うわああああ
ようやくこのスレ見つけたあああああ
検索機能死んでて見つけられなかったから落ちたかと思ってた
裏天国氏乙です
たまってたSS全部読んで(*´Д`)
hosyu
捕手。
ではできているところまで、投下します。
と、思ったらフロッピー忘れた…
また明日にでも
179.92発目 欲動の領界
「《あれ? 突然その場で眠そうにうずくまって… って、こんなふうに唐突に意識がなくなったあとって、
もしかしてもしかすると、ひょっとして…》」
目をぱちくりとまばたかせて不審に思う猿野をよそに、間もなく楓は何事もなかったように起き、
ゆっくりと立ちあがる。
するとさきほどまでの加虐を旨とする態度はなりを潜め、楓の表情は一変していた。
「うっ… うぅっ…… ぐすん えううう… っ ご、ごめんなさい… いままでボク、キミに
とんでもないコトばかりしてたみたいで… っ どうしよう、はっきりと鮮明に覚えてるっ…
ボク、キミにどうやってお詫びしたらいいか…… ううっ」
楓は‘泣き上戸’に変身していた。
「うっく… うぅぅっ…… 悪気は、なかったんだよぉ… 関節技かけたり薬呑ませて思いのままに
しようとしたり、手拭い噛ませて口封じしたり股裂き拷問技かけて苦しめたり針でアソコを酷使
できるように肉体改造しちゃおうとしたりしたこともぜぇんぶ、ワザとやったことじゃないんだよぉ〜…」
「《どれをとっても意図的じゃねえか…》(唖然)」
だが、‘泣き上戸’というには少し嘘寒い。涙一つ見せずに自らの都合に合わせて謝る姿勢を見せ、
その場を取り繕おうとするわざとらしい仕種、態度、狂言―― 一種の‘謝り上戸’といったところか。
「ねぇ、猿野くんはわかってくれるよね。 ボクがほんとうはとっても素直ないい子で、キミを悦ばせる
ためならなんだってできる女の子だって―― ホントだってば… 信じてよぉ〜!」
立った姿勢で横を向いて俯き加減にふさぎ込み、一人でブツブツつぶやいていたかと思うと突然、
楓は眼下に身体を横たえた猿野に抱きつきにいこうとする。
怒り上戸にイジめ上戸、誘い上戸に謝り上戸…。刻一刻と変化していくこの女子高生の、
抑圧され鬱積していた欲望の歯止めの決壊はとどまることを知らない。
「《ヤ、ヤ、ヤメロ〜!! 肩に刺さった針に触られたらショック死しちまうって! で、でも…
嘘臭さ満点の泣き芝居ってわかってても、こーやって抱きつかれると……》」
情けなげな顔に、かすかな憂いを浮かばせた猿野は、肩を持ち上げて上に伸ばした態勢のままで
楓に上体を上げるよう促され、柱にくくりつけられた腕を真上へと滑らせて直立姿勢となる。
↑1
「《あ、あれ? 縄で縛られてたこの両手って、柱に完全に固定されてたんじゃなくって、
両手を縛った縄にまた縄をくくりつけてスライドする仕組みになってたんか… いったいなんで――》」
不審に歪む弱り目顔でそこまで考えたとき、ふと猿野の胸を離れた楓は無口のまま後ずさり、
奇妙に静けさを帯びた瞳を伏せてひとこと、こうつぶやく。
「キミに… 許してもらわなきゃ―― もうおしまいだから… ボク、なんだってするよ……」
ゆっくりと距離を取って下がった、目線を合わせてこないツインテールの少女はおずおずと、
そう言いつつも長い丈のスカートに両手を遣(や)り、左からゆっくりと持ち上げていこうとする。
「《!!?》」
細く長いスリットの入った右側に左の指があてられ、するすると滑らせつつも切れ込みを膨らませ、
たゆませていく。ほっそりと伸びた右脚の脚線が露わとなっていき、スカートに隠されていた左脚もが
燭台の炎の明るみに現れたところで、続いて右の残りの、降りたプリーツの縁にも右手がかかっていく。
――ゆっくりと、かすかに見えたそれは、白に淡く薄いピンクが横に入った、細いストライプだった。
視線を上げて見れば楓は、目線を右に逸らせて頬をかすかにうわずらせ、はにかみがちな風情とともに
切れ長な二重瞼を小さく震わせている。
その場にほんのわずかな間見えたものはすぐに隠れ、楓は早鐘のように打ち鳴る胸を抱えて
正面を向いたまま、下を俯く。
抱えた小さな胸と、スカーフの結ばれていない制服の、V字の首の広い切れ込みの柔肌の、
赤く染まった隙間の熱感と鼓動を聞きながらも、これまでに経験したことの無かった衝動のスイッチが
入り始めていることがはっきりとわかる。
軽く理性の麻痺したこの状況下で、楓は隠れていた自らの黒い欲望が堰を切って溢れ出してくる
音を脳内で聞き、爛々と輝く瞳を取り戻し対面に向き直る。
↑2
「ダメ、 こんなのじゃぜんぜん、たりないよ… もっともっと、ボクの中の、キミに謝りたい気持ちを…
キミに許して貰いたい気持ちを、はっきりと表現しなきゃ… だよね――」
そう言い、再び背後に手を回した楓がスカート裏横のポケットから取り出したのは、不吉なる風合いを
暗がりの中で示す刃物。だが普通に文具として巷で使用される、ごく素朴なカッターナイフだった。
「《あ、あれは、カ、カッター!!? まさかこの楓嬢… 『謝りたかったらリストカッター!』とか言って
シャレにならねえケジメのとりかたを…… ま、まさか、 んなコトされちまったらこっちが困…》」
ビイイイィィィィィィ―― ッ!! ブチブチブチブチイィィィィッ!
