一言言いたいのだが
エピソードVが出ているこのご時世にエピソードUってどうよ?
保守
今こそ覚醒Kos-Mos×ケイオスキボン
前スレで誰かも言っていた
イチャイチャするジン兄とペレグリーを…(屮゚д゚)屮
本編が殺伐としていた分、イチャイチャが見たい……のかもしれん
>>5 2スレ目だからさ。
>>8 やっぱり、ジン兄×ペレグリーだよな(*゚∀゚)=3 ムッハー
EPVのペレグリーはマジで美人過ぎる、俺の嫁にしたい。
即死回避は20だっけ、30だっけ?
即死判定はいまないも同然だから、気にせずまったりやってても大丈夫
>即死判定はいまないも同然
な、なんだっt(ry
いつの間に変わったんだよ…。
シオン×アレン
コスモス×アレン
モモ×アレン
どれでもいいから襲われるアレンが見たいw
そこで最高の美人ょぅι゙ょ、ネピリムたんの出番ですよ(*´Д`)ハァハァ
触手に襲われるネピリムたんとかどうよ?
そんなことしたくないのに、触手を手コキや足コキや口やアソコで奉仕するネピリムたん…(;´Д`)ハァハァ
保管庫まだー(AA略
モモつん!モモつん!(*゚∀゚)
尋問で父&恋人にやられるシオン萌え
輪姦されるシトリンのSSが読みたいのは、俺だけでいい。
20 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 13:23:24 ID:ge5dCsH/
何となくage
何となくペレグリーに(*´Д`)ハァハァ
EpisodeVのパッケージにハァハァするのは俺だけか?
安心しろ、お前だけじゃない。
俺もコスモスのお尻に芽が釘付けだ(*´Д`)ハァハァ
需要があるのに意外と少ないシオン×コスモスキボンヌ
ミユキが犯されるSSまだー(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
マリモスじゃあ駄目なんだ、あの無表情なコスモスじゃないと。
無表情なコスモスに手コキしてもらいたい(*´Д`)ハァハァ
よく見ろ、EPUのコスモスだって美人じゃないか。
EDでシオンと見つめあうシーンのコスモスとか、美人だろ?
申し訳ないがやはり同意しかねる
EPVのポリじゃない方のコスモスはタマラン
コスモスってさ、結構良い体付きしてるよな。
お尻とか太股とか(;´Д`)ハァハァ
そりゃあシオンの好みに作られたからね
先輩の趣味ではないのか
マリアをベースにしてるんじゃねぇの
顔そっくりなんだろ?
そっくりなんだろ?って、3やってないのか?
エピソードUのKOS-MOSは本編で美人なのかは措いといて、
"あれ"のイメージが強すぎてダメだ。
ジンってペレグリーをマーグリスに寝取られたのか?
俺のペレグリーを汚したなら…。
大佐、貴様でも許さん。
神様まだー??щ(゚▽゚щ)
神は死んだ
超人マダー?
兄さんの方がペレグリーに捨てられたような印象があったけれど……(´・ω・`)
>37を読んで、EP1で大佐がアルベドから「イ×ポ野郎」と絡まれて
いたことを思い出してしまった……orz
EP3まだ買ってないんだけど、ペレグリー、ジン、マーグリス死ぬんだろ?
死んだら妄想できないじゃいか
>>43 原作でキャラが死んだからといって、お前の中のキャラ愛も死ぬのか?
答えは否ぁ!! だといいんだが。
原作で死んだなら、尚更パロディで生かさなければ。
俺のペレグリーへの愛は、局所事象変移も起こせるほどだぜ。
>>42 大佐があの顔でイ×ポだったら笑える。てか、ペレグリーがカワイソスwww
>>24 俺はそのパターン四年前に飽きてて既にお腹いっぱいだ
もう斬新な組み合わせでエロいか笑えるかすりゃなんでもいいやとか思ってたりする
おまいらの斬新なカプってなんだ?俺は大佐×シオンの尋問レイプでもイケるぜ
シェリィとメリィはどうよ?(*´Д`)
そこで量産型百式をですね……
全員肉片やん
ディミトリは鬼畜攻めマシーンとしてかなり使えそうだな。
王道のゴドウィン姉妹責めとかシトリン調教モノとか。
個人的にはクソ親父に関係を迫られるユリさんが見てぇ…ハァハァ
アルキルが見てぇ…
>>52 ユリさんとサクラの親子丼でお願いします…(*´Д`)ハァハァ
ドクトゥスも忘れないで下さい…
>>55 ドクトゥスは盲点だった・・・。絡みはシオンか?カナンだとお互い皮肉ばっか言って寒いセクースしそうだが。そもそもレアリエンってできんのか?
ペレグリーの次にドクトゥスが好きな俺が来ましたよ。
カナン×ドクトゥスで、ドクトゥス誘い受けとかもうたまらない(*´Д`)ハァハァ
シオンも捨て難いけどね…。
ドクトゥスの台詞にエロスを感じる……(*´Д`)ハァハァ
ドクトゥスとミユキは、きっと電脳セックスも凄いと思うんだ。
シオンはそっちは全然ダメで。
ドクトゥスはレアリエンじゃなくてアンドロイドだべ
ちょ、ドクトゥスとの電脳セックス…(;´Д`)ハァハァ (;´ Д`)ハァハァ (;´ Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
アンドロイドとレアリエンのセクースって想像つかねえー
電波でウッフンアッハンすんのか?
あれ、サイボーグじゃなかったっけ
サイボーグは普通にできそうだな。
じゃ、ジギー×ユリで。
65 :
旅の名無し:2006/08/13(日) 10:45:56 ID:vDjfk8ve
テロス×コスモス。たぶん逃げずに書くから続き待ってて
グノーシスの大規模襲来、混乱と恐慌から生じた各地の内戦の激化。
人の居住空間の広大さを思えば小さな世界の一つに過ぎない、しかし未だ生活空間を維持しているという意味では恵まれたこの
惑星もまた、既に全域が廃墟に近い有様となり、僅かに残った自然環境で人の支配から解放された原生動物たちが、先の見えぬ
生を漠然とした不安と共に生きるのみであった。
その森と海の狭間にある足跡一つない白い浜辺に、黒と白の人影が対峙している。
人造物の意匠を持ち、意思ある人の言動をも帯びるその2体は、静まりかえったその世界からは幽鬼のように浮いていた。
「フフッ……よく来たな、コスモス!」
「用とは何ですか、テロス。シオン達には報せず、私と貴女だけでつけたい話とは」
黒と白の人影。その2体は人形だった。人のシルエット、美しい女性の姿を象った、鋼の芸術品である。身に纏う申し訳程度の衣服
と装飾品、髪と肌、それに瞳。色さえ違わなければ、彼女達はまったく同じ容姿をしている。
それもその筈、二人は元を辿れば同じ制作者が同じ意図をもって設計した人形なのだった。ただ違うところがあるとすれば、白い方
の人形、コスモスには別の人間の手によって新たな命が吹き込まれ、黒の人形、テロスとはある意味では己の意思で道を違えたと
いう点である。
「ふっ……フフフッ。お前と私の間だけで通じる特別な通信経路を使い、わざわざお前だけを呼び出した。お前の安っぽいお仲間
など知るよしもない、こんな見捨てられた惑星に。決まっているだろう。誰にも邪魔をさせず、今日こそ、今日こそはお前との決着を
つける。新たな筐体を纏おうが、お前では私には決して勝てぬことを思い知らせてやる。コスモス!」
「やはり意図するところは、一対一の戦闘でしたか。他の戦力を用意せず単身で私と対峙した事は評価に値します」
「他の戦力などいるものか。この私のこの躯体こそが、いかなる兵士にもいかなる兵装にも勝る最強の武器。その前には敵など
存在しえない。お前とて例外ではないぞ」
黒の人形テロスは残忍な笑みを口から耳許へと浮かべ、その美貌を歪ませる。テロスにとって、白のコスモスは生まれ落ちたその
時から定められた宿敵だった。自分と同じ姿を持つ「姉」は、この自分が生まれた以上存在を許すことはできない。ゆえに交えた刃
の下、1度目はテロスが圧勝し、2度目は今の新たな姿を得たコスモスとの痛み分けに終わった。
そしてこの3度目の対決をもって、テロスは因縁の対決に終止符を打つつもりなのだった。
「私を淘汰するつもりですか、テロス。私を踏み越えて立った先に、あなたは何を得るというのです」
「満足を得る。私がお前より上であることの確かな証明。私がこの世で唯一の存在であるという証明。それは何物にも代え難い。
それへの渇きは、たとえ我が創造主が私の存在を保証してくれようとも癒されるものではない。お前を倒さない限りはな!」
「気の毒なことです」
「何?」
「あなたは幸福そうではない。そしてこの先、幸福になれるとも思えない。私はあなたを憐れみます」
憎しみと敵意を剥き出しにするテロスに対し、コスモスは終始無表情を崩さない。しかしその目、その淡々とした口調の奥底に、
テロスは言葉通りの憐憫の情を垣間見た。
「貴様……私を! ……いや、まさか内に眠る「マリア」が目覚めつつあるのか?」
「何のことです?」
コスモスは変わらぬ静かな目でテロスを見返している。人間の目から見れば、同じ人間としか思えぬほどに精緻な双眸の奥で、
機械的に焦点を合わせる蠢きが続いている。
「……ふん、気のせいか。まぁいい、同じことだ。たとえ目覚めようと目覚めまいと、私がお前を倒す。そのことには何ら変わりはない」
「確認します。私はこの場であなたを打倒することに重要性を認めていません。私の使命はシオン・ウヅキを始めとした周りの人々
を守ることであり、その目的に含まれない戦闘を行うことは本意ではありません。しかし、あなたには私との戦闘を回避する意思は
ないのですね」
「寝言を言うものだな、コスモス。私とお前が対峙したからには、そこには戦いあるのみ。その戦いにお仲間を巻き込まずにおいて
やるのだ。むしろ感謝して欲しいものだな!」
「諒解しました。では決着をつけましょう、テロス」
テロスが左腕にハンドガンを召喚したのと同時に、コスモスも速やかに右腕を砲身へと変形させた。2体の意思ある人形が通常形態
から戦闘形態へを変じたのと同時に、その気配の余波を受けて砂浜に砂塵が舞い上がる。
GJ!!
SSの続きが投下されたら、起こしてくれ…。
<⌒/ヽ-、___
<_/____/
俺もスキエンティアに入って、ドクトゥスに命令されたす(*´Д`)ハァハァ
おいぎあすすれしんだぞ
そうですか
マイたんを犯してきていいですか?
だめだ
>>73 てめぇ、俺のマイになんてことをッ!!
U.M.N.相転移砲でも喰らって消滅しやがれ!!
マイなんざてめぇらにくれてやらぁ
しかしリューポルドは俺の嫁だから渡さんよ
リューポルドはメスだったのかw
「他愛もない。我がU-TIC機関の一個中隊を潰した化け物の正体が
こんな玩具と小娘一人とはな。もう少し楽しませてくれると思ったのだが」
「リューポルド……許さない、絶対に許さないんだからっ!」
無残にその機能を停止させた改造型オーテック「リューポルド」と
それに寄り添うように倒れ伏した少女マイに冷酷な眼差しを向ける男は
U-TIC機関司令官・マーグリスその人である。
「殺しなさい!私の父や鉱山の人たちにしたみたいに!」
「貴様の命などどうでもいいが、その前にやらねばならん事がある。
連邦の犬どもとの繋がりを吐いてもらわんとな」
「連邦ですって!?」
マイの目と眉がぎりぎりと吊りあがる。
「あなたU-TIC機関じゃなくて連邦の人なの?連邦政府も私たちの鉱山を狙ってるのねっ!?
まさかその為に軍隊を降下させて…なんて卑劣な連中っ!」
「何を勝手に盛り上がっている。俺は貴様が連邦軍と内通していないかとだな」
「バカ!卑怯者!インポ野郎!」
可愛らしい口からあらゆる語彙を動員して罵詈雑言を発射するマイに
マーグリスはやや気圧されるものを感じ、兵の一人も連れずに来てしまったのは失敗かとも感じた。
星団連邦軍との戦線から離れた山岳地帯で哨戒中の部隊が相次いで
襲われたとの報告に、まず連邦の工作員によるゲリラ活動が疑われた。
当該地域にはU-TIC機関の支配に懐疑的な住民も多く、暴動に発展する可能性を
考えればそれなりの兵力を差し向けて対処すべきところであるが。
(この俺がまるで恋する処女だな。奴かもしれぬというだけで務めを放り出し、
女のように股まで濡らしてこのような山奥まで一人来たのだから)
連邦特殊作戦軍にはマーグリスと因縁浅からぬ男がいた。
欲情にも似た感情のはけ口を求める気持ちが目の前の少女への見方を変化させていく。
「ちょっと!聞いているの…?」
一睨みでやかましい口を黙らせる。先走りのぬるみと
闘争の期待にたぎっていた物が未だ萎えることなく
衣服を押し上げる感触を下半身に感じつつ、先程までの興奮に上気した少女の表情と
地面に投げ出された健康的な肢体をマーグリスは交互に視姦する。
「いいか、吐く気がないならそれでも構わん」
マイの体に覆い被さるように屈みこみ、顔と顔とを近づけて告げる。
「語らせる方法など、いくらでもあるのだからな…」
熱くなった吐息を吹きつけながら、マーグリスはマイの露な太腿に指先を滑らせた。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
俺のマイたんきたああああああああああああああああああああ!!
ネ申様ああああああああああああああああああああああ!!
>>79-80の続きをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
また楽しみが増えました
続きを待ってますよ
ところでテロスの続きをずっと待ち続けております
マイと獣のようなセックスをしたい(;´Д`)ハァハァ (;´ Д`)ハァハァ (;´ Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
あのハンマーで(ry
あのニーソで足コk(ry
マイってゴツそう。
87 :
旅の名無し:2006/08/20(日) 23:48:06 ID:l3y6M12r
待たせたな!(←言ってみたかった)
テロス×コスモスの続き投下します。
自分の趣味で色々捏造してますけどご容赦を。
88 :
旅の名無し:2006/08/20(日) 23:49:03 ID:l3y6M12r
恐慌をきたした鳥たちが一斉に枝から飛び立った刹那、広大な森林が突如駆け抜けた衝撃波によって二つに裂けた。
綿埃のように空で踊るねじ切れた木々の残骸の中で、テロスとコスモスは荒々しくも秩序だった激しいダンスを踏む。
コスモスが右腕の砲の射線でテロスの予測回避経路を寸断すれば、テロスは即座に空中で方向転換し、逆にコスモスの射撃を予測
しながら死角からハンドガンの牽制と共に切り込む。
接近と同時に銃を右手へ持ち替え、左腕の手甲から新たに出現したテロスの赤い光の刃と、同じタイミングで砲から変形したコスモスの
青い光の剣が切り結んだ。互いに相手の肩と腹を蹴り、生々しい断面を晒して落下する巨樹の亡骸に刹那の間降り立てば、再び衝撃波
をその場に残し、戦いの場を移していく。
「……相変わらず忌々しいことだな、コスモス! いずれも一撃入ればお前など即座にジャンクと化す攻撃を繰り出しているはずが、
ことごとく直撃を避け続けるとは! 2手先も3手先も、私の攻め込みが貴様には見えているというのか」
「兵法とは敵の10手20手先を読むべきものであると私の仲間は言っていました。その意味においては直後の攻撃しか予測する猶予を
与えてはくれないあなたは、私にとっても忌々しいと言えます」
「ちっ……ならばその猶予を、その取りすました表情と共に剥ぎ取ってくれる。お前の思考を凌駕し、お前の迎撃を凌駕し、お前の防御を
凌駕し、お前の反応速度を凌駕して、その目障りな白い肌に私の爪を届かせるまで!」
人の目ではとても追い切れないほどの速度で繰り広げられる無数の攻防が嵐と化す。
砂浜を削り海を押し広げ、森を裂き山肌を揺るがし、2体の人形による二人きりの戦いの舞台はやがて朽ち果てた無人の都市へと至った。
タイルの剥がれが目立ち始めた高層ビルの屋上に着地したコスモスが、何かを察知したかすぐさま後方へとウサギのように大きく跳躍し、
飛び降りる。その目の前で当のビルが半分ほどの高さの所から倒壊し、轟音にその身を隠したテロスが下から回り込んできた。
「どうした、だんだん反応が鈍くなってきたようだぞコスモス。それとも私の読みがようやくお前に追いついてきたか?」
「現状私の躯体の稼動効率に目立った低下項目は確認できません。後者と推測します」
「それは誉めてくれているのか?」
「お好きに」
ビルをその身による突撃で貫いてきたにもかかわらず、テロスの黒衣にはさしたる汚れも無い。ただ目まぐるしい攻防の中でコスモスから
受けた銃撃と斬撃が、レースのような模様の爪痕として十数カ所に渡って刻み込まれているだけだった。
コスモスの身体も似たようなものである。戦闘に影響するような致命傷は依然として免れてはいるが、全くの無傷ではない。
テロスが上昇しながら繰り出してきた下方からの蹴り上げを、それを相殺する威力を計算した下段蹴りで受け止めると、足先から太股
までを覆う布地に衝撃で裂け目が生じた。
しかし、その防御が最も損害が少ない選択のはずだった。避けきることの困難な角度とタイミングの奇襲だったのだ。そうして受けた傷が、
着衣の至る所に生じている。破れたところで活動に支障はないとはいえ、それが徐々に増えているということは、いつかは直撃を受けて
しまうという危険がそれだけ増してきていることを意味する。
テロスが考えている通りなのだった。彼女の執念が、戦いの経過と共に、それまでは互角だった戦力の間に差を生み始めている。
「このままでは……」
「埒があかないな。コスモス」
テロスはコスモスが抱いたのと同じ結論を口にした。しかし徐々に傾きだした戦いの趨勢を実感しているからか、その口元には笑みが
含まれている。侮っているのではなく、確信から来る質の笑みである。
戦いを長く続ければいずれは勝つ。それはほぼ確実だと思える。しかし消耗戦を続けた果ての決着よりも、今ここで一気に倒してしまう
方が得られる満足は大きい。そんなところだろう。
そしてコスモスの推測でも、こちらの損傷がこれ以上大きくならないうちに切り札を用意して決戦を挑まなければ、勝利の可能性はじり
じりと擦り減っていくばかりである。
現在の状況から両者が導き出した一つの戦いの結末から、二体の人形の間に括られた空気の質が変わる。
「お前とのダンス、飽きは来ないが最も楽しいうちに終わらせるのも一興だ。次の一撃で決着をつけてやろう。覚悟はいいか、コスモス」
「いつでも」
テロスが無事なビルの上に降り立ち、コスモスと対峙した。その胸部と首元の十字架型の装飾が変形し、4つの小さな塔を形作る。
コスモスも身構えた状態で、冠に似たバイザーの額部の半円から碧色の光を長く放った。
「ふん……何かを呼ぶつもりか? だが、間に合うかな?」
テロスの胸の中に赤く歪む光の球体が生じる。それは数秒とかからずに大きさを増し形を整え、黒い波動を発し始めた。それを両側から
つかみ、密着した磁石のごとく胸から引きはがす。放つ準備は整った。その瞬間に、テロスは躊躇無くコスモスへ向けて砲撃を行っていた。
コスモスの目が僅かに見開かれる。テロスのその攻撃動作は、予測よりも遙かに早かった。同じ攻撃を以前受けたことがあったが、その
時よりも繰り出すまでの時間が大幅に短縮されていた。
テロスに言われた通り、召喚が間に合わないことを悟ったコスモスは即座に作戦を切り替え、全力で逃げた。ビルの屋上の大部分が視界
に収まるほどの高みに跳躍し、一瞬前まで立っていた足元に炸裂し周囲の物体を恐るべき勢いで吸い込むその攻撃の影響力に抗う。
引き寄せられる力がふいに止んだかと思うと、吸い込まれた物質が球体の中で限界以上に圧縮された事で生じた凄まじい熱が、半球と
化して辺り一帯を溶鉱炉の色に染め上げた。
その熱から身を守りつつ、離れた所に着地しようと空中で姿勢を整えるコスモス。その肩に、軽く手を置かれた。
振り向いたところを、否、振り向くことさえ許されず、背中に強い衝撃が叩き込まれる。衝撃の質と形から、膝と足刀の連蹴りを浴びせられた
のが判った。反射的に両腕で顔と頭部を庇うと、気付いた時には吹き飛ばされた先にあった建物の壁を破壊して屋内へと飛び込んでいる。
感覚器がショックで麻痺して正確なところは判らないが、主観では4枚ほど壁を突き破ったはずだった。その中には床も混じっている。
すぐに立ち上がろうと試みるが、躯体が言うことを聞かない。無防備な状態で受けて耐えきれるほど、テロスの攻撃は軽くはない。
「勝負あったな、コスモス。お前らしくもない判断ミスだった。いや、そう思うのは今度こそ私がお前を越えたことの証明とも言えるか。お前
が私の最大の攻撃であるU・TENERITASの発射前の隙を狙ってくることは想像がついていた。そのための手を、前回見せた時のタイムラグ
から逆算して打とうと考えたのだろうが……ふふ、読み勝ったな。出力を落とせばあの程度の時間の短縮はできるのさ」
降りてきたテロスが床を踏み鳴らして、うつ伏せに倒れたコスモスの前にやって来る。そして傍らにしゃがみ込むと、身動きの取れなくなった
姉の青い髪をくしゃりと掴んで、持ち上げた。
「それでも、TENERITASの発動にもかかわらず消滅を免れたのはさすがだと言っておこうか。私には届かなかったとはいえ、お前のこの
新たな躯体、出力、瞬発力ともに確かに優秀だった。ふん……? アレン・リッジリーというのか。それに……」
コスモスが反応を見せる。テロスはコスモスの冠の後ろ側に髪留めのように垂れている金のプレートを持ち上げていた。そこにはコスモス
が最大の信頼を寄せる、自分という存在にとって母とも言うべきシオン・ウヅキの名前と、テロスとの戦いで破壊された自分の為にこの新しい
身体を創り上げてくれた、父親とも呼べるアレン・リッジリーらの名前が記されている。ただの金属片に過ぎないが、それはコスモスにとって
大きな意味を持つ自分の一部だった。
「それに触れることは許しません、テロス」
「何?」
乱れることのない冷静な声で言い放ったコスモスに、テロスが訝った表情を見せる。口調は淡々としており語気もあって無いような平板な
もの、つまりはそれまでのコスモスの声と何ら変わりはないはずなのだが、僅かに怒りのような気配が感じられた。それは砂浜で相対した
際、憐憫を受けたような気がした時と似た感覚だった。
「ふん……これはお前にとって大事なものか?」
「触れるなと言っています」
テロスが親指でプレートを拭ってみせると、コスモスは直ちに繰り返した。その声から確かに窺えるコスモスの内面の動きに、テロスは唇
を伸ばして薄笑いを浮かべた。ようやく手応えのある一撃が入り、コスモスは自分の前にひれ伏している。このまま好きな方法でとどめを
刺せば、文句のつけようのない自分の勝利だった。しかし、まな板の上の鯉の身でありながら、この生意気な姉は往生際悪く反抗的な
態度を自分に見せる。それは即ち、精神面においても打ち負かす機会が生じてくれたという事でもある。
「そう意地悪を言ってくれるな、コスモス。お前の大事なものならば、姉妹であるこの私に見せてくれてもいいだろう」
テロスはうそぶくと、ゆっくりとプレートを引き寄せた。プレートの両端とコスモスの冠を繋ぐチェーンが張りつめ、軋みを上げる。それを
悟ったコスモスが未だ自由には動かない両手を床に当て、テロスに引っ張られる方向へと頭を持ち上げる。
プレートを奪われまいとする意図が明らかなコスモスの反応を楽しみ、テロスは膝を上げて中腰になる。コスモスもそれを追おうと懸命に
体を起こすが、まだ四つん這いになるのが精一杯だった。それでもプレートを引くのをやめないテロスに、コスモスが言葉を重ねる。
「その手を離しなさい、テロス」
「見たところ、特殊な技術も使われていないありふれた金属に、本当にただ文字を刻んだだけの物のようだな」
「手を、離しなさい」
「たかが制作者名が刻銘されただけの識別プレートに執心するとは、お前も意外に感傷的じゃないか。愛する人から貰った宝物か?」
「手を……」
体を支えるのも限界になってきたか、コスモスの声が震える。テロスはその耳許へ顔を近づけ、噛んで含めるように告げた。
「そんなにこれが大切か。それならば、私がお前に勝利した戦利品としてこれを頂いて行くというのもいいな」
「やめてください」
コスモスが無表情で呟いた。だが、テロスにはもう、それがコスモスにとっては蒼白な表情で、蚊の鳴くような悲鳴であることが理解できて
いた。
「よく聞こえなかったぞ、コスモス。快くこれを私に譲ってくれるというのか、ん?」
「やめてください、テロス……どうかそれを私から奪わないでください」
コスモスがとうとう、はっきりと懇願を口にした。床に着いた膝と手が細かく震えている。テロスは軽く頷くと、髪飾りから手を離した。
操り糸が切れたように体を落とすコスモスは、テロスから見て赦免された安堵に伏せっているようだった。
テロスは自らの唇と頬を撫でながら、そんなコスモスを感慨深げに見下ろす。
「不思議なものだな、コスモス。あれほど憎く忌々しかった鉄面皮の白人形が、今ではただの聞き分けの悪い、あるいは聞き分けの良い
取るに足らん小娘に見えるぞ。こんな女に私は今まで執着し、胸を焦がしてきたのかと思うと複雑なものがある。いや……」
直りかけの手足で無理をしたためか、肩で息をするのに似た動作でうずくまるコスモスの背中から、美しく乱れた青い髪が滑り落ちる。
剥き出しの細く白い肩、所々ストッキングの破れて肌の露出する大腿。四つん這いから崩れ落ち、薄布一枚で隠されたまま、突き出される
ように残った手触りの良さそうな尻。
「……今でも、そうか」
テロスは右手を伸ばして、目の前で呼吸するように揺れるコスモスの尻に触れた。びくりとコスモスの背中が強張るが、その反応を調べ
ながら薄手の手袋で包まれた手のひらにコスモスの尻を収めて、ゆっくりと撫で回す。抑えきれない何かが滲み出るように、時折その指が
肌に食い込んだ。
「テロス……何を」
「他ならぬお前の願いだ。その髪飾りだけは許してやろう。しかし、いざお前を倒してしまうと、この私にも少しばかり欲が出てきてしまった
ようだ。戦利品の代わりに、私に足りない満足をお前に満たしてもらおうか。コスモス」
抑圧する必要はないと思い至れば、テロスは遠慮無くコスモスの背中へとのし掛かるように覆い被さり、尻から太股、また尻へとコスモス
の身体を触り始めた。自由を奪われたコスモスが、間近に来たテロスの見たことのない種類の暗い笑みを前に、逃げるように身をよじる。
「テロス、一体何をするつもりなのですか」
「ふふっ……お前は美しいな、コスモス。この私とほぼ同型であるはずが、この肌の美しさ、髪の美しさ、瞳の美しさ、女の肉体としての
美しさ……私とはまるで質の違うものだ。私は自らの身体を気に入っているが、お前の身体も好ましいと感じているぞ。他者の身体に興味
が湧き、欲するというこの感情、なかなか悪くないものだ」
テロスがコスモスの肌を撫でる手つきが、舐め回すと言って良い感触へと変わる。対処法を選択しかねているコスモスの硬直した表情は
当惑しているようにも見えた。その顔つきをすぐそばから見つめ、テロスは不意にコスモスの唇を奪った。
「……!」
コスモスが目を開いたまま静止し、何度か瞬きをし、そしてテロスを振りほどこうと無駄な抵抗をした。しかし、身体はおろか唇を押しのける
こともできないまま、否応なくテロスのキスを受け続ける。巧みに力の緩んだ隙を突かれ、唇の中に舌を潜り込まされる。テロスの舌は
体温が高く、熱い唾液がたっぷりと乗せられていた。コスモスはそれを飲み乾し、さらに口内を執拗に調べられる。その過程で分泌された
自分の唾液と送り込まれてくるテロスの唾液が細かい泡を立てて混じり合い、それも嚥下を強要される。
体中を撫でながら抱きしめてくるテロスの体温が移ったのか、コスモスの肌の温度も上昇し、熱のために推論と行動選択に支障が生じて
いるようだった。テロスの攻撃の余熱にさえ耐えることができたのに、この程度の温度変化で機能に影響が出るはずはないのだが、その
事にさえ気付くことができない。気付いたのは、自分の身体がいつの間にか仰向けにひっくり返され、テロスに絡みつかれるようにして未だ
に熱いキスをされているという事だけだった。
唾液でどろどろに濡れた唇が離れて、粘着質の音と共に糸が引く。拭いもせずにコスモスを見下ろし、テロスは陶酔の表情で息をつく。
「ようやく顔に出るようになってきたな、コスモス。あの方にも誤算はあったようだ。お前に宿る魂は確かにあの女のものかもしれないが、
それと今こうしているお前とはやはり別物らしい。人形呼ばわりし続けたことを詫びてやる。お前が今の私の玩具であることには変わりは
ないがな」
「……何の……ことですか」
唾液のせいもあるが、呂律が回らない。しかしどうやら、把握も制御もしかねている自分の表情と反応とが、テロスには好ましく映るようだ。
テロスのもどかしげにくねる黒い指が、胸部を覆う銀色の保護布の上から、乳房に絡みついた。
「ああっ」
コスモスの赤く色づいた唇から、女としての悲鳴が漏れ出た。テロスの指に揉み上げられるたびに、声が出るのを止めることができない。
テロスの指が荒々しく保護布をたくし上げ、むしり取り、コスモスの処女雪のように白く練り餅のようにしっとりと柔らかい綺麗な乳房を暴き
出した。女の繊細な指であろうと男の逞しい指であろうと、片手には余り過ぎる大きさの乳房を、テロスは荒々しく揉みしだく。
剥ぎ取られる前から保護帯を押し上げ、テロスの接触に反応を返していた桜色の乳首が待ち望んだ黒く優しい指に捕らえられ、激しく
弄られる。引き延ばすように上下にしごかれ、根元から左右にねじられ、先端をその指先で、爪を立ててくじられる。更に粘ついた熱い唇
に咥えられ、膨らんだ乳暈ごと吸われて舌で転がされ、唾液を絡めて甘噛みされる。テロスの言っていた、顔に出るようになったという
のはどんな表情なのだろうか。処理も対応も追いつかない未知の刺激と感覚の奔流に、自分は一体どんな反応を返しているのだろうか。
「淫蕩な表情をしているぞ、コスモス。あの造り物のような能面と立ち振る舞いからは想像もできんほどにな。この私が自分を抑えられない
ほどに、今のお前は……!」
息を乱し、心を乱しているテロスは、黒く熱く濁った笑みでコスモスの乳肌にねっとりと舌を這わせている。その表情こそ淫蕩だとコスモス
は判断した。自分もそのような顔をしていると推測すると、顔を伏せてしまいたくなる。
「目を逸らすな……こちらを見ろ、コスモス」
命令されるままに思わず視線を戻し、コスモスは数秒間思考を止めた。テロスが上体を起こし、自分の腹部から腰部を跨いでいる。膝立ち
になっているので、目と鼻の先にテロスの股間が来ていた。パレオスカートが追加されている自分の外装とはやや異なり、レッグホールが
かなり高い位置まで伸びている剥き出しのレオタードタイプである。構造上その臍下部にあった丸い露出部から、何かが屹立していた。
圧倒的な存在感だった。女性の姿をしているテロスに何故それがあるのか理解できない。布地の穴を押し広げ、血管らしい筋を浮き立たせ
てコスモスの目の前に脈動しているのは、勃起しきって亀頭を膨らませた赤黒い男性器だった。
「驚いてくれたようだな、コスモス。人間の処女も、初めてこういうものを見たときはきっとそんな表情をするのだろうな。しかし、必要以上に
怯えることはないぞ。急あつらえとはいえ、他ならぬお前のために構築を試みたのだ」
テロスが左手の人差し指と中指を広げ、臍側から自らの男性器の根元を挟んだ。そのまま押して男性器の首先を下げると、弾かれたように
元の角度に戻る。その際に鈴口から跳ねた数滴の分泌液が、コスモスの唇に付着した。その匂いと知らず知らずに舐め取った味が、目眩
に似た感覚をコスモスに生じさせる。
「よく出来ているだろう。損傷の自己修復法を応用してみたのだが、予想以上の再現率だ。これもひとえに、お前への……そう、“愛情”の
成せる業だな」
テロスの口にした言葉は、欲望という語句にも置き換えることができそうだとコスモスは漠然と推論した。いずれにしろ、頭が回らない。
こんな……凶悪なものを自分のために作ったと言われても、それで自分のために何をしようというのかを考え進めることができない。怖くて
想像できないのか。それにしては、自分がテロスのこの器官に対して抱いている警戒は、本来の意味とは外れた「危険」である気がする。
判断材料が少なすぎるとコスモスはひとまず保留した。ゆえに、テロスに命じられたならばそれに従うべきだとした。
「安心しろ。今の私にはお前への害意はない。それは私がお前に働き掛けた一連の行為から想像がつくはずだ。違うか? コスモス」
テロスもそう言っている。自分はテロスと敵対しているが、それはテロスが自分を敵視していたからであり、彼女が害意を無くしたというの
ならば自分から敵対する理由もまた消滅する。この一連の行為によってテロスが自分と仮に一時的であるにせよ和解を考えてくれるので
あれば、自分がテロスを拒み、否定する事は推奨されることではない。それがいずれは、自分の仲間の安全の確保に貢献するとしたら
なおのこと。
コスモスは、鈴口から独特の匂いと共に分泌液を滲ませる男性器と、その持ち主であるテロスの表情とを見比べ、無言で同意した。
熱による思考の鈍りは改善されていないというのに、結論が出るまでがひどく早かったと自覚する。僅かに心に残る曇りは、罪悪感という
ものだろうか。だが、それさえ今の状況を燃え上がらせる小さな薪に思えてくる。
テロスが満足そうに頷き、しかしその目はコスモスに対する焦りにも似た荒々しい想いをそのままに、コスモスの胸の谷間にいきり立った
男性器を押しつけた。テロスの男性器は固く弾力がある上に長く、コスモスの顎先にまで届くほどだった。
「このいやらしい乳房で私のペニスを挟め。早くしろ、コスモス」
命令されるままに、コスモスは己の乳房を両側から掬い上げ、テロスの男性器を挟み込んだ。乳房と乳房が密着し、赤黒い凶器が白い
乳肌の中に隠される。しかし、それでも亀頭が丸々余り、コスモスの前に顔を出していた。更にテロスに命じられ、乳房に指を埋めて中の
男性器に乳圧を加え、揉みこねていく。乳房の間に粘液が張って潤滑液の役割を果たし、テロスの男性器は更に大きさと硬さを増した。
鈴口から滲む粘液の量と匂いも増し、コスモスの思考を焼いていく。自分のマッサージと同時にテロスも腰を前後に揺すりだし、その
動きが激しさを増していく。
「うぅっ……出すぞ、コスモス! 口を開いて受け止めろ!」
大きく膨らんで開いたテロスの鈴口から、白く濁った粘液の塊が吐き出された。コスモスは言われるままに口を開き、断続的に放たれる
白く濃厚な飛沫を顔で受ける。頬、鼻筋、瞼、唇、半分ほどが口の中へと飛び込んできた。顔中を汚す白濁の強い匂いに恍惚としながら、
コスモスは口の中にたっぷりと注がれたテロスの精液を飲み乾した。
「……なんという顔をするのだ、コスモス……! くっ、咥えろ!」
コスモスの乳房の中から射精しきったはずのテロスが、まだ満足していない様子で、むしろ逆にコスモスへの劣情を煽られ収まりがつか
