;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_, そういえばこの 創価学会 文化会館 は
,、,、,ミッン、,._ _,、-'゙_,、-'゙. 池田大作が出没することで
、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙ __, 有名なところだった
}; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_|
ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_ ゲイのカルト狂信者に誘われるまま
,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴ ''"_|_| ホイホイとトイレに
└i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴ ''"_|_ ついて行っちゃったのだ
|エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ __.|_|_
|エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _|
|エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__
|エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
|エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__|
|エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
|エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__
-,-=''┷━━|┬ニエ ┬-- .|__|__| _|_|_
''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__
二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_
二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_ |⊥ |__
創. 折 か .俺 | / つ ホ よ
価 伏 ま は | l い イ か
な す わ ア ! 〉 て ホ っ
ん る な ン | | き イ た
だ い チ | | て の
ぜ で だ | ヽ か
ヽ っ ! l \ /
ノ!\__ て / | 〃''7´
{ l ̄`ヽ( ヽ ! / ,;〈
j| / `ヽ;;,, ヽ
/ / l! ',; ',
/ / |
/ l ! l
,.イl! l! /, l!
ゞ{l , , ,;;;ノ、,,,
r''l ' ' ' ' ''l;;;''''''
、 | |;;
.ヽ! ! |;
__」 l |ヽ
<! ヽ | ヽ
ヽ、 / 思 い
お ご お ! ! .い い
だ ほ. 前. ! | つ こ
い. ん | !, い と
も. ぞ ノ l′ た
く ん ゛! ___ 丶
し. さ ,,ノ' ´ ` ''ヾ、、_ _,.
ろ ま / ヽ`'Y´
に }f^'^^了t^'^'`'ー1 l
ノ|L_ ! ___ { ,..、|
'- 、.....、r‐''´ }f'tr'i ''^'tォー` }j/i',|
ヽ l.| ´ |  ̄ vijソ.!
丶 └、 Fイ l′
/ ', ‐--‐ ,イ ケ|
, ,/. ヽ `''"´,/ ! ^|ー、
/ / _,,」、'....ィ' '|. \、__
. /./ ,. ‐'''"´ ! / , _」__ヾ',
.,'.,' /´ └ 、_ ノi ノ (、_ ``ヾ!
,'/ / ヽ、 ` ''ー 、ィ-─'' r`'^ `
l| ! リ `ぅ ー=、_
| | サ 〉
ト ′ ./''ー- 、,.._
| ヽl (B / ヽ、
| !,、 ! / ∠_
,イ ヾ' ィ 、 . / ,,ィ'´
\:::::::::/ ノリ::::i::リ:| l i::! ノ::ハ:::::ヽ. ─=l
で お /:::::::::i ノィノイノノ:ノ/;イノ!、::::ト! =≡〉
す だ l:::::/,ィィー=ニ_杉、彡彳ノノ }ハノ −/ え
か い \′ ,二=ニ、''" ゞ_ー-ノj ─ \ h
ア も / 「リ ゙ i゙rュ `フ 〉 っ
? く \  ̄` {ゞ、 i′ −=≡く ! ?
) ////// )" l ─=/
(´ , - 、 ~゙,r'゙ ! 〈_
_丿 lj / `ー'7 ,' −=≡丿へ /
\_ へ , -、( ::ヽ. ゝ、_ / / ─=≡ニ\_/
〉′ ` ::ヽ _ `ー'゙ / −=≡ニ二三_
./ ::\ / −=≡ニ二三_
592 :
◆6s2feeMRF6 :2007/09/06(木) 02:16:34 ID:Z/MOe7cn
創価撲滅あげ
_______________________________
| ヽ _,,.-‐――- 、 i / |
| い き レ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ. | / み お 人 |
| い っ .|:.:.:.ト;.:.:.:.:ト;:.:.i:.:.i:.:.:ヽっ | | る だ .間 |
| 気 と |:.:.:i ノノ}レ' )ソレ'ノノ}:.} っ .|;; | の い 革 |
| 持 |;::;i -ァ-ト-' ーァェ-|" |;;;: 〉 さ も 命 .|
| ち 〈:{fi! _旦 { 旦`{゙} | / く ! .|
| だ |ト、 """ _ ノ""".lノ | | し |
| ぜ |!:.〉. ,--ェ ,' | l て |
| ノV' ヽ  ̄ / | iヽ |
| /ノ ヽ、___, イ | i ヽ |
| ノ ', ト、__ | i \ ノ |
|\_ /ー- 、_ ヽ / >ー 、 | " |\__ .__/ |
| / \ / --  ̄`ー- '  ̄ ,| | \/ .|
| ./ V i, -'" ̄ ̄ヽ、 ! i | |
| | / ヽ、ノ i ハ i. |
| | / i i;: 、 、 、 \ ! .;/ .ヽ |
| i i l 、 、、、、 `ヽ、 / l |
| .ノ |;;;、 (;;;) ∧ 、、、、 \ / l |
| | i .l:: ヽ、_ i ヽヽ 、、\ l |
_,r'´::::::::::::::::::::::::::`'、. / お 遠 ほ
{::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i. ! 題 慮 ら
゙l'´゙《 __,,,ゝ:::r、:::::l | 目 し
ト=r;、 ゙"rィァ‐リメ }:::::} ヽ し .な
゙i`"l  ̄ ソ::::ヽ l′ ろ い
゙i. ゝ^ , /ヾヾヾ、 ヽ, よ で
ヽ ゙こ´ / ヽ、 ∠_
ヽ、 /__,∠、 `'-、 ^ー――
`゙ク'゙´ ` ゙'、 ヽ
/ 〉 ヽヽ
ィ ヽヽ
_,,-'´::: ゙i
/ ` }
/ ,-ィ‐r'´´ / l
__r'〈 ,ノ / ```l / l
-‐ ´ ‐ '' ´ /l::: l ー'´ l
| や そ
/. り .れ
| ま じ
| す ゃ
_ - | : :
, '" ! : :
/ 丶_
ん | !''! !'''、ヾ "!、 |/ ̄
//ル |.! | | 人 ヽ,,''!,,弋
〃;;;i '!!, 代 !i、\|ヽ!ヾ !
!! ;;;|. 'ヾ、゙ ゙.:;;;;iiiiiiii!!!!!!"" ヾ,
! !,;;ii||i;, ゙ 〃;杰;"ヽ "、
"!?段;, ._ヾシ- !. /
":;i|i; ,,// ///" !/
;;/
/
ヾ;;;:-
i、 _,, - _=-
i、ヽ-'''
i、 -‐'' ' /
i、 ,,-'
. / i、 _,.-i;;
〃 ヽ--‐=|!!!;:
!!;:
!"
______ |
,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` 、 i あ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 ヽ う あ
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| 〉 ち :
|;;;;i "'`~ "`~ `i||i" '' ゙` " |;;;;;;| / ゅ :
|;;;;| ヽ` u |;;;;;| | う
.|;;| ,-;;;;;;;;;;"フノ ヾ`;;;;;;;;;;;;;;;ヽ |;;;;| | の
,,ト;| ',,_==-、く >゙-==、 |/ i | リ
|i 、| ' ̄"彡| || | | ズ
|'. (| 彡| |)) | .| ム
! 、| i,"(_ ,, 、, |" i | だ
ヽ_| ` .|_/ ノ_
.|゙ 、,.−-‐ 、,, | ヽ、_,,,、_ノ
.i ゙、 '  ̄ニ ̄ /|
| 、  ̄ ̄ , ' |
| i ` 、 ( , " |
| ` ー---― "| |
| | i |
,, - ―- 、
,. '" _,,. -…; ヽ
(i'"((´ __ 〈 }
|__ r=_ニニ`ヽfハ }
ヾ|! ┴’ }|トi } このぶんだと
|! ,,_ {' } そうとう宿業が深い
「´r__ァ ./ 彡ハ、 みたいだな
ヽ ‐' / "'ヽ
ヽ__,.. ' / ヽ
/⌒`  ̄ ` ヽ\_
/ i ヽ \ 腹ン中がレボリューションだぜ
,' } i ヽ
{ j l }
i ヽ j ノ | } l
ト、 } / / l | .|
! ヽ | ノ j ' |
{ | } | l |
ヽ | i | \ l /|
{ | l | | / |
l ! | l / |
ヽ j .す
. ゙, l. ご
福 ! ', い
運 ', ', :
で ト-、,,_ l
す ! `ヽ、 ヽ、 _
; / ヽ、`゙γ'´
/ \
! ト, ヽ
ヽ__ ___ノ ,! | | ト, ゙、
レ'゙ ,イ ./|! .リ | リ ! .|! | ト|ト}
,イ ,/ ./〃/ / | / .リ/ //イ|.リ
// //ノノ //゙ ノ'////|.リ/
´彡'゙,∠-‐一彡〃 ト.、,,,,,,,,,,,レ゙
二ニ-‐'''"´ /`二、゙゙7
,,ァ''7;伝 ` {.7ぎ゙`7゙
ゞ‐゙'' ,. ,. ,. l`'''゙" ,'
〃〃" ! |
! l
! (....、 ,ノ !
j `'゙´ ,'
ー--===ァ /
_ _ ./
\ ` ̄ ,/
` .、 /
:ミ:ー.、._ /``'''ー-、
`゙三厂´
) __ r( ,、_ /法 南
あ (_ , ‐''" ̄  ̄ `''‐、 ゞ, rr〜ヅ´ ミ ,'. 蓮 無
あ / ヽ フハ _ ミ {. 華 妙
. っ ( i j ///j } ト、} ミ|_.. -'_"-'´\ r'⌒ヽ { 教
!! ) ノ}. j/ノノ〃 jノ jハリ ゙i`'''Tjフ } ミトー } l !
