乙女ゲーエロパロ総合2

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693廃寺にて:2007/11/12(月) 01:07:04 ID:8HN02vWO
「もう駄目ですからね」
「え」
「弥兵衛さんには妻がいるんですから、誰に誘われてももう島原へ行っては駄目ですからね」
「それでは花柳館にも行けなくなってしまう」
「花柳館はいいんです。島原へ行ったら、花柳館以外の場所へ行っては駄目ということです」
弥兵衛は可愛い嫉妬に顔をほころばせると、耳元で「分かった」と囁いた。
耳をくすぐる息に倫は息をのんだが、声を上げるのはどうにかこらえた。
しかし、さらに耳の中を舐められ、耳朶をかまれては我慢もきかなかった。
「んんっ」
それから、首筋を吸うように舐められた。
自分の口から零れ落ちていた唾液を舐め取ってくれているのだ…と、しぶとく保たさせている理性で倫は考える。
けれどそれを笑うように、体の中のぞわぞわとした感覚が熱を帯びてきて抑えきれないほどだ。
咄嗟に手で口元をぬぐったら、その手を弥兵衛がつかみ、自身の口元へ持っていってしまった。
そうして自分の唇で、倫の手を丁寧に拭う。
その瞬間、手から体の内部へ突き抜けるような快感が伝わった。

「あぁ…」
倫は大きく息を吐いた。
と、また口を吸われる。内部を舌がなぞる。
その感触にくらくらしていると、着ている婚礼衣装を弥兵衛が脱がし始めた。
「あ、あの、脱がし方は…」
「才谷さんが教えてくれた」
才谷さんはいつの間にそんなことまで教えていたのだろう。
倫の頬がかぁーと熱くなる。
暗い室内なのに弥兵衛はあまり戸惑う様子もなく(慣れているかのように?)、レースとレースの触れ合う澄んだ音を立てながら、倫の体から婚礼衣装が取り去っていく。
倫は弥兵衛の作業の邪魔にならぬよう、しかし出来る限り体を曲げて隠す。
弥兵衛は片手に倫を抱いて座ったまま、少し離れた場所に衣装を置いた。
それから倫の腰巻を解き、倫はとうとう生まれたままの姿となった。

「衣装と同じくらい肌が白いのだな」
倫は返事が出来ず、弥兵衛の胸に顔を埋める。
弥兵衛は倫の頭を優しくなでると、倫の胸に触れた…が、何か考えるようにその手が止まった。
「触ってしまっても良いのだろうか」
「どうして」
散々口を弄っておいて、触ってしまっても何もないものであるが、
「俺が触れたら何だか壊してしまいそうで」
「壊れませんよ」
緊張していた倫はそれを聞いて少しほぐれた気がした。なんて弥兵衛さんは可愛いの。
「それに弥兵衛さんは旦那様なんだから、私のどこを触ってもいいんです」
倫は弥兵衛の手を取ると、自分の胸の上へと導いた。
胸がすっぽりと包みこんでしまう大きな手のひらだ。
熱くて、弥兵衛も自分と同じように興奮しているのかと思うと、とても嬉しかった。
694廃寺にて:2007/11/12(月) 01:11:07 ID:8HN02vWO
「柔らかいな。羽二重餅のようだ。いや、饅頭だな」
弥兵衛は堪能するように、ゆっくりと胸をもみしだす。
きめ細かくすべらかな肌だ。先端はもっと艶々としている。
揉めばやすやす形が変わるのに、放せば張りがある肉は微かに揺れながらすぐ元の形に戻る。弥兵衛は感心した。
思い出してみれば以前も女の胸に触ったことがある筈なのに、ひどく新鮮な気がする。
じれったいとさえ感じるその動きは、倫の冷静さをやわやわと溶かしていく。

やがて尖ってきた先端をこりこりと指の腹でいじられ、つままれ、倫は大きく体を逸らしながら喘いだ。吐息が弥兵衛の胸にあたる。
体がずり落ちそうになったので、弥兵衛は慌てて倫の腰に手をまわして自分の方に引き寄せた。
(ん?)
腰をもった親指に濡れた感触が残っていた。
親指をずらし、濡れた場所を触る。繁みの奥から熱くてねっとりした水がじんわりと出ていた。
「―――んっ!あぁ」
倫の体がびくりと動く。息が荒くなっている。今度は他の指もそこに触れてみた。熱い。
胸にしたように、ゆっくりとそこを襞にそってなぞる。襞はびくびくと動いて、指をしとどに濡らした。
水の出る繁みの奥に親指を入れると、きゅっとしまる。それを何度か繰り返すうちに、
「あぁぁぁ」
倫の体から力が抜けた。弥兵衛はそんな倫を抱き上げると、自分が脱いだ着物の上に仰向けに寝かせた。

自分の上に座らせるのはそろそろ限界だった。もう一人の自分が自己主張をし始めている。
倫は小さいから(弥兵衛がやたらでかいというのもあるが)、着物からそれほどはみ出ない。
廃寺だけあって床板の状態はところどころささくれ立っているが、これなら何とか平気そうだ。
「弥兵衛さぁん…」
倫が聞いたこともない、蕩けたような声を出した。
明かりがつけられないという状況は、かえって良かったかもしれない。
もし顔がはっきりと見えていたら、どうしようもなく暴走してしまった気がする。

体の両側に手をつき、慎重に上に覆いかぶさると、倫の小さな手のひらが弥兵衛の両頬に触れ、彼の顔を引き寄せ、口を吸った。
ぎこちないが、気持ちいい。倫の行為が終わると、彼も同じように口を吸う。ひとしきりそれが終わると、
「大好き」
と倫の小さな声。
「俺もだ」
と弥兵衛は答えると、今度は上下に大きく動く倫の胸を吸った。
むしゃぶりついた、という方が正確かもしれない。もちろん痛くないように加減しながらだが、唇と舌で味わう胸は手とはまた違った味わいがあった。
膨れた先端を舌先で転がすと、倫は「ぁあっ」と声を上げ、彼の下で柔らかな腰がくねくねと動いた。
熱っぽい倫の指が彼の髪に絡みつく。今すぐにも倫の中に入れてしまいたい衝動に駆られるが、彼は堪えた。
なるべく痛い思いはさせたくなかった。それに、まだし足りないことがある。
695廃寺にて:2007/11/12(月) 01:14:06 ID:8HN02vWO
弥兵衛は体を起こすと、倫の体の両脇を両手の平で足へ向かってゆっくりとなぞった。
女というには肉付きがまだ成熟しきれていないし、並みの男以上に鍛えていることが分かる体だが、それでも女性しかもち得ない滑らかな曲線を手のひらに感じる。
手のひらが足の付け根に到着すると、手のひらを内側に移動させた。
閉じようとする倫の足を優しく押さえつけると、体を伏せ、先ほど水が流れ出していた場所に口をつけた。
水と一緒に女の匂いが溢れ出していた。倫の体が強張る。

