【文学】ドストエフスキーでエロパロ【罪と罰】

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24ドスト黒兄弟 次男×車椅子少女 1:2006/10/14(土) 01:31:28 ID:Ibn3RlNs
・ぜんぜんエロくないです
・ネタバレ含みます

「イワン・フョードロヴィチ様」
 ホフラコワ夫人宅に現れた予期せぬ来客に、召使は驚きの声を上げた。以前より
いくらか痩せた二十四歳の青年は、蒼褪めた手に一枚の紙を握りしめながら、
リーザの部屋へ入っていった。……

「素敵ですね。……それは、確かに素敵です」
 そう言葉を結んで、イワン・カラマーゾフは椅子から立ち上がった。リーザ・
ホフラコワは、車椅子に腰掛けたまま、彼のことを見上げていた。イワンは
身支度を整えると、静かに言った。
「でも、もう、私を手紙で呼びつけたりしないでください」
「素敵な話だったでしょう?」
「今度から、そんな素敵な話はアリョーシャに語って聞かせたらどうです、
リザヴェータ嬢」
「いやよ」
「なぜ」
「アリョーシャみたいな人に向かって、こんな話ができると思って?」
「すればいいのですよ」イワンは扉に手をかけた。「彼はきっと、あなたのその
饒舌な唇に、あたたかい接吻を返してくれるはずですよ。あなたのことを救え
るのはアリョーシャだけだ」
「そんなはずないわ」
「さようなら」
「待ってよ!」リーザは叫んだ。「待ちなさいよ。本当は分かってるくせに。
アリョーシャは……アリョーシャは……あたしのことなんか愛してくれやし
ないのよ!」
「そんなことありませんよ」イワンは振り返った。「落ち着きなさい、リザ
ヴェータ嬢」
「いやよ! いや! いや! いやあああああ!」
 椅子の車輪をがたがた揺らし、自分の髪をむしるようにつかみ、金切り声を
上げだしたリザヴェータのもとに、イワンは踵をかえして歩み寄った。
「あなたのヒステリーには呆れますよ、リザヴェータ嬢。いったいどうされた
というんですか」
「だって、だって、考えてもみてよ……アリョーシャは、絶対にあたしのことを
抱いてくれないわ!」
25ドスト黒兄弟 次男×車椅子少女 2:2006/10/14(土) 01:33:51 ID:Ibn3RlNs
「何だって?」
「ねえイワン、あなたは、もうカテリーナさんのことを抱いたの?」
「リザヴェータ嬢……!」
「ああ、もう抱いたのね? 分かるわ、あなたは真のカラマーゾフだもの、
お兄さまが監獄にいるのを差し置いて、お兄さまの婚約者を自分のものにし
たのね? ねえ、どんな風にあの方と寝たの? どうやってあの方の唇に触
れたの、どうやってあの方の服を脱がせたの、どうやってあの方の身体に
手を這わせて、乳房に頬を寄せて、脚をひらいて、あの方にあなたを受け
入れさせたの? ああ、素敵だわ! あの方はどんないやらしい声を上げて
あなたを欲したの、あなたは熱く濡れたあの方の中に押し入ってどんな顔を
したの、欲情に任せてぜんぶをあの方の中に吐き出して、生粋のカラマーゾ
フのあなたはどんな万感の快楽に打たれたのかしら! 素敵、素敵、なんて
素敵なの……」
 まるでうわごとのようなリーザのつぶやきは、頬を打つ音と共にぴたりと
やんだ。左頬を抑えたまま、数秒ばかり顔を伏せていたリーザは、ふいに病
的な笑い声をあげ、ぎらぎら目を輝かせてイワンの手に飛びついた。
「イワン、イワン! あたしの頬を打つだなんて! 男の人にぶたれるなん
て、あたし初めてだわ! 怒ってるの? そう、怒ってるのね。そんな目を
して。怒った男の人って、素敵。怒った男の人にぶたれるなんて、もっと
素敵。あたしは天使じゃないけど、よろこんでもう片方の頬を差し出すわ。
怒ってるなら、もっと頬をぶって。お願いよ、イワン」
「きみは自分が何を言っているか分かっているのか?」
26ドスト黒兄弟 次男×車椅子少女 3:2006/10/14(土) 01:34:27 ID:Ibn3RlNs
「あら、カラマーゾフのくせに、道徳ぶったことをおっしゃるのね。でも、
