【走って】時をかける少女でエロパロ【イクよ】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
美幸かわいいよ美幸
2名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 07:23:22 ID:Wt0pdg1Q
時をかける少女を知らんが美幸たんかわいいよ美幸たん・・・
目覚まし時計か何かを頭に載せて働くちっこい子かな・・・
3名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 10:43:27 ID:bYpXOsaE
とりあえず原作を読め
4名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 17:47:39 ID:otL6BWFU
これは今やってる映画の方でもおk?
5名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 04:24:48 ID:D0YRobR2
前の方に座ったんだけど、パンツ見えんかった
6名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:26:06 ID:+vrVH0XI
前の席関係ねぇw
7名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 05:40:34 ID:xz3B+XYv
>>4
おkというか普通に映画版のスレかと思われる。
8名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 23:54:52 ID:imk3JCBJ
真琴「イッックゥゥゥゥゥウウウウウウウウーーー!!!!」
9名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 03:36:32 ID:Bm36X+Ry
8みて思ったんだが、
おなぬーまたはエッチしてイクとタイムリープしてしまう−という設定ではどうか?
10名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 10:32:37 ID:cCREYdzE
功介「で、どっちが先にやる?」
千昭「めんどくせーよ両方使えばいーだろ。オレ前な。」
真琴「ふぁぁっ二本同時なんて無理だよぅ。あぁっ!あっあっ
    凄い・・・!二人とも凄いよっ!んっんぅもう駄目!
    イッ・・・イッックゥゥゥウウウウ!!」




功介「で、どっちが先にやる?」
千昭「めんどくせーよ両方使えばいーだろ。オr
真琴「ちょぉぉっと待っったーーーー!!」
功・千「「!?」」
真琴「前は功介。千昭は後ろにして。」
功介「まぁ・・・別にいいけど」
千昭「チッ、しょうがねぇなぁ」



ただいま〜・・・
どうしたのお姉ちゃんそのへっぴり腰。がくがくだよ?
へっへっへっ・・・子どもには言えないなぁ〜
どんだけやったらそんなふうになるの?
んーー・・・・40発ぐらいかなぁ〜



「マジすか?」


11名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 10:47:59 ID:Sn0F1umV
2回目の「で、どっちが先にやる?」で不覚にもワロタw
12名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 11:01:58 ID:8/vIlEST
イニGのキャメロン風ときかけの失敗して(?)バツが悪そうな表情がなんともいえんw
13名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 00:23:46 ID:OVRe3CRw
14名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:07:49 ID:Cz3TM1mW
真琴「…生理がこない…」
真琴「やっぱりあの時のが原因で…」
真琴「…」



千昭「じゃあ…挿れるぞ真琴…」
真琴「ちょぉぉっと待っったーーーー!!」
千昭「!?」
真琴「5000円」
千昭「あ?」
真琴「5000円!ゴムつけずに挿れたら5000円だからね!」
千昭「はあ!?なんだそりゃあ!お前がつけるなっつったんじゃねえか!
    …ていうかお前、さっきまで俺の下にいたのになんで床に転がってるんだ!?」
真琴「いいから!ゴムつけろ!」
15名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:36:03 ID:D0hONfKO
>>9
それは既に筒井御大が別の作品でやっておる。
リープでなく瞬間移動だが「イク」「クル」で。
16名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:53:53 ID:kU562bus
本スレからエロがあると聞いてきました
17名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 11:55:33 ID:DVwbVgQq
同じく本スレから来ました
>>13 GJ!
18名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 12:37:32 ID:mKZRzPSo
ノシ本スレから。
マジあったのかよw
19名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 15:07:18 ID:s3IVs/Em
こういうのって、原作者がマジやりかねんからなぁw
まあ最近は大家らしく丸くなっちゃってるけど
20名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 15:13:47 ID:DVwbVgQq
本スレに貼るなよ……
21名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 15:16:25 ID:tysXk3uB
真琴のお母さんって何気にエロ美人じゃね?
22名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 21:46:45 ID:mKZRzPSo
そういえば大林版の頃、
イった時のザーメンの香りでタイムリープするってネタやってたエロ漫画家がいたよ。
23名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 23:06:05 ID:/KJ4M4qb
ここは悪いインターネットですね(><)
24名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 01:38:27 ID:DXxqwt3L
これ面白い?
25名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 05:36:44 ID:akNvW0fP
夏コミ並んでるけど、今日「時かけ」やってそうなサークルある?
26名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 14:02:59 ID:qdBv6LGU
13日見回ったけどなかった。
映画批評本で扱ってたけど
27名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 01:18:58 ID:lHEOdgJS
タイムリープを使った斬新なセックルの仕方を考えているのだが、
一向に思いつかない。誰か一緒に考えてくれ。
28名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 06:32:53 ID:kitTXV2T
筒井本人が20年以上前に自分でエロパロ(たいしてエロくはないが)してる件について。
あっちのほうがよっぽど筒井らしかったけど。
29名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 07:19:25 ID:DcnLQKGm
筒いやらしかった
30名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 10:18:02 ID:fE4sd4BL
筒井本人が書いた短編で
オナニーしてて、そのオーガズムでテレポーテーションしちゃうっていうの
あったよな
憧れのあの娘が遅刻しそうになって、パンツの中に手を突っ込んだまま、
顔を赤らめて校庭にテレポートしてくるシーンが好きだった
31名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 21:48:20 ID:83prsHEz
それ、俺も読んだ事あるw
オナポートだっけ?
32名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 00:41:19 ID:cnunfdT0
>>27
おかんとセックルして自分の父親が自分。
33名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 01:08:08 ID:w1KhvzBu
イッたらタイムリープする事を忘れてた真琴が千昭とセックス

真琴「いくうううううぅぅぅっ!!」

びゅーーーーーーーーーん

真琴「ちょっとまって!腰砕けになりそう」
千昭「はぁ?何言ってんだ まだヤッてねーだろ!!」
真琴「お願い!タンマ!!」
千昭「ごちゃごちゃ言ってねーでケツ突き出せ!!」

びゅーーーーーーーーーーーん


真琴「アア・・ もうらめぇぇぇぇ」
千昭「どうだ真琴 俺絶倫だろ?」
34名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 12:22:36 ID:bROOgrE1
郵性省
35名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 01:26:37 ID:ardz487i
誰か書いてYO
36名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 00:28:53 ID:h3Ov7x6y
魔女おばさんの話を期待
あの人エロすぎるよー。
37名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 20:22:15 ID:UMjmAvgT
「真琴はずっと後の方が好きなんだとばっかり思ってた」
38名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 20:23:45 ID:2Y90ie4S
人稲

おまいらどの女が好き?
俺は真琴ちゃん!
39名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 22:26:00 ID:rSO5/sLl
妹一択
40名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 02:25:20 ID:1IUFa654
真琴のおかんとおばちゃんと姉妹丼
41名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 02:37:37 ID:27tB92mj
どう考えても真琴
42名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 17:16:41 ID:Ed9jkvXw
バカ野郎!和子さんに決まってるだろ
43名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 19:46:48 ID:7j1blFqo
真琴かな・・・ただ、性的な意味じゃなくてね
44名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 01:40:46 ID:tBFGoAMM
この間に、倉野瀬高校の保健の先生と保健室で一発決めてくるか
45名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 03:04:31 ID:3hVPVlZy
保健室には白衣姿の福島先生が…
46名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 13:43:53 ID:kKLC+NWx
>>45
アッー!!
47名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:19:13 ID:TnCY4VBs
職人町期待あげ
48名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 21:26:35 ID:8RpH4qkt
高瀬君の真琴への復讐話をお願いします。
消火器よりキツイのを喰らわせてあげたい…
49名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 02:29:31 ID:vZL3xBZC
「痛っ・・・!」
真琴は高瀬に体育器具室の床に叩きつけられた。
「お、お前が悪いんだ!全部・・・お前が・・・」
高瀬はそう呟くとゆっくりと真琴に近づいた。
室内は暗く、高瀬の表情はよく見えない。
「やめて・・・なんでこんなことするの・・・!?」
真琴は尻餅をついたままずりずりと後退する。
「お前があの時あんなこと言わなければ・・・僕は・・・!」
接近する高瀬に怯えたように後ずさる真琴だったが背中が
跳び箱にぶつかる。真琴は完全に追い詰められていた。
一瞬、真琴の頭に叫んでみようかという考えがよぎった。
しかし今が授業中で、体育館を使っているクラスが無いこと
を考えると誰かが気づく可能性は絶望的だった。
「嫌・・・嫌・・・!」 いつしか真琴の目尻には涙が浮かんでいた
遂に高瀬の手が真琴の白いポロシャツに触れた。
「(助けて・・・千昭・・・功介・・・!)」

















(省略されました・・・全てを読むには「妹がナチョでさぁ」と書き込んで下さい)
50名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 08:16:42 ID:GKnbKrBY
妹がナチョでさぁ
妹がナチョでさぁ
51名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 16:21:24 ID:nGSV1McP
妹がナチョでさぁ
52名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 00:33:44 ID:Qz+CR68K
妹がナチョでさぁ………
………
……


…って早く書けよ!!待ってるんだよこっちは!!!
53名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 14:39:50 ID:vBjBl28t
「痛っ・・・!」
友梨は高瀬に体育器具室の床に叩きつけられた。
「お、お前が悪いんだ!全部・・・お前が・・・」
高瀬はそう呟くとゆっくりと友梨に近づいた。
室内は暗く、高瀬の表情はよく見えない。
「やめて・・・なんでこんなことするの・・・!?」
友梨は尻餅をついたままずりずりと後退する。
「お前があの時あんなこと言わなければ・・・僕は・・・!」
接近する高瀬に怯えたように後ずさる友梨だったが背中が
跳び箱にぶつかる。友梨は完全に追い詰められていた。
一瞬、友梨の頭に叫んでみようかという考えがよぎった。
しかし今が授業中で、体育館を使っているクラスが無いこと
を考えると誰かが気づく可能性は絶望的だった。
「嫌・・・嫌・・・!」 いつしか友梨の目尻には涙が浮かんでいた
何でこんなことに。
真琴に「体育器具室にちょっと行ってきて」って言われただけなのに。
遂に高瀬の手が友梨の白いポロシャツに触れた。
「(助けて・・・千昭くん!)」

















(省略されました・・・全てを読むには「妹がナチョでさぁ」と書き込んで下さい)
54名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 22:32:41 ID:rgHMN1pu
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

妹がナチョでさぁ
55名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:38:32 ID:kr8OnLqX
ナチョが大量発生している切ないスレはここですか。
56名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 16:21:10 ID:nGiygtFy
早く時かけの3Pモノの同人誌出ねーかいなぁ〜・・・
57名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 21:40:04 ID:r6nHU2Aw
妹がナチョでさぁ
58名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 22:00:33 ID:kGKczVvA
妹がナチョでさぁ('A`)
59名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 00:07:42 ID:jOevoH4z
真琴でエロって何か罪悪感。あまりに本編が純粋で潔白なあまり・・・
ここで言ってもしょうがないけど。
60名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 00:27:25 ID:HIjFrk7E
美しいものは汚したくなる。

それが変態(ひと)の性さ……
61名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 01:38:20 ID:kYRmm/fW
(ひと)って読むなよw
(おれ)にしとけ
62名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 02:45:12 ID:3gSIAZ/c
罪悪感があるよな、確かに。

それより妹の話しよ妹の話

妹がナチョでさぁ
63名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 20:34:16 ID:KCbznxCQ
妹がナチョ









       でさぁ
64名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 21:13:16 ID:U/+zfYjf
妹が納豆でさぁ
65名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 18:56:46 ID:5fS+xCJq
妹がナチョでさぁ
66名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:56:48 ID:jl9RRtMe
いいかげんナチョナチョ言ってないで何でもいいから書こうぜ
67名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 00:21:42 ID:IQbjP4Ut
>>49>>53>>66に期待
68名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 09:01:00 ID:/6VnuTqD
千昭のってサイズはサブウェイのLサンドくらい。
量もすごくてペットボトル一気飲みって感じ。
69名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 23:30:18 ID:7K7dG/fK
未来人は化け物か…
70名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 00:40:51 ID:2PE/EhvI
真琴 「あぁっ・・・」

71名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 22:20:17 ID:LdpV7i9A
>>69
糞ワロタwwwwww
72名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 02:19:32 ID:NB7Ygnux
こんな過疎スレで自演してどうなるというんだ
73名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 21:06:07 ID:JBZbi7Uh
71だけど自演はねーよwww
作品投下ないから皆ROMしてるだけだとおもわれ

というわけで職人降臨マダー?
74名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 08:15:42 ID:WZo0hBST
ここはひとつ筒井御大に
75名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 23:10:59 ID:BQtiW/fe
期待保守
76名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 02:49:12 ID:ztMNLyEt
時をかけるじゃエロパロむずかしいよなぁ
七瀬とかパプリカならまだしも
77名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 14:18:30 ID:HM/q3si3
パパとママが三女をつくる話きぼん
78名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 16:42:04 ID:5PGBwRFL
>>77
そのネタは思いつかなかったな。
79名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 12:36:15 ID:MMPdOIne
妹がナチでさぁ
80名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 01:11:03 ID:SVhmjUhp
もぉ〜何あいつ私の(マムコの)こと好きだって言ったくせに〜! ポチャン!
81名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 10:02:47 ID:SVhmjUhp
さすがに浮上w
82名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 00:57:32 ID:oiNa9cLu
か、過疎だというのか…!
83名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 00:59:02 ID:uEL5gD/8
もう秋だというのに未だにまともなネタが書かれてないな・・・
84 ◆6wE7Atw/k. :2006/10/23(月) 04:49:27 ID:3Q0sdyXl
「真琴ぉ、魔女おばさんにスイカ届けてちょうだい。そんなに大きくないから大丈夫よ」
紺野家の若々しい母は、今日も長女に届け物を頼むのだった。
「えー またぁ?! こんな重いの学校に持ってくのヤダよぉ」
ふくれっ面をしながらも自分の頭ほどもある球体を受け取り、あたふたする真琴。
「これに入れてけば。おねえちゃんが持ってたら誰もスイカが入ってるとは思わないよ」
美雪が差し出したのはサッカーボールを入れるバッグだった。
「こりゃ〜いいやっ、ぴったりじゃん」

「いってきまーす」
真琴の自転車はいつものように急坂を猛スピードで駆け下り、
踏み切り前でけたたましいブレーキのきしみ音を上げて止まる。
その音には周りの人々も慣れっこになっていた。
いつもどおりの倉野瀬の朝がそこにあった。

校門近くで間宮千昭の自転車に追いつく真琴。
二人は遅刻ギリギリで席につく。
「功介、今朝のネタはなんだったんだよ」
「うるせー。毎朝ぎりぎりに来やがって」
千昭が功介をからかうのも、いつもの朝の光景だ。

今日は抜き打ちのテストもない。タイムリープを使う必要もなかった。
空は相変わらず真っ青で、白い入道雲が浮かぶ。
その日は変わったこともなく、放課後が訪れるまでの時間も
長く感じる事もなかった。
85 ◆6wE7Atw/k. :2006/10/23(月) 04:50:20 ID:3Q0sdyXl
「ごめん功介、千昭。あたし今日は用事があって行けないんだ、ほんとごめんっ」
二人からの抗議を覚悟して手を合わせて頭を下げる真琴。
「あ、わりぃ、俺も用あるんだ」
千昭が言った。残された功介の表情が一瞬固まる。
「なんだよ2人して。しょーがねえ。図書館でベンキョーしてくるわ」

功介と分かれた2人は、同じ道路を、同じ方向に進む。
「なんでついてくんのよ千昭ぃ」
「別に真琴についていってる訳じゃねえよ。俺の行きたい方向に進んでるだけだ」
2人の高校生はしばし同じ方向に自転車を走らせる。
別の道を通っても、しばらくすると大きな交差点で一緒になる。
「なんだよ、からかってんのか?」
「そっちこそなによぅ」

そんなこんなで2人が着いた大きな博物館。
駐輪所に並んで自転車を止めると真琴は先に走っていき、館内に消えた。

千昭は3階のとある展示室を目指す。
たどりついた展示ケースの前でため息をつく。
「まだ…無いか…」
ガラスに手を触れる。ライトで照らされていないケースは冷たかった。

真琴は広い階段室に居た。魔女おばさんこと、芳山和子が降りてくるのを待っているのだ。
待ちかねて、ふと展示室のほうを覗くと、千昭が見えた。
「千昭…何見に来たんだろ?」
86 ◆6wE7Atw/k. :2006/10/23(月) 04:51:31 ID:3Q0sdyXl
「真琴っ」
魔女おばさんがすぐ後ろに立っていた。
「あ、おばさん…」
「彼、真琴のお友達の…?」
「そう、千昭だよ」

「彼も一緒にお茶しましょう、せっかくだから」
魔女おばさんはそう言って微笑むと、階段に置いてあるベルト収納式パーティションを開放した。

「はじめまして。ここで仕事をしてる芳山和子で、真琴の叔母さんなの。」
「あ…はじめまして…間宮千昭です」
千昭はすこしぎこちなく自己紹介をした。

「真琴…今度は野球じゃなくてサッカーにしたの?」
魔女おばさんが、真琴のかかえた袋を指して言う。
「へっへーん」
真琴がするっと袋を取り去ると、艶のあるスイカが現れた。
「お母さんからです」
「おばさん、食べたいなぁ…皆も食べるわよね?」
「はーい!食べまーす!」
即答する真琴とは裏腹に、千昭はとまどった。スイカを見たのは初めてだったからだ。
「あ、あぁ、頂きます」

「じゃあ、早速切るわね」
おばさんが給湯室のほうへスイカを持っていく。
残された2人。

「お前がいつもおばさんて言うから俺は…すっげぇ綺麗な人じゃねぇか」
「でしょー 魔女は歳をとらないのだ!」
真琴はいつものようなペースだが、千昭は魔女おばさんの事が気になってしまった。
87 ◆6wE7Atw/k. :2006/10/23(月) 04:54:07 ID:3Q0sdyXl
今のところエロなくてすいません。近日中に続き書きます。ではまた。
88名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 06:10:21 ID:/ErtPWQw
千昭×和子、いいなあ。
89名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 11:01:49 ID:7DFZOVTb
おばさん×真琴 のほうが…
90名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 12:22:17 ID:qsM5HTmx
新作期待…(・∀・)
91名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 20:39:30 ID:HemKSXH7
職人さんキテルー!
続きwktk
92名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:16:11 ID:/ErtPWQw
セックルだ
セックルだ
ヒューヒューエロイね
93名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 23:17:28 ID:Vu+Q3WIQ
魔女おばさんが処女だったらいいなァ
94名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 01:33:25 ID:tTHhzZmn
処女だよ。
俺が試したから間違いない。
95 ◆6wE7Atw/k. :2006/10/24(火) 02:27:59 ID:npp24Tv3
「はーい、おまたせ」
おばさんは、切ったスイカを2切れずつ乗せた皿を、2つお盆に載せてきた。
真琴と、千昭の前にスイカが並ぶ。
続いて一皿、自分のぶんを持ってきたおばさん。

「いただきまーーーす!!」
真琴の食いっぷりは相変わらずすげぇな、と、千昭は思った。
こっちに来る前にライブラリで見た、20世紀から21世紀にかけて活躍した
ケン・シムラというタレントの芸にこんなのがあったような気がする。
そんなことを思い出しながら、初めて見るスイカに口をつけた。
「甘い…うまい」
思わず顔を上げた千昭と、おばさんこと芳山和子の目が合った。
「ふふ…まるで初めてスイカを食べたみたいな顔してるわね」

その笑顔と、図星を突かれた事で、急に顔を赤くする千昭。
「いや、スイカは好きなんですよ」
とっさに適当な嘘をついた。

真琴はというと、既に2切れ目を食べ終わる所だった。
「お前…もうちょっと落ち着いて食えよ…」
「いーんひゃない、おいひーんらから」
スイカを口いっぱいにほおばった真琴を見て、千昭と和子は、また目を合わせて笑った。

スイカを食べ終わった後、軽く談笑していた3人だったが、
徐々に真琴の口数が減っていく。考え事をしていたからだ。

今日は千昭がいるから…千昭や功介の話はできないし…スイカも食べたし…
そうだっ、昨日ドラマ見逃しちゃったんだ…早く続き見たいしなぁ…
ここはいっちょタイムリープで昨日の夜に戻っちゃえばいいんだ!
96 ◆6wE7Atw/k. :2006/10/24(火) 02:29:04 ID:npp24Tv3
そう決意した真琴は、すぐさま行動に移した。
「おばさん、千昭、あの、わたしちょっと用事思い出しちゃった、すぐ行かないと」
言いながら、バッグをひっつかんで帰る体勢になっている真琴。

「あらあら、忙しいのねぇ」
きょとんとする和子。そして、困ったのが千昭である。
「お前ちょっ…待て…」
言い終わらないうちに、真琴は研究室を飛び出していった。

困るじゃねえか…
さっき初めて会ったばかりの…それも綺麗な人と2人きりってのはよ…
その後も真琴の話を楽しげに続ける和子に、千昭は
「俺もそろそろこのへんで…」という言葉を何度も飲み込んだ。
千昭も真琴の事は気になっているから、興味深い話ではあるのだが。

間もなくして話が一旦途切れた。今だとばかりに「じゃ俺もそろそ…」
言いかけた千昭を、和子が少し大きな声でさえぎった。
「あたし今日根を詰めすぎちゃって、疲れちゃった。そっちに座って良い?」

「え、あ、あぁ、どうぞ…?!」
ソファから立ち上がろうとする千昭。
「千昭くんも座ったままでいいのよ」
「そ、そう…ですか?」

資料が両肩に置かれたソファには、ぴったり2人ぶんの場所しか無かった。
自然と肩と肩がぶつかるほどの距離で、2人は座ることになった。
「ふぅ」
文字通り一息ついた和子は、とん、と頭を千昭の肩にあずけた。

「良いなぁ真琴は。こんなカッコいいコに思いを寄せられるなんて」
97 ◆6wE7Atw/k. :2006/10/24(火) 02:30:56 ID:npp24Tv3
和子の突然の行動と台詞に、千昭の心拍数は急に上がる。
「な、なんのことですか」
「もうこのくらいの歳になるとね、見てるだけでわかるのよ。千昭くんはわかりやすいわ」
「いや…そんなんじゃないすよ」
「うーそだ。顔に好きって書いてあるもん」

「そんな…うーん」
この人にはかなわないなと思った千昭は、そこで喋るのをやめて、
右手の中指で眉間を押さえた。

ちゅー

その時、和子は千昭の頬に軽くキスをした。
「わ」
「あっはは!」
突然笑い出す和子と、真っ赤な顔の千昭。
「キスされて、わ!はないでしょう。かわいいなぁ千昭くんは」

ちゅ

ふたたびのキス。
「あなたはどこか遠くから来たような…そんな匂いがするわ」
「……」

ちゅうう

今度は口に。
「純粋に身体があなたを求めてる気がするの。だから今はおばさんを慰めて?」
そう言って、また、キス。お互いに舌を絡ませた。
「いいんですか、俺なんかで」
「あなただから、こうしてるのよ」
98 ◆6wE7Atw/k. :2006/10/24(火) 02:31:28 ID:npp24Tv3
今回はここまで。また近いうちに。
99名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 03:31:34 ID:Pf0Wcyqo
キタ━━━━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!!!

