗談でしょう?名無しさん :2006/09/08(木) 21:17:00 ID:???
>>1お前上田だろ
596名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 17:55:36 ID:GLmAwZLH
>>595
リアル上田?
それともネタ??
597名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 18:02:39 ID:RWJFKlLz
ネタ
598名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 00:57:15 ID:iU55Bb4a
これはワロスwwww
599名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 01:41:17 ID:Bm7kKnNa
しかし実際まじで生まれつき膣が狭くて
普通サイズのちんこでも入らなくて(痛くて痛くて本当に辛いらしい)
婦人科受診する人もいるようだ

奈緒子がそうじゃないことを祈る
物理的に上田絶っっ対に無理になるからな…お互い手術するしかねえ
600名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 03:34:45 ID:s6BDqag1
これはワロスwww
物理板に立ててるのが上田らしいw
601名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 10:05:26 ID:fwEzGHe3
>>599
出産どうすんの?

それにしても奈緒子の中の人、今度は嫁としてエライ苦労してるね。
思ったが、上田の実家についてはほとんどスルーだけど
実際結婚したら、奈緒子はうまくやってけるんだろうかww
602名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 13:30:23 ID:m6Fsn7cf
>>601
つ 【帝王切開】
603名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 17:21:26 ID:SNeUc2xG
>>601
だから出産以前にちんこが入らないから
手術してちんこが入るように拡張すんだって
604名無しさん@ピンキー:2007/01/22(月) 21:30:53 ID:DORpIxqh
みんな知っているかもしれないが、
理系全般板に 「うえだー!!」 というスレがある・・・
http://science5.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1141226442/l50
605名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 09:33:53 ID:WPFoD/fa
>>604
知らなかったw
606名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 10:19:57 ID:8WX/YCBG
19日の土曜の「チューボーですよ」のゲストが生瀬さんだった。
調理中のトークで「仲間由紀恵と友達」という話をしていて
うっかり矢部山田で想像して禿萌えた。

あ、ごめん。禿は無し。
607名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 07:45:26 ID:NVToNzVR
禿保守
608名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 21:24:20 ID:pm69GLul
保守

上山の中の人達はCMもドラマも出過ぎだ…
萌えを忘れる暇が無いじゃないか!!
609エラいところに取材しに来てしまった!!:2007/02/02(金) 15:47:35 ID:CdXoNEpn
総合スレで話題になってた、現在進行中のこのドラマに阿部氏がゲスト出演してくれないかっていう妄想。


「ええっと、日本科学技術大学教授の上田次郎先生でいらっしゃいますね。
 本日はよろしくお願いします」
「…………………」
「…(何だコイツ)…どうしました? では早速、質問させていただきたいんですが」
「おおぅ!!」
「な! なんですかいきなり」
「You、久々に現れたと思ったら今度は何のバイトだ? ハハハ、売れない貧乳マジシャンは 相変わらず大変だな」
「は??…あの、どなたかとお間違えでしょうかね(またヘンなヤツと仕事か、くそっ!)
 えーとですね、今日は上田先生の「なぜベス・最新刊を語る」っていうテーマでお聞きしたいんですが…」
「ふん、こんな偽名でセコイ仕事してんだな。なに槙村君子?ハハハ、どうせならもっと
 セクシーな名前作ったらどうだ?せめて名前だけでも。愛川ゆり菜とか、桃尻エリカとかどうだ?このセンス」
「…そ、そうですかね(だからナンなんだよこのエロ教授!!)
 あ、すみません。それ古い名刺お渡ししちゃいました。私、結婚しましたので山本君子と申します」
「は? な、何だその苦し紛れなジョークは……おい、結婚指輪までしてエライ手の込んだ演出だな」
「あーーもう!!いい加減にしてくださいよ!私はヘンなマジシャンじゃないし桃尻ナントカって名前もお断りです!
 さっさと仕事のほうを…」

「………(ばんなそかなーーーーー!!!)」


横道に逸れてスミマセン。こんな会話はありえないけど、トリック的な空気も滲み出てるドラマだから
ぜひ上田の登場を最後まで期待してます。
610名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 19:35:35 ID:vQBOYMlD
人によるんだな
自分は上田にはあのドラマ絶対出て欲しくないよ

トリックはトリック
あのドラマはあのドラマだ
611名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 01:08:16 ID:CfX3iHZz
>>609
ワロスwww

エラ嫁がトリックっぽいって言われるのは嫌だけど
ぶっちゃけあんまりおもしろくないから上田でも出しゃいーのにとは思う
変にトリック巻き込んで共倒れされたら困るけどね
612名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 08:17:12 ID:+7WDlH6W
君子の話し方が、たまに奈緒子とかぶる。
613名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 10:05:20 ID:FKjDxS/o
「美人さんなのにガサツキャラ」ってのは昔から定番だからなぁ…。


エラ嫁は見てないけど、某携帯のCMで、山田の中の人が笑顔で手を振るバージョン。
「あんな笑顔で手を振られたら上田は…」なんて妄想を働かせているのは私だけだろうか。
614名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 17:19:59 ID:Avbifi/w
エラ嫁に上田が出てもちょっとなあ、とは思うが
山田に男が出来たり結婚したと聞かされた際の
上田の動揺具合や焼餅を見てみたいのは私だけではない筈だ
615名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 01:35:56 ID:fuXrayn+
で、実は里美お母様の策略だったり矢部のテキトーなガセ情報だったりして
「ハッ、そうだおかしいと思ってたんだよ!
大体俺のような外見も内面も完璧な人間に恋人が出来ないのにあの貧乳女に(ry」
とか強がるのがお約束。
616名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 07:45:50 ID:S+rkF35l
職人さんみてるかどうかわかんないけど…

放置されてる石山とかあと蟹のリレーとか。
未完作品の続きを書いてみると言った人とか。
あとカーセックスの人とか。

頼むそろそろ引導を渡してくれないか。
617名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 18:23:55 ID:3Zr0zQ/n
未完作品は楽しみだけど、
そろそろ年度末だからなぁ…
スレが落ちない程度に萌え話でもしてましょうか。
618名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 20:44:51 ID:MnDVFL3g
■仲間由紀恵 歌手・Sレズ?
ttp://www.naispo.net/entertainment/20070201/01.php

06年はNHK大河ドラマ「功名が辻」で、山内一豊の妻・千代役を演じ、主演した映画「TRICK」も「大奥」もヒット。
確実に日本を代表する女優としての地位を確立しつつある仲間由紀恵(27)に驚きの“噂”が浮上した。
以前から“レズ”ではないかと噂されている仲間だが、何と歌手のS(26)がそのお相手ではないか?と疑われているというのだ。
2人の関係者も目をむくというほどの2人の“親密交際”振りが明らかにされる。
619名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 00:38:20 ID:yz+y2Up9
ここはエロ未満の萌え話でもいいんだろうか?
最近になって初めてパート3のラスト見ちゃったりして(遅)、
すんげー萌えてるのに同志が周りにいないよ…
620名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 03:08:49 ID:hKHHNGPw
ここにいるよヽ( ´ ▽ ` )ノ ハーイ
621名無しさん@ピンキー:2007/02/05(月) 20:30:03 ID:yz+y2Up9
>>620
ジュヴゼーム!
ラブってない二人もラブなのも可愛くて仕方ない。
無印見てるときは不確定な感じだったけど、その後のイチャつきっぷりは何なんだ!

先に相手に惹かれたのは上田のように見えるんだけど、
自分の妄想フィルターのせいかな?
みんなの意見を聞いてみたい。
622名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 00:36:30 ID:uxF7/Sb/
こう言っちゃあなんだが、俺のトリックは3の最終回で終わっている。
あれが最高だな。それ以降は蛇足。俺の脳内ではウエヤマはバナナボートで
結ばれたことになっているw 
623名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 20:10:07 ID:CRi2XrZb
上田の山田に対する固執っぷりが
親愛もしくは恋愛感情からくるものなのか、
単に偏執的な変人性格からくるものなのか、
見ててもなんだかわからんくてなあ……
まあ上田のことだから自分自身よく分かってないのかもしれんが。
山田のほうはかなり普通に恋愛感情あるように見えるけど。

でもまあなんか、この二人は本当にどうにでも解釈できる感じだね
そこがいいね
624名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 21:07:28 ID:rRPYPoYk
大体同じ印象。
奈緒子の方がツンデレだけど恋愛感情は堅いと思う。
いざって時にはそれが出て来るし。ヤキモチ妬いたり割と普通の女の子だなと。
1のラストエピ位から始まったと思う。

上田は確かに難しい。好意はあるんだろうけど。でなきゃ意地でも頼らない。
ただ奈緒子以外の美人に直ぐ転んで、途端に路傍の石扱いになるのが
気になった。
625名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 21:27:31 ID:iEf/nMrp
一度会っただけの女性の部屋に勝手に上がり込んで洗濯物まで取り込む奇人変人だからな…>上田

双子大会の回でやたら不機嫌な奈緒子が可愛すぎ。
626名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 23:59:14 ID:f0gCGDpI
>>622
バナナボート難しくなーい?

上田は外道な行為と不思議な優しさの合わせ技で
視聴者と奈緒子を混乱させるw
人間的に興味があるのは間違いないんだろうけど、
女性的な魅力を感じてるかどうかがわかんない…
上田は媚びたり頼ってくれる女性に弱いようだし、
奈緒子は悪く言うとガキっぽくて色気も可愛げもなく
プライドをずたぼろにする女なんだよな

しかし複雑なところがまた萌える訳で
627名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 01:20:57 ID:2zMnJtTN
脳内では自動的に上田はかなり奈緒子の事好き設定になってて
新作でた時とかDVD見返した時に「あれ?」ってなる事が多々w

原作だと奈緒子→上田だなあ
どっちみち萌えるんだけどさ
628名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 10:48:34 ID:/3rFtg4M
当人同士は恋愛に対する意識がかなりアレなんだけど、
里見ママが二人の気持ちをまるっとお見通しで、既に脳内でカップリング確定させてる感じだから
観てるこっちも妙に納得というか、萌えつつ安心できるんだと思う。

最初に1を観てた頃は、この二人に恋愛モードはありえないと思ってたから
黒門島に上田が助けに来た時には、萌え潰れそうになったよ……
629名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:31:23 ID:9EzRVVIU
奈緒子→上田は可愛いヤキモチが多い
上田→奈緒子は…妬いてるシーンあったっけ?
瀬田も秋葉も上田と絡まないし。
もし続編があるとしたら、上田に疲れた奈緒子が
ちょっぴり他の男によろめいたり…したら収拾が付かなくなるねw
上田の意地っ張りレベルも凄いからなあ
「君の事を心配している暇など無い!、と言うことを伝えに来たんだよ」だっけ
630名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 01:18:24 ID:QISpXjNu
「バカか君は!って言いに来たんだよ」てパターンもあったなw
631名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 02:33:47 ID:CVwyJ4q/
前スレあたりで、奈緒子が上田に「フェラチオも知らないのか」
とかってガキ扱いされたから、石原にフェラを教わりに行く
って話があったが(あの話好きだ)、自分の言動を受けて奈緒子が
他の男と絡んだりしたら、上田はどういう反応するんだろうな

現実とは認めない、とかか?
632名無しさん@ピンキー:2007/02/09(金) 00:12:40 ID:EO74YHOC
「俺は君を助けに来たわけじゃない。最初から宝が目的だったんだよ!」
「工エエェェ(´゚д゚`)!?」
なんてのもあったww

>>631
二人の間に洒落にならない亀裂が入りそうで、
想像してみたら真剣に教授がかわいそうになってきました
あー、上田の嫉妬→空回り→嫉妬の仕方が分かりづらくて山田には気づいてもらえない
なんてシチュが読みたくなってきた。
633 ◆dv1/DP6HGs :2007/02/11(日) 02:16:12 ID:p165HORb
最近の流れとは関係ない話なんですけど投下します。
奈緒子目線の話です。
拙い文章だし、無意識に誰かのパクってないかとか不安は満載ですが…
初めて書いたんでちょっと大目に見てやってくださいorz
ほんと、自分でやってみて改めて職人さんの凄さを実感。
634焼きもち 1:2007/02/11(日) 02:18:24 ID:p165HORb
あぁ、またやってしまった。

机の上には飲みかけの湯飲みが二つ。
私のと、さっきまでそこにいた上田の。
性懲りもなくまた怪しげな依頼を引き受けてきた上田は
いつもの様に私を巻き込もうとして。
空腹のせいかイライラしてた私は
巨根だの単細胞だの思いつく限りの悪口を並べて追い返してしまったのだ。
困ってる女性は放っておけない、なんて本当にバカなんじゃないのか。
いつも痛い目見るのに、すぐに鼻の下のばして。
第一、一番身近にいる美人はいつも困らせてる癖に…
って事はやっぱり私は女として見られてないんだろうな。

そこまで思考を巡らせると、思わず大きなため息が出た。

別に恋人になりたいという訳ではないのだけど。
今の関係は楽で心地良いから。
でも、何か足りない。
「んにゃー…」
行き場のないもやもやが思わず口に出てしまう。
「わからない事考えてもしょうがない、か」
さっさと寝て忘れるしかない。
そうだ、上田が持ってきたわらび餅でも食べて寝…
「…あいつ、ちゃっかり持って帰ったな…」


635焼きもち 2:2007/02/11(日) 02:19:31 ID:p165HORb
翌日。
私はパンの耳を手に入れるべくいつものパン屋を覗いていた。
あ、店長が振り向く。よし、道具を用意して――
「you?」
「おぅ!?」
不意打ちだったので思わず手品の小道具を落としてしまった。
「な、何で上田さんいるんですか?依頼で出かけたんじゃ…」
「いや、何か解決したらしくてな。今朝キャンセルの電話が入ったんだ」
「そうなんですか…って妙に嬉しそうだな。
楽しみにしてたみたいだったのに」
「いや、私程の人気教授になると授業以外にも仕事は尽きないからな。
雑事にかまける時間はできるだけ少ない方がいい」
「あ、一人で行くの怖かったんだ。えへへ!」
「違う!」
いつものやり取りだけど、やっぱりどこか上田は嬉しそうだ。
「…やっぱり上田さん変じゃないですか?」
「至って普通だが?」
「嘘。…あ、そうだ。
さっき上田さんが脅かしたからトランプ飛んでっちゃったんですよ。
という訳で弁償しろ。あと迷惑料として豪華な昼食も」
「それなら丁度有名焼肉店の弁当があるから、youの部屋にでも行って食べるか」
「…やけに素直ですね。気持ち悪い」
「失礼な。じゃあ弁当いらないんだな?」
「いえ、焼肉は私の物です。お前は帰っていいから弁当だけ寄越せ」
「何でそうなるんだよ」
「また変な村に連れて行かれそうな気がするんで」
「昨日の今日だぞ。さすがに依頼はない」
「…本当ですか?」
そう言って顔を見てみたがどうやら本当らしい。
昨日あれだけ色々言ったのに部屋に来ようとするなんて物好きなやつだ。

この時私は上田の真意なんて少しもわかってなかった。
636焼きもち 3:2007/02/11(日) 02:20:50 ID:p165HORb


池田荘に着き、上田は慣れた手つきでお茶を入れる。
「youは待つって事を知らないのか?」
「なんのほほへふか?」
「…何でもない」
数分後。
「あー食った食ったっ」
「やはりyouは食べると機嫌がいいな」
「美味しい食べ物は人の心を豊かにしますよね」
「それはyouが普段まともな物食ってないからだ」
「贅沢せず質素な食生活を送ってるんです」
ふー、と息をつきながら私は仰向けに寝っ転がった。
「やっぱり事件がないと平和でいいですね」
「バイトも長続きせず暇を持て余してるようにしか見えないが」
「おだまりっ」
他愛もないやり取りが心地良い。
こんな穏やかな時間が欲しかったのかもしれない、とぼんやり思った。
上田さんも、少しでも同じ様に感じてたりするんだろうか。
そんな事を考えながら、私はいつの間にか眠ってしまった。




「んー…カルビー…」
目が覚めたら既に辺りは薄暗かった。
「結構寝ちゃったな…」
そして起き上がろうとして感じる違和感。
動けない。
…え、抱き締められてる?
上田が後ろから手を回したまま寝ているらしい。
な、何やってるんだこいつは。
「う…上田、ちょっと…起きろ!」
「ん…あぁyou、起きたか」
「起きたか、じゃなくて!何やってるんだ!」
「いや、youの寝顔が可愛かったからな」
「はい?…お前変な物でも食べたんじゃないのか?そうか、またカリボネか?」
顔が、熱い。
耳の近くで聞こえる声と背中に伝わる感覚が、どんどん体温を上げていく。
「俺が一人でカリボネ飲んでどうするんだよ。
昨日からyouが可愛すぎるからだ。こうして貰いたかったんだろ?」
抱き締める腕がきつくなる。
「な、な…?」
「昨日youは焼きもちを焼いてただろ?」
「はい?な、何の話ですか」
「あんな顔で普段の数割増しの悪態をついて。
思った以上の反応だったな。試した甲斐があったよ。ハッハッハッ」
「え、試したって…」
「依頼があったのも全部嘘だ。
最近youがよく切なそうな目をするのが気になってな。
好きなんだろ?この天才物理学者上田次郎の事が」
637焼きもち 4:2007/02/11(日) 02:22:25 ID:p165HORb
そんなにわかりやすかったのか?私は。
このどうしようなく鈍感な上田が気付くくらい。
あぁそういえばこいつは変な所で鋭いんだったっけ…
それにしても耳元で言わないで欲しい。
何も考えられなくなる…
「こうしても抵抗しないのが何よりの証拠だ。何とか言ったらどうなんだ?you」
抱き締めて欲しいなんて思ってた訳ではないけれど。
でも、しっかりとした腕の中は居心地が良かった。
…上田の言う通りなんて悔しいのに。
「お、お前の事なんて嫌いに決まってるだろこのタコ」
かろうじて残っている理性で悪態をついてみたものの、普段の勢いはなかった。
「ふっ、本当にわかりやすいな、youは」
「…いじめて楽しいですか?」
「そりゃあもう。今のyouの顔が見れないのがとても残念だよ」
「…このサド…勝手にこんな事したら犯罪だぞ」
「youの想いを確認した上での行為だから問題ないだろう」
「そんな、こんな事していいなんて言って…ふぁっ!?」
首筋がくすぐったい。
「何…やって……やぁっ…」
思わず出てしまった私の声を聞いて
調子に乗ったらしい上田は更に舌を這わせてくる。
「そんな可愛い声も出せるんじゃないか。そうか、こういう趣味か?」
そう耳元で言いながらそのまま甘噛みする。
「そんなんじゃ…うぁっ…っ」
「感じやすいな、youは」
見えなくても、後ろで上田が笑みを浮かべたのがわかった。
そして服のボタンにのびてくる手。

