【不可抗力】女の子と二人きりになってしまった

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940名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 11:49:00 ID:bJRA02GU
たぶんほとんど保管し終わった。
細かい編集の仕方は分からんから、あとはおまいらがやってくれ。

……っていうか、Wikiって慣れてないと普通に保管庫作るよりもエライな。
始めるまでに常駐スレの保管にかけてる時間の倍くらいかかったぜ。

あと、>>919には期待。
別バージョンのもう少し見やすい保管庫頼む。
941名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 11:53:01 ID:YQ4CxN42
ウィキってメニューもトップページも変更できるんだぜ?
942名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 12:36:58 ID:bJRA02GU
そうらしいな。
943名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 21:15:27 ID:gXHHJinA
ん、時間見つけてわかりやすく整頓しておくぜ。
944名無しさん@ピンキー:2007/08/14(火) 22:40:46 ID:j0a5f64m
トップページ変更、カウンタ設置した
945名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 01:34:55 ID:nZnodK1r
>>944
乙〜。
後何かあるかな?
946名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 09:01:18 ID:UpiqhcAu
おつー、後は職人さんたちを待つだけだな、全裸で
947名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 03:26:29 ID:allGz+kW
保守
948白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/20(月) 06:57:52 ID:huPsKwFg
◆プロローグ

 『僕は誰?』
      『今どこにいる?』
              『何をしている?』

“畜生、なんてことだ……”
 ぼんやりとした意識の中。頭の奥底で、誰かの声が響いた。
“なんてことだ……”
 続けてもう一度、同じ言葉が繰り返される。
 それは、心の底から絶望したような、そんな声だった。
 例えるなら、最高裁で死刑宣告を言い渡された囚人のような……
 一拍間を置いて、その『囚人』は懇願するような口調で、こちらに向かって語りかけてきた。
 いや、正確には声の主が僕に向けて『語りかけた』のかどうかはわからない。
 もしかしたら、僕が勝手にそう感じただけなのかもしれない。
 ただ、誰であれ、まるで神託のように、頭の中から何者かの声が聞こえてきた、となれば、それが自分自身とは無関係な事柄だとは思わないだろう。
“頼む……!”
 それにしても、聞けば聞くほどに切羽詰まった声音だ。
 彼が、僕に対して何かを伝えようとしていると仮定して、一体何を頼むというのだろう?
 僕は何となく気になって、その声に意識を集中してみた。
 そんな事をするまでもなく、否応なしに聞こえてくるものなのかもしれないが。
“頼む……死ぬんだ。死んでくれ……!”
 直後。突然、物騒な言葉を投げかけられて、思考停止を余儀なくされる。
 コイツは、何を言ってるんだ? 『死んでくれ』ってどういうことだ!?
 大体、人に『死ね』って言われて『はい、死にます』なんて答える人間はいないだろう。
 ……と。
 そこで唐突に、僕は気付いた。気付いてしまった。
 この声は……どこかで聞いたことがある……!?
 誰だ? 誰だ? 誰だ? 誰だ? 誰だ? 誰だ?
 靄がかかったような脳味噌に鞭を打ち、思考を巡らせること数秒。
 その声の『正体』に思い至った瞬間、ありえない事実に疑問を差し挟む余地すらなく、僕の意識はブラックアウトした。
949白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/20(月) 06:58:33 ID:huPsKwFg
◆白い牢獄

