883 :
261のひと:2006/10/14(土) 16:31:28 ID:U74lzrm0
>>790-800の続き 行きます。
昨日は熟睡してたので、投下もWikiも触ってない……しかも投下終わったらちょっと出かける……
なんかごめんなさいだ。
884 :
1/14:2006/10/14(土) 16:32:06 ID:U74lzrm0
頭が痛い……視界が揺れている……
辛かった、陛下をあそこまで怒らせた事が、。
そして……忠誠を誓った主に、一瞬とはいえ怒りを向けた自分が何より許せなかった。
どれくらい時間が経っただろう……
「部屋に……かえろう……」
サイトが待ってるはずだ……
「任務は……こなさないと…」
たとえ、もはや陛下の信が私の上にはなくとも……
重い足取りで、不規則に訪れる衝撃に怯えながら部屋に戻る……
「あ、お帰りなさーい」
部屋を間違えた、本気でそう思った。
「結構時間掛かりましたね、アニエスさん」
サイトがまめまめしく働いていた。
「なっ、おまえっ、なにをしてるっっ」
「いや、部屋の片付けですけど?」
「だから、何でっ、お前は客だろうっ」
「……いや、もう生活の一部で……」
……そういえば……こいつ使い魔だっけ?
「ま、それは冗談で、こんなに空気の篭った部屋だと治る物も治りませんよ。」
そうか……こいつは、私の体調が悪いと……あ、
慌てて部屋を見回す、3日も閉じ篭もっていたため、荒れ放題だった部屋は見違えるようだった。が、
「お、おま、おまえぇぇぇぇ、」
「え?なんすか?」
「アレはなんだぁぁぁぁぁ」
「あ、洗濯物ですけど?」
羞恥で顔に血が上る、
「な、ん、で、そ、こ、ま、で、す、る、かっ。」
サイトの頭を片手の握力で締め上げながら、照れ隠しに大声を出す。
「お前はっ、私をっ、なんだとっ」
「いたたたたたた、ちょっと、アニエスさん潰れる……頭が馬鹿になるっ」
「それ以上は無理だっ、潰し切ればましになるかも知れんっ、死ねっ、このまま死ねっ」
サイトが笑っていた……
「それだけ元気なら大丈夫ですよね?」
「なにがだっ」
「早めに姫様と仲直りしたほうがいいっすよ」
腕の力が抜けた……
「気づいてたのか?」
「二人とも、いつもとなんか違ってましたから」
「……許してもらえないと思う」
「そんな事無いですって」
……気楽に……その瞬間に衝撃が走った。
「くっっっ」
身体が勝手に跳ねる。
その場に崩れ落ちた。
「ア、アニエスさんっ」
サイトが慌てて私を抱き起こす……楽しくて……すっかり忘れていた……
今の私の現実を突きつけられる。
「いや、すぐ良くなる、すまんなサイト」
「いや、俺がふざけ過ぎました、すいません、寝ててください」
サイトが肩を貸してくれる……ベットまで運んで……
「あ、これに着替えてください」
…………
「なんで下着の場所まで把握ずみだぁぁぁぁ」
サイトを部屋から蹴り出して、私は寝巻きに着替え始めた。
885 :
2/14:2006/10/14(土) 16:32:37 ID:U74lzrm0
「もーいいですかー」
廊下でアニエスさんが着替え終わるのを待ってる。
「別にいつ入ってきても良いぞ」
「……さっき入ったら、着替え中だったじゃないですかっ」
「気にするな」
「するに決まってるでしょうっ」
……だめだ、この人には一生勝てない気がする………
「まぁ着替えは終わってるから、入りたくなったら入れよ」
……多分勝てない
「……入りますよー」
見つけたときにチェックしたが、アニエスさんはハジャマ派だった。
切るとどうなるか想像しながら、部屋に入る。
「うわっ……」
「どうした?」
予想外だった。よく似合っているのは、予想通りだったが……
(うぁ……色っぽい)
ぐったりと疲れた様子と、パジャマのコンボ、しかも女の人の部屋。
(いつもキリッとしてる人が、疲れてるのって……くるなぁ……)
サイトはマニアックな趣味の高校生だった……
「あ、そうだ」
いそいそと、先ほどメイドに用意だけして貰っていたシチューを取り出した。
「んーちょっとさめたな。」
「あぁ……あんまり食欲は……」
「無理でもちょっとは食べないとだめですよ」
「……わかったよ」
不貞腐れてる様子が……可愛い、この人にこんな感想を持つのが割れながら意外だった。
ちょっと悪戯を思いついた。
「はい、アニエスさん、あーーーん」
「なぁっ、ちょっとまてっ、サイト病人といっても」
「あーーーーーん」
とりあえず、引っ張れるところまで引っ張ろう。
「……だからっ………」
あれ?赤くなって押し黙る、目を瞑って、口を小さく開けた。
「え?」
「あーーん、てしたいんじゃないのか?」
げ、
「お前が食べさせてくれるまで、食べてやらん」
うわ、変な意地張ってるしっ
「ちなみに後日、ルイズに自慢する」
ぐおっ
「シエスタにも」
ぎゃー
「機会があれば、ティファニアにも」
……い、苛めてる?
「陛下には……」
……えっと……だまっててほしーなぁ
「必ず報告する」
……しくしくしくしく。
結局、アニエスさんの食事は俺の手で行われた……
ルイズコワイ。
シェフィールドとシルフィードの区別がつかない俺は電撃拘束具を付けてもらった方がいい
エエーッ、タバサの風竜が魔法アイテム使っちゃうんですかー?
887 :
3/14:2006/10/14(土) 16:33:09 ID:U74lzrm0
全身に走る衝撃で目が覚めた……まただ……
この3日、一日も熟睡していない、頭の芯は痺れる様に重い。
隣でサイトが眠っていた……
(こいつの………)
知らず知らずのうちに、下半身に目が行く。
(これ……で)
初めてという訳でもない……
この地位を得るために、
陛下との繋ぎを取るために、
必要な時は身体くらい幾らでもくれてやった。
(ひょっとしたら、起きないうちに……)
いくつも年下のこの弟のような少年を、眠らせたまま……
背徳的な考えに、思考能力の低下している頭が反応する。
起こさない様に、そっと上に乗る。
体重を掛けないようにサイトの上で四つん這いになる。
良く……寝ている……これなら……きっと……
(大……丈夫?)