…嫌。やめて。ずるい。

「上田の…バカっ…単細胞っ…うぅっ…」
「お、おいyou泣くな!悪かった、もうやめるから…」

そうは言ったけど、抱き締めた腕はそのままだった。
気まずい間。

638焼きもち 5:2007/02/11(日) 02:24:31 ID:p165HORb
「上田さんは…過ちは嫌いなんですよね?」
「あぁ、嫌いだ」
「これは…過ちじゃないんですか?」
「……違う」
「……妙な間があるな。っていうか違うのか?それって」
「何回言ったと思ってるんだ。ジュ、ジュヴゼームって」
「へ…?」
「な、何なんだその間の抜けた反応は」
「え、だって…女として見られてないと思って…本気ですか?」
「冗談だと思ってたのか?俺がどれだけ勇気を出して言ったと思ってるんだ。
でもいきなりプロポーズは重いだろうからな、
バナナボートなどの言葉も取り入れてもっと軽い感じを表現し」
「意味のわからない気遣いをするな!」
「ま、まぁ…そういう事だ。」
「あれじゃふざけてるとしか思えませんよ。」
「でも言った事は言ったんだ。youも言えよ、ちゃんと」
「はい?だ、だから私は上田さんの事なんて何とも」
「奈緒子、素直になれよ」
名前を呼ばれただけで固まってしまう自分が情けない。
「…き、嫌いじゃないですよ」
「本当に素直じゃないな」
「う、うるさい!」
「まぁ、youにしては素直になった方か」
そう言って、上田は身体を反対側に移動して私と向き合う形になった。
639焼きもち 6:2007/02/11(日) 02:26:19 ID:p165HORb
あぁ、キスされるんだな、とわかってた気もするけど、
そう思うより唇が触れる方が先だったかもしれない。
けど、そんな事はどうでもよかった。
背中には腕が回されて、何度も何度も口付けて。
どれ程の時間が経っただろうか。
息苦しさで我に帰って、何とか上田を押しやった。
「はぁっ…苦し…お前もうちょっと考えて、んっ!」
隙ありと言わんばかりに口に舌が入ってきて口内を撫で回す。
優しく舌を絡め取られて、また私の頭は簡単に思考を手放す。
もう、どうなってもいいかな…なんて朧気に思った頃、上田はやっと唇を離した。
「you…可愛いな」
「な、気持ち悪い事言うな」
やっぱり普段の勢いがないのが言いながらわかった。
上田は笑いが抑えられないといった様子で返してくる。
「ふっ、そんな真っ赤な顔して言っても可愛いだけだ」
何でこんな時だけ余裕があるんだこいつは。
「…上田さんも顔赤いですよ」
「嘘だろ!?」
「あ、赤くなった」
「…こいつ」
ふっ、やっぱり私の方が一枚上手だな。
「それくらいで優位に立ったつもりか?
いいか、俺はyouとは決定的に知識の量が違うんだよ。
今までどれだけ練習してきたと思ってるんだ」
「そんな事自慢するか普通…っていうか、普通こんなに雰囲気ぶち壊しにするか?」
「それはyouのせいだろ」
「……」
「………」
もう、何でこうなってしまうんだろう。
知識が豊富だとか自慢してた目の前の男もこんな時の対処法はわからないらしく、
目が泳いでいて私なんて目に入ってないみたいだ。
やっぱり肝心な所は私が動かないといけないのか。
しょうがないなぁ、もう。
心の中で小さく決意を固めて、私はそっと上田の頬に手を伸ばした。
640焼きもち 7:2007/02/11(日) 02:27:40 ID:p165HORb
驚いた上田が向けた視線に思わず止まりかけたが、勢いのままにそっと唇を重ねた。
おずおずと食むように唇を動かすと、すぐに上田はさっきの調子に戻って
あとはもう、上田のペース。
気付けば押し倒されるような体勢になっていて、お互いの息も荒くなっていた。
もっと触れて欲しい。
そんな想いが浮かんだ事がたまらなく恥ずかしかったけど、
でも、どうしようもない。
気持ちを悟られたくなくてそっと視線を外すと、上田は小さく笑った。
「…何で笑うんですか」
「もう何も言うな。さっきみたいになるのは嫌だからな」
「嫌です」
「おいyou」
私はそっと腕を首に回して抱き寄せて耳元で囁いた。
「あの…私も…好きですから。だから…」

優しくしてくださいね、という言葉はキスの嵐で押し込められた。
641焼きもち 8:2007/02/11(日) 02:28:37 ID:p165HORb
至る所に唇をつけながら、上田は器用にボタンを外していく。
あっと言う間に服は脱がされ、とうとうブラも外された。
身につけているのは下着一枚のみ。
「そんなに見るなぁ…っ」
恥ずかしくない訳がない。
視線のやり場に困って思わず目をつむってしまう。
「気にするなyou。小さいが…綺麗だよ」
そう言って上田は胸に顔を埋めて、また至る所にキスしてくる。
ゾクゾクして思わず足を擦り合わせていると、一際強い刺激に襲われた。
「やぁっ…」
「やはり感度はいいみたいだな」
恐る恐る見てみると、上田は胸を揉みしだきながら先端に口付けていた。
「んっ…あぁっ…」
顔が、いや顔だけじゃない。
身体中が熱くて、身体の奥が疼いてしょうがない。
何なんだろうこの感覚。
上田の顔はどんどん下に下がっていき、
気付けば太腿に舌を這わせていた。
口から出るのは自分の物とは思えない喘ぎ声ばかり。
足を開かれても恥ずかしいとも思わなかった。
考えられるのは、早くどうにかして欲しいという事だけ。
「you、随分濡らしてるじゃないか」
上田は笑みを浮かべてこっちを見てくる。
「うっ、うるさい…もう一思いにやってくださいよ」
「一気にいきたいのは山々だがな、
俺は紳士だから初めてのyouを気遣って徐々に慣らしてやってるんだ。
まずはじっくり愛撫しないとな…」
「やるなら黙ってさっさとやれ、この変態」
「変態ならyouもだろ。あんなに喘いじゃって更に更にこんなに濡らして」
「あーもうわかったから言うなっ」
上田はあの余裕たっぷりな笑みを浮かべて、顔を足の間に戻した。
ムカつく。でも…
その先を考える間もなく、また強い刺激が身体中を駆け巡る。
「んあぁっ…はぁっ…」
気持ち良い。気が遠くなる位に。
でも、何か足りない。
「んっ…うえださん…」
お願いがあるんですけど。
「どうした?」
強がりな私はなかなか言えないけど。
「あの…起き上がってもいいですか?」
本当に言いたいのはそんなことじゃないのに。
上田は少し悲しそうな顔をした。
「…気持ち良くなかったのか?練習は完璧だったはずなんだが…」
それには答えずに私は身体を起こした。
そして向かい合う形になった上田にそのまま抱きつく。
「…この方がいいです」
多分、私が欲しかったのは快感じゃなくてあなたの温もり。
「you…」
上田が頬に唇をつけたのを合図に、またキスの嵐が始まった。
642焼きもち 9:2007/02/11(日) 02:29:31 ID:p165HORb
片方の腕は背中に回されたまま、もう片方の手は下へと伸びていく。
まだ十分に濡れているらしく、上田の指はすんなりと中に入ってきた。
自分の中で自分じゃないものが動いてるなんて変な感じだ。
変なだけじゃなくて、ちょっと気持ち良い。
やっとキスが止んだと思ったら、同じ位息の荒い上田が口を開いた。
「はぁっ…奈緒子、腰浮かせて」
不安じゃないと言えば嘘になる。
けど、今はそんなのがどうでもよくなる位穏やかな気持ちだった。
大丈夫、死ぬ訳じゃないんだし。
私は小さく頷いてそっと腰を上げた。
嫌でも目に入る、冗談だとしか思えない上田の巨根。
「力抜かないと怪我するぞ」
「なるべく痛くなく…って無理ですよね」
「努力するから安心しろ、you」
そして、口付けと同時に上田は侵入してきた。
物凄い圧迫感だったけど、上田は少しずつ入っていく。
「うっ、痛っ…あぁっ」
「はぁっ…you、力を抜かないと…」
だからそうできれば苦労しないんだって。
痛くて痛くて仕方なかったけれど、時間が経つにつれて少しずつ慣れてきた。
「上田さん…ちょっと大丈夫になってきました」
「そうか…動いて大丈夫か?」
「はい…多分…」
「動き出したら止まらなくなるぞ、きっと」
「あの、私が痛がっても気にしないでくださいね。何とかなりますから。ただ…」
私は背中に回した腕に少し力をこめた。
「…何だ」
「いや、やっぱ何でもないです」
「言えよ」
「いいです」
「奈緒子」
あぁもう、言わなきゃよかった。
顔が熱くなるのがわかる。
「あの…離さないでくださいね」
上田は小さくフッと笑った。
「わかったよ」
そして上田はゆっくりと動き始めたが、激しくなるのにそう時間はかからなかった。
肉がぶつかり合う音が耳に響く。
「うえだ…さんっ」
「奈緒子っ…」
理性なんて吹き飛んでるように見えても、上田はちゃんと約束を守ってくれた。

しっかりとした腕の中で繋がって、絡んで、口付けしては抱き合って。
肌が二人を隔ててることすら鬱陶しくて、
このまま溶けてしまえばいいと本気で思った。
「あぁっ、うえださん…もっ…だめぇ…」
そう口に出したのと同時に目の前が真っ白になって
私はそのまま意識を手放した。
643焼きもち 10:2007/02/11(日) 02:30:36 ID:p165HORb


「ぅん…うえだ…さん?」
目が覚めると上田はいなくて、身体には毛布がかけられていた。
ちゃぶ台に目をやると「夕飯を買ってくる」との置き手紙。
時計を見るともう9時を過ぎていた。
…何時間やってたんだ?
「おぅ、you起きたか」
びっくりして振り返ると、コンビニの袋を持った上田が立っていた。
「人の家なんですからノックするなりしてくださいよ」
「俺が家賃払ってるんだから俺の家だろ」
「あーはいはい。それより早くご飯食べましょうよ」
「食べたら2回戦だからな」
「は?何の話ですか?」
「さっきの続きに決まってるだろ」
「…おとこわりします」
「今ちょっと迷っただろ」
「おとこわりします」
「試してみたい体位とか色々あるんだよ」
「おとこわりしますって言ってるじゃないですか!」
「じゃあ無理矢理やるまでだ」
「だから犯罪ですって」
「どうせ通報なんてしないだろ。俺がいなくなって困るのはyouだからな」
「それは上田さんの方じゃないんですか?」
「さっき離さないでとか泣きそうな顔で言ってたのは何処の誰だよ」
「…空耳じゃないですか?」

結局勝てなかった私は一晩中上田の好きなようにされてしまった。
立ったままだとか後ろからだとか
一体どれだけ試せば気が済むんだ?こいつは。
やっと終わったと思ったら、
今度は道具を用意しておくから楽しみにしてろとか言いながら鼻息荒く去って行った。
何をどうしたらあんな変態が出来上がるんだ?
結局されるがままになってしまうんだろうけど。
あの馬鹿力に敵うはずがない。
でも、絶対に私はハマったりしないように気をつけないと。
…上田にはハマってしまったのかもしれないけど。


おしまい。
644名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 05:02:22 ID:t9e8Bk56
イヤン(〃▽〃)GJ!
645名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 10:52:48 ID:r9/vhZW2
GJ!!!
初めてで何回戦ヤッたんだ、上田・・・
646名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 11:31:26 ID:uHJrpA3T
GJ!個人的にかなり好みな文体だったからニヤニヤしてしまった。
乙女な奈緒子がかわいすぎる。
647名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 16:08:04 ID:HHWg+rEQ
GJ!奈緒子もカワイイ上田もカワイイ
>更に更に
で思いっきり吹いたww
648 ◆dv1/DP6HGs :2007/02/12(月) 12:45:36 ID:iJbEYJwU
皆さんレスどうもです。ほっとしましたw
あまりにも難産だったので自分はまた読む側に戻ります。
最中の描写苦手だ…orz

それにしても最近職人さんいないですね(´・ω・`)
649名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 14:45:26 ID:pBKNdN4r
エロ描写が苦手で、小ネタに走ってしまう…
650名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 19:50:32 ID:5Qh+RO1A
>>648
乙でした!禿萌えですた(*´д`*)
651名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 00:41:15 ID:jOEpgaVh
>>648
おお!「頭の皮から直に生えている」様!
gj!

>>649
小ネタでもかまわないので書いてくれ

あと、誰か上田の嫉妬も書いてくれまいか。
読んでみたい。
652名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 00:44:48 ID:BiDp0+0L
wktk!!!最近の奈緒子は携帯ばっかりいじってて、上田はバブリーしてるな。。
そういや、奈緒子って携帯もちろん持ってない設定だよねw
矢部のしか見たことない・・よね
653名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 01:25:30 ID:Vqc09Kfb
上田も遠隔殺人以降は携帯持ってないんだっけ。
携帯ってミステリには邪魔だからかな

小ネタでもプリーズ!どんとこーい!
654only you:2007/02/14(水) 10:46:17 ID:noLoZ6NN
「上田。何だプレゼントって」
「おうyou。早かったな」
「またくだらないものじゃないだろうな。指輪とか婚姻届とか首輪とか」
「ふっ。この俺の膝のバスタオルをどけてごらん」
「またうどんでもぶちまけたのか…って…何これ」
「無知なyouは知らないだろうがバレンタインは本来男性から女性へ…」
「いや、だからこれ…」
「次郎スペシャルバナナサンデー。リボンが可愛いだろ」
「自分で結んだのか」
「食べていいぞ」
「死んでもいやだ」
「ほら、ちゃんとyouの好きなチョコレートもかかってる。ちょっと熱かったけどな」
「上田、お前との腐れ縁もこれまでだ。二度と声をかけてくるな」
「どうしてだyou」
「その股間に聞け」
「待てよyou!立ち上がれないんだ、デコレーションが」
「もういや!こんな変態いや!おかあさーん!」
「youー!!」
655名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 12:40:57 ID:BiDp0+0L
>>654
バカらしすぎてワロタww
戻れ〜の回を思い出した
656名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 21:04:52 ID:WlwnIAxp
>>654上田・・・
657名無しさん@ピンキー:2007/02/14(水) 22:51:31 ID:88xn1oJ3
>>654
上田wwアホすぎるww
658名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 21:35:08 ID:xOZOdddV
やるな上田!(今日の食わず嫌い)
659名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 22:15:28 ID:TZfsOENk
なんだ上田!(同上)

真っ裸でカツサンドに腹抱えて笑った。
阿部ちゃんはやらないみたいだが、上田ならナチュラルにやりそう。
660名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 08:26:53 ID:CBT2iu0t
お…お前ら!
アタシのエラ嫁を観てくれたんじゃなかったのか――――!!
661名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 08:42:46 ID:NSHw2Ke2
ごめん
上田滅多に見られないから誘惑に負けた
662名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 15:22:58 ID:BhsPOMiW
上田の中の人のね、あの独特の面白さを見たくてね。
なのに石橋が5回くらい上田って言うんだよ
どうしても思い出しちゃって普通に見られなかったw
663名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 19:25:33 ID:ZtLLs5Xy
>>660
ふっ、youは相変わらず間抜けだな。
このスレでは私のほうが遥かに人気を博しているのが一目瞭然じゃないか。
どうせバイトで小金を稼ぎたいんなら、もっと出演する作品を選ぶんだな。ハーーッハッハッww
664名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 19:44:54 ID:s/RqaogH
一介のバラエティーのゲストが大河ドラマの主役に何いってるんですか?
665名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 20:03:28 ID:bA9tiRdo
youの人気はこの上田次郎の助力によるものだろう
私が難事件を解決してきたからこそ貧乳のyouでも大河に出られたのだ
666名無しさん@ピンキー:2007/02/17(土) 19:58:48 ID:9J5KGkxG
き、着物は胸が小さいほうが綺麗に着られるんだぞ!
667名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 09:39:02 ID:6CbRCuo/
仲間ちゃんが森本レオの毒牙にかかったってどっかのスレで
見たんだけど本当なのかなorz
668名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 13:13:51 ID:e9A8GkCT
考えてみれば、仲間さんの出演作の衣装って胸が目立たないやつが多いよね。
フツーの現代ドラマが少ないからだけど。

リング0 …時代設定のため古風なワンピ
トリック …フェミニンなコーディネイトなので胸が目立たない。
      ただし無印で一度だけタンクトップ&パンツ姿あり。
ごくせん …ジャージ&スポーティーカジュアル
東京1k …夏なのに必ずジャケット着用で露出少なし
顔    …警官姿
ナイトホスピタル …白衣姿
SHINOBI …忍者コスプレで露出なし
ハルとナツ …モンペ姿
大河&大奥 …和服で完全装備
エラ嫁  …冬服のため露出少なし

