1 :
名無しさん@ピンキー:
それでは、今夜の分。
(・∀・)wktk
4 :
夏の風の中で 8:2006/07/26(水) 00:45:46 ID:aspCLQez
拍子抜けするほど簡単な補習が終わると、少女がハセヲの席に近づいてきた。
「こ、これ。ありがと」
少女は恐る恐る手元からシャーペンと消しゴムをハセヲに差し出した。
「ああ」
ハセヲはそれを言葉少なに受け取る。
一瞬だけ触れた掌の冷たい感触が、妙に鮮やかだった。
シャーペンと消しゴムと筆箱にしまいこむ間、少女は動かずハセヲを見つめていた。
別に不愉快ではなかったが、気にはなる。
何か言いたい事でもあるのだろうか?
ハセヲが筆箱を閉じ視線を向けると、少女は目を反らした。
「ひゃ、ひゃあ!な、なに?」
少し苛々してハセヲが顔を近づけると、少女は驚いて顔を上げ体をひいた。
あまり褒められた態度ではないが、見ていて飽きないという言い方も出来なくはない。
「いや、何か言いたいことがありそうだったから」
できるだけ平坦な声で、ハセヲが聞き返す。
少女の言動は普段だったら絶対に怒鳴っているか無視しているものだったが、
何故かハセヲはもう少し話してみたいと感じていた。
親以外の人間と話をするのが久しぶりだったからかもしれない。
「う、うん。えっと、ほんとにごめんね」
「何が?」
「いや、その。いきなり貸してもらっちゃって」
「何だ、そんなの。別にいいよ」
くだらないと言えば余りにもくだらない、その理由。
ハセヲが思わず破顔する。
「え、でも、その・・・・・・」
少女には無言のハセヲが怒っていたように見えたのだろう。
そういえば、休憩時間にも彼女は話しかけてこなかった。
「わりぃ、こういう地なんだよ」
根暗なつもりはないが、初対面の相手に振りまけるほどの愛想もない。
最近は否応なく気分が沈んでいるから、尚更だった。
少女の勘違いも、的外れなものではないだろう。
それにしたって、少し自己卑下が過ぎるような気がするが。
「そ、そうなんだ・・・・・・」
一応納得したらしいが、少女はそれっきり黙ってしまった。
他の科目は違ったが、日本史と古文の補習者はハセヲと少女の二人だけ。
決してお喋りが好きなわけではないが、これから補習のある一週間、
顔をあわせる度に怯えた態度をとられてはたまったものではない。
現状を少しでも改善したくて、ハセヲは少し水を向けてみることにした。
「昼飯、弁当?それともどっかで食うつもり?」
「え、どこかで食べるつもりだったけど・・・・・・」
「だったら一緒に食わね?どうせ食堂も休みだろうし」
「えっ・・・・・・う、うん」
少女はハセヲの誘いにまず驚き、次に顔を赤くして小さく頷いた。
その百面相振りが少しだけ面白くて、ハセヲの口元が自然と綻んだ。
5 :
夏の風の中で 9:2006/07/26(水) 00:46:30 ID:aspCLQez
「それでさー、解答欄一個ずつ間違えちゃって」
「何だよそれ、そんな漫画みたいなミスするか、普通」
しばらくして。
近所のファーストフード店で、ハセヲと少女は向かい合って雑談に興じていた。
少女の学校での態度はやはりただの人見知りだったようで、
既に彼女の態度は同級生らしく打ち解けたものへと変わっている。
「じゃあ君はどうしたのさ。補習受けてるのは変わんないでしょ?」
「・・・・・・課題文を読まなかったんだよ」
「余計駄目じゃん!」
鋭い切り返しで突っ込みを入れる少女を見ながら、ハセヲは心の中で安堵していた。
ただでさえ憂鬱な最近、せめて学校に行っている間ぐらいは笑っていたい。
「ふーん、でもなんでそんなことしたの?君、結構頭よさそうなのに」
「ちょうどその時、色々あってな。テストどころじゃなかったんだよ」
「あはは、青春の悩みってやつ?」
「笑うなよ。結構深刻だったんだぜ」
少女が、からからと音を立てて笑う。
大きすぎる瞳と巻き気味の髪はハセヲの好みではなかったが、
快活さに彩られたその笑顔は実に魅力的で、ハセヲは口で言ったほど苛立っていはいなかった。
「ごめんごめん。あたしもテストの時そんなかんじだったから、ちょっと嬉しくてさ」
「・・・・・・へぇ、なんかあったんだ」
ハセヲの声のトーンが、少しだけ落ちた。
彼女のような気質では、気苦労も多いだろう。
自分も似たところがあるから、少しだけ理解できる気がした。
「うん、まあ、人から見れば馬鹿みたいなものだと思うんだけどね。結局勘違いだったし」
「そりゃ奇遇だな、俺とまったく一緒だ」
驚きを隠しながら、ハセヲが皮肉っぽく笑った。
本当にまったく一緒の展開だ。
自分の場合は、その後起こった出来事のほうが深刻だったのだが。
「あはは!気が合うね!」
少女はそれを聞いて、また声を立てて笑った。
「まったくだな」
夕立のような少女のテンションに打たれて、ハセヲも笑った。
しかし、こうして笑い声を聞いていると初対面での既視感がいっそう強くなる。
ハセヲの友人は基本的にクラスメイトで、その中でも女子はあまりいない。
隣のクラスの女子である彼女とすれ違うなりしたことはあっても、会話を交わしたことはないはずなのだが・・・・・・?
「ただいまー」
最寄駅まで同じだった少年とバス停で別れて家に戻ると、少女は低く小さい声で帰宅を告げた。
返事はない。そういえば、今日は両親は遅くなると言っていた。
またジャズのコンサートだか演劇だかに行ったのだろう。
大学進学に伴って姉が実家を離れてから、両親はこんな調子だ。
期待されて構われるのは、優秀な姉。
落ちこぼれの自分は、すでに見放されているのだ。
いつものように少し憂鬱になるのを振り払いながら、駆け足気味に自分の部屋に戻る。
電車とバスの乗り継ぎで疲れた体をベッドに落とし、少女は目を閉じた。
今日の補習のことを思い出す。
古文が簡単だったことは知っていたが、まさか補習が二人だけだったとは。
先生も、ずいぶん困ったことだろう。たった二人のうっかりの為だけに、補習をしなければならないのだから。
そりゃあ説教もしたくなる。
しかし、そんな教師には悪いが――補習は結構楽しかった。
当然、授業内容そのものではない。
古典の小宮山の授業は詰まらないので有名だ。
理由は、一緒に補習を受けた少年だった。
最初は話しづらそうな印象を受けたが、話をしてみたら意外と気があった。
それに、なんというか、男の子としてみた場合――格好いい。
線が細く鋭い顔立ちは好みが分かれるかもしれないが、どこか愁いを帯びた雰囲気とはよくあっている。
口調には遊びがなく無愛想に聞こえることもあるが、ちゃんと何かしらのリアクションは返してくれる。
少女としては、結構好みのタイプだった。
ただ、それとは別に引っかかることがあった。
少年の声を、どこかで聞いたことがあるような気がする。
昼休みや放課後の喧騒といったノイズとしてではなく、もっとちゃんとした形で。
「うーん・・・・・・」
ベッドにうつ伏せになったまま唸って、少女は記憶をたどった。
「あっ!」
しばらくして、答えに思い当たった。
最近はじめたネットゲームで知り合った、初心者仲間。
彼に似ているのだ。
そういえば、それ以外の印象も結構似ている。
不器用なところとか、後これは偶然だろうが顔立ちとか。
「まっさかねー」
体を起こして、少女は首を振り回した。
いくらなんでも、それは飛躍しすぎだろう。
世の中にそっくりな人間は三人はいるらしい。
声が似ているぐらいだったら、もっといるだろう。
大体、ネットの彼はそんなに優しくないし。
指を組んで伸びをすると、少女はベッドから起き上がった。
机に座り、パソコンの電源を入れる。
馬鹿なことを考えないで、せっかく授業が終わったのだからゲームでもしよう。
例の少年は最近見ていないが、最近はレベルも上がったし地味に知り合いも増えはじめた。
技術も上がってきている・・・・・・と思う。
ちょっと、自信がないけど。
M2Dをかぶり、アイコンを選択するとゲームのトップページが開いた。
少女のキャラクターは、猫の意匠を持った自分と同じぐらいの格闘少女。
最初は少し大人っぽくしようと思ったので、胸だけが不釣合いに大きい。
結局、可愛いほうに流れてしまったのだが。
人見知りを治したかったので、ゲームのほうでは意識して明るく元気に振舞っている。
顔が直接見えないだけで初対面の相手にも物怖じせずに話せるのだから、不思議なものだ。
「さぁて!」
サーバーに接続するわずかな待ち時間に頬を軽くたたいて、気持ちを切り替える。
ロードが終わると、夕焼けに染まる運河の街並みが視界に広がった。
ここで、少女は「タビー」になる。
以上です。次回は8月1日。
>>4-7 GJ(*´Д`)b'`ァ'`ァ !スレ建ても乙です。
早速アニメの姉がいるというのが反映されていて素晴らしいですな。
今後の展開に超期待。
ところで前スレってどうなるの?一応あれでもう埋めるのかな?
9 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 01:01:28 ID:v/3KDFXk
タビー可愛いよタビー
あぁ、性欲を持て余す・・・
久しぶりに来た。
初期の頃からうででん時代が懐かしい。投下もしたっけな。
年齢制限もクリアして帰ってきたよ
>>4-7 早速ですがGJ!
>4-7
GJ!
タビーかわええ(*´Д`)
保守
ほす
14 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 18:44:13 ID:iIMfb9o2
保守
さぁ来い
初めてG.U.プレイし、すっげはまったのでこの作品を投下します
タイトルは某不良漫画のパクリ
設定はよくある学園ものでリアルの人は関係ありません
じりりりりりり、とけたたましい音が鳴り響く。
目覚まし時計の音を止めようと包まった毛布から手が伸びたが、手探りで探してるためかなかなか目的のものを掴めない。
やっとのことでそれを掴み音を停止させたのはいいが、手を伸ばした本人は起きる気がまったく無いのか
そのまま手を戻し、寝返りをうつと再び眠りにおちてしまった。
その一連の行動の主はザ・ワールド高校(何だ、この名前は?)に通う二年生、そして皆のアイドル、ハセヲである。
一体誰の遺伝なのか、彼の髪の毛は真っ白でその風貌は際立っている。
しかもそれに加え、根っからのヘタレ&ツンデレな性格の為か子供の頃はよく虐められたものである。
そんな彼も今ではザ・ワールド高校に通って、愉快な仲間達と楽しい学園生活を満喫している。
「〜〜〜♪♪」
ハセヲが再び夢の世界に旅をしている同時刻、ショートカットの女の子が鼻歌を歌いながら上機嫌でハセヲの家に向かっていた。
彼女の名前はアトリ。容姿端麗、成績優秀と非の打ち所が無いように見えるが、彼女のハセヲ好きっぷりは尋常でなく頭の中が
いつもハセヲの事ばかり。ハセヲを手に入れる為には手段を選ばない、その腹黒い性格が見事相殺している。
今日もアトリは幼馴染のハセヲと一緒に登校しようと彼の家に寄る途中である。
(今日はハセヲさんのために腕によりを掛けてお弁当作っちゃった♪)
両親が共働きで一人で家事を任せられてるアトリは料理もお手の物。
いつもお昼はコンビニ弁当か購買のパンで済ませる彼の体のことを心配して(というか野菜嫌いのアトリでは説得力が無い)今朝は早起きして彼の分の弁当も作ってきたのである。
(ハセヲさん、きっと喜ぶだろうな〜♪そしてこういう展開に・・・)
ぽわぁぁん、と効果音を鳴らし得意の妄想モードに入るアトリ。
「ハセヲさんハセヲさん。起きてください。」
「……うるせぇな。もう少し寝かせろよ……」
「もう学校遅れますよ」
「遅れてもいい……」
「今日はアトリちゃんのお弁当が食べれますよ〜」
頭までずっぽり布団を被ってるハセヲの傍で囁くとハセヲは顔を出した。
「マジ……?」
「おおマジです♪」
それを聞いたハセヲは嬉しさのあまり布団の中でガッツポーズをし、すぐさまベットから起き上がった。
「し、仕方ねーな。お前がせっかく弁当作ってきたんだからそれを無駄にするわけにはいかないな。」
アトリはハセヲの照れ隠しに密かに笑いを堪えてるとハセヲが、紅潮した顔で近づきアトリの頬を抓った。
「痛いですよ〜」
「何笑ってるんだ……」
「だってハセヲさん嬉しいくせに照れ隠しするからなんか可笑しくて♪」
「嬉しくない!」
「嘘つき♪」
「嘘じゃない!」
「嘘つき♪」
「嘘違うわ!」
「う・そ♪」
嘘じゃない、う・そ、と二人の痴話喧嘩は遅刻すれすれの時間まで続いてしまい、結局は二人とも遅刻してしまった―――。
「なんてねなんてねなんてね〜〜〜〜〜。キャー、もうハセヲさんたら〜♪」
自分の都合のいい妄想にご満悦な表情を浮かべ体をくねらせる。
本人にとっては幸せかもしれないが、はたから見るとただの危ない人にしか見えない。
出社のサラリーマンや野良犬なんか怖がって顔を逸らしている有様だ。
「いえ、もしかしたらこんな展開もあるかも……」
「起きてくださいよハセヲさーん」
「うるせぇな……もう少し寝かせろ」
「駄目ですよ。そろそろ起きて…ください!」
バサッと勢い良く布団を剥ぎ取るとハセヲの股間のところに生理現象が起きているのが目に映った。
大きく自己主張するその立派さに思わず、嬉恥ずかしさがこみ上げてくる。
「もうハセヲさんたら……こんなになっちゃって♪」
――ぎゅっ。
「うわぁ!?ア、アトリ!?」
アトリがその大きなモノを握ると、ハセヲは一瞬のうちにぼ〜っとしてた意識から目覚めてしまった。
「や……やめろぉ…握る……な」
そんなハセヲの抵抗もお構いなしに、パジャマの上からシコシコと扱き出した。
「大丈夫ですよ♪すぐに楽にさせますから〜」
しごく度に痙攣するそのモノに愛着を感じ更なる欲求に駆り立てられた。
アトリは大胆にもハセヲのズボンを下ろすと男根がびっくり箱のように飛び出てきた。
アトリの目の前に出てきたハセヲの先端からはどくどくと汁が零れて、竿全体が濡れていた。
「も、もういいだろ!早くしまって支度するぞ!」
「さっきまで寝たいって言ったくせに〜。ぺろ」
「ああぁぁ!」
不意打ち気味に先端を一舐めするとハセヲの体が大きく反応した。
その面白いように反応するハセヲをまるでいたずらっ子のような目で見るとそのまま剥き出しの亀頭を咥え込んだ。
「やめ…ろぉ……朝っぱからこんな……」
力の入らない手でアトリの頭を離そうとするが、ハセヲの最も苦手なカリの部分を中心に攻められ抵抗も空しい。
しかもカリを舐めつつ、今度はハセヲの睾丸をぐりぐりともみ上げ、更なる快感を与えた。
「ふぁああぁぁ…ア…アトリィ……玉はあぁ……」
ハセヲのモノから口を離すと亀頭と口の間に銀色の糸が架かり、すぐに消えてしまった。
口内愛撫を止めても、竿を扱く手と睾丸を揉む手だけは動かし続けるアトリ。
「うふふふ、イきそうですか?射精したいですか?」
愛撫しながら見上げる、その満足気な笑顔はまるで淫魔である。
普段のアトリとはとても思えない、色っぽい顔と声にハセヲの興奮度は最大限を超えてしまった。
「…あ、あくあ…ア、トリ……イク…!」
「それそれ!ハセヲさん、出しちゃえ!精子出しちゃえ!」
射精寸前のタイミングを見計らい、アトリはおもむろに陰茎を口の中に収めた。
朝一の絞りたてをじっくりと味わうつもりである。
「あ…あ…!あぁぁぁ…!」
どぴゅどぴゅどぴゅ!どぷっどぷっ、ぶぶっ…。
「んんん!?ん…ん……んぐっ…んんっ…」
咽ないように器用に舌を使い、射精が終わるとゆっくりと陰茎から口を離した。
アトリは口の中に溜まった白濁液を噛むようにじっくりと味わい、そして数回に分けて喉の奥に流し込んだ。
「んん……ん〜、ご馳走様です♪」
口のあたりに付いた飲み残しも綺麗に舐めとるアトリにハセヲは視線をそらず、じっと見惚れていた。
「アトリ…」
「相変わらずハセヲさんのは濃くて糊のようですね」
「……」
だんまりなハセヲにあまり気にもとめず、話を進めるアトリ。
だんまりなハセヲにあまり気にもとめず、話を進めるアトリ。
「ほらほら。早くのそのオチンチンをしまって学校の支度しましょう、ハセヲ…さん?」
アトリが振り向くとハセヲが本気な目をしてこっちを見ていた。
ちょっとヤバイ、と思うのも束の間。
ハセヲがアトリをベットに引き戻し顔を向かい合わせた。
「ハセヲさん…!学校遅れます……」
「もう学校なんてどうでもいいんだよ…いいから犯らせろ」
「ああぁ…そんな、だめ…んぁ……はあぁ…」
「お前から誘ったんだろ。たっぷり犯してやる…」
ギシギシ……
アンアン……
ギシギシ……
アヘアへ……
「来た! 来た……来た……来た……来た……来たぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!」
「私の時代…来たぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!!」
完全にラリッたアトリは暴走の衝動に駆られ、近くにあった電信柱に何度も何度もジダン頭突きをかます。
頭が切れて血が吹き出てもやめない。それどころか、更に激しくなってくる。
通行人もあまりにも恐怖に携帯で警察に通報している最中だ。
野良犬も弱弱しい声を発しながらそこから退散していった。
というかアホだ……こいつ。
「は、こんなことしている暇はありません!早くハセヲさんのところに行って夢の世界へ!」
しゃらりこしゃららら〜〜ん、と自分で謎の効果音を発しながらその場を後にした。
後日、「恐怖!ジダン頭突き女子高生」と新聞に大きく載ったのはまた別の話。
多分続く
というかこれからも基本的にギャグばっかです
面白かったです
ぜひ頑張って下さい
ちょ、アトリwwwwwwww
アトリwwwwww
オチがいいな、妄想オチGJ!!!!!
一見してハセヲとアトリのときメモかと思ったらキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
ジダン頭突きしたアトリの脳細胞が心配です
アトリバロスwwwwwwwwwwwwww
ギャグエロでイイ!
そしてアトリバルスwwwwwwwwwwww
29 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 20:28:53 ID:8AgzDf2w
アトリバロスwwwwwwwwwwww
妄想GJ
ええと、今「ジョジョネタしかうかばねえええ!!」と苦悩している大亜門先生のような状態です。
今しばらくお待ちください。('A`)
>>30 いくらでも待つんで、
体調崩さない程度に必死にがんばってください。(´・ω・`)
・・・まぁ早ければ早いほd(ry
.hackのエロい読み物があるサイト誰か教えてくださいm(_ _)m
みきやすとかノクターンなら結構あったはず。
ただし、腕伝。
36 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 20:38:30 ID:zAWvTR4j
今日は待ちに待った8月1日
君は一週間前のレスも読めんのか
来い…来い…!
こねー オバーン
ちゃっちゃらっちゃっ♪
42 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 00:03:46 ID:9uL4ZSYO
奴はまだか・・・?!
揺光分を補給する話の組み立て最中、アスタ分を補給しようと思って書いていました。
先にこっちが出来てしまいました。
('A`)
「ありがと――」
風切り音を立て、首筋へと宛がわれるIyotenの剣。
あまりに突然の殺意に、混乱し言葉が出なくなった。
喉の奥で引っ掛かっているそれを、何とか表に出そうとする。
「な、に……?」
言葉が出たはいいが、これはあまりに間抜けだとハセヲ自身も思った。
後々考えればこの時点で有無を言わさず逃げればよかったのだ。
「宝箱は君の獲物」
「拙らの獲物は、キ・ミ☆」
「逃げ惑う子羊を一瞬で消す――なんて快感なんだろう」
そう、彼等二人はつまり初心者を狩るのを目的としていたのだ。
それもそれなりに信頼という感情を向けられてからだ。
「お前みたいなバーカは……このゲームやる資格、ないんだよ!」
剣というにはあまりに無骨な得物で、ハセヲの頬を叩く。
恐怖を煽って楽しんでいるというのはすぐに理解出来た。
「おいおい、今回は拙にさせてくれると約束したであろう? それにどちらにしても男キャラだし、拙にしか出来ないでござるよ」
「違いねぇ。男とヤるのは御免だ。じゃ、パッチ当てとくからせいぜい楽しんでくれ」
そう言うとIyotenは獣神殿の入り口の方へと歩いて行ってしまった。
一人しか居ないなら走れば逃げられる――と思い、恐怖に任せて逃げようとするがすぐにアスタの機械の大剣が振り下ろされる。
大剣は足元の床に刺さり、あまりの迫力に驚いてコントローラーを落としてしまった。
その拍子にゲーム内のハセヲも転び、慌てて拾い直して立てはしないもののすぐに向き直る。
眼前には不敵な笑みを浮かべたアスタがゆったりと歩いてきていた。
そしてかなり遠くから、歩いていった当人から声がかけられた。
「逃げようなんて思ったら、遠慮なく叩っ斬るからな」
逃げ場は、ない。だが、もっと不可思議な現象を目の当たりにする。
突然マップがノイズで歪んだかと思えば、即元に戻った。
しかし、その現象の後からすぐ妙な感覚が身を包んだのだ。
「……なに、これ」
「フフ、キミは知らなくて当然でござるが――アングラで出回っているパッチを君のPCに当てたのでござる。
だ・か・ら」
恐怖に引きつっているハセヲの顎を指でくいっと上げる。
どことなくではあったが、この時既にアスタの声には艶がかかっていた。
「こういうこと、出来るわけ」
無防備なハセヲに、アスタの唇が触れる。
触れているはずがないのに、明らかにコントローラを持つハセヲのプレイヤーにはその感触があった。
顎を触られた時もそうだ。どこか優しい手つきで柔らかい指に触れられたような。
混乱と困惑に支配されている中、舌までもがあっさりと侵入し口内を蹂躙していく。
香水の匂いも微かにし始め、どんどん理性が奪い去られていく。
暫くアスタになすがままされていたが、さすがに苦しくなったのかキスを中断する。
「んふ……理解、出来たであろう?」
つまり、そのパッチとは現実の感覚とリンクさせる物なのだ。
その証拠に、さっきまで極度の恐怖でカラカラだった舌は密かに潤っているし、
聞こえなかった艶かしい吐息すらも感じとることが出来る。
「今からキミは、拙の玩具でござるよ?」
自身の胸を覆っていた服を取り払い、ハセヲへと迫る。
ハセヲの視線はどうしてもその小ぶりな乳房に注がれる。
正式パッチでもないのに乳首も含めて妙にリアルに造形されているのだ。エロの一念恐るべし。
「……小さいと思ったのではなかろうな?」
「い、いや……あ……うん」
アスタは少し怒った口調でハセヲの革のズボンを脱がせにかかる。
口調は怒っているのだが、明らかに表情は楽しんでいる。
一応殺されるかもしれない状況なのだから正直に言うのはどうかと、後から思った。
「そういう事言っといて、キミのも小さかったら怒るでござるよ?」
一気にずるっと引き出したそれは、明らかにアスタのPCには――そしてアスタのプレイヤーにも許容範囲外の大きさであった。
「う、わ」
その日本人としては規格外の大きさに、生唾をごくりと飲み込む音が耳に響く。
あまりに予想外で、アスタ自身に躊躇いが見え始める。
(つか、リアルの俺とほんとに同じ大きさかよ)
どうやってそこまで作ってるんだかと疑問に思う前に、もう一つの大きな疑問。
ハセヲ思ったことを素直に言葉にしてみた。
「怖いの?」
「な、何を言うか。拙にとってはこれくらいが……」
明らかに怖がっている。自分の身体がこれを受け入れられるのかと。
そしてその状況を理解したハセヲは、立場を逆転させられないかと画策し始めた。
「怖いんだったら……何とかするけど。女が痛がってるのとか、やだし」
「っ……」
自分から迫っておいていざ行為となって戸惑っているのを見抜かれたのがよほど恥ずかしかったのか、
耳まで真っ赤に染めて目を逸らした。
一時無言の空間になったが、憂いを帯びた瞳で見つめ弱弱しく呟く。
「ほ、本当に……優しくできるのであろうな……?」
「大丈夫だから、任せて」
今度は、無理矢理気味にされるものではなく。
「んむっ……んふぁ……」
ハセヲもアスタも望んだキス。
舌を差し込むのは先ほどと同じだが、ハセヲも同じくアスタの舌を求め絡めあう。
同時に、まだ脱いではいないアスタのズボンの中に手を滑り込ませる。
もう既に緊張からか汗が肌を這っており、すんなり秘所へと指が触れる。
「……毛、生えてないな」
何処を触れても、それらしき感触がない。小陰唇の上部――クリトリスの上の何処にもだ。
生えていたけど剃った、とかそういうわけでもなく単につるつるなのだ。
「そ、そういう事口に出して言わないでよ……」
微妙に口調が変わったのに気付き、問う。声の質も若干ではあったが間違いなく変わった。
「あれ……それが素なの?」
「ロールしてる方が……エッチも楽しいと思ったんだけどね。受身だと無理かも」
雰囲気も一転した。先ほどまではやはりどこか威圧感があったのだが、今は本当に普通の娘と言った感じだ。
……とはいえ、いきなり人のキャラを襲うのを好む普通の娘というのもあまり想像がつかなかったが。
「もう濡れてんじゃん……結構やり慣れてる?」
「い、いや……多分、命の危機を感じたんだよ……うん」
幾らなんでも性器を破壊してしまうほど大きいってことはないだろうと頭の中でツッコミを入れる。
女性器は案外柔軟に出来ているものだ。実際、ハセヲのそれを受け入れたことのある女性は少なくない。
それでも確かにこの幼児体型では厳しいものがあるのも事実。
股を開かせ、その間に座り込む。
人差し指と中指を膣壁へと引っ掛けて、擦り上げる。
「ちょっ、ぅあ……それ、いひぃん!!」
言葉の途中で更に親指でクリトリスを愛撫すると、刺激が強すぎたのかアスタの声が上擦った。
どうやら二箇所以上を一度に責められるのに弱いらしく、他の場所――乳房や乳首を同時でも同じような反応を示した。
つんと鼻をつく性臭と、粘着質な愛液に触れハセヲの逸物も猛り始めていた。
「結構、敏感なんだ」
「う、うん……」
ハセヲはこの言葉を聴いて、また別の理由があるんじゃないかと考えていた。
恐らく彼女は受身のプレイの経験がほとんどないのだろう。
こちらからどこかに触れる度、妙に慣れていないというか……初々しい反応が見られる。
その反応を見るのを面白がっていると、むっとした表情で。
「なによぅ……」
「別に」
こちらがその気になっていくと、どんどんしおらしくなっていく。
まさにさっきまでのアスタとは別人だ。
「……うー」
さっきの考えを訂正。彼女は多分、攻めのプレイ以外全くした事がないのだ。
先ほどのように追い詰めて、乱暴に犯すやり方が自分に合っていると思っていたのだろう。
ちょっとした事で準備が出来てしまう程過敏なのを自分で少し勘違いしていたらしい。
「受身は合わない、とか?」
ちょっと悩んだ後、アスタは横に首を振る。
「新鮮、かな」
「そりゃよかった」
少し安心した後、取り敢えず色々試してみることにした。
態勢を変え、ハセヲの座ってる上にアスタを乗せて後ろから手を回す。
アスタは股間の下からハセヲの巨大な逸物が顔を出していて、怖いけど見たい――というような、好奇心に煽られていた。
胸は感度はあまりよくなかった。元々全体的に感度がいいからか、それが分かりやすい。
やはり大きさと感度は比例してしまうのだろうか?
ハープを奏でるようにつうっと指を這わせる。
「ひゃぁっ!?」
突然素っ頓狂な声をあげ、身体がびくんと硬直する。
何処かと思えば、そこは――
「……へそ、か?」
感度が高いとはいえ、いくらなんでも反応し過ぎだ。
息も明らかにさっきより荒く、碧色の髪がさらりと揺れる。
普段からへそを露出している服装のキャラメイクをしたのは、これが理由かもしれない。
意識はしていなくとも、『何となく』理解していたりするのはままあることだ。
「うぁ……なに、これぇ……」
「よさそうだな」
「うん……もっと、してほしい……」
しばらくその部分を重点的に指を這わせ、同時に脇や首筋を舐め上げる。
身体中が汗でまみれ――顔も声も蕩けきっている。
これ以上やると、多分そのままイってしまうだろう。
それもいいかもしれないが、ハセヲ自身も先ほどから彼女の声を聴かされて我慢の限界に来ているのだ。
「わりぃ、ちょっと腰上げてくれ」
「ふぇ……?」
惚けた声を上げて、少しだけ腰を上げる。
その足は小刻みに震えていて、あまり長くその態勢を保っていられなかった。
だからこそ、ハセヲの逸物が彼女の秘所の真下に来た時点で力が抜けて――
ずるぅううううっ。
「うああああぁあっ!?」
「ぐ、うっ!」
『大洪水』と表現しても遜色ないほど濡れていたお陰で裂けたような感触はなかったものの。
ハセヲもアスタもあまりに突然過ぎて、快感に対しての覚悟が出来ていなかった。
率直に言えば、双方共に入って子宮口を突いた瞬間イってしまったのだ。
「はーっ……はー……」
「ふー……っく……」
お互い、息を整えるのに集中する。
先にハセヲが回復し、まだ落ち着こうと必死になっているアスタの膣壁を抉る。
「はー……ひぐっ!! は、ハセヲ……それ、反則だよぉ……」
涎が口の端から零れ落ちる。鮮やかな碧色の髪が、自分とハセヲの汗でべたつく。
秘裂からはたった今出された精液がこぽりと音を立てて漏れ出している。
更によく見れば彼女の目元からは微かに涙が溢れていた。
「ごめん。まずかった?」
「ううん……だいじょぶ。すっごく、キモチよかっただけだから」
にっこりと無邪気に笑いかけてくる。
「そうやって笑われると、またヤりたくなんだけど」
アスタの中へと潜り込んでいる逸物は、また少しずつ膨らみを取り戻して行く。
「もー……出したばっかなのになーに考えてんのよこのバカチンコはー……」
手を伸ばし、自分の秘裂に差し込まれているモノの裏筋をつつーっと指で数度撫でる。
ぐっ、とハセヲの何かを耐えるような声を聞き、嬉しそうに尋ねる。
「なーに、またイきそうなわけ?」
「お前のが良過ぎんだから仕方ないだろ……」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」
その言葉で本当に気をよくしたらしく、ぎゅうっと膣壁が逸物を握り締めるように包み込んできた。
搾乳機のように最大効率でひたすら精液を搾取しようとするその動きに、
ぼーっとしてると一方的にイかされるだろう事をハセヲはやっと理解する。
「ちょっ……うぁ……」
下半身に力をいれて、狭い膣を掻き分けひたすらに子宮口をノックする。
ただ、そうすることで刺激が強まるというところまでは考えが回らなかったらしかった。
急激に排泄感が強まり、あっさりと中に二度目の精液を吐き出した。
ちゅぽんという液体音を立てて萎んだ逸物が抜ける。
「へへ、ハセヲの負けー。全く、ハセヲともあろうものがこんな事ではダメではないか」
途中から、アスタはまた元の喋り方に戻った。かえって妖艶に感じられるのはやはりPCメイクのギャップのせいだろうか。
「せめてもう一回は付き合ってくれぬか? 拙も満足したいでござるよ」
とは言われても、二連発後であっさり勃起するような絶倫というわけではない。
既に疲れ果てているし、結構可愛いなぁとか思ったりしても残念ながら無理なのだ。
で、あれば。
「あー……じゃあこれで我慢してくれ」
回式、芥骨――!!
「ちょっ、まっ――」
破壊的な程振動する双剣。そのうちの一本を遠慮なくハセヲは自分の逸物が入っていた場所に押し込んだ。
「うぁ……ぁっ、ぁぁ……あひっっ、ひぁぁぁっ! んっんんっぅ!」
その瞬間アスタのリアルの身体に走る異常過ぎるほどの快感が叩き込まれる。
頭の中までもかき乱し、壊しつくす程の。意識など、嵐の前の小船のように軽々と消し去ってしまう程の。
それなのにその快感が更に覚醒を促す為、無限ループとなっていた。
身体が痙攣し、汗が飛び散る。足はピンと張り、股間から溢れる汁が石畳に水溜りを作るほどだ。
「そろそろいいか」
芥骨を仕舞うが、それでもまだぴくぴくとアスタの身体は反応を示していた。
だらしない顔をして、強気な部分が一切見受けられなくなっている。
「ひっ……んぅ……あぁ……」
最早声も上手く出せないようで、何か声をかけても返事がない。
しかし――微かにではあったが、ハセヲの出しっぱなしの逸物への視線を感じる。
試してみることにした。
「わりぃ、ベタつくから後始末頼む」
そう言って目の前に液に塗れた逸物を差し出すと、身体を引き摺るようにして口に含むのだ。
「んぅ、んんっ……ちゅっ……」
弱弱しくはあったが、しっかりと愛液と精液を一滴残らず舐め取った。
綺麗になったところで、腰を引いてズボンにしまいこむ。
「……わりぃ、ありがと」
舐めさせておいて遅いが、やはりこの状態の彼女に無理をさせるのはいかがなものかと思い直したのだ。
それともう一つ。
(……リアルの方もすげえ事になってるから拭いてこないとな……)
と、そういう深刻な理由からだった。臭いがとんでもなかった。
「ちょっと返事、出来なくなるから」
因みに、アスタの中の人もハセヲが居なくなった後即身体を洗いに行った。
「で、だ――」
Iyotenの所へと歩いてきたアスタ。
その横には――
「何でコイツも居んの?」
「拙の大事なパートナーでござるよ?」
ハセヲの腕に腕を絡めながら、にこやかに笑って返す。
「……まあ、そういう事だから」
「わっかんねーなぁ……」
凄く呆れた顔をしたIyotenを軽くいなして獣神殿を出るアスタと互いに腕を組み大人しくそれに付いて行くハセヲ。
彼等のエロい旅はまだ始まったばかりだ!
ご愛読ありがとうございました。 ◆PzDeastE6Eの次回の作品にご期待ください。
「……俺の出番が、ない」
ハセヲ達が仲良く出て行ってしまったので、ここで彼等を殺すと単に悪人視されてしまう。
結局、ハセヲと喋る機会もなくオーヴァンは立ち尽くすしかなかった。
はい、以上でございます。
アスタの素の喋りがどーすりゃいいもんか分からなかったので、取り敢えずなんとなーくのイメージで書いてみました。はい。
>>53 まぁ、なんだ。
アスタはネカマなんだが、この際その事実には目を瞑っておくか。
いや、でもなぁ……。
そこは知ってるけどこうでもしないと話にならないじゃない!!
っていうのがまあ俺の意見ですげふげふげふ。
「花火大会?」
「うん、明日の夕方。よかったら一緒に・・・・・・どうかな」
少女が差し出したビラを眺めながら、ハセヲがなんとなく手元のジュースをすすった。
場所は多摩川、学校の近く。日付は土曜日、明日の夜から。
正直言えば、ハセヲはこの手のイベントにあまり興味がない。
性格的なものが多分にあったし、多いとはいえない友人も同性ばかりで連れ立っていくようなこともなかったからだ。
「彼女」がいれば、もしかしたら今年は違ったかもしれないが――
「・・・・・・駄目、かな」
傷跡に触れ沈んでいたハセヲの表情を不機嫌と勘違いしたのか、少女が俯き加減に聞いてきた。
「いいぜ、別に」
「本当!?じゃあ、待ち合わせは横浜駅でいいよね。よかったぁ・・・・・・」
花火に興味はなかったが、少女と遊びに行くこと自体は別に嫌ではない。
どうせ家にいても沈んだ気持ちのまま、作りかけのマスターグレード・アッガイをいじるぐらいしか出来ることはないし。
それに補習の五日間、この少女のおかげで随分楽しかった。
多少卑屈なところが見え隠れしてうっとおしいこともあったが、
根は屈託がなく優しい彼女は今のハセヲにとってまさにうってつけの話し相手だったのである。
「それじゃ、また後で連絡するから!あ、メール・・・・・・」
「ああ、まだ交換してなかったな。これ」
ハセヲが携帯電話を取り出し、登録機能を呼び出す。
それにあわせて、少女も携帯を取り出して受信部を向かい合わせる。
今までは教室に行けば会えたから、必要なかったのだ。
「あ、来たきたー・・・・・・haseo?」
ハセヲのアドレスを見て、少女がなぜか怪訝な顔をした。
確かに、意味不明のローマ字に見えるだろう。
メールアドレスなんて、大抵そんなものだろうが。
「ん?あぁ、それ中等部の時のあだ名。ハセヲ、って読むんだ」
「そっか・・・・・・ね、ねぇ。あたしも、そう呼んでいい?」
「?別に、いいけど」
「ありがと・・・・・・ハセヲ」
「・・・・・・別に、礼言われるような事じゃねぇよ」
近代芸術みたいに複雑な表情で、少女が名前を呼んだ。
同い年の少女に面と向かってあだ名で呼ばれたのは初めてで、
その気恥ずかしさを隠すようにハセヲは顔をそらしてしまった。
以上。次回はちょっと未定ですが、8日までには絶対投下します。
ああ、書き忘れた。
今回ほんの少ししか投下できず申し訳ありません。
この失態は次回で必ず償わせていただきます。
本当にすみません。
アッガイわろたw
それと乙でつ
アッガイと並んで体育座りのハセヲが見えたwwwwwwwww
アッガイとネトゲーしかない青春……
寂しいわ!なんて寂しいんでござんしょっ!
いつのまにか良作が二つも…
GJするんだからな
64 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 21:40:36 ID:9uL4ZSYO
ああ、8日が待ちどうしい・・・
52
細かくてスマンがIyotenじゃなくてlyoten
>>65 な ん で す っ て('A`)
いやほんとに気付いてなかったですわ……教えてくれてありがとうございます。
読みはイヨテンだけどな
Iyotenかlyotenかの談義って未だに決着ついてないよな
読み的にはイヨテンだけどl表記の時あるし
69 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 15:32:19 ID:ifAlt/0E
だれかハセヲ×パイを書いてくれませんか?
70 :
Mr.名無し:2006/08/04(金) 22:25:28 ID:ZAoylQ2e
ハセ望モノ一丁
71 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 22:31:26 ID:xRPy13px
ハセヲ×アトリ希望(^ ^
>>68 でも攻略本とか予約特典のDVD見る限り「I」になってるよ
フォントによってIがlに見えるだけじゃなかろうか
73 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 23:06:00 ID:xRPy13px
どちらでも一緒なのでは?
74 :
ライダーチョップ:2006/08/05(土) 01:02:06 ID:EzWqfwDq
ハセヲ×揺光一丁
. ┳
(#∵)<ageんな、却下だ。
タビーとにゃんにゃんしてから寝るかな
こら
アトリ自慰ネタで行ってもいいですかね
良いに決まってるさっ!
んじゃ行きます
[Δ 隠されし 禁断の 絶対城壁]
そこには女性ハーヴェストのPCが1人佇んでいた。
名は「アトリ」かつて死の恐怖と呼ばれたPC「ハセヲ」の、
紅魔宮トーナメント時のパートナーであった
彼女は、壁に刻まれた「三爪痕」を見つめていた
紅魔宮優勝パーティーの会場で、長身の男に聞いた事を実行するために…
「君の[音]を聞ける力でハセヲの役に立つんだ」
「ハセヲさんに私を見てほしい…志乃さんじゃない、私を見てほしい」
彼女がそこに居るのは、その強い思いからだった…
何時からかはわからない。だが、彼女が「ハセヲ」に想いを抱いているのは明白であった
「これを何とかして…ハセヲさんに認めてもらわなきゃ!」
意を決し、「三爪痕」に触れようとした途端に、突如「三爪痕」が眩い光を発し――――
「キャッ!?」
彼女は、別の空間へと飛ばされてしまう―――
ちょっと休憩したら続き書きます。
他のネ申にはかなわんのはわかってるさ。
81 :
その2:2006/08/06(日) 04:37:14 ID:OjnTJOJc
続きいきます。本編と食い違ってるとこは華麗にスルーしてくれ。
彼女が飛ばされた先は―――――
「何、ココ?真っ白…何も無い…」
そこは何も無い空間であった。ただ、白い―――――それ以外の表現は無いであろう。
「…?」彼女が「何か」の気配を察して振り向いた先に在ったのは―――――
コインロッカー。リアルの駅などでよく見かけるそれとほぼ同じである。
「…はぁ」
ため息をつくのも当然である。「三爪痕」を見つけ出して、
ハセヲに認めてもらう―――という事はおろか、
下手をすれば、何も無い空間に閉じ込められてしまったかもしれないのだ。
「ログアウトしようかな…」そう思った矢先、奇妙な出来事が起こった。
「…ログアウト…できない!?」それだけではない。
「あれ…私のコントローラーは?M2Dは?私、何処に居るの!?」
その答えは彼女自身が一番わかっている筈だった。しかし―――認めたくは無かったが―――
「私、The Worldの中に居る!?」彼女は、PCの「アトリ」と同化していたのだ。
この「世界」の中に入ってしまったのだ。
「嘘…私…どうすれば…」泣きたい気分であった。尤も、PCが涙を出せるかはわからないが。
その時である。
<ポーーン>
「音…」彼女にしか聞こえないと思われる、「音」
その響きと同時に、突如現れた黒点が床を侵食し始めた。白い空間が黒く染まり、
呆然と立ち尽くすアトリに迫る。そして彼女は、なすすべも無く黒点に飲み込まれた…
また休憩したら書きます。
82 :
その3:2006/08/06(日) 05:27:32 ID:OjnTJOJc
続き
どれほどの時間が経ったのかわからないが――――彼女―アトリ―は目を覚ました。
「うーん…私…」先ほどとは打って変わり、周りの空間は漆黒に染まっていた。
「誰か…誰か居ませんか―?」
返事は無い。当然である。が―――
“…アトリ” 何も無いハズの空間から声が聞こえた。
「…誰?」”ワタシハ…コノセカイヲツカサドルモノ”
「何を言ってるの?何処に居るの?」”ワタシハ…コノセカイ…”
「…?」不安に駆られたアトリは、逃げ出したかった―――だが、体が動かない…
”キミノキオクヲミタ”「え?」
”キミニトッテ―――ハセヲトハナニ”「えっ…」
アトリは言葉に詰まった。何故この”空間”が自分の記憶を見れたのかもわからないが、
答えられないのも事実だった。ハセヲには想い人が居るらしい―――自分は、ただの片思いだ。
「わからない」”…ジャア、ドウサレタイ”「えっ?」
それも考えては居なかった―――それよりも、自分がこの”空間”と対話していることにも驚いていた。
「ハセヲさんに…私を見てほしい」”ソレダケ?ノゾムコトヲイッテゴラン”
「ハセヲさんに…好かれたい」”モット””ジブンノオモイヲスベテハキダシテ”
「ハセヲさんに…愛されたい。1つになりたい。…抱いて欲しい、かな」
顔を赤らめながら、アトリは言った。すでに”空間”を恐れる気持ちは無くなっていた。
”ソウゾウシテミテ”「えっ?何を…」言った瞬間、アトリの衣服が全て消え去っていた。
「ちょっ…」PCとはいえ、恥らう気持ちがあるアトリは、体を抱きかかえるように手で隠そうとした…
”ダイテホシインデショ” ”ハセヲサンニ” ”ソウゾウシテ、ジブンデカンジテヨ”
「私…でも…」”スキナンデショ” ”アイサレタインデショ”
”空間”の一言一言が、甘い薬のようにアトリの頭に響く。
「ハセヲ…さん」「私…」何時の間にか、まともな思考力まで奪われたアトリは、自慰を始めだした…
次で終わる予定です。
83 :
その4:2006/08/06(日) 06:28:45 ID:OjnTJOJc
ラスト行きます。
「んっ…はぁっ…」いくら性格が幼いと言われようが、アトリも立派な女子高生である。
標準的な性的知識は心得ていた。さらに”空間”によってまともな思考力を奪われていたため、ただ快楽だけを求める人形のようであった…
「ああっ…くぅっ」リアルと同じく、ふくよかとはいえない「アトリ」の乳房を揉みしだく。
「ハセヲ…さんっ…ああっ」乳房に対する刺激だけでは満足できなかったのか、
硬くなっている乳首にも手を伸ばした。
「ああんっ…いいのぉっ…もっとお」誰に言っているわけでもない、ただの独り言なのだが、
アトリはひたすら、ハセヲのイメージを求め続けた。その想いを”空間”が読み取り…
「こんなに乳首立ってるなんて…淫乱だな」「いつもそんな目で俺を見てたのか?」
「もっとお…もっとHなこと言ってえ…ハセヲさん…」
「お前Mなのか?」「こんな淫乱M女がよく月の樹に入れたな」
本当にハセヲがこんなことを言うかはわからないが―――アトリのイメージが
”空間”によって、実際に聞こえるようになっていた。
「はぁんっ!ああ…私、マゾなんです…ああっ!あっ、あっ、あ、あああ!」
具現化されたハセヲの声によって余計に感じてしまったアトリは、胸への刺激だけで簡単にイッてしまった。
「はぁっ…はぁっ…下も…虐めてください…っ!」右手は胸を揉み続けながら、
開いている左手を股間に移動させ、ヴァギナに指を差し込む。
「こんなに濡れてるじゃないか…本気で痴女だなw」
「そうですっ!私、Hな女なんですっ!だから…はぁんっ!ひぁあ!」
喘ぎながら、アトリはさらに深い快感を求めて、ヴァギナに入れた2本の指を激しく動かし続ける。
「あんっ!もっと、私のヴァギナ擦ってえ!もっとぉ!あっ、あっ、あっ、ああん!」
実際に、リアルで自慰行為をしたことはあるのだが、それまで感じたことの無い快感に
彼女の身体が悲鳴をあげていた。グチュッ、グチュッ、という音が空間に響く。
「ああっ、あっ、感じちゃううっ!気持ち良くて壊れちゃううっ!」
「あんっ、あんっ、ハセヲさぁんっ、もっと、もっと、もっと責めてえ!」
「ああっ、もうだめっ!イクっ、イクっ、イクっ、イクっ、イクぅぅぅ!!」
子宮がビクッ、ビクッ、と脈打ち、愛液でアトリの左手と下半身はドロドロになってしまった。
「はぁっ、はぁっ,はぁっ…」絶頂の余韻で息が切れていたアトリだが、少し落ち着くと、
「でも、やっぱり…」「指じゃなくて、ハセヲさんのペニスが欲しいのぉ…」
もはや快感以外のことを考えられなくなったアトリは、自分の指とハセヲの指を
区別できないところまで堕ちていたのだ。
アトリの声に呼応するかのように、呪杖・瑞鳳が現れた。
「これは…ハセヲさんにもらった…」「ハセヲ…さぁん…」
アトリはそれを両手で持つと、ヴァギナの中に挿入した。ハセヲのペニスと同じ快感を求めて…
「あああんっっ!ハセヲさんっ、太おいっ!私のヴァギナ裂けちゃうっ!んあぁぁぁ!」
それまでの自慰でドロドロになっているとはいえ、元々戦闘用の装備である呪杖は、
アトリにペニスと同じほどの快感を与えた。さらに快感を得るべく、呪杖を激しくピストンさせる。
「はぁっ!あんっ!あんっ!あああっ!気持ちいいっ!ああんっ!あああっ!」
グチュッ、ブチュッ、ビシュッ、と激しい音を立てながら、大量の愛液がアトリのヴァギナから吐き出されていく。
「ああんっ!私、マゾ女なのおっ!ハセヲさぁんっ、もっと突いてえっ!もっとHな事してぇっっ!」
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あああああああ!!」アトリのヴァギナから出る愛液で、呪杖も手も下半身も
汁まみれになっていた。
「イッ、イクっ、だめっ、イクっ、ハセヲさんのおちんちんでイクっ、イッちゃううぅっ、あああああああああ!!!!!」
彼女が絶頂に達して呪杖をヴァギナから抜くと同時に、彼女は潮と尿を大量に吹きながら、その場に倒れて気を失ってしまった…
”ニンゲンノカンジョウ、オヨビセイテキカイカンデータシュトクカンリョウ”
END
84 :
あとがき:2006/08/06(日) 06:32:47 ID:OjnTJOJc
長かったッス。とりあえず一言。
超 駄 作 OTL
設定とかおかしいのはスルーしてください。
アトリ立ちながらヤッてんの?とかAIDA喋れんのetc。
もう2度とSS書きません…
内容がどうとかよりもさ
そのひどい自虐と誘い受けをなんとかしてくれないか
GJ言う気なくす
86 :
あとがき:2006/08/06(日) 08:43:10 ID:OjnTJOJc
>>85正直スマンかった。
やっぱ素人にはきつかったわ。
おとなしくネ申降臨を待つよ
>>86 だから作品の質じゃなくて、「自分素人だから、つまらなくても文句言わないでね」
と予防線を張りまくる態度が鼻につく。
ネタ自体はいいよ、うん。
自慢じゃないが三行以上のSSは読まない主義でな
>>87 本気でごめん。もしまた書く事があれば自重します。
>>89 GJ
久々に、白(?)に近いアトリ見て癒されたよ。
後、自分で思ってるようなひどい作品じゃないから
自分で書いたSSには自信持ってくれ。
(´・ω・`)エラソウニイッチャッテゴメンネ
91 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 14:10:16 ID:lOjq3vH9
>>84 GJ
ある程度のツッコミは他の奴が言ってるからあえて言わない
だがメル欄の「???」はどうにかならんかな
せめて次からはsageにしてほしかったり
93 :
なんとかケィヲ:2006/08/06(日) 17:35:27 ID:b8Ynxgqv
うほwこんなスレあったとはorz
誰か誘導してくれてもいいじゃないかよぉ・・・
>>93 ヒント:ここは年齢制限のある板
誘導してどうする
pink系列のスレは一応他板に貼り禁止だからな
自力で探すしかない
97 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 22:15:31 ID:ZtQEh2jV
GJ
98 :
ゼロ:0:ZERO:2006/08/06(日) 22:20:32 ID:ZtQEh2jV
誰かSSを上手く書く秘訣とかあったら教えて下さい!!
>>98 まずsageろや
小説上手くなりたいならラノベ以外の小説100冊読め
>>98 ジャンルが偏らないのも重要です
後、作者の年代とかもですね
101 :
ゼロ:0:ZERO:2006/08/06(日) 23:08:28 ID:ZtQEh2jV
ありがとうございます!
とても参考になりました(^ ^
本百冊頑張って読んでみます!
下げようね^^;
103 :
ゼロ:0:ZERO:2006/08/06(日) 23:45:19 ID:ZtQEh2jV
すいません(_ _;
やり方が解らないです
104 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 00:04:05 ID:Z8em6Rhk
>>103 .. _____ _____ .._____
|書き込む|名前:| |E-mail :|sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
自分で書き込んでおいて下げるの忘れたorz
首吊ってくる λ........
これでいいんですか?
望時のPCって女体?
朔が女体だから同じPC使ってる望も女体じゃないかな?
やべぇwww望が大量のNPCに犯されてる姿が目に浮かぶ。
109 :
93:2006/08/07(月) 08:08:36 ID:MRJaYq0W
>>94-95 .hackスレ検索して引っ掛かって、そこから来たんで
ピンク鯖ってあとから気付きましたorz
ごめんなさい
望でログインしてる時は生えてるんだよ!
ログイン時に性別を変えてるのでは?
名前欄に何も書かないことをお勧めする。名前入りはたたかれる傾向にある。
.. _____ _____ .._____
|書き込む|名前:| |E-mail :|sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
解りました
しばらく身をひそめます
:0:が好意度の奴みたいだ
>>105 バロスwwww
>>106 OK。それでいい。
2chねるではその「メール欄」にsageと入れるのが基本だ。
嫌がられたくなかったら常に入れておくように。
ついに8日だ!
wktkしつつ投下を待つとしよう
wktk
.hackのHPで新しい映像更新してました
試しに見てみたら超カッコ良かったです!
皆さんも是非見てみてはどうでしょうか?
あ、あの・・・
エロパロSS書いてHPにまとめたんですけど読んでもらっても
いいでぃすか?
もちろんです!
アドレス教えて下さい
124 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 20:20:15 ID:VoOAtV8d
PKK(レイプ)と話すのどっちがいい?
>>124の問いへ
ボルドー「じ、じゃあ・・・PKK(レイプ)で・・・///」
wktk
127 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 22:12:14 ID:VoOAtV8d
age
まだかな〜wktk
流れにまったく関係無いが、
ネトゲをしながら絶叫しまくるリアルのハセヲを想像してしまったorz
The Worldって音声入力だよな?