静かに寝息を立てる口に顔を寄せる。
深い静かな吐息……
剣の練習の時に知った、細い割には力の有るサイト。
一本とって無邪気に喜ぶサイト。
それに、今からまた新しいことを教える……。
興奮で痛かったはずの頭の奥が、チリチリ焦げるようだ。
(すまん………)
始める前に……と、唇を合わせるだけの軽いキス。
「ルイズ?」
サイトの一言に全身を硬直させる……
…………それっきり何も言わない……
ねご……と?
安心のあまり体中の力が抜ける……
そして思い出す、こいつには命を掛けて好きな相手が居るのを。
サイトの隣に横になる……
私の所為でめくれてしまった布団を、肩まで掛けなおす。
少しでも長く眠れるように、もう眠ろう……
サイトの体温を感じる距離まで近寄る。
……これくらいは……いいよな?
何処かで桃色の髪が怒っている気はしたけれど。
888 :
4/14:2006/10/14(土) 16:33:42 ID:U74lzrm0
朝起きると、アニエスさんの胸の中だった……
よっぽど疲れているみたいで、死んだように……って
いきなり跳ね起きた。
「っっあ」
涙を浮かべて何かに耐えていた、
「ア、アニエスさん」
慌てて近寄ろうとした俺を、片手で止めて、
「あ、……あぁ……おはよう、サイト……さて……」
いきなり動き出そうとするアニエスさんを慌てて押しとどめる。
「だ、だめですよ、調子悪い時は寝てないと」
「いや……任務だ、今からお前の教育に当たる」
「でもっ」
「心配してくれているのは感謝するが、それならば少しでも多くのことを覚えろ」
課題をこなせば休んでくれるのか?
「……わかりました。」
頑固なこの人を納得させるために、俺はいつかの様にまたスパルタ教育を受けた。
たまにふら付くアニエスさんを心配しながら、昼過ぎまでみっちりと授業。
そんなアニエスさんが、姫さまに呼ばれたので休憩中。
「き、きついなー」
「あら?そんなに大変ですか?」
「いや、もう容赦なくって」
「でしょうね、アニエスですもの」
……あれ?
「姫さま?」
「アンでよろしいですよ、使い魔さん」
「………さっき……アニエスさんが……」
「アニエスは部屋で待ってますわね、今頃。あなたにお話があったので」
「……なんです?」
「実は今……アニエスは邪悪な魔法の影響下にあります」
「え?」
「アニエスに悪意があるものが掛けた魔法で、解除方はアニエスにはわかりません。」
「だ、だからっ、あんなに辛そうに……相談もしてくれれば……何も出来ないけど…」
「いいえ、使い魔さん。」
「?」
「あなたには出来ることがあるようですよ。」
「本当ですかっ?」
「えぇ、アニエスに魔法を掛けた相手は、男になら止められるように掛けたらしいのです」
「じゃ、じゃあ」
「アニエスを、私のお友達をよろしくお願いしますね。使い魔さん」
「はいっ」
良かった……俺にも何か出来るんだ。
「あと、私がこの話をしたのは内緒にしてくださいね?」
「……ケンカ中ですか?」
「そんなところですわ。」
「……早く仲直りしたほうが良いですよ?」
「アニエス次第です」
姫さまはそれだけ言うと、微笑んで、
習い始めた礼儀に則った完璧な作法で部屋から出て行った。
889 :
5/14:2006/10/14(土) 16:34:16 ID:U74lzrm0
少し遅れてきた陛下に、サイトの近況を聞かれる。
使節団が来るまでには仕上げると確約。
実際、物覚えは良いし、集中している……問題があるのは私だ。
……一週間後まで持つはずも無かった。
陛下との会話中ですら、何度か意識が遠くなった。
極端に体力が落ちている……部屋に戻るのすら辛かった。
「サイト、続きを始めるぞ」
部屋に戻ると、サイトは思いつめたように私を見つめていた。
「?どうした」
「あの……アニエスさん」
「なんだ?」
「アニエスさんに魔法が掛けられているって……俺に協力できることがあるって本当ですか?」
「ど、どこからそれをっ」
「本当なんですね?」
しまった……
「俺、何でもしますから、何でも言って下さい。」
まっすぐ私を見つめるサイトに、私の中で何かが切れた。
……既に限界近かった理性が、もう歯止めにならない。
「……じゃあ……動くな……」
「え?」
「楽な格好になって、ベットに腰掛けろ。後は目を閉じて一切動くな」
「はあ?」
言うとおりにしたサイトに近寄って、ズボンに手を掛ける。
「えっ、ちょっとアニエスさん」
「良いから動くな、私が勝手にすることだ。お前には何の責任もない」
まだ何かを言っているサイトを無視して、下半身を剥く。
何かを期待するように、ソコはもう硬くなり始めていた。
「なにを期待している?」
「えっえっと……そのっ……ごめんなしゃい」
落ち込むサイトを無視して、ソレを咥え込む。
「なぁっ、ちょっと、アニエスさんっ」
これが私を楽にしてくれる……そう思うと愛しさが止まらなかった。
サイトの悲鳴すら心地よい……すまんな……サイト。