ないとでも言いたげに、乱暴にコスモスを引き起こした。それでも、後頭部のプレートにはその荒々しい手を触れていない。
コスモスは従順に、衰えないテロスの肉棒を口に含んだ。尿道に残る精液を吸い出し綺麗にするべきだと考えて、目を閉じ、時々上目
遣いでテロスの表情を確認しながら、頬をすぼめて亀頭を舐め回し、鈴口を吸う。
「あっ……コスモス、て、丁寧過ぎる……激しいっ……や、やめっ、また出るっ……あぁっ!」
口の中で、再びテロスの亀頭が爆ぜた。ぴったりと男性器の茎部を唇で包んでいたので、外に漏れ出すことはない。喉の奥に真正面
から精液を叩き付けられ、迸るそばから嚥下していく。射精が終わると、口の中に残った精液を舐め取り喉に送りながら、また尿道を綺麗
にするために、鈴口を丁寧に吸った。
「コスモス……もう良い、綺麗にしてくれるのはその辺でいい……!」
高ぶりと焦りが入り交じった声でテロスが命じる。コスモスは唇をすぼめながらテロスのペニスを口から抜いた。抜く寸前、亀頭冠が唇に
少し引っかかる。もう少し続ければまた射精しそうなほど、血管も硬く浮いていた。
「くっ……コスモス、お前、お前という奴は……っ」
凶暴なくせにふてくされたような、業を煮やしながらも相手を憎み切れていないような、様々な感情がむき出しの顔でテロスがコスモスを
睨みつける。それは確かにコスモスに対する顔としては、一見似ているがそれまでとは違うテロスの表情だった。
「悔しいのですか、テロス」
コスモスは濡れた声でテロスに言った。テロスに従うことに決め、テロスの命令通りに奉仕し、実際テロスの欲望を満たすために尽くして
いながら、その表情は生意気な妹に一泡吹かせた姉のような面影があった。少なくとも、テロスの目にはそう映った。あるいは、テロスに
伝わった。主導権を奪って得意になっている。そんな茶目っ気があった。
「言わせておけば、コスモスッ」
コスモスに報いられた一矢、あるいは挑発にテロスは頭に血を上らせた。コスモスの腰の後ろに腕を通して抱き上げ、荒々しい手つきで
その身体を裏返し、うつ伏せにする。自由になるまでに回復した両手と膝を床につけ、コスモスは図らずも先ほどテロスに屈服を強いられ
たのと同じ姿勢を取らされた。
「自分の立場をわきまえろ。今のお前は私の玩具だと、愛玩物だと言ったはずだ!」
テロスが四つん這いのコスモスの尻を、平手で打つ。コスモスは軽く悲鳴を上げ、上体を崩した。倒れた両腕の上に頬を押しつけ、重力
で重そうに垂れた乳房が床に押しつけられて柔らかく潰れる。
尻を高く差し出す格好のまま、コスモスはテロスの仕置きに耐えていた。一打ちされるたびに肌の表面が熱くなる。しかし、逃げなければ
ならないほど耐え難い痛みではない。テロスも怒りを抑えて加減をしていることがわかる。
それでも、尻を打つ手を止めてテロスが捲り上げたコスモスのパレオスカートの下は、薄く面積の小さな下着の上から容易に確認できる
ほど赤味が差していた。
「はぁ、はぁ……自分の身分を少しは思い知ったか。コスモス」
「……はい、テロス」
自分がテロスから受けたお仕置きが屈辱的な行為であるという事を理解し、コスモスは胸が締め付けられるような安堵とちりちりとした
興奮が肌を内側から焼く感覚を覚える。それは被虐と呼ばれる質のものであるらしいとコスモスはうっすらと想った。それが自分の性癖
という事になるのだろうか。それはそれで許容しても問題のない事実のような……。
「ふん。本当に思い知ったのかどうか疑わしいが、まぁいい。コスモス、これからお前に本当の罰をくれてやる。二度と私を侮り、私より
優位に立とうなどと思わないようにな」
テロスがまるで悪党のような言葉を連ねるが、少し前ならばいざ知らず、今のコスモスにはそれが本当の悪であるとは判断できない。
確かに悪意は間違いなく感じられるが、その程度が許容できる範囲のものだ。だから逆らう気になれないのだろうか。
パレオスカートを腰の上にまくり上げたまま、テロスがコスモスの股間を覗き込んで何かをしている。金具が二つ外れる音がして、不安の
混じる解放感があった。コスモスが軽く息を詰める。生殖器の保護布、人間の女性で言えばショーツを剥ぎ取られたのだった。
「覚悟はいいか、コスモス」
テロスが先ほども聞いたようなことを告げ、四つん這いで尻を差し出したままのコスモスの腰をつかんで剥き出しの女性器に男性器の
先を当てた。コスモスの女性器は剥ぎ取られたショーツの股下部を透明にするほどに愛液を分泌し、テロスの男性器もおおきく傘を広げ
体液で亀頭を濡らし、性交に及べる準備は済んでいた。
コスモスが、自分の胸の高鳴りを自覚する。口の中が先ほど飲んだ精液の後味で唾液と共に湿る。
「……いつでも」
コスモスが返事をすると、女性器に埋まりかけ濃密な愛液をたっぷりとまぶしたテロスの男性器が上に滑り、両手で鷲づかみにされ
左右に広げられた尻の間へとその亀頭を埋め直した。
テロスの男性器を感じる器官の変化に、コスモスは一瞬何をされようとしているのか理解が遅れる。理解が追いついたときには、既に
亀頭が想定していなかったその場所へと押し込まれ、一番太い部分が通過するところだった。
「テ、テロス……そこはっ、ああぁっ!」
鈴口から流れる体液と女性器でまぶした愛液を潤滑液に、テロスの肉棒がコスモスの肛門へと潜り込む。亀頭冠が入りきれば、後は
幾分滑らかに、きつく締め上げるコスモスの括約筋を通り抜けていった。乳房に挟んだならば先端が余るほどに長く、亀頭冠が唇の内側
に引っかかるほどに太いテロスの男性器。それが根元まで、コスモスの直腸に収まる。
「あ、あああっ……テロス、抜いて……抜いてくださいっ」
コスモスが表情を強張らせ、両手で肘を握りしめて震えながら懇願する。テロスはコスモスの尻の中の感触を男性器で味わいながら、
思いのほか素直に頷いた。
「いいだろう」
そして少しずつ腰を引き、ずるずると男性器をコスモスの肛門から引きずり出していく。
「あっ、あんっ、で、出る……」
腹の中から固く弾力のある異物が引きずり出されていく感触に、コスモスが声を上ずらせる。潤滑液を茎部で肛門に塗り込まれていく
感触に意識を奪われそうになりながらも、コスモスは持ち前の理性にしがみついて耐え続けた。
しかし、太い亀頭冠が肛門に内側から引っかかったところで、引きずり出される動きが反転する。
「あっ……ああっ、テロスッ!?」
「抜いてやることには承知したが、また入れるなとはお前は言わなかったな、コスモス」
「まっ、また入れないでください、テ……」
「断る」
コスモスの肉付きの良い尻を握り、しっかりと押し広げ、テロスは本腰を入れて抽送を始めた。コスモスのゴムの輪のようなきつい肛門
をしごくようにたっぷりと湿った長い男性器を根元まで挿入し、亀頭冠で止まるまで抜き、また突き入れる。尻をつかまれているため逃げ
ることのできないコスモスだったが、自分でも気付かないうちに、捕まえられるまでもなく自ら望んで捕らえられるような姿勢になっていた。
豊かな尻肉に潜めて差し出す尻穴をテロスの肉棒でたっぷりと躾られ、その性の孔から潤滑液が垂れた先では、別の場所へと役目を
取られた女性器が抽送のたびに飛沫のように愛液を散らしていた。
首の後ろが白く焦げる。突き入れられるテロスの肉棒が、一打ちごとに自分の心の中へと突き進んでくるような気がする。
「イきそうなんだろう、コスモス!」
弾みをつけながら後ろから犯してくるテロスに、必死に頷く。それを見て取ってくれたか、突き込みが更に激しさを増した。目の前に虹色
の光が横切り始める。
「イクときはそう言え、コスモス」
そう命じるテロスの声にも、もう余裕がなくなってきているようだった。彼女も自分と同じように、果てようとしているのだろう。コスモスは
命令された通り、声に出して言った。唇に上らせた瞬間、悲鳴のような声に変わる。目の前で虹が弾ける。
「イきますっ……イッてしまいます……お尻の穴で、あなたに犯されて、私は……あっ、イ、イクッ……イッ……!」
テロスが尻肉をつかむ指に力が入り、背筋を仰け反らせたのが腸の中の肉棒の感触から判った。腸壁に包まれた亀頭が三度目の膨張を
見せ、その奥から熱湯のように滾る精液を直腸の奥に叩き付けられたとき、コスモスはテロスと共に、長く強烈な絶頂を迎えていた。
「……私と共に来るつもりはないか、コスモス。我らの創造主も、おそらくはお前が望んでこちらへ来るというならば、受け容れるにも
やぶさかではないはずだ」
正面エントランスから外へ出た建物の中央前広場。共にそこへ歩み出て向かい合い、テロスは元の調子を取り戻したコスモスに提案した。
「他ならぬ貴女自身の口からそのような申し出を聞くとは、少し前までは想像できなかった事です」
コスモスは建物の中へ経た事があるからか、テロスにとっては特に、幾分柔らかく感じることもできる声で言った。
「私はお前に勝利した。よって、既にお前を憎む理由もない。お前がこちら側に付くならば、更に戦う理由もなくなる。無益な争いは、お前も
望むところではなかったはずだ。そうではないのか、コスモス」
コスモスの感じるテロスの雰囲気もまた、憑きものが落ちたような柔和さが本来の苛烈な気質の中に混じるようになっていた。
二人は互いに長い時間を見つめ合い、相手の出方を窺っている。そして、コスモスが口を開き、返答を出した。
「申し訳ありませんが、それには応じかねます、テロス。私にはシオン・ウヅキ、アレン・リッジリーを始めとする仲間を守るという最優先の
使命があります。そしてその使命を果たすことと、貴女と共に行くことの間には矛盾が生じます。ゆえに、私はテロス、貴女と共に行くことは
できません」
「そうか。残念だ」
テロスは口元を歪ませて皮肉げに笑ったが、その本心には口にした通りの感情も偽りなく含まれていた。
かすかに哀愁すら感じさせる視線をコスモスに送った後、テロスはやおら、再び胸部に4つの塔を出現させた。
「本当に残念だよ、コスモス。お前という姉がいるのも悪くないと思い始めていた。本当だ」
「ありがとう。嬉しく思います、テロス。これも本当です」
コスモスも答えて、目を伏せた。毅然としながらも心苦しそうな苦みを滲ませるテロスの胸の上で、先ほどはコスモスが直撃を避けるだけ
で精一杯だった赤い球体が、再び容赦なく形作られていく。
「せめて、この私の手で葬り去ってやろう、コスモス。今度は外さん。今のうちに痛覚器をカットしておくがいい。苦しませずに消してやる」
「優しいのですね、テロス。しかし、心配には及びません」
コスモスが俯いたまま、そんなことを口にした。それを聞いたテロスが、不可解そうな表情を見せる。
「どういう意味だ、コスモス」
「テロス、私はあなたの言った言葉を訂正しなければなりません。あなたが私を憎む理由は、まだ消えてはいません。私はあなたに敗れた
わけではないのですから」
「コスモス、見苦しいぞ。既に決着はついたのだ。お前では私に勝てない。この一撃で、お前は私の前から消えなければならんのだ」
「決着はついていないのです。これは、先ほどの戦いの続きなのですから」
そう言って、コスモスは顔を上げた。その額には、碧の光輪が輝いている。その輝きは、テロスの砲撃で中断された時よりも明確だった。
完成されている。それを悟ったテロスが、不意をつかれ僅かに動揺を見せる。
「コスモス……中断したはずの召喚を再開していたというのか! いつの間に!?」
「今度は間に合ったようです。テロス」
慌てて赤い光球の完成を急ぐテロスに一歩先んじ、コスモスが駆け出した。その身体を包むように、流線型のフレームで構成された一輪
の高速移動モジュール、コスモス専用のタブバイクが出現する。その槍のように突き出した先端部分が、砲撃直前のテロスの胴体に高速
で突き刺さった。
「……がはッ……!!」
光球が霧散し、吹き飛んだテロスは建物の外壁に叩き付けられ崩れ落ちる。今度は逆に身動きの取れなくなったテロスは、忌々しげに、
しかしどこか嬉しそうに、タブバイクの上のコスモスを見上げた。
「……そうだな。それでこそお前だ、コスモス。鼻持ちならない、憎たらしい! その取り澄ました表情、視線! 全力で……全力で叩き潰さ
なければ気がすまん。この私の手で!」
「いつでも受けて立ちます、テロス。私か貴女、いずれかの命が続く限り」
コスモスは冷ややかとも取れる淡々とした声で、しかしテロスにはエッセンス程度には親しみも感じ取れる声で宣言すると、タブバイクを
反転させた。そして肩越しに座り込んだままのテロスを一瞥すると、自分を追い詰めながらとどめを刺さなかったことへ対する返礼だと
でも言いたげに、風のように去っていった。
「ふん……まったく、忌々しい奴だ……!」
後に残されたテロスは吐き捨てたが、その口元には消しきれない笑みが浮いている。ふと持ち上げた手に、コスモスが大事にしていた
髪飾りの感触を思い出す。最優先で守るべき仲間。そんなものが居て、そのことに誇りを持っているから、あの女はああも憎たらしい
のだろうか。
見上げる者が他にいるのかどうか怪しい、その星から見える太陽をテロスは見上げる。忌々しく、憎たらしく、鼻持ちならず、そして
鬱陶しい。それは自分にとって、コスモスが羨ましく、また眩しいからかもしれない。素直にそう思いかけて、テロスは苦笑とともにかぶり
を振った。
「コスモス、一体どこへ行っていたんだ! タブバイクまで持ち出して! みんな心配していたんだぞ?」
「そうよ、コスモス。単独行動は控えてって、日頃から言っているじゃない」
「申し訳ありません、アレン、シオン。以後自重します」
「ならいいけど……。でも、本当にどこに行っていたの? 通信まで切って」
「ご心配なく。皆さんが時折行かれるような、ただのプライベートな用事です」
「コスモスのプライベートねぇ……もしかして誰かに会いに行ってるとか?」
「はい。友人に逢いに」
end.
ふたなりテロスGJ!
というか、本編でもこんな風に何度も戦ったりイベントで絡んだりして
くれればよかったのに…テロス存在感薄いよテロス
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
GJ!!
102 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 20:58:35 ID:4ysUdqli
いいじゃないかGJ
うおー、GJ!
しかも、俺の大好きなアナルセックルだよ(*´Д`)ハァハァ
ミユキとマイって、なんか無理やり犯したくなるよね?
おまいの言う事は全面的に正しい
ミユキはどんな罠が仕掛けられてるか判らないから、怖くて犯せないよ。
スタンガンくらいならまだしも…
犯したい
↑ マイ
│ ミユキ
│ ルーティ
│ ユリ
│ ドクトゥス
↓ ペレグリー
犯されたい
犯したい
↑ Jr
│ マイ
│ ミユキ
│ ルーティ
│ ユリ
│ ドクトゥス
│ ペレグリー
↓ ジギー
犯されたい
玉葱×マリモスとか玉葱×KOS-MOSとか玉葱×テロスとか玉葱×KOS-MOS&テロスとか無いのか?せっかくほぼ公式になったのに
イエオーシュア×マリアもあるぞ
2スレ目になってからフェブロニアにハァハァするヤシが現れていないことが正直意外だ。
みんなフェブにはもえないのか?
誰だっけそれ
バージルと消えてったレアリエン
マジレスカコワルイ!
ていうかフェブにエロのイメージ無いな
実験でフェブはエロいことされちゃうんだよ
「ご奉仕することがわたくしの喜びです」とかなんかいいながら
>>108 笑った
だからペレグリーを(ry
そこでシオン×ルーティですよ!
そう言えば、ルーティはEPVに出て来なかったよね(´・ω・`)
120 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 20:56:37 ID:OdVPCK75
どうでもよさげ
えpUのルーティは、話し掛けたときの動きが可愛かったww
ペレグリーの方が可愛いけd
ペレグリーにやさしくされたい
123 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 09:55:35 ID:jqGAR3fI
ここでJr×モモを一発
ペレグリーに踏まれたい
ちょっと待て、それは俺の役目だ。
マーグリスとマイを裸で待ってる俺が来ましたよ
マイ犯したいよマイ
やっぱりマイ輪姦だよな!
鉱山で出会ったとき、俺は運命を感じたぜ。
男の手は柔らかい肌の感触を楽しみながらミニスカートの奥へと侵入していく。
「貴様、処女か?」
「! な、何を言うの!」
「処女かと聞いている。答えろ」
「このけだもの…あなたなんかにっ」
最奥を探り当てた指先がショーツの股布をずらし、年齢のわりに幼い割れ目が
露出させられるに至ってマイはようやく抵抗らしい抵抗を見せたが
それさえマーグリスにしてみれは可愛らしいものに過ぎなかった。
仰向けに押さえ込まれた状態からめちゃくちゃに振り回した腕は片手でたやすく拘束され
ニーソックスに包まれた長い脚を抱えるようにして股間に男の体が割り込んでくる。
「ああ……嫌っ!」
手早く前を開いたマーグリスのものがあてがわれる感触におののくマイ。
「入れるぞ」
「んっ…ううぅ!」
ぐっと体重の乗った一撃は微かな抵抗を問題にもせずに
何の準備もされていない場所を無慈悲に押し広げ、
マイの秘所は紅い涙を流しながら長大な剛直を根本まで飲み込んだ。
「うっ、うっ……くふっ」
下腹部を圧迫する陰茎の感触と乾いた内壁が擦られる痛みにさいなまれながら、
マイは先刻までせわしなく動いていた口を固く閉じ眉根を寄せて耐える。
時折鼻にかかった苦悶の声がどうしようもなく漏れるが、
その眼は力を失うことなく真っ直ぐ陵辱者を見据え続ける。
(侮っていたようだな……この娘、苦痛によっては堕ちん輩か)
マーグリスは宗教結社オルムスの異端審問官である。
それは信仰のためにまつろわぬ者を容赦なく打ち砕く暴力装置であり、
天罰の天使のごとく血と苦痛によって全てに服従を強いる姿勢は
マーグリスのやり方そのものに染みついているものだ。
だが、いかなる苦難にあっても折れることのない種類の人間も時にはいる。
……そのような手合いには、また違った方法があるのだが。
固い地面に押しつけられていたマイの背中に腕が回り、
挿入を保ったまま抱き起こされ胸を合わせて向かいあう格好になる。
対面座位の姿勢に近いだろうか。
「この……!」
ぷっ、と軽い音を立ててマーグリスの強面にあろうことかマイの唾液が飛ぶ。
マイは自分の侮辱行為に汚された男の顔に一瞬溜飲を下げるが、
「はぁっ!んっ、むう…」
それも得意気に開いた彼女の唇がマーグリスに塞がれ
口中に舌の侵入を許すまでの事だった。
>>129-130 続きキタああああああああああああああああああああああああああああ
俺だけのマイたあああああああああああああああああああん
GJ!!(*´Д`)ハァハァ
>>130 是非、最後はマイの腟に中出しで頼む!!!!111!!
鬼畜キタコレ
>>130 いつの間にか続きキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
GJ!!
やっぱり、マイは犯られキャラだな(*゚∀゚)=3 ムッハー
EPVでエロい新キャラ出し杉だろ(*´Д`)ハァハァ
遅いが、テロス×コスモス大作マジ乙です。
テロスってエロい
テロスの「クオォスモォス!」って呼び方が面白かったなw
テロスは褐色肌なのがエロいと思うんだ。
カナンがいなくなった後、ドクトゥスの夜の相手をするのは俺だよな?
つ シオン
ッ!!
まだシオンがいたかああああああああああああああああああああ
ドクトゥスの胸の谷間に視線が釘付けです(*´Д`)ハァハァ
なんでスレタイ
エピソード2なの?
2スレ目だから
>>143 ドクトゥスって、Eカップくらいはありそうだよな!
俺様のエロ眼で鑑定したところ、バスト88はありそうだな。
まさにパイズリするためにあるような胸だtもgczyhえzぃいmくぁwせdrftgyドクトゥスlp;@:」「
ドクトゥスはドS、これは間違いない
だからドMの俺こそがドクトゥスの相手に相応しい
ドクトゥスの大切なモノ→シオン。
その他→ゴミ。
いやいや、ドクトゥスはジン兄も好きだよ。
ミッシングでの絡み方は個人的にエロく感じた。台詞とか。
>>149 ドクトゥスに「貴方はゴミね!!」と言われながら踏まれたい(*´Д`)ハァハァ
ドクトゥスも戦闘で使いたかったよなー。
あのドクトゥス専用のA.M.W.Sもカッコいいし、お色気お姉さんだし。
たまんねー。
もう続編は、シオンとKOS-MOSとドクトゥスの3人が主人公でいいよな?
↑18禁で。
それは欲しいな(*´Д`)ハァハァ
ツンデレのドクトゥスをヒロインに…。
>152
あーらジン、情けない声出してどうしたの。
そんなに私が恋しかった?
とか言ってたやつ。微妙に台詞間違えてるかもしれんが。
>>157 そのセリフを聞いて、お金払ってでもドクトゥスに抱かれたくなりました。
ドクトゥスとのセックスは、死ぬほど気持ちいいんだろうな…。
決めたぞ、俺はスキエンティアに入る!!
俺 は ス キ エ ン テ ィ ア に 入 る !!
もちつけ!
161 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 19:56:10 ID:yCO6pG/i
うるせー馬鹿
取り敢えずドクトゥスに騎乗位して責め立ててもらうわ
なら俺は、ドクトゥスに激しく手コキしてもらう。
俺はドクトゥスにお尻処女をささげちゃうよ
みんな気が合うな
今こそシオン×KOS-MOSを
友達にするならシオン
恋人にするならドクトゥス
嫁にするならマイ
友達にするならペレグリー。
恋人にするならペレグリー。
嫁にするならペレグリー。
踏んでもらうならペレグリー。
どんだけだよww
ケイオスとトニーとケビン先輩とロート・マンテルって、結構イケメンだな。
女には困らなさそうだ('A`)
逆に男にこまんねぇ女は?
シオン
しかし正直シオンってアレンには勿体無い。勝手に鬱って勝手にやさぐれた女なんざ
あのまま放逐してミユキとかコスモスとかとくっついた方が・・・
3のシオンは・・・
俺は別に、シオンは嫌いじゃないけどなー。
まぁ、一番好きなのはペレg(ry
そこでメリィ×シェリィの姉妹丼ですよ!!
じゃ相手はチビさまで。
メリィ「早ょ挿れてぇー!チビさまぁ・・・」
Jr. 「い、いや・・・もう入ってんだが」
シェリィ「テラワロスww」
サイズがね。
ちょ、シェリィw
セックスの最中にテラワロスとかwww
>>178 Jr.きゅんのマグナム銃は使い物にならないなw
シェリィはDSでJr.が巨根願望あるって言ってた。
びっくりした。
シェリィ・・・
DSじゃなくても言うぞ
>>181 >シェリィはDSでJr.が巨根願望あるって言ってた。
あまりにもさらりと言うもんだから(メリィも笑って流すし)、
びっくりしたら負(ry
メリィ「ちび様ぁー・・・もう指だけじゃ我慢できひィんのォー!」
Jr.「い、いや、指じゃないんだが・・・」
シェリィ「テラワロスww」
ちび様のちび様かw
職人さんカモーン!
うまいな
「ひぎぃっ!」
中佐の直腸にマーグリスのものが勢いよくねじ込まれた。
「ふん、随分としめつけてくれるではないか」
マーグリスが微笑む。
中佐の直腸は極太のマーグリスのペニスを痛いほどに締め付けていた。
「うぅ・・・ぁぁあああっ・・・!」
中佐の額にうっすらと汗が滲む。
これまで排泄にしか使ってこなかった器官に、まさか、こんな太いものをねじ込まれるなんて・・・
羞恥と、初めて与えられる痺れるような刺激が中佐のココロを蝕んでいった。
「いいぞ・・・その調子で奴にも奉仕しろ・・・」
マーグリスは中佐の菊門を犯す腰の動きを緩めることなく、傍らに立つアルベドに眼で合図をおくる。
促されたアルベドは頷いて嬉しそうに中佐の顔の前と移動した。
「俺も、もうガマンできなくてさぁ」
アルベドが自らのペニスを取り出した。
中佐のものほどの大きさはないが、マーグリスのものよりははるかに立派なそれは、すでに先走りでテラテラと光っていた。
アルベドは自分のペニスを中佐の頬に押しつける。
「さぁ、俺のをくわえてくれよ」
「だ、だれがそんなこ・・・んぶぅっ!?」
拒否の言葉を吐こうとした中佐が唇を開いた瞬間、アルベドが強引にペニスを口の中へと押し込んだ。
グボっと音がして、一瞬でアルベドのものが中佐の喉まで突き入れられる。
「うはぁ〜・・・いいぞぉ!いいぞぉ!お前の口最高だよ」
「ふふ・・・尻の方もかなりの具合いだぞ・・・」
上と下から、中佐を責め立てる男達。
中佐はあまりの苦しさと、悔しさ、羞恥、そして生まれつつある快楽にぽろぽろと大粒の涙を流した。
>>832 実践してみたキルシュ
うげ、誤爆してるじゃん・・・
スレ汚してすいませんでした!
こ、これは…。
い、いや、中佐の部分をペレグリーに脳内変換なんてしてないからな。
絶対にしてないからな!!
>>190 なまじクオリティ高いから破壊力も抜群だぜぇ……orz
ああああ!中佐ぁ!!
俺は裸でマーグリス×マイの続きを待ってる。
先月から。
カナン「そろそろ服を着るんだ、
>>195。風邪を引くぞ」
カナンさんがドクトゥスと絡んでくれるなら、俺は服を着ます。
上だけ。
カナンがドクトゥスと絡んでくれるなら、俺も服を脱いで参加します
199 :
130の続き:2006/10/09(月) 23:44:29 ID:VXEqeDFi
(嫌!気持ち悪い)
男の顔が目の前に迫った圧迫感に思わずマイは目を閉じるが、視界を遮断したことで鋭敏になった感覚が
かえって彼女に逃避することを許さない。マーグリスの舌が敏感な唇の裏をねっとりと舐め上げる感触が
生々しく感じられ、時折わざとらしく唾液を啜りあげる音がひどく淫靡な響きをもってマイの耳を打つ。
「んん……はあっ」
執拗に繰り返される口中愛撫に耐えきれなくなったか、固く閉ざされてきた歯列が緩みマイの舌がおずおずと差し出されてきた。
ここぞとばかりにマーグリスは己の舌を少女の奥深くへと送り込み…
がちり と無機質な音がして先ほど開いた歯が今度は勢いよく閉じられると、それを予期していたように素早く唇が離れた。
「男の舌を噛み切ろうとは、大した度胸だ」
「はぁっ…あなたの思いどうりになんてならない。絶対に!」
お前を殺せなくて残念だ、とでも言いたげに強い視線を向けるマイに、マーグリスは初めて目端を吊り下げて笑った。
「ますます可愛らしいものだな」
「うっ!?あう…」
マーグリスの手が依然挿入を保ったままの結合部分へ近づき、再び秘所をまさぐる。
つられて下を見たマイも男を受け入れている自分自身を見せつけられる格好になり、改めて顔中が羞恥に染まる。
「ひっ…」
もう一度地面に横にされ、痛いほど腰を強く押しつけられる。
「動くぞ」
「ああっ!やああ…」
弱々しい抗議の声を心地よく聞きながら、マーグリスは抽送を開始した。
>>195 一ヶ月も放置してすまん…
やはりエロは難しくてなかなか書けないけど、区切りつけるまで
頑張ってみるから服を着て期待せずに待ってくれると嬉しい。
GJっす!
マイが本編ではアレな子だった分、エロ読めてうれしいぜ!
服着てマターリ待ってるぜ!
>>199 続きキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
いいよ、いいよー。
>>199 チクショー、マイたんに挿れてるマーグリスが羨ましいぜ!!
コスモスシリーズのフィギュア眺めながら>66のSS読むとエロさが物凄え
KOS-MOSはお皿洗いの練習をしているらしい。
このことから想像出来るのは、KOS-MOSは男性への奉仕に興味が(ry
「ドクトゥスに手コキしてもらいたい」って、スキエンティアにメールしてみた。
おまい、命が欲しくないのか!?
普通にメール送ったんじゃ届かないから大丈夫
ドクトゥスのバストは86で異論はないな?
それだとB〜Cカップくらいじゃないか?
もっとでかいだろ。
>>209 騙されるな!!
ドクトゥスの胸は服とブラジャーで押さえ付けられているから、見た目よりもっと大きい。
俺が後ろからムギュッて触ってみたけど、あれは90以上ある。
痩せてれば小さくてもそう見えない事も多い
バラエティで水着の女見てれば判るはずだが
EPVでミユキやアレン君を仲間として操作出来たのに、なぜドクトゥスは操作出来なかったのか。
これはつまり、EPWでドクトゥスがヒロインになる布石!!
なあ、クールぶっててクソ忙しい時に余裕ぶってて人類の存亡がかかってる時に
悠長な口ぶりで勿体付けてるポッと出のあの女だか何だかがそんなに魅力的か?
正直ゼノサーガで感情移入できる女キャラってモモとマリア化直前のコスモスだけ
なんだが
まぁ皆が皆お前と同じ考えを持ってるわけじゃないから
落ち着け
ドクトゥスも好きだが、ペレグリーの方が好k(ry
>>214 熱くなるな、大体半分はネタだ
おbsnキャラの名前挙げときゃ受けるだろっていう
ドクトゥス大好きの俺を敵に回すとは!!
ドクトゥスもいいが、年上ならやっぱりユリさんだろ。
え、ジギー?
なんのことですか。
ならルーティは俺がもらう
EPT、EPUとイベントキャラだったルーティは、EPVで空気キャラに…。
ヘルマーが無事って事は第2ミルチアは最後まで大丈夫だったって事だよな
ルーティ生きてるよな…
ブラッディローズ!
>>222 最後、銀河中にグノーシスが出現したんだよな。
それでヘルマーのおっさん以下、ミルチアに住んでいる人達は、ミルチアを脱出しているんじゃなかった?
もし脱出が間に合っていなかったら、ルーティは…。
ヘルマーって軍人出って事もあるし一番最後まで残ったんじゃないか?
ほぼ全員が脱出したのを見届けてから自分も脱出したんじゃなかろうか。
そういう責任感を持ってそうだ。
ヘルマーは、すごくいい人だと思うんだ。
でも、エロパロのネタには難しいよな…。
最後エリィ化したすっ裸のネピリムをアベルが凝視してるシーンで画面に映ってないけど実はちんちんおっきさせてる
と想像して腹がよじれそうになった
228 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:36:12 ID:UCuwnksp
hoshu
>>227 それはつまり、ヘルマーのおっさんがおっきさせているということかね?
いやらしいっ
>>テロス×コスモス
今更ですがGJ!素晴らしくえろいですね
)>
ァ'/ /Vヾ ちんちん!ちんちん!
i(_i、lス豆ォ!□■
<<>゚∀゚■□
( Å□■ ブンブン
| □■
し⌒■□ 彡
□■
■□
)>
ァ'/ /Vヾ ちん・・・ (こ ) )Y´!
i(_i、l_,豆ォ!□■, (从从! iY! 間に合ったようです
<<>゚Д゚■[/し, ガッ! i(゚−゚l,ノ≫
( Å□■ そ=ニ二三_工<<>O )□ キコキコキコ
| □■ iヾ\. ∠≦し'─◎ =3 =3 =3
し⌒J
)>
ァ' ⌒/,フ
i三\!jス〉
トィ<<|||)
ノ,, ,,,ノ _)
(_(_ )
(__(__ノ
>>223 そのルーティじゃヌェー!!
つか、みんな、サクラ忘れてませんこと?
俺はMOMOよりサクラの方が好きだぜ!!
話し方が好きだ、サクラは
サクラといいアルベド・ニグレドといいなんでわざわざモモやルベドと違う声優使うのかわからんかった
特に後者は大人版を山ちゃんが二役やってるからますます意味不明
正直金の無駄使いだと思った
男は声変わりするからで、
モモの方は完全同一(クローン)じゃないから、でいいんじゃないか?
金かけてるけど、それだけの価値はある演技だと思うからいいや。
特に後者。
山ちゃんのアルベドは、マジで凄い演技だと思った。
まぁ、俺のペレグリーへの愛の方が凄いんだがな。
ジン「絶対に差し上げません」
ジン兄に言われたら断れないな。
切り刻まれるのもまた一興…かな?
ペレグリーに踏まれたいです(*´Д`)ハァハァ
>>241 俺の嫁に踏まれたいなど、1000年早いわ!!
イサカルにでも踏まれてろ!!
実は結構マリアが可愛い件について。
オリバの恋人?
オリバ?(´・ω・`)
オリバー・カーンか!!
マイたん凌辱まだー(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
マイのニーソで足コキ希望!!
凍死しそう
シェリィとメリィって、どうなったんだっけ?
EPVのEDには出て来なかったよな、確か…。
居たよ。エルザに乗ってるよ。
そうだったっけ、覚えてないぞ…or2
シェリィとメリィが、ディミトリの部下に捕まって…。
ベッドに縛り付けられ…
バイブを挿れられ…
イキそうになったらバイブを止められ、暫くしたらまた動かしを繰り返され…。
そんな焦らしプレーの最中、目の前で爆発しそうなほどに勃起した男性器を見せつけられ…
思わず「ちび様のより大きい!!」と一言・・・
どんなオチだよww
男はニヤニヤと笑いながら、メリィに膨れ上がった男性器を目の前に突き出す。
屈辱に彼女は顔を背けたが、シェリィは男の性器から目が離せなかった。
(なんて、逞しいペニスなの・・・。)
欲情に猛り起立した男性器に魅入るシェリイの喉が、はしたなく鳴った。
彼女はバイブを挿入されていたヴァギナから、じんわりとあたたかい液体が垂れ流れるのを感じた。
あんなモノでかき回されたら・・・
脳内保完了!ごちそうさま!
よし、今晩はシェリィで抜く。
なら俺はペレグリーで(ry
なら俺はマイたんにフェラしてもらうよ!!
>>260 ごめん、ペレグリーに脳内変換して読んた。
>>264 よし、俺もペレグリー姉さんに脳内変換して…(*´Д`)ハァハァ
うッ!!
はやい。
エロSS書いてくれる人来てよ!
変態の妄想書き込みしか無くて1ミクロンも得にならないよ!
エロSS書いてくれる人はやく来てよ!
いや、この板において最も尊重すべきは妄想である
妄想が盛り上がって初めてへぼんな初心者さえ立ち上がる力が
268がジン兄なみにいいことを言った。
ジンペレならそのうち投下しようと思ってる。
男はニヤニヤと笑いながら、ペレグリーに膨れ上がった男性器を目の前に突き出す。
屈辱に彼女は顔を背けたが、ペレグリーは男の性器から目が離せなかった。
(っ!ジンよりも、ずっと・・・なんて、逞しいの・・・。)
欲情に猛り起立した男性器に魅入るペレグリーの喉が、はしたなく鳴った。
彼女はひくひくと収縮を繰り返すヴァギナから、じんわりと期待に悦んだ涎が沸き上がるのを感じた。
あんなモノでかき回されたら・・・駄目・・・でも・・・ぁぁ
正直、これで充分な気がしないでもない
俺の書いた奴じゃぁんwww
>>270 はっはっはっ、ジンペレなんかでこの俺が……。
ジンペレ(*´Д`)ハァハァ
あんなに可愛いキャラがいっぱいいるのに、ゼノサーガ関連のフィギュアが少ないのはなんでだぜ?