>>129のレスで
ちょっと前に話題になった、
キーボード壊してわめき散らしたりしてたガキの動画思い出して吹いた
それは知らなかった。
過去ログにはあまり目を通さないもので
ふう、ちょっと時間かかりました。
お待たせして申し訳ありません。
それにしても、アッガイがこんなに受けるとは。
志乃LV100といい、笑いとは送り手の想定を超えたところにあるもののようです。
首をあげて天に目を移すと、白雲を横たえた淡色の空が視界に広がる。
ポリゴンとテクスチャで作られた模造品であるにもかかわらず、
瞳の中の青空は現実のどんな空よりもリアルで、鮮やかだった。
ルートタウン、蒼穹都市ドル・ドナ。
アヒルのようなNPC・クレイマーテイルと雑多なプレイヤーたちが行きかう市場から少し離れたところで、
和装の女――Bセットは空を見上げていた。
「ちーす。どうしたの、たそがれちゃって」
不意に、背中から声がした。
少女らしい、不快にならない程度に高い声。
それが見知ったものだったので、Bセットは頭を降ろして振り返った。
褐色の肌に、猫の意匠を取り入れた面立ち。
最近よく一緒にいるPC、タビーだ。
「自分の人生について思いをはせていたのよ」
「何それ、Bさんでも冗談言うんだー」
見た目に違わぬ屈託のなさで笑うタビーに、Bセットの口元が自然と緩む。
何気ない笑顔だったが、それは今のThe WORLDではドーピングアイテムよりも貴重なものだった。
プレイヤー同士の潰し合いが横行するこの世界では、無垢なままであり続ける事は難しい。
無垢は隙を生み、隙は悪意の糧となる。
そして悪意にさらされた者は、強さを求めて無垢を捨てる。
結果、今のThe WORLDには職業犯罪者のような狡猾さか、狂信者のような頑迷だけが残っていた。
世も末と言い捨てるのは簡単だったが、そういうにはあまりにも痛々しい。
R-1からの腐れ縁の友人とは、このことについてよく話をしたものだ。
付き合いが長い割にはまったく話の合わない相手だったが、この現実認知と男の趣味だけは同じだった。
「まったく、アウラはどこに行ったのやら」
「へ?」
無意識に呟いたBセットの言葉に、タビーが目を丸くする。
「ああ、ごめん。独り言」
「もー。どーしたんですか、なんかおセンチ?」
「そうかもね」
「・・・・・・やっぱり、志乃さんのこと・・・・・・心配?」
タビーの躊躇いがちな声に、Bセットの肩が震える。
志乃。Bセットにとっては男の趣味が同じ、R-1からの腐れ縁の友人。
彼女はタビーにとってもこのゲームの楽しみ方を教えてくれた、かけがえのない存在だった。
その彼女との連絡が、ここしばらく途絶えている。
状態は何時になってもオフラインで、メールの返信もなし。
また、タビーと同じ時期にゲームを始めたハセヲというプレイヤーも同じような状態らしい。
これで不安にならない奴は、生まれたとき笑っていた古代の賢者ぐらいだろう。
「・・・・・・そりゃあ、付き合いだけは長いからね。でも、そんなに心配はしてないわ。
たまにあるのよ。急に音沙汰なくなって、しばらくしたらひょっこりまた・・・・・・ってことは。
大抵、理由は旅行とかそんなのでね」
「・・・・・・うん。そうだよ、ね」
自分を納得させるように、タビーが声を出す。
「そうよ。そのうちオーヴァンと一緒に戻ってくるって。そしたら、またあるかどうかもわからないアイテムを探しましょう」
「そうだね!」
無理やり笑顔を作って、タビーが叫んだ。
我ながら空疎な慰めだと、Bセットは内心で溜息をついた。
そんなことは、志乃に限ってあるわけがない。
彼女は時間さえあれば絶対にログインするヘビーユーザーだし、
長期に渡って連絡できなくなる場合必ず周囲に連絡を入れていた。
それに――タビーには話していなかったが、
Bセットと志乃はリアルで何度か会っていてその時携帯の番号を交換していた。
その携帯も、繋がらなくなっていたのだ。
ただ事ではない、何かが起こっている。
そんな不安が、Bセットの中でスモッグのように渦巻いていた。
「そういえば、Bさんってネットゲー長いんだよね?」
「?まあ、長いといえば長いでしょうけど・・・・・・何?」
すっかり落ち着きを取り戻したタビーが、話題を変える。
確かThe WORLDを始めたのが2013年のことだから、四年になる。
少なくとも、四ヶ月のタビーよりは長いだろう。
「ネットで知り合った人と、知らずにリアルで偶然あっちゃってた・・・・・・とかなかった?」
「はぁ?」
意味がわからない。
志乃やオーヴァンのようにネットで知り合った仲間からリアルの交友範囲が広がったことは少なくないが、
タビーの言っているのはそうゆうことではないようだった。
「それ、何かのたとえ話?」
「ううん、言ったとおりの意味」
「まるで漫画ね。ちょっと私には、そういう経験はないわ」
「そうかぁ。うーん・・・・・・」
タビーは短く言うと、うんうんと唸り始めた。
パソコンの冷却ファンの真似でもしているのだろうか?
「何なのよ、もう」
「ごめん、変なこと聞いて」
「別にいいけど・・・・・・説明してよ、意味がわからないわ」
憮然となったBセットを見て、タビーは唸るのをやめた。
表情は、この娘にしては珍しく陰りを隠そうとしていない。
「うーん、まだちょっと言えない・・・・・・単にあたしの勘違いかもしれないし」
「なら別にいいわ。まったく・・・・・・」
そこまで言って、Bセットは声を消した。
まったく、世の中わからないことばかりだ。
「あ。ハセヲー」
待ち合わせした駅の改札につくと、先に着いていたらしい少女が手を振ってきた。
「よう」
ハセヲが人ごみをかき分けて近づくと、彼女は学校に居たときと同じように笑って答えた。
「ちーっす。おろ、どしたの?」
つま先立ちした少女が、ハセヲの顔を覗き込み首をかしげる。
ハセヲの少し怪訝な表情を目ざとく読み取ったのだろう。
「いや、浴衣とかじゃないんだと思って」
隠す気にもなれず、ハセヲが素直に白状する。
明治以来この国に洋装が根付いて久しいが、
花火や夏祭りといった夏のイベントでは今でも古式ゆかしい浴衣が定番だった。
実際、周りには浴衣姿の若者が男女比8:2ぐらいで目に付く。
しかし少女はカーディガンをストールのように巻き、
ショートパンツにハイカットのスニーカーという軽快ないでたちである。
全体に濃淡をつけたネイビーカラーでまとめたその服装は悪くなかったが、
花火という言葉とは繋がりを見出せなかった。
「ははぁーん。もしかして、あたしの浴衣姿を期待したりとかしてました?」
「・・・・・・別に」
実際期待していたわけではないが、なぜか少女にからかわれたのが気恥ずかしくて憮然としてしまう。
「ごめんねー、あたし着付けとかできないからさ」
「だから別にどうでもいいって」
唇をとがらせたハセヲの肩を気安く叩きながら、少女が笑う。
「それじゃ行こう。いい場所取れなくなっちゃうよ」
東急東横線の電車に揺られること十分前後。
二人が花火大会の会場に着いたときには、既に人であふれかえっていた。
渋谷から十分少々という立地を考えれば当たり前だが、
あまりこの手のイベントに参加しないハセヲは圧倒されるものを感じていた。
それは隣の少女も同じなようで、口をぼけっと開けたまま目を見開いている。
周りを見回すと、家族連れと自分たちと同じか少し上ぐらいの年代の男女二人組みが目に付いた。
やたらと親密そうな男女の姿を見て、ハセヲは今更ながら気恥ずかしさを覚えた。
よく考えると、こうして二人きりで花火を見に行くなど――デートそのものだ。
少女が自分に気があるなどと思い上がるほどハセヲはおめでたくなかったが、それでも意識はしてしまう。
頬の熱を隠してくれる夏の署気が、今だけはありがたい。
できるだけ知り合いに会わないように願いながら、ハセヲはごまかすように薄暗闇の空を見上げた。
「ねー、ハセヲ」
しばらくそうしていると、少女が不意に声をかけてきた。
それからまた、いつものように無駄話が始まった。
「そういえば、ハセヲは趣味とかある?」
「何だよ、それ」
「いや、君って無趣味そうだからさ」
「・・・・・・そういや、そうかもな。ちょっと前までネットゲーしてたけど・・・・・・」
「ネットゲー?」
「The WORLDって奴。なんか色々あって、結局やめちまった」
「・・・・・・・ふーん」
「そういうお前はどうなんだよ」
「ふふ、よくぞ聞いてくれました。あたしは・・・・・・」
何気ない会話だったが、ころころとよく笑う少女は見ていて飽きない。
先ほどの気恥ずかしさは、既に霧散していた。
こうしていれば、この前の事件も―――いや、忘れられるわけがない。
夏の始まりに起こった、あの出来事は。
「あ・・・・・・」
翳りを隠すように少し俯き加減になったハセヲの耳を、爆音が突いた。
空を見上げると、鮮やかな光の粒が花の種子のように夜空に広がっていた。
花火が始まったのだ。
「綺麗・・・・・・」
隣に視線を移すと、少女が煌めく花火に静かに見入っていた。
普段は明るくハイテンションなおかげで元気な印象が強い彼女だが、こうしてみると――
(何考えてるんだよ、俺は)
頭を振って、ハセヲは頭に忍び込んだ蛇を追い出す。
大体自分には志乃が―――
そこまで考えて、ハセヲはかさぶたを剥いだような痛みを胸に感じた。
志乃は、もういないのだ。
少なくとも、自分の手の届く場所には。
大好きだった、あの笑顔。
ほんの一瞬だけ触れた、あの肌。
それはもう、この世界のどこにもない―――
顔を上げると、空では花火の打ち上げが続いている。
刹那の間に咲いては消えるその様が、なぜか彼女のことを思い出させて、ハセヲはいつの間にか涙を流していた。
「どうしたの、ハセヲ」
その様子に気づいた少女が、顔を覗き込む。
「わ、わりぃ。ちょっと、嫌な事思い出しちまって」
鼻声で答えるハセヲに、少女の顔が翳った。
「・・・・・・」
少女は何か言いかけたようだったが、結局は何も言わなかった。
その代わり、彼女は少しだけハセヲに近づいて、躊躇いがちに手を握った。
夏の大気で熱を帯びたその手を、ハセヲは無意識に握り返していた。
以上です。
次回は・・・・・ちょっと不透明で確定できません。
最長の場合、25日ぐらいまで間が空くと思われます。
申し訳ありません。
GJ!
いくらでも待つんで、無理せず
マイペースにがんばってください^^
タビーだけ気付いてる状態って思った以上に重いな〜
しかし浴衣で花火…コレでハセヲだけ浴衣とかだったらなかなか恥ずかしいな、
カップルで女だけ浴衣はザラだけど男だけってあんま無いしw
待ってた価値はありますね!
さすがです!GoodJob!!!
>東急東横線の電車に揺られること十分前後。
実名出すとぐっとリアルになりますね。GJです。
GJ
144 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 12:52:20 ID:Ht22geU9
gj
145 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 21:33:32 ID:6yU2AmTV
GJ
フラッとこのスレに立ち寄るだけのROM専だが
何気に楽しみにしている
つーわけで初ぱぴこ
望「あげるのだめだよ・・・145のお兄ちゃん」
なんでGUでパイがダメ喰らってる声はあんなに萌えるんだろうか
きっとヤッてる時もあんな声に違いない
数日前に貼ったやつですが更新しましたんで
よかったら読んでやってください。
あ、
>>123です。
もしよかったら感想なんかもらえたらうれしいです
>>149 面白かったですよ
でも、もう少しナレーション(?)が少なくても良いかも知れませんね
僕的にはとても良く書けてたと思います(^-^)
>>149 面白かったですよ
でも、もう少しナレーション(?)が少なくても良いかも知れませんね
僕的にはとても良く書けてたと思います(^-^)
あっ、同じの二回も・・・
>>152 自分で読んでも気付かなかったので、とても参考になりました
ありがとうございました
三郎×ハセヲ
お願いします
uol.2のPV見てから、榊×アトリ良いんじゃないかと思いだした。
>>155 どういうことだ!uol.2とはなんだ!
Vol.2のPVが公式にあるからそれを参照のこと。
しかし、ここはまったりだな。
uol.2…(・ω・`)
見た目がちょっとエロいなと思った
なんでだろ、丸いからかな
じゃぁ…
>>157 >>123ですけど新しいの書いたんでよかったらどうぞ。
厚かましいですが参考など頂けたら。
ところで近々pink全板閉鎖はマジなのか?
神の作品が未完のまま終わるのは嫌だな…orz
164 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 03:47:06 ID:nko496yo
保管庫ってずっとこのままなん?
とりあえずsageとけ
166 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 23:00:01 ID:Ioo6uMUJ
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|書き込む| 名前: | | E-mail(省略可): |sage |
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∧ ∧ 。 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´_ゝ) / < ここに「sage」(半角)と
⊂ つ | 入れるとスレがあがらない。
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∧ ∧ 。 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´_ゝ) / < 逆に「age」(半角)と
⊂ つ | 入れるとスレがあがる。
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>>166-168 吹いた
ところで、このスレって原作設定無視なSSはアリなのか?
他の板だと結構叩かれるんだが
あまりにも根本的な部分が違うのはちょっと
>>170 エン様の中身が妄想設定
エン様=エルクの通説は知ってるんだが、それを知る前に萌え殺された
所謂パラレルの類ではないな
都合がついたので続きを投下します。
ハセヲ×パイとか揺光×シラバスとか
ネタはたくさんあるのに書くスピードが追いつかない・・・・・・
「はぁぁぁぁぁぁっ」
役目を果たした蜜蜂のように部屋に戻ると、少女はベッドに倒れこんで溜息をついた。
タイマーどおりに作動していたエアコンの風は冷たく、夏の暑気に火照った体を冷ましていく。
しかしそれとは裏腹に、少女の頬は赤く染まったままだった。
手で触れると、いまだ冷めることのない熱が掌に伝わる。
理由はわかっていた。
(どうしてあんなこと、しちゃったんだろう……)
今でも、彼の指の感触が残っているような気がする。
しかも、彼は――
(これはもう、間違いないよね)
声が同じ。名前が同じ。趣味が同じ。
いくつもの符号が、憶測を事実に近づけていく。
(でも……だったら、何で?)
ひとつの確信が、無数の疑問に分裂する。
何故、ゲームを辞めたのか。
最後にハセヲと会ったとき、彼は間違いなくゲームを楽しんでいた。
それこそ、タビーがうらやましくなるぐらいに。
それに、志乃のことは結局わからずじまいだ。
ハセヲが言いよどんだ、ゲームをやめた事情。
そして花火を見ていた時の、あの涙。
全てが一つの線で繋がっているとしたら―――
「まっさかねー!」
声を出して、少女は妄想じみてきた考えを否定した。
あの少年がハセヲなのはまあ間違いないだろうが、
そこから志乃の不在にまで結びつけるのは飛躍しすぎというものだ。
オーヴァンの失踪は確かに不可解だったが、
彼も志乃も、たまたまそろってリアルで都合が悪くなっただけだろう。
例えば、電話代が払えなくなったとか。
思い返せば、幸薄そうな顔をしていた人達だったし。
Bセットが言っていたように、二人ともひょっこり戻ってくる。
「そうなると、いいな」
星に願いを掛けるように。
少女は小さく、呟いた。
不意に、携帯が鳴った。
手を伸ばして画面を確認すると、ハセヲからメールが届いていた。
今日はすまなかった。埋め合わせをしたい、どこか行きたい所があったら言ってくれ。
そんな内容が、彼らしい無愛想なまでの簡潔さで書かれていた。
―――結局、帰り道彼とは殆ど口を利かなかった。
照れていたのか、気まずかったのか。
少し不安にもなっていたので、メールが来たのは素直に嬉しい。
口元をほころばせながら、少女は次のデートを思案する。
彼の性格を考えれば、大抵の事は断るまい。
順当に考えれば、ちょっと高くてお洒落な食事を奢らせるのがいいだろう。
タビーとて年頃の女子高生、ネットや友達の話などで聞いて行きたい店はいくつかあった。
しかし、それでは普通すぎて面白くない。
それに、ねだるのが食事というのもなんだか色気がなくて嫌だった。
顔の愛嬌とウエストの細さには自信があったが、それ以外はさっぱりの自分だ。
こういう機会に、できるだけ女としての魅力をアピールしておきたい。
どうして女としての魅力をアピールしたのか、そのあたりは考えないようにする。
いや、考えるまでもない、というのが正確かもしれない。
とあると、やはり―――
(あっ!)
「おおっ、これは面白いかも」
少女の頭の中でアイデアという点と点が線を結び、計画が形を成した。
「うふふっ」
夢想した計画の楽しさに、顔が自然とにやける。
こんな表情、ハセヲにはちょっと見せられない。
「何だ、それ」
他ならぬハセヲのことなのに、そう考えてしまう自分が可笑しくて、少女はまた笑った。
「埋め合わせしてくれるって、言ったよね」
「ああ」
「行きたいところ、あたしに合わせるとも言った」
「ああ」
「準備したいから付き合って、って言ったら良いって」
「言った言った」
「うん。つまり、ハセヲは全て了承済みのはずだよね。それじゃ、どうしてそんな顔してるのかな?」
普段にまして憮然とした表情のハセヲに、少女が満面の笑顔を向ける。
最近見慣れていたその笑顔を見て、ハセヲは何故か能面を思い出した。
「ねぇ、黙ってないでさぁ。どっちが似合うかな?」
少女が両手に持ったハンガーをかざしながら、ハセヲに体を寄せてくる。
それから逃げるように視線を泳がせると、佇んでいた女性店員と目が合った。
この種の店員の例に漏れず洒落た服装に身を包んだ彼女は、
実験動物を見つめる医科大学生のような視線をハセヲに向けた。
……そんな目で、俺を見ないでくれ。
「……何で俺が女物の水着売り場なんかに来なきゃならないんだよ」
心が何かの限界を超え、静かな叫びが口をついて出た。
渋谷のファッションビル、その一角にある女性向けの水着を扱うショップ。
既にセールの最盛期は過ぎ、また平日の昼間ということもあって人影はまばらだったが、それでも客足はゼロではない。
当然、その殆どは女性だ。その中に、男が一人。
付き添いという事情があっても、恥ずかしい。
心なしか、店員が同情的な視線を送ってきているような気がする。
「だって、あたし今年まだ水着買ってなかったんだもん。誰かに見てもらわないと、似合うかどうかわからないし」
「それが何で俺である必要があるんだ」
「だって、ハセヲの見る水着だしー。
好みを反映させる余地を与えてるんだよ。感謝してくれても良いと思うんだけどなー」
人差し指を伸ばしながら悪びれもせず、少女が言い捨てる。
水着ということは、次は海か、それともプールか。
この間の花火といい、夏らしくて結構なことだ。
しかし―――
「別に……」
お前の水着なんか見ても、と言いかけてやめた。
顔を真っ赤に染め、落ち着きなく視線を泳がせている今の状態では説得力がまるでない。
あくまで自分が動じているのは水着売り場というロケーションであって、
少女が手に持った水着ではないとしても。
「ん?別に、何かな?」
チェシャ猫のようにニヤニヤしながら、少女がハセヲの呟きを捕まえる。
「……なんでもねぇよ」
「そう。何でも、ねぇ」
少女は上機嫌になったようで、鼻歌を歌いだす。
この上なく楽しそうなその姿が見るに耐えなくて、ハセヲは顔を背けた。
すると、水着とともに店で扱っているランジェリーが視界に入った。
頭に一気に血が上り、慌てて顔を反対方向に振る。
「あははっ!ハセヲって、結構可愛いねぇ」
堪えれきれなくなったように、少女が声を立てて笑う。
その笑い声に、ハセヲは唇をかみ締めることことしかできなかった。
以上。
次回は22日の予定です。
wktk
タビーカワイス
>>177 GJ!!!!
ハセヲ可愛いよタビー可愛いよ(´Д`*)
休日の109の風景だなw
同情的な店員はまだ良い、基本的に客(女)の味方して
「これすごい可愛くないですかぁ〜」とか意見を言うよう振ってくるしw
個人的にアニメ初期の雰囲気でオーヴァン×志乃が大好きだ。
…で、少しだけ書いてはみたんだがまだまだ未完。
アニメでも二人の影は殆ど無いので、捏造とパロなのだがそれでも読んでもらえるのだろうか?
やっぱり書いたからには誰かに読んでほしいがマイナーだけにちょっと戸惑ってる。
>>177 GJ!
時間があれば他のカプも書いて貰いたいです。
>>182 オーヴァンと志乃好きだから読んでみたいぞ!
つかマイナーなのか。志乃はオーヴァン本命だし普通にアリだとばかり
>>177 実はハセヲの家って黄昏の旅団の中では(オーヴァンは分からないが)一番のお金持ちなんだろうなって思ったり。
思いっきりたかってやれ、タビー。
けどこの組み合わせはいいですね。
もっとラブな描写を書いてくれるのを期待してます。
>>172 じょしだいせ……ゲフン
ぶっちゃけエロまでは書きあがってないんだが、投下してみて反応見るってんでおk?
イフ設定って奴か。
読んでみたいぜ、投下きぼん
>>186 エン様やら榊みたいなキャラのプレイヤーが女だったら
萌え倍増だな。if設定もたまにはアリだと個人的には思うぞ
投下前にアナウンスして、駄目な人はNG指定できるように
名前欄に何かNG用単語(もしくはコテ)入れて投下するのはどうだ?
>>123ですけどあれ以来いっぱい更新してみたんで
もしえがったら見てみてください。
182です。
どうやら大丈夫みたいなので投下。
オーヴァン←志乃です。
シリアス色濃い目なので苦手な方は避けてください。
191 :
モノクローム:2006/08/17(木) 23:33:09 ID:8V/L5S4C
志乃は気付いていた。
自分が恋をしていることに。
そしてその恋が実ることすらないことに。
モノクローム
穏やかな風が薄い桃色の髪を撫でる。
現実には吹いていない、その風に志乃は何気なく髪を押さえた。
けれど意味の無い行動だと思ってしまうと酷く切なく感じた。
ここは『The world』
電脳の世界ではあっても、現実とは全く異なる。
「それくらい、分かってるのにね」
ぽつりと呟いて空を見上げる。
ロストグラウンドの空は厚く灰色の雲で覆われ、志乃一人を包み込んでいた。
誰もいない静けさに耐えられずワープゾーンまで歩く。
約束の時間を30分も過ぎたのに、未だ待ち人は来ない。
忙しい人だとは分かっている。
「でも…」
ここ数週間リアルにばかりで会えずにいる。
それが志乃にとってどれだけ寂しく辛いことか、きっとオーヴァンは知らない。
いや、絶対知らない。
何故なら志乃自身が恋心を悟られないように振舞っているから。
「落ちちゃおうかな」
リアルの世界では最早西の空が赤く染まり始めていた。
パソコンから目を離し、紅色の空を見上げる。
「それは、困るな」
意識がリアルにそれた途端に降り注いできた大好きな声。
「オーヴァン!」
弾かれたように顔を上げる。
何時もと同じ、落ち着いた冷静な声だった。
けれど内心はとても嬉しかった。
「遅くなってすまない、待っただろう」
自分を気遣ってくれる声だけで待っていた疲れはどこへやら。
「気にしないで、構わないから」
嬉しい。
その気持ちだけが志乃の心をゆっくり満たしていく。
「それで、用事って何?」
志乃はゆっくりと問いかける。
二日前、どうしても会いたいとメールを寄越したのはオーヴァンのほうだった。
「いや、その、頼みが一つ、」
歯切れが悪い。
目も合わせず言葉を選ぶようなオーヴァンの姿に志乃は首を傾げる。
「女性の、喜びそうな贈り物を、選んで欲しいんだが」
少し照れているのだろうか?
オーヴァンはやはり志乃と目を合わせない。
ずきん、と鈍い痛みが胸を襲う。
それでも志乃は平静を装い、オーヴァンを見つめる。
「良いよ。いつ、会おうか?」
少し、なんて言葉では表しきれないくらいに悲しかった。
普段の彼とは違う。
ずっとオーヴァンを見てきた志乃だから、分かった。
極彩色の感情がぐるぐると回る。
「君の独断で選んでくれても構わないんだが…」
やっぱりそれでも目を合わせようとしない。
強気な口調で志乃はオーヴァンを見上げる。
「だめ。オーヴァンも一緒に決まってるでしょ?」
誰かの為に一人で買い物になんて行きたくない。
せめて行くならオーヴァンと一緒に。
オンですら滅多に会えないのにオフでなんてそれこそ希少。
そんな志乃にオーヴァンは敵わない、とでも言いたげに苦笑い。
「分かった」
くすり。
志乃は今日一番の優しい笑み。
「じゃあ日曜日の11時に新宿駅前でどうかな?」
やっと目を合わせて会話できる。
些細なことだけれど志乃にとってはとても重要なこと。
「大丈夫だ、つき合わせてすまないな」
琥珀色のレンズの奥。
その瞳が仄かだけれど柔らかくなった。
それが酷く切なくて志乃は刹那、視線を外す。
「それじゃ、日曜日にね」
瞳をあわせないまま踵を返してゲートへ向かう。
足取りは普段より速い。
そのまま、振り返らずにゲートアウト。
気づいた時には床に雫の跡。
見上げた空にはぽっかりと綺麗な満月が浮かんでいた。
志乃の心にもぽっかりと空洞が空いた。
「すき」
小さく声に出してみたらまた、涙が少し溢れてきた。
稚拙ですが続きます。
当分片思いモードなので苦手な方、すみません。
>>182 神の御業と書いてGJ。心象描写が(・∀・)イイ!!
>>188 了解。つっても今日で休み終わったがwwww
とりあえず触りだけ。暇見て手直ししながら投下するわ
漏れのエン様は漢だ!とか妄想キモスwwな人は「(・∀・)エン様インしたお」をNGに
ルミナ・クロス。午後5時。
基本的に夜型の人間が多いオンラインゲームはこの位の時間には逆に人がまばらだ。
「……さて、ショートメールを……て、オイ」
ハセヲは誰にともなく突っ込みをいれた。
アドレスの欄に乗っているPCが全てログインしていない、という風に表示されていた。
「マジかよ……こうなったら誰か適当な奴を」
ソロプレイ、でも構わないのだがその効率の悪さは今までの経験で思い知った。
誰か誘えそうな奴はいないものか。視点カメラをくるくる回して、目ぼしいPCを探す。
巨躯を剛毛に包まれた獣人型、パンクスタイルの女ブレイド、スレ違いざまの挨拶文に電波な内容を入力している呪文使い。
「駄目だ! このサーバの連中はなんか駄目だ!」
というか間違えてケストレルの人間なんかに声を掛けてしまったら目も当てられない。
場所を変えよう。そう思ってカオスゲートに移動するハセヲ。
が、フとその途中で見覚えのあるデザインのPCが視界の端に入った。
(……ん……アイツは………何やってんだ)
そのPCはタウンの隅の柵に持たれかかって何もない虚空に視線をやっている。
(そういえばアイツログインだけして殆どプレイしてないって………駄目元で当たってみるか)
進路変更して周りから明らかに浮いた彼に駆け寄る。
主観でプレイしているのかハセヲが真後ろまで寄っても気付いた素振りは見せなかった。
「よぉ……エンデュランス」
「……ん」
というか半分寝落ち気味。
「君は、ハセヲ…だっけ」
「おう。何してたんだ」
問うと、エンデュランスは何故か首を傾げる。
「……(汗) まぁいいけど。これから何か予定はあるか?」
首を横に振る。見ての通りに暇らしい。
「なら、今からクエストに付き合わないか」
「何で」
「何でって。暇なんだろう?」
また考える素振りを見せる。が、今度は首を縦に振った。
「6時半くらいまでなら」
メンバーアドレスを渡される。
「おーけー。じゃあ、行くか」
何やら珍しいコンビでパーティを組んでカオスゲートに向かった。
途中これまた見覚えのあるフォルムをした青髪のPCとスレ違う。
『もっこすたんインしたお!』
とてもじゃないが誘う気になれなかった。というか自分で言うな。
「それじゃ、僕はこれで」
「あぁ、またメールする」
ログアウト。瞬間、視界がブラックアウトする。
「……ふぅ」
ディスプレイを外す。私にとってのリアルとゲームの境。
仕事を終えて母が帰ってくるのが8時頃。夕飯の支度の為に一度落ちる時間の目安になっている。
「でも、久々にまともにプレイをした気がする」
私を誘う奇特な人間が居るとは思わなかった。ネットですらまともに関係を繋ぐ事のできない私を。
けれどきっとそれも彼の気紛れ。デスクから立ち上がってぐ、と伸びをする。
さて、買い物だ。外はきっと暑いだろう。
PCの電源は落とさないでおいた。落ち際の彼の最後の言葉を期待しているのかもしれない。
ホント無理な設定は地獄だぜ。フゥーアハハぁハァーー!!
すれ違いがスレ違いになっとるのはワザとかガチなのか
何故か首をかしげるエンヅラ萌えたモッコス吹いた
もっこすwwww
もっこすてwww
良いじゃないか、良いじゃないか。
>『もっこすたんインしたお!』
自分で言うな吹いたwwww
周囲が酷すぎてエン様の設定の違和感とかそこまで頭まわらねーよwwwww
ハゲワロタ
>>195 GJ
だが、慎重にな
おまいの挑む境地は紙一重の世界だから
>>195 もっこすバロスwwwwwwwwwwwww
中々良い感じじゃないか、続き楽しみにしてるよ
一つだけアドバイスすると、SSではなるべく()文字の
類は使わない方が良いと思う
それ以外は読みやすくてイイヨイイヨー
いやー盛り上がってきたな
どれもGJ!
204 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 15:15:40 ID:eBlwQv/a
ルミナ・クロスが完全にアウェイだwwwwww
____ ________ ________
|書き込む| 名前: | | E-mail(省略可): |sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧ ∧ 。 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´_ゝ) / < ここに「sage」(半角)と
⊂ つ | 入れるとスレがあがらない。
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
>>205 \
お そ .い ヽ
か の や |
し り ` ,. -──- 、
い .く / /⌒ i'⌒iヽ、
つ / ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
は i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、
l -‐i''''~ニ-‐,....!....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_
 ̄ \ヽー' !. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ,!_`,!::::::::::::ヽ
ヾ、 ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´,ゝ'´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
.| !、,............, i }'´ _ 、ー_',,...`::::ィ'
●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
>>207 神www 目欄がそのままです
専ブラだとたまにやるよなぁ
コテ外し忘れたOZL
明日休みなんで続きかいてみます
というかハセヲのリアル事情が分かりません。工房?
ちょっ俺も目欄ってなんだorz
ハセヲは工房らしいですね
.hack//G.U. データベース
にハセヲのリアルは大体載っていたと思う
レスを下さった皆様、ありがとうございます。
タビーが好評で何よりです。
正直夢醒め書いてた頃は構想してたはいいものの
タビーのキャラが上手く掴めなくてどうしようと思っていたのですが、
最近では書いてるこっちも彼女が可愛くて仕方がありません。
報われない恋だと思うと、尚更に。
>>190 GJ!
ハセヲ×志乃書いてた俺が言うのもなんですが、
この二人の関係もいいですよね。
続き待ってますので、頑張ってください。
>>194 これは実にいいエン様ですね、GJ!
俺はエルクのイメージが完全に着いちゃってたんで、その設定には脱帽です。
続き、楽しみにしてます。
さて、それでは今回の投下行きます。
きゃーっという甲高い悲鳴が、ハセヲの耳元で響いた。
風を切る感触が肌を這い、ハセヲと少女の身体が弧を描くスライダーからプールへ投げ出される。
「ひゃーっ、最っ高!ハセヲ、もう一回やろうよ」
頭に被った水を払うハセヲの目の前に、少女が河童のようにう姿を現す。
先日買った白いビキニから覗く肌は、夏の陽光を映して眩しくさえ見える。
「またか?もう三回目だぜ」
「楽しいのは何回やっても楽しいんだよ。ねー、行こうよ」
はしゃいだ子供のような足取りで水をかき分けながら近づいてきた少女が、ハセヲにしなだれかかった。
水に濡れた肌の冷ややかな感触に、ハセヲの胸が高鳴る。
「ねーねー、後一回で良いからさー」
「お前、さっきもそう言ってなかったか?」
「細かいこと気にしなーい。行こうよ」
遊びをねだる猫のように、少女がハセヲの腕を引く。
「……わかったよ、でも、今度こそ最後だぞ。後は一人でやれ」
「うん!ハセヲ、だーいすき!」
満面の笑顔で頷いた少女が、喜びのあまりかハセヲに体を密着させた。
腕や肩、背中など体の所々で少女の素肌が感じられて、ハセヲの鼓動が安全速度を超える。
二の腕の辺りに、水着に覆われた薄い乳房が当たっているのがわかった。
「やめろよ、くっつくな」
この感触にほだされたわけでは、ない。
断じてない。
そう自分に言い聞かせ、ハセヲは少女を振り払った。
「あー、楽しかった。いやー、足を伸ばして川崎くんだりまで来た甲斐がありましたなー」
正午を回り、傾いた太陽に照らされながら少女が体を躍らせた。
彼女はフェミニンなジャージードレスに身を包み、よくわからない子供向けのアトラクションを背にしているので、
本当に踊っているように見える。
そりゃ楽しいだろう。
子供料金扱いとはいえプールだけでなく併設された遊園地の料金までハセヲに払わせ、三時間近くも遊び倒したのだから。
これで「つまんないぃー」などと言った日には、張り倒してやる。
自分から言い出したこととはいえ、これでMGペーネロペー(予価6300円)の為に温存しておいた資金が飛んだかと思うと口惜しくなった。
「それじゃ、次は遊園地の方行ってみようか!」
「・・・・・・マジかよ」
ようやく踊りをやめた少女が、笑顔で恐ろしい提案をする。
体力を使う水の中で、ノンストップで遊び続ける少女に付き合ったおかげでハセヲの体はくたくただった。
しかし少女の方は、ハセヲと同じだけ、いや以上にはしゃいでいた筈なのに、疲れた様子などかけらも見えない。
「せっかく一緒のパス買ったんだし、遊ばないと損じゃない?行こうよー」
少女はそう言いながら、ハセヲを引っ張るように腕を絡めた。
まるで、恋人みたいに。
「わかった、わかったから離してくれ。暑い」
「あ、うん。ごめんね」
目元を少し翳らせて、少女が体を離す。
舞い上がっているのか、開放的になっているのか、意識されていないのか。
先日の買い物以来、彼女は妙に馴れ馴れしい。
積極的、と言えるかもしれない。
「んー、それじゃあ……」
値踏みするようにあたりを見回す少女に引かれて、ハセヲは遊園地の庭内を歩いた。
世界最大の横Gという微妙な売り文句のジェットコースター、
この歳になったら見るのも恥ずかしいメリーゴーランド、妙に本格派のヒーローショー。
様々なアトラクションが視界に入り、通り過ぎていく。
「これならいい?」
少女の指差した先には、大観覧車があった。
「ああ……」
少女のチョイスに、ハセヲが思わず間の抜けた声を出す。
これまでの彼女の言動からして、もっとハセヲが困りそうなもの
―――例えば心身ともに擦り切れるジェットコースターとか、
恥ずかしさ炸裂のメリーゴーランドとか―――を覚悟していただけに、少し拍子抜けだった。
「ハセヲ、疲れてるみたいだから。ごめんね、ひとりではしゃいじゃって」
ばつが悪そうに、少女が俯く。
「べ、別に……気にしてねぇよ」
思いもよらない少女の姿から、ハセヲが目をそらす。
その表情は、反則だ。
「うん……じゃ、乗ろ」
何故か静かに笑って、少女がハセヲの手を取った。
少しだけ躊躇いがちに、それでも滑らかに。
ハセヲは、その手を払わない。
平日と言うこともあって、待ち時間はなかった。
乗り物すべてに使えるパスだったので、いちいち券を買う手間もない。
鳥篭のようなゴンドラに二人が乗り込むと、程なくして観覧車が回りだした。
軋むような機械の音と共に客車は天に昇り、窓の外の景色が移り変わっていく。
しばらくの間、二人は無言でその景色を見つめていた。
遊園地とその先に広がる緑の林、そして街に続く鉄道の路線を、傾きはじめた陽が茜色に染めている。
そういえば、彼女に心を奪われたのも、こんな夕焼けの中だった―――
「何、考えてるの?」
鉄道の彼方に見える都心よりも遠くを見つめていたハセヲに、少女が声を掛ける。
二人とも振り向かないから、表情はわからない。
「好きな人のことでも、考えてたのかな?」
悪戯好きな妖精のように、少女が続けた。
「いねぇよ、好きな人なんか」
酷く褪めた気分で、ハセヲが静かに答える。
そう―――夕日を一緒に見た彼女は、もういない。
この世界のどこからも、消えてしまった。
蝉のような抜け殻を、真っ白い病室に残して。
「そっか……それじゃあさ」
深呼吸の音。
「私が、ハセヲの彼女に立候補しても……いいかな」
虫が鳴くように小さく、それでも確かな声。
窓から正面に視線を戻すと、少女が夕焼けよりも真っ赤になってハセヲを見つめていた。
夏の夜よりも長い沈黙が、二人の間を流れる。
ゴンドラはいつの間にか、天頂から地へ下り始めていた。
「あっ、あ、あはは……ご、ごめん。今のなし。迷惑だよね、あたしなんかに好かれても」
堪えられなくなった少女が、両手を振りながら俯く。
その声で呪いが解けたように、ハセヲの唇が言葉を紡いだ。
「そんなこと……ない。嬉しいよ」
電気を帯びたかのように、少女の体が震える。
「……嘘」
「本当だよ。こんなときだけ、疑い深いな」
「だったら……証拠、見せて」
意を決したように、少女が目を閉じ頭を突き出す。
自分でも信じられないくらい自然に、ハセヲは少女の肩に手を掛けた。
そのまま顔を近づけ、唇を重ねる。
少女の唇は、プールの匂いがした。
二人の時間が止まり、廻りを終えた客車が乗車場へ帰り着く。
ゴンドラの扉が開き、風が吹いた。
熱と湿気を帯びた、夏の風が。
以上。次回、8月29日。
次かその次で前編は終わりかな。
全体のクライマックスは奇しくもVol2発売&テレビ最終回に重なりそうです。
乙!タビーかわいいなコノヤロウ
乙!
ギィヤァ〜!
タビー可愛すぎるぞゴルァ!!!
乙×10000000
乙!
禿乙!!
ちょ、なんだこの可愛いのは…!!GJ!!
ペーネロペーワロスww
乙です
ペーネロペー乙www
アニメ見るのダリィつ´Д`)つ
見なくても大丈夫だよね?
タビー…素なら恐ろしい魔性の女wwwwwww
狙ってやってるならもっと怖いけどwwwwww
乙!
このスレの盛り上がり具合に萌えた
誰か今までのSSまとめてある人居ませんか?
空気読めないコメントですいません・・・orz
最近アトリはタビーのセカンドっていうネタが
ネタに見えなくなってきた
>>230 228です
気が合う人が居て良かったです
にくちゃんねるで一応ログは読めるけどな
保管庫は完全更新停止状態だしどうしたものか
パロ作ったけど読みにくいしエロクないし最悪な出来だ。
読めないと判断したら即効とばした方がいいですよ。
ログアウト出来なり、理由も分からないまま自分が直接世界の中にいても、
揺光は相変わらず、ダンジョンと闘技場を行き来していた。
闘技場のトップに返り咲くためにレベルを上げ、彼よりも強くなる。
その事に集中していた彼女は今も変わらずダンジョンの中に居た。
バグという一言では表せない現象にも勝る彼女の目標・・・彼を倒そうという執念。
それが彼女の運命を大きく変えることになる。
「何なんだコレ・・・」
ノイズとともに現れた黒点。それから生まれた触手の生えた何かには双剣も魔法も通用せず彼女は為す術もなく捕まった。
「やめろ!!離せっ・・・嫌だ!!止めっ」
触手は彼女の四肢を拘束し、宙に磔にする。なんとかしようと暴れ、抵抗する彼女を相手にせず
経験がなく、知識もそれ程ない彼女にも分かる、拘束された時に想像し、嫌悪、恐怖した行為に移った。
今いるここはゲームであり、現実ではない。
自分はキャラクターであり、人間ではない。
しかし、口内の触手は喉や歯を好き勝手に蹂躙し、動く度に彼女は圧迫感から来る痛みに呻いた。
胸を揉まれ、先端を撫でられ、吸われる度に、秘所を擦られ、遠慮もなく挿入される度に痛みを和らげる快感に喘いだ。
ゲームのキャラである自分が感じる痛みと、それを上回る快感は、紛れもなく現実の自分が感じていた。
そして数十分も経つ頃には
「あんっ!あんっ!ああっ!気持ち・・・いいっ!んっ!気持ちいいよおっ!」
全身を嬲る触手に身を委ね、彼女は喘ぎ始めていた。
あっ、だめっ、また、またイク。イッちゃう、うああああああああ!!!!!」
彼女とは何十度目かの絶頂を迎え、触手から出される濁液を浴びたが、
全身に浴びていた液体の中にそれはすぐに消えていった。
すでに恐怖と嫌悪、そして彼女の心の根底にあった彼への想いは快楽の中に消えており
もはや彼らしか居ない世界で彼女は為すがままに快楽を与え、自らも貪る雌と化していた。
「揺光!!!」
すでに壊れかけた彼女にふと声が聞こえた。今の彼女にその声が聞こえたのは
彼女が目標としていた彼、ハセヲの声だったからである。
その声に、彼女の意識はすぐに覚醒し、ノイズと黒点に溢れている空間から彼の姿を探した。
彼とそしてその取り巻きと思われる青髪の男と露出狂みたいな女は少し離れた場所で驚き、戸惑いを混ぜた表情で自分たちを凝視していた。
「見るな!!頼むから・・・見ないで」
今の自分をハセヲにだけは見られたくなかった。こちらを懸命に凝視してくる青髪の男なんか関係なかった。
「早く、逃げて・・。お前じゃこいつには・・」
悔しいことに自分がまったく敵わなかったこいつに、ハセヲが敵うとは思えなかった。
そしてこれから自分を助けようとするであろう彼までと同じようにさせたくなかった。
しかしそんな彼女の思いとは裏腹にハセヲは揺光をしっかりと見つめたまま
「待ってろ!今助けてやる!!」
と言った。
そしてハセヲは叫んだ
「スケエエエエエエエエエエエエエエイス!!!!」
彼は異形の姿に変わったかと思うと、こちらに超スピードで向かってきた。
これに対抗するため、黒点は自分を放り捨て、彼に向かっていった。
その様子を彼女はただ呆然と見ていた。 そんな彼女を青髪の男は怒りと悲しみと喜びに満ちた目で見ていた。
決着はあっさりとついた。
ハセヲに向かって振るわれた触手を球状のモノを放って砕き、手に持った鎌で黒点を数度斬り、最後にナニかを放ち、こいつを消滅させた。
一部始終を見ていた私はこれがイカサマの正体だったのかと思った。
いつの間にかクリアになった世界で気付いたらハセヲが私の前にいた。
「大丈夫・・・な訳ないよな。とりあえずその服と体を何とかするか。おい!!」
彼は取り巻きに話しかけると彼らはどこかへ去っていった。
私はその間にこの場から去ろうとした。今の汚れ、傷ついた無様な姿をこれ以上彼に見せたくなかった。しかし、
「ちょっと待ってろ。もうすぐPCデータ元に戻るから。」
と言い、彼は私の手を引き、抱き締めてきた。その事が恥ずかしく、
「バっ!やめろっ、離せよ!!」そう言って僅かに回復してきた力で彼を振り払うが
「暴れんな!お前が勝手にどっか行かないようにする為だ。大人しくしてろ。」
そう言って彼はさっきよりほんの少し力を込めて、しかし優しく抱き締めた。
その優しい声と抱擁に脅威が去ったことを、自分が助かったことが心に染み渡る。
自然に、彼を力一杯抱き締め返していた。
「大人しくしてられるはずないだろ。怖くて、辛いのにあんなになっちゃって、私、私は・・・」
先程の恐怖と、そして助かったことへの安堵から自然と涙が浮かんでくる。
彼に優しく抱かれて、その事が嬉しくて、私は泣き続けた。泣いたのは、現実でも久しく無かった事だった。
彼の言う通りデータが元に戻ったため、しばらくして私は落ち着きを取り戻してきた。だから
「それで、何なんだよあいつは」
と聞きたかったことを聞く。あの普通じゃない現象について。それに対してハセヲは
「・・・バグだろ。THEWORLDがこんな状況だし、あんなのだって出ることあるだろ。」
ともっともらしいことを言ったが、彼のあの姿を見た私はがそれで納得しない。
「じゃああいつを倒した時のアレは何だ?アレが私を倒したイカサマの正体だろ?」
その後も押し問答が続き、とうとう観念した彼が語る。
AIDAのこと、碑文や碑文使いのこと、意識不明者が出る原因がこれらであることまで包み隠さず答えた。志乃と言う人の事、三爪痕の事も。
「彼女を何としても助けたかった。だから何としても勝ち進みたくて、だから俺はお前に・・・」
あまりにも現実味のない話に心の中で様々な感情が渦巻く中、私はまず
一歩間違えれば私も意識不明者になっていたかもしれないという事に怒り、そして気付いた。
彼の想いを知り、既に彼の事を怒っても恨んでもいない事に。それ所か怒った後に残ったのは真実の断片への恐怖と、
そしてこの熱い想い。大切な人達を助けたいと言う彼の顔、声に含まれた真剣な想いを知ったことで生まれたこの想いはもしかして・・・。
そのことを自覚した時にはもう心は決まっていた。
全てを話し、思うことが有ってか黙り込んだ彼に向かって要求する。
パーティーメンバーに入れることと、今後この事件が発展したら包み隠さず答えること。
最初は嫌な顔をしたものの彼も拒否はしなかった。
用件も済み、帰ろうと言ってきた彼に、不意打ちの形で大切な一言を伝える。
少しの間呆然とし、すぐに真っ赤になった彼。本人にその気はなかったのは分かる。
それでいて、自分をこんなにまで好きにさせる罪作りな彼に対して最後に言う。
「私は一途でしつこいぞ」
GJ!
>こちらを懸命に凝視してくる青髪の男
クーン自重しろwwwwwwww
>そんな彼女を青髪の男は怒りと悲しみと喜びに満ちた目で見ていた。
バロスww
普通に面白かったよ、投下乙
>>233-237 神キタ―――――(゚∀゚)―――――!!
ここは神の宝庫ですか!?
GJ!!!!!
クーンがリアルすぎるwwwwwwww
言われたとおり飛ばした
おもしろかったから(速度を)飛ばして読んだ
俺は歩くような速さで読んだ。
GJ!!!11
GJ!!!!!!!!!!!!!!
もはや神の領域
>露出狂みたいな女
さりげなく登場www
アトリと揺光の本名が発表されたので、是非SSに反映させてほしいです。
にしてもリアルで女子高生でホントよかった……。
タビーも女子高生だし、ハセヲの周りの女性PCはリアルと年齢に差がないんだな。
いまオリキャラ×ハセヲのSS考えてるんですけど
出来たら載せても良いですか?
俺は良いと思うが他がどう思うか
書いたら注意書とNGワード付きで投下してみては?
>>246 ボーイズラブってことでおk?
それならやおい板とかのほうが向くんじゃないか?
一応ここはノーマルが多いみたいだし。
そういうの好きな人が多いところ行ったほうが皆も見てくれると思うしな。
女×男は普通にこのスレでおk。オリキャラなら注意書きと
NGワード設定はしっかりな。
>>246 かまわないと思うけど反応なくてもがっくりすんなよ。
大丈夫、オリキャラ好きの香具師はここに一人いるから。
男が二人、そこに佇んでいた。
その内の一人、オーヴァンが壁をじっくりと眺めながら隣の男に話しかけた
「なぁ・・・この壁の向こうには何があると思う?」
話しかけられた男、は少しの間考えるようなしぐさをした後
「女湯だ・・・。しかし、みるべきものは何も無い、殆どが見るに値しないものばかりだ」
「お前らしい意見だな・・・八咫
だが俺は感じるよ、この壁の向こうに居る志乃の存在を。
・・・さて、『警察官』が来るまえに退散させてもらうよ」
「オーヴァァァァァァァァァァァン!!」(←ハセヲ
謎杉orz
オヴァwwwwww
257 :
233:2006/08/27(日) 19:37:15 ID:MPvj0tsd
何か反応が怖くて近寄れんかったけど好評だったんで良かった。 ありがとうございます。
今からこれのハセヲ視点のSS書こうと思うんだけど需要ある?
エロがさらに無くなってるけどあるならこれから細かな文章作成に入ろうと思う。
≫257
君には資質があ(ry
携帯だと無理があるか
日本語でおk
安価のこといってるんじゃね?>携帯では無理
264 :
233:2006/08/29(火) 03:15:16 ID:baNQVsGb
あーもう。作っちゃったじゃないですか。
投下して欲しいですか?
外したら恥ずかしいんで正直に言ってくれなさい。
つ当たって砕けろ
カモン!!
267 :
233:2006/08/29(火) 03:46:35 ID:baNQVsGb
投下するから。
割り込むないで下さいね。
何か恥ずかしいぜ。
つーか君らこんな時間に何やってんのさ。
初めの印象は勝気でプライドの高い、人を見下した発言をする彼女のことを疎ましく思った。
今までの自分をイカサマの一言で否定する彼女のことを嫌いでさえいた。
しかし、彼女と何度か交流する内に、彼女への感情は変わっていった。
一途で純粋、ストイックにプレイする彼女は、楽しいから、好きだから『このゲーム」をプレイしているのだろう。
当たり前で、しかし自分の居る世界では出来ないこと。
だからこそ、彼女やシラバス、ガスパーといった普通のプレイヤーに世界の闇の部分を見せたくなかった。
異変が起きた今も尚、自分の知っている真相の一片すら彼等に伝えるつもりはなかった。
クーンがシラバス等に言った「巻き込みたくない」という感情を、ハセヲもまた抱いていた。
しかし、その願いが叶うことはなかった。
現在PCがいるサーバーAIDAの反応のある。
クーンと、もう少ししたらログインしてくるパイを連れて早急にそのサーバーに向かい、排除して欲しい。
クーンに連れられ、レイヴンのHOMEに訪れたハセヲは、その用件を半ば予想していた。
一般PCがいるのは予想外だったが、それでもハセヲは冷静に話を聞いていた。
しかしそのPCの名前を聞いたハセヲは、知らず知らずの内に走り出していた。
「ちょっと待てハセヲ!!」
と後から追いかけながらクーンが叫ぶが、気にも留めなかった。
揺光。守りたい世界の中に居る少女。もう昔に戻れない自分にとって眩し過ぎる存在。
その彼女が、闇に喰われ、物言わぬ未帰還者になる。そんなことは許せなかった。
彼女を助ける。ただその事だけを考え、走る。
カオスゲートの近くまで来た所で、やっと追いついたクーンが言う。
「落ち着けハセヲ。まだパイも来ていない。一刻も早く助けたい気持ちは分かる。だけどな、確実に助ける為にパイが来るのを待って、全員で行った方がいい。もう少しだけ待て。」
その言葉はある意味正しい。異変が起こっている中どんなAIDAが発生しているかわからない為、最大戦力で望むべきだとは分かる。しかしそれでも感情がそれを否定した。
「そんな悠長なことしてる場合かよ!!もしあいつが未帰還者になったらどうすんだ!!」
しかし、クーンはハセヲの言葉を自信たっぷりに否定する。
「そんな展開はあるはずがない。だから待てハセヲ」
「はぁ?」
『そんな展開。この言葉はおかしい。どういう意味だ?』ハセヲは疑問に思い、聞き返す。
「どういう事だよ、それ?」
「それって、どういう意味?」
「甘いなハセヲ。いいか?良く聞け。今揺光は取り巻きがおらず、一人でいる。そこに謎の生物が襲い掛かる。この場合のその後の展開はHなこと以外ありえない。だから待て。」
「なっ!!!テメェふざけんな!!んな冗談言ってる場合か!さっさと行くぞ!!!」
「だから待て。もう少ししてから行くと美味しい展開になる。お前もその方がいいだろ。」
「そんなことある訳ないだろ!!本気で言って・・・」
「本気で言ってるの?貴方。」
「本気だ。今俺たちはこのPCの動き、感覚を肌で感じている。当然エロい事になればそっちの方も感じるだろ。」
「ふーん。じゃあ貴方はそんな事だけの為に一国を争う時に無駄な時間を過ごすというの?」
「ああそうだ・・・ってパイ何時の間に来てたんだ!!!」
心底驚いた様子でパイを見る。顔色までは表現できないPCが、少し青ざめて見えた。
パイは溜息をつきながら答える。
「ちょっと前から。そんなことより、ハセヲの事で貴方の事、見直してたのだけど・・・ちょっと見込み違いだったようね。」
「待てパイ!良いか?さっきの話はハセヲをお前が来るまで引き留める為に言ったんだ。あのままじゃ、一人で行っちまいそうだったからな。ほれ、ハセヲ早く俺等をパーティに誘え。・・・ふぅ」
と言ってハセヲに話をそらす。その様子に呆れながら、パイもハセヲに向かって話しかける。
「ふーん。まぁ別に良いけど・・・ハセヲ?早くしなさい。」
「クーン。」
「どうした?問題発生か?」
トレード。
癒しの水 1 兄貴分の威厳 50
虎乱襲 3 ストレス 50
TradeOK
クーンの悲鳴が響く。
「さっさと行くぞ。無事でいろよ。揺光!!!」
初めてAIDAの調査に行った時と違い、途中でAIDAと接触することが無かったハセヲは、最短ルートで目的地に向かった。
無数の黒点によって所々見えない視界から、彼女を見つける。
そして、彼女の様子を見て言葉を失う。クーンとパイも同様だった。
触手に犯され、様々な液体で全身を彩り、正気を失いかけた彼女の淫らな姿は、普段の彼女とは正反対の姿だった。
様々な感情が、胸に渦巻き、ハセヲはただ叫ぶ。
「揺光!!!」
今の彼女の姿から、反応を期待しても無駄だと思っていたが、彼女はハセヲの声に彼女は反応した。
AIDAがハセヲに意識を反らした為、口から触手を離す事が出来た彼女はハセヲの姿を見つけ、弱々しく、しかしはっきりと言った。
「見るな!!頼むから・・・見ないで」
その姿に、その声に胸を締め付けられるようだった。返す言葉が思いつかず、とりあえず傍らで彼女を凝視するクーンの足を踏む。
「早く、逃げて・・。お前じゃこいつには・・」
彼女の言葉にはっと思い出す。彼女の姿に意識を奪われ、忘れていた。
言葉は要らない。そんなモノは今は必要ない。自分の今すべき事に意識を向けると、体の内側から力が湧いてくる。
『そうだ。俺はここにいる。来い。来い!!!』
圧倒的な力を宿るのを感じながら、彼はただ一言、傷ついた彼女から目を逸らさず、言う。
「待ってろ!今助けてやる!!」
AIDAは油断していい相手ではない。まだその存在について自分は何も知らない。
しかし、例え相手が三爪痕を超える力を持っていたとしても、今の自分は負けないと言う自信が有った。
圧倒的な力が、自分の全てを包むのを感じた時、その名を叫ぶ。
「スケエエエエエエエエエエエエエエイス!!!!」
倒す。奪う為でも、倒す為でもない。助ける為、守る為に。その心がハセヲの憑神を強くしていた。
彼女から触手が離れ、こちらに向かう。体積の差から彼女を盾にしても無意味だと悟ったのかもしれない。
己の力の全てをハセヲに意識を集中しなければ、確実に消されると感じたのだろう。
その選択は間違ってはいないが、それでもハセヲはその行動に嘲笑を浮かべ、攻撃に移った。
向かってくる触手を撃ち落し、本体を斬る。そしてデータドレイン。それだけで終わった。
どんな対応をしても、今の自分には無駄なのだ。いつかの暴走とは違う。圧倒的な力を心で制御した自分には、誰にも勝てない。そう思った。
AIDAが消滅し、視界が正常に戻る。
ハセヲは彼女の格好、弱々しい姿を改めて見て、心の中で本当に、本当に少しだけ先程のクーンの言葉に同意した。
しかし、今はそれ所ではない。まだ体を強張らせている彼女に安心させる為、話しかける。
「大丈夫・・・な訳ないよな。とりあえずその服と体を何とかするか。」
仕様外の相手に襲われた所為か、所々服装が破れ、体は濁液に包まれ、不思議な匂いに包まれていた。これは本来なら有り得ない事である。
「おい!!」
クーンとパイを呼ぶとハセヲは彼らから八咫を通じて彼女のPCデータを元に戻すように頼んだ。パイはすぐに承諾し、走り去っていった。
クーンは揺光を名残惜しそうにちらりと見たが、思い切り睨むと諦めたように承諾し、とぼとぼと帰って行った。
改めて揺光へ振り返ると、彼女はロクに動かない体で無理やり歩こうとしていた。慌てて、
「ちょっと待ってろ。もうすぐPCデータ元に戻るから。」
と言いつつ、止めようと彼女の手を摑み引き寄せる。その瞬間脳裏に犯されていた彼女の姿が甦り、自分でもよく分からないまま彼女を抱き締めていた。
彼女はすぐに「バっ!やめろっ、離せよ!!」
と言いつつ、どこにそんな力が残っていたのか抵抗する。そんな彼女に言う。
「暴れんな!お前が勝手にどっか行かないようにする為だ。大人しくしてろ。」
今にも壊れてしまいそうな彼女をほんの少しだけ力を込めて、出来る限り優しく抱き締める。
彼女はこれに抵抗せず、それ所か、こちらを戦った時とは比べ物にならない弱く震えた手で、抱き返してきた。
「大人しくしてられるはずないだろ。怖くて、辛いのにあんなになっちゃって、アタシ、アタシは・・・」
彼女は泣いた。その姿が愛しくて、ハセヲは静かに、優しく彼女を抱き続けた。
「それで、何なんだよあいつは」
PCデータが元に戻ってからしばらくして、落ち着きを取り戻した彼女が言う。
その当然の質問に、
「・・・バグだろ。THEWORLDがこんな状況だし、あんなのだって出ることあるだろ。」
ハセヲは正直に答える事が出来なかった。真実は、確実に彼女を傷つけ、巻き込むだろう。それだけは絶対に出来ない。しかし、
「じゃああいつを倒した時のアレは何だ?アレがアタシを倒したイカサマの正体だろ?」
彼女は聞き返す。当然だ。彼女はそこにある真実を恐怖と嫌悪から避けるような性格ではない。
しばらく話し続け、ついにハセヲの方が折れ、話す。
AIDAのこと、碑文や碑文使いのこと、意識不明者が出る原因がこれらであること、これらは話そうという意思があればすぐに話せた。
だが、三爪痕の事、志乃の事を話す時、少しだけ胸に痛みを感じた。
「彼女を何としても助けたかった。だから何としても勝ち進みたくて、だから俺はお前に・・・」
揺光に負ければエンデュランスと戦えない。少の手掛かりの為に犯した大きな過ちを自ら認め、口にするのは少し抵抗があった。
彼女はしばらく呆然としていたが、下手したら意識不明、未帰還者になっていた事実をまず飲み込んだのか怒る。そんな彼女を何とかなだめる。
落ち着き、改めて何かを考える彼女の様子に、何となく予感があったので、覚悟を決める。彼女がやられっ放しで終わる訳がない。だとしたら彼女はきっと・・・
彼女が不意にこちらを向き、口を開く。出てきた言葉は予想とほぼ変わらない言葉だった。
もちろん、嫌な事には変わりはない。彼女はこの世界ではあまりにも無力だ。自分も何時でも守ってやれる保証は出来ない。
それでも、承諾の言葉をあっさり口に出来たのは、もしかしたら、彼女の傍に居たかったからかも知れない。彼女は自分が戻れない、日常なのだから。
もう用事はない。彼女に言う。
「もう帰るぞ。お前もこんな所に何時までも居たくないだろ。」
そう言うと、彼女が顔を俯かせながらも立ち上がった。立ったのを確認し、プラットホームへ歩こうとすると、彼女が顔を真っ赤にして言葉を紡いだ。
「アタシ・・・お前の事―――・・・」
空耳か、幻聴か、妄想か、それとも夢か・・・いや、全部違う。これは本当に・・・
顔が熱い。おそらく目の前に居る彼女と同じか、それ以上に赤くなってる。揺光が、俺の事を?