先だけ咥えて、口の中で舌を絡ませる。
既に限界に近づいているサイトを見て悪戯がしたくなる。
「サイト?いったらおしまいだぞ?もったいなくないか?」
私は一刻も早くいかせたほうが良い。でもそう言いたかった。
……私がそうしたかった訳ではない……多分。
「そっ、そんな……こんなの……もたないっ」
根元まで咥えて吸い上げた、片手で玉を柔らかく握る。
「うあっ、うそっ、アニエスさんっ、だめっそんなっ、あちこちぃぃぃ」
サイトに見えないところで、もう片方の手は私を慰める……
熱くなっている……身体が限界に近いと、性欲は却って増すと聞いたことらあるのを思い出す、きっとその所為だ……。
口の中の空気を空にしたまま、頭を動かしてサイトを吸い上げる。
「うあぁぁぁぁぁ、だめっ、アニエスさんっ、だめだってぇぇぇ」
何かを請うように、私を見つめるサイト……今は私を見つめているサイト。
私がさらに熱くなった……うそ……私の限界も近い……こんなに早いのはじめてっっ…
自分が先にいかないように堪えながら、サイトに刺激を与える。
「だめっだめだっ、アニエスさんっ、俺っおれぇぇぇぇ」
サイトが私の喉の奥に放たれる……零さない様に、丁寧に飲む。
「ア、アニエスさんっ、そんなっ、だめっ……のんじゃ……」
無視。
中に残ったのも残さず吸い上げる……サイトがまだ暴れてる……
ソレも飲み下す、指をすばやく動かして私も十分に満足させる。
びくびくと跳ねた身体を、サイトが不安そうに撫でてくれる……
視界の端では砂時計が薄く光っていた……良かった……
暖かい泥に飲まれるように、私の意識は沈んでいった。
890 :
6/14:2006/10/14(土) 16:34:51 ID:U74lzrm0
どれくらい眠っていただろう……
身体を起こすと、サイトが居た。
「あ、そのっ……オハヨウゴザイマス」
赤くなって目を逸らされる……
眠り込む直前の自分を思い出した……
「すっすまん、サイト……その、ちょっとおかしくなってて……」
今更……だ。
「いえっ、そのっ……役に立てたなら嬉しいし……そのっ……」
サイトの言葉を待つ……避けられるのも仕方がない。
「き、気持ちよかったし……」
……ほめられた………
「そのっ、あれで良いんなら……そのっ、いつでも……」
もじもじと語るサイトが可愛い、話してる間に思い出したのか、目の前で大きくなってくる。
指で苛めながら、
「これは、思い出した結果か?」
「う……そのっ……はい……」
これ以上無い位赤くなってる……
「もっとしたいのか?」
「……はい」
サイトの股間で眠り込んでいたらしい私の肩には、毛布が掛けてあった。
「ありがとう、サイト」
「あ、それ、部屋に夜食運んできたメイドの子が」
え?
「その……アニエスさん離してくれなくて……俺、動けなくて……」
……あ、後で……口止めしないと……手遅れかもしれんが。
「あの……あと、」
まだ有るのか?
「アニエスさんの部下の人も来て……最近隊長の様子がおかしいのは、お前のせいかって……」
ぶ、部下にまで見られた………
「メイドと一緒に、『浮いた噂が無かったのは、こういう趣味だったのねー』って」
…………死にたい。
「散々からかわれました……」
あ、明日は私のばんだ………
少し気は重いが、頭痛はずいぶん軽くなった……
「明日からは……もう少し授業を進めるぞ……」
「はい」
「……その……ちゃんと、覚えたら……夜に……」
「はいっ!」
明日からの授業は、ずいぶん進行が早そうだ。
891 :
7/14:2006/10/14(土) 16:35:23 ID:U74lzrm0
あれから毎日が楽しい。
昼はアニエスさんとぴったり一緒で、色々なことを教わって……
しかも時々見せる女らしい仕草が、夜のことを思い出されて刺激的だった。
夜になると、別人のように俺を感じさせる。
いったらおしまい、そう決めているらしく、絶対に2回目はしてくれない。
必然的に俺がどれだけ我慢できるか。
そういう勝負じみた展開になる。
必死で我慢していると、
いきなりまだ暖かいアニエスさんの下着渡されたり、
見せ付けるように、シャツを脱いだり……
濡れた指先を見せ付けられたり……
思い出すだけで硬くなってくる。
今日はなにが起きるんだろう。
892 :
8/14:2006/10/14(土) 16:35:55 ID:U74lzrm0
サイトは順調に学習を続けている。
……昼も夜も。
とても優秀だ。
……2回はしない。
私に触らせない。
自分で決めたルールだ……歯止めが利かなくなりそうだから。
サイトを感じさせるたびに、私の奥が熱くなる。
サイトのを飲み込むたびに、胸が熱くなる……
陛下は何も言って来ない……
私の体調が回復しているのは、見ればわかるはずなのに……
それが見えない棘の様に、私の心に刺さっている。
……いや、もう一つ…
………
……
サイトは……同情しているんだろうか?