スカート姿もあんまり見ないよね。g@meでの普通のギャルっぽい衣装が特別な感じ。
669名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 19:08:46 ID:Kcs4pAOb
今思えばg@meは異色だったな
いまどきのギャルにしては妙な落ち着きがあったw


「溺れる魚」の仲間たんはときどき奈緒子に似てたなぁ。奈緒子より色気はあったけど。
670名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 20:20:00 ID:KSMEwpso
ガメラ3ってどんなんだったっけ?
なんか黒とピンクみたいなボンヤリしたイメージしか思いだせん
671名無しさん@ピンキー:2007/02/20(火) 14:55:23 ID:vTPhrsh7
もうそんな時代の事は忘れてやれよw
672名無しさん@ピンキー:2007/02/21(水) 03:12:51 ID:YHRuYZAy
>>667
「言葉には、不思議な力があるのです。
あなたは私とセックスしたくな〜る」

「そんなこと、あるわけ…あ、え?
な、なんだ?身体が勝手に…や、やだ!
見るな上田!見ないでぇ…あぁ…んん…」

「…おおぅ」

「ふふふ」
673名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 07:46:36 ID:opIJOi1U
ひんぬー…
674名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 19:02:20 ID:ivGWY9vA
今日とある掲示板で、及川ミッチーの『今夜、桃色クラブで。』って曲が上田っぽいって書き込みがあった。
曲は聞いたことないけど、歌詞検索してみたら笑いが止まらなかったwwまさに上田の歌ww




ようこそ!僕のマンションは どうだい?
ゆったりのバスとピッカピカの床 フローリング
ベッドルームは 名づけて「桃色クラブ」さ Ah...
なんか同棲気分テンションあがっちゃう
今日こそ 君に女のコの保健・体育を教えてもらいたいのさ
桃色クラブで Uh Yeah
すでに もう! もう!理屈じゃない
逆らえません本能 本能
でも 胸にたぎるのは下心では ないのです
かなり本気です
誰よりも素晴らしい くちづけを君にあげたい
だってメロメロに したいんだもん
この恋のクオリティー高めたい
今夜、桃色クラブで。
Ah...O.K. それじゃ ワンピース脱いじゃおう
Bカップ Baby
妄想でなら 何度も見た君のセミヌード セミヌード
イタズラしたくなるのさ桃色クラブで Tu Tu...
これじゃ ダメ ダメ堕落しちゃうじゃん
絶ちきれません煩悩 煩悩
でも とてもこばめない天にも昇る 気持ちです神に感謝です
一筋の甘やかな 喜びにうもれてみたい
だって生まれてきたんだもん
孤独というハードル 飛びこえたい
今夜、桃色クラブで
(誰よりも)素晴らしい くちづけを君にあげたい
だってメロメロに したいんだもん
この恋のクオリティー高めたい
今夜、桃色クラブで。
今夜、桃色クラブで。
675名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 23:03:40 ID:ohxWa9Ba
圧縮避け
676名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 02:44:16 ID:iQCV6xT7
>>674
ミッチー好きだけどちょっとはじけ過ぎな気もするww
奈緒子の歌って言うならやっぱワルツと「眩暈」(既出だけど)か
眩暈の歌詞見たときは鬼束が奈緒子イメージして書いたのかとか思った
677名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 03:34:05 ID:jLcUjnJi
「名器」作詞・作曲 及川光博
これを上田にというのはいくらなんでも変態過ぎですかそうですか
…ナイティってジャージだけどw
678sage:2007/02/26(月) 14:51:26 ID:qiT13fhq
鬼束なら「call」も奈緒子っぽい
679名無しさん@ピンキー:2007/02/26(月) 20:58:03 ID:2ZqV5n2H
call切ないな〜、奈緒子の隠してる内面っぽい。
あとSignも好きだな。
上田がこういうこと考えて奈緒子を追いかけてたら萌えるなぁって感じの詞。
680名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:43:00 ID:vy/6Fx0A
無印観てて思う事
上山、出会ったばっかりの頃の方が普通の接触が多くないか

死体見てパニックの山田の肩を抱く上田、眠った山田をおんぶする上田
トラックから山田をかばう上田、上田の袖に顔を伏せる山田

やっべ萌えシーンだらけ、でも全然いい雰囲気にならないw
681名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 12:52:35 ID:F5KMnGwB
勝手に上がり込む上田の描写がなくて、なんの前触れもなく普通に奈緒子の部屋で弁当食ってるシーンに萌えた。
一緒に弁当買ってきたのかな…
DVD持ってないんだけど、あのシーンはやむ落ちとかないの?
682名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 23:38:16 ID:rdnQDz9K
>680
禿同(*´д`)
683名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 02:17:40 ID:qPTeW6Nb
立てたフラグを互いに折り合う二人が好きだ
かみ合わないと見せかけて通じ合ってるところが剥げ萌えだ
続編が見たいような見たくないような複雑な心境
684名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 11:39:49 ID:z8AgVZ1B
上田がすべることまちがいなしのスペシウム光線だしといてバカにすることも呆れることもなく
それにのって「うっ、やられた…」とかやってしまう奈緒子がすきだ



奈緒子のボケ殺しはとんでもない
685名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 19:07:08 ID:qPTeW6Nb
>>683
全文心の底から矢部同
折ったフラグの数とか数え切れない位なのに意地張りまくりなのがいい

続編は見てみたい、しかし続編がある限り二人はくっつかないだろう
しかもシリーズ中1〜2回は上田が他の女性にデレる
困ったもんだw
686685:2007/03/04(日) 19:08:53 ID:qPTeW6Nb
ちょw
記憶が無くて自分にレスしたっぽいwwwwww
テラアホスwwwww

orz
687名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 19:21:41 ID:z8AgVZ1B
上田も奈緒子も恋愛に関しては小学生もしくはそれ以下だから…ね
身近すぎるとわからない
688名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 19:52:53 ID:oYeu1V9I
カミソリキスくらいであんなに怒るのは感覚が小学生だからって監督も言ってたなw
689名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 19:53:29 ID:3VD6UCiE
続編の噂を聞いてラストシーンがこんなんだったらいいな〜と妄想。
BGMは鬼塚さんでww
非エロです、すみません。


いつものように事件を解決した帰り道。
少しだけ前を歩く上田と不満そうに後に続く奈緒子。

「上田〜どこまで歩くんだ?」
「家までに決まってるだろ。」
「家!?まだ5キロ以上あるじゃないか。」
「仕方ないだろ。この村は電車が通ってないしバスも御往復しかしてないんだ。」
「次郎号はどうしたんだよ。」
「あいつは持ち主に似てデリケートだからな、今日もメンテナンス中だ。」
「まったく…へっぽこ次郎号め。」

「おおぅ!」
「何だ!?急に大声出すな。」
「忘れていたがYouに渡すものがあったんだ。有難く受け取りたまえ。」
上田は奈緒子に白い封筒を手渡した。
「家賃か?食事券か??」
「いいから黙って開けろ。」
「……これ。」

中に入っていた紙に書かれたのは黒門島に伝わるあの文字。
思わず立ち止まった奈緒子に気付かず上田は先を急ぐ。

「ちょっと待て!お前またふざけてんのか。」
「どうしてYouの思考はそんなに貧しいんだ。1度ならずと2度までも俺のプロポーズを無碍にするつもりか。」
「2度って…いつ!?」
「何でだ!?しただろ!!あの無人島で。紙に書いて渡したじゃないか。」
「あれは…。」
「まぁいい、過去のことは気にしない。心の広〜い上田次郎だ。とにかくもう1度封筒をよく見てみろ。」
「ゆっ…ゆっ……指輪!」
「まぁ当然のごとく給料の3ヶ月分だ。」
上田は至極、上機嫌な笑顔を浮かべた。
「焼肉何食分ですか?」
「You…。」
「とにかくこんな風に渡されても困ります。」
「うぅっ。」
先ほどの笑顔が一転。
「泣くな。」
「つき返すのか?この愛情溢れる手紙と指輪を!?」
「違いますよ。」
「んっ?」
「ちゃんとはめてください。上田さんの手で。」
そう言うと奈緒子は左手を差し出した。
「……。」
恐る恐る無言で指輪をはめる上田。
「何か言うことないのか?手が震えてるぞ。」
「けっ…結婚してやってもいいぞ。」
「私もしてやってもいいぞ。」
奈緒子は綺麗に微笑むと、見とれる上田を置いて歩き出した。

「ジュブゼーム!」
「叫ぶなうるさい。」


思ったより長くなってしまったorz
長文スマソ。
690名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 19:58:12 ID:oYeu1V9I
おお、神が来てる!

二人とも「してやってもいいぞ」が可愛すぎて悶えたw
上田の給料三か月分って、印税とか依頼の報酬も含まれるんだろうか。
691名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 21:28:05 ID:8hsFCLFT
うおー、神!GJ!!

自分も「してやってもいいぞ」で悶えた(*´д`)

リアルでは飛び飛びにして見てなくて、上山をそんなに意識してなかったが、このスレ見て上山にハマった。今見返していってるけど、こんなに萌えがいっぱいだったとは(*´д`)
692名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 23:39:49 ID:9dPz3Bdn
ヒャッホー神降臨!!
あぁもうこのままそれを二人に演じて欲しい!
693名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 00:34:44 ID:d3xjsGu0
GJ!
694名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 08:51:56 ID:p2p2kROY
>>692
手が震えるとことかすげー上手そうだな、阿部ちゃんw
695名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 16:56:40 ID:5rYd2Blo
GJ!!

このスレは神が多いな。
696名無しさん@ピンキー:2007/03/07(水) 16:40:43 ID:6hwE++7d
こんなに揉みにくい私を
697名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:03:17 ID:xBgqvpGb
>>696
かなりの神ソングだよな
どう見ても奈緒子の歌www
698名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:12:56 ID:cmGg3GIm
>697
矢部同www

このスレ読んでから、このフレーズで吹き出すようになったwww
699名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 07:06:00 ID:v1+4NtXw
あなたが触れない私なら ないのと同じだからwww

700名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 13:38:10 ID:NpYEQtwv
ワルツの

誰にも傷がつかないようにと
ひとりでなんて踊らないで

という歌詞が、1人練習に励む上田に思えて仕方が無い
701名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 13:51:43 ID:GmqANmvX
お前ら鬼束に叱られればいいんだw
702名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 20:33:53 ID:v1+4NtXw
>>700
その発想はなかったわw
あの切ない曲調に合わせて励む上田…
703名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 22:57:41 ID:FIwal3XI
>>700
実は自分もひそかに同じ事思ってたw

鬼束さんごめん。
704名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 01:29:30 ID:+M95Lhgr
読み直してみるとワルツって、エロい意味にとれる歌詞が結構ある気がしてきたw

鬼束さんごめんなさい
705名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 16:32:08 ID:U/ea2Rin
鬼束さんフカーツの兆しで嬉しい限り

そしてごめんなさい
706名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 18:41:57 ID:isI/7GTt
「心を与えて貴方の手作りでいい」
心をもらう→オズの魔法使いのブリキのきこり→吉子様の回の甲冑上田
と連想して以来、どうしてもこの部分で笑ってしまいます

鬼束さんごめんなさい
707名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 00:04:21 ID:+M95Lhgr
ちょw

テラワロスwww
708名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 13:36:30 ID:7mFose5s
鎧を着たまま励む上田www
709名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 15:01:58 ID:G7vgA9nD
誰にも傷がつかないように1人で踊るのかwww
710名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 22:14:07 ID:G7vgA9nD
>708
テラワロスw

上田ならやりかねないwww
711名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 22:25:59 ID:G7vgA9nD
記憶無くて似たような内容を連投してたorz
スマソ。
712名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 11:32:12 ID:gfAB8yFa
トリック2の最終回で手紙を開けると強がる奈緒子に萌える(*´д`)
713名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 14:41:04 ID:Eat8W+Dd
母之泉の終わりの時(通常時)はまだでかいだけだが
亀山歌の折のシルエット(膨張時)や
劇場版2の潜水時(通常時)はちょっと……     

なんか年々巨根がひどくなってきてないか上田
714名無しさん@ピンキー:2007/03/12(月) 17:58:02 ID:Ewx0QmL0
練習の成果?
715名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 01:45:56 ID:UyvZTBCq
巨根なんてキーワードでググらせた上田が憎い
確認された最高記録では太さ5cm長さ34cmとか書いてあった
716名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 13:26:38 ID:IzfRTf9n
太さ5cmならバイブとかでもあるけど、長さ34cmて…入りきらないよなぁ。

上田もそんなにあるんだろうか。奈緒子が辛そうだ…
717名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 13:42:36 ID:gVHCgA4c
世の中にはフィストファックだって存在する
愛があれば大丈夫だ
がんがれ奈緒子
718名無しさん@ピンキー:2007/03/13(火) 18:54:50 ID:54gi/xAR
まあ無理してなにがなんでも全部入れなくても
先っちょだけでもいいし
先っちょすら入らないなら……えーとえーと、ほら手も口もあるし


 上田ほんとかわいそうだな

719名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 01:25:45 ID:eIoT8auT
かわいそ過ぎる上田…(つд`)






2人が貧根と巨乳だったらどうなっていたんだろ。
720名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 02:08:06 ID:3zkiBhf+
巨根も哀れだが、貧根の上田ってのも哀れそうだなあ…。
しかしいくら口の悪い奈緒子でも、「うるさい祖チン!」とかは言えないだろうw
721名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 11:09:14 ID:ie9ZQCj3
巨乳な奈緒子はもう、奈緒子じゃないよー
722名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 16:13:55 ID:eIoT8auT
>「うるさい粗チン!」

そんな奈緒子は嫌だw
723名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 23:21:21 ID:EcN+TiIR
「ホワイトデー」ネタ

「上田さん、今日は何の日かもちろん知ってますよね?」
「ん?何だ?」
「忘れたとは言わせませんよ。今日はチョコをもらった男性が、
くれた女性にその300倍の価値のモノを返す日ですよ!」
「チョコって・・・・Youはなにかくれたか?」
「あげたじゃないですか!可愛くラッピングした箱で!」
「・・・ああ、あれか。アレはYouの手作りだったのか?」
「・・・・・・・え、ええ、も、も、もちろんそうですよ!」
「You、ちゃんと人の目を見て話せ。あの箱、開けたら
『いつもありがとうございます、ご主人様☆』とか書いてあったぞ。
どうせ、あのオタク刑事から巻き上げたんだろう」
「・・・・・・」
「ふっ、まあいい。この海よりも広い心の持ち主である私は、そんな
細かいことにこだわったりはしないでおこう。それに、この上田次郎が、
ホワイトデーを忘れるわけは無いだろう!」
「え?じゃあ!」
「ふふふふふふ、さあ、You!とくと味わうが良い!」
「・・・・上田・・・」
「さあ、次郎スペシャルバナナサンデーだ!」
「・・・・これ、バレンタインでやったネタじゃないのか?」
「細かいことは気にするな。リボンが可愛いだろ」
「やっぱりこんな変態いやだーーーー!!」
「Youーーーー!!」
724名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 00:03:32 ID:wV4HAvBm
変態上田www
725名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 00:30:47 ID:wV4HAvBm
変態上田www
726名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 01:56:26 ID:z7a1kmOE
>>723
「…ん?ちょっとまて。『やっぱり』いやだ?…つまり、まんざらでもないと思ったこともある訳だな。
 フフフ、youも何だかんだ言って好きなのか。いや、仕方の無いことだ。この天才にして人並み以上の」
「変態。その格好でブツブツ言うな上田。
 そしていちいちホワイトチョコと青いリボンに変えるな。
 前回よりチョコの量まで増やしてお前何考えてるんだ!」
「ハハハ!何回も鍛錬を重ねた結果、俺はチョコの熱にも打ち勝ったんだよ!色々とコツがあってだな(ry」

「やっぱりこんな変態いやだーーーー!!」
727名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 19:49:23 ID:KUy5/qOl
>>726
前回よりチョコの量が増えたということを、奈緒子がちゃんと知っているということは、
一応ちゃんと食べたんだな、奈緒子www
728名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:25:13 ID:w9qZUdx2
誰か次郎スペシャルバナナサンデーwを食べる奈緒子の話を書いてくれる神はいないかな?








新作スペシャルを見ていて、緑川祥子が奈緒子の肩に手を置くシーンで百合ネタが思い浮かんだのなんて自分だけだろうなorz
729名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:26:13 ID:w9qZUdx2
sage忘れた、スマソorz
730名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 01:43:11 ID:3XbHiGSB
自分もあのシーンは百合に行くのかとハラハラしたw
新作スペシャルはユニットバスでいちゃつく二人に萌えました
731名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 10:54:58 ID:1z4rkF8j
>>723 >>726
上田がいかにして熱いチョコを克服したのか?
いかにして型崩れしないように体の一部の膨張を保ったのか?

