デブな女が美男子に犯される

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7名無しさん@ピンキー
25才、92kg。家事手伝い。

電車通勤でコンビニのバイトもやってるんだけど、隣の隣の隣町で通り魔が出たら
19才の新入りバイト君が物騒だからと帰り道、駅まで車で送ってくれた。
ヤバイ、マジ惚れる。明日からダイエットする。





夜食摂るまではホントにそう想ってた、あの夏の昔日。
8アルバム:2006/09/13(水) 05:19:56 ID:NTAmARHg
部屋の掃除も大体終わり、少しの時間休憩する事にした。
テーブルの上には片付けの最中に見つけたアルバムがある。二人ぐらいは座れる
ソファーに座り、そのアルバムを数年振りに開いた。
そこには18歳の私がいた。
茶色のブレザーに身を包み、友人達と笑顔で写真に写る私は青春を謳歌してい
た。
特別美人でもないし特別可愛くもないが愛嬌のある顔付き、長身でも小柄でもない
等身、プロポーションは制服の上からでは判断しにくい。
つまり、10年前の私はどこにでもいる女の子だった。

私はアルバムの横に置いておいたポテチの袋を破った。
微かに塩と油の臭いが鼻に届く。一枚取り出し一口で食べた。
高校を卒業し10年が経った。その間にいろいろと変化があった。
大学に入って一人暮しと同時にバイトを始めた。
大学生活に慣れた頃には酒、煙草、そして男も覚えた。
そんなダラダラした最後の学生生活も中途半端な成績で卒業し就職。
職場では最初の頃にあったお誘いも2年も経てばに無くなり、出会いなども無い。
自宅から職場へ。職場から自宅へ。気が付けばこの二つを繰り返す日々。
当然の如く彼氏なども出来るはずもなく、
中学、高校、大学時代の友達は次々に結婚し始め、残ったのはバリバリ仕事をす
る仕事人間の友達と、ただただ売れ残った私だけ。

ボーッとしながらポテチの袋に指を突っ込むとすでに袋は空だった。
何時の間にか全て食べ尽くしていたようだ。
ポテチを摘んでない方の手でアルバムを閉じると表紙に3年3組森崎涼子と私の名
前がプリントされてある。
この時代に戻りたい。そんな情けない気分になりながらゴミと化したお菓子の袋を
クシャクシャと弄びながらソファーから立った。
ふと、学生時代に初めて自分で稼いだお金で買った長方形の全身が映る鏡の方
へ眼をやった。
そこには、あのアルバムの中にいたどこにでもいる女の子ではなく、どこにでもい
る太った女が映っていた。

10年間で一番変わったのは自分の体型だと溜息混じりに思った。
9アルバム:2006/09/13(水) 05:21:04 ID:NTAmARHg
掃除の時に着ていたジャージからカットソーとGパンに着替え終わり、化粧も済ませ
た。
壁に掛かった時計を見上げた。3時30分。
さっき見た時からまだ5分も経ってない事に気付いた。
もうすぐ大事なお客さんが来る。少しだけ息苦しさを感じる。まるで初デートの時の
待ち合わせのような気分に口角が少し上がった。
まるで、それを見計らったかのようなタイミングで部屋の中にチャイムが鳴り、私は
鳥のように素早く顔を玄関の方へ向けた。
大事なお客さんが来たのだ。

急いで玄関に向かいドアの覗き穴に顔を近づけた。
男の子が立っているのが見えたと同時に、緊張感が高まり息苦しさが増した。
数年振りの再会にドキドキしている。
緊張で震える手で鍵を開け、チェーンロックも外し、ドアを開けた。
「いらっしゃい。疲れたでしょう」
言葉を発したと同時に手の震えと息苦しさは消えた。こういう部分では無駄に歳を
取ってない事に少し安心した。
「あっ、お久しぶりで〜す」
彼が少し頭を下げた。
「じゃあ、狭いけど入って」
「お邪魔します」
アルバムの中にいる私と同じ年の男の子が部屋へ上がった。

私は先ほど座っていたソファーへ戻り、彼には一人用のソファーに座ってもらった。
「お母さんから聞いてるけどよろしくね」
「俺も改めて。こちらこそよろしくお願いします」
「敬語とか使わなくてもいいよ。少しの間だけど一緒に暮らすんだから仲良くやろ
 うよ」
「いいの?じゃあ、そうするよ。昔みたいに」
彼はそう言って笑った。
可愛らしい男の子になった。顔の造形は悪くないどころかTVや雑誌などに出て
お金になるぐらいだ。ヘアスタイルも今時の男の子らしく、少し癖のある感じにスタ
イリングされ、幼さの残る顔立ちに男っぽさが加えられている。体の線の細さはまだ
10代だからだろう。それでも私より20センチ近くある身長差に充分男を感じる。
私はなんとなくだが、自分の弛んだお腹周りを両腕で隠し彼に見えないようにして
言った。
「金曜に来ればよかったのに」
「ダメダメ。それじゃ帰省にならないじゃん」
陽一君がまた笑った。

アルバムの中の私が彼と出会ったら、必ず彼女は恋をしただろう。と、柄にも無く詩
的な感想を頭に思い浮かべていた。
10アルバム:2006/09/13(水) 05:22:23 ID:NTAmARHg
陽一君の母親である弘子さんとは同じ職場で働いていた。歳は離れていたが私達
は気が合った。陽一君とも何度も会った事がある。
彼女は数年前に退職し陽一君と共に実家に帰った。
そんな彼女から久しぶりに電話で連絡があったのは、つい二週間前だった。
こちらで行なわれるライブに行く陽一君を、私の部屋へ泊めて欲しいとの事だった。
普通、年頃の女の所へ高校生の息子を泊めようなどと考えないし、何よりサボりを許
したりもしないだろうが、彼女は陽一君に甘かった事を思い出した。
私も陽一君の事は知っていたし、何より私の容姿を見て若い子が変な気を起こす訳
がないと思った。
私は少し考え、彼女に預かっても良いと答えた。