893 :
9/14:2006/10/14(土) 16:36:27 ID:U74lzrm0
謁見の間でアルビオンからの使節団を待つ。
急な来訪を申し入れた理由は一つ。
格から言えば最下級のシヴァリエ……使い魔さんが入り口のそばに立っている。
彼の功績を知るものは少ない……わが国内には。
それどころか、大多数が疑っている。
嘆かわしい……
先触れが私の前に平伏し、いよいよ相手の将軍が広間に現れ………
思ったとおり、使い魔さんの前で足を止める。
私を待たせる礼儀をわきまえない行動に、貴族達がざわめくが……
彼の口から語られる使い魔さんの武勲に、今度は貴族が静まり返る。
彼をシュヴァリエに任じたのは私の独断。
それを知る貴族達が私を見ている………
さて、これで国内は少し動かしやすくなるだろう……
さた、もう一つの策は……
教師役をしていたアニエスが、うれしそうに使い魔さんを見つめている。
まずはそつなくこなせたのを、自分のことのように喜んでいるのがわかった。
……順調ね。
894 :
10/14:2006/10/14(土) 16:36:59 ID:U74lzrm0
まず問題なくサイトは使節団との挨拶を交わす。
あいつの武勲をもみ消そうとしていた、一部の武官達は青くなっていたが……
当然だ。
歓待の宴が始まっている……
完璧には程遠いが、何とか食事も取って……
周りにあふれる、貴族の令嬢の相手をしていた……
陛下の望みがわかった……今日からサイトを馬鹿にするものは居ないだろう。
少なくとも、表向きは。
その人事を強行した陛下の采配も、高く評価されただろう。
その余禄で……サイトの周りでは、色とりどりのドレスが鈴なりだった。
美しい、細いからだが、サイトの周りで彼の関心を引こうと、
挨拶し、話し掛け、際どいドレスを見せ付けていた……
サイトはその一つ一つに反応し……
赤くなり……
……
「外を見てくる」
「隊長?」
ここの警備は銃士隊の管轄でもあったが……
「ここは、お前達だけでも大丈夫だろう、不振なものが居ないか見回ってくる」
「はっ」
……ここに居るのはなぜか辛かった…………
人のこないところを探して、声を殺して一人で泣いた……
理由も解らず出てくる涙が止まらなかった。
895 :
11/14:2006/10/14(土) 16:37:37 ID:U74lzrm0
夜も更けて、宴も終わろうとしていた……
サイトは……何人もの令嬢から随分あからさまな誘いを受けていた…
(無理はないか……鈍いんだ、そいつ)
助けを求めるように、こちらを見るサイトを無視する。
(今日は帰ってこないだろうな……)
女の子に引っ張られるように連れ去られるサイトを見ながら、そう思っていた。
896 :
12/14:2006/10/14(土) 16:38:10 ID:U74lzrm0
参列者がすべて帰ったのは、随分遅くなってからだった。
多分誰も居ない部屋に帰る。
「あ、お帰りなさーい」
「お、おまえっ、何でここにいる?」
「えっ、俺いちゃ駄目でした?」
……サイトがいた。
「いや、おまえ、いろんな貴族に誘われてたろうが」
「いや……なんか、ガツガツしてて怖くて……」
………
「俺、アニエスさんのほうが良いな」
……ズルイ
「え?ちょっと、アニエスさん?」
涙がこぼれる、止まらない、不意打ちは卑怯だ。
「何で居るんだ、お前、他の子いくらでも居るだろう」
「え?だから?居ちゃだめでした?」
嬉しい…………
「と、とりあえず落ち着いて、あ着替えましょう?ね?」
サイトが私を脱がしてくれる。
泣きじゃくる私をあやしながら。
「何か辛いことでも有ったんですか?」
「ほら、着替え終わりましたよ?」
泣いているだけで、サイトが細々と動いてくれる……
幸せだった……
「ほら、しんどいなら、今日はとりあえず寝ましょう」
サイトがベットまで連れて行ってくれる……
「やだ」
「え?」
戸惑うサイトの唇を奪う。
サイトの服を剥がして行く、ここしばらくで随分慣れた。
半裸のサイトをベットに組み敷いた。
「このまま寝れない。」
返事を聞かないまま、サイトの唇をもう一度奪う。
舌を絡める、いや、正確には舌を使ってサイトの口を犯す。
もがいても離さず、サイトが脱力するまで舌を使い続ける。
サイトの視点が合わなくなってから、サイトをベットに横たえる。
サイトが着せてくれた服を脱ぐ。
力の抜けた手を胸に導く。
ゾクゾクと今まで感じたことのない快感が私を襲う。
貴族達に無理やりされるのではない、
サイトに……触ってもらう感触に、私は狂った。
サイトの胸を吸う、サイトが喘ぐ。
右手でサイトを握り締めながら、左手で自分を慰める。
「ア、ニ……エス……さん?」
サイトの意識がはっきりし始める。
「ごめんな……サイト」
「?」
「こんなに無骨で、胸もあんまりないけど……がんばるから」
「え?」
「気持ちよくなって……」
私を抱く貴族達は、皆私を嘲りながら抱いた。
平民風情、貴族の替わり、筋肉ばかりで美しくないと。
それでも言い寄ってくるじゃないか……そう思ってたが……
サイトがどう思うのかが怖かった。
何か言おうとするサイトをまた無理やり黙らせる。
……一度だけ、毎日そう決めいていた。
でも……結果私は随分焦らされていたようだ……もう十分濡れていた。
キスしただけなのに……でも……がんばるって言ったから……
我慢して、サイトを感じさせるためにわたしは全身をくねらせる。
897 :
13/14:2006/10/14(土) 16:38:41 ID:U74lzrm0
潤んだ瞳のアニエスさんが、俺の上で暴れていた……
俺の理性は途切れ途切れで、なにがなんだか分からなかった。
でも………
「アニエスさんっ」
怯えたようにアニエスさんの動きが止まる。
「おれっ、アニエスさんがこういう事してくれるの、嬉しいし……」
驚いたように俺を見つめるアニエスさんの目が……
「アニエスさんは、綺麗だし、その……胸だって十分」
ポロポロ泣いているアニエスさんが、俺の胸にもたれかかる……
「ありがとう、サイト」
小さく呟いてから……手を腰に……俺の……を握って……
ご褒美とばかりに、アニエスさんに飲み込まれていく。
熱かった、うねっていた、それより何より気持ちよかった。
何かに耐えるように、唇を噛むアニエスさんを見ると、腰が勝手に動いた。
「…っっっ…だめっ………」
アニエスさんが声を漏らす……
でも……動いた腰が流し込む大量の快感に腰が引く動きすら、次の快感に変わった。
必死で俺にしがみ付くアニエスさん……
俺の上半身まで、アニエスさんの柔らかい身体に包み込まれる……
上から圧し掛かられているので……動くは腰だけ。
出来ることをがんばる。
「いやっ、うそっ、だめっ」
アニエスさんは何かに耐えるように、自分の身体を押し付けてくる。
「ちがうちがうちがうっ、こんなのしらないっ、しらないよぉぉぉっ」
何か間違ってるんだろうか?
「なんで……こんなに気持ち良いの?うそだうそだうそだうそだっ」
また泣いているアニエスさんが落ち着くように下から抱きしめる……
「あ………」
動きたい……ウゴキタイウゴキタイウゴキタイウゴキタイ
本能が叫んでる……でも……アニエスさんのほうが大事。
落ち着くように背中を軽くたたく。
しばらくじっとしていると、アニエスさんの声が聞こえた。
「…………て」
?
