1 :
名無しさん@ピンキー:
やってみよう
v――.、
/ ! \
/ ,イ ヽ
/ _,,,ノ !)ノリハ i
i jr三ミ__r;三ミ_ ヽ
l ,iヾ二ノ ヽ二 ハ ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ、.l ,.r、_,っ、 !_, <
>>1 糞スレ立てんな、蛆虫、死ね。
! rrrrrrrァi! L. \_______________
ゝ、^'ー=~''"' ;,∧入
,r‐‐'"/ >、__,r‐ツ./ ヽ_
/ / i" i, ..: / / ヽ-、
./ ヽ> l / i \
3 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 15:15:43 ID:MM6KElRo
ロキ×天照大神 キボン
4 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 15:50:25 ID:7qq9H3xz
5 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 19:11:45 ID:hX/At/3A
女神アテナ受とか見てみたいな
6 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 23:26:29 ID:YQUH2R6B
8年間も乳搾り女になって子供も作ったことあるけれど、一応分類としては
男神な北欧神話のロキなんかはTSスレ向きなのだろうか
神話って、両性具有的な神様が多いよな
7 :
天岩戸・01:2006/10/13(金) 01:58:19 ID:0LJKjlNp
「いってぇ〜」
突然の背中からの衝撃に男は声をあげた。
「ご、ごめんなさい」
思わぬ女性の声に男は振り返る。
それは単に女であったからではなく、その声に聞き覚えがあったからだった。
「急ぎの用がありまして、あの… ほんとに」
「んなことより、まちがったらごめんな。
もしかしたら、おまえ、アメノウズ……か?」
「は、はい。そうです…けど…?」
怪訝な顔で彼女は相手の次の言葉を待つ。
「おれだよ、おれ。アメノコヤネ… もう忘れちまったか?」
「あっ!」
沈黙がその場を支配した。
アメノウズが自分と別れたあとサルタヒコと結婚したと聞き、
アメノコヤネは傷心を引きずったまま最果ての地へと旅に出た。
その話を人伝てに聞き、アメノウズもまた心を痛めていたことを、
彼は知るよしもなかった。
しかしそれも五年前のこと。
愛し合い、体を繋げ、互いに悦楽を貪りあったあの季節は、
遠い昔の思い出として、それぞれの心の隅に整理されていたはずだった。
しかしその相手を今、目の前にして、
二人は同時に、体の奥がかすかにうずき始めるのを感じていた。
情欲の炎に再び包まれること自体が避け切れないと思えるほどに強く……
8 :
天岩戸・02:2006/10/13(金) 02:00:13 ID:0LJKjlNp
「で、いつ? こっちに?」
「あぁ、帰ってきたのは昨日。呼ばれたのもあるけど、
まぁこのままじゃ、普通に考えて激しくまずいし」
弟の狼藉に手を焼いて、アマテラスが天岩戸に閉じこもり、
世界が光を失ってから一週間になろうとしていた。
「あなたを呼んだということは……」
「まぁ、言霊でなんとかなるかも、って考えてるんだろうな年寄りたちは」
アメノウズは彼の特技を思い出していた。
そう、昔から言霊は彼の体の一部だった。
人を説得し、あるいは心を穏やかにし、
時として己が意図に沿うように相手の心を塗り替えることすら、彼には出来た。
ただ、彼女に対してその力を使うことは決してなかった。
考えてみればそれは必要の無いことだった。
心も体も、余すことなく全てが彼のものだったのだから……
アメノコヤネが天岩戸をふさぐ大岩の向こうへと話しかけている。
それが始まってから、かなりの時間が経っていた。
褒め称える祝詞の数々は、言霊として呪力を帯び、
アマテラスの心をゆるやかに解きほぐして、
まちがいなく作戦は成功するかと思われた。
しかし、あと一歩のところで太陽神の心は開かれなかった。
あるいはそれは、突然の邂逅によって、彼の心が乱れていた為なのかもしれない。
9 :
天岩戸・03:2006/10/13(金) 02:03:58 ID:0LJKjlNp
彼のそばにアメノウズがやって来た。
「わたしの出番のようね」
「みたいだな」
舞台の上にただひとり、彼女の姿だけがあった。
薄絹の衣装をまとって凛とした風情で立つ彼女の美しさに、
観客は喝采を贈る。
軽くお辞儀をしたあと、彼女が舞い始める。
その手には、男の性器をかたどったホコがあった。
ただの剣のように扱って踊りが続くうち、
それは偶然のように、赤く色づく口のそばへと移動する。
挨拶のような口付けのあとに、唇が密着しその先端を執拗に濡らす。
唇を離すと唾液が松明の光に橋を作って光った。
今度は横に咥えて淫靡に舌をも動かす。
あまりにも赤裸々な媚態に、見ている男たちは固唾を呑む。
自らのモノを彼女に弄ばれているような錯覚をおぼえて。
唇で先端を包んだかと思うと、徐々に奥まで咥える。
ゆるやかに唇を上下させる一方で、腰を淫らにくねらせる。
まるで唇で官能を得て、彼女自身が我慢できない状態にあることを、
男たちに訴えるかのように。
唇からその全容を表したホコは、彼女の首筋を滑り降り、
服を持ち上げて自己主張をするその胸元へと達した。
ホコはゆるやかに乳房の周りに円を描く。
繰り返し、幾度も。
10 :
天岩戸・04:2006/10/13(金) 02:06:56 ID:0LJKjlNp
片手で肩から衣を落とす。
左の半球があらわになった。
先端の乳首は、既に硬くなってツンと上向きにその存在を主張している。
さらにもう片方の肩から衣が抜かれる。
今や、その服は細い腰にひっかかっているだけで、
上半身はなにも覆うものがなかった。
艶やかに光るホコの先端が薄紅色の乳首に押し当てられたとき、
彼女の唇からかすかに吐息が漏れた。
その音がシンと静まり返った舞台に響き渡る。
やや上向きのその表情には淫らな色が宿っていた。
気づけば片手が下に降りていて、太ももの奥へと消えていた、そのせいなのだろうか。
二重に腰を覆う服の奥で、その指の動きは見ることが叶わなかったが、
自慰を行っているであろうことは、その表情からうかがい知ることができた。
そんな独り舞台が続いたのは何分ほどだったのか、誰にも分からない。
腕が動き、腰をくねらせ、その奥からは隠微に粘液の発する音が漏れていた。
力なくうつむいたその唇からは間断なく喘ぎ声が発せられていて、
観客はその姿をただ呆然と見つめるしかなかった。
彼女が突然顔をあげる。
そして、舞台の周囲にこうべをめぐらせ、とある男に視線を止める。
「ねぇ…… 来て……」
それはあまりにも淫らな要請であると同時に、
恥じらいすら捨てた真実の欲望の言葉でもあった。
彼女が呼びかけた相手は、そう、アメノコヤネその人だった。
とりあえずここまで。続きはまた後日ということで。
12 :
天岩戸・05:2006/10/13(金) 20:20:31 ID:smZ66S7h
手をひかれ、彼が舞台の上に立つと、
背後にまわったアメノウズメはすぐさま彼の上半身を裸にしてしまい、
勢いよくその背中に抱きつく。
胸の双球がおしつぶされ、形を変えて男の背中に密着する。
男の耳元でアメノウズメがささやく。
「遠慮しなくても… いいのよ?」
「?」
「だってわたし、アマテラスを天岩戸から出てこさせるために、
あなたの言霊で操られてるだけなんだから。私の意志と無関係に。
そうよね? アメノコヤネ?」
「……」
人妻の突然の言葉に困惑したままの男の気持ちよそに、
彼女の手は前へとまわされ、服の上から男の股間をなでまわし始める。
人目をはばからぬあからさまな愛撫に、観客からどよめきが起きる。
彼女は突然体を離し、舞台の端で素早く腰の紐を解く。
服は足元に落ち、彼女の体を覆うものは何も無くなった。
眩しいほどに白い太ももの奥に、黒く陰毛が見えている。
つかつかと歩いた彼女は男の前に立つ。
両手を男の首に巻き、のびあがるようにして唇を重ねる。
音を立てながら執拗な口づけが続けられる。
こらえきれなくなった男は自らの手で、半端に残された服を脱ぎ捨てる。
現れた怒張は天を目指し脈打つ。
13 :
天岩戸・06:2006/10/13(金) 20:27:18 ID:smZ66S7h
ちらりとそれを視野の端に収め、アメノウズメは満足そうに微笑む。
彼女は突然体を反転させ、その尻を彼に向けた。
左右の尻を交互に怒張にこすりつけ始める。楽しそうに。
いたぶるような彼女の仕打ちに耐えかねて、彼の手は目の前の細い腰へと動いた。
しかしそれを察知していたアメノウズメはするりとその手をかわす。
いたずらっ子のように微笑んだアメノウズメは、
予想もしない動きに戸惑ったままの彼の前に座り込むと、
両手を彼の尻に置き、大きく上下に脈動する怒張を一気に口に頬張った。
アメノコヤネが気持ちよさのあまり、思わず声を出す。
片手でふぐりを柔らかくもみほぐしながら、
アメノウズメの唇は怒張をとらえたまま激しく前後し始める。
あまりにも淫らな唇の技に男は否応無く高みに向かわされる。
そして男のももがこわばる。既に射精の寸前まで追い込まれていた。
が、アメノウズメの動きが止まる。
唇から怒張が放たれると、彼女の鼻先をかすめ天を指してそれは震えた。
無言のままアメノウズメは四つん這いになり、尻をアメノコヤネに向ける。
陰唇からあふれた愛液がももを伝わり、舞台の床までも濡らしていた。
目の前の痴態にあっけにとられたまま動けないでいるアメノコヤネに焦れて、
彼女は淫らに腰をゆすり始め、催促をする。
14 :
天岩戸・07:2006/10/13(金) 20:28:04 ID:smZ66S7h
我に返ったアメノコヤネが彼女のもとに辿り着き、背後から両腰を抱える。
そのままゆっくりとすすめると、あまりにも滑らかとなった陰唇が、
怒張をその中心へと苦もなく導く。
雁首が入り口を通るときに液状の音が淫猥に響きわたり、
同時に彼女の口からくぐもった吐息が漏れた。
そして奥まで挿入されたとき、彼女の背は限界まで反り返り、
たわわな乳房を見せながら官能のおたけびをあげた。
BR> 女はその体勢のまま後ろを振り返り、男の唇を求める。
再び二人の唇が重ねられる。
しかし男は口付けをかわしながらも、ゆっくりと前後に腰を動かし始めた。
塞がれた女の唇から喘ぎ声が漏れ、つながった場所からも淫らな音がしている。
天岩戸の前の大岩がかすかに動いた。
二人の産み出す物音に、アマテラスの好奇心が負けてしまった結果だった。
その隙をとらえ、待機していたタヂカラオが岩を強引に引き寄せ、
アマテラスを外へ引き出す。
同時にアメノフトダマが岩戸に結界を張り、二度と隠れられないようにする。
高天原と世界に光が戻った。
しかし……
取り戻された明るい陽射しの中、舞台の上でからみあう男女は、
既に周囲のことを忘れ果てて、共に高みへと向かいつつあった。
15 :
天岩戸・08:2006/10/13(金) 20:31:07 ID:smZ66S7h
叫び声、肉のぶつかる音。
淫水の作る水溜りの上でからみあう黒い肌と白い肌。
アマテラスさえ目を離せずに、タヂカラオに抱えられたまま立ち尽くす。
既にアメノウズメの瞳は焦点を失い、
押し寄せる官能の波の合間に、なんとか呼吸をしているに過ぎなかった。
そして、今、アメノコヤネの腰が大きく後ろに引かれた。
すぐさま渾身の力でアメノウズメの尻に激しく叩きつけられ、
最大限に固く巨大化した怒張が、女芯の奥へと突き立てられる。
アメノコヤネが射精を始める。アメノウズメの子宮に達した怒張の先端から、
ありえないほどの精液が噴出し、奥へと満たしてゆく。
その圧倒的な量を感じて大きくのけぞったアメノウズメは、
獣のような雄たけびを発しながら痙攣をする。
白目を剥き、涎を垂れ流したまま。
力尽きた二人が、折り重なるように倒れこんだのはそれからすぐのことだった。
アメノウズメの女芯からは精液が流れ出て、
彼女の陰毛に淫らな模様を作り続けていた。
この事件の後、アメノコヤネとアメノウズメの消息は途絶え、
高天原にも下界にもその姿を見た者はないと、人は言う。
以上です。じゃ、また。
17 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 16:42:04 ID:qlDeXN8J
激しくGJ!
アメノウズメがエロ可愛いなw
このスレに期待保守
「やっぱり…… あれが…… そうだよね……」
イブは自分に言い聞かせるようにひとりごとをくりかえす。
意を決し準備を整えた彼女は、
何も知らず眠りこけるアダムのそばに、今、息をひそめて近づいてゆく……
きっかけは、ほんの偶然だった。
その日二人は、いつものように泉で水浴びをしていた。
無邪気に水をかけあって戯れ、疲れ果てて、
ほとりの石に二人が向かい合って腰掛けたとき、
彼女の座った場所がアダムより少し高い位置にあった。
なりゆきで、イブの胸が彼の目の前に突き出される格好となった。
半球形の柔らかそうな彼女の乳房がなにかの果実のように見えて、
彼は、なにげなくそれを口にくわえた。
頼りなく反発する感触がおもしろくて唇を動かす。
そのうちに偶然に舌が乳首に触れた。
反射的にその小さな塊をアダムは舌で転がす。
イブはそれを最初くすぐったいと感じた。
しかし彼が同じ動きを繰り返すうちに、彼女の背筋を電気のようなものが走り始め、
経験したことのないその感覚に、言いしれぬ恐怖を覚える。
「やめて! アダム!」
しかし、いたずら好きのアダムはその言葉を聞き入れず、
さらにもう片方の乳房と乳首も、指と掌でいじくり始めた。
「あっ!」
イブの口をつき、鋭い吐息が漏れ、体が震えた。
しかし、アダムはそんな彼女の異変に気づかない。
「ダメ! やめて! お願い! なんか、おかしいの!」
切羽詰った彼女の口調に、さすがのアダムもいたずらを中断した。
「だ、大丈夫?」
「……ハァ……ハァ……」
乱れてしまった息の中、イブはアダムの問いに答えることすらままならない。
心配そうにアダムが彼女を見つめている。
すぐそばで魚が跳ね、静かな水面にさざなみが立っていた。
徐々にイブの息遣いがおだやかになる。
「……なんか、直った、みたい」
「あ〜よかった」
満面の笑顔を見せてアダムが安堵の声を出した。
「じゃ、食事にしようか?」
「えっと、ちょっと先にいってて。少し休んでから行くから」
「そっか。じゃ向こうで待ってるから」
アダムの姿が消え去るのを待って、イブは自らの太ももの奥へと手を伸ばす。
先ほどの変な感覚とともに、ももの奥が変に濡れてる気がしたからだった。
なんだろう、いったい?
そう思いながら指でそれらしい場所を彼女は探す。
ぬるっ……
突然、彼女の指がぬかるんだ場所に潜り込んでしまう。
「えっ!?」
自分では見ることも出来ない場所なので詳しく調べたことなどなかったが、
しかし今までこんなことは無かった。
さらに指を動かしてみる。
ぴちゃぴちゃと奇妙な音がして、粘液が指先にまとわりつくのがわかる。
後ろのほうに向かって動かすと、くぼみがあって、
「あっ!」
指がそこに触れた瞬間、なにかが彼女を襲った。
これって… なに…?
怖くなったイブはもうやめようと思った。
しかし、その瞬間、そのくぼみの奥から新たなる粘液が漏れ出してきて、
指へとまとわりつく。
あわてて指を引き上げようとするが、上に向かって滑らせたのがいけなかった。
すぐそばの小さな突起に指が勢いよく触れてしまう。
「キャッ!」
強烈な衝撃に後ろに倒れそうになって、あわてて手をつく。
かろうじて後頭部を地面にぶつけることだけは避けられた。
「イブ? どうしたの?」
いくら待っても来ない彼女に業を煮やして、アダムが戻ってきた。
当のイブは泉の中ほどに、むこう向きで腰まで水に使っていた。
「ごめん。あ、あの、なんか水の中が気持ちよくて。すぐ行く」
彼女は彼に気づかれぬようにその場所に指をあて、
ぬるぬるが無くなったのを確認してから、泉から出る。
その晩、アダムが寝息を立てて眠りに入った後も、イブは寝付けなかった。
そっと先ほどの場所に指を這わせる。別に濡れてはいない。
ぴったりと両側の肉が閉じて中を塞いでいる、そんな感じだった。
試しに自分で乳房に触ってみる。
そして、記憶をたどりながらアダムの行為を真似て乳首をこねてみた。
別に変化はなかった。やはりこれじゃなくて…
すっ……
なにかが背筋を通った。あっ、おんなじだ。
しばらく続けるとたてつづけにそれが起こって、そして太ももの奥で……
くぼみに指をあてる。少し押し込んでみると抵抗も無く指が吸い込まれる。
痛くなったらすぐやめようと、用心深く続けた。
指が全て吸い込まれた。くぼみじゃなくて、穴だ、これ。
でもなんのためにこんなものが……
神様にこの件を聞くことに、イブはなぜかためらいをおぼえた。
このことだけは、自分ひとりの胸におさめておこうと、そう決める。
それから毎晩のようにイブの探索は続けられた。
ほどなくして、体が感じるその不思議な感覚を、
彼女は「快感」として捉えるようになる。
それからは探索とか解明とかではなく、いかに快感を得るかが彼女の命題となった。
そこに触れるとそれなりに全体的に気持ちがいい。
穴で指を出し入れするとさらに気持ちがいい。
上のほうの突起をやわらかく触るとそれもかなり気持ちがいい。
しかし、得られる快感が妙に中途半端なような、そんな気がしてならなかった。
この空虚な場所を満たすべき、なにか別なものがこの世にあるのか?
そんなことをイブは考えるようになっていた。
とある日。イブは泉のほとりにいた。
アダムは、先ほどから午睡の真っ只中。
仰向けで寝ているため、その股間には逸物が横向きに顔を覗かせている。
それを何気なく見ていたイブの頭の中に、
天啓のごとく素晴らしい思い付きが突然ひらめく。
あれが……
アダムの持ってるあれが、この、あたしの穴に入るのでは?
魅力的なこの思いつきに、彼女は逆らうことが出来なかった。
いつものように自らの手で乳首をさわり、穴の入り口を刺激して、
ぬるぬるの状態にするのに大して時間はかからなかった。
眠りを妨げぬように音を立てずに彼の元に近づき、逸物をまたぐように中腰になる。
ぐにゃぐにゃのそれを自らの穴のあたりにあてて、そっと腰を落とした……
しかし、硬度のないそれはすぐに元気なく外れてしまう。
幾度かのチャレンジもむなしく事態は変わらない。
イブは位置をずらし、アダムの股間に顔を寄せてその形状を確認する。
だが、いったいどうすればよいのか、まるでわからない。
試しに舐めてみた。
驚いたことにそれがぴくりと動いた。アダムは… 寝たままだ。
もういちど。再び動く。どうなってるんだろう?
思い切って唇の中に収めてみた。ちょうど彼女の口の中がいっぱいになった。
舌で押してみると自由に形がかわる。
とことん変なものだとイブは思ったが、
おもしろくて、吸い込みながら舌で右にやったり左にやったりして遊ぶ。
突然、彼女の口の中でそれは体積を増し始めた。
おどろいた彼女があわてて口を離すと、
なにもしてないのにもかかわらず、ぐんぐん大きくなって天を向き、
次にはさらに反り返って、アダムのお腹に張り付いてしまう。
驚いたのはほんの一瞬だった。
これならもしかして… イブはすぐに次なる可能性に気づく。
再びアダムの腰をまたいで、固くお腹に張り付いたものをはがし、あてがう。
こんどはいけそうだ。
腰をおろすと徐々に中へ……
「痛っ!」
指の何倍もの太さのものが押し入ってくれば、当然のごとく無理が出る。
どうしたものか彼女が迷っていると、アダムが目をさました。
「な、なにやってるんだ、イブ?」
あわてて体を起こそうとするアダム。
勢いが全てを決した。はずみというのは恐ろしいもので、
起き上がろうとした瞬間、アダムの逸物が一気にイブを貫いた。
「あ〜〜〜っ!!!!」
女の絶叫が楽園にこだまする。
しかし、一方のアダムはとんでもない状態になっていた。
勃起したことの無い一物が立ち上がり、それがイブの中に刺さっていて、
それがまたなんとも気持ちよくぬめぬめしてる上に、
ぎゅっぎゅっとしめつけてて……
三秒後にアダムは生まれて始めての射精を経験する。
大量の精液がイブの奥へとまきちらされる。
イブは初めての痛みに耐えながらも、
体の奥でアダムの逸物が激しく脈打つのを感じて、
それが妙な安堵感をもたらすことに気づく。
決して快感とは言いがたいものとはいえ、
この行為こそずっと自分の望んでいたものだと、イブは直感的に理解していた。
果てた二人は並んで横たわる。
「まだ… 痛いか?」
「すこし」
「ところで、これって… なんなんだ?」
「わかんないけど… けど… アダムはどう思った?」
少なくとも、自分と同じ思いをもってくれたらいいと、イブはそっと願う。
「んと… そう、すごく気持ちよかったし……」
「?!」
「……あと、なんか…… うれしかった。イブとひとつになったみたいで」
彼女は彼の体に勢いよう抱きつく。
「ど、どうしたんだよ、急に」
「全然! どうもしないよ!」
イブが上に乗ってアダムの顔を間近で見つめている。
彼も彼女の顔を見つめる。イブの目は少しうるんでいた。
二人の顔が近づく。唇が重なる。
ぎごちない口付けが続く。
「あっ!」
「??」
「アダムの。ほら、また元気になってる!」
「ほんとだ」
「しよ?!」
「?」
「だからさっきの」
「って、お前痛くないのか?」
「えっと、まだちょっと痛いけど、アダムのこれが入ると、
ん〜と、なんていうか… そう、あたしすごく幸せな気分になるんだよね」
「そんなもんか?」
「うん、そんなもん」
こんどはイブが仰向けになって、両足の間にアダムが入り込む。
一度道をつけた場所は、今度はスムーズに逸物を受け入れる。
「痛く… ない?」
「大丈夫… あはっ… みたい… あっ…あっ…」
痛みを上回る快感を覚えてる証拠に、イブの受け答えに喘ぎ声が混ざる。
その声の調子になにかをかきたてられ、たまらずアダムは動き始める。
先ほどよりは長く腰を動かしていたアダムが突然動きを止める。
押し込むように腰をおしつけ、二度目の射精を迎えた。
二度の性急な交わりを終え、いくばくかの時を経て、
ようやく起き上がった二人は、自分たちの悲惨な状態に気づく。
アダムの逸物はイブの初めてのしるしで赤く彩られ、
イブの股間にはアダムの精液があふれていた。
二人は近くにあったイチジクの葉を手に取り、それを拭こうと押し当てる。
「お前たち」
万物の創造主の声が楽園に響き渡った。
「あれほど言ったにもかかわらず、
禁断の果実を食べてしまったようだな」
いつもと違う創造主の冷たい声にアダムはがたがたと震えている。
しかし一方のイブは、健気にも事態の収拾を図ろうとする。
「食べてません」
「??」
「だから食べてません、禁断の果実なんて、あたしたち」
「嘘をつけ!」
「ほんとです!」
「じゃあ聞くが、そのイチジクの葉はなんなんだ?」
「こ、これは」
直感的に、葉の下を見られたほうがもっとまずいことになると判断したイブは、
一瞬のあいだに方針を変更した。
だがアダムは、事の次第をまるで理解できていない。
そんな約一名が置き去りにされたまま、さらに事態は進行していく。
「すみません、勘違いでした。あたしたち食べました、あの実」
「そうだろう、そうだろう」
「でも、それにはわけがありまして、あの…… 蛇が」
「なんだと? 蛇がどうした?」
「蛇が、あの実は食べたらおいしいんだよって、そう、言ったんで、つい」
怒れる創造主は、なぜかその時のイブの嘘を見破れなかった。
その頃はまだ4本の手足があった蛇に、
「おまえは地を這って暮らすのがふさわしい!!」
と言って、問答無用でその手足を奪ってしまう。
イブの咄嗟の言い訳は、このうえなく迷惑な結末を蛇にもたらしたのだった。
そして、改めてアダムとイブの二人には、エデンの園からの追放が言い渡された。
「今から、おまえたちは老いと死と飢えに恐怖しながら生きることになる。
そしてすべての女には、子を産む苦しみが与えられる。
これらはすべて、おまえたちが自ら招いたことだ」
背中を押され門から外に出された二人の背後で、
楽園の門の扉が音を立てて閉ざされる。
二人は顔を見合わせる。しかし、その顔に後悔の念などはまるでない。
振り向くことすらしなかった。
アダムとイブは手をつなぎ、ゆっくりと『世界』へと足を踏み出す。
小道を曲がった瞬間、イブがアダムの耳元でささやく。
「ねぇアダム? しよ?!」
楽園を追われたアダムとイブは、このあと寝食を忘れ延々と子作りに励む。
そして彼らの子孫たる人間は、地に満ち溢れるまで殖え続けたのだった。
- 創世記第三章 終 -
ということで、終了age
美神フライアきぼん
魔女メディアきぼん
このスレ、神すぎるwwwww
アテナさんはメドーサちゃんに目をつけていました
でもメドーサちゃんはポセイドン様ラヴです
ぷっちーんと来たアテナさんはメドーサちゃんを監禁していけない行為に…
神話大好き☆と思ってスサノオの話を書き出してみたらやたら長くなり、出会いのシーンだけでかなりの量。
これからオロチも退治しなきゃないのにエロはいつ…?
みんなどうやってあんな短くまとめてんだ?!
と挫折。 改めて神のすごさを実感しました。
書きたいストーリーに絡むとこだけ書けば?
それが無駄を省くって事。
>>35 スサノオの話は好きなので、がむばってくれ。
wktkしながら待ってる。
38 :
35:2006/10/27(金) 05:27:48 ID:OdjUmtxJ
なるほど!と思ってオロチが死んだ後から書き始めてみたら、…エロまでの道は激しく遠い。
あんな文庫本2、3ページなのにもはやSSなんて呼べない。
頑張れたらそのうち。
39 :
35:2006/10/28(土) 04:10:37 ID:9ax6U5D9
かなり削りましたがまだ長く、今回はエロ無しです。
初めて&携帯からなんで読みづらく、表現も貧弱です。すいません。
設定はオロチが退治された数日後です。
予め、あやまっときます。有名な勾玉の話のスサノオ好きな方、すいません。
私の神が死んだ。七つの命を奪い、一つの剣を残して。
私の神が死んだ。
****
「おい、こらジジィ。てめぇんとこは娘にどういう教育してんだ、このやろう。」
朝餉の席で、青くなった顎をわざとらしくさすりながら男が悪態をつく。
「いや、申し訳ございません。御子さま。…その、このようなことになろうとは思いもしませんでしたので、その辺の教育は一切しておらなんだのです」
好々爺は額に汗をかき、ひたすら頭を下げる。
「姫や、お前も御子さまにに謝りなさい。」
好々爺、もとい国津神・大山津見神の子アシナヅチの妻、テナヅチも先ほどから飯をかき込むだけの娘を促す。
(何よ、だいたい妻になるなど約束した覚えはないわ。)
ちらりと男を見やると、御子と呼ばれた男は
「ま、これから手取り足取り躾直すという楽しみもあるがなぁ・・・。」
と言って何処か遠くを見つめ、ニヤリと笑った。
恐すぎる。
この男こそ天津神の御子、建速須佐之男命である。まだ少年の面影を残してはいるが、面立ちはさすが天津神と呼ぶにふさわしく、すばらしく整っている。が、目つきだけは恐ろしく凶悪であった。
高天原を追放され、どういう訳か一月前にこの地に流れ付き、郷長アシナヅチの家に居座っている。そして何故か郷の脅威であったヤマタノオロチを退治し、結果、郷と櫛稲田姫を救ったのである。
そして昨夜、事もあろうにクシナダ姫に夜這いをかけ、手痛い仕打ちを受けたのである。
スサノオが彼方を見つめて朝っぱらからあられもない妄想を楽しんでいる間に姫は食事を終え、居住まいを正した。
両親の顔を交互に見ると、両手を付いて頭を垂れた。
「お父様、お母様。お二人の娘は皆死んだものとお思いください。私は大宮さまのお傍に侍り、オロチと姉様方の御霊をお鎮めしたいと思います。どうか、お赦しください」
「なんと…!姫や、そのような…」
テナヅチは倒れるように夫にしがみつき、アシナヅチは言葉もなく娘を見つめるばかり。
スサノオが吠えた。
「何だよ、それ!!巫女になるって言うのかよ!」
(顔を上げる事が、出来ない。)
「御子さま。私は巫女になるのではありません。すでに巫女なのです。鎮めの巫女としてオロチの御霊を鎮めることこそが、私の宿命なのでございます。」
(もう、私はあの瞳に耐える事が出来ない。)
****
オロチの血であんなに真っ赤に染まった川水は既に元の色を取り戻し、惨劇の名残はもうない。
村も人も日常に還る。流れていく。
クシナダ姫は河原に座り、その水面を眺める。
八年前、突然それは現れた。
その眼はほおずきのように真っ赤で、胴体一つに八つの頭と八つの尾があった。体には、ひかげのかずらや檜、杉の木が生えていて、その長さは八つの谷、八つの峰にわたり、腹は一面いつも血がにじんで爛れていた。
人はそれを八岐大蛇と呼んだ。
アシナヅチの娘、大姫がその命を差し出してオロチを鎮めた。
大姫はオロチにその身を捧げる前の晩、七人いる自分の妹達を集めて言った。
「お前たち、よくお聞き。天津神には遠く及ばずとも、父上は国津神・大山津見神の子である
。私たち八つの命を持ってすれば、オロチの荒ぶる御魂を鎮める事も出来よう。身の清らかなるまま鎮め巫女となることが、神の娘として生まれた、我らの宿命であろう。
恐れることはないよ、皆一緒だ。母神の御胸に還るのだから。」
それからオロチは毎年同じ時期にやって来て、娘を喰った。
また一人、また一人と娘は喰われ、八人いたアシナヅチの娘はとうとう一人になった。
そして、今年が末娘櫛稲田比売の番だった。
死ぬはずだった。
なのに、
オロチが死んだ。その体から一本の太刀が出て来た。
(どうして私は生きているんだろう。私も剣となるはずだったのに。)
「…忘れるのか。」
誰かが言った。
「違えるのか、約束を。」
大姫が言った。
「一人だけ、手に入れて。」
二の姫が言った。
「未来を。」
三の姫が言った。
「幸福を。」
四の姫が。
五の姫が。
六の姫が。
七の姫が。
言った。
「八の姫。私たちを、忘れるのか。」
違う、違う。
違います、姉さま!
わたしは……!
あれ?暗い話になっちゃった?
とりあえず、今回終了です。疲れた〜。
45 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 01:38:18 ID:lbeigGDG
乙カレー
続きwktkして待ってるよ
46 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 15:03:08 ID:IFEMFyxO
そのうちネ申降臨しそうなスレですね
47 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:20:53 ID:1QqwSdqb
つづきたのしみー。
書き手さんガンバレー
48 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 14:00:11 ID:xDkSGL0b
俺もSS資料用に買った
……萌え萌えって。
萌えもエロもない話の続きを投下します。
ざぁっと一陣の風が川上から吹き下ろし、クシナダ姫の長い黒髪が舞い上がった。
夢………?
白昼夢を見ていたのだろうかと乱れた髪を整えながら姫は思った。
あいつめ。
最近寝不足気味なのだ。オロチが死んでからというもの、スサノオが毎夜のように夜這いをかけるのでオチオチ寝ていられないのである。
食欲もないし、気分も悪い。
イライラしながらスサノオの事を考える。
この頃振り回されてばかりだ。
だいたい、郷の華、クシナダ姫とは道理を知る孤高の女ではなかったか?その心は決して乱れる事なく、常に穏やかであったはずだ。
あの眼のせいだ。
最近あの眼に見られるのがのがひどく落ち着かないのだ。
スサノオの瞳はいつも気だるげに半開きにされ、その周りを濃い隈が縁取っていた。
光を灯すことのない黒目は瞳孔が開いているのかと思うほど、暗く生気がなかった。
さらに、スサノオの肌は陽に当たった事がないように青白いので、微動だにしなければ間違いなく死人に見える。
そのくせ、時々見せる眼差しは全てを見透かすように強い。
そんな思考もまた唐突に中断された。
「姫様!クシナダ姫様!!大変なんです、お助けください!御子さまが…!」
またか……。
どこぞで暴れているのだろう。
うんざりしつつ村娘に連れられて郷に戻ってみると、家の周りに人垣ができている。
話を聞けば、村の乙女を一人連れ去ったのだと言う。
戸口に顔を近付ける、かすかに声が聞える。
「ああっ…いやっ。どうか、お許しください。御子さま」
「よいではないか、よいではないか。…けけけけけっ」
おっさんか?
いや、変態か?
中ではまだ日が高いと言うのに怪しげな会話が繰り広げられている。
「御子さま、私でございます。失礼致します」
声をかけて勢い良く戸を開け放つ。
部屋の中では少女が床に押し倒され、上衣の胸元が今まさにはだけられようとしていた。
間一髪。
姫が視線を送ると男達が数人部屋に入り、娘を襲っているスサノオを引き剥がした。
その隙に涙ぐむ娘の襟口を整えてやり、女たちに渡す。
さて、勝負はここから。
数人が取りすがって抑えているが、それも時間の問題だ。
剣を持っていないのが幸いだが、相手は天津神の御子。素手で人を殺すくらい造作もない。
荒れると手が付けられないのだ。この御子を恐れる事なく対等に渡り合えるのは、社の巫女である大宮かクシナダ姫だけである。
最近は以前に比べ、このような騒を起こす事もなくなっていたのに。
こんな昼間から、しかも姫に「妻になれ」と毎晩夜這いをかけているくせに結局これだ。
イライラする。
「どうかお鎮まりくださいませ、御子さま」
なるだけ冷静に声をかける。
御子のただでさえ凶悪な顔付きが、怒りで眼も血走り最悪になっている。
「ふざけるなっ!この俺を誰だと思っている…!天神・伊佐那岐命の御子、建速須佐之男命だぞ!!」
「存じております。しかし、御子さま。ご無体を申されますな。ここにおわします娘は許嫁のいる身でございます。」
わざとスサノオを讃える世辞句を外した。
声にもわずかに苛立ちが混じる。
姫は必死になって落ち着こうと、うつ向いた。
「お前が悪いのだ…、お前が!!」
わたしのせい??
何でそうなる?私が悪いのか?
スサノオの言葉に反射的に顔を上げると、あの眼が射るように姫を見ていた。
もう、嫌だ。何で私がこんな思いを。
ひどく疲れた。
私はあなたの鎮め巫女ではないのに…。
「では、私の命をもって贖いましょう。誰か剣を。どうせ捨てるはずだった命、惜しくなどありません。
それで気が済むのでしょう!!!」
一気に叫んだ。
「おい……」
スサノオは怒りも忘れ呆然としている。
もう、止まらない。
「あんたのせいよ!全部!!あたしは………」
助けてくれと、頼んだわけじゃない。
その言葉を何とか飲み込むと、代わりに涙があふれでた。泣きたくなんてないのに。
「うっ……っう゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
泣きながら走った。走って、走って、逃げた。そこから。御子から。自分から。
嫌だ、嫌だ。こんな自分。望でいたわけじゃない。
苦しい、苦しい、苦しくて…………恐い。
生きることが。
「俺が恐くないのか」
いつか御子が言った。
恐くなかったわけじゃない。ずっと前に決まっていたから、未来は。終わりを知っていたから、どうでも良かった。
だから、揺らぐことなどなかったのに。
なのに…どうして私が、私だけ。唐突に与えられた、未来。
どうしていいのかわからなかった。
その先の自分を、考えたことなどなかったから。
恐かった。置いていかれたと思った。恐くなった。
孤独が。愛されることが。愛することが。傷つくから。いつか必ず失ってしまうのを知っているから。
あの眼に見つめられて、分かった。心が泡立つのが、揺れるのが。
だから、理由をつけて逃げようとした。
今だって、結局全部をあの人のせいにしようとした。
なんて、弱くて、汚くて、ずるい。
こんな自分に気付きたくなかった。
死んでしまいたかった。
姫の言葉に大宮はやさしく耳を傾けた。
童のように泣きじゃくり、支離滅裂な姫の話を辛抱強く聞いた。
「生きるとは、そういうことだよ。皆そうして生きている」
諭すように大宮は語る。
「そう……かもしれません。でも、恐いのです。不安で不安でたまらない」
「だからら、一人では生きられないと、そなたが御子どのに教えたのではなかったかの?
この郷に来た時の御子どのは荒ぶる神そのものであった。皆、あの若者を畏れた。そなただけが畏れなかった。
側を離れなかった」
「それは違います。恐れなかったのは御子さまでは、ありません。恐れなかったのは、死ぬことです」
「同じ事だよ。そなたに御子どのはどう見える?」
「寂しそうだと思いました。…荒ぶる事で必死に自分を守っているように見えて……」
何にも気を許せず、一度も安心して眠ったことがないように濃い隈でその瞳を縁取り、自分以外全てを恐れ、守るように膝を抱える姿が、とても心細そうに見えて…。
側に、いてあげたいと思った。
「御子どのは、そなたと出会い、優しさや、温もりを知り、孤独に気付いた。
そなたと出会わずば、知ることもなかったであろうかの。
しかし、御子どのは気付いてしまった。
一度知ってしまえば、その前に戻ることなどできないのだ。あの若者をまた一人にするのかね?」
クシナダ姫の頬をまた一筋、新しい涙が流れ落ちた。
「姉姫たちを憐れと思ってはいけない。あの子たちはその宿命を生きたのだから。
その事を忘れてはいけないよ、けれど、縛られてはけないのだ。
そなたもまた、そなたの道をゆきなさい」
「姫や、よくお聞き。
死したものの御霊を鎮める事は、たやすいことだ。誰でも出来る。
しかしね、御子どのの荒ぶる御魂をお鎮めすることは、この大宮にもできぬ」
「どうして……だって…」
「巫女など、まいともに生きられぬものがなるのだよ」
そう言って盲た老巫女は静かに笑んだ。
*****
どうしよう。あれからどうなっただろう。
社を下る山道を歩きながら、姫は考えていた。
すでに陽は暮れ、うっそうとした森に射し込むわずかな月光のみが頼りだ。
自分の感情に流されてはいけないという鎮めの基本を忘れて逃げだしてきてしまったことが恥ずかしく、情けない。
大宮さまのおっしゃっていたのはどういうことだろう。
その時、クシナダ姫は山道の入り口、大きな楠木の下に膝を抱えて座る男の後ろ姿を見つけた。
「……御子…さ‥ま…?」
ぱっとスサノオが振り向く。
「……御子さま。あの、昼は申し訳ありませんでした……。わたし…」
駆け寄ってくる御子に視線を合わせることもできず、姫はうつ向き気味に謝罪を始める。
暗くて良かった。泣き腫らした顔を見られなくてすむ。
唐突に、抱き締められた。
「‥わっ…」
声を上げながら姫は身構える。
いつもならこのまま押し倒そうとするはずなのに、スサノオは言葉を発することもなく、抱きしめる腕に力を込めた。
「御子さま…?」
常とは違う御子の様子に姫は声をかける。
少し苦しい。
「……言うな…」
え?
「…死ぬとか、命が惜しくないとか言うなよ」
姫は昼間の自分を思い出した。そして、大宮の言葉を。
(あの若者をまた一人にするのかね?)
姫は暫く黙った後、顔を上げて優しく笑った。
もう、その視線を外すことはない。
「はい、二度と言いません」
お側にいます、ずっと。
そしてスサノオに腕を押さえると、そっと唇を重ねた。
*****
ちなみ、それからしばらく村中でクシナダ姫はツンデレだ、という噂が立ったのは言うまでもない。
やっとここまで。次こそエロに行けそうです。
つ―か、自分で投下しといて何ですが
つまんねぇ〜ね。
前回分とか自分で読んで死にたくなりました。
いしいしんじとか読んだ後だったんで、クシナダ姫の生きる事への葛藤みたいなものが書きたかったんですが…。
なんだコレ?
少女漫画みてぇ。むしろハーレークイン?(読んだことないけど)
次で終わらせます。
58 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 12:43:21 ID:Jjace0/q
そんなことないぞ
続き楽しみにしてるノシ
59 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 20:39:39 ID:Vl5Wf9qc
wktk
60 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 21:59:41 ID:WTOP3WGT
おもしろい!
ガンバレー
クシナダかわいい・・・
神話ってエロいね
62 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 18:24:35 ID:kI3h8EE0
エロいからこそ神話
精子愛液チンコマンコ
近親相姦や強姦や永遠の処女や同性愛
まさに何でもありな世界
64 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 11:23:31 ID:kCnEVRxi
wkwk
tktk
65 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 11:25:49 ID:Jhsb0XeQ
ほっしゅしゅ
66 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 12:29:02 ID:o2/4CiOf
文献はたまに虫干ししないと傷みます
67 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 23:51:26 ID:qGuKvwq3
68 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 15:52:41 ID:WaraT/+B
神降臨保守
69 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 12:48:59 ID:db5pjPiP
ここはアトラスのメガテンスレとは被らないのか?
神話の解釈なんかは書き手に一任されるしメガテンとは明らかに違うかと
ロキ×シギュン希望
>>71 世界観に縛りが発生しそうなオーダーですな。
神話クロスオーバーは駄目なのかな?かな?
月読尊×アルテミスとか、アポロ×天照大神とか。
ありじゃぬ?
75 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 16:08:31 ID:pcSAcF4n
ありだと思う
というか神話系なら何でもおkなんじゃないか?
神様だから、何でも出来る
アルテミスはアポロンの神殿でアポロンに犯された事があるという
説を読んで以来妄想が止まらない。
オリオンの事といい、アポロンはシスコンなんだろうか。
どうみてもシスコンです
アポロンは世界初の妹萌え属性だったんだろう
アルテミスって永遠の処女じゃなかったのかよ!
ハデス×ペルセポネはお約束だろうか
80 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 00:44:47 ID:uYqAnGIU
永遠の処女ってのはいくらヤッても処女膜が治る永遠の処女だったよーな
81 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 05:36:27 ID:Nz5/qUsd
あらやだ、じゃあ毎回痛い思いしちゃうのかしら
82 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 08:54:38 ID:M8Bd3dX9
たぶんAFしかしないんだよ
処女膜自体は裂けても痛くないパターンもある。
出血も同様、つくり次第では血管が大して分布してない場合があるから。
痛みの大半はむしろ、閉じたままだった筋肉を無理に押し広げることから来るのと、
敏感な粘膜が空気にすら触れていない状態で潤滑が少ないまま擦り立てられるから。
前者も後者も行為そのものを繰り返し経ているのなら何も問題はない。
>>83 それまで使われなかった筋肉が突然酷使されるようなもんと考えていいのかな?
それはともかく
西洋神名事典なるものを久しぶりに見てたら、南米の神話にマンコカパックなんて神名があって吹いた
85 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 16:20:59 ID:uYqAnGIU
>マンコカパック
何それwすげえww
ぐぐったらゾロゾロと出てきたw
燭台の灯りが侍女の手により消され、小さな足音とともに扉が閉じられると、
闇と静寂が部屋を支配した。
この部屋の主キニュラス王は目を閉じたまま、
ここ数日の出来事に思いを巡らしながら、その時を待っていた‥‥
始まりは十日あまり前のことだった。
この地には、祭りの期間、妻が夫のベッドに近づいてはいけない、
というしきたりがあった。
いかに王であったとしても、それには従わざるを得ない。
民の規範となるべき王であるがゆえになおさら。
ただ、子供も大きくなったとはいえ、
まだまだ魅力的な妻と日頃から頻繁に交わっていた彼は、
夕食の時には「祭りなんぞなければいいのに」と独り言をつぶやいてしまう。
そんな子供のような王に、そばにいた使用人たちはそっと後ろを向いて笑いをこらえていたが、
彼はかまうことなく寝室にこもり、早めに眠りについた。
深夜、ふと彼は目覚める。
再び眠りにつこうとしたそのとき、彼は慣れない香りをかぐ。
甘く清らかなその香りに彼の感覚は乱される。
これは‥ なんの‥‥ でも‥‥ 多分、女性の‥
忘れていた数日前の乳母の言葉を、彼は突然思い出した。
「夜伽をしたいという女がおります。
身分が高貴なためお顔を見せる事はかなわないのですが、
お連れしてもよろしいでしょうか?」
たしか自分は、かまわんと言ったような気が‥‥
そのとき、柔らかな手が王の頬に触れた。
反射的にその手をつかむ。もう片方の手で相手の反対の腕も。
その腕はとても柔らかで細かった。
王の手に柔らかな髪が触れ、さらさらと流れ落ちる。
さきほどの香りがさらに強くなって王の鼻腔をくすぐる。
二つの手が王の頬をなでている。ゆるやかに。いとおしむように。
そしてなすがままの王の唇に何かが触れる。それは女の唇だった。
こすりつけるように、粘膜を通して何かを伝えたいかのように、くちづけが続く。
王の胸には、女の乳房がじかに触れていた。
やわらかな圧力は少し固めのこぶりな乳房を思わせた。
彼は己の欲望のままに女の背中に手を回し、きめ細かな肌の感触を楽しんだあと、
ゆっくりとその手を下へと向かわせる。
女の尻にたどりついた手のひらは素肌の感触を伝えて来た。
この娘はなにも身にまとっていないのか‥‥
王の驚きをよそに、急に唇が離れる。
上掛けが勢いよくはがされ、王の胸を唇が楽しむようについばむ。
器用に王の上半身は裸にされ、彼女の唇は腹を経由し下半身へと向かった。
女の両手が王の服を取去ると、興奮しきった怒張がその姿をあらわした。
脈打つ怒張を前に、女は動きを止める。
とまどっているのだろうか、それとも、なにか‥‥
女の舌先が、屹立の側面におそるおそるといった感じで触れた。
ゆっくりと先端に向かい、再び根元へと降りてくる。
今度は反対の側面に移動し同じように先端に向かう。
そしてそこで数秒とまった後、唇全体で先端をくわえた。
もたらされた快感に、王の太ももがピクリと動く。
舌先が先端を刺激する。ぐるぐると先端の周囲をなぞるように動く。
さらに深く女は怒張をくわえこむ。
屹立の先端は女の喉に位置し、じんわりと締め付けられている。
舌がちょうど中腹の下側にあって、ゆったりと左右に動く。
唇は根元をゆるやかに締め付け吸引をしながら蠢く。
同時に三箇所からの刺激を受け、
怒張は女の口内で跳ね上がらんばかりに固さを増す。
たまらず、王は手を伸ばし女の胸をつかもうとする。
それに気づいた女は唇からこわばりを離し、少し上方へと移動し胸を突き出す。
二つの乳房は王の手に具合よく収まった。
ゆるやかに揉むと、女の口からかすかに喘ぎ声が漏れる。
乳房はこころなしか硬く、あるいは男を知らぬせいなのかと、
王がそんな思いでいると、女が再び覆いかぶさり上から王を抱きしめる。
そして先ほどのくちづけが戯れであったかのように、
濃厚で卑猥な唇の儀式が始まった。
女の舌が境界線を越え、王の口腔へと入り込み、舌をからめ、まとわりつく。
粘膜から得られる官能に、二人は同時に声にならないうめき声をあげ、抱きしめあう。
王の腹にひとすじのぬめりが垂れる。
それは女の陰唇からあふれ、太ももを伝わってきたものだった。
つぎつぎと滴り落ちるにつれ、女の喘ぎ声もまた大きくなる。
女は腰をくねらせ、陰部を王の体にこすりつけ始めた。
王は女の腰を強くつかむ。男としてすでに我慢の限界を超えていたのだ。
女は抗うことなく、彼の意図通りに腰の位置を怒張の上に移した。
今もなお滴り落ちる愛液は、怒張をも濡らしている。
ゆっくりと女が腰を下ろす。
濡れそぼった陰唇をかきわけ、怒張が目的地へと向かうが、
なにかの障壁がそれを拒む。
王は一瞬とまどいを覚え、あわてて腰をつかんだ手の力を弱めた。
もしかしてこの娘はおぼこなのか?
でもそれなら、先ほどから見せていた痴態はいったい‥‥
突然、王は自分の分身が肉ひだの奥へと迎えられたのを感じた。
娘の尻が自分の腿に勢いよくぶつかり、彼女が一気に腰をおろした結果だとわかる。
怒張を包む粘膜は激しくうち震え、娘が激しい痛みを感じているのは明らかだった。
それでも、そのことをこちらに知られたくないと‥ そうふるまっている‥
どうしてなのだ‥‥?
王はその言葉を口にする寸前でやめた。すくなくともこれは彼女の思いそのもの。
であるなら、一刻も早くこの痛みから解放するのが自分の務めではないか?
男として、優しくあろうとするならば‥‥‥
彼女の体を抱いて、結合したままゆっくりとあおむけの体勢にする。
「少し我慢するのだぞ?」
そう言って、女の両足を腿で跳ね上げながら、あらためて奥まであますことなく貫く。
自らの両手で覆った女の口からくぐもった悲鳴が漏れる。
もう少しだからな。心の中でそうつぶやき彼は抽迭を始める。
淫らにまとわりつく陰唇と狭い膣内のもたらす刺激があいまって、
あろうことかほんの数回動かしただけで彼は高みに至ってしまう。
女を強く抱きしめ、ぐいと腰を押し付けたまま、奥深くへと射精をくりかえす。
子宮をすべて精液で満たすことが全ての目的かのように‥‥
その間も、女はただ男の体を強く抱きしめていた。力の限りに。
激しい交わりのあと、王は束の間まどろんでしまう。
ふと目を覚ますと、女の姿はそこになかった。
自らの手で燭台に火を灯し、部屋中を照らす。
しかし女のいた痕跡はどこにも見当たらなかった。
いや、寝床の上の敷布にしるしだけが残されていた。
長い栗毛色の髪が数本と、そして白い敷布の上の赤い彩り‥‥‥
いったいどこの誰なのだろう。あれは本当に高貴な家柄の女性なのか?
間違いなく若い娘だったし、なにより明らかに処女だった。
それ以外の何の答えも得られぬまま、王は眠りに着く。
翌晩、女は王のもとに再び訪れた。そして同じように体を重ねる。
次の日も、また次の日も。
すでに娘は何のためらいも無く王の愛撫を受け入れるようになっていた。
陰唇を唇で吸われ、隠された敏感な真珠を舌でついばまれると、
体をふるわせ、自ら求めるかのごとく絶頂を迎えてしまうのが常となっていた。
そして、後背位で貫かれ、乳房を力いっぱいもみしだかれる時さえ、
おとがいをのけぞらせ、激しく快感を覚えていることを男に伝えようとする。
その姿は美しくも可愛らしくもあった。
ほんの数日で女は王と交合するために生まれてきた生き物であるかのように、
大きくその閨でのふるまいを変えていた。
しかし、今日は祭りの最後の日。
今晩を逃したら、女は自分のもとに来なくなるかもしれない。
そして女の名前さえ知らぬままにもなりかねない。それは避けねば。
王は決意した。今日こそ女の顔を見よう。そう、今晩しかないのだ、と。
いつものように激しく情をかわし、疲れきって二人は並んで横になっていた。
騎乗位で長く動いていたためか、いつもはすぐに帰る女も、珍しく共にまどろんでいた。
王はそっと寝床を抜け出し、閉じられたままの窓の幕をあげた。
空には満月がかかり、部屋に青い光が満ちる。
その光は寝床の上にも降り注いでいた。
寝床を振り返った王はゆっくりと女のところへと歩み寄った。
気配を感じたのか女は上半身を起こした。
月明かりが女の横顔を闇の中に浮かび上がらせた。
ゆっくりとその顔が王の立つ場所へと向けられる。
時が止まる‥‥
次の瞬間、女は敷布を体をまきつけ、目の前の王を突き離して部屋を横切り、
入り口の扉から廊下へと飛び出す。
残された王は、あまりの事態に声も出せずにいた。
床にうずくまり頭をたれたまま同じ言葉をくりかえす。
「どうして‥‥ なぜ?! ‥‥」
夜伽の相手はミルラ、まごうことなきキニュラス王の実の娘であった。
数ヶ月前に話はさかのぼる。
どうにも様子のおかしいミルラを見て、乳母がミルラに話しかけたことがあった。
「ミルラ? なにか悩んでいるならあたしに相談してみたら?
でも、聞くまでもないか。
あなたの悩みは、そう、恋の悩みだものね」
ずばりと言い当てられ、ミルラは全てを告白することにした。
目の前の乳母以外に話す相手などあるわけもなかった。
乳母は、ミルラの話に言葉をなくした。
ミルラの恋した相手はミルラの実の父、キニュラス王だったからだった。
キュプロス島においても近親相姦が重罪であることはかわりがない。
禁断の恋。それがミルラの恋だった。
最初はなんとかしてミルラを思いとどまらせようとしたのだが、
恋する娘が切々と訴える一途な思いと、その涙の美しさに負け、
祭りの夜、闇にまぎれて思いを遂げる方法を乳母は彼女に教えてしまう。
そして今、彼女の正体は王の知るところとなった。
罪人として捕えられることを恐れたミルラはそっと島から抜け出す。
遠くアラビアの地にたどりついた彼女は、
犯してしまった重大な罪をあがなうため、神々に願い、自らの姿を没薬の木に変えた。
しかしその時にはもう、
愛する人との、束の間ではあっても満たされた時間の証が、
彼女の体内に胚として宿っていた。
時が経ち、月満ちて苦しむミルラを哀れに思った神は、その幹を裂いて子を取り出した。
男の子はアドニスという名を与えられ、後に美しい少年へと育つこととなる。
--- おわり ---
GJ
おっきした
上品なエロスを感じた。つか上手いな、あんたw
GJでありました!
98 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:28:28 ID:jMQ3mFMh
ミルラかあいいよミルラ
ミルラの樹液ってミイラを作るのに使うんだね、勉強になった。
この格調たかさでアドニス編キボン。
100 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 16:07:53 ID:lrpH1azT
サタン×ガブリエルのむりやり陵辱堕天ものがみたい
101 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 01:40:36 ID:npGD3lKK
それよりロキがフレイヤを犯す話がいい
高飛車女神のレイープ
神話コラボマダー?