GJ
100名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 19:26:23 ID:s6Fs8Ifb
>>93
やっぱり処女いいよな。

その発想がもう童貞なんだけどwww
101名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 22:26:46 ID:WH9A5Fz0
わっふるわっふる
102 ◆6wE7Atw/k. :2006/11/02(木) 04:04:59 ID:nUTIvczo
わっふるわっふるでググった。早く続きを書けという意味だった。
というわけで、続き投下します。
103 ◆6wE7Atw/k. :2006/11/02(木) 04:06:05 ID:nUTIvczo
和子はそう言って身体をおこし、千昭の胸に頬を押し当てるようにしてすがりついた。

千昭は、タンクトップごしの胸の一点に、熱いものを感じた。
(涙…か…)
こんなときどうしたらいいのだろうか?
とりあえず、和子の肩をそっと抱いた。

「ありがとう…」
顔を起こして涙をぬぐいながら、精一杯の笑顔を見せる和子。
千昭はその顔にたまらなく、いとおしさを感じた。

「ごめんね、おばさん色々思い出しちゃったら、つい涙が出ちゃって」
「あなたなら、忘れさせてくれそう…だから…抱いてほしいの」
和子は立ち上って、ノーズリーブのワンピースの背中に手を伸ばす。
ジィー、と、ファスナーを下ろす音がして、丈の長いワンピースは彼女の
スレンダーな身体を、するりと滑るように落ちていった。

「こんなおばさんでも、抱いてくれる?」
雪のように白い肌。着やせするタイプなのか、むっちりと豊満な胸の谷間が
ブラジャーからのぞく。千昭もそこから目をそらせずにいた。

「好きにしていいのよ」
和子のこの言葉を皮切りに、千昭は豹変した。

立ち上がり、壁際に和子を追いやると、またキス。やさしく、激しく、
唇と唇で会話した。片手でブラのホックをはずすと、ぷるんと丸い乳房が
こぼれ出す。

千昭は両手でそれを弄ぶ。持ち上げてみたり、握りつぶしてみたり。
104 ◆6wE7Atw/k. :2006/11/02(木) 04:07:32 ID:nUTIvczo
「あッ…おばさ…胸は…弱い…のッ!」
「こんな…いい身体して…ぶつぶつ」
「何…千昭君っ…はぁっ」
「いえ、なんでも」

このただひたすらにやわらかく、丸い、和子の胸の前では、それを弄ぶ
という以外の思考は消し飛んでいた。

千昭は両手で双丘を下から握り締めたまま、黙ってその頂点を舐める。
舌で乳首を持ち上げるように何度も愛撫する。時には息をふきかけたり、
甘噛みしてみたり。

ふいに和子の身体に力が入る。
「んっくあぁ…ほんとに胸は弱いんだからっ…!」
和子は千昭の前髪をかきわけ額にキスをして、ゆっくり彼の身体を押し戻す。

そして自分で自分の身体を抱きしめると一息ついて、
「もう…胸だけで軽くイっちゃったじゃない」
「エッチなんですね」
また抱き合う2人。するりと和子の右手が千昭の股間へと伸びた。
「そういうキミも、もうガチガチみたいね」
「いやもう、大分前からですけどね」

「ふふ」
和子は子供っぽく上目遣いのまま、千昭のベルトを外していく。
そしてズボンとパンツを一気にずり下げた。

千昭の屹立した肉棒が飛び出す。
先走りの滲み出す先端をつんと突いて
「やっぱり若いコは角度が違うわね、それに堅さも」
そう言って和子は、人差し指についた先走りを舐め取る。

その仕草に、千昭はさらに興奮の度合いを増していった。
105 ◆6wE7Atw/k. :2006/11/02(木) 04:10:45 ID:nUTIvczo
今や小さなショーツ1枚とソックス、サンダルだけの姿となった和子は、
千昭の前にかがむと、右手でそっと男根を握り締める。
手前に軽く引き寄せながら、口を大きく開き、それを左横からほおばった。

あたたかく、濡れた感触に千昭は包まれる。ときおり触れる前歯が
ひんやりと冷たかった。

「んっ…んんあ…きもひいい?」
ひだすら竿を舐めながらそう言って、目線を上げると、千昭と目が合った。
千昭は真っ赤になって顔をそらした。長い前髪で表情が読めなくなる。
裏筋を通ってカリ、先端まで丹念になめつくすと、千昭の硬度はさらに増す。

和子は一度口を離し、すうっと息を吸ってから、一気に先端からくわえ込む。
ぢゅっ…!ぢゅっ…!
舌と唇を最大限に使って亀頭を吸い込むように、刺激を与え続ける。

千昭の息が荒くなる。
「よしやまさんっ…!俺そろそろ…!」
「なまえ…で…呼んでっ…!」
「かずこさ…いく…!」

びっ びっ
初弾は喉に命中し、和子は軽くむせた。
「けほっ けほっ…」
びゅーっ びゅびゅっ
さらに射精は続き、白濁は和子のおでこ、あごを汚す。
舌で口元の精液を舐めとり、舌で届かない分は指で全てすくい取り、口に運ぶ。
「うふ。おいしい」

いきなり立ち上がって千昭の手を取り、自分のショーツにあてがう和子。
薄く、小さな黒いショーツは、べっとりと濡れそぼっていた。
「次は、キミの番だよ、千昭くん」
106 ◆6wE7Atw/k. :2006/11/02(木) 04:11:33 ID:nUTIvczo
今回はここまで。読んでくれた方ありがとう。
うーん、パンストのほうがよかったっすかね。
107名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 09:00:05 ID:LXF3i3Rk
いえ、生足の方が好きです(`・ω・´)
108名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 21:08:56 ID:T9zYrCDJ
おお、久しぶりの投下だ。
(*^ー゚)b グッジョブ!!
109名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 22:17:41 ID:b0HIWF6O
和子タソのフェロモンが研究室に充満してまつ
110名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 00:52:30 ID:kfm8rwiE
続きマダー?
111名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:34:02 ID:7cuStjZZ
研究室に響き渡る和子タソの嬌声
112tokikake1:2006/11/19(日) 06:17:07 ID:tBnBGYGh
千昭はそのままショーツの上を撫でつける。
ショーツのレースとその下の茂みのザラついた感触を楽しむ。
もう一方の手は彼女の尻に回した。
そこに布はなく、たっぷりとした尻肉を直接もみしだくことができた。

「いつもこんな…下着を…?」
軽く笑うように問いかける千昭。
「大人をからかうんじゃないの…」
と、いいながらも赤くなり、顔をそらす和子。

さて、前側。
摩擦させながら手の位置を下げていくと、ざらつきが「ぬるっ」という
感触に変わる位置があり、千昭はそこを強く刺激することにした。
「あ…んっ」
和子の声が大きくなった。両手で千昭の肩にしがみつく。
「かわいいです…和子さん…そのままにしてて下さい」

そう言うとショーツの両脇のヒモに指をかけ、ゆっくりとずり下げる。
腕の角度はそのままに姿勢を低くしていった。
股間とショーツが離れる少しの間、白く輝く糸が引く。
床に落ちた黒い布切れは、信じられないほど小さくなっていた。

「全部見られちゃうのね、千昭くんに」
「やめますか?」
「あーもう。焦らさないでよ…」

かがんだまま、さほど濃くない茂みの奥をかきわける。
指で押し広げる。
113 ◆6wE7Atw/k. :2006/11/19(日) 06:18:32 ID:tBnBGYGh
(トリばれしてしまったのでトリ変えます)

くぱ…とろぉ…
年相応の赤みは帯びているのだろうが、綺麗な生殖器が顔を出す。
むきだしにしたクリトリスをやさしく撫でてみたり、あくまで指先だけで
入り口をさすってみたり。
「トロトロですよ」
和子は相変わらず真っ赤になりながらも、頭をぽりぽりと掻いた。
「千昭くん」
「はい?」
「ちょっと立ってくれる?」
「え…?はい」

和子は千昭の胸に顔をうずめながら、両手で彼を思い切り押し出す。
ずどっ
千昭はソファに押し倒されてしまった。
「ちょ…」
耳元にささやく。
「…おばさんね、もう、我慢できないの…」

そしてまたキス。
ちゅ

今やサンダルも脱ぎ捨て、薄いナイロンソックスだけの姿の和子が
千昭に馬乗りになる。
未だ屹立した千昭の肉棒を右手でとらえ、自らの入り口にあてがうと、
「一緒になれたね」
「はい…」
あくまで、ゆっくりと腰を下ろしていく。
114 ◆OxbRUMLuic :2006/11/19(日) 06:21:14 ID:tBnBGYGh
(あれ、トリかわってねえ、今度こそトリ変更)

ぬる…ぬぬぬ…
千昭の肉棒を温かく、きつく、包んで、しめつける和子の体内。
「はあっ…ちょっ…良すぎて…」
予想以上の快感に、既に千昭の限界も迫っていた。

「…?!!」
だが、和子の攻撃はここからだった。腰のグラインドによって、挿入具合が
深くなったり浅くなったりと、千昭はあまりの快楽に言葉を失った。

「どう?おばさんもまだまだ捨てたもんじゃないでしょう?」
「ちょ…これ…ヤバいですって…!」

欲望のままに腰を振る和子。
久しぶりの行為というだけではない何かが、彼女を突き動かしていた。
普段の清楚な研究員姿からは想像できないほどの痴態。

「一緒に…ね?千昭くん…!は…あっ」
「もうイきますっ…!」
「中に…頂戴っ!」
言うと同時に和子の中はせつなく、強く、千昭を締め付けた。

どくっ どくどくっ どく ぴゅぶぶ

あまりの快感に、思いきり精をしぼりとられる千昭。
二人は強い快感の余韻から、お互いを強く抱きしめることしかできなかった。
115 ◆OxbRUMLuic :2006/11/19(日) 06:22:34 ID:tBnBGYGh
すこし眠ってしまったのだろうか。
冷房の弱く効いた研究室の中で、汗だくの千昭は目を覚ます。
気が付くと格子のついたガラス窓から見える空は眩しいオレンジ色になっていた。

まわりに目をやると、白衣を着た和子いた。
何か飲み物を用意してくれているようだ。

ボタンの留められていない白衣の間から、丸い胸や薄赤い乳首、
へそから茂みまでが丸見えであった。

「はい、アイスコーヒー、飲むでしょ?」
「え…あ…はい…」

生返事のまま、千昭は白衣の内側に釘付けである。
己の肉欲が、また、たぎってくるのを感じた。ズボンにしめつけられた
股間が痛い。

「付き合っちゃえばいいのに」
「だからそんなんじゃないですって…」
「うそ。おばさんにはわかるって言ったでしょ」

「最近の高校生…特に真琴なんかは元気だから、こんなもんじゃないわよ?」
そういって和子は千昭の股間に手をのばし、片方の手で白衣の肩を下ろす。

「うわっ」
千昭はまたしても和子に押し倒されるのであった。

〜おわり〜
116 ◆OxbRUMLuic :2006/11/19(日) 06:23:37 ID:tBnBGYGh
というわけで1本終わりです。ほんと拙い文ですが読んでいただいた方
ありがとうございました。
117名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 08:54:19 ID:nl/JZNFi
お疲れ様です。
とてもいい雰囲気にエロさ秀逸です。
次回作にも期待いたします。
118名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 14:11:49 ID:LfhOUiMU
本作の醍醐味は、清純な和子タソが淫乱に変貌する
その落差にあるわけですな
119名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 23:51:58 ID:m2jaReoE
和子さんが千昭とのSEXを回想して、遠い目で
「長くはなかった。あっという間だった・・・」

ともあれ、書いてくれた人、乙であります
120 ◆OxbRUMLuic :2006/11/28(火) 05:26:17 ID:gjFmc0NA
レスありがとうございました。

続きかもしれない、未来編?です。またも当初はエロなしです。ごめんなさい。
121 ◆OxbRUMLuic :2006/11/28(火) 05:28:36 ID:gjFmc0NA
白く弱い照明の光や、コンピュータの稼動音で、
段々意識が戻ってくるのがわかった。
「おはよう、いや、おかえりかな、マミヤ・チアキくん…いえ…」

徐々に目を開けると、自分を見下ろす細身の女性のシルエットがぼんやりと現れる。
千昭は、がばっ、と急に起き上がる。

短く切りそろえられた栗色の髪。そしてそれと同じ色の瞳。
ほとんど真っ白といっていいほどの肌。折れそうなほどの細い身体。
体力も落ち、色素も薄くなってしまったこの時代の人間の典型的な姿だった。
白く光沢のあるワンピース。くびれたウェストが目立つ。

「う…あぁ…」
「そう、m7325くん、この時代に…おかえりなさい」
そう言うと彼女は席に戻り、青く光るモニタを見つめる。

「ああ…うぅ…」
頭を抱える千昭――この時代ではm7325と呼ばれているが――は、
2006年の出来事と何度ものタイムリープで疲れきっていた。
体力も消耗していれば、記憶の整理もできない。

ショートカットの女性…f5226はそんな千昭に気づくと、また彼の元に近づく。
「ふむ…もう少しお休みなさいな」
無表情で緑色に発光するペンのようなものを彼の額にかざすと、
千昭はまた意識を失い、深い眠りについた。

数分後。
ポーンとチャイムが鳴りひびき、2層構造のこの部屋の上部の扉が開く。
同じように白い肌をした、初老の男性が入ってきた。
「f5226、試験はうまくいったかね」

「問題ありませんわ所長。ただ――」
122 ◆OxbRUMLuic :2006/11/28(火) 05:31:14 ID:gjFmc0NA
「なんだね」

「m7325ことマミヤチアキの記憶整理を試みているのですが、
彼自身がどうやらそれを拒んでいるような状態でして」

「行き先…今回は2006年だったか…の記憶が消せないと?」

「そうなんです…彼と、彼の持って行った装置によるタイムリープと
その結果は全てモニターしていますが…私にはわかりませんが
彼にとっては深く心に刻まれた事ばかりなのかもしれません」

「そうか。とりあえずモニター結果の分析を続けてくれ」
チャイムの音と共に所長は部屋を出て行った。

「何がそんなに良かったっていうのよ…あんな野蛮な時代の」
「戦争とか…凶悪犯罪…信じられない」

f5226は、ぶつぶつと文句を言いながらキーボードを叩いていく。
千昭の、真琴の、タイムリープが時系列で表示されていく。

「この女の子…派手にやってくれるわねぇ…まぁ未来に対する
悪影響は無いみたいだから良いようなものの」
画面には飛び跳ね、転げまわる真琴が映し出されていた。

また、千昭がキャッチボールをする姿も映し出される。
色素レベルも体力も2006年の人間に比べて遜色ない千昭は、
タイムリープの被験者として選ばれたが、それにしても
生き生きと動き回る彼の様子に、f5226は目を奪われた。

「次 なにか変わった記憶は?」
コンピュータがf5226の音声を認識した。
とある女性が映し出される。データベースが反応した。
「わー、偶然ってあるもんね…1980年代後半、m2352が接触した女性だわ」

画面には、にこやかに千昭に話しかける芳山和子が映し出されていた。
123 ◆OxbRUMLuic :2006/11/28(火) 05:33:36 ID:gjFmc0NA
というわけで、また近日。
124名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 12:55:47 ID:XgdFf2co
ぬげー!!
>>◆OxbRUMLuic乙にゃん
楽しみにしてる
125 ◆OxbRUMLuic :2006/11/30(木) 06:42:27 ID:jTB9PudI
しばらく画面を見つめるf5226。
「ちょっ… これ 接触規定違反でしょう?」
ソファでぴったりとくっついて座る千昭と和子。そしてキス。
それどころか抱き合ったかと思えば衣服を脱ぎだす和子。
お互いの身体を求め合う二人が、青いモニタに淡々と映し出されていた。
「ちょ…こんなの…こんなのって…」

顔を真っ赤にしながらも、f5226はそれから目を離せずにいた。
千昭の肉棒をほおばり、吸いたてる和子。
ごくん、と、喉が動く。

画面の中の2人は切ない表情を浮かべながら身体を重ねていた。
再生スピードを上げても、なかなか終わる気配がない。
f5226は次第に体の芯が火照るような感覚に襲われた。
「これが…せっ…くす…」

この時代では、とうにそのような慣習は無くなっている。
人間の生殖能力自体が低下したせいもあり、双方のDNAからシミュレートした
クローンのようなものが子供として提供されるのみであった。

ぽん

f5226の肩に、ふいに誰かの手が乗せられる。
「ひっ?!」
がたたん!
画面の中での行為に目を奪われていた彼女は、突然の事に
驚いて椅子から落っこちてしまった。

「そんなに驚く事はないでしょ」
千昭…いや、m7325だった。先ほど眠らせたばかりなのに、もしかして
ずっと後ろで見られていたのだろうか?

手を差し出す千昭。
その手につかまることなく立ち上がるf5226。
どういうわけか、恥ずかしくて彼の顔を見ることができない。
「あれは明らかに接触規定違反よ…所長に報告すれば、あなたは罰を受けるわ」
126 ◆OxbRUMLuic :2006/11/30(木) 06:43:58 ID:jTB9PudI
「そうかもしれないけど、あの時代の人間は普通にやってることさ」
「だからって…」
「だから、あれが自然なんだよ」
「そう…だけど…」
彼女がうつむくと、綺麗な前髪がさらりと垂れて表情を隠した。

千昭がやさしくf5226の手を取る。
「大丈夫、君だってあの頃に一度行ったことがあるんだろう?
ってことは、基準値より体力レベルもある、その他の能力もね」

「あたたかいのね…あなたの手…この時代の人たちって、みんな
ひんやりしてるから…」
「君の手だって、あたたかいよ、サトミさん」
「それは過去に行くときの名前…今はf5226…」

タイムリープを使って上手く歴史を変え、もはや崩壊寸前の
この世界を救おうというのがこの研究所の任務だった。
そのために集められた数少ないタイムリープ適合者のうちの、若い2人。
お互いに、不安感や重圧、寂しさというものはあった。

「わたし、恐いの…やっていけるかどうか」
そういうと、サトミは千昭にすがりついて、泣いた。
折れてしまいそうに細い身体を、やさしく受け止める千昭。

タイムリープ用のベッドに腰掛けて、二人はしばらく抱き合った。
お互いの匂いが、心臓の鼓動が、抑えられない衝動を生み出す。

ちゅ

サトミは、モニタの中で和子がやっていたように、千昭の頬に
キスをした。
「わ…」
「ふふ、また驚いてる」

ちゅー

唇に、今度はもっと、長いキス。
モニタの青い光が映り込んだサトミの瞳を、千昭は心底きれいだ、と思った。
127 ◆OxbRUMLuic :2006/11/30(木) 06:46:12 ID:jTB9PudI
というわけで、もはや時かけを超越してますが、なんとかうまくまとめるつもりです。

しかしココ、結構過疎ってる…?

ではまた近日。
128名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 07:47:36 ID:K4i9H08d
2006年11月29日
17:49 授業で「時かけ」キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
    
    今年度の文化庁メディア芸術祭アニメ部門大賞は
        「時をかける少女」 細田守 
             です。
       
       そして来週に迫ったアニメの講評が
          再来週に延びました…

(AA略)

     キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!