 瞼を開いた途端、眩しいくらいに鮮烈な『白』が瞳に飛び込んできた。
 頭は鉛のように重く、記憶は所々欠けてしまったみたいにはっきりとしない。
 自分はベッドに寝かされていて、白一色に染められた部屋の天井を茫然と見ている。
 たったそれだけの事を理解するのに、数分もの時間が必要なほどだった。
 僕は幽鬼のような緩慢な動作で上半身を起こすと、周囲を見回す。
「……なんだ、これ?」
 思わず、そんな間の抜けた台詞が零れる。床も、壁も、勿論天井も。部屋の中は見渡す限りの、白だった。
 広さは――距離感を失うくらい殺風景なので、目測が合っているか定かではないが――十二畳ほどだろうか。
 空調もない。電灯もない。窓枠もない。内装も何もあったもんじゃない、白い立方体の内部に、僕はいた。
 体が小さくなって、サイコロの中に閉じ込められたとしたらこんな感じかもしれない、と愚にも付かないことを考える。
 それは、小さな子供たちがスゴロクで遊ぶ時に使う、何の変哲もないサイコロで、誰も、人間がこの中に入っているなんて思いもしない。
 だから、子供たちは、無邪気な笑顔を湛えたまま、サイコロを振る。サイコロの中にいる人間は、その回転に翻弄されて、壁面に叩き付けられる。
 全身がバラバラになるような衝撃を受けて、吐血する。白い壁に、赤い斑点ができる。蚊の鳴くような叫びは、外には届かない。
 もしかしたら届いているのかもしれないが、遊びに夢中な子供たちは気付かない振りで、またサイコロを投げる。
 子供たちは、飽きるまで、サイコロを振り続ける。何度も、何度も、何度も、何度も――
 ……何を考えているんだろうか、僕は。
 大きく首を振って、妄想を頭から追い出す。心の準備もないままに、わけのわからない状況に放り込まれて、精神的に参っているのかもしれない。
 今はそんな、薄気味の悪い妄想に囚われている場合ではない。
 それよりももっと、解決しなければならない、重要な問題がある筈だ。
950白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/20(月) 06:59:10 ID:huPsKwFg
 そう。そもそも……どうして僕は、こんな場所にいるのだろうか?
 目覚めた時から、頭の片隅で絶えず考え続けてはいた事だった。が、一向に、ここに至るまでの経緯が思い出せない。
 まさかとは思うが、記憶喪失にでもなってしまったというのだろうか。
 僕は、自分自身に関する情報を一つ一つ、反復作業のように確認して、錆付いた記憶の扉を開いてゆく。
 僕の名前は佐々野智信(ささの とものぶ)年齢は十九。生まれは東地区五番街の四。階級は三級市民。
 僕が暮らしているのは『一級市民』と呼ばれる一握りの人間と、それを補佐するコンピュータによって運営される都市、マシン・シティ。
 カースト制にも似た厳しい階級制度が導入されている都市で、そこに暮らす市民の階級は一級〜五級に分類される。
 階級ごとの地位について、見も蓋もない解説をしてしまうならば――
 一級市民が支配者、二級市民が上流階級、三級市民が中流階級、四級市民が下流階級、五級市民が犯罪者、と言ったところか。
 そして、僕の目標は、いつの日か昇格試験に合格して、栄誉ある(一部では神とも呼ばれている)一級市民になることだ。
 うん、大丈夫。記憶に目立った異常は認められない。『どうして僕はここにいるのか』という、最も重要な一点を除いては、だが。
 限局性健忘、という言葉が頭を掠める。心因性の健忘(外傷性の健忘ならば、無傷ではいられないだろう)では、一番ポピュラーな症例だ。
 本当に、そうなのか……? 今僕の身に起きているのは果たして、『健忘』という常識の範疇にカテゴライズされるような現象なのか……?
 自分でそれらしい理屈をつけておいて、尚、歯に挟まった異物のように、違和感がある。
 仮にそうだとしても、この限局性健忘が、完全な偶然の産物であるなどとは到底思えなかった。
 気にはかかるが、記憶に関しては、悩んだ所でどうにもならなさそうではある。時間の経過が、回復に導いてくれることを祈るしかない。

 さて。こうしていつまでも、ベッドの上で座っていても仕方がない。
 兎に角、部屋を調べてみよう。そう決めて、僕は足を床に落とすと、重い腰を上げた。
 立ち上がった状態で、僕は改めて、部屋のあちらこちらに視線を這わせてみる。
951名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 06:59:14 ID:W+NcAFC6
リアルタイムキタコレ
952白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/20(月) 07:00:11 ID:huPsKwFg
 そこで、自分が寝かされていた部屋の片隅のパイプベッド、その丁度反対側に、もう一つ、全く同じデザインのベッドがあるのを発見した。
 先程気が付かなかったのは、そのベッドのデザインが保護色の役割(シーツだけでなく、骨格であるパイプまで白だ)を果たしている所為なのか、それとも単に寝惚けていて見落としたのか。
 そのベッドには、人が横たわっていて、ベッドの下には、淡い水色をした箱のようなものがあるのが見えた。
「ふぅ……」
 無意識の内に、口から安堵の溜め息が漏れていた。僕の他にも、誰かがいる。
 やはり、一人ではない、というのは心強いものがある。記憶が欠けてしまっていて、右も左もわからない、そんな異常な状況下であれば、尚更だ。
 僕は早歩きで、ベッドへと近付く。ベッドに寝かされていたのは、一人の小柄な少女だった。目を瞑り、両手を胸の上で組み合わせている。
 そっと、口許に手をかざすと、息遣いが伝わってくる。どうやら、眠っているだけのようだ。
 そのまま暫く、少女を観察する。髪は胸元まで伸びたストレート。上は長袖のフリルブラウスに、薄手のカーディガンを羽織っており、下はフレアスカート。
 偶然か必然かは知る由もないが、少女の衣服は上下共に、すべて白で統一されていた。
 肌も、無機的な人形のように生白く、彼女が部屋の構成要素の一部なのではないか、などという錯覚すら覚える。
 ともかく、起きてもらわなければ。そう思い、肩に右手をかけて、軽く体を揺すってみる。
 正直、その気持ち良さそうな寝姿を見ていると、若干起こすのが躊躇われたのだが、起きてもらわないことには状況は進展しない。
 彼女には、色々と聞いておきたいこともある。
「おい、きみ、起きてくれ」
 声をかけながら、何度か揺さぶってみる。と、少女は声にならない小さな声を発して、ゆっくりと目を開いた。
 そして、寝惚け眼のまま、視線をひとしきり泳がせると、僕が立っている方向に顔を向けた。
953 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/20(月) 07:00:49 ID:huPsKwFg
雪山編やLa-Piece〜ラピエス〜からインスパイアされて書きたくなりました。
閉鎖空間万歳。続きます。
954名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 08:13:16 ID:jjwbYfmk
GJ!
始まったばかりでも、否応なしにwktkしちゃうような良作の予感ですよ!
955名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 12:29:01 ID:ax7du+NX
うむ、不条理系は大好物だ。座して待つ。
956名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 02:28:28 ID:nPL5uXm/
これは期待。面白そうだ。