103 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 15:21:30 ID:4XoOLGBV
前にエロ系フラッシュで女神陵辱だかそんなタイトルのフラッシュ見た気がする
ギリシャ神話の女神アテナがレイープされまくる
104 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 10:50:54 ID:E5qnwtRC
帝釈天と阿修羅王が戦い続ける理由になった
帝釈天が阿修羅王の娘を強姦する話とか読みたい
やべ、すっげぇアイデア思いついた。
戦いに敗れたワルキューレを巨人たちが捕らえて調教するっての何かエロくねぇ?
調教メニューとかたくさん考えたら1本 エロゲーとか作れそうだぜ!?
うわやべぇ俺天才じゃん
ゴメンナサイ
帝釈天×舎脂書いてみた。
帝釈天が舎脂に一目惚れで結婚まで待てずに拉致監禁強姦で阿修羅王大激怒ということしか知らんから話おかしかったらスマソ。
「父は何と申しているのでしょうか」
自分に覆い被さる男に向かい舎脂は首を傾げて問うた。
その動きに髪飾りがしゃらりと音を立てた。
「お前をやるといっていた」
憮然とした顔で男は舎脂を見下ろしている。
「先日父にお会いした時に良い縁談が見つかったとは申しておりましたけれど」
「その相手が俺だ」
「そんなはずがありません」
やはり父の言うとおりに護衛をつけて歩くべきであったと舎脂は今更ながらに後悔した。
このままでは未来の夫に捧げるべき貞操を奪われてしまう。
舎脂は秀麗な眉を歪めて考え込んだ。
「今ならまだ間に合います。私を父の元へ帰して下さい」
この状況を打開するためにはどうしたらいいのかと。
「いずれ俺のものになると決まっているのだから今手に入れても同じことだろう」
男は手前勝手な理屈をこねて、舎脂の唇を強引に塞いだ。
思考を巡らせていた舎脂は驚きのあまり差し込まれた舌に噛みつくことも忘れて呆然と男の口づけを受け入れていた。
ぬるりとした感触が咥内を這い回り、混じり合った唾液が唇の端から漏れた。
生まれて初めての口づけの衝撃から舎脂が立ち直った頃には既に衣装は半分ほど脱がされかかっていた。
「い、いやっ! 離しなさい。無礼者! 私を誰だと思っているのですか。阿修羅王が娘舎脂ですよ」
「知っている。俺の妻になる女だ」
悪びれなく言ってのけ、男は舎脂の衣装を遠慮なく引き裂いた。
「きゃあっ!」
じっとしていたままならば綺麗に脱がせていただろうに、舎脂が抵抗しようと暴れたせいか、彼は脱がせることを諦めて手っ取り早く舎脂を裸に剥いてしまった。
「暴れるな。痛い思いはしたくないだろう」
それでも必死で暴れまわる舎脂を縫い止めるように寝台に押しつけて男は体重をかけてのしかかる。
舎脂は身動きがとれずに、悔しげに唇を噛んだ。
「大人しくしていれば悪いようにはせん」
器用に舎脂の両手を縛り上げ、男は体の線をなぞるようにゆっくりと撫であげる。
「俺の子を産む女だからな」
透けるような白さに朱が混じり、目を伏せて顔を背けた舎脂は否が応でも男の情欲をかき立てる。
好色そうな笑みを浮かべ、男は舎脂の肌に舌を這わせた。
びくりと舎脂の体が震える。
彼の手が舎脂の乳房を掴み、弄ぶようにぐにゃぐにゃと揉みしだく。
男の手の中で舎脂の乳房は力を加えられるままに形を変えていく。
男の舌が頂に触れ、舎脂はぎゅっと唇を噛んだ。
こんな男に屈したくはないと矜恃だけが彼女を支える。
男の唇はどんどんと下へ進み、舎脂の体はその度に震える。
男が臍の下に口づけたとき、舎脂は自由な足で男を思い切り蹴りあげた。
低く呻いて体を離した男は顎を押さえて眉をしかめた。
「なんてことをするんだ!」
怒りに瞳を燃やした男は舎脂の膝を掴んで足を割り開く。
「夫に逆らうとどうなるか教えてやる。躾は初めが肝心だからな」
できることならば秘めたままでいたかった場所を露わにされ、舎脂は必死で足を閉じようと試みる。
しかし力の差は歴然で、男は簡単に足の間に体を割り込ませた。
そうこうしている内に男は衣装の前をくつろげて猛った欲望を取り出した。
「や、いやです……いや……」
弱々しく首を振る舎脂に見せつけるように男は軽くしごいてみせる。
「だから大人しくしていろと言ったのだ」
懇願には応じずに男は舎脂の秘裂へ手を添えた。
そこは先ほどの愛撫に反応し身を守ろうと僅かに濡れてはいたが、挿入の助けになるほど潤ってはいない。
「まあ、当たり前か」
男は自らの手のひらに唾を吐き出し、舎脂の秘裂と自身の先端へ塗り付けた。
「可愛い舎脂。お前が誰の物かたっぷり教え込んでやる」
にやりと笑い、男は勢いよく舎脂の中へと欲望を埋め込んだ。
「いやあああああっ!!!!」
準備の整っていない舎脂の体は強烈な痛みと異物感に悲鳴を上げる。
体が引き裂かれるのではないかという衝撃に耐えきれず、舎脂は大粒の涙をこぼした。
男はそれでもかまわずに腰をぐいぐいと押しつけてくる。
「い、いたっ…や、いや……ああっ、いッ、いやぁ」
苦痛を訴える舎脂の唇を塞ぎ、男は咥内を思うままに貪る。
そうしながら、荒々しく乳房をこね回して、腰も休まずに揺らし続けた。
「ふ…んッ、や、あ……ひあっ」
時折唇が離れる度に舎脂は意味をなさない言葉を漏らし、痛みから逃れようと彼の背に爪を立ててしがみついた。
舎脂の体から溢れる蜜により、だんだんと抽送もスムーズになっていく。
淫らな水音を奏で、舎脂の体は彼を受け入れていった。
「お前の中はいいな。俺のためにあるような体だ」
満足げに呟きながら彼は奥を抉るように深く腰を叩きつける。
「んぁ、や……は、あ、ああっ…あッ、あッ」
既に抵抗の力をなくした舎脂は彼にされるがままに体を揺さぶられる。
そうして舎脂の体を十分に弄んだ後、男はおもむろに舎脂の腰を掴んで引き寄せた。
今までよりも激しく舎脂の中を暴れ回る。
「そろそろ子種をくれてやる」
上擦った声で呟き、彼は遠慮なく舎脂の胎内に滾った欲望を吐き出した。
*
「もう、いや……ああっ、また…あッ、あッ、あッ、あああっ!」
激しく体を痙攣させ、舎脂は男の体の上に倒れ込んだ。
男は舎脂の腰を掴み、舎脂の悲鳴にかまうことなく下から突き上げる。
男の胸に顔をすりつけて、舎脂は再び甘く喘ぐ。
「まだ俺は達してない」
「うそ…さっき、たくさ……ひっ、んん! も、やあっ」
「さっきはさっき。今は今だ」
会話している間も男の欲望は遠慮会釈なしに舎脂の体を貫き続ける。
「……壊れてしまってもつまらんな」
叫びすぎて枯れはじめた舎脂の声と虚ろな表情を改めて確認し、男は突き上げるスピードを速める。
「これで最後だ。たっぷり味わえよ」
一際強く打ちつけられた欲望から熱い精が迸る。
射精の衝撃で舎脂もまた体を震わせて達した。
ぐったりと力なく呼吸する舎脂の髪を撫でつけ、男は愛おしげにその姿を眺めた。
「一目見たときから決めていた。お前は俺のものだ」
舎脂はゆっくりと顔を上げ、自分の体を貪り尽くした男の姿を改めて眺める。
「俺の腕から逃げようなんて馬鹿な考えは捨てろよ」
「あなたは……」
先ほどまで自分を陵辱していたとは思えぬほどに男の表情は優しく慈しみに満ち溢れており、舎脂は混乱して言葉を濁す。
罵ってやろうと思ったのになぜかそれができなかった。
「あなたの名前をまだ聞いておりません」
ようやく口をついてでたのがそれで、舎脂は理解不能な自身の感情を持て余す。
「帝釈天だ。お前の父は夫になるべき男の名も伝えておらんのか」
不思議そうに答えた男の言葉に舎脂は心底驚愕した。
乱心した男の戯言だと思っていた台詞がすべて事実であったのだと知り、舎脂は溜め息をついて再び男の胸に顔を埋めて脱力するのであった。
おわり
110 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 13:10:43 ID:6vSRcoD2
>>107-109 激しくGJ!!!!!!!
雷帝に犯されながらも気丈に振る舞う美女舎脂にハァハァしたw
(;´Д`)ハァハァ
そういえばこの夫婦って両方とも強気系だよな確か
>>105 それと同じ様な内容でワルキューレが戦いに負けてモンスター達に陵辱されまくるエロアニメがあった気がする
111 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/07(木) 14:27:33 ID:i+5gWP/t
>>107-109 いつの間にかネ申が降臨してるw
gj
エロもそうだけど帝釈天と舎脂の性格がうまく表現できてるな
これ読んでたら前に何かの本(民間伝承系?)で読んだ帝釈天の性格を現す文を思い出した。
[傲慢甚だしく気もおかしく、俺だけは師を座って迎え入れる事も許されてるのだ。と言う有様であった。]
ここに降臨するネ申は神話とかに詳しそうな人が多いな
>>110 舎脂は気丈だが楊貴妃だかの美しさに例えられる位に美人だったらしい
歓喜園の花の陰に舎脂夫人の粧をなして、春に和せるに不異。
〔歓喜苑(かんきえん)の花の陰、化粧をしたる舎脂夫人、春風の中にたたずむがごとし。〕
確か帝釈天が惚れたのもその色っぽさに一目惚れしたんだとか
阿修羅王の娘のほかに舎脂は阿修羅王の婚約者という話もあるけどな
結婚するまで清い関係でいようと思ってたけど帝釈天に舎脂を寝取られて
怒って何度も戦うも帝釈天は強くて何度も返り討ちにあうというお話
>>105 マジで天才
久しぶりのSS投下だからか反応がいいな
ここの住人はマニアックな事知ってるしメガテン好きが多い気がする
関係ないがギリシャ神話のアフロディーテのエロパロとか作って書いてほしい
ギリシャ神話は神話の王道みたいなものだしどうだろうか?
114 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 10:44:06 ID:IZT/6T7B
アフロディーテはヴィーナスだっけか?
どうも古今東西美の女神はヤリマンしかいないから困る
イシュタルもたいがいエロ女だしな
ストリップ(;´Д`)ハァハァ・・・
イシュタルぬぎすぎ
もっとこう清楚なのはいないのか!?
117 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 14:32:47 ID:x2qdTJY6
ギリシャ神話代表アフロディーテ→浮気大好き→ヤリマン
北欧神話代表フレイヤ→全ての神々の恋人→ヤリマン
ローマ神話代表ウェネス→男好き→ヤリマン
ケルト神話代表ブリジット
マヤ神話代表イシュタル→ストリップ好き→ヤリマン
日本神話代表→木花開聹耶姫
仏教神話代表吉祥天→人間の男とのセクース好き→ヤリマン
知ってるだけの美の女神あげてみたがヤリマンじゃなさそうな
美と愛の女神はブリジットと木花開聹耶姫くらいになった
んじゃ次はブリジットと木花開聹耶姫のエロパロとかいいかもな
しかし美の女神って2chでいうとこの鬼女が多いな
独身の美の女神っていないのか?
>>117の女神を見ても誰が誰の妻かわからない俺ガイル
ウェネス→ヴォルカヌス
木花開聹耶姫→邇邇芸命
ブリジット→ブレス
アリアンロッドも美女だっけ
123 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 01:02:14 ID:Cp8/a7/E
124 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 01:03:56 ID:Cp8/a7/E
>>117 美の女神が淫乱奥様だからこそ萌える
ストリップ好きのイシュタルとか乱交好きのフレイアとかせセクース好きの吉祥天とかの結婚初夜とか見てみたい
激しくエロいんだろうな(;´Д`)ハァハァ
インド神話の、シヴァ神に一途なパールヴァティの初夜話とか、シヴァにえっちの手練手菅しこまれて、オナる話とか。
一人称で、ノートに書いてたなΨ。
チラシの裏。
127 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 18:14:21 ID:ABOHTrYJ
そう言えば大昔「小説新潮」だったかの広告で
アーサー王と妻がやりまくるポルノ小説が発見されたとかで
翻訳されて載ってたな
ソロモン王と72柱の魔神でエロは不可能かな?
全員美女に変身できたらソロモン王ハーレムでウハウハ?
>>128 魔神って、一人女性じゃなかったっけ? リンカンデキルー?(・∀・)
ゴモリーかっ!
>>125 イシュタルは正式には結婚してないぞ
その代わり愛人がたくさんいる女神
エロな人妻吉祥天と毘沙門天の場合は初夜でいいが
フレイアとオーズの場合に妻はともかく夫が地味だから
ロキにはめられたフレイアが巨人族の大勢に輪姦される話がいい
>>129-130 ゴモリーだな
>>129-131 ヴェパルたん忘れんな
新紀元社の事典のせいで勘違いされてるが奴も正真正銘の女魔神だぞ
いっそのことゴモリーたんとヴェパルたんを呼び出した召還者が両方の女悪魔とやりまくる話は?
召還者には逆らえないことをいいことに女悪魔をハメまくるw
(;´Д`)ハァハァ
>>131 オーズの正体はオーディンだとも言われてるぞ
そう位置づけるとオーズもさほど地味でもない
あと吉祥天と毘沙門天の夫婦については
エロスな美神と真面目な軍神だから夫が受け身に回りそうで困る
>>133 真面目な軍神が我を忘れて責め手になるのがいいんじゃないか
135 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 01:05:22 ID:SeYbQWHJ
このスレではクトゥルフ神話はどうなの?
一応神話になるの?
>>135 他にスレがないしクトュルフ神話もここでおkだと思う
137 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 12:24:03 ID:rYwypMEG
夫婦別れの女神でもある弁財天女が毘沙門天と吉祥天女の仲の良さに腹が立って毘沙門天を誘惑した話があるそうだ
さすがに飛びつきはせんが顔を赤くしてふらふらしてたので
怒った吉祥天が夫を自分側に引き寄せると弁財天にビンタ一発食らわせたという話があった
以後、吉祥天女と弁財天女は不和になったという話がある
弁財天女がどんな誘惑したか激しく気になる
ケルト神話のクー・フーリンが師匠のスカアハに技といっしょにセックスの手ほどきを受けてたらいいと思うんだが
ギリシャ神話はアルテミスとアテナが処女女神
ハデスとペルセポネなんかまんまラチカンキーン
デメテルがハデスに「娘を返してください!どんな条件でものみますから…」
とか言う話が読みたい
昔、百合カプスレにアフロディーテ×アルテミスってのがあったな
あれはいいもんだった
>>139 ペルセポネがハデスに調教される方がいいなあ。
デメテルがいいのなら、デウスとポセイドンが相手にいる。
デウスは強制(これでペルセポネが生まれた)、ポセイドンはレイプだったはず。
そういや、ハデス、ポセイドン、デウス、ヘラ(デウスの正妻)、
デメテル(農耕の神)、ヘスティア(炉の神)は兄妹なんだよな。
順番は忘れたが。
萌え萌え幻想武器事典のキャラでエロパロは?
いろんな神話の神様が全員おにゃのこになってるけど
143 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 01:31:08 ID:C8l6awfv
何の神話でもいいからエロパロみたい
>>141 ガイアから生まれたときの順番は炉→農→妻→冥→海→雷。
クロノスから生まれたときの順番は石→海→冥→妻→農→炉。
146 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 10:22:01 ID:2MV9BP++
ここはエロ賢くなれるインターネットですね
>>145 ありがと。
>>141です。
ただ、彼らの母親はウラノスとガイアの子、レア(クロノスの正妻)だったかと。
148 :
145:2006/12/20(水) 23:25:22 ID:xr67M9uS
うん、間違えた。
クシナダとスサノオ…投下お待ち申しておりまする。いつまでも…
くとるたんはすれ違いな気がするので引っ込んでる
くとるたんとは何ぞや?
いあいあ
154 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 08:15:05 ID:ta7m0HZP
ネ申降臨期待あげ
155 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/22(金) 09:18:28 ID:QreUNA4o
>>139でもハデスがニンフと浮気まがいした時ペル嬢嫉妬してニンフを潰してるよね?
個人的には悲しい純愛が似合う気が。
天使の紅一点ガブリエルが悪魔の手に落ち陵辱されて奴隷になる話が見てみたい
ものっそい亀だが、昔某荻●漫画と興福寺阿修羅像のおかげで、
オニャノコ阿修羅王(舎脂は彼女の本名か幼名)な妄想してハァハァしてた自分が通りますよ。
>>160 >舎脂は彼女の本名か幼名
帝釈天ロリコンか
162 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 00:07:22 ID:biFma8xX
美の女神陵辱マダー?
163 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 13:59:36 ID:8WeP108G
マイナーな話で申し訳ないんだが、アイヌの神話に出てくる妖魔に、凄くエロいのがいたな。
裸の女の姿で集団で出現し、男を虜にするという…。
確かパウチカムイだったな・・・
一説によると元々は女神だったんだけど彼女を創造した神様(コタンカラカムイ)から
失敗作呼ばわりされて同じような境遇の女神達を集めて淫魔になったので
最後は疱瘡の神と人間の女の間に生まれた半人半神のカスンデに殺されたんだとか
>>139 >>151 ハデスは何となくブサではない喪男のイメージが有るな
ところで某12姉妹を見てたらキメラを始めとしたテュポーンとエキドナの
子共達の萌え擬人化という電波が
確かスフィンクス達の父親もテュポーンだという説有ったよね?
そういや中国神話で何かある?
萌え話ってあんまり聞かないような。
巫山の神女の話とかはあるけど、いまいち神話って感じしないんだよなあ。
龍とカルラとか、敵同士種族の純愛エチーも見てみたい…
169 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/27(水) 00:32:43 ID:mtc/gYPm
西王母はオバサン過ぎるか
あれは…本体が怖いから…
171 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 02:42:33 ID:THnyf6Sv
本体というと疫病神だっけ
クトゥルフ神話は神話に含まれるのかな?
フレイ×フレイアの兄妹近親相姦見てみたい
175 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 00:12:15 ID:o0DzxHuE
そろそろ北欧神話かギリシャ神話ネタ読みたい
けどぶっちゃけ職人さんのエロパロ読めるなら何の神話ネタでもいい
176 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 02:05:17 ID:aWCmUame
ギリシャ神話のバッカスとなんとか姫(←名前忘れた)の話が読んでみたい
…我が儘言ってごめんなさい。
バッカスはローマ神話。ギリシア神話ならディオニュソスだね。
ディオニュソスとアリアドネの話かな。
冠座の元になった話だったような。
ここはクトゥルー神話はありですか。邪神による触手プレイとか
旧支配者と奴隷種族の絡みもありですか?
あと俺的には
ティンダロスの猟犬とニャルラトテップの絡みがベストかと・・・・・・・
あっ、あとアトラック=ナクアとかショゴスも捨てがたい
雑食なので、何でもおk
俺も神話好き雑食なんで何でもおk
183 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 11:18:22 ID:cOtjSAfu
新年あけましておめでとう
神降臨期待あげ
184 :
伊南屋:2007/01/01(月) 15:09:58 ID:FpcLao1K
一人の少女がいる。透き通るような白い肌、それに合わせたように純白の長い、長い髪。
瞼は伏せられ、その瞳の色を窺い知ることは出来ない。
眠っている。たゆたうように、揺れる漣のように。
そこは、何もない空間。ただ遠く、不安定な太鼓のリズムと、狂ったようなフルートの音が、悪夢じみた協奏曲を奏でている。
少女は全裸であった。ただ長い髪を緩くたなびかせるだけだ。
その白い体を、無数の触腕が這いずっていた。
赤緑色のタール状粘液を滴らせ、少女の身体に狂気じみた色彩を与える。
純白は穢される。穢されて、穢されて。それ以上に穢れていた。
うぞうぞと這い回る触腕は、少女の薄い胸を、茂みの無い秘部を撫で回し、タールを塗りたくる。
少女はそれに歓びを感じているのか、時たま身を震わせる。
果てぬ絶頂に囚われ、少女は奈落に落とし込まれる。
漏らす吐息が快感を訴える。
透明な粘液が快感を報せる。
夢幻の暗黒に少女は微睡む。
狂気の魔笛が旋律を奏でる。
唯々狂っていた。穢れていた。地獄じみていた。
少女を貫く触腕が蠕動する。少女の胎内に異形の精液が注がれる。
それを、少女は歓びに打ち震えながら受け止める。
眠った意識。白痴の精神で。
太鼓が一際強く、いや弱く。耳をつんざくような微かな音を鳴らした。
それは、新たな命の誕生を祝うのか、呪うのか。
少女の胎内で生まれた存在は、少女の身を介さず世に産まれ堕ちた。
フルートが響き渡る。
何十秒と、何分と、何時間と、何年と、百年、万年、億年、兆、京――果てなく響く。
それに合わせ、少女も犯され続ける。侵される、冒す。
無限の刹那。
ただ少女が目覚めるその時までそれは続く――。
185 :
伊南屋:2007/01/01(月) 15:11:14 ID:FpcLao1K
自分の中ではアザトースは純白ロリのイメージ。それを文にしてみました。
イタクァとかバイアクヘーもいいね
つひでぼんの書
>>184-185 GJ!
クトュルフ神話のアザトースが来るとは想定外だった
新年早々いいもの見させてもらったよ
189 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 01:05:16 ID:jx+xyFfJ
なんというネ申スレ
190 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 13:02:03 ID:TQK/nFTZ
>>184 乙
純白ロリという設定に萌えた(;´Д`)ハァハァ
「ダフニスとクロエ」きぼn
・・・神話とは違うか
「アダムとイヴ」は神話なのか?
神様やそれに纏わるの話なら何でもおkだと思うぞ
ところでここのSS保管庫ってある?
194 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 20:37:40 ID:PSSCNdmc
日本神話
アメノコヤネ×アメノウズメ
スサノオ×クシナダヒメ(途中)
聖書
アダム×イヴ
ギリシャ神話
キニュラス王×ミルラ
仏教神話
帝釈天×舎脂
クテュルフ神話
アザトース
今まで出てきたのを順にまとめるとこんな感じ
ツンデレ・クシナダさんのファンです
続き楽しみにしとります、半裸待ちで2007年です
クシナダはツンデレより両親に溺愛されてる箱入り娘な感じ
両親が愛されるがヤマタノオロチの人身御供にされる悲劇属性の大人しいお姫さま
結果英雄スサノオに助けられるて幸せになったけど
アフロディーテと吉祥天女の人妻濃厚セクース物語が見たい
アフロディーテの話としては浮気症で外でヤりまくっている妻に夫が逆襲してアフロディーテを調教する話
吉祥天女の方は夫婦仲が非常にいいんで真面目な軍神に吉祥天女が手練手管で攻めまくる話
人妻美の女神(;´Д`)l\ァl\ァ
>>197 俺も見たいぞ〜
あの鍛冶屋の神様、拘束具付の椅子やベッドを作った前科があるからなあ〜
199 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/05(金) 19:07:19 ID:u9gl+PML
>>197 人妻もなかなかいいな(*´Д`)
すごい読みたくなってきた
あとそれとは別にディオニュソス×アリアドネも読んでみたい
>>200 アフロディーテ「いろんな人と浮気してきたけどたまには女同士もいいわね」
吉祥天女「あら、貴女に私を満足させることができますか?」
アフロディーテ「ウフフ当然よ。私を誰だと思ってるの?」
こうですか!
わかりません><
202 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 01:42:15 ID:nKwqPmqU
細かいことでスマンが、神話、
つまり神様の話というわけだ。
当然出てくるのは神様だよな。
でも、¨神¨様なのに¨人¨妻っていうのもおかしい気がしないか?
そんなことは知らねぇ
とりあえずメディアかメドゥーサが読みたいわけだ。
あ?FATE?
大好きだぜ?
良いんでない?
>>198 へパイトス「くそ〜。いつもわしをほって遊びまくりやがって〜。
こうなったら拘束具でも作って調教してやる。鍛冶の神なめんなよ。」
こんな感じで作ったんだろうか
>>206 マジレスすると
・拘束具付の椅子は母親に認知してもらう為に
・拘束具付のベッドは嫁&その愛人(アレス)の浮気現場の取押えの為に
夫々作った物。
黄金メイド他、様々な物を作っているから手先も器用だから、あっちが得意でもおかしくないのに...
テクニックはすごいけど肝心のお宝がお粗末だとかってのは?
(・∀・)9m ソレダ!!
怒った夫が極太バイブを作って浮気妻に猛反撃
バルキュリー陵辱マダー?
211 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 00:50:58 ID:I1Ei8wUg
ギリシャ神話のアテナが陵辱されるフラッシュがあった気がするんだけどだれか知らないか?
トロイア戦争ものでいってみます。
まずは一番好きなキャラ、パリスの最初の妻、オイノネから……。
<トロイア>
序
海の精霊テティスがプティア王ペレウスとの結婚式を挙げたとき、
すべての神々がその宴席に招かれたのですが、ただ一人、手違いで招かれなかった女神がいました。
その女神とは、<嫉妬と不和の女神>エリスです。
「――私が小さな女神だから、彼らは私をないがしろにしたのだ。
私が嫉妬と不和という、人から好かれないものを司る女神だから、彼らは私を呼ばなかったのだ」
エリスは、暗闇で染め上げたような髪を結い上げながら、呪詛のことばを吐き出しました。
自分が、知恵や、権力や、美や愛といった人々が好む力の守護者でないことをエリスは呪いました。
それらの守護者である女神たちの、人々に賞賛される華やかな姿を呪いました。
──彼女たちの、人々が毎年の祭りに山のように神殿に捧げるものを着捨てるように使っている綺麗な衣装と、
──自分の、あまり神殿に供物が捧げられないので、何年も着込んでいるぼろぼろの墨衣(すみごろも)とを、
──彼女たちの、愛され、崇められ、見られ続けることで、女としてたっぷりと成熟した美しさと、
──自分の、畏怖はされても尊敬はされず、いつも目をそらされ、打ち捨てられために発育が止まった身体とを、
交互に眺めたエリスは、やがて、陰惨な微笑を浮かべました。
「私への非礼に、報いてやろう。――テティスとペレウスだけにではなく、世界中の人々に。
そう、私をないがしろにしている人々全てに、私の司る力を教えてやるのだ」
エリスのことばは、自意識過剰でもなければ大言壮語でもありませんでした。
彼女が世界を震撼させるのには、ただ一個の黄金のリンゴがあればこと足りました。
「最も美しい女神にこれを贈る」
その一文とともに結婚式当日に送られたリンゴは、彼女のことばのとおり、世界中に不幸をもたらしました。
人々から疎まれている女神エリスは、この世で最も強力な力の守護者。
──そう、<嫉妬と不和>の女神だったからです。
テティスの婚礼の宴におくられてきた、差出人不明の贈り物。
その黄金のリンゴを巡って三人の女神が争いました。
<知恵の女神>アテナ
<神々の女王>ヘラ
<美と愛の女神>アフロディテ
彼女たちは、贈り物に添えられた、自らの女としての沽券にかかわる一文を見逃しませんでした。
「もっとも美しい女神」とは自分のことだ、と彼女たちは主張しました。
もちろん、宴席にはただ一人の女神を除いてすべての女神が招かれましたから、
三人のほかに「自分こそが」と思う女神もいないわけではありませんでしたが、
彼女たちは、この権勢も強い三人と張り合ってまでリンゴと栄誉を得ようとは思いませんでした。
結局、美貌とともに、女神としての「格」というものもあいまって、
大神ゼウスにそのリンゴの所有権を申し立てる女神は、この三人に絞られました。
困ったのは、ゼウスです。
いかにオリンポスの王とは言え、三人の中から誰か一人を選べば、他の二人の反発は必死です。
全知全能といわれても、ゼウスは女性の嫉妬と怒りの恐ろしさは身に染みています。
ましてや、三人のうちの一人が自分の姉にして正妻のヘラということだけでも、
これが厄介な──厄介すぎる問題であることは想像がつきました。
……過去の浮気と、その結末について考えれば、どうあってもこの審判役を務めるわけにはいきません。
ゼウスが審判を辞退すると、三人の女神はいつまでも口論を続けました。
宴席に招かれた神々や人間たちは生きた心地もしませんでしたが、
とりあえず、婚礼の儀はなんとか無事に終わり、テティスはペレウスの妻となりました。
長い宴が終わっても、三人の女神たちは広場の真ん中で言い争いを続けていましたが……。
黄金のリンゴをめぐる争いは、テティスの婚礼の後も続きました。
女神たちは長い間、――そう、結婚したテティスが子供を産み、
それが不死身の英雄・アキレウスと呼ばれる若者に育つほどに長い間、激しく争い、
とうとう収まりがつかなくなったので、神々は<審判者>を立ててこの問題を解決することにしたのです。
一
曙光のまばゆい、でも優しい太陽が家の中に差し込むと、
辺りがまだ暗いうちから水仕事をしていたオイノネはにっこりと笑いました。
きれいな布で手を拭き、テーブルの上に準備した朝ごはんをちらりと確認してから
オイノネは奥のほう、寝室へと向かいました。
若い夫婦の家は、小さいですが、すべてがきちんと片付いていて、
そこに住む主婦の仕事ぶりがどんなものか、誰もが一目見ただけでわかります。
「――あなた、朝ですよ。ごはんをいただきましょう」
オイノネが声を掛けると、夜具がもそり、と動き、中から若者が這い出てきました。
「……おはよう、オイノネ……」
寝ぼけまなこをこすりながら起き上がったのは、オイノネの夫、パリスでした。
「まあまあ、私の寝ぼすけさん、はやく顔を洗っていらっしゃい」
オイノネは、くすくす笑いながら、最愛の夫に朝のキスをしました。
「ん……」
おはようの軽いキスのつもりでしたが、パリスは触れてきたオイノネの唇に、自分の唇を強く押し当てました。
「あ……」
口を吸われて、オイノネは真っ赤になりました。
恥ずかしさのあまり、もじもじと身をよじろうとしましたが、
パリスは細身なのにたくましい腕をオイノネの腰や背中にしっかりまわしているので逃げられません。
「んっ……んっ……」
──もっとも、オイノネのほうも最初から逃げる気もなかったようで、
パリスに何度か舌先でつつかれると、若妻は頬を染めながら唇を開いて夫の舌を受け入れました。
「んふ……あ……ふ……」
長い口付けが終わって、パリスが名残惜しそうに唇を離すと、
オイノネは、真っ赤な頬を膨らませて夫を軽く睨みました。
「もうっ……朝からこんなこと、いけませんっ」
「ごめん……でもオイノネがあんまり可愛いから……」
パリスが謝りながら照れたように笑うと、若妻は、ふうっと甘いため息をつきました。
オイノネは、夫にべた惚れで、こういうふうに甘えられるとなんでも許してしまうのです。
オイノネの夫、パリスは、羊飼いです。
赤ん坊の頃、イデ山に捨てられていたところを羊飼いたちに拾われ、
彼らの子供として育てられました。
成長した赤ん坊は逞しく美しい若者になったので、イデ山のあたりに住む年頃の娘たちは、
みなパリスにあこがれ、結婚したいと思うようになりました。
「羊飼いのパリスをごらん、まるでどこかの王子様のようだわ!」
そういいながら熱っぽい視線を彼におくる乙女たちは後を絶ちませんでした。
でも、そうした乙女たちも、パリスが成人してオイノネを妻に迎えることを知ると、
ため息交じりではありますが、笑顔でその結婚を祝福しました。
河の神の娘、オイノネは、皆に好かれていたからです。
オイノネは、「女神のような」絶世の美女というわけではありませんでしたが、
十分美しい娘で、このあたりでは誰もが知っている魅力的な娘でした。
いつもにこにこと穏やかに笑っている働き者の乙女は、
いつも他人を気遣う心の優しい子でしたし、
イデ山や、川辺に生えているあらゆる薬草を知り、
どんな怪我でも治してしまう彼女は、皆からとても感謝されていました。
人々は、ニンフの生まれなのに、<河の乙女>の多くの同族と違って、
ふらふらと遊びまわることを好まず、身持ちの堅い人間の娘のように生きているオイノネのことを、
「あの子は、川辺で遊び、やがて河の中に帰っていくニンフとして生きるのではなく、
きっとだれか人間の妻になるのだろう」と噂しあっていましたが、
彼女は、まさしく人間の羊飼いパリスの妻となったのです。
密かにオイノネのことに惹かれていた若者も多かったのですが、
彼らも、オイノネがパリスの元に嫁ぐことを知ると、それを祝福しました。
オイノネが、パリスのことを大好きなことも、皆が知っていたのです。
パリスとオイノネの結婚式は、羊飼いのそれにふさわしく、
イデ山の中腹の草地で、良く晴れた、春の気持ちのいい日に行われました。
噂に漏れ聞く、プティア王ペレウスと海の精霊テティスの結婚式ほど豪華ではありませでしたが、
集まった皆が心から二人を祝福する、あたたかな結婚式でした。
二人の朝食を終え、オイノネは洗い物を始めました。
彼女の郷(さと)から流れてくる、きれいな川の水は大きな甕(かめ)に汲んであります。
オイノネは、ひしゃくでその水を小桶に分けると、慣れた手つきで皿を洗います。
その様子を、食後のテーブルでしばらくぼんやりとながめていたパリスは、
立ち上がると、昨日の晩に用意していた旅の荷物を持って来ました。
「……どうしても行くのですか、あなた」
オイノネは後ろを向いたまま、声をかけました。
パリスは音を立てたつもりはなかったのですが、
家の中のことなら、そしてパリスのことなら、オイノネには何でもわかります。
「……うん。やっぱりあの牛が殺されるのは納得いかない。
あんな立派な牛の命は、神様に捧げられるのならともかく、人間に捧げられるべきじゃないんだ。
たとえ、それが、王様の息子の葬儀のためとは言っても……」
パリスが愛妻を置いてと置くたびに出ようとしているのには、わけがありました。
数日前、小アジア一の大国にしてこのあたりの支配者であるトロイアの王プリアモスが、
息子の葬儀のため、いけにえに使う牛を近隣から集めました。
羊飼いのパリスも、牛を何頭か飼っていたのですが、
腕のいいパリスの育てる牛はみな丸々太って毛並みがいいため、
役人はそのうちの一頭、パリスが一番可愛がっていた牛を連れて行きました。
その日、パリスは羊を連れてイデ山に登っていたのですが、
帰ってきてオイノネから話を聞くと、しばらく何かを考えていましたが、
やがて、プリアモス王に牛を返してもらうように頼みに行く、と言い出しました。
「王様は慈悲深いお方だというけれど、お役人はこわい人が多いわ。あまり無理をしないでね……」
言い出したら聞かない夫の性格を知っているオイノネは、それだけを言いました。
実際、パリスの牛を徴収していく役人は、横暴で乱暴でした。
オイノネを見る目つきもいやらしく、なめまわすようで、
もし彼女が、河の神の娘で、姉妹のニンフたちがいつも大勢出入りしていたり、
人気者のパリスの友達の羊飼いたちが家の周りに集まってくれていなければ、
何をされたかわかったものではありませんでした。
それでも、オイノネは、そうしたことを夫に告げず、
また、夫の申し出を止めたりしませんでした。
妻を愛しているパリスにそんなことを報告すれば、
彼は絶対にその役人に抗議をしに行くでしょうし、
そうすれば、どんな目に合わされるかわかりません。
パリスは美しいだけではなく、逞しく力の強い若者でしたし、
オイノネはどんな怪我でも治してしまう癒し手ではありましたが、
役人の後ろにはたくさんの兵士がいます。
パリスが牢屋にとらわれたり、――恐ろしいことですが──殺されたりしてしまったら
どうなってしまうのでしょう。
思慮深いオイノネは、自分が本当に乱暴されたわけでもないことで、
夫を危険な目にあわせるような愚かな女ではありませんでした。
「大丈夫、うまくやってくるさ」
パリスはイデ山の中で、どんな力比べ、技比べも誰にも負けたことのない若者でした。
自信満々で言ったパリスは、オイノネが顔に憂いを浮かべているのを見ると、
手を伸ばし、その逞しい腕にかき抱いて慰めました。
「すぐに戻ってくるよ、オイノネ。――あの牡牛を連れて」
「私は、あなたが無事に戻ってくるだけで十分ですわ。
──だから、くれぐれも無茶なことはしないでくださいね、愛しい人」
「わかってる」
パリスは妻に口付けしながら言いました。
頬を染めたオイノネに、――パリスは、不意に突き上げるような強い衝動を受けました。
「オイノネ……!」
「あっ」
若妻が小さな悲鳴を上げたとき、その身体は、もう宙に浮いていました。
オイノネを抱き上げたパリスは、そのまま二人の寝室へと駆け出しました。
「ああ……」
夫の指が這うと、オイノネは激しく身をよじらせました。
パリスの指は、オイノネの身体のどの部分も知っています。
しっとりと吸い付くような肌は、しかし瑞々しい弾力をもってパリスの手に応じます。
若い娘が、成熟した女へと変わっていく期間。
若妻は、今まさにその時間の中にいました。
オイノネは、首筋にキスをしてくるパリスに息遣いを合わせながら、
自分の上に身体を重ねてくる夫の下半身へ、手を伸ばしました。
ためらうように、はじらうように、そっと。
でも、しっかりと、それを握りしめます。
パリスがびくんと身体を震わせたのを見ると、オイノネは、今度は自分から口付けを求めました。
「ん……ふむっ……」
貪るように互いの唇を重ねながら、オイノネは夫の性器をゆっくりとしごき始めました。
オイノネは、パリスと結婚するまで、もちろん男性を知りませんでしたし、
今でも夫以外の男性は知りません。
でも、オイノネは、パリスの妻ですから、
夫のそれをどう扱えばいいのかは、毎晩ふしどの中で肌を重ねるうちに
誰よりもよく知るようになっていました。
パリスはパリスで、いい寄る娘たちと戯れたことは多かったのですが、
女を知ったのはオイノネ相手がはじめてでしたし、今でも妻以外の身体は知りません。
神々が祝福する「正しい形で結ばれた夫婦」である二人は、
お互い以外を知らない代わりに、お互いを一番よく知ろうと毎晩交わりあっていました。
ですから、経験の浅い若夫婦が、自分の配偶者を悦ばす術を身に付けるのに
それほど長い時間はかかりませんでした。
パリスは、妻に股間を愛撫されながら、
オイノネの豊かな胸乳に手を伸ばし、その先端を吸いたてました。
「んんっ……」
今度は、オイノネが甘い吐息をつきながら身をよじらせる番です。
パリスの逞しい手は、器用な動きをみせて、白い大きな乳房を揉みあげます。
オイノネの胸が、あらがいがたい力――でも痛くないように十分に配慮された愛撫――に
形を変え、強い指先をおのれの中にめりこませていきます。
「ああ」
自分がつかんでいる甘肉の塊のたっぷりとした量感と弾力に、パリスはうっとりとため息をつきました。
オイノネは、長い髪とゆたかな胸が魅力的なことで知られた女性でした。
彼女が結婚する前、イデ山の羊飼いの若者たちは、何かの拍子に集まると、みな、
それを自分のものにする幸福な男は誰なのか、語り合ったものでした。
その豊かな胸は、今、パリスの手の中にあります。
今も、これからも、自分の、自分だけのもの。
パリスは、手にした幸せを確かめるように、ふたたび妻の双丘のあいだに顔をうずめました。
オイノネは、片手でその頭を優しくかき抱きながら、
もう片方の手でつかんだ夫の分身をさらにしごきたてます。
ほっそりとした指に包まれ、パリスの男性自身は、さらに大きく固く育ちます。
「ああ……」
充血し、やけどしそうなほどに熱く尖ってきた夫の性器を手のひらに感じて、
オイノネはかすれた声をあげました。
真面目な若妻も、世界でただ一人、「こういうことをしていい相手」には、随分と積極的になります。
オイノネは、自分が所有し、所有されている男の逞しさを再確認してうっとりと微笑みました。
「うあ……オイノネ……」
パリスが小さく声を上げると、若妻の笑みはさらに深まりました。
「……お口でしてあげましょうか、パリス?」
オイノネは、頬を染めてパリスの耳元でささやきました。
オリンポス山で神酒(ネクタル)を注いでまわる娼婦のようなことばですが、誰もそれを罪と思わないでしょう。
妻は夫相手になら、夫は妻相手になら、どれだけ淫らに振舞ってもよいのですから。
「んんっ……ふあっ……」
「ああっ……オ、オイノネっ……!」
ベッドに腰掛けたパリスの太ももの間に顔をうずめたオイノネの舌と唇の動きに、
パリスは快楽に身もだえしました。
オイノネの小さな口には、パリスの逞しい男根は大きなものでしたが、
熱心に試行錯誤を積みかさねた若妻は、今ではすっかり扱いを覚えていました。
熱くふくれあがった夫の先端を口の中に包みこみ、
甘い唾液がたっぷりとからんだ舌で舐めあげると、
パリスはびくびくと男根と全身とを震わせました。
愛する男が、自分の愛撫で感じているさまを見て目を細めたオイノネは、
普段の清楚さがうそのように、さらに積極的に動きはじめました。
パリスの熱い茎に舌をなんどもなんども這わして、透明な唾液を塗りつけ、
ぬるぬるとしてきたそれを、両方の手で丁寧にこすりあげます。
中身が堅くあがってきているパリスの陰嚢に唇をあてると、
口にいっぱいそれを含んで、舌先で舐めていきます。
「うわあっ、オ、オイノネっ……、もう、もうっ!!」
パリスがうめくと、若妻は身を起こし、
夫の頬をあたたかい両方の手のひらで包んで、その顔をのぞきこみました。
「パリス。――今日は、どこでしたいの?」
蟲惑的に、でも優しく微笑む若妻は、すでに夫に女としての自分をすべて捧げていました。
顔も、口の中も、乳房も、尻も、もちろん、処女や不浄の門までパリスの男根は味わい尽くしていたのです。
でも、愛しい妻をむさぼりたい、というパリスの欲望は絶えることを知りませんでした。
昨日たくさんしたところでも、今日になったら、またしたくなるのです。
でもそこをしているうちに、またオイノネの別のところを愛したくなって、
パリスはいつも妻の肌を求めてしまうのでした。
「うふふ、パリスったら……。いいわ、今日の最初は、いつものように私の中に……」
選択に迷っているパリスの手を取ったオイノネは、それを自分の女の部分に導きました。
すでに蜜でうるおっている「そこ」を指先で感じたパリスは、
俄然積極的になって、妻の身体の上にのしかかりました。
「はうっ……く……ぅうん……」
限界まで膨張しているパリスの男根は、
オイノネの小ぶりな女性器にはきついくらいでしたが、
たっぷりと蜜を吐いて準備していた粘膜は、なじんだ夫の肉を受け入れることができます。
「ああっ、パリスっ……」
パリスが狭い通路を押しすすむと、オイノネは悲鳴じみた甘い声をあげてのけぞりました。
オイノネの中に自分をうずめ、それが四方八方からぴっちりと甘い肉に包まれると、
夫は、妻のほっそりとした腰や背中をぐっと抱きしめました。
のけぞったオイノネも、パリスの首に腕をまわして自分の身体を支えます。
二人は、そのまま倒れるようにベッドに寝転がりました。
「ふうっ、ふぅんっ……」
「んっ、んんっ……」
結婚式の引き出物として、イデ山の森人たちが贈ってくれたベッドは、
造りがしっかりしたもののはずでしたが、裸になった若い夫婦を上にすると、
ぎしぎしと音を立ててきしんでしまうのは仕方ありません。
もっとも、パリスもオイノネも、その音を気にするどころか、
自分たちが交わっている証の調べのように聞いているのですから、
森人たちは、ふたりにちょうどいい贈り物をしたのかも知れません。
小刻みにゆれるのは、ベッドだけでなく、二人の腰のあたりも同じでした。
堅く抱きしめあっているせいで、二人は大きな動きをできませんでしたが、
相手に近く触れ合っていることのほうが、交わりにより大きな悦びをもたらします。
「パリス……」
「オイノネ……」
触れ合う相手が、もう限界に来ていることはことばを交わさなくてもわかりました。
二人は、唇を重ねながら、絶頂を迎えます。
オイノネの中でパリスが力強く弾け、どくどくと精を妻の中に放ちます。
オイノネは、歓喜の声を上げて夫を迎え入れました。
二人は、そのまま抱き合って、――何度も何度も交わり続けました。
結局、四度もオイノネの中に精を放った後、パリスはようやく起き上がりました。
ぐったりと、でも幸せそうに横たわる妻にもう一度キスをすると、パリスは身支度を始めました。
「……やっぱり、行くのですね……」
服を着終わり、旅用のサンダルを履きはじめたパリスの背中に、
身を起こしたオイノネが声をかけました。
うすく汗がにじんだ額や頬に、長い髪がほつれて張り付いています。
――今言おうか、帰ってきてから言うべきか。
迷ったあげく、オイノネは、それを口にすることを決めました。
「……あなた」
「なんだい、オイノネ」
振り向いたパリスは、妻の表情が真剣なことに気がついて、身体ごと向きなおりました。
「あのね、私――月のものが来なくなったの……」
ほんのりと頬を桜色に染めながら言った妻のことばに、パリスは一瞬、呼吸をするのも忘れました。
「……子供ができたの……僕たちの……?」
ようやくその一言が言えると、パリスは自分が息をするのを止めていたことに気がつき、
あわてて何度も深呼吸をしましたが、心臓がばくばくといっているのを止めることはできませんでした。
「ええ。あなたと、私の……」
つつましく、だけど誇らしげに言ったオイノネを、パリスはひしと抱きしめました。
「すごい、すごいよ、オイノネ! 僕たちに子供ができるんだ!」
喜びのあまり、パリスは、オイノネを脇の下に手を差し込んでひょいと持ち上げて、
妻を持ち上げたまま、ぐるぐると部屋の中で回りはじめました。
部屋がもう少し広かったら、ダンスを踊っていたかもしれません。
でも、三回転くらいしたところでパリスは、はっとしたように動きを止め、
妻の身体をそおっと床に下ろしました。
「ごめん、あんまりうれしくて……お腹の子供、大丈夫?」
「まあ、お馬鹿さん。心配しなくても、まだそこまで大きくなっていないわよ、パリス。
でも――これからは気をつけてね。あんまり乱暴なことをするといけないから」
「うん。わかった」
「――それと同じで、あなたにもうあまり無茶なことをしてほしくないの。
これからあなたは、お腹の中の子の父親になるのですもの。
王様に抗議するような無鉄砲なまねは、できればしないでほしいわ」
洗い物をしているときは止めませんでしたが、やっぱり不安に思っていたオイノネは、
夫の喜びようを見て、今なら心変えしてもらえるかも知れない、と切り出しました。
「いやいや、ますますあの牛を取り戻しにいかなくちゃ!
オイノネ、あの牛を生まれてくる僕らの子供のために使おうよ!
赤ん坊の祝福をねがうために、あの牛を神殿に捧げよう!
王子の葬式のためなんかより、よっぽどあの牛にふさわしい!」
パリスは夢中になって言い立てると、さきほどより十倍も張り切った様子で旅の支度を再開しました。
「すぐに帰ってくるよ、オイノネ。あの牛を連れて!」
オイノネはため息をついて、うなずきました。
「……はやく帰って来てくださいね。私と子供のために……」
「もちろんさ!」
パリスは立ち上がったオイノネと、お出かけのキスを交わすと、疾風のように家を飛び出しました。
――トロイアの都市(まち)に向かって。
それが彼の、そしてギリシアすべての運命を変える第一歩だとは知らずに。
とりあえず、今回はここまでです。
GJGJGJGJGJGJ------!!
大作になりそう
GJ!!
ですます口調が新鮮でした。続き期待してます!
パリス×オイノネGJ
(*´Д`)ハァハァした
パリスというとギリシャ神話の英雄だよな
続き楽しみにしてるよ
女神もいいが神話の神様を女体化させたら萌えないか?
それ、なんてエロゲ?
それなんてスレイプニル産んだロキ?
それなんてアイヤッパン産んだビシュヌ?
あけましておめでとうございます。みなさんほんと神ですね。っつ〜か、すいません!!
あんな駄作の続きを待って下さってる方がいたとは…!本当に申し訳…(ない)!!!
続きが上手く書けないのと、スレの方も神々の投下で盛り上がってたんで軽く挫折して、全て忘れて日常に帰ってました。言い訳ですが…。
改めて自作を読んでみましたがやっぱり、つまらんっすね。元はもっと長い話だったのをはしょってはしょって書いたので、設定とかも本当は前方で説明されるものが、急きょ途中からにしたので、上手く話の流れに乗せられず、理解しにくい文になってしまいました。
八と言う数は聖なる数らしく、オロチも八又ですが、姫も八人いたので草薙の剣は七人の姉姫たちの命で造られてて、クシナダ姫の命をもって完成し、オロチを鎮める(退治する)という設定でした。
だから話の都合上、スサノオが退治しなくてもオロチは退治されるはずだったんで、クシナダ的には「頼みもしてないのに余計な事を!」という気持ちだったんです。一人残されて生きるより死んだ方が楽ですからね。
と無駄話をしましたが半裸の方!は、早く服を!すぐには無理ですが待つと言って下さった方(々?)の為になんとか完結させるよう頑張ります。
>>232 あのスサノオとクシナダヒメの話書いたネ申だったか
乙!あの話の続きwktkしながら待ってるよ
正座してマッテル
235 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 16:32:07 ID:lyL6kMZ4
北欧神話好きとしてはぜひ戦乙女バルキリーがおぞましい化け物たちに犯される話をみたいんだが
>>236 禿同。
エロゲやDVDではなく文章で楽しみたい。
238 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 14:43:23 ID:6rjlsjJf
西遊記のエロはここではご法度だろうか
>>238 西遊記スレあるよ。
ドラマ専用なのかもしらんけど。
神話キャラに幼女はいないのか
243 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 14:11:05 ID:cKJn+kIT
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
/⌒` 三ミヽー-ヘ,_
__,{ ;;,, ミミ i ´Z,
ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
_) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
>';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 なに
>>242?神話キャラに幼女がいない?
_く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
>>242 それは無理矢理神話の中から幼女を探そうとするからだよ
く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ 逆に考えるんだ
) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:}
{ .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ 「神話に出て来る神様を全部幼女にしてしまおう」と
ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´
,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | 考えるんだ
,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ
__ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_
\ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、
\ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
\ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_
`、\ /⌒ヽ /!:.:.|
`、 \ /ヽLf___ハ/ {
′ / ! ヽ
>>242 中南米の神話にいなかったっけ。
トウモロコシの神様で、白い服着た幼女。
常に秘唇にとうもろこしを挿入しているというわけだな。
ごめんなさい神様ごめんなさい。
常にだとエロティシズムを感じないのでNG
白い服じゃなくて
赤とか青とか向こう特有の原色の服を一枚一枚剥いていくと
白い柔肌が…
というの希望
ロリキャラはローゼンメイデンの作者に描いてほしいな
>>247乙!
ペルセポネはゼウスの子供を産んでるのか。
初めて知ったよ。
>>247 ちょっとまて。ペルセポネはデメテルとゼウスの子だ。
それにゼウスからハデスに生娘のまま贈られたはず。
あと、ゼウスは色狂いだが娘には手を出してないぞ。
母、祖母、叔母、姉妹、孫には出したが。
どこの国もそうだがギリシア神話も元々別系統の話が混ざってるから
ある神話で親子兄弟なのが別なとこでは夫婦とか良くあること。
ザグレウスが出てくるのはいわいるオルフェウス教系で、古典としての
ギリシア神話とはちょっと系統が違う。
>>250 母、叔母、姉妹ならまだわからんでもないが祖母ってすげーな
婆萌え属性か?
祖母ってガイア?
その話は聞いたこと無いなぁ
>>251 そうか神話の系統が違うのか。
本当にここはエロ賢くなれるインターネッツですね。
255 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 16:51:07 ID:YMrNHBHi
>>252 神は不老不死だからな。
10代前と交わる事だって不可能じゃない。
人間の想像力の限界かそこまで代を重ねた系図をもつ神族はいないようだが。
>>254 古事記と日本書紀ですらかなりの違いが有るからな。
実際、神話に出てくる人妻なんてビッチばっかりだよな。
創世の暗喩でもあるってのはわかっちゃいるが、
結婚の守護女神すら肉便器でしかないと思うと泣けてくる。
>>251 ヘラクレスに殺されたライオンやギリシア版スフィンクスの親父が
オルトロスだったりテュポンだったりするのも同じ?
神話っつっても要は古代の昔話がもとだからな、場所によって違うのは当たり前
神話って綺麗な女神や美女が多いわりには同性愛や自己愛に走るやつが多いよな
何でだ
260 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 01:17:43 ID:TsEm8fSe
思ったんだけど木下さくらの魔探偵ロキやCLAMPの聖伝とかの
二次創作系神話マンガのエロパロもここでおk?
そこらへんは個々の「作品内におけるキャラクター性」が強く付与されてるからスレ違いだろう。
じゃあシェークスピアの真夏の夜の夢の妖精の王オベロンと女王ティターニアの話もダメ?