すでに時計の針は8時を回っている。
私達は家の近くのファミレスで食後のコーヒーを飲みながら話をしている。
今日は陽一君のために奮発するつもりだったので、銀行に行って3万降ろしてきた
のだが、彼に今日は奢るから何か食べたい物はあるかと聞くとファミレスと答えた。
足元見られたかなと思ったが、それで食費が浮くのなら良いかと思い私もファミレス
で夕食を取っている。
「ライブは土曜日だよね?」
「そうだよ。俺すげぇ楽しみにしてたんだよねぇ」
「あんまりハメ外さないでよ」
「はいはい、わかってますって」
明るい子で良かった。
随分と会ってなかったから人見知りでもされたらどうしようなどと考えていた。
まだ再会して日が浅いからか、もしくは一応異性だという事もあるのか男特有の下品な
冗談も言わない。
私はカップを口元へ持って行きながら少しだけ笑った。

会計も終わり二人で並んで部屋へ帰る。
隣を見ると陽一君がいる。
男とこうやって二人きりでプライベートを過ごすのは何年振りだろうか。
夜の空気が少し冷たい。
「ねぇ、彼氏とかいないの?」
虚しい考え事をしている私に、陽一君が突然話しかけてきた。
しかも、タイミングがタイミングだけに結構心を抉られた。
「どう思う?」
陽一君の後先考えない質問に腹が立った私はイヤな返し方をした。
「いると思う」
誰だってここでいないと答えられないだろう。
「残念、ハズレ」
「え〜、そうなんだ」
少しの間だけ私達の間に沈黙があった。
陽一君は何を言うべきか迷っているようだ。なんだか自分が惨めに思えて
くる。外見も最悪、内面も最悪では浮ばれない。
「陽一君は?」
「ん?」
「彼女いるんでしょ?モテそうだもんね」
「今はいないよ」
陽一君は情けない顔を作りながらそう答えた。

私も今はいないと答えるべきだったかもしれない。
11アルバム:2006/09/13(水) 05:31:21 ID:NTAmARHg
一人暮しの気安さというのも良いが、共同生活というのも良いと久しぶりに
思った。
一緒にご飯を食べたり、テレビを見たり、話をしたり、一人の時では味わえ
ない何かがある。もちろん一人の方が自由ではあるが。
会社から帰ると陽一君がいる。
そう思うと今まで味気なかった生活も彩りが出てきたようだ。少なくとも会社
から帰りは楽しく感じている。

「ただいま」
玄関のドアを開き、ここ数年する事がなかった挨拶をしてリビングへ歩いた。
「おかえり」
私にとって、この挨拶は最近の楽しみの一つだ。
陽一君はソファーに座りTVを見ていた。
「ご飯まだでしょ?」
「うん」
「何食べたい?」
「ん〜、なんでもいいや」
「はいはい」
料理に自信はない。ただ、陽一君は好き嫌いが少ないので何を作っても食
べてくれそうだ。
適当に野菜炒めを作り、秋刀魚を焼いた。
ご飯は陽一君が炊いてくれた。
そして、それを二人で食べた。
たったこれだけの事が、今の私にとっては楽しい。もしかしたら私はかなり寂し
かったのかもしれない。

「風呂開いたけど」
ソファーに座りながらテレビを見ていると陽一君が声をかけてきた。
「うん、わかった」
振り返ると陽一君がタオルで髪を拭いていた。首筋と胸元を見て心臓が一瞬
痛みを覚え、顔が熱くなった。
私は急いで立ち上がり、お風呂場へと向かった。

まだ顔が熱い。
私は高校生の男の子にドキドキするような年齢ではない。飢えているようで自分
で自分が気持ち悪い女だと感じる。
ブラウスを脱ぎブラを取った。続けてスカート、ショーツを脱いで、少し壁際まで下
がって洗面台の鏡の前に立った。
もうすぐ中年に差しかかる女の太った惨めな肉体。
顔は肉が付き難い体質なのか、昔の面影を残したまま大人になっている。顎と首
の境目は数年前に消滅した。さらに下に行くと、筋肉の支えを失い垂れて離れた
肉の塊がある。中心にくっ付いた茶色の乳首が、この身体の間抜けさを演出して
いる。
鏡から目を逸らし、自分の体を見下ろし腹に手をやった。
ブヨブヨと呼ぶに相応しい弛みきった腹。体のラインが出る服を着れば妊婦と間違
われても可笑しくないほど下っ腹が出ている。
身体を折り曲げて下半身も見てみた。股間から手入れを怠って陰毛が臍にまで届
く勢いで生えている。まるで黒いタワシのようだ。剛毛からすぐ下にある太腿は無駄
に肉が詰まったハムを思い出させる。情けない事に足の甲にまで肉が付いているよ
うだ。
惨めで情けない豚と罵られても仕方のない体。

痩せようと思うが思うだけどうせ無駄だと理解している。
12アルバム:2006/09/13(水) 08:12:03 ID:NTAmARHg
太っている女にも外見に気を配る事が出来る。
服装と化粧をしっかりとしていれば、少なくとも根暗な女だと思われる事はないだろう。
そして、もう一つ大事なのは髪だ。
伸びたら伸びっぱなしの野暮ったい感じではなく、ちゃんと美容室でカットしてもらう
のだ。
この三つは絶対に外せない。太っていようといまいと、これらを外せば最後、女ですら
なくなる。
昔は髪が長く背中まであったが、今は肩あたりで揃えている。
シャワーを手に取り排水溝に向けたままコックを回す。たまに冷水をいきなり浴びて心
臓が止まりそうになる。最初、冷たい水圧が徐々に湯気を上げ始めるのを手で感じシャ
ワーで髪の毛を濡らす。
充分過ぎるほど髪を濡らしたら、椅子に座りシャンプーのノズルを二度、三度押し液体
を両の手の平で馴染ませるようにして頭皮を指の腹で洗う。
全体をマッサージしながら洗い終えたら、シャワーで泡を洗い流した。
次にリンスを馴染ませるようにして髪に使い、シャワーで洗い流した。
磨きをかける必要が全くない体ではあるが、隅々まで洗いお風呂から出た。

