高橋弥七郎[A/Bシャナ]燃え萌え小説PART17
「な、何とかならないですか!?」
「このままじゃ悠二が死んじゃう!」
悠二とシャナは、ヴィルヘルミナに悠二を認めさせる方法をマージョリーに相談していた。
日々エスカレートしていく悠二への鍛練もとい殺害未遂が、段々と耐えられない段階にまで来ていたのである。
「個人的に嫌いなんだからしょうがないんじゃない?
それにいくら何でも殺しはしないでしょ?」
マージョリーは、男とシャナに対しては厳しい。シャナ以外の女の子には甘いのだが。
「まぁ、強くなるまでの辛抱ってこったな。ヒッヒ!」
「自在法の基礎が出来るまで10年位って言ったじゃないか!?それ迄に死んじゃうよ!」
ピンチのときに切れる悠二の頭も、今回の場合はどうにもできなかった。
「ん〜、即席な方法ならあるけど…あんま意味ないわよ?」
「どんなことでもします!」
「やる気満々ねぇ…、ほいじゃ早速」
マージョリーが即興詩を歌い上げると、群青色の光が悠二を包んだ。
「マージョリーさん?どんな自在法を…?って声が変わってる!」
どろん
「…シロだ」
「ええっ!?僕は犬になっちゃったのか!?」
「な…虹の翼か!」
シャナとアラストールが自分にはわからないことを言っている。
「ちょっと外見をいじっただけよ。ユージ、炎を出して見なさい。」
そういうマージョリーの言葉どおり、掌から炎を出してみる。
「…虹色だ。誰だこれは」「シロよ!」
「その昔の強力な紅世の王だ。当時ではそいつの破壊力では最強を誇っていた。
まぁ確かにヴィルヘルミナと親しくはなれるが…」
「ヒヒ、戻った瞬間に終わりたぁ、ホント意味ねーなぁマージョブッ」
「お黙り。意味ないって始めに言ったじゃない。」
マージョリーが、グリモアを叩いて黙らせる。
「まぁまた別の方法を考えていろいろ試せばいいさ。」
とりあえず今日の命を繋げたことにほっとする悠二。
「シロ!」
シャナが嬉しさのあまりそれしか言えなくなっている。首に抱きついたままぶらさがるシャナがとてもかわいい。
「じゃあヴィルヘルミナさんのとこに行こうか。」
「うふふ〜、シロ〜」
「シロはどんな人だったの?」
「シロはシロよ!」
シャナが変なトートロジーを並べている。いよいよ壊れかけている。
「シャナはシロのことが好きだったの?」
「うん!でも悠二の方が…ってなに言わせんのよ!」
シャナが正気に戻った。赤くなりながら悠二をぽかすか殴る。
「ははは、痛いよシャナ。」
こんなやりとりを何回か繰り返しながら、平井家に到着した。
「シャナ、ヴィルヘルミナと悠二を二人にさせてやるのだ。」
「うん…?わかった。悠二、がんばってね!」
そう言うと、そのまま二人は行ってしまった。
「大丈夫かなぁ…」
悠二は恐る恐るチャイムを押した。
…
ヴィルヘルミナが出てきた。
「どちらさまでありま…」ヴィルヘルミナは、なんちゃってメリヒム悠二を見て固まった。完全に騙されている。
「メリヒム!生きていたのでありますね!」
ヴィルヘルミナが泣きながら抱きしめてくる。すごい、こうかは ばつぐんだ!
「はは、あのときのショックで、記憶がいくつか飛んじゃったんだけどね。」
さり気なくそれっぽい嘘をつくうそんこメリヒム。なんだか罪悪感にかられる。
そしてオリジナルの虹の翼が決してしなかった爽やかスマイルをミナに向ける
。それだけでミナは赤くなってしまった。
(確かに仲良くはなれるな)
そう思いながら、悠二はミナとのひとときを過ごした。
(そして夜)
「そ…そろそろ帰らないといけないんだけど」
「そうでありますか…」
ミナが寂しそうな目でこちらを見ている!
自在法の効果は明日の朝までなので、泊まるわけには行かないのだった。
「ごめんよ…いつか会える日がくるからその日まで」
「…行かないで欲しいのであります」
ミナが、抱きしめてきた。フレイムヘイズの力には抵抗できない。ばったもんメリヒム超ピンチ
「え、ええと…あのそのね」
「数百年も私の気持ちに気付いていながらずっと無視してきたお前が悪いのであります。」
ヴィルヘルミナは偽物を押し倒した。マウントポジションになる。
ここから脱出しても、リボンが飛んでくるだろう。もう逃げられなそうだ
覆いかぶさってきたミナが、耳元で囁いてくる
「いっぱい気持ち良くしてあげるのであります…
でも腹上死には、注意するのであります!」
「全弾発射」
「ちょ…即尺は反則だってアーッ!」
(ワッフルワッフル)
(数日後)
「ミステスが、私に好意を持っているようなのであります。」
「迷惑」
ヴィルヘルミナは、悠二を自分から引き剥がす方法を、マージョリーに相談していた。
「あんた…あのボーヤに何したの?」
「何もしていないのであります。おかしいのであります。」
(あちゃー。仲良くなりすぎちゃったのね〜。おそらくボーヤは食べられちゃったのね)
(な〜にやってんだい、我が美しきうっかり八兵衛、マージョリー・ドー?)
「ま、いつも通り冷たく当たってればいつかはほとぼりも冷めんでしょ。」
(ヒヒヒ、そりゃ無責任ってモンだぜブッ)
(うっさいわね、今回はマジで反省してるわよ。)
「はぁ…」
悠二はあのひの出来事をハイライトで思い出していた。
いっぱつめ(「ふふ…気持ちいいでありますか…?
いつでも好きなときに出していいのであります。」
「ちょ、そんな超絶技巧使われたらああーっ!あああああー!」)
にはつめ(「くすくす…すでに一回出したあとなのに膣中でこうも簡単に果てるとはどういうことでありますか?」
「ごめん…ヴィルヘルミナが気持ち良すぎて…」)
ななはつめのあと(「ちゅ…、ちゅ…、ちゅぅ…」
「おっぱいが好きでありますか?おいしいでありますか?」
こくり
「ふふ、可愛いのであります。」
「ちゅ…、ちゅぅ、ちゅ…、」)
「どうしたの悠二?そんなニヤニヤして。」
「な、なな何でもないよ!」
「何かあったの?」
「特になにもないよあははははははは…」
「怪しい…」
(まさか坂井悠二とヴィルヘルミナ…うぬぬぬぬぬ)
どうやら悠二はアラストールの想像の斜め上を行っていたようです。
ヴィルヘルミナと仲良くなろう大作戦はある意味大成功でした。めでたしめでたし。