【あかほん】【濱中】氏家ト全総合 20時間目【妹】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
まったりいきましょう

次スレ建てルールや、過去スレ情報は >>2-5 あたり
2名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 19:14:25 ID:fNjeV3D+
前スレ
【あかほん】【濱中】氏家ト全総合 19時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1150028186/
過去スレ
【濱中アイ】氏家ト全総合 18時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145727127/
【濱中アイ】氏家ト全総合 17時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142255932/
【濱中アイ】氏家ト全総合 16時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139468699/
【濱中アイ】氏家ト全総合 15時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1137258988/
【濱中アイ】氏家ト全総合 14時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1135925974/
【濱中アイ】氏家ト全総合 13時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1134125251/
【濱中アイ】氏家ト全総合 12時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1132404885/
【濱中アイ】氏家ト全総合 11時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129514442/
【濱中アイ】氏家ト全総合 10時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127110404/
【濱中アイ】氏家ト全総合 9時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125079101/
【妹】氏家ト全総合 8時間目【濱中アイ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122381257/
【濱中アイ】氏家ト全総合 7時間目【妹は思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120910446/
3名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 19:15:06 ID:fNjeV3D+
【濱中アイ】氏家ト全総合 6時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118937114/
【女子大生】氏家ト全総合 5時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1117279379/
【家庭教師】氏家ト全総合 4時間目【思春期】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114597887/
【カテキョ】氏家ト全総合 3時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109699736/
【濱中】氏家ト全総合 2時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106563195/
家 庭 教 師 濱 中 ア イ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095652398/

古田氏作のSS保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~hamanaka

【お願い】
作品の投下は以下のようにしてくれると助かります。
(1).投下します宣言
(2).本編投下
(3).ここまでです宣言

また、作品のタイトルは上記の(1)、(3)のどちらでも良いのですが、
1行独占で書いてくれると助かります。本文に紛れると見落としてしまうことがあるので。
↓こんな感じ
タイトル:「?????」
名前欄はこれまで通り作家さんのコテでよいです。
4名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 19:15:51 ID:fNjeV3D+
☆☆☆☆☆☆ 次スレへの引継ぎについて ☆☆☆☆☆☆

容量が 450KB を超えたら残り容量に注意しながら投下しましょう。
480KB を超えたら次スレが立つまで投下は控えてください。

次スレが立ったら、古田氏の保管庫の更新が済むまで落さないようにマッタリ保守で。
更新が済んだら、一気に埋めるかDAT落ちまで放置しましょう。(ただし、埋めの段階で
作品を投下すると保管庫に記録されないかもしれないので注意。)
5名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 19:19:45 ID:fNjeV3D+
スレ建て終了〜

このスレも神作品で埋まりますように。
6名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 19:44:12 ID:nA8aYJn9
>>1乙パイ!!
7名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 19:52:21 ID:OrnAETi2
>1
スレ立て乙です
さあ、新スレ一本目
職人さん方、景気の良いのを頼みます
8名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 19:53:16 ID:Bc+u0yvc
>>1
乙です!
9名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 19:56:37 ID:r+7H7OEH
>>1乙です。
10名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 20:48:50 ID:SunO2enC
>>1乙卑猥
11名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 21:09:15 ID:4T/zOfCJ
>>1おちゅかれ
12名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 21:45:08 ID:cNuy8mfe
>>1
区切りの20時間目乙です。
13名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 21:53:34 ID:Dp5h1aLy
>>1キンタマー
14名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 21:54:04 ID:gpdJnP+c
遂に20まで来たか。感動だよ…
15名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 22:58:27 ID:Go7lKNm0
>>1
乙であります
16名無しさん@ピンキー:2006/07/19(水) 23:23:40 ID:vW45bHqy
>>1
乙かれー
20まで来たし、そろそろリンコ祭りはないのかな?
…と言ってみたり。
17長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/20(木) 02:44:15 ID:wmcqPTJf
投下します

『ムッチーの本名が知りたい』

例によって誰よりも早くムッチーをダシにしてやろうと思っただけで
いつも以上に一気呵成なやっつけ仕事になってますが、ご容赦を
18長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/20(木) 02:44:55 ID:wmcqPTJf
「ねぇねぇムッチー。私のサイン、何がいけなかったのさ?」
あのサインは正直自分でも力作だと思った。
センスの塊りのようなサインだと思う。
ただエロいだけじゃんと言うなかれ。凡人に、あんなサインが思いつけた?
「ホ」の字に○を付け足す事で、記号と一体化させる。
しかしただそれだけでは♀マークだと気づかれにくいかもしれない。
だからそこに♂マークを通す。更にキャラクターとして成立させるために、顔を描き込む。
しかも、可愛い。
多少バランスが悪いのは仕方が無い。昔焼肉屋で見た野球選手のサインだって
上下左右のバランスが無茶苦茶な、落書きのようなサインだったじゃん。
それに比べれば、私が完成させたあのサインは、文句無く天才性の産物よ!

が、誰もそうは認めてくれなかった。
「シホちゃん、これじゃエロ過ぎるよ……」
あろう事か、ティッシュ箱で下ネタをかましてきたユーリにまでそんな事を言われた。
ちょっと前までのユーリなら、あんなネタは思いつかなかったろう。
当然だ。まだ10歳なんだから。しかし井戸田と関係を持ってから変わった。
かつては精子すらよくわかってなかった子供が、顔射を経験してから
まさかほんの数日でここまで下ネタを理解するようになるとは……
子供の学習能力と成長速度はあなどれない。
しかし逆に言えば、ユーリぐらいの年の子は、周囲が「教育」してやれば
あっさりとその道に染まり、応用さえこなしてみせるという事だ。
今に見てろ、有銘ユーリ。あんたのサインも下ネタチックに改造してやるわ。
そうね、ユーリをYUURIとローマ字表記して、Yの上に
お決まりの、あの図(具体的に言うと点二つと半円二つ)を書き足してやるわ。
そしてあんたはすぐにそれに順応し、ファンの前でも平気そのサインを書くようになるのよ。
それであんたも私と同類よ。ザマァミロ。
19長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/20(木) 02:45:57 ID:wmcqPTJf
「だから言ったでしょう?凝ったサインなんて、字の下手さを誤魔化すためのものに過ぎないわ」
私の書く「シ」が「ツ」にしか見えないという理由で、カルナがそんな事を言ってきた。
「これじゃ、あんたのために小池さんのサイン本貸してくれた小田さんが浮かばれないわ……」
何よ、カルナなんて。スペルマみたいな名前しちゃってさ、ふん。
え、ルしか合ってない?……ふん。

「……で、それがこの小池マイ様のせいだって言うの?あんたのサインのウケが悪いのが?」
「だって、あんたのを参考にしたんだよ、私」
「嘘つけ!どこにも共通点が無いじゃない!」
「あるって。ほら、このオリジナルキャラを添えてるところとかさぁ……」
「……頭痛くなってきた。一緒にしないでよ」
「何よ、あんたのキャラクターなんて、所詮某巨大電子掲示板のショボーンの顔じゃない!」
「せめてシャキーンの顔と言いなさい!ったく本当、先輩に対して無礼な子ね」
20長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/20(木) 02:46:32 ID:wmcqPTJf
こういうワケで、事務所の仲間達に散々聞いてまわった挙句
誰一人として私の芸術を理解しなかったというわけだ。
「そりゃあ理解されるわけないよ、シホ……こんな露骨にエロいサインなんか」
「それは偏見だよ、ムッチー。エロ可愛いって、これ、絶対!」
「いやいや、エロいだけだから。可愛くないから」
「だからって紙ヒコーキにして外に飛ばすのはヒドくない!?」
「一日待たされた挙句こんなサイン手渡された私の身にもなってよ」
「エロい事の何がいけないのよ!私なんか事務所の皆と毎晩仕事上がりに――」
と、そこまで言いかけて、私は口をつぐんだ。
毎日皆で乳繰り合ってる事はナイショなんだった。これが噂になったら大変だ。
「……仕事上がりに、何?」
が、ムッチーはジト〜ッといぶかしむような目つきで私を見てくる。
「……べ、別ににゃにも……」
「そうやって噛むあたりがアヤシイわねぇ〜……」
「わ、わひゃひが噛むのはいつもの事れしょ!?」
「白状なさいな。白状しないと……コチョコチョコチョ〜」
ムッチーが私のワキをくすぐってくる。
本当なら大笑いして「やめて」とお願いしなきゃならなような状況だったんだろうけど
「あっ……ん……」と、私が甘い声を出してしまった事で、ムッチーは焦って手を離した。
「あ、あんた……何、今の反応……」
私は、周囲に聞こえないよう、小声でムッチーに耳打ちする。
「しょ、しょうがないでしょ……毎日あんな事やこんな事してて、性感発達しちゃってんだから……」
その発言にヒいたムッチーは思わず後ずさろうとしたが、私はすかさず、彼女の耳たぶを噛んだ。
しょっちゅう井戸田やカルナの耳たぶを噛んでいるので、狙いを外そう筈も無い。
的確且つスピーディに、私はムッチーの耳たぶを捕らえた。
ほんの一瞬噛んだだけなので、周囲の人たちには気づかれていない。
私、噛むのは何でも得意なんだよね。
「ひっ……」
「今言った事……他の人にはナイショだよ?」
21長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/20(木) 02:47:15 ID:wmcqPTJf
放課後。夕暮れに彩られた教室の中。
井戸田が家に迎えに来るまで、まだ時間に余裕がある。
とは言え、せいぜい40分程だ。学校から家までの所要時間を考えれば、30分程が限界だ。
リミットは30分。
目の前には、大人しく机の上に腰掛けているムッチー。他には誰もいない。
「は、早く教えてよ。あんたが仕事上がりに何してんのか」
「……それがそんなに気になるかぁ?」
「別に脅そうって思ってんじゃないわよ?仮にも友達だし。ただ、
 アイドルでもやっぱり……その……エッチな事、するのかなって、思って」
「そりゃするでしょ。人間なんだから、しないわけないじゃん。
 ムッチーだって、一人でした事ぐらい、一度くらいあるっしょ?」
「や、そんな……!そんな、事……」
「ふぅん。ま、いいや。ちょっとこれ持って」
そう言って、私はピンク色の、リモコン式スイッチを手渡した。
「何?コレ……」
「スイッチいれてみ」
カチッ。……ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ……。
くぐもった音が――シホにとっては聞きなれた音が――教室内に静かに響いた。
「何、この音……っていうかシホ、あんた何か顔赤くない?それに、息も……」
「はっ……はぁ……ムッチー、鈍感……」
そう言って私は、スカートの裾をたくしあげてみせた。中から現れたパンティは濡れて透けており
その向こう側に、ピンク色の棒状の物体が差し込まれているのが、ムッチーにもわかったようだ。
案の定ムッチーは、顔をひくつかせて、口をパクパクさせている。
棒状の物体は私のアソコの中で振動を続け、恥ずかしい汁をポタポタとしたたらせている。
「シホッ……あんた、そんなもの……何で……っ」
22長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/20(木) 02:47:46 ID:wmcqPTJf
机の上に座っているムッチーの太ももからスカートを少しまくりあげ、露わになった素肌の上に股を乗せる。
足はM字に開き、半ばムッチーに体を預ける形でムッチーの足の上に座る。
下品な言い方をすれば、うんこ座りの状態だ。その状態で、股の下にムッチーの足があると思えば良い。
こうすれば、振動はムッチーの足にも伝わる。ムッチーの顔は、青ざめているのか、それとも赤く火照っているのか
どっちつかずの中途半端で面白い表情になった。
「い、いや……シホ……こんな、事って……」
「わかる?あんたの足に押し付けられて、もっと気持ちよくなってるよ、私のアソコ……」
パンティから染み出した液体が、ムッチーの太ももを濡らす。
「あんた達に……み、見せた……グラビアの……ん……写真……あの茶髪の、ロン毛さぁ、カルナって……名前……なんだけど……」
断続的に荒い吐息を漏らしながら、私はムッチーの耳元で囁く。
「あいつさ……私が……アソコの……ビラビラ、噛んでやると……すーぐ感じるん……だよね……。
 へへ……笑っちゃうでしょ?……あんな……穢れを知らない……純情そうな……笑顔でさ……」
ムッチーは、信じられないといった表情を私に向けた。構わず畳み掛ける。
「それと……小学生の……ユーリって子……才能あるよ……あの子……ふ……
 乳首舐めるの大好きでさ……ぁっ……カリカリ……って、噛むんだよ……あたひのぉっ……ちくびぃっ……」
囁くだけでは飽きてきたので、昼間と同じように、私はムッチーの耳たぶを甘噛みしてみせた。
電気ショックでも受けたかのようにビクンッと反応するのが、我が友達ながら可愛い。
「それと……売れっ子の……小池……マイ……あいつ……道具使うの……大好き……あぁあもうダメ!もう、あぁっ!」
振動するバイブと、それを押し付けるムッチーの太ももに、私はいつものオナニー以上に感じて
思わずその場で軽くイってしまった。
「シ……シホ……ちゃん……?」
ムッチーの歯と声が震えているのが、飛びかけの意識の中でもはっきりわかった。
「寒いの?ムッチー……そうだよね、寒いから、歯ぁカチカチ鳴ってんだよね……
 すぐに温めてあげる……」
23長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/20(木) 02:48:27 ID:wmcqPTJf
「あ、あぁあ……こ、こんなの、駄目だよぉっ!シホぉお……」
「ディープキスされたぐらいでガタガタ言ってたら、体もたないよ?私もちょっと急いでるから、乱暴になるしぃ」
「何で……何で、こんな事するのぉ……?」
「ムッチーが悪いんだよ?私のせっかくのサイン、捨てちゃうなんて……」
その時の私は、一体どんな表情をしてたのだろう。私の顔を見たムッチーは
ヌルヌルした触手生物にでも襲われたかのような、細胞の一つ一つが泡立ったような、
虫の大群に素肌を這い登られているような、そんな恐怖を表情にたたえていた。
「だから、ね?もう一度ちゃんとサイン、書いたげるからさ。ムッチーのお汁で」
中学一年生女子の、まだ発達しきっていない乳首は、それでも硬く尖っていた。
私は口をギリギリまで大きくあけて、ムッチーの控えめな乳房を隠すようにほおばった。
口の中で、舌の先でレロレロと先端を弄ぶ。
「……ひっく……ひぐ……ぅえぇぇぇん……」
ムッチーの泣き声が聞こえてくる。狂犬にでも襲われたような気分だろうか?園児のような情けない泣き声だ。
もう片方の乳首も、指先でこねるようにいじくりまわす。引っかいたり、摘んだり、引っ張ったり。
「ふぅう……こんなの……いやだよ……シホ……」
「私はいやじゃないから、良いや」
残酷に言い放つと、私は体を起こして、床の上に仰向けに倒れているムッチーのアソコに狙いを定めた。
私のアソコには、まだバイブがささったままだ。私はパンティを脱ぐと、再びバイブのスイッチをいれた。
そうして、ムッチーのアソコに私のアソコを押し付けた。同時に、スイッチオン。
「あぅうっ、あふっ、あうぅ、いやぁあぁ……あぁっ、あっぁっ、あぁっ!」
「ほらぁ、もっとしっかり押し付けないと。バイブ外れちゃうじゃんか」
振動をマックスにしてみると、ムッチーの反応はより激しくなった。
「あぁっ!あっ!あっ!あぁあっ!や!いやだぁっ!こん、こんなのぉ……!ふぁぁ!」
「んふ……いいよ、ムッチー……どんどん……お汁……溢れて……んっ!」