タオルで体を拭き、髪の毛をタオルで軽く叩くようにしながら水分を拭き取る。
充分、水分を拭き取ったので、後はドライヤーで乾かすだけだ。
ドライヤーを左右に振りながら乾かしていく。ふと、洗濯籠の中にある物に目が行った。
陽一君が脱いだ服だ。
何故か目を離す事が出来ない。体の奥の方が熱くなり、息をする際に少し重いような感
覚がする。
「あつっ!!」
突然、頭に熱を感じた。
ドライヤーを動かしてた手が止まっていたようだ。
今度は髪を乾かす事に集中する。乾き切ったら素早くショーツを履き、パジャマを着込んで
、脱衣所から出た。
なんとなくこの場に居たくなかった。

リビングへ戻ると陽一君が、大きい方のソファーに布団を敷き、その上で寝そべってTVを見
ていた。
そのソファーが彼の寝床だ。私もソファーへ座りTVを見る。
綺麗な女性アナウンサーが決して流暢とは言えないが、原稿を読み上げている。
なにやら脱税があったようだ。
しばらく二人で喋る事も無いままTVのニュースを聞き流していると、陽一君が欠伸をしてみせ
た。
「そろそろ寝ようか」
「そうだねぇ。おやすみ〜」
私がそう言うと陽一君は、眠そうに返事をしてリモコンでTVの電源を切り、自分に布団を被
せた。
私は立ち上がり部屋の電気を落とした。
「おやすみ」
そう言って寝室へ足を向けた。

何故か脱衣所が気になった。
13アルバム:2006/09/13(水) 08:58:37 ID:NTAmARHg
頭から足先までを布団で覆い隠した状態で、興奮で乳首が勃起した胸に両手を伸
ばす。
ほとんど張りは無く、手から伝えられる感触は柔らかさだけだ。
太った女は感度が悪いと言うが、実際はどうだろう。確かに痩せている方が、余計な
肉に神経が埋もれる事はないだろうから、気持ち良くなれるかもしれない。
そんな事を考えながらも両手で胸を揉み続ける。
少しだけ右の人差し指を乳首に掠めてみた。
オナニーの良いところは、次は何処を、どんな風に触れれば気持ち良くなれるかがわ
かるところだ。
左手で乳首を摘みながら、先ほどの右手でお腹をなぞりながら股間に滑らせていく。
しゃりっ。という独特の音が絶え間無く聞こえ始める。
すでにパジャマもショーツも布団の中で脱ぎ捨ててある。
剛毛を掻き分け性器に辿り着いた指先で両側を人差し指と中指の腹でゆっくり優しく
擦る。
「んっ・・・ふぅ・・・」
吐いて吸って、吐いて吸って。
自分自身の行為で、自分の息遣いが荒くなってる事に、気恥ずかしさを感じながら、性
器を擦る指先を内側へと侵入させていく。
「あぁ・・・んっ・・・あっ・・・」
左手が止まっている事に気付き、また乳首を弄ってみたが、そこは当分刺激は必要な
いようなので、左手も股間の方へ持っていった。
辿り着いた時には人差し指と中指を内側で小刻みに振るわせていた。
行き場を失ったような左手の人差し指の腹で、性器の上側に付いている包皮の上から
クリトリスを転がす。
「あんっ・・・ん、ぁぁぁ・・・」
右手の二本がクリトリスを弄んだ事により自然と激しく動き始めた。股間に生えた毛が
内側から漏れる液体で内腿にまで張り付いている。右手は手首にまで水飛沫が掛かって
いる。
クリトリスを包む皮を捲り直接指で摘む。脳天が痺れるような気持ち良さが私に襲い掛
かる。
「ん、はぁ・・・ぁぁぁっ・・・ぁぁぁっ・・・んっ」
ずっとこの気持ち良さが続いてくれれば良いが、どこかで肉体的、精神的にテンション
が下がる。
そろそろ終わりにしよう。
私の冷静な部分がそう判断した。
膣の中に潜り込んだ指で内側を強めに擦り、左手でクリトリスを激しく弄った。
「んっ・・・はぁっ、ああっっっ・・・ぁぁぁ・・・」
いつも以上に興奮しているせいか、たったそれだけの事で私は達した。
太った身体がエクスタシーの余韻を楽しんでいるのを尻目に、徐々に心のテンション
が下がり始めるのがわかった。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
自分でも驚くほど大きな声を出してしまったせいだ。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

ごめんなさい、陽一君。
14アルバム:2006/09/13(水) 22:31:52 ID:Q/ulwKXR
呼吸が整ったので起き上がり、ベッドの側の小さなテーブルの上に置いてあるティッシュ
箱を手に取った。数枚抜き取り、足を広げ股間から涌き出た液を拭う。
この行為はどうしようもなく惨めな気分を与えてくれる。
興奮している時は気にもならなかったが、冷めてみると濡れて張り付いた陰毛が気持ち悪
くて仕方が無い。この剛毛の処理をしないといけないと真剣に思う。
何度かティッシュで同じように手、太腿、股間を拭いてシーツをどうするか迷ったが、今
日はこのまま寝るしかないと思い、ショーツを履き、パジャマを着た。
ベッドに横たわり布団を被った。
いつもならオナニーした後はぐっすり眠れるのだが、今日は違った。
近くに高校生の男の子が寝てるというのに、その子を想像して自慰に耽った罪悪感
が、声を聞かれたかもしれない恐怖感が私を閉めつけている。
今になって、あの時の興奮が堪らなく恥ずかしいと思う。
自分の想像の中の私は、陽一君と愛し合っていた。
今までで一番有り得ない妄想だった。

