【涼宮ハルヒ】谷川流 the 29章【学校を出よう!】

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1イラストに騙された名無しさん
谷川流スレッド設立に伴う所信表明

我がスレッドでは、谷川流作品のSSを広く募集しています。
過去にエロいSSを書いたことがある人
今現在、とても萌え萌えなSSを書いている人
遠からず、すばらしいSSを書く予定がある人
そういう人が居たら、このスレッドに書き込むと良いです。
たちどころにレスがつくでしょう。
ただし、他の作品のSSでは駄目です。
谷川流作品じゃないといけません。注意してください。

@前スレ
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 28章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156943002/
@過去ログ
http://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/210.html

@これまでに投下されたSSの保管場所
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

涼宮ハルヒのSS保管庫 予備
http://haluhi9000.h.fc2.com/


@関連スレ
涼宮ハルヒのSM
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1151325162/
2名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:55:55 ID:GJeqaLgX
Q批評とか感想とか書きたいんだけど?
A自由に書いてもらってもかまわんが、叩きは幼馴染が照れ隠しで怒るように頼む。

Q煽られたりしたんだけど…
Aそこは閉鎖空間です。 普通の人ならまず気にしません。 あなたも干渉はしないで下さい。

Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A無ければ自分で作ればいいのよ!

Q俺、文才無いんだけど…
A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…

Q読んでたら苦手なジャンルだったんだけど…
Aふみぃ… 読み飛ばしてくださぁーい。 作者さんも怪しいジャンルの場合は前もって宣言お願いしまぁす。

Q保管庫のどれがオススメ?
Aそれは自分できめるっさ! 良いも悪いも読まないと分からないにょろ。

Q〜ていうシチュ、自分で作れないから手っ取り早く書いてくれ。
Aうん、それ無理。 だっていきなり言われていいのができると思う?

Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A拒否しない場合は基本的に収納されるのね。  嫌なときは言って欲しいのね。

Q次スレのタイミングは?
A460KBを越えたあたりで一度聞いてくれ。 それは僕にとっても規定事項だ。

Qここの規制はどうなの?
A行数制限:60行 容量制限:4096Bytes 連投制限:10レスってキョン君が言ってたー
3名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:57:57 ID:708HFEQN
>>1
お疲れ!
……すまん、書き途中で前スレでキロ数オーバーさせた。吊る。
4名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:58:39 ID:ndlwcdD+
>>1

前スレの終わり方うけるな
5名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:58:48 ID:gythR2z5
ファインプレイだぜ>>1
6名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:59:11 ID:OlRIHytl
>>1
ナイスタイミングで乙だ!

>>3
wktk
7名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:01:22 ID:+gbPT9+v
前スレすごい終わり方だな
>>3
wktk
8名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:02:01 ID:4aS8kL7a
>>1
乙! マジでやばかったな。
消失の人さすがにこれは考えものだね。
9キョンの消失:二年目(終):2006/09/09(土) 00:02:04 ID:Ay4ymOSa
- * -
 サンタクロースをいつまで信じていたかなんていうことは、今のわたしにとってたわいもないどうでもいいような話だった。
 北高へ続くクソ長い坂を登りつつ、これをあと三年は繰り返さなければならないのかと、わたしは入学早々憂鬱な気分に陥っていた。
「……なんたってこんな学校選びやがったんだ、あいつは」
 高校を選ぶ動機として普通一般人があげる内容は『成績があっている』『進学に便利』『スポーツが強い』などなど色々あるだろう。
 だがわたしがこの高校を選んだ理由はそんなありふれた理由ではなく、ただ一つのとんでもない理由だった。

「北高は楽しい」

 そうあいつに聞かされたからである。
 今思えば、あいつは自分だけがこの坂を登っているのが悔しくて、わたしにあんな事を言ったのではないかと思う。
 少なくとも三%ぐらいはあるはずだ。
 その証拠に、あいつは北高の正門でニヤニヤ笑いながらへばって登校するわたしの事を見ていやがった。


「ようこそ北高へ。その表情だと楽しいハイキングだったようだな」
「……これで北高が楽しくなかったら、本気で殴るからな」
「それなら大丈夫だ。何せここにはあんなヤツが非公認部を作って騒がせているからな」

 そう指差された先を見ると、黒いバニーガールの格好をした女性がチラシをまきながら教師風の男達から逃げ回っている姿があった。
 これ以上無いほど衝撃的なファーストコンタクトだ。

「な、何なんだアレ……」
「お前と同じ変な女だ。まああっちの方が次元的に上位種になるけどな」
「変な女言うな。わたしが変なら『生き別れの兄妹みたいだ』と言われてたキョンも変だって事になるぞ」
 憮然とした態度で返すと、キョンは軽く笑ってから

「あぁ、確かに変かもしれないな。なんせあんなヤツが団長を張ってる部活に一年もいるんだからよ」

 キョンはそれでもバニーガールの事を何か楽しそうな目で見つめていた。
10キョンの消失:二年目(終):2006/09/09(土) 00:02:56 ID:Ay4ymOSa

 キョンは中学時代の先輩だが、何故か気兼ねなく話ができてしまう人だった。
 よくキョンの教室に押しかけては一緒に遊んでたもので、上級生に気後れせず突撃する姿に『変な女』扱いされるほどだった。
 全く何て失礼な話だ。


「……キョン、なんだかいい顔してんじゃん。それもアレのせいか?」
「ああ、多分な。何だったら」
 そう言ってキョンはさっきからバニーガールがばら撒いているチラシと同じものを渡してくる。
「入学式後にこの場所、文芸部に来てみろ。この学校を選んで間違いじゃなかったってイヤと言うほどわかるから」

 どう斜め読みしても怪しい集団が怪しい事を募集してるようにしか思えないチラシだ。
 まあ団長からしてアレじゃ、怪しい集団以外に形容しようがないがな。
「ふうん……SOS団ねぇ」
 だが、そんな集団がどれだけ楽しいのか思いっきり気になるのも事実だ。


「キョンもここにいるのか?」
「ああ、放課後は大体そこだ」
「わかった。暇見て覗きにぐらい行かせて貰うよ」

 わたしはもう一度だけ教師と生徒会に追い掛け回されるバニーガールの姿を見つめる。
 ……確かに、楽しそうだな。そう思っていると、キョンが最後に一言告げてきた。


「そうそう。部室に来たら『異世界から来た新入生です』ってアイツに言ってやれ。きっと一発で気に入られるから」
 そういうキョンの表情はこれ以上無いぐらい優しい笑みを浮かべていた。
 悪い事は言わん。お前はそーいうキャラじゃないからやめとけ。



 やれやれ。
 わたしはキョンに手を振りながら呟いていた。

11名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:03:58 ID:Ay4ymOSa
以上!スレまたぎ失礼でした!
ツーか、本当に凄いタイミングでかきこみおーばー&スレたてでしたな……。
改めて>>1 乙ですー。
12名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:04:55 ID:jyoiWhs+
とりあえず
テンプレの改変は完了



死んじゃうかと思った。
13名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:07:02 ID:D69qjZYQ
>>1
ID通りの仕事っぷり乙
容量くらいは確かめてくれい
14名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:07:58 ID:X03+HzvL
>>1めがっさ乙                  -‐ '´ ̄ ̄`ヽ
             ___       / /" `ヽ ヽ  \         l⌒l l⌒l
l⌒l  __     (__   )       //, '/     ヽハ  、 ヽ      |  | |  |
|  | (__)     _/ /       〃 {_{\    /リ| l │ i|       |  | |  |
|  |          (__ \   __ レ!小l●    ● 从 |、i|__   |  | |  |
|  |  __  l⌒l_    \ │(___ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│__) |  | |  |
|  | (__) |  _)  _ 丿│  /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !     `ー' `ー'
`ー'     ( ○ _) (__ノ   \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│    ○  ○
        `─'              /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
                        `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
15名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:10:12 ID:dmKovJhN
(; ・`д・´) へ、変な女だったノカー !? (`・д´・ (`・д´・ ;)
16名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:11:14 ID:xzv4f+xS
>>1

氏も容量のことを考えてほしいもんだが、逆に結構な引きになってた、オチも見事

三属性のほうも頑張れ
17:2006/09/09(土) 00:11:44 ID:ZupFrTp/
変な女の正体だったのかーーーー!!!!

すげー感動しました!

スレの切り替わり目もドキドキに拍車をかけて
手に汗握りながら読み切りました。

お疲れ様でしたー。
18名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:13:12 ID:tygajRO4
賭けに負けた訳でケチはつくんだろうがw、出来自体はすげえなぁ。半乙
19名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:13:29 ID:jNe9Hs9a
うまい。前スレでの途切れ方w がまた秀逸。
良かった。
20名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:15:47 ID:jAz8TfCV
ここまで劇的なスレまたぎは見たことが無いw
21名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:15:52 ID:wL2zKxNY
まさかそこで変な女を持ってくるとは・・・
GJでした!!!!
22名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:16:24 ID:ZBfXFqnm
>>11
こっちへオチを持ってくるとは素晴らしい!
全く先の読めない展開で面白かった GJ!
23名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:20:30 ID:lWDEN1Ip
あー、『変な女』かーw上手いなーwそこに帰結するのかーwwww
てかあれか、結局異世界人もキョン狙いになるのか!?w
なにはともあれ完結お疲れ様です。GJ!w
24名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:23:36 ID:wiezeyry
>>11
乙でした!
このまま話がもう少し進んで行くと、例の「鍵」がすぐにも揃っちゃって、何か大変な事になりかねない気もしますが、
それは脳内であとあとじっくり補完させてもらいますね。
面白かった!
25名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:28:49 ID:+FNx+qCY
うをw
GJ!!
まさかここで『変な女』のカードを切ってくるなんて予測出来なかった。
26名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:30:50 ID:lH29EEf4
GJ!!
変な女・・・そう来たか
27名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:42:05 ID:NXFcmsxD
スバラシイ!!
なんて巧いんだ
28名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 00:48:00 ID:qrpjLqgh
GJ!
もしかして、谷川氏本人??
29名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:20:01 ID:D/4JmVYQ
>>11
女キョンはキョンの第二の妹にでもなるのかなーって思ってたら,
変な女だったのかw上手いな。
30名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:21:15 ID:Y5lvpV0R
これはマジで巧い。
>全ては、そこで途切れた。
でまたいだ時は、狙ってやったのかと思ったよ。GJ!
31名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:29:17 ID:AH0FfByE
こんないい話を読ませてもらえるこのスレはなんと素晴らしいことか。
もちろん作者の尽力あればこそだけど。とにかく完結おめでとう。
32名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:50:08 ID:PIWOW+/E
>28
そんなとき、このスレではこう言うのさ。
「谷川仕事しろ」
33名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:51:55 ID:VhaK2OCq
谷川仕事しろwwwww
34名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 02:44:49 ID:LfTnCDQF
>>11
コレって結局のところ
オレキャラマンセーな寝取り話?

35名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 02:47:50 ID:ljkntV4Y
是非この後のお話も書いてほしい!!朝倉も参戦させて!!
36名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 03:23:37 ID:h2tkB6kD
>>11
GJ!

個人的には
>『あぁ、その『総理』って書いてあるケーキがわたしからのだ』
の部分に笑ってしまったw
37名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 03:28:55 ID:weZDQh3g
三属性キョンを完結させた後、キョン消失世界とクロスさせて異世界人の設定も加えるんじぇねえか?
38名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 03:32:01 ID:H9MebaxE
終わったから言うけどこれキモくてしかたなかったんだよね。
終わってくれて良かった。話はうまいと思うんだけど、どうしてもね…。
39名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 03:33:35 ID:h9EF8cVl
オリキャラ目立ちすぎは荒れる元な
40名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 03:34:13 ID:2ok1im1D
百合が苦手なタイプの人か
41名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 03:36:45 ID:uN+SkTIZ
百合つーか、TS物が純粋に吐き気をもよおすよ言うか…。
読まなきゃいいだけなんだろうけどついつい読んでしまふ…スマソ
42名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 03:37:47 ID:h9EF8cVl
特別な要素は注意出しとくのがいいかもな
43名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 03:42:59 ID:MvFMRBuR
俺もTS物苦手なんだが、文章が上手いつーか
展開にwktkさせられて、ついつい最後まで読み切ってしまった。
レズシーンはチョットひいたけどね。

まあ、つまりはGJ!
44名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 04:26:15 ID:CShk38M2
>>43
詰まるところおまいいい奴だな
45名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 04:28:31 ID:wP6RdEbM
最初の方は面白おかしく読ませてもらっていたが、みくるにキスしたあたり
からちょっと拒否反応が出てきて、ラストは胸の中にムカムカした感じが残
る感じがした。まあこれは個人的な感想だけど、展開が気に入らなかったな。

でもこの人、文章上手だね。丁寧な描写と、読み手にストレスを与えない心地
よいスピード感があって、ついつい引き込まれてしまう。次回作に期待する
よ。でもその前に3属性キョンか。ガンバレ!
46名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 04:50:24 ID:eB6XtRpU
文章は上手いと思うが個人的評価はかなり低いな。
ギャグなら流せるが、そうでないなら書くべき点(時間的・環境的矛盾、キャラの変更)が
まったく解消されてないので許せない。
ま、一番最初の段がふるいならば大きなお世話ですが。
47名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 05:00:54 ID:VhaK2OCq
文章が引き込まれるようで素晴らしかったがやはり三人娘みんなとキスしたのが個人的ちょっと苦手かもしれん
レズは別にいいんだがいくら女でもそれはやりすぎじゃね?ってのは思った
でも前半の話の引き込み方や変な女がキョンだったオチは見事。そこら辺はやっぱ巧いな
たが気にせずどんどん投下してほしいww
48名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 05:40:53 ID:+envBFHU
この流れだからついいっちゃうけど…俺も百合はニガテ。
技術はすごいから楽しめたけど、感情的にはわだかまりが残った。
注意書きくらいはして欲しいかもだ。
49名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 05:48:14 ID:giZCvHwb
流れぶったぎってすまんが
>蚕の中に逆立ち状態
ってどんな状態なんだ?繭じゃなくて?
50名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 05:54:56 ID:6PWnrbPv
ハルヒの記憶がもどったら男キョンは用済みですかそうですか
51名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 06:36:21 ID:38nwcxnw
男キョンがいないとこのスレじゃ大批判されちまうっていうオマケのオチが待っているので居ないとキツイね
52名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 07:04:50 ID:h2tkB6kD
特殊な属性は明記して欲しいってのは分かるが
それが話のオチというかネタ仕込み部分でもある場合は難しいなあ、と思う。
53名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 07:16:53 ID:38nwcxnw
ぶっちゃけた話女キョン×女古泉の時のインパクトもあるしこんくらいは許容範囲だったり
今回のSSは百合の描写ある部分抜かしても十分読み応えあったからそんな過剰に拒否信号出さなくてもと幼馴染が(r と思った。
既に亀な雰囲気だけど>>10も、>>1も非常にGJ!ヒジョーに面白かった!乙!
54名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 07:17:47 ID:4CYxINHL
>>11
すげえ。こうぐいぐい引っ張られる様に読んだよ。
それだけに生殺しはきつかったがw
GJ!
55名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 07:28:33 ID:h2tkB6kD
>>53
ごめんその話が過去ログのどのあたりか気になる・・・どれ?
56名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 09:43:58 ID:im7adVSF
やっと終わったのか。
まぁ俺は女キョンが明確になった辺りで拒否反応起こしたけど、長いのを投下した事は乙でした。

TS物はもうオリキャラだよな
57名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 11:02:17 ID:6PWnrbPv
ものによるだろ今回のは自我が強すぎ
もしキョンが女だったらじゃなく完全に別キャラ
つまりこれはオリキャラ寝取られ百合物とNGワードをつけて欲しかった
58名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 11:44:21 ID:sb8LOcHi
オリキャラ(に近いキャラ)を出して、作者の思っていることをストレートに叩きつける、
というのは諸刃の剣だな。
それやっちゃまずいだろ…的な反応が起こるのはある意味当たり前だと思う。
その辺まで折込済みならそういうもんだと割り切れるけどね。
まぁ、賛否両論出る考えさせられるものもなかなかよいものだけど。
59名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 11:52:54 ID:lt18xmOZ
保管庫の『阪中さんの日記(夏休み編) ─阪中さんのエンドレスエイト─ 』から
妙なとこに飛ばされるのは俺だけなのだろうか
60名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 12:11:17 ID:wiezeyry
>>59
俺もだ……「サーバが存在しない」って表示が出てくるな。
61名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 12:14:28 ID:Mosf/g8Z
>>59
俺もだ(-.-;)カリビアンなんたらってのにつながったw
62名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 12:45:38 ID:tz59jugS
ところで、連投規制の話だけど、現在のエロパロ板の設定は
timecount=10
timeclose=8
これは、板全体で見た場合の最新の書込み10個のうち、8個が同一回線からの書込みだった場合に発動するということ。
だから、たとえ20連投しようが、その間に他のスレで書込みがあれば平気。
63名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 13:19:07 ID:D69qjZYQ
そうなのか。でも人少ないしなあ。
64名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 13:58:35 ID:Vm4tZeDc
気にいらないなら黙ってスルーすればいいのに。
それが出来ない人が多いんだなぁ。
注意入れろだの、NGワード入れろだの、そのうちテンプレにしろとでも言い出しかねないな
65名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:00:58 ID:5P6uzJpW
俺はこれくらい質が高ければTSだろうが、百合ものだろうが
読みたいけどな。

とりあえず作者はGJ
66名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:07:02 ID:+OTXGyjw
>>62
なんか、10レスを越える連投目撃証言が多数ある中、
たった一人の証言で10レスって決めちちまったようだからな。

まあ、数百あるスレの何処にも書き込みがないような時間帯に
投下する時は気を付けた方が良いのだろうが……
67名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:10:04 ID:9xoS1Rw1
ここ他スレにカキコしてる人居るか?
連投する為にあっちにてstこっちにてstもアレじゃ
681/10:2006/09/09(土) 14:17:41 ID:3LtuNwtn
じゃあ今から10レス分だけテストして、連投規制試してみるよ。
10連投するから11連投目がなかったら規制にかかったと思ってくれ。
10分で終わらすから、その間書き込みは止してくれよ。
692/10:2006/09/09(土) 14:18:14 ID:3LtuNwtn
2回目
703/10:2006/09/09(土) 14:18:46 ID:3LtuNwtn
3回目
714/10:2006/09/09(土) 14:19:18 ID:3LtuNwtn
4回目
725/10:2006/09/09(土) 14:19:49 ID:3LtuNwtn
5回目
736/10:2006/09/09(土) 14:20:19 ID:3LtuNwtn
6回目
747/10:2006/09/09(土) 14:20:51 ID:3LtuNwtn
7回目
758/10:2006/09/09(土) 14:21:22 ID:3LtuNwtn
8回目
769/10:2006/09/09(土) 14:21:53 ID:3LtuNwtn
9回目
7710/10:2006/09/09(土) 14:22:26 ID:3LtuNwtn
10回目。さて、これできせいになるかどうか、どっちだろう?
7811回目:2006/09/09(土) 14:23:03 ID:3LtuNwtn
ボーナスラウンド
7912回目:2006/09/09(土) 14:24:01 ID:3LtuNwtn
いい加減にうざいだろうからテストもこれで終了。
そもそもBBS PINKに規制が入ったなんて今日初めて聞いたんだが
80名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:25:17 ID:9xoS1Rw1
お、11回まで書き込めてる

すると今度は何故昨日の投下が10回で規制入ったか、という事についてなんだが…
まぁ良いや、マンドクセ。書き込めるならそれで良いや
81名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:26:01 ID:ThyjIcKw
8レス連投する間にどっかの誰かがエロパロ板の他のスレに
書き込みしてればオケってことだろ?
82名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:27:45 ID:0chV2ZiX
もっと楽にいこうぜーテキトーでええやん
83名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:33:40 ID:D69qjZYQ
長門萌え━━━━━━(´ω`)━━━━━━!!!!!
84名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:37:48 ID:3LtuNwtn
取りあえず12回(それ以上の投下も出来ると思われる)までは同スレに書き込めた。
運営も覗いてみたが、それらしい記述はなかった。
だから、他の板に書き込みあれば無問題でFA?
8559:2006/09/09(土) 14:38:03 ID:lt18xmOZ
(・∀・)ナオッテタ
86名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 14:46:25 ID:tz59jugS
▼timecount/timeclose

「エラーメッセージ:連続投稿ですか?? ○回」


連続投稿(埋め立て行為)を防ぐための規制です。

投稿時に各板SETTING.TXTの設定値の
timecount=書き込みIP記録数
timeclose=↑中の同一IP確認数
を、チェックし板全体での最新投稿のうち(timecount)件の中で
(timeclose)件だけ(以上?)同じホストから投稿があると書き込めせん。
ほかのホストからある程度書き込まれるまで待ってください。



別に特別な規制を行ってるわけじゃないから運営板を覗いても何も書いてない。
これは2chの基本設定だから。
87名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 17:47:45 ID:AH0FfByE
難しいことは判らんけど、
このスレで特定の作者に「次回作を〜」って呼びかけるのってあり?なし?
88名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 17:54:00 ID:3LtuNwtn
作者が聞くか聞かないかは自由だろうけど、呼びかけるぐらいならいいんじゃね?
89名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 17:55:53 ID:d5T3kwHy
痛く見えても構わないならやれば?
俺を指名したら引くけどな。
90名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 17:57:30 ID:AH0FfByE
>>89のように呼びかけられた方に累が及びそうだから止めとくか。
91名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 18:00:57 ID:D69qjZYQ
>>89の引くってのは、よっぽどマニアックな作品を書いた人なんだと解釈したんだが
92名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 18:05:01 ID:9xoS1Rw1
続き書けYO続き書けYOでドラゴンボールだとか何だとかジャンプみたいな事になると困る
93名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 18:24:22 ID:SSI/ADxS
もちっとだけ続くんじゃよ
94名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 18:29:23 ID:3LtuNwtn
俺たちの戦いは始まったばかりだ!

次回の職人の作品を楽しみにしてください。
95名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 18:53:15 ID:4CYxINHL
>>87
未完の作品に対しての呼び掛けとか、その作者に応援の意味での呼び掛けならいいんじゃないか?
96名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 19:03:45 ID:BD0RlnSJ
古泉純一郎モノ、じゃなくてハルヒVS朝倉モノ完結させますた。
前スレ既UP分の第1ラウンドの模様は以下にUPしました。
なんか朝倉が委員長じゃないとか勝手な設定してたので
誤字や細かい言い回しを修正しております。
http://ccfa.info/cgi-bin/up/src/up34787.htm

規制かかるかもしれんけど15〜20レスかります。
なんか結局、取りようによっちゃ寝取られのような要素が入ってしまったんで
その辺は注意してください。
97両涼あいまみえる〜第2R〜:2006/09/09(土) 19:05:30 ID:BD0RlnSJ
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 長門さんと入れ替わるように朝倉さんがSOS団の活動に参加するようになって一週間以上が経ちました。
 最初はびっくりしたけど朝倉さんは馴染むのがすごく早くて、まるでずっと前から一緒にいるみたいな錯覚がしちゃうくらいです。
 朝倉さんはわたしが淹れたお茶を美味しそうに飲んでくれるし、色々感想も言ってくれるのでむしろ長門さんが居るよりも部室の空気が良くなる・・・、なんて言うと長門さんに怒られちゃうかもしれません。
 と、とにかくここのところSOS団の活動は日常どおりで平穏な毎日が続いています。
ああ、平穏と言うと少し誤解があるかもしれないですね。
 それというのも朝倉さんが何かとキョン君に親しげにアプローチするから、涼宮さんが面白くないみたいでときどき二人が張り合ってちょっと怖い雰囲気になったりするの。
 でもでも、それによって時空振が起こったりしてるわけじゃないし、世界が改変される心配もなさそうなので、あくまでもそう言った意味での平穏ですよ?
 ちなみにわたしの上司からの指示は今のところ何も出てません。
 今回の出来事は規定事項とも言われてないけれど、イレギュラーじゃないってことは確かみたい。
 何もない以上私はじっと見守るしかないんだけど、朝倉さんのモーションがすごくてキョン君がたじたじになってるのを見たりすると、なんかちょっと切なかったり。
 この前なんか学校の帰りに普通にキョン君と手を繋ごうとするんですよ?
 あのときは涼宮さんがテレビで見た「ぷろれす」の「れふぇりー」みたいに早い動きで二人に割って入ったからなんとかうやむやになったけど、キョン君が朝倉さんになびいて二人が付き合っちゃったりするのかなぁ、なんて考えるとドキドキです。
 はぁ・・・・・・、未来人のくせに先の展開が分からないなんてつらいなぁ。


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 それはもういくら鈍感な野郎でもこれだけやれば分かるだろうというくらいのあからさまな好意だった。
 それ以前は全くそんな素振りを見せてなかったはずだ。少なくともクラスメートの中で特別な扱いを受けた覚えはない。一体どういう心境の変化なんだろうね。女心と秋の空を地でいく変わりっぷりだぜ。
 人気者の朝倉は常に取り巻きの中心に居るために、特定の誰かと二人で喋ってることがほとんどない。
 その朝倉がちょっと時間ができたときにわざわざちょくちょく俺の傍にやってきて、楽しげに話題を振ってきたり世話を焼いてくれるのである。
 襟を正してくれたり、目の横に付いた睫を取ってくれたり。
 自分で言うのもなんだがちょっと特別だと思うぞ。これは。
 変わったのは行動だけじゃない。

「キョン君のこと好きだから。全然迷惑なんかじゃないよ。」

「キョン君が喜ぶことをしてあげたいの。」

 こんな言われる方が赤面してしまいそうな言葉をおくびも出さずに微笑みながら公然と言ってくれるのである。
 そりゃあもう、最初は大騒ぎになったよ。新聞部の連中がインタビューに来るんだから、大スキャンダル扱いだ。
 そう言えば古泉まで五組に顔を出してうろちょろしていたが、俺に声を掛けずに何をやってたんだ、奴は。何か嗅ぎ回っていたんだろうかね。
 とまぁ、この話題は沸騰するように盛り上がったが、朝倉があまりに平然と振舞うので、 彼女に一抹の動揺も引き出せないことを知ると周囲も騒ぐだけ損だと諦めたのか話題は意外とすぐに下火になった。
98両涼あいまみえる〜第2R〜2:2006/09/09(土) 19:06:21 ID:BD0RlnSJ
 俺の方も刺々しい視線を浴びることも徐々に慣れてきた。慣れりゃあいいってもんでもないような気もするが。
 朝倉は実にあけすけなのだが、四六時中俺にべったりという単純なやり方ではなく、教室では今まで通りクラスメートとの付き合いもきちんとこなしていた。
 ちなみに弁当も何度か作って来てくれたことがあるが、毎日作ってきてくれるのかというと、そうじゃないんだな、これが。
 要約すると普段はあっさり、くっつくときはべったり。こんな感じ。
 熟練した技巧派リリーフも脱帽の緩急のつけっぷりで、はたして自分の思春期が終わったのかすら自覚のない純な男心を存分に振り回してくれた。
 おかげでここ一週間は心身ともに慌しくて何があったかのもよく思い出せないくらいだ。
 あー、ハルヒはというとだな。そんな俺に対する朝倉の接近を妨害するのに腐心していた、ように思う。。
 体育の時間マラソンでトップ集団を走る朝倉が俺に手を振ると、ハルヒはわざわざ朝倉の姿を遮る形で抜き去り、
 家庭科の時間で作った焼きそばを朝倉が俺に渡そうとすると、

「悪いけどキョンはそばアレルギーなの」

 と、そば粉は関係ないのも問答無用で虚言を吐き、
 俺のカッターシャツのボタンが解れているのに気づいて朝倉がスカートのポケットから携帯の裁縫セットを取り出そうとすると、

「こんなものわざわざ縫い直すまでもないわよ」

 と、ハルヒはピンセットを使って人知を超えた変態的な器用さで縫合してみせた。
 朝倉は苦笑するばかりだったが、中間テスト前に山場を迎えることとなる。

「キョン君。テスト勉強やってる?」

 部室でハルヒと朝比奈さんを交えて盛り上がっていた黒○げ危機一髪が一段落して、お茶を啜ってしばし休憩してるときに朝倉が切り出した。

「いや。直前にノートを見返すくらいかな。いつも通りだ」

 台詞だけ切り取れば優等生の余裕の発言とも取れそうだが、実態は単なる怠け者の怠け言に過ぎなかったりする。
 一学期の期末の順位は惨憺たるものだった。中間と比べて落差が激しかったこともあり、両親を納得というか説得させるのに一時間強も言い訳ともつかない弁解と今後の意気込みに熱弁を振るったのも記憶に新しい。

「私で良ければ教えてあげるわよ」

「勉強会! 良いわねぇ。久々のイベントじゃないの。明日からテストまでの一週間、中間対策勉強会を開くわよ。決まりね」

 朝倉に被せる様に突然ハルヒが大声で提言した。
 馬鹿でかい声を出すな。黒○げのおっさんがが驚いて飛び上がるじゃないか。
 今の空気から察すると、どうも朝倉は俺と個人的にテスト対策勉強をしたかったようだが、ハルヒによってSOS団を巻き込んだ大勉強会に強引に書き換えられちまった。
 まぁ、みんなで勉強会ってのも悪くないと思う。

 帰宅前に用を足そうと男子トイレに入ると、古泉が鏡の前で髪を整えていた。
 特に気にするまでもなく、俺は後ろを通り抜けて便器の前に立った。
 西日が差し込んでいて、まとまりのない吹奏楽部の個人練習の音だけが辺りを支配していた。
 丁度いい、気になっていることが一つある。

「ほぅ。なんでしょう。」

 最近どうなんだ? 忙しいのか。

「・・・・・・ええ、それはまぁ、学生としてそれなりに充実した日々を送らせてもらってますが?」

 鏡には口元をいつもより二割増しで歪める奴のニヤケ顔が映りこんでいる。相変わら会話を噛み合わせないやつだね。おまえは。
99両涼あいまみえる〜第2R〜3:2006/09/09(土) 19:07:14 ID:BD0RlnSJ

 単刀直入に言おう。最近ハルヒの精神状態はどうなんだ。またあの妙な空間が発生して巨人退治にお前が奔走してたりするのか。

「普段気にかけもしないのに、ここにきてなぜあなたが涼宮さんのことを心配しているのか興味惹かれるところが、まぁ今は置いておくとしましょう。」

 髪をいじくるのを終えて俺の方を向き直ると、長い前置きから古泉はようやく本題に入った。

「精神状態そのものは揺れてますよ。端的に言えば嫉妬ということになるんでしょう。しかし、閉鎖空間は発生してません。その傾向すらない。」

 それはお前の想定通りなのか?

「いいえ。野球大会の時のことを覚えていますか。」

 俺が4番らしい働きをせずに期待を裏切り、試合にも負けそうになったときのことか。

「そうです。あの時、端的に言うと涼宮さんは事が思うように運ばないということだけで閉鎖空間を発生しようとさせました。これを参考すると、今回の出来事は十分に閉鎖空間を発生させるに足りると警戒していたんですよ。」

 古泉は蛇口を捻って手を洗い始めた。

「しかし予想は外れた。よくよく考えてみると前提条件が間違ってたんです。」

 いきなり結論に飛ぶな。考察から聞かせろ。

「要するに前回と今回では状況が違うんですよ。野球大会のときは涼宮さんの自身の力で事態を好転させることは絶望的でしかなかったわけですが、今回はどうです?」

 ハルヒは対抗心を燃やして朝倉とやりあってるな。
 古泉は洗面台から両手を引き上げると、軽く水を切る。

「そうなんです。涼宮さんは態度のはっきりしないあなたに苛つきながらも、どっちに転ぶか分からないこの勝負みたいなものを楽しんでるんですよ。」

 前半はともかく後半のくだりは納得がいった。ハルヒがまた物騒なことをやらかしてなくて何よりだ。
 古泉はきちんとアイロンが掛かった清潔そうなハンカチで手を拭う。

「それは、今後のあなたの行動次第ってとこですかね。」

 そう言いながらドアのノブに手をかけ、

「通常友人ならば、ここで態度をはっきりさせろなんてアドバイスするんでしょうけど」

 などと芝居がかった調子で去り際に一言付け加えた。

「なにせわれわれは非常識な存在ですから、ね。」

 古泉が姿を消した。
 相変わらず噛んで含んで持って回った言い回しが大好きなやつだが、今回ばかりは奴の意見と忠告が大いに参考になったのは認めてやろう。
 しっかし毎度の事ながら世界は平凡な高校生でしかない俺の言動に軽々しく命運を委ねてきやがる。
 世界の意思とコンタクトが取れる方法を知らないか?
 知ってる奴がいたら是非俺に紹介してくれ。男なら秘蔵の朝比奈さんの画像ファイルをCD‐Rで進呈しようじゃないか。
 あいつにはもっと自分を大切にしろと、直接説得してやらなきゃならんと思うんだ。
100両涼あいまみえる〜第2R〜4:2006/09/09(土) 19:08:08 ID:BD0RlnSJ

 SOS団による勉強会が部室で開催された。
 テスト一週間前から部活動は原則禁止だが、正式なクラブとも認められていないこの集まりを咎める暇な教師もいないだろう。
 実際に部室に見回りが来たことなんて一度もないしな。
 朝比奈さんだけ学年が二年で教え合う相手が居ないため、ここは鶴屋さんにご登場願うことにした。

「いつもの面子で勉強会? 面白そうじゃないのさっ。みくるのためにも是非参加させてもらうよっ。」

 予想を全く裏切らないリアクションで突然のオファーにも鶴屋さんは快く応じてくれた。
 しかし鶴屋さんをお迎えしたためにハルヒのテンションが逆に上がって、初日は終始騒いでばかりで遊んでいただけのような気がする。。
 二日目からようやく勉強会の体を成してきた。鶴屋さんは要領のあまりよろしくない朝比奈さんのために日本史の暗記帳を作成し、上級生らしく古泉に理科総合を教えていた。
しかしどうもその説明が珍妙で、

「塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜると食塩ができるのは、塩酸(Aさん)に塩基(縁起(エンギ))があったからなのさっ。だから出来上がった食塩のことを塩(縁)なんて呼んだりするにょろよ。」

 逆に分かりにくいような気がするが、あの人の頭の中では全体的にこんな感じで物事が関連付けられてるんだろう。
 もっと聞き耳を立てていたいところだが、今の俺はそんな余裕すらも許されない。
 ハルヒと朝倉に挟まれるという考えるだけで心労が祟りそうな座席配置で俺は数学の勉強を強いられていた。
 俺が滞りなく問題を解いている間はまだいい。二人とも黙って自分の勉強を進めてくれるからな。そもそも、この二人は勉強会を開くメリットなんて何一つないはずだ。毎回トップを争ってる連中なんだから。
 おっと、俺の脳内の限られたメモリ空間にはこんな余計なことを考える余裕など1ビットの隙間もない。
 問題の解答に全力を傾けねば。
 正直さっきのようないわゆる針のムシロ状態に陥るのは勘弁被りたい。
 思い出すだけでも憂鬱になるが、どれだけの精神的負荷が俺にかかっていたかを理解いただくために敢えて回想を入れるとしようじゃないか。

 数列をやっていた。ジャンルは数列だ因数分解を駆使せんと解けんという難儀な問題だ。 ご存知の通り因数分解はパズル要素の高くどの係数で括るかが肝なワケだが、直感で物事を考えるハルヒは、

「だ〜か〜ら〜、(2ab+7)で括れば一発じゃん。式全体見りゃ一瞬で分かるでしょ。ビビッとこないの? あんた」

 こねぇよ。
 こんな感じで3段階くらいすっとばした解法を披露するばかりでさっぱり理解できん。アルバイトで小学生を教えてるそうだが、正直その小学生に同情するね。
これに対して朝倉はあくまでも基本に忠実だ。

「ふふっ。涼宮さんそれじゃ分からないわよ。長い式だけどよく見れば2乗がたくさんあるよね。残りの式で2乗の項を作って全部2乗にできないか考えてみようよ。」

 こんな風に手順を追って教えてくれる。もちろん俺は朝倉の解法を支持した。例によってハルヒはアヒル口だったが。
 しかし逆にハルヒの解法が役に立った例もある。
 ハルヒはなぜか色んな独自の公式を一杯暗記しててそれを教えてくれた。
 公式の利便性を覚えると一から問題を考えるのが馬鹿らしくなってしまうほどだ。
 公式の意味をちゃんと理解していないとちょっとひねられると全然分からなくなると朝倉はいい顔しなかったがな。
 邪道なのは分かっちゃいるが背に腹は変えられん。今から効率的に点数を稼ぐには出題パターンと公式を覚えた方が良いと判断してこのケースではハルヒを支持した。
 例によって勝ち誇ったように腕を組んで大きくうなずいていた。忙しないやつだ。
 と、まぁ要するに俺が間違えたり、つっかえたりするとその度に二人の方向性の異なる解答方針がぶつかり、俺は二択を迫られて胃を痛めるというわけだ。
 よって俺は問題集と教科書を交えた三者で睨めっこをして、クロック数の低い頭脳をフル回転させて独力で必死に解答した。結局自分でやった内容が最も身についたような気がする。
 勉強会とは名ばかりで俺にとってはただの自習だったというわけだ。
101両涼あいまみえる〜第2R〜5:2006/09/09(土) 19:08:52 ID:BD0RlnSJ

「あ、キョン君。そこ、こうしたらもっと簡単にできるよ。」

 朝倉はめざとく上半身を乗り出して俺のノートに書き込んできた。
 瞬時に例のフローラルミントの芳香が流れてくる。
 ふと視線を落とすと、手に届きそうな距離に朝倉の太ももがあるのに気づいた。
 スレンダーな上半身に反して朝倉のももは妙にむっちりしてて肉付きがよいことを改めて確認した。
 誤解されるのは心外なので説明しておくと、特段に俺がスケベなワケではない。健全な男子の間では誰もが知っているごく常識的なことだ。
 野郎ならばまず目が行かない方がおかしいと断言してやってもいい。
 朝倉のスカートの丈が普段よりも若干短いような気がするのは、更なる刺激を求めて脳が網膜にフィルターでもかけてるせいだろうかね。
 血色が良くて色白の肌がほんのり桜色に色づいてて弾力性抜群であろうその太ももで膝枕でもしてもらった日には、目覚めるのを忘れるほどの勢いで爆睡できるんじゃないだろうかと順調に一人妄想の旅に繰り出したが、

「・・・もう。どこ見てるのよ。えっち」

 恥らうようにしおらしく非難する朝倉の声で一気に引き戻された。
 正直怒ってくれた方が精神的に楽になれたような気がする。
スカートの裾を軽く手で押さえながら眉を下げて頬を染める朝倉は朝比奈さんとは別ベクトルで凶悪なまでにかわいかった。
 まずい。変な間を作ってしまうではないかと危惧したその刹那、間髪入れずにハルヒがテイクバックやや多めで俺の後頭部をノートではたき妙な空気を取っ払った。・・・・・・、ありがとうよ。

 こんな感じでためになってるのかなってないのか良く分からない勉強会三日目が終了した。
 ぞろぞろと連なって俺達以外誰も残っていなさそうな学校を後にする。
 前からハルヒと朝倉、古泉と朝比奈さん、俺と鶴屋さんの三列体制で歩いていると鶴屋さんが肩口を人差し指で突いて来た。

「涼ちんの勢いすんごいねぇ。キョン君が焦る姿なんてあたし初めて見たさぁ。」

 恐縮です。
 鶴屋さんはそこで声のトーンをぐっと落とすと、。

「でもさ。気をつけなっ。言っちゃなんだけど涼ちんなんか考えてやってるよっ? 女の子同士だと分かっちゃうんだよねぇ。」

 マジですか。いや、思い当たるところはなきにしもあらずってとこなんですがね。

「あっはっはっ。分かってても身体が言うこときかないって? とにかく気をつけなよ? しょーねんっ。」

 あくまでも明朗快活に言うと俺の背中を一発バシッと叩いて、朝比奈さんの横についた。 朝比奈さんは気配もなく現れた級友に目をくりくりさせてびっくりしている。
 確かに鶴屋さんのおっしゃる通りだ。
 色気に負けてすっかり思考を止めていたが、第三者の視点から判定すれば朝倉の豹変っぷりは普通と異常のボーダーラインすれすれの行動だと言える。
 今一度冷静にならねばならんだろう。
 しかし、そう都合よく俺の頭がクールダウンするのを朝倉は待ってはくれなかった。
 いつも彼女と別れる交差点に差し掛かると、

「キョン君、もし時間があるんだったら私の家で続きをやらない? あ、遠慮ならしなくていいよ。両親は長期出張で留守にしてるの」

 こんな突拍子もない提案をぶち上げてくれた。
 待て待て待て。色んな意味で心の準備ができてないぞ。

「えーっと、だな。厚意は非常に嬉しいんだ・・・。しかし、二人きりというのはまずいんじゃないだろうか・・・・・・」

 狼狽のあまり思わず目が泳いでしまう。泳ぎ着いた先にはハルヒの顔があって、

「なっさけないわねぇ。行きたいなら行けばいいじゃないのよ。」

 吐き捨てるように言って口元を堅く閉ざしたままそっぽを向かれた。針のように研磨された嫌悪感が身体を貫通しそうな勢いで伝わってくるぞ。
102両涼あいまみえる〜第2R〜6:2006/09/09(土) 19:11:21 ID:BD0RlnSJ

「団長さんのお許しも出たことだし、いいじゃない。ね、いこっ?」

 朝倉は期に乗じるかのように俺の腕を引き寄せて身体に密着させた。
 すぐさま「アタタカクテヤワラカイ」と感覚細胞が忠実に伝令を返してくる。
 朝倉の引っ張る強さは決して強くなかったが、俺は何かに囚われたように抗うことができなかった。
 嗚呼、みんなの揃い合わせたような「やっぱり行くんだ・・・」的な諦めと蔑みを含んだ視線と苦笑が痛い。
 これならまだハルヒみたいに突き放してくれる方が幾ばくもマシだと断言できる。
 待ってくれ。違うんだ。俺はこんなヘタレなビッチ野郎じゃないはずだ。
 朝比奈さんまでそんな目で見ないでください。
 しかし、振り返るたびに確実にみんなの姿は小さくなっていった。


*****************************


 ああもうっ、思い出しただけでもムカつく!
 アスファルトを力いっぱい踏みしめて歩くあたしを見て通行人が何事かと振り返るけど、 そんなのどうでもいいくらいに腹が立っていた。
 ムカつくのにキョンの間抜け顔がいつまでも頭から離れない。
 売られていく子羊みたいな被害者面しちゃって、ちゃっかり足は自分で前に進めてたじゃないのよ。
 あたしは近くの電柱をキョンに見立てるとそのアホ面めがけて思いっきり殴りつけた。
 さすがに痛かったけど、少しだけ鬱憤が晴れる。
 拳をさすりながら私は再び帰り道を歩き始めた。
 それにしても朝倉涼子の入団を許したのは誤算だった。
 人気者が入ればSOS団の認知度が知れ渡って、怪奇現象とか超常現象に関する情報も集まりやすくなって面白くなるかも、なんて考えたあたしが馬鹿だったわ。
 朝倉が男狙いで来るなんて完全に裏をかかれたわね。
あの女、キョンにベタベタ触ってやたらと視線絡ませて露骨に誘惑していやらしいったら ありゃしない。
 今日だってキョンの隣に座るのを見越してスカートの丈をわざわざ上げてくるなんて、あざといにもほどがあるっての。
 キョンもキョンよ。朝倉のされるがままになっちゃって、バッカじゃないの? 昆虫みたいにフラフラ生きてんじゃないわよ。
 あんた、あたしはともかくみくるちゃんにだってあんな鼻の下伸ばしたことなかったじゃない、その差は何なわけ? 脚ばっかみてたけどあんた実は脚フェチだったってこと? あたしたちの一体何が不満なわけよ?
 ・・・・・・ふん、ちょっとエキサイトしすぎね。思考が暴走してたわ。
 これというのも全部キョンのせい。キョンがふがいないのが悪いのよ。正直もうちょっと骨のある奴かと見込んでたのに。
 特にさっきの朝倉に連行されていく情けない姿は何なのよ。あんたまさか谷口みたいなのめざしてるわけ?
 いつものニヒルにカッコつけようとして微妙に外してるくらいがあんたに丁度いいのよ。
 どうせ今だってすっかり浮ついた調子で朝倉と腕組んで歩いてるに違いないわ。
 朝倉の部屋で名目の勉強もそこそこにお茶とお菓子を頬張りながら世話話でもして、
 駄弁ってる内に子供の頃の話になってベタな感じでアルバムを並んで見て、
 写真を指差して盛り上がる内にだんだん二人の距離は縮まって、
 ふと会話が戸切れると二人はお互いに見つめあって、
 ここまでシミュレーションしてふと歩みが止まった。
 ・・・・・・まさか、キョンに限ってそんな甲斐性なんてあるわけないじゃない。
 振り返るとキョンと別れた交差点がギリギリ見通せた。
 でも、ここで朝倉が目を閉じたりしたらどうかしら。
 両親は居なくて、傍にベッドでもあれば羊だって狼に化けるかもしれない。そうしたらその先だって・・・。
 あたしは妄想を振り払うように頭を振った。
 盲点だったわ。普段が幼稚園児のままごとみたいだったから、すぐにリアルに連想できなかったじゃない。
 SOS団はねぇ、健全な集まりなのよ。公序良俗に反する行為は許さないんだから。
あたしは来た道を全速力で戻り始めた。


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103両涼あいまみえる〜第3R〜1:2006/09/09(土) 19:13:06 ID:BD0RlnSJ


 途中コンビニに寄ったからちょっと時間を食っちまったが、朝倉が住んでいるマンションは歩いて数分の距離にあった。
 何の偶然かは分からんが朝倉と長門と同じマンションの住人だったのか。
 朝倉の家を訪問するのは初めてだが、俺は以前二回ほど長門宅を訪れたことがある。
 いずれも人様にまともに話せない珍妙な経験をさせてもらった。じいさんになって認知症になったとしても墓場までもっていけそうなほど強烈に印象に残ってるぜ。
 朝倉が玄関口の暗証ナンバーを押すと自動ドアが開く。
 そう言えば長門はすでに帰宅してるんだろうか。休部の理由として学校が終わってすぐに家に帰らないといけなくなったと言っていたが。
 エントランスホールを抜けて朝倉がエレベーターのボタンを押すと七階から降下してきた。
 まさかそんなタイミングの良い話はないだろうが、もしここでエレベーターが開くと長門とばったり、なんてことになったら俺はなんて事情を説明したらいいんだろうね。
 普段から覚めた感じの奴が本当に覚めるとどんな表情になるのか。想像するのも憚られる。
 一人で戦慄を覚える俺を余所にポーンと軽い電子音を立ててドアが開く。
 足を前に出そうとしたが、前の朝倉はどういうわけか動こうとしない。

「朝倉。エレベーター来たぞ」

 俺の呼びかけにも直立不動のままだ。不審に思って横顔を覗き込むと、なぜか目を細めて薄く笑う朝倉が居た。

「・・・・・・まいったなぁ。相変わらず思ったとおりに動いてくれないんだから。困っちゃう」

 クスクスと手を口元に当ててあくまでもかわいらしく、しかし不気味に嗤い出した。
 一体何のことを言ってるんだ。マンションの入り口まで続いていた世話話とどこをどんな風に繋いでも整合性を見出せん。
 事態はよく分からんが俺はこんな朝倉を知っている。痛いくらいに降り注ぐ西日、唐突に意味不明の言動を取り始めた朝倉。気がつけば『あの』日と共通点が多すぎた。

「そんなトコに隠れてないで、出てきたら? 団長さん」

 朝倉はそう言うと踵を返して入り口のガラス戸に向き直った。
 俺達以外に人影はなかったはずだ。しかし、朝倉の呼びかけに反応するように入り口の傍に置かれた観葉植物の物陰がのそりと動いて、憮然としたハルヒが登場した。

「どうして、わかったのよ。なかなか勘がするどいじゃない」

 ハルヒの額には汗がうっすら浮かんでいた。こころなしか呼吸も乱れている。走って追いかけてきたというのか。

「そんなに急いで、よっぽど大事な伝言でもあるのかしら」

「あるわよ。団長として朝倉家での勉強会は認めないわ。密室で男女が二人きりって何それ。そんなとってつけたような甘ったるいシチュはそう簡単に作らせないわよ。私の目の黒い内はね!」

 言葉の意味は良く分からんがとにかくすごい自信だってのはこういう時に使うんだろう。
 人差し指を突きつける決めポーズもつつながく決まってハルヒペースかと思われたが、朝倉はそんなに甘くはなかった。

「涼宮さんわざわざお膳立てしてくれるんだもん。我慢できなくなっちゃうな・・・」

 朝倉はハルヒの言葉が耳に届いていなかったかのように、ぼそりとつぶやいた。
 一気に剣呑な雰囲気へと沈み込む朝倉。さしものハルヒも気圧されている。
104両涼あいまみえる〜第3R〜2:2006/09/09(土) 19:24:47 ID:BD0RlnSJ

「頑張ってるけど思うように成果が上がらないってことを経験したことないかしら」

「唐突に何の話よ」

「やり方が中途半端なのがだめだってことが薄々分かってるとしたら、一度極端なことをやってみて、何がどうなるか試したくならない?」

「わけの分からないこと言ってごまかそうってわけ?」

「でも上の人間は頭が堅くて方針を変えようとしないの。わたしもそんな都合の良い機会はそうそうないかな、なんて半分諦めかけてたけど、ひょんなことからキョン君と涼宮さんと私、三人だけになるシチュエーションが作られた。これはまたとないチャンスだと思わない?」

「あんた頭おかしいんじゃないの」

 暮れなずむエントランスホールに一単語すら噛み合わない朝倉とハルヒの会話が木霊する。
 今のうちに逃げるべきだと主張する自分と、もうすでに遅いと言い聞かせてくる自分の折り合いがつかず、俺は立ち尽くすだけだった。

「ふふふっ、おかしいかもね。でも、もう止まれそうにないの」

 朝倉が最後だけ会話の歯車を合わせたのが合図のように、エントランスホールが灰色のコンクリートの空間に成り変わった。

「目の前で好きな男子が他人に奪われるのってどんな気分かな。あなたに教えてあげるね」

 朝倉はハルヒにそう言って怪しく微笑むと、俺の背後にから抱き込むようにして腕を回してきた。淫猥な手つきで俺の胸や腰をまさぐり始める。
 意識ははっきりしてるし感覚もあるから麻痺しているような感じではない。しかし例によって俺の身体は全身紫外線硬化樹脂で固められたように硬直していた。一体何を始める気だ。
 ハルヒも似たような状況らしく呪縛にかかったように動けないみたいだ。俺と違って首から上の自由があって口が利けるみたいだが。
105名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 19:36:38 ID:ohN1F/ZL
とりあえじ私怨
106両涼あいまみえる〜第3R〜3:2006/09/09(土) 19:41:45 ID:BD0RlnSJ

「なんなのよっ。もうっ!」

 ハルヒは朝倉から目を背けると。力づく呪縛を振りほどこうと、歯を食いしばって力んだ。しかし、いくら力を入れても身体を震わすだけで徒労に終わる。
 朝倉は乳首の縁をなぞる様に舐めてはチロチロと舌先で弾き、ときに強く吸い込んだ。
 左右の乳首を交互に執拗に責められて快楽の虜にされる。
 俺はしゃべれないくせに呼吸だけはどんどん荒くなっていった。

「乳首ビンビンだね。ふふっ、切なそうな顔しちゃって。次はどこ触って欲しい?」

 朝倉は乳首をピンと爪で弾くと、耳元で囁いてきた。
 分かっているの言わせたい口ぶりだな。どこだっていい。どうせ俺には選択権なんぞないんだから。
 ハルヒは・・・、どうしたんだお前、真っ赤に目を充血させて。まさか泣きそうになってるのか?
 意識が一瞬クリアになったのも束の間、朝倉の手が股間に伸びてきた。

「やっぱりココだよね。キョン君、乳首だけで随分感じちゃったんだ。ガチガチになってるよ。・・・嬉しい」

 朝倉は淀みなくジッパーを下げると、俺の息子を取り出した。いや、息子が飛び出したと表現すべきか。
 朝倉の言うとおり、俺の意思など解さずに痛いくらいに堅く勃起していた。涎を垂らすように我慢汁まで出してやがる。
 ああ、俺の局部がハルヒに晒されてしまった。
 こんな無様は初披露は実に遺憾だ。不思議と恥ずかしさよりも悔しさの方が勝っていた。

「なっ!?」

 ハルヒは一瞬目を見開いて驚くと慌てて目を逸らしたが、やはり気になるのか、顔を紅潮させてこちら、というか主に息子をチラ見しては視線を外すことを繰り返す。

「キョン君のおちんちん、パンパンに張り詰めてるね。ちょっと苦しそう。すぐに楽にしてあげるから」

 朝倉は再び俺の背後から今度は俺の息子を弄び始めた。
 右手を竿に添えると絶妙のグリップとリズムとストロークでしごきはじめる。
107両涼あいまみえる〜第3R〜4:2006/09/09(土) 19:42:29 ID:BD0RlnSJ

シュッシュッシュッシュッ

 灰色のエントランスホールに俺の息子をしごく音だけが響く。
 俺の息子がハルヒに向かって突き出される形となる羞恥プレイが始まると、ハルヒは食い入るように俺の息子を観察していた。
 何開き直ってやがるんだ、ちょっとは恥らえ。
 しかし、ハルヒが喉をごくりと鳴らしたことに気づくと、俺の興奮は急激に高まっていった。
 やばいくらいに気持ちが良い。このシチュエーションはともかく、朝倉の柔らかい掌は麻薬のようにクセになる心地よさだった。沸騰直前の水のような勢いで射精感が競り上がってきた。

「ふふっ、イキそうなの? じゃあラストスパートね。涼宮さんのとこまで飛ばせるかな?」

 朝倉は無邪気な顔で楽しそうに笑った。面は見えんがどんな顔してやがるのか想像がつく。それだけで、ぞっとするね。
 ハルヒとの距離は5メートル程ある。ギネス挑戦じゃあるまいしそんなに飛ぶか。
 朝倉はここぞとばかりにリズムをモデラート(中くらいの速さ)からプレスト(急速に)まで一気に引き上げた。
 止めとばかりに余った手で袋を弄ばれると、俺の欲望が身体の奥底から竿を駆け上がってくる
 ダメだっ、出るっ!
 かつてない快感と勢いを伴って飛び散った。
 1センチも動いてないのに心臓が壊れたように鼓動を打ち鳴らしている。酸欠状態で射精の開放感に浸れるほど器用じゃない。もういっぱいいっぱいだ。倒れこみたいがそれすらもかなわない。
 靄がかかったような視界にエントランスホール引かれた細い白線が写った。長さは1メートル弱ってとこか。快感の高さの証拠だった。

「すご・・・・・・」

 ハルヒの息を呑む音が聞こえた。確かにR指定で済む内容じゃないな。クラスメートの前で宇宙人に手コキされるなんてこれ以上マニアックなシチュエーションはそうそうないだろう

「いっぱい出たね。そんなに気持ちよかったんだ? 涼宮さんもびっくりしてるわよ?」

 朝倉は指に絡みついた粘性の高い白濁液を淫靡に舐め取る。そして、

「せっかくだから見やすい角度から見せてあげるね」

 と、ハルヒに告げると俺と朝倉を取り巻く空間が陽炎のように歪んで90度回転した。ハルヒから見て俺の息子の横顔が正面に来るポジションになる。
 相変わらず何でもアリだな。
 そんなことに気を取られていると、不意をつくように下半身を生暖かくてぬめっとした感覚が襲った。

「ん・・・、んぅっ、ずちゅっ、ちゅぱ、ちゅるっ。ちゅるるるる」

 視線を下方に移せば艶々の黒髪を振り乱して、俺の息子をくわえ込む朝倉の姿があった。
 射精という使命を終えて軟体動物に戻りつつあった息子が再び身体に芯が通ったように姿勢を正して元気を取り戻す。
 これがフェラチオってやつか・・・。口内の柔い肉感に包まれながら、亀頭にざらつく舌が絡みつくと眩暈のするような快感が駆け巡る。
 圧倒的弱者である俺に絶対覇者の朝倉が跪き、一心不乱に髪を振り乱して息子を咥える様子を見てると変な嗜好に目覚めそうだ。ハマる奴の気持ちが分かる。
108両涼あいまみえる〜第3R〜5:2006/09/09(土) 19:43:18 ID:BD0RlnSJ

「ちょっと! いい加減止めなさいよ! こんなの・・・、こんなのおかしいわよ」

 ハルヒの声が急に弱々しくなる。
 横目でに映るハルヒの表情は視界がギリギリ過ぎてよく分からない。泣いてるんだろうか。
 朝倉は一旦息子から口を遠ざけると、待ってましたと言わんばかりに目を輝かせて嬉しそうに気色ばんだ。

「ふふっ、いい傾向よ」

 言いながら朝倉は亀頭に円を描く様に舌を這わせた。

「キョン・・・・・・」

 悲しそうに呟く声が微かに耳に届いた。無力さが憎い。
 俺は胸が締め付けられるような感覚に襲われた。
 朝倉はそんな俺とハルヒなどそっちのけでフェラチオを再開した。

「んんっ、んっ、チュバッ、チュバッ、ズバッ、ズバッ、ズバッ!」

 思い切り吸引しながら長いストロークで責め立てられると、尿道から魂を抜かれるような錯覚に陥った。射精直後なのでなんとか持っているものの、いきなりこれをやられたら30秒も我慢できんかもしれん。

「チュッ、チュッ、チュババ、チュババっ、チュバババ!」

 だめだ、精液が金玉から湧き上がってる、というか吸い上げられるっ。出るっ!