次スレどうする?
このペースでこの容量なら、多分>>980でも大丈夫だと思うけど。
957白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/21(火) 07:00:26 ID:WkZZTR7D
「え……?」
 その表情に、困惑の色が混じった。
「あの……あなた、誰ですか? ここは……?」
 眠りから覚醒した少女の第一声を聞いて、僕はある種の諦念を抱かざるを得なかった。
 ああ、これは――予想していなかったわけではないが――なんてことだろう。
 まず間違いない。彼女も、僕と同じ境遇なのだ。それはつまり、記憶の部分欠落が、ただの健忘ではないことを意味する。
 何か、得体の知れない、大きな力が働いている。そう解釈する以外にない。
 眉間に皺を寄せて考え込んでいる僕に、少女が再び声をかける。
「あの……」
 僕を見つめる少女の表情は、困惑から不安へと移行していた。
「落ち着いて聞いてほしい」
 ともすれば、動揺して泣き出してしまいそうな雰囲気を察して、予め予防線を張っておく。
「は、はい」
 少女は、そこでようやく上半身を起こすと、姿勢を正して、こくりと頷く。
 僕はなるべく彼女にショックを与えないように、ゆったりとした口調を心がけた。
「残念ながら、僕にもわからない。ここはどこなのか、どうしてこんな場所にいるのか……」
「……そうなんですか」
 思いの外、反応は淡白だった。繊細そうな容姿に似合わず豪胆なのか、或いは、まだ現実感が希薄なのか。
 もしかすると、内心、僕の方が取り乱しているくらいかもしれなかった。
「僕は佐々野。佐々野智信。きみの名前は? 覚えていたら教えてほしい」
「私は……朝霧留美(あさぎり るみ)です。青鷺学園、中等部の三年生……」
「覚えていないのは、ここに来るまでの経緯だけだね?」
 確認するようにそう問いかける。彼女は、黙って首を縦に振った。
 思った通り、僕と彼女の記憶障害における『症状』は、完全に一致しているようだ。
「それじゃあ、佐々野さんも……?」
「ああ。きみと同じ、と考えてもらって差し支えない。要は、起きたのが早いか遅いかの違いだよ」
 僕はそう言って、反対側――自分が寝かされていたベッドを示した。
「とりあえず、僕は部屋を隅々まで調べてみる。入ってきたのだから、必ずどこかに出口はあるはずだ」
「そ、それなら私も手伝います。一人でじっとしてるの、不安ですから」
 少女が勢い良く立ち上がる。かくして、二人による部屋の調査が始まった。
958白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/21(火) 07:01:08 ID:WkZZTR7D
 ひとまず、壁伝いに部屋を一周しつつ、出入り口があるかどうかを調べてみることにした。
 お世辞にも広いと言えるような部屋ではないから、見落としがないよう丹念に壁面を調べながら進んでも、すぐに一周できる。
 さして、手間のかかる作業ではないはずだ。
「あ、見てください。ここ」
 半周もしない内に、彼女が、僕の服の裾を引いて、壁の一点を指差した。
 見ると、そこには四角い切れ込みが入っていて、下には、半円の取っ手のようなものが付いている。
「これ、開くのかな?」
 僕は取っ手部分に指をかけて、上方向に力を込めてみた。
 すると、郵便ポストの蓋が内側から開くみたいな形で、切れ込み部分が跳ね上がって、そのまま固定された。
 部屋に、ぱたん、という呆けない音が響く。そして、その中から現れたのは、ドアノブだった。
 例によって例の如く、そのドアノブもまた、持ち手から可動部分に至るまで、一点の曇りもない『白』だ。
「まったく、偏執的というか何というか……徹底するにもほどがある」
 一人ごちながら、押すなり引くなりしてみようかとノブを掴んだ途端、彼女が不吉な台詞を呟いた。
「何かの仕掛けでしょうか? 罠とかじゃ、ないですよね?」
 罠……? 考えてもいなかった可能性の指摘に、手が止まる。
 そう言えば、と、昔見た映画にそんなストーリーがあったのを思い出す。
 どこからか連れて来られた男女。無数の立方体で構成された部屋。行く手を阻むレトロなトラップ。
 自分の体が壁から突き出した針で串刺しにされている情景を想像してしまって、背筋を冷たい汗が流れる。
「わからない。……が、注意するに越したことは無いね」
 動揺を隠しながら、やっとの思いでそう答えて、僕は暗澹たる気持ちになった。
 わからない。僕が咄嗟に発したその一言に、現状の全てが集約されているように思えたからだ。
 ここは何処なんだ? この部屋は何なんだ? どうして僕が? どうして彼女が?
 疑問はそれこそ、腐るほどある。だが、何もかもがわからない。従って、何の指針もない。
 僕らは今、確かなことなど何一つありはしない、とても不安定な足場に立たされている。彼女の発言で、期せずしてそれを実感した。
 気取って『注意するに越したことはない』などとは言っても、一体何に、どうやって、注意すればいいのかすら定かではないのだ。
 しかし、だからと言って、このまま右手でノブを握り締めたまま、棒立ちになっていたって仕方がない。
「……回すよ」
 それは、隣で心配そうに見ている彼女にかけた言葉というよりは、自分自身に行動を促す為の言葉だった。
 ノブは、なんの抵抗もなく回り、滑らかな動きで、自らの役目を全うした。そのまま、内側に向かってノブを引く。
 それに合わせて、目の前の壁がスライドする。壁の一部に擬態していた扉がその姿を現す。
959白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/21(火) 07:02:09 ID:WkZZTR7D
 僕は中途半端に開いた扉の隙間から、恐る恐る中を覗いてみた。
「あれ……?」
 果たして、鬼が出るか蛇が出るか。彼女の『罠とかじゃないですよね』発言の余韻を引き摺りながら、悲壮な覚悟で扉を開けた僕を待ち受けていたのは、意外な光景だった。
 扉の向こうは小さな個室――トイレだった。内装全てが白であることを除けば、各家庭、どこにでもあるような、水洗式のトイレだ。
 ペーパーホルダーにはトイレットペーパーが準備されていて、両サイドには備え付けの手すりまである。
「どうしたんですか?」
 真後ろに立っている彼女が聞いてくる。僕の背に視線を遮られて、扉の中は見えていないらしい。
 何というか、適切な言葉が見つからなかったので、僕は扉の前から体をずらして、ジェスチャーで中を見るよう促した。
 百聞は一見に如かず。口で説明するよりも、実際に見てもらった方が早い。
 頭上にクエスチョンマークを浮かべながら、彼女は中を確認する。そして、暫しの沈黙。
「トイレ……ですね」
「そうらしい」
 そんな、間の抜けた会話を交わしてから、お互い、微妙な表情で目を見合わせた。
 凝ったギミックの先にあるものが、何の変哲もないトイレというのはどこかシュールだ。リアクションに困るのも頷ける。
 何にせよ、出口でないなら今は用はない。扉を閉め、部屋の探索を再開する。
 と、内周の三分の二程度を調べた所で、今度は僕が同じものを見つけた。
 四角形の切れ込み。半円形の取っ手。どうやら、先と同じ仕組みになっているらしい。
 だが、その四角形部分の面積は、トイレに通じるドアノブが隠されていたものより数倍大きい。
 トイレの次はなんだろうか? 今度こそ、出口へと続く通路か何かだといいのだが……
 僕はそんなことを考えながら、取っ手を持ち、開ける。
960白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/21(火) 07:02:58 ID:WkZZTR7D
 中には、電卓のモニターみたいな液晶画面が埋め込まれており、画面上部にアラビア数字で『三十』と表示されていた。
 画面下部には『ルールA』『ルールB』『ルールC』『ルールD』との表示が、縦一列に並ぶ。
 画面下部(ルールA〜Dとの表記がある部分)の右側には若干のスペースが空いており、ここにルールの内容が入るのだろうと推測できた。
 が、何故か空欄になっているから、その、四つあるらしい『ルール』とやらがどういうものであるのかは不明だ。
 そして液晶画面の下には、トイレの時と寸分違わぬ、白いドアノブ。
 僕はとりあえずドアノブに手を伸ばし、回そうと試みるが、どんなに力を込めても、ぴくりとも動かない。
「駄目だ。ロックがかかっているみたいだ」
「この数字……『三十』と、その下の『ルール』っていうのが、何か関係あるんでしょうか? 謎を解かないと開かない、とか」
 顎に手を当てて、少しばかり考える。我ながら情けないが、それでも結局は、お決まりの言葉を返すしかなかった。
「……わからない」
 