( }ノノ _.’- 'ノノ 冫=} ,' ,.‐'" { {い) / ノ_
Vヽハj⌒ i〃ー_''ニ ,、:: {ニ'”{ ,' ゞ゙ f クァ ―`‐- 、.._,、-'´
l. f⌒ヽ.{ ”´-'' " `、 ',〈.、,.. ,.‐'´ `' 、``丶、
i、 i ⌒> l! r, ノ l )__.. -ァ /
i \(( lj , ‐--.ィ ! Y´_ ./ \ \\
`、 こ、. { j i j ゙i゙ { \ \\
ヽ リ \ `_'二. ,' /ノ 丶、,、イ \ \\
V ヽ / { \ \\
あぼ〜ん設定で専ブラのありがたさを知る
荒らしてる奴はセンチが好きで好きでたまらない奴なんだろう。
自分の中のセンチ像が完成されているので、
パロでキャラに少しでも改変が加えられるのが我慢できないと。
もしくは、自分の好きなキャラでエロやられるのが我慢できないとかな。
独占したいんだよ。独占厨ってやつだな。
どちらにしろ、根暗な奴だと思われる。。。
来なきゃいいだけなのに…
-=-::.
/ \:\
.| レ イ プ ミ:::|
ミ|_≡=、´ `, ≡=_、 |;/
||..(゜) .| ̄|.(。)|─/ヽ
|ヽ二/ \二/ ∂> / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/. ハ - −ハ |_/ < センチが好きで好きでたまらんぞ、キンマンコッ!
| ヽ/ヽ/\_ノ / | \________
. \、 ヽ二二/ヽ / / \
. \i ___ /_/ / \
,.. -──- 、, |" "" \
,/ `''-、 \
., ' ``ヽ;‐‐-, _ |
/ ゙i'ヾ、| | ドピュッ!
煤@,! 信 平 、 i | / |
l ┬-,.、, ヽ !. | / / |
イヤ・・| , |/ ヾ、|' | | | | ))
ヤメテ・・| ! ,、 、 l ! l | | | |
| |/ト, / ヽ lヽ l、i. ! ! _| | | | ))
| | `lヽ/////!| l |二_l ,.゙r-‐'! | |
! | `''=ニ三ヨ'"| |三二三l | (((___| !| | ))
゙、 ! | | ,! !"T'''''T" |. ! ! | \
ヽ、l. | | | / | ! l. ',. | /
| ! | / ,|. |`''} (( ̄l,,__,i、_ /
,.:ェ''" l ´ `| !''" / ノ
"''='-‐'゙ / ', 'ー''"
'イji,j、j,i
ー- 、
;;;;;;;;;;;ヽ ____
;;;;;;;;;;;;;;;| /ヾ ;; ::≡=-
;;;;;;;;;;;;;;;;| /:::ヾ \
;;;;;;;;;;;;;;;;;| .|::::::| キンマンコ | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ;;;;;| -==≡ミ ≡=-|ミ | おらおら、 エロパロは日本の文化なんだから
;;;;;;;;;;;;;;;;;;| /ヽ ──| ∀ | ̄| ∀ || < もっとSS投下しろって言ってんだろ? あ〜ん?
;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ < \_/ ヽ_/| \
;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ| /( い)\ ヽ \_____
;;;;;;;;;;;;;;;;| | ( ` ´ | |
;;;;;;;;;;;;;;;|. ' | ヽ \_/\/ヽ/|
;;;;;;;;;;;;;;| ∧ヽ ヽ \  ̄ ̄// __ ( 丿
;;;;;;;;;;;;;|___,, -'''⌒ ヽv\ \  ̄ ̄/ヽ /,ハ ) ノ
;;;;;;;;;;;;|ー- 、_ `ヽ` ヾゝ ── ' ヽ r(ZZyZZZZZZ■
;;;;;;;;;;/ _,>、 `ヽ, `丁`l ; √`-、 `ヽ `" //// 〉
;;;;;;;;;| ´ `ー、 \| ゝ、 ,〈 / ゝ、,,_`´´ノ
;;;;;;;;ノ__ ィ´` 7ー、 ヽ\ノノ) ハ ノ /
;;;;;;/::::::`ー-、__ | ___,| ヽ `V/ '., /`ーァ ィソ
;;ノ:::::::::::::::::::::::`ー-Lユゝ, `i | / l//
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ,、、 l | ,r个 ー−イ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::lj |.|.l| |. / U j
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´ lj.リ |ノ |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ | ,' |
お前みたいに失礼通り越した無礼な奴に読ませるSSなんてねーよ!
こんなクソと化したスレは消滅すりゃいいんだよ!
Oh!My Cock. Shu!Shu!Shu!
\____ __________/
V
-=-::.
/ \:\ Gekyo、Gekyo!、
.| Sect SGI ミ:::| HAAA・・・ 巛
ミ|_≡=、´ `, ≡=_、 |;/ ___| |
. ||..(゚ )| ̄|. (。) |─/ヽ / ___丿
|ヽ二/ \二/ ∂ / /
. /. ハ - −ハ |_/ / /
| ヽ/__\_ノ / | ___/ /
\、 ヽ| .::::/.|/ヽ / / | /
. \ilヽ::::ノ丿_ /_/ | ∈3ノ =ミ ∬ ∬
/ しw/ノ__ __ | 丿 ミ ノ)
(_ ∪ __| ミ / / ブリュッ (;:.:.__)
(  ̄ ̄\ (;;:::.:.__::;)
 ̄ ̄ ̄\_彡 (;;:_:.__゚.:.:⌒)
しかし凄まじい粘着ぶりだな
他にやることないんだろうか
某所でセンチのパロスレは展開されてるからここは放棄だな。
知らぬは荒らしばかりなりw
609 :
◆6s2feeMRF6 :2007/09/07(金) 23:36:33 ID:rTALvs2F
Up
_ _
/::. ソ .::;;ヽ
/::. / \..:::;;;ヽ
/:. (゚) (゚) ..::;;;;ヽ
/::. )●( ..::::;;;;i
(::. ▽ ..::;;;丿
>::...__∪..::::;;;イ
!ヾ. ̄⌒__ ̄彡|
iミ:::ミC= ≡..::: )
|:::: ″. ´/
|::::: ヽ / /;|
|::: ( ' ( .::;;;|
|::: | ミ .ヽ\|
|::: 丶ヽ ..:ヽ )
|::: .i ! ::;;;;;|
tesuto
荒らしのいやがること→作品のうp
しかし凄まじい妄想駄文だな
他にやることないんだろうか
>>613 こんなスレに書いてくれる職人はいないと思われ
チングラヲタは基地外が多い
『Never Ending Story』
「うわぁぁぁぁ!!」
叫んだ。そして、飛び起きた。
…ここは…自分の部屋…自分のベッド…。
悪い夢を見た…気がする。
内容は思い出せない。でも、とても恐かったことだけは、覚えている。
「……なんだったんだ…」
ひどく混乱している。冷や汗だろうか…寝巻きがぐっしょりと濡れて気持ち悪い。
「…どうしたの? うなされてたみたいだけど…」
傍らで女性の声がした。
「え? あぁ…ごめん、優。…起こしちゃったね…」
「…いいけど…大丈夫?」
優の掌が僕の額の汗を拭う。
「あ…うん…大丈夫…」
「本当に?」
「もちろん」
「…そう…よかった…」
そう言うと彼女は、僕の頭を抱くように自らの胸元へ誘った。
「…優…」
突然の行動に驚きながらも、柔らかく暖かい優の胸にやすらぐ…。
「…フッ…最後ぐらい安らかにね…」
「?」
「……」
沈みだした。
なんだこれは?
ぼ、僕の身体が優の身体の中へ沈んでいく…。やわらかい泥の中へ沈むように…。
「……」
優が何か言ったような気がした。
だが、僕の耳にはそれも聞こえない。すでに全身が乳白色の泥の中だ。落ちていく感覚。だが、不思議と苦しくはない…。
…だんだん、意識がぼんやりとしてくる。
…眠るように…。
ゴボゴボボボボボ
肺の中に大量の水…いやお湯か、が流れ込んで来た。
苦しい!
い、息が出来ない!
もがく! 必死にもがく!
手が何かをつかんだ。人の手だ。誰かが救いの手をさしのべてくれている。
強く引き寄せ、自分の身体を起こした。
ザバァァ!
僕は…水、いやお湯の中から顔を出した。
「げほっ…げほっ…」
お湯を飲んだせいか、激しく咳込んだ。
少し落ち着いたので、周りを見回す。
えっ?