「チュルっ、チュバッ、・・・・・・ふぅっ」

 射精のタイミングを見極めたように朝倉は寸止めし、息子の根元を強く握ってきた。

 身体がビクビクッと痙攣してイったような感覚は確かにあったのにもかかわらず、精液が出ていない。っ、なんだこれ。

「ふふっ、ごめんね。そんな切なそうな表情しないで・・・」

 また空間が歪んで朝倉と俺の姿勢が入れ替わった。
 気づくと吹き抜けになったエントランスホールの高い天井が正面にあった。
 床に寝かされた俺を朝倉が上から覗き込んでくる。
 短いスカートからチラリと下着が覗いたが、朝倉は自らたくし上げてパンティを露にした。そして局部に指を当てて、

「口なんかじゃなくてココでイかせてあげるから」

 と、淫乱に微笑んだ。
 たまらなく刺激的な光景だったが、俺は圧倒されて興奮の中にかすかな戦慄を覚えた。
 朝倉のパンティは蜜でぐっしょり濡れていた、よく見るとあふれ出した愛液が股間から足を伝って数条の線を描いていた。
 このまま最後までヤっちまうのか? ハルヒの前で。
 視点が変わって横目でハルヒの様子がさっきよりもよく分かる。

「・・・・・・うっ、ううっ・・・・・・」

 ハルヒはさめざめと泣いていた。唇をギュッと噛み締めて。
 ああ、とうとう俺はこいつを泣かせちまったんだな。無茶なことばかりするやつだが、 泣かせる真似だけはしたくなかったのにな。
 朝倉は今となってはもうアンバランスとも言える清楚なレース入りの薄いブルーのパンティを脱ぎ捨てると、俺を跨いで局部を開いて見せた。
 比べたことがないんで良くは分からんが、朝倉の局部には漆黒の森が比較的密度濃く生い茂っていた。そこから覗くピンクの洞穴は待ちきれないとばかりにヒクついている。

「じゃあ、はじめましょうか。涼宮さん見える? キョン君のドーテー、もらっちゃうね」

 朝倉が中腰になって天を突いて待ちわびる俺の息子を掴んだ。

「ダメッ、ダメダメダメッ! キョン! あんたまさかわざと動けない振りしてるんじゃないでしょうねっ。もしそうだったら許さないわよ!」

109両涼あいまみえる〜第3R〜6:2006/09/09(土) 19:44:21 ID:BD0RlnSJ

「朝倉っ! キョンから離れなさいよ!」

「ふふっ、イヤ。いい加減諦めてよーく見ててね」

 朝倉の蜜壷の入り口の俺の息子の先端が触れると、くちゅんと水音がした。
 柔肉の感触が亀頭を通して伝わってくる。正直たまらん。この接触面積でこの心地よさなんだったら、全部入ったら一体どんな快感が待ってるんだろうか。

「キョン君、いくね」

 朝倉が腰を沈めてくる。

「っ、キョンのっ、・・・・・・キョンのバカ――――――!」

ドオォォォ―――ン

 ハルヒの馬鹿でかい叫び音が灰色の空間の響き渡ると共鳴するかのように空間そのものが揺らぎ、その直後に壁の一角が崩壊して轟音が響き渡った。
 砂埃の舞う中颯爽と登場したのは・・・・・・、ちらりと予想した通り長門だった。
 刹那、長門の身体が目の追いつかない速度で跳ねる。
 一足飛びで朝倉に接近すると、弾丸のように衝突して強烈無比な膝蹴りを叩きこんだ。
 たまらず朝倉は吹き飛ばされるが、壁に衝突する直前で踏みとどまる。

「そんな。空間閉鎖と情報封鎖は完璧だった。誰にも干渉できるはずがないのに」

「小規模な空間歪曲が発生しそれに乗じて干渉した。涼宮ハルヒが無意識下で発生させたと推測される」

 平たく言うとハルヒがきっかけを作ってくれた、ってことなのか。
 ハルヒは・・・、床に伏して気絶していた。呪縛が解けたのか。
 ハルヒを見て自分の身体が動くことにようやく気づいた。俺はいつしかのように長門の背後に回りこんだ。下半身から飛び出た息子を慌てて引っ込める。
 ふと顔を上げると同じく視線を上げた長門と目が合った。あのぅ、長門さん俺の股間を見てる場合じゃないですよ。
 無言の非難に長門は朝倉と向き直った。
110両涼あいまみえる〜第3R〜7:2006/09/09(土) 19:44:52 ID:BD0RlnSJ

「バックアップのあなたがわたしに適うとでも思ってるの? 今のだって全力の攻撃でしょ?」

「あなたの行為は目的の範囲内から大きく逸脱する。情報結合の解除を申請する」

 あくまでも淡々と話を進める長戸に、朝倉はうんざりするような表情を作った。

「自殺行為ね。お望み通り実力の違いを見せてあげる」

 朝倉が身構えた瞬間に、朝倉を取り巻く空間が淡く光り始めた。何か仕掛けてくるのかと思ったが、違う。よく見ると朝倉自身が光の粒となって大気中に分解するかのように舞い散り始めていた。
 朝倉は目を見開いて自分の身体を見回している。

「保険。有事に備えてあなた自身に崩壊因子を潜り込ませておいた」

「・・・・・・前にもこんなことがあったってことね。あーあ、あともう少しだってところまできたのに、残念。結局涼宮さんを追い詰めたのが逆に裏目にでちゃった。ふふっ、涼宮さんの勝ちね」

 存在が消える直前にもかかわらず、朝倉は茶目っ気たっぷりな様子で自分の頭を小突いた。朝倉の身体は向こう側が透けて見えるくらいに薄くなっている。
 朝倉は俺に視線を移すと、落ち着き払った様子で語りかけてきた。雰囲気はクラスで話す俺にちょっと好意があるかもしれないと感じさせる委員長の朝倉涼子に戻っていた。

「キョン君、最後だから白状するね。仲良くしてる内にいつの間にか本当にあなたのこと好きになっちゃってたみたい。さっきわたしがすごく濡れてたの知ってるでしょ? 自分でもびっくりしちゃった。それだけ興奮してた証拠だよ」

 朝倉が消える。こんなタイミングで告白するなんて反則だろう。
 さっきまでのサディスティックなキャラから一転していきなり素直になられても、人生経験がおちょこよりも浅い俺にそれをすぐに受け止められるだけの度量はなかった。
 無添加100%で真っ白の俺の頭は何か考えることはもちろん、衝動的に何か言うことすらも許してくれない。
 俺にただ一つ許された行為は、朝倉の目を真正面から見つめることだけだった。
 朝倉は最期の一瞬まで微笑んでいた。ハルヒが万人の心を奪うと評した癒しの笑みを浮かべて。

「涼宮さんとお幸せに」

 灰色の空間に舞い込んできた秋風に巻かれるように朝倉涼子の残滓が完全に消えた。
111両涼あいまみえる〜試合終了後〜1:2006/09/09(土) 19:46:03 ID:BD0RlnSJ
 爽やかな秋の朝日に包まれながら、俺はグラウンドで鉄棒にもたれてかかって佇んでいた。
 1限目から体育で起き抜けの心臓がびっくりしたが寝ぼけた目を覚ますのにはちょうどいい。
 教師の都合で急遽九組との合同体育が組まれていた。
 トラックの対角を結ぶように作られた仮設のコースをクラスメートが駆けていく。100メートルのタイムを測っていた。
 一度に走るのが二人だけなため待ち時間が異様に長い。
 朝倉の消滅から2日が経っていた。
 表向きでは朝倉は転校扱いとなりクラスからも姿を消した。
 突然の引越しにみんな例外なく驚いたが、さすがにハルヒは驚くだけでは納得がいかなかったらしく、朝倉の家まで出向いて探偵まがいの調査に付き合わされるハメになった。もちろん無駄足に終わったわけだが。
 ハルヒは首をひねってばかりだったが、その気持ちは分からんでもないね。
 わざわざSOS団に入って対抗心を煽るだけ煽っておきながら、何も言い残さず急に引っ越していったとなると訝しんで当然だろう。

「引越しするから最後に何か面白いことをやりたかったんじゃないか。それが予定よりも引越しが早まって尻切れにになっちまったんだよ」

 と、俺が適当に辻褄を合わせようとしたがしばらく腕を組んだままアヒル口だった。
 ちなみに長門の処置によってハルヒはあの灰色の空間での出来事はすべて記憶から抹消されていた。都合よくあいつの中ではまっすぐ家に帰ってすぐ眠りについたという空虚な記憶に置き換わってるらしい。
 それでも翌朝学校で俺の顔を見るなり、

「あんな夢見るなんてあたし欲求不満なのかしら・・・・・」

 なんて呟くもんだからドキッとしたがね。
 記憶を潜在意識の中にでも退避させてたっていうのか。あの長門の仕事が不完全だったとは思えん。相変わらず常人離れしたやつだ。

「おはようございます」

 トレードマークの胡散臭いスマイルを浮かべて古泉が近づいてきた。
 そういや、九組にはおまえもいたんだっけな。今の今まで気にかけもしなかったが。
 半ズボン姿が異常に似合ってるじゃないか。気味が悪いくらいにな。

「朝倉さんの件、本当に大事にならなくてなによりです。あれで世界改変が起こってしまっては全てが水泡に帰してしまいますからね」

 昨日にも似たようなことを話したような気がするが。どうせならもっと鮮度の高い話題を持って来い。
112両涼あいまみえる〜試合終了後〜2:2006/09/09(土) 19:46:38 ID:BD0RlnSJ

「話のとっかかりってやつですよ。本題はちゃんとあります。実はあなたに確認したいことがありましてね。常識からやや逸脱した内容かもしれませんが、どうか答えてくれませんか」

 お前の話は常に常識から逸脱してると思うんだが。まぁいい、話してみろ

「この二週間。僕は確かに古泉一樹たりてましたでしょうか」

 了承はしたがいきなり飛ばしてくるね。なんだそりゃ。ワケが分からん。

「いえね。どうもここ二週間くらいの記憶があいまいでしてね。実は自分がいつ何をしたかはっきり思い出せないんですよ」

 若年性健忘症でも患っているんじゃないか。

「断片的には思い出せるんですが、歯抜けのような状態でしてね。しかし、木曜日から今日にかけての記憶はクリアなんですよ」

 三日以上前のことなんて思い出せなくても意外と普通なんじゃないか? 現に三日前の三食のメニューをすぐに全部列挙しろなんていっても無理な話だ。

「あなたのおっしゃることは分かります。しかし、それとは別にもう一つ気になることがありましてね。クラスメートの話によると二週間ほど前に僕はあなたのクラスの担任である岡部教諭に職員室まで行ってなにやら直訴したらしいんですよ」

 岡部に何の用事があったって言うんだ。

「今の僕には想像もつきません。ただ聞いた話では、なぜ僕の座席が五組にないのかと直談判したらしくてね。さらに驚くことにそのとき自分の名前を古泉純一郎だと言い張ってたらしいんです。全く自分でも呆れる話ですが」

 そう言えばちょっと前、休み時間に五組の教室をお前がちょろちょろしてた時期があったが、あれと関係あるのか。
 しかしお前が首相とは笑える話だね。SOS団では太鼓持ちのお前の役回りだがトップに立ちたい願望でもあるんだろうよ。

「朝倉さんがSOS団に入団したとき、自己紹介をした記憶があるんですが、ちなみに僕はそのとき何て言ってましたか?」

 悪いが覚えてないね。お前の言動をいちいち気に留めておくほど暇じゃないってのもあるが、あの時は俺は朝倉の登場に気を取られていたからな。
 ハルヒも朝倉をどうイジろうかで頭の中がいっぱいだっただろうし、そもそも朝比奈さんはお前のプロフィール自体をご存知ない可能性がある。下手すりゃその質問には誰も答えられないんじゃないか。
 そういうと、古泉は珍しく真剣な顔で考え込んだ。
113名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 19:49:17 ID:0hLvpOMW
紫煙
114両涼あいまみえる〜試合終了後〜3:2006/09/09(土) 20:06:02 ID:LzgkTeeF

「実はね。今回の朝倉さんの件は我々機関が黙って看過できるものではなかったんですよ。僕が然るべき判断と報告を行っていれば間違いなく何らかのアクションを起こしたはずです。」

 古泉は一旦切って女子が行っている50メートル走の方を見やった。ちょうどハルヒが快足を飛ばしてぶっちぎりでゴールを切ったところだった。

「涼宮さんに刺激を与えるという思惑は機関の方針と相反するものですから」

 そうは言っても俺が見る限りでは先週から今週にかけてお前に特別な違和感はなかったぞ。古泉節も全開だったしな。
 しかしお前の話をまとめるとここ二週間限定で自分の頭がマイルドな感じにイカれてたってことになるな。
 古泉の表情に若干笑みが戻る。

「そうなんですよ。で、その二週間という期間なんですがね。朝倉さんがSOS団にいた時期とぴったり一致するのは偶然でしょうか」

 答えようのないことを相手に聞くのはよせ。

「ここからは推測するしかないんですけどね。朝倉さんが機関の妨害を回避するために僕を操作した可能性があります。」

 朝倉がお前を厳重にマークしてたってか。自意識過剰なんじゃないか?

「しかし、本来の僕の人格を生かしたまま都合のいいところだけ操作するのは思いの他難しく、人格が安定するまで数日を要した。こうだとしたら僕の奇行も説明がつきます」

 正直どうでもいいことだね。もしその通りだとしても、朝倉が消えた今となっては真実は闇の中だしな。終わりの無い推理ゲームは一人で楽しんでくれ。
 古泉は手のひらを軽く上げてそれ以上は黙った。

 俺のことを殺そうとして犯そうとして、最後になって告白してきた朝倉涼子。
 展開の順序を真逆に入れ替えて演じてみせた珍しい愛憎劇の主人公との思い出は、良かった出来事と怖かった出来事が半々ってところだが、決して性根は悪い奴じゃなかったと思ってる。
 好奇心が湧くと歯止めの利かないクセがあるが、彼女が特別な能力を持たなかったとしたらその悪癖だって性格を彩るアクセントに過ぎなかったかもしれない。
 朝倉が本当に人間だったら・・・、なんて秋らしく感傷に浸るのは俺のキャラじゃないな。やめた。
 青空を見上げるとジェット機が飛行機雲を描いていた。鮮やかな青と白のストライプは朝倉のイメージカラーに映る。
 なんとなく高い空に向かって笑み返して、俺はかったるい体育の授業に戻っていった。

―完―
11596:2006/09/09(土) 20:07:37 ID:LzgkTeeF
以上!もたついてすまん。
それと2Rと3Rの切り方間違えた。
正確にはハルヒの回想から3Rです。
116名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 20:07:43 ID:WPkgRyW2
乙。面白エロかったよ、やっぱ朝倉はいいなぁ!


古泉純一郎の理由付けもなんとかできたみたいでご苦労様w
117名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 20:54:52 ID:+By3mRhI
ここを楽しむならマンガだけじゃなくアニメもみたほうがいいの?
118名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 20:58:46 ID:wiezeyry
GJです。堪能いたしました。今作みたいな朝倉とハルヒの競り合いが、原作にも反映されればなと正直思いました。
部分的には、原作に似た古泉の遠回りトークの挿入具合が絶妙でした。
あとは、もうちょっとキョンの語りに衒学的なテイストも欲しい感じもしますが。
とにもかくにも乙です。
119名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 20:59:32 ID:Sy/TOPzE
>マンガだけじゃなくアニメ
アニメは最低ライン。小説全巻読んどくのが望ましい
120名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:04:21 ID:+By3mRhI
>>119
マジか
121名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:18:49 ID:GVSb5Y9+
………読んで
122名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:23:10 ID:WvmvXn0W
このスレに出会ってから小説に触れた俺がいる。アニメはまだ見てない。
道のりは長く険しい。。
123名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:24:12 ID:Sy/TOPzE
マジ

アニメはかなり原作を忠実に映像化していて、原作既読者が絶賛の嵐。
よってアニメだけの人も映像化された範囲内ならほぼ問題ないと言える。
でもコミック版は相違点が多く、これだけしか読んでない人には正直オススメ出来ない。

更に言えば、ここで投下されるSSは未アニメ化の所をネタにしているのが多い。
急いで小説読んだ方がいいよ。それにどうせ読むならさ、皆が面白いと言っている
プロの作品の方が良くない?ここは玉石混交だよ。
124名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:29:00 ID:3LtuNwtn
阪中さんとか生徒会長なんて全8冊の小説の最新刊でやっと出てきたんだもんな(喜緑さんのインターフェイスとしての再登場も)。
やっぱ、小説読んでからの方がいいだろうな。
125名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:29:51 ID:4CYxINHL
>>120
基本的には>>123の言う通り。まあ、いきなり全部読めというのもあれだから、憂鬱、溜息、退屈、消失の前半4つを読む事をお勧めする。
特に消失。
126名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:31:56 ID:vSqIT/3j
>>119
俺も同意。

個人的な意見だが、アニメは原作よりハルヒが滅茶苦茶可愛く描かれている。
それで他キャラについては、あんまり可愛さを出し切れてない気がする。
長門とか、みくるなどの他キャラの良さを本当に理解したいなら小説読んだ方が良い。
127名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:33:15 ID:ctAMlPHY
朝倉はこういうイノセンスな感じの振る舞いがよく似合うな。
長門とはまた違った宇宙人っぽさというか。面白かったよ。

しかしこのパターン、そろそろ見飽きてきたな・・・
128名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:36:07 ID:hbXuqlGX
てか、「」の最後に句読点っているっけ?
…あれ? 句読点だっけ? これ→。
129名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:37:14 ID:TzMunJHb
>>127

そうか・・・。このパターンに飽きたか・・・・・。
じゃあ前スレで挙げた銀魂とのクロスオーバーでも載せようかな。
でもほとんどが待ってないと思う・・・。
エロ要素もおしいとこまでしか行かないし・・・。
それでも載せていいなら・・・。
130名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:39:15 ID:5HQw9+YK
>>128
いらない
131名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:40:06 ID:wiezeyry
>>129
つ休息

マイペースで練っていただきたい。
132名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 21:48:23 ID:hbXuqlGX
>>130
だよね、thx
いや、両涼の人が使ってるときとないときがあるからさ
13396:2006/09/09(土) 21:55:02 ID:LzgkTeeF
俺も途中から気づいて句点消したんだが、
すでに投下途中でときすでに遅しだった。
どこで台詞切るかちゃんと決めてないとこんな風になるねw
134名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:30:23 ID:BY6rYrDe
今更かもしれんがTS物ってなんだい?
NTRが寝取られって事はわかるんだが……
135名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:32:11 ID:ohN1F/ZL
性別入れ替わりものだったっけ?
136名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:36:00 ID:5P6uzJpW
137名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:36:15 ID:akjQjgVL
倒錯の略じゃなかったっけ。
要するに性別入れ替わりだけど
138名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:49:44 ID:ohN1F/ZL
真面目にパロ書いてるのに所々にネタを仕込んでしまう…
これって正常かな?
139名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:52:08 ID:TzMunJHb
いたって正常だと思われます。

で、129で言ってた話、
載せていいですか?
140名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:55:52 ID:N4eS60V5
>>129
すまん、先に投下してもいいっすか?
141名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:56:45 ID:fGzP/tch
>>132
まあ、確かに不要だが。
別に入れても差し支えはないと思う(無い方が良いけど)。例えば公的な文書には"。)"や"。」"がしばしば見られる。

>>139
聞く必要はあるまい。
142名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:57:38 ID:X3HHloYN
みくるを全面に押し立てるならな
143名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 22:59:12 ID:4aS8kL7a
>>139
俺はかまわない。
144名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:02:59 ID:N4eS60V5
139さん、先に落とさせて頂きます。すいません。
では、投下します。

コンピ研部室を乗っ取り、夏休みの間に行った工事でつなげて、小型のヤクザの事務所くらいに広くなったSOS団部室で、長門有希と俺は、SOS団活動方針秘密会議を開いていた。
俺はいつもの団長席で、パソコンに向かいながら、深海にひっそりと住む、静かなチョウチンアンコウのごとく、黙々と本を読んでいる長門に声をかける。
「なあ、長門、ハルヒがまたこの八月を繰り返しちまうってことはないか?」
「ない」
お気に入りの、ふかふかの椅子に深く腰掛けた長門有希は、読んでいる本から目を上げずに即答した。今日読んでいるのは、ハインラインのSF小説のようだ。有名な、猫の登場するやつである。
「現在、涼宮ハルヒの精神状態は、非常に安定している……あとは、私たちが適切なイベントを用意すればよいだけ」
そうだな。そう願いたいもんだ。
俺は、再びパソコンとの不毛な睨めっこに戻った。早いところ、この『SOS団夏休み特別行事予定表』を仕上げてしまいたい。
予定表のトップにあるのは、もちろん明日の市民プールだ。
長門が、パラとページをめくった。
……おそらく、そのとき既に、長門は二週間後について静かに考えていた、と今にして思う。

………………

市民プール、夏祭り、虫取りとアルバイト、天体観測、バッティングセンター、花火大会、肝試しなどなど。夏野菜のサラダのように、盛りだくさんのSOS団の行事が、その後二週間に渡って、滞りなく行われた。
特筆すべきことはないな。
最終日には、俺の家で皆でわいわいと宿題を終わらせ、ハルヒも十二分にこの夏を満喫したようだった。
俺は、やれやれとベッドにもぐりこみ、次の瞬間には既に眠りの国に落下していた。
こうして、SOS団の夏は終わった。
長門のメッセージのように簡潔に、繰り返しもなく。
だから、ここからは、後日談になるのだろう。



やけに騒がしい蝉の声で、俺は眠りの世界から連れ戻された。
やれやれ、九月に入って、少しは奴らも大人しくなるだろうと思っていたのにな。蝉取りでキャッチ・アンド・リリースしたのが間違いだったのかも知れない。
世界の終わりに向かってわめきたてる蝉の鳴き声を聞きながら、俺はゆっくりと目を擦る。今日は、どうやら妹の目覚ましダイブはないみたいだ。ああ、今日から新学期か……。
そのときになって、ようやく、俺の寝ぼけた脳みそは、自分を取り巻く異常に気が付いた。
ここは俺の部屋じゃない。
光が朝の光じゃない。
俺が寝ているのがベッドじゃない。
……そして、俺は一人で寝ていない。
「……んん」
横で寝ている少女が、身じろぎして寝返りをうつ。かかっていた薄い布団がずれて、その小ぶりな胸が露になった。
まじまじとそのピンクの突起物――じゃなくて、そいつの安らかな寝顔を眺めて、俺はやがて、地面を突き抜けてブラジルまで届きそうなほど、深く深く溜息を吐き出した。
OK――、落ち着こう、素数を数えろよ。
――と、俺の携帯の着信音が、突然マンションの一室に鳴り響いた。
俺は慌てて電話をとる。電話をかけてきたのは……やっぱり涼宮ハルヒだ。
『今日、あんたヒマでしょ』
おいおい、いつかどこかで聞いたぜ、このセリフ。
『二時ジャストに駅前に全員集合だから。ちゃんと来なさいよ。……そうそう、持参物があったわ』
ハルヒはマシンガンのような早口で、俺に持ってくるべきものを告げた。
『それとあんたは自転車で来ること。それから充分なお金ね。おーばー♪』
切れた。
「……でんわ?」
長門有希が、裸のまま、目を擦りながらゆっくりと起き上がった。


『ループ・タイム番外編――エンドレス・エイト――』


「遅いわよ、キョン、有希!」
頭に、黄色いリボンつきのカチューシャをつけたハルヒが、満面の笑みを浮かべて、俺と長門に指を突きつけた。手にはビニールバッグをブンブンと振り回している。
「やあ、お久しぶりです。長門さんとご一緒に、どこかへ旅行でも行かれていたのですか?」
古泉一樹は、歯ブラシのCMに登場するような、真っ白い歯を見せて、実に爽やかに微笑んだ。その横には、手にバスケットを提げた朝比奈さんが、ニコニコと笑っている。
ちょうど、一年前、終わらない八月に見た光景そのままだ……ただ一人を除いて。
長門有希は、俺の自転車の荷台から、トンと降りると、すこし恥ずかしそうに、俺の腕に自分の腕を巻きつけた。
「それじゃあ、全員そろったから出発!そうそう、自転車で行くわよ。みくるちゃん、古泉くんに乗せてもらいなさい。有希はキョンのに乗って」
おい、ハルヒ、お前はどうするんだ?まさか、三人乗りとか……恐怖と苦痛の思い出がよみがえる。
「あたしはタクシー拾っていくわよ。だから、キョン、お金頂戴」
ハルヒはまったく悪びれることもなく手を出した。だったら団員みんなで乗って割り勘しろよ。そっちの方が安上がりだろ。
「んー、そうねえ……じゃ、古泉くん、みくるちゃん、タクシー乗りましょ」
「では、僕の知り合いに、たまたまタクシーの運転手が居ますので、そちらを……」
古泉が携帯を取り出してタクシーを呼ぶ。そんなたまたま知り合いにタクシーの運転手がいたところで、勝手に呼びつけられるのか大いに疑問だ。まあ、おそらく、新川さんあたりが運転手だろうな。
「待てよハルヒ、俺と長門はどうなるんだ?」
あら、なに言ってるのかしらこのマヌケ、といった顔で、ハルヒはこっちを見た。
「バカねえ、あたしだって、青春の一コマを邪魔するほど野暮じゃないわよ。有希、たっぷり甘えてきなさいねー」
ハルヒは、まるで内気な妹を可愛がるように、俺の腕に抱きついている長門の頭を、目を細めてなでなでする。
「ふぁ、タクシーきましたぁ……あ、新川さん」
「お久しぶりでございます、涼宮さま、朝比奈さま」
予想通り、新川さんが運転するタクシーが、ハルヒと古泉と朝比奈さんを連れ去り、俺と長門だけが呆然と後に残された。
はあ、何がどうなっているんだか……。
「……行くか?長門」
コク、と長門は頷いて、また荷台に横座りになる。俺がペダルを踏み込むと、慌ててぎゅっと腰に手をまわし、背中におでこを乗せた。
やれやれ、心躍るシチュエーションではあるのだけど。



長門が世界改変したんだろうな、たぶん。
俺はまた深い溜息を吐き出した。そう考えると、いろいろなことの辻褄があう。
たとえば、ポニーテールじゃなく、黄色いカチューシャをつけたハルヒ。この世界で、長門有希が俺の恋人だとしたら、ポニーテールのハルヒ……つまり、俺の恋人としてのハルヒは邪魔だろう、やっぱり。
ちょうど、いつかの世界改変で、ハルヒと古泉を別の学校に飛ばしてしまったように。
長門有希の望む世界、か。
俺はぼんやりと考える。
宇宙人でも、ヒューマノイド型インターフェイスでもなく、普通の人間……少しだけ無口で内気な、文学少女の長門有希。
俺の恋人で、自転車の二人乗りをすると、そっと背中に頭をつける長門。
確かに、長門有希は幸せそうだったさ……だが……。

長門、本当にこの世界が望みなのか?いままで居た世界の全てを捨てて、この世界にずっと居たいと思っているのか?

「どうしました?なにかお悩みのようですが……」
俺が顔を上げると、目の前には、古泉のいつもどおりのにやけた面があった。
「……ああ、悩ましいよ」
お前の所属している「機関」の連中は、どうしてああもネジが一本飛んでる変人ばかりなんだ?
俺は、50メートルプールをあごでしゃくる。
きわどい競泳水着で腰をくねらせ、気持ち悪いぐらいに筋肉質な新川さんがジャリを掻き分けつつ、バタフライで泳いでいた。
……新川さん、お仕事はいいんですか?
ざぱりとプールサイドに上がって、爽やかにゴーグルを外した新川さんに、俺は尋ねる。
「タクシーの運転手とは世を忍ぶ仮の姿……本当は無職でございます」
やれやれ。

………………

プールから帰ると、例によってファミレスでハルヒの夏休み計画表を見せられ、古泉が盆踊りの会場を探しておくと宣言した。やれやれ、一年前とまったく同じ流れだ。
……ここまで同じだと、なんだか、長門の世界改変じゃなくて、ハルヒがループを創っちまったように思えてくるな。
「じゃ、みんな、また明日ね。キョン、ちゃんと有希を送って行きなさいよ!!」
涼宮ハルヒはそういいのこすと、ひらひら手を振って駆け出した。古泉と朝比奈さんも、俺と長門に手を振って帰っていく。
後には、俺と長門と新川さんが残された。
「……人の一生は、実に儚いものです」
新川さん、その人生訓話は今度聞きますから、とりあえず帰ってください。
なんとも寂しそうに新川さんが自前のタクシーで去り、ようやく俺と長門は二人になった。
「帰るか?」
長門有希が、江戸時代のからくり人形のように、コックリと頷いた。

………………

「ときどき、差し入れをしてくれて、一緒にご飯を食べた……それぐらい」
朝倉涼子について何か知っていることはないか、と尋ねると、そう長門は答えた。さほど親しいって感じでもなさそうだ。
さっきあったことは、とても長門には言えないな。
俺のスペックの低い脳内に、さきほど聞いた朝倉涼子の声がエコーのように響く。

『残念だけど、あなたを殺すわけにはいかないの』

やれやれ……俺の本能的な危機回避能力は、退化の過程の中で、とっくに壊滅しているみたいだ。今にして思えば、少しぐらい勘が働いてもよさそうなもんだった。
俺は軽く溜息をつく。
こちらは、長門有希のマンションの一室である。エプロン姿の長門は、戦後の炊き出しのごとく大量に米を炊いて、ただ今、カレー作りの真っ最中だ。
ちなみに、家に、夕食を食べてくるとの旨を伝える電話をしたところ、二週間は、長門の部屋に泊まることになっているはずだと、マジな声で母親に言われた。
あんた、高校生の息子が、女の子の部屋に、二週間も泊まりこんで気にならんのか!?
『キョンくーん、有希ちゃんと、まだけっこんしないのー?』
妹の、五歳児のごとく無邪気な質問である。ああ、俺と長門の関係が、家族にはどう認知されているのか、おおよそ分かったよ。

『長門さんは、あなた宛にメッセージを残したわ……本に挟まっているはずだから、探してみたら?』

「長門……本、見せてもらってもいいか?」
「いい」
俺は、長く厳しい冬を待つ、まめなリスのごとく、長門が家に溜め込んである大量の本を、片っ端からめくっていった。
ちなみに、この世界の長門の部屋には、ちゃんとしっかりした本棚がある。文芸部室で見た本が、長門らしくきれいに整頓されて収まっていた。
やがて、一冊のSFの文庫本――ああ、これ、ハインラインの『夏への扉』か――の中ほどに、探していたものが見つかった。
長門有希特有の、きっちりとした楷書体の字が書かれた、一枚の紙。俺がそれを見ようとしたとき――
「ごはん」
エプロンをつけた長門が、キッチンから顔を出した。俺は慌てて、ポケットに紙をしまう。
あっちの世界の長門有希からのメッセージは、飯の後でゆっくり読むことにしよう。

………………

すこし、回想シーン。

長門をマンションに送り届け、マンションの部屋で、長門が入れてくれた熱いお茶を、一服する。
「……夕食の準備」
長門がキッチンに向かう。その背中に、俺はちょっと家に電話してくるといって、長門の家から出た。
もちろんただの口実だ。当然のことだが、家への電話ぐらい、別に長門の部屋でもできる。
俺は、まっすぐ、そいつの家に向かった。同じマンションの、505号室。
皆で市民プールに行ったときから、ずっと思っていた。
――やっぱり、こいつがいないSOS団は、本物のSOS団に思えないんだ、俺には。
長門は、確かにこいつをSOS団から消した。だが、この世界から完全に抹消してしまうとは、俺には絶対に思えない。
だから……ここにいるはずだ。単なる、俺のクラスメイトとして。
俺は、505号室のインターホンをぐっと押しこんだ。
……今にして思えば、地雷原にはだしで突っ込むぐらいに軽率だった。
「………」
ガチャ……一瞬の間の後、ドアが開く。
やれやれ、居たか。
「あら、キョンくん。こんばんは」
朝倉涼子がドアから笑顔を覗かせている。
「わざわざ来てくれたの?……ありがと、キョンくん」
朝倉は、にっこりと微笑む……ひょっとして、こいつは記憶を改竄されていないのか?
「実は、お前にちょっと聞きたいことがあって――」
「うん、それ、無理」
―――!!
いつか聞いたことがあるセリフに、一気に血の気が引いた。違う、やばい。こいつは、俺と一緒にこの夏を過ごした朝倉涼子じゃない。
「あら、バレたかな?じゃあ、死んで」
瞬間、朝倉が右手に隠し持ったサバイバル・ナイフが、一閃、俺に突き出された。

………………

「冗談よ」
トン、俺の前にお茶を出しながら、朝倉は言った。まったくつまらないし笑えないぞ、正直言って。
「残念だけど、あなたを殺すわけにはいかないの……私には、最優先コードで、あなたの生命活動の維持が命令されているから」
朝倉はお茶をすすりながら、どこかの殺人狂の奇術師のように、器用に片手でくるくるとナイフを回した。
「やっぱり、お前は統合思念体の作ったインターフェイスなのか?……というか、その自覚があるのか?」
「もちろん」
朝倉は、カタンと湯のみを置く。
「いつか言ったでしょ。私は長門さんのバックアップだって。長門さんが何らかの機能停止をしたとき、必ず緊急プログラムとして私が再構築されるの。覚えてるでしょ?長門さんが前に世界改変した時のこと」
忘れるかよ。脳に刻まれたというより、実際に体に、ぐりぐりとナイフで刻まれた記憶である。
「で、今回は、長門さんが、あなたを助けるように、予め私に命令を下したの。前回の改変で、緊急プログラムの存在に気が付いたのね、きっと。まあ、優先順位から言えば、涼宮さんの観察が上だけど」
なるほど……やれやれ。
「それで、今回の騒ぎは、一体なんなんだ?記憶を維持しているお前なら分かっているはずだろ、教えてくれ」
「うん、それ、無理」
しゅっと朝倉が手首を返すと、ナイフがいつのまにか二本になった。左手に持ち変えるときにそれは三本に分裂し、朝倉は、涼やかな顔で、ナイフで、ポンポンと危険きわまりないジャグリングを始める。
「それも命令で規制されているわ。個別のインターフェイスは同期しないから、そもそも長門さんの考えの全部が分かるわけでもないしね」
長門、一体、俺に何を隠しているんだ……?また分からないことが増えちまった。
「ねえ、キョンくん」
ぱし、ぱし、ぱし、と落ちてくるナイフを受け止めた朝倉が、俺の顔を覗きこんだ。
「あたしのこと、怖くないの?」
「怖い」
0.5秒で俺は即答した。サバイバル・ナイフを持ってるんだ、怖いに決まってんだろ、ファイナル・アンサー。
「そうじゃなくて。今、あなたは、私もSOS団のメンバーにしているでしょ?なんでそんなことができるのかな?自分の命を狙った相手じゃない」
「……さあな。有機生命体は、けっこう意味不明な行動ができるんだよ」
朝倉涼子は、ふと、やけに真剣な表情になって、興味ある研究対象を見つけた科学者のように、まじまじと俺を見つめる。やがて、ふうと息を吐いた。
「前に、有機生命体の、死の概念がよく分からないって言ったよね?」
ああ。そういえば、いつかそんなこと言ってたな。
「最近、なんとなく分かるの」
「………」
「あたしの中にメモリがあるのよ……あたしが、キョンくんや涼宮さんたちと一緒に、不思議なことを探したり、野球大会に出たり、孤島に合宿に行ったりね。そんなメモリと、認識にバイアスをかけるエラーが、一緒になってるの」
記憶と感情……と、一般的な有機生命体なら呼ぶだろうな。
「それが全部、消滅しちゃうこと……それが有機生命体にとっての、死なんじゃないかしら?そんな風に思うのよ……ときどき恐怖さえ感じたわ。お笑いぐさだけど」
朝倉涼子はすっと立ち上がった。
「そうそう、最後に……長門さんからのメッセージがあるわ。彼女の部屋にある本の一冊に挟まっているから、頑張って探してね」
「……分かった」
「長門さんに優しくしてあげて。彼女、そのためにこの世界にきたんでしょう?」
ああ……たぶんな。
俺はお茶の礼を言って、朝倉涼子の家を出た。
ドアから出るとき、唐突に朝倉が、俺の腕をぐっと掴んだ。そのまま俺を引き寄せ、軽くキスをする。
「……なんのつもりだ?」
「有機生命体の、恋の概念が、まだよく分からないの……SOS団にいる私は、あなたに恋していたはずなんだけど」
やっぱり今の私には分からないな、と言って、朝倉涼子はドアを閉めた。

……回想終わり。

……………

長門特製のカレー(といっても、もちろんレトルトだが)を腹いっぱい食べ、長門が食器を洗っている間に、俺はあっちの世界の長門有希が送ってきたメッセージを取り出して読んだ。

――どういうことだ……?

きっちりとした長門の楷書体の文章。俺に安心しろと繰り返す内容。だが……
さっきからいやないやな予感が、頭の中を時速120キロで掠めているのが、どうしても止まらない。
エプロンをつけて、食器を洗っている長門有希の背中を眺める。心なしか、いつもより、その後姿は小さく見えた。

『 何も心配しないで欲しい。あなたに危害はないから。あなたに全てを説明できないことを謝りたい。
  今回は、緊急脱出プログラムは存在しない。でも、あなたは元の世界に戻ることができる。平気。
できれば――そこにいる私に、やさしくしてあげて。その私は、何も知らないから。
二週間で全て終わる                          長門有希     』

食器を洗い終わった長門有希が、頬を染めながら、うつむきがちに、俺と一緒に風呂に入りたいと言った。なんだか、呆然としたまま、俺は頷く。
長門は、恥ずかしそうに服を脱いだ。ごしごしと俺の背中を流すと、これまた恥ずかしそうに俺に体を洗わせて、一緒に、二人だと体が密着してしまう、やや窮屈な風呂につかった。

『二週間で全て終わる』

長門のメッセージの最後には、簡潔に、ただその一言だけが書かれていた。
長門――何が終わるんだ?
なぜ、自分の記憶を消した?
長門、頼むから教えてほしい。何がお前に起きた?何がお前に起きようとしている?
……統合思念体は、あと二週間で、お前を処分しようとしているのか?

………………

「……んっ……んっ……ああっ……」
俺の上に跨った長門有希は、今にも泣き出しそうな、切ない喘ぎ声を上げた。細くて雪のように白い華奢な体が、布団に横たわった俺の上で、激しく腰を動かす。
長門が達する瞬間、俺は長門の体を強く強く抱きしめていた。長門が、体を激しく震わせ、ひときわ大きく喘いだ。
「……んああああっ!」
長門は、ビクビクと、俺の腕の中で、快感に悶えている。
やがて、俺が抱きしめているうちに、長門はすうすうと寝息を立てて、寝てしまった。そっと体を離し、裸の長門に布団をかける。
ゴムを棄て、ぼんやりとした頭でシャワーを浴びる。もともと空っぽの頭の中が、さらに空っぽになってしまったみたいで、上手くものが考えられなかった。
ふと、部屋にあるドアの、どれか一つが、夏に通じてると信じて、『夏への扉』を捜し求める猫のことが頭に浮かんだ。
長門……お前は夏への扉を見つけ……俺を一緒に連れてきたのか?



翌朝、完全に睡眠不足の俺をハンマーの一撃のように叩き起こしたのは、例によってハルヒからの呼び出しの電話だった。皆で浴衣を買いに行くと言う。
ああ、そういえば、一年前も、浴衣を買いに行った。そして、夏祭りでは縁日を巡ったはずだ。
低血圧なのか、寝ぼけ眼の長門を起こし、急いで服を着せ、また駅まで二人乗りの自転車で向かう。
『長門さんに優しくしてあげて』
……言われるまでもないさ、朝倉。
決して認めたくはないが、もしかしたら、この二週間が長門有希と過ごす最期になるのかもしれないんだ。
『彼女……そのためにこの世界に来たんでしょう?』
そうだ、おそらく……俺とこうして過ごすために。
ちょん、ちょんと、長門が俺の服を引っ張った。
「……へんじゃ、ない?」
幾何学模様の浴衣姿に着替えた長門有希は、頬を少し染めて俺をじっと見上げていた。
「……よく似合ってるよ」
「こーら、このアホキョン!有希にちゃんと可愛いって言ってやりなさい!!」
パカーンとハルヒに頭を叩かれ、ようやく、俺はその言葉をごにょごにょと呟いた。もちろん、俺だって初めから可愛いと思っていたさ……ただ……ええい、ちょっと照れたんだよ、悪いか。
クス、と長門有希が微笑む。

………………

盆踊りの会場では縁日がセットになっていて、俺は長門有希と腕を組んで縁日を回ることになった。
「長門、なにか食べたいか?」
「……わたあめ」
よしよし。俺が綿アメを買って、長門有希に差し出すと、長門は、割り箸を手で受け取らずに、そのままそっと綿アメに口をつけた。
「いやあ、甘いですねえ、実に……いえ、綿アメが、ですよ」
古泉、あとでお前のケツにロケット花火をさしてやるよ。泣いて喜べ。
ハルヒや朝比奈さんにも、目いっぱいからかわれ、ひやかされながら、俺は、長門有希が食べ終わるまで、じっと綿アメを持っていた。
「……つぎは……りんごあめ」
やれやれ。
「ふふーん、ホント、甘いわねぇ、あら、りんごあめが、よ」
「ふえ、甘いですぅ……、あっ、いえ、その、りんごあめのことです」
「いやいや、実に甘いですねえ、ええ……おやおや、もちろん、りんごあめのことですよ?」
お前ら……覚えてろよ。
「つぎは、みずあめ……」
「………」

………………

夜……ハルヒの「せっかくだから」の一言に、俺たちは、自宅で爆弾を作る危ない中学生のように、安物の花火を大量に買いこんだ。
ハルヒが俺に向けてロケット花火を打ちまくり、逃げ惑う俺。あぶねーよ。あ、古泉の尻に刺さった。実にいい気味だ、ざまあみろ。
一方、朝比奈さんと長門は、線香花火を楽しんでいる。目を丸くする朝比奈さんと、じっと火花を見つめる長門有希。
線香花火が、はじめは威勢良くパチパチと火花を放ち、やがて、小さなオレンジの玉になって、ジジジ……と微かに震え、やがて、ポトリと地面におちる。
「……落ちちゃった……」
どこか、さびしげな、諦めたような口調で、ポソッと呟く長門に、なんだか、俺は腹の底の方が、すうっと冷たくなったような気がした。
長門の姿が、まるで線香花火のように、儚いものに見えたから。
『……人の一生は、夢のように儚いものです』
……まさか、な。頭をぶんぶんと振って、新川さんの人生訓話を打ち払う。
夏祭りの夜は、そうしてゆっくりと更けていった。



……とまあ、だいたいがこんな調子で、夏休み最後の二週間は、あっという間に過ぎていった。
虫取りでは、怖くて蝉が触れずに、長門は半べそをかいていたし、長門の住んでいるマンションの屋上で行った天体観測では、疲れていたのか、すぐに寝息を立てていた。
アルバイトでは、なぜかバニーガールの衣装で客引き、ハルヒの一存で、バイト代は長門のウサギさん衣装に化けちまった。真っ白な有希ウサギが、絶対的に可愛いからすべて許そう。
昼間はSOS団の活動で長門有希と一緒だった。
夜には長門と一緒に飯を食べた。ただし、途中から基本的に料理担当は俺に代わったがな。カレーだけ食っていると、肌がミカンみたいに黄色くなりそうだ。
夜は二人で抱き合って眠る。そんな繰り返しがずっと続いていた。
……だが、こんな日々がいつまでも続くはずがない。
終わりは、刻一刻と迫っていた。



八月三十一日。
全国の小中学生が宿題に追われる夏休み最後の一日だ。ちなみに、昨晩、肝試しを終えたハルヒが、「明日は予備日ね」と宣言していたので、SOS団の活動はない。宿題なんてものをする気もさらさらない。
ひょっとしたら、俺と、「この世界の長門有希」の過ごす、最後の一日になるかもしれないからな。
「長門」
俺は、あいかわらず裸で寝ていた長門に声をかける。
「……天気もいいし、どこか出かけないか?どこがいい?どこに行きたい?」
長門は、マージャンの勝負どころで何を切るか悩むように、しばらく、切ったら血が出そうなほど真剣に考え込んでいたが、やがて、きっぱりと言った。
「図書館」
……そう言うと思ってたよ、実のところ。

………………

長門と自転車で二人乗りしながら、市立図書館に向かう。
「長門……お前に言っておきたいことがあるんだ」
「なに?」
「この二週間、お前と一緒に居られて楽しかった。本当に楽しかったんだ……きっと、絶対に忘れることができない夏になると思う……長門、お前のことが――」
ガタッ
「おっと」
ちょっとした道路の段差で、自転車がガタンと揺れた。長門は、慌ててぎゅっと俺の体に回した腕に力を込める。
「…………」
なんだか、タイミングを外しちまって、言いにくくなったな。貝のように黙り込む俺に、後ろから抱きついている長門有希が、そっと呟いた。
「あなたが……だいすき」
やれやれ、ひよっている間に、先に言われちまった。
「……着いたよ」
俺は自転車を止めた。

………………

ソファーに座って、長門のメッセージが入っていた、ハインラインの小説を読む俺。さすがにちょっと時代がかっていてアナクロだが……嫌いじゃないな、こういう話も。
長門有希は、俺の隣で、そっと俺の肩に頭を乗せて、これまた古いSFを読んでいる。金色の目で、色の浅黒い火星人の出てくるお話。もっとも、それを読んでいる宇宙人の肌は、雪のように真っ白だが。
「今読んでいるのは、どんな話なんだ?」
「火星に一人取り残された男が……死んだ妻と子供たちにそっくりの自動人形を作る話……」
「…………」
長門が、真剣な表情で読んでいるその話の最後は、果たしてハッピーエンドなのだろうか?
それとも……。
そんなことを考えているうちに、ふと頭に浮かんできた
火星に、たったひとりだけ、ぽつんと残された、長門有希の寂しそうな姿。
どこにもつながっていない電話を取り上げて、誰も出るはずがないと分かっていながら、ダイヤルをゆっくりと回す長門。
ひとりで、暖炉の前に置いた椅子に腰掛けて、なんどもなんども読んだ本を、また読み返しながら、決して聞こえるはずのないノックの音に、じっと耳を澄ます。
こつん、と音がして、あわててドアを開けると、風に飛ばされた小石がひとつ、ドアを叩いた音だった……。
長門は、それでも、しばらくの間あたりを丹念に見回し、居るはずのない来訪者を探す。お茶の用意さえできている。あとは、客が来るだけなのに。
やがて、長門有希は諦める。そっと静かにドアを閉め、また集中できない読書に戻るだろう。今度は、ぴったりとドアに鍵をかけて……。
やめろ。
そんなのは寂しすぎる。
俺はゆっくりと頭を振って、想像を打ち消した。
……だが、北高に入学して、俺たちに出会うまでは、きっと長門はそんな生活をしていたんだろう。
たった一人で、静かに本を読みながら。

………………

「帰ろうか」
「うん」
自転車を漕ぎ出すと、空は見事な夕焼けだった。雲が夕日に照らし出されて、燃えるように真っ赤に染まっている。
「……きれい」
俺も息をのんだ。こんなに見事な夕焼けを見たのは、一体いつ以来だろう?
長門のマンションに向かう間に、それは赤紫を経て、だんだん濃紺に近づいていく。そして、雲の隙間に、最初の星の光が瞬く。
この夏の、最後の日の光だった。ゆっくりとそれは建物の群れに遮られ、やがて、ふっと消えた。

………………

久々に、長門にお願いして、特性のカレーを振舞ってもらった。腕まくりして作った、長門有希渾身の――レトルトカレーである、もちろん。
当然茹でるだけのレトルトであるため、長門の気合は、カレーにではなく、空中で三回転半して、キャベツの千切りとご飯の圧倒的な量となって着地した。十点満点、二人で食えるかよ、この量。
ふと、あることを思いついた。思い付きを長門に話すと、長門もコックリと頷いて賛同してくれた。
「もしもし……ああ、もう、夕飯食ったか?……よかったら、長門の作ったカレー食べないか?……あと、ナイフは持ってくんな」
『もう。持っていかないわよ、そんなの!』
十分後、にこにこと笑う朝倉涼子が現れた。手に持っているのは、大型のサバイバルナイフ……ではない。よかった。
「食後にたべようと思って……夏だもの、ね」
実に見事な、大玉のスイカだ。
三人の夕食……考えて見れば、変なメンバーだ。宇宙人が二人と、地球人がひとり……暗殺者とそのターゲットとターゲットの命を守った少女が、仲良くテーブルを囲んでカレーを食べている。
だが、こんな非日常的な日常こそ、俺が求めたものじゃないか?……かつて、長門有希の作ったあの世界で、Enterキーを押し込んだ時に。
だから、自信を持っていえるのさ……本当に、本当に楽しい夕食だった。



夕食が済んでスイカを食べると、朝倉涼子は帰っていった。
玄関先まで送った俺に、朝倉涼子は、それまでの笑顔から、ふと真顔になる。
「今日の終わりに、何が起こるか分からないけど……ちゃんと、最後まで、長門さんの側にいてあげてね」
分かってるさ。
「じゃあね、キョンくん……また会えるといいわね」
ああ、さよなら、朝倉涼子。

…………………

一緒に風呂を浴びた俺と長門は、ぼんやりと二人で麦茶を飲んでいたが、やがて、長門が、顔を赤くして、立ち上がった。
「……いこ」
ああ。俺は、長門の頭をクシャクシャと撫でる。長門有希はくすぐったそうに俯いている。
「よっと」
軽い長門を、お姫様だっこで抱えあげた。
「……な、なに……?」
とっさのことに、長門はわたわたと慌てていたが、やがて、俺の首に手をまわすと、恥ずかしそうにキスをした。

…………………

布団の中では、普段の控えめさと代わって、長門有希は非常に積極的だった。
服を脱いで、俺の上に跨ると、艶かしく腰をくねらせ始める。白い胸板に膨らむ二つの控えめな胸が、それでも生き物のように揺れ動いた。
「……ふっ……はっ……あ……」
長門はしだいに汗を浮かべ、ぎゅっと俺の胸に自分の胸を合わせた。薄い胸を俺に押し付けながら、俺の唇を求め、その間中、腰を動かすスピードを少し上げる。
「ちゅっ……ちゅく……んふ……」
ぷは、と唇を離し、泣き出しそうなほどに潤んだ瞳で、長門有希はじっと俺を見つめた。
「……いまだけ、キョン、と呼んでもいい?」
ああ。好きなように呼んでくれ、長門。
「……私のことは、有希、と呼んで欲しい……」
「有希。俺のことは、お前の好きな呼び方で呼べばいいさ」
長門は、クリスマスプレゼントを貰った子供のように、嬉しそうにニッコリと笑うと、コクリと頷いた。
さらに、くねらせる長門の腰の動きが速くなり、比重の重い液体が、ゆっくりと俺の下半身に溜まっていくような感覚がしてくる。
「キョン……あなたのが、深く……深く私の中に入っている……とても……」
大丈夫か……痛くないか、有希?
「……平気……とても……幸せ」
俺の腰に溜まっていく液体は、次第に溢れ、こぼれそうになってくる。どうも、そろそろガマンがきかなくなりそうだな。発射の感覚が、引き伸ばされた向こうに待っている。
「そろそろ……いきそうだ」
「……いい……きて……あくっ……あううっ……あはあっ!……」
「有希、大好きだ……」
「うん……私も……あん、ああ、ああっ……!!」
長門がもらす切ない声に、俺の我慢の堤防は完全に決壊した。
「あんっ!……んああああああっ!!」
長門がひときわ大きな声で、泣き出すような喘ぎ声を漏らし、同時に頂点に達した俺は、長門の中に自分を解き放った。ビクビクと長門の腰が震え、きつく俺の息子を締め上げる。
「……はぁ……はぁ……」
ポト、と俺の胸に倒れこんだ長門有希は、本当に嬉しそうな……満足した表情を浮かべて、俺にやさしく微笑んだ。
「……あなたのことが……だいすき――」



――その瞬間だった。
「……長門?」
突然、長門は、まるで、パチンとスイッチを切られた、電気仕掛けの人形のように、そのまま動かなくなった。
「おい、長門……」
まさか、まさか、まさか……。
「おい、嘘だろ、長門、長門!!」
汗が吹き出る。俺はガクガクと長門を揺さぶった。だが、長門は、突然に魂の消えてしまった人形のように、身じろぎ一つしなかった。
「長門!!!」
俺の携帯電話が鳴る。一体誰からだ――?
『朝倉涼子』の表示が目に飛び込む。
「おい、朝倉、長門が動かなくなって――助けてくれ!!頼む!!」
『……うん、それ、無理。私の情報連結が解除され始めたわ……聞こえにくい?手がなくなるから、机に携帯を置いて話しているの』
……情報連結の解除……朝倉が?……嘘だろ?
『このまま消えちゃうとしたら、すこし怖いな……また復元されると思うんだけど、ちょっと自信ないの。けっこう独断専行しちゃったからなあ。
もし、長門さんが起きたら、カレー、ありがとうって伝えてね……なんとなく、最期にキョンくんの声が聞きたくなったから』
「おい、待てよ、朝倉!!」
『そのまま喋ってて……口が消えても、耳は残ってると思うから……ねえ、これが死なの?』
朝倉の疑問に答えられない。
「いいか、絶対お前は消させたりしない。ハルヒをたきつけてでも何でも、統合思念体を脅してでも、お前は死なせないから――」
『ありがとう……そうだ。ねえ、キョンくん、私、恋って何か分かった気が――』
朝倉の言葉は、そこでぷっつりと途切れた。
「朝倉!!おい、聞こえるか、朝倉っ!!」
それっきり、携帯電話からは、何も聞こえてこない。俺は片手に死んだ携帯をもち、片手に動かない長門を抱えていた。



