強制女性化小説ない? Part26

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676hiroshi:2006/12/28(木) 01:41:06 ID:SLL+4DaM
そう、ちらっと見ただけでも僕に陵辱の限りの先輩の目はやさしく映った。

「いや・・・あぁん・・・」
先輩が僕の目の前に仁王立ちになって、フェラチオを要求してくる。
素直に従う僕の、このパーティでの第二幕が上がった。

朝まで解放されることの無い、僕のカラダ。
その中心では新しい男の指が尽きることなく分泌される液体を搾り出し、
僕は一週間前に処女を捧げた先輩の肉棒を一心不乱にしゃぶる。
「はぁん・・・あぁん・・・」

「もっともっと淫乱になるんだ。分かったな。」
「は・・・はひ・・・あぁ・・・ぅん・・・」
言葉にならない答えをして、僕は行為を続ける。

もっと、もっと淫乱になる・・・意味も分からず頭の中で先輩の命令を
繰り返していた。
淫乱な女でいいんだ。そう認めることで恥ずかしさから解放されて、
もっと気持ちよくなれるような気がした。

何人もの人たちに見守られながら、陵辱は限りなく続いた。
この「パーティ」の一員になったことに悦びを感じてしまっていた。
677名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 04:06:03 ID:FLKq0OjQ
>>hiroshi氏
いつもいつもGJ!!
678名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 05:55:20 ID:EjocR0X1
GJ!!
679名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 17:52:19 ID:fccWubCX
GJ!
あゆこかわいいっ
680hiroshi ◆Y.43p63hRA :2006/12/29(金) 01:07:21 ID:7v2JhIC+
あの「パーティ」がうそのような、普通の少女としての日常が始まっていた。

合わせて10人以上の男女が参加して、みんなに見守られながら一日で6人の男の子とセックスした、パーティの一夜から、1週間がたっていた。

明日香ちゃん・・・真優だけではなく、それ以上に清純な同級生の少女を中野先輩は同じように淫乱女に変えて、AV女優にまでしてしまった。

われを忘れてよがり狂う明日香ちゃんの姿は、真優や自分の姿と同じくらい、いやひょっとするとそれ以上にショックで、頭の中から消えなかった。
明日香ちゃんは、きっと真優に負けず劣らずの人気が出るだろう。
同級生としては、ちょっと切ないことだった。

それでも、パーティが終わると、普通の女の子としての日常が戻ってきた。
大学の授業が二週目に入り、僕はアルバイトを探し始めた。
普通の女子大生の生活をたのしみ始めていた。

パーティは、一ヶ月に一度、開かれている。
つまり、それ以外のときは、僕は、普通の女の子だった。

AV女優としての活動が始まるまで・・・それがいつになるのかは分からないが
「すくなくとも真優と明日香の人気が少し衰えてからだな」
という先輩の言葉からすると、普通の女の子として青春を楽しむ時間は
まだ結構残されているはずだった。

今年に入ってからデビューして、空前の人気を誇る真優と、
デビューの前に出たグラビアからすでに前評判に火がついた明日香ちゃんの二人は、
男子高校生だった僕の同級生でもあった。

真優は僕の正体も知っている。親戚ということにして、一緒に住んでいる。
朝起きて、真優と朝ごはんを食べて、女性専用車両の電車に乗って学校に行く。
大学では女の子ばかりだから、男の視線を意識することも無い。

自分が男であったことはここでは問題になどならない。
女の子として、楽に振舞うことが出来る。そして、友達との会話を楽しむ。

「男」は外の世界の生き物だった。
男のことなど忘れて生活が出来た。
681hiroshi:2006/12/29(金) 01:08:10 ID:7v2JhIC+
たまに、行き帰りや、街で遊んでいると男の視線を意識したり、
ナンパをかけられたりすることもあるが、
基本的には断るし、男と無縁の生活を送っていた。

その生活に、少しだけ変化があったのは、大学に来た初日に参加した
サッカーサークルに呼ばれて、また参加したときのことだった。
最初に少し見学してから10日間、連絡先を教えたことすら忘れていたのに、
電話がかかってきたとき、もう一度行ってみようと思ったのは、
単なる「気分」に過ぎなかった。

4月も下旬にさしかかろうというある日、僕は女の子になって初めて、
ジャージを着て、グラウンドに立った。

「うわ・・・うまいな、あの子。」
「かわいいだけじゃないな。すげえ、負けるかも。」

男の子たちと混じってプレーするわけではなかったが、
どっちみちほとんどの男子は相手にならなかっただろう。

僕の感覚は完全にはなくなってはいなかったし、女の子の体に少しずつ慣れてきて、
身のこなしも軽やかだった。
筋肉は少なくても、その分身も軽い。
体力もないけれど、久しぶりのサッカーが楽しかった。

そんな僕にひときわ熱い視線を送っていたのが、前田くんだった。
前に来たときに、転んだ僕の手を握って起こしてくれたあの男の子だった。

本来男だった頃の僕と同い年の前田くんは、
このサークルの中心となっている大学の2年生で、このチームの中ではたぶん一番うまい。
この日、遅れてきた彼は、控えめ動きしかしなかったが、レベルの違う基礎力は
僕の目には一目で分かった。

それはそのはずで、彼は高校時代、全国大会にまで出てきたチームのレギュラーだった。

「俺、○○高校で全国大会まで行ったんだ。あと一息で国立までいけたんだけどね。」
「えっ?・・・すごいですね・・・」
覚えていた。その高校は僕や中野先輩がベスト16で下した相手だ。
682hiroshi:2006/12/29(金) 01:09:20 ID:7v2JhIC+
2年生のときだ。3年生のときも、インターハイまでは出ていたはずだ。
「いや、僕は途中からだったけどね。何もできないまま終わっちゃった。」

僕も、ちょっとこの人と話してみたいと思ったから、
練習の後の飲み会までついていった。
互いに、僕の隣に座ろうと牽制しあっているのが分かった中で、
斜め前にちょこっと座っていた。

「そんな、それでも十分すごいですよ。」
記憶がよみがえる。あぁ、あの試合で15番をつけて同点の後半20分から出てきた選手だ。
何度も彼を基点にしてピンチを迎えた。

それで・・・最終的には勝ったけど、あの試合に確かに彼はいた。
「今は、ここでしかやらないんですか?」
「うん。俺みたいな小さいのは体育会じゃ通用しないよ。」

確かに、彼は体はあまり大きくない。
大学まで行って体育会のサッカー部にまで入って続けなかったのは、懸命だとも思う。
「もっとすごいやつもたくさんいるのが、あの正月でよく分かったよ。」

同じだ・・・僕もそう感じていた。
特に、○○高校との試合の時には、それぞれの県で一番の進学校どうしだったこともあって、
試合が始まった後、そのショックが大きかった。

勝ちはしたものの、要するに中野先輩の才能が最後に光って勝っただけのことだ。
彼らのチームワークには恐れ入った。
むしろ、負けたと感じたのは僕の方だった。

すっかり意気投合した僕と前田くん。
正体は明かせないけれど、話していて楽しかった。

僕の方から彼のメアドと携帯の番号を聞いた。
僕の携帯は、「件名が少なすぎるのも不自然だ」という理由で
ほとんど意味の無い人間のデータがたくさん入れられていた。
中には実在しないものすらある。

そんな中、彼の名前を入力して、、
彼からの電話とメールにそれぞれの着信を割り当てる作業が、とても楽しかった。
683hiroshi:2006/12/29(金) 01:10:09 ID:7v2JhIC+
家に帰って、何往復もメールのやり取りをした。

一言で言えば、ときめきを感じていた。

先輩に処女を捧げたあの日とは、一味違う感覚だった。

毎日のように、メールで、電話で他愛も無い話を重ねるようになった。
その一方で、戸惑いも感じていた。

当然、僕自身の正体と、決められた未来のことだった。
女の子に変えられた、元は男であり、
女の子として目覚めたその日に処女を奪われ、
女の子として、男だった自分の葬式でそれまでの自分に別れを告げ
女の子として10日目には、「パーティ」に参加し何人もの男とセックスした。

間もない未来には、AV女優としてデビューすることが、決められている僕。
セックスのための道具、オナニーのためのみせものとして生まれた僕。

そんな僕が、何も知らない女子大の1年生を演じていることが、
許されることではないことくらいは分かっているはずだった。

それでも、女の子としての僕は、急成長していた。
ときめきをとめられなかった。

ゴールデンウィークの前半に初めて二人で会った。
何のことは無い。練習のときの忘れ物を届けてもらって、
カフェで二時間コーヒーを前に
いつもと同じおしゃべりをしただけだ。

