GJです!やっぱりラブラブはいいよな!安心して読める!
誰もいないのかな?とりあえず保守。
いるよ〜。
保守
38 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 20:48:40 ID:0ZvoIHEh
なんか、一気に人がいなくなっちゃったねえ。
どうしたんだろ。
夏休みが終わったからだよ。
書人さんに素朴な疑問ですが、保管庫への収納はしないのですか?
スレ11のオーシ×リタとかかなり好きだっただけに気になるのですが…。
41 :
書人:2006/09/04(月) 16:52:23 ID:xTWApXvd
いつも御読み頂き感謝。投下に参りました。
>>40さん
旧スレのSSは、保管庫への収蔵依頼を出しています。
が、保管庫の管理人様がお忙しいらしく、なかなか収蔵ができないようです。
時々保管庫を見に行ってますので、収蔵を確認できたらご連絡しますね。
以下、御品書きです。
カプはクレパス、前提恋人。
いつも不幸な彼のための、クレイ視点のお話です。
「いったぁ!!!」
パステルの泣き声交じりの悲鳴。
耳元で空気をつんざくように叫ばれ、金属音のようなきーんという耳鳴りに脳天を直撃される。
めまいを感じながらも、とりあえず彼女を気遣う。
「え、ご、ごめんっ」
「痛いよぅ……」
涙目のパステル。……泣かれちゃ、仕方ないよなあ。
俺は、パステルの秘部に第2関節まで入れていた指をそろそろと引き抜き、頬にキスした。
つい漏れる、小さな溜息。
「いいよ、またにしようか」
「……ごめんね……」
目尻にこぼれおちそうな涙を浮かべたパステルは、申し訳なさそうにつぶやいた。
俺はしっかり元気に勃ち上がった自分自身を、半笑いしながらしまいこむ。
これでええと……もう3度目の断念。
思わずカウントしてしまいながら、シーツにくるまったままのパステルの頭をやさしく撫でた。
……俺が下手なのかな?
そう考えると、ずーんと落ち込み一直線。
勉強が足りないのかテクニック不足なのか、はたまた処女とはそういうもんなのか。
かといって、泣いてるパステルに無理強いなんてしたくないし。
でも俺だって経験がないわけで……こんな調子じゃ、いつになったらきちんとできるのか見当もつかないじゃないか。
ひとり悶々と考えながらみすず旅館の廊下を歩く。
はあぁっ、と何度目かになるため息をついた瞬間、がくん、と体がバランスを崩して傾いだ。
バキバキバキッ!!
「うわぁっ!」
……またやっちまった。
みすず旅館のボロさは半端じゃない。あちこち痛んだ床は、気をつけて足を運ばなければ踏み抜く恐れがある。
そんな事は重々承知していたはずなのに。
膝まで片足を床に埋めた状態で、俺はがっくりと首をうなだれた。
1階にもかろうじて天井なんてものがあるから、足の付け根まで嵌まるという最悪の事態は避けられたが、あまりみっともいい格好ではない。
己の不注意さを呪いながらそろそろと足を引き上げると、ちょうどドアを開けて出てきたキットンと目が合った。
「クレイ……もしかしてまたですか?」
「……また、って言わないでくれ」
どんなに注意して歩いても、1週間に1度は確実に床板を踏み抜いている。
なぜだろう……他の連中は、いまだかつて一度も踏み抜いたことがないのに。
自嘲的な笑いを残して階下へ下りようとした俺の背中を、いつの間にか近付いてきたキットンが、ぽんと叩いた。
この上なく慈悲深い微笑み。だがな、お前の顔だと……正直かなり不気味なんだけど。
「……何だ?」
「いえ、では」
ぽかんとして立ち尽くす俺を残し、キットンはまた部屋の中へ消えた。
何だ? 俺は狐につままれたような気分で階段を下りた。
今度は踏み抜かないよう、踏み外さないよう、細心の注意を払いながら。
そしてそれは、翌日の朝。
みすず旅館の食堂で、簡単な朝食をとった後のことだった。
食事が終わっても席を立たず、思い思いにくつろいで他愛のない無駄話をしていた俺達。
隣のトラップと次回のクエストについて話していた俺に、キットンがテーブルの向かい側から声をかけた。
「クレイ、ちょっといいですか?」
半分ほどコーヒーの残った、白いマグカップを持ったまま向き直る。
「なんだ? キットン」
彼は肌身離さない自分のカバンをごそごそと探り、何かを取り出した。
テーブルにカタンと置かれたのは、透明な小瓶。中には水のような液体が入っている。
「これ、飲んでみてください」
「……なんだよ、それ」
「クレイのために調合したんです」
俺のためにだって? 首を傾げる俺。
傍らのトラップが、ひょいと小瓶を取り上げてためつすがめつ眺め、ニヤニヤと笑いながら言った。
「あっやしー……キットン、またおめえクレイを実験台にしようってのかぁ?」
「何言ってるんですか、実験台とは失礼なっ!」
唾を飛ばして抗議するキットン。
トラップはそれを嫌そうに避けながら、興味津々、という表情で覗き込んでいたパステルに小瓶を渡した。
真ん丸に見開かれた、はしばみ色の瞳。
「何の薬なの? これ」
「幸せになれる薬です」
重々しく答えるキットンに、片腹痛いと言いたそうなトラップが吐き捨てた。
「けっ、この筋金入りに不幸なクレイが、そうそう幸せになれるもんかよ。不幸の戦士の二つ名は伊達じゃねえっつーの」
――トラップ。お前のその言葉は、俺の全人格を見事に否定してないだろうか。
「あの俺……別にそこまで不幸なつもりはないんだけど」
一斉に俺を見る一同。
その目には痛々しいような哀れむような、なんとも微妙な色が浮かんでいる。
代表するように、キットンが呆れて口を開いた。
「何言ってるんですか、クレイ。あなた自覚がなさすぎです。自分がどれくらい不幸か知ってますか?」
「どれくらいって、その……」
「笑い病にはなるわオームにはされるわ怪我はするわ穴には落ちるわお金は落とすわ忘れられるわ見捨てられるわ蛙には抱きつくわ牢には入るわ」
呪いの呪文を聞かされているかのような、果てなく続く不幸の羅列。
「もういいから、キットン。で、でさ。この薬どう効くの?」
口元をひくつかせて固まっていると、パステルが言いにくそうにそれを制し、強引に話の流れを変えた。
パステルの当然といえば当然な質問に、よくぞ聞いてくれましたと深く頷くキットン。
「誰しも深層心理に、理想の幸せという願望を持っています。クレイにもありますよね?」
……俺の幸せ。それって一体なんだろう。
大金? いやそんなものは関係ないな。手に入っても転んでドブに流したりすぐ騙し取られそうだし。
立派なアーマー? 違うな。防御力だけならこの竹アーマーが+1だし……はあぁ。
トラップが揉め事を起こさないでくれること。おぉ、これは大きいかもしれない。でも、俺の不幸の要因ってそれだけじゃないよな。
――そうだ。
皆が、リーダーとしての俺に協力してくれて、日々の生活やクエストがスムーズに進めば、多分それが幸せって呼べるんじゃないんだろうか。
普通の人の普通の生活が送れたら、俺はもうそれだけで十分幸せ……だよな。きっと。
「うん、あるよ。あると思う」
「でしょう? しかしクレイの場合、どんな願いがあっても必ず頓挫してるはずです。いえ、してます」
言い切るなよ、キットン。……そのとおりだけど。
「クエストに出れば途中離脱、アーマーを買おうとすれば高すぎたり、放棄したはずの竹アーマーが+1になって返ってきたり。もはや本人の努力で幸せになるなんて、無理な領域なわけですよ。そう思いませんか!?」
キットンの力説に、深く頷く、俺以外の一同。
わかってんのかわかってないのか、ルーミィとシロまで神妙な顔で頷いている。
「もはやクレイの不幸は常人のレベルを超えています。それを、我々の手でなんとかしてあげられないかと」
なんか色々ひっかかる部分もあった気がするが、俺のことを心配した故の言葉として、ありがたく考えておこう。
「そこで、この薬です! これを飲むことによって、その潜在意識を周囲の人間が感じ取り、その実行に協力してくれるという画期的な効能が発揮されるんですよ!」
ボサボサの前髪の間から目をキラキラさせ、一気に説明したキットン。
途中からあまり興味なさそうに、ずびずびと汚い音を立ててコーヒーを啜っていたトラップが、がばっと顔を上げた。
「てぇことは。クレイが新しいアーマーさえありゃ幸せだって思ってたら、俺達皆がそれに協力するってことかよ?」
「そうなりますね。彼の為に、彼の希望を叶えるお手伝いをしたくなるんです。ただし我々のできる範囲のみですよ。例えば少しずつでもお金を稼いでくるとか、店頭で値切り交渉をするとか」
「それなら俺が飲む! おいパステル俺によこせ!」
自分に飛び掛ってきたトラップから、まだ小瓶を持っていたパステルが焦って逃げ惑う。
「やあよっ! トラップの願いなんて、お金欲しいしかないんだからっ!」
「そうですよ! あなたの欲望を満たすために調合したわけではないんですっ! そもそも飲んだ人のカルマが高くなければ、誰も協力しないんですってば!」
「うるせー、いいから貸せ!!」
ダブルで怒鳴るパステルとキットンが器用に小瓶を投げてリレーし、それは最終的に俺の手へと放られた。
慌てて腰をうかせ、両手で受け止める。
追いすがるトラップをかわして後ろ手に隠すと、ようやく奴はあきらめたらしく、俺を睨みながら椅子に座りなおした。
「ちっ。しゃーねーな」
「おくすりかぁ? くりぇー、どっか痛いんかぁ?」
開け放した勝手口から聞こえるルーミィの声。
勝手口のすぐ外に置かれた木製テーブルには、ノルとルーミィとシロが座っている。
ノルは、穏やかに微笑みながらルーミィの小さな頭を撫でた。
「クレイ、幸せになれる、薬だって」
「しやあせ?」
「薬? クレイしゃん病気デシか? ボクの血飲んでみるデシか?」
シロ、ありがとう。気持ちは嬉しい。大変嬉しい。
でもさ、きっとドラゴンの血で治る部類のもんじゃないと思うんだよ。こればっかりは。
苦笑いしながら、俺は小瓶をしげしげと眺めた。
無色透明の液体が瓶の中で揺れ、朝の柔らかい光に微かにきらめいている。
キットンがあたかも聖職者のように、おごそかに言った。
「どうぞ、クレイ。飲んで、あなたが本当に必要としていることを教えてください」
……なんかもう、いいや。毒じゃあるまい。飲んでしまえ。
俺は深く考えるのをやめ、蓋を開けると目を閉じ、それを一気に喉に流し込んだ。
ひんやりした液体が喉から胃へと落ちていく感触。
どことなくぴりぴりとした後味を味わいながら、ゆっくりと瞼を開ける。
固唾をのんで見守る一同。
その時だった。
台所の空気が一変したような……気がした。
がた!