結局、深夜になるまで寝つけなかった。
睡眠時間は三時間といったところだろうか。
髪を整え、化粧も終わり、仕事に行く準備は10分前に整っている。
それでも寝室を出られないのは、もしかしたら陽一君に昨夜の自慰行為を知られてるかもし
れないという恐怖からだった。
しかし、そろそろ時間的な余裕がない。
私は一度大きく深呼吸をしてドアノブに握り締め、いつもより少しゆっくりと回した。
「あっ、おはよう」
寝室のドアを開けると陽一君はすでに朝食を取っていた。
「う、うん、おはよう」
私は昨夜の事を思い、声に反応するのが少し遅れた。
朝は陽一君が用意してくれていた。トースト二枚にマーガリン、ストロベリー、ブルーベリーの
ジャム。
「はい」
「あっ、ありがとう」
陽一君が私の前にインスタントコーヒーの入ったカップを置いた。
1枚目のトーストに、マーガリンとストロベリージャムを半々に塗り、齧りつく。
2枚目はストロベリーとブルーベリーのジャムのハーフ&ハーフだ。
食欲はあまり無いが、なんとか二枚のトーストをコーヒーで流し込んだ。
ふと視線を上げると陽一君がこちらを見ていた。
胸が痛くなるのと同時に冷たい汗が腋から噴出した。
「美味そうに食べるね」
陽一君の言葉に肩の力が抜けた。どうやら私は力んでいたようだ。
「朝はちゃんと食べないとね」
私はそういうとお皿とカップを流しへ持って行く。
「あっ、俺がやっとくよ」
「そう?ありがとう。じゃあ、行ってきます」
陽一君の言葉に感謝しながらも、私は逃げるように部屋を出た。

お昼はいつもの喫茶店。
ここのランチは、平日の私に微かな幸せを与えてくれていたはずなのだが、今日はどこか味気
ない。
ランチメニューに付いていたコーヒーを飲みながらボーッとする。
ふいに頭の中に浮び上がったのは裸の陽一君。昨日の妄想と同じだ。
突然、暴れ出したくなった。
もうすぐ三十路になろうかというのに決まった相手もいない女が、高校生の男の子に欲情して
いる。
浅ましいというより、ただ気持ち悪いだけ。
溜息を一つ吐き、レジで会計をすませるために席を立つ。
外は秋晴れだ。

午後の仕事は駄目だろうな、と一人苦笑した。
15アルバム:2006/09/14(木) 00:22:57 ID:wozI/vdY
想像していた以上に、午後の仕事が手につかず、散々な気持ちでトボトボと歩く。
あれほど楽しかった帰り道が、今となって苦痛に近いのが寂しい。
たった一度の一人遊びで、何故ここまで気分が落ちるのか。随分と真面目になったも
んだと心の中で呟いた。

重い気分のまま、玄関のドアを開けた。 挨拶をするのに少し躊躇してしまった。
「ただいま」
それでもなんとか力を振り絞り声を出す事が出来た。まるで違う人の部屋に帰って
きてしまったかのような気分である。
リビングへ行くと、陽一君がいなかった。 遊びに行ったのかと思い、一息吐いた。
オナニーしたぐらいで、こんなに気が滅入るのなら、一人暮しの方が断然マシだと
不貞腐れた。
ソファーにでも座るかと考えたが、欠伸が出てきた。
昨夜はあまり眠れなかったせいだ。
八当り気味にソファーを一度蹴り、寝室に向かって足を動かした。

薄っすらと見えたのは、昨日お世話になったティッシュ箱だった。
携帯を取り出し時間を確認する。 23時45分。 私は相当疲れてたようだ。
ぼんやりする頭でそんな事を思ったが、陽一君の事を思い出し、慌ててベッドを降り
足早にリビングへ向かった。
「おかえり、ただいま、おはよう」
寝室のドアを開くとソファーに座った陽一君がいた。
「あっ、あぁ、うん、えっと、おかえり」
寝起きの私は、陽一君の言葉に上手く反応出来ず、つまらない事でしか返せなかった。
なんだかよくわからないが、ちょっとだけ後悔した。
「仕事大変そうだね」
「まぁ、仕事ってそんなもんだよ。ご飯食べた?」
起きて間も無い少し掠れた声で陽一君に聞いた。
「食べたよ。疲れてるんなら俺が作ろうか?」
「いいよ、いいよ」
私は顔の前で手を振り遠慮してみせた。 台所へ行き、冷蔵庫の中身を見る。
「何も無い」
冷気が篭る箱の中に呟いた。
ファミレスにもコンビニにも行く気力が湧かない私は、置いてあったリンゴを二つ
と、包丁を皿の上に乗せ陽一君いるリビングへ戻る。

リンゴダイエットなんて思われたら恥ずかしい、と馬鹿な事を考えながら。
16アルバム:2006/09/14(木) 02:25:20 ID:wozI/vdY
「リンゴ?」
「そう、リンゴ」
「晩飯?」
「そう」
陽一君が呆れたような顔をして言う。
「なんか買ってきてあげるよ」
「いいよ。今日はこれで」
咄嗟にダイエットという単語は呑み込んだ。
もう一度台所へ行き、お皿とフォークを二つ持ってきて、ソファーに座りリンゴを
剥き、皿に並べる。
「どうぞ」
陽一君にフォークを渡し、少し遅い夕飯を始める。
一つ目のリンゴを剥き、食べやすい大きさに切り分け、二つ目のリンゴを剥いてい
く。
陽一君がリンゴを一つ食べ終えた。私はリンゴを半分まで剥いている。
陽一君がじっと私の顔を眺めている。
「何?」
少し恥ずかしくなった私は聞いてみた。
陽一君は私の顔から天井へ顔を上げ、しばらく黙り込んだ。
私が居なかった間に何 か困った事があったのかと心配になった。 しばらくしてTV
の音だけが聞こえた。
私はリンゴを剥きながら待った。
陽一君が天井を見上げたまま口を開いた。
「昨日の夜さぁ」
「イタッ!!」
指を切った。 ジンジンと痛みを発していた。
リンゴから目を離すと、陽一君が私の顔を見ていた。
あの素敵な笑顔を浮べて。

心臓が握り締められてるよう感じがする。それと同時に腹の筋肉が締まり、冷や汗
が止まらなくなった。
私達は視線を絡ませ合っているが、陽一君の目に映る私の顔は強張っているだろう。
手足が震え始めた。
可愛らしい男の子男が、ゆったりソファーから立ち上がり、惨めに震える太った女
に近付いて来た。
私の右手からそっと包丁を奪い、左手からはリンゴを奪っていった。
陽一君はリンゴに噛り付き、咀嚼しながら私を見ている。得体の知れない恐怖で思
考が停止している頭が、口元から零れる果汁が艶かしいという事だけ感覚的に捉え
た。