 部屋を一周して、僕らは最初の場所――彼女が寝ていたベッドが置かれている地点――まで戻ってきた。
 収穫は、トイレへの扉と、開かない扉、二つの扉の発見。蟻一匹見逃さないよう、時間をかけて調べたから、おそらく見落としはない。
 部屋には、この二つ以外に内周部に面している扉はないと考えていいだろう。
「開かなかったあの扉を、なんとかして開けられたらいいんですけど……」
 言いながら、彼女はベッドに腰を下ろす。と、そこで、僕は忘れていた『あるもの』を、唐突に思い出した。
「そうだ、箱……」
 そう、彼女のベッドの下に置かれていた『箱』の存在だ。
961白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/21(火) 07:03:54 ID:WkZZTR7D
「箱? 箱って何のことですか?」
「きみのベッドの下に、確か、水色の箱があったんだ。そんなことよりきみを起こして、話を聞くのが先だと思っていたから、今まで失念していたけど……」
 あの中に、扉の謎を解く為の手がかりが入っているのかもしれない……というのは、流石に楽観的過ぎる予想だろうか。
 とにもかくにも、確かめてみなければ始まらない。僕はその場に這い蹲って、ベッドの下から箱を引きずり出す。
 箱は小型のクーラーボックスくらいの大きさで、箱の天辺には、小さなリボンが結びつけられている。まるで、プレゼントの包みみたいだ。
 そういえば、異常なほど『白』に拘った部屋の中で、この箱だけ白でなくて水色なのは、何か意味があるのだろうか。
「開けてみるよ?」
 そう言って、彼女の方を振り向く……が、返事がない。
 右手で左手をぎゅっと握り、箱に視線を釘付けにして、彼女は硬直していた。
「……留美ちゃん?」
「えっ? あ、はい!」
 もう一度声をかけると、肩をびくっと動かして、思い出したように返事をする。
「どうかしたの?」
「な、なんでもないです」
 とは言うものの、なんでもないわけはない。理由こそはっきりしないが、動揺しているのは明らかだった。
 心なしか、顔から血の気が引いているようにも見える。
 気にはかかるのだが、本人がなんでもないというものを、無理矢理問い詰めても仕方がない。無駄な軋轢が生じるだけだ。
 それに、この状況に直接関係のあることであれば、彼女から率先して発言してくれるだろう。そうであると願いたい。
 だらだらと考えを巡らせつつ、箱の包装を解いていく。さて、中身は一体何だろう? 期待と不安を抱きながら、僕は箱を開いた。