頭が熱と様々な感情で暴走する中、彼女はさらにもう一言
「アタシは一途でしつこいぞ」
もう駄目だ。ハセヲは走り去る彼女を呆然と眺めていた。
これで終わり、揺光の一人称が前と違っているのは間違いに気付いたからです。
恥ずかしいのでもう寝ます。
>273
GJ!
クーンますますヒデェwwwwwwwwwwwwwww
>273
GJ!
>クーン
GK!
後でハセヲと揺光にPKされろw
>>273 GJ!!
クーンいい加減にしろwwww
クーンバカスwwww
wktk (゚∀゚)
それでは、今夜の分。今回はちょっと短めです。
これは、裏切りなのだろうか。
電車の無機質な天井を見上げながら、ハセヲはそんなことを考えていた。
自分には、志乃という恋人がいる。
にもかかわらず、自分は目の前の少女の告白を受け、断ることをしなかった。
一般的に考えれば二股ということになるが、ハセヲの場合はもう少し事情が複雑だった。
志乃は、原因不明の昏睡で入院している。
プライバシーの保護という理由で他人のハセヲには詳しいことは教えられていなかったが、
錯乱して第一発見者であるハセヲに詰め寄ってきた彼女の母親の断片的な言葉によると、
回復の見込みはまったくといっていいほどないらしい。
当たり前だろう、理由がなければ手の施しようもない。
本当に悲しいとき、涙すら出ないことを、ハセヲは彼女の病室で初めて知った。
自分にとって少女との関係が、その影のもとにあるのは否定できないだろう。
志乃を失ってハセヲの心を包んでいた絶望は、少女との触れ合いでずいぶんと薄くなった。
だからといって病室で眠り込んでいる恋人を放って置いて他の女と付き合いだして良い訳もないが……
少女に惹かれている自分がいるのも、紛れもない事実だった。
(結局、なるようにしかならないのか……)
吊革を握る手に力を込め、ハセヲは半ば自棄気味に考えを打ち切った。
「間もなく横浜、横浜です……」
不意に、到着を告げるアナウンスが車内に響いた。
程なくして反作用と共に電車が駅に止まり、隣の少女が体を震わせる。
告白の直後だったためか、二人は遊園地を出てから一度も口を利いていなかった。
無言のまま電車を降り、改札を抜けいつもの出口にたどり着く。
二人の帰り道は、ここで別れる。
「……それじゃ、な。今度はそっちから」
「あ、あのさぁっ、ハセヲ」
別れの挨拶を告げようとするハセヲを遮って、少女が少し大きな声を出した。
「ん?」
「よ、よかったら……これから、私の家に寄っていかない?」
一瞬前とは違って、告白したときと同じようなか細い声。
もしもう少し辺りが騒がしかったら、聞き取れなかっただろう。
「………って、えぁっ!?」
一瞬間を置いて、ハセヲが言葉の意味を悟る。
「ち、違うよ!そ、その、エッチな意味じゃなくて、もうちょっと一緒に遊べないかな、って!」
少女が顔を真っ赤に染めて、サンバのように四肢を振り乱す。
「そ、そうだよな。べ、別にそれぐらいなら……」
何も考えられず、意味不明の相槌を打つハセヲ。
きょうび、人工無能でももう少しまともな応答をするだろう。
帰り道でたっぷり一時間もかけた内省と決意は、何の役にも立っていない。
「そ、そうなんだよ!そ、そりゃあ、明日の昼までお母さんもお父さんもいないけど……」
こちらも意味不明な相槌に続いて、少女が更に危険な事実を口走る。
誘っているのか、そうでないのか。
いまいちよくわからない。
そういえば、志乃の部屋に行ったときもそういった勘違いがあったし……
女というのは、やっぱりわからない。
以上。次回は土曜日に。
>>282 毎回GJ!
>サンバのように四肢を振り乱す
ワロスww
>>282 GJ!!
貴方は笑いと萌えを同時に突いてくる
GJ!! 今日初めて見させて貰いました(最初から)。とても面白いです!これからも頑張ってください!!
前回同様素にしろ狙ってるにしろ恐ろしいな、タビーw
ハセヲ共々萌えるしw
にくちゃんで過去ログさらってもVol.3以降が出てこないんだけど
やっぱりそこら辺のログはないのかな?
ん〜、俺が知ってる限りでは無いですね(^^;
また探してみますんで、あったら情報キボン
289 :
273:2006/09/01(金) 21:37:37 ID:8F0NdBqV
かなり原作、設定、元キャラを無視した話が出来上がったけど、投下しても良いですかね。
「さて、今日も張り切っていくか!!!」
無駄に爽やかな声でクーンが言う。ハセヲは、そんな彼に疲れたような声で
「ったく・・・。一番要らない奴が張り切ってどうすんだよ。」
と小声で言った。
数刻前、揺光が「闘技場に行こう」と誘ってきた。特に用事もなかった彼は、その場で了承し、
適当に呪癒士を誘おうとうろうろしていると偶然彼に出会ってしまった。
そして、いろいろあって彼をパーティに入れる事にしたのだ。
揺光は最後まで抵抗していたが、クーンのあまりのしつこさとハセヲの説得に折れ、渋々納得した。
とある一件以来彼女は彼の事を心の底から嫌っているのだ。
その為今まではパーティに彼らが共に入らないように配慮していた(正確には取捨選択でクーンを入れないようにしていた)のだ。
ハセヲとしてもいつまでもこのままでいるより、少しでも仲良くしてもらう方が良いので、これを機に変化がおきるのを期待していた。
しかし、希望というのはたやすく打ち砕かれるものである。
「青髪の銃剣士!!うわぁぁ!増殖のクーンだーーー!!」
闘技場へ歩いていると急にそんな叫び声が聞こえてきた。
振り向くとどこにでも居るような男性型のPCがクーンを見て震えていた。
「おい、クーン。何だその『増殖のクーン』っていうのは。通り名か?」
聞くとクーンはその問いには答えず、その男に向かって
「おい。どこでその通り名を聞いたんだ?正直に言え!」
彼にしては珍しい、厳しさと焦りを混ぜたような声で聞いた。しかし、
「止めてくれ。襲わないでくれ〜」
彼も人の問いには答えず、情けない声と共にログアウトしていった。
「ん・・・まだあの通り名を知っている奴がいたとは。」
「どういうことだよ。あいつ襲わないでくれって言ってたぞ。お前何やったんだ?」
クーンは一旦沈黙し、静かに口を開いた。
「あれは、俺が憑神に目覚めたばかりの頃だった・・・」
そう言って彼は遠い目をして回想に入った。
クーンがダンジョンを歩いていると、遠くから声が聞こえてきた。
「お前みたいなバーカは、このゲームをやる資格はないんだよ!!」
「これだから、初心者狩りは本当に止められないでござるな。」
彼らがPKで、今も初心者と思われるユーザーをキルしようとする所なのだと、クーンは知った。
彼らを止めなくてはいけないという想いから、夢中で走る。
クーンはPKが嫌いだった。される側は、PKにより、このゲームを心から楽しめなくなる。
こういった行為が蔓延しているこのゲームをもうしなくなる可能性もある。皆が楽しむためのネットゲームで、
そんな事になってはいけない。こんな事をしてはならない。持ち前の正義感から彼はそう思っていた。
やがて彼らが等々キルしようとしているのを見て、彼は夢中で叫んだ。
「止めろ!!!」
突然のこの声に彼らは振り向き、クーンを見る。自分の味方だと判断したであろう女性型PCは
「助けて!!」と言い、
邪魔された、と思ったPK達はしばらくして見つめた後あからさまに不機嫌な声で
「何なんだよ。お前。」
「良い所なんだから邪魔しないで欲しいでござる。」
しかしその声はクーンには届いていなかった。彼の心は怒りに燃えていた。
「お前等・・・自分がどれだけ酷いことしているのか、分かってるのか!!!!」
そして、銃剣を構える。幾度となくこのような場面を見た彼はこういう時はどうすればいいのか、分かっていた。
やる気満々の彼に、二人はあくまで獲物が変わったとだけ思っていた。彼の言葉など聴く気もない。
もう先程の獲物のことは意識にはない。目の前の男をキルするだけだ。
「一人で勝てると思ってんのか?」
「ファッキンファッキンでござる。」
向かってくる二人を見据える。
彼らは自分の力に酔っている。だから弱者をいたぶるのだ。それなら、さらに強い力で、自分の無力さを思い知らせるのが一番だ。
被害者が逃げ出したのを確認して
「行くぞメイガス・・・増殖だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
この時、彼らは信じられない光景を目にする。勝敗は一瞬で決まり、彼らにとっての、またクーン自身にとっての悪夢が始まる。
「何なんだテメェは!!!」
二人のクーンに押さえつけられ、男の方が吠える。無理はない。先ほどまで一人だった(当たり前だが)PCが突如4人に増えたのだ。
「俺の名はクーンだ。お前らみたいな連中から初心者を守るためにこういった活動をしているんだ。」
もちろん男が聞きたかったのはそんな回答ではない。しかし、目にした光景は疑問を吹き飛ばすには十分だった。
「や・・・止めるでござる!!」
「こうなると、自慢の大剣も無力だな。」
相方の声にどうしても意識が向かってしまう。
「アスタを離せ!!っていうかそいつは・・・」
「お前は少し黙っていろよな。これは自業自得って奴だからな。」
「ちょっ変態!!!離すでござる!!。」
クーンのうちの一人が後から羽交い絞めにしながら本体が言う。そして、
「あんまり、調子に乗ってると、お仕置きだぞ。」
そう言いながらクーンは頬を舐める。嬲るようなその舌使いに、アスタと言うらしい少女は震えた。
その反応に満足しながら、次は胸に触れ、そっと揉みしだく。
その行為に思わずアスタは叫ぶ。
「いい加減離せ!!!お前自分が何してるのか分かってんのか!!!俺は。」
「おっ?口調が変わったね。余裕が無くなって来たのかな?」
言葉を遮り、嬉しそうに言う。そして、
「ちょっと言葉遣いが乱暴かな。それに声も大きいね。すこし、黙っててもらおうか。」
そう言うとクーンは、アスタにキスをする。もちろんディープ。舌を入れ、口内を嬲る事も忘れない。
「ん!!んん〜っ!!!」
アスタは必死に抵抗しようとするが、元々の力がクーンより劣る上、二人分を相手にするにはあまりにも無力だった。
嬲られる内に徐々に力が弱まり、弱々しくうめき声を上げるだけとなる。
「っと。もうそろそろかな。本番と行きますか。」
この一言に、アスタ、そして今まで呆然と見ていたもう一人が目を見開く。
「なっ、何言って・・・」
「ここまで来たんだから当たり前だろ。安心しろ。犯るのは俺一人だ。輪姦はやり過ぎだろうからな。」
服を脱ぎながらクーンは言う。興奮している彼は彼女らの言葉に耳を貸さない。お仕置きの名の下に、自分の欲望を果たす事だけ考えていた。
「違う!!!俺が言いたいのは・・・」となおも言う男に
「いい加減煩いぞ。」
そう言って睨みつける。そしてアスタの方を向いた所で、
クーンが相方に意識を向けた隙を突いて「・・・とこだ」と彼女はつぶやいた。
「何だって?」
よく聞き取れなかったクーンは聞き返す。
「俺は男だ!!!!何考えてんだこの変態野郎!!!!」
増殖していたクーンが消える。クーンからは一切の表情が消えていた。呆然と佇むクーンにもう一度。
「女PCだからってリアルまで女と決まってる訳ないだろ!!!何考えてんだこの変態。」
そう言って走り出すアスタとそれを追いかける相方を尻目に、彼は八咫の要請を受け、粛清に来たパイに発見されるまで、ズボンだけを脱いだまま呆然と立ち続けた。
「この一件以来増殖してリアル男女関係無しにPCを犯す変態PCの噂が流れてな。レイヴンの方で噂を消してもらうまで大変な目にあってたんだ。」
回想から帰ってきたクーンがそう言いながらハセヲらの方を向くと、そこには見知らぬPCが立っていた。
「何なんだお前?」
そう聞くと
「ハセヲさんから伝言です。『俺らは二人で出るから対戦しようぜ。お前増殖できるから一人で良いよな?代わりに登録しといたぞ』だそうです」
そう言うと彼は「宮皇から話しかけられるなんてラッキー。それにしても増殖?何のことだろう。」と呟きながら去っていった。
残されたクーンはこれはまずい、殺される、ヤバい、調子に乗って話すんじゃなかった、等と後悔する。
しかし、絶望しながらも彼は受付の女性から自分の名を呼ばれるとふらふらと冥土に向かって歩き始めた。
とうとう試合が始まってしまった。
「覚悟は出来てるんだろうな?この変態野郎」
二人と対峙し、これからの運命、死の恐怖を感じているとハセヲから呪詛のような言葉を投げつけらる。クーンは反射的に言い訳を口にする。
「違うんだハセヲ!!あれはメイガスに操られてたんだ。スケイスがお前の意思とは反してメイガスを消滅させようとしたように。」
そして、言い訳しながらも説得力のあるセリフを探す。
「俺はが生身の人間相手に憑神を使うなと言うのは、あんな風に操られ、傷つけてしまうからなんだ。分かるだろ!!」
しかし、ハセヲはそんな彼の言い訳をまったく聞かない。当然だ。言ってる事は正しいが、言う人物が根本的に間違っている。
「うるせぇ、お前のやたら暑苦しい正義感だけは信用してたのに「お仕置き」だぁ?まさかただのエロい奴だったとは思わなかったぜ。」
それに便乗して揺光も
「ただで済むとは思ってないだろうね?ハセヲがあんたの事結構信頼してたから、ちょっとは許してやろうと思ってたけど。もう許すつもりはないよ。」
と殺気を丸出しにして言う。クーンの所為で無駄にトンでもない目にあった彼女は先程の話と合わせてクーンに対するスタンスを完全に固めていた。
「違う!!大体俺はネットゲームはやっているがオタクじゃない。ゲームのキャラ、2次元なんかに興奮するような奴とは違うんだ!!!」
クーンはそう主張し、次いで余計な事を口にしようとする。
「まあプラモにホイホイ釣られるようなガンダムオタクには分からないだろうが。普通はな
ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン
彼の主張はハセヲの大剣の起動音に掻き消された。
「クゥゥゥゥン!!!テメェ覚悟は出来てるんだろうな!!!」
怒りを露にして彼は叫んだ。その雰囲気は正に死の恐怖の通り名で恐れられていた時の彼そのものだった。
「あ・・・落ち着けハセヲ。そうだなプラモ持っててもガンダムオタクとは限らないよな、悪かった。ガンダムオタクと一緒にし
武 獣 覚 醒
「こっからは本気だ!!」
彼の殺意を見て取り、
「待て待て、俺は謝っただろう!!何でキレてんだ?」
「ガンダムを馬鹿にすんじゃねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!バーニィは、サイクロプス隊はなぁ、テメェなんかよりよっぽど漢だったんだよぉぉ!!!!!」
トラウマになり既に増殖することが出来なくなった彼を、二人は初期装備で延々と殴り続けた。
295 :
273:2006/09/01(金) 23:24:49 ID:ohvdoip3
設定無視。駄文で済まんね。
データコピペがクーンのメイガスの能力なら生身でも出来るんじゃないかと思って書いた。
今は反省している。
明日はタビーの話しが待っているのでもう寝るか。
GJwww
クーン憐れw
もうね、クーンが馬鹿か、アホか、変態かしか思い付かないよ。明日友達に見せて感想が有ったらレスします。
ハゲワロスwwwwww
しかしなんつーかハセヲにはガンプラ、クーンには変態馬鹿男が定着しちゃったようなキガス
ワロタw
最近はアニメで厨なハセヲ見てるだけに、
PTの組み合わせに気を回す苦労人なハセヲに笑えるwwwww
初期装備で殴り続けるってのもやられた側はかなりトラウマになりそうだな、
特に大剣とかで吹っ飛ばされて視界シェイクされ続けた日にゃw
クーン変態増殖とハセヲガンオタバロスwww
設定ぶっとんだギャグもいいもんだな
今夜かwktk
そこでサイクロプス隊が出てきてしまう辺り、やっぱりハセヲはオタクなんだな
何はともあれGJw
ありゃ?いつもの人どうしたんだろ・・・?
いつもはちゃんと指定した曜日にageてたけど・・・多分忙しいんじゃナイ?俺はそうゆうトコあんま気にしないし、自分の書ける時に書くのが一番だよ。 ちなみに俺の座右の名は、“焦らない焦らない、一休み一休み”ですからそうゆうとこ疎いのかな?(^^;)
シラバスが一休マニアとは……
>>295 GJ!
前回は出先からの投下だったんでレス出来ませんでしたけど、読ませていただいてますよ。
ガンダムネタの使い方上手いですね。
俺はこういうタイプは書けないので憧れさえ覚えます。
久々に日付がずれました、お待たせしたようですみません。
最近は深夜までずれ込むことはなかったんですけどね。
俺が日付を予告するときは、放送時間で考えるようにしてください(例:午前一時=二十五時)。
あと先に謝っておきます、エロまでいけませんでした。
本当に申し訳ありません。次回は、次こそは……!
さて、懺悔はここまで。今夜の分いきます。
「こ、ここ。あたしの部屋……散らかってるから、片付けるね。ちょっと待ってて」
少女はそう言ってハセヲを廊下に残すと、ドアを閉めた。
「はぁぁぁぁ……」
扉が閉まると同時に、少女がその場にへたり込む。
散らかっているというのは、半分嘘だった。
部屋は一昨日掃除したばかりで、塵ひとつない―――というわけにはいかないが、
読み捨てられた雑誌やら脱ぎ散らかされた服やらが散乱している普段に比べれば雲泥の差がある。
少しだけ一人になって、考えたかった。
なんだか、勢いだけでとんでもないことをしてしまったような気がする。
告白して間もないとはいえ、自分とハセヲは……その、恋人同士なのだ。
二人っきりで部屋に、となったら―――
そこまで考えて、少女は焼け石のようになった顔を掌で覆った。
そりゃあ、ハセヲのことは好きだ。
愛している、と言っても過言ではないだろう。
だから、もし万が一、そう、万が一にそういうことになったとしても―――嫌ではない。
少女雑誌から得た知識によると、今日は安全日のはずだし。
とはいえ……少し急ぎではないだろうか。
いくらなんでも告白したその日に、というのは。
なんだか、私がいやらしい女みたいじゃないか。
しかし、もう後戻りはできない。
ハセヲは、扉一枚挟んだ空間にいるのだ。
今更「恥ずかしいから帰ってくれ」などと言う訳にはいかない。
「はぁ……」
少女はため息をつくと、脱ぎっぱなしの寝巻きを片付け始めた。
片づけ自体ができないわけではないが、出したものを放って置いてしまう癖があるのだ。
これが積もり積もって、それなりに小奇麗な部屋は一ヶ月も経たない内にジャングルへと変貌する。
雑木林程度で済んでいた一昨日、唐突に掃除したくなったのは今日の展開を無意識に予測していたのだろうか。
そんな馬鹿馬鹿しいことを考えながらベッドの上の本を棚に戻していると、THE WORLDの攻略本が目に入った。
ゲームを始めたばかりの頃、少女漫画の新刊と一緒に買ったものだ。
旅団にいた頃は活動内容の奇天烈さから役に立たず、
最近はネットの攻略サイトのほうが充実している事に気づいてすっかり無用になってしまっている。
―――結局、リアルでハセヲとTHE WORLDの話をした事はない。
自分だけが気づいている、一方的な関係。
今更気づいてほしいとは思わないが、
ハセヲにとってタビーが声すらまともに覚えてもらえていない存在だったのかと思うと、少しだけ悲しくなった。
「ごめんごめん、お待たせ。入ってー」
先ほどまでとは打って変わって明るい調子で、少女が扉を開けた。
なんだかずいぶん待たされたような気がするが、腕時計に目を落とすと五分しか経っていない。
少女の部屋は、フリル付のカーテンとピンク色の壁紙で彩られていた―――ようなことはなく、
ハセヲの感覚からすれば普通の部屋だった。
PCの隣に教科書が置かれた机、文庫より新書の背表紙が目立つ本棚、学校指定の鞄。
何れもハセヲの部屋にも今まで訪れた男友達の部屋にもあったものだ。
目立った違いといえば、影絵の猫がプリントされたカーテンぐらいだろうか。
自分の部屋に比べると狭いように感じたが、これは友人の部屋は大抵そうなので気にならなかった。
彼らに言わせると、ハセヲの部屋が普通ではないらしい。
「あんまり見回さないでよ、恥ずかしいじゃん」
「わ、わりぃ」
物珍しそうに部屋を見回していたハセヲを、ベッドに座った少女が咎めた。
条件反射的に謝ったハセヲは、それっきり何を言ったらいいのかわからなくなって黙り込む。
「えっと、座ったら?」
「あ、ああ」
固まって動かないハセヲに、少女が床のクッションを示す。
クッションには、やはり猫がプリントされていた。
「おなか減ってない?よかったら、何か作ろうか」
「あ、ああ……って、料理、できるんだ」
「馬鹿にしないでよ。これでも、家庭科はいつも5だったんだから」
少し驚いたような表情のハセヲに、立ち上がった少女が笑って答える。
「それじゃ、ちょっと待ってて……えっと、下着とかクローゼットあるけど、下着とか覗いちゃ駄目だからね?」
「しねぇよ、そんなオヤジみたいなこと」
「うん。ハセヲはしないよね、そんなこと」
今度は瞳が見えなくなるぐらいに笑って、少女が部屋を出ていった。
独り残されたハセヲは、何を見るともなく首を回す。
右に、左に。そして最後に、俯いてため息をついた。
ああは言ったものの、女の部屋に一人というのはやはり、緊張する。
別に、下着を覗いたりはしないが。
「…………………」
駄目だ、本当に落ち着かない。
春にTHE WORLDを初めて以来、立て続けにろくでもない目にあってきたが今回はその中でも最大級だ。
「くそっ」
女の部屋に取り残されるのが、こんなに気が重いものだったとは。
せっかく彼女の部屋に来たんだから、もっと心が躍ってもいいだろうに。
取り残されたわけではないが、以前志乃の部屋に行った時もそうだった。
あの時は結局、酒の勢いを借りた志乃に押し倒されてしまったが。
押し倒される―――そう、今まで具体的に考えないようにしていたが、少女の家には今二人っきりなのだ。
事と次第によっては、そういう展開になる可能性だって十分にある。
そう意識すると、隣にあるベッドがなんだか酷く妖しく感じられてきた。
掛け布団にプリントされた黒猫が、自分をあざ笑っている。
というか、なぜこの部屋はこんなに猫だらけなのだろう。
まさか、ここは猫屋敷であの少女も実は猫又で、自分を色仕掛けで捕って食おうとしているのでは―――
妄想じみた錯覚にハセヲが囚われかけた時、唐突に扉が開いた。
「おまたせーっ!飲み物、アップルティーでよかったかな……って、何してるの?」
少女の声に、掛け布団の猫を蒼白な表情で凝視していたハセヲが我に返った。
気がつけば、Tシャツが冷や汗で肌に張り付いている。
「いや、猫が、猫又が……」
「はぁ?何それ」
「……いや、何でもない」
少女の声が、ハセヲの心を業務用冷凍庫のように冷やす。
「なら、いいんだけど。もしかしてサンドイッチ、嫌いだった?」
両手のトレイを床において、少女がハセヲに視線を合わせる。
トレイの上には、湯気を立てるアップルティーと色取り取りの具を挟んだサンドイッチが乗せられていた。
「い、いや。別に」
「むぅ、気になるなぁ……だったら何でそんなに顔色が真っ青なのかな。もしかして、アレルギー?」
少女が、今度は目を細めてハセヲに詰め寄る。
ハセヲは観念して、本当のことを話すことにした。
「いや、何でこの部屋猫だらけなのかな、と思ってな。ちょっと圧倒されたんだよ」
「ふーん……もしかして、猫嫌いだった?」
「いや、別に。ただ、どこ見ても猫が映るからさ」
「そっかぁ。あたし、猫大好き。特に、ブチのあるやつ。家じゃ飼わせてもらえないから、小物集めてるの」
神様はいるんだよとでも言い出しそうな表情で、少女が笑う。
その笑顔を見て、ハセヲは冷房のものではない寒気を感じた。
普通に見れば女の子らしい趣味だといえないことはないが、この数は異常だ。
彼女に限った話ではないが、どうしてこう猫好きには熱狂的な輩が多いのだろう。
まるで十字軍だ。
「それじゃあ、食べて食べて。お茶が冷めちゃうよ」
「あ、ああ」
少女はハセヲの内心の畏怖など知る由もなく、林檎の香りを漂わせたティーカップを差し出した。
冷房の中で飲むには程よい温度の紅茶を一口すすり、
サンドイッチに手を伸ばして無作為に選んだひとつをかじる。
クリームチーズとサーモンが挟まれたそれは、意外と美味かった。
以上。次回は来週の火曜に。
一休?あ!もしかしておれか?(文に一休みっと書いてあるから)おれはシラバスじゃない!!ただ単にシーバス釣りが好きな釣り人ダ(w)違ってたらスマソ m(‐_‐)m
(゚д゚)・・・・・・・・・・・・
( ゚д゚)b GJ
キテターーーーーーーーーーーGJ!
今から火曜日がwktk
今回もとても善かったと思います。今、エロパロageようかと友達とはなしあってます(ネタがネエ!!)職人さんはどうやってネタを作ってるんですか?ネタが出来たらageようと思いますがいいでしか? もしageたら初めてなので変でもカンベンして下さいm(__)m
319 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 00:59:46 ID:3fL9JPCq
猫叉吹いたWW GJ!!
素直に(´ヘ`;)GJ!!
>>313 GJ!!!
仕事で疲れた心には萌え話が染み渡るなぁ。
それに猫又やら十字軍やら小ネタが面白い。
>>318 俺は自分の妄想を文章にしてそれを見やすいように修正、添削するってやり方してる。
自分の書きたい妄想さえ出来ればざっと1時間強で出来るからガンバレ。
そうですか・・・妄想ですか・・・あんました事ないですね(^^;)やっぱそうゆう人が得意なんですね。でも、頑張ってみます
もしかしたら801になるかも(;^_^A
シラバス自重しろ
とりあえず1JBLaF/uは、半年ROMれ、頼むから
>>323 お願いです。
ここには書き込まないで。
もしかしたらなので出来る限り801にはしません。誤解させる様な言い方してすみません。もちろんエロパロの予定で考えています
>>327 君にはここはまだ早いよ。10年位したら出なおしてきな。
>>327 ひとまずこのスレ一番上から読んでみて
自分の書き込みだけ他の記事とはなんか違うって気づいて。
浮いてるんだよ。空気読めてないの。
違和感なんてないじゃないとか思っちゃったら「初心者板」ってところへ行ってみて。
浮いてるって実感するまで戻ってこないで。
>>327 君は・・・君は2ちゃんねるに来ちゃいけない!!
どうにかなってしまう前に引き返すんだ!!
〉〉330 大丈夫、もう、どうにかなってるから
とりあえず安価ぐらいは覚えようね
それとも携帯厨かな^^;
安価ってなに? 携帯房って携帯でレスしてる厨房のこと?それならオレの事だな。携帯でレスしてるし、厨房だもん。
NG登録
ID:1JBLaF/u
>>333 私も携帯だけど…流れ読めと小一時間(ry
安価はレスアンカー。半角の>>に数字をくっつけるといいお。
携帯厨ってのは「携帯だから」って言い訳に使う香具師のこと。
》335さん、おれはそんな言い訳しませんよ。それに携帯でも慣れれば簡単ですよ?
>>336 いやだから2ちゃんの空気読めよ…
つかリア厨なら来るなよ、ここは21禁だからさ
あと、安価違うから。
残念ながら君にはここに来る資格がない>ID:1JBLaF/u
というか本気で初心者板に逝ってくれ
>>336 本気で空気読め
というか自分で「厨房だもん。」とか言うな
「だもん」とかマジキモイ……
ん〜、それぐらいにしてそろそろNGワーオにしないか?
んぐワードに入れたのにレスアンカーついてて結局書き込み読むはめになってるw
頼むお前ら。シカトしてくれ。
どうせこいつのSSがあげられてもあからさまに勉強不足な文章だろうから多分気づける。
そうしたら突っ込めばいい。
突っ込めないくらいの文章力なら読んで得するだけだ。
どっちにしろウェーハハー
随分レス番伸びてるから>313の作品が長いか、もう一作くらい何か投下されてるのかと…
期待したのに!期待したのにぃっ!
ともあれ>313
GJ!
猫又てw
とことん受け気質か、ハセヲw
ネットゲームで仲良くなった(惚れた)人がたまたまリアルでの年齢が近く、進学校に通っていたため、勉強を教えてくれと頼んだのだ。
テストが近い事と、リアルの彼を見たかった、彼と仲良くなりたかったという理由で。
そして了承してくれた・・・のは嬉しかったのだが、いきなりこれは無いだろう。
図書館とかで教えてくれるかと思いきや、彼は家に誘ってきたのだ。
あまりに動揺してしまった為、二つ返事でOKしてしまった。
この展開は・・・いきなりそこまで?・・・と期待と不安を胸にその後日程や家の場所などを確認しつつ、
彼女は期待していた。若い男女が部屋で二人きり。このシチュエーションはきっと・・・
そして当日、彼女はハセヲの家に来ていた。もちろん精一杯お洒落して。
インターフォンを鳴らすと、彼が出てきた。以外に格好よかった。それを口にすると、彼は照れて、そっぽを向いた。
正直進学校に通っているというからもっと大人しい感じの人かと思っていた。(しかもガンプラが趣味の人らしいからなおさらだった)
しかしまあゲームであれだけ叫んでおきながらそれは無いか、と妙に納得出来たのも事実。オタクに対する認識を彼女は改めた。
彼の事で頭が一杯の彼女は、自分のことをスルーされたことに気付く事は無かった。
彼の部屋のドアを開けると別世界が待っていた。
ガンダム?と思われるもののプラモデルが棚に所狭しと並べられていた。100を超えるであろうMSに圧倒されつつ、
「ね、ねぇ、何であんなに同じ物を並べてるの?」
とポーズ以外ほとんど見分けがつかない彼女は聞く。が、
「何言ってんだ?ぜんぜん違うガンプラだぞ?ほら、あれは〜」
と当然のように言い、聞いてもいないのに種類まで言ってくる。まるで見分けがつくのが当然のように。
さらに敬礼する蛙?(漫画のキャラっぽいがよく分からなかった)のヌイグルミ(何故かぼろぼろ)も一つだけあったのが頭を混乱させる。
「あ、あれは?」
「ん?ああ!あれは敵だ。俺の希望を打ち砕いた敵」
よく分からない。彼の部屋は綺麗で、特に机には進学校生らしく学校の教材を丁寧に並べてある。一部分だけオタクっぽいのが彼女の頭をさらに混乱させる要因だった。
やっぱりオタクってこうなのかと、彼女は認識を改め直した。
楽しい時間というのは早く過ぎてしまうもので、勉強して、ゲームの話をして、お互いの学校生活を話して、あっという間に帰る時間になった。
もちろん彼女が期待していた展開に突入する事も無く、何も無い、穏やかな時間を過ごしていた。しかし、それでも良かったのだと彼女は思う。
別の世界での彼は、取り戻す為、守るために必死に戦っている。彼女はそんな彼が好きだった。
しかし、同時に心配もしていた。リアルの彼を。ゲーム中で命を懸けて戦う彼は、リアルでどう生活しているのだろう・・・と。
でも、その心配は無用だった。勉強を教えている彼の横顔は、ゲームの中の彼のことは想像できないくらい穏やかだった。見ているこちらが安らぐくらいの、優しい表情。
それは嬉しい事なのだが、女の子と二人きりでいるのにそんなに落ち着かれてもまるで異性として意識されていないようである意味困る。(というか悔しい)
「じゃ、今度はThe worldでな」
彼に駅まで送ってもらって、そこで別れる。
「うん、また。」
期待していた事とは違ったけど、彼のリアルを見ることが出来た彼女は満足していた。
後は、ネットでもその顔を浮かべる事が出来るよう頑張るだけだ。
いつか必ず来るその時を楽しみに思いながら、駅の中に入ろうとすると
「言い忘れてたけど・・・お前、凄い可愛いのな。」そう言い残し、彼は帰っていった。
そのセリフが頭に浸透する頃には彼女は既に駅の中に居た。
そして、周りの不審そうな目も気にせず、一人顔を真っ赤にして立ち尽くした。
345 :
273:2006/09/04(月) 00:12:57 ID:rscUJvg5
>>313GJ!!&感想に感謝を
流れと空気を読まずに投下。
何かギスギスした雰囲気だし、即興でSS作ってみた。
楽しんでくれたら幸いかと思いつつ、恥ずかしいんで逃げます。
GJ!!
てかハセヲwwガンプラwwww
てかガンプラ好きは公式なんか?ムービーでなんちゃらアッガイに反応しただけでガンオタって考えにくいんだが
揺光キタ━━━━ヽ(・∀・;;)ノ━━━━!!!!
全然いいしむしろ流れ変えてくれたことに感謝したい(´ι _` )GJ!!
ガンプラ設定は俺も気になる
GJ!!
ガンプラ設定はネタとして使えればおk
どっちでもいいや面白ければ
ケロロコラボより
「マスターグレードのアッガイが!」『何!?』
これだな。俺は今まで何のことか全然分からんかったw
揺光ktkr GJ!!!
こういうほのぼの系は癒される
そしてエロい展開もこっそり期待
昨日、AIDAに襲われる揺光を、完成したオメガ13Zをもったバルムンクが助けにくるという、イカレた夢を見た。
病んでおるな
355 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 20:31:48 ID:ZSzLXxKg
↑
激しくワロタ
YATTA!!の曲に合わせて猫型ロボットが踊り狂うという
寝覚めの悪い夢を見た自分が通りますね…λ…
折角なんで、ハセヲ×アトリっぽいもの投下
「えっ、ちょっ、またスルんですか! ハセヲさん!!」
「……今度は優しくするから」
「優しくって言ったってハセヲさんのごん太じゃないですかっ!!
お腹に入れると痛いんですよ!? 違和感あって気持ち悪いんですよっ!?」
「……気持ち悪いとか言うなよ(泣)」
お粗末
ごん太・・・・・どんなものか想像もできねぇ
ハセヲは素でポークビッツだと思ってた俺
志乃「ふふっ。ハセヲのココ、可愛い」
魅惑の○恥ウエポンだからきっと素敵な持ち物に違いない。
ゴンタって読んじゃった(゚∀゚)
神待ちw(゚∀)/
>>375 どうするんです、にやにやがとまらないじゃないですか!
というわけでGJ!
それでは、今夜の分。
「ごちそうさま」
皿の上のサンドイッチを平らげたハセヲが、両手を合わせる。
久々に、ちゃんとした食事をとった気がした。
両親が不在がちなので、普段はジャンクフードで済ませてしまうことが多いのだ。
「いえいえ。ごめんね、もう少し準備してればちゃんとしたの作ってあげられたんだけど」
「別にいいよ、結構うまかったし」
「本当?嬉しいなぁ」
ハセヲの言葉を聞いて、少女がぱぁっと笑った。
移ろい易いは女心と秋の空というが、彼女を見ているとそれをつくづく実感する。
思えば、今日もずいぶん色々な表情を見た気がした。
サンドイッチを褒められたのがよほど嬉しかったらしく、少女は両手をスクリーンセイバーのように動かしながらにやけている。
あまりに幸せそうなその顔が愛らしくて、ハセヲにちょっとした邪心が生まれた。
「それにしても、ちゃんとしたの、ねぇ……本当に作れるのか?」
「あー、信じてないなー。私、本当に料理得意なんだから」
少女が一転して、唇を尖らせる。
頬を膨らませていても、目は笑っているから冗談は通じているらしい。
「どうだか……昔料理が得意っていってた奴に、魚肉ソーセージ入りのカレーとかあんこを挟んだトンカツ食わされたことがあったぜ」
「私をそんな味覚異常者と一緒にしないでよ!鯖味噌とか、ちょっとしたものなんだから!」
今度は流石に本気で腹を立てたらしく、少女が目元を吊り上げてハセヲに詰め寄る。
「わかった、わかった」
「誠意が足りない!」
顔を真っ赤にして、少女が顔を更に近づける。
観覧車の中と似たようなシチュエーションだが、あの時のような色気はない。
それでも胸の動悸が早くなるのをハセヲは抑えられなくて、無意識に首を引いた。
「こら、くっつくなよ」
「ハセヲが私の…きゃっ」
「お、おいっ」
振り払おうとするハセヲを捕まえようとして、少女がバランスを崩した。
ケントの花のように、少女の体はハセヲに向かって倒れこむ。
突然の事で受け止めきれるわけもなく、二人の体は自然と折り重なる形で床に倒れこんだ。
「…………」
「…………」
鼓動を薄い夏服越しに感じ、二人の時間が止まる。
「……ハセヲ」
「え?」
少女が、少年の名を呼ぶ。
呪文のように、小さな声で。
次の瞬間、ハセヲの唇に柔らかい何かが触れた。
それが少女の唇だと気づいたのは、たどたどしい動きで舌が割り入れられた後だった。
冷凍庫から取り出したばかりのアイスを舐めるように、少女の舌がハセヲの口内を蠢く。
「はぁ……」
しばらくして唇を離した少女が、瞳を潤ませながら息を吐いた。
その吐息は、林檎の匂いがした。
「お、おい……」
陸に打ち上げられた魚のように口を動かしながら、ハセヲが起き上がろうとする。
少女は、ハセヲの腕を掴んでそれを押しとどめた。
「……嫌だった?」
「そうじゃねぇけど……普通、もう少し躊躇とかしね?」
「……恥ずかしくないわけじゃ、ないんだよ」
気恥ずかしさから顔を逸らそうとするハセヲを、少女がまっすぐ見つめる。
ハセヲはそれからしばらく首を左右に動かしていたが、やがて観念したらしく視線を少女に合わせた。
「意味、わかってるよな?」
「……うん」
重機の作動音を思わせる重く低いハセヲの声に、少女が小さく頷く。
いつの間にかその表情は、林檎の実よりも赤く染まっていた。
「んんっ、ちゅっ、ちゅる、ちゅっ………はぁっ」
「ん、んんんっ、あっ、ふぁっ、ぁん……ぷはぁっ、はぁ……」
三度目のキスは、互いの舌同士を絡めあう深く激しいものだった。
離れた舌から唾液が滴り、名残を惜しむように透明な糸を引く。
「きもちいい……」
半開きになった唇から唾液を零したまま、放心したように少女がつぶやく。
慣れない快楽に悪酔いしたらしく、その体はすっかり弛緩しきって背にしたベッドの縁から倒れようとしていた。
「ふぁぁぁ………ハセヲ?」
体を支える力すら失って倒れようとする少女の体を、ハセヲが両手で抱きとめる。
当の本人はよくわかっていないらしく、蕩けた上目遣いでハセヲを不思議そうに見上げていた。
たっぷり三十秒ほどかけて自分が抱きとめられていることに気づいた少女は、目を細めてハセヲに顔を寄せる。
「ハセヲ……ねぇ、もう一回して……」
「……ったく、キスぐらいでそんなに気持ちよくなってどうするんだよ」
頬に吐息を感じるぐらい近くで囁かれた言葉に毒づきながらも、ハセヲは少女に唇を寄せた。
「あぁ……んっ、んんっ、ちゅ、ちゅっ、ちゅるっ……」
久方ぶりに餌を与えられた猫のように、少女がハセヲの唇をむさぼる。
予想外に激しいその動きに、ハセヲの下腹部が熱を帯び始める。
脳を溶かし始めた快楽から気をそらすため、ハセヲは緊張と興奮で動悸を加速させ小さく上下する少女の胸を掴んだ。
そのまま少しずつ力を入れ、形を確かめるように揉み解していく。
「んんっ!……んっ、ちゅぱ、ちゅる、んっ、んっ……」
思わぬ展開に少女は一瞬身を強張らせたが、すぐに受け入れキスを再開する。
差し込まれた舌が歯の付け根をなぞり上げ、ハセヲの意識に薄靄がかかり始めていく。
更に止めとばかりに口の中にたまった唾液が流し込まれ、ハセヲの背筋に痺れのような感覚が走る。
「ちゅっ、ちゅっ……んっ!んん、くっ、んっ、ふはぁっ、はぁっ……」
遂にハセヲは堪えきれなくなって唇を離した。
その様を見ながら少女が、妖しく笑う。
それこそ猫又か何かのように。
「そんなに気持ちよかった?キスぐらいで」
「べ、別に……」
先ほどの言葉の揚げ足をとりながら、少女が再びハセヲに体を寄せる。
ハセヲは五度目のキスに身構え、視線ごと首をそらす。
少女はその予想を裏切って、ハセヲの体に指を這わせてきた。
右手をしなやかな首筋に、そして左手を硬く勃ちあがった股間に。
「くぅっ!はっ、はあっ、くぅ……」
微妙にタイミングをずらした両手の動きが、ハセヲの劣情を嫌が応にも昂ぶらせる。
あまりの快楽にこのまま溺れてしまっても良いような気さえしたが、ぎりぎり残っていた男の意地がそれを押し留めた。
ハセヲは歯を食いしばって快楽に耐え、少女のスカートの中に手を差し入れた。
ジャージードレスの下のゆったりとしたパンツをずらし、下着に直接触れる。
撫でるように指を上下させると、ほのかに湿った感触があった。
「やぁん、やめて、ハセヲ……」
着衣を乱されためか、それとも下着越しとは秘所に触れられたのが恥ずかしいのか、少女の声音が一転して羞恥に染まる。
「恥ずかしいよ、脱がさないで……」
「やだね」
キスやボディタッチはよくて、脱がすのは駄目と言うのはどういう理屈なのだろう。
そう思うと何故か可笑しくて、薄く笑いながらハセヲは手を下着の中へ潜りこませる。
「やだぁ、触らないでぇ……」
少女は両手で顔を覆い、赤ん坊のように首を振る。
それでも抵抗はしないし、声も震えているから感じているようだ。
指をぬらす液体の感触にほくそ笑みながら、ハセヲは片手を再び少女の胸に伸ばした。
胸元からドレスの中に手を差し入れ、下着越しに乳房に触れる。
人差し指を伸ばすと、中心部が硬く尖って下着の生地を押し上げているのがわかった。
「ひゃっ、だめ、胸いじらないでぇ……」
ハセヲからすれば軽く触っただけのつもりだったが、少女には過ぎた刺激だったらしく声が乱れる。
少し指を動かして弄ってやると、隆起が硬さを増していくのがわかった。
それにあわせて、秘部をぬらす蜜も粘度と量を増していく。
「ふぁぁぁぁ……おかしく、なりそう……」
「感じやすいんだな、ちょっと触っただけなのに」
「やぁん、、ハセヲの手がいやらしいんだよぉ、あたしのせいじゃ、ないもん………」
「そりゃ、どうも」
ハセヲはそう言うと、体に反して頑なに拒み続ける少女の口をキスで塞いだ。
そのまま舌先を伸ばして少女の唇を押し開け、溜まった唾液を流し込む。
舌の先端同士を触れ合わせたままハセヲは唇をゆっくり離し、両手での愛撫も止めた。
「え?ぁっ、んんっ、ハセヲのつば………」
少女は戸惑いながらも、口の中にあふれた粘液を嚥下していく。
快楽に溺れきったその姿に、ハセヲの欲望が昂ぶる。
「………服、脱いでくれよ」
「え?…………うん」
自然と口をついて出たハセヲの言葉に、少女はわずかな逡巡の後に頷いた。
上着のジャージードレスを外し、
ベッドに上がってアンダーのキャミソールと半端な丈のパンツを脱ぎ捨てる。
その姿を凝視しながら、ハセヲもTシャツを脱ぎ裸の上半身を晒す。
「だめ、やっぱり恥ずかしい……」
ハセヲの視線に気づいた少女が、目を瞑って視線を外した。
「じゃあ、俺が脱がすぜ。いいな?」
ハセヲがベッドに上がり、少女の肩を掴む。
その言葉は一応疑問形ではあったが、有無を言わさぬ響きがこめられていた。
手間取りながらブラジャーを外し、ショーツに両手をかける。
蜜で濡れた下着を一気にずりおろすと、湿った薄い恥毛が露になった。
「やだぁ、はずかしい、やぁぁん………」
半ば涙声なって、少女は頭を振り続ける。
その様にサディスティックな欲望が満たされるのを感じながら、ハセヲは少女の股間に顔をうずめた。
「やぁ……ひゃっ、なに?やぁ、あぁぁん!」
愛液で湿ったヘアを掻き分け、ハセヲの舌が少女の花弁に触れた。
そのまま舌を尖らせ軽くつついた後、舌全体で舐め上げ蜜をすくう。
「すげぇ濡れてるぜ」
「やだぁ、言わないで、いやぁ……」
しばらくその動作を繰り返した後、ハセヲは口を離してたまった蜜を飲み干した。
ほのかに汗の匂いを漂わせたその液体を喉で味わうと、ハセヲは股間の熱がたぎるのを感じた。
もう、我慢できない。
「……もう、いいか?」
「え?」
「その、入れても」
少し躊躇いがちに聞きながら、ハセヲは少女の手を掴んで自分の股間へと誘導した。
ジーンズを突き破りそうなまでに硬く勃ちあがったその感触に、少女が一瞬、体を震わせる。
「……うん。でも、その、わたし、その……」
「初めて、なのか?」
「……うん」
「わかった、出来るだけ……その、優しくする」
とてもそんな理性を保てる保障はなかったが、ハセヲは一応頷いた。
「……あと、せめて……電気を消して」
「わかった」
太陽の姿はないが、まだ外には黄昏の薄明かりが残っている
あまり意味があるようには思えなかったが、気持ちの問題なのだろうと納得して、
ハセヲは少女から渡されたリモコンで電灯を落とした。
窮屈なズボンを下着ごと脱ぎ捨て、生まれたままの姿になったハセヲが少女に覆いかぶさる。
薄明かりに照らされた少女の裸の痩身は、明るいところで見るよりも妖しく、美しく見えた。
「っ……凄い……」
唐突に、少女が息を呑む。
その視線は、怒張しきったハセヲのペニスに注がれていた。
処女らしいその戸惑いと恐怖を無視して、ハセヲは無言のまま両足を開いていく。
少女も無言で、その動物的な行為を受け入れた。
肉の割れ目が見えるぐらいに開いた少女の秘所に、ハセヲはペニスの先端を突き入れていく。
「ひゃっ!つっ、んんっ!」
先走りで濡れた亀頭が埋まると同時に、少女が苦悶の声をあげた。
男を初めて受け入れる膣はきつく、ハセヲは腰を進めるたびに抵抗を感じた。
少女の苦痛を少しでも和らげようと、ハセヲは少女の唇にキスをした。
同時に胸に手を這わせ、乳首を摘んで快楽を与えようとする。
一際強い抵抗を一気に突き破り、ハセヲは男根を少女の膣に埋め切った。
「んっ、んんっ、つぁっ!はっ、あぁっ、はぁ、はぁ……」
「……痛むか?」
「まだ、ちょっと。でも、動いてもいいよ。ハセヲが気持ちよくならないと、ちゃんとしたことにならないでしょ」
目に涙をにじませながら、少女が小さく笑う。
その笑顔が痛々しくてハセヲは躊躇ったが、やがて意を決して少しずつ腰を動かし始めた。
ここまできてしまったら、やめた方が少女を傷つけるだろう。
「んっ、んん、はっ、はっ、はぁっ」
少女が荒く息を吐くのにあわせて、ハセヲが腰の動きを早める。
まだ女として未熟な肉襞の締め付けはきつすぎて快楽を与えるものではなったが、
痛みに耐える処女を抱いている精神的な悦楽がハセヲを昂ぶらせていった。
前戯での刺激もあって、ハセヲは程なくして射精の欲求を感じた。
「んっ、はっ、あっ、あぁっ、はぁっ!」
一際強く突き上げ、少女の膣奥を感じてハセヲは一息に男根を引き抜いた。
「ごめっ、もう、出るっ」
荒い息を吐きながらペニスを手でしごきあげ、ハセヲは射精した。
溶岩のように熱を帯びた粘液が、少女の肌に散る。
ぐったりと脱力し、ハセヲは少女の隣に倒れこんだ。
「……安全日だから、中で出してもよかったのに」
呼吸を整えた少女が、体を起こしてハセヲの耳元でささやく。
「それは、さすがに……万が一、とかあったら洒落にならねぇだろ」
枕元にあったティッシュで精を拭いながら、ハセヲが苦笑する。
「あっ、くすぐったい……いいよ、そしたらハセヲに貰ってもらうから」
「いいっ!?」
「わたしはもう結婚できる歳だし、生まれるころにはハセヲも十八だよ。ちょうどよくない?」
楽しそうにそう言って、少女がくすくすと笑う。
ハセヲは、顔を真っ青にして絶句した。
「ごめん、冗談だよ。若いお母さんってのも憧れるけど、まだちょっとね」
「勘弁してくれ……」
笑えない冗談だ。
ハセヲが目を伏せ、その隣で少女があくびをする。
「ふぁぁぁ……気が抜けたら、眠たくなってきちゃった……ね、ハセヲ。最後のお願い、いい?」
「何だ?」
「このまま、一緒に寝てくれる?」
「別に、いいぜ」
「うん。嬉しいなぁ」
少女が笑って、掛け布団に潜り込み猫のように体を丸める。
ハセヲはその隣に体を滑らせ、少女の肩を抱いた。
「あっ……」
「嫌だったか?」
「ううん、嬉しい」
ハセヲの胸板に額をこすりつけ、少女は目を閉じた。
寝つきが良いらしく、程なくして小さく規則正しい寝息が聞こえ始める。
余りにも安らかな寝顔に思わず顔をほころばせながら、ハセヲも目を閉じた。
疲れていたのは同じだったので、程なくして睡魔が襲ってくる。
何故か胸に棘が刺さるような錯覚を感じながら、ハセヲは少女の肌の中で眠りに落ちていった。
以上。クレジット入れ忘れましたが、前編はこれで終わりです。
後編のスタートはちょっと未定・・・・
都合がつき次第告知します。
それでは、お付き合いくださった皆様、ありがとうございました!
>>368 ああ、もう超GJ!!待ちわびた!!
前編完結、まずは乙でした!
後編wktk
来た!来た来た来た来たぁぁぁああああ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!
超GJ!
とりあえず休んでくれぃ・・・
GJ!!!!!!!!お疲れさん(゜〇゜)/貴方には何度も萌え殺された)^o^(
三崎リョウか…
素晴らしい素晴らしい素晴らしい素晴らしい素晴らしい素晴らしいぃぃ!!!!!!!
374 :
273:2006/09/06(水) 23:57:25 ID:ak2vywu5
おぉ〜GJ!!
俺もまともにエロシーン書ければ良いのになぁ。
もう一回無印パロディやってネタでも作るかな。
オーヴァンVS三蒼騎士(?)
オー「悪いが、君達を行かせる訳にはいかない」
部屋全体、否空間そのものが振動を始める。
無機質な金属音と共に、異形の左腕が解き放たれた。
それに相対する三蒼騎士、各々が戦闘体勢に入る。
バル「オメガ13改、発動しますっ!」
オル「俺の熱いプラトニックを注いでやるぅぅぅっ!」
トラ「………」
激突!!