             しかも

  授 業 で 時 か け 見 ち ゃ い ま し た !
                        (全部)

アニメの授業参加してよかった……さぼらなくてよかった…しかも講評がまた延
びるなんて、もうどうしたらいいんでしょう。うれしくて涙が… 時かけもこれ
で四回目、さすがに見慣れたけどやっぱ最後は涙こらえるのがしんどいなぁ。

この日は文化庁の受賞作品を全部鑑賞、いやー本当に得をした。大賞候補に挙っ
ていたアレクサンドルペトロフの「My love」は惜しくも優秀賞。他四作品も見
ましたがどれも見ていて飽きない良い物ばかりでした。 余談で片○氏いわく、
審査員の富野監督は上の二作品ともダメだししていたそうな。

心が病みかけてた悪い時期に、良いものが見れたので気が楽になりました。また
講評が延びた事で、これで来月の12〜15連続で四日間講評という魔の週に
なってしましました。 間際にはまた病んでるんだろうけど、今は時かけのおか
げで頭スッキリです。細田監督良い作品をありがとう!!
129名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 23:43:05 ID:ox0le2rH
オリキャラはそう注意書きしてほしかったな・・・
130 ◆OxbRUMLuic :2006/12/01(金) 01:50:52 ID:MOiTrIet
そうですか、すいません

やめたほうがいいですかね。読んでる人も少ないようですし
131 ◆OxbRUMLuic :2006/12/02(土) 04:15:44 ID:KA/ZWohd
なんて書いたらやめるなって言って欲しいみたいだし
やめろって言われるのがオチだわな…

つい調子にのってパロの範疇を超えてしまった(=オリキャラ)のは
反省してます。
読みたくない方はお手数ですがトリでNGにしていただければと思います。
気が向いたら続き書かせてもらいます。
132名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 02:28:50 ID:F/CiAIhZ
気に病むことはないと思いますよ。
133名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 07:44:16 ID:ONZ7n4m0
保守age
134名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 22:08:30 ID:bQdlj5B3
SSなんだからオリキャラが登場してもいいでしょ。
135名無しさん@ピンキー:2006/12/25(月) 12:36:51 ID:xNutD0RQ
保守
136名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 12:30:10 ID:YoR4vHu9
age保守
137名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 00:03:36 ID:bp3zgdJY
コミケて時駆けの同人を買ってきたぞ!
138名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 17:33:33 ID:S5P7vc14
>>137
kwsk
139名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 23:48:51 ID:bp3zgdJY
時を駆ける娼女ってタイトルで前後巻構成で。
作画がかなりオリジナルに近くていい感じ。ただし、Hシーンの画に癖がある。
シナリオは若干改変があって、終盤やや駆け足気味になるけど、全体を通して
ギャグとシリアスのバランスがよくて、下ネタ系のギャグはツボにはまった。
140名無しさん@ピンキー:2007/01/15(月) 22:19:39 ID:PHGyROug
保守
141名無しさん@ピンキー:2007/01/17(水) 19:57:08 ID:dulKFuTu
itoyokoのだよな。
>>139のレス見て今日買ってきた。

>>139 gj!
142名無しさん@ピンキー:2007/01/20(土) 23:54:39 ID:pygJkXvm
>>141
「あのさ、俺の大事な童貞貰ってくれない?」
143名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 13:10:42 ID:lWBMmg4y
まだまだ保守るよー!100回は保守るよー!
144名無しさん@ピンキー:2007/02/01(木) 15:18:35 ID:rNBclqdT
短編でいいから…
145名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 11:30:05 ID:k9pvjKUl
hoshu
146名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 11:05:35 ID:SwSHtxma
捕手
147名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 08:45:58 ID:Ab5YGGcj
他には同人情報はないのかー!?
148名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 23:15:06 ID:nj5s17pf
保守age
149名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 13:29:28 ID:8sVP8g/a
捕手サネ
150名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 18:03:31 ID:rljfMCfs
やっぱ本当に健全な作品ってエロパロなんてできないもんだね
151名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 23:41:44 ID:984q0MzB
出来るのは筒井先生くらいだな
152名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 16:30:31 ID:iPu5yA1w
DVD発売前にスレを落とすわけにはいかない。
153名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 21:00:06 ID:Q/bkNYmR
まだ発売まで1ヶ月もあるのか…
154名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 20:17:41 ID:hO9XjCxK
ほしゅ
155 ◆OxbRUMLuic :2007/03/26(月) 02:04:32 ID:gKoGZkp9
ども、このスレ唯一の作品投稿者の名無しです。

>>150-151さんのおっしゃることもごもっともですが
せっかくなのでDVD発売前までに>>126の続きを書いて完結させようと
思いますが、よろしいでしょうか。オリキャラは最低限の登場にして
短く切り上げるつもりですので。
156名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 10:21:07 ID:D2uwbEQf
>>155はネ申
157 ◆OxbRUMLuic :2007/04/04(水) 04:04:43 ID:/aER3/Qi
誰もいないみたいなんでこっそり投下しちゃいます。
エロ無しですいません。とりあえず完結目的で。時かけらしさ重視で。
嫌な方はトリップであぼんしてください。

>>121-122
>>125-126
の続きになります。
158 ◆OxbRUMLuic :2007/04/04(水) 04:05:37 ID:/aER3/Qi
「少し、こうやってていいかな、千昭くん」
頷く千昭。

モニタの光の中で、一つのシルエットとなる二人。

「あったかい…」
一筋の涙がサトミの頬を伝う。

それを見た千昭は、和子が自分の胸の中で流した涙を思い出した。
真琴や功介や、学校の後輩達の笑顔や涙も。
自分の正体が真琴にばれてしまった以上、もうあの時代で彼らに
会うことはできないのだ…そう思うと、自分も涙が出てきた。

二人は、お互いの涙を指先でぬぐい。お互い泣いている事に
少し可笑しくなり、向かい合ったまま、少し笑った。

その時、アラート音とともに、モニターのグラフの曲線にねじれが生じた。
それは千昭が過去に行ったことが原因で、未来に影響が出たということを
表していた。

我に返った二人にも、新たな記憶が発生する。

「わ、私は分析に戻るね…」
サトミことf5226は、そう言って静かに席に戻った。

「俺は…行く所が…出来た」
千昭も立ち上がる。
「うん、行くといいよ。きっと、いいことが待ってる」

二人は明らかな笑顔で見つめあった。

千昭はこの人もまばらな白い未来都市の中を「ライブラリ」と呼ばれる施設へ向っていた。
ただひたすらに走って。

歴史に変化が生じた今、「ライブラリ」の収蔵品にも、ある変化があるはずだと。
千昭は自分の直感を信じた。
159 ◆OxbRUMLuic :2007/04/04(水) 04:06:54 ID:/aER3/Qi
白い巨大な円筒形の建物。
広大な内部は、目的の場所へ移動するのにも時間がかかる。
走る千昭の足音だけが響いていた。

絵画展示スペース。
千昭はある確信を持ってそこに入った。

「あった―」

白梅ニ椿菊図、と呼ばれる絵画。

ついにこの絵が、自分の前に現れた。
思わず額にしがみつき、絵を見つめる。

「ビーッ」
「収蔵品に触れないで下さい」
無機質な合成音声とアラートが鳴り響くが、千昭の耳には入らない。

ぱたっ。
1枚のカードが額の裏から落ちてきた。

「これは…」

21世紀ではポラロイドと呼ばれる、1枚の写真。
かなり色あせているが、浴衣姿の、笑顔の真琴が映し出されていた。
下の余白部分には[また会えるよね]とだけ、彼女の字で書かれていた。

「この絵…あいつが…」
また涙がこぼれた。

「浴衣…そういえば…俺…見てぇって言ったよな…はは…」
くしゃくしゃと強引に涙をぬぐい、写真を懐に収めると、彼はライブラリを後にした。



それから何ヶ月かして。

所長によると、世界は良い方向に動き出している、ということだった。
千昭の周りで何か変化があったかというと、そうでもないのだが、
以前感じていたような不安が無いのと、皆の表情が一様に明るい事。
それだけでもいいのかな、と思った。

またあの写真を見る。また会える。きっと会える、今はそんな気がしてる―
千昭はすこし目を閉じると、そっと、写真を引き出しにしまった。

〜おわり〜
160 ◆OxbRUMLuic :2007/04/04(水) 04:07:59 ID:/aER3/Qi
というわけで、前作と本編と絡みをつけて、終わりです。
読んでくれた方、ありがとうございました。
161名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 22:27:12 ID:Pdlk6QeX
>>160
エロくはないけど乙

もうすぐDVD発売だし、それまでは持ちそうだな。
162 ◆OxbRUMLuic :2007/04/15(日) 01:09:17 ID:SJR5hpz8
>>161
サンクス

まさかDVD発売までに作者が俺だけになるとは思わなかった
誰か書いてage
163名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 13:39:38 ID:nGWgub8a
味のある話でよかったです。
時かけ自体のエロが少ないしなあ。
164名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 21:54:57 ID:QxEjRWo1
DVD見てる最中なのか



オレもだ
165名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 18:01:05 ID:rvxiHhfg
保守
166名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 12:26:53 ID:4XH4LSTX
保守
167名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 20:35:41 ID:70x4JBHA
新人です アゲ
168名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 02:15:36 ID:ZCud8Mmj
すいません、突然ですが高瀬君(with三人)×真琴をお願いします。
状況は功介、早川さんが事故後で千明は未来へ強制送還で真琴はTL残量0で高瀬君と苛め連中が手を組んで絶望状態の真琴を徹底的にヤる設定でお願いしますm(_ _)m 本スレじゃなくてここに書くべきでした
169名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 03:01:29 ID:fCfZ4AZy
↑ハァ?
170名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 13:28:36 ID:J3UY43nU
本スレにそんなことを書いたのか?!
171名無しさん@ピンキー:2007/05/07(月) 15:10:55 ID:ZCud8Mmj
ゲスだのワロタとかでスルーされますた
172名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 01:22:57 ID:948mfW0y
千昭と真琴で書きたいと思ってDVDを見るも
見れば見るほど心が洗われてしまい
何の妄想も出来ない俺がいる…orz
173名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 09:25:09 ID:5smJ9Cek
あらためて見ても風呂場での乳揺れは素晴らしいな。
真琴は脱いだらすごいタイプ。
174名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 06:55:47 ID:m1YF7m56
ストーリー終盤で真琴が千昭のもとへ走っていくシーン(ずっと走っているシーン)

あの時の真琴の息遣いでエロ妄想したのは俺だけではあるまい
175名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 11:37:16 ID:dxRbtqH5
基本sage
176名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 18:23:00 ID:0lIbJiby
糸冬
177名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 23:39:23 ID:SptZrUNQ
保守
178名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 10:17:33 ID:LaSXfD/F
千昭が半ば無理やり真琴とセックスして罪悪感からタイムリープする話希望
179名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 08:30:43 ID:XD6toJ8x
180名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:49:59 ID:teEcLLyR
>>178
ぶっちゃけ、時かけのエロなんて思い浮かびもしなかったんだが、
その手があったか!
んでだからこそラストはキスもせず、つー展開でもかなり萌える・・・!
それ読みたい。
181名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 06:36:34 ID:VWN2cxhl
千昭と真琴の純愛セクスが読みたいなぁ・・・・
182名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 11:21:33 ID:r7t1Ll81
和子さん×千昭で書こうとしたら既に投下済みだった orz
183名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 14:11:26 ID:DjwSnb33
>>182
設定は同じでも君には君のストーリーがあるはずだ!
184名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 18:05:23 ID:VUl7z4Wq
時をかける少女って同人でてるっけ?
185名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 18:30:43 ID:zPAlrgey
>>182
183の言うとおりだ!君なりの物語を書け!

>>184
いっぱいでてるよ
時かけオンリーもあったし、今度またやるみたいだし
186名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:20:52 ID:6Uh5VZaE
千昭と真琴の純愛セクスか
載ってるとこあったけ?
187名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 13:56:13 ID:KwDvkv5O
>>186 無ければ君が書けばいい
188名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 22:17:08 ID:NG2j3DA7
むずいなぁ・・・・・

俺高校の時、国語1だったwww
189名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 23:02:54 ID:NG2j3DA7
つーか今マガジンのOverDriveにもろはまってる。
だけど同人&エロパロないからなぁ・・・・
190名無しさん@ピンキー:2007/06/14(木) 17:34:21 ID:Tvr2icf/
保守
191名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 14:26:29 ID:otNlyLUg
そいやぁー今度,時かけやるよな。真夜中だったような?
192名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 16:49:36 ID:BedkF9tU
とりあえず保守
193名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 16:32:24 ID:r69qMmk/
意外と長命なスレ
194名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 00:22:49 ID:xcYxj8+s
遠い昔に書けもしないエロを半端に書いて妹をナチョにさせたのは僕です。ありがとうございました
195名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 01:42:37 ID:E/AzLkIX
みしゃくら語でしゃべるやつ?
196名無し@ピンキー:2007/07/09(月) 01:36:12 ID:7xVkJ0ee
地上波が近いから、とりあえず保守
197名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 03:38:46 ID:YGtSGvgV
高校生でいいこいいこされて終わりってなんだよ!

したことねーけど。
198名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 02:16:30 ID:oxwtv0/5
糸冬
199名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 02:40:43 ID:FR+/wdeB
再開

21日地上波放送保守age
200名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 03:29:44 ID:FvnxA1ap
20日26時50分 大林版放送保守
201名無し@ピンキー:2007/07/21(土) 20:57:20 ID:Jtb8UTdn
地上波放送まで、1分前
202名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 22:21:27 ID:+LY9yMdr
職人さまカモ〜ンノ∀`)
203名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:03:37 ID:Q6yK14/h
これは良作
204名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:08:38 ID:q156397F
さて、新作を正座して待つか。
205名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:10:54 ID:xf3D4JOL
今見てきた
これのおすすめエロ同人を教えてくれ
206名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:16:53 ID:1bwbt7xw
初めて見たが、これなら千昭と功介どっちでもいけそうだな
いけても職人さん来なきゃしょうがないけど
207名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:32:21 ID:RTrPdF/Y
見てきた
208名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:33:53 ID:1W0NiBOK
映画見てエロパロ見たくなったからキタ
209名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:45:04 ID:1W0NiBOK
時停めれば野外プレイしても問題ないし
レイプしても助け呼ばれないから最高じゃね?
210名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:45:34 ID:TlCu0Hro
同じく
211名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:50:03 ID:1bwbt7xw
>>209
時を止めたらオリハルコンのナイフでも傷つけられないよ
212名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:35:46 ID:Hk/7mMuA
時をかける娼女って今どうやったら手に入るんだよ!
213名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 01:31:36 ID:THeH0Zyf
時をかける処女は絶版
214名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 09:16:04 ID:w7XHZ0qn
和子ネタで、『時をかけるババァ』を書こうとしましたが、うまくまとまらなくてやめました。

プレステでゲームが発売される予定だったが、製作中止になったらしい。
キャラデザインがすでに上がって、雑誌に発表されていたのに、なぜなんだ〜!
ちなみに担当は『まもって守護月天』の桜野みねね氏でした。
215名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 11:26:24 ID:GXbPGrri
真琴の入浴画像うPしてー!!
216名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 12:21:00 ID:u4OeVCDv
真琴たんの入浴シーン、画面の外でおっぱい揺れてたのわかってエロかった。

あと眼鏡の娘、素顔より眼鏡で告れ。その方が可愛いw
217名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 13:01:25 ID:/KShrLjW
こうすけ×ちあきのBLはまだっすか?
218名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 14:07:15 ID:oSFzoMMP
すごく…未来人です…

アッー
219名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 15:32:09 ID:06c0xUwk
BL来いっ><
220名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 16:25:30 ID:MLISD35q
真琴のあの体のラインがエロい!
職人さま、未来で待ってるノシ
221 ◆OxbRUMLuic :2007/07/22(日) 17:22:46 ID:oheuNSXv
そろそろまたなんか書きますかねぇ。夏だし。
222名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 21:12:13 ID:b8D2VL56
ちゃんと作中に出てくるキャラ同士でお願いしたい。
223名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 21:19:30 ID:Hk/7mMuA
俺は自分×妹がいいんだが…
224名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:12:37 ID:xTwJ6kbL
>>221
wktkして待ってる!
225名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:32:42 ID:JQES57vR
こうすけは千昭が真琴を好きなのを知っていた
つまりそれだけこうすけは千昭をよく見ていたってことだ
それはすなわち・・・・
226名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 23:06:51 ID:KklDZVBX
功介は千昭を監視してるタイムパトロールなんだね!?
227名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 23:11:16 ID:JQES57vR
ユリも千昭が真琴を好きなのを知っていた
つまりそれだけユリは千昭をよく見ていたってことだ
それはすなわち・・・・
228名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 23:55:39 ID:/R7CxwGB
こうすけは腐女子受けしそうな感じだと思う今日この頃。
229名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:00:21 ID:ZclBL+gN
昨日、ときかけ観やした。早速SS描きやした。読んで下され。

千昭×真琴の純愛。
230名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:01:33 ID:ZclBL+gN
千昭が居なくなってもう一週間。私はとうとう進路を決めた。

「バカか、お前はっ!」
職員室に響き渡る担任の怒声も気にかけなかった。
「こんな大学の政経学部、お前が通る訳無いだろう!」
なぜかって、簡単なこと。
「本気ですよ、先生」
本気だから。

攻介と三人組とは今も野球してる。
相変わらず三人組はくっ付いたまま、解散しないままで。
日差しの強い日の、彼女達の日焼け対策のすごい事。私がクリームを塗る間に、三人はもっと沢山の色んな薬品を塗っていた。勧められたけど、断った。
231名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:02:12 ID:ZclBL+gN
魔女おばさんのところにも時々遊びに行く。…で、たまに勉強を教えてもらったり。
結局、魔女おばさんには全部話したんだ。
話すことが余りにも膨大だし、私にとって特別な事だったから、整理して話すのも大変だったし、泣いてしまう事もあった。それでもおばさんは静かに、それでいて興味深げに私の話を聞いてた。せかす事無く、待つ事もなく、私の話を聞いてた。
全部話し終わった後、思ったとおり、おばさんは微笑んだ。
「話してくれて、ありがとう」
そう言って紅茶をつぎ足してくれた。私の長きに渡る話への感想ともいえない返事は、たった一言だったけど、何となくそれでいい。
たとえ様も無いシンパシズムをその一言が表していたような気がしたから。
232名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:02:46 ID:ZclBL+gN
夏はあっという間に過ぎていて、私の肌があんまり焼けていない事が周囲の驚きを買った。
野球をする事が少なくなったからかな。功介も一緒に家の中で勉強してくれた。ますます関係を怪しまれたけど、私達は白けにも似た表情で「違う」と繰り返していた。
野球の代償は大きく、模試の成績は確実に良くなってる。功介の伸びの方が上だと言うことがちょっと気に食わないけど。

そんなこんなで目標もチラチラとこちらの眼に届くようになってきた。最初は呆れているだけの担任の顔が真剣になってきているのが嬉しい。

私は確実にやりたい事へ進んでいる。実感がある。それでも、それでもやっぱり………


「会いたいよ」
魔女おばさんの問いかけにしては、随分簡単に答えられたと思う。
「寂しくない訳無いじゃん」
233名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:03:18 ID:ZclBL+gN
求愛を続ける儚い命たちは、未だ外で騒ぎつづけている。それが実る、実らないは二の次であるかのように。
「…そうね」
緩やかな微笑みで肯き、おばさんは紅茶を啜った。
「でも私、約束したから。今はその事だけ」
その言葉にますます目を細めたおばさんは、机の上を指先でなぞりながら(それが何かの暗示かどうかは分からないけど、よくおばさんはこう言う意味ありげな仕草をする)、私に話し掛けた。
「真琴」
「ん?」
「私ね、今のあなたが素晴らしいと思う」
「へ?」
「あなたは走ってるわ。待つでもなく、歩いているでもなく、飛んでいるでもなく」
「はぁ」
「それでいいの。あなたにとってそれが、不可逆である物に対して一番の付き合い方だと思う」
「………うん?」
「……フフ…」
234名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:04:10 ID:ZclBL+gN
今日が、今までの魔女おばさんの中でも一番よく分からない日だったと思う。時計の秒針の音の方がまだ何を言っているか分かると思う。時間刻んでますよって。


さてその帰り道、あのあぜ道。日が傾いていて、時刻は違うけどあの日を思い出すような景色だった。
何となく座り込んだ土手でぼんやり太陽を眺めていた。川縁では飽きもせず子供が石を投げている。

このまま生きてって、やりたいことやって……それが叶った時には……

「もう一回、会いたいな」

そう、こんなとこで、別れた時のように…まあ、無理だけどね。

「あー、カップルだ」
「カップルだ」
「ヒューヒュー、熱いねー」
「カップルカップル〜」

………? 私、今独りなんですけど…

「うっせー、バカ!」
235名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:05:33 ID:ZclBL+gN
後ろからの怒鳴り声に子供達が慌てて自転車をこいでく。私の視界にはそれが映ってる。
だけど。
だけど私の耳は、さっきの怒声の主の声を聞き、頭は、誰なのか確かめようと記憶と照らし合わせ、心は…震えてる。

頭がしきりに振り向けと命令してる。でも心の震えが身体に伝わって、首が動かない。

「やっぱ、走ってきたな」

「なんで、ここに居るの」
そういい終わった後の私の歯は、閉じきらずにカチカチと音を立てている。
「はぁ? 言っただろうが、『未来で待ってる』って」

だって、そう言う意味じゃないと思って…

ようやく全身があるべき作用を始める。手始めに目から水が溢れてくる。
追随して鼻から水が出る。足が身体を擡げる。そして足が、手が声の方向へ伸びていく。
「う、うぁ、う、ぐぅ、ひっ、う、うあああぁああ!」
そして最後に、喉が嗚咽としゃくりを繰り出す。
身体は投げ出され、受け止められた確かな温もりで、感情の制御はますます利かなくなった。

千昭…千昭……!……ちあきぃ!
236名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:06:32 ID:ZclBL+gN
千昭の家に案内されたときは、もうすっかり暗くなっていた。家族には連絡してある。
積もる話、ううん、何てもんじゃない。分からない事も沢山ある。冷静には程遠く、覚束無い思考で疑問をまとめるけど、収拾がつかない。
「ホラよ」
そうこうしているうちに千昭から無骨なマグカップが差し出される。
「あ、ありがと」
温かいコーヒーが入ったそれを受け取ると、一口飲んでテーブルの上に置いた。

千昭も自分のマグカップを向かいに置くと、腰をかけた。

「…………」

お互い黙ったままだった。だって、何から聞いたらいいの? なぜここに居るの? いつ来たの? 未来には帰ったの? ひょっとして帰ってないの? だったらなぜ?