「動いて……サイト……焦らさないで」
……アニエスさんが真っ赤だった……そんなつもりはなかったけど……
思う存分動くことにした。
898 :
14/14:2006/10/14(土) 16:39:16 ID:U74lzrm0
まだ身体のあちこちが暖かい気がした。
サイトが喜んでくれるのが嬉しくて……色々なことをした。
(あぁぁぁぁ、あそこまで出来るなんて……変態か私はっ)
基本的に年上の貴族ばかりだったアニエスにとって、何度も出来るサイトは新鮮で……
(あんなに、何度も喜ぶからっ、あんな事とか、あんな事とかっ……私のせいじゃないぞっ)
思い出すだけで体の奥が熱くなった。
部屋を出た時に、隣室の同僚に目を逸らされた……聞かれてた様だった。
(こ、声を抑える余裕なんてなかったしっ、サイトが悪いっ)
うきうきと仕事に向かうアニエスは、女王が呼んでいると聞かされた……
(なんだろう?)
「お呼びでしょうか、陛下」
「えぇ、こちらに、アニエス」
アンリエッタが手招く、そばに立つと、あっさり魔法の道具を外してくれた。
「苦しかった?平気だったわよね?少なくとも後半は」
「はっ」
顔が赤く染まってるのが自覚できた。
「これで、言い訳は出来ない」
?
「ねぇ、アニエス」
「はっ」
「使い魔さん、今日で学園に返すわね」
え?
「用事は済んだもの、もうルイズがうるさくってぇ」
あ………
「かまわないわよね?あなたに引き止める理由なんてないし」
あ……………回りの音が遠くなる感じがした。
「もう十分仲良くなったものね」
陛下の声は、まるで何もかも思い通りに成った……そういってるように聞こえた。
……まだ続いたり。いや、ほんとすいません。ではっ
GJ!!
900げt
GJGJ
GJ!
陛下こわい陛下こわいガクガク((((;゜Д゜)))ブルブル
だがそれがいい(;´Д`)ハァハァ
あと、アルビオンの使節団のくだりになるほどと思わされました
サイトの事だから極力犠牲を出さないよう戦ったろうし、向こうはサイト欲しくて仕方ないのかも
8巻でもしアルビオンに見つかってたら、また違った展開になってたのかなーと思ったり
例えば、テファとフーケに押し倒されて3Pとk(ry
黒くないアン様はいないの?
>>903 左利き用のキャッチャーミット並に存在する
>>903 やたら軽薄そうなノリノリのアンなら、どこかで見たような気がする。
>>905 決して口に出してはいけないアノ人の投下物じゃまいか?
アンリエッタというか一応別人の設定だが。
なんかハリーポッターのヴォルデモートみたいで、
良くも悪くも伝説っぽくてちょっと格好いいなwww
>>904 ありそうでない、ってちゃんと書かないとここでは通じない
と、私のゴーストが囁いてる
>>907 そんな直接的な!
枝が付いたらどうするつもりだ?
唐突で悪いが、俺アニエスたんがなにしたか、気になってネレナイ。
誰か補完ヨロ
とりあえず、あとがコワいので。
才人が選んだのは、愛しのご主人様であった。
「さー、あんたら二人は邪魔!出ていきなさい!」
ショックの余り真っ白な灰と化した二人の首根っこをひっつかみ、ルイズは二人を部屋の外に放り出す。
念入りに扉に『ロック』の魔法を掛けると、扉を背にして小さくガッツポーズを取る。
やった!勝った!サイトの一番は私っ!
単に一番コワいのがルイズだったりするわけだが。
ルイズは軽くスキップなどしながら、ベッドに寄っていく。
そして、寄っていく内に、ウキウキがだんだんムカムカに変わってくる自分に気がついた。
…だいたい、節操なしのこの犬がいけないんじゃないの。
…私選ぶくらいなら、最初から他の女の子なんか見ないでよ。
…それに、風邪ひいた原因はなんなワケ?またメイドと野外でお風呂?
だもんで、才人の顔を覗き込むその笑顔には、微妙に怒りがこもっていてぎこちなかったわけで。
「サイト、して欲しいこととかある?」
「…特にないでしゅ」
シーツの中で風邪のせいと恐怖のせいでガクブルしながら、才人はそう応えてしまった。
…ご主人様が?して欲しいことはないかって聞いてんのに?
張力の限界に達していたルイズの堪忍袋の緒は、あっさりとブチ切れた。
「…その態度はなんなワケーっ!?」
思わずいつものノリでシーツをひっぺがしてしまう。
才人はそのままごろんごろんと転がり、ベッドの反対側に落っこちてしまった。
いつもなら、『なにすんだよ!』とかって食って掛かるシーンなのだが。
風邪で息も絶え絶えな才人は、ベッドの下で虫の息になっていた。
…死ぬ。オレ、殺されりゅ。
言葉を発することも適わず、才人は床の上で死を覚悟した。
慌てたのはルイズである。
サイト、風邪ひいてんのに私ってば!