僕は風呂場にいた。…なぜ…。
「良かった…大丈夫?」
そして、目の前には優がいた。
「もぅ…いつもあれほど危ないって言ってるのに…」
「え?」
「また、湯船の中で眠ってたんだよ、キミは」
「え、あ…そうか…」
僕はよく湯船の中で眠ってしまうことがある。優にはいつも注意されるのだが…。
「さ、背中流してあげるよ…こっちへ来て…」
優が促す。…いつもの優だ。さっきの夢せいか少し躊躇してしまう…。
「う、うん…」
僕は浴槽から出ると、優の目の前に背中を向けて座る。
「だめだよ…もう眠っちゃ…」
優が僕の背をタオルでこすりながら言った。
「うん…ごめん…」
そう返事をしたが僕は先程の事を思い出していた。…あの夢は一体…。
いや、夢…なのか? さっきの感覚…今も残っている気がする…。
「はい…おしまい……どうかした?」
ぼんやりとしていた僕を見かねて、優が声をかけた。
「え? いや…なんでもない…」
「…ならいいけど…」
「だ、大丈夫だって! …そうだ! 今度は僕が優の背中を流してあげるよ」
「え? …キミが?」
明らに嫌そうだ。
「…なんだよ、その嫌そうな顔は?」
「…だって…いやらしいこと考えてるでしょう?」
8割当たり。
「そ、そんなことないって…」
「…どもってる…」
「い、いいから! はい、そこ座って!」
無理矢理、背を向けさせる。優は渋々、僕に背を向けて座る。
「…もう…強引なんだから…」
「いいじゃない、たまには…」
そう声をかけながら、傍らのボディソープのボトルを手にする。
「…フッ…いつも、の間違いじゃない?」
「そうかなぁ…」
ポンプを押し、ソープを手にとる。少し両手になじませるように広げると、優の背中に両手をつけた。
「ひゃ! …もう…冷たいよ…」
「あ、ごめんごめん」
掌でソープを背中全体に広げる。洗う、というより、マッサージする感じ。背骨に添って両掌を上下させ、肩胛骨に添って腋に流す。時々、指先でツボを押さえながら、僕の掌が背中全体を行き来する。
「……」
「気持ちいい?」
「…うん…」
「ここは?」
僕は腋から腕を回し、優の胸を掴んだ。
「きゃっ!」
ふにふにふに
「…柔らかくてふかふかだ…」
彼女の乳房を揉む。
「や…ちょっと…あぅん…」
「あれ? ここ、ちょっと硬くなってる…」
そう言って、僕は彼女の硬く尖った乳首をもてあそぶ。
「…もう……」
「怒った?」
そう聞きながらも愛撫する両手は止めない。
「…怒ってないけど…ア…ン…ここじゃ…嫌なだけ…」
「いいじゃない、たまには」
「…だから…いつもだって…」
「ごめん」
身体を密着させ、優の耳元に顔を近づけ、ささやく。そのまま、耳たぶを甘噛みする。
「あ…ふぁ…ん…」
耳を舐め、舌を挿し入れる。
「…ん…あ…」
左手はそのまま乳房を愛撫し、右手を身体に添って徐々に下げていく。
掌を閉じられた太股に挿し入れる。
「…ひゃっ!」
優が太股に力を入れる。右掌は太股に挟まれ、まだ秘所には辿り着いていない。だが、かまわず彼女の肌をさすり続ける。
「…ダメ…だって…お願い…だから…ベッドで…あぅん…」
舌を首筋に這わせる。胸を揉む左手に力をこめる。
「…あ…あぁん…んぁ…」
太股の力が少し緩んだ。すかさず掌を奥へと進める。
すでにそこは潤っており、包皮に包まれた敏感な突起も充血し大きくなっているのがわかる。
「あれ? 優…やる気満々?」
「…もぅ…バカ…」
「正直にならないと…こんなことしちゃうぞ…」
充血している突起の包皮を剥き、直接刺激する。
「あ! やっ! ダ、ダメ…で、出ちゃう…」
さらに刺激を強くする。もう片方の手で尖った乳首をひねる。さらに、秘部の突起にも爪をたてる。
「あぁ…ダ、ダメ! あぁぁぁんん!!」
優の身体がヒクンッと痙攣する。
その時…
ドスンッ!
僕の身体を衝撃が貫いた。
「え?」
あまりの勢いに僕の身体は後ろへ吹っ飛ばされる。
何かに胸の当たりを思いっきり突かれたような感じ…。
「…あ…え…な、な…に…?」
身体に力が入らない。ずるずると崩れるように倒れ込んだ。
意識が遠退いてくる。
視界に赤いものが映った。
…血?
…僕の…?
「…もぅ…だから言ったのに…」
優が何か言っていたが、聞こえない。
力が入らない。
頬に風呂場のタイルが当たる。
水かお湯かそれとも僕の血か…液体が僕の頬を濡らす。
…冷たい…。
眼を開けているのも辛くなってきた。ゆっくりと眼を閉じる。
全身の力が抜け、闇の中へゆっくりと落ちていく…。
ふっと、身体が浮いたような感覚があった。
そして衝撃。
芝の青臭い匂いがした。
どうやら、どこかから落ちたようだ。
…落ちた?
どこから?
僕はゆっくりと眼を開いた。
ここは…どこだ?
眼の前には市街地の明かりが見える。もう夜を迎えようとしているのか、薄暗い。でも、この風景…見覚えがある…『あの高台』だ。
「…クスッ…大丈夫?」
頭の上で声がした。そこには…優がいた。
「どうやったら、そんな体勢で落ちられるの?」
「……僕…」
ゆっくりと起き上がり、優の座るベンチに腰をかけた。
「せっかく、膝枕してあげたのに、滑り落ちるんだもの…」
笑いをこらえながら、優が説明する。
「あ…そうか…」
僕は照れ隠しに頭を掻いた。
落ちて打ったところが少し痛む。だが…打っていないハズの胸が鈍く痛い…。
「…どうかした?」
「え、なにが?」
「…ううん…なんとなく、どうしたのかなって…少し変だよ…」
「そ、そうかな…」
「どこか打った?」
「い、いや…別に…」
二度も続けて変な夢をみたら誰だって…と思ったが、その「変」なのが他ならぬ眼の前にいる優自身なのだ。話すわけにはいかない。…でもこの痛み…。
「…フッ…変なの…」
優は軽く微笑むとそれ以上何も言わなかった。
なんとなく会話が途切れる。
すっかり日が暮れてしまい、まっくらだ。まぁ、僕らにしてみれば、これからがこの場所の醍醐味なんだが…。
「…すっかり日が暮れちゃったね…」
なんとなく間がもたなくて、そんな他愛もないことを口にする。
「…フッ…そうだね…これで周囲を気にしなくて済みそうだよ…」
「え? なに?」
「…ううん…なんでもないよ……ね、ちょっと向こう向いてくれる?」
「う、うん…」
よくわからないまま、彼女に背を向ける。
ぴと
背中に彼女が顔をつける感触があった。
「…キミは…私だけのモノだよ…」
優がささやくように言った。
「え? それって、どういう…」
意味?と振り返って訊こうとしたその時。
ザクンッ!
胸に衝撃が走った。
「え…」
ゆっくりと衝撃の元を見る。
僕の胸から2本の槍のようなのものが飛び出していた。
…これは…。
と、思った瞬間、『それ』は勢い良く引っ込む。そして…
ぶしゃぁぁぁ!!
そこ…から…は…あ…かい…ぼ…く…の……ち……が…………。
「…っていうことになるから、浮気しちゃダメだよ…」
「あははは…き、気をつけるよ…」
「…ホント?」
「ホントホント、嘘なんかつかないよ」
「…よかった…」
「で、でも…優って結構お話つくるの巧いよね。感心しちゃうよ」
「……」
「ん? どうしたの?」
「…作り話じゃなかったら、どうする?」
「え? そ、それって……え? あ、な、なに? う、うわぁぁぁぁ!!」
Never Ending …
チングラヲタは基地外が多い
a
623 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 11:51:36 ID:nZLRTciZ
『ある恋人たちのシンデレラ・エクスプレスなお話』
東京駅の新幹線ホーム。
時刻は夜9時ちょっと前。
そして京都に行く最終の新幹線。
僕は帰省する若菜の見送りに来ていた。
「あの・・・」
「うん?」
「・・・ちゃんとご飯たべてくださいね」
「了解してますって」
今回の若菜の帰省は若菜のお爺さんの御声がかりによるものだった。
お爺さんが兼ねてより造りたがっていた新しい茶室が完成したそうで、そのおひろめイベントみたいのをやるから、若菜にも是非参加してほしいとの打電があったのだ。
「それと・・・」
「なに?」
「えっと・・・ 寝坊しないでくださいね」
「心配しないでよ」
若菜はけっこうマメに京都の実家に帰っているのだけど、今回の帰省は何だか様子が変なのだ。まず打電があった時、若菜にしては珍しく難色を示した。何度か帰るのを辞めるようなことまでいいだしたほどだ。
それにさっきから、若菜の様子がヘンなのだ。
「ですから・・・」
「はいはい」
「で、電話しますね、あっちについたら」
何か言いたそうなのはバレバレなのだが、言いよどんで関係ないことを口に出している。その連続だ。
ずっと、僕の手を握って離そうとしないし。
そう言えば、若菜は最近、妙に積極的になっている。
ほぼ毎日、僕の家に来るようになったし、五時間おきくらいに携帯で僕のところに電話してくる。
いや、積極的っていうより、あせっているって感じかな。
いつもなら、「おみあげ、何がいいですか?」くらい言ってくれるのに、今日は顔を伏せてモジモジしてるし。
「あ、あの・・・」
「あのさ、若菜」
「は、はい!」
「どうしたの、いったい? 別に今生の別れってわけじゃないんでしょ? 明後日には帰ってくるんだから」
さすがにこのまま続いたら、いつまでたっても話が進まない。新幹線の発車時間も迫ってきてるし。
「申し訳ありません・・・」
すると若菜、落ちこんでしまった。きつく言ったつもりはなかったんだけどなぁ。
「ほらほら、元気だして。明日仕事じゃなかったらついて行ってあげたんだけどね」
僕は今、小さな建築会社に勤めている。若菜は単位を殆ど修得し終えた大学生だ。で、明日は平日なので僕は仕事がある。しかも山のように。よって今回は僕はパスとなったのだけど、この若菜を見ていると、ちょっと心配になるな。
僕は若菜の頬に手をそえて、顔を上げさせた。瞳にありありと不安が浮かんでいる。
「どうしたの、本当に? 心配ごと?」
「いえ・・・ ただのわがままなんです、私の」
そういうと頬を添えた僕の掌を握ってきた。そのままゆっくり目を閉じる。
・・・これって、キスしてくれってサインですか?