モッコスの呪い
>>275 .l゙ | | : : : : .l゙: : :|: : : : l゙ l | .l゙ : l゙ |゙l
| | | : : : : │: ::|: : : | /ニニ ,,l゙: ::,!: ../ │ :|: ゙l
│ .l゙ | : : : : ": _,,―‐'゙\__/ l゙: :/: :/,i ..,l゙: ,/: :゙l
.| .| | : : _,,-'"`  ゙̄:i/: .,/: ./:: : l゙
│: : |: 丶 '゙l、 : `i、/ : : :/:::: :l゙
'|``'-|: : 丶 ゙i、''゙,,ニニニミ' / ,ニニニ、、 |: : :_,,/.:: :│
│、: : \、:ゝ ゙l゙(、 ◎ ,) | ( ◎ )'  ̄i'‐ : : : : :l゙
l゙ │: : \、: :/  ̄ ̄" : 、 ' ̄ ̄" /: : : : : :l゙
.| .":|: : : |゙l::` ̄' l ./: : ::: : : : :,!
.| l゙ │゙l::: : : .、,,_ _,,i、 \::::::::::::: : :,|
l゙: . | : |;;│: ,____ `" : ::,l゙;:,、: : : |
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| : : :|` : |;;;;;;;;;;;;;;;;,/'-,_: : ._,,/;;;;;;;;;;; |: : : l
ゲームの中ではフィギュア化されてる方じゃね?
マイ、ドクトゥス、ペレグリー。
この3人が好きな俺としては、是非フィギュア化してもらいたい。
勿論、1/1で。
フィギュア化されてるって言ってもコスモスばかりだし。
なんでシオンやモモがフィギュア化されないのかと。 あとミユキ。
モモやキルシュはいいとしてシオンはいらないな。
ガチャかトレフィグでシークレットにアレンが来るなら許すぞビッチ
ダッチワイフなら(ry
T-elosが欲しい俺は少数派かな…
いや、それ以外にもジギーやジンも欲しい
探したけどゼノエミッションやゼノサーガレジェンドを語れる関連スレってないよな…?
ゼノサーガレジェンドの邪神様はいい出来で
売切れてほぼ手に入らない状態っぽい。
でももうフィギュア映えするキャラがいなそうだから
次はないだろうな
いやシオンフィギュアあっただろ
えp1の頃懸賞か何かで
マイたんならフィギュアになっても可愛いはずだ!!
ケイオス×T-elos
捏造に俺設定とアルコールをブレンドして四日ほど煮込んでみた。
―――むかしむかし…と、誰かが言ったが…
まさかその過去の体験を別の立場と視点で追体験する羽目になるとは、その場所に実際に居た人間にとっては未だに戸惑いの感情を与えているし、実際眉唾だった。
だが、唯一つ言える事はそれが今、自分自身の前に展開されている現実と言う事だった。
足で地を踏みしめ、この惑星の大気を呼吸し、胸に手を当てて自分の鼓動と血脈を感じる事で改めてそれが知れる。
シオンにしろ、ジンにしろ、Jr.にしろ…そして、ケイオスもまたそうだ。
―――15年前 ミルチアにて
ダブリー鉱山を抜けて、エルザに帰還したのは昨日の事だった。
状況が不明瞭。だが、過去に跳んだと言う事は間違いないらしい。
うろたえるとか困惑するとか言う段階をもう過ぎている。だからこそ次に自分達が取る行動が見えない。
在ってはいけない存在が過去の事象に干渉する是非やらを問うつもりは毛頭無いし、はっきり言って瑣末事だ。
だが、それ故にエルザクルーは迂闊には動けなかった。
「・・・」
閉塞した貨客船内での待機任務は息が詰まる思いがする。エルザに拘束される事に慣れていたケイオスとて、今回ばかりはその思いを封殺する事は無かった。
上位存在の干渉がまた負荷をかけたのか、毎度の如くシオンは倒れて未だ寝ている。
ジンはバージルの容態を見にまた教会に戻ったし、モモはジギーを調整中、Jr.はアレンと一年程前に流行ったカードゲームを引っ張り出して遊んでいて、船長以下はバーで昼間から酒浸り、ハカセとスコットクンは何かの解析をしていた。
そんな中でケイオスは誰に組する事もせず、のらりくらりと船内を徘徊し、それにも飽きたので、外に出た。外の空気を吸いたかった。
ハッチから外に出ると、澄んだ冷たい空気が体に絡みついてくる。現在のエルザの停泊場所は鉱山東の鍾乳洞だ。
「これ…どうやって泊めたんだろう」
停泊中のエルザを少し離れて眺めたケイオスは漏らした。
まあ、確かに船を隠すにはもってこいの場所であるのは確かだ。だが、こんな入るのも出るのも難しそうな場所にどうやって船を侵入させ停泊させたかが気になった。
当初は気にも留めなかったが、そんなどうでも良い事が気になる。尤も、気になった所でどうしようもないが。
…いや、今はそうじゃない。
外の空気を吸いたくて外に出たのだ。しかし、それを満喫するには此処は些かジメジメし過ぎている。ケイオスは鍾乳洞の外へと歩を進めた。
「っ」
が、その直後に違和感が襲ってきた。気のせいかとも思ったがそうではない。明確に頭の触角…否、センサーに反応する何かがある。
「これは」
感覚を研ぎ澄ませれば、それの正体が判った。こんな僻地の鍾乳洞には不似合いな敵意と殺意が同居した異質な空気が流れてきている。
気配は無い。だが、これだけ激しいオーラを発していてはそもそも隠れている意味が無い。解る人間には丸解り。気系攻撃を得意とするケイオスはその最たる例だ。
誰かの視線を感じる。そう思って、そうだとおぼしき場所に視線を移すと…
―――ビシッ
「っ!」
足元の地面が爆ぜた。弾痕と思しき痕が地面に刻まれていた。
銃声は聞こえなかったのを見ると、サイレンサー付きの銃で撃ったのだろう。
何者かが気取られた事に気付いて威嚇射撃を行ったのだ。だが、周りを見渡してもその姿は相変わらず見えない。光学迷彩でも行っているのかも知れない。
「う」
そんな事を思っていると、冷水をかけられた様な寒気が襲ってきた。どうやら、思考に囚われた時点で手遅れだったらしい。今まで感じられなかった気配が背後からしていた。
「動くな」
聞き覚えのある凛とした、それでいて裡なる激情を示すかの様に低い声。もうこの時点で相手が何者であるのかケイオスには解っている。だが、解った所でどうしようもない。
状況を悟ったケイオスは諸手を上げた。
「賢明な判断だ」
「…っ」
抵抗する気はケイオスには無い。それをしてどうなる相手でもないのだ。事実、銃は後頭部を狙っていて、下手な動きを見せれば即座に撃ち抜かれる状況だ。だが、だからこそケイオスは唯一自由になる口で後ろの相手に話しかけていた。
「君に会うとはね、T-elos」
TP-XX…略称T-elos。それが今のケイオスを追い詰めている相手だ。
「まさか、気取られるとは思わなかった。それが貴様と言うのも笑えん話だ」
「そうなのかい?会いたくなかった相手とか?」
「愚問だな」
「奇遇だね。僕もだよ」
お互いに言いたい事がかなりあるし、苦手意識だって持っている。
先の戦いでケイオスはL-BLADEで何度と無く鱠にされ、その手に持つ銃…MAGDALEN16で頭を撃ち抜かれた事を未だに覚えている。…と言うか根に持っている。
T-elosとてケイオスの気攻掌でブレイクゲージを削られ、衰月・衰陽掌のダウン効果に翻弄、加えてそのエーテル力には煮え湯を飲まされていた。
…まあ、そんな表面的な事だけがお互いの苦手意識の根幹ではないのだが。
「それ、で…」
「…何だ?」
罵り合いを展開する気は更々無い。ケイオスは表面上は平静を装っているが解らない事だらけだった。だが、それを顔に出さないのは老成している証だ。
「君さ、何だって此処に居るの?」
それが一番の理由だ。レンヌ・ル・シャトーで死闘を繰り広げたのはつい最近だ。…だが、彼女がKOS-MOSを破壊した後にどうなったのかは伺いしれない。
此処に居る以上はあの時の謎の光に飲まれ、共に過去に跳ばされたと考えるのが自然だろう。…が、仇敵であるKOS-MOSの破壊に成功した彼女にエルザクルーを付き纏う理由は無い。
だからこそ…彼女が何の目的で此処に居るのかがケイオスには解らない。
テスタメントの差し金なのだろうか。そうだとしたら、テスタメント達も過去にやってきているのだろうか…?
「答える義務は無い」
「あ、そう…」
案の定、予想していた答えが返ってきた。素直に答えてくれる事は無いとケイオスは判っていた。まあ…判らない事を詮索しても仕方が無い。
それよりも問題視する冪なのは…今の自分の身の安全だった。
「僕をどうする気だい?このまま…始末しちゃう?」
「ほう…それが望みか?」
グッ、と後頭部に銃口を突きつけられる。彼女は半分は本気だ。だが、もう半分はそうではないとケイオスには判る。そこが付け入る隙だ。
「まさか。流石にそれは遠慮したいよ。でも、若しその気なら…それなりの抵抗はさせて貰う」
「ハッ…何を言い出すかと思えば。そんな事をしても結局は無駄だぞ」
無論そんな事は承知している。だが、何もせずに殺される訳にはケイオスとていかない。自分の存在理由すら見つけていないのに消える訳にはいかないのだ。
「どうかな…?」
諸手をあげたまま、ゆっくりと振り向いた。
…やはりその顔は似ている。髪色は違うが、背丈、瞳や肌の色などケイオスの知る人物とそっくりだった。同じ匂いがする。
「試して、みるかい?」
「下らん虚勢だな、イェオーシュア。力を別たれた貴様なぞ、KOS-MOSにすら劣る」
T-elosの言に間違いは無かった。ケイオス単体の実力は大したものではない。他の仲間が居て発揮される類のものだ。
力を分かれた事を知っているのは、ヴィルヘルムかテスタメント辺りに吹き込まれたのだろうか…?
「へえ。本当にそう思う?」
だが、ケイオスは尚もT-elosを煽り続ける。無論、ブラフだ。
このまま戦闘になっても勝ち目が無いのは明らか。だが、時間稼ぎ程度は出来るだろう。エルザの直ぐ近くで戦闘が起これば、恐らく中の人間は気付いてくれる。殆ど賭けだが、今はそれに賭けるしかない状況だ。
「む…っ――――っく、ぅ!」
異変が生じた。銃を構えていたT-elosだったが、一瞬苦しそうな表情を晒すと、何故か銃を下ろした。
「…神経パルスに、異常?伝達物質の過剰分泌…メモリーにもノイズが…っ」
「…っ?」
バイザー越しに頭に手を当てて何かを呟いている。ケイオスには聞こえなかった。だが、どうしてかその仕草が気になった。
「あの…T-elos」
「ふ、触れるな」
殺されそうな状況にも関わらず、ケイオスは彼女の肩に手を置こうとすると、その手が叩き落された。
「っ…どうやら、どうやら…調整が不十分らしい」
「大丈夫かい?」
「敵の心配をするのか、貴様は。…おめでたい奴だな」
何か調子が悪そうなのでその容態を聞くケイオスにT-elosは呆れていた。
「まあ、良い」
「あ…」
殺す気が失せたのか、それとも抱える問題が深刻だったのかは知らないが、T-elosは光学迷彩を展開しその身を隠す。見られた以上は長居は出来ないとこの場を去るつもりだ。
「この場は見逃そう。貴様も忘れる事だ」
それが彼女の残した最後の台詞になった。気配も視線も何も感じない。鍾乳洞の広場の真ん中にケイオスがポツン、と取り残されていた。
「…彼女は、何を」
幸運が味方したケイオスはかろうじて命の危機を乗り越えた。さっきの出来事は幻だったのかと思いたくもなったが、地面に刻まれた弾痕は今のが現実である事を語っている。
何をしていたのかは知れないが、これで終わりとも思えない。ケイオスは釈然としないままエルザへと戻った。
―――翌日
シオンは未だに目覚めない。他の連中のやっている事は相変わらずだったし、ケイオスもまた同じだ。だが、今の彼には成さねばならない事が出来た。先日のT-elosが何をしていたのか、と言う事だ。
首を突っ込んで碌な目に合わないとケイオス自身も理解しているが、どうしてかT-elosの事が気になって仕方がなかった。だからこそ、突き止めずにはいられない。
「彼女…何処に居るんだろう」
さしあたっての問題はそれだ。推測は幾らでも出来るが、真相を聞くには問い詰めるのが一番だ。だが、その当人が何処にいるか判らなければそれ以前の問題だろう。
取り合えず、ケイオスは船外に出る事にした。
「これ、は」
どうやら、その心配は杞憂だったらしい。昨日と同じ気配が確かに洞窟内に満ちていた。
間違いなく、昨日と同じ様にT-elosが身を隠しているに違いなかった。
この時点でケイオスはT-elosの行動が読めた。
恐らく、監視か何かをしている。そうでなければ身を隠して前日と同じ場所に居はしないだろう。ヴィルヘルムからの監視役であるカナンがエルザクルーの側に居ない事への代打とも考えられた。無論、全てケイオスの憶測だが。
…その点について問い詰めたいケイオスは大きく息を吸い、姿を隠しているT-elosに呼びかけた。
「ねえ――!居るんだろう――!出ておいでよ――!」
その声は鍾乳洞内に木霊した。エルザの船外マイクに声が拾われてしまっている可能性もあるが、ケイオスは何故か大丈夫だと確信していた。
そうしてその状態で二分程待っていると、痺れを切らしたかの様に暗がりから彼女は現れた。憮然とした顔をして、つかつか歩み寄って来る。
「やあ、T-el「貴様、どう言うつもりだ」
ケイオスの言葉は最後まで紡げなかった。昨日以上の敵意を孕んだ顔とその声色がケイオスを押さえ込んだのだ。
「私は忘れろと言った筈だぞ?それが何故僅か一日で崩れる?」
今にも掴みかかりそうな剣幕だった。だが、ケイオスはそれに全く恐怖は感じていない。そもそもT-elosの言葉は最初から聞く気がなかったし、命を失う事も無いと思っていた。そも、彼女が本気ならば昨日の時点で死んでいるからだ。
「そんなに…そんなに私に殺されたいの…!?」
殺気が発せられたが、昨日のそれとは違ったぼやけた殺気だった。明らかに彼女本来のペースを乱している。鼻先にL-BLADEを突きつけられたが、ケイオスは口元に笑いを浮かべて言った。
「止めた方が良いよ?ここで騒ぎを起こしたら船の皆が飛んでくる」
「…っ」
若し彼女が監視をしていると言うのなら、T-elosはそれを避けなければならない。不特定多数の人間に存在を知られてはそれを成す事は不可能になるからだ。
そして、ケイオスの予想は当たった。口惜しそうにしながらT-elosはブレードを引っ込めた。
「チィ……何が目的だ、貴様。敵である私に何の用がある」
「そうだね。………んー」
今の彼女は騒ぎを起こせない立場にある事が確定した。その心中は穏やかでは無いのだろう。ケイオスは言葉を詰まらせる。用があるのかと問われても、その目的は既に大方達成しているのだから。
「何故そこで悩む。用も無いのに私と接触しているのか」
そんなケイオスの態度はT-elosには不気味に映っている。意図が読めないからだ。
「そうだね。君が何をしているか、探りに来たんだよ。でもそれについては大体判ったよ」
「む…」
T-elosが監視の任を帯びているのは間違いない。それが誰の差し金かは知らないが、聞いた所で答えてはくれないだろう。それ以前に察しが付くので聞くまでも無い。
「だけど、その事について僕は口を出す気は無いよ。さしたる問題は無さそうだからね」
「待て。私を捨て置くと?」
ケイオスはその気だった。例え監視されていても、漏洩して拙い機密などは無いし、動きを見張られていてもこちらはそもそも動く事が出来ないのだ。まあ、今の現状に於いてはだ。
「うん」
「……ますます判らん。貴様の真意は、何だ?」
そこでまたケイオスは言葉を詰まらせる。真意を問われても今言った事が全てだ。裏など無い。だが、何か言ってやらないとT-elosは納得しないだろう。だから言ってやった。
「うーん…如いて言うなら、暇潰し、かな」
「………本気か?」
そのT-elosの表情は暫く忘れられない程に間抜けなものだった。流石のケイオスもそれを見ると、可笑しくて堪らなかった。
「釈然とせんが……お前は警戒するに足りん人間の様だ」
「まあ…今だけ、だけどね」
本気で裏が無い事を理解したT-elosは警戒を弱めた。…と、言うかそれをやらないと消耗するのは自分の精神だけだと言う事が判ったからだ。そんな事に心を砕く必要は無いし、妙な動きをすれば即、始末する事も出来る相手だ。
我ながら甘い判断だとT-elosは思いつつも、ケイオスを今は放置する事を決めた。実際、今の彼には害が無かった。
「…それにしても」
T-elosが警戒をあっさり解くとはケイオスも思っていなかった。 随分と危機意識に欠ける行為ではないだろうか。だからと言って噛み付く真似はしない。
…そんな事を思いながらケイオスはT-elosを見ていた。
「ジロジロ見るな。視線がいやらしいぞ」
ジト目の視線が痛いがケイオスは気にしない。
…前々から思っていたが、何故に人型掃討兵器と名の付くモノはこうも無駄に露出が高いのだろうか?躯体の高耐久力に裏打ちされた機動性の確保とも考えれなくも無いが、幾らなんでもやりすぎだろうとケイオスは思う。そもそも戦闘で何の役に立つのだろう?
だとしたら製作者側の趣味としか思えない。KOS-MOSにしたってシオンの趣味であの状態だ。為らば彼女は…あの赤いテスタメントの趣味でその水着ともボンデージともつかない奇特な格好をしているのに違いない。
「…いや、そうじゃなかった」
「何がだ」
他に言いたい事があった気がするが、それが一瞬どうでも良くなってしまった。ケイオスは己の思考を一旦閉じた。
「でも、あれだね。今の君の姿…少し同情するよ」
「…どう言う意味だ」
訝しげ…そして霧散していた敵意が戻った鋭い視線でT-elosはケイオスを睨んだ。
「言葉通りの意味だよ。己の存在を確立する…とか言ってKOS-MOSを破壊した君だけど、今の君がしているのはただの小間使いだろう?…随分とケチな事をしているんだね」
「・・・」
存外に酷な一言がケイオスから発せられる。普段は角を立てない様に当たり障り無い会話をするケイオスにしては珍しい。
T-elosは一瞬顔を歪めたが、それだけだった。自分自身もそう思っている様だ。
「聖女の肉の依り代…彼女の肉体を使っている割には扱いがぞんざいだ。いや、それは…君自身が承知しているよね」
初めて会った時にケイオスはT-elosの正体を見抜いている。だからこそ、そんな重要な役割を担うT-elosに端役を押し付けた輩にはかける言葉が無かった。
「刻が…未だ満ちていない。それに…あの方の意思は絶対だ。聞かぬ訳にはいかない」
あの方…と言うのが誰を指しているのかは判らないが、所詮は被造物に過ぎないT-elosは命令には逆らえないようだ。内心は不満で一杯なのはその表情からケイオスには判った。
「だからこんな事を?」
「問題があるのか?道具は使われてこそのものだろう。それが本来の使い道と違ったとしても、疑問などは持たん。それが道具の意義だ」
だが、T-elosその想いを封殺しようと努めていた。その彼女の言には大方賛成できるが、ケイオスは完全に肯定はしない。
「そうだね。使われる為に作られたなら、使われるのが道具の在り方だ。でも…君は違うだろう?」
「何?」
「僕は君が道具とは思えない。現に君は君の意思を持っているよね?使われるだけのモノはそんな物は持たないよ?」
「ハッ…馬鹿な。私はそんなモノを持たん」
ケイオスの言葉を頑なにT-elosは拒む。それにケイオスは苦笑した。
そも、無機物であるKOS-MOSにすら未だ目覚めないとは言え意思があるのだ。為らば、多くを有機物で構成された彼女にあるのも自明の理だろう。レアリエンの対人オプション等とは違う彼女自身の意思…否、心を確かにケイオスは感じている。
「まあ…良いさ」
どれだけ言葉を並べても、所詮は他人の事だ。それに価値を見出すか否かはT-elos次第。ケイオスにはそれが判っている。
「今日はこの辺りで引っ込むよ。お仕事の邪魔をしちゃ悪いしね」
「待て…お前、また来る気か?」
その気は満々だった。ケイオスはエルザに回頭し、帰艦する旨をT-elosに示した。
「じゃあね」
「早く行け」
別れの言葉は素っ気無い。何とも奇妙な再会を果たしたが、その事に何かしらの意味はあるとケイオスは感じている。何時まで続くかは判らないが。
「…また、来るが良い。私に感けるほど暇を持て余すならば、な」
背中に掛かるその言葉にケイオスは噴出した。何だかんだと言って、彼女もまた独りで寂しいらしい。完全では無いにしろ、敵意を手放しているのがその証だろう。
また明日も来ようとケイオスは決めた。
続きは近いうちに。
実際、このカップリングってどうなんだろう…
中の人が保志だから仕方ないかもしれんが「っ」が多いのがちょっと気になった
それは別としても淀みのないボキャブラリーと流れるような筆致には驚嘆だ
続き読みたい、応援しとく
>>292 四日も煮込んだだけあって、いいケイオス×テロス出汁が取れてますな(*´Д`)ハァハァ
続きに超期待する!!
テロスは褐色肌なのがポイント高し
―――翌日
漸く、シオンが目覚めた。彼女はガンルームでハカセ達に潜熱エネルギーやらなにやらを説明されたが、眉唾だったらしい。そもそもそんな事には関心がいかない。
彼女の心を揺るがせているのは破壊されたKOS-MOSが修復不可な程の傷を負っていると言う事だ。友人であり、また実の娘の様な存在がそのような有様を晒していれば頷ける話だ。
シオンはアレンを引き連れて船外に出て行った。市街地へ赴く腹積もりらしい。そのやり取りの始終を伺っていたケイオスは少しばかり気になったので彼等の後をつける事に決めた。
「・・・」
二人の後を追い、鍾乳洞を歩きながら周囲の空気に気を配る。先日、先々日と同じモノが感じられる。
やはり、彼女は居る様だ。
だが、そんな彼女に会う事より優先する事項がケイオスには出来ている。少し悪いと思いながらも、彼は鍾乳洞を通過した。
「参ったな…ロストした」
市街地に入ったケイオスは自分を呆れる様にそう零した。
市街地へ向かう途中の道で研究員の制服に着替えている二人を見たのだが、街へ入った瞬間にその姿を見失ったのだ。尾行の対象を見失っては追跡者としては失格だ。
だが、その二人がこれから何をしたいかだけは見えた。ラビュリントスに潜入を敢行する気なのだろう。…無茶な事この上ない。
「仕方ない。帰ろう」
エルザに帰る事を決めるケイオス。実際、それしか出来ない。戒厳令の敷かれた街で不振な行動は取れないし、後を追っても無駄だと悟った。潮時と言う奴だ。
「……?」
帰り道を急ぎ、市街地を出ようとするケイオスにあるものが飛び込んできた。
「……少し、小腹が空いたかな」
時刻は午後を少し過ぎた辺りだった。船の停泊場所である鍾乳洞へ続く山道を登りながら、少しだけケイオスは感傷に浸る。
「降下作戦までもう少しだな」
路傍に剥きだしだった岩に腰掛けて、一望できる街並みを見ながらそう漏らす。
第三次降下作戦…嘗ての彼はカナンと共にそれに参加していた。その刻限が静かに迫ってきていた。
地獄、悪夢…何とでも表現できるが、その場所に居たケイオスは内心うんざりしていた。このまま過去に留まり続ければ、嫌でもそれにもう一度接しなくてはいけなくなる。それは苦痛だった。純然たるそれ以下でも、以上でもない、だ。
「過去を振り返り、過ちを正す。それが戒めと言うのなら、それも良い。…でも」
だが、それは痛みを伴い、また相応に無くす物もまた存在する。今のケイオスにはその無くす物の価値を知っているからこそ、それが恐かった。
―――でも、それからは逃げられそうも無い
それもまた知っている。ケイオスは溜息を吐いた。
「巫女が外に出たようだな」
「うわっ」
思考は断ち切られ、現実に引き戻される。周辺警戒が疎かになっていた。最近馴染んで来た女の声は唐突で、ケイオスは少しばかり肝を冷やした。
「…?」
「あ、いや…今日は君の方からなんだね」
ガサガサと藪の中を掻き分けて出てきたT-elosはそのケイオスの顔を変なものを見るように見ていた。
「偶々だ。私とて同じ場所に常に居るわけではない」
なるほど、とケイオスは一応納得した。移動中に見かけたので声をかけたらしい。
しかし、そうだとしても彼女が藪の中から出てきたのはどうにも解せない。
何だってそんな所から出てくるのだろうか?ケイオスには考えても判らなかった。
「それにしても巫女…ね」
「ああ。聖女を目覚めさせる鍵だ」
まあ、そんな些事はどうでも良い。ケイオスが明確に反応したのはその言葉だった。
T-elosもまた、かなり重要な事を口走った。彼女にとって巫女…シオンの存在は大きい。別たれた肉と魂の合一を果たす鍵となる存在だ。
ケイオスも少し顔を強張らせる。神代の時代から那由他の時を生きる彼だ。当然、その意味は知っている。
だが…まあ、そうだとしても今は未だ真実からは少し遠い。あれこれ気にしても時局が急速に動く事は無い。だからこそケイオスはその事について何も言わなかった。
「お前はそれを追いかけていた様だが…帰ってきたのか」
それはT-elosも同じだった。議論すべき内容ではない。
彼女が今気になっているのはケイオスがシオンを追っていた事だ。やはり始終は見られていたのだ。
「え、うん。…邪魔をするのも気が引けるしね」
「大丈夫なのか?今の街の警備はものものしいぞ」
茶を濁すようにケイオスはそう言った。対象を見失ったから帰ってきたとは言えない。彼女の性格からして詰られるの必定だろうからだ。
だが、それでもやはりT-elosは気になっているらしい。自分の覚醒に巫女が必要だからだ。だからこそ、敵であるシオンの心配をしている。
それをおめでたい事と一笑に伏したのにも関わらずだ。
「多分、平気だよ。彼女も大人だし、アレンさんも居る」
「アレ…ああ、あの貧相な男か」
ケイオスはその事については心配していない。実際、シオンの行動力や手腕は中々に高い。そうそうヘマをやらかす事は無いと確信している。サポート役も居るのだ。
T-elosはアレンを一言でそう評価した。少し可哀想だと思いつつも、ケイオスは苦笑した。
「しかし…お前が暇を持て余しているのは間違い無いようだな。こんな場所で悠長に日向ぼっこ…否、光合成か?」
「は、はは…」
強ち間違いではない。だが、その光合成と言う言葉に引っ掛かりを感じたケイオスは顔を歪めた。否、引っ掛かり所の話ではない。少し傷ついた。
「それで…お前は何を持っている?」
「え、これ?」
だが、そんな事にT-elosは関心がいかない。ケイオスは彼女の視線が手に持っている袋に注がれている事に気付いた。
帰り際に何となく買ったものだったが、T-elosは興味を示している。ケイオスは言った。
「…食べる?」
「こ、これは…何だ、食べ物か?どうやって食べるんだ?」
―――いや、まさかこうなるとは。
流石のケイオスとてそれには純粋に驚いていた。言葉が見つからない。
半分冗談のつもりで言ったのだが、T-elosはそれを呆気無く了承した。何か見慣れないものを拾ったかの様に手に持ってオロオロしている様は星団連邦の切り札には全く見えはしない。
彼女が手に持つその物体の正体はハラミヤさん謹製、レモンアイスだった。彼女のデータベースには存在しない食べ物なのだろうか…?