 箱の中に入っている物を、順番に出して、床に並べてゆく。
 一リットルのペットボトルが一本。ブロックタイプの栄養補助食品が二箱。それから、A四判の紙とボールペン。
 箱の中身は以上だった。二人は箱を挟んで向かい合うようにして床に座り、手に取って、一つ一つ確認してみる。
「これは、海外のミネラルウォーターかな?」
 言って、僕はペットボトルを掲げて見せる。そのパッケージ――水彩画のようなタッチで描かれた山の絵――には見覚えがあった。
「ですね。輸入品です。コンビニエンスストアなんかで、見かけたことがあります」
 今度は彼女が、栄養補助食品を手に取る。
「えーっと。これは、カロリーメイト……四本入りのブロックタイプですね」
「後は、A四判の用紙とボールペンか。どっちも、特に見るべきところは――」
 ざっと眺めてから、箱に戻そうとして、手が止まった。
 白紙かと思っていた用紙には、左上に小さなフォントで一行だけ、印字があった。
『―― project whitebox ――』
962TIPS ◆SSSShoz.Mk :2007/08/21(火) 07:04:54 ID:WkZZTR7D
TIPS『わからない』
あまりにも、わからないことが多過ぎた。
だが、二人は所詮籠の中の鳥。わかった時にはもう遅い。

TIPS『白に拘った部屋』
白一色の内装は、精神に良い影響を及ぼさない。
それを重々承知した上で、この部屋は白一色だった。

TIPS『水色の箱』
この箱は善意の象徴であると同時に、悪意の塊でもある。
留美はその悪意を、敏感に感じ取ったのかもしれない。

TIPS『project whitebox』
それは、この怨念の籠った計画の名前。
963 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/21(火) 07:05:50 ID:WkZZTR7D
>>952の続きです。
書くのは正直遅い方なのですが、掴みである序盤で停滞するのも何なので一気に。
964名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 12:29:56 ID:ph0kMhn0
いや、じっくりで構わないですよ。非常にいい仕事です。
TIPS含みですか、むう。構成にも期待です。
965名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 13:42:17 ID:nPL5uXm/
GJ。
CUBEとSAWは洋画好きなら必ず押さえとけって名作ですね。