パステルが椅子を蹴り飛ばすようにして立ち上がった。続いてトラップも。
「ぱ、パステル? トラップ?」
彼らは慌てて叫ぶ俺には目もくれず、揃って台所から駆け出して行った。
いったいどうしたっていうんだ?
わけもわからず目を白黒させていると、キットンがカバンの中から次々と小瓶を取り出してテーブルに並べながら、信じられないことを言った。
「このピンクのラベルが興奮剤、白いラベルが催淫剤ですから。そうそう、これも渡しておきましょう。このチューブは潤滑用ですからね」
「はあ!? なんに使うんだよ、そんなの」
「全部パステルに使うに決まってるでしょう?」
さも当然と言いたそうな顔で、あっさりさっぱり言い切ったキットンは、得々と取り出した薬を説明する。
そもそも、どうしてそんなものカバンに入ってるんだ?
「最初に興奮剤と催淫剤飲ませて下さいね。間違ってもクレイ、あなたが自分で飲まないように! 早漏になっても知りませんよ。あ、ちなみに潤滑用クリームは舐めても大丈夫ですから」
「いや、あのさあ……なんで興奮剤だのなんだのをパステルに使えって言うんだ?」
「それであなたは幸せになれるんでしょう?」
「へ!?」
キットンは背伸びして、俺の両肩にがしっと手を置いた。
「私にできるのはこれくらいです。どうか頑張ってパステルと完遂して下さい」
「か……完遂……」
我知らずどもる俺に、勝手口の外から声をかけたのはノル。
「これから明日の朝まで、ルーミィとシロ、預かるから」
「預かる……って?」
どういうことなんだと聞こうとした俺に、ノルはにっこりと笑った。
「頑張れ、クレイ」
何をだ。何を頑張るんだよ、ノル。
頭が真っ白だ。
もしかして俺の希望って……パステルと、その……ちゃんとエッチしたいってことだったのか?
自分も知らない自分の深層心理を、こんな形で暴かれた、ってことなのか?
情けなさと羞恥に頭を抱える俺に向かって、チャッチャッチャと爪の音をたててシロが走ってきた。
俺の前まで来ると二本足で立ち上がり、咥えていた花を差し出してみせる。
「パステルおねーしゃんにあげてくださいデシ」
「……ありがとう。気を使わせてすまない、シロ」
そしてとどめに、にこにこしながらルーミィが。
「くりぇー、ぱーるぅと仲良しするんだおう! 頑張るんだおう!」
「……ありがとう、ルーミィ」
意味わかってるのか、ルーミィ。彼女流の激励に半笑いで答える俺。
ルーミィは満足そうに笑い、とてとてとノルの元へと走って戻った。
あまりの脱力感に椅子の背にぐったりともたれかかり、深くため息をついた。
ふと視線を感じて振り向くと、そこにはパステルを横抱きにして、仁王立ちしているトラップがいた。
「どうしたんだよ、一体お前ら……!?」
言いかけて言葉を失う。
トラップに抱き上げられた状態のパステルが着ていたのは、いやまとっていたのは、バスタオル一枚。
「ぱぱパステル、なんて格好してるんだっ!?」
泡を食って立ち上がりかけ、ついでに椅子をひっくり返してうろたえる俺。
近付いてきたトラップは、腕に抱えたパステルをぐいぐいと押し付けてくる。
反射的に彼女を受け取ると腕にずっしりかかる重み。ニヤリと笑ったトラップ。
「おめえにやる。やりたくねえのは山々だが」
……いやパステルは一応俺の彼女じゃなかっただろうか……
首をひねる俺に、トラップはにこやかに続けた。
「後、今日の武器屋のバイトは代わってやらあ。10時からだろ?」
「あ、あぁ。ありがとう」
礼を言うしかないじゃないか。この場合。
展開についていけず、もはや完全に思考が停止している俺。
どうすりゃいいんだと腕の中を見やれば、パステルが恥ずかしそうに俯き、小さな声で言った。
「お風呂入って来ちゃった」
「……えっと……うん。わかった」
何がわかったんだろうか。俺。
とりあえずコクコクと頷き、背中に生暖かい視線を感じながら、俺はぎくしゃくと階段に足をかけた。
静かにパステルをベッドの上に降ろすと、俺はベッドの端に腰掛けた。
手を伸ばし、はちみつ色の髪を撫でると、くすぐったそうに笑うパステル。
薬の影響で人格が変わってたりするんだろうかとも思ったが、彼女自身はいつもとまったく変わりないように見える。
「さっきね、クレイが薬飲んだ途端、頭の中にクレイの声が響いたの」
「声が? なんて?」
眉をひそめる俺に、ぺたんと座り込んだパステルは心底楽しそうに笑った。
「いいかげんパステルとやりたい! って聞こえた。けっこう絶叫調だったよぉ」
「…………」
いったい皆の頭の中には、どう聞こえていたのやら。
ルーミィとシロにまで意味が通じてたってことは、もっとわかりやすく噛み砕いて伝わったんだろうか。
……どこまで至れり尽くせりな効果なんだ、あの薬。
恥ずかしいわ情けないわで言葉を見つけられずにいると、パステルが俺の袖をそっと引いた。
「でもね、わたしは嬉しかった。それでクレイが幸せになれると思うんなら、わたしもちょっとくらい我慢しなきゃって思ったんだ」
「パステル……」
俯いて、照れたように微笑むパステル。
その笑顔がなんともいじらしくて、もう細かいことはどうでもいい気分になった。
今、この子が抱きたい。皆のこれだけの協力なら、今度こそ成功しそうな気がするしさ。
腕を伸ばしてぎゅっと抱きしめると、細い体が答えるようにしがみついてくる。
勢いに乗って押し倒そうとした時、ポケットがガチャガチャ音をたてた。あ、そうだ。
「パステル、これ、飲んでみるか?」
一旦体を離し、ポケットの薬瓶を取り出すと、パステルは不思議そうに聞いた。
「なあに? これ」
「キットンがさ、パステルに飲ませてみろって。その……いつもパステルが痛がってるから……これ飲めばましになるんじゃない……かな」
しげしげと薬瓶を眺めていたパステルは、恥ずかしそうに喉の奥でくふふ、と笑った。
「痛くないってことは……気持ちよくなるってことなのかなあ?」
「……そう、だと思うよ」
「わかった。飲んでみるね」
パステルは、キットンが興奮剤と催淫剤と言った怪しげなアンプルを立て続けに飲み干した。
「へえ、これ結構甘いよ」
「どうだ? 気分悪かったりしないか?」
「うん、なんか……顔が火照る感じ」
なんだか心配になって問いかける俺に、パステルはその言葉通り頬を染め、とろんとした目で俺を見上げた。
も、もう効いたらしい……さすがキットンの薬。早いな……
パステルはへろっとこちらにしなだれかかって来、俺の手を取ると自分の胸に押し当てた。
バスタオル越しに触れる、柔らかい胸の感触。
「なっ」
「どきどきしてるよー……」
こっちこそ。心臓が口から飛び出しそうだ。
もう何度も触ったとはいえ、慣れるってものでもない。しかもパステルはいつもぎこちなく耐えてる感じで、快感なんてものとは縁遠そうな表情をしていた。
しかし、今は……俺の手を自分で胸に誘導し、もう片手を俺の股間に伸ばす。
「パ、ステルっ?」
「もう、こんなに元気になってるよお」
「うっ」
思わずビクっとして飛び上がる俺のその部分を、やさしく撫でさする指。
向かい合うようにして座ったまま、俺はパステルのバスタオルに手をかけた。
結び目を引っ張ってほどくと、あらわになる真っ白な肌。
唾を飲み込んでシーツの上に押し倒す。
俺を見上げる潤んだ瞳は、俺が顔を近づけていくにつれ、ゆっくりと閉じていく。
長い睫毛に縁取られた瞼が完全に閉じた時、俺はやわらかな唇に触れていた。
舌を入れてむさぼるようにくちづけると、パステルの熱くて小さな舌が、おずおずと答えた。
深く、奥まで味わうようなキスを交わしながら、俺はパステルの胸に手を伸ばす。
ぷるんとして丸い乳房をくるむように揉むと、ふにふにとした感触が掌全体に広がった。
唇をほどいて、今度はつんと自己主張している乳首に吸い付く。
「あ……ん、クレイ……」
パステルは俺の頼りない愛撫にも、過敏に反応して高い喘ぎをあげてくれる。
両の乳房を掴み寄せ、いっぺんに舌先で転がすようにし、胸全体を唾液まみれにしながら舐め回した。
「や、あ……」
その胸をせわしなく上下させるのは、荒くて甘い呼吸。
俺は、いつにないパステルの様子に胸の奥を熱くしながら、静かに体を起こした。
ほっそりした膝を掴むと、パステルは少し足を強張らせたものの、すぐに力を抜いた。
ぐっと押し開けばそこには、細くてなめらかな茂みに覆われた、ピンク色の唇。
実は、じっくり見るのは初めてなんだが。これまで彼女は恥ずかしがって、シーツを被ったままだったから。
その部分はしっとりと湿っているように見え、確かめようと恐る恐る指を伸ばす。
これまでどんなに愛撫してみても、そこは乾いたままで指の半分も受け付けなかった。
また痛いと泣かれたらどうしようかと不安になりながら、指先でパステルの秘部に触れてみる。
「あんっ」
パステルが顔を背け、腰をくねらせた。その甘い反応。そして。
なんかこれ……濡れてないか?