陽一君はリンゴを半分ほど食べて、残りを皿に置いた。
私は何故かその動作を切っ掛けに理性を取り戻す事になった。
しかし、何と言えば良いのかわからない。別に大人になれば誰だってする事をした
だけだ。
取り戻した理性が最初に判断したのはそれだった。
いろんな事を頭が推理、計算していく。
私が自慰に耽っているのを陽一君は盗み聞きしていたのだと。
そう思うと腹が立った。
「信じられない!!」
「はぁ?」
突然叫んだ私に陽一君は少し驚いた顔をしたが、今の私には何の慰めにもならない。
「盗み聞きなんて最低!!なんなの!!気持ち悪い!!」
そう言うと陽一君はニヤついた嫌な笑いを見せたくれた。
「大体ねぇっ、ここは私の部屋なのっ!!私が何しようと勝ってでしょ!!!!」
「で、昨日は何してたの?」
「えっ・・・?」
「昨日の夜しか言ってないじゃん。何してたかなんて知らないよ」
彼のニヤつきは酷くなった。

あの素敵な笑顔が見たいと思った。
17アルバム:2006/09/14(木) 03:31:06 ID:wozI/vdY
彼はこれで勝ったつもりでいるんだろうか。
そう強がってみたが、先ほどの怒りは吹き飛び、激しい羞恥心に顔が熱い。
室内に沈黙が時間が舞い降りた。膝の上にやった手を握り締める。
「ねぇ、何してたの?」
沈黙を破ったのは彼の方だった。
何か仕返し出来る事は無いか。自然とそんな風に考えていた。
自分の握り拳と彼の足を交互に見ていて閃いた。
私は無言で立ち上がった。
「どうした?」
彼が少しうろたえたのを見て、今度は溜飲が下がる思いがした。
私がこれからする事で彼はどんな姿を見せてくれるのだろう、と考えると楽しさ
すら感じる。
一瞬、彼を睨みつけ、私はテーブルの上に置いてある携帯に手を伸ばした。
私の考えた復讐は、彼の母親である弘子さんに、この事を報告するという単純な内
容だった。
しかし、その手は携帯に触れる前に彼に止められてしまった。
「触らないでよ!!!!」
掴まれた手を勢い良く振り解く。
もう一度、手を伸ばしたが、それよりも早く胸元に包丁の切っ先が向けられた。
今までとは別の恐怖が襲い掛かってきた。

声が出なかった。
殺されるかもしれないという恐怖が、声帯を絞めつけているようだった。
「どこに連絡するつもりだったのかなぁ?」
小さな子供に問いかけるようなふざけた態度にも腹が立たなかった。
私の目が、包丁と彼の顔を行ったり来りしたりしている。
「まぁ、いいや」
彼は小さく笑い、包丁を降ろした。
それでも恐怖は消えない。
「で、もう一回聞くけど・・・昨日の夜は何をしてたのかな?」
上体を屈ませ、見下ろすような格好で彼は可笑しそうに聞いてくる。
その答え自体に恥ずかしさなどすでにない。ただ、答えようにも彼の持つ包丁が怖
かった。

答えられない私を、彼が笑いを含んだ視線で、じっと見ている。
すると突然、彼の持つ包丁が首元に伸び上がった。
恐怖で首が竦んだ。
答えないと、答えないと、答えないと、殺される。
「何してたの?」
彼の口から、この状況に似合わないほど優しい声が洩れた。
これがラストチャンスだ。私はそう感じた。
「・・・オナニーです」
絞める声帯を必死に振るわせてか細く答えた。
「聞こえない」
残酷な声が聞こえる。
「オナニーです」
もう一度、今度はさっきより大きめの声で答えた。
「聞こえない」
一度言葉にした事で慣れが出来たのだろうか、それともヤケクソになっているのだ
ろうか。
私は鼻で息を大きく吸った。
「オナニーです!!!!」
部屋中に響くほど大声で叫んだ。
「あはははははははは」
私が叫んだ直後に彼も大声で笑い出した。私も少し笑ってしまいそうだった。
何故か、この間抜けなやり取りのおかげで、部屋の雰囲気が明るくなった。

だからといって視界に入る包丁が怖くないわけではなかった。
18アルバム:2006/09/14(木) 05:27:15 ID:wozI/vdY
「はぁ、はぁ、はぁ・・・あ〜、腹痛い」
腹を抱えて笑っていた彼は、笑い過ぎて腹筋を酷使してしまったようだ。
私は彼が笑っている間、どうする事も出来ず、膝をついて馬鹿笑いしている彼を眺
めているだけだった。
笑うに笑えない状況が続いている。
彼は何度か目元を拭い、鼻を啜りながら立ち上がった。
「あ〜、ごめん、ごめん」
何について謝っているのかわからないが、今にも吹き出しそうな顔で謝られた。
「じゃあ、とりあえず服脱いでよ」
「はぁ?」
何がじゃあ、で、何がとりあえず、なのか。
先ほどまでの部屋中を包みこんでいた空気は、すでに霧散している。そのせいか私
も普段に近い感じで彼に接する事が出来た。
「はぁ?じゃなくて服脱いで、って言ってるの。ほら早くして」
「えっ、ちょっと待ってよ。なんで・・・」
私なの。と、言いたかった。
こんな太った女の裸なんて見たってしょうがないはずなのに。

うろたえる私を面白そうに眺める彼。
包丁の刃の部分を指の腹で弄び始めたのを見て、どこか投げやりな気分になった。
殺されるのに比べればマシだと。
私は意を決してシャツの一番上のボタンに手をかけた。
一つ目のボタンを外すと胸の谷間が見え隠れし、二つ目を外すと色気の無いブラの
前の部分が見え始める。三つ目でブラが完全に露出した。
不思議とここまでは特に恥ずかしさは感じなかったが、四つ目のボタンに手をかけ
た時に、恥ずかしいと感じた。
羞恥心で震える手を動かして四つ目を外す。弛んだ腹を見られた。
五つ目を外し、顔を下に向けたままシャツを脱いだ。
「おっぱい大きいね〜。その分、腹も出てるけど」
その言葉に私の動きは一瞬止まった。コンプレックスに遠慮無く触れられ傷付いた。
「とりあえず、下着だけになってよ」
私の心の中など無視して、彼は楽しげな声を投げつけてくる。
腹が立ったが、彼の言う通りにするために、スカートのファスナーを下げ足元に
スカートを落とした。文字通り太腿が明るい部屋の中に姿を現した。
無地の、これまた色気の無いショーツから食み出る陰毛が見えた瞬間泣きたく
なった。