そう言えば、SAW1も二人きりだったな。
966名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 18:39:38 ID:HL2makBT
CUBEは1と0は良かったんだがなぁ…2はちょっと…
同じ監督のカンパニーマンは面白かった。
967名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 19:29:25 ID:73pdnDlV
揚げ足取りっぽくて恐縮なんだが…
>>960(1行目)
>画面上部にアラビア数字で『三十』と表示されていた。
これって『30』のことだと思うんだが、
わざわざ「アラビア数字」と断った上で漢数字で表記することに何か意味でもあるの?
968名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 01:10:38 ID:tbSUiX5/
>>967
多分ミスだろう。
誤変換みたいな物だと思う。
969名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 11:27:43 ID:d7tI9RQi
漢字で『トロピカルフルーツ』と書いてあった。暴走族だろうか。
970名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 11:52:08 ID:VzKg8YY9
ファンタのCMだろそれ
971名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 01:37:01 ID:SxIs8SCd
>>956賛成
>>980たのむ
972名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 02:20:25 ID:YV8sJeLc
GJ。謎解きも楽しみだがエロにも期待ッ
973白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/23(木) 07:03:42 ID:Qh88vvZZ
■幕間一『バースディ』

 幼い少女は、リビングの大きな椅子に腰掛けて、宙に浮いた足を忙しなくぱたぱたと動かしていた。
 とろんとした、今にも眠ってしまいそうな目でテレビを見ながら、頻繁に壁掛け時計に視線を送る。
 壁掛け時計は、午後十一時三十分を示している。もうすぐかな、もうすぐかな、と、少女は心の中で、呪文のように繰り返した。
 早く寝なさい、と、いつにもまして不機嫌な母の声がどこからか飛んできたが、夢現で聞こえない振りをする。
 いつもなら、注意された時点で、素直に返事をして子供部屋に向かうのだが、今日はどうしても起きていたかった。
 何故なら、今日は少女にとって、特別な日だったから。
 大好きな父からの、お祝いの一言が聞きたくて、こうして睡魔と格闘しながら帰りを待っている。
 父は、仕事上の都合で、帰宅時間がまちまちだった。早い日もあれば、遅い日もある。今日は、かなり遅い帰りだ。
 玄関の鍵が開く音がしたのは、そろそろ日付も変わろうかという時刻、午後十一時四十五分だった。
 その、小さな金属音が行動開始のスイッチだったかのように、少女は眠い目を擦ると、すぐさま椅子から飛び降り、玄関へ向かって走る。
「ただいま」
 少女が玄関の前に到着するのと同時に、玄関扉が開いて、くたびれたワイシャツ姿の中年男性が顔を出した。
「ふぁ……おかえりなさいっ」
 彼は、出迎えてくれた娘の姿を認めるなり、目を細めた。
 それから直ぐに、腕時計を見る。どうやらまだ日付は『今日』のようだった。
「留美、お誕生日おめでとう」
「……うん!」
 少女は、喜色満面といった表情で頷く。
 彼は、そんな娘を横目に、仕事用のボストンバッグを弄り、用意しておいたプレゼントを取り出す。
「いつも笑顔で迎えてくれる留美に、お父さんからの誕生日プレゼントだ」
 眠気で閉じかけていた瞳を大きく見開いて、少女は差し出されたプレゼントを受け取った。
「わぁ、ありがとう、お父さん!」
 それは――天辺に小さなリボンの付いた、水色の箱だった。
974白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/23(木) 07:04:44 ID:Qh88vvZZ
◆持久戦

 それからほどなくして、僕のベッドの下にも同じ箱が置かれているのを見つけた。中身も、先程と全く同じものだ。
 だが、進展があったのはそこまでだった。それ以降はもう、いくら部屋の中を徘徊しても、新たな発見は何もなかった。
 相変わらず、あの『開かない扉』は、一向に開く気配がなく、謎かけのような文言『三十』と『ルール』に関しても、いくら考えた所で結論など出ない。
 手詰まりに陥った僕らは、二人してベッドに腰掛けながら、気まずい無言の時間を共有していた。
「一つだけ、はっきりしたことがある」
 圧し掛かるような、重苦しい空気を打ち払うように、僕は口を開いた。
「この異常な状況は、何者かによって仕組まれたものだということ」
 説明するまでもないかもしれないが、決定打となったのは、水色の箱に入っていたA四判の用紙だ。
 project whitebox――そう記されたあの用紙は、僕らに、これは計画の一環である、と告げていた。
 この白い立方体は、僕らの為に誰かが用意した舞台である。それは残念ながら、もはや疑う余地がない事実だった。
 もう『事故で閉じ込められた』とか『偶然に記憶を失った』とか、そういった可能性は切り捨てて考えるべきだろう。
「あの『白い箱』と言うのは、多分、この部屋を指していて……そして、そこで何らかの『計画』が行われている」
「でも……誰が、何の為に? 私たちを拉致してきて、閉じ込めるのが『計画』だなんて、そんな話……」
「そう、それが疑問なんだ。仮にこれが何かの計画、或いはその一部だとしても、目的が全くわからない」
 僕は首を回して、そろそろ目の毒になりつつある、病的なまでに白い部屋を、ぐるりと見渡した。
 この部屋一つ造るのにも、相当の費用がかかっているはずだ。こんなことをして、何の得があるというんだろう?
 答えの出ないであろう問いを、頭の中で捏ね回す。隣にいる彼女も、口許に手を当てて視線を床に向けて、何か考え込んでいるようだった。
 彼女も、僕と同じように、僕らをここに閉じ込めた何者かの目的について、思いを巡らせているのだろうか。
「だめだ」
 溜め息と一緒に、言葉を吐き出す。これ以上の思考は、精神衛生上よろしくない。そう判断して、僕は匙を投げた。
「考えても埒があかない。少し休むよ。留美ちゃんも、あまり思いつめない方がいい」
 僕はそれだけ言うと、のろのろとした足取りで自分のベッドに向かい、体を投げ出した。
975白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/23(木) 07:05:45 ID:Qh88vvZZ