溢れ出る二人の愛液を指ですくうと、私はムッチーのお腹に、その汁でサインを書いてみせた。
ムッチーにとってはくすぐられるような感覚だろうか?身をくねらせて逃げようとするが、逃さない。
ムッチーだって、昼間私をくすぐってきたじゃん。お返しだよ。
「ほぉら、私のサイン……ん……魅力的じゃん……可愛くて……独創的で……」
24長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/20(木) 02:49:38 ID:wmcqPTJf
井戸田達との関係で学んだ事。
それは、不都合な存在は味方に引き入れた方が得策だという事。
マイも、社長も、その手で懐柔してきた。
そして今回、ムッチーも……。今回は私一人だから、うまくいくか心配だったけど。
私一人でも、ちゃんと味方に引き入れてみせる。
これから先、週マガ本誌でクラスメートの名前が判明する度に、一人ずつ……

「ん〜、見てなさいよぉ〜……今に、皆私の奴隷にぃ……ムニャムニャ」
事務所の一室で、飯田シホは寝言を言いながら眠りこけていた。
対面の席には、ツッコミの教本を読むユーリと、眼鏡を拭くカルナ。
「……どんな夢見てんだろう、シホちゃん」
「どうせロクな夢じゃないわよ」
「でも、何か気持ちよさそうな寝顔ですねぇ」
「そう?私には、凄く気持ち悪く見えるんだけど……」

終了
25名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 17:36:55 ID:cZhYr61w
乙カレーライス500グラム辛さ一辛トッピングは唐揚げに夏野菜にチーズに納豆、そして女体盛りで
26名無しさん@ピンキー:2006/07/20(木) 22:22:52 ID:7Tw+cVT7
やはり今スレのトップバッターは勢い的にも長時間〜氏だった!GJです!!
しかもムッチーとは予想外です

そして>>1
スレ勃て乙パイ
27名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 14:57:45 ID:J30V+6yf
氏家SS保管庫にあかほん保管庫キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
28名無しさん@ピンキー:2006/07/21(金) 17:15:20 ID:pkyNfapn
ということは保管完了→前スレ埋めな流れと解釈してOK?
29名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 02:08:55 ID:SccTO8dG
>>25
解り辛いネタだなぁ。
絵にして解説しる事を希望する。
30名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:45:43 ID:quvlIAwZ
投下します


『しかめっ面眼鏡』
31名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:46:14 ID:quvlIAwZ
-1-

その日、若田部アヤナは小久保家で待ち合わせをしていた。
待ち合わせの相手は小久保マサヒコ、濱中アイ、天野ミサキ、的山リンコというメンバー。
もっとも、アヤナが誘ったのはリンコだけで、他の三人はオマケである。
最近勉強のし過ぎで視力が低下してきたので、眼鏡を買おうと思ったのだが
せっかくだからお洒落なデザインの眼鏡を選ぼうと思った。
そのために、客観的に見立ててくれる人間はいないものかと、中村に連絡してみたのだが
今週の土曜は勤め先の人たちと飲み会の予定が入っており、
日曜は豊田セージと遊ぶ(というより豊田セーじで遊ぶ)らしく、都合がつかなかった。
そこで、眼鏡を多用するもう一人の友人、的山リンコに連絡をとった。
するとリンコは、待ち合わせ場所にマサヒコの家を指定してきたのである。
しばらくアメリカに渡っていたアヤナは知らなかったが、中学を卒業してからというもの
以前にも増して、マサヒコの部屋はミサキやリンコの溜まり場になっていたらしい。
最近ではミサキの本やリンコのゲームソフトがマサヒコの部屋に置いてあっても、
誰も疑問を差し挟まない程に溶け込んでいるのだそうな。
つまりはそれだけ、彼女らが彼の部屋に入り浸っているという事になる(何かいかがわしい匂いがするが)。
マサヒコの両親も特に迷惑がる様子はなく、母親に至っては妙に喜んでいるフシさえあるとか(何かいかがわしい匂いがするが)。
兎も角そんなわけで、アヤナはマサヒコの部屋にあがる事になった。
しかし、そうなると黙っていないのが天野ミサキである。
つい先日、帰国してきた初日に、アヤナはマサヒコと二人きりになり、彼に額にキスしてもらった事がある。
(『タイムカプセル参照』)
そのお膳立てに一役買ったのは確かにミサキであったが、だからと言って
自分の預かり知らぬ時にアヤナがマサヒコの部屋にあがりこむのは、許容出来なかったようだ。
更に中村から話を聞いたアイが「私も眼鏡選んだげる!」とのってきたので
結局マサヒコの部屋に、中村を除く5人が集結する事となった。
32名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:46:45 ID:quvlIAwZ
-2-

その日、如月カルナは駅前で待ち合わせしていた。
待ち合わせの相手は井戸田ヒロキ、飯田シホ、有銘ユーリ、小池マイというメンバー。
もっとも、カルナが誘ったのはマイだけで、他の三人はオマケである。
カルナの笑顔は井戸田に褒められた事があるが、それはカメラの前だから笑顔を作れたのであって
普段からナチュラルに微笑んだりする事は、まだどうしても出来なかった。
将来的にはサイン会などで直接ファンと触れ合う事になるのだから、普段から笑顔の特訓はせねばなるまい。
そのために、三瀬さんや社長に、大人っぽい女性の笑顔の作り方を教わろうと思ったのだが
彼女らは芸能人ではないため、アイドル的な笑顔の作り方は専門外だと言う。
さりとて井戸田や小田は男性なので、彼らに女性としての笑顔の作り方が習えるとは思わない。
そこで、アイドルとして先輩である小池マイに連絡をとった。
しかしその電話の様子を見たシホが「笑顔なら自信あるよ!」と自惚れ、
ユーリが「私みたいな子供っぽい笑い方でも参考になるなら、教えてあげますよ」と言い、
井戸田が「やっぱり男の視点からのアドバイスってのも、聞いて損は無いんじゃないかな」と申し出てきたのだ。
さりとて自分が頼ったのはマイであり、そのマイに対して断りも無く、他のメンバーを勝手に連れて行くのは
先輩に対して失礼な態度ではないかと思ったので、事前にマイに断りをいれてみた。
「他のメンバーも来るみたいなんですけど……」と申し訳なさそうに言うと、マイは二つ返事でOKした。
元々マイは、社長や三瀬さんも含めて全員と仲が良かったので(シホは悪友に近いが)
飛び入りでも嫌な気は全くしないようだった。
それまでカルナが感じていた若干の不安が杞憂で済んだ事で、改めて全員の都合のつく日時を選んでみた。
結果、今週の土曜日がベストである事が判明した。
売れっ子として引っ張りだこのマイの仕事が、その日たまたまオフであり、
自分を含むトリキン三人組は、現時点では土日・平日に関わらず殆ど仕事にありつけていないし、
社長が便宜をはかってくれたお陰で、井戸田もその日はフリーとなったのだ。
かくして駅前に、トリキンとマイと井戸田の5人が集結する事となった。
33名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:47:16 ID:quvlIAwZ
-3-

眼鏡をかけている者なら誰でも知っている事だが、買ったばかりの眼鏡というものは中々目に馴染まない。
慣れるまでは、地面までの遠近感が合わず、違和感を覚える。
目にも負担がかかっているような感覚になる。
もっともそれは最初だけで、慣れてくれば違和感などはなくなるのだが、最初はそういうわけにはいかない。
日常生活に支障の無い程度の違和感とはいえ、違和感である事に違いはない。
買ったばかりの眼鏡を試しにかけてみたアヤナは、視界の気持ち悪さに、思わず目をほそめた。
「別に常にかけていないといけない程視力が悪いわけでもないから、普段は外しとこうかしら……」
しかしリンコがそれを否定する。
「駄目だよ、慣れるまで我慢してちゃんとかけなきゃ。視力ってね、普段から眼鏡とかで
 ちゃんと矯正してないと、逆にどんどん下がっていっちゃうんだよ」
さすが眼鏡使いは眼鏡の事に詳しい。
仕方なく、アヤナは今日一日は眼鏡をかけて過ごす事に決めた。
「そんなしかめっ面すんなよ、若田部……」
「そうだよ、若田部さん。せっかく可愛いのに、台無しになっちゃうよ」
良いわよ、別に……笑顔見せなきゃいけない男がいるわけでもあるまいし……とアヤナは思った。
おぼつかない足取りのまま、5人は昼食をとるためにファーストフード店に向かった。
34名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:47:50 ID:quvlIAwZ
-4-

「大体さぁ、カルナ何でいつもそんなつまらなさそうな顔してるわけ?」
不躾な質問をシホが繰り出す。
「やっぱさ、私達も将来バリバリの売れっ子になる予定なんだから、ファンサービスはしっかりしなきゃ!」
そう言って笑ったシホの顔は、アイドルというよりはまだ無邪気な子供の顔に見えた。
カルナは元々作り笑いは得意な方だが、同僚達に作り笑顔を向けようとは思わない。
カメラを向けられているわけでも無いのに、笑って笑ってとせかされても素直に笑えない。
しかし、
「俺も、カルナちゃんの笑ってるとこ、も一度見たいな」
井戸田にそう言われては、笑わないわけにはいかない。
井戸田に対する尊敬も手伝って、カルナはやっとその日初の笑顔を作ってみせた。
ほんの少し顔が赤いのは、やはりその笑顔が男(つまり井戸田)に向けられているからだろう。
「なかなか良い笑顔じゃない、カルナちゃん。せっかくだから、今日一日はなるべく笑っていましょうよ」
縦社会である芸能界で、先輩であるマイにそう言われては断れない。
カルナは、極力井戸田を意識しながら笑顔を保ち続ける事にした。
世話になっているマネージャーである井戸田を意識していないと、この笑顔が維持出来ないためである。
とりあえず昼食をとるために、5人はファーストフード店に向かった。
35名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 10:48:28 ID:quvlIAwZ
-5-

土曜日という事もあって、店内は混み合っていた。
マサヒコ達より少し早めに注文の商品を受け取ったアヤナは
「先に席をとっておくから、後から来て」と言って、トレイを持ったまま早々とレジから去っていった。

-6-

土曜日という事もあって、店内は混み合っていた。
井戸田達より少し早めに注文の商品を受け取ったカルナは
「先に席をとっておくから、後から来て」と言って、トレイを持ったまま早々とレジから去っていった。
36長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/22(土) 10:49:31 ID:quvlIAwZ
あ、ハンドル打ち込むの忘れてました……


-7-

「二階も混んでるなぁ……どう?リンちゃん、アヤナちゃん見つかった?」
「うーんと……あ、いたいた!窓際の右隅!」
アイも、二階窓際の隅の6人がけのテーブルに、茶髪でロングの髪と、
先程アヤナが買ったばかりの、明るい色のセルフレームの眼鏡の娘の後姿を認めた。
「ごめんねアヤナちゃん。ちょっと手間取っちゃった。待たせちゃったね」

-8-

「二階には見当たらなかったなよぁ……やっぱり三階かなぁ。ねぇ、マイ?」
「うーんと……あ、いたいた!窓際の右隅!」
シホも、三階窓際の隅の6人がけのテーブルに、茶髪でロングの髪と、
見慣れた明るい色のセルフレームの眼鏡の娘の後姿を認めた。
「わり、カルナ。ちょっと手間取っちゃった。待たせちゃったね」
37長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/22(土) 10:50:04 ID:quvlIAwZ
-9-

「駄目だよぉ、アヤナちゃん。そんなしかめっ面してちゃぁ」
フィレ○フィッシュをほおばりながら、隣の席のリンコが不満をこぼす。
「まぁ、しょうがないんじゃないかな、まだ眼鏡になれてないんじゃぁ……」
アイがフォローをいれる。
「小久保君遅いね。ミサキちゃんを待ってるのかな」
「ラブラブだよねぇ、あの二人は」
眼鏡の少女は、しかめっ面のまま、無言でリンコとアイの二人を交互に眺めていた。

-10-

「なぁにしかめっ面してんのよ?今日は笑う特訓するために集まったんでしょ?」
マ○クナゲットをほおばりながら、隣の席のシホが不満をこぼす。
「まぁ、いきなりは無理よ。シホの文句なんか気にしないで、気長に練習しましょ、カルナちゃん」
マイがフォローをいれる。
「井戸田遅いわねぇ。ユーリを待ってるのかしら」
「ユーリちゃんはまだ小学生だからね。大人の井戸田さんは、待ってあげないと」
眼鏡の少女は、しかめっ面のまま、無言でシホとマイの二人を交互に眺めていた。
38長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/22(土) 10:50:36 ID:quvlIAwZ
-11-

「眼鏡に慣れないのはわかるけど、そんな顔してちゃ、小久保君に嫌われちゃうよ?」
「わかってないなぁ、リンちゃんは。気になる男性にだけ見せる笑顔ってのも、
 男性の側からすれば好感度アップの秘訣なのよ?……って先輩が言ってたよ」
気になる男性、というフレーズに、少女はわずかに反応した。
「アヤナちゃんもさ、気になるあのヒトの事を思い出してごらんよ。
 きっと良い笑顔が生まれる筈だよ?先生が保証する!」
天然裏づけ教諭アイと、天然女子高生リンコの二人が、期待のこもった眼差しで少女を見る。
少女は、気になる男性の顔を思い浮かべ、顔が綻ばせてみせた。
「そうそう!その顔その顔!それでバッチリよ!」
天然二人は気づかない。その笑顔が、少女の得意な作り笑顔だという事に。

-12-

「あんたそんな顔ばっかしてちゃ、男が逃げるよ?」
「わかってないわね、シホは。気になる男性にだけ見せる笑顔ってのも、
 男性の側からすれば好感度アップの秘訣なのよ?……って社長が言ってたわ」
気になる男性、というフレーズに、少女はわずかに反応した。
「カルナちゃんもさ、気になるあのヒトの事を思い出してごらんよ。
 きっと良い笑顔が生まれる筈よ?お姉さんが保障する!」
天然お間抜け少女シホと、変装用グラサンで視界の暗いマイの二人が、期待のこもった眼差しで少女を見る。
少女は、気になる男性の顔を思い浮かべ、顔をほころばせてみせた。
「そうそう!その顔その顔!それでバッチリよ!」
アイドル二人は気づかない。その笑顔が、少女にとってはそれほど珍しいものでないと言う事に。
39長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/22(土) 10:51:06 ID:quvlIAwZ
-13-