長門有希は動かない。



……どれだけ経っただろう?ずいぶん時間が経ったように思ったが、あるいは、たいした時間じゃなかったかもしれない。
ガラ、と後ろで、ふすまが開く音がした。あんなところにふすまがあったか?
「心配しなくていい。現在、凍結した記憶の解凍プログラムを実行しているだけ。じき、目覚める」
……一体、何がどうなっている?
俺の後ろに立っているのは、紛れもなく、長門有希だった。セーラー服を着て、俺を見下ろしている。
長門は……世界改変をして、自分を二人創ったのか?
「違う」
じっと立ったまま、長門有希は答える。
「そこにいる私は、そもそも世界改変をしていない」

…………………

セーラー服姿の長門有希の説明に、俺は唖然とした。なんだ、そりゃあ。
「なんで、長門はそんなめんどくさいことをした?」
「あなたの恋人として、この夏を過ごしたかった……と推測される。同期は行っていないが、間違いなく、そう」
なぜ、そう思う?
セーラー服を着た長門有希は、なんだかひどく無機質に感じる、無表情な目で、俺の目を見つめた。
「私が、今そう感じているから」
……そうか。俺は、くしゃっと長門有希のくせっけを撫でた。長門はくすぐったそうに目を閉じる。
プールに一滴だけインクをたらしたように、淡い、感情のような何かが、長門の顔にさっと広がり、消えた。
「未来でまた会おうな……すこし待たせるかも知れないけれど」
「いい。時間は問題ではない……そろそろ完了する」
布団に寝ている、裸の長門が、ゆっくりと目を開く。
俺は、長門の顔を覗きこんだ。
長門有希はわずかに微笑んで、俺を見た。ああ、二週間ぶりに会う長門だ……間違いない。
「帰るか」
「……うん」
長門有希は、こっくりと頷いた。

………………

簡単に言えば、俺と長門は二人で時間遡行した、ということになる。それも、ハルヒがループを起こした、一年前の八月に。
『ここは、3124回目のシークエンス』
もちろん、その時間平面には、その時間の俺と長門がいる。この時間の長門は二週間待機、俺はその隣で、冷凍マグロのごとく、時間凍結されていたってわけだ。
情報操作されて、あることさえ気がつかなかった、開かずの部屋の中に寝ていた、ピクリとも動かない自分の姿を見たときは、ぞっとしたよ、まったく。
『なんだってそんなややこしいことを……』
俺はセーラー服の長門有希に聞いた。
『世界改変は、未来に非常に大きな影響を及ぼす。彼女は、それを回避しようとした』
それはなんとなくだが分かる気がする。前に長門が世界改変したとき、俺と朝比奈さん(大)がしゃかりきになって働く羽目になった。
『この二週間の間ならば、なにが起ころうとも、必ず、涼宮ハルヒの能力によってリセットされる。未来に影響はない。
彼女は、あなたと時間遡行し、周囲の人間の記憶に情報操作を行ったのち、自らも擬似記憶を作成、自分の本来の記憶は二週間の期限を設定して凍結した――』
ややこしすぎるぞ。
『あなたの、元の時間平面には、ちゃんと消えずに朝倉涼子も居る。安心して』
……よかった。なによりだ……。



元の時間平面に戻ってきた俺と長門は、長門のマンションを出て、俺の家に向かって歩いていた。九月一日には、俺は自分のベッドで目覚めるはずだからな。
長門有希は、送っていくと言い張り、二人で、しんと静まり返った街をゆっくりと歩く。
「いくつか、聞いていいか?」
「……なに?」
街灯に照らされた長門の白い横顔が、こっちを向く。
「なんで、自分の記憶を消して、偽の記憶を入れるとか、手間のかかることをした?お前、それに合わせて、SOS団メンバーの記憶もいじっただろ」
さも当然のことのように、俺と長門は恋人になっていたからな。その上、長門は宇宙人でなく、普通の人間だった。
「一つは――私が、この私のままでは、あなたは恋人の振りをしてくれなかったと思うから。でも、あなたの記憶だけは、改変したくなかった」
もう一つは?
「宇宙人ではなく、普通の人間として、あなたと恋がしてみたかった――ただ、それだけ」
「…………」
俺は長門のくせっ毛を、くしゃくしゃと撫でた。
やれやれ、言いたいことは、なかなか言いたいときに出てこないものだな、まったくもっていまいましい。
「……それで、楽しかったか?」
「……うん」
長門有希は、顔を赤くして頷いた。
「二週間、ずっとあなたと一緒だった。あなたと一緒にご飯を食べた。あなたと沢山肌を触れ合わせた。沢山あなたの声を聞いた。沢山あなたとキスをした。沢山あなたとSEXした」
まあ、確かに。だが、それをそのまんま言うのは勘弁してくれ、こっちも赤面する。
「とても――素敵な、体験だった」
そう言って微笑んでいた長門は、ふと、心配そうな顔になって俺の顔を覗き込む。
「あなたは……怒っていない?急に、過去に連れて行かれて……」
「……いいや」
まあ、ちょっとはびっくりしたさ。いきなり何が起きたやら分からなかったからな。だが――
「俺も楽しかった。もう一度行きたいぐらいだ……ありがとな、長門」
長門は、照れたように、俺の腕をぎゅっと掴んで、立ち止まった。
「目を、閉じて……」
俺は、少し戸惑いながらも、長門に言われた通りに目を閉じた。つまりまあ、キス――をされると思ったのさ。

はっきり言おう、一生の不覚だった。

なんだかいやな感覚が、すうっと体を通り抜ける。吐き気がこみ上げるこの感覚は……おいおい、時間酔い?
まさか、まさか、まさか……。
目を開けると、ああ、昼間だ。長門のマンションの天井が見える。俺は布団に寝ていた。
「……ん……」
隣で寝返りをうつ、裸の長門有希。
ちくしょう、長門め、また過去につれてきやがった。
がら、とふすまを開けて、セーラー服の長門有希が入ってきた。
「……これは、3125回目のシークエンス。彼女が再び記憶を取り戻すのは、今から二週間後……頑張って」
それだけ淡々と言うと、長門は無慈悲にもパタンとふすまの向こうに消えた。
「おい、たのむ、長門、待ってくれ――」
と俺が叫ぶのも空しく、けたたましく俺の携帯が鳴りはじめる。
『今日、あんたヒマでしょ』
俺に構わず、早口で喋りまくるハルヒ。俺はなんとか途中でハルヒの早口を遮って、もうひとり追加で、市民プールに連れて行く、とハルヒに言った。
『え、でも、カナダに引越ししたんでしょ?』
夏休みの旅行かなんかで、二週間ばかし、こっちに戻っているんだ。そういうことにしておいてくれ。
電話を切る。
……俺は溜息をついた。
やれやれ、まだまだ俺の夏休みは続きそうだ。長門有希と一緒の、長い長い休暇――。
終わらない八月――エンドレス・エイトが。
……ちなみに、その後、何回、俺が長門によってこの八月に連れてこられたかは、ご想像にお任せする。
さて、朝倉涼子に電話するか。二時に、プールの道具をもって駅前に集合だ、と。まさかとは思うが、ナイフは持ってこないようにと、一応、釘を刺しておこう。



やがて、長門有希が、布団から裸の体をゆっくりと起こして、ごしごしと目をこする。

「……でんわ?」



おしまい


159144:2006/09/09(土) 23:14:44 ID:N4eS60V5
以上です。
139さん、お先投下させて頂き、申し訳ありませんでした。
160139:2006/09/09(土) 23:22:51 ID:TzMunJHb
よろしいです!
とりあえずしばらくしたらプロローグだけ載せます。
161名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:25:27 ID:NXFcmsxD
キョンが発狂しそうだw
162名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:27:29 ID:Mitf6uma
ループ・タイムの完成度には揺るぎがないな…尊敬する
163名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:27:34 ID:9SogU420
>>159
乙!イイ話だった。
164名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:29:22 ID:+9be52Kn
つまらない空想小説でもいいから、貼り付けてくれれば、指導してやる。
ただ、つまらな過ぎるものは、形は整えられても、作品そのものの質を向上させるのは無理だ。
作品そのものの質の向上は、さっきも言ったように古本屋のエロ小説とかエロビデオ、エロゲーなどを見ていたって不可能だ。
できれば、現実の不思議な世界に飛び込んでみることだ。
そこで取材しオリジナルの題材を集めろ。
165名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:31:28 ID:+9be52Kn
>>159
おれの指導に耐えられないというなら、ここを去れ。
しかし、おれはおれからそんな残酷なことはしない。
おれはいつまでもあんたを指導していくつもりだが、
あんたが自ら出ていくのなら、仕方がない。
このスレの1000まで付き合おう。
多分、このスレだけでは足りないから、とりあえずここを1000まで使わせてくれ。
1000まで行ったら、新しいのを立ててくれたら、またそこへ行くからよろしく。
とりあえず、明日からは、このスレから小説の指導をしていく。
厳しいかもしれないが、あんたのためだ。
反抗したりせず、素直に受け取れ。
166名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:31:38 ID:ohN1F/ZL
大人な住民は閉鎖空間は華麗にスルー
167名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:31:46 ID:4aS8kL7a
>>144
言い回しが綺麗でいい感じだったんだけど、時間移動が絡むとなんか難しかった。
いや、単に俺の読解力が低いだけかもしれんな。GJでした。
>>139
待ってるよ。
168名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:33:34 ID:l5/bqFI3
さすがと思わせる面白さ
地の文で長門有希とフルネームで連呼してるのはちょっと違和感感じたけど、
これは改変したって事の暗示だったのかな?
ちと気になった
169名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:34:28 ID:+9be52Kn
>>166
人を中傷しようとしているのは分かるが、あんたが惨めになっていくだけだよ。
おれのように相手をあくまでも尊重し接することが人格を高く保つには大切だよ。
低脳だとそういうことが理解できないと思うが、これが社会の常識なんだよ。

このスレって、低脳にはかなり勉強になるだろうな。
170名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:40:25 ID:9SogU420
流れ的にたて読みに違いない、と思ったんだ。
いくら探しても見つける事が出来ない俺は、
負け組みなのか?
171名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:41:28 ID:+9be52Kn
>>159
全体的に芝居がかった台詞回し。リアリティ無さ過ぎ。B級。萌えも勃ちも萎えもしない。
言っておくけどこれ中傷じゃなくて感想だから。参考にして精進するように。
技術は別として、書こうとする意志を持った奴は貴重だからね。

なら分かり易く言おう。

芝居がかっているってのは悪い意味でだ。長門の言葉にもキョンの言葉にも抑揚が感じられない
それをフォローする心理描写も少ない。何故、驚いたのか、どのように、掻き乱されたのか
本来必要ないところだが、この辺を細かく描写することで読者のボルテージが上がり感情移入もしやすくなる。
今のままでは台本をそのまま棒読みしているに過ぎない。コスプレもののAVなどによく見られる傾向だが。
ただエロい話をだらだらと書かれてもねぇ。エロさを引き立たせる技術が無いのなら、誰が書こうが一緒。

煽りだけど誹謗中傷じゃ無い。精進しろ、と言っている。応援だ。
172名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:42:46 ID:9xoS1Rw1
クラスのはみ出し者ってどんなに正論言っても晒されるよね

それと同じ事。どんな理由があれ、ID:+9be52KnはNGID
173名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:43:53 ID:NXFcmsxD
このコスプレAVオタクみたいに批評と批判を履き違えてるやつってよく居るよね
174名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:47:37 ID:9xoS1Rw1
もっと根本的な事を言うなら、コスプレもののAVを真面目に評価しているような奴が、
たかが二次創作のスレッドで何を偉そうにしてるのって話。別にプロになりたくてここに居る訳じゃないんだから

煽りだけど誹謗中傷じゃない。精進しろ、と言っている。応援だ。(笑)
175名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:49:37 ID:QGTloHhy
『してやる』なんて言ってる時点で人のことを見下してるとしか思えん
言いたいことはわからんでもないがそれじゃあ意見を聞く気になれない人も居るんじゃないかな?
176名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:53:39 ID:8GOFpUc3
削除対象アドレス:
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157727238/171
削除理由・詳細・その他:
4. 投稿目的による削除対象
レス・発言
5. 掲示板・スレッドの批評と称した全面的な批判
レス・発言


よろしくお願い致します。


通報しますた
177名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:54:55 ID:KcLQtf7t
コスプレAVって最後ほとんど真っ裸だよね
178名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:54:56 ID:NXFcmsxD
しかしなんでここはSSが投下される度に荒れるのか
179名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 23:55:09 ID:5HQw9+YK
荒らしか?スルーだな。



ともあれループタイムGJアホは気にするな
180名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:00:12 ID:5P6uzJpW
このスレってたまに変なのが沸くよな

ループタイムの人は全く気にしなくていいと思うよ
181名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 00:18:21 ID:80zJbb9D
はいはいスルースルー。


このスレ、俺が個人的に続きを超期待してた
「キョンの消失」
「両涼あいまみえる」
「ループタイム」
の続きがのっけからバンバン投稿されたので、俺は本当に幸せな気分で床に就けるよ。
作者さん達ありがとう。そしておやすみ、みんな。
182139:2006/09/10(日) 00:24:15 ID:zhWZmO7d
とここで予告していた銀魂のクロスオーバー編をどぞ。
なお、江戸では一応ハルヒ達も和服になっております。
クロスオーバーなどが嫌いな人はスルーしてください。では。


江戸の町・・・・・。
かつて、侍の町と言われていた町・・・・。



「フォォォォアチャア!!!!」
チャイナドレスの少女が無口なショートの少女に蹴りかかる。
ガシッ!
見事に防いだ。流石は長門だ。
「クッ!なかなかやるアルな。だがまだまだこれからアル!」
そういってチャイナの少女は傘を構える。
「定春と酢こんぶの仇ぃーーー!!!!!」
向かってくるチャイナの少女に長門はどこから持ち出したのか
薙刀(なぎなた)を持ち、
「・・・(早口で何か言っている。)」
すごい薙刀さばきでみごとにチャイナの少女と渡り合っている。
しかし長門が苦戦だと・・?すごい戦闘力だな。
「な、長門さん!神楽さん!もうけんかはやめて仲良くしてください!
お願いですから・・・・。」
朝比奈さんがこらえ切れずに説得した。必死に哀願する姿に俺ならここで止まる所だ。
「うるさいアル!ただの巨乳はすっこんでるアル!」
「うう・・・。ひどいです・・・・。」
あのチャイナ、俺のアイドル朝比奈さんにむかってなんて暴言吐きやがる!
ぶん殴ってやりたいがあの神楽なる少女は長門が本気になってやっと
互角に戦えるほどの実力だ。勝てるわけがない。
183139:2006/09/10(日) 00:27:08 ID:zhWZmO7d
天人。あまんとと読む。
用は「銀魂」に出てくる宇宙人の類だ。
そしてあの神楽なる天人は戦闘民族「夜兎族」だそうだ。
なるほどそれなら長門と互角に渡り合えるのもわかる。
「すごいわ・・・。あのおとなしい有希がチャイナの
宇宙人相手に渡り合ってる・・・。我ながらすごい夢ね・・・。」
ハルヒが驚いている。そりゃ同じ宇宙人だからだろう。
・・・って落ち着いている場合じゃない!なんでその夜兎族の神楽とやらが
長門と大乱闘を繰り広げているんだ!?こいつの出る話おもいっきり別の話だぞ!?
なぜ?答えは簡単。俺たちがこの江戸時代テイストあふれる世界に
来てしまったからだ。
・・・って冒頭からワケわかんねぇ!どういうことだ!?
朝比奈さんの力でタイムスリップしたか?いや、それならハルヒを
連れて行くはずがない。そもそも江戸時代にしては様子がおかしい。
本当に江戸時代なら高層ビルがあるはずがない。
ちらほらとテレビもみえるし、ケータイを当たり前のように持っている。
どうやら見た目は江戸時代だが、平成の技術を持っているようだ。だが問題なのは
なんでその世界に俺たちがいるのか。そしてなんで俺たちはその世界で宇宙人vs宇宙人
の戦いが繰り広げられているのを見物しているんだ?
納得いかん。どうも納得いかん。どうしてこうなった。夢なら覚めて・・・。
「信じられない。もんのすごい夢だわ!なんてリアルなのかしら!面白いったらないわ!」
そう、夢なのはわかっているんだ。だが夢を見ている気がしない。まず頬をつねって痛みがある。それに夢の中の割に意識がはっきりしている。まるで現実のようだ。
なぜだ?"俺の夢の中"ではなく"ハルヒの夢の中"だからか?
いよいよ持っておかしい。なぜだ、なぜこんなことに・・・。
「まあ落ち着け少年。あわてて考えても何も答えは見えてこない。」
今のは俺の心の声・・?じゃない。今のは今回のゲスト坂田 銀時さんの物だ。紛らわしくてすまない。
「まず深呼吸。そして甘いものを食べて気分を落ち着けろ。そして最初から順を追って思い出してみろ。今の状況が整理できるぞ。」
ありがとうございます銀さん。
「いいってことよ。同じ力の抜けた少々ツッコミもかじってる杉田な主人公の仲だろ。」
最後の杉田ってなんですか?まあいいか。とりあえずまずは始まりから思い出そう。

谷口が教室にジャンプを持ってきたあたりが始まりか?
184139:2006/09/10(日) 00:45:25 ID:zhWZmO7d
話は昨日に遡る。

朝、いつものハイキングコースを登り教室で休んでいたら、谷口がさわがしく入ってきた。
「ようキョン。新しいジャンプ発売されたから見せてやるよ。」
「教室に持ってきたのか?みつかったら面倒だぞ。」
「大丈夫さ。誰が気づくもんか。」
おまえ結構ワルだな。
さて、ジャンプってのは毎週月曜日に発売される大人気の少年マンガ「週刊少年ジャンプ」
の事だ。実は毎週見ている。ありがたく見せてもらおう。
そうしてワンピースとかナルトとかを読んでいるうちに次にたどり着いたのは銀魂だ。
銀魂ってのは20年前江戸の町にやってきた天人によって平成時代の技術をもってしまった世界が舞台だ。一種のパラレルワールドの類だな。
「おいおい大丈夫か?土方倒れちまったぞ。」
「キョン、そろそろ返してくれよ。まだ最後まで読んでないんだ。自分でかって読んでくれよ。」
谷口がしびれを切らしたかのように言う。おまえまだ銀魂読んでるんだよ。
「買うのは無理だ。最近は立ち読みで済ませている。」
「あれ?おまえ前は買って読んでなかったか?」
「前はな。今は金銭面の問題で懸賞とか3Dマンガとかがある日しか買えないんだ。」
「金銭面?おまえ金に困ってたのか?」
「ああ。それもこれも・・・。」
「おはよう!あっ!キョン、ここにいたのね?」
はい、俺の金の消える原因登場。このハルヒ率いるSOS団の調査の時一番最後に来た奴が昼食代を出す決まりがある。そして俺は他の4人に勝てた事がない。
勝てるわけないか。だって俺以外の部員は普通じゃないんだ。だがそれでジャンプも買えなくなるのは深刻な問題だ。
「あれ?何読んでるの?少年ジャンプ?・・・ちょっと見せて!」
だからまだ読み途中・・・。聞きやしねぇ。
「銀魂?・・・結構おもしろいじゃない。へぇ・・・。これは・・・。ふーん・・・。
キョン、今日これ借りるわよ。明日返すから!」
「えっ?ちょっと待て!まだ読み途中・・・。てかそれ谷口の・・・。」
帰ってこない。谷口をふりかえると睨んでいる。
「俺だってまだ読んでなかったのに・・・。キョン!もう二度と貸さないからな!
すまん谷口。わるかった。

本日はここまで。
185名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 01:15:19 ID:jce6sC62
漫画からCVまで再現させるとは・・・
調べたんかな?
186名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 02:05:24 ID:yHMUaWxY
>159
一つだけ気になったんだけど、
時間遡行は未来人の専売特許じゃなかったか?
187名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 02:11:38 ID:bGke851F
>>186
答えはノー、本編的にはイエス。
聞くなら問題はそこじゃなくてエンドレスオーガストへの干渉。
わざわざ番外にしてるのでスルーでいいと思うけど。
188名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 02:12:18 ID:nsyJTfc0
ふと思ったが最近は朝倉ブーム?最近の作品には朝倉ネタ多いな。
ついこの前までは長門消失ネタがブームだった気がするが定期的にブームになるネタがあるのかね。


しかし毎度思うのだが保管庫の人仕事早過ぎです。SS出た次の日には保管庫入りしているし。
普段はスレに来たく無い自分はお陰で大助かりだ。
189名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 03:06:25 ID:mbUAtwpc
>>184
GJ
そういや中の人が杉田つながりだったな

>>188
眉毛、太もも、委員長と様々な属性持ちの人だからな
190名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 04:31:26 ID:kYkgtixt
キョン×長門物でキョンが長門に惹かれる理由が
長門に守られてるとかそのお礼に長門を守りたいとか
そういうヘタレな物じゃないやつってある?

それと憂鬱での宇宙人その他(の推論)を否定したことや
消失のある意味まともな人間の長門を否定したこととかを乗り越えてるやつもある?
191名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 05:10:51 ID:LoCmiAbl
>>190
何を探しているのかよく分からないんだが?
他人に伝わるように書き込んでくれ.

まぁ,「自分で探せよ.」の一言で済みそうな気もせんでもないが…なぁに,安心しろ.
保管庫で保管されているSSは膨大だ.お前の欲しがっているものもきっと見つかるさ.
192名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 05:34:59 ID:ElQ/mXbZ
>>190
A無ければ自分で作ればいいのよ!
19322−117:2006/09/10(日) 08:01:07 ID:WXGUawSk
朝一で欝なの投下していいかな。
長門が可哀想な話。
ハルキョンスキーと長門スキーは注意。
グロ描写は無し、精神的に痛いだけ。
あと、遅くなりましたがメモ帳についてご指南くださった方々ありがとうございます。
194全てを喪失する1:2006/09/10(日) 08:03:43 ID:WXGUawSk
 気がつくと俺は制服姿で夜の学校にいた。
 なんだか以前の出来事を喚起させるが、大きな違いがある。
 一緒にいるのが長門だということだ。
「涼宮ハルヒがこの時空より消失した」
 いきなりですね、長門さん。
 俺としては、何で俺がここにいるのかの説明が欲しいんだが。
「あなたの力が必要」
 それだけ言って、長門は目の前の扉を開いた。
「ちょっと待て、長門」
続いて入ると、そこは放課後の部室だった。
 ハルヒがいて、長門がいて、朝比奈さんも古泉もいる。
 そして、俺もいた。
 ハルヒが良く分からないことに怪気炎を上げていて、俺と古泉がそれを適当に相手をしながらゲームをしていて、長門が読書をしていて、そんな俺たちの間をメイド姿の朝比奈さんがくるくると動いている。
 それはSOS団の日常だった。
 客観的に自分たちを見るというのはなかなかできない経験だな。
 これが初体験ではない、俺も俺だが。
 それにしても、これはいつなんだ?
 記憶に一致するものがないんだが、まさか未来じゃないよな。
 それに時間移動は、長門は無理だって言ってなかったか?
 そのようなことを考えながらSOS団の面々を眺める。
 本当に楽しそうだな。
 古泉がニヤケ面をしているのはともかく、意外だったのは俺自身のことである。
195全てを喪失する2:2006/09/10(日) 08:04:24 ID:WXGUawSk
 結構、よく笑っているのである。
 仏頂面が基本だと思ってたんだがな。
 そんないらない発見もしながらSOS団の日常ムービーは流れていく。
 様子がおかしくなったのは、そのハルヒのセリフからだった。
「さて、そろそろ帰りましょうか」
 活動終了の合図は長門がするものだ。
 長門に目をやると、我関せずといった様子で読書を続けている。
「有希、帰らないの?」
「あと少しで読み終わるから」
「そう、じゃあ先に帰るわね」
そう言ってハルヒは出て行く。
 身支度を整えた朝比奈さんと、古泉がハルヒに続く。
 そんなハルヒ達に声をかけた奴がいた、俺だ。
「長門が心配だから、俺は残るよ」
はあっ?!
「そう、じゃあちゃんと送るのよ」
「ああ、わかった」
 ハルヒ達が出て行って、あとには長門と俺が残される。
 長門が本を閉じる。
「やっと二人きりになれたな」
 俺は、長門の頬に手を添えた。
 長門はうっとりと、その手に頬擦りをする。
 その手を滑らせ、長門のあごを持ち上げる。
196全てを喪失する3:2006/09/10(日) 08:04:58 ID:WXGUawSk
「長門、愛してる」
「わたしも」
 そして二人はキスを交わした。
 …………。
「これは何なんだ、長門?」
 頭痛がしてきた。
 そんな俺をよそに、もう一人の俺と長門は腕を組んで部室から出て行った。
「涼宮ハルヒは未来を観測しようとした」
 返答になっていない返答をしたのは、俺と一緒に来た長門だ。
 俺の後ろに、影のようにひっそりと立っている。
「涼宮ハルヒは、その性質上、未来を観測しようとした場合、予測したもの、希望したものを観測することになる」
 意味がまったく分からないし、この状況の説明になってないぞ。
「彼女が望んだ事は現実になる」
「正確には、彼女の考える現実が現実になる」
 つまり、まるっきり希望通りってわけじゃないのか?
「そう、だから彼女は、ここに来た」
 やっぱり分からん。
「あなた達の会話が原因」
放課後の雑談を思い出す。
 未来をハルヒが知りたくなるような話題……、まさかだが。
「結婚の話か?」
「そう…」
197全てを喪失する4:2006/09/10(日) 08:05:30 ID:WXGUawSk
 別に大した話じゃない。
 大物女優が結婚した話をしていたら、古泉が、俺に結婚するならどのような女性が良いかと聞いてきたのだ。
 まあ、俺は結婚なんて未来の事は、未来にならなきゃ分からんなどと、適当に答えていたのだが…。
 ………ちょっと待て。
 ということは、ここは未来で俺と長門はあのような関係になるのか?
「ここは涼宮ハルヒが創造した未来から過去に時間軸を遡ったもの」
 ええと、つまり…。
「彼女は、あなたがわたしと結婚すると考えた。そしてその未来を創造した。ここはその未来の過去」
 かなり混乱しているが、ここはハルヒが創った世界ということでいいのか?
「それでかまわない」
 まあ、キャラが違いすぎるよな、安心したような残念なような…。
「残念?」
 その質問はノーコメントということで。
「で、そのハルヒは?」
「この時間軸上のどこかに存在する。捜索を開始する」



それからは、もう大変だった。 
 場所は部室だったり、帰り道だったり、長門のマンションだったりした。
どの場所だろうと、この世界の俺と長門は甘酸っぱい初恋物語を演じてキスシーンでしめてくれるのだ。
 そして俺の横には長門本人がいるのだ。
198全てを喪失する5:2006/09/10(日) 08:06:05 ID:WXGUawSk
 その長門は淡々と、
「次に移動する」
 とだけで、何を考えているのか良く分からない。
本当に勘弁してくれ。
 しかし、しばらく見ているうちに、この世界の俺たちのキャラクターがわかってきた。
 長門はとことん乙女で、俺はひたすらに王子様なのである。
大体が困っている長門、助けに来る俺という図式である。
現実には逆なんだが。
あいつの中じゃ俺たちの関係はこう見えてるのかね。
 それにしても妹が読んでいるような少女まんがみたいな展開の連続は、あいつの恋愛観が反映されているのか?
 もっと、とんでもない恋愛観を持っていると思ったのだが、これじゃ、まるで小学生だ。
 この世界の俺と長門がキスを交わす。
「次に移動する」



 気が遠くなるほどの回数のキスシーンを見ながら一つ疑問に思う。
 俺は何のために連れてこられたんだ。
 そもそも、俺が気づいたら学校にいた理由を、まだ聞いてない。
「次に移動する」
 朝比奈さんの時間移動と違って酔いそうな感覚の混乱は起こらない。
長門が言うには、実際に移動しているわけではないらしい。
199全てを喪失する6:2006/09/10(日) 08:06:40 ID:WXGUawSk
 今度の俺たちはどこかに腰をかけている。
 長椅子がいくつも並び、窓には色とりどりのステンドグラスがはめ込まれている。
 隣に座っている長門に話しかける。
「なあ、長門…」
「しー、式はもう始まっている」
 長門は人差し指を唇に当てそう言った。
「な、何を……?」
 そんな俺にもう一度同じポーズをした後、正面を向いた。
 パイプオルガンの音が響く。
 長門らしくない動きに動揺しながら、長門の視線をたどる。
 白のタキシードを着た俺がいた。
 周りを見回して状況を確認する。
 ここは教会で、結婚式なのか。
 新婦の入場。
 予想通り、入ってきたのは長門だった。
純白の花嫁衣裳に包まれた長門は息を呑むほど可憐だった。
 ステンドグラス越しに差し込む天使の階は、色鮮やかに真っ白な俺と長門を飾り立てた。
 祝福する人々。
 粛々と式は進む。
 そして、誓いのキス。
今まで見てきたキスとは違うキス。
 少し、あごを上げた長門のキスを待つ姿勢。
 視線が吸い寄せられる。
200全てを喪失する7:2006/09/10(日) 08:07:11 ID:WXGUawSk
 そんな俺を我に返らせたのは、俺の制服の裾を軽くひく感触だった。
「長門?………!?」
 自分の目を疑い、次に正気を疑った。
 目を閉じて軽くあごを上げた長門の顔があった。
 新郎の俺の前の花嫁衣裳に包まれた長門と同じ顔だ。
 それが意味することが分からないなんてことはない。
 ここに至るまで、この世界の長門が何度も見せていた顔だ。
 キスを待つ長門の顔。
 理解できるが、意味が分からない。
 さらに、長門は追い討ちをかける。
「すき、だいすき」
「だから誓って」
 閉じられた瞼はふるえ、頬が桜色に染まる。
 俺の思考は狭窄し、長門だけしか見えない。
 ああ、これは夢だ。
 長門はこんな奴じゃない。
 大体、学校に来るまでの記憶がないのも納得だ。
 なんたって夢だからな。
 だから、これぐらいの役得、いいよな。
 長門の頬に手を添える。
 その手に長門が手を重ねた。
「長門……」
 顔を近づける。
201全てを喪失する8:2006/09/10(日) 08:07:59 ID:WXGUawSk
その時、長門の向こう側にハルヒの姿を見つけた。
 泣いていた。
 すべてが祝福と歓喜に溢れている、この世界でたった一人だけ、どうすることもできずに泣いていた。
 そして耐え切れなくなったハルヒは、ここから逃げ出した。
 目が覚めた。
「ハルヒっ!」
 俺は何も考えずに追いかけようとした。
「待って!」
 長門がしがみついてくる。
 制服の袖を力いっぱい掴んでいる。
「お願い。いかないで!」
 それは叫びだった。
 そうだ、夢じゃないなら長門の気持ちだって本物だ。
だけど……。
 気づいてしまったから選ばないことは、もう出来ない。
「悪い」
 俺は長門に背を向けて走り出した。


「ハルヒっ!」
 教会から離れたところにある森の中で、ハルヒは泣いていた。
 自分の肩を抱いて泣いていた。
「キョン!?なんで?あんたは有希のところにいなきゃ駄目でしょ!」
202名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 08:12:43 ID:RabjddRm
支援
203全てを喪失する900:2006/09/10(日) 08:20:01 ID:WXGUawSk
いきなり怒鳴られる。
 おい、少しは人の話を聞け、大体なんでそうなるんだ。
「キョン、いつも有希のこと見てるし、それに有希、きっとあんたのことが好きよ」
 知ってる、先程聞いたばかりだ。
「だったら何で?…………!」
 そこまで言って、ハルヒはさらにぼろぼろと泣き出した。
 おい、なんでだよ。
「現実で有希に負けてて、キョンが有希じゃなくあたしを選んで欲しいと思っていて、こんな夢見てオチがあたしを選んだあんた、ふざけないでよ」
「こんなんじゃ、あたし…………」
ハルヒを抱きしめる。
「ちょ、ちょっと離しなさいよ、馬鹿キョン」
暴れまわるハルヒを強く抱きしめながら、ハルヒの後ろ髪を掴んだ。
「髪、伸びたな」
 ちょっと癖のあるハルヒの髪は、俺の指の間を水のように流れ落ちていく。
「前にも言ったけどな、俺はポニーテール萌えなんだ」
 ハルヒの動きが止まる。
「お前の髪が、また結えるぐらいの長さになったら伝えたいことがあるんだ」
 そう言いながら、ハルヒの髪を一つに纏め上げる。
 意外と難しいな、これ。
「ポニーテールできるじゃない。何?聞いてあげるわ」
真っ赤な顔して言うセリフか、それ。
「俺はお前のことが――――――
204全てを喪失する10:2006/09/10(日) 08:20:49 ID:WXGUawSk




教会は変わり果てていた。
荘厳に輝いていた塔は崩れ、ステンドグラスは全て砕け空虚な曇り空がのぞいている。
 祝福と歓喜の世界は、もうどこにもなかった。
 荒れ果てた教会の中、なんとか残っている椅子に鼠色の襤褸切れをもって有希は座っていた。
 その鼠色の襤褸切れは、花嫁衣裳のヴェールの成れの果てだ。
 鼠色の襤褸切れに黒い染みが一つ落ちた。
 有希が泣いている。
 また一つまた一つ染みが増えていく。
 ポタポタポタ。
「私は全てを喪ってしまった」
 染みが増えていく。
 それでも有希は黒く染まった襤褸切れを手放すことはなかった。





205全てを喪失する11:2006/09/10(日) 08:22:00 ID:WXGUawSk
話はここで終わる。
 これからの話をしよう。
 ここはSOS団の部室。
 ポニーテールの団長様がご機嫌で何かを話していて、それを俺と古泉がゲームをしながら相手をしている。
 そんな俺たちの間をメイド服の朝比奈さんが忙しく動き回っている。
 そして、いつもの定位置で眼鏡をかけた長門が本を読んでいる。




206名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 08:22:48 ID:WXGUawSk
>>202
ありがとうございます。
207名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 08:35:27 ID:r35VU7ZI
>>206
キョンハルスキーだがおもしろかった。
長門スキーには不評か?
208名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 08:43:21 ID:eW7GEKRi
>>193

乙です。
最後の方の展開が急でよくわからないのですが、結局最後2つの描写は「ハルヒが一時望んでた長×キョンの未来は訪れなかった」っていう解釈でよいのでしょうか?
こちらの誤読だったらばすいません……
209名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 08:49:19 ID:i2QWKjZp
>>206
終わりの言い回しが結構鬱っぽくてよかった。
ほかに適当な言葉が見つからなくてすまん。
210名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 09:41:42 ID:Vrp+MvDQ
>>159
ループ・タイムは安心して読める。
今回はいつもギャグ要員だった長門ではなく消失系長門がメインなだけにシリアスでしたな。

>>188
昨日から今日にかけてだけで(ここ以外も含めて)5本の新作朝倉SS読んだw
伊達にキャラスレ伸びてないな。
キャラが立ってるわりに周辺設定が少なめだから書きやすいってのもあるのかもしれないけど。
211名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 09:43:22 ID:kYkgtixt
キョンが長門の謀略に流されて長門とくっ付いたり
ハルヒが封じられてる状況で長門とくっ付くよりは
しっかりと振ってる方がさっぱりしてて気持ち良いと思う
212名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 10:00:56 ID:aHRm5asa
>>206
GJ!面白かったです。
オチの微妙な雰囲気が好き
213159:2006/09/10(日) 12:06:24 ID:8ZhHQF6d
>>206
長門が可哀想……でもGJでした。

>>187
補足……というか、蛇足です。

終わらない八月への遡行は出来るんじゃないか、
と、(あくまで勝手に)ループ・タイムの中では設定してます。
一年間のループの時に未来人が干渉できなかったのは、
未来につながるための既定事項が満たされるか、
まだ不確定だったから、と設定していたので、
キョンと長門が、亀など既定事項を行った時点で、
朝比奈さん(大)が、未来から遡行できるようになりました。
同様、キョンが夏休みの宿題をやると言い出した時点で、ループが解消され、
未来からも干渉出来るようになったのかな、と。
長門はリセットに影響されていないので、あの時間に遡行できる……などが
本文では完全に説明不足でした。すいません。


ともあれ、拙作のループ・タイムは、番外編も含めて、完全にこれでお終いです。
長文スレ汚し、失礼しました。
214名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 13:13:42 ID:ICkdBR1y
>>213
いやいや、たっぷり楽しませてもらいました。
原作を最大限に活かしたシャレとかは腹抱えて笑いました。
ネタが思い浮かんだらまたよろしく頼みます。
215名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 15:08:13 ID:laWSLINc
>>213
神職人乙!!GJでした。
216名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 15:16:38 ID:BHC2jvMC
>213
ああ、本人から終結宣言が出てしまいますた。
いいもん読まさしてもらいました、どうもありがとう。

「笑いが止まらない」とか言い出す長門が、強烈でした。
もう戻ってこない(なかったことになりそうな)初年度を彼女なりに
偲んでか、掃除道具入れにこもってたのも、好きなシーンです。
217名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 17:32:27 ID:Yp/IUYKA
競馬好きの長門が読めなくなると思うと少し寂しい
ループ・タイムは俺の知る限り最高のSSです。
次回作も期待して待ってます。
218名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 18:42:32 ID:fqfWuX4a
>>213
しょっぱなのハルヒのキョンに対する態度の変化に萌えてから、
気づいたらループタイムが一番好きなSSになってました。
貴方の作品を見つける度に「キタ――――――!」と絶叫し、
wkwkしながら読んでいたのは多分、私だけじゃないはず。
それくらいいつも楽しみにしてました。
お疲れ様です。ありがとう。これからの作品に期待しています。
219名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 19:29:36 ID:qvszOpk+
>>213
ループタイム乙でした!
投下される度に心底楽しませて貰いました。
自分も頑張ってこれぐらいしっかりしたSS書かなきゃと思わされました。

また新たな作品を期待してまっり待ってます。
220名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 20:30:38 ID:uQsPgOtD
北朝鮮みたいな流れですな
221名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 20:52:35 ID:zNFQfbDx
いや、ループタイムは実際かなり面白かったし(´・ω・`)
どうしてわざとらしく荒らそうとするバカが涌いてくるかな…?
222名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 20:54:07 ID:euYiFlkG
作品自体はレベル高いなと思うけど、少し引き際を見誤った感じがする。
どんな良作でも、続くとくどくなるな。俺個人としてはもうお腹いっぱい。
でも作品は面白かったよ。お疲れ様でした。
223名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 20:58:29 ID:ncxqYFBc
ループタイムは一番最初のだけはガチで面白かった。

以降はどちらかと言うと痛いだけの話になってしまった。
アイデア勝負の一発芸みたいな話だったのに続きを書いたことでただのオリ物に成り下がってしまったのは残念だった。
一発目が面白かっただけに。
224名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:15:58 ID:8iaB/jpb
>>223
2次創作という制約を設けることで、パロディが成立しているというのに
作者が調子に乗って原作を軽んじた展開にした為に痛くなった感じだと思う。
これを教訓に反省して、以後精進してもらいたいものですね。
225名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:16:15 ID:+TeqEWbD
何様?
226名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:17:21 ID:BTzT4leJ
>>222>>223まではいいとして
>>224
227名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:18:01 ID:Y8LxuTCa
>>224
感想や批判を言うのは、いいとは思うけどなんでそんなに偉そうなんだ?
228名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:18:59 ID:kzRB0Sw7
まぁスルーしかないわこういう輩はww
また弁論大会が始まるから
229名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:20:24 ID:uAPhHqhs
面白かったんでしょ?今更難くせつけるみたいな批判は止そうよ。くどくて痛いだけさ。
そういう自分もかなりウザい奴かorzスマソ

ループタイム、GJ!
230名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:23:49 ID:0STu14jj
まあ、実際「うわ痛い奴だなコイツ」って思っても
投下中は気を使ってそういうレスできないじゃん?
んで職人には「GJ!」のレスしか見えないから
それがスレの総意と思われて、全員に支持されてると勘違いしちゃうことってありがちじゃん?

一応このスレに投下するのもおしまいみたいだし
職人がレスしてる訳だから、正直な意見を言うのは良いことだと思うんだが・・・
だって、好評だと思われて、これ以上続けられても・・・その・・・なんだ
困る
231名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:25:10 ID:4+dwJbFo
ID変えてまでゴクローサン
232名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:25:22 ID:qbekNoNi
面白いならそれが全てにょろ!!
めがっさGJだったっさ〜!!
233名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:26:54 ID:BTzT4leJ
>職人には「GJ!」のレスしか見えないから
これには同意しかねるがまあ実にならん議論はするもんじゃないな
234名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:27:00 ID:3WsWTda7
まあ結局の所評価は人それぞれだしなー
235名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:27:15 ID:8iaB/jpb
>>229
自分的に最初のほうは許容範囲内でしたが、その後の展開は正直許容範囲外で
大変失礼だとは思うのですが、読み飛ばしてました。
236名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:30:24 ID:ncxqYFBc
>>230
概ね同意なんだが、最後ちょっと言いすぎなんじゃないかと。
237名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:33:16 ID:P1ohdCXz
俺もどっちかっつーとオリキャラでやってろってかんじだったな
ぶっちゃけどうでもよかったわ

まあ作者自身がちょっと痛いとは感じたけど
後書きとかで一人語りを延々としたり
一人一人にレスするようなうざいタイプでなかったのはマシだったな
あーいうのマジ勘弁
238名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:35:51 ID:3WsWTda7
まあ、なんと言うかスルーで、以下引き続いてエロトークを↓
239名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:37:23 ID:kzRB0Sw7
ちんぽチャップス
240名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:37:30 ID:SASo8Q7S
後から調子に乗って難癖付けてるようにしか見えないのは仕様?
気なんか使わないで投下直後に言ったほうが互いのためだと思うが。
241名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:37:33 ID:fWPDU1fZ
邪道と言われても構わない!生脚バニーガールエロス!
生脚バニーなハルヒщ(゚Д゚щ)カモォォォン
242名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:39:07 ID:3WsWTda7
>>240
そういう事言うと今度は連載開始直後に荒らしに来るから
243名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:39:50 ID:8iaB/jpb
>>230
職人=住人の立場なのですから、お互いの意見は尊重するべきですね。
あまりちやほやしすぎるのも職人のためになりませんから、たまには厳しい意見も必要ですよね。
そうやって切磋琢磨することで良作が生まれると信じていますから。
244名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:40:13 ID:TX1C16D7
一つだけ言える事があるなら、書き手はこんな流れなんぞまるで気にしないって事
245名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:40:23 ID:EyrrI05B
王道を貫いて欲しい!網タイツバニーガールエロス!
網タイツバニーなハルヒщ(゚Д゚щ)カモォォォン
246名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:41:29 ID:3WsWTda7
>>241
俺は朝倉の方が……
247名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:42:01 ID:uWK8VTJp
住人の意見を無視してスルースルー言ってる奴って作者か?
自分に都合の悪い耳に痛い声は荒らし扱いして聞きたくないって
なんだかなあ
248名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:44:13 ID:O/ubQt3C
>>247
読んだ側が感想や意見を言うのは自由だろうけど
書く側がその意見に耳を傾けるかどうかも自由だよ
249名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:44:23 ID:3FAPWZOp
職人と住人に立場の差がないというのには同意する
なら批判するのも上から物をいうのはおかしいと思うんだ
言ってる事とやってることが違うやつは荒らしって言われてもしょうがないと思う
250名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:45:11 ID:TX1C16D7
>これを教訓に反省して、以後精進してもらいたいものですね。

>だって、好評だと思われて、これ以上続けられても・・・その・・・なんだ
>困る

>ぶっちゃけどうでもよかったわ



これのどこが都合の悪い耳に痛い声なのかと。それ以前の問題。
煽りだけど非難中傷じゃない、ってか?
251名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:46:38 ID:uAPhHqhs
迷道をあえて突き進む!靴下バニーガールエロス!
靴下バニーなハルヒщ(゚Д゚щ)カモォォォン
252名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:46:43 ID:Ivvupf1q
>>213
はっきりいわせてもらうけど
そーいうのは自サイトでやってくんない?
荒れるから正直迷惑なんだよね。
もしくはロダにテキスト上げてリンク貼るくらいにしてね?
他の人が投下しにくくなるってのも自覚して欲しい
お願いします。
253名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:47:18 ID:2WMr6FlY
ウザいんだったら読まなきゃいいのに。
ちゃんとシリーズ名付いて識別しやすくなってるんだからさ。
254名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:48:40 ID:aHRm5asa
>>221
は何?
255名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:52:33 ID:AG6cNk0I
どんな駄文でもGJレスつくなら向上心が無くなるのも仕方がないな
ある意味自業自得だけどw
まあエロければなんでもいいって奴にはどうでもいいことなんだろうけど
評価してあげることで満たされる自尊心の見返りは欲しいわな
真面目にやらないと気のないGJレスしかつかなくなっぞ?
256名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:55:25 ID:TX1C16D7
実に携帯らしい改行だ

この流れが職人の自己擁護に見えるなら、
俺には同じ理由で嫉妬した下手糞の逆恨みに見える
257名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:57:19 ID:NNmiqFWC
>>221
おそらく、北朝鮮みたいなスレ、というのに対して反論しているんだと思う
あの国はトップが白と言えば、黒でも白になるところだから、
このスレもあそこみたいに、SS職人GJ以外は認めないんだろ、という意見に否と言ってるんじゃないかな
でもって、自分も同意見
一理ある批判はちゃんと受け取る人間がほとんどだよ、ここは
258名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:57:31 ID:uAPhHqhs
本当に気のない人、つまらんと思った人はGJも送らずにスルーする場合が多いのでは?(過去一度もGJと言ってもらった事の無いダメオ談´;ω;`)
259名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 21:59:14 ID:8iaB/jpb
玉石混交状態が許されるのは最初のときだけで、それ以降ずっと同じ状態が維持されるのは、スレにとっても職人にとっても良くないことだと思います。
ですので、積極的に意見を述べたりすることで、投下を選別して淘汰していくのは良いことだと思いますね。
自身が未熟なために酷評されても、それを逆に励みにして頑張っていただきたいです。
260名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:00:08 ID:mW/aXG3q
批判する前に投下してくれる職人達に、素直に感謝の念を持てないのか。
なんか皆高圧的だぞ。金払ってる訳でもあるまいに。
261名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:01:07 ID:TX1C16D7

 た か が エ ロ パ ロ に 理 想 高 す ぎ

楽な気持ちだから職人は投下してるのに。
262名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:03:10 ID:g6rxSEvu
意見は賛否あっても良い
ただ意見は要点を簡潔に、相手に伝わりやすく書くのが基本
頭の悪い知ったか批評は『批評の批評』を呼んで、くだらん流れを誘発するので
意見を書き込む人も自分の書き込みは推敲するべき

あんまりに頭の悪い批評は二文字で済むGJよりずっとレスの無駄
263名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:03:39 ID:EyrrI05B
>>258
GJの変わりに意見やら何やらのレスがついてるんじゃまいか?
それすらない完全スルーだったら…

うん自分でもう一回読んで自己批評するといいよ!
264名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:04:29 ID:V/vOmyng
この流れを何とか止めねば。
さて、どうするか。
265名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:05:16 ID:plcssqEa
同感だ。別にそんなに熱くならずにもっと気楽な感じで良いと思うんだけどなぁ。

まぁこんな意見ばっかじゃアレだから、エロいシチュでも妄想してようぜ。俺は朝倉さんの太ももプレイを希望する!
266名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:05:20 ID:su5WwLiK
まあ大人なんだから皆自分の事だけじゃなく周りにも気を使おうよ、って事で。
ここは投下する所と感想書く場所が分かれてないんだし。
267名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:06:10 ID:ncxqYFBc
って言うかさー、作者本人じゃなかったらちょっと批判来たくらいで沸騰するなよ。
俺だって自分の投下した話を批判されたって軽く流してんのに、周りが勝手に暴走して変な流れになる。

GJも批判も大して変わんないよ。批判来たときだけギャーギャー言いなさんな。
268名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:06:11 ID:qbekNoNi
キョン「実は俺、ツインテール萌えなんだ」
269名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:06:41 ID:HZABa2DY
>>261
が真理
270名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:07:18 ID:kzRB0Sw7
結局まだ続いている訳だ
271名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:09:52 ID:azYQYjS0
言いたいことは言いたいときに言っていいんじゃね?
俺は投下中だろうがなんだろうが言わせてもっらうがな
つぅっか投下後にロクに読んでもないであろうに
即GJとかレスついてるのをみると
これって作者の自演なんじゃね?
としか思えないんだが・・・流をみるにあながち的外れでないことが証明されたなw
272名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:11:36 ID:2WMr6FlY


            ●         .......::::::::::::::::::::::.........
          .......:::::::::....  ..:::::::::::'''''''         ''''':::...:::::.......
         :::::     ::.::::'''     ................................     ::::::
 ●      ::::   ◎       :::::'''''        '''::::::::::.........::: ● ←古泉
        :::::         ......::::::::      ●
       ::::::         :::
      :::  ..:'       :::      スレの途中ですが、
     ::::  ::::       ::
     ::  :: ::      :::         ハルヒのイライラが規定値を超えました。
    :::  ::.. :::  ●  ::
     :::  :::..::     :::       ●       神人が出ます
273名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:17:00 ID:TX1C16D7
>>271
これが21歳以上ね、とだけ言っておく
274名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:18:04 ID:uAPhHqhs
>>263コメントはちゃんとあったよぉ(ノД`).゜全て有難く拝聴して心に刻んでます。頑張る
さてこのコメントは閉鎖空間にポイされちゃうので皆スルーよろすく(言わずともみんな無視するか…orz)
275名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:18:14 ID:RabjddRm
批判(批判になってるかどうかはおいておく)はともかくとして
このスレに投下するなと言ってるやつは、果たしてこのスレに
何を求めてきているのかがよくわからない。
276名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:19:34 ID:8iaB/jpb
自分の好きにやりたいのであれば、自分でサイトを立ち上げてそこでやるべきなのでは?
都合の悪い意見は排除できますし、荒れることもないと思います。
不特定多数の見る掲示板を利用する以上、賞賛も批判も等しく受け入れるべきだと思います。
それが嫌なのであれば、ここに来るべきではないですね。
すこし甘ったれていませんか?
277名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:20:18 ID:ZBRMyRYc
最近ハルヒ関連スレは荒らしが多いなぁ。まぁここはSS投下するたびに荒れるが……
278名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:23:31 ID:TX1C16D7
>>276
批判ですらない荒らしも受け入れなきゃいけない筋合いはない訳だが
文章を読む能力が足りてないならお前こそここに来んな
この流れにマトモな批評とただの罵倒のどちらが多かった?ちゃんとログ嫁
279名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:24:48 ID:Y8LxuTCa
そのうち投下する人なんていなくなっちゃうぜ?
280名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:27:03 ID:bQ47QJ4s
>>278
ヘボ職人必死でちゅねw
そんなに批評されたのがくやしいんでちゅか?
281名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:27:12 ID:su5WwLiK
それが狙いなんじゃない?
282名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:29:05 ID:ebvg7EUK
なんだこの無駄な煽りあい

21歳未満は来るなよ
283名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:29:08 ID:4+dwJbFo
この前の精進男がまた来てるんだろう。
書き込むのは自由なので基本スルーでいけば良い。
284名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:29:58 ID:TX1C16D7
>>280
ああ、丁度良い。お前の事だよ、ただの罵倒ってのは。
煽ってるつもりだろうが自分から墓穴を掘るなんてね。
285名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:31:21 ID:xfuai6dx
読んでみて肌に合わないと感じたなら、以後はNGするなり読み飛ばすなりすりゃあいい。
そもそもSSを読むのは義務じゃないし、職人が書くのも又然りだしな。

つーか、2chやって随分になるけど未だに荒らしとか煽りをする奴の思考が読めない。
連中は他人の足を引っ張ることで喜びを感じられる人種ってやつなのか?
286名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:32:51 ID:ZBRMyRYc
>>279
禿同


ところでここは21禁じゃないのか?明らかに厨房がいる。
287名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:34:25 ID:p+hLLj+C
>>285
多分嫌がらせ
288名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:36:06 ID:Y8LxuTCa
嫌がらせに喜びを感じるが、自分が攻撃されると怒っちゃう困ったちゃんのことです。
289名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:36:48 ID:lZeTi/XH
どういう事だ、俺の記憶が正しければ、ここはエロパロのはずだ。
それだというのに最後に投下されたssから80ものレスが議論ばかり。
いや、議論ともいえない書き込みが多いかな?
290名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:37:16 ID:FV4Gclbf
叩きのための叩きなんて作る人にはウンザリ感しか残らんよ
お金になるわけでもないのに
そういうのも無視して「批評」づらとは片腹痛い
まーこうやって作る人を追い出すのが2chなんだけどねw
291名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:37:51 ID:1H+thFPo
>>289
本当は全く面白くないのに、お互いに面白いねって、言い合うのが同人作品の特徴だよ。
これは、よく言われること。
プロの小説に対して編集者が「同人」と言うときは「最低」とか「存在価値が無い」ということと同義だよ。
では、次の作品は、明日また投下します。たくさんの人の創意工夫が感じられて面白いよ。
同人で傷をなめあう人たちには、リアリティーがある立派過ぎる作品は嫉妬の対象でしかないから面白くないだろうけど、
自分のものより低いレベルの作品を読んで胸をなでおろすより、嫉妬しながらでも高いレベルのものを読むことは大切なことだ。
292名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:39:07 ID:TX1C16D7
>>291のリアリティーだの業界人面してる所を見るに、例の奴が荒らしてたでFA?
293名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:39:16 ID:1H+thFPo
>>288
かなりいらだっているようだけど、2ちゃんねるは、そういうところだよ。
こういう状況を楽しむのも一興かも。
いろいろ嫉妬していろんなことを言ってこさせるような作品を貼りつけるもの楽しいよ。
294名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:39:22 ID:su5WwLiK
もはやここは2chではない。
まあそれはともかく、やはり基本対応策はスルー徹底しか無いかと。
295名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:39:54 ID:1H+thFPo
>>292
優れたものに嫉妬心を抱くのは、下手をすれば人格も何もかも最低まで落ちてしまうことになるけど、
それがいい方向に向かえば、向上心にもつながる。
おれは、向上心の方に期待する。
良い作品を貼ってくれ。
296名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:40:39 ID:TX1C16D7
>>295
コスプレAVマニア乙。
297名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:40:56 ID:1H+thFPo
>>296
心にキズを持っていて素直に反応できないんだろうね。
でも、落ちこぼれが、より悲惨な落ちこぼれを見つけて一時の優越感を味わうように「かわいそうだね」なんてことは言わないよ。
おれは落ちこぼれでもないし、優しいから、こう言ってやろう。
心にキズがあっても、素直に反応できなくても、それでいいんだよ。
298名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:41:55 ID:K/tgpL8O
>>291
完成してるなら今投下してくれよ。
ハルキョンならなお良し。
299名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:42:24 ID:1H+thFPo
>>294
今はこういうスレになってしまったのだから、嫌なら、ここから出て行くしかない。
こういうスレを楽しめるやつだけが、ここに残ればいい。
幸い、ハルヒ関連スレは有り余るほどあるし、新たに作ることもできる。
300名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:42:30 ID:FV4Gclbf
>>297
いやいや自分ルールが世間のすべてだと思ってはイクナイww
301名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:42:52 ID:7UZIXS5j
>>297
なにが言いたいかさっぱりわからん
オマイの独り言こそサイト作ってそこでやれや
302名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:43:00 ID:3FAPWZOp
自分に酔ってる人は1回夜風に当たって頭を冷せ
303名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:43:41 ID:K/tgpL8O
>>297
何でわざわざ「sage」ずに上げるのさ?
sage基本じゃないの?
304名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:44:01 ID:ShKQGx6u
ほどよくジサクジエンで荒らしておいた後にしたり顔で降臨して連続長文オナニー
典型的なマッチポンプ野郎ですねぇw
305名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:44:10 ID:1H+thFPo
>>301
言葉を無くしたね。
叫び声しか出ないなんて、
脳が麻痺している証拠だよ。
怒るな怒るな。
作品を投下しろよ。
おれが評価してやるよ。
足りない部分は補足もしてやるしね。
306名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:45:22 ID:3FAPWZOp
ポエムは自分のサイトでやって下さい
そしてsageろ初心者め
307名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:45:31 ID:lZeTi/XH
俺は今からssか小ネタが投下されるまで一切書き込みをしない
308名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:45:34 ID:ZBRMyRYc
>>295
そんなに言うなら自分で作れば?