>>368 ちょおおおGJwwwwwww
やべえ始終ニヤニヤしてたwwwwwwww
377 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 00:30:43 ID:FYYHYu5n
流れぶった切ってすまんが
凰花×シューゴもの誰かかいてくれorz
378 :
273:2006/09/07(木) 00:38:16 ID:NRTSckIB
「凰花‥だ、駄目、出る!!」
「まだ駄目だぞシューゴ。挟んだばかりじゃないか?」
「そ、そんなこと言っても‥」
「そんなに私の胸が良いのか?」
「あ、あぁ‥大きくて、柔らかくて‥」
「しょうがない、中で出す分は残しておけよ?」
こんな展開?
◆PzDeastE6Eさんの、ハセ×揺の続きが激しく気になる・・・
wktkしながら待ってます(´・ω・)ノシ
>>379 なぜか脳裏に、
♪ハ、ハ、ハセヲのき○た○はー、かーぜもないのにぶーらぶら!
というメロディがこだましている。
>>368 GJ過ぎます。素晴らしかったです。
俺もハセタビ書こうとしたけど、止めといて正解だったw
382 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 23:51:58 ID:FXTpC0L6
素晴らしい
なんか目からしょっぱい水が出てきた
ハセヲとタビーの本名が明らかになってたけど、ここの住人的にはハセヲはやっぱり、
ハセヲって呼ばれてる方が自然かな?
うそ!?本名教えて!
ハセヲ→三崎リョウ
タビー→クボ萌
へぇ、そういう名前だったのか。
……PC名のハセヲの由来はなんだろうな。
ハゲ
セクハラ
ヲトコ
芭蕉 はせを でぐぐると出るよ
指輪物語の馳夫じゃなかったのか…
久しぶりに無印をやり直してみて思ったんだが、やっぱカイトのモテ方はやたらと幅広いなぁ。
ガルデニア(素直クール)、黒薔薇(姉御)、文学少女(なつめ)、お嬢様(寺島)、人妻(ミストラル)
まあ手を出したらリアルでの命がやばくなるのが一人いるけど。
ハセヲは電波(アトリ)とお姉さん(志乃)とツンデレ(揺光やパイや朔とか)だけだから、もう少し頑張れ。
ショタ(望)も忘れるな
>>394 いや野郎もいれるとカイトはもっとヤバクなるから。
てかそーいやヘルバもいたなぁ。
今日のRoots
あまりにもタビーが不憫でorz
>>385 どこで情報が・・・G.U.The World?アレもうどこにもないや・・・_| ̄|○
>>397 誰かハセヲ×タビーで救済SS希望・・・_| ̄|○
あれだけ尽くしてるのにウザがられゲーム版じゃ名前も全くでてこず
更にアトリにポジション奪われてるタビーって一体……
(´;ω;`)ブワッ
401 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 18:33:44 ID:MLTyRfnm
大判にはあたかも黄昏の旅団が三人しかいなかったみたいなこと言ってるしな
>>398 ドラマCDの2巻。ついでに言うとゴードのリアルもちょっとだけ話に出る。
ゴードはリアルでもPKじゃないの?
404 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 20:44:23 ID:a+vkd4GK
詐欺師だょ。
今度の土曜くらいにリアルでハセヲ×アトリみたいなの投下しようと思ってんだけど需要ある?
いらなさそうなら止めようかと
是非
ホッント、パロ系のスレって誘い受け多いのな
好きにすればいいのに
黙って投下しろよ。
空気悪くなるような発言は控えようぜ。
>>405 待ってますので、是非書いてください。
U・ェ・U
ハセヲ×揺光は需要ありますか?
ハセヲ×三郎ってまだないよな・・・
ハセヲをアトリが逆レイプ。
無理か。
キョッキョ
416 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 20:02:57 ID:QyGxpkav
>>411 あると思う、てか俺はある
因みにハセ揺を待ち続ける者がここに一人
418 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 23:02:53 ID:6S7QZNqO
愛の絆
レス伸びてるからてっきりSS投下かと思っちまったよ。
この武獣覚醒したおチムチムをどうしろと…orz
(゜∀⊂){ハセヲ×三郎を書く猛者はおらぬかぁ
>>419 それでは明日(って言うか今日か)のハセヲ×アトリまでの前座として、拙文でも。
あいにくハセヲ×三郎ではありませんが。
vol2発売が近づくにつれてスレも盛り上がりはじめたみたいですね。
「ちゅ、ちゅっ、ちゅぱ、ちゅっ……」
猫がミルクを舐めるような音が、薄暗い部屋に響く。
しかし、その水音を発しているのは猫ではなかったし、舐めているのもミルクではなかった。
枕に、掛け布団に、クッションに、カーテンに、机に、果ては鞄のキーホルダーに。
その部屋にはいたるところに猫を模したものがあったが、生きた猫はどこにもいない。
水音を発しているのは猫ではなく、裸のまま四つん這いになった少女だった。
そして彼女が舌を這わせているのは、ミルクではなく赤黒くそそり立った肉の塊――男の性器だった。
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅぷっ、はぁっ、ハセヲ、気持ちいい?」
少女が不意に、唇を離して顔を上げた。
上目遣いに見上げる先には、ベッドに座った少年の端正な顔がある。
「ああ。上手くなったな、萌」
「うん、ハセヲを悦ばせたくて、果物とかで練習したんだよ。今日はこのまま最後まで……してあげるね」
頭を撫でる少年の手に少女は照れたように笑って、口元をペニスに近づけた。
今度は舌先だけではなく、口全体で呑み込むように愛撫する。
「あむっ、んじゅっ、じゅる、ちゅっぽ、じゅる……」
「ああっ、それいい……すぐにいきそうだ……」
唇で雁首を引っ掛けるように触れられ、舌が先走りの液ごと亀頭を舐め回す。
「いいよ、ハセヲ、いつでも出して……私の口の中に、精液出して……」
一旦唇を離して、少女が囁く。
口元から肉棒へ唾が垂れ、その粘液の感触に少年のペニスが反応して震える。
少女は脈動するそれを再び口に含むと、同時に指を自らの股間に伸ばした。
溢れ出した蜜で濡れた肉の割れ目に指が入り込み、口とは違った粘着音が響く。
自慰とそれを見られている興奮に後押しされながら、少女のフェラチオはより激しくなっていった。
「すげぇエロい……俺、もう我慢できね……!」
奉仕というには余りにも扇情的なその姿に、少年がたまらず少女の頭を掴む。
いささか乱暴なその動作を、少女は一瞬だけ目を閉じてすぐに受け入れた。
口とあわせるように指を動かし、少女は肉欲に酔い痴れていく。
「ああ、もう駄目だ……出す、出すぞ!」
両手で少女の頭を引き寄せ、少年が叫んだ。
少年の腰が前後し、少女の口内に白く濁った粘液を吐き出す。
肉棒が震える度に打ち出される精液を、少女は股間の快楽と共に受け止める。
子宮に痺れるような快感が走った瞬間、それに合わせたように少年のペニスが口から引き抜かれた。
口元からは、名残を惜しむように唾液に混じって飲みきれなかった精液の残滓が零れ落ちた。
「……まだ、元気だね」
先端からわずかに精を滴らせるペニスを見つめながら、少女が呟いた。
指を絡めると、そこから冷却系の壊れたパソコンのような熱が伝わる。
「ああ。今度はこっちで……いいか?」
しなやかな指の感触に背筋を震わせながら、少年の手が少女の足の間に伸びる。
「うん。私も……したいし」
恥じらいと興奮で顔を紅潮させながら、少女が小さく頷いた。
「それじゃあ……」
少女の言葉を受け、少年が彼女の後ろに回りこんだ。
針金のような足を抱え、小振りな尻を引き寄せる。
「後ろから……するの?」
「ああ……嫌か?」
怯えたような少女の言葉に、少年の声が翳る。
「ちょっと怖いけど……いいよ。このまま、して」
そう言うと少女は不安を振り払うように、自分から腰を突き上げた。
慣れない体位に手間取りながら、少年は肉棒を少女の膣へ沈めていく。
「……あっ、はっ、ああっ、ハセヲのオチンチン入ってくるっ……」
突き入れられるたびに少女の背筋に性の快楽が走り、意識を蕩けさせていく。
埋めきられる頃には、挿入の快感だけで少女は軽く達していた。
「あっ、あっ、あぁっぁぁっ!はあっ、はぁっ、はぁ……」
荒い息を吐く少女を気遣ってか少年はしばらくそのまま動かずにいたが、
やがて絡みつく肉襞の刺激に耐えられず腰を動かし始めた。
「いやっ、ひゃあっ、ぁあん、いいやぁっ、ああっ」
快感に急かされているためか巧みとはいえない単調な動きだったが、
それでも達したばかりの少女の性感は過敏に反応する。
いつしか少女は、更なる快楽を求めて自分から腰を動かし始めていた。
それに気づいた少年は、少女の体を抱え上げ背中から抱きしめるような姿勢をとった。
「えっ?……ああっ、やだ、そんなにいじらないでぇ……」
少女の戸惑う声を無視して、指先で桃色の尖った乳首をこねるように撫でまわす。
その間も、突き上げるような腰の動きは止めない。
「ああっ、きもちいい、はぁっ、だめ、はぁぁっ!」
「俺も、そろそろ……いきそうだ」
吐息と共に絶え間なく吐き出される、悦楽の声。
それにあわせて、少年の股間に抑えがたい射精の欲望が集まる。
「いいよっ、大丈夫だから、このまま、だしてぇ!」
答える少女の声に、少年の突き上げが速まる。
「ふあぁっ、おかしくなりそう、だめ、もう、だめぇ!」
少女の体が絶頂に震えるのを感じながら、少年は膣の奥で堪えに堪えた精を解き放った。
膣内を満たす精液に体が溶けてしまいそうなほどの快楽を感じ、
少女は全身から力が抜けていくのを感じた。
以上。vol2発売までには終わらせたいので、今回はハイペースで行きます。
もともと筆が遅いので保障は出来ませんが・・・・・・
次回は日曜に。
「……お前、エロくなったな」
裸のまま胸にもたれかかる少女の髪を撫でながら、少年がぽつりと呟いた。
少女はその言葉に顔を真っ赤にし、少年のやや薄い胸板を猫の肉球のように丸めた拳で叩いた。
「そういうこと言う?大体、教え込んだのはハセヲじゃない」
「飲み込み早過ぎなんだよ、一月前まで処女だったくせに」
「……それって褒めてるの?それとも馬鹿にしてる?」
「さぁて、どっちだろ」
「もう!ハセヲの馬鹿!」
チェシャ猫のようににやにや笑ってはぐらかす少年の胸を、少女は再び叩いた。
今度は、さっきより少しだけ強く。
「こ、こら。痛いって」
「私の心はもっと痛い!思い知れー!」
少女は笑いながら、少年の胸を叩き続ける。
口ではそういいながらも、少女の心は暖かい気持ちで満たされていた。
快楽に乱れるのも、肉欲に溺れるのも、全て愛されていればこそ。
口では何と言っていても、少年の気持ちはわかっていた。
自分を見てくれている。自分を愛してくれている。
だから、何でも出来る。
ささやかな幸福をかみ締めながら、少女は腕を止めた。
そのまま少年の胸にもたれかかり、瞳を閉じる。
この幸せが、ずっと続けばいい。
そう、願いながら。
hack//Apocrypha EPISODE2:Halfboiled Devil
B part:Good bye summer,hello sadness.
2006,Puck PRESENTS.
ああ、送信順ミスった。すみません、日曜投下予定は本当です。
エロスwwwwGJ!!!!
やべぇタイトル見ただけで鬱になってきたwww
ちょwwきてたのかwwww
GJ!!
ハセヲ×三郎とハセヲ×揺光ならどっちが見たい?
多数決で多い方を書きます。
三郎×パイ
ハセヲ×三郎は投下が無いのでみたい(゜⇔°)
ちょっと前に書いたリアルでのハセヲ×揺光の続き書こうと思ってるんだけど名前どうするかで迷ってます。
リアルだから本名の方がいいんだけど、三崎(リョウ)や倉本って呼び合うのもなんだかおかしいし。
どっちがいいと思いますか?
同じ学校なら学校では苗字で呼び合い、二人だとハンドル。
違う学校なら、普通にハンドルって感じではないかと。
ハセヲ×三郎はまだみてないから一度みてみたいな
ゲーム版では出番なさそうだしorz
俺もハセヲと三郎キボン
何だこの三郎人気っぷりは?
俺もキボンしておく。
了解した。
ハセヲ×三郎の執筆を開始する。
過去ログ倉庫に入ってる
ここの一つ前のやつをみたいんですけど
どうすれば?
つ●
こっそりとハセヲ×アトリを待っている俺がイル
このスレの前の全部の過去ログって見れないかなぁ
にくちゃんねるにはなかったんだ
もしくはまとめとかでもいいんだかないもんですかね?
ハセヲ×三郎と言っても、ハセヲが黒か白かでかなりイメージが違う
三郎のたとえ話を聞いて、
白ハセヲ「いや、意味わかんねえし…」
黒ハセヲ「…うるせえよ……!」
という感じだな
ああ、また明け方になってしまった。
情けない・・・・・
ゆっくりと開いた目蓋を、夏の光が刺す。
音を拾い始めた耳には、鳥のさえずりと少年の寝息だけが聞こえた。
――今日も結局、体を重ねた挙句朝まで眠ってしまった。
わずかな反省とそれに勝る喜びをかみ締めながら、少女――久保萌は目覚めた。
広くはないベッドの中でぶつからないように注意しながら、萌は上半身を起こした。
手足を伸ばして組み上げたばかりの歯車のような体の関節を鳴らしながら、隣で眠る少年を見つめる。
自分の恋人、ハセヲ――三崎リョウ。
思えば、彼とは不思議な出会い方をした。
四ヶ月ほど前、何気なく始めたネットゲーム。
彼とは、そこで知り合った。
馬が合わなかったのか、縁がなかったのか、それともそのいずれでもないのか。
出会ってから三ヶ月ほど、紆余曲折を経てギルドが解散するまで、彼とは余り話さなかった。
萌としては嫌われてしまったのかと思ってずいぶん悩んでいたが、
しばらくして偶然彼と話す機会があり、杞憂だとわかった。
しかし――その直後、彼はゲームから姿を消した。
いつまで経ってもオフラインだったし、メールを出しても返信なし。
とにかく心配で仕方がなかったが、どうしようもなかった。
そんな中迎えた、学校の夏季補習。
そこで知り合った隣のクラスの男子が、三崎リョウだった。
最初からデジャヴュがあったが、しばらくしてから確信した。
彼が、ゲームから姿を消した彼――ハセヲだった。
それから先のことは、正直何ともいえない。
彼のことが気になりだして、それから――まあ、色々あって、今はこんな関係だ。
思えば、よくあんなに積極的になれたものだ。
顔から火が出るほど恥ずかしい。
まあ、今でも親が不在がちなのを利用して、
泊り込みの勉強会という名目で同棲まがいの日々を送っていたりするが。
ちなみに、勉強はほとんどしていない。
息抜きと称して遊びに行ったり、それから部屋で――したり。
そうこうしている内に、八月は終わりに近づいていた。
このまま宿題が終わらなかったらどうしよう、と不安になったりもするが、
その分彼と触れ合えると思えば途端に気にならなくなるのが今の萌だった。
自分でも色ボケしていると思うが、好きなのだから仕方がない。
理性や損得より感情を優先するのが、女という生き物なのだ。
砂糖黍をかみ締めているような甘い気分で、少女は朝食の支度をするため起き上がった。
さて、何を作ろうか。
リョウが目を覚ましたのは、萌に遅れること三十分後だった。
「またか・・・・・・」
ベッドの隣が空っぽなのを把握して、リョウは一人呟いた。
彼女の部屋に泊まった回数は片手の指では数えられない程になっていたが、自分が先に起きられた事は一度もない。
一回ぐらいは彼女の寝顔を見てみたいのだが、中々上手く行かないものである。
「まあ、いいか……」
自分に言い聞かせるように口に出して、リョウはベッドから体を起こした。
鞄から取り出した着替えを着て廊下に出ると、トーストの焼ける匂いに乗せて少女の鼻歌が聞こえてきた。
今朝は洋食のようだ。
階段を降り食堂に行くと、音で気づいたらしく猫模様のエプロンを付けた萌がキッチンから顔を出した。
まだ少しだけ残っている寝癖が、愛らしい。
「あ、ハセヲ、おはよー!もうすぐパン焼けるから、そこ座っててー」
元気に声を出した少女に促されるまま、リョウは食卓の椅子に腰掛ける。
どういうわけか、彼女は自分のことをハセヲと呼ぶ。
ハセヲというのは、リョウが中学の頃のあだ名だ。
リョウが俳句の問題にやたらと強かったので、友人たちが松尾芭蕉にちなんでそう呼び出した。
最近余り呼ばれなくなって久しいが、携帯のメールアドレスに登録していたのを見て何故か萌はそう呼んでいた
付き合いだしてからはリョウでいいと何回か言ったのだが、彼女は「でも、ハセヲはハセヲだし」と主張して譲らなかった。
正直、ハセヲと呼ばれるのは好きではない。
出来ればやめてほしかったが、そこは惚れた弱みというのだろうか。
上目遣いに「駄目?」と言われると、それ以上は強く言えなくなってしまう。
「出来たよ。今朝はちょっと変わったものを作ってみました」
萌が運んできた朝食は、言葉通り少し変わったものだった。
一見普通のホットサンドに見えるそれに挟まれていたのは、なんと――旬外れのしめ鯖と、アズキだった。
「へぇぇ……」
親戚の子供の録画テープを見せられた時のように、リョウの表情が引きつった。
この少女の料理の腕は確かに悪くないが、時々冒険したがると言う良くない癖があった。
以前もローピンなる餃子もどき(と言えばいいのか……とにかく、形容のしがたい形をした謎の中華料理)やら
ベーコン鍋やらを食べさせられた経験がある。
結果は――五分五分と言った所だろうか。
目玉焼き丼は、結構美味かった。
「あ、大丈夫。これはすでに実験済みだから。まー、だまされたと思って食べてみて!」
リョウの表情を読み取って、少女が笑顔でサンドイッチを薦める。
食堂には、二人っきり。逃げられそうにはない。
まずかったら泣くまで苛めてやろうと固く心に誓って、リョウは鯖サンドを掴んだ。
固く目をつぶり、力の限り噛み締める。
「………美味い」
一口目を飲み込んで、リョウは思わず呟いた。
ともすれば鼻を突きかねないしめ鯖の癖が、パンのバターによって巧みに消えている。
黄金色に焼かれたトーストの触感が、その味わいをより鮮明にしていた。
本来合うはずのない組み合わせなのに……認めざるを得ない。これは美味い。
いや、良く考えるとアンチョビやスモークサーモンがサンドイッチの具になるのだから、これもアリだろうか。
「ふっふー、でしょー。こっちも食べてみて」
「ああ」
鯖サンドを平らげたリョウに、勝ち誇った表情で萌がアズキサンドを差し出す。
リョウは戸惑うことことなくそれを口にする。
これまた、美味い。
甘くなりがちなアズキが、バターの塩気で良い塩梅に仕上がっている。
そういえば、フルーツサンドだってあるのだから甘いものがパンに合わないと言う事はないのだろう。
最初の戸惑いを忘れて無心に食べるリョウを、萌は笑顔で見つめている。
「こうしてると、新婚さんみたいだね」
唐突なその言葉に、リョウの心臓が一瞬止まる。
飲み込みきれなかった分が気管支に入ったらしく、リョウは息を吐きながらむせる。
「だ、大丈夫?」
「あ、ああ。せめて同棲始めた大学生にしてくれ……」
萌が差し出したミネラルウォーターのコップを受け取りながら、そう答えた。
「それじゃ、またな。ちゃんと自分でも宿題しとけよ」
「うん。また連絡するね」
もうすっかり板についた調子で答えながら、少女が扉を閉めた。
リョウはそれを背にしながら、目の前に広がる住宅地に足を踏み出す。
どこかわざとらしさを感じさせる新興の住宅地を、リョウは歩く。
しばらくして、まだサラリーマンの姿が残るバス停で彼は足を止めた。
二人の家は同じ横浜市内にあるが、それなりに距離があるので行きかえりにバスを使わなければならない。
頭を伸ばして時刻表を見ると、バスの時間にはまだ少し間がある。
ベンチの空きスペースに腰を下ろし、リョウは取りとめもない事を考え始めた。
(まったく萌の奴、ハセヲハセヲって……)
萌にハセヲと呼ばれたくないのは、別に恋人には下の名前で呼ばれたいという子供じみた願望からではない。
少しだけ前、学校以外でそう呼ばれていた時期のことが理由だった。
萌の声は、その頃の顔見知りに似ている。
ハセヲと呼ばれる度、リョウは彼女を思い出してしまう。
その少女――かどうかは微妙だが――自体のことは別に問題ではない。
さほど仲がよかった訳でもない相手、友達以前の知り合い――隣のクラスの同級生みたいなものだ。
しかし、その声を聞けば彼女に連なる人々――リョウにとって大切だった、今は会えない二人のことをどうしても思い出してしまうのだ。
一人は、どこにいるかもわからず行方不明。
もう一人は、理由もわからないまま病院のベッドで眠り続けている。
余りにも唐突で不条理な、現実の悲劇。
それに対して、リョウは逃げることしか出来なかった。
その結果、今こうしている。
萌への想いが、偽りだとは思いたくない。
彼女のことは好きだ。
よく変わる表情、少し癖のある髪、細くしなやかな体つき、少し躁鬱入った性格も。
それでも、この恋が痛みからの逃避であることは否定できない。
もし二人との別れがなければ、彼女と恋に落ちただろうか?
答えは多分――Yes、ではない。
そもそも「彼女」が意識不明にならなければ、この夏は全く違う季節になっていただろう。
リョウと「彼女」は恋人同士、だったのだから。
胸のあたりに痛みを感じて、リョウは思わず顔を伏せた。
嫌になるぐらい静かな住宅地には、わずかな命の残り火を燃やす蝉の声しか聞こえない。
だが、自分にどんな選択が出来たと言うのだろう。
個人情報の保護とやらの理由で、「彼女」の容態をリョウはほとんど知らない。
ただ、第一発見者だったハセヲに怒鳴り込んで来た「彼女」の母親の様子から、良くはない事が容易に推察できた。
それ以来、「彼女」がどうなったかは全くわからない。
そんな状況で、自分を好きになってくれる少女と出会った。
どうして、拒むことが出来ると言うのだろう。
神様だって、自分を裁く権利はないはずだ。
「くっ……」
雫がこぼれ始めた目蓋をこすって、リョウは顔を上げようとした。
どうしようもない。
一人になると、このことばかり考える。
それが嫌で、萌に甘えてしまう。
リョウの心が自己嫌悪で震えた瞬間。
体が、不意に震えた。
錯覚かと思い一瞬驚いたが、すぐに違うことがわかった。
震えているのは、ポケットの中の携帯だった。
作業的に取り出し、液晶で相手を確認する。
そこには、ありえるはずのない四文字――「七尾志乃」が映っていた。
以上。次回、金曜日。
451 :
たぬ:2006/09/18(月) 07:31:16 ID:swKnKJFt
GJです。志乃を想う心と萌を代替物にして逃げてる描写がとても良いです。
452 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 10:32:46 ID:Nf7cSrrc
ミカ・ルカ×揺光を所望してみる
もしくは天狼×揺光で
454 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 22:53:36 ID:WVFbJyjx
萌ってだれ!!
ハセヲ=三崎リョウ(みさき りょう)(確定)
志乃=七尾志乃(ななお しの)(確定)
タビー=久保萌(くぼ もえ)(確定/漢字は不確定)
アトリ=日下千草(くさか ちぐさ)(確定)
揺光=倉本?(名前は不明/不確定)
パイ=番匠屋レイコ(ばんしょうや れいこ)(不確定)
クーン=香住智成(かすみ ともなり)(不確定)
パイの苗字は違う
あとアトリも不確定じゃないか?
千草とアトリがみどりと碧みたいな関係である可能性もある
>>458 ハセヲ、タビー、志乃:rootCDドラマ2巻
ちなみにタビーで漢字未確定なのは苗字の方だけ。
名前は萌で間違いなし。
アトリ:GU+8話
揺光:アルコル2話
パイ:ターミナルディスク
クーン:松山インタビュー発言と本編メール内容からの推測(香住は前作の未帰還者・クーンのリアル)
460 :
陽光サイコー:2006/09/19(火) 23:40:57 ID:UGuUY284
陽光とハセヲで頼みます。
確か、君想フ声で陽光がハセヲのことが好きになるらしいです。
いや漢字ぐらいは上にもあるんだから間違えるなよ
揺光だから、揺光
>>460よ、字ぐらいちゃんとセイヤ 後そんな情報みんな知っとる(´∀\)タハー
好きなら名前くらいちゃんと覚えとけ
ハセヲと揺光がリアルでクラスメイトというのは本当ですか!?
学校っぽいイメージはハセヲを揺光の学園ラブを暗示してるのでしょうか?
そうだといいな( ´_ゝ`)
揺光と七星はクラスメイトっぽいけどハセヲとってのはどっかの妄想だな
>>463 確か病室のシーンがあったから、そう。
揺光→ハセヲはフェイントな気がしてきた昨今
最初の頃は志乃がハセヲの同級生とか言う話もあったぐらいだしな。
>>468 もしかしたら揺光の彼氏が未帰還者になっちゃってそれがキッカケで深い事情を知って
彼氏と他の未帰還者を取り戻すためにハセヲに手を貸してるとかだったりしてな
そんなことないよな、妄想妄想
的外れな妄想だな
天狼絡みだろ、揺光が仲間になるのは。
サブローの放心が非常にエロかったのでああいう表情になる陵辱モノを一つ…
おれ?あれがいる
三郎凌辱}(・Д・){放心なら絵で見てみたい
.hack//ってSIGN以外の同人少ないよな}(・ω・)
天狼←揺光な妄想が止まらない。
自分以外に需要無さそうだorz
オレニモアルサ}(´∀\)タハー
481 :
たぬ:2006/09/22(金) 00:29:39 ID:th4mFk+P
やっぱりハセ揺でしょ。PV見て惚れた。
>>478 いや、腕伝が一番多い
SIGNなんて腕伝に比べたら半分以下
そうなん!?( ̄□ ̄)!? 初めて知った
でもやっぱゲームシリーズは少ないのね}(・ω・`)
ハセヲ×三郎}(・∀・){マダカナマダカナ
いまだにハセヲ×三郎を待っているお前に呆れ、同じく待っている俺にびっくりだ
>>479 恋愛感情かどうかはともかく、あこがれていただろうし
あれだけ「宮皇」を揺光が大事にしているとこをみると
妄想がひろがりんぐ
同じくハセヲ×三郎待ち
(・∀・){同士が意外にいるよ
ハセヲ×アトリってもしかして人気なし?
かなり読みたいんだがなかなか投下されず、
なら自給自足と思ったが流れ見る限り
厳しそうだとも思った
好きな奴どんぐらいいる?
>>489 俺がココに居る。ノシ
ハセヲ×三郎は三郎がネカマと判明し萎え気味。
ネカマ?
三郎「アンタも見たか…?」
籐太「いや…俺は何も。何があった?」
三郎「ハセヲが…」
籐太「ハセヲがどうかしたのか?」
三郎「…一度に色んなことが起きると、何がなんだかわからなくなるって…
本当なんだな。」
籐太「落ち着け。いったい何があったんだ」
三郎「ん……ふふ。 ……消された」
籐太「何ィ!?」
この会話、三郎の口調は明らかにロールを忘れて素になってる。
で、男口調だから
いや、そういう口調の女はいくらでもいるぞ?
それに三郎は女ってどこかに出てなかったっけ?
出てない、っていうより、実際前に「三郎」ってキャラを使ってて、
「あくまでその名前に拘るのね」みたいなことをパイに言われてたのは、
「女性PCにまで三郎の名前通すことはねーだろ」みたいなニュアンスかと思ってたから
三郎リアル=男だとは薄々思ってた
でも明言されてないからどうとでもなるんじゃね?
エン様とかのリアルが女でもバッチコイだからな俺は。ありえないけど。
ネカマでもいいじゃない
だってThe Worldでは女の子だもの
>>492 ふふ がエロイ。実にエロイ。
アスタみたいに完璧ロールじゃなくて元から中性的だからアリw
アリアリ}(・∀・}だって可愛いもん
>>489 俺もハセヲ×アトリ好きノシ
投下されるのをこっそり待っとる
×三郎を書くには類い稀な例えセンスが必要だからな・・・
ハセヲ×アトリなエロ話を待ち続け、いっそ書いたれ!
と思って書いてみたが・・・無理、限界
考えてみればリアルのアトリって寂しい子なんだよな
漫画版読む限りじゃ、たとえハセヲからリアルで逢いたい言っても
拒否りそうだし
というわけで
>>489に期待
ハセアトなら過去に投下されてたよな
ネカマでも全然構わない俺はひたすらハセヲ×三郎を待ち続けるぜ!
ていうか三郎攻めでもいいかもしれない
でも前ハセアスが投下された時ネカマじゃないかって誰か叩いてた希ガス
判っててあえて改変気味に書いた人に、
そのキャラネカマだぞっていちいち指摘したヤツが居ただけだろ。
三郎のPCが女だと前回の放送まで気がつかなかった俺は
どうすれば。
今考えれば「女で三郎って名前、変?」みたいなことを本編中でも
言ってたのになorz
てっきり「リアルが女」でPCが「男で三郎」なのかと思って見ていた。
俺もそれ好きだがアトリ×揺光もイチオシだぜ
っつーわけで↓
嫌な奴はキョ揺でNG指定ヨロ
「じゃあ、揺光さん、いきましょ?」
「ああ」
二人パーティというのも別段珍しくない昨今のThe Worldにおいて、
黒いマルチウェポンの彼が見た光景も、異ではなく常である。ただ、その取り合わせが妙であったというだけで。
双剣士と呪療士が、というわけではなく。
「あいつら……」
―――揺光とアトリが、である。
「よう、ハセヲ!あいっかわらず険しい顔してるなー」
「珍しいわね。あんたが用もないのに顔出すなんて」
「別に……」
レイヴンの@HOMEに顔を出したハセヲは、陽気なクーンの声と、淡々としたパイの声の
多重奏と、そこに黙した奏者然として壁によりかかるエンデュランスに視線を滑らせた。
「そいつだって、そうだろ?」
「そうだね…」
何処か芝居がかった優美な仕草でエンデュランスが笑う。
彼がミア喪失から立ち直った後、まるで猫のように気まぐれに@HOME…家へと立ち寄るようになった。
そして、揺光とも和解。決して楽しいとはいえない使命を負った彼らも、
時折「楽しい時間」を過ごすことが出来るようになっていたのだ。
「何かあったの?」
「別に、ちょっと珍しいもんを見てきただけだ」
「……猫に近い猫型の獣人…?」
「それはない」
「そう………(´・ω・)」
「猫ね…毎晩会ってるから、私は興味ないわ」
「猫…飼ってるんだ。いいなぁ…」
「あんたが興味あるのは、ヤタだけだからな」
「思わず足を止めたくなるような美人な女性PCとか!」
「お前じゃねーんだよ」
「おお、冷たい」
「ただ…」
言いよどんだハセヲに、三人の視線が集まる。
「アトリと揺光が一緒にエリアにいったんだ」
「!」
「………!」
「………」
そして男二人が驚愕、パイはやや興味深げに眉を寄せる。
ハセヲは不思議げに目をしばたたかせ、感情を克明に表現するグラフィックを見渡した。
「揺光が危険だ」
まず動いたのはエンデュランスであった。
彼女のプライドを踏み躙っていた時期もある彼は、彼女を強く気にかけている節がある。
"ミア…!"とかやばい目つきで猫耳を被せようともしているが、まあ奴も微ツンデレだ。
「そうだ、まずいぞハセヲ!ちょっとお前が羨ましいが、そんなことも言ってられない!」
そして次にクーンだ。ちょっと楽しそうだ。
「な…なんだってんだよ」
「お子様ね……無自覚。 純粋っていうのは時に悪徳にもなるのね」
「わかったような口利くな、オバサン?」
「! …悪いけど、こればかりは人生経験の有無で推し量れることだから」
「うんうん、鈍感なのは時に罪だよな…」
「……兎に角、何かやばいんだろ?あいつらが何かするとは思えないけど」
「早く…!ミアが!ミアが…!」
「揺光だろ」
「全く…お気楽なものね」
「そういえば、ヤタの奴も何か見知らぬ女性PCとよく」
「ちょっと行って来るわ」
「僕たちは離れたほうがよさそうだね。憑神の戦いに同席するのは得策じゃない…」
「賛成っ。それじゃー行くぞハセヲ。美しき乙女の決闘に殴りこみとしゃれ込もう!」
「はぁ? って、ちょっと、引っ張るなっつの」
人が居なくなったレイヴンの@HOMEにて、一人の女拳闘士が消えた「知識の蛇」のほうから、
男の絶叫が響き渡ったのは数秒後のことである。
そんな絶景を、岩陰から覗いている三つの野郎PCの姿がある。
「おお、思ったより仲が良いようで」
「別に、なんか歳も近いみたいだし、話も合うらしいぜ?本がどうとか」
「うん…そういえば、今度会おうかっていう話もしていたね…」
「…あのさエンデュランス、そういうのは先に言ってくれると嬉しいなー、っつか」
「僕にはミアがすべてだから…」
「……兎に角、心配ねーんだろ?だったらさっさと戻ろうz」
「い、いや、待てっ!」
「さってと…あとは獣神殿行くだけだよ。とっとと――」
「…キョッキョ……」
「ん?何だよ」
「いえ、なんでもありませんv 行きましょ?
その後ゆっくり…このフィールドには、私のお勧めスポットナンバー12があるんです」
「へえ。そいつは楽しみだね」
「―――見たか?今の…!」
「…アトリ…まだあの笑い、するのか…あいつがああなると大抵…」
「揺光の身が今度こそ危険だ!獣神殿に逃げ込まれたら…!」
「ああ、早く行かないと!アトリちゃん、これが狙いだったんだ!」
「だからなんでアイツが揺光を」
「哀れだね…ハセヲ。君は空気が読めない……行こう」
「ああ!女性PCの幸せのために!」
「(空気……空気読めないのか…俺…)」
二人が消えた獣神殿に風のように駆ける男三人。
モーションが某Dr.スランプAよろしく「きーん」なのはご愛嬌だ。
像がある部屋の入り口の影に滑り込み、再びトーテムポール気味に覗く。
「…居ない…!?」
「マジかよ!?でも、獣神像の前にはダンジョンじゃないとプラットフォームねーだろ」
「……待って!声が聞こえる……物陰だ」
「………ッぁ、や、やめ……」
「揺光さん…だめですよ?動いちゃダメです…ほら、ほら…」
「ぁ、あ…ち、違う……そ、それは…そこは…」
「ふふ…どうしても、どんなこと言っても、揺光さんは揺光さんじゃないですか?」
「ッ……!だ、駄目、それは駄目だ…駄目だからなっ…!」
「あ……ひくひくしてますよ?かわいい…お勧めスポットナンバー1にしちゃいたい…」
「な……なんかキター!?」
「お、おい、早く止めにいかねーのかよ!?なんかやばいぞ!?」
「ハセヲ、息が荒いよ……あぁ、ミアが…ミアが女性の毒牙に…ハァハァ」
「倒錯的な快感に酔ってる奴にだけは言われたくねーよ!」
「こ、これは…男の欲求を刺激する絶対の鍵!これがあれば、俺たちの欲望は爆発的に増大する!」
「榊乙。 って乗せるなよ!と、止めねーのか、じゃないと…」
「じゃないと、どうなるの……?」
「いや、時々こういうことする人達も、極マレに…居るって噂だぜ?
男女から、男同士とか…今みたいに女同士も…」
「ま、マジかよ…なんか、ヤバくね?」
「………女同士で…!」
「「「(あの向こうで……!?)」」」
「(志乃ッ…!俺、なんか、ヤバいかも…!)」
「(水無瀬…!水無瀬、俺は、俺はッ――!)」
「(ミア…!今なら//GIFTの君の気持ちがわかる…!)」
三人の憑神(誇張表現)は最早暴走寸前であった。
「「「俺(僕)は…ここに居るッ……!」」」
「スケェェェェーーーッ」
「メイガァァァァアーッ」
「マッー」
「…ああ…はぁ…前っ…から触ってみたかったんですよ、揺光さんのコレ」
「……そんなにアホ毛が気になってたのかよ」
「(アホ毛!?)」
「(アホ毛って…)」
「(ミア…)」
「あー、もう…今度から、触りたくなったら触らせてやるから。いきなりはよせよ?
…その、正直恥ずかしいんだからな」
「はい、ごめんなさい」
「にっこり笑いながら言うんじゃないよ」
「はーい」
「…まったく…」
感情を示してふよふよ動く尻尾が如くアホ毛を再びアトリが愛でつつ、
頬を染めた揺光も共に、白くなってる三人に気づかずにプラットフォームからゲートアウト。
「………なぁ…」
「うん……」
「俺たち…何、やってんだろうな…」
「なんか…昔の彼女のこと、思い出しちまったな…」
「僕も……部屋の掃除しないと…」
「俺、ちっと…ダチと出かけてくるわ…」
「パイ。彼らはどうした」
「全員数日前からオフラインです」
「何」
Vol.2発売で良作が大量投下される前に落としておきたかった
反省はしている
キャラはいいのにノリがずっと重たくて、
腕伝みたいな軽いノリで動いてほしいなと思うG.Uの面々
>508-515
gj!!!!
キーンを想像してワラタw
オチもよかった
>>512をちょと修正
「疾風双刃ッ!」
華麗な"連撃"を決められ、モンスターはその色を失い倒れ伏し、消える。
「さすがです、揺光さん!」
「まーな。でも、オマエの回復のタイミングも流石だと思うよ?
悔しいけど、あの時はてこずったしな」
双剣を収め、揺光は駆け寄ってくるアトリに快活な笑みを向けた。
その後も何やら、モンスターの気配の消えた草原で声が交わされている。
女性PC同士の他愛ないお喋り。殺伐としたThe Worldにかすかに残る良心といった、
ほほえましい風景であった。
そんな絶景を、岩陰から覗いている三つの野郎PCの姿がある。
「おお、思ったより仲が良いようで」
「別に、なんか歳も近いみたいだし、話も合うらしいぜ?本がどうとか」
「うん…そういえば、今度会おうかっていう話もしていたね…」
「…あのさエンデュランス、そういうのは先に言ってくれると嬉しいなー、っつか」
「僕にはミアがすべてだから…」
「……兎に角、心配ねーんだろ?だったらさっさと戻ろうz」
「い、いや、待てっ!」
「さってと…あとは獣神殿行くだけだよ。とっとと――」
「…キョッキョ……」
「ん?何だよ」
「いえ、なんでもありませんv 行きましょ?
その後ゆっくり…このフィールドには、私のお勧めスポットナンバー12があるんです」
「へえ。そいつは楽しみだね」
「―――見たか?今の…!」
「…アトリ…まだあの笑い、するのか…あいつがああなると大抵…」
「揺光の身が今度こそ危険だ!獣神殿に逃げ込まれたら…!」
「ああ、早く行かないと!アトリちゃん、これが狙いだったんだ!」
「だからなんでアイツが揺光を」
「哀れだね…ハセヲ。君は空気が読めない……行こう」
「ああ!女性PCの幸せのために!」
「(空気……空気読めないのか…俺…)」
二人が消えた獣神殿に風のように駆ける男三人。
モーションが某Dr.スランプAよろしく「きーん」なのはご愛嬌だ。
像がある部屋の入り口の影に滑り込み、再びトーテムポール気味に覗く。
「…居ない…!?」
「マジかよ!?でも、獣神像の前にはダンジョンじゃないとプラットフォームねーだろ」
「……待って!声が聞こえる……物陰だ」
GJおもしろかった!
エン様ワロタwゲームでこういうエンデュランスも見てみたいなー
GJ!!
こういうノリ大好きだw
>そう………(´・ω・)」
エン様カワイソスwww
面白かったよ、GJ
たまにはこういうノリもいい・・。
有り得ん設定だが個人的に望×三郎なんかを期待してる。
想像しただけで何かが生まれる感じがするぜ
よし、想像してみよう。
三郎「おっと」
望「あ、ごめんなさい……」
三郎「気をつけないとダメだよ? 路上での激突は、ラブコメだけじゃなくてヤンキーマンガでも使われるしね」
望「え、えっと……?」
三郎「ん? わかりにくかった? ごめんねー、『お前の例えはジーガ系の区別みたいだ』ってよく言われるんだ」
望「えっと、えっと……?」
三郎「あー……とにかく、道歩く時は気をつけようね? もっとも、前見れば足元がお留守になるし、
下見れば前が見えないけど」
望「えっと、えっと、えっと……(泣)」
三郎「それじゃあね、縁があったら、またどっかでね。ま、縁なんてコンビニで売ってる傘みたいに、
意外なとこに転がってるものだけどね」
ハセヲ「言いたいことはそれだけか?」
三郎「え? ってうわああああ!」
望「ハセヲ兄ちゃん!」
ハセヲ「望を泣かせてンじゃねぇよ……って、お前三郎か? ヘンなトコで会うな」
望「あ、最後のだけはちょっとだけわかったかも……」
>>508 俺のなかのエン様株が急上昇中、Dr.スランプネタで噴いたw
>>523 「あんたのたとえは分りにくいのよ!」とパイが突っ込みにきそうだ
パソコンが壊れたのでしばらく停まってました。
というわけで、次回は未定です。
まあ、後編は別に待ってる人もいないようなので別にいいかな。
時代はやっぱり三郎なんだろうか。
個人的にはアニメの最終回までには終わらせたいところですが。
>>526 いつも乙です。
続きマターリ待ってます。
個人的にはパックさんの書いたアトリ絡みの話が読みたいです。
ネタバレとリアル設定見たら色々やる気無くした。
三郎も揺光もどうでもいいや。削除削除。
揺光とエン様のリアル設定クオリティ高すぎるな
余計好きになったよバーローwwwwwww
530 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 23:37:34 ID:QMo1AYip
ネタバレスレのボルドーのリアルネタが事実ならとんでもない萌えの子になる。
明日が楽しみだ!
こんだけ設定明らかになると書き易くていいね
図書委員な揺光タン萌え
ここであえてエン様ネタをやる猛者はいないか?
482 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2006/09/26(火) 23:54:25 ID:iFrMwYnq0
ママン「薫、ご飯擱いとくわよ・・・・・」
エン様「『哀れだね。君には力が無い』」
ママン「(薫・・・・・あなたには職も学も無いわ・・・・・)」
エン様「『さぁ、フィナーレの時間だ』」
ママン「(そう、そうよ薫!もう何もしない毎日は終わりよ!!分かってくれたのね!!)」
>>534 リアルタイムでソレ見たが麦茶吹いた
ママンてらかわいそす
パイ全然年増じゃなかったな。
クーンが香澄くんだとしたら同い年だよな
クーン×パイでひとつどうよ?
ハセヲ×アトリ
オーヴァン×志乃
さく×エン様
天狼×揺光
楓×欅
榊×柊
あとは
無印のも投下されないかなぁと言ってみる今日この頃。
チョン×同人女
書き方かえると最悪の組み合わせだね☆
朔×エン様は見たいかもしれんwww
リアル揺光かわいいよリアル揺光
リアル七星×倉本さんの百合MITEEEEEE!!!!
ネタバレ見て天狼×揺光が降りてきた
クリアしたら書く。
>>545 楽しみに待ってる!
早くプレイしたいぜ。
雑誌を見る限り、アトリvs揺光はガチっぽいのだが…。
そして愚かにも逃亡を試みるハセヲだった。
揺光:本命天狼、対抗ハセヲ
アトリ:本命ハセヲ、大穴10歳児
志乃:本命オーヴァン、対抗ハセヲ
こんな感じじゃね。
初登場時から感じていた天狼に対する拒絶感は
揺光とフラグたってるからなのか、それともチョンだからなのか
わからなくなっちゃいました
うわぁ、初耳。天狼チョソだったのか。
G.U.+版のハセヲ×アトリをお願いします
このブラックさが気に入った
今月のはエロかったな
つかリアルのアトリが凄い好みな容姿だった
ハァハァ
最終話でハセヲ×三郎の妄想が沸きました。
それって俺だけ?
いやいや、俺もだ
古い方の保管庫見れなくね?
清作×タビーってやっぱりあの最終回じゃ需要ないんだろうか。
つか、清作って根はスケベかよw
最終話でアレはないだろと思った。
ひょっとしてタビーに惚れてたんじゃなくてタビーのおっぱいに惚れてたのか?w
VOL2キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
揺光(*´д`)
急に仲良くなったアトリと揺光の間に何があったのか…
>>561 何があったかを考えるよりも、どっちが受けでどっちが攻めかのほうが重要だろ。
ハセヲを独り占めされて怒りに燃えたアトリが、揺光にお仕置きをしちゃうんだな。
「アリーナの元チャンピオン様も、こっちの方は初心者なんですね?」
「ご安心ください。我が月の樹は初心者支援も行っていますから、楽にしていればいいんですよ…楽にしてれば。」
でも、企みが失敗しなきゃアトリらしくないか。
どっちかっつと揺光のがアトリをペロッと喰っちまいそうな気がするのは気のせいかw
揺光「この胸で・・ハセヲをたぶらかしたんだね?」
揺光「(アトリにキスして)ハセヲと・・間接キス・・」
567 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 11:31:34 ID:jXFTMWKj
GU+のボルドーがやたら可愛い件について
アト「い、一体なんなんですかっ!ハセヲさんに彼女さんが居ないって安心したり、
二人きりで特訓したり!」
揺光「!?い、いや、それは、その…!」
アト「そ…そんなに彼女になりたいなら、な、なればいいじゃないですかっ!」
揺光「違う!アトリ、アタシはハセヲに…」
アト「揺光さんなら、ハセヲさんにもきびしくされていないし、それに、それにっ…」
揺光「アタシはっ…ハセヲにオマエを取られたくないんだよッ!」
アト「( ゜>゜)」
………。
アト「え、えっ!?えええええええっ!?」
揺光「あ…アタシは一途でしつこいんだからな…
榊にもハセヲにも…絶対に…!」
アト「ちょ、なななんで!?じりじり来ないで!わかんないもん!私そういう趣味じゃないもん!」
揺光「オマエが悪いんだからなっ!全部、かわいいのが悪いんだからなっ!
アタシはまずお友達からはじめようとしたのにだな―――つーか、もう
…コレで決めるよ!」
アト「覚醒した!?さすがですね…って
いやぁぁぁぁぁっ!ハセヲさん!ハセヲさん!ハセヲさーんっ!アッー」
アッー吹いたwww
てか、お友達からはじめようと〜とか揺光かわいいな
暴走した清作×タビーをお願いします
揺光やばいな、一途でしつこいでやられてしまった
「あぁっ!タビーさんのアソコ、すごいスゴイですよ!これは!・・・くっどうなってるんだ・・?ああっほら、ほら!気持ちいいでしょうほらっ!?」
「もう、やめて・・・」
尚も股間を触りつつ今度は胸をもみはじめる清作
「ああ、どうしてオッパイはこんなにも柔らかいんだろう。」
「ああっ・・・!」
「はあっはあっはあっ好きだタビーさん!!」
「くっ・・・あっ!あっは・・・」
「あ、イキました?イキましたよね。あははヒクヒクしてる」
そういって清作はズボンを脱ぎだしたのだった
「一緒に・・・一つになりましょうタビーさん。そして僕らだけの楽園へ・・・いきましょう」
「い、いや・・・助けて・・・ハセヲ・・・」
「その名を・・・口にするなッ!!!!」
ヌルッ
「いやあああああぁぁぁぁ!!!!!」
そこでハセヲの登場
574 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 20:34:19 ID:UjDAOXQE
三郎がネカマで榊が10歳
とりあえず
揺光→天狼でなんか書いてくれる神をキボン
576 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 01:24:39 ID:LaEB7/I6
PVで揺光の「私は一途でしつこいんだ」ってやつに
萌たの俺だけか??
むしろそんなこと言われながら全然違うこと考えてる
ハセヲに萌えた。
一途でしつこい揺光が天狼にモーションかけまくるのを想像して萌えた。
しかし、一番一途でしつこいのはボルドーだと思った。
そしてリアルの設定を知って更に萌え。
580 :
暇仁:2006/10/01(日) 03:34:46 ID:x5kd21iF
日独ハーフ
狂気的なボルドーを自分の平素だと思いこみ恥じている。
しかし同様に狂気を内包していたハセヲにある種のシンパシーを感じていた。
仲間を得て、変わっていく彼に憎念を抱き、付け狙うようになる
みたいな
ついでに気位が高すぎて人間関係で苦労しているらしい。
これで中学生!萌えるしかあるまい。
583 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 07:53:31 ID:BRWCRSls
タビーちんをニャンニャン(古っ)しちゃうSSキボン!!
何でだろう。にんっしんっ!にみえた。
ボルドーって中学生だったのかw
それよりVol.2をプレイし、望を連れてあるいていたら俺の中に望ブームが到来した
¥「ハセヲ…僕はきみと心を共有したと思う…だからそろそろ極上の快楽を共に味わおう…」
ハセ「アッー!」
望にエンデュランス…望はともかく、エンデュランスもかよ…!
…なんだ、望×ハセヲとか浮かんだ。男にもてすぎ。
589 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 22:33:46 ID:gMEqbl/I
G.U.続編―――
新連載「どきどき☆はっぴぃライフ♪」w
第一話:通い妻は電波とツンデレ娘
請うご期待!
…本当にやっちゃっていい?
591 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 22:49:29 ID:1VejZfvo
>>589 べ、別にあんたのエロパロなんか見たいと思ってるわけじゃないんだからね!!!!
592 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 22:50:22 ID:gMEqbl/I
前置きの部分は別スレに投下してるんだけど、引っ張ってくるわ。
ところで・・・・・おっと、*ネタバレ注意*
最後のオーヴァンで笑ったの僕だけですかね?
594 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 22:53:28 ID:gMEqbl/I
「あー、今日から一人暮らしか…。かったるいな…」
今しがた設置したばかりのベッドに寝転がりながら、三崎亮は天井を眺めていた。
お昼過ぎには荷物の搬送が終わって、アパートの管理人への挨拶も済ませている。
今は、特に何もする気が起きないので、そのままぼんやりとしていたのだが…
「腹へった…」
時刻はもうじき午後6時に差し掛かろうとしている。
本来ならば、そろそろ夕食を作らなければならない頃合だが、いかんせんやる気が全くといっていい程出ない。
仕方がないので、近所のコンビニにでも行こうかなどと考えていると、不意に玄関のドアがノックされた。
コンコン、コンコン
「はーい。今出まーす」
起き上がって、玄関に向かう。
今日引っ越してきたばかりの自分に来客というのは少し変だが、どうせ管理人か誰かだろう。
お昼に挨拶に行った時に、言い忘れていた事があったとか…
「どちらさまですか?」
ドアの向こうに声を掛ける。
返事はすぐに返ってきた。
「えと、隣に引っ越してきた者ですけど…」
管理人さんの声じゃなかった。
まだ若い、自分と同じくらいの年齢の女性の声だ。
そういえば、隣の部屋の住人も昨日引っ越してきたばかりらしい。
まだ会ってはいないが、挨拶の際に管理人さんがそんな事を言っていたのを思い出した。
けど、隣の住人が俺に何の用なんだろう…?
「失礼ですけど、どのようなご用件で?」
「そのですね…引越しのご挨拶も兼ねて、牛丼を持ってきたんですけど…」
疑問はあっさりと氷解した。
丁度、お腹がすいている時にこの偶然はとても嬉しい。
けど、引越し蕎麦の代わりに牛丼を持ってくるなんて、隣の住人は少し変わった人の様だ。
蕎麦と牛丼、どちらが食べたいかと言われれば、今は牛丼の気分だけど…。
「分かりました。今、開けます」
ドアノブに手を掛けて、外側に開く。
重い鉄製の扉がゆっくりと開いて、目の前には、手に袋を提げた女の子が―――
「えーーーーーーっ!?」
「こんにちは、ハセヲさん。これからどうぞよろしくお願いしますwキョッキョ♪」
アトリ、もとい日下千草がいた。
3
595 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 23:13:29 ID:gMEqbl/I
「いや、マジで驚いた…」
「うふふ♪びっくりしましたか?」
「心臓が止まるかと思った…」
つぐみ荘202号室、つまり亮が新しく越してきた部屋で、彼とアトリは夕食を摂っていた。
アトリのドッキリは以前から仕組まれていたものらしい。
どうやら彼が留守にしている間、わざわざ実家に訪ねにきて母親からアパートの住所を聞き出したらしい。
それで、こちらの引越しに合わせて転居した、と…。
「普通、そこまでするかよ…」
予想外の事態にため息を吐く。
本当に、頭を抱えたいくらいの気分だ。
だって、あのアトリが隣の住人だなんて…そんなのいろんな意味で不吉すぎる。
これからどうしようかと考えながら途方に暮れていると、再び玄関のドアをノックする音がした。
コンコン、コンコン
「今度は誰だよ…」
流石にもう、これ以上のドッキリは勘弁して欲しい。
そう思いながら、ドアの向こうに声を掛ける。
「どちらさまですか?」
「えと、隣に引っ越してきたものですけど…」
なんか今、眩暈が…。
強烈なデジャヴを感じた…。
何しろ、つい今しがた、全く同じ台詞を聞いた覚えがある…。
そういえば管理人さんは、両隣りの部屋に新しい住人が入ったと言っていたっけ。
「…どのようなご用件で?」
「その…引越し蕎麦とか持ってきたんだけど」
「………」
これもつい先程、似たようなのを聞いたばかりだ。
何だか終末的に嫌な予感がする。
心臓がバクバクとうるさい。
もちろん、新たな出会いに胸膨らませてときめいている訳ではなく、この冷や汗は背筋を這う悪寒から来るものだ。
それでも、なんとか勇気を振り絞ってドアノブに手を伸ばした。
「今、開けま―――」
「あ、いいよ。アタシが開けるから」
勝手にドアが開く。
重い鉄製の扉が軋んだ音を立てて、ゆっくりと開いていく。
果たして、その向こうには―――
「オッス、ハセヲ。久しぶりだね、元気してた?」
揺光、もとい倉本智香がいた。
596 :
KANNNA:2006/10/01(日) 23:14:51 ID:gMEqbl/I
とりあえず、今書いてるのはここまで。続きは出来次第投下w
597 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 23:25:21 ID:1VejZfvo
>>596 続きが気になりますね・・・とりあえずGJ
コテもつけてるようなので続きマータリと待ちますw
599 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 23:37:06 ID:NwtAA5uk
>>596 乙。
で、第三の女として、志乃登場だな…。
600 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 23:51:31 ID:OO/D9KND
むしろ皆がひとつのアパートで暮らせばいいんじゃね?