「だ、だめ、そんなところ」
「どうして」
倫は答えられなかった。弥兵衛の息が触れただけで、そこから水が零れ落ちるのを感じたからだ。
我ながらなんと淫らな体なのだろう。とても恥ずかしい。
足をどうにかして閉じたいのに、弥兵衛の手が内腿を押さえているから閉じることも出来ない。
「自分の体のどこを触ってもいいと言ったのは倫、君だ」
弥兵衛はそう言うと、思いっきりそこを吸った。
「は、あぁぁぁん」

先程の指と同様、舌を入れると倫の蜜壷の入り口はきゅっと締まる。
いやいやをするように腿を閉じようとする。それを押さえつけるようにさらに吸い、なめる。
水は後から後から溢れ出してきた。これだけ潤えば大丈夫かもしれない。というより、もう彼自身も限界も限界だった。
下帯をもどかしくはぎとり、反って先走りしつつある先端を繁みの先につけた。
粘り気のある水同士が触れ合い、ぐちゃぐちゃとあからさまに淫らな音を立てる。
その刺激に甘い声を出した倫だったが、弥兵衛の体勢を見て、これから何が起こるのかを悟ってぎゅっとしがみつく。

「耐えられなければ言ってくれ。無理はさせたくない」
「へ、平気です。私はあなたの妻ですもの」
震える声で倫が健気に答える。弥兵衛はその頭をなでると、出来る限りゆっくりと進入していく。
というより、狭い上に四方から柔らかな肉襞が彼を強く包み込むから、中々奥へ進まない。
「んんっ…んぅっ」
痛いのか、背中にしがみつく倫の手に力がこもる。
可哀想に思ったけれど、喘ぎ声としがみつく手は彼を追い詰め、そして四方から彼を特に激しく包みこむ柔らかくて熱い肉襞に煽られ、
「すまない、もう…」
最後は焦れるように中へ進めてしまった。
「あぁぁあっ」
倫が悲鳴のような声を上げた。弥兵衛も息を吐く。
好きな女の、倫の中に入るということがここまで安らぐ、気持ちいいことだとは思わなかった。
もっともっと倫を感じたい。だが、彼女はどうなのだろう。
浅く荒い呼吸を胸伝いに感じている。少し体を起こして、頬に触れた。涙で濡れていた。
「痛むか」
そう問うと、倫は弥兵衛の手の上に自分の手を重ね、握り締めた。
「でも、幸せ、です」
696廃寺にて:2007/11/12(月) 01:17:19 ID:8HN02vWO
本当に、心からそう思っていた。
体の中が大きなもので圧迫されている苦しさや痛みが辛くないわけではなかったが、それと同じぐらいの喜びが倫の中に湧き上がっていた。
「さようなら」と他人の口を通して別れの言葉を告げられ、京に戻っても会いに来てもくれず、一人見知らぬ敵地へ行ってしまった弥兵衛が今、自分の中にいる。
熱い体が自分をすっぽり抱きしめてくれている。
この痛みは弥兵衛が傍にいるという証なのだ。ならば、もっともっと私の中に刻みつけてほしい。
倫は弥兵衛の足に自分の足を絡ませ、その名前を呼び、ねだる。
それが合図となり、弥兵衛は腰を動かし始めた。
引き出しては入れて、引き出しては入れて。次第にその動きは早くなり、ぐちゅぐちゅという卑猥な水音と互いの呼吸、喘ぎ声が廃寺に響いた。
太腿や下腹までもぬらす生暖かいぬるぬるとした水の感触に内心赤面しつつも、快感と痛みがない混ざったどうしようもない感覚に突き動かされ、倫はあられもなく声を上げる。
もはや理性も冷静さも彼女の中から消え失せ、ただただ弥兵衛との快楽だけを求め、感じる。
弥兵衛の動きが一瞬止まり、
「倫」
と苦しげに名前を呼ぶ。その直後、倫は体内にはじける熱さを感じた。
「――あぁぁぁ」
誰も触れたことのない場所が、好きな人の熱さと欲情に染まっていく。
内部では弥兵衛のものが激しく脈打っている。
弥兵衛の汗ばんだ体を抱きしめながら、倫はうっとりとその感覚に浸ったのだった。


事が終わった後、弥兵衛に髪や背中、濡れている場所をなでられることはとても気持ちよかった。
何しろ余韻の残る体は感じやすくて、濡れた場所を懐紙で拭かれたらあんまり気持ちよくて、そうしたらまた舐めてくれて、もう一度拭かなくてはならないことになってしまったくらいだった。

697廃寺にて:2007/11/12(月) 01:19:53 ID:8HN02vWO
京から最低限の休みだけ入れて出雲崎まで来て、休む間もなく今度は弥兵衛と逃避行、そして廃寺で交わって…という展開は、鍛えているにも程がある強行軍で、
疲れきっている倫はその幸せを感じながらそのまま眠りに落ちてしまいそうになるが、眠る前に絶対言っておかなくてはならないことがあった。
(目覚めた時はきっとこの廃寺は囲まれていて、話なんて何にも出来ないだろうから)
もう逃げられないことは分かっていた。
そもそも、二人とも逃げられる可能性が少しでもあるのならば、廃寺でこのような一夜を過ごしはしない。
だが、この土地の地理に詳しい男達が集団で山狩りをしており、彼らは少なくとも弥兵衛は逃がすつもりも生かすつもりもなく、
そして弥兵衛も倫もこの土地に不慣れで、加えて今夜は新月なので夜目も効かない。
逃げられるわけがなかった。
倫一人ならばあるいは逃げられるかもしれないが、弥兵衛を置いて逃げるという選択肢など考える価値もないことだった。
(でも)