後でSS投下しようと思ったがVIPに行くか。こんなとこじゃ投下する気も失せる
309名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:45:49 ID:1H+thFPo
>>298
そんな形で強制されて、だれが従うと思っているのか。
それとも、煽っているのか?
もっと、祭りをにぎわわせと言っているとしか思えない。
多分、期待している人はいるんだろうけど、それがあなたとは。
310名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:45:53 ID:fWPDU1fZ
あ〜チャイナミニのハルヒもいいな〜(´¬`)
311名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:46:15 ID:Y8LxuTCa
>>305
改行が短いからなんかの歌みたいだwwww
312名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:46:57 ID:1H+thFPo
>>308
あんたは、あんたで勝手に作品を投下すればいい。
わたしのをワロタの作品にしてもいいよ。
面白かったら、ワロタしてあげる。
313名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:47:43 ID:1H+thFPo
>>310
わたしはいつも批評をするとき具体的な論拠を明確にしてきました。
「貴方の文章作成能力及び読解力が極端に低く、
 尚且つ集団行動能力も極端に劣っている事が理解できました」
批評はいいとしても、これって論拠無しですが、今後、こういうやり方でいいですか?
314名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:48:30 ID:fWPDU1fZ
>>313
(´・ω・`)知らんがな
315名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:48:48 ID:K/tgpL8O
>>308
12時間後にここに投下して下さいorz

>>309
>>298のどこに強制力があるのか疑問ですが。
ただ自分の希望を書いただけなんだけどなぁ・・・。
316名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:49:08 ID:1H+thFPo
>>314
お前、もっと気の利いた反撃しろよ。
腹が立って冷静でないのが丸見え。
この際、お前が狂って笑わせるくらいの余裕を見せろ。
317名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:50:22 ID:fWPDU1fZ
>>316
そんな事言われても俺は生脚バニーなハルヒとかチャイナミニのハルヒが好きなだけでそれ以外はなにも・・・
318名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:50:40 ID:ShKQGx6u
ageても誰も助けに来てくれないよw
319名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:50:42 ID:K/tgpL8O
>>316
で、何故>>295の時点では下げていたのに今は下げないんですか?
とりあえず下げてくれません?
320名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:50:54 ID:zdyb86Fq
志村〜!>>2〜!>>2〜!
321名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:52:07 ID:3FAPWZOp
>>317
どうせ安価ミスでもしたんじゃね?www
322名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:52:14 ID:Y8LxuTCa
       |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
    /  `´  \ 
     ('A`)      この空気を変えるために誰か投下すればいいんだ!
     ノヽノヽ
       くく

323名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:52:33 ID:K/tgpL8O
ところでテンプレに今度は「sage」必須という常識事項を明記するのはいかがだろうか?
幸い>>2はまだ文字数とか余ってるし。
324名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:53:57 ID:QhqoFO4z
今北ところだけど、これだけ言わせてくれ



お ま え ら そ れ で も 成 人 か?

煽りに煽り返したって火に気化ガソリンを注いでダイナマイトを入れるようなもんだろう。
あとこれにもう一度目を通せ
>Q煽られたりしたんだけど…
>Aそこは閉鎖空間です。 普通の人ならまず気にしません。 あなたも干渉はしないで下さい。

>Q俺、文才無いんだけど…
>A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…

取り乱してスマン、せっかくSSが投下されたかと思ってきてみればこんな状況だったので。
325名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:54:03 ID:1H+thFPo
とにかく作品を貼れよ。
ここで妥当な評価レスを貼って維持してるのは、おれだけか?
おれ独りで支えてるのか。
感謝しなよ。
まあ、とにかく作品を貼れよ。
ねたんでばかりいたら、精神を病むよ。
326名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:54:23 ID:NNmiqFWC
もういい加減にしましょうよ
きっとこの人は実生活でいやなことがあって、周りに当り散らさないと精神の均衡が保てなくなってるんですよ
どうやら自分の『批評もどき』を『素晴らしい作品』と思っているようなふしが見受けられ、
到底現在まともな日本語が通じる状態だとは思えません
327名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:54:29 ID:FV4Gclbf
>>311
こんなにざんしんなポエムが書けるのだから確かにすばらしい才能だw
曲をつけたくなった
328名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:55:31 ID:K/tgpL8O
>>325
だから下げてください。
このスレを支えていると仰るんでしたら、この程度容易だと思いますが。
329名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:55:47 ID:ZBRMyRYc
>>315
すまん。ここには投下したくない。と言うか俺のを投下して荒れるのは御免だからな。すまない
330名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:56:00 ID:uAPhHqhs
ここまであからさまな風景をリアルで見たのは初めてだなぁ。ところで、

犬耳ルックの阪中とかどぉょ(ボソッ
331名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:56:44 ID:3FAPWZOp
本格的に精神病患者っぽいな…ID:1H+thFPo
とりあえず中学生でもsageはできると思うからsageようね
332名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:57:01 ID:7UZIXS5j
病気持ちに何言っても無駄だな
333名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:57:11 ID:TX1C16D7
むしろテンプレに入れるべきはこのリンク

PINK削除依頼(仮)@bbspink掲示板
http://sakura02.bbspink.com/housekeeping/

書き込む前に。。。
http://info.2ch.net/before.html

どんなに自己正当化しようと、誰が荒らしか「判断」するのはここ。誰でもない運営の人。
当然エロパロ板の削除も可能。ちなみに削除依頼にはテンプレがあるので注意されたし。
334名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:57:35 ID:1H+thFPo
>>329
このスレを放棄しなさい。もう、あんたのスレじゃないんだから。
もう、独り芝居するのも疲れたはず。
335名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:57:50 ID:TX1C16D7
http://info.2ch.net/before.html

頭のおかしな人には気をつけましょう

利用者が増えるに従って、頭のおかしな人もそれなりに出没するようになって来ています。
頭のおかしな人に関わるとなにかと面倒なことが起こる可能性があるので、注意しましょう。


頭のおかしな人の判定基準

・「みんなの意見」「他の人もそう思ってる」など、自分の意見なのに他人もそう思ってると力説する人
 他人が自分とは違うという事実が受け入れられない人です。自分の意見が通らないとコピペや荒らしなど
 無茶をし始めるので見かけたら放置してください。

・根拠もなく、他人を見下したり、差別したりする人、自分で自分を褒める人
 他人を見下すことで自分を慰めようとする人です。実生活で他人に褒めてもらう機会がないが
 プライドだけは高いとか、匿名の掲示板しか話し相手のいない人です。可哀想なので放置してください。

・自分の感情だけ書く人
「〜〜がムカツク」とか自分の感情を掲示板に書くことに意味があると思っている人です。
何がどのようにムカツクのか論理的に書いてあれば、他人が読んでも意味のある文章になりますが、
そういった論理的思考の出来ない人です。もうちょっと賢くなるまでは放置してあげてください。


ものの見事に該当してて吹いたw
336名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:58:19 ID:K/tgpL8O
>>315
そうですか。まぁ広いネット上とは言え、タイトルor場所が分れば捜索は簡単。
VIPでお待ちしております(VIP行ったこと無いけどwww)。
で、主カップリングは?(ここ重要。)
337名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:58:44 ID:1H+thFPo
>>332
相当悔しいんだね。
呆れていたら、普通、無視するのにね。
次はどんな感想を貰えるか楽しみで無視できないんだね。
自分を偽らない方が精神の健康のためにいいよ。
338名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:59:10 ID:fWPDU1fZ
>>330
(´・ω・`)俺は裸エプロンの朝倉の方が・・・
339336:2006/09/10(日) 22:59:20 ID:K/tgpL8O
ぐおお、自分にレスしてどうする愚か者。
>>366>>329宛てだよ♪
340名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 22:59:42 ID:1H+thFPo
>>335
「頭のおかしな人」って言うこと=「根拠もなく、他人を見下したり、差別したりする」こと
じゃないの?
同時に、「他人を見下すことで自分を慰めようとする」ことじゃないの?
また、そういう輩って「プライドだけは高いとか、匿名の掲示板しか話し相手のいない人」のことじゃないの?
これは主観的な解釈じゃなく、「頭のおかしな人」って差別用語を吐き出すことから導き出される結論ですね。
まあ、「頭のおかしな人」っていう言い方も、こういう異常な趣味の持ち主のスレッド・ボードでは正義かもしれないね。
でも、それはそれでいいと思うよ。世間で認められなくて、2ちゃんねる用語を駆使して社会で成功している人たちを見下してガス抜きするのも、
こういうところに生息する輩が現実に犯罪を起こさないためには役立っているかもしれないね。
これこそが麻生大臣がおっしゃっていた「u Japan」の世界かな?
どこでも、だれでも、特に異常者がガス抜きができる社会、そして日本、それが大臣が提唱する「ユビキタス日本」なんだね。
ちなみに「u Japan」って「e Japan」の次の段階なんだって。
「e Japan」は2006年までってことだよ。
麻生大臣、「u Japan」はまだマスコミに認められていないけど、応援するよ。
341名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:00:55 ID:1H+thFPo
このスレが作品発表のスレじゃなく、
2ちゃんねらーの醜さを表現するスレになってしまったなんて、
悲しいことですね。
でも、それが2ちゃんねるなんですね。
脳内妄想=ハルヒ小説の投下をしないと、このスレ、タイトルと別物になってしまうよ。
342名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:02:24 ID:TX1C16D7

それじゃ、削除依頼出すから。これ以上反応すると通らないかも知れないんで何を言おうと無視宜しく
343名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:02:37 ID:K/tgpL8O
>>340
このスレで意見を言ういじょう、下げるのは必須だと思いますが?
麻生大臣を支持する点では同意しますが、せめて下げて頂きたい。
344名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:02:50 ID:QhqoFO4z
>>341
ちょっと待ってくれ。
人柱として今必死に小ネタかいてるから
345名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:02:51 ID:1H+thFPo
>>342
かなり怒っている感じがするけど、おれにはよく分からん。
「アク禁」って、金玉のアクをどうかすることですか?
まさか、おれの金玉を取るとか。
そんなことをされたら、ニューハーフになっちゃうよ。
346名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:03:30 ID:K/tgpL8O
>>345
下げてください。
347名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:04:13 ID:1H+thFPo
削除依頼すると、IPアドレスが晒されるって本当ですか?
削除依頼して、なんでIPアドレスが晒されないといけなんですか?
IPアドレス晒すの、やめさせろよ。
ここのレスの削除依頼できないじゃん。
348名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:04:21 ID:uAPhHqhs
>>338つまり『消失』のおでん持って長門宅に行った時にその格好でキョンとうわなにをやqあwせrftgyふじこlp
349名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:04:36 ID:zdyb86Fq
>>338
俺は犬耳長門のが……
350名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:05:06 ID:ZBRMyRYc
>>336プリンと検索して下さい

もういい加減止めよう。ホントに誰も投下しなくなるよ。
351名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:05:11 ID:3FAPWZOp
俺はうさみみ鶴屋さんが・・・
352名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:05:37 ID:1H+thFPo
通報とか削除とか依頼するときに2ちゃんねるに言っておいた方がいいよ。
なんで個人情報晒さないといけないのか、って。
まあ、2ちゃんねるとしては集めてるんだよ。そういう連中の情報を。
いろいろ利用価値があるからね。
それがいい場合もあるし、悪い場合もある。
利用の仕方は2ちゃんねるの思い通り。
353名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:05:55 ID:FV4Gclbf
作る人がんがって
楽しみにしてますヽ(´ー`)ノ
354名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:06:06 ID:eqfH5yu1
あれ?ループタイムも完結してしまったのか。
追い出しにあったコンピ研の逆襲とか想像していたんだがなあ。

ともかく作者さん、おもしろかったよ。おつかれさん。
355名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:06:12 ID:1H+thFPo
>>342
まあ、おれが晒さなくても、2ちゃんねるが削除版で、削除依頼したやつのIPアドレスを丁寧に晒してくれているから、
興味のあるやつは見に行け。
ついでに、そのIPアドレスからいろいろ調べてくれるスレがあるから、そこでそのIPアドレスを貼ってみろ。
お前のIPアドレスなんて、アドレスそのものに地名が出てるぞ。調べる必要もない。それに続くアドレスも調べやすいコードになっている。
じぶんのIPアドレスをよく見たことがあるか?
356名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:06:27 ID:TX1C16D7
ちょっと聞きたいんだが、削除対象はコスプレAVオタクの書き込みだけで良い?
なんだかんだで最初の荒らしからかなり流れちゃったから、分かり易い奴だけで良いよな
357名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:06:49 ID:ShKQGx6u
IPアドレスw
358名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:06:50 ID:K/tgpL8O
>>350
む?
タイトルがプリンなのか?




・・・・・・・・・すいません冗談です。もう投下しましたか?
359名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:07:34 ID:1H+thFPo
>>356
おれは心配してやってるんだよ。
IPアドレス晒されるって、個人情報保護法にも抵触するって解釈されてるしね。
実害があるってことだよ。
それが、なぜか、2ちゃんねるの削除板では晒されることになっている。
削除人のは晒されないのにね。削除依頼者だけが晒される。
360名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:07:49 ID:cKwP2DEC
今こそ純ちゃんの出番だ!
361名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:08:25 ID:ebvg7EUK
>>356
それでいいよ
362名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:08:26 ID:FV4Gclbf
>>356
レスされて会話が成立しちゃったりすると削除しにくいって聞いたことあるから、
わかりやすいのだけどもいいんじゃない?
363名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:08:55 ID:1H+thFPo
おれのお陰だな。
スレが伸びているのは。
おれがいなかったら、こんなスレ、今は無いぞ。
おれ以外のまともな批評なんて、ほとんどないじゃないか。
それに、ここはエロバロ板だ。
エロパロと言えるのはおれの作品だけだ。
おれ以外のは削除したいけど、IPアドレスを晒してまではなあ。
364名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:09:01 ID:K/tgpL8O
>>356
構わないと思いますよ。それでお願いします。
せめて下げてくれればまだ許せるのになぁ(個人的には)
365名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:09:39 ID:TX1C16D7
>>361
おk

>>362
それは俺も聞いた事があるんだけど、なんかめんどくさいからなぁ。
削除人側で「これは残します」「これは削除します」って判断してくれるし、取り合えず全部で良いっしょ
366名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:10:21 ID:3FAPWZOp
>>365
んヨロヨロ
367名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:10:35 ID:K/tgpL8O
もういっそ250以降を全部削除してもらっちゃえば?
別に実のある話はないんだろうし。
368名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:10:39 ID:1H+thFPo
>>356
410 :名無しさん@ピンキー:06/09/04 22:55 HOST:アルファベット5文字数字3文字.県名-ip.dti.ne.jp数字4けた×4
削除対象アドレス:

って感じだった。

数字4けた×4の部分が特に重要で、調べればかなり絞り込める。
パソコンへの侵入も可能になる。
2ちゃんねるは、侵入被害に遭った場合はどんな補償をしてくれるのかな?

プロバイダーがあほなら、手を尽くせば、個人が特定できる。
特に地方のプロバイダーは、そのへんが甘い。
369名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:11:05 ID:FV4Gclbf
>>365
了解です。乙です
370名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:12:29 ID:1H+thFPo
>>367
それなら、それで、これまで通りということでいいんじゃないでしょうか?
なんか、その言い方って、単なる嫌みじゃないですか。
まあ、それはそれで骨のあるスレということで。
今後ともよろしく。
371名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:12:40 ID:uAPhHqhs
>>360
     〃`⌒ヽ. 〜♪
     彡//~ヾゝ ( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
     レ´ヮ`ノリ(_____)
     (   つつ
     (_⌒ヽ
 ⌒Y⌒  ,)ノ `J

         〃`⌒ヽ.     ファサァ
        彡//~ヾゝ
         レ´ヮ`ノリ       ))
         /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
        ノ   )        \ ))
       (__丿\ヽ ::    ノ:::: )
           丿        ,:'  ))
        (( (___,,.;:-−''"´``'‐'

            〃`⌒ヽ.
           彡//~ヾゝ
            レ´ヮ`ノリ <ID:1H+thFPoさあどうぞ
      パンパン /  _ノ⌒⌒⌒`〜、_
       ε( ̄⊂人 //⌒   ノ  ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃


こうですか、わかりません><
372名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:14:33 ID:1H+thFPo
>>371
ここのスレは、わたしに任せてください。
責任を持って伸ばしますから
373名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:15:56 ID:RUxpo9TB
よ〜し、おじさんも批評。

>言葉を無くしたね。
まず、ここでアンカー先の内容を否定しているね。

>叫び声しか出ないなんて、 脳が麻痺している証拠だよ。
これは、一寸意味が取り難い。相手の人格否定なんだろうけど、読み手に
対する配慮が足りないように感じたなぁ。

>怒るな怒るな。
>作品を投下しろよ。
>おれが評価してやるよ。
うん、この流れは良いよ、GJ!

>足りない部分は補足もしてやるしね。
蛇足だなぁ。前の良い流れを切るとまでは言わないけど、なんだか弱含みに
受け取られてしまうぞ?
374名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:16:43 ID:TX1C16D7
>>373
頼むから反応しないでくれ、そうすると構ってる事になって削除が通り辛い

今専ブラでIDから書き込み抽出してる
375名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:17:38 ID:hRmkBoar
つーかID変えたんじゃねえ?
376名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:18:42 ID:1H+thFPo
>>373
一応、このスレの目的に合ってきたな。
でも、腹立ち紛れに書いているのが丸分かりで今ひとつ。
冷静になって、一工夫が欲しい。
笑えるのを頼む。
377139:2006/09/10(日) 23:19:09 ID:zhWZmO7d
待て待て待て待て待て待てーーーーーい!!!!!
なんだこの修羅場は!とりあえず甘いものを食べて落ち着け!
そして批判がどうのこうのといってるが本当に辛いのは
リアクションの薄かった時だ。
とりあえずageてる人。sageがルールなのでsageてね。
378名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:19:42 ID:49M+inIv
どーでもいいがおまえらが「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品を愛してるという事はわかった
じゃなきゃここまで熱くならねえ
379名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:20:31 ID:1H+thFPo
>>378
それはそうだけど、スレの流れのなかで、そうなってしまいました。
でも、いろいろ煽りばっかりして、作品投下しないのもスレ違いだと思うけど。
でも、こうも解釈できます。
ここは、スレ違いがテーマのスレだって。
だって、もう、そうなっているし。
その方が、スレがよく伸びる感じだしね。
物事は否定的に見ずに、希望を持って、未来を見つめよう。

あっ、なんか、宗教がかってきましたね。
そうか、ここは宗教関係のスレだったんだ。
380名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:20:34 ID:TX1C16D7
381名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:21:13 ID:TX1C16D7
382名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:21:18 ID:p1Uof5vy
みんなはSSを読みたいのであって批評を読みたいわけじゃないのに、、、
無駄にスレを伸ばさないでほしいよ
383名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:21:31 ID:RUxpo9TB
>>374
悪い。
なんか小ネタでも書いてくるわ。
384名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:22:04 ID:NO/F1Okk
実の無いレスしか無くなった辺りから、黙って見ていた1分前の俺に比べれば、
約>220-384は皆アホだと言える。
385名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:22:09 ID:1H+thFPo
このスレ、反応がいいから好き。
イライラしているのがよく分かっていい。
でも、イライラばっかりじゃあだめだよ。
パロディー用の作文も投下してね。
386名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:22:45 ID:1H+thFPo
IPアドレスが出ている削除スレに行ってみて調べたんだけど、YahooBBって意外に少ないね。
加入者が多いっていうから、ヤフーをプロバイダーにしている人がもっと多いと思っていた。
387名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:23:04 ID:FV4Gclbf
>>377
さっきからアイス食べてるお。三つほど。長門のごとくぱくぱくぱくぱく
388名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:23:14 ID:TX1C16D7
389名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:23:18 ID:1H+thFPo
>>382は恩知らずですね。
わたしがスレの流れを作ってあげているのに。
390139:2006/09/10(日) 23:23:19 ID:zhWZmO7d
>>385
あんた・・・。何者だ?
391名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:24:15 ID:K/tgpL8O
392名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:24:37 ID:FV4Gclbf
>>388
乙です(・∀・)ノシ
393名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:25:03 ID:ebvg7EUK
>>388
394名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:25:12 ID:1H+thFPo
>>139さんみたいなウンコ臭い文章には憧れます…。
そこまでのぷ〜ん才、どうやったら付けられるのやら。
395名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:25:40 ID:QhqoFO4z
とりあえずエロ目的で書いてたのを改変して人柱投下

「キョンくんキョンくん、お風呂壊れたから今日は銭湯だってー」
妹がお風呂セットを持って部屋に乱入してきた。一日くらい入らなくたってどうでもいいんだが…
「そんなこと言わずい行こーよ」
そんな妹に引っ張られて着いたのが銭湯。 煙突のそびえ立つ古風な感じだ。 ハルヒがいたら「いかにも幽霊とかがいそうな雰囲気」なんて言いそうだな。
「いかにも幽霊がいそうな雰囲気だわ」
そうだな。  …って俺は即座に真横を見た。そこには洗面器片手に不適に微笑むハルヒが居たんだが、何でお前がいる?
「何でって、ウチのお風呂が壊れたから仕方無しにここに来たのよ。 昔はよく来てたしね」
「さぁ、早く行くわよ。 妹ちゃんはこっちね。 一緒に垢舐めを探すわよ」
そんなもん探して出てきた日にゃ閉店だろう。 と心の中でツッコミを入れながら俺は『男』と書かれた暖簾をくぐった。
396名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:26:34 ID:QhqoFO4z
「おやぁ、誰かと思えばキョン君じゃないかいっ! こんなとこに来るなんて珍しいねっ!」
暖簾をくぐってなんと鶴屋さんだ。 いつもと変わらぬ十万ミリワットの笑顔を見せて番台に立っていた。
「風呂が壊れましてね。 でも鶴屋さんもここで何をしてるんですか?」
「見ての通り店番にょろ。 たまにこーやって立たせてもらってるのさっ! おぉ、ハルにゃんと妹ちゃんも一緒かい。 でも家族割引は無いんだよねぇ」
反対側を見てさらにテンションが上がったようだ。 
「あ、キョン、あたしの分も払っといて。 妹ちゃんはこっちに任せといていいから」
「お、おいっ」
妹の「ハルにゃんとお風呂ー、ハルにゃんとお風呂ー」という声が遠ざかるのを確認してサイフを出した。 やれやれ、妹の世話料として払っとくか。
「じゃあ特別に3人で500円っさ、 あ、ロッカーのカギはちゃんと持っといておくれよっ」
俺はサイフから野口一人を取り出し鶴屋さんに献上した。
「あいよっ、500円のおつりっさ。 今日はお客さんが妙に少ないからがっつり入れるからねっ」
鶴屋さんの笑顔に何か不思議なものを感じ俺は脱衣所に向かった。

脱いでいる最中に鶴屋さんが番台から乗り出して、「眼福だねぇ」などと冗談を飛ばしてたのは置いといて、俺は風呂場の扉を開けた。
「こらっ、走らないの、コケるわよ。 あ、その前にまず体を洗って。 ほらこっちに来て…」
などという声が壁を隔てた向こう側から聞こえてくる。 これは200円じゃ足りんな。 後でハルヒにはジュースでも買ってやるか。
俺は蛇口の前に腰かけ、体を洗うかと思い石鹸を取り出したところで湯船から声をかけられた。
「おやおや、こんなところで奇遇ですね」
古泉のニヤケ面が湯船に浮かんでいた。 という事はだ。
「あ、みくるちゃん! それに有希もいるじゃない。 奇遇ねぇ」
ここまでくると奇遇じゃなく何かハルヒ的な力が原因だと思うが…
「そうですね。 でもこれくらいですむならこちらとしてもありがたいですね」
それなら俺の家の風呂の修理代を出してくれ。
「それは流石に… おっと僕はこれで失礼しますよ。 男の長湯はみっともないですからね」
そう言って古泉は湯船から上がる。 おい、前くらい隠せ!

とりあえず一通り洗い終わり、俺も湯船につかることにした。 ふぅ、一日の疲れが吹っ飛ぶな…
「みくるちゃん、まった胸がおおきくなったんじゃないの? ちょっともませてよ」
「ふえっ、す、涼宮さぁーん や、ちょっと、あ…」
「ほら、じたばたしないの。 あ、妹ちゃんもさわってみる? 大きいわよー」
「わーい、さわるー」
わーい… じゃねぇだろ。 ハルヒの奴何やってんだ。
「ちょっと有希。 あなたも端っこで本を読んでないでこっちに来なさいよ それにお風呂の中ではバスタオルをとりなさいよ」
長門の奴、こんなところにまで本を持ってきてるのか?
「そうそう、それでいいのよ ところでみくるちゃん。 何食べたらこんなんになるのよー 教えなさい」
「ひやぁぁ、ふふ普通ですよぉーっ」
「嘘ね。 普通の生活でこんなんになる訳ないわ。 早く教えないと…」
「あっ、いやっ…」
朝比奈さんが妙に色っぽい声を出し始めたところで、妙に感覚が不安定になった。 朝比奈さんの声にめまいを覚えたわけではなく、典型的な……


俺のめが、さめたのは夜も遅くの10時半。
いつの間にか服を着てたり、腰の辺りが痛かったりするが、鶴屋さんの言うところによると、
「あたしがのぼせた後ここまで運んだんだけどさっ、運ぶ時に落としちゃったんだよ。 ゴメンっさ!」だそうで。
何か脱力感を背負いながら俺は帰路に着いた。 明日、動けるのか? コレ…
終?
397名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:26:42 ID:su5WwLiK
反応する人、煽る人も諸共にスルーが一番。
398名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:27:15 ID:1H+thFPo
>>388
スレの趣旨に一番忠実なのにポアするなんて、
いくらオウム真理教だからってひどい。
麻原さんの指示ですか?
399139:2006/09/10(日) 23:27:49 ID:zhWZmO7d
>>397
大人の発言だな。
やっぱスルーが一番だ。
400名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:27:52 ID:1H+thFPo
>>397
かなりカッカしておられるようですが、オウム真理教関係の方ですか?
401名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:28:22 ID:1litbqUn
この際キョン×古泉でもイイヨー
402名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:28:34 ID:3FAPWZOp
>>399
それでいつまでコテつけてるの?
403139:2006/09/10(日) 23:29:01 ID:zhWZmO7d
>>400
とりあえず落ち着け。
404名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:29:43 ID:FV4Gclbf
>>395-396
ふいんきイイヨ(・∀・)イイヨー
405名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:29:58 ID:ebvg7EUK
>>403
相手すんな。あとコテ外せ
406名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:30:05 ID:hRmkBoar
ID:zhWZmO7dも同類か
407名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:30:13 ID:zhWZmO7d
>>403
じゃあ消すよ。すまない。
408名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:30:41 ID:K/tgpL8O
>>388
お疲れ様です。ありがとうございました。
409名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:30:44 ID:1H+thFPo
>>403
ここは、オウム真理教みたいな人たちによる脅迫と差別発言と汚物表現のスレですか?

って、犯罪じゃない?
410名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:31:53 ID:QhqoFO4z
>>396
本当だったら鶴屋さんのお風呂サービスが展開されたはずなんだけど、改変したため名残だけ残す事に…
にょろーん(´・ω・`)
411名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:32:52 ID:K/tgpL8O
>>395-396
お疲れ様です。
ホントは続きがあったんですよね?
完成版が読みたいよ〜。・°°・(>_<)・°°・。
412名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:32:57 ID:UR77qK+g
荒らしはさー別にどーでもいーんだ。ほっとけば。なんか荒らしたい理由があるんだろうしねー。別にその理由知りたいとも思わないしねー。
ただそれをスルーできない子がねー困るよねー。本人真面目なつもりだから余計にねー。荒らしを喜ばせるだけなのにねー。なかなか分かってくれないよねー。
スレ伸びてたから喜び勇んで来た俺の気持ちはどこに行けばいいんだろうねー…
413名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:33:41 ID:C6o8LFOg
>>410
スレが落ち着いたら完全版として書いてよ
414名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:33:46 ID:zhWZmO7d
>>406
安心してくれ。荒らすつもりは全くない。
何も気にさわる事は言わないよ。
>>395-396
ありがとうございます。
415名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:34:24 ID:aHRm5asa
殺伐としてますね。
みくるかわいいよみくる
416名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:34:26 ID:ZBRMyRYc
プリンスレも荒れてるな。お蔵入りするか……

>>395
乙。
417名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:34:55 ID:eW7GEKRi
>>395
ハルヒたちの銭湯のSSって初めて見たよ。新鮮な感じがした。
キョンが入っていくあたり、鶴屋さんとのひと絡みがあれば、と妄想した。
418名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:34:56 ID:uAPhHqhs
>>410落ち着いた時に書いてみたくなったら修正版書いたらいいですよ
今後とっても期待してます♪
419名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:36:24 ID:1H+thFPo
>>395
よくぞここまで書ききってくれました。
でも小学生にどこまで通用するかが…(溜息)。


ココはオトナの為の掲示板ですよ。
インターネットで遊ぶ楽しさを見付けて間もないでしょうけど、
人様にお出しできるレベルでない駄文を得意げに投下するのは恥ずかしいだけですよ。

分かったら夜更かしせずに寝なさい。頭が悪くなっちゃいますよ。
420名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:37:13 ID:TX1C16D7
5 :名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:36:36 ID:yJz8wFfT0
削除対象アドレス:
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157727238/
291,293,295,297,299,305,309,312,313,316,325,331,334,337,340,341,345,
347,352,355,359,363,368,370,372,376,379,385,386,389,394,398,400,409

削除理由・詳細・その他:
4.投稿目的による削除対象
5.掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿

第三者を不快にする暴言、及び議論または会話が成立しないほどの状態



おk
421名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:37:18 ID:K/tgpL8O
>>416
お蔵入りなんて勿体無いよ(>_<)
後日落ち着いた日にでも投下すれば良いさ〜
もしくはどこかのうpロダにさえ上げてもらえればどこまでも追って行きますよ〜
422名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:37:56 ID:zhWZmO7d
>>420
乙。
423名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:38:00 ID:eW7GEKRi
>>410
……ってやっぱりあるんですね! wktkして待ってますよー。
424名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:38:25 ID:K/tgpL8O
>>420
大変お疲れ様です。本当にありがとうございました。
425名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:38:59 ID:3FAPWZOp
>>420
426名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:39:37 ID:1H+thFPo
このスレって、わたし以外ほとんど作品の評価が無いようですけど、
本当は自分自身の性格の歪みを発表するスレだったんですか?
そういう趣旨なら、わたしのはスレ違いかも。
でも、性格歪み発表スレなんてどこにも書いていないよ。
パロディーを書くスレだと思っていたんですけど。
427名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:40:15 ID:su5WwLiK
>>395-396
乙ー。
いつか完全版の投下が来るねを期待して待ってます。
428名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:40:22 ID:eW7GEKRi
>>420
こんな時間帯に乙です。
429名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:40:24 ID:1H+thFPo
>>414
エロパロ小説っていうのは、キャラクターなどの設定はそのままに、
自分好みのシチュやプレイを書くものだと思ってた・・・・んだけど・・・。
430名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:41:06 ID:H+HjqF8E
>>420
乙。
こっから先のは逐次メモっておくか……
431名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:41:10 ID:uAPhHqhs
>>420略すことも阻まれるぐらいの思いです。では、深い感情を込めて……乙!!!(アレ?
432名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:43:00 ID:K/tgpL8O
>>431
もはや乙は1つの日本語なのか・・・。
433名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:43:34 ID:1H+thFPo
とりあえず投下する場合はちゃんと完成させてから投下してくださいね。
今後の成長につながるような的確な評価をして上げますから。
ここにはずっと駐在させていただきますので今後ともよろしくお願いいたします。
434名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:45:04 ID:su5WwLiK
>>420
乙です。
ホントにご苦労様でした。
435名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:45:30 ID:zhWZmO7d
>>432
「乙」はこのために生まれたような漢字ですな。
436名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:51:10 ID:TX1C16D7
谷川流スレッド設立に伴う所信表明

我がスレッドでは、谷川流作品のSSを広く募集しています。
過去にエロいSSを書いたことがある人
今現在、とても萌え萌えなSSを書いている人
遠からず、すばらしいSSを書く予定がある人
そういう人が居たら、このスレッドに書き込むと良いです。
たちどころにレスがつくでしょう。
ただし、他の作品のSSでは駄目です。
谷川流作品じゃないといけません。注意してください。

■前スレ■
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 29章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157727238/

■過去ログ■
http://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/210.html

■これまでに投下されたSSの保管場所■
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

涼宮ハルヒのSS保管庫 予備
http://haluhi9000.h.fc2.com/

■荒らしについて■
削除依頼対象です。反応すると削除人に「荒らしに構っている」と判断されてしまい、
削除されない場合があります。21歳以上なら必ずスルーしましょう。

PINK削除依頼(仮)@bbspink掲示板
http://sakura02.bbspink.com/housekeeping/

書き込む前に。。。
http://info.2ch.net/before.html
437名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:51:58 ID:TX1C16D7
ちょっとテンプレをいじってみたんだがどうだろう。可能ならこちらを使って欲しいんだが
438名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:52:13 ID:1H+thFPo
職人様の投下お待ちしてます。
こちらも腕を振るって評価させてもらいますので。
周囲の雑音は気にしないでくださいね。
439名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:52:50 ID:uAPhHqhs
いいと思うよー
440名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:53:43 ID:K/tgpL8O
>>436
あと「sage」も明記するべきではないでしょうか?
441名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:54:48 ID:QhqoFO4z
>>440
それは>>2でいいかと
442名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:55:03 ID:zhWZmO7d
>>440
確かに。sageは基本的なルールですからね。
443名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:55:58 ID:1H+thFPo
投下はまだですか?
こちらはいつでも準備万端でお待ちしておりますのでいつでもどうぞ。
444名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:00:07 ID:QhqoFO4z
Q俺、文才無いんだけど…
A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…

評価云々言ってる奴は、これの意味を100回読んで考えてください
445名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:00:33 ID:4Ji+dtFS
>>443
貴方の作品が読みたいです。
持てる限りの力で評価させていただきますので、どうぞ
よろしくお願いします。
446名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:00:49 ID:zAPg3hmT
                /⌒ヽ _ -─────- 、  r‐、
                 /:/ i:::( _ -─────-  _) /:∩j
                   /:/  i:::jL -─  ─  ‐- .  /:/ }:|
              |::| _ .j::j              `ヽ /::|
                 / `ヽ/:/ /                \i
           //   V /   / /     ハ       ヽ
              / / .′   i/ / // / ′ i   .′i i i   i  '.
          / / /    j ノ i // ァ 7フ7メ、 /   i i i ii  i  i
.          / / /    ノ.イi  i レ ,ィ 〒_//  //iノノi   i  ∧
         i / /   / /i|  l i{i i::::トz'/    z=、 i  / / ハ
         N .′/ / i |  | |  L::し      /トz'i}′/ ,/ / ハ
.         /:/レ´/:/ i  | |  | | ''''        i:::ソ/ / .イ ,ヘ  i l
        /:/   /:/  |i从 i j ,小     「 フ '''' /7フ爪 ノノ ,}}ヽ. i
.       /:/   /:/   レjハ i iレ'{  >  _  イレレソノ/  i:i ソ
      /:/   /:/        Nv'レ仄Hニニ, rァ ´ ̄ ̄`Y´    /:l
.     /:/   /:/       ┌─‐レ′ヽ //:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:|    /:/
    /:/   /: ′     r===≧≦ //:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|  ィ:/
     レ′  {ノ       }}  彳〃ヾ {i{:〉/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|彡'
         _  -‐==≠彡'〃  ヾji':.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
.    -==…  ̄ ̄  フ:.:.{/i i     i::.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
  ((´____ -‐=彡r ´i   ゝ ___」:.::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./l
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              /.:.V.:.:.:.\.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/\
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            /:.:.:.:.:.:.ノi:.:.:.:.:.:(:ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ `Y´厂 ̄   、  \ \
.        /:.:.:.:.:.:/ ノ:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i  i レ′      \       \
.        /:.:.:.:ノ ̄ / `ヽ:.:/i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|  /   \       \    ノノ>


ドクロちゃんがこのスレに興味を持ったようです
447名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:01:06 ID:BI75YTx+
だから構うなよ21歳以上なら
448名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:01:37 ID:ia4b5cqc
Qレスする前に気をつけてなきゃいけない事ってある?
AE-mailの覧に『sage』と書いておくのを忘れるな。これは僕にとっても規定事項だ。

こんな感じだったり?いや、原作貸してて手元に無いからうろ覚えなんだ。申し訳ないが修正ヨロ
他キャラでもいいし……
449名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:02:28 ID:+UaCh5Ln
流れを変えてブルマ談義。

北高のブルマって上履きやジャージと一緒で学年によって色が違うよな。
するとみくるや鶴屋さんが3年になったら緑色のブルマになるのか……
ちょっと嫌かも試練。
450名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:04:48 ID:Lci+luys
いや、学年で変わるんじゃなくて入学年度で変わるのかもよ?
3年が卒業したら新1年が緑色
451名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:05:11 ID:ce2rU+BI
>>449
いや、学年で決まってるんじゃなく、その年ごとで決まってると思う。
つまり1年が青とかじゃなくて、ハルヒとかの学年が青なんだよ。
452名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:05:42 ID:dYxk/95B
954 :イラストに騙された名無しさん :2006/09/11(月) 00:04:36 ID:7kWUUVdi
SSスレで嵐を放置できないあまりの厨房っぷりに絶望した。


おまいら、ここまで言われて恥ずかしくないのか?
453名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:06:02 ID:PWK8CAkD
>>449
やっぱりブルマは男のロマンですな。
454名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:06:58 ID:PWK8CAkD
>>452
言いたい奴には言わせておけばいいんです。
気がついたらいなくなるんですから。
455名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:08:38 ID:QkndA4T3
>>453
でも、ベジータに寝取られるんだぜ
456名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:09:33 ID:t8Noj52r
>>454
煽りだから反応せずにスルー汁
457名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:09:52 ID:V/weFllF
ブルマは断然紺色ですよ(`・ω・´)
458名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:11:04 ID:xQxj6Lqd
>>451
俺もそう思うよ。
俺の高校は入学した時に体操服とスリッパの色が決まって、それで
3年間通した。で、卒業したら次の新入生が俺の学年の色を受け継ぐ
感じ。だからOBとかと会うと「スリッパ何色だった?」みたいな
話をよくしたものだ。
459名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:12:35 ID:uJEGre4E
そういやジャージの色が学年ごとに違ったな。赤、青、緑。
460名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:12:43 ID:PWK8CAkD
>>457
俺は赤か緑派ですね。。
461名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:13:06 ID:ptUgeV08
スリッパGJ
462名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:14:07 ID:PWK8CAkD
>>456
不覚です・・・。吊ってきます。
463名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:14:11 ID:9vpHt1/t
スリッパと聞くとトイレを思い出す。俺の学校トイレに何故か専用スリッパがあった。
ちゃんとWCってかいてあるやつw
464名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:14:22 ID:/VD1nsrn
カエルとアズキなどと呼ばれるよりは、青の学年に当たりたいものよ。
465名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:14:49 ID:myu/c4PD
>>445
とにかく、元の作品がないとパロディーがつくれないじゃないですか。
頑張ってくださいね。
466名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:14:55 ID:+UaCh5Ln
すまん冷静に考えればそうだ
進級するたびに新しい色に買い換えてたらキリがないもんな。
ブルマはやっぱ紺色がいいな。>>457に同意。
467名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:16:05 ID:ptUgeV08
464
カワイソスギルwww
468名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:16:29 ID:PWK8CAkD
読んでないのに来た人ハケーン。
469名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:19:48 ID:gZtwj6FJ
>>468
>>436新規追加部分参照。
470名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:20:29 ID:PWK8CAkD
・・・あ!またやってしまった!
471名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:21:31 ID:RRQvnS0O
みんなが賞賛してるのに一人だけ難癖付けてる奴って
きっと大勢の中で俺だけ違うこと言っててカコイイ!とか思ってるんだろうな。

寂しい人だね…
472名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:23:06 ID:ia4b5cqc
逆に考えるんだ>>455「サイヤ人もブルマ萌え」と考えるんだ
473名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:23:41 ID:PWK8CAkD
>>471
まあ、いくら本当に21を超えてても直せない癖はありますからね・・・。
474名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:27:27 ID:VB/+Rn2V
>>436

書かずともそうするのが本当なんだが……。
この様子では仕方ないか。
475名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:28:39 ID:9vpHt1/t
人生いろいろ、人間それぞれ
べジータとブルマは別れるし
キョンはおっぱい星人だ
476名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:29:24 ID:PWK8CAkD
>>475
ポニー星人ではなく?
477名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:31:56 ID:9vpHt1/t
>>476
ポニーはデフォ。それは彼にとっての規定事項。
478名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:33:45 ID:PWK8CAkD
>>477
なるほど。それに加えおっぱい好きか。納得。
479 ◆q9KnqOexXI :2006/09/11(月) 00:33:52 ID:DGW9pMsk
作者は黙って投下が基本だと信じている

5レス借ります
480名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:34:42 ID:PWK8CAkD
>>479
待ってますた!
481名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:34:54 ID:KYQr5qKB
ふう・・・期待はしてなかったさ。このスレでいきなり200オーバーの書き込みが何を意味するかぐらいはわかってたよ・・・
なんでこんなに煽られ耐性ないかなこのスレは


ブルマはやっぱり紺だろ。そしてブルマからはみ出す肉厚の太股。最高だね
482 ◆q9KnqOexXI :2006/09/11(月) 00:34:56 ID:DGW9pMsk
どうも、僕です。
唐突で申し訳ないのですが、悩みがあります。

ここ最近で僕が三枚目キャラになってしまいつつあるようです。

自分ではミステリアスな雰囲気を漂わせる二枚目のつもりだったのですが。
何処でどう間違えてしまったのやら。

まぁ、誰しも自分のことを客観的に見ることは無理ですからね。
そこで僕は考えました。
あの人ならきっと嘘偽りのない客観的な意見を聞かせてくれるのではないか、と。



『某超能力者の憂鬱』



そんなこんなでSOS団の部室です。
この場には長門さんしかいません。
そう、地球外生命体こと情報思念統合体の対人間コミュニケート用インターフェースである長門有希さんです。
彼女ならばワールドワイドなんて目じゃない、それこそ宇宙的な観点から判断出来る筈。

そしてそれこそが僕の求める答えに間違いないっ……!!

グッと拳を握り締め気合いを入れた僕に無関心なのか、長門さんは身じろぎ一つせずに変わらず椅子に坐って本を読んでいます。
そんな彼女の態度に腹を立てるわけでもなく、むしろ言い知れぬ後悔を感じ始めていましたが、ここまで来て引き返せるわけでもないので僕から話を切り出します。
483 ◆q9KnqOexXI :2006/09/11(月) 00:35:48 ID:DGW9pMsk
「すみません、急に呼び出すような形になってしまって」
「いい」
「ありがとうございます。そう言っていただけると恐縮です」
「そう」
「実を言うと前々からあなたとは話がしたいと思っていまして」
「そう」
「……あの、他のSOS団の方々はどちらへ?」
「帰った」

……なかなかに強敵ですね。
先程から膝の上の本から顔をあげようとさえしてくれません。
反応があったのは僕が部室に入ってきたのを確認した時だけです。
更に返答は全てワンフレーズ。
話し相手が僕ではなく彼ならば、少なくとも本から顔をあげる位はしてくれるでしょうに。

う〜ん、長門さんは分かりにくいようで実はわかりやすい人ですね。

考えてみれば、僕と長門さんが二人きりだなんて初めてかもしれません。
いつもならSOS団のメンバーがいるわけだし、こうやって落ち着いて長門さんを眺めることなど出来なかったことです。

うん、やっぱり可愛いですね……。

僕だって超能力者とは言えど同時に一男子高校生なわけで、異性に興味がないわけでもありません。

学校のアイドル朝比奈さん、黙っていれば間違いなく美少女の涼宮さん、無口属性にはたまらない文芸少女の長門さんと彼が羨ましすぎる環境です。
更には朝比奈さんの友達の鶴屋さんや、実は長門さんの仲間の喜緑さん、クラスメイトに隠れ人気の阪仲さんとも懇意にしているといった日にはもう、羨ましいを通り越して殺意さえ涌いてきますね。
やれやれ。

とはいえそこが彼の彼たる所以ですから、一方的に責めるわけにもいきませんが。
それに僕もそんな彼に惹かれている一人ですし。
勿論、友人としてですよ。
484 ◆q9KnqOexXI :2006/09/11(月) 00:36:24 ID:DGW9pMsk
「用件は?」

おっとすみません、思考が彼方へ飛んでしまいました。
二人きりなんて浮かれている場合じゃなかったのでしたね。
気を取り直して当初の目的を果たしましょう。

「最近僕のキャラが三枚目になりつつあるような気がするのですが、そこのところどうでしょうか?
あなたから見て僕はどうですか?
大丈夫です。覚悟は出来ています。
是非ともあなたの、客観的かつ率直な忌憚なき意見をお願いします……!」

最後はどちらかというと懇願の響きを伴ったそれになってしまったような気がしなくもありませんが、ここは黙って長門さんの返答を待ちます。



「……面白い人」




――その後はどうやって家に帰ったのか覚えていません。
余りの衝撃に頭の中が真っ白になってしまった僕ですが、気付けばベッドの上で寝転がっていました。
485名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:36:28 ID:42Z+P9kI
>>471
ためになる指摘の時も無いわけじゃないが、いかんせんその場合自分の好みじゃないから叩いている事が多いんだよなあ。
嫌ならスルーすりゃいいのに。
486 ◆q9KnqOexXI :2006/09/11(月) 00:37:38 ID:DGW9pMsk
長門さん、あなただけは信じていたのに……。
少しも面白そうじゃない顔で面白い人って言われましても……。
嗚呼、やっぱり僕は三枚目になってしまったのですか。

確かにいつも脳天気な笑顔でいますけど、こうみえても陰では苦労しているんですよ。

例の大規模な閉鎖空間が発生した時は勿論全力でバックアップしましたし、文化祭の時の映画だって与えられた役割をそれなりにこなした自信はあります。

いつぞやの野球大会だってホームランで貢献しました。
文芸部の機関紙発刊の時だって夜も寝ずに書き綴りました。
孤島の時も雪山の時も合宿の準備で陰ながら頑張ったというのに……。
笑顔の裏側には人知れぬ努力が隠されているというのにっ……。

こんな仕打ちとは、あんまりです。


なんでこんなことになってしまったのやら。

大体、彼もはっきりしないのが悪いんですよ。
僕が何回か涼宮さんと付き合ってはどうか?と提案しているにも関わらず、いつも呆れたような顔ではぐらかすし。
最近では受け流しのスキルまで身に付けてきて、なんか悔しいです。
お互い意地っ張りなんですよね。
端から見ていると、もどかしくてしょうがないったらありません。
一度なんてそれこそ言葉の通り二人だけの世界に旅立って、そこでナニかしてきた癖に往生際が悪いってもんですよ。

……まぁ実際あのままだったら僕を始め、悲しむ人が大勢いたでしょうから、戻ってきてくれて嬉しかったのは否定しませんが。

ただ、そこまで想い想われている仲だというのに本人たちが認めないものだから、余計質が悪いです。
今時中学生レベルの恋愛を繰り広げられましても、見ているこっちが恥ずかしくなってしまいますね。

彼の口癖ではありませんが、やれやれ、ですよ。
487 ◆q9KnqOexXI :2006/09/11(月) 00:38:18 ID:DGW9pMsk
……なんだか愚痴だらけになってしまいましたが、僕だって今の日常が気に入ってないわけじゃありません。

いつも通りのSOS団メンバー。
変わらぬクラスメイト。
愛すべき世界が今日も、今この瞬間も続いているのだと思うと涙が出そうになります。

……我ながら似合わないセンチメンタルな気分になってしまいました。

もう、寝ることにしましょう。

*

今日も無事朝を迎えられました。
寝起きの頭にはやはり砂糖とミルクたっぷりのコーヒーに限りますね。
しかし昨日は考え事をして遅くまで起きてしまったので、けだるさが抜けません。

超能力者とはいえ、ご飯を食べますし、夜は寝ますし、朝は眠いんです。

誰に言うでもなく実に高校生らしいことを呟きながら、ナチュラルハイキングコースの途中で彼を見つけました。
おやおや、こんな時間に登校ですか。まったく呑気なものですね。
今日は妹さんに起こされなかったのでしょうか?
あんまりのんびりしていては遅刻してしまうというのに。
まぁこうして彼の後姿を見ている僕も人のことを言える立場じゃないんですが。



さて、ではそろそろ変わらぬ日常に戻るとしますかね。

僕は先を歩く彼に追いつくべく少し早足で近づき挨拶しました。




「よう、キョン! 相変わらずしけたツラしてやがんなぁ!」
488 ◆q9KnqOexXI :2006/09/11(月) 00:38:51 ID:DGW9pMsk
以上
489名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:39:49 ID:Lci+luys
最後で吹いたwwwwwwwwwwwww
490名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:40:22 ID:ia4b5cqc
煤i゜Д゜;)
491名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:40:32 ID:gYD9WEHB
色なんて大した問題じゃないね
大事なのは誰が履いているかだよ
492名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:41:10 ID:0xfyjKjy
完全にだまされた
493名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:41:46 ID:KYQr5qKB
谷口かよww騙されたwwwwww
494名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:42:11 ID:OFP/WG7I
やべぇ、予想外の結末だ
495名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:43:10 ID:PWK8CAkD
超能力者なのは妄想!?
496名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:43:43 ID:5SjEn/oq
!!
497名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:44:39 ID:BxYNaANe
ナイスオチにカレー吹いたww
話かたからてっきり古泉かと
498名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:45:08 ID:j2NHYJc2
予想の範囲外だwwwwwwwwww
499名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:46:39 ID:SwzhdGgP
>>495
キョンが谷口は機関の人間ではないかと疑ってたことを踏まえてるんだろう。
500名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:46:50 ID:a3GhVj9x
●<マッガーレ
●<ワスレモーノ
501名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:48:44 ID:42Z+P9kI
>>488
割り込んで本当にすまん。
オチがそうくるとは思わなかったw
502名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:49:54 ID:wzkO446N
オチを見てからもう一度読み直したが上手く書かれていて感心した
谷口乙wwwwww
503名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:52:51 ID:myu/c4PD
ソレは突然起こり突然終わった
情報統合思念体内で急進派が主権を握り

ハルヒを拉致・解剖しようと乗り込んできたのだ
小泉・朝比奈 両名はその場で殺され
ハルヒはどこぞに連れて行かれた
そして俺と力を封印された長門は
不滅のゾンビ女・朝倉涼子の手により
囚われの身となってしまった

長門が別の場所に連れて行かれる
長門と目が合った あんな怯えた目の長門は始めてみた

キョン「・・・・・なんで俺達を殺さない」
元1年5組の委員長に聞いてみる
朝倉「だってずっと消えてたんだもん♪ 私も少しは遊びたいわ・・・・・」
この時俺は 






もう長門と会えないんだろな


と悟った・・・・・


長門は床のの上に転がされていた
長門が動くような気配は無い、気絶しているのだろう
その姿はあまりに無残であった
朝倉から”遊び”という拷問を受けたからである

長門の全身はいたるところ傷だらけで血がにじみ、皮膚は赤く腫れ上がっていた
鞭で打たれ衣服はぼろぼろになっていた

コツ、コツ、コツ、
足音が近づいてくる
この足音は朝倉だ
また”遊び”をはじめようというのだろうか
504名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:53:23 ID:myu/c4PD
長門の捕らえられている部屋に電灯は無い
扉についている鉄格子の隙間からもれる光が唯一の光だ
鉄格子からもれる光に人影が映る、朝倉が扉の前に立っているのだろう
ガチャリとカギが開く音が聞こえ、扉が開く

朝倉「おはよう!! 長門さん、ご機嫌いかが?」
扉が開き廊下の電灯の光が暗い牢屋に入った
牢の中はすこし明るくなり、長門の姿が見えるようになる


長門を拘束するものは何も無かった
手錠も、足かせも何も身につけていない
衣服すら纏っていない

もはや彼女を拘束する必要は無いのだ
手も足も思うように動かせないのだから

両足の腱は切断されていた
両手の指はありえない方向に曲がっている
全身の傷は紫色に変色していた

長門「・・・・・・・・・彼はどこ?」
まだ潰されていない 
まだ腐っていない
綺麗な目で睨む
朝倉「まだキョン君のこと考えてるの?」
やれやれと手でジェスチャーして
朝倉「しょうがないわね、また遊んであげるわ」
長門は牢屋から引っ張り出され、”遊び”を受ける

長門の入れられている牢獄には何も無い
床に排泄物用の穴があいているだけで、それ以外は突起物すらない
今の長門は自分で体を動かすことすら難しい
それゆえに排泄があっても垂れ流しであり、長門の全身は傷と汚物にまみれている

長門の汚れは基本的にはそのままだ
長門の汚れは”遊び”の時にだけおとされる
それは長門が犯されるときだけであった
505名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:53:50 ID:ptUgeV08
そりゃぁ面白い人に違いねぇwwww
506名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:54:10 ID:myu/c4PD
大きさ2m程の二足歩行をする犬達それが長門の遊び相手だ
朝倉「人間が相手じゃつまらないでしょ?わざわざ作ったのよw」
笑いながら言っていたのを思い出した