ねっとりした生暖かい液体が指を濡らす、初めての感触。
半信半疑で指をもう少し差し入れてみると、ちゅぷ、と水気を帯びた微かな音がした。
吸い込まれそうに指を締めつける、絡みつくような襞の感触。
「や、んっ……あ……ぁん」
中へ中へと誘いこむような肉の襞。
自分の太い指を8割方パステルの中におさめてほぐすように動かすと、その動きに合わせてパステルが身をよじる。
中指を抜き差しするように小刻みに動かし、ふと思いついて親指で襞の間を探る。
指の腹が、弾力のあるものに触れた。
「きゃん……っ!」
パステルの跳ねる腰に確信し、その芽を押し潰すようにこねると、とぷっとあふれ出る透明な愛液。
それは、俺の指から手首までを、細く滑るように伝い落ちた。
「あ、だめ、や……やっ」
短い、切れ切れの息遣いで喘ぐパステル。
つい力が入っていたのか、伸ばしていた中指をぐいっと折り曲げてしまった時。
「や……だ、だめええぇ……っ!!」
襞がぎゅっと収縮し、ベッドからパステルの体が半分浮いた状態で硬直した。
細い腰が、ぴくぴく痙攣するように動く。
パステルはそのままがっくりと力を抜き、体をシーツに沈めた。
……まさか、もう……?
呆然としてパステルを眺める。
「パ……ステル? もしかして」
「……なんか、わかんないけど……すっごく気持ちよかったよお……」
とろっと笑ったパステルは、俺の腕をついと引っ張ると、すりすりと頬ずりしながら言った。
「ね、クレイ。……して?」
「え? ……あぁ」
そんなに気持ちよかったのなら、ともう一度足の間に屈みこもうとした俺を、パステルが制した。
すねたように俺を見上げる上目遣い。
「違うよぉ」
「違うって……なにが」
パステルは、眉をひそめた俺のジーンズのファスナー部分にゆっくりと手を伸ばした。
ドキン、と弾む鼓動。……そっちか……
深呼吸してベルトを外し、ファスナーを下ろす。
食い入るように俺自身を見つめているパステルに苦笑しながら、俺は服を全部脱ぎ捨てた。
力なく開いたままの脚の間に体を入れる。
充血したように赤みを帯びたその部分から白いお尻を伝った液体で、シーツに透明な染みができていた。
これならキットンの潤滑クリームも必要ないだろう。
「……いいかい?」
「……うん」
コクンと頷いたパステルの瞳を見つめたまま、俺はあてがった男根をじわじわと押し進めた。
「ん、くっ……んんっ」
のけぞって歯を食いしばるパステル。
きつい。相当にきつい。
しかし、パステルのとろっとろに濡れた肉は、俺自身を襞全体で包み、奥へと引き寄せる。
ほどなく俺のものは、パステルの中へすっぽりと咥え込まれた。
「だい……丈夫かい?」
「んっ。痛い、けど……そうでも、ない……かも」
ちょっとだけ顔をしかめつつも、気丈に笑ってみせるパステル。
俺はその細い体を腕の中に抱き込み、こじるような角度にならないように気をつけて、ゆっくり腰を動かし始めた。
その途端、感じたことがないほどの快感が、股間から脳天を突き抜ける。
男根全体にまとわりつく、熱くぬめった蜜。それは狭いパステルの中で、俺が動けば動くほど滑らかに染み出してくる。
「あ……あぁっ……ぁんんっ……」
はじめは辛そうだったパステルの声は、徐々に熱を帯びて深い呼吸に変わりつつあった。
抱きしめていたやわらかな体を離し、上体を起こす。
パステルの細い両足首を掴んで、背筋を伸ばして腰を突きこむ。
ずぷん……ぬちゃっ……ぬぷ、ずぷ……
肉棒を突き込む時巻き込んだ、パステルの秘部の花びらは、抜く時にはまたその部分が外に押し出され、いやらしげな音をたてた。
「パステル……気持ち……いい?」
「あぁ……う……んっ、すごぉくっ……」
パステルが痛がらないように、荒い動きにならないように気をつけていたんだが、パステルの狭い膣は俺を遠慮なく締め上げる。
俺は快感に引きずられるように、腹筋に力を入れて力強く腰を動かした。
「ぁん、や、そこっ……んっ」
荒い呼吸に合わせて頭を揺するパステル。その扇情的な表情を見つめながら、掴んでいた足首を口元に引き寄せる。
真珠色の爪の並んだ裸足の足先を、そのまま自分の口に入れた。
「え、やあぁんっ」
反射的に縮こまった足の指を舐め、爪の脇や指の股の部分に、舌を這い回らせる。
俺の舌の動きにパステルの腰が跳ね、膝が暴れた。
「ぁあ、はっ……ん……やぁ、クレ……イぃ……っ」
「パス……テル……っ」
俺はパステルの足指を離すと、意識を全て自分自身に集中させ、無我夢中で股間を叩きつけた。
ザワザワと蠢いていた襞が、俺を飲み込むようにギュッと収縮した。もう我慢できない。
「ごめんっ、いくよ……っ!!」
「クレイ、クレイぃぃ……ああぁんっ!!」
一気にのぼりつめて精を吐き出す俺の耳に、パステルの甘い悲鳴が尾を引いた。
( ……だよなぁ )
……どこかで誰かの声が聞こえる。
知らぬ間にうとうと眠ってしまったらしい俺は、現実に引き戻された。
薄ぼんやりした頭で、腕の中のパステルに目をやる。
小さく口を開いた、あどけない寝顔。
そっと手を伸ばしてほつれた細い髪をなでると、パステルは小さく呻いてまぶたを開けた。
「……クレイ?」
「大丈夫? どこか痛くないか?」
俺の問いに、パステルは微笑んで首を振った。
「平気だよ。ねぇ、クレ」
パステルは、俺の名を呼びかけて言葉を切った。
どうしたのかと口を開きかけた俺に、しーっと指を立ててみせる。
そのままで、自分の背後の壁をちょいちょい、と指差すパステル。
( …………ですよ )
( ……あに言ってんでぇ )
キットンと、トラップの話し声だ。
( うまくいったようですねえ )
( あったりめえだろーが。あんだけ手伝ってやったんだかんな )
薄い壁のせいだろうか、隣の部屋のふたりの声がほとんど筒抜けだ。
ということは、今までのパステルの嬌声もなにもかも、全部向こうに聞こえていたということになる。
俺とパステルは同時にそれに思い当たり、揃って顔を赤らめた。
そんな俺たちの気も知らず、壁の向こうから聞こえ続ける、キットンとトラップの会話。
( これでクレイが、少しは幸せを感じてくれればいいんですけどね )
( パステル手に入れておいて、不幸もねーもんだろうが。けっ。それよりキットン、俺にもあれ作ってくれよ )
( 駄目です。あなたのカルマでは、飲んでも無駄です )
( ふん。欠陥品作りやがって )
( なんですと!? トラップあんた、今なんて言いましたかっ!? )
( ぐ……ぐるじい、離せえっ )
思わず揃って吹き出した俺とパステルは、眼まぜして笑った。
俺、少しは……幸せになったと思っていいんじゃないかな。
俺は、パステルを抱きしめる手に力を込めて、少し笑った。
とりあえずは、この腕の中の幸せが逃げないように、こっそり祈っておこう。
-----------------------
完結です。
GJ!
幸せなクレパス!
幸せらぶらぶものでもダークレイプものでも構わないのだが(むしろどっちのパターンも希望とか言ってみる)
一度書人さんの「クレイ×パステル×トラップ」とか「トラップ×パステル×ギア」とか
3P、4Pの多人数プレイなど見てみたい。
気が向いたらで結構ですのでこそっとリクっておきます。
幸せクレパスGJでした
そろそろロリが読みたい
幸せクレパスGJ!&保管庫更新に多方面乙!
