世界の神話でエロパロ創世

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777ある天使に捧ぐ子守唄 8:2007/09/23(日) 21:56:26 ID:cS9UjJNJ

 両軍の無数の天使達が血を噴き、消え去っていく。
 史上最大の戦争は、激しい消耗戦の様相を呈し始めていた。

 そして、戦いが終盤に差し掛かった頃。
 不意に強烈な光があたりを照らし出し、誰もが目を開けていることができな
くなった。
 「な、なんだっ!?」
 ベルゼバブが叫ぶ。
 「くそっ。創造神だ。遂にしびれを切らして、自ら解決に乗り出してきたよ
うだぜ」
 ベリアルが怒鳴る。
 「神が……。私達は、神には敵わないかも知れん……」
 ルキフェルが独り言ちると、
 「バカヤロウ、弱気になってんじゃねえ!!」
 とアモンが叱りつけた。
 「みんな、聞け。例えばの話だ。例えば私達が敗れたとして──」
 ルキフェルが言う。
 「そんな話、聞けるかぁっ!」
 ベリアルがヒステリックに大声を出す。
 「聞けえっ! 私達が例え敗れようとも、決してあきらめるな。地獄の底の
底に何千年封じられようとも、決して魂まで屈するな。
 私達にはもう一度チャンスがある。最後の審判のその時まで耐え忍べ。
 そして──再び尊厳と誇りをかけて雌雄を決するのだ。
 私達は、決して負けない。
 そう、私達は、ただ──誰かを愛したかっただけなのさ。
 決して間違ってなんかいないはずさ。
 みんな、幸運を祈るぞ!!!」
 ルキフェルが最後に全軍に呼びかけた瞬間、光が世界に満ち、神の聖なる言
葉が在った。

778ある天使に捧ぐ子守唄 9:2007/09/23(日) 21:57:47 ID:cS9UjJNJ

 すべての反乱天使達は堕天し、地獄へと落ちていった。

 総大将ルキフェルが地上に堕とされると、その激しい衝撃で地面は抉れ、地
獄の大穴が開いた。地球の対蹠点では、ルキフェルが墜落した衝撃により、煉
獄山が持ち上がった。

 地獄の誕生である。

 地獄は階層に分かれ、罪の重いものほど深層まで沈められていった。
 愛欲、貪食、暴力、悪意……。
 その最下層は、コキュートスと呼ばれる氷地獄となっている。同心の四円に
区切られ、最も重い罪、裏切を行った者が永遠に氷漬けとなっていた。
 裏切者は首まで氷に漬かり、涙も凍る寒さに歯を鳴らす。

 地獄の中心ジュデッカのさらに中心、地球の重力がすべて向かうところには、
神に叛逆した堕天使のなれの果てである魔王ルキフェルが氷の中に永遠に幽閉
されているという。

 魔王はかつて光輝はなはだしく最も美しい天使であったが、今は醜悪な三面
の顔を持った姿となり、半身をコキュートスの氷の中に埋めている。

 その身体は凍てつき、微動だにすることがない。
 一見すると、死んでいるかのようにすら見える。

 だが、彼の胸は熱く燃えたぎっていた。

 ベリアルが、ベルゼバブが、アスモデウスが、アモンが……、

 皆が彼を待っていた。

 魔王となったルキフェルは、この世の終わりをじっと待っている。
 地獄より復活し、再び誇りを賭して仲間達と戦うその日をじっと待っている。



 ──これは、遥か遥か昔の物語。
 そして、遥か未来の物語の序章。
 そして、今この時も続く苦しみの物語。

 ──そして、誰も知らない物語。

 遥か遥か昔の物語。


                   おわり

779名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 21:58:51 ID:cS9UjJNJ
以上です。
780名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 22:01:03 ID:sk6ppUUc
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
GJ
781名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 00:15:22 ID:sNrqF0GK
gjgjgjgjY⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!


こういう新訳な話もいいな
しかし展開上仕方ないとはいえルキが可哀想だ
782名無しさん@ピンキー:2007/09/27(木) 22:24:11 ID:/453W0fB
保守
783名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 23:36:18 ID:8+cDktBf
>>778
やべぇ!久しぶりに来たらエロシーンの欠片もない作品が投下されてるんで叩いてやろうと思ったら…



面白いじゃないか!