あたし知ってるわ。あなた、本当はすごく臆病なのよ。お兄さまにも、お父
さまにも、なにひとつ自分の本心を言えず、カテリーナさんのことも、愛し
てるの一言もいえないまま、ただ一晩のあやまちのように抱いてしまったの
よ。情事がのあと、あなたは一晩中、月明かりの中でカテリーナさんの寝顔を
眺めていたのに、朝がやってきたら、彼女にすごく冷たい言葉を吐いて、
そして帰ってしまったんだわ。そして何もかも忘れたような顔をして、カタ
リーナさんがいつその一夜のことを口に出すか、びくびくしているんだわ。
すごくかわいそうな方! でも、大丈夫よ、イワン。あたしは絶対に秘密を守
るわ。ね? いいこと、イワン。これはふたりだけの秘密にしましょう。
悪魔の契約よ。ほら」
 リーザはイワンの手を、ぐいと自分の方に引き寄せた。そしてイワンの顔を
挑戦的に見つめたまま、その手を、寝巻きの上から自分の胸に乱暴にあてがった。
「あたしだって子供じゃないわ。分かるでしょう?」
 イワンはその手をふりほどこうとしたが、リーザはなお執拗にイワンの手を
両手でつかみ、自分の胸に押し付けた。
「抱きなさいよ。イワン。あたしを抱いてよ。秘密にしてあげるから。あたし
のこと好きにしていいのよ。いいこと。カテリーナさんだってできないこと、
あたしはやってあげるわよ。教会で禁じられてることだって、あたしは喜んで
やるわ。愛してあげるわ、イワン。あなただって苦しいんでしょう? 知って
るわよ。あなたが愛してくれるなら、一緒に地獄にだって堕ちてあげるわ。
だから抱きなさいよ。ほら、何を耐えてるのよ。手が震えてるわ。もっといっ
ぱい触ってよ。見た目よりは子供じゃないでしょ? 服を脱がせてもいいのよ。
イワン・フョードロヴィチ」
 やめろ、と短く叫んで、イワンは手をふりほどくと、そのまま背を向けて扉の
方へ走り去ろうとした。だが、取っ手に手を掛けて、そのままぴたりと彼の動
きが止まった。数刻が流れた。彼の手は取っ手に掛けられたまま小刻みに震え
ていた。リーザはただ黙ったままその背中を見つめていた。そして、異様に長い
沈黙を破るように、イワンの口から小さく吐き捨てるような呟きが洩れた。
「この小娘め」
27ドスト黒兄弟 次男×車椅子少女 4(ラスト):2006/10/14(土) 01:35:18 ID:Ibn3RlNs
 旋錠の音が部屋に高く響く。目を陰鬱に輝かせ、つかつかとリーザのもとに
歩み寄ったイワンは、車椅子から彼女を抱き上げ、そのままベッドの上に身ごと
横たえさせた。無防備な少女の細い腕を乱暴につかみ、その小柄な肢体の上に
身をゆだねる。唇が触れ合うほどに顔を寄せると、リーザは目をかたく瞑って声を
あげた。
「イワ……」
「みたことか」イワンは顔を離さずに言う。「何も知らない子供のくせに」
「知ってるわ」微かに目を開き、リーザはとぎれがちに言った。「知ってるわよ。
本で……いろいろ、読んだもの。ママには内緒で、こっそり……」
「それで何を知ったつもりなんだ。いま俺のことを怖いと思っただろう」
「怖くなんか……ないわよ」
「俺の中のカラマーゾフを呼び覚ましたのは君だ。もう泣いても暴れても無駄だ」
「わかってる……わかってるわよ」
 つぶやくリーザの口に幾度も自らの唇を落とし、幾重にも身を包んだ冬用の
寝巻きを順繰りに剥がしていく。イワンの手の中に現れた少女の肢体は緊張を
みなぎらせてこわばっていた。
「リーザ。聞いてくれ。俺はあいつと父親を殺した」
 愛撫は長く続く。痛々しいほどに華奢な身体は徐々に紅色に潤み、男の欲情を
受け入れていく。かぼそい呼吸は徐々に激しくなり、遂には手が触れるたびに
微かに喉を震わせるようになった。
「一緒にあいつの夢に苦しんでくれるんだな」
 いつからか洩れだした切なげな嬌声と共に、十四歳の少女は幾度も頷きを返した。
28名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:08:29 ID:nLxV9pIf
凄い、イワン×リーザだw
これはこれで意外と萌えるカップリングだな。
続き楽しみにしています、ネ申よ!