56 :
書人:2006/09/11(月) 18:02:33 ID:uO31cM5O
いつもお読み頂き感謝。
保管庫が更新された模様ですので、ご報告にあがりました。
最新の「幸せになろう」編まで、収蔵して頂けました。
>>55 私は収蔵依頼を出してるだけで、更新をしてる訳ではないのです。
SS収蔵は、あの保管庫の管理人様がして下さっています。
>>53 リクありがとうございます。現在作成中です。
ほしゅ
58 :
書人:2006/09/20(水) 14:30:25 ID:2qT0+BoE
こんにちは。いつもお読み頂きありがとうございます。
投下に参りました。
>>53 さんのリクにお答えしてます。
以下御品書きです。
パス×トラ&クレ の、合意3Pです。
雰囲気としては明るく幸せ系。なお、かなり長くなりました。
「ぱーるぅ、いってくるおう!」
「行ってきますデシ」
小さなリュックを背負って、にこにこと手を振るルーミィ。
シロちゃんがその足元で尻尾を振っている。
「気をつけて行くのよ、ルーミィ、シロちゃん。ノル、よろしくね」
「まかせて」
ルーミィを抱っこしたノルは、にっこり笑って答えた。
「ではクレイ、薬屋さんへの連絡、頼みましたよ」
「あぁ、わかった。このメモを渡せばいいんだな?」
「け、そんくれぇ自分で言えよなー」
「トラップ、あーたちょっと黙ってて下さいよ! 私はクレイに頼んでるんですっ!!」
「まあまあキットン、落ち着けって」
いつもの調子で、やいのやいのやってる男たち。
キットンが小さなメモをクレイに渡し、傍から口を挟むトラップを怒鳴りつけながら、なにやら説明している。
あぁそっか、エベリン行きが決まったの、昨夜遅くだもんね。
薬屋さんの今日のバイト、お休みするって言えなかったんだろうな。
わたしがそんなことを考えているうちに、乗合馬車の時間が迫ってきた。
もう一度暫しの別れを惜しんで、にぎやかに馬車乗り場へ向かって歩いていく一同が角を曲がるのを見送ると、ほっとため息。
ちなみに、皆の行き先はエベリン。
昨日の夜クレイが、明日から始まる大きなイベントの入場券をもらって来たんだ。
いつもよく働いてくれるからって、バイト先の武器屋さんの奥さんからのプレゼント。さすがだよね〜。やっぱり彼の誠実さとマダムキラーは健在だと思う。
だけど残念なことに、ちゃんと人数分の券があったのに、行けないメンバーが3人。
まずわたし。言わなくたってだいたいわかるでしょうけどね。
はい、原稿です。締め切り、明日なんだよお……悠長に遊びに行ってる場合じゃない。
そしてトラップ。彼はバイト先が忙しくて、お休みがとれないんだそう。
最後はクレイ。入場券をもらった次の朝、つまり今朝にね。
武器屋さんのご主人が怪我されちゃったと連絡があって、急遽代理で店番をしなきゃならなくて。
もらって来たのは彼なのに行けなくなっちゃうなんて、やっぱり不幸すぎるよ……
そんなわたしたちを他所に、大喜びしたのはルーミィとシロちゃん。
このところ原稿原稿で遊んであげられなくて、すっかりすねちゃってたからね。
ついて行けないのがちょっと心配じゃあるけど、ノルとキットンに任せておけば大丈夫だろうし。
これで原稿も進みそうだし、正直なとこ、ちょっぴり肩の荷が下りた気分のわたし。
そりゃ行きたくないわけじゃないけど、締め切りは待ってくれない。
「あにボーっとしてんだよ」
「え? はい?」
ぼんやりと考えこんでいたわたしに、唐突にトラップが声をかけた。
その後ろでクレイが苦笑している。
さっきまで部屋着だった2人とも、既にでかける用意をしてて……いつの間に着替えてきたんだろう。
「ったく、いつまで突っ立ってるつもりだぁ? 俺らもうバイト行くからな」
馬鹿にしたように笑うトラップ。
そりゃーわたしはいつもボケっとしてますけどね。
そんな呆れたような顔しなくたっていいと思わない?
「パステル、原稿書くんだろ? あんまり無理するなよ」
と、やさしい言葉をかけてくれるクレイ。うーん、実に対照的。
「うん、ありがとう。そうだクレイ、夕食は猪鹿亭で食べるんでしょう? なにかテイクアウトしてきてくれないかなぁ?」
「いいよ。リタに頼んでみる」
「よろしくね」
軽く手を振ってクレイが歩き出し、少し先で待っていたトラップに追いついた。
さっきと同じみすず旅館の門のところで、今度は彼らを同じ姿勢で見送る。
いつまでわたし、ここでお見送りしてるんだか。いいかげん中に入ろう……
さて、原稿頑張らなきゃ!
誰もいなくて静かな今のうちに、できるだけ進めなくっちゃね。
バタン! と大きな音が階下から響いた。
……クレイ達かな。
もう帰って来たの? 早いなぁ。ふと時計に目をやればなんと、もう夕方。しかも窓の外は既に夕暮れ。
ええー! もうそんな時間なの!? わたしそういえば、お昼食べてない!
道理でお腹が空くわけだ。
両腕をあげて、思い切りうーんと伸びをする。と、いきなり扉が開いた。
「あんだよ、いたのか。えれぇ静かだから寝てんのかと思ったぜ」
「んもう! トラップ、ノックくらいしてって言ったでしょ!」
わたしの文句を聞き流したトラップは、片手に持っていたバスケットをどん!と机の端に置く。
「ほれメシだ」
「あれ? クレイはどうしたの?」
「俺じゃー役不足だってぇのか? ふーん、じゃいらねんだな」
意地悪なことを言いながら、置いたばかりのバスケットに手を伸ばすトラップ。
その手をぺしっとはたき、バスケットを抱えて睨みつける。
「んもー、誰もそんなこと言ってないわよ!」
「おいこら、トラップ! 手伝え!」
廊下から、噂の主、クレイの声がした。
椅子ごと振り返ってドアの外を見やると、重そうに大きなダンボールを抱えたクレイが階段を上がってきたところだった。
けっこうな汗をかいて、顔が真っ赤。
体力自慢のクレイがそれだけ重そうにするなんて、そのダンボール、いったい何が入ってるのよ?
「おっ、クレイちゃん、ご苦労さまー」
ニヤニヤ笑うトラップ。
「あのなぁ、ちっとは手伝え! お前いらないのか!?」
「いやいや。クレイちゃんがもらったんだから、大事に持って帰らなきゃじゃーん」
クレイはダンボールを抱えたまま、頭を振ってまとわりつく髪をさばいた。
輝くような黒髪が、汗で濡れた首筋に貼りついて気持ち悪そう。
「ねえ、それなあに?」
「あぁパステル。これさ、武器屋のおかみさんに頂いたんだよ。ビールの詰め合わせだって」
「ビール?」
首を傾げるわたしに、トラップが口を挟んだ。
「チケットあげといて、使えなくしたお詫びだってよ。いいねぇ、そこまで気遣いしてもらえるとはねぇ。さすが無敵のマダムキラー!」
「……うるさい」
「きゃー、クレイちゃん、怒っちゃいやーん」
嬉しそうに笑いつつ、駆け出して行ったトラップ。
隣の男部屋のドアを開ける音がする。
「パステル、ごめんな、邪魔して」
「ううん、いいけど」
「原稿、あんまり根詰めないようにな。じゃ、俺ら隣にいるから」
汗びっしょりの顔でにっこり笑ったクレイは、ダンボールを抱えなおすと部屋を出て行った。
器用に足でドアを閉めて。
……嵐が去った。
これから2人は、あのビールで酒盛りでしょうね。やれやれ。
さて、原稿の続きを書かなきゃ。日中頑張ったから、あとちょっとで仕上がるだろうし。
でもその前にごはんにしようと、わたしはいそいそとバスケットの蓋を開けた。
その時、わたしは随分集中していたんだと思う。
隣で飲んで盛り上がっていただろう2人の声なんて、まったく聞こえてなかったんだから。
耳に聞こえていたのは、自分の動かす鉛筆が原稿用紙の上を滑る音だけ。
だからこそ隣のドアが、蝶番を壊さんばかりに開けられた音に、びくっと心臓が止まりそうになってしまった。
ただ文章をつむぐだけの繭の中から、いきなり現実に引き戻されたわたし。
鉛筆を止めドアを振り向くのと、ドアが勢い良く開いたのは同時だった。
「な……なに?」
そこに立っていたのは、空手の型みたいに、片足を蹴りのポーズにあげたトラップ。
彼の背後には、後をついてきたらしいクレイの姿が見えている。
トラップの足の裏がこっちに向いているということは、恐らくドアを足で蹴り開けたんだろう。なんて乱暴な。
文句を言おうと口を開きかけると、トラップは足を下ろした。
椅子にかけたままのわたしに向かってスタスタ歩いて来、至近距離で立ち止まる。
「……何よ。トラップ、酔ってるの?」
「酔ってねえよ。俺様のどーこがどぉ酔ってるっつーんだよ」
……全部よ、全部。
酔眼朦朧、すっかり据わって三白眼になった目に、舌ったらずな口調。
しかも異様に酒臭くて、トラップが入ってきた途端、部屋中がお酒の臭いで充満してるし。あーもう、この匂いだけでわたしは酔ってしまいかねない。
「用がないんなら出てってよ。わたし、原稿あるんだから」
トラップは華奢な上半身を折り曲げ、手を伸ばしてわたしの顎をつまみ、くいと上向かせた。
わたしの言葉を聞いているのかいないのか、低い声が呟く。
「おめえに聞きてえことがあんだよ」
わたしの顔を覗き込む、薄い茶色の瞳。
お酒のせいか微かに潤んでいて、なんというか……妙に色っぽい。
その瞳が、みるみるうちに近づいてきた。なんなのなんなのーーー!!