 留美は、自分のベッドにうつ伏せで横になった智信をちら、と見てから、床に置かれた箱を手に取って、まじまじと眺めた。
 飲料水と食料が入れられていた、水色の箱。この箱は、各々の寝かされていたベッドの下から、丁度二つ見付かったから、自然な成り行きで、二人で一つずつ分けることになった。
 しかし、智信も留美も『箱の中身は自分で管理する』という決め事以外に何を話し合ったわけでもないのに、示し合わせたように、未だ中身に一切口をつけていない。
 まだ、この空間から脱出する足がかりすら発見されていないのだから、水と食料は極力温存するべきだ。口に出さなくとも、そういった暗黙の了解めいたものがあった。
 留美は無意識の内に、箱をぎゅっと抱き締めていた。この箱は確か、駅前の大型デパートのもので、ワンポイントのリボンは、贈答用の包装だ。
 そのデパートは、父の帰り道の近くで、父が留美に何かを買ってくれる時は、大抵この箱、この包装だった。小さな子供の頃から、それは変わっていない。
 留美はそんな諸々を思い出して、急に心細くなった。涙腺が緩んでゆくのが、自分でもわかる。
 閉じ込められてしまって。知らない人と二人きりで。せめて――隣にいるのが、お父さんだったらいいのに。
 私、これからどうなっちゃうんだろう? もう、家に帰れないのかな? 友達と会えないのかな? いつもの暮らしに、戻れないのかな?
 押し寄せる不安に耐え切れず、留美は、箱の上に額を押し付けるようにして、声を殺して泣いた。
 拭っても拭っても、涙は途切れることなく溢れ出してくる。ブラウスの袖は、あっという間にびしょ濡れになった。
976白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/23(木) 07:06:41 ID:Qh88vvZZ



 僕は、押し殺したような、か細い泣き声を聞いて、ベッドに埋めていた顔を横に向けた。
 ベッドに座って、水色の箱を抱きかかえるようにして、彼女は泣いていた。
 無理もないことだった。この部屋の色彩とは対照的に、僕らのお先は真っ暗である。必要以上に取り乱さないだけでも大したものだ。
 僕だって、この白一色の空間をずっと眺めていると、気が狂ってしまいそうになる。
 いつもは仰向けで横になるのだが、天井を見たくないが為だけに、うつ伏せで目を固く閉じていたくらいだ。
 本来なら、こういった時、そっと傍に寄り添って、励ますなり慰めるなりしてあげるのが、模範的な男というものなのだろう。
 だが、僕はベッドから起き上がり、彼女に話しかける気にはならなかった。一筋の光明すら見えない現状、かける言葉が見付からないというのが正直な所だ。
 それに、今日会ったばかりの見知らぬ男から、あまり馴れ馴れしく扱われるのも、彼女にとってはストレスになるかもしれない。
 もう一度、ベッドに顔を埋める。マットが嫌に固くて、寝心地の悪いベッドである。床で寝るよりはマシといった程度の代物だ。
 そのまま暫く、ベッドの上でじっとしていた。少し眠っておきたかったのだが、神経が昂ぶっているのか、目が冴えてしまって眠れそうもなかった。
 過ぎた時間は、数分か、数十分か。いつの間にか、泣き声は聞こえなくなっていた。
977白い牢獄 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/23(木) 07:07:40 ID:Qh88vvZZ



 留美は泣き疲れて、知らない間に眠ってしまっていた。しかし、それはやはり浅い眠りで、断続的に睡眠と覚醒を繰り返した。
 そんな中、留美は夢を見ていた。留美が今置かれている状況と同様に、不可思議な夢だった。
 会った事もない男が、入れ替り立ち替り何人も登場しては、留美に向かって自己紹介をするのだ。

 端整な顔立ちをした金髪の青年が、陽炎のように揺らぎながら姿を現す。
「私は……私は、マークス」
 そう言ったかと思うと、青年はぐにゃりと歪んで消えてしまう。まるで、存在そのものが幻であったみたいに。
 青年が消えて真っ白になった空間を呆然と見つめていると、目の前が揺らめいて、また、何もない空間から人が現れる。
 今度は、彫りの深い顔立ちの、黒縁眼鏡の老人だった。
「わしは長谷部久蔵という。怪しい者ではない」
 その老人も、青年と同じように、あっという間に歪んで消えてしまった。
 するとまた、直ぐに目の前が揺れて、別の人が目の前に立っている――その繰り返しだった。