601 :
KANNNA:2006/10/02(月) 00:05:02 ID:7RPOIFeh
「マジで心臓に悪い…」
「まぁまぁ、気にするなってw仲良くしようよ、亮くん」
「そうですよ。全然、気にする必要なんて無いじゃないですかw」
「オマエラはそうでも…この、俺が、気にするんだよ!!」
時刻は午後7時過ぎ。
夕食の席は、いつの間にか揺光こと倉本智香も交えて、三人になっていた。
女二人のテンションの高さに比べて、亮のそれは非常に低い。
もはや不機嫌を通り越して、その顔にはほとんど生気というものが感じられない。
たまに、二人の発言に突っ込みを入れる時だけ生き返るが、その後は余計にやつれていく有様だった。
「そういえばさ、何で牛丼なんだよ」
不意に智香が、今晩のたった一品だけのメニューにしてメインディッシュでもある牛丼に話の矛先を変えた。
彼女が持ってきた引越し蕎麦は保存が利くので、今は冷蔵庫の中である。
「いいじゃないですか牛丼w美味しいですし♪」
千草は嬉々として、彼女の大好物である牛丼を褒め称える。
「んー、確かに美味しいけど、牛丼だけってのもねぇ。あ、そうだ。なんなら私がおかずを作ってやるよw」
そう言って立ち上がった揺光が台所に向かう。
これには、危うく三途の川で舟を漕いでいた亮も反応した。
「待て、揺光。オマエ、料理できるのか…?」
冷蔵庫から取り出した食材を包丁で刻み始めた智香に恐る恐る尋ねる。
振り向いた彼女は、さも心外そうな顔をしていた。
「いや、こう見えて私、料理は得意なんだよ。将来の夢はいいお嫁さんになることだしなw」
後半は少し恥ずかしそうに、俯く智香。
つられて、亮の方も段々と赤面していく。
ふたりの間に漂う雰囲気を敏感に察知した千草は、急に立ち上がって冷蔵庫の方へと向かう。
「あ、おい、アトリ…何を―――」
「私だっておかずくらい作れます!待ってて下さい、ハセヲさんが思わずビックリするようなもの作っちゃいますから!!」
別の意味でビックリするものを作らなければいいが…。
かくして、三人揃っての夕食は千草と智香の料理対決という様相を呈してきた。
そして、亮は―――
「ゴクッ、ゴクッ、ぷはぁっ…」
揺光が部屋から持ってきた大量のビールでも飲まないと、やってられなかった。
602 :
KANNNA:2006/10/02(月) 00:07:54 ID:7RPOIFeh
夜も更けたので、今夜はこれで終いかの…。
続きは明日以降ということでお休みオマイらw
603 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 00:23:25 ID:W42PLQ3s
GJ!
>>593 俺はオーヴァンが出てくるたびになんとなく笑いを感じる。
揺光のメールコンボによると…
得意な料理はカップ麺だそうな…
>593
アレは普通笑うトコだろw
「近いよ、オイ!何する気だよ!?」って感じだし
>601
その状況であるコールは居るのは余計にやばそうだが…
色んな意味で続きが楽しみだw
志乃とアトリが料理得意な設定だからな
カップ麺の食べ比べにハマってる揺光っつか智香タン萌え
食べ比べってことはカップ面を少なくとも二個は一度に食ってるわけか。
…太りそう(何
611 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 19:26:48 ID:F6atYB+J
612 :
KAN・NA:2006/10/02(月) 21:55:43 ID:7RPOIFeh
コテハンを微妙に変更しますた。以下続き。
あれから更に二時間後、時刻は午後九時を回ったところ―――
事態はますます混迷を極めていた。
「ゴキュ、ゴキュ、っぷはぁ!…大体れすねぇ、ハセヲさんは…もっとまわりをよく見るべきだと、いつもいつもぉ…ヒック…」
「アハハハハハハ!ほぅ〜れ、もう一杯。グイッといけ、ぐいっと!それ、イッキイッキ!!」
「うぅ〜ん、うぅ〜ん…」
きっかけは些細なことだった…。
亮が自棄になって飲み始めたビールを、まもなく料理を終えて戻ってきた智香も一緒になって呷り、あっさり酩酊。
同じく料理を終えた千草に無理やり酒を薦め、更に部屋から日本酒などを持ってくる始末。
終いには、最初は遠慮していた千草も自らが作った料理が何故か全て牛丼味になっていたことにショックを受け、ヤケ酒を始めてしまった。
夕飯の席はいつしか宴会へ。
もはや取り返しのつかない泥沼状態である。
「うぅ…飲みすぎた、頭いたい」
過剰なアルコール摂取に早くも音を上げる亮。
「あはははははー!なんか暑いねぇ…よいしょっ、と…」
まだ四月だというのに上着を脱ぎ捨てるほど体が火照ってしまっていて、絶好調の智香。
「ハセヲさぁ〜〜ん。ひとの話をききなさぁ〜〜〜い!」
完全に酔っ払ってしまい、絡み酒ぎみな千草。
三者三様。
辺りは最早、空き缶と瓶が散乱し、罵詈雑言と悲鳴と奇声が飛び交う混沌と化していた。
613 :
sage:2006/10/02(月) 22:22:09 ID:CLJgeIqf
異色どころで、シラバス×ガスパーとか
どうかね?
リアルの外見とかの情報が出てる奴以外は、
好きに妄想してかまわんよな?
>>613 アッー
615 :
KAN・NA:2006/10/02(月) 23:16:10 ID:7RPOIFeh
「うぅ…オマエら、もういい加減そのくらいで止めとけよ」
イマイチ意識がはっきりとしない頭を抑えながら、手のつけられない酔っ払い二人に注意する亮。
一方、当の二人はというと、常日頃から募っていた誰かさんへの不満などを互いに愚痴っていた。
「そうなんですよぅ。全然、話を最後まで聞いてくれなくて〜…」
「だよなぁ…。アレきっと、将来お嫁さんになる人は苦労するだろうな…」
「基本的に、ツンデレですからねぇ。貴方もハセヲさんも…」
「そうそう…」
「でも、‘ツン’の後には‘デレ’がある筈なんですけどねぇ。ハセヲさんはいつもツンツンしてます」
「ああ、そりゃ…きっと、照れ隠しなんだよw」
「けど、どれだけこっちが隙を見せても、無防備にしてても、全然喰らいついてこないんですよねぇ。せっかく誘ってるのに…」
「鈍感だからね。仕方ないよねー」
最早、言いたい放題である。
その頭を抱えたくなる話の内容にため息を吐いた亮は、文句の一つでも言ってやろうとして、二人が自分をじっと見つめていることに気が付いた。
「な、なんだよ…」
思わず、たじろく亮。
二人はジト目で彼を睨んだまま、ジリジリと詰め寄ってくる。
「う……」
背筋に悪寒を感じた亮は、急いでその場から逃げようとするが間に合わない。
壁際に追い詰められた彼を見つめながら、二人はクスリと―――不吉に笑った。
「…剥いちゃおっか?」
616 :
KAN・NA:2006/10/02(月) 23:17:55 ID:7RPOIFeh
こんな所でSSなんて書いてないで、とっとと新刊出せだって何のことだいおまいら?
明日以降に続く。
エロパロの保管庫ってあんの?
ちなみに携帯派なんで携帯で見れる保管庫知ってませんか?
618 :
KAN・NA:2006/10/02(月) 23:38:41 ID:7RPOIFeh
さて、オマイら。
この続きは●●方面に進んだほうがいいのか。
それとも、一般路線で進んだほうがいいのか。
誰か意見くれー。
エロに決まっておろう。
亮君、「スケェェェェィス!」とぶちきれモードでいいような気もしないでもない。
621 :
KAN・NA:2006/10/02(月) 23:48:12 ID:7RPOIFeh
一応、ウチも同人小説家の端くれだからなんとかがんばるわ。
とりあえず、今日はお休み〜。
>>621 お疲れ様でした!!
続き期待しています!! GJ!!!!!!
エロ!エロ!揺光寄り!(ぁ
>>617 残念ながら無いんです・・・。
おまいら乙
深夜のハセヲ×パイ投下
どっちかと言うと亮×令子
「俺で2人目か」
「?」
「あんたの車の助手席に乗った紳士、ってヤツ」
「貴方が紳士であるかどうかは別にして……まぁ、そういうことになるのかしら?」
ハセヲだ。
いや、今日は三崎亮か?
ログインしてるワケじゃないしな。
「なによ」
「別に。あんたも相変わらずだなーって思っただけ」
「ハセ……じゃない、亮。口に物を入れたまま喋るのはマナー違反よ」
んで……目の前の女。
この女は佐伯令子。まーなんつーか、パイのリアルっつーか中身。
AIDA事件も終わって人が青春謳歌してるって時に突然呼び出しやがった。
今何してるかって? 2人で高級レストランでお食事中です、ハイ。
「てかさ、あんた毎日こんなもん食ってんの?」
「毎日じゃないけど……まぁ似たような店をハシゴしてる感じかしら」
「ふーん」
やっぱCC社の社員ってのは高給取りなんだな。
まーパイ……じゃねぇ、令子の場合は八咫の腹心やってたくらいだし。
つーか、うちの親父より給料いいんじゃね?
「貴方の方は? ちゃんと食事はしてるの?」
「相変わらず自炊。うちの親、滅多に家帰ってこねーし」
「寂しくない?」
「んなもん、小学生の時くらいに慣れちまったよ」
「そう……」
全部終わった。
志乃も揺光も、他の未帰還者も全員の意識が戻った。
いわゆるハッピーエンドってヤツ? まぁハッピーじゃねぇ奴もいるだろうけど。
少なくとも俺は俺のできること全部やり遂げたぜ。
あの戦いから結構経ったよな……俺、今年で3年だし……あー大学受験とか面倒クセー。
「令子サンは?」
「何が」
「最近ログインしてないみたいだけど」
「事後処理が忙しいのよ。
あれだけのトラブルがあった後だもの、遊んでる暇なんてない」
「そりゃご立派なことで。社員の鑑だな」
俺はまだ“ハセヲ”として《The World》にログインを続けている。
他の連中も殆どがそうだ。シラバスもガスパーもアトリも揺光もクーンも。
毎日、誰かとクエスト行ったりフィールド行ったりして馬鹿やってる。
やっと純粋に遊べるようになったんだ、遊べる時に遊んどかないとな。
「……悪かったな。最近メール送ってやれなくて」
「メールをくれても読む暇なんてないもの。気持ちだけ受け取っておくわ」
「俺があんたに今まで送ったメール……まだ、削除せずにとってあんの?」
「……ええ」
「消さないんだ? それとも消せない?」
「一応、削除しようとはするの。でもね、何故か消せない。
どのメールも内容はすごくガキっぽくて、くだらないものばかりのはずなのにね」
「あのなぁ……送った本人の前でその言い草はねーよ」
「あら。事実だもの」
ったく、このオバ……じゃねぇオネーサンの毒舌は変わってねーなぁ。
パイってのもロールじゃなくて素で間違いないな。
いっつもあんな高圧的な態度ばっかじゃ、嫁の貰い手が減るのも頷けるぜ。
……ってか、マジでまだ消してなかったんだな、俺のメール。
「それで? 今日は踏ん切りつけるために俺を呼んだ、とか?」
「ある意味正解、ある意味でハズレ、かしら」
「あん?」
「そんなしみったれた話をするために、わざわざレストランの予約とったりする?」
「まぁ……しねぇ……かな」
俺はもうGUのメンバーじゃない。
パイとの……令子サンとの接点も消えた。憑神も……スケィスもあの戦いで消えた。
つまりは八咫にとっての観察価値がなくなったワケだ。
もう戦う必要はない、あの世界は俺達が取り戻したんだからな。
「私はこの仕事、続けるわよ。
世界中の人が《The World》で遊ぶのに飽きるまで会社を支えて行くつもり」
「意識不明者が出ても隠蔽に必死な会社支えて何が楽しいんだか」
「私だって上層部の連中のやり方は嫌いだわ。
でもね、誰かが運営を支えなければ、やっぱりあの世界はダメなのよ。
自立性があると言っても大部分はCC社の力なしに維持できない問題ばかりだもの」
「会社に良いように使われてさ……疲れね?」
「……疲れるわよ。そりゃ」
へぇ……疲れるんだ。やっぱ。
ゲーム業界ってのはよっぽど好きな奴じゃないと身が持たないって言うしな。
でも令子サンの場合、別にCC社じゃなくても大手メーカーとかで十分やってける気もするけど。
「出ましょ」
「ここじゃ言い辛い話でもする気か?」
「食事とドライブだけって思ってたけど……気が変わったのよ」
「あんたの家にでも連れって行ってくれるとか?」
「……車の側で待ってなさい。お金払ってくるから」
待ってなさいって……オイオイ。
本気かよ?
*********************************
「ほんっとに新品同然だな」
「何が?」
「システムキッチン。すっげー前だけど、あんたメールで言ってたじゃん」
「ああ……そうだったかしら?」
「うわ。マジで冷蔵庫の中ビールと氷と酒のつまみだけかよ!」
「ちょ、ちょっと、勝手に開けないで!」
成り行きでパイの……令子サンの家まで来ちまったワケだが。
てか何処のヒルズ族かと。
やっぱ絶対金持ちだ、この女。
でも何だろうな。家に着いた途端、何か違和感感じる。
「なぁ、猫どこ? オッドアイのアビシニアン」
「あのコならケージの中で寝てると思うけど……」
「ケージに閉じ込めてんのか? 出してやればいいじゃん」
「帰った時に起きてたら出しあげてるわ。でも日中はケージの中で過ごしてもらうことにしてるのよ」
「へぇ」
こりゃダメだ、違和感の正体が分かった。全然生活臭がしねぇ。
猫も毎日こんな部屋眺めてたら飽きるんじゃねーかなぁ。
ご主人は夜中にならないと帰って来ないしよ、これが猫じゃなくてウサギなら孤独死決定だな。
「お、コイツか。可愛いな」
「寝てるんだから起こさないでよ」
「わーってるよ」
残念ながら猫は熟睡していた。目の色が左右色違いの猫なんて滅多に見れねーんだけどなぁ。
大方、主人が帰って来るまでケージの中で遊んでて遊び疲れたんだろ。
コイツにとってココにいることが幸せなのか不幸なのか……どっちなんだろーな。
「猫の名前なんだっけ。翠星石? 蒼星石だっけか」
「うちのコを勝手にアリスゲームに参加させないで頂戴。それ以前に、そのコは君と同じオトコのコ」
「ふーん。コイツ、オスか」
名前は聞かない方が良さそうだな。ずっと前にメールで聞いた時も教えてくれずにはぐらかされたし。
……って俺は何やってんだ? わざわざ家まで連れて来られたんだよな?
何か、別の意味で馴染んでるつーか順応してるっつーか……。
「えと、さ……それで……」
「つっ立ってても仕方ないでしょ? 座れば?」
「あ、あぁ……うん……」
やべぇ。今頃になってコトの重大さに気づき始めたよ俺。
時間はとっくに夜の1時過ぎてますが何か? とっくに大人の時間じゃねーか。
「俺さ、明日……てか今日、学校あるんだけど」
「嘘ばっかり。創立記念日でお休みでしょう?」
「アトリと揺光から深夜クエストに誘われて……」
「私が代わりに断っておいてあげたから心配しないで」
「……何でも知ってんだな」
「知ってるわよ。貴方のことなら全部」
そーいやそうだったな。
GUに入る前から……死の恐怖って呼ばれてた頃から、俺は監視されてるんだった。
だから最初はビビったね。令子サンから俺の携帯に電話かかってきた時は。
何で俺の携帯の番号知ってんだよ、パイッ!?って感じで。
「ホントに全部知ってる、って断言できる?」
「知らないのなら知ればいいわ。それだけのことじゃない?」
じりじりと令子サンが近寄ってくる。俺は……何か体が強張って、全然動けねぇっぽい。
ぶっちゃけると令子サン、美人だぜ。性格がキツくなかったら会社の同僚とかも放っとかないだろう。
でもそんな彼女がお気に召したのは何故か俺なワケで。
……ジャングルで野生動物にばったり遭遇するのってのは、こういう気分なのかもな。逃げれねーわ、こりゃ。
「なぁ……令子サン。やめといた方がお互いのためによくね……?」
「令子。そう呼んで」
「いや、そう言われも……一応、あんた年上だし……って、おい……!」
「でなきゃ、帰さない」
縋る様に抱きついてきた令子の爪が、服の布地越しに俺の肩に少しだけ食い込んだ…………痛ぇよ。
ペットショップで衝動買い? ローゼンメイデン第3・第4ドール? 何のことです?
おやすみおまいら
乙!良いなこれ
ハセヲが捕食される!
ハセヲの思考がワロスwwwww
ハセヲの考えてることが言いえて妙でワロスw
ハセヲはまだしもパイも薔薇乙女知ってんのかよw
635 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 16:21:05 ID:FoxYGRLF
皆アニメの話もするから最終話だけ見てきたけど・・・・
かんと書いておとこと読むじゃねーよwwwww
>>634 なんてったって一国の外務大臣まで知ってますから
今から揺光とパイの『ハセヲの取り合い系』の小説を書こうかと思うんだが、需要あるか?
需要の有無は関係ない
おまいが書きたいと思えば書けばいいんじゃない?
wktk
641 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 21:08:39 ID:uOpy6vyK
すまない。慎重すぎたか。ありがとう、書き始めるよ。
AIDA天狼×揺光とか、ありそうなのにまだ出てないのね
どんなにネタを考えても、
「ハセヲにいちゃん、僕男の子だよ…?」
になるぜウェーハー!
>>645 男でも良いー!!
避妊するからー!!!
というわけで頼むぜ。
てか、なぜパイがアリスゲームを知ってるんだ?パイって忙しい社会人だろ?
揺光→天狼投下したいんだが、絵しか描けない…orz
長すぎる行がありますって出るんだが・・・
どっちかってーと、俺はこっちかな?
朔「…アンタ、今なんてゆうた? 気は確かかいなっ!」
望「うん…、ボクねハセヲ兄ちゃんトコにいく」
朔「望、正気になりっ! あんな唐変木のトコいったって幸せにはなれへんて」
望「そうかもしれない。でも、ボクは好きなんだ兄ちゃんのこと」
朔「……いやや」
望「え?」
朔「ウチとあんたとは双児や。もともと一つなんや。片割れになったら生きてけへんのやっ!」
望「お姉ちゃん? あ、痛っ!」
朔「望…、もう一度一つになろ……」
望「おね…ちゃ…。ん…、やぁ…、あぁ!!」
方言、ムズカシス。
ここは絵の投下もおk?
それとも別にスレがあるとか?
>>652 ロリショタハァハァ
ああいうのは一見仲悪そうに見えて、
ないがしろにしてるほうの愛情のほうが強いのはお約束だよな
>>653 一応半角二次元にスレがあるけど
すぐ落ちちゃうみたいだね
あっちに保守がてら投下するか、スローペースなここならちょっとだけならいいと想うけど
655 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 00:20:52 ID:BYc8himb
>>646 望「ハセヲ兄ちゃん?僕、男の子だよ……?」
ハセヲ「男でも良い。避妊するから」
望「……そこ……んっ、ふあぁぁぁぁ!」
ハセヲ「ほら、こんなに硬くして……」
アトリ「(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)」
ハセヲ「!?」
アトリ「あははははは!段々タラシ化してると思ったら今度は男の子にまで手を出しちゃいましたか!変態!!ハセヲさんは変態だったんですね!!!そんな悪いハセヲさんは私が調教してあげます!!!!
あははははははははははははははははははははははは」
ハセヲ「アッー!」
どうも、オリキャラ登場でハセアトハセな小説を書こうと思います。
ギャグ主体です、アトリ電波です、クーン人間やめたほうがいいです、パイは胸デカです(変わってない)、揺光はツンデレです、オーヴァンはとりあえず警察に捕まったほうがいいです。
あとほかのキャラも少々
…エロモアルヨ?
とりあえず…そんなやばげなネタを出そうか考えている俺がいる
基本的にハセヲ被害者…だからどうした!?
他人の不幸は蜜の味それが俺の座右の銘!
>>656 君には資質がある
強くなれ
俺を
萌えさせる程に…!
wktk
オリキャラは諸刃の剣だ…ッ
それならいっそ尻ライスでも(ry
G.U.+のちょっと病んでる感じの亮×千草を
お願いします
661 :
KAN・NA:2006/10/04(水) 03:54:47 ID:pJmoTbV5
>>615の続き。
「…剥いちゃおっか?」
「そうですねぇ…。乙女心の機微が分からないハセヲさんには、やはり何らかの罰を与えるべきだと…」
「おまえら、いい加減にしろおぉぉぉぉおッ!」
壁を背にしながら、これ以上後退することのできない亮は必死の抵抗を試みる。
目の前の酔っ払い二人は、もはや自分たちが今何をしているのかすらよく分かっていない様子だ。
リミッターが外れたのか、妙にテンションが高く、興奮しっぱなしの智香。
千草にいたっては酒の飲みすぎで、目が完全に渦を巻いている。
(酔いで)顔を赤く染めながら、荒い息を吐く美少女二人に迫られるという絶好のシチュエーションも、状況によってはこれ程に恐ろしくなるのか…!
「(あー…オレ、これからどうなるんだろ…)」
フフフフ…と不気味な笑い声を上げる二人を前にして、全く生きた心地のしない亮だった。
662 :
KAN・NA:2006/10/04(水) 03:56:09 ID:pJmoTbV5
大学、死ぬ…。キツイ、疲れた…。もうダメです、おやすみおまいら…。
おまいら乙
>>628のハセヲ×パイ(亮×令子)投下
>>634 >>647 「ローゼンメイデン? そう言えば私が小学生の頃……2005年頃だったかしら?
そんな深夜アニメがあったわね。ちなみに私は翠星石が好きだったわ」
「俺も最近再放送で見たぞ。好きなドールは水銀燈」
「人生は舞台だ」と誰かが言った。
誰もが自分なりに演技を続けながら生涯という幕が閉じるまで、舞台を降りることはできない。
……たまに弱い奴が進んで降りたりするけどな。
「(睫毛……長いんだな……)」
キスをする時に目を開けるのはルール違反? 誰が決めたんだ、んなコト。
令子には悪いけど……薄く目ェ開けて見ちまった。
同時に感覚が滅茶苦茶に昂ぶってるのが嫌でも分かった。
令子の匂いとか、令子の体温とか、令子の舌の感触とか、全部が昂ぶりの材料になる。
こんなの……初めてだな。
「……な、なぁ」
「んっ……どうしたの?」
「いや、何つーか……」
「?」
「令子の匂いで、くらくらする……みたいな?」
「……やだ」
おいおいおい。
誘ってきたのは令子の方だろ? あんた年上だろ? 大人なんだろ?
なのに何でそっぽ向かれてるんだ俺?
今更後悔されたって困るのは俺の方なんだぞ、そこんところ分かってんのか?
「私、別にそんなに匂いの強い香水は……」
「馬鹿。ちげーよ、香水じゃなくて……令子自身の匂いでくらくらすんの」
「お、お風呂、入った後の方がいいかしら……?」
「……このままでいい」
風呂入ってる間に待ちぼうけとか嫌だしな。
フロアの床には俺達の脱いだ(脱がされた?)服が散乱している。
こーいうのって映画とかだとベッドでするよな……普通は。
令子はそういうの、あんまり気にしない方なんだろうか。
……てか、何か俺の方がやる気満々って感じだな。俺ってこんな奴だったっけか。
「俺がスリーサイズ聞いた時、PCの方のサイズで誤魔化したよな?」
「あれは……恥ずかしくて本当の数字なんか……言えるワケないじゃない……」
「スーツの下にこんなデカいの隠してたのに? 下着も高そうだけど、何、趣味?」
「そんなんじゃ……」
「女ってそーいうの好きな奴多いよな。俺にゃ全然分かんねぇけど」
お、照れてる。
褒められるとやっぱ喜ぶのか。
“ハセヲ”のロールしてた頃はパイを褒めたことなんか無かったな、そーいや。
「……脱がし方、分かる?」
「まぁ……何となく」
一応、俺にやらせてくれるっぽい。
令子の性格からしてどっちかっつーとあっちが主導権握ると思ってたのに。
なすがまま、ってか俺にされるがままって感じ。
いつもの“パイ”ならすぐに鉄拳が飛んできそうなのによ……“令子”は違うんだな。
「外れた……」
「あ、あんまり見ないでよ……」
「無理言うなっての」
綺麗な身体してた。や、誰と比較するってワケじゃねぇけど。
俺の前に誰がこの女を抱いたんだろうとか、んな野暮なことはこの際考えない。
あのいっつも俺にガミガミ説教ばかり垂れやがってくれたパイの中身が、こんなので驚いてるだけだから。
「はは……やべぇって」
「な、何が?」
「産婦人科が儲かる法則、思い出した」
「さ、産婦人科……?」
「俺のガッコに下ネタ好きな教師がいんだけどさ。
夏休みが近くなると『夏休み明けは産婦人科が儲かる。お前らもご厄介にならんようにな!』とか言ってんだ。
ご厄介になる奴って大抵ゴム付けないで膣出ししてるような馬鹿だけ、って思ってたのな」
思ってたんだけどな……。
これ無理。絶対始めたら途中で止められる自信ねぇ。
文字通り馬鹿みたいに喰らい付きたくなって、最後までやっちまうに決まってる。
初めてってのもあるけど、それ以前に令子があんま抵抗しないから俺自身調子づいてるみたいだった。
「……挿れたいの? さっきは『やめといた方が〜』とか言ってなかった?」
「うっせ。ここまで来ちまったら……あんたに恥かかすワケにもいかねーだろ」
「私に責任転嫁? 恥をかくのはどっちかしら? 初めてなんでしょ、こういうコトするの」
「……否定はしねぇけど」
……人のプライベート知り尽くしてるクセに。わざとか?
「ねぇ、するなら……場所変えたいんだけど……」
「あん? 何で」
「その……あのコが起きちゃったら……」
「あのコ? 猫か?」
猫に聴かれちゃ(あるいは見られちゃ)マズイってか? 人じゃあるまいし。猫だぞ?
「恥ずかしいのか? おいおい、猫がそんなのいちいち気にするワケねーだろ」
「だって……」
羞恥心あるんだな。でも猫を見る限り熟睡してるっぽいけど。
俺も令子も声潜めてるし、大丈夫じゃね?
でも当人は相当このままここでするのが嫌になったらしく、強制移動したいと言い張って聞かない。
「わーったよ。じゃあ続きは……令子の部屋な」
「い、言っておくけど、床に精液ぶち撒けられたりして、染みとか痕になると困るから移動するのよ。
別にあのコに見られて恥ずかしいとか、そんなんじゃないのよ。そこのところ……か、勘違いしないようにね」
「へぇ。じゃあベッドのシーツにぶち撒けるのはいいんだ?」
「そ、それも困るわ……」
「クリーニングに出す時、店員にどんな顔されるだろうな」
「じゃ、じゃあ、なるべく……零さないように、出しなさい」
注文多っ。
つーワケで場所変え。まぁ確かに、床はちょい冷たかったしな。
猫、いい夢見ろよ。
*********************************
「大人の玩具とか、ねーの?」
「あ、あるワケないでしょ!」
「ふーん。令子ってストレス溜まってそうだから、そういうので1人でヤってると思ってた」
「あ、貴方ねぇ……」
「それとも? 俺をオカズにしてたからそーいう玩具は必要なかった、とか?」
「そ、それは……そんなことあるはず、ないじゃないの……」
……図星か。知らずにオカズにされてのか俺。
大方、隠し撮りした写真か何かでだろうな。俺のこと色々調べたっぽいし。
ほんっと、アンフェアだぜ。俺ばっか損してるじゃねぇか。
「いい趣味してんな。このベッド、外国製か?」
「ど、何処のだっていいでしょ」
「声上ずってるぞ。俺とヤるの、怖くなった?」
「なッ……馬鹿言わないでくれる?
ハセヲ、大体いつもアンタは一言多いのよ、だからいつも厄介ごとに―――――――――」
「俺はハセヲじゃねぇよ。亮、三崎亮」
「あっ……」
「あんたもパイじゃなくて佐伯令子だろ。
こーいう時にゲームの話してどーすんだ? そういうの“無粋”って言うんだよ」
猫の聴力は犬の1.5倍? 20m先のネズミの足音さえ聞こえる? 何のことです?
おやすみおまいら
これはGJですね。
もしかして携帯だと無理という落ちか?
ん?メール?揺光からか。なになに、 『よう!ハセヲ久しぶりにクエストに行かないか?』か、まあ暇だし付き合ってやるか。『いいぜ。今から行くからちょっと待ってな。』これでよし、っと。 ・・・・・・・・・
ん?メール?揺光からか。なになに、 『よう!ハセヲ久しぶりにクエストに行かないか?』か、まあ暇だし付き合ってやるか。『いいぜ。今から行くからちょっと待ってな。』これでよし、っと。
『なあ・・・なんでパイも一緒に居るんだ?』 『あら、私が居たら迷惑かしら?』 『いや、そういう訳じゃないんだが。』 『じゃあ問題無いわね。』
それがさぁ、いきなりやって来て『ハセヲとクエストに行くんでしょう?私も混ぜなさい』って。」 (なんで知ってんだよあのオバサン) 「まあ事情は分かった。しょうがないから3人で行くか?」
しょうがないから3人で行くか?」 「・・・あたしは2人で行きたかったな・・・」 「ん?なんか言ったか?」 「べ、別に!よし、早く行こう!ほら、グズグズするなよハセヲ!」
すまない。スルーしてくれ。携帯だと無理があった。orz
さすがに携帯からはやめといた方がいいぜ。
携帯って長文無理なのか?
長文は出来ないわけじゃない、1万字打てるし。
でも打ち込むのに時間がかかるし改行を知らないとクラッシュ読みづらい。
ちょっと病んでるワロタ
でも亮と千草は読みたい
九州組昨晩Roots最終回だたーよ。
清作…orz
今晩にでも電柱×小豆投下するお
分かりました。出直します。
>>681 ついに神が!!
wktkしながら夜を待つお。
684 :
KAN・NA:2006/10/04(水) 19:17:19 ID:pJmoTbV5
俺は今大学一年なんだが、中三の頃に二次創作で「.hack//Killer tuner」って小説書いてたなぁ。
凍結したけど…。
>>684 この板は21歳未満立ち入り禁止ですYO
>>685 深く突っ込んでやるな、浪人&留年の回数を晒さなけりゃならなくなる
いや確か最近BBSPINKって21禁から18禁になったはずじゃ
【この板の趣旨】
一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
およびオリジナル・パロディを問わないエロ小説創作等を行う板です。
以下は禁止、より相応しい他の板でどうぞ。
キャラ単位、キャラ主体のスレッド →ピンクのキャラサロン
年齢制限付きの作品に関するスレッド →エロゲネタ&業界/エロ漫画小説アニメ/エロ同人等
画像の貼り付け →半角二次元/お絵描き・創作等
実在する人物(アイドル等)を元にした創作 →えっちねたロビー等【PINKちゃんねるは21歳未満立ち入り禁止】
21歳未満の方は、エロ妄想を含まない範囲で2ちゃんねる掲示板をご利用ください。
どーみても21禁です本当に(ry
というか誘い受けとか自分語りマジイラネ
まぁ浪人してたってことでおk
>>688 あれ、俺の勘違いかな
立ち寄ったスレで結構見たんだけど…ま、どうでもいいか
>>693 アトリ×揺光で揺光誘い受けとかマジおっき
>>694 難易度高いなっwww
だが、それ故に挑む価値がある! …誰か書いてくんねかなぁ
アトリ誘い受けならなんとか想像できるが、揺光誘い受けは想像つかんな。
あえて考えるなら、そうだなぁ。
女同士の友情を高めるため、と言われ二人きりでクエストに誘われるアトリ。
同年代の同性友人が少ないアトリはウキウキルンルンで出かけて行く。
実はガチレズ揺光(犬とハセヲはただのカモフラージュ)これを機に本命アトリゲットを画策。
獣神殿の奥で、対アトリ必殺トラウマ文句「断るならもう友達じゃない」で無理やり攻めさせる。
「ほら、ここ……触ってみなよ」
「で、でも揺光さん、女の子同士でこんなこと…・・・」
「バカ、女同士なんだからこれくらい普通だろ? 仲のいい『友達』とスキンシップするくらいさ」
「そ、そうなんですか? でも私、やっぱり恥ずかしくて……」
「――そう。ならアトリはアタシのこと『友達』じゃないって言うんだ?」
「ひっ! そ、そんなことありません! 友達、友達です! 友達なら普通、友達なら普通……」ブツブツ
「そうだよ。だからほら……」
(ハセヲさん、榊さん。ごめんなさい……)
我ながらなんと陳腐な想像だ。
>>696 その頃、ハセヲと二人っきりでピクニックに行く望。
望の行ったことが無いたくさんのエリアでツーリングしたり
月がよく見えるエリアで月見したりと満喫する二人。
そして、デザートに持ってきたアイスクリームをわざと自分の口の周りにべた付け
ハセヲにエロイ妄想を抱かせる。
最後にはハセヲの股間にアイスを落とし、それを丹念に拭き拭きする望。
それに耐え切れなくなったハセヲは、周りに誰もいないことをいい事に
その場で望を押し倒して夜空の下で野外プレイ。
小学生のしかも同姓を犯すことに罪悪感を感じながらも、それが逆に自分の
中の野獣(スケイス)を暴走させてしまう。
事を終えた後、望に謝り責任は取るつもりだと誓う。
こうして、ハセヲと望は幸せな日々を送ったというめでたしめでたし。
そこはエン様とハセヲで頼むよ
前作のように事件解決後のオフ会なんかしたらハセヲは大変なことになりそうだな
アトリとか揺光とか朔望とかエン様とか。
×オフ会なんかしたら
↓
○オフ会なんか企画したら
でもおもしろそうじゃね?
三角関係・修羅場大好き!
>>699 ハセヲ×望
朔×エン
揺光×アトリ
パイ×クーン
シラバス×ガスパー
オーヴァン×八咫
うん、無問題
ハセヲ×エン様
朔×望
揺光×天狼
アトリ×榊
シラバス×ガスパー
オーヴァン×志乃
YATTA×乙パイ
うむ、無問題
欅×楓を見てみたいな
楓が欅に“大人の遊び”を教えるのか?
>>703 榊×アトリ→アトリ×榊が見たい俺は異端ですかそうですか
ハセヲ×パイな俺は異教徒ですか
本命は天狼×揺光な俺が通りますよ
>>708 俺の大好きな神が現在執筆中であらせられるのだッログを遡れッ
いつからここはうほっスレに・・・・・・
欅×ハセヲキボンヌ
シラバス×揺光、ってGUマガジンにあるらしいけど、見事にスルーされてるな
>>711 あれは普通に仲の良いシラバスと揺光の仲を七星が勘違いしてる
シラバス×揺光
シラバス×七星
揺光×七星
榊×七星(エンジュ)
とか結構ネタはあるけどね、あれも
松×籐太
なんて妄想するのは俺だけでいいよw
アッー
イグゥ
いやさ、.hackで
ウホッなキャラは俺からしちゃこの二人しかいねーからなw
Roots最終話のタビーにやられた身としては、
志乃もアトリも揺光もスルーしてタビーとくっついてほしい。
でもタビーってハセヲじゃなくて志乃が好きなんじゃなかったっけ。
しかしゲームではタビーのタの字すら出てこないという……
ここで空気を読まずに・・
清作×タビーキボンヌ。
ハセヲ×タビー(リアル)マダー?
>>527 ずいぶん遅いレスになってしまいましたが、ありがとうございます。
そういってもらえるとずいぶん気が楽になります。
アトリはvol2やってネタが固まってきたので、もうしばらくお待ちください。
さて、アニメも終わって完全に流れに取り残された感ありますが……今夜の分行きます。
瞬間、リョウの頭の中で核爆発が起きた。
視界が真っ白になり、喜び、不安、後悔、罪悪感、猜疑といったいくつもの感情が
まるで爆発するかのようにあふれ出していく。
念のため断っておくが、核爆発とはもちろん比喩表現である。
彼は脳内物質としてプルトニウムやヘリウムを分泌するような特異体質ではない。
気を失いそうになりそうな、心の暴風。
その間にもコールは続き、やがて一分ほどして止まった。
携帯の振動が止まってから更に一分。
バスの扉が閉まる音で、リョウはようやく平静を取り戻した。
少しずつ体に力を入れ、凍りついた四肢を動かしていく。
特に重たくなっていた右手で携帯を取り出し、画面を見ると留守電の表示があった。
念入りに深呼吸して覚悟を決め、リョウはボタンを操作しながら携帯を耳に当てる。
スピーカーから聞こえてきたのは、彼女と似た、少しだけ老けた声だった。
「すみません、三崎リョウさんでしょうか……私、七尾の母です。
その、今更かもしれませんが、お話したいことがあって……また、お電話します」
志乃ではなかったことに僅かに安堵して、リョウは折り返し電話をかけた。
次のバスが来るまで、まだ時間はある。
「…………もしもし」
しばらくコール音がなり、それに代わって先程の女性が電話に出た。
「……三崎ですけど」
「……あ、はい」
呆けたように、女性が答える。
彼女とは、志乃が病院に収容された時に会って、それっきりだ。
「……あの、ごめんなさい」
「え?」
思わぬ言葉に、リョウが目を丸くする。
電話だから、相手には見えないだろうが。
「志乃が倒れた時……私、あなたに酷いことを言ってしまって」
「あ……はい」
まだ少し混乱しながら、リョウは何とか答える。
正直あの日の事はよく覚えていなかったが、彼女に怒鳴り散らされたことは記憶に残っていた。
何でこんなことになったんだ、あんたが責任を取ってくれるのか、もう娘には近づかないでくれ。
そんなことを言われたはずだ。
確かに、酷い。
テレビ画面の向こうのドラマを見るような気分で、リョウは思った。
「その……三崎さんは、娘と親しかったんですよね」
「え?……はい、まあ」
親しかった、という言葉にリョウは胸を捕まれたような錯覚を覚えた。
動揺を声に出さないようにしながら、適当に相槌を打つ。
「本当に、すみませんでした……つらいのは、あなたも同じはずなのに」
「い、いえ……」
繰り返される謝罪の言葉に、リョウはそう答えることしかできなかった。
現実に、心が追いついていかないのだ。
「娘は、まだ目を覚ましません。よかったら……見舞いに行ってやってください。
それでは……許してもらえるとは思えませんが、せめて娘を……お願いします」
半ば涙声になりながら短く病院名と最寄り駅を告げ、志乃の母親はそう言って通話を打ち切った。
一人残されたリョウは、ため息をついてバスを待つことしか出来なかった。
それからどうやって家に帰ったかは、よく覚えていない。
気がついたら部屋のベッドに横になっていた。
曖昧ながら自力で帰宅した記憶はあったので、別に倒れたとかそういうわけではないようだった。
いっそ倒れてしまえれば気楽でよかったのに。
ひどく独りよがりな事を考えながら、リョウはのろのろと体を起こした。
窓の外に目を移すと、景色はまだ明るい。
何をするともなく、枕元に転がっていたメディアプレイヤーを起動して適当に音楽を流す。
「………………はぁ…………」
―――することがない。暇だった。
ガンプラ作りというインドアの趣味を持っているおかげで、普段ならこういった時間を持て余す事はない。
むしろ、時間が足りなくて積んでいるプラモが何体もある。
しかし、今は一人でいることに耐えられそうもない。
誰かと話していないと、どうにかなってしまいそうだった。
だが、この時間帯は連絡のつきそうな相手がいない。
仲のいい友達はバイトやら旅行やらで夏休みになってから殆ど(特に日中は)つかまらなくなっているのだ。
なら、どうする?
志乃の見舞いにでも行くというのか?
それは、それだけは出来ない。
―――志乃の母はああ言ってくれたが、自分にはそんな資格はない。
オーヴァンが居ない今、本当なら是が非でも傍に居てやらないといけないはずの自分は今日まで一体何をしていた?
現実から目を背けて、手近にあった温もりに縋り付いて。
彼女を省みることすら避けていた。
今更、どの面下げて会えるというのだ。
「くそっ……」
小さくつぶやいて、手近にあった雑誌を壁にたたきつけた瞬間。
耳元の音楽が、不意に止まった。
どうやらバッテリー切れらしい。
「くそ……」
こうなると、すべてが腹立たしい。
ベッドを叩いてひとしきり八つ当たりした後、リョウは起き上がって机の上のパソコンを起動させた。
この小型のプレイヤーは、パソコンの端子からの電力供給で稼動するようになっている。
プレイヤーをスロットに差し込み再びすることがなくなったリョウは、気を紛らわそうとブラウザを立ち上げた。
リョウはどちらかといえばネットには疎かったが、ガンプラやファッションなど興味ある方面にはいくつかの巡回先がある。
それを見ているだけでも、時間は潰れる。
(……結局今年はガンダムの新作はなしか。「閃光のハサウェイ」がOVAになるってやっぱりネタだったのかな……ん?)
久しぶりのネットサーフィンはそれなりに面白く、リョウがそれなりに上機嫌に楽しんでいると。
“The Worldはじめました”
ホビー系の日記サイトで、時期はずれの中華料理屋のような見出しが目に入った。
「ここでもThe Worldかよ」
あまりにも本末転倒な事態に、リョウは思わず苦笑した。
ネットワーククライシス以後では最古参のゲームであり、
全世界で1200万人以上の会員を誇るというその規模からすれ別に驚くようなことでもないかもしれないが、
なんと言うタイミングだろう。
見出しをクリックして全文を表示すると、そこでは友人から誘われてゲームを始めたこと、
色々と曰くのあるゲームだが実際やってみると意外と面白い、といった内容が明るい調子で書かれていた。
「逃げれば逃げただけ、ツケは回ってくるか」
寝癖混じりの髪を無造作にかき回して、リョウはうな垂れた。
記憶に刻まれたものは、決して切り捨てることが出来ない。
そして自分にとって志乃は、他のどんなものよりも鮮烈に記憶に刻まれていた。
ブラウザを閉じ、リョウはしばらく机の上に突っ伏した。
目に映るものは無機質な机の板以外何もなかったが、脳裏には志乃との思い出が鮮やかに浮かぶ。
「やめちゃ、駄目だよ」
「ようこそ、The Worldへ」
「じゃあ、もうしなーい」
「知りすぎて楽しいことなんて、何もない」
「私……頑張らなきゃね」
「だから、おまじない」
「よかったら、リアルで会わない?」
「それが、私にとってのThe World」
「……来て、くれたんだ」
「私の気持ちを、どうしてハセヲが決めるの!?」
「スイカズラの花言葉、知ってる?」
「泣いちゃ駄目だよ、男の子でしょ」
涙があふれそうになったまぶたをこすって、リョウは再び顔を上げた。
もう、逃げることも目をそらすことも出来ない。
志乃は、自分が好きな七尾志乃は、ゲームをしていてる最中に意識不明になった。
自分はその重みに耐えられず、同級生との恋愛に逃避した。
それが、三崎リョウが今置かれている現実だった。
現実が認知できたからといって、それを即座に変革できるわけではない。
ロックが国民主権を唱えてから、アメリカ独立においてその理想が実現するまで100年近くかかったように。
あるいは二十世紀末にオゾンホールが発見されてから、フロン全廃に10年以上かかったように。
リョウは、これからどうするべきかを考えあぐねていた。
逃げられないと言っても、だったら具体的にどうすればいいのか。
それが皆目見当つかない。
とにかく、志乃の為に何かしたい。
しかし、自分に何ができるというのだろうか。
出来る事があれば、なんでもする。だが、何が出来るのかわからない。
見舞いに行ったからといって、それが何になる?
自分が見舞いにっても、彼女の容態は変わらない。
だが、それ以外リョウに出来ることはない。
結局、自分は無力なのだ。
問題は、それだけではない。
久保萌。
今の自分にとって、彼女が大切な存在なのもまた事実だった。
逃げないと決めた今に至っても、彼女への想いは消えない。
それは、単に彼女の気持ちを傷つけたくないという消極的な感情ではない。
傍に居てほしい、話をしていた、肌を重ねてみたい。
志乃に対して抱いた想いと同じものを、萌に対しても持っていた。
それは、志乃の問題から逃げないと決めた今に至っても変わらなかった。
(何てことだ……)
今のリョウにとっては無力感より、こちらの方がむしろ問題だった。
無愛想な態度と攻撃的な物言いから誤解されることが多いが、リョウは本質的には実直で朴訥な少年である。
そういった気質を持つ彼は、今の自分の想いを酷く不誠実だと感じていた。
とはいえ、気持ちの問題である以上どうすることも出来ない。
「はぁ……」
茜色の斜陽に照らされた伽藍の中で、リョウは溜息をついた。
落日の伽藍と言っても、それは現実の光景ではない。
M2D(マイクロ・モノ・ディスプレイ)に映し出された、
ポリゴンとテクスチャの塊――いささか古い言い回しを使えば仮想現実である。
虚構の中に存在するこの伽藍の名を、グレーマ・レーヴ大聖堂という。
The Worldに存在する、ロストグラウンドと呼ばれる特殊なエリアの一つ。
そして、志乃のPCが消えた場所でもあった。
なぜこんなところに足が向いたかは、自分でもよくわからない。
半ば自棄気味にログインして、気がついたらここに来ていた。
墓参りと言うには余りにも生々しく、見舞いというには空疎な気分で、
ハセヲ――リョウのPCは、大聖堂の天井を見上げた。
作り物とはいえ、夕日が目にしみる。
リョウが何度目かになる溜息をついた、その瞬間。
大聖堂の静謐を、軋むような音が破った。
「でさー、その時のそいつの顔が!」
「また初心者狩りかよ。よく飽きねーな」
「いやいや、楽しいものは何回やっても楽しいものさ。お前もやりなって」
「バーカ。今の時代は中級者狩り!これに尽きるね……って、あ?」
扉を開いて入ってきたのは、見知らぬ二人組だった。
悪質なPKを隠そうとしない、むしろ誇るような彼らの会話に、リョウが奥歯を噛み締めた。
「へぇ、珍しい。ロストグラウンドに人がいる上に、錬装士(マルチウェポン)かよ」
「まったくだね。ねーキミ、お名前なんてーの?」
ハセヲの存在に気づいた二人組は、おどけた口調で声をかけた。
それを無視して、リョウは彼らに向かって静かに口を開いた。
「………失せろ」
「は?」
「失せろって言ったんだよ」
揶揄ではなく本当に聞こえていなかったらしく、二人組の片割れが間抜けな声を出す。
それに対して、今度は半ば怒鳴るような調子でリョウは言い放った。
彼らの会話は愚劣で不穏当なものであったが、最近のThe Worldでは珍しいものではない。
この種の会話は、パーティチャットやウィスパーだけでなく公共の場であるはずのルートタウンですら聞くことがある。
だから、リョウはこの手のノイズにとっくに慣れているはずだった。
しかし―――
ここではそんな話、聞きたくなかった。志乃やオーヴァンとの思い出が詰まった、ロストグラウンドでだけは。
「何で?キミ、管理者?違うでしょ?」
「そうそう。プレイヤーにプレイヤーを拘束する権利とかないし。規約にも書いてあるよんwあ、もしかして月の樹の人?」
「あ、なるほどー!納得ー、それじゃ、やっちゃう。うざいからw」
あからさまに馬鹿にした口調で会話を交わし、二人組はハセヲに武器を向けた。
画面がバトルモードに切り替わり、ハセヲの手にも得物である大剣が現れる。
リョウはM2Dに映し出されたその光景を見つめながら、僅かに口元を歪めた。
戦闘はハセヲの一方的な勝利という形で、呆気ないぐらい早く終わった。
ハセヲの方がレベルが若干高いということもあったが、プレイヤースキルが違いすぎた。
おそらくは一方的に相手をいたぶることを専らとしてきたであろう彼らに対し、
ブランクがあるとはいえハセヲは対多数のPvPに慣れている。
一対二でも、負ける道理はなかった。
「た、頼む!何でも言うことを聞く!助けてくれ!」
二人組の片割れは既にハセヲの背後でHPを失って死体となり、
もう一人は回復の間がないことを悟って命乞いを始めている。
「な、何なんだよ一体!まさかあんた、三爪痕(トライエッジ)……?」
「は?」
聞いたことのない言葉に、止めを刺そうとしたハセヲの手が一瞬止まる。
「な、なんだ、知らないのかよ……」
ハセヲの反応に、男があからさまに安心した声音で呟く。
文脈からすればおそらくPKの通り名だろうが、彼の怯え方は尋常ではない。
「そのトライエッジとやらについて知ってることを話せ。内容次第では助けてやる」
不思議と興味を引かれ、ハセヲは大剣を振りかざしたまま男を尋問した。
「わ、わかった。三爪痕ってのは、最近よもやまBBSとかで話題になってるPKだ。
ロストグラウンドにSIGN――三角形のマークがあるだろう?
あそこから蒼い炎を纏ったPCが現れて、キルされたPCは消滅、プレイヤーは意識不明になるって言う……」
男が語る言葉に、リョウが目を見開く。
まともに考えれば余りにも非現実的な話だったが、それはリョウの知る現実と符合していた。
志乃が消えたのは三角形のマークの傍で、そこには何かの名残のように蒼い炎のエフェクトが残っていた―――!
「隣の奴を連れてさっさと失せろ。二度とロストグラウンドには近づくな」
「わ、わかった!」
スキルトリガーボタンに指を掛けたまま、リョウは静かに言い放った。
男はこれ以上抵抗する愚を悟ってか、ハセヲの言葉に素直に従った。
二人組が消え、何事もなかったかのように黄昏の大聖堂は静寂を取り戻した。
しかし、リョウの心はそれとは対照的にひどくざわついていた。
意識不明者を生み出すPK、三爪痕。
もしそれが実在し、志乃をキルしたのだとすれば―――
リョウは一瞬だけまぶたを伏せ、それからすぐにPCを動かし始めた。
牢獄から開放された囚人のような足取りで、ハセヲは大聖堂を後にした。
以上。次回、10月10日(火)。
うおー待ってました!ハセヲも動き出しましたな。
続き超楽しみにしてますー!
ついにハセヲ動いたー!
というかハセヲ、タビー一筋という選択はな…ちょ、おまwふじこry
とうとう物語が動き始めましたな〜。
ハセヲって他人から見れば悪役だけど、基本超不幸キャラなんで救いがあることを祈ってます
"守りたいモノがある"意思により覚醒で初っ端からエクスとか、壊れならありそうだなぁw
続きwktk
GJ!GJですよ!
恋に悩むハセヲ萌え
エン様からのメールより
>ほとばしる熱い命を、注ぎ込んでくれた……。
ハセヲ×エン様確定
>>731 ネ申GJ!
おもしれええええええええええええええええええ
良い感じに絡み合ってて続き本当に楽しみ
wktkして待ってます
740 :
KAN・NA:2006/10/07(土) 19:11:13 ID:Gg2HAzn0
アトリスレで好評だったので転載します。続きも投下予定、です。
「まぁ、とりあえず、上がれよ…」
「はい、お邪魔します」
ある休日、アトリこと日下千草は、生まれて初めて…男性の友人の部屋に遊びに来ていた。
しかも、あのハセヲ…三崎亮の部屋に…。
「わぁ、意外と片付いてるんですねw」
「あぁ、まぁな…。生理整頓が苦手ってワケでもないし…」
「そうなんですか?ハセヲさんって、こういうのは不得手だとばかり思ってましたけど…」
物珍しいのか、何かと感心したように亮の部屋を漁る千草。
一方の亮は、なんだか落ち着きが無い。
そんな彼の様子を敏感に察した千草は勇気を振り絞って、話を切り出した。
「今日のハセヲさん、元気ないですね」
「そんなことねぇよ」
「でも、デートの間もほとんど口聞いてくれなかったし…それに、目を合わせてくれませんでした」
「気にしすぎだろ…」
「でもっ!ひょっとしたら、私また…嫌われるようなことしちゃったのかな、って…。そう考えると、凄く不安で、恐くて…」
「………」
「ハセヲさん…。やっぱり私の事、キライですか…?」
「……はぁ、ったく。そんな事ねーよ」
「じゃぁ、なんで…」
「言うから、泣くなって…。その…オフ会の時、実際に会って…物凄く可愛かったから驚いてさ…」
「え……?」
「それからずっと、気になってたんだよ…。今日だってデートだからって、凄く意識しちまって…」
「ハセヲさん……」
「だから、その……って、うを!?」
最後の言葉を待たずに、千草は亮を無理やり押し倒して、強引にその唇を奪った。
「ぷはっ…」
「あ、アトリ…!?何を…」
「よかった…。私てっきり、ハセヲさんに嫌われちゃったのかと思ってました…。ハセヲさんと一緒に居られなくなるんじゃないかって…」
千草は、泣いていた。
けど、その涙は決して悲しみから来る物ではなく…。
「バカ。そんな訳ねぇだろ…」
亮はそっと、千草の細い体を抱きしめた。
乙だけど、上の続きはどうしたィ
742 :
KAN・NA:2006/10/07(土) 19:37:30 ID:Gg2HAzn0
鋭意製作中。
出来なかったら、出来ないってことなので気にしないでw
743 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 23:47:42 ID:JwpJer5S
志乃、ダビー、大判、アトリ、揺光、エン様、^^×ハセヲきゅん
ハセヲ圧倒的不利!? よしスケェイスだ!! ……だめだ碑文使いが三人もいる
揺光と天狼で誰か頼まあ
そういや、ハセヲが精神的に優位に立てるやつなんているのかね
どんな相手(特に女)にも振り回されるイメージしかないな。
G.U+のハセヲだったらなあ
G.Uのハセヲだと無理じゃ
>>748 >そういや、ハセヲが精神的に優位に立てるやつなんているのかね
望がいるじゃないか!!!!
あれ?
755 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 12:14:32 ID:MJAb80IF
はじめまして。
756 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 12:41:54 ID:MJAb80IF
とりあえず、どういう内容かだけでも投下しておきます。
内容は…まあ、朔陵辱ものですけど……
アトリも捨てがたいんですけど、あえて朔でいきます。
まだ全体的にまとまってないので、まとまり次第書かせていただきます。
wktkして待ってるぜ
>>756 期待
ただ一応sageてくれるとありがたい
761 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 00:06:12 ID:u6DPBhgK
保守age
762 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 00:25:10 ID:coresGsE
お待たせしました。早速はじめますが…
まだゲーム本編をやっていないので、キャラを掴みきれていないところがありますがご了承ください。
機嫌がよかったのか、朔はその日鼻歌を歌いながらマクアヌを1人歩いていた。
「やっぱ、エン様はカッコええわぁ〜」
なぜかほのかに上機嫌だった。
今し方、エンデュランスと二人きりで冒険をしていたのだ。
「エン様と二人きりで冒険できるなんて、夢にも思わんかったわぁ。今日はなんかウチ、ツイとるなあ」
そのとき、朔は自分の身に危機が迫っていようなどとは、考えてもいなかっただろう。
ただエンデュランスと二人きりで冒険したことの余韻に浸っていたのだから。
だが、そんな幸せな時間もそう長くは続かない。
今、朔を狙う数人の男が近くで機会をうかがっているのだ。
「やっぱ、ウチとエン様は赤い糸で結ばれてるに違いないんや。きっとそうや」
あまりに嬉しかったのだろう。自分が人通りのほとんどない場所へやってきてることに、朔は気づいていなかった。
「L・O・V・E、エン様〜!」
朔は思いっきり叫んだ。
その光景を少し離れた所で、男達は見ていた。まるでそれは、逸れたウサギを狙う狼の様に。
「馬鹿な奴。こっちが誘い込む前に、自分から人気のない所へ来てくれるなんてな」
男に一人、劉翔がほくそ笑んだ。
>>762 GJ!!陵辱物好きだから続き楽しみにしてる
だけど上でも言われてるがメル欄sageと、一応オリキャラ物だから
名前欄に何か入れてNGワード設定できるようにした方が良いと思う
764 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 01:46:13 ID:coresGsE
ごめんなさい。未だにsageとかよく分からないんです。
……ちなみに君は今いくつなのかな?