すると楓は、自らの履いた丈の長いスカートに刃先を当て、おもむろにそれを切り裂きはじめた。
間もなく、腿の切れ目あたりまでをわずかに残した布は床にはらはらと落ち、残った腰を巻くそれは
十二支高校の、一般の制服のスカート丈よりもさらに短い最小限のミニレンジだった。
隠すべきところだけをかろうじて隠した、ミニ丈の長さとなったプリーツスカートは、右側に入った
スリットの切れ込みのきわどさによってさらに、立ち昇るほどの狭間からの素肌の香気を醸し出している。
「実はボク、さっきまで…… 君をそうやってまっすぐに立たせて、そのおふざけで着込んだ服に…
一直線に刃を入れて切り裂いて、脱がしちゃおうと思ってたんだ――。 そのために、家からわざわざ
こんなモノ持ってきて部屋に用意して、こんな縛り方を君に… そ、そんなこと考えてたボクだから…
これくらいして、償わないと……」
「う―― うぅ… ん… っ こ、ここは…… いったい…」
目を覚ました凪を待っていたのは、気を失う前とまったく同じ、相談室の簡素な空間の湿度だった。
「どうやら、目を覚ましたようね。アナタが起きるのをアタシ、ずっと待ってたんだから」
椅子に座らされた状態で机にもたれこみ、寝息をたてる姿勢だった凪が目覚めてはじめて見たもの…
対面の椅子に腰かけ何事もなかったかのように化粧直しに精を出す紅印は、凪を見てそう声をかける。
「あ、あたし、 いつの間にか、眠りこんでしまっていたのでしょうか… いったいどうして――」
↑3
>その場にほんのわずかな間見えたものはすぐに隠れ、楓は早鐘のように打ち鳴る胸を抱えて
正面を向いたまま、下を俯く。
その場にほんのわずかな間見えたものはすぐに隠れ、楓は早鐘のように打ち鳴る胸を抱えて
正面を向いたまま、下に俯く。
途切れた記憶を呼び起こそうとする凪だったが、肝心の事柄の追憶は靄がかかったように色を潜め、
その試みを徒労としてしまう。
「心配することはないわ。ちょっと緊張してしまったのかしら、アナタがアタシに言葉を返そうとした瞬間、
ふと張りつめていた糸が途切れてしまったようね。…思い出したかしら、言葉を返すところだったのよ」
「え、 あ、 そういえば… そうでした。 あたしが紅印さんに、‘お返事の言葉’を返すための、
その… 練習を……」
そんな凪に、化粧直しを施し終えた紅印が立ちあがって近づいていき、間近にまで来て囁く。
「さあ、目が醒めたところで、続きといきましょうか――。 アナタに対して愛を囁く忠実なナイトを前にして、
アナタはいったいどんな言葉を返してあげるの?」
「そ、そんな… たったいま目を覚まして、気がついたばかりなのに… それにもうそろそろ、
兄がここへ戻ってくる頃です… ですから――」
「剣ちゃん? 心配ないわ。カレ、一度筋トレはじめたら熱中しちゃって、軽く3時間は個室に
籠もりっきりになっちゃうんだから… だからまだ間に合うわ。さあ、アタシに返事を聞かせて頂戴」
確かに紅印の言うとおり、剣菱が一度トレーニングルームに籠もって鍛錬を始めると、
そうそうのことでは外に出て来はしない。だがそのこと以上に、紅印は焦っていた。
(アタシの読みを上回るほどの、健気な純情の想いを心に秘めた子が現実にいたなんて…
ここまでの一途な精神の持ち主にはもう、このさき二度と巡り会えないかも知れないわ)
さきほどまでの試み。漢方茶の薬効によって聞き出そうとした心の崩落の声を聞こうとの試みは
失敗に終わったものの、まだこの凪の小さな胸の、奥底の声を聞き出すための時間は残されている。
(これが、最後のチャンスだわ…。‘さっきの眠り’に落ちてからここまでの記憶はいつもどおり、
きれいさっぱり忘れているようね。つまり、アタシがこの子にしようとしたことの内実も消えた…)
↑4
凪の乱れていた身なりを、努めて気を配り元の通りに戻していた紅印は、眠りから覚めた凪をもう一度
誘惑するつもりでいた。長身が凪によりかかり、耳に熱い吐息を吹きかけて蠱惑に落としこもうとする。
(そうよね、この子は剣ちゃんの実の妹ですものね。惚れたオトコと同じ血を持つ女の子に、
アタシが心惹かれてしまったとしてもそれは、考えてみれば当然のこと…。アナタとは、アタシ――)
「ど、どうしたんですか、紅印さん… いきなりこんな近くで、いったいなにを…… くうっ」
「アナタとは、アタシ… 女同士でも、とても仲良くなれそうな気がする―― フフッ、なにをするのか