皆より遅れて商品を受け取ったマサヒコとミサキは、真っ先にアヤナを探した。
茶髪で眼鏡といういでたちは、黒髪ショートの他の二人よりは見つけやすいと判断したからだ。
果たして、三階の隅の6人がけの席に、目的の人物を発見した。
……が、同席している二人の少女には見覚えが無い。
混んでいるから相席になってしまったのだろうかと思いつつ、席に近づく。
「よ、待たせたな若田部。他の二人は?」
「あ、小久保君。それが……」

-14-

皆より遅れて商品を受け取った井戸田とユーリは、真っ先にカルナを探した。
茶髪で眼鏡といういでたちは、黒髪ショートとグラサンの少女よりは見つけやすいと判断したからだ。
果たして、二階の隅の6人がけの席に、目的の人物を発見した。
……が、同席している二人の女性には見覚えが無い。
混んでいるから相席になってしまったのだろうかと思いつつ、席に近づく。
「やぁ、待たせたねカルナちゃん。他の二人は?」
「あ、井戸田さん。それが……」
40長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/22(土) 10:51:38 ID:quvlIAwZ
-15-

「あ!ひょっとして……!」ミサキが驚きの声をあげる。
「アイドルの、小池マイちゃん?」
マイは慌てた。
「あ、ちょっ……スミマセン、あんまり大きな声出さないで下さい。オフですから……」
「あ、ご、ごめんなさい……つい、うっかり」
「なんだ?有名な人なのか?」とマサヒコ。
「もう、駄目ねぇ、マサ君ったら。今すごい人気のアイドルだよ?」
「へぇ……で、どうしてそんな人が、若田部と同席してんだ?」
その言葉に、シホとマイは顔を見合わせた。
「あの……ひょっとして……」
「……あたしら、人間違いしちゃっ……た……?」

-16-

「あれぇ?ひょっとして……」井戸田が驚きの声をあげる。
「東応大学にいた、濱中アイさん?」
アイは首をひねった。
「失礼ですが、どこかでお会いしましたっけ?」
「俺も東応大学の卒業生なんだよ。濱中さんの事は、在学してた頃に何度か見かけたよ」
「へぇ、井戸田さんのお知り合いの方だったんですかぁ」とユーリ。
「濱中さんは男子に人気があったからね、俺が一方的に名前を知ってるだけだよ」
「へぇ……で、どうして井戸田さんのお知り合いの方が、カルナちゃんと同席してるんですか?」
その言葉に、アイとリンコは顔を見合わせた。
「あの……ひょっとして……」
「……私達、人間違いしちゃった……んですかね?」
41長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/22(土) 10:52:17 ID:quvlIAwZ
-17-

「いやぁそれにしても、こうして見ると、確かに結構似てるなぁ、若田部と、えーと……如月さん?だっけ」
「本当本当、若田部アヤナちゃんだっけ?今すぐにでもグラビアアイドルになれるんじゃないかな。俺が保証するよ」
あの後、店内でケータイで連絡を取り合い、お互いの席がチグハグになっている事を確認した。
と言っても、混んだ店内で階を移動するのは手間だったので、結局そのまま食事をとった。
店を出てから落ち合い、アヤナとカルナの顔立ちのそっくり具合を、全員で面白がった。
よく見てみると、横髪の流し方や後ろ髪の長さが違う。
二人とも同じ白系のワイシャツを着ていた事もあって、遠めには見分けがつきにくかった。
「「でも、じゃあ何で……」」アイとシホが口を揃えて質問する。
「小久保君は」「井戸田は」
「「ちゃんと見分けがついたの?」」
素でフェミニストのマサヒコと井戸田は、一瞬言葉に詰まった後、同時に回答した。
「「そりゃぁ、女性の見分けはつかないと、相手に失礼だし……」」
じゃあ何で二階を通過した時に、私達は見つけられなかったの?とアイに迫られて
マサヒコがしどろもどろになる様子を、井戸田は不思議と仲間意識を持って眺めていた。

奇妙な縁という事で、その後は10人全員でカラオケに向かった。
アイドルの事に詳しいミサキは、マイの歌をマイと一緒に歌えて、実に嬉しそうだった。
アイとシホはマイクも持たずに延々と食べ物を注文し、リンコとユーリはどらーもんの歌を一緒に歌った。
周りが急かすので、アヤナとカルナも渋々モー娘。の歌を一緒に歌う。
眼鏡に慣れていないためにしかめっ面のアヤナと、普段からしかめっ面のカルナのタッグに
マサヒコは「若田部が増えた……」と内心疲れた顔を見せ、
井戸田は「この二人にユニット組ませたら写真集売れそう」と皮算用を始めた。

「黙ってないで、マサヒコ君も何か歌いなよー!」
「仕事の事ばっか考えてないで、井戸田も歌えー!」
いつの間に注文したのか、安い酒に酔っ払ったアイとシホに、二人は押し倒された。
「ちょっ、先生!酒臭いですよ!」
「シホちゃん、未成年がお酒なんて……」
「あ〜ん!小久保君に口が臭いって言われたぁ〜!」と泣き出すアイ。
「未成年をナンパしかけたロリコン野郎が何言ってんの」と畳み掛けるシホ。
ツッコミの天才且つ天性の受け気質、マサヒコと井戸田の二人は、次の日体調を崩して寝込む羽目になってしまった。


終了です。
42名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 11:08:49 ID:VDGWJ+Qr
長時間氏GJです。

それにしても、コテハンを忘れてしまった長時間氏に萌えてしまった。
43名無しさん@ピンキー:2006/07/22(土) 12:57:52 ID:nLnHpx5y
44名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 01:14:36 ID:9kdFFxa7
>長時間氏

連投多作は歴代エースの系譜をなぞるもの
今後もスレを引っ張っていただきたい
45名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 01:43:40 ID:gO4Qk9Yu
濱中あかほんコラボ(・∀・)イイ!!!
(*´Д`)ハァハァ (*´  Д`)ハァハァ (*´   Д `)ハァハァハァハァ :.` *:.・∵ ゚ д:.`
46そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/23(日) 15:22:05 ID:sayxsmPI
こんにちは、そらです。>>1さんスレ立て乙。古田監督更新ありがとうございます。
古田監督へお願いなのですが、「私の後ろに・・・」の2話目のタイトルがそこだけ
自分のミスで第二話になってるのでお暇が御座いましたらエピソード2に変えてもらえると
ありがたいです。さて、今日は後日談を投下します。
思ったより長くなりそうなんで前後編で。それでは
「私の後ろに・・・ アフターエピソード前編 指輪 〜a ring〜」です。どうぞ〜。
47そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/23(日) 15:22:46 ID:sayxsmPI
「あちぃ・・・・」
季節は夏。まだ10時前にもかかわらず太陽は梅雨の鬱憤を晴らすかのように地上を照らしていた。
「帽子かぶってくればよかったかな・・・」
その炎天下の下、自分の間抜けさに呆れてため息をつく少年がいた。英陵高校一年、小久保マサヒコ。
彼はここ駅前の噴水でかれこれ20分ほど腰掛けて人を待っていた。待ち合わせは10時なのだから
明らかに彼は来るのが早い。彼が噴水についたのは何と9時半だったのだ。
「ふぅ・・・これだけ暑いと汗ダクだな・・・まぁ、仕方ないけど。」
マサヒコが携帯の時計を見る。現在9時50分。待ち合わせの10分前だ。
「そろそろ・・・かなぁ。」
彼は待ち人の姿に思いを馳せる。清純にして、いい意味で素朴な少女。まぁ、少女といっても
高校三年生でマサヒコより年上なのだが・・・それでも矢張り少女というのが正しい気がする。
「あれ?マサちゃん?」
その少女を待っているマサヒコの耳に聞き覚えのある声が聞こえてきた。
振り返ると、色素の薄い少し長めの髪を下ろしている幼馴染と、肩ほどの亜麻色の髪をささやかに
吹く風に揺らし、少々目付きのキツイ少女がいた。
「よぉ、ミサキ。遊びに行くのか?」
「うん。マサちゃんは・・・・デートかな?」
ミサキの顔がニヒヒと笑い顔になる。あの日の確執も何のその、二人は相変わらず幼馴染だった。
「ちょっと、小久保君?私には挨拶はないわけ?」
「やっぱり若田部だったか。いやさ、そうじゃないかとは思ってたんだよ。何せ髪がさ。」
亜麻色の髪の少女、若田部アヤナがどこか不満そうに言う。
「あら、髪くらい切るわよ。それでけで女性が分からないなんて、男としてどうかと思うわよ?」
そう、中学時代同級生だった彼女、若田部アヤナは色こそ今と同じ亜麻色だったが、髪が腰近くまであり
長かったとマサヒコは記憶していた。それから、アメリカに留学した彼女とは会う機会が無く今回が
久しぶりの対面なのだ。髪型が違えばちょっと分からなくなるものだ。
「はは、悪い悪い。その言い草は間違いなく若田部だな。それより・・・今日は二人で遊びに行くのか?」
「ええ、そうよ。後は的山さんの高校のお友達とね。それより・・・小久保君、デートって?まさか彼女?」
ズズイッとアヤナが顔を近づける。こんな暑さなのにアヤナからは汗の匂いはせず、ほのかな香水の香り
がマサヒコの鼻をついた。
「ああ、男とはデートなんざしないだろ。彼女・・・だよ。」
「へぇ、あの小久保君がねぇ。ふ〜ん、そっかぁ〜。」
アヤナはニヤニヤしながらマサヒコを見回した。
48そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/23(日) 15:23:18 ID:sayxsmPI
「ん・・・?何だよ若田部。そんな人をジロジロと。」
「別に?ただどんな人か見たいなぁ〜ってね。」
「可愛らしい人だよ。とっても。それで、落ち着いてるんだけど、どっか保護欲をそそられる様な感じかなぁ。」
アヤナとマサヒコの間にミサキが割り込んでくる。ミサキの言葉は何気に的を得ている。
「あ、ミサキちゃーーーん!アヤナちゃーーーーん!」
少し遠目から声が聞こえてきた。三人揃って振り返ると、6人の美少女達だった。
「うわぁ・・・・・」
マサヒコは思わずため息をついた。何で一緒にいるかなぁ・・・・と。
そう、その6人の美少女とは、リンコ、カナミ、マナカ、アキ、ショーコ。そして、何故か一緒にいるケイだった。
「あ、やっぱり小久保君いたねー。川上先輩と電車で会ったからさ。もしかしたらって思ってたんだよ〜。」
近づいてきたカナミがマサヒコに向かって言う。とりあえずマサヒコはカナミに適当に相槌を返しておきケイを見た。
ピンクのノースリーブのシャツの上に白い薄手の上着を羽織り、膝丈くらいのスカートを履いている。
制服は見慣れているが、やっぱり私服はいつも以上にドキドキした。
「えっへへ・・・おはよう、マサヒコ君。待ったかな?」
ケイが笑顔でマサヒコに向かって言う。マサヒコはその笑顔に思わずドキドキしてしまう。
「おはようございます、ケイさん。全然待ってないですよ。」
マサヒコも笑って挨拶を返す。実は30分ほど待っていたのだが、待ったなんて言うはずがない。
一方、リンコと愉快な仲間達とミサキ、アヤナはすでに二人の世界に入っている二人を見てニヤニヤしていた。
「成る程ねぇ・・・小久保君はああいう人が好みだったのねぇ。」
アヤナが何故か感慨深そうに言う。
「ショーコの所は全然だけど、あの二人見てると彼氏欲しくなるよね〜。」
「つまり、アキさんは処女を捨てたいと言う訳ですね?それでしたらその辺の人に・・・アキさん、痛いです。」
アキがはぁ〜とため息をつきながらマナカの頬をつねる。
「まぁまぁ・・・ここは二人の邪魔をしないように退散しましょっか。」
ミサキがしーっと人差し指を手に当てて、みんなに移動を促す。最後にミサキは二人を見ると、小さく
「頑張ってね、マサちゃん。」
とだけ言うと、団体に混じって移動していった。
「あ、あれ?いつの間にかカナミちゃん達いなくなってる・・・」
「ま、いいじゃないですか。それより、今日はその・・・お願いします。」
思わずマサヒコは畏まって頭を下げてしまう。そんなマサヒコの素振りにケイは笑いながら
「はい、こちらこそよろしくお願いします、マサヒコ君♪」
と、ペコリと頭を下げた。

49そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/23(日) 15:23:57 ID:sayxsmPI
「ふぅ、やっぱり店内は涼しいね。」
マサヒコとケイは某巨大ショッピングモールへ来ていた。要するにイオンみたいなものだ。
「まだ、10時ですから先に映画見に行きます?」
ここでの目的は映画。ケイが前々から見たがっていた『パイオーツ・オブ・レズビアン』だ。
今夏の超話題作で、すでにテレビなどでは連日CMがなされている。
「立浪さんも気前いいよね。これのチケット2枚もくれるなんてさ。」
ケイがホクホク顔でチケットを取り出す。
「確かに。あの人の人脈が気になりますよ・・・」
先日、演劇部に遊びに行ったマサヒコに立浪が何やら企み顔でこのチケットをくれたのである。
曰く、「私は試写会で見たから。川上先輩・・・もとい彼女と行っといで〜。」
との事だ。変わった人だがマサヒコは一生頭が上がりそうに無い。
「立浪さんは結構お嬢だった気がするよ。あんなだけど・・・」
「へぇ・・・あんなで・・・ですか。」
二人揃ってあんなひと・・・立浪を頭に思い浮かべる。
「あんなで悪かったですね。」
その声に二人は思わず背中をビクッとさせ、振り向いた。
「た、立浪しゃん!?」
「ども〜。お、今から映画ですかい?いいですねぇ〜。私もあげた甲斐があるってもんですよ。」
立浪がその茶色の髪を揺らしながらウンウンと頷く。自分の事のように嬉しそうだ。
「立浪さんは、買い物ですか?まさか、尾行してきた・・・とか言わないですよね?」
「うん、友達と買い物。そしたら二人が見えたからねっ。あ、いけないいけない。友達待たせてるんだった。
それじゃあお二人さん、お邪魔虫は消えますんで♪あ、そうだ小久保少年?」
立浪が二人の下から去ろうとして、少し振り返る。
「先輩泣かしたら、殺すからね。んじゃねー!」
物騒な言葉を残して人ごみに消えていった。
「はぁ・・・相変わらず騒がしいと言うか、元気というか・・・・」
そして何故か疲労感を漂わせるマサヒコ。ケイはニコニコしている。
「ふふっ、でもね。立浪さんはマサヒコ君が演劇部に入らないかなぁって言ってるんだよ。」
「何故でしょう、それを聞いたら入る気がゼロになりました。」
二人は笑いながら映画館へ入っていった。
50そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/23(日) 15:24:37 ID:sayxsmPI
「は〜、面白かったね〜!あの場面で、あの女優さんの演技がさ・・・・」
数時間後、映画を見終わった二人は店内のマックにいた。映画「パイオーツ・オブ・レズビアン」は噂どおり
の面白さだった。さすがは演劇部と言うべきか、ケイはその演技に見惚れていた。
「やっぱりプロは違うなぁ。同じ言葉でも心に響くものが違うよね。」
ケイがチーズバーガーをパクつきながら熱弁する。基本的には物静かなケイだが、好きな事。特に
映画や演技に関してはかなり饒舌になってしまう。まぁ、それほど好きという事なんだろう。
確かに、ケイの言うとおりだった。主演女優は人気もさることながらその演技力も抜群だったと
マサヒコも認めている。引き込まれる、何かを持っていた。
「そうだ、ケイさん。あの台詞言ってみてくださいよ。ほら、ラストシーン近くの。」
「えええ!?そ、それはちょっと恥ずかしいなぁ・・・」
マサヒコの催促にケイは顔を赤らめる。しかし、コホンと咳払いすると目を瞑った。
マサヒコには感じられた。あ、空気が、雰囲気が変わったな。と。
「私は・・・貴方の側を離れません・・・ずっと、一緒に添い遂げます。例え・・・この身が無くなろうとも。」
マサヒコの心臓が高鳴る。その文、その言葉、その一文字にマサヒコは引き込まれる。
「えへへ・・・ど、どうだったかな?変じゃなかった?」
テヘっと舌をぺロッと出すケイ。それに対抗してか、マサヒコも出来るだけ感情を込めて言う。
「ならば・・・我らが身は一心同体・・・常に共に生きよう・・・」
さっきケイが演技した後に続く言葉をマサヒコが言う。役者になりきって。
「・・・ぷっ・・・・」
しかし、どうやらケイにはツボに入ってしまったようだった。
「あはははははははは!!!ま、マサヒコ君いい。上手だよ・・・ぷっ、あははははは!」
とても褒めているとは思えないほど爆笑するケイ。お腹をかかえて笑っている。
「ぐっ・・・そんな笑わないでいいじゃないですか。」
マサヒコがムゥとむくれてしまう。
「ふふっ、あまりにも意外だったからさ。でも、上手だったと思うよ?あ、でも・・でもね?」
笑いの収まったケイが笑顔で言う。そして、言葉を続ける。
「さっきの言葉・・・演技じゃなかったらもっと良かったカナ・・・」
ケイが顔を赤く染める。その意味を悟ったマサヒコもなんだか気恥ずかしくなってしまった。
51そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/23(日) 15:25:29 ID:sayxsmPI
昼過ぎ、二人はアーケード通りを歩いていた。近くでは外人の人が露店を開いている。
「ヘイ!そこのおにーさんとおねーさん!見ててよ。」
少し片言の日本語を話す外人がマサヒコとケイに声をかける。二人は思わずその露店を見た。
「わぁ・・・指輪だね・・・きれ〜・・・」
その外人が売っていたのは指輪だった。露店独特と言うべきなのか、安価なのに輝きを誇っていた。
「お二人さん、らびゅらびゅのカップルデスカ?よかったらお揃いの指輪ドデスカ?」
その言葉に思わず照れるケイ。しかし、目はしっかりと指輪の方に向いていた。
「・・・どれにしまようか、ケイさん?」
「ほぇ・・・し、しちゃう?その・・・お揃いの、指輪。」
ケイは何だかモジモジしている。恥ずかしいけど、してみたいという欲求が戦っているのだろうか。
「名前彫るのはタダでヤッチャウヨ。ボク、コノヘンデ一番上手ダヨ。」
「あ・・・これいいかも・・・」
ケイが手に取った指輪を見る。成る程、シンプルながらもどこか華麗さを持ち合わせてる気がする。
「じゃあ、それにしましょうか。サイズ合わせて・・・いくらですか?」
「ソウダネ・・・2つで5000円にオマケシチャウヨ。本当は100万円ダケドネ。HAHAHAHA!」
外人なりのギャグなんだろうか。一人で爆笑している外人を横目に財布を取り出すマサヒコ。
「あ、ダメ!その・・・私がマサヒコ君の買うから・・・だから、マサヒコ君は私のを買って欲しいな・・・ダメ?」
上目遣いで、しかもそんな嬉しい事を言われて断る男なんていないだろう。
「いえ、そうしましょう。それじゃあ、はい、2500円。」
マサヒコとケイがそれぞれ2500円ずつ外人さんに渡す。
「おー、サンキウめ。それじゃあ二人のナマエここにカイテネ。ローマ字で。」
差し出された紙に「masahiko」「kei」と書くマサヒコ。外人さんはそれを受け取るとさっそく工具のようなもので
指輪の内側に彫っていく。10分ほどたっただろうか。外人さんが指輪を差し出した。
「オマタセ。こっちが、カレシのナマエがあるほう。こっちがカノジョのナマエがあるほうね。」
それぞれmasahikoと彫ってある方をケイに、keiと彫ってある方をマサヒコに渡す。マサヒコが内側を
見ると筆記体で「kei」と彫られてあった。
「OK?じゃあ袋に入れるね。後で、コウカンスルンダヨ。」
外人さんは指輪をそれぞれ小さな紙袋に入れて、二人に手渡した。
「ありがとうございます。」
「イエイエ、ドウイタマシテ。二人とも、らびゅらびゅでボクまで嬉しくなっちゃたよ。ナカヨクネー!」
手を振る外人さんを見ながら二人は指輪の入った袋を手にさらに歩いていった。

52そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/23(日) 15:26:08 ID:sayxsmPI
歩いていた二人の顔に冷たいものが感じられた。
「あ・・・雨だ・・・」
空を見る。朝方は晴れていたが、いつの間にか空は曇り雨が降ってきていた。
「うげー、今日晴れだって言ってたのに・・・ええっと・・・あ、あそこで雨宿りしましょうか。」
「え・・・えええ!?ちょ、ちょっとまって・・・」
マサヒコがケイの手を引いていく。そして、その建物の入り口付近で雨を凌いだ。
「やれやれ・・・早くやめばいいんだけどなぁ・・・ケイさん?」
ぼやくマサヒコの隣でケイは顔を赤くして伏せていた。
「あの・・・マサヒコ君・・・その・・・こ、ここで休むの・・・?」
「へ?まぁ、雨が過ぎるのを待つしかないし・・・って・・・えええ!!?」
マサヒコは後ろを振り向いて驚愕した。そう、そこは愛を営むホテル。いわゆるラブなホテルだった。
「ちょ、ちが!そ、そんなつもりじゃなくて、その・・・」
慌てて弁解をするマサヒコ。はっきり言って大失態だ。しかし、ケイはそれを気にも留めず尚顔を伏せていった。
「うん、分かってるよ・・・あのね、その・・・私が言いたいのは・・・中・・・入らないって・・・」
マサヒコの頭が真っ白になる。ええっと?それはつまり・・・?
「ケイさん・・・?そ、それって・・・」
「・・・ヤダ?」
チロっと上目遣いでマサヒコを見るケイ。嫌な訳がなかった。
「その・・・いいんですか?ケイさん・・・ここって・・・」
「ばか・・・これ以上恥ずかしい事言わせないでよぉ・・・」
ケイがさらに顔を赤く染める。マサヒコは繋いでいたケイの手を強く握ると、引っ張るようにホテルの中に
入っていった。中は未知の世界だった。パネルに開いている部屋とその内容が表示されている。
「はぁ〜・・・色々あるんだなぁ。ケイさん、その・・・適当でいいですか?」
ケイは小さくコクリと頷いた。マサヒコが適当に開いている部屋のパネルのボタンを押すと、鍵が落ちてきた。
「ええっと・・・3階だからエレベーターですね。行きましょうか。」
マサヒコがケイの手を引いてエレベーターで3階に昇り、部屋に向かう。鍵でドアを開けると
そこは思ってたよりも普通な部屋があったのだった。

53そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/23(日) 15:27:29 ID:sayxsmPI
今回はここまでです。誤字脱字は補完お願いします。
次回の投下は後編で、なるべく早めに投下できるようにちょっと頑張ろうと
思います。それでは、また次回の投下にお会いしましょう。
54名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 15:58:58 ID:K4myfjr3
あっはははははははははは(爆笑

パイオーツ・オブ・レズビアンてwwww
あーだめだ、笑い死ぬ
乙ッス
55名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 16:11:17 ID:SoGDhgDV
パイオーツ・オブ・レズビアンで思わず珈琲吹いちまったぞゴルァヽ(`Д´)ノ
それなんてAV( ゚∀゚)
56名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 16:18:39 ID:7OfknfD/
ハメナプトラ・黄金のフェラミッドとかなら現実にあるけどね
57名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 16:28:07 ID:GsaiY3an
パイオーツ・オブ・レズビアンで笑わし、甘々っぷりで萌え悶える。
フゥーハハハー、相変わらずそら氏の話は天国だぜ。そんなわけで後編もワクテカ。
58名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 16:59:26 ID:9kdFFxa7
GJ
最高

もうこの二語しかないですな
59名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 17:24:42 ID:YN7fvFjb
さすがそら氏だぜ!
萌え死にそうだ!!
60名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:19:49 ID:UAQPoPAQ
くそっ!
パイオーツ・オブ・レズビアンでこちらの装甲を破壊し、その後ケイという主砲で打ち抜く


我が艦隊は撃沈しました………

つまりはGJ!
61名無しさん@ピンキー:2006/07/23(日) 21:59:17 ID:u8CmqWia
>そら氏
「上目遣い」アビリティを効果的に使うケイは反則だ!!!!!

…つまりは超GJ!!!!!
62名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 00:13:34 ID:HSrURpC/
長時間氏はスレのマラドーナ、そら氏はペレや〜!(彦摩呂風)
63名無しさん@ピンキー:2006/07/24(月) 18:16:32 ID:Nnp155Xr
そら氏GJ!数少ないケイの設定を生かし、最大限に調理する。
相変わらずの驚異的な腕ですな。後編期待しとります。
64ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/07/25(火) 01:56:03 ID:4L8J2tAs
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
前スレ埋め用に作った小ネタが、どうもKBの関係でギリギリ入らないようなので、こちらに投下します。
スルー対象ワードは「エロ無し」「小ネタ」で、
題は「とある芸能事務所社員の一日」です。

では投下↓
65ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/07/25(火) 01:57:25 ID:4L8J2tAs
6:30
 起床。
 中学の頃から大切にしているゴジちゃん(怪獣のぬいぐるみ)におはようの挨拶。
 歯を磨き、シャワーを軽く浴びる。

7:00
 髪を整え、お化粧。身だしなみは大切。
 朝食は絶対に抜かない。軽くても必ず食べる。その方が健康に良い。
 今日はオレンジジュースとダイエットビスケット一枚。

7:30
 電車で通勤。
 車内で経済新聞とスポーツ新聞を読む。スポーツ新聞は芸能欄のみ。
 ほとんどがくだらないネタ記事か飛ばし情報だが、時折珠も転がっているので無視出来ない。
 めくり間違えて風俗欄を開けてしまい、隣の親父にニヤニヤされる。しばし赤面。

8:00
 レイ・プリンセス事務所に到着。常に一番乗り。
 まず軽く机の上の掃除と、社長のためのコーヒーを沸かす。
 その後、メールのチェックとFAXのチェック、そして今日の予定の確認。

8:30
 小田さんが来る。挨拶するも、無愛想な表情で軽く頭を下げるだけの小田さん。
 最初はその風貌もあり、怖かったが今は慣れた。むしろ愛嬌さえ覚える。
 二人して社長が来るまでに雑務をこなす。

9:00
 井戸田君出社。まだスーツ姿が初々しい。
 若いっていいな、とオバサン臭い思いを抱く。実際はほとんど歳が変わらないのに。

9:30
 社長出社。
 入れ替わりで小田さんが営業、井戸田君がTBの三人を迎えに行く。
 社長、明らかに二日酔いの表情。昨晩、大都芸能の新作映画の記念パーティに出て、しこたま呑んだらしい。

10:00
 事務関係の仕事を黙々とこなす。
 それ以外にも、社長にコーヒーを出したり灰皿を交換したり来客に対応したりと、忙しい。
 社長は尊敬出来るしとてもいい人だと思うが、煙草だけはやめてほしいと思う。

11:00
 所属タレントの小池マリちゃんが出社。
 明日から二泊三日の日程で、沖縄でグラビア撮影。ホテルや撮影場所、スタッフの最終確認。
 お土産に紅芋クッキーを頼む。社長が琉球泡盛の購入をお願いしたので体をはってとめる。

11:30
 井戸田君から連絡。そのままTBと一緒に青春書刊(通称アオカン)の編集部に営業に行くとのこと。
 またシホちゃんが暴走しなければいいけど、と気をもむ。

12:00
 お昼休憩。
 今日はお弁当を作ってこなかったので、外で食べる。
 近くの喫茶店でスープパスタ&ドリンクのセットを注文する。

13:00
 井戸田君とTBが帰社。
 皆どこか元気がない。話を聞くと、シホちゃんではなくユーリちゃんとカルナちゃんが何か失敗したとのこと。
 理由を聞こうと思ったが何か怖くて聞けない。
66ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/07/25(火) 01:59:35 ID:4L8J2tAs
14:00
 TBの夏休みの予定確認。お祭りのゲストや細々とした撮影等々。
 シホちゃんが水着撮影がないとゴネるが、無理矢理納得させる。

15:00
 TB帰る。井戸田君が送っていく。
 栗鳥企画の仲田氏から連絡、お盆明けのパチンコ店イベントの来訪タレントに何故かTBが入っているとのこと。
 慌てて取り消す。未成年をパチンコ店のイベントなぞに行かせられない。
 社長に報告して、結局栗鳥企画に人選を一任することになる。大失態とまではいかないが小失態。

16:00
 小田帰社。
 外は暑いのに、汗ひとつかいていない。とりあえず冷たいお茶を出すと、いっきに飲む。
 どうやら、また新しい仕事が色々と入った模様。スケジュール確認のため、社長、小田さんとしばし会議。

17:00
 事務所の掃除。ざっと掃除機をかける。雑務も片付ける。井戸田君が帰って来て、小田さんと一緒にまた営業へ。

17:30
 社長が出かける準備。ペニンスラホテルで喜竹社(通称キチク)の新作舞台発表があるため。
 社長の連日の二日酔いを心配しつつ、残業のために事務所に残る。

18:00
 小田さんから連絡、今度TBがお世話になる撮影スタジオに、井戸田君と寄ってから帰るとのこと。

18:30
 メールの最終チェック。帰る準備。
 ガードマンと掃除のおばさんに挨拶して、ビルを出る。

19:30
 帰宅。
 スーツを脱ぎ、部屋にクーラーをかけ、シャワーを浴びるために浴室へ。

20:00
 遅い晩御飯。手早く作る。メニューはレタス主体のサラダとコーンスープ、トマトジュース。

20:30
 TVニュースをつけたところで、母から電話がかかってくる。しつこい見合いの話。必死にはぐらかす。

22:00
 やっと母からの電話終わる。疲れがどっと出る。お肌のケアをして、明日の準備。

22:30
 携帯にメールが入っているのに気づく。高校時代の友人から結婚のお知らせ。
 またさらにどっと疲れが出る。同時に独り身の寂しさを改めて覚える。

23:00
 ゴジちゃんにお休みの挨拶をして消灯、ベッドに潜り込む。
 自分を慰める気にもならず、疲れのためすぐに眠りの園へ。
 また明日。
67ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/07/25(火) 02:02:53 ID:4L8J2tAs
以上です。
次はきちんとエロを書きたいと思います(アヤナ帰国ものとは別に)。
68名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 03:20:01 ID:cedJ8ltr
ピンキリ氏乙(o^-')b
リアリティがあってとても(・∀・)イイ!!!