お待たせしました。っつ〜か、すいません。エロ無いです。
何で自分の書く文はやたら長いんでしょう…。そのわりに理解しにくいし。
こっから投下すりゃ良かったですね、前のヤツ忘れて下さい。
時は気づかぬうちにゆっくりと、しかし確実に流れ、昼の日射しの暑さは変わらずとも、夜風は新しい季節の始まりを告げている。スサノオは胡坐をかいて、少し欠けた月を見上げている。
あの日以来、クシナダ姫は本来の落ち着きを取り戻し、何事もなかったようにスサノオに接している。自分を好いてくれていると思ったが違ったのだろうか。何度も確かめようとしたが、その度にはぐらかされ、上手くかわされている気がする。
大体、天津神である自分を何だと思っているのだ、とだんだん腹立たしくなる。スサノオとしても我慢の限界である。いろんな意味で。元々気は短いのだ。
しかし、どうしてこんなにあの娘が気にかかるのか分からない。器量はまぁ、悪くはないが、やはり高天原の女神達には敵うわけもなく、女というよりまだまだ子供で乳や尻は肉付きが薄く、色気というものが全く感じられない。
初めて会った時もスサノオを畏れず、神の御子相手に啖呵を切り、可愛いげの無い女だと思った。暫く退屈しのぎに遊んでやろうと思ったが、姫の心は強くて揺れる事が無くて、ちっとも面白くなかった。そのうち、娘の命がもういくばくも残されていない事を知った。
娘が生きようが死のうが、化け物に食われようが犯されようが知った事ではない。からかってやろうと助けてやると言った自分に命乞いもせず、覚悟は出来ていると言って笑った笑顔がますます面白くなかった。
強かった・・・・、自分ではなく、他人のために、誰かのために。強かった。守るために、人を、村を。
そのために娘の強さはあった。
気がつくと何故か隣にいて笑っていた。ずっと一人で生きて来た。父も兄姉も八百万の神々からも、嫌われ、畏れられ、疎まれ、流離い生きてきた自分を受け止め、受け入れた始めての人だった。
母のようだと思った。会った事はないけれど、本当の母ではないけれど、命を捨てて子供を産み黄泉の国へ行ってしまった伊邪那美命を想った。ずっと会いたいと願って来た母もこんんな人ではないかと思った。
姫が死ぬのが面白くなかった。それだけだった。
「………」
憂鬱気味に息を吐く。
らしくないのは自分が一番分かっている。
「………」
「………」
クシナダ姫は
「…そうよね〜、やっぱり埴輪のアレって…」
と言う自身の声で眼をさました。寝言だ。
(……埴輪?…何故…)
まとまらない夢の思考を放棄して、二度寝しようと夜具を引き上げ、横向きに寝返りを打ったところで気がついた。
背中に突き刺さるほどの視線と、室内に存在する自分以外の気配に。自分が一等高価な衣に裳をはき、帯を締めたまま、結い上げた髪にきらびやかな櫛を挿したまま眠っていた事に。
(しまった・・・・)
脳裏に蘇る記憶に姫は眠気と血の気が急速に引いて行くのを感じた。
昼から盛大に執り行われたスサノオとクシナダ姫の婚礼の宴は、夜になってますます盛り上がり、始めは断っていた姫も勧められるままつい酒を口にしてしまったのだ。
盃に一杯飲んだ程度だったが、……そこから記憶がない。
すでに村人たちの声も聞えず、静寂が耳に痛い。暗いところを見るとまだ夜明けまでは時間がありそうだ。
しかし、大事なのは今夜が間違いなく初夜であるということだ。
何事も無く朝を迎える事は出来ないだろう。可能かもしれないが、……後の事を考えると、このまま狸寝いりを続けるか、否か。決断の時。
敵は今の声で姫が目を覚ました事に気づいただろうか…。
恐る恐る体を起こした姫が凍りついた。
戸口の隙間からわずかに差し込む月光を背に、全裸で仁王立ちしている男の姿が眼に入ったからだ。っていうか上半身を起こした姫の視線の高さにある男の下半身が眼に入ったからだ。
・・・・・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
声にならなかったが、間違いなく悲鳴を上げた。
姫を押し倒し、顔を近づけて来るスサノオの肩を出来る限りに力で抑え、顔を背ける。
「きゃぁぁぁぁぁっ、いやぁぁぁぁ!!!!」
「てめぇっ、夫に向かって嫌とは何だ!初夜にぐっすり寝こけるなんざ、いい度胸してんじゃねぇか、ああ゛ん…?」
(いや、それはそうですけども。反す言葉もございませんけども。でもっ・・・)
ただでさえ凶悪な顔がさらに怒りを含み、こめかみに青筋が浮いて鬼のようだ。
「さんざん待たせやがって…、躾直してやる…ふはははは!!!!!」
「ひっ」
本気だったのだ。腕がプルプルして来た、そう長く耐えられそうもない。こんな形で初夜を迎え、処女を失うことになるとは。もはや泣きそうだ。
その時、スサノオの腕の力がゆるんだ。
「そんなに嫌か…?」
「えっ・・・・・んっ」
やられた。
不意の真面目な様子に動揺したところ、唇を奪われた。しかし、唇は軽く触れただけですぐに離れていく。
スサノオの口許に意地悪げな笑みが浮かんでいる。
なんだか、悔しい。
すねてスサノオを睨みつけると、笑みが増すだけである。
嫌なわけじゃない、覚悟は出来ている。ただ、少し・・・。
「あっ・・・・んん・っ・・・・・」 先ほどの重ねるだけの口づけではなく、女として求められていることを実感させる、深い口づけ。スサノオの舌先が姫の唇を割って、口内に差し込まれる。
「・・はっ・・む」
舌がからめられ、吸われる。頬が紅く色づいたのは、上手く呼吸が出来ないせいだけじゃない。
「・・・・・っはぁっはぁっ」
長い口づけを終えて唇を離すと、やっぱりスサノオは意地悪そうに笑って、唾液で濡れた薄い唇をぺろりと舐めた。
頭の中でうるさいくらい自分の心音が響く。
(どうしよう、くちづけだけで、心臓破裂しそう‥)
そんな姫の胸中などお構いなしに、スサノオは姫の帯を外し、腰紐を解いていく。
「ちょっ・・・まって・・・」
姫の抵抗などものともしない。慣れているのだろう、手際が良い。
程なく、姫の素肌が晒される。肌は透けるように白いが、細くて未発達の少女の体だった。
「ほっせぇなぁ・・・・」
あからさまに直視され、恥ずかしくて顔を合わせられない。
「・・・痩せました。この二月ほど、何かと村内で起こる騒ぎに振り回されまして」
「オロチのせいだな。可哀想に」
皮肉を言ったら同情された。
(こんな時まで・・・)
とあきれる姫をよそに、その肌に口づけを落としていく。
耳元から首筋、鎖骨・・・・、口づけ、舌で愛撫される。
「・・・・あっ・・・・」
快感ではなかったが、声を上げてしまった事が恥ずかしくて、唇をかんだ。正直、素肌を軟体動物に這われているみたいだ。鳥肌がたつ。
スサノオの舌は姫の鎖骨を下り、まだ形成されていない胸の谷間に到達する。スサノオの結い上げられる事のない髪がさわさわと肌に触れてくすぐったい。
そこで、しばし姫の胸を注視していたスサノオは顔を上げると
「大丈夫、心配すんな。俺がでっかくしてやっからな」
と真顔で言った。
あれ?何か今励まされた、私?
その姫の慎ましい胸に手を伸ばし、ゆっくりと刺激する。スサノオの掌によって形を変えられる、不思議な感覚。そして、もう片方の乳房には舌はが這わされ、その紅い蕾を執拗に舐められ、吸われる。
「やっ・・・・・」
出そうになる声を噛み殺す。
「あ、勃った」
「えっ・・」
呟いた声に顔を向けると、真っ赤に充血してピンと上向きになっている自分の乳首が目に入る。
スサノオは嬉しそうにニヤッと笑うと、また舌を這わせ、甘噛みし、指で抓り、捏ねていく。
これを快感と言うんだ
クシナダ姫の様子に戸惑いつつも、スサノオは姫の背中に腕を回しあやすようにぽんぽんとさすってやる。
こんなに近くに、密着するのは初めてで、自分とは違うのだと改めて実感する。少し薄いが固い胸板に、抱きしめる腕の力強さに、匂いに。
彼が男なのだと実感させられ、その腕の中にいる自分に頬が熱くなる。
それと同時に黒髪にかすかにかかる吐息も、心音も、少し低い肌の温度も、時間と共に溶け合うようで、心地良くて安心する。
「・・おい、また寝たんじゃねぇだろうな」
「・・・・・・・・・」
姫は諦めるように、自分を落ち着けるように大きく息を吐いた。
「御子さまってきっとずうっと、そうなんでしょうね」
言葉の意味が分からずに、スサノオは眉をしかめる。
「私、あなたといると振り回されてばっかり。その調子できっとこの豊葦原の郷という郷、村という村に女を作って私を泣かせるのだわ・・・・」
無い、とは言い切れない。
まさかこの後に及んで本気で嫌だなどと言い出すのではないかと、スサノオは一瞬思った。
「いいわ、見てらっしゃい。私、きっと女の子を産むわ。そして、あなたの手から他の男に奪われるのを楽しみにしています」
スサノオは自分が父親になる事など到底想像できずに、複雑そうに思案している。
その顔を見て、クシナダ姫はくすくす笑うとスサノオの首に腕を回した。
「御子さま。どうぞ、よしなに、愛して下さいませ」
270 :
書いた奴:2007/01/19(金) 21:26:47 ID:bU765GN5
とりあえず今回これで終わりです。待って下さった方々、長々とすいません。
途中寝たり飯食ったりして投下に時間がかかりまくりました。誤字脱字等、至らない点は御容赦ください。
次分で完結させます。皆さん、アンハッピーエンドはおキライですよね?
GJ!以外ありえないぜ!
272 :
書いた奴:2007/01/20(土) 02:19:17 ID:4g2VZX/2
ぎゃふっ!!すいません、何か途中で文切れてました!
なぜ…字数オーバー?すいません
ただでさえぐだくだなのに…(涙)
読んで下さったかたすいません。
これを快感と言うんだろうか。体が熱を持ったように熱いのに、体中の毛が逆立って。
呼吸も早くて、腰の奥の方が痺れて、爪先と腕に力がこもる。
こんなにも簡単に、スサノオによって引き出される感覚に不安になる。
自分は何もかもが初めてで、戸惑って、どうしたらいいかわからない。泣きそうなくらい、怖いのに。
スサノオは女を知っているのだ。もう何人の体を抱いてきたのだろう。幾人もの乙女と口づけを交し、その肌に触れ・・・・・。
そう考えてると自然に涙が溢れる。
「・・・・いや・・・」
「どうした?痛かったか?」
姫の声に心配そうに顔を上げたスサノオに姫は答える事もできず、ただ頭を振るばかり。
「怖いのか」
また首を振る。
「どうしたんだよ、わかんねぇだろうが」
そんなに優しくしないでほしい、どうせなら、いつものように無理矢理奪ってくれればいいのに、そんなに心配そうな顔しないで。
無言で涙を流すクシナダ姫を抱き起こすと、姫ははだけた衣をかき合わせて、スサノオに抱きついた。
「お願いです、少しだけ、このままでいてください」
これを快感と言うんだろうか。体が熱を持ったように熱いのに、体中の毛が逆立って。
呼吸も早くて、腰の奥の方が痺れて、爪先と腕に力がこもる。
こんなにも簡単に、スサノオによって引き出される感覚に不安になる。
自分は何もかもが初めてで、戸惑って、どうしたらいいかわからない。泣きそうなくらい、怖いのに。
スサノオは女を知っているのだ。もう何人の体を抱いてきたのだろう。幾人もの乙女と口づけを交し、その肌に触れ・・・・・。
そう考えてると自然に涙が溢れる。
「・・・・いや・・・」
「どうした?痛かったか?」
姫の声に心配そうに顔を上げたスサノオに姫は答える事もできず、ただ頭を振るばかり。
「怖いのか」
また首を振る。
「どうしたんだよ、わかんねぇだろうが」
そんなに優しくしないでほしい、どうせなら、いつものように無理矢理奪ってくれればいいのに、そんなに心配そうな顔しないで。
無言で涙を流すクシナダ姫を抱き起こすと、姫ははだけた衣をかき合わせて、スサノオに抱きついた。
「お願いです、少しだけ、このままでいてください」
275 :
書いた奴:2007/01/20(土) 02:53:22 ID:4g2VZX/2
もう、容赦できない感じに抜けてましたね。
つか、もしや無くても話通じた?無い方が良かった?
毎回毎回泣きやがって!すいません!
いや、追加分のクシナダに萌え殺されそうでしたぞ…GJGJGJ!
エロと完結編?心待ちにしてます〜
クシナダちゃんをよしなにしてやってー!!
>>275 GJとしか言いようがない
続き楽しみに待ってるぞ
ありがとうありがとうありがとう!
クシナダたんに癒された
これからのエロも超楽しみにしてる
God Job!
私もイザナギとイザナミの国生みをテーマに書いてみました。
投下してみますのでよろしくお願いします。
狭い高天の原の中では私、伊耶那岐と伊耶那美の兄妹の名前は
有名であった。
伊耶那美は神々の中でも随一の美貌を誇っていた上、
何をやっても万能にこなす優秀な女神として高天の原でも尊敬を
一身に集めていた。一方で、兄である私、伊耶那岐は容姿はぱっ
とせず、何をやってもおよそうまくいったためしがないという、
妹と正反対に凡庸な男神なのであった。しかしながら、小さな口
喧嘩を毎日繰り返しながらも私たちは日々うまくやってきた。小
さな頃から一緒に育った環境もあるのだろうが、神々の中でのお
互いの立場とは関係なく、私達はいつまでも兄と妹であり、最大
の喧嘩相手であり、最大の親友であり、唯一心の底からの本音を
漏らせる相手であったのだ。もっとも、長じて思春期を迎えるに
従い、ご多分に洩れず私達の間にも小さな秘密はあった。しかし、
それは仕方のないことなのだ。例え妹であったとしても、彼女は
高天の原でもっとも魅力的な若い女神には違いはなかったのだか
ら。
さて、遥か昔、天地はひとつのものであった。それが分かれて
ふたつのものになったのだが、この頃には大地はまだ固まりきっ
ておらず、水に浮いた油のような状態のままであり、世界は混沌
の様相を呈していた。
そういった世界に秩序をもたらし、この世に天地を創造するた
めに我々天つ神は姿を現した。であるから、天つ神一同で合議を
行いながら少しでも豊かな世界を創造すべく日々活動しているわ
けだ。そして長年の下準備は結実を迎えつつあり、いよいよ大海
の中に大地を創造する段階に辿りつきつつあった。そしてその方
法とは、すなわち男神と女神が契りを交わすことなのだった。女
神はあっさりと私の妹である伊耶那美に決定した。私は全力で反
対したのだが、ただひとりの発言では決定は覆すことができない。
なぜ私が反対を唱えたかというと、つまり・・・その・・・、妹
が夫を持つことに対して抵抗があったという、あまりにも個人的
かつ未熟な理由に過ぎなかったのだから会議で棄却されたのは当
たり前なのだが。
なにせ、肝心の伊耶那美が乗り気なのだからどうしようもない。
「さて、では次は伊耶那美の夫となる男神を決定せねばならない」
と議長である須比智邇の神が言った。すかさず、かねてから伊耶那美に想いを寄せていた男神たち
が我も我もと立候補する。なにしろこれは世界で初めての聖婚である。高天の原一の美女と、世界で
最も親密な関係を結ぶというのであれば、誰もが夢を見るのは無理からぬことであった。
「ふむ、立候補の数が多すぎて収集がつかぬな。これは世界の大事業であるから、最も優秀な男神
を選ばねばならぬのだが・・」
「議長」
その時、一方の主役である伊耶那美が凛とした声で発言を求めた。例え大勢の前であろうと臆する
ことなく自分の意見を発言できるのが伊耶那美の長所とするところだった。
「契りを以って大地を創造するという大事であれば、私の意見も尊重して頂きたいと思います」
「ほう、なるほど。では、そなたは誰を推薦するのか?」
議長が先を促すと、伊耶那美はきっぱりと断言したのだった。
「我が兄、伊耶那岐以外には考えられません」
な・・・っ!! 一同の視線が伊耶那美を見て、そしてゆっくりと私の顔に移る。誰もが、信じら
れない、といった目をしていた。なんでこいつが?、という声が聞こえてくるような気がする。
だが一言言わせて欲しい。私が一番信じられない。
「もしも我が兄以外が選ばれるというのであれば、私にはこの役は重過ぎますので、辞退させて頂
きたいと思います」
控えめな言葉遣いを選んではいるものの、決然たる表明であった。
ほぼ満場一致で決定した伊耶那美の代わりを探すことは難しい。
かくして、渋々といった形で合議は私の着任を認めたのであった。
「では、大地を固め、形を整えるための聖矛を与える。我々の仕事の総決算と言っても良い重大事
だ。がんばってくるのだぞ」
須比智邇の神から私は天の沼矛という矛を受け取り、深く礼をする。私と伊耶那美を取り囲んでい
る神々たちの視線が痛い・・・。
しかし、いずれにしても合議の決定に逆らおうとまでする神はいなかったと見え、我々は高天の原
を穏やかに送り出された。
「さて、ナミ、これからどうしようか」
私は幼い頃からの習慣で、公の場以外では妹の名を省略していた。
「まずはさしあたり、あたし達が降り立つための土地を作らないといけないわね」
伊耶那美はにこにこと笑いながら私を見る。何が嬉しいんだ、こいつは。私とともに契りを交わす
ということの意味をわかっているのか? どうも、私は幼い時分から妹を知っているせいか、いつま
でもこのバイタリティー溢れる女神を子供に見てしまい、心配する癖がある。もっとも、私よりも遥
かに行動力のある妹は、いつでも私の介入を待たずに何事もうまくやりおおせ、私は取り越し苦労に
終わるという按配なわけであるが。
「では、手頃な島を作るぞ」
私と伊耶那美は天上界と下界をつなぐ天の浮橋に立ち、そっと矛をさし降ろした。泥のような海を、
餅でも練るようにかき混ぜ、矛を上げた時、先端から滴り落ちる海水が積もり重なって島となった。
これが兵庫県南淡路市にある於能碁呂島と言われている。
私達ふたりは島に降り、天の御柱という神聖な柱と八尋殿という広い御殿を建てた。
「ふふ、お兄ちゃん。これがあたしたちふたりの新居なのね」
と、伊耶那美は高天の原を出て以来ずっと浮かべ続けている笑顔のまま言う。いや、確かにそうな
んだが、なにか生々しい表現だから止めて欲しい・・・という私の希望に関わらず妹は嬉々として私
達の新居の設営に勤しむのであった。本当に、どこまでわかってんだ? おままごとでもやるような
気持ちでいるとしたなら、えらいことになるんだぜ、ナミ。わかっているのか?
「さて、お兄ちゃん」
と引越しのすべての準備が整い、私と伊耶那美は天の御柱の前で向かい合って立っていた。
「いよいよこれから婚姻の手続きをするのね」
「ああ、そうだな」
「議長から預かってきた指示書によると、婚姻の手続きでは、あたしは天の御柱を中心に右から回
って、お兄ちゃんは左から回る必要があるわ。で、出会った所でお互いに愛の言葉を誓うのよ」
「うん、わかった」
「じゃあ、行くわよ」
私達は天の御柱を中心として左右から回る。しかし、天の御柱とは巨大な柱であり、くるっと回っ
て終了とはいかない。およそ5分ほどもかかるのである。
しかし・・・と私は考えた。これから一体どうなるのだろうか。淫らな要求をされたらさすがに能
天気な妹も拒絶反応を起こすのではなかろうか。しかし、今さら中止するにはあまりにもこの仕事は
重大である。そもそも伊耶那美はなぜ私を婚姻相手になど選んだのだろう。
・・・と、ここまで考えて、私ははたと気づいた。いつもの癖なのか、どうやら私は妹の心配ばか
りして、自分があの妹と結婚するのだ、という意味について考えが及んでいなかった。そう、外面は
良く一見優等生然としながら、内実はひどく生意気で我がままな内弁慶。そして誰よりもとびきりに
愛らしい笑顔を持っているあの反則女。あの女と、自分は永遠の愛を誓うのだ。
そこまで思いが至った時、私はちょうど天の御柱を半周回り終え、反対側からやってきた伊耶那美
と出会った。すっかり物思いに耽っていたので、私は意表を突かれる形で立ち止まった。
すると、伊耶那美は少し照れたような顔で私の目をまっすぐに見つめてきた。
「お兄ちゃん」
「・・・」
「あなたはこの世界で一番素敵よ。あたしは、あなたが好きです。いつまでも、あたしだけを愛し
てください」
「・・・」
私はひどく間抜けな表情で口を開け、夢の中を歩いているような不安定な心地を感じていた。我が
妹は一瞬照れたような顔をしていたものの、口にした後には生意気そうな吊り目を大きく見開いて何
かを待ち続けるのだった。
何秒が過ぎたのか、やがて伊耶那美は訝しげな表情に変わった。
「・・・お兄ちゃん? 婚姻の儀式では、お互いに愛の言葉を伝えるんでしょ?」
「あ、ああ・・・そうだった」
そう、そうだった。思わずどぎまぎしてしまって、今何をしているのかがすっかり意識から飛んで
しまっていた。それだけ、私にとっては心臓に悪い台詞だったということなのだが。
「でもな、ナミ。指示書によると男神から愛の言葉を言わなければいけないらしいんだ」
「えーっ!? なんで!? 順番なんて関係ないじゃん」
妹は不満げに特徴的な吊り目をさらに吊り上げて見せた。勝気なこの少女にとっては納得いかない
手順なのだろう。
「ちぇっ、しょうがないなぁ。じゃあお兄ちゃん、もう一回やり直そうか」
伊耶那美は再び天の御柱を半周しようと私を反対側へ押し出した。
またひとりになって天の御柱を私は回る。心が動揺しているのが自覚できた。生まれてから、妹の
無数の表情や言葉を私は経験してきたが、先ほどの伊耶那美は私にとってはまるで初めての姿だった。
兄である私にとっては妹はどこまでも妹であり、赤くなる表情や愛の言葉など永遠に知ることはない、
と思っていたのに・・・。
再び、私と伊耶那美は出会った。妙に早く出会ってしまうのは、こいつが走っているからなのでは
ないか?という気もする。
今度は、立ったまま伊耶那美は口を閉じ、何かを期待するようにきらきらと光る目で私を見つめて
いる。
「えー、その、なんだ・・・・」
と私は口ごもった。そう言えば、愛の言葉など何も考えていなかった。
「まぁ、愛している。おまえは生意気で手のつけられない我がままな妹だが、それでも、まぁ、愛
している」
褒めているのかけなしているのか良くわからないような事を私が口にすると、伊耶那美は何も言わ
ずに私のすねを蹴っ飛ばした。
「あだだだっ!!」
ひどく不満だったのか、伊耶那美は、
「ああ、あなたも高天の原でもっとも頼りないダメ男ですが、それでも愛していますわ、ほほほっ」
と投げやりに宣言した。こんなもんが世界で最初の愛の誓いということになってしまっていいのかい?
「とにかく、これで、お兄ちゃんとあたしは結婚したのね」
と伊耶那美は夢見るような顔つきで言い、力強く私の腕を取って自分の身体に抱きしめた。
「こ、こら、そんなことするなよ」
「あら、どうして?」
伊耶那美はクスクスといたずらっぽく笑った。
「今までにそんなことしたことがないだろう?」
「だって、あたしたちはたった今から夫婦になったのよ。そうでしょ、あなた」
わざとこの娘は「あなた」という言葉に特別な意味をこめてにやにやと笑い、あまつさえ私の動揺
する反応を楽しもうとさえするのだった。
「なにがあなた、だよ。俺から見たらおまえなんか子供みたいなものだよ」
私が心の動揺を押し隠してわざと冷たく言うと、こしゃくなこの女は、抱きついた私の腕をごしご
しと自分の胸にこすりつけ、
「これでも、子供なんて言えるの? あたしだってお兄ちゃんの知ら
ない所で大人になっているのよ」
と片目をつむった。
「な、な・・・」
私は絶句し、無表情の仮面をかなぐり捨てて腕を振り払う。こんなに胸が大きくて柔らかくなって
たなんて、知らなかった!
「あら、さわらないの? いいわ、どうせ家に帰ったらあたしたち、本当の夫婦になるんだもの」
「な、な・・・」
伊耶那美は再び言葉を失った私の心の隙をつくように、小さなつむじ風となって私の懐に飛び込ん
でその可憐な唇を私の唇に押し付けた。
「んーっ!!」
そしてすぐさま唇を離し、ぺろっと舌で自分の唇をなめ、嬌声を上げながら、子犬のように八尋殿
へと走り去っていった。
ともあれ、こうして私と妹伊耶那美は夫婦となったのであった。
エロ編につづく
一旦終了です。
時代考証とか設定はかなり適当です、すいません。
よろしくお願いします。
神が神の話を!
超GJ!
ナミ可愛いよナミ
イザナミタン
(*´Д`)ハァハァ
妹属性「お兄ちゃん」兄妹婚……古事記って
三日やったらやめられない禁断の萌え世界だったんだなぁ
GJ!!!
国生み神話の続きを投下させていただきます。
エロでは、排泄ではありませんが若干肛門の描写が入るので、気になる人はスルーしてください。
なお、本作品に出てくる設定はかなりいい加減ですので、くれぐれも信用しないようにお願いいたし
ます。
>>287 288 289
ありがとうございます。創作活動の張り合いとなります。おかげさまで続きも投下できます。
「じゃあナミ、始めるからな」
伊耶那美は今にも涙がこぼれ落ちそうなほど濡れた瞳で私の目を見つめていた。
八尋殿の褥の間。今まさに、世界で初めての誕生の儀式が行われようとしていた。
私の心臓は先ほどからすっかり休憩を忘れてしまった早鐘のように打ち続けている。そしておそらく、
それは伊耶那美も同じ。
「待って、お兄ちゃん」
と伊耶那美は言った。
「その前に、もう一度だけ言わせて」
そして目を瞑る。
「世界で一番愛しているわ」
私はそっと、このいじらしい少女の唇に自分の唇を重ねた。幼い日からの関係が壊れていくような奇
妙な喪失感があった。しかし、同時に何よりも甘い何かが形作られていくような、不思議な感覚がする。
私達が大人になるためには幼年時代に別れを告げねばならず、新しい何かを掴むためには必ず古い何か
を失う感傷がつきまとう。
「ナミ、おまえを俺のものにするからな」
私はそう告げて、身体を硬くしている少女の上着を脱がせた。先ほど衣服ごしに図らずも確認してし
まった豊満な乳房がたわわに実って、ふるふると頼りなくふるえていた。大きい。伊耶那美の身体はど
ちらかというと細身で、ひきしまったカモシカを思わせるようなバネのある体躯だった。しかし、どう
したことか胸だけはたっぷりと柔らかい肉が盛り上がって少女からすでに大人の女に成長していること
を過剰気味に自己主張しているのだ。
その張りのある果実に私は吸いついて、思うさま揉みしだいた。
「っっっっ」
伊耶那美は痙攣するように身体を弾けさせ、目をぎゅっとつむったまま言葉にならない言葉を発した。
いきなり強い刺激を送りすぎたのかも知れない。私は最初は微妙に、そして少しずつ女体への責めを強
めていった。乳房ばかりでなく、陶器のように滑らかな女の体を隅から隅まで舌と指で繊細に愛撫して
いく。微かな刺激に呼応するかのように女体は震え、私のタッチの正否を答えていく。伊耶那美は目を
つむって唇をかみしめたままだったが、私とこの女は身体で会話をしているかのようであった。そして、
少しずつ息遣いが荒くなり、身体が熱を持ってくる。
↑上のタイトルです。うっかり入れ忘れました。
「ナミ、いくよ」
と、私が告げると、少女は切羽詰った表情のままうっすらと目を開けて微かに頷いた。その目は油の
膜が張ったように茫洋としている。
私は熱い芯の通った男のものを妹の秘所にあてがい、腰を押し込んだ。
「っっっっ!!」
妹は私の両腕を跡が残るほどの力で鷲掴みにして顔をひきつらせた。
「大丈夫、大丈夫だから・・・続けて」
と、健気にも言い募る。
私は可哀想な妹を気遣う気持ちと初めて味わう快楽の狭間で葛藤し、腰の抽送を始めた。そして、私
と一体になろうとするかのようにすがりついてくる伊耶那美を抱きしめたまま、ふたりは快楽の曲線を
上り詰め、白く光る世界の中でひとつに溶け合った。
こうして生まれてきたのが、現在の淡路島である。
「まだ・・・抜かないで」
と弱々しく伊耶那美は言った。
「うん、わかった。まだおまえの中にいるよ」
「ねえ、お兄ちゃん」
と、少女は肩で息をしながら、目をつむったまま言った。
「お兄ちゃんはあたしのことが好き?」
「うん・・・、好きだ」
「ウソよ」
「え? 嘘なんかじゃないさ」
伊耶那美はうっすらと目を開く。
「だって、お兄ちゃんはあたしが結婚する時にも立候補しなかったじゃない」
「え・・・、だってそれは・・・」
「それは?」
「俺は、おまえの兄貴だからだよ」
「例えお兄ちゃんであっても、それは関係ないことじゃない?」
「兄貴っていうのは、夫とは違うものだと思ってた。おまえはきっともっと素敵な、なんでも出来る
男と夫婦になるんだと思っていた」
「違うよ。あたしは、ぱっとしなくて何をしてもうまくいかないお兄ちゃんと、毎日喧嘩したり、泣
いたり笑ったりしながら過ごしていけたら、それが幸せ」
「そんなこと、考えもしなかったよ」
私は伊耶那美の中に飲み込まれたまま、桃源郷を漂っているかのような心地がしていた。
外面はやたらと優等生で、なんでも出来る美貌のスーパーウーマン。家では私とバカなことを言った
りやったりしているが、最後はきっと立派な夫と聖婚するんだろうと、私は自分の気持ちを押し殺そう
としていたのだ。だが私は本当は、このじゃじゃ馬をどうしようもないほど愛していたのだった。しか
し、彼女を目の前にすると口をついて出るのは憎まれ口ばかりなのだ。
「ふん、いつまでも子供だな、ナミは」
「あら、その子供のおっぱいを夢中になって吸っていたのは誰かしら」
でも、そんな私の天邪鬼ぶりもこの愛すべき賢妻にはお見通しなのか、さらりとやり返されて私には
返す言葉もないのだった。早くも尻に敷かれているのだろうか。私の方が兄だったはずなのだが。
「そんな生意気な妻には、お仕置きが必要なようだな」
「きゃあ」
私は、愛らしい若妻の乳房に吸い付き、再び男の特権である甘美なお仕置きを彼女の弱い秘部へと打
ち込みはじめるのだった。
一線を越えた兄妹はその後も愛の契りを熱心に交わし続け、現在の四国、隠岐島、九州、壱岐島、対
馬、佐渡島、本州と次々と大地を創造していった。その度に伊耶那美と私は愛し合う術を磨いてゆき、
いよいよ深い快楽の境地を共にさまようようになっていった。あるいは、長い間、抑圧していた愛の反
動なのかも知れない。まるで爆発するかのようにお互いへの愛を抑えきれず、たがが外れたようにお互
いを深く求め合うのだった。
「お兄ちゃん」
と、本州が生まれた後、気だるさの中で夢うつつになっていた私の肩を伊耶那美がそっとつついた。
そして、もう片方の手で力が抜けた私の陰茎をそっと握る。今や、私の陰茎はこの無邪気なじゃじゃ馬
の所有物であるかのように普段から遠慮なく自由に弄ばれている。
「これって、さわってあげると気持ち良いんでしょう?」
「うん、とっても気持ちが良い」
「じゃあ、舐めてあげたらもっと気持ちが良いのかしら?」
私が返事をする前に、私の非常に敏感な部分がパクッ、という感じで妹の口に含まれた。
「はっ、はわわっ」
精神的な動揺と身体的な快感で解読不能な言葉を洩らす私。私の股間という不浄の場所にその可愛ら
しい美貌を埋めた伊耶那美はいつものようないたずらっぽい目の輝きで私の反応を楽しんでいる。口の
中でぬるりとした舌が私の敏感な表皮を這い回る。た、たまらん・・・。やめて・・・、でも、やめな
いで。
伊耶那美は小さな唇から陰茎を吐き出し、
「気持ち良かった?」
と聞いた。
「うん・・・もっとしてくれないか」
私が言うと、この淫靡な天邪鬼は得たりとばかりにますますいたずらっぽい顔つきになるのだった。
「えー、どうしようかなぁ」
と、私の目をじっと見つめ、反応を楽しもうとする。
「頼むよ、ナミ」
「んふふ、お兄ちゃんのをしゃぶる代わりに、一体何をしてもらおうかしら」
私の若干情けない顔がいたくお気に召したのか、私の亀頭の先をそっと撫でながら我が妹はいよい
よご機嫌である。
「じゃあね、あたしのことを好きだって、いっぱい言って」
「な、なんだって。前にも言ったはずだろう」
「お兄ちゃんはいつもちゃんと言ってくれないわ。だから、あたしのことを愛してるって、あたし
の目を見ながらはっきりと何回も言って」
どうやら、愚かな私はそんな基本的なことも愛すべき妹にきちんと伝えられていなかったようだ。
私は、伊耶那美をかき抱いて頬を寄せ、耳元で何度も何度も愛の言葉を囁いた。先ほどまでは淫らな
悪女のような素振りを見せていた伊耶那美は、今はまるで花も恥じらう清純な少女のように顔を赤ら
めて、私の言葉にいちいち神妙に頷いていた。
そして、
「じゃあ、あたしも愛情表現をしてあげるね」
と、顔を再び私の陰部へと沈めていった。う・・・っ、やっぱり気持ちが良い。さっきよりもずっ
と伊耶那美は丁寧に私の陰茎を愛撫しているようであった。口に含んで激しく舐めまわしたり、時に
は口から出して舌でぺろぺろと舐め上げる。そして、雁首の裏側が私にとって一際感じる部位である
と瞬く間に見破ると、そこに集中攻撃を加えて私を悶絶させるのであった。
「ああ、たまらないよ、ナミ・・・」
「うふ、ここが好きなんでしょう、お兄ちゃん」
伊耶那美は私の陰茎に沿って下から舐め上げる。もはや私の快楽は妹に管理され、この少女は私の
甘美な支配者として君臨していた。
「ここはどうなの?」
「あ、そこも・・・気持ちいい」
伊耶那美は私の玉袋を指先で微妙にくすぐり、私の背筋をぞくぞくとさせた。この女はもしかする
と悪女の素質があるのではないか? 伊耶那美は私の股を左右に割り開き、玉のひとつを口に含んだ。
そしてそれを私に見せ付けるようにしながら舌で転がす。ああ、これもたまらない。そして身をよじ
る私を見る時、我が妹は妖しいほどに生き生きとするのであった。
「お兄ちゃん、ここって男の人の弱点なのよね」
「うん、そうだよ」
「もし、今あたしがこれに噛み付いたらどうなるの?」
「え、気絶するくらい痛いよ」
こんなやり取りで我が妹はサディスティックな興奮を覚えるのか、小さく精嚢に歯を立てる素振り
を見せて私をからかったりするのだった。
「そう考えると、お兄ちゃんは一番の弱点をあたしの前に今さらしている、ということになるわね」
「まぁ、そうだな」
「それって、あたしを信用しているということ?」
「それはそうだよ。他人の前には弱点はさらせないからなぁ」
「そっかぁ」
と、伊耶那美は嬉しそうな顔をして、
「あたし以外の前に出せないんだったら、あたしが舐めてあげないといけないね」
と、また小さな可愛らしい舌を伸ばして私の玉袋を口にふくみ、さきほどよりもずっと熱心に愛撫
を加えるのだった。
伊耶那美は敏感な陰茎や玉袋だけでなく、陰部全体に舌を這わせ、私の股間をぬめぬめにしていく。
ああ、なんと淫らな光景であろうか。そして、何を思ったかそのまま私を引き起こして四つんばいに
したのである。
「何をするんだ、ナミ?」
淫らな悪女と化した妹は興味深げに私の股間を観察し、玉袋のわずかに後方、蟻の戸渡りと言われ
る部位を舌で押し、私を悶絶させる。そして、指で私の肛門を引き開いた。
「ば、バカ! なんて所を見るんだよ!」
これにはさすがの私も仰天してやめさせようとしたが、妹はまったく動じる気配がない。
「いいじゃない。あたしはお兄ちゃんの妻になったのよ。だから、あなたのすべてを知る権利があ
るわ」
「バカ、それとこれとは違うだろ!」
「お兄ちゃんの恥ずかしい所も、あたしは知って受け入れたいわ。ほら、こんなことだってでき
る・・・」
美貌の女神は小さく可愛らしい舌を伸ばして、あろうことか私の最も不浄な肛門をぺろりと舐めた。
「こら、なんてことするんだ!」
「どうして怒るの?」
とむしろ伊耶那美は不思議そうな顔をする。
「当たり前だろう。おまえみたいな可愛くて若い女の子が他人のケツの穴なんかなめたらダメだ」
説教を受けているはずなのに、愚かな我が妹は嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう、心配してくれたのね。でも、あたしとお兄ちゃんはもう他人じゃないんだよ」
取り返しがつかないくらい深刻なブラザー・コンプレックスの妹はそう言ってなおも私の肛門に舌
を這わせるのだった。しかし、偉そうに説教している割りに私も快感に動けなくなっているのだから
何の説得力も威厳もあったものではない。美少女に肛門なめられてはぁはぁ言ってる男がどんな偉そ
うなことを口にしても鼻で笑われるだけだ。
「ぷはっ・・・お兄ちゃん、可愛いね」
初めての契りの時には私がこの女を支配していたはずだが、いつの間に支配構造が逆転したのか?
まったくもって愛とは摩訶不思議なメビウスの輪だ。
男の私が息も絶え絶えに喘いでいるのが我が妹のじゃじゃ馬魂を刺激したものか、四つ這いになっ
た私の後方から伊耶那美は私の陰部をしごきつつ、さらに舌による責めはますます激しさを増してい
った。ついには固く伸ばした舌先で勢いよく私の肛門を貫く。
「はうっ」
オカマを掘られるのってこういう気持ちかしら。ああ、いやだわ。私は快楽の中枢を打ち抜かれ、し
ごかれ続けていた陰茎から精液を勢いよく噴射した。これが思ったよりも量が多く、全国に散らばった
ために現在の小島、小豆島、屋代島、姫島、五島列島、男島女島になったというのは真っ赤な嘘だ。
在住の皆様ごめんなさい。
ともあれ、どれだけ信じる人がいるかは疑問だが、こうして日本列島は創造された。その後、大地
に続いて私達夫婦は多くの神々を生み出し、子孫たちの活躍を見守りながらいつまでも幸福に、毎日
喧嘩したり泣いたり笑ったりの日々を過ごした。エ!? 黄泉の国めぐり伝説!? ナンデスカソレ
ハ。僕が妻を見捨てるわけないじゃないですか。多分後年の歴史学者の捏造ですよ、捏造。秩父原人
とかと一緒です。
いや、ゴッドハンドの話はさておき。何が言いたいかというと、時々妹に萌えてしまう気の毒な人
が生まれてくるのは多分私のせいである。正直すまんかった。
異説・国生み神話終了です。
読んでくださった方、これから読んでくださる方、ありがとうございます。
面白かったよー
>>298 乙
読んでるうちにイザナミがロリ妹化してハァハァした俺\(^O^)/オワタ
妹萌属性ないはずなんだがなあ
あと最後のオチにわろた
>>299 300 301
どうもありがとうございます。
オチは削ろうかな? とも思いましたが、残して良かったです。
また何かの投下の際にはよろしくお願いします。
303 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/23(火) 23:05:37 ID:1/Ict3wN
そろそろ某マンガで有名な北欧神話の運命の3女神ノルン(ウルド・ベルダンディー・スクルド)のエロパロが見たいお( ^ω^)
モイライ三姉妹はお呼びじゃないと?