だなんて、いまさらなにを言ってるの凪ちゃん? 女同士じゃない、カタいことは抜きにしましょ」
「こ、困ります… 離して、離してください……(ど、どうしたのかしら、あたし… こんなことが、
一度どこかで他にもあったような…)」
「さあ、はやくおっしゃいなさいな… 男の子に愛を囁かれたアナタは、いったいどんな答えを
返すの? 答えるまでは帰さないわよ… フフ、フフフ――」
ガチャッ
そこへ突如として、目の前の扉が開き剣菱が入ってくるのだった。
「やあ凪〜 遅くなっちゃってびみょ〜に済まなかったねー。俺、いつもよゆーで3時間は筋トレして
時間潰してくんだけどさ〜、今日はなんとなくここのことが心配になっちゃって、予定を切りあげて
いつもより早くあがって…… って、え?」
胸元を広く開け、申しわけ程度にネクタイをシャツの襟の首に巻きつけた格好の制服姿の剣菱の前で、
その場の時間は一瞬凍りつき、冷たい風とともにその場を凝固させてしまう。
「な、凪… そこでそうして、一体何を…… く、紅印?」
「お、おにいちゃん… あ、あたし――」
↑5
「…………。」
紅印は少しの間、一言も言葉を発しようとしない。が、次の瞬間。
「オ――ッ ホッホッホッホッホッホッホッ!!! オホホホホホホホホ―― ッホッホッホッホッホッホホホホ!!!!」
いきなり大声で笑い出した紅印を見て、剣菱と凪はうろたえる。
(く、紅印さん、そこは笑うところじゃ…)
「おええええ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ええええええ」 びちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃ
「わ――!!!?《いきなり吐いた――》」
(このネタ… どこかで見たことあります……)〔涙〕
結局、その場を口先八寸で誤魔化した紅印と凪だった。剣菱が入ってきた扉の外を見てみれば、
桃食に霧咲、そしてもみじの姿も見える。そして数刻後……
「…と、いうわけで凪ちゃん。アナタがいま抱えている問題で重要なこと、それは――、誰かさんの
態度で本音をつかみかねるところがあるにせよ、それは‘プラトニズム’といってね…。本音を
見せずにやせ我慢して、一人で意地を張って生きることで、むしろそのひとを大切にしたいという
自分の心に、 ‘正直に向き合おう’という態度に他ならないの。だから心配はないわ……」
誰のこと言った話なのか、剣菱の前では巧みにぼかしたその話を紅印は、こう締めくくった。
「最後の最後に、ちょっとしたきっかけでアナタは、その人の胸の内に秘めた本当の言葉を
聞くことになるはずよ…。そのきっかけは、本当にささいなこと。アナタのほうにさえ、
そのことを切り出す心の準備がととのっていれば、あとはほんの少しの勇気よ…。とまあ、
こんなところかしら。今日は夜遅くまでお疲れさまだったわ、帰りは気をつけて、ね――」
紅印のその小屋を出て、全員で学校の外塀沿いを歩きながらも、剣菱はもみじに囁く。
「《あれ〜 おっかしいなー。 紅印に相談しに来たのって、たしか君だったよね〜。
どうして最後に凪が紅印に相談受けてたのかなー…》」
↑6
「《そ、それは… 俺、いや、あたしが受けてた相談はすぐに終わって、ついでに凪も話を
聞いてもらうことに… で、凪が受けてたのは、その、なんというか… まあ、凪が相談に
乗ってもらっていたのは恋愛というよりは、一種のセクハラの悩み相談ってやつっすかね、ハハ…》」
「え? そ、それって… そんなことするヤツが凪の学校にいるのかい? 許せないなー、
いったい誰だいそいつ。びみょ〜に心配だし、捕まえて吊るしあげてやんなきゃ」
「うっ、 …い、いや、そいつが凪にちょっかいかけてるのは、別に許されなくもないことで…
じゃなくて、 え〜と、そう、ヤクの密売人みたいな顔したセクハラ常習犯がうちの学校にいて、
伊豆の夜の山の中で凪とふたりっきりになって危うくマチガイが起こりかけたことも…」
といった、とりとめもない話が交わされながらも、凪ともみじは駅前のタクシー乗り場にまで
セブンブリッジの、剣菱をはじめとするメンバーたちに付き添われて見送られたのだった。
乱暴に引き裂かれ、毟(むし)り取られたかのように、切れ端を乱した悩ましげな膝丈のみ
となったプリーツスカート。これまで隠されていた腿が外気に晒され、桃色の香気を発している。
そして神妙気にその脚を、右寄りに揃えてその場に軽く屈みこみ、落ちた布の上にカッターを