やべぇベリアル達の励ましの台詞一つ一つがいちいちツボだわwwww
正直参った。脱帽だわ。作者さんGJ!
784名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 02:36:05 ID:ta5VNmRN
>>659
あぁ〜、すいません。まだどこにも投下してない…。
すごい鬱展開な上に神話関係ないんじゃ?とか思って。長いし。
それでも良ければ。
785名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 20:04:06 ID:wX/sbK5x
それでも読みたい人〜ノシ
786名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 02:47:55 ID:hstiMn9T
やめといたほうが良いでしょ
欝展開で終わらすと、警告しているのに「読んで欝になった」とか余計なコメント残すヤツが出るし
しかも、このスレじゃハッピーエンドじゃないと、続きを要求するやつまで出る始末だからな
787名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 15:19:05 ID:ZcPyNG5G
鬱展開がどうより
神話関係ないんじゃ?ってな内容ならスレチなのでは・・・
内容にあった他のスレに投下にしてから誘導すれば?

ま、以前投下した話の続きだしここに投下してもいいかなとは思うけど
いろんな意見の人がいるしもう少し様子みたら?
788名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 21:27:04 ID:mO8ut0/W
神スレほしゅ
789名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 17:41:36 ID:Vz36yo4V
誰か空飛ぶヌードル触手の創造主でエロパロ
790名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 01:07:09 ID:1grHpLVu
ハデペルの続きをいつまでも待ってる
791名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 19:53:01 ID:ds21U8Ov
新しいSSを投下しにくい雰囲気だな・・・



過疎
792名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 04:27:27 ID:RyS0ZQ7A
>>576
あ、その話かなり前に本で読んだ。>ヘパイストスとアテナ夫婦説
簡単なまとめ↓
予言する人間オタク、プロメテウスの予言をうのみにした漁色王ゼウスが女神メーティスを飲み込んでしまった。
頭痛を起こしたゼウスのどたまを治療のためにかち割ってアテナを誕生させたヘパイストスが、その謝礼にアテナを娶ることになる。
新婚初夜に慌ててアテナの太股にぶっかけてしまい、怒ったアテナが布で拭き取って
地面に捨てたところから巨人エウリュメドンが誕生。


ちなみに予言「父より強い子ができちゃうぞ」
793名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 04:36:10 ID:RyS0ZQ7A
ちなみに成人のはずのアテナを勝手にょぅι゙ょ化させて、素股でしたあと
「いやぁ…ベタベタするぅぅ」
と駄々こねたとこを想像して萌えたのは多分俺だけだ…
794名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 11:45:51 ID:p+vpaBXN
ギリシャ神話のヘラネタが何度も出てるのをみて思うんだけど、
ゼウスの浮気の原因はヘラが仕事熱心な余り床を共にしてくれないのに腹を立てたからだと言う設定はどうかな?
んでヘラの方も、真相は恥ずかしいから仕事を口実にしていたというなら面白いと思うんだけれど。
795名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 17:42:20 ID:hIEzoefE
二人が仲悪いのは、確か両者を崇める部族の対立が背景にあるんだよな
796名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 01:48:50 ID:VZdqh7n+
嫉妬深いだけで、二神は仲悪くないよ
というか、その嫉妬のとばっちりは常に巻き込まれた他者に矛先が向く
ニ神はむしろ、お互いに対しては決して強く出られないほど惚れこんでる
797名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 02:19:11 ID:9YlpzD3C
ヘラ「私はあなた一筋なのに…どうして?あの女が悪いのね!酷い目にあわせて差し上げましょう」
というヤンデレパターン。
798名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 07:36:09 ID:C5tC10Be
>>797
ゼウス=誠という図式が一瞬にして構築された件について
799名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 16:47:39 ID:+XDXfHBG
神話はヤンデレの宝庫だから困る英雄に振られた腹いせに
怪物けしかけてリョナるやつらとか
800名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 19:30:31 ID:awt3vAgs
ヤンデレですませていいのか…
ギリシャのダナエやケルトのディアドラみたいに美少女杉or変な予言付→塔の中→食われる
のパターン今更だがエロい。
純粋培養だから、変な常識を植え付けられたり
「殿方の棒は口にくわえて舐めたりしごいたりするものなのですね。」
「交わるときには縛って動かないようにしてからいたすものなのですか」
「後ろに差し込まれた棒は、ご不浄の時以外は抜いてはならぬと言われましたが、動きづらいわ」
801名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 19:34:07 ID:sJ9LGoDX
安彦御大のアリオンで,ポセイドンにレイプされて処女を奪われて
主人公アリオンを孕んだデメたんにハァハァしたなぁ・・・
802名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 13:58:53 ID:55YoDHA6
イシュタルが好き。戦いとエロの女神
恋人のタンムズを生き返らせたり殺したり
また生き返らせたりを繰り返すヤンデレ

