若返る女・成長する少女4

このエントリーをはてなブックマークに追加
120『LADY AI:育成ソフト』
その文字が表示された後、画面の女性がみるみる小さくなってゆく。
背はどんどん縮み、きりりとした顔はまるみを帯びたものになっていく。スレンダーながらも女性らしかった
スタイルが徐々に幼児体系へと変わってゆく。
胸のふくらみは萎んでまな板に、綺麗なクビレは寸胴に、おしりの膨らみもすっかりなくなっていた。
不釣合いになった服がずり下がり少女の半裸があらわになる。
少女の変化が止まった後、服装が変化し変化しだしピンクのポンチョに頭には黄色い帽子という幼稚園児の格好
へと変わってしまった。
「つまり、これで一から育て直せってことか。ふーん」
ゲームの内容を理解し、なんとなくやる気の失せてしまった俺はゲームを止めて眠りについた。

目が覚めて覚めると、もう8時。俺は急いで学校へ行く準備を始める。
いつもなら姉がやかましく起こしに来るのにめずらしいこともあるものだなと思いながら台所へと向かうと、
そこにも姉はおらず、ただ母さんがいるだけだった。
「あれ、姉ちゃんは?」
「あんた何寝ぼけてるの?そんなことより悪いけど麗子起こしてきて頂戴、幼稚園に遅れちゃうわ」
俺は、はっとなり急いで姉の部屋へと向かった。恐る恐るドアを開けると、そこはいつもの綺麗に
整理された姉の部屋ではなく可愛らしい少女の部屋になっていた。
俺は小さくなったベットへと近づいてゆく。そこに姉の姿はなく、すやすやと眠る幼い女の子がいるだけだった。
「えっと、、、姉ちゃん・・・?」
俺の呼びかけに少女は目を覚ました。
「んん・・・あ、お兄ちゃん。おはよぅ」
信じられないことだが、あのソフトが本物だったということを、俺はその時やっと理解したのだった。