置いて横へとやる楓。
「ご、ごめんなさい… ホントに、ホントにキミにひどいコトするつもりは、なかったから、
だから… このとおりだから……」
その動きのままで正座の脚の配置となり相手の方を向き、真っ直ぐに揃えられた腿のうえで
おずおずと、二カ所で髪を括(くく)り止められた頭が下がっていく。
「ボクのこと、許して…… お願いだから… 許してください――」
言いながらも声はうわずっており、最後には床の上に三つ指を突いて深々と垂れた小さな頭が、
薄桃色の髪留めとまとめられた髪の戦(おのの)きをことさらに伝え、ふるふると微動を刻む。
↑7
しばらくの時が経過し、絶句して地蔵の如く固まった猿野を前にして楓の、こちらを向いて
ひくついていたうなじの後(おく)れ毛が芳香を残しながらも、上へとあがり戻る。
「どうしよう… こんなに謝っても許してもらえないだなんて。 ボクいったい、どうしたら…
どうしたらいいの――」
もはや本気なのか芝居なのか判別すらつかない、もの悲しげな顔となって悲嘆に暮れる
学園一のマドンナだったが、轡を噛まされて無言となった猿野の前でとり続けるその態度は、
どこまでも常軌を逸していく。
「ハァ… ハァ… もう… 耐えられない… どうしても許してくれないんだったら、いっそ…」
いまや‘謝り上戸’と化した、不敵なる空手8段の少女は、なんらかの覚悟を固めたように見えた。
「こ、このたびは… この わたくし、 遊神… 楓の…… か、勝手で、一方的な、 考えで……」
うなだれて座り込んだ姿勢から、ゆっくりと上体を起こしていきながらも、相手を見てつぶやく。
「さんざんに、乱暴をはたらいて… 迷惑をかけて しまい… 申しわけ、ありませんでした――
お、お詫びと いっては、 なんですが……」
両腕を固く抱き、小さく胸を震わる楓。見れば顔が真っ赤に紅潮している。
「おっ、お おく おく… ち―― おく ち… で……」
一瞬の間、下を向いた目線が鈍く惑い…… 科白を言いかねたあと、瞳を正面に向ける。
「お口で…… あなたのペニスに、ご奉仕を… させて、 くださいませ……」
言いあぐねていた言葉、そのあまりにも直情的なフレーズは一度口に出してしまうと、
その言葉自体が意思を持つかのようにその場の、二人の関係性を決定づけてしまう。
禁断の言葉を言ってしまった楓は、まるでどこまでも忠実な飼い犬となるかのように、
態度を変貌させていくのだった。
↑8
乱暴を受けて破り取られたかのような態のスカートを自ら、両手でまくりあげてゆっくりと
その場に座りこむ。
制服の、切り取り残したわずかなスカートの布地をあげると、パンティが丸見えになる。
その尻を、後ろにクイッと突き出した犬座りの格好となり足を開き、口を大きく開いて、
よだれにまみれた舌をベロッと前に垂れ下げて見せた。
いわば、飼い犬が‘チンチン’をしているのと同じ様子となる。
「か、楓は… はしたなくパンツを丸出しにした… おチンチンの姿勢で……
ガマン汁の出たペニスの出されるのを待っています… あ、あなたさまの…
カリ首の張ったおチンチンを… いまからこの牝犬が、 フェラチオします……」
舌を戻した口から、常軌を逸した科白が流れ出てくる。
しゃがみこみ、つま先立ちとなった裸の足指が動き、少しづつこちらとの距離を詰め――
至近距離にまで近づいてきたかと思うと上目遣いで、下から舐めあげるようにこちらの顔色に
伺いをたてようとしてくる。
目の前すぐの位置で、突っ張ったパンティを突き出して左右にゆらゆらと振りたてる尻と、
またもだらしなく垂らしたネバつく舌が、いやらしさを強烈に醸し出していた。
「…………」
これまでに凪以外の、同年代の女の子から‘そっぽを向かれ続けてきた’猿野が
やっと手に入れた凪との、甲子園を巡る戦いを控えた禁欲的な交流の日々…。
その切なくもなだらかなる交わりが清流の川の水だとすれば、今のこの状況はさしずめ、
堤防をも決壊させる破壊力を持つ泥の濁流だった。あまりの刺激の強さに意識が飛ぶ。
――――。
そのままの、床に脚を広げてしゃがみ込んだ姿勢での楓の腿の素肌が、その場に直立し
硬直した脚と触れて重ね合わさる。
↑9
ではまた、続きは今度に。
GJ!凄すぎです!
続きも期待してます。
保管庫はないのかな?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
hosyu
今ごろ新スレにたどり着いた俺がおもむろに裏天国氏乙!