服を着ていないだけで、なんだか頼りない気分になった。
だらしない腹の前に片手を回し、食み出た陰毛を隠すために、もう片方の手を股間
に置いて内股のまま立ち尽くした。
お互い沈黙したままだった。
私の下着に包まれた体を見てどんな感想を持っただろう。一生聞きたくない答えだ。
突然、跳ねるような機械音が聞こえた。
反射的に顔を上げると、彼が携帯で写真を撮っていた。
「ちょっと、それはやめてよ!!」
「動かないで」
「それは絶対に嫌!!」
無駄だとわかっていても怒鳴らずにいられなかった。写真など残っていると、何に
使われるかわからない。
しかし、彼はお構いなしに携帯を操作し、また私を撮った。
無機質な機械音に、私は悔しさを感じた。せめてもの反抗で彼を睨み付けたが、今
度は顔も写されてしまった。
「次はソファーに座ってよ」
彼は大きなソファーに包丁を向け柔らかく命令した。

これから殺される豚を想像して無力感に苛まれた。
19アルバム:2006/09/14(木) 11:10:17 ID:CxPejIHh
両手をお腹周りを隠すように組んでソファーに座った。
「胸が凄いな」
両手を組んだ事によって、胸が寄せられて谷間が深くなっている。
しかし、胸を見られるよりお腹を見られる方が恥ずかしい体型だから仕方が無い。
また耳障りな機械音が鳴り、私の恥ずかしい姿が彼の携帯に記憶されたようだ。
「こんな事して楽しい?」
「楽しいに決まってんじゃん」
彼は皮肉もあっさり返し、深くなった胸の谷間に携帯を近付け、もう一度写真を撮った。
「下着も取ろうか」
そう言われた私は、躊躇せずブラの肩紐を降ろし、背中のホックを胸の前に回しな
がら持ってきて外した。色気の無い外し方はせめてもの反抗だ。
「大きいけど、ちょっと垂れてるよね」
そんな事を呟きながら、また携帯で撮る。
「文句があるならやめればいい」
「こんな面白い事やめられないよ」
そんな戯言を聞きながらショーツを脱ぐためにサイドに手をかけた。
流石に戸惑いを感じたが、どうしようも無いと思い直し、腰を浮かせて脱いだ。
「あっ、パンツを裏返して膝に置いて」
「なんで、そんな事しないといけないの・・・」
「いいから早くしてくれよ」
少し苛立った様子に呆れてしまった。
私は言われた通り、ショーツを裏返し膝の上に置いた。一日中履いていたせいで汚
れと黄ばみが目立つ。
「うっわ!!汚ねぇ」
そう言いながら写真に収めていく。
「変態」
恥ずかしさを紛らわすために虚しく強がった。

「次は涼子も楽しめる遊びにしようか」
「呼び捨てやめてくれる?気分悪いんだけど」
「昨日の夜やってたオナニーして」
呼び捨てに去れた事など軽く吹き飛ばすような事を言い出した。
無理矢理抱かれる事になるとは思ってたが、そんな事をさせられるとは考えていな
かった。
「そんなの無理だって・・・」
どこまで馬鹿にすれば気が済むのかわからない。
「早く、早く、足広げてオナニーしてくれよ」
わざと急かすように言うが、私は俯いたまま黙り込んだ。
自慰とは一人隠れてやるものであって、人前でする事ではない。抱かれる覚悟なら
すでにしてある。
オナニーは自分の意思でやるものであって、セックスはそこに相手の意思が反映さ
れる。一人遊びの虚しさを他人に見せるのは辛いものがある。
無理矢理にでも抱かれてた方が楽だった。

死と隣り合わせの状況の中、本気で逆らう事の出来ない私は、テンションが下がり
きってる中でソファーに深く腰掛け足をM時に大きく開いて見せた。
彼は私の股間を見て吹き出した。
「毛、濃過ぎない?ボーボーじゃん」
誰かに見せる機会も無かった陰毛を、彼が揶揄する。
あまりにストレートな表現に顔が強張った。
彼は少し体を引いて、大股開きをしている私の全身が写る様にして一度、揶揄した
股間に携帯を近付けてもう一度撮った。
「そんな事・・・もうやめてよ・・・」

視界が潤んで彼の姿が少し見え辛くなった。
20アルバム:2006/09/14(木) 23:02:48 ID:K2LOxMBh
私は頬を流れる涙を拭いながら、大きな音を立てながら鼻を啜った。
「豚みたいだな」
その音を聞いた彼が言う。
性器は大量の陰毛に隠れているだろうが、どちらにせよ股の間に、カメラを向けられ
るのは、精神的にショックが大きかった。
「ねぇ、オナニーまだ?」
言葉で傷付けるのに飽きてきたのだろうか、彼は手っ取り早い方法で急がせようとす
る。
包丁の刃を目の前に持ってきたのだ。
忘れかけてた包丁の恐怖を思い出した。私は恐怖と戸惑いを隠せないまま、右手を股
間に伸ばした。

陰毛に指先が触れた瞬間、また新しい涙が溢れてきた。
眼前の包丁を眺めた。死ねば楽になれるとは思えなかった。死ぬのは怖い。切りつけ
られるのはもっと怖いと思った。
視界を暗くした。閉じた瞼の端から、また涙が流れたが、今度は拭いはしなかった。
中指が性器に触れた。そのままの勢いで縦に割れ、内側から食み出た肉の中心を上下
に撫でた。
「はははっ。本当にオナっちゃったよ」
もう何を言われても傷付いたりしないとわかった。
踏み躙られた尊厳が体と頭の熱を奪ったかのようだ。
彼が何か動かしている。
薄っすらと瞼を開くと、彼はテーブルを退けて、その空いたスペースに胡座をかいて
座り、目線を私の股間に合わせた。
携帯はテーブルと一緒に手放したようだが、包丁だけは持っている。
そこに彼の狡猾さと用心深さを感じた。
性器を覗き込まれているというのに羞恥心も無く、怒りすら湧かなかった。
すでに幾度と無く体を重ね、今更、裸を見られたぐらいでうろたえたりはしない男女
の感覚に近い。