766 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 01:58:29 ID:coresGsE
20です
まぁ今のピンクはローカルルール修正されてないけど
18禁だから年齢はいいとしてだな…
>>764 メール欄に半角英字でsageって書くだけ
>>766 一応、人の集う公共性のある場所だから、最低限このくらいは心掛けような
・一度は注意書きに目を通す。
・自分宛のレスには目を通す。
・わからない事は、まず自分で調べてみる。
・周りに迷惑をかけるくらいなら、悪意の無い嘘くらいはついておく。
, '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ や ら な い か? ハ セ ヲ
ト.i ,__''_ !
/i/ l\ ー .イ|、
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
/ ∨ l |! | `> | i
/ |`二^> l. | | <__,| |
_| |.|-< \ i / ,イ____!/ \
.| {.| ` - 、 ,.---ァ^! | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{ ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
}/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l |
__f゙// ̄ ̄ _ -' |_____ ,. -  ̄ \____|
| | -  ̄ / | _ | ̄ ̄ ̄ ̄ / \  ̄|
や、奴がオーヴァンだったのか…
>>770 オーヴァン!あんた、こんなケツ末を望んでいたのかアッー!
レスをくれた皆様、ありがとうございます。
すっかり忘れられたと思っていたので、かなり嬉しいです。
さて、今回の分行きます。
「戦いに!」
「傷つく貴方を!」
「癒します!」
「「「我ら!回復戦隊、肉球団!」」」
理屈ではなく本能で恥ずかしさを覚えるような掛け声を大音量で発しながら、
三人のPCが器械体操のような不思議なポーズをとっている。
M2Dを介して目に映る光景に頭痛を感じながら、三浦静香は静かに溜息をついた。
ここが関係者以外立ち入れない閉鎖空間―――ギルドの@homeでよかったとつくづく思う。
これが街中だったら、彼女はは恥ずかしさの余りしばらく歩けなくなっていただろう。
「こんなかんじにしようと思うの!どうかな?」
返答に困り黙り込んだ静香に、三人の真ん中で踊っていた猫耳の少女が満面の笑みで詰め寄ってくる。
その表情を見て、静香は実家に帰省した時遊んでやった姪っ子の顔を思い出した。
今年小学校に上がったばかりの彼女は綾取りが好きで、よくわからない形を組み上げては静香に見せていた。
「うーん、そうね。前衛的でいいんじゃない?」
何とか穏当な表現をひねり出し、静香は曖昧に微笑んだ。
前衛的。こう言っておけば、大抵の理解不能な創作物は片付けることが出来る。
「そう?やったあ!じゃあ、決まり!これで行こう!」
くるくると踊って、少女は背後で待機していた二人組の方へ戻っていった。
それを眺めながら、静香は再び溜息をついた。
折角の休みだというのに、自分は一体何をしているのだろう。
二十四歳。普通なら結婚に向けて男性関係に積極的になっている年頃のはずだ。
だというのに、平日は仕事に追われ帰ってきたらネットゲーム。
休日になったら掃除と選択に追われ、それが終わったらすることがなくてやはりゲーム。
いまどき、小学生でももう少し色気のある生活を送っているだろう。
「Bさん?Bさーん」
順調に負け犬フラグが立ちつつある現状に絶望しかけた静香の心を、耳元の声が引き戻した。
Bさんとは静香のPC――Bセットのことだ。
猫耳少女――タビーは彼女のことを敬称とも愛称とも付かないこの不思議な言葉で呼ぶ。
「あ、ああ。ごめんなさい。何?」
「作戦会議。何かいいアイデアないかなー、と思って。
清作は有名なPKとかPKKについて回るのが効果的なんじゃないかって言うんだけど」
タビーの言葉を受けて、背後の二人組の片割れ――長髪を馬の尾のようにまとめた精悍な顔立ちのPCが頷く。
「うーん、それも目立つだけならいいかもしれないけど……とばっちりで貴方たちもPKされるかもしれないわよ。
犯罪者の前で被害者治したら、只じゃすまないでしょ」
「それもそうか。うーん……」
「やっぱり地道にやるのが一番なんじゃない?プラットホームの前で陣取ってくるパーティを回復するとか」
声を出してうなり始めたタビーに、二人組のもう一人が横槍を入れる。
少年とも少女とも付かない中性的で愛らしいPCに違わずその声は声変わり前の少年のものだったが、
語調はこの場の誰よりもしっかりしている。
「そうだね、それじゃしばらくはそれで行こう!でもって、肉球団の名前をThe Worldに知らしめるのだー!」
「おーっ!」
無言のBセットの前で、三人は意気高く拳を突き上げた。
「さて、いい感じに決まったから今日は解散!明日からは早速活動に入るよ、
時間は午後三時。集合はここ、@home!おやつは三百円まで!」
「「はい!」」
最後の一言以外はギルドマスターらしいタビーの仕切りに、二人が元気よく頷く。
「じゃあねー、二人とも頑張ってねー!」
笑顔で手を振るタビーに見送られ、リアルの都合があるという二人は姿を消した。
「うーん、順調順調。ギルドなんて、やってみると意外とどうにかなるもんだね」
「そうね。結構板についてたじゃない、ギルドマスター」
「そう?えへへ、そう言われると嬉しいな」
目を橋のようにして、タビーが笑う。
最初彼女から唐突に初級者・中級者の支援ギルドを作ると聞かされたときは大丈夫なのか、
って言うかお前も初心者じゃないのかとずいぶん不安になったものだが、この分ならそれは杞憂だったようだ。
まだ二人とはいえメンバーとの関係も良好のようだし、回復専門という現実的かつ具体的な方針もある。
まあ、あのポーズもインパクトという点では効果的だろう。
タビーは、まだ笑っている。
「それにしても最近あなた、妙に元気ね。もしかして男でも出来た?」
その笑顔が余りに幸せそうだったので、静香は思わずからかうような冗談を口にした。
しかし―――
「あ、わかる?やっぱり、わかっちゃう?」
藪をつついたら蛇が出た。
タビーの言葉に、静香はそれこそ毒蛇に咬まれたような衝撃を受けた。
男、男だと!?
「そっかー、女同士だもんねー。やっぱりわかるか」
微動だに出来ないBセットを無視して、タビーは両手に頬を当て自分の世界に浸っている。
「ど、どういうことなの!?詳しく教えなさい!」
何とかして気を取り戻して、静香はタビーを怒鳴りつけた。
「え?何、聞きたい?しょうがないなぁ……」
………………
聞かなきゃよかった。
一時間弱にも及んだタビーの惚気を聞き終えた静香は、心底そう思った。
学校の補習で出会った隣のクラスの同級生が格好よくて、告白したら上手く言った。
それからはずっとラブラブで、親の不在にかこつけて勉強会と称しては家に連れ込んでいる。
色ボケした女特有の断片的かつ婉曲的な彼女の言葉から推察すると、そういうことになっているらしい。
「何でだー!!!」
「え、何で怒るの?」
思わず絶叫した静香にタビーが素っ頓狂な声を出す。
手元にあったペットボトルを壁に殴りつけ、更に液晶にパンチを叩き込もうとして静香はようやく我に返った。
「はぁ、はぁ、ごめんなさい……いや、ちょっとした発作なのよ。びっくりするとこうなっちゃうの」
深呼吸して気を落ち着け、何とか取り繕う。
冷静に考えてみれば、自分がここで怒る道理はない。
ただ、己の男運のなさを嘆いた直後だったからから過剰反応してしまったのだ。
落ち着いてしまえば、自分の大人気なさが恥ずかしくすら感じられる。
「そうなの?大変なんだね」
余りにも出鱈目な言い訳だったが、タビーは素直に納得してくれた。
それが彼女らしい優しさによるものなのか、勝者の余裕なのか、それとも単なる色ボケなのか。
その心中は静香にはわからなかったが、取り敢えずは有難い。
「まあ、楽しいことだけでもないけどね。彼は……」
「え?」
「あ、たいしたことじゃないから。気にしないで、最近気にならなくなったし」
「そう」
言われたとおりに、静香はそれ以上追及することはしなかった。
言い訳を素直に聞いてくれた礼という意味合いもあったが、
彼女の惚気をこれ以上聞きたくないというのが主要な動機である。
何か影があるような言い方をしているが、どうせ内実は些細なすれ違いに違いない。
例えば昔会っていたのに向こうだけ忘れていたとか、そんなような。
「あっ……」
「あら」
会話が途切れる一瞬を狙っていたかのように、メッセンジャーが音を立てた。
表示された文字に、二人が同時に反応する。
ディスプレイに映った文字列は、二人の共通の顔見知り――ハセヲのログインを教えていた。
「へぇ、帰ってきたんだ、彼」
「そうみたいだね」
ハセヲは、以前タビーと同じギルド「黄昏の旅団」に所属していたPCだった。
彼らとは入れ違いになったが「黄昏の旅団」にはBセットも所属していた経験があり、タビーともその縁で知り合った。
ここ一ヶ月ほど姿を見ていなかったが、どうしていたのだろう。
「………」
「何?会いに行かないの?」
「えっ!?あ、あはは、どうしようかなー、って」
タビーは先ほどの元気は何処へやら、急に黙り込んでしまった。
「どうしたの?前はあんなに必死に探してたじゃない」
「い、いや、都合悪かったらどうしようかなー、と思って」
「busyになってないじゃん。悪くはないはずだけど」
妙に歯切れが悪いタビーに、静香は思わず首をひねった。
一ヶ月ほど前彼が急にログインしてこなくなった時、タビーは真剣に心配していた。
病気になったのではないか、まさか自分が何か酷いことを言ってしまったのではないか。
挙句の果てには借金のかたに地下労働場に引っ立てられたのではないか……
単に忙しいだけじゃないか、と言ったBセットとは対照的に、タビーは非現実的とも言える次元で彼を心配していた。
最近は鳴りを潜めていたが、まさか忘れていたわけでもないだろう。
なのに、なぜ会いに行かないのだろう。
少し考えて、静香は思いついた事をそのまま口にしてみた。
「まさか、あんたハセヲのこと好きだったんじゃ」
「ええ!?ななな、何でそうなるの!?」
「だったら説明付くじゃない。待ってる間にリアルで彼氏が出来ちゃって、それで顔をあわせづらいと。
そういえば、あんたがハセヲの事あんまり気にしなくなったのその遊園地デートとやらの時期ぐらいじゃなかった?」
「ち、違うよ!彼のことは……いや、その」
自分で言っていて無理のある話だと思ったが、タビーの反応からすると図星らしい。
惚気のお返しとばかりに、静香は言葉を続けた。
「いや、怪しいとは思ってたのよ、あなたのハセヲへの態度。時々じーっと見つめたりしてさ」
「ち、違うよ!大体、見つめるってゲームじゃん!!」
「いやいや、女同士だからわかるのよ。愛はディスプレイを超える、なんてね」
「違うよぉ、ハセヲは……」
半ば涙声になったタビーをからかいながら、静香が笑う。
さっきへこまされた分をお返しできているようで、いい気分だった。
「いや、わかってるから。あるわよね、そういう事」
「だから……もう……」
「心配しなくても、その内ハセヲとは話せるようになるって。こういうのは時間が……おっと」
ようやく年上の威厳を取り戻して上機嫌でいると、不意に机の上で振動音がした。
携帯に着信しているようだ。
「あ、ごめん。電話きたみたい」
言うだけ言って、静香はM2Dを一旦外した。
外す瞬間、タビーの安心したような溜息が聞こえた。
「あら……今日は待ち人来る日なのかしら。もしもし」
液晶に映った名前を見て、静香は目を丸くした。
しばらく音信不通の相手だったからだ。
「……え?はい、そうですけど。はい。え?……え、どういうことですか!?」
しかし、受話器の向こうから聞こえてきた声は静香の友人の声ではなかった。
見知らぬ相手の声に、静香は声を上げる。
「……すみません、今ちょっと。あ、すぐ終わります。またこちらから。はい、すみません」
一旦会話を打ち切って、静香はM2Dをかぶり直した。
これはゲームの片手間に聞くような話ではない。
「ごめん、大事な話みたい。一旦落ちるわ」
「あ、そう……またね、Bさん」
「うん。あんたも……いや、なんでもないわ。じゃあ」
言うが早いか、Bセットは踵を返して@homeを出た。
そのまま、ログアウトしてM2Dを外す。
すぐにはリダイヤルせずに、深呼吸した。
これから聞くであろう話の内容を考えれば、気持ちは落ち着けなくてはならない。
「……よし」
自分に言い聞かせるようにつぶやいて、静香は携帯を操作して耳に当てた。
相手は、すぐに出た。
「もしもし。すみません、大丈夫です。
お話の続きですが……その、疑うわけではないんですが、本当なんでしょうか。
志乃が、娘さんが意識不明って……」
以上。次回、土曜日。
GJ!ここでさりげなくカイジネタか〜。
『ポーン』
ん?メール着信か・・・誰からだろう?もしかしてハセヲからかな♪
どれどれ・・・
送信者:アトリ
揺光さん、話があるので来ていただけませんか?
エリアワードは「止まらない 私の 毒電波」です。
アトリより
はぁ?アトリ?何だよ、期待させやがって!話ってどうせハセヲのことだろ!
あーっ!めんどくさっ!しかも、何だよこのエリアワード、気味悪い。よし、
ハセヲにウィスパーでもするかっw
『ポーン』
今度こそハセヲか?
送信者:アトリ
面倒くさがらずに来て下さい。待ってますよ^^
アトリより
「え・・・!?何これ・・・!?」思わず独り言が口から出た。M2Dを外して
周りを見る、といってもここはアタシの部屋、ドアに鍵をかけているから入っ
てこられるやつなんていない。窓から外を見渡しても人影は見当たらない。見
慣れた変わりない近所の風景が夕焼けで赤く染まっているだけだ。M2Dをかけ直
す。
『ポーン』
いきなりのメール着信音にびびってしまう。嫌な予感がするが、ついつい開い
てしまう。
送信者:アトリ
外の風景なんて見てないで早くしてください。もう、私くたびれちゃいました。
アトリより
ははは・・・アタシ何か悪い夢でも見てんのかな?自分の頬を軽くつねってみるが、
どうやら夢ではないみたいね。何かやばい雰囲気だし、とりあえず行って見るか。
━━━━━止まらない 私の 毒電波
よしっ、到着っと・・・ふーん、エリアワードは可笑しいけど普通の草原エリア
だな。ゲームとは思えない夕焼けに照らされる草原の中にぱっしばと戯れている
アトリを見つけて近づいた。
「あ、来てくれたんですね!良かったぁ、来てくれないかと思ってた」
「へっ!?いやぁ・・・」
何ら変化のないいつもどおりのアトリのようだ、ちょっと顔が赤いけど夕焼けの
せいだろう。ちょっとふいをつれた気がして返事が裏返る。とにかくやな予感が
するから単刀直入に話を切り出してみるか。
「話ってなんだ・・・?その、ハセヲの事か?」
「えっと・・・その・・・」
アトリの顔が赤らんでいく。どうやら正解らしい。
「もう!うじうじすんじゃないよ!アタシは・・・その・・ハセヲのこと好きだ、
大好きなんだからなっ!!お前には絶対負けないっ!」
アタシってばこんなところで何言ってるんだろう・・・リアルの自分の顔が熱く
なるのがわかる。
「・・・・がぅ・・・・」
自分の発言を恥じていたからアトリが何かをいったのを聞き逃した。
「はぁ?」
「・・・・違う・・・・」
違う??じゃぁ、何でアタシは呼び出されたんだろうと思考をめぐらしても、思い
当たる節などはない。聞いてみようとした矢先だった。頬を染めてどこか憂いのある
潤んだ瞳のアトリが近寄ってきてアタシを抱きしめた。逃げる余裕はあったのに、
何かがアタシををそこに留めていた。アトリの膨らみのない胸のせいか、何だか男に
抱かれた様な気がしてしまい、鼓動が早くなる。けど、すぐに我に返ってアトリの腕
をほどいて双剣を構える。
「人の話は最後までききましょ・・・」
「う、うるさいっ!いきなり抱きついてくるな!アタシにははそういう趣味はないっ!!」
『パリン』
ガラスが割れたような音を立てて割れた双剣が蒼いちりとなっていく。ありえない。心の中で
つぶやいて、自分の目を疑う。
「私ってリアルではぶられてるっていうか・・・」
転送装置に向かって走った。
「いじめられっ子なんです・・・」
転送を開始するけど、発動しない。
「それで、先生に相談しようとしたんですよ・・・」
足から力が抜けて地面に崩れる。
「呼び出された放課後の教室で先生に何されたと思います?」
「もうやめろっ!!」
「・・・レイプされたんです。だから、もう男の人はいや。恐いの・・・だから助けて
、助けてください揺光さん・・・私を抱いて・・・優しくしてください・・・」
いかれている。もうだめだと思って強制終了しようとした時に私は気づいた。リアルの
私が居ないことに。
何が何だかわからない、頭が真っ白になっった私はとにかくアトリから離れようとするが、
足に力が入らない。
「何も恐いことは無いですよ、ただ私を満たしてくれればそれだけでいいんです」
突然アタシの体が宙に上がる。抵抗しようとするが、頭の上では両手首が、また、両足首が
黒い形を持たない者で固定されていて身動きが取れない。
「んっ!!んん〜〜〜〜!!!」
アトリの唇がアタシのそれに押し付けられる。アトリの唇のやわらかさ、体温が伝わってくる
。これはもうゲームではない。リアルとネットの境界線がぼやけていく。
「舌いれますね」
拒んでも無駄だ。アトリの舌が口の中で音を立てる。気持ち悪かった。女同士で、無理やり
とはいえこんなことをしている自分が許せなかった。
「揺光さんも・・・舌動かしましょう?あれ?もしかしてやり方がわからないんですか?
こういうことするのって初めてなんですか?」
アタシの顔が少し赤くなったのをアトリは見逃さなかったらしい。
「じゃぁ、こっちも初めてですよね?」
アトリの手が私のわき腹を伝ってズボンの中に潜り込んでくる。
「やめろっ!!」
「ふふふ、お楽しみは残しておきましょうね♪」
アトリは手を止めて再び唇の愛撫が始めた。唇と絡んでこない私の舌に愛想を尽かしたのか、
アトリは首や耳など、いたるところにキスをしてきた。いったいどれだけの時間がたったのか
わからない。腕をつるされ、足首を固定され続けたためか、アトリの執拗な愛撫のせいかアタ
シはぐったりとしていて、意識も遠くなっているが、耳を甘がみされたり、アトリの吐息を
首筋に感じるだけで、体がぴくりと反応してしまう。いつの間にか胸も露にされて愛撫の対象
とされている。
「ここ(乳首)はどうですか?」
「いやっ・・・んっ・・・やめ・・・ろっ!あっ!!」
「揺光さんのって身長の割りにけっこう大きいですよね?ちょっと嫉妬しちゃいます^^
リアルの揺光さんはどうなんですか?」
「うるさいっ・・・んっ・・・」
『揺光!!』
ハセヲの声?けど、ここにはアトリとアタシしか・・・・
「邪魔が入っちゃいましたね・・・場所変えましょう^^」
「ハセ・・・ヲ」
目が覚めるとそこは見渡す限り一面真っ白だった。あるのは茶色いクマのぬいぐるみと白い
ベッドだけ、そして目の前にはアトリがいた。
「愛撫もそろそろ終わりにしましょう?揺光さんも飽きましたよね?」
両手足首が開放されても、あいかわらず意識は朦朧とし、体も重い。抵抗なんてもっての外だ。
形を持たない黒い物体に運ばれてベッドに横たわる。
「そろそろいいですよね?」
ズボンがアトリの細い手によってするりと下ろされる。されるがままで、パンツも下ろされる。
「邪魔なものは外しましょうね♪」
扇子や手につけている防具などが外されて、生まれたままの姿にされる。アタシの恥ずかしい
部分にアトリの指先が触れる。表面をなぞっていた指が少しづつアタシの中に入ってくる。
「い・・・痛いっ・・・」
「大丈夫です。すぐに慣れますよ。」
あまりの痛さ、そして、こんな世界で始めてが女性とになることへのショック、少なからず
感じている自分への嫌悪、助けを求める思い、などが交じり合い、気づくと嗚咽を漏らして
泣いていた。
「泣かないでください・・・私が優しくしますから・・・だから・・・あなたの優しさを、
ぬくもりを、愛を下さい。」
「いやっ・・・やだっ・・・助けて」
「揺光っ!!!」
「ハ・・・セヲ?」
転送されてくるハセヲ、アトリ、パイ。何でアトリが?と思いベッドの上で自分の横にいる
アトリを見ると、居ない。ただ形を持たない黒い影が漂っているだけだ。
「ハセヲ、あのAIDAがお嬢さんの碑文を・・・・」
「私の、碑文が・・・?」
「じゃぁ、あいつを倒せば、アトリは直るのか!?」
「たぶん・・・」
AIDA?碑文?訳のわからない話が意識が朦朧とした中で聞こえてくる。
「いいぜぇ・・・来い・・・来いよ・・・俺はここにいるっ!!!」
ハセヲがそう叫んだときに私の意識は完全に切れた。
「おい、揺光っ!!起きろ!!揺光!!」
アタシはハセヲの声で目が覚めた。そして自分が体験した事を思い出す。アトリに呼び出されて
、キスされて、裸にされて・・・・ぇ?裸?もしかしてまだアタシは生まれたままの・・・
「揺光・・・消えないでっぐふっ!!・・・・」
自分が裸でないことにも気づかずにハセヲにびんたをしてしまった。
「わーーーーーーっ!見るな!馬鹿!エッチ!!」
「揺光さん、大丈夫ですか?それと何をみちゃいけないんですか?」
「ってアタシ服着てる・・・」
とりあえず服を着ていることは確認したが、アトリが偽者でないことを知る由も無く
「イヤっ!!・・・アトリ・・・・イヤっ!!」
「揺光さんったら、いったい何なんですかーーー;;」
「ふーん、要するにハセヲたちは何かすごい力を持っていて、アトリのその力を奪ったアイダ?が
幻を創ってアタシを捕らえたってこと?」
「そうよ、物分りがいいわね。で、このことはもちろん・・・」
「口外するなだろ?何となくわかるよ。やばい雰囲気がする。それにあれは・・・」
「何、どうかしたの?」
「いや、やっぱり何でもない・・・」
(今確かめたんだけど、ネットの幻とやらで実際にリアルの私のあれが濡れてたなんていえるわけ無いしな・・・)
「もう大丈夫ですか?揺光さん」
「うわっ!!!いきなり声かけるな!!」
「うう・・・私は偽者なんかじゃありません!正真正銘本物のアトリです・・・キョ」
「揺光・・・」
「んぁっ!!は、ハセヲ・・・その・・・ありがとな・・・それと殴って・・・ごめん」
「あ・・・あぁ」
「じゃぁ、今からクエスト行こうぜ!!」
「いいけど、あんなことがあった後なんだから、あんまり無理すんなよ・・・」
「判ってるって!」
ハセヲの手を握ってドルドナへと転送し始める。
「あ〜!!揺光さんずるいです〜!私も行きますーーキョキョ」
「若いっていいわね・・・」
この先どんなに辛いことや悲しいことがあったって、きっと大丈夫・・・アタシにはハセヲがいるから。
GJ!!ワロタwwwwwwww
>>789 どうもー
ってか、読み直すと誤字脱字が・・・きちんと見直しとけばよかったorz
GJだぜ!!
キョキョ吹いたwww
これはいいww
「さて、じゃあそろそろ始めるか。頼んだぞ」
劉翔は仲間の方に向き直った。
「おう、任せとけ。元演劇部の実力を見せてやるぜ」
仲間の一人、KAMIKAZEは劉翔達と別れ、別行動を始めた。気づかれないように朔とは反対側に移動した。
残った劉翔達は打ち合わせ通り、KAMIKAZEからの合図を待つ手はずになっている。
そうとは知らない朔は、まだ幸せの余韻の中にいた。
が、その時間も唐突に終わりを告げた。
ドン!
「イテ!」
「ったあ! どこ見て歩いとんねん!」
「あ? ぶつかって来たくせに詫びもなしかよ」
これが合図だった。劉翔達は打ち合わせ通りまた二手に分かれた。劉翔とバーバー、そして懇懇玄武、月桂樹、サムエの2パーティーだ。
「おい、どうしたんだ。KAMIKAZE」
劉翔はさも今通りがかりましたと言う顔で現れた。
「ああ、劉翔。実はこいつがぶつかって来たのに、謝りもしねえんだ」
「何だって?」
劉翔はなんて事をしてくれたんだと言う顔で朔を見た。
「何言うとんねん! ぶつかって来たのはそっちやろ! 何でウチが謝らなきゃいかんねん!」
朔は劉翔に食って掛かった。折角いい気分でいたというのに、それを台無しにされたからだ。
「おいおい、俺のダチがそんなことする訳ないだろう?」
劉翔はあえて感情を押し殺していた。
「ウチは今ごっつう機嫌が悪いんや! これ以上妙な言いがかりをつけるって言うんなら、相手になったるで!」
劉翔は鼻で笑った。
「威勢がいいな。でも、お前一人で俺達全員を相手にする気か?」
「全員?」
朔は始めてその時周りを見渡し、自分が置かれている状況を理解した。
「な、なんやあんたら」
「皆、俺のダチだよ」
朔は周りをすでに固められていた。思わず朔は後ずさった。
「う、ウチは悪くないで! ぶつかってきたそっちが悪いんや!」
「はっ、お前自分の置かれている状況が理解できてないみたいだな」
劉翔は朔との間合いを詰めると顎を持ち上げた。
「状況?」
「今周りを見たろ。お前は一人だが、こっちは6人。この状況が何を意味してるか、分かるか?」
「分かるわけないやろ!」
「そうか、じゃあ、教えてやるよ!」
劉翔は朔を放すと、乱暴に突き飛ばした。双剣を構えた。
「な、何をする気や!」
「何って? 決まってんだろ? ナニだよ」
「な!」
朔は劉翔が言ったことを理解しようとした。が、次の瞬間、朔の上着はバラバラになっていた。
「な! 見るな、見るなー!」
朔は両腕で露になった身体を隠した。
「これで分かったろ? 今、お前が置かれている状況がな」
「来るな、来るなー!」
朔は身体を隠しながら後ずさった。が、すぐに壁にぶつかってしまった。
「!」
「はっはあ、残念。行き止まりだ」
劉翔達は朔との間を詰めた。
朔はこれから何が行われるか瞬時に理解した。逃げなければ。そう思ったが、周りを固められては逃げることができそうになかった。
「う、ウチに手え出したらただじゃ済まんで!」
「どう済まないってんだ?」
「そ、それは…」
どう答えよう。朔は迷ってしまった。ハセヲがお前達を狩りに来る? アバター化して全滅させる?どうしたらいい…
劉翔は笑いながら、ズボンのファスナーを下ろした。そこには、屹立した男の象徴があった。
「へ、変なもん見せんな!」
朔は目を見開いた。
「何を驚いてんだよ。親父のとか見た事ないのか?」
「あるわけないやろ! せいぜい昔よく一緒に風呂に入ったことのある弟のがいいとこや!」
「弟何歳だよ」
「11や」
「小学生じゃねえか。そんなのと俺らのとを一緒にすんじゃねえよ」
劉翔は自分の分身を掴むと、朔に近づけた。
「咥えろよ」
「だ、誰がそんな汚いもん咥えると思ってるんや!」
「お前に拒否権はねえんだよ。ま、拒否ってもいいけどな。そうしたら、お前の弟に同じ事してもいいけどな」
「な!」
朔はわずかに動揺した。劉翔はその一瞬の隙を見逃さず、朔の口に肉棒をねじ込んだ。
「んん!?」
始めますとかこれで今回の分は終わりですとか教えてくれるとGJって言いやすいな、僕は。
まぁどっちにしろGJ!
朔のキャラがらしくていいね
朔陵辱物続き投下!
朔は口に侵入してきた異物に嫌悪感を示し、吐き出そうとした。しかし、劉翔に頭を抑えられていて出来なかった。
「あ、歯立てんなよ。噛み切られちゃたまんねえからな」
「んぐ、んん!」
劉翔は腰を動かし始めた。
「んん! ふご、んぐ!」
劉翔の腰の動きに合わせ、肉棒は朔の口の中で前後運動を繰り返していた。
「ふご、んぷ! ぷあ、んん!」
「中々うまいじゃないか。そうやってもっと舌を使うんだよ」
朔は口の中で動き回る異物に嫌悪感を示しながらも、言われたとおりに舌を使うしかなかった。
すでに劉翔の肉棒は、朔に唾液で濡れており、朔の口の端から、涎が垂れ流し状態になっていた。
「んん! んん〜!」
ピチャピチャと淫猥な音がこだまさせ、朔の口を劉翔は犯し続けた。
劉翔は絶頂が高かった。腰の動きを早くした。
「ふぐ!」
「くっ、出るぜ!」
劉翔は、絶頂に達すると同時に朔の口から肉棒を引き抜いた。
と、同時に勢いよく発射された白濁液は朔の顔に降りかかり、髪の毛や帽子にまで飛び散った。
「やあぁぁ!」
朔は自分の顔に降りかかった白濁液に困惑していた。
「な、何やこれえ! 何か臭いし、ベタベタしとる…」
「はっ、威勢はいいくせに知らない事多すぎだぞお前」
劉翔は朔押し倒すと、秘部が見えるようにその足を開いた。
「ちょ! な、何しとんねん! どこ見てるんや!」
「決まってんじゃねえか。お前のここだよ」
劉翔は朔の秘部に沿って、指を沿わせた。朔は今まで誰にも触れた事がない部分を触れられ、身体を反らせた。その秘部はわずかだが濡れていた。
「何濡れてんだよお前」
「ちゃう! ウチ濡れてなんかない! 濡れてるわけない!」
羞恥心を隠すためにあえて朔は語気を強くした。知らない男に無理やり肉棒を咥えさせられて、濡れてしまったなんて、認めたくない。その一心で。
「じゃあ、こりゃなんだ?」
劉翔は、指を朔の秘部に侵入させた。下着ごしだったから分からなかったが、すでに朔はかなり濡れていたのだ。
「はう!」
今まで感じた事の無い刺激に、朔は思わず声を出してしまった。
「口を犯されただけで、こんなに濡れるなんて…淫乱だな、お前」
「いやぁ…それ以上指を動かさんといてぇ…」
劉翔は構わず指を動かした。その度に、朔の秘部からは淫猥な音が聞こえていた。
「んあ、はあ…はう」
朔は秘部をいじられ、自分の身体が宙に浮く様な感じに襲われていた。
以上、今日はここまで! 続きはまた今度!
強気受好きにはタマラン(;´Д`)ハァハァ
GJ!!
一気にまとめて投下してもいいとおもうんだけど…
揺光×アトリ思い付いた
それでも私は天狼×揺光を待ち続ける…
やっぱ揺光は
受けの方が輝く
続き、いきます!
「はあ…はう…」
劉翔にいじられ、朔の秘部は愛液でびしょびしょになっていた。
「こんなにヤラシイ音立ててるじゃねえか」
「ちゃう! 絶対にちゃう!」
朔は必死に否定した。認めてしまえば、自分の中で何かが崩れそうな予感がしたから。
「まあ、認めたくないならいいぜ。嫌でも認めたくさせるだけだ」
劉翔は指を2本にした。
「ひぐ!?」
朔は急な刺激に身体を沿わせた。劉翔は2本の指を交互に動かし、朔を攻める事を止めはしなかった。
「うぁ…うぅ〜〜!」
朔は必死に歯を食い縛って、襲ってくる快楽に耐えていた。
「強情な奴だな…」
劉翔は指を引き抜くと、朔を起き上がらせた。朔の頬はほのかに上気していた。
劉翔は、朔を壁に向かって立たせると尻を突き出した状態で壁に手をつかせた。
「う、ウチにこんな恥ずかしい格好させて…ただで済むと思うな…」
朔は息も絶え絶えに言った。
「その減らず口も今に聞けなくしてやるよ」
劉翔は屹立した肉棒を掴むと、朔の秘部にあてがった。
「ちょ! な、何しとるんや!」
朔は秘部に当たっている肉棒を見て驚いた。
「決まってんだろう?」
それだけ言うと、劉翔は肉棒を挿入し始めた。
「いやや! 入れんといてぇ!」
朔は抵抗した。だが、劉翔は気にも留めずに肉棒をすべて押し込めた。
「痛! いや、いややあ! 抜いてぇ! 今すぐ抜いてえ!」
朔の秘部からは、破瓜の証である血が滴っていた。
「すぐに気持ちよくしてやるよ」
劉翔は朔の願いを聞き入れず、その腰を掴むと、自らの腰を動かし始めた。
「い! 痛! 止めてえ! 動かんといてぇ!」
処女幕が破れて間もない朔は、破瓜の痛みに襲われていた。
だが、そんなことは劉翔には関係ない。劉翔はただ快楽を貪るために、腰を振り続けた。
辺りには腰を打ち付ける音と、朔の吐息、そしてぬちょぬちょという水温が響き渡っていた。
「はあ…あう…痛! いやや、動かんといてぇ…」
だが、そんな願いも劉翔には届かない。劉翔はただ自らの欲望のために腰を動かしているだけなのだ。
「んあ、はあ…くう…んん!」
朔の口から漏れている声は徐々に悲鳴から快楽に悶える喘ぎえと変わっていった。
「あん、ふあ…んう…!」
襲ってくる快楽により朔の足はガクガクと振るえ、なんとか自分を支えるのがやっとだった。
「そろそろ…イクぜ」
劉翔は絶頂が近くなり、腰の動きを早めた。
「んあ、はあ…な、膣内は…膣内はいやや…」
「ぐ! イク!」
「! い、いやや! 膣内はいやや! 抜いてぇ!」
劉翔は聞き入れず、腰をグッと押し込むと朔の中に大量の白濁液を流し込んだ。
「! い、いややああああ!」
朔の膣内に大量の白濁液が流し込まれ、朔はぴくぴくと痙攣していた。
「ふぁ…あふ…そんな…膣内に出されてもうた…エン様ぁ…」
とりあえず、今日はここまで!
「んで、ヤる前に聞いときたいコトあんだけど」
「……?」
「何つーか……アレだ。最後までヤっていいんだよな?」
「……心配しなくても今日は……安全日よ」
マジか。
つーコトはやっぱこの女、最初から俺を誘う気でいやがったのか。
人をドライブだか食事だか口実作って呼び出しやがって……大した策士だぜ。
「それじゃ」
「きゃっ!? ちょ、ちょっと!」
「アンタの望み通りヤってやるよ」
そーいうことなら遠慮はいらねぇよな。
年中プログラムばっかいじってる女に、腕力で俺が負けるかっての。
日頃のお礼も兼ねて可愛がってやるしかないだろ、こりゃ。
「へぇ……やーらけぇな」
「あっ……」
嫌でも目に付くデカい胸を鷲掴むと、搾り出した様な声が令子の口から漏れた。
俺自身、女の胸とか掴んだことなんてねーけど……こんな軟らかいのな。
ネタバレすりゃただの脂肪の塊なんだろうけど。
「何食ったらこんなにデカくなんだ?」
「知らない……」
「肩とかこらね? つーか重くね?」
「だから、知らないって言ってるじゃない!」
……ならこっち向いて喋れよ。
手首の向きを変えてアンダーから持ち上げてみるとそれなりに感じるな、重さ。
片一方の胸だけでこれなら、2つあわせりゃ結構ある。
でも外食ばかり食ってる割にゃイイ身体してるもんだな、ホント。
「先端、硬くなってきた」
「……」
「俺まだ触ってから1分も経ってないんだけど? 何、もう感じてんの?」
「ば、馬鹿にしないでよ……大人をからかわないで!」
よく言うぜ。
本人が否定しても身体が反応してちゃ世話ないっつの。
……男の経験、少ねぇのか? んなワケないよな、こんだけ美人なら男の方が放っておかねーだろうし。
俺誘ってくるくらいだし、それなりに経験あると思ってたんだけどな……。
「アンタに触られたくらいで……感じるワケないでしょ!」
「……つまり、そりゃ俺が下手ってコトか」
「っ、違っ……そういう意味じゃ……」
「ならどーいう意味なんだよ」
ハッキリしない女め。
いつもの歯切れの良い饒舌はどこ行ったんですか、って感じ。
……ま、言わねぇなら無理矢理言わせるのも面白いかも。
触るだけじゃ、そろそろ物足りなくなってきたしな……。
「ちょい身体、傾けろ」
「え……?」
「吸うから」
「す、吸うって……!?」
令子が何か言う前に、有無を言わさず胸にがっつく。
抵抗されないように身体をベッドに押し付けて、両腕で組み伏せてやった。
やべ、無理矢理こういう体勢させるのって案外スカッとするもんなんだな。
いわゆる征服欲ってやつか。俺にもあったんだな……自分で言うのもアレだが、ちょい意外だ。
「ん……」
「あっ! あ……ぁあっ……!」
「(うわ……すげぇ声……)」
「待……って……こんなの……!」
俺が舌で突付いたり転がしたりする度に令子が声にならない声で訴えてくる。
でも何言ってるか意味分かんねーから無視。乳吸うのって……母親の吸ってた以来だよな、どう考えても。
まだ吸い方覚えてる俺にビックリだ。本能か?
勿論、吸っても何が出てくるというワケじゃなし。ただ単に吸うって行為が愉しいんだけどな。
わざと大きな音立てて吸うといちいち反応するのが面白いっちゃ面白い。
令子の方もノってきたのか、もう手ェ離しても抵抗しなくなってきてるし。
「……っと。こんなもんか」
「はっ……はぁ……っ」
「吸っただけでそんなに息あがるのか?」
「う、うるさいっ!」
左様ですか。
ってか、さっきから俺が攻めてばっか……いや別にそれでいんだけどさ。
この女……受け属性? いや普段のパイなら絶対Mなんだろうけど、今は令子だしな……。
時間は……2時半過ぎか。結構夢中になってたかも。
あの後も色々と俺が試す度に令子が文句言うんで、その都度オシオキしてやった。
何をやったかは想像に任せる。
とりあえず外に出る時は首の辺り、隠しておいた方がいいぜ、令子。
「アンタって……本っ当に最低……!」
「さっき背中に爪立てたろーが。そのお返し」
「く、首にこんなにいっぱい……会社行けないじゃない!」
「休めよ。有給くらい取れるだろ」
それ言うなら、俺だって体育の着替えの時に
「亮、その背中の傷どしたん?」とか聞かれたら応え様がねーっての。
さっき令子の指を見た時、血がこびり付いてたからな。
今は電気消して真っ暗だけど灯りつけたら
このベッドのシーツ、俺の血やら令子の体液やらが……やれやれだ。
「令子」
「な、何よ」
「今でも俺のコト好きだろ」
「自惚れないでよ。誰がアンタなんか……」
「素直じゃねーのな、相変わらず」
「アンタには……お嬢さんがいるでしょ……」
「オイ、勘違いすんな。アトリとは何でもねーよ」
何言ってんだ、コイツ?
俺とアトリが? つか、そりゃありえねぇだろ。
実際に会ったことがあるのは令子だけだし。
「俺のコト何でも知ってる、って割にゃ情報不足だったな」
「だって、アンタ達、あんなに仲が……!」
「だからって勝手に決めんな。とにかく千草……アトリとは、何でもねーから」
「……本当に?」
「あ、あぁ」
……何つー眼で見やがる。
やばい、今ので一気に滾ってきたっぽい。
この女メチャクチャにして自分のモノにしたいとか、マジそんなコト考えちまう。
抵抗するにゃするけど、本気じゃないとこが余計にそういう気分を助長させる……。
さっきだって俺が耳元で名前呼んでやると、子供みたいに照れてやがった。
何つーか……可愛い。
「れーこ」
「あっ……」
「挿れていいんだよな?」
「……好きになさいよ」
「ここ、すげぇ濡れてる。指にねちゃねちゃって……シーツにもいっぱい付いてる」
「……全部、アンタのせいなんだから」
俺のせいって……あ、俺のせいか。
まぁ、本人から許可もらったってことで。
「……童貞卒業オメデト」
「うっせ。挿れるからな……」
「っ……くぁ……っ……!」
「(こう挿れりゃいいのか……?)」
何しろ初めてだからな……。
令子の方は経験アリっぽいけど、何か痛がってないか?
久しぶりにヤるとやっぱ痛ぇんだろうか……分かんねぇな。
全部挿れた後って、前後に動かしたりとかすりゃいいのか? それとも一旦このままか?
「はっ……っ……ふ……ぁ……」
「えと、入ったけど……やっぱ動いた方がいいんだよな?」
「だから……好きになさい、って……言ったでしょ……!」
「んじゃ動くか」
出ない程度に出し入れすりゃいいんだろ?
でも擦れる度に気持ちいいつーか、どこまで我慢できるか分かんねーっつーか……。
やばい、すげえ気持ちいい。膣出ししてた連中のコト馬鹿にできねーぞこりゃ。
気ィ抜くと……今にも、出そうになる……!
「れーこ、俺……やばいかも……!」
「ぁ……っ……早すぎ……! アンタ、早漏……なんじゃ、ないの……!?」
「だって、すげえ締まるし……!」
「ダメ……私がいいって言うまで……出させないんだから……!」
令子もそう言いながら自分で腰動かしてやがる……。
俺達は汗だくになりながら互いを貪ってた。
俺が令子の身体を舐めると、汗特有のしょっぱい味がした。でも別に嫌じゃなかった。
犯すことに夢中になって、何かもうどうでもよくなってたからだ。
それに出したい。思いっきりこの女の中に。
そう考えるだけで、令子の中で俺自身がデカくなるのが嫌でも分かる。
「! ま、また大きく……なった、の?」
「令子がエロいから、俺もエロいコト考えちまうんだ、悪かったな!」
そろそろ本格的にやばい。
でもここで出したら早漏野郎になっちまう。
だから令子が観念するまで絶対に出してやらねぇ、意地でもだ。
「ねぇ、まだ……出さない気……!?」
「あぐっ……」
「私……っ……も……リョ……」
俺も尋常じゃなかったけど令子も負けず劣らずだな。
膣から漏れた愛液(でいいのか?)で滑りがよくなったせいで無茶苦茶動く。
シーツはもう、令子の愛液やらの匂いが染み付きまくってるだろう。
クリーニングに出すよりは買い換えた方が絶対にいい。こりゃ後で捨てろ。
……そんなコト考えてる場合じゃねぇんだけどな、今は。
「ハセヲ! ハセッ……私、私……っ!」
「(だから、俺はハセヲじゃねーんだよッ!)」
「いいから、も、いいから……早……私、待てな……!」
「全部出すぞ? 全部ブチ撒けるからな、いいんだな!?」
「いいっ! 全部……全部!」
余裕があればもう1回ヤろう、とかそんな考えさえ浮かばなかった。
令子の苦痛に歪んだ顔が滅茶エロくてずっと見てたかったのに。
引き抜く暇なんてありゃしない。
自分でも信じられないくらい、すげぇ勢いでドバドバ令子の膣に注いでる……。
「熱っ……! すご……!」
「はぁっ、はぁっ……くっ……ぁ……」
俺が出してる間、令子も身体を震わせてビクンビクン動いてた。
えーっと……イッた、ってことか? オーガなんたらに達した、ってやつ?
へぇ……マジでイクんだな……初めて見た……。……やべぇ。朦朧としてきたってのに、まだ出し終わらねぇ。
「ま、まだ……出る、の? 私、もう、お腹……」
「った……ちょ、動くなよ……引き抜くから……」
オナ禁何週間目?と自分で思うくらいに射精した。しまくった。
令子が驚くのも無理ないけど……やっぱさっきのレストランで食ったスッポンの吸物のせいか?
ハンパじゃねぇもんな、今日の俺……。
「うわ……こりゃまた……」
「いっぱい、出た……のね? 全部……?」
「た、多分……」
暗くてよく見えないけど、この鼻を突く特有の匂い。
令子の腹に納まりきらなかった俺の精液が、ドロドロと膣から流れ出てきてシーツを汚していく。
直視するのもアレな程の量だった……自分で出したのが未だに信じられねぇ。
「会社……行くのか?」
「行けるワケないでしょ……有給とって休むわ」
一戦交えた後、互いに放心状態のままベッドに寝転ぶ俺達。
あれだけヤったのに疲労感と言うよりは達成感の方が強い。
俺の勝手な思い込みかもしれないけど、俺達の身体の相性は悪くない気がすんだよな……。
「零さないように……ちゃんと全部出したぜ?」
「……シーツは結局、買い換えるコトになりそうだけど」
「なぁ、俺に膣出しされた時どんな感じだったんだ?」
「……言えるワケないでしょ」
でもありゃ確かにクセになるよなぁ。
このオバ…じゃねぇや、ネエチャンがヤラせてくれたってコト自体が奇蹟みたいなもんだ。
正直、ヤり終わった後にビンタの2〜3発は覚悟してたんだが……。
「あとさ」
「……」
「俺のこと、何でハセヲって呼ぶんだ? さっきも言ったろ、俺は――――――」
「だって」
だって……何だよ。
「は、恥ずかしいもの……。
わ、私、年下の子と付き合ったことなんてないし、どう呼べばいいか……」
「……いつもみたく名前で呼べば、それでいいじゃん」
「……」
「俺は……これからも令子って呼ぶ。アンタがそう呼べって言ったんだからな」
「……貴方が今まで私に送ってきたメール……あれ、全部信じていいの?」
「……ああ」
「志乃さんのことは……?」
志乃のことはもう、いい……。助けることができただけで俺は……とても満足だったから。
「れーこ。俺さ、何つーか……やっぱ、令子がいい、つーか……」
「……ま、そういうことにしておいてあげる」
背中がゾクゾクするくらいの笑顔を見せた後。
令子が俺を抱きしめてくれたのが、嬉しいやら怖いやら……そんな気分だった。
んで後日。
「ハセヲッ!」
「ハセヲさんっ!」
「よ、よぉ。お前ら……元気だったか?」
久々にログインした途端、カオスゲートの前で揺光とアトリに出くわしましたが何か?
おーおー怒ってる、怒ってるぞ、オイ。
「アタシらとの約束すっぽかすってどーいうコトなんだよ!」
「クエストにも来ないで、パイさんと何してたんですかッ!?」
何ってナニだよ、文句あっか。
……って言い返してやりたいところだが、それ言ったら街中でもPKされそうで怖ェェ。
ここは穏便に済ますしかねぇな。どうしたもんか……。
「この前の晩のことなら、ハセヲは悪くないわ」
「……パイさん?」
「(令子……)」
久しぶりに見たな、パイのPC。
令子のやつ、ずっと知識の蛇に篭って作業してるんじゃなかったのか? てかタイミングよく出てくるよな……。
「私が私用で彼を呼んだの。責められるべきはハセヲではなく、私の方ね」
「いや、そりゃ……何か事情があったなら……アタシ達だって……」
「分かってもらえて嬉しいわ。彼にまた用があるから借りるけど、いいかしら?」
「ど、どうぞ……」
「(亮、行くわよ)」
チャットでコソコソ話すんのも何か後ろめたいな。まぁ、街まで出れば会話も届かねぇだろうし……。
「助かった、れーこ」
「あんまり私の前で他の子と話さないで」
「は? な、何でだよ」
「……見てるとイラつくから。タルヴォス呼び出しそうになるくらい」
うげ……案外嫉妬深いタイプだったんだな、令子……。
「貴方は……私だけ見ていれば、それでいいの」
今はまだ、旅の途中。 【 Nomal End 】
年下の男の子? 寂しがり屋で生意気で憎らしいけど好きなの? 何のことです?
おやすみおまいら
GJ!!
嫉妬深い姐さんに惚れた
そしておやすみ
>童貞卒業おめでとう
無駄にツボだったwww
寝れなくなった、どーしてくれる
乙 すげーイイ
まさかNormal Endって事は別の終わり方も?
朝起きたらキタ―――(゚∀゚)―――!
ハセパイGJGJ!
続きいくぜい!
朔は自らの膣内に放出された液に呆然としていた。
「うう…初めてはエン様って決めてたのに…」
「そいつは悪いことをしたな」
まったく悪びれる事もなく言った。
「うう…絶対許さへん」
「許さない? は、まだ減らず口を叩けたのか。じゃ、今度はこっちだ」
劉翔は朔の秘部から肉棒を抜き取った。朔の秘部からは白濁液が零れ落ちた。
劉翔は元気を取り戻した肉棒を、朔のアナルにあてがった。
「今度はこっちを犯してやるよ」
劉翔はアナルに肉棒を挿入し始めた。
「いぎ! ちょ! いやや! 止めて!」
劉翔はそんな事は聞こえていないとでも言う様に、肉棒をすべて押し込んだ。
「あぐ…」
劉翔は間髪いれず腰を動かし始めた。
「あう、いやや、お尻はいやや…」
「すぐに気持ちよくなるぜ。今にな」
劉翔は腰を休まず動かすした。すでに朔の愛液で濡れており、それが緩和剤となって劉翔の肉棒が動くのを助ける役目を果たしていた。
「あん…はあ…んん!くう!」
「おい見ろよ。こいつ、尻で感じてるぜ」
KAMIKAZEは朔を見ていった。
「うう、ちゃう…ウチ感じてなんか…」
「さっきから、ヤラシイ音立ててるのにか?」
劉翔は朔に分からせる様に、腰をさらに動かした。
「ちゃう! ちゃうもん! ちゃうもん!」
「じゃあ、分からせてやるよ」
劉翔はさらに腰の動きを強くした。それに答えるかのように、朔の吐息も強くなっていった。
「あん…はああ…んん! あう…」
ぬちゃぬちゃと、辺りには卑猥な音がこだまする。
「く、そろそろイクぜ! お前もイッチまえよ」
劉翔は3度目の絶頂に達しようとしていた。
「う、ウチイッたりせえへん…! お尻でイッたりなんか…」
「ぐ! イク!」
「ふ、ふああああああ!」
劉翔は深く腰を打ち付けると、3度目となる絶頂を向かえ白濁液を朔の腸内に放出した。
とりあえずはここまで
書いてたものを放置して寝たら
朝起きたら再起動かかってた件
>>820 GJ!
…ところで一回イッたところで望に入れ代わって居たって裏設定はありですか?
ハセヲ×志乃が見たいと言ってみる。
オーヴァン×志乃
アトリ×志乃
>>822 望ですか?
うーん、あいつショタですから…考えてないわけじゃないですけど…
パイの続き来てたー!GJ!
パイ続GJ!
なんか公式よりも強気な亮が良かったw
志乃の相手はハセヲ以外ありえない
>>829 そういう言い方はやめようぜ
志乃×タビーとかオーヴァン×志乃とかも好きなんだぜ
なあ、前作って需要ある?
>>829 個人的にもハセヲと志乃の組み合わせがいいと思ってる類だけど
ここで見られる組み合わせはどれも退屈しないし、仲良くやっていこうや。
せっかくの二次創作なんだしな。
>>831 全然おk。
↑に同じく
834 :
AIDA天狼×揺光1:2006/10/14(土) 01:46:43 ID:qN9MRfCA
「おい! 一体どうしちゃったんだよ! 天狼!!」
目の前の光景が、今でも理解出来なかった。
無愛想だけど、あんなに誇り高かった天狼が、どうして、こんな………
明らかに、おかしい。
目も何だか血走ってるし………アタシの声も届いてないし。
「おい、天狼! おいってば!」
それでもアタシは、天狼の名を呼び続けた。
嫌だ。
このままだと、天狼はどこか自分の知らない"どこか"に行ったまま帰ってこない気がして。
ドル・ドナをふらつく他のPC達の視線などお構いなしに、叫び続けた。
「お前も………『あれ』を奪いに来たんだな!?
アレは………アレは俺のだ! 誰にも………誰にも渡さん!」
………まただ。
いくら話しても、天狼は何かに取り付かれた様に意味不明の事ばかり口走っている。
その目には、アタシは多分、映っていない。
天狼の心は、完全に『あれ』に取り付かれているようだった。
「どけ」
「あっ………」
やがて天狼は、ふらふらと覚束無い足取りでアタシを振り払った。
そのまま、カオスゲートで転送し―――エリアへと、消えてしまった。
「―――っ」
言葉が出なかった。
何で。如何して?
天狼は、あんな風になってしまったのか。
天狼は、絶対、あんな奴じゃ無かったのに―――
「………よう」
不意に、背後から声を掛けられた。
聞き覚えのある声。
天狼の事しか頭に無かったアタシは、急に話しかけられてすんごくびっくりした。
振り返ると、以前アリーナトーナメントで戦った、黒いマルチウェポンが、無表情のまま立っていた。
AIDA天狼×揺光モノを投稿しようと画策してるが、自分はこういうアレな小説書くのは初めてなんで絶対変になるな……('
天狼×揺光→未帰還者→オーヴァン×揺光 を妄想してるが需要は無いだろう、多分
835 :
AIDA天狼×揺光2:2006/10/14(土) 02:05:51 ID:qN9MRfCA
そこには、黒いマルチウエポン―――アタシが紅魔宮トーナメントの準決勝で戦った"イカサマ野郎"ハセヲが居た。
………複雑な気分だった。
あの戦いは、明らかにアタシのチームが優勢だった。
覚醒もうまく決まり、バンバンハセヲ達のHPを削っていたのは確かだ。
でも、負けた。
突然画面に閃光が走り、一瞬リアルの意識が飛んで―――気が付くと、アリーナで戦っていたアタシのキャラ『揺光』は、HPが0になって倒れ付していた。
『The World』にあんなスキルがあるなんて、聞いた事が無い。
それに、"異変"は、この時からだった。
コイツがトーナメントに優勝した時、その時から。
「なぁ………あいつ………天狼、って言ったっけ?
あいつ、あんな奴だったか?」
ハセヲが、何か言ってる。
でも、アタシは何も耳に入らなかった。
コイツがアリーナで優勝してから、天狼はおかしくなった。
全ての原因は、コイツだ。
コイツのせいで、天狼は………!
「………お前のせいなんだからな!