「弥兵衛さん」
弥兵衛に寄り添うように横になっていた倫は、体をくっつけたまま少し上半身を起こし、弥兵衛の顔を見つめた。
「どうした、倫」
「最期まで一緒ですからね」
「倫…」
「約束して下さい、もう一人だけでどこかへ行ったりしないって」
弥兵衛の目と空で合う。なんて優しくて…悲しそうな目をしているのだろう。
「置いていかれるのは嫌なんです。だから」
約束をして下さい、という言葉が言葉になる前に、弥兵衛の体が上にのしかかり、そのまま口を吸われた。
まるでその言葉を恐れるかのように、何か言おうとする度に口を塞がれる。
その愛撫は執拗で優しくて気持ちよくて、同時に明確な拒絶だった。
「どうして約束してくれないのですか」
弥兵衛の頭を優しく抱きかかえながら涙混じりに詰ると、首筋を強く吸われた。弥兵衛は唇を離すとそのまま、
「…分かった」
と答えた。観念したかのようなその返事に倫はようやくほっとし、腕を伸ばすと弥兵衛を引き寄せ自分から口を吸った。
今日で終わる命だとしても、最期までこの男と一緒にいられるということが倫は嬉しかった。
698廃寺にて:2007/11/12(月) 01:22:57 ID:8HN02vWO
弥兵衛は倫が完全に寝入ったことを確認すると、起こさぬようゆっくりと体を起こし、倫をそっと抱きかかえた。
それからゆっくりと立ち上がると、自分がさきほど脱がした婚礼衣装の上に静かに寝かせた。
これら一連の行動はかなり気を遣うものだった。目を覚まされたら彼の計画が全て破綻する。
しかし、倫はよほど疲れきっているのだろう、「ううん…」と寝息を立ててヒヤリとさせられたことはあったものの、目を開けることはなかった。
それから、物音を立てぬよう自分の身支度を整える。
情事の名残か何となく上着が湿っぽいような気がしたが、構わなかった。
むしろ、あと数刻も発たぬ内に切り裂かれ、血で染まるであろう衣に最後にいい思い出を作ってやったような気がしないでもない。

支度が終わると、弥兵衛は寝ている倫の傍らに跪く。
白い婚礼衣装の上で何もまとわず、体をややくねらすように仰向けに寝ている倫の姿は艶やかで、それでいて蓮の上でまどろむ観音のように清らかにも見えた。
この観音は弥兵衛を「人間」にしてくれたばかりでなく、弥兵衛のことを好きだと言い、「旦那様」とまで呼んでくれた。
自分は何と果報者なのだろうと思う。
なのに、かくも愛しい妻との約束を反故にし、置いていかなければならない。
これは本当に身が切り裂かれるように辛いことだった。

(だが、俺は他の男に君を斬らせたくないし、君の体から血が流れているのを他の男に見せたくもない)
倫の中で果て、それからゆっくりと腰を引いたとき、彼自身のものと一緒に朱が流れ出し、倫の白い肌を汚した。
それは倫の体に彼を刻んだという証であり、倫の夫である弥兵衛の特権であった。
心中も考えたが遺体はひんむかれて検分される恐れがあるし、廃寺に火をつけて燃やそうとしてもそれなりに大きな寺だ、火が回る前に柳組に気付かれてしまうだろう。
だから、自分が囮になり、廃寺から出来る限り離れて倫を逃がすのだ。

(でも、倫。これっきりという訳ではないのだから)
弥兵衛は心の中で倫に切々と語りかける。
(最初に会ったとき、君は俺を探し、見つけてくれた。だから、次の生では俺が必ず君を探し、見つけてみせる)
倫の胸元に散らばる花びらの跡を見つめる。彼女の存在は自分の心に、魂に深く刻み込まれた。
だから、きっと分かる。容姿は変わっても、時代は変わっても、きっと彼女を見つけられる。
(その時は君をこんなに悲しませることのない男でありたいものだ)

その想いが伝わっているのかどうか、倫の口元に優しい微笑が浮かぶ。
弥兵衛は目を細めながら、それでも網膜に焼き付けるかのように倫を見つめていたが、やがて彼女の衣類をとると、そっと上にかけて体を覆う。
それから刀を掴むと立ち上がり、腰に大小刀を差すと足音を立てずにまっすぐ扉へ向かった。
入り口にたどり着き、朝まだきの暗い外に出ると倫の様子をそっと伺う。
倫が変わらず眠っていることを確認すると、弥兵衛は淡い微笑みを浮かべ、扉にかけた手に力を込めた。
扉はゆっくりと閉じられ、彼の視界から彼女を隠していく。
「愛している」
その声は扉の閉まる音に紛れて消えた。

かくして、扉は閉められた。
弥兵衛は石段を駆け下りると、山狩りをする男達の声が聞こえる方向へと走り出したのだった。
699名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 01:29:54 ID:8HN02vWO
これで終わりです。有難うございました。ではまた。
700名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 01:31:36 ID:UScHCnu6
キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
2つともGJすぎるよ!
701名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 09:15:24 ID:55vANKvE
最愛の富山キター!
GJです!
702名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 17:17:15 ID:9f6+fcfM
やへーキタ━━━ヽ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )メ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ノ━━━!!!!
やっぱり最後の夜はこうだよね、というものを見せてもらいました(´;ω;`)ウッウッ
703名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 22:53:59 ID:SWmtlqX/
GJ!
イベント思い出して泣けた…
倫が健気で可愛い
704名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 00:50:21 ID:OBORI91h
GJ!
これの後にあれが続くのかと思うと切ないな…。
705名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 22:00:48 ID:OsLEBdkq
保守
706名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 19:44:12 ID:VgHKZkBk
圧縮に備えて保守
707名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 12:37:23 ID:s/9weLzT
保守
708 ◆7Owk98pvJg :2007/11/23(金) 00:14:35 ID:0bl+eTr/
保守がてら幕末恋華・花柳剣士伝 大石×倫

・本編イベントのifです。よって未プレイの方はネタバレ注意。
・宿屋のイベントでもしもあの人が来なかったら……という設定。
・本番はなし。あんまりエロくないです。

トリップを付けたので、ダメな方はそちらのNG指定よろしくお願いします。
では5レスほど借りますね。
709大石×倫1/5 ◆7Owk98pvJg :2007/11/23(金) 00:15:32 ID:0bl+eTr/
「この俺に身を預けるか……それとも俺を切り刻むか……
お前は、どちらの願いを叶えてくれるんだい?」
鋭い視線に射抜かれて、過ぎった感情に私は息を呑んだ。
けれどそれには気付かない振りをする。戸惑いを押し隠して平然を装えば、ないも同じだ。

私は至極冷静に考えを巡らせる。とはいえ熟慮する必要もなかった。
私は快楽殺人者でも、ましてや武士でさえないのだ。
いくら憎むべき彼でも切り刻むことなんてできないし、だからといって身を預けるなど以ての外。
どちらの選択にしても無理難題だと、目の前の男は分かって言っているのだろうか。
怪訝な顔で大石さんを見返す。
彼は薄く笑った表情を崩さない。余裕を讃えたその笑みが空恐ろしい。
けれど同時に、なぜかあの時の表情が過ぎった。
俺は完成された。人を殺すことは、もはや快楽でしかない、と――
嘆くわけでもなく、いつものように笑みさえ浮かべながら言った時のあの表情。
皮肉気で嫌な笑いだという点は変わらないのに、今の表情はどこか……危うい熱を孕んでいる。
思い過ごしだろうと流そうとして、ふと疑問に思った。
――今はもう快楽でしかないというのなら、その前は?
完成するその前は、快感と共になにを感じていたのだろう。