「な、ななな……っ」
「こら、トラップ! やめないかっ!!」
どもりつつも、必死に身を引く。
背後に立ち尽くしていたクレイが慌てたように駆け込んできて、トラップを羽交い絞めにしてくれた。ほっ。
酔ってるとはいえ相手はファイターのクレイだもんね。
華奢な盗賊であるところのトラップは、力強い腕で、あっさりとわたしの傍から引き離された。
「うっせえ、離せ!」
「誰が離すか、バカっ!」
喧々囂々と怒鳴りあう2人を、言葉もなく見比べるわたし。もう何がなんだか。
トラップは身を翻すようにしてクレイの腕から逃れると、わたしをビシッと指差した。
「とどのつまりは、こいつが悪りいんだよ!」
は? 怒りをこらえたような表情のクレイが、トラップの腕を引いた。
「やめないか」
「おめえはだあってろ! この鈍いボケ女がいつまでたってもはっきりしねーから、俺たちが迷惑してんだろが!」
えらい剣幕で怒鳴るトラップに首をすくめつつも、その内容は聞き捨てならない。
誰がボケ女よ、誰が。実は当ってるだけに、余計に感じ悪い。
「あのさあ、話が全然見えないんだけど」
「そりゃー見えねえだろうよ。見えねえから鈍いつってんだ」
冷たく言い放つトラップに、わたしは段々腹が立ってきた。
だって、唐突に人の部屋に来たかと思うといきなりボケだの鈍いだの、人をなんだと思ってるわけ?
「単刀直入に聞く。おめえ、今好きな奴いんのか」
「はあ!? なんであんたにそんなこと答える必要があるのよ?」
何が好きな奴よ、ばっかばかしい。
いい加減頭にきてるわたしに、そんなつまんない質問するなんて、いい度胸だ。
思い切りトラップをにらみつけた時、黙っていたクレイが口を開いた。
真剣な鳶色の瞳。ただし顔は、お酒のせいで見事に真っ赤っ赤だけど。
「……いないのかい?」
「え? クレイまで。そんな人……いない……けど」
思わぬ援軍に、わたしは口ごもりつつ答えた。
我が意を得たりといった感じのトラップ。
「じゃあ俺らはどうなんだよ」
「は? 俺らって?」
ぽかんとしているわたしに、トラップは天井を仰いで絶叫した。
「今ここに、俺とクレイ以外の男がいんのか、このバカがぁ!」
「そ、そりゃそうだけどっ。バカとはなによ、バカとは!!」
怒鳴り返すわたしに、トラップががっくりとうなだれて頭を抱えた。
「ちっくしょおおおおお……俺とも、俺様ともあろうものが……なんでこんなボケに……」
そのすぐ背後に立っていたクレイが、トラップの肩をポンと叩く。
同情的な眼差しを見交わす2人。
あのーもしもし? 2人だけで世界作らないでほしいんですけど。
酒臭い息を吐きながら、トラップが赤い髪をゆらりと揺らして顔を上げた。
その、あまりにうらめしそうな顔に思わずひるむ。
「俺とクレイはな、紳士協定結んでたんだ」
紳士協定? 聞きなれない言葉。
「なに、それ」
「おめえの、パステルの意思を第一に、俺たちは自分から動かねえって約束だよ。おめえが選ぶなら、まず俺らどっちかだと思ってたからな。でも」
「自惚れだったのかもしれないけどね」
トラップの言葉をクレイが引き取った。自嘲的な微笑み。
その言葉に、重々しく頷きながら言葉を継ぐトラップ。
「おめえはいつまでたっても、誰も選ぶ気配がねえし。なのに周囲には男が群がりやがって。昨日は花屋に、下心アリアリの花もらってくるしよ」
「あれは売れ残りをくれただけだってば」
「花屋さん、けっこう男前だよな……その前はメッセンジャーのバイトの子に声かけられてたしさ」
「あの子、まだ12歳だよ!?」
「そうそう、あのバカ俺の後輩の癖して……一昨日は村長の息子に言い寄られてたろーが」
「町内清掃のお誘い受けてただけでしょ!?」
「でも直接声かけてたのはパステルだけだよ……しかもギアの影はまだ見え隠れしてるし」
「だろだろ? キスキンの若造にまでコナかけられてたしよ。こんなんじゃ、いつ誰に持ってかれるかわかりゃしねえ。そうなっちまったら、俺らの努力はどうなんだよ!? 必死に自制して動かずにいるっつーのに!」
「…………」
見事に息の合ったコンビネーションで、矢継ぎ早に畳み掛けてくる2人に、わたしはついに言葉を失った。
いえね、この流れでどう言えと? どう答えろと!?
もう駄目。不整脈が出そう。ほとんど言いがかり、思い込み激しすぎとしか思えない。
なんでわたしがそんなに、男の人はべらせてるみたいに言われなきゃいけないのよ?
「……で、わたしにどうしろと」
投げやりに聞くわたしを、トラップがじっと見据えて答えた。
「他に好きな奴がいねえんなら……俺らどっちを選ぶ」
「なんであんたたち2人から選ぶのよ」
「……パステルは、俺たちが嫌いなのか?」
どことなくさみしそうなクレイの言葉。
思わずその表情を振り仰げば、鳶色の瞳が憂いを湛えてわたしを見つめている。
冷静に考えれば、とんでもなく脈絡のない展開だというのに、なぜか胸の奥がぎゅっと痛くなった。
「嫌いだなんて、そんな」
「じゃあ好きなのか?」
「好きだよ、好きだけどそれはパーティの仲間としてであって」
「俺たちはなあ、おめえのことを女として見てんだ。女としてしか見られねんだよ。とにかくどっちか選べ」
「だ、だめだよお……そんなの選べない」
首をブンブン振るわたしに、しかめっ面のトラップと困ったようなクレイは顔を見合わせた。
……困りたいのはこっちだ。
当たり前でしょ!? いくら他に好きな人がいないからって、唐突に告白された挙句どっちか選べ、だなんて無茶苦茶じゃないのよ!
その時、難しい顔をしていたトラップが、ぱあっと笑顔になる。いかにもいいことを思いついた、と言いたげな表情。
「あのよ。ある意味とんでもねえ提案だけど」
これ以上なにがどうとんでもないのよ。
今更何を言われても驚かない。驚くもんか!
「おめえがどっちか選ぶ気になるまで、俺とクレイでおめえを共有するってのはどうだよ」
「は!?」
「それ……いいかもしれないな」
ど、どこまで出鱈目な理論なわけ!?
クレイ、お願いだから嬉しそうな顔しないで。お前頭いいな、ってトラップをほめないで!
トラップは得意げに大きく息を吸い、機関銃のようにまくし立てた。
「おめえは好きな奴はいねえ。言うなれば、俺らが一番候補としちゃ近いだろうが」
「そ、そうなるのかな?」
「しかしだ。おめえがどっちか選ぶ気になるまでっつったら、いつになるかわかりゃしねえ。その間に他の奴に持ってかれねえとも限らん」
「……」
「かといって指咥えて待つなんて、もう俺にもクレイにも無理だ。おめえがうんと言わねえなら」
「……言わないなら?」
妙にシリアスになったトラップに、恐る恐る尋ねる。
「俺たちはパーティを抜ける」
「えええ!? なんでよ、どうしてそんなことで!!」
「俺たちにはさ、そんなことじゃすまないんだよ」
苦笑いするクレイに、頭が真っ白になるわたし。
停止しかける思考で必死に考える。
つ、つまり2人とも私のことを思ってくれてるわけで、でもわたしがどっちかなんて選べない以上、一緒のパーティにいるのは辛い、ってこと……なのかな……
だからって、クレイとトラップがいなくなっちゃうなんて……そんなのイヤだ!