「アイスクリームだけど…食べ方は……溶けないうちに迅速に舐め取る、かな」
「こう…か?」
ケイオスの言葉を受けて恐る恐る赤い舌を出して、T-elosはそれをちょっとだけ舐めた。
…何か可愛い。
そう思ったケイオスだったが、T-elosはその冷たさに吃驚した様に顔を離し、手の甲で口を覆ってしまった。
「っ…!何だ、これは…舌にビリビリくるぞ!」
「そりゃ冷たいから…」
元来、アイスクリームは冷たいからアイスクリームなのです。その事に文句を付けられてもケイオスは何も言えない。
「むう…熱量に比べて糖質の含有が高いな。脂質や蛋白はほぼゼロ。原料は…ブドウ糖と砂糖、水飴…それに着色料だな。栄養価が高いとは決して言えない代物だ。こんな物を食べてお前は喜ぶのか?」
「君が納得する風に言えば、暑い日に体が糖分を欲している時に食べれば効果的だね」
最初は慣れなかった様だが、何だかんだで舌を這わせるT-elosはこの冷たい食べ物を存外に気に入っているらしい。成分分析などもし始めた。
「む、確かに。しかし、随分と用途が限定された食べ物だな」
「人間はその時々で考えが変わるからね。僕がそれを買ったのも純粋に食べたかったからだよ。実際、美味しいでしょ?理屈は抜きにしてね」
どうやら、KOS-MOS がそうである様にT-elosもまた多分にロジカルな思考で動いているらしい。が、それでもKOS-MOSよりはファジーな部分に融通が聞く分、T-elosは御し易い。
そんなT-elosを嗜める様にケイオスは微笑みながら言ってやった。食べたいから食べる。食欲の根源であり一番重要な部分だ。そしてそれを美味いと思えるならそれに勝る喜びはない。機能性、栄養価などはそれに付随する二次的なモノに過ぎないのだから。
「むう…そうか、この感覚がそうなのか」
そのケイオスの一言にT-elosはきょとん、としていた。初めて味わった感覚らしい。
固形物を経口摂取している以上、彼女には胃も腸も存在すると言う事だ。だが、問題なのは高がアイスクリーム程度で感動しているT-elosの貧乏舌だ。
彼女が栄養補給を食べ物で行っているかは知らないが、若しそうならば普段どれほど味気ない物を口に入れているのかがケイオスには気になる。
だが、それを口に出す事はしなかった。聞くのも無粋と判断した。
「う、うぐっ…あ、頭が!…、脳血管が収縮…?こ、これは…!」
「あー、そんなにがっつかなくても!お腹壊すよ!」
まあ、細かい事はこの際どうでも良い。彼女は美味しそうにアイスクリームを食べている。重要なのはそれだ。…食べ方に色気がなくなってきたが。
「な、中々に危険で刺激的な食べ物だ。気に入ったぞ」
「あ…そう」
そう言って再び魅入られた様にチロチロと舌を動かして、レモン味のアイスを掬い取っていくT-elos。その仕草が何かを煽ってくるようでケイオスは視線を逸らした。
「馳走になったな。この礼はいずれな」
「は、はは…別に良いよ」
買ってきたアイスは全てT-elosが平らげてしまった。一人で食べるには結構な量だったが、それをものともしなかった彼女は中々にブラボーな奴だった。
少し、ケイオスの財布は寒かった。
「そうか?…ではな」
アイスクリームを食い散らかしてT-elosは去っていく。何処に行くかは判らない。少し気なったのでケイオスは聞いてみた。それ位はバチは当たるまいと思った。
「用事?」
「メンテナンスだ」
…そう言う事らしい。生身に近い彼女だが、機械で構成された部分が少なからずある事はケイオスは理解していた。それ故だろう。
と、言う事はテスタメントの下へ彼女は行くのだろう。何処に居を構えているか知らないが、追う事も無いとケイオスはT-elosの背中を見送った。
「メロンアイス…」
「っ!?」
「次はメロンアイスが食べたい」
去り際の捨て台詞にケイオスは固まった。アイスクリームの存在を知らなかったT-elosが何故ハラミヤの高額商品を知っているのだろう?…前々から興味があったと言う事だろうか。
「あれ…結構、値が張るんだけどなあ」
存外に可愛いお願いだったが、流石にケイオスもそれは無理だと判断した。それに手を出しては破産宣告をしなければならなくなる。
だが…アイスクリームの一つでこうも喜ばれると思わなかったケイオスは、次があるならイチゴアイス辺りで手を打って貰おうと思った。
…僅か数日で随分と懐かれたものだとケイオスは微笑んだ。
―――翌日 ヴォイジャー襲撃前
「遅い!」
「え?お、遅いって、何?」
人目を忍んだ逢引…否、密会も大分板に付いてきた。毎度の様に鍾乳洞の陰で会ったケイオスとT-elos。
何故だか判らないがT-elosはぷりぷり怒っている。
様々な表情を見せてくれる様になった彼女だが、それについてケイオスは戸惑いを隠せない。気にも留めなかったが、出会ってまだ一週間と経っていない。打ち解けるのが些か早すぎる気がするのだ。
彼女生来の気質か、それとも…人恋しさを埋めているだけなのか。
ケイオスには判らない。
「来るのが遅いと言った!何時まで待たせる気だったのだ、お前は!」
「…そんな事、言われてもね」
判らないと言えば今の状況もそうだった。それ以前に自分は何故怒られているだろう?ケイオスはそう思った。
密会する事自体は既に両者の間で暗黙の了解になっている。だが、そこには時間の指定やその縛りもまた存在しない。
ケイオスは時間に融通をつけて来ていた。本来的にケイオスはエルザのクルーだが、今の彼はその客分の様な曖昧な立場にいる。やる事が無いのだ。
彼の本分はエルザを侵す外敵…取り分けグノーシスに対する用心棒的なものだが、これだけ人数が増えればもうその意義はどうでも良いモノに成り下がっている。
エルザのブリッジ要員…通信や索敵を担当するサブオペレーター的なものを担当する事もあるが、その役目すらモモに奪われている。
機械的な知識があるので昔はAGWSの整備なども行っていたが、今はESのそれをする事もある。しかし、現状でESの稼動は不可能で、その整備の必要も無かった。しかも、ハカセやスコットクンが居てくれているお陰でそのお株をも奪われつつある。
やる事は全くと言って良いほど無い。あってもそれは雑用か、シオンが倒れた時に調理を担当する位なものだった。
だがそんな状況に在ってもこうやって抜け出してくるのは難しい。周囲の人間に気取られない様にするのも少しだけ骨が折れている。
そして、それはT-elosとて承知している筈なのだ。
それなのにこうも睨みつけてくる。その根底にあるのは矢張り……
「寂しかったの?」
こう言う事なのでは無いだろうか。
「………///」
此処で即座に否定の台詞が飛んでくるかとケイオスは予想していたが、T-elosは俯いて顔を赤くさせていた。そうしてふいっ、と視線を背けた。
それで正解だった。
「ゴホンッ!…それで、何かあったのか?船の中が騒がしいようだが」
その話題にこれ以上触れて欲しくないT-elosはわざとらしく咳払いしてそう言った。監視の任に就いているT-elosが監視対象のケイオスにそれを尋ねては本末転倒なのだが、彼女はそれを承知で聞いた。別に素直に答えてくれるとも思っていない。
「うん…ちょっとね」
外部から内部スキャンでも行っているのだろう。だが、それも完璧ではないらしい。騒がしいのは判っても何故に騒いでいるのかはT-elosは判っていない。
少し考えたケイオスだったが、その理由を話してやる事にした。
「…まあ、良いや。KOS-MOSの修理作業に手間取っててね。皆、気が立っているんだ」
気が立っていると言うのは嘘だ。実際作業をしているのはハカセとその二人の助手達だ。他の人間達はGeMix!?で遊んでいたり、待機任務に就いている。その合間にこうしてケイオスは抜け出してきたのだ。
「修理だと!?…KOS-MOSのか?」
「うん」
その言葉がT-elosを吼えさせた。信じられないような顔つきをしている。
「馬鹿な……コアを含めて大破させた筈だ。…どうやって」
「それは、判らない。何処からブラックボックスである基礎理論を得たのかはね」
コアの損傷を許した場合、その修復を成せるのは故人であるケビンだけである。死んだ人間を地獄から引っ張ってきたのでないのであれば、何処でその情報を得たのかは判らない。それを持ってきたのはシオンとアレンだったが入手経路は明かさなかったのだ。
「……っ」
「T-elos?」
苦虫を噛み潰した様な顔だった。それが不穏だったケイオスはT-elosを気にかける。
「なるほどな。そう言う事だったのか。…茶番だな」
「…?」
その呟きの意味はケイオスには判らない。T-elosは自嘲気味に笑っていた。
「しかし、良いのか?そんな情報を漏らして。私はあの方にこの事を報告するぞ?」
「ああ、知ってる。でも、君と彼女は無関係じゃない。だからね」
気を許してきたと言っても本来的に敵方であるケイオスが自分にあっさり情報を吐いた事にT-elosは釈然としない。その直後のケイオスの言葉に嘘は感じられなかったが、それでもだ。
「…お前」
「それとも、黙っていた方が良かった?」
T-elosはケイオスに呆れた。危機意識が足りていないのは明白だった。だが、それでも気にかけてくれている事だけは彼女は判っていた。
「イェオーシュア!」
「え?」
これ以上話す事は無いと船に戻ろうとしたケイオスをT-elosは止める。
「これは私見だが…恐らく、あの方は何らか行動を起こすだろう」
その背中が頼りなく、また危なっかしく見えたからだ。
「それは…敵襲があるって?」
「私ならば修復完了直後の稼動前を狙うな。奴はあの方にとっても鍵の一つだからな」
聖女の降臨には肉と魂の依り代の双方が必要だ。このまま傍観する事はありえないとT-elosは踏んでいた。
「奪取しに来るって事だね。…確かに、考えられる事だよ」
何が来るかは判らないがその可能性が高い事をケイオスは頭で弾き出す。流石にそこまでの先読みはケイオスもしていなかったらしい。
「…忠告は受け取っておくよ。でも…突然どうして」
その突然のT-elosの言葉がどうして発せられたかケイオスには判らなかった。
「なに、昨日のアイスの礼だ。それに…」
「それに…何?」
なるほど、とケイオスは納得する。昨日の礼だと言うのなら、私費を投じた甲斐があった。重要な情報がその見返りだ。
だが、どうもそれだけではない。T-elosの蒼い瞳はケイオスの瞳を射抜いて…直ぐに伏せられた。
「いや、KOS-MOSは私の忌むべき半身だ。復活を果たすならば、また私の手でジャンクに変えるだけ。それが出来なくなるのは面白くない。…そう言う事よ」
「・・・」
何とも我執の入り混じった答えだとケイオスは辟易した。だが。何処かその言葉には迷いや躊躇いが込められていた気がする。
もう姿が見えなくなったT-elosの最後の言葉を今は忘れようとケイオスは思った。今は警戒を強くし、きっと来る敵に供えなければなければならない。余計な思考はシャットダウンしたかった。
その数時間後、T-elosの言葉通りに侵入してきたヴォイジャーとの戦闘でKOS-MOSは復活を果たす。
ケイオスはT-elosの忠告をあまり活かす事が出来なかった。来るのが早過ぎたからだ。
―――翌日 アニマの器奪取前
ヴォイジャー襲撃はここ数日だらけていたエルザクルーに衝撃を与えた。実際にエルザの被害は大きく、マシューズ船長は折角返済した借金がまた元通りだとぼやいていた。
きっと…いや、多分恐らくファウンデーションが肩代わりしてくれるのだろうが。
KOS-MOSが復活を果たし、久々の全員集合となったシオンと愉快な仲間達の次なる目的が漸く決まった。それはアニマの器の奪取だった。
出撃準備の合間を縫ってケイオスが船外に出て行った。
「来たか」
「うん。待たせたかな」
もう逢引は日課になってしまっている。ケイオスもT-elosも、もうそれに疑問は持っていなかった。何時もの場所で会ったT-elosは少し嬉しそうな顔をケイオスに向けていた。
「いや、そうでもない。……しかし、ヴォイジャーが動くとはな」
「中々強敵だったよ。君の忠告を受けといて正解だった」
何とか黒い外套者を撃退する事には成功した。しかし、あの男が明らかに手を抜いていた事をケイオスは判っている。それでも苦戦を強いられたのだ。気を引き締めていたのはプラスに働いてくれたのだ。
「あの男は解らんな。正直、私も近寄りたくない」
「はは、そうだね。僕もそうだ」
T-elosはヴォイジャーを苦手としている様だ。ケイオスだってそうだ。何を考えているか全く解らないし、居るだけで空気が重くなるそんな存在なのだ。
…そんな世間話じみた会話を展開する。話すべき話題はお互いに無い。自然と閉口し、黙する二人は何となくだが気拙かった。
「……お前達の狙いは、アニマの器か?」
痺れを切らした様にT-elosは言葉を吐いた。
「うん。必要になったからね。今の戦力なら奪取は容易だ」
ケイオスもそれに答える。潜熱エネルギーとやらの事は理解できないが、それでも今の状況が続くならESの力はきっと役に立つ。それ故に器の奪取が計画されたのだ。
「何か…知ってる?」
「いや、残念だがな。私は知らん」
T-elosもラビュリントスに器がある事は知っている様だ。だが、それ以上の有益情報は無いらしかった。少し済まなそうにT-elosは言った。
「まあ…何だ。忙しそうだな」
「そうだね。皆走り回っているよ」
準備に忙しいのだ。その自分の準備を手早く終えたからこそ、ケイオスはT-elosに会っていた。
「・・・」
「?」
突然、目を瞑り、黙ってしまったT-elosは寂しそうな顔をしていた。それが気になったケイオスは言葉を掛けようとした。
「その…な。…イェオーシュア」
「っ」
だがケイオスがそれを成す事はなかった。何かを言い出そうとしているT-elosに言葉は掛けられなかった。彼女は決心した様に顔を上げて言った。
「もう…私はお前に逢わない」
それがT-elosの言いたい事だったのだ。
「…T-elos」
どうやら来るべき時が来たらしい。いや、そもそもここまで良く続いた方だとケイオスは感心すらしていた。だが、それをいざ告げられると辛いものは確かにあった。
「まあ…正確には会えない、だがな。…もう、私が此処に居る理由は無いんだ」
「KOS-MOS、だね」
彼女が目覚めた事がその理由だった。
「ああ。私はあの方にお前達を見張れと言われた。だが、そんな事をしてもさしたる意味など無いだろう?お前達は巫女を手中にしているが、覚醒が済んでいない以上は用が無い人間だ。そんな輩共に張り付いてもな」
確かに動きを把握出来ると言う利点があるが、それだけだ。実際に彼女の監視行為がテスタメント達に有益に働いていたかは疑問視せざるを得ない。
たった一つの事柄を除いて、だ。
「私も知らされていなかったが、漸く気付いた。…実際の監視の対象はKOS-MOSだったのさ。あの方は…KOS-MOSが復活する事を最初から知っていたんだ」
だからこその昨日の襲撃の早さだ。肉の依り代を監視役に仕立て、期を見て体良く魂の器を掠め取る。大した手腕だ。
「なるほどね。……だからこそ、茶番か」
そう考えれば納得だ。レンヌ・ル・シャトーの死闘もこの時の為の布石だったとしたら、その時の戦闘は重要ではあるが全体から見れば大した意味を持たない事になる。
それに命を賭けて、またそんな意図があると知らずに監視を続けていたT-elosは踊らされていたと言う事だ。KOS-MOSに執心するT-elosにはそれがプライドに障ったのだ。
「全く以って笑えんな。道具は使われてこそのものだが…この様な使い方をされるとは」
T-elosは憤慨していた。道具は意思を持たないと言っていた彼女だが、その使役の仕方に疑問を持ち、また怒っている時点で彼女はケイオスが言った通り道具では無かった。
「T-elos…」
「お前の言う通り、か。どうも私は道具に成りきれていないらしい」
そうとだけ言って彼女は姿を消した。
「…急ごう」
ケイオスも急ぎエルザに戻っていった。出撃の時間が迫っている。
思いの外長くなっちゃってる。
見返す程に誤字と文法ミスが目立つ…修行が足りないorz
危なく萌え死ぬ所だった…
どんどんデレていくテロスかわいいなぁ( ´∀`)
二人のやりとりにすごく萌えます。GJ!
でもこれからどうやってエロに至るんだろう…?
>>305 GJ!!
普段のツンツンしたテロスとのギャップ萌えが…(*´Д`)ハァハァ
―――翌日 第三次降下作戦当日
事態は多少混迷している。器の奪取には成功したが、ゾハル起動実験から母親を救う為に単身ラビュリントスに戻ったシオンはU-TIC機関に拘束されてしまった。
その救出作戦を実行する為に、連邦の降下作戦の間隙を付いて再びラビュリントスへ赴く事が決定した。
準備自体は皆、既に終わっていた。作戦発動に合せる為に皆は時を待っている。
「・・・」
そんな中にあってケイオスは船外に出て、鍾乳洞の広場の真ん中に独り佇んでいた。
彼もまた時を待っている。地獄の蓋が再び開く時をだ。
…だが、待っているのはそれだけではない。
足元を見れば、この場所に頻繁に出没していた、見知った女が一番最初に刻んだ弾痕があった。
「随分…昔の事の様な気がするな」
そう言ってケイオスは零す。実際、そう回を重ねて会った訳でもないし、共に刻んだ時間とて数時間足らずのものだ。だが、それでもケイオスはT-elosとの間に交わされた何かが自分の中にあるのを感じている。
「・・・」
目を閉じてその場に胡坐を掻いて、彼女を待っている。
確信も何も無いが、それでも彼女はまた現れる。そんな気がしていた。
「…?」
そうして小一時間ほどその場に座り込んでいると、聞きなれた靴音が聞こえてきた。
高いヒールのブーツが奏でる小気味良い音。それが鍾乳洞の岩壁に木霊し、鼓膜に入ってきた。
ここ数日ですっかり馴染んだその靴音の主は誰だか彼には判っている。
―――来てくれた
どうやら、勘は当たったらしい。
「…来たね」
「あ…」
T-elosの声色には明確に動揺が感じられた。どうやら、ケイオスがその場所に居た事を信じられないらしい。普段の高圧さは微塵も感じさせないT-elosのその佇まいは見た目よりも遥かに幼く見えた。
「でも…もう、逢わないんじゃなかったの?」
確かに彼女はそう言った筈だ。だが、自分から求める様にこの場を訪れたのはどう言った心がそれをさせているのだろうか。ケイオスはそれが明確に見えない。
「…ふんっ。別れの一つも無く去ってしまったからな。それは礼に欠けるだろう?」
「ああ、そうだったね」
無理に普段の態度を取り繕うも、彼女のそれは虚勢だった。ケイオスは微笑む。
「何だ?その顔は。…そんなに私に逢いたかったのか?」
「うん……そうだよ」
それがケイオスが此処でT-elosを待っていた理由だ。純粋に逢いたかった。それ以下でもそれ以上でも無い。
「っ///」
T-elosが顔を赤くする。それは…彼女も同じらしい。そうでなければもう一度この場所に来たりはしない。
考えは同じ。ケイオスは少し嬉しかった。
「…っ」
もう一度逢えた。それは良いのだ。だが、逢う事自体が目的だったのでケイオスもT-elosも話す冪話題を持っていなかった。
「ぁ…」
ただお互いの顔を見て、気拙くなり視線を逸らす…そんな事が十分以上続いていた。
端から見れば微笑ましいがやっている本人達には苦痛の色が見え始めている。
何か言葉をかけないと息が詰まる。そう思ったケイオスは口を開こうとした。
「イェオーシュア」
「っ、え?」
昨日と同じく、言葉は紡げなかった。T-elosは至極真面目な声色で…それでいて、迷妄が伺える表情でケイオスの名を呼ぶ。
「一つだけ…答えてくれないか」
「何をだい?」
「…こんな事、お前にしか聞けんし、答えてくれるのも…きっとお前だけだ」
「僕に…?」
そのT-elosの顔は危険だった。何かを抱え、それを持て余し焦っていた。
「単刀直入に言う。私は…どうなるんだ?」
「っ」
ケイオスの顔が歪む。T-elosの存在意義に関わる事象だ。その本人がそれについて迷いを持っている。それが今の彼女の顔を歪ませている。
「答えてくれ…イェオーシュア」
「それは…」
ケイオスとて、その事を完全に理解している訳ではない。しかし、自分の識っている事からある程度の推察は出来る。恐らく、そうなるであろう予言じみた推察を。
だが、それを彼女に話しても良いのか…?
ケイオスにはその是非が判らない。
「お願い……教えて」
T-elosの顔は泣きそうだった。それほどまでに逼迫していると言う事の裏返しだ。
「…くっ」
ケイオスは決心した。
黙っていたって、嫌でも何れ解るモノだ。それで彼女の迷いが晴れ、その時になって戸惑わないのならばそれを話す冪だと。
その代償に彼女の心が苦痛を…その瞬間まで続く痛みを背負ったとしてもだ。
「……知ってどうなるものでもないよ。それに、その手の話は君の主人の方が遥かに詳しいと思う。それでも…僕の口から聞きたいの?」
「ああ。お前の言葉に嘘はなさそうだ。あの方のそれを疑う訳ではないがな…」
いや、それはもう疑っていると言っている様なものだ。だからこそ、信用の置ける人間と判断したからこそ、T-elosはケイオスに聞いているのだ。
「そう。決心は固いようだね。…それなら、言うよ」
だが、聞きたいと言うなら語るしかない。最後通告をT-elosは無視したのだ。
出会える最後の機会にこんな重い話をしなくてはならないとは色気が無い事この上ない。ケイオスはそう笑い飛ばしたかった。
「T-elos…君はその答えを既に持ってるんじゃないのかい?君がこの先どうなるか…君の方でも予想位はしているだろう」
「…ああ。それ位はとっくにな。だが…だからこそ…」
「なら、それが多分正解に近いよ。…君が、聖女の半身と言う特質を持つ以上、それは避けられない」
「…っ」
それをT-elosは認めたくない様だ。自分の存在意義に迷いを持つ事を最も嫌っている彼女らしからぬ動揺振り。正直、ケイオスはT-elosの姿が別人の様に映った。
「ヴィルヘルムの狙いは…永遠の連環だ。だけどそこに至り、力を行使するには…」
「……聖女の降臨は必要不可欠、か」
「そう。彼女…いや、マリアの復活が彼等の関心事。でもそれは…」
チラ、と横目でT-elosを見ると、彼女は目を瞑っていた。それ位は知っていて当然。問題はそこから先。ケイオスは躊躇いを捨てて言う。
「肉体と意識の統合を以ってこそ成される。君がマリアの肉体を持つならば、KOS-MOSの内なるそれを取り込まなくてはならない」
「・・・」
「それがどう言ったプロセスを経て、行われるのかは知らない。でも、彼らに必要なのはマリアの肉体と意識。そうなった時、君は…」
肉体としての器…それがT-elosの存在意義であり、作られた目的だ。彼女の言葉を借りるなら、それこそが彼女本来の使い道。
「恐らく、君の心は…マリアの意識に侵食、上塗りされるだろうね」
T-elosの迷いの根幹にあるのはそれだった。
「私は…消えるのか」
「そうは言わない。だけど、君が何らかの変貌を遂げるのは間違いない。マリアの意識を取り入れた君は…果たしてT-elosと呼べるのかどうか…」
彼等にとって必要なのはマリアの肉体と意識。それは…今のT-elosを動かしている意識はそれが成される為の繋ぎと言う意味しか持たない。
自己の存在消滅は万物共通とケビンは言っていた。例えそれが免れても、自分が自分でなくなる事実を知って尚、平然としていられる輩は稀だろう。
それはT-elosとて例外は無かった。その為に造られた存在だとしても、だ。
「ふっ、はっ、ハハハハ…!」
「っ」
突如としてT-elosは声を上げて笑い出した。何なのだろうか?吹っ切れた…とか、そう言った類の物でない事だけはケイオスには解る。
「そうだ…そうだよなあ。そうなるのが必定だ。私はそれを最初から知っていた。
……なのに、なのにどうして…」
「T-elos…」
「今の私は…それが恐い。迷いなど無かった。寧ろ、望んでさえいた。それが私の存在意義だと、そう思っていた。それが今になって…」
疑問を持っていなかった。だが、今は明確にそれを持ち、恐怖すら持っている事実。T-elosはそんな自分が可笑しくて堪らない。
ケイオスはそんな彼女の内面の変化には薄々気付いていた。それを嬉しく思った事もあったが、ここまでそれが深刻になるとは彼とて思っていなかった。だからこそ、複雑だ。
「イェオーシュア。…こんな私をお前は笑うか?」
「・・・」
当然、笑い飛ばす事はしなかった…と言うか出来なかった。本人にとっては深刻な問題だ。ケイオスはそれがどれほど重いのかT-elos本人では無いので共感は出来ても全てを理解するには至らない。
何か言葉を掛けようとも思ったが、それも止めた。どんな言葉も今の彼女には気休めにもなりはしないからだ。
「…まあ、良い。確かに、知ってどうなるものでもなかったな」
その顔には何処か諦めにも似た感情が渦巻いていた。
「T-elos…平気なのかい?」
「そう思うか?……多少、心が晴れた。それだけだな」
それは…彼女の心には未だ迷妄と恐怖が巣食っていると言う事の裏打ちだった。それがケイオスには無視できない問題を孕んでいる様に思える。だが、何を言ってもその言葉には意味はない。事象の流れを止める事など出来ない。
「でも、まあ…お前が答えてくれた事には感謝しているぞ。…有難う」
「っ」
少し、T-elosが笑った。それが何とも悲しい笑顔にケイオスには見える。
「醜態を晒した。忘れてくれると、助かる」
「う、うん。何とかそうしてみるよ」
そう言うだけでケイオスには精一杯だった。だが、忘れようと思ってもそう都合良くいくものではないのが人間だ。それが重要、かつ深刻な事であるなら尚更だった。
「そうか。…去らばだ、イェオーシュア。これで、最後になったな」
その言葉に安心したT-elosは背を向けた。もう、己が語るモノは無いと別れを告げている。
「待って!」
「っ?」
だが、T-elosには無くてもケイオスにはあった。それを言う為に強い口調でT-elosを止めていた。
「その呼び名、好きじゃないな。確かにそう名乗っていたけど、昔の話だ。
…T-elos?今の僕は『ケイオス』だよ」
「ケイ…オス」
大した事では無かった。だが、どうしてかその部分を訂正して欲しかったのだ。その名を反芻したT-elosは次の瞬間には笑っていた。
「ハッ…何とも捻りの無い名前だな。秩序に対する混沌か?笑えないな」
「うん、そうだね。でも、それが今の僕の名前さ」
呼び名一つで何か変わる訳ではないが、T-elosは何故かそのケイオスと言う言葉の響きが気に入った。理屈は抜きでだ。
「…去らばだ、ケイオス。…次は、お互い敵同士だな」
「ああ。僕もそのつもりで容赦しないよ」
そうして、ケイオスとT-elosの逢瀬はあっさり終わりを告げた。もう逢う事は無い。だが若しそれがあった時は…戦場で、敵同士としてだ。
夢の時間が終わり、現実に引き戻される。元あった関係に戻るだけ。今がその時だ。
「…出来るなら、別の形で…お前に逢いたかった」
T-elosは去っていった。ケイオスもその背中を見送る事はせず、エルザへと戻っていく。
「そうだね。僕も、そう思うよ」
同じ感傷をケイオスは抱いていた。それをポツリ、と独白した。
その僅か数時間後、重篤神経症治療施設で二人は再び出会う事になった。お互い、敵同士に戻る事は承知していたが、その出会いがこうも早いと、お互いに戸惑いは捨て切れなかった。
その時に会話は何一つ交わさなかったが、二人はお互いに馴れ合う時間は終わったのだと改めて理解したのだった。
―――数日後 エルザ アベルの方舟突入前
息吐く間もないとはこの事か。過去…否、シオンの精神世界から脱し、メルカバを急襲、デュランダルを沈められ、今度はそれを成したユーリエフを追って方舟内部へと突入する。
僅か数日の間の出来事。休む暇すらない。皆、平気な顔をしているが、その内部では疲労が積み重なっていた。肉体的なモノは勿論、精神的なモノはそれ以上に、だ。
「ふう…」
出撃準備の為、皆が皆それぞれ忙しいし回りに感ける余裕は無い。ケイオスはそんな中で誰よりも早く準備を終わらせ、ES格納庫で感傷に浸っている。
疲れてはいる。…が、それ以上に何かぽっかりと心から抜け落ちたこの感覚は疲れの所為では無い。
「・・・」
ふと、周りを見渡すとKOS-MOSの姿を見かけた。ESとのマッチングの調整中なのだろうか。ナビゲーターを務めるシオンと何かを話している。
ケイオスはそれを眺めていた。…否、KOS-MOSの姿をじっと見ていた。
―――最近、こう言う事が増えた
…否、圧倒的に増えたと言って過言ではない。ケイオスがKOS-MOSの姿を遠くから眺める事がだ。
特にケイオス自身がKOS-MOSに思う事は無い。…無い事も無いが、それは色恋と言った艶っぽいモノでは無く、もっと因縁めいたものだ。
だが、それでもケイオスはKOS-MOSを見ていた。
ケイオスの知る誰かの姿とKOS-MOSは重なるからだ。
余りにも似すぎている。と、言うか瓜二つだった。当初、何度も重ねるべきではないと罪悪感を覚えたケイオスだったが、今はもうそれすら手放した。どれだけ否定しようとしても、勝手に目がKOS-MOSを追ってしまうのだ。
「こう言うの…女々しいって言うのかな」
我ながら呆れた様にケイオスは零した。だが、その誹られを受けようが彼自身どうしようもない。T-elosに出会ってから心がモヤモヤして仕方が無い。
裡に燻る何かがあるが、ケイオスはそれに気付かない様に努めている。それに囚われては動けなくなる事を知っているからこそ、それを考えない様に敢えて避けていた。
もう彼には彼女を誰と重ねているのかさえ判らなかった。
「ケイオス」
「っ」
また、やってしまった。思考に囚われて周りが見えていなかったケイオスはKOS-MOSが近づいてくるのが分からなかった。
「ケイオス、貴方が私を見た回数が百を突破しました。何か私に話があるのですか」
やはり、彼女も視線には気付いていたらしい。否、こう何度も見ていれば彼女が気付かない道理が無い。しかもその回数をカウントしていた程だ。かなり前から気付いたのだろう。
「……いや、別に無いけど?」
「では、私のルックスに問題があるのですか?納得のいく説明をお願いします」
機械的な、抑揚の無い感情が感じられない声色。普段の彼女と変わらないその声が、何故だか自分を責めている様にケイオスには感じられた。
だが、何と答えれば良いのだろう?彼女を納得させる言葉の語呂は今のケイオスには見つけられない。
「…本当に何も無いんだ。…いや、本当はあるけど、ちょっと言い辛いかな。恥になる事だから」
「恥…ですか?」
「うん。ジロジロ見ていた事は謝るよ。ごめんね」
「・・・」
KOS-MOSは黙った。ケイオスはこれで彼女が納得する事は無いだろうと予想していた。彼女は一切表情を変えず、その紅い瞳すら揺らがせる事は無い。思考と内面を読むにあたってこれほど難しい相手も存在しないだろう。だからこその予想だった。
「…ケイオス」
やっぱり来た。だが、これ以上聞かれても何も答える気が無いケイオスはある意味で開き直った。それしか出来ない。
「これは私見ですが、貴方は精神的に不安定であると見受けられます。ここ数日間の戦闘での貴方の異常な働きぶりもその一端であると思われます」
発せられた言葉はケイオスに対する詰問の類ではなかった。
「…不安定、ねえ」
それはケイオス自身が実感している。面とは出さなくとも、何となく苛立っているのが痛感できる。原因は胸の不快感。それを忘れる為に、その苛立ちを放出する為にケイオスは戦闘に打ち込んでいる。周りが心配する程に、だ。
「私は貴方に休養を取る事をお勧めします」
「そうだね。…その暇があれば、だけど」
基本的に他人にあまり関心を抱かないKOS-MOSに心配されるほどだ。他の仲間達がどう思っているのかは想像したくない。だが、時局は休息を与えてはくれない。事象が収束し始めているのだ。
そんな暇は当然無い。
シオンに呼ばれ、KOS-MOSは離れていった。また独りに戻ったケイオスだったが、感傷に浸る暇は無かった。新たな人間がやってきたからだ。
「お前も隅に置けないじゃん?KOS-MOSに気でもあるのか、お前」
「はは……そう見える?」
Jr.だ。アシェルの様子でも見に来たに違いない。そうでなくては彼が格納庫に来る事は稀だ。そのJr.の軽口に苦笑しながらケイオスは答えた。
「だって此処最近増えただろ。お前がKOS-MOSに熱視線を送ってる事、皆結構気にしてんだぜ?」
どうやら、噂の的になっているらしかった。
「残念だけど、違うよ。それに、今になってのそれはどうかと思うよ?遅すぎるでしょ」
「おいおい隠すなよ。男と女の間の事何ざ、何があっても不思議じゃないだろ。お前もそのクチじゃねえの?」
Jr.はケイオスをからかっていた。だが、それは悪意のあるものではなく、裏を返せばケイオスを心配している証拠だ。彼自身、父親との決着が近いのにこうも心を砕くJr.の気遣いはケイオスにはありがたい。
「期待してる所悪いんだけど、本当に違うんだ。もっと別の……」
「別の?…何だよ、気になるな」
「あ…い、いや…それは」
…余計な一言を口走った。それに喰い付いたJr.はきっと離してくれない。ケイオスは胸中を語ってやろうかと、一瞬思ってしまった。
「…ゴメン。やっぱり、今は止めておくよ」
「あー?何だそりゃ?期待させといてそれかよ」
だが、ケイオスは何とかJr.を言い包める事にした。流石に他人には何があったかは聞かせられない。…と言うか、聞かせたくなかったのだ。それに…
「焦らなくても…多分、何れ判ると思うからね」
「…?」
そう言う事だ。然るべき時に嫌でも真実を見せざるを得ない瞬間が来るとケイオスは半ば確信している。全ては流れのままに、と言う奴だ。Jr.にはその意味が判らなかった。
書いても書いても終わらない…短く書くの苦手です。
…にしても、キャラがどんどん壊れていく。このままエロに突入したら何か拙そうだ。
キャラを見失ったら沢渡ほのかやエーリヒ・イェーガーでも思い出してくださいorz
>>315 毎日このスレに来ると、続きが投下されていてうれしいです。
今回も読んでよかったです、ありがとうございました。
少し前までdat落ちを待つだけだったこのスレでこんなクオリティ高い文が拝めるとは
>>315 細かい所まで描写が丁寧で驚きです!キャラも決して壊れてませよ!
でも、ちょっと読み方が難しい字が多いです……
で、エーリヒって、誰ですかww
沢渡は中の人が同じですよね
>>317 俺はここを毎日見てるから、落とさせやしないぜ!!
職人さん・・・今日はお休みか?
続き・・・
マダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
国鉄「職人さんが来るまで、俺の身体を楽しんでくれ」
 ̄ト_|○
―――二日後 惑星ミクタム 出撃前
ミクタムに辿り着いたのは方舟を脱出から数時間後の事だった。惑星の周囲はオルムス艦隊とグノーシスの大群が占拠し、鎬を削っている。蟻一匹逃げ出せない包囲網が完成していた。
物理的に逃げ出せない状況だ。否…そもそもこの惑星で成すべき事を成さねば離れる事は出来ないのだ。
決戦に向けての出立準備に忙しいが、それは滞っていた。やる事が多すぎるからだ。
もうそれに一日かけているが何時準備が整うのかは未定だった。悠長に構えている暇は無い。だが、それぞれでやるべき事が積み重なっていた。
しかし、それも何れは終わりを告げ、決戦の幕が開く。確かに忙しいが、皆はピリピリする事もなく、黙々と準備作業に打ち込んでいる。嵐の前の静けさだ。
そんな中…ケイオスはエルザの外に出て行こうとしていた。
ケイオス自身とて、それがどれだけ無茶な行為かは承知している。今のミクタムはオルムスの機動兵器やグノーシスが闊歩する危険な惑星だ。力を付けてきたとは言え、そんな場所をうろつくのは天空遺跡を独りで踏破するよりも危険な行為だ。
だが、それでもケイオスは行かねばならない。…呼んでいるのだ。
エントランスのハッチから外に出るのは人目に付き過ぎる。それ以前にロックされているので、それが出来ない。
ケイオスは船体下部の貨物搬入口から人目忍んで出て行こうとした。
「何処行くんだ?この糞忙しい時に何考えてる」
Jr.が壁に寄りかかって睨んでいた。
「……ちょっと、野暮用さ」
よりによって見つかるとは。…いや、多分こうなるだろうとケイオスは判っていた。だから、そうとだけ行って、その横を通り過ぎた。
「おい…待てって!気でも違ったか!?……本気なのかよ」
「ああ、本気さ。思考は正常、現状認識も出来てる。…それでもね」
当然、Jr.はケイオスを止める。現状での単独行動の危険性を知っているからだ。だが、それでもケイオスは行かねばならないのだ。
「ケイオス…お前は」
Jr.は焦った。ケイオスの取ろうとする行動もだが、その顔が今まで見た事も無いほどに切迫したものだったからだ。
「ねえ、Jr.」
「うっ」
ケイオスの顔が直視できない。こんな顔も出来るのかとJr.は目の前の男に息を呑み、また目を少し伏せた。
「君に…親友や恋人が居たとして、その人物が死んでしまったとする」
「…あ?」
「そのずっと後で、その人物そっくりな…でも、違う人が現れたら君はどうする?」
「どうする、って…」
ケイオスの言いたい事が判らない。Jr.は混乱する。
「普通に当たり障り無く…付き合える?それとも、誰かの影に怯えるかい?」
正直、こんな事をJr.に言うのはケイオスには気が重い。サクラ・ミズラヒとモモに対して因縁があるのにこんな事を聞くのは酷だと思った。
だが、それでもJr.が答えをくれる気がしたのだ。裡にある迷いに対しての、だ。
「それは…っ」
何を言いたいのか判らないのは相変わらずだが、それでも自分の中にはそれに対する確たる答えがある。Jr.はそう思って口を開いた。
「…お前が何悩んでるか知らないけど、そいつは死んだ知り合いとは別人なんだろ?なら、それだけだ。似てはいるんだろうけど中身が別なんだから」
ケイオスはその迷いの無いJr.の言葉を反芻し、その意味をじっくり考えてみた。
「ははは…そう、だよね。普通は、そう思えるよね」
…どう考えても正論だった。似てはいるが、別人なのだから重ねる事が既に間違いだとJr.は言っているように思えた。そこに間違いは含まれない。
だが…
「…僕には無理みたいだ」
ケイオスは迷いを断ち切れなかった。その強さも覚悟も足りない。それほどまでに似過ぎている。だからこそ引き摺り、誰かの面影を重ねて、それを追い求める。
ケイオスは自分の弱さを恥じ、またそれを捨てたかった。だが、無理だったのだ。
「お前…まさか」
Jr.は何故ケイオスが外に出たいか判った気がした。完全には見えないまでも、誰かに会おうとしている。方舟突入前に彼の言った言葉の一端を垣間見た気がした。
そこでJr.は止めても無駄だと理解した。
「はあ〜…判った。さっさと行って来い」
「Jr.…?」
その言葉が意外だったケイオスは驚く。
「皆には適当に言っておく。でも、そう長い間はごまかせない。ちゃんと帰って来いよ?」
だが、驚く事のモノではない。一年前、Jr.がアルベドと決着を付けに行った時、彼自身、そう言った感情や表情で出て行った事を覚えているからだ。だからこそ、Jr.はケイオスを見送ってやろうと思ったのだ。
「Jr.……ありがとう」
「この見返りはお前の楽園の指輪で手を打ってやるよ」
「ははっ…龍の眼じゃ駄目かい?」
ケイオスはありがたくJr.の好意を頂戴し、外に出て行った。
「……やっぱり、アイツも隅に置けねえわ」
Jr.は親友の為に皆をごまかす言い訳を考え始めた。
厚い雲に覆われた鈍色の空は焦燥を煽り、淀んだ生暖かい風が体に絡み付いてくる。ミクタムの風はそれ自体に乾いた死臭が含まれる様にケイオスは感じている。
ミクタム中心部郊外に停泊中のエルザから降り立ったケイオスは周囲を警戒しながら進んでいた。何処に敵が潜んでいるか判らない。神経を研ぎ澄ます。
「…何処に」
その姿を捜す。第六感に反応する方向を見定める。
何故、此処まで躍起になるのか?それは考えても判らなかった。だからこそ捨て置けない。ミクタムに到着してから、ずっと同じ違和感がケイオスを包んでいる。
少し前に、直ぐ近くで感じていた感覚。今ではもう懐かしいとさえ思えるそれは、忘れようと努めていたケイオスの心をあっけなく傾かせた。その心に色々なモノが入り込み、内側から掻き乱すのだ。
それは苦痛だった。
だから、それを消す為に無言の呼び掛けを続ける彼女に逢いたかった。
本当に捜して逢えるのか、そもそも何処に居るのかさえ判らない。だが、逢える気がする。ケイオスは自分の勘を信じたかった。
「此処、か」
停泊地から数キロ離れた場所。瓦礫が埋め尽くすビル郡の一角。その中の一つを下から見上げながらケイオスは零す。恐らく、間違いは無い。彼女が此処に居ると、彼の勘は告げていた。
「―――全てを、塵に」
入り口が瓦礫に閉ざされていた為に、それを退ける為に多少力を込めた気砲を放つ。
その瞬間、瓦礫は砕け散り、轟音と共に粉塵の粉が辺りに舞った。それが自分の体を汚す事も気にせず、ケイオスは入り口を潜った。
上へ上へと上っていく。電源が落ちてエレベーターが機能していないので、非常階段からケイオスは上層階へと上っていく。もっともっと上へ。存外に高い建物なのでそれには少しばかり骨が折れる。
だが、きっと彼女は居る。それを確かめる為にケイオスは歩を止めない。
屋上にやって来た。錆付いてビクともしない扉を蹴破って、歩み出る。
―――ゴウッ
下に居た時は無かった強い風が吹き付ける。冷たい風だ。だが、死臭が含まれているのは変わらない。空を見上げると、雲が風に飛ばされて動いているのが見えた。
―――天国に近づいた
…そんな感傷すら抱ける場所だ。
そして、それは彼女もまたそう思っているだろう。
屋上の縁に立っている彼女はその美しい銀髪を風に靡かせ、下界を見下ろしていた。荒涼とした墓所…そこに何かを残そうとしている様に。
ケイオスは彼女に近付いた。反応は無い。だが、彼女は気付いているだろう。彼がやって来ている事を。
そうして、互いに数メートル程の距離しか無くなった時、彼女は口を開く。
「何故此処が判った……と、聞くのは無粋か?」
凛とした低い声。だが、その口調は落ち着いていて、穏やかだった。ケイオスの方は見ていなかった。
「捜していれば、君に逢えると思った。そうしたら、本当に逢えた。それだけだよ」
「曖昧だな。逢えなかったらどうする気だったんだ?」
「さあね」
「まあ…私も人の事は言えんな。此処に居れば、お前は来る。そう思っていた」
そうして、T-elosは振り返った。
「っ!」
その顔にケイオスは絶句した。口調と同じ、穏やかなそれを期待していたのに、そうではなかったからだ。
「何故…来てしまったんだ、お前は」
否、実際T-elosの顔は穏やかだった。…乾いた涙の跡が刻まれていた事以外は、だ。
「T-elos…っ」
「正直、気休めだった。此処に居てそう思い込んでいれば、余計な事を考えずに済んだ。だが…お前は来てしまった。それが、悲しいんだ」
それが、彼女が此処に居た理由だ。ケイオスが来るかも知れないと思っても、それは無いと予想していた。今の彼女には心を空にしなければ立ち往かない事柄が多くある。ケイオスを待つ事で、想う事で…時が来るまでそれ以外の思考を締め出したかったのだろう。
だが現実はそうではない。彼は本当に現れたのだ。そうなっては直視したくない現実が嫌でもT-elosを蝕む。穏やかだった彼女の心に微かな絶望が滑り込む。
目で見て判るほどに、今の彼女は不安定だった。
「ふっ…だが、来てしまったモノは仕方が無いな。妙な話だが、気分だって高揚している」
それでもエルザの停泊地に近い場所でケイオスを待っていたという事は、T-elosは本当はケイオスに逢いたかったと言う事だ。それが叶って嬉しいのは彼女にとって間違い無い。
「変わりは…無さそうだな、ケイオス」
T-elosはぎこちない笑顔をケイオスに向けた。
「……お蔭様で、ね」
外面には変わりは無い。だが、ケイオスの内部は出会いの当初から比べて相当様変わりしていると言う事をT-elosは判らないらしかった。そもそもそうでなくては彼は此処までは来ないだろう。
そして、一番変わってしまったのは目の前のT-elosである事をケイオスは知っていた。そして、彼女がそれに戸惑っている事もだ。
「私は…消えてしまうのかなあ」
「・・・」
T-elosがそんな事を呟く。迷いは相変わらずあるらしい。
「いや、今更何を言ってもどうしようもないのは知っている。それが…私の末路だ」
だが、その顔は最後に会った時よりは良い顔付きになっている。吹っ切れた、と言うよりは覚悟が入ったと見て間違いは無かった。
「そんな簡単に割り切れるものかい?」
そんなT-elosの覚悟はケイオスには悲しかった。だからこそ聞いた。
「ああ。そう出来る。……と思ってはいたんだが」
「出来ないんだね」
「忌々しい事に、な」
ケイオスの危惧は当たった。覚悟はしている。だが、恐怖や迷妄は拭い去れていない。それは人間なら当たり前の事だろう。T-elosの覚悟は…半ば自棄の感情によって成されていた。
「…しかし、今更逃げる事は許されん。避けては通れない」
「それは…」
「そんな顔をするな。私がその目的で生まれた以上はどうしようもないだろう?」
そうだ。どうしようも無い事だ。それは変えられない運命だろう。悲しい事この上ない。
「だが…」
T-elosの言葉には続きがあった。ケイオスはそれに耳を傾ける。
「ケイオス」
「T-elos?」
何だ?とケイオスは思った。T-elosのその顔にはその裡に滾るモノ全てが満ちていたからだ。
「本当に…それだけなのか?私が生まれた意義は。このまま消えるのか、私が私でなくなるかは知らんが…それだけでしか、私は自分を確立させられないのか?」
堰を切ったかの様に鬱憤をぶち撒ける様にT-elosは言葉を紡いだ。
ケイオスは面食らったが、それについて答えてやる。それに対する答えがあるからだ。
「そんな訳ないよ。そもそも、自分の価値や在り方…存在意義と言ったものは自分で見出すものさ。他人に委ねられるべきものじゃない」
「む…だが、私はその為に」
正直、おこがましいとケイオスは思った。自分自身、未だにその存在意義を見出せず、力の使い方すら判っていない。偉そうに説教をする立場に無いと判りつつも、ケイオスはそう言わずにはいられないのだ。異論は挟ませない。
「君は…ヴィルヘルムやケビンが身投げしろと言ったら、川に飛び込めるかい?」
「っ、そ、それは…」
「今の君はそれが出来ない筈だ。それと一緒だよ。…他人の都合で勝手に造られて、勝手に使われるだけ。…それは、悲しいよ」
それが一番言いたい事だった。例え、造られた存在だとしても、それに自由意思が存在するならば、それを己自身で封殺するのは理に背いている。
そもそも、そんな事には意味は無い。自分で意志する事を放棄した事と何ら変わりない。どれだけ御託を並べても、それはただの逃避に過ぎないのだ。
「私にも…何かが、残せるのか?」
「うん。残せる」
ケイオスはそうだと断言した。そもそも、それを望んでいたからこそ、T-elosはKOS-MOSを倒す事に執心しマリアとなる事を望んでいたのだ。
だが、彼女にとって不幸だったのは、ケイオスとありえない出会いを果たし、人としての心を励起された一点だろう。それ故に彼女の心は変質し、迷いを持ってしまった。
「それは何だ?教えろ。私には、時間が…」
「それは…」
マリアではなく、T-elosとして、何かを残したい。それが今の彼女の望みだ。
自己の存在した証をこの世に刻み込む。それは世界に生きる物全てが持っている本質的な願望であり、またその本来的な意義。彼女もまたそれを探していた。
それに対してケイオスは解を持たなかった。自分で見つけるしかない事柄だ。他人に言われてそれを成しても意味は無い。だからケイオスは何も言わない。何も言えない。
その無言のケイオスから答えを引き出そうとT-elosは執心するが、彼の口からそれが語られる事は決してない。T-elosその端正なケイオスの顔をじっと眺めていた。
「ケイオス……」
何故…とT-elosは思った。初めて出会った時から何かが胸中にある。それはケイオスに逢う度に大きくなり、また痛みを増していった。今もそうだ。それを何とか取り除こうと思ったし、その原因を探ろうともしたが、全ては徒労だった。
「ふっ…そう言う事、だったのか。この胸の痛みやノイズは」
が、視点を変えてみれば、直ぐにその正体が判ったのだ。それは…実に呆気無い答えだった事がT-elosには知れた。最初から知ろうとしなかった、否…ありえないと思って拒絶していたものがそれだった。
「T-elos?」
何かを悟った。そんな顔をT-elosはしている。当然、ケイオスもそれが気になる。此処まで来て捨て置く事はしない。
「ケイオス!」
「っ?」
迷いの無い顔でT-elosは言った。
「私に…付き合って貰おうか」
「な、何だって」
「嫌とは言わせない。私に…私に迷いと痛みを与えたのはお前だ。その責任を取るのはお前でなくてはならない」
「…………っ」
ケイオスが一歩退いた。そのT-elosの顔は本気だ。付き合え…そのニュアンスも大方理解できる。彼女はケイオスを使ってその証とやらを残す気だ。
だからこそケイオスは戸惑った。
正直、拒絶はしたかった。…が、それは憚られたのだ。T-elosの内面に土足で上がり込み、それを与えたのが自分だと言う事に気付いている。
けじめを付けなければならなかった
「………判ったよ」
そのT-elosの姿が過去の女と重なる。
戸惑いながら、ケイオスはそれを了承した。今にも崩れそうなその少女を放って置く事など出来はしない。そこまで非情にはなりきれない。ケイオスはそう思いたかった。
「私を…抱いて」
T-elosが力無く、ケイオスの胸に倒れ込む。縋る相手は彼しか存在し得ない様に、彼女の身体は小さく、また弱々しかった。
ブツブツ途切れてしまってすみません。修正入れながら投下してたのでどうしてもそうなってしまいました。
問題はこの次ですが…前半部はほぼギャグになると思います。悪しからず。
投下キタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━!!!!!