「う……」
 自分自身が無意識の内に発した声で、留美は目を覚ました。
 夢見が悪くて気分が優れない上に、変な格好で寝てしまったから全身の関節が痛い。
 丸一日水を飲んでいないせいか、口の中も渇ききっていた。喉の粘膜が張り付いて、ひりひりする。
 たまらずに、箱の中のペットボトルを開けて、一口だけ飲んだ。喉を流れる水分の感触が心地よくて、そのまま一気に飲んでしまいたくなるのを必死で自制する。
 人心地ついてから、留美は智信のベッドを見た。ベッドは既に空だった。智信は例の『開かない扉』の前に立って、何かを調べているようだった。
 不意に、智信が留美の方に目を向けて、二人の視線が交差した。
「ちょっと、来てくれないかな」
 そう言って、手招きをする。何かあったのだろうか。
「どうしたんですか?」
 留美は答えると、箱をベッドの上に置いて、扉の前へ急いだ。
978TIPS ◆SSSShoz.Mk :2007/08/23(木) 07:08:30 ID:Qh88vvZZ
TIPS『お誕生日おめでとう』
女性が誕生日を祝われて素直に喜べるのは、若い内だけだ。
ある程度年を重ねると、誕生日より記念日を大切に思うようになる。

TIPS『マークス』
彼はまだ生きている。留美をこの白い牢獄から救い出そうとしている。

TIPS『長谷部久蔵』
彼はもう死んでしまった。身内にも看取られず、無惨な最期だった。
979 ◆SSSShoz.Mk :2007/08/23(木) 07:09:10 ID:Qh88vvZZ
>>961から続いています。
お察しの通り、CUBEとSAWは大好きなシリーズです。
パズラーなんていう、パッケージを似せた作品に手を出してしまったくらい好きです。
えっちぃのは入れるつもりですが、書いたことないので内容は微妙な予感。

>>967
小説ではアラビア数字は使ってはいけない決まりがあったような気がして文章内では『三十』と表記しました。
しかし、調べてみた所そんなことはないようで。何でそんな勘違いを……
作中で二人が実際に目にしている数字は『30』で間違いありません。
物語に影響もなく、一回使ってしまった以上、混在すると紛らわしいので、今後漢数字で統一とします。
980名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 15:06:24 ID:nJBtKmSI
>>979
GJ!
「La-Piece」も好きだったから、続き楽しみに待ってるよ。

それと、そろそろ次スレの季節?
981名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 15:59:23 ID:gCL0GSxi
29chって見れなくなったんだっけ?

>>980 よろしく
982名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 16:48:24 ID:ENg5QBDE
>>979
GJ
SAWやCUBEっぽさがファンにはたまらんとですよ。

>>980
頼んだ。

>>981
29ch閉鎖したって聞いた。
983名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 17:21:49 ID:DMi5J5j/
>>980が立てる気配無いんで勝手に立てた。すまん


女の子と二人きりになってしまった 2回目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187857177/
984名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 18:16:20 ID:ENg5QBDE
>>983
二時間ちょっとの間ずっと張り付いてるワケじゃないんだし、もう少しゆっくり待っても良かったんじゃないか?
ともあれ乙。

さて、それじゃ二人きりになる状況をみんなで考えながら埋めよう。

・図書室の奥、どこからも死角になる場所で
・海で浮き輪に掴まった二人が離岸流で沖に流されて
985名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 19:05:27 ID:W5uOM414
うめうめ
986名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 05:37:19 ID:Az0EPAUB
>>984
俺の中の無い想像力を振り絞ってみる

・家出してきて深夜の公園へ行くとクラスメイトと遭遇
・片想いをくっつけようと友人が仕組む
・きもだめし中に道に迷って二人だけ違う荒地に出てしまう
987名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 10:18:11 ID:Vn3yO/M1
割と極限状況気味のが好きだなあ

・核シェルターで二人きり
・誘拐されて狭い部屋に二人きりで監禁 妖しげなクスリを使われたりなんだり
988名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 11:08:56 ID:DTFV+gDR
極限状態というのであれば、こんなの思いついた
・戦争か何かで町の人間がほとんど疎開して、近所に自分と相手のみ
・ウィルス災害でまだ感染していないor免疫があるふたり
・戦闘機からベイルアウトしたパイロットと地上にいた、隊からはぐれた敵兵士
・地震か何かでトンネルに閉じ込められた男女(ドラゴンヘッドw)
・沈没した船から脱出したふたり
・スペース・デブリの衝突事故で脱出艇に乗り込んで辛くも生き残った男女

あとは
・毎朝神社で会うふたり。次第に親しくなっていく
なんてのもいいかも
989名無しさん@ピンキー
ガンダム08小隊の冒頭って「不可抗力で女の子と二人きり」だよな