後半の4連休、彼は実家に帰り、僕は東京で過ごした。
そのうち一日、突然「パーティ」に連れて行かれた。

月一回開かれていた「パーティ」がその日にあっただけだ。
この前と同じように、何人もの男とセックスしたし、
何本もの肉棒をしゃぶったし、何度も何度も陵辱を受け、
「あゆこはエッチ大好きです。」と言ったし
「淫乱なあゆこのおまんこ見てください」と言って自分から足を開き、アソコの穴を広げさせられたりもした。

先輩への思いも変わっていないことも分かった。
でも、それとは別に、新しいときめきが、すごく高まっているのも、分かった。
684hiroshi:2006/12/29(金) 01:11:10 ID:7v2JhIC+
「どうしたの、あゆこ?」
パーティの終わった朝、自分の携帯に入っているメールを見て、涙を流す僕に
真優が優しく語りかけた。
「なんでもない・・・なんでもないの。」

僕は泣いていた。
夜の間に、田舎での出来事に「おやすみなさい」の一言が添えられていた前田くんからのメールを見たら、
自然と涙があふれ出てきた。

その切なさを言葉で表現しきることはとても出来ない。

あたしみたいに、どうしようもない女に、そうとは知らずこんな純粋なメールを送ってくる彼と、
その彼にときめいている自分自身、その両方が切なすぎて、涙が止まらなくなった。

こんな女でも、守りたいものが出来てしまった。
そのことが、いくら後悔しても足りないような結末を迎える、つらいつらい道の始まりだと、
そのときの僕が気づくはずが無かった。

ただ、彼との関係を守りたい、
そして、前田くんに・・・彼に、守ってほしい、といつしか思うようになっていた。

女の子としての僕は、まだ成長途上だった。

中野先輩と会うのは、「パーティ」が一ヶ月ぶりだった。
そして、次の日からまた放置される。
アルバイトも始めた。忙しさの中で、真優とも朝、
あわただしい中で挨拶を交わすくらいしかコミュニケーションが無くなっていった。

真優は、二日、三日と家を空けた。
メールでそのことを伝えてはくれるが、それを了解したこと以上の会話は、
いつの間にか少なくなっていった。

その一方で、普通の女の子としての僕の生活は軌道に乗り始めた。
アルバイトは、女の子の多そうな職場を選んだ。
それでも、男の人はいる。何人もの男の人から声をかけられて、その度に断っていた。

サッカーのサークルでもそうだった。断り方も板について来た。
最初は大変だったが、5人目くらいからなんとも思わなくなった。
685hiroshi:2006/12/29(金) 01:11:43 ID:7v2JhIC+
それは、断る理由があったから・・・前田くんがいたからだった。

その前田くんとは、相変わらず一日に何往復もメールが往復していた。
サークルの練習には週二回、欠かさず参加した。
前田くんに会えるからだった。彼も、いつもあたしに笑いかけてくれた。

肝心の、大事な一言は何も無いまま、楽しい時間だけが過ぎていった。
そんな風に僕の5月は過ぎていった。

そして、5月も下旬のある日、
僕にとって忘れることの出来ない物語が本当に幕を開ける日がやってくる。

「明日、僕と**ランドに行きませんか?」
妙にあらたまった調子で、前田くんから電話がかかってきたのはその前日のこと。
「う・・・うん。いいよ。じゃ・・・じゃあ、え・・・と、何時にどこに行けばいい?」

一日かけてのデートは、女の子として生まれ変わってから初めての出来事だった。

僕にとっても、わずかではあるけれども、バイトの給料が始めて出た直後のことで、
一日遊園地で遊ぶくらいのお金はあった。

「ど・・・どうしよう。何をきていこうかな・・・」
僕は、前田くんがなかなかデートにも誘ってこない、告白もしてこないことに、
実は少し安心していた。

僕みたいなとんでもない女と付き合うようなことになったら、
前田くんにとって、どんなことになるか・・・考えないわけにはいかなかった。
でも、いざ、デートに誘われると、断ることなど出来なかった。考えもつかなかった。

うきうきした心がとまらない。
急速に成長する「女の子」は理性では止められない。
明日、何が起きても、後悔しない。走り出した18歳の恋心は、
普通に、僕でなくても、誰もとめることができないだろう。

シャワーを浴びたあと、全身を鏡に映して、思う。
この美少女の真実を知っても、彼を止めることも出来ないだろうと。
あたしを、彼は奪ってくれるはずと。

卑怯な僕は、もう自分への言い訳を始めていたのかもしれない。

夢のような日々は、幕を開けた。

「おはよう!」
待ち合わせの駅の改札、朝7時に五分前に着いた僕よりも早く、彼は来ていた。
「おはよう。あゆこちゃん。」
686hiroshi:2006/12/29(金) 01:12:55 ID:7v2JhIC+
外で遊ぶのに、動きやすい格好を、
と思ってエメラルド色のTシャツの上から夏用の白いジャケットを羽織った。
真優から無断で借りた、ベルトというより紐で、腰をしばって、首には何もつけなかった。
靴はスニーカーで、
どちらかというとお嬢様系のファッションで通して、
サッカーするときだけ着替えていたあたしにしては、珍しい格好だった。

少し伸びてきた髪の毛をアップでまとめて、水色のリボンで止めた。
膝までのスカートは、白地に水色のグラデーションで斜めにストライプが入っていた。
そこから伸びるのは、少しでも動きやすいように、ヒールの無いサンダルへと伸びる
白い足。

どこかで、自然にして、どこかで彼に見せることを意識して・・・
お化粧もいつもよりうまく出来た。でも不自然かもしれなかった。
時間がかかって、遅れるかと思った。でも、5時に起きて準備したおかげで、間に合った。

「あゆこちゃん・・・かわいいよ。」
きゅん、と胸がはじける一言で一日が始まる。

待ち合わせの駅までは二駅あった。朝から結構人が乗っていた。
いつもより肌の露出が多いからか、男の人の視線も熱かったような気がする。
でも、彼と会ったときから、そんな男の人たちからの視線からも
守られているような気がする。

「朝ごはん食べた?」
「かるくね。まえだくんは?」
「僕はまだ。むこうに突いたらどこかでちょっとだけお茶でも飲みながらなにかたべてもいい?」
そんな、し合わせない会話がつづく。

一日中、遊んだ。
行き着く暇も無いほど楽しかった。
待ち時間の会話も、ジェットコースターでの彼の怖がりようも、
お昼に食べたサンドイッチのソースが彼のほっぺにしばらくついていたことをなかなか指摘できなかったことも、

楽しくて楽しくて、仕方なかった。
帰り道、彼の家よりも遠くにあるあたしの駅まで、彼は送ってくれて、
少し遠回りして送ってもらおうと、あたしは考えた。

だから、いつもと反対側の北口に下りた。
その日何回目の休息だろう。
その北口にある深夜営業のファミレスに誘われた。
687hiroshi:2006/12/29(金) 01:13:35 ID:7v2JhIC+
禁煙席で、夕ご飯を食べることも無く、
閉園まで遊びまくったあたしたちは、スパゲッティを注文して、それを食べた。

あたしが食べ終わる頃、前田くんは意を決したように、姿勢を正して、
「大切な話があるんだ。」
と、言う。

ついに来るべきものがきた。
「あゆこちゃん。僕と、正式につきあって、くれませんか。」
その真剣な目つきとストレートな言葉に、不安が割り込む余地は無かった。

「は、はい!よろこんで!」
嬉しかった。幸せだった。彼の終電ギリギリまでそこで語り合って、
次の日から始まる、彼氏と彼女の日々へと備えるように、
それぞれの家に戻った。

告白を即答で受け入れたあたしたちが、
次の日から、時間をひねり出して毎日のようにどこかで会い始めたのは、
むしろ当然のことで、わずか二駅の道のりは障害には短すぎた。
運がよかったともいえる近さだった。

今考えれば、毎日会うことで、カフェやら、ファミレスやらの会計がかさんでいった。
そのことが次のステップにつながるのだと思う。

バイトで遅くなり、前田くんと会ってから帰った僕に、真優の書置きがあったのは
6月の中旬のことだった。
『今日は、パーティなので帰りません。いつもみんなが来るわけじゃないから、
あゆこは気にしなくていいよ。あさってまでげんきでね。 真優』