こんな時間まで起きてた甲斐があったよ…(´∀`*)
ついに来ましたか・・・
ここまで読んでたまね…じゃなくてケイオスがカッコ良く思えてきてる自分が不思議だ。
でも気のせいか暗い話になってってるのは考えすぎ?
元々明るい話じゃないだろ
俺が構想中のケイコスSSと展開がカブってるじゃないか
エロは無いがな。俺のは
了承してしまった以上は男に二言は無い。本当は何か言いたかったが、そんな段階ももう過ぎている。
建物内部に再び入り、適当な部屋を探してケイオスは徘徊していた。その直ぐ後ろには赤くなって俯いたT-elosがぴったりと寄り添っている。
微笑ましい光景だ。これからする事に比べれば、だ。
―――ガンッ!
ケイオスは力任せに扉を蹴破って、とある一室に入っていく。そこは埃が充満していて、人の出入りがなかった事を示す様に淀んだ空気に満ちていた。
「此処で…良いかな」
部屋中に積もった埃は白いヴェールを連想させる。それに彩れているある物体を見てケイオスは言った。それは簡素なベッドだった。
元々は誰かの部屋だったのだろう。だが、その主も消えて放置されたこの部屋をそんな事の為に使うのは気が引けたが、屋外で始めるよりは遥かにマシだとケイオスは思った。だから、彼は無人のビル内を徘徊していたのだ。
「……征っ!」
―――バフッ!
そのベッドの埃をどうにかするためにケイオスは弱めの気掌をベッドに突き刺すと、小麦粉をブチ撒けた様な大量の埃が舞った。
「ゲホッ!ゲホ!」「ケホッ…!っ…」
それを吸い込んだケイオスもT-elosも咽た。ケイオスは兎も角として、T-elosは防塵処理が施されていないらしい。
「…っ、さあ、どうぞ」
「あ、ああ…」
準備は完了した。あとは…開幕のベルを鳴らすだけだ。
何処かに落とし穴があった。それに嵌り、奈落の底へと落ち往く途中に自分はあるとケイオスは確信している。
這い上がる事はもう出来そうに無い。それならば、底まで落ちてその場所を堪能するのも吝かでは無いだろう。
ベッドに腰掛けたケイオスは、同じく慎ましやかに座っている褐色の女を見ながらそう思った。奈落の主はT-elosで、展開されるのは肉欲と言う名の美しい地獄だ。
「それで…本当に良いのかい?」
「ああ。問題無い。…臆したか?」
その淵にあって戸惑いが無い訳では決して無い。だが、それを止める事は出来ない。彼女は彼女なりで必死であり、ケイオスはそれに付き合わねばならないのだ。
「少しね。困惑してる。でも、それは君も同じと見た」
「…ありえんな。そんなタマに私が見えるか?」
「ああ、見える。君は君が思っている以上に強くはないよ。…寧ろ、脆い。こんな事をしたって何が成せる訳でもないし…それに「五月蝿いぞ!!」
何か言おうとしていたが、T-elosが強引に割り込んでそれをさせてはくれなかった。
―――ドンッ
押し倒されたケイオスは背中からベッドに倒れこむ。その上にT-elosが伸し掛かって来た。
「痛…っ」
「ここまで来て、何を迷う?…お前は何も考えず私を犯せば良いのだ」
苛立ちと空虚さが混ざった複雑な表情だ。やはり、幕が上がった以上は逃げられる立場には無いとケイオスは理解する。T-elosがそれを許してくれない。
「それは…お断りだね。僕の趣味じゃない」
「なら、お前のやりかたで良い。さっさとしろ。時間が無いんだ」
随分と自分の都合を押し付けてくれる、とケイオスは溜息を吐いた。軽い気持ちでT-elosの申し出を受けた訳ではない。だが、ケイオスとて譲れない一線はある。
それを確かめずには居られなかった。
「何故、僕なんだ?僕が何者なのかはその過去を含めて知っている筈だ。それでも君は…僕を求めると言うのかい?」
「ああ。貴様がマリアに対しどんな立場にあったかは知らん。だが、未だにお前がそれを引き摺っているのは解った。私への視線がそれを教えている」
「・・・」
為らば何故、とケイオスは問いたかった。何故、マリアと同じ体で自分を惑わせる?
T-elosの視線は嘲笑している様だった。
「だが、私は…T-elosだ。お前は…そう見てはくれないのだろうが」
「そ、それは…」
T-elosにとって、マリアとイェオーシュアの因縁はこの際どうでも良い。だが、そのお陰で自分の事を見てくれないケイオスを少し憎らしく思っているのは確かだった。
「お前の場合、それも仕方が無い。だから、それに何かを言うつもりは無い。だが…」
「え……んっ、むっ!?」
T-elosが唇を重ねてきた…否、押し付けてきた。歯と歯が当たって少し痛い。どうやら、キスのつもりらしいが、拙すぎるとケイオスは冷静に思った。
「む…ぅっ…ハア。私には…お前しか居ないんだ」
「T-elos……」
「お前……だけだ」
それがT-elosの答えだった。最初から選択の余地など無い。T-elosにとって信頼できる人間はケイオス以外に存在しない。
だからこそ、その信頼に足る男に頼ろうと思ったのだ。そこには因縁やら何やらと言った余計なものは付随しない。そして、T-elos自身、自分の選択を満更とも思っていなかった。
「成る程。良く解った」
「ケイオス…っ」
伸し掛かったT-elosを押し退けて、ケイオスはベッド脇に立った。
「……しようか」
「…ああ」
最後の決心が入った。確かに、それならば誠意の一つでも見せなければ、嘘になる。彼女に出会った事も、逢瀬を重ねた事もだ。それはケイオスも避けたいのだ。
彼女はT-elosで、マリアでない。そう言い聞かせる。それで少しは彼女の影から解放されるとケイオスは思った。
ケイオスは装備品を外していき、上に着ていたジャケットを脱いだ。そこから、ベルトを外して白のカーゴパンツに手をかけた時…
「?」
「う…」
その視線に気付いた。T-elosは興味深そうに、否…少し物欲しげにケイオスの裸の上半身に見入っていた。それに気付いたケイオスが視線をT-elosに向けると、途端に真っ赤になって目を逸らした。
「あの…どうしたの?」
ケイオスの身体は見た目相応に華奢だった。腕も、腹筋も…背筋に至るまで余計な脂肪は一切無く、また最低限の筋肉しか覆っておらず、無駄毛の一つすらない。
かなり、痩せている。だが、己と同じ褐色の肌色がT-elosの内なる劣情を確かに煽ってきていた。
今だけはあの端正な顔も、少し固そうな薄い胸板も、柔らかそうな少しだけ割れた腹筋も…全て自分だけの物に出来る。T-elosは確かにその事に興奮し、打ち震えていた。
こんな浅ましい胸中を目の前の男に言える訳が無かった。
「あ、いや…な、何でもない。…続けてくれ」
続けてくれと言われても、こんな視線を向けられ続ければ脱ぐのはケイオスとて恥ずかしくなる。頬を掻いて、思考を巡らせたケイオスは苦笑しながらT-elosに言った。
「あー…僕だけじゃなくって、君も脱いで欲しいなあ」
「な、何?…こ、このままでも出来るだろう」
少し、T-elosが焦った。が、ケイオスには関心が無い。
「そんな事言ってもね。事の最中に相転移砲のセイフティが解除されたら、ブレードが刺さって怪我しちゃうよ」
「そ、それはないぞ。TENERITASへのバイパスはカットしているし、シーケンスもロック済みだ。お前が余程下手糞に私を扱わねば絶対に起こりえない事柄だな」
「少し…自信が無いと言うか。それに興味があるんだよ君の体に」
「む……み、見たい、と言う事か?」
「うん。…と言うか、そんなゴテゴテとした装いじゃあこっちが満足に動けないよ」
「あ…っ、そうか」
君も脱ぎなさい、とケイオスはT-elosに切に訴えた。どうせ抱くなら裸の彼女が良いと我侭を通そうとするケイオスはスケベだった。
「…解った、ケイオス。少し、待て。…着脱に融通が利かなくてな。このエクステリアは」
T-elosは己の装いを脱ぐ事に決めたようだった。正直、ケイオスも彼女があの格好をどうやって脱ぐかは想像出来ない。だが、KOS-MOSやジギーすら水着を着るご時世だ。それと同じく謎に包まれていて然る冪と黙ってその様子を見ていた。
「その…良いのか?これで」
「う、うん。その……」
ケイオスに請われたのでT-elosはその身を包んでいたボンデージっぽい装いを全て脱ぎ、その裸身をケイオスの前に晒している。
実際、ケイオスは言葉が出なかった。
彼女の体は余りにも人間のそれと変わりなかったからだ。否、八割方が生身の彼女がそれを持っているのはある意味当然だろう。
もっと華奢であるとケイオスは思っていたが、実際は肉感のあるむっちりとした身体をT-elosはしていた。だが、絞られるべき場所は絞られ、また括れていて、ケイオスの口腔に生唾を溢れさせた。
褐色の肌が尚をも色気を煽り、胸の質感は圧倒的。窮屈そうにあの装いに収まっていたのが嘘の様にそれを誇り、また揺れている。高い身長が脚線美を際立たせ、美味しそうな太腿が食欲とも情欲とつかない何かをケイオスにもたらすのだ。
「何だ。…おかしい、のか?」
「そ、そう言う事じゃ…!……う、ご、ゴメン」
美しさの中に淫靡さもまた同居している姿だった。ケイオスは食い入る様にそれを見つめて、直ぐに視線を逸らした。理性の螺子が跳んでしまいそうになるのを抑えたかったのだ。情けない事に、何故かケイオスは謝っていた。
今の彼女は一切を隠さずにケイオスの前に立っている。乳房の上にある突起や、足の付け根にある彼女の最高機密も全てが晒されている。立ち会う前から心を乱しては立ち行かないので、ケイオスは深呼吸し、気を落ち着けた。
「…ふう。良し」
気は落ち着いたが、裡に在る劣情は更に膨れ上がっている。もう、自分の下半身の装いを脱ぐ事を諦め、ケイオスは始める事を決心した。それが彼女の望みだし、何より…彼自身がT-elosの裸体に魅入られたからだ。
「じゃあ…往こうか」
「……うん」
T-elosの手を取って、ベッドへと招き、背中から寝かせる。ケイオスは自分の理性が最後まで保ってくれる事を切に願った。
「それ、で…実際、どうしようか」
「知らん。…お、お前の好きにすれば良い」
ケイオスがT-elosに注文を聞く。事が事である以上、相手の意思は尊重して然るべきとケイオスは生来の優しさを発露させていた。
「いや…そりゃ、好きにはさせて貰うさ。だから、君に聞いてるんだ」
「お前…私を気遣ってくれているのか?」
「当然でしょ。…え、何かおかしいのかい?」
「う…い、いや、その///」
ケイオスはその事に疑問を持たない。彼の女を抱く時のルールであり、遵守しなければならない事柄だった。T-elosの視線にケイオスは、自分は何処かおかしいのかと心配し始めてしまう。
T-elosには…そのケイオスの優しさと自分への気遣いが確かに伝わっていた。ケイオスはおかしい所は無いと自分で確信すると、彼女を見て言った。
「で、本当に何か無いかい?この際、優しくでも激しくでも良いから、何か…」
何でも良いからT-elosのお願いを聞いておきたい。それがここから先の指針になる非常に重要な事柄だった。
「や、優しく…!」
「うん?」
「優しく…抱いて、くれる…?」
それがT-elosのお願いだった。自分で懇願してケイオスと目交おうとしているが、その事について恐怖や不安が無い訳ではない。それならば、手荒く扱われるよりは丁重にケイオスに抱かれたかった。
「…判ったよ。目一杯、優しくする」
ケイオスは頷いた。否、最初からそうする気だった。改めて確認する事ではないが、それでも彼女の口から直接言われれば、気合も入ると言うものだ。優しく、丁寧に、傷つけない様にするだけ。出来るだけ、だ。
「あんまり固くならないで?力を抜いた方が良い」
「…う、うん。そうしてみる」
「それと…出力もカットして欲しいな。UMNからの干渉何て絶対駄目だよ。危ないからね」
「それは既にやっている。リンクは切断、出力も通常時の13%をキープ。…見た目相応、小娘程度の非力な力しか出せん。安心しろ」
ケイオスの心配は杞憂に終わった。最中に全力で暴れられたり、抱き締められれば怪我所の話では済まなくなる。その辺はT-elosも理解していたのだ。
「上出来だね。準備は良さそうだ」
そうしてケイオスはT-elosの乳房をほんの軽く揉みしだいた。
「アンッ!!」
「T-elos?」
「ぁ……//////」
自分の出した嬌声が信じられない様にT-elosは自分の口を手で覆った。その顔は沸騰していた。
「随分…可愛い声で鳴けるんだね」
「う…む…///」
ケイオスは羞恥で俯いたT-elosの上半身を抱き上げる。
「大丈夫。怖い事は何も無いからね」
―――チュ
子供をあやす様に頭を優しく撫でながら、ケイオスはその額にキスをした。
「あ///」
何となく、T-elosはケイオスが頼もしく見えた。そして、彼がこれからする事に何の心配も要らないと悟った様だった。
T-elosの肌に指を滑らせて、その吸い付くような肉感は人間のそれとやはり同じであった事をケイオスに告げていた。
「ん…っ、ふ…」
背中や脇腹を撫でながら、軽く愛撫の真似事をしてやると、T-elosは擽ったそうに身を捩った。
「もう少し擦ってみようかな。…あ、それと声は我慢して欲しくないな」
「そ、そんな事を言われても…っく、っあ」
T-elosは声を押し殺している様だった。ケイオスは彼女の美声をじっくりとその耳で堪能したいのだが、未だに羞恥が彼女にあるのか、それは叶えられない。
それ為らば…と、更に慎重、且つ大胆に時間を掛けてT-elosを撫でてやる。反応は直ぐにあり、彼女の肌はじっとりと汗ばみ、紅潮してきた。
「良いね。感度は上々だ」
「はっ…はあ…ぅんん…」
こうも素直に反応を返してくれるT-elosの身体は中々に弄り甲斐があるし、またケイオスにとってもやり易い。白梅の様なT-elosの甘い体臭がケイオスの鼻腔を突き、その彼の動きをまた大胆にした。
「あっく、クンッ!」
「おっと…」
ケイオスの指が柔らかいT-elosの乳房に食い込むと、彼女は吃驚した様に跳ねた。
「あ、ゴメンよ。…ちょっと、痛かったかな」
「いや…痛くは、ない。フィードバックが強烈で、少し負荷に耐えられなかっただけだ」
その言葉にケイオスは苦笑した。もっと簡潔に述べれば良いものを、それを態々仰々しく述べるT-elosが可笑しいのだ。
「それは…気持ち良かったって事だよね」
「う…ああ。心地、良かった。…も、もっとして欲しい」
T-elosは耳まで赤くなってケイオスを見ずに言った。素直になりきれないお姫様だとケイオスは少しだけ脱力する。
だが、それももう少し弄ればどうだって良くなるのだろう。それを確信している。
「お任せを」
「え…っ!やっ…ハンンッ!」
親指と人差し指でピンク色の突起の片方をジリジリ擦ってやると、T-elosが可愛い声で鳴いた。それをもっと聞きたいケイオスは勃起したピンク色の乳首を多少強く挟み潰した。
「アッ!痛…!」
「少し我慢してね。もっと良くなれるから」
T-elosの胸の先端は火が点きそうになっていた。ケイオスは間髪入れずにもう片方の空いている乳首を口に含んで強く吸ってやる。
「ん…」
「きゃん!?」
ビンゴ。T-elosは目を見開いて仰け反った。
「っ…待て、ケイ、オス!少し…強イィ!?」
語尾が裏返る。むにむに強めに指は食い込んで、先端を扱くケイオスの指は容赦が無い。加えて、しゃぶられ、舐られるもう片方の先端は尚性質が悪い。
温かい蛞蝓が敏感な場所を這い回って、先端に廻った血が快楽と共に出てしまいそうな感覚を強制的に味わわされる。ケイオスの技術云々では無く、T-elosの身体自体が更なる快楽を求め、開いていく。
「ヒッ…!ぁ、アアッ!」
T-elosの声はもう蕩け切っていた。
「ん、む…ふ、ふう〜」
「ぁ…ハッ、ハア…ァ、ッ」
もうこの辺で良いだろうとケイオスは漸くT-elosの両胸を開放した。充血し、硬くしこっている二つの突起はT-elosの滾りを代弁する様にピン、と勃起している。
T-elosの視線は空ろで、端から見ると非常に危ない。生気が感じられないのだ。
「やり過ぎた…?い、いや…それは無いな」
ケイオスはそんな放心して自分にしな垂れかかっているT-elosの状態を見て、そう思う事に決めた。実際、まだまだやる事はある。ここでダウンされても困るのだ。
「うーん…それにしても」
少しだが、ケイオスはうしろめたさを感じている。例えるなら…親と逸れた迷子の子供を言葉巧みに誘惑し、いかがわしい真似を施す…と言った類のモノだろうか。
…この行為が例え、T-elosの望みで始められたものであろうと、だ。
「いや…今更だな。もっと、しっかりしないと」
もう始まってからのそれは意味を成さない言葉だとケイオスは判っていた。それでも出て来てしまうその思いを、戸惑いと躊躇いと共に纏めて心から追い出した。
彼女には自分しかいない。なら、それを成して良いのも自分だけ。ケイオスは肝を据えて次に臨む。
最高機密に挑む時がやって来た。
「かなり、こなれてきたみたいだけど…」
視認出来る限りでは、T-elosの足の付け根は暗い室内にあって、鈍く光を照り返してくる。愛液が分泌されているのは間違い無いらしい。
だが、それが実際にどれだけのモノなのかは窺い知る事は出来ない。直接確認する必要性が生じている。
「ちょっと、改めさせて貰うね」
「?…ふああっ!」
ケイオスが手を滑り込ませて下腹部を撫で上げる。たったそれだけでT-elosは甘い蕩けた喘ぎを発し、ビクビクと小刻みに震える。
「ぁ…はあ、っ…はあ…ぁふ!」
さわさわ、柔らかく撫で上げるケイオスの手の感触の虜になったのか、T-elosは気持ち良さそうに、擽ったそうにしながらケイオスの身体に犬か猫宜しく擦り寄って来た。
「んー……」
が、T-elosのそんな反応とは裏腹に彼女の女の子の部分はあまり良い塩梅とは言えなかった。滲んだ愛液はサラリとしていて、その量も十分とは決して言えない。
「ちょっと、これは…」
指の先端を入り口に宛がって埋め込んでみると、T-elosは少し苦しそうだった。
「ぁ…ぃ…!」
「一本なら余裕。だけど、二つだったら…」
確かに湿ってはいる。だが、その量や粘度は彼の予想に反して少なかったのだ。その証拠に少しだけ指の挿入を深くしただけで、明確に苦悶を含む苦しそうな声が発せられた。
「無理、か。これじゃあ、ただ痛いだけになっちゃうな」
引き抜いた指に絡まった生暖かい愛液を舌で舐めとり、ケイオスは状況を把握した。このままでは先に進めない。押し通るのも骨が折れるだろうし、彼女にとってそれは苦痛以外はもたらさない事が確定している。
梃入れの必要性が生じていた。
「…仕方が無いか。もう少し弄らないとね」
「…ケイオス?」
ケイオスは頬を掻いてその方法を模索している。T-elosにはその真剣なケイオスの貌を見ると不安になってきた。
「問題発生か?」
「ちょっとね。でも、何とかする」
「そうなの、か?い、いや…なら良いんだが」
「はは、心配無いよ。でも、力は抜いててね」
ケイオスは不安に満ちたT-elosを安心させる様に柔らかい笑みを浮かべて、頭に描いた手段を実行した。ビクッ、とT-elosはそれに震えた。
「ん…!んんっ!ケイ、オス!?な、何を…!」
チュク。ケイオスがT-elosの褐色の肌にキスを見舞う。慌てるT-elosを無視してケイオスの口付けは胸元から、鳩尾、臍の周りへとどんどん下降して行った。その痕跡は唾液の痕として残り、T-elosに確かな熱さともどかしさを煽ってくる。
「お、お前…!」
その時点でT-elosにはケイオスの考えが読めた。が、読めた所でどうしようもない。羞恥と期待で胸が一杯になって、また顔は火が出そうなほどに真っ赤になっている。今はそれを享受するしかないのだ。
「直接、やらせてもらうよ」
「んっ!?んん―――――っっ!!」
T-elosの下の唇とケイオスの唇が重なった。
多少、強引とは知りつつ、ケイオスはその頑ななT-elosの最高機密を自分の口と舌を以って溶かす手段に出た。指で弄っても良いのだが、それでは効果はあまり得られない事が彼には判っている。
…否、それはこじ付けで、本当は彼自身楽しみたいからこんな事をしているのだった。
「やっ、やんっ!ふあぁ!?」
実際、T-elosもこうして反応を示している。それがケイオスには面白かった。指で左右の陰唇を開いて、舌を膣口へと潜り込ませ、量が増してきた愛液を啜りながら未だに固さをを持っているT-elosのそれを解してやった。
プニプニとした彼女の純潔の証が舌先に触れ、ケイオスの背筋に怖気を奔らせる。
「塩味。後…若干、酸味が強いかな。それにちょっと小便臭いね」
「っ――――!!!」
耳に入ったケイオスの言葉はT-elosの羞恥を煽って、狼狽させる。可哀想に、T-elosはそれにあたふたするだけで何も出来なかった。
「うーん、薫りが少し強いなあ。君の体臭と混じって乳製品の様な香りもしてる。まあ、僕にはこれ位が刺激的で丁度良いや。不快なモノじゃあないしね」
「なっ、なあ///!き、貴様はッ!?