そうしてほんの一刻、心にできた隙を突くように大石さんの腕が私に伸びる。
突然引き寄せられて、挙げ句きつく抱きすくめられてしまう。あまりのことに声も出ない。
はっと我に返るやいなや、驚きと非難の意味を込めて彼の顔を睨め付ける……暇もなく唇を塞がれた。
それはまさに塞ぐ、としか表現できないほど強くて荒々しい口付けだった。
「……んんっ、やめ……」
息を吸おうと身をよじり顔を背けても、彼の腕はその先を読んで私を閉じこめる。
それでも私は抗い続けた。
そうしなければ自分の気持ちを認めることになる気がして、恐ろしかった。
710大石×倫2/5 ◆7Owk98pvJg :2007/11/23(金) 00:16:39 ID:0bl+eTr/
「へぇ、抵抗するんだ」
つ、と唇を離した大石さんはどこか意外そうに言う。
その笑いを含んだ顔を、私は睨み上げた。
初めてだったのに――そんなやるせない思いを口にしそうになったけれど、
この人にはできるだけ弱みを見せたくない。
見せたら最後、そこにつけ込まれるのは火を見るよりも明らかだ。

「……当たり前です。手を離して下さい」
「俺はお前の気持ちをくんだつもりだったんだけどねぇ」
「なにを……」
「それに本気で逃げようとするなら、これでも抜けばいいことじゃないか」
大石さんは何気なく手を伸ばし、私の腰に差してあった脇差しを抜く。
咄嗟に身を退こうとするも彼の手は私の腕を捕らえて離さない。

先ほど私が向けた刃は、彼の手の中で薄ら寒い光を放っていた。
……いや、彼の手の中だから、だろうか。どちらでも同じ事だが。

「……そんなこと出来るわけないじゃないですか」
「どうしてだい? さっきはお前が俺に向けたものを、わざわざ戻しておいてやったのに」
彼は大した興味もなさそうに脇差しを眺めながら言った。
それを振るわれたら、この距離ではまず避けられないだろう。
なのに問われた瞬間、私を支配したのは恐れではなく戸惑いだった。
711大石×倫3/5 ◆7Owk98pvJg :2007/11/23(金) 00:17:27 ID:0bl+eTr/
「――命は惜しいですから」
それは自分でも腑に落ちない答え。でもそれしか考えられない。
貞操の危機を感じても刃を抜かなかった意味など、それくらいしかありえない。
そんな心情を知ってか知らずか……大石さんは含み笑いをして、
眺めていた脇差しから私に視線を移す。その目はまるで獲物を追い詰める狩人の目だった。
手に持った刃をなにげなく放る。
それは私の背後にある襖へと刺さって、スト、と軽い音を立てた。

「俺に殺されるかもって? それは通らないよねぇ」
彼の言葉は少しずつ私の逃げ場を奪っていく。奈落の底に突き落とそうと、迫ってくる。
聞きたくなかった。
耳を塞ぎたかったけれど、腕を戒める大石さんの指は力を増すばかりで――。
私は身じろぎもできず、ただ慄然と彼を見つめていた。
「言ったはずだよ。俺を切り刻むか、身を預けるか……好きな方を選べ、ってさ」
冷たく底光りする瞳にいつにない熱が帯びる。恐怖で背筋が凍るのに、身体の奥が沸騰しそうに熱い。
声が出せない。返すべき言葉が見つからない。
彼はそんな私を見て、心底愉しそうに笑った。

「俺を刺さなかったってことは、そういうことなんだろう?」
「ちがっ……!」
掴まれた腕をまたもや強く引き寄せられて、否定の言葉さえ遮られる。
開きかけた唇を引き結ぶ余裕もなく、たやすく舌の侵入を許してしまった。
ひっそりと思い描いた恋のような甘さは欠片もない。容赦ないその行為に目眩がする。
ときおり漏れる吐息と唇を貪られる音だけが宵闇に響いた。
712大石×倫4/5 ◆7Owk98pvJg :2007/11/23(金) 00:18:05 ID:0bl+eTr/
拒絶したいのに、唇から伝わる熱さに力が抜けていく。抵抗する気が失せてしまう。
本当は顔も見たくなかった。大石さんさえいなければ、死ななくて済んだ人は大勢いる。
才谷さんや伊東さん……その他にも、数えきれない多くの人が。
人を斬ることで自らの欲求を満たし、そのことに躊躇いはない。
情も常識さえもこの人には意味がないと知っていた。
分かり合えないし、分かりたくもないとも思っていた。
なのに、私はそんな人に――どうしようもなく惹かれている。
厭わしいはずなのに気がつけば彼のことを考えている。
声を聞きたい、会いたい。けれどそれ以上に、認めたくない。
想いが募るのと共に、憎しみもまた育っていく。
だから私はあの時、刀を抜いてしまったのだ。
認めたくないことを一番知られたくない人に指摘されてしまったから……。
言葉にしなければ、ずっと知らない振りをしていられたのに。

微かな衣擦れの音さえ私を追い詰める。
呼吸がままならないから苦しいのか、
思考の渦に囚われているからなのか……もう、それすら分からない。

「ねぇ……倫」
囁くように呼んだ声が頭の中で反響して、心が乱れる。
いつのまにか唇は離れ、私は畳を背にしていた。
精一杯の虚勢を張って睨みあげるも、果たしてどれだけの意味があっただろうか。
713大石×倫5/5 ◆7Owk98pvJg :2007/11/23(金) 00:19:36 ID:0bl+eTr/
こんな思いをするくらいなら、いっそ恋情など知らない方がよかった。
恋に憧れを抱いたままでいられたらどんなにか良かっただろう。
矛盾した感情に引き裂かれそうになる苦しみを消すことはおろか、やり過ごす術さえ私は持たない。
今やできるのは、溺れそうになる自らの心に嘘をつき続けることだけだった。
けれど……。


うっすらと口元に笑みを浮かべた大石さんの顔が、焦れったいほど緩やかに近づいてくる。
耳元に寄せられた唇。頬に彼の長い髪が触れ、それだけのことで心臓がびくりと跳ねた。
「返事はどちらか……俺に聞かせてよ」
吐息と共に紡がれた言葉が、燃えるように熱い。
なにかを狂わせる蠱惑的な囁きが身体の奥底を揺さぶる。
彼の冷たい指が艶めかしく肌をなぞり、全てが暴かれてしまうような恐ろしさを
覚えると同時に……身のうちに灯った情火が、微かにゆらめいたのを自覚した。