はっ、とした。パーティのことなど、どこかにすっ飛んでいた。
いや、忘れたかっただけかもしれないけれど。とにかく
6月はまだ「パーティ」が無かったことを気にすることも無く、時間が過ぎていった。

でも、『気にしなくていいよ』という言葉を僕は鵜呑みにした。
それどころか、女の子として生まれ変わった時からの宿命から、
逃れられたような気すらしていた。

見てみぬふりをしていた。
僕の、淫乱な運命を。

ひょっとして、先輩にかまってもらえない寂しさを紛らわすためだったかもしれない。
ひょっとしたら、あてつけだったのかもしれない。
でも、本当の、恋心が、いつのまにか芽生えていた、とおもう。
今でもそう思う。ひとりの、普通の女の子として、成長を続けていた僕だからこそ。
688hiroshi:2006/12/29(金) 01:14:08 ID:7v2JhIC+
そして、次の日、彼の住む駅で待ち合わせたときに、前田くんは突然こういった。
「ねぇ、僕の部屋に来ない?」
どきっ、と胸がなって、ばくばくと音を立てるようにあたしは動揺した。

「あ、あたし・・・まだ、心の準備が・・・ごめん。」
全てを凝縮した答えを、彼に返した。

その日はコーヒーを飲んだだけで帰った。
帰り道、駅の近くで、
「ねぇ・・・ごめん。でも・・・」
その日、あたしの答えのせいで少し彼は機嫌も悪かったし、
どうしていいか分からないような気まずさが二人の間を流れていた。

考えてみれば、あたしが勝手に誤解して、彼の気を悪くしただけなのかもしれない。
その失敗を挽回するのには、何か、別のものを差し出すしかない、と、あたしは思った。

「前田くんのこと、大好き。だから・・・」
そういって、手を前に組んで、目を閉じた。

彼の優しい手が僕の髪にふれ次の瞬間、抱きしめられ、くちづけを受けた。

あまずっぱい、というのは本当だった。
マシュマロのような、柔らかい感触・・・そしてとろけるようなショック。
一歩、先に進んだ二人がいた。

何日か後、サークルもバイトも無かった日、待ち合わせの場所であたしは自分から切り出す。
「ねぇ・・・前田くん。この前はごめん・・・それで・・・」
「な、なに?僕はもう気にしてないよ。」
「い、いや、そうじゃなくて、あの・・・もう、心の準備が出来たから・・・」

考えてみれば、彼の部屋に行ったからといって、
セックスすることが決まっているわけではなく、
キスを許したのは、その日の気まずい空気を振り払うためだった。
彼にしてみれば、部屋に誘ったことを、勝手に誤解されて、いい迷惑だったかもしれない。

それを完全に払拭するには、自分から次のステップを踏み出すしかないような気がした。
でも、本当は・・・1か月半も男に抱かれていない、
みだらな心を、みだらな女の子を、彼に満たしてもらいたかったのかもしれない。
689hiroshi:2006/12/29(金) 01:15:00 ID:7v2JhIC+
とにかく、新しい緊張をかかえたまま、彼の部屋へはいった。
「どうぞ、散らかってるけど。」

軽く二人で掃除をした。隠したにもかかわらず、
エッチな本やビデオも発見したけれど、むしろ緊張を溶かす笑いをつくった。

「ねぇ。ごはん、つくろうよ。お買い物いこう。あたし、料理はそんなに出来ないけど、二人で何か作ろう。」

二人でトマトソースのスパゲッティを作って、食べた。以外においしく出来て、さらに笑顔が増した。

緊張の中、彼がついに迫ってくる。
「あゆこちゃん、キスしていい?」
彼とのキスは何度かかわしていたが、この日は意味が違った。
こくんとうなずくあたし。

キスの後は、決まっている。
「ねぇ、聞いてほしいの。」
あたしは、正体を明かすことの出来ない自分の真実のかけらだけでも彼に伝えようとする。

「なに?」
「あ、あの、あ・・・あたしは、実は、初めてじゃないの。
だ、だから・・・気にしないで。っていうか・・・それでもいい?」

かれは一瞬目を丸くしたけれど、
「そ、そんなの全然関係ないよ。僕も・・・ぼくもだし。そ、そうだ、シャワー浴びてきてもいいかな・・・」
「う、うん。あたしも浴びたい。」

初めてのデートのときと同じスカートに、梅雨の中休みで暑かった今日は
キャミソールと七分袖のジャケットのあたしは、先にシャワーを浴びさせてもらった。

おちつけ・・・あゆこ・・・そうシャワーの中で言い聞かせても、緊張はやまなかった。
あたしはちゃんと、服を全部来てもどり、続いて、彼がシャワーを浴びる。

そして、彼がシャワーを浴びる間も、ずっと、どきどきしていた。
逃げ出したくなるくらい。でも、逃げ出さなかった。

ユニットバスのドアをノックして、彼と話そうと思った。
逃げ出そうと思えば逃げ出せるこの時間。そうではないことを証明したかった。

「ねぇ、前田くん・・・」
シャワーの音が止まる。
「な、なに?」
「あの・・・なんでもない・・・ただ・・・はやくお話したくて・・・」
690hiroshi:2006/12/29(金) 01:15:48 ID:7v2JhIC+
どこまでもいじらしいあたしがいた。
ユニットバスの目の前で待っていたあたしに、
「ねぇ、あゆこちゃん。もう、でるから・・・」
「あ、あの・・・いいの。そのまま出てきて。もう、気持ちは決まってるから。」

あたしは、服をしっかり着て自分が出てきたことに軽い罪悪感を感じていた。
新しい不安が生まれていた。
彼は、あたしが逃げてしまうんじゃないかと心配していないかと。

その結果、体を拭いて出てきた彼はもちろん素っ裸で、
アソコはすでに大きくなっていた。

「あゆこちゃん・・・ごめん、でも。」
「わぁ・・・すごい・・・」
どうしても、股間に目がいってしまう。
「ご、ごめんなさい。まってるから、いいよ。はやくきてね。」

あたしは、ただ、罪滅ぼしの気持ちだったのに、
どうしても次の展開を早めるような言葉を発してしまう。

逃げ出すようにその場を立ち去るあたし。
でも、狭い彼の部屋で逃げ出す先はベッドのある部屋しかない。
その片隅でちょこんと座って、そのときを待つ。

「あゆこちゃん・・・かわいいよ。」
そういって、彼が近づくと、僕は立ち上がる。
抱き合ってくちづけをかわす。

「うぅん・・・はぁ・・・」
もう、気持ちよさをムリに我慢しなくてもいい。
甘美な時間を思い切り楽しもうと決めた。

「やさしくしてね」
潤んだ目で彼に話しかける。背中を抱きとめた彼が、あたしを、
小さなパイプベッドに押し倒す。

あたしの上に乗っかって、胸に手をかける。
キャミソールの上から、ゆっくりと胸をもむ。
「ぁ・・・あん」
僕が今まで経験してきたものと比べると、つたない、と感じた。
他の男との比較は、彼に対する最大級の罪だ、と思う。
でも、だから、彼の感覚を最大限に感じようと感覚をとぎ澄ませた。

淫乱な自分をさらすことに、淫乱な自分がばれることにまだ恐怖を感じていた。
顔をだらしなくゆがめるあたし・・・
技術はともかく、恋愛のステップを経てきた彼とのエッチは、
今までのものとは全然違うように感じた。
691hiroshi:2006/12/29(金) 01:16:50 ID:7v2JhIC+
「あっ・・・いや・・・そこは・・・」
スカートの中に彼の左手が入ってきた。

かるく、その中心に触れる彼の手を感じて、あたしの興奮は高まる。
「あ・・・はぁん・・・」
くね、くねと体をのけぞらせてその感覚から身をそらそうとするあたし・・・

彼は、その度に一瞬躊躇する。
「いいの、だいじょうぶ」
あたしはその度に彼の心を引き止める。

スカートの中から、パンティの上から懸命にアソコをまさぐる彼に、あたしは、思い切って
「ねぇ、いいんだよ。スカート脱がせて・・・」
と潤んだ目でお願いする。

少しのじれったさと、初々しいせつなさ。
いわれるままに、スカートを脱がせる彼。そして、
「直接触ってもいいの。前田くんの女になるつもりで、今日は来たの・・・」
あたしは、あたしなりの覚悟を伝える。
「あゆこちゃん・・・」