アレは老婆じゃーん
真・女神転生では若かったけどな
アトラス系だとノルンは時計だから困る
ペルソナだと個別であった覚えがある
和泉郡の血淳上山寺に吉祥天女の像があった。
信濃国から来た男はこの像に激しくそそられ、
「どうか、この天女のように美しい女を私に得させて下さいまし」と明け暮れ願った。
するとある夜、夢の中、かの山寺で男は天女の像と交わった。
翌日寺へ行ってみて驚いた。像の裳裾に不浄の淫液が…
今昔のシメは以下の通り。
『ねんごろに心をこめて祈ったために、天女が仮に人間と化して
交わって下さったのであろうか。まことに不思議なことである。』
『思うに、たとえ多淫な人がいて、好い女を見て愛欲の心を起こしたとしても、
無理無態な思いをかけることはやめるべきである。
そんなことはまことに無益なことだ、と語り伝えたとのことである。』
上の結論は「天女のご利益」、下の結論は「夢遊病」じゃねーのか。
おはなし全体はご利益説に沿ってるようだけど、書いてる人は
夢遊病説の支持者なんじゃなかろーか。と語り伝えたいとのことかも。
ちなみに題名が面白い。『吉祥天女のショウ像を犯し奉る人の語』
犯すときにも謙譲語。
今昔物語より
>>308 女神に懸想するなんてこの男はここの住人になれる素質があるなw
>>308 ワラタw
ところでその像には穴まであったのか、気になるところである。
そういえば殷の紂王が国を滅ぼす元凶である妲己を送りつけられたのも
中国の女神ジョカの神像を見てそのあまりの美しさに「ジョカタン(;´Д`)ハァハァ」な詩を書いて
ジョカが「紂王きんもー☆ムカついたから国滅ぼすw」というのが原因なんだよな
長いんですが、投下してもいいですか。
国生み神話の1.5倍くらい。
流れをぶったぎる形になってしまいますが。
メドゥーサとアテナをテーマにした話です。
投下お願いします。
期待してます。
以下に投下させていただきます。
エロは極少ですので、ご了承ください。
遥か昔。
まだ人間とともに神々が世界に君臨していた頃の話です。
最高神ゼウスの神殿があるオリンポス山には、多くの神々が住んでいました。その中でも特に力を持っていた
とされるのがオリンポスの十二神という男女6柱ずつの神々で、ゼウスの娘である女神アテナもその中に名を連
ねていました。女神アテナは戦争の神でありながら、美の神アフロディーテやゼウスの妻ヘーラーに匹敵するオ
リンポス屈指の美女です。しかしながら、彼女は華やかに着飾ることはなく、常に鎧兜を身に纏い完全武装を崩
さないなど、他のふたりの女神に比べるとずっと男性的な性格の神なのでした。浮気者の父を持った影響でしょ
うか、恋に憧れを持つことはなく、むしろ男性に嫌悪感を持っているのです。戦場で凛々しい美しさを誇るアテ
ナに思い焦がれて、甘い言葉を囁く男神は絶えませんでしたが、アテナの返事はいつもにべもないのでした。
どれほどの神がどれほどの犠牲を払ってもアテナの心は動くことはなく、取りつく島もないのです。彼女に言い
寄った男神は、直情的で粗暴なアテナに罵られるか乱暴されるかが常でありました。
そんな彼女が地上に降臨した時、そこで美しい少女と出逢ったことから、この物語は始まるのです。
アテナイでは知らぬ者のいない守護神、アテナに供物を捧げる巫女として、その少女はアテナの前に現れました。
本来は、じっとしているよりもいつも動いていたいアテナにとって、こうした儀式ばった行いは大の苦手です。早
く終わらぬものかと面倒くさげな態度をありありと浮かべていたのですが、少女の姿を見た瞬間にアテナはその姿
にたちまち目を奪われてしまいました。
「アテナ様、私達の町で一番の織姫が精魂を傾けて作った織物にございます。どうぞお納めになってください」
少女が恭しく捧げた織物を受け取る間にも、女神の目は少女に釘付けでした。
「おまえ・・・、名はなんと言うのだ?」
アテナがたまらずに問うと、予想外だったのか少女はきょとんとした顔をします。
「おまえの名前を、私に教えるのだ」
「は、はい。メドゥーサ、と申します」
「メドゥーサ、か・・・」
なんと美しい少女なのでしょう。芸術家が心身を削って創り上げた美女の彫刻のように繊細な顔立ちに、まるで地
中海の蒼さを写しこんだように澄んだ大きな瞳が輝いています。その姿は、まるで王女様のように気高く、彼女が立
っているだけで花が開いたかのようにその場が華やぐのでした。そして、もっとも人目を惹くのが腰まで伸びた長い
髪です。それは天上から流れる聖水のようにきらきらと光沢を放ち、金でできた絹糸のように肩を滑っていくのでし
た。
「なぁ、メドゥーサ」
「はい、なんでしょうか」
「明日からこの神殿に通って来い。おまえの住む町のことを私に教えるのだ」
「はい、ぜひよろしくお願いいたします!」
美少女は顔をぱっと輝かせました。きっと女神に特別に声をかけられたことが嬉しかったのでしょう。アテナがメ
ドゥーサの町のことを聞くと言ったのは勿論方便に過ぎず、ただこの美少女とまた会って話をしてみたかったための
口実でした。アテナはこの少女が一度に気に入ってしまったのでした。
次の日から、アテナとメドゥーサは毎日色々な話を交わしました。アテナは、共に時間を過ごせば過ごすほど、こ
の美少女を好ましく思うようになっていくのを感じていました。この少女は美しいだけでなく、何事にも控えめで、
しとやかな気質の持ち主でした。知性の神と呼ばれながら、実は単細胞で暴れん坊のアテナはそんなメドゥーサが新
鮮に感じられるのでした。本来は絶対的な存在として君臨する、女神という立場のアテナでしたが、この春の日のよ
うに穏やかな雰囲気をまとった美少女の前ではむしろ、彼女を女神のように感じる瞬間さえあるのです。神などと名
乗りながら、肉欲のためなら阿修羅にも盗人にもなり変わるオリンポスのろくでなし共に比べ、なんと気品のあるこ
とでしょう。戦の女神は、メドゥーサと語らう時間を何よりも楽しみにするようになりました。
そんなある日、アテナは以前遠征中に眺めて感銘を受けた風景をどうしてもメドゥーサに見せたくなりました。
そして、思い立ったらじっとしていられないアテナはすぐさまメドゥーサの手をとり、外へ連れ出しました。
「め、女神様。わたくしをどこにお連れなさるおつもりですか?」
「とても綺麗な景色だ。そう、おまえが一度も見たことがないような美しい景色を見せてやる!」
アテナは、他の誰に見せたこともないような明るい笑顔で言いました。そして歴戦の友である白馬に彼女を乗せ、
遥か天空へと翔け昇ったのです。
「わぁ、なんて見晴らしが良いのでしょう」
メドゥーサは初めて体験する空への旅に興奮を抑え切れません。
「まだまだだ。私がおまえに見せてやりたいのはこんなものじゃない」
ふたりは馬を駆り、どこまでも飛び去ります。そして、馬は壮大な山脈にぶつかり、その山脈を登っていきます。
「女神様、いったいどこまでいらっしゃるのですか」
「もうすぐだ、もうすぐ・・・、この山を越えたら・・・」
その時、白馬は山頂を越え、眼前に見渡す限りの視野が開けました。
「・・・!」
メドゥーサは息を呑みます。そこには延び続ける平野と、その先に横たわる海が極上の展望で広がっているのでし
た。白馬がゆっくりと天空に昇っていくと、彼方に地平線が弓なりの曲線を描きます。少女が普段見上げるように見
ている大きさのものが、ここから見下ろせばまるで小さな豆粒のように見えます。一本一本の木々は爪の先ほどの大
きさですが、それらが合わさって鬱蒼とした森を形成しています。草々は刈り上げられた芝のように生え揃い、彼方
の海原はさざ波を繰り返しているのです。まるで千人の熟練の工芸家たちがナイフの先ほどの細工を作って壮大な立
体芸術を創り上げたかのようなのです。そしてそれらが、沈みゆく夕陽に染められると息をのむほどに美しく、えも
言われぬセンチメンタルな気持ちを少女の胸に抱かせるのでした。
「どうだ、美しいだろう」
アテナは本当に嬉しそうに笑いました。彼女は、美しい光景も、好ましい相手とともに見つめればまるで別物のよ
うに魅力を増すのだと初めて知りました。
「あまりにも美しくて・・・、私は何も申し上げることができません、女神様」
メドゥーサは食い入るように彼方に視線をやっていました。景色も勿論綺麗でしたが、夕陽に染められる少女の感
傷的な横顔もアテナにとっては、胸が痛いほど美しいものに感じられました。
「アテナ・・・と呼ぶが良い」
とぽつりと女神は口にしていました。
「え・・・?」
「女神様、では誰のことかわからないだろう? 私のことはアテナと呼ぶが良い」
アテナは自分でも何を言っているかよく理解できませんでした。ですが、にこりとしてメドゥーサは微笑むのです。
「はい、アテナ様」
その時アテナは、自分はこの少女に特別な目で見てもらいたいのだ、と思っていることに気づきました。
さて、実はこのメドゥーサの美しさに惹かれていた神はアテナだけではありませんでした。最高神ゼウスに匹敵す
る力を持った海神、ポセイドンも彼女に目をつけていたのです。好色な彼は妻のいる身でありながらメドゥーサに一
目惚れしてしまい、彼女を熱心にかき口説きました。メドゥーサは頑として彼を受け入れませんでしたが、ポセイド
ンが神としての威光を嵩にきて、遂には彼女の故郷を大津波によって押し流すぞ、と脅迫するや、拒みきれずに彼の
寵愛を受け入れることになったのでした。そしてポセイドンは、風光明媚な神殿でメドゥーサを抱きたいと考え、こ
ともあろうにアテナの神殿で交わることを思いつきます。そして、強引なポセイドンはすぐさま白馬に姿を変え、メ
ドゥーサをアテナ神殿に連れ去り、彼女に挑みかかるのでした。そして、折悪しくその神殿の主アテナは、このふた
りの情事を目撃することになったのでした。
その日、アテナはメドゥーサに贈るつもりでいた薔薇の花を、手ずから摘んできた所でした。最も香りがかぐわし
いと噂の高い薔薇を手に入れるために、朝から地中海を越えて北の国に行っていたのです。それをアテナは、不器用
な手つきで王冠の形に編んだのでした。女神は、それをアテナの頭に載せてあげる所を想像しました。普段から美し
い彼女のことですから、きっと桃色のこの薔薇が映えて、さらに神々しいまでの輝きを放つことでしょう。そして、
薔薇の放つ芳香と、少女が持ち合わせている甘い香りが絡み合ってきっとアテナを自失させてしまうほどの香りにな
るはずなのでした。
そしてそんな甘く切ない想像を楽しんでいる時に、女神アテナはポセイドンとメドゥーサの姿を目にしたのでした。
ポセイドンは美少女メドゥーサにのしかかるようにして腰を振っていました。彼は力強い海神らしく、荒波で鍛え
抜かれた漁師のように太い体躯をしていました。しかし、その肌からは若さが失われ、身体には怠惰な脂肪がまとわ
りつき、顎に生えた髭も張りを失って汚げに見えるのでした。それに反して、メドゥーサはほっそりとしていて瑞々
しく躍動感のある身体つきをしており、それでいてどこか硬さを残し成熟しきらない少女の面影を残しているのです。
ですから、初老の醜いポセイドンが力に任せてメドゥーサを犯す姿を目の当たりにした時、いささか潔癖症のきらい
があるアテナは嫌悪感のあまり吐き気を催しました。そしてその相手がメドゥーサであると気づくと、衝撃のあまり
薔薇の王冠を取り落としました。
ポセイドンはまだ十分にふくらみきっていないメドゥーサの乳房に吸い付き、小ぶりの先端に歯を立てます。それ
は刺激が強すぎるのか、美少女は顔を歪めますが、自分の快楽を追うことに夢中のポセイドンはまるで気づいていま
せん。自分の欲望のみに忠実ですから、メドゥーサの秘められた場所へも自らの男の欲望を手前勝手にえぐり込むの
でした。真っ白な褥の上にはメドゥーサの自慢の髪が広がって、頭が動くたびにさらさらと光の清流のように流れる
のです。
やがてポセイドンは快楽の閾値を越えそうになったのか、メドゥーサの秘部から己の欲望を引き抜いて、それを彼
女の美貌の前へ突きつけました。そして、自らの手で欲望をしごくと、快楽は閾値を越え、メドゥーサの彫刻のよう
に端正な顔におぞましく白濁した精液が勢いよく命中しました。一弾、二弾、三弾と彼女の顔を思うさま汚した後、
ポセイドンは汚れた陰茎をメドゥーサに押し付けました。
アテナは、腰に佩いていた剣を抜きました。元々激情家の女神は、すでに見境を失っていました。
「ポセイドン、貴様、我が神聖なる神殿でこのような淫らな行為をするとはどういう了見か!」
戦の女神の突然の出現とあまりの剣幕に仰天したポセイドンは飛び上がりました。
「待て、アテナ。これには理由があるのだ」
「言い訳は冥府でハデスに言うが良い」
怒りのあまりアテナの顔は赤くなることを通り越し、危険な蒼白色になっていました。
取り付く島もないアテナに肝を冷やしたポセイドンは裸のまま神殿を飛び出し、海に身を躍らせて深海に身を隠し
てしまいました。
後には、ポセイドンに抱かれたままの姿のメドゥーサといつものように完全武装のアテナが残りました。
「なぜ・・・・だ?」
いつもは顔を上げて凛々しく話すアテナは俯いたまま少女に問いました。前髪が目にかかり、女神の表情は窺
い知れません。
「わたくしは言い訳はいたしません」
と、むしろ少女の方が顔を背けずに真っ直ぐ言いました。
「なぜ・・・・だ?」
アテナは白痴のようにもう一度つぶやきます。なぜ、の後に続く言葉が多すぎて彼女には言葉が選びきれませんで
した。ああ、まるで地面のことごとくが崩れ、世界が崩壊してどこまでも落下していくような錯覚を覚えます。ある
いは、胸に大きな穴が開いて、そこから風がひゅうひゅうと通り過ぎていくような感じがします。なぜ、こんな時に
あの日、夕陽に染まった少女の眩しいほどに美しい笑顔を思い出すのでしょう。
どんな言い訳でも、してくれれば良いとアテナは思いました。この少女の言葉であるならそれがどれほど荒唐無稽
な言い訳であろうとアテナは喜んで信じたでしょう。世界のすべてが敵に回ろうとも、アテナだけは少女を信じるつ
もりでいました。ああ・・・・、それなのに。メドゥーサは決然とした表情で口をつぐんでしまうのでした。
アテナが顔を上げると、その瞳からは涙がこぼれ落ちていました。いくつもいくつもそれらが光っては流れ落ちて
いきます。
「ああ、どうかお泣きにならないでください。悪いのはわたくしなのですから。アテナ様は何もお悪くないのです」
メドゥーサは哀しげな表情を浮かべました。
そうではないのだ、とアテナは思いました。終わった行為が哀しいのではないのです。メドゥーサが言い訳をしな
いことは、アテナを本当に必要とはしていないからであるように思えたのでした。もしも今アテナが感じているほど
の喪失感をこの少女が感じているなら、きっとどんな事をしてでも許しを乞うに違いないはずです。
アテナは自分のひとり相撲に対して、猛然と腹が立ってきました。それは自分自身に向けられるべきものでしたが、
怒りに我を忘れた女神はそれを暴力的な衝動としてメドゥーサにぶつけることにしたのです。
「おまえの言いたいことはわかったぞ、メドゥーサ。望みどおり、おまえに恐ろしい刑罰を与えてくれる」
アテナは鬼神のような表情になって剣を天に掲げました。世界に満ちるエーテルの力が剣に凝集していきます。
そして、剣を振り下ろすと、メドゥーサの身体にエネルギーの塊が炸裂しました。すると、みるみるメドゥーサの身
体に変化が起こりました。彼女の最も美しかった髪の一本一本が蛇と化してもぞもぞと不気味に蠢きだしたのです。
メドゥーサは悲鳴を上げました。
「以後、おまえの姿を見た者はすべて石と化す。もう、おまえに近づける者はいない。人目を忍んで生きていく
がいい」
アテナは涙を流しながら少女を神殿から追いたてました。そして人目に触れることのできなくなったメドゥーサは
冥界にほど近い西の果て、オーケノアスの地へと追放されたのでした。
とりあえず、いったん終了です。
保守代わりということで。
女神アテナはさながら爆発寸前の炸薬のように苛立っていました。もしも何かの拍子に彼女の苛立ちが沸点を越え
れば、たちまち血の雨が降り世に災いが荒れ狂います。オリンポス山の誰もがアテナを避けて通りました。戦の女神
の八つ当たりの餌食になった例は枚挙に暇がなかったからです。文字通り触らぬ神に祟りはない、と言うことなので
した。
そんなアテナの噂を聞きつけ、呼び出したのは他でもない全知全能の神にして彼女の父であるゼウスでした。
「・・・なんの用ですか、父上」
ゼウスの神殿に呼びつけられたアテナはひどく不機嫌そうに言いました。
「アテナ、最近荒れているそうではないか。どうしたのか?」
父ゼウスは優しく娘に問いました。
「なんでもありません。私は元々短気で、皆に恐れられてきたでしょう。いつも通りです」
戦の女神は硬い表情で言いました。
「ふむ。だが、ここ最近は誰に対してもいつも穏やかな笑顔を浮かべていたではないか? とても幸せそうに父に
は見えたが」
「・・・」
さすがに父は、見ている所は見ているのでした。
「これは私の勘に過ぎぬが、我が娘よ、おまえは恋をしたのではないか?」
「なっ」
と胸をつかれたようにアテナは目を見開きました。
「これは断じて恋などではありませぬ。これはきっと、一時の気の迷い。そう、まるで麻疹のようなものなのです」
純情な女神は、いよいよ自らが語るに落ちていることには気づいていません。
「不器用な我が娘よ。私にはおまえの気持ちが痛いほどわかる。だが、おまえもオリンポスに住む女神であるなら、
この苦難も自分の力で乗り越えて見せよ」
そしてゼウスは付け加えました。
「・・・ただひとつ言えることは、おまえが自分の気持ちに素直になることで、変わるものがあるということなの
だ」
アテナは憤然と身を翻し、神殿を立ち去りました。妻がありながら浮気を繰り返すあの男に自分の何がわかるとい
うのだ。馬鹿らしい。確かに、ゼウスがアテナの気持ちを本当に理解していたかどうかはわかりません。ですが、ア
テナ自身もまた、自分の気持ちを整理することができずにいるのでした。
神に仕える巫女であったメドゥーサにとってもまた、アテナへの想いはさらに複雑な要素を含んでいるのでした。
メドゥーサは元々、朝起きてからと夜眠る前、そしてすべての収穫と喜びに対して女神アテナに感謝の祈りを捧
げる敬虔な巫女でした。ですから、女神アテナに目をかけられて多くを語らう日々はまるで夢のように幸せでした。
ですが彼女の胸の中は、アテナを女神として崇拝する気持ちと、対等の相手として慕う気持ちがないまぜになって、
まるで幾滴もの油絵の具が水に落ちたように不可思議な模様を描くのでした。年端もいかぬ少女は自らの中で絡み
合う気持ちの整理ができず、人知れず苦しんでいました。それが、相手が神々ですら避けて通る無敵の戦の女神で
あるなら、尚更のことなのです。
メドゥーサは、自分の気持ちを崇高な神への信仰心なのだと、思うことにしたのでした。ですが、ああ、どこま
でも真っ直ぐな女神アテナは少女の瞳を覗き込み、メドゥーサが心の奥に押し込めた気持ちのドアを静かにノック
するのです。あの日、白馬の背に揺れながら女神に抱きついて、空の上から眺めた光景のどれだけ美しかったこと
でしょう。その時だけは、少女は誰の目も憚らずに美貌の女神に抱きつくことが許されていたのでした。そして自
分は、こうして女神様の好意を受けてそばにいられればそれで幸せなのだ、と思うのです。ですが、そう思おうと
することは、少女の胸に切ない痛みを生じさせるのでした。
メドゥーサは、誰もが恐れおののく怪物に化身させられ、西の果てでひっそりと暮らしていました。これは、ポ
セイドンに対して心ならずも不貞を働いた自分に対する罰でした。女神アテナの怒りを買って別れを告げることは
胸が張り裂けそうになるほど辛いことでしたが、それはおぞましくも穢れてしまった自分に対する罰なのでした。
しかし、罪な女神はこの冥界にほど近い地までやってきて、少女の胸を揺さぶるのでした。
「久しぶりだな、メドゥーサ」
と、例の白馬に乗り、いつものような完全武装姿でアテナはこの地に降臨しました。
「お久しぶりでございます」
メドゥーサが顔を伏せてその場に平伏すると、女神はなぜか機嫌が悪そうになりました。
「そのようなことはしなくとも良い。立て。くそっ、私が馬の上になど乗っているからか」
アテナは苛立った様子で馬から飛び降り、メドゥーサを乱暴に引き起こしました。
「ああ、乱暴はおやめください」
「い、いや・・・すまなかった。そんなつもりはなかったのだ」
女神は慌てて手を離します。
「今日は、どのようなご用件でいらっしゃったのですか」
とメドゥーサが恭しく訊ねると、この言葉がまたなぜか女神の神経を逆撫でした様子でした。
「用がなければ、来てはいかんと言うのか? ・・・いや、待て。また感情的になったようだ」
アテナの様子は変でした。まだお互いの仲が険悪になる前から時折見られたことのですが、これは女神がご機嫌で
話している時に、ある瞬間を境に現れる徴候でした。
「・・・最近は、どうしているのだ?」
「はい。このような姿ですし、見た方を石に変えても気の毒ですから、こうして人目を避けて暮らしています」
「いや・・・、その、今のそなたも十分に美しいと思うぞ、私は」
アテナはなんだかよそ見をしながら言いました。
「・・・え?」
「なんでもない。今日来たのは、おまえにもう一度釈明の機会を与えようと思ったからだ。この前は・・・、そ
の、私も興奮していたからな」
女神は憂いのある表情でメドゥーサを見ました。アテナは結局、ひとり天界で少女のことを想ううちに矢も盾も
たまらなくなり、ついには彼女を許すきっかけを作ろうと西の果てまでやってきたのでした。
「なぜ私の神殿であのような行いをした? おまえは貞淑な乙女だ。なにか理由があるのだろう。さぁ、私に話
してみるが良い」
女神アテナは慈愛の微笑を浮かべました。メドゥーサの心は揺れます。よりにもよって女神様の神殿であのよう
な行為に及んだ少女を、なぜこのように優しく許そうとするのでしょう。巷ではアテナを、嵐を起こし雷を落とす
戦の神として恐れていますが、誰も知らないこんな優しさを持っているのです。しかし、メドゥーサは一度こうと
決めたら決して変えようとしない少女でした。それは、決意の固さと意志の強さでもありますが、悪い方へ働くと
頑固さになって自らを追い詰めるのです。
「わたくしは、何も申し上げることはありません」
「な、なんだと・・・」
アテナは驚いた顔をしました。
「理由を話せば許してやるんだぞ」
「やったことはやったこと。わたくしは言い訳などしたくないのです」
「な・・・っ」
よもや、メドゥーサがこのような強硬な態度に出るとはアテナも予想していなかったに違いありません。意外に
も頑固な少女の態度に女神はしばらく絶句しました。そして、女神らしからぬ弱々しげな顔をしました。
「よし、わかった。もう何も聞かぬ。ただ一言謝ればそれですべて水に流す」
おそらくは、猛き女神の最大の譲歩だったに違いありません。それだけ、アテナはメドゥーサを許したかったの
です。ですが、一度決心した少女の心は動きません。
「わたくしは、女神様に申し上げることは何もないのです」
もはやこの問題は、神殿での一件にはとどまらないのでした。メドゥーサは、お願いだからそっとしておいて欲
しい、と思っていました。。女神アテナの顔を見るたびに心の一番奥に押し隠した切ない少女の気持ちが、外へ飛
び出そうと暴れだすのです。それは、決して誰にも悟られてはならない危険な想いです。
「おまえは、ポセイドンを愛しているのか・・・?」
アテナの口をついて出た言葉は、メドゥーサの思惑から離れていました。
「だから、私には何も言えないと、そう言うのか?」
戦の女神アテナは険しい表情をして、少女を睨みつけていました。
「あのような男のどこが良いというのだ・・・」
「アテナ様・・・」
「ポセイドンのどこが良いというのだ。奴が、男だからか・・・?」
「え?」
「私なら・・・」
とアテナは燃えた目で言いました。
「もっと、おまえを優しく愛せる。あんな乱暴な・・・」
後先考えずにそこまで口走って、女神は口をつぐみました。
「くそっ」
アテナは身を翻し、白馬に飛び乗ってしまいます。今の言葉に驚いたメドゥーサは引きとめようとしましたが、
もはや空翔ける女神の耳には届きません。
アテナの狂おしいほどの愛は、受け入れられないことで憎しみへと成り代わりました。元々が感情の制御が苦手
な女神ですから、愛していたのと同じだけの強さの憎しみがメドゥーサに向かいます。そして、アテナは衝動的に
思いました。メドゥーサを、亡き者にしてやる、と。
アテナは、メドゥーサを殺そうと図っていたセリーポス島のペルセウスという若者に、表面が鏡のように磨かれ
た青銅の盾、姿を隠す帽子、メドゥーサの首を入れる魔法の袋、青銅の鎌形刀、翼のあるサンダルを貸し与え、メ
ドゥーサの暗殺を援助しました。ペルセウスは、首尾よく眠っているメドゥーサの首を刎ねました。そして、その
首はアテナに献上されたのでした。
直情型で思慮の浅いアテナには一時の感情のままに行動に走り、そして落ち着いてみると後悔する、という悪癖
がありました。例えば、今回がまさにそうでした。アテナの前に鎮座したメドゥーサの首を見つめて、彼女は言い
ようのない後悔の念にさいなまれているのです。
「メドゥーサ・・・」
と、冷たくなって動かない少女の首にアテナは哀しげに話しかけました。
「私は愚かだった。ああ、なんということをしてしまったのだろう。おまえを殺めてしまうなんて・・・。もう、
おまえに会う事はできないのか」
戦の女神は打ちひしがれていました。例え何万の巨人たちを前にしようともひるむことのない勇敢な女神は、ま
るで小さな少女のように膝を抱えて俯いているのでした。アテナはあのしとやかで気品のある美少女の笑顔を見る
ことはできないのだと思うと、はっきりと自覚したのでした。自分はあの少女に恋をしていたのだと。アテナは、
色恋沙汰に忙しい他の神々を横目に見ながら、自分はきっと永遠に恋などしないだろうと思っていました。戦場で
駆けることに生き甲斐を感じ、およそ繊細さとは無縁な女神。カッとなるとすぐ頭に血が上ってしまい、粗暴な振
る舞いに出るアテナはいわゆる女らしさとはかけ離れた存在なのでした。それに何より、男というものが嫌いなの
です。アテナはきっとひとりで生きていくのだと思っていました。あの少女に会うまでは。
愛し合い、慈しみ合うとは、なんと温かく素敵な心持ちなのでしょうか。厳しい冬から春が訪れて、積もった雪
が解けていくように、アテナの凍てついた心がほろほろと甘くとろけていくようでした。人々はアテナを女神と呼
びますが、アテナにとってはメドゥーサこそが女神だったのです。
だからこそ、ポセイドンに抱かれる少女が許せなかったのかも知れません。初めての恋にのめりこんだアテナは、
メドゥーサのすべてが欲しかったのです。少女の時間も、笑顔も、言葉も、身体も。何もかもを自分のものにして、
初めからひとつのものとして生まれてきたかのように溶け合ってしまいたかったのです。そして、自分を押し付け
るあまりいつの間にかメドゥーサの気持ちを置き去りにしていたのかも知れないのでした。
「ああ、メドゥーサ」
と再びアテナは呼びかけました。
「私はなんと子供だったのだろう。おまえに自分を押し付け、そして私は自分の気持ちすらわかっていなかった
のだ。すでにおまえがいなくなってしまった今なら、すべてを伝えることができるのに」
女神は拳を握り締めます。ですが、生命の灯火を消した少女は表情もなく目を瞑ったままなのです。
「私は、おまえを愛していたのだ。私は女神で、おまえは人間の少女に過ぎぬ。しかし、それがどうしたという
のだろう。私は人間よりも愚かで感情的で、自制ができぬ。おまえは私にとっては女神のようであったのだ。私達
の間に障害があるとしたなら、きっとそれは私とおまえが自ら作った幻の障壁なのだ。私が自分の気持ちを認めさ
えすれば、煙のように消えて失せる脆い壁に過ぎなかったのだ。
私は女神としての誇りも名誉もすべて投げうてる。世界中すべての者達に嘲笑われてもかまわない。おまえを誰
よりも愛している。おまえにもう一度会いたい。おまえが人間の男を選ぶというなら、止めはしない。ただもう一
度だけ、あの夕陽を眺めた折、私の名を呼んでくれた時の笑顔を私に見せてくれるなら、それだけで私は満足なの
だ・・・」
アテナが物言わぬ相手に秘めたる想いを告げた時、そっと瞳から涙がこぼれ落ち、それは静かにメドゥーサの顔
に落ちました。それは、少女の頭をゆっくりと伝って、彼女の目に触れます。すると・・・、メドゥーサの目がぱ
ちりと開いたのでした。
「わたくしも、世界で一番あなたを愛しておりますわ、アテナ様」
メドゥーサは生気の戻ってきた顔にそっと微笑を浮かべました。ふわりと風が吹くと、七色の粒子がさざめいて
少女は全身を取り戻しました。驚いたことに、以前の美しい髪も取り戻しています。
「な・・・、これはいったい・・・・」
アテナが瞠目すると、あたりの空気が震えて、
「今度だけだぞ、アテナ」
という男神の声が響きました。アテナの父、最高神ゼウスでした。
「おまえが自分の気持ちを伝えられた褒美に、ただ一度だけ奇跡を起こしてやる」
あの無責任そうな父は、決して手出しすることなく陰ながら娘の恋の行方を見守っていたのでした。
「父上・・・」
女神がつぶやくと、その胸元にメドゥーサがそっと抱きついてきたのでした。
「メ、メドゥーサ・・・」
こんなに積極的な彼女は初めてです。
「アテナ様。わたくしも、お慕いしています。アテナ様がいれば、他の誰をも必要とはいたしません。例え世界
中が敵に回っても、どこまでもお仕えいたします。だから、笑って・・・」
アテナは、自分がぽろぽろと涙をこぼしていることに初めて気づきました。嬉しい時にも涙が出るなんて、アテ
ナにとっては思いもよらないことでした。もしかすると彼女は心から喜んだことがなかったのかも知れません。女
神は目を乱暴に手でこすってから、少しぎこちなく笑って見せました。でも、メドゥーサの笑顔を見ると、自然と
本当の笑顔がこぼれてくるのです。
「おまえを、愛している」
「わたくしもです、アテナ様」
アテナはそっと少女にくちづけました。夢にまで見た甘いくちづけでした。女神は衝動を抑えきれずに、少女の
唇をさらに熱く求めます。これが夢じゃないと、確認したかったのかも知れません。
「アテナ様、わたくしをあなたのものにしてください。わたくしのすべてを」
潤んだ瞳でメドゥーサが言うと、アテナは彼女をお姫様のように抱き上げ、静々と寝室へと運んでいきました。
「ああ、アテナ様・・・」
アテナはメドゥーサの着物を脱がせました。少女の身体は白く、とても柔らかでした。戦場を駆けるアテナの体
躯は女性にしては無骨ですが、メドゥーサの身体は触れると押し返してくる弾力があり、抱きしめるとなんとも言
えず心地が良いのでした。
「おまえは柔らかいな」
「アテナ様こそ、しなやかで素敵です」
アテナは少女を抱きしめ、少女の身体のいたる所にキスの雨を降らせます。
「ああ、うれしい・・・。こうして、女としてアテナ様に抱かれるなんて、夢のようです」
メドゥーサは顔を赤らめて言いました。
「私こそ、おまえをこうして愛せるなんて、まるで夢心地だ。もし夢なら、永遠にさめないで欲しい」
「夢ではありません。その証に、ほら、こうして・・・」
少女は自ら女神の頭を抱えてくちづけました。まるで愛のしるしを隙間なくつけていくように、ふたりは相手の
身体の隅々にまで唇を這わせていきました。もしかすると、お互いの身体のすべてを自分のものにする作業だった
のかも知れません。
メドゥーサは、そっとアテナの秘められた渓谷に舌を這わせました。
「っっっっ、そこは・・・ダメだ。汚い」
女神は拒みますが、少女は譲りません。
「アテナ様に汚い所などありません」
「おまえは・・・、頑固だな」
「ええ。わたくしはアテナ様に、わたくししか出来ないご奉仕をさせていただきたいのです。そのためなら、何
も譲るわけには参りませんわ」
「・・・好きに、したらいい」
メドゥーサはそっと舌を伸ばし、アテナの、誰も触れたことのない女の渓谷に侵入しました。そして最も敏感な
粒を刺激します。
「うっっっ」
アテナがぴくりと身体を震わせます。
「うふふ、アテナ様、かわいいですわ」
「っっっ」
女神は余裕を失い、言葉を返すことができません。戦場での歴戦の勇士は、褥の上ではどうやら少女に押され気
味のようでした。
ですが、いつまでもそのままでは女神の面子に関わります。
「あッ・・・、アテナ様、何をなされるのですか」
「私もおまえの大切な所を愛するんだよ」
アテナはくるりと身体の向きを替えると、メドゥーサに秘部を愛撫されながら、自らも少女の秘部を愛する体勢
になりました。
「女神様が、そんな不浄な所をお口にされてはいけません」
「ふふ、おまえにも汚い所なんてないんだよ。それに、今は私は女神ではない。ただの女だ」
「ああ、アテナ様・・・」
ふたりは激しく求め合うように、お互いの秘部を愛撫するのでした。お互いを慈しみながら、精神的な交歓をで
きるのは女同士だけなのかも知れません。ただ、純粋に相手を喜ばせ、幸せにしてあげたいという奉仕の精神だけ
が行為の拠り所なのです。女神はますます熱をこめて少女に愛を注ぐのでした。
やがて、ふたりは愛の感情がゆっくりと高まっていくのとともに性感も上昇していきました。女神アテナも、自
ら自分を慰めた経験はありましたが、それはひどく無機的な感じがしたものでした。行為の後になんだかひどく虚
しい気持ちに支配され、二度とすることはありませんでした。
それが、今こうしてメドゥーサに愛撫されることのなんと満たされることでしょう。とても胸が温かくて、気持
ちが良い。そして、ほんのひとつまみだけの切なさがあるのでした。
ふたりはいつしか快楽の瀬戸際に立っていました。
「メドゥーサ、もう・・・」
「アテナ様、私も、もうダメです」
「ん・・・」
そして、お互いを最も愛しいと思った瞬間に、ふたりは同時に頂点に達したのでした。
ふたりが快感の波濤に呑まれて、やがてその波が静かにひいていく時でした。メドゥーサの身体が首を残してみ
るみる消えていきます。
「なっ、メドゥーサ!? どうした!?」
「ああ、わかりません。なぜか力が抜けていきます・・・」
アテナはメドゥーサの身体に起こった異変に慌てますが、どうすることもできません。
「くそっ、どうすればいいのだ!?」
「アテナ様・・・」
メドゥーサは哀しげな目でアテナを見ます。
「ゼウス様は、一度だけ奇跡を起こすと言われました。きっと、奇跡の時間は終わったのです」
少女の身体は透き通り、もはや向こう側が見えているのでした。
「やめろ、消えるなっ!! せっかく、愛し合えたのに・・・」
アテナはメドゥーサの首をかき抱き、叫びます。
「もう、おまえを失うなんて嫌なんだ。私は耐えられない。もう、ひとりは嫌なのだ」
「わたくしもあなたとお別れするのは身を切られるように辛いですが・・・。お気を確かに持たれてください。
お強い女神様は、きっとひとりでも生きてけますから・・・」
「やめろ、別れの言葉を言うなっ!! 私は別れの言葉など口にしないぞ。私とおまえは一心同体、もう離れる
ことなどないのだ!」
アテナが絶叫します。
「アテナ様・・・」
メドゥーサが弱々しく笑みを浮かべました。
「頼む、もうひとりに・・・・しないでくれ・・・・」
アテナの言葉が涙にかき消えそうになった時、首だけの姿になった少女は、最愛の女の頬にキスをしました。
あれから、何年が経ったでしょうか。
舞台はエーゲ海東部、トロイアに移ります。
アガメムノンを大将とするギリシャ軍は総勢10万の世紀の大軍団で強国トロイアに攻め寄せていました。その陣
営にはこの戦いで勇名を馳せることになる英雄アキレウスの姿があります。対するトロイア陣営の大将は勇将ヘク
トル。さらには、オリンポスの神々もそれぞれの思惑によって両陣営に分かれます。ギリシャ軍にはヘーラー、ポ
セイドン、ヘパイストス。トロイア軍にはアフロディーテ、アポロン、アルテミス、アレス。きら星のごとき英雄
と神々が一同に会し、しのぎを削るギリシャ神話中屈指の大戦役、トロイア戦争です。
そして、ギリシャ軍の幕下には戦争の神である女神アテナの姿もあったのです。
アテナは戦いを待ちきれずに、準備運動のように槍を振り回しました。
「さぁ、世紀の大戦争だ。手加減なし、腕が鳴るよ」
「あら、アテナ様が戦いの時に手加減などされたことがあったかしら?」
アテナの傍から鈴を転がすようなきれいな女性の声が聞こえてきます。アテナはくくっと笑って、
「そうだな。でも、今回はスケールがまるで違う。相手側には錚々たる面子が揃っているのだ。私がどれほど本
気で戦っても相手に不足はない。安心して暴れられるというものさ」
「そうですが、意外とあなたは抜けている所がありますから、十分にお気をつけてくださってね」
傍らから聞こえてくる声に対して、少しアテナはむっとしました。
「おまえも、昔は控えめだったものだが、今ではすっかり口さがなくなったな」
「あら、わたくしがいるから、アテナ様も昔ほど暴走されることが少なくなったのではなくて?」
まったくもって、口が立ちます。言い負かされたアテナは不機嫌そうに鼻を鳴らしました。
「私が負けるはずなどない」
「ええ、そうですわ。もしもアテナ様が傷つけられそうになる時があるなら、わたくしが身を呈してお守りいた
します」
「そんなことはさせん。いかなる事があろうとも私はおまえを敵に近づけることはしない」
「では、わたくしたちはきっと負けませんわね」
声は楽しげに笑った。
「そうさ。私たちがふたり揃ったら決して負けはしない」
「あら、それは少し違いますわ」
「ん? ああ、そうだったな」
「わたくしたちは、ふたりでひとり」
「永遠に別れることはない」
アテナは左手に持った盾にそっと微笑みかけました。そこに入っているのは、メドゥーサ。首だけになって生命
を永らえた美少女なのでした。
「しかしおまえは、首だけになっても生きるなんて生命力が強い女だな」
「うふふ」
「てっきりあの時は、あのまま死んでしまうのかと思ったものだが」
「あの時の女神様の顔は見ものでしたわ。きっとあんなに情けない顔のアテナ様を見たことがあるのはわたくし
だけですわね」
「や、やめろよ。あの時の話は。まいったな」
アテナが顔を赤くすると、メドゥーサは微笑むのでした。この頃のアテナは以前の粗暴さが身を潜め、心穏やか
な戦争と平和の神としてますます名声を高めていました。それも、常に盾としてメドゥーサがアテナの傍らにつき
従っていたからかも知れません。
「きっと、ゼウス様のおはからいだと思いますわ」
とメドゥーサは言いました。
「あまりにも気性が激しすぎるアテナ様に手を焼かれたものですから、わたくしをお目付け役として生かしてく
ださることにしたのだと思います」
いたずらっぽく笑う。
「ふん、本当におまえは口が悪くなったものだな」
そう言うアテナも本気で怒っているわけではありません。なぜなら、それは彼女が自分に気を許している何より
の証拠だからです。
アテナはこのアイギスの盾を常に持ち歩き、手放すことはありません。ふたりが望んだように、いついかなる時
もふたりは一緒になったのでした。アテナはギリシャの女神としては珍しく処女を守り通した神ですが、それは決
して恋をしなかったということではありません。ただ一度の狂おしいほどの恋に落ち、そして永遠の愛を誓った処
女神、それがアテナなのでした。
そこには、少しでも気に入らないことがあると暴れていたかつての彼女の姿はありません。思慮深く、どのよう
な身分の者にも等しく恵みを与える慈悲の神がそこにいました。なぜなら、苦しみの中から幸せを求めてもがく者
に対しての慈しみを知ったからです。アテナはまるで自分のことのように、苦しむ者に愛おしさを感じるのでした。
「アテナ様」
とメドゥーサは言いました。
「アテナ様は、今や一枚の盾に過ぎないわたくしと一緒で、お幸せですの?」
言うまでもなく女神アテナは幸せでした。なぜなら、最愛の人がいつもそばに、永遠にいてくれるのですから。
なんということのない軽口を毎日叩き合って、ふたりで生きていくこと。それはごく平凡なことかも知れません。
ですが、何よりも幸せなことだと女神アテナは誰よりも知っていたのです。
これで終わりです。
すっかり長くなってしまいました。
暇な方がいたら読んでくださったら嬉しいです。
結構なお手前でした
ええもん読ませてもらいましたわ
うおお、素晴らしい。
最後まではらはらしながら読んでしまいましたよ。
新たな神話にGJ!
>>333 文体と文章が激しく好きだ
ひぐらしと同じくらい上手いな
>>334,335,336
温かい感想をありがとうございます。
とても嬉しいです。書いた甲斐がありました。
ひぐらしはプレイしたことがありませんでしたが、興味が湧きました。
また、何かの投稿の際にはよろしくお願いします。
アテナ&メドゥーサ小説GJ!!!!
やばい、アテナ様好きになって来た
GJ!
素晴らしいです。
文章上手すぎですよ、どうやったら書けるんですか?
>>338,339
ありがたい感想を頂き嬉しく思います。
途中で五回くらい投げそうになったけど、書き上げて良かったなぁ。
アテナ様が好きになって頂けたら、目的は達成です。
僕は特別に文章が巧いわけではありませんので、なんにも言えませんが。
日常生活に支障をきたすくらい神様に本気で恋をしたら良い文章が書ける
ような気がしています。人間やめますか?
>>340 とても素直な文章で良かったです。GJ!
登場人物の気持ちを良く研究してるなと思います。
折角良い文章を書いておられるので、次回は「・・・」中黒ではなく
三点リーダを使った方が良いのではないでしょうか→「……」
より、文章が綺麗になると思いますよ(読み手側のこだわりですが)
次回も期待してます。
342 :
339:2007/01/29(月) 17:33:44 ID:tjkq8L2/
>>340 メドゥーサを生き返らしたのは貴方の創作ですよね?
ゼウスはハデスに承認を得たのでしょうか?
そこらへんが気になりました。
>>341,342
ご指導ありがとうございます。大変勉強になります。
3点リーダーについて教えていただきありがとうございました。
今後はこちらを使わせていただきたいと思います。
メドゥーサを生き返らせたのは僕の創作です。もっともなご指摘です。
もっと無理のないストーリー展開を心がけるよう、今後の糧とさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。
本当に乙
次回作も期待するよ
できればいろいろな神話に挑戦してほしい
アテナと聞くとどうしてもサイコボールとか言いたくなる
いっきま〜す☆ミ
347 :
333:2007/01/30(火) 23:59:56 ID:yArGI+/M
ありがとうございます。
また何かの投稿の折にはよろしくお願いいたします。
今日初めてこのスレをみた。
クシナダに激しく萌えた(´Д`*)ハアハア
続きが投下されるまで裸で待ちます。
ケルト神話のクー・フーリン×スカアハとか見てみたい
教え子×師匠萌え
つ鳩の戦記
>>348 ありがとうございます。単純なんで忘れた頃にレスを頂いてやる気出ました。
まだうまくまとまらないんですが近々投下したいと思ってます。
ノロくてすいません。
352 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 02:30:00 ID:H7GleUAL
上から全部のSS読んでみたらチンコ勃った
俺のマグナムどうしてくれる
兵士「隊長〜っ!敵のマグナムとやらは見当たりませんが」
隊長「よく探してみろ。竹やりが落ちてるだろう?」
兵士「隊長〜っ!敵のマグナムとやらは見当たりませんが」
隊長「よく探してみろ。爪楊枝が落ちてるだろう?」
ペルセポネはツンデレだと思うんよ。
ペルセポネは、ハデスが浮気したとき
相手を殺したらしいからな。
確かにツンデレ
殺したんだっけ?
確か踏み潰して植物に変えたんじゃ?
しかし、植物に変えるあたり、ペルセポネはデメテルの娘だよなぁ。
358 :
356:2007/02/05(月) 00:11:43 ID:5sR4D9l7
>>357 ミントな。
漏れ的に殺したと脳内置換していた。スマソ
>>358 死体をハデスが草に変えたっていうからあながち間違いじゃないかも。
無理矢理浚われた頃は必死に嫌がってたけど、
次第に堅物で優しいハデスに惚れていくツンデレペルセポネをきぼんぬしてみる。
まとめサイト見てきたが良作ばっかだな
ところで気になったんだが帝釈天の奥さんって中国の方で摩利支天じゃなかったか?
ミノタウロス誕生話の背徳的エロさにハァハァしてる変態は俺だけでしょうか?
堅物だとか色々言われるものの、気が進まないのだからどうしようもないのではないか、
と思う。たしかに誰とでも睦言を交わせるようになればある意味で楽になるのかもしれない。
しかしもって生まれたこの性格だけは、たとえ神の末席に名を連ねるとはいってもなかなか
御しがたいものなのだ。
母デメテルの性格を色濃く受け継いだのかもしれないなとペルセポネはぼんやり考える。
それもそうだろう、実父は多くの女神どころかはたまた男神とまで浮名をながしたゼウスな
のだから、やはり自分は母に似ているのだ。
「……だから余計に腹も立つ」
地中というものは美しい石が眠る宝物庫だ。人間だって、地面を掘ればきらびやかな宝石
や貴重な鉱石がとれることを知っている。ましてやその地中を支配する王の宮ともなれば
どれだけ豪奢なものを望んだところで意のままだろう。
しかし拳ほどもある大きさの金剛石とてそれを輝かせる光の源がなければただの透き
通った石に過ぎない。
点々と高い位置に据えられた灯かりの台をながめてペルセポネはため息をつく。
その灯かりにぼんやりと照らされた彼女のための長椅子は、色とりどりの宝石で飾られ
たなんとも美しくかつ趣味のよい品物であったが、いかんせん本来の輝きを放つには光が
足りなさすぎた。
こんな長椅子で自分の気をひこうとしても無駄だと言い放った時のことはよく覚えている。
「私もよくよく見下げられたらしい。宝石の輝きなど地上の春の彩りに比べればなんともま
あ冷たいことよ」
冥府の王らしく墨染めの衣を目深く被(かづ)いたハデスは即答を避けたようだった。
王の立場にふさわしく宮殿は贅を尽くした造りであるにもかからわず、ハデスがまとうも
のは漆黒に染めぬいた簡素な衣一枚のみ。冥界にさらわれてきてかなりの時間が過ぎて
はいたが、ペルセポネはまだその顔を見たためしがない。光に乏しい冥界であることもさる
ことながら、ハデス自身が顔を見られることを忌避しているのか、真っ黒い衣の上部を長く
ひいて顔に影を作っているのだ。
「機嫌を損ねてしまったのならば謝ろう」
ややもするともしかして彼には顔というものが存在しないのではないか、と思うほどその影
は深い。
しかしこうして声を発すると吐息で衣の縁がかすかに揺れるのがわかるので、最低でも口
くらいはあるのだろう。
「地上の絢爛はここ冥府でも噂に聞く。張り合おうなどとは毛頭思っていない」
穏やかで静かな口調から、虚勢でも意地を張っているわけでもないことがうかがい知れ
る。そらしたままだった顎を引いてペルセポネはそっと暗い影の内側を覗こうとしてみた。
首すじのような、黒とは違うような気がする部分がちらりと見えたところでハデスが長椅子
へ向かって歩きだしてしまい、残念ながらそれ以上は何もわからなかった。わずかに指先
が出るくらいの長い袖を引き、金で縁取られた肘かけへそっと触れる。
「知っての通りここでは太陽の光は望めない」
死人の場所にふさわしく土色に痩せた指をペルセポネは想像していたが、肘かけを撫で
るでもなくただ添えられただけの指は存外、健康的な指をしていた。
「なにより冥い場所だ。彩りといえば宝石と鉱石しかない。少しでも慰めになればと考えた
のだ」
「さらってきておいて慰めという言葉を口にするなど、傲慢も甚だしい」
「すまない」
さらりと衣が揺れて指先が隠れる。頭があるであろう部分がペルセポネのほうを向いた。
「言い訳にすぎぬと自分でも思う、情けない話だが矢に射抜かれた時にそこまで頭が回ら
なんだ」
仮にも冥府の王なのだからもう少しふんぞり返って偉そうにしてくれても良さそうなものだ
が、どういうわけかハデスはペルセポネの予想と期待をことごとく裏切ってくれる。手荒な方
法で連れ去られただけにどんな仕打ちが待ち受けているのか心底震え上がったというのに、
王宮に到着するなり賓客そのものの待遇をうけハデス自身が陳謝するという事態になった。
どうやらハデスはエロスに射抜かれ自分を見初めたらしい、ということも理解した。そこで
順序正しく求愛していればこのような事にはならなかったのにと思うのだが、そこで助言を
求めたのが自らいらぬ事件を引き起こす天才のゼウスで、手段が拉致監禁だったにも関
わらず疑問すら抱かずハデスに実行させてしまうのがさすがはエロスの矢、といった所だ
ろう。
突然ふってわいたまさしく災難としか言い様がなかったが、みずから丁重な待遇を事細か
に指示し謝罪してくるハデスの姿を見ていると、この人にとってもある意味災難だったのだ
と思うしかない。
「あのいまいましいエロスの矢が原因であるとわかったのならもう理由はないはず」
きりきりと唇を噛んでハデスをにらみつける。
「こんな暗い場所、息が詰まって今にも窒息しそう」
「……」
「母の所へ帰しなさい、今すぐに」
いつもの展開ならばここでハデスは何も返答せずに、今日はもうお休みになられるがよ
いとだけ穏やかに呟いて座を辞してしまう。
「……かような手段でここまで連れてきてしまったことは、心から申し訳ないと思っている」
しかし今日だけは続きがあった。ペルセポネは自分の喉がかすかに鳴ったのを自覚する。
「すまないと思っているのならばなぜ非礼をそそぐ手段を実行しないのか」
「地の実りの娘、ペルセポネ」
喉の下の深いところで何かが鳴り響いた。
それが心臓の鼓動であったことになかば驚愕する。
「たしかにこの暗い地中は息も苦しかろう、花もなければ樹木も草も風もない。食べ物は
あるが地上のそれとは甘さも比べ物にはなるまい」
いつのまにかハデスの右手には、真っ赤に熟れたざくろの実が顕現していた。
太陽も豊穣の恵みもない冥府では食べ物は神々の奇跡によって生み出される。だがどう
いう理屈なのか、神の手による作品だというのにそれらはひどく滋味に乏しい。ハデスもそ
れは死者の口から知らされてはいるのだろう、生きているあいだに口にしたあれはもっと美
味であった、と。
「だが」
弱い灯かりをうけてきらりと光ったざくろを目にしてペルセポネは唐突に知った。名前を。
「もしほんの少しでもこの暗き場所に住むものを哀れと思うのならば、地の実りの絢爛で
ここを照らしてはくれまいか」
口の中が乾いてくる。
「……それは、太陽……」
「光であればなんでもよい、と言っているのではない」
ペルセポネの思考を読んだかのように素早くハデスが先を制した。いつも穏やかでゆる
やかな言葉を発する彼らしくない物言いだった。
「ペルセポネ」
名を呼ばれて身が震えた。
この冥府の王がさきほど初めて自分の名を呼んだという事実を、やっと飲み込む。
「矢に射抜かれた結果の戯れ言と考えるもよかろう。だが」
「なりません」
窒息しそうだと言いはしたが当然のことながら吸う空気など無尽蔵にある。それにもかか
わらずペルセポネは肩で喘いだ。急速に息苦しくなってきて考えがまとまらない。
「帰して。母のところへ」
「冥府の王とて地上に焦がれぬわけではない」
「いやです。こんな所はいや。帰して」
たしかに射抜かれはしただろう。しかしハデスはそれが理由で長いこと冥府へペルセポネ
を留め置いたのではなかった。
「后としてここに留まってはもらえまいか、ペルセポネ」
両耳をかたく塞いでうずくまる。
胸がどきどきしてうまく呼吸ができない。支えようとでもしたのだろうか、狭い視界に黒い衣
の裾が近寄ってくるのが見えたがペルセポネは全身で拒否した。
耳が熱い。頬が燃えているような気がする。
そういえば自分は求愛されるのは初めてだった、とペルセポネは混乱したままそんなこと
を思った。エロスの矢のせいだと鼻で笑うこともできただろう。しかし伝聞に聞くエロスの矢
は連れ去ったことを陳謝するような展開など一つもなかった気がする。
耳を塞いで目を閉じていると、これ以上何か言っても刺激するだけだといつものように賢
明な判断をしたらしくハデスの気配が遠ざかっていくのがわかった。時間をかけてもう戻っ
てこないのを確認して、ペルセポネはふらふらと立ち上がる。
目を落とせばすぐそこに宝石で飾られた長椅子があった。
薄暗くとも、目をこらすまでもなく明らかだった。宝石による装飾はただ見事と言うしかな
いすばらしいもので、たわわに実をつけた樹木や朝露がしたたりそうな花が表現されてい
た。胸がつまり、理由のわからない涙を飲みこむのが信じられないくらいに辛かった。
↑前置きすっかり忘れてた。ごめん……
とりあえずキリのいいところまで投下しておく。
Gooooooooooooood
Joooooooooooooooooob!!!!
ktkr!!!!!!!!!!!!
おお、続きwktk
格調高い文章に引き込まれた。GJ!
続きの投下を正座して待ってます。
GJ!!!
この夫婦大好きだ!
ハデスいい人だよハデス
┣¨‡┣¨‡ ┣¨‡┣¨‡
アリーズちゅうヌンゲー昔の少女漫画思い出しちまったんだぜ
これは素晴らしい。
続きを楽しみにしてます。
ハデスに胸キュンしてしまったではないか・・・
続きをwktkして待っております。
ハデスがペルセポネに惚れた切欠はエロス。
誘拐という手段を用いたのは父であるゼウスの助言。
そこまで知ってるとは、御主侮れぬな。
推敲がちょっと追いついてない気がするので誤字とかおかしい所あったらすまん。
これまた言い忘れていたがまだちょっと続くので何日か間あけつつ投下しに来ます。
ではドウゾ
針のように細く撚った銀で編まれたたくさんの籠の中には、およそペルセポネが思いつくす
べての果物が揃っている。ただ林檎と言っても赤いもの黄色のもの青いもの、手の平に握
りこんで隠せるような小さなものから両手で支えなければならないほど大きなものまで、文
字通りに何でも揃っていた。
単なる楽しみのためやコミュニケーションを円滑に進めるための手段のひとつとして飲食
することは神々の間でも決して珍しくはないとはいえ、人間とは違いそれを摂取しなければ
死んでしまうということはない。だから毎日決まった時間に出されるそうした果物をすげなく
断ったとしても、ペルセポネは何一つ困らない。言ってしまえばこれらを用意するハデスの
ほうにも、用意しなければならない責任も義務もない。
給仕によこされてきた女官がなんだか苛々しているような気がするのは、自分の考えすぎ
というわけでもないだろう。
「……」
色つやの良い葡萄を手にとってしばらく眺め、眺めただけでペルセポネは無造作に籠へも
どした。
「あの、差し出がましいこととは思いますが」
「なに?」
「何がご不満なのでしょうか。王に供される果物でもお口に合わぬということでしょうか」
「そういう問題ではない」
神に空腹というものはないが食欲ならばある。神とて美食を快いと思うのは当然のことだ。
現にデュオニュソスときたら酒の守護者であるのをいいことに、葡萄酒の風呂に浸かったほ
うが手っ取り早くて都合がいいのではないかと思うほどよく飲む。
「単純に、気が進まないだけ」
「左様ですか」
では、と言い置いて女官はさっさと籠を片付けはじめる。客への対応にしてはなんだか無
礼が過ぎる気がしたが、別に賓客扱いされることに喜んでいるわけでもないのでかまわない。
冥界に連れ去られてこのかた、とうに一ヶ月は過ぎているはずだ。太陽が昇らないせいで
昼夜がまったくわからないため想像するしかないが、人間の食習慣の通り一日三回で果物
や食事が運ばれてきたのだとしたらそのくらいの計算になる。
別に母とべったりの生活をしていたわけではないが、何の知らせもなく行方をくらましただ
けにきっと今頃心配しているだろう。それこそ拉致という単語がふさわしい連れ去られ方はし
たものの、暴力を受けるどころか帰ることができないくらいで生活そのものには不便がない。
せめて無傷で無事でいることくらいは知らせたいのだが、果たしてそれができるかどうか。
金と宝石で装飾された大理石の長椅子の上へ体を横たえながら考えを練る。
ペルセポネに与えられた部屋は丸く、天井もドーム状になっていて瑠璃の巨大な岩盤が
むきだしになっている。灯かりを弱めればそこへ含まれた金紗が光をはじいて、ちょうど濃
紺の星空のように見えて美しかった。これで月でもあれば地中の夜空にも興を添えてくれる
のだろうが、残念ながら石英や金剛石の結晶を含む岩盤はこの部屋の近くにはないらしい。
認めたくない事であったが、ハデスは賢明でものの道理をわきまえている。これで他の男
神であったなら今頃自分がどうなっていたかなどすぐに想像できようというものだ。それだけ
に、いくらエロスの矢のせいであったとは言ってもあんな手段を使われたことが腹立たしく
てならない。
これまた認めたくないがハデスが自分のために作らせたこの長椅子ときたら、細工や造り
の麗しさもさることながら高さも広さも背もたれのカーブも絶妙で居心地いいことこの上なく、
頭ごなしに罵倒してしまったことを心底後悔した。単に自分のものにしたいだけなら、連れ
去ったその足で獲物を寝所に放り込んでやるべき事をやってしまえばそれで済む。手間を
かけてこんな椅子など作らせる必要も、時間をかけて心境が変わるのを待つ必要もないの
だ。
それだけペルセポネ自身を尊重しているということであり、多少順序や手段がおかしかっ
たとはいえ同意の上での婚姻を望んでいる事にはもう疑いようがない。本当になぜ拉致で
なければいけなかったのか、もしこの場に父ゼウスがいたとしたらかなりの勢いで罵ってし
まいそうだ。
頭からつま先まで黒い布で覆い隠した、ハデスの姿を思い出してペルセポネはため息を
つく。
まだ一度も顔を見たことがない不可思議な求婚者。オリュンポスやアテナイ周辺の土地は
温暖なので、衣といっても腕や足を露出させるものは多い。両腕を露出させる形式の衣服を
身に着けた今のペルセポネが寒い思いをしているわけでもないので、冥界がとりたてて寒
冷なわけでもないことを思うとハデスのいでたちはどう考えても異様だ。
黒衣の死者の王。突如地面を裂いて現れでた漆黒の馬の襲撃者に、心臓が握りつぶさ
れるような恐怖を覚えたことはまだ生々しい記憶だ。
生きた心地がしない、とはきっとあんな気分のことを言うのだろう。
死ぬこともできないまま切り刻まれるか、あるいは亡者の贄にでもされるのか。そんな結
末を想像していたのに薄暗い世界に連れられてきてから待っていたのは賓客の待遇で、と
うの拉致犯が折り目正しく腰を折って冥界の王妃となってほしいと要求してきたのだからた
まらない。
「本当に、腹が立つ」
苛々と爪を噛みながらペルセポネは呟く。
全身真っ黒で顔すらまともに見えない。正直なところハデスそのものは不気味以外のな
にものでもなかった。でも折にふれて発せられる声と言葉は驚くほどに穏やかで、力や権
力にあかせて屈服させようなどという陳腐な手段など決して使わないだろうという安心感が
持てた。常に細やかな気配りを忘れず先を急がない。目深くおろした布のせいで著しく視界
が制限されているはずだが、それでも所作には迷いがなく足の運びにも不安げな所はな
い。
勤勉に冥界を管理するためオリュンポス十二神の座を自ら辞したとも聞く。悪い噂もない
ので有能な施政者なのだろうという想像も容易にできた。
「本当に、『あれ』さえなければ……」
だからそこでペルセポネの思考は堂々巡りになってしまう。
ハデス自身が人格的に何ら申し分のない相手であることなど、冥界に連れて来られて数
日で嫌でもわかった。あの黒衣の王に抱いた嫌悪感がすでに遠い場所へ去っていることも
認めざるを得ない。まださすがに彼の求め通り結婚してもよいとは思えないし考えるつもり
もないが、好意の比重が大きくなりつつあることも認めざるを得なかった。
どうしてもっとこう普通の、どこかに設けた宴席でだとか、そういう手段ではなかったのだ
ろう。
「……」
しかし、ふとペルセポネは我に返った。
あれだけ道理をわきまえた王なのだから、こちらがきちんと嘆願すれば、ここから出ること
はすぐにできずとも母に知らせを送ることくらいはできるのではないだろうか。
とりあえず今晩はここまでに。
あと
>>378氏
書きだす前にwikiでざっと調べたら出てきただけなんだ、知っていたわけではないよ。
ペルソナとかメガテン系は好きなので広く浅く、な自覚はあるんだが。
そういやペルソナにハデスいるよね
メガテンではよくカロンのお世話になりました
GJ。
ペルセポネの心理描写だけなのに引き込まれたよ。
次回で急展開かな?
わくわくてかてか
やばい・・・ハデスいいよハデス
普通に話おもすれー
メガテンから神話に興味持ったクチ多そうだな
ほっしゅしゅ
ハデペル続きマダー!?
不覚にもインフルエンザにかかってしまい予定より遅くなってしまった。
申し訳ない。
冥界という場所はどうしても客人のほうが圧倒的多数になるので、そこから出て行く者は
希少だ。さらに、出入りする者、ともなるとさらに希少だ。そんな人物は冥界王ハデスでも両
手で足りる程度の人物しか知らない。
黒曜石の床に杖を立て、帽子と脚部の装具へそれぞれ一対の翼を飾った伝令使を視界に
いれてハデスはふと考えた。
「つかぬ事を訊くが」
聡明そうな目でハデスに言葉の先を無言で促したのはゼウスに使える伝令使ヘルメスだっ
た。伝令使として神々からの伝言をハデスに伝えにくることもあれば、彼自身英雄の魂を冥
界へ導く案内人としての役職も持つため、そちらの任務でも冥界へは頻繁に出入りする。もっ
とも、後者の場合は冥界のさらに下部に位置する奈落タルタロスからタナトスとヒュプノスを
呼び出して伴っているものなので、ヘルメス一人でいるか、はたまた同行者がいるかですぐ
に目的が知れる。
「『あれ』からどれほど過ぎたのだったか」
「さあ。私は正確な日付は存じ上げぬので」
「左様か」
「なにか問題でも?」
「……デメテルがあれをそう易々と渡すことはあるまい、と言ったのはゼウスだが」
思わず深い溜め息が漏れた。どうも長いこと冥界で暮らしているせいか自分は行動を起こ
すまでの時間が、地上やオリュンポスにいる彼らよりずいぶん遅いのかもしれない。
「地上の民に八つ当たりするくらいならば直接ここへ乗り込んでくれて良かったのだがな」
デメテルがそんな自棄を起こす前に自分から何かしら接触を持っていれば良かったのか
もしれないな、と考える。
「それにしても実りを与える職務を放棄、か。ゼウスが何を言ったのかは知らんが、
賢(さか)しいあれのことだ、よほど短慮な事を言ったとみえる」
「これは又聞きの話ですが」
伝令使という役職を仰せつかるだけあってヘルメスは噂話や大っぴらにはできない秘密な
どにも通じる。
「なんでも今回の件をたきつけたのが我が主人であるを知るや、その足で事の次第を問い
ただしにお越しになられた様子」
ある日突然愛娘が姿を消したのだ、人間の母親でも死に物狂いになって探すであろうこと
は簡単に想像できる。農耕を司る愛情深いデメテルのことだ、それがペルセポネともなれば
それこそ地上のおよそ思いつく場所を隅から隅まで探しまわることだろう。つくづくデメテルに
も悪いことをしてしまった、とハデスはもう一度溜め息をついた。
「それはそれは大変な剣幕だったそうで」
「……で、ゼウスはあれに何と?」
「我が主人なりになだめようとされたのかもしれません。『冥界王ならば充分夫として釣り
あうだろう』と仰られたようですが、それを聞くなり来た時よりももっと凄い剣幕で農耕神とし
ての役目を放棄すると宣言して地に下られたとか」
何ともお粗末なオリュンポス最高神の返答にさすがに額を覆ってしまう。デメテルが訊きた
かったのはそういう事ではないだろうし、いやむしろデメテルにとってはそんな事などどうだっ
て良かっただろう。最高神としてオリュンポスの頂点に君臨しているくらいなのだからそう頭は
悪くないはずだが、どうもハデスは時折弟神の軽率な言動に不安なものを感じずにいられ
ない。
「単になぜあのような手段で連れ去ったのかを尋ねたかっただけだろうに……ゼウスもなぜ
その程度の事に気付かぬのか」
「さて、過ぎてしまった事ゆえ。今更嘆いたところでどうにもなりはしますまい」
「確かに」
ヘルメスの言った通りだ。
無体な手段でペルセポネを連れ去ったのはどう足掻いてもこの自分であり、デメテルがゼ
ウスの言動に激怒して農耕神の職務を放棄してしまったのももう変えられない。
デメテルの加護なくば地上に実りは訪れない。冥界と地上の時間の流れが違うことなど誰
でも知っているが、早急にペルセポネをデメテルのもとへ送り返すように、とゼウスがこうして
ヘルメスを寄越してきたことを考えると地上はのっぴきならない状態なのかもしれない。
冥界の王としてもいたずらに死人を増やすような真似はいくら神とは言っても理に反する。
何よりハデスは冥界を治める王なのであって、人を殺して楽しみとする悪鬼などではない。
それに、いくら死が等しく誰にでもに訪れるものであるとは言っても、心楽しくいられる地上
にあったほうが人が幸せなのはどう考えても揺るがない。冥界に来るのが早まるのが、人に
とって幸せであるはずがない。
「……」
なぜかそこでペルセポネのことを思い出してハデスは胸を突かれたような気分になった。
別に命を奪うつもりもなければ危害を加えることなど考えもつかなかったので、失念してい
た。まともな思考を持っていれば、冥界に行くということは死と同意だ。ヘルメスや自分のよう
に冥界に関わる職務を持つならば話は別だが、縁のない者にとってはそうだろう。
死地に愛娘を連れ去られた心痛。話に聞くかぎりデメテルの怒りそのものは自分ではなく
失言をしたゼウスに向けられているようだが、愛娘を突然奪われた心痛は当然自分に責任
がある。
しかもその先は死人の場所だ、神の眷属ゆえ文字通りに踏み込んだら最後生きては戻れ
ないということはないが、それでも生命の保証はされているのかと心を痛めるのが普通だろ
う。
かえすがえすも無思慮な行動であったことが悔やまれる。
「可能な限り早く要請にお応えする、と伝えておいてほしい。問題はあれがまたゼウスの言
うことを聞いてくれるかどうかだが」
「別に我が主人が使者に立たねばならぬ道理はないでしょう。冥界王から直接言葉を賜っ
た自分が出向いた、とさえ申し上げればそれで事足りる」
「なるほど」
伝令使の杖ケリュケイオンを取り上げ、ヘルメスは軽く一礼してから執務の間を辞していっ
た。
被(かづ)いた衣の下でハデスは考えに沈む。ゼウスに間違いなく約束は守ると返事をした
以上、一日も早くペルセポネを地上へ送り返す算段を整えなければならない。
あれだけ帰りたがっていたのだ、戻れると知ればきっと喜ぶだろう。
残念なのは、ペルセポネの顔を恐らくはもう二度と見ることはないという事か。喜ぶ笑顔を
見ることができるであろうことは密かに楽しみなことではあったが、冥界を離れることができ
るという理由の笑顔というのも寂しいものだと思う。
手段が手段だっただけそう簡単にペルセポネの心が手に入るなどと、はなから考えてはい
なかったとは言え、時間を惜しまず話し合ったり長くかかっても心が変わるのを待つつもりで
はいた。
やはり冥界という領域を統治することを決めた時から、永久の伴侶としては孤独の他には
いっさい望んではならなかったのかもしれない。
「決まった以上、長く引き留めるのは良くはなかろうな」
誰に言うとでもなく呟いて椅子から立ち上がり、ハデスは人影を求めて執務の間を出た。す
ぐ右手にある通路の角を曲がったところで、死角になる位置に立っていた人物と危うく接触し
そうになる。慌てることなくすぐに脚を後ろへ引くと、何かおびえたような様子でその人物が顔
を上げた。
「ごめんなさい」
自分の体を抱きかかえるようにしてペルセポネが立っていた。
「立ち聞きするつもりはなかったのです」
その言葉で、自分とヘルメスのやりとりをペルセポネが聞いていたことが知れた。
今回はここまでに。なかなかエロにまで行かなくて申し訳ない。
GJ!!
ハデスの思慮深い人柄と深い愛情に好感が持てる。
次回も期待してるよ。
399 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 01:59:37 ID:fenQ+Zce
KTAAAAAAAAAAー!!!!
つかここに投下される作品はクオリティが高い気がする
インフルエンザだったのか!お体大切にしてくださいね。
今回も良作GJです。
ところで、文章に自信ないけどヤンデレ系ヘラたん書いてよかですか?
>>397 GJ!