半べそをかいたわたしの頭を、トラップの手がぽんと撫でた。割と大きいけれど、指の長い繊細な手。
「俺たちがいなくなったらイヤか?」
うんうんと無言で頷く。
薄い茶色の瞳が優しく笑い、クレイと目を見交わした。
「じゃ、決まりだな」
「……」
なんとも節操のない話ではあるけど……わたしは少し逡巡して、コクンと頷いた。
ちょっと、いやかなり複雑な気分だけど、彼らがいなくなっちゃうよりはずっといい。
そもそも嫌いじゃないんだし、確かにそうしてるうちに、どちらかを好きになるかもしれないし。
わたし、自分のせいで2人がそんなに苦しんでるなんて知らなかったからね。
トラップの手がもう一度わたしの頭を撫で、彼はゆっくり立ち上がった。
すぐ傍に立ち尽くしていたクレイに向かって口を開いた。
「そんじゃとりあえず。クレイ、口と下とどっちがいいよ」
「は? 口? 下……って」
「最初にキスするか最初に入れるか、だな。これはどっちもウエイトでかいだろ? 同率にしていいと思うぜ」
「な、ちょっと、なんの話よっ!!」
いきなりどうしてそういう話になるわけよ!? わたしは焦って椅子を立ち、2人の間に割って入った。
「俺たちは付き合うわけだろ? 人数が奇数じゃあるけど。付き合うなら体の関係くらいあってもおかしくねえじゃん」
「そそそりゃそうだけど、なんでいきなり! しかもどうして3人でいっぺんにそんなこと!?」
「バーカ。どっちかが先にやったら不公平だろが」
「不公平……」
絶句。
その時、クレイが遠慮がちに口を挟んだ。その顔は、お酒による酔いとは違う種類の赤色になっている。
「あのさ、トラップ。それはまだちょっと」
「ばっかやろ、とりあえずこいつが、俺たちのことを男として見なきゃー意味ねえんだよ。つきあうって言葉どおりに考えてんのか? おめえ。それか、抜け駆けして俺が先にパステル抱いてもいいのかよ」
「そ、それはっ!」
「だろ? わかったらその手離せ。苦しいっつーの」
トラップの言葉に、反射的に彼の胸倉を掴みあげた手を離したクレイ。
「……すまん」
「という訳だ。おめえに聞いてもいいがな。パステル、おめえはどっちがいい? 俺とファーストキスでクレイと最初にヤるのがいいか、その逆か」
「…………」
呆れてものが言えないとはこのことだ。
短い人生ではあるけれど、こんなことを選択する羽目になるとは思わなかったよ、わたし。
もういいや。もう考えるのやめよう。
3人でお付き合いしましょうとなった時点で、わたしの理解の範疇を超えてるんだもの。普通の神経じゃ無理だと思うよ、さすがに……
「……好きにすれば」
わたしの言葉に、トラップは嬉々としてクレイの肩を抱き、あっちを向いて密談を始めた。
はー、とため息をついてベッドに腰掛ける。
実のところわたし、こんなことしてる場合でもないんだけどな。
原稿は……まいっか。あと2枚くらいだし、朝でも間に合うよね。
考えることを放棄して、原稿書きで凝った肩を無心でぐるぐる回していると、2人が同時にこちらを振り向いた。
「おーし、決まりっ。クレイがまず口な」
「はあ」
「クレイはよお、ナニもでけえからよ。おめえ処女だろ? パステルが裂けちまったらまずいもんなあ」
うっ。そんな生々しい説明は結構ですっ。
トラップは律儀にそう決まった理由を話してくれつつ、かちこちに緊張して見えるクレイに手伝わせてもうひとつのベッドを動かし、わたしをどかすと2つのベッドをくっつけた。
狭い部屋の中、こうするとベッドが妙に存在感を主張している。
「さすがにシングルひとつじゃ狭えもんな。これでいいだろ。ほれ、クレイ」
新たにくっつけたベッドの端に座ったトラップは、クレイの腕を引っ張って顎をしゃくった。
よろけて、シーツに片手をつくクレイ。
彼はそのままぎくしゃくと靴を脱ぎ、ベッドの上に胡坐をかいた。
わたしを見つめる、照れたようなやさしい瞳。
「……パステル」
喉にからんだような声が、わたしを呼んだ。その声の低さに、胸がどくっと弾む。
耳の奥で脈打つ鼓動を感じながら、わたしはおずおずとベッドによじ登った。
クレイの傍にぺたんと座り込むと、ぎこちなく伸びてきた手が髪を撫でた。
微かに震えている大きな手が、こわごわと髪を滑り肩に回される。
ピクっと震えたわたしは、悟られないよう小さく息を吐いた。
クレイはトラップの方を一瞬振り向いて頷いてみせると、ゆっくりとわたしを抱き寄せた。
う、まだ少しお酒臭いや。
逞しい腕に抱きしめられ、頬に厚い胸板が触れている。
わたしの耳はちょうど彼の心臓のあたりにくっついていて、早い鼓動が直接耳に伝わってくる感じ。
「パステル……好きだよ」
胸から直接聞くクレイの言葉。いとおしげで、一生懸命な言葉。
わたしを抱きこんでいた腕が少しだけ緩められ、クレイの胸が離れた。
気配に顔を上げると、眩しそうに目を細めたクレイの顔が迫ってきていた。やっぱりクレイって男前だよね……至近距離で見るなんて滅多にないけど、こうして見るとよりそれがわかるなあ……
密かにつまらないことを考えていると、みるみる近付いてきた形のいい唇が、わたしの唇に触れた。
感触を確かめるように、何度も何度もくちづけてくる、意外に柔らかいクレイの唇。
キスって、ギアとのファーストキス以来初めてのわたし。
ぽーっと彼に体を預けていると、唇の間から何かが忍び込んできたのは、熱くてねっとりとした舌。
探るように少しずつ這い回るそれが、わたしの舌にぶつかる。その瞬間、一気にわたしの舌はからめとられ、クレイは吸い上げるようにキスを貪った。
「んんっ!」
強引に舌を割り込ませるクレイに、わたしの口はほとんど全開にされ、溢れた唾液が顎を伝う。
荒い息が繋がった唇からこぼれ、わたしはそのままベッドの上に、どさっと勢い良く押し倒された。
「きゃっ」
弾みで離れた唇。
クレイの顔はわたしの首筋に埋められ、その手が前身ごろのあたりをむんずと掴んだ。
とんでもない力で押さえ込まれて、身動きできない。こ、怖いよっ!
「ちょ、おいっ、クレイ! 落ち着けっ」
その様子に慌てたトラップが、彼の逞しい腕を掴んだ。
揺さぶられ、はっと顔を上げるクレイ。呆然として、目が泳いでる。
「ご……ごめん、俺……頭真っ白になってた」
「ま、おめえも男だったってことだろ、クレイ」
はあ、と軽く息をついたトラップが、肘でクレイをつつき、ニヤっと笑った。
「まあ落ち着いていこーぜ。じゃ、続き続き。俺も混ぜろ」
「あ、ああ」
混ぜろとはまた……なんて言い方。
わたしが内心呆れていると、クレイは血の上った頭を冷やすように頭を振り、前髪をかきあげた。
今度は、そっとわたしのボタンに手をかけたクレイ。
「怖がらせてごめんな、パステル。……いいかい?」
叱られた子供みたいな表情がやけにかわいく見えて、わたしはつと手を伸ばして黒髪を撫でた。
びっくりしたように目をパチパチさせるクレイに、にっこりして頷いてみせる。
クレイは照れたように微笑み、わたしのブラウスのボタンをひとつずつ外した。
下に着ていたブラジャーを外そうとするも、ホックの位置がよくわかってないみたい。
そうだよねえ、クレイがこんなの片手で外したら、人格疑っちゃうよ……
と、横からトラップの手が伸びた。
「貸してみ」
わたしの背中に手を回したトラップは、いとも簡単にホックを外してしまった。さすがは盗賊というべきか、トラップらしいと言うべきか……
トラップはそのままブラジャーをずり上げ、胸があらわにされてしまう。
反射的に隠そうとするもあっさり腕を押さえられ、わたしの胸は男2人の舐めるような視線にさらされた。
「で……けえな、けっこう」
「本当だ……」
あのね、まじまじと観察しないでくれる? さすがに恥ずかしいんだけど。
そもそもそんなことに感動しないでほしい……いくらこれまで貧乳に見えてたとしても。
じと見しているわたしに気付いたのか、先に我に返ったトラップが、照れ笑いをしながら胸に手を伸ばした。
「やんっ」
「うお、やらけー……クレイ、ほれおめえも」
「……本当だ」
左右の乳房をそれぞれに触られ、思わず背中が反ってしまう。
トラップの手はくるむように胸を揉み、親指の先が乳首をつついている。
「気持ちいいのか? もう勃ってきてんぞ、これ」
「ひゃ……や、ぁん」
器用な細い指。繊細で強弱をつけた愛撫に、乳首がつんと固くなっているのがわかる。
同時に、逆の胸はごつくて筋張った大きな手に、ためらいがちに揉みしだかれていて。
左右の胸を違う方法でさわられてるって、こんなに気持ちいいものなんだ……ってわたしの場合、両方同じ方法だろうが、他の人にさわられたことなんてないんだけどね。
我知らず口からこぼれる吐息を、斜めに覆いかぶさってきたトラップの唇が吸い取った。
軽くて滑るようなキスは唇と舌をなぞり、首筋を伝い下りたかと思うと乳首を舐めた。
「ひゃんっ」
ぺちゃぺちゃ唾液の音をたてながら、長く伸ばした舌で胸を舐め回すトラップ。
やっぱり器用なのかな。トラップのひと舐めごとに、快感が全部乳首に集まってく感じ。
「クレイ、ちょっとこっち頼む。おめえじゃ、下ほぐすの無理だろ」
「え、あ、わ……かった」
暗にダメ出しされていることに気付いているのかいないのか、クレイは素直に頷いた。
わたしの足元へと移動したトラップの代わりに、おずおずと胸に舌を這わせてくる。
「はっ……ん……」
これがね。実は意外に気持ちよかったりする。
そりゃあもうぎくしゃくした、お世辞にも滑らかとは言い難い舌の動きなんだけどね。
ゆっくり動かされるクレイの舌は、熱くてぽってりしてて、そのつもりはないんだろうけど焦らされている感じすらする。
もっと動かしてほしいのに……とそこまで思って、わたしはひとり顔を赤らめた。もっとだなんて、わたし結構淫乱なのかも……
胸元のクレイの端整な顔を見直した途端、足の間がじゅん、と疼いた。
「んっ」
え、何だろう、これ。思わず膝をくっつけて腰をくねらせると、いつの間にか足元に屈みこんでいたトラップが、その膝を掴んで両足を押し開いた。
「今おめえ、クレイの愛撫で濡れたんだろ? 染み出してんぜ」
「やぁー……」
濡れる、といういやらしげな響きに、頬にかあっと血が上り、唇を噛んで目をそらす。
そらした先にクレイのはにかんだ笑顔があった。
「本当に? パステル、気持ちいい?」
「……うん」
そんなキラキラした目で聞かれたら、答えなきゃいけないじゃないのよお……
つい頷くわたしに、クレイは嬉しそうに微笑み、胸への愛撫を再開した。と、足の間に今までにない感触が走る。
「きゃ!」
「うへ、もうびしょびしょになってやんの」
クレイの体の先、わたしの開かせた足の間に座ったトラップの指が、わたしの一番敏感な部分に触れていた。
下着がすっかり濡れて、秘部にぴったり張り付いているのが自分でもわかる。
トラップの細い指が、下着の上からその部分をつつくように撫ぜ、その度に奥の方からじわっと何か生暖かい液体が押し出されていく。
「パステル、おめえ随分感じやすいんだなぁ」
「や、やだっ、見ないでよぉー…………」
「バーカ。見ないでどうやってすんだよ。よっと」
わたしの懇願にも耳を貸さず、トラップはその器用な手でわたしの下着をするりと脱がせた。
あまりの恥ずかしさに目をぎゅっと閉じる。
張り付いた下着がその部分から離れる時、なにかねばったものが糸を引いたような気がする。わたし、そんなに……濡れてるのかなあ……?
暫しの沈黙。
胸のあたりにのクレイの重みがないのに気付いて目を開けると、クレイとトラップは、大きく開かされたわたしのその部分を凝視していた。ちょっとちょっとちょっと!!