,,,,,,,,,,,,,,,,,,
mmmmmmmmmmmm
60 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 23:11:36 ID:bovXd7sa
hoshu
遅くなりましてすいません。
続きを投下します
↑9
脚に触れた、腿の裏の素肌の淡い温もり―― 白くほのかな人肌の体温に襲われた瞬間。
細くしなやかな両の指先が前のものを拾いあげて持ちあげ、瞬く間に唇と舌がその先に…
軽く開けた唇と、そこからほんの少し覗いた舌が伸びて覆い被さる。
「…はぷぅっ んむぅ―― うぅんっ んっ んふむむむむ…… ん」
うなだれた亀頭部があっけなく、いとも簡単に口中におさめられる。
ほんのしばらくの間、悲しげに澱む瞳の瞼(まぶた)がふるふると震え、透き通った小鼻から
くぐもった吐息をこちらの下腹に伝わらせて、息のあがった呼吸を刻んでいた楓だったが……
「ふぅぅー… んふぅぅぅ〜…… ふぅっ ふぅぅっ ふうううぅぅぅ〜っ! んふふふ…♥」
瞬間、その目が微笑を浮かべる。薄い胸板をふいごのように上下させ続けながらも、
唇が間延びしたように熱い幹に伸びて伝い、まるで相手をすべて呑みこもうとするかのように吸引する。
「んっ ンンッ… んッ んッ んッ…… ん゛ふるむ゛む゛む゛む゛むんんん――っ!!」
その勢いで、暖かく濡れた口内の口蓋を越えてさらに奥まで呑みこまれた亀頭部が、
待ち受けていた舌のもてなしを受け甘く蕩ろかされて過ぎゆき、一気に喉の最奥にまで到達してしまう。
「にゅぶぶ む゛ふぅぅぅっ!… うふうぅっ ぅんふぅ…… ぎゅぐっ ぎゅぐぐぐぅぅっ」
必死に、小さくまとめられた髪を持つ頭が苦しみに耐え震え、忍んでいる。
唇を幹に沿わせて思いきり、すぼき飲むように呑みこんだために楓は、勢いよく喉奥を突かれてしまい
口内で咽せかえりの喉の収縮作用を起こす。
「おぐうぅぅっ… んぶぅぐぐぐぅ…… っ ぐひゅうぅっ んぐひゅむ゛ぅぅぅっ!! うんっ… んん゛ん゛ーっ」
目深に目にかかった前髪の下で、俯いていた瞳が瞳孔を点にして涙をにじませ、予想外の
呼吸の寸絶を溢れかえらせては、苦役の味を噛みしめ続け――
↑10
「《うぐぐぐぐぐ…… う゛あうぅっ う…… ぬぐぐぐっ》」
呑む側が息を詰まらせる一方で呑ませる側も、見えないところで締めつけ絡みよってくる唇と、
舌と口蓋と喉のうねくりを浴びて混乱状態に落としこまれている。
「んぐ… んむんぐぐぐ…… ぬろぉぉ… ねじゅぅっ! ぬちぬちぬちぃぃっ ぬじゅじゅぅぅ〜… っ」
なかでも舌は喉の苦しみにも負けず、柔らかくタイトにスロートを繰り返す武闘派女子高生の
ひたむきなしゃくりあげの動きに乗じて、幹の根元近くを這い回り舐めはたいてくる。
暴れ回る舌に裏筋が刺激され、一気にその下の柔らかな膨らみまでもがビクついて引き締まる。
「んんん゛ん゛ん〜っ…… ごぼぉぉっ! ぷはぅ〜っ はぁっ はぁっ はぁっ はぁぁ〜っ」
ようやく喉と頬の中からものを離した楓は、くぐもった音をさせてそれを抜き取った後、
肩で息を荒げて喘いでいたが… またすぐに目の前のそれに向かってにこやかな笑みを浮かべて
媚言を吐き、組みついていく。
「んふぅ〜っ ふふぅぅーっ ふう――っ… どっ どうですかぁ… っ ぶっといものでぇ……
楓の喉奥をふさいで少しは 気分が、 すっきりしましたかぁ…… っ」
淡いピンクと白を振りたてて眼下に見せつけつつ、折りたたまれた両腕から慎ましやかに伸ばした
手指が、勃ちあがったものをつまみあげたと思えば…… 鼻を鳴らして切っ先にしゃぶりついていく。
「じゅちゅぅぅぅっ! じゅずずずずずっ… じゅばばばばばばばばっ んじゅるるるるるるるっ」
あたたかな口蓋と、舌にくるまれた亀頭部がぬるぬると舐めあやされ、激しく食らいついてきた
口淫の口撃を受けて悲鳴をあげる。酔いつぶれた楓の乱行は怒り上戸からはじまり、
イジめ上戸から偽りの泣き上戸、そして謝り上戸を経て今に至る。さしずめ抜き上戸といったところか。
↑11
「じゅっずっずっ じゅるれろれろっ! ずっじゅるるるう〜〜 じゅううーっぱっ …んふふぅ♥
はぁ〜っ はぁぁ〜っ めっ、めすいぬ に… なった かえでに…、 楓にぃぃ… っ」