>自分を慰める気にもならず
就寝前の日課なのか(*´Д`)ハァハァ
69名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 12:53:49 ID:KlhzmE3b
これが実は三瀬さんではなく
オリキャラだったとしたら……?


ハッ!!
70名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 16:38:45 ID:kNH8AEwq
>自分を慰める気にもならず、疲れのためすぐに眠りの園へ。

この一文が入るだけでいっきにエロくなるのはなぜだろう
71名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 21:49:52 ID:P3UpDpy9
俺は素直にはピンキリ氏乙、とは言えないな。だって、素敵な噛みネタ続出で
氏家センセが困っちゃうではないか!
72名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 21:51:56 ID:UDDIoMju
>前スレ埋め518氏
相変わらず小ネタがうまい!てかリンコなら本当にやりそうだwww
>ピンキリ氏
ゴジちゃんになって三瀬さんを慰めてあげたい…ハァハァ(*´Д`)

お二方ともGJでした!
73名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 22:10:49 ID:ia0vzRRG
しかし518氏は
万が一まとめサイトに掲載されない可能性は見越しているのだろうか?
74長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:17:19 ID:q07qL3A6
投下します

『ヒロ君』
75長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:18:22 ID:q07qL3A6
「井戸田ー、私らに水着の仕事は無いのー?」
「以前も言ったろう?君やユーリちゃんは、まだ水着着て撮影するには幼過ぎるって」
「ちぇっ、良いじゃん別に」
「多分前例が無い。少なくとも、市販の、年齢指定の無い雑誌の巻頭グラビアで
 小中学生が水着撮影なんてのはね」
「前例なんて、私らが作れば良いじゃん。小倉悠子がグラビアで開脚お座りで撮影した時だって
 それまで前例が殆ど無くて、一部は騒然としたもんだよ」
「そんなの知らないよ……第一、撮影するのは俺じゃない。文句を俺に言われても困る」

仕事帰りの車中の、いつもと殆ど同じ会話。
スタイル良くないくせにやたらと水着で撮影したがるシホと、それを諌める井戸田。
井戸田は、何度言っても納得しないシホの隣で、カルナに無言で助けを求める。
しかしシホが、言って聞くようなタイプでない事を理解しているカルナは、華麗にスルー。
ユーリはメイド服を気に入っているのか、水着には拘らないため、シホの気持ちがわからず、やはりスルー。
こうして井戸田だけが毎回愚痴を言われる。毎度のパターンだ。
アイドルの愚痴をきいてやり、幾分ともストレスを和らげてやるのもマネージャーの務め。
とは言え、シホの愚痴は大抵がただの我侭に過ぎない。
76長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:19:13 ID:q07qL3A6
しかし、こう毎日同じ言い合いを見せ付けられては、カルナもいい加減うんざりしてくる。
シホを納得させるのは無理でも、黙らせる事ぐらいなら、出来ないものか。
しばし考えた後、カルナは先輩の言葉を借りる事にした。
「とりあえず、井戸田さんを呼び捨てするのは止めなさいな。小池先輩も言ってたでしょう?」
和解に近い状態にあるとは言え、小池マイは今でも、シホの無礼さを許容しようとは思っていなかった。
彼女はシホと顔を合わせる度に、マネージャーに対する口のきき方を注意していた。
もっともそれは、顔を合わせるたびに礼儀をわきまえない口のきき方をする、シホの方の責任が重かったが。
「何よ、あたしが井戸田をどう呼ぼうと、関係無いじゃん。今は水着の話してんの」
「水着着用の撮影は、アンタがもっと分別を弁えてからの方が良いわ。
 今のシホじゃ、撮影中にどんな卑猥なポーズするか、わかったもんじゃないもの」
久方ぶりに場をとりなそうとしてくれるカルナに感謝しながら、井戸田は浅く溜息を吐いて、気分を整えた。
「……で、井戸田を呼び捨てにするのを止めたら、水着撮影出来るわけ?」
「直結はしないわよ、確かに。でも、目標に一歩近づけるでしょうね。
 井戸田さんも言ってる通り、水着撮影なんてのは、せいぜい高校生以上のアイドルがする事よ。
 身体的にも精神的にも大人に近くなければ、色っぽいグラビアなんて猫に小判みたいなものよ」
カルナ自身、まだ水着で撮影した事が無いので、この辺りの理屈に経験則は伴わない。
シホを黙らせるためのとりあえずの手段でしか無いので、理屈的に正しいかどうかは別問題だった。
もっとも、あながち外れてもいないだろうとは、カルナ自身も思っていたが。
「でもなぁ……今更私が、井戸田さん、って呼ぶの?何かおかしくない?」
そんな事はどうでも良い。当座の目的は、シホの関心を水着から遠ざける事だ。
ある程度失礼でさえなければ、シホが井戸田をどう呼ぼうが、カルナには興味が無かった。
77長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:20:02 ID:q07qL3A6
「あ、井戸田さん。私ここで降ります。今日は寄りたいところがあるんで」
そう言って、カルナは車を降りていった。普段は一番最後に車を降りるのだが、今日は例外のようだ。
カルナが降車した事で、井戸田は焦った。
今は落ち着いているが、もしまたシホが暴走すれば、それを抑えられる者がいない。
ひょっとするとユーリに期待出来るかもしれないが、小学生に損な役を押し付けるわけにはいかない。
そもそも、一番年長である自分がうまくシホをコントロールしなければならないのを、カルナに頼ってきたのだ。
今後もカルナちゃんがいない時のために、練習のつもりで覚悟しておくか……と、井戸田は腹をくくった。
「ねぇねぇ、井戸田ぁ。カルナはあぁ言ってたけど、実際何て呼んでほしい?」
「え、いやぁ……何でも良いんだけど。ただ、売り込みに行った時とかに
 相手先に与える印象の問題もあるからねぇ。あんまりイメージダウンするような口調でなければ、何でも」
井戸田は無難な答え方だと判断してこう言ったが、選択の余地を残してやると暴走するのがシホである。
その事をすっかり失念していた。
「じゃ、ヒロキで!」
「う……う〜ん、どうだろう……出版社の人とかに、どう思われるかな……」
井戸田は想像を巡らせてみた。

グラビア撮影のために売り込みに行った先の出版社で、担当の人と会う。

はじめまして、レイ・プリンセス営業担当の井戸田ヒロキと申します。
本日は我が社の新人アイドルグループ、トリプルブッキングの宣伝に参りました。
ほら、みんな。挨拶して……と場を繋ぐ自分。

はじめまして!飯田シホでしゅ!(かむ)
はじめまして、有銘ユーリです!カミソリに負けま(以下略)
……。はじめまして、如月カルナです。

え、えぇ〜と……まぁ、こんな感じですが、使っていただけませんかね?と打診する自分。

おいおい、もっとシャキッとしろよ、ヒロキぃ……と、人前で不遜な態度をとるシホ。

いきなりモチベーション下がったのは誰のせいだと思ってる……という言葉を飲み込む自分。

何だこいつら、と内心呆れかえる担当者。
78長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:20:59 ID:q07qL3A6
……駄目だ、呼び捨て云々よりも、他に問題が山積みだ。
口調そのものが悪いのもあるし、それ以前に性格的な問題もある。
シホだけでなく、冷静に考えればユーリも危ない。
よくもまぁこれで前回はメイド服着用でのグラビアの仕事が得られたものだ。
小田さんに感謝をしなければ。
しかし兎も角、当面の問題はやはりシホであろう。
ユーリはまだある程度常識を備えている。業界の経験も長いから、敬語は使える。
しかも成長過程の子供だ。矯正の余地はいくらでもある。
となると、学習能力の低そうな(あくまで印象だが)シホを優先して教育するべきだろう。
そうとなれば、出来る範囲から改善を進めていくしかない。
一番矯正しやすそうなのは、やはりマネージャーに対する呼び方か……。

「やっぱり、人前で『ヒロキ』はちょっと砕け過ぎかなぁ」
「じゃあ、私に『井戸田さん』って呼べっての?それはキャラ的に……」
確かにそうだ。いくら何でも不自然過ぎる。というか、シホにさん付けで呼ばれると気味が悪い。
「ねぇねぇシホちゃん。他の人にも意見聞いてみたらどうかな?」
「他の人……ねぇ……。マイやカルナは『少しくらい不自然に思えても、井戸田さんって呼びなさい』
 とか言ってきそうだし……社長や三瀬っちは何て言うだろう。小田さんは……喋らないし……」
「社長さんや三瀬さん達には、明日事務所に行った時にでも聞いてみたら良いんじゃないかなぁ。
 とりあえず、今は他に手近な相談者はいないの?」とユーリが続ける。
小学生とは思えない、妙にテキパキした会話運びだ。さすが芸歴九年は伊達じゃない。
「他に相談できる相手ねぇ……あ、そうだ!」
シホはケータイを取り出すと、先日登録されたばかりの番号に電話をかけてみた。
PPPPP……PPPPP……
数秒のコールの後、目的の人物が電話に出た。
「はい、もしもし」
「あ、アヤナ?久しぶりー」
その名が、以前一緒にカラオケに行った事のある若田部アヤナの事だと井戸田が思い出すのに
五秒程のラグを要した。
79長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:21:42 ID:q07qL3A6
「マネージャーさんの呼び方……?そんなの、私に相談されても……」
「やっぱりそっかぁ……うん、ごめんね。いきなり電話かけて。じゃあ」
まさかアヤナに電話するとは思ってもみなかった。普通、先にクラスメートにでも相談するだろうに。
或いはアヤナは高校生だから、シホの級友達より社会性が備わっていると判断しての電話だろうか?
もしそうだとするならば、シホが次に電話するであろう相手は、容易に想像がつく。
「シホちゃん、そんな小用で、つい先日知り合ったばかりの子達に電話するの?」
「わかってないなぁ井戸田は。こういう細かい事の積み重ねで、仲の良さをキープしとくのよ」
なるほど、一理はある。
携帯電話が流行し始めた頃、世間にはそれを批判する者が多くいた。
直接会って話す機会が減る事で、友人や知人との関係が希薄になる可能性がある、というのがその論拠だったが
当時から、携帯電話を使う若者には、その説が全く的外れである事がわかっていたものだ。
直接会わなくても話せるからこそ、会わない時でも関係をキープしていられるというものだ。
シホはある意味で、携帯電話というメディアを正しく使いこなしてみせる若者の代表かもしれなかった。

シホはなおもボタンをプッシュする。再びコール音。
「あ、リン?相談したい事があるんだけどさぁ」
的山リンコは、ユーーリと一緒にどらーもんの歌を歌った子だ。
それがきっかけで、ユーリとは一日で仲良しになったようだった。精神年齢の近さも要因だったかもしれない。
「リンちゃんと電話してるの?シホちゃん」
「あ……ちょっと待って、ユーリと換わるからさ。……はい、ユーリ」
そう言ってシホは、ユーリにケータイを手渡す。
ユーリとリンコの仲の良さを理解しての、彼女なりの気遣いのようだった。こういうところは少しお姉さんだな、と思わされる。
「わぁ、ありがとう、シホちゃん。……もしもしリンちゃん?元気だったー?」
ユーリの声も楽しげだったが、受話器の向こう側から、同じように楽しそうな明るい声が聞こえてくる。
「うん、うん……あ、写真見てくれたんだー。私達、可愛かった?……ありがとー!照れちゃうなぁ。
 ……それでね、今日はリンちゃんに聞きたい事があって電話したんだ。
 ……ううん、私じゃなくて、シホちゃんの事なんだけどね。実はカクカクシカジカで……」
80長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:22:51 ID:q07qL3A6
通話を終えて、ユーリはシホにケータイを返した。
「リンは何て言ってた?」
「リンちゃんもアヤナちゃんと同じ。よくわかんないって。ただ、えっとねぇ、小久保さんって男の人、いたでしょ?
 リンちゃんは小久保さんを、普通に小久保君、って呼んでるらしいよ。一応参考までにって教えてくれた」
「そっかぁ……じゃあ私だったら……井戸田君?」
それもまた妙な話だ。マネージャーに対する態度としては、まだ呼び捨ての方が自然かもしれない。
「そう言えば、アヤナちゃんは、小久保君の事何て呼んでるだっけね?」
交差点でゆるやかにカーブをきりながら、井戸田は疑問を挟んだ。
その疑問に答えたのはシホだった。
「確か、リンと同じだよ。小久保君って。あんたは知らないだろうけど、
 こないだの某ファーストフード店で、確かそう呼んでたハズだから(『しかめっ面眼鏡』13段落目参照)」
言いつつ、シホは既に次の番号をプッシュしていた。
「あ、もしもしミサキー?」