ペルセポネがどう言うかわくわくする
続きが楽しみだー
>>400 大歓迎、ヘラ大好き
>>400 自分も歓迎。ただ、原作から逸脱するのはやめてほしい。
>>402 う〜む、難しいな。前のイザナギ×イザナミの話もあるから、
少しぐらいならいいと思ったんだが・・・。まあ、考慮しておく。
404 :
402:2007/02/17(土) 16:09:03 ID:fawYROgW
>>403 イザナギ×イザナミは十分許容範囲っす。
ヤンデレと聞いてSHUFFLEの楓を思い出してしまったので
あのような改悪にならないでほしいと思っただけです。
ヤンデレ自体は問題ありません。
SHUFFLEってよくわからないなぁ。
でもまあ、キャラの表現やぐらいなら人物の解釈の違いだろうが、
>>402のいう【原作から逸脱】がどこまでを指しているかわからない。
あまりに人物の解釈が突飛なら前書きに書いてくれればいいだけだと思うがなあ
神話の登場人物なんて性格設定がしっかりしていないのも山ほどいるし
>>400なら前書きに「ヘラがヤンデレ系」とでも書いてくれれば
嫌いな人はスルーか、読んでくうちで駄目なら飛ばそうという心構えができるだろう
ヘラはどう見てもヤンデレw
しかし、神々はみんな病んでるのがギリシア
それは、禁句w
...というか、各神話で病んでいない神様って居るの?
そもそもその神々の基本神格が作られた時代の同じ人間が
”現代人から見て”まともな精神ではないからなぁ。
確かに、現代の道徳から評価しても、あまり意味はないかもな
一応、ギリシアの神々は「人間的」(外見的にも性格的にも)と言うのが、文化的な特徴なんだよね
>>408 でも、ヘラたち姉弟が病むのは当然なんだよな。姉弟全員親からの愛情を知らんもん。
それが愛人なり夫なり娘なりに愛情を求めて依存するように病んでるんだよ。
ハデスは逆に愛を全く知る事ができなかったから、ペルに対して乱暴な手段しか使えなかったんだろうけど。
お久しぶりです。
ハデスさんのSSとラストが被ってしまうかもと思って投下をお待ちしてたんですが、お時間かかりそうなんで、クシナダの続きをササッと投下してササッっと消えたいと思います。
遅い上にエロがあっさりで申し訳ないです。
夜具の上にだらしなく寝そべりながらスサノオは大きく息を吐いた。
この数ヶ月間の生まれて初めての感情に、スサノオは満たされていた。幸せだと思う。自分以外の誰かを大事に思う事も、笑いかけてくれる他人がいる事も。
しかし、満たされれば満たされる程、幸せだと思えば思う程……胸の奥底からチリチリと焦りにも似た声が沸き上がる。
「これでいいのか」
このまま、この郷で、クシナダ姫と共に生きていく事に何の不満がある。
時々ケンカなんかしつつ、子供なんて生まれたりして平凡に、…そりゃあもう平々凡々と毎日過ごして…。
いいじゃないか、そういうの、幸せじゃないか。
何度も繰り返した自問自答は結局今回も同じ結論にたどり着く。そんな思いを振り払おうと、傍らで眠るクシナダ姫に手を伸ばす。
「…ううん…」
まどろみの中にいるクシナダ姫は迷惑そうにスサノオの腕を払う。
それでもお構いなしにスサノオはクシナダ姫の首筋に舌を這わせ始めた。その感触にピクッと体を強張らせて、逃れるように顔を反らす。
「‥‥ん‥ふっ…ふふっ‥やだ、くすぐったいって、あっ‥ちょっと‥」
執拗に弱い場所を舐めまわすスサノオに遂にクシナダ姫も瞼をあける。
「…御子様。‥んっ」
ぼんやりしているところに唇を塞がれて、息が止まる。
「‥あっ…は…んんっ‥‥」
激しく唇を吸われて舌をねざ込まれるが、今では合間での呼吸の仕方を覚えた。
「ぷはっ‥はぁ、はぁ…」
離れた唇の間でも唾液はまだつながっていて、ひどくいやらしく感じる。
息を整えながらクシナダ姫がスサノオを見つめると、いつも通りにその唇をペロリと舐めた。何度見てもクシナダ姫はその仕草に心拍数が上がってしまう。
それを隠したくて、深い口付けの後はぎこちない態度をとってしまうのかもしれない。
「‥御子様。毎晩あれだけなさっているのですから、寝込みを襲うような事までしないでください…」
今回は本当に不満があるようだ。初夜の晩から数えきれないほど、肌を重ねている。
新婚だからと言ってしまえばそれまでかもしれないが、時々クシナダ姫はスサノオの性欲に恐怖すら感じる事がある。
実際、今夜も既に一度抱かれているのだ。
「それだけ魅力があるってことだろ。喜べ。」
「………」
いつもさんざん乳がないだ、肉が薄いだ、色気がないだと言われているのだから、自分に性的魅力が無いことぐらい分かっている。
それでも、体を求められるのは愛されている証だと思うと、正直嬉しくなくはない。
スサノオがクシナダ姫の夜着をはだけると、その白い肌にはぽつぽつといくつもの小さな鬱血が残されている。
スサノオによって夜毎に付けられるその紅い印は、クシナダ姫の感じる場所を正確に押さえていて、その上を今夜もまたスサノオの唇がなぞっていく。
「あっ・んっ・やだっ…」
既に両胸の先は紅く色づいて立ち上がり、腰が甘く痺れ始めて、声を上げないように唇を噛み締めているが、それでも体は正直に覚えたての快感を伝える。
気を抜けば、なんとか持ち堪えている意識に靄がかかってしまいそうだ。
「‥‥くっ・」
胸の先端に触れられてゎ噛み殺した喘ぎが喉の奥でくぐもって震えた。優しく指でなぞり、掌で揉みながら、もう片方を舌先で転がす。
「やぁん……」
堪えきれずに上げてしまった自分の声が恥ずかしくて、よりいっそう強く唇を噛む。
そんなクシナダ姫の様子に苦笑しながらスサノオは頬に軽く口付ける。
「そんなにきつく噛んだら血が出るぞ。力んでどうすんだよ。」
「‥だって…」
初めてより、むしろいろいろ知ってしまった今の方が恥ずかしく、抵抗もあるのだ。
乳房を玩んでいた手で秘所に触れると、くちゅりという音を立てた 。
「濡れてるな‥そんなに良かったのか?」
「やっ…まっ‥て」
愛液を絡めながら上下にゆっくりと指を滑らせる。
「あっ…はぁっ‥‥」
目をつむっていやいやをするクシナダ姫の様子に唇の端を歪めながら、熱い胎内に指をゆっくりと挿し入れる。
「っ…あぁっ…」
肉壁が小さく収縮した。
指を増やし、折り曲げて回し入れる。
「んんんっ…!」
「なんだかんだ言って、もうこんなになってるぞ。」
わざとらしく音を立てるように指をを動かして、クシナダ姫の羞恥心を煽る。
「ああ‥御子様っ…も‥だめ…」
「いいよ、逝って。」
耳元で呟いて、割れ目の上にある小さな突起をつまむとクシナダ姫はびくっと体を震わせてスサノオの指を締め付けた。
「……あああっ!!!」
「…………」
うっすらと涙を浮かべ、熱い息を吐いているクシナダ姫をよそに、スサノオは自分の腰紐を解いて猛りきった自身を取り出すと、クシナダ姫に圧し掛った。
「‥‥ちょっと…いや‥」
「待てない」
スサノオの行動を予想して慌てるクシナダ姫の腰を引き寄せて、太股を抱えて開くと、一気に貫いた。
「あぁぁぁぁ…んんっ!!!」
「…く…っ」
何度も重ねていると言ってもほんの一月程前まで処女だったクシナダ姫の膣は、どれだけ濡れてもきつくスサノオを締め付けた。
硬くて太い異物の挿入に軽く仰け反ったクシナダ姫の首に軽く口付けると、腰を打ち付ける。
「あっあっあっああっ‥み‥こさ‥っ!」
逝ったばかりの敏感な内部をじゅぶじゅぶと抉るようにかき回され、容赦ないスサノオの突き上げにクシナダ姫は言葉を発する事も出来ず喘ぐ。
軋む体を堪えようとして指は無意識に夜具に爪を立てる。
汗に濡れ光る肌に舌を這わせながら、スサノオの手がクシナダ姫のそれに重ねられ、終わりが近い事を告げている。
最後の時、スサノオは必ず手を握ってくれる。
「あっ…あっ…もっ…いっ‥」
泣きだしそうに歪められた眉と、かすれた声を聞いて、スサノオがよりいっそう奥を貫いた。
「あぁっ…やあぁぁぁぁぁぁ‥‥!!!!」
クシナダ姫は体を弓なりに反らして一際高い声を上げるとスサノオの手を握りしめる。
絡めた長い指にどれだけ力を込めてもスサノオは文句を言わなかった。
スサノオも小さく呷くと痛い程締め付けるクシナダ姫の胎内に熱い体液を吐き出した。
脱力した体をそのまま倒れ込ませ、クシナダ姫の肩口に顔を埋め、呼吸を整える。
耳のすぐ側の呼吸はこそばゆく、スサノオの重さは少し苦しいが、クシナダ姫はこの時間が結構好きだった。
いつもは抱かれるばかりの自分がこの瞬間だけは、彼を抱いてあげている気がするからだ。
(実際はあまり体重をかけないよう、スサノオは気遣っているのだが)
そんなちょっとした幸福感に浸りながらクシナダ姫はスサノオの背中に腕を回して、ゆっくりと瞳を閉じた。
その様子を見ながら、スサノオは自分に言い聞かせた。
ほら、こいつさえいれば俺はこんなにも満たされる。こんなにも幸せだ。
ほんとうに?
GJ!GJ!!
「……いつまで此処にいらっしゃるおつもりですか。」
また少し欠け始めた月をぼんやり見上げるスサノオにクシナダ姫が声をかける。
「後一月も経てば実りの季節は終わります。
霜が降りる前に発たねば‥‥いくら御子様といえども、暗く険しい黄泉路を冬に越えることは難しくなるでしょう。」
「!」
「あなたは此処にいらっしゃった時、『高天原より天下り、母のいる根の国に参るところだ』とおっしゃいました。
いつかはこの地を去る方と知りつつ、今日まで御子様のお優しさに甘えてしまいました。
お許しください。」
スサノオは月から視線をそらす事は無い。
「……もういいんだ、それは。ずっと此処にいる。」
クシナダ姫は眉根を寄せて厳しい表情を作った。
「あなたは天津神の御子でございます。母神様と共に根の国を治めるのがあなたの宿命ではないのですか。
そうやって、ずっと御自分を騙して生きて行くおつもりですか?」
「気付いていたのか…」
ようやく渋々と体を起こすとぐしゃぐしゃに頭を掻き回す。
「豊葦原は御子様の生きる場所ではございません。」
頭を掻く手を止めると視線だけをクシナダ姫に向ける。
「じゃあ、春まで待とう。その方がお前も楽だろ?」
そう言われてクシナダ姫は少し言葉に詰まってしまう。
「‥‥私は、参りません。須賀に残ります。」
困った笑顔を浮かべて、クシナダ姫はスサノオを見つめる。
「行かないって……まぁ、黄泉津国だ。好んで行きたいって奴もいないだろうな。」
軽く笑いながらいつもの調子で答えた。
「あなたがこの豊葦原で生きて行けないように、私もまた、この地を離れては生きて行けないのです。
明日にでもご出立出来るよう万事支度は調えてございます。」
そう言うとクシナダ姫は立ち上がり、部屋を出ようとする。
突然のクシナダ姫の態度にスサノオは慌てた。「どう言う事だよ。お前は俺の妻じゃないのか‥?」
「……。古来より、人の娘が神の一夜妻になるなど良くある話でございます。」
追うようなスサノオの言葉に振り返る事も無く、クシナダ姫はそっと戸口を閉めた。
‥‥なんだよ、何なんだよそれ。この程度だったのか?こんなにあっさりと別れが決断できる程度、生まれ育った郷にも勝らない程度。
所詮この程度か。愛があると思っていたなんて自分ののアホさ加減に笑えてくる。
どうせなら、離れたくないとか、嘘でも口にして欲しかった。
何この神スレ
結局、自分の居場所などどこにもなかったのだ。
*******
翌朝、スサノオを見送るため、アシナヅチの邸の前には多くの村人が集まった。
突然の旅立ちにもかかわらず、社の大宮も知っていたかのように童女に手を引かれて表れたが、出発の刻限が迫ってもクシナダ姫は姿を見せなかった。
それでも、不思議と怒りも悲しみもない。あるのはただ、諦めだけ。
たった一晩での心境の変化に、自分でも驚くが、始めからこうなる運命だったのかもしれない。
大きくため息をついて、スサノオが別れを告げようとすると、大宮が口を開いた。
「そうお急ぎなさるな。姫も、じき来ますゆえ。」
「いや、もう良い。あんな女に未練などない。」
ぞんざいなスサノオの言い様にアシナヅチが表情を硬くした。
「畏れながら、御子様。あの子は神の娘とは名ばかりのただの娘でございます。
我らが根の国に参る時はこの命が終わる時。
あの子と御子様は共に生きる事が出来ない宿命なのでございます。
それを知っていながら御手をお付けになったのではないのですか?!」
いつになく強い口調のアシナヅチと、言葉の内容にスサノオは面食らう。
我が子の幸せを願わない親などいない。
それも、ただ一人生き残った娘だ。本当ならもっと幸せな道を歩かせてやりたかった。
「……そ…んな‥」
「初めから、姫は全て承知であった。
それでも、もしも一人の命ならば、我らがいくら止めてもその命を投げ出して貴方様に付いて行ったであろうの……」
「大宮様!」
そっと呟いた大宮の言葉をアシナヅチが制する。
「おお、いやつい滑ってしまった。許しておくれ。」
言葉とは裏腹に大宮に悪びれた様子はない。
「‥‥どういう意味だ‥?」
「いえ、何でもございません。」
笑顔で答える大宮にスサノオが詰め寄った。
「答えろ!!!」
スサノオの剣幕に渋々といった形で大宮は口を開く。
「はっきりとは申し上げられませぬ。あの子一人の体ではないという言葉でお察しくださいませ。」
「まかさ……」
その時、周りを取り囲んでいた村人の輪が割れて、クシナダ姫が現れた。
瞳に強い意思を宿して。
もしも、最初から、手に入れても失わなければならないと知っていたら。
幸せにはしてやれないと分かっていたら、気持ちを押さえることが出来ただろうか。
軽く頭を下げると、
「尊い天津神でいらっしゃる建速須佐之男命様。
この命と郷をお救い頂きました御恩は、子々孫々、末代まで決してお忘れ致しません。」
と別れの口上をきりだした。
「私も。きっとそなたの事は忘れない…」
普段の粗野な口調を改めたスサノオに、クシナダ姫はふっと笑顔を見せる。
「私の事などお忘れください。あなたにはもっとふさわしい女神がいらっしゃいます。そのままのあなたを愛してくださる方はきっといます。必要とされる方がきっといます。
ですから、どうか……」
「最後だと言うのに可愛気がないな…」
いつものように意地悪く笑むと、クシナダ姫の腕を掴み、抱き寄せてそのまま口付けた。
「あっ…」
唇を離すと、クシナダ姫の結い上げられた髪に挿された爪櫛を引き抜く。
「達者で暮らせ。」
そう囁いた笑顔が見たことないくらい優しくて、クシナダ姫は必死に涙を堪える。
風に吹かれるようにスッと離れたスサノオの体は、霞のように消え失せて、後には、流れ落ちる黒髪と共にその場に泣き崩れるクシナダ姫一人が残された。
******
全てのものには終わりがある。楽しいことも悲しいことも、必ず。
あの頃の私は幼すぎて、あなたに甘えてばかりだった。あなたの弱さを私は知っていた筈なのに。
私の御魂を鎮めてくれた事にも気付かずに、あなたを責めた私を許して欲しい。
あなたに出会う以前の荒ぶる私では、根の国にたどり着く事は出来なかっただろう。
あのまま、高天原にも、根の国にも受け入れられず人とも神ともつかぬものとなり、永久の時を流離い続けていたかもしれない。
あの地で、あなたの手で禊を受け、けがれを祓い、天津神の一人となれた。
あれからどれだけ過ぎたのだろうか。あなたはどのような日々を生きたのだろう。
私の事など忘れ去って、新しい宿命を生きただろうか。
私はあなたを思い出さない日は無い……。
そう言えば、あなたは約束を守ったね。いつか、あなたの末裔が来たよ、私の娘を奪いに。
あなたのように畏れる事無く真っ直ぐ私を見つめて。
あの時の感情をどう表現すればいいのか分からないけれど、もしもあなたがいたのなら、あの夜のように悪戯めいた笑みを浮かべただろうか………。
寂しいよ、あなたが隣にいなくて。
いくつもの季節が廻ろうと、時が流れ、時代が移ろい、豊葦原がどれほど変わろうと、寄り添う人が出来ようとも。
今もこの胸に、凛として咲き続ける、出雲の国は肥河の畔、須賀の郷、
愛しい私の、櫛稲田比売。
424 :
補足:2007/02/23(金) 02:30:47 ID:Rea8izec
終わりです……。
あ、そうそう。言い忘れましたが、今回のは前回の初夜から一月後の話です。
時間経ちすぎてあれの続きって…と思ったんで。
あと、残念ながら、クシナダ姫の子は男児でしたが、六代後くらいの子孫である大国主命が根の国に赴き、スサノオの娘スセリ姫を妻として豊葦原を治める事になってるんですよ。
しかも投下に時間がかかり飛び飛びになっててすいません。
キャラの性格も良く分からんし。
最長の文だったくせにエロシーンがあれってね…。萎えるわ。
ssは書くもんじゃなくて読むものですね。
勉強になりました。
待ってて下さった方、読んで下さった方、レスを下さった方、皆さん本当にありがとうございました。
期待に沿えず申し訳ない。
では。
god job!
神!神!!
涙出ました
まさに神でした…
切なくて切なくてなんか言葉にならん。
GJとだけ言うよ、あとは目から汗が止まらなくて言えないよ…
428 :
425:2007/02/23(金) 23:58:57 ID:Rea8izec
なんて心優しい人達なんだ……(涙)
純愛もののバッドエンドはあんまり受け入れられないかと不安だったんで。
ハッピーエンドになるパターンも考えたんですが、上手くまとめられず(-.-;)
クシナダはイメージで十代半から後半だったんですが、あの後ずっと一人で生きたのかと思うと悪い事したなぁ。
他の男に走ったり…しないよなぁ、クシナダだし。
スサノオにもさんざんジラしプレイをしたあげく、寸止めで放置プレイをした自分が一番鬼畜でした。
いっぺん死んで来ます。
レスを下さった皆さん本当にありがとうございました。頂いたコメントのお陰で何とか完結できました。
429 :
428:2007/02/24(土) 00:03:20 ID:exdiKpeQ
しかも425じゃなくて424でした。(死)
>>424 GJGJGJ!別れは切ないけれど、子孫の事を思えば
離れてもふたりの愛情は永遠だったんだから……
バッドエンドだとは思わない。これはビタースィートな
ひとつのハッピーエンドの形だと思う。
八雲立つ郷の住人から感謝をこめて、有難う神職人さん。
神じゃなくて、神話の登場人物ってのはどうよ?
メネラオスとヘレネのスパルタ帰還中での復縁話がみたいな。
ハデペル待ち。
同じく冥王大地の娘捕手
ヤソデレ系ヘラタソも期待
436 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/08(木) 02:03:36 ID:lxht7GbW
女神萌え
>>131 >ロキにはめられたフレイアが巨人族の大勢に輪姦される話がいい
そんな話あったか?
そういうオリジナル展開の話が見たいってこったろ。
俺はふたなりロキ×マゾっ子シギュンの話が見たい。
神話だって元を正せばどっかの誰かが適当に作った話なわけだし。
時間と人を経てそれが神話と呼ばれるようになっただけで。
つまりまぁロキが乳しぼり女になってた話とか最初に考えた奴は遠い昔の
TS系ロキ萌え同士だったんだろうとな思いを馳せるのもロマンだよなと。
腐くさい
そういやロキがフェンリル産んだのとシギュンと結婚したのと拘束されたのってどの順番に起きたんだっけ?
順番によっては拘束ふたなり妊婦がかけそうなんだが。
ただ、ボテだと腹が邪魔して自分のを挟めれないんだよな・・・。
産んだのならスレイプニルとかもだな、ロキは。
というか、ロキはなんにでも変身できたっけ?(女や馬etc…)
フェンリルの場合は、変身しているわけでもないのに孕んだのがミソ。
また、バルドルの復活を阻止する時など、適当に変装すると女になるのもミソ。
基本男だが結構両性体としての人生(神生?)を謳歌してるのかもしれんな。
>>441 確かロキの口論の後に束縛された。
口論の際にチュールがフェンリルに腕を食われた事を言っていたので、
フェンリルを産んでから束縛されている。
ここってエロの表現は過激っつーかマニアックっつーかエロが主体になっても大丈夫か?
大抵神話ありきっぽいし。神話を汚すな!なんて怒る人もいるかもしれないし。
>>446 神話を汚すなって人はこのスレに来ないんじゃないだろうか
個人的には大歓迎
心配なら投下前の注意書きしておくといいかも
>>446 こ こ は エ ロ パ ロ 板
ということで激しく歓迎
>>446 なんていうか、神話だと素でエロイのが多いからあんまり気にしないです。
>>449 原作よりぶっとんだエロだったらどうするんだよw
>>447-451 ありがとうございます。それじゃ、
>>438のふたロキとシギュンで書いてみる。
が、シチュが思い浮かばない。
普通にシギュンが出るシーンは彼女が毒液受け止める必要があるから、
体勢的にエッチとかできそうにないしなぁ・・・。毒蛇邪魔!
453 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 22:28:13 ID:n1b3Yegb
いっそのこと毒蛇のシーンじゃなくて普段の2人の性活風景でいいんじゃないか
いや、それが普段はロキが奥さん邪険にしてるらしいからなぁ。
ようやく二人がお互いに打ち解けそうなシーンはあそこぐらいだから。
ならばラグナロクで戒めが解かれた後ならばなんとかなるんじゃないか?
それだ
そういえば、ロキを縛っているのってロキとシギュンとの子供の腸だったっけ。
いや、意外と普段は円満なんじゃね?
あの放蕩男が夫ならちょっとやそっとじゃ動じなさそう
奥様はマゾ
マゾの宅急便
保守
ハデスペルセポネ待ち
同じく冥王×豊穣の娘待ち
慣れない烈しい情事で、本当に冥府入りしてたりしませんよね、ハデス
>>464 まるでハデスが童貞みたいじゃないか!w
Wikipediaのハデスの項を見ているとそうなんじゃないかと思えてくる>童貞
『冥府での暮らしが長いハデスは、女性への接し方がわからず』とか
仮にハデスが童貞だとしても、何でかペルセポネをアンアンいわせそうな気がする
血か?まぁ何にせよ待機。
ゼウスの兄弟だからな。
それにしても過疎ったなぁ
471 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 16:37:16 ID:BHa2ARdV
たまにはあげ
4月3日は「黄泉の日」です
473 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 08:45:44 ID:NfW9xaM+
SSが投下されるのを黙々と待ってるんじゃまいか?
今まで投下されたssの中でオススメは?
個人的には国作り神話が。
個人的には冥王と豊穣の娘の続きが楽しみで仕方ない
1人1人、人によって好みは違うと言うが
さすがみんなのオススメSSはそれぞれ多種多様だな
つか、やはり過疎じゃなくSS投下を待ちながら伏せてたか
神様っってすべからく巨根で女神はすべからく巨乳な気がするよな
女神様まんまんみて神様のちんちんおっきおっき
神だからな
404
486 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 23:37:53 ID:ushzltCu
神話ってふつうにエロい話がおおいな
俺たちがエロいのは、神様がエロかったからだな。
妙に納得。
いや俺たちがエロいから神様もエロいんだ
って昔の誰かエラい人が言ってました><
489 :
475:2007/04/17(火) 16:37:54 ID:G2mVgseu
>>476、477、478、479
ありがとう、みんなのオススメ面白かったよ。
でも、その職人さん達また書いてくれないんかね?読みたくない?
SS保管庫の更新まだー
...それよりも職人さんの降臨はまだか〜
...特にハデ×ペルの人...先生、続きが読みたいです...
ハデスペルセポネ待ちつつほしゅ
493 :
おことわり:2007/04/25(水) 15:48:20 ID:ApbWjgGc
お久しぶりです。クシナダ書いた者ですが、今続きっぽいものを書いてます。
しかし、あれで終わりで良いと思う方もいるでしょうし、エロも無いので、他スレに投下しようと思ってます。
その方がいいよね?
>>493 そんなつれないこと言わずに是非とも投下してください
投下先にとってスレ違いでない限り作者の好きでいいと思うよ。
ここで下手に引き止めるのは作者を構ってちゃん扱いにも見えて失礼だしね。
いろんな意味で神待ち
エロなしSSスレに投下するのであれば
スレURLの末尾にレス番つけた形で誘導してくれるとありがたいなと思います
作者さんが望めばですが
498 :
493:2007/04/27(金) 01:12:12 ID:083xhQ5N
分かりました。
パソコン繋いでからまた来ます。
ほ
しゅ
マルス(アレス)×レア・シルビアってのがあったらいいかも。
今まで馬鹿にされたアレスが彼女と恋に落ちて偉大なマルスになれたとか。
もしくは、マルス×ベローナが見たいな。同じ戦の神同士で。
しかし、純正のローマの神を求めるとギリシャより酷くマイナーになるな。
アレス×アテナ見てみたい
喧嘩するほど仲がいい法則で
この大地、クルの平原にいま集う、幾万とも知れぬ戦士たちを見よ――
ここに対陣する両勢力は、今日を決戦と定めて終結した。
一方はクル勢、一方はパーンドゥ勢。同じクル王の血統の同族。
陣中には今やの開戦を控えた、重ったい空気が流れている。
警戒をうながす戦さ太鼓が、ゆっくりと、絶えず打ち続ける。
点呼の声、兵器を数える声。ひっきりなしに伝令が駆ける。
馬たちは戦車に繋がれた。戦士は、出陣の合図を待っている。
金銀あるいは宝石で飾り立てた戦車は、おのおの一人の御者、一人の戦士を載せ、
戦場を高速で駆け違いながら、たがいに射合う。
徒歩の兵は容赦なく踏み潰す。戦車を駆り、戦士と呼ばれる者たちのみが
現代の戦場の華。
戦士らは自らの血統と種姓を誇り、使命を重んじ、
命を惜しまず、今日、喜んで死に赴くであろう、
命というものがかくも儚く、かくもたやすく消えていく日があろうか。
戦いに高揚した無数の顔は、夏の日に無残な美しさ。
ここにクル族の総帥ビーシュマは、
法螺貝を手に取り、高らかに吹き鳴らした。
陣鼓が速鳴り、軍勢が動き始める。
504 :
g2 錯乱:2007/05/04(金) 02:45:33 ID:02e6yOIM
まさに戦端開かれんとするこのとき、パーンドゥ勢の最先鋒たるアルジュナ王子は、
あい対峙する両軍の間を戦車で駆け、
知った名、知った顔、ともに語らった記憶をもつ、懐かしい人々を敵中に認めた。
親と子、近親、友と友とが、思い思いに引き分かれ、両陣営に分かれて戦わんとする
おぞましい光景をそこに見た。
戦車上、アルジュナは暗澹とせざるをえなかった。
これは何のための戦いか。われわれは、いったい誰と戦うつもりなのか。
親を、子を、友を殺して、そのうえで何を得ようというのか。
まだしも。
この戦争はいずれが勝つか。いずれが勝つとしても、
勝ち側に立った者は負けた縁類を救い、敗者は勝った近親を頼る。
打算して、あえて親子が敵味方となるのも、兵家の生存戦略とはいえる。
ひるがって自分はどうか――
王権を簒奪した者たち、敵軍が掲げるのは、クル王家正統の旗。
血統でいえば王位はアルジュナの兄、ユディシティラが継ぐべきであった。
正統の旗は、ほんらい彼らの掲ぐべきである。簒奪者たち……しかし
あれも、かれも、もとはみな同じクルの一族ではないか?
長年にわたる派閥抗争と陰険な工作の応酬、その果てに、アルジュナは
骨肉といえるその人たちを、真に殺したいほど憎み、いま殺そうとしていた。
アルジュナは心底ぞっとした。取り返しのつかぬ過ちと、痛切に悔いた。
一瞬前まで、戦いに高揚し、無残な美しさを湛えていた彼の顔は
憂鬱にかきくもり、彼は錯乱した。
ついに彼は弓を投げ捨て、戦車上に伏して叫んだ。「われは戦わぬ」と。
「臆したのか、アルジュナ」
冷たい声が問いかけた。
意気消沈し、倒れ伏したアルジュナ王子は、顔を上げ声の方を見やった。
それは彼の戦車上、その御者台より、朗々と呼びかける声。
「たった一騎で神々に立ち向かい、万軍のアスラを蹴散らし、
万夫不当の勇者と謳われたアルジュナ王子が、
戦に臨んで怖じ気づく。アルジュナとは、じつは臆病者だったのか」
その戦い。
神々の王インドラは恐るべき雷撃を投げたが、アルジュナの秘術に退けられた。
ガルダの一族が襲いかかる。続いてナーガ蛇たちが、アスラの群れが。
そのときアルジュナの放つ矢は
一矢ごとに一つの首を刎ね、
五体を切り刻んで大地に撒いた。
神弓ガーンディーヴァ、無限の矢。
戦車上にてアルジュナは
半眼、夢想のうちにあり、
ただ撃ち続け、殺し続けた。
カーンダヴァ森を血の海とした――。
アスラ百万の修羅道が、このときアルジュナを悪魔と恐れた。
「クリシュナ、僕はもう戦わない。僕は殺戮の罪に気づいた。
これまでの敵の不正は、すべて許す。もう終りにしよう」
クリシュナと呼ばれた御者は、聞いて驚きもしなかった。
振り向いて微笑した。端正な笑顔だった。
「なにを泣き言……。いまさら彼らに通じない。彼らは聞き容れないだろうな。
きみだって、彼らの友をすでに幾人殺した? パーンドゥの王子たるきみが、
恥も外聞も捨てて和を乞うたとて、彼らが許すとでも思うのか。
彼らはきみを嘲笑し、喜んできみを殺す。それだけだ」
言うだけ言うと、クリシュナは御者台を立ってアルジュナのもとに来た。
彼は――いな、男装しているが、クリシュナは女だ――彼女は、
アルジュナ王子を王子とも思っていない。奇妙な御者であった。
「そして、」 嘆きに顔を覆うアルジュナを見下ろし、少女クリシュナは告げた。
「そして同族殺しの輪廻の果ては、堕地獄」
「その通りだ! もしも彼らを殺せば、僕は同族殺しの罪を負うことになる。
いや、相手が誰であれ、もうこれ以上の殺人はしない」
アルジュナ王子は絶望して繰り返した。
「なぜ僕は、こんなにも沢山の人を殺さなければならないんだ。
兄君の、たかの知れた王権のために?馬鹿げている。
思えば王宮を追われてから、兄弟してがつがつと権力ばかり夢見てきたよ。
王座など、ドゥルヨーダナにくれてやってよかったじゃないか」
ドゥルヨーダナ、彼らを放逐した敵。それに対しても、もう何も求めない。
ただ悪をこうむるも、悪をなさじ。
「今からでも遅くはない。これ以上人を殺すくらいなら、僕は今ここで殺されていい」
豪奢な天蓋に覆われた戦車の上で、アルジュナ王子は、心身冷え切って突っ伏した。
そのさまを、少女クリシュナが冷徹に見下ろした。
「ビーシュマ!」
高らかに名を呼ぶ。一族の長老ビーシュマ。
デーヴァヴラタ、超戦士ビーシュマ。
老躯にまとった古鎧は、古傷だらけ、彼はクル族最古の戦士。
王租を父に、ガンガー女神を母に持つ。なかば神的な存在である。
衆議に参する全将兵、全軍が彼を待ちわびた。
クル族の総司令官として、当然、彼は最上座につく。
誓って一生を不犯で通し、限りない修行を積み終えた。
すでに人類の三倍の寿命を経てきた男。
その男は、神より強い。
「この戦争はそも、ドゥルヨーダナが悪い。骨肉の内紛となったのは、
クルにはなんとも不幸な始末であった。
できることなら今からでも、パーンドゥの子らと和解したいものだ。
しかしドゥルヨーダナ、カルナの両名は、和睦には断固反対という」
歯に衣きせぬ自家糾弾が始まった。戦士たちは目を剥いた。
彼ビーシュマには人間すべてが小児に見える。遠慮すべき相手はいない。
「戦争は悲惨だ。私はここ三百年、飽きるほどその悲惨を見てきた。
若い諸君は戦争の何たるかを知るまい。
踏みにじられた土地、焼かれた街。女子供、弱い者が、その悲惨を舐めるのだ」
最長老の慨嘆に、粛として声もない。
「が、こと戦場にあっては――」
ふっふっと不敵な笑みをもらす。
「ビーシュマに敵する者こそ憐れ」
『バガヴァッド・ギーター』
『マハーバーラタ』より
gはギーター
509 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/04(金) 12:37:14 ID:eX+BI4YS
投下はよそでやれって上の方のレスに書いてあるのに
ごめん誤爆
誤爆て書いてあるけど、なんか身動きならなく
>>503-508 がんばれ。応援してる。
……当然この続きはクリシュナがアルジュナに生きる意味を体で教えるんだよな?
あと女性化がアリならヤンデレドゥルヨーダナとか見てみたいですプリーズ。
白鳥座の神話のレダ王女が
毎夜やってくる白鳥に扮したゼウスに
いろいろされてしまう処女喪失ものを
読みたす
>>513 しかし獣姦とかなりマニアックになる罠。セックス中のみ人型なら・・・。
でも、ミノタウロス然りギリシャ神話には獣姦も普通にあるしなぁ。
でも、一説ではレダが白鳥をさすっただけで孕んだともあるし。
しかし、後世の芸術作品では明らかにそれとわかる絵もあるし・・・。
>>481 少なくとも、ヘス、デメ、ヘラ、ハデ、ポセ、ゼウの6姉弟は、
そろいもそろって超グラマーで爆乳、超ガタイが良く爆根のイメージがある。
そんで、姉弟間で生まれたアレス、ヘパイストス、ペルセポネも。
きっとアレイオンは松風並みの巨体。すると両親のクロノスとレアもか。
まあ、冥界夫婦には似合わんかもしれんけど、あどけないロリ顔にナイスバディとか、
のっぽで体格がいいのに虚ろっていうのもギャップ萌えがあってよくね?
パーンドゥの王家の長兄、ユディシティラ王は陣を見やり、
「アルジュナが遅いな」
とひと言、いった。
アルジュナ王子の戦車上、少女クリシュナが語っていた。
「いま何を為すべきか、分かってるはずだ。アルジュナ王子。
すでに戦局は、戦いたくない、殺したくないでは済まない。
きみも軍の指揮官だ。殺されてもいい、では済まない。
ところできみは、戦いで自分が負けるということは全く考えないようだな。
ドゥリタラーシュトラ王の子らをなめているのか?」
彼女のソプラノは辛辣だった。
「僕は戦ってはならない」
アルジュナは低く呟いた。
天蓋を閉ざした戦車の外は、パーンドゥ勢の集結した戦陣。
軍兵のざわめきが届いてくる。しかしここは、それとは別世界のようだった。
「僕が戦うということは、人間の争いに神々の兵器を持ち込むことだ。
このガーンディーヴァの弓も、無限の矢も、本来人間のものではない。
僕が戦い続ければ、やがては、ブラフマ・アストラをも使うことになる。そうなれば」
「人類は滅ぶ」
無感動にクリシュナは言った。
「人類を滅ぼせというのか」
「人類のことを考えるのはきみではない」
518 :
g7 聖者:2007/05/06(日) 10:40:56 ID:6OvU1Bc7
人類のことを考えるのはアルジュナではない。
少女クリシュナ、彼女は神の心を知る聖者。
「五感にとらわれるな、アルジュナ。
今きみは五感の対象に過度にとらわれ、そのため迷妄に陥っている。
同族と、人間の血と、この地上的なる戦争と…。
きみの憐れみなるものは、つまりは、きみの迷いだよ」
迷うなアルジュナ。少女は言った。
「この世は幻」
試みに、この地上を平坦なものと見よ。
山もなく、海、川のごとき窪みもない。
天もなく地もない。どこに執着するところがあろう?
人は自由になれる。その眼を持てば――
「黙れ! きみまでが、そんな詭弁を吐くとは思わなかった。
それとこれとは話がべつだ。だから人殺しを続けろと言われる僕の気持ちが、
きみにわかるのか」
瞬時クリシュナの表情はこわばり、口をつぐんだ。
感情をぶつけてしまってから、アルジュナは目を逸らした。
クリシュナの細身は所在なく揺れて、そんなアルジュナを見下ろした。
「そうね…」
かすかに微笑んで、クリシュナは彼に間近く寄った。
息を感じるほどに…。アルジュナのそばに膝をついた。
「諸行無常――」
聖なる乙女は目を閉じて唱えた。
「この世にうつろわぬものはない。五感の捉える対象はすべからく無常。
その移ろいに一喜一憂する迷いが、恐れを生じさせる。…の、だけど」
クリシュナは言葉を切り、戦車の外の喧騒を聞いた。
ここには二人のほか誰もいない。
「生身の人間が、永遠なるものを見るのは楽じゃない。
きみを導く聖者クリシュナは、つねに『アルジュナよ、戦え』と、
理を尽くして説くべきだけど…」
ふたたび、言葉をためらった。黒い瞳が揺れた。
「アルジュナ」
アルジュナは彼女を見、クリシュナは彼の瞳を覗き込んだ。
「きみは、私にはきみの気持ちが分からない、と言った」
「それは…」
「殺すより殺される方がましだという、アルジュナ、きみの言うことは正しい。
それがここ戦場でなく、またそれが、きみアルジュナでないならば。
戦場で戦士が戦いを放棄すれば、それは怯懦でしかない、アルジュナよ――」
声にふたたび力を込めた。クリシュナはわずかに身を寄せた。
「アルジュナ」
「違う。誰も傷つけず、誰も殺さずに済む方法があるはずだ……きっと」
あるのだろうか。
「ドローナ!」
老仙ドローナは、子息アシュヴァッターマンを伴って登場した。
ヒョコヒョコと杖ついてゆく老人を、陣に並み居る戦士らは唖然としてみる。
あれがドローナ? あらゆる武芸の奥義に通じた、クル族の師。
子息を伴い、飄然とゆく。
伝説のドローナ。彼はクル族の最高指揮権を委任され、それを拒否した。
「アルジュナ、ユディシティラ、ビーマ。かつは、ドゥルヨーダナ、百の王子。
みなわしの弟子でない者はおらぬ。それがあい争うさまは、見るに耐えぬ…。
この争いを避けるすべは、本当になかったのか」
彼に従う子息にして、一番弟子アシュヴァッターマン、
寡黙にしてその表情は窺われない。
老ドローナはひとめぐりクルの陣営を視察し、天を仰いで長嘆息した。
「あるまいなあ」と…。
前言ってたスサノオ×クシナダの話の続き見たいな
アテナやアルテミスのような処女神ってどこまで禁止されてるんだろうな。
キスもしちゃだめなのか、膜を破らなければ大丈夫なのか。
一応アテナはぶっかけされたけど処女神だったし。
もしかするとアルテミスは処女を奪われてないだけで、
オリオンと口とかアナルとかはしてたのかもしれん。
あると思う
ようは処女膜を守ればいいんだからな
つまりアポロンはオリオンに対し、「俺のアナルを横取りするとは許せん!」
って思っていたんだろうな。
もしくは「アルテミスのアナルが狙われた!?次は俺のアナルの番か!」
と恐怖したのかもしれん。
525 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 22:33:03 ID:4Pmlx6Q5
>>524 >「アルテミスのアナルが狙われた!?次は俺のアナルの番か!」
わろたw
思いついたプロット
アルテミス、オリオンをアポロンに紹介する。
↓
アポロン「男嫌いのアルテミスが男を連れてくるのはおかしい、
処女神と付き合おうとする男がいるのもおかしい」
↓
アポロン「まさかオリオンの狙いは私か!?アルテミスは仲介役!」
↓
アポロン、アルテミスとオリオンがアナルセックスをしているのを目撃、
本人たちは、処女神の契約が解けるまでできる限りのHを楽しんでるだけ。
↓
アポロン「やはり、アルテミスの次は私のアナルを狙っているのだ!!」
↓
アポロン「いくら私が美しいからと言えどもオリオンの奴は許せん!
こんな計画に共謀したアルテミスも許せん!」
↓
後は知っての通り、アポロン、アルテミスを嵌めてオリオンを殺させる。
こんな感じの新説物語がみてぇなw
なんという自意識過剰……まさしくこのアポロンはオリンポスの住人
530 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:14:11 ID:2MQoeRH2
ほしゅあげ
アポロンがアホの子w
大抵の同人系サイトじゃアポロンはシスコンって言われてる。
ネタの入ったギリシャ神話紹介サイトですらオリオンの件でシスコン扱い。
しかしそれじゃあ面白くないよなぁ〜?
>>535 他人のサイト晒しできるわけないよ。しかも一つじゃないし。
しかもそういうサイトはリンク先がお互いに繋がっている。
漫画ギリシア神話のアルテミスとアポロンは萌える。
アポロンが美青年の神なら、アルテミスも美人なはずだよね?
男女の双子だから一卵性双生児なみに似てることはなくとも
そこそこ似てるはず。なのにアルテミスに美人と言う描写が
あまりないのは少年っぽい格好をして着飾ったりしないからかなぁ。
俺はその辺も考えて、実はアポロンはナルシストで普段から自分の美しさをアピールしてるのではというぶっ飛んだ結論に至っている。
あんま娘や妹に比べると話題にならないけどデメテルもいいよね。
娘依存のヒステリーなストライキママってイメージで定着してるけど、
農耕や豊穣の神だし鍬持って畑耕す姿が似合うカントリー系の女性かもしれん。
そんで口調日本語訳にしたら東北弁になるぐらい訛ってたら萌えるわ。書こっかな。
あまり話題でない三大処女神の残り一人、身持ち硬い長女ヘスティアも好きだな。
色恋も醜聞も満載のギリシア神話で地味だが大人の女といったイメージ。
昔読んだヘロドトスか何かのに出てきた、
かかとの細いペルセポネという一文を読んで以来、
ペルセポネのかかと萌えだ。
ハデペルの続きが待たれる。
デメテルとのカップリングといえばまずポセイドンだよな。
ポセイドンって海王として有名だけど、元々はデメテルの夫なんだよな。
名前自体も大地の夫って意味だし、地母神と夫婦関係がある事が前提。
ポセイドンは元々地震とか馬のような交通手段の大地の神なんだよ。
で、一番関係が深いのがデメテルなんだ。二人が結婚してる像もあるしね。
二人の間にデスポイナもペルセポネと同一視されるし。
それなのに、ポセイドンはアンピトリテと結婚して海の神になっちゃった。
そりゃデメテルは怒るわ。自分とセットの神が自分捨てちゃったからな。
それでのこのこと戻ってきては自分を押し倒してくるしもうどうしようもない。
でも馬を与えられると素直に喜ぶあたり、未だにポセイドンの事を好きかも。
とどのつまり、デメテルはオリンポス一のツンデレ。
ツンデレデメたんとポセイドンの組合せって萌えね?
むしろそうなったのはゼウスを崇拝する民族のせいなので、
デメテルを手に入れるためにゼウスが二人を引き剥がし、
ポセイドンはアンピトリテの所に押しやってデメテルを寝取ったとか。
自分もスサノオ×クシナダよみたいのら
スサノオ×クシナダって完結したっけ?
お前は、今まさに自分が書き込んでいるスレのSSの顛末すら、人に聞かないと確かめられないのか・・・
548 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 14:17:47 ID:ZMFUEaRx
ほっしゅ
マイナーと思われる中国神話です。
人名がうまく表示されるか微妙なので
別の漢字を当てようかと思ったのですが、
代用漢字がないようなのでそのまま使わせていただきました。
文字化けした場合、本当に申し訳ありません。
※人名注記
羿(「羽」の下に「昇」の下半分):げい
嫦娥(「女」「常」と「女」「我」):じょうが
窓の向こうには下弦の月が皓々と浮かび、静まり返った人里を照らし出している。
この集落のはずれにあるごくささやかな庵でも、一組の夫婦が床に就いていた。
(とうとう明日だ)
羿はその思いに興奮が抑えられず、横になってしばらくたつというのに一向に眠りに落ちることができなかった。
(明日こそ、晴れてこの厭わしい人身を捨てられる)
羿はふたたび寝返りをうった。ふいに、妻が身を起こす気配があった。
月明かりを横顔に受けて、妻は黙ったまま彼を見下ろしている。
もとより神籍にあった女であれば人間離れして美しいのは当然だが、今夜の彼女は名工の手になる塑像のように端麗に見えた。
月光に染められた玉肌は涼やかというより冷ややかな風情をたたえている。
「嫦娥?」
羿は妻に劣らず端正な顔をそちらに向け、囁くように問うた。
「どうした、そなたも眠れぬのか」
「いいえ」
嫦娥は微動だにせず、睫毛ひとつ動かさずに長らく夫を見つめていたが、つと身を動かした。
夫の逞しい長身に覆いかぶさり、唇を重ねる。
「―――嫦娥」
羿は驚いたように固まっていた。
天界にて華燭の典をあげ夫婦の契りを結んでから何百年となく経つが、
神仙のあいだに貞淑を謳われた妻がみずからこのように触れてきたのは初めてのことだった。
「どうしたのだ」
妻は答えず、彼の唇に白い指を押し当てて閉じさせたまま、どこか寂しげに微笑んだ。
そしてその頬に、耳たぶに、首筋に、接吻を繰り返した。
ついに夫の帯に手をかけ、胸元からはだけていく。
「我が君、いとしい我が君」
羿に聞こえるか聞こえないかの声で囁きかけると、嫦娥はその筋骨隆々とした肉体の隅々へ接吻を降らせた。
鎖骨から肩、そして両の腕をいとおしむように指で撫で、ゆっくりと唇を這わせる。
人界を旱魃に陥れた九つの太陽を次々に射落としたその腕は、
何百年にもわたる夫婦の房事において、彼の身体の下で反り返る嫦娥の柳腰を何度となく抱きしめてくれた腕でもあった。
そして人々を旱魃から救いはしたものの、
九つの太陽すなわち上帝の九人の息子たちを殺めてしまったがために不浄なる人界に落とされたときも、
「何があろうとそなたをこの地上の穢れに触れさせはせぬ」
と抱き寄せてくれた腕でもあった。
「ああ、嫦娥よ」
妻の小さな朱唇が乳首に触れたとき、羿は思わず声を漏らしてしまった。
「我が君」
彼女は顔も上げずに、柔らかい舌で硬くなった乳首を舐めつづけた。
墨で染めたような黒髪が彼の肌にそっと触れ、ますます官能を刺激する。
「まさか、そなたが・・・こんな、ことを」
「お許しください」
嫦娥はやがてさらに下へと進んだ。硬い腹筋を指でなぞり、臍のくぼみにくちづけし、その下の茂みに顔を近づけた。
「―――そんなことはせずともよい」
羿は驚いて妻の頭部を離そうとしたが、その手に力はこもっていなかった。
嫦娥は夫の命に従うこともなく、お許しください、とただ呟きながらそれを口と手で愛し始めた。
肉体のほかの部位に劣らず、夫のそれは尋常でなく逞しかった。
このような愛撫を試みるのは初めてなので、嫦娥も内心では羞恥に震えながら恐る恐る触れるばかりだが、
自分が唇と舌を下から上へ熱心に動かせば動かすほど愛する人の息が荒くなることに、ひそかな喜びを覚えていた。
とうとうそれは限界まで膨張した。身を隠すべき渓谷を欲して力強く脈打っている。
それは初夜の床でどれほど彼女に苦痛を与えたことか、しかしその後どれほど彼女に深い歓喜とこまやかな情愛を教えたことか、
それを思い出すと嫦娥はますます寡黙になった。
しかしただなすべきすることをなすために、彼女はそれ以上の沈思を自らに許さず、
音もなく腰帯を解くと寝衣を脱ぎ捨てた。
羿はまぶしそうに妻の端正な肉体を眺めた。
人間として有する四肢もむろんたいへんな美体ではあるが、今目の前にいる妻は、
まるで神女であったころの真珠色の肌を取り戻したかのように月光の中で輝いていた。
「嫦娥よ、今ほどそなたを美しいと思ったことはない。
明日、儀式をあやまたずにあの薬を服すれば、
そなたの花顔も玉肌も永遠不滅のものとなる」
羿はそう囁くと妻の身体を引き寄せた。
いつものように寝台に押し伏せるつもりだったが、彼女は従わず、夫の上に自らまたがった。
羿が目を見張るのも構わずに、嫦娥はそそり立った夫のものをみずからの玉門にあてがい、ゆっくりと腰をおろしていった。
夫のものを口に含むあいだ自然に潤い始めていた牡丹色の花弁は、
いまは静謐な閨房に水音を響かせながら硬く熱いそれを滑らかに受け入れていた。
「そなたは、―――今宵はいったい、どうしたのだ」
別人のようにふるまう妻の姿を眼前にしながら、羿は驚愕と陶酔の混じったような声で吐息混じりに問いただした。
「お許しください」
夫の顔を見下ろしながら嫦娥は囁いた。
口では自らの淫行を詫びながらも、その腰は休むことなく前後に動いている。
このような営み方は初めてなので嫦娥は内心不安に満ちているが、
時間がたつうちにどのように動けば夫が悦ぶかが分かってくる。
彼女の吐息も夫に劣らず熱く激しくなりつつあった。
「責めているのではない。
―――そなたも、明日が待ちきれぬのだな」
羿はふっと笑うと、彼女の細い腰をつかみ、下から突き上げ始めた。
「我が君、許して」
嫦娥は絹を裂くようなか細い声で夫の激しい責めに応えた。
彼女の弱点を知り抜いている夫に緩急をつけて苛まれながらも、嫦娥はみずから腰を動かすことをやめなかった。
乳房は小ぶりながらも羿の顔の上で悩ましく揺れつづけた。
よく見れば、薄紅をさしたような乳首は触れられてもいないのに硬くとがっていた。
「今宵のそなたは人界の娼妓という女たちのようだ」
羿はふたたび微笑し、揺れ動く乳房を両手で包み込んだ。
そして親指でその頂点を小刻みになぶってやる。
「我が君、いけません」
「娼妓はこのような扱いを受けるというぞ」
「お許しください、我が君。この身を、嫦娥を」
息も絶え絶えにそう囁きながら、乳首をもてあそばれるまま、嫦娥は夫に激しく貫かれることに耐えていた。
その細い肢体からは力も抜け気って、もはやみずから腰を動かす気力も残っていない。
「許さぬぞ、嫦娥。
未来永劫我が妻たる女人がかような淫婦と化すとは、決して許さぬ」
息を乱しながらも羿は諧謔まじりに妻を責めた。
明日になればふたりは不老不死の身体を取り戻せるのだ。
もはや飢えや寒さや人の目に悩まされることもない。
ふたりで霊験あらたかな山中にこもり清浄に暮らそう。
ふたりで一粒ずつ服用するだけでは神として天界には戻ることは叶わぬとはいえ、ふたりが互いにいれば十分ではないか。
ふたりは永遠の伴侶たることが明日、たしかなものとなるのだ。
「お許しください、我が君」
嫦娥はふたたび呟いた。そこには嗚咽が混じっていた。
貞淑であろうとするあまり切々と詫びる妻を心からいとおしいと思いながら、
やがて羿はかつてないほど多くの精をその深奥に放った。
そしていつものように妻を抱き寄せて眠りに落ちた。
夫がよく眠っているのをたしかめてから、嫦娥はそっと身を起こした。
寝台からおりるとき、彼が授けてくれた精がゆっくりと太腿を伝っていくのが分かった。
それはまだ温かかった。羿の体温そのもののようでもあった。
何百年となく、ふたりはこのようにして求め合ってきたのだ。
雲を枕に初夜を迎えたときも、天界のはずれの渓谷でその地に住まう神仙の目を盗んで肌を重ねたときも、
人界に落とされた最初の晩、神籍にあった者の目には家畜小屋にしか見えない陋屋で身を寄せ合ったときも、
ふたりはいつもこうやって互いを何者にも替えがたいと確かめてきたのだ。
嫦娥の漆黒の瞳にはふたたび涙が浮かんできた。しかしなんとか自分を抑えつけようとした。
嗚咽を漏らしでもしたら羿に気づかれてしまう。
彼女は裸のまま寝台から離れ、部屋の隅の小卓に近づいた。そこにはふたつの小壷があり、それぞれひとつずつ丸薬が入っていた。
嫦娥はふたつの丸薬を手のひらに載せ、寝室を出て庭に向かった。
あづまやの屋根の下に立ったとき、ふと、自分が服を着ていないことに気がついた。
しかしそれはたいしたことではない。どうせすぐに人の姿は捨て去るのだから。
嫦娥は丸薬を口元に近づけ、そこで手を止めた。唱えるべき文言は分かっている。
しかし声が震えてしまいまともなことばにならない。
屋敷のほうを振り返ると、閨房の窓枠が照らし出されているのが見えた。
その奥にあの方が安らかに眠っている。今ならまだ戻れる。戻れるはずだった。
でも、わたくしはもう決めたのだ。
今宵はわたくしの思うままに愛させていただいた。
玉の肌よ、と愛でていただいた。
あれが最後、それでよいのだ。
お許しください、と最後に呟き、嫦娥はついに上帝の英邁を称える文言を唱えた。
そして丸薬をゆっくりと嚥下した。
月明かりを浴びながら、嫦娥の肉体は徐々に輪郭を変えていく。
丸薬の効果がついに現れきったと思ったとき、彼女の耳元で至尊のお方の玉声が響いた。
(困った女人よの、そなたも)
嫦娥はもはや、お許しくださいとは言わなかった。
(我が愛息たちを虐殺したあの不遜なる輩への罰は人界に落としたくらいではすまさぬつもりだったが、
そなたがすっかり呪薬を服用してしまうとは。
西王母から渡された際、何か聞いていたのか)
(いいえ、誰の罪でもありません。わたくしが自分でこれを望んだのです)
(ふむ、殊勝なことよ。
そなたは本来なら天界に身をおいたままでもよかったものを、大罪人たる夫に従い人界に堕ちていったというのに、
その程度の献身では気がすまなかったというわけか)
玉声はしばらくやんだ。ふたたび聞こえたときには、その声音は少し温和なものになっていた。
(罪人を庇いだてたとはいえ、その心根はたいしたものだ。
人界の汚濁にも染まらなかったようだな。神女の矜持を忘れたわけではないようだ。
褒美を与えよう。そなたは何を望む)
(このような身に成り果てた今、望むものなど何もありません。
ただ願わくば、この醜悪な姿が二度と夫の目に留まらぬようにしてくださいませ)
玉声は返ってこなかった。
しかし次の瞬間、嫦娥は自分の疣だらけでじめじめした四肢が地上を離れたことを知った。
淡い月明かりのなか、彼女の小さな肉体は天空に吸い上げられていった。
「嫦娥」
翌朝、羿は血眼になって妻の姿を屋敷じゅう捜し求めた。
夫婦の不老不死を約束するはずだった丸薬の壷はふたつとも空になっていた。
最後に庭に出たとき、あずまやに設けられた石卓の上に、文字が刻み込まれているのが見えた。
羿は駆け寄ると一字一字を目で追った。
「嫦娥よ」
羿は両手で顔を覆い、地に膝をついてうめいた。
妻があれほど丸薬の服用を諌めた理由がようやく分かった。
ひょっとして彼女がひとりでふたつ服用したいからではないかと一瞬でも疑った自分が愚かしかった。
西王母からは、ひとつ飲めば不老不死に、ふたつ飲めば神として天界に戻れるものだとばかり聞かされていたのだ。
何も呪薬を自分ですべて服用しなくても、ひそかに捨ててくれればよかったのに、と羿は心から恨めしく思った。
しかしこうして妻の身で実証されぬことには、彼はこれからも不老不死の薬を求め、
結局は上帝の命を受けた神仙によって呪薬を渡されることになっただろう。
これはもはや、人として寿命のつづくかぎり、人界の汚穢を受け入れよということなのだ。
それでも嫦娥さえいれば苦痛ではなかった。しかし彼女はいない。
いったい呪薬でどんな姿に変じられ、今はどこにいるというのだ。
「嫦娥よ」
涙が枯れきったころ彼はようやく立ち上がり、あたりを見渡した。
早朝の庭園に、答えるものは誰もいなかった。羿は天を振り仰いだ。
東の彼方には彼が射落とさずに残しておいた十番目の太陽がのぼりかけていた。
その反対側、はるか西の彼方には、白い月が消えかけたままたたずんでいた。
(終)
読んでくださった方々、どうもありがとうございました。
大筋は神話に沿っているつもりですが、
嫦娥の性格とか薬の中身などは完全な創作なので
オリジナルのほうが好きな方には申し訳ありません。
558 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/20(日) 19:13:30 ID:/92ImKCd
koknuj
GJ!