――私はこれ以上、偽ることができるのだろうか。
714 ◆7Owk98pvJg :2007/11/23(金) 00:20:25 ID:0bl+eTr/
以上です。
なんか中途半端に終わってすみません。
ありがとうございました。
715名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 01:26:16 ID:g0BOrHdC
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
続き!続き!!
716名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 01:42:06 ID:HmDxH2d7
GJ!大石待っていたので嬉しいし萌えました゚+.(・∀・)゚+.゚
でも、この続きを…!!
717名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 04:17:04 ID:/2+uq+zX
GJ!!
718名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 01:25:24 ID:8ctWfZ5G
( ゚∀゚)o彡゜GJ!GJ!続き!続き!
719名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 02:26:06 ID:B7Bdqmfj
ほしゅ
720名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:48:03 ID:g/kPdYfq
保守
721『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 0/11:2007/12/13(木) 02:34:42 ID:ziVt8aGT
空気を読まずスミマセン。 

「アラビアンズ・ロスト」のスチュアート+タイロン×アイリーンの捏造3Pエンドです。
幼馴染のどっちかとくっつくともう片方が可哀想なので、こんなエンドが欲しかった……。
長文です。

3P苦手な方はスルーお願いします。
722『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 1/11:2007/12/13(木) 02:35:40 ID:ziVt8aGT
『男×女×男』



ついに25日目の夜が来てしまった。
父と母とした賭けは100%負け決定。 
婚約者を勝手に決められたくないのなら25日の猶予期間の間に1000万ゴールドを儲けだす、という両親との賭けにのったアイリーンだが、
健闘むなしく設定された金額を超えられなかった。
950万まで集めて、あと数日あれば達成できるところだったのに。

このままでは、明日には勝手に許婚が決められる。
だから夜逃げの準備をしていたのに。
そこに駆け落ち希望の男が私を連れ出しにやってきた。
アイリーンには駆け落ち自体は何の異存もなかった。 いや、寧ろうれしかった。 ……幼馴染が2人同時に来たのでなければ。

  ☆★☆

「アイリーン、私と駆け落ちしよう」
「お嬢は、俺と逃げるんだ。 スチュアートは引っ込んでろ!」
「タイロン、お前こそ引っ込んでろ!」
「…………」
子供の頃と全然変わらない。
結局、この二人は私のことより、私を理由にケンカするのが楽しいだけなのではないだろうか。

「私、あんた達とは行けないわ。 国の有力者の跡継ぎが二人も同時に、居なくなったりしたらギルカタールはどうなるの?」
「そ、そりゃあ……親父がなんとかするんじゃねーの?」
「あんた達の父親は息子達が王女をかどわかした事を叱責されて大臣職を間違いなく辞任よ。 そんな二人がなんとか
出来るわけないわ」
「それを言ったらお前こそギルカタール王の跡継ぎじゃないか」
「……私は今まで仕事をしていたわけじゃないし、居なくなっても急には困らないわよ。 そのうち誰か優秀な人間が国王を
継げばいいわ。 でもあんた達はそうはいかないでしょ。実質、既にもう跡を継いで仕事をしているようなものだもの」

そう言いながら、着替えや貴重品などの荷物をせっせと布袋に詰め込む。
723『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 2/11:2007/12/13(木) 02:36:05 ID:ziVt8aGT
「それに……もうバラバラなのはイヤなの。 三人がいいの、昔みたいに。 どっちか一人だけなんてイヤ。 
どちらがより強く好きかなんて決められない。だってどちらも大切な私の幼馴染なんだもの。 一人だけ置いていくなんてできない!」
「アイリーン……」
「お嬢……」
「だから私だけで逃げる。 きっとなんとかなるわよ。 落ち着いたら二人には手紙書くから」
「待て、アイリーン……」
顎に指をあてスチュアートが何か考えている。
「何よ、まだ何か言うつもり?」
ヨイショっと荷物を整え終わった私をスチュアートが引き止める。
「……あと何ゴールド足りないんだ?」
「えっと、……あと500万ゴールドくらいあれば達成できると思う」
「何だ、お嬢。 本当にあと少しだったんだな」
タイロンが残念そうに言う。 

「国王と女王は、稼ぐ手段は問わない、どんな事をしても構わない、と言ったんだな」
スチュアートが何か思いついたように聞いてくる。
「うん。 誰から大金を貰ったりしないかぎりは国庫から宝石を盗んでも、カジノで増やしてもいいって」
「それなら……私が250万払ってやる」
「は?だから今、誰かから大金は貰えないって…」
「250万でお前を買ってやる」
「どういう意味?」
「お前は俺に250万で……身体を捧げるってことだ」
「か、身体を売るってこと!?」
「そうだ」
「ば、ばかを言うなスチュアート!! お嬢にそんなそこいらの商売女みたいなことさせられっかよ!!」
「だが、もうお前にはアイテムとか売るものは何もないだろ、アイリーン?」
「カジノで最後に大博打すりゃいいだろ? ダメもとで」
「100%勝てるか? もし負けたら? お前は納得できるのか? 私達以外の男がこいつの婚約者になるところを指を咥えてみているつもりか?」
「でも俺達のどちらかが選ばれる可能性もあるんだろ」
「選ばれない可能性もあるんだぞ。 たとえ選ばれたとしても、お前は満足か? アイリーンが選んだんじゃない、勝手に決められた婚約だぞ。 
そんなので例えば私が選ばれてもお前は納得できるか? 他のならず者が選ばれても我慢できるか?」
「そ、そりゃ……確かにイヤだな。 で、なんでお前がお嬢を買うんだよ!!」
「お前本当にバカだな。 250万って言ったろう。 残りの250万はお前が買うんだ」
「……そ、それなら俺が全額500万出してお嬢を買い占める!!」
724『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 3/11:2007/12/13(木) 02:36:30 ID:ziVt8aGT
「私だって500万出すのは容易いが……、今、どっちがアイリーンを買うか揉めてるワケにはいかない。 
一度揉めたらお互い殺しあってどちらかが死ぬまで決着が付かないだろう。 そんな事をしているヒマは無い。 それに……
アイリーンがどうしても三人がいいって言うしな。 私としてもかなり不本意だが仕方あるまい。 
本当はお前なんかとこいつを共有するのは死んでも嫌だが……これが私にできるぎりぎりの妥協案だ。 
お前にこれ以上の策が何かあるなら言ってみろ」
「………………無ぇよ」
「なら黙ってこの案にのることだな」
スチュアートに理路整然とした説得にタイロンもしぶしぶ肯く。
自分を無視して勝手に話しがまとまったことに私は慌てて声を上げる。

「ちょ、ちょっと待ってよ。 あんた達、そんな事勝手に決めないでよ!」
「お前が三人がいい、私達と逃げるのはダメと言ったんだ。 お前が望んだ事だろう、アイリーン。 
クク……250万分キッチリ楽しませてくれよ。 幼馴染だからって手加減はしない。 
金額に見合うだけのものがなければ金は払わないからな。 私はムダ使いは嫌いだ」
「ひでぇな〜スチュアート。 お前もっと他に言い方があるだろーが。 ……お嬢。大丈夫だ。 優しくする。 な? だから安心しろ」