―――ふやんっ!!」
おしゃべりに夢中になって警戒が疎かになってしまった。ざらついた舌が襞や膣を唾液でベトベトにされていくのが判る。誰にも許した事が無い場所を蹂躙されていく屈辱と、ケイオスの発した恥ずかしい感想がT-elosの女を燃え上がらせ、また昂ぶらせて行く。
「ふっ…ィ!ひんっ!!」
T-elos自身、明らかにDHEAに代表される女性ホルモンの精製と分泌が活発になっている事がモニター出来ているし、子宮頸管粘液が奥底から豪い勢いで分泌されているのも判っている。心も身体も堕ちる一歩手前。ケイオスの責めは優しいが性質が悪い。
「少し、恥垢が溜まってるみたいだね。手入れはした方が良いよ?」
「態々説明するな阿呆―――ッッッ/////////」
違った。性質が悪いのはその性格もだった。
しかし、随分とケイオスも酷な事を言う。戦闘用として造られた彼女が女の武器を使わねばならない機会がやってくるとは誰にも予想出来なかったろう。無論、本人だってそうだ。手入れが疎かになったとて、誰がそれを責められようか?責められはしない。
「はは、大丈夫だよ。僕が綺麗にするからね」
ケイオスは極悪人だ。しかも、彼自身には全く悪意が無いので輪を掛けて手に負えなかった。
「う……ぅ、グス、ば…馬鹿ぁ……!」
とうとうT-elosは泣き出した。ベロベロ舐め回される陰唇や膣の感触は気持ち良かったが、もうT-elosにはそれはどうでも良い。
身体が燃える様に熱く、その疼きは自分では抑えられない域にまで来た。苛めて欲しくは無かったが、もっとケイオスに愛されたかった。
「中々、良い具合になってきた。あともうちょっとかな」
「ァ…あう、ぅ……は、はっ…ん、んっ!」
T-elosは夢でも見ているかの様な呆けた面を晒している。半開きの口から漏れる劣情に塗れた吐息は理性の一欠けらすら今のT-elosは手放している事を教えている様だ。その瞳は淀み、快楽に塗り潰されて濁っている。
ピクピク小刻みに痙攣するT-elosの身体は恐らく、ブレイクゲージが点滅しているのだろう。ケイオスは仕上げに入る事を決意する。遊びじゃあない。一度止めを刺すのだ。
「ぁ…ああ…ま、またぁ…」
ニュル。もうT-elosの膣は先程の様な頑なさは微塵も無く、すんなりとケイオスの指を飲み込んだ。休みを一切与えないケイオスの責めはT-elosを蝕み、熱さと快楽、それに一抹の不安を駆り立ててくる。
不安は捨て去った筈だが、T-elosはやはり怖いのだ。腰は既に砕けて、白く濁った愛液が滾々と溢れ出ている。それでも責めを止めようとしないケイオス。
その果てにある未知の感覚を褐色の少女は恐れている。
「ちょっと、刺激が強いかもね。でも、それも直ぐに良くなると思うよ」
「な、何…ぁ…あっ…!」
ケイオスの指がくの字に曲げられ、その腹が触れた場所から電流めいたモノがT-elosを襲う。
「きひィっ!!?」
ビクン!T-elosの身体は崩れ、ベッドに背中から倒れた。
「んー…ん?…あ、ここだね。どう?堪らなくなってきちゃった?」
膣前方上部、恥骨の直下の少し迫り出した場所をケイオスは弄っている。女にとっては泣き所であるその場所をだ。
「ぁ、がっ!ふっ、ふああ!?」
「しっかり感じてるみたいだね。君の膣が痙攣しているよ」
手応えを確かにケイオスは感じている。その感覚に翻弄され、踊らされるしかないT-elosはもう完全に女の顔をしていた。
「オーケー。でも、これだけじゃないよ。…覚悟してね?」
「も、もう…もう、や、止め…!」
止めて、とT-elosは言いたかった。が、言ってもケイオスは止まらないのだろう。かなり事態が逼迫してきている。オーガズムが近い事をT-elosの身体は訴えているのだ。その感覚を味わった事は彼女には無かった。
ケイオスはニヤリと笑うだけだった。そして、次の瞬間、T-elosはまた泣かされた。
「ひああああああ!!?」
「あ、ゴメン。こっちの方が遥かに刺激が強いよね」
ケイオスは悪びれる素振りは見せずに、その場所を慣れた手付きで責めていく。T-elosはの身体は弓形に反って、ベッドシーツを足と手の指で掻き毟った。
「あー、ここにもカスが。待っててね」
ケイオスが弄っているのは、小陰唇の上にチョン、と鎮座する彼女のペニスだった。その包皮を捲り上げ、外気に触れさせてやると、それだけでT-elosは爆ぜた。
「カッ、アッ…は、ハアァ…!」
声にならない声を漏らし、涎と涙でその顔を彩っていくT-elos。痛みとも快楽ともつかない強烈な感覚が彼女を震えさせ、またより一層奈落へと突き落とした。
「アヒィッ!!!」
どうやら、此処がT-elosの弱点らしい。口に含んでそれを転がしてやると、だらしない獣の様な叫びと共に、少量の愛液の飛沫が飛び出した。
「イヤッ!ィ、イヤァァ!!」
嫌だと言っても、そんなものに説得力は含まれない。がっちりケイオスの頭をホールドしている事がその証だった。だからケイオスも、ビンビンに勃起しているクリトリスを強く吸ってやった。
「ぁ、っ――――ッ!」
そして、これがお姫様のお気に入りと言う事がケイオスには知れた。裏筋を舐めながら吸引し、グレフェンバーグを擦り上げてやる事。この瞬間にT-elosのブレイクゲージは真っ赤に染まった。
「いやああぁ――――――ッッッ!!!」
創造されてから初めての絶頂経験がT-elosの脳味噌を溶かした。
「あ…ぁぁ…、ァ、アッ…!」
「…ふうう。ね?気持ち良かったでしょ?」
ケイオスは此処までやっても尚やり過ぎとは思っていなかった。彼はある意味で女の敵であった。
「や…やあ…!」
「うん?」
だが、彼はそう思っていなくとも、T-elosには刺激が強過ぎたのだ。その証拠に彼女の様子はおかしい。それを不審に思ったケイオスはT-elosに呼びかけた。
「え?…T-elos?」
「だ、駄目だ…!抑えが…ぁ、あ!」
何かを必死に堪えている。だが、それも限界らしい事が判る。切羽詰った声がそれを訴えている。一体それは何なのか?…直ぐには判らなかった。
「?…!」
「み、見るな!見るなケイオスっ!」
あ、なるほど。そう思った瞬間だった。T-elosの膣口の上…尿道口から黄色い液体が噴き出した。
「あ、拙っ!」
「見るなぁ……って、お、お前は何を!!?」
ケイオスの行動は早かった。とっとと顔をその股座に近付けて、口で尿道口に蓋をする。その行動が全く読めず、且つ理解できなかったT-elosは慌てるしかない。
「ん、んっ…ぐっ…っ…!」
「…う、うう、グス…」
漸く、T-elosはケイオスが何をやっているか解った。再び、T-elosの顔に羞恥の涙が浮かんでいる。それは止められなかった。
「ふ…ふえええん…!」
ケイオスがゴクゴク喉を鳴らして自分の尿を飲んでいる事実。放尿による開放感に背筋を震わせながら、T-elosは可愛く泣き出した。
不覚にもケイオスはその泣き声に自分の下半身が反応している事に気付き、悪い事をしたと思いながら、飲み難い大量のT-elosのおしっこを胃に納めていった。薄い塩味で、きついアンモニア臭の中に何故かオイルの臭いが混じっていた。
「うー…ゲフッ、っ…随分濃いんで、難儀した。そんなに溜めてたのかい?」
また一つ謎が明らかになった。彼女には膀胱が存在する。そしてその排泄手段も人間と同じだ。
「…グスっ、ヒック……変態め」
「この場合は他に選択肢がなかった。水浸しのベッドでするのはちょっと勘弁だしね。…って言うか、こんな時に粗相をしでかす君もどうかと思う。トイレには行っておく冪だよ」
そのケイオスの言葉に間違いは無かった。だが、このまま好き放題言われるのも癪なので、T-elosは少し涙目のケイオスを睨みながら言った。
「お前、飲尿の趣味でもあるのか?」
そう言った特殊な性癖を持った人間がいる事をT-elosは自分の持つデータベースから知っている。ケイオスがそれなのでは…と、要らぬ疑いを持った。
「いやあ、今回だけさ。ウォータースポーツはちょっとね」
「…本当か?」
T-elosはその言葉が信じられなかった。
「うん。それに僕の趣味だったら別にあるし」
「は?…な、何!?」
そう言ってケイオスはベッドに寝ていたT-elosをうつ伏せにひっくり返した。力の抜けたT-elosは抵抗らしい抵抗は全く出来なかった。
「き、貴様!今度は何だ!これ以上の辱めは許さんぞ//////」
「まあまあ。今度は少し僕に付き合ってよ」
ここまで頑張ったのだからそれ位望んでもバチは当たらないと思ったケイオスはT-elosの双丘の間に隠されたもう一つの最高機密に小指を差し込んだ。ツプッ。
「はう!」
「前から…美味しそうだって思ってたんだ」
ケイオスの趣味は尻の穴だった。
「小指程度は飲み込める、か。それじゃ、これはどうかな」
「ば、馬鹿…や、めろ!そこは排泄器官…!」
T-elosの言葉は届かない。ケイオスは人差し指と中指に愛液を塗し、再び薄いピンク色の菊座にブスリ、と突っ込んだ。
「ンッ、イィィ!」
「あー、これが現状の最大っぽいね。これ以上は括約筋が馬鹿になっちゃう」
「ア、アンッ!」
突っ込んだ指を出し入れしながら、ケイオスはそんな事をのたまった。最奥まで突っ込むと、何か固い物の感触を感じる。
グニグニ尻の穴を嬲られ、拡張される感覚はかなりT-elosにとっては意外なものだったらしい。排泄しているのかそうでないのか解らないむず痒い感覚が尻を中心に発せられ、T-elosに甘い喘ぎを出させた。
「味も見ておこうかな」
「ふええ!?」
舌先で肛門の周りを丁寧に舐め、指を引き抜いた直後で開いたままの孔に滑り込ませた。がっちり腰をケイオスの手が固定しているので、T-elosは逃げられなかった。
「ぅ…!ぁ、ア…んっ!」
良い具合にT-elosが鳴く。上半身はベッドに突っ伏して、尻だけケイオスに突き出してピクピク痙攣していた。どうやら、こっちの方にも資質があるらしい。これだけ感じられるならば大したものだ。
少し饐えた匂いと共に苦い味が口の中に入ってきた。例えどんな美女だろうが、そこが本来的に排泄器官ならば、その香りと味に大差が無い事はケイオス自身が良く知っている。T-elosの場合も同じだ。その直腸の感触と味はケイオスを虜にしつつある。
生暖かいT-elosの腸壁を舐めながら、ケイオスはその窄まり具合に圧倒される。舌を根元から切断しようとしている様に、痛みすら感じるそれ。
口の中を真空にして、滲んでくる汁を嚥下しようとするも、腸液は殆ど分泌されて来ない。前がそうである様に、後ろもまた初物である事を示している様だった。
「―――っ!ッ、―――!」
それを享受しているT-elosはもう自分が何をしているのか、何をされているのかすら解らなかった。ただ、下半身からやってくる快楽に飲まれ、それに侵食され、ベッドシーツを噛んで咽ぶだけだ。
溢れる愛液はトロミを増して、糸を引いてベッドシーツに垂れ落ちる。
「ふゆうぅぅ」
二十分程T-elosの菊座を舐めしゃぶり、蕩けさせた所でケイオスは挿入していた舌を抜き取り、お尻から顔を離した。唾液の糸が二、三本伝った。
今の今まで穿っていたT-elosの恥ずかしい穴は閉じずにそのピンク色の内壁をケイオスに晒している。奥の奥まで観察できる状況。視覚的な効果は抜群だった。
ヒクヒク痙攣し、中々閉じないT-elosの菊座は完全に馴らされて、恐らくは生殖器の代わりすら果たせるのだろう。ケイオスもそれは解っていたが、これ以上何かする気は無かった。
「このまま…こっちでするのはあんまりだよね」
そう言う事だ。初めての女にするべき事ではない。実際、ケイオスは口惜しかった。目の前の褐色の少女の全てを堪能したかったが、それを成す事は自分勝手過ぎると思ったからだ。そも、最後までやっちまっては口を聞いてくれなくなる可能性すらある。
彼女にとっては初めての性体験。女の子にとってそれがどれだけ重要な事かはケイオスにだって何となく解る。これ以上、それを歪な物にする事は出来ない。それが、今のケイオスに課せられた責任だった。
「T-elos…」
そんな彼女は突っ伏して死んだ様に動かない。時折、痙攣する所を見ると、何度も小さな絶頂を迎えていたのだろう。そんな彼女に自分が出来る事はもう殆ど無い事がケイオスには知れた。
本当に惜しい。これで最初で最後とはあんまりにも程があった。だから、時間の許す限り、色々と弄らせて貰ったのだ。だが、もうその手段すら尽きた。後回しにしていた最後のそれを成す時がやってきた。
「ふう…」
ケイオスは深呼吸をした。やっと道中半分…否、もう半分しかない。ならば、今度はお互いの身体でお互いを力尽きるまで存分に堪能しよう。…そう思った。
前半部はこんな感じで。
どうでも良いですが、鈴木さんの艶技は破壊力抜群で下半身にきますね。
それを知っていれば多少、声の脳内補完はできるかと。
キャラが壊れて申し訳ありませんorz
神様キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
っしゃきたきたきたあああああああ
>>346 テええええええロおおおおおおおスううううううううううううううう(;´Д`)ハァハァ
かあいいなああああああああああああああああああああ
GJ!!
>>346 きたあああああああああああああああ
後半部に超期待してます!!
>>286 (;゚∀゚)=3ムッハー
久しぶりに覗いたらエライ事になってるし!
アンタすげえな!
ケイオスの鬼畜っぷりがたまらないww
あのテロスが喘いでる…(*´Д`)ハァハァ
「どんな感じだい?」
「あ……」
ベッドに沈んでいたT-elosをまたひっくり返してケイオスは問うた。T-elosは状況認識が出来ていないようだったが、少しの間を置いて言った。
「思考力が低下している。加えて…身体に力も入らん。誰かのお陰でな」
「その様だ」
改めて聞くまでも無い事だった。だが、そんな瑣末な事が今は重要に感じる。お互いにそれを感じている。
「…するのか?」
「そうするよ。だってもう、十分だろう?」
確かに、もう十分すぎる程T-elosは弄られたのだ。これ以上は何をやっても変わらない事は解っている。為らば、互いに許された手段はもうそれだけなのだ。
「随分、好き放題やってくれたな。最初からやっていれば良いものを…お前は」
「はは。でも、実際良かったでしょう?」
「……ああ。気持ち良かった」
ここに到ってT-elosは漸く素直になった。変に意地を張っても意味など無い事が理解出来たから、目の前の男に心の裡を晒す。今はそれで良いのだ。
「それなら、今度は僕も気持ち良くなって良いかな」
ジッパーを下げて、ケイオスが下半身に収まっていた自分の分身を取り出した。完全に勃起して、先走りで鈍く光るそれは天井を向いて反り返っていた。
「君の身体で、ね」
「あ―――」
T-elosが抜き身のケイオスのそれを目の当たりにして息を呑む。そして、嘆息した。
「どう?実物を見るのは初めて?」
「あ、ああ…」
「そう。ならしっかりと見ておきなよ。データで知っているのと実際に見て、体験してるのは似て非なるものだからね」
「う、うん…」
そうして、T-elosの細い指先が亀頭の先端に触れた。
「っ…」
「きゃっ!」
触れた途端にケイオスの一物はビクン、と痙攣する。それに吃驚したT-elosは手を引っ込めた。
「……あ、熱い。それに、凄く…硬い」
T-elosは本能的にケイオスのそれを欲しいと思った。
大きさ、長さ、太さ…そのどれをとってもケイオスのそれは平均的なモノだった。良く言えば、無駄が無い。悪く言えば、凡庸…と言う事だ。
が、それは今言った三つから言えばの話である。ケイオスのそれには他の人間にはまず無い決定的な違いが存在していたのだ。
「…っ」
それを理解した時、T-elosに口に溜まった唾を飲み込んだ。それを突き立てられた時の事を想像して、身体を熱くさせていた。
彼の一物は異常なまでに雁が高かったのだ。内部を掻き回し、掻き出す事に特化した一物。黒々としていて男の名器としての貫禄は十分だった。
「あ、あんまり見られると…恥ずかしい、かな」
「う…失敬」
散々好き放題やっておきながら、事ここに至って何とも初々しい光景だった。が、両者共にそれを笑い飛ばす事はしない。重要な局面だからだ。
もうメインディッシュの準備は完了している。股を開いて、涎を垂らしながら餌付けの瞬間を待っている。そして、それはケイオスも同じだ。反り返った一物がT-elosを貫きたいと吼えていた。
可憐で美しい膣だった。陰毛は一切無くて、処女のそれの様に…否、処女のそれを誇っているかの様にケイオスには感じられる。今からその美しい花園を荒らそうとしているのは自分なのに、だ。
「ふっ、んっ」
先端を宛がって、愛液を掬い取って一物に丁寧に塗した。てらつくケイオスのそれは凶悪なフォルムを誇り、T-elosを悶えさせる。
「よっ…と」
「んんっ!!」
雁の先端がT-elosの膣の入り口にめり込んだ。抵抗は殆ど無かった。やはり、ここまで念入りに弄った事は無駄ではなかったのだ。破瓜の苦痛が減らせるのならば、それに越した事は無い。
「ふう…怖い、かい?」
先端部を差し入れただけなのに、T-elosの膣は容赦が無かった。ギュッ、と搾ってくる。今まで受けた借りを返そうとしているかの様だった。ケイオスはT-elosの前髪を梳いて、頭を優しく撫でながら聞いた。
「…ええ。怖い。でも…お前なら、大丈夫だと信じている」
T-elosが感じている圧迫感もかなりのモノだった。今迄、男性器を受けた経験が無いのだからそれも当然だ。それを受け入れ、飲み込む事への恐怖は拭えない。だが、ケイオスが自分の期待を裏切る事は無いと、T-elosは確信していた。
根拠は無いが、目の前の男を信じている。信じられる。
「解った。一気に、往くからね?」
そこまで言われてはケイオスも男。引き下がれない。否、そもそもそれは封じられている。逃げ道が無い以上は先に進むしかない。
此処で逃げ出す真似をすればT-elosはきっと許してくれない。自分を信じて任せてくれているのだ。それに応えなければ、理に適わない。
苦痛は一瞬で終わらせる。躊躇いは要らないモノだ。それを捨てる様に、T-elosの細い腰を強く掴んだ。
「おいで」
T-elosの顔は覚悟をした女のモノだった。その顔が嘗てマリアと呼ばれた女と重なる。
「……く、っ!」
「んんん――――っ!!!」
その幻影を振り払う様に一気に腰を突き入れた。
「ぅ…ぐう」
「っ、っ!―――カハッ!」
一瞬だけ感じた引っ掛かりを無視し、ただ自分の体重を乗せたストロークをT-elosに叩き付けた。結合部を見やると少量の赤い筋が垂れている。どうやら、上手くいった様だ。
「T-elos?平気かい?痛く、ない?」
「ハッ…、ぁ、ハア――ッ」
貫通自体は上手くいったが、それがどれだけT-elosに負担になっているのか、ケイオスにとっての心配事はそれだった。それを確認しなければ満足に動く事すら出来ないのだ。
その顔は若干の苦痛を示している様だった。苦しそうに息をしている彼女の胸は大きく上下に揺れていて、その顔には涙が伝っている。完全に彼女の痛みを消す事は出来なかった。
だが、そう考えるとケイオスには少しだけ妙だった。彼女があくまで戦闘用に造られた存在だというのなら、痛覚をカットする事も出来る筈だ。今の彼女の様子はそれを敢えてせずに痛みを享受したと言う事に他ならない。
それは何故なのか?ケイオスは次の瞬間にそれを知った。
「う…え?…T-elos?」
「ケイ、オス…!」
荒い息のまま、T-elosはケイオスの背中に腕を回して、愛おしむ様に抱き締めた。そうして、その涙の化粧が施された顔をケイオスに向け、満足そうにこう言った。
「私の痛み…全て、お前が持っていけ」
「う…!」
つまりは、そう言う事だったのだ。自分の存在をケイオスに刻む以上は、自分の身体にもまた同じくそれを刻み込まねばならない。T-elosは自分を抱いたと言う事実をケイオスに刻む為に、自分自身を楔と成したのだ。
自分の証を物で残すよりは、形の無い抽象的な概念として残すのが最上とされる。物体は月日を重ねれば何れは朽ちるが、そうでないモノに残せばそれは…その人物が記憶している限り残り続ける。
それは人から人へと受け継がれ、連綿と続いていく。例えそれが叶わなくとも、その人間の心を縛る事が出来る。T-elosはそれを自分の身体を以ってケイオスに成したのだった。
現にケイオスの心は既にT-elosに傾いている。一端沸いた情を消す事など、例えそれがケイオスだとしても出来はしない。それを思い知ったケイオスはやっと理解した。
もう、この女の影からは逃げられない、と。
「T-elos…ぼ、僕、は」
「ふ、ふふ…お前の抱える愛憎や迷妄、私への想いが確かに感じられるぞ?」
どうやら、もう手遅れだった。T-elosの術中に嵌ってしまっている。そこから抜け出す事は叶わないのだ。
「だが、そんな事はどうでも良いだろう?」
「う…う、ぐぅ!」
膣がみっちりと締まって来る。腹圧が上乗せされた膣圧は一物を握壊させる様な隙間の無い快楽をケイオスに叩き込んでくる。
「最後まで、面倒は見て貰うぞ?」
「……やられた、よ」
敵わない。そう思った瞬間だった。心の奥底に燻る苦悩や痛みを含め、根こそぎ心を持っていかれた様にケイオスは感じていた。もう二度と感じる事は無いと、磨り減り掠れ果てて形を失い、励起される事すらなかった感情をケイオスはT-elosに抱いている。
それがどれだけ破滅的な事か、ケイオスは深く考える事を放棄した。
「それで…未だ痛いの?」
「ぁん…っ、いや。痛み自体はそれほどな。それよりも…内臓を押し上げる圧迫感の方が辛い」
言いたい事は山とあった。が、今すべき事は会話する事では無い。互いの身体を貪って昇りつめる事。それだけだ。
「御の字だね。君が泣き叫ばなくて、正直ホッとしてる」
「信じていると言った。…私も、見る目はあったらしいな」
少し引っ掛かる言い方だったが、ケイオスは素直に頷いておいた。T-elosはそんなケイオスに貫かれ、一つになれた事を噛み締めている様だ。
優しく愛されたい。ケイオスが与えてくる熱さと圧迫感が徐々に快楽へすり替わる。
「く…う」
T-elosの襞が蠢いて、ケイオスの一物を全方位から擽ってくる。彼女はケイオスが動き出すのを待っているのだ。それが催促の様に感じられたケイオスはT-elosを果てさせる為に、自分が昇りつめる為に腰を動かす。
「動くね?」
「ん」
少し安心した様にT-elosは頷いた。その顔は可憐で愛おしかった。
「む…っ」
「はっ、ぁ…んっ!んん…んふ…くんっ!」
動きを抑えた浅めの挿入で入り口辺りを入念にケイオスは擦る。痛みはもう気にならないらしいが、挿入による違和感に慣れないT-elosをそれに慣れさせる為に、ゆっくりともどかしい位の動きで抽送を繰り返す。
ギュッ、と目を瞑ったT-elosの性感が高まり、それを黙って受け入れる彼女の声はケイオスに理性を手放せと言っている様に、いじらしく、また可愛いモノだった。
その甘い喘ぎに呼応する様に、T-elosの膣は熱く滑って、ケイオスの一物を溶かしていく。
「こ、これは…っ」
ケイオスも流石に余裕の無い顔で零した。こちらは様子見のつもりで軽目の挿入しか出来ないのに、対して彼女の膣は最初から手加減などする気が無い様にケイオスを攻め立てるのだ。
「ま、参ったな…」
熱い泥濘に火箸を突っ込んだが如く、ねっとり絡みつき、また咀嚼する様に噛み付いてくるT-elosの襞の動きに血液は沸騰し、また直ぐに汗となって蒸発していく。
こんな苛烈なT-elosの内部でもう少し耐えていなければならないと思うと、ケイオスは奥歯を噛んだ。今は耐えねばならないのだが、ハードルが些か高過ぎる。ケイオスを以ってそう言わしめるT-elosの中はそれほどに名器だったのだ。
加えて運が悪いのが彼自身、女性と交わるのがもう何十年、何百年振りかと思える程に久方振りだった事だ。それほどまでのブランクがある。理性はまだまだ保ちそうだが、身体の堪えはそれとは逆に限界を訴えるのだ。
アニマの化身…本来的に別次元の存在の彼とて、肉なる衣を纏い、この世界にある以上はその摂理には逆らえない。どれだけ心は平静でも、身体が受ける快楽だけはどうしようもない。都合良くそれをシャットダウン出来るほど彼も器用ではなかった。
「ふぅ…ん…アンッ!!」
「くあ!」
そんな彼の苦悩を全くT-elosは理解していないらしい。敏感な部分を擦られて、ケイオスの耳元で気持ち良さそうなエロい声を垂れ流してくる。
膣は一物を食んで、奥へ奥へと誘おうと複雑に動いてくる。もう、ケイオスには辛抱が堪らなかった。悲鳴に近い声を発した口内は飲み込む唾さえ無い程にカラカラに乾いている。T-elosはケイオスを抱き締めて、密着状態を解こうとしない。
「ブレイクリカバーでも使っとこうかな…」
「?」
そんな冗談めいた台詞が出る。が、今の彼は大真面目だった。ゲージがどんどんと食い潰されていく。T-elosは些か顔に余裕が無いケイオスを見て首を傾げた。
「く、っう―――ぅ」
大分、息が上がってしまっている。状況は好転を見せず、尚もケイオスを追い詰めていた。もう、殆ど一物の感覚が無くなってしまっている。熱くて柔らかい肉の壁がひっきりなしに先端から幹の半ばまでを押し潰そうと動いてくる。
「はあ、はあ、はあ……ちょ、ちょっと…拙いな」
最初の彼のT-elosに対する所業が嘘の様に形成が逆転してしまった。腹の底に渦巻く欲望が熱くドロドロに熔けた金属の様に蟠り、その開放の時を待っている。男としては非常に嬉しくもまた厳しい状況にケイオスは腰の動きを一端止めた。
このまま暴発してしまってはT-elosに顔向け出来ないのだ。
「ハア―――ぁ、っ?」
喘いでいたT-elosが何事かとケイオスを見た。気持ち良い抽送がパッタリ止まってしまった事に不満があるらしい。だが、肩を揺らして荒く息を吐く彼に何か言葉を呟く余裕などある筈がなかった。
だからT-elosはこのもどかしい状況を何とか自分で打開する事に決めた。
「うおぁっ!!?」
そのT-elosの行動がケイオスを鳴かせた。悪い状況から最悪まではあっと言う間だった。
「ふ、ぃ…ふうぅ…ぅっ!ふっ!…くううん…!」
あろう事か、T-elosは自分で腰を振ってケイオスの男根をまた扱き始めた。浅めの挿入ではもう足りなくなった事を示す様に、根元までがっちり咥え込んで自分の全てを使ってケイオスを愛してくる。辛抱が堪らなかったのはT-elosもまた同じだった。
亀頭の先端に彼女の最奥を感じ、コリコリとした硬い感触が劣情を刻んできた。ケイオスは唇を噛んだ。自分が発するカウパーの量が増した事が何故か理解できた。
そのT-elosの顔があまりにも危険で、また熱っぽい劣情に塗れた吐息と声が下半身を強烈に反応させたのだ。
「ぁ…T-elos…?」
「ケイ…オスぅ…!」
もうこの瞬間、ケイオスは駄目だと感じた。完全に彼女に眩んだ事を心で理解した。懇願…否、哀願する様にケイオスの分身を最奥に擦り付ける彼女は泣いていた。この自分ではどうにも出来ない身体の昂ぶりを鎮めて欲しい…そう言っている様だった。
「―――逝く、か」
もう受けに徹する期間は終わった。後は全力で彼女を犯すしかない。彼女の心も身体もそれを望んでいる。此処に居たってそう思えないのは愚かだとも思った。
「っ、んっ!?んんんんん―――――!!!」
事前通達無しでブチ込まれたケイオスの男根はT-elosの膣を抉り、子宮口とその先端がキスをした。
「カッ…ハッ、ァ…ア!」
自然と息が漏れ、T-elosは脱力してベッドに倒れこんだ。その際の衝撃がビリビリと内臓に伝わってくる。膣の伸縮を無視して子宮は押し上げられて、T-elosに浅い絶頂を与えていた。
「はあ…っ、喰い付いて、離さないよ。君のここ」
「ひゃん」
ケイオスがT-elosの下腹部を撫でると、彼女はビクン!、と痙攣する。肉の壁越しに膣とそこにある自分自身を擦ってやる。T-elosにはそれが堪らないのだ。垂れ流される愛液は熱さと濃度が増し、湯気が出そうな程だった。
「膣全体が小刻みに震えてる。ちょっと…逝った?」
「…うん」
真っ赤になって素直に頷いたT-elosのその仕草がケイオスの心を尚も高ぶらせた。男心を擽ってくるのだ。身体も、心も、既に目の前の娘にイカレてしまっていた。
「僕もそれに…肖ろう。正直、辛いんだ」
「あ…」
やっとT-elosがケイオスの抱えていたモノを理解した。その苦しそうな笑顔がそれを切に訴えてくる様でT-elosは罪悪感を感じる。自分の為にケイオスは自身を殺して頑張ってくれていたのだ。
その優しさが、甲斐甲斐しさがT-elosの女心を確かに射抜いた。ケイオス同様に、T-elosもまた目の前の男にメロメロだった。心も身体もだ。
「…愛して」
それが彼女の答えだ。もう好きにしてと言いたげなその表情が何ともそそる。
「任せて」
ケイオスは制限を解除した。身を縛る理性を捨てて、今この瞬間だけは目の前の女に全てを投じる事をその身体を以って示す。言葉は要らない。そんな飾るだけのモノは持っていても今は意味が無い。
「―――くう!」
「ふあっ!」
腰を乱暴に引っ掴んで、T-elosに乱暴に突き入れる。それが今のT-elosには心地良いらしい。それを深く感じたいのか、T-elosはケイオスの腰の動きに合せて自分から腰を振っていた。
「良いね…さ、最高…!」
「ハアッ、ァ、あっあっ!…ふっ、く…あ、アン!」
もうお互いの瞳には理性が感じられず、肉欲が支配している。だが、思考程度は出来るのだ。もう無意識に腰を振り、自分を悦ばせるT-elosの姿にケイオスは胸が潰れそうになった。
ゾクゾク、と怖気が引っ切り無しに駆け抜けて、それは刃となってザクザクと下半身に切りつけられる。T-elosの膣がケイオスの一物を固く掴んで、射精を強請る様に扱き上げて来る。それには抗えない。否、最初から抗う気はケイオスには無い。
「うう…っ」
じんわりと、蟻の門渡り辺りから痺れにも似た甘美な感覚が沸き立つ。それはあっと言う間にケイオスを支配し、苦悶の表情を浮かべさせた。
「ぬ…う、もう、ちょっと…!」
「きゃあん!!!」
直ぐにでも吐き出したかったが、もう少し彼はT-elosの肉の感触を味わいたかった。だから、括約筋を締めてその出口を塞ぐ。このままあっさり射精しては味気無いと思ったからだ。子宮口を擦るとT-elosは歓喜の悲鳴を発した。
「ふっ…ふう、ふう…く…っ、っ」
しかし、どれだけそれを抑えようしても、裡に溜まった精液は出口を求める様にケイオスを内部から掻き乱す。もう、数分と保たないのは確実だった。
「ヒッ…ひんん!ッ!はっあ…アアッ!」
それはT-elosも同じらしい。切な気に痙攣する膣がケイオスの精を搾り取ろうと戦慄いた。ケイオスの一物を噛み砕き、ドロドロに融解した精液のソースを腹の底で味わいたい様だった。
「テ…T-elos…!」
「ッ!…ケイオス…?」
ベッドに寝かされて、穿たれていたT-elosは突然ケイオスに抱きしめられ、その薄い褐色の胸板の中で自分の名を呼ぶ男の声に目を丸くする。
「僕は…僕は…」
その突発的な行為に何の意味があるのか、T-elosには直ぐに解った。その切迫した声は自分に何かを伝えようとしている。そして、その内容も同様に解っていた。
ケイオスはそんなT-elosの内面は読めず、それを口にしようとしていた。胸中に蟠る想い。このままいけば身体の疼きは止まるのだろうが、それは何時までも開放される事がないのだろう。だからこそケイオスはそれを言いたかったのだ。
言わずには居られないほど、ケイオスがT-elosに溺れている証拠だった。
「僕は君が…ッ!?」
「ンッ…ふっ、んっ!」
言おうとした言葉は紡げなかった。それはT-elosの口付けにより阻まれた。
最初にT-elosがしたそれとは別物の濃密なキスだった。ケイオスの舌は吸われ、食まれ、同時に口腔に侵入してきたT-elosのそれが歯茎の裏や頬の粘膜を舐め、甘い唾液を送り込まれた。強制的に嚥下されたそれは媚薬の様にケイオスを燃え上がらせる。
「ぅ…ん!ぐ…ぅ、な、何を…!」
執拗なT-elosの口淫から何とか逃れたケイオスは突然のT-elosの行為に目を見開いて言った。それがまるで自分の言葉を言わせないかの様なニュアンスを含んでいたからだ。
「その先は…言わないで」
「なっ」
ニュアンスではなく、それで正解だったのだ。それを告げられたケイオスは信じられない様な顔をしていた。
「お願い…それを言われたら…私」
―――動けなくなるから。何も出来なくなるから。ケイオスを頼ってしまうから
そこから生まれる迷いをT-elosは恐れていた。だから、その台詞をケイオスに紡がせなかった。
「くっ…くう」
ケイオスはこの瞬間、目の前の女が明確に憎いと思ってしまった。その想いを刻み付けたのは彼女自身の筈なのに、それを発する事を許してくれない。
どれだけ勝手なのか。どれだけ掻き乱してくれるのか。そんな恨み言を裡にぶち撒けてもどうしようもないとケイオスは解っている。彼女の役割と自分の役割が複雑に絡み合い、その果てにそんな事をほざいても、それが意味を持つ事など無いのが解っている。
あるのは痛みと苦しみだけ。だから、ケイオスはその言葉を飲み込んで、代わりに腰を突き入れる。
…T-elosは泣いていた。
「御免…なさいっ」
その声も顔も、酷く耳障りで目障りに思えた。それを黙らせ、快楽に塗り潰す為にゴリゴリとT-elosを穿ち、抉り、吼えさせた。
「あっ…あはァ!」
フラれた訳ではない。彼女だって、それを受け入れたいと思っている筈なのだ。だからこそ、ケイオスは哀しかった。自分ではなく、彼女の在り方が、だ。
「っ…っ!」
「ひぃううぅん!!!」
限界だった。ケイオスは重い一撃をT-elosに突き刺した。抜く気は無い。最後まで面倒を見る以上は彼女の中で果てなければ意味が無いからだ。
そうして、内なる蟠りを乗せたケイオスの灼熱の弾丸がT-elosの奥の奥に解き放たれた。
「づ…っく、か、ぁ…!」
「アアアアアア―――――――――――ッッッ!!!!」
ビュクッビュクッ…注がれる熱い迸りはT-elosを泣き叫ばせた。その全てを受け止める為にがっちりケイオスの腰をホールドしたT-elosの脚は痛みすら彼に与えてきた。
射精を促し、また全てを搾る様にT-elosの膣は蠢いて絡みつく。
ビクビク痙攣し、涙を流すT-elosが愛しくて、ケイオスの抱擁が力を増す。T-elosもそれを受け入れる。全身でケイオスを感じたかった。
「ハア―ハア――」
「ぁ…あ…ハッあ、あっ、ああァ」
上手く呼吸が出来なかった。色々なものが混ざり合って、その仕方を忘却させた様にケイオスはT-elosの内部に精を放出し続けた。もう、何年と溜まり続け、量と硬さを持ったそれはT-elosの子宮を焼き、内膜にその味と熱さを刻んでいる。
ブルブル震えるT-elosは咽び泣きながらそれを飲んでいった。
「T-elos…!」
「っ、ぁ…あ、や、やあ」
ケイオスは再びT-elosの腰を掴み、技術も何も無い拙い抽送を再び開始した。絶頂し、それに震えていたT-elosに更なる快楽が与えられた。
…壊れてしまう。
そう思ったT-elosはケイオスに止める様に言いたかったが、それが叶えられる事は無かった。
「こんなんじゃ…足りない…!」
鬼気迫るモノを目の前の男から感じる。ケイオスは怒っている。その苛立ちを自分にぶつけようとしている。それは止められない。
「ふっ、あ…!また…大きく…!」
内部からの圧迫がT-elosをもだえさせた。ケイオスのそれは再び力を取り戻し、自分を泣かせようと舌なめずりしているのだ。
「…あんまりだよ。こんな…こんな」
「ケイオス…」
ケイオスは泣きそうな顔をしていた。それがT-elosを突き動かす。どうしようもなく愛おしい。だから、優しくケイオスを抱き締めてやった。
「T-elos…」
「…私は、っ」
もう、二人には互いに掛ける言葉は無かった。あったとしても、それは酷く惨めなモノだろう。
ケイオスはきっと止まらない。だから、その全てを吐き出させ、飲み乾す事が今の自分が出来る全てだとT-elosは確信した。
――――もう、どれだけ時間が過ぎたのか解らなかった
「ふう…ふう…」
「ぁ…っ、っ」
死体の様に動かなくなったT-elosを犯していた。もう、何度精を放ったのか自分自身でもケイオスは解らない。一度たりとも抜かず、子種をT-elosの胎に吐き散らかして、何度も何度もT-elosを泣かせた。
もう彼女は意思が感じられない瞳で天井を見て、奥を抉る度に吐息を漏らす事しかしない。人形の様だとケイオスは思う。だが、そんなT-elosの有様を見て特に何か感慨が浮かぶ訳ではない。
犯す為に犯している。蟠っていた苛立ちは既に消えていた。だが、それでも犯す事を止めないのは単に胸中を彼女に伝えられなくて苦しかったからだ。それを何とか忘れる為に腰を動かしている。
「く、糞…」
だが、駄目だった。貫く度に、精を放ってその子宮を精液で犯す度に、その想いは大きくなる。…本当はケイオスだって解っている。こんな事をしても全ては徒労だと言う事を。直接、彼女にそれを言うしかこの不快感は取り除けないと言う事を。
「僕は…」
だが、その一言が出てこない。先程のT-elosの哀しそうな泣き顔が過ぎってその言葉が喉を通過してくれない。一言言えれば楽になる。だが、その代償に負うのは苦痛でしかない。
「――ハア」
腰の動きを止めて、天井を見た。虚しいのだ。こんな事をして…目の前の女が手に入る訳でもない。不快感から開放される訳でもないのに、それが出来ない自分の矮小さが情けなくて堪らない。
もう、身体も動かなくなってきた。疲労は積み重なり、吐き出せる精液も後一回が精々だろう。それでも、T-elosの膣は優しくケイオスを包み、愛してくれていた。
「T-elos…」
自分が犯し抜いた女を見て、湧き出す感情に身を任せたくなる。切ない、狂おしい胸中をT-elosに伝えたい。それを成して、救いが無い事も解っている。だが、どれだけ理屈や御託を並べようが、自分の想いに嘘は吐けなかった。
生気を失った彼女を優しく抱き起こし、その瞳を見る。
「ケイ…オス?」
全ては主観だ。もうこんな想いを抱く事など無いとケイオスは思っていた。だが、時を越えてそれが自分の身に降りかかれば、それを笑い話とは言っていられない。
T-elosの言う通り、その想いを忘れて身体のみの関係に留める。それが利口なのだろう。だが、ケイオスはそこまで賢くなかった。情を捨て切れなかった。
だから…彼はその言葉を言う。後の事は知らない。
「好きだよ…T-elos」
「っ」
その言葉の意味をケイオスもT-elosも解っている。恐らく、もう救いがもたらされる事は無い。あるのは悲劇だけだ。終焉が訪れる時…死こそが使いの者になるだろう。
「ぁ…ぁ、ああ…!」
T-elosの顔に感情が戻り、手で口を覆い、涙の筋が幾重にも流れた。
「っ…っ!卑怯…者!私は…言うなと、言ったのに…!」
「・・・」
滂沱の涙を流し、T-elosがケイオスの胸に倒れこんだ。ケイオスはそんなT-elosを抱き締め、ただ黙ってT-elosの返事を待つ。
幾らなんでも酷すぎるとケイオスも思った。彼女の覚悟、決心…その全てを揺らがせ、また壊してしまった事に罪悪感も感じている。しかし、その言葉に間違いは無い事だけは理解している。自分がT-elosを愛してしまったと言う事を。
「わ、私も…私も、貴方を」
「なら、それで良いじゃないか。例え今だけでも、ね」
そんなモノは屁理屈だった。だが、それしか許されないのもまた事実。ケイオスもT-elosもお互いが好きだった。
「好きよ…ケイオス」
この瞬間、二人に逃れられない結末が提示された。未来は自分で拓くもの…そんな青臭い言葉を吐くつもりは無いが、ケイオスにだって譲れない一瞬はあった。そして、T-elosもまたそれを受け入れ、その想いに応える。その結末が変わる事は決して無いだろう。
これ以上無い程…二人は呪われていた。
始まりがあれば、また終わりも当然ある。二人はその終わりを目指して互いを貪る。
「ぐ、ぁ…っ」
正直、ケイオスはもう擦り切れそうになっていた。込み上げるT-elosへの想いと射精の感覚が下半身を蕩けさせていた。もうどこまでも自身とT-elosの境界は曖昧で、それが嘘の様に一物から伝わるT-elosの熱と感触はリアルだった。
「ふあぁ…!ぁ、アンッ!アンンッ!!」
T-elosもそうだ。内壁を抉って、切り取る様な痛みにも似た感覚を与えるケイオスの雁に悶絶し、また内部に残り熱を放つ子種がT-elosを狂わせるのだ。燃えて、灰になって今尚燻るT-elosの情欲がまた燃え盛り、膣からドロドロの愛液を溢れさせた。
本当に言葉が必要の無い状況だ。言いたい事はもうお互いに解っている。触れ合う性器同士が如実にそれを語る。以心伝心など古臭いと言われる時代に於いて、それに似たモノをお互いに感じる。心は一つだ。そして、身体も。
「T-elos…!T-elos!」
「ケイオスっ!!」
恥じも外聞も無く、二人はしがみ付き、一つに溶け合おうとしていた。それは決して叶わないだろう。身を蝕む熱さも、快楽も…全て個と個に分かれているからこそ享受可能なものだ。本当に一つになってはそれを味わう事は出来なくなるのだ。
だが…だからこそ、その過程を大事にし、その瞬間に己の全てを互いに刻み込むのだ。酸いも甘いも、綺麗な部分もそうでない醜い部分も全て。
心と身体の充足…それに勝る快楽は、無い。
「い、往くよ…!」
ゲージが全て埋まった。そうする事が当然の様に、ケイオスは自身の先端を深くT-elosの内部に食い込ませた。子宮へと届かせようとするその一撃は一瞬だけT-elosの呼吸を止めた。
「来て…!来てぇ!ケイオス!!」
泣き叫び、愛する男の名を呼ぶT-elosはその灼熱の男根に、火傷するのも構わずに噛み付いた。
「ぐう、っ!―――ぁ、ああ…!!」
襞と言う名の牙が突き立てられ、比喩ではなく本当に血流を阻害する程の締め付けの中でケイオスは子種を打ち出した。
惜しむらくは…これが本当に最後と言うだと言う事だ。後悔はしたくないので、一滴残らずT-elosの子宮に届けたかった。
背中に奔る鈍いとも鋭いともつかない痛みも今の彼には心地良い。
「―――ッ、ッ!!!好き…!…ケイオスっ!!好きぃ!!!!」
その瞬間、T-elosはケイオスにキスした。声無き絶頂の叫びがケイオスの脳内を揺るがしていく。射精と言う名の流血を…もう余す所無く子種浸しにされた子宮で呑んでいく。容量を超えた精液が子宮内膜から沁み込み、卵管の内部まで入り込む。
鶏卵大の自分の子宮の形すら認識出来るほどT-elosの子袋はパンパンだった。それを満足気に飲み乾したT-elosは自分の胸に突っ伏したケイオスの名を呼びながら、絶頂の悦びに打ち震えた。
「好き…ケイオス…好きよ」
「…僕もさ」
絶頂の韻が睡魔を呼び寄せ、眠りへと誘ってくる。お互い、どちらからともなく、手を握り、指を絡めていく。
こうやって掌を重ねるだけで、互いの胸の裡は筒抜けだった。そして、それ以上に重ねた掌は暖かかった。
その言葉を最後に、両者は意識を手放し、まどろみへと堕ちた。
―――もう、お互いに出来る事は無い
一足先に目覚めたケイオスはもう半日以上T-elosに感けていた事を知り、仲間への言い訳をどうしようかと悩んでいた。
「…行く、のか?」
男根が抜けて、泡だったピンク色をしたゼリー状の精液を垂れ流すT-elosは、ベッド端に腰掛ける好いた男に問うていた。
「ん?…ああ、そろそろ…ね」
その女の顔を直視出来ないケイオスは事務的にそうとだけ答えた。
逢瀬の時間は終わりを告げ、また現実に引き戻される。その間の出来事はまるで夢だったかの様に二人には感じられている。そして…夢と言うのは何時も悪い方へと転がっていく。それを止める術を二人は持っていなかった。
「為らば、行くが良い。お前の仲間達が…待っている」
「T-elos?」
突き放した様に言うT-elosがどうにもケイオスには放っておけない。その顔は俯いていて、どんな表情をしているのか銀色の前髪に隠されて判別出来ない。
「私の事は気にするな。早く行け」
「でも…」
「早く行けと言っている!」
俯いたまま声を荒げたT-elosは早くケイオスに立ち去って貰いたいらしい。ケイオスはそのT-elosの佇まいが哀しくて仕方が無かった。
「私も…女なのでな。準備には時間が掛かるんだ。それを見られたくない」
「・・・」
そんなモノは虚言だとケイオスは見抜く。だが、実際彼女の下に居たとしても自分が出来る事は何一つ無いとも判っている。否…それ所か彼女の迷いをまた煽る事になってしまう。ケイオスにはそれが出来なかった。
もう彼女はこの先起こる事を受け入れ、また自分の役目を果たそうとしている。それを汚す事は罪悪だった。
「そうかい。なら…僕は戻るよ」
非情にもケイオスは立ち上がり、脱ぎ散らかした自分の装いを拾い集め、上半身裸のまま部屋を出て行こうとした。
「ケイオス!」
その背中に言葉が掛かる。ケイオスは振り向かず、顔だけをT-elosの方に向けてその言葉を拾う。
「ふっ…ベッドでの言葉など信じるに値しない虚妄だ。特に…女のそれは尚更な」
「!」
「だから…お前も早く忘れる事だ」
口走った事も、抱いた想いも全て忘れて欲しい。そんな願いすら感じさせるT-elosの言葉。ケイオスは…今更言われてもそれが無理だと言う事を理解している。そんな簡単に忘れられるほど安い女ではなかったのだ、彼女は。
「さよならは言わない。また…逢おう」
「じゃあな」
それが本当にこの場で交わした最後の言葉になった。次に逢う時が恐らく最期になる。それが誰にとってなのかは解らないが、二人はそれを承知で抱き合ったのだ。もう、流れは止められない。
…ケイオスの足音が遠くなっていく。
望みは果たせた。だが、同時に彼が自分の裡に残した物は大き過ぎると言う事がT-elosには知れる。証は刻んだ。だが、逆に刻まれ奪われた。もう、それについて議論する余地など無い。
「んっ…」
ブルリ、と身体を震わせその彼が残した物の一端を指で掬い取った。自分の最奥から流れる黄ばんだ白色の濃い液体。それが二人が交わった確かな証だった。
「・・・」
それを指に絡め、弄びながらT-elosはまた俯いた。全身が寒かった。熱を失ってしまったかの様な感覚を味わう。その原因は明白だ。
「どうして…」
その寒い体を抱き締め、暖めてくれる男はもう居ない。自分から追い出したのだ。為らば…この寒さはここから先何処までも付き纏うのだろう。
「どう、して…っ」
恨み言の一つも出てくる。だが、それで荒れた心を鎮める事など出来はしない。聞いてくれる者も、慰める者も…喝采を送る者も嘲笑する者だって居ない。ただの独白だった。
「どうして…お前と私は出逢ってしまったんだ…!」
一時でも自分に温もりを、幸せをくれた男が憎い。失う事を承知でそれを与えてくれたケイオスがどうしようもなく愛しかった。
愛情…憎悪…憧憬…嫉妬…その他諸々の感情が合わさって、T-elosの頭に食い込んできた。錆付いた冷たい釣り針。それの針先が胸元まで降りてくる。
T-elosは崩れ落ち、目から流れ出る泪はベッドに暗い染みを残していく。
気付けば…T-elosは大きな声で泣いていた。
「―――」
非常階段の途中でケイオスは歩みを止め、その場所に座り込んでいた。
考えてみれば色々と無茶をしたものだと、ケイオスは苦笑しながらその両手に残るT-elosの感触を確かめる様に、拳を握り締める。
「在り得ない邂逅…再会…そして逢瀬。君はそれを下らないと言うのだろうね」
もう終わった事。それに心を砕き、引き摺っている事実にヴィルヘルムはきっとそう言って一笑に伏すのだろう。ケイオス自身そうしたかった。
「でも…僕にはそれが出来ない。T-elosへの感情…女々しいとは思うけど、忘れられないよ」
が、そんな気にはどうしてもなれない。この想いだって嘘が無いものと信じたかった。
「…でも、本当にそうだったのか?」
だが、ケイオスはルールを破り、その事に疑問を持ってしまった。それは音速を超える速さでケイオスの心を覆い尽くし、暗い影を落とす。
始めは偶然の出会いだった。…それは良い。
だが、何時しか彼女のその姿にマリアを見た。だからこそケイオスはT-elosに執心し、追いかけ、そして心を奪われた。その想いがT-elosへと向けられたモノだとどうして言えるのだろうか?