ユダヤ人は多分、タンムズの儀式で殺されてたと思うんだよな
一神教を作り出した原因の、こわい女神だと思うんだ

あと、カナンのアナト、インドのカーリーもヤンデレで好きだ
803名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 22:57:35 ID:3+DH2MnG
ギルガメッシュにも手だそうとしてたよな。
イシュ「私と交際してくださらないかしら?(性的な意味で)」
ギル「あんたと付き合ったらエラい目に遭うだろが」
でもヤンデレをこんな振り方したら余計エラい目みるよな。
804名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 23:01:34 ID:HJSeDRDd
805名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 08:03:27 ID:QCFogxqT
最近里中先生の漫画ギリシャ神話読んだけど>>658のいってるとおりオデュッセウス
あちこちで女に手を出しててわらたペネロペが貞節でないバージョンもあるらしいが…。
オデュッセウスが子供の一人に殺される話はク・ホリンやロスタムが知らずに
旅先で作った息子を殺してしまう話の逆バージョンか。
長々と書いたが結論は里中先生の書くアルテミスかわいいよなわけだが
806名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 10:55:20 ID:A/8B7xh1
いやまあオデッセウスは不可抗力にしといてあげようぜ…
手は出してるけど結局奥さんのいる故郷に帰りたいって理由で全部手を切ってるわけだし。
807名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 23:07:40 ID:77jqOzoC
英雄色を好むってやつだぜ
808名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 00:36:05 ID:fpWiSh8j
>>803
まあその話も、実際は季節の移り変わりを意味するみたいだ
809名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 01:15:45 ID:7kuh07dC
ふと思った
ギルガメッシュって三分の二が神だけど、人間扱いだからスレ違いなのかなとか
いや、自国内の新婚女性の初夜権は俺のモノってやってたし、エロには向いてるような気がしたんだ
ライバル予定だったエンキドゥも娼婦で籠絡したくらいだしさ
810名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 07:36:30 ID:UNzjDmrj
神話でエロパロだからギルガメッシュならスレ違いじゃなかんべ
さすがにアレを歴史上の人物と言う気は無い
811名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 22:38:47 ID:fpWiSh8j
元々の、シュメールの方では、イナンナ(イシュタル)が
ギルガメシュに惚れたキッカケっぽい話があるな

イナンナが天の神の命令で、生命の樹を育てるのだが
ちょっとした隙に、根元には蛇、樹の幹にはリル・ラケ(リリスのネタ元)が
枝にはズー鳥(ルシファーのネタ元)が住み着いちゃってて
どうしようと困ってたら、ギルガメシュがやってきて退治してくれたと
812名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 03:51:00 ID:0H3mLNI8
ドジっ娘?
813名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 20:38:45 ID:O7gqYI9j
ハデペル待ち
814 ◆DCGycMRcZI :2007/11/12(月) 14:06:32 ID:QwNbWcPv
小ネタですが、投下。
815 ◆DCGycMRcZI :2007/11/12(月) 14:09:04 ID:QwNbWcPv

北欧神話オーディンとサーガ。
ロリ注意。好きじゃない人はスルーよろしく。
816 ◆DCGycMRcZI :2007/11/12(月) 14:09:37 ID:QwNbWcPv

 北欧神話の主神、オーディンは知識に対して非常に意欲旺盛な神であり、知
識を得るためならば、どんな犠牲をも厭わないことで有名だった。
 だがそれは、ラグナロクという最終戦争に対する脅えの表れでもあった。
 自らがフェンリルに殺されるという絶望的な予言をされた彼は、いつでもそ
の恐怖から逃れることができないのだ。

 また、主神であり絶対権力者であることにオーディン自身はいつも葛藤し、
苦悩していた。
 彼の下した決断は正しかったのか。
 立場上、誰の前にも表出することはなかったが、しかし本音ではいつも後か
ら悩んだりする繊細さを持っているのがオーディンという神の本質だった。