薬を盗む話よりもこのストーリのほうが辻褄が合うし
嫦娥の清らかさが強調されてて良かった。
貞淑な嫦娥が淫らに求める姿が可愛くて萌えたよ。
実は嫦娥の話には幾つものパターンがあって
有名な物の一つにはげいの弟子で
有能であったが野心家の蓬蒙(ほうもう)は薬の存在を知って
嫦娥から薬を奪おうと刀を手に追い回すが
蓬蒙の本性を知った嫦娥は「悪人の手に渡すくらいなら」と
やけくそでみんな飲んでしまうという話もある。
ネルガル×エレシュキガルが読みたい
>>561 シュメール・アッカド神話は支持者がいないのかと思ってたよ
読みたいと思うがマイナーだからな
吉祥天女の話でなんか書きたいなとか思ったり思わんかったり
ほしゅ
マハーバーラタのシカンディン(シカンディニー)はふたなりだって信じてる
ふたなりより女体がいい
ハデスとペルたんマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
保守
変な語尾や口調、特徴的な性格などのキャラ付けはあり?
・・・流石になしか。
>>522-526を見て、
>>526のプロットでオリオン×アルテミス書いてみたいなぁ。
試験とか忙しいから多分完成は大分遅れるだろうけど。
570 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:35:27 ID:8z/RuacE
今、ソロモン72柱でマルコシアス×グレモリーで書いてるんだが投下して桶?
カモーン!
来るんだな?!来るんだな?!神が来るんだな?!
いやいやこいつは違うな、間違ったな悪魔だ!
悪魔が来るんだな!?待ってるぜ
投下?勿論大歓迎。
ヘラの話がしばらく出ていないが、泉で水浴びをする度にあの女好きのゼウス
がメロメロになるぐらいの美少女になって、しかも処女に戻っているというい
い設定があったな。美少女⇔美女両方を楽しんでいるわけだ。
ゼウスが正妻にしたくらいだから、とんでもない美(少)女で間違いないはず。
美女といえば、黄金の林檎を争った内の二柱とへパイストスは関係しているの
だが、うらやましいとは言えない境遇だな。
だが、アテナはツンデレという気がしないでもない。アルテミスは確定。
連投ですまん。
うっかり水浴びしすぎてロリ化したヘラとゼウスのラブコメが思い浮かんだ。
まあ、基本的に神は不老不死だから、カナトスで入ろうが入るまいが外見年齢は変わらないんじゃね?
どちらかというとカナトスの効果は、ストレスや禍々しさを落としたり、処女を取り戻したりの要素が強いと思うな。
最も泉の効果が暴走してロリになるって言うのも面白そうだがな。
そういや、ヘパイストスとアテナは神話以前は夫婦だったけど、アテナの処女神かによってアフロディーテと結婚って話も聞いたな。
ソースがネットの掲示板だから相当の電波と思っても差し支えないだろうけど。
ギリシャ神話の女神さまってみんな巨乳っぽいけど、
ていうか、豊穣とか出産とか性愛とかに関わる以上ちっさいと困ると思うんだけど、
でも、アテナだけはひんぬーでもいいと思うんだ。
むしろ貧乳じゃないと萌えません。
才女アテナはむしろ美乳がいいな。
っていうかむしろ俺は、個人的設定でアルテミスかフォルトゥナは貧乳でいい。
>>576 つまり入らないとストレスや禍々しさが蓄積して
ゼウスがえらい目にあうのか。
>>580 キレたヘラたんに逆レイプされます。
もしくは精神的に病んで近くにいる自分以外の女全てを殺しに参ります。
そういや、実際の年齢はゼ<ポ<ハ<ヘ<デ<ヘだが、
外見上の年齢はゼ>ポ>ハ>ヘ>デ>ヘらしいな。
口を寄せる 舐める しゃぶりつく 噛み付いて吸い上げる
そうして 溢れる液を己の喉に流し込む
―――とある場所での野の獣の授乳風景である。
生まれてまだ日の浅い獣の子供は押し合いへし合いしながら母の乳に噛り付いている、そんな中
どうにも毛色の違う一匹が横たわる母獣の上体部でその身を擦り寄せていた。
獣の授乳口、つまりは乳首は6つ付いている。そして獣が一度に産む数は大体5匹前後。
で、乳の出というのは全てが一定だという訳でなく下腹部のものが1番出がいいので
その特等席を求めて兄弟間で仁義なき戦いが繰り広げられるのであるが
そんな獣生最初の生存競争を意に介さずその一匹はおそらく1番出の悪いだろう場所で戯れていた。
というよりも飲んでいなかった。
ただ、甘える様にその鼻や額、頬を目前の温かい場所に擦り付ける。
ゆるゆると口を滑らせるほんの少しだけ口で挟む。
小さい手で柔らかく温かい弾力を感じては、そこに背中を預ける。
時折、子からすれば大きい舌が宥める様に子供達を舐め上げるのが見えた。
そして自分の番が来るとその撫ぜる感触に身を任せていた。
他の子供達は、腹を満たしたのかうつらうつらし始める。
そんな子どもたちに歩み寄って擦り寄ると、
小さい温かいそれは自分と同じく頭を当て、頬を寄せ口を自分に這わせる。
そして思い思いに眠りに入る。
温かい時間は過ぎやがて
意を決した様にその一匹はその親子から離れた。
そして消える。
代わりに黒衣の男の姿が現れ―――獣の親子の前に膝まずく。
母獣の頭を撫で頬に手を滑らすと、こそばゆそうに応えてきた。
男は手を離し、また親子から離れる。
と、男の足元に地の割れ目が出来、そこへ彼は飛び込んだ。
ほどなくして割れ目は閉じられ、
安眠を貪る子らとそれを見守る母獣のみが、そこに残された。
以上。
『なんつーか単純な愛情に飢えまくってて冥府での激務の折をみては地上の幸せ家族風景な獣を眺めては自分の願望と投影して孤独を慰め、それに飽きたらず遂には自分も子になって獣の愛情を擬似体験してみました☆』
な、ハデスの図をつい書いてもうた。
正直すまんかった。
きたーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
久々の投下にGJを送ろう!!!
一瞬逆獣姦かとおm(ry
GJ!このスレのおかげでハデス萌えだ。男だが。
GJ!
同じくこのスレのおかげでハデス萌えだ
兄弟中で一番地味だと思っていたのに、今じゃ一番萌える
まだ、躯が熱い。
爆ぜてまだ間もない熱の余韻にを惜しむ様に彼の胸に顔を埋めて甘えると
背中と後頭部に添えられた手がゆるりと動きだした。
「……はぁ……っん…。」
くしゃくしゃと髪を掻き分ける指の感触と背中を這う掌に思わず吐息が彼の胸に零れる
一瞬、体を波打たせた反応が可愛くて同じ場所に軽く唇を落とせば
すぐに彼の唇の感触が額を滑った。
「そういえば、籤引きだったらしいですね。」
――行為の後、眠りにつくまでの一時の会話ももはや日課になった。
「何が。」
首筋を唇で撫でた後、夫が聞き返す。…当事者でしょうに。
「貴方方がどの領域を支配するか決めた時の話ですよ。」
「そうだったか?」
「あら、互いに天上の支配権を譲り合ったのでしょう?それでも埒があかず、
結局籤引きで決められたと聞き及んでいますわ。
…神々の間で結構な美談として広まっておりますのよ?ふふ…。」
夫に限って言えばその様子は容易に想像がつく。
父と伯父は…そんな頃があったのだと思うと……失礼ながら微笑ましくて
くすくすと笑いが零れたが――ふと気付く。
…いつもは嬉しそうな相槌をうってくれる彼の反応が、無い。
……………………。
「…ハデス様?」
不安になって夫の顔を覗き込む―――と
(;゜Д゜)…………
――な顔で冥王は固まっていた。
「は…ハデス様??」思わず上擦った声に彼は我に返り、一言。
「譲り合ってない。」
………………へ?
「だから、譲り合ってなんかなかった。というか…
ゼウスとポセイドンが冥府の押し付け合で喧嘩始めてた。…壮絶だったなあれは……。」
と言ってふるふる首を振りながら冥王は遠い目をしてますが……って
ぅえ???
「見かねて私が冥府を受け持つと言ったが…また取っ組み合いになったなあいつら。……天上の覇権賭けて。」あれ?…兄弟愛の美談は………。
「ああ、それでキレたヘスティアがあの二人を薙ぎ倒して叱り倒した後、籤引きさせたんだったか
……懐かしいな。」
「は………はぁ……。」
皮膚ごしに伝わる楽しそうな振動も
在りし日に思いを馳せて目を細める至近距離のとろけるような笑顔も
今は遠い。
………………………知らなきゃよかった。こんな真相。
以上ほん嫌。訳して
本当にあったら嫌なギリシャ神話〜冥府王妃は知った!兄弟愛美談の裏の真実〜
あと先日のGJありがとう。このスレでハデスに萌えたままにやってみたんだよ。
ハデスたん苦労人wwww GJ!
どこまでハデスに萌えさすのかとww
GJ!!できればもっとエロも…ペルタン(;´Д`)ハァハァ
GJ!やっぱりハデスは一歩引いた感じだよね。
ゼウス「俺が冥界を受け持とう。」
ポセイドン「いやいや俺が受け持とう」
ハデス「ここは私が…」
ゼウス、ポセイドン「どうぞどうぞ。」
ちょww
腹痛ぇww
ダチョウ倶楽部かよww
あの二柱ならやりかねんな。ポセイドンも結構無茶だし。他も大概だが。
やべぇ・・・冒頭だけで萌え死ぬかと思ったぞ
オチもGJww
ハデスGJ!!
できればもっとペルと甘々なふいん(ryを!!
ソロモン72柱の魔神。
35柱×56柱。
微獣姦風味、微グロ風味(殺人表現有り)につき、苦手な方は脳内消去願います。
「如何ですかな?契約のルーンに縛られては、貴女といえども逃れるのは容易ではないでしょう」
「…………嫌、です……あの子の………
…マルコシアスの力をそんな風に使おうとする人の命令なんか聞けないです……」
「さても強情なお方だ。いい加減、考えを改めてはいただけませんかな、吟遊公爵殿…?」
竜涎香、麝香、白檀、薔薇、ガルバヌム、アロエ、珊瑚、鳩の血、雀の脳……。
魔方陣の中央に置かれた火鉢の中では金星に属するありとあらゆる香料が焚かれ、
石造りの室内に甘ったるい香りが充満していた。
部屋のあちこちに置かれた真鍮の容器や魔神の紋章が刻まれた真鍮円盤などの小物から見るに、
この部屋で天魔召喚法が試されているのは間違いないようだ。
事実、血玉髄で描かれた魔法円の中には、ペンタクルが刻まれた指環を嵌めた魔術師が…。
また、その傍らには、二つの護符が刺繍されたローブを纏った助手が立っている。
そして、そんな魔術用小物に身を固めた彼らの目の前……。
2フィートほど離れた場所に描かれた魔法三角陣の中に、一人の少女が座り込んでいた。
年のころは17~18歳というところだろうか。
ほっそりとした……それでいて胸の膨らみや腰から下のラインは恐ろしく肉感的な身体を、
金糸の刺しゅうを施したベルベットのドレスで包んでいる。
序列56番の吟遊公爵、グレモリーだ。
一見、所在無げに石の床に座り込んでいる彼女だが、それ相応の魔力を持った者の目には
彼女の豊かな胸や細い腰、柔らかそうな腿を縛る魔法鎖が見えるはずである。
魔法鎖とは、召喚者を守るための護符や陣の力が具現化したものだ。
この力に縛られている限り、召喚された天魔は召喚者に逆らうことはできない。
そして、魔法鎖に緊縛されたグレモリーの姿が見えているのだろう。
でっぷりと太った魔術師は、
好色そうな笑みを浮かべて魔法三角陣に囚われたグレモリーに猫撫で声で話しかけている。
だが、どこまでも要求に応じようとしない悪魔王に、とうとう痺れを切らしたのだろう。
眉をしかめた魔術師が、傍らの机に置いてあった小さな箱を取り上げた。
「そのように頑なですと、こちらとしても手荒な真似をしなければならぬでしょうなぁ」
「…………え…っっっっ、ま、まさか…それ、は……!?」
不敵な笑みを浮かべた魔術師が、手に持った小箱をグレモリーの前に掲げてみせた。
その箱の中には、グレモリーの名と紋章を記した紙片が入れられている。
彼女の名前と紋章が記された紙片が箱に収められているということは、
象徴的には彼女自身が箱の中にいるということになってしまう。
ようやく意を悟ったか、俯いて瞳を伏せていたグレモリーの頬がすうっと青ざめるのを見、
笑みを深めた魔術師は箱を炎に近づけ、幾許かの文言を口の中で小さく唱えた。
その途端、魔法三角陣に囲まれたグレモリーの身体がビクンと大きく跳ね上がる。
箱の中に納められた紙片を焦がす炎の熱が、彼女の体に伝わっているのだ。
己の腕で己の身体を抱きすくめ、胎児のように体を丸めながら、
囚われの悪魔王はその細い頤を仰け反らせた。
「あっ、あっ…いや、やめて……やめてくださ…あぁっっ!」
「それにしてもいい格好ですな。魔法円の中から出られないことが悔やまれますよ」
「んんっ!あっ…あっ…はぅ…ああっ!!」
肌を焼く苦痛に、グレモリーの身体が幾度も大きく跳ね上がる。
嬌声にも似た悲鳴を上げる悪魔王は、自身の純白のベールが埃に煤けていることも、
ドレスの胸元は肌蹴かけていることにも、
スカートの裾が太腿が見える程に捲れ上がっていることにも気がついていないようだ。
そのせいか、抜ける程に白い彼女の肌は、隠されることなく男たちの目の前に曝け出されていた。
魔法鎖で全身を緊縛され苦痛に喘ぐ悪魔王の姿を、魔術師の目が余すところなく見つめている。
彼が悪魔王を眺める視線は、よく調教された奴隷女を眺める主人そのものの目だ。
「如何ですかな、吟詠公爵殿……そろそろ考え直していただけたでしょうかねぇ?」
「っ、あっっ……い、や……です…ぅぅっっ!!」
「こ、この強情な悪魔め!!!どこまで儂に逆らうつもりだ!!!!」
すっかりと弱り切った彼女の様子を見、
ほんの少しだけ小箱を炎から遠ざけた魔術師は、再び猫撫で声で悪魔王に話しかけた。
だが……。
肌の所々を赤く焼かれながら、それでもグレモリーは涙を湛えた瞳で魔術師をキッと睨みつける。
そして、どこまでも頑ななグレモリーの態度に我慢の限界を迎えたのか、
今までの慇懃な態度を忘れて声を荒げた魔術師が、
手にした箱を炎の中に放り込もうと腕を振り上げた丁度その時……。
轟音とともに狭い石壁の部屋が揺れ、目の前の壁が大きく吹き飛んだ。
土煙にむせる助手と魔術師を尻目に、魔法三角の内部のグレモリーの表情が悲痛に歪む。
室内に充満する身体に馴染んだ魔力に、部屋を破壊した者の正体を悟ったのだろう。
少しずつ薄くなっていく土煙の向こうに、大きな影が揺らいでいた。
その正体は50キュビト程もある堂々とした体躯と、巨大な一対の翼をもつ狼だ。
序列35番の大侯爵、最強にして最凶の魔獣、至高の戦闘生物……。
「マルコシアス!?どうして…どうしてあなたがここに……!?!?」
「……マルコシアス……マルコシアスだと!?そうか、ついに私の願いが叶ったのか!!!!」
「っひ、ひぃっっっっっ!!!」
ようやく土煙の治まった部屋の中…。
最もこの場に現れてはいけない者が現れてしまったことに、
グレモリーが今にも泣きだしそうな顔で声を上げる。
それと同時に、目的が達成されたことを悟った魔術師の笑い声が荒れた室内にこだました。
狂喜と狂気を孕んだその声は、狭い室内で反響し、すでに人が出す音も思えぬ風情になっている。
突然出現した新たな魔神と、『人間』としてどこか壊れてしまったような師を目の当たりにし、
恐怖に青ざめた弟子は、ガチガチと歯を鳴らしながら震える手で護符を握りしめた。
「来たか来たか来たか!!!この女の身体で育てられた最強の獣神よ!!」
「だめ…こっちに来ちゃだめ、マルコシアス…!私は大丈夫だから、貴方は魔界に帰りなさい!」
阿鼻叫喚の中でゆらりと尾を揺らす狼の巨大な前足が、小物が散乱する床の上を踏みしめる。
ゆっくりと近づいてくる狼に、魔術師は狂ったように笑い続け、
悪魔王はなんとか彼をこの場から遠ざけようと言葉を尽した。
だが、ぽろぽろと涙を零すグレモリーの言葉に耳を貸す様子もなく、
狼……マルコシアスは一歩一歩彼らに近付いていく。
自身の前で頭を垂れる狼に、自らの野望の成就を確信した魔術師が口を開いた。
「ああ、我が霊マルコシアスよ…汝、我が求にお…………」
………………尤も、彼の言葉が最後まで紡がれることはなかったけれども……。
「うわっっ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっ!!!」
だらしなくにやけた笑みをその顔に張り付かせたまま、
一閃するマルコシアスの翼によって魔術師の首が吹き飛ばされた。
勢いよく飛んだその生首は、向い側の壁にぶち当たって跳ね返り、
恐怖に頭を抱える弟子のちょうど目の前に落下する。
師匠の死を目の当たりにした弟子の絶叫が、血なまぐさい空気を切り裂いた。
つい先ほどまでの師であった男の首をボールのように蹴り飛ばし、
半狂乱の弟子は狂ったような叫び声をあげて地獄の釜の底から逃げ去っていく。
その一方で、首を切り落とされたことに、心臓が気付いていないのだろう。
切断面から拍動に合わせて鮮血を吹き出しつつ、魔術師の身体がぐしゃりと崩れ落ちた。
「……………………マル、コ…シ、アス……?」
「何してんだ、この馬鹿モリー。緊縛ごっこか?それとも一人SMか?」
その身体を前足で踏みつぶし、狼は少女の元に馳せ参じる。
未だ魔法鎖に縛されたまま、どうにかこうにか起き上ったグレモリーの胸元に、
せせら笑うかのように……
そのくせ、何所か甘えたようにぐるぐると喉の奥で唸るマルコシアスの鼻面が押し当てられた。
だが、ろくに身動きもできない状態で巨大な狼にのしかかられてはひとたまりもなかったのだろう。
まるで狼に押し倒されるが如く、悪魔王は見事にバランスを崩した。
ゴツンと音をたてて石床にぶつかった後頭部の痛みに呻くグレモリーの様子に、
ようやく狼も異変に気がついたらしい。
何せ、召喚されたグレモリーが魔界に帰還する許可をもらわぬうちに召喚師を殺してしまったのだ。
魔法鎖は未だに彼女の身体を縛しているし、
魔法三角も効力を失わぬまま彼女を陣の中に閉じ込めている。
小さく舌打ちした狼が、前足を伸ばして首のない魔術師の身体から流れる血液にべちゃりと浸した。
そしてそのまま足を滑らせ、主人が囚われている魔法陣の一部をべとりとした血液で塗り潰し、
魔法陣全体を意味のない曲線と直線の集合へと変えさせてしまう。
途端にグレモリーの身体を縛めていた魔法鎖がかき消すように解け落ち、
呼吸も楽になったのか、彼女が深呼吸を繰り返す姿がマルコシアスの視界に映り込んだ。
「……助けに、来てくれたのね……ありがとう、マルコシアス…」
「別に、グレモリーを助けに来たわけじゃねぇ…召喚された帰りに、たまたま寄ってみただけだ」
緊縛痕や軽い火傷の痕が残る肌をベールで覆い隠しながら……。
はにかんだようなほっとしたような笑みを浮かべたグレモリーが身体を起こし、
心配そうに首を傾げつつ自身の前に座るマルコシアスの頭を抱きしめる。
それはもう素直ではない様子の狼が不貞腐れたようにそっぽを向くが、
久しぶりに感じる主人の温もりは、やはり心地いいのだろう。
少女の細い腕に抱かれながら、狼は心地よさそうにその赤い瞳を細めた。
「……………にしても、ずいぶんといいカッコだな、主殿…?」
「…え……ひゃっ!?」
「……………赤いな……ここも…ここも………………痛い、か?」
「やっ、あんっ……こ、こんなのすぐに治るもの……だから大丈夫よ、マルコシアス…」
存外に柔らかい毛並みに顔を埋め、
いつの間にか自分の背丈を越えるほど大きくなった体躯に体重を預け……。
しばらくの間、無心にマルコシアスを撫でていたグレモリーの頬を、
マルコシアスの赤い舌がべろりと舐め上げた。
その思いもしない感触と耳をくすぐる狼の声に、グレモリーは薄桃色の唇を震わせる。
この巨大な狼が自分を『主』と呼ぶ時は、たいがいがロクでもないことを考えている時だ。
鼻にかかったような吐息をもらした悪魔王は狼の鼻面を掌で押し退けようとするが、
逆に指に舌を絡められ、ねとりとしたその感覚に身体を震わせる羽目になった。
そして、主人の制止が弱まったのをいいことに、
獣の舌は主人の意に逆らうように耳や首筋にも這わされ、
白い肌に浮かぶ傷跡や鎖痕、火傷を舐めとっていく。
「んっ…ふ……や、マルコシアス………だ、めぇ…っっ…」
「……何が駄目なんだよ、主殿?」
「ふぇ…っふ、ぅ………なに、て…ぜ、ぜん、ぶ……ひゃっっ…!」
「…………俺には、嫌がってる様には見えねぇがなぁ……?」
甘い吐息の混じる制止とも言えぬ声が、壊れた部屋の中に反響し尾を引くように広がった。
からかいを含んだような狼の声に、その行為が故意だと気がついた時にはもう遅い。
くったりと脱力したグレモリーの肢体は狼の身体の下に組み敷かれ、
抵抗できぬよう腕を前脚で押さえ付けられていた。
ろくに力の入らない身体を捩り、悪魔王は必死に抗議をしてみるものの、
ざらつく幅広の獣の舌が肌を這う奇妙な快感に、次第に甘い吐息が勝っていく。
次第に小さくなっていく抵抗に気を良くしたのか、狼の舌使いも次第に大胆になっていった。
「ぅ……んぅ…っ……ん、ふ…ぁ……マル、コ…シ…アス…ぅ……」
「…………なんだ、主よ…どうした…?」
「も、や……許し………ひぁっっ!あぁんっ!!あっ…あっ…ひぁん……っ…!」
押さえ付けていた主の腕から前脚を退けたマルコシアスの舌が、
躊躇うことなくグレモリーの口腔内を犯していく。
そのまま舌を絡め取られて口内を蹂躙され、悪魔王の唇から隠しきれない喘ぎが漏れた。
それはもう楽しげに焦らす狼の声を耳元で聞きながら、
離してはまた口付けられ、離してはまた口付けられ……。
飲み込み切れずに口の端から溢れた唾液を舐め取られ、
悪魔王は何度目かもわからぬ程の口付けを受けた……。
ついに理性の糸が切れたのか、背中を仰け反らせて喘ぎ声をあげる柔らかな乳房の先端を、
狼の前脚の爪が服の上から軽く引っ掻く。
その瞬間、ひときわ甘い声を上げた悪魔王が、目の前の狼の首に腕を回して抱きついた。
「ひあっ…あっ……や、マルコシアスぅっ……むね、いやぁ…っ…きもち、よぉ……」
「………………獣に舐められるのがそんなに良いのか?我が主ながらとんだ淫乱だな…」
素直に快感に溺れていく悪魔王の口腔内から、不意に口腔内から獣の舌が引き抜かれた。
快感に潤む虚ろな瞳でマルコシアスを見つめながら、
グレモリーは力の入らない腕を狼の首に巻き付けてしっかりとしがみついている。
揶揄するような響きを孕んだマルコシアスの声を耳元に感じたと思ったとき、
グレモリーのドレスに狼の鋭い爪が食い込んだ。
あっと思う間もなく、柔らかな布地が狼の爪で引き裂かれる。
勢い余った爪先が肌を傷つける痛みも、白い肌に赤く滲む血液を舐め取られる感覚も、
悦楽に霞む体性感覚野では、もはや快楽としか認識されていないのだろう。
冷たい石床の上で自身が育てあげた獣に組み敷かれながら、悪魔王はひどく甘い声を漏らした。
「やっ…ま、マルコシアスぅっ……も、や…あっ、で、出ちゃ……出ちゃうよぉっっ」
「あぁ?イきたきゃイッちまえよ、グレモリー…」
「っっ……だめぇっ……や、イク…っ…イッちゃうぅぅっっ!!」
呼吸のたびにたゆんと揺れる柔らかく大きな乳房が、内側からきゅうっと硬く張っていく。
愉悦に濡れた甘い嬌声をあげながら、その感覚に怯えたように悪魔王は切なげな瞳で狼を見上げた。
だが、その程度のことでやめてくれるような狼ではなかったようだ。
すっかりとあらわになった、グレモリーの片方の乳首に爪を立て、
もう片方には舌を巻き付けるようにしてきつくきつく吸い上げて……。
次の瞬間、甘い悲鳴をあげた悪魔王の身体が、跳ねるように大きく痙攣した。
許容量を超える快感に、とうとう達してしまったのだろう。
それと同時に、狼が散々に弄んでいる乳首の先端から、白濁した液体が勢い良く迸る。
慣れ親しんだその味を確認するように、
びくびくと身体を震わせて絶頂の余韻に身を任せる少女の乳房に、狼は夢中で縋りついた。
「……………御馳走さん…つーか、甘ぇ…」
「…っ、は……や、だめって、言った…のにぃ…マルコシアスのばかぁ…!」
「ンなモン俺の知ったこっちゃねぇよ。第一、それが乳首いじくられてイッちまった雌の言うセリフか?」
思う様グレモリーの身体を堪能し、ようやくマルコシアスが彼女の乳房から口を離した。
乳にまみれた前足をきれいに舐め取りつつ、狼はにやりと口角を上げる。
くたりと石床に横たわったまま、潤んだ瞳で咎めるように見つめられても迫力はないのだろう。
未だにとろとろと乳を零し続けている胸にベールをかけてやると、
グレモリーの抗議を鼻で笑ったマルコシアスが彼女の襟首をさっと銜えた。
「そんじゃ……帰るとしますか、主殿?」
「な、ちょっ…やだ、離してー!一人で歩けるもんー!!!」
じたばたと暴れる小さな悪魔王に苦戦する様子もなく、
魔方陣の中心でくるりと踵を返した狼と悪魔王の姿が徐々に薄れていった。
ややもしないうちに二人の姿は完全にかき消え、
部屋に残ったものは散乱する魔術用の小物と魔術師の死体だけとなる。
完全なる沈黙が支配する部屋の中、炉の中の香だけがじわじわと燻り続けていた……。
マルコシアス…序列第35番の公爵。グリフィンの翼をもつ巨大な狼。
グレモリー……序列56番の吟遊公爵。腰に公爵冠を結んだ、美しい少女の姿で現れる。
参考文献:西洋魔物図鑑、悪魔辞典、悪魔の辞典
マルコシアスさんは、紀元前1万2千年前にグレモリーさんに拾われて、
彼女のお乳を飲んで育ったそうです。
(紀元前)一万年と二千年前から愛してるを地で行く二人だと信仰しています。
72柱萌えに身を任せて書いた。
グレモリーとマルコシアスが書ければそれでよかった。
今も反省していない。
ところで、「柱」というのは、神や一神教の天使(したがって悪魔も)や神霊などを数える単位であって(人間を数える「人(にん)」、に相当)、序列の単位ではないぞよ
だがGJだぜ!
一瞬、「攻めが35柱で受けが56柱ってすげえ乱交だなあ。書ききれるのか?」とか思っちまったぜw
ところで、マルコキアスって一般に侯爵じゃないかね? この名前自体が、英語の"Marquis"に相当するラテン語から来ているし
何故かオロバスとかデカラビアとかをキボンヌしてみる
この勢いで本番があってもいいかもね。
なあに、基本72柱は人の姿に化けれる。
マルコシアスも然り。獣姦にゃならんさ。いざとなりゃケモノでもあり。
悪魔がありならベルゼブル×ベルフェゴールもいいかもね。
蝿人間とトイレット姐さん。
ソロモン系知らないのにうっかりマルコシアっさんに萌えたじゃないかGJ。
そして獣姦で本番もいいよこの方達と思った自分を許してはくれまいか。
んでもって
「ハデス女体化でアレスハデスとかハデスとペルたんのエロ無しギャグとか
鬼畜ポセデメとか考えたけどエロラブ希望と見た瞬間冥府からシチュ神託を受信したので
いってみますよハデペルエロ。」
な、ほん嫌ギリシャ神話投下しますよ。
携帯厨でメモ機能コピペして編集するんで完全投下には少々時間かかりますよと。
パチャ
水を掬い、それを腕の中にいる女の一糸纏わぬ身体に掛け、次いでその場所を撫でさする。
「っ…ぁん。」
背中に感じる男の身体と胸やら腹やら太腿やらに掛かる水の冷たさと
直後に這う男の手の動きに翻弄され、
その度に女は切なく喘ぎ、身を震わせ自分を拘束する腕を唇で挟み熱い吐息を漏らした。
パチャ
何度目かのその行為の後――
女が遂に抗議の声を上げた。
「も……離して…ハデス様……っあぅ!」 「なんで。」
女の抗議に少し拗ねて男は相手の肩に顔を埋め、唇を落とし吸い上げ
赤い跡を付けてから手短に尋ね、直ぐに腕の中の女に唇を落としにかかる。
ちゅ…ぷ、ちゅぱ、つ……っちゅぷ…ちゅ、ちゅ……
吸い付き、吸い上げては軽く音を立てて唇を離す度に肩や首筋に赤い小花が咲き、
その度に女は身体と声を震わせ跳ねさせ、抗議もままならない。
「いじわ…っん!あふっ…あぁぁ…あん!ひゃ、ぁう!」
パシャ…パチャッ…
勿論空いている手は休む事なく掬った水を掛けてはその場所を撫でるのを繰り返す。
パシャ………
「!!きゃぁう!……ひゃっ…あ…」
不意に水を掛ける場所が変わる。
――今日一度も触れられていなかった場所に
そして指がそこをなぞって這って、そして入る
つ…ちゅ……ちゅく、くちゅ…
既に内側から濡れていたそこは侵入する指を受け入れ卑猥な音を奏でた。
「あっ、ああぁぁあっ、あ、あんっあぁっ…やぁっ」
「お前が嫌でも私はこうしたいんだ。もう暫く付き合ってくれ。…ペルセポネ。」
「っ…じゃ…なっあうぅっ…あ、あ、あああぁぁぁ!」
拘束していた腕を豊かな胸への愛撫に回して強く揉んで乳首を摘み
同時に秘所を掻き回す様に弄ぶと堪え切れずに女が達した。
秘所から指を抜くと、愛液が溢れ、脚を伝って泉の水に混じる。 「は……ぁ、はあ……ふはぁ…。」
暫く荒い呼吸を繰り返した後
「ペルセポネ。」
「あ。」
男は抱き竦めた女と泉の淵へ移動し、そのまま女の上体を倒させ、手を淵の地面に付けさせる
当然女の方は臀部を男に向けた、後ろから男を迎え入れる体勢で
これから受ける侵入に身を震わせた。
それまでの女の姿に煽られた雄を陰唇に宛がい、
擦り付けて未だ溢れる液体を自身のそれに塗り付ける。
「あ…ああ……。」
先走りに滲む先端で肉芽を擦ると更に温かい液が秘所を濡らした
そして
「あ…あぁ……っぁはあぁぁぁぁあぁ!」
秘所を潤ませる入口に肉棒が侵入し、奥へ奥へと進んでいく。
ざぶっ…ざぶん…ざばっ
「あぁぁぁぁっ…あっあぁ…あ、あ、」
ちゅ…ずちゅ…にちっ、ぬちゅちゅ…ずりゅ
「は…あぅ!ひゃぁん…あぁぁん…あ!」 ちゅぅぅぅ…つぱ、ち、つぷ、ちゅ、ちゅ、かぷ、……ちゅうぅぅぅぅっぱ
「ひああぁぁん!あぁ!あふぅっ、あぁぅ…あっ、ふぁ、ふはあぁあぁあぁぁぁん!!」
突き上げられて腰が揺れる度に水面が揺れざぶざぶと音を立てる。
何度も慣らされた膣壁は直ぐに最奥まで男を受け入れ、蠢いては淫らな音を響かせた。
剥き出しに曝されている背中に男の口が落とされあちこちに間断無く
吸い上げられて甘噛みされて舐められて熱い吐息を吹き掛けられる
絡み付く手も腰を掴んで固定したかと思えば臀部や太腿を撫で回し、
乳房を揉み上げ乳首を摘み、茂みへとのばして敏感な突起を突つき一際高い嬌声を引き出した。
…ざぶざぶさぶさぶさぶさぶさぶざぶ
「あぅっああっ、ぁああぁっ、あぁうっ」
抽送の速度が上がり、それに伴って水の揺れと音も大きく激しくなる。
つられて喘ぎ悶える女の限界が近いのを見てとった男が数々の小花を散らす背中に覆いかぶさり
身体を掻き抱いて肩と腰を固定させ、首筋に口を寄せて甘噛みすると更に激しく突き上げた。
「ああぅ!あん!あん!あ、ああ!あ!あ、ひぁ、やら、あ、あぁ……。」
男は互いの絶頂が間際なのを確かめてから入口近くまで引き抜き
ずぷん!
「ッああぁぁぁあぁぁあぁぁ――――!!!」
女が達した声を上げ、膣壁が中のモノを熱烈に愛撫したのに次いで
「…っふぅ……っぐううぅぅっ…!!」
男がくぐもった声を漏らして絶頂を迎えたばかりの女の中に白濁液をぶちまけた。
「…ふぁっ…あふぅ…ふはあぁぁん…はぁん」
「…酷いです。」
動かぬ身体を男に抱えられて泉から上がり服を着せられて適当な木に背を預ける様に座らされた
女が開口1番に言ったのがそれだった。
「何が?」
女の抗議に男は不機嫌に口を尖らせる。…子供みたいだ。
「大体、水浴びしたいと言ったのはお前だろう、ペルセポネ。」 そう言って拗ねた男に女が食い下がる。
「あんな風に後ろから巻き付かれては私は何も出来ないではありませんか。」
「私がお前の体を流したんだから問題無いだろう。」
男は相変わらず憮然として言うので、女は悲し気に俯いて…呟いた。
「…私だってハデス様の御体を流して差し上げたかったのに……ふぇ?」
聞こえない位の小声を聞き届けた男はいきなり女を抱き竦める。
温かい体温が女に伝わった。次いで、嬉しそうにに喉を鳴らす振動も。
そしてあっという間に機嫌を直した男は女の頬に自分の頬を擦り寄せ、唇を滑らせ、舌で舐め、
唇を啜りにかかり、存分に堪能してから…言った。
「それは…済まなかったな。……それはまた、今度、な?」
こつん、と額同士を合わせる。
「ハデス様…。」
ペルセポネは悲しそうに言った。
相手に落胆したのではなく、逢瀬の終わりが近いのだ。これ以上は、引き伸ばせない。
だから
「……ん。」
自分から愛する男へ口づけた。
…ざぶん…ざぶん…
…ヘルメスっす。只今仕事帰りのヘリオスと一緒にオケアノスの海を流されてるとこっす。
ってもホモじゃないっすよ?…疲れてるんすよパシリの仕事増えて。
「そんなでね、今日もハデス様とペルセポネ様青姦やってたらしいよ?らしいよ?」
と、ヘリオスがにこやかに今日の事を話してくれる
…なんかいやに間抜けなBGMが聞こえるんすけど…。
「だろうと思ったっす…昨日のパシられ頻度凄かったっすから。」
脱力感満載でいう僕にお疲れさ〜んという声が降った。
ざぶざぶざぶざぶ……
「確かにね〜あの二人が会う事自体は禁止されてないし…
ハデス様も短時間なら地上に出られますからね〜。」
ヘリオスの呑気な声が恨めしいっす。
…まぁつまり、
『冬以外はハデスが地上に出向けばいいじゃない』
という話で、おかげで僕はこれまでの業務+あの二人の愛の伝令役もさせられて…
過労状態なんすよね………はぁ。
どんぶらこっこどんぶらこっこ……
以上。
本当にあったら嫌なギリシャ神話〜結局年中イチャついとんのかいこのバカップルが〜
ですよと。
え〜どうやらこのハデスさんの愛撫は獣のそれに近いようです。はい。
GJGJ!ハデペルええの〜
どんぶらこっこのヘルヘリもGJ
考えてみりゃ確かにヘルメスってパシリだよなw
ハデペルものGJ!やっぱこの二人って絵になりますねぇ。
しかしマルグレといい、ハデペルといい、良作が投下されると自分の作品がスレ汚しっぽく思えますが、
以前から予告していましたので投下します。
>>569のアルテミスものです。
※注意
・アポロンが極度のアホでナルシストです。
・アルテミスがボクっ子で役回りも悪いです。
・二人の仲は徹底して険悪です。二人は絶対に仲良しでないと駄目な人は見ないで下さい。
・全体的にギャグ調です。シリアスは期待しないで下さい。
アポロンとアルテミス。
兄妹か姉弟かは明らかではないが、ギリシャ神話でも特に名高い双子の神である。
全能の神ゼウスとティタン族の娘レトの間に産まれた二人は、神話の中で度々姿を現す。
音楽と予言の芸術神であり、理性的で美しき男神アポロン。
狩猟と山地の自然神であり、潔癖で気高い女神アルテミス。
オリンポス十二神に名を連ねた二人は、後世にて高く評価され、ギリシャ神話を愛する人々を魅了した。
だが、オリンポスの神はどこか人間臭く感情的で、一癖も二癖もある者ばかり。
人々の理想とは少しばかり違った奇妙な性質を持っているものは、この双子とて例外ではなかった。
―――――――――――
エオスが曙に導き、ニュクスの闇が消え去る朝。ヘリオスの日光がオリンポス中に広がる。
神も人も妖精も、眠れるものは皆目覚める爽やかな時間だ
だが、そんな爽やかな時間も、オリンポス中に広がる大声によって消し飛ばされた。
「うぅ〜とぅぅ〜くぅ〜すぃぃぃぃぃいいいいいい〜〜〜」
テノールを思わせる巨大な美声がオリンポスの一角にある神殿から響き渡る。
しかしそんな美声も、これでは爽やかな朝を台無しにする奇声にしかならない。
神殿にて声を響かせる声の主の名はアポロン。芸術を愛し、美しき己を愛するオリンポスの神。
彼はオリンポス中に得体の知れない奇声を響かせた後、同じく得体の知れない歌を美しき声で奏でる。
「幾万幾億もの年月が経とうともぉぉ〜〜我が美しさは消して色あせぬぅぅ〜〜
我は日の光に祝福されぇぇ〜〜〜全ての芸術を司るぅぅぅ〜〜〜
我が名はアポロンんん〜〜〜この世で最も最も最も美しうぃぃぃぃ〜〜〜」
「そぅ、アポロン様こそがこの世で最も美しいぃぃぃぃ〜〜」
アポロンの歌に合わせ、神殿に仕える文芸の女神ムーサたちがバックコーラスを勤める。
己の美声に陶酔しきりながら、アポロンは益々声音を響かせてゆく。
「流れる黄金色の我が神はぁぁぁ〜〜〜日の光を浴びさらに優雅にぃぃぃ〜〜〜
碧き瞳は我が瞳はぁぁぁ〜〜〜零れる雫でさらに輝きぃぃぃ〜〜〜
====以下かなり長くなるので省略====
優雅なる我が声はぁぁぁ〜〜〜どんな言葉でも例え切れずぅぅぅ〜〜〜
我が名はアポロンんん〜〜〜この世で最も最も最も最も」
すぅぅー
アポロンは一旦声を止め、最大限にまで息を吸い込んだ。
「うぅぅ〜 とぅぅ〜 くぅぅ〜 すぃぃぃぃぃいいいいいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
最後の一声は、オリンポスを越え下界にまで届くであろう大声であった。
朝早く目覚めた人間ならば、大空に遠くから響くこの声を見逃さなかったであろう。
「そう・・・、この僕こそがこの世で最も美しい・・・」
アポロンはそっと呟き、未だオリンポス山に木魂する声の残滓に恍惚とした表情を浮かべた。
朝一番の歌が終わり、アポロンの様子を見たムーサたちは挙ってアポロンを褒め称える。
「流石ですアポロン様」
「アポロン様の美しさに叶うものなどこの世にはありませぬ」
「アポロン様が女神なら、あのアフロディーテ様の姿でさえも霞むでしょう」
「無礼な!アポロン様は今でも十分にアフロディーテ様よりも美しい」
「このような美しき神に仕える事ができるだけで、私たちは誰よりも恵まれています」
ムーサたちの賛美を受けたアポロンは、さも当然かというように無言で顎を撫でた。
だが、彼女たちの賛美に気をよくしたアポロンは、喉を鳴らし再び歌声を響かせようとする。
「では、二番。 コホン
黄昏の夕日も悠久の我が美をぉぉ〜〜〜満ちる月も絶世の我が美をぉぉ〜〜〜
「いい加減にしろ、くぉんの大馬鹿野郎!!!」
アポロンの歌は神殿を突き破る大声によって遮られた。
折角の歌を邪魔されたアポロンは、不快感を露にした顔を神殿の入り口に向ける。
そこには、アポロンと同じ年頃の一人の少女が、肩で息をしながら怒気で顔を紅く染めていた。
いきなり神殿に現れた彼女は、『自称』アポロンの姉アルテミス。
アポロンと似た顔立ちをしているが、やや女性的であどけなさを持ち合わせている。
そして何よりも処女神特有の凛々しさがあるのだが、それもこの実の双子が相手では形無しである。
歌を邪魔されたアポロンは不機嫌さを露にしながらアルテミスを睨みつける。
しかし彼は、すぐに取るに足らないとでも言うかのように目を反らした。
「邪魔をしないでおくれ、アルテミス。これからこの僕の美しさを世に示すアポロン賛歌第二番が始まるんだ。
最後の第二千四百七十八番が終わるまで神殿の外で大人しくしててくれないか」
そういうとアポロンは、アルテミスを無視して再び歌い始めようとする。
だが、アルテミスはそれを許さず、アポロンの背中に蹴りを入れて再び怒鳴りつけた。
「長いわ!朝っぱらから馬鹿みたいに騒ぐな!訳のわからない歌を歌うな!
一体どれだけの神々が迷惑してると思ってんだ、この変態!!」
紅い顔をしたアルテミスは次々とアポロンに怒鳴りたてる。
アポロンの歌のせいで強制的に起こされたのだろう、目をショボショボさせながら不快感を顔に出していた。
だがそんな事、アポロンや御付きのムーサたちには知った事ではない。
先程からの主への態度に憤ったムーサの一人がアルテミスに掴みかかった。
「我らがアポロン様になんて事を!この無礼者!!」
それを見た他のムーサたちは、慌てながら掴みかかった者を制止する。
主を侮辱された怒りは他の者も同じなのだが、如何せん相手は十二神。相手が悪すぎる。
「お、およしなさいよ・・・。相手はあのアルテミスよ・・・」
「で、でも、あのアルテミス、アポロン様のことを・・・」
「気持ちはわかるけど、あのアルテミスを怒らせたらどうなるか・・・」
「もう遅い」
その一言だけで相手を握りつぶしそうな声がした。ムーサたちは顔色を悪くしてそちらを向く。
そこには、額に青筋を浮かべ、背中の矢筒に手を伸ばしたアルテミスがいた。
「たかがムーサの分際で十二神の一人であるボクに対して随分な口の利きようじゃないか。
大体さっきから“あの”アルテミスって何だよ!“あの”って!馬鹿にしてるの!?
それに、ムーサごときがこのボクを呼び捨てにしていいと思ってるのかい!キミたち、覚悟はできてるよね?」
顔に笑みを浮かべながら、しかし目には憤怒の色を浮かべながらアルテミスは弓に矢を番える。
「ど、どうかお許しをアルテミス様!」
ムーサたちはガタガタ震えながら、揃ってアルテミスに許しを請う。
中には今にも気を失いそうになって身動きできないものもいた。
アルテミスの弓はどんな獣でさえも射止める自慢の代物だ。
しかも彼女の弓は獣だけでなく、ゼウスよって全ての女を射殺す事を許されている。
怒れる彼女の弓を受けたのならば、不死の神々といえども確実に無事ではすまないだろう。
そんな神技に怯えるムーサたちに、アルテミスは静かに矢を放った。
だが、その矢がムーサに届く事はなかった。
アルテミスと同じく弓を番えたアポロンが彼女の矢を打ち落としたのである。
「アルテミス、ここは僕の神殿なんだ。いくら血を分けた双子でも、これ以上の暴挙は許さないよ」
そうアポロンは淡々とした声で喋った。もしこの事がばれれば他所の神殿で暴れたアルテミスが不利だ。
たとえ愛娘と言えども、ゼウスは許してくれないだろう。
「チッ」
アルテミスはまだ怒りが収まらないものの、渋々弓を納めた。
「アルテミス、このムーサたちは僕の大切な義妹なんだ。僕と同じく芸術と美を愛す素晴らしい神。
いい年して野原で暴れまわる野蛮な妹とは訳が違うのだよ」
アポロンはそういうと、誇らしげにムーサたちの方へ顔を向けた。
彼女たちはアポロンに仕えると同時に、アポロンと志を等しくする彼の自慢の義妹でもある。
そんな義妹たちはアポロンの言葉に感動したのか、顔を赤く染めたり目を潤ませたりしていた。
しかし彼女たちとは対照的に、アルテミスの怒りは一層高まるばかりだ。
怒りが限界に近づいたアルテミスは、熱気を帯びた鼻息をフシュー、フシューと立てながら怒声を放った。
「ちょっと待て!野蛮!?狩りの何処が野蛮なんだよ!
ボクに言わせりゃ年がら年中お遊戯遊びをしてるキミは陳腐だろ!それに・・・」
彼女は一旦言葉を止めて息を大きく吸い、そしてできる限り大きな声を出した。
「誰がキミの妹だって!冗談じゃない!キミが僕の弟なんじゃないかっ!!」
ここまで喋るとアルテミスは薄い胸に手を当て、息を荒くしてアポロンを睨みつけた。
男女の双子である二人だが、兄妹なのか姉弟なのかははっきりしていない。
母親のレトでさえもはっきり覚えていない。故に二人は、自分が姉だ、自分が兄だと自ら主張し続けている。
だがその事も、この双子の神が険悪な理由に一役買うことになっている。
「憐れな・・・。自らの醜悪さに気付かず・・・、我が芸術を理解できる程の知性を持たず・・・、
そして己が我が妹だという事実を受け入れることもできない・・・。
僕は兄として、この愚かな妹に同情せざるを得ないよ。・・・この兄としての僕の気持ち、わかってくれるかい?」
自らを兄とするアポロンは、額に手を当ててゆっくりと首を振った。
その仕草には、自らが妹と称する少女への絶望と哀れみの両の感情が込められている。
しかしその仕草は、彼女の怒りに油を注ぐ結果になった。
アルテミスの顔からスッと表情が消えた。その代わり両手の指は非常に小刻みにカタカタと震えている。
そして、いままで蓄積されていた怒りがとうとう頂点に達した。
「だああぁぁーっ!ふっざけんなァ!!
毎度毎度ボクの事バカにしやがって!!今度こそ叩き潰してやる!!」
怒りを爆発させたアルテミスはアポロンに掴みかかり、自分とは対照的な彼の白い首根っこに手をかけた。
白くとも太さのある首に少女特有の細い指がかかり、今にも握りつぶさんとする勢いで力が加えられる。
だが、そんな危機に陥っているにも関わらず、アポロンは冷静だった。
彼は右手から二本の指を立て、自らが見つめ続けている二つの眼にそれを向ける。
「我が二つの白き指は、愚者を裁く剣となりて!」
そう叫ぶとアポロンは、アルテミスの両目に二本の指を突き立てた。
「うっぎゃわぁぁぁぁぁあああああっ!!目が!目がぁぁぁ〜〜ッ!!」
アルテミスは兄の首にかけた両手を離すと、両目を押さえ神殿の床をゴロゴロとのた打ち回り悲鳴を上げた。
当然ながらアルテミスの両目からは激痛が放たれていた。
悲鳴は次第に小さくなっていくが、それでもなお声を搾り出そうと、彼女の喉は引きつらせていた。
神殿の床を這いつくばって七転八倒するアルテミスとは対照的に、実にアポロンは誇らしげにしている。
我らが主の勝利を確信したムーサたちは、挙って主を称え続ける。
「お見事です、アポロン様!」
「やはりあのアルテミスよりもアポロン様が優れています!」
「ああ、何てことでしょう。アポロン様の金髪が朝日を浴びて黄金に輝いています!」
「きっとあの太陽もアポロン様の勝利を祝福しているのですわ!」
胸を張るアポロンと感動で胸を満たすムーサたち。
彼ら芸術の神々は、今の勝利による祝福も兼ね、再び得体の知れない歌声を奏で始める。
「我が名はアポロン〜。この僕こそが、最も最も最も最もうぅ〜とぅぅ〜くぅ〜すぃぃぃぃぃいいいいい〜〜」
「アポロン様こそがこの世で最も美しいぃぃぃぃ〜〜」
「ち・・・畜生ぉ・・・。覚えてやがれ・・・」
結局自分は屈辱を受けに来たにすぎなかったと思うと、余りにも悔しくてたまらないだろう。
アルテミスは今の屈辱を胸に歌声響き渡る神殿を後にした。
―――――――――――
双子として産まれた二人を一組に纏め、その仲が良好だと考えるものはかなり多い。
だが、同じ時に生まれた双子でもその性質や神格は対照的。そのためかお互いの中は険悪である。
とは言っても、“妹”を相手にするつもりはないアポロンとは違い、アルテミスは徹底して“弟”を嫌悪している。
そのために彼女は、“弟”と同じ性を持つ『男』を徹底して嫌うようになった。
気取ってばかりで女を蔑み、プライドが高く傲慢な格好付け屋。どいつもこいつもいけ好かない連中だと―――
以上です。うっかりミスをしてしまいましたが、
>>621は アルテミスの恋 -プロローグ-1/4
>>622は アルテミスの恋 -プロローグ-2/4 です・・・orz
これだけでも読めますが、希望があれば本編のオリオン×アルテミスを書きます。
>618
GJ!このスレ、エロ有りのハデペルは初めてだ。ご馳走様でした(*´Д`)
年中いちゃこくのはいいがそうするとハデスも過労になるんじゃないかwww
アルテミスキタ━━━(゚∀゚)━━━
ハデペルもいいけどアホの子な兄妹(姉弟?)