鬼畜なスチュアートの言葉にびびる私に、優しい言葉をかけるタイロンだが、そう言いつつも彼は彼で、私の目の前で
ポケットから出した金貨を空に向かってピンと爪で弾く。
「先か後か決めようぜ。 俺、表な」
「では私は裏だ」
どちらが先にするかを決めているのだ。 空をくるくると舞ってポトリと落ちてきた金貨は表だった。
「ねえ待ってよ! 三人でするの!? 私確かに三人一緒がいいって言ったけど、そういう物理的な事を言ったんじゃなくて、もっとこう……
心の距離の事を言ったのであって、なんでそれがいきなり3Pになっちゃうのよーー!!」
「お嬢、プリンセスなのに3Pとか言うなよ……でもこれで既成事実もできることだし」
「そう、好都合だ。 いいか、お前に拒否権なんか無い」

二人で抵抗する私をベッドまで持ち上げていって押し倒す。 必死で逃げようとしたが多勢に無勢。いくら期間中、体を鍛えたといっても
男二人を相手に(しかも相当てだれの二人だ)敵うわけがない。腹をくくるしかなかった。
725『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 4/11:2007/12/13(木) 02:36:49 ID:ziVt8aGT
「わ、解った、解ったから。 服くらい自分で脱げるから! そんなに強引にしないで!」
「だめだ。 服を脱がすのも料金のうちに入ってるからな。 お前はただじっとしていればいい」
「そ。 俺達の楽しみを奪わないくれよ」
「もう、何を言ってるのよ、このヘンタイどもー!!」
二人によってみるみるうちにドレスを脱がされ、下着のビスチェとショーツ、ガーターだけにされてしまった。
そしてそれらも剥がされていく。

ビスチェが取り払われたとき、白い大きめの胸がこぼれてぷるんと揺れた。 ドレスの胸元のカットにあわせてうっすら日焼けしている。
砂漠にモンスターを狩りに出かけるようになって私は日焼けをしていた。 その日焼けの跡がさらにドレスの下に隠れていた
日焼けしていない部分の白さや桜貝のようなピンクの頂を際立てる。
男達の視線が全身に注がれて、慌てて両手で胸元を隠し、赤くなった顔を二人から背ける。

「……」
「……」
二人は無言のまま。
私が真っ赤になって恥らっている姿を嘗め回すように視姦する。

「ちょ、何よ、なに見てんのよ! そんなにジロジロみないでよ!!」
沈黙のあと、最初に口を開いたのはタイロンだった。
「いや、育ったなぁ〜と思って」
次はスチュアート。
「ああ、昔は板みたいだったのに、まさかこんなにデカくなるなんてな」
二人共、感無量といった面持ちだ。 
「板でも可愛かったよなー、お嬢は。 たとえ今もペチャパイでも、俺は好きだけどな」
「いつかあの小さな胸を私が揉んでデカくしてやると、心に誓ったものだ」
「お前もかよー(笑)俺も俺も! 俺の愛で、でっかくしてやるってなー。はは」

「あ、あんたたち……、あんな頃からそんな目で私の事を見てたの?」
幼馴染が。 一緒にお風呂に入ったことも一緒のベッドでお昼寝をした事もある無垢な幼少時代。
と思っていたのは自分だけ。 幻想がガラガラ崩れていく。
726『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 5/11:2007/12/13(木) 02:37:11 ID:ziVt8aGT
「ははは……」
「……」
お互い笑いあっていたが急に凍りつく二人。なんか空気が変わってきた。 
「なあ、お嬢…………」
「お前、まさか……誰かにデカくされたんじゃないだろうな。 あのクソ忌々しい家庭教師とか」
「あの陰険メガネか!? くそっ!殺す!!やっぱり殺す!! 殺し屋を雇うとかそういうヌルイ手じゃなく、直接俺が殺す!!
いやいやただ殺すのは勿体ねぇ。 ここはやっぱ拷問か!?」

勝手に二人でエロい思い出で盛り上がって、今度は勝手に私の家庭教師ライル先生でこめかみに青筋を立てて怒っている。
普通ならこういう場合の「殺す」は冗談みたいなものだが、この二人にとっては家庭教師一人を抹殺することなんてそれこそ
冗談みたいに簡単にできる立場だ。 本当に殺されては困るのであわてて否定する。
「ちょっと!!勝手に変な想像しないで!! これは自前なの!! ライル先生とはそんな関係じゃないわよ!!」
「……本当だろうな?」
「それならいーけどよー」

ちょっと腑に落ちない顔をしつつ、二人が擦り寄ってきて、見ているだけじゃなくあちこちまさぐり始めた。
胸を覆い隠している両腕を、二人それぞれが近いほうの手を引き剥がし、ベッドに縫い付けるように手で戒める。
そうすることで二人は片手が使えなくなったが、私はは両腕が使えない。
これから起きることに対し、まったく抵抗ができないことになる。