気丈な、上がり気味の瞳と睫(まつげ)をうわむけて、それと不釣り合いな服従口上は伺いをたててくる。
「ぶっといオチンチンを、呑みこまれて… 喉の奥の奥で締めつけられて… キモチ、いいですかぁ… っ
しゃぶられて… 吸われて…… か、感じて… いただけてますかぁ っ♥」
卑屈な言葉とはうらはらに、楓の目の色はどこか挑戦的に鋭く研ぎすまされ、光り輝いている。
「楓は…、 許していただくために、こんなかっこうでおしゃぶりして、ご奉仕してるんですからぁ… っ
いっしょうけんめい… ごほうし… してぇ…… うんんっ♥ はふぅ〜っ んちゅぅ… っ♪」
そこまで言って楓は、ここまでの自らのセリフのあまりの卑猥さに欲情したのか、感極まったように
目の前のものに頬を擦り寄せては熱い口づけを求めていく。
「んじゅぷぅぅっ! …ふふう〜っ ごほぉし、してるんですからぁ…… 二度目の濃いのぉ…
たっぷり発射して、スッキリしてってくださいねっ♥ フフフフッ フフ、フ――」
笑みを漏らした楓は、またも口腔奉仕へと舞い戻っていく。同時に張りつめた柔らかな腿の裏を、
こちらの脚に押しつけてこすりたててくる。
「《な、な、なにコレ… オレ、ここでなにやってたんだっけ…… なにしに竹馬でここ(学校)まで…
来てたんだっけ―― あ、もーだめ… お迎えが来たみたい… アタマが真っ白に な……》」
肌が触れ擦(こす)れ合う、乾いた音と… 艶めいた粘着音が加速していく。二度目の限界は近かった。
「んぼっ! じゅる… じゅばっ じゅばっ んぶっ むぶっ じゅるるるるるるるるっ!!
……じゅぼぼぼぼぼぼっ じゅるるるっ じゅるるるるるんっ じゅぶぶぶぶぶ んふううううぅぅぅぅぅぅっ♥」
小鼻から悩ましげな声を漏らしながらも、先から胴の幹にかけてを吸いあげる床技は淫惨をきわめた。
↑12
「ふううううううぅぅぅぅ〜 っ ふぅぅっ ふぅうふふぅ… っ♥ どうですかぁ… いいですよ ね… っ
カラダはすっかり すなおになってぇっ いがいとわるくないなんて、思っちゃってるんじゃ ないですかぁっ♪」
ふと唇を離し、そう聞いてくる楓。そう来られれば矢も楯もたまらず、半ば条件反射で首は縦に振れてしまう。
「ウフフ、そうですよ ねぇっ こんなコトされちゃって、 うふふ……… やっと楓を、ゆるしてくれて… っ
んふむむむぅぅんっ♥ ありが とぉ… じゅばじゅば ごらいまふぅぅぅぅ じゅぼぼぼじゅぼぼぼぼぼっ」
足下が震え、脳の奥からなにか怖気突(おぞけつ)くものが駆けのぼってくる。ざわめく胸が、蕩ろけた劣情が…
湧きあがるやるせない悦動を帯びはじめたところで、ふと吸いあげる音が鳴りやむ。
「こほぉ〜っ! ほぉぉ〜っ… はふぅぅっ ふぅ〜 っ… え、遠慮しなくてぇ… いいんですよぉ♥
はやくぅ… はやく射精(だ)しちゃって、楓を楽にさせてくらはいぃぃ… もうらめぇぇ んふぅぅぅ〜♥」
湯気のたつほどの吐息が、薄明かりの空間の熱気を伝えて… 二発目の、快楽への服従の証しをせがむように、
開いた犬座りの脚のこすりたてと空腰のゆらめきが、淫らな数刻の白い瞬間への誘いの追い打ちをかけてくる。
「ふともも、しゅるしゅるされながら… ここをちゅぱちゅぱされたらもう―― 抵抗… できませんよね… っ
もぉかんぜんに腰砕けになっちゃって、 あとは、もう… 出すもの出して、キモチよくなるだけですよねっ…♪」
意識した女性に対しては思わず、丁寧に接してしまうという自らの性質上、同じく丁寧言葉で接されてしまうと
猿野は弱い。そんな深層の弱点を知ってか知らずか、楓の仕種は完全にここでの支配権を握ってしまっている。
「じゅるるるるるるるるっ じゅばっじゅばっじゅばっ じゅぼぼぼぼぼぼっ じゅぽっ じゅぽっ じゅぽっ♥」
ずびるっ、じゅびゅりゅりゅう〜〜っ! んぽっ ぽぉっ! んにゅりゅぽぉっ!」
無抵抗となった獲物に、最後の口撃が襲いかかる。緩みついた柔らかな瞳が、目だけで微笑みかけてくると……
前髪の残り毛の張りついた、うっすらと汗ばんた額が激しく上下動を繰り返し、踊り狂う舌が裏筋を跳ねてねぶる。
楓の軍門に下ることへの抵抗は決壊し、ついには二度とは圧しとどめることのできない臨界点を越えてしまい――
↑13