若菜がこんな人がいるところで、そういう事を求めてくるなんて前代未聞だ。ちょっとビックリ。
発車をつげるメロディがホームに鳴り響いた。若菜は車内、僕はホーム。もうすぐ二人の間に扉がしまる。ほんのしばしのお別れだ。
「じゃ、いってらっしゃい」
そういって僕は若菜の唇にゆっくり自分の唇を重ねた。けっこう恥ずかしいな・・・
メロディが鳴り終わった。さて、離れなきゃと思ったときだった。
「申し訳ありません!!」
若菜がそう言うと、僕の手を取ってグッとひっぱった。
え!?
ホイッスルが鳴った。ドアがスライドした。僕の背後で。
そして僕は新幹線の中にいる・・・ 目の前には僕の手を握ったまま放さない若菜がいる。
新幹線は動き出した。
約一名、乗車券を持っていない客を乗せて。
624 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 11:52:14 ID:nZLRTciZ
「落ちついた?」
「・・・・・・はい」
そう答える若菜だったが、まだ瞳からはポロポロと涙がこぼれている。手はずっと握られたままだ。
あの後、僕を新幹線にひきいれた若菜は、その場で泣き始めてしまったのだ。そうなると理由を訊くどころじゃない。
まず、若菜を落ちつかせないとと、彼女を抱きしめているうちに、新横浜を通過してしまった。これで名古屋まではよっぽどのことがない限り降りられない。
ようやく小康状態になった若菜の手を引いて彼女が座る座席を探し、その隣が空席だったので僕もそこに腰を下ろして、今に至る。
「・・・申し訳ありません」
目を赤くはらした若菜が、またそういって俯く。今、この車両は人がまばらなおかげで人目を気にしなくていいから助かってるけど、傍から見たら、絶対僕が何かヒドイ事をして若菜を泣かせたように見られるんだろうなぁ。
しかし、このままじゃ埒があかない。それに若菜のこのらしからぬ行動の真意も知りたいし。
何とか若菜のこの落ちこみモードを切り替えさせないとな。話も出来やしないし。
あたりをキョロキョロと見まわす。
この車両にいるのは僕と若菜の他には、二人だけだ。それもいい感じで離れているな。
自分がこれからしようとしていることに、ちょっとドキドキしながら、僕は若菜の綺麗な頤に手をあてて、顔を上げさせる。
「?」
若菜の瞳が疑問を戸惑いを浮かべて僕を見つめている。
僕は若菜の唇に自分の唇を思いっきり重ねた。突然のキスに若菜が息を飲んでビックリしているのがわかった。
そのまま30秒くらいに若菜との濃厚なキスを堪能してから、僕はようやく唇を離した。キスにもの凄く弱い若菜は、頬をボーっと上気させたまま、しばらく陶然としていたが、ハッと正気にもどると、小声で僕に抗議して来た。
「何をするんですか、こんな場所で」
「いやね・・・」
と僕も小声で応じる。若菜の額にコツンと自分の額をくっつけた。
「若菜が元気ないから、元気だしてもらおうと思ってね」
そう言ってもう一回、唇を重ねる。さっきも言ったけど若菜はホントにキスに弱い。僕もキスしている時の若菜の反応が楽しいので、僕も攻撃バリエーションを多数覚えたし♪
今度は1分くらい、若菜の瞳の焦点があわなくなるくらい丹念に攻撃する。唇を離した時、若菜はフラッと僕のほうに倒れこんできた。キスだけでこんなになる子は珍しいと思うぞ。
「はぁ・・・ ダメです・・・」
色っぽい吐息が僕の胸にかかる。最初は、若菜の気分を変えさせようとしと悪戯だったけど、こんな顔の若菜みたら、なんかこのままどこまで出来るか、試したくなってしまうぞ。
そんな悪魔の誘惑を必死で振り払って、僕は若菜の耳元に囁くように訊いた。
「そろそろ、訳を訊かせてよ。どうして、こんなことしたのかさ?」
すると、思い出したように若菜が僕から顔を背けようとする。言い難いみたいだな、やっぱり。
でも、僕は若菜の弱点を知り尽くしているのだ。耳たぶを軽く噛んで耳に息を吹きかける。
「んんっ!」
ビクンと若菜の身体が震えるほど反応した。そのままゆっくりと首筋からうなじにかけて唇を軽く這わせて行く。
やばいなぁ。楽しくなってきてしまった。
「そろそろ降参したら、若菜さん?」
「で、でも・・・ んん!」
そしてまた、唇を奪う、今度は荒々しく吸いつくよなキスだ。舌を丹念に絡め合わせて口腔を貪る。
「お、おかしくなってしまいます・・・ もう許してください」
唇を離すと、若菜はフラフラになって僕の首筋に抱きついてきた。そして耳元でボソボソと囁くように今回の奇行についての告白を始めた。
625 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 11:52:49 ID:nZLRTciZ
「・・・やきもちなんです、私の」
若菜の告白は以下の通りだった。
一月ほど前、会社の近くで喫茶店で僕と待ち合わせしていた時、たまたま若菜が座った後ろの席に、僕の会社の人が座ったことに端を発しているそうだ。
その会社の人たちの会話が聞くとはなしに耳に入っていたら、突然、聞き覚えのある固有名詞が入ってきた。
僕の名前をその人たちは連呼していたのだ。どうやら話のネタは僕のことだったらしい。
陰口叩かれていたわけではなかったみたいで、どうやら僕の同僚らしき人に事務方の女の子が僕のことで相談していたとの事だ。
その相談事と言うのが・・・
「その女性の方が、アナタに好意を抱いておられるようでした」
という事らしい。もの好きが若菜以外にもいてくれたんだね。
で、問題はその後だ。その男性、誰だか知らないけど、僕には彼女がいるのを知っていて、なのに彼女を煽るようなことを言ったらしい。
好きならアタックかけて、気を変えさせればいいとか、そんな言い方だったみたいだ。
で、その女性の方もやる気になって二人で盛りあがって二人は喫茶店を後にしたらしい。
残された若菜の方は、こういう展開においてどうすればいいか慌てるばかりで、何の解決策も浮かばなかったそうな。
そして若菜は僕を盗られないように、ここ最近、妙に積極的だったそうだ。道理でらしくない行動が多かったと思ったよ。
今日のこの行動も、東京から離れてしまったら、僕を盗られてしまうかもしれないという焦燥が生んだ結果みたいだ。
「申し訳ありませんでした・・・ 私、イヤな女ですね・・・」
最後にそう言って若菜の告白は終わった。
はぁ・・・
話を聞いて思い出せば、身に覚えがないこともないな。
ここ最近、一階の事務の女の子の一人が、妙に周りにいた記憶があるし、会社の同僚の一人が『合コンやろう!』とか、誘ってきてたりしてたな・・・ 気にも留めてなかったのだが、アレにはそういう裏があったのか・・・
しかし、ねぇ・・・
「若菜も馬鹿だねぇ・・・」
溜息ついて僕は言った。若菜がビクンと身を硬くするのがわかった。
まだ抱きついたままの若菜の髪の毛をゆっくりと撫でながら、僕は言葉を続ける。
「ヘンな心配しないくていいのに。僕が若菜以外の女の子に気持ちがいくわけないでしょうが。僕って、若菜をもの凄く愛しているんだよ」
自分でも言ってて少し恥ずかしいけど、若菜を安心させる為だからね。
「それに、若菜以上の女の子なんて、きっともう僕の前には現れないよ。だから、安心してていいよ」
「わ、私なんて・・・」
この子はホントに自分がどんだけ綺麗なのか認識してないからなぁ。
「仕方ない・・・」
僕は呟いた。顔が多少ニヤリとしていたかもしれない。
626 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 11:53:25 ID:nZLRTciZ
「僕が若菜さんのこと、どんだけ愛しているか教えてあげよう♪」
そう言うと、一気に警戒色を示した若菜が僕から離れて身構える。若菜に後で聞いたんだけど、僕が若菜のことを『若菜さん』とか『若にゃん』と呼ぶときは、大抵Hなことをしようとしている時だそうだ。
「あ、あの、ここでは・・・」
そう言う若菜の唇をまた唇で塞ぐ。そのまま舌をゆっくり絡めているうちに若菜の方も無意識に反応してきた。
首から上だけ攻めて、ここまでの反応を示してくれる子は珍しいんじゃないかな。
「もう、勘弁してください・・・」
必死に理性を振り絞って、若菜が僕を引き剥がす。
「きょ、京都についたら、ちゃんとお相手しますから・・・」
そう言ってから、自分の言葉に真っ赤になる若菜。こういうトコが可愛いんだよね、ホント。
「若菜がそう言うなら、教えるのは後にしましょうか」
まぁ、あんまりここでやっても、どこまで出来るか分からないし。とりあえず京都まで我慢かって・・・ 僕は京都に行くのか、やっぱり。