29名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 02:07:40 ID:dx72KOeX
「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若(も)し私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」
 セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯(うなず)き、刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。殴ってから優しく微笑(ほほえ)み、
「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」
 メロスは腕に唸(うな)りをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。
「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。
 群衆の中からも、歔欷(きょき)の声が聞えた。暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。
「おまえらの望みは叶(かな)ったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」
 どっと群衆の間に、歓声が起った。
「万歳、王様万歳。」
 ひとりの少女が、緋(ひ)のマントをメロスに捧げた。メロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。
「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」
 勇者は、ひどく赤面した。
30名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 02:10:32 ID:dx72KOeX
あぁ、ごめん、801はだめか。
31名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 02:23:30 ID:NJA2l+c+
ちょwwwww
まあ原作からしてホモくさいのは確かだがw
32名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 04:04:01 ID:gCenPRp/
>>24
次男最高! ああー続き読みたいーー
33名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 15:28:04 ID:iDbGDyuw
>>1はうたわれスキーですか?
34名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 20:15:42 ID:WMrqAfmh
「ポチンコフのアパート3階」で何かできないだろうか
35名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 01:07:20 ID:UqZjXJxL
今「白痴」を読んでいる最中なんだが
ムイシュキン公爵は、女どもに責められ続けるのが似合うな。
36名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 19:57:28 ID:wLf7bpi/
誰かドゥーニャでエロ書いてくれ
37名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 19:05:45 ID:JbqArQru
「白夜」のビッチが酷い目に合う展開キボンヌ
38名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 07:50:07 ID:3zYM+QiO
メロスw
39名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 14:42:36 ID:VLnBZrp4
俺の魂の保守。
40名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 21:08:10 ID:v386DcNi
そういや801板にもドストスレたってたなw
41名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 02:59:02 ID:++9/Uhet
ノーマルカプなら何でもいい 読んでみたい
42名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 02:43:37 ID:qTBD/lkr
「虐げられた人々」のワーニャ×ネリーはどうだ?
どう考えても炉だけど
43名無しさん@ピンキー:2006/12/21(木) 20:22:05 ID:utWuVoqX
こんな冬の夜にはドストが似合う。

という訳でage
44名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 17:18:26 ID:Qu3khkBm
>>42
炉なら「悪霊」のスタヴローギンとマトリョーシカが強烈だった…
45名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 02:18:03 ID:G1GlntwO
三毛で本出す人いないの?
46名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 04:38:03 ID:tNoSnRJE
>>45
夏目漱石なんかの文学ネタで
二次やってる人もいるらしいし、ドスト本もあればいいのになw
47名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 09:27:04 ID:WYai1mc1
ラスコ×ソーニャマダー?