彼の手がパンティにかかる。
あたしは自分で上半身のキャミソールとブラジャーを脱ぎ、二人とも素っ裸になる。

直接、彼のぎこちない手があたしのアソコにふれる。
あたしは、彼の手を気持ちいい場所に導く。
「ねぇ。あせらなくてもいいの。ゆっくりきもちよくして・・・」
「うん・・・がんばるから・・・」
「あ、あぁん・・・ふ、ん・・・」
テクニックではない。彼に触られているという事実があたしを高める。
女の子として、また少し成長する。

「はあ・・・あぁん・・・」
乳房が、さっきよりもすこしぷくっと膨らむのがわかる。
彼は精一杯、アソコをまさぐりながら、胸にも手を伸ばす。
「あぁん・・・・いぃ・・・」
気持ちいい。そう、心のそこから感じる。
目を閉じたりあけたりしてその感覚を楽しんでいた。

僕の中に流れる淫乱な血は、大切な彼氏の前でも、次々と新しい刺激を求めてしまう。
切ない恋心と恥じらいの心が、その欲求を押さえ込んでいる。
少なくとも、彼に抱かれていることは、それ自体天にも昇るような心地だった。

「あ、あたし、口でしてあげる・・・」
口を突いて出た、淫乱なあたしの本能。
692hiroshi:2006/12/29(金) 01:17:33 ID:7v2JhIC+
胸をもまれて、アソコをまさぐられて、自分から彼に奉仕する気持ちが芽生えてきた。

「あ、あゆこちゃん・・・そんな・・・」
「いいの。あたしは、前田くんのものなの・・・」
その一言が彼の心に刺さらないはずは無い。

次の瞬間、あたしは起き上がって、彼の股間に手を伸ばす。
「あゆこちゃん・・・きたないよ・・・」
「はじめてなの?」

「う・・・うん。」
「じゃあ、あたしに任せて。お願い。」
自分からおちんちんをしゃぶるような女は嫌われてしまうかもしれない。
そんな不安も、衝動には勝てなかった。

彼の肉棒をこの口でしゃぶって、気持ちよくしてあげたいという衝動。
淫乱な血がそうさせるのか・・・止められなかった。

ちゅる、ちゅる・・・と音がする。
あたしは唾液をいっぱい分泌して彼のアソコにしゃぶりつく。

「あ、あぁ・・・きもちいい。」
すぐに声を上げる彼がとてつもなくかわいく思えた。
「だ、だいじょうぶ?」
その唐突な反応に僕は少したじろぐ。

「あ、とっても、きもちいい。もっと、して・・・」
あたしは、女の子として生まれ変わって、
初めて男の子をリードしていた。

ちゅる、じゅる・・・おしゃぶりを続ける僕。
裏すじをなめて・・・舌の上で亀頭を転がす。
淫乱女にしかなしえない技だ。
もう、これで終わってしまってもいい。彼を気持ちよくさせてあげた。

一ヶ月以上、溜め込んでいた淫乱な僕が一気に彼のために解放された。

「あ、ぼ、ぼくも、あゆこちゃんの、アソコをなめたい・・・」
「えっ?」
「いや?・・・おかえしに・・・だめ?」

嬉しかった。
「ううん。うれしい。」
満面の笑みをたたえたあたしは、自分から足を開いて、彼の舌を導いた。
「そう・・・そこ・・・あっ・・・そう・・・」
693hiroshi:2006/12/29(金) 01:18:11 ID:7v2JhIC+
軽く顔がゆがむ。きもちいい。
「ああぁん・・・ねぇ、初めてなの?前田くん・・・」
「・・・うん。」
「エッチするのが?それとも・・・なめるのが?」
「・・・両方・・・」

あぁ、さっきのはこの人なりの虚勢だったんだ。あたしはそう感じた。
きっと、あたしが初めてじゃないなんて打ち明けたから
どうしていいかわからなくなってしまったんだ。

あたしは気を取り直して、笑顔で、
開いたアソコに彼の手を導いて、説明を始める
「あのね・・・女の子はね・・・女の子のここはね・・・」
少し湿っている、女裂を開いて、中を刺激させる。
「こう?これでいいの?」

好きな人に愛撫されているだけで、気持ちよかった。
「はぁ・・・あぁ・・・ん・・・そう。そうだよ・・・」
あたしのアソコから、エッチな汁があふれ出し始めている。
「そこの上・・・そう、もうちょっと・・・」
クリトリスを舌でむかせようとあたしは試みる。
「そう、あぁん・・・うまい・・・きもちいい!」

彼の舌は初めてとは思えないほど、あっさりとクリトリスの包皮をむいて、
一番敏感なところを柔らかい粘膜で愛撫し始めた。

「あぁん、あぁん・・・もう、だめぇ・・・」
あしをばたばたさせて、つい声も大きくなってしまう。
艶を帯びたその声が隣の部屋に聞こえているかもしれないことなど、
考える余裕がなかった。

「ねぇ、ここは、なんていうの?」
突然、意地悪い質問を彼がぶつけてくる。
「あぁん・・・く・・・クリトリス・・・・はぁん!」
「これが、クリトリス・・・」
気持ちよさそうにカラダを反り返らせてあえぐあたしを見て、
彼は調子に乗って、弱い部分を、一番感じる部分を、丁寧に、舐め続ける。

「はぁ、はぁはぁ・・・ん!」
体の力が、とつぜん、がく、っとぬけた。

「あぁん・・・あぁん・・・」
目の前の視界がせまくなって、 顔を上げた彼の顔もぼやけて見える。
「い・・・イっちゃった。は、はじめてかも・・・」

つたない彼の舌使いでも、切なさと興奮が、僕を絶頂へと押し上げた。
「えっ?いっちゃった、って、それって、」
「い、いいの。いいんだよ。続けよう。」
694hiroshi:2006/12/29(金) 01:18:44 ID:7v2JhIC+
あたしは、もう、彼の唾液と自分で出した汁の混ざり合うアソコを開いて、
彼を誘っていた。
あぁ、やっぱり、僕は、エッチ大好きな淫乱な女の子だ。
そう、改めて感じてしまう。でも、止められない。

ごくん、と、彼が息を呑んだのが分かった。

「い、いくよ・・・」
あたしは、こくんとうなずいた。

彼は、きっと、この前あたしを誘ったときに用意していたコンドームをつけて、
次の行動に出た。

「いいよ。きて・・・入れて・・・」
その瞬間を、僕は目を閉じて迎えた。

にゅる・・・にゅる・・・と潤滑液が十分に出ている私のアソコは
喜んで彼の肉棒を受け入れる。

「いた・・・い・・・あぁん・・・」
「ご、ごめん・・・」
そういうと彼は少しアソコを抜こうとする。

「いいの!いたいけど・・・きもちいいいの・・・」
あたしの興奮は止まらない。
前田くんも、一度途中まで入れたものを、完全に抜くことはしなかった。
「あぁん・・・ぁん・・・」
軽い痛みに唇をかんで耐える。それでも、声は漏れる。

少しずつ、入ってきたかれのアソコが、奥にまで届く。
あたしの・・・小さな体のアソコは底が浅い。

そして、肉ひだは敏感に男をとらえるように出来ている。
そして、その名器を、恋しい人にこそ、味わってほしかった。

「あぁん・・・うごいて・・いいよ」
ゆさ、ゆさ、と、ぎこちなく彼が動き始める。
「はぁん・・・あぁん・・・」
そのいじらしさがたまらない。
僕がこれまで・・・いや、そんなことはこの場では考えたくない。

「そ、そう・・・じょうずだよ・・・」
「そそう・・・ううん・・・」
彼もあたしの体で感じているのが分かる。
「ふぅん・・・あぁん・・・いいの。好きなだけやって。」

「あぁ、気持ちいい。さいこうだよ。あゆこ。」
あたしの腰に、胸に、手を伸ばして、必死で腰を振る彼。
とにかく、テクニックの問題じゃない。あたしは最高のセックスをしている。
695hiroshi:2006/12/29(金) 01:19:16 ID:7v2JhIC+
「あぁああ、いく、もう・・・」
「いいの。出して。思いっきり・・・あぁん・・・あぁ!」

彼は、おちんちんを抜くタイミングも分からないまま、コンドームの中で発射した。

「とてもよかったよ。前田くん。」

あたしの心からの本心で、最高の笑顔を作った。

「ほ、ほんとうに?でも・・・」
「ねぇ、今日は、一休みしたらまたできる?」
「う、うん。もちろん・・・」

あたしは自分が隠していた淫乱さをほとんどさらけ出してしまっていた。
それでも、彼はこの最高の美少女と、最高のカラダ、そして最高の名器から
逃れることは出来なかったのだろう。