明日の仕事、どうしようか。朝一で舞い戻っても、絶対遅刻だよな。
と、そんなことを考えていると、ある大事なことを思い出した。
「若菜・・・ お願いがあるんだけど・・・」
「はい、なんでしょうか?」
乱れたブラウスの襟元をなおして、髪を整えて居住まいを正している若菜に、僕は手を合わせて頼んだ。
「お金貸して。いま財布に五千円しか入ってないんだ」
若菜に新幹線に引っ張りこまれるなんて夢にも思ってなかったし。この新幹線の運賃には全然たらない。
しばしキョトンとしていた若菜だったが、慌てて僕に頭を何度も下げる。
「あぁ、本当に申し訳ありません! 今日の分は私が払っておきますから!」
とアタフタと財布をバックから取りだそうとする若菜だった。
「ま、気にしなくていいよ。その分、京都に着いたら、沢山若菜には相手してもらうからさ」
「まぁ・・・ いじわるですね」
頬を赤らめながらも、若菜も満更ではなさそうだった。
そのまま僕は思いもかけず京都までの小旅行を楽しむことになってしまった。
京都到着まで、二人で他愛も無い話をして盛りあがったりして。思えば二人でこんな風に旅行することってあんまり無かったなぁ。
僕も若菜も二人でいることだけで満足しているところあったので、あまり遠出とかしないのだ。
これからはもう少しそういう機会を増やそうかな。若菜がヘンなことで不安になったりしないようにね。
そんなこんなで、久々の京都。若菜を迎えに来ていた中島さん、隣に僕がいるのにビックリしていた。
その中島さんに事情を話して若菜の帰宅を明日の朝にしてもらって、僕達は手近なシティホテルに宿をとった。時間はもう11時を過ぎている。
最近ようやく一緒に入ってくれるようになったお風呂に二人でゆっくりつかりながら、僕は若菜に話かけた。
「不安はなくなった?」
モトはと言えば、若菜を不安にさせていた僕の不徳が今回の騒動の原因だ。
「わかりません・・・ これからも些細なことで不安になってしまうかもしれませんし。その時は馬鹿な私を・・・」
僕にもたれかかるようにして若菜は囁いた。
「可愛がってくださいね・・・」
そう言うと若菜の方から口付けをしてきた。しかもかなり濃厚な。こんな積極的な若菜は珍しいぞ。
「よし分かった! さっき新幹線でいったように僕が若菜をどんだけ好きか、思い知らせてあげるよ♪」
若菜がそうきたら、僕も応えずにはいられない。そのままかすかに上気した彼女の首筋、鎖骨へと舌を這わせて行く。
京都の夜はそうして深けていったのでした。
追記
翌日、ほとんど完全徹夜状態で実家に帰宅した若菜、そのまま寝不足で出席した茶室披露のお茶会で、居眠りをしてお爺さんに怒られてしまったそうな。
僕はと言うと、朝一で帰ったけど遅刻は免れず、おまけに僕も寝不足で施主さんのところにいく電車の中で居眠りをしてしまい何度も乗り過ごし、社長にお説教くらってしまったのだった。
何事も程ほどに、だねぇ。
−終わり−
627 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 14:56:27 ID:nZLRTciZ
何事にも限度ってものがあると、僕は思う。
それが天然自然であっても、だ。
あぁ、太陽がまぶしい。
風は全然ない。
こんなこと言っても、どうにもなるわけではない。
でも、人間、無駄とわかってもつい口に出してしまうこともある。
「あぢぃ…」
その日、僕の住んでる町は観測史上最高の気温を達成した。おめでとう、太陽。
−ある恋人たち、猛暑の日の過ごし方。−
「あついよね〜…」
唸りを上げる扇風機の前を陣取って、るりかも言う。声が風に震えて、ちょっとへん。
彼女の今の格好、なかなかの艶姿だ。
上半身は、ヌーブラというらしい、パットみたいのを貼り付けているだけ。
下半身は、僕のトランクスタイプの水着を履いている。
半裸といっていいだろう。
僕はというと、Tシャツに短パンといういつもの部屋着。そのTシャツも汗でけっこうびっしょりだ。寝ている布団のシーツもかなり汗吸ってそう。
この酷暑の中、僕が家にいるのは理由がある。とても不本意な理由が。
右足首を思いっきり捻って、痛めてしまったのだ。それも昨日。るりかの舞台のセットの撤収時に。
るりかは、大学入ってから、何故だか演劇の道にはまってしまった。大学の演劇サークルに入って、その後大学卒業の時、気のあった仲間たちと劇団を立ち上げてと、ここまではまぁ、お決まりコースかもしれない。
僕は、安月給だけど、普通のサラリーマンやっていたのだが、るりかが劇団を立ち上げる時、彼女に請われ願われ強請られて、彼女の劇団の裏方をやる羽目にいつの間にかなっていたのだ。会社辞めてまで。
彼女の劇団、役者さんは何故かみんな女の子ばっかりだ。宝塚の大衆演劇版みたいのを目指しているそうなんだけど。
劇団なんてやると、それは凄い勢いで人は貧乏になるらしい。
僕は会社を辞めても、バイトをみつけて何とかやっているのだが、そこに扶養家族が先月転がりこんで来てしまったのだ。
今、扇風機の前に居座っておられる山本るりか嬢だ。
一緒に住んでいた双子の兄さんが、同棲することになったので追い出されたとのこと。恋人を路頭に迷わせるわけにもいかないので、こっちも同棲するようになってしまった。
しかし、劇団をやっておられると、バイトしても出て行くほうが多いみたいで、まったく。
おかげでこっちも巻き込まれ貧乏になってしまった。
まぁ、これは今、言ってもしかたないことだ、うん。
628 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 14:57:07 ID:nZLRTciZ
しかし、ついてないというかなんていうか…
動けなくなった途端、ただでさえ暑かった気温が、さらにヒートアップしてくれて。うちにも窓に取り付けるクーラーがあるのだけど、一日中つけておくと電気代がもったいないのでクーラーつけずに頑張っているんですけど…
「あついっす…」
なんだか『あつい』って意味の言葉しかさっきから言ってない気がする。
「プールでもいきたいねぇ…」
僕に言っているのか扇風機に話し掛けているのか判別しかねるが、るりかがそう言ったので、僕も願望を口にする。
「図書館でもいきたいやねぇ…」
「デパートでもいいや…」
「山手線に延々座っているのもいいかも…」
「いっそ南極でもいいかもしれない…」
「北極も捨てがたいよね…」
なんだか意味のない会話をしてしまっている。
涼しいところへの渇望が、渦巻いているのだが、避難しようにも立つのもツライこの足では、僕はこの布団の上から動けない。
「るりかだけでも、どっか行って来たら?」
動けない僕に付き合って、いっしょに茹だってるのも可哀相なので、一応言ってみる。
「一人でどっかいってもツマンナイからいい」
そう言ってこちらへ振り向くるりか。汗がけっこう滴ってる、それが半裸の上半身を光らせて、健康的に色っぽい。
「ムリしちゃって」
嬉しいけど、照れ隠しにそう言ってみる僕。
壁に掛けてある時計は午後2時くらい。今がきっと一番暑いんだろう。
「もう、クーラーつけようか?」
動けない身で、この暑さはさすがにツライ。暑くて本読むにも、TVみるのも、ゲームやるのも、全部やる気起きないのだ。
「え〜、もったいないよ〜」
「電気代だったら、この際、目をつぶろうよ」
一日クーラーフル稼働させても、千円いかないし。一日だけ節約から目をそらしてもいいと僕は思ったんだけど、るりかの考えは違ったようだ。
「もったいないって、この暑さのこと。あの暑さをもっと楽しまなきゃ」
「暑さを、楽しむ?」
「うん、滅多にないと思うよ、こんな風になるのって。さっきTVでも言ってたじゃない、観測史上最高だって。日本にいながら中東気分が味わえるんだからさ」
団扇を取り出して、バサバサと僕を仰いでくれながら、るりかが笑って言う。う〜、気持ちいいぞ。
「すっごい面白い考えだね」
暑さを、楽しむか。かなり前向きな考えかもしれない。
「でしょ」
るりかがそう言って、自分を指して言う。
「こんなセクシーなカッコしてるんだって、暑いからなんだから。嬉しいでしょ」
「その格好は嬉しいと思うより、ヘンだ」
胸だけぺタッとパットみたいので隠れているので、どうも中途半端な感じなのだ。これなら、ビキニの水着でもしてくれたほうが、個人的には嬉しい。まぁ、これは好みの問題かも。
「あ〜、ひっど〜い! せっかく動けない哀れな男の子を、目だけでも楽しませて上げようって奮発してるのに!」
頬を膨らませるるりか。そっぽ向かれて団扇も止まってしまった。奮発ってなんだい?