犬達が長門を犯すときはまず牢獄から水のあるところに連れて行き
ホースで長門に水を浴びせかけ、デッキブラシで長門の汚れを落とす
針の先のようなデッキブラシは、傷だらけの長門の全身に苦痛を与える
長門はその苦痛で顔をゆがめるが、犬達は容赦なく長門の全身をデッキブラシで洗っていく
そして一通り長門の全身の汚れが落ちたら、犬達は長門を陵辱するである

はじめは抵抗もした、しかし犬達に押さえつけられすぐに動けなくされた
そして抵抗すればすれほど、犬達はさらに非道な行為を長門に加えるのである
それを理解してから長門は抵抗しなくなった

陵辱が終われば再び汚れを落とされ牢に戻される

いつのころからだろうか長門に生理がこなくなった
ストレスと栄養不足によるなのか妊娠したためかは今となってはもうわからな


ザッ、ザッ、ザッ
誰かの足音が近づいてくる
この足音は犬だと長門は感じた
犬が来る場合はほとんどが食事か陵辱だ
食事の方がいい
長門はそんなことを思っていた
扉が開くとそこには犬が立っていた
犬「・・・クエ」
そう言っては右手に持った大き目のお椀をひっくり返す
中身が床に落ち、つぶれた泥団子のようなものが床にできあがる
これが長門の食事であった
床に落ちたものはもう食べ物というようなものではなくもはや汚物であった
長門は芋虫のように這いながら食べ物のところまで行き、それを食べる
ぴちゃ・・ぴちゃ・・
長門は舌を出してそれを口の中にわずかづつ入れる
皮肉ながらほとんどの歯を抜かれてしまった長門にとって
この汚物のような食事しか食べることができなかった
硬いものなどもう摂取することはできなくなっていた
507名無しさん@ピンキー :2006/09/11(月) 00:55:01 ID:sWFZPzBJ
>>499
「憂鬱」でそういう記述あったな
508名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:55:11 ID:myu/c4PD
どれだけ時間がたっただろう・・・・

朝倉「ねぇw すこしは身だしなみに気を使ったらどうw?」
ひさしぶりに長門と遊ぼうとした朝倉であったが、朝倉はは長門の姿を見て大笑いした
そして朝倉は犬達に命じ長門を牢から連れ出す
犬達に抱えられ、長門はいつもとは違う部屋に連れて行かれた

そこは20畳ほどの広さの部屋、部屋の中には何も無い
いや、ひとつだけ壁に大きな鏡がかかっていた

朝倉「今の自分の姿を見てみなさいw」

鏡には長門らしいものが映っていた
髪の毛は白髪となり
左眼は潰れて 腐り落ちている
骨と皮でガリガリになりアバラがうきでている
全身はドス黒く変色し、どこに傷があるのかさえわからない

長門「う・・ぁ・・・あ・・」
長門は泣いた、しかしもう涙はもうでてこなかった

このころになると犬達はもう長門を陵辱するどころか触れることさえ嫌がっていた


長門は床にはいつくばり食事をした
汚物のような物を何とか食べ終えると長門はそのまま眠りに落ちた

長門「・・・・・ん!・・さん!長門さん!」
それは朝倉の声であった
わずかに右目を開き、長門は朝倉を確認する
朝倉「長門さん、まだキョン君の事が気になるの・・・?」
長門はかすれた声で答えた
長門「・・・彼・・・を・・・・解放・・・・・し・て・・」
朝倉「長門さん、そこまでキョン君のことを・・・」
長門「・お・・ねがい・・」
朝倉「・・・わかったわ」
長門「・・・・・・・・・・あ・・」
朝倉「もうこんなことやめる!あなたの思いはわかったわ!」
長門「あ・・・あ・・」















朝倉「キョン君も全部なくなっちゃったしねww」
509名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:55:53 ID:myu/c4PD
長門「あ・・う・・ぇ?」
朝倉「もうキョン君はないの」
残念そうな顔をする元委員長
朝倉「あんなにいっぱいあったのに・・」
長門「ど・・う・・い・・う・・」
朝倉「あれ、気がつかなかったのw?あなたいつもキョン君を食べてたじゃないw、残さずに」

長門「・・・・!!!!」
朝倉「キョン君はおいしかった?」

朝倉のその言葉を聞いたとたん、長門は痙攣し始めた
長門の口から何かが吐き出される
それは先ほど食べた”食事”であった

朝倉「あらあら、残しちゃだめでしょう!どこの部分かわからないけど”キョン君”なんだから!」
朝倉はそういうと靴の先で”キョン君”をつつき長門の口のそばまで持っていった



朝倉「ほら、いつもみたいにw♪ 残さず食べてw♪」





長門「ぇあ・・う・ぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
絶望 まさにそうとしか呼べない顔をした物がそこにはあった
もう彼女は何も感じない
そして何も考えない

長門の心は崩壊した


<<完>>
510名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:56:37 ID:BxYNaANe
文句が出る前に張っておく。 
Q読んでたら苦手なジャンルだったんだけど…
Aふみぃ… 読み飛ばしてくださぁーい。 作者さんも怪しいジャンルの場合は前もって宣言お願いしまぁす。
511名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:56:44 ID:OFP/WG7I
512名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:58:06 ID:USxF7kGl
>>488
むむむ……?
みんな笑ってるみたいだけど、俺はなんか逆に真剣に考えてしまった。
このSS的には真相はどっちなんだろう……
513名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 00:59:23 ID:PWK8CAkD
・・・・・・もうどこからつっこんでいいやら・・。
514名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:02:29 ID:ptUgeV08
513
後ろから
515名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:02:32 ID:V7BNC1d2
スルー
516名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:03:29 ID:/VD1nsrn
盗作(なのか?)(・A・)イクナイ
517名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:03:59 ID:Lci+luys
黙ってNGしろ
518名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:05:13 ID:ptUgeV08
携帯から小ネタ
『リボン』


キョン「おいハルヒ、リボン取れそうだぞ。俺が結び直してやるよ」

ハルヒ「あ、本当だ。………ふっふ〜ん♪…あんたも遂に団員としての心構えが(ry。思う存分結んじゃいなさい!!」

ハルヒ「て、なんで手首に結んでんのよ。ちょ…ちょっと早く解きなさいよ〜!!」

キョン「思う存分結んでやったぜ!!も〜正直堪ら〜〜〜〜〜んwww」

ガバッ ムニュムニュ

ハルヒ「こらぁ……んっ…胸揉まな……で………////(リボンにこんな使い道があったなんて…さすがキョンね♪)」




その後の事はご想像にお任せします……
519名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:05:45 ID:PWK8CAkD
>>514
うまい。座布団一枚。
520名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:08:04 ID:BhFkKxng
>>512
それ俺も思った
古泉が素の自分を出したのかと一瞬思ったし
521名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:08:56 ID:9RNvCChS
一回張ったのをもう一度張られてもねー
つか3回目だし
522名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:16:16 ID:xQxj6Lqd
SS作者に真相を求めるのも野暮だし、個人の解釈でいいんじゃない?
ついでに俺は古泉がちょっと素を出したという方向で。

>>503
「長門有希の崩壊」だっけか?このSS初めて見たのは確かアニメ本スレ
だったな。前スレでこれが好きだとか言い出しやがった奴もいたし、俺は
全くダメだがソッチ系の奴には人気のある作品なのだろうか。とにかく
もう貼らないでほしいな。
523名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:18:17 ID:PWK8CAkD
>>522
相手にするなって!
スルー、スルー。
524名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:19:03 ID:ptUgeV08
あ、手首の部分は両手首を拘束したとゆーことで……なんつーか拘束プレイ?
525名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:22:53 ID:ia4b5cqc
こら、言語化するな。おっきしちまうじゃないかw
526名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 01:39:13 ID:dLtXI1dN
ホモ泉じゃないから谷口だな
527名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 03:26:46 ID:SZ4CgiC1
>>488
正直、一読した段階では、序盤でオチが読めたので、ふ〜んって感じだったが、
>>512の指摘で二通りの読み方ができることに気がついて感心した。いいと思う。
528名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 09:07:03 ID:Nr2Fvfj+
機関紙発行のくだりから谷口だと思うけどな
原作の古泉は楽勝で書いてたから徹夜はしてないだろうし
まあ答えはあなたの胸にある
529名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 10:02:38 ID:5e+iP6Kz
眠気で幻を見ながら書いた
不思議と反省も後悔もしてない



.HARUHI//S.O.S

「おい。朝倉涼子を知ってるか?」

振り向いてみると、どこからどう見てもイイ男……いえいえ、トンだ目付きのイカれ気味な黒い錬装士(マルチウェポン)が立っていました。
「おやおや…それはBBSの噂ばな―」

―――ドサッ――

(………!!)
それは一瞬の出来事でした。
その時、僕のHPは0。PCは色を失ってプラットホーム前に横たわっていました…。
恥ずかしいことに、一瞬でPKKされてしまったんですよ。相手は黒い錬装士――そう、みなさんもうお分かりでしょうが、あの「キョン」です。

「使えねぇ…」

彼はそう言い残してタウンへ転送してしまいました。

PKを楽しんでいるみなさん。
彼はドッペルゲンガーよりも危険です。PK中、もしくは直後は背後に気を付けて下さい。




[ふー。やれやれ、声優ってのは案外大変なんだな。ただくっちゃべってるだけかと思ってたが。]
[テキストもなかなか辛いですよ。しかし殺される側が僕とは……あなたの友人のミスター忘れ物の方が相応しいと思いますよ?]
[wawawa忘れ物……ってなぜお前がそれを知ってる!?]
[コラ!バカキョン!!次のシ
530名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 10:05:21 ID:5e+iP6Kz
切れてしまった。これだから携帯は


「こら!バカキョン!!次のシーン録るわよ!早くしなさい!!」


――やれやr

―省略されました。続きを読むにはG.U. G.U.と(ry―







俺は寝るノシ
531名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 10:47:00 ID:GtC6PP4M
投げっぱなしかよ
532名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 12:08:15 ID:HYYB8jMf
ジャーマンスープレックスにせよ、ssにせよ投げっ放しほど痛いものはない。
と言ってみる
533名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 13:02:39 ID:T3cPpvDx
>>532
誰がうまいこと言えと(ry
534名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 16:26:46 ID:iJZynsK1
.hackサッパリな俺にはわけわからん
まあわかってもダメなssにはかわらないか
535名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 16:48:55 ID:aqicmhaG
殺伐としてまいりました
536名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 16:58:09 ID:/b6x+1CN

介入する。

実行。


終了。

ここからマターリな流れ

↓↓↓↓↓↓
537名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 16:59:43 ID:woZDxX3K
叩きにせよジャーマンスープレックスにせよ幼馴染が照れ隠しで怒るように頼む。
と便乗してみる

538名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 17:13:43 ID:V/weFllF
昨晩のブルマの話をしていたら変な電波を受信した(`・ω・´)

体育倉庫の掃除中、不意な事故で閉じ込められてしまったキョンとハルヒ
外の窓から誰かに助けを求めようとするも高い位置にある為届かない・・・
そこでハルヒはキョンに肩車を強要するものの、如何せんブルマで肩車という行為にキョンの体の極一部が!
539名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 17:16:52 ID:N7xdDW8a
キョン 「おいハルヒ、肩車ってのは後ろから乗るもんなんだぞ」
540名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 17:19:04 ID:42Z+P9kI
>>538
さあそれを投下するんだ。いえ投下して下さい。
541名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 17:39:35 ID:MtPErNTT
「なあハルヒ、まだ届かないのか?」
「ちょ、こっち向かないでよ!ブルマが擦れて・・・変な気分になっちゃうじゃない!」

こんな感じ?
542名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 17:59:30 ID:kCO2lUFK
隅っこに跳び箱が置いてあるのは規定事項だよな?
543名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:01:10 ID:N7xdDW8a
そりゃあマットだって置いてあるさ
544名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:05:38 ID:wEL3F7MS
なわとびと平均台もありますね
545名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:06:52 ID:YduE0T3m
お前ら何故それだけのシチュでここまで熱くなれるんだよw
546名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:10:26 ID:N7xdDW8a

だって……

      , -‐  ̄ ̄`' ‐-,,          , -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
    /::::::: /´ ゛ヽ::::::::::\       /:::::/" `ヽ ヽ:::::::\
   /'::::::/ /      ヽ::: i:::ヽ     /:::::::::/     ヽ ヽ:::::::ヽ
  /.::::,r':从j -ー     l::: }::::: l     l:::::::{:::l ,    ー-j从:ヽ:::. ヽ
 ,'.:::、イ :!il ´●     ヽレルi:::: |     .| ::i::ル{レ'     ●`li!: ト、::::.',  _/_
 l .::::!、| :⊂⊃    ●゛i(⌒\   /⌒)i"●    ⊂⊃: |ノ::::. l    /
 l.:::::::::| ::|l   ,__,   ⊂ヘ iy   ゙i /   yi ヘ⊃   ,__,   l|:: |:::::::::.l  //\  ────
 l.:::::::_| ::|>ィ   `´ _、ゝ,、ス\  )(  /ス、,ゝ、_ `´   ィ<|:: |_:::::::.l   /
 l.::::::_l'、.|ァ^'イーT゛ i ::::l| \>'  '</ |l:::: i "Tーイ'^ァレ'l_::::::.l
 i' ,.,r' ゙il\゙i::゙i三|::ッ'l ::::l|t,,/    \,,t|l:::: l'ヾ::|三/:://l/ ヽ、'i
 ij: | ,ミ_::::ヒi:::∨ッ  l ::::l|::|        |::|l:::: l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, | :ji
547名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:10:28 ID:rTfQpjk1
>>545
それだけ?
お前は>>538に何も感じないのか?
548名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:29:33 ID:olXuaq/U
|Y ゝくY :!
          | |Yゝク  |
         f三 へ三ニト
         {ゝ二 二kミ!
         | ー 一 Y
         U、 ー ,U
        >'1ミ二彡^ヽ、
       /  个 ー イ 彡ヽ
      /  i  ト/ミy@┬ ヘ
      /| ̄|ヘ / ,h  /| ̄ |
      7|> '  /n `タ._k  |
      ゝ _ /彡イ `〜 、...,,_}
    __ >彡 '_ゞ_ゝニゝ、_
   < ミ三三彡彡へ r‐ァニ三彡ハ
   〉ーニ二三彡彡1 l キニ三二−ヲ
   f⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒ハ
 f⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒Y⌒⌒ 〉
  ゝ⌒X⌒ヽ〜‐-<⌒⌒ メ⌒Y  / ヘ
 ( \ \     〉-‐rく   ,.-く   ノ
  `丶 _ へ  ハ    ) /  //


549名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:36:59 ID:HYYB8jMf
さて、この中でマジで電波受信したかのようにビビッとネタが出て、それをSSにして投下した人は何人いる?
550名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:40:25 ID:olXuaq/U
808人
551名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:41:15 ID:olXuaq/U
108人、煩悩は108つだから
552名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 18:44:51 ID:TWGWogEf
>>549
つか、殆どの人がそうだと思ってたけど……
553名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 19:20:24 ID:42Z+P9kI
>>549
ネタは突然思いつく。ただ、それを文にして膨らませるのが大変。
ここの台詞をもっと良い物に出来ないかとか、さらにネタを組み込んだりして下手すると収拾がつかなくなる。
この前のやつは仕方ないので作品を泣く泣く二つに分けた。
554名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 21:04:55 ID:V/weFllF
>>540
挑戦してみようと思ったが、しょっぱなから筆がサッパリ進まない・・・(´ぅω;`)
やっぱみんなスゲーNa!
555名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 21:16:04 ID:nUcGfP/b
「Y氏の覚醒」

僕は彼女のことが好きだった。そう、朝倉、朝倉涼子。席替えで運良く彼女の席の後ろだった僕は彼女のいい匂いをいつもかいでいた。
特段、香水をつけているようではなかったけれど、いい香りがした。変態じゃないぞ。彼女の笑顔、やさしさも好きだったから。
ところがある日、彼女は唐突に転校した。
「ホワッツ?!」
そのことを担任の岡部から聞いたとき、思わず立ち上がって叫んでしまった。おまけに引越し先すらわからない。僕はどうしても気になって、
朝倉のマンションに行った。何かわかるかもしれないからだ。するとあとから同じクラスのキョンと涼宮もやってきた。思わず物陰に隠れた。
なんであいつらまで来るんだ?
ピキン
その時だった。空間にヒビが入るような感覚を覚え、あの朝倉の香りがして、
「彼を、殺して。」
朝倉の声がした。
それからというもの、毎日のようにあの言葉が聞こえてくる。頭の中に直接入り込んでくるような、体の中になにかいるような。でも嫌な
感覚ではない。まるで朝倉とひとつになっているようだ。
そして、今、僕はキョンの下駄箱の前にいる。ポケットにナイフをしのばせ、
『放課後、誰もいなくなったら、一年五組の教室に来て』
とかいたメモを持って。

放課後。僕はキョンを待った。遅い、何やっているんだ。少しイライラしていると、
ガラッ
ドアが開き、キョンが入ってきた。
「キョン!!悪く思うなあ!!」
僕は猛然とナイフを構え突進する。
グサリ
キョンのわき腹を一突きした。グリグリと、ナイフをひねってやった。キョンは倒れた。
「やった!やったぞ!・・・ん?」
倒れたキョンの体が光りだした。そして、光の粒になって消えていった。
「な・・・なんだ??」
556名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 21:17:16 ID:nUcGfP/b
「・・・それは、フェイク。」
誰だ?!振り返ると、そこにはショートカットの小柄な北校生が立っていた。
「キミは・・・長門有希?!」
僕はアイドル研究部部員だ。この学校でアイドルになれる素質のある子ぐらい、あのアホの谷口より知っている。
長門有希は音もなく近づいてくる。
「あなたの体の中に入り込んだ朝倉涼子の情報因子が極小だったため、気づくのがおくれた。今から処置する。」
情報因子って?
長門有希が目前まで近づいてきた。僕は思わず後ずさりしようとしたが、体が動かなくなった。長門有希が手を伸ばしてきて、僕の顔を
アイアンクローのようにわしづかみにした。
「なぜこんな極小の情報因子であなたが操られたかは不明。しかし今から朝倉涼子の情報因子を消去する。同時に、あなたのここに至るまでの
朝倉涼子に関する記憶も消去する。」
長門有希は無表情でそう言った。

消去って、朝倉のこと忘れてしまうのか?嫌だ、そんなの嫌だ!
僕はいつにまにか涙を流していた。
「・・・安心して。」
えっ?
「あなたが朝倉涼子に対していだいていた感情までは消去しない。有機生命体にとってその感情は非常に大切なものと教えられている。」
なんだかよくわからない。誰に教えられたんだよ。
気が遠くなる。

気がつくと、教室の自分の席にいた。なんでこんなところに・・・、ずっと居眠りしてたのか?
「頭いてえ・・・」
なぜか頭が痛い。いつから寝てたんだろう。誰か起こしてくれよ。
前の席を見る。朝倉の席。
「朝倉も手紙くらいくれたらいいのに。」
僕はポツリとそう言い、家路についた。
557名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 21:21:00 ID:nUcGfP/b
終わりです
558名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 21:27:09 ID:Lci+luys
山根wwwwwwwwwwwwwwwwww
559名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 21:45:30 ID:37DETOoh
なぜだ。こんなに山根に感情移入したのは初めてだw
560名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 22:08:17 ID:PjNmKDwk
朝倉に逢いたいが為に24時間走り抜いた山根の愛に感動した。
561名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 22:48:51 ID:gZtwj6FJ
>>560

×走り抜いた
○走ったり歩いたりした
562名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 23:11:01 ID:QkndA4T3
>>561

×走り抜いた
△走ったり歩いたりした
○走ったり歩いたり(ナニを)抜いたりした
563名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 23:30:32 ID:ilQM0nKK
>>562

×走り抜いた
△走ったり歩いたりした
○走ったり歩いたり(ナニを)抜いたりした
◎(ナニを)抜いたりした
564名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 23:34:16 ID:gZtwj6FJ
>>562-563

×24時間
○入学当初からずっと
565名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 23:39:43 ID:+UaCh5Ln
やっぱり山根は俺たちの意思を反映した存在なんだなと思った。

でも山根が朝倉といたすのは許せない。キョンなら許せる。
この矛盾は一体何なんだろうね?
566名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 00:12:58 ID:qq9ACPyo
例え同じ意思を持つ者だとしても、やらせるわけにはいかない! みたいな?
567名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 00:19:29 ID:ASogJn70
さあ出てくるぞぉ〜出てくるぞぉ〜っ!! 
これから山根を題材にしたSSがぁ〜っ!!





ごめんなさい。やっぱりいらないです・・・
568名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 00:25:35 ID:rYBOgXD6
山根ってどっちだっけ?
569名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 00:32:57 ID:Wia2s0qR
どっちでもいいじゃん
570名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 00:36:07 ID:35qpgg5h
胃が弱い奴
571名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 00:38:27 ID:DtAmRbU/
ちょっと気になるのね、何と何を比べてどっちって言ってるのか。
572名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 01:08:06 ID:KJ6lz8xF
>>571
山根と小杉
573名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 01:13:51 ID:bjL4fmHF
>>482-488
遅レスだが、オチにずっこけたw
いい意味で予想裏切ってくれた。乙
話し方とか見ると完全に古泉なんだけど読み返してみると
確かに「谷口が機関の超能力者だったら」と仮定した場合でも全て当てはまっているから面白い。

>例の大規模な閉鎖空間が発生した時は勿論全力でバックアップしましたし
確かに古泉は「仲間全員の力を借りて」やっとあの閉鎖空間に入れたんだよな。

>僕が何回か涼宮さんと付き合ってはどうか?と提案しているにも
そういやハルヒの事でキョン煽っているのは古泉だけでなく谷口もそうだったなw

上手く書かれているなあと感心した。
574名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 03:28:51 ID:KbXLnCA9
|  |
|  |∧_∧
|_|´・ω・`) 誰モイナイ…
|梅| oライブアライブ◎sso
| ̄|―u'
""""""""""

|  |
|  |∧_∧
|_|´・ω・`) キボンスルナラ今ノウチ…
|桜| o ヽコト
| ̄|―u'  ライブアライブ◎ss
""""""""""

|  |
|  |
|_|
|松|ミサッ      パカッ
| ̄|   ライブアライブ(|中世編|)ss
""""""""""
575名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 03:48:37 ID:KbXLnCA9
皆まで語らぬ。わかる奴だけわかってくれぃ...
576名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 04:26:32 ID:SUf/atbK
>>538-544

お前らに感化されて即興(って言っても1時間以上かかったが)で作ってみた。
保管庫の方、いつも乙です。
16-116です。久方ぶりに登場。

いくぜ!「肩ブルマ」
577名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 04:33:02 ID:qYVwG0Ek
どうした? バッチ来い!
578肩ブルマ1/2:2006/09/12(火) 04:34:19 ID:SUf/atbK

体育倉庫に閉じ込められてどれくらい経っただろう。
同じく体育倉庫の掃除当番だった後藤と葉山は戻ってくる気配がない。
掃除終了の報告はまだ済んでないんだが、おそらく報告はされちまったんだろう。
何せ鍵をかけた張本人だからな。
2学期になってカップルになりやがったからなぁ、これからどっちかの家でテスト勉強だろう。何の科目かは知らないがな。

さて、閉じ込められているのは俺だけじゃないぞ。
なんとハルヒも一緒だ。
そもそも俺は掃除当番じゃなかったんだが、ハルヒと一緒の掃除を谷口が嫌がったから変わってやったらこれだ。
まぁ、後藤たちに当てつけられる横でハルヒと一緒に掃除なぞ、あいつならできんだろうしな。
恋愛は精神病の一種というハルヒのことだ。ずっと不機嫌でいると思ったんだろう。
実際はいつもと変わりなく、若干楽しそうなハルヒだったけどな。

閉じ込められたのがわかったのは後藤と葉山がいなくなったのに気づいてからだった。
オレとハルヒはなぜかリレーのバトンでちゃんばらごっこの最中だったからな。
呆れて帰ったのかもしれない。
ついでに、襲い掛かってきたのはハルヒなのでオレは悪くない。

ハルヒは最初はこんな経験めったにないわ!と言って大いに喜んでいたが、五分で飽きたらしい。
マットに寝っ転がったり、跳び箱の中に入ったりして遊んでいたハルヒは年齢以上に子供っぽくて新鮮だったが。
オレはというと壁によりかかってそんなハルヒを半ばあきれの入った視線でずっと見ていただけだ。
一緒になって遊ぼうかなんて思いもつかないね。ちゃんばらで疲れていたしな。

ハルヒは今はマットにちょこんと体育座りしておとなしいもんだ。
だが、時々オレの顔をチラチラと見るのは何かの合図なのか?
何の合図かまったくわからないけどな。


「キョン、あんたそのままじっとしてて」
しばらく後、おとなしく黙っていたハルヒが立ち上がりながらオレに近づいてきた。
「何をする気だ?」
「そこの窓から誰か呼ぶのよ」
そこまでしなくてもそのうち運動部の連中の助けがくるだろうよ。
その時にいらぬ誤解をうけそうだが、掃除中に鍵を閉められたと正直に言えば誰だって納得するさ。
「…キョン、忘れたの?今週はテスト週間でしょ?」
ハルヒに言われ思い出す。テスト週間は部活は休みだったな。
…ということは、ここに用がある生徒というのはいないということか?
「そうよ。相変わらず色々と鈍いわね、まったく…」
色々とはなんだ。
呆れ顔でヤレヤレとか言いながらハルヒはオレの肩に足を…って、オイ!
「何をする気だ!」
「いちいちうるさいわね。だからあんたを踏み台にしてそこの窓から助けを呼ぶのよ」
いや、それはわかる。たぶんハルヒがやろうとしているのは肩車だろう。
肩車ってのは普通オレの後ろから乗らないか?
オレは今、倉庫の壁に背中を預けてくつろぎ中だ。
「よい、しょっと。ほら、キョン立ちなさい」
579肩ブルマ2/2:2006/09/12(火) 04:34:53 ID:SUf/atbK
……………
こいつはわかっていてやっているのだろうか?
オレの両肩に足をかけ、そのまま立ちなさい?
眼前に何があるかわかっているのか!?
太ももの感触だけでもヤバイってのに、鼻先にあるのはブルマ姿のハルヒの股間だぞ!?
「とっとと立て、バカキョン!ここに閉じ込められたままだと明日のテストは0点なのよ!」
オレの顔は今まさに四面楚歌な状況にある。
前にハルヒの股間、左右にふともも、後ろは壁。
「おいハルヒ、肩車ってのは後ろから乗るもんなんだぞ」
なんて冷静なツッコミを入れられるような余裕は全くない。
ただ余計なことを考えないようにハルヒの言われたとおりに立ち上がる。
「う、うわっ!」
普通の肩車と違うからバランスが取り辛く、ハルヒの体が後ろに流れる。
咄嗟に抑えようと伸ばした手は……ハルヒの尻を掴んでいた。
「キョン……あとで罰金ね。いいからそのまま押さえてちゃんと立って」
四面楚歌状況、さらに悪化!
感触としてはこれ以上ないパラダイス!
違うところはもう既に直立不動!これを知られたらゲームオーバー!
岡部と谷口が仲睦まじく絡み合ってる姿を想像してなんとか対抗してみたが、いかんせん生のハルヒには敵わない。
結局、足も違うところも直立不動してしまった。
「…うーん、誰もいないわねー。誰かー!いませんかー!!」
ハルヒが声を張り上げるたびに体がモゾモゾと動く。
っていうか、いつまでこのままなんだよ!
そろそろ理性がレッドゾーンに突入しかけてきた。
マズイ、マズイぞ。このままでは体育倉庫で初体験とか変なAVの王道ストーリーまっしぐらだ。
「なぁ、ハルヒ、そろそろ降りてく………」
声をかけようと上を向いたのがまずかった。
ハルヒのヤツは窓枠にがっしりしがみ付いている。
おかげでオレの位置からはその、体操服の中が丸見えだ…
肌色のブラか、頂点に赤い点のワンポイントか、変わったブラしてんだなぁ…
そう思ったところまでは覚えてる。
そして気が付いた時は体育倉庫は開いていて、なぜか足を引きずって歩いているハルヒと下校して、この話は終わりだ。
あの後に一体何があったのか?唯一知っているであろうハルヒは頑として口を割らなかったけどな。
そういえば、なぜか体がすごくスッキリしていたな。


Fin?
580名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 04:36:19 ID:SUf/atbK
以上!

誤字脱字チェックしてないや…
後藤と葉山の関係は「涼宮ハルヒの公式」参照ね。

じゃ、寝るぽ。
581名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 04:50:39 ID:ROimRY1n
スッキリしないな
582名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 05:12:24 ID:u+UOC73w
あれー?個人的には
「ブルマンコ!! ブルマンコがいいのっ……!!」
みたいな展開を期待したんですが……
583名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 07:03:39 ID:shY+Jfsg
>>578-580
乙! もう少し最後の部分を書いてもらえたら良かったけど、シチュに萌えたよ。
584名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 07:34:09 ID:yUycR9ex
行為自体は書かなくてもよいが、なぜ気を失った?かを書いたほうがよいね。
585名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 08:21:34 ID:xSfZYXgQ
>578
>オレとハルヒはなぜかリレーのバトンでちゃんばらごっこの最中だったからな。
仲良しだなおまいらw
586名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 09:33:06 ID:dQz3WXIu
キョン「何が対有機生命体用ヒューマノイド・インターフェースだ
    ここはもうビラビラじゃねえか!」
長門 「いわないで…」
587名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 09:51:32 ID:YGacmDwK
以前、自分のSSが「ドクロちゃんっぽい」と言われたとき、「ドクロちゃんってなに?」という感じだった
で、書店で見かけたもんで、立ち読みしてみたわけ
なるほど、確かに似てたかもしれない
つまり、こういうカンジになるわけか

「あなたは死ななきゃいけないの。今、この場で」
あああ朝倉さん、何故に俺にナイフをつきつけやがっておられるんですか!?
長門が受け止めてなかったら俺の魂は天国への階段を2段とばしで駆け上がっていくところですぞ!
「なんだって俺が殺されねばならないんだ!?理由をプリーズ、プリーズ!?」
「聞かない方がいい」
長門!
いやいやいや、俺の生への渇望は誰にも止められやしないんだ!生きていることには理由がある!だから殺されるのにも理由がある!
そうだろ、みんな!
「あなたは将来、涼宮さんの能力を悪用して、世界中の女性の外見年齢を12歳で固定することになるの。
それを阻止するためにも、あなたには死んでもらわなきゃいけないのよ」
ちょっと待て!
俺は女性の胸部に詰まった夢と希望に胸をときめかせる普通の男子高校生だぞ!
そんな特殊な性的趣向はひとかけらも持っていない!
「どうりでキョンは妹ちゃんに不自然に優しいと思ったら……」
「待て、ハルヒ!『どうりで』ってなんだ!?
あんなのは普通の兄弟愛の範疇だぞ!っていうか、あとずさるんじゃねぇよ!」
「そうか、キョン…お前はそんな危険思考の持ち主だったんだな。俺はどっか遠くから暖かく見守らせてもらうことにするぜ」
「谷口!お前はそれでも友達か!信じろよ、俺を!
国木田!あいつは駄目だ!中学からの親友のお前からなんとか言ってやってくれ!」
「うん。キョンは親友だったよ。
でも、キョンはひとりで遠いところに行っちゃったんだね……」
「なに遠い目してるんだ!ここには俺の味方はひとりもいないのかよ!俺たちゃクラスメイトで仲間だろ!」
「おい、なにしてる。授業はじめるぞ。席につけ」
「授業どころじゃねぇ、っていつの間にか全員着席してるし!?
なんだよ、これ!?なんで俺以外のチームワークがこんなに完璧なんだよ!?新手のイジメか!?」

で、ところどころに
「模型ショップで店員に隠れてサーチングする長門さん」とか
「人生2度目の冗談を熟考する長門さん」とかいうイラストが挟まったりするわけか
588名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 09:52:35 ID:YGacmDwK
ついでにもうひとつ
最近涼宮ハルヒシリーズと他のアニメを組み合わせるネタが頻出してるけど、
せっかく涼宮ハルヒシリーズはSFなんだから、こういう古典作品とのコラボもあってもいいんじゃないだろうか

うちにシャミセンという三毛猫がやってきた。
シャミセンは物を捨てるのにとても都合が良かったので、みんながいろんなものを捨てていった。
珪素構造生命体共生型情報生命素子とか、朝倉涼子とか、謎の金属棒とか、古泉のホモ属性とか。
どれだけ物を捨てても、シャミセンは文句を言わなかった。
そんな日々が過ぎたある日、俺が部屋でまったりとしていると、シャミセンのいるあたりからこんな声が聞こえてきた。
「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」

いかんな、どうもあのおもしろさが再現できてない
でも、ショートショートの神様星新一ってもっとネタにされてもいいんじゃないかな
589名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 10:07:29 ID:Na4g3IPt
>>588
星氏の作品は紙で出来た「本」の読まないと面白さが伝わってこない。
590名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 10:40:37 ID:ROimRY1n
>>588
所詮パロディなんだ
やりたいようにやれよ
それで面白ければ感想とGJ!が貰えるだろうし
つまらなきゃ無視か批判が来るだろうさ

でもあなたのチャレンジ精神的なものは嫌いじゃないよ
591名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 11:30:40 ID:jWY6kIED
>587
いろんな年齢の僕の姿をした百万人の僕妖精が現れて、
まわりでワッショイワッショイやり出すとこも入れてほしいなw

>588
めげるな、星さんものは難しいんだよ。
何ていうかな、圧倒的に「気品」を要求される気がするんだ。
592名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 11:40:46 ID:DL4bHyR5
誰もツッコミを入れないからツッコミを入れよう
>>575
誰が誰に対してあの世でわび続けろと言う?
593名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 13:04:42 ID:zbim0fKB
田丸弟が田丸兄に
594名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 13:08:19 ID:+RATOFMx
>>592
あるとして長門がみくるにだろ。(あえてガイドラインは使わない
無論返り討ち…
そしてここでキューブを長門に置き換え
595長門有希の相談:2006/09/12(火) 13:55:15 ID:sHFPOohJ
キョン「長門、何だ相談って」(珍しいな…長門が相談とは…長門ができないことは俺もできないということなんだが…)
長門「私は有機生命体のように、稼動に必要な栄養を摂取する必要性がある。しかし、最近、味覚パラメータにエラーが発生した。可能性として、普段摂取している物が原因と思われるが詳細は不明であるが…」
キョン「(遮るように)わかった。もういい。」
長門「…」
キョン「要するにカレーに飽きたんだな…」
長門「…代換物を提案して欲しい。」
キョン「代換物って…」 
長門「まずはあなたの嗜好を参考にしようと思う。」
キョン「俺の好物のことか…」
長門「…そう」
キョン「それは…」
長門「…」
キョン「カレーだ。すまん。参考にならなくて…」
長門「………」
キョン「…」
長門「(呪文を唱える)」
キョン「うお!」(あたりを見渡す)
長門「味覚パラメータの累積値を初期化した。問題は解決した。」
キョン「そうか…良かったな…長門…」
長門「良かった…」(と、去っていく)
キョン(自分で解決できるならなぜ俺に相談したんだろう…)
596名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 14:42:25 ID:/zFOFrre
>595
まったくおめーは、根っからの鈍感野郎だなキョンwww
597名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 15:24:33 ID:YHkamaDN
唐突にライブドアライブって単語を思いついた
598名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 15:29:36 ID:zbim0fKB
あらゆるフラグを踏み越えてゆく彼の勇姿を「それがキョンクオリティ!」とでも名付けたい気分だw
599名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 16:44:41 ID:3pE9Z3Bv
鈍感+ツンデレ+無意識にフラグ立てる=エロゲ主人公
600名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 17:24:33 ID:YkX27b/a
>597
ほりえもんに魔女装束着せてギター持たせて…

あああ話が動かんー、創作意欲を刺激しない光景だよな。
601名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 17:38:59 ID:9CbrNNTe
>>594
なんでガイドライン云々なのかようやく分かった。 これか。
262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/07(木) 00:03:17 ID:RSq6TPuW
 フフフ‥‥ ハハハハハ! ヒャーッヒャッヒャアア!!
 おもしれえほど かんたんに ひっかかったぜ。
 後はてめぇを 絶望の ドン底に 突き落とすため世界改変の罪をおわせた!
 だが‥‥ てめぇは ここに来やがった!!
 てめぇは いつもそうやって!
 俺のしてえ事を ブチこわしやがるッ!!
 昔ッから そうだ! 俺がどんなに 努力しても!
 てめぇは いつも その一つ 上を行っちまうッ!!
 あの映画撮影の時もなあッ!
 俺が あの夜 どんなに 苦しんだか‥‥
 てめぇにッ! てめぇなんかにッ!! 分かられて たまるかよッ!!
 今こそッ! てめぇを ブッ倒しッ!!
 てめぇの引き立て役だった 過去に決別してやるッ!!

 あの世で 俺に詫び続けろ 長門ーーーーッ!!!!


 ねぇキョン、みくるちゃんは?
 俺に聞くな、知らん

元ネタ分からん奴には全く意味がわからんだろうな…
602名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 18:01:05 ID:eBlEaXEe
>>601
オディオ乙。
正直スクウェアの最高傑作だと思う。
603名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 18:11:04 ID:5Y4ssajG
ライブアライブって題名初めて見た時にそれを思い出して泣きそうになって

CM明けて、泣いた。
604名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 18:39:51 ID:IGGyO+nM
閉鎖空間中のハルヒの横顔を眺めながら、積年の疑問を考えていた。
それは「涼宮ハルヒの存在を、俺はどう認識しているのか」という問いである。
簡単に見えて、奥の深い問題だ。
「ハルヒはハルヒであってハルヒでしかない」なんてトートロジーでごまかすつもりはない。
ないが、決定的な回答を俺は持ち合わせてなどいない。
「ただのクラスメイト」という現象がある。
学校教育において、同一の教室内において勉強する生徒である。
つまり、本来のハルヒが何者であろうとも、ハルヒが我々と
同一の教室で学んでいれば、身近に感じるはずなのだ。
ハルヒはただのクラスメイトか否か?
…いや、すまん。これもごまかしだな。ハルヒはただのクラスメイトじゃない。
それは他のSOS団員側に回ってみることでわかる。
長門からみると「進化の可能性」で、朝比奈さんによると「時間のゆがみ」で、古泉にいたっては「神」扱いだ。
正面に回って、俺は強引に唇を重ねた。
よってハルヒはただのクラスメイトでないと言える。
605名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 19:48:33 ID:XXKlfZQi
>>604
後ろ二行で解決するのに、やっぱりキョンはキョンだな
606名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 21:15:35 ID:5Y4ssajG
それどころかたった"二字"で表現できちまう答えをよくもまあw
607名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 21:24:36 ID:/5RyJPb2
>595
肉ジャガーとか焼き魚と味噌汁とか、なんとかいえよキョソのパカタリ・・・
608名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 21:29:38 ID:3RGGUtai
久しぶりに「エロパロ板」でしかお目に掛かれないような
甘甘のキョン×長門SSが読みたい。
609名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 21:31:13 ID:p92sYpbf
>>607
延々と味噌汁を啜り続ける長門っていう
シュールな絵が浮かんだ
610名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 21:39:28 ID:9CbrNNTe
>>609
なんかリットル単位で飲みそうだな。
611名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 21:42:52 ID:5Y4ssajG
キョンはきっとあまり具を入れずにシンプルなのが好きなのだと思う

ワカメ汁とか。…え?何か?
612名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 21:51:58 ID:/5RyJPb2
>609-610
えんえんお代わりを出されて飲み干し続けるキョンとかなー
613名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 22:03:50 ID:wUzub78n
トン汁もうまいぞ
熱くてミルキーな感じがいいよな
614名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 22:07:11 ID:9CbrNNTe
みくるのミルキートン汁VS長門の極シンプル味噌汁
本日のご注文は、どっち?

「あぁ、悪いんですが鶴屋さんとこでたらふくメシ食ってきたからどっちもいらないです」
「キョ、キョンくーん…」
「…いじわる」
615名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 22:24:49 ID:i3iaZgRw
>>608
俺はハルヒ、みくる、長門がキョンを取り合うベタなのを
616名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:06:38 ID:B+f1Oo8g
長編の1話を書き上げて、そしてそのまま力尽きる

全て書き上げるまで投下しないと決めてるんだが、皆もそんな感じ?
書き上げた直後だからというのもあるが、正直疲れたよパトラッシュ…
617名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:08:26 ID:9CbrNNTe
>>616
中途半端で投下して、今泣きを見ている俺がいる。
8割がたかけたけどいい加減抹消させたい…
618名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:28:56 ID:mh/+dABH
ネタしか書かないです
いや、書けないんです。今また新川スネークを受信しました
619名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:30:05 ID:rZYzIzvM
617
それでも仙道なら…
仙道ならきっと何とかしてくれる…!!
620名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:32:49 ID:Eide1w4j
>>616
俺もそう。
一度、完結してないのに出来た部分だけ投下したことがあって、完結するまで、えらく落ち着かない
気分を味わったもんだ。何となく焦っちゃうんだよなぁ。
だから、最後のほうは自分でもなんだかなぁって感じになっちゃって。
その点で、連載できる人はすごいなぁと思っている。
621名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:39:55 ID:ASogJn70
「コスプレAV男の乱」以来、SSが遠のいているな。
622名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:41:48 ID:K+Qub4Ag
最近のブームは朝倉と阪中さんですか?
623名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:43:04 ID:rZYzIzvM
朝倉にイピョー
624名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:44:56 ID:m/miqwdp
久々にアニメ見たら阪中さんがハルヒのことチラチラ気にしてて
本当に仲良くなりたいんだなぁと思って萌えた
625名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:45:39 ID:9CbrNNTe
命を乗せて書くんだ。
一番好きな鶴屋さんでいくのが当然
626名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:45:45 ID:KTxdyjfk
ファンサイト見てると最近朝倉取り上げてるとこよく見かける。
なんでアニメの余韻もさめてきた今ごろになって?って感じもするけど。
627626:2006/09/12(火) 23:47:21 ID:KTxdyjfk
すまん、誤爆した
628名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 23:47:46 ID:rZYzIzvM
626
DVDの流れとかか??
629名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:08:43 ID:9jIW3wyq
>>616
完成するまで落とさないと最初は心に決めていた。
でも某24スレ分書いても終わらなかったアレ以来、終わらせる気があるものは落とすことにした。
反応悪けりゃ打ち切りって感じで。

そんな訳でもう一つの書き途中な「宇宙人×未来人×超能力者」をラストまで。
前スレ783の続き。エロなしの変な話になってます。
630宇宙人×未来人×超能力者:2006/09/13(水) 00:09:36 ID:9jIW3wyq

「キョンくん、あっさだよー!」
 ベッドの中でぬくぬくと永遠の常春王国を構築していた俺に対し、そんな甘ったるい声と共に突然重みがのしかかる。
 しかし毎日毎日同じようにどすどす乗っかられていた為、今ではボクサー並に鍛え上げられた俺のマッスル腹筋は
その程度の重さではびくともしないようになっていた。いくら妹が飛び跳ねようとも無駄な事だ。

「ウ〜ッ、リョンちゃんお願〜い!」
「うん。……えいっ」
 可愛らしい言葉とは裏腹に先ほどの倍以上の重みがのしかかり、俺の永遠の常春王国はあっさり瓦解した。
「ぐぶほぉっ! な、何だあっ!?」
 布団から顔を出し重さの元を見ると、いつも通りの妹とシャミセンに加え朝倉までが乗っかっている。
 そりゃいくらなんでも重量オーバーだろ。悪いが俺の積載量はそんなに多くない。
「あら、失礼ね。そんなに重くは無いと思うんだけどな」
 そう言いながら朝倉は妹と共に身体をゆすってくる。重、重、重、重、重、重、げふっ。
 はい降参します、白旗あげます、素直に起きます、永遠の常春王国はここに無条件開国宣言を致します。
 だから俺の上からどいてください。いやマジで。

「やった〜。キョンくんおきたよ〜」
 妹が飛び降り、下で準備する母親に向かって叫びながら部屋を出て行く。
 朝倉も俺から降りると、しわの入りかけた制服のスカートを軽く伸ばして整えなおす。
 やがて満足するとこちらを振り向き、何がそんなに楽しいんだか屈託のない笑顔で聞いてきた。
「どう、しっかり目覚めた?」
 あぁおかげ様でなコンチクショウ。もう少しで色々なものが飛び出るところだったぞ。
 いくら一人一人はそれなりでも、二人と一匹合わせればかなりの重さになる事を理解してくれ。
 今夜お前らには毛利元就の三本の矢のエピソードを教えてやるから、正座してしっかり聞くように。
「それってアレよね。一本のナイフでは折れるけど、三本のナイフなら折れないっていう」
 ナイフ一本でも十分折れねえよ。つーかお前の単位は全部ナイフなのか。
 俺は今すぐ青い鳥捜索の旅に出発したくなった。
631名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:10:20 ID:qQ9SlZch
>>624
アニメに阪中さんが出てるのか?何話?
632宇宙人×未来人×超能力者:2006/09/13(水) 00:10:37 ID:9jIW3wyq
- * -
 教室に入るとハルヒの不機嫌オーラが俺の事を出迎えてくれた。
「……あえて聞くが、どうした。そんな暗黒面を身体中からかもし出して」
「あえて聞くな」
 取り付く島なしか。そんなに日常がつまらないのかね。
 俺なんてこの一週間で生活環境から人生観まで、今まで歩んできた平々凡々な人生が既に遠い過去に思えるぐらい
大幅に変わっているのだが、もしよかったら俺と人生代わってくれないだろうか?
「お断りよ。あんたの人生なんて、あたし以上に退屈でつまらなそうだわ」
 あっさりと断られてしまった。せめて朝倉ぐらい引き取ってもらいたかったのだがな。
「何言ってんの。唯一の身寄りとして遠縁で頼られてるんだから、ちゃんと大切にしてあげなさい」
 ……既に情報操作済みかよ。全く誰の陰謀なんだろうね、これは。

「あぁ、それとこれだけは言っておくわ。いくらあんたが心身共に健康で、そんな健全たる思春期を送る男子にとって
至極当然のように湧いてくるであろう人間の三大欲求に駆り立てられたとしても、涼子は今やSOS団の団員。
 ……手を出したら当然死刑だからね」
 どうやら面白属性に面白同居人のうえ、いつの間にやら死亡フラグまで立っているらしい。

 なぁ、誰か本当に代わってくれないか?
 今なら俺の面白三大属性に何と朝倉と妹もつけて、赤字覚悟なこのお値段で進呈しよう。
 俺は窓の外を見ながら、和やかに登校してくる生徒諸君に向けて溜息と共に呟いた。
633宇宙人×未来人×超能力者:2006/09/13(水) 00:11:29 ID:9jIW3wyq
- * -
 昼休み。俺は朝比奈さんに呼ばれ、SOS団が今なお不法占拠する文芸部室を訪れていた。
 部屋に入ると心の天使朝比奈さんが、朝比奈さんに似た感じのOLと共に至上の笑みを二倍にして出迎えてくれた。

「……えっと、とりあえずどちら様でしょうか?」
 この場において何よりも一番の疑問点となる、謎のOL風な女性に尋ねる。
 女性は俺の前に一歩出てくると
「始めまして、朝比奈みくるの姉です。キョンくんのお家の事を、色々と担当させて頂いております」
 そう言って朝比奈さんに負けない白い可憐な手を差し出してきた。

 朝比奈さんのお姉さん──通称『朝比奈さん(大)』は、朝倉の事について俺に説明する為訪れたという。
 わざわざこんな部室まで足を運ん頂いて、本当にご苦労さまです。
「キョンくんが朝倉さんを支配下に置いてしまう事は、わたし達にとっては想定された事象でした。
 その結果、朝倉さんが家を追い出される事もです。何せわたし達は未来のキョンくんから聞いていましたから。
 そこで未来のキョンくんの指示通り、わたし達は朝倉さんをキョンくんの家で預かる事にしたんです」
 今この瞬間、俺の殴りたい人物リストに『未来のキョン』という二人目の名前が記されたのは言うまでもない。
 ちなみに一人目はもちろん『ハルヒの父親』である。

「……キョンくん、未来のあなたが告げていった言葉を覚えていますか」
 朝比奈さん(大)はふと真剣な眼差しを浮かべて聞いてきた。
 えっと、その時が来たら躊躇うな、お前の全力で対応しろ……でしたっけ。
「はい。わたし達の派閥は……いえ、古泉くんの『組織』や長門さんもです、わたし達人間にはサポートしかできません。
 どんなに権力とかがあろうとも、最終的にはキョンくん、あなたに全て頼らなくてはならないんです。
 こんな事言えた義理ではないのですが……頑張ってください。この世界の全ては、キョンくんにかかっています」

 どうやら俺は、いつの間にやら勇者にジョブチェンジしてしまっていたらしい。
 個人的には勇者の傍で「ああっ、アレは!」「知ってるのかキョン!」といった解説キャラあたりが望ましかったのだが。
 しかし、だ。

「キョンくん……わたし、キョンくんを信じてますから」
 朝比奈さんズにそう言われてやる気ゲージが溜まらない男子がいるとすれば、そんなのは全く以って以下略だろう。
 もちろん俺は以下略でも以下略でも、ましてや古泉でもないので、心のやる気ゲージはマックス値まで溜まっていった。
「任せてください」

 後にして思えば軽率な答えだったと思う。
 もしこの時何を任されたのかを知っていたならば、俺はもう少し躊躇っていた事だろう。

 それでも朝比奈さんの願いを断る事なんてしなかっただろうがな。
634宇宙人×未来人×超能力者:2006/09/13(水) 00:12:18 ID:9jIW3wyq
- * -
 教室に戻るとハルヒがブルマ姿で憮然としていた。
 朝から更に増して不機嫌オーラ全開だな。いったい何処の惑星の正装なんだ、それは。
「小惑星134340番」
 冥王星かよ。そんな時事ネタで答えるな。
「……ねぇ、みくるちゃんの次の衣装、何がいいかしら」
 何を着せても似合うと思うが、あんまり泣かすなよ。
 それだけ告げると俺は席に着き、さっきまでのハルヒのように頬杖をついて外を眺めた。
 朝比奈さん(大)に言われた事を考える。未来にいったい何が起こるというのだろうか。

「何よ、そっけないわね」
 俺のあまりの態度にハルヒが興味をしめしてくる。まあな、最近色々あって疲れてるんだ。
「色々って? あんたまさかわたしに内緒で面白い事してんじゃないでしょうね」
 俺は窓の外を眺めっぱなしなんでハルヒの顔はわからない。
 が、言葉のニュアンスでなんとなく目を輝かせ始めている事だろうという事はわかった。

 はっはっはっ、面白い事ならたくさんしているぞ。
 お前は知らんかもしれんが、実は俺は今週に入って二回も世界を救っているんだ。
 という訳で少し休ませてくれないか。伝説の勇者だって疲れたら宿屋に泊まって体力回復するもんだろ。
「…………何それ、ゲームか何かの話? はあ、期待させないでよバカ」
 百%混じりけ無しに失望の気持ちを上乗せし、ハルヒはつまらなさそうに告げてきた。
「本当、退屈」
 最後にぽつりと、そんなぼやきと共に。


 その日のハルヒはとにかく荒れに荒れていた。
 放課後、部室に来るなり着替えるからと俺を追い出し、ブルマ姿からバニーガールへジョブチェンジ。
 そのまま朝比奈さんの髪を淡々といじくっている。長門は何事もないように本を読み、古泉は朝倉とのオセロ勝負で
黒星を地道に増やし、俺はそんないつもの光景を机に突っ伏しながら眺めていた。

 その日のハルヒはとにかく荒れに荒れていた。
 それさえ目をつぶれば、この世はある意味、平和だった。

635宇宙人×未来人×超能力者:2006/09/13(水) 00:13:22 ID:9jIW3wyq
- * -
 家に帰り、夕飯を食い、風呂に入り、妹と朝倉を部屋から追い出し、ようやく就寝する。
 どうでもいいがあの二人は何で俺の部屋にたむろうんだ。二人で遊ぶならどっちかの部屋に行けよ。
 そう思いながら深い眠りにつき、次に意識が戻ったのは

「キョン……起きてキョン…………起きろってんでしょうがっ!」
 そんなハルヒの罵声がけたたましく耳に響き渡る状態だった。


 どうやら俺とハルヒは制服姿で学校の校庭に倒れていたらしい。
 空を見上げれば灰色の空、空気の違う感覚が肌にあたる。
 そして決定的なのは、校舎を中心に学校を不可視の壁が囲っているという事実。
 ────閉鎖空間。
 まさしくこれはあの時味わった閉鎖空間と同じ状態だった。

「ハルヒ、ここには俺たちだけか。朝倉の姿は見なかったか」
「見てないわ。……何で涼子がいると思うわけ?」
 何となくだ、深い意味は無い。俺はそれだけ答えた。
 これが本当に閉鎖空間なら朝倉が来ていてもおかしくないのだが、あいつはここへは来ていないのだろうか。

「ハルヒ、職員室だ。外に連絡できるか確かめる」
「……冷静ね、あんた」
「世界を二度ほど救ってるって言っただろ?」
「バカ」
 そう言いながらもハルヒが俺の手を握ってくる。ハルヒでも不安という感情はちゃんと心に持っているらしい。
 悪くない、俺はただそう思った。

 職員室で電話を確かめ、学校中を走り回り、屋上から街を見渡す。
 そこには人ひとり、明かり一つない、暗い灰色の街並みが眼下に広がるだけだった。
 朝倉の姿も見えない。これは本格的に二人だけで閉じ込められてしまったようだ。

 行くあても無いので部室に戻り一息つくと、ハルヒは他も見てくると飛び出していってしまった。
 果たしてこの状況、どうしたものか。
 窓の外に広がる灰色の空間を見つめながら考えていると、ふとそんな中で何かきらっと光るモノが見えた。
「……何だ?」
 俺がそう思っている間に、その光る物はもの凄い勢いで近づいてくる。
 とっさにヤバイと判断し射線軸から離れると、その光る物体は窓をぶち破って部室内へと突撃してきた。
 そのまま物体は長机と衝突、あわれ長机は激しい音と共に真っ二つに粉砕されてしまう。
 物体は更に床に衝突し、その身を半分ほど埋め込む事でようやく動きを止めた。

「な、な……何だあっ!?」
 瓦礫と化した机をどかし床を見ると、どこかで見たようなアーミーナイフが一本、床に突き刺さっていた。
 つまり窓を破り、机を粉砕し、床に埋まるぐらいの勢いでナイフが飛んできたと言う事だ。
 こんな超人魔球を投げるナイフ使いなど、俺の知る限りでは一人しかいない。
「……朝倉から、なのか?」
 渾身の力を込めてナイフを引き抜いてみてみると、刃の部分に「パソコンON」と掘り込まれている。
 指示通りにパソコンの電源を入れてみると、いつものOS起動画面に移行せず、真っ暗の画面に文章が打ち出されてきた。

636宇宙人×未来人×超能力者:2006/09/13(水) 00:14:10 ID:9jIW3wyq

YUKI.N>見えてる?
 長門か?