未だに自分はT-elosにマリアを重ねていると言う事実に吐き気を催しそうだった。
「本当に…本当に…僕は君を好きだったのか…?」
それに答える者は居ない。自分で解を出すしかなかった。
両手に残っていたT-elosの温もりは、今はもう感じられずに言い様の無い冷たさを与えてきている。それが手の中で凍り付き、骨に喰い付いてくる。
「僕は…僕は…!」
それでもT-elosが好きだ。そのフレーズを紡げない。
―――ガンッ
苛立ちをぶつける為に、裸の拳で壁を殴りつけた。皮膚が裂け、拳から血が伝うが、痛みは全く感じなかった。感じる痛みは…T-elosが背中に残した爪痕だけだった。
ふらつく足取りでエルザに戻った時、陽は暮れていて辺りは夜の帳が覆っていた。
出て行った時と同じ様に搬入口から船内に戻ったケイオスを向かえる者は誰も居なかった。
もう、準備作業は完了している頃だろう。ケイオスはそのまま無人の様相を呈するエルザを闊歩し、バーへと歩を進める。
普段は飲まない酒だが、今は飲まずには居られない。
そうして…そのまま時が来るまで、全てを忘れて寝てしまいたかった。
…相変わらず拙い文で申し訳ありません。
自分で書いてて少し気が滅入りました。
恐らく、次が最後の投下になると思います。それでは。
368 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 00:24:02 ID:U0ouUtu2
>>367 ご謙遜ご謙遜。美味しく頂きました。
また自分にとってはあまり馴染みのないカップリングの為、実に新鮮でありました。
次回も期待させて頂きます。
ケイオスも難儀な奴だな。
でも、少しだけ気の毒かも
続きキタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
―――ミクタム地下遺跡 外殻最深部
水晶で構成された壁面や床は魂を感じさせない無機的な光を放っている。それはフリーザーの中より寒く、氷の如く冷たい錯覚を与えてきた。
閉ざされた部屋でシオン一行は待ち構えていたT-elosと対峙していた。
本気の彼女の力は圧倒的だ。ジギーやジン、シオンの連撃を捌き、受け止め、尚も平然と攻撃を仕掛けてくる。
その彼女の顔にはもう迷いも衒いも見受けられない。実に清々しい顔だった。
目覚めたKOS-MOSの力は唯一それと対等に渡り合えるのだろう。縦横無尽に室内を駆け回る同じ顔を持った女が二人。
「…っ」
ケイオスはそれを見ながら、奥歯を噛み締めた。あの様な事があったのだ。心中は穏やかではなかった。心が乱される。明確な苦痛を感じていた。
だが、手出しをする事は許されない。彼女達が対の存在である以上、横槍を入れる訳にはいかない。
情けなかった。傍観は止めるとヴィルヘルムに宣言したのに、自分は結局傍観者の立場に居る。それが歯痒い。
「でも…僕は…っ」
もうケイオスは二人の姿を見ては居ない。その姿から連想される昔の女の幻を一刻も早く消したくて仕方が無かった。
「貴女の存在が私の友に害を成すのであれば…私はそれを阻止します」
「ほざくな、機械人形!」
宴は最高潮だ。もう、激突は避けられない。否、それは最初からだろう。
そこに至ってケイオスは動いた。傍観に徹する事を自分から放棄し、KOS-MOSとT-elosの間に割って入った。
「「「「「「「!!」」」」」」」
皆が皆、それぞれの驚愕を顔に浮かべていた。
「ケイオス君!?」
シオンは何事かと思って声を荒げたが、それはケイオスを止めるには至らない。そのままケイオスは無機的な表情を張り付かせ、T-elosの前に立つ。
「……何のつもりだ?イェオーシュア。要らん感傷でも私に持ったか?」
「ああ。半分は、そうさ」
感傷?半分?
…皆はその意味が判らない。だが、T-elosとケイオスはお互いに知らない間柄ではない、知己でもなく、もっと深い関係にあると言う事を皆は気付いた。
「半分?…なら、もう半分は……。まさか、な。貴様もそこまでは馬鹿ではないよな?」
「いや、それで正解だ」
ケイオスはT-elosを迎え撃つつもりだった。単身で、だ。
それに気付いたT-elosは盛大に笑う。
「阿呆が!力を失った貴様が私に敵うものか!…命の無駄使いは止めておけ」
「知ってる。でも…このまま傍観する事は出来ない」
ケイオスが構える。その満ち溢れる気迫は過去、最初にT-elosと会った時のそれとは一線を架す、別人の様なそれだった。
確かにケイオスは力を得た。だが、それでも独りでT-elosに立ち向かうのは無謀過ぎる。当然、それを見過ごせない人物は居た。
「てめぇ!ケイオス、何考えてんだ!本気でトチ狂ったのか!?」
Jr.がそれだ。怒声を発し、ケイオスの肩を乱暴に掴んで、それを止めさせようとする。
「Jr.!!」
「なっ」
だが、無駄だ。今のケイオスは止まらない。ケイオスが恫喝にも似た大声を放つと、Jr.は手を離してしまった。皆も一様に驚いている。こんな姿を晒すケイオスは初めてだったからだ。
「どれだけ場違いな真似かは知ってる。それでも、やらせて欲しい」
もう止められない。皆はそれが判ってしまった。
「何で…お、お前、まさかT-elosと」
Jr.には答えが漸く見えた。そう言う事だったのだ。
「因縁と言う意味じゃ、KOS-MOSとT-elosのそれは重いだろう。だけど、彼女の物語に首を突っ込んだのは…僕なんだ」
「ケイ…オス」
傍観者では居られない。当事者なのだ。その責を果たさなければならない。
「だから、それに決着を付けなくちゃいけないんだ」
その言葉の響きは重かった。皆は一様に俯き、顔を顰めている。ここまで我執に満ちた行動を取られると、どんな言葉を掛けて良いか、それが判らない。皆は口を噤む。
「イェオーシュア…」
たった一人を除いて。
「御武運を」
マリアとして覚醒したKOS-MOSは自分の戦いをケイオスに譲った。
「…ありがとう、KOS-MOS」
「チッ…判ったよ。…好きにしろ!」
Jr.もKOS-MOSに続いた。…これで二度目。そんな表情をしてうんざりした様に呟いた。
「良いか?やるからには必ず勝って生き延びろよ。やばくなったらお前を無視してでも乱入するからな」
「それで…十分だ」
仲間の説得は出来た。後は…終わらせるだけ。彼女の動きを止め、戦闘不能に持ち込む。…そんな器用な真似が出来る筈も無いが、やってやれない事も無いかも知れない。ケイオスは一瞬、そんな事を思った。
「…ありえない、な」
そんな都合の良い考えを即座に否定した。彼女と対峙するのはそんな事が目的ではない。酷く自分勝手なものだ。
…忘れたいのだ。
彼女の温もりも、その面影も。もう、その姿には霞が掛かり、誰なのかもさえ判別出来ない。だから、T-elosに挑みその胸の痛みから解放される事を望む。
「此処まで馬鹿だったとはな。感嘆の一語に尽きる」
T-elosは呆れた様に言って、馬鹿にしている。だが、その顔は微笑を湛えていた。
「その馬鹿に付き合って、感化されたのは何処の誰だい?」
「そうだ。私もまた、馬鹿だな」
もう一度、二人だけになれて嬉しい。例えそれが衆人環視であろうと、殺し合いであろうが今のT-elosには関係ない。迷いを捨て、覚悟を決めた彼女にはそれは望外の幸せだったのだから。
「さあ…おいで。あの時見せたお前の苛烈さ、逞しさ、熱さで…私を存分に滾らせなさい!」
「ああ。前以上に満足させる。今の僕は…強いよ!」
もう、言葉は要らなかった。
思考はクリア。体は燃えて、目の前の敵を睨んで吼えている。時折襲ってくる衝撃が骨を軋ませて、内臓を裏返す。
…やはり、甘い相手ではない。
心に迷いを持っていては簡単に命を持っていかれるのだろう。だからこそ、私情は捨て去る。
自然と自嘲の笑みが漏れてしまう。互いの命がかかった死合。だが、その内情は子供じみた喧嘩だ。
殴り合って、斬り合って、殺し合って…得られるモノは何なのか?
…何もありはしない。
だが、だからこそ…止める事が出来ない。止まる事も出来ない。
この瞬間に命を燃やし、終わらせる為にだ。
…だが、どの道最後には私情が絡む。それが原因で始められた戦いなのだから、当たり前だ。それに例外は無い。
ケイオスも。そしてT-elosも。
…………
……
―――戦闘終了
「はあ…はあ…ぅぐ」
「・・・」
確かにケイオスは強かった。満身創痍だったが、単身でT-elosを押し切り、膝を付かせたのだ。それがどれだけ難物だったのかは、互いに血塗れのボロボロの体を見れば容易に想像が付く。
「っ、化け物か…っ、貴様。もしや、それが貴様本来の…?」
「いや…修練の賜物さ。相当無茶はしたけどね」
それがケイオスの回答。KOS-MOS ver.3の約五倍の出力を押さえ込む彼の力量は人外の域に到達している。化け物と言われるのも納得だった。
「僕の勝ち、だね」
「ふっふふ…嘗められたものね。私は…未だ、いけるっ」
フラ付く足取り、崩れそうな体を無理に稼動させ、T-elosは立ち上がった。
「っ」
ケイオスは全身を蝕む寒気に身を震わせ、冷や汗を張り付かせる。T-elosの傷は決して浅くはない。立っているのも辛い程だ。損耗率は明らかに50%を超えている。そんな中破状態にあって尚、T-elosは諦めてはいなかった。
ケイオスは悪い予感を確かに感じていた。
「貴様にこれを放つのも忌々しいが…」
何かをしようとしている。それは何なのか。ケイオスはそれを悟り、警戒行動を取った。取って何か意味がある訳ではない。気休めだ。
「相転移砲、か…!」
戦闘中に何度か喰らってその度に死に掛けた攻撃が今再び、成されようとしている。
「受けて貰うわよ…?私の、一撃を!」
既に胸のセイフティは解除。赤い光は球形を成し、人一人を飲み込む大きさまで膨れ上がっている。戦闘中のそれの比ではない最大級の一撃を見舞い、ケイオスに止めを刺す気だ。
「くっ…!」
それが直撃した時の想像をして、ケイオスは顔歪めた。自分が生き残るヴィジョンが全く見えなかった。良くて即死、悪くて消滅。それほどのエネルギー量を持っている。
だが、ケイオスには解せなかった。こんな手段を使うと言う事はそれだけ追い詰められているのだろう。だが、それを放った後はどうするのだろうか?己の死は確定として、T-elosもまた力を使い果たして動けなくなる筈だ。
後ろには仲間達がまだ控えているのに、だ。
「え―――うわっ」
突如、何者かが自分の前に立ち、ケイオスを突き飛ばした。それを成した人物を見て、ケイオスは混乱し、またそれ以上に驚愕した。
「KOS-MOS!?」
「申し訳ありません、イェオーシュア」
その顔には憂いが満ちていて、また、同時に済まなそうな顔をだった。これから自分がする事をケイオスに懺悔しているかの様に。
それでケイオスはKOS-MOSが何をしようとしているのか見えた。最も恐れていた事が目の前に展開されようとしている。悪夢だ。
「私は…貴方を失う訳にはいかないのです」
KOS-MOSもまた相転移砲のセイフティを解除した。彼女の切り札だ。それを以ってT-elosのU-TENERITASを相殺…否、消去しT-elos本人を砕く気だ。
「駄っ………!」
駄目だ、止めろ。そんな言葉に何の意味があるか?いや、もうそれは遅すぎる意味を持たない言葉だ。この結末を何とか回避したかった。
だが…ケイオスは約束を破ってしまったのだ。
「くっ…くう!」
もう…それは止められない。最初から…止め様が無かった。
ケイオスは此処に到って尚、傍観者としての枷を振り払えない。
「消し飛べぇっ!!!」
そうして、赤い光が放たれた。その数瞬後にKOS-MOSもまたそれを放った。T-elosの鮮やかな血の紅とは真逆の澄んだ蒼色の光。それは赤を砕き、T-elosに突き刺さった。
「残念ですが…T-elos」
短刀が空を裂き、青い球体に届く。刹那、閃光。次いで収縮。
「これでお別れです」
宴は終わった。
「……フッ」
その瞬間、T-elosは確かに笑みを零していた。
刻が静かに流れている。宴は終わり、幕は下りた。役者が舞台を去る時、観客もまた居なくなる。明かりの消えたステージの上に独り取り残されている様だった。
―――戦場跡だった
周りの地面や壁面は抉れ、瓦礫が散乱し、彼方此方で黒煙がブスブスと燻っていた。
「T-elos…っ!」
誰より早く、ケイオスは倒れ伏し動かないT-elosに駆け寄り、抱き起こした。
「っ…っ!」
その有様を見て、顔を顰め、手の施しようの無い事を確認し、また奥歯を噛み締める。
外傷が酷い。装いはあちこち擦り切れて、炭化し、覗いた肌は既に血の気の無い土気色をしている。肉が裂けて骨が覗いている箇所もあった。実際、彼女が寝ていた地面は血の海だ。
「っ…はあ、ぅ…」
「T-elos!」
未だ彼女はしぶとく生にしがみ付いていた。だが、それも直ぐに終わるだろう。ケイオスはT-elosの名を呼ぶ事しか出来はしない。
「っ…、こう…なるとは、な。予想はし、ていたが……何とも救われな…終わ…」
「な、何で…!」
全てこうなる事を承知していたと言う事か。KOS-MOSに倒される事を。
…一体何故?ケイオスは判らない。
「お前、を殺…のは…堪える。奴なら、止め…られると…思っ、っ」
「!!」
その言葉はケイオスを深く抉る。自分を殺したくないから、殺したくなかったから、敢えてKOS-MOSを煽る為にここ一番を使ったと彼女は言っている。
T-elosはマリアになると言う己の使命と、ケイオスを守りたいと言う自分の願いを秤にかけてしまったのだ。
…その果ての返り討ち。
一体どれほど馬鹿な行為なのか。それで死んでしまっては意味が無いのに彼女はその道を甘んじて選んだのだ。
「っ……馬鹿は、僕の方か」
否、それに気付けなかったケイオスはT-elos以上の大馬鹿の誹りを受けるに相応しいと自分を深く責める。
その結末がこれだ。彼女の決意と覚悟を踏み躙り、揺らがせ、始めから救う事も説得する事すら放棄していたのだ。こうなるのは必定だった。
「そ、んな…顔、するな。お前の…所為じゃ…コフッ」
「喋っちゃ、駄目だ…!」
―――ゴブリ
大量の血が吐かれ、彼女の褐色の肌を、ケイオスの装いを汚す。暗褐色のそれは逃れられない死を連想させた。
「さ、最後、まで…言わせろ。じ、実際…悪く、無い。お前に…み、見取って貰う、のは」
「もう、いい。…もういい、T-elos」
その死に向かう彼女を直視できない。最期の言葉は聞くに堪えない。だが、その全てを受けねばならない。
ケイオスの迷いと決断の甘さが招いた末路。最後まで、見届け、聞き届けるしかなかった。
「暖かい、よな。お前の…手。お前の温もり…好き、だった」
T-elosは喀血を何とか飲み込み、ケイオスを見て、言葉を残そうとしていた。その全ては死に逝く者の言葉。それに耳を傾けるケイオス。
もう長くはない。T-elosの瞳には既に光が無く、恐らくケイオスの姿すらもう見えていない。体も熱を失い、どんどん冷たくなっていく。
「手だけじゃあ、ない。い、今なら…心の底から…言える」
機能停止まで…命の灯が消えるまでの僅かの間に、T-elosはケイオスに宛てた言葉を紡ぐ。
「私は…ケイオスが、好き、だった」
「T-elos……っ」
過去形のそれ。自分の結末を知っているからこそ現在形で言えない言葉だ。
ケイオスはT-elosの手を取って、ギュッと握ってやった。微かだが、反応が返ってくる。とてもか細く、弱々しい力で彼女は握り返した。だが、それだけだ。それが何かを成す事は無い。
「…時間切れ、か。こんな、事…なら、もっと…」
急速に光が失われた。赤く染まるT-elosの視界。死を連想させるそれは、終焉を示す黒に塗り潰される。もう、体は動かない。何も考えられない。恐怖も無い。
「T-elos?…T-elos!」
「偶にで良い。思い出せ」
思考を手放す瞬間、何かを口走る。ケイオスの体は最後まで温かかった。
「道具にも…人間にも成り切れなかった…馬鹿な女が居た事をな」
「・・・」
それが、最期の言葉だった。目を閉じ、天を仰ぐとその彼女の言葉が予言の様に頭に鳴っていた。遺言じみたそれ。自分を責める呪いの言葉の様にケイオスは感じる。
T-elosに出会って、彼女自身は何を得たのか?この終わりで満足だったのか?幸せだったのか?…今はもう伺い知れない。
冷たくなり、命の灯の消えたT-elosの躯体が重くケイオスの腕に圧し掛かる。
その顔は何かを残せたように満足気に見えた。だが、同時に無念さや口惜しさを張り付かせているようにも見えた。
光の消えた瞳で尚も睨む美しいT-elosの顔に手をやり、ケイオスは瞑目させた。
人死には何時まで経っても慣れない。瑣末な事と割り切れる程、ケイオスは薄情でも人でなしでもない。それが近しいものなら、尚更。好いた女だと言うなら、その痛みは想像を絶する。
「っ」
ズキリ、と胸が痛み、また、言い様の無い孤独感がケイオスを蝕む。それこそがT-elosの残したモノだ。心に付けられた染み。それは永遠に色褪せる事は無いだろう。
心にポッカリと穴が開いた気分だった。それは埋める事は決して出来ず、化膿し、腐敗し、何時までもケイオスに痛みを与え続ける事が確定している。
「また…失ったのか。僕は」
もう、決して彼の心からT-elosが消える事は無い。その痛みがある限り。
「イェオーシュア…」
「ああ。分かってる、KOS-MOS」
魂と肉体の統合が成される時が来た。ケイオスと入れ替わる様にKOS-MOSはT-elosの亡骸を抱き締めた。
淡い光が溢れ、二人は共鳴を始める。仲間達はその様に驚き、警戒している様だったが、ケイオスは後ろを向き、その光景を見ない様に努めた。
一時でも情を重ねた女が消える様を、見たくないからだった。
「君との出逢い…君との逢瀬…君と交わした慕情…。………全ては、泡沫」
夢、幻の如く儚いものであった。
誰が悪い訳でもない。そもそも、敵味方に分かれて戦っていたのに、繋がってしまったと言う事がそもそもの間違い。…ケイオスはそう割り切りたかった。
だが、それが出来ない。T-elosの存在は彼の裡で大きくなり過ぎたのだ。
「薄情、だよね。君は責めるかい?…僕を」
ケイオスは泣きたかった。だが、涙腺が反応を見せる事もなく、その死に涙する事すら出来ないのだ。
「僕も…僕も君が好きだったよ、T-elos」
それでも、確かに彼の心は血を流していた。今になって遅過ぎる言葉を呟き、その血の量がまた増す。彼もまた、T-elosが好きだったのだ。マリアではなく、T-elosと言う名の女が、だ。
共鳴は終わり、魂が肉体との融合を果たす。二つの意識は混然とし、KOS-MOSとT-elosは一つになり、ある一つの存在となって降り立った。
マリアが再生を果たしたのだ。
…嘗て居た或る女の痕跡を一つも残さずに。
『女を一人、不幸にした』
そんな囁きが頭に木霊する。その声を消す事はケイオスには出来なかった。
「君を忘れない。さよなら…T-elos」
そのケイオスの言葉が全てを締め括る感嘆符の様に響いた。
―――酷く虚しい言葉。強烈なデジャヴュに襲われた。
暫く独りにしてくれと、ケイオスは皆にそう懇願した。皆はその申し出を拒む事は無かった。複雑そうな…また悲しそうな顔でケイオスを見ながら、彼らはケイオスから離れて行ったのだ。
「イェオーシュア…」
そうして、次なる戦いに向けて気持ちの整理をしていたケイオスへの来客はKOS-MOSだった。
「ああ…KOS-MOS」
マリアの意識を覚醒させた彼女。もう、機械的、無機的な表情を浮かべる事は決して無い。その証拠に、彼女は哀しそうな顔をしている。
だが、何の話があろうが、何を聞かれようが、ケイオスはこの場を動く気は無い。今は一刻も早く気を落ち着けたいのだ。
「…哀しいのですね。今の貴方は」
「語るまでも無いよ。今の君なら…その痛みは解る筈だ」
「教えて下さい…イェオーシュア」
「……何をだい?」
「私の中に…貴方への想いがあります」
「…む」
「これは…マリアが生前抱いていた物なのでしょうか?それとも…T-elosが残した物なのでしょうか?」
KOS-MOSが裡に持つケイオスへの想い。思慕の情か、それとも恋慕の情か。どちらかは分からない。
が、そんな事はケイオスには他人事に思える。昔の女の魂を宿した存在。それはマリア本人ではなく、マリアに似たKOS-MOSに過ぎないのだから。
「君は…マリアじゃあない。KOS-MOSだろう?」
「…はい。マリアであって、マリアではない。私はKOS-MOSです」
「なら…その想いはKOS-MOS、君自身の物だ。誰が残したとか、持っていたとか…それは重要じゃない。君が、それを持っているって事だ」
それがケイオスの答えだった。深い意味は無い。だが、適当でもない。それをどう受け止めるかはKOS-MOS次第だ。
「なら…私は、貴方を…」
KOS-MOSは指先をケイオスの肩へ伸ばした。だが、それは振り払われた。
「そう。君は…マリアじゃあない。同時に…」
もう、ケイオスはマリアの影に囚われる事は無い。それを占める場所は、別の女に奪われたのだ。
「僕が好きだった、僕が情を重ねたT-elosじゃあ、ない」
今度はその姿がKOS-MOSに重なる。その呪縛から、ケイオスは逃れられない。
独りにしてくれと、ケイオスはKOS-MOSに言い、彼女もまた仲間達の下へ戻る。
「この想いの元が…マリアなのかT-elosなのかは解らない。…どちらでも、構わない。
しかし、この想いは…今は私の物」
「・・・」
その少年の背中に言葉を突き刺す。少女の呟きは重く、怨嗟すら含んでいる様だった。
「この想いを裡に飼うだけ。…それを叶える事も許されないのですね」
望もうが望まなかろうが、背負わされる身としては…それは酷過ぎる事だ。それはケイオス自身が知っている。KOS-MOSの心が晴れる事は無かった。
「勝手です。…イェオーシュア、貴方は…酷い男性(ひと)です」
「僕は…ケイオスだ」
ケイオスはその言葉に微動だにしない。KOS-MOSは顔を両手で覆い、溢れる雫に溺れた。
一つの物語が終わった。
もう…混沌の名を持つ少年と究極の名を冠する少女の道が重なる事は決して無い。
そして…秩序の名を持ち、聖女を宿す少女の想いが遂げられる事もまた、無い。
〜了〜
お疲れ様でした。
当初予定より随分長くなった事をお詫びします。
……両者共に救われてませんね。
機会があれば、設定を無視して甘い奴でも書いてみますか。
>>379 。・゚・(ノД`)・゚・。
本当にお疲れ様でした
次の作品があればまた期待しております
>>379 GJ、泣けて来るぜテロスうわあ゙あ゙あぁあぁ・゚・(´д⊂ヽ。あぁうわあ゙ぁあ゙あ゙あぁ
>>379 非常に細かい描写など、文章力自体もかなり高いレベルもあり
特徴的なカップルでしたが違和感ありませんでした。
是非続きか、設定無視の甘いやつを…
383 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 01:41:44 ID:BojVQq8h
な、何て悲劇だ…!
ふ、二人は結ばれなかったのか(ノД`)
え、えぴ3を今まさにプレイ中で、ネタバレにならんよう抑制しつつ、駆け足でプレイ進めて
読んできたが、イイタハナシダー(ノД`)
シオンのアレっぷりにいらいらしてしょうがない中、どうしてKOS-MOSやケイオスを主役にしなかったのかと。
シオンがウザく感じるのは、他の仲間がぶっちぎりで不幸な境遇を背負って来ていて、しかもそれを既に乗り越えてるからだと思うよ
俺もケイオスとKOS-MOSが主役の方が良かったと思うよ
俺も小話書くかなー。エロ無しで微妙に悲恋なケイコスで良ければ
最近EP3クリアしたけど、皆がいうほどシオンの態度はウザくなかったぞ。
いきなり裸ワイシャツとかされて、プレー中に気分が悶々としたくらいだ。
ここでシオン議論は止めましょうや
本スレみたいになったら嫌だし
>>385 是非お願いします
やはり作品が投稿されるとスレが活性化していいもんだ
>>379 正直、長くて読むのも面倒だったけど、今は目から塩っ辛いものが・・・
遅ればせながらありがとうございました。
俺の中では正史認定です。
でも、やっぱり甘いのも読みたいです!
サンタコスのドクトゥスに騎乗位で逆レイプされる、夢の様なSSが読みたい。
そうサンタさんにお願いした。
390 :
385:2006/12/24(日) 21:45:52 ID:r+WDvnMY
「迎えに行ってあげたらどうかな?」
その言葉と共に彼は、──何の比喩でも誇張でもなく──突然、私の前に現れた
…………
「アレン」
エルザ艦内で、私はアレン・リッジリーにそう呼びかけた
「ん?なんだいKOS-MOS」
「シオンがどこにいるのか、ご存じありませんか?」
次いで、私はそう聞いた
私がある事について、彼女──シオン・ウズキの判断を求めているからだ
「いやゴメン、ちょっと分からないな。主任に何か用かい?」
「はい。私の発案について、シオンの判断を求めています」
アレンの問いに答えると、彼は少しだけ意外そうに、眉を動かした
「発案?何をだい?KOS-MOS」
──この発案は、アレンにも判断をあおぐべきかもしれない
アレンは彼と同じく男性なのだし、なにより、この類の発案は初めて行ったのだから発案の修正参考は、多い方が良い──
そう考えて私はその発案を説明して……
その説明を聞いたアレンは、目を見開いて驚いた
「他人との交遊を発案!?KOS-MOSが!?」
「そうなんです主任!僕もうビックリしちゃって、すぐにでも主任に知らせなきゃって……」
「偉いわKOS-MOS!人とのコミュニケーションを積極的に行おうとするなんて!本当に成長したわね!」
「………ありがとうございます」
二人はやたらと興奮して喜んでいる
……それほど評価される事なのだろうか
私はただいつもと同じく、最良と予測された行動を発案したにすぎない。……以前に最良の行動を取ろうとした時は、自殺を予告してまで止めたのに……
「それで、誰との交遊を考えたの?もしかして私?」
「いえ、違います」
シオンはあら、と残念そうに微笑む
「それじゃあ誰なんだい?まさか僕じゃないだろ?」
次いでアレンが聞く。私ははい、と言い、そして答えた
「私が、私との交遊を発案するのは……ケイオスです」
とりあえず第一話(?)終了、と
l`Y( ( こ)) っ
iY! f。ソ从) っ
≪i,i* 々゚ル
__/((┃)) i_カリカリカリ
/ /... ヽ⌒) (,,ノ \\
/ /_______ ヽ\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
il i
・ 。 ||i l`Y( ( こ)) il
\. ||l iY! f。ソ从) il |i
゚ヽ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ダンッ!!