「あぅ、団扇は続けてください、るりか様〜」
情けない声を出して頼むと、まるでウナギでも焼くような感じでパタパタと仰がれる僕。妙な気分だ。
「なんだか、蒲焼の気持ちがわかるかもしれない…」
「あたしは、焼き鳥な気分でやってるんだけど」
そんなこと言って、顔を見合わせる僕とるりか。どちらともなく笑い出した。
日はまだ、高く燦燦ガンガンに輝いている。涼しくなるのはまだ先だろう。
629 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 14:57:44 ID:nZLRTciZ
「キーンとしないね」
「そ、そう。あたしはけっこー来た!」
今、僕らはカキ氷を食べている。時間は昼三時。さっきより気温、上がってそうだ。
僕が去年、フリーマーケットで買ったペンギンさん型カキ氷機があるのをるりかが思い出し、さっそく造って食べることにしたのだった。
ちなみにシロップがないので、砂糖水かけて食べている。カキ氷好きの人が通とか言うらしい「スイ」だね。
シャリシャリと久々の感触。なんだか、気持ち涼しくなった気がする僕。るりかは、さっきから一口食べるごとに、
「きたぁ〜〜」とか言いながら頭を抑えている。
「でもさ、昔の人ってさ、どうやってこの暑いの凌いでたんだろうね」
るりかが目尻に涙こぼしながら、そんなこと言う。
「そういえば、そうだね」
シャリシャリときっと昔の人もこれを食べて、暑さをしのいでいたのだろうと思いながら、僕も話す。
「エアコンが一般的になったのって20年くらい前だしね。明治大正昭和の人は、その扇風機さんでも満足してたんだろうなぁ…」
「うちはあたしと兄キが生まれた時に買ったとか言ってたかな」
食べ終わったかき氷を入れたマグカップをテーブルに置く。なんだか、クーラーに慣れている自分がなんだかひ弱な気がしてしまう。
「そういえば、僕、子供の時はよく夏になると行水してたな…」
幼稚園にいくかいかないかの時の記憶なので、よく覚えていないのだけど、タライの中に水いれて、その中に漬け込まれていた覚えがある。
「行水、あ、いいかも!」
僕の言葉にすぐに反応したるりか。立ち上がるや、そのままユニットバスに向かっていく。スライド式の扉を開けて、すぐに水を出す音がしてきた。
「あたし入るけど、どうする?」
戻ってきてバスタオルを押入れから取り出し、そう訊くるりかだが、包帯とシップ外すのが面倒なので、右手を横に振っていいよと答える。
「んじゃ、いってきま〜す。水も滴ってくるからねぇ〜」
いい女になってくるという意味なのだろうか? 僕は苦笑しながら、期待してるよと答える。
扇風機の前に匍匐して、振り向くとちょうどユニットバスに入るためにヌーブラを取って、トランクスを脱いでいる最中だった。
全裸になった瞬間に目があった。るりかの裸は健康的だなぁ〜とつくづく感じる。
「すけべ」
そう言ってアカンベしてから、るりかはユニットバスへと入っていく。そしてザブンという水音。
「ひゃあ〜〜〜!」
そして、悲鳴のような声が聞こえた。
「つめた〜〜〜い!!」
るりかの声になんだか、僕も入りたい欲求が出てきた。でも、この扇風機前のベストポジションも捨てがたいし、足の包帯とるのもやはりメンドくさい。
ユニットバスからは、ご機嫌なるりかの鼻歌が聞こえてきた。これは長くなりそうなので、僕はそのまま眼をつぶって大の字になる。
扇風機の音、るりかのハミング、その他にも目を瞑っていると、いろんな音が聞こえてくる。風呂の中で動く水の音。窓の外、すぐそばの道を走る車の音やセミの音。
風もわずかに吹いてきたのか、たまに窓にぶらさげた風鈴が涼しげな音を立てている。
暑いけど、なんだか眠気がいい感じにやってきたので、僕はそれに任せて、眠りの世界に身をゆだねていくのだった…
630 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 14:59:01 ID:nZLRTciZ
「うひゃあっ!」
そして、顔にひゃっこさを感じ、僕はいきなり覚醒させられた。
なんだか中東の砂漠をラクダにのって揺られている夢を見ていた時だったので、かなりビックリした目覚めだ。
「どう、冷たいでしょ〜」
すると、いつの間にか行水から上がっていたるりかが、さっきと同じスタイルに戻って僕の傍に着ていた。髪の毛からわずかに水が滴っている。
「どのくらい漬かってたの?」
「気がついたら三十分たってた」
「それは長風呂で」
僕を覗き込むようにしているるりかの頬に手を当ててみる。なかなか冷たくて気持ちいい。
「ん、いい感触」
なんだかさわりごこちがいいので、やめられずに手をスベスベ、頬をさわってしまう。
「こうしたら、どうだ」
そう楽しげに言って、いきなり寝転んでいる僕をヨイショと抱き起こし、上体に抱きつくるりか。そして、いきなり、一人芝居なぞ始める。
「おぉ! なんていうことだ。この熱さ、このだらしなさ! 昨日までは、あんなに凛々しく輝いていたのに!」
「よけいな、お世話だ」
この台詞は、昨日までやっていたるりかの劇団での芝居の台詞を、変えて言っている。
なんだか、日本の大正時代を舞台に、はいからさんが通るとロミオとジュリエットの融合を目指したというわけわからんコンセプトの劇だった。その中でるりかはロミオな男役をやって、こんな風に嘆きの台詞を言っていたりしたのだ。
「あぁ、僕も君のもとにいざゆかん。この冷たき剣を喉元に突き刺して」
とまだ続く芝居。いつの間にかその手にはソーダ味のアイスキャンディーがあり、それを掲げるように持つと、自分の口に運ぶ。
「ん、美味しい」
上半身九割裸な子が、アイスキャンディーをゆっくりしゃぶるのは、なんとも魅惑的だ。思わず、見惚れてしまう僕。
「あ、僕のは?」
僕も食べたくなったので訊いてみると、
「これが最後の一本でした」
と無情な回答が返って来た。
「一口プリーズ」
「一舐めならOK」
いまだ、芝居の抱き起こしスタイルで密着している僕とるりか。なんだか生の肌が当たっていると、妙な気分になりそうな気もしないでもない。
「一舐めっすか?」
「一口じゃ、半分以上とられるに決まってるしね」
僕の魂胆は見透かされているらしいので、仕方なく妥協することにする。
「じゃあ…」
と口からキャンディーを放した時だった。
ポロって中ほどから、キャンディーが半分ほど中から外れて落ちてしまった。その折れた部分はというと、
「ひゃ、きゃ、いやん!」
鎖骨、胸上部とあたって、咄嗟に手を出した僕の右手に左手によって、ちょうどオヘソの上あたりで止まった。いま、アイスを手のひらと腹で挟んでいるような状態だ。
「ちょちょ、冷たいから早くとってよ!」
僕の手が熱いのでせいか、見る間にアイスが溶けていくのがわかる。こうしちゃおれんと僕がまた咄嗟にとった行動は…
「な、なにするか!?」
くるっと体勢を入れ替え、るりかを畳の上に倒す。上手い具合にお腹の上にアイスが載った。
「こ、こら! なんか顔がエロくなってるってば。あ、怪我人なのに、なんでそんなに素早いのよ!?」
苦情を述べるるりかの声は、脳に入る前にカット。こんな格好しているるりかが悪いと自分内会議で決定。
そのまま、お腹に載ったままのアイスを舌で舐め始める僕。
「うひゃぁ! こら、まだ昼間だよ! そ、それに窓だって開いて、きゃ!」
そのまま舌でアイスをるりかの体に滑らせていく。そして空いている手で、るりかの胸に張り付いていたヌーブラというのを外す。
「な、なんで、外し方しってるの、って、だ、ダメだってばぁ。この暑いのにぃ〜〜」
そしてアイスがるりかの形のいい双丘の右側にたどり着き、そのまま舌によって頂上のポッチにたどり着いた時、
「ひゃあ!!」
ビクンと弓うつように反り返るほど、いい反応を見せてくれた。そこで残念ながらアイスが溶けてしまったが、僕は味がついたふくらみを味わうのを辞めない。っていうか辞められない。
「け、怪我人なのにぃ…」
今の攻撃はかなり効いたようで、涙目になりながらも、艶がかった瞳で僕をみるるりか。観念したようだ。
「あんまり、責めたらだめだよ…」
「さぁ、どうでしょう?」
「いぢわるだ…」
自然に重なる唇。僕らは昼だと言うのに、欲望の行為に身をゆだねていくのだった。
631 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 14:59:39 ID:nZLRTciZ
「…あ、あたしもう一回水風呂いく」
「僕も、いく… ダメだ、これは」
当たり前の如く、汗だくになった僕ら。いつもと違うシュチュエーションにノリにノリまくってしまい、結果は滝のような汗となってお互いを蒸らしてくれた。
包帯を外している間に、全裸なるりかはバスタオルを掴んで、なんだか砂漠をさすらっているかのように重い足取りでズルズルとさきにユニットバスへいってしまった。
僕も包帯を外して、シップを外し、捻挫したところを確認する。昨日より腫れは引いてるけど、まだ立つのはツライか。
しかたなく、全裸で匍匐前進するなさけない姿で、ユニットバスにたどり着いた。壁に手をついて立ち上がり、中を覗いてみると、勢いよくるりかが水をシャワーで浴びている。
「鬼畜なヘンタイさんは、まだ入っちゃだめ」
「すごい言われよう…」
しかたないので、隣にあるトイレに腰掛、るりかの入浴シーンを拝むことにする。彼女はご機嫌斜めなようだ。
「怒ってる?」
「怒らいでか! あんなことまでするなんて、もう!」
「でも、よろこんでた」
「う、うるさい!」
顔を赤くしたるりかが、僕にいきなりシャワーを向けた。
「うひゃ!」
顔に水流を浴び、怯む僕。
僕がいったい何をしたかは、まぁご想像にお任せします。
るりかの後に軽く足をかばいながらシャワーを浴び、かなりさっぱりして出てきた僕。
るりかもタンクトップに短パンといういつもの部屋着になって、扇風機と再び友好を深めていた。
身体を拭いて、シップをまた貼りながら、
「今日の晩御飯、どうする?」
と訊いてみる。
「ん〜、さっぱりしたものしか入りそうにない。誰かさんのせいで疲れちゃったしぃ」
ジト目でみられる。
「じゃあ、素麺ですな」
「定番だねぇ」
貧乏なもので、素麺には本当にお世話になっている。でも、こういう時には一番食べやすいものではある。
「茹でるジャンケンしよ」
「あたし、誰かさんに鬼畜にいぢめられたから、できな〜い」
るりかに再びジト目で見られると、何も言えない僕だった。包帯を巻き終えると、よいしょと立ち上がり、熱湯と戦うために、台所へ足を引いて歩いていく。もぅ、るりかだっていい反応してたのになぁ。
そうして熱湯の出す湯気と戦いながら、素麺を茹でて持っていく。また汗がダラダラだ。
汁をつくろうと冷蔵庫にあけると、缶ビールがあったのでそれも喜んでテーブルに持っていく。
「あ、ビール出してる」
「こんだけ汗かいてると…」
プルトップ空けて、350ml缶を一気にあおる!!
ゴクゴクと見事な擬音をだして、通る黄金の液体!! うまい〜〜〜〜!!