「俺さ」
切り出したのは千昭だった。それがいい。きっと今の私の下手な聞き方より、千昭の方が上手く疑問に答えてくれる。
「いったん、未来に戻ったんだ」
やっぱり。もどったんだ。
237名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:08:58 ID:ZclBL+gN
その景色を見て驚いたよ。空は広いし、人は多い。公園があって、そこでガキが野球やってんだ。
新聞には一面にデカデカと野球の逆転勝利の見出しがあるしさ。
不覚だったけど…泣いちまった。

「ほー、と言う事は、私、上手くやったって事じゃん!」
得意げに、誇らしげに、私は指でブイを作って見せた。
でも、それ以上に嬉しそうに、得意げに、千昭は笑ってた。
「でもな、絵は残ってなかった」
「へ」
とたん、自分の表情の色が消えるのが分かる。
「まぁ聞けよ、これからが、今俺がここに居る理由だ」

それから数日たって、ある疑問が湧いた。真琴は一体どうやってこんな世界に変えたんだって。
そんで、過去を少し調べてみた。びっくりしたよ。お前は47歳で死んでたんだから。
死因は焼死。すげえ偉い政治家なのに独り、テロで燃えてる美術館の中に「アイツとの約束があるんだ!」と言い残して突っ込んでいったんだとよ。
それからお前の生き方に感銘を受けたとかどうとかで、色んな奴らが動いてくれて(功介もいたぞ)、そんで、その絵は無いけど今のままの未来の世界(つまりお前が望んだ世界だな)は出来た訳だ。

「あ……」
何となく死刑宣告を読み上げられている気がしたけど、余りにも遠すぎて、実感が無かった。なんせ30年先の焼死も70年先の老衰死も、私にとっては遠い未来でしかないんだから。
「で、それが何で今ここに居る事に繋がるの?」

「分かってねえなあ」
我が意を得た顔で千昭は笑った。


「お前と絵を守る為だろうが」
238名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:09:47 ID:ZclBL+gN
ちょ、ちょっと、ヤバ、それ…

「やっぱお前、俺がいねえと駄目だからな。俺が、お前守って、絵守って、未来も守る。それも、お前と一緒にだ」
「分かったか? だから……ん?」
やっぱり、私の身体はあるべき作用を起こす。席を立ち、コイツの前に立つ。そんで…
ガバッ
「っ、うわっ! きゅ、急に抱きつくな!」
だって、それ…! めちゃくちゃかっこいいじゃん!


しばらく私達は抱き合ってた。
ふと、あることに気が付いた。…00……!?
「ちょ、ちょっと!」
「あぁ?」
「こ、これ!」
指を差した先―――腕の数字を千昭は「何がおかしいんだ」とばかりに見る。
「お前にもあるだろ? これ」
「いや、そうじゃなくて、……0じゃん」
「…いんだよ」
ドタっ
視界が天井に変わる。虚の内に千昭が割り込んでくる。
「責任とってもらうからな」
そうか。そゆことか。
「分かった。わたしに任せてよ…!」

私と千昭の唇が、ゆっくり合わさった。
なんていってるけど、すごく不器用で下手くそなキス。
唇だけのはずなのに、歯がぶつかったり、鼻が当たったり。
千昭の口の中はコーヒーの匂いがした。
239名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:10:29 ID:ZclBL+gN
「ずっと、こうしたかった」
「私も」
「ずっと、好きだった」
「…私も」

初めてのキスは、多分、こんなもんでしょ。

千昭はまた学校に戻った。留学ってことになってたから、私ほど驚いたり喜んだりする人は居なかった。けど、多分功介は私と同じくらい喜んでだと思う。
それからは、功介と三人組と、私と…千昭。
六人で野球してる。勉強もしてる。変わったのは……千昭が彼氏として居るってこと。
功介も「コノヤロウ!」と頭をぶん殴って千昭を祝福した。
魔女おばさんも、どこかこうなる事が分かっていたような落ち着きぶりで祝福してくれた。

ま、そんなとこかな。

こんな私と千昭だから、初のエッチはそう遠くないことだった。
……え、詳しく知りたいの? いやー、やらしーねぇ皆さん。じゃあ、初めてのことだけ。

「なあ」
いつもの帰り。功介達と別れて10分後。
「今度の土曜、俺ン家こないか?」
これは向こうもそうだけど、私も私なりに、かなり冒険したと思う。考えてみて。告白されることも気が動転して、なかった事にしてしまう私がだよ?
「うん、行く。行くよ」
私達の顔が赤いのは秋の夕暮れのせいだけじゃない。暗黙での行われる行為の暗示とそれを受け入れた事による気恥ずかしさだ。
「じゃ、じゃあよ、晩の6時頃にこいよ。ナイター見よう」
「そ、そうだね。そうしよう」
私達は、メインディッシュを待ちきれず、前菜によだれを垂らした事にしてごまかしているバカみたいだった。
240名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:11:18 ID:ZclBL+gN
それでさ、ナイター見て、ご飯食べて、いい感じになってベッドイン、とか想像したでしょ? 甘い。若人はそんなんじゃ済まないの。
私達はメインディッシュ→メインディッシュ→デザート位が丁度いいフルコースなの。

土曜の午後6時。約束どおり、私は千昭の家を訪ねた。
「おーい、ちあきー、来たよー」
実際、メチャクチャ緊張してた。空元気でもこんな声出して無いと、心臓の音すら聞こえそうだった。
ドアが開いて、千昭が出てくる。千昭も何処か落ち着かない感じだった。
「入ってくれ」
リビングへ向かいながら、更に緊張をほぐす為の雑談は続く。
「今日さ、プリンもって来たよ。家から取ってきた」
「ああ、わりいな」
リビングに入ると、冷房の効いている涼しさが気持ちよかった。
で、当然感想を言おうとしたの。
「あー、涼し……」
ドサッ……
言い終わる前に私の視界は天井に変わった。2度目だ。
また虚をつかれた私の前に、千昭が覆い被さる形で現れる。前と違う、揺れる瞳と赤い頬がやたらと印象的だった。
「ちあ」
とっさに唇を被せられた。口の中に千昭の舌が入ってくる。今度はいちごみたいな匂いと甘い味がした。さっきまでいちごの飴でも食べていたのかな。もちろんそんなこと考えている暇なく、驚きと息苦しさでつい口を離してしまう。
私も、千昭も。荒い息が互いの鼻先に触れてて、眼はどっちも離れる事が無かった。
241名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:12:38 ID:ZclBL+gN
しばらくの後、もう一回唇が重なる。今度は私も舌を出して千昭のと絡ませる。
どっちの唾だか分からないけど、舌先は少し泡だって、そこを起点に全身が熱くなっていくようだった。
お互い鼻息が容赦無くぶつかってて、目は開けなかったけど、すごくエッチな気分になってた。

再び口が離れたとき、千昭は別の動きに出た。私の胸の上に手を置いた。
ビクッと震えた私は、少し申し訳なかった。
「…小さいから」
そしたら、コイツ何て言ったか。

「…いや思ってたよりかは大きい」
もうその言葉で嬉しいやら腹立つやら恥ずかしいやら。
「……普段の私をどんだけ小さいと思ってたんだっ!」
「いや、わりいって」
「そりゃ確かに小さいよ! 小さいけど小さいなりに…ひゃあっ!」
黙らせるように千昭が胸をもみ始める。びっくりしてあげてしまった声の後は、ずっと抑えてた。
くすぐったい中に、ちょっとの気持ち良さがあって、変な声があがりそうだったから。千昭はもみながら、柔らかいだのなんだのと感想を漏らす。
どんだけ私が恥ずかしがってるか分かってない!
「ひうっ」
このとき、私はこの喘ぎ声が人生でトップ10に入る失敗だと思った。
それ位恥かしかった。
胸の先っちょをこねくり回すように弄り始めたからだった。さっきより鋭い快感がきて、甘い声がでて、ますます気分がエッチなほうに昂揚してくる。
242名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:13:25 ID:ZclBL+gN
「気持ち良いか…? 真琴…」
「ん…ストレートに聞かないでよ…」
服越しの愛撫に悶えながら、私は気持ちよさと恥ずかしさを頭の上でせめぎ合わせてた。


「や、ちょ、待って! やっぱせめてシャワー浴びてからに…」
私は大慌てで股間を両手でブロックしていた。そこはやっぱり乙女のたしなみ。
実は昨日の晩に念入りに洗ったけど…一応ね。
「そんなの良いって。もう、我慢できねえよ…」
そんな切なそうな声あげるな。我慢しろ。こっちも我慢してるんだから。そんな制止を聞こうとせず、千昭は両手を振り払った。
千昭の手がスカートの中に入り、ショーツ越しに私のアソコに触れる。
敏感に反応してしまう身体が情けない。
千昭はそのままショーツの先に指を入れると、一気に下までずり下ろした。
「わ、わわっ」
慌てふためきながらも、私はされるがまま。スカートもホックを外され、テーブルの下へ。
隠すものを全て失って露わになったアソコを見て、千昭が唾を飲む。
育毛剤かけてやろうかと思うくらい伸びてこないうぶ毛は、むしろ大事なところを見せびらかそうとしているかのように嫌味ったらしく、黒かった。
243名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:15:08 ID:ZclBL+gN
チュク
「!?」
すごくいやらしい、ねちっこい音が聞こえた。それから指の進入と強い刺激を感じた。
私が濡れてる…? 最初は信じられなかった。けど、続く音と襲い掛かってくる快感に思考は途絶えさせられ、
ただ大きくなる音と千昭の「すげえ濡れてる…」と言う言葉が、動かない証拠として私の発情を教えていた。

それから何分経っただろう。高まってくる気持ちよさとそれを求める欲求。
喘ぎ声が失敗などといつ言ったのか。既にトップ10は埋め尽くされてた。

「うあっ、あん、あ、ああっ!」
なんだか次第にフワフワしてくる。脳裡が全部白に書き換えられるような感覚が全身を襲った。
「だめ、ちあきっ、何か変! 何か…っああぁあぁああ!」
パチッと何かが光った気がした。絶叫をあげ、私は強い電気を喰らったように全身を反らし、痙攣しながら脱力した。
「イったのか、真琴…」
これがイクって事なの…? 乱れた吐息を漏らしながら、目で千昭を探した。
ギョッとした。千昭の下半身も何も隠すものが無かったから。屹立して、空をむいている千昭のソレは、脈打ち、何かゴムのようなもので覆われている――――コンドームだ。
244名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:15:40 ID:ZclBL+gN
「真琴…いいか…?」
少し躊躇いがちに千昭が尋ねる。力が入らない体のままで、私はできるだけアソコを開いて見せた。
「責任とるっていったでしょ…? ……来てよ…」

私のその仕草が効いたのか、千昭は堰を切ったように私の上に覆い被さった。そして狭い割れ目を押し広げるように強引に突き入れていく。
少し痛かった。けど奥への到達は思いのほか早く来たし、それよりも気持ち良さが先立ってて、大して気にならなかった。
「…真琴、大丈夫か…?」
千昭は、やっぱり戸惑いがちに、躊躇いがちに尋ねる。
「もう、口数が少ないなあ」
私は、実はそれが不満だった。
「いつもの千昭らしく、もっと大雑把にやったら?」
「そりゃお前、そうしたいけど、お前の身体傷つけるかもと思うと…」
「私は、痛いときは痛いって言う。知ってるでしょ?」
「……言われてみりゃあ、そうだな」
「でしょ?」

……………………………ぶ、
245名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:16:17 ID:ZclBL+gN
「「あっははははは!!!」」
「そうだそうだ! 確かにお前はそう言う奴だ! 無言での気イ回しなんて無意味なストレート女だ!」
「でしょ? だから…」
状態を起こして、千昭に抱きつく。
「思いっきりやって。私が痛いって言うまで」

返事の代わりに、腰の上下運動が再開される。それも激しく。
「んっんっんっ…ふあ、ち、ちあ、きぃ…」
腰が浮いて再び入って。内側から来るどうしようもない気持ち良さがまた私の頭を白く塗り替え始める。
「真琴のナカ…絡み付いてくるようで、強く締め付けるようで…すげえ気持ちいい」
「言うなぁ! いう、ん、なぁ…!」
いつの間にかクーラーが止まっていて、私達は汗ぐっしょりで求め合っていた。


時々、千昭が私の太ももを擦るときがあった。
「やめ、ふ、ふと、いの、気にしてる、の、知ってる、んあ、でしょ…!?」
「俺、これくらいのほうが好きだ」
「ばかぁ!」
気恥ずかしさと嬉しさで出た言葉はそれだった。もう、私に余裕は少しもなかったから。
おまけに、千昭も速度を更にあげ始めた。
246名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:18:53 ID:ZclBL+gN
「んっ、だめ! ま、また…クル! 何か変なのがきそうなのっ! なのにこれ以上したら…!」
「くう…俺も、いきそ…」
「あ、ああ、だめ、くる、くるくるクル! イクっ!」

「ちあき! ちあっ、きぃ…!」
「真琴ッ…!」

私の上体が大きく反り返った。次に千昭が大きく震える。ドクン、という振動が続けざまに起こり、それと共に千昭のソレの先が大きくなるのを感じた。
私は脱力すると、再び痙攣を起こしながら、千昭の元に倒れこんでいった。

結局、その後もご飯食べずにずっとしてて、疲れきって眠ったのは9時くらい。

眠る前にお互いに「ペース考えなよ」と言い合って、初めての夜は終了。

バカみたいでしょ? 魔女おばさんも笑ってた。

こんな風に新しい日々が始まってったんだ。また時々こういうお話もするよ。それじゃ!
247 ◆OxbRUMLuic :2007/07/23(月) 01:23:12 ID:/OabBlAi
>>222
1本目はちゃんと劇中キャラのみだし
2本目は劇中で描かれていない未来の話だし途中でそれ言われて
自重して短く切り上げたんだから蒸し返すのやめてほしいな
248名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:23:36 ID:ZclBL+gN
あ、そうそう。今度、飾られてるあの絵を見に行くんだ。これからは二人で、
いや三人で(功介も巻き込んで)、守ってくんだから。

絶対死なないし、あの絵も燃えない。私は独りじゃない。







以上。お付き合い、あざーっした。いや、昨日見るまで知らなかったけど、ほんとにいい映画でした。
249名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:25:19 ID:2CbDAGj1
>>229
リアルタイムテラGJ!!
千昭もマコトもすげーそれっぽくてはげ萌えたよ!
250名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 01:26:05 ID:mjKJnAaB
リアルタイムで見れたよ!
口調とかが実にそれらしくて良い。
                  ∩
                  ( ⌒)      ∩_ _ グッジョブ!!
                 /,. ノ      i .,,E)
             / /"      / /"
  _n  グッジョブ!!   / / _、_   ,/ ノ'
 ( l     _、 _   / / ,_ノ` )/ / _、_    グッジョブ!!
  \ \ ( <_,` )(       / ( ,_ノ` )     n
   ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ      |  ̄     \    ( E)
     /    /   \    ヽ フ    / ヽ ヽ_//
251 ◆OxbRUMLuic :2007/07/23(月) 01:31:03 ID:/OabBlAi
ID:ZclBL+gNさん豚切りスマソ 後で読ませてもらいますね。
252名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 02:16:30 ID:C2SRaVaA
なんというGJ!
純愛モノを切望していただけにほんとにdクス!
真琴の一人称が更に萌えたお!このスレに張り付いててよかった
地上波ありがとう…!
253名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 12:58:01 ID:lcys22IF
GJ!!自分も地上波で見たくちだ
本編の切なさに鬱状態だったけどID:ZclBL+gNさんのお陰で元気出た
素敵な作品ありがとう。やっぱり千昭と真琴の関係っていいね
254ZclBL+gN:2007/07/23(月) 18:41:37 ID:ZclBL+gN
感想ありがとー。
一応挿絵を描いてみた。これまたエチィです。挿入直前です。

ttp://www.uploda.net/cgi/uploader2/index.php?dlpas_id=0000037351.jpg

パス:makoto
某絵版で描かせていただいたから、そこでもお目にかかるかも。

また、この作品の続き風にいろいろ書いてみようと思うんで宜しくです。
255名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 18:44:19 ID:tTc/DQMc
超GJ!!

>>253サンと同じ地上波組だから切なくてたまらんトコに素晴らしいSS!

職人さま期待してますよ!
256名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 23:59:21 ID:FMSR5Mvk
GJ!!!!
千昭麻琴は本当に萌だな
どんどん増えていって欲しいね
257名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 01:52:47 ID:giArGpYE
GJ!!千昭×真琴への愛が伝わってきたよ
且つ、救いがあるエピローグっぽい所が嬉しい
素晴らしい萌えをありがとう!
258ZclBL+gN:2007/07/24(火) 09:48:48 ID:h7ehBTKa
うーん、感想ありがとうです。

かなり強引な展開にしたと思うけど、ここまで喜んでもらえるとは。
何せ「未来で待ってる」の言葉尻つかまえて2ヶ月も立たないような未来に「待ってる」場所を変えたし。

そもそもあのセリフは「待ってるから、そこで会おう」じゃなくて、「真琴が絵を守ってくれて、千昭のいる時代でもその絵が
見れるような世界に変えてくれる事を待ってる」って意味だったと解釈してます。千昭は2度と会うつもりが無かったから、
告白せずに「怪我すんな」の言葉で後腐れなく済まそうとしたのだと思うし。

それで真琴は「野球もあって、絵もある、今を千昭のいる未来にもっていこう」と考え、政治家への道を進んだ…
という、真琴一人称であったがゆえに説明できなかった背景だという言い訳。

どう考えても説明しきれない少なくとも自分には理解不能な設定、千昭のタイムリープ時の真琴の記憶の関係とか、
魔女おばさんだけ時間操作から脱却している事とか、まあこんなのは考察スレで議論していきたいと思うけど、
真琴のやりたい事ってのは結構遠からじ、と思っとります。

何より難しいね。この作品でエロは。書いてて後ろめたいというより、ED後の走り出した真琴の側に
千昭がいるって事までお膳立てしたら、こんなの書かなくても良いんじゃね? 容易に想像できね?
と、逆に白けた。自分でもエッチシーンはかなりアッサリしてたと思う。

長々とあとがきらしき物を書いとりますが、完全に言い訳どす。すんません。

俺の書いた作品で喜んでくれて本当に嬉しいけど、一つだけ注意。
「所詮、俺が考えた妄想の塊です。真琴も千昭も、2度と会わないという思いでEDを迎えています。だから、この作品を真に受けないでね」
…多分いないと思うけど、いちおう。
259名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 21:38:55 ID:5Pnn3nby
自分的に真琴は魔女おばさんと同じ道を辿るのかと思ってたよ
彼女に政治家は無理だと思うし
260名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 22:42:39 ID:OoZYrXn+
>>259

でも自分は>>229サンのSSで救われたよ。確かに色んな解釈は出来るけど、千昭・真琴が同じ時代で過ごす設定の229サンの作品大好きだなあ。

確かに政治家は難しいかもしれないけど千昭が真琴のいる時代に戻って来た時点でまた真琴の未来は違う気もする。

また職人の方、素敵なSSお願いします。
261名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 00:03:48 ID:giArGpYE
私的には、千昭の時代までずっと真琴の子孫たちが
絵と野球を守っているってイメージだったわ
でも再会するのも悪くないじゃない
むしろエロパロ的には全く問題ないじゃない
262名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 13:48:58 ID:v/NdFcO5
功介は真琴のことが好きなんだと思ってたけど違ったのか…
263名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 16:24:45 ID:yxqQDOGK
姦ってやる 日本中の女と姦ってやる
264『千昭×真琴 0/6』:2007/07/25(水) 20:05:38 ID:+EGLGF1y
真琴がタイムリープできるようになって何回もムダに使ってカウントが01になったように
千昭もカウントが01になるまで何回もムダに使っていた、という話です。
捏造多しです。

千昭が限りなくヘタレです。
さらっと流しますがレイプもあります。
さらっと流したせいでエチーが薄すぎです。
その辺苦手な人はスルーお願いします。
265『千昭×真琴 1/6』:2007/07/25(水) 20:06:03 ID:+EGLGF1y
『オレに残されたタイムリープの回数はあと一回。』



「やだ……千昭……やだぁ……」
「ハァハァ……ウッセー……ハァハァ……クッ!!」
真琴の内に青臭い欲望を解き放つ。

ヤっちまった。
どうしていつもうまくいかないのだろう。
優しくしたいと思っているのに。 大事にしたいと思っているのに。
結果はいつも同じ。
いや今回は最悪。
オレが真琴を押し倒してむりやり……。
正気に戻ると真琴が泣いていた。