「も、もうやだっ、何じっと見てるのよ!」
絶叫調に怒鳴りつけたわたしの声に、2人はビクッと反応する。
「あ……いやごめん。初めて見たもんだから」
愛想笑いを浮かべるクレイ。
だからって、だからって無言で観察しなくてもいいじゃないのよ! 顔から火が出そう。
と、黙ったままだったトラップが、おもむろに指を伸ばした。
「ぁんっ!」
くちゅ、という湿った音と共に、彼の細くて長い指は、わたしの中に埋め込まれていた。
そのまま、器用に動く指は襞をかきわけ、膣の中を執拗に擦りあげる。
じゅわ、とまた奥から染み出してくる液体。これって……感じてるから出てくるんだろうか。
どこか冷静なままの頭でそんなことを考えながらも、わたしの体と喉は、実に素直に反応していた。
「んっ……あ、あぁ……」
「クレイ、おめえ、ここさわってみ」
「ええと……ここか?」
トラップが指を動かしながら、もう片方の手でクレイの手を導いた。
「きゃぁんっ!!」
思い切り海老ぞりに跳ねる腰。
クレイが触れたその部分は、トラップの指が納められている部分の、もっと先の襞の中。
痛いほど敏感な芽を、太い指が探るように弄くり、わたしはあられもない声で喘いだ。
「や、やっ、クレ……そこ、やぁっ」
「え、そんなに気持ちいいのか?」
わたしのあまりに過敏な反応に、目を丸くしているクレイ。
「ほれクレイ、指止まってんぞ」
「あ、ああ」
ニヤニヤと笑うトラップに促され、クレイはわたしを気遣うような顔色ながら、またごつい指を動かし始める。
一番感じやすい芽には電流が絶え間なく走り、内壁は激しく擦られて愛液を溢れさせる。
生温かいそれは、お尻を伝ってシーツに染みているんじゃないだろうか。
二箇所を同時に、違う強さと速さで愛撫され、わたしの頭の中は足の間に負けず劣らずぐちゃぐちゃだった。
「ひっ、や……あ、だめ、だめ……っ」
「お! もうイキそうじゃん。これでどうだっ」
トラップの指の動きが早くなり、わたしのその部分がぬちゃ、ぬちゃっと卑猥な音をたてた。それにつられるように、クレイの指に力が込められる。
「や、や、やぁ……あ、ああああっ!!」
2人がふれている部分から、体の中心に向かってゆっくりとよじ登ってきていた快感が、一気に頭まで突き抜けた。
堪え切れなくなって喉の奥から絶叫する。
自分のまわりだけ、音や色といった、五感で感じられるものが無くなったような不思議な感じ。
それから、どれくらいの時間がたったのか。恐らくは数秒か数分なんだろうけど、現実に戻ってくるまでは随分長かったような気がした。
微かに痙攣するまぶたをどうにか開けると、クレイとトラップが片や心配そうに、片や嬉しそうに覗き込んでいた。
「大丈夫か? パステル」
「イッたのかよ? 気持ちよかったかぁ?」
……なんなんでしょうね、この2人の違いは。
薄い膜がかかったようだった視界の中の2人に、とりあえずコクコクと頷いてみせる。
あれ。よく見ると、2人とも手回し良く裸になってる。いつの間に脱いだんだろう?
すぐ傍にいるクレイの裸体が目に映る。
胸板は厚くてよく鍛えられて、あらわになった肩から二の腕のラインがとってもきれい。
滅多に見ることのないお腹はくっきりと腹筋が割れて、その下に……えっと……天に向かって隆々とそそりたつソレが、しっかり自己主張してる。
「あ……のさ、パステル、そうマジマジ見ないでくれよ」
「あ、ごめん」
つい凝視しちゃってたらしい。
だってね、初めて見るその部分はすごく大きくて太くて、こんなの……入るんだろうかと不安になるほどなんだもん。
クレイの言葉に、えへへと笑いながら目をそらした先の、トラップの体が視界に入る。と同時に、
「おいこら見比べんじゃねえ! クレイの方がでけえに決まってんだろうが!」
憮然とした表情のトラップ。あ、いや別に見比べたつもりは……
でもトラップの体だって、細いけど十分逞しいんだよ? そりゃ彼も冒険者。かなり鍛えてるんだろう。
手足も長いし、脱ぐと意外にごついのね、この人。
って、なんかだんだん批評する目になってきた自分がイヤだわ。
「あに百面相してんだよ。ぼちぼち入れんぞ」
「え、もうっ」
「当たりめえだ。これ以上我慢できるもんかっ」
力が抜けて投げ出していた足首をぐいと掴まれ、まるでカエルみたいに大きく広げられる。
今更ながら恥ずかしくて身をよじるも、脱力してしまった足は言うことをききやしない。
そしてトラップは、クレイより多少小さいながらもしっかり勃起した自分のものを、濡れそぼったわたしの秘部にあてがった。
「や……怖いよ……痛いの?」
「こんだけ濡れてりゃ大丈夫じゃね? おいパステル、クレイのを口でしてやれよ。指咥えて見てるだけなんて訳にいかねえだろ」
「口? 口って……」
聞き返しかけて、その言葉が何を示すかに思い当たり、わたしは思わずまたクレイのその部分に目をやった。
クレイは困ったような、なんとももどかしそうな表情で、横になったわたしを見つめて言った。
「い……いいか? パステル。してくれるかい?」
「……うん、やってみる」
クレイはわたしの言葉を聞くと、身を屈めて額にキスした。
その大きな手でクレイ自身を握り、倒すように傾け、わたしの口元に寄せてくる。
うわ、間近で見ると、ますます大きく感じるよお……赤黒くて、表面に血管が浮いてて、パツパツに皮膚が張ってる感じの肉の棒。
手を伸ばしてソレをおそるおそる掴み、舌先で舐めてみる。
「うっ」
呻くクレイ。い、痛いのかな? 大丈夫かなあ?
そろそろと口を開けると、鼻で息を吸いこんでから、口に含んでみる。と。
「んんんんんんんーーーーーーーっ!!!」
同時に脚の間に激痛が走った。
びちびちびちっと裂けるような感触と、一気にあふれだすぬめり。
泣き叫びたいくらい痛いのに、口の中にクレイのものが一杯に入ってるせいで、モガモガとしか声が出ない。
かといって、これに噛み付くわけにはいかないじゃない?
シーツとかクレイの腕とか、そのへんにあるものを思い切り爪を立てて握り締め、必死に痛みに耐える。
「んくっ……んん……っ」
「うぉ……すっげぇ気持ちいい……」
恍惚とした表情で、腰をリズミカルに突き入れているトラップ。
彼の動きに合わせて、お腹の奥に鈍い痛みがずくずくと走る。
知らない間に涙目になってたんだろう。クレイの太い指が、目尻をやさしく拭ってくれた。
あ、痛さのあまり口がお留守になってたみたい。
思わず歯を食いしばりそうになるけれど、さすがにそれをやったらクレイのが輪切りになっちゃうのでなんとか堪え、一生懸命舌を動かす。
「パステル、つらい……かい?」
いたわるような、どこか眩しそうにわたしを見ている眼差しに、ううんと首を振ってみせて答える。
少しやせ我慢だけどね。でもトラップのソレは、染み出る液体で滑らかに滑り始めてて、痛みが少しずつ間遠になっていく感じなんだ。
遠くなる痛さと引き換えに、疼くような押し上げてくるような……これは快感? 体の奥の方で何か、うずうずしたものが蠢いてる感じ。
それを追いかけようとして、つい腰をくいっと動かした時、トラップとクレイが同時に呻き声をあげた。
「お、くっ、もーイキそーだ……」
「俺……もっ」
え? え? わたしがオタオタしていると、2人は同時にソレを引き抜き、白濁した液体を吐き出した。
トラップは器用に自分の手で受けて、クレイは……
「ひえ……」
「ご、ごめん、パステルっ!」
あの、顔にちょっとかかっちゃったんですけど……うえーん、なんか変なにおい!