「ご、ごめんなさいサイト!」
慌てて肩を貸して、才人を抱き起こす。
しかし脱力した才人の身体は意外なほど重く、ルイズは足を滑らせ才人とともにベッドの上に倒れてしまう。
二人は絡み合い、ちょうど才人がルイズに覆いかぶさる形になってしまった。
「…重い、サイト…」
普通に押し倒された時と違い、完全に脱力して体を預けているため、ルイズは才人に押し潰されそうになる。
密着した部分から才人の体温が伝わってくる。熱い。
荒い吐息が聞こえる。…辛そうだ…。
「…ご、ごめん…」
才人は力なくそう言って、なんとか身体をルイズの上から退けて仰向けになる。それだけで、かなりの体力を消耗していた。
ルイズは半身を起こすと、才人にそっと優しくシーツを掛けなおした。
そして、乱れて額に張り付いた才人の前髪を、やさしく指ですいて整える。
「…私こそごめんね。
自分から看病するって言い出したのに…」
荒い息で信じられないものを見るような才人の額を、ルイズは指で軽く小突いた。
「そんな目で見ないの。私だって優しい時くらいあるんだから」
言ってベッドから降りて、よし、と小さく自分に活を入れる。
「それじゃあまず…元気つけるために料理かしら」
待って。
ソレダメ。
死ぬ。今君の料理を食べたら確実に死にますオレ。
いつぞやの手料理の味を思い出し、恐怖に震える才人。
しかし、ルイズはある事実に気がついた。
部屋の外では、狼が2頭、扉が開くのを今か今かと待ち構えているだろう。
料理をしに外に出るなどもってのほかだ。
仕方なしにルイズは部屋の中にある物資をチェックする。
そういえば、棚にリンゴがとってあったっけ。
棚に駆け寄ると、果たしてその中には、赤く熟れた小ぶりなリンゴが2個、仲良く並んでいた。
ルイズは傍にあった果物ナイフを手に取ると、それを剥き始めた。
結論から言うと。
1個目は失敗。残っている実の方が少なくなってしまった。
2個目は成功。均等とはいえないまでも、切り分けることもできた。
いびつな形になって皿の上にならんだそれを、ルイズは才人の許へ運ぶ。
「リンゴ、剥いたけど。食べる?」
才人は心底ほっとした。
素材そのままなら死ぬことはない。それがリンゴならむしろ歓迎だった。
「うん、食べる」
ベッドの脇に腰掛けたルイズは、何を思ったのか、赤い顔で、皿の上のリンゴを一個手に取ると、才人めがけて突き出した。
「あ、ありがとう」
言って才人はそれを手で受け取り、口にほおばる。甘酸っぱい味が、口腔内に広がった。
しかし、目の前のルイズはなんだか不機嫌だ。
「…あのねえ」
…なんで空気読めないのかなこの犬はもー、とか思いながら、ルイズはもう一度リンゴをつまんで才人に突き出した。
「どうせなら、皿ごとくれよルイズ」
…あーもー、このニブチンはー!
「口開けなさいよ!食べさせてあげるって言ってんのよ!」
…そういうことでしたか。
「だったら、『あーん』とか言ってくれよ」
無言で突き出されても、何のことやらさっぱりである。
「だ、だって、恥ずかしいじゃないの」
ルイズの『恥ずかしい』の基準がよく分からない才人であった。
しかし、『あーん』はやって欲しい。声も伴わなくては、真の『あーん』ではないのである。
「…言わなきゃ食べないよ?」
才人の言葉に、ルイズは渋々折れる。
か、風邪引いてるから、だからワガママきいてあげてるだけなんだからっ…。
「…しょ、しょうがないわね…はい、あーん」
「あーん」
しかし、自分の動作の合わせて口を開ける才人を、思わず可愛い、と思ってしまったルイズであった。
リンゴを食べ終わると、才人は満腹感からか、寝てしまった。
いきなりルイズは手持ち無沙汰になる。
看病する、と言った手前、なにかしないと落ち着かない。
そういえば、昔自分が風邪を引いたとき、家族はどうしてくれたんだろう?
一番身近で看病してくれた、カトレアのことを思い出す。
…そういえば、ちいねえさまは身体冷やすといけないからって、一緒のベッドで寝てくれたっけ。
…添い寝、してあげようから…。
すやすや眠る才人を見て、ルイズは決心した。
ローブを外し、制服を脱ぎ、下着姿になる。
ネグリジェに着替えると、才人の横からシーツの中に侵入する。
そのままぴと、っと才人の横に密着し、才人の横顔を盗み見る。
才人はすやすやと眠ったままだ。
ちいねえさまは、風邪を引いた私の頭を、そっと抱きしめてくれた。
それに倣い、ルイズもそっと才人の頭を抱きしめる。
「もが」
…なんだか苦しそうだ。
というよりも、ルイズが才人の頭を抱きしめようとしても、身長差のせいで、ルイズが才人に抱きついているようにしかならないのである。
…これは、やめとこう…。
そう思いなおしたルイズは、才人の頭が異常に濡れていることに気づいた。
汗かいてんだ…。
そっとTシャツの胸に手をやると、じっとりと汗ばんでいた。
…キモチ悪そう…。
そう思ったルイズは、才人のTシャツを脱がしにかかる。
もともと着易く脱ぎ易い構造のTシャツは、才人の身体から簡単に脱げた。
才人は、その胸板に、じっとりと汗をかいていた。
拭いてあげなきゃ。
ルイズは、タオルどこに置いたっけ、と少し考えていたが、とんでもないことを思いついてしまった。
…私の身体で拭いてあげるってのは、どう?
いつぞや、どこかのバカメイドが、『胸をスポンジがわりにして洗ってあげました!』などと自慢していたのを思い出したのだ。
…すすす、スポンジは無理かもしれないけど、タオルの代わりくらいには…。
思ってからの行動は早かった。
ルイズはネグリジェを脱ぎ去り、ショーツ1枚になると、シーツの中にもぐりこんで上半身を才人に密着させた。
「…うーん」
刺激を感じた才人が唸る。しかし目は覚ましていない。
…よ、よし。
そのままルイズは、身体を上下にグラインドさせ、才人の身体の汗を自分の身体に擦りこむ。
ぬりゅっ、ぬりゅっ
才人の肌が、ルイズの胸の先端を押し潰し、かき削る。
その刺激に、だんだんルイズの頭の中にピンク色の靄がかかりはじめる。
才人の温もりが、匂いが、ルイズの雌を呼び覚ます。
少しずつ下のほうへ、下のほうへと動くうち、ルイズの視界は才人の胸板だけになった。
その胸板は、まだ汗で濡れていた。
…あせ…とらなきゃ…。
のぼせた頭でそう考えたルイズは、なんと、その小さな舌で、才人の汗を舐め取った。
ぴちゃ…。
しょっぱい…でも、なんか甘い…。
ルイズは必死に舌を這わせ、才人の汗を舐め取る。
ぴちゃ、ぴちゃ…。
まるで仔猫がミルクを舐め取るように、才人の汗をルイズは舐め取る。
「お、おいルイズ!?」
断続的に受けている刺激に、さすがに才人も目を覚ます。
シーツの中で痴態を繰り広げているルイズを見て、才人は思わず驚いた。
「さ、サイト…!?」
み、見られた…!