タイロンが乳房の片方に手を伸ばして揉む。
「やわらけーな。 あー、俺、お嬢の胸、揉んでるんだ〜。なんかすげぇ。信じられんねぇ」
もう片方にはスチュアートが顔を寄せ、舌で頂をチロチロと嘗め回す。
「ん……や……ぅ」
二人で同時に攻められるなんて初体験だ。 別々に違った愛撫を施されて思わず漏れてしまった声が恥ずかしい。
「なんだ、感じるのか? もっとしてやろうか?」
ちゅっっと吸い付かれて唇でコリコリと扱かれる。 与えられる快感にどんどん先端が硬く尖っていく。
「こっちも先が固くなってきた……ピンクでかわいいなぁ」
ゴムマリを握りつぶすように胸を揉みしだいていたタイロンも直ぐにべろべろと舐め回したり、口に含んで転がしたりし始めた。
スチュアートも競うようにちょっとキツク歯の間でしごいたりして快感を高めていく。
背中が反り返って無意識のうちにもっと胸を突き出してしまう。
727『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 6/11:2007/12/13(木) 02:37:40 ID:ziVt8aGT
「んっ……くっ……ぅぅ……」
やがてスチュアートが空いている手を下のほうに持って行き、太股をすすっと優しく撫で上げ、その先にある泉の中に指を浸した。
最初は反応を見るように周りの花弁をなぞったり割れ目に指を這わしていたが直ぐに見つけ出された穴の奥へ指を一本突き進めてきた。
「やぁ…だ、ダメ!…ンッ!……はぅ!」
思わずこぼれ出た甘い声にタイロンは胸の愛撫に夢中になっている間にスチュアートに下の愛撫を先越されたことを知った。
「ずるいぞ。俺にもさせろ」
スチュアートだけでなく、タイロンの指まで狭いあの部分に潜り込んできて長い指が好き勝手にあちこちの壁をさすり始める。
まだ解れていないその場所に男達の、自分とは違った太いがっちりした指が何本も入り込んで、かなり無理矢理その部分の口を広げられている。
「ちょ、ちょっとぉ!ムチャしないで…よ………あぁ…んんっ!」
スチュアートの指が奥の壁の、いいところを探り当てる。
「ふーん、ここか……ここがいいのか」
「あっ!はぁ……あんっダメ、そこヘンっ」
「なんだ、どこどこ? お嬢のいいとこ」
タイロンが同じ場所を人差し指で突いてくる。
「やぁっ!……ふたりして同時になんて……あっ……あっ……」
びくん、びくんと身体が跳ねる。
二人の指がずちゅずちゅと出し入れされる。 一人だけでもいっぱいなのに、二人分一度に受け入れるせいでかなりキツイ。
快感が激しすぎて苦しい。 なんとか拒みたいのに相変わらず両手を戒められているので逃げようがない。
「あ…ああぁ……」
目じりから涙がこぼれる。
「も、もう……もう…だめ…」
「……指だけでイクのか? 随分とはしたないプリンセスだな。 二人に同時に入れられて指がそんなにいいのか?」
「中だけじゃ足んねーだろ。 俺が外からもイカしてやるよ」
掻き回されて溢れ出た液でぐちょぐちょになっている突起にタイロンがピチャリと舌を這わせ始める。
そこは勃起しきって限界まで膨らみ、真っ赤なルビーのようにテラテラと光り輝いていた。
「いやーーっ!! ああぁ……ああああっーーんっ!んんうっ!」
すさまじい快楽の叫び声は途中でスチュアートのキスで封じられた。 差し入れられた舌が奥のほうまで蹂躙する。
キスをしながらスチュアートは今は両手で胸を揉みしだいたり、指先で両方の乳首をグリグリと摘んだり弾いたりしている。
タイロンは次第に中に突き入れている指の出し入れを早めながら、突起に吸い付いている。
728『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 7/11:2007/12/13(木) 02:38:00 ID:ziVt8aGT
二人はアイリーンの身体の快感を感じる、ありとあらゆる場所を同時に攻めつづける。
そんな強烈な刺激に、いつまでも耐えられるはずもない。
身体がびくん、びくんと跳ねあがる。
もう、いっちゃう……そう思った瞬間、タイロンが愛撫をやめた。 
「やああぁっ!……タイロン、やめ…ないで……私、もう少しで……ああぁ…」
「悪りぃ……お嬢。 俺も、もう……がまんできねぇ」

そう言うとタイロンが下穿きを脱いで興奮しきったその部分を晒した。
「ちょっ!…………………………………………そんなのムリぃ!!」
タイロンのはその立派な体格に比例して、その部分も大きかった。 慌てて後ずさるがタイロンとスチュアートに阻まれて
逃げることはかなわない。

「ムリって言われても……もう止まんねーよ」
いやいやと頭をふって抵抗しても聞き入れては貰えず、潤った泉の入り口に熱くなった切っ先をぴたりとあてがわれる。
「おい、あんまりムチャするなよ。 後で私が楽しめないのは困る」
「んなこと言われてもよー。 …………なるべく、優しく、ゆっくり入れるからお嬢、頼む力抜いてくれ……」
アイリーンを四つん這いにし、彼女の潤った部分に熱く猛った自身を押し付けてきた。
「あっ…ん…あああああっー……やぁ…はいって…く………う…い、いた……いたい」
ぐいぐいとタイロンが中に入り込んでくる。
先ほどの指とはあまりにも違う質量に、アイリーンの身体が悲鳴をあげる。
「だめ……だめぇ…やぁ…」
「く…ぅ……まだ…だ……。まだ…全然入ってねーぜー」
「や…ん……はぅ……ふ……あ……」
苦しさのあまり、はぁはぁと息をしながら四つん這いから上体を反らす。
「い……いた…いよぉ…スチュアートぉ」
「……」
スチュアートは私ががすがるように伸ばした両手を握り締めてくる。
「…キス……して、スチュアート……」
スチュアートは言われるまま、あやす様に口付ける。
729『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 8/11:2007/12/13(木) 02:38:22 ID:ziVt8aGT
「う……やっと……全部、入っ…た……くっ…狭いな……お嬢の…なか……絡み付いて、くる……」
「ん……ん……」
少しずつタイロンの剛直が身体に馴染み始め、滑らかに出し入れが可能になってくると、痛がっていたはずの私の声に嬌声が混じり始める。
「んっ…んっ…んっ……はぅ…ん、ああ」
タイロンに後ろから貫かれたまま、快楽に紅潮させた頬で、スチュアートを抱きしめキスをする。

「……お前は。 酷い女だ……アイリーン」

自分が愛している女が他の男に貫かれてよがるところを見せられて平気でいられる男はいないだろう。

スチュアートは、懸命に舌を絡ませて二人の男から快感を貪る私を憎しみを込めて見つめる。
そしてその後ろのタイロンの事も視線だけで射殺しそうな程、嫉妬の目で睨んでいる。
そしてただ嫉妬し続けるしかない自分自身を最も憎んでいるのだろう。

「スチュアート……」

スチュアートから唇を離すと、そのまま、また四つん這いになり、今度はスチュアートの下穿きをずらした。
するとスチュアートの楔が熱く硬く反り返って腹につきそうな勢いではねた。
すでに先走りをまとって快感に震えるその楔に口を近づけ、思い切って先端を咥える。
ちょっと苦いけど、悪くない味だ。 舌先で裏を舐め挙げる。
「うわっ!アイリーン!!何を!」
スチュアートはまったく予期していなかったようでかなり慌てている。
「ああ〜、いいなーそれ。 お嬢、後で俺にも、な?な?」
タイロンが羨ましそうにしながら、後ろから私にねだる。

「ん……咥えたら、…もっとおっきくなった。 スチュアートのえっち」
「ば、バカ。 お前がそんなことするから……うっ!……ちょ…とまて……くっ」
「凄い……。口の中でビクビク跳ねてる。 我慢してるの?かわいー」
「私が早いみたいな言い方するな! お前にはプリンセスの恥じらいというものはないのか」
私の攻撃を退けようと頭に手をかけて私の口からソレを引き抜こうとしているが、その手には力があまり感じられない。

もっと虐めてやりたくて更にノドの奥にまで咥え込んで唇で締め付けると、うっと低い声を漏らすのが聞こえる。
そして抵抗しようとしていたスチュアートの指がそのまま私の長い髪を絡めて、逆に引っ張りもっと深く口の中を
犯そうとする動きに変わっていく。
「ふっ……くぅ……あっ……!」
いつも私を見下すスチュアートが、私の愛撫で段々余裕がなくなっていくのを観るのは快感だ。
730『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 9/11:2007/12/13(木) 02:38:50 ID:ziVt8aGT
「く……はぅっ…くそっ!……はぁ…どうなってるんだ。 お前うますぎるぞ。 お前、家庭教師にいったい何を教わってるんだ!」
「だからライル先生とは……あ…んっ!……なんとも、ないって…ぁっ…言ってるじゃない」
「もし手を出していたら絶対に殺す」
「手を出して無くてもあいつ目障りだ。 やっぱり殺しておくか」
スチュアートもタイロンも、また物騒な事を言い出す。
「もう、やめてよね! ……そんな、事したら、……は…二人とも、今度こそ一生……絶交だから!!あっ、んっ!…っ!」