48名無しさん@ピンキー:2007/01/12(金) 20:28:23 ID:YkKx04jQ
>>21
>裸にされたドストエフスキー
ここだけなんでドスwwwクソワロタwwwww
49名無しさん@ピンキー:2007/01/13(土) 06:09:08 ID:WXLCdCXz
気付かなかったwwwwww
50悪霊 知事夫人×革命家 1:2007/01/14(日) 22:53:14 ID:UgtvU6JV
「祭の日まで、どうかしばらくご辛抱ください。ユリヤ夫人」
 県知事邸宅から窓の外を眺めて、ピョートル・ヴェルホーヴェンスキーは
誇らしげに言った。
「厄介な噂を口にする者がいても、決して気にかけてはいけません」
「噂?」
「ええ。愚民どものこんな噂をご存知ありませんかね。”ユリヤ夫人と
ステパン教授の息子は色恋関係にある”とね。へ、へ、へ、愚民の頭と
きたら所詮はその程度だ、まったくばかげた噂ですよ」
「あら」存外に明るい声が返る。「あたくしは別に、ばかげた噂なんて
思わなくてよ?」
「……へ?」
 
 振り返ったピョートルは、ユリヤ夫人の姿に言葉を失った。いつの
間にか衣服を脱ぎ捨て、あられもない姿を真昼の陽光にさらした夫人は、
豊満な乳房を惜しげもなく揺らしながら、ピョートルのもとに歩み寄って
きた。
「お、奥さ……」
「なあに、そんなに驚いて」
「な、なんです!? その格好は!?」
「ふふふ……たっぷり楽しみましょう。ピョートル」
 度肝を抜かれてあとずさるピョートルを楽しげに見据えながら、
ユリヤ夫人はいささかのためらいもなく裸足をすり寄せた。
「ちょっと待った! 奥さん!! ストップ!!! ストーップ!!!!」
「旦那は夜まで帰らないわ。召使にも暇を出してあるから、邪魔者は
いなくてよ」
「奥さん、誤解ですよ! ぼくがあなたと手を結んだ目的はあくまでも
祭のためでしてね、こんな……こんなつもりはぼくの方は一切皆無で」
「あら、遠慮しちゃいやよピョートル……もっとあたくしをよく見て」
「だめです! ストップ!! 奥さん!!! タンマタンマ!!!!」
「うふふ、そんなこと言って、自分に嘘をついちゃだめよ」
 逃げ場を失って窓にはりついたピョートルの足元に、ユリヤ夫人は
ひざまずいた。慣れた手つきでピョートルの強張りを取り出し、
濃い紅の塗られた唇を吸い寄せる。
「ひいっ」
「少なくともあたくしの方は、最初からこのつもりだったわよ?」
 ねっとりと濡れた舌を動かしながら、ユリヤ夫人は不敵に笑う。もはや
抵抗する力をなくしたピョートルを見て、満足げに唇を舐めたユリヤ夫人は、
自らの乳房の重みを下から両手で支えあげ、その深い谷間を擦り付ける。
「ほら……気持ちいいでしょ? うふふ、可愛いわピョートル。
我慢しないで」
「た、助けてー! パパーーーーー!!」
51悪霊 知事夫人×革命家 2:2007/01/14(日) 22:54:15 ID:UgtvU6JV
 夕刻。
 もはや幾度ともつかぬ夫人の絶頂に応えたピョートルは、ベッドに
這いつくばり、息も絶え絶えにつぶやいた。
「も、もうこのあたりで結構でしょう……旦那も帰ってくる頃だし……」
「あら、まだダメよ。若いのにもう限界なの?」
「も、もう、事実、限界です。ぼくは行きますよ」
「また明日も来てくれるわね?」
「明日はスタヴローギンを連れてきますよ。あいつの絶倫ならあなたも
ご満足でしょう」
「明後日も来てくれるわね?」
「明後日は五人組を連れてきますよ。6Pなんかいいんじゃないですか」
「明々後日も来てくれるわね?」
「明々後日は……エルケリ君をどうぞ。ショタです。好きに犯してください」
「明々後日の次の日も来てくれるわね?」
「明々後日の次の日は、シャートフ×キリーロフのホモプレイ鑑賞を
お楽しみください」
「まあ、毎日が夢のようだわ」
 枕を抱えてうっとりとしたユリヤ夫人を尻目に、ピョートルは
足をもつれさせながら邸宅をあとにした。

<小ネタでスマソ>
52名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 19:39:53 ID:MoDmjFt/
パパワロタww
53名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 12:39:17 ID:f7ebgTnF
ピョートルwwwwwww
54名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 19:27:18 ID:Zr/pfG67
ピョートル大好きwwwwwww
55名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 14:57:45 ID:p6rEj6HJ
パパーwwwwwwwwwwwww
56名無しさん@ピンキー:2007/02/22(木) 22:55:30 ID:ugdq+WZk
801でもいいから読みたい
57名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 07:46:11 ID:EyJdBViW
>56
はげどう
801属性はないがドストに関しては正直もうなんでもいいw
58名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 00:25:29 ID:F9c5xyj1
ドストで百合もいいな
59名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 00:55:00 ID:acysjoKW
>>56
昔、801板のスレにコピぺされてたやつでもいいか?