しかしこうなっては、開き直るしかないのである。
「汗、かいてて気持ち悪そうだったから…」
真っ赤な顔で、ルイズは続ける。
「か、身体で、拭いてあげようと思って…」
「あ、あのなー!」
「い、イヤならヤメるけど…」
言って、潤んだ瞳で才人を見上げる。
イヤって。イヤなわけないじゃないかっていうかむしろ。
「続けて」
才人のGOサインに、ルイズは行為を再開する。
胸板に舌を這わせ、下腹部に胸を押し当ててグラインドし、汗を拭き取る。
そして、目覚めたせいで元気になってきた才人自身が、ズボンの膨らみとなって、ルイズの下腹部に当たる。
「サイト…大きくなってるよ…?」
ズボンの上からそっと手で撫で上げ、ルイズは言う。
「うぁっ」
その刺激に、才人は思わず嗚咽を漏らす。
才人の声に、ルイズの嗜虐心がむくむくと頭をもたげはじめる。
ズボンのジッパーを一気に引き降ろし、才人を取り出すと、その茎をきゅっと握った。
「ちょ、ルイズっ」
「た、溜め込むのも身体に悪いのよね」
言って、その指を上下にグラインドさせる。
「だ、ダメだってっ」
「な、何がダメなのかしら?言ってごらんなさい?」
そして、今度は竿の根元を中指と薬指の付け根で挟み込むと、指で袋をふにふにと刺激する。
「ちょ、だ、ダメだって、ホントにっ!」
「キモチいいんでしょ?イっていいのよ、ほらっ」
もう一度きつく茎を握り締めると、才人はシーツの中に欲望を吐き出してしまった。
「あーあ、ベトベトだわ…」
才人の出した精液でベトベトになったシーツを退けて、ルイズは言う。
「お前のせいだろー」
強制的に射精させられたせいで、才人はぐったりとしていた。
しかし、先刻に比べれば、ずいぶんと顔色がいい。汗をかいたせいだろう。
そういえば、ねえさまが言ってたっけ。
『風邪を治すには汗をかくのが一番よ』
…それじゃあ。
「ねえサイト」
ルイズは、半裸のまま、才人の首に抱きついて、体を密着させた。
才人の身体が硬直する。もちろん、あそこも。
ルイズはそんな才人の耳元に、そっと囁きかけた。
「風邪を治すいちばん手っ取り早い方法って、知ってる…?」
サイトだけキモチイイなんて、許さないんだから。
ルイズの看病は、これからが本番だ。 〜fin
915 :
せんたいさん:2006/10/14(土) 23:16:04 ID:9focwQxT
というわけで1.ルイズのばあいでしたー。
いやあなかなか書いてて楽しかったです。
自分で考えないで書くってなんてラクなんだろう!<最低
もしよければシエスタのばあいとタバサのばあいも書いちゃうけど、どうしましょうかね?
ではではノシ
聞くぐらいなら書け!
ごめんなさい、書いてください。
GGGGGJ!!
個人的にはルイズルートのまま行き着く所まで……。
>>915GJ!!!
満足した。ルイズに見守られる夢を見にネル。
ノシ
>>651より
すぐにサイトは、全力で首を横に振る。
「わ、私だって恥ずかしいのよ!」
「な、なんで俺が…?」
「こ、こういう時は…アンタがリードした方がいいと思って…」
当然、ルイズは自分主導で行為に及ぶ自信が無かった。
サイトにリードして欲しい。そのためのきっかけを作りたい。
「アンタがしないんなら…私が脱いで待つから…」
俺にはそんな事は出来ません…
結局サイトは首を横に振り続けた。
後ろを向きルイズの支度を待つ。自分で脱ぐからにはその姿を見られたくは無いらしい。衣擦れの音がする。
「いいわよ…」
か細い声を聞いて振り向く。
シーツが割と薄いせいか、ベッドはルイズの体に沿って膨らんでいた。膝を抱える様にして入っている。
やっぱり…緊張するよな…
少々震えている様にも見えた。サイトはサッと全ての衣服を脱ぎ、その横に入っていく。
まだ体温が通ってないのか、肌寒い程ベッドの中は冷たかった。
お互い相手の温もりが欲しいが、すぐに肌を触れあわせる勇気も無い。
ルイズはサイトに背を向けていた。
早くしなさいよ…寒いじゃない…
背中側にいるサイトに、心の中でそう告げて暖かい腕を待つ。
やっぱり待ってるのかな…
サイトは天井を向いたまま、横目でルイズを見た。シーツの端から覗く小さな白い肩が、自分を待っているような気がしてならない。
背中にそっと近付いて、ルイズの上半身を肩越しに、丸ごと包むよう抱き締めた。
「…」
「…」
沈黙は続く。
サイトの体ってこんなに広かったんだ…
回された腕から与えられた温もりと、背中に当たる体温を感じながら、ルイズはそう思った。少しだけサイトの息が首にかかる。
柔らかい…
ルイズの肌に触れ、思ったのはサイトだ。今までにこれだけしっかりとルイズの素肌に触れた事があっただろうか?