気になって仕事が手につきません・・・
732名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 11:04:06 ID:bRlnBM/G
働け。
733名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 11:04:14 ID:zBiRcKkp
バレンタインに変態ネタ振った犯人は俺だ
久々来てみたらなんか発展しててワラタ
上田…w

ついでにググってみたんで置いとく
チョコレートの融点=34.5度
低温ロウソクの融点=40度前後
734名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 13:22:00 ID:1I3tFdIZ
つーことは、オッキしたナニにチョコを乗せれば余裕で溶けるわけだな?
735名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 23:37:43 ID:xi3yTTM7
それって溶かした後、冷やし固める方が大変なんでは?
736名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 16:53:19 ID:24kHBnNI
ベストを尽くせー!!
737名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 17:32:36 ID:LmyBG1qN
そこで氷嚢ですよ

奈緒子のあったかいおクチで溶かしてもらう妄想で辛抱する上田
どう見てもヘンタry
738名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 18:44:25 ID:DaSGstQ+
しかも移動できないからさ、その一連の作業はみんな奈緒子の部屋でやってるわけでしょ?
ジャーミー君に見られてないだろうなあ…w
739名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 21:56:17 ID:ODUbip8C
このスレ停滞気味で心配してたのに、巨根ネタで一気に盛り上がってるねw
この先、本格エロを投下してくれる職人がいなくても、ぬるーーく存続させてください。
740名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:32:31 ID:5CFvSQ1D
バレンタインネタテラワロスw
女性の部屋に不法侵入してナニにチョコをかけたりリボンを結んだりしてるってかなりの変態行為なのに、上田だと笑って許せてしまうのは何故だろうww

>737
想像して吹いたwww

>738
その状態で目が合ったりしたらお互い気まずそうだw
741名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 20:14:55 ID:a9EaK5kM
>728
>730
ナカーマ

あのシーンをエロに発展させてくれる神はいないだろうか。
742名無しさん@ピンキー:2007/03/22(木) 20:03:10 ID:Uy0ktBPi
や ろ う ぜ セ ッ ク ス
743名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 00:04:52 ID:to6Mq/Kg
「前から馬鹿だ馬鹿だとは思ってましたけど。ホントに馬鹿ですね、上田さんて」
「…youに言われたくないな…第一、俺は将来を嘱望された有能な教」
「チョコ、自分でかけたんですか?」
「…まぁな」
「熱かったんじゃないですか?内腿が赤くなっちゃってますよ…ほらココとか」
「…! you触るな!」
「…ん…ココも…甘いですね、チョコ」
「…you…」



ホワイトデーネタの続きはこうですか?わかりません><
744名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 01:48:19 ID:ZH4F7ll0

「全く・・チョコの無駄遣いだな」
「・・・ん・・」
「ああ、甘っ・・」
「・・ゆ、you」
「何反応してるんですか・・・これ」
「youがその気にさせるからだろ」
「私はチョコを舐めてるだけです。」



>>743 勝手に続けてみた。
745名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 06:32:39 ID:1CzpXpg/
「もうチョコ溶けてきてますね」
「ああ、いや、その…大きくなると…溶けるんだ」
「どんな説明だよ」
「you、その…足とかはもういいから…その」
「…変態」

ぱくっ

「…うっ…」
746名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 22:10:23 ID:rGHZagSX
ワクテカワクテカ(゜▽゜#)
747名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 22:45:05 ID:GBtvTpkC
ウホッ、いい流れにwktk
748名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 22:36:53 ID:qZ0EBVeI
「…ほんと甘いですね、このチョコ」
「ああ。これから俺と君はこのホワイトチョコのような甘い夜を…」
「勝手に言ってろ。あっ上田さん、このリボン邪魔なんでほどきますよ」
「…おう」
「あれ…えっ…ちょっと、ほどけないぞ、上田」
「…そうか?そんなに強く結んだはずは……っ!…ゆ、you、何するんだ!」
「えっ上田さん、どうかしました?」
「おい…you、今わざと強く結んだだろ」
「………エヘヘヘ」
「you!!!」
「わかりましたよ。今度はちゃんとほどきますから」

スルッ




初投下なんですけど続きはこんな感じでいいんですかね?
749名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 11:10:59 ID:QRlh7RyW
GJ!

よい子は真似しないでね
750名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 12:39:51 ID:0jhnqcG5
「…ん…っ」
「…。」
「全く…一体いつこんなに…巧くなったんだ?」
「別に巧くしようとか考えてないんですけど」
「巧いよ…全くどうしようもない程変態だなyou」
「…お前が言えた事か!もういいです飽きました。帰って下さい」
「き、君こんな状態でせめてイカせ」
「もう表面のチョコは舐めとりましたけど?」


こんな感じで良いか?続き頼む
751名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 17:27:06 ID:A8EjKXzV
>750 じゃあ続けてみる

「そ、そうか…素のバナナに戻ったわけだな」
「素…?」
「バナナ、好きだろ?you」
「好きですよ。本物なら」
「これは?もっと本格的に、その、味わってみたくないか」
「誰がそんな物。満腹になるわけじゃないし」
「理論上はなるはずだ。変態のyouの下のおクチに入れてみれば……お腹一杯に」
「………変態は貴様だっ!」
「試してみようぜ。腰、浮かせて…そうそう…」
「っておいっ」
752名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 22:24:53 ID:RnD+uoBs
「なんだかんだ言いながらこんなに濡れてるじゃないか、ふふふ」
「ちょっ…触るなっ!!」
「舐めながら感じてたのか?ん?やっぱりYOUは変態だな」
「ちがっ…あっ…」


続けてみた。初投下だがこんなで良いのだろうか。
753名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 01:24:57 ID:LbUPkoN9
「どう違うんだ?教えろよyou…」
「@」
754名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 02:05:19 ID:LbUPkoN9
「どう違うんだ?教えろよyou…」
「い、いきなり調子に乗るなぁ…あっ…」
「さっきとはまるで別人だな。このスケベ」
「ぁ…う、うるさ…」
「さて。you。話は変わるがここにさっきスペシャルサンデーを作る時につかわなかったチョコレートが二枚ある。」
「…?」
「これをこう割ってだな」
「…ま、待て…落ち着け上田」
755名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 02:08:20 ID:LbUPkoN9
「ここに…」
「っあっ!つ、冷たっ…!」
「この部屋は寒いからな。でも君の中は熱いから、ほらドロドロに溶けてきた…」
「もっ…この変態…!」



続きパス
756753:2007/03/30(金) 02:10:09 ID:LbUPkoN9
今見直したけどスマソ誤爆
757[sage]:2007/03/30(金) 19:21:02 ID:PsXADr7d
「あんっ。ダメ。」
「おっ、ここが感じるのか。ほれっ」
グリグリとチョコを突っ込む上田。
「上田っ。 あっ。馬鹿! あ〜んっ」
「おっ 、チョコがドロドロと溶けて来たぞっ。」
「上田っ!止めろ」
「you、止めろといいながら、腰を押しつけてるじゃないか。このドロドロはチョコだけではなくて、youの…」
「うわあっ!言うな上田っ」


初めて書いた。携帯なので改行おかしかったかも
758757:2007/03/30(金) 19:26:37 ID:PsXADr7d
ごめんなさい。
sageの書き込み失敗
759名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 22:05:57 ID:BrTszRnG
チョコプレイわろすw
急性甘すぎる症候群で上田倒れるか?ww
760名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 23:11:50 ID:Rkx3zYDu
ああ、あ。なおこの部屋お風呂ないのにw
761名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 10:26:50 ID:pbyQn5od
もちろんその後、次郎号に乗せられ上田のマンションへ強制連行。

つか、お風呂の心配よりもアパートじゅう丸聞こえじゃね?w
762名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 21:05:59 ID:zGEMXhQj
「ふむ、いかんなチョコが垂れてきている。畳を汚してしまうな。」
「ちょっ、上田さん?!」
奈緒子のチョコを舐めとる上田
「あっ…はぁ…やだぁ…あんっ!!(なんか…食べられてるみたい…)」
「…まさかYOUがここまでチョコレートプレイに興奮するとは…アブノーマルなプレイが好みか?なら次は縄で…目隠しも…むふふふ…」
「何考えてるんだ上田、全部口に出てるぞ!…て言うかベタベタじゃないですか!どうするんだ、うちお風呂無いのに…」
「ゆ、YOU、それは“お風呂プレイをしたい”と誘ってるのか…?」
763名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 11:46:42 ID:srn+9rQO
「そういうわけで特別に俺んちの風呂に入れてやる。遠慮はいらんぞyou」
「早っ! さ、さっきまで池田荘にいたはずじゃ…!」
「レスの間に次郎号で移動したんだ。行間というものを読めよ、you」
「って」
「これがリレーのいいところじゃないか。フフフ、フ、>>760-762よ、ありがとう!!」
「わっ! な、ななななんで素っ裸なんだ私!?」
「何動揺してるんだ。風呂場で服着てる方がおかしいとは思わないか」
「とか言いつつ泡を塗るなぁあああ」
「おおっ…な、滑らかだなyou。ご、極上の手触りじゃないか…」
「ちょっ、あっ、や、やあっ…あん、あ」
「フフフ。感じるか。これがお風呂プレイだ」
「いやん、やだちょっと! やめろっ! ちょ、調子に乗るな!」
>>760-762の期待を裏切るわけにはいかないだろう」
「人のせいにするなって。お、お前がやりたいだけじゃん……」
「youは? …ほら、こんな事したり…」
「あっ…」
「こんなとこ…摘んだり…」
「んんっ!」
「こうして、こうして。おりゃ。うりゃっ」
「ああっ、あん、あんっ、…って、お、おい待てっ!」

「はぁはぁ、可愛いよyou可愛いよ……ん?何?」
「そ、素朴な疑問なんだけど上田。台詞だけじゃ何してるのか読んでる人にはさっぱりわかんないんじゃ」
「たわけが!」
「あっ」
「そんな事知るか。俺たちが楽めればそれでいいんだよ! こいつめこいつめ」
「ああっ、お、お前どんだけ我侭……ひっ…あ、あん、いや…んん…ダメそこっ」
「ふっ…そろそろ潮時だな…」
「え。ああっ。なにそれ。やだそんなもの掴むな。押し付けるなっ。ま、まさかほんとに」
「なにがまさかだ。エロパロ板だぞ、最後までいくに決まってるだろうが」
「やだっ」
「…どっちがいい」
「え」
「床に背中があたると痛いだろ、バックからと正面立位で脚を絡ませるのとだな」
「き、貴様っ。私は初めてだという事を知っててその提案か。サイテーだぞ」
「youにサイテー呼ばわりされるとは心外だな。チョコ垂らして悶えてたくせに」
「お前が無理矢理入れたんだろ!」
「感じてたじゃないか」
「もうやだあっ……って、その手離せよ」
「フッ。そのままいつものように俊足で逃げようと思ったんだろうが今回ばかりはそうはいかない」
「……あの。目が笑ってないんですけど、あの、う、上田さん?」
「you」
「いや…」
「そうか。バックがいいのか」
「なんでだっ」

「……おぉう!?」
「え」
「気がつけばもう残りがない」
「ほ、ほんと?」
「この先は次の人に任せるしかないな。…無念だ…」
「こんだけやりたい放題して何が無念なんだ!」
「ううっ…」
「泣いてるのか、上田?」
「な、泣いてなどいないっ!」
764761:2007/04/05(木) 16:18:42 ID:8ucvRMHO
おぉぉGJ!! 実現してくれてサンクスです!
テンポ良すぎて激ワロスwww
765名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 20:02:23 ID:LGZ44p8v
テンポよすぎなのにエロも豊富w
TRICKスレらしい流れにワロス
766名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 14:46:02 ID:oS2WqiwC
「…YOUがそうやって物欲しそうな顔してるから、続きを書きたがる奴がすぐ現れるんだ」
「物欲しそうな顔なんてしてませんよ」
「前回の続きは…そうだ、バックでやることに決まったんだったな」
「決まってない、こらっやめろ!」
「この長い髪からのぞく背中がたまらないんだ…フフフフフ」
「やめろ、なぞるな!んっ、舐めるなぁっ…あっ」
「お風呂プレイは声が反響するから燃えるだろう」
「燃えないって…んんっ…んぅ…」
「そうやって声を出すのを堪える姿もまたそそるんだよ」
「どうすりゃいいんですか、もうっ…ゆ、指入れるなっ!あんっ…ああっ」
「もう入れても大丈夫だろう」
「やっ、嫌だっ」
「こんなに濡れてるのに?」
「見せなくていい!馬鹿!」
「よく見ろ、ぐっちょぐちょじゃないか…YOU、この指舐めて」
「なんでそんなもの舐めなきゃいけないんですか!
ちょっと…んぁっ…やめろ、無理やり…んうっ」
「YOUの体は俺に反応してこんなに濡れてるんだ。興奮するだろ」
「…うっ、ん…んっ、ふぅっ」
「そうだ、上手いぞYOU」
「んぅ…ふ…あっ上田さん、そろそろ書き込みの行数が」
「shit!!また寸止めか!!」
「…余計な命令した罰だ、馬鹿上田っ」
767名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 15:54:21 ID:lEuZrr22
続きwktk
がんがれ上田

チョコプレイが終わったら、夜桜見ながら青姦ネタとか読んでみたい
768バナナチョコ最終話:2007/04/11(水) 14:18:03 ID:9ft9nn64
「……フッ。フフッ、わかったぞ。そうか。そういう事か」
「な、何?」
「you。こういうリレー形式の弊害はね、参加者が自分の担当した回で決定的な行為に持ち込んでしまう描写をなんとなく避ける事にあったんだよ」
「…はいっ?」
「ここまでみんながエロく楽しく盛り上げてるのに自分がうっかり変な〆を書いてしまってがっかりになったらどうしよう…そういう不安で誰もが遠慮してしまうんだ」
「本当かよ」
「だが何事にも終わりはくるものだ。来なければならない。それがこのレスだ…you!」
「あっ。やだ、上田。待って」
「ほら、力を抜いて。ここまでみんなが盛り上げてくれたんだ、身も心も一つになろう」

「みんながって何の話だ上…っ、ああっ、くっつけるな、いや…んっ、ふ、ああぁっ…!」
「おうっ…。…ぬ、濡れてるからか…あ、案外楽に入ったじゃないか…」
「ん、あ、ふぅっ、……こ、こらっ…あん、あ、う、動くなぁっ……」
「…痛い?」
「決まってんだろっ…っ、あっ、あぁっ、んっ」
「ふっ…う…。…そのわりに……イイ感じなんだが…おぉう…」
「ど、どんな…あっ、あん、いや、そんなに胸、揉まないでっ」
「これがセックスか…素晴らしいじゃないか、you。俺たちは今一緒に太古の昔から人類を存続させてきたこの熱い営みを…」
「な、なに呑気な事っ…あっ、あん、あ、いやん」

「んっ。はぁ…はぁ、はっ……な、なんだか、き、気持ちよく、なってきたな……」
「痛いってば。んっ…んっ…く…そ、そんな奥まで来るなっ…あっ、はぁ」
「ゆ、youが、腰、振ってるからだろ…お、おう…ぬるぬる温かくてキツくて…いいよ、you…」
「ちがっ、振ってないっ、あっ、あっ、あん、やっ、やだあっ」
「…今、んっ、とんでもない事に、おぅっ、気付いたんだが」
「なっ、あっ、ああっ、な、なっ、なんだ上田っ」
「コンドーム、つ、つけた描写が、ああ、あったか?」
「えっ、あっ、あん、あっ、あっあっあっいやっ…って、え、えええええっ!?」

「ま、まっ、まあ、い、いっか。それはそれで。な」
「よくないっ、す、すぐやめろ。抜け。やめろこらっ、あん、あっ」
「無理だ。おぅ、駄目だ、で、出る。出るよ、you」
「あっ、あっ、やだっ」
「──!」
「あっ! 何そのエクスクラメーションマーク。お、お前。今、まさか」
「……………フフ」
「照れるなっ。やだ熱っ…すぐ抜けっ、な、なんて事…!」
「待ってくれ、ほら、びくんびくんしてるだろ…これが落ち着くまで。な」
「上田っ!!」

「あーーーー………。良かったよ、you」
「キ、キスすんな。余韻に浸るな、すぐに抜け。離れろっ」
「何怒ってるんだよ。情緒の無い奴だな」
「そんなもんあるもんか。変態に後ろから強姦されてしかも…ううう」
「失敬な、どこが強姦だ。合意の上のセックスじゃないか」
「上田。これまでのログ読んだか? どこをどう読んでも私は合意してないぞ」
「…どれどれ……。だが、youは重要な事を忘れてる」
「?」
「俺は君を強姦したんじゃない。美味しいバナナを食べさせてあげただけだ」
「詭弁って言うんだぞそれ」
「……次にはもっと気持ちよくするから。な」
「次もするつもりか」
「フフ」
「フフじゃないっ」
769名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 20:00:11 ID:f8Se+j0G
なんだかもういろいろとワロスw
シメありがとう!乙です!
770名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 22:21:16 ID:B5GLxnf2
乙です。
ほんとエロなのに笑えるww
これぞTRICK!
771名無しさん@ピンキー:2007/04/13(金) 07:31:24 ID:NSgkf3eI
ベストを尽くしたな

そういえば…
毛蟹も完結きぼんぬ
772名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 19:44:38 ID:6llMr6Dp
リアルタイムでリレー読んでました。エロも笑いも最高でした。書き手の皆さんありがとうございました。

自分も毛蟹の続きも読みたいです。
773名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 04:24:38 ID:kNPfxLG2
上田って過ちはきらいだといいつつ
媚薬を飲んだ奈緒子にすり寄られたら嬉しいのかな

頼りにしてくれる女が好きみたいだからね上田
774名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 05:35:39 ID:48G+3E1F
桜の季節も終わりを告げた。
だが春は終わらない。
今もここ某所温泉(混浴)にて…。

「おい矢部っ!な、何をする!」
「何ってナニやないか、色気のない女やのう〜!」
「やだ、こらっ。な、なんでだ!」
「なんでって、ホラ。春で温泉で混浴やろ。いくら貧乳のいかさま奇術師でもちょっとムラっとするいうもんやないか」
「おいっ!お前ケーサツだろ!これ、ふ、婦女暴行…」
「ちゃう、これはやな…そう、愛の行為や」
「愛がどこにあるんだ」
「ごちゃごちゃうるさいわい。ほら、ケツ出せケツ」
「や、やだっ!上田!助けっ…」
「おりゃっ」
「やめろってば!」

「…ん?…んん〜?」
「?……挿れてんのか?」
「は、入っとるはずなんやけどな…あれ?」
「何も入ってないみたいだぞ。っていうか離れろってば!」

(バターン)

「you!…矢部さん!何してるんですか」
「はっ。上田先生!?あわわ」
「上田!」
「…you。矢部さん。いくら矢部さんでも…」
「大丈夫だ、上田。何もされてないから」
「そうか!」
「こら、矢部。今度こんな事したら絶交だからな。さっ、上田、行こ」

「…you、その姿、色っぽいな。ちょっとこっちにおいで」
「…おい?」
「ほらもっとこの岩陰に」
「って。…あっ!こ、こここらっ、何を速攻…!あ、あああぁんっ!」
「おうっ。ゆ、youっ」
「こらぁ。こんなとこで、やめっ、あっ、あっ、あっ」
「you。最高だよ。you」

「…もしかして先生ので……ガバガバ…?」
775名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 23:20:28 ID:r5bThtuj
ワロタwww
776名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 02:33:16 ID:y5MvW0ZM
奈緒子「ちっ…ちが…、矢部さんのがお粗末すぎただけですよ!」
777名無しさん@ピンキー:2007/04/19(木) 18:14:12 ID:oczMogtL
米俵1俵の白米を食べ、棍棒を隠し持つのがアベレージな日本人ですから!
778名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 08:45:25 ID:24vuSiCD
山でおむすびを勧める上田が好きだ
『YOUはおかかだ』だっけ
779名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 18:13:38 ID:IZs1yS8f
あの時の上田のセリフ
「(おむすびを)むすんどいたんだ」
が、地味だけど何度みても面白い。
というか、おむすびは「にぎる」ものかと思ってたんだけど、「むすぶ」という言い方もあるのかな?