60名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 00:33:40 ID:a/kBJKJ6
801板にスレがあったということが驚き。ぜひ。
61801のやつ:2007/02/28(水) 02:01:13 ID:K9dNAvsL
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「嘘だ!」イワンは気違いのようにわめいた。「お前のような下男が、俺たちの兄弟なぞと・・・
よくも・・・ぬかしたもんだ」
「信じてくださらないなら、結構でございますよ」スメルジャコフは落ち着き払った様子で言った。
口元にはなにやら異様な笑みがうかんでいた。
「本当に、御存知なかったので? 殺害のことも知らぬばかりか、わたしがあなたの異母兄だと
いうことも知らなかったので?」
「知るものか、この臭い悪党めが」
「おや、ふるえていらっしゃいますね」スメルジャコフは笑みをうかべたまま言った。
「何をそんなに怯えているんです? 顔色が悪いですよ。ほら、椅子に腰かけたらどうです?
それでもなければ、もっとわたしの側に寄ってください。そして、わたしのことを、
どうぞ兄さんと呼んでくださいませ」
「お前を兄と呼べだと?」途端に逆上してイワンは叫んだ。「阿呆め、殴られたいのか?」
「呼べないのでございますね」スメルジャコフは不意に声をはりあげた。そして濁った目をイワンに突き付けた。
「あなたは臆病だ! 信じてくださらないならそれでも結構だと申し上げましたが、あなたがそこまで臆病者だった
とは存じませんでしたよ! 殴るとおっしゃいましたね。どうぞ殴ってください。殺したって結構ですよ。あなたに
わたしが殺せるものなら、殺してごらんなさい。わたしはあなたの兄上ですよ! 兄上、兄上です! なおかつ、わた
しは
あなたの思想を吹き込まれて以来、一瞬とも欠けることなくあなたの忠実なしもべであり、あなたの分身であったので
すよ!
 わたしを殺すことは、あなた自身を殺すことです。それでも殺す勇気がおありなのですね? それならそれでかまい
ませんよ。
しかし、もし無いならば、わたしの側においでなさい。そしてわたしを兄と呼んで、わたしに兄弟愛の接吻でもしたら
どうなのです。
弟のアリョーシャがあなたに赦しの接吻をしたように、あなたはわたしに赦しの接吻をしてくださらないのですか? 
何を怯えている
んです? 何をおそれているんです? わたしだって、あなた方と同じカラマーゾフの兄弟なのですよ? どうしてわ
たしだけが赦されぬ
のですか? あなたはわたしのキリストだったはずじゃありませんか? あなたはわたしを救うとおっしゃったじゃな
いですか?」
「お前を救うなどと言った覚えはない!」
62801のやつ:2007/02/28(水) 02:02:29 ID:K9dNAvsL
「おっしゃったじゃございませんか。あなたは哀れな子供の話がお好きで
よく話題に出していらっしゃいましたね。罪なき童らが虐待を受ける話を。
そして、そんな哀れな子供を生み出す神の世界なぞまっぴら御免だ、自分は
そんな神の世界を愛するわけにはゆかないと。わたしは、その話をはじめて
耳にしたとき(あれはあなたがここへおいでになってから数日の頃のことで
したかね、)あの穴蔵へこもって、大声で泣いたんでございますよ。ええ。
後にも先にも、わたしがああまで泣いたことはありませんでしたよ。風呂場
の湯気と呼ばれた時の屈辱を、ゆがんだ憎悪に支配された召使小屋での生活を、
猫を殺して葬式ごっこをした時の悲しい悦びの情念を、わたしはその時すべて
ぬぐいさられるような気がしました。そして、これから先の人生の全てが赦しに
満ちたものであるような気がしたのでございます。あるいは、わたしは、はるか
二十数年前、われらの父フョードルに陵辱される白痴の母親のことをひそかに想像
していたのかもしれません」

スメルジャコフは溜息をついた。「もっとも、そのことも、今となっては
ただの笑い話ですがね。びくついてる今のあなたを見ていると、自分が
生きていることもむなしくなりますね。あなたは神の世界への切符を謹んで
返すとおっしゃいましたね。ところが、そのふるえる手を開いてごらんな
さい。あなたは未だ切符を握りしめていますね? 切符の行き先はどこです
かね? あなたはわたしの手から切符を奪い取ったわりに、御自分では未だに
それを大事に持っていらっしゃるじゃないですか? 粘っこい若葉が何です?