「私は彼の事は、マサ君って呼んでるよ。小さい頃はマサちゃんだったかな。
 ただ、一時期は小久保君とか、お兄ちゃんって呼んだりしてたけど……」
「何それ?何か地味に遍歴偏ってるなぁ……」
「い、いろいろあったんだよ!小久保君って呼んでたのは、少し疎遠だった頃だし
 お兄ちゃんって呼んだのは、アイ先生と、もう一人、中村先生って人に騙されて……」
「ふーん……まぁ良いや。ありがとねー」
これにて電話は終了である。まだアイに電話をかけていないが、彼女はカラオケで
小久保君と呼んでいた記憶がある。もっともそれはこのSSの作者のミスで
実際には家庭教師時代からマサヒコ君と呼んでいたのだが、それは忘れてもらいたい。
今度からちゃんと、可能な限りマサヒコ君と呼ばせるので、この件は水に流して……いや、話が逸れた。
81長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:23:23 ID:q07qL3A6
シホは思い切って、井戸田をお兄ちゃんと呼んでみる事にした。
「お兄ちゃん♪」
突拍子の無さに、井戸田が思わずハンドルをきり損ねてしまうとまでは、予想していなかった。
と言っても一瞬車の挙動がおかしくなっただけだ。若干左右にふれたとは言え、車線からはみ出したわけではない。
しかし、同乗しているユーリの気分が悪くなるのには十分だった。
十歳前後と言えば、成長期である事が関連しているのか、三半規管が通常より弱い時期だ。
「う……なんか、気分が……」
「ご、ごめんユーリちゃん!っていうかシホちゃん。何でいきなりお兄ちゃん、なんて……?」
「ミサキはマサの事、そう呼んでた事もあったらしいよ。だから私も呼んでみた」
やはりシホは、放っておくと暴走する。止め役のカルナが車を降りてしまっているのが痛い。
「あのねぇ……本当に今後、その呼び方で通すつもりかい?」
「駄目?」
「出版社の人たちの前でも、マネージャーをお兄ちゃんと呼ぶのかい?それはちょっと……」
なまじメイド服で撮影した事があるだけに、シホの「お兄ちゃん」は、シャレになっていなかった。
まぁ「お兄様」とか「ご主人様」とか呼ばれるよりははるかにマシだが、印象はどちらも良くないだろう。
「それに、ミサキちゃんは普段から、小久保君の事をお兄ちゃんって呼んでるわけじゃないだろう?」
「うん、あぁ、最近はマサ君って呼んでるんだってさ」
井戸田はしばし一考してみた。
ヒロ君……か。まぁ悪くはない。これなら、売り込み先の人にも、特に違和感はもたれないだろう。
単に少々くだけた仲のアイドルとマネージャー、という印象で済む。井戸田君などと呼ばれるよりは自然だ。
「良いんじゃないかな、それで。無難だよ」
82長時間:2006/07/26(水) 07:24:59 ID:abDgPHFB
連投解除
83長時間:2006/07/26(水) 07:26:53 ID:abDgPHFB
もっぺん解除
84長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:27:06 ID:q07qL3A6
一方、シホはシホで考え込んでいた。
ミサキは、小さい頃はマサちゃんと呼んでいて、次第に「小久保君」や「お兄ちゃん」を経て、現在では「マサ君」になったと言った。
「小久保君」と呼んでいた頃は疎遠だったと言っていたし、
「お兄ちゃん」と呼んだ時にしても、まさか付き合っていたわけではあるまい。
付き合っていて尚「お兄ちゃん」と呼ぶような、二次元くさい呼び方をするような女の子には見えないからだ。
「マサ君」と呼び始めたのがいつかは定かではないが、しかしそう呼ぶようになったキッカケがどこかにあったハズだ。
そのキッカケが何なのかはわからないが、そのキッカケがあったからこそ二人の仲は進展し、
そして現在はれて付き合っている、という流れだろう。
付き合う前から「マサ君」と呼んでいたのか、付き合い始めてから「マサ君」と呼ぶようになったのかは、この際どうでも良い。
ここで重要なのは、限りなく近しい仲に発展したからこそ、「マサ君」と呼ぶ事が実に自然に見える、という事である。
シホは少し顔を赤くすると、再び井戸田の方に、顔だけ向き直った。

「ヒ・ロ・君♪」
今度は、井戸田も手を滑らせる事は無かった。ただ、シホの突然の明るさに、訝しくは思ったようだ。
「何か、そう改まって強調して言われると、どうもなぁ……」
「良いじゃん、ヒロ君で。自分でそう言ったっしょ?
 そん代わり、私の事もシホちゃんじゃなくて、シホって呼んで良いよ」
「はは……そうだな、気が向いたらね」
軽く流しただけの、大人流の対応だったが、シホはそれで満足した。
ユーリは、以前も帰りの車中で、シホが井戸田にそれとなくアプローチしていた事を思い出して
ほんの少しだけクスッと笑った。
85長時間:2006/07/26(水) 07:27:55 ID:abDgPHFB
もっぺん解除
86長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:28:14 ID:q07qL3A6
翌日から、シホは井戸田を「ヒロ君」と呼んでいた。
「ヒロ君。取材の練習付き合ってー」
「やるからには、本番のつもりで真剣にね」
井戸田の言葉に反応して、シホは顔を赤くした。
「いきなり本番って……せめて前戯から……」
「え〜〜……」
井戸田の言葉に必要以上に妄想するシホと、予想外の反応に戸惑う井戸田。
それを眺めていたカルナは、どうせまた昨日あの後にでも、シホの中で要らん心理変化が起こったのだろうと解釈した。
車中の電話での経緯も、ミサキが彼氏を呼ぶ時の呼び方なども、一切カルナは知らない。
しかし、昨日自分が車を降りた後で、シホの心理に影響を与える何かがあって、その結果シホの井戸田に対する意識が
以前にもまして強まったという事だけは理解出来たのだった。
「理想のタイプの男性は?」
「たろりがいがあるしととか(焦」
頼り甲斐のある人……今のシホにとっては、アイドルとマネージャーという立場上、井戸田がそのポジションにあたるだろう。
暗に井戸田へのアプローチが含まれた発言ともとれる。
必要以上にかんでいるところを見るあたり、明らかに目の前の井戸田を意識し過ぎて、焦っているようだ。
……ま、せいぜい頑張りなさい、シホ。
傍から見てると単なる兄妹にしか見えないけれど、今のところ。
87長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 07:31:50 ID:q07qL3A6
終了です。
途中、連投じゃないのに「連投です」とか表示されて「はぁ?」ってなったりしましたが……

先週の土曜に今週分のバレを読んで
「げ……シホって、井戸田の事をヒロ君って呼ぶのか……」
という事を初めて知り、辻褄をあわせるためにソッコーで書き上げました。
このSS自体は土曜の夜のうちに仕上がっていたのですが、
ラストがネタバレになるので今日まで封印してました。

今日で学部試験が終わりですので、今日からまた
暇にあかせてネタを考えようと思っています。それでは。
88名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 08:20:37 ID:gEvAbk3+
>>長時間氏
ガンガってくれ。
89117(´_ゝ`):2006/07/26(水) 09:51:37 ID:kVIamPAn
あー、長時間座ってると痔になるね氏おっつー。
あんまり連投し過ぎると肩ぶっ壊れちゃうよ^^
90名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 13:33:29 ID:pLBAICLa
わずかな情報からここまで想像して構築するとは……あなたは神か?
連投だとかどうかなんて気にせず、これからもバンバン投下していただきたい

GJ!
91長時間座ってると痔になるね ◆tkv10FHsb. :2006/07/26(水) 19:53:33 ID:q07qL3A6
いや気にするなというか、投稿してると
八回目あたりでエラーが出て「連続投稿ですか?」って表示されるんです
で、それを解除するためにケータイから>>82みたいなレスを打ってる次第です
92名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 21:13:56 ID:vc9L/4uB
>>91
確か連投規制というのは
「その板の最新投稿のうち、同一ホストから一定以上の書き込みがあると
書き込めなくなる」というものです。例えば「最新の10件のうち5件以上同一ホストなら規制する」みたいに。
そのために投下の際は「支援」といって他の住人がスレに書き込みを行ったり、
>>82-83の長時間氏のように別ホストから書き込むことで解除できるのですが、
朝方など人が少ない時はなかなか解除されないというわけです。
93名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 23:06:13 ID:Uuiuc5dv
>>長時間氏
話ごとに設定はリセットしたほうがいいと思うが。
あまり俺様設定で長作書いてると、原作から乖離するし最初から読んでないとわけわからなくなる。
それこそ「長時間居座ってると頭にくるね」状態になるぞ。
94名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 00:07:27 ID:w1rGKG6c
シリーズものと考えるんだ。
95名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 00:29:43 ID:VKGKXq85
SSの時点で全てが俺様設定になってると思うが
96名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 00:54:14 ID:Gl+dgf+Z
そうそう。マサがアヤナに好意持ってるとか
これって一時期本スレを荒してたアヤナ厨の願望だよな
正直マサは女に興味ないと思うぞ
97名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 00:55:53 ID:7fHfkSYb
今までの神は、原作をネタ元にした短編か未来物だったからなあ。
原作と並行して書きつづける神は初めてだな。
あとバレ読んでますなんて公表しないほうがいい。
誰も指摘しなかったけど、以前グラビア撮影の回のネタバレしてたし。
98名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 11:46:49 ID:uAyndE1Y
ここまで文句言われる職人も珍しいな
つっても「設定リセットしろ」なんて自己中には、職人に文句言う資格無いがな

ちゅーか、そんなに批判ばっかしてると、誰も書いてくれなくなるよ
少なくとも今まで長時間氏は住人の意見を律儀に受け入れてきてんのに、それでもまだ文句言ってたら
最後には、俺らの注文通りのSSしか書けなくなるべさ
99名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 13:18:00 ID:VKGKXq85
日本代表に入りたての中田英寿みたいなもんだ
デキルが纏っている雰囲気が今までにない独特なものので、浮いているようにみえるだけ
氏に非があるわけじゃなし、そのうち普通に思えるようになるさ
100名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 14:52:40 ID:g5aBBCl+
>>99
中村とジーコは誰だ?
101名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 17:49:26 ID:oFD661i2
どの職人だって、氏家マンガのベースの部分に俺様設定を上乗せしないとエロパロなんて書けない
マサが突然エロくなってアヤナやリンコを犯すわけがないし、シンジが脇キャラのケイや実妹のカナミに手を出すなんてありえない
それを無視し、踏み越えてしまう以上、ご都合主義的な俺様設定は最低限必要さ
よっぽど電波ゆんゆんな俺様設定じゃなきゃ、無問題だと思うがね

長時間氏は今までの職人と少し毛色が違うから、それで出る杭扱いされてる部分もあるだろう
102拓弥:2006/07/27(木) 18:15:18 ID:/yprVvJt
まあ、つまり「痴女はイイ!」ってことで…お久しぶりです拓弥です。
予告どおり鬼畜(?)マサヒコのアヤナ羞恥プレイものの続きを投下します。
NGワードは前回と同じく「鬼畜風味マサヒコ」「Mちっくアヤナの羞恥プレイ」「黒リンコ」「実用第一(苦笑)」
何度も言いますけど、やっぱりダークな内容ですので、苦手な人はホントにスルーして下さい。
では、いきます――
103拓弥:2006/07/27(木) 18:15:50 ID:/yprVvJt
『放課後、3階の空き教室で。―マサヒコ―』

 自分の携帯に小久保マサヒコからの簡素なメールが届けられたのを確認すると、アヤナは
自分の心臓が一段、高く打ちつけるのを自覚していた。

(どうしよう…)

 メールの内容に従って教室に赴けば、待っているのは間違いなく、アヤナにとって恥辱と屈辱の行為――
――マサヒコの目の前で踊り子のように一枚ずつ服を脱ぎ、脚を開いて全てを曝け出した事もあった。
下着を着けずに一日を過ごした事も、たどたどしい自慰をして見せ、思いつく限りの淫靡な言葉で
彼の気を誘ったこともあった。
…だが、そこまでしながらも結局のところ、未だにマサヒコはアヤナに指一本として触れようともしていない。

(今度も、また…でも…)

 女にとって…そしてアヤナ自身のプライドにとっても、二重の意味で屈辱である筈なのだが
何故かアヤナはマサヒコの誘いを『断る』という選択肢を選ぶことが出来ないでいた。
 ――それは…アヤナ自身は決して認める事は無いが、マサヒコの言葉に従い恥辱的な行為を受け入れ
彼の目の前で全てを曝け出し、卑猥な言葉を浴びせかけられることにアヤナは、
奇妙な心地よさを感じる程の開放感と高揚感を覚えて始めていたのだった。

――そして放課後。
アヤナの足は自然とマサヒコの指定した教室に向かっていた…
104拓弥:2006/07/27(木) 18:16:23 ID:/yprVvJt
「――んっ…ん…――いいっ…いいよぉ、小久保君…もっと…もっとぉ…ああぁっ!」

 アヤナが教室に足を踏み入れた瞬間、最初に耳にしたのは鼻にかかった様な幼い嬌声で、
その声の主は中学時代からアヤナもよく知っている少女――的山リンコだった。
 そのリンコは、机の上に腰掛けているマサヒコにしがみ付く様に乗りかかり、
肉付きの薄い尻を丸出しにしながら、激しく腰を動かしている。アヤナの側からは見えないが
二人の秘部が深々と繋がっている事は、性の知識に乏しいアヤナでも容易に理解することが出来た。

(どうして…?的山さんが…)

 その予想外の光景に、アヤナはその場で間抜けな位に呆然と立ち尽くしてしまう。
アダルトビデオはおろかエロ本ですらまともに見たことの無いアヤナにとって、
目の前で繰り広げられている二人の行為は、アヤナが漠然とイメージしていた『セックス』と比べると、
あまりにも淫猥で獣じみたものがあった。

「あ、ああっ…いいっ…そこ、いいっ…小久保君、突いてぇ…もっと…もっと強くぅ…」

 あられもない言葉を吐きながら、より一層激しくマサヒコの上で腰をくねらせるリンコ…
そして愛しそうに唇を重ね、ねっとりと貪る様に互いの舌を絡ませ合うその姿に、
アヤナの心の中で怒りにも似た感情が湧き始めていた。

――その感情の名は"嫉妬"――
 
自分が未だに指一本すら触れても貰えない相手と、これ以上無い位に深く強く繋がっている
少女に対する黒い感情…もし、その相手が天野ミサキであったなら強い敗北感は覚えても
まだ納得は出来たかもしれないが、自分と同じ立場だと思っていたリンコが相手であるという事が、
アヤナのその感情に、より一層の拍車をかけていた。
 だが、そんな理性的にも感情的にも目を背けたくなる様な光景であるにも拘らず、
アヤナはその場から立ち去る事はおろか、目を逸らす事すら出来ず、ただ魅入られたかの様に
二人の行為から目が離せなくなっていて――そうしていく内にアヤナは、気持ちとは裏腹に
下半身から熱くこみ上げてくるものを実感していた。
105拓弥:2006/07/27(木) 18:16:57 ID:/yprVvJt
「あっ…あぁっ…小久保君…来る…来ちゃう…あ、ああぁ…あ、く…ん、んん…く…――
あ…あぁ…ああぁあぁぁあぁ〜〜〜〜っ!!!」
「う…的山…くぅっ…」

 リンコが一際高い絶頂の嬌声を上げると、マサヒコの身体により一層強くしがみつき
その身体をヒクヒクと擦り付ける…それは、マサヒコと接している部分を少しでも広くし
繋がっている部分を、より奥深くまで繋がろうとしている様にも見えた。
 そしてリンコの絶頂に合わせる様に、マサヒコもまたリンコの秘部を突き上げ、
その欲望の塊をリンコの胎内に解き放つ。

「ん…また、いっぱい出したね、小久保君♪」

 そう言って満足げな笑みを浮かべながら、ぶるっと身体を震わせてマサヒコから離れると、
リンコは慣れた手つきでコンドームを外し、キュっと縛ると同時に亀頭の先に溜まっていた残滓を口と舌で拭い取り、
綺麗になったのを確認すると、そのまま甲斐甲斐しくマサヒコのモノをズボンの中に仕舞い込んでいく。

「すっかり手際が良くなったな、的山」
「うん、中村先生にイロイロ教えて貰ったから…私も、小久保君が喜んでくれて嬉しいよ♪」

 まるで幼子を褒める様にマサヒコがリンコの頭を撫でると、リンコもまた嬉しそうにそれに応え
そして…場違いな程、呆然と立ち尽くしていたアヤナに、ようやく気付いたかの様に話しかけてくる。