「ぷはぁ! すっごい美味い!」
こんなに自然に一気に飲みきれたのは初めてだった。今まで飲んだ中で一番美味しかったかもしれない。
「な、なんだか今の飲み方みてたら、負けた気がした」
訳分らない敗北感を味わっているるりか。自分も空けて僕の真似して飲んでみるけど、途中で缶を置いてしまう。
「なんだか、暑いのって、悪いことばかりじゃないやね」
上機嫌になって、僕は箸をとった。るりかも箸をとりお互い礼をして、いただきますをする。
「けっこう楽しめた?」
「うん、るりかのおかげかも」
酷暑も、過ごし方によっては楽しめる。特に最後のビールは至高の一言だ。
「あたしは、アレがなかったら、よかったかなぁ」
またジト目で僕を見るるりか。かなり根にもたれてるかもしれない。まぁ、今夜にもまた寝技に持ち込むとしよう。
風鈴がカランと涼しげな音を立てた。夜になって風が出てきてくれたみたいだ。
「明日は涼しくなるといいね」
「そだね」
こんな感じで、僕らは猛暑の一日を過ごしたのでした。
−終わり−
632 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 15:16:22 ID:nZLRTciZ
【ある恋人たちの、一風かわった聖夜の過ごし方】
12月24日。
PM5:30。
世はクリスマスで一色、大賑わいなことだろう。
そんな中で、僕と若菜はジングルベルがまったく届いてこない雪と森に包まれた山奥の温泉宿なんぞにいたりする。
昼過ぎからしんしんと振りつづける雪の中、僕は若菜と一緒にこの宿自慢の露天風呂に入っている。
舞い降りる雪、湧き上がる湯気。湯船には宿の親父さんの好意によるお銚子とお猪口が二つ乗ったお盆が浮かんでいる。
ランプ一つが脱衣所にぶら下がっているだけなので、あたりは本当に夜と同化している。
そして極めつけは湯気の向こうに見える髪を上げて湯船につかる若菜。もう、この美しさは芸術と言っていいかも
ここは信州の山奥にある寂れた民宿。岩風呂が自慢だとここの老主人はのたまっている。
ちなみに僕と若菜がなんでスキー客もこない、熊くらいしかやってこないようなところで聖夜をすごすことになったかというと・・・
お互いを恋人どうしと認め合うようになって早4年弱。だけど恋人同士で過ごすのが通例ともいうべきクリスマスをクリスマスらしくですごせるのはなんと今年が初めてだったりする。
1年目は、僕の祖父が大往生してしまい、そのお通夜と重なって。
2年目は若菜の従姉がご結婚することになってその結婚式と重なって。
満を持した去年は、情けないことにその日に予定を絶対あけようと仕事で張り切りすぎて風邪をひき、若菜に看病されながらクリスマスを過ごしたのだった。
そして今年こそはと執念にも似た気持ちで聖夜にそなえ、休日も重なったおかげで二人で過ごせるのはほぼ確実になった時、若菜とクリスマスどうしようかという相談になって、ちょっと困ったことが起きた。
僕も若菜も、こういう日にどうやって過ごすのがいいのかよくわからなかいのだ。
ちまたにあふれる情報誌のたぐいを買いあさり、二人でどこへ行こうか何をしようかと考えたのだけど、どれもしっくりこない。
いっそこのまま、僕の家で二人っきりで静かにすごそうかという話になった時、若菜が嬉しそうに言った言葉が、僕にある天啓を与えてくれた。
『そうですね。二人だけで静かにすごせれば、私はそれだけで嬉しいです』
若菜のその言葉で、なんで僕自身がどうして買いあさった情報誌などのお勧めの過ごし方に満足できなかったのかわかった。
僕も若菜と二人だけで静かに過ごしたかったのだ。世間の喧騒が届かないような場所で。
その時、頭にすぐに閃いたのが、いま若菜といる温泉宿だった。
ここの老主人と今は亡き祖父が従兄弟同士だそうで、祖父に子供のころからよく連れてこられたここなら、確実に二人っきりになれるだろうと思い立った。
祖父と高一のクリスマスにここに連れてこられた時には一週間の滞在中に宿のご主人と奥さん以外、誰にもあわなかったという前例もあったし。
で、思い立ったら吉日。というわけで僕は若菜にこういう温泉宿があるから今から行こう、と提案した。若菜も突然の提案に最初はビックリしたみたいだけど、すぐに笑顔になって『はい』と嬉しそうに頷いてくれた。
で、僕らはろくな準備もせずその夜のうちに運良くあきがあった夜行バスに飛び乗ってまずは松本に向かった。
そして松本のデパートでその雪に閉ざされた山奥にある宿に向かうための準備を買いこみ、電車にゆられバスにゆられ、さらに雪の中を1時間かけて歩いて、ようやくこの藁葺き屋根の民宿についたのだった。
若菜を連れての訪問に、僕の遠縁にあたる宿屋の老主人さんは「おめぇもそんな歳になったんだなぁ〜」と感慨深げに言いながら迎えてくれた後「でも、くるんならせめて前の日にでも連絡しろや」と付け加えて来た。
その時になって前もっての連絡、という最重要とも言えることを忘れていたことに気づき、若菜と顔を見合わせて苦笑したりした。
その後、「まぁ、素敵なお嫁さん連れてきてぇ〜」と顔をほころばせたオバさんに部屋に案内され、雪中行軍用の重装備を脱いで漸く人心地ついた時には、冬の早い日はもう陰りをみせていた。
晩御飯は用意してなかったからちょっと遅くなるから先に風呂でも入っていろと、浴衣をもってきた老主人に言われ、露天風呂に入ることになったのだ。
633 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 15:16:54 ID:nZLRTciZ
「静かですね・・・」
上げた髪、うなじ、湯からわずかにのぞく白い肌、すべてが気圧されるくらい美しい若菜がしみじみとそう言った。
「うん・・・」
若菜に見惚れて、僕もそんな返答しか出来ない。いつもだったらいっしょにお風呂に入っていたら「若にゃぁ〜ん☆」と言って悪戯でも始めているトコだろうけど、ここまではまると鑑賞したくなるってもんらしい。
「お酒、飲みます?」
湯船に絶妙のバランス感覚で浮くお盆から徳利を手に取り、若菜が言う。
「うん、いただく」
僕はお猪口を手に取り、若菜にお酒を注いでもらう。そして若菜にもお猪口を取らせて、今度は僕がお酒をついで、二人で杯をあわせる。
「メリークリスマス、ってちょっと合わないかな?」
秘境、とも言える場所の露天風呂で日本酒で乾杯する。クリスマスってイメージじゃないよね。
「でも、私達らしいです」
そういって笑いあって乾杯。ずぃって感じで熱いお酒が喉を伝わる。美味しいや。
二人で無言で杯を重ねて行く。でも、気まずい沈黙ではない。言葉がいらない、そんな雰囲気だ。
徳利が空になった。
「おかわり、欲しくなっちゃいますね」
僕以上に日本酒好きな若菜は、なんだかご機嫌だ。
いや、若菜は昨日の夜のお出かけの時から、ずっとご機嫌だ。
夜行バスでの移動中も、松本でのお買い物の時も、雪の中かきわけかきわけ行進した時も、若菜は楽しそうだった。
自分で連れてきて何なんだけど、普通こういうトコに女の子って喜んでくるものだろうか?
「楽しいですね」
僕の心の中を読み取ったかのように若菜が言った。
「楽しい?」
「はい」
湯煙越しにのぞく若菜の微笑みにドキッとする僕。
「私、昔のこと思い出しました」
「昔のこと?」
どうもさっきから鸚鵡返しだ。
「貴方が私の手を取って、私を中島さんの待つ車から・・・」
あぁ、あの小学校の時の汗顔モノの無茶行為か・・・
僕は昔から暢気なくせに短慮なとこがあるから、まったく予想のつかない展開をみせるのんだよな、昔から。
若菜の言葉は続いた。
「貴方はいつでも、私の手を取って、私の見たことのない世界を教えてくれる・・・」
若菜が湯船の中をゆっくりと近づいてくる。そして、妙にさっきから照れまくっている僕の唇に若菜は自分から唇を重ねてきた。
若菜からのキス・・・ ちょっと新鮮かも・・・
「貴方は、ずっとそのままでいてくださいね」
僕は優しくて、それでいて真摯な若菜の瞳に上手く応える言葉がでてこなかった。
だから・・・ 僕も精一杯の想いを込めて若菜の唇にキスを返した。
僕らは静かに、夜に包まれている。時間が止まったかのような錯覚。
雪が、また静かに振り始めていた。
634 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 15:17:26 ID:nZLRTciZ
「よくのぼせなかったね・・・」
「そうですね」
入浴時間の最長記録を更新した僕は、茹蛸と気持ちを共有している気分だった。いま茹蛸と語り合ったら、きっといい友達になれるだろう。
若菜の方は長湯になれているらしく、僕ほど茹で上がっていないみたいだった。
この民宿は、玄関から入ってすぐ土間。そして年代モノの囲炉裏完備の居間、そして向かって右の二部屋が客間。左がご主人の住い、となっている。
僕らがあてがわれた部屋はその客間の奥の方。ふすまを開けると白に染まった山々が見える、この民宿では『いい部屋』と言われている方だ。
「ここってね、マタギさん達のための宿なんだって」
僕は火鉢をいれて暖める、僕よりずっと年代モノの掘り炬燵に足を突っ込んで、身体中を弛緩させてつつ、ずっと前に祖父に聞かされた話を若菜にしている。
でもこんなにゆったりしたのって、久しぶりだなぁ。
「マタギさんって、あの熊うったりしている?」
「そう、そのマタギさん。ここのご主人はまだ現役のマタギさんもやってるんだって。今日の晩御飯、上手くいったら熊鍋だよ。若菜は熊って食べたことある?」
「い、いえ・・・」
「くせがあるけど、けっこう美味しいよ」
と、そんなことを話ながら、炬燵に突っ伏した顔の向きを変えた。そっちの方で濡れた髪を丁寧に梳いている若菜を見るためだ。
・・・思わず、ドキッとした。顔をわずかに傾げて、長い髪に櫛を通している若菜。夢路が描く美人画の世界がそのまま再現されているような感じだ。
今日は本当に若菜の美しさを改めて再認識させられている気がする。
「? どうしたんですか」
呆けたように見惚れていると、若菜が訊いてきたので、僕は思った通りのことを口にする。
「僕の恋人って、とても綺麗な人なんだなぁって、再認識していたところ」
本心なので照れは感じなかった。突然、そんなことを言われた若菜のほうが頬を真っ赤に染めて照れている。それもまた絵になる絵になる。
何となくまた無言な、でも穏やかな時間が二人の間に流れていると、ご主人が「飯できたぞぉ〜」と呼びにきた。
さて、晩御飯は何だろうか?