瑠璃色の空が何です? 数え切れぬほどの無数の不幸な子供を残したまま、
あなたはひとりで何を見ていらっしゃるのです? 返したはずの切符の
終着地点の風景をなぜしゃあしゃあと眺めているんです? あなたがあれほどの
気迫をもって退けたホサナをあなたはなおも歌おうとしているじゃありませんか。
いまにも唇を開きそうな気配じゃないですか。ええ! そりゃあなたは結構です
とも。アリョーシャに赦された唇を心の拠り所にしてあなたはいくらでも生きて
ゆける。たとえ一度は神を信じぬ大審問官の身分に堕ちたとしても、キリストから
接吻された彼はきっと這い上がり生きてゆけるのです。あなたもおっしゃった通り、
接吻は心に残って永遠に燃え続けるんです。だがわたしはどうなるんです?
生まれてこの方誰からの接吻も受けたことがない子供たちはどうなるんです?
その不幸な人間達に接吻を与えるためにあなたは立ち上がったのではなかったのですか?
・・・・・あなたは卑劣漢だ!」
63801のやつ:2007/02/28(水) 02:03:21 ID:K9dNAvsL
  二分ほどふたりは黙り込んだ。どちらの顔も青ざめていた。
「けれども」スメルジャコフが低い声で付け加えた。「あなたの思想の偉大さを、
わたしは完全に信じなくなったわけじゃございません。あなたの思想が劣化した
原因は、わたしがあなたの肉弾となり父フョードルを殺害したことなのかも
しれませんからね。行動は常に不純なよどみを抱えているものです。どんな
純粋な思想でも、愚かな人間の肉体に宿ればたちまち腐臭を発しますからね。
ですが、だからといって、わたしのことを「臭い悪党」呼ばわりする資格なぞ、
あなたにはございませんよ。あなたは、今こそわたしを、パーヴェル・
フョドロヴィッチ・カラマーゾフと呼ばねばなりません。同じ父のもとに生まれた
カラマーゾフの兄弟と呼ばねばなりません。それがおいやなら、どうぞ、わたしを
殺してくださいまし。このスメルジャコフを、どうか殺してくださいまし」
 再び、ふたりは黙り込んだ。イワンははげしい頭痛に襲われて、椅子に倒れ込む
ように座りこんだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
64名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 02:05:29 ID:K9dNAvsL
以上。
ホモっぽいといえばホモっぽいし、
ホモっぽくないといえばホモっぽくないかも知れない。
65名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 16:10:47 ID:GH5aIU0X
すごいなこれwなんかクオリティ高すぎだろw
66名無しさん@ピンキー:2007/03/10(土) 02:42:46 ID:Cz8YwAdb
>>63
テラGJです。
続き待ってます。
67名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 15:07:55 ID:+ndZjnnC
68名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 00:59:12 ID:3PH0tMCa
ho
69名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 20:42:55 ID:1CWgYq+V
^ิω^ิ
70名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 05:02:45 ID:oRc6Wehq
ソーニャソーニャ言ってるけど自分はドゥーニャもの読みたい
71名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 11:57:01 ID:I0Q08MUD
ゾシマ長老きぼんぬ
72名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 20:44:09 ID:EdgSYZJF
アリョーシャまだー?
73名無しさん@ピンキー
生意気なフョードルをシめてやるッ!
異母兄であるスメルジャコフが見守る中、制裁は行われた。
既にフョードルの口中ではドミートリィの赤黒い怒張が暴れている。
「アリョーシャ君、お父さんのお尻がおねだりしているようだね」
スメルジャコフの声に応じて、アリョーシャのブリーフから屹立した一物が顔を覗かせた。
ゆうに一尺はあろうかという業物に、恐怖に顔を歪めるフョードル。
しかし、その恐怖心とは裏腹に、フョードルの肉棒は硬度を増していく。
フョードルにとっては、その恐怖こそが色欲そのものだったかもしれない…。

天を仰いだフョードルの頭皮を、スメルジャコフが絶妙な舌技で剥いていく。
サーモンピンクの亀頭が徐々に姿を現すのと平行して、アリョーシャの淫槍が波平の菊門にねじり込まれていく…。
カラマーゾフ家縁者男性陣によるド迫力の4Pファック!
だが、長い夜は幕を開けたばかりだ…。