【涼宮ハルヒ】谷川流 the 25章【学校を出よう!】
色々悩んで遅れちった。不良・ヤク中の設定は過去っつうことで、特撮色強いしキョンの本名と趣味も捏造したので更に注意
アニメは信じなくなっちまった途端熱が冷めちまったが、特撮だけは熱が冷めるのはチョイと遅かった。
しかし、熱が冷めちまった途端、俺はそれらから学んだ物を全て忘れ、アレコレ悪事を働いた。そんな
俺を更正させたのは、俺が憧れたヒーローでも教師でもなく、皮肉にも『悪の組織』としか言い様の無い
連中だった。奴等は俺に注射器を一つよこした。帰った俺は、早速それを打った。すると俺の体は服を破り、
バッタの怪物へと変貌した。
普通、そんなものを見れば恐怖するだろう。俺も恐怖したさ、最初のウチはな。
バッタ男になった俺の力は普段の何倍にも跳ね上がった。しかもそれはクスリで変身してから効果切れまで
の3時間限定だった。俺はその力に溺れた。毎夜クスリで変身し、裏の世界で徹底的に暴れまわった。どんな
大勢でかかってきても、俺はそいつらを全部片付けた。ヒョイと腕をひねってやれば簡単に相手の腕は千切れた。
大地にひれ伏す相手を踏みつければ、そいつの上半身と下半身はいとも簡単に離れ離れになった。何人手を
掛けたか、今じゃさっぱり思いだせん。
しかし、クスリを使い続けていくうちに俺の体はクスリを使わなくても変身できるどころか、変身しなくても
常人以上の力が出せるようになっていた。その時俺は始めて気づいた。俺は実験台にされていたのだ。
俺は怒った。俺は再び現れたクスリ売りをシメ上げ、そいつらのアジトへ連れて行かせた。俺はそいつらのアジト
で徹底的に暴れまわった。クスリを打ち立ての奴等なんかに負けるわけが無かった。力任せに首を引きちぎり、
顎を裂き、骨もろともミンチにしてやった。気がつけば奴等は一人残らず死んでいた。俺に殺されていた。それ
でも、俺の体が元通りになる事は無かった。身も心もズタズタになった俺は、雨の町を死んだ目で歩いていた。
そして、変身による副作用なのか、俺は疲労の余り、その場に倒れこんだ。