「指入れて」
言われるがまま中指を、膣に押し込んだ。
体の反射で性器がほんの少しだけ濡れている。
気持ち良くは無い。気持ち悪いわけでもないが。
ただ、体の中に自分の指が入っているだけだ。鼻に指を入れるのとなんら代わりがな
い。
私はそれらしくするために、指を出し入れし、時折性器を広げるように大きく指を回
したりした。彼の顔に不満の色はない。
性器に触れれば気持ち良くなるなどという歪んだ知識の元に、オナニーをするように
命令したわけではないようだ。
どうやら、私を意のままに操る事に楽しさを感じているような気がする。
「片手が空いてるね。胸でも揉んでみたら?」
彼の命令に従って胸を揉み、乳首を摘む。
これで完全にオナニーをしている格好になった。

一体これはなんだろう。
21アルバム:2006/09/15(金) 03:27:20 ID:rtYOCF0A
「ちょっと、広げて見せてよ。毛が邪魔で見えにくいしさ」
「え?」
「だから、あそこを広げろって言ってんの」
あそことは今、私が指を突っ込んでいる性器の事だろう。
性器を広げて見せろと言っている。見せびらかすような場所では無いが、仕方が無い。
指を抜き、胸を弄っていた手と共に性器に添え、左右に思い切り、開いて見せた。
彼が顔を近づけてきた。静かな鼻息が性器に掛る。
「黒い、っていうかクサッ!!」
そう言って彼が顔を少し背けた。
「お風呂、まだだから・・・」
「そうだったね」
彼はそう言って、私が広げた性器を眺めている。
しばらくしてから、人差し指を立てたままの右手を股間に持ってきた。
ヌッという音が股間からの振動で聞こえた。
「んっ・・・」
数年振りに私の性器に男が触れた瞬間だった。

「この毛の濃さはちょっとマズイよ。さっきもパンツから食み出してたしさ」
彼の指がゆっくりと、出たり入ったりを繰り返している。
「もうちょっと前に座って」
そう言われて、私はソファーの上のお尻をずらす。
彼が顔を引いて、先ほど汚いと評した股間から距離を取る。
私はゆったりとソファーの背凭れに体を預けた。そろそろM字に開いた足が痛くなって
きた。
「おいおい、ケツ毛ボーボーじゃん」
彼は伸ばし放題の陰毛を、撫でたり、指先で痛くない程度に引っ張ったりして遊ん
でいる。
「イタッ!!」
いきなり鋭い痛みが股間から感じた。
どうやら強く引っ張り過ぎて一本抜けてしまったようだ。
「あぁ、ごめんごめん」
顔を顰め、彼を少し睨んだ。
「さてと・・・」
そう言って彼は立ち上がった。
ついに、この瞬間が来たと身構えた。
覚悟は決めたつもりだが、脅されて体を許すのには抵抗がある。
一度深呼吸をしようと息を吸った。
「風呂入っておいでよ」
「ぶはっ!!ごほっごほっ・・・」
「ん、大丈夫?」
「え?あ、うん、大丈夫。お風呂入ってくるね」
タイミングを思い切り外された。

体を泡で包みながら考える。
確かに彼の手には包丁がある。
しかし、どうもお互い真剣な感じが続かない。
私自身もすでに彼に太った裸を晒す事は苦では無くなっている。慣れたせいもある
が。先ほどの会話も、なんだか普通のカップルのようだ。
これからレイプしようとしてる男と、レイプされようとしている女の会話では無い
事だけはわかる。
しかし、抱かれる事に抵抗は無いわけではない。
風呂場へ行く前にチラッと見た時計は、深夜1時を少し回っていた。
いつもよりも入念に体を洗う私。

やはり、これからレイプされる女のする事ではない。と思った。
22アルバム:2006/09/16(土) 03:45:59 ID:cdfDo9ef
髪を乾かすかどうかで、少し迷ったが痛むのもイヤなので乾かす事にした。
別に、これからのための準備などではない。と、心の中で言い訳を繰り返しながら。
ドライヤーを切ると、今度は着る物に困った。
いつものパジャマを持ってきておらず、バスローブなどは当然置いてない。
タオルを巻くか。そのまま裸で出るか。
どちらの方が喜んでくれるだろう。と、考えている事に気付き、頭を一回、二回と
わざとらしく振り、裸で出る事にした。
リビングに戻ると彼がソファーに座って携帯を弄っていた。携帯の操作に忙しいの
かこちらに振り向きもしない。
この状況を作り出した本人に、無視する形を取られると、動くに動けない。
気まずい空気を払い除けながら口を開く。
「あの・・・お風呂入ったけど・・・」
「わかってる。焦んなよ」
彼はチラリとこちらを見て、口元を厭らしく歪めて言い、また作業の方へ戻って
いった。
仕方なく彼の横顔を眺めていた。
相変わらず可愛い顔をしている。
私は、この顔を持った男が、今まで心の底に抱え込んでいた寂しさを、埋めてくれ
るかもしれない、と期待し俯いた。

「こっちおいでよ」
俯いていた私に彼が言った。
心が少しだけ弾んでいるのがわかる。思わず笑顔を作りそうになるのを耐えた。
「えっと・・・寝室に行かない?ここじゃちょっと・・・」
抑えた声で彼に言う。
「・・・しょうがないなぁ」
彼は笑いながら立ち上がった。
これから起きる事は、レイプではなく、プレイに変わったような気がした。
彼は私を脅し、私は彼に従う。
陽一君が私に近付いたのを確認し、寝室へ歩き出した。

この部屋に越してきて、初めて寝室に男を入れた。
「暗いなぁ。電気付けてよ」
私は、部屋の壁にあるスイッチを指で押した。
薄暗いかった部屋が明るくなった。
彼に肩を押されベッドの方へ促された。
「上がって」
ベッドの側まで歩いた私に言う。
私がベッドの上がると、彼も上がった。
誰かと寝る事など考慮していない小さなベッド。
そこに男と二人で上がった。
彼の顔を見ると、少し微笑んでいた。
羞恥心が戻ってきたのだろうか、無意識の内に手が体を隠そうとする動きをする。
私の両肩に優しく手を置いてくれた。
期待していいのだろうか。
「きゃっ!!」
突然、彼の手が首に回され、そのまま前のめりに倒された。