そして、あたしは、朝まで何度でも抱きあっていたい、
なんどもセックスしたい。彼の体力が続く限り・・・
そう心から願っていた。

女の子として、成長し続ける僕の、初めての純愛。
それが、初めての彼氏・・・そして、初めての恋人としてのセックス。
まだ、幸せな日々は始まったばかり。

「ねぇ・・・あゆこちゃん・・・そろそろ。」
30分もすると、彼は回復して、2度目のセックスを求めてきた。
「それじゃ、今度は・・・なんというか・・・バックからも入れてみて・・・」

あたしは、少年のような彼にも、もう、欲望をぶつけるようになってしまった。
彼は、喜んでそれを受け入れてくれる。

裸のまま、ずっと抱き合っていたあたしと前田くんは
2度目のセックスを開始する。
「あぁん・・・そう・・・きもちいい。」
バックから誘ったあたしのアソコに、ゆっくりと彼の肉棒が挿入される。

わずか二回目なのに、彼は急成長していた。
「さぁ、いくよ。」
696hiroshi:2006/12/29(金) 01:19:47 ID:7v2JhIC+
「あ、あぁん・・・だめぇ・・・あぁん・・・」
もう、あたしの「だめ」とか「いや」を、
感じているしるしと分かってしまったらしい。

「あぁん・・・ふぅん・・・きもちいい・・・よぉ・・・」
一回目よりも、慣れたからか、自由自在に腰を振る彼。
あたしは、バックという体勢で、
かれに支配されている感覚をひときわ強く感じる。

そう、あたしはバックから突かれるのが結構好きだった。
それが、大好きな彼ならなおさらだ。
「あぁん・・・ふぅん・・・・いやぁ・・・」

そして、しばらくすると、彼は自分からおちんちんを抜いて。
「ねぇ、あゆこちゃんが今度は上になってよ。」

あたしたちは、互いに肉欲をさらけ出して、求め合うようになっていた。
「う・・・ん・・・いいよ。」
笑顔で答えるあたし。

かれの上にまたがって、自分で彼を自分の中に導く。
「あぁん・・・あぁん・・・」
自分から腰を振った。
「あぁ・・・きもちいいよ、あゆこ・・・」

「ああぁん・・・いやぁ・・・」
彼がしたから胸に手を伸ばす。
乳首を両手でいじくられて、快感はさらに増す。

「きもちいい・・・あぁん・・・」
一心不乱に、二人は腰を振る。
いつしかそのリズムがひとつになり、
ますます気持ちよくなる。

彼はつぎに、あたしの細い腰を両手でかかえて、
いつの間にか、あたしは主導権を奪われる。

「あぁん・・・はぁ・・・きゃっ。」
そのままの体勢で、正常位に倒されるあたし。

「あぁん・・・いい・・・いって・・・いって!」
ほとんどあたしもイきそうだった。うつろな目でそう求め続けるあたし。
697hiroshi:2006/12/29(金) 01:20:25 ID:7v2JhIC+
「ああ・・・あゆこ・・・いくよ・・・!」
「ああぁぁぁぁぁん!」
二度目のセックスが終わった。

あたしたちは、終わった瞬間。きつく、きつく抱き合った。
まだ、次がほしい。

あたしはそう思っていた。
男の人が、なえてしまうのを何とか避けるために、自分から、
二度目のセックスを終えたばかりのおちんちんにしゃぶりついた。

「あ、あゆこちゃん・・・そんなことまで・・・」

あたしは、いくら淫乱な自分をさらしても、彼を気持ちよくしてあげたかった。
何か計算したわけではない。肉欲・・・いや、純粋な彼への奉仕の気持ちが
ほとんどを占めていた。

運よくその行動が裏目に出ることは無かった。
朝まではまだ長い。彼の体力が続く限り・・・


そして、朝がやってきた。


笑顔のまま、彼と別れた。駅から二駅、始発の次くらいの電車で帰った。

僕の家に着くと、真優は寝ていた。
僕も、着替えて寝ようとする。
といっても、今日も授業がある。
もう6時・・・二時間しか寝られない。
しかも、興奮が収まらなかった。

物音がして、真優がおきてきた。
「あ、あゆこ、おはよう。」
「ま、真優おはよう。」

「あれぇ?」
「な、なに?」
僕は目をそらす。
「昨日と同じ格好だね。朝帰りなんだ!」

「え、い、いや・・・あの・・・」
698hiroshi:2006/12/29(金) 01:21:13 ID:7v2JhIC+
「ああ、なんか幸せそうだもんね。特にこの辺が。」
そういってあたしの越しまわりに手を回す。

「ね、どんな男?」
「そ、そんなべつに・・・」

「・・・別にいいんだよ。男と遊んだって。
もう一ヵ月半もセックスしてなかったんでしょ?エッチなあゆこにはつらいよねぇ。」

顔がかぁっと赤くなる。
「もしかして、あれ?普通の男とははじめて?」
目を丸くした真優が、興味津々に聞いてくる。
「ま、真優には関係ないでしょ!」
僕はそういって自分の部屋に入って、ドアを閉めた。

「きもち・・・よかった・・・」
ベッドにへたり込むと、少し怒った顔をほころばせて
さっきまでの行為を反芻する。
「あゆこ、少しでもいいからねなよ。8時になったら起こしてあげる。」
「あ、ありがとう、真優。」

そして、真優の優しい声も、僕を包む。
女の子としての僕の初めての彼・・・初めてのセックス。
姉のような真優が守ってくれれば、この幸せがいつまでも続いてくれる。
そうねがって幸せな眠りについた。

僕は、自分が地獄への道の入り口に立っていたことを気づかずにいた。
新しい悲劇の入り口の、大きな扉を開いてしまったことにも気づかずいた。
699名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 03:18:00 ID:4J+0cENJ
hiroshi全開だな、マジいいわ。
700名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 05:26:49 ID:2+gtKWMd
あゆこちゃん最高っ!
701名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 22:02:19 ID:Skhr19Xq

  ( _, ,_)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    ./

         /\
        ../  ./|
      ∴\/./
     _, ,_゚∵ |/
   (ノ゚Д゚)ノ     なんだこれは!
  /  /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
702名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 02:05:54 ID:9CbUPBoP
age
703名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 02:07:02 ID:9CbUPBoP
欧米か!
704名無しさん@ピンキー:2006/12/30(土) 05:41:17 ID:ZXxKk0VA
hiroshi氏の早さは異常。
705名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 21:24:10 ID:lkSuG8L3
s
706名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 21:24:59 ID:lkSuG8L3
それではみなさん良いお年を
707名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 21:25:49 ID:lkSuG8L3
来年もよろしく
708 【末吉】 【1770円】 :2007/01/01(月) 13:33:26 ID:v7YGZXtL
あけおめ
709 【小吉】 【1878円】 :2007/01/01(月) 23:28:41 ID:Qpkr3Y2N
ことよろ
710名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 18:40:10 ID:u2TNmzQC
過疎化?
711名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 18:41:11 ID:u2TNmzQC
過疎化?
712名無しさん@ピンキー:2007/01/03(水) 18:58:12 ID:Mv5JAxVk
まあ当てにすな。
713hiroshi ◆Y.43p63hRA :2007/01/03(水) 23:15:14 ID:gH5Cgb56
あまりにも過疎なのはちょっと寂しいですね。
議論スレとか、どうせ動いてないんだから感想とか書いてくれるとうれしいんですが
やっぱり以前のことを考えるとそういうわけにもいかないんでしょうか。

というわけで、あゆこのお話の続きです。
どこまでいけるか分かりませんけど、とりあえず。
714hiroshi:2007/01/03(水) 23:15:49 ID:gH5Cgb56
ふつうの、女の子としての生活が、彼氏が出来てからも続いていた。

あの日・・・彼と初めてセックスしてからというものの、
彼はあたしのカラダを飽きることなく求めてくるようになった。

「今、バイトが終わったからこれから行くね。」
夜の11時、いつもと同じように彼に電話して伝える。

彼の住む駅に着くと、改札のすぐ外で彼が待っている。
あたしはその彼を見つけると、駆け足になる。
「あいたかった。」

昨日もエッチしたのに、笑顔でそんなことを言う彼に
「あたしも。」
とろけそうな笑顔でそう答える。

手をつないで彼の部屋に帰ると、すぐにセックスの時間になる。
「はぁ・・・うぅん・・・」
部屋に入って、もう来るかな?とひそかに期待しているあたしの
後ろから抱きついた彼が、服の上から胸をもむだけで
はずんだあえぎ声が出てしまう。