ギャグかと思ってたけど私が無知なだけだったりして、、?
780名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 20:40:42 ID:mifSRpDP
「おにぎり」はにぎる
「おむすび」はむすぶ
んじゃないか?
781名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 01:58:27 ID:uNIERjn+
でも上田「小さいのは「こにぎり」って言うんですよ」って言ってたような
782名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 03:32:04 ID:IK1xcEqB
マメだなあ 上田
783名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 09:39:39 ID:F5lxwYwg
いいなぁ上田
あのでかい手でおむすび…
784名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 12:24:45 ID:lldG/mHV
握ってるとこ見てみたいなぁ
785名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 12:30:45 ID:lldG/mHV
sage忘れた
スマソorz
786名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 15:19:11 ID:es0G0QQ9
上田は料理できるのか?
でも米の炊き方、知ってるか。
もしかして自炊?これもベストをつくしてそうだなw

いろんなサイトに読みに行くと山田妊娠発覚ネタが沢山あるが、それよりも出産上田立ち会いもののほうがおもしろそうだ。
激しくうっとおしく、じゃましそうじゃない?上田w
787名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 17:26:19 ID:B3S2VKNQ
>>786
じゃなきゃ30〜40ぐらいまで独り身でいられない気が・・・
炊事洗濯は完璧と見た 上田
788名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 21:03:01 ID:dZSdZUOy
最近「結婚出来ない男」の再放送観たので
この役も上田と被ってるよなあ…と思える。
上田もあの年まで寡婦暮らしだからか。
789名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 01:26:50 ID:ik3b2sHv
結婚できない男の役は上田と被りすぎてて
微妙な気分だったな
上田の相手が奈緒子じゃないっていう
790名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 01:37:50 ID:JqG2su5n
>>786の立ち会いネタに吹いたw
産後の夫婦生活再開、怖そう。
傷をナニが直撃…
791名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 03:05:52 ID:C35K6EU1
桑野は上田より変人だったからそんなに被ってなかったと思うよ
上田って人当たりはいいし、正体知らなきゃまともに見える。
奈緒子には割りと最初から変人部分見せてたけど

>>786
もう奈緒子の手を握って「ベストを尽くせ〜!」って言ってる上田しか浮かばないw
792名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 04:27:39 ID:FOiLoNyc
上田一人焼き肉は絶対できない

便所だって連れション
793名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 07:47:16 ID:FTKwjrIH
そうか…上田が奈緒子を焼肉に誘うのは、自分が食いたいのに一人で行く勇気ないからか…
794名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 11:13:18 ID:lEkq0zev
一人ツイスターはできるのに…かわいいな上田
795名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 13:02:44 ID:f7A2KEDw
天罰の子の家に行く時も山田誘って断られて
一人じゃ恥ずかしいのによ!とか愚痴ってたな
796こっそり毛蟹の続き:2007/04/23(月) 02:21:21 ID:dfFu3GFc
不意の珍入者があったものの、山田はまだしとどに濡れていたそこに
毛蟹という名のバイブローターをゆっくりとあてがう。
「……っ…んっ…」
上田が間近で見ているという羞恥心が何故かより身体の芯を熱くさせる。
「くふぅっ…」
まだスイッチを入れて無いのに、山田はその感触と上田の刺すような視線に耐え切れず、思わず足を閉じてしまうが、それはより自らを追い立てる。
「それじゃよく見えない、you…足開けよ」
上田の低く、少し怒りさえ滲ませる口調に山田は弱々しくも反論する。
「…そんな鼻息荒くされて、怯まない人は居ませんよ…」
とは言え、山田も少しは自分があまりにも扇情的な格好だとは分かっている。しかし自分が『見せる』と言った手前、ゆっくりとしかし少しだけ足を開いた。
「…さっきよりも濡れてきたな…見られて感じるタイプか、you」
「違いますよっ…この変態教授がっ…!」
「ふ、ならyouはその上をゆくド変態じゃねえか。入れただけで何もしてないのに、どんどんあふ」
「実況っ…するなぁっ…!」
山田は怒りより恥ずかしくて、つい力んだ手が滑りスイッチが最強に入ってしまった。
途端にそれは激しく暴れ、山田を犯していく。
「!!…っきゃうぅっ…!」
あまりに急激に襲ってきた強い刺激に、痛みとは違う涙すら零れる。またさっきより身体が熱くなるのがはっきり分かった。
一方でまじまじと観察していた上田もまた、自身の熱い昂りを感じていた。
「くっ、山田のクセに…なんという媚態を…」
797796:2007/04/23(月) 02:24:20 ID:dfFu3GFc
携帯から失礼しました。
どなたか宜しければまた続きをお願いします
798名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 02:25:41 ID:7FXuKS7v
なんというリアルタイム遭遇

GJ!
799796:2007/04/25(水) 14:30:12 ID:xM4X82CV
調子に乗って続きが出来てしまったので、
休みを利用して投下します。

∽∽∽∽∽

上田は、この上無い熱い昂揚を感じていた。目の前に見知った女性が、しかも自分が心惹かれている奈緒子がしている行為に目が離せ無い。固唾を飲んで、ただその場から動け無かった。
「…――ひ、あ…っ…!」
やがて奈緒子は天を仰ぐと、そのまま小さく震え、その場にぐにゃりと崩れた。
同時にゴトリと奈緒子の秘部からピンクの毛蟹――ローターが落ち、まだ低いモーター音が響いている。
最初に見てるだけと約束はしたものの、そのまま肩で息をするだけの奈緒子を放ってもおけずにそろそろと近付く。
「……おい、you―」
上田は次の言葉を飲んだ。長い髪の間から覗いた奈緒子の潤んだ瞳が、うっすらと開いたやけに赤い唇が、上田の理性を揺らがせる。「…うにゃー…」
そして奈緒子が上田の肩に寄り掛かって来た時、完全に上田の理性は吹き飛んでいた。
「うおおー!」
アパート中に上田の咆哮が響き渡る。
「ベストを尽くせー!」「!?上田っ!離せー!解けー、にゃー!」
叫びながらもがいている奈緒子に構わず、素早くシーツを使って簀巻きにしていく。
そこからの上田の行動は素早かった。
簀巻きの奈緒子を抱え、少々乱暴に愛車の後部座席に放り込む。もちろん、奈緒子の部屋にあった毛蟹の箱とその中身も忘れずに。
800毛蟹の続き:2007/04/25(水) 15:14:58 ID:xM4X82CV
「上田っ!これは立派な拉致だ、分かってんのか?」
速攻で上田のマンションに連れてこられ、簀巻きのままベッドに投げ出された奈緒子は、そう言うのが精一杯だった。
さすがにこの状況では、自分の貞操が危ない。
「そんな事分かってるさ」
と、服を脱ぎながらもさっきまでとは逆に
実に穏やかな口調で上田は言葉を続ける。
「あの場で流されてするのは嫌だったからな…過ちは嫌いだ」
そうは言ったところで、この状況のがよっぽど犯罪だろうと言う奈緒子の内心のツッコミを余所に、あっと言う間に上田は全て脱ぎ終えていた。ただし眼鏡は着けたままで。
「…なんで眼鏡外さないんだ」
上田はベッドに片膝を乗せたまま、奈緒子に囁いた。
「youの全部が見たい。…ダメか?」
全裸に眼鏡のその格好が間抜けだからだと言いたかったが、上田のあまりにもストレートな物言いに奈緒子は反論する事が出来なくなった。
「…さっきも見たじゃん」
俯いて独り言のように小さく呟くのが精一杯で。
上田はするすると奈緒子のシーツを解いていくと、シーツと同じような奈緒子の陶器のような肌をした裸に目を奪われた。
さっきまでの自慰行為の余韻を残し、白いだけでなく僅かにピンク色がさしている。
(連れて来る際に暴れたせいもあるかと思われる)
「なんか言え、上田」
奈緒子の言葉にはっとし、上田はやっと自分が今まで見惚れてた事に気付く。
多分時間はそれほどでも無いのだろうが、奈緒子の方が恥ずかしくていたたまれなかったのだろう。
ぐいと上田の頭を掴み、乱暴に自分の顔に引き寄せた。
―ガチ、と言う音とともに上田の口に痛みが走る。
「いたた…」
奈緒子は真っ赤な顔で口を押さえ、唖然とする上田に矢継ぎ早に捲し立てた。
「す、するなら早く始めたらいいじゃないか!さっきまで私にさせておいて、また今度もこんなとこ連れ込んだクセに見てるだけで何もしないなんて、なんて…」
一通り話した後でううーと唸り、「ベストを尽くせと言ったのはどいつだ!」と、上田に背中を向けてしまった。
801再び続き:2007/04/25(水) 17:36:26 ID:xM4X82CV
沈黙が流れた。
上田は奈緒子の流れるような黒髪にそっと触れ、指先は優しく顔をなぞっていく。
「…すまん。俺だって、その…実践は初めてだから、youにどうしたらいいかいろいろ考えてだな…」
言い訳がましい上田の言葉を遮るように、奈緒子は上田の手に触れる。
「…考え過ぎなんです」「…?」
「そこで引かれても困るんです。…第一、本気で嫌なら最初にもっと泣いて暴れて…その前にあんな事っ、見せたり…その…何が言いたいかと言うと…」
今度ばかりは上田も理解したのか、まだもごもごと口ごもる奈緒子の唇を塞ぐ。
「すまん」
唇が離れると、二人柔らかく微笑み合った。
―――が。
「それはつまり、この天才日本科学技術大学教授上田次郎の好きにしてもいいと言う事なんだな?」
都合のいい誇大解釈もいいところだった。呆れて何も言い返せない奈緒子を余所に、上田は一人自分を奮い立たせるように饒舌になる。
「案ずるな、you。この日の為にずっと鍛練してきたんだ。今まで体験した事が無いようなめくるめく喜びを体験させてやろうじゃないか」
呆れてぽかんとした奈緒子の唇に指をかけ、上田は再び口付ける。
そのままぬるりと侵入してきた舌の感触に奈緒子は驚き、つい口を閉じかけたが、がっちり顎を押さえられた上田の手によってそれもままならない。
口腔内を縦横に動き回る舌に呼吸をするのを忘れて、やっと上田が唇を離した時には息も絶え絶えだった。
しかし上田はそんな奈緒子をキスにうっとりしたと思い込んだらしく、にんまりと満足気な笑みを浮かべている。
「…あっ」
顎を押さえていた上田の手が耳からうなじに滑ると、奈緒子はピクンと小さく震えた。
ゆっくりと上田の顔が近付いて、首筋をくちづけていく。
思わず肌が粟立つが、決して嫌悪のそれではなく、むしろ口付けられていく毎に感じる自分に気付かされていく。
802796:2007/04/26(木) 00:37:08 ID:To/Mm2i1
えらく途中ですが
また後日続き投下します。
一応最後まで考えてはいるのですが…orz
803名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 00:38:06 ID:To/Mm2i1
すみませんageました…本当すみませんorz
804名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 00:55:35 ID:fNO7MOP+
うぉー!!!久々に来てみたら盛り上がってますな!
毛蟹の続きwktkして待ってます。796さん頑張ってください!
805名無しさん@ピンキー:2007/04/26(木) 04:07:23 ID:s0WJ6jkr
すでに全くリレーじゃないけど、完結するのはいいことだと思うよ
お疲れ
806名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 18:50:37 ID:3xHx/sPp
(連れて来る際に暴れたせいもあるかと思われる)

こういうのはいらない。
807名無しさん@ピンキー:2007/04/28(土) 21:20:06 ID:CY5upjl+
796さんの放置プレイに夢中です
連休中はベビードール着て正座で待ってますよ。
808名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 01:20:11 ID:BIv5ZzQs
続きwktkして待ってます。
809796:毛蟹の続き1:2007/05/03(木) 15:20:11 ID:+ZljhomE
ゆっくりと上田の大きな手が、奈緒子の華奢な身体を滑り
柔らかな胸のふくらみに触れると、奈緒子の心臓は早鐘のように鳴る。
上田もまたその柔らかさを確かめるように、そっと掌で円を描くように撫でていく。
「―――ん」
奈緒子の胸の突起を掠めた時に、つい声が漏れ出てしまった。それに気付くと、上田は意地悪く爪先で弾くように触れる。
「ん?ここ?ここか?」「んんっ…調子に、乗るなっ!……あっ…」奈緒子の反応が面白いのか、上田はおもむろに片方の乳首を口に含み、舌先を使ってころころと転がしている。
しつこくそこだけをなぶる上田に、しびれを切らした奈緒子は叱咤する。
「そこはもういいから!しつこいぞ上田!」
上田の頭を引き剥がし、思わず目が合うと、再び妙な気恥かしさが襲う。
「あと、やっぱり眼鏡外してもらえませんか?」
「どうして」
『フレームが当たって痛いんです』と言いかけた奈緒子を尻目に、上田は一人下品な笑みを浮かべている。
「なんですか」
「貧乳が恥ずかしいのは分かるが、こうしてマッサージすれば少しは大きくなるぞ?…感度もいいみたいだしな」
奈緒子は最後のひとことが引っ掛かったものの、大きくなると言われては、ちょっとだけ許す気になる。
実際胸への執拗な愛撫に、冷め欠けた躯の芯が疼いてくるのが分かった。

「はっきり見えないのは残念だがな」
眼鏡を外した上田の射抜かれるような鋭い視線に、思わず奈緒子は顔を背ける。

上田の手は奈緒子の滑らかな腰のラインをなぞり、唇と舌は胸から腹部へと下りてゆく。そのままするするとと奈緒子の漆黒の茂みに触れた時、奈緒子はある事を思い出す。

―――私、さっき連れて来られる前からそのまま身体洗って無かった!