この後に起こる出来事もだいたい予想が付く。
オレはオレ達の異変に気付いた功介に呼び出されて問い詰められ、事情を知った功介におもいっきりぶん殴られる。

「またやり直しかよ」


 ◆◇◆


干上がった海。 淀んだ空。
未来の世界は酷いところだ。
真琴や功介には想像も付かないだろう。
今、この美しい世界当たり前と思う彼らにとって。
この後、全ての自然が破壊されつくすのだと、誰が想像できるだろうか。
266『千昭×真琴 2/6』:2007/07/25(水) 20:06:23 ID:+EGLGF1y
オレは『女』を見た事がなかった。
未来の世界では『女』は貴重品だった。
一般庶民にはまず拝めない。 特別な生き物。

過去に危険を冒してやってきた理由は『観たい絵があったから』。
それともう一つ。
『女』とSEXしてみたかった。
希少な『女』とヤれるやつは未来ではほんの一握り。
「だから『女』とヤると本当にそんなにいいのか試してみたかったんだよなー」

こっちの世界に来て、本当に驚いた。
周りには人間が溢れていた。
『女』も大勢いた。
一つの狭い部屋に男女が半々の人数で押し込められて、「授業」ってヤツを毎日繰り返していた。
「あっちの世界だったら、この教室の『女』は今すぐ全員突っ込まれてるよな(笑)」
実際、こっちに来た後、直ぐに道を歩いている『女』に乱暴を働こうとして、警察に捕まりそうになったことがあった。
あわや、というところでタイムリープして事なきを得たが。
こっちの世界ではいきなりそういう事をしちゃダメだって事をそれで学んだわけだが。
じゃあどうすりゃデキんだよ……。
調べてみたら、こっちの世界では『女』とヤる前に、その『女』の彼氏にならなくてはならないらしいことが解った。

「なー。『女』に彼女になってもらうにはどうすりゃいーわけ?」
こっちの世界ではじめて仲良くなった功介に聞いてみる。
今日はコンビニという店に連れてこられた。
食べ物も雑誌も生活用品もなんでも置いてある、しかも24時間ぶっ通しで営業しているすげぇ店だ。
真琴はゆ…ゆ……ゆ、ナントカって女とどっか行くって、今日は別行動だ。

「ちょ…お前、直球な質問だなぁ〜。 つーか、彼女いない俺に聞くなよ」
「なんだよー。解んないのかよ。 役にたたねぇヤツだな」
「質問しておいてその言い草はなんだよ(笑)」
雑誌をいろいろ物色しながら手に取ったバイクの雑誌を立ち読みしている功介に以前から聞きたかったことを聞いてみる。
267『千昭×真琴 3/6』:2007/07/25(水) 20:06:52 ID:+EGLGF1y
「……お前、真琴とヤッたことある?」
「ぶっ!! 何だそれ?」
功介が雑誌から目を上げ、俺を見る。
「いつも一緒にいるから、そうなのかと思って」
「お前、そういう事聞く前にまず、俺に『お前、真琴を好きなのか?』とか聞けよ」
「好き?」
「好きじゃなきゃヤんないよ。俺は」
「好き……?……じゃなきゃヤんない?」
俺の頭の上におもいっきり?マークが見えたらしい功介は呆れ顔だ。
「お前の頭、ヤることばっかか? そういうお前はコレでも読んで勉強しな」
コンビニのコミックが置いてある棚から花やピンク色が散りばめられた本を渡される。
少女マンガというものらしい。
「千昭クンはまず情緒というモノを身につけないと彼女を作るのはムリ」
そう功介に言われて、その本をざっと読んでみた。

「ふーん、つまりあれか。『コクって、リョウオモイになって、ヤる』ならOKなわけだ」
少女マンガで恋愛を扱ったものはだいたいこんな流れだから間違いない。
で、誰とヤる?
頭の中に、いつも放課後キャッチボールに付き合ってくれる『女』の顔が浮かぶ。
俺の周りには『女』がいっぱいいるのに何で? と思ったが深く考えないようにした。

 ◆◇◆

で、翌日早速真琴にコクった。
「だからヤろーぜ?」
そう言ったらぶん殴られた。
その直後から口もきいてくれなくなった。

やり直し。

次はもっと慎重になった。
少女マンガの男が女に言ったセリフをまねてみた。
「オレ、お前が好きだ。 つきあってくれ」←棒読み
「……ふーん。 で私のどこが好きなわけ?」
「えっ!? ど、どこっ!?って……どこ……だろな?」
そう言ったらぶん殴られた。
その直後から口もきいてくれなくなった。

やり直し。

真琴のイイトコ……イイトコ……イイトコ……
一番身近で他の『女』と違って話しやすい。 ヘンに気取ったところもない。 気を使わないでいい。
これくらいか?
クラスにいる他の『女』はオレが近寄るとビクビクして避ける。
オレが最初、転入した頃よくケンカしていたせいだ。
真琴だけは違った。 オレに平気で話しかけてきた。 変な『女』。 そう思った。
でも、功介と一緒にいろんな事、教えてくれた。 面白い事、珍しい事、楽しい事、沢山。

それから何回かやり直したが、うまく事を運べなかった。
268『千昭×真琴 4/6』:2007/07/25(水) 20:07:18 ID:+EGLGF1y
うまくいかない真琴とヤるのを諦めて、他の『女』とヤろうとも思った。
でもダメだった。 全然タタなかった。 オレかっこ悪すぎ。

真琴のイイトコ……イイトコ……イイトコ……
一番身近で他の『女』と違って話しやすい。 ヘンに気取ったところもない。 気を使わないでいい。
よく笑う。 すぐ怒る。 よく見たら結構かわいい。 スタイルも案外悪くねぇ……かも。
性格もいいよな。 意外と人のこと気を使ってるっていうか。 バカだけど。
一緒にいると楽しい。 あの笑顔をいつまでも見ていたい……気が、する。
「あー。 オレ……『女』とヤりたかっんじゃなくて、真琴とヤりたかったんか」

何で気が付かなかったんだろ。 こんな簡単な事なのに。

 ◆◇◆

今回は今までとちょっと流れが違っていた。
「ごめん……。 私、その……彼氏ができたんだ………」
はぁ?ナンダソレ。 真琴がオレ以外の誰かを好きになる?
寂寥の夕暮れ。 赤く染まる教室で性懲りも泣く真琴にコクったら予想もしない返事が返ってきた。
「誰だよ……」
「……多分直ぐばれちゃうと思うから、言うよ。 功介」
「功介? あいつは友達って言ってただろ!」
「確かに最近まではそう思ってたんだけどさぁ……」
「だけど……なんだよ」
俯き加減に、言いにくそうに、真琴が話す。
「……私、見ちゃったんだ。千昭が知らない女の人とラブホから出てくるところ」
「えっ」
「千昭に彼女が出来たらまたキャッチボールしかできないなーって話を功介に、あっ!ラブホの事は話してないよ!?
千昭に彼女が出来たかも!?って話しただけ。 そうしたら功介が、『そうしたら夏休みは俺とどっか遊びに行くか』って
……それで、なんかそんなムードになったつーか……私、ひょっとして功介の事好きなのかもなーって気が
してきて……」

オレがきっかけなのかよ。 オレがバカな事したせいで、二人が付き合うきっかけ作っちまったってことなのかよ。

やり直せ。
今すぐやり直せ。
頭ではわかってたのに。 こんな現実は直ぐになかった事にできる。 
真琴と功介、二人の中に芽生えた感情を今すぐリセットできる。
頭ではわかってたのに。 

やり直さなかった。
269『千昭×真琴 5/6』:2007/07/25(水) 20:07:38 ID:+EGLGF1y
オレは夕暮れの教室で、真琴を床に押し倒した。
もう面倒な事はやめだ。 ヤっちまって、絵を見て、未来に帰りゃいいじゃん。
こいつや功介にどう思われようがしったこっちゃねーじゃん。
どうせ未来に帰るんだから。 どうせ二度と会わないのだから。


「やめて千昭……私、は、はじめてで……まだ功介と、キスしかしてないんだよ」
「……したのかよ……。功介とキス……くそっ!!」
「やだ……やめてよ、千昭! どうしちゃったの?千昭!! ……誰か!!たす」
キスで真琴の声を遮る。
真琴の制服を力任せに引きちぎった。 ボタンがはじけ飛ぶ。
後は無我夢中だった。

「やだ……千昭……やだぁ……」
「ハァハァ……ウッセー……ハァハァ……クッ!!」
真琴の内に青臭い欲望を解き放つ。

ヤっちまった。
どうしていつもうまくいかないのだろう。
優しくしたいと思っているのに。 大事にしたいと思っているのに。
結果はいつも同じ。
いや今回は最悪。
オレが真琴を押し倒してむりやり……。
正気に戻ると真琴が泣いていた。

念願かなって真琴とヤったってーのに。
全然よくなかった。
いや、よかったけど。 すっげぇよかったけど。
やっぱよくなかった。
真琴がオレの事をキライになっちまった。 散々罵られた。
空しいばっかで、とても喜べなかった。
「オレってサイテー」

翌日。
功介に予想通り、学校の屋上でアゴがガクガクになるまで、おもいっきりぶん殴られたあと。

オレはやり直した。
270『千昭×真琴 6/6』:2007/07/25(水) 20:08:07 ID:+EGLGF1y
 ◆◇◆

とうとう俺がチャージしたタイムリープの回数はあと一回になってしまった。
予備で持ってきたヤツでまたチャージすればいいやと思っていたのに、大切なソレをどこかに落としてしまった。
なんとかみつけて回収したら、もう使用済みだった。

もし悪用されたら。 そう考えると恐ろしかったが。
オレが最も恐れたのは、今度はもうやり直しが出来ないという事だった。

オレに残されたタイムリープの回数はあと一回。
オレはこの一回で未来に帰らなくちゃなんねー。
考えてみりゃあオレは本来はこの世界に居ない人間なんだ。
オレが居なかったら前の世界の真琴と功介みたいに二人は付き合っていたかもしれない。
功介はいいやつだ。
居なくなる人間とくっつくよか、功介とくっつく方が真琴は幸せだよな。

だからオレは今回は何もしない事に決めてた。

なのに、驚いたことに今回の世界では功介に後輩の『女』がコクってきた。
功介に彼女が出来たら……真琴はひとりになる。
功介が真琴を選ばないのだとしたら、何を遠慮することがある?
近いうちに居なくなるオレが真琴に告白することは真琴にとっては残酷なことかもしれない。
また真琴は泣くかもしれない。
前回のあの時の、大きな瞳が、泣きそうな声が、今もオレの胸を締め付ける。

それでもオレは真琴にスキだって言いたい。

オレに残されたタイムリープの回数はあと一回。
もうやり直しができない。 もう絶対、失敗できない。
今度こそ。今度こそ。今度こそ。 

「じゃあオレと付きあっちゃえば?功介に彼女が出来たらって話。 オレ……そんなに顔も悪くねぇだろ?」


今度こそ 笑ってくれるだろうか
271名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 20:09:13 ID:+EGLGF1y
終わりです。

最後まで読んでくださった皆様感謝します。 
ありがとうございました。
272名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 00:14:49 ID:ZSCdcftT
>>264

GJ!!

こういうのも好き!なかなか千昭らしさがでてますなw
273名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 01:01:25 ID:u8rkJ2ph
GJ!!
これを読んだ後に千昭の告白シーンを改めて観るとまた違って見えるな。

そして告白を無かったことにされてしまう千昭の哀れさも二倍w
274名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 16:11:02 ID:meVoKwmU

そんなことがあったのか……(゚ω。)
275名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:10:34 ID:LNW/vFVE
>>271
乙!「変わらないもの」ですか。
276名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:54:32 ID:5lKRCrHj
GJ!!
千昭の葛藤と感情の移り変わりがいいね
読み入ってしまった
277名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 19:07:44 ID:hOTL7kbo
大事な最後の一回を、功介死んで自分のせいだと泣く真琴の為に使っちゃう千昭に泣ける。
278名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 22:35:09 ID:hnPvem1X
時をかける娼女うpしてくれ
279名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 02:23:41 ID:RJ2xELWX
>>278
スレ違い
時期とはいえどのスレでも物乞いが目立つな
280ZclBL+gN:2007/07/28(土) 17:39:48 ID:cboyJ5Qc
>>271
GJ!! 
千昭の無責任な行動の後、帰れば良いのに真琴の為にリセットするという行動や、すぐにやり直せば良いのにあえて
功介に殴られてからする辺りに、千昭が現代で芽生えた、千昭なりの責任の取り方と真琴への愛情が感じられて良かった。

つーかこれだと、千昭と真琴の性的接触は強姦だけなんだな…それがまた切ない。
281名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 05:31:03 ID:3WHMLgP5
そこまでやっといて最後の最後に「走るときはちゃんと前見て走れ」くらいしか言えなかったのな、千昭…。
その後「未来で待ってる」て言うときもキスしそうでしなかったし。
強姦までやっといて(千昭視点)その後は触れることもなく
ただ相手を大切に想う気持ちだけを残して姿を消すのも切ないな。
282名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 17:33:55 ID:6T9/MzX1
千昭と功介はお互いに真琴を挟んでやじろべえみたいな関係なので千昭がコクられないと功介は真琴
にコクらないし、功介がコクられないと千昭も真琴にコクらない。

真琴が最後の一回で過去に戻ったときは千昭は功介がコクられたことを知らないので、何もせずに帰って
行く。
真琴のは告白してくれるのを期待してたみたいだけど。 うまくいかないもんだね。
283名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 22:37:59 ID:apwE+CHc
千昭とユリはやったのか、やってないのか
284名無しさん@ピンキー:2007/08/05(日) 19:56:30 ID:qpatzlLz
やってないだろ?
285名無しさん@ピンキー:2007/08/17(金) 17:09:26 ID:l6u5NZ+d
功介×真琴見てみたい
286名無しさん@ピンキー:2007/08/18(土) 01:57:19 ID:WEKv8SRd
功介の病院でCTプレイ
287名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 01:59:23 ID:vWpVGrkg
高校時代の和子叔母さんと深町くんは?
288名無しさん@ピンキー:2007/08/30(木) 09:07:11 ID:n1ggUAjU
ほっしゅー
289名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 13:52:20 ID:mq0+b33v
千昭×友里の放課後プレイが見たい
290名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 16:10:22 ID:p/9F3uKb
>>449
291名無しさん@ピンキー:2007/09/24(月) 12:56:40 ID:EkiFs1He
職人殿カモン
292名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 20:25:06 ID:Xtoyzt5m
293名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 21:30:37 ID:b3Fg4l6c
294名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 00:31:56 ID:MMeogALl
295名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 00:38:52 ID:fm4X5/0d
296名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 01:26:34 ID:VnF8Dyt0
297名無しさん@ピンキー:2007/09/29(土) 22:29:39 ID:s8t6pDRR
完全に過疎ってるなぁw
298名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 16:36:21 ID:XOj1e1DJ
最近はまった俺は悲しい
299名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 20:41:01 ID:HPuysdxM
保守
300名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 00:17:53 ID:aGXzhlqb
300とったどー
301名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 11:23:23 ID:x62mlQie
筒癒す鷹って書くとエロいな。
302名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 12:55:18 ID:As4sk6ij
ほしゅ
303名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 03:53:27 ID:M13NSHpN
職人さんマダー?
304名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 08:33:21 ID:+hBWp2z+
スタジオパークで原さんがゲストに出てきたのを見てむらむらしてきた。
305名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 12:40:39 ID:Oayjt+1s
306名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 15:38:36 ID:AdapNVwH
最近はまってしまった新参者。

なので前触れもなく小説を投下してみる。
ちなみに功介×真琴。
307功介×真琴 1:2007/11/28(水) 15:40:24 ID:AdapNVwH
トライアングルにはいくつかの種類がある。

辺の長さが全て同一の正三角形、その逆で辺の長さが全て異なる不等辺三角形、
その他諸々。

差し詰め、俺たちの関係は二等辺三角形ってとこだろう。真琴を底辺にして、
バランスよく俺と千昭がいる。

――それが3人の関係が成り立つ絶妙なバランスなんだ――

と、思っていた。

ところが今日、新たな結論を導き出してしまった。

――底辺にいるのは実は真琴ではなく千昭なのかもしれない――

少なくとも、俺にとっては。



『ねぇ、功介!何か言ってよぉ!!ねぇっ、功介ってばぁ〜〜っ。』

目の前で泣きじゃくる真琴を前に、俺は、どうしていいのかわからずにただ困惑していた。


なぁ千昭、こういう時どうしたらいいんだろうな?
お前だったらこの状況をどう扱うんだ?お前だったらどうする?
俺はこんなの、さっぱりわからないんだ。千昭、どうしたらいい?



心は騒いでいたが、不思議と頭は冷静だった。

どうしてこんなことになったんだ?



事の発端は、つい3時間前に遡る。







308功介×真琴 2:2007/11/28(水) 15:41:46 ID:AdapNVwH
受験の追い込みのために最近はお預けにしていたキャッチボール。
ところが今日の放課後、息抜きに、もしくは気晴らしに、と、
誘ったのはどちらだっただろう。今となってはどうでもよいが、
とにかく真琴と二人でくだらない冗談を言いながら、他愛もない話をしながら、
ただキャッチボールを楽しんでいた。

そうして30分くらい過ぎた頃だろうか。
ただ、なんとなく聞いてみただけなんだ。


「なぁ、真琴。」
『んーー?』

「千昭からなんか連絡来たか?」
『へっ?・・・・えっと・・・あーー・・・』

高く上げた球を随分と弱くなった日差しとにらめっこしながら、真琴が手を伸ばす。

『ま、まだない・・・!痛っっっっ!!』

キャッチミスで額に直撃。

「おい大丈夫か?」

真琴のもとに駆け寄る。

『ハ、ハハ、だいじょぶだいじょぶ!』
「ちょっと見せてみろ。」

と、傷を見ようとして差し伸べた手を、真琴は、

『大丈夫だって!』

と強く払いのけた。



『もう、大げさなんだよ、功介は!』
「おい真琴・・・。」


『大丈夫なんだから、ほんとに・・・。』



見下ろした真琴の顔は、嘘をついていた。
自分に言い聞かせるように放たれた真琴の言葉だけが、妙にリアルだった。

309功介×真琴 3:2007/11/28(水) 15:42:43 ID:AdapNVwH
「うち、寄って行けよ。」
『いいよ!ちょっと冷やしたらよくなるから!』
「いいから!痕に残ったら困るだろ?」
『別に・・・!』

真琴は勢いよく言いかけた言葉を、ぐっと勢いよく呑み、
一呼吸置いた後に、

『・・・・・・・・やっぱ困る。』

と、小さく独り言のように囁いた。

「真琴・・・。」


ついさっきまで元気だったのに、急に調子が変わった理由を、なんとなくわかった気がした。

その発端を作ったのが、自分のほんの些細な疑問だったことに少し心が痛んだ。










「ほら、後ろ乗れよ。」
『ありがと・・・。』

真琴の自転車に二人で跨り、ゆっくりと漕ぎ出すと、冷たい風が肌を撫でる。
そう言えば、うるさかった蝉の鳴き声はもう聞こえないし、肩を越す蝶々もいない。
喉も、渇かない。

もう、10月も終わろうとしてんだもんな・・・。

千昭が発ってから、既に3カ月が過ぎていた。
310功介×真琴 4:2007/11/28(水) 15:43:37 ID:AdapNVwH
「どうだ、まだ痛むか?」
『ちょっとね。』
「ジュースでいいだろ?」
『ありがと。』

診察を終えた真琴を、部屋へあげた。
ベッドに腰掛ける真琴に向かって缶ジュースを放る。

「ま、大したことなくてよかったよ。」

全治1週間程度の打撲らしい。
それを聞いて一先ず安心したが、問題は真琴のこのテンションだ。

どうしたもんか・・・。

「家まで送ってやろうか?」
『もうちょっとここにいる。』

「そうか。俺は構わないからさ。」

こちらの顔を見ようともしない真琴は、
不機嫌ではないが、明らかに何か言いたげだった。
311功介×真琴 5:2007/11/28(水) 15:44:16 ID:AdapNVwH
どうしよう・・・・。

会話を探すが何も見つからない。それも当然だ。
同じ教室で隣りの席、話したいことは朝一に話す真琴。
昼休みからさっきのキャッチボールの時までに、
「魔の質問」の前に一通り話し尽くしてしまった俺。

そもそも話すことが何もなくなったからふいに浮かんだ千昭のことを聞いたんだ。

くそっ・・・。

自分の部屋なのに居心地が悪く、全然落ち着かない。

・・・・・・・。

何か思い出せ。何か。真琴に話せそうなこと。


話せないことなら一つあるけど、それは話したくない。


とうとうこのなんとも言えない沈黙の長さに耐え切れなくなって、

「あ『あのさぁ。』



やべ、話し出し被った・・・!

一人慌てているのをごまかそうとさえする前に、真琴が続けた。
312功介×真琴 6:2007/11/28(水) 15:45:14 ID:AdapNVwH
『未来ってどれくらい先のことを言うのかな?』
「はぁ?」

突拍子のない質問に突拍子のない声が出る。

『普通未来ってどれくらい先のことを言うの?』
「そりゃ・・・。」

なんて漠然とした質問だ。

『ねぇ功介。』

明らかに俺が何かを答えることを期待してる顔だ。

「そりゃ・・・これはあくまで俺の持論だが、「将来よりは遠いが永遠よりは近い」
 くらい先のことじゃねぇか?」

なんて漠然とした答えだ!