。 ゚ _(,,) 神 認 定 証 (,,)_ / ゚
・/ヽ|
>>379殿 |て ─ ・。 :
/ .ノ|________.|(\ ゚ 。
 ̄。゚ ⌒)/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヽ\
)>
n ァ'/ /Vヾ
>>390 (∃、i(_i、l。豆ォ! GJ!続きに期待
ヽ ヽ<* 々゚ノ>つ
〉 ノ
((_ 〈
(_ノ ヽ_ )
390の続きにwktkしていたら、391のAAに吹いた。
393 :
385:2006/12/25(月) 22:56:14 ID:5YK2iNcG
「KOS-MOSとケイオスがデートぉ?そりゃマジかよモモ」
「確かに、少々信じられない話ではあるな」
「でも、モモ、聞いたんです。KOS-MOSさんがケイオスさんを誘って、遊びに行きたいってシオンさん達に言ってるのを」
私がシオン達に説明した事を、モモ、ジュニア、ジギーが食堂で話題にしていた
百式レアリアンの情報収集能力ならば、先ほどの私達の会話を聞き取る事も十分可能だろう
「うーん、モモを疑う訳じゃないけどなぁ。その話はちょっとトンデモだな……」
「うむ、モモが嘘を付くとは思えんが……」
「彼女の情報は間違いありません」
モモがでも、と言い出す直前、私は食堂への扉を開き、そう告げる
「おわっ!KOS-MOS!?」
「む……いたのか。……本当に本当なのか?」
ジギーが確認を求める
「はい、やや語弊があるとも取れる説明ではありますが、情報の正確性は許容範囲内です」
「え……えと、ゴメンなさい!KOS-MOSさん!……盗み聞きしちゃって……他の人にも話しちゃって……」
今度はなぜか、モモが謝る
「貴方の謝罪が理解出来ません。貴方がこの発案を聞き、それを他人に伝達しても、私に起こる不都合は皆無です」
「え……あ、ありがとうございます……」
今度は感謝された。全く理解不可能だ。私は彼女に、何を感謝したのか聞こうと口を開き──
「しっかし、何でまたケイオスのヤツと遊びに行きたいんだ?KOS-MOS」
──ジュニアの質問に中断される
「俺も知りたい。KOS-MOS、教えてくれないか?」
ジギーからも問われた。モモもこちらを見つめ、無言ながら問うている
──彼等に説明する事で、彼等からも助言を受けられるかもしれない。また、彼等に説明しない理由も無い──
「まず、戦闘能力の向上が挙げられます。彼とのコミュニケーションを円滑にする事で、私達の戦力が強化される確率は87%です
次に人脈です。彼との良好な関係を築く事は、彼が私達に協力する可能性を上昇させます」
この瞬間、食堂内の全員が脱力した。……何故だろう?
「えー……なんつーか……それが理由か?」
「まだあります。……彼は、私に世俗的な情報を伝え、人間心理に対する私の疑問に対し、助言を与えます」
そしてこの事こそが、私のこの発案の戦略目的
「……私は、私のOS改善のため、ケイオスとより多く会話するべきなのです」
これで二話(?)目だ……先は長い
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワク テカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
395 :
385:2006/12/28(木) 01:33:52 ID:cjdjAEQR
ジュニア達との会話を終え、私は一人、廊下を進んで行く。進み続けて、彼を見つけた
「ケイオス」
「ん?なんだい?KOS-MOS」
そう言って彼は振り向いた。そしていつものように、微笑みを浮かべ真っ直ぐに私を見る
「質問があります。明日から明後日にかけて、貴方には自由な時間が5時間以上あるでしょうか?」
ケイオスは視線を床に向け、少しの間虚空を眺めてから
「うーん、5時間も無いなぁ。2〜3時間は取れると思うけど……それがどうかしたの?」
そう答えた。彼には、私の発案を実行可能な時間が無かったようだ
「いえ、もう結構です。失礼しま……」
「おーいケイオス!」
急にジュニア達がこちらに疾走してきた。そのままケイオスに近付いて、口々に告げる
「ケイオスさん、明日のお掃除のケイオスさんの当番、モモに代わらせて下さい!」
「アシェルの点検、明日は俺にやらせてくれよ」
「明日の機材の積み込みだが、力仕事はサイボーグの俺の方が良い。俺が代わりにやろう」
「……え?急にどうしたのみんな?」
当惑するケイオス
「いやそんな……僕の仕事なんだし、僕に任せてみんなは少し休養を……」
「「「モモ/俺がやりたいんだ/です!!」」」
三人の声が見事に重なった
「それにほら、ケイオスこそ休養したって良いだろ?たまにはゆっくり遊んで来いよ」
「そうです!ケイオスさんもたまには遊びに出かけるべきです!」
凄まじい剣幕で巻くし立てられて、ケイオスは気圧され
「あ……うん、なら良いけど……明日の僕、暇になっちゃったな……」
「ケイオス、明日の貴方に、5時間以上の自由な時間があるでしょうか?」
明日の全ての仕事を奪われた彼に、私は再び尋ねる
「……うん、たった今、そうなったみたい」
苦笑しながら、彼は私に向き直る。彼に時間が出来た。なら、次に聞く事は一つだけ
「明日、私と交遊して頂けませんか?」
聞いた。聞いて、彼の答えを待つ。彼は驚きながら言う
「僕が?君と?……一緒に遊びに行って欲しいのかい?」
「はい。ご返答をお願いします」
私がそう言った瞬間、彼は本当に嬉しそうに微笑んで、言った
「嬉しいよ。じゃあ、明日は一緒に遊ぼう。KOS-MOS」
…
シオンの定期検査を受けながら、私は思考する。……ジュニア達のあの急な提案、偶然では有り得ない。つまり…
「……ご協力に感謝します。シオン」
「あれ、バレてたか。……どういたしまして、KOS-MOS」
きてたーーー
ネ申キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
もう直ぐ新年なのに、SSの投下があって嬉しいぜ
399 :
385:2006/12/29(金) 23:22:32 ID:9BPCRK8W
……そうして今日、ケイオスとの交遊予定日を迎えた
ケイオスとの合流予定時刻は基軸時間でAM10:00。場所はクーカイ・ファウンデーションの、とある市街地区のモニュメント付近
そこの市街地区は私の知らない地区で、ケイオスが自分から指定した場所だ
そして、ケイオスは先にその地区へ行ってしまった。合流には待ち合わせが必要になる
……エルザから二人一緒に出れば市街地区で待ち合わせする必要など無いはずだが、何故彼はわざわざ待ち合わせを行うように仕向けたのだろう?
「こ〜らKOS-MOS、手が止まってる」
「……シオン、なぜこのような物を作成するのでしょうか?」
今の時刻はAM07:00。私はまだエルザの中にいて、そして──
サンドイッチを作っていた
……なぜ?
「シオン、食品なら市街地区でも入手可能です。自作する必要は……」
「ケイオス君が喜ぶわよ」
「何故ですか?私には料理作成に対応したデータは存在しません。市街で入手可能な食品と比べて劣った食品しか作成不可能なのは明白であり、劣った食品を……」
「そうじゃないわよ。あなたが作るから、喜ばれるのよ」
「そうなのですか」
……理解出来ない
「それにサンドイッチは簡単な料理だから、あなたみたいに料理の経験が無い人が作っても不味い物は滅多にできないわ。安心なさい。……ほら、後はパンで挟んで完成よ」
「了解です。挟みます」
グシャッ
……………
「……………」
「………シオン、サンドイッチが潰れました」
「……出力落としなさーい!!」
AM9:50。何とかサンドイッチを完成させた私は、モニュメントの前でケイオスを待った
「やあ、KOS-MOS」
彼はすでに待っていたようだ。予定10分前に合流を完了した
「はい、今日はよろしくお願いします。ケイオス」
「そんなにかしこまらなくても……で、その綺麗な服はどうしたの?」
「これですか?シオンとモモが是非にと言ったので……」
絶対に喜ばれる、と言われて着替えさせられた私は今、明らかに戦闘に不向きな格好をしていた
白いワンピース。スカート部分はやや長めで、左右に太股の中間までスリットが入っている
上半身はその上から青いスーツ服。胸元が見えるよう、ボタンは腹部しかかけていなかった
「ケイオス、これで喜ぶのですか?」
「……うん、嬉しいよ。綺麗だ」
「……そうですか。それは……良かったです」
この冬のコ○ケがある時期にSSを投下してくれる職人さんがいるとは、なんて素晴らしい!!
風邪を引きそうだが全裸で待ってる!!
ペレグリーと初詣に行きたいです。
402 :
385:2007/01/01(月) 15:47:52 ID:MbHtrp3v
私とケイオスは、時折言葉を交わしながら市街を歩いて行く
二人の会話は取留め無く続く。戦闘コンビネーションの確認と新たな提案、市街建築物、設置物への意見交換etc……
そして、対人コミュニケーション時に生まれた疑問の質問
「……その時に、彼女に謝罪を受けたのですが、何故彼女は謝罪したのですか?」
今は、昨日モモに謝罪された理由を質問していた
「他人に話しちゃったからじゃないかな?誰かの行動を話題の種にするのは、された人は不愉快だからね。自分が、話題になるほど妙な事をしたんだろうか?って」
「それならば理解出来ます。ありがとうございます、ケイオス」
「どういたしまして」
と、彼の足が止まる。彼の視線には服飾店があった。ガラスの中で服を来たマネキンがよく分からない姿勢で静止している
「……KOS-MOS、君にプレゼントがしたいな」
ここで彼に従えば、何をされるかは容易に推測出来た。戦闘に使えない服など……
「戦闘に使えない服など必要ありません。申し訳ありませんが……」
「そう?君が僕のプレゼントを貰ってくれると、僕は嬉しいんだけど」
「…………分かりました」
こうまで言われては拒絶出来ない。私はおとなしくケイオスと共に、服飾店に入った……
彼は何種類かの装飾品を私に付けさせた後、白い、鍔の広い帽子を私にくれた
「似合ってる。可愛いよ」
「…………ありがとうございます」
PM02:00、ケイオスの案内で、私達は公園に来ていた
公園と言ってもかなり広い。人工湖と林と芝生の中を石畳の道が走っていて、その道を道順に、私達は歩く
………それにしても
「ケイオス、空腹ではありませんか?」
「え?……ああ、もうこんな時間なんだ。そうだね、何か食べたいね。けど、近くに飲食店なんて無いし……」
「私は、彼方の昼食用のサンドイッチを所持していますが」
「そうなの?嬉しいな。じゃあ、この辺りで食べたいな」
「了解です」
近くの長椅子に腰掛け箱を開き、3種類9個のサンドイッチを取り出す
「凄いな、君が作ったのかい?」
隣に座ったケイオスが尋ねる
「はい、シオンの助力もありましたが」
いただきます、と言って彼は一つを取り、口にして
「……うん、おいしい」
そう言った
「ありがとうございます」
「こちらこそ。君の料理が食べられるなんて、本当に、嬉しいよ。KOS-MOS」
新年一発目の投下キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
いいぞぉ!いいぞぉ!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!
新年早々に全裸待機をしなきゃならんとは!!
406 :
385:2007/01/02(火) 00:11:55 ID:78M7/Sti
だがちょっと待ってほしい
>>385で俺は「エロ無し」と言っていたはずだ。名前欄にも385と記入してたし
………………うん、ごめん
>>406 だが、それがいい。
期待してますYO!
>406
少なくとも俺はエロ無しと承知した上で期待しておりますぜ
晴着を着たコスモスとシオンとマイたんの年賀状とか、モノリスソフトは発売してくれないかな?
(c)namcoな件
411 :
385:2007/01/05(金) 00:33:35 ID:8ueMUZsy
ケイオスが昼食を食べ終え、私達は再び、彼が行く場所へと歩いて行く
その間、私が彼に質問する事は無く、彼も私に話を振る事は無い。……黙々と歩く私達の間に、靴が石畳を叩く乾いた音が響き続ける
──私は、私の彼に対する評価の中で、判断に迷っている部分がある。いや、そもそも判断するべきですらないかもしれない。それすら迷いながら、私は彼とこうして歩いている
「……質問があります。よろしいですか?ケイオス」
迷いながら、彼に質問をする。現在の沈黙はあまり有意義ではないと判断したからだ
……こういう判断は、瞬時に行えるのだが……
「もちろん。何だい?KOS-MOS」
「はい。昨日、ジュニア達に今回の、ケイオスと私の交遊の目的を問われ、私はそれに『戦闘能力の向上。人脈の錬成。OS機能の改良である』と答えました」
「それは……君らしい答えだね」
「はい。そしてそれを聞いた……正確には、その時はまだOS機能の改良という目的は答えていませんでしたが……それを聞いたジュニア達は、非常に落胆しました。それは何故ですか?」
ケイオスは何だか照れたように苦笑いを浮かべ、それはね、と前置きして、しばしの沈黙の後、少し早口で質問に答えた
「彼等は、もっと別の理由を予想……と言うか期待してたんだよ」
「別の理由、ですか?」
「うん、つまり……誰かが異性に対して自分と遊んでほしい、て言う時は、その誰かがその異性の事を好きな場合が一般的だから……」
……それはつまり…
「私が、ケイオスを好きという理由で、ケイオスとの交遊を発案したのではないか、と彼等は予想していたのですか?」
「……うん、たぶん」
「『好き』とはどういう事でしょう?」
『好き』の定義によっては、ジュニア達の予想は正しいかもしれない。そして、『好き』の定義こそが……
「……その人が自分にとって大切なんだと、自分の心で思える事、かな。
自分の心では思えないけど、誰かにそれは大切だと決められて、それに従ってるだけって場合は、それが『好き』なのとは違うと思うよ」
「…………」
ああ、やっぱり
彼の答えを聞いて、確信した
──私は、彼の事が『好き』なんだ──
彼に対する私の評価。その、判断に迷っていた部分
──私は、彼の事が好きなのか?──
それが判断された。されてしまった。彼の答えで。彼の言葉で
「…私は、彼方が私にとって重要な人物であると判断しました。だから、こうしてここにいるのです」
きたきた
乙です
カナン×シオン
ジン×ミユキ
ケイオス×テロス
ジギー×モモ
ケビン×コスモス
ジュニア×子供シオン
意外といけます。
>>413 シ オ ン × マ イ は ど う し た ?
あぁくそ、せっかく落ちたのにまた邪教徒の屑が糞スレ立て直してるよ
おもちゃとか宗教とかに立てずにゲーキャラに立てる辺り本当に往生際が悪いな
今時邪神とかはやんねーんだってのに、
>>1はゼノアンチかナムカプ厨かなんかか?
すまない、誤爆した
せっかく職人が書いてくれているのに気分を害すような事して本当に悪かった
417 :
385:2007/01/07(日) 03:01:51 ID:urw9VoyM
──そう
与えられた、人類を守るというプログラムによって『人間』を守る事とは異なり──
──シオン達に「大切な事」と決定されたために行っている他者とのコミュニケーションとは違い──
私はケイオスを守るべきだと、私自身が判断した
私は彼と親交を深めるべきだと、私自身が判断した
私自身が、私にはケイオスが重要だと、必要だと、大切だと判断した
──それは人間の認識するものとは違うかもしれない
だが、誰かを大切だと自分自身が判断する事が、誰かを好きという事ならば、それは──
私が、ケイオスが好き、という事なのだ
少なくとも、私はそう決めた
「この階段の先だよ」
ケイオスはそう言って、なだらかな坂に設けられた階段を登る
私も続いて登る。登り切ったその先には……
一面に広がる、花畑
蜜の香りが満ち満ちる、広大なる華やかさ
「……私を、ここに連れて来たかったのですか?」
静かに、そう聞く
「うん。君と一緒に来たかったんだ」
彼は背を向けたまま、顔だけを振り返らせる。顔には、いつもの微笑みが無かった
「なぜ、私とここに来たかったのですか?」
「………あの日に帰りたくて………」
呟く。小さな声で
「……君と……本当の君と……あの日と同じように、こんな……花畑に……」
「……ケイオス………?」
何を言っているのか分からない。……本当の……私……?
「……君は……花達の中で笑ってて……だから……それを、また見たくって……」
「ケイオス……」
彼は静かに、言葉を紡ぐ。その声は、その瞳は、深い悲しみに溢れていて
彼の、私を見る瞳は、どこか遠くを見るようで
彼の声は、私ではない何かに、語りかけているようで
「ケイオス。私は、彼方の仰る事の意味が分かりません」
「……ごめん。ワガママに付き合わせちゃったね」
彼は微笑みを浮かべる。悲しみを顔に残して
「……ですが、彼方の悲しみは知覚出来ます。そして、私が彼方に要求するべき事も」
「え……?」
「悲しまないでくださいケイオス。彼方が悲しむのは良くないと、私は判断します」
「………」
私は、ケイオスが好きだ
だから、彼の悲しみは除去するべきだと、私は判断する
「彼方の今の悲しみを除去する方法を教えて下さい。私が実行可能な範囲で善処いたします」
「……ありがとう。KOS-MOS」
彼は、心からの笑顔で、そう言った
kita-------
エロ無しだと分かっててもそっちに妄想しちゃう俺きめぇ
>>417 花畑か…。
あの感動的なムービーシーンを思い出したぜうわあ゙あ゙あぁあぁ・゚・(´д⊂ヽ。あぁうわあ゙ぁあ゙あ゙あぁ
褐色マリアたんの可愛さは異常だろ…
二人ともオイシイところもっていくからなぁ
褐色肌のマリアを選ぶか、褐色肌のテロスを選ぶか…。
ぬうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
選べねえええええええええええええええええ
男なら両方取れ!!
二兎追う者は…だぜ。
折角だから俺は間を取って玉葱を指名するぜ
ぽまいらが褐色肌に夢中なようなので、マイたんの夜の相手は俺がしますね。
わかった
427 :
385:2007/01/11(木) 16:08:40 ID:KAUVKSzW
PM02:49。帰還予定時刻、PM03:00が近付いてくる帰り道で
「少し待機していて下さい。ケイオス」
私はそう言って、側の宝石店で一つのブローチを購入し、彼にそれを差し出す
「彼方に差し上げます。よろしければ受け取って下さい」
彼に差し出したブローチ。秋桜を模したルビー
「これを……?」
はい、と私は答える
彼は少し困惑しながらも、ブローチを受け取った
──私は彼方が好きです。ケイオス
でも、それを告げるべきかは解りません。だから──
──間接的に、私の想いを伝えます──
思考の中だけで、そう呟く
今の私の行いは、ひどく人間じみている。兵器の私が、まるで一人の乙女のように──
「ありがとう。KOS-MOS」
彼の言葉に、私の思考は中断される
ふと、彼は私に手を差し出して
「行こうか」
「……はい」
私はその手を握る。握ったまま、二人で歩く
──秋桜の花言葉は、乙女の真心。赤色の秋桜は、それに加えて愛情──
まだ、彼方に告げるべきかは解からない。だから、彼方に贈ったブローチが表す言葉を、彼方が知らなくても良い
でも、私の彼方への想いは、それと同じ意味ですよ。ケイオス──
Fin
おまけ
「ただいま帰りました。シオン」
「おかえり。KOS-MOS」
私がエルザに帰宅したその時、シオンはカレーを煮込んでいた。スパイスの香りが部屋に満ちている
「今日の話、ちゃんと聞かせてね。あら?その帽子は……あっ!」
シオンの足がもつれた。エプロンがテーブルに引っ掛かったのだ
その反動でおたまがシオンの手を放れ、私に向かって飛来する。私は紙一重でそれを回避し……
帽子に、カレーの汁が付着した
「あ」
「………」
ケイオスに贈られた帽子に、黄色い汁が付着している
「………え、と」
「………ルックス10%ダウン。シオン、洗浄してください」
私はすぐさま、シオンに要請する
「あ、うん……煮込み終わったら……」
「今すぐお願いします。シオン」
「いや……でも……」
「洗 浄 し て く だ さ い」
「……はい」
シオンは私の帽子を受け取り、小走りで部屋を出て行ったのだった……
428 :
385:2007/01/11(木) 16:13:55 ID:KAUVKSzW
いやー終わった
大変だったわ。自分の文章力の無さに驚いたと言うか、結構時間かかっちゃったなー、みたいなね
良い勉強になった。とりあえずこれで終わり。楽しんでもらえたなら幸いです
ありがとうございました!
430 :
名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 20:41:35 ID:XlGk9ZCr
ご苦労様。ナイスワーク!
GJ!お疲れ様
>>428 いい物を読ませてもらった!!
もしもまた書きたくなったら、なんでも書いてくれ!!
ゼノサーガのギャルゲー化はまだですか?
攻略可能キャラは誰になるんだ?
取り敢えず、主役のKOS-MOSとシオンとモモは確定だろう。
それに当然、俺のペレグリーも攻略可能だ。
>>434 なぜきょぬー萌えのドクトゥスが入っていない?
Jr.も忘れないで下さい
テ・ロ・ス!
テ・ロ・ス!
>>434 ギャルゲー化だというのに、マイたんを選ばないお前は修行が足りない。
限定版には、精巧な作りのKOS-MOSフィギュアが付属されるわけですね?
しかし顔だけはモッコs(ry
>>440 (((;゚д゚)))ガクガクブルブル
触手に襲われるマリモスという電波を受信した。
「シオン、逃げてください!ここは私が!」
シオン達を逃がすとKOS-MOSは数百にも及ぶグノーシスと対峙する
「ここは・・・・通しません!」
から行動不能に追い込まれてリンカーンですか(*´д`*)
>>443 その後の展開を想像したら興奮してきたわけだが。
KOS-MOSと違ってマリモスだから、さぞ喘いでくれることだろう(*´Д`)ハァハァ
手足をもがれるほど激しくされるわけですな(*´Д`)ハァハァ
全くぽまいらというやつは、なんてエロくて素晴らsh……けしからんことを考えているんだ!!
コスモスをレイプしようとすると、逆に殺されそうな気がする。
だがマリモスなら嫌がりつつも押し倒されてくれる気がする(*´Д`)ハァハァ
マリモスに手コキしてもらいたいです
通の俺はドクトゥスに足コキしても(ry
マニアな俺はミィンティアたんにハァハァしてるぜ。
ミンティアたんは、あの憎らしい攻撃すら可愛いと思えてくるから不思議だ・・
シオンとコスモスとモモに辱められるミィンティア(*´Д`)ハァハァ
ミィンティアの容姿が思い出せん…。
ミンティアたん(*´Д`)ハァハァ
誰もいない…
モモのぺったんこな胸でハァハァするなら今のうち
ミンティア……デュランダルの母港の町にいた魔女っ娘だっけ?
また会おうみたいなこと言ってた覚えがあるから、エピ2や3でも楽しみにしてたんだけどな。
某攻略本だと、完結記念にチョイ役まで出演させた「その後の皆さん」ページがあったのに、
ミンティアは無視されてるし。
>>457 >デュランダルの母港の町にいた魔女っ娘だっけ?
Yes、裏ボスのガンマン野郎よりも強い気がする裏ボス
容姿端麗、声エロス
>457
イベント考えた担当者が退社したとかだろどうせ
>>456 それじゃあキルシュヴァッサーは俺のですね
キルシュヴァッサーって名前はカッコいいよね、名前は…。
462 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 19:32:51 ID:bKhqK/hR
ここはアルベドの多いインターネッツですね
E.S.シメオンは、どうしてEP3であんなにかっこ悪くなってしまったのか。
CEOのデザインセンスがなかったんだろうなw
>>463 アルベドがいっぱいいたら…(((;゚д゚)))
誰もいない…
コスモスに事務的な奉仕をしてもらうなら今のうち
468ならシオンの手作りチョコは俺のもの
この祭、固形のカレールーでも…
何?
スカのリクエストかい?
是非お願いしたい
いまさらこのスレの存在に気付いた。
まだ読んでないけど、ケイオス×T-elosとかケイオス×KOS-MOSとか
好みだから読むの楽しみだ。
テロスはいいよな、うん
あの褐色肌がたまらん
あの職人様の降臨を待ってます。
かむばっく!
>>474 褐色肌なら、俺のペレグリーだって(ry
待て、褐色肌ならケイオs(ry
うほっ!!
>>476 俺のペレグリーが、いつからお前のになったのかね?
まあオマエラはペレグリーとドクトゥスとミンティアを取り合っていてくれ。
他に希望者もいない様だし、俺がオルグイアもらうことにする。
え?
ごめん、誰だっけ
エピ3の各章クリア時の壁紙で、マイたんのを眺めていたらいい感じで時を忘れさせてくれるな。
(;´Д`)ハァハァ
そろそろ新しい作品を読みたい今日この頃(´・ω・`)
>>484 あの上目遣いはヤバいな(*´Д`)ハァハァ
俺が犯したい女
シオン、マリモス、ユリ・ミズラヒ、マイ・メイガス
俺が犯されたい女
テロス、ペレグリー、ドクトゥス
ギアススレ落ちてるから誰か立ててくれないかしら?
489 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/27(火) 22:25:38 ID:YiSBD0Sr
むしろ、マーグリスにつかまって拷問の名の下に・・なシオンが読みたい
ここのモモはアルベドに中の中まで犯されてそうなんでサクラで我慢する。
ジュニア?ぼこぼこにしてやんよ
491 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 14:44:08 ID:pd7ylfSX
ちょ、ツッコミどころが違う気がするww
でも実際、モモよりサクラの方が可愛いよな?
声以外な
まぁ俺は百式レアリエンでハァハァ出来るんだけどな
一人だけ関西弁喋ってる百式がイイ
じゃあ関西弁じゃない百式を適当にもらっていきますね
百式観測機って、どう見ても高性能ダッチワイフにしか(ry
え、そうじゃなかったの?
ほとんどファティマだからなぁ・・・>百式
誰もいない・・・・・普通のもすこに舐めてもらうなら今のうち
しかしディミトリから監視されている502であった
あれ?このヌルヌルは何だい?
見られて感じてるのかい?クチュクチュ
505 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 00:44:15 ID:zzt3YtrT
ケイオス「アッ、アッーー!」
俺がオナニーしているところを、ドクトゥスに冷たい目で見つめられたい(*´Д`)ハァハァ
>385氏
)> )>
ァ'/ /Vヾ ァ'/ /Vヾ
i(_i、lス豆ォ! i(_i、lス豆ォ!
⊂ヽ>゚Д゚)> G! <<>゚∀゚)>ミ J!
`ヽ Åヽ )) 〃 二つ つ
,ノ ノ { (
し' ⌒J ヽ,_)ヽ,_)
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__)
>>433-からの一連の流れで
| ` ⌒´ノ ネピリムが出てこないとかありえないだろ常識的に考えて…
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
( '-`)。oO(あのネピリムのことを忘れていたなんて言えない)
身体はょぅι゙ょ、頭脳は大人
それがネピリム
ケイオスはマリアにネピリムとモテモテだな(´・ω・)
保仕補正かもなwww
シトリンに踏まれたいです。
シトリンに踏んづけてもらえたカナンが羨ましいよな
_ ∩
( ゚∀゚)彡 シトリン!!
⊂彡 シトリン!!
本当に今更だが
>>379、GJ
ケイオスが憐れな奴だと思った俺はきっと、薄情なんだろうな。
俺は結構ケイオスが好きだったりする。
俺もケイオスが好きだけどね。
男の中ではまともな方だよなケイオスはw
519 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 19:06:04 ID:kkp5B6pf
神は居ないのか…
この際、機械仕掛けの神でも駄文の神でも良いからSSを書いてくれ…
>>518 それは国鉄がダメだということかあああああああああああああああ
Jr.はまだ子供だぞ!
身体は。
国鉄ってwww
まあ体は子供でも、実は巨根なんて話はザラにあるしなー。
シオン「Jr.君?なぁに?そのイヤらしく膨れ上がってる股間のものは?」
Jr.「し、シオン!?これは、その…」
シオン「私のパンツ見て欲情しちゃったの?イヤらしいのね…」
そう言うと、シオンはJr.のズボンを下ろし、パンツを剥ぎ取り、一物に手を掛けた。
Jr.「な、何をするんだ、シオン!止めろ!」
シオン「フフッ…Jr.君のこれはそうは言ってないみたいだけど?」
そういうと、シオンはJr.の一物を扱き始めた。
シオン「カウパーがどんどん出てくる…気持ち良いのね?」
Jr.「うぅ…し、シオン…止めろって…」
ノリでやってしまった。
後悔はしている。
ジギーはサイボーグだし凄いんだろうな
ユリさんも大喜びだ
ユ「ジャン、いらっしゃい…」
ジ「申し訳ないが、俺には生殖機能は搭載されていない。」
ユ「…そんな…」
モ「モモにお任せ下さい!ナノマシンで擬似性器を生やしてあげますっ」
ジ「うおおっ?!」
ユ「まあ立派ね」
モ「さあ、ママとモモを満足させて下さいっ」
ジ「今回ばかりは俺も感情的にならざるを得んようだな」
フイタ
ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォイジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
>>523 けしからんな(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
銃を好きな男は巨根願望が(ry
シオン「どんどん硬くなってきてる…そろそろイクのね?ほら、我慢せずに出して良いのよ?」
そう言うとシオンは扱く手を早めた。
Jr.「ダメだぁ…シオン…!グッ…」
ビュル、ビュル…
シオン「フフッ…いっぱい出たわね。そんなに溜まってたの?じゃあ、今日はこの位で許してあげる。」
そう言い立ち去ろうとするシオンをJr.が力付くで押し倒した。
シオン「ジュ、Jr.…君?」
Jr.「シオン…まさか俺をその気にさせて、この程度で帰れると思ってたのか?」
シオン「Jr.君…まさか…やめて!」
Jr.「『やめて!』だぁ?先にやってきたのはシオンだろ?」
そう言いJr.はシオンにキスをした。
シオン「ん!…んんっ!」
Jr.「抵抗するなって。シオンもこれを望んでたんだろ?」
Jr.は強引にシオンの服を剥ぎ取っていく。
なんとなく続きを書いた。
もう僕は迷わない。
GJ
じゃあ俺も調子にのって続きを…
モ「ママ、モモがもっと上手になったら、ジギーも喜びますよね!」
ユ「そうね。さあ、回復をしてあげなさい」
モ「ハイです!神秘の力よ…モモに奇跡を!」
ジ「…助かった…礼を言う…」
ユ「80回で回復15回目…ジグラット社も高が知れているわね」
モ「ジギー、モモは見た目より丈夫に出来てますから♪」
ジ「も、もう…」
モ「モモにお任せ下さい!ジギーはじっとしてて良いです」
ユ「大丈夫、貴方の身体は作り直しが効くわ」
ジ「そ、それは俺の…」
モ「いきます!」
ジ「うおー!(被クリティカル)」
ユ「まだ耐えられるかしら?」
ジ「うおー!!(被クリティカル)」
モ「ブーストON!モモのセンサーからは逃げられませんよっ♪」
ジ「…後で…メンテナンスを…頼む…」
ユ「さあモモ、回復をしてあげなさい」
>>530 >もう僕は迷わない。
こんなところでなにをしているんですか、ケイオスくん
Jr.君の股間の息子もJr.君(*´w`)ナンチテ
Jr.「嫌だって言うわりにはもう濡れてんじゃん。」
Jr.はシオンの衣服を全て剥ぎ取ってからそう言った。
Jr.「俺のチンコ扱きながら自分も感じてたわけだ。」
シオン「ち、違う…私は…」
Jr.「何が違うんだよ。シオンはこれでも口に入れてろよ。」
Jr.は剥ぎ取ったばかりのシオンのパンツをシオンの口に押し込んだ。
Jr.「自分のパンツは美味しいか?シオン。まぁ、良いや。入れちまえ。」
Jr.はシオンの奥まで一気に挿入した。
シオン「んっ!んっー!!」
Jr.「ん?もしかして、もうイッたのか?ハハッ、シオンは淫乱だなぁwでも、まだ本番はこれからだからな。」
Jr.は激しいピストン運動を繰り返す。
Jr.「うっ…そろそろ出るぞ!中で出すからな!グゥッ!!」
シオン「んっー!んっー!!」
シオンは再び痙攣した。
Jr.がシオンの口からパンツを出す。
Jr.「ふぅ…まだ治まんねーや。さて、次は…」
シオン「Jr.…君…もう…止めてぇ…」
消え入りそうな声でシオンは言った。
しかし、Jr.は無視した。
Jr.「次は尻の穴でやってみるか。ほら、尻をこっちに向けろよ、シオン。」
シオン「い…や…」
Jr.「嫌じゃねーよ。もういいや。ほら力抜けよ?おりゃ!」
シオン「アッ!イヤァァ!!」
Jr.はシオンの尻に無理矢理入れた。
Jr.「へぇ、以外に簡単に入るんだな。シオンと俺の液が潤滑油の役割も果たしたのかな。に、しても、シオンはこっちも気持ち良いな…すぐに出ちまいそうだ…」
もう少し続く。
全ては、定められた、流れのままに…
>>534 抜いていいですか?(*´Д`)ハァハァ
Jr.は再びピストン運動を開始した。
シオン「Jr.、く…ダ…メェ…」
Jr.「ダメって言うわりには愛液が溢れてきてるぞ?本当は尻の穴でも感じる変態じゃないのか?」
シオン「そんな事…あぁん!」
Jr.「ほら、感じてるじゃん。本当の事言わないと抜いちゃうぜ?それでも良いのか?シオン。」
シオン「ま、待って!…私は…アナルで…」
Jr.「何て言ってるか聞こえねーよ。俺に聞こえるように言わないと…」
Jr.はアナルから自分の物を抜こうとした。
シオン「私はアナルで感じる変態です!」
Jr.「へぇ、言えたじゃん。しかも自分の事変態だって分かってるんだ?ま、いいや。俺疲れたからシオンが上になれよ。」
シオン「…はい。」
そして騎乗位になった。
そしてシオンはゆっくり腰を動かし始めた。
シオン「んっ…あっ、はぁ…」
Jr.「俺のチンコは気持ち良いか?」
シオン「はい…アナルで暴れて…気持ちイイです…」
Jr.「俺も気持ち良いぜ?でもチンタラやっちゃイケないな。」
Jr.はシオンを突き上げた。
シオン「いひぃ!!」
Jr.「ほら、もうすぐ出るぞ!どこに欲しい?」
シオン「あ…アナルの中に…出して…下さい…」
Jr.「よし、出すぞ!」
シオン「あぁぁ!イクゥ!!」
Jr.「…ふぅ。」
シオン「あぁ、アナルに出てる…気持ちイイ…」
アレン「うぅ、出る……ふぅ、主任って変態だったんだなぁ…覗いてた甲斐があったよ。今度僕もJr.君みたいにやってみよう。」
最後の方はかなり適当な気がする。
でも気にしない。
今後も暇なときに落としてく事にした。
迷惑ならやらないけど…
学園モノ希望。是野佐賀学園みたいな感じで。
538 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 10:36:47 ID:5LHV1Io4
539 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 10:52:16 ID:vhpIX4Fz
沖縄県の方へ(命に関わる注意事項です)
沖縄県での選挙ですが、どうか民主党だけは避けてください。県民の生命に関わる可能性があります。
民主党の最大の公約は一国二制度(※)ですが、一度「一国二制度 沖縄 三千万」等で検索をお願いします。
この際、民主党のHPで調べても良いです。以下の注釈↓と矛盾することは書いてないはずですから…
※一国二制度
簡単に言えば沖縄を中国と日本の共有物にし、そこに3000万人の中国人を入植させます。
(つまり沖縄人口の 96% を中国人にして、実質、沖縄を中国人の居住地とします。)
さらに「自主」の名の下、沖縄で有事が起きても自衛隊は干渉できません。
3000万人の中国人が、少数派となった130万人の日本人に何をしても、です。
そして反日教育を受けた中国人の反日感情の強さは、ほとんどの日本人の理解を超えるものです。
今回の選挙で民主党が勝った場合、「自主」「発展」を連呼しつつ段階的に進めていくことになります。
自主と言っても、自主を認めるのが「住人の96%が中国人となった」後だということに気をつけてください。
発展と言っても、新沖縄の少数派となった「少数民族日本人」の発展ではないことに気をつけてください。