「おいおい、顔射してんじゃねーよ」
大笑いしてるトラップをよそに、顔を真っ赤にしたクレイは大慌てでわたしの顔をぬぐってくれた。
「ごめんな、大丈夫か?」
「うん、なんとか……」
本当はあんまり大丈夫じゃないんだけどね……とりあえずへにゃっと笑う。
わたしとクレイがそんなことをしていると、背中を向けて後始末していたらしいトラップがこちらを向いた。
細くてなめらかな赤毛がふわっと揺れる。
「おーし、じゃあ第2ラウンド行くぜっ」
「えええー! もう!? ちょっと休もうよっ」
上半身飛び起きて文句を言うも、わたしの抗議なんて歯牙にもかけないトラップ。
そりゃそうか。ここまでほとんど、彼の口車に乗せられて流されたようなもんだしね。今更抗議もないもんだけどさあ……
「あに言ってんでえ。クレイがまだなんだぜ? まー顔射なんて珍しいことしちゃいるけど」
「……トラップ」
「あーもう、何でもいいから早くしよーぜ!」
苛立ったようなトラップに腕を捕まれ、くるりと半回転させられる。
ベッドにうつ伏せになった状態で腰を持ち上げられ、気がつくと四つんばいの姿勢に。
「や、やだちょっと」
「暴れんな」
突き上げる形になったお尻を、ぺしっとはたかれる。
だってだって、この格好って後ろから丸見えじゃない? 恥ずかしいよお……
「クレイのはでけーからさ。こっちからの方が入れやすいんじゃね?」
「え、そうなのか?」
トラップの言葉に半信半疑な顔色のクレイは、ゆっくりとわたしの足元に回った。
むき出しのわたしのお尻に、ゴクンと息を呑むクレイ。
うっ、そんな食い入るように見ないでほしい。
顔を合わせるのが恥ずかしくなって枕に顔を埋めると、腰に大きな手がかかり、ぎこちなくお尻が広げられた。
そっと当てられる、もう堅くなったクレイ自身。
ピクっと腰を震わせるわたしに、背後から遠慮がちな声が聞いた。
「パステル、ここで……いいのか?」
「……うん……ゆっくり、ね」
ぼそぼそと答えるとクレイは、自分自身をわたしの秘部におそるおそる擦り付けた。
ぬるっとした感触と気持ちよさが脚の間を走る。
「あ……ん」
クレイは、堅くなったものの先端でわたしの襞をつつくようにしながら、慎重に探るように動かしていた。
そのぎこちない動きは……クレイに限って有り得ないけど、まるで焦らしているみたい。
わたしの脚の間は疼いて熱くなり、思わずクレイを振り返ってしまう。
「おい、クレイ、パステルが早く欲しいってよー」
「ちょ、トラップっ」
「事実じゃん。腰揺らしてよ。淫乱だね〜」
妙に嬉しそうなトラップは、そんなことを言いながらわたしの顔の傍に跪き、股間のものを口元に寄せてきた。
反射的に口に咥え、ぺろぺろと舐め回す。
「おー、いいねえ……おめえ巧えぞ」
トラップのって……言ってはナンだけど、クレイのよりは若干細めだから、咥えやすかったりするんだよね。
クレイのは口の中いっぱいいっぱいになっちゃって、口に入れるので精一杯だったり。
って比べてどうするのよ、と密かに自分に突っ込みを入れた時。
「あっ……あああん!!」
思わず口からトラップのものがこぼれるほど叫んでしまったのは、脚の間に思い切り熱い圧力がかかったから。
襞と襞を押し分けて入ってきたのは、熱くて堅いクレイのもの。
それは、さっきトラップが裂いて広げた部分を通り、わたしの中にすっぽりと納まった。
「き……もちいいなあ……」
喉から絞ったような、クレイの喘ぎ混じりの声。
そのなんとも色っぽい声に、クレイのものを咥え込んだ部分が、またジュンと熱くなる。
トラップが慣らしてくれたからかもうほとんど痛みはなく、トクトク疼くように脈打ってる感じ。確かにこの順番は正解だったかも……
クレイは、自身をわたしの中に入れたまましばらく動きを止めていたけれど、少しずつ腰を動かし始めた。
「ん……っ、あ……あん、あっ」
なんかすごく……気持ちいいのはなんでだろう。
ぬるぬるしたものを纏ったクレイ自身が、膣の内壁を力強く擦る。
ゆっくりと動かされるクレイの腰の動きに、翻弄されるように喘いでいると、不意に前髪を軽く掴まれ、上向かされた。 目が合ったのはいたずらっぽい瞳のトラップ。
「気持ちよさそーじゃん? 俺のも頼む」
「んっ……あっ、んんっ」
わたし、一体どうしちゃったのかなあ?
目の前に突き出されたトラップのものはてらてら光ってて、なんだか美味しそうなものにすら見えてくるから不思議。
クレイの一定のリズムで、秘部から紡ぎだされる快感のやり場を求めて、口に咥えたトラップ自身を情熱的にしゃぶってみる。
喘ぎ声をこぼしながら、頬っぺたに力を入れて、じゅぼじゅぼ音をたてて吸い上げたりして。
「お、おーっ、すげえよ、パステル」
「ん……ひもひいい?」
舌を止めないで上目遣いにトラップに聞くと、彼は眉間に皺を寄せてうんうんと頷いた。
顔に髪がかかるのもかまわず頭を振ると、口の中でトラップのものが張り詰めて大きくなってきたような気がする。
「パ……ステル、パステルっ」
クレイが、荒い呼吸の中で呟いた。
彼の腰の動きはどんどん激しくなり、ぱぁん、ぱぁん、って破裂音のような音がお尻のところから聞こえてくる。
わたしのお尻を大きな手でしっかり掴み、思い切り強く突き上げるクレイ。
一番奥をソレの先端がえぐる度に、ずくずくした快感が溢れてきて。
「あぁ……はぁ、んっ……んむっ」
「ごめん、俺……くっ」
クレイはギリっと歯を食いしばるような音を漏らしながら、ずぼっと自分自身をわたしの中から引き抜いた。
抜く瞬間に、彼のものの先端がわたしの襞にひっかかり、弾かれるように快感が走る。
「んっ、は……んっ」
背中に熱い液体がどぼどぼっとこぼされ、咥えているトラップのものを吐息と一緒に吐き出しそうになってしまう。
必死に咥えなおすと、トラップは低く呻いて頭を左右に振った。
「も、おめえ良すぎ……やべ……」
口の中のソレが一瞬痙攣したかと思うと、わたしの喉の奥に向けて、なにか熱くて苦いものが吐き出された。
「も、もが……げほ、げーっほ」
「パステル、悪りい。間に合わなかったぜ」
「にっがぁ……気持ち悪いぃ……」
ねばねばしたものをどうにかこうにか飲み込み、涙目でトラップを睨む。
謝る言葉とは裏腹に、ニヤニヤと嬉しそうに笑っているトラップ。
えらいもん飲んじゃったよ……おなか痛くならないかなあ?
気持ち悪い口の周りをぬぐっていると、背中を拭いてくれている気配。四つんばいのまま振り向くと、クレイが焦った顔で背中に撒いた液体を拭き取ってくれていた。
「あ……りがと」
「いや、その……」
なんて間抜けなんだろう。
四つんばいになったわたしに、自分の股間をいそいそとぬぐうトラップ、そしてわたしの背中を一生懸命拭いているクレイ。
わたしたちは目が合った瞬間、思わず揃って吹き出した。トラップの大笑いがそれに重なった。
ぼんやりと開いた目にうつるのは、まだ夜も明けてない、暗い部屋の中。
こんな変な時間に目が覚めたのは、きっと慣れないことして気が昂ぶってたのと……息苦しかったんだろうな、わたし。
首に巻きついてる、細めの腕。
それはわたしの首をぐいぐいと引っ張っていて、いい加減窒息しそう。
自分の顔にわたしの顔をくっつけるようにして、天下泰平の寝息をたてているトラップ。
腰の下にはクレイの逞しい左腕が回されていて、彼の右手はわたしの左手と手をつないだ状態。
クレイも安らかな顔をして静かに目を閉じている。
いつの間にこんな不自然な体勢になったんだろう? そりゃ寝苦しいわ。
わたしは苦労して2人の腕を抜け出し、ベッドから降りた。
わたしが腕の中からいなくなると、彼等はもぞもぞと体を動かし、手であたりをまさぐっていたかと思うと、触れたものをそのまま抱き寄せてしまったみたい。
お互い、探し当てたものが間違っていることに気付かないまま、ぎゅうっと抱き締めあってて……
うひゃー……男2人で抱き合って……ちょっと気色悪い。起きた時びっくりするだろうなあ……
わたしは含み笑いをしながら身づくろいを整え、椅子に腰掛けた。
とりあえず、書きかけの原稿を仕上げてしまおうと、放り出していた鉛筆を握る。
ひと呼吸して原稿に向き直りかけて、思い直してベッドを見やる。
口を半開きにして、子供みたいな寝顔のトラップ。
眠ってる時も端整な表情の、凛々しいクレイ。
そして、2人の寝顔を見てるだけで、なんだか嬉しくなって微笑んでしまうわたしがいる。
これって恋愛感情なのかな? うーん……まだよくわかんないけど。
こんな無防備な表情をわたしだけに見せてくれることとか、2人がなんのかんの言ってもわたしを大切に思ってくれてることとか……そんなことが何より嬉しい。
――もう少し、このままでもいいんじゃない?
わたしは、静かに眠る2人にそっと囁いて、音をたてないように原稿用紙をめくった。
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完結です。
書人さん、共有編、大好きです!!
いつもありがとうございます!!!
この勢いで、書いてくれる人が増えてさらに画期づくといいんですけどね〜。
自分の嗜好がズレてるんだろうが
普通のトラパスやクレパスより説得力を感じてしまった。
冷静に考えたらかなりだめな状況なのに
3人ともそこらへん深く考えないのがらしいw
こういうズレっぷりってフォーチュンキャラ特有かも。
旧時代の奴らを思い出して嬉しくなりました。
GJでした。
すげー。純愛3Pって後味悪かった経験が多いんだが、
3人とも前書きにあったとおりに幸せそうだw
読後についニヤニヤしてしまった。
エロいし萌えるし原作キャラっぽいしマジGJ。美味しくいただきました。
GJでした!
しかしパステルよ、「そのうちどちらかを好きになるかも」って
選ばれなかった方はものすごく禍根が残るのでは、と続編を期待してみる。
書人様がトラパスクレで素晴らしい幸せ3P書いてくださったから
じゃあトラパスギアのダーク3Pの方挑戦してみようかな、と思ったが
上のレス見る限りやめといた方がよさそうだな。
ダークものは人を選ぶからなあ。
>>80 断り書きをしておけばイイと思う。
というか、俺が見たい。
82 :
79:2006/09/23(土) 02:33:33 ID:solsI4Pd
>>80 いや、気を萎えさせるようなことを言ってしまって悪かった。
切なかったり痛かったり苦い後味の3Pとかも普通に読む人間なんで
嫌ったり拒否ったりしてるわけじゃないんだ。
悪いって言い方がよくなかったな。すまん。
書いてくれるんなら気にしないで落としてくれー。
私も読みたい。
是非よろしく。
書いてくれる人、大歓迎ですよ〜。
と書けない私が言ってみる。