全部全部! お前のせいなんだからな!!」
叫んだ。
自分の思いを、全て。
そしてアタシは、呆然としたハセヲの前から走り去った。
(アタシは………ほんと、バカだ)
走りながら、思った。
天狼がおかしくなった原因なんて、ハセヲには無いだろう。
アタシはただ、誰かのせいにして逃げてるだけだ。
ハセヲは悪くない。
(………今度会ったら、アイツにちゃんと、謝ろう)
そんな事を思いつつ、カオスゲートの前に立つ。
天狼がおかしくなった原因を、何としても知りたい。
その為には、やっぱり本人と話をするのが一番だ。
心から話し合えば、きっとあんな状態の天狼とでも、分かり合えるような気がする。
そしてアタシは、天狼が向かったエリアのワードを打った。
―――θ 隠されし 禁断の 意馬心猿。
ロストグラウンド・糖蜜の館、シフ・ベルグだった。
GJ!!天狼キター!
とうとう猛者が現れたな。
続きが楽しみだ。
837 :
AIDA天狼×揺光3:2006/10/14(土) 02:41:17 ID:qN9MRfCA
ロストグラウンドって言うのは、総じて変な所だと思う。
通常のエリアとは違い、そこにはモンスターも宝箱も、何も無い。
そしてここ、糖蜜の館 シフ・ベルグも、そのロストグラウンドの一つだった。
アタシは一度だけ、BBSで妙な噂が持ち上がったときに一度だけここに来た事がある。
が、結局何も起こらなくて、無駄足だったのを覚えている。
ここにあるものと言ったら、随分気合の入ったグラフィックと、何だか分からない"三つ又の傷跡"だけだった。
………そして、その三つ又の傷跡の上に、何やら苦しんでいるような天狼の姿があった。
「天狼っ!」
アタシは、ほとんど無意識に天狼に駆け寄った。
見れば、天狼は頭を抱えて何やらぶつぶつ独り言を言っている。
「天狼!!」
一際大きな声で、叫ぶ。
只でさえ人気の無い静寂のロストグラウンドの中で、アタシの叫び声だけが響いた。
そして、やっとアタシの声が届いたのか、天狼はゆっくりと顔を上げた。
………その顔は、やっぱりおかしかった。
目は血走ってるどころか、クマが出来てる。
ネットゲームとは言え、有り得ない事だった。
でも今は、その焦点の合っていない眼も、アタシの姿を見ていてくれているようだった。
こんな状況でも、それが少し喜ばしい。
「………揺光、か?」
「………! う、うん! アタシだよ、揺光だよ、天狼!」
やっと、話してくれた。
これで天狼から、"おかしくなった"原因が聞けるかも知れない。
でもそれは、只の淡い望みだった。
―――突如として。
画面に一瞬、ノイズのようなものが走った。
↓入らないので次へ………
838 :
AIDA天狼×揺光4:2006/10/14(土) 02:41:50 ID:qN9MRfCA
「………ぐっ、ああああぁぁぁ!!」
「天狼っ!?」
ノイズが走った途端、天狼の様子が一変した。
眼は見開かれ、呻き声を上げながらガシガシと頭を掻き毟っている。
アタシは如何して言いか分からず、ただただその状況を見ているだけだった。
「………『あれ』は渡さん………! あれは………オレのwoooooooo!!!」
「………!? キャッ!!」
腕を振り上げて、天狼が叫ぶ。
そして次の瞬間、眼に見えないほどの凄まじいスピードで、アタシは首を掴まれた。
そのまま凄まじいスピードで壁に叩き付けられる。
「がっ! い、痛………い………!?」
壁に背中を打ち付けられた瞬間、リアルのアタシに鈍い痛みが走った。
いや、鈍い痛み、なんてもんじゃない。
この痛みは、間違いなく―――本物の、"痛み"だった。
「!?」
次の瞬間、アタシは眼を疑った。
アタシの眼の前には、物凄い形相でアタシの首を掴んでいる天狼の顔がある。
そしてアタシは、それを"直接"見ている。
リアルの椅子の感覚も、何も、無かった。
(『The World』の中に………意識が………!?)
信じたくは無いが、紛れも無くそうだ。
背中の痛みも、この首の痛みも、全て"揺光"であるこのアタシが感じている。
そしてまた、ノイズが走る。
(………これが噂の『意識不明者』って奴なのかな………?
ヤバイ、机の上に書きかけの項羽×劉邦の同人誌置きっぱだよ………)
「Wooooooo!!!」
「!? かはっ!」
朦朧とする意識の中変な事を考えていたら、天狼がアタシの首を掴んだまま地面に打ちつけた。
………痛い。
倒れ付した、アタシ。
うつ伏せ気味になったアタシの視界の中には、怪しく光る"三つ又の傷跡"があった。
「て、天狼………お願いだから、正気に………」
懇願するアタシの言葉は、もはや天狼には届かなかった。
天狼は、眼を見開き、無言のまま倒れているアタシの方へふらふらと歩いてくる。
その背後には、何か丸い………『黒い斑点』のような何かが、揺らめいていた。
今日はここまで………((^ω^)
>ヤバイ、机の上に書きかけの項羽×劉邦の同人誌置きっぱだよ………
まずそこかよ!wwwww
>ヤバイ、机の上に書きかけの項羽×劉邦の同人誌置きっぱだよ………
俺もまずココが気になったwwwwwww
×同人誌
○原稿
の、ほうが良さげな気がする
>項羽×劉邦
いや、まぁ「それらしいカップリング」ではあるがね・・・w
ちょ、揺光は腐女子じゃなくて普通の同人さんだろwwwww
何はともあれGJ
朔陵辱続き投下
劉翔が肉棒を抜き取ると、朔はその場に崩れ落ちた。2連続の絶頂で、息も絶え絶えだった。
「おい、劉翔が終わったからって安心すんなよ。まだ終わりじゃねえんだよ」
「ふえ?」
呼吸を整えながら、朔はKAMIKAZEを見上げた。その口に、KAMIKAZEは肉棒を突っ込んだ。
「ふご!?」
朔は再び自分の口に侵入してきた異物に嫌悪感を示したが、劉翔の時と同様、吐き出すことが出来なかった。
「んぐ! んちゅ、んん!」
「そうだ。いいぞ。そうやって素直に咥えてりゃぁいいんだよ」
KAMIKAZEは朔の口を楽しんでいた。
「んん! ぷは、ふぐ!」
「く、出そうだ…そうだ、俺は口の中に出すか。しっかり飲めよ」
KAMIKAZEは腰の動きを早めると、朔の口に中に大量の白濁液を放出した。収まりきれなかった白濁液は、口の端から溢れ出すほどに。
「んん!」
朔は口に放出された精を吐き出したかった。だが、まだKAMIKAZEの肉棒は口に押し込められたままであり、それを許さなかった。
「んく…んぐ…!」
朔は何とか、口の中の精をゆっくりと嚥下した。
それを確認したKAMIKAZEは、朔の口から肉棒を抜き取った。
「げほ! げほ! うう〜、口ん中がネバネバするう…」
KAMIKAZEは朔の後ろに回りこむと、朔を四つん這いにし、尻を持ち上げた。
「! ま、まだやるんか!」
「当たり前だろ? まだ俺達がやってねえんだからな」
「いやや! 痛いのはもう嫌や!」
「痛くねえよ」
KAMIKAZEは朔の秘部に肉棒を押し込めると、その腰を持って、自分の腰を動かし始めた。
「んあ! ちょ! 止めてぇ!」
KAMIKAZEは構うことなく腰を動かし続けた。
「んあ! くう、はう、あん」
朔の口から漏れていたのは、貪欲に快楽をむさぼろうとする女の声だった。
「いい声で鳴くじゃねえか」
「だめだ、俺もう我慢できねえ。開いてるその口を使うぞ」
それだけ言うと、バーバーは朔の口に肉棒を押し込んだ。
「!?」
朔はいきなりのことで驚いたが、それも一瞬にして吹き飛んでしまった。
「おお、マジ気持ちいいこいつの口」
「だろ?」
劉翔はほくそ笑みながら言った。
「んん! ふぐ! んぐ! 」
口と秘部を同時に攻められて、朔は悔しさでいっぱいだった。
(何でウチがこんな目に…)
目には涙を浮かべていたが、誰もそんなことには気づかなかった。
「くう、出る!」
「俺も…!」
(な、膣内は嫌や!)
そんな朔の願いもむなしくKAMIKAZEは腰を深く打ち付けると、朔の膣内に大量の精を放出し、どうじにバーバーも朔の口に大量の精を吐き出した。
「〜〜〜〜〜〜〜!」
朔は口に中に放出された精をゆっくりと嚥下すると、バーバーは口から肉棒を引き抜き、KAMIKAZEもまた、朔から肉棒を引き抜いた。
「はあ…はあ…」
朔はぐったりその場に崩れ落ちた。
以上。続きは夜にでも。
そういえば、途中で望と入れ替わってる裏設定はないかと聞かれましたが…
あいつにショタになっちゃいますからね…でもPCは朔と同じ女形だし…
揺光も朔もどっちも神!GJ!!!!!!!!!!
続きがとても気になる(´・ω・)
846 :
名無し:2006/10/14(土) 12:13:22 ID:q/CCMD1M
書き込みしたいのですが、揺光&アトリ×ハセヲの逆レイプものと、ハセヲ×揺光&アトリのレイプもの。
どちらがいいでしょうか?
>>844 >そういえば、途中で望と入れ替わってる裏設定はないかと聞かれましたが…
>あいつにショタになっちゃいますからね…でもPCは朔と同じ女形だし…
すみません、ただの趣m…もといネタなんでスルーして下さいな。
…脳内で補完できますので。
>>847 書けない事は無いと、マジで考えてたんですが…まあ、分かりました。
ひょっとしたら、って事もあるかもしれませんが。
850 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 AIDA天狼編5:2006/10/14(土) 13:47:07 ID:qN9MRfCA
ゆっくりと、天狼が此方に近づいてくる。
足取りは覚束無く、息も荒い。
そして背後には、謎の『黒い斑点』。
「………天狼! どうしちゃったってんだよ!
いい加減目を………うぁっ!」
立ち上がり、天狼を止めようと思ったアタシだったが、もの凄い力で突き飛ばされた。
アタシの体が、力無く地面に転がる。
「小娘風情が………『あれ』を狙う奴はどうなるか、思い知らせてやるゥuuuuuuuuu!!」
「………や! 止めて、てん………!!」
天狼は容赦無く、倒れているアタシの右腕を掴んできた。
鋭い爪が、アタシの白い肌に食い込む。
凄い力で掴まれたからか、アタシの肌は簡単に貫通し、そこから血が流れ出ていた。
「い、痛………ん、んむ!?」
右腕に激痛が走った直後、突然、息が出来なくなった。
そして正面には、天狼の顔。
いきなり、口付けをされた。
「ん、んむ、ん………!」
そしてそのまま、天狼は抵抗するアタシの唇を押し開いて口内に侵入してくる。
「………!!」
途端に、体がびくんと跳ね上がる。
天狼の舌が、アタシの口内を陵辱している。
まだリアルでキスした事も無いアタシにとっては、今まで感じたことも無い感覚だった。
そして天狼は、容赦なくアタシの舌に舌を絡めてくる。
吸い付かれるような衝撃。
息が出来ない苦しさよりも、このディープキスの濃厚でとろけそうな快感に押しつぶされそうだった。
「ん、んん! ………ぷはっ」
どのくらい、経っただろう。
物凄く長い時間、唇を重ね合わせていた気がする。
そしてやっと、アタシの唇は天狼から開放された。
快感で朦朧とするアタシは、それでもまだ少し残っている理性で天狼に呼びかける。
「………天、ろ、う………だめ、こんな、形じゃ………」
力なく、言葉を紡ぐ。
だが、それに気を良くしたのか、天狼は一層口元を歪める。
瞬間、天狼の背後に漂う"黒い斑点"が更に活発に揺らめき始めた。
………もしかしてあの"黒い斑点"が、天狼がおかしくなった理由………?
「………や! 天狼、何を………ん、んぐ………」
そしてその後は、何も考えられなくなった。
天狼は再びアタシの唇を唇で塞ぐと、両手を使って手早くアタシの服を脱がしにかかったのだ。
851 :
名無し:2006/10/14(土) 13:51:22 ID:nSGzbIQU
ある日、揺光は、アトリに呼び出され、一人で御審像前に来ていた。
「私に何のようだい?」
揺光がアトリの後ろ姿に話しかけると、
「来てくれたんですね。」
アトリが振り返り、答えた。
「あの・・・その・・揺光さんは、ハセヲさんの事好きですか?」
アトリは、顔を赤くしながら聞いてきた
「ええ!!・・・いや。あの・・その」
突然のことで揺光は混乱している。
「どうなんですか!!」
アトリは揺光に近づき問い詰めた。
「す・・好きだよ。」
揺光は、顔を真っ赤にして答えた。
すると、ほっとしたアトリは
「良かったー・・・じゃあ格好いいハセヲさんと、可愛いハセヲさんでは、どちらが好きですか?」
と聞いてきた。
「可愛いハセヲ?」
揺光が不思議そうに聞くと、アトリが揺光の耳元で話した
・
・・
・・・
・・・・
「それは、面白そうだな!!」
揺光はアトリの意見に賛成した。
「じゃあ、決行は明日ですね。」
「ああ!!」
二人は、握手を交わし、忍び笑いを漏らした。
「フフフフフ・・・」
翌日
ハセヲの元に一通のメールが届いた。
続きは夜に書きます。
間違って全消ししてしまってかなり端折ってしまった・・・
852 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 AIDA天狼編6:2006/10/14(土) 14:23:33 ID:qN9MRfCA
一瞬にして、上半身の服を脱がされた。
いや、脱がされたと言うより、破り捨てられた、と言った方が正しい。
天狼は力任せにアタシの服を契り捨てた。
アタシの、揺光の、身長にしては大きいと感じる胸が露になる。
「―――!!」
凄く、恥ずかしい。
でも、唇を奪われているため、声も出せない。
そして天狼は、手早くズボンの方も破り捨てた。
「……ぷはっ! はぁ、はぁ………」
アタシの全身が露になったところで、天狼は唇を開放した。
見れば、口元には邪悪な笑みを湛えている。
そしてアタシはと言うと、もう恥ずかしさがどうこう、と言うレベルではなく、二度に渡る接吻で完全に頭が朦朧としていた。
虚ろな瞳と荒い息遣いをしながら天狼を見るアタシをよそに、天狼は自分のズボンをすっぱりと下ろす。
「―――!!」
突然の事で、飛びかけた意識もすぐに現実へと引き戻された。
目の前には、いきり立った天狼のモノがアタシの眼前に突き出されていた。
………凄い。
男の人のこれって言うのは、こんなに大きくなる物なのだろうか。
所々血管の浮き出たソレは、ゆうに30センチ近くはあった。
「咥えろ」
「―――っな!?」
天狼のモノに目を奪われていたアタシは、その言葉で再び現実に戻された。
咥えろ………って。
要するに、えっと………ふぇ、ふぇらちおってヤツをやれって言うのだろうか?
まさか、リアルでする以前にネットでやれなんて言われるとは思っても居なかった。
でも………
「い、嫌だ! 変だよ、天狼! こんなの絶対、間違ってるよ!」
必死で抵抗した。
こんな事を言い出すなんて、天狼は絶対正気じゃない。
そして、正気じゃない天狼にこんな事されるなんて、絶対に嫌だ。
アタシが憧れてたのは、自分の強さに誇りを持ってた、『あのころ』の天狼なんだから。
「黙って咥えろ!! 小豆娘がAAAAAAAAA!!」
「ん、むぐ!?」
抵抗するアタシなんてお構いなしに。
天狼は、いきり立った自分のモノを、絶対入りきらないであろうアタシの小さな口の中に押し込んで来た。
続きは夜....λλλ
>>850 GJ!
犬とキスっていうのが何故かほほえましく思えた俺ヤバス
>>851 何故かあのAAとともに「やあボクは綺麗なハセヲ」を想像した
ところで、ハセタビマダー?チンチン
やべぇ天狼×揺光すごくいい…俺サディストなのかなぁ(´・ω・`)
857 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 19:49:08 ID:yp31vKwt
揺光×天狼GJ!!!
マジで神だな
時にAIDA天狼編って書いてあるけど天狼終わっても続く系?
859 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 20:23:06 ID:yp31vKwt
>>858 ぁ、すまんサンクス
しかしオーヴァン×揺光は中々異色で面白そうだな
まぁ結局は揺光受けになるんだろうけど(笑)
860 :
残酷な堕天使達:2006/10/14(土) 23:21:23 ID:N6c+/qiG
851の続き
タイトル付けてみました。
一通のメールがハセヲの下へ届いた。
「メール?・・・誰からだ」
ハセヲさん、揺光さんと三人でレベル上げしましょうエリアワードはθ 巡り行く 非道な 堕天使
アトリより
「アトリのほうから揺光を誘うなんて珍しいな・・・まあ、行くだけ行くか。」
そう呟きながら、ハセヲがログインすると、すでに二人がニコニコして待っていた。
「な、何か有ったのか?」
ハセヲは一歩後退して二人に聞くと、アトリが
「え?どうして?」
と首を傾げた
「いや、二人とも、異常なまでに、ニコニコしていたから・・・」
ハセヲがさらに一歩後退して二人に話した。
すると、今度は揺光が
「良いから、早く行こうぜ」
と、ハセヲの手を引っ張った。
「あ・・・ああ。」
いつもとは違う、感じに戸惑いながらも、ハセヲは二人をパーティーに誘い、θ巡り行く 非道な 堕天使へ向かった。
・ ・・ ・・・ 数十分後 ・・・ ・・ ・ 「ふ〜・・・結構きつかったな。」
レベルの所為もあってか、かなりの苦戦を強いられたハセヲ達は、ギリギリのHPで、護審像の前に辿り着いていた。
しかしハセヲには気になることが有った。なぜ二人はあそこまで仲良くなったのか。
「なあ、二人と・・・も!!」
それを聞こうと思い、振り返ろうとしたとき、アトリの杖が、ハセヲの後頭部にクリティカルヒットした。
ハセヲはその場に倒れ、意識を失った。
また、エロに行けなかった・・・(反省)
だが、次回は、行けるところまで行こうと思う!
862 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 AIDA天狼編7:2006/10/14(土) 23:53:27 ID:qN9MRfCA
>>852の続き
「ん、んぐ、むぐう!」
天狼はアタシの口に無理矢理いきりたったモノを突っ込んで来、そして無理矢理喉奥へと押し込んできた。
一物の先っぽが、アタシの喉を激しく突き上げる。
そして天狼は、アタシの頭を強く抑えたまま、自分のモノを欲望のままにアタシの口へ出し入れを繰り返した。
「んぐう、む、んぐ」
アタシは涙目になりながらも、何とかその行為に耐えた。
じゅぷじゅぷ、と言う、アタシのお口に出し入れする音。
それが、誰も居ないロストグラウンドの中に、響いていた。
「クク………はははははっ! この『力』があれば………クク………
碧聖宮のチャンプも、この女も、ずっとオレのモノだ!」
「―――!?」
妙な笑い声を上げながら、天狼は更に激しくアタシの喉をイチモツで突き上げる。
苦しい、と言う感情など、とうに無かった。
ただ、この行為が早く終わって、早く天狼に元に戻ってもらいたかった。
それだけを考えて、ただ無く事だけしか出来なかった。
「………ぐッ! 出すぞ、出すぞオwooooooo!
全て飲み干せ、小豆娘ェeeeeeee!!」
瞬間。
アタシの口内を好き放題に陵辱していた天狼の肉の棒が、凄まじい程に膨張した。
そして次の刹那、口の中に思いっきり大量の液体が放出される。
「―――――!? ん、んんんんん!!」
只でさえ息も出来ず苦しかったのに、大量の白濁液まで注ぎ込まれたらもうどうしようもない。
しかし、天狼はアタシの口の中に精を放出したにも関わらず、口から肉棒を抜いてくれる気配は無かった。
「飲め」
無常な、一撃。
今の天狼はアタシがどうなろうと知った事じゃないのだろう。
でなければこんな、下手すれば喉が潰れる位に激しくイチモツを突き上げる事などしないだろう。
「ん、んぐ、ごくん」
………初めて飲んだ男の人のソレは、酷く苦かった。
その奇妙な味に、思わずアタシは顔を歪ませる。
そしてアタシが精を全て飲み干した事を確認した天狼は、醜悪な笑みを称えながら肉棒を引き抜いた。
同時に天狼は、アタシの頭を押さえつけていた両手も離す。
支えを失ったアタシは、力無く倒れ伏した。
もう、立ち上がる気力なんて無い。
肉体的にも精神的にも、衝撃を受けすぎたから。
でも、それでも、今の天狼は、止められない。
「クク………ここからが本番だぞ、肉奴隷がAAAAAA!
起きろッッ!!」
「や………や、め、て………」
泣きながら、懇願する。
そんなアタシを見て嘲りながら、天狼はアタシのアホ毛を掴む。
髪の毛が引っ張られて、痛い。
そして強制的に立たせられる。
下を見れば、先程大量に出したにも関わらず、まだ天狼のソレは元の大きさを保っていた。
「天狼、もう、止めて………」
「クク………前戯は要らんようだな」
「―――!!!」
次の瞬間。
天狼はアタシの体を高々と持ち上げて。
そのまま、思いっきり、アタシの秘部に、肉棒を突き入れた。
ハセヲ揺光レイプ物キボン。クレクレでスマソorz
>>862 な、生殺しすんじゃねぇー!
兎に角乙。続きwktk
>>863 書けばいいんじゃないかな。
865 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 AIDA天狼編8:2006/10/15(日) 00:35:52 ID:3CZ2ul4c
「い………! いた、い………!! 天狼、抜い、て………!!」
瞬間、凄まじい激痛が走る。
それもそのはず、前戯も何もあった物じゃ無いんだから、アタシのアソコは、全然濡れてなかった。
勿論、アタシはこれまで男性経験も無かったものだから、その痛みは想像を絶する。
めりめり、と音を立てて天狼のモノが進入してくる。
泣く泣くアタシと天狼の結合部を見てみると、夥しい量の鮮血が滴り出ていた。
「はははははっ、痛いか!? 気の強い女を好きにするってのは最高だぜェeeeeee!!」
天狼………もう、完全に変わっちゃってる。
この時、半ばアタシは、諦め掛けていた。
天狼を救う事を。
だって、天狼が………アタシを、揺光の事を、まるで覚えてない風だったから。
しかし天狼は、感傷に浸るアタシをよそに容赦なく肉棒を突きたてる。
先程よりも更に奥、子宮に到達するくらいの深さまで腰を叩きつけてきた。
「―――!! あ、い………!」
先程までよりも深い痛みが、全身を走る。
抉る様な、天狼のイチモツ。
そして当の天狼は、顔を痛みで歪めるアタシを眺めながら笑みを称えていた。
「あ、はぁ、んぁ、あ………!!」
天狼は、腰を引いて打ち付け、引いては打ちつける、と言う事を繰り返した。
深く、深く、何度も。
そのリズムに慣れて来たのか、アタシの全身を走る痛みは少しづつ和らいで行った。
代わりに立ち上って来たのは、得体の知れない、『快感』。
「あ、はぁん、ん………! てん、ろ………う………!!」
意識が、無くなる。
今、自分が憧れていた男に滅茶苦茶に犯されているという事も忘れて。
ただただ、快感に身を任せる他に無かった。
「このオレに犯されているのに、感じてるのか………クク………この淫乱小豆娘が!!」
「んあああ!! あ、やぁ、あ………!!」
感じているアタシに気を良くしたのか、天狼は更にピストンのスピードを速めていく。
その度に増大して行く、アタシの快感。
天狼がおかしくなってるとか、その天狼に犯されてるとか、そんな事もう、考えられない。
『えっち』って言うのは、こんなにも気持ちがいいモノなのだろうか………
(項羽………劉邦………アタシが書いたアンタ達も、こんな………)
「Wooooooo!! 膣内に出すぞ、小豆娘ッ!!」
「―――!! や、中だけは、やめ………!!」
快感で朦朧としていた頭を、無理矢理覚醒させる。
経験の無いアタシでも、知ってる。
膣内に出しちゃったら、子供が出来ちゃう可能性があるってこと。
ゲームとは言え、今のアタシははっきりとゲーム内に存在している。
そこで膣内に出されるって事は、つまり………危険な感じが、する。
でも、そんなアタシの淡い願いすら、打ち砕かれた。
「お前に拒否権は、無い………!! ただオレのモノを受け止めればそれでいいんだよッッ!!」
「ま、って、てんろ………!!」
どくん、と。
アタシの体内に、熱く漲る何かが、大量に放出された。
天狼、壊しすぎた………(´・ω・`)
だが揺光モノを書くと何故かSMになってしまう(´・ω・`)
と言う訳で………天狼後、時間軸的にはハセヲに会うんだけど、次は @ ×ハセヲ A ×クーン B ×他 どれにしよう………
>>865 んー
……3、でアトリを期待しちゃ駄目でせうか。
朔陵辱続き。
「いや、いやや! もう堪忍してえ!」
朔の陵辱はまだ終わってはいなかった。
「はっはあ、まだまだ終わらねえよ。俺らが満足するまでな」
「そ、そんな…んあ!」
どの位時間がたったのだろうか、一人が終わればまた一人、入れ替わり立ち代り時には数人で朔を陵辱し続けた。
「んあ、はあ…ああっ!」
「ぐ! 出る!」
「嫌ああぁぁぁ! もうこれ以上膣内に出さんといてぇ!」
もちろん、聞き入れてもらえるはずもない。懇懇玄武は朔の膣内に精をぶちまけた。
「ああぁぁぁぁ!」
「く!」
玄武(長いので略)は朔の秘部から肉棒を引き抜いた。
「もう…許してえなぁ…これ以上されたら、ウチ…もう…」
「妊娠しちまうってか? 安心しろ。これはゲームだ。妊娠することはまず無い」
劉翔は朔を膝立ちにさせると、肉棒を朔の口にねじ込んだ。朔は何度もさせられた行為に嫌悪を抱きながらも、振り払う力もない自分に嫌気がさした。
「んちゅ、ぷは、はむ…」
「さすがに、上手になったな。うまくポイントで攻められる様になったじゃないか」
「んく、んぐ…」
「手、空いてんなら、使わせてもらうぞ」
返事を聞かず、KAMIKAZEは朔に肉棒を握らせ、しごかせた。
「んじゃ、俺も」
月桂樹もまた、そうだ。
「いいぞ、そうだ」
まもなく、劉翔達は絶頂に達し、精を朔に振りかけた。
「じゃ、続きをするか」
劉翔は朔の後ろに回りこんで座ると、朔を持ち上げ、そのまま皆に見えるように足を開き、秘部に肉棒を突き刺した。
「うう…もう…止めて…こんな格好嫌や…」
朔は恥ずかしさと悲しさから、涙を流した。
(ウチの何が悪かったんや…大人を馬鹿にした事? 望が貯めたお金を勝手に使った事?)
「んあ、はうん…くう!」
「何度でも、お前をイかせてやるよ。俺達が、飽きるまでな」
劉翔は耳元でそう言った。
(誰か、助けて…望、エン様…この際ハセヲでもええ…助けて…)
と、ここまで書いて中断。これからどうしようか検討中。
まあ、結局は誰かが助けに来るんだけど。さて、これからどうしようかな。
(リアル)部屋の前を通りがかった望が朔の異変に気づいて部屋に入るも、朔に押し倒されるしか思いつかないなあ。
868 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 01:00:05 ID:CEK1msst
>>865 ちょ、揺光、項羽と劉邦はちょっと違うぞwwwww
とにかくGJ!!
因みに天狼の次は…どうやって絡ませるのか分からんが2.クーンに期待w
>>865 GJ!スタンダードに1を希望
その後未帰還者→オヴァァーなのかwktkして待って升
ちなみに、リアルがいい人手ぇ上げて〜
>(項羽………劉邦………アタシが書いたアンタ達も、こんな………)
陵辱物なのにココで大量に吹いたwwwwwwww
873 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 01:07:09 ID:UPM34HBt
色々あって予定量に達しなかったので、今回は延期します。
待ってた人いたらすみません。次回は一応火曜日を予定。
とりあえず俺も明日〜。 リアル考えときます。
>>865 ぶっちゃけ全部ミタス!!
しかしクーン×揺光てあまり聞かないので激しくキボン
パックさんいつも乙です!一個人のことなので火曜に期待age!
>>パックさん
火曜日wktkしながら待ってます
おまいら乙
亮×千草 投下
「ハセヲさん、お肉はどっちがいいですか? こっちが国産、こっちが外国産なんですけど……」
「んなもん、どっちでも大差ねぇだろ」
「そんなことありませんよ!
私としては断然、国産牛がオススメです。値段はともかく、味は外国産とは比較にならない位に――――――――」
ハセヲだ。
いや、今日はログインしてねぇから三崎亮か?
ま、んなコトはどーでもイイ。
「ハセヲさん、和牛でいいですよね? 買ってもいいですよね?」
「好きにしろ……」
世の中には物好きな奴がいる。
わざわざ千葉から往復二千円近く使って週に1〜2回、東京の俺んちまで食事を作りに来るお節介とか。
食事ってのは大勢で食うのが楽しいって奴もいるだろうけど、俺は1人の方が気楽でいいね。
……それなのにコイツは。
「ここのお店のポイントカードとかメンバーカード持ってます?
今日はポイント3倍の日だそうですよ、お得でしたね」
「(主婦かお前は……)」
リアルでもコイツのペースは変わらない。
或いは、リアルでもロールの延長として振舞っているのか。
別にコイツの笑顔が作り笑いだとか、そう言うんじゃねぇけど……
アトリのリアル、日下千草に対しての俺の率直な印象がソレだった。
「ハセヲさん?」
「……何でもねぇ」
とりあえず、さっさと店出るか……。
**************************
「東京って物価が高いって言いますけど、あそこのお店は結構安かったですね」
「てか、千葉だってそんな変わんねぇだろうが」
「ハセヲさんはいつもあそで買い物してるんですか?」
「(スルーかい……)」
千草は細い腕2本で夕食の材料が詰まったスーパーの袋を持っていた。
一応は「持ってやろうか?」と声をかけてみたものの「コレくらい平気です!」と断られた。
これじゃ俺が女に荷物持ち押し付けてるみたいでカッコ悪ぃだろうが……。
「ね、ハセヲさん」
「……リアルでハセヲゆーな」
「えっ」
そりゃオフ会とかならそーいうのもアリだろうよ。
でもリアルでさすがにゲームの名前で呼ぶのは勘弁してほしい。
ただでさえ“死の恐怖のハセヲ”っつたらそれなりに有名になっちまってるし、
何処で《The World》のユーザーが聞いてるか分かったもんじゃねぇからな……。
「じゃあ……えっと……何て呼べばいいんですか……?」
「俺には三崎亮っつう親から貰った名前があんだよ、一応な」
「じゃあ、三崎クン?」
「どこぞのサッカー少年の親友みたいだからパス」
「じゃあ、亮サン?」
「どこぞの派出所のお巡りみたいだからそれもヤダ」
コイツ、狙って言ってるんじゃないだろうな……ジャンプ黄金期世代か……?
「むー……なら、亮クンで良いですか?」
「……それが妥当か」
「はいっ。じゃあ亮クンで決まりですね!」
亮クンねぇ……。
小さい頃にゃそう呼ばれてたけど……何か懐かしい響きだ。
最近じゃもう誰も俺をそんな風にゃ呼ばなくなっちまったな……。
「亮クンは牛丼に七味とか入ってても平気ですか?」
「また牛丼か……。牛肉と玉ねぎの組み合わせだったら他にも作れるモンあるだろ?
カレーとかシチューとか肉じゃがとかよ……」
「牛肉と玉ねぎの味を最大限に引き出す至高の料理こそ牛丼なんです!
まさに肉と野菜のコラボレーション、完全調和(パーフェクトハーモニー)!」
「どこの矢車だ。てかお前野菜嫌いだったろーが」
だから千葉からいつも飯作りに来る割に……コイツのレパートリーって少ないんだよな……。
**************************
「あ、ちゃんと台所キレイにしてますね。偉いです」
「親は滅多に使わねぇし、俺も朝と晩しか使わないからな」
「でもこの前は私がお掃除してあげたじゃないですか」
「ぐっ、あ、あの時はたまたまだ……片付ける暇なかったんだよ」
家主を差し置いて、千草が台所を支配する。まぁ念のために昨日の晩、キレイにしといたんだが。
汚しておいた方がコイツ的には仕事が増えて嬉しいんだろうが、それは俺のプライドが許さねぇ。
「ハセヲさんって台所のお掃除できないくらいゲームに没頭してるんですか?」と素で言われかねねぇからな。
「ご飯は炊いてあるんですよね?」
「ああ」
「じゃ、あとは私が全部やりますから。亮クンは新聞でも読んでてください」
「うちは新聞とってねーっての」
「と、とにかく……亮クンはあっちで待っててくださいっ」
「へーいへいへい」
何つーか……いや、やっぱいい。
家人がこういう扱い受けるってのが何か納得いかねぇ気もするけど仕方ねぇ。
晩飯までテレビでも見て暇潰すか……夕方6時ってロクな番組やってないけどな。
ニュースとか見ねぇし。テレ東は戦争始まっても相変わらずアニメ流してるし。
「(……無駄にデケェよなぁ、うちのテレビ)」
確か、親父が何年か前に買い換えた大型のプラズマ液晶テレビだ。
アナログ放送が終わってデジタル放送になってから、3台目くらいのテレビになるのか?
俺も朝飯の時と夕飯の時くらいしか見ない。
両親も家に帰って来ないから、このテレビで何を見るってワケでもなし。
なら、このテレビは何のために俺の家にある? 誰からも必要とされてねぇじゃん……。
「フ〜ンフフン〜フ〜ン♪」
調子が良いのか、千草が鼻歌交じりで料理をしていた。
自前のエプロンを付けて料理している姿はさすがに様になっていると思う。
「料理ができる家庭的な女子高生」とか言ってたくらいだしな……。
でも、もうちょい千草は栄養をとった方がいいかもしれない。
手足や腰とかは細いっちゃ細いけど、健康的と言うよりは栄養不足に感じられる。
特に腰は、俺の両腕にすっぽり収まるくらいに細……って何言ってんだ俺は。
「アト……千草、手伝おうか?」
「へーきですよ。もうちょっと待っててくださいね」
「……」
何か、同棲してるみたいだな。
千草が飯作りに来るのは大抵土日、日帰りだから同棲ってのはおかしいけど。
アイツも両親が共働きで夜遅いらしいし、帰ってこない日もあるっぽい。
……やっぱ、どっか似てんだな俺とアイツ。
俺は気が付いたらカギっ子になってた。多分、アイツもそうだろう。
誰もいない我が家に帰った時の安堵感と同時に訪れる、どうしようもない虚無感……アンタ達は経験したコトあるかい?
**************************
「いただきまーす」
「……」
「亮クン、いただきますは?」
「い、いただきます……」
俺は小学生か……。
「料理っていうのは、作った人に感謝して食べなきゃいけないんですよ。
勿論、牛を育てた人や野菜を作った農家の人達にも感謝を云々……」
「わーったから、食わせてくれ」
これさえなきゃ良いんだけどな、コイツとの食事は……。
まぁ、よく出来てる方なんじゃないのか?
牛丼には豆腐やシラタキ入ってるし、味噌汁にはシジミ……って、前作ったのとほぼ変わんねぇじゃん!
……美味いけどな。
「どうせなら、ご飯も私が炊けば良かったですね。
やっぱり昨日炊いたお米だと、牛丼のつゆがうまく染み込んでないかも……」
「そんなことねぇと思うけど……」
「あの、亮クン。おいしいですか?」
「……あぁ。美味いよ」
俺は食事中に誰かと話すことに慣れていない。
学校でも友達と購買のパンを買って一緒に食うけど、自分から会話を提供することはあまりない。
だからいつも聞き手に回る。だって、自分のこと話たって面白くも何ともないだろう?
適当に聞き流してってワケじゃねぇけど、何つーか……俺は自己表現が下手なんだよ。
「どんどん食べてくださいね。育ち盛りなんですから」
「ならお前ももっと食え」
「あはは……た、食べてますよ?」
「そうか? 普段あんま食べてねぇから……」
「? ……あっ! ど、どこ見てるんですかぁっ!」
「見たって別に減るもんじゃないだろ」
「減ります、減るんですっ!」
千草……やっぱ、ちっさいな……胸。
アトリの時はそれなりだとは思ってたんだが……現実って厳しいよなぁ。
もうちょい脂肪付けた方がいいかも、だな。牛乳を飲め、牛乳を。
「まったく! ご飯を食べてる最中に人をジロジロ見るのはマナー違反ですよ!」
「俺はお前との約束、守っただけ」
「約束って……」
「俺は、お前を見てる」
“誰も私を見てくれない!”とか“もっと私を見てほしいんです”とか散々言ってただろうが。
だから、俺はお前を見てる。お前との約束だから。俺の中で、絶対に破りたくない約束だから。
それを実行したまでだ、文句あっか。
「……ずるいです」
「見てほしい、って言ったのは誰だった? あ?」
「う〜! た、確かに私ですけど、で、でも、そういうのって、時と場合を選んでですね……」
「ならいいじゃん」
「ダメですっ! それでもダメなんです! エッチなのはいけないと思いますっ!」
「!?」
い、今、まほろまてぃっくのまほろさんの声がしたような……げ、幻聴か……!?
「と、とにかくですね。ご飯は美味しく食べなきゃダメです。食べることに集中してください」
「はーいはいはい」
「はいは1回ですよ、亮クン」
「……はーい」
イクラちゃんか俺は……。
**************************
「俺、ホントにここの家人か……?」
千草は食事の後片付け、俺は風呂沸かし。……何か違くね?
いつもシャワーで済ませてんだけどな……アイツうち来る度にいつも風呂入りたがるし。
「ハセヲさんの家のお風呂って広いんですねー」とか言って……勘弁してくれ。
「千草、風呂沸いた……って、オイ! どした!?」
「あはは……包丁を拭いてたら、滑らせて切っちゃいました……」
ビビった。
台所に戻ったら千草の奴、手から血ィ流してやがる。
普段から俺は救急箱なんて使わねぇし、第一そんなもんがこの家にあるかどうかも怪しい。
ともかく、このまま放っておくワケにもいかねぇ。
「だ、大丈夫です……これくらい、絆創膏でも貼れば……」
「馬鹿、何言ってやがる!」
切ったのは……左手の甲あたりか。
そこから血が流れて、左手首に巻いた包帯に赤い染みを作っているのが分かる。
じわじわと浸透して、血に染まる包帯。コレは……いつも包帯巻いてるよな、コイツ。
「外すぞ」
「えっ……!?」
「こんなに血が染み付いてちゃ、使いモンにならねぇだろうが」
「ダ、ダメッ! これだけはダメッ!」
「……怖いのか?」
「……」
「俺にリスカ痕を見られるのが、そんなに嫌か?」
知ってる。日下千草の左手首には、無数のリスカ痕がある。
コイツは現実を生きるのが嫌になって自分で世界からの離脱を図る、何度も。
にも関わらず、何度試して死ねずに傷痕だけが残った。
答えは明白。心の底から死にたいと思っていなかったから、死ねなかったんだ。
本当はそんな度胸もないクセに、強がって、意地張って。
「外した方がいい」
「でも……」
「俺は……お前を否定しねぇ」
「でも、でも……恥ずかしいです……亮クンに、ハセヲさんに見られたら……恥ずかしくて、死んじゃいます!」
「死なせねぇよ」
千草の声は震えていた。
いつもの経験上、こういう時の俺は声を荒げない様に諭す様にしてる。
コイツは気づいていなかったかもしれないが、俺は知っている。
千草は、いつも左腕を気にしていた。
スーパーで食材を選ぶ時、レジで金を渡す時、料理をする時、食事をする時、俺と話す時、全部だ。
コイツからして見れば左手首の傷は消したくても消せない汚物みてぇなもんかもしれない。
でもな……俺にとっちゃ、それでもやっぱ、お前の一部なんだよ、その腕は。
「千草」
「……汚いんです」
「構わねぇ」
「……見るたびに厭になるの」
「それでも」
床に落ちた千草の血がポタリと音を立てる。俺は腕を掴んだまま直視を続けた。
こんな血に染まった包帯なんか巻く必要はない。早く包丁で切った傷を治療してやりたい。
薬がなければ買いに行けばいいし、包帯が欲しけりゃそれも買ってやる。だから――――――――――――。
「こんなコトくらいで、お前が泣く必要はねぇんだ」
手首自傷症候群? 次スレでお会いしましょう? 何のことです?
おやすみおまいら
ちょwwww亮×千草きたぁぁ!!!!!!!!!
ずっと待ってたカプなんですごく・・・GJです
次スレまで待ってなきゃいけないのが残念
>>885 小ネタ仕込みすぎだろwwwGJwwww
888 :
残酷な堕天使達:2006/10/15(日) 09:25:55 ID:TEuRBnT1
たぶん860の続き
しばらくして、気を失っていた、ハセヲは目を覚ました。
「う・・・ん・・・ここは・・何処だ?・・・」
ハセヲは、回りを見るため立ち上がろうとした。
しかし、
「手が・・・動かねぇ・・・」
ハセヲの手は後ろ手に拘束されていた。
「クソ!いったいどう言うことなんだ!」
仕方なく、ハセヲは倒れながらも、顔を上げ回りを見渡した。
「ここは、グリーマ・レーヴ大聖堂じゃねぇか。」
ここは、志乃がPKされた場所・・・ハセヲが最も近づきたくない、場所でも有った。
すると、後ろの方から
「目、覚めましたか?」
と、アトリの声がした。
今度は揺光が前からやってきて、ハセヲを起こし、座らせた。
「どういうつもりだ?」
ハセヲは二人を睨んだ。
「そんな怖い顔すんなって、私らはただいつもの格好いいハセヲも良いけど、可愛いハセヲも見たくなってな。」
と揺光がしゃがみながら答えた。
「可愛い・・・俺?」
ハセヲは、首を傾げた。
そうするとアトリが、しゃがみこんで、ハセヲの頭を持ち
「こう言う事ですよ。」
と言い、強引にハセヲの唇を奪った。
「んん・・・・・ん!」
アトリは舌をハセヲの口のなかに入れ、ハセヲの口内を、クチャクチャと、音を立てながら、優しくなめ回し、楽しんだ。
(脳がとろけそうだ・・・)
ハセヲの思考能力は、かなり低下していた。
そして、アトリの唇が離れたとき、アトリの舌とハセヲの舌の間に、透明で細い液体状の橋がかけられ、そして、すぐ消えた。
「ハァ・・ハァ・・ハァ」
「キスだけでここまで行くなんて、ハセヲって案外感じやすいんだな。・・・じゃあ、次は私だな。」
疲れているハセヲに揺光は、さらなるキスをした。
アトリとは違い、激しく何度も何度も、ハセヲの弱いところを責め続けた。
そして、揺光が唇を離したとき、ハセヲは疲労のあまり倒れた。
「まだまだ、これからですよ」
アトリの笑顔はハセヲとって、恐怖の始まりのように思えたという。
続きは午後に
>>885 小ネタ吹いたwww
いつもながらGJ
でもな・・・千葉から東京は往復2000円ですまないんだ……
どれもGJ!!
この盛り上がりようは凄ぇぜ。
毎日がエブリデイだ。
>>888GJ!君に夕暮れ竜の加護のあらんことを!!
朔陵辱物続き投下。いつもとちょっと違います。
ヘタヲは危機を迎えていた。いや、危機と言うより修羅場の方が正しい。
「ハセヲさん、私と一緒にダンジョンに行きま…」
「ハセヲ、あたしとアリーナに行こ…」
「……」
なんとも不幸が重なるものだ。アトリと揺光がばったり出くわしたのだ。
(今日は厄日か…?)
「あら、揺光さん。こんにちは」
「なんだアトリかい。こんにちは」
(見える…なんか見えるぞ二人の間で…)
ヘタヲはアトリと揺光の間で渦巻く黒いオーラを見たような気がした。
(これは…やばい。はっきり言ってトライエッジなんて比じゃねえ…逃げるか)
ヘタヲは直感的にそう思い、その場から離れようとした。が、二人に腕を捕獲されてしまった。
(う!)
「ハセヲさん、どこに行くんですか?」
アトリはにっこりとしながらヘタヲを見た。その顔には何かとてつもなく怖いものが潜んでいそうな気がした。
「ハセヲ、あたしを置いてどこに行くの」
揺光は腕をヘタヲの腕に絡めながら言った。
「あー! 揺光さん、何さりげなく腕を絡ませてるんですか! おまけにこれ見よがしに胸まで押し付けて!」
「おや? あたしとした事がこれは気づかなかったね」
(うそだ、絶対嘘だ! さっき押し付けてるの見てたぞ俺は…)
「胸が大きいからって何なんですか! 大きければ良いって物ではありません!」
(どっかで聞いたような台詞だが…どこだっけ?)
それを聞いて揺光はニヤリとした。そして胸を押し付けるとこう言った。
「ハセヲ、あんたは大きい方が良いよね? 大きいとほら、便利だよ? 挟めたり、揉めたり、揺れたり、うずめたり出来るよ」
「あ!? いきなり振るなよ!?」
「挟めたり、揉めたりって何なんですか! まさか! ヤっちゃったんですか!?」
「ぶっ! アトリ!?」
「ふっふ〜ん」
揺光は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。
ひとつだけ言っておこう。ゲームの中とは言え、ここは往来のど真ん中である。
当然そんな所で大声でわめき散らしていたら、人目を思いっきり引くのは間違いないわけである。
「いつですか! いつヤっちゃったんですか!」
「いや、いつって…」
「ハセヲ…すごかった…」
揺光はトリップした。
「!」
「おい! 揺光! おい! 戻って来い! お〜い!」
「ひどいですひどいです、ハセヲさん! アバターだったとは言え、私をあんなにしておいて! あれは遊びだったんですか!? 初めから私の事を弄んで捨てるつもりだったんですか!」
「はあ!? ちょっと待て。何でそうなる!」
「ひどいですハセヲさん! 私、ハセヲさんにならすべてを捧げても良いって思ってたのに! 結婚して、ハセヲさんの為にご飯作ったり、お弁当作ったり、洗濯したり、一緒にお風呂入ったりするのが私の夢なのに!」
「え〜! 話飛躍してない?」
それを聞いてか、トリップから戻ってきた揺光も負けじと言った。
「あたしだって、ハセヲのためにすべてを捧げる準備は出来てる! 結婚して子供3人作って、料理したり洗濯したり弁当作ったり、あまつさえ、ハセヲが望むならどんな事だってする覚悟があるんだ!」
「いや、だから…話が飛躍を…」
もはやヘタヲがついていけないレベルにまで、二人の言い合いは達していた。
「あんたみたいな貧相なスタイルより、あたしのナイスバディーの方がいいに決まってるさ!」
「そんな事ありません! 小さい胸だって、小さいほうが好きって人がいるんです!」
(誰か、助けてくれ…)
ヘタヲは誰でも良いから助けてくれないかと思った。
とりあえずここまでい! 揺光vsアトリのハセヲ争奪戦を書いてみたくなったんです。
いうなれば、揺光がブラックローズでアトリが寺島良子って感じですね。
あ、大丈夫ですよ。ちゃんと話し繋がりますから。まあ、まだハセヲ争奪戦は続きます。
893 :
残酷な堕天使達:2006/10/15(日) 15:39:06 ID:TEuRBnT1
ハセヲは完全なる危機を感じていた。
しかしそんなことはお構いなしに、アトリはハセヲのズボンに手を掛け
「さ〜ハセヲさん。脱ぎ脱ぎしましょうね〜。」
と、無邪気な笑顔で、ハセヲのズボンを脱がした。
揺光も器用にハセヲの上の服を脱がしていった。
「や・・・やめろ」
ハセヲのそんな言葉も虚しく、とうとうハセヲは生まれたままの姿となった。
アトリは目の前にそそり立つ肉棒の竿を左手で掴み
「こーゆー事されて、こんなになるなんて、ハセヲって相当のマゾなんですね。」
と言いつつハセヲの竿を扱きはじめた。
「そ・・そんなこと・・な・い・・」
ハセヲは必死に抵抗を試みようとするが、揺光に取り押さえられ、耳を舌で器用になぶられて、力が入らない。
揺光は耳を舐めるのをやめ、ハセヲの耳元で呟いた
「まさか、私を負かした奴が、ここまで、マゾだったなんてねぇ」
そして、また、耳を舐め始めた。
「ち・・・が・・う・・」
ハセヲは必死に反論したがアトリに否定された
「何言ってるんですか、女の子二人にこんなことされて感じるなんて・・・あ、ハセヲさんのお○ン○ン、ピクピクしてる、イキたいんですか?」
アトリは左手で竿を扱き、右手で玉を扱きながら、ハセヲに聞いた。
「く・・・あ!・・うああああああ!!」
ハセヲの叫びと共に、アトリの顔に白液が噴射された
「もう、イッちゃったんですか?悪いお○ン○ンですね〜・・・えい!」
アトリは笑いながら話し、ピクピクしてる、肉棒を指で弾いた。
すると揺光が、体を放し、
「今度は私の番だね」
と言い、ハセヲの竿を口に含んだ。
ジュプジュプと音を立てながら、ハセヲの竿を弄ぶ。
「揺・・・光・・や・やめて・・く・れ・・」
ハセヲの、願いも虚しく、ハセヲは二度目の絶頂を迎えた。
揺光は、ハセヲの竿から出る白液を受け切れず、大部分が顔に振り掛かった。
「も〜、ハセヲ、イクの早すぎ」
「そうですよね〜。なんとかなりませんかね〜」
二人がハセヲから目を離し相談をしていた。
(逃げるなら今しかない!)
そう感じたハセヲは、芋虫のように、地面をはって逃げ出した。
しかし、すぐに、目の前に二人が立ちふさがった。
「何逃げようとしてるですか?」
アトリはしゃがみこんで、ハセヲの顔を見た。
ハセヲは二人から、目を逸らし、
「い・・いや、に、にげるなんてそんな・・」
アトリは立ち上がると、
「まあ、理由はどうあれ、逃げようとしたことには替わりませんし、これはもう、お仕置きをしなくちゃいけませんね。」
と、笑った。
ハセヲの恐怖はまだ始まったばかりである
続きは夜に投稿します
894 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 15:59:14 ID:KpMYApL2
<<893
い・・・・・・いいじゃないですか!!!!マゾっ子ハセヲ・・・・・・w
エンハセが見たいですw
895 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 16:03:24 ID:KFiF9jzU
>>883 ハセヲ、なんとしても来週までにメイド服を用意するんだ!
>>896 ハセヲ「おかえりなさいませ〜ご主人様〜」
おまえら・・高校生だぞ・・
それも千草!(^ω^)
>>885 超GJ!
「でもな……俺にとっちゃ、それでもやっぱ、お前の一部なんだよ、その腕は。 」
何このかっこよすぎる亮くん
902 :
残酷な堕天使達:2006/10/15(日) 23:48:48 ID:TEuRBnT1
「人の話を聞かないで帰っちゃうような悪い子はお仕置きしかありませんね。」
アトリはニコッと笑い、赤い掌サイズぐらいの球体とリモコンのようなものを取り出した。
「なんだい?それ?」
揺光は首を傾げながらアトリに聞いた。
「これですか〜?これは、知り合いのハッカーさんに作ってもらった、違法アイテムです。」
アトリは揺光とハセヲに見せ付け、自慢げに説明を始めた。
「これはですね〜、性欲抑制の球って言うんだけど・・・これを、使用されたPCは、このリモコンで、電源をOFFにしないかぎり絶対イケなくなるんですよ〜しかも、リアルでもイケ無くなっちゃうんですよ〜・・・この意味がわかりますよね?ハ・セ・ヲ・さん♪」
アトリは横目で、ハセヲの目を見た。
「アトリ・・・そ、それだけはやめてくれ。」
ハセヲは、まるで小動物のような目でアトリを見上げた。
「ん〜・・・その顔そそられますね〜♪・・・でもダメですよ・・・えい♪」
ハセヲの体の中に球体が入っていった。
「ああああ・・・ああ〜〜〜〜〜!!」
ハセヲは身をくねらせて、叫んだ。
「じゃあスイッチON♪」
アトリは、リモコンでスイッチを入れ、ハセヲを四つんばいにさせた。
四つんばいといっても、後ろ手に拘束されているため地面に顔を着けるような状態だ。
「じゃあ、始めましょうか。」
・
・
・
・
おもしろくなってきたのですが、明日は早いので、そろそろ寝オチします。
次回は、明日の夜です。
903 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 AIDA天狼編9:2006/10/15(日) 23:54:10 ID:3CZ2ul4c
>>865の続き
「あ、あぁ、あ………!!」
アタシの中に、天狼の熱いモノが大量に流れ込んでくる。
焼けるように熱い液体。
それが、アタシのおなかの中を駆け巡る。
凄い、感覚。
これが、膣内出し、なんだ………
「ク、クク………最高だったぜェ、小豆娘………」
天狼は満足そうに、自分のモノをアタシの秘部から引き抜いた。
途端、アタシの秘部から大量の白濁液が滴り出る。
ゴポ、と言う音と共にとめどなくあふれる、その白い液体。
アタシはその大量の白濁液を凝視し、しかしもう驚く事すら出来なかった。
虚ろな瞳で、天狼を見上げる。
まだ、天狼は醜悪な笑みを称えていた。
「………て………ん………」
ゆっくりと、視界がぼやけていく。
それに伴って、意識も、消えてゆく。
朦朧とする脳内。
アタシが最後に見たのは、背を向けて立ち去る天狼の姿と、もう一人―――アタシを見下ろしていた、サングラスを掛けた謎の男だった。
――――――――――――――――――――
「―――はっ!!」
意識が覚醒する。
視界には、見慣れた天井と、六畳半の部屋を照らす蛍光灯の光。
アタシは、自分の部屋―――リアルの倉本 智香の部屋の中で、天井を見ながら倒れていたのだった。
ゆっくりと体を起こしながら、今まで天狼に犯されていた場所―――『The World』が起動しているPCに目をやる。
前に、PCの隣の机に置きっぱなしにしてあった書きかけの項羽×劉邦の原稿を確認する。
(ふう、良かった………とりあえず、こっちは無事だ)
そして次に、PCの画面を見る。
『回線が切断されました。 再接続してください』の文字。
更に時間は、夜8時35分を示している。
天狼を追ってロストグラウンドに向かったのが確か8時32,3分辺りだったから………『あの行為』から、2・3分しか、立って居ない?
体感的には、そう―――30分以上は天狼に犯されてたと思ったのに。
「………夢、だったの?」
夢だと、思いたい。
でもアレは、あまりにもリアルすぎた。
天狼の体温、唇と唇が触れ合う感覚、天狼のモノが侵入して来た時の凄まじい程の刺激。
―――夢じゃない。 アタシは確かに、『The World』の中で天狼に犯されていた。
だって今もあの時の余韻が残っていて、足がかくかくするんだから。
「………考えたって始まらないか。 もう一度ログインして、真実を確かめてやる」
おかしくなった天狼も、あの行為も、何もかも、もう一度自分で確認してみないことには始まらない。
アタシはM2Dをかぶり直すと、再び世界に降り立つために『The World』のアイコンをクリックした。
天狼編終了………色々迷ったけど次は………書いてのお楽しみ(´・ω・`)
906 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 00:17:47 ID:lAmPuABK
次はハセヲ×揺光編希望!