「…あ…あの…ですね、上田さん?」
「you、今度はなんだ?」
上田は訝しげに顔を上げる。
「わ、私さっきシャワー浴びなかったから。ちょっと今から浴びて来ちゃダメかなーって。えへへへ!」
上田は一瞬奈緒子が何を言ってるか分からなかったようだったが、すぐに理解したのか、にんまりといやらしく笑う。
「そうか、なるほど…フフ、そう言うことか」
「ね?ですから」
「バカか君は?ここまできといて止められるか」
「なんで!?にゃー!!」
がばりと両腿を開かされ、上田の眼前に奈緒子の全てが晒される。
奈緒子は自分の足の間に上田の顔があるという光景に、恥かしさでいたたまれずに敷いてた枕で顔を隠す。
810名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 15:38:05 ID:IooMo2Qy
おぉう!毛蟹の続きが・・・!!YOU、いいぞそのまま・・・ハァハァ。
811毛蟹の続き2:2007/05/03(木) 16:05:58 ID:+ZljhomE
その瞬間、ぬめった舌の感触があった。
「おう、なるほど…」
「!!ううっ、うえっうえっうえっ…そそそんなとこっ、なっなっなめ舐めっ舐めたっ」
奈緒子は枕を取って訴えるが、動揺のあまり吃ってしまった。
「き、汚いですからっ、そんなとこ!」
動揺する奈緒子とは対照的に、至って冷静な口調の上田は言う。
「youだって以前俺の股間に付いてた菓子を喰ったじゃないか」
「もうっ…そこでっ…喋るな、ぁんっ…」
奈緒子は身を捩らせて悶えるが、相変わらず上田に両腿をがっちり押さえられては激しく動けない。
「ここに俺が入るまでに、しっかり準備しておかなければいけないだろう?」
そう言うと、上田はゆっくり指を奈緒子の熱く濡れたそこに入れていく。
「ふ、ぅん…っ!」
「you」
上田は再び枕に顔を隠していた奈緒子から枕をはぎ取る。
「唇噛んで我慢しないで声出せ。出来ないなら息吐いとけばいいから」
奈緒子の顔に掛かった長い髪を指で梳きながら、上田は優しい口調で言う。
「痛いだろ。こんな真っ赤になって」
そっと下唇をなぞると、そのまま触れるだけのキスをした。


「ああっ…」
奈緒子の反応を見ながら、もう一本指を入れる。それと同じくして、空いた手は茂みを分け、小さくピンク色に色づくそこにそっと触れる。
「は、んっ…!」
奈緒子の一際高い声を聞いて確信すると、出来るだけ優しく、指の腹を使って撫で上げる。
「そこ…っ、なんか、変っ…ん、くぅ…」
上田が陰核に触れる度、奈緒子の愛液はどんどん溢れてくる。
次第にくちゅくちゅと水音が響いてくると、上田は三本目の指を入れていく。
「上、田…さんっ、音…立てないで、下さい。…恥ずかしい」
「そんな事言ったって、わざとじゃないぞ。youが濡れ過ぎなのが悪い」
と言った後で、今度はわざと音を立てるように指を動かしていく。「やああっ…あ、はあっ…」


――そろそろ、大丈夫だろうか――

「あんっ…」
「ちょっとだけ待ってろよ」
上田は奈緒子から離れ、いつでも来るべき日の為にと、枕の下に用意しておいたコンドームを自慢の巨根に被せていく。もちろんそれも練習を重ね、破れないよう空気が入らないように完璧に。

「奈緒子」
不意に名前で呼ばれ、奈緒子はどぎまぎしてしまう。
「出来るだけ、痛くしないようにはするが、その」
812毛蟹の続き3:2007/05/03(木) 16:45:55 ID:+ZljhomE
そう言って黙った上田の口から出た次の言葉は、何とも意外なものだった。

「あとで毛蟹喰わせてやるから」

これには奈緒子もつい笑ってしまった。「腹いっぱい喰わせろ」と、柔らかく微笑んで返す。
「じゃあ…いくぞ」
再び奈緒子の両腿を割り、片足を担ぐ。奈緒子の膣口に上田の熱い怒張が押し当てられ、ゆっくりと入っていく。
奈緒子は想像を超える質量に、つい唇を噛み締める。
「…すまんyou。痛いか?痛いなら俺の背中に爪立てても―――って、何故噛む!?」
上田が言い終えるより先、奈緒子は上田の鎖骨に噛みついていた。
痛みを訴えかけたが、奈緒子は自分に噛みつくことで痛みを堪えているのかと思うと、愛しさが込み上げて来る。

奈緒子は上田に噛みついて、なんとか込み上げて来る涙を堪えていた。

――痛い。けど今上田さんにそんなことを言ったら、図体の割に小心者だから、きっとあっさり止めてしまうだろう。それだけは、嫌だ―――


無言のままの奈緒子に、上田は恐る恐る切り出す。
「あー…その…な、まだ先しか入って無いから。ゆっくり、入れるから…」
まだ全部入って無かったのか!と奈緒子は内心突っ込んで、俯いたままで言う。
「分かった、あとでタラバも喰わせろ」
「ああ、ズワイもつけてやるぞ」
と、上田はまたゆっくりと奈緒子に身を沈める。
「奈緒子、好きだ」
突然の告白に、奈緒子は困惑して上半身を起こす。
「なっ、なんで今そんなこと言うんですか!」
「今言わないで、いつ言うんだ」
「…言いながら入れてくな!」
「安心しろ、これで、全部―――」
奈緒子の黒い瞳から、ポロポロと大粒の涙が零れている。
上田は思わぬ事態にただおろおろするばかりで、どうすることも出来なかった。
「お、おい、痛いのか?ぬ、抜いた方がいいのか?なんか言えよ。いや言ってくれ、なあ、you!ヘイ、you!」
泣きながら奈緒子は思っていた。
痛いのは確か。でもそれ以上に、ちゃんと好きだと言われたことがとても嬉しかったなんて事、絶対言ってやるもんか。
言ったらすぐに調子に乗るに決まってる。


「…バカ上田」
「おうっ!?どうしたんだよ。そんなに痛かったのか?」
「痛いに決まってるだろ、この巨根!」
まだ涙目のまま、奈緒子は両腕を延ばして抱き締める格好で、上田の胸に顔を埋める。
813796:2007/05/03(木) 16:48:42 ID:+ZljhomE
すみません、続きはまた夜にうpします。

残りはあと2レス程なので
お着き合い下さい。
814名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 17:37:07 ID:MSg/k9YA
つ「改行」
815名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 21:59:46 ID:hgc4WEah
ぉぅ…半裸で待ってた甲斐がありました。
816毛蟹の続き4:2007/05/03(木) 22:19:07 ID:+ZljhomE
「でも、別に止めなくていいですから。慣れるまで少し、このまま…」
「…分かった」
上田は、初めての奈緒子の中の熱く絡み付くような感覚に、
甘く痺れるような、すぐに達してしまいそうになるのをぐっと堪えていた。
一方奈緒子は、少し痛みが治まってくると、自分の中に熱く脈打つ上田を感じている。躯だけでなく、心からの充足感に浸っている。
「上田さん」
奈緒子の方から切り出す。
「じっとしているのも辛いんでしょう?もう大丈夫ですから」
「…すまない」


やがて、上田の広いベッドルームにベッドの軋む音と二人の息遣い、ぶつかり重なる肌と肌の音が響く。
「あっ、あ…うんっ、やあっ…」
「奈緒、子っ…好きだ…奈緒子…」
ただそれだけを繰り返し、上田は律動を続ける。
白いシーツに広がる奈緒子の黒髪が、上田の心をも絡めとられたようにさえ思う。
「上、田、さんっ…!あああ…っ…」
目の前の奈緒子がとても美しいと思える。
「奈緒子…奈緒子…!」
もう何度となく互いの名前を呼び合い、そして求め合う。
「奈緒子…うっ…いく、ぞっ…!」
上田は腿の辺りが痙攣し、もう絶頂が近い事を感じると、
奈緒子の上体を起こして抱き抱えるような格好になる。
「好きだ…っ…奈緒子っ!」
「……す…」

微かに奈緒子が『私も好きです』と言っていたように思えるのは、気のせいだったのか―――


息を整え、ゆっくり離れると
酷く真面目な口調の上田は言う。
「ひとつ聞きたいんだが」
「なんですか」
「毛蟹と俺、どっちが良かっ…ぶお!」
至近距離の奈緒子の鉄拳は躱せず、まともに鼻に食らい、
上田はベッドから転がり落ちた。
「そんな事聞くな!バカ上田!」
ひっくり返った上田を気にも止めず、奈緒子は身体にシーツを巻付け
シャワーを浴びに浴室へとずんずんと歩いて行った。


奈緒子がシャワーを浴びてベッドルームに戻って来ると、
いつしか上田がベッドを占領したまま眠っていた。
「もうっ、上田、ちょっとどけ!」
服が無い為に、上田のシャツをパジャマ代わりにした奈緒子が上田を小突く。
「んにゃっ!」
寝ぼけて寝返りを打った上田の腕が、奈緒子の肩を抱くような格好になる。
「…重い!」
817毛蟹の続き5:2007/05/03(木) 22:47:56 ID:+ZljhomE
息がかかりそうな距離の上田の寝顔に
「上田さん。
明日、服とカニ忘れるなよ」
とだけ言い、眠りについた。





翌朝。
身体の異変に気づいて奈緒子は目が覚めた。
「――ええ!?ちょっと、上田さん!なんですかこれ!」
あろうことか、後手に手錠をかけられ、足には枷がついている。
「やっと起きたか」
シャワーを浴びていたのか、半裸の上田が浴室から現れる。
「なんでこんなものが!?誰かの陰謀か?おい、こら!」
「あんな後でも、youの寝相は酷くてね。
少々手荒な事をしてしまったが…」
まじまじと奈緒子の格好をひとしきり眺めた後、不気味に笑い始める。
「しかし、思ったよりそそられる格好じゃないか…フフ、フフフフフフフフフフフフフフ」
「笑い過ぎだろ。いいから、服取りに行って下さい。カニ喰いに行くんだろ。
毛蟹、タラバにズワイ…楽しみだ」
すると上田は、ベッドの上に奈緒子の部屋から持ってきたローターを置いて指差す。
「毛蟹」
「は?」
「タラバにズワイ…食べたかったんだろう?you」
奈緒子の背中を冷や汗が伝う。
「…上田。目が据わってるぞ」
「それが嫌なら、他にもムチやローソク…いろいろ揃ってるぞ?」
「まさか、わざわざ連れて来たのはその為か?」
「過ちは嫌いだが、愛があれば許されるよな?you?」
上田はじりじりと距離を縮めてくる。

「冷静に、落ち着け上田!
…堪忍して、お侍さん!」

それは、奈緒子の長い一日の始まりだった――




終わり?
818名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:40:49 ID:hgc4WEah
楽しかったです。でも終わり?ねぇ終わり?
続き希望…
819名無しさん@ピンキー:2007/05/03(木) 23:49:39 ID:c5xpe1Bz
読んでる最中に、auのcmが流れてナンダか気まずかったっすww
GJ!!!!!!
820名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 06:20:52 ID:2MqbVyVC
GJ!
結局奈緒子のところに毛蟹送ってきたのは誰だったんだろう

ところでまとめサイトの管理人さんはご無事でしょうか?
お元気かどうかちょっと心配です。
821796:2007/05/04(金) 10:27:57 ID:PKeNP/cu
今朝方改めてちゃんと見直したら
結構改行されて無かったのもありましたね…orz

携帯での投稿には限界があったようです。

ちなみに自分では続きは考えてません。

長々お目汚し失礼しました〜ノシ
822名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 11:15:54 ID:IYgegE9P
>>821
GJでした!
自分は夢中になりすぎてたせいか全然気にならなかったよ>改行
また出来たらヨロシクです。
823名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 11:18:01 ID:IYgegE9P
すいませんageちゃいました。
824名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 11:42:18 ID:kuPA3xxl
良かったよーGJ!
次回作も期待してるよ。
825名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 22:28:42 ID:oqVAwGcK
GJ!携帯から長文おつかれさま〜
奈緒子がすごい可愛く描けてるなと思いました。
826名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 12:17:45 ID:vJFzZcQO
最近このスレを見つけたから、
今日まとめサイト全てのSSを読んでしまってサミシス。
827名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 13:35:25 ID:58tdeY6Y
>826
いろんなところ訪ねていけばいい事あるかもよとおせっかい
828796:2007/05/06(日) 23:59:07 ID:vJFzZcQO
>>827
過去ログとか以外にもかな?


そして管理人さん復活乙です!
829796:毛蟹の続きに入れ損ねの小ネタ:2007/05/07(月) 00:16:51 ID:62asYM/1
「上田さん、なんで『感度もいいみたいだしな』なんて言ったんです?」
「いつか矢部さんに言われてたろう。『言い出したらきかへん女やで。不感症に多い』と。だからな」
「……あの時も『普通ですよ』って言ったじゃないか」
「まあ普通だろうが、あとは俺のテクニックの賜物だろうがな、ハハハ」
「というかあの時
そんな事考えながらしてたのか?…上田!」
830名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 02:56:04 ID:Ijfx1jxL
「言い出したらきかへん女、不感症に多い」
「そうなんです、わたし!」

コォ〜ン



じゃなかったっけか
831796:2007/05/07(月) 11:12:01 ID:62asYM/1
スマソ。
手元にノベライズだけで
多少ドラマと小ネタが違ってたのを忘れてた。
832名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 11:16:40 ID:N6DJC14O
ドラマは『そんな…普通ですよ』だった気がするけど
833名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 05:23:11 ID:WWiKeBu3
保守 だけではなんなので…

奈緒子の困ってる顔は可愛いな
834名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 14:21:02 ID:F3J+4BCL
イマラオ
835名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 01:10:37 ID:QPag4jlB
ほっしゅ
836名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 22:00:44 ID:G1rT5aQB
1時間レスがなかったら奈緒子は俺のものハァハァ
837上田:2007/05/21(月) 22:17:54 ID:8x0gs4yG
甘いな
俺のだ
838山田奈緒子:2007/05/21(月) 23:04:53 ID:TDed3lR2
だっ誰がいつお前のものになったんだ!
勝手な事言うな!
839名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 04:30:18 ID:k7kv8Ns0
>>837
流石センセ
お早いレスですなあ
840上田次郎:2007/05/22(火) 22:01:15 ID:Oxk0vQ+U
1時間レスがなかったらこの巨根は山田奈緒子のものだ
841山田奈緒子:2007/05/22(火) 22:11:22 ID:l+5T39+h
いりませんから
842上田次郎:2007/05/22(火) 22:24:31 ID:ZIlh5qh+
You、遠慮する事はない。その内これ無しでは生きていけなくなるだろう。ふふふふふ…
843電脳刑事:2007/05/23(水) 03:06:24 ID:OmG1fVGV
奈緒子タソ萌え〜!!
というのはおいといて、1時間レスがなかったら矢部さんの毛が復活!

…しないよなぁ。流石に
844金髪:2007/05/23(水) 05:50:51 ID:0+1KZin6
……兄ぃ…

し、辛抱じゃよ。そのうちきっと…。
きっと……
ええ薬が発明されると思うんじゃ!
845矢部:2007/05/24(木) 22:34:48 ID:N6ijBCR4
オラァ>>844
何であと2時間はようレスしなんだボケェ!!

…いやぁ、な? これは頭の皮膚から直に生えてるもんやから
心配はいらんがな……(涙目)
846名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 02:01:09 ID:lOfsSe8X
ズレてますよ、そこ
847名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 16:33:38 ID:ECT0jOqH
なにこの展開
848名無しさん@ピンキー:2007/05/25(金) 23:46:00 ID:U6U1dzbZ
ネタがありませんから
849名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 12:22:27 ID:xFjkhM5M
まさにイリュージョンw

管理人さま、乙!
過去の神作品を読み返していたら『不可抗力』の続きが気になって仕方なくなった。
どんとこ〜い!
850名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 00:55:03 ID:t0XBLFNV
>>836->>845の流れに吹いたw
こういうの嫌いじゃないよ。
あんまりダラダラしつこかったりするとウザがられるけどね。
851名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 07:03:14 ID:Ra7JOeFv
味噌汁吹いた。

>>843-845 特にワロスw
バカ刑事ども、そんな面白いこと言っとらずに働けや〜!
あれ?菊池は参加してないね。
852名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 14:14:04 ID:EKkUSsTH
菊池はいらない子
853菊池警部:2007/05/30(水) 15:55:30 ID:46NjigYC
今日も快適にベンツで通勤しているエリートである僕が、
毎日汗水たらして働いて楽しみといえばエロパロ板を覗くことくらい…
そんな君達と同じ場で語り合うわけが無いじゃないか。
そう思わないか、矢部君?

…投下待ちながらダラダラ書き逃げまつ
854名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 10:04:00 ID:HIR6XLNc
やっぱり菊池だけ浮いてる…。
高学歴も大変じゃのー。
うしゃしゃしゃ。
855名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:16:38 ID:GXmQiMgG
ずっと考えてみたが
出来なかったのでリクエスト

『秋葉の口添えで
ツンデレ喫茶にバイトすることになった奈緒子。
ヲタにモテてることにヤキモキする上田』
が見たいです先生。

奈緒子はもう地が究極のツンデレだと思うんだが。
856名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 09:36:18 ID:knpFM6jW
もちろん髪はツインテール?
857855:2007/06/02(土) 10:43:08 ID:9sPHjrDQ
またそれで
上田がヤキモキするならいいんじゃない?
(ツインテールで何となく撫子の瑠璃ちゃん思い出したけどw)
858名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 03:48:29 ID:OFYuKJoU
とりあえず阿部さん置いてきますね。

http://gomu.org/game/yaranaikaTOP.gif
859名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 22:08:19 ID:zfaTLoka

ひねりがないんですけど…
860名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 11:57:12 ID:uQWGGlXX
保守
861名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 13:54:09 ID:mfpqK9dz
保守せんかボケェ!
862名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 21:11:26 ID:fq/C5cef
ズレてますよ、それ
863名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:56:28 ID:IxqsB/Uz
キャッ!
864名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 01:39:18 ID:SJJSFaKh
大奥の仲間タソは今までになく女っぽい。綺麗。
ここの作品の奈緒子を脳内微調整して読むと
さらに萌え〜〜
865名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 02:58:41 ID:v85hgOnU
映画版TRICK2の奈緒子の
「ほにゃ〜〜!!」に萌えたのは俺だけだらうか。
866名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 13:45:32 ID:JKgWt14F
劇場版2で二人が沼に落ちそうになってロープにぶら下がってるシーン、
「手を離せ、この貧乳!」
「おまえこそ落ちろこの、巨根め〜!」
と、お互い蹴落としあうのに萌えたのは私だけ?
867名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 13:48:53 ID:XL+Mn7NJ
>>866
そのシーンは劇場版2の三大萌えポイントのひとつだと思う!
868名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:05:51 ID:T5jYLPtr
>>867
あとの二つはカミソリキスと、エンディングかな?
869名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:44:38 ID:XL+Mn7NJ
>>868
まさしくそうw
そこはトリヲタじゃなくても萌えるんじゃないかと
870名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 21:13:04 ID:83m5TQQ9
>>869
だよね。萌えずにいられないw
もひとつやむ落ちに入ってる上田が奈緒子の手を取って握ってるシーン、
あそこも萌えポイントですよね。
871名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 18:37:18 ID:+V1J8CW1
保守
最近ここもだけど上山サイト自体が過疎で悲しい
どこが通ってるとこある?
872名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 20:05:47 ID:9CntT2oz
自分が知る限りはサイト無いなあ…
やはり時間が開くと
萌え対象が移ってしまうということもあるかと。