晩御飯は熊じゃなく猪鍋だった。囲炉裏にかけた鉄鍋を僕と若菜とご主人夫婦と四人で囲んでの食事だ。
囲炉裏には炭がはぜ、自家発電でともっている薄暗い電灯が居間を薄く照らしている。
「おじょさん、美味いか?」
「はい、とても美味しいです」
猪鍋も初チャレンジらしい若菜だったけど、この田舎の鬼のように濃い味付けも気に入ってくれたようだ。いつもより箸がすすんでいる。
ふもとの村の名産地酒の熱燗もたいそう気に入ったようで、僕より飲むペースが早い。さすが日本酒好き。
で、小1時間ほどで鍋を空にした後、そのまま老夫婦とのまた小1時間ほどして僕達は部屋に戻った。話から察するに老夫婦は若菜を僕のお嫁さんと思い込んでいたみたいだけど、僕はあえてそれを否定しなかった。
いずれ、だけどそうなるのだろうし、何より若菜が『かわいい嫁さん』とか言われるととても嬉しそうに微笑むのが僕も嬉しかったしね。
635 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 15:17:59 ID:nZLRTciZ
ぴったりとくっつけた二組の布団にもぐりこんで30分。身体は疲れているんだけど、なんだか眠れない。若菜と別々の布団で寝るのが久しぶりだからかな?
「・・・あの」
やっぱり若菜も眠れなかったらしく、静かに声をかけてきた。
「なに?」
「そちらへいって、いいですか?」
少し恥ずかしげに若菜が訊く。僕は布団をあげて「いいよ」と答える。夜のせいか二人とも会話が妙に小声だ。
「・・・失礼します」
若菜の身体が僕の腕にゆっくり重なった。やっぱりこっちの方が落ち着くね。
布団の中に頭までもぐり込むような感じで、二人で顔を寄せあい、それだけで楽しくて何故だか笑い合った。
「そう言えば、今日ってクリスマスイブなんだよね」
「そう言えば、そうでしたね」
「昨日の昼まで、どうしようとかって言っていたのに、ここきたらクリスマスだってこと気にならなくなっちゃったよ、僕」
すると若菜はフフッと小さく笑って言った。
「私は、いつでも、どこでも、貴方と一緒にいられるなら、それだけで幸せですよ」
ジーン・・・ そんな効果音がつくくらい、若菜の言葉は僕の胸に響いた。
世の形式なんてどうでも良かったんだ。二人で居られれば良かったんだ。昨日までの世俗的な考え方が少し馬鹿らしく思えてしまう。
今日は若菜がこんなに近くに居て、こんなに綺麗なのに、煩悩がもたげてこないのが不思議だ。
若菜を肩を抱くようにして、そのままゆっくりと目を閉じる。このまま若菜のぬくもりを感じて静かに眠るのもたまにはいいかな。
なんて考えて、そのまま枕を頭にしっかり乗っけて目を閉じようとすると、若菜が凄いことを言ってきた。
「今日は、抱いていただけないのですか・・・・・・?」
・・・・・・・・・・・・
一瞬、我が耳を疑った。思わず頬をつねったりする。まだ起きているよな・・・
確認のため、ジーッと若菜を見つめたりする。視線には『マジですか?』的な意味がこめられている。
若菜は、頬を朱に染めながらも微笑んでそれを肯定するように頷いた。
30秒ほど前の『今日は静かに寝ましょう』は宇宙のかなたへ飛んでいってしまった。
浴衣の帯を解き、その白い肌をさらす。胸元、首筋、うなじ、そして唇へとキスをしていく。行為のたびに愛らしく反応する若菜が可愛くて、さらに僕の興奮の度合いは増して行った。
「・・・いっぱい、可愛がってくださいね」
これは奇蹟か! 僕は大げさにそんなことを思ってしまった。いつものおしとやかな若菜もいいけど、こういう風に積極的な若菜もすっごくいい! 握りこぶしでそう主張したい!
で、調子に乗った僕らが眠りについたのは深夜過ぎてからだった・・・
寝る前までのちょっと神聖だった雰囲気はどこへいってましったのやら。
636 :
埋めコピペ:2007/09/18(火) 15:18:34 ID:nZLRTciZ
朝、宿のオバさんに起こされた時、それは恥ずかしかった。浴衣は寝乱れて、如何にも行為の後って感じだったからだ。
朝湯をすすめられ、完璧に寝不足な頭をぶんぶんふりながら、これまた眠そうな若菜の手をとって、露天風呂に向かう。
一つしかない脱衣所で浴衣を脱いで、大急ぎで飛びこむように露天風呂に入る。
おお! 朝日に照らされた周りの景色が、それは綺麗だった。
「綺麗だね、若菜・・・ って、どうしたの?」
若菜はというと、湯船に半分もぐるような感じで、顔を俯かせている。よく見ると入ったばっかりだというのに、耳まで真っ赤だ。
「・・・昨日、私はしたなかったですね」
呟くように俯いたまま若菜が言う。
「お酒を飲みすぎたみたいで、私、なんだか自分が自分じゃなくなったみたいでした・・・」
言われてみれば、若菜昨日はけっこうお酒飲んでいたなぁ。もしかして昨日の積極モードは酔っていたせいかなのか・・・
「でも、可愛かったよ、すごく」
若菜をこっちへと抱き寄せて、まだ真っ赤な顔を上げさせて、その可愛い唇にキスをする。さすがに朝っぱらからだと恥ずかしいのか軽い抵抗がある。そこへゆっくりと舌をからませてっと・・・
「ふぁ・・・ やめて、ください・・・ 恥ずかしいです」
まぁ、これ以上やると自分がまた暴走してしまうから自制しておこう。僕は名残惜しくゆっくりと唇を離した。
「ひとつ、いいことがわかったね」
「・・・なにがですか?」
キスにとことん弱い若菜は、瞳をうつろにさせながら、ぼんやりとしている。
「若菜にお酒をたくさん飲ませれば、ああいう風になるってこと」
悪戯っぽく笑って、僕がいうと、若菜は途端にポンって感じで真っ赤になる。
「・・・忘れてください」
「無理でしょう」
「忘れてくださらないと、こちらにも考えがあります・・・」
「うん、どんな?」
「これから、ずぅ〜と夕ご飯のお味噌汁にお麩をいれます」
「う・・・」
思わず怯む僕。情けないことだけど僕は麩だけはキライなのだ。あれを見るだけで食欲が減退してしまうのだ。
「どうします?」
「忘れる努力はします・・・」
あっさり白旗をあげた僕だった。仕方ない、心の中だけにこっそり秘めて次の好機を待とう。
そして、今度は10分ほどで湯から上がって、脱衣所で背中合わせで浴衣を着る。
「今日、これからどうしようか?」
今日中に帰るとしてもまだ時間はある。でも、ここって観光に行くようなスポットって全然ないんだよね。
スルスル、キュッキュと衣がこすれる音を背中に聞こえる。う、この音だけでけっこう想像の翼がはためく・・・ 若菜に見たら頭叩きますと言われているから怖くて振り向けないけど。
「昼ころ、ここでれば晩御飯はうちで食べられるだろうけど、それまで部屋でのんびりしてる?」
「貴方のお家のお墓がこの傍にあるって言ってませんでしたっけ?」
早業で帯まで締めた若菜が髪を下ろして、こちらを向く。
「あぁ、僕の曾爺様から上の菩提寺がここからちょっとのところにあるよ」
僕が生まれるずっと前に亡くなっているので、どんな人かは知らないけど、祖父さんに連れてこられた時は雪から墓を掘り起こしてお参りしたもんだ。
「では、そちらへお参りしていきましょう。私も貴方のご先祖さまにご挨拶したいですし」
「あったこと無いけど、若菜がお参りしてくれたらきっと、わが先祖も喜ぶかもね」
僕が万歳すると、若菜が浴衣を合わせて帯を締めてくれる。しかし、クリスマスに墓参りか。僕ららしいというか、何と言うか。
「じゃあ、ご飯食べたらオジさんにスコップかりていこうかね」
「はい」
脱衣所をでて小走りに民宿まで歩く。雪に二の字二の字の下駄の跡っと。
「うちに帰ったら、クリスマスプレゼントが待ってるから」
「私もちゃんと用意してありますよ」
「製作期間三ヶ月の苦心作の手編みのマフラーだから、期待しててね」
男が手編みのマフラーって言うのもヘンだけど、若菜のリクエストだったので、一生懸命練習して作ったのだ。
「はい、楽しみにしてます」
「若菜は何くれるの?」
「ふふっ・・・ 内緒です」
「あ、不公平だ」
「うちに帰るまでのお楽しみ、です」
「せめてヒントだけでも」
「我慢してください」
二人でそんな風に笑いあう。
僕らの4年目にして初めて二人で過ごせたクリスマスは、こんな感じで過ぎて行ったのでした。
−終わり−
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