「ねぇ・・・ベッドにいこう・・・あん。」
ベッドにつくまでの時間も待ち遠しく感じる。
あたしのカラダに夢中の前田くんと、初めての彼氏に夢中のあたしは
毎日、動物のように抱き合って、お互いを愛し合った。

「ねぇ、きもちいい?」
自分でもフェラチオも、うまくなってきたような気がする。
「うん・・・とっても、いいよ。」
彼のおちんちんをしゃぶっていると、満たされた気持ちになる。
自分ではなく、彼が気持ちよくなっていることがとても嬉しいし、
彼に心も体も支配されている、不思議な安心感をいつも覚える。

「あ、あゆこちゃん、も、もう・・・」
たいていは、彼の方から次のステップを要求する。
715hiroshi:2007/01/03(水) 23:17:01 ID:gH5Cgb56
あたしはいつまでもしゃぶっていたい方だった。

「ねぇ、早く入れてぇ。」
そのくせ、正常位で挿入を待っていると、ついそんなことを口走る。
準備万端になると、あたしも早く入れてほしくなる。
気持ちよくしてほしくなる。

「いくよ。」
その一言でいつも彼はアソコをあたしの花園に近づけ、押し当て、少し強引に挿入する。
「あぁん・・・はぁ・・・」

入り口の小さいあたしのアソコは、挿入を繰り返しても、
まだその瞬間、軽い痛みがある。
それでも、入ってしまえば、あたしは天国へと一直線に向かう。

「あぁん・・・あぁん・・・きもちいい、よぉ」
いろんな体位で愛し合うようになっても、最初は必ず正常位だった。
それが、あたしたちの、ルールになっていた。

「あぁ・・・いく・・・イくぅ!」
エクスタシーが近づくと、つい、そう口走ってしまう。
あたしは、本当に気持ちよくて、何度もイってしまう。
その気持ちよさも、セックスを繰り返すごとに、どんどん増していった。

彼がうまくなって、あたしもうまくなって、
そうして、何度も何度もイくようになった。

7月になっても、大学のテストの期間も、ほとんど毎日セックスは欠かさなかった。
甘い、甘い日々。夏のエアコンの効いた彼の部屋で、裸になって、それでも二人の汗が混ざり合う。

体液の交換を何度もかわして、二人で絶頂へと近づく。

「きもちいい・・・」
この先の運命をわざと見ないようにしていたのかもしれない。
実際に、7月の「パーティ」も気づかないうちに終わっていた。

AV女優になるはずの僕の未来・・・そんなのなくなってしまえばいいと、
いつまでも、彼にだけ抱かれていたい、と夢を見ていた。
716hiroshi:2007/01/03(水) 23:17:35 ID:gH5Cgb56
「ねぇ、たまには違うところでえっちしない?」
前田くんがそういってきたのは、二人のテストが同じ日に終わった、その日だった。
「えっ?い、いいよ。べつに。」

夏休みがやってきたお祝いをしながら、近所のラブホテルでエッチすることになった。
「ねぇ・・・愛してる・・・」
切なくなるような表情で、前田くんに語りかける。
半分裸のあたしは、ベッドの上では彼のいうとおりにするのが大好き。

「ここは、もうぬれちゃってるの?」
「あぁ・・・いわないでぇ・・・」
何日も、ずっと繰り返した行為。彼もあたしをどうすれば、
あたしのカラダがどう反応するか分かってきた。

「それにしても・・・すごいね。」
あたしはまわりにある何枚もの鏡に自分と彼が映っていることに驚く。
まるで、パーティを二人だけでしているようだ。

「ぁん、きもちいいよぉ・・・」
乾杯をした後、お酒のせいで少しだけ感覚が高まっている。
「ねぇ、シャワー浴びにいかない?」
前田くんがそんな提案をする。

ガラス張りのシャワー室の中で、普段なら出来ないようなことがしてみたい。
そんな気持ちはよく分かる。

「あはぁ・・・いい・・・」
結局、あたしのカラダをシャワーを使って感じさせたりする。
いつもと、本当は変わらないことをやっているだけ。

「このまま、しようよ。」
シャワーを浴びたまま、エッチをする。
シャワーを浴びたまま、フェラチオする。

いつもとちょっとだけ気分の違う一日、でも、結局はセックスのためにやってきたんだから、
いつもと同じように時間が過ぎていく。
「ねぇ、なにみてんの?」
AVを見ている前田くんに意地悪そうにあたしは問いかける。
717hiroshi:2007/01/03(水) 23:18:18 ID:gH5Cgb56
「うーーん、べつにいいじゃん。」
「ああ、あのこ、かわいいね。」
画面の中には明日香ちゃんのデビュー作が流れていた。

「あんなこより、あゆこの方が100倍もかわいいよ。」
「ほんと?うれしい。」
どうでもいいような会話から新しいセックスが始まる。

朝まで、いろんな場所で、いろんなセックスをして、楽しんだ。
「それじゃ、かえろっか。」
「うん。また、こような。」

外に出ると、一組のカップルとすれ違った。

はっ・・・とした。
中野先輩と、知らない女の人・・・
先輩と目が合った。

ほんの一瞬・・・でも、何か冷たくて、鋭くて、刺すような視線が僕を刺した。

「今日は何時になるの?あゆこ。」
「う、うーん・・・なに?」

「聞いてなかったのかよ。今日は終わるの何時?」
「あ、あの、たぶん9時半ぐらいには・・・」
「じゃ、メールするよ」

先輩とすれ違ったときのショックがまだ胸に突き刺さっていた。

先輩が他の女の人と歩いていたことじゃない。ホテルの前で、先輩に見られた。
彼との関係を、その目で見られてしまった。

いや、考えてみればこの二ヶ月間、僕を「パーティ」にも呼ばず自由にしていたのだから、
その間に恋愛をしても、別に何も問題ないではないか・・・

頭ではそう思っても、すれ違った瞬間の、先輩の刺すような視線が僕の脳裏に
何度もよみがえる。

なんともいえない不安があたしの体をいっぱいに包む。
「じゃ、今日も必ず会おうね。」
「う、うん・・・それじゃあとで。」

要するに、僕は何かが起きるのを怖がっていた。
予感・・・いやな予感だった。
平穏で、甘い日々が壊されてしまうような予感だった。

ちょっとした事情があって、その日は、バイトが少し早くあがれた。
約束した時間に、まだ1時間半あった。
一度家に帰って、それから前田くんに会うことにした。

いやな予感はどこかにあったのだけれど、どういうわけか、引き寄せられるように
家に帰ってしまったのだ。

鍵をあけ、部屋に入ると、男物の靴があった。
胸がどきっとした。
あたしは帰ってくる必要のなかったことに気がついて、気づかれないうちに逃げ出して、
前田くんに会いに行こうと思った。
718hiroshi:2007/01/03(水) 23:18:51 ID:gH5Cgb56
「おかえり、あゆこ。」
後ろを向いて、ドアを開けた瞬間、聞き覚えのある声が・・・
「どこへ行くんだ?せっかく帰ってきたのに。」

僕は、体中の力が抜けるような思いだった。
おそるおそる振り返ると、そこに中野先輩が立っていた。

「せんぱ・・・い・・・こんばんは・・・」
「あゆこ、今日はこれからパーティだ。今回はお前も来るんだ。」
「えっ?で、でも・・・」
あたしは前田くんに会いに行くはずだった。だから・・・そういいたかった。
「でも、なんだ?」

朝、すれ違ったときよりも冷たく、鋭い視線が、僕を刺す。

「い、いいえ。なんでもありません。」
「じゃ、来てくれるんだな。」
ここで、逃げ出すとか、拒否するとか、そういう反応が出来なかったのは、
どうしてか・・・僕は今でも分からない。
「はい・・・行きます・・・」
でも、あたしの胸はその瞬間、どきどき鳴り始めていた。

今まで、2ヶ月近く忘れていた、「パーティ」での様々な体験が頭の中を
駆け巡っていた。

初めて二本の肉棒を同時に・・・左手でしごいて口でしゃぶったこと。
バックで突かれる自分の顔を大画面で同時に見せられたこと。
明日香ちゃんと真優のレズ行為のあまりの美しさと淫靡さに、
つい自然と自分のアソコに指が伸びたこと。