自分の場合は
何となくここ見つけて再燃している最中だが。

夏コミとかも期待。
873名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 20:10:54 ID:YmEx2Q8r
>>871
あってもここでは教えられないわけだが。
なかったら自分で作るんだ!通ってやるぞ。
874某名門大学教授:2007/06/15(金) 04:19:17 ID:Y6bFKOAb
>873
同感だ

>871
その暁には私も通うのでyouのベストを尽くして欲しい
875名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 20:31:33 ID:fhDhdkeK
上田さん、何パソコンに向かって1人にやにやしてるんですか。
876名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 21:01:31 ID:4ao58/po
(エッチな斉藤かと思ったら字ばっかりだな…やっぱり上田のことは良く分からない)
877名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 21:26:57 ID:S7DQlygU
上田ってブラウザのフォントもゴシック体でやたらでかく設定してるんだろうか
878名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 11:24:10 ID:sgBObqtM
「おおう、グレート!!」


(机が持ち上がった!!字ばっかりな斉藤なのに、何に反応してるんだ?)
879名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:06:45 ID:6x/9KL9R
>>877
してそうw
後ろから見たら何読んでるか丸分かりww
880名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 06:50:37 ID:avGRbqe2
あーうーのCMの仲間タソ、ごっつ色っぽい。上田が見たら「うおぉっ!」と叫んで机を持ち上げそうだ。
881名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 08:03:55 ID:p+RCJQpV
同じ顔と躯なのになぜあっちには反応して奈緒子にはry
882名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 13:17:33 ID:9yRPVUEQ
>>880読んだ後、ビールのCMで阿部ちゃんが「うおぉおおおっ!」と叫んでてワロタ
883名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 20:27:44 ID:IwFc7xUK
>>874
途中までだけど、作ってみたよ、教授。↓
ttp://harrowonthehill.hp.infoseek.co.jp/text/palimpsest/trick1.html
884名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:36:09 ID:WkYrezOz
>883
乙。

しかし上田の出すチョコを
何のためらいも無く食べるのは危険だと思うが。
ガラナだったらどうする。
885名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:05:36 ID:jZ4HqqHp
>>883
すごい!面白いよ!
途中ちょっとわかんないトコもあったけど、まんま二人のやりとりが脳内で再生できたw
特に上田ww
続き楽しみに待ってるよ。
ゆっくり気長にがんばってね。

「さぁ、どんどん書け〜!!」by山田里見v

886名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:55:05 ID:BCthA3A3
もうすぐトリック放送開始7周年あげ
887名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 23:04:41 ID:/nlrX/U5
そう考えると早いですな。
上田も助教授から教授になったし。
出世しなかったら今や『准教授』と呼ばれたんだろうな
888名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 23:26:51 ID:SvRsLtuD
うおぉぉお!?
889名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:48:19 ID:RK7YLrex
あうのCMのエキゾチックビューティーな仲間タソには、もう奈緒子の面影は全くないね……

ちょっとだけカナシス
890名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 16:37:16 ID:q9UOSsrc
ほしゅ

そしてTRICK7周年おめでとう
891名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 17:17:13 ID:OqpUWoip
>>890
同じくオメ。もう7年か

毎日腹いっぱい食べられますように・更に巨乳になりますように・仕事が入りますように
胡散臭い事件に巻き込まれませんように・家賃が払えますように・水虫が治りますように
黒門島の奴らに拉致されませんように・亀いち亀にパンチパーマが元気でありますように
億万長者が私に跪いて巨万の富を捧げ出しますように
矢部の髪が1本くらいは増えますように・上田の巨根が直りますように

上田「…山田め、短冊の裏まで使って書きすぎだ!」
892名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 20:26:03 ID:tfdzAi6/
優しいじゃねえか奈緒子
893名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 21:00:34 ID:5yXpY2NX
巨根が治りますように、だもんな。

つか上田は何書いてんだろうか
894名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 21:29:44 ID:hd2D/Yb8
やっぱ切実なのかねえ
するたびに痛いとか
895名無しさん@ピンキー:2007/07/07(土) 23:28:44 ID:kH8kKWfz
ひんぬーはそのうちよくなる可能性があるけど、大きい根っこは絶対縮まないからね…
896名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 10:01:12 ID:6FQXud64
今さら壁おんなとか言って、貧乳の先駆者は奈緒子だというのに。
897名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 13:04:45 ID:+mwQmJ/7
七夕エチー希望
898名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 14:26:52 ID:GBtouuNY
阿部ちゃんもauと契約して、二人でトリックCMしてほしい。
5秒くらいで終わるアレ?みたいな感じでw
899名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 17:27:34 ID:q5AQv1aX
2人がトリックのノリでCMに出るならむしろ
サンポールとかバルサンとかゴキ(ryに出て欲しいと思ってしまった私をお許しくださいおっかーさま
900名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 12:46:02 ID:cu/xeeNm
最近小説の投稿が無くてサミシス
901名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 01:00:43 ID:GhNrahQ7
このケイタッ 


au by KDDI

902名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 04:25:10 ID:AsOkfZkc
>>901ちょwwwwwwww
トリックの番組予告の映像で想像しちゃったじゃまいかw
903名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 20:33:04 ID:Su665FH1
おおう!
おおう!
お!おおう!

au by KDDI
904名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 22:04:54 ID:YbNzED39
>>903
ちょw
ワロタwww
905名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 23:25:52 ID:iKKgIL39
「なんで携帯持たないんだよ」
「うるさい上田」
「知ってるぞ。君は嫌われ者だからだ」
「黙れって」

au by KDDI
906名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 00:09:08 ID:nNHCYEgs
ワロタw
是非全部実現してほしいwww
907名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 01:33:37 ID:1kxfT/eN
むしろ上田先生はDoCoMo派
908名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 01:56:27 ID:LQPM1x+d
Fめええええ!(恐ろしく古い)
909名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 14:32:51 ID:FTglfwgA
910名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 20:39:36 ID:v94hWmuT
どこにでも張ってるな、↑の業者。
夏だからなぁ。引っかかるやつがいるだろうと思ってるのか。
911名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 04:35:50 ID:6sGFL5y7
エロなしですが投下しちゃいます


上田「フン、フン、フン、フン、フーンフフフーン♪」
奈緒子「どうしたんだ?鼻歌なんか歌って。気持ち悪いぞ」
上田「知らないのか?今日は七夕だぞ」
奈緒子「・・・たなぼた?棚からぼたもち?」
上田「違う!タ・ナ・バ・タ!」
奈緒子「ああ!豚足に自分の願いを書いて食べると叶うっていうアレですね!」
上田「you・・・豚足じゃなくて短冊だ。あと食べちゃ駄目だ」
奈緒子「あれ、違いましたっけ?」
上田「・・まあいい。それよりまだ他に何かあるだろう?」
奈緒子「無いですよ。ていうかいつまでいるんですか、もう帰ってください!」
上田「おい、もっと真剣に考えろよ!
今日は織姫と彦星が年に一度だけ会うことのできる大事な日じゃないか!」
奈緒子「だから何だっていうんですか」
上田「・・・そ、その大事な日にだな、こうして俺と君が同じ屋根の下にいるんだ」
奈緒子「いつものことだろ。ていうかお前が勝手に人ん家に上がりこんでるんじゃないか!
とっとこ出てけ!このバカ上田!」
上田「ハム太郎・・・バ、バカとはなんだ!この貧ny・・・
止めよう、せっかく二人きりなんだ、いいよな?you」
奈緒子「どうした上田・・・鼻息が荒いぞ。まさかカリボネ?いやピラニアか?」
上田「そんなことはどうだっていいじゃないか。ほら恥ずかしがらなくてもいいんだよyou」
奈緒子「止めろ・・来るな・・来ないでください上田さん・・・
か、堪忍してお侍さーん!!!」




以上です。これで終わりでもいいのですが、
どなたかエロの部分思い付くようでしたら
書いてくださると嬉しいです。
読んでくださった方ありがとうございました。
携帯から失礼しました
912名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 12:22:53 ID:Jdvnr/RM
GJ!w
地方の七夕はまだ先だ!
爽やかにねちっこい続きキボン
913名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 23:13:42 ID:RzD5Lc4a
GJ!豚足ワロタw
914名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 09:06:55 ID:r/xA3Xu2
GJ!w
915名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 05:31:09 ID:A4WBbKJ7
保守しつつ

上田と山田大好き
三社祭中止になりそうだけど
上田と山田全然そういうイベント一緒に行きそうにないなと思た
916名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:18:32 ID:GMYpNRol
「祭りか?」
「バカ、追われてるんだ!」

↑このシーン吹いたw
917名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 09:14:10 ID:hgndX9CC
奈緒子は浅草とかあの辺の雰囲気がイメージに合うね。
浴衣もさぞ似合うだろう。
なにしろ胸が(ry
918名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 11:50:12 ID:uCJIbH1M
うなじとか
浴衣の胸元やふくらはぎのチラリズムに
上田が

「こんなおかずの足しにもならない貧乳女に…有り得ない!」

とか悶々としてくれたら最高です。
919名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 23:26:48 ID:mZTYUcoA
圧縮回避保守
920名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 20:45:14 ID:iyGmOYfc
今日は選挙だ。
里見ママンに一票!

なんか上田も調子に乗って出馬してもおかしくないな。
「今こそ改革、どんと来ーーい!!」
921名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 12:57:27 ID:1JisyxMQ
初投下します。
エロなしですみませんが、木トリ最終話、奈緒子が矢部の●ラを取ったシーンです。
922名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 12:58:27 ID:1JisyxMQ
 
「…これ燃やすぞ、ボーって!」
「お前なー、もうちょっと人を信用せぇよ!」
「そんな事言って、また私を捕まえる気だろ!」
「…そんな事せーへんよー」
「棒読みだぞ」
「おんどれ、人様のカミを抜き取る能力を持っていたとは、やはり超能力者!」
「!違います!私には超能力なんて無い!…はず…」
「はず?ほんなら何で逃げるねん」
「それは…条件反射っていうか…思い当たる節があるっていうか…」
「あー分かった」
「は?…何がだ」
 
923名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 13:01:56 ID:1JisyxMQ
「お前なー、そういう煮えきらん態度が一番あかんで」
「はあ?」
「お前がそんなやから上田センセが心配してしまうんやぞ」
「っ?!あの巨根は今どうでもいいだろ」
「はー、お前がそうツンツンしとるから上田センセも素直になれないんやな。ツンデレかお前。秋葉の言ってた通りや」
「ツンデレじゃない!何なんだあの牛め」
「…上田センセも一生懸命お前の事探してたんやぞ。もうちょっと察してやれや」
「え…」
「お前がほんまにセンセの事嫌いなら構わへんけどなあ」
「うそ…上田さん、探してくれたんだ…」
「ほーれ、そんな風に好いとるんなら素直にそう言えば良いもんを」
「…そういう訳じゃ、ないです」
924名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 13:04:38 ID:1JisyxMQ
「ふん、あくまでツンデレっちゅー訳か。ま、上田センセもそういうとこを好いたんかもしれんな」
「…」
「ほれ、上田センセのとこ行け。もう心配さすな」
(矢部、奈緒子の頭にぽんと手を置く)
「…はい」
(奈緒子、後ろを向いてとぼとぼと歩き出す)

(矢部はそれを見、少し笑いながら溜め息)
「…しょうもない奴やな」

(奈緒子、ふと気付いた様に振り返る)
「…!矢部さん」
「ん、何や?」
925名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 13:07:01 ID:1JisyxMQ
「さっき、矢部さん…上田さん『も』一生懸命探してたって、そう言いましたよね?」
「…」
「もしかして、探してくれたんですか、矢部さんも?私のこと…」
(矢部そっぽを向き頭を掻きながら)
「…あー、口滑ったわ。あ、いや、間違えただけやから」
「…矢部さん…」
「!…もうええから行け!消えてまえお前なんか!」
(奈緒子、矢部の慌てる様子に微かに笑って)
「…素直じゃないな」
「ちゃうわ、はよ上田センセのとこ行け!って…あ」
「?何だ?」



「そーいやセンセ消えてもうたんよ。お前知らん?」
「…」

「早く言えよ!!」
「てかお前、ええ加減にワシを返せ!もう一人の大切なワシをー!」

おわり
 
926名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 13:21:55 ID:9aICEyEN
GJ(・∀・)!!
なんかやむ落ちに出てきそうなシーンだ
927名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 16:47:07 ID:DcmIzFO9
おおー、シナリオ風だ。
上山矢部って全員ツンデレなんだな…
928名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 02:11:30 ID:3b3I8WHM
GJ!
>もう一人の大切なワシをー!
腸ワロタ
929名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 10:11:27 ID:PRJWjSAX
GJ!
でもうっかり●ラを、ブ●かと思ってしまったよ。暑さのせいだ…
930名無しさん@ピンキー:2007/08/02(木) 22:36:01 ID:DD2I4iey
マ●だと思ってしまった自分は、読みながら途中までハテナだった。
でもGJ
931921:2007/08/03(金) 03:56:19 ID:DQXE9KZ3
>>929
 
「お前がヅ●なのは、まるッとお見通しだぁ!」
「や、やめんかー!!」

スルッ

「こら、これ千切るぞ!燃やすぞボーって!」
「おっ恐るべし超能力!どうやってワイの頭から毛を…って」
「…あれ?これなんだ?」
「…な、なんや?随分と色気のないブ●やなあ」
「何で?!ヅ●をとったつもりなのに!」
「それもしや、お前のブ●なんとちゃうか」
「何で矢部の頭にあるんだー!」
「…多分929のせいやな」
「??」



>930さんのも書いてみようと思ったのですが、
マ●の意味がよく分からないので書けませんでした。
すみません。
932名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 12:56:09 ID:tIXEkViY
>>931
カマトトぶりやがってこいつぅ
(´∀`)σ)д`)





それとも天然で分からないのだろうか
933名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 13:12:33 ID:JPIZOWXI
「これ燃やすぞボーッって……ってうわあ!! なんでこんなもんを!」
「お前なー、自分で取っておいてこんなもんはないやろ。ほら、はよ返せ」
「いっ、いや、これは私の命綱。綱? 綱にしちゃ細いし短……」
「じゃかぁし!! それはまだ臨戦態勢やないからや! みよ、ワシのちょーのーりょく!!」
「? ! うわああああ!!! なんだこれ!」
「ほーれほーれ。もっと太なるでー。硬ぁなるでー」
「ばかー! やめろー!」
「だったら手を放さんかい! 返せ、ワシの主人格!」
「これ、おまえの主人格なのか?」
「あっ! こら、またんかい! いや、待ってください、お願いします」
「こうしたらどうなるんだろうなあ」
「あ、あっ、いやぁ〜」



マ●に挑戦しようとしたら、何がどうなっているのか分からなくなりました。
934名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 17:07:41 ID:NPuDfg4L
●ス だったのか!
935921:2007/08/03(金) 19:10:25 ID:DQXE9KZ3
>>932
>>933
ああそうか、如意棒のことだったんですね。
ちなみにマジで分からなくて、ググっちゃったりしました(笑)
936名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 22:24:47 ID:ePvHVRhx
平和だwwオマイラ好きwww
937名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 09:22:32 ID:9iDKZcm1
hosyu
938問題(上):2007/08/12(日) 22:34:07 ID:WJ8UHkcL
問題は山積している。

彼は著名な大学教授で、彼女は自称手品師。
彼は巨根で彼女は貧乳。
彼と彼女の歳の差は一回りは優にある。
どこをどう考えても共通点なんか無い。

だがそれでも彼らの間には布団があり、
彼と彼女は相対して正座し、顔をうつむけている。

だがやがて、諦めたように彼が言う。

「布団一組しかないぞyou。持ってきて貰え」
「なんで私が」
打てば響くように彼女が応える。
「お前頼め、上田」
「俺は部屋代払うんだぞ。そういう雑用はだな、youだ」
「なんでですか」
むっとした彼女は首を横に振る。
「私は頼みません」
「俺もだ」
彼が同じくむっとした顔で彼女を見る。
「じゃあどうするんだ。廊下で寝るのか上田」
「なんでだよ。youに決まってるだろ」
「女の子に、そういう事させますか普通」
「なにが女の子だ。女の子ってガラか」

眉間に皺をよせた彼女を見、言い過ぎに気付いた彼は咳払いする。
「…よし。じゃあこうしようぜ」
「お断りします」
「何も言ってないじゃないか」
「どうせ枕をやるからそっちの畳で寝ろとか言うんでしょう」
「なぜわかる」
「私も言おうと思ってたんです」
「そうか、じゃあ話は早いな」
939問題(下):2007/08/12(日) 22:35:03 ID:WJ8UHkcL
二人は目にもとまらぬ早業でただ一枚の毛布を掴んだ。

「その手を放せ、この貧乳が!」
「お前こそ放せこの巨根め。毛布は私のだ」
「俺がこれで寝るんだよ。youはその髪巻いてれば充分だろう!」
「リスじゃないんだ。お前こそ、あの、表面積縮めれば大丈夫だろ」
「確かにそうすれば余分な放熱を防ぐことができ、風邪をひく確率を減らすことはできるが…って嫁入り前の娘の台詞じゃねえだろyou!」
「うるさいっ。そんな、私、嫁なんかいかないから関係ありませんよ」
「え?」
彼は毛布を引っ張る手をとめた。
「嫁に…来ないのか?」
「はい?」
「いや、何でもない」