YUKI.N>
 ……ディスプレイの向こうで頷かれてもわからないぞ。

YUKI.N>( ゚ω゚)( -ω-)( ゚ω゚)( -ω-)
 いや、だからって無理に表現しなくていいから!
 俺は緊張の糸がぷっつり切れた状態で、頭を抱えながら次の言葉を待った。

YUKI.N>現在、朝倉涼子の力を借りて通信している。キーボードコネクタを挿入するのに大変だった。
 ……時間が惜しいので、今は全ての突っ込みを流す事にする。

YUKI.N>( ´・ω・`)ショボーン
 突っ込まれたいのかよ!? あぁもう頼むからとにかく話を進めてくれ!

YUKI.N>現在、こちらの世界にあなたと涼宮ハルヒは存在しない。
YUKI.N>傍にいる古泉一樹の伝言を伝える。
YUKI.N>● <恐れていた事が起こりました。前に話した世界の入れ替わりです。
YUKI.N>● <涼宮さんはその世界こそ、真の世界としようとしているのです。
YUKI.N>● <……僕としてはもっと涼宮さんや、あなたと、そうあなたと深く深く関わりたかったのですが。
 やめろ、気持ち悪い。

YUKI.N>わたし個人もあなたにもう一度会いたいと思っている。朝倉涼子も朝比奈みくるも心配している。
MIKURU.A>きいぼおどで もじおうつのは むずかしいです
YUKI.N>涼「ちょ、キ、キーボードに、あまり、刺激をあた、た、たあああっ!」
YUKI.N>この通り、みんな心配している。
 ……いったいそっちが今どんな混沌状態なのか、その方が心配になってきた。

YUKI.N>その世界に入れるのは涼宮ハルヒとあなただけ。朝倉涼子の力でもナイフ一本が限界だった。
 つまり、俺が何とかするしかないって訳か。

YUKI.N>わたしはあなたから教わった事をまだ実践してない。それにもっと教えて欲しい。
YUKI.N>あなたの行為、特に性生活に関して観察するのは、わたしにとっての使命。
YUKI.N>また、わたしの家に
 何だかやる気ゲージがぐんぐん削られている気がする。
 微妙に元の世界へ帰りたくなくなってきているのは俺のせいじゃないよな。


YUKI.N>seven deadly sin.

 そこで文字の表示が止まる。数秒後画面が切り替わり、OSの起動画面が現れた。
 タイムオーバーのようだ。同時に部屋の中が青白く染まりだした。
 ……違う、窓の外から青白い光が差し込んでいるんだ。つまりこれは────っ!

「キョン! 何かでたっ!」
「逃げるぞハルヒっ!」
 扉を開けて叫んできたハルヒを捕まえ、俺はわき目もふらずに廊下を疾走した。
 直後に部室が爆音と共に青白い光に吹き飛ばされる。やばい、校舎の中じゃ逃げるに逃げられない。
 ハルヒの手を握ったまま、一階まで階段を駆け下りる。ハルヒが何か言いたげだが今は無視した。
 目の前の窓を開けるとそのまま飛び越え、ハルヒを連れたまま中庭から校庭へと一気に駆け抜ける。
 そして校庭の中央辺りまで逃げてきてから、ようやく俺は足を止めて後ろを向いた。

 先ほどまで俺たちがいた旧校舎部室棟は、青白い巨人──《神人》によってほぼ半壊状態となっていた。

637宇宙人×未来人×超能力者:2006/09/13(水) 00:15:23 ID:9jIW3wyq

「キョン……あれ、何? 何だか悪いやつじゃないって感じがする……」
「悪いヤツだ」
「え?」
 俺が明確に言い切ったからだろう。ハルヒは少し驚いた表情で見つめてきた。
 そういっている間に神人が更に二体、姿を現し始める。
「あれは俺たちの世界を壊し、新たな世界を産み出そうとするモノ……言うなれば『七つの大罪』だ」
「……キョン。あんた、何、言ってるの?」
 ハルヒは本当に何言ってんだこいつというような目を向ける。後一歩で哀れみになりそうな、そんな目だ。

「何って、これは『お前の夢』だろうが。今の世界に満足しないお前が、あの七つの大罪をうみ出した」
 これは夢と言う事にする。ハルヒは意外に現実主義者だと古泉は言っていた。
 だったらこんなランチキ騒動、どう考えたって夢だと信じてくれるだろう。
「わたしが……あの巨人を?」
「そうだ、『七つ』の大罪を現す巨人だ」
 ちなみにさっきから七つ、七つとしつこく言ってるのは、神人が『七体』しかいないとハルヒに思いこませるためだ。
 あんなのが無尽蔵に生み出されたら命がいくつあっても足りやしないし、例え数量限定でも水滸伝一〇八星とかと
繋がったりした場合には、俺は世界を捨ててでも迷わず逃げるを選択するだろう。

 長門が最後に告げた言葉、『seven deadly sin』。アレがなければ俺はハルヒに『十戒』と言うつもりだった。
 今より三体も多い。ふざけたやり取りだったが、最後のはまじめに感謝する。
 ただいくら三体減ったといえど、朝倉のサポート無しで七体相手に勝てるとは、正直俺も思ってない。
 さてこの絶対的戦力差、どうしたもんかね。

「キョン…………わたし、あれが敵には思えない」
 そりゃそうだ。あれはお前が世界の改変を望んでいる為に現れた破壊神なのだから。
 だがな、ハルヒ。お前にとってたとえあれが救世主であっても、俺にとっては世界を滅ぼす敵でしかないんだ。
「世界を滅ぼす……ううん、きっとみんな帰ってくるわよ」
 違うんだ。それはあいつが生み出す『別の』みんななんだ。そいつらは俺たちの知るみんなじゃない。

「あの巨人七体を全て倒せば元の世界、俺が負ければあいつらの作る新世界だ」
 アレをすべて倒す事でお前は目が覚め、世界は元の姿に戻る。これはそういう仕組みなんだ。
 そういう事にしろ。納得しろ。でないといつまでたっても元の世界に返れないだろ。

 無意味に準備運動を始める俺に対し、ハルヒがどんどん可愛そうな人を見ているような顔になる。
「……キョン。あんたの言う事が本当だとして、いったいどうやってアレを倒すつもりなのよ。
 あんなの、どう考えたって軍隊レベルの出番じゃない」
 ああそうだな。お前の言う通り、確かに軍隊の出動要請がいる。だがそれで呼ばれる軍隊は自衛隊や国連軍じゃダメだ。
 神人と戦える力を持つメンバーで構成された軍隊でないとならない。
638宇宙人×未来人×超能力者:2006/09/13(水) 00:16:10 ID:9jIW3wyq

 この空間に入れるのは俺とハルヒだけ。
 神人と戦えるのは俺と朝倉が使える紅い力だけ。
 つまりその二つの条件を満たす連中に出動してもらうしかない、と言う事だ。

 覚悟は決めた。躊躇いはしない。
 やれやれと毒づきながらも元の世界に戻る為、俺の考えつく限りの全力で相手しよう。


「……だからここに誓おう! いつか必ず、俺がこの時代の俺を救いに来る事をっ!」


 その宣言と共に、閉鎖空間に数多くの紅い光が現れた。光は七体の神人目掛けて走り、それぞれ攻撃を開始する。
 俺の素っ頓狂な言葉を心底可愛そうな瞳で見ていたハルヒは、突然の紅い光の登場に驚き、やがて目を輝かせて興奮しだした。

「な、ちょ、キョン、何か紅い虫がいっぱい出た! 凄い凄い、紅い虫たちが巨人と戦ってる!」
 ……頼むから虫って言うな。
 ああ見えてもあれは全部『俺』だ。但し未来からやってきてくれた、な。
 そう言いながら、俺もまた紅く光り始める。

「うわ、何!? キョンまで紅く光って! どういうこと!? アンタ実は虫だったの!?」
「どうやらお前の夢では、俺は宇宙人で未来人で超能力者なヒーローらしい。全く夢だからって無茶しすぎだぜ」
「え、え、えええええ──────────っ!?」
 もうハルヒは興奮しっぱなしである。その証拠に鼻の穴を大きくして息を噴出し、両手をぶんぶん無意味に振っている。

「でもまあ、せっかくの夢だ。やるならとことん楽しもうぜ。
 お前もヒロインらしく、その辺で何か適当に祈ったりして大逆転の奇跡の力でも起こしてろ」
 俺はそれだけ告げると、一度ハルヒの上空をくるりと回ってから神人アタックを開始した。


 果たして、こんなちゃちなヒロイックサーガな理由で騙されてくれるかね。そう思いながら。


- * -
 その後の展開は、あまりにあまりな内容なので簡潔に語ろうと思う。
 あの後六体まで倒したところで、神人たちが突然合体しだし超巨神人となった。
 それに対し、ハルヒはハルヒで『メチャクチャ楽しい』と思う力を具現化した、白く輝く大剣を俺に託す。
 神人が『ストレス』の象徴なら、この剣は『爽快』な気分の象徴だ。
 結果、俺がその大剣で超巨神人を一刀両断にぶった切り一件落着。
 閉鎖空間にひびが入り、ドームが砕け、その輝きと共に世界はうっすら白く染まっていった。

 そんな白く染まり行く世界の中で、何故か力を使い果たした俺は、ハルヒに優しく抱きかかえられていた。
 それからの事は全く覚えていない。
 気づけば俺はベッドから落ちた格好で目が覚めた。



 ……本当だぞ。
639宇宙人×未来人×超能力者:2006/09/13(水) 00:17:08 ID:9jIW3wyq
- * -
 翌日。
 精魂ずたずたのぼろぼろ状態で一睡もできず登校した俺は、席に着くなり思いっきり机に突っ伏した。
 ちなみに一緒に登校してきた朝倉も何だか疲れきっているようで、俺と全く同じように机に突っ伏している。
 昨日こいつに何があったのかそれはそれで気になるところだが、そこに触れたら色々と最後のような気がする。
 また今度お互いが回復したときにでも聞いてやろうと考え、今は触れずにそっとしておく事にした。

「おっはよう、キョン! メチャクチャすがすがしい朝よね! どう、元気?」
 そりゃすがすがしいだろうよ。お前はただ適当に祈って剣を出しただけだもんな。
 俺はハルヒに振り向きもせず突っ伏したまま答えてやった。
「全くこれっぽっちも元気じゃねぇ。昨日最悪な悪夢を見たからな」
 その後も全く眠れやしねえし、今日ほど学校を休もうと思った日は無い。
「ふぅん」
 ハルヒはカバンを机に置くと、俺の傍へと歩いてくる。すぐ横で気配がするが、それでも俺は動かない。
 ぶっちゃけ言うと全身筋肉痛で指一本動かすのも辛いのが現状だ。

「キョン」
「何だ」
 ハルヒはぐったりと突っ伏す俺の肩をそっと撫でると、俺が聞き取れるギリギリの小さな声で言ってきた。
「おつかれさま」
640宇宙人×未来人×超能力者:2006/09/13(水) 00:18:15 ID:9jIW3wyq
- * -
 その後のことを少しだけ語ろう。

 古泉は俺に会うと軽く会釈をしてきた。
「あなたには感謝すべきなのでしょうね。涼宮さんは全て夢だと信じたようです」
 さて、どうだろうな。夢だったと信じている、と思わせてるだけかもしれないぜ。
「それでもです。あなたにまた会えて、僕は本当に嬉しく思っています」
 古泉はとても爽やかに告げてきた。

「ところで。そろそろあなたにはしてもらわなければならない事があります」
 何だ、いきなり。
「涼宮さんが生み出した閉鎖空間の処理をお願いしたい」
 どういうことだ。あんなに晴れ晴れとしていたのに、またどこかで発生したのか?
「いいえ。──処理してもらうのは、過去に生み出された閉鎖空間です」

 ずっと気になっていた部分だった。
 古泉の言う三年前のXデー以降、閉鎖空間の発生があの一回だけだったって事は無いはずだ。
 だが、神人を倒せるのは俺の紅い力のみ。では俺が処理したあの一回以外の閉鎖空間はどうしていたのか。

「……つまり俺に過去に行って、今この時間までに発生してきた全ての神人を倒してこいと、そう言うのか」
「はい。何しろあなたにしか倒せませんから」
 しれっとした顔で告げてくる。くそっ、そんな大変な事を今まで黙ってたのはどうしてだ。
「もちろん、改変に賛成されないようにする為です。先に知ってたらモチベーションが下がっていたでしょう?
 朝倉さんは過去へ同伴できるみたいです。どうかこの世界を救ってください、我らが勇者様」
 俺は殴りたいリストその三に『古泉一樹』の名を迷わず書き記した。


 昼休み。長門は相変わらず文芸部部室で人が殺せそうな分厚い本を読んでいた。
「なあ、俺や朝倉みたいなインターフェースは他にもいるのか?」
「あなたは特別。でも朝倉涼子レベルならけっこう」
 本から目を離さず、長門は淡々と答えてくる。
「そいつらに、またお前が狙われたりする可能性はあるのか?」
「だいじょうぶ」
 そこで長門はこちらを見つめてくると
「わたしは負けない」
 昨日の朝倉の事は聞かないことにした。


「ふぇ、キョ、キョンくん……わたし、もう会え、ないかと……ふぅええええっ!」
 朝比奈さんに啼きながら抱きつかれ、俺は改めて戻ってこれたんだなと自覚した。
 その後朝比奈さんはご機嫌なハルヒにつかまり様々なコスプレ衣装を着せられる事になる。
 家に帰ると家族と朝比奈さん(大)がクラッカーを鳴らし、豪勢なパーティ料理で出迎えてくれた。
 朝比奈さんも呼ばれ、家の中は久しぶりに朝比奈三姉妹並んでの大はしゃぎ状態となっていた。

「……コネクターはイヤ……コネクターはイヤ……あぁごめんなさい長門さんそれだけは……」
 ……こっちは後で色々と慰めてやる事にしよう。


 さて、栄えあるSOS団第二回目の集会だが、何故か四人が揃いも揃ってキャンセルしてきた。
 いったい何の企みだと考えながらも、俺は仕方なくハルヒの事を一時間前から集合場所で待っていた。
 さて今日は何を話してやろうかね。どうせ今日はハルヒのおごりだ。
 朝比奈さんの次の衣装や、団の方針など話す事は色々ある。
 だが俺は今回の件で一つだけ決めた事があった。

 俺が宇宙人で未来人で超能力者である事。
 それだけは、金輪際二度とハルヒに言わない事を決めたのだった。
641名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:19:25 ID:9jIW3wyq
以上っす。ふう、連載はこれで全部消化したー。
642名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:24:23 ID:KmDBEomG
643名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:26:00 ID:ipIZUWtB
お疲れ様です。
長門はどこまで行っても長門なんだなw
そして頑張れキョン!

GJ!
644名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:30:55 ID:HMX0wWHQ
乙。
いつキョンが「きゃあっ自分殺し」って言い出すかとドキドキしてたぜ。
645名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:41:56 ID:AMobtrgS


2時間後のキョン「ねむいと、気があらくなるんだなあ」
4時間後のキョン「はやく、神人倒してねようね」
646名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:42:05 ID:40Gfyhmc
魔界大冒険な展開は、ある意味お約束だけど、
それ以外の細かい部分で、いろいろと楽しませてもらいました。
GJ!新連載待ってます。
647名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:43:27 ID:Y5MrTP9c
乙です!!

>>631
漏れが昨日見たのは憂鬱Tだったが、座席表の絵から
判断すると阪中さんと思われる人が画面の隅でチラチラ
ハルヒのこと気にしてた。
648名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:54:44 ID:jGNAIe9s
>>641
2本同時進行乙でした。

>……こっちは後で色々と慰めてやる事にしよう。
これってやっぱ性的な意味で?
649名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 01:12:03 ID:hFD0PG1j
>>同時連載の人

乙でした。

>>648
それは作者に聞かなくても……もう自分の中で答えが出てるんじゃ?www
650名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 01:14:09 ID:YT64go2R
そこで大罪の一つ姦淫ですよw
651名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 01:35:07 ID:ARN74Gsk
えー。そこは色欲。ラストですよ〜。
だが七つの大罪のせいで、どうハガレンと組み合わせるか考えている
俺がいた。
652名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 02:18:39 ID:vAtKkAiw
こっちは最後まで笑いっぱなしだったよ。
お疲れ様。
653名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 08:12:29 ID:T/0UDnzz
今朝は特に寒いね
お前ら風邪ひかないように注意しろよ
654名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 09:11:20 ID:2LmIBEHO
突然頭よぎった。

「ちなみにみよきちとは御代田吉衛門の事である」

「ちなみにみよきちとは谷口のハンドルネームである」

「ちなみにみよきちとはウナギの事だ。カバヤキにするとうまいぞ」

「ちなみにみよきちは後2回変身できる。その意味……わかるな?」

みよきちゴメン。
655名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 10:12:08 ID:QK0xIkWo
まさか!?
656名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 10:49:35 ID:MGpxOqi7
便乗して、
「ちなみにミヨキチとはフィクションであり、実際の人物、団体名、地名とは一切関係ありません」
657名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 11:05:39 ID:UIfL79U0
さらに便乗して、
「ミヨキチなど飾りです!偉い人にはそれがわからんのです!!」
658名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 11:40:30 ID:YT64go2R
まだ便乗
「地球人にミヨキチの量産なんて出来る訳ねーだろ」
659名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 12:10:23 ID:QK0xIkWo
便乗します
「これをつければミヨキチの出力は三倍になる」
660名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 12:17:16 ID:jxJ+bwDi
「それでもミヨキチなら・・!ミヨキチなら、きっとなんとかしてくれる!」
661名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 12:40:12 ID:UIfL79U0
「ディフェンスに定評のあるミヨキチ」
662名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 12:44:54 ID:fdj/KTIx
「終わりの無いディフェンスでも良いミヨキチ」
663名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 12:51:05 ID:2LmIBEHO
「現時刻を以てミヨキチを破棄。目標を第十三使徒と認定する」
664名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 12:52:04 ID:LFyCXgvG
お前らミヨキチに何かウラミでもあんのかw
665名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 13:02:27 ID:2LmIBEHO
ではネタふった責任として。

「ちなみにミヨキチは今日一日ローターをずっと付けていた。
 今度何回イッたのか聞いてみようと思っている」


この前提でアレを読み返すと……。
666名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 13:11:37 ID:KatLfy4J
>>644
ドラえもんかwwwww
667名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 13:24:43 ID:mC0KPaKV
>>632
>面白三大属性に何と朝倉と妹もつけて、赤字覚悟なこのお値段で進呈

  1:ゆずってくれたのむ
  2:そう、かんけいないね
  3:ころしてでもうばいとる
  4:それをすてるなんてとんでもない
→5:おことわりだ
668名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 14:01:25 ID:TbeU+HCy
ミヨキチのリバウンドにはちょっと期待している。
669名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 14:35:37 ID:iI4hIxq6
「おつかれさま、古泉」

ハルヒ「・・・ねえ有希、前から聞きたかったんだけどさ」
長門「・・・何?」
ハ「アンタって、なんで文芸部に入ったの?」
長「・・・」
ハ「いくら本が好きだからって、廃部寸前の部に入るのって、何か思い入れがあるとか、何かこだわりがあるとかありそうじゃない?」
長「・・・・・・文芸部で待っているようにいわれた。」
ハ「へっ?誰に?」
長「・・・教えない。」
ハ「・・・ふーん。」
  (教えないなんていいながらなんでキョンの方を見るのよ。・・・あれ?キョンと有希って同じ中学だったっけ・・・違うわよね、
   だったらなんでキョンを見たのかしら・・・。何よ、キョンまで有希を見て。ああなんかイラつくわねえ!!)


ピリリリリ・・・
古泉の携帯が鳴った。

670名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 16:21:05 ID:FojGab/B
キョ、キョン君!私の母乳をののの飲みなしゃーい!!
671名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 16:27:25 ID:xC3TskYo
そんなものより僕のカルピスを飲んでください
672名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 16:48:39 ID:RE8h5eTw
私のカレーを食べるべき
673小ネタ:2006/09/13(水) 17:00:03 ID:013ZwyV6
「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方をみる」
「それは困りますね。彼は我々にとっても重要な人間ですから」
……えーっとだな……。これはどこから突っ込むべきなんだ?
簡単に説明すると、朝目が覚めたら日付が戻っていたんだ。理由はしらん。
長門すら改変されたらしいんだが、なぜ『今日』古泉が此処にいるんだ?
しかも俺が二度と見たくなかった朝倉の目の前に。
「死になさい!」
「残念ですが、消えるのはあなたのようです」
古泉の笑顔にこのときばかりは癒されたのだが、なんだこの笑顔の戦いは。
お前ら戦闘シーンなのに全然緊迫感がないぞ。
「ふんもっふぅ!!!」
古泉の赤玉が飛ぶ。朝倉は見事なバックジャンプ大回転を決めて呪文を唱える。
訳分からん。分かる奴がいたらここに来い。そして俺に説明しろ。
朝倉の呪文が数本の槍を呼び出して、古泉へ向かっている。笑顔じゃなくなるのなら、一本ぐらい刺さっとけ。
「おっと。危ないですね。あいにく僕は女性を傷つけたくないのですが……」
お前の言う事はまったく信用できん。
「いつまでその余裕は持つかしら?」
朝倉も余裕だな、おい。
「言わなきゃいけない事を思い出しました。今回の改変をしたのは僕です」
なんだやぶからぼうに。
「一度でよいから皆さんと一緒に『最初から』いたいと思いましてね。ちょっと涼宮さんの力を拝借しました」
機関ってのはそんなことまでするものなのか。
ハルヒも力を貸すな。無意識なのは分かっているが自分の物を他人に譲るような人間じゃないのは俺がよく知ってるぞ。
〜〜〜〜○〜〜〜〜

あれから数日。
古泉は朝倉と一緒にカナダに転校した。
……ってマテ。あいつらできちまったのか!?まぁ、お似合いだとは思うが……。

これで超能力者が欠けちまったぞ。どうすんだ?ハルヒ。
「キョンよぉ、お前はこんなことできたりするか?」
なんだ谷口。お前と一緒にいるということは俺にとっては結構痛い事なんだぞ。モテない男がつるんでいても……。
って、なんだその手の上の赤玉は。お前まさか

「ニヤケハンサムいなくなっちまうんだぜ?俺としても色々困ってて。SOS団入れてくれよ」

なんでこんな事になるかな。
やれやれ。
674名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 17:19:24 ID:UIfL79U0
>>673
意味も分からないし、オチもない。下の下。
675名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 17:47:59 ID:G3jx2/uM
次スレ立った後、埋めネタとしてならまあ読んでみてもいい・・・わけねえか。
676名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 17:49:52 ID:rdV4xRiL
>>675
いいわけねえだろ。
677名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 18:04:26 ID:XkysFRMT
>>670
キョン「あ、朝比奈さん、ちょっと水圧が・・・」
678名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 18:36:43 ID:2LmIBEHO
>>670

「………」
 ぺた、ぺた。
「………」
679名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 18:36:58 ID:Q1/iyac0
>>677の返しに吹いたwwwww
680名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 19:38:31 ID:MGpxOqi7
こごも本スレと似たような雰囲気になってきたな…
どこかの町で元気ですか、職人さん…
681名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 19:51:50 ID:UIfL79U0
本スレってどこのことですか?
682名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 20:41:54 ID:40Gfyhmc
ミヨキチもの投下します。とりあえず6レスくらい。
6838-17:2006/09/13(水) 20:44:00 ID:40Gfyhmc
『美代子の恋(仮題)』


1/

私、ミヨキチこと吉村美代子は恋をしています。
相手は、お友達のお兄さん。
あの人はもうすぐ高校二年生。
私より5つも年上だけど、私は本気です!



五年生ももうすぐ終わりの三月のある日、
私は今日も、親友の家、すなわち彼の家でお喋りしていました。
彼に関する情報を得ることができるのも重要だし、
運がよければ、彼に会うこともできる。
それに、私は単純に、この小柄な友人と大の仲良しなのです。

「でね〜、ユキちゃんったら、キョンくんの言うことだけは聞くんだよ〜。
ミヨキっちゃんはどう思う〜?」
彼女は兄のことをキョンくんと呼びます。
初めてこの家にお邪魔した頃は、お兄ちゃんと呼んでいたと思うんだけど、
いつのまにか、この呼び方に変わっていました。

以前、その理由を尋ねた時には、
「お兄ちゃんじゃなくて、キョンくんって呼べば、
妹じゃなくて、一人の女の子として見てくれるかなって・・・
な〜んてね、てへ♪」
なんて言っていたけど、もしかして彼女も・・・まさかね。

684名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 20:44:35 ID:40Gfyhmc
2/

「おいっ、シャミセンはどこ行った?」
・・・びっくりした。彼が突然部屋に入ってきました。

「も〜、キョンくん。女の子の部屋に入る時は、
ちゃんとノックしなきゃ駄目だよ。
そんなんじゃ、ハルにゃんやみくるちゃんに嫌われちゃうぞ〜」
頬を膨らまして、講義する親友。

「なんでそこで、ハルヒの名前が出てくるんだよ。
それにあいつはともかく、朝比奈さんとお前に対する態度が同じなわけないだろ。
彼女に接するときは、俺は常にジェントルマンだ。で、シャミは?」

「シャミだったら、お隣のルリちゃんとどっか行っちゃったよ」
ルリちゃんというのは、確か裏のおうちの黒猫さんです。

「ああ、またか。最近仲いいな、あいつら」

「うん、このあいだもシャミとルリちゃん、プロレスみたいに絡み合ってたよ〜。
シャミはちょっと疲れた顔してたけど、ほんと仲いいよね」
それって、プロレスじゃなくて、こうb・・・
同じことを想像していたのか、彼と目が合いました。
・・・恥ずかしい。顔が赤くなる。


「おほんっ。まあ分かった。俺はあいつを探しにいくよ」
なんとか話題を戻す彼。

「これからハルにゃんたちとお出かけじゃなかったの?」

「そのお出かけにシャミセンが必要なんだよ。長門のお達しでな。
じゃあ俺行くわ。ミヨキチもごゆっくり。じゃなっ」
そう言って部屋から出て行く彼。
うふっ、声かけてもらっちゃっいました。ラッキー。

「よかったね〜、ミ〜ヨちゃん。」
いつのまにか彼女が、にやにやしながらこっちを見ている。
いや、にやけているのは、私もか・・・。

「なっ、なにがかな?」
どもってしまいました。

「別に〜。去年の春休みには、デートまでしたのに、
最近のミヨキッちゃんは、随分弱気だな〜って」
やっぱりわが親友は侮れない。見抜かれてたんですね・・・。
685名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 20:45:13 ID:40Gfyhmc
3/

去年の春休み、私は勇気を振り絞って、彼をデートに誘いました。
もちろん、真っ正直には無理だから、映画の年齢制限という理由をでっちあげて。
その結果、R−12指定の映画がB級ホラーしかなくて、随分とがっかりしたものだけど、
あれはあれで面白かったし、彼にしがみつけたのは、思いがけない幸運でした。

その後寄った、お洒落な喫茶店では、彼が私のことをかわいいと言ってくれたし、
あのデートは、去年一番の思い出です。うふふ。


「ま〜た、ボーっとしちゃって。駄目だよミヨちゃん。
ミヨちゃんが手をこねこねしている間に、キョンくんってば、
ハルにゃんやみくるちゃんとどんどん仲良くなってるんだから。
最近は、なんか有希とも怪しいし・・・」
そうっ、その名前です。さっきから何度も話題になっている彼女たち。
彼が高校に入って、SOS団とかいう団体に入ってから、
私との時間はどんどん減ってゆき、その代わりに彼女たちとの時間が増えました。

おまけに、この前、冬合宿とやらの写真を見せてもらったけど、
彼女たちはその・・・とっても美人でした。
頭に思い浮かべるたびに、とても不安になります。
やっぱり、私じゃ子供過ぎるのかな、とか。
もう高校生だし、やっぱりエッチなこととかもしてるのかな、とか。
はあ、また不安になってきました。

「大丈夫だよ。ミヨキチ、元気だして。私はミヨキっちゃんの味方だから。
大丈夫。鶴屋さんに聞いたけど、キョンくん、まだ誰とも付き合ってないって。
ミヨキっちゃん可愛いし、私より大人っぽいし、まだまだチャンスはあるよ」
励ましてくれる彼女の声がうれしい。
不安はたくさんあるけど、あきらめたくはないです。
ほんと、がんばらなきゃ。


その後、親友と二人でおしゃべりして、帰ってきた彼から、
お土産に美味しいシュークリームをもらって、その日は家に帰りました。



686名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 20:45:56 ID:40Gfyhmc
4/

僕、北高アイドル研究部に属する山根は、恋をしていました。
相手は、クラスの委員長。学年でもトップクラスの美少女で、
成績優秀、品行方正。それに、とてもいい匂いのする女の子。
僕は、高校三年間を、このような天使と共に過ごせることに感謝し、
この身を、彼女を陰ながら見守ることに捧げようと決意していたのです。

しかし、そんな彼女が、突如転校したのが、去年の梅雨。
わずか二ヶ月あまりで、天使を失い、失意のどん底に落ちた僕は、
その行き場のない情熱を「朝比奈みくるにご奉仕され隊」や、
「長門有希の冷ややかな視線を浴びる会」に傾けようと努力しました。
しかし結局は、彼女のいい匂いを思い出しては、溜息をつく一年だったのです。


しか〜しっ!!
いままさに、僕は僕の新しい天使、ニューヒロインを発見しました!

新しい写真集でもチェックしようと、
本屋への道を急いでいたその時、僕は、彼女を見つけ、
優しい委員長に、突然ナイフで刺されたかのような衝撃を受けました。

年のころは13、4歳でしょうか。愛くるしい顔立ち。
大人っぽさを感じさせながらも、まだどこか幼い容貌。
完璧だ!!彼女こそ、僕が新たにこの身を捧ぐべき相手。

この機を逃してはならない。
もう朝倉さんの時のような後悔はしたくない。
さあ、行くんだ山根!彼女に声をかけるんだ!!





687名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 20:46:25 ID:40Gfyhmc
5/

その日は、とても気持ちのいいお天気で、出かけるにはもってこい。
私は、彼と接近するいい作戦はないかなと、
とりあえず本屋さんに行くことにしました。


小さく鼻歌を歌いながら、いろいろと作戦を考える私。
また、年齢制限を口実に映画にでも誘おうかな。
そうすると、今度はR−15か。
でも、そうすると、彼は保護者扱いになっちゃうのかな。
彼氏と彼女はやっぱり無理?
私も15歳で通用するかな、などと考えていたとき、突然声をかけられました。


「こ、こんにちはお嬢さん。き、き、君のお名前はなんて仰るのでしょうか?」
変な言葉遣いの、変な男の人だ。

どうしよう。多分、高校生だと思うけど、こういう人に話しかけられると困ってしまいます。
このあいだも、お母さんと一緒にお買い物に行ったら、
少しはぐれた際に、中学生くらいの男の子に話しかけられました。
その場は、お母さんがやってきて、何とかなったけど、
私一人では、こういうときに上手く対処できません。どうしよう。

「あ、怪しいものじゃないんだ。僕は、県立北高校の人間で、
君があんまり可愛かったものだから、ちょっと、おおお話を聞かせてもらいたいなって」
どうしよう、どうしよう。こんな時には、どうしたら・・・。
視線を彷徨わせていると、そこに、彼の姿を見つけました。

な、何でこんなところに。うれしい。うれしいんだけど、どうしよう、どうしよう。
こんなところ見られたくない。助けて。助けてください。
その時、ふとこの前みたドラマのワンシーンが頭に浮かびました。


そうして私は、彼の方に、駆け寄り・・・。




688名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 20:47:13 ID:40Gfyhmc
6/

俺は、SOS団の雑用係としての職務を忘れ、のんびりと街をぶらついていた。
しかし、だ。運命の神様ってヤツは、俺に対しては、だいぶ厳しいようで、
今日も今日とて、俺を厄介ごとに巻き込んでくださった。
せめて、ツンデレであることを祈るぜ。運命の神様よう。


ことのはじめは、本屋の前で、ハルヒに会ったことだった。
それ自体は、珍しくても、決してありえないことではない。
一応、中学の学区は違えど、同じ高校に通うクラスメイト。
近くの駅前で会うことは、可能性としては、多少なりともあるだろう。

本屋での遭遇も、まあ平穏なものだった。
なにやら怪しげなオカルト雑誌を立ち読みしていたハルヒが、
コミックコーナーでの立ち読みを終え、移動しようとしていた俺を見つけたのだ。
ルソーの一件で、阪中と仲良くなったおかげか、その時のハルヒの機嫌は上々で、
10分ほどバカ話をしたあと、俺たちは別れた。


きっかけは、駐輪場まで来て、自転車の鍵を失くしたことに気がついたことだったのだろう。
ああ、我が事ながら、なんてドジなんだ、俺!

慌てた俺は、来た道を引き返し、先ほどの本屋の方へと向かった。
そして、俺はその二人を発見したのだ。

うちのクラスの山根と、あれは・・・ミヨキチだ。
何やってるんだ、あの二人。

そうして、二人との距離が数メートルまで近づいたとき、
ミヨキチが突然こちらへと、走ってきた。
そうして、俺の腕をとりながら、とんでもないことを言ってのけたのだ。

「こ、この人が私のか、か、彼氏です。だ、だから、そういうのはやめて下さい!」


ミヨキチ、赤面。俺、呆然。山根は硬直。

静止したままの俺たちを動かしたのは、小さな金属音だった。
音のした方を見ると、俺の自転車の鍵。おおっ、こんな所に。
そして、視線を上げると・・・


涼宮ハルヒがそこにいた。
689名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 20:47:31 ID:UIfL79U0
>>683
「お兄ちゃんじゃなくて、キョンくんって呼べば、
妹じゃなくて、一人の女の子として見てくれるかなって・・・
な〜んてね、てへ♪」

それなんてねこうさプ(ry
6908-17:2006/09/13(水) 20:49:09 ID:40Gfyhmc
とりあえずここまで。
ミヨキチで盛り上がってわりに、作品を見かけなかったので、
ちょっと書いてみました。続きは期待しないでお待ちください。

保管庫の管理人さんへ。
いつもご苦労様です。感謝してます。
今回は視点変更があるので、*の部分は省略しないでお願いしますね。
691名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 20:57:31 ID:0iNjVEWO
>>683
うわ、ミヨキチめっちゃ可愛い
あと、なにげに山根、人気上昇してるんじゃ
692名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:03:30 ID:KmDBEomG
乙!
だが有希と呼び捨て…
693名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:10:19 ID:stvDq+OS
>>690
あ、あのう、これが俗に『しゅらば』と呼ばれてるやつですかぁ?
などとみくる風に行ってみてもラチがあかないな
設定の少ない(何といっても絵になってない)ミヨキチでよくぞここまで…
694名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:18:33 ID:fyAu1wj2
>>690
めっちゃ続き読みてえええええええええええええええ
期待してます!
695名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:19:43 ID:iw0MJmCk
山根はいい当て馬だなぁw
ミヨキチと、それから妹にも萌え。
696名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:23:10 ID:T2dQG8N/
今書きかけのSSがかなりネタかぶってるorz
でもせっかく書いたので近々投下するつもりです。
697名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:24:07 ID:xC3TskYo
アニメしか見てない俺にも可愛さは伝わったぜ!
ミヨキチって吉村美代子っていうんだな
698名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:27:22 ID:UIfL79U0
河原美代子
699名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:30:35 ID:Gi/oTN1F
ハルヒが来た時点で死亡ふ(ry
700名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 21:44:51 ID:XkysFRMT
いや以外にみくるがミヨキチをビンタ、そして罵倒
701名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:08:43 ID:68mV0pDI
山  根  は  要  ら  な  い
702名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:13:40 ID:0iNjVEWO
>>701
まだストーリーが完結してないうちから、要らないっていうのは早急じゃないかな
物語ってのは好感のもてるキャラだけで構成されるとは限らないじゃないか
703名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:26:47 ID:3mrIV6Ky
山  根  は  ロ  リ  コ  ン
704名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:27:54 ID:2bT1bfmd
     ,;-‐ 、
   /` , ‐ 、`ヽ、
  .i´  i .、 ヽ.  i
  } i'´丶、ヽ__ ゙i !、 呼びました?
 ´゙!__{rニミi__i'ニヽl_ |~`
   !._l`- '.`- '´_ノ
    !':ヽ.ー-‐/r`
    ./ヾニ´ヘ
  ¨´`ヽ/´`∨´`
705名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:42:54 ID:T/0UDnzz
やぁ、俺です
今朝からどうも寒いと思ったらどうやら風邪をひいたようです
そういえば、ハルヒが風邪ひいたってSSなんかもありましたね
アレ読んで今日は曹操に寝ようと思ゐます(´−ω−`)ノシ
706名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:47:06 ID:E8fG5nWw
しっかり休めよ。曹操。
707名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:48:23 ID:RqZDIrA+
とりあえず、曹操と寝るより僕と寝ませんか?
708名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 22:53:08 ID:gpmi5JNh
707
キョン「いい加減にしろ、谷口」
709名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:15:20 ID:0iNjVEWO
阪中メインのSS投下しようと思うんだが、
その前に作品内での3月のタイムスケジュールを推測したいとおもう

まず原作からわかることとして
・2月14日は月曜日である
・球技大会は3月上旬で、その日の放課後に阪中の自宅に行っている
・その数日後、ルソーが倒れ、阪中が欠席したのは金曜日である
以上3点が挙げられる

そこからさらに、作品内でのこの年は閏年ではなかった、という仮定を加えて
自分が推測する3月スケジュールは次のようになる

3月7日 月曜日 おそらくここら辺で球技大会
3月8日 火曜日
3月9日 水曜日
3月10日 木曜日
3月11日 金曜日 ルソー発病 阪中欠席する
3月12日 土曜日 ルソーとマイク回復 シャミセン体内に情報生命素子を凍結保存
3月13日 日曜日 おそらく深夜に心霊スポットめぐりをしたと思われる
3月14日 月曜日 ホワイトデー

以上の前提をもとにここからのSSを読んでもらいたい
ちなみにあらかじめ言っておくと、エロ無しです
710魔法使いの苦労:2006/09/13(水) 23:16:54 ID:0iNjVEWO
阪中Side 3月15日 火曜日 PM1:50 北高本校舎3階廊下

今日は短縮授業で、そのうえ部活はお休み。お昼過ぎには暇になっちゃった。
どうしようかな?まっすぐ帰っちゃおうかな?って思って鞄をぶらんぶらんってしてたの。
そしたらね、向こうのほうに最近仲良くなったクラスメイトを見つけちゃった。
だから、声をかけたのね、せっかくだから。
「涼宮さん、涼宮さん」
あたしの声に気付いて、そのクラスメイト、涼宮さんが頭の黄色いリボンを揺らして振り返ってくれた。
「あれ、阪中さんじゃない。どうしたの?」
涼宮さん。あたしのクラスメイト。
犬が大好きで、クラスで一番頭が良くって、スポーツも万能で、えっと、とにかくすごい人なの。
「あのね。今日は部活がお休みなのね、あたし。涼宮さんのところの部活に遊びに行ってもいい?」
「どうぞ、どうぞ!我がSOS団は来るもの拒まず!
不可思議生命体だろうが、幽霊だろうが、もちろん悩みを抱えたクラスメイトだろうが、閉ざすような門戸の持ち合わせはないわよ!」
「あのね、今日は悩みは抱えてないの。ごめんね」
あたしはつい先週、涼宮さんのところに相談に行ったのね、ルソーのことで。ルソーっていうのは家で飼ってる犬なんだけど。
「あ、そう。まあ、あたしもJ・Jがまた病気になってるなんていやだし。それはそれで結構なことだわ。ねえ、J・Jは元気?」
「うん!ルソーはとっても元気だよ。みんな涼宮さんたちのおかげ」
ルソーは先週、獣医さんもわからない病気にかかっちゃったんだけど、陽猫病だったっけ、涼宮さんたちが治してくれたのね。
おかげで今はとっても元気。
あ、そういえば。涼宮さんはどうしてなのか、ルソーのことを「ジェイジェイ」って呼ぶの。
お父さんは「ジャンジャック」って呼ぶし。
あたしもね、どこかで聞いたことがあるような気がするんだけどね、「ジャンジャックルソー」って名前……でも、誰だったっけ?
ちょっと訊いてみよう。
「ねえ、涼宮さん。どんなひとなの?ジャンジャックルソーってひと」
「え?知らなかったの?だってJ・Jの名前の由来でしょ?」
あーん。涼宮さん、ちょっと呆れてる。恥ずかしいな。
「ごめんね。名前だけは聞いたことがあるの。でも、どんなひとだったのかな、って」
「いいのよ、別に。知らないことは全然恥ずかしいことじゃないわ。だって、最初は誰だってなんにも知らないんだもの。
恥ずかしいのは知ろうとしないこと。キョンみたいなやつのことね。
あいつってば本当に覇気に欠けるっていうか、無気力っていうか。ただでさえ、SOS団団員には一般人の数倍の探究心が求められてるっていうのに!」
涼宮さんは渡り廊下を歩きながら、怒ってるみたいな、嬉しがってるみたいな顔で、キョンくんの名前を出してる。
キョンくん、っていうのは涼宮さんの前の席の男の子で、涼宮さんと一番仲のいい友達なの。部活も一緒なんだよ。
クラスの中ではね、ふたりはつきあってるのかな、なんて噂になってるのね、今。
「えっと、なんだっけ?そうそう、ジャン=ジャック・ルソーね。
ルソーっていうのは18世紀にフランスで活躍した思想家でね。
えーっと、なんかわかりやすい著作とかってなかったかしら?
うーん………
あ!そうそう、マリー・アントワネット!」
「マリー・アントワネット?」
なんでこのひとの名前が出てくるんだろう?
あ、マリー・アントワネットは知ってるよ、あたしだって。
えっと、ルイ16世のお后さまで、フランス革命のときに処刑されちゃったんだよね、たしか。
あ、そういえば18世紀だよね、フランス革命。
「ほら、マリー・アントワネットの有名なセリフがあるじゃない。『パンがなければケーキを食べればいいのに』ってやつ。
あれってもともと、ルソーが元ネタなのよ」
「えーっ!そうなの?」
「他にはねぇ……ああ、『むすんでひらいて』って歌があるじゃない?昔歌わなかった?」
「う、うん。あるある」
「あれも作曲したのはルソーなのよ。思想家にして音楽家。これがルソーなわけ」
「へー……」
やっぱり涼宮さんってすごいなぁ。こんなこと知ってるんだもん。
そんなことをあたしたちが話してるうちに、あたしたちは涼宮さんが部長をやってる、SOS団?、の部室前に到着したの。
711魔法使いの苦労:2006/09/13(水) 23:18:14 ID:0iNjVEWO


喜緑Side 3月15日 火曜日 PM2:25 北高生徒会室

「では、これで決定だな。来期の教材決定にはある程度、生徒会の意見も反映させてもらう。
業者と教員との橋渡し、並びにサンプルの受け取りは先程の決定どおりの人員であたること。
以上だ」
会長が今回の会議によって決議された内容をまとめて、締めくくっています。
議題は来年度の教材選定について。
うまく本来の意図を隠していますが、会長個人の今回の本意は『無料でサンプル教材を入手、親から預かった教材費を私財としてせしめる』ことに集約されます。
生徒会予算の一部を私的に流用しているというのに、まだまだお小遣いが足りないようですね。
これらの不正の証拠はSOS団団員の古泉一樹が所属する『機関』によってそのたびに抹消されているため、
学校関係者でこの事実を知っているのはわたしと『機関』のエージェント数名のみです。
もっとも、会長本人はわたしにもばれていないと思っているようですが。
「では、今日の会議は終わりだ」
「会長。ひとつ、いいですか?」
閉会を宣言した会長に、執行部のひとりが発言を差し挟みました。
そのことに会長の表情がわずかに歪みます。
彼は内心、会長職にあることを疎ましく思っているので、会議が長引くのを嫌がっているのです。
「なんだね」
「すみません。以前問題になっていた、文芸部の処遇に関することなんですが…」
文芸部の一時休部の件。
この件に関しては先月の機関誌発行によって一応の終結をみたのですが、彼にとってはそうではないようですね。
現在、執行部を構成している人員は、そのほとんどが自分たちの力で北高をより良いものに出来ると信じて仕事に当たる志の高い人間で、
彼のように後々の苦労など考えず、会長に積極的に物申すひとも少なくありません。
しかし、会長の返答は非情なものです。
「今年度の文芸部の活動については機関誌の発行をもって、認可を与えている。
来年度、新たに部員が入部しないようであれば、そのときになんらかの手段を講じる。
今は保留だ。これ以上、話すことはない」
反論の隙を与えず一気にまくしたてる会長。
実のところ、会長は古泉一樹を通して『機関』に許可を取らない限り、SOS団に対してどのようなアクションもとることは出来ないのです。
彼は『機関』の許可がなければSOS団部室に立ち入ることすら認められていません。
「では失礼する」
そう言って会長は足早に生徒会室を退室し、他の人間もそれに遅れてバラバラと立ち去っていきます。
あ、わたしは別です。
わたしは今回の会議の議事録をまとめ、それをコピーしたのち、各学年主任に提出する仕事が残っています。
さらにわたしには本来の仕事、すなわち長門さんの監視任務がありますから、まだまだ帰宅は出来ません。
さて、その長門さんですが、今どうしているんでしょう。
わたしは議事録の作成作業を続行しつつ、感覚領域をSOS団部室へと伸ばしました。
どうやら現在、涼宮ハルヒを含む女生徒3人と会話をしているようですね。
712魔法使いの苦労:2006/09/13(水) 23:19:27 ID:0iNjVEWO


阪中Side 3月15日 火曜日 PM2:40 SOS団部室

「白色の体毛をもつ馬は極めて稀。世界的に見ても現在まで数十頭しか生まれていない。
また、白毛遺伝子はホモ接合体になると致死性があり、この場合胎児のうちに死亡することがほとんど。
このため白毛同士の配合は危険とされており」
「待って。ね、待って、長門さん」
慌てて長門さんにストップをかけたのね、あたしは。
だってあたしが言ったなにげない一言に、長門さんてばすっごく反応してつらつらと説明をしだすんだもん。びっくりしちゃった。
「………」
あたしの「待って」ってお願いを素直に聴いてくれたこのひとは長門さん。
涼宮さんの部活仲間で、涼宮さん以上になんでも知ってて、なんでも出来るんだって。
ルソーの命の恩人でもあるんだよ。
でね、なんで長門さんが『白馬』の説明をしだしたのかっていうと、3分前の会話のせいなのね……

「ねえ、涼宮さんたちはホワイトデーのお返し貰った?昨日」
「ちゃんといただきましたよ。今、お茶請けにしているクッキーはキョンくんがくれたものなんですよぉ」
学校の中なのにお金持ちの家で働くお手伝いさんみたいな格好をしている朝比奈先輩が答えてくれたの。
朝比奈先輩は北高のアイドルで、とっても有名なの。
なんだかここってすっごいひとばっかりいるのね。
「そうなのよ。キョンってば、ホワイトデーのお返しがただのクッキーだったのよ。
あんまりつまんないもんだから、追試を言い渡してやったわ」
涼宮さんはニコニコしながらちょっとひどいことを言ってる。
お姫様がわがままだと王子様も大変だね、キョンくん。
でねでね、あたしはついついこんなことを言っちゃったの。
「涼宮さん、あんまり白馬の王子様を困らせちゃ駄目だよ」

というわけなの。
「有希。違うって。白馬の王子ってのは、アレよ。えーっと、なんていうか……みくるちゃん!言ってあげなさい!」
「えーっ!あ、あの。白いお馬さんに乗った王子様ですよね。えっと……」
「この国では王制を敷いておらず、よって王子と呼ばれる身分の人間も存在しない。表現として不適切」
「あの、あの……」
3人は困ってるし、それを見ているあたしも困っちゃう。えっと
「あの、白馬の王子様っていうのは、女の子の憧れっていうか、運命の人っていうか、そういう人のことなのね」
「そうそう、それよ!阪中さん!というわけで、有希。これはいわゆるひとつの比喩表現なのよ」
「………」
うまく伝わったかな?長門さんは無口だから、いまいちよくわかんないんだけど……
「でも、そっか……白馬の王子なんてよく聞く単語だけど、実際に見たことないもんね……」
あれ、涼宮さん……なんだかすっごくニヤニヤしてる?
713魔法使いの苦労:2006/09/13(水) 23:20:34 ID:0iNjVEWO


喜緑Side 3月15日 火曜日 PM2:45 部室棟1階廊下

部活顧問をしている2年学年主任への議事録コピー受け渡しのため、ここまで赴くことになってしまいました。
「昨晩はお疲れ様でした。ひさびさの閉鎖空間、しかも新タイプのものですからね。あなたの協力が得られて助かりました」
「思ってもいないことを言うんじゃねぇよ。お前はうまくやったもんだな」
「いえいえ、おそらく涼宮さんは僕にはたいして期待していなかったというだけのことだと思いますよ」
「くだらん。俺にかかってる期待とやらを、お前に少しふりかけてやろうか」
「ご冗談を。あなたの肩でなければそれは支えきれるものではありませんよ」
前方から会話が聞こえてきます。
声紋を照合するまでもありません。SOS団団員その1とその4の男性ふたりです。
なにしろわたしはSOS団団員5人の居場所は常に把握していますから。
会話の内容は14日に発生した次元断層内浸食性情報改変空間、彼らが呼ぶところの『閉鎖空間』についてのものですね。
あら、そのうちのひとり、古泉一樹がわたしに気付いたようです。
「おや、喜緑さん。こんにちは」
そういって手をあげる彼に、わたしは表情を崩すことなく無言で会釈を返しました。
彼らに必要以上に接近するつもりのないわたしは、自然にかつ速やかにその場を立ち去ろうと足を動かし

そして、ふいにその動きを止めました。
「?どうかしましたか?喜緑さん?」
もうひとりの彼がわたしの突然の停止にいぶかしげな声をかけてきます。
これはフォローをいれておかなくてはいけませんね。
「いえ、なんでもありません。それでは失礼いたします」
もう一度、平然を装いつつ会釈をし、その場を離れました。

さて、先程感じたもの。
本校舎方向から我々3人に対して一瞬、観察の視線を感知しました。
我々、というよりも、わたしはたまたま視野に入ってしまっただけで、実際の観察対象は彼らふたりのようでしたが。
視線の主は………確認終了、男子生徒1名。
わたしのデータベースにある情報を多方面角度から検証するに、どうやら校内に存在する非公認組織の構成員としての活動のようです。
情報統合思念体主流派の思惑からいって彼らに不要な危険が及ぶのは看過すべきではないですね。
任務に支障をきたさないレベルで注意をはらっておくことにしましょう。
714名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:21:01 ID:kLt5L+Ur
支援
715魔法使いの苦労:2006/09/13(水) 23:21:45 ID:0iNjVEWO


阪中Side 3月15日 火曜日 PM2:50 SOS団部室

コンコン
ドアがノックされて
「どうぞ!」
涼宮さんがそれに元気な返事。ドアのすりガラスには男の人のシルエットが映ってるから、多分キョンくんか古泉さんだ。
それで、開いたドアの向こうには、やっぱりキョンくんと古泉さんが立ってたの。
「あれ、今日は阪中もいるのか……」
「うん、お邪魔してるのね」
「キョン。ちょうどいいところに来たわね!たった今、追試の内容が決定したところよ」
「なんのことだ。小学生に虫眼鏡の構造を説明をするようなわかりやすさを俺は求めたいぞ」
追試の内容?白馬の王子のことをしゃべってたんじゃなかったのかな、あたしたち?
「くっだんないこと言ってんじゃないわよ!ホワイトデーのやりなおしのことに決まってんじゃない!
んじゃ発表するわよ。
キョンはいまから一週間以内に『白馬の王子様』を用意すること!」
あ、キョンくん呆れ顔で固まってる。
「どうしたの?わかんない?白馬の王子って言葉、聞いたことないの?」
「少なくとも日常生活の中で聞いたことはねえよ。ここはいつからおとぎの国になったんだ?」
そうだよね。いきなり『白馬の王子を持ってきて』って言われても困るよね。
わーっ!これってあたしのせいなのかな!?
「あの、涼宮さん、あんまり無茶言ったら、かわいそうなのね、キョンくん」
あ、あたしが止めなきゃ、涼宮さんを。
「いいのよ、阪中さん。
キョンはバレンタインに手作りケーキをみっつも貰ってるんだから、王子だろうが太子だろうが、それぐらいはもってこなきゃバチがあたるってもんだわ」
「王子ってのは菓子とトレードが成立するほど、価値が下落しちまったのか」
「いいから下っ端団員は素直に団長の指示に従うの」
だめだよー、あたしにはパワフルな涼宮さんにブレーキをかける力なんてないよぉ。
「ほら、キョン!いつまでもここにいないで、さっさと白馬の王子を探してきなさい!時は金なり、って格言を胸に刻みなさい!」
「あぁっ、もう!わかったよ。とにかく探してくりゃいいんだな」

「ごめんね、キョンくん。あたしがね、余計なことを言っちゃったみたいなのね」
部室を出て行っちゃったキョンくんをあたしは追っかけて、それで謝ったのね。
だってどう考えてもあたしが変な種を蒔いちゃったみたいだもん。
「気にすんな、阪中。なに言ったのかは知らんが、あいつの妄言は日常茶飯事だ。誰かに影響されて、その回数が減ったり増えたりはしねぇよ」
キョンくんは、まったくやれやれだ、とか言いながら、それでもあたしのことを責めたりはしなっかたの。
優しいね。さすがは涼宮さんの王子様なのね。
「しっかし、白馬の王子様ねぇ。どうしたもんか………」
本当、困っちゃったのね。
キョンくんはああ言ってくれたけど、やっぱり悪い気がするし、なにかお手伝いが出来たらいいんだけどな。
716魔法使いの苦労:2006/09/13(水) 23:22:56 ID:0iNjVEWO


阪中Side 3月18日 金曜日 AM11:40 北高グラウンド

とか言ってたんだけど、3日経ってもなにもできてないのね。あーん。あたしの役立たず……
今は4時限目の体育。今日は前にやったのと同じで走り高跳びをやるんだって。
あ!忘れてた!前のときの記録用紙、あたしが預かってたんだ!今日持ってこなきゃいけなかったのに……
あたしは慌てて教室に取りに戻ったのね。
1年5組の教室は3階にあるから大変。急いで、急いで、急いで……
到着!
ドアを勢い良く開けて!