自信も根拠もなければセンスもまるでない答えに自分でも嫌になる。



313功介×真琴 7:2007/11/28(水) 15:46:05 ID:AdapNVwH
『そんなのわかんない!!』

正論だ、真琴。お前の意見に心から同意だ。


『未来で待ってるって言われても、あと何年こんな気持ちでいたらいいの!?』

『5年!?10年!?』
「お、おい、真琴・・・。」


な、なんだ?なんのこと言ってるんだ?


『私、その時にはもうおばさんになってるかもしれないんだよ!?』
「真琴!落ち着け!」


『もう私かどうかなんてわかんなくなってるかもしれないんだよ!?』

『ねぇっ、功介!!』



こちらを見上げた真琴の顔は、涙でぐしゃぐしゃだった。





『ねぇ、どうしたらいいの?功介ぇ〜〜・・・。』

真琴は、再び顔を下げると号泣し始めた。
314功介×真琴 8:2007/11/28(水) 15:46:50 ID:AdapNVwH
そして、今に至る。



『ねぇ、功介!何か言ってよぉ!!ねぇっ、功介ってばぁ〜〜っ。』

目の前で泣きじゃくる真琴を前に、俺は、どうしていいのかわからずにただ困惑していた。


なぁ千昭、こういう時どうしたらいいんだろうな?
お前だったらこの状況をどう扱うんだ?お前だったらどうする?
俺はこんなの、さっぱりわからないんだ。千昭、どうしたらいい?


「真琴・・・・・。」

静かに隣りに腰掛けて、真琴の震える肩に手を伸ばしかけた時、

っ・・・!

ふいに過去の映像がフラッシュバックした。

そういえば、こんな状況前にもあったな・・・。


いつだった・・・?やめろ、思い出すな。

それはちょっと苦い過去なはずだ。

それも、つい最近の。
315功介×真琴 9:2007/11/28(水) 15:47:43 ID:AdapNVwH
『功介先輩・・・。』

一緒に自転車に乗ってから手を繋ぐまで1カ月。
手を繋いでから小鳥が啄ばむような空気より軽いキスをするまでまた1カ月。
そして、啄ばむようなキスから舌を入れたのはついさっき。

『功介先輩・・・私まだ・・・・・。』

俺の顔を見ながら、隣りで小さく震える藤谷の方に手を伸ばして、
そっとベッドに横にした。

『待って、待ってください、功介先輩・・・!』

聞こえないふりをして、ブラウスのボタンを一つ一つ、
震える指先が直に藤谷の身体に伝わることのないように、
平静を装いながら慎重にはずしていく。

開いたシャツから覗いた小ぶりな胸と、予想通り清楚な下着。

『功介先輩!私まだ心の準備が・・・!』

最後まで言い終わるか言い終わらないかのうちに、藤谷に体重をかけ、
右手を彼女の胸に、左手をスカートの中に入れ、内ももをつかんだ瞬間、

『いやぁっっ・・・!』

両肩をとても非力な、でも、
藤谷にとっては全身全霊を込めた力で、強く跳ね返された。

316功介×真琴 10:2007/11/28(水) 15:48:31 ID:AdapNVwH
「藤谷?」

ふと彼女の顔を見ると、

あ・・・・。

『うっ、うっ、怖いよぅ・・・・。』

彼女は泣いていた。



『ごめんなさい功介先輩!私まだ・・・まだ・・・・。』

「ごめんっ、ごめん藤谷・・・!」


泣き止まない藤谷を安心させてやりたいと思って、
下になっているままの彼女を両腕で包もうとした時に、

『ゃああぁぁ〜〜〜っ!!』

彼女は咄嗟に強引に身体を丸め、胸を隠すように、
というよりは守るように、両腕を交差して、足をぎゅっと閉じ、
いっそう激しく泣き始めた。

「藤谷・・・・・・。」


俺が、再び行為を始めると勘違いしたらしい。


とにかく、明らかな拒絶だった。

317名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 15:49:59 ID:AdapNVwH
すまんがここまで。続きはまた今度。
318名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 16:29:35 ID:dyHayySW
wktk
今度なんて待てないぜ
319名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 20:03:19 ID:gy55d4Ae
おおおお。おもしろいな。
全裸に蝶ネクタイの正装で正座して待ってるからはやくね!
320名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 14:00:19 ID:kQ1a8kGS
>319
それ正装かい!ww

>318,319
読んでくれてどうもです。続きが出来たので投下。
321功介×真琴 11:2007/11/29(木) 14:03:06 ID:kQ1a8kGS
藤谷はそれからたっぷり小一時間は泣いていた。
俺は、どうにかして安心させてやりたかったが、もう触れることすら出来ずに、
目と鼻の先にいる彼女をただ前に、タオルケットをかけてやって、

「ごめんな・・・。」

と、時折謝るのが精一杯だった。その度に首を横に振る藤谷の心遣いが心底辛かった。


せめて家まで送ってやろうと自転車に乗せた。いつもなら腰に遠慮がちにそっと
回ってくる彼女の腕が、その日は嫌がっているように感じた。


その夜、

――今日はほんとにごめんなさい。明日また学校で。

と、彼女からメールがあった。


謝られるのは本当に辛い。その度に自責の念にさいなまれるからだ。
謝らなきゃいけないのはこっちなんだ。待ってと言われたあの時に、
最初のボタンに手をかけたあの時に、情欲と本能に負けちまって、
いくつかの言葉に託した彼女の思いの深さを見抜けなかったのが落ち度となった。

あの時気づいていたら・・・・・。
そうすりゃあんな思いさせずにすんだんだ。

と思う反面、

謝るくらいなら拒まないでくれよ、って言うか、
もしまだその気になれないんだったら部屋にあがらないでくれ。
その前に断ってくれよ。「今日は用事があるから」とか、こっちが察することのできるようなベタな言い訳でもよかったんだ。
せめて有頂天になる前に、その気になる前に、もっと言うなら
舌を挿し込む前に・・・。

とか、腹の底に潜んでいる自分本位な黒い感情もにわかにあった。でも、
実際に彼女に言うのは間違っているとわかっていた。だから、

――謝んなくちゃいけねぇのはこっち!ほんとごめんな。
   明日またキャッチボールしようぜ(^-^)

と、複雑な自分の本心に盛大に嘘をついて、返信した。


まぁいいさ。これで藤谷と元通りうまくやれるなら。



だが翌日、藤谷はグラウンドには来なかった。

322功介×真琴 12:2007/11/29(木) 14:04:38 ID:kQ1a8kGS
思えばその件からキャッチボールと疎遠になったんじゃないだろうか。

そして、キャッチボールだけならまだしも、藤谷とも。



『ねぇ、功介〜〜〜っ。』
「っ・・・!」


い、いかん、トリップオフしてた。


俺の名前を呼ぶ真琴の声に意識を真琴へと戻した。

気がつけば、俺の腕の中に身を預けるようにして、胸元で泣いている。
その光景はなんだかとても切なくて、やりきれなくて、

伸ばしかけていた手をそのまま真琴の肩に置き、抱き寄せた。


「ほんと、どうしたらいいんだろうな?」


「俺にもわからないんだ・・・・・・。」



お前のことも、藤谷のことも。



323功介×真琴 13:2007/11/29(木) 14:05:27 ID:kQ1a8kGS
嗚咽がだんだんと消え入り、やがて長い沈黙と抱擁だけが残った。
ずっと長いあいだ体勢を変えることなく真琴を抱きしめているから、時折力の加減がわからなくなって、
思い出したようにぎゅっときつく抱きしめると、真琴も同じように返してきた。

その行為と、鼻先をくすぐる真琴のシャンプーの匂いと、頬に寄せた痛々しい額からダイレクトに伝わる体温が、
いやに嬉しくて、いつの間にか心地よい充足感で満たされていた。





『ねぇ功介。』
「ん?」

『空、真っ暗になっちゃったね。』
「ん?あぁ、ほんとだな。」

どれくらい時間が経ったんだろう。

窓から入るわずかな光を頼りに、枕元に転がしている目覚まし時計で時間を確認すると
21時をまわったところだった。

「そろそろ帰るか?」

と尋ねると、真琴は

『まだ帰りたくない。』

と、泣き疲れた声でぼそりと呟いた。



324功介×真琴 14:2007/11/29(木) 14:06:06 ID:kQ1a8kGS
「そうか。」


仕方ない。今日はとことん付き合うか。


「じゃ、とにかく電気を――。」

点けようと立ち上がりかけた俺に制止を促すように、

『待って功介!』

と、真琴が制服の袖を少し強く引っ張った。


『電気、点けなくていいから。だから・・・。』
「え・・・?」


『もう少しこのままでいさせて。』


「あ、あぁ・・・。別にいいけど・・・・・。」



なんだろう、真意が読めない。



結局、何をするでもなくその場に座りなおすと、
真琴が少しだけ体重をかけるように肩に寄りかかってきた。





325功介×真琴 15:2007/11/29(木) 14:06:51 ID:kQ1a8kGS

・・・・・で、どうしたらいいんだ?

また抱きしめてやるべきなんだろうか。
さっきは抵抗なかったが、いざ「このままで」と言われると、
どの状態の時だったのか変に意識してしまう。
そもそも「このままで」って、体勢のことじゃなくて照明のことなんじゃないか?

色々思案していると、

『ねぇ功介。』

真琴の不機嫌な声。

『さっきと違う。』

ふくれっ面をしてこちらを見る。


なんだそりゃ?

「何が?」
『さっきと違う。』
「どこが?」

『さっきはもっとあったかかった。』

そう言うと顔を前に向きなおして、両腕で俺の右腕にぎゅっとしがみついた。
そのまま話し続ける。

『ねぇ、この体勢疲れちゃった。』

あぁ、俺もだ。

『横になってもいい?』

腕を解きながらもう一度こちらを見て、ベッドをちょいちょいと指差す。

「いつも勝手に転がってるだろ。何を今さら・・・いっ!?」


言い終わらないうちに真琴は制服のジャケットを脱いでいた。



326功介×真琴 16:2007/11/29(木) 14:07:32 ID:kQ1a8kGS
「おいっ、おま・・・何で脱いでんだよ!?」
『なによ、ジャケットのまま寝転がるとゴワゴワして気持ち悪いから脱いでるだけじゃん!』

あ、あぁ、そうか。そうだよな。
そんなの長い付き合いでとっくに知ってることじゃないか。
なに動揺してんだか・・・。

『ふーーーーーーっ!』

こちらの気も知らずに、真琴はベッドの上で気持ちよさそうに身体を伸ばしている。

ったく・・・さっきまでぎゃんぎゃん泣いてると思ったらこれか。
でも、正直安心した。

暗闇に慣れてきた目で真琴の表情を見ると、
泣き腫らした顔はひどかったが笑顔が戻っていた。

「風邪ひくなよ。」

肩まで毛布をかけてやると、

『ヘヘ、あったかーーーい。』

と、嬉しそうに笑う。


「ほら、これ。」
『何?』

「ジュース、まだ開けてないからそれで目冷やせよ。ちょっとは腫れが引くぞ。」
『やだっ、そんなに腫れてる!?』

「や、そんなに腫れてないけどせっかくあるから。」

ほんとはひどく腫れてるけど。

いくらかぬるくはなっていたが、まだ適度に冷たさを保っていたジュースを真琴に渡した。
真琴はこちらの言うとおり目に当てて、

『気持ちいーーー・・・。』

と言った。




327功介×真琴 17:2007/11/29(木) 14:08:15 ID:kQ1a8kGS
「熱持ってる部分に冷たいの当てると気持ちいいだろ?」
『うん!さっすが、医学部目指してる人は違うね!』

「別に勉強したわけじゃねぇよ。体験談から。」


今思えば何で話してしまったんだろう。
多分、センチな気分の真琴に何時間も付き合っていたせいだ。
いや、それは口実で、

ほんとは藤谷とのことで感傷的になっていたんだ。だから、思い出に浸ってしまった。

とにかくその時は、「そんなの誰でも知ってるだろ」とかなんとかの、
真琴を体よく丸め込むくらいの簡単な言葉が、すぐには出て来なかったんだ。


「夏にさ。」
『うん。』

「藤谷と公園で話してたんだ。太陽が照りつけててすっげぇ暑くてさ。」
『・・・うん。』

「ジュース買おうかって言ったら、あいつ、1本全部飲めないって言ったから、
 じゃあ二人で半分しようってなって。」
『うん・・・・・。』

「で、ジュース買って、開ける前に首とかほっぺたとか冷やして。
 で、唇も焼けてたから唇も冷やしたらそれが結構気持ちよくってさ。」

「お前もって藤谷に渡そうとしたら、あいつ、いい、って遠慮するから。」

「気ぃ遣ってんじゃねーって、リラックスさせようと思ってちょっかいかけようとしたら、
 なんかこう・・・目が合っちまって・・・。」

「思わずキスしちゃったんだよな・・・。そしたら、俺の唇すっげぇ冷えてて、あいつの唇は
 すっげぇ熱くて・・・それがなんか気持ちよくて、何回も、何回も・・・。」

あっ!!

しまった!!

話しながら、当時の思い出や感触を記憶の中で噛み締めていたせいで、自分の犯した失敗に気が付くのが遅かった。
言い終わったすぐ後に、押し寄せてくる後悔の波。


『なによ!何かと思って聞いてれば果穂ちゃんとのノロケぇ!?』


真琴が勢いよく上半身を起こした。



328功介×真琴 18:2007/11/29(木) 14:08:55 ID:kQ1a8kGS
「ち、違っ・・・!!」
『違わない!!』

『今そんな話聞きたくない!!』

俺だってしたくねぇよ!!

「悪かったよ!!」
『許さない!!』

「真琴!」
『こんなの要らない!』

そう言うと握り締めていたジュースを俺に向かって投げつけようとするもんだから、

「やめろって!!」

真琴の両肩をがっしりとつかんで制した。


小さな肩は、冷え切っていた。



「ごめん・・・・・。」

ジュースを持ったまま、真琴の右腕がだらりと下がる。

『・・・ないで・・・・。』
「え・・・?」

『独りに・・・・しないで・・・・。』
「真琴?」

『功介まで、いなくならないで・・・!』


ぱっとこちらを見上げた真琴は、また大粒の涙をいくつもいくつも流していた。



329功介×真琴 19:2007/11/29(木) 14:09:41 ID:kQ1a8kGS
『ぃやだよぉ〜〜、功介ぇ〜〜〜。』
「真琴・・・・・。」

すがるように、俺の胸元を両手でつかむ。

『千昭もいなくなって、野球も出来なくなって・・・っ・・・っ・・・!』

『今度は功介も果穂ちゃんと仲良くなってっ・・・!』

『キャッチボールも、カラオケもっ・・・、放課後の寄り道も・・・っ・・・。みんな、みんな・・・』

『なくなっちゃう・・・!』


『私、独りになっちゃうよぉっ・・・!!功介ぇ〜〜〜っっ!!』

そう言うと、顔を突っ伏して、胸の中でわんわん泣き出した。


真琴の切実な叫びと訴える顔に、心がひどく締め付けられて、
どうしようもない気持ちになって、思わず、


「真琴・・・俺はどこにも行かないよ・・・。」

肩をつかんでいた両腕を伸ばし、どの時よりもずっと強く抱きしめた。



『本当?』
「あぁ、行かない。」
『ほんとにほんと?』

「あぁ。」



そして、俺はまたしてもここで地雷を踏むことになる。




「千昭が戻ってくるまではな。」






330功介×真琴 20:2007/11/29(木) 14:14:05 ID:kQ1a8kGS
『なんでそこで千昭の名前が出てくんのぉっ!?』
「はぁっ?」

真琴が胸元から逃れ、俺の視線を捉える。
もう泣いてはいなかった。

『なんで!?私は功介に聞いてるんだよ!?』
「だって、それは俺じゃなくて・・・!」
『功介なの!』
「なんで!?」
『なんででも!』
「違うだろ!」

「お前・・・!ほんとに側にいてほしいのは・・・!」

千昭だろうが、と言いかけた言葉をそのまま呑んだ。

どうやら今度は地雷を踏み外したようだ。
そして、踏み違えてほんとによかった。

そうだ、真琴だってわかっているんだ。
側にいてほしいのは千昭だけど、いくら願ったってあいつは側にいない。
でも孤独を独りで乗り越えることもできないから、だから、
こうして俺にすがってるんだ。

『ねぇ功介・・・。』
「ん・・・?」

『キスして。』
「は?」

『キスして。』
「ちょっと待て・・・!」

なんでそうなるんだよ!側にいるのとそれはまた別問題だろうが!

『話をふったのは功介だよ。』

はい、とジュースを手渡す。

話・・・?

「なっ・・・!あれはふりじゃねぇっ!!」

ジュースをベッドに放って真琴の方を向き直すと、

『お願い・・・・・。』

真琴の顔は真剣だった。


『1回でいいから、誰にも言わないから・・・。』

331名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 14:14:47 ID:kQ1a8kGS
すまんが今日はここまで。続きはまた今度。
332名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 17:30:15 ID:h9ktPcLp
ドキドキ(*´Д`)ハァハァ
333名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 02:03:18 ID:29huVyO2
いいよー紫煙
334名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 08:18:02 ID:4dvf+Eg+
いいところで続くなあw
335名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:17:43 ID:EHCgpTcb
読んでくれてる方どうもです。

続きが出来たので投下。
336功介×真琴 21:2007/12/02(日) 19:19:09 ID:EHCgpTcb
「ばれなきゃいいって問題じゃねぇだろ・・・。」

不謹慎な発言に本当は怒ってやりたかったが、いくら頭が悪いとはいえ他人のことを考えられないやつじゃない。
だからこそ、真琴が何を思ってそれを言っているのか確かめたかった。

「俺とお前がそれをするってことがどういうことかわかってんのか?」

『わかってる。』
「わかってない。」

『わかってる!』
「わかってねぇだろ!」

『わかってる!!』
「わかってねぇって!!」

『わかってるよ!』
「じゃあお前・・・!」

「それで千昭が戻って来た時に、何のためらいも後ろめたさも感じないで千昭と会えるのかよ!?」

「千昭がいなくて寂しかったから俺とキスしたって、千昭に言えんのか!?」


「千昭が・・・それを聞いた千昭が平気でいられるとでも思ってんのか・・・?」


今の真琴には相当堪えることを言っているとわかっていたが、
それで真琴の暴走を止められるのならそれでも構わなかった。




337功介×真琴 22:2007/12/02(日) 19:20:16 ID:EHCgpTcb
『思わない・・・。』
「え・・・?」

『それで千昭が平気だなんて思わない。それに、功介とキスしたなんて絶対に言えない。』

「だったらなんで・・・!」

何も言えなくなって塞ぎ込むだろうと思っていたのに、まるで予測していなかったリアクションに驚く。

『千昭のこと裏切りたくない。傷つけたくない。だけど、
 時の経過を待つ間、ずっとずーーっと独りなんて、寂しすぎて死んじゃうよ・・・。』

頼りない声を出す。

「あいつのことだ、ふらりと戻ってくるかもしれないだろ・・・?」

まるで気の利かない繕い言葉に、案の定、真琴は「それはない」と言わんばかりに
頭をぶんぶんと横に振って言った。


『千昭は待ってても戻って来ないんだ。私たちが会いに行かなくちゃいけないの。』
「は?」

『でも、会いに行きたいって思ってもそれは出来ないの。時間の経過が必要なの。』
「・・・・・。」

もっとわかるように言ってくれ・・・。

『でも、半年とか1年とかじゃなくて、千昭に会えるのは、きっと・・・・、きっと、
 ずっとずーーっっと先だから。だから・・・。』

『あきらめないで前に進み続けるために、今だけ功介の力を借りたいの。』

『一度だけでいい。一度だけしてくれたら、後は頑張れるから・・・だからお願い・・・!!』

「真琴・・・・・。」


言ってることも言いたいことも漠然としか伝わらんが、とにかく、
1回キスをすればいい、ということか・・・。

338功介×真琴 23:2007/12/02(日) 19:21:10 ID:EHCgpTcb
どうやら、真琴の潔い言葉と視線の裏には、堅固な確信と深い思いがあるらしい。
それはわかった。そして、それで真琴が元気になるのならできる限りそうしてやりたい。だけど、
こちらにもリスクの大きいその理不尽な要求を鵜呑みにするわけにはいかなかった。

「俺の気持ちはどうなるんだ・・・?俺と藤谷のことも、少しは考えてくれよ。」

呆れ笑いで真琴を見ると、真琴は少し照れくさそうに、

『それは・・・・・・・・ごめん。』

と、たっぷり時間を取った後に、申し訳なさそうに小さく呟いた。

やっぱりノープランか。



「・・・・・1回だけだぞ。」
『え・・・?』

「本当に1回だけだからな。」
『・・・・・・・・・・うん。』


真琴は大博打に出ている。なら俺もそうするしかない。



今日はとことん的外れなことばっかりやっている。
的外れな質問に的外れなノロケ。だから当然、
この大博打も的を外すことくらい、冷静になって考えればごく簡単に読めたじゃないか。
どうして気がつかなかったんだ・・・。


そして、この的外れな大博打がすぐ後にケタ外れな大惨事を招くことになる。



339功介×真琴 24:2007/12/02(日) 19:22:13 ID:EHCgpTcb
「お前、本当に後悔しないんだな?」
『・・・・・しない。』

「途中でやめろって言ってもやめないからな。」

「やっぱり怖いとか、まだ心の準備ができてないとか言っても絶対にやめないからな。」
『ちょちょちょ・・・!!功介!?』

ベッドに乗り上がり、真琴の両肩をつかんで壁際に押さえつける。

「本当に本当に後悔しないんだな?」

念を押すように、まっすぐ視線を合わせて、握り締める手に更に力を込める。

『し、しないって!!・・・・・・・・・・・・ね、ねぇ功介?』

『私たち、キスするだけだよね?』

不安げな顔と声を無視してたたみかける。

「・・・キスだけですむと思ってんのか?」
『え・・・?』

「暗い部屋に男と女が二人っきりでいて、お互いの体温感じ合ってるのに――。」


「何もしないでキスだけして、そのまま終わりなんてこと、あると思ってんのか?」




340功介×真琴 25:2007/12/02(日) 19:23:24 ID:EHCgpTcb
『功介・・・、何言ってるの・・・?』

真琴がカタカタと震え出す。

「キスだけなんてもんはない、するかしないかのどっちかだ。
 最後までいくかいかないかのどっちか。」

「最後までいく気がないならキスもしない。」

「お前に・・・その覚悟はあるのか・・・?」


ごめんな真琴。お前のことは大切だけど、千昭や藤谷も同じくらい大切なんだ。






『・・・・・・いいよ。』

ん?