それが今、胸板が当たっている。
お互い肌が溶け合いそうな感覚を覚え、しばし二人は沈黙を続けていった。
「なぁ…?」
「なに?」
「こっち…向かないか?」
腕の中にルイズを収めたまま、サイトは背中から声をかけた。そろそろ次のステップに行こうと言うことなのだろうか。
ルイズは体をくるりと回し、サイトの方へ向き直って頭を胸の中に入れた。
「ルイズ…」
「ん…」
サイトが何を求めたかわかったらしい。
ルイズは顔をサイトに向け、唇を待った。サイトはすぐに自分の唇を重ねていく。
今からする事を象徴する様に何度も、激しくサイトはルイズを貪っていく。
ルイズも徐々に止まらなくなってきたか、細い脚をサイトの脚に絡めた。
「ぷ…は…」
息苦しくなり、唇を離す。月明かりが微かにお互いの顔を照らしだした。
自らの唾液でルイズの唇が濡れているのを見てサイトは興奮し、すぐにまた唇を浴びせていく。
止まらねぇ…
もっと…ゆっくり…
サイトは自らの下半身が反応するのを感じながら、片手をルイズの胸に触れさせた。
「あ…」
今までの様に手で払われたりはしない。それどころか、その手に自らの手を重ねてきた。
柔らかな手と、胸にサイトの片手が挟まれる。手のひらに突起を感じて、それを摘んでみた。
ルイズも興奮してるみたいだ…
やだ…私ったら…
膨らんでこそいないが柔らかな胸を楽しんだ後、やっとサイトは唇を止め上体を起こした。
横に寝ているルイズを見た。瞳を潤ませ、続きを望んでいた。もう胸を見せない事も無かった。
残るシーツを全て剥がし、ベッドの上にルイズの全身を出す。
丸みのある下腹部と割れ目を隠す桃色の茂み。ルイズは脚を閉じているだけで、それ以上隠そうとしない。
好きにしなさいよ…
そう、目が言っていた。
サイトはルイズの脚を開かせ、そこに腰を入れる。
肌の色が白いせいか、綺麗な「女性」をしているな。とサイトは思った。
誰にも見せていないタテスジを、指で割る。水音をたててその場所はサイトに姿を見せた。
これが…女の子…
「あんまり見ないで…恥ずかしいんだから…」
ルイズの声を聞き、サイトはそこに口づけた。
「あっ!」
思わず大きな声を上げてしまう。両手を使いサイトをソコから離そうとするものの、サイトは離れない。
一番恥ずかしいトコなのに…
サイトがソコに口付けている。そう思うだけでルイズには耐えられなかった。
「…いいん…だよな?」
「…サイト?」
「何だ?」
「約束して?」
「何を?」
「アンタがこの世界に居る間は、ずっと私の側にいるって…」
「…うん。帰るまではお前と一緒に居る」
「ありがと…」
自らのモノを構え、サイトはそう言った。その先にはルイズの「女性」が当てられている。
サイトは顔をルイズの顔に近づけた。ルイズはその首に腕を回し、サイトを抱き締める。
「ご主人様を泣かせたら許さないわよ?」
「…努力する…」
ルイズを見下ろしたままサイトは、自らをルイズの中に入れていった。
「ひゃうん…」
「や、やっぱり痛いのか?」
「ば、バカね。痛い訳…」
そういうルイズの目尻には涙が浮かんでいた。
「痛かったらやめる…」
「ダメよ!やっと一つになれたんだから…」
ルイズの意地を感じ、サイトは奥まで突き入れた。お互いの息が荒い。
「…入ってる…」
「ルイズの中に…」
「私の中…気持ちいいの?」
「…最高だよ。ご主人様…」
率直な感想を告げ、サイトは腰を動かしていく。
「サイト!私死んじゃう…」
「ごめん…止まらない…」
ルイズの喘ぎ声を聞きながら、サイトは何度も出し入れを繰り返した。
やがて限界を感じる。
「お願い…サイト……」
「ああ…一緒に…」
お互いの顔が見えると安心した。
それから程なくして、二人の意識は消えた。
「好きよ…サイト…」
横にいる相手に囁いてみる。
「サイト…?」
「…くー」
なんてヤツだ。
先に眠りについていた。
「もう…」
それでも指はしっかりと絡められ、回された腕はそのままだ。
「ご主人様が好きっ、て言ってる時に限って…これなんだから…」
股間に違和感を感じると、流れている乳白色の液を確認した。
心なしか嬉しそうな表情をし、そのまま瞳を閉じた。
夜の寝室にやっと静寂が戻った。
翌朝
「うーん…」
先に目を覚ましたのはサイトだった。ベッドから上体を起こす。
「う…ん」
横を見ればまだ目覚めていない様な愛しい人。
サイトが起きたせいで剥がれたシーツを被り直している。
「寒い…」
寝言がどうかはわからないが、そう言ってサイトに頭を寄せて来た。
ちょっと可哀想かな…
体温を求めているルイズを見て、サイトは再び布団に潜り込んだ。腕の中の存在が温かい。
もう少し…このままでいいよな…
その後、二人の体液で汚れたシーツによって、一悶着起きるのはまた、別の話。
ー完ー
純愛、完です。結局投下も遅れてしまい、途中で分母も増やしてしまい…orz
まだ純愛の需要があるならウェールズ×アンリエッタ
サイト×シエスタ
どちらが良いでしょう?(両方はキツい…)
長々と付き合って頂き、ありがとう御座いました。
あ、あとせんたいさんの後でルイズ…恐縮です…orz
>>909 俺もスゲー気になってる
アニエスかわいいよアニエス
927 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 00:36:49 ID:mj3sy+Rm
>>924 GJ!
ギーシュきぼry
嘘ですシエスタ希望です
>>915 ナイスお手前!
シーツ剥いで謝るシーンと、サイトの声でサドッ気に目覚めて手コキするシーンでムラムラした(;´Д`)ハァハァ
いつもならシエスタ辺りのポジションなだけに、ルイズがサイトを弄ぶシチュってかなり新鮮かも
930 :
ものかき:2006/10/15(日) 03:24:25 ID:qIfv7pfh
唐突ですが色々と悩んだ末、このスレでの活動は引退させていただくことにしました。
後半は保管庫でしか活動していなかったのですが、皆さまの応援に励まされました。ほんとうにありがとうございました
今後も他作品のスレでもし会いましたらよろしくお願いします
それではスレの更なる繁栄を願いつつ失礼させていただきます。
>>924 俺もシエスタ希望。
シエスタって、二番でいいと言いながらも嫉妬深いよね。
要所で、サイトさんは大きめのが好きなんですとか言ってみたり。
実際には手を出したらやばそうな気がする。
>>924 シエスタ希望
アン様は、個人的にはウェールズよりサイトと×してほしいなぁ