足から崩れ落ちるようにその場にへたり込んだ。
「あゆこ、だいじょうぶ?」
遅れてその場にやってきた真優が、玄関に座り込む僕にそんな声をかけた。

「だいじょうぶ。だいじょうぶだから・・・ひっく。」
僕の目からは涙が溢れ出していた。

ごめんなさい。ちょっと寝れなくて疲れたから今日は帰ります。また明日ね。

あたしはそんな文面のメールを前田くんに送って、
先輩の運転する車に乗り込んだ。
719hiroshi:2007/01/03(水) 23:19:30 ID:gH5Cgb56
とんでもないウソをついてしまった。
あたしを心配するメールが返ってきて、それを見た瞬間、
自分の罪の大きさに心がつぶれそうだった。

車に乗ると、不思議と涙は止まった。
自分の運命に気づいていたのか。それとも、泣いてもどうにもならないことを知っていたのか、
今となっては思い出せないけれど、とにかく、前田くんのことは
考えないようにしていた。
真優と中野先輩は何か話していたけれど、僕は放心状態だった。

僕は、きっと心の前面では悲しみながらも、
奥底で・・・平穏で甘い、前田くんとの日々を、恐ろしく淫猥な方法で
壊されることを望んでいたのだと思う。

先輩によって女の子の体を与えられ、セックスするために生まれ変わった僕が
普通に恋人を作って、普通の女子大生として生きていた。
そのこと自体が罪だったのだろうか・・・

吸い込まれるように、あの日、一度家に帰った僕の運命は、
最初から決まっていたものだし、変えようとも望んでいなかった。

「パーティ」の会場には、見たことの無い人も、見たことのある人もいた。
明日香ちゃんも、奥田くんもいた。ぱっと見たところ、市川くんはいなかった。

「ねえ、しゅん、まだ始めないの?」
着いてすぐに明日香ちゃんが先輩に聞いた。
「いや、もうすぐ後二人来る。それで全員だからもう少し待とう。」
「急なのによくこれだけ集めたねぇ。みんな好きねぇ。」

急・・・急にみんなが呼び出されたのか・・・
やっぱり、今朝のことが何か関係あるんだ・・・
「こんにちは、はじめまして、あたしはみゆき。あなたは?」
「あっ・・・あたしは、あゆこです。はじめまして・・・」
そばにいたギャル系の女の子が声をかけてきた。

はっ、とした。今朝、先輩と一緒にいた女の子だ・・・
「あたしは、4月に初めてAVでたんだけど、あゆこちゃんはまだなんだって?」
「は、はい。あたしはまだ・・・」

おっかなびっくりの会話をしていると、誰かがやってきた。
「お、来たな。それじゃ、はじめるぞ。」
部屋に入ってきたのは市川くん・・・サッカー部の先輩で、僕の正体は知らない
市川くんだった。
720hiroshi:2007/01/03(水) 23:20:04 ID:gH5Cgb56
「さぁ、はじめよう。今日は、一人初めて参加するやつがいる。」
あぁ、そうなんだ・・・初めての人がいるんだ。
だれだろう・・・あの人かな?それとも・・・

「まだ、ドアの向こうにいるんだ。ちなみに、まだ童貞だそうだ。
 お姉さんたちが優しく筆おろししてあげてくれ。」
えっ?
いやな予感がしたのはこのときだった。

もし、今日の「パーティ」が今朝、僕とすれ違ったことで
なにか、お仕置きのような意味を持っているのなら・・・
僕にとっていやな相手が・・・ドアの向こうにいるの?

直感が警告したよりも、展開はずっと残酷だった。
「彼には、今日、女の子全員とセックスしてもらう。でも、最初は・・・」
先輩が僕の方をみた。
「あゆこ。お前が相手をしろ。」
どきっとした。

「あ、あたしが?ど、どうしてですか?」
「AV女優相手じゃいきなり刺激が強すぎるかもしれないからな。」
「・・・」
「いいか?」
「は・・・はい。分かりました。」
僕は覚悟を決めて部屋の中心にあるベッドへと向かった。

たいていのことでは驚かない。そうタカをくくっていた。
一番、最悪の展開は、ドアの向こうにいるのが前田くんということだったから、
童貞だというだけで、そうではないと分かっただけでも
それ以外のことなど、もう、どうでもいいように思えた。

「さぁ、孝、入るんだ。」

!うそ!僕は一度落ち着いた心臓が一瞬にして破裂するほど驚いた。
そして、次の瞬間、ドアを開けて入ってくるのが、僕の想像と違う人間であることを
心から願った。

しかし、その望みは1秒もたなかった・・・
「そん・・・な・・・」
目の前に立っていたのは、亮の2つ年下の弟、孝だった。
高校の制服のまま、このパーティに現れた。

「えっ?高校生なの?」
みゆきさんが驚いたように大きな声でたずねた。
「あぁ。俺たちの後輩でな。」
「でも、何年生?」
「えっと、3年生です。」
僕が信じられないという目つきで見守る中、孝がはじめて口を開いた。
721hiroshi:2007/01/03(水) 23:20:35 ID:gH5Cgb56
「まあ、そこらへんはいろいろあってね。こいつは進学先が決まったらしいから、東京に遊びに来てるんだ。それで・・・」
僕の頭の中では、最後に孝を目にしたときのことが思い出されていた。
そう、亮の・・・僕自身の葬式で、僕を「視線で犯して」いたのが最後だった・・・

ずっと、弟だった男を、理性ではいけないと分かっていても、
僕の本能は、そういう、いやらしい目で見ていた。

「あゆこ!」
その時、葬式で、視線で犯されていたときのことを思い出していた僕を先輩の呼ぶ声が
現実に引き戻した。

「ぼうっとするな。お前がこれからこいつの童貞を奪うんだ。」
先輩は僕の顔を見ると、にやりと笑った。
「わかってるな。優しくしてやれ。」

従わないわけにはいかない。
僕は、運命を呪うしかなかった。他にどうしようもなかった。
拒否しなかったのは、セックスしたくないわけじゃなかったからでもあった。
前田くんという、ラブラブな彼氏がいながら、
あのとき、いやらしい視線の交換だけで、感じてしまった・・・僕を感じさせた
この男と・・・しかも自分の弟だったこの男との、
セックスに興味が無いわけじゃなかった・・・

女というものが、そういう生き物なのか、それとも僕自身が作られたメスだからなのか
そんなことは誰にも分からない。
とにかく、ベッドの真ん中で、服を着たまま待つ孝のところへ
ひざで歩いて向かう一歩一歩は、屈辱だけじゃなくて、
童貞を「奪う」ことへの、彼氏じゃない男とセックスすることへの
そして、禁断の一歩を踏み出してしまうことへの・・・
いろんな、淫猥などきどきを感じながらのものだった。

「孝・・・くん。あたしは、あゆこ・・・よろしく。」
「よ、よろしくお願いします。」
くすっ、と笑ってしまった。妙に緊張している姿がかわいかった。

必死に足を閉じて隠そうとしても、もう肉棒はぎんぎんに反り返っているのが
黒い制服のパンツの上からでも分かった。
「ねぇ、あたしなんかでいい?他のお姉さんの方が・・・」
「そ、そんなことないです。」
「でも、あそこにいるのなんか、ほら・・・」
真優のいるほうをちらっとみる。

「あ、あゆこさんがとってもかわいいと思います。」
僕のささやかな抵抗は、その一言で幕を閉じた。
孝が、この期に及んで、僕に恥をかかせようが、なんだろうが、
大人気AV女優の「安藤しずか」である真優や「立花みどり」である明日香ちゃんを
選んでくれないかとかすかな期待をした。
722hiroshi:2007/01/03(水) 23:21:25 ID:gH5Cgb56
「そう。それじゃ、楽にしてね。」
観念した僕は、四つんばいのまま、仰向けに寝転がって両肘を突いて上半身だけ起きている孝の股間に左手を伸ばす。
「あぁぁ。」
かるく孝の固くなった肉棒に手がふれると、かすかな、低いあえぎ声が僕の耳に届く。

「もう、かたくなってる・・・あけていい?」
チャックに手をかけて、首をかしげてそうたずねる。
孝は首を軽く縦に振る。
緊張しっぱなしの硬い表情が、なんともかわいい。

「無理しないでね。出そうだったら言って。」
僕はそういって、トランクスの上から肉棒を触る。
・・・見覚えのあるトランクスだった。よく似た柄のを、僕も持っていたから、
何度か間違えてはいた記憶がある。