『最後までする。』
「はぁ!?」

『功介と最後までする!』
「なっ・・・!アホか!!なんでそうなるんだよ!!」

しまった、見当違いだ。大いに見当違いだ。



最後までするか何もしないかの二択しかないのなら、絶対に後者を選ぶと思っていた。


341功介×真琴 26:2007/12/02(日) 19:24:12 ID:EHCgpTcb
「お、お前・・・・・千昭はぁ・・・・?」

理解不能の返答に身体の力が抜けていく。
手を離すと、真琴はずるりと壁伝いにベッドに崩れ落ちた。

真琴の思考回路はどうなってるんだ・・・。
呆れてものも言えん。

『だからっ、千昭とは当分会えないんだって!』
「そんなのわかんねぇだろ!」
『私にはわかるの!』

その自信はどっから来るんだ!?

『多分10年か20年は先・・・・・。ううん、もっと後かも・・・・・・。』
「・・・・・・・・。」

俺にわからないのは、俺からしたらまるで根拠のない発言にもかかわらず、
真琴には強い確信があると見てとれるところだった。

「千昭がそう言ったのか・・・?」

真琴の顔を覗き込んで尋ねると、真琴はしばらく見つめ返し、
その後、膝を抱えて俯き、

『・・・・・・・・・・・うん。』

と、小さく言った。




342功介×真琴 27:2007/12/02(日) 19:24:58 ID:EHCgpTcb
「そうか・・・・・・・・。」

なるほど、だから強気だったのか。

どうやら、俺の知らないところで二人だけのやりとりがあったのだろう。


「でもお前・・・ほんとにいいのか?」

だって、

「初めてなんだろ・・・?」

デリカシーのない言葉だとは思ったが、言わざるを得なかった。
この「かかる代価のでかすぎるセックス」をするには、千昭と長い間会えないから、
という理由だけでは納得いかなかったからだ。せめて、それなりの理由を聞かせてほしい。

真琴が静かに話し出す。

『・・・・私は千昭が好き、大好き。だから、千昭に会える日まで頑張るつもり。でも――。』

『今日みたいに寂しくて寂しくてたまらなくて、どうしようもなくて、誰かに甘えたくなって、その時に、
 千昭の知らない、どこの誰ともわからないような人とするよりは――。』


『功介がいいって思ったの。』


心臓が、大きく鳴った。

343功介×真琴 28:2007/12/02(日) 19:25:44 ID:EHCgpTcb
『千昭は、功介だったら許してくれるって思ったの・・・・・。』
「・・・・・・・。」

本当にそうなのか?親友だからこそ、許せないこともあるんじゃないか?

なぁ?千昭。

こういう時どうしたらいいんだろうな?
お前だったらこの状況をどう扱うんだ?お前だったらどうする?
俺はどうしたらいいんだよ・・・。
お前が・・・お前が何も言わずに言っちまうから、こういうことになるじゃないか・・・。

『私は、千昭じゃないなら功介がいいの・・・。』
「真琴・・・・・・。」

俺だって・・・、千昭のことも藤谷のことも考えなくていいなら、真琴の望むとおりにしてやりたいさ。だけど、あいつらのことを考えないなんてこと、俺にはできないんだよ・・・。

『お願い、功介・・・。』
「・・・・・。」

なぁ、藤谷。お前に直接ではなかったものの、悪態ついちまってごめんな。
お前もあの時こんなふうに感じてたんだよな?
大切な人に自分の望む以上のことを求められた時、自分に無理してでも
相手の期待に応えてやりたいと思っちゃうんだよな?
でもそれは簡単なことじゃないから、だからギリギリまで葛藤するんだ。

藤谷、お前もそうだったんだろ?


344功介×真琴 29:2007/12/02(日) 19:26:31 ID:EHCgpTcb
ベッドに、お前の隣りに座って手を握った時、いや、それよりももっと前――、
多分、家に来るかと誘った時から、俺の肩を跳ねのけるまでの間、
ずっとこんな重圧と戦ってんだな。

お前があの時どんな思いでいたのか、今なら理解してやれるのにな。


「本当に・・・本当にいいんだな・・・?」
『うん。』

「後悔しないんだな?」
『うん、しない。』

やれやれ、腹を決めなくちゃいけないのは俺の方か・・・。

『功介は・・・?功介は、後悔しない・・・?』

何を今さら・・・。

「俺は――。」

する。大いにする。絶対にするに決まってる。
でも、弱り果ててる真琴を突き放すことも、できないんだ。

「後悔しない。」


もう覚悟はできた。


345功介×真琴 30:2007/12/02(日) 19:27:37 ID:EHCgpTcb
「ま、それに・・・・・、したとしてもそれでいいさ。お前、それで元気になるんだろ?」

やっとの思いで笑顔を向けると、真琴もつられて笑顔になる。

『うん・・・!』

「そうすることで、千昭と会える時まで頑張れるんだよな?」
『うん!』

「約束だからな。」
『うん・・・!』


もう後には戻れない。




薄暗い部屋の中、静寂が沈黙を誘う。そして、沈黙が緊張をピークに持っていく。
冷たい空気が指先の感覚を少しだけ奪っていた。
俺は最後の会話を終えてからずっと真琴を見ていたが、真琴は、
抱え込んだ両膝の上にちょこんと顔を乗せ、一点を見つめたままこちらを見ようとはしなかった。


346名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:28:57 ID:EHCgpTcb
すまんが今日はここまで。続きはまた今度。
347名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:31:26 ID:OdOtARAB
どうなるか気になるぜ
乙!
348名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 10:42:56 ID:E/i3VCm2
読んでくれてる方どうもです。続きができたので投下。

ちなみに、そこまでエロくはないんですがエロシーン突入です。
349功介×真琴 31:2007/12/03(月) 10:44:25 ID:E/i3VCm2
俺から来いってことなんだろうな・・・。

無言の要求に、お人好しにものってやる。

ベッドの上を、獲物を狙うライオンのように静かに移動して、不自然なほど離れていた距離を少しずつ埋めていく。
一つ手足を出す度に、ギシ、とベッドが軋み、その度に真琴はピクリと身体を震わせていた。


真琴の正面まで歩み寄り、向かい合う。
震える両肩を先ほどと同じようにつかんで、そっと壁際に追いつめると、
真琴は観念したように背中を壁に預け、顔を起こした。

目が合った瞬間、恥ずかしさからかまたすぐに逸らし、

『こっ、功介っ、ジュースは!?ほ、ほら、唇冷やすんじゃないのっ・・・!?』

と、引きつった笑顔で、ベッドの上に放られたままのジュースを手に取った。

俺はそんな真琴から一度も視線を外さずに、

『・・・・・功介?』

真琴がこちらに視線を戻すのを待ってから、ただ首を横に振って返事をした。


350功介×真琴 32:2007/12/03(月) 10:45:19 ID:E/i3VCm2
真琴が瞳を揺らしながら、きゅ、と唇を結ぶ。それを合図に互いに顔を寄せ、
近くなる距離、息と息がぶつかり合うわずかな合間を縫うように、そっと唇を重ねた。

真琴の唇は、藤谷のよりももう少しだけ厚くて、柔らかかった。


長いキスの後、一旦離して、角度を変えて、今度は短いキスをする。
間隔を置いて、1回、2回・・・。
だんだんと早くなる鼓動が、口伝いに真琴に聞こえてしまうんじゃないか、と
はやる気持ちを隠すために、時折わざと音を鳴らしながら、
やがて、間を空けずに何回も・・・。

強張っていた真琴の身体が、少しずつ解れていく。
肩は下がり、窮屈に折り曲げていた膝を揃えて横に投げ出し、何回目かのキスの際に目を開いた時には、
先ほどまで握り締めていた缶ジュースを、だらりと伸ばした指先の向こうに転がしていた。

ここでやめてもいいんだよな・・・?

そもそも真琴の要求は1回のキスだったんだ。もう十分なほど満たしてやった。

今ならまだ間に合うか・・・。


身体を離そうとした瞬間、真琴の両腕が腰に回された。

351功介×真琴 33:2007/12/03(月) 10:46:26 ID:E/i3VCm2
頬を寄せ、耳元で囁く。

『だめ、功介・・・。やめないで・・・。』

カッと全身が熱くなって、どこかでリミッターの外れる音がする。
そこから何も考えられなくなった。

再び真琴と向き合って唇を重ねる。何度も何度も、深く、深く。
そして、酸素を求めてわずかに開かれた口に、

『んんっ・・・。』

舌を入れた。

逃げられないように両手でしっかりと顔を固定して、
唇の裏も歯列も歯の裏も、届く範囲を全て舌先でなぞる。

『ふっ・・・・・んっ・・・・・。』

感じてるのか?感じてるんだよな・・・?

繰り返し繰り返し続けていると、真琴も舌を出してきた。

「ん・・・。」

わずかに先と先が触れ合うが、
もっと、と捕えようとしても、まだ要領を得ていないのか恥ずかしいのか、
当たったかと思えばまた引っ込める。




352功介×真琴 34:2007/12/03(月) 10:47:19 ID:E/i3VCm2
そう言えば・・・藤谷も、彼女の性格と同じように、
控えめに、遠慮がちに、チロチロと舌を出してたっけな・・・。

でもそれは真琴には似合わないと思わないか?それに、
俺はもっと、お互いに求め合っている感覚が欲しいんだ。

「真琴。」

一旦顔を離して、目を合わす。

「もっと舌出せ。」

それからすぐに、また唇を重ね、舌を入れると、
一瞬の間の後に、こちらの言葉どおりに、さっきよりもずっと大胆に舌を入れ返してきた。
俺はそれを、強めに吸ったり、甘く噛んだり、舌先で撫でたり、
こちらを追わせるように引っ込めてはまた出したりと、思う存分堪能していた。すると、
慣れてきたのか、真琴も同じように俺に返してくる。

「んっ・・んん・・・・。」

歯の裏側の歯列をなぞられると、腹の底から何かが這い上がってくるようなたまらない感覚に襲われる。

あぁ、すげぇ気持ちいい・・・。


静かだった空間は、気がつけば、
互いの荒い声と荒い息と、唾液の混じり合う生々しい音で満たされていた。

353功介×真琴 35:2007/12/03(月) 10:48:31 ID:E/i3VCm2
ディープキスとフレンチキスを交互にしながら、いつの間にか繋いでいた手を解く。
自由になった手で自分のシャツのボタンを外し始めると、

『ちょっと待ったぁ!』

と、真琴の手が伸びてきて、2つ目のボタンを外しかけていた手を止められた。

「・・・なんだよ?」
『脱ぐの・・・?』
「あ?・・・あぁ、とりあえず上をな。」
『わ、私も・・・?』
「お前、脱ぎたいのか?」

『へっ!?』

と、すっとんきょうな声をあげる。

「別に、全部脱がなくてもできるだろ?」

付け足すように、お前スカートなんだし、と指差し、
真琴の手を優しくどかして再びボタンに手を戻す。

中に来ていたTシャツも脱ぎ、半裸になった頃に、

『あっ、そっか・・・。』

と、背中の方で声がした。


354功介×真琴 36:2007/12/03(月) 10:49:39 ID:E/i3VCm2
『ねぇっ、私もシャツ脱ぐの!?』
「どっちでもいいよ。」
『わかんないよ、功介決めて。』
「じゃあ脱げ。」
『えーーーーーっ!?』

どっちなんだよ・・・。

『見ない?』
「見ないでどうやってやるの?ずっと目ぇつぶってろって?」
『だって・・・・・恥ずかしい。』
「そんなもんなの。」

俺だって、見るのも見られるのも恥ずかしいんだ。

それより、熱と高揚が冷めない内に先に進みたい。
真琴の肩に両手を伸ばし、

「脱がなくていいよ。」

「俺がやるから。」

『わっ・・・。』


そっと横にした。


355功介×真琴 37:2007/12/03(月) 10:50:27 ID:E/i3VCm2
あの時と同じように、指先がまたカタカタと震え出す。
直に真琴の身体に伝わることのないように慎重に外していくと、

予想どおり・・・じゃなくて、予想に反して豊かな胸と、シンプルな下着。

すぐにどうにかしてやりたかったが、わずかに残されている理性が懸命に食い止める。

怖がらせてはいけない。

そっと下着の上から手を寄せ、弱く揉みながら、額に、目尻に、頬に、口に、耳に、首に、キスをする。
指の腹から、ずいぶんと熱くなった真琴の体温と、早鐘のような心音と、言いようのない柔らかさを感じながら。

『っ・・・っ・・・!』

真琴の声にならない声が興奮をより誘う。
力任せに、乱暴に扱うことのないように、細心の注意を払いながら背中に両手を回し、
ホックを外した。

ゆさり、と大きく胸が揺れる。

『功介・・・。』


あぁ、心臓が口から飛び出しそうだ・・・。


一度大きく息をのんでから、ブラジャーを上にずらすと、
形の良い二つの乳房がこぼれ落ちてきた。


356功介×真琴 38:2007/12/03(月) 10:51:15 ID:E/i3VCm2
慎重に両手ですくい上げる。

うわ・・・。

それは、物心ついてからの十何年間の内に手にしたものの中で、最高の、極上の柔らかさだった。

鎖骨に、肩に、胸元に唇を落としながら、掌にしっかりと収まった滑らかな乳房を、
10本の指全てを駆使して、練るように、寄せるように、持ち上げるようにして、時間をかけて揉み解す。
それから、左胸の乳首に中指を這わせると、

『あっ・・・!』

と、大きく声を出して、身体を反らせた。

ここがいいのか・・・。

そのまま指の腹でやんわりと擦ると、

『やっ・・・ぁあ・・・。』

と、閉じていた目を更にきつく閉じる。

擦るスピードに比例してだんだんと硬くなっていく乳首に顔を寄せ、ペロリと舐めると、

『くぅ・・・っ・・・!』

と、身をよじらせた。



357功介×真琴 39:2007/12/03(月) 10:51:58 ID:E/i3VCm2
つい苛めたい衝動に駆られて、口に含んで間断なく舌でいじる。

『だめっ、やめてっ・・・功介ぇっ・・・!』


聞こえない。何も聞こえない、って言うか、聞かない。

お前だってやめてほしくないだろ?だからこうして、俺の頭に手を添えてるんだよな?


『はあ・・・んっ・・・!』

口の中では硬い乳首と、鼻や頬にぶつかるのはたっぷりと柔らかい胸。
両極端の感触にますます燃え上がる。


胸から顔を離し、はぁはぁとお互いの荒い息と熱い舌を絡ませ、
右手をスカートの中に忍ばせると、

『っ・・・!』

真琴はまた、ピクリと身体を震わせた。

358功介×真琴 40:2007/12/03(月) 10:53:16 ID:E/i3VCm2
下着の上から尻を撫でる。胸とはまた違う柔らかさ。
何回か優しく揉んでから、そっと前方に手をやり内ももを摩ると、

『ふっ・・・うっ・・・。』

脚をきゅっと伸ばし、身体を少し硬直させた。

右脚の付け根を真ん中3本の指で、右、左とかすめながら、
胸から腹の方へ身体の中心に一直線を引くように、ツ、と舌を滑らせ、へそを軽くつつく。

更に、きゅ、と下腹に力を込める。

猫のようにペロペロとへその周りを舐めると、

『やぁっ・・ん!』

と、俺の左肩をぎゅっとつかんで大きく身体を反らした。


この、直に身体を触られるのはたまらなく高揚する。


いよいよ、中指をクロッチ部分に押し当てた。


359功介×真琴 40:2007/12/03(月) 10:55:13 ID:E/i3VCm2
すまんが今日はここまで。続きはまた今度。
360名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 15:45:12 ID:e22CCxaG
真琴が巨乳設定だ
実際巨乳だしな

「クロッチ」にマニアックさが伺えるw
361名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 10:19:08 ID:0JqMg1Jc
読んでくれてる方どうもです。続きができたので投下。
362功介×真琴 41:2007/12/04(火) 10:20:23 ID:0JqMg1Jc
真琴がビクビクと震え出す。

割れ目を優しくなぞると、

『くぅっ・・・んっ・・・!』

と、肩膝を立てて堪える。

俺は、真琴の脚が閉じてしまわないように、
上げられた右膝の裏をすくうように持ち上げ、そのまま肩に担いだ。

『やぁっっ!!』

羞恥の反射で身をよじるが、隠すことはかなわない。
指を、そっと下着の中へと滑らせた。

『だめぇぇっっっ・・・。』


うわ・・・!
すげぇ・・・・・すげぇ濡れてる・・・!


胸を頂いた時の衝撃も激しかったが、こちらには本当に度肝を抜かれた。


363功介×真琴 42:2007/12/04(火) 10:21:46 ID:0JqMg1Jc
内心、今までの喘ぎが実は全部演技で、
こっちばっかり有られもない声を出してるんだったらどうしようと思っていたのだが、
そんな心配は無用だったようだ。

ほっとした、っていうか・・・・・、感じてくれていることがすごく嬉しかった。



クリトリスと、それよりももっと前にある突起を指の腹で交互にいじる。

『あっ、あっ、やぁっ・・・!』

今まで殺すようにして発していた真琴の声が、どんどん大きくなって、
つられるように俺も、さっきよりもずっと大きく、肩で呼吸するようになっていた。

指の動きを制限されるのがもどかしくなって、一旦指を抜き、膝の辺りまで下着を下げる。
手を戻す時に甲がクロッチに当たったが、そこも濡れていた。

真琴の反応を注意深く見ながら、どこがいいのか探り当てる。

クリトリスを擦り続けると、

『やぁあああっっ!!』

と、カクカクと下半身を揺らし始めた。


364功介×真琴 43:2007/12/04(火) 10:22:59 ID:0JqMg1Jc
たまんねぇ、たまんねぇよ、真琴・・・!

そのまま執拗に責めていると、ぬるりとした感触に誘われ、
指をもっと奥へ進ませると、

「うっ・・・あ・・・。」
『くぅぅっ・・・!!』

指がどんどん中に引き込まれていく。

すっげぇ・・・。

生温かく貼りつくような肉壁が、指を締め始めた。

潜らせるように薬指も入れて中指と揃え、招かれるままに指を締め上げるほど強い収縮の中を、
前後左右と動かしながら奥へ奥へと進ませると、ほぼ指の根元近くまで埋まったところで最奥に辿り着き、
そこから入口までの間を何度も何度も擦るように往復させた。


『あっ、あっ、あんっ、やっ・・・!!』

最初は奥歯で噛むようにしていた口は、いつの間にかだらしなく開かれている。


365功介×真琴 44:2007/12/04(火) 10:23:52 ID:0JqMg1Jc
しばらく出し入れを続けていると、

『そこっ・・・!だめぇっ・・・!』

と、一際大きく身をよじらせた。


ここがいいのかと、指先に少しだけ力を入れ、
だめだと言った「そこ」をピンポイントで突き続けると、

『そこっ、らめらってっ・・・やっ、あっ・あぅっ・・・!!』

と、だめだとやめてを何回か繰り返して、

『らめっ・・・やっぱり・・・ゃめないでぇえっ!!』

『やぁぁああああっっっ・・・・!!』

と、弧を描くように大きく身体をのけ反らせ、身体をビクビクと震わした。


「はぁっ・・・はぁっ・・・。」

すげぇ感じてたな・・・。


痛みを感じるほど締め上げられていた指を、真琴の力が抜けていくのと同時に抜く。

366功介×真琴 45:2007/12/04(火) 10:25:40 ID:0JqMg1Jc
少し名残惜しくてまたすぐに指を戻そうと、たっぷりと濡れていた真琴に宛がい、
つぷ、と中に押し入れると、

ちょ・・・ちょちょちょ・・・!!

さっきよりももっと、ずっとずっと溢れていた。

も、もしかして・・・・・・・イッたのか・・・・・・・?

動揺して慌てて指を抜き、肩に担いでいた脚を下ろしてやると、
真琴は恥ずかしそうに、両手で顔を覆っていた。


昔どこかで「どんな女でも抱けば女に見えてくる」という、無名の詩人が残した名言めいた言葉を目にしたことがある。
当時の俺はそれを見て、浅い迷言だ、と馬鹿にしていた。

今は、馬鹿にはできなかった。



頭の中でそんなことを思い出していると、

『あーーーーーーーっっ!!』

真琴が急に大声をあげて、飛び起きた。


367功介×真琴 46:2007/12/04(火) 10:27:01 ID:0JqMg1Jc
「なっ、なんだよ!?」

ただでさえいけないことをした気分で少し参っていたのに、ただごとじゃない様子に変な汗が出る。

『ど、どうしよう、功介!?』


『ゴム持ってない!!』


「・・・・・・・・・お前な・・・。」

そんなことかよ!!っつーかどこまで見切り発車なんだよ!!