「待たせてしまって悪かったな、若田部…」
「ゴメンね、アヤナちゃん。――で、どうだった?始めて見たナマのセックスって…」

 気が付くと、アヤナの目の前にリンコが立っていて、目をきらきらと興味ありげに輝かせながら
そんな事を訊ねてくる。
その…あまりに無邪気なリンコの表情に、アヤナは思わずかっと頭に血を上らせ――

「――不潔だわ!…貴女も…小久保君も…!天野さんがいるのに――」

 それは潔癖症のアヤナにとっては偽らざる本音だったが、非難された方のリンコはキョトンと
訳が分からないと言った表情を浮かべ、それがアヤナの心をさらに苛立たせていた。が――
106拓弥:2006/07/27(木) 18:17:36 ID:/yprVvJt
「――…アヤナちゃんがソレを言っちゃうんだ…」
「えっ…――?」
「私は小久保君のセックスフレンド…――ううん、小久保君の肉奴隷とか言ったほうが正しいかな♪」
「おい…」

 マサヒコの非難がましい訴えを無視して、うっとりとした表情でリンコが続ける。

「私は小久保君がヤリたくなったら、何時でも何処でも脚を開いて性欲の処理をしてあげるの…アイ先生もそう。
…ただのメス犬…だから小久保君の傍にいられるし、ミサキちゃんとも友達でいられるの。」

 軽い口調とは裏腹の内容の重さにアヤナも気勢を削がれ、思わずたじろいでしまう。

「私はそんなだけど、そういうアヤナちゃんはどうしてココに来たの?」
「そ、それは…」

 思いもよらない反撃の言葉に、アヤナはらしくも無いほど言葉を詰まらせてしまう。
 元々、物事を筋道立てて思考を構築させるアヤナにとって、そういう論理を超えて
直感的に本質を捉えるカンの良さのようなものを持つリンコは、中学の時から苦手な存在で、
いまもジッと濁りの無い目で見つめてくるリンコを、アヤナはまともに見返すことが出来ないでいた。

「私…知ってるんだよ、アヤナちゃんが放課後…小久保君の前でしてるコト…」
「あっ、あぁ…」
「アヤナちゃんだってホントは小久保君にエッチなことして欲しいんでしょ?」
「私…は…」
「この大っきなおっぱい揺らせて、小久保君を誘惑しようとしてたんでしょ?」
「――…痛っ!?」

 金縛りを受けているかの様に動けなくなっているアヤナの後ろに、リンコがいつの間にか回り込み
その豊かな胸をいきなり鷲掴みにし、大きさを確かめる様にまさぐり始める。

「うわぁ♪やっぱり大きいなぁ、アヤナちゃんのおっぱい…」
「い…痛い…やめて、的山さん…」
「中学のときよりももっと大っきくなってるし…いいなぁ…私もこんなにおっぱい大っきかったら
もっと小久保君を喜ばせてあげるのに…」

 無遠慮に胸を鷲掴みされる痛みに思わずアヤナは哀願の声を漏らしてしまうが、そんな声も聞こえて無いかの様に
リンコの行為は益々エスカレートしていき、制服のボタンを外すとブラウスの下に手を潜らせ――
107拓弥:2006/07/27(木) 18:18:07 ID:/yprVvJt
「あれ?アヤナちゃん、ブラ着けて無いんだ…」
「そ…それは…違うのっ…違うのよ…」

 咄嗟に否定の言葉を口にしてしまうアヤナだが、ブラウスの下に何も着けていないというのは
紛れも無い事実であり、それも小久保マサヒコの気を引く為という、決してリンコには知られたくない
浅ましい理由で…

「何が違うの?やーらーしーなぁ…アヤナちゃん…でも、分かるよ…小久保君にエッチなこと
して欲しかったんだね…?私も…そうだもん…」
「う…あぁ…」
「アヤナちゃん、乳首ボッキしてるよ…ブラウスに擦られたから?それとも――私と小久保君の
セックス見て…コーフンしたから?」
「そんな事――ぐっ!?」

 尚も反論を口にしようとしたアヤナの、その言葉を遮るかの様にリンコがアヤナの乳首を強く摘む。
決して強い訳ではないリンコの力だったが、最も敏感な部分に刺激を受けたアヤナの身体は
まるで電流でも流されたかのようにビクッと跳ね上がらせてしまう。

「クスッ…敏感だねぇーアヤナちゃん…それに益々乳首が硬くなってるよぉー」
「うぅ、く…痛…的山さん…もう、やめて…」
「止めてもいいの?アヤナちゃんの身体は『もっとして欲しい』って言ってるみたいだけど」
「――ひゃうっ!?」

 背後からリンコが乳首を摘みあげながら耳の後ろに息を吹きかけ、軽く舐め上げると…
アヤナは力が抜けてしまったかの様にその場にへたり込み、リンコが耳の後ろにキスを浴びせる度に
面白い位にビクビクッと身を震わせてしまう。

「相変わらず、ココ弱いんだ〜でも、前よりももっと感じやすくなってるみたい…やっぱり
エッチな身体になってるんだ、アヤナちゃん。」
「お、お願い…もう、ゆるして…」

 普段の気丈な態度からは想像もつかないほど、今のアヤナはリンコの愛撫に対してただ哀願を
繰り返すだけで、快楽からか…屈辱からかは本人ですら分からないが、その潤んだ瞳が惨めさを
さらに演出していた。だが、もちろんリンコがそれで手を止める筈もなく――
108拓弥:2006/07/27(木) 18:18:45 ID:/yprVvJt
「あはっ♪なんだか可愛いーね、アヤナちゃん。それに、アヤナちゃんのココから、
いーニオイがしてきたよ…」
「あっ!だ、だめ…そこは――」
「やっぱり、下も履いてなかったんだ…うふふ…」
"――ちゅく…"
「いやぁあぁっ!」

 すっかり脱力していて、半開きになっていたアヤナの両脚の、その中心部に息づいていた
処女の花弁にリンコが指を忍ばせ…わざと大きな音が立つようにかき回していく。

「アヤナちゃんのココ…エッチな汁が溢れて、もうビチョビチョだね♪」
「あ、いや…いやぁ…」
「ホラ、小久保君にもしっかり見て貰おうよ、アヤナちゃんのグチョグチョに濡れたアソコを…」
「いやぁあっ!見ないで、小久保君。見ないでぇ…」

 必死になって首を振り、拒絶の言葉を吐くアヤナだったが、度重なる愛撫に力が入らず
リンコに後ろから両脚を抱えられても、ほとんど抵抗することも出来ずに、リンコの指にされるがまま
秘唇の奥までマサヒコの目の前に晒してしまう…
自ら脚を開きマサヒコの目の前で秘処を晒したこともあるアヤナだったが、不自由な体勢をとらされ
他人の手で秘唇を押し広げられる羞恥は、ソレとは比べ物にはならない程強いもので、
そして同時に、自分の身体を他人の手で無茶苦茶にされ、恥ずかしい言葉を浴びながら
その姿をマサヒコ見られていることにアヤナは、身体の奥から痺れる様な…理性が蕩ける様な…
そんな危うい快感に身体を支配され始めていた。
 そんなアヤナの変化を見抜いているのか否か…マサヒコはいつもと同じ様に優しげな笑みを浮かべ…
そんなマサヒコの笑顔に、アヤナは益々羞恥心を募らせていく。

「スゴイ、アヤナちゃん…また溢れてきた…小久保君に見られて、感じてるんだね…」
「ああぁ…お願い…もう…」

 さっきまでとはニュアンスの違うアヤナの哀願の声に、その意味を正確に理解したリンコが
アヤナの耳元にそっと囁きかけてくる…

「ねえ、アヤナちゃん…欲しいんでしょ?小久保君の――…だったら、ちゃんと『お願い』しないと…」
「で、でも…そんな事…」
「小久保君の恋人は…ミサキちゃんにしかなれないけど、セックスの為の…小久保君の性欲処理の
為のメス犬としてなら…きっと抱いてくれるよ…」
「あ…ああぁぁあぁ…」
109拓弥:2006/07/27(木) 18:19:26 ID:/yprVvJt
 それはほとんど悪魔の囁きだった…リンコの言葉は間違いなく本心からのもので、
決してアヤナを貶めようとかそういう事では無いことは理解できたが…それでも当然のことながら
アヤナにとって容易に踏み切れることではなく、一方では快楽に対する甘美なまでの欲求があり
また一方で少女として、アヤナとして…捨てがたいプライドもあり、そんな両者の葛藤の中で翻弄されつつも、
マサヒコの姿が目に入った瞬間、アヤナの心はプライドと引き換えの快楽の方に傾き、
全てを投げ打ってでも…マサヒコの性欲処理のための奴隷でも構わない…そう決心し、
その決意を口にしようとすると、その言葉を遮る様にマサヒコが…

「あんまり苛めてやるなよ的山…若田部が可哀想だろ」
「え…っ?小久保…君…」
「二人とも…今日は十分楽しませてもらったから、この辺で終わりにしようか」
「そ…そんな…私、まだ…待って!小久保君――」

 アヤナの制止の声もむなしく、マサヒコな何事も無かったかのように、二人をおいて
教室から出て行ってしまう…

「あれぇ…いっちゃたね、小久保君…何がいけなかったんだろ…」
「私…私…」
「ゴメンね、アヤナちゃん。でも…もしかしたら小久保君は、アヤナちゃんには私達とは違うものを
求めてるのかもしれないね…」
「違うもの…?」
「分からないけどね…とりあえず、お詫びにアヤナちゃんを最後までイカせてあげる♪
さっきはイキ損なったんでしょ?」
「あ…だめ…的山さん…」

 ぐったりと脱力して、もう抵抗も出来なくなっているアヤナにリンコが覆いかぶさり
耳の裏にキスを浴びせながら、乳首を摘み、秘唇を指で弄り始める…その巧みな愛撫が
燻りかけていたアヤナの性感を再び燃え上がらせていた。
110拓弥:2006/07/27(木) 18:20:11 ID:/yprVvJt
「実を言うとね…私もアヤナちゃんのエッチな姿を見て…ちょっとコーフンしてたの」
「的山さん…」
「――っと、そうだっ…どうせなら…コレを使ったげるね」
「えっ?…そ、それは…」

 面白い悪戯を思い付いた子供の様な表情で、リンコがマサヒコの白い残滓の詰まったゴム用品を取り出し
指先で弄びながら、リンコと対照的に引きつった表情のアヤナの鼻先に突きつけてくる。

「小久保君ってねぇ、エッチのとき絶対ゴムつけるんだよ。そうしないとミサキちゃんがうるさいからって…
で…ね、私…小久保君とエッチした後はいつもコレを貰ってるの…」
「ま、的山さん…それで何を――」
「私ね…いつもコレの臭いを嗅いだり、舐めたり…アソコに入れたりしながらオナニーしてるの。
すっごくコーフンして、すっごく気持ち良くなれるんだよ…アヤナちゃんにも教えてあげるね♪」
「や…やめて、的山さん…」

 アヤナの制止の声も耳に届いて無いかのように、リンコがじりじりとにじり寄ってくる。
その顔にアヤナに対する悪意・敵意の類は無かったが、アヤナにとっては逆にその方が恐ろしく、
まるで無邪気な子供が虫の羽根を楽しそうに千切っていく様な…そんな無垢な好奇心ゆえの残酷さが
そこにはあった。

「ホラ…アヤナちゃん、小久保君の絞りたてのセーエキ…アヤナちゃんの中に入れてあげるね」
「…い、いや…だ、だめっ――!」
「大丈夫だよ、コレって薄手でも結構丈夫だから…でも、無理して爪で引っ掛けちゃったりしたら
破れて、セーエキが漏れちゃうかも…」
「あ…ああぁあぁ…」

 自分の体内に入り込んできた異物の感触、その中に詰まったマサヒコの精液に想像を巡らせ
アヤナは妊娠の恐怖、異物に対する嫌悪感と同時に、身体を汚され、いたぶられている自分に
ゾクゾクするような興奮を覚えていた。

「アヤナちゃん…コーフンしてるんだね…わかるよ、私もそうだもん…」
「あぁ、いやぁ…こんな…こんな――」
「待っててね…いま、ちゃんとイカセてあげるから――…」
"ちゅく…ちゅぷ…"
111拓弥:2006/07/27(木) 18:21:57 ID:/yprVvJt
 床にへたり込んでいるアヤナの片脚を持ち上げ、その脚の間にリンコが身体を割り込ませてくる。
そして、すでに裸になっていたお互いの下半身の最も敏感な粘膜を、まるでくちづけを交わす様に重ね合わせ
互いの花弁から溢れ出てきた蜜を混ぜ合わせるよう擦り付けていく…

「うふふ…私のココ、さっきまで小久保君のが入ってたから…コレって間接セックスになるのかな?」
「あふ…ん、く…ま、的山…さん…私…もう…」
「…アヤナちゃん…私も…もうすぐだから……ん、んん…あぁ…くぅ…」

 もうすでに熱く蕩けそうになっていたお互いの粘膜をすり合わせていく内に、身体の方も溶けて
混ざり合っていく様な…そんな錯覚を覚えながら、尚もお互いの感じる場所、蜜が溢れてくる場所を
確かめ合う様に重ね合わせ、擦り付けあい…やがて――

「「あ…あぁ…う、くぅ…あ、あ…あぁ…――ああぁああぁぁあぁぁぁ―――っ!!」」

 二人の口から絶頂の声が上がると同時に、その身体が大きく跳ね上がり…その後――ぴくぴくと
小刻みに震わせながら、重なる様に床の上に倒れ付してしまう。
 そして…そのまま暫く余韻を味わった後、リンコはアヤナの中に納まっていた汁塗れのコンドームをつまみ出し
軽くひと舐めした後歯を立ててゴムを破り、中から溢れ出て来た白濁液に舌を伸ばすと、愛しそうに舐め取っていき
うっとりとした表情でアヤナと口付けを交わすと、そのまま舌を絡ませながら口の中に溜まっていた"それ"を
口移しで流し込んでいく…

「どう?アヤナちゃん…コレが小久保君の味だよ…」
「…小久保君の――味…――」
「私、コレを舐めると…すっごくエッチな気分になるの…アヤナちゃんもそうだよね…そうなるよね…
だって、こんなにエッチな身体してるんだもん…」
「私…私は…」

 リンコの誘いの声にアヤナは答える事が出来なかった。
リンコの言うようにマサヒコの足元に跪き、股を開いて浅ましく求めてみたい衝動も抑え難かったが
あのときマサヒコが途中で去った意味もまた、アヤナの心の奥にどこか引っ掛かっていた…

(今度…小久保君に誘われたら…私…――)

(END)
112拓弥:2006/07/27(木) 18:23:06 ID:/yprVvJt
以上です。
相変わらず状況説明はありません…「とにかくエロいのを書きたい!」っていう勢いだけです。

タイトルは「ゆうぐれどき」で誤字脱字等はご容赦ください。

ではまた〜
113名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 19:16:11 ID:j4LnKfEN
今週のエアギア並に、女の情念を怖いと思いかけた
ぶっちゃけ超GJ!
114名無しさん@ピンキー:2006/07/27(木) 19:58:06 ID:m4X//hzk
黒すぎるよ〜!
だがGJ!!
115名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 00:53:47 ID:c7NPlN+v
乙&GJ