「…んじゅぽぉっ じゅりゅぽっ! あぁ♥ きてますねっ♪ キモチいいのがもうとまらなくなって、
ビクンビクンってふるえてますねっ… 最後は、楓の顔にかけてっ… 思いきり射精(だ)してくださいぃっ」
どこか芝居気を帯びた抑揚の口調とともに、真下から折り曲げて掲げ添えている、両手の細く白い手指が…
自身の顔のすぐ前に添えたそのものを包んでくるみこみ、左右の手を交互にこすりたてるようにしていく。
「《……〜〜〜〜!! ――………!!!》」
目を丸くしたあどけない瞳に見あげられて、暴発寸前の膨らみの上下を何度もなぞりたてられる。
そして奉仕の標的となった腰は、しゅぷしゅぷと擦(す)れ続ける引き締まった手指のもてなしを受けつづけて、
瘧(おこり)にかかったように硬直していく。楓は自らの腿を相手の脚に、ぴったりと触れ合わせたまま……
「《さぁ…… はやくううぅぅぅっ♥》」
ほんのかすかな声が唇の動きと相まって、そのセリフを結ぶ。突き出された眼下の、桃色の尻が地に伏せて――
がその瞬間。唐突に最後の瞬間を見はからって、楓の瞳が妖しく歪み細められるのだった。
「《んぐうぅぅぅぅぅぅ〜―――― !!》」
最後の理性の抵抗をひとたまりもなく陥落させて、魔性の微笑みとなったその顔に射出が降り注いでいく。
ぶびゅううぅぅぅ〜〜っ!! どびゅううぅぅぅ〜っ!!! ぶびゅるるうううぅぅ… っ んびゅううぅぅぅぅぅぅ〜っ!
思わず顔を背けたくなるほどの、白く暖かく、粘りつく芳香を帯びたものを楓は、嬉々として悦び迎え入れていく。
「んむぅふぶぶぅぅぅぅぅぅ…… っ! ふんむ゛ぅっ く! むうぅぅっ …うぅっ ふむぅんっ――」
一発目を頬から鼻先で受け止め、二発目を片目を閉じて目尻から、鼻筋にかけて貼りつかせながらも……
そのあと素早く亀頭部を口に含み、残りの噴き飛びを健気に飲みくだそうとする。
《びびゅうぅ〜――っ… びゅぶぅぅぅぅーっ♥ どびゅっ どびゅうぅぅっ どぷううううぅぅぅっ……》
大量の精液が、口内から胃の中へと溢れかえり流れ込もうとしていく。
↑14
「んふううぅぅぅぅぅぅっ! ふむううぅぅぅぅぅんっ… ふぅぅぅ〜… っ ぐぽうっ♥」
楓は亀頭部を咥えたまま、思わず小さくゲップをあげてしまう。それほどの結構な量を、なおも喉の奥で撹拌し、
その感触を楽しみ味わいながらも嚥下しようと息巻く。
「んぐっ… んぐぅっ…… じゅずずずずずずぅぅぅっ… れろ、れろぉっ… んぎゅぐぐっ… ふむぅんっ」
睫(まつげ)を伏せて頬を膨らませ、無表情となって小鼻で呼吸を調える。そして唾液を絡めて喉を鳴らし、
口内に溜まった精液をゴクゴクと美味しそうに呑みおろしていく。
「んじゅるるるぅぅぅっ… んぶぅぅぅぅぅ…… っ ごくっ ごくっ ごくっ… んぐうぅぅぅ〜っ… ふぅ〜っ ふぅ〜っ」
射精(だ)された分すべてを飲みこんだあと、瞳を潤ませて楓は口を離さず、尿道に残った精液を頬をへこませて
吸い取り味わおうとする。
もはや悩乱状態となり、荒い息を吐いて立ちつくす獲物の姿を確認すると、楓は二本のテールをつつましく、
小さく震わせながらも唇を離していく。
「ぢゅぷ… っ♥」
そして顔に盛られた二本の白い飛沫の、こびりついた陶然をしばらく見せたあと指で軽くそれをぬぐい、
見上げて挑発的な笑顔を見せる。
「はふぅ… ん♪ たっぷり出ちゃったねっ…… チン♥」
犬座りを継続したまま、肌と肌をいまだ触れ合わせたままでのその決め台詞(ぜりふ)を聴いた瞬間、
猿野の脳裏を不穏な感触が横ぎる。
「《……??》」
背中に打ち込まれた鍼がかすかな熱感をまとわせ、何らかの鳴動を与えてきたような、そんな気がした。
続く
それではまた次回。
「信夫はいい子だよな」
芭唐は幼稚園の頃から将来は学者さんになる、とのたまっていた中姉の、優等生そのものといった顔を眺める。
「そんな信夫ちゃんもママの言いつけに逆らってるよな」
「おや、聞き捨てなりませんね」
「布ナプキン使えって言われてるのに、こっそり紙ナプキン買ってきてさ」
「そ、それは、・・・荷物になるから・・・」
「ダイオキシンが発生するのに」
「学生には学生の事情があるんです。そのへんは臨機応変ですよ。
あなたなんかタンポン使ってるでしょう。ぜったい使うなって言われてるのに」