なぜか教室には男の子がふたりいたの。
「な?」
「い?」
? ? ?
あたしの頭の上をハテナマークがくるくる空中遊泳。
え?なに?どういうこと?えっと、6組で見かけたことがあるような?ふたりが、なぜか授業中に5組の教室にいて?キョンくんの机の中に手を入れてる?
……………って
「な、なにやってるの!」
あたしの声にびっくりして、その男の子二人は手を付いてた机をガタッて揺らしたの。
二人は、バツの悪い顔っていうのかな、見られちゃいけないものを見られたって顔をしてる。
うん、やっぱりキョンくんの机になにか悪さをするつもりだったのね。許せないよ。
あたしはとにもかくにもキョンくんの机を守ろうと、そのふたりの傍に駆け寄ったのね。
慌てて手を引き抜こうとして揺り動かされた机から一枚の写真がひらりと零れ落ちた。
「これって……」
映ってるのは……
「ゲッ!見んな!」
朝比奈先輩!しかも、下着姿!どうしてこんなものが!
多分、場所は部室だ。朝比奈先輩は照れもなんにもない感じで着替えの最中みたいな姿で映ってる……
つまりこれって盗撮写真!
「おい、痛い目見たくなきゃ、黙ってろ」
「なに言ってるの!効かないのね、そんな脅しなんか!」
本当はすっごく怖いんだけど、男の人二人の相手なんて……
でも、負けられないよ。友達のためだもん、とっても大事な。
「そうかよ」
正面のひとりがあたしの口を手で塞いだ!?
「ン!?」
なにするの、て叫びたかったけど、声は外に漏れてくれなかった。というより、まともに唇を動かすことも出来ないよ!
あたしが手を使って抵抗する前に、二人はそれぞれ一本ずつあたしの両手を取り押さえたの。
「ケッ、大人しくしてりゃ、こんな目にあわずにすんだのによぉ」
あたしの後ろにいる、もう一人が空いた片手を、あたしのブルマの中に入れて!
やめて!お尻、さすらないで!
「ンー!ンー!」
「都合の悪い場面を見られた女生徒をふたりがかりで襲う。品がありませんね」
「ンー!?」
「な?」
「い?」
いきなりあたしたち3人以外の声が聞こえたから、びっくりしたのね、あたしも二人も。
「まあ、自分たちの撮った盗撮写真を使って他者に濡れ衣を着せようなどという人達に品位を求めても仕方ありませんね」
えっと、あたしが入ってきたドアのところにね、ひとりの女の人がいたの。
717魔法使いの苦労:2006/09/13(水) 23:23:58 ID:0iNjVEWO


喜緑Side 3月18日 金曜日 AM11:50 1年5組教室

先日SOS団男子部員を監視していた男子生徒と同組織に所属する生徒2名が、1年5組教室において不審な行動をとっているのを感知しました。
案外すぐに痺れを切らしたものです。
例の組織に釘を刺しておく丁度いい機会ですね。
情報操作によって、わたしが変わらず授業に参加しているかのように教室内全員の認識をごまかしたのち、退出。
そして今、わたしは1年5組の教室にいるというわけです。
現状確認。
教室内では女生徒がひとり、不可抗力によってくだんの二人と接触してしまったようですね……
暴行を受けていますが、まだ致命的な被害には及んでいません。
かといってけっして許されるものではありませんが。
「誰だ、テメェ」
「生徒会書記を務めています、喜緑と申します」
生徒会、という単語を出した途端、男子生徒二人に動揺がはしります。
なにかと便利ですね、この肩書きは。

「あなたがたは『朝比奈みくるファンクラブ』のメンバーですね」

「ンーっ!?」
女生徒が意外な単語の登場に驚きの反応を示しています。
それは男子生徒二人にしても同様のようで、なぜ自分達のプロフィールをわたしが把握しているのか理解できないご様子。
せわしなくキョロキョロと視線を動かし、お互いの顔と教室内に歩み寄るわたしとを交互に見ています。
恐らく今回の行動の動機は彼に対する嫉妬からきたもの。
盗撮写真を彼の机にしのばせて、なんらかのきっかけで彼の立場を失墜させるつもりだったんでしょう。
「さ、速やかにその子を開放してもらえますか。これ以上はお互いのためになりませんよ」
わたしがそう言った途端でしょうか、一人が彼女の手を離したかと思えば、そのままわたしに掴みかかってくるじゃありませんか。
わたしは微笑みを崩すことなく、手近な机を右手で掴みますと、それを使って片手で軽く彼の体をなぎ払わせてもらいました。
ごかっ、と思いのほか大きな音をたてて男性の体が右方向に進路変更し、そのまま床につっぷしてしまいました。
意識消失。右側頭部及び右肩部に打撲。
有機生命体に致命的な打撃を与えないよう力はセーブしましたし、彼の行いを思えばその程度のダメージは我慢していただかないと……
机を振り回したために散乱してしまったその中身、それらが散らばる中、わたしはもう一度彼らに要請をしました。
「その子を開放してください。今ならおとがめなしで済ませてさしあげます」

気のせいか、目の前の男女二人の顔から血の気がひいています。
やだ。わたし、怖い顔をしているわけでもないのに、一体どうしたんでしょう。
わたしはいつもどおりの微笑みを一切崩さず、優しく提案しているというのに……
「わかったよ」
男子生徒が掴んでいた女生徒の手首と抑えていた口元から手を離し
「あ」
気が抜けたのか、女生徒はその場に腰をついてへたりこみました。
男子生徒はそのまま無言でもう一人の体を抱えると、教室を退去していきます。
そうそう、伝えておかなければいけないことがありますね。
わたしは床に落ちた写真を回収しつつ、その背中に声をかけました。
「あなたがたが所属するクラブ、本日をもって同好会扱いにしておきます。
書類上の活動内容から逸脱した行動をとった場合、生徒会からそれ相応の介入をさせてもらいますので心得ておいてくださいね」
718魔法使いの苦労:2006/09/13(水) 23:25:04 ID:0iNjVEWO


阪中Side 3月18日 金曜日 PM12:00 1年5組教室

「あなたがたが所属するクラブ、本日をもって同好会扱いにしておきます。
書類上の活動内容から逸脱した行動をとった場合、生徒会からそれ相応の介入をさせてもらいますので心得ておいてくださいね」
横でこの言葉を聞いたとき、あたしはこの生徒会書記さんがなにを言ってるのか全然わからなかったの。
だって、こんなことをしておいて、同好会に格上げだなんて絶対おかしいもん。
「なんで……」
「非公式クラブのままでいられるよりもいっそ同好会にしてしまった方が、生徒会がその手綱を握りやすいんです。
暴走を防ぐためにもそうしたほうがいいと判断しました」
書記さんはあたしの疑問に先回りして理由を説明してくれた。
でも、やっぱり、なんかやだな……
「それに同好会昇格によって彼らが得することはありません」

どうしてだろう?
確かに同好会には部費の支給も、部室の配当もなかったはずだけど、それでも堂々と活動できる理由ができちゃうわけなんだし……
「彼ら『朝比奈みくるファンクラブ』、書類上の活動内容は『送風機あるいは扇風機の研究』と記入しておきますから」
「はい?」
扇風機?
「つまり『ファン』の『クラブ』になってもらいます。
それ以外の活動は一切認めません」
ファン……ファンとファン、ファン違い……
「あ……あはは……」
駄目……あんなことがあったのに……おかしくって笑いがこらえられないよ……
「ファンとファン……ファンとファンって……アハハハハ……」
「さ、あなたも授業中ですよね。わたしも付いていってあげますから、先生のところに行きましょう」
「は、はい……アハハハハ……」
あたしは書記さんに支えられて、立ち上がったの。
顔色ひとつ変えないであたしの机を振り回したときは怖いひとなのかも、って思っちゃったけど、なんだかお茶目なひとなのね。
ファンとファン……
あ!これって使えるかも……
あたしは床に落ちてる記録用紙を拾いながら、思いついちゃったのね、アイディアひとつ……
よーし、早速キョンくんに相談してみよう!
719魔法使いの苦労:2006/09/13(水) 23:26:49 ID:0iNjVEWO


阪中Side 3月21日 月曜日 PM2:10 SOS団部室

というわけで、週末明けの月曜日なの。
あたしとキョンくんはそれぞれが持ってきたクーラーボックスから一杯のシュークリームを取り出して机の上に積んでいったの。
「ちょっとキョン、これなに?」
涼宮さんが目を丸くしてる。
だって、50個くらいあるもんね、このシュークリーム。
「昨日、阪中の家で阪中の母親に教わりながらつくったシュークリームだ」
「キョンくんの手作りなんだよ」
あのね、あの後キョンくんに「手作りのお菓子を贈ってあげると、皆喜ぶんじゃないかな」って相談して、日曜日にうちでつくってもらったの。
あとね、ちょっとした仕掛けも仕込んでね。
「キョン。あたしは『白馬の王子様』を持ってこいっていったのよ。こんなもんで誤魔化されるとでも思ってるの?」
「……わたしはこれでいい」
「ちょっと有希!なに、もう食べちゃってるのよ!?妥協は禁物なのよ。待ちなさい!」
「おいしい」
早い早い。長門さん、もう3個目……
「ハルヒ、俺も『王子』は用意ができなかった。そっちは自分で調達してくれ。
だがな、一応『白馬』の方は持ってきた」
「へ?どういうこと?」
さあ、きたきた。いよいよ『王子様』が『白馬の王子様』にランクアップする時なのね。

「シュークリームのひとつに当たりクジを入れてある。それを引き当てたやつには『白馬スキー場』の招待券をプレゼントだ」

「白馬……スキー場?」
涼宮さんがあっけにとられたみたいな声をあげてる。
「白馬…日本アルプス最北部に位置する白馬連峰の…通称…
……1998年長野冬季オリンピック……開催地として有名…
これには入ってない」
長門さんがシュークリームを口いっぱいに頬張りながら、『白馬』の説明をしてくれたのね。
そう、お馬さんのほうが用意できないなら他の『白馬』を用意したら、ってキョンくんにいったのね、あたしは。
白馬と白馬、白馬違い……涼宮さんは気に入ってくれるかな?
「おもしろいじゃない、キョン。
ま、今回はこれで許してあげるわ。
さ、そうと決まれば食べまくるわよ。ほら、みくるちゃんも。早くしないと有希に当たりクジ取られちゃうわよ」
「ふえー。この中から、一個だけですかー」
よかった。涼宮さん、納得してくれた……
「阪中、ありがとうな」
「いいよ、キョンくん。もとはといえば、あたしのせいみたいなものだし……」
それにキョンくんは大変だもんね。
なにせここは、白雪姫とシンデレラと人魚姫がひとりの王子様を取り合ってるような場所だし。
だから、負担の大きい王子様に親切な魔法使いがちょっとおっせかいをやいても許されるよね。
「ちょっと阪中さんもぼーっとしてないで、一緒に食べましょ」
「え?でも、あたしはホワイトデー、関係ないし」
「いいのよ!こういうのはみんなでワイワイ楽しむべきなのよ」
アハハ、本当にここは楽しい場所なのね。
涼宮さんと友達になれて良かった!
720魔法使いの苦労:2006/09/13(水) 23:27:37 ID:0iNjVEWO



うん、良かった。
ここまでは良かったはず……
えっと……これで、あたしの口の中に当たりクジの感触がなければ、本当に良かったのに……

「もうちょっとで全部なくなっちゃうわよ。ちょっとキョン、本当に入ってるんでしょうね?」
「当たり前だ。文句言わずに全部食え」
「ふう、もう食べられません……」
「………」

えっと、困っちゃったのね。これってどうしよう……
721名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:29:20 ID:0iNjVEWO
以上です
阪中さんの一人称はめちゃくちゃやりにくい!
722名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:35:46 ID:W6NSslMV
GJ!
続き期待してます。
723名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:37:23 ID:eUd/urnx
色んな意味で間の悪い阪中さんモエスww
いい感じでした。
724名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:38:08 ID:kLt5L+Ur
>>721
お疲れ様でした。ぐっとジョブっす。
所々で笑わせていただきましたし、キャラの雰囲気もちゃんとなっておりましたので良かったです。
阪中さんと黄緑さんの絡みがおもしろかったです。
725名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:41:57 ID:wYAW398g
>678
長門、黙ってちゃわからん。

>721
魔法使いって、阪中の方かぁ。こりゃ巧いひっかけだ。
阪中!悩んでないで、とっとと「あたしがアタリ引いちゃったのね」って
申告するんだ。大丈夫、きっとハルヒは怒らないよ。
726名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:42:42 ID:kLt5L+Ur
>>724 訂正
×黄緑さん→○喜緑さん
の誤りっす・・・orz
727名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:46:51 ID:2FzLgpK0
>>721
GJ!
ファンクラブの活動内容にコーヒー噴いたw
728名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 23:59:10 ID:yDKfmYeX
そんな、ハルヒ的変態パワーをもってしても当たりを引けないなんて!席替えでクジ運を使い果たしてないかハルヒよ。

喜緑さんも阪中も扱いにくいのにこの「憤慨」コンビをよくもまぁセットで料理出きたもんだ。GJ!w
729名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:04:30 ID:VEsvj1J6
>>721 GJ!
なんかほのぼのとした笑いがたまらない。
改めて阪中さんのファンになっちまったww
730名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:06:30 ID:aupzx7wK
GJ!!
阪中の尻を……(#^ω^)ビキビキ
731名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:06:51 ID:WZdfycM3
>>709-720
GJ!
今まで読んだSSの中でも隙がなくて、正直感動しました。阪中も必要以上に、のねのね、言わないしwww
次作に期待します。
732名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:50:07 ID:itFcRbxq
部室で盗撮って、長門がいる限り不可能だと思うが。
たまたまいなかったのかな。
733名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:55:33 ID:U7WL0eea
あのー、すいません。喜緑さん絡みのエピソードが分かりにくいというか
少し強引な気がしたんですが、ファン・クラブは特に良かったし、
筋も面白かったです
734名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:56:54 ID:/jIKZies
>>721GJ!

ところで山根って誰だっけ。
まだ単行本に登場してないキャラ?
735名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:59:04 ID:tyMqccSj
>>721
GJ!
かなりおもしろかった! 適度にハラハラする展開は見事としかいえん。
1人称にも違和感は無かったと俺は思うよ。また何か書いたら是非投下して。
736名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 01:01:28 ID:xvu2bkPM
>>734
アニメ版の設定資料で公開されたキャラ。
朝倉の匂いをかぐという設定が話題になった。
興味があるなら、本を買うか、「涼宮ハルヒのクラスメイト」でググレ。
737名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 01:23:41 ID:NyLVvj4Y
>>721
GJ!面白かったよ
阪中のおしりが…………
738名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 04:26:17 ID:kfY0/l7z
くそ、俺の阪中さんのケツ触りやがって
ファック!
739名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 04:30:05 ID:qiM3FE8N
それを小手先で吹っ飛ばす喜緑w
740眠れないので、書いてみた。:2006/09/14(木) 04:49:21 ID:xvu2bkPM
>>721
GJ!いい阪中ですね。

>>689
そこの鶴屋さんは反則。

他のみなさんも、感想ありがとうございました。
では、「美代子の恋(仮題)」改め、「夢=未」の続きいきます。
今回は5レス。完結は、次回かその次になりそう。
741夢=未:2006/09/14(木) 04:50:34 ID:xvu2bkPM
7/

「キョン、その女・・・誰?」
いつもとは違い、静かな口調が逆に恐い。

「はは〜ん、こいつが国木田の言ってた中学時代の女?
見たとこ、中一か中二って感じだし。
中三と中一のカップル・・・まあ、ありえるわねぇえ」
ご、語尾が。あれ、なんで俺、震えてるんだ。
神様、俺、何か悪いことしましたか?
あ〜、そっか。神様はハルヒか〜。じゃあ俺に優しいはずはねえな・・・ははっ。

乾いた笑いを浮かべつつ、現実逃避する俺。
隣では、ミヨキチが俺の腕につかまったまま涙目になっている。
そ、そうだ。まずは誤解を解かなければ。

「ハ、ハルヒ。この子とはお前が思っているような関係じゃなくてだな。
そ、そう!妹の友達なんだよ。妹の。大人びて見えるけど、まだ小学生だ。
嘘だと思うなら、妹を連れてきて証明してもいい」

「そう、小学生・・・そっかぁ、小学生か〜。
へぇ〜・・・ってなお悪いわよっ!こぉのあっほんだらけぇっ!!
まさか小学生に手を出すなんて、信じられない!
このヘンタイ!エロキョン!ロリキョン!!」
ち、違うんだハルヒ。俺とミヨキチはあくまで健全な関係であってだなっ。
恋人同士なんかでは、決してない。

「へぇ〜、じゃあその腕は何なのよ」
そうだ、腕を組んだままだった。さあ、ミヨキチ、腕を放すんだ。
さあ、さあ、さあっ!・・・あれ?

腕を更に、ぎゅっと巻きつけられる。えっと・・・。
「あ、あなたこそ、彼の何なんですか?
わ、私達はちゃんとしたお付き合いをしています。
もし何か言いたいことがあるなら・・・あるんなら、
まずあなたが、彼の何なのかをはっきりして下さい!」
あの、ミヨキチさん?





742名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 04:51:09 ID:xvu2bkPM
8/

言ってしまいました。自分でも信じられない。


突然現れた女の人は、とてもキレイでした。
そして、彼の言葉で、彼女が「ハルヒさん」なんだと気がつきました。
実物は、こんなキレイな人だったんだ。

とてもキレイで、とても怖かった。
この人に彼を取られてしまうかもしれない。
この人になら、取られても納得してしまうかもしれない。
だから、言いました。負けたくなかったから。
あなたこそ、彼の何なの、って。


私の質問が予想外だったのか、ハルヒさんはしばらく沈黙した後、
彼の方を睨んでから、帰る、と言って去っていきました。

隣には、呆然としたまま固まっている彼。
変な男の人は、いつの間にか消えています。
私は、何も言えません。


しばらくして、再起動した彼は、自転車の鍵を拾い、私に話しかけました。
「送るよ。もう帰るだろう?」
生気のない声。私は頷くしかありません。


帰り道、私は彼に嫌われたんじゃないかって、怖くて怖くて、
一言も口を開けませんでした。





743名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 04:51:50 ID:xvu2bkPM
9/

週が明け、登校した俺は、予想通りの光景を目にする。
ハルヒ、お前は強力な妖怪か何かか?
目に見えるんじゃないかという、強烈な負のオーラ。
あまりに恐ろしくて、とてもじゃないが近寄れないと判断。谷口の席に避難した。

「なあ、キョン。今度はなにやったんだ?
半径3メートル以内に入っただけで、生気を吸い取られそうだぞ、ありゃ」

「さあな、何のことだかさっぱりだ」
一応、とぼけておく。

「しらばっくれても無駄だぜ。原因は、コレだろ?」
何やらA4くらいの印刷物を手渡される。

「な、何だこりゃっ!!」
ミヨキチの写真がナンバー付きでサムネイルのように何十枚も。
しかも、何枚かには、俺の顔まで写ってるじゃねえか!
うおぉ〜っ、腕組んでるのまであるぞ。

「ああ、それなら山根が配ってたんだ。
なんでもアイドル研究部の見つけた次期スター候補だとか言って、
写真販売の募集を始めたそうだ」
や、や、山根〜。あとで〆る。

「ねえ、キョン。この子、うちの学区の子だよね?
確かまだ小学生だったと思うけど、こんな子にまで手ぇ出してんの?
僕、流石にそれは不味いと思うんだけど」
国木田、聞いてくれ。これは全くもって誤解なんだ。

「まあ、僕はいいとして。涼宮さんはどうするわけ?
みんな、キョンに何とかして欲しいと思ってるんだけど」
はは、それでか。さっきから何だか、痛い視線を感じるのは・・・はあっ。


結局、その日はハルヒから話しかけてくることはなく、
短縮授業にも関わらず、途中であいつがいなくなったこともあって、
なんとか放課後まで乗り切った。

とてつもなく気が重いが、あいつらに相談してみるか。
朝比奈さんは頼りにならないが、古泉とは利害が一致するはずだし、
長門なら、力になってくれるはずだ。
むやみに頼りたくはないが、しょうがない。

744名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 04:53:32 ID:xvu2bkPM
10/

「予想外でした。全くの想定外です」
いきなりなんだ、古泉。あと顔近いぞ。

「いえ、予てから疑問に思っていたのです。
涼宮さんをはじめ、大変魅力的な女性たちから、
アプローチをされているにも関わらず、あなたがなびかないわけを」
アプローチってなんのことだ。
まあ、あえてその前提を認めれば、俺が揺らがない精神力をもった男だからだろうな。

「ひょっとしたら、女性には興味がないのかと、
少々期待していたのですが、まさか小学生がお好みとは・・・残念です」
無視かよ。というか、いま不気味な発言があった気がするのは、俺の気のせいだよな。
もういいっ!この似非スマイル野郎に頼ろうとした俺が馬鹿だった。
朝比奈さん、すみませんがお茶をください。


はいはい、すませんね。いつもいつも。
さて、とりあえず心を落ち着かせ・・・って苦っ!!
あ、朝比奈さん?

「どうしたんですか、キョンくん?
お茶、ちゃ〜んと飲んでくださいね。
あと、私、その女の子のこと詳しく聞きたいなぁ〜」
一見、いつも通りの笑顔を浮かべる朝比奈さんだが、
その背後からは、何と言うか、とても、黒い・・・。
ああっ、戦うウェイトレスも、ついにフォースの暗黒面に落ちたんですね。


こうなったら、長門だ、長門。頼む、何とかしてくれ。
「私も、朝比奈みくるに賛同する。その少女との関係の説明を要求したい。
もし、音声による伝達が不可能なら、この前の恋愛小説の続編として書くといい。
私も、期待している。さあ、書いて」
書いて、って長門さん・・・。俺の、俺の味方はいないのか!!


「やっほ〜、鶴にゃん登場!あっそびに来たよ〜!!」
おおっ、救いの女神が。

「あっれ〜、キョンくんじゃないか。はは、聞いてるよん。
たしかに未来人か宇宙人か、決めといたほうがいいかもよっとは言ったけど、
まっさか、小学生を選ぶとはね〜。私、めがっさ驚いたよっ。
いや〜まったく、面白いな〜、キョンくんはぁっ!」
ははっ、そうだった。この人は、こういう人だ。こうなったら!

「あの、生徒会に、この間の資料、返してなかったよな?
俺、行ってくるわ。じゃあ、鶴屋さん、ごゆっくり〜」


俺は、逃げた。

745名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 04:55:15 ID:xvu2bkPM
11/

部室から逃れた俺は、資料を持って、生徒会室へと向かう。
そこで俺は、意外な人物に声をかけられた。

「やあっ。彼女は元気かい?」
コンピ研の部長である。彼女って誰だ。
ハルヒのことですか?俺は別にあいつの彼氏ってわけじゃないっすよ。

「隠さなくてもいいじゃないか、この子だよ。この子」
と言って、部長氏が取り出したのは、朝見たのと似たような用紙。
えっと、ミヨキチはなぜ、メイド服を着ているんですか?
というか、どうして上級生のあんたまで、ミヨキチの写真を。

「おおっと、しまった。普通のを見せるはずだったのに。
これはだね、アイドル研究部、略してアイ研の山根くんという男に頼まれてだね」
や、山根〜。またしても。絶対、後で〆る。

「そもそも、我がコンピ研とアイ研は、数代にわたる付き合いで、
彼等が資料を提供し、我々がそれを加工することで・・・って、あれどこ行ったんだ?」
とりあえずは、生徒会室だ。


迎えてくれたのは、黄緑さんだった。俺が資料を渡すと、
「お話は聞いています。災難でしたね。
私は、立場上、あなたを積極的に応援することはできませんが、
うまく解決することを祈っています」
そんな言葉をかけてくれるのは、あなたくらいですよ。
ありがとうございます。その心遣いだけで、十分です。

そこにドアの開く音がする。入ってきたのは、長身のハンサム野郎。
「ああ、君か。ふむ、彼と少し話がある。外してくれたまえ、黄緑くん」
相変わらずの渋い声ですね。会長さんよ。


黄緑さんが出て行ったのを確認すると、会長は鍵をかけ、
携帯灰皿とタバコの箱を取り出した。

「で、話ってなんですか?」
一応、敬語で尋ねる。

「そんな怖い顔すんなよ。話は古泉から聞いてる。
また面倒なことに巻き込まれたみたいだな。
まったく、あのニギヤカ女のせいで、お互いに苦労するな」
会長は深い溜息と共に、紫煙を吐く。
まさか、こいつに同情されるとはね。

「今回は、俺の出番じゃねえが、こっちにとばっちりが来ないとも限らん。
それにまあ、俺たちゃ一応、同士だしな。愚痴ぐらいは聞いてやるよ」
そう言って、タバコを一本こっちによこす会長。


初めて吸うタバコは、とても苦い味がした。





746名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 04:56:09 ID:xvu2bkPM
以上です。今回は、色々とキャラを出してみました。

>保管庫の中の人
素早い仕事、ありがとうございます。
お手数ですが、タイトルの変更、お願いしますね。
747名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 05:06:10 ID:wtg5kmug
とりあえずコンピ研が加工した写真とやらを譲ってくれ
748名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 05:34:40 ID:xKwpNcd5
>>746
四面楚歌のキョンww
ここからどう持っていくか楽しみにしています。
749名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 05:52:59 ID:X1SPOyUH
今の俺の心情を一言で表すならそうそれは

「パヤパヤしたい(´・ω・`)」
750名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 07:01:52 ID:xvu2bkPM
あれ、うちの江美里ちゃん。黄緑さんになってるぞ?
すみません、何の伏線でもないです。喜緑の誤字。
各自、脳内なり何なりで、修正しといてください。
751名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 10:50:51 ID:vLG5Hr/S
おおッ生徒会長がいい感じですなww
752名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 10:59:39 ID:zOoXee97
そのうち深緑さんとかビリジアンさんとかガーニッシュダークグリーンさんとか出るとオモタヨー
753名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 13:07:28 ID:CHS5F+hH
諸悪の根源は山根だよねwwww
754名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 13:41:58 ID:/jIKZies
キョンに煙草吸わせちゃダメだろう、と思ったのは俺だけ?
755名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 13:50:25 ID:X1SPOyUH
キョンが喫煙した場合、ハルヒは直ぐに気づいてしまいます
何で喫煙なんかしたのか尋問の上、禁煙に漕ぎ着けるまでそりゃもう涙無しには語られないエピソードがありますが
それはまた別の、話 by森本レオ
756名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 14:08:50 ID:iHsZnbBd
「ん……ぷあ……キスが煙草臭くなるから、禁煙!」


こんなエピソードですか?
757名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 15:01:09 ID:/NQlb4NG
>>752それなんてゴレンジャイ?w
758名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 15:03:14 ID:UxmIj1Dc
事情が分かっていながらキョンをいじめて楽しんでる古泉と長門って
何考えてんだ?
(ただ単に作者がこういう四面楚歌な状況にしたかっただけなんだろうけど)
759名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 15:08:29 ID:58iMgvbC
これって山根を訴えれるよな?キョンとミヨキチには肖像権が…いや言ってみてかっただけ
760名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 16:00:54 ID:N2Fp5OBz
ミヨキチの匂いをクンクン犬のように嗅ぎまわる山根
761名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 17:39:58 ID:77Aeaujb
セリフすらない山根がどんどん変態になっていく件www
762名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 17:44:34 ID:N2Fp5OBz
『朝倉の匂いを嗅いでいる』
の時点で山根は十分変体。
763名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 18:14:02 ID:sc7xd1NJ
いかにもってツラしてるしな。
764名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 18:19:25 ID:/NQlb4NG
山根が正真正銘の痴漢野郎になってゆく…。
このまま女をストーキングし続ければそのうちゴミ箱を漁ってる時にタイーホされて誰か別のカプールを生む糧になってたりするに違いないなw
765名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 18:33:14 ID:8npFqNvx
そのうち原作にも山根が出てきそうで怖……いや、案外面白いかもしれん。
766名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 19:01:29 ID:AfLfZFTz
山根ネタ終了
767名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 19:02:49 ID:SEQhuHkG
山根の人気に嫉妬w
768名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:07:33 ID:I2d0r46Q
山根って胃腸の人だっけ?それとも卑怯な方?
769名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:21:17 ID:bkiLDvfj
>>768
その山根じゃねぇ!
770名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:24:59 ID:cURz1UtX
どちらにせよ将来殺人ウイルスとか開発しそうなヤツなのは確かだ。
いや、ノリだけど…


ごめん
771名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:26:06 ID:R+UdGfV/
卑怯なのは藤木だよw
772名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:54:41 ID:6+1PmdEh
「中西の回想」

「ちょっと貴子落ち着いて!」
「待ったキミ、そんな怪我じゃ無理だよ。検査に行かなくちゃ!」
ほかの場所ではみんな文化祭を楽しんでいるのに、私たちは玄関で文化祭実行委員の連中ともめている。それもみんな私と美夕紀のせい。
美夕紀は扁桃炎、私は手首の怪我。この日のために4人でがんばってきたのに・・・。
私は包帯でグルグル巻きにされた手首を見つめながら、今日発表するはずだった歌のことを思い返した。

彼女を見た、いや彼女と最初に会ったのは新学期すぐだった。彼女の方から軽音楽部に仮入部したいとやってきたのだった。彼女の第一印象は
「キツい」の一言。とにかくトゲトゲしい。新入生なのに敬語を一切使わないし、楽器についてはのみこみは早いものの飽きっぽい。3日とた
たずにこなくなった。
「なんだったのかしらあの子。」
友人から聞くと、なんでも彼女はあらゆる部に仮入部していたらしい。けれどどこにも入部しなかったそうだ。

次に彼女を見たときは、バニーガールの格好をしていた。さすがにびっくりして遠くから見ていると、先生たちがやってきた。注意されている
ようだったけれど、まったく意に介さずビラを配っていた。そのうち先生たちに引きずられるようにして連れて行かれた。一緒にいた女子は
ないていた。

「ねえあの子どういうコ?」
部室で舞に聞いた。
「さあねえ、でも変な女が一年にいるって有名みたいね。担任も手を焼いてるでしょうよ。」
「あの子も煩悩をもてあましているのかしら。」
「現実溶かしてさまようって感じね。」
773名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:55:45 ID:6+1PmdEh
その次に彼女を見たときは少し目を見張った。男子と一緒にいる。むずかしい顔をしていたけれど、軽音楽部に仮入部してきた時のトゲトゲしさはなかった。
よく見るともう一人男子がいて、以前彼女と一緒にバニーの格好してた女子もいる。あと一人おとなしそうな女子もいる。
「ふーん。あんなコでも仲間ができたのね。」
彼女は、その中の一人の男子には強く出てるけど目は輝かさせている。
あれはあやしいわね!
そんなことを考えていると、ふと自分のことが気になった。女仲間4人でバンド組んだせいか男っ気が全然ないのよね。まあ、ふりむいてくれないけど好きな
人はいるけどね。
「まったく、大好きな人が遠いわねー」
フッと言葉が出た。
「・・・ん?なんか歌詞が浮かんだわ!」

「へえーなかなかいい詩じゃない。」
「インスピレーションよインスピレーション。」
美夕紀や瑞樹、舞も感心している。
「・・・で、あとひとつは?」
「まかせなさい。もうじき出来るわ。」
「どんな内容なの?」
「出来てからのお楽しみ。そう神のみぞ知る!ってとこかな。」
「あんたが書いてんだからあんたも知ってんじゃない!」
「まーね!」



「なんだったら代わりに出ようか?」
聞き覚えのある声で私は我に返った。そう、文化祭の日、玄関、まわりには瑞樹と舞。文化祭実行委員。私は手の検査に連れて行かれようとしていた。
そして、バニーガールの格好をした、彼女がいた。

彼女はためらいがちにそう言った。真摯な目をしていた。こんな表情はじめてみた。彼女にそれほど興味を持っていなかった瑞樹と舞も、彼女のその表情に
なにかを感じ取ったようだった。
「あなたならできるかも。」
私が言いたかった言葉を、二人に先に言われてしまった。

私は結局そのまま検査に連れて行かれた。彼女に託したことは多少の不安はあっても後悔はなかった。この場で彼女と再会したのもなにかの縁かも。

もうライブ始まったかな。きっと魔法以上の愉快なことが起こっているかもしれないわね。



終わり
774名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:00:42 ID:iJFbyBN5
ウキテカ
775名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:01:01 ID:aupzx7wK
ミヨキチの匂いをクンクン犬のように嗅ぎ回る阪中
776名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:12:37 ID:qDad3Hkx
みんなキャラのテンプレ化が大好き
キョンはやれやれって言ってればOK!
みくるは禁則事項ですって言ってればOK!
鶴屋さんはめがっさにょろって言ってればOK!
山根も一度匂いかいでるってネタだけやってりゃアホどもは喜ぶぞ!
777名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:16:55 ID:HCpUfdMO
   な

  る

                               ア
778名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:19:40 ID:rb2eq1xe
>>776
同じ作品のファンのことを、アホども、と言える神経がわからない
779名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:20:03 ID:trlW0atS
最近単発IDを見ると嵐にしか見えなくて困る。

780名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:20:26 ID:I2d0r46Q
やっぱ山根は胃腸の方か

「朝倉さんのにほひ……ハァハァ………」
「ウッ!!……胃腸が……」
781名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:22:43 ID:aupzx7wK
ニッポンジンはっ♪胃腸が弱いっ♪
782名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:27:12 ID:jPRA8kYu
学祭で演奏しようとしたのは3人組なんだがな
783名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:29:11 ID:6+1PmdEh
782
アニメでは4人組
784名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:30:47 ID:cURz1UtX
涼宮ハルヒの2週目

キョンと大喧嘩して、一晩あけると入学式まで過去に戻っているハルヒ
状況を把握し、昔に戻った事を確認、ハルヒSOS団再結成(というかこの時間平面上では再じゃないか)
キョンが気になるため前よりもよりもキョンに(隠れて)ついて回る。
その過程で朝倉の暴走を教室の外から確認し、(その後谷口に突撃命令
朝比奈さん(大)の独白を掃除用具入れのなかで聞き、
古泉に連れられるキョンを発見して追いかけるものの、いつの間にかいなくなっている。(古泉と閉鎖空間に入ったため
そして夢かと思っていた閉鎖空間にキョンとともに再度(というかこの時間平面では(ry)閉じ込められ、
さぁ、世界はどうなってしまうのか。

というネタを思いついたものの、ハルヒ視点が苦手な上に、これ以上長編を溜め込む訳にはいかないので誰かにインスパイアしてもらうために概要だけ書いてみる
誰かいい職人さんに拾われろよ…
後悔は(ry
785名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:31:47 ID:rVDT5eHK
胃潰瘍ってより、胃腸が弱いだけじゃなかったか?
卑怯なのは確か藤木だったかと。
786名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:34:10 ID:p3qvr0NL
>>784
ループタイムの亜種って感じだな。
リセットして2周目ってのは二番煎じになるかもだ。
787名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:39:11 ID:WZdfycM3
ハルヒがループする、ってのだと、語りの部分とかも含めて、書くのかなり難しい気がするよ…。
788名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 21:55:30 ID:SA6zvOIr
>>741氏とネタが多少かぶり気味で申し訳ないが、
ミヨキチものSSを投下します。
12レスほどお借りします。
789ミヨキチの純情1:2006/09/14(木) 21:56:11 ID:SA6zvOIr
人の噂も七十五日というけれど、それは75日間で噂にはならなくなるというよりも、むしろ75日間
は他人の話題の俎上に上ることをじっと我慢しなければならないということだ。
それは、ろくに面識もない連中から好奇の目で見られるわけであり、何か事を為すときには周囲の目を
気にしなくてはならず、芸能人でもない1人の一般人としてはたまったものではない。
そう、遺憾ながら今の俺がおかれている境遇がまさにそれである。
俺は自らまいた種によって、周囲の目を気にしながら校内を歩かねばならない境遇になってしまった。



先日、古泉の息がかかった悪役然とした生徒会長により、ハルヒの退屈しのぎのために仕組まれた文芸部
無期限休部騒動。
それを知って、これほどおもしろいことはないと嬉々としたハルヒは、50カラットのダイヤモンドもく
すむほどの輝きで、その大きな瞳を煌めかせた。
そして、SOS団の配下と言っても過言ではない文芸部の休部阻止のため、条件として指定された会報誌を
発行することになった。
俺はその会報誌への執筆を、鬼編集長と化したハルヒによって命ぜられた。しかも、こともあろうに恋愛
小説を、だ。

俺に恋愛小説を書けだなどというのは、ウナギに直立歩行をしろということと同じだ。つまりはありえな
いし、俺にそれを求めてはならいない。
そのあり得ないことを呻吟しつつ、古泉から助言だか茶化しているんだかわからないことを囁かれ、俺の
脳みそから水分がなくなるんじゃないかと思えるほど絞り出した結果、完成したものが例の恋愛小説もど
きであった。
自分で言うのもなんだが、内容は決して恋愛とは言えないだろう。なにせ、小学生の妹の友人に誘われて
一緒に遊びに行ったという他愛もない話だ。
しかし、俺の書いた小説は、周囲の人間に予想をだにしないような様々な影響を与えてしまったようだ。
もちろん、すでに語られたハルヒやその他のSOS団の面々のことではないし、わざわざここで述べる必要
もあるまい。問題はその他の連中だ。

会報誌発行期限のその日、印刷されて未だ湯気さえ立ち上りそうな状態のそれは、即日配布完了した。
その翌日、教室に入るやいなや、憎しみとも羨望ともつかぬオーラを込めた視線が俺の体にぶつかって
は自然落下するのを感じた。
俺にそんな視線を向けた人間は2人。谷口と山根だ。
「キョン。お前、かわいい小学生とデートしたっていう小説、あれ実話だろ?まったくお前はうらやま
しいやつだぜ」
「そ、そうなんだな。うらやましいんだな。キョン」
谷口、山根、お前達はそこまで見境がないのか…。相手は小学生だぜ。しかも、ただ映画を見に行った
だけで、デートだなんて勘違いも甚だしいぞ。

すると谷口の奴は、まるで古泉のように肩をすくめ、
「お前はなにもわかっちゃいねえ。いいか、今どきの小学生なんて、顔つきもスタイルも大人顔負け
なんだぜ。そんな子とデートできるだなんて、試験で赤点を取らなかったぐらいにめでたいことなんだ。
それなのに……キョン、お前は許さん!!」
「俺も許さないんだな、キョン。僕だってだって、ミヨキチちゃんとデートしたいんだな」
谷口め。まったく、どこから仕入れた知識だよ。俺の妹を見ている限り、大人顔負けだなんてありえん。
寝言は寝てから言えってんだ。しかし谷口、その例えはよくわからん上に、お前の小ささをよく表して
いるぞ。
ただ、ミヨキチに関して言えば、的を射ていると言えなくもないが……。それは谷口には言わない。
それから山根、お前はしゃべるな。この変態め!
ミヨキチちゃんなどと、なれなれしい呼び方をするんじゃねえ。
790ミヨキチの純情2:2006/09/14(木) 21:56:45 ID:SA6zvOIr
山根。
……心の底から否定したいが、残念ながら俺のクラスメイトだ。
こいつはアイドル研究部に入っているといったか。
それが関係あるかどうかはわからないが、以前朝倉がいたときに、こいつはあろうことか彼女の匂いを
かいでは恍惚の表情を浮かべるという変態的性行で、クラスの女子のみならず、俺たち男子をも引か
せたという武勇伝? を持つ男だ。
そう言えば、文化祭に俺と谷口・国木田の3人組で朝比奈さんのクラスが出店している焼きそば喫茶に
お邪魔したのだが、山根が先客でいたっけか?
……奴はウェイトレス役の女子生徒が通るたび、彼女たちの匂いを吸い込もうと犬か猫のように鼻をヒ
クヒクと働かせていた。
もし、朝比奈さんや鶴屋さんの匂いまでかいでいたら、教室から突き落としてやっていたところだ。
……思い出していて、今更のごとくムカッ腹がきた。
目の前にいるこいつをぶん殴りたくてたまらなくなりそうだ。
よけいなことを思い出しちまったぜ。
そう、本当につまらない記憶だ。業務用洗濯機で洗い流してしまいたいぐらいだ……。

「別に許してもらわなくてもけっこうだ」
もはや、こいつらの相手をしていても仕方がないと思い、2人が喚く中、完全無視で席に着き授業に
臨んだ。
だが、これがいけなかったのか、数日後俺に関するおかしな噂がちらほらと聞こえるようになった。
なんでも、俺が件のミヨキチと付き合っているという根も葉もない噂だ。
実は会報誌を配布したことにより、ミヨキチの名はそれを読んだ生徒の間でも知られるようになって
しまっていたのだ。
だが、小学生と付き合っているだなんて冗談じゃない!
俺は古泉と違ってノーマルであり、ペドフィリアではないのだ。
すぐさま全校生徒に猛烈に否定して回りたい気分だが、ムキになっては噂を流した奴がほくそ笑
むだけだ。全て黙殺しよう。

──これは間違いなく、噂の発信源は谷口か山根だ。
……山根には関わりたくないから無視するとして、谷口の奴にはそれ相応の罰を受けてもらわねば
ならんな。
谷口には奴が行った数多の女への告白数とその玉砕数、それにその他諸々を我が校の面々に全て
つまびらかにしてやる。

しかしながら、面識のない連中ならともかく、ハルヒをはじめとしてSOS団のメンバーが、こんな馬鹿
げた噂話を信じるわけがない……よな?



「キョン!あんた、ミヨキチって子と付き合ってるって話を聞いたんだけど、ホント?」
今日は一言も言葉を発さなかったハルヒが、放課後俺が部室のドアを開けると同時につかみかからん
ばかりに接近し、先の一言を放った。
……ハルヒの奴、信じていやがるぜ。
「おいおい、俺が小学生に手を出すわけないだろ?」
すると、俺の発言など華麗にスルーして、どこからか一枚の写真を撮りだした。
「キョン、この子がミヨキチよね」
と、確かに写真に写っている微笑みを浮かべたミヨキチを指差した。
「おい、こんなのどこで手に入れたんだ?」
「みくるちゃんよ。彼女があんたの妹ちゃんに頼んで借りてきたの」
791ミヨキチの純情3:2006/09/14(木) 21:57:18 ID:SA6zvOIr
すると、すでに部室にいた他の3人もその写真をのぞき込む。
「あたしも妹さんに写真を借りたときに見ましたけど、小学生とは思えないぐらい大人びていて素敵で
すねー」
朝比奈さんは、その愛らしいお顔に笑みを浮かばせていながら、声は雪山で吹雪が吹きすさぶように冷
え冷えとさせていた。正直怖い。
「おやおや、あなたもなかなか隅に置けませんね。よもや光源氏計画でもお立てになったんですか?」
俺をあんな母性に飢えたプレイボーイと一緒にするな。お前はせいぜいスマイルをひけらかしていりゃ
いいんだよ。
ところで今思いついたんだが、お前の通り名は『スマイル安売王』なんてどうだ?『ハンカチ王子』に匹
敵するほどのセンスのなさだが、それが逆に味があって良いだろう?
「残念ですが、それは丁重にお断りさせていただきます」
だろうな。

「………」
長門は写真を見ると、ほんの一瞬彼女の目に走査線が走ったように感じた。
だが、漆黒の色をしたその瞳からはなんの感情も読み取れなかった。

「やっぱり、きれいな子ねぇ。とても小学生にはみえないわ。でもあんた、ポニーテールなら相
手が小学生でも見境なしなの?」
思わずお茶を吹き出してしまった。何を言っているんだ? こいつは。
その写真のミヨキチは、いつもはお下げ髪なのだが、たまたまポニーテールをしていたのだ。
「だからそんな噂は、アホの谷口がばらまいたデタラメだって言ってるだろ!」
俺はむせかえりながらもハルヒに抗議した。
しかし、ハルヒはふぅんと言って口をとがらせ、あまり信用していない様子だ。

すると、朝比奈さんがおもむろに口を開いた。
「じゃあ、あたしもポニーにしてみようかな。どう思う? キョンくん」
はあ、それはいいですね。是非お願いします。
俺は朝比奈さんのポニテ姿を想像してみた。
──正直、たまりません。
「そ・れ・は、どういう意味かしらぁ? みくるちゃん」
口元を引きつらせて笑みを浮かべたハルヒのひと睨みで、朝比奈さんは『なんでもありませぇん』
といってしおしおと縮こまって、そして黙り込んだ。

「ちょっと、有希。あなた、なにうしろ髪をさわっているの?」
「……別に」
「ひょっとして有希も髪を伸ばしてポニーにしようって言うんじゃないでしょうね?」
「……それは検討に値する」
「なっ……!」

「では、僕もポニー……」
「うるさい、だまれ」
古泉のボケ? を最後まで言わせず切って捨てた。
ちょっと寂しそうだが、放っておこう。

その後、俺はハルヒに弁解をくどくどと続け、やっと納得してくれたようだ。
というか、何で俺がハルヒの誤解を必死で解こうとしているのか、自分でもわからん。が、それ以上は
考えたくもない。
792ミヨキチの純情4:2006/09/14(木) 21:57:50 ID:SA6zvOIr
そして、時間の経過と共に日が傾き、下校時間を迎え、気力体力共に限界に近づいた俺はやっとのことで、
自宅にたどり着いた。
すると、自宅で待っていたのはいかにも待ちかまえていたといった風な妹の姿だった。
「キョンくん、お帰りなさい。ちょっと話があるんだけどいい?」
……ああ、俺もお前に話があるんだ。

「キョンくん。去年、ミヨキチと映画を見に行ったこと、本に書いて学校のみんなに言いふらした
でしょ?」
──言いふらしたわけではないが……待て、何故お前が知っている。どこから聞いた?
「もちろんみくるちゃんだよ。何を隠そう、みくるちゃんは、あたしが放った公儀隠み…つ…痛ーい!
舌かんじゃった……」
涙目になる妹。
まったく……覚えたての言葉を無理矢理使おうとするからだ。
「テヘッ」
ごまかすんじゃありません。
──ところで、お前朝比奈さんにミヨキチの写真を渡しただろ? なんでそんなことをしたんだ?
「うん、みくるちゃんがハルにゃんに頼まれたからっていって、写真を貸して欲しいってお願いされ
たの。だから交換条件として、情報を教えてもらったんだ」
ハルヒだけでなく、小学生の妹にまで良いように使われる朝比奈さん。憐れすぎるぜ……。
しかし、何でハルヒがミヨキチの写真を見たがるんだろうな。

すると妹は不敵に笑い、そんなこともわからないの? といった表情を俺に向ける。
妹のくせに生意気だ。
じゃあ、お前にはわかるのか?
「キョンくんには教えなーい」
今度はさも嬉しそうに、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
気に入らん。
もうお前の話は終わりか? それなら部屋から出て行ってくれ。

「ああん、まだだよ、キョンくん!ここからが本題なんだから」
と、俺が追い出そうとするのをあわてて足を踏ん張った。
俺が手を離すと、妹は再びベッドに腰掛け、俺の方に向き直った。
「でね、ミヨキチに話したらね、すっごく怒ってたよ」
あのミヨキチが怒るなんてよっぽどだな。
確かに、小説に実名を出してしまった俺が悪いんだが……。
今から謝りの電話をかけようか。
俺が腰を浮かせようとすると、今度は妹が俺を押しとどめた。
「待って、まだ話は続くんだから。──えっとね、ミヨキチはね、今度映画に誘ってくれたら許して
あげても良いっていってたよ」

本当か、それは?
「うん。ここに映画のチケットがあるから、これでミヨキチを誘って。でも、キョンくんからちゃんと
誘わなきゃだめだよ」
後は若い者に任せて年寄りは退散するよ、といって妹は部屋に戻った。
妙に用意が良いな。まるで、何十年も縁談をまとめることを趣味にしているお節介なおばさんのようだ。
だが、これはありがたく使わせてもらおう。

「はい、もちろんその日で良いです。わたし、楽しみにしています」
俺は首尾よくミヨキチを誘うと、今週の土曜日に待ち合わせるということを決め、電話を切った。
ミヨキチ、意外に怒っていなかったな……。いや、むしろ嬉しそうに思えたのは、俺のうぬぼれと
いうだけではないだろう。
だが、まあいい。喜んでもらえたのなら俺もおわびのしがいがある。なにせ、俺が一方的に悪いん
だからな。
793ミヨキチの純情5:2006/09/14(木) 21:58:24 ID:SA6zvOIr
日は飛んでその週の金曜日。俺はSOS団の部室で、古泉とチェスを打ちながら、穏やかな放課後を
過ごしていた。
「キョンくん。はい、お茶です」
ありがとうございます。
あれ?朝比奈さん髪型を変えましたね。よく似合っていますよ。
朝比奈さんは、髪をうなじのあたりで髪留めでまとめてそのまま下に流すという髪型をしていた。
ポニーテールではないが、これはこれで朝比奈さんに似合っていてとてもいい。

すると、朝比奈さんは少し照れたように柔らかな微笑みを浮かべた。
「キョンくん、ありがとう。うふ、ほめてもらえてうれしいです」
朝比奈さんの神々しいお姿と、この笑顔。まさに至福のひとときだ。
団長席にどっかと座って、こっちを睨み付けているハルヒの仏頂面も気にならない。
ところで例のうわさ話だが、幸いにも75日を待つことなく、ほとんど霧消したようで非常にめでたい。
その代わりに、長門に頼んで谷口の噂が速やかに広まるようにしておいたからな。
長門によると、噂を広めようとした発案者は、やはり谷口だそうだ。それを支援したのが山根を筆頭と
するアイドル研究会の面々らしい。
実は長門も以前、山根から匂いを嗅がれるという被害を受けたことがあり、よほど腹に据えかねてい
たらしく、今回俺が止めなければ確実に山根の存在はこの世から消えていたところだったのだ。
長門の真の恐ろしさを垣間見た瞬間だったぜ……。

だが、そんなこととは関係なしに、この日はこのまま穏やかに過ぎそうだと思った頃、
「ねえ、みんな。明日は恒例の市内探索をするわよ」
ハルヒはなんの前触れもなく、突然一方的に団長命令を言い渡した。
時間を伝えようとする団長を押しとどめて、横から口を挟む。
「すまん、ハルヒ。俺には明日用事があるからパスさせてくれ」
いくらハルヒの命令でも明日はまずい。絶対に断らなければならん。
「なあに、キョン。明日、来ないっての? いったい、なんの用事なのよ」
「そ、それはだな。──そう、明日は親戚を地元で案内しなきゃならないんだ」
「ふぅん? そう。でも本当は、あのミヨキチって子とデートするつもりだったりしないでしょうね?」
「……そんなわけはないだろ」
実に鋭い。背筋に冷たいものが走ったぜ。
「それじゃあ、しょうだないわね。──じゃあ、明日はキョン抜きで行いましょう」
ミヨキチと会うのは隣町だし、ハルヒ達とかち合うことはないだろう。



明けて、翌日の土曜日。雲一つない晴天だ。やはり、春はいい。気分が穏やかになるぜ。
現在、俺は待ち合わせ場所である隣の市の駅前で待っている。
ここは、例の北口駅から2駅で来ることが出来、支線も接続する中規模程度の駅だ。
駅前には、一世代前といったようなショッピングセンターがあり、本日の目的である小さな映画館
もそこにひっそりとあった。
今日はそこで映画を見ようというのだ。
妹によると、今そこでやっている映画がミヨキチの見たいものだそうだ。

──それにしても、このようなところで待ち合わせなくとも、家に遊びに来るのだから一緒に行け
ばいいと思ったんだが、それじゃ雰囲気が出ない、という妹のダメ出しでこのようになった次第だ。

「お兄さん、お待たせしてすみません」
ミヨキチこと吉村美代子は、電車を降り改札を出て、足早に俺のいる場所へとやってきた。
いつも礼儀正しい彼女である。こういったところを是非、妹に見習わせたいものだ。
ちなみに、お兄さんとは俺のことだ。
悲しいことだが、俺の妹でさえ兄とは呼んでくれない。しかし、ミヨキチはいつも俺のことをお兄
さんと呼んでくれているのだ。本当にいい子だぜ、ミヨキチは。
794ミヨキチの純情6:2006/09/14(木) 21:58:58 ID:SA6zvOIr
「いや、別に待っていないし、時間前なんだからそんなに気にしなくて良いよ」
それでも、申し訳なさそうな表情をしているミヨキチ。だが、そんな表情もひどく愛らしい。
今日の彼女は、以前一緒に行ったときよりも少し大人っぽい服装だ。センスもよく、朝比奈さんや
ハルヒのファッションにも引けを取らない。
髪型もポニーテールで、言うことなしだ。って、小学生相手に俺は何を考えているんだ?
俺は突然湧き出た感情をあわてて振り払い、ミヨキチを連れて映画館に向かった。

その道すがら、
「今日は誘っていただいて、本当にありがとうございます」
「いや、君が例の小説騒ぎに関してめっちゃ怒っているって、妹に言われてね」
「え? わたし、別に怒ってなんかいませんけど。……それは、恥ずかしかったのは確かですけど。
でも少し嬉しかったですし……」
「怒っていなかったのか? でも、妹が映画に誘ったら許してくれるって言ってたんだけど……。
それから後の方が聞こえなかったけど、なんて言ったんだ?」
ミヨキチは頬を朱く染めると、小さくかぶりを振って、
「な、何でもありません」
そして、続けてこう言った。
「そ、それと、わたしを映画に誘ってくれたら許すなんて、そんなえらそうなこと絶対に言いません!」

──謀ったな、あいつめ。

考えりゃ、ミヨキチの言うとおりだ。彼女がそんなことを言うはずがない。
──ということは、最初から妹が仕組んでいたのか。そして俺は、間抜けにもそれにまんまと乗せ
られてしまったわけだ。
やけに手回しがいいなとは思ったが──そこに気がつくべきだったな。
だが俺はあの時、妹にミヨキチを怒らせたことを告げられそれに気が動転してしまい、そこまで考
えが至らなかったのだ。
そこを巧みについてくるとは……あいつには謀略の才があるな。

俺が妙に考え込んでしまったことに不安を覚えたのか、ミヨキチがおずおずと、
「あの……今日はもう取りやめましょうか?」
そう言い、立ち止まってしまった。
俺はあわてて、彼女をフォローするため、
「今日は君へのお詫びも兼ねているし、俺だって楽しみにしていたんだ。取りやめるなんてことは必
要ないさ」
と言い、映画館への道を急いだ。

ほどなく俺たちは映画館に到着し、入場するため入り口へと立ち入った。
幸い今回の映画は12禁でないので、ミヨキチの年を気にする必要はない。
だが、なぜかもぎり役の係員は、前回俺がミヨキチと一緒に行動したときのような微笑ましそうな
表情ではなく、どちらかというとカップルをうらやむような眼差しをしているように感じた。
そりゃ、もう一年経つわけだからな、ミヨキチも前回より大人っぽさを増したようには感じるが……。

映画の感想は平均的な出来といったところだな。
ミヨキチは例によって、出演している俳優が目当てらしく、満足してくれたようで良かった。
映画館を出ると時間は昼時で、俺たちは駅近くにあるピザとパスタの専門店に入った。
ここで意外だったのは、この店の特徴として量が多いということがあったのだが、俺はともかくと
してミヨキチも出された料理を残すことなく平らげてしまったことだ。
まあ、彼女は成長期だからな、食べる量が以前と違っていても驚く必要はないのかも知れない。
795ミヨキチの純情7:2006/09/14(木) 21:59:31 ID:SA6zvOIr
すると彼女は、俺があまりにも見つめていたことが気になったのか、照れながら
「あの、わたしの顔に何かついているでしょうか?」
と聞き返してきた。
「ああ、ついているな。きれいな目と、かわいらしい口が」
などと口走ってしまい、ミヨキチを真っ赤にさせてしまった。
俺としたことが……。よもやこの口からあんなセリフが飛び出すとは──俺自身が信じられん。
朝比奈さんにさえいったことがないのにな。
不覚だ。
すると、いかにもバカップルを見ているような他の客の視線が痛々しい。
いや、小学生相手にこんなことを言ってしまったのだから、変質者扱いか……。
結局、ほどなくしてその店を出る羽目になってしまった。

店を出た後は、ショッピングセンターの専門店街を2人で回って楽しんだ。
そして俺たちは、電車に乗って帰途についた。
俺は電車に乗っている間、しばしの思索に耽っていた。
だが、考えをまとめることも出来ないうちに電車は北口駅に到着した。
そこで俺は思索を取りやめて、
「駅前に自転車を置いてあるから、家まで乗せていくよ」
といい、ミヨキチと一緒に改札を出て、階段を下りた。
階段を下りきったとき、隣にいたミヨキチが突然硬直した。
彼女は、ある方向を見て驚いているようだ。
俺もその視線の先をたどってみる……。