「う・・・」
孝は、硬い表情のまま感じている。
僕は、パンツのままではうまく手こきも、しゃぶることも出来ないと思って、
孝のベルトをはずして、トランクスごと脱がせた。
徐々に現れてくる、孝の・・・弟のおちんちんを目の前に、
心の大部分を覆っていた、「いけないこと」をしているという罪の意識が
どんどん片隅に追いやられていくのを感じていた。

「いやっ・・・なに?」
その作業に夢中になっていた僕の下半身にも、誰かが手を伸ばした。
見ると、奥田くんが、僕のスカートとパンティを器用に脱がせていた。
「気にしないで。続けて。」
そういわれて、僕は弟の肉棒に再び集中する。

「しゃぶっていい?」
ふたたびうなずく孝。固く、大きくなったものをみて、僕の目は自然と潤む。

「うぅん・・・」
僕の下半身からは、パンティも両足から抜けて、奥田くんにされるがままに、
お尻を突き出すように高くしていた。気にせずに孝の肉棒を口に含む。
・・・これからこのおちんちんを入れるんだ・・・

不思議な気持ちだった。自分が亮だったことは、もう、遠い過去のようであり、
わずか4ヶ月しかたっていないことでもあった。
18年間、兄弟として生きてきた孝の肉棒をしゃぶっていることが、
自分が、いまや亮ではなく、あゆこであること・・・
亮とは全然違う女の子になってしまったことの証明であるように思えた。
723hiroshi:2007/01/03(水) 23:22:00 ID:gH5Cgb56
このフェラチオで、僕は完全に、ひとりの「あゆこ」になるんだ・・・
高鳴る心臓が頭を沸騰させて、思考を鈍くする。
まるで、淫乱な自分の存在を自分自身に説得するように、舌を裏すじに這わせて、
口を上下に動かした。

「うぅん・・・」
低いあえぎ声に反応するように、僕は上目遣いで孝を見る。
感じてくれている顔がうれしかった。単純にうれしかった。

その孝の目が僕の遥かむこうに焦点を移したことに気がついた。
「孝、どうだ、これがこれからお前が初めてセックスする、おまんこだ。」
みんながざわつく。
僕は、とっさに口を肉棒からはなして、後ろを向いた。
僕の、アソコが・・・モニターに大写しになっていた。

そこには、たしかに・・・僕のアソコの花びらが大写しになっている。
毎日、前田くんに愛され、舐められ、そして前田君の肉棒を飽きることなく受け入れていた、秘唇があった・・・
・・・
初めて、この部屋に来て、孝との行為を始めてから、初めて前田くんのことを思い出して
激しく心のどこかが痛んだ。

「あゆこちゃん、どうしたの。」
明日香ちゃんがそういって、行為を中断した僕に再開をせかす。
「は、はい・・・」
僕はすべてを・・・前田くんのことを、吹っ切るように首を横に一振り半してから、
再び、孝のアソコに目をやって、彼の目を見ながら口に含む。

何を考えているのか、自分でも分からない。
こんないけないことをしてるのは、僕じゃない、あゆこだ・・・
あゆこは、あたしのことだ・・・
あゆこは・・・前田くんの彼女なのに・・・浮気している。
他の男をこうやってしゃぶっている。
いや、あゆこは僕じゃない・・・僕は・・・
ループしていく頭の中。
「あぁっ、きもちいい!」
目を合わせていた孝が首から上をのけぞらせる。
そのしぐさがかわいくて、セクシーで、僕は別の次元でどきっとする。

体は敏感に反応する。
男をしゃぶっているだけでも、いやらしいことをカラダが勝手に考えているようだった。
下向きになっている乳首はそれでも、ぴんとたち、乳房がぷくっとふくれていくのがわかるし、

そこからは熱いジュースがふとももをつたっていく。
「わぁ、もうぐちょぐちょだね。」
明日香ちゃんがそう言って、僕をいじめる。

おとなしい、優等生だったいわゆる「委員長タイプ」の明日香ちゃんは東京に来て、
この部屋に出入りするようになって、
AV女優としてデビューして、
切ないくらいにすっかり変わってしまった。
724hiroshi:2007/01/03(水) 23:23:06 ID:gH5Cgb56
いや、本当の明日香ちゃんをいったい僕がどれだけ知っていたというのか・・・
真優だって、AV女優になれるような女なんてかけらもおもっていなかった。

自分自身のことだって・・・
どこまでいやらしくて、どこまで淫乱なのか自分でも計り知れない。

「あふぅ・・・ん」
僕は口の中で自分が気持ちよくなるように肉棒を転がして、手は袋の部分で遊びだす。
淫乱な自分を誰かのせいにするように、目を閉じる。
「ああぁ!すごい!」
のけぞっていた孝の上半身が完全に崩れて、半身になって耐えている。

激しすぎる官能から逃げるように少し上に体を動かす。
淫乱な僕はそんな孝を逃がさない。
「すごい!ぁゆこ・・・さん!」

「もう、だめ?」
孝から、叫ぶように「あゆこさん」と呼ばれて、僕は、はっとわれに戻る。
この、弟だった男の目には、僕は一人の、綺麗でエッチなお姉さんに過ぎない。
だったら、僕も迷うことなんて無いのだ。

どうしてそんな結論になったのか分からないけれど、楽しもうと決めた。

「どうする?一回出しちゃう?それとも・・・」
「あぁ・・・入れたい・・・あゆこさん、入れたいよ。」

素直な孝の瞳に、吸い込まれそうだった。
「そ、それじゃ、このままおとなしくしててね。」

僕は、誰かが差し出したコンドームを受け取ると、孝の肉棒にそれを着せた。
先走った汁があふれ出ている。下手に刺激するともういってしまいそうだった。
刺激しないように、ゆっくりと。

二つ年下の弟・・・小さい頃、うまく幼稚園の制服が着れない孝に
スモッグを着せてあげたことを
不意に思い出した。

そして、孝の兄だった「亮」が頭の中に戻ってくる。
一瞬、動きが止まる。
「おい、手が止まってるぞ。」
本当に一瞬だったのに、中野先輩はそれを見逃してくれない。

「う・・・うん。じゃあ・・・このまましずかにしててね。」
僕は、孝にまたがって、ゴムのかぶった肉棒を握ると、
しゃがむようにして、それを自分の中に入れる。

「あん・・・」
孝の肉棒が・・・ゴム越しとはいえ、僕の中に入ってくるのを感じる。
「すごい・・・あったかい・・・」
725hiroshi
孝はそう、嘆息の声をあげながら見つめている。
「ふぅ・・・ん」
僕は、腰を深く沈めて、孝の肉棒をほとんど全て自分の中に収めると
首を横に一振りして、右手で、顔にかかった髪をかきあげた。
「はいった・・・動くよ・・・いい?」
僕の中で、孝のアソコが少し大きくなったのが分かる。
入れ始めたときから・・・いや、しゃぶっているときから気づいていたことがある。

このおちんちんは、きっと、気持ちいい。
具体的には、ともかくとして、形がよくて、そして、大きくなった状態でも、
呼吸するように、膨らんだり、戻ったりするようだった。

「は・・・い」
孝の返事を待ちかねた僕は、すぐ腰を上下に動かし始めた。
「あぁん・・・うぅん、あん」
自分が、自分でなくなっていくような感覚だった。

「きもちいい、あぁん、あん」
僕は、すっかり陶酔していた。

「あぁん・・・ふぅ・・・ん」
腰を上下に、リズミカルに動かす。
僕はもう、兄でもなんでもない自分を感じていた。
セックスが始まると、一匹のメスになってしまう自分がいた。

「あぁ・・・きもちいい」
低い声でうなるような声をあげているだけの孝の上で
僕は、どこかにある兄の面目をかなぐり捨てるように
高く、上ずった声を上げ、よがり狂う。

「あは・・・あぁん、ぁん!」
すそして、彼氏の・・・前田くんのこともかなぐり捨てるように

「あぁん・・・いい、よぉ!」
でも、そんなこと関係なしに、気持ちよかった。
孝が腰を自分から使い始めた

「ちょ・・・そんな、あぁん」
僕は、増幅される快感を頭の中で処理しきれなくなっていく。
「あぁん・・・あぁん!」
前のめりに倒れて、孝と抱き合う。
「たかしぃ・・・きもちいい」
背の高い孝の胸に頭をつけて・・・本能をあらわにする。

「あぁん!」
次の瞬間、僕は後ろに反り返って、自然に正常位の形になった。

「たかし・・・くん、すごい、きもちいい。」
初めてとは思えない。
孝の圧倒的なパワーと、それと・・・相性の良さが、僕の淫乱に火をつけた。