に和んだ
>>608 投下終わってから冷静に考えて、全くその通りだとおもたよ…orz
初投下にてんぱってたみたいだ。
指摘トンクス。今度は間違えない(`・ω・´)
>>610 うん、素で誤字ってたんだ。すまない(´・ω・`)
見直しをしたら本文でも公爵公爵って言ってるしね…('∀`)
見苦しい誤字ばかりで本当にすまない。それじゃあ、注文を聞こうか
なんとなーく
>>599-606の続きっぽいものを性懲りもなくうp。
長くなっちゃったんで全然エロくない前半分だけうpしてもう寝る。
久しぶりに入った狼の部屋は、ひどく殺風景で……。
それでいて、何所か懐かしいモノに溢れ返った部屋だった。
大きな剣や兵法書が散乱する床の上にグレモリーのベールの裾を引きながら、
彼女を咥えたマルコシアスは部屋の隅にある大きな寝台に彼女の身体を放り投げる。
存外に柔らかなスプリングは彼女の身体を受け止め、その身体を幾度か跳ねさせた。
「え、と……何で私マルコシアスの部屋に連れてこられてるの……?」
「薬塗ってやるよ。そのまま帰るわけにはいかねぇだろ」
「ふぇ……あ、え、や、だ、大丈夫よぅ…こ、こんなのすぐに治っちゃう、し…」
寝台が弾むたびにバランスを崩してころころと転がる悪魔王がようやく身体を起こし、
それはもう不思議そうな顔を狼に向ける……が……。
彼女をこの部屋に連れ込んだはずの狼は、いつの間にか侯爵冠を被った長身の男に姿を変えていた。
年の頃は20代前半というところだろうか。
あどけない顔で男を見上げる悪魔王と比べると、だいぶ年嵩に見える。
…………尤も、実際の年齢としては、
外見年齢も精神年齢もマルコシアスより幼く見えるグレモリーの方がよほど上なのだろうけれども……。
転がった衝撃で再び肌蹴たドレスを慌てて掻き合わせたグレモリーは、
困ったような笑みを浮かべながら小首を傾げてマルコシアスを見つめている。
恐らく、ともすれば親切そうに聞こえる言葉の裏に、
隠しきれない下心でも感じ取ってしまったのだろう。
言いようのない焦りととてつもなく嫌な予感のせいか……上手く動かない舌を叱咤して、
グレモリーが尻もちをついたような恰好のまま後ずさり始めた。
だが、この場の雰囲気を取り繕うように笑うグレモリーを逃すまいとするかのように、
邪悪なまでに極上の笑みを浮かべたマルコシアスが寝台の端に膝を乗せる。
二人分の体重をかけられた寝台は、抗議するかのようにギシリと軋んだような音を立てた。
乾いた笑いを貼り付けたまま、 少女は必死に男の追跡から逃れようと後ずさっていく。
……が……いくら男の寝台が広いといっても、その広さが無限にあるわけではない。
あっと言う間に、少女は意匠が凝らされたヘッドボードまで追い詰められてしまった。
「何だよ……何逃げてんだ、主殿……?」
「に、逃げてるわけ、じゃ、ない…もん…………せ、せんじゅちゅてきてった……」
「ほーう。俺の前でよくその台詞が吐けたモンだぜ…………っつーか、言えてねぇぞ馬鹿モリー?」
ヘッドボードに手をついたマルコシアスに覆いかぶさられるがごとき体勢で、
膝を抱えるようにして身体を丸めたグレモリーが囁くような小さな声を洩らした。
悪戯が見つかった子供のように首をすくめて男を見上げながら、
それはもう情けないほどに困り切った様子の少女の唇が呂律の回っていない言葉を紡ぐ。
だが、グレモリーの言葉を聞くマルコシアスの笑みは、彼女の唇が動くたび、
ますます深められていくようだ。
何せ、今。
少女に圧し掛かるように威圧している男は、創世記戦争において、
その圧倒的な戦闘能力を見込まれて爵位を与えられたほどの戦闘狂である。
戦略とも呼べぬ子供だましな彼女の行動など、すでにお見通しであったのだろう。
「そんなにムキになって逃げなくても、中身はバシンから貰った薬だぜ?
シトリーあたりに貰った奴よりか、だいぶ信用できんだろ?」
「…っ、や、やだもん!こんなの、すぐに治るもん〜〜〜〜!!」
「あのな…正直な話、見てるこっちが痛ぇんだ。四の五の言わずにさっさと脱げ…ってか、脱がす!」
ニヤニヤと楽しげに笑う男が、少女の前で片手に収めた薬瓶を傾けてみせた。
その動きに合わせ、色硝子の瓶の中で粘度の高いとろりとした液体がゆっくりと流動する。
だが、男の説明を聞いても、少女の態度が緩むわけではない。
少女が拒絶する大元の原因が、薬に対する不信感ではないということに、
彼女を拘束する男は気付いているのかいないのか……。
胸の前で交差させた腕をの力を弛めそうもない少女に舌打ちしながら、
半ばイラついたような男の掌が、無遠慮に彼女のドレスに延ばされた。
「や、ま、マルコシアス、ダメぇっっ!は、恥ずかしいから離してほしいのー!!!」
「喧しい!テメェの裸なんざガキの頃に散々見ただろうが!」
「そ、それとこれとは話が別だもんー!!やだー!はーなーしーてー!」
「黙ってろ、馬鹿モリー!どうせあの魔術師にも見せたんだろう?
一回見せるのも二回見せるのもたいして変わんねぇだろ」
必死で手足をばたつかせるグレモリーを押さえつけながら、
喧々囂々と吼えるマルコシアスの手が彼女のドレスをはぎ取っていく。
手際よく脱がされていく重いベルベットの下から覗く肌は、
彼がまだ小さかった頃に見た時と全く変わらない程、白く滑らかだ。
その白い肌に刻まれた傷跡に眉を顰めながら、寝台に腰を下ろしたマルコシアスが
自身の身体の下に組み敷かれている少女の顔を覗き込んでみれば、
羞恥に首筋まで朱に染めたグレモリーが、きゅうっと唇を噛みながら、潤んだ瞳から一筋涙を零した。
その姿はあまりにも幼くいたいけで、男の征服欲と劣情とをそそり立てる。
………………だが……。
「…………っ…ぅ、……ふぇ……」
「……う゛……」
「うぇ…………うぇぇぇぇぇ…………」
下着をも剥ぎ取ろうと薄い布地に指をかけたところで、
マルコシアスはそれはもう嫌な事に気がついてしまった。
……うつ伏せにさせたグレモリーの肩が、不規則に震えているのだ。
寝台に顔を押し付けているせいで、少女の表情を読むことはできない。
しかしながら、なんとも情けない鼻声と嗚咽のおかげで、彼女が泣いていることは嫌でもわかる。
半ば鼻白んだような表情で、マルコシアスはグレモリーのから手を離した。
ついでに腕に引っ掛かっているだけになっていたドレスの前を合わせてやり、
ひどく小さく感じられる彼女の身体を抱き上げる。
後から後から零れ落ちる涙で、 少女の頬はぐしょぐしょに濡れ切っていた。
泣きじゃくるグレモリーの頬を伝う涙を親指の腹で拭ってやりながら……。
マルコシアスは真っ赤に潤んだグレモリーの目尻に唇を落とす。
胡坐をかいた膝の上にグレモリーを抱き上げ、
マルコシアスがぐすぐすとしゃくりあげる彼女の背中に腕を回してきつく抱きすくめる。
もちろん、逃亡防止の意味もあってのことだろうが、
久しぶりに感じる少女の温もりに制御が利かなくなったせいもあるのだろう。
どんなに宥めるように背中を撫でても、どんなにあやすように口付けを落としても…。
一度泣きだしたグレモリーは、幾度もしゃくりあげながら緩く緩く頭を振るだけだ。
それどころか、彼女がしゃくりあげるたびに柔らかな乳房がたぷんと揺れ、
治まりかけた雄の嗜虐心を煽り立てた。
仕方なくそこから目を逸らしながら、
マルコシアスはグレモリーの瞳に新たに盛り上がってきた涙の雫を舐めとってやる。
ポロポロと涙を零す少女の拳が、力なく彼の厚い胸板を叩き始めた。
どうやら、彼の言動が相当気に入らなかったのだろう。
グレモリーの小さな拳でぽこぽこと胸を叩かれても、マルコシアスにとっては痛くも痒くもない。
ただ、ひどく傷ついたような表情で胸を叩かれるたび、
彼の胸に言い様のない感情が澱のように溜まっていく。
「……………泣くなよ、馬鹿モリー…………これじゃ俺が泣かせてるみてぇじゃねぇか…」
「…っ…ふぇ……まるこしあす、の、せい…だもん……マルコシアスが悪いんだもん…っ」
「俺の何が悪いってんだよ?
そもそも、お前があんなインチキ魔術師に呼び出されんのが悪いんだろうが」
「せいとうな方法でしょうかんされたから行ったんだもん…
………そ、それに、あんなことされるなんて思わなかった、もん……」
ぐすぐすと鼻を鳴らしながら尋ねてくる少女を抱き寄せて、男は彼女の耳元に唇を寄せた。
耳朶を甘噛みしながら舌を内耳に捩じ込んで、ボソリと本音を囁いてやる。
少女の耳の中で弾けた男の声は、何処となく拗ねているような口調になった。
思いもよらなかったマルコシアスの言葉に、グレモリーの泣き声がほんの少し小さくなる。
今の彼女の顔には、先ほどまでの傷ついたような、
苦しんでいるかのような表情は浮かんでいなかった。
ただ、へにゃりと眉の下がったなんとも情けない顔で、
何かを言いたげに唇を尖らせているだけだ。
「…だいたい……ムカつくんだよ、お前………毎回毎回俺がらみの問題で召喚されやがって…」
「…………だから、それは、正式な手続きに基いて召喚されてるから……」
「んなモン無視すりゃいいだろうが!召喚されるたびにどっか怪我して帰ってきて、
痛がるならまだしも、なんにもなかったみてぇにヘラヘラ笑って俺の前に顔出して…!」
「……だ、だって…怪我したっていっても、本当にちょこっとだけ、だし……
それに、そんな事でマルコシアスに心配かけさせても良くないし…」
「黙ってろ、馬鹿モリー!話しかけられた時以外に口を開くな、塞ぐぞ!!」
「……………ふぇ?……っあ……んぅっっっ!?……」
拗ねた子供のように唇をへの字に引き結んだまま、
グレモリーの涙で腫れた真っ赤な瞳がマルコシアスを見つめている。
今はもうすっかりと力の抜けた小さな身体を、マルコシアスは再び床に組み敷いた。
大きな身体に組み敷かれながら、少女は抗議するような声を上げる。
その顔に浮かぶものは、怒りとも悔しさとも呆れとも困惑ともつかない表情だ。
それはもう形容に困る表情を浮かべるグレモリーの上に圧し掛かり、
マルコシアスは彼女の細い頤を掴む。
これ以上ない程に赤く染まった少女の顔を楽しげに眺めながら、
男はそのまま首を伸ばして濡れたように色付く唇を奪い取った。
「…おい、馬鹿モリー……お前もう魔界から出んな。誰かに召喚されても無視してろ」
「…っ、は……や、マルコシアス、ぅ…っ…」
「………………何でだろうな……お前が俺の視界にいねぇと本気で不安なんだ…
……………………………なぁ…どうにかしてくれよ、馬鹿主…」
もはや衣服としての機能を果たしていないドレスの残骸を取り去りながら、
自分が言いたいことだけを言い放つと、
少女の返事も聞かぬままに、男は彼女の柔らかな肌に掌を這わせていく。
自分の言葉に考え込むグレモリーの口唇を、マルコシアスは幾度も幾度も貪った。
驚愕の余り閉じることすら忘れられているような唇の隙間から舌を捩じ込み、
口内を嘗め回すかのように蹂躙する。
怯えるように萎縮していた舌を絡め取れば、酷く湿った水音が響いた。
淫猥な破裂音が耳に届いたのか、口腔内を蹂躙する舌の動きに翻弄されているのか…。
グレモリーの身体から力が抜けていく
覆いかぶさってくるマルコシアスの厚い胸をなんとか退かそうと
必死で突っ張っていたグレモリーの腕からすっかりと力が抜けきった頃……。
ようやく男が少女の口唇を解放した。
「ほんと……ムカつくよ、お前…………俺の知らねぇ所で、俺のことで面倒事に巻き込まれて、
俺のせいで傷ついて帰ってきて……それでも、俺のことばっかり考えてて……」
「んっ……や、あ……マ、ル…コ、シアスぅ……っっ……」
「煩ぇよ、馬鹿モリー…………少しは俺にもお前のこと考えさせろ、馬鹿」
くったりと寝台に沈むグレモリーの身体を抱きなおし、マルコシアスはその身体につぅっと掌を滑らせる。
大きくて無骨な掌が、頬から顎に…。
そして、首筋やうなじにかけてを滑り撫でるその感覚に、少女の身体が小刻みに震えだした。
脱力しきりながらも逃れようとするグレモリーが足掻くたび、
彼女を抱く腕に力を込めて、マルコシアスは身体の間で窮屈そうに潰れている乳房に手を伸ばす。
身体と身体の隙間から手を差し入れて肌をまさぐれば、面白いように細い身体が跳ね上がった。
一見、それはひどく手荒な触り方だったが、実際はかなり的確にポイントを押えているのだろう。
次第に熱を帯びていく少女の柔らかな肌に、掌と唇を思う存分這わせていく。
グレモリーの声が甘く響き、次第に肌が上気して行く様を見、マルコシアスは満足そうな笑みを浮かべる。
男に弄ばれている少女の乳首はツンと立ち上がり、紅く熟していた。
「あっ…あんっ!そこばっかり…っ…や、あっ…」
「口と反応が一致してねぇぞ?……まぁ、身体の方はずいぶん正直だけどよ」
「…ひぅっ!?……んっ………ひゃんッ……す、吸っちゃヤダぁ…っ…!」
「コッチは、駄目だとは思ってねぇみたいだけどなぁ?」
「ひうぅっっ!!…あっ………あっ……やっ…ダメ…ダメなの、あ…あぁぁぁぁっ!!」
淡い桜色の突起を口に含むと、グレモリーの唇から艶かしい声が漏れる。
舌先でくすぐると、彼女の乳首はますます硬度を増していった。
ゴツゴツとした男の指が充血しきった乳首を捏ね回すたび、少女は喉をひくつかせて嬌声を上げる。
痙攣するかのように大きく跳ね上がる身体を床に押さえつけ、
マルコシアスは白い胸の頂で色付く突起のもう片方をギリッと摘み上げた。
悲鳴にも似たグレモリーの声が甘く響き、次第に肌が上気して行く様を見、
マルコシアスの笑みが深くなっていく。
追い立てられ、敏感になったそこへの愛撫が、よほど強烈な感覚なのだろう。
身体全体ををがくがくと戦慄かせながら、少女は目の前にいる男にしがみ付いた。
ひくつくグレモリーに構わずに、マルコシアスは尚も彼女の胸を玩び続ける。
グレモリーの身体はふるふると震え、瞳には涙を滲ませていた。
素直に声を上げないグレモリーを咎めるかのように……。
痛々しいほどに勃ちあがった乳首の片方を爪で引っ掻きながら、
マルコシアスは舌先で転がしていたもう片方にギリッと歯を立てる。
瞬間、グレモリーが大きく背中を仰け反らせた。
痛みすらも快感にすりかわるその感覚に、涙を零すグレモリーの瞳が大きく見開かれる。
白い喉を狼の牙の下に無防備に晒し、少女唇から声にならない悲鳴が溢れた。
ガクガクと痙攣を繰り返す細い身体を抱き寄せながら、
マルコシアスは再びグレモリーの乳首に吸いついた。
ぷっくりと勃ちあがったその中心に軽く歯を立ててやれば、
快感の波に抗う事ができないらしいグレモリーの唇から堪えきれない喘ぎが漏れる。
「……っっっ!!ひあっっ…あ、あっっ…あぁぁんっっ!!!」
「さっきに比べりゃ、イイ声で鳴くようになったじゃねぇか…なぁ、主殿?」
「…ふあっっ……あっ…ん…マルコ、シ、ア………ひあっっ…あぁぁぁんっ!!っ……」
空いた手でもう片方の乳房を揉みしだきながら、
狼は赤ん坊の頃のように、目の前にある乳首を吸い続けた。
…………………尤も、赤ん坊は乳首に歯を立てたり、舌で転がしたりはしないけれども……。
ガクガクと身体を震わせながら、グレモリーがマルコシアスの頭に腕を回し、
そのまま自分の胸に押し付けるように抱きしめた。
彼女が背中を反らせるたび、マルコシアスの顔に柔らかな胸乳が押し当たる。
少女の柔らかな胸と温かな腕に包まれる感触は、
何百年…何千年ぶりになるのか……マルコシアス自身も覚えていない。
そして、いつ頃から、『母』であった少女を『女』として認識してしまうようになったのかも、だ。
彼がまだ、彼女の腕の中にすっぽりと収まる大きさであった頃は、
ただただ純粋に甘えていられていられた気がする……。
口の中に広がる懐かしい甘さに瞳を細めつつ、ちゅっと音を立てて片方の乳首から口を離すと、
感傷を振り払うように、狼は間髪入れずにもう反対側の乳首に吸い付いた。
そちらも同じように舐めしゃぶり、歯を立てる。
唇で吸い付かれ、舌先で転がされ、鋭い牙で甘噛みされ……。
充血しきったグレモリーの乳首は、
既に舌先で突付かれただけで身体が跳ねるほどに感じてしまうようになっていた。
執拗に責められ続け、やがてそれは強い快感となって彼女を襲う。
「…………口ん中が甘ったりぃ………ガキの頃は何でこんなん飲めたんだろうな?」
「マ、ル…コシア、ス……?…っ、あ……ひあっ…ん…んぅ…っ……!」
「………………好き、だ……グレモリー……………お前が…好きだ…」
怒っているような、苦痛を耐え忍ぶような……そしてどこか泣いているような……。
様々な感情で彩られた深い深い血色の瞳が、射すくめるかのようにグレモリーを見据えていた。
赤く充血した両乳頭からトロトロと白い母乳を溢れさせ、
虚ろに霞む瞳で男を見つめたグレモリーの唇が微かに動き、男の名前をなぞっていく。
抵抗する気力すら失ったような身体を抱きしめ、マルコシアスはグレモリーに深く深く口付けた。
縮こまる小さな舌を絡め取り、角度を変えて何度も口付けて…。
無駄ともいえる抵抗を咎めるように乳首を指先でこね回せば、
先端から勢いよく母乳を溢れさせつつ少女の身体が跳ねあがる。
乱れた息の中に甘い喘ぎ声が混ざるのを感じながら、
マルコシアスはグレモリーの閉ざされた瞼の上に唇を落とした。
瞼から頬に、頬から唇に…余すところなく口付けが与えられる。
啄むような口付けのなか、ほんの少しだけ唇が離される瞬間……。
その一瞬の合間を縫って、少女の唇が掠れた声で男の名を紡ぐ。
ひどく甘い口付けの合間に、少女の舌っ足らずな声が己を呼ぶのが、ひどく心地よかった。
To Be Continued…?
うおおおおおおおおおおおおおお
G・Jーーーーーーーーーーーー
最近ネ申の投下が多くてうれしい限りだwww
>>629-637続き。
「…ひゃ、あ…や、マルコシアス……マルコシアスぅ…っ、あ……」
「すげぇな…もうトロトロだぞ………そんなに良かったのかよ、主殿…?」
「そ、そんなんじゃ、な……っ……ひぁっっ……」
「……んな顔で否定されても意味ねぇよ………………気持ち良いんだよなぁ?」
しどけなく寝台の上に身体を預けたグレモリーの、
焦点の合わない快感に潤んだ瞳がマルコシアスを見上げていた。
滑らかな絹の上で足を大きく割り開かされ、
男に組み敷かれている様は何とも淫靡でなまめかしい。
十分にその肢体を楽しんだ後、
徐にマルコシアスはグレモリーの膝の裏に手を差し入れて足を持ち上げた。
不意に秘部をさらけ出され、グレモリーの瞳に生気が戻る。
暴れるグレモリーの身体を押さえつけ、
宥めるように内腿を撫で上げながら、もう片方の手がついっと秘裂に伸ばされた。
そこはもう、溢れんばかりの透明な蜜液を滲ませ、ひくひくと息づいている。
隠すことも出来ずに割り開かれたそこからは、鮮紅色の秘肉が垣間見える。
ある意味でグロテスクともいえるこの造形美は、性本能に強烈に刷り込まれているのかもしれない。
誘われるように指を伸ばせば、湿った水音をたてながら男の指を飲み込んでいく。
胎内で指がうごめくたびにあがる嬌声に喉の奥で小さく笑いながら、
マルコシアスは溢れる蜜を指の腹ですくい取り、クリトリスになすりつけるように愛撫する。
粘膜をこそげるように舐られ、引き抜かれ、また差し入れられ……。
敏感な粘膜への執拗な愛撫に少女の花弁は蜜を滴らせ、男の手とシーツを濡らしていく。
「んっ……や……も、やだぁ………マ、ルコ、シア…ス………も、やめて…ぇ…っっ…」
「ここで止めたら後で辛いのはお前じゃねぇか……第一、ここで止めて我慢しきれるのかよ?」
「……マ……コ………も……や、だ…ぁ……」
「どうした、主殿…………何も聞こえねぇぞ?」
「…………っ……マル、コ…ぉ……………んぅ…っ…」
飲み込みきれなかった唾液が口の端から溢れ、首筋を伝い、胸元まで濡らしている。
熱に浮かされたような瞳で、グレモリーの手がマルコシアスの髪をかき乱す。
男の指が抽迭を繰り返している間、もう片方の手が乳房に伸ばされた。
固く尖った乳首を胸肉に押し込み、指先で転がし、摘み、捻りあげる。
言葉も出せず仰け反るグレモリーを楽しげに眺めながら、
マルコシアスはひくつく胎内にゆっくりと指を刺し入れていった。
先ずは示指が…次に中指が……。
指が動くたびに身体を痙攣させるグレモリーの、狭い胎内を犯す指の数が増えていく。
無遠慮に侵入してくる長い指に、行き場を失った蜜液が秘裂から零れ落ちた。
それは、指の抽迭が繰り返されるたびに、酷く淫猥な水音を響かせ、
グレモリーの羞恥心を絶えず刺激していく。
恥ずかしさに溢れ出す涙を、マルコシアスの舌が舐め取った。
辱めるような言葉や執拗に責めたてる指とは裏腹に、その声と温もりはどこまでも優しいのだ…。
「…ひあっ…う、ん…んん…っ………も、やだぁ……やめてぇ…」
「まだンなこと言ってんのか?いい加減に『イイ』って認めちまえよ」
腫れあがった乳首への刺激が強すぎたらしく、
むずがるように頭を振るグレモリーの口から甘い声が漏れる。
痛みと快感の入り混じった感覚に、彼女の脳髄は再び暴走しかけているようだ。
滑らかな絹の敷布の上に広がる髪が揺れ、
不安に眇められたグレモリーの瞳は次第に快感に潤んでいく。
離された唇の代わりといわんばかりに片方の乳首に舌を絡めて吸い付きながら、
マルコシアスはもう片方の乳首を捻りあげた。
間断なく攻め立てられ、グレモリーは完全にマルコシアスの性技に翻弄されているようだ。
また少し腫れあがった乳首に軽く歯を立てながら、
もう片方をキュッと捻りあげ、そのまま何度か引っ張ってやる。
「やっ…っっ…あ、や、だめ……だめ、そこ、ダメっ…や、あ、あぁぁぁぁんっっっ!!」
「…………………………嫌がってたくせに、乳首嬲られてイッってんじゃねぇか、淫乱…」
「あっ……ひぁんっ……わ、わたし、淫乱じゃ、ない…よぉ……っ……」
「淫乱じゃねぇなら雌マゾだな。胸いじくられただけで簡単にイきやがって…」
そして、過敏になっていた乳首への愛撫に、とうとう限界を超えてしまったのだろう。
一際高く悲痛な…そして、ひどく甘い悲鳴を上げて……。
グレモリーは身体を大きく痙攣させて絶頂へと上り詰めた。
背中を反らせて喘ぐグレモリーの乳首に尚も噛み付きながら、
マルコシアスはわけもなく襲ってくる苛立ちを噛み殺す。
その苛立ちの原因は、今、彼の身体の下でひくひくと痙攣している小さな小さな悪魔王だ。
彼女は、性的な刺激にあまりに免疫がなさ過ぎるのだ。
現に、あれだけ泣いて嫌がったにもかかわらず、
執拗に乳首を弄っただけであっけなく絶頂に達してしまったではないか…。
この分では、彼が目を離した隙にいつ他の男に寝取られてしまうかわかったものではない。
快感に震えるグレモリーを眺めていた男が、彼女の胎内を犯していた指を一気に引き抜いた。
内部から肉が捲れ上がるような感覚と、熱い塊が引き抜かれる感覚に、グレモリーは身体を震わせる。
ひくひくと収縮を繰り返して蜜をこぼす花弁は、もっと強い快感がほしいと訴えているかのようだ。
「………ひあっ…う、あ…マ、ルコ、シアス……や……も、変に、なる…よぉ…っ…」
「………ったく…サカりきった雌のツラしやがって………………誘ってんのかよ、馬鹿主…」
「…な、なんで……なに、いって……」
疼きを覚えた身体を持て余しているのか、
秘裂を外気が撫でていく感覚にすら泣きじゃくりながら腰を揺らすグレモリーを眺めつつ……。
マルコシアスは、赤く染まったグレモリーの頬に、唇に……軽く唇を重ねていく。
悪魔王の耳元で囁かれた狼の声は、情欲に掠れていて妙に熱かった。
情緒も駆け引きもないストレートなその言葉に、グレモリーの頬が見る間に上気していく。
快感に霞んだ瞳で床に横たわっている少女にもう一度口付けて、狼は彼女の身体を転がした。
細い腰に腕を巻きつけて支えてやりながら、獣のように四つん這いにさせる。
秘部も秘蕾も全てを曝け出すようなその格好に、少女の瞳に羞恥の色がありありと滲んだ。
涙で潤んだ虚ろな瞳で自分の肩越しにマルコシアスを見上げたグレモリーの下肢が、
男の手で大きく開かれ、蜜に濡れた朱鷺色の秘肉を曝け出された 。
腰を高く上げて尻を突き出して足を開かれている姿が余りにも惨めで淫らで、
少女は羞恥に目を開けられない。
そんなグレモリーの耳元で囁き続けながら、マルコシアスはぐっしょりと濡れた部分を指で押し広げた。
途端にグレモリーの細い腰が跳ね、胎内からは熱く蕩けるような蜜液があふれ出す。
グレモリーが反応に困っている間に、剥き出しになった膣口に堅く熱い塊が押し当てられた。
「……ふぇ………あ…ひぅっ……や…ま…こ、し…あす…ぅ…?」
「………………喧しい、馬鹿モリー……話しかけられた時以外口開くな。
テメェにたっぷりぶちまけてやるから、そのまま俺のモンになっちまえって……」
「な、なに……あっ、え…?…あ…あぁ…あああぁぁぁぁっっ!!」
不意に感じた熱さと質量に、グレモリーがマルコシアスを振り返る。
不安げに揺れる少女の項になだめるように唇を落とし、男はその細い腰を抱きかかえた。
怪訝そうに小首を傾げる少女の意識が、狼の言葉に向いた、その瞬間……。
僅かに緩んだ意識の隙を縫い、猛りきった雄がグレモリーの奥深くに突き込んできた。
身体の奥でぷつんと何かが切れる音がした気がして、少女は大きく目を見開く。
背を弓なりに反り返らせるグレモリーの口から漏れるのは、鋭く高い苦痛の叫びだ。
ひくひくと痙攣を繰り返す少女の胎内は、狼の雄を食い千切らんばかりに締め付けている。
胎内から湧き上がる強烈な痛みに、グレモリーの視界が真っ白に染まった。
今までに経験した事のない熱さと身体を裂かれるような痛みに、
少女の小さな身体が崩折れていく。
床にへたり込みそうになるグレモリーの細い腰を、マルコシアスの腕が抱え込んだ。
細い身体の上に覆いかぶさって、宥めるように グレモリーの肌に手を這わせていく。
「……っっっ!!ひあっっ…あ、あっっ…あぁぁんっっ!!!」
「何泣いてやがんだ、馬鹿モリー………お前は俺に抱かれて、ひぃひぃよがってりゃイイんだっつの…」
「……っっ…ふぇ……っ……んぅっ……や、…ま、こ…しあすぅ…っ……」
「だから泣くな…!……お前に泣かれると、どうすりゃいいのかわかんなくなんだよ…」
結合部から流れた一筋の赤い血液が雄の肉茎に絡み、潤滑剤に成り代わった。
……尤も、そんなものが必要ではないほど、グレモリーのそこは自身の蜜で潤ってはいたけれども…。
最奥まで貫かれる頃には痙攣は治まってはいたが、それでも、膣内はひくひくと収縮を繰り返している。
腫れて熱を持った乳首を指先で乳房の中に押し込みながら、
狼は少女の最奥目がけて自身を突き込みだした。
胸を揉まれ、胎内を突き上げられて、グレモリーの身体が大きく跳ね上がった。
幾度も子宮を突き上げられるたび、高く極まった声と共に少女の全身が震え上がる。
いくら人外の存在であるとはいえ……。
生殖器官を突き上げられることが、この小さな少女にとってどれだけ負担になっているのか、
狼にもよくわかっている。
だがそれでも、このまま欲望のままに突き壊してやりたいという欲望が頭をもたげてきて仕方がないのだ。
「…っつ…あ…やぁっっ…あんっ……なか……おなか、かきまわされて、る…よぉっっ…」
「さっきに比べりゃ、イイ声で鳴くようになったじゃねぇか、主殿…」
「…ふあっっ……あっ…ん………ひあっっ…あぁぁぁんっっ……!!!」
次第に、甘い声を漏らし始めたグレモリーの腰を抱き、
マルコシアスは充血した淫核を指の腹で撫であげた。
その刺激に、苦悶と快楽の入り混じった表情を浮かべたグレモリーの胎内が、雄をきつく締めつける。
突き上げるたびに細かく痙攣する内壁は、彼女の限界を物語っているようだ。
ひくひくと震え蠢きながら蹂躙する肉茎に絡みつき、奥へ奥へと誘うように蠢いている。
ひどく扇情的な少女の動きに笑みを深め、男は誘うように色付いた乳首を再び捻りあげた。
その瞬間、グレモリーの身体がビクンと大きく跳ね上がり、小刻みに身体を震わせる。
どうやら、とうとう絶頂に達してしまったものらしい。
ガクガクと痙攣を起こしながら背中を反らし、高く細く尾を引く悲鳴を漏らす。
グレモリーの虚ろな瞳には、もはや何も映ってはいないかのようだ。
この分だと、耳朶に噛み付きながらからかうように笑うマルコシアスの言葉も、もう耳に入ってはいないだろう。
乳首を抓られ、クリトリスを柔肉の中に押し込められて、グレモリーは弓なりに背中を仰け反らせた。
揶揄するようなマルコシアスの言葉に細い喘ぎ声を漏らしながら、そのまま意識を手放そうとしている。
「おっと……まだ眠らせねぇぞ、馬鹿モリー 」
「…え…ぁ……ふあぁぁぁっっっ!!!…あ、や…お、おなか……おなか、こすれ…っ…て…」
「なんだ…またイッちまったのかよ…………締め付けがきつくなってきてんぞ?」
「ひゃっ……んっっっ…………ひうぅっっ!」
……だが、少女を抱きしめる狼は、彼女が意識を失うことを赦そうとはしなかった。
意識を失いかけるその瞬間を狙い、少女と深く繋がったまま、彼女の身体を反転させる。
蕩けきり、肉茎に絡みついた秘肉が擦れる強烈な快感に、グレモリーが狂ったような悲鳴を上げた。
今度は、正面から向かい合うようにしてグレモリーを押さえつけながら、
マルコシアスは彼女の唇に口付ける。
貪るように舌を絡めて口腔内を蹂躙しながら、狼は少女の身体を抱え直した。
きつく絡み付いてくる内壁を抉るように腰を進め、
ギリギリまで引き抜いては再び奥まで押し入れる。
子宮ごと突き上げられているような突き上げに、
重ねた唇の間からグレモリーの殺しきれない声が漏れだしてきた。
胎内を犯す熱と質量に悪魔王の瞳から次第に理性の色が消えていく。
目の前にある大きな身体に腕を絡めてしがみつきながら、
マルコシアスと唇を重ね、自分からも舌を絡めはじめた。
お互いに深く深く唇を重ねたまま、マルコシアスはグレモリーの幼い顔とは不釣り合いに発育した胸を揉みしだいた。
酷く柔らかなその肉は、狼の掌の中で自在に形を変えていく。
吸いつくように滑らかな触り心地を楽しみつつ、マルコシアスはグレモリーの顔を盗み見た。
てっきり閉じられているとばかり思った黒い瞳は、予想を裏切るかのように薄く開いている。
トロリと潤んだ瞳にマルコシアスの姿を映しながら、グレモリーがふと、蕩けるような笑みを浮かべた。
それは、今にも泣き出す寸前のような表情にも、幸せそうに笑っているようにも見える。
「…っっっ……あ……クソッッ……何だ…何なんだ、テメェは…!犯されてるってのにンな顔しやがって…」
「んぅぅっっ……ひあっ………あ…………マルコシアス、…っっ……あぁぁぁんっっっ!」
「…クソ…っ…足りやしねぇ…………もっと喰わせろ、グレモリー……もっと、抱かせろ」
そのどうしようもなく無防備な表情に、狼の顔が思わず歪んだ。
魂の全てを曝け出している様なその笑みを、他の誰にも見せたくないとでも思ったのだろう。
殺しきれない嫉妬と独占欲を剥き出しにしたまま、マルコシアスは感情に任せてグレモリーの最奥を突き上げる。
子宮が押し潰される程の衝撃に、グレモリーの身体が硬直した。
だが、苦しそうに呻いてはいるが、
少女の胎内の内壁は嬉しそうに狼のモノに絡みつき、蠢いている
ぐちぐちと湿った音を結合部で響かせながら、
グレモリーは自らも腰を揺らしつつ、目の前の身体にしがみついた。
いくら抱きしめても貪っても犯しても治まらない心の飢えと渇きに、少女を抱く狼の腕に力が篭る。
泣きじゃくりながら喘ぐグレモリーを見ながらも、
胎内に肉塊を突き立てるマルコシアスの勢いが緩むことはない。
まるでレイプしているように見える激しさであったが、
マルコシアスを受け止めるグレモリーに拒絶の色は見られなかった。
むしろ、快感に霞む意識の中、マルコシアスの身勝手な要求に応えるように、
しっかりと彼にしがみついていく。
グレモリーのその行動にようやく満足したのか、ふと、マルコシアスの動きが止まった。
床から浮き上がるほどに背中を反らせる グレモリー の背中を撫で、マルコシアスは彼女の最奥に先端を押し付ける。
そのたびに細い身体が跳ね上がり、内壁がビクビクと収縮を繰り返した。
誘うようにうねる胎内は、雄を咥え込んだまま何度も絶倒に達しているかのようだ。
子宮の中にすらめり込んでくるような雄の苦痛と快感に、グレモリーの神経が灼かれていく。
「……まだ、足りねぇ………………もっと喰わせろ……もっと…もっとだ………!」
「ひあっっ……あっっ…あぁぁぁんっ…っっ…」
「なぁ…………このままお前の腹ン中にたっぷり種付けしてやるから、さっさと俺の子孕めよ」
「ひうぅっっ…んぅぅっっ……んっ…あ…マルコシアス、ぅ……っっ……」
「…このまま俺の子孕んで、俺とツガイになれ……グレモリー …」
耳元で囁かれた狼の告白に、苦痛と快楽で混濁した瞳を閉じた少女が思わずコクリと頷いた。
…………とはいえ、今のグレモリーに囁かれた言葉の意味を理解するだけの理性など残ってはいない。
だが、意味がわからないながらも肯定してしまった少女をいいことに……。
マルコシアスは、彼女の最奥に一際強く己を突きたてた。
絶えず締め付けてくるグレモリーの胎内を押し広げ、
更なる快感を得ようとするかのように何度も何度も腰を打ちつける。
「あっっ…あ、あぁ……あ……ん…………マルコシアス……マルコシアスぅっっ…!!」
「……っ……ああ、もう、畜生ッッッ……………………………愛してんぞ、 グレモリー …っっ……!」
「ひあっっ…あぁぁぁんっ………………あ………ひぅ……ん…………な、なか…にぃ……なかにでてる、よぉ……」
限界が近いのだろう。
グレモリーの内部の痙攣が激しくなり、中のモノを離すまいとするかのように締め付ける。
ただただ自身の名前を繰り返して抱きついてくるグレモリーの様子に、
否応なしにマルコシアスの熱が昂ぶった。
ひくひくと身体を震わせて喘ぐグレモリーの唇を何度も貪り、
マルコシアスはただひたすらに彼女の身体を蹂躙する。
ひどく甘い声で目の前の狼の名を呼び続ける少女の胎内に、
不意にドロリとした熱い体液が注ぎ込まれた。
肉茎を伝わってトロトロと溢れ零れる程に注ぎ込まれ、
子宮が満たされていく感覚に震えながら、グレモリーはそっと下腹部を掌で押さえる。
耳元で小さく囁きながら、マルコシアスはグレモリーを強く抱きしめた。
唇を歪めるようにして笑いながら、狼はすがりついてくる少女の耳元に唇を寄せた。
喉の奥から声を絞り出したせいか、
半ば呻くようなマルコシアスの声がグレモリーの鼓膜を震わせる。
その身勝手な告白に、グレモリーの身体がゆっくりと蕩けていく。
幾度も囁かれる『愛している』という声に抱きすくめられながら、
グレモリーはとうとう、その意識を手放した……。
ぽこんと頭に何かが当たる感覚に、グレモリーは茫洋とした眠りの海から覚醒した。
むくりと起き上がってみれば、下腹や関節にじくじくとした鈍痛が走る。
霞みがかったように見える世界の中、まず目に飛び込んできたのは、
自身を抱え込むように身体を丸めて眠る巨大な狼の寝顔だった。
どことなく幸せそうに眠る狼の、青灰色の毛並みをゆるりと撫でてやりながら、
グレモリーは未だうまく働かない思考回路を何とか繋ぎ合せ、眠りの邪魔をしたものを拾い上げる。
「………………………………………………ぬい、ぐるみ……?」
それは、何種類かの端切れを縫い合わせて作られた、ひどく古ぼけた狼のぬいぐるみであった。
青いビーズで出来た片目は既になく、鼻であったのだろう黒い刺繍はほどけ掛け、
前足の根元などぷらぷらと千切れかけている。
ようやく回転しはじめた頭で室内を見回せば、最低限の物しか置かれていないように見える部屋の中に、
いくつもの古いぬいぐるみや壊れかけた玩具が転がっているのが見て取れた。
しかも、そのどれもがどこかで見たことがあるものばかりで……。
「あ。おはよう、マルコシアス。あのね、これ……」
「っっっ、な……ちょ…何持ってんだ、馬鹿モリー!?返せ!戻せ!!!」
「え……うん…………返す、けど……昔、私が作ってあげたぬいぐるみよね?」
「あー、そうだよ!……けどな、勘違いすんなよ!
別に、お前がくれたモンだから捨てられなかったんじゃねぇぞ!たまたま持ってただけなんだからな!」
ボロボロのぬいぐるみ片手にグレモリーが首をかしげた時、
彼女の傍らで眠っていたマルコシアスが、翼を揺らしながら寝台の上に起き上がった。
未だ眠そうに血色の瞳を眇める狼の頭を撫でながら、少女が話を切り出そうと口を開く、が……。
彼女が何かを言うより先に、瞬時に目を覚ましたらしい狼の前足が、
彼女の手の中のものをかっさらおうと動かされていた。
だが、人の手ならばいざ知らず、獣の足では精密な動きなど期待できない。
結局、ぬいぐるみは少女の手の中に残されたまま……
狼は吐き捨てるように彼女の質問を肯定すると、再び寝台に寝そべるハメになった。
「ちっちゃい頃のマルコシアスは、このぬいぐるみ大好きだったもんねぇ…」
古ぼけたぬいぐるみを片腕に抱いたまま、遠い昔を懐かしむように、
グレモリーは静かな微笑みを浮かべながら狼の背中を撫でた。
狼の身体を撫でる小さくて柔らかな手のひらの感触は、彼が仔狼の頃と全く変わらない。
その温もりを享受するかのように……威嚇するかのように揺らしていた翼をたたんだ狼は、
眇めていた瞳をゆっくりと閉じ、寝台に座る少女の膝に顎を乗せた。
珍しく素直に甘えてくる狼に、少女は瞳を丸くするが……
その瞳はすぐに優しく細められ、預けられた狼の身体をあやすように掌で撫でていく。
「………………空の、星、は…光、青、く……夢の、国へ…誘いま、す……」
眠る赤ん坊をあやすように狼を撫でていたグレモリーの唇から、不意に細い旋律が零れ落ちた。
気の遠くなるほど昔、少女が仔狼に歌って聞かせた子守唄だ。
今も昔も変わらない優しく甘い声を聞きながら、狼は眠りの深淵に落ちていく。
いつの間にか自分以上に大きくなってしまった狼の傍らにぬいぐるみを置いてやりながら、
グレモリーは静かに歌い続けていた。
「……………………眠れ、ぼうや…遥か、な、空…星の、中、を…駆けて、行く、の…」
微かな笑みを浮かべて旋律を紡ぎながら、悪魔王はぬいぐるみとともに眠る狼をそっと撫でた。
小さな掌が存外に柔らかな毛並みを梳き撫でているうちに、
もそりと動いた狼の頭が彼女の腹に押し付けられる。
いつもの警戒心の強さが嘘のような何とも無防備な狼の様子に、
少女は思わずクスクスと笑い声を洩らした。
「…………………………大好きよ、マルコシアス………………愛してるわ……」
安心しきって眠る狼の耳元でそう囁くと、
甘えるように鼻面をすり寄せてくる狼の口に、少女はそっと唇を落とした。
何だかいまいちエロくなんなくてごめんね。
次は『乳汁(ミルク)がッ!…いっぱい射乳(で)ちゃいますうっ!!』
…………くらいのことを言わせられるくらいに頑張る。
ついでに、オロバスとデカラビアって聞いた途端、
ジュデッカから受信した電波を書き逃げしてもう寝る。
クロケル「おい、おまいら。温泉掘ったwww今すぐクロケル温泉ランドに集合汁wwwwwww」
ヴェパル「kwsk」
ベリアル「ソドム板から来ますた。Kwsk>>掘った」
ヴァサゴ「アッー!」
フォカロ「アッー!」
クロケル「>>ヴェパル ヒント:肌にいい
>>ベリアル ソドム板にカエレ!!(・∀・)
>>ヴァサゴ-フォカロ ケコーンwwwwww」
ヴェパル「アルミ含有泉ktkrwwwwwwwww」
フォルネ「うはwwww温泉うめぇwwwwwww」
クロケル「>>ヴェパル-フォルネ 政界wwでも止めとけwwww茹だるwwwwww」
ベヒモス「魚介類wwwwwおk。山葵醤油用意して待ってるお(0゚・∀・) +」
デカラビ「酢味噌用意して(ry」
オロバス「ゆずポン用意s(ry」
ビレト 「>>フォルネ どう見てもフカヒレです。本当にありがとうございました」
ヴェパル「(´;ω;`)」
フォルネ「((((;゚Д゚))))」
バシン 「━━━終了━━━」
オリアス「━━━再開━━━」
アスモデ「再開すんなDQNが!それより女湯凸キボンヌwww」
バエル 「ちょwwwwおまwwwwwwww」
ムルムル「うはwwwww夢がひろがりんぐwwwwwwwwwww」
クロケル「今女湯にいるのはリリス&グレモ姉妹ですが何か?」
マルファ「キタ━━━(゚∀゚)━━━!!」
ハルファ「キタ━━━(゚∀゚)━━━!!」
アシュタ「リリスたん(*´∀`)」
ボティス「モリーたん(*´Д`)
アイム 「ちょっと覗いてくる。安価くれ」
イポス 「ネ申wwwwでも無理すんなよ」
ノロヴェ「写メうpキボンage」
グラシャ「ageんな、sageれ」
ノロヴェ「写メうpキボンage」
ヴァラク「写メ厨Uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!」
ノロヴェ「写メうpキボンage」
ヴァプラ「はいはいワロスワロス」
ノロヴェ「写メうpキボンage」
ウヴァル「何この痛い厨(pgr」
マルコ 「つーかお前ら(´・ω・`)ぶち殺すぞ」
ルシファ「それが72柱クオリティ」
ウヴァル「写メうpキボンage」
セーレ 「ちょwwwwwwwおまwwwwww必死杉wwwwwwww」
GJですた。本番まで続いた完結マジよかた。
最近怒涛の勢いで良作が続いてマジうれし。
そういやレメトゲンじゃ書かれてないけど、エノクの書じゃ獣の姿のマルコシアスは雌狼らしい。
だとしたら、狼の姿じゃ本番できないね。ま、オイラ獣姦苦手だけどさw
という事は一番最初の話はケモレズという事に・・・。アッー
おまけもGJ!!
>>649 超GJ!!!
執拗なエロに感動したよ。
グレモリーもマルコシアスも可愛くって良かった。
ぜひまた書いてね。
クトゥル萌え
マルグレもまだ色んなシチュで見てみたいな。
例えばベルフェゴールの元へ武器のメンテにいったマルコシアスが、
代価にセックスを求められるものの、ギリギリでグレゴリーに止められたり。
まあ、もうちょっと母乳プレイが見たいのが本音だけどね。
保守
保守
保守
ナウシカアやキルケはオデュッセウスの現地妻
切ないクシナダ話が忘れられん……
あれから続きは何処かに投下されたのだろうか
ちゃんとこのスレで完結したじゃん
(
>>659の考える)ハッピーエンド以外の結末は、結末と認めないって人がいるんじゃ、書くほうも大変だな・・・
ここにはペガーナ神話でエロパロする猛者はおらんか
鬼畜ポセデメが読みたいでつ・・・
ここにはエジプト神話でエロパロする猛者はおらんか
セトがイシスをレイプ?
ヘイムダル×フノス
なんとなく日本神話の和姦物を禊ぎの後に全裸、正座で待機している俺
とりあえず下がってるので上げ
>>666 スレ見かけたらレス数が獣の数字だったからちょっとビビったじゃないかww
俺ちょっと川の様子を見てくるよ。
>>662 ツンデレだったら見たい。
ほら、デメテルってポセイドンの元カノだし。
ハデペルの続きはまだか
信じて待ってるぜ
アリーズU始まったから
そっちでも妄想(;´Д`)'`ァ'`ァ
私もハデ+ペルの復活待ってるよ。
672 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 22:49:37 ID:H1o/blrY
ニャ━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━ン!!
バビロニア神話の女神、ティアマットで一つ。
ふたなり、レズ物ですので嫌いな方は読み飛ばしてください。
なんだ。
「神の座を降りて頂きたいのです。」
何を言っているのだ、この小娘共は。
「エア様の要求は…、」
それ以上の言は許さなかった。
ティアマットの目の前には、二人の使いが居た。一人は男、一人はまだ年端もゆかぬ少女。
ティアマットの激しい怒りに、二人の使いは、動くことも出来なくなる。
「…命を救った恩を忘れ、妾に神の座を降りろと…?」
ティアマットは怒りに震えていた。
美しい、女神の美貌も歪んでいる。
「妾に反逆するというのか…?」
「そ、それは…、ティアマット…様……」
「エアめ……妾がそのような事を許すと思うてか!
よかろう、理解させてやる、妾に楯突く事がどれ程罪深いかを!」
言うと、呪術で男の使いの体を紙切れのように吹き飛ばした。男は壁に叩きつけられ、気を失う。
そしてティアマットは少女の体に手を伸ばす。その豊乳を鷲掴みにし、乱暴にその衣服を引き裂き裂いた。
「嫌…っ…!? ティアマット様!?」
「そなたにも…わからせてやるわ。」
「ぁっ…!は…!!」
乱暴にその膣口を押し開き、指を二本同時に挿入する。
「嫌ぁっ!痛っ…痛いです、ティアマット様ぁ!!」
「…そなた、可愛らしい顔をしておるな。
そなたはただの使い…そなただけは許してやってもよいかの…。」
「ぁ…ん…本当…ですか……?」
「一生、妾の下で妾に尽くす性奴隷になるのならな…?」
「ひっ……」
ティアマットが妖艶に笑う。
とても美しいその顔が、少女には恐ろしく見えた。
「どうじゃ?ん?そなたならば、可愛がってやるぞ?」
「ぁ…ぅ…お願い、します…」
「ほほほ…愛い奴じゃ…気に入ったぞ?」
ティアマットはその肢体で少女を組み敷き、唇を奪った。
少女は抵抗もせず、なされるがままに舌と唾液を絡め、そしてティアマットの液を嚥下した。
「ほぅ…」
ティアマットはそれに満足そうに笑み、自らの性器を少女に近づける。
「ティアマット様…なっ…何を?」
「そんな事もわからぬか?」
「……」
ゆっくりとした動作で、少女はその唇に口付けた。
舌を使って丹念に舐め、一生懸命にティアマットを悦ばそうとしている。
ティアマトの美しい尻に両手を回し、抱きしめるようにして舌を奥まで伸ばし、溢れる液を啜る。
卑猥な水音と、少女の、なんともいえない表情。
ぞくぞく…と、ティアマットは背を振るわせた。
気持ちよさもあるが、この少女を征服したという支配感。
堪らなく甘美な感覚がティアマットを駆け巡った。
ティアマットは自ら腰を引いて少女の口から遠ざけた。
「…ティアマット様…?」
「こちらの相手の方がいいのではないか?」
すると、ティアマットの股間から男根がそそり立った。
既に起立しているそれは、大きいなんて物ではなかった。
「ひっ…!?それ、は……!?」
「ほほ…これぐらい、妾には容易い事…実戦するのは始めてじゃが…ちと大きいか?」
「そっ…それを…その、舐める…のですか?」
「その必要はないわ…。そなたのその唇で、食べて貰うとしよう。」
「っ…そ、れだけは…許してくださ…」
ティアマットは少女の性器に撫でるように触れた。
「ふぁ…っ…!」
「もう濡れておるか…もう十分じゃな。」
そう呟くと、自らの男根を少女の性器に宛がった。
入り口を裂くようにして、その亀頭が飲み込まれていく。
「ひっ…い、や…っ、!嫌ぁっ!痛いですぅ、ティアマットさまぁ!だめぇっ!い、嫌ぁーっ!」
「何を今更…」
ティアマットは少女の口を唇で塞ぎ、一気に全てを突き入れた。
「んぐっ…!!んんぅーーー!!」
「ほう…良い具合じゃな…妾も達してしまいそうじゃ…」
少女は全身を痙攣させ、ティアマットにしがみ付いていた。
ティアマットは少女の口から唇を離した。
「う…ぁ…大き…苦しいです…ひんんっ!!」
ぬ゛るんっ…、ズチュッ…!
そんな音を放ちながら、ティアマットは大きく腰を浮かせ、そして強く打ち抜いた。
花弁を巻き込むほど強く、自身を打ち込んでいく。
まるで体に芯を通されたように仰け反り、苦しげに少女が呻き、逃げるように身を引く。
ティアマットは少女の脚の付け根を両手で押さえ、嫌でも少女の膣がティアマットを受け入れるようにした。
「ひいいんっ!…ぁっ、ふぁっ!ひぃっ…てぃ、てぃあま…と、さまぁッ!…大きっ、すぎっ…ですぅっ…!」
「ふぅ…っ…あはぁ…っん…」
ティアマットは少女の膣内の感触に満足するように快感の吐息を漏らした。
「あッ、あッ!あっ!くぅぅんっ、ぁっ、んっぁ…!あッ、あッ!」
突かれる度に少女は喉を震わせて嬌声を上げ、背を仰け反らせる。特大の剛直がずるずると膣壁を抉り、
絶え間なく襲ってくる痺れるような快感に身悶えし、意思に反してさらに快感を貪ろうと膣壁を締め上げてくる。
「はぁ…ぁぁん…っ…」
ティアマットも更に快感を得るため、徐々に腰の動きを早めていく。
キュッ、キュッと強烈に締め付けてくる肉壁の圧力を跳ね返すように剛直を突き込み、何度も膣奥を小突き、押し上げる。
…ジンジンと、熱い奔流が体の奥から突き上げてくる。
「くふぅッんぁッ!あんっ、!あンッ!あんッンぅ!!ひンッ!
ぁっ、らめ、れす…ぅ!そんな、そんなッ…強くっっぅンっ!」
ビクビクと少女は震え、舌を突き出しながら声を上げる。
突き挿れられる度に爪先まで反らせた脚を跳ねさせ、喘いだ。
「あんッ…達して、しまいそう…!」
グンッ!…ティアマットがいっそう深く剛直をめり込ませてくる。
グリグリと先端が最奥を抉るように捩じ込まれ、肉槍が震えた。
「あぁぁぁぁッ!てぃあ、…まっ…さ、まッ…あひィィィッ!!」
少女が啼いた瞬間、剛直から尋常ではない量の白濁が迸る。
あまりに強烈に吐き出される熱い液の勢いに白い腹がビクビクと波打った。
狭い膣内の容積を遥かに上回るそれらはゴポゴポと音を立てて溢れていく。
「ああァッ…ひんっ!…ぅ…はぁっっ……!…てぃあまっとさまの…すご…い、、
っ…こんなに、いっぱいでて………んぁあッ…おなか…、あついぃ……ぁぁぁっ…!」
「ふぅ…っ…良いぞ、そなた…ほれ、四つん這いになるのじゃ。」
「ぇ…ティアマット、さま……まだ、…なさるのですか…?」
少女が脅えた声で尋ねてくる。
「ほほ…妾がこの程度で満足すると思うたか…?」
「ッ…ひっ………ま、待って…ください、ティアマット様…少し、休ませ…きゃあんっ!」
焦れたティアマットは無理やり少女をうつ伏せにし、腰を持ち上げて尻を上げさせた。
「ひゃあぁッ!ぁっ、ま、待ってっ…ください…、これ以上されたらっ…、私っ…!!」
逃げようとする少女の脇腹を両手で掴み、哮る剛直を無理矢理突き入れる。
「あッ、くひィィィィッ!!!あ、あぁッ……!!」
ズルズルと肉壁を引っ掻きながらゆっくりと剛直を引き抜き、一気に突く。
パンッ、と軽快な音を立てて白い尻肉が小さく波打った。
「はぁァンッ!ぁふァッ!……そ、んなっ、ティア、マットさまっ…もう、許しッ…ぁあンッ!!!」
グッ、グッとしっかりと剛直を少女の膣内になじませるように何度も突き入れる。
ティアマットはグググと剛直を捩じ込みながら少女の上から覆いかぶさるように体重をかけて、震える少女に囁きかける。
「ほら…どうして欲しいのじゃ?
言うてみせろ、止めてなど欲しくないのじゃろう?」
白状しろ、と言わんばかりに最奥ばかりを小刻みに小突く。
「はぁっ…はぁっ………は…、し…く…」
「ん?」
「は、激しくっ…、して下さいっ…!私っ…ティアマット様に突かれると、すごく気持ちがよくって……死んでしまいそうなんですぅ…っ!!」
「ほほほ…本当に、愛い奴じゃ…」
ちゅっ、とその頬にキスをして、再び腰のストロークを早めていく。
その動きに反応するように、少女の声が悦の入った物に変わっていく。
「あッ、ぁッ、ぁッ、あっ…あんッ、あっッ、んっ、ぅんッ!んんッ!!」
パンパンと尻肉を波立たせながら徐々に早く、少女の膣内を陵辱していく。
リズムに応じてたぷたぷと揺れる双乳を抱きしめるようにして掴み、搾るように揉んだ。
「はぁん…っ…ティあマットさま…もっと、強くっ…突いてください…ッ!!」
自ら尻をティアマットの腰に押し付けるようにしながら、少女がおねだりをする。
ティアマットは応えるように強く、少女の膣内をこすり上げた。
ばちゅんっ!ばちゅんと恥蜜と精液の混合液を飛び散らせながら激しく突き上げる。
「あんッ!あンッ!あンッ!あッ、あぁあンッ!あんッ!あんッ!あんッ!!