……絶句した。

──ハルヒ達だった。
俺は今、生涯最大の失敗をしたことに戦慄を覚えた。
本日、SOS団の市内探索が中止されたわけではないのに、俺はうっかり失念してしまっていたのだ。
相手は小学生のミヨキチだから、それほど恐れる必要はないのだが、ハルヒに嘘を吐いている分、
俺としては立場が弱い。

俺たちは隠れることも、今来た道を引き返すことも出来ず、ハルヒが睨み付ける中を死刑台に向かう
死刑囚のごとき心情で、ゆっくりと公園に向かった。
「キョン!あんた、今日は親戚を案内するって言ってたんじゃないの!?」
ええと、これはだな……。
うまい言い訳が考えつかない。
「なのに、そのめちゃくちゃきれいな人は誰? その人とデートしてたんでしょ」
……??
きれいな人? この子はミヨキチだぜ。──ハルヒだって、写真を見て知っているはずだ。
少なくとも小学生に対して表現する言葉じゃない。

「なにも言い返すことが出来ないようね」
というより、俺にはハルヒの言っている意味がまるっきりわからない。
「キョン!今度じっくりと理由を話してもらうからね。みんな、もう今日は解散よ!」
そう言い捨てると、ハルヒは肩を怒らせ、ドスドスというような擬音が聞こええそうなほどの勢いで
駅の改札へと向かった。
他の3人もそれぞれ帰って行いった。朝比奈さんと古泉は俺を非難するような目を向けながら……。
長門はミヨキチを一瞥したが、まるで感情を示さなかった。
796ミヨキチの純情8:2006/09/14(木) 22:00:03 ID:SA6zvOIr
「すみません!こんなことになるなんて……。しかも涼宮さんを怒らせてしまって……わたし、なんと
いってお詫びしたら良いかわかりません」
ミヨキチは俺に謝罪の言葉を述べた。
彼女が何故ハルヒのことを知っているのか、などはこの際どうでもいい。
しかし、ミヨキチには責任はない。責めを受けるべきは俺だけのはずだ。
「いいえ、わたしが浮かれてあんな姿をしたから、涼宮さんを怒らせてしまったんです」
あんな姿? それはいったいどういうことだ、と尋ねようとしたが、ミヨキチは『ごめんなさい』と
言って、手で顔を覆いながら走り去ってしまった。

後に残された俺は呆気にとられ、その公園で10分以上も立ち続けた……。



週が変わって月曜日。ハルヒは俺に理由を聞くと入っていたが、教室では一言も言葉を発さず、また
SOS団の部室にも来なかった。
俺はそこで、古泉にちょっと話があると言って中庭に連れて行った。
いすに腰掛けると、古泉は少し非難めいた表情で言った。
「実は昨日、久しぶりに閉鎖空間が発生してしまいましてね。しかし、神人の力が落ちていたため、
なんということはなく閉鎖空間を消滅させることが出来たのは幸いでした」
そうか、やっぱりあれかなのか?
古泉は、テーブルの上に落ちていた木の葉を弄びながら
「ええ、それしか考えられません。──まさかあなたがあのような軽はずみな行動をするとは思いませ
んでしたが」
それは親戚を案内すると言って嘘を言ったことは悪いと思うが、あの日はただミヨキチと遊びに行った
だけだぜ。
「はて? おっしゃっていることの意味が僕にはよくわかりません。あの日あなたと一緒にいた女性は
どうみても涼宮さんや我々と同程度の世代だと思いましたが、違いますか?」
どういうことだ? 俺は確かにミヨキチと一緒に行動をしていたんだぞ。それとも、俺が嘘を吐いてい
るとでも言うのか?
「あるいは」
冗談じゃない。

そこで、俺はやむを得ず、これまでのいきさつをかいつまんで古泉に伝えた。
「どうやら、あなたの表情に嘘を言っている様子はないようですね」
だから、そう言っているだろ。
古泉、手で自分の顎を触りながらしばらく思案したのち、こう提案した。
「これ、どうも僕とあなたの話に齟齬があるようですね。ところで今、僕の頭の中にふとある仮説が
思い浮かんだのですが、どうも確証がありません。ここは事情を知っていそうな方に尋ねるというのは
いかがでしょう?」
奇遇だな。俺もある人物の顔を思い浮かべていたところだ。

2人の意見が一致したところで、俺たちは再びそこに戻った。
そう、長門が今もそこで本を読んでいるであろうSOS団部室だ。

部室に長門はいた。だが、朝比奈さんは長門と2人でいることに息苦しさを感じていたようで、隅で
編み物をしていた。
「長門、ちょっと話したいことがあるんだが、いいか?」
俺たちを待っていたかのように、今まで読んでいた本を閉じると、数ミリの首肯をした。
797ミヨキチの純情9:2006/09/14(木) 22:00:36 ID:SA6zvOIr
「吉村美代子はわたしたちと同じ存在」
なに?
「それは、ミヨキチさんがあなたや喜緑さんと同じTFEIだということですか?」
「そう」
それは本当か? ミヨキチが……信じられん。
「しかし、なぜです? TFEIは涼宮さんの周辺にいるのではなかったのですか?」
古泉の発言から類推するに『機関』も把握していなかったということか。
「情報統合思念体は、各派とも涼宮ハルヒのパートナーであるあなたを重要視していた。
だから、あなたの関係者で一番害が及ぶ可能性のある存在にわたしと同じ存在を近づけた」
それが妹で、そして親友であるミヨキチだということか。
「それは護衛のためですか?」
「……そう。そして監視」

「それなら長門。他にもお前の仲間がいるのに、何でミヨキチが選ばれたんだ?」
「吉村美代子はわたしたちの中で、一番人間に近い感情量を有している。……わたしとは比べられない
ほどに」
つまり、一番人間ぽいということか。
だが、長門はそう言ったとき、少し悲しそうな表情に見えた。
「だから、あなたの妹にも対応できると判断された」
確かに俺の妹は喜怒哀楽がはっきりしているからな。
あいつを受け止められるのは、残念ながら長門や喜緑さんでは無理だろうな。

「そうですか、それを聞いて僕の仮説は正しいのではないかと思えるようになりました。ですが、もう
一ついいですか? 彼女の本来の姿は、例の写真に写っていたものとは異なるのではないですか?」
「そう、吉村美代子は、本来わたしと同じように北高の生徒として投入される予定だった。そして彼女
の姿は涼宮ハルヒの年齢に合わせたものだった」
2人の会話を聞いていても、俺にはまだピンとこなかった。だが、何かがわかりそうになっている。
「吉村美代子は統合思念体による指令を受けて、自分の姿に関する視覚情報を操作した。そしてあなた
の妹のいる小学校にやって来た」
そうか、つまりはミヨキチの本来の姿は、ハルヒが土曜日に目撃した彼女がそうであり、普段の外見は小
学生に見えるように、人間の脳に入る視覚情報を操作していたということ、か。


「では、長門。例の土曜日、俺にはミヨキチがお前の言う小学生の外見にしか見えなかったが、いった
いどういうわけだ?」
俺がこう言うと、長門は一瞬だけ意外そうな感情を示し、ほんの少し考え、
「……おそらく、吉村美代子はあなたの目にだけ、小学生の姿で見えるようにした。……理由はわからない」
ひょっとして、長門が本当は理由をすでにわかっているんじゃないのか?
なぜだかわからないが、俺にはそう思えた。
しかし、これまでの長門の説明を聞いて、俺はやっと理解が出来た。あの日ミヨキチと行動していたときの
周囲の不可解な反応が、である。
つまりは、俺の目には小学生のミヨキチであっても、端から見れば朝比奈さんにも引けを取らない美少女
の姿だったわけ……か。
それを見たハルヒが妙な誤解をして、閉鎖空間を再び生み出してしまったわけだ。
なんてことだ。
いや、もはや言葉が出ないぜ。
798ミヨキチの純情10:2006/09/14(木) 22:01:28 ID:SA6zvOIr
だが、長門はまだ話は終わっていないようだ。
「吉村美代子の処分、もしくは修正が検討されている」
それはハルヒを怒らせて閉鎖空間を作り出したことで……か?
コクッ

「待ってくれ!長門。俺にとってミヨキチは妹のような存在だし、俺の妹にとっては親友だ。今、彼女
を消されたら妹や俺の気持ちはどうなるんだ。それに、例え修正であっても、以前の彼女と変わってしまう
んだろ?それじゃあ、消されることと変わりない。ハルヒのことは俺が責任を持って何とかする。だから……
その処分を撤回するように伝えてくれないか?」
長門は俺の顔をじっと見つめている。
感情の乏しい長門にも様々な心の葛藤があるのか、複雑そうな表情に見えた。
「……わかった。伝えてみる」
そのとき、長門の表情はあくまで『無』でありながらも、なぜかいつもより普通の人間の女の子のように
見えた。
「……彼女がうらやましい」
何か言ったか?
「……別に」


その日の夕方、ミヨキチが突然我が家に訪問した。
ミヨキチが俺に用があると伝えたようで、妹は喜び勇んで俺の部屋に彼女を案内した。
妹はミヨキチを案内すると、『ごゆっくり』といってドアを閉めた。
気の回りすぎる妹である。というか何を勘違いしているんだ。
ミヨキチは顔を赤らめながらも、幾ばくかの緊張感を保っているようだ。
「お兄さん。今回はわたしを助けるよう長門さんに頼んでくださって、本当にありがとうございました。
おかげでわたしはなんのおとがめを受けることもありませんでした」
彼女は涙で目を潤ませながら、満面の笑みを浮かべて俺に感謝の意を伝えてきた。
「そうか……よかった。君が無事で嬉しいよ。ところで、いまさらだが、君が長門の仲間だというの
は本当かい?」

「はい、わたしも長門さんと同じ、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースです。
長門さんから説明を受けられたと思いますが、全部本当のことです。──そして……これがわたしの
本当の姿です」
ミヨキチがそう言ったと同時に彼女自身の姿が変化した。いや、長門の言葉からすれば、俺の脳が彼
女の姿を正確に認識できるようになったというべきか。
俺は初めて現れた16,7才のミヨキチの姿にみとれた。ただ、みとれるしかなかった。

彼女は長い艶やかな黒髪に、俺が見知ったミヨキチの面影を残した、潤んだ大きく黒い瞳をし、すっ
きりと整った鼻梁に、涼やかな口元、白磁を思わせる白い肌をしている。もちろんスタイルも抜群に
いい。
ちなみにこれは蛇足だが、胸は朝比奈さんとハルヒの中間といったところか。
ミヨキチは、かわいいというよりは美人という言葉のほうが似合っていた。
おっといかん。あまりに見つめて続けたためにミヨキチが赤くなりながらこちらを窺っている。
「あ、あのお兄さん?」
俺と変わらない年頃の娘にお兄さんなどと呼ばれると、どう言っていいのかわからないほど動揺してし
まうな。
俺はこんな美少女と一緒に映画を見に行っていたのか……。まさに知らぬが仏というやつだ。
ハルヒが勘違いするのも無理はない。いや、むしろ俺には不釣り合いだと思わなかったのだろうか?

「一つ教えてくれないか? 何故あの時、俺以外の連中に君の本当の姿を見えるようにしたんだ?」
これを聞いていいかどうか躊躇したが、今回起きた騒動の核心をつく疑問を口にした。
すると、ミヨキチは顔を赤くし、何か聞き取れないほどの小さな声でつぶやいた。
(……あなたと恋人に見られたかったからです)
え? なんだって?
「な、なんでもありません。すみません、このことについては話せないことになっているんです」
つまり禁則事項か。そりゃ、しょうがない。
そして彼女は感謝と詫びとして何でもお礼をしますと伝えてきた。別にお詫びも感謝もされることを
したわけでもなかったが、あることを提案しておいた。
ミヨキチは照れて、恥ずかしそうにしながらも承諾してくれた。
799ミヨキチの純情11:2006/09/14(木) 22:02:45 ID:SA6zvOIr
最後にもう一度ありがとうございますといい、部屋を出て行った。ただ、まだ他にも言いたそうな逡巡
と愁いを帯びた表情が印象に残っている。
彼女は他に何を言いたかったんだ?

彼女を玄関先まで見送った後、ニヤケた顔をしている妹の頭を小突いてやった。
「キョンくん、いたーい。いいでしょ!あたしはミヨキチを応援しているんだから」
なんのだよ。
「それはねー、禁則事項だよ」
だから、覚えたての言葉を使えばいいってもんじゃないだろう。
誰の言葉かは明白だが……。



翌日、ミヨキチを助ける条件を満たすため、俺は必死でハルヒの誤解を解くことになった。
「なぁに? キョン。じゃあ、あの子が親戚の子だったというわけ?」
「ああ、そうだ。あの時はあまりに突然お前達に会ってしまったもんだからな、気が動転して何も言えな
かったのさ。お前だって、理由を聞くこともなく妙な誤解をしていただろ? あの時何か弁解したところ
でお前は信用してくれたか?」

「ご、誤解だなんて、あんたの何を誤解するって言うの? でも、まあそうかもね。あたしもちょっと
勘違いしていたみたいだわ。なんにしたって、あんたがあんなきれいな女の子と付き合うような甲斐性
なんてあるわけないものね」
ほっとけ!
ところでハルヒ、顔が赤いぞ。酒でも飲んだか。
「うっさいわね、そんなの飲まないわよ。あたしが顔を赤くする理由なんてどこにもないわよ」
そうかい。じゃあ、俺の見間違いかな。
「そうよ、そうに決まっているわ」
どうやら、ハルヒは機嫌を直したようだ。
しかし、これで問題は解決したな。
肩の荷が下りた気分だ。
周りを見ると、長門は相変わらず黙読しているが、朝比奈さんと古泉はニヤニヤして俺たちのやりとりを
傍観していた。
後で古泉は『まるで、浮気の疑惑を必死で弁解している、妻に頭の上がらない亭主のようでしたよ』だと?
勝手なことを言ってんじゃねえ。

「ところでキョン。最近あんたに関する妙な噂がまた広まっているんだけど……」
ハルヒはニヤリとした表情を俺に向けた。
あの噂ならもう終わったんじゃないのか?
「いいえ、別の噂よ」
と言って、ハルヒはお茶を一杯ぐいっと飲み干すと、朝比奈さんにおかわりを要求しながら話を続けた。
朝比奈さんは『はいはい』と言ってお茶を注ぎにかかったが、ハルヒのオーラに気圧されて、しっぽを引っ
張られた某猫型ロボットのように体が停止した。

「ねえ、キョン。あんた、この間教室で有希を押し倒していたっていう噂なんだけど、何か身に覚えが
ある?」
…………なに?
……谷口の奴、腹いせのつもりか? なにもそんな時効ネタを今更持ち出さなくても良いだろう。

それは全くの濡れ衣だ。なあ長門、俺が無実だと証明してくれ。
「そうなの? 有希」
すると、長門はあろうことか首をかしげた。
おい、長門!何故否定しないんだ? 
俺の顔を、ギギギと潤滑油の切れた首振り扇風機のように団長席の方向に向けると、そこには怪しい笑顔
をしたハルヒがいた。
800ミヨキチの純情12:2006/09/14(木) 22:03:32 ID:SA6zvOIr

「キョン。どういうことなのかしら? そうねぇ、時間はたっぷりあるんだから、今日は洗いざらい話し
てもらいましょうか」
ハルヒはこわばった笑みを浮かべながら俺の席へとにじり寄った。
「あー、ええとだな……」
ここで突然だが、提案だ。誰でもいいから俺を助けてくれないか? 絶賛募集中だ。今ならダイナミック
キャンペーン中につき、ハルヒをおまけにつけてやってもいいぞ。
「キョン。あんた、有希に何かしたの? こととしだいによっちゃここから生きて帰れないわよ」
ハルヒは、ゲームのラスボスのごとく絶対逃がさない、と言う目つきで俺の一挙手一投足を注視している。
やれやれだ……


ここからは後日談だ。
あの日あの時、何が起きたのかは、もはや言うことはないだろう。
いや、思い出したくもない。あれは永遠に忘却の彼方だ。片道切符で送り出したい気分だ。
だが、心配しなくていい。幸いハルヒの誤解は解けたといっておこう。最終的に、だが……。
結局のところ、長門が何故誤解を招く、どころか煽るような態度を取ったのか今をもってわからない。
あいつが最近口に出すようになったジョークの一種かとも思ったが、俺には全然笑えない。むしろ、
ハルヒによって生命の危機を覚えたほどだ。


今日は土曜日だ。そして休日である。
今俺は、あるターミナル駅で待ち合わせをしている。
あの日、俺がミヨキチに出した提案とは、彼女と本来の姿で会えないかというものだった。

そして俺は今日、ここで彼女を待っているというところだ。
今回は前回の二の轍を踏まないために、現地集合・現地解散を厳守するつもりだ。

俺が改札前で待ち始めて、5分も経たずに1人の女性が俺を目指して足早にやってくる。
俺を呼び出して、正体を教えてくれた日に一度見たきりだが、彼女がミヨキチだ。
いや、吉村美代子と言うべきか。
彼女の輝かんばかりの笑顔と姿は、見るもの全ての脳裏に焼き付くんじゃないかと思えるほどだった。
そのため、あの日見たことがあるにもかかわらず、俺は一瞬で彼女の姿に目を奪われた。
否、俺だけでなく、周りにいた男どもの視線も彼女に釘付けだった。


「お兄さん、お待たせしてすみません」


おわり
801名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:04:34 ID:SA6zvOIr
以上です。

ミヨキチはフルネームが明かされていたので、
こういう設定にしてみました。
802名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:06:01 ID:c94M60QK


なんだが、ぶっちゃけ山根このSSに要らなくね?読んでて不快感を煽るだけだったんだが
話の構成上谷口だけ居ても問題なかったような。というか、谷口の相方に国木田ではなく何故山根?

もう一つ、「良く聞き取れなかった」ネタを使いすぎ。何でそんなに耳が遠いのかと。
803名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:17:15 ID:giScWxdU
俺達=山根
804名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:20:18 ID:WZdfycM3
>>ミヨキチネタの人
乙!
TFEIのミヨキチは新しいな。ただ、キョンがそれを長門に聞いていた時の、長門の説明が若干苦しい感じもしたけれど。

>>802
確かに。国木田がいないのは気になったな俺も。
あと、聞き直しネタはキョンの異常な鈍感さを表現したかったくらいで捉えりゃいいのでは?
つオブラート
805名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:23:39 ID:c94M60QK
>>804
そこで気になるんだが、別に原作ではキョンは特筆するほど鈍感じゃないんだよな。せいぜい並か並以下ちょっと
ツンデレだから微妙にハルヒに対して湾曲した対応をしてたり、まぁ長門に対しては微妙に鈍いかも知れんが
806名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:41:14 ID:trlW0atS
今、新しい長編考えてて、その話の設定が『タイム・リープ』ていう作品の設定から書いてるんだけど、知ってる人いる?
807名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:42:10 ID:cURz1UtX
>>805
だってホラ、あくまでパロだから、コレ。
自分の書くキョンもナウマンゾウ以上に色恋に鈍感になるし、主人公が鈍感なのはエロゲの(ry
808名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:42:55 ID:c94M60QK
>>807
それなんてエロg(ry

把握した
809名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:44:16 ID:D7tR5cyn
>>801
これを読んで、俺はわかった。
原作には妹キャラが足りない。
ミヨキチの準レギュラーへの昇格を。

キョンはハルヒ以外にまったく恋愛感情抱いてないのが凄いな。
一途さには、かなり参る。
ツンデレ度数は対ハルヒより対古泉に対するほうが高い気もするが。
810名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:23:16 ID:Dob90rPH
ここでみくるSSを投下する猛者はいないのか?
811名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:23:51 ID:I2d0r46Q
「キョンくんってば実はみんなの気持ちに気付いてるけど、照れ屋サンだからわざと素っ気ないふりしてるの」
812名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:41:24 ID:wBJARq//
お疲れ様です、ほーちゃんがくれるなら材料が何でも!
813名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:43:13 ID:wBJARq//
すまない、誤爆だ(´・ω・`)
814名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:43:43 ID:xvu2bkPM
ええと、ミヨキチSS「夢=未」の続きを投下させてもらいます。
多分7レスです。
815名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:44:33 ID:xvu2bkPM
12/

「う〜ん、それは急展開だねぇ。
でも、ミヨキっちゃん、すごい、すご〜い。
キョンくんを彼氏って言い張るなんて、どうしちゃったの〜?」
昨日一日悩んだ末、結局私は、親友の家に相談に来ました。

「お兄さん、怒ってないかな?
突然、変なこと言って、呆れられちゃったかも・・・」

「う〜ん、一昨日の夜、帰ってきてからず〜っと、どよ〜んって感じだけど、
別に怒ったりはしてなかったよ」
やっぱり私のせいで、お兄さん困ってるんだ・・・。

「どうしよう。嫌われ、ちゃったかな・・・」
私は、あんなことを言ったことを、全力で後悔し始めていました。

「めっ! 駄目だよ、ミヨキチ。せっかく強気になったんだから、
このままドンドン押してかなきゃ。ドンドン、ドンド〜ンって。
キョンくん、昔から押しの強い女の子には、弱いんだからっ。
私が、わがまま言っても、ず〜っと言い続けてると、結局言うこと聞いてくれるし、
ハルにゃんなんか、いっつも押しっぱなしだよっ!」
そうだ、ハルヒさんのこともあったんだ・・・。気が重い。

「ほ〜ら! 落ち込まないの〜。ガンバレ、ミヨキチ!
ハルにゃんにも、ガツゥ〜ンって言えたんでしょ?
それなら、キョンくんになんか、お茶にょこしゃいしゃいだよ!!」

「くすっ、何それ、言えてないよ〜」
私は、久しぶりに笑えました。やっぱりこの子は、私の親友です。


「ほらほら、せっかく面白くなってきたんだから、頑張らなきゃ!」
面白く・・・?

「え、え〜と、別に、キョンくんたちがじれったいから、後押ししてるとか、
鶴屋さんの言うとおりだとか、そういうのじゃないんだからね。
う、うん、気にしないで。さっ、キョンくん、そろそろ帰ってくるよ。
まだ、心の準備がいるでしょ? ねっ。」
何やら、慌てた彼女に追い出されてしまいました。
いまの発言はいったい・・・。



お母さまにもご挨拶して、門を出たところで、二匹の猫を見かけました。
逃げる三毛猫。追う黒猫。
あっ、捕まった。観念した様子の三毛猫さん。

押して、押してっか・・・。ドンドン。

816名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:45:33 ID:xvu2bkPM
13/

翌日の午後、短縮授業の学校が終わった後、急いで家に帰って荷物を置き、
バスを使って彼の高校まで行くことにしました。


でも、いざ学校まで来てみると、急に弱気になってしまいます。
校門の前までは、「強気に、強気に。押して、押して」と呪文のように唱えてきたけれど、
ここから先の一歩が、どうしても踏み出せません。

おまけになぜか、下校途中の男子生徒が、私の顔をちらちら見てくるので、更に落ち着かない。
なんで、そんなにこっちを見るんでしょう? 小学生がこんなところにいるのは、珍しいからかな。


そんな風に、校門の前でうろうろしていると、最近聞いたことがある声に、呼びかけられました。
あっ、あの時の変な男の人だ。

「ねえ、キミ。だ、誰かに用事かな? よ、呼んでこようか」
思ったよりまともな人のようです。でも、まだちょっと怖くて、私はうまくしゃべれません。

「こ、怖がらないで。ねっ。この前はゴメンよ。ちょ、ちょっと、どうかしてたんだ。
用事があるのって、キョ、キョンにかな?」
どうして分かるんだろう? あっ、そうか。
私、この人の前で、彼の・・・お兄さんのことをか、彼氏って。


しばらく、お互いに黙っていたけれど、
男の人は、私の顔をじ〜っと見つめてから、
何か覚悟を決めたような顔で切り出してきました。

「・・・キョンのことが、好き?」
何か答えようとして、混乱していた頭が、更にパニック。
何も答えられません。

「僕もね、好きな女の子がいたんだ。とっても美人で、優しい子だった」
突然、悲しげな口調になりました。いったい何の話でしょうか。


「最初は、見ているだけでいいと思ってたんだ。
僕みたいな奴が、どう頑張ったって、彼女とは釣り合わない。
そんなことは分かってるから、陰からずっと見ているだけで、十分だと思ってた」
彼の言いたいことは、少し分かります。
私も、年齢を理由に、お兄さんのことを諦めようと思ったことはある。
いまだって、正直心が揺れているんです。

「でも、彼女は突然いなくなった。本当に突然だったよ。
転校の前日まで、そんな話は一切耳にしなかったからね。
パニックになった僕は、担任に詰め寄った。彼女はどこに行ったのかってね。
そしたらさ、カナダだって。しかも住所は分からないときた。
絶望したよ・・・きっと、もう二度と会えない。そう分かったから」

「・・・・・・・・・」

「でもね、その時はショックだったけど、すぐに忘れられると思ってた。
大好きなアイドルがいなくなっても、また別なアイドルを見つけて、ファンになればいい。
そう思ってた。でもね・・・忘れられないんだ。どうやっても。
その時、気がついたんだ。僕は、彼女のことが、本当に好きだったんだって」
彼が、何を伝えたいのかはわかりません。でも、私は、いつしか真剣に耳を傾けていました。

817名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:46:07 ID:xvu2bkPM
14/

「後悔したよ。すっごく。僕は、気がつくのが遅かった。
伝えれば良かった。伝えたい気持ちがあったのに・・・。
でも、キミはまだ、いるんだろ? 好きな奴がいなくなったりしてないんだろ?
僕の勘違いかもしれないけど、キミが好きなのは、あいつなんだろ?
なら、行ってこいよ。キミは僕なんかと違ってキレイだし、きっと大丈夫さ」

「・・・・・・・・・」

「・・・ごめん、僕みたいな男に、こんなこと言われても迷惑だよね。
なんか、興奮しちゃって・・・ごめんっ」

最初は、変な人だと思ってたけど、正直、勇気づけられました。
私が、言いたいこと。私が伝えたいこと。
まだはっきりとは自信が持てないけど、何かが変わった気がします。


「いえっ・・・ありがとうございました。私、行ってきます。」

「・・・ようやく笑ってくれた。・・・こちらこそ、話を聞いてくれてありがとう。
女の子とこんなに長時間向かい合ったのは、初めてかもしれない・・・。
ねぇ、その笑顔、写真にとってもいいかな?」

「・・・はい」


会釈をして、その場を立ち去りました。
彼は、呼び出そうか、と言ってくれたけど、
私の方から訪ねるべきだと思ったので、それについては断りました。
さあ、まずは、居場所を尋ねなくちゃ。



*

818名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:47:48 ID:xvu2bkPM
15/

振り返ると、ものすご〜く恥ずかしいことをいってしまった気がする。
でも、少しでも彼女の助けになったなら、良かったかもしれない。


ぐふふ、それにしてもさっきの笑顔は可愛かったな〜。
もともと写真を撮るために近づいたのに、あやうく本来の目的を忘れるところでした。
これは、早く部室に持ちかえって大画面で観賞しなくては!


部室棟に向かう足取りも軽く、僕は意気揚々と、部室のドアを開けました。
そこにいたのは・・・えっ、嘘だろ・・・。

「も〜、遅いよ。女の子を待たせるなんてぇ」

朝倉涼子。僕の天使。えっ、えっ、夢?

「どうしちゃったの? ぼ〜っとしちゃって。私が帰ってきても、うれしくな〜い?」
そんなわけは、全く持ってありません。

「いえいえいえいえ。と、と、と、とんでもないです。
もの凄くうれしいです。ほんと、いま死んでも本望なくらいです。」
ああっ、やっぱり美しい。

「ほんとにぃ? うれしいな〜」
ええ、僕もうれしいです。


「・・・じゃあ、死んでっ」
笑顔の朝倉さん。えっ。


何度も夢見た、あの芳しい香りが、僕のすぐ傍から。
ああっ、いい匂いだと、視線を落とすと、
僕の胸にナイフが突き刺さっていた。

そして、その横には、朝倉涼子の、残酷なまでに美しい微笑み。


819名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:49:45 ID:xvu2bkPM
16/

「あなたの探している人物は、中庭の木の下にいる」
予定通り、彼女は私に話しかけた。

「ありがとうございます。でも、中庭・・・。
どうしよう。私が入ったら、問題ありますよね?」

「問題ない」

「えっ、でも。先生とかに見つかったら駄目ですよね?
あと、他の生徒の皆さんの目もあるし・・・」

「問題ない。誰もあなたのことを"見えていない"」
対象Yを中心に、認識阻害作動中。

「えっ、えっ。それってどういうことですか?」

「あなたの方から話しかけなければ、問題ない。行って」

「は、はい・・・でもぉ」

「行って」

「は、はいっ。ありがとうございました」
対象Yの移動を確認。

感覚領域を広げる。対象Xは部室棟前通路を移動中。
朝比奈みくるを連れ出さなくては。





820名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:50:09 ID:B3DVtkCA
>>806
高畑の本かな。捻りが効いてて面白かった。

>>802
乙彼。ミヨキチものは新鮮だったから楽しくよめたよ。
821名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:50:24 ID:xvu2bkPM
17/

長門さんに、急に連れ出された私の目の前には、
今回の事件の発端になった男子生徒が倒れています。

えっと、なんて名前でしたっけ?

まあ、女の子をつけまわしたり、勝手に写真を撮ったりしたんだから、
ある意味、自業自得なんですけど、これは一体どういう状況なんでしょうか?
あの、そこに立ってらっしゃるのは、確か・・・。

「パーソナル・ネーム朝倉涼子を構成していた情報の内、
私にアクセス可能な領域に保存されていたものと、
この男子生徒の記憶領域に残存する朝倉涼子のイメージとを組合わせたもの」


えっと、それって・・・
「大丈夫なんですか〜? 朝倉さんって確か、キョンくんを・・・」

「問題ない。自立行動は不可能。あくまでも、彼女の姿形をした人形に過ぎない」

「ふぇ〜。でもでも、ナイフで刺しちゃったりして、平気なんですか?」

「それも問題ない。このナイフ自体には、何の殺傷力もない。ただ、意識を喪失させるだけ。
男子生徒は、数分で意識を取り戻し、また刺される。その繰り返し」

「あ、あの〜、な、何回くらい、繰り返すんですかぁ?」
あれっ、何か黙っちゃった。


「・・・15498回」
え、えぇ〜。そんなに繰り返したら、神経がどうにかなってしまうんじゃあ。

「冗談。しかし、翌朝までは繰り返す。明日の朝、やってきた部員に発見される手筈」

「な、長門さん、結構・・・すごいこと、するんですね・・・」

「?? 発案者はあなた。私はそれを改案しただけ」
そ、そうでしたっけ? あれ〜、私そんなこといったかな?
まあいいや。禁則、禁則。
822名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:51:06 ID:xvu2bkPM
18/

「でも、いいんですか? 長門さんのお仕事は、観察のはずじゃあ?」

「いい。現在の私は、異時間同位体との同期を制限する代わりに、
ある程度の自立行動を保障されている。
男子生徒の行動は、涼宮ハルヒやその周囲によくない影響を及ぼすと判断した」

「でも、それなら、何で最初にキョンくんが相談してきたとき、対処しなかったんですか?」
そう、私には何にもできないけれど、彼女や古泉くんなら、何らかの対処はできたはずなのだ。


「・・・・・・単にその時は、統合思念体の許可が下りなかっただけ」
嘘ですね。私にも、それくらい分かってるんです。

あなたも、知りたかったんですよね。私も、古泉くんもきっとそう。
SOS団での毎日を、いまのバランスを大切に思いながらも、それが揺り動かす誘惑に克てなかった。

嫉妬したり、喧嘩したり。彼の気持ちが気になったり。そういう感情に戸惑って・・・。
長門さん・・・あなたはもう、普通の女の子なんですね・・・。


「男子生徒の意識が戻る。下がって。われわれへの認識阻害を再起動する」
ゆっくりと目を開く男子生徒。

長門さんのことですから、彼にさっきの記憶を残すなんてことはしないでしょうけど、
それでも、何回も何回も繰り返せば、あの夏のように、深層意識には刻み込まれるのでしょう。
ちょっと厳しすぎるお仕置きだけど、もうあんなことはしないはず。


窓の外に目をやる。
「ねぇ、長門さん。彼女はどうするでしょうか?」

「推測は可能。しかしこれは彼女たちの問題。私が言及するつもりはない」
そうですね、長門さん。


彼女たちは、どんな答えを見せてくれるんでしょうか?
私は、背後に響く悲鳴を聞きながら、幼い少女の紡ぐ言葉に、想いをはせた。





823名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 23:52:32 ID:xvu2bkPM
今回は、ここまで。多分、次回で完結です。
最後は決まってるので、今週中にはあげられるかと。

山根、少し出しすぎましたね。
まあ、今回で出番は終わりなんで、ご勘弁ください。
では、また次回。
824名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:26:25 ID:NkTbH/mk
というか公式で名前と設定でてから山根が暗躍しすぎな気がするのは俺だけ?
825名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:29:54 ID:xM9L2y62
山根って誰?って思いつつ、公式って何?って思う俺がいる。
アニメオリキャラ?
826名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:32:04 ID:JMHuR2oq
アニメオリキャラと言えば、オリキャラだな。原作では出てきてないし。
827名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:32:19 ID:6fTQFujS
山根の設定と顔が革新的過ぎたんだろw他のクラスメートより扱い易いし
828名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:33:15 ID:cU0mkGpU
「昨日はミヨキチデーだったな(山根は脳内削除)」って言う気だったけど、
>>823のおかげで彼のイメージが少し改善されたよ、ありがとう。完成した時にも復唱するだろうけど、今からもあえて唱えよう。GJ!


さて、昨日はミヨキチデーだったな!(ヤマネ?誰ソレ?)
829名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:36:36 ID:NkTbH/mk
>>825のために座席表
岡部先生 ハルヒたちの担任で、ハンドボール部を率いる熱血先生だ。
----------------------------
榊 グリークラブ。超美声で女子生徒にモテる。
由良 吹奏楽部で、アルトサックスを担当。
谷口 ハルヒと同じ東中出身。ナンパには一家言ある。
剣持 西嶋と瀬能と仲良し。彼女も榊が好き。
荒川 空手部で、家も道場をやっているらしい。
----------------------------
鈴木 バレーボール部で、実は榊のことが好き。
植松 テニス部で、休み時間も勉強するがんばり屋だ。
高遠 ソフトボール部。葉山、由良と仲よし。
松代 剣道部。後藤と豊原の関係を詮索して楽しむ。
日向 女子レスリング部。鈴木、柳本と仲よし。
----------------------------
手島 母子家庭。昼食はパンで、よく居眠りしている。
葉山 水泳部。後藤のことが好きで交際を始める。
山根 アイドル研究部で、朝倉の匂いを嗅いでいる。←ここ
朝倉 誰からも好かれるが、その正体は……。
花瀬 野球部に入り、丸坊主となりピアスも外した。
----------------------------
阪中 コーラス部。実は、ハルヒと仲よくなりたい。
後藤 豊原と仲良し。2学期から葉山と交際。学級委員。
柳本 新体操部に所属し、ハルヒのことは苦手。
国木田 キョンとは中学時代からの友人。谷口とも仲よし。
大野木 柔道部。阪中、成崎、佐伯と仲よし。
----------------------------
豊原 吹奏楽部でクラリネット担当。後藤と仲よし。
佐伯 コーラス部。成崎、阪中、大野木たちと仲よし。
中嶋 休み時間には、吉崎と五目並べをしている。
成崎 美術部。阪中、大野木、佐伯たちと仲よし。
垣ノ内 将棋同好会所属。瀬能が好きなお調子者。
----------------------------
ハルヒ 誰もがいやおうなしに一目置く北高の名物生徒。
キョン 周囲からは「涼宮の一味」と思われはじめ……。
瀬能 西嶋、剣持と仲良しの手芸部。榊のことが好き。
吉崎 美術部。5人兄弟の長男で、誰とでも仲よくする。
西嶋 剣持、瀬能とは手芸部の仲よし3人組。

わかりにくいけど後ろから前、廊下側から窓側の順
830名無しさん@ピンキー :2006/09/15(金) 00:39:12 ID:yK2t8dks
山根にはモデルがいるらしい
ttp://www.kyotoanimation.co.jp/haruhi/diary/05_11.html
831名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:51:24 ID:XP93Yv3x
山根や阪中さんはこのスレでは大活躍なのに
イラストではほとんど見かけないな
意外と絵になると思うんだが
阪中さんに犬の格好させたりとか……
832名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:57:59 ID:2eQJBD70
ここって山根が出てるってことはアニメネタでもおっけーなんだな
833名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:59:36 ID:xM9L2y62
山根ってアニメオリキャラなのかよ。つか、座席表なんて出されてもな。
どう見たら良いのか解らんし。
そういや例の何とか言うバンドの連中も、アニメオリキャラみたいだしなぁ。
むむ、アニメ見てない俺には意味不明で当たり前ってことか……。
834名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:02:49 ID:4kJLggr2
               ┌───┐
               │岡部_│
               └───┘
    6     5     4     3     2     1
┌───┬───┬───┬───┬───┬───┐
│日向_│中嶋_│瀬能_│榊__│剣持_│荒川_│一
├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
│山根_│西嶋_│手島_│鈴木_│国木田│朝倉_│二
├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
│柳本_│花瀬_│高遠_│キョン...│佐伯_│植松_│三
├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
│吉崎_│葉山_│豊原_│涼宮_│後藤_│大野木│四
├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
│由良_│松代_│成崎_│谷口_│阪中_│垣ノ内 │五
└───┴───┴───┴───┴───┴───┘
       ↑入学時↑        ↓席替え後↓
    6     5     4     3     2     1
┌───┬───┬───┬───┬───┬───┐
│西嶋_│垣ノ内 │大野木│花瀬_│日向_│荒川_│一
├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
│吉崎_│成崎_│国木田│朝倉_│松代_│剣持_│二
├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
│瀬能_│中嶋_│柳本_│山根_│高遠_│谷口_│三
├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
│キョン...│佐伯_│後藤_│葉山_│植松_│由良_│四
├───┼───┼───┼───┼───┼───┤
│涼宮_│豊原_│阪中_│手島_│鈴木_│榊__│五
└───┴───┴───┴───┴───┴───┘
835名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:36:15 ID:cU0mkGpU
>>330だけどさ…よっ同士! ( ゚∀゚)メ(゚∀゚ )ノ←>>831サン
836名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 02:11:44 ID:q4hK1ORV
>>834
それみるとキョンの名字は「すず〜」って予測ができるな
しかも3文字目はき〜みのどれか
837名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 02:13:21 ID:AtV1fv/f
>>836
ちがうちがう。
男女別名前順で、男女交互に並んでるだけなの。
だからキョンは榊〜谷口の間。前の鈴木と後ろの涼宮はキョンの名前の推理には役に立たんよ
838名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 02:23:31 ID:UPOLzl/F
>837
たにがわ?
839名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 02:59:06 ID:AtV1fv/f
>>838
それも範囲内。個人的にそれを有力視していますがはたしてどうだかねえ。
840名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 03:00:53 ID:cU0mkGpU
仮に(アニメ見てるから間違いなのは承知の上で)すずき〜すずみまでを頑張ってピックアップしてみた。
後悔はしていない。…多分。

雪・寿松木・鈴記・鈴樹・涼木・周々木・鈴義・凉木・鈴未・寿々木・鈴々木・壽松木・寿数喜・寿洲貴・鱸・鐸木・鈴来・進来(すずき)
薄田(すすきだ)鈴木田(すずきだ)鈴杵(すずきね)鈴切・錫切(すずきり)
鈴口(すずぐち/くち)鈴久名(すずくな)鈴久保(すずくぼ)鈴子(すずこ)
鈴坂(すずさか)鈴下(すずした)鈴嶋(すずしま)鈴庄(すずしょう)
須々田(すすた)鈴田(すずた)錫谷・鈴谷(すずたに)鈴城(すずと)
鈴永(すずなが)鈴野(すずの)
鈴原(すずはら)鈴平(すずひら)鈴藤(すずふじ)雀部(すずべ)
鈴間(すずま)煤孫(すずまご)鈴政(すずまさ)涼松(すずまつ)鈴丸(すずまる)数住・鈴見(すずみ)

…うん。正直後悔したorz
841名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 03:42:34 ID:hFRArECL
ところでまとめサイト全然更新してないけど管理人さんどうしたのかな?
つかまとめって今一人で管理してるの?
842名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 04:18:38 ID:wsFwASFI
>>839
つーか、「まだ決めてない」発言が複数メディアにある以上…。
843名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 05:13:51 ID:iZbYjvGB
なんかみんな『公式』って単語にまどわされてるな
『涼宮ハルヒの公式』というアニメオフィシャルファンブックが発売されている、
ってちゃんと説明しないから混乱してるんじゃないだろうか?
わかりやすい用語集つきで1200円だから、アニメを知らない人も買って損なしな内容だと思う
844名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 05:19:17 ID:cU0mkGpU
アレ欲しいんだけど近所の普通の本屋じゃ全然見かけない(´・ω・`)ショボーン
やっぱ同人とかエローな本が置いてあるような店(自宅から遠い)じゃないと置いてないのかな…。
845名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 06:00:02 ID:xGRJPlBC
つ[ぶんどる]
846名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 07:17:23 ID:rtgeWq57
>>837
須藤 京一
847名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 07:45:15 ID:///OU1LO
まとめサイトは9月いっぱい更新できないとか言ってなかった?
848名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 08:21:52 ID:TR7mIiv2
>>783
四人組というと江青、張春橋、姚文元、王洪文か
849名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 08:30:38 ID:OA4QhtNH
>>848
共産党乙
850名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 09:01:08 ID:xRpbWrKu
名字はともかく下の名前は今日か希望じゃないの
851名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 09:25:54 ID:donqXp45
>848
キョンの死後、キョン化大革命裁判にかけられて、被告席から大演説するハルヒを想像した。
852名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 09:39:50 ID:wtE9o1No
w
853奇妙な冒険:2006/09/15(金) 09:59:30 ID:YfbGvu6M
あたしは人間をやめるわ! キョン!!!
854名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 10:01:11 ID:AV1fKxlv
>>792
ああん、まだだよ、キョンくん!ここからが〜
 マロいな。

>>806
 クリス・クロスとかダブル・キャストの姉妹作品?
 その設定を使ってるなら読んで見たいな。
855名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 10:36:08 ID:TR7mIiv2
>>851
三角帽子を被せられて自己批判させられるSOS団のメンバー
856名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 11:05:37 ID:AqNizQtZ
國賊乙
857名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 11:12:00 ID:1jruKhWC
自己批判とか懐かしい言葉だなw
858名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 11:57:49 ID:cnjJ/lB0
政治局を大いに盛り上げるための(ry
859名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 12:02:10 ID:OA4QhtNH
そういや新エヴァのニュータイプの記事見て、ハルヒとかエウレカ系列の作品がエヴァ以来の「セカイ系」とかでくくられてるの、初めて知ったよ。

というか流さんはそれを意識して書いてるのかね?
860名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 12:14:00 ID:TScBKKbq
>>846
イニDキタコレ
861名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 12:32:59 ID:KCfAfWGW
キョンは車よりもバイクでハルヒとタンデムの方が似合ってる気がするのはなんでだろう。
「俺の跨った風はいつも跳ね馬のように乱暴だな…」
862名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 12:40:54 ID:PLwIjwya
風=ハルヒの隠喩としか読めないのは俺が欲求不満だからか、それともここがエロパロだからか・・・
863名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 13:05:58 ID:KCfAfWGW
そういう時は『跨った』も、比喩としてとらえれば…
864名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 13:21:17 ID:yKtMsnTg
>850
キョンの名前は兄と書いてキョウ
キョン妹の名前は妹と書いてマイ
ハルヒが妹ちゃんと呼ぶのは実は普通に名前を呼んでいたんだよ
とか言ってみる
865名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 13:33:05 ID:TR7mIiv2
キョンって繁殖力が強すぎて「移入制限」が課せられているだよね
866名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 14:11:03 ID:TScBKKbq
何処の虫ですか?
867名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 14:11:56 ID:0KMxjhuL
>861-863
跨られてるよーな気がするんだが…w
868名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 14:16:23 ID:IvyQVpt9
869名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 14:34:05 ID:VgL7iK9E
以前の会話にあったけど、次スレのテンプレどうする?
sageの要請も必要っぽい空気もするのだが...
870名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 14:36:57 ID:JMHuR2oq
sageはここの板の住人なら常識だろ。
さすがにそんな常識までテンプレに追加するのはどうかと思う。
871名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 14:44:52 ID:hte8TSGX
言わなくてもわかれ

以上


どうせageるのは言ってもわかんないorテンプレ読まないやつだろうし
872名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 15:51:12 ID:+CByGeF8
873名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 15:53:23 ID:JMHuR2oq
>>872
元ネタkwsk。
874名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 16:25:06 ID:+CByGeF8
>>873
涼宮ハルヒの服従
875名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 16:42:45 ID:Dlqbie0h
>>864
それ、以前に俺が本スレに書いた説だな。
説、というか、電波を受信した結果というか。
なぜそれを今更ここに持ってくるのか理解に苦しむ。
876名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 17:02:35 ID:3ZoHKakr
持ってきたというか、同じ電波を受信したんじゃね?
877名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 17:41:20 ID:l79ndluG
>>840の、『涼宮』を忘れてるね
878名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 19:58:19 ID:TScBKKbq
名前より大事なものもあるんだぜ
879名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 20:04:36 ID:l79ndluG
この流れならイケル!
ってことで埋め小ネタいってみる。
反省はしていない。





いつも通り駅で待ち合わせをする俺こと雪 京(すずき きょう)。
まったく、毎週毎週飽きないんだろうかねえ、アイツは。
街を回るだけであれほど目を輝かせるような奴、そうそういないだろう。
まあ、そこがアイツの可愛い所、なんだがな。
にしても今日は遅いな……。



「遅れて悪かったな、ハルヒ」
「ちょっとキョン!あんた団長を待たせるなんて何様!?死刑!罰金よ!」

隣で変な女がワーワー叫んでいる。ったくうるせえな。
俺様の彼女を待ち侘びる至福のひと時を邪魔すんなっての……おっメール。

『件名:絶縁
 本題:他に好きな人が出来たの。サヨナラ』



「おい、あそこで泣いてんの誰だ?」
「アタシが知るわけないじゃない」






『`Д´)=○)3゜)∵いやだってキョン=京だなんて一言も言ってないスよEND』
880名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 20:48:40 ID:NkTbH/mk
まぁ、とりあえず
まだ埋めるような時間じゃない(AAry
881名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 21:06:29 ID:kjkYG/Ds
さっきのは次スレじゃないよ、VIPだよ
882名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 21:16:30 ID:QLpeHstv
部室の扉を開けようとノブを触った瞬間、電気が体中に走った。
静電気みたいな生温い物じゃない。
骸骨が見えたんじゃ無いか?
そんな事より体が麻痺して動かない、何事だ。
開けようとした扉が開く。
「何よ、まだまだ仕掛けは用意してたのにっ!
張り合いが無いわねぇ」
アローンだかアーロンだか知らないが勘弁してくれ
883名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 21:40:01 ID:zWI1+56S
ハルヒがキョンが元中の女を妊娠させておろさせようとしてると勘違いして泣いたが
結局、大根おろしだったってSSてタイトルなんだっけ?
884名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 21:43:05 ID:MKHpuL5Z
>>883
大根じゃなくて
にんじんのおろしじゃなかったか?
885名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:03:57 ID:P5/2gSE0
>>883
ハルヒスレの12-261 無題だと思う
違ったらスマン
886名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:12:25 ID:zWI1+56S
>>885
悪いな、いつも
887名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:16:51 ID:kUfnk6iO
いつもって…21歳以上なら自力で探したらどうだ?
人に頼る姿勢は正直ゆとり教育にしか見えない
888名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:19:26 ID:JMHuR2oq
自分で探すゆとりがないんじゃねぇーの?
889名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:44:34 ID:tqKwuNHK
そういやハルヒ達ってキャンプ行ってないよねキャンプ(´・ω・`)
890名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:49:23 ID:etwVViFc
まぁまぁ助け合いはいいことですよ
891名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:51:47 ID:kUfnk6iO
助け合うも何も毎回同じ質問してるのは助け合いと言わない訳だが
一方的に助けてもらってるだけで、そりゃ単なる依存。クレクレ厨みたいなもんだ
892名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:53:31 ID:JMHuR2oq
したらばとかで雑談所みたいの作った方がいいかもな。
893名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:56:24 ID:iTj0kEuG
ゆとりはあるものではなくて自分で作るもの
ホントに時間がない人なら、ここから先はわかるな?
894名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:57:46 ID:nnmcGQ0n
>>892
以前に作った避難所は?
895名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 22:58:06 ID:2eQJBD70
タイトルなら自分で探せというのはいいけど、中身は見ないとわからんしな
別に聞かれて教えてもいいのではと
896名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 23:09:08 ID:3ae65nFq
話は簡単だ。そう思った奴がそうしてやればいい。
897名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 23:09:22 ID:E3DbbPSA
あのキャラスレの雰囲気そのまんまでここに来るから批判くらうんだよ・・・。
898名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 23:28:16 ID:Bk/p5qqY
ここでこっそり、学校を出よう!のSSを投下。
3巻より。エロなし、短編、2レスほど。
899一輪の造花:2006/09/15(金) 23:29:13 ID:Bk/p5qqY
 光明寺茉衣子は妖激部へと向かっていた。
 いつもは傍若無人な彼女も流石に今回の騒動にはまいっていた。
 そこでなんとなく、ここ数日行動を共にしていた彼に会いたくなったのだ。

 妖激部の扉をノックする。
 誰も返事をしないので構わず扉を開けると、そこには一人の男性がたたずんでいた。
 ボサボサ頭に白衣を着た長身の男、宮野秀作であった。

「なぜ班長がここにいるのですか!」

 よりによって茉衣子が今一番会いたくない相手であった。
 ぼんやりと窓の外を眺めていた宮野は茉衣子に気がつくと振り返って言った。

「やあ、茉衣子くん!キミを待っていたのだよ。それ以外に理由があるとでも思うのかね?」
「あいにくわたくしには班長にお会いする理由などこれっぽっちもありませんわ」
「そう邪険にするものでないぞ。
私は茉衣子くんの傷つきやすくも繊細な乙女心を慰めてやろうと思っておるのだからな!」
「班長に慰められるくらいならピラニアのいるプールに飛び込んだ方がまだましです!」
「ほう、それはピラニアが実は臆病でそうそう人を襲わないということを知ってのことかね?」
「そんな屁理屈など聞きたくありません。そもそもわたくしは同情されることが大嫌いなのです!
それよりも茂さんがどこにいるかご存知ではありませんか?」
「ふむ、彼か………」

 宮野はそれまでの倣岸な態度を翻し、神妙な面持ちになった。

「彼は消えてしまったよ」
「えっ?」
「キミに渡すよう頼まれた」

 宮野はそう言うと一輪の造花を差し出した。
 一瞬宮野の言葉が理解できなかったがその花を目にした途端、
不意に茉衣子の脳裏に茂の言葉が蘇った。

『花でもだしてやったら光明寺にプレゼントするグットタイミングだったのにね』

 茉衣子はすぐに理解した。

「何が『狙ったものは出せたことがない』ですか!」

 彼はすでに、EMP能力を失っていたのだと。

「ハナっからインチキだったのですわね!」

 つまり、『彼』は本物の『彼』ではなかったのだと。

「そんなことって……、何も言わずに消えるなんて……、うっうっ……」

 宮野は肩を震わせる茉衣子にそっと手をかけた。

「茉衣子くん、泣きたい時は素直に泣くべきだ。存分に泣くが良い!」

 宮野の、そのギリシャ彫刻のような顔は幾分か慈愛に満ちているように思えた。
 茉衣子は不本意ではあったが今だけはその顔を宮野の胸にうずめることにした。

「うわあああぁぁ!」

 何故こんなに悲しいのだろう?
 今、わたくしが弱っているからだろうか?
 それとも、いつのまにか『彼』に惹かれていたからだろうか?
 どこかで『彼』がおどけるような仕草で笑っているような気がした。
900一輪の造花:2006/09/15(金) 23:29:49 ID:Bk/p5qqY
 こうして茉衣子にとって最悪な日々がここに幕を閉じた。

 その後、第三EMP学園はこれまで通り、時々想念体が暴れては退治される日常が戻ったが
 茉衣子は気が抜けた状態が続いた。

 そんなある日、茉衣子は縞瀬真琴に呼び出された。
 そこで与えられた任務は下界で消えた人型想念体についての調査だった。

「まぁ、気分転換だと思って行ってくるよし。ちゃんと資金も出すよーん」

 そのリストの中には何故か観音崎茂の名前もあった。
 真琴なりに気をつかってくれたのだろう。
 今回ばかりは一人で任務に赴くことになった。


 完

901886:2006/09/15(金) 23:53:22 ID:zWI1+56S
>>891
いや俺はキョンが長門に礼を言う感じで書いただけなんだわ
この手の質問は初めてだったんだ。すまん勘違いさせて
902名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 00:05:54 ID:BQ3vPFLY
スマンがソレ、幼馴染が照れ隠しで怒るように頼む
903名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 00:13:05 ID:32wj5DIr
場を和ませるために既出ネタを落としてみる
反省は(ry

はい…
長門有希も朝比奈みくるも跡形もなく。
確かに…
ですが必要な犠牲でした。
ええ…
たしかに涼宮さんの処理はキョンの手で…
上も満足しているようです。
未来人もこれで終わりです。
はい、次はあなたの時代です。
…そう
すべての真相を押さえることは、
情報統合思念体の首根っこを押さえることにもなります。
今後の対策にも切り札が。
それでは新川さん…

ガチャッ
はい、私です。
キョンは見事に任務を全うしました。
古代の技術は無事我々の手に…
このデータがあれば。
ええ… 政治掌握を再開できます。
未来人側には偽のフィルムをつかませま22:45 2した。
今頃未来では大慌てでしょう。
ええ…
に戻った資金はまだ半分です。
まだあちらに遺産の1部が…
ええ、例のTFEIは灰に。
そうです…
こちらから持ち込んだ情報因子で、
会長もろとも…
ええ、それもキョンが…
それと涼宮さんから面白いものを手に入れました。
全く新しい時間平面理論です。
いずれ役にたつ日がくるかと…
これもジョン…
いえ、キョンのおかげです
機関もそう信じてます
ええ… 我々の嘘を
事を荒立てる必要もありません
第二船尾配備も解除されました
機関も私の招待に気付くわけがありません
私が三重スパイ、
トリプルクロスであるとは…
引き続き涼宮さんとのコンタクトを続けます。
誰も私に恋人がいるとは気付いてないようです。

ええ、それでは…
鶴屋さん…

チャラーン

MEHARUHIA SOLID
904名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 00:17:13 ID:sf9d4Do5
ちょwwwwオセロットww
905名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 00:19:05 ID:B09mevDo
メハルギアwwww

しばらくしたら銀魂コラボ再開します。
しばらくお待ちを。
906名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 00:27:25 ID:3TnOQvDE
鶴屋さんの恋人がアダムスカだと発覚した
会心の一撃!
俺に9999のダメージ
俺は氏んでしまった


鶴にゃん(´・ω・')
907名無しさん@ピンキー
…コラボ…?