『功介持ってる!?』
「・・・・・・・当然だ。」

サイドテーブルを引き寄せ、ボックスティッシュを1枚抜いて指を拭き、
一番上の引き出しの奥の、ずっと奥から手探りで取り出し、

「ほらよ。」

と、真琴に見せて、テーブルの上に放った。


ほっ、と安堵の表情を浮かべる。


368功介×真琴 47:2007/12/04(火) 10:28:11 ID:0JqMg1Jc
『さっすが――。』
「医学部目指してるやつは違う、か?」

笑顔で言うと、

『ヘヘヘ・・・。』

と、照れたように笑った。



やれやれ・・・。
なんで真琴にコイツの隠し場所まで教えてやらなくちゃいけないんだ・・・。
ってかあいつ、俺が持ってなかったらどうするつもりだったんだ・・・?

真琴にチラリと目をやると、中途半端に着ていた衣服―下着も靴下も全て脱いで、ベッドの下に放り投げ、
シーツを胸から纏っていた。


こちらも中腰になり、ベルトを外す。

大体俺、笑顔を作ってる余裕なんかほんとは全くないんだからな・・・!


「真琴。」


ごめんな、もう限界なんだ。

369功介×真琴 48:2007/12/04(火) 10:29:16 ID:0JqMg1Jc
「ごめん・・・・・ちょっと、触って。」

恥ずかし過ぎて、顔を見れなかった。

もう本当にどうにかしてほしい。
ディープキスの辺りから、既にガチガチに硬くなっていた。

ズボンを膝まで下ろすと、真琴が恐る恐る手を伸ばす。

『で、でもっ・・・どうやって・・・?』

こちらも手を伸ばし真琴の手を取って、ボクサーの上から握らせた。

『っ・・・!!』

わかる、わかるぞ真琴。
お前が何を言いたいのかよーくわかってるぞ。
男は皆こうなるんだ、何も俺だけじゃない。
お前の大好きな千昭だって例外なくそうだ。
だから、

『功介・・・!』

『か「言うな。」
370功介×真琴 49:2007/12/04(火) 10:31:39 ID:0JqMg1Jc
真琴が今どこを見ているのかはわからないが、俺はとにかく真琴に顔が見えないように頭を下げた。
真琴の手の上に自分の手を重ね、指南するように擦ってみせる。

自分以外の誰かに触らせるのは、初めてだった。

「っ・・・・はっ・・・。」

自分で触っているのとは全然違う感覚にたまらなくなって、もっと刺激と快感を得たくて、ボクサーも脱いだ。
先から、ツ、と糸が引くのが見える。

あぁくそ・・・。俺も負けじと濡れてんな・・・。

もう一度真琴の手を取って直に握らせ、軽く上下に扱き出す。

「はぁっ・・・はっ・・・!」

『功介・・・すごいよ・・・。』


わかってるよ、わかってるから、頼むから声に出して言わないでくれ。


射精を促すように迫り来る快楽に、まだ・・・、と懸命に耐えていると、

「くっ・・・ぁああっ・・・!」

脳天を突き抜けるような電流が身体中に走った。

371功介×真琴 50:2007/12/04(火) 10:33:14 ID:0JqMg1Jc
見れば、亀頭をグリグリと親指で弄っている。

「ぅあっ、く・・・!」

どうして初めてなのにそう果敢に攻めて来れるんだ!?

膝から下が震え出す。

本当は、あんなこともこんなこともしてほしい。だけど、
現実には身体が理想に追いつかない。

真琴が、竿の中ほどを持っていた手を根元付近へと握り直し、くいくいとテンポよく扱き出した。

だめだ、抵抗できねぇ・・・。すっげぇ気持ちいい・・・。

「はっ、はっ、はっ、はっ・・・!!」

声に合わせて上下するスピードが速くなる。

「くぅっ・・・あぁあっ・・・!!」

先走りが滴り始めたところで、急いで真琴の手を止めた。


「はぁっ・・・・はぁっ・・・・はぁっ・・・。」


ドクドクと、心臓が鳴り響く音と血液が身体中を巡る感覚が混同する。

372名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 10:36:03 ID:0JqMg1Jc
すまんが今日はここまで。続きはまた今度。
ってか無駄に長くてすんません、多分次で終わると思うんで。
373名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 14:22:36 ID:tgXynJdm
いや、全然。
もっと続けてくださいw

描写に無駄が無く、かなりエロ文に慣れてるように感じます。
374名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 15:56:39 ID:0JqMg1Jc
>373
うぉお!舞い上がりそうになるコメントどうもです、いや恐縮っす。

予定外に時間ができたので続きを全部投下。
宣言どおりこれで最後です。
375功介×真琴 51:2007/12/04(火) 15:58:14 ID:0JqMg1Jc
『功介・・・?』
「はぁ・・・・はぁ・・・・。」

身体と呼吸が少し落ち着くのを待ってから、声をかけた。

「真琴。」

「本当に・・・・・本当に本気で、俺と最後までしたいか・・・?」

真琴は俺の目をまっすぐ見つめ返し、

『うん・・・!』

と、躊躇いを一つも見せずに頷いた。



ベッドの縁に腰かけ、封を切ってゴムを着ける。
以前、千昭と一緒に「どのくらい耐久力があるのかのテスト」と言って、破れるまで色んな物を入れるという(結局破れなかったが)、
遊びとも言えないほどくだらない、低俗なことをして遊んだが、
正しく着用するのは初めてだった。


真琴は、俺が準備をしている間ずっと、ベッドに横になって天井を見つめている。


何を考えているのか、大方見当はついていた。


376功介×真琴 52:2007/12/04(火) 15:59:23 ID:0JqMg1Jc
全て脱いで身体一つで真琴の側へ行き、身を隠していたシーツを捲ると、
窓から差し込んだ月明かりが部屋の中を照らし出し、暗闇にくっきりと全身の輪郭が浮かび上がった。
青白く透けるような肌と月光を反射して揺れる真っ黒な瞳。

「真琴・・・・・、綺麗だ・・・・すごく・・・・・。」

本当に、本当に綺麗だった。

『功介・・・・・ありがと・・・・・。』

恥ずかしそうに、目を逸らして言う。
そんな真琴は、いじらしくて可愛い、と思った。


「なぁ・・・。」
『ん・・・?』
「もし途中で、やっぱり俺とじゃ嫌だ、って思ったら――。」
『・・・・・うん。』
「俺のこと、蹴飛ばしてでも抵抗しろよ?」
『・・・・・・・・うん。』

「それとさ・・・。」
『・・・・・うん。』
377功介×真琴 53:2007/12/04(火) 16:00:04 ID:0JqMg1Jc
「俺のこと――。」


「千昭だと思っていいから。」


『・・・・・・・・・・・・。』

こいつの涙腺は、枯れることを知らないらしい。

『っ・・・・っ・・・・・・ぅんっ・・・・!』

真琴は手の甲で顔を隠して、また、ぽろぽろと涙を流していた。



千昭、お前と再会したら、俺はきっと良心の呵責に耐えきれなくて真琴とのことを話すだろうから、
その時は、気がすむまで殴ってくれ。そして、
気がすんだら「お前のおかげで真琴は俺と会う日まで頑張れたんだな」と、礼の一言くらい言ってくれ。



藤谷、・・・・・・・・・・・ほんとにごめん。

378功介×真琴 54:2007/12/04(火) 16:00:57 ID:0JqMg1Jc
そっと真琴の両脚を持ち上げる。ツ、と指を這わすとまだたっぷりと濡れていた。
少し慣らした方がいいかと指を入れて軽く動かすと、

『ぁあっっ・・・。』

あっという間にまた溢れ出す。

大丈夫そうだ・・・。

自分の性器に手を添え、熱く濡れたそこに宛がい、ゆっくりと先端を挿入した。

『ゃぁぁぁああ・・・・。』
「っ・・・・。」

引きずり込まれるような感覚に腰が砕けそうになる。

真琴の両脚を支えに慎重に腰を揺らし、窮屈になる奥を少しずつ埋めていき、

『あっ・・・ぁん・・・!』
「はぁっ・・・はっ・・・・。」


きっちりと、根元まで飲み込まれた。

379功介×真琴 55:2007/12/04(火) 16:01:45 ID:0JqMg1Jc
繋がっている部分に熱が集中する。

「動かすぞ・・・。」
『うんっ・・・。』

細い腰をしっかりと抱えて固定させ、被さるように身体を重ねると、
真琴は、両脚を大胆に開いて折り曲げ、首にしがみつくように両手を回した。
既に汗ばんでいた身体がますますヒートアップする。少し腰を動かすだけで、

「っ・・・ぁあ・・・!」

たまらないほどの快楽の波が襲って来て、頭はくらくらし、腰は疼き、
指先は、チリ、と焦がれるように熱い。

『ぁっ、はん、あっ、あっ・・・!』

動きに合わせて真琴の声とベッドの軋む音、そして互いの身体のぶつかる音も激しくなる。
次第に馴染み始め、もっと軽快に動かせるようになってきた。

『も、もっと来てぇ・・・!』


『千昭ぃっ・・・!!』

380功介×真琴 56:2007/12/04(火) 16:02:32 ID:0JqMg1Jc
そうだ・・・、それでいいんだ・・・・・。


真琴は今、体格も声もまるで違う、似ても似つかない俺に、
千昭の影を重ねようと必死なんだろう。

俺が、似ても似つかないお前に、
藤谷の影を重ねないように必死でいるのと同じように。



『千昭ぃいっ!』
「くっ、あっ、はっ・・・!」

『そこぉっ!』

身体をぶつけ合う音と真琴の声と粘液が絡み合う音が聴覚と脳内を犯していく。
思考は停止し、夢中になって腰を振り続けた。

『やっ、あぁっ、そこっ、らめっ・・・!!』

『もっとっ・・・もっと・・・・奥にっ・・・きてぇっ・・・!!』
「はぁっ、はぁっ・・・!!」


抗えないほどの強い刺激と快感が身体中を巡って腰に集中し、
中を擦っているのと中で擦られているという混沌とした感覚に陶酔しながら、
出口を求めて迸るそれを、


381功介×真琴 57:2007/12/04(火) 16:03:18 ID:0JqMg1Jc
『らめーーーっっ!!』

『イッちゃうう!イッちゃうよぉおお・・・・!!』 

『イクぅううううっっ・・・!!!』
「真琴ぉっ・・・!」





『功介ぇええっ!!』










まさか、

最後の最後で自分の名前を呼ばれるとは、思ってもいなかった。







それが、絶頂のトリガーとなって、


『あぁあああっ・・・・・・・。』



出口を求めて迸るそれを、惜しみなく、本能の望むままに、放出した。


382功介×真琴 58:2007/12/04(火) 16:04:04 ID:0JqMg1Jc
互いに身体をビクビクと震わせ、余韻まで楽しんだ後、重力に身を任せて被さった。
興奮冷めやらぬ感情と荒い息だけが、まだ残っていた。




「平気か・・・?」
『うん・・・。』
「どっか、痛む?」
『今は平気・・・。』

行為の後、甘い関係ではないはずなのに、どうしてかこの温もりを手放したくなくて、
裸のまま抱き合って毛布でくるみ、いつの間にかピロートークを交わしていた。
会話の節々に心地の良い沈黙を織り交ぜながら。

「どうだ、頑張れそうか?」
『うん・・・。』
「辛くなったら・・・早めに言えよ?」
『うん・・・。』

少なくとも、今日みたいに衝動的に、こんなことになる前に。

「なぁ、真琴・・・。」
『ん・・・?』
「・・・・・・・・・・・・・千昭から、連絡来るといいな。」
『・・・・・・・うん。』

本当は、

どうして最後は俺の名前を呼んだんだ?

と、尋ねたかったのだが、それを聞いたところで俺たちの関係は変わらないのだから、
聞く意味もないのだろう。

383功介×真琴 59:2007/12/04(火) 16:06:17 ID:0JqMg1Jc
藤谷とはもう終わりにしよう。

千昭の顔もまともに見れないだろうが、藤谷の顔はもっと見れない。
あいつの笑顔を見る度に罪悪感と自責の念にさいなまれて、隠し通すなんてことは結局できないだろうから。

別れの理由は何にしようか。
そうだな、「受験に専念したいから」というお決まりのやつでいいだろう。
純粋な彼女のことだ、俺の言うことは信じて疑わないはずだ。

本当はもう罪に罪を重ねることなんてしたくないけど、そうでも言わないと、
「他の女と寝た」なんて言ってしまった日には、「私があの時拒んだから」とかいう
目眩のしそうな理由で自分を責めるに違いないから、だから、

「優しい嘘だから・・・許してくれよ・・・。」



『功介・・・?』
「なんだよ?」

「なんだ、お前また泣いてるのか?」
『・・・るから。』
「え・・・?」



『功介が、泣いてるから。』



確かに、涙が一筋零れていた。



384功介×真琴 60:2007/12/04(火) 16:10:19 ID:0JqMg1Jc
「真琴・・・・・・・・・・・キス、しようか・・・。」
『・・・・・・・・うん。』


触れるだけの優しいキスをして、熱い抱擁を交わしたまま、
やがて、どちらからともなく眠りに就いた。



涙が流れたのは、センチな気分の真琴に何時間も何時間も付き合っていたせいだ。
別に、藤谷ことや千昭のことや、真琴のことを思って、泣いたわけじゃない。

本当に、本当に―――。




トライアングルにはいくつかの種類がある。

辺の長さが全て同一の正三角形、その逆で辺の長さが全て異なる不等辺三角形、
その他諸々。

差し詰め、俺たちの関係は二等辺三角形ってとこだろう。真琴を底辺にして、
バランスよく俺と千昭がいる。

――それが3人の関係が成り立つ絶妙なバランスなんだ――

と、思っていた。

ところが今日、新たな結論を導き出してしまった。

――底辺にいるのは実は真琴ではなく千昭なのかもしれない――



少なくとも、俺にとっては。



385名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 16:22:28 ID:0JqMg1Jc
終わりです。長々と読んでくれた方ほんとにどうもです。
見切り発車で書き出したもんであんまり起承転結がしっかりしてないけど
どうにか終わらせることができましたw

結局何が書きたかったかっていうと、秋は人恋しい季節・・・じゃなくて、
功介にタイムリープという手段はない、ということでした。
386名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 09:24:35 ID:exPD80Vg
お疲れ様でした。

俺も涙が一筋零れた…
387名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 14:14:29 ID:4JmGGdHK
たまんねぇたまんねぇよ
よかったらまた書いて下さい
388名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 14:49:32 ID:EU8AX1kY
>386
おおお、泣かせてすまん。バッドエンディングで申し訳ない。
っつーか最後まで読んでくれてどうもです。
次は笑って読めるやつにしようかな。それかいやらしい気分になるやつw

ところで、つい最近時かけにはまった自分としては創作熱が沸いて沸いてしょうがない。
まだ書きたいし読みたいんだけど、かつての職人さんたちはもう書かれないんだろうか。
ノーマルカップリングでも百合でもBLでもエロ有りでもなしでもなんでも楽しめるんだけどな。

ちなみに自分は今、

・果穂×功介(上の功介×真琴の続編で大人になった果穂ちゃんの逆レイプ編)
・千昭×功介(若き少年たちの青春の過ち編)

を書きたいと思っている・・・・・。


・・・・・・・・ちょっと、801版に行って腐女子様たちを騒がせてくる。
(そこは功介×千昭でしょ!とか言われてくる)

・・・・・・・・と思ったが、801版には専スレないようだ。

どうしてはまる時期を間違えてしまったんだ俺の馬鹿・・・!
タイムリープしてぇ・・・!!
389名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 14:51:57 ID:EU8AX1kY
>387
リロードしてなくてすんません!読んでくれてどうもです!
時間とストーリーの構成が固まったらまた書かせてもらいます。
390名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 15:02:29 ID:exPD80Vg
>>388
いや、いい意味で泣けたよ。
全然バッドじゃなくて爽やかな後味。

千昭×功介もよければここでw
391名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 15:45:02 ID:HS2rObFt
801板にはビデオ棚スレがあるよ
あそこならオールジャンル投下OKだ
ただ、あまり頻繁に投下・続き物だったりすると嫌がられてるイメージ
(痛い固定ファンが沸くとオールジャンルとしてのスレ機能が働かなくなるから?)
もし向こうに投下するなら完成させてからか、ロダにアップしてここにURL貼り付けか、
のどちらかでいいんじゃないかな
392名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:43:09 ID:KSR6kel1
お疲れ様です
功介×真琴良かったです!
393名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 12:15:03 ID:6wBwd+WA
読んでくれてる方ほんとどうもです!

>391
教えてくださってありがとうございます、助かります。
ビギナーなもんでビデオ棚とかローダーにアップ(?)とか
あんまわかんなかったんでちょっと調べました。

結果、ここはそんなにレス伸びてないから誰かの話を遮ることもないだろうし、
できたらこっちに書きたいなーと思うんだけど、
やっぱり男同士の話を書くなら801版に行くべきでしょうか?
394名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 13:46:39 ID:kB37p1Li
時かけエロパロスレがここしかないのならここでいいんじゃ無かろうか。
対策としては最初に「801注意」と書いておけばいいかと。
395名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 19:20:20 ID:8+mydJ6D
投下するときはトリップかタイトル付けてあぼーん出来るようにもした方がいいな。
IDだと日付またぐと変わっちゃうし。
頑張れ。
396名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 23:45:39 ID:WM64sWfp
801は板違い。
専用板に移動してほしい。
はっきりいって、目にするのも不快だ。
397名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 00:49:50 ID:mm3IPail
>394,395,396
具体的なアドバイスと実直な意見をどうもありがとうございます。

指摘があったとおり801版に行くのがマナーかなと思いました。
お騒がせしてすんません。

功介×真琴の話ほどではないと思うんですが、自分の書き方だと結構長くなってしまうんで、
向こうに投下できるかどうかはわかんないんですけど、書き上げてから検討してみます。
アップローダーという方法もいいけどhtmlファイル作るのがめんどそうなんで。
色々教えてくださってありがとうございました。
398名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 05:57:27 ID:m4rjejt3
メモ帳に書いてtxtファイルでもうp出来るよ。
何度も引っ張り出すのも悪いし、俺もこれ以上は触れないから、返事もしなくて構わない。
399名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 13:19:15 ID:CDCtLaF+
>>397
作品を読みたいのでできたら教えてください。
楽しみにしてます。
400名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 02:13:24 ID:vfyhHRiD
>398,399
どうもありがとうございます。

小説はまだアップするかわかんないんですが、
お詫びと言っちゃあれなんですけども、向こうに絵描いて投下したんで
よかったら覗いてやってください。
401名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:12:03 ID:+lRoGCYe
コースケマコト

いやー通りすがりにいいもんみた。
これはいいものを見つけたw
フレンチカンカンでも踊りたいくらいだ
402名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 21:56:05 ID:0sX6e7A6
>400
グッジョブ。おまえさんの小説にはエロだけじゃない何かがあると思うんだ。
801版に行かずとも功介×果穂という選択肢があるということを忘れないでくれ!
403名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 15:34:49 ID:1wTfdjk6
功介×真琴の作者です。読んでくださった方ほんとにどうもです。
あちらの方に千昭と功介の話を投下したんで、読まれたい方は覗いてやってください。
404名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:38:02 ID:8hGVOR2t
>>403
拝見しました。
ところで絵ってどちらに投下されたんでしょう?
405名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 11:54:00 ID:ZFXjsr8x
>404
読んでくれてどうもです。続きも投下したんでぜひ読まれてください。
絵はそちらの>1から保管サイトに飛んでください。下の方に行くと
お絵かき掲示板があります。
406名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 18:38:51 ID:G8L5Z0lS
時かけって今まで1個しか同人誌見たことないな…
マイナーなのかな?
407名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 19:00:26 ID:PMmLnK26
旬を過ぎただけだよ
オンリーイベントだって企画されたんだぜ?
(台風で中止になっちゃったけど)
408名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 19:24:06 ID:G834Pgw7
>(台風で中止になっちゃったけど)
なってねーよ
409名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 19:32:54 ID:PMmLnK26
勘違いしてた 台風で来れなかった人のためにパンフ配布があったんだった
それを中止だと思ってたすまん

で、同人誌だけど冬コミでも出るんじゃないの?まだまだ古いジャンルじゃないし
410名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 21:35:47 ID:zb0UvXPU
>>405
こちらの話とうまくリンクしてたんだね。
映画の設定やセリフを生かして話ができてるのでわかりやすく、入りやすいですね。
411名無しさん@ピンキー
>410
読んでくれてどうもです。はい、リンクしてたら楽しいかな、と。
ほんとはがっつり色んなことさせようと思ってたんですがスレッド占拠しそうだったんで、
泣く泣く省けるとこ全部省いて思いっきり短く切り上げました。
ま、二人が過ごした時間は3カ月弱なわけだしリアルっちゃあリアルかなと思います。

っつーか今さらあれなんですけど、真琴たちは高2なんですね。
ずっと高3なんだと思ってたので、功介×真琴の話を読み返すと
作中の設定やセリフにものすごい違和感を感じます。
若干気になるかと思いますが無視して楽しんでもらえれば幸いです。