>とにかくエロいのを書きたい!
今後も激しくエロいのをぜひともお願いしますであります
116宣銅烈:2006/07/28(金) 04:58:09 ID:u781bBcj
何ヶ月ぶりやらですが
「極萌!ブルマだらけの陵辱大会」の方を再更新致します。
一応今回で完結です。

それでは
117宣銅烈:2006/07/28(金) 04:58:50 ID:u781bBcj
「ウフッ ウフフフフフフ…………」
バカというか純粋というか、まあそんな感じでアキちゃんは私の思惑通り眠りに落ちた。
言うまでもないけど、当然今のは睡眠薬。 マナカちゃんが小宮山先生から買ったそうだ。
という独り言はそこまでにしておき、私はマナカちゃんと練った『真・陵辱大会』計画を進めることにした。
そして私とマナカちゃんは、先生にアキちゃんがアノ日だから保健室に連れて行くと告げ
アキちゃんを担ぎ、保健室へと向かった。

コンコン、と保健室のドアにノックしたが、どうやら人はいないみたいだ。
私たちは保健室へと入っていった。
すると、どうやら既に一人眠っている人がいたらしい。
隣のベッドはカーテンが閉まっている。
とりあえずアキちゃんを寝かした私たちは、パンツを脱がせてバイブを挿れることにした。
「つッ……」
小さな吐息が聞こえる。 が、そんなことお構いなしに奥まで突っ込んだ。
アキちゃんは目が覚めない。 そしてアソコからはちょっとずつだけど血が流れてきてる。
これが破瓜の血なんだ、という感動を覚え、取りあえずカメラで撮ることにした。
カシャカシャと。
「カナミちゃん、そういえばそろそろ全校団体の大玉ころがしが始まりますよ」
「そうだったね、これは絶対に見に行かなきゃ!! 将来の為にも!!」
「そっちの玉ころがしじゃねーよ!!」
「「!!!!」」
突如どこからか分からないツッコミが入ってきたが
2組が優勝するためにも大玉ころがしの勝利は必然だったので、私たちは急いで運動場へと戻った。
118宣銅烈:2006/07/28(金) 05:00:23 ID:u781bBcj

…………コレは夢なのだろうか
今岡から跳膝蹴りを喰らい、意識を失っていたオレに舞い降りた一匹の天使?というべきか
そういうもんが今、オレの目の前にある。
金髪、ショート、巨乳、濡れ、数々の要素がオレの恥部を盛り上げる。
彼女は熟睡している。 オレは彼女にとってはまだ面識はないわけだから挨拶をしなければならない。
とりあえずオレは挨拶代わりに、彼女の体操服をめくった。
そんなオレの挨拶に答えるかのごとく、彼女の巨乳はその存在をアピールしているように見えた。
だが、このブラも正直エロエロだ。
体育祭なのに、黒ときている。 まさにオレのために用意されているとしか思えない。
オレは、彼女の顔が苦しそうに見えないこともなかったので、ブラを外すことにした。

神、降臨!!

まさにそんな感じだった。 今岡とは比べ物にならない大きさと色だ。
オレが今までに見たどのエロ本、AVより完全究極体だった。 これは揉むしかない。
そう、揉むしかない。 とりあえず揉んでみることにした。
「んっ……」
彼女が反応する。 それと比例するかのごとくオレのジュニアもビクッビクッと膨れ上がる。
オレの目からは血の涙が溢れている。 そんなときオレは一つのアイテムを見つけた。
なんだこれは? リモコン?
わけのわからないものを見つけたオレは押してみることにした。 ポチっとな。
「あっ…… あああああああぁぁぁぁんっ!!!!!!」
突然彼女がよがり始める。 どうやらこれはバイブのスイッチみたいだった。
だがなぜ彼女はバイブを? もしかしてこの娘ってエロいのか?
「ハァッ ハァッ ハァッ ハァッ…………」
「だ、誰ですか?あなたは すぐにやめて下さい、やめて!!」
はぁ? やめろと?
てめえふざけんじゃねえと。 そんなエロいカラダ晒して今更何言ってるのかと。
バイブつっこんでよがり狂うエロ娘が、何調子のってんのかと。 まずは1000回やらせろと。
そんなことを言いたくなったが、当然こんなオレでも獣ではないからスイッチを止めた。
119宣銅烈:2006/07/28(金) 05:02:16 ID:u781bBcj
「ゃっ…… やめて下さぃ……」
そんな矢野ちゃんの声が突然保健室のほうから聞こえる。
もしや、誰かに襲われているのか!!
オレは急いで保健室へと向かった。
「アキ!!!!」
叫びながら扉を開けると、そこには服を脱がされ毛布で前を隠し涙を流している矢野ちゃんと、
ヨダレを垂らしながらなぜか恍惚に浸り、汚い股間を膨らませているカズヤの姿があった。
「カズヤァァァッ!!!! テメエ人の女に何手ェ出してんじゃあああああ!!!!!」
そう言いながらオレはカズヤに正義の制裁を加えた。
「ちょ…… シンジ、話を聞いてくれ、これには深いワケが……、ってワー!!」
変態鬼畜野郎の泣き言は聞きたくない。 そう呟きカズヤを窓から放り投げた。 そして鍵をかけた。

「お兄さん!…………その、ありがとうございました!!」
服をちゃんと着た後、矢野ちゃんはオレにお礼を言った。
「言われるほどじゃないよ、守れなかったし……」
「そんなことないですって! それに、さっきのセリフ、嬉しかったです!!」
そう言って軽く、オレの頬にキスをした。
その瞬間とっさにオレは矢野ちゃんの唇を奪っていた。
120宣銅烈:2006/07/28(金) 05:03:02 ID:u781bBcj
「んっ! んんっ…………」
「…………ぷはぁっ! 急にどうしたんですか! お兄さん!」
「悪い、急に犯したくなった」
そう言ってオレは、矢野ちゃん……いや、アキの服もパンツも全て脱がした。
「何するんですか、急に!!」
「かわいい、かわいいよ、アキ」
「…………もう」
アキの言うことには耳を貸さず、しなやかな肢体を舐め尽すことにした。
頬、耳、首筋、乳房、そしてお腹を通り、アソコへと向かうにつれ、既に濡れていることに気付いた。
そしてオレは愛撫をやめ、早速挿入をするために8インチミサイルを取り出した。
ナツミのときより2インチ増しだ。 すごいだろ。
「えっ  もう挿れるんですか しかもナマで」
「濡れてるからな、それにオレは生派(?)だ」
一切の躊躇いもなくオレは一気にぶっ挿した。
「あああああああっ!!!!!!」
「うわっ、凄くきつっ……」
そのあまりにもの締まりのよさに思考力を失いながらも
なんとか奥まで挿し込む。 ここですぐに果てないのは、2回目の利点なのかもしれない。
「奥まで入ったよ、痛い?」
「あ、はい  少し」
「そう、じゃあ一気に動かすよ」
「え? ちょっと、あっ!あっ!あッ!アッ!!」
どうすればいいのか分からなかったので、とりあえず激しくすることにした。
彼女も感じてるようにも見えるし、痛がっているようにも見える。
「あっ あっ あっ ああっ!! アアァァァン!!!!!」
「どうしたの? ここが感じるの?」
「えっ、いや、そのっ ああっ!!あっ はぁっ!!」
それからオレはその状態で更に激しく動かした。
「あっ! お、お兄さん、実は私、ずっと…… ああっん!!!!」
そんな声が小さく聞こえた。 オレは愛しく思い、キスで返す。
「んっ…… むううう……」
舌を絡ませながら、オレはこの幸せを噛み締めていた。
そして、アキの舌を噛み締めていた。
「痛っ!!」
「ゴ、ゴメン」
まあそんなことはさており、諸事情により限界が近づいてきた。
「ゴメン、アキ  その、オレ、そろそろ限界で……」
「いいですよ、シンジさん、そのまま…… 来て…………」
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
さっきより更に増した淫らな音が保健室に鳴り響く。
「アキッ…… アキッ!!!」
「シ、シンジさんっ…… ああっ はあああぁぁぁぁぁん!!!!」
ドクッ!!ドクンドクン……
そんな大きな音がしながらオレはアキの膣へと2回目とは思えないほど射精した。
それからオレたちはしばらくの間、深く繋がり合っていた…………
121宣銅烈:2006/07/28(金) 05:03:45 ID:u781bBcj
「やっぱりアキさんのヌけたアナは大きかったですねえ」
「そうだね、アキちゃんがいないとダメだって、大玉ころがしは」
あれからおよそ30分、大玉ころがしで惨敗したカナミとマナカは保健室に捨ててきたアキを拾いに
保健室へと向かった。

「!!!!! お兄ちゃん! アキちゃん!!」
「「カナミ……!!なんで!!!!」」
保健室にはシンジとアキがベッドに2人で寄り添っていた。
しかも2人は、裸になっている。 そして、ティッシュが散漫している。
ああ、やっちゃったんだ。 カナミは、そう理解した。そして覚悟を決め、一気に服を脱いだ。
「カナミ、ちょ…… 何を!!」
「……何を、って決まってんじゃん、4Pだよ、4P」
「4Pってことは私も入れてるんですかー!!!!」
「ハハハ、何をマナカちゃんは今更、ここからが本当の陵辱大会でしょ……?」
「つうか、陵辱対象って、オレのことだったんかよ!!!!」
「当たり前じゃん、お兄ちゃんのやってた程度で陵辱になると思ってるの?」
カナミの眼は狩人の眼になっていた。 マナカもガクガクブルブルしていた。
「助けて、シンジさん……」
「ゴメン、オレには無理……」
そんな断末魔も聞こえながらも本当の陵辱大会は、まだ始まったばかりだ。


(完)
122宣銅烈:2006/07/28(金) 05:08:11 ID:u781bBcj
これで終了です。

カップリングの方ですが
シンジ×ナツミ+シンジ×アキにしてくれるとありがたいです。
>古田様

こんな下手な文でも連載できたのかと驚き。
喘ぎ声書くの難しすぎ。 まあそんな感じでした。

濱中で長編・その他妹、あかほんでも既にネタがこっそり浮かんでる……というのは内緒ですが
もうちょい精進してきます。 では。
123名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 18:12:04 ID:ZQSiINpn
GJ

最近若手(という表現が正しいかわからんが)の書き手さんが投下数および内容で進境著しいな
ついにスレに世代交代の波が!?
124ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/07/28(金) 22:21:24 ID:3F7Y+v1B
職人の皆様、並びに保管庫の古田氏お疲れさまです。
いつもの小ネタを投下させていただきます。
タイトルは「ちょっとしたサマータイム・ブルース」で。
125ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/07/28(金) 22:23:32 ID:3F7Y+v1B
カナミ、アキ、マナカ、ショーコ、カオルの五人は夏休みを利用し海水浴に来ている。
(なお五人の水着姿は原作五巻Vol.109を参考にして下さい)


砂浜を歩いていると、アキがやや哀しげな声を上げる。
「あーん、とうとうつぶれちゃったぁ」
「アキちゃん、どうしたの?」
「…ニキビがつぶれちゃったの」
「あら、それは災難ですね」
「じゃあ、根負けしちゃったんだ」
「うん、気をつけていたのに」

「つまり、根負け私のニキビ、という訳だ」
「なるほど、根負け私のニキビ、という訳ですね」
カナミとマナカが意味ありげに頷いている。すると、










ゴン!  ゴン!

鈍い音がした。アキがカナミとマナカの頭に大きなタンコブを作ったのである。
「いったーい、なにするの?」
「乱暴はいけませんよ」
二人が涙目で抗議すると、
「何かむかついたから」
アキは腹を立てながら二人から離れていった。


「アキー、一体どうしたって言うの?ねえショーコ、どうしよう」
うろたえるカオルをよそにショーコは、
(逆から読むと、ね…)
と心の中で思っていた。
126ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/07/28(金) 22:31:12 ID:3F7Y+v1B
以上です。
現在、長編を手がけているのですが、アイデアはあってもなかなかまとまらなくて、
完成には少々時間が掛かりそうです。仕上がり次第投下します。

最後に、新しい職人さん達の頑張りに期待しています。
127名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 02:04:16 ID:hp/kaQMT
乙でした
128名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 02:44:37 ID:xxs1UyHk
うろたえるカオルにリアリティ(?)を感じました!
129前スレ終了報告:2006/07/29(土) 12:10:26 ID:2NUzSafJ
ビキニのしたわ…ペピトーン氏の言葉遊びネタ面白いです。本編に出そうなネタですね。

前スレ500KB到達、埋め立て完了。乙であります。

618 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/07/29(土) 06:10:34 ID:N40xcWan
カナミを犯したい
130名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 12:35:13 ID:TYNmQsk3
悪徳興行会社に潰されたレイ・プリンセス
無理矢理アダルトビデオに出演させられるTB、ついでに三瀬タンと社長
最初は抵抗していたがだんだんと墜ちていき・・・

という感じの激エロ話キボンヌ
131名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 12:43:39 ID:0oImSWmA
>>130
自分で書こうぜ
さぁこれで君も大型新人の仲間入りだ
短期集中連載でも良いんだぜ
132名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 15:26:47 ID:VGqUFRQV
そんな不幸話嫌だなぁ
夢オチなら良いけど
133名無しさん@ピンキー:2006/07/29(土) 23:14:24 ID:A2Gaj4nO
マナカ落ちにすればすべてOK
134元コテ:2006/07/29(土) 23:45:02 ID:3rYQAcu4
その手がありましたな
135名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 09:37:07 ID:jdnEuqdq
妹のページが一ページだけ載ってるエロ漫画を見つけた
136名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 11:19:31 ID:Jmi+VcBI
ダーク系・落としめ系はエロSSの基本
まぁ氏家マンガは闇エロ化するよりも明パロ化のほうがあっちゃうから無理にせんでもあれなんだが
137名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 15:18:27 ID:s1ojbTmq
保管庫漁ってて気付いたんだけど作者って一部を除いて殆どアヤナ厨なんだな
アヤナをマンセーする為にミサキを貶めてるけどマジウザス
無理にミサキを痛キャラ・電波にする必要ないだろうに・・・
だいたいDQNなのはアヤナのほうだろ
荒れるから名前は言わんけどさ
138名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 15:59:09 ID:pr1HyrDF
>>137
読解力が足らないな。ミサキを弄ってるのも愛の一種なのだよ。
痛電波キャラ化しても、可愛く、または切なく描いているだろ。
本気で貶めようとしている作品なんてあったか?

ちなみに、俺はリョーコ厨
139名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:02:15 ID:s1ojbTmq
>>138
不自然にアヤナだけ他のキャラと違い痛キャラとして扱われた事が無い件について
アヤナは好きだけどアヤナ厨は嫌い
140名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:20:01 ID:Jmi+VcBI
>>139
言いたいことはすごく同意なんだけど、指摘してもどもならんからやめとけ
アヤナ厨に限らんと、職人