ハセヲ×望とか希望してもいいですか
正直自分で書こうとしたら限界を感じた。
908 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 幕間:2006/10/16(月) 00:35:37 ID:4twyUJXm
ログインボタンを押す。
画面には、Now Loadingの文字。
ここでアタシは、倉本 智香から、『揺光』になる。
――――――――――――――――――――
「………何も変わった所は………無いなあ」
再度ドル・ドナにログインしたアタシのPCは、まるっきりいつもの通りの、元の姿だった。
―――さっき、あんなに激しく服を破り捨てられて、あんなに激しく、犯されたのに。
「! そうだ、天狼………! もう一度、シフ・ベルグに行ってみよう」
先程天狼に犯されていた場所、ロストグラウンド―――糖蜜の館 シフ・ベルグ。
そこに、まだ天狼が居るかも知れない。
アタシはカオスゲートに駆け寄り、手早くエリアワードを打つ。
――――――――――――――――――――
「………やっぱりもう、居ないか」
再度シフ・ベルグに戻ってきたアタシだったが、そこにはもう天狼の姿は無かった。
代わりにあったのは、地面に飛び散っている白い液体。
丁度三つ又の傷跡がついている辺りに飛び散ったソレは、間違いなく―――アタシが天狼に犯されていたときのモノだ。
(………やっぱりアタシは、天狼に………いやそれより、天狼は一体どこに居るんだ? ログインはしてるみたいだけど………)
「やぁ。 誰をお探しかな?」
「―――!?」
不意に、背後から声を掛けられる。
低く、それで居て深く響き渡る不思議な声質。
アタシはびっくりして後ろを振り返った。
そこに居たのは、サングラスを掛け、左手に奇妙な筒状のものを装備していた変な男のPCだった。
「アンタ………誰だ?」
「おっと、俺は怪しい者じゃ無いよ。 名は、オーヴァンと言う」
………オーヴァン? う〜ん………聞いた事の無い名前だ。
いや、待てよ………確かちょっと前まであった『黄昏の旅団』ギルドのマスターが、確かオーヴァンと言う名前だったような気が………
「君は、『イコロ』の天狼がおかしくなった原因を知りたいんだろう? 揺光」
「………なっ!? ………アンタ、知ってるのか!?」
アタシの思考は、そこで中断された。
目の前の男は、天狼があんなになった理由を、知ってる?
それに、アタシの名前も………。
「彼がおかしくなった原因を知りたければ、ハセヲに接触する事だ。 ハセヲと共に、碧聖宮のトーナメントに参戦すると良い。 自ずと、答えが見えていくだろう」
「な!? ハ………ハセヲと!?」
突然の男の発言に、アタシは戸惑った。
天狼がおかしくなった原因を知りたければ、ハセヲと一緒に碧聖宮に殴りこめだって?
………でも、それはそれでいいアイデアかもしれない。
天狼は、アリーナの戦いには並々ならないこだわりを持ってた。
それに、認めたくは無いが、ハセヲは―――強い。
彼と一緒なら、タイトルマッチまで勝ち抜くことも不可能ではないかも知れない。
「………分かった。 アンタが何者かは知らないけど、アタシはハセヲと一緒にトーナメントに出る。 そして、タイトルマッチで天狼と………」
「いい娘だ。 ………幸運を、祈っているよ」
それだけ言うと、変な男―――オーヴァンは、アタシに背を向けた。
どうやらもう帰ってしまうらしい。
「あ、ちょっと待ってよ、まだちゃんとお礼―――」
突然の来訪者だったけど、オーヴァンはアタシに道を標してくれた。
こんな形じゃなくて、ちゃんとしたお礼が言いたい。
でもそんなアタシをよそに、既にカオスゲート前まで到達していたオーヴァンは、転送を始める。
青い光に包まれていく、オーヴァンのPC。
転送されるまでの短い時間の中で、彼はアタシの方を向き、そして、呟いた。
"Welcome To the World"
と。
>>908 ハセヲ編クルー!?
ハセヲ×揺光が大好物なんで期待
>>907 正直、望の体が小さすぎてハセヲのが入ら(ry
これは期待
もう引退した身だが…俺もなにか書いてみようかねぇ
>>908 GJ
揺光スレでは、揺光がボルドーにキルされるのが
オーヴァンが揺光をたきつけてたから、ってSSがあったねぇ
913 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 結成編1:2006/10/16(月) 00:54:21 ID:4twyUJXm
(………来た!)
アタシは20分ほど前からずっとドル・ドナのカオスゲート前で人を待っていた。
と言っても、誰かと待ち合わせをしていた訳じゃない。
来るか来ないかも分からなかった人が来るのを、待ちぼうけしていただけ。
そして、『来て欲しかった相手』である、そのマルチウエポンを見つけ、そして、心の中でガッツポーズする。
黒い練装士。
アタシは彼に走り寄る。
背の低いアタシは、必然的にその黒い練装士を見上げる形になる。
でもアタシは、目を伏せて地面を見ていた。
―――何と言うか、言葉が無い。
アタシは今まで、彼の事をイカサマ野郎扱いして来た。
勝つためには、チート行為だろうが何だろうが喜んで使うようなクズ野郎だって。
でも、『カニ』のクエストで助けられてから、彼を見る目が変わった。
彼は、何か果たさねばならない目的に向かって、一途にそれに手を届かせるためにあの『力』を使ってるんだって。
彼はただの卑怯な男じゃないって、そう思えてきた。
(………なんで、『天狼がおかしくなったのは全部お前のせいだ!』なんて、言っちゃったかなぁ………)
さっきの発言を、後悔していた。
あの時は、おかしくなった天狼を前に気が動転していたのだろうか。
心にも無い事を言ってしまった………。
でも、今さら謝るって言うのも何だか………
もういいや、強引に押し切っちゃえ!
「………揺光、お前に聞きたい事が………」
「ハセヲ! アタシと冒険に付き合ってくれよ!」
「え、お、おい!?」
無理矢理、ハセヲにメンバーアドレスを送りつける。
………我ながら、随分と強引だなぁ。 ハセヲも困ってるし。
でも、変なプライドがあるから、自分から謝ったりは苦手なんだよなぁ、アタシ。
とにかく、これでいいんだ。 天狼を助ける為には、ハセヲの力が………。
「行き先は、そうだな………Θ厳酷なる 不浄の 灰神楽にしよう!」
「お、おいちょっと………」
当惑するハセヲをよそに、即座にカオスゲートに走る。
転送してしまえばこっちのものだ。
カオスゲートで、ワードを打ちこむ。
ここから。
アタシの新しい何かが、始まった。
――――――――――――――――――――
ハセヲにするかクーンにするかまだ迷い中………このまま言ったらやはりハセヲかなw
次回は火曜日辺りに(´・ω・`)
914 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 00:55:30 ID:wEE6M1Uv
>>907 あなたが書こうとしたものを書けば良いじゃない?、応援するぜ(´д`;)ハァハァ
朔陵辱続きいきます!
ヘタヲの受難はまだ続いていた。
「なあ、いい加減…」
「何!?」
「何ですか!?」
「何でもありません…」
二人の迫力に負け、ヘタヲはすごすごと引き下がった。
「そもそも、揺光さんはハセヲさんの何を知ってるって言うんですか!?」
「性感帯とか、テクニックとか。後は…」
「揺光〜!」
ヘタヲは顔を真っ赤にして止めに入ったが、止まりはしなかった。
「ハセヲさんの性感帯にテクニック!? なんてうらやま…もとい、何でそんな事知ってるんですか!」
「何でかねえ〜」
揺光は勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
ハセヲが板ばさみで修羅場を迎えていた頃、朔の陵辱は続いていた。それはやがて、リアルの朔にまで影響を及ぼすほどになっていた。
(ここからリアル)朔の部屋の前を通りかかった望は、部屋から聞こえてくる妙な音を聞いた。
(何だろう?)
気になった望は、ドアの隙間からそっと部屋の中を覗き込んだ。その望の目に飛び込んできたのは、倒れている朔の姿だった。
望は朔の部屋に飛び込むと、一目散に朔の元へ駆け寄った。
「お姉ちゃん! どうしたの! お姉ちゃん!」
望の声に、朔は反応を示し、うっすらとだが目を開けた。
「うう…望…」
「お姉ちゃん、どうしたの!?」
「ウチ、何かおかしいねん…さっきから、何か身体が熱いねん…」
朔の頬は上気し、息も荒かった。望は、朔の様子を見て様子がいつもと違うことに気づき、ふと、パソコン画面を見た。
「!」
望は、朔が何人かのPCに襲われているのを見た。咄嗟に、望は携帯電話を握ってある人物にダイアルしていた。
ヘタヲは自分の携帯がなっているのに気づいた。
「電話か」
亮は携帯をとった。
「もしもし」
「あ、ハセヲ兄ちゃん!?」
「望か。どうしたんだ」
「あの、お姉ちゃんが大変なんです」
亮は望の緊迫した声に何かあったのだろうと直感した。
「朔がどうしたんだ」
「なんか、顔が赤くて息が荒くて、痙攣してるんです。あと、何人かのPCに囲まれているんです」
「……場所は? 分かるか?」
「えっと…」
望は画面を見て、言った。
「マクアヌなのは間違いないんですけど…周りにあまり人がいません」
「…分かった。すぐに行くから、お前は朔の様子を見てろ」
「うん、分かった。ハセヲ兄ちゃん」
亮は電話切ると、再び画面に向かった。
「すまん、ちょっと野暮用だ」
「「え?」」
ハセヲはバイクに跨ると、走り出した。
916 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 01:16:49 ID:u/hDSajD
917 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 01:19:18 ID:UbyFAxD4
>>908 >>913 GJ!!
これは火曜日に大いに期待…!
エロ云々以前に作品として楽しみにしてます
「お姉ちゃん。今ハセヲ兄ちゃんが助けに行ってくれてるよ。だから、しっかりして」
望は朔を何とかベッドに寝かせると、朔に呼びかけ続けた。
「はうん…」
朔は小さくうめき声を上げた。それはどこか艶っぽい、女の声だった。
いっぽう、劉翔達はハセヲが朔の救出に向かってきている事など露知らず、陵辱の限りを尽くしていた。
「また、出るぜ!」
「ふあ、ああああぁぁぁ!」
もう何度目かも分からない絶頂を、朔は迎えた。
「ふう…」
劉翔は朔から、肉棒を抜き取った。
「結構楽しめたんじゃないか?」
「そうだな。結構小さかったが、それなりにな」
劉翔達は笑った。
「悪く思うなよ。俺達に見つかったのが運の尽きだったんだからな」
〈BGM:死の恐怖〉
「じゃあてめえらも、俺に見つかったのが運の尽きだな」
「あ?」
刹那、巨大仲間が月桂樹の首を跳ね飛ばした。
「な!? 誰だ!」
振り向いた劉翔達の目の前にいたのは…
「こいつは…死の…恐怖…PKKのハセヲ!」
「ご名答」
「お前、一人で俺達にかなうと思うなよ!」
劉翔達はハセヲに襲い掛かった。
「…」
勝負は一瞬でついた。ハセヲの鎌の一振りで、劉翔達は地面に倒れていた。
「経験値の足しにもならねえ…おい、大丈夫か?」
「ふえ?」
朔は力無い目でハセヲを見上げた。
「ハ、セヲ?」
朔は完全に朦朧としていた意識が回復し、ハセヲから後ずさった。
「あんたもウチの身体が目当てか!」
「んな訳ねえだろ。ガキの身体に興味ねえよ」
ハセヲは身を翻し、バイクに向かった。
「どこいくんや!」
「帰るんだよ。乗れ。カナードまで連れて行く」
朔は少し考えていたが、渋々バイクに乗った。
ハセヲはそれを確認すると、バイクを走らせた。
「い、一応礼は言っとくわ…」
「礼なら、望に言うんだな。あいつがお前の異変に気づいて、電話よこさなきゃ、今頃はあいつらのおもちゃだ」
「…望が…」
「飛ばすぞ、つかまってろ」
朔はハセヲの身体にぎゅっと捕まった。
(とりあえず今は、こうしておいたる…恥ずかしいけど…)
朔は考えながら目を閉じた。
以上! 今日はここまで! まだ続く!
>>903 項羽×劉邦が見たいと思った俺はもうだめだ
>>918 そしてそのタンデムをアトリと揺光に目撃されるわけだ、不憫な…
朔の続き。
バイクを走らせカナードに向かっていたハセヲは、運悪くもアトリと揺光に出くわしてしまった。
「ハセヲ!」
「ハセヲさん!」
「げ!」
ハセヲはまだいたのかという顔をした。しかも今の現状はかなりやばい事に、さっきまで陵辱されていた朔を後ろに乗せているのである。
当然、それはアトリ達に見えるわけで。
「……ハセヲ…それは?」
「何で、朔さんが…後ろに乗ってるんですか? しかも…上半身裸で」
「何だって!?」
揺光はまじまじと朔を見た。
「…ハセヲ…」
にっこりと、揺光は笑っていた。ハセヲは背中に何か冷たいものが流れるのを感じた。
「ハセヲさんの馬鹿ー!」
「ぶへ!」
アトリは力の限り杖でハセヲを殴り飛ばした。
「ア、アトリ! 落ち着け!」
ハセヲはいつもと違う迫力のアトリを止めようとしたが、止まらなかった。
「そんなに私じゃ不満なんですか! 私をあんなにしておいても飽き足らず、朔さんにまで手を出したんですか! ロリが良いんですか! つるぺたが良いんですか! あまつさえ、朔さんを無理やりヤッたんですか!」
アトリは杖を何度も何度もハセヲを振り下ろした。
「ぐは! いで! や、止めろアトリ! 誤解だ!」
「何が誤解なんですか! 朔さんがあんな格好してるのがいい証拠じゃないですか!」
「いや…だから! 俺がヤッたんじゃないから!」
「言い訳なんて聞きたくありません! ハセヲさんに限ってそんな事はないと思ってたのに! 酷いです! 最低です! 野蛮です!」
アトリは尚も杖を振り下ろし続けた。
「いや、だから違うって言ってるだろ! 俺は、望に頼まれて朔を助けに行っただけだって!」
「言い訳は聞きたくないって言ったじゃないですか! そんなにロリが良いんですか! そんな事はいけません! ハセヲさんは私だけを見てればいいんです!」
今の台詞を揺光が聞き逃すはずは無かった。
「ちょっと待った。今のは聞き捨てならないね。あたしだって、ハセヲに見てもらいたいんだ。あんたに独り占めはさせないよ!」
「同人女は引っ込んでてください!」
「何〜!」
「そもそも、ハセヲさんは色んな女の人に色目を使いすぎなんです! 志乃さんやタビーさん、パイさんに揺光さん。おまけに望さんまで!」
「望は男だ!」
「そんな事関係ありません! 全部ハセヲさんがいけないんです! エッチなのはいけないと思います! 幼女なんかより、私のほうがいい女だって事を分からせてあげます!」
「望とハセヲ…ああ! 駄目! 駄目だよハセヲ。いくら外見は朔と同じだからって、中身は男の子なんだよ」
「意味が分からんぞアトリ! 何を想像してんだ揺光!」
「確かに望は男の子に見えないけど、でも駄目だハセヲ! キスまでなら良いけど、それから先は駄目だー!」
何を想像してるのか、揺光はかなりやばい妄想を繰り広げていた。
とりあえずはここまで。これからどうしようかなあ。
ドッペルゲンガー×望(陵辱?)ハセヲでも良いけど。
朔×ハセヲ…うーん
ドッペルゲンガーで陵辱は面白いな。
寝落ちしていた朔のM2Dを付けた望がドッペル朔に襲われて、
部屋で身悶えしている望を見て朔が自慰ってしまうとか。
ドッペルゲンガーはハセヲにしようかと思ったんですけど…朔か…
ボルドー×揺光書いてくる
926 :
残酷な堕天使達:2006/10/16(月) 20:51:09 ID:8C+qGagL
「揺光さん、やっちゃってください。」
アトリは頭を地面に着けて四つんばいになっている、ハセヲを指差し揺光に頼んだ。
「はいよ。」
揺光は一つ返事をして、ハセヲの竿を握った。
左手で玉を優しく扱き、右手で竿を激しく扱く。
「ぐ・・・う・・ぐ・」
イク事のできないハセヲはただ悶えることしかできなかった。
「ハセヲさん。どうしたんですか、そんな悶えちゃって・・・もしかして、イキたいんですか?・・・フフフ♪」
アトリは、しゃがみこみ不気味なまでのほほ笑みをハセヲにぶつけた。
「・・・」
ハセヲは、地面に顔を擦り付けるしかできなかった。
「私、ハセヲさんのもっと可愛い顔が見たいんですよ、だから、感度をもっと上げちゃいましょう。」
アトリは、リモコンをいじり、ハセヲの感度を数倍上げた。
「あぐぅ!・・・」
今までに感じたことのない快感がハセヲの体に走った・・・
しかしイク事はできない。
「どうですか?イキたいですか?」
アトリはわざとらしく聞いた。
ハセヲは、必死に首を横に振ったが、心のなかでは、
(イキたい、イキたい。)
と思っているのだが、プライドが首を縦に振ることを許してくれない。
「ハセヲさんも、強情ですね。なら仕方ありませんね」
アトリはハセヲの後ろに回り、ハセヲにプレゼントされた、杖の細い方で、ハセヲのアナルを突っついた。
「・・・アトリ・・・やめろ・・」
ハセヲの願いも虚しく、アトリの杖はハセヲのアナルを突いた。
「あぐ・・あああ・・」
ハセヲは、自分の後ろの穴に入ってくる感覚に悶え苦しんだ。
「あ!ごめんなさい、いきなりこれは、つらかったですね。」
ハセヲの反応を見たアトリは杖を抜き、膝を着き、ハセヲのアナルを舐め始めた
・
・
・
今日はここまでです。
>>924 ごめん! 最近、朔×望ばっかり妄想してるもんで、
データが一人分しかないキャラでどうしようとかって思ってた。
リクエストとかじゃないんで、どうかスルーして下さいな。
928 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 23:34:22 ID:yM8Uhabv
望×ガスパー
に興味を抱く自分は他のスレに行きますね
続きいきますよ。
「揺光! 戻って来い! アトリ! 服を脱ごうとするな!」
ハセヲは目の前で繰り広げられている状況を収めるのに必死だった。
「きゃー! 駄目! それ以上は駄目!」
「何が駄目なんだ! おい、揺光!」
「ハセヲさ〜ん!」
「だから服を脱ごうとするな!」
もはや収集が不可能な状況になっていた。ハセヲはこの状況にうんざりしていた。とりあえず、朔カナードに連れて行きたくってしょうがなかった。
「畜生…もう駄目だ。この二人完全におかしくなってやがる…まさか…AIDAか!」
いや、ない。それはない。朔は心の中でツッコんでおいた。
「ハセヲさん…」
「そんな潤んだ目で俺を見るな! 何気にさりげなく俺の手をとって自分の胸に当てるな! 押し倒そうとするな!」
「全部ハセヲさんがいけないんです。私はこんなにハセヲさんの事思ってるのに、全然振り向いてくれいないばかりか志乃さんにばかり現を抜かして…そんなんだから、ヘタレのハセヲ、ヘタヲって言われるんです」
「いや、言われてないだろう」
何気にひどいことを言うアトリに対し、トリップから戻った揺光は正気に戻っていた。
「ちょっと待った。ともかくハセヲが云々より、どうして朔がこんな格好なのかを知るべきだ」
やっとまともな事を言った揺光にハセヲは感謝し、その手を握った。
「さんきゅう、揺光」
「て、照れるじゃないか。ハセヲ」
「話せるか? 朔」
朔にとって、恐怖でしかなかった出来事だが、ここはやはり話しておくべきだろうとハセヲは判断した。だが、ハセヲが話すよりも朔自身が話したほうが良いだろうと判断したハセヲは、朔自身の判断に任せることにした。
「嫌、無理しなくていいぞ。代わりに俺が」
「ウチが自分で話す」
朔は事の顛末をすべて話した。話の最中、アトリと揺光は朔の頭をなでるなどして慰めた。
「なんて奴らだ。許せないね」
「同感です。同じ女として許せません」
「ウチ、話してよかった」
朔は話している途中で泣き出したりしたが、何とか全てを語った。
「安心しろ朔お。そんな奴らはあたしが全員成敗してやる」
「私も協力します!」
こんな時、女ってのは強い。ハセヲはそう思った。
「あいつらなら、全員俺が狩ったが」
揺光はハセヲを見た。そして言った。
「ハセヲ」
「あん?」
「あたしがもし、同じ目にあったら助けてくれるかい?」
「気が向けばな」
「私がなってもですか?」
思わずアトリ達の気迫に押されてしまった。
「…分かったよ。守ってやるよ。全員。俺が」
ハセヲはぶっきらぼうに言った。
「それでこそあたしのハセヲだ!」
揺光はハセヲの腕に抱きついた。
「あー! 揺光さん、何ドサクサ紛れに抱きついてるんですか!」
「早い者勝ちだよ!」
(またか…)
ハセヲはため息をついた。たぶん、これからもハセヲ争奪戦は続くだろう。朔は直感した。
(ま、せいぜい頑張りや)
いつもは気に入らないが、この時ばかりは、ハセヲを応援していたのだった。
おしまい!
次は何にするか…望にするか…
そこは何もない空間だった。
出口はなかった。逃げることは許されていないというものではない。不可能だった。
精神の消耗が疲労に繋がり、精神の崩壊が死に直結する。
そう、そこに居たのは未帰還者。データの海に吸い込まれた人間の意識だった。
歩けど、歩けど、何もない。
誰の声も聞こえない。
虜囚の身となり、拘禁され、何時の日か鉄格子が開くことを望むほうがまだ精神的にも楽だったかもしれない。
行き着いた答えが禁忌だとして、この白亜の空間に閉じ込められた彼女らを誰が責めることが出来ようか。
「ん………っ…は…」
花を包むように組み敷かれた揺光は、既に身にしみこむ程に覚え込んだ舌と口内の粘膜の熱と感触を味わい、
うっとりと潤んだ瞳を細めて、恍惚の溜息を零した。
舌を伸ばし、離れていく温もりと、その間に伸びる唾の糸すら惜しむ様を見ると、愛しげに志乃が微笑む。
「……やだ…志乃さん、もっと…」
「わがまま…言わない。息ができなくなっちゃうよ」
壊れ物を扱うような手の動きもまた繊細で、既に着込むということをしていない互いの着衣が、
脱がされるためだけの綻びを広げられ、互いを貪りまさぐるように剥かれていく。
揺光はそれでも、己の唇がお留守になってしまうのが耐え難いのか、その身を起こして露になった志乃の
鎖骨や首、肩口に吸い付き、舌を這わせ、志乃もその平静を表情から消し、震えた。
「揺光……我慢、しなきゃ…んっ、だめって…言ってるのに…」
「…いつも、いつも我慢してるよ、アタシ…」
それでも、躾のなっていない子犬のように行為を続け、その乳房を唇で吸いたて、腰に双剣を操っていた腕を、
愛撫のために這わせている。情欲に突き動かされるまま、膝を折り、身体を寄せた。
「はっ…私も…我慢をしているんだから……」
甘ったるい溜息を零した志乃の唇も悪戯な響きとともに弧を描き、癒し手の指先で、揺光の股に指を触れ、
潤った泉をかき分けて、濡れた肉の敏感な部分を探る。
閉鎖された空間の自堕落な関係は留まることを知らずに、孤独の寂しさを埋めるためにより深みに嵌って行った。
限界だ。
G.U.+の絵柄で妄想してくりゃれ
この世にはたった一つだけ完璧な物がある
職人への名無しの感謝の気持ちだ!
933 :
933:2006/10/17(火) 14:16:38 ID:D8sXV0da
カイト×ブラックローズ前提オヴァ×ブラックローズ(強姦)投下します。
NGワードは名前欄に933です。
934 :
933:2006/10/17(火) 14:19:18 ID:D8sXV0da
久しぶりに初めてログインした場所。
「悠久の古都… ねぇ」
あたしは呟く。夕暮れの街。広くて迷ってしまいそう。
ここは、The WORLD R:2。
あたしは前の世界ではヘビーユーザーだった。… いや、ならざるをえなかった、って言うべきかもしれない。
久しぶりの世界であたしは伸びをする。
「グラフィックの技術の進化も凄いものがあるのねー」
リアルと大して変わらないような綺麗なグラフィック。
ふっと気になってあたしはエリアワードを組み合わせる。
「Δ隠されし 禁断の 聖域」
それは、あたし達の始まりの場所…―――
+++++
「んー… どっか変わってるかも…」
あたしは一本道を歩く。聖堂の扉は閉まっていた。
「なんか、雰囲気が違うな」
なぜか感じた違和感。それは扉を開けるとはっきりとわかった。
「アウラ? 嘘ッ!」
思わず叫ぶ。台座に駆け寄っても、もう何も無い。天を仰ぐと振子も無くなっていた。
「嘘…」
ぼうぜんとあたしは座りこんだ。PCが涙を流している(コマンドを打ち込んだワケじゃないのに)。
「何で… アウラ… ううん、アウラ。アナタは世界になったんだよね… だから… だから今ココにいないんだよね?」
誰かが頷いた気がした。あたしはふっと笑う。
「うん、大丈夫。遅くなってゴメンね… アウラ」
この時に、背後の足音に気付いていたら。そしたらあたしのその後はは変わっていたのかも知れない。
935 :
933:2006/10/17(火) 14:22:35 ID:D8sXV0da
背後から右腕が伸びて口を覆った。
「ぐン!?」
背後を見ようとしても見れない。怖い。ってかあたしまだLv1だし。PK、ってやつなら多分背後からグサリなんだろうから違う、と思う。怖いとか思ってる割にあたしは意外と冷静だった。
「ん!! んー!!」
「黙れ」
冷たい声。一瞬であたしは凍り付いてしまう。この場にカイトやミストラルが居たら、なんて思ってしまった。
「…」
「いい子だ」
あたしはもう子供って年齢じゃないっつーの!! 叫びたくなったけど叫べない。だって下手なコトしたらキルされそうだから。それと、これは何故か感じたんだけど… あたしの感覚はこのPC…ブラックローズと繋がってる。そう感じた。
ゆっくりと口を外される。
「アンタ、誰? あたしに何する気?」
ふっと笑うような仕種。くそ、引継ぎができていたならあたしは攻撃でもして逃げられるのに!
「誰なの」
「オーヴァン、だ」
そう言ってあたしの腰辺りを撫でる。ぞわりと鳥肌が立った。腰から撫で上げるように胸に辿り着く。
「嫌ッ!! 止めて!!」
これは、カイトとしかしたことのない行為の前戯のようだった。どうしようもない嫌悪感に暴れだすあたし。
「ッ!!」
「暴れるな」
頬に剣の切っ先が突き付けられる。ぴっと音がして切れた所が痛い。キルされる? それとも…
びりっとした痛みと共に、身体の自由が利かなくなった。吊り男のタロットでも使われたのかもしれない。
「…、ゃ、ぃゃ」
震えるあたし。歯の根があわない。カチカチと鳴っている。
後ろの男はまた笑ったようだった。
男は何も言わずにあたしの軽装を解いて、乳房を鷲掴みにした。痛い。痛さの余り少しだけ呻く。それにまた笑う男。ぐにぐにと力任せに揉まれる。
「痛」
嫌だ。あたしたちの思い出の場所で、思い出を穢すようなマネ、したくない。
「嫌、嫌」
「黙れ」
「なんでアンタ、こんなコトするの」
穢されるくらいなら、キルされた方がマシ。思い出も、あたしも。だって、あたしはカイト以外は知らないし知りたくもないんだし。
「こんなことするんなら、キルしてよ! そっちのがマシよ!!」
くつり、と背後の男が笑った。怖い。確かに怖い。だけど、怖くはないと言い聞かせて言葉を続けた。
「答えるかキルするか、どっちかにして!!」
男は答えずに行為を続ける。肌蹴られた胸が寒い。それは普通の寒さだけじゃなく、恐怖のせいもあるかもしれない。
手袋のざらざらとした感触が嫌だ。そういえばカイトも手袋をしていたな、と思った。不意に涙腺が緩みそうになる。こいつの前で泣いてたまるか。絶対泣かない。… このまま、レイプされたとしても。
胸をまさぐられる。乳首に触れられた。
936 :
933:2006/10/17(火) 14:24:40 ID:D8sXV0da
「ひッ!」
焦らすように周囲に触り、思いだしたように核心に触れる。手馴れた様子の男。あたしは震える。
「イイだろう?」
「ま… さか」
よくなんてない。カイトとの方がよっぽど気持ちイイ。見えない顔を睨みつけるようにあたしは肩と眉間に力を入れた。
ゆったりと男の手は下に降りる。動けないあたしはそのままその手を感じるしかできない。へそのあたりをぐりぐりと人差し指で刺激されて身を捩ろうとした。
「やッ!!」
嫌だ、こんなコトされたコトない。頭が白くなりそう。くつりと後ろで男はまた笑う。
「嫌!! 止めてッ!!」
「止めるとでも思うか?」
嘲笑われるよう言われてにあたしは顔を赤くする(勿論、怒りでだ)。動けたらカラミティでもぶっ放してやるのに。
あたしが抵抗しようとするのが面白いのか、男はへそを刺激し続ける。
ぞわぞわと鳥肌が立つ。そのままへその下に手を伸ばして、肝心な部分に装甲の下から触れた。
「ッ!!」
身体が震える。嫌だ。カイトにしか、カイトだけにしか見せたくないあたしの部分。恐怖がぶり返す(今までだって怖くなかったワケじゃないけど)。
「イイだろう?」
「んなワケ、ないじゃん」
震える身体。明らかに強がり。声だって震えてる。強情なあたしにじれたのか男はあたしの一番敏感なところを摘み上げた。
「アアッ!!」
思わず高い喘ぎ声を出してしまうあたし。こんな風に感じてしまうあたしが嫌だ。カイト以外とは絶対嫌なのに。
「濡れているじゃないか?」
ずっと抜いた手袋は水っぽいモノで変色していた。それにも嫌悪感しか感じない。
その濡れた手袋で腰回りの装甲を外される。今あたしが身に着けて居るのは肩当てとチョーカー、ピアス、そしてブーツだけ。
「ッ、やぁ」
中に指を突っ込まれる。焦らすように優しい手つきがカイトを思いださせて嫌だ。もう二度と、カイトに触れられないかも知れない。そう考えると涙が出そうだった。
「気持ちよさそうじゃないか… 」
くつくつと背後で笑う男の声。身体は勝手に男の指に反応する。指で穴を広げると、どろりと愛液が流れた。
937 :
933:2006/10/17(火) 14:27:00 ID:D8sXV0da
「ッあああっ!!!」
いきなり射れられて声が出た。涙が滲みそうになった。いや、いやだ。後ろから敏感な所を弄られて声が出る。
「やァ!! あんッ」
背後で嘲笑われている。だけど、声は自然と出てしまう。
「やだァっ、たす、たすけて、カイトぉ!!」
ぴたりと後ろの男が止まる。あたしは逃げようともがく。だけど腰をがっしりと掴んでいる男の力には叶うはずもなく、更に激しく打ちつけられた。
「ああっ、や、あん、カイト、たすけ、カイト、カイトッ!!」
無意識にあたしはカイトの名前を叫んでいた。そのたびに男は乱暴になっていく。
最後に思いっきり捻じ込まれて、胎内に熱が広がった。そのままあたしは聖堂の前に打ち捨てられた。
あたしのPCに渡されたメンバーアドレス。すぐにデスクトップに戻って消去した。
「う、えぇッ」
H2Dを外してトイレに駆け込む。洋式便座に縋りついて胃の中身を吐き出した。
「ふ、う… カイトぉ…」
泣きたかった。だけど、怖くて泣けなかった。
938 :
933:2006/10/17(火) 14:28:59 ID:D8sXV0da
以上で終了です。
このネタ思いついたきっかけがオヴァの「黒い花が好き」発言ですた。
普通そこはハセヲに行くだろっつー突っ込みは無しの方面で…
以上、乱文失礼いたしましたm(._.)m
939 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 結成編2:2006/10/17(火) 14:57:40 ID:+Ruckr2M
>>913の続き
「疾風滅双刃!!」
アタシの双剣が、空を駆る。
鋭く振るわれた攻撃はターゲッティングされたモンスターのHPがガシガシと削る。
そして隣では、ハセヲが同じスキルを使用して敵にトドメを刺す。
―――やっぱり、練装士なのに、強い。
戦闘が終了して、武器をしまう。
そしたらまた、獣神像へ向かって走り出す。
アタシとハセヲの間に、会話は無かった。
何と言うか、話が出来る雰囲気じゃ無かったから。
ハセヲもそれを察してくれているのか、アタシが話すまで待ってくれているみたいだった。
その不器用な優しさが、少しくすぐったい。
このエリアの敵は、大して強くは無かった。
問題無くモンスターを駆除し、すぐに獣神像へとたどり着く。
あ………もう、終わりなんだ。
そろそろハセヲに、話を切り出してみよう………
「………もういいだろ? 揺光。 いい加減に話してくれよ」
………先に言われた。 何だか、ハセヲと一緒に居ると調子狂うなぁ。
アタシは、後ろを歩いていたハセヲの方へ振り返る。
真剣な眼差しでこっちを見ているハセヲ。
―――話そう。
彼なら、分かってくれそうな、気がする。
「………ハセヲ、実は………」
―――――――――――――――――――――
「ログアウト」のコマンドを押す。
ゆっくりと消えていく、モニターの『The World』の画面。
アタシはM2Dを外してPCの隣に置くと、すぐにベッドに横になった。
仰向けに、大の字に倒れこむ。
視界には、いつもと同じ、リアルの部屋の蛍光灯。
「………良かった。 ハセヲ、やっぱり優しいんだな」
アタシは天狼がおかしくなった事を包み隠さず、ハセヲに話した。(流石に犯された事は話して居ないが)
最初は黙り込んでいたハセヲだったが、タウンに戻った後、碧聖宮に参加する事を承諾してくれた。
………嬉しい。
それと共に、トーナメントでハセヲと共に戦える事を想像して、自然と口元が緩む。
「………明日にでも、ハセヲを誘ってレベル上げにでも行ってみよう」
碧聖宮は紅魔宮よりも参加者のレベルが高い。
アタシもハセヲも、まだ碧聖宮の上位ランカーや、天狼にはレベル的に及ばないだろう。
どこのエリアにしよう、草原にしようか、荒野にしようか、ダンジョンにしようか………
いや、止めておこう。
明日―――明日になれば、また、会える。
時計を見れば、既に夜の11時をまわっていた。 明日は学校もある。
早めに床についておこう。
布団を顔が隠れるまでかぶる。
そして丸まった布団の中で、アタシは小声で、しかし勢いのある口調でつぶやいた。
「ハセヲ………アタシは一途で、しつこいからなー!!」
940 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 15:37:28 ID:ReYSkF0Q
941 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 ハセヲ?編1:2006/10/17(火) 15:47:25 ID:+Ruckr2M
To:ハセヲ
送信時刻:10/17 16:45:28
題名:修行だ!
件名:碧聖宮の奴らに対抗するには、もっとレベルを上げないとダメだ!
Θ託ける 迷夢の 通い路 で、ちょっくらもんでやるよ!
「これでよし、送信、っと………」
学校から速攻で帰宅したアタシは、すぐにPCを起動してハセヲにメールを送る。
無論、修行と称してハセヲを冒険に呼び出すためだ。
モニターに『Sending...』の文字が流れる。
送信し終えたアタシは、即『The World』のアイコンをクリックした。
―――――――――――――――――――――
アタシのキャラ『揺光』が、ドル・ドナのカオスゲート前に現れる。
鮮やかな緑と、それを往来する沢山のPCの姿。
がやがやと話し声が聞こえる。 うん、賑やかなのはいい事だ。
「よう。 遅かったじゃねぇか」
「え? ―――あ!」
不意に背後から声を掛けられ、とっさに振り向く。
そこには、腕を組んでカオスゲートに寄りかかっていた、ハセヲが居た。
………何と言うか、早すぎ。
アタシがメール送ったのは、つい1,2分前だ。
それで『遅かったな』って………せっかちだか何だか。
「よ、よぅ、ハセヲ! さ、早速、エリア行こ!」
あんまり吃驚したものだから、声が裏返ってしまった。
恥ずかしさを堪えるべく、ハセヲを横切ってカオスゲートに触れる。
ワードを打ちこもうとしていたアタシだったが、『ポーン』と言う聞きなれた音がして手を止めた。
「ぁ………『PT編成希望』………」
「たく、PT組まないとレベル上げにならないだろ? 昨日もエリア言った時、PT組まなかったし。 あんまし焦るなよw」
「あ、焦ってなんか無いっ!」
そう言えば、昨日も今日もPTを組むのをすっかり忘れていた。
昨日はまぁ、天狼の事とかオーヴァンに会ったとか、色々あったから忘れてたけど。
自分でレベル上げに誘っておいてPT組むのを忘れるなんて。 おまけにハセヲにからかわれてしまった。
思わず、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
「ほら、PT組んだんだから、エリア行くぞ。 Θ託ける 迷夢の 通い路 だったよな」
「ぁ、待ってよ、ハセヲ!」
そうこうしている間に、ハセヲは手早くエリアワードを打ち込んだ。
アタシもハセヲの横に並び、カオスゲートに触れながらエリアワードを打ちこむ。
同時に転送される、ハセヲとアタシ。
―――――この時は、知る由も無かった。 これから起こる事を。
そして、アタシの隣のハセヲが、アタシを横目で見下ろしながら不敵な笑みを浮かべていたことに。
942 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 ハセヲ?編2:2006/10/17(火) 16:36:02 ID:+Ruckr2M
晴れた、草原のフィールド。
アタシとハセヲは、同時にエリアに転送されてきた。
平穏な音楽が流れる。
そこかしこに、見慣れた敵が散在している。
エリアレベルは、58。
アタシのレベルが55、ハセヲが56だから………まぁ、レベル上げには丁度いい強さかな。
「さーて、ハセヲ! とりあえずレベル上げだ! ガンガンモンスター狩って」
「揺光」
「は、はひっ!?」
突然、ハセヲの言葉で会話が中断される。
さっきもだけど、ほんとに吃驚だ。
思わず、上ずった声が出てしまう。
「な、何?」
振り返って、ハセヲを見る。
真剣な眼差しで、アタシを見ているハセヲ。
………何だか、イメージしていたハセヲ像と違うんですけど。
「お前に、話しておきたい事がある」
随分改まって、低く深い声で話すハセヲ。
それにつれて、見る見る赤くなってゆくアタシの顔。
こういうシチュエーションになったら、後は告白して、そのまま先輩の家へ駆け込む………てな展開の同人BL誌を読んだ事があったから、アタシは内心ドキドキしていた。
普通に考えれば、ハセヲの口からそんな『純なこと』が出てくるわけがないのだけど。
でも、ハセヲの口から出たのは、意外な事―――を通り越して、何が何だか分からない内容の話だった。
「………黒い斑点。 この世界のどこにも存在していない、でも確かにここに存在しているモノ。 ………知ってるか?」
「え?」
黒い、斑点? あ、確か、ハセヲとエンデュランスの紅魔宮タイトルマッチの時に変な黒点が画面に浮き上がっていたような気が………
! ………思い出した! あの時の黒点………昨日天狼の背後に漂っていた変な黒い斑点と、同じだ………!!
「………知ってる」
いきなり何を聞いてくるのかと思ったけど、自分には心当たりがあった。
もしかするとあの黒点は天狼がおかしくなった原因と何か関係があるのかもしれない。
引いては、ハセヲやエンデュランスの『力』とも、何か。
そして当のハセヲは、アタシの言葉を、腕を組んだまま、冷静に聞いていた。
―――――唇の右端を、アタシが気付かないくらいに少しだけ、吊り上げたまま。
続きは夜or明日………(´・ω・`)
944 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 18:17:16 ID:nI8NGnbX
>>933 GJ!!
黒薔薇キタw
>>942 GJ!! これは…またもやられちゃうのか(笑)
続きに期待!
945 :
残酷な堕天使達:2006/10/17(火) 19:51:30 ID:9+H70Mz/
「く・あ!・・・ふぅ・・・」
ぴちゃぴちゃと音をたて、ハセヲのアナルを舐め続けるアトリと、
左手で玉を扱き、右手で竿を激しく扱く揺光。
三ヶ所を同時に責め続けられている、ハセヲは、イケ無いことに嘆いていた
「そろそろ・・・」
ハセヲの穴を舐めていたアトリは呟き、ハセヲの穴に舌を侵入させた。
「あ、ああああ・・・。」
ハセヲは嘆き苦しんだ。
・
・
しばらくして、アトリは舌を抜き、細く白い中指をハセヲの穴に挿入した。
「うぐぅ!」
ハセヲは悲痛に顔を歪ませた。
「すごいですね〜全部入っちゃいました。」
アトリは中指の根元まで挿し込んだ。
そして、激しく何度も何度も、ハセヲの穴をかき回した。
それと、同時に揺光は、竿を扱く手を一層激しくした
今日は具合が悪いのでここまでです。
今回の分、投下します。
「冗談じゃないわよ……」
三十分程に渡る通話を終え、携帯を机の上に置いた静香は吐き捨てるように呟いた。
顔が歪んでいるのが鏡を見なくても分かったが、怒っているわけではない。
志乃の母親を名乗った女性から聞かされた話によると、志乃は静香が最後に会った直後から原因不明の昏睡状態になっているらしい。
静香への電話は、半月ほど前彼女が残した着信履歴からたどって来たものだった。
…………静香にとって志乃は、親しいと言える仲ではなかった。
何の因果か付き合いだけは長いが、それだけだ。
ただ一度同じギルドに所属していた事意外は余り接点がなかったし、ギルド―――黄昏の旅団に居た頃もついぞ友情を感じることはなかった。
同じ相手に好意というか、興味を抱いていたこともあったが、理由はそれだけではない。
彼女の事が、静香は苦手だった。
常に微笑を絶やすことなく、それでいて芯をしっかり持つ。
時折厳しいことも言うが、柔和な態度を崩すことはない。
かといって真面目一辺倒なつまらない女と言うわけでもなく、その言葉にはしなやかな機知と仄かな色香を漂わせている。
これがロールプレイだとしたらまだ救われたのだが、リアルで会ってみたらそのままだったのだからたまらない。
それに比べて………静香は、志乃と会う度そんな思いを感じた。
根暗で優柔不断、痩せぎすな上に仕事一辺倒で色気もない。
かといってネットで積極的になれるわけでもなく、ただ無気力に時間を浪費する。
つまり、女としての劣等感を感じていたのだ。
機嫌が良い時は適当に調子を合わせて笑う事も出来たが、へこんでいる時はそんな余裕などない。
二十歳を超えればそれが逆恨みだと言うことは自覚できたが、それを割り切れるほど静香の心は枯れていなかった。
いっそ消えてくれれば。
そう思ったことも、一度や二度ではない。
志乃は、三浦静香にとってそんな存在だった。
だが―――どうしたわけか、今の自分に爽快感など微塵もない。
哀しみと、彼女の容態への不安、そして自分への訳のわからない怒り。
ただ、それだけだった。
これじゃまるで、親友みたいじゃないか。
声に出さずに呟いて、静香は机に突っ伏した。
今日が休日でよかった。
この体たらくでは、しばらく自分は使い物にならないだろう。
何故か頬を涙が伝うのを感じながら、静香は午睡の中に落ちていった。
「戦いに!」
「疲れた貴方を!」
「癒します!」
「「「我ら!回復戦隊、肉球団!」」」
掛け声とともに、登録したショートカットで目の前のPCに「活力のタリスマン」を使用する。
既に条件反射になってしまった操作を終え、久保萌は小さく深呼吸した。
「あなたの、そしてみんなの支援ギルド肉球団!よろしく〜」
既に何度繰り返したかわからない一連の動作を終え、目の前のPCの反応をうかがう。
今回の相手は、褐色の肌をスーツで覆い、ロマンスグレーの髪を固めたダンディな紳士だ。
「……ありがとう。丁度アイテムが心許なくなってきたところだった、助かったよ。何か礼をしたいが……」
紳士は一瞬だけ黙り込んだ後、その容貌に違わぬ渋い声で答えた。
「いーえ、ボランティアですから!感謝してもらえれば、それがお礼です!」
紳士の丁寧な返礼に、萌は少し浮かれた口調で答えた。
現在の位置に陣取ってかなりの間活動してきたが、こういった反応は珍しい。
大抵は一瞥して通り過ぎるか鼻で笑って捨て台詞を残していくかで、たちの悪い場合いきなり怒鳴られることまであった。
「そ、そうか。では、すまないが時間が押しているので失礼する。君たちに黄昏竜と女神アウローラの加護があらんことを」
節度と礼儀を失わない口調でそういって、紳士は去った。
「いやー、やっぱりいい人はいるもんだね。社交辞令でも嬉しいな」
萌のPC――タビーが上機嫌で後ろの仲間を振り返ると、何故か背の高い方――清作が考え込むような表情をしていた。
「そうですね。それにしても……」
「どうしたの、清作?」
「いや、さっきの人どこかで見たような……」
「もしかしたら、有名人だったりしてね!このクエスト、話題になってるみたいだから」
記憶をたどっているらしい清作に、背の低い方――英雄が茶々を入れる。
あの紳士が有名人かどうかは置いても、実際このクエストの注目度は相当のものだろう。
実際、肉球団としても三日間このプラットホームで入れ食い状態だった。
痛みの森。
それが、このダンジョンで開催されているクエストの名である。
滅多にないソロプレイ専門の上に短期限定と言うこともあるが、何より目を引くのはそのストイックなまでにハードな内容だった。
ダンジョンレベル設定なし、出現する敵はすべてエリアボスまたはそれに準じる強力モンスター。
エリアワードはクエスト終了後廃棄、クリア報酬非公開。
どちらかと言えばライトユーザー向けだった従来のクエストを考えれば、どれをとっても他に例を見ない異例尽くしである。
自然それは注目と話題を呼び、ここ一ヶ月ほどよもやまBBSのThe World板は痛みの森関係のスレッドで埋め尽くされていた。
他愛のない期待スレッド、攻略、死亡報告といったお約束から世界観的な考察、果ては最近話題の「未帰還者」と関連づけた怪談めいたものまで。
肉球団はそのブームに便乗する形で、ここ数日活動していた。
効果の程は……すぐにはわからないだろうが、感覚的にはそれなりにあったと思う。
結構な数のPCに回復をする事が出来たから、少なくとも宣伝にはなったはずだ。
清作から聞いた話では、よもやまBBSの関連スレッドでも何度か名前が出ているらしい。
とにかく、失敗と言うことはないはずだ。
まだ完全にクエストが終わったわけではないが、萌は既に確かな満足感を感じていた。
こんに夢中になって頑張ったのは、生まれて初めてかもしれない。
おかげで、リアルではひきこもり一歩手前の生活になっていたが……
「タビーさん、これからどうしましょう?」
「にゃ?」
「そろそろ、潮時だと思うんですが」
清作の声で我に返ると、英雄の小さな欠伸が聞こえた。
時間は遅く、そしてタイムリミットも近い。
「そうだね。それじゃそろそろ……あ」
萌がそう言いかけたところで、足音が聞こえた。
「まだいるみたいですね」
「それじゃ今度ので終りね。最後のお客さん、綺麗に締めよう!」
「「はいっ!」」
萌の激に、二人が元気に答える。
気合を入れなおすように、萌は頬を叩いた。
「戦いに!」
「疲れた貴方を!」
「癒しま……え?」
折角の気合は、空振りに終わった。
少しずつ大きくなってきた足音ともに姿を現したのは、萌がよく知る黒衣の錬装士だった。
「……ハセヲ?」
「何やってんだよ、こんな所で」
「え?あ、ああ……」
真っ白になった頭のまま、萌がしどろもどろに答えた。
ハセヲは、感情を凍りつかせた冬の水面のような表情でタビーを見ている。
「ハセヲ?……PKKの」
「え?」
二人のやり取りに、清作が抑えた声で横槍を入れた。
PKKと言う言葉に、萌が思わず反応する。
「へぇ、もう知ってる奴いるんだな。だったら丁度良い。お前ら、三爪痕を知っているか?」
酷く冷たい、秋の風のような声でハセヲが言う。
こんな声は、リアルでもネットでも聞いた事がない。
「知りませんし興味もありません、そんな都市伝説……僕たちも、キルするつもりですか?」
「まさか。聞いてみただけだ。じゃあな」
同じく冷たい声で答えた清作に吐き捨てるように言って、ハセヲはダンジョンの奥に歩いていく。
冷房のせいだけではない寒さに震えて、萌は思わず両腕を抱いた。
「清作、どういうこと?」
「何がですか?」
「とぼけないで。ハセヲがPKKって……どういうこと?」
ハセヲの姿が見えなくなり、タビーは視線を清作へ向けた。
彼の態度はいつもと変わらず冷静に見えたが、それがかえって怒りを煽る。
「BBSで偶然見かけたんです。黄昏の旅団の元メンバー、錬装士のハセヲが無差別にPKKをしてるって」
「何で!ハセヲが、どうして、そんなことするはず!」
感情だけが、萌の口から溢れる。
PKよりはましとはいえ、自衛以外のPKKは決して誉められる行為ではない。
ましてや、無差別になど――それじゃ、PKと変わらない。
萌の知るハセヲは、三崎リョウは、そんなことはしない――はずだった。
「落ち着いてください……彼は、否定しませんでした。それが事実です」
「どうして教えてくれなかったの!?」
「教えてどうしたって言うんです?タビーさんは、彼のこと避けてたじゃないですか!」
清作の言葉に、萌が思わず口元を抑えた。
確かにそうだ。自分は彼とこの世界――The Worldで会うことを避けていた。
それを清作には何度か相談していた。
だから――自分の言ってることは、滅茶苦茶だ。
「でも、それなら――聞いてたら」
「何かした、って言うんですか!?僕たちを放っておいて!」
「やめてよ、二人とも!」
売り言葉に買い言葉で荒れ始めた二人の口論を、英雄の怒声が遮った。
「せっかく、うまくいったのに……仲間なのに……どうして……」
気まずい沈黙の中に、彼の小さな嗚咽だけが響く。
「……ごめん、八つ当たりして」
「僕も、言い過ぎました。すみません」
それだけ言って、ログアウトするまで三人は無言で歩いた。
以上。次回、金曜日(予定)
Bセットキター!!!
GJです。
でも英雄じゃなくて英世なのです
GJ
ハセヲ、Bセットまで喰い殺しちゃうのか?w
GJ!!
ちゃっかり太白も参加してるのかな?
つか、スレ立て誰かすんの?
じゃあ立ててくる
960 :
揺光モノ「光の中に咲き誇る花」 ハセヲ?編3:2006/10/18(水) 00:43:05 ID:pa3KOd5n
>>942の続き
「知ってんだな。 なら、話は早い」
ハセヲはそう言うと、組んでいた腕を下ろして小さく笑った。
ハセヲは何か、あの黒い点について知っているのだろうか。
「なぁ、ハセヲ………あんたとエンデュランスとの試合の時も、昨日天狼に会った時も、その『黒い斑点』が見えたんだ。
あれは一体、何なの………?」
『黒い斑点』。 ハセヲが言うに、『この世界のどこにも存在していない、しかし確実にここに在るもの』。
気になる。 存在していないけど確実に在るものって、一体どういうことだろ?
まあでも、何となくは分かる。
アレは、普通の『The World』には存在し得ないものだって事は………。
「………あの黒い斑点は、『AIDA』と称されるモノだ。
お前も察してる通り、この世界には存在し得ない、仕様外の存在。
アレは、プレイヤーに様々な影響を与える謎の現象なんだ」
淡々と話す、ハセヲ。
どうやらあの黒点―――"AIDA"は、プレイヤーに様々な影響を与えるらしい。
………様々な、影響? もしかして、天狼の異変とか、アタシが『The World』の中に意識を引き込まれたことも、やっぱりアレが原因………?
「あの黒点………"AIDA"は、今凄まじい勢いでPCからPCへと感染して行っているらしい。
ほら、この前サーバー閉じ込め事件があっただろ? あの時以来、『感染者』は増え続けてる。
そして、"AIDA"本体や『感染者』にPKされたプレイヤーは、未帰還者………リアルで意識不明に陥る可能性がある」
「何だって!?」
BBSや巷で噂に噂を呼んでいる『未帰還者』。
まさかそれを生み出す原因が、その"AIDA"だったとは。
だとしたら、それに取り憑かれたような風だった天狼が危ない。
確かに昨日、アタシは見た。 アタシを陵辱している天狼の背後に揺らめいていた、黒い斑点を………
「………ハセヲ、実は天狼が、その"AIDA"に取り憑かれているかもしれないんだ!
こうしちゃ居られない………早く天狼を助けなきゃ………!!」
ハセヲの言う事が真実だとしたら、あれだけ沢山の黒点に憑かれていた天狼は、かなり危険な感じだった。
何とかして天狼から"AIDA"を分離しなければならない。
………どうやればいいのか、分からないけど。
でも分かる分からない以前に、まずは天狼と面と向かって話し合うしかない。
ちゃんと天狼についてる"AIDA"の事を説明して、その上で………CC社にメールしよう。
管理者ならば、こういった事情に対してもきちんと対処してくれるはずだ。
でもハセヲが発した答えは、予想だにして居なかった一言だった。
「………"AIDA"の能力ってのは、PCをキルして未帰還者にするだけじゃないんだぜ。
分かりやすく"AIDA"の『力』に関して説明してやるよ………」
"身を持って、な"
「―――――!?」
瞬間。
ハセヲの右肩から、無数の黒い"手"が伸びる。
凄まじいスピード。 避けるどころか、視認することすら出来なかった。
一瞬にして、アタシはその黒い手によって両手の自由を奪われてしまった。
何が何だか分からない。 恐る恐る、ハセヲの顔を見る。
表情は良く分からなかった。 だって、ハセヲのPCを、画面を埋めつくすほどの"AIDA"が、覆い隠していたから。
次回は明日………次から、ちょっと展開を変えてみよう(´・ω・`)
GJGJGJHG
>>960 GJ!
なんか次スレも始ったみたいだから、こっちは適当に埋めるかな?
人も居ないようだし、朔×望あたりで、クックックッ…
埋
梅
褌
こっそりぬるぽ
梅
10分以内にレスがなかったら
>>971がやさしい両手をピアノ演奏
>>970 その幻想をぶち殺す! …スマンスレ違いだった
上条君乙。
梅岡
梅田
975 :
970:2006/10/19(木) 15:27:41 ID:E6kXaqzD
リベンジだ。
10分以内にガッされなかったらぬるぽ
甘い。 ガッ
埋
ガッ
梅
30分以内にレスがなかったら
>>981がハセヲのものまねをする