「うっ…はぁっ…もう、俺、そろそ、ろ……」
「ああ……、私もだ…くっ……!」
初めてまだそれほど経っていないというのに三人は上り詰めようとしていた。

二人は実際は経験豊富なはずだ。 私だって経験がないわけではないし。
それなのにまるで初体験のようにぎこちない。

そうだ。私達は大人になる儀式をやり直してるんだ。
私達が本当なら普通に通過するはずだった儀式。
スチュアートとタイロン、それぞれの親の因縁のせいで、私達まで仲たがえをしたせいで、通過できなかった。
それぞれが勝手に済ませてしまったけど。
それを今、三人でやり直しているんだ。

これでやっと元にもどれる。 スチュアートとタイロンを許すことができる。



731『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 10/11:2007/12/13(木) 02:39:14 ID:ziVt8aGT
最初にその時を迎えたのは私だった。
「んっ、あっ、あっ、あああああぁああああっ!!」
タイロンに奥の奥を突かれて快感が背筋を駆け上り、目の前が真っ白に染まっていく。
太股からだらだらと流れ出した愛液が伝ってシーツにシミを作っていく。
「うっ!アイリーン……くぅ!……んっあぁ!!」
叫ぶ私の声に反応し、スチュアートが狭い口腔に熱い迸りを放つ。
「んぶっ!…あう……」
スチュアートのぬめぬめと光るソレが私の唇から出て行くのと一緒に、飲み込みきれなかった白濁がたらりと零れ落ちた。
その淫猥な様子を満足げにスチュアートが眺める。

「俺、も、もう…お嬢…はっ…うっ…ア…アイリーン。 俺の子を孕めよ! くっ!!」
これ以上ない程奥まで突き込んでタイロンも熱い液を吐き出した。 更に中に染込ませる様に、こすり付ける様な仕草で腰を動かす。
「えっ!?ちょっとまってバカバカそのまま出すなぁ!!」
「あああっ!!お前、胎内(なか)に出すな!!アイリーンが穢れるだろう!!」
「はぁ、はぁ…。 …お前だって口の中に出したくせに……よく言うぜ。 お嬢には俺の子供を産んでもらうんだ」
「馬鹿を言え! 私の子が先だ」
「俺の方が先だ!」

また始まった。
この先本当に子供が出来たら、二人で取り合いになるのが目に見えるようだ。

732『アラロス』幼馴染'S×アイリーン 11/11:2007/12/13(木) 02:40:02 ID:ziVt8aGT
「それにしても。 こんなの一晩かぎりにしてよ…」
「お前はバカか。 どこの世界に一晩で500万ゴールドも稼げる娼婦がいる?」
二人に攻められてベッドの上でぐったりとしている私に向かってスチュアートが信じられないことを言い出した。
「え……そうなの?」
こんな悪党ばかりの国でもプリンセスはやはり箱入り。 だから世間の相場というものには疎かった。
「当たり前だ。 これから毎晩返してもらうからな。 せっせと尽くせよ」
「そ、そんなのイヤ! お金は堪ったらちゃんと返すから」
「私の250万ゴールドは金では返せない。 ちゃんとあらかじめ言っておいたはずだ。 身体を買ってやる、とな」
「そんなのひどい!! 具体的にどれだけしたらチャラになるのか解んないし!!」
「具体的に? そんなの決まっている。 『私を満足させるまで』と言っただろう。 そういうことだ」
「ええええええええええええ!!」
「私はお前のこれからの一生を250万で買ったんだ。 だから一生かけて返してもらえばいい」
「それとも今すぐ契約を破棄するか? それなら今夜の分で5万くらいなら払ってやってもいいがな。 そしてお前は明日、
誰ともわからない男と婚約だ。 これからの一生をその男に捧げるんだな」
「そんな。 だったらせめてこれからは日替わり交代で……」

「却下」
「ダメだ」

二人とも返事はやっ!。
「私の知らないところでお前がコイツに抱かれているかと思うとゾッとする」
「俺だって同じだ。 抜け駆けは許さないからな。 同じ金額を払ってんだ。 つねに平等じゃなきゃな。 
…………って事で、お嬢。 俺にもさっきスチュアートにしてたヤツ、やってくれ!」
「そうだな。 次は私も中にたっぷりと注いでやろう。 それこそ一発で孕むような濃いヤツをな」
「もう疲れた。 もうヤダ。 もう眠い」
「ふざけるな! 私はまだ満足していないぞ」
「俺も俺も!まだ朝まで時間はたっぷりあるぜ!!」
「ええ〜」

こんなのがこれから一生続くの?
「私、早まったかなぁ……」
取り合えず、このデカイ二人の為にベッドはもう一回り広いモノを注文することになりそうだ。

糸冬
733名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 02:40:41 ID:ziVt8aGT
以上です。 おめよごしスマソです。
734名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 07:09:30 ID:1XPnbgAL
50万と500万が混在してるぞ
735名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 16:58:07 ID:dEQCmHdr
gj!
アラロス読みたかったんだ。ありがとう!
三人で幸せになればいいよ!
736名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 23:25:47 ID:a4Ku6o8O
500万は貯まってて残り500万のつもりだったのか?
それにしても、面白かった! GJ
幼馴染好きだ〜、こういうの読みたかった。
737名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 23:45:10 ID:6wcq3GMU
アラロス興味ありつつやってなかったけど面白かったよ
仁義なき乙女読みたい(*´Д`)ハァハァハァアハァ
738名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 23:54:22 ID:ziVt8aGT
J( 'ー`)し カーチャン、ちゃんと計算できなくてゴメンね……。

25万だと少なすぎると思って修正したのが、しきれてなかった。 スマン。
読んでくださった方には感謝です。
739名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 18:39:26 ID:qk0Fs6GJ
幼馴染みよかったよー(*´∀`*)GJ過ぎるぜ
740名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 23:41:53 ID:gYa0y84n
超GJ! そしてドンマイ。アラロス読みたかったよ。
タイロンのエロが読めて幸せだ…。スチュアートも好きだから余計に嬉しかった。
741名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 01:39:53 ID:aF7w67b1
幼馴染コンビでキターw
タイロン好きとしてはエロパロ見れて良かったです。
742名無しさん@ピンキー
age