「……」
「……」

一瞬流れた沈黙はすぐに破られた。
「とにかくだ、毛布をよこせ。よこさんか」
「黙れ。私のだって言ってるだろ、このバカ上田!」

いつまでこんな漫才を続けていれば気が済むのか。
いい加減先に進む気はないのか。
だが仕方ない。

彼はボケで彼女はツッコミだった。
そして彼女もボケで彼はツッコミでもあった。

この不毛な共通点が打開されない限り、問題は今日も解決する気配もない。

おわり
940名無しさん@ピンキー:2007/08/12(日) 23:32:01 ID:SRizca02
GJ!和むねぇ…(´ω`)
941名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 02:01:49 ID:4iLuteNF
GJ!
しかし教授カワイソスww
942名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 02:17:06 ID:c7At8waI
GJ!
会話がいいテンポだなあw
943名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 10:59:21 ID:7CihXyue
みんな上手だなあ
ダレが脚本書いてもドラマとして成り立ちそう
944改心の必要あり 1:2007/08/18(土) 17:42:07 ID:C/3LlnGv
奈緒子は生意気である。
上田教授は最近しみじみそう思う。

最初何がなんだかわからなかったらしい奈緒子は、この頃とても生意気になった。
いや、もともと生意気なのがそれに輪をかけて生意気になった。
どう生意気になったか──その例が、たとえばこれだ。



「やめろバカ上田っ!」
腕を強く押しのけられた上田は抗議の鼻息を漏らした。
「…you」
「そんなに触っちゃだめって言ってるだろ」
奈緒子はさらさらした髪を流した肩をひねり、上田から身を離す。
大きめのパジャマの胸元が緩み、なめらかな肌が覗いている。
男の膝に乗った尻は薄い布一枚のみで覆われている。
密着した太腿の裏の感触がただそれだけで悩ましい。

上田は喉を鳴らし、低い声で囁いた。
「どうして」
「どうしてもだ」
奈緒子は腕を伸ばし、傍らのシーツの上から雑誌を取り上げた。
「お前が見せたんじゃん、これ。ちゃんとその通りにしなきゃ」
上田はちらりとその紙面に視線を流す。
『スローセックスの勧め』だの『極上の癒し』だの、大きな見出しが踊っている。
奈緒子はその一節を読み上げた。
「男性は、じっと女性を抱き、行動せずに抱き締めます。ほら」
「もっとちゃんと読め、you」
上田は奈緒子の手から雑誌を奪い、その前の段を指差した。
「挿入後、って書いてあるだろ。まだ俺は挿れさせてもらってない」
「え、そうですか?」
「そうだよ!」
「……仕方ないな」
奈緒子は眉を寄せ、男の広い肩に指を置いた。
そのまま膝立ちになるとはらりとパジャマの前がはだけ、小さめの胸が上田の鎖骨に当たった。
小さめとはいえ、その柔らかな感触は流石に異性の躯にしか有り得ない心地よさだ。
「…おぉう」
くびれた腰を抱き締めた上田の耳元に、奈緒子が囁く。
「挿れさせてあげるだけですから。まだ、余計なとこ、触るなよ」
「……」
渋々手を離すと、奈緒子は微笑した。
「そう」
945改心の必要あり 2:2007/08/18(土) 17:42:56 ID:C/3LlnGv
大体、上田としてはこの行為の主導権を奈緒子に譲った覚えは無いのである。
なのになんでか奈緒子が上田を思うまま操っているというこの一点だけですでに生意気だ。

白い躯が大きく揺れて、奈緒子と共に上田は呻いた。
「ん、あぁ…」
細身を上田の胸や腹に密着させながら、奈緒子はゆっくり沈み込んでいく。
腰を支えようとすると、奈緒子が口早に叱った。
「こらっ」
「いいじゃないか、このくらい」
汗の滲んだ彼女の喉に吸い付きたい思いで一杯で、上田はせわしく返した。
「駄目ですよ。だって上田さん、いつも…」
奈緒子はやや落ち着いたのか、また腰を落とした。
「あ。……勝手に、動くし」
「不満だったのか、you」
「あ…あぁ…や…ん…」
躯のコントロールだけで手一杯らしい奈緒子はそれ以上聞く耳持たなかった。
とりあえず気持ちいいので上田も口を噤んで集中する。

時間をかけて首尾よく納まった巨根は嬉し気に屹立の度を増した。
「……な、なんかおっきくない? いつもより、もっと」
奈緒子が囁き、上田はその言葉に余計に興奮した。
思いきり抱きすくめようとして今度は背中を叩かれる。
「…駄目」
時折呻いてわずかに腰を揺らしつつ、奈緒子がかすれた声で囁いた。
「さ、触るなって、…言ってんじゃん」
「生殺しかyou。我慢できるわけないだろ、こんなの」
「何勝手な事、言ってんだっ」
奈緒子は唇を尖らせ、辛うじて上田の膝にひっかかっていた雑誌をつかみあげた。
「ほら、これ。スローセックス、したいんだろ。だいたいそっちがこれ見せたから、私は──」
上田は雑誌を奪うと寝室の果てに放り投げた。
奈緒子の腿を抱え込み、身を乗り出す。
「あっ!ちょ、ちょっと!」
「生意気言うな。……you」
「youじゃなくて…あっ…ああ、こ、こらっ…んっ」

唇を塞がれ、腰を浮かせるような勢いで動き出した男の腕を掴んだ。
「you。気持ちいいよ、you」
「……お前な、上田」
奈緒子はやがて悶えはじめ、抗議の言葉も忘れてしまった。



最初何がなんだかわからなかったらしい上田は、この頃とても我侭になった。
いや、もともと我侭なのがそれに輪をかけて我侭になった。
どう我侭になったか──その例がこれだ。

上田は我侭である。
奈緒子はしみじみそう思う。



おわり
946名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 17:56:13 ID:jJJADf8N
おうっ!?
ほぼリアルタイムktkr
GJです!
947名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 22:43:23 ID:VFX9bRoz
(*^ー゚)b グッジョブ!!
ありがとう〜!
948名無しさん@ピンキー:2007/08/19(日) 16:06:34 ID:olgJhNp1
GJ!!ほんと上手いなぁ。
949名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 07:06:27 ID:MeB9fmhT
超グッジョブ!
950名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 06:15:37 ID:3U4AAf5G
「よう、ユー」
「う、うえだ! 外で話しかけるなっていってるだろ!!」
「時に、ユー」
「電車の中でも遭ってしまうとはなんたる不覚。もしかしなくてもこの男はつけてきたの
だ。で、なんの用だ、上田」
「そう嫌わないでくれ。仲直りしようと思ってこれを買ってきた」
「あかるい家族計画……?」
「コンドームだ」
「ああもう沢山。こいつと来たらセックスの事ばかり。得意げな顔をして棍棒のようなも
のを動かしている。ひもじさの余り、こんなやつと婚約してしまった自分が憎い!」
「百円だったぞ。安いものだな、コンドームというのは」
「卑猥にすぎる。わたしはどうなってしまうのか」
951名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 17:33:43 ID:tztfqjyl
こんなところで「よう、妹」がwwww
952名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 22:31:23 ID:BirvK9pw
元ネタがあるのか?
953名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 04:19:27 ID:98o6xu4Y
>>952
ガ板を「よう、妹」で検索すると出てくる。
954名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 23:22:55 ID:JhgKEX/q
ほすあげ
955名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 23:50:26 ID:iSU/tO+y
1年ぶりにみた『よう、妹』ネタ。
全年齢板で派手に誤爆したのをみたが、こんな所で元ネタがわかるとは。
956All of you:2007/08/26(日) 05:55:57 ID:5O8/8QmI
細いくびれを抱え、名を囁いた。
睫が震え、ゆっくりあがった。
視線が合う。
「ん…?」
彼女は上田の両目を交互に見た。
状況が一瞬わからなかったらしい。
じっと見ていると頬がほんのりピンクに染まった。
滑らかな髪を指先でかきあげ、現れた耳を弄る。
すんなりした躯の線に掌を置く。
掌に肌は馴染み、ぬくもりが心地いい。

窓辺を覆うカーテンは眩しいほど光っている。
外はまだ明るいのだ。
ほんの少し前の出来事が遠い記憶に思える。
躯を重ねる興奮と緊張。
受け入れられた喜び。

「you」
上田は優しい声で呟いた。
「上田さん…」
細い腕。まどろみの後のかすれた声。

引き寄せると、奈緒子の身に力が籠った。
腕の中で、困ったように言う。
「あ、ちょっと…」
「え?」
上田はできるだけ真面目な顔を心がけた。
頬の内側が綻んでいて、油断するとにやけそうだ。
あまりニヤニヤしていると、彼女が怒るかもしれない。
「恥ずかしいじゃないですか」
奈緒子は赤くなった。
「何が恥ずかしい。今更」
「う」
奈緒子は上田を大きな目で見上げた。
「でも、もし何かして欲しいなら……」
さらりとした髪に幾度も指を潜らせながら声を低める。
「キスしてやる」
彼女の頬の色が熟れていく。
「な、何それ…」
目を合わせたまま掌で顔を挟んだ。
唇を食む。言葉が途切れる。

触れるたびに感動する。
彼女の舌はとても柔らかい。
妄想の中の奈緒子はいつも積極的だったが、現実の彼女は恥ずかしがり屋だ。
目を閉じ、眉間に皺をよせて頬を赤らめている表情がやたらに扇情的である。
ついに童貞脱出を果たしたのだという自負心が、上田の胸に徐々に湧いてきた。

急に、「ぷ、あっ」と息をはいて彼女は顔をずらせた。
「こら」
「山田」
上田は彼女の耳に口を寄せた。
「もっといろいろして欲しければ、考慮するぞ」
耳の縁に舌先を滑らせると腕の中の細い躯がわずかに震える。
「上田…」
真っ赤になった奈緒子の瞳は潤んでいる。
957All of you:2007/08/26(日) 05:56:40 ID:5O8/8QmI
「簡単に言うな。…大変だったんだこっちは」
ぼそぼそ言う。
「お前、力一杯しただろ」
「ん?」
「もっと、あのフツー、遠慮するもんじゃないのか…は、初めてなのに」
「…おかしいな。俺はできるだけ穏やかに…」
「嘘。最後凄かったじゃん。……きょ、巨根のくせに」
「そうだった?」
「って上田。忘れたふりしてんだろ」
「こっちも夢中だったからな。…よし、どんなだったか、もっと具体的に指摘しろ。反省するから」
「反省?」
「おう」
「そうか。あの……じゃ、噛み付くのやめろ」
「噛み付いたか?」
「ちょっと。み、耳とか」
「よし、反省する。他には」
「重いです。もっと減量しろ」
「これが適正体重だ。youが肥ればいいじゃないか、ほらこのへんとか」
上田は奈緒子の躯を撫でた。くすぐったげに奈緒子は身をよじり、その指を掴んだ。
「やめろ」

「…でさ」
「え?」
「ちょっと気になるんだけど、つまり…動き過ぎたって事か?」
奈緒子は真っ赤になった。
「…そ、そんな…気がしましたけど」
「…でもさ。君の中で動くの、気持ちいいんだぜ」
「うるさいっ」
「痛かったのか」
「当然じゃないですか」
奈緒子は上田を見上げた。
「大きいし……えと……大きいから」
上田はじっと奈緒子を見た。
「大きい、だけじゃな。もっとyouの感じた印象をつぶさに教えて貰わなきゃわからないんだが」
「そう…ですか?」
奈緒子は考え込んだ。
「…つぶさにっていってもですね、どういえば……こう、ぐわーって感じで…逃げられなくなって、でもなんか熱いっていうか、とうとうやっちゃったというか……うーん、怖いのは怖いんですけど、なんかその、おなか一杯の時に近い、わけないしっ!…ええと、ええと…」
眉を寄せて必死に説明していた奈緒子は上田の表情に気付いたようだった。
「何喋らせるんだ。この変態!」
958All of you:2007/08/26(日) 05:57:37 ID:5O8/8QmI
「俺も教えてやろうか」
上田は奈緒子を抱いた。
「…youの中だが」
奈緒子は真っ赤になり、上田から顔をそむけた。
「やだ。いい。言わなくていいからっ」
「とにかく狭くて怖かった。…壊しそうで」
「お、お前がでかいんだっ!」
「でも、なんとか入っただろ」
「挿れたんじゃん。無理矢理」
「……無理矢理挿れただろ、そしたら……違うんだよな。全然」
「………?」
「柔らかくてあったかくて、膣全体がめちゃくちゃに吸い付いて締めあげてきて…襞っていうか溝がたくさんあってな、擦った時気持ち良いんだこれが。うむ。
でもキツいくせに滑りは良くて、膣の奥も俺のにフィットしてきゅうっと包み込んでくるんだよ。…で、我慢できなくなってイくだろ。そしたらまたきゅううって搾るんだ。
すごいよな、君は恥ずかしそうにしてるのに躯はちゃんと反応してるんだよ、俺の射精に。これがもう、一滴残らず搾り取られるようで…フフッ…多分な、君のはいわゆる名」
「おいっ!やめろ延々とこのバカッ」
「この感動をちゃんと伝えたいじゃないか」
「し、知りませんっ、私男じゃないから伝えられてもわかんないし。っていうかセクハラだろこれ」
「とにかくだ、たまんなかった。…you」
「ううっ。言うなっ!」
「もう一回挿れていい?」
「……け、結局それ?」
「山田」
「やだ。一回やったんだから、もういいだろ」
「そう言うなって。気持ちよ過ぎて堪能できなかったんだよ。もっとじっくり、心行くまで…」
「上田、お前な!」

上田は腕を伸ばして奈緒子を押さえ込んだ。
「あっ。やだ。このゴーカン魔。変態。色ボケ!」
「………」
眉間に皺を刻んだが、上田はめげなかった。
罵られても、一度受け入れてくれた女ともう一度やりたいわけで、その点欲望には正直な男のようである。
小振りな乳房に顔を寄せ、先端を口に含むとちゅうちゅうと吸い始めた。
「やめろって、それ」
奈緒子は真っ赤な顔を寄せて上田の耳に囁いた。
「出る訳ないだろ、赤ちゃん産んでないんだから」
「…」
上田は上目で奈緒子を見た。
「わかってないな。なにも母乳が飲みたくてこういう事をやるんじゃないんだ」
「じゃあ、何」
「したいから、してるんだよ」
「意味ないじゃん」
「そうでもない。それとも何か、youは挿れるだけで満足か」
「……」
959All of you:2007/08/26(日) 05:58:17 ID:5O8/8QmI
奈緒子が羞恥の余り細い首を横に倒すと、上田は笑った。
「…心配しなくても、今に産ませてやる」
「え」
「何人欲しい? 大船に乗ったつもりでいていいぞ、俺なら喜んでいくらでも協力」
「おいっ!」
胸から顔を離し、上田は奈緒子を抱くと目を覗き込んだ。
「山田」
「……な、何。見るな」
咳払いをし、彼は早口に囁いた。
「君と、結婚してやろう」
「ええ別にいいですけど………って、え、えええええええっ!」
「な、何驚いてる」
「だって。何、突然。お前昨日までそんな事一言も」
「物事にはな、機会とか勢いってもんがあるんだ」
「だからって、一足飛びに結婚かよ。お前、もっと考えてからものを」
「こういう事するってのは結婚前提にしてるって事なんだよ。少なくとも俺はそうだ。それとも何か、君は」
上田の口調がちょっと怖いものになる。
「最初からこの私を弄ぶつもりで」
「待て。待ってください。ち、違うってば」
奈緒子は急いで大男の胸に掌をあてて宥めるように擦った。
これで力をいれられた暁には奈緒子は絞め殺されてしまう。
上田の目に安堵の光が灯った。
「だろう。そうだと思っていたよ。君が俺のプロポーズを受け入れないなんて有り得ない」
「ってどこがだ。どこがプロポーズなんだ、めちゃくちゃ高飛車じゃん」
「結果が同じなら一緒だろう」
「腹たつんですけど」
「照れるなって」
上田は鼻持ちならない笑顔を見せた。
「嬉しいくせに」
「………」
微妙に違うと奈緒子は言いたかったが、どう説明すればいいのかよくわからない。

躯を重ねたのは上田がそうしたがったからで、奈緒子としては多分どっちでもよかったのだ。
一緒にさえ、居られれば。
結婚すれば上田の傍に居られるというのなら、それを受け入れてみてもいい──彼女はそう思った。
自信たっぷりで返事を待っている目がムカつくが。
960All of you
そっと逞しい躯に腕を巻くと、上田の小鼻が膨らむのがわかった。
「山田」
優しい声のままなのが面白いといえば面白いし、気色悪いといえば気色悪いような気もする。
「幸せになろうな」
「…………三食昼寝つきなんだよな、上田」
「え?」
「買い物とかめんどくさいことは全部お前やれよ。風呂掃除も。おやつとかお土産は毎日くれるんですよね」
「ってyou」
「それと……重要な事なんですけど。あの、これって……一ヶ月に一辺くらいでいい?」
「おいっ。なんでだ。新婚でなんで一ヶ月に一辺なんだよ。毎晩に決まってるだろ毎晩に」
「巨根のくせになに夢見てるんですか。からだこわしちゃいますよ、私」
「……じゃあ、一晩置きって事でどうだ? ん?」
「二週間に一度くらいがいいな」
「なんでだ! 風呂掃除しねぇぞ!」
「……わかりました。じゃあ、二日に一度」
「よし。だが週末は二回だ、それ以上は譲れない」
「なんでそんなに我侭なんだ」
「そっちがだろ。この俺と結婚できるっていうのに…」
「性格合ってないじゃないですか。こんなので本気で私と結婚する気ですか」
「するよ」
上田はまた鼻を膨らませた。
「だって、結婚したらいつでもセックスできるじゃないか」



大げんかして長野の実家に帰ってしまった奈緒子。
呼び戻しに行く途中で次郎号が故障し、高速道路上で立ち往生する上田を温泉に行く途中通りかかった矢部刑事が偶然救うのは二日後の事である。




おわり


*******
容量一杯になっちゃった。すまん。