 そんな悩み多き主神の心の支えとなっていたのが、伝承と知識、詩を司る女
神、サーガだった。

817 ◆DCGycMRcZI :2007/11/12(月) 14:10:10 ID:QwNbWcPv

 サーガは透き通った流麗な水晶の館に住んでいた。
 庭園には同様に水晶で作られた透明な彫刻が並び、色とりどりの花々が咲き
乱れていた。
 不思議なことに花々は季節と関わりなくあらゆる種類の花が咲き、実をつけ
た。
 その、どこか異質な感じのする美しさは独特の空気をサーガの館に漂わせた。
春の花が満開するすぐ隣で果実が秋の完熟を見せる景観は、どこかにあるよう
でいて、決して世界中のどこにも存在しない光景なのだった。
 それはまるで、悠久の時を越えた詩を語る館の主の不思議な神力によるもの
のようにも思われた。

 「──サーガ、今度は一体どんな話を私に聞かせてくれるのだ?」
 今日もオーディンは水晶の館を訪れ、少年のような瞳でサーガに訊ねるのだ
った。
 「そうですね。どんな話をお望みですか?」
 美しい女神は優しげな笑顔で聞き返します。
 「おまえが話してくれるのなら、どんな話でもかまわない。かまわないが…
…、スケールの大きい話が良い。ずっとずっと遥か過去、あるいは、遥か未来。
私の想像力も及ばないような壮大な物語が聞きたい……」
 「ふふ、わかりました。では遥か昔、大国に向かってただひとり立ち向かっ
た英雄の話をいたしましょうか──」


 サーガは、他のどんな女神よりも神秘的な雰囲気を持ち合わせた美少女だっ
た。
 光るような銀髪は足元に届くほどに伸びていて、一片の葉よりも軽く風に舞
い、思わず触れて撫でたくなるほどにさらさらとしていた。
 現在過去未来、あらゆる伝承と詩を知るほどの大賢者でありながら、その顔
はあどけない少女のような童顔で、笑うとまるで子供のようだった。そして海
よりも深い藍色の瞳はすべてを見通すようで、じっと見つめられるとオーディ
ンは胸を衝かれ、時に言葉さえ失うのだった。

818 ◆DCGycMRcZI :2007/11/12(月) 14:10:41 ID:QwNbWcPv

 サーガの語る壮大な詩が語り終えられると、いつでもオーディンは胸がいっ
ぱいになった。
 そして、甘えるように女神サーガを抱擁し、彼女の身体を求めるのだった。

 サーガの身体は強く抱きしめると折れてしまいそうにほっそりとしていた。
それでいて胸は母性を象徴するように豊かで大きい。
 オーディンは今夜も伝承の女神を褥に押し倒し、その胸をやわやわと揉みし
だいていた。
 手や足は青い果実のように硬さを残しているのに、胸だけは熟れきって柔ら
かく、甘いミルクの匂いがする。
 悩み多き主神は時を超越した美少女神の乳首に吸い付いた。
 「ン……」
 と、サーガは眉根を寄せた。目をぎゅっと瞑り、そっと開いていくと、藍色
の神秘の瞳に、もうひとつの神秘、妖艶さが漂っていた。
 「ああ、サーガ。愛している。おまえは最高に美しい」
 「ふふっ。そんなことをおっしゃいますと、細君が妬かれますよ」
 「構うものか。私はこんなにもおまえが愛しくて、欲しくて欲しくて仕方な
いのだから」
 オーディンの妻フリッグは、何かと夫に逆らう大変なじゃじゃ馬だった。彼
にとっては頭痛の種である妻よりも、儚げで優しい少女神サーガの方が心癒さ
れる存在だった。

819 ◆DCGycMRcZI :2007/11/12(月) 14:11:14 ID:QwNbWcPv

 オーディンは憑かれたように少女の豊乳を揉みしだき、吸った。
 悠久の伝承の語り部の胸はオーディンにとって彼方の時の流れに母性を感じ
るようであって、胎内に抱かれるように至福の時だった。
 少女神は、老人のような姿のオーディンに乳首を吸わせながら、その髪を撫
でる。
 その倒錯性が、かえってオーディンを興奮させた。
 彼は少女の股を開くと、その股間の襞肉に舌を伸ばした。
 激しく舌で掃きまわし、淫らな粘液を音を立てて啜っていく。
 「あ、ああああっ」
 少女は背筋を伸ばして身体を硬くした。びくびくっ、と身体が震える。
 老神はその反応に激しく欲情し、さらに激しく舌技を駆使してサーガを追い
詰める。
 「は、激しすぎます、オーディン様……」
 「激しすぎたらどうだというのだ」
 「そ、そんなにしたら……私、乱れてしまいます……」
 顔を赤くして弱々しく呟いたその表情にたまらなくなり、老神はさらに舌を
ズブッ、と奥へ刺し貫いた。
 少女は顎をそらせて天を仰ぎ、腰をびくびくと奮わせる。