「だから信夫も使えって。便利だぞ」
「いやですよ。体に悪い」
「なんでも母さんが正しいってもんでもないだろ。冥が胸気にしなくなったのオレのおかげだぞ」
早くから胸が大きくなっていた冥に、母さんはだぶだぶの服ばかり着せていた。
冥自身も猫背がちになっていたのだが、芭唐にすすめられて今風の服を着るようになってからは肩で風を切って歩いている。
今では胸を強調するぴったりとした服も平気で着ている。
「それはそうですね」
うつくしい姉をたいへん自慢している中姉も、それに異論はないらしい。
「でも、下着まで派手にしなくてもいいと思いますよ。見せるもんじゃないんだから」
「見せるための下着だよ」
眼鏡の奥の目が鋭く光る。
「あんまりへんなこと言わないでくださいね。お母さんが聞いたら卒倒しますよ」
「ふん」
「わかってるでしょう」
ああ、知ってるよ。芭唐は口の中で小さくつぶやいた。
小さい子が犠牲になるいやな事件があると、ぽろぽろと涙を落としていること。
自分たちに重ねているのがわかる。あの強い母が、自分たちのことになると、弱くなる。
「あなたの行動があまりにも目に余るようになったら私、お母さんに言いつけますよ。
あなたが姉さんのベッドにもぐりこんでること」
切り札を出して、信夫はふふん、と笑った。
にくらしいけど自分の姉だけあって美人だな、と思う。
「貞操帯をつけられても知りませんから」
「それは勘弁して欲しい。マジで」
「だったらせいぜいレズごっこで満足してるんですね」
「ちぇー」
///////////////
・・・・・・・・・・・
………………………
裏天国さん乙。
さいきん寒くて、なかなか原稿進んでません。
>>裏天国氏
マターリ書いてくだされ。
ほしゅ
裏天国さんがんがれがんがれ
保守
79 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 13:43:07 ID:LqeB5O2r
「信夫はいい子だよな」
芭唐は幼稚園の頃から将来は学者さんになる、とのたまっていた中姉の、優等生そのものといった顔を眺める。
「そんな信夫ちゃんもママの言いつけに逆らってるよな」
「おや、聞き捨てなりませんね」
「布ナプキン使えって言われてるのに、こっそり紙ナプキン買ってきてさ」
「そ、それは、・・・荷物になるから・・・」
「ダイオキシンが発生するのに」
「学生には学生の事情があるんです。そのへんは臨機応変ですよ。
あなたなんかタンポン使ってるでしょう。ぜったい使うなって言われてるのに」
「だから信夫も使えって。便利だぞ」
「いやですよ。体に悪い」
「なんでも母さんが正しいってもんでもないだろ。冥が胸気にしなくなったのオレのおかげだぞ」
早くから胸が大きくなっていた冥に、母さんはだぶだぶの服ばかり着せていた。
冥自身も猫背がちになっていたのだが、芭唐にすすめられて今風の服を着るようになってからは肩で風を切って歩いている。
今では胸を強調するぴったりとした服も平気で着ている。
「それはそうですね」
うつくしい姉をたいへん自慢している中姉も、それに異論はないらしい。
「でも、下着まで派手にしなくてもいいと思いますよ。見せるもんじゃないんだから」
「見せるための下着だよ」
眼鏡の奥の目が鋭く光る。
「あんまりへんなこと言わないでくださいね。お母さんが聞いたら卒倒しますよ」
「ふん」
「わかってるでしょう」
ああ、知ってるよ。芭唐は口の中で小さくつぶやいた。
小さい子が犠牲になるいやな事件があると、ぽろぽろと涙を落としていること。
自分たちに重ねているのがわかる。あの強い母が、自分たちのことになると、弱くなる。
「あなたの行動があまりにも目に余るようになったら私、お母さんに言いつけますよ。
あなたが姉さんのベッドにもぐりこんでること」
切り札を出して、信夫はふふん、と笑った。
にくらしいけど自分の姉だけあって美人だな、と思う。
「貞操帯をつけられても知りませんから」
「それは勘弁して欲しい。マジで」
「だったらせいぜいレズごっこで満足してるんですね」
「ちぇー」
保管庫ってないの?
まあ保守
とりあえず保守
取りあえず保守。
ここ保管庫なかったっけ?
とろあえず保管庫の覚えはないな・・・
ほしゅ