首と膝が痛くて泣きそうになった。
23アルバム:2006/09/17(日) 11:02:05 ID:1GU7mL5Y
暴力的な流れで、大きなお尻を彼の方へ突き出す形に、四つん這いになった。
しかし、不思議と怒りは湧いてこない。彼のしたいようにさせよう、という思いの
方が強かった。
ベッドが軋み、お尻の近くに彼が腰を下ろしたのがわかった。
彼の手がお尻に触れ、肛門の部分を広げた。
「やっ・・・!!」
お尻を振り、視線から逃れ様と無駄な努力をした。
「本当に汚いねぇ・・・」
彼が小さな声で呟く。
「くっ!!」
肛門を指で突付かれた。
そのまま入れられるのかと思い、少し焦ったが、彼はその下の渇いた性器に突っ込
んだ。
「痛いっ!!」
「我慢、我慢」
「ん・・・」
唇を舌で湿らせ、指の動きに集中する。
性器が濡れさえすれば、気持ち良くなれるからだ。
しかし、彼はなんどか単調な動きでピストンを繰り返し、指を引っこ抜いた。
「あっ・・・」
もう少し続けて欲しかったが、次に何をしてくれるのか楽しみだった。

彼は指で陰毛を掻き分け性器に触れた。
そして、そのまま性器を広げ、指意外の何かが性器に触れた。
「えっ?ちょっと待って・・・」
次の瞬間、硬くて太い物が侵入してきた。
「痛いっ!!痛いっ!!待って!!お願い!!」
彼はお尻に手を置き、ピストンを開始する。
私の都合は全くお構い無しだ。
「痛いよ!!」
全く濡れていない性器への挿入は、痛みしか感じなかった。
「あぁ、俺もちょっと痛い・・・」
「じゃぁ、やめてよ!!」
「うん、まぁ、でも、これはこれで」
勝手な事を呟きながら、彼一人で楽しんでいる。
「んっ、んっ、ぐっ、んっ・・・」
体が前後に揺れる中、歯を食いしばり、ただただ耐える時間が続く。

どれほどの時間が経ったのか。
時間の確認などしていないのでわからないが、辛い時間は長く感じるものだ。
瞼を強く閉じて、彼の動きを感じる。動きが徐々に激しくなる。
「はぁはぁはぁはぁはぁ・・・」
男の喘ぎ声は、あまり好きではないが、腰を振るという動作は大変だろうから、仕
方が無い。
お尻を掴み、バックから突くだけのセックス。
今までのセックスでは考えられない雑さだ。
「はっ、はっ、はっ、はっ・・・はっ!!・・・ふぅぅぅぅ・・・」
「んっ・・・!!」
突然、激しく動いていた彼が根元まで捻じ込み動きが止まった。
私の体の中に気持ちの悪い感触が広がった。
何が起こったのかわからなかった。
しばらくしてから、彼はゆっくり動き出し、何度か私の中を擦ってから引き抜いた。

避妊という言葉が頭の中に浮び上がった。
24アルバム:2006/09/17(日) 11:55:20 ID:1GU7mL5Y
「えっ?ちょっと・・・なんで?」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ん、どうした?」
呑気な彼の声に、私はキレた。
「どうしたじゃない!!」
私は彼に後ろ足で蹴りを入れた。
「イタッ!!なにすんだよッ!!」
それを無視して、体を起こし彼を睨み付けた。
「なんで中で出すの!!避妊は?ねぇ、コンドームとか着けてた?着けてないでしょ
 が!!」
彼はお腹を押え、私を睨みつけていた。
下半身だけ丸裸の姿は、なんだかユーモラスだ。
「はぁ!?コンドームなんかあったか?無かっただろうが!!馬鹿じゃねぇの!?」
「馬鹿はそっちでしょ!!子供出来たらどうすんの!!」
「下ろせばいいだろうが!!んなもん!!」
そう怒鳴りつけた彼は、私の顔を平手で叩いた。
衝撃でベッドに倒れこむ。

目の前のシーツが涙で滲む。
妊娠の恐怖とか、理不尽な暴力を振るわれたからとかではなく、純粋に痛みからだ。
「お前みたいなデブが、相手にしてもらえるだけでも有り難いと思え!!」
怒鳴りながら私の腕を掴み、圧し掛かって来た。
「中に出さないでって言ってるの!!」
体を捩じらせて抵抗する。
またしても平手が飛んできた。
仰向けの状態で、両手を押さえつけられて、崩れたプリンのようになった胸に噛み
付かれた。
「痛いっ!!やめてよッ!!痛いってば!!」
鈍い痛みに叫ぶ。
足の間に割り込んでいる彼を、踵で何度も蹴った。
「やめろ!!馬鹿!!」
彼は噛んでいた胸から、口を離し、平手を何度も振るい、私を黙らせる。
「豚がブーブーうるせぇんだよ!!」
左の頬がジンジンと痛む。

暴力に屈し、黙った私の片足を抱える。
彼は自分のペニスを誘導し、何の愛撫もされてない性器へ突っ込んだ。
「ぐぅっ!!」
そのまま乱暴に腰を前後に動かされる。
また、私は目を閉じ、その揺れに耐えなければならない。
「お〜、揺れてる、揺れてる」
おそらく、胸の事だろう。
その揺れてた胸に両手を伸ばしてきた。力強く鷲掴みにされ、時折爪を立てて柔ら
かさを楽しんでいる。
「やめてよ!!・・・本当に痛いんだってば・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ、痛い?そりゃ良かった・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・俺は別に気持
 ち良くしてやろうなんて思ってないしな・・・」
そう言って、また激しく腰を動かし始めた。
「お願いだから、中に出すのだけはやめて・・・それだけは・・・」
「はぁ、はぁ・・・俺がどうするかは・・・んっ・・・俺が決めるから・・・はぁ、はぁ・・・」
期待していたのは、こんな事ではなかった。

私の唯一の願いは聞き届けられる事はなかった。