ッッッ!ひぃッ!ひぐっ、ふぅうんッぅう!!!」
尻だけをいやらしく突き上げ、自らをティアマットに差し出すようにくねらせる。
「…、…、もう…妾も限界じゃ…!」
腹の底からわき上がってくる熱が最高潮に達していた。
ジンジンと剛直全体が痺れるように感覚が薄れ、代わりに全身、髪の毛の先から脚の指の爪の先までもが気が狂いそうな快感に包まれていく。
「はンッ!あンッ!ぁあんッ!ひンッ!あッ、あっ、あっ、あっあッ!!あっ、あぁっあッ!!あぁぁぁぁっ!あぁぁあァあアぁァァッ!!!!!!」
もはや剛直の律動に合わせてただ声をあげることしかできないくらい少女は快感に酔いしれ、ビクビクとその身を震わせる。
最期の瞬間、どぷっ、と根本まで突き込まれた剛直がピクピクと震えた。
両手で脇腹を痛いくらいに掴み、自らの腰に引きつけた。
根本までぶち込んだ肉槍の先端から三度、尋常じゃない量の精液が迸る。
「ああぁあぁッあぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」
刹那、少女が大声を上げ、ビクンと背を仰け反らせる。
狭い膣内を押し広げるように濃厚な精液が迸り、
ビクビクと収縮する膣壁を押し広げ、結合部からビュルッ、と溢れた。
ビクンッ、ビクンと膣内で剛直を跳ねさせながら、ティアマットは疲労困憊に少女に覆い被さった。
「ぁ………ッぁぁッ、ぁ………………ぁッ…………」
熱い精液の奔流を受けて、少女は寒さに凍えるように小刻みに体を震わせる。
ティアマットはそっと背後から少女の体を抱きしめると、そのままごろりと横になった。
「妾の見込み通りじゃったの…そなたは愛い奴じゃ…」
「…ぁ…ぅ…てぃあまっと、さまぁ…」
「流石に疲れたようじゃな。妾の部屋に来るのじゃ。愛でてやるわ、今宵もな…。」
とりあえずこれで終了です。
初投下なのでおかしい部分もあると思いますが、
最後まで読んでいただけたなら嬉しいです。
後日、もう一人の使いの男神は、首を吊るされた挙句、エアの元へと送り返されたという。
695 :
名無しさん@ピンキー:2007/07/29(日) 00:30:10 ID:bHDbHeYa
リアルタイム乙。
GJでした
おまえら、いい加減
趣味良すぎ。神がかってる素晴らしいスレです
GGGGGGGGGGGGGGGGGG
JJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ-----------!!
エロ杉
激しくハアハアした
投下なくて淋シス
699 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/10(金) 02:14:47 ID:hflwBF2e
神話保守だ!
定番だけど名前のわりに純愛なエロスとプシュケの話が好き
保守
エロスと初めて聞いたときどんなエロい神かと思ったら
普通の少年神だったからな
砕け〜エロスの陰謀を〜俺もおまえもおまえも俺も〜世界の神で抜いて〜さぁ〜神々でエロパロだ〜
元々エロスっていうのは愛って意味だからな。
愛なきエロなどただの破廉恥って事だNE!
>>694 >後日、もう一人の使いの男神は、首を吊るされた挙句、エアの元へと送り返されたという。
哀れすぎるwwwww
ここはいいスレです実に
705 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 00:56:41 ID:SFAZVF0I
706 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 11:50:40 ID:4QBTuUrq
ハデスとデメテルの続きをいつまでも待っています…
ディオニュソスとアリアドネ
エロスとプシュケ
ギリ神は楽しい夫婦が一杯だと思う。
>>702 バトルフィーバーJのEDの替え歌だなwww
神話最高の淫婦はイシュタルだと信仰してる。
>>706 アリアドネは、テセウスに捨てられた所を、ディオニュソスに拾われたんだっけ?
>>708 10人の王に服を剥ぎ取られ、
肉を焼かれ、食べ尽くされた女神だっけ
>>709 テセウスから無理矢理アリアドネを寝取ったって話もあるぞ。
そのショックで白い旗を揚げる事を忘れたとか。
まあ、原典から求めると、アリアドネはアルテミスに殺されちゃうんだけどね。
>>710 阿刀田高の面白エッセイだとどっちかっていうとそっちだよね。
そっちのほうが確かにリアルかも。
「兄ちゃんエエ女連れてるやないか。どやワシに譲らんか。
悪いようにはせえへんさかいに」
「ええですけど、よろしゅう頼んますで」
嫌や嫌やといいながら流される女アリアドネ。それはそれで結構幸せなアリアドネ。
テセウスはアテナにアリアドネを捨てるように言われて捨ててったて説の方が好きだな。
だってテセウスってこの後も色々女絡みで色々あるし。
アリアドネはディオニュソスとの間に4人の子供をもうけるし、確かアリアドネの名前の意味の中に「神の妻」とか言う意味もあったと思うよ。
そう考えればディオニュソス(神)の妻になるのが一番いいと思う。
っていうか、この夫婦は結構ラブイと思うんだけどどうだろう。
冠座の話とかさ。ディオニュソスかなりアリアドネにベタぼれなんじゃねぇ?
715 :
名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 18:16:45 ID:OXGIp9UN
なんという神スレ・・・
スレタイを見ただけでワクワクしてしまった
このスレは間違いなく伸びる
/ ̄\
| ^o^ |
\_/
>>712,714
アラクネは織物の達人でアテナにケンカ吹っかけて負けて蜘蛛になった
アリアドネは
>>710の通りアルテミスに殺された
……と今ウィキペディアで調べたから間違いないはず
某電気鼠のゲームだとアリアドスって名前の蜘蛛型モンスターがいるから自分も間違えそうだった
参考が誰でも編集可能なwikiより大手神話サイトの方が役に立つんじゃないのか?
>>717 Encyclopedia Mythicaにも、確かにアリアドネはアルテミスの矢で射殺されたと書いてある。
ティッツアーノのダナエのエロパロネタが在るのだがマルポしてしてよろしいか?
>>717 誰でも編集可能な方が中立意見を求めやすし訂正可能だからいいと思うが。
間違いを訂正できない方が信憑性薄いかと。
「Dictionary of Pandaemonium」みたいに詳しい人が自分の名前出して投稿+他の参加者からの
意見や指摘を受けて修正・補完みたいな形式のが一番安心は出来るかも。
まぁ結局このスレ的にはどっちが正しかろうが別にいいしなぁ。
それで萌えるシチュエーションのレスやSSを書ける人がいるなら。
日本神話は人気が無いのだろうか…。
このスレでクシナダやウズメにハァハァした人間が何人いることやら
>>725 全部読んでから書き込んだよ。
雑談がほとんど海外神話だから。
なんだ、雑談がしたいだけなのか・・・
しかも、それが人気の基準って、よくわからん判断基準だな
日本神話ではぁはぁできるところといえば三輪山の件くらいかなぁ、あとはアマテラスの処にスサノオが狼藉するとか・・
日本神話に萌えポイントが少ないのはギリシャ・ローマ神話と比べて後世のストリィーテナーが畏れ多くて弄れなかった事に起因のかなぁ。
今の時代だったら自由に弄れるのけど何処を如何弄ればいいのか掴み所が無い気がする。
大胆にラグナロクあたりを取り込めればかなり萌えポイントがアップするのかもしれない。
角煮じゃ、昔専用スレが立ってたくらいの人気だったがなw>日本神話
まあ、あれは半分は女体化スレだったが
まあ日本神話が載ってる古事記自体が「権力者に命じられてお役所がまとめた歴史(伝承)本」だからなあ・・・
きまじめなのは仕方ないかも
つーか、日本神話はエロパロにしなくても充分にエロイし。
日本神話はチンポマンコウンコシッコゲリゲロ何でもありだよな
日本神話の萌えポイントか。
男装の麗人とか、美少年の女装とか、その後のアー!とか、戦う妊婦とか、兄妹姦通とか、
異種婚とその悲劇とか、乱暴されちゃうバニーちゃんとか、寝取り寝取られ…等か。(順不同)
こうして並べると、たしかに特殊なシチュが多いな。
734 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/04(火) 16:39:36 ID:9e1xvvah
>美少年の女装とか、その後のアー!
イラネ
バニー(白兎)陵辱はそそられるが
>>730 そういえば、日本神話は記紀だけではなく、各風土記や社伝、民話なんかも含めて日本神話なんだ、と昔いわれたな
源頼光の酒天童子とか、渡辺綱の鬼切りとか、河童の尻子抜きとか、かぐや姫とか、浦島太郎とか、なまはげとか・・・
これをひと括りにすると歯止めが無くないか?
河童あたりだと昔から弄られるので今でもポピュラーなネタで弄りやすいが・・・
737 :
735:2007/09/04(火) 21:32:39 ID:sKtiXIJr
>>736 それらを神話に含めるかどうかって議論は別として、多分、風土記や社伝、民話というのを勘違いされているかと
昔話の類ではなく、あなたが明確に「神話だ!」って思うようなエピソード(要するに神が登場する時代の物語)も、それらに語られていることがよくあるってこと
にも関わらず、それがあまり認知されていないことを、俺の先生が嘆いていたよ、と。そういうわけですよ
海彦山彦とか日本武尊あたりまでならこっちでもよさそうな気もする
>>735 むしろ、それら全部を含めて本来の日本神話で(風土記等が書かれたのは記紀より後だけど、書かれた内容は古くからあった)
その中から、都合よく取捨選択して編纂されたのが記紀神話だな
考えみると日本神話系列は男家長主義社会で組みあがっていて創作(パロディポイント)の入れる余地が殆ど無いなぁ。
パロディよりも突き進んじゃっている部分があり、これ以上どう弄れという展開が多くて、見方を変えた神話の説明くらいしかならないし・・・
是をパロディというなら又別だが・・・
まぁ、記と紀で既にずれてるし、紀自体も同じ挿話を五〜六種類同時に記載してるからなぁ
でも記の方はどっちかってぇと女主導じゃなかったっけ?
スサノオのウケイの状でも、記では宗像三女神が子だから勝ったって話しで、紀だと五男神が子だから勝ったってなってたし
……そういや、この話し姉弟で子供作ってるんだよなぁ
剣や曲玉がアレや乳房の比喩だってことにすれば十分エロになりそうだな
なんというエロくて勉強になるスレ
>>742 あぁ、そうか作ったのは男でも守ってきたのは女(家庭)という訳か!
ロマンティシズムという嗜好は男が豊かだからギリシャ系の話がパラダイム起こしたとき恰好の素材となりえたということなんだろうなぁ。
>>744 いや、古代ではどっちかってと母系社会だったのが、途中で父系社会に侵略圧迫された結果だろ
それと、記は女性の語り部が主で書き留めた男が従だったことと、完全には公的じゃ無かったこともあると思う
紀の方は国家事業で編纂したから、多分男の主導だったんだろうな
ってか、微妙にスレ違いな気がしてきた
ので、742で書いたエロネタを元に駄文書いてくる
いつになるか分からんが、出来たらそのうち投下するので
稗田阿礼、女性説か。柳田が唱えたんだっけ?
民俗学者と歴史学者の間で見解は分かれているようだけど
宗教としては終わってる神話のほうがいじりやすいというか書きやすいよね。気分的に。
>>745 ウヒョー久々のSS投下か!お待ちしてます!
wktk
ってことで、かなり短いですが、出来たので投下します。
まぁ、あくまで一発ギャグみたいな物って事で、ご容赦を。
因みに本番は無いです。
では真説・好色記(こじき)どうぞ。
751 :
真説・好色記:2007/09/08(土) 03:13:04 ID:+D/wXMR0
……かくして母神・伊邪那美命様を恋い慕いて泣きいさちる速須佐之男命様は、父神・
伊邪那岐命様によりて大海原より追い遣られてしまわれました。
母神のおられる根之堅州国を応(おとな)おうした速須佐之男命様は、まず姉神・天照
大御神様にその旨を一言告げようと高天原に向かわれました。
なれど、姉神様から見れば、己が領土にあきたらず高天原まで己が物にしようと言う悪
心を抱いての応いでしかないと見えたのです。
故に弓矢を持ち、髪や小手に勾玉を備え、勇ましき姿で弟神様と向かい合われたのでし
た。
かくして、姉神様と弟神様は、顔を向け合う事になりました。
「妾の國に何用があって参ったのじゃ!」
弓を振り立て、姉神様が声を荒らげました。
不遜な言葉があれば即座に射殺さんと見せる其の姿に、弟神様は驚き慌てて頭を垂れま
した。
「僕(わたくし)には汚き心など微塵もございませぬ。なきいさちる僕は、父神様に国を
逐われたのです。それ故、母神様のおられる底根国に向かう事にしたのですが、一目なり
と姉神様に言向けたく参ったのです」
「そのような言、信じりゃれなどと言われても無理ぞえ。汝(なれ)が清く明るき心を、
いかに示しやるきじゃ?」
姉神様の圧迫に、弟神様は恐れさえ顔に浮かべて、必死に頭を下げております。
ただ会いに来ただけだというのに、姉神様の仕打ちに弟神様は恐れを浮かべました。
それは当然でしょう。
三柱貴子(みはしらのうづみこ)と纏められてはおりますが、姉神様達は偉大なる空に
掛かる太陽であり月なのです。
大地を洗う暴風が、高き空にある太陽や月に勝てる道理は在りません。
「宇気比(誓約)して、子を成しましょうぞ」
「……意味を知りて言うておるか? ソレを妾に求める意義を分かっておるかえ?」
恐れを抱いたまま、それでも弟神様の言挙げに姉神様が不愉快そうな言葉を投げかけて
こられました。
その理由が分からず、弟神様は顔を上げられます。
姉神様がその頬をわずかに赤らめ、弟神様に向けてこられています。
弟神様には、その理由が分かりません。
宇気比によりて子を成せば、それが正しき事の証なのだと、それしか知りませぬ故。
「よかろ、なればこちらについてきやれ」
姉神様が歩き出します。
その後に従う弟神様は、姉神様の変貌が理解できずに、ただついて行きました。
天安河の河原に参られた姉神様と弟神様は、そのまま天之真名井の側にまで行かれまし
た。
「では汝の十拳剣をだしりゃれ」
姉神様の言葉通り、弟神様は腰に佩いた剣を外し姉神様に差し出されました。
ですが、姉神様はその剣を受け取ろうとはしません。
「聞こえなかったのかえ? 妾は汝の十拳剣を出せと言うておる。それとも本当に知らぬ
のかえ?」
姉神様のどこか小馬鹿にするような言葉に、弟神様は訳も分からずただ見詰めることし
かできません。
やれやれと、首を振って姉神様が天之真名井から水を掬い上げられました。
それを、何を思ったのか、弟神様に思い切り振りかけられたのです。
「姉神様、なにをなされます」
弟神様は驚きながら言葉を返されました。
その弟神様のすぐ側に歩み寄った姉神様が、弟神様の衣服を手早く剥ぎ取ってしまわれ
ます。
その行為の意味が分からずに、弟神様はただ姉神様の為すがままにされておりました。
「ほほ、立派な剣じゃの、ふむこの逸物なればよかろう」
呟きながら姉神様が弟神様の、成り成りて成り余れる処に手を伸ばされました。
姉神様の細くしなやかで柔らかな指先が触れ、成り余れる処は、堅く立ち聳えます。
752 :
真説・好色記:2007/09/08(土) 03:14:23 ID:+D/wXMR0
「姉神様、何を成されて」
「宇気比じゃ」
それ以上、言訳けたまうつもりなど、姉神様には全くないのでしょう。
しゅにしゅにと、いきり立つ弟神様の逸物を姉神様がこすり立てております。
その動きが、摩擦が、姉神様の掌の柔らかさが、弟神様の体の内側に熱をもたらしまし
た。
気がつけば、姉神様の衣がはだけ、たわわに実った柔らかな固まりが弟神様の目の前に
晒されております。
弟神様にはなにも考えることが出来ません。
ただ気がつけば、その柔らかな二つのふくらみを掌中に収められていました。
「そうじゃ、そのまま揉み込むがよい。ふぅっ、よい、よいぞえ! もっと揉み込め、妾
を気持ちよくしりゃれ!」
その固まりは、弟神様が指に力を込めるたびに、応じるように柔らかく形を変えられま
す。
まるで芯の感じられない柔らかさに、弟神様は驚きながらも指を動かし続けておられま
した。
そうしなければ、逸物より走る奇妙な熱が、押さえきれなくなりそうなのでした。
「姉神様、これは、これは……」
何か熱い物が込み上げてくるのを、弟神様は感じられておりました。
それが何なのか、弟神様には全く持って分かりませぬ。
ただ、姉神様の指が蠢くたびに、全身に熱が籠もり成りあまれる処が何かを放とうとし
ているのです。
同時に、掌に湿り気を感じ、弟神様は姉神様のふくらみへと視線を転じられました。
真白に柔らかきふくらみ、その中で桜の色目を示す堅く尖った物から、とろとろと白い
液体がこぼれ落ちております。
「んっ、ふぅっふくっ! よ、よい、よいぞえ! 心地よいぞえ、確かに悪心はないよう
じゃ!」
姉神様が声を挙げると同時に、弟神様は地面に押し倒されました。
もはや、弟神様には言葉を挙ぐる余裕もございませぬ。
姉神様が腰の物の裾を割り開き、隠された陰門(ほと)を露わにされたのです。
「さあ、吸え! 吸うのじゃ! 妾の成り成りて成り足らぬ処を、そこより漏れ零るる蜜
を、妾の乳と混じり合った物を吸いりゃれ!」
熱く潤んだ叫び声を挙げて、姉神様が弟神様の顔に陰門を乗せられます。
弟神様は、訳も分からず其処に吸い付き舐めしゃぶりはじめました。
口の中に甘く不可思議な薫りを放つ液体が溜まってきます。
もはや、思考することもなく、弟神様はソレをすすり上げ飲み込まれました。
「っっ!?」
同時に、弟神様は驚きに体を固めました。
堅くそそり立つ逸物に、ぬめぬめとしたなま暖かい物が触れたのです。
姉神様の成り足らぬ処に遮られ見ることが出来ませぬが、その感触がなんなのか、弟神
様にはなぜか理解できました。
それは姉神様が舌を這わせておられるということが。
あまりにも異様なその感触に、背筋が震えるほどの快楽(けらく)を弟神様は感じてお
られました。
口中に溢れる味も、成り余れる処からくる快楽も、初めて味わうものなのです。
弟神様はもはや、自らの意識が何処にあるのかすら分からなくなっておりました。
ただ姉神様の陰門に己が舌を突き込み、姉神様の悶える仕草と声に心を奪われになられ
ておられます。
「そろそろかえ!? よいぞ、よいぞ、もっとじゃ、もっともっともっともっと!」
「んぐっ! 姉神様っ? くぁっっ!」
逸物が強く吸い込まれ、弟神様は何かが溢れ出そうとしている事に気付きました。
もはや、止めようもなく、ソレを告げることも出来ないと思われた瞬間です。
「っっっっっっ!」
姉神様が腰を強く押しつけて来られたのです。
それまで溢れていた蜜とは違う、さらりとした液体が口中に流し込まれてきました。
同時に、弟神様も成り余れる処からなにやら液体が一気に噴き出したのを弟神様は感じ
られました。
それを姉神様が受け止め、飲み下していることもでございます。
しばし、その余韻に身を任せていた弟神様の上から、姉神様が体をお離しになられます。
「……濃い、の。もしや汝は子種を吐くははじめてかえ?」
753 :
真説・好色記:2007/09/08(土) 03:15:29 ID:+D/wXMR0
そう告げてくる姉神様の言葉が理解できず、それでも先ほど体から放ったものが子種と
言うものだろうと見当を付け、弟神様は無言でこくりと頷きます。
「くくっ、確かに澄め明るき心じゃの」
其処まで呟くと同時、はぁっと姉神様の口から白い靄が吐き出されます。
見目麗しき三柱の女子(おみな)が成りいでたまいました。
弟神様も、胸の奥からなにやら奇妙な固まりが外に出ようとしているのを感じて、口を
開かれます。
ソレに合わせるように、白い靄が口から飛び出て五柱の男子(おのこ)に成られたまい
ました。
姉神様が弟神様の方を見ながら笑うように呟かれます。
「三柱の女子は、汝の物実によって成れるが故に、汝の子じゃ。五柱の男子は妾の物実に
よって成れるが故に、妾の子じゃ。三柱の女子が汝の心がすめらかなるを露わにしておる
故に、しばし成れば妾の国を応うことを許そうぞ」
姉神様の言葉に、快楽の余韻に身を任せていた弟神様は、訳も分からずただ頷かれまし
た。
かくして、弟神様は高天原にしばしなりと居を置くことに成られたのですが、姉神様と
の宇気比によりて、春知り染めた弟神様は乱暴狼藉を尽くすことになりまする。
それはここで語られませぬ。
いつか時が在れば、また新たな語り手が語ることでしょう。
では、真説・好色記(こじき)宇気比の条はこれにて。
ってことで、童話調の語りで、神話で、しかもエロっていう無茶ネタやってみました。
あんまりエロくない上にめちゃ短いですが、これが限度と言うことで。
まぁ、次回が在れば頑張りたいなぁと。
それでは、失礼。
キタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚ )━( )━( )━( ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !!
ありがとう日本神話!!
GJ!GJ!GJ!
やや出遅れたが、GJと言わせてもらおう!
758 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/10(月) 09:38:06 ID:w2pNpe8o
いやまったく素晴らしい
神様なら口で孕んでもおかしくないもんな
これは良い発想だわ
アメノウズメは日本神話界のツンデレだと思う。
「別に好きであんたと結婚するんじゃないんだからねっ!!」
あんた→サルタヒコ
>>759 ウズメの姉御はツンデレっつーよりツンエロな感じ
ストリップしたりな
なんかの雑誌の漫画のツンエロ委員長とかいうノリ
761 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/15(土) 18:25:35 ID:RSKDyqMz
神様の世界って苦労はなくて快楽ばっかぽいな
人間から不可能を取り除いたのが神様だからな
破瓜のときも痛みとか全然なくて快楽だけっぽいな。
764 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/19(水) 14:20:02 ID:OAQcylsx
女神「・・あ・・あん!らめ!わたし破宮しちゃう!!破宮しちゃうよ・・らめええええええ!!!」
アマテラ「ヒキニートって言うな!!」
ツクヨミ「スカトロって言うな!!」
スサノオ「マザコンって言うな!!」
投下します。
よろしくお願いします。
遥か遥か、昔の物語。
そう、まだ創造神によって人間が作られたばかりの頃。
やはり創造神ヤハウェによって作られた天使達は、神の御使いとしての責務
を果たしていた。
天使の仕事は、人間が道を踏み外さないよう、常に父たるヤハウェに感謝の
祈りを捧げるよう導いていくことだった。
その中でもルキというひとりの天使は特に熱心に働き、天使達の間でも敬わ
れていた。
彼は、天界から熱心に地上へと舞い降り、よく人間に語りかけた。
そうしているうちに、彼は人間の女、エヴァに恋をしてしまったのだった。
ルキは懊悩し、身をよじって眠れない夜を過ごした。
今までに持ったことのない感情だった。
人間に過ぎないひとりの女が、なぜこうも天使である彼の心をかき乱すのか
わからなかった。
だが、エヴァが無邪気に笑う顔がどうしても頭を離れなかった。薄い布を羽
織って少女のように野原を駆け回る幻が脳裏に焼きついたまま離れなかった。
あの柔らかな身体を抱き寄せ、唇を奪ったなら、どれだけ甘い気持ちになれ
るのだろうかと夢想した。
そして、彼はある日決意を持ってエヴァの家を訪ねていった。
「──あら、天使様ではございませんか」
エヴァは、いつものように輝く太陽のような笑顔を浮かべて彼を見た。
「エヴァ、元気にしているかい」
ルキはぎこちなく笑って見せた。
「天使様、どうなさったの。なんだか今日は元気がありませんわ」
エヴァは少しだけ顔を曇らせた。
「そうかも知れないね。なんだか今日は気分が優れないんだ」
「なんということでしょう。私の部屋に、朝汲みの清流水がございます。そ
れをお召しになってはいかがでしょう」
心配げなエヴァに対し、
「いや。それには及ばない」
とルキは答えた。
「私の病の原因ははっきりしている。それは、あなただ」
「……?」
ルキの瞳が揺れた。
「私は天使の身でありながら人間のあなたに恋をしてしまった。厄介な愛の
病を患っているのだ。
たとえ約束の地の蜜でさえ私の病を治すことは叶わない。
そう。
私の病を治せるのは、エヴァ、あなたの口づけだけなのだ」
そう告げると、ルキはエヴァのたおやかな身体をかき抱き、熱く唇を奪った。
彼女の身体が硬くなり、そして力が抜けていった。
天使らしく美しい羽を持ち、慈愛に満ちた容姿端麗のルキに、エヴァも憧れ
を持っていたのだった。
そんな彼女に、ルキの激しい求愛から逃れる術はなかったのだった。
ルキは、エヴァを寝所に押し倒すと、その衣服を乱していった。
天界で見ることのない、優美な女体が露わになっていく。
豊かに揺れる乳房の双丘を見れば、たとえそれが許されぬ禁断の恋だと知っ
ていても、情熱の迸りを彼は抑えることができなかった。
弾む乳房を手に収め、早熟の苺のような先端の蕾を唇で愛撫していく。
エヴァの息が荒くなった。
天使の激しい求愛は彼女の女の肉体を燃え上がらせ、女の芯をとろけさせて
いく。
ああ。
天使は常に清廉であり、神につき従う穢れなき存在でなければならない。
だが、人一倍熱心な天使であるはずのルキは、エヴァの甘い身体の魅力に抗
うことができなかった。
エヴァが頬を紅く染め、「天使様、お慕いいたします……」と囁くのを聞く
と、胸が高鳴って仕方がなくなってしまうのだった。
これは、間違った感情なのだろうか。
絶対神である主は、なぜこの感情を認めてくれないのだろうか。
ルキは天使だからか。
エヴァが人間だからか。
ああ、もしそうなら、ルキは人間になってもエヴァと添い遂げたい、と思っ
た。
彼は天使の羽を七色に輝かせ、光芒の中でエヴァの中へ押し入った。
愛の結合は、悪徳だとは思えなかった。
幸せそうに喘ぐエヴァが愛しくて仕方がなかった。
彼は快楽の波の中で追い詰められ、上り詰めていく。
やがてふたりの呼吸がひとつになった時、天使と人間は一体となって白い光
りに包まれた。
さて、誠実で真面目なルキには、信頼できる親友がいた。
彼らは全員天使で、ことあるごとに集まっては、ルキを中心として和やかな
談笑を重ねていた。
ひとりは、ベル。元々は太陽の神であるが現在は主父に従う天使である。変
な昆虫を飼育するのが好きな変人だが、高位の天使でその実力には比類がない。
さらには、バァル。炎の戦車を駆る美しい天使で、優雅で上品な物腰の美男
子である。ただ、どうにも口の悪さが災いして評判が良くない。だが、彼が本
当は好漢であることをルキは知っていた。
他にも、アスモデウス、アバドン、サマエルなど、一癖あるものの、本当は
誰よりも優しい友人達にルキは囲まれていた。
そんな友人のひとり、下位天使のアザゼルがある日ルキを訪問した。
「よく来てくれたな、アザゼル。確か、最近君はグリゴリ監視団のリーダー
として地上に赴任していると聞いていたが……?」
アザゼルは、創造神の命で人間の繁殖し始めた下界へ行き、その動向を監視
する役目を遣わされていた。
「ルキ、私は畏れ多い罪を犯してしまった」
彼は沈痛な面持ちで告白した。
「私は、人間の女と交わってしまったのだ」
ドキッ
ルキは自らの所業と重ね合わせ、息が止まりそうになった。
「しかし、これは私だけではない。総勢200人のグリゴリ監視団のほとんど
が人間の女と交わってしまったのだ。今やその勢いは止めることができない。
ああ、私はどうしたらいいのだ……」
アザゼルは頭を抱えた。
「そ、そう悩むなよ、アザゼル。慈愛に満ちた主なら、きっとわかってくれ
るさ。
そうさ。天使だって、恋をするんだ。
おかしいはずがあるものか。大丈夫、きっと大丈夫」
ルキが慰めると、たまたま彼の家を訪れてきていたバァルも同調する。
「そうだぜ。気にすんなよ、アザゼル。天使にだってチンコはついてるんだ
し、ついてるもんは使いたくなるのが人情ってもんだろう?」
「こら、バァル。何てことを言うんだ」
ハハハ、と愉快げに笑うバァルをルキはたしなめた。
「大丈夫。きっと大丈夫だよ」
再びルキは言った。
「ありがとう、ふたりとも」
アザゼルは力なく笑った。
下界の堕落ぶりに激怒した神が、ノアの大洪水を引き起こして地上を阿鼻叫
喚の地獄に突き落したのはそれから数日後のことだった。
ヽ(゚∀ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚)゚∀゚)ノ∀゚)ノ)ノ
ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚)゚∀゚)ノ∀゚)ノ)ノ
. ヽ(ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚)゚∀゚)ノ∀゚)ノノ
ヽ(ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚)゚∀゚)ノ∀゚)ノノ
ヽヽ(゚∀ヽ(゚∀゚)゚∀゚)ノ∀゚)ノ
ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚)゚∀゚)∀゚)ノ
ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚)゚∀゚)∀゚)ノ
ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚)゚∀゚) ゚)ノ
ヽ(ヽ(゚∀゚)゚∀゚)゚)ノ
ヽヽ(゚∀゚)゚∀゚)゚)ノノ
ヽヽ(゚∀゚)゚∀゚)゚)ノノ
ヽ(゚∀゚)゚∀゚)゚)ノ
ヽ(゚∀゚)゚∀゚)ノ
ヽ(ヽ(゚∀゚)゚)ノ
. ヽヽ(゚∀゚)゚ノノ
ヽ(ヽ(゚∀゚)ノ
ヽ(゚∀゚)ノノ
キタ━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━━!!!!!!!!!
wktkwktk!!!!
「主は何を考えていやがるんだ!!」
ドンッ!
と机を叩いて怒りを露わにしたのはバァルだった。
「バァル、主の御業をあげつらうな」
ルキはバァルに静かに言ったが、最も感情を乱しているのは彼だった。
「しかし、俺も今度ばかりはついていけんぞ」
ベルがバァルの肩を持つ。
「主は、人間達には自由意志を与えたが、俺達はまるで人形のような扱いだ。
これでは奴隷ではないか」
「アザゼルは縛り上げられ、荒野の一筋の光も差さない洞穴の奥底に投げ込
まれたというぞ。ただひとりの女を愛したというだけで、あまりな所業ではな
いか」
アスモデウスは言った。
ルキは黙り込んだ。
「──ルキ、おまえだって、人間の女を愛しているんだろう?」
と、バァルは言った。
「!!」
ルキは目を見開いた。
「俺達が知らないとでも思っているのか? いくら隠したってそんなことは
筒抜けだ」
「だが、俺達が知っているということは、当然、おまえの弟だって、知って
いるということだな」
ベルが静かな声で言った。
ルキの双子の弟は、神に仕える高位の天使だった。
潔癖の権化のような彼は、おそらく罪を知ったなら、たとえそれが兄であろ
うとも迷わず神に申告するに違いない。
「決断の時だぜ、ルキ」
アスモデウスが言うと、バァルは目を光らせた。
「──やるか」
ルキはびっしょりと冷や汗をかいている。
「偉大な神に反逆するというのか? バカな。俺達は天使に過ぎないのだ
ぞ」
「どっちにしろ黙っていたらおまえは誅罰されるんだぜ」
バァルは続ける。
「──神に作られた小間使いにだって、寸分の魂はあるんだ。俺達は操り人
形じゃない。恋だってするんだ」
「……敵うと思っているのか?」
「勝敗が問題なんじゃない」
ベルは言う。
「立つことに意義がある。俺達には意志があり、例えどんな結果になろうと
も自分達のために戦うんだ」
「神なんてクソ食らえ」
口の悪いバァルは言った。
「ああ、そうだとも。意地を見せようぜ」
全員がルキの目を見つめた。
「たとえ反逆者……悪魔の呼び名を賜ろうとも、俺達は戦う。なあ、そうだ
ろう?
──天使長、ルキフェル」
ルキは、覚悟を決めた。
天使随一の実力者、ルキフェルの反乱はまたたくまに天上界に広がっていっ
た。
かねてより不満を持っていた天使達は次々と反旗を翻し、ルキフェル軍へと
加わっていく。
それは、この世界が創造されて以来最大規模の反乱だった。
ルキフェル率いる反乱軍陣営には、キラ星のごとき精鋭達が揃っていた。
大将とするのは神の右側に座することを許された暁の大天使、ルキフェル。
そしてバァル、炎の戦車に乗った勇将。別名ベリアル。
ベル、太陽神にして蝿の王、またの名をベルゼバブ。
ドラゴンにまたがった智天使、アスモデウス。
いずれ劣らぬ天上界の大天使達が、次々と天使軍を率いてルキフェルの周囲
を固めていくのだった。
とは言うものの、創造神に楯突くことは無謀な試みに違いなかった。
天上界をふたつに割った大戦争というものの、反乱軍の兵力は正規軍に遠く
及ばない。
6対12枚の美しく輝く羽を広げたルキフェルを先頭に、天空に布陣する反乱
軍。
その前に立ちはだかったのは、二倍以上の兵力を率いた大天使、ミカエルだ
った。
「兄君、反乱を起こすとは気でも違ったのか?」
ルキフェルの双子の弟、ミカエルは兄に言った。
「偉大なる神に逆らおうなど、身の程をわきまえないこと甚だしいですよ」
弟は、恋に落ちた兄よりもずっと堅実な、道を踏み外すことのない男だった。
「──神の行いに何の疑問も持たず、感情も持たないおまえ達に、我々の何
がわかるというのだ」
ルキフェルは同じ顔をした弟に告げた。
「我々は、自分が自分であるために神に想いを告げる。決して自らを欺かな
い」
「平行線だな。よし、全軍、かかれ! 敵は小勢だ。一気に叩き潰してしま
え!」
ミカエルが手を振ると、正規の天使軍は雪崩れを打って反乱軍に襲い掛かっ
た。
「怯むなよっ! 意地を見せろっ!」
ベリアルが咆哮する。
だが、多勢に無勢。
みるみる反乱軍は押されていく。
ルキフェル達指揮官の必死の采配に関わらず、次々と反乱軍の天使達は討ち
果たされていく。
ルキフェルの前にミカエルが迫った。
「兄君、覚悟しろっ!!」
聖剣を振りかざした弟が叫び、光とともに振り下ろす。
左右から天使達に押さえ込まれたルキフェルは覚悟とともに目を瞑った。
ッギィィィィィイイインンンッ!!!!!!
鈍い金属の衝突音。
「……?」
ルキフェルは自らに剣が降りてこないことに訝しさを覚え、目を開いた。
彼の前には甲胄に身を包んだ勇ましい大男が立ちはだかり、ミカエルを迎え
撃っていた。
「──ルキ、待たせたな」
彼は言った。
太陽神ラー。
またの名を、アモン。天上界勇者中の勇者だった。
「アモン、なんでこんな所に来たんだ!?」
ルキフェルは血相を変えた。
「この戦いがどんなものかわかっているんだろうな!?」
「わかっているさ……だから、こうして全兵力を率いてやって来た」
アモン率いる40個師団の戦天使達は天上界でも勇猛なことで知られている。
それが、決死の覚悟で今や油断しきった正規軍を次々と血祭りにあげていた。
「アモン、君はエジプトの地に赴任して平和に過ごしていたはずだ。こんな
戦いに参戦してくる必要などどこにもないはずだぞ。この戦いの後、もし負け
れば我々がどうなるかわかっているのか!?」
アモンはニヤッと笑った。
「ルキフェル、俺達は盟友だろう? 神の手で地の底の底、冥界へと封じら
れようともそれは決して変わらない。いついかなる時も、親友だ。もしおまえ
が堕天するなら──その時は俺も一緒だ。
ああ。俺だけじゃない。ここに集った天使達、ベリアル、ベルゼバブ、アス
モデウス……。みんな、同じだ。それを忘れるなよ」
ルキフェルは、「どいつもこいつもバカばっかりだ」と呟いた。
「大将様、シケた顔するなよ。一発でかい花火をぶち上げてやる」
アモンは大きく口を開けると、浮き足立った正規軍に向いた。
「食らえ、腰抜け共っ!!」
ゴオオ大オオオオオオオオオオオオオオッッッッッ!!!!
彼が口から天をも焼き尽くす業火を吐き出すと、無数の天使達が炎に包まれ
て地上に落ちていった。
ルキフェルがそれに合わせて手を振り、突撃ラッパを吹かせた。
反乱軍の猛反撃が始まった。
両軍の無数の天使達が血を噴き、消え去っていく。
史上最大の戦争は、激しい消耗戦の様相を呈し始めていた。
そして、戦いが終盤に差し掛かった頃。
不意に強烈な光があたりを照らし出し、誰もが目を開けていることができな
くなった。
「な、なんだっ!?」
ベルゼバブが叫ぶ。
「くそっ。創造神だ。遂にしびれを切らして、自ら解決に乗り出してきたよ
うだぜ」
ベリアルが怒鳴る。
「神が……。私達は、神には敵わないかも知れん……」
ルキフェルが独り言ちると、
「バカヤロウ、弱気になってんじゃねえ!!」
とアモンが叱りつけた。
「みんな、聞け。例えばの話だ。例えば私達が敗れたとして──」
ルキフェルが言う。
「そんな話、聞けるかぁっ!」
ベリアルがヒステリックに大声を出す。
「聞けえっ! 私達が例え敗れようとも、決してあきらめるな。地獄の底の
底に何千年封じられようとも、決して魂まで屈するな。
私達にはもう一度チャンスがある。最後の審判のその時まで耐え忍べ。
そして──再び尊厳と誇りをかけて雌雄を決するのだ。
私達は、決して負けない。
そう、私達は、ただ──誰かを愛したかっただけなのさ。
決して間違ってなんかいないはずさ。
みんな、幸運を祈るぞ!!!」
ルキフェルが最後に全軍に呼びかけた瞬間、光が世界に満ち、神の聖なる言
葉が在った。
すべての反乱天使達は堕天し、地獄へと落ちていった。
総大将ルキフェルが地上に堕とされると、その激しい衝撃で地面は抉れ、地
獄の大穴が開いた。地球の対蹠点では、ルキフェルが墜落した衝撃により、煉
獄山が持ち上がった。
地獄の誕生である。
地獄は階層に分かれ、罪の重いものほど深層まで沈められていった。
愛欲、貪食、暴力、悪意……。
その最下層は、コキュートスと呼ばれる氷地獄となっている。同心の四円に
区切られ、最も重い罪、裏切を行った者が永遠に氷漬けとなっていた。
裏切者は首まで氷に漬かり、涙も凍る寒さに歯を鳴らす。
地獄の中心ジュデッカのさらに中心、地球の重力がすべて向かうところには、
神に叛逆した堕天使のなれの果てである魔王ルキフェルが氷の中に永遠に幽閉
されているという。
魔王はかつて光輝はなはだしく最も美しい天使であったが、今は醜悪な三面
の顔を持った姿となり、半身をコキュートスの氷の中に埋めている。
その身体は凍てつき、微動だにすることがない。
一見すると、死んでいるかのようにすら見える。
だが、彼の胸は熱く燃えたぎっていた。
ベリアルが、ベルゼバブが、アスモデウスが、アモンが……、
皆が彼を待っていた。
魔王となったルキフェルは、この世の終わりをじっと待っている。
地獄より復活し、再び誇りを賭して仲間達と戦うその日をじっと待っている。
──これは、遥か遥か昔の物語。
そして、遥か未来の物語の序章。
そして、今この時も続く苦しみの物語。
──そして、誰も知らない物語。
遥か遥か昔の物語。
おわり
以上です。
リアルタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
GJ
781 :
名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 00:15:22 ID:sNrqF0GK
gjgjgjgjY⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
こういう新訳な話もいいな
しかし展開上仕方ないとはいえルキが可哀想だ
保守
>>778 やべぇ!久しぶりに来たらエロシーンの欠片もない作品が投下されてるんで叩いてやろうと思ったら…
面白いじゃないか!
やべぇベリアル達の励ましの台詞一つ一つがいちいちツボだわwwww
正直参った。脱帽だわ。作者さんGJ!
>>659 あぁ〜、すいません。まだどこにも投下してない…。
すごい鬱展開な上に神話関係ないんじゃ?とか思って。長いし。
それでも良ければ。
それでも読みたい人〜ノシ
やめといたほうが良いでしょ
欝展開で終わらすと、警告しているのに「読んで欝になった」とか余計なコメント残すヤツが出るし
しかも、このスレじゃハッピーエンドじゃないと、続きを要求するやつまで出る始末だからな
鬱展開がどうより
神話関係ないんじゃ?ってな内容ならスレチなのでは・・・
内容にあった他のスレに投下にしてから誘導すれば?
ま、以前投下した話の続きだしここに投下してもいいかなとは思うけど
いろんな意見の人がいるしもう少し様子みたら?
788 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 21:27:04 ID:mO8ut0/W
神スレほしゅ
誰か空飛ぶヌードル触手の創造主でエロパロ
ハデペルの続きをいつまでも待ってる
新しいSSを投下しにくい雰囲気だな・・・
過疎
>>576 あ、その話かなり前に本で読んだ。>ヘパイストスとアテナ夫婦説
簡単なまとめ↓
予言する人間オタク、プロメテウスの予言をうのみにした漁色王ゼウスが女神メーティスを飲み込んでしまった。
頭痛を起こしたゼウスのどたまを治療のためにかち割ってアテナを誕生させたヘパイストスが、その謝礼にアテナを娶ることになる。
新婚初夜に慌ててアテナの太股にぶっかけてしまい、怒ったアテナが布で拭き取って
地面に捨てたところから巨人エウリュメドンが誕生。
ちなみに予言「父より強い子ができちゃうぞ」
ちなみに成人のはずのアテナを勝手にょぅι゙ょ化させて、素股でしたあと
「いやぁ…ベタベタするぅぅ」
と駄々こねたとこを想像して萌えたのは多分俺だけだ…
794 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 11:45:51 ID:p+vpaBXN
ギリシャ神話のヘラネタが何度も出てるのをみて思うんだけど、
ゼウスの浮気の原因はヘラが仕事熱心な余り床を共にしてくれないのに腹を立てたからだと言う設定はどうかな?
んでヘラの方も、真相は恥ずかしいから仕事を口実にしていたというなら面白いと思うんだけれど。
二人が仲悪いのは、確か両者を崇める部族の対立が背景にあるんだよな
嫉妬深いだけで、二神は仲悪くないよ
というか、その嫉妬のとばっちりは常に巻き込まれた他者に矛先が向く
ニ神はむしろ、お互いに対しては決して強く出られないほど惚れこんでる
ヘラ「私はあなた一筋なのに…どうして?あの女が悪いのね!酷い目にあわせて差し上げましょう」
というヤンデレパターン。
>>797 ゼウス=誠という図式が一瞬にして構築された件について
神話はヤンデレの宝庫だから困る英雄に振られた腹いせに
怪物けしかけてリョナるやつらとか
ヤンデレですませていいのか…
ギリシャのダナエやケルトのディアドラみたいに美少女杉or変な予言付→塔の中→食われる
のパターン今更だがエロい。
純粋培養だから、変な常識を植え付けられたり
「殿方の棒は口にくわえて舐めたりしごいたりするものなのですね。」
「交わるときには縛って動かないようにしてからいたすものなのですか」
「後ろに差し込まれた棒は、ご不浄の時以外は抜いてはならぬと言われましたが、動きづらいわ」
安彦御大のアリオンで,ポセイドンにレイプされて処女を奪われて
主人公アリオンを孕んだデメたんにハァハァしたなぁ・・・
イシュタルが好き。戦いとエロの女神
恋人のタンムズを生き返らせたり殺したり
また生き返らせたりを繰り返すヤンデレ
ユダヤ人は多分、タンムズの儀式で殺されてたと思うんだよな
一神教を作り出した原因の、こわい女神だと思うんだ
あと、カナンのアナト、インドのカーリーもヤンデレで好きだ
ギルガメッシュにも手だそうとしてたよな。
イシュ「私と交際してくださらないかしら?(性的な意味で)」
ギル「あんたと付き合ったらエラい目に遭うだろが」
でもヤンデレをこんな振り方したら余計エラい目みるよな。
804 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 23:01:34 ID:HJSeDRDd
最近里中先生の漫画ギリシャ神話読んだけど
>>658のいってるとおりオデュッセウス
あちこちで女に手を出しててわらたペネロペが貞節でないバージョンもあるらしいが…。
オデュッセウスが子供の一人に殺される話はク・ホリンやロスタムが知らずに
旅先で作った息子を殺してしまう話の逆バージョンか。
長々と書いたが結論は里中先生の書くアルテミスかわいいよなわけだが
いやまあオデッセウスは不可抗力にしといてあげようぜ…
手は出してるけど結局奥さんのいる故郷に帰りたいって理由で全部手を切ってるわけだし。
英雄色を好むってやつだぜ
>>803 まあその話も、実際は季節の移り変わりを意味するみたいだ
ふと思った
ギルガメッシュって三分の二が神だけど、人間扱いだからスレ違いなのかなとか
いや、自国内の新婚女性の初夜権は俺のモノってやってたし、エロには向いてるような気がしたんだ
ライバル予定だったエンキドゥも娼婦で籠絡したくらいだしさ
神話でエロパロだからギルガメッシュならスレ違いじゃなかんべ
さすがにアレを歴史上の人物と言う気は無い
元々の、シュメールの方では、イナンナ(イシュタル)が
ギルガメシュに惚れたキッカケっぽい話があるな
イナンナが天の神の命令で、生命の樹を育てるのだが
ちょっとした隙に、根元には蛇、樹の幹にはリル・ラケ(リリスのネタ元)が
枝にはズー鳥(ルシファーのネタ元)が住み着いちゃってて
どうしようと困ってたら、ギルガメシュがやってきて退治してくれたと
ドジっ娘?
813 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 20:38:45 ID:O7gqYI9j
ハデペル待ち
小ネタですが、投下。
北欧神話オーディンとサーガ。
ロリ注意。好きじゃない人はスルーよろしく。
北欧神話の主神、オーディンは知識に対して非常に意欲旺盛な神であり、知
識を得るためならば、どんな犠牲をも厭わないことで有名だった。
だがそれは、ラグナロクという最終戦争に対する脅えの表れでもあった。
自らがフェンリルに殺されるという絶望的な予言をされた彼は、いつでもそ
の恐怖から逃れることができないのだ。
また、主神であり絶対権力者であることにオーディン自身はいつも葛藤し、
苦悩していた。
彼の下した決断は正しかったのか。
立場上、誰の前にも表出することはなかったが、しかし本音ではいつも後か
ら悩んだりする繊細さを持っているのがオーディンという神の本質だった。
そんな悩み多き主神の心の支えとなっていたのが、伝承と知識、詩を司る女
神、サーガだった。
サーガは透き通った流麗な水晶の館に住んでいた。
庭園には同様に水晶で作られた透明な彫刻が並び、色とりどりの花々が咲き
乱れていた。
不思議なことに花々は季節と関わりなくあらゆる種類の花が咲き、実をつけ
た。
その、どこか異質な感じのする美しさは独特の空気をサーガの館に漂わせた。
春の花が満開するすぐ隣で果実が秋の完熟を見せる景観は、どこかにあるよう
でいて、決して世界中のどこにも存在しない光景なのだった。
それはまるで、悠久の時を越えた詩を語る館の主の不思議な神力によるもの
のようにも思われた。
「──サーガ、今度は一体どんな話を私に聞かせてくれるのだ?」
今日もオーディンは水晶の館を訪れ、少年のような瞳でサーガに訊ねるのだ
った。
「そうですね。どんな話をお望みですか?」
美しい女神は優しげな笑顔で聞き返します。
「おまえが話してくれるのなら、どんな話でもかまわない。かまわないが…
…、スケールの大きい話が良い。ずっとずっと遥か過去、あるいは、遥か未来。
私の想像力も及ばないような壮大な物語が聞きたい……」
「ふふ、わかりました。では遥か昔、大国に向かってただひとり立ち向かっ
た英雄の話をいたしましょうか──」
サーガは、他のどんな女神よりも神秘的な雰囲気を持ち合わせた美少女だっ
た。
光るような銀髪は足元に届くほどに伸びていて、一片の葉よりも軽く風に舞
い、思わず触れて撫でたくなるほどにさらさらとしていた。
現在過去未来、あらゆる伝承と詩を知るほどの大賢者でありながら、その顔
はあどけない少女のような童顔で、笑うとまるで子供のようだった。そして海
よりも深い藍色の瞳はすべてを見通すようで、じっと見つめられるとオーディ
ンは胸を衝かれ、時に言葉さえ失うのだった。
サーガの語る壮大な詩が語り終えられると、いつでもオーディンは胸がいっ
ぱいになった。
そして、甘えるように女神サーガを抱擁し、彼女の身体を求めるのだった。
サーガの身体は強く抱きしめると折れてしまいそうにほっそりとしていた。
それでいて胸は母性を象徴するように豊かで大きい。
オーディンは今夜も伝承の女神を褥に押し倒し、その胸をやわやわと揉みし
だいていた。
手や足は青い果実のように硬さを残しているのに、胸だけは熟れきって柔ら
かく、甘いミルクの匂いがする。
悩み多き主神は時を超越した美少女神の乳首に吸い付いた。
「ン……」
と、サーガは眉根を寄せた。目をぎゅっと瞑り、そっと開いていくと、藍色
の神秘の瞳に、もうひとつの神秘、妖艶さが漂っていた。
「ああ、サーガ。愛している。おまえは最高に美しい」
「ふふっ。そんなことをおっしゃいますと、細君が妬かれますよ」
「構うものか。私はこんなにもおまえが愛しくて、欲しくて欲しくて仕方な
いのだから」
オーディンの妻フリッグは、何かと夫に逆らう大変なじゃじゃ馬だった。彼
にとっては頭痛の種である妻よりも、儚げで優しい少女神サーガの方が心癒さ
れる存在だった。
オーディンは憑かれたように少女の豊乳を揉みしだき、吸った。
悠久の伝承の語り部の胸はオーディンにとって彼方の時の流れに母性を感じ
るようであって、胎内に抱かれるように至福の時だった。
少女神は、老人のような姿のオーディンに乳首を吸わせながら、その髪を撫
でる。
その倒錯性が、かえってオーディンを興奮させた。
彼は少女の股を開くと、その股間の襞肉に舌を伸ばした。
激しく舌で掃きまわし、淫らな粘液を音を立てて啜っていく。
「あ、ああああっ」
少女は背筋を伸ばして身体を硬くした。びくびくっ、と身体が震える。
老神はその反応に激しく欲情し、さらに激しく舌技を駆使してサーガを追い
詰める。
「は、激しすぎます、オーディン様……」
「激しすぎたらどうだというのだ」
「そ、そんなにしたら……私、乱れてしまいます……」
顔を赤くして弱々しく呟いたその表情にたまらなくなり、老神はさらに舌を
ズブッ、と奥へ刺し貫いた。
少女は顎をそらせて天を仰ぎ、腰をびくびくと奮わせる。
オーディンは、この神秘的な美少女神にもっと淫らなことをしてみたいと思
った。
透き通るように白い肌をした少女に、やってはいけないことをやってみたい
と思った。
それも主神らしからぬ甘えの表れなのかも知れなかったが、ともかくオーデ
ィンはサーガにはとことんまで甘えつくしたかった。
老神は中指を口に咥えて濡らすと、それを少女神の菊座へと近づけていった。
「あ……ッ。オーディン様、そこは違いますよ」
「ここでいいのだ」
ちゅぷ……っ ずずずずずずずずっっっ
サーガの身体が跳ねた。
中指の根元まで少女神の初心な尻穴に押し込んだ老神は、興奮のあまり息を
荒くしていた。
指をぐいっと曲げ、肛門壁を抉る。
「あ、あああああああっっっっ」
サーガは肛門をほじられる苦痛とその裏に潜む快感に身を捩る。
オーディンは全身を支配する倒錯したサディズムに陶酔しながら、中指を出
し入れし、少女の尻穴を掘り続ける。
サーガは、明らかに感じていた。
腰が振られ、顔には悦楽の表情が浮かんできていた。
神秘的な伝承の神である少女神サーガが、自分に肛門をほじられて腰を振っ
て喘いでいるかと思うと、オーディンはその場で卒倒しそうなほど欲情し、股
間のものは硬直して突き上げてくるのだった。
愛欲に狂った主神は少女を仰向けにすると、その性器に向けて自らのペニス
を突き立てていく。
「あ、あうううううっ」
「ぬおおおおっ」
ずぶ……、ずぶずぶずぶずぶずぶずぶっ
快楽にまかせ、少女の襞肉に剛直を突きこみ続けるオーディン。
サーガはその責めを受け止めながら、身体を痙攣させ、暴れまわる。
少女の快楽の声がひっきりなしに上がる。
「あああ、たまらないぞっ、サーガっ」
オーディンが呻くように言う。
「我慢ならなくなったら、溜まった毒を私の中にお吐きなさい、オーディン
様」
サーガは愛しげにオーディンの頭をかき抱き、囁いた。
主神はその優しい笑顔に涙がこぼれそうな気がした。
オーディンは、いずれ予言通り狼フェンリルに殺される。
それを知りながら、サーガは決してその話題に触れない。
あるいは、詩の神である彼女は、幾千の時空の中にあって、それもただひと
つの伝承に過ぎないことを知っているのかも知れなかった。
それは、オーディンにとっての救いだった。
恐怖に身をよじることも、苦痛にのたうちまわる事も、それはきっと主神と
いえども逃れる術のない事だ。
だが、それは何者も同じことで、やがてそれは語り継がれる伝承の一頁とな
る。
同じ。皆、同じだ。
ラグナロクによって九つの世界が滅んでも、やがて次の世界が創生され、物
語は永遠に続いていく。
そういうことだ。
──オーディンは、サーガの中奥深くに、白濁の液を噴出していった。
セックヴァベックは第4の所の名であり
その下では
氷のごとき冷たき波が屡立つ
オーディンとサーガはそこに在りて
楽しき日々を過ごす
黄金の杯を手に痛飲して
『グリームニルの歌』第7連
以上です。
お願いします。
GJ!北欧神話詳しくは知らないんだがこういうのは好きだ
824 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 13:11:46 ID:god/ARfQ
人がいないぜ。過疎保守age
825 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 14:34:16 ID:9PUPhfek
うおおお!
いつの間にか良作SSが投下されとるじゃないか
北欧神話は好きだからこれはGJ!!!
久々に来たらハァハァ
好きだぜ!