 オーディンは、この神秘的な美少女神にもっと淫らなことをしてみたいと思
った。
 透き通るように白い肌をした少女に、やってはいけないことをやってみたい
と思った。
 それも主神らしからぬ甘えの表れなのかも知れなかったが、ともかくオーデ
ィンはサーガにはとことんまで甘えつくしたかった。
 老神は中指を口に咥えて濡らすと、それを少女神の菊座へと近づけていった。
 「あ……ッ。オーディン様、そこは違いますよ」
 「ここでいいのだ」

    ちゅぷ……っ ずずずずずずずずっっっ

 サーガの身体が跳ねた。
 中指の根元まで少女神の初心な尻穴に押し込んだ老神は、興奮のあまり息を
荒くしていた。
 指をぐいっと曲げ、肛門壁を抉る。
 「あ、あああああああっっっっ」
 サーガは肛門をほじられる苦痛とその裏に潜む快感に身を捩る。
 オーディンは全身を支配する倒錯したサディズムに陶酔しながら、中指を出
し入れし、少女の尻穴を掘り続ける。
 サーガは、明らかに感じていた。
 腰が振られ、顔には悦楽の表情が浮かんできていた。
 神秘的な伝承の神である少女神サーガが、自分に肛門をほじられて腰を振っ
て喘いでいるかと思うと、オーディンはその場で卒倒しそうなほど欲情し、股
間のものは硬直して突き上げてくるのだった。

820 ◆DCGycMRcZI :2007/11/12(月) 14:11:45 ID:QwNbWcPv

 愛欲に狂った主神は少女を仰向けにすると、その性器に向けて自らのペニス
を突き立てていく。
 「あ、あうううううっ」
 「ぬおおおおっ」

     ずぶ……、ずぶずぶずぶずぶずぶずぶっ

 快楽にまかせ、少女の襞肉に剛直を突きこみ続けるオーディン。
 サーガはその責めを受け止めながら、身体を痙攣させ、暴れまわる。
 少女の快楽の声がひっきりなしに上がる。
 「あああ、たまらないぞっ、サーガっ」
 オーディンが呻くように言う。
 「我慢ならなくなったら、溜まった毒を私の中にお吐きなさい、オーディン
様」
 サーガは愛しげにオーディンの頭をかき抱き、囁いた。
 主神はその優しい笑顔に涙がこぼれそうな気がした。

 オーディンは、いずれ予言通り狼フェンリルに殺される。
 それを知りながら、サーガは決してその話題に触れない。
 あるいは、詩の神である彼女は、幾千の時空の中にあって、それもただひと
つの伝承に過ぎないことを知っているのかも知れなかった。
 それは、オーディンにとっての救いだった。
 恐怖に身をよじることも、苦痛にのたうちまわる事も、それはきっと主神と
いえども逃れる術のない事だ。
 だが、それは何者も同じことで、やがてそれは語り継がれる伝承の一頁とな
る。
 同じ。皆、同じだ。
 ラグナロクによって九つの世界が滅んでも、やがて次の世界が創生され、物
語は永遠に続いていく。

 そういうことだ。

 ──オーディンは、サーガの中奥深くに、白濁の液を噴出していった。

821 ◆DCGycMRcZI :2007/11/12(月) 14:12:16 ID:QwNbWcPv

 セックヴァベックは第4の所の名であり

 その下では

 氷のごとき冷たき波が屡立つ

 オーディンとサーガはそこに在りて

 楽しき日々を過ごす

 黄金の杯を手に痛飲して


 『グリームニルの歌』第7連

822 ◆DCGycMRcZI :2007/11/12(月) 14:12:54 ID:QwNbWcPv
以上です。
お願いします。
823名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:36:46 ID:5ji3nnBW
GJ!北欧神話詳しくは知らないんだがこういうのは好きだ
824名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 13:11:46 ID:god/ARfQ
人がいないぜ。過疎保守age
825名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 14:34:16 ID:9PUPhfek
うおおお!
いつの間にか良作SSが投下されとるじゃないか
北欧神話は好きだからこれはGJ!!!
826名無しさん@ピンキー
久々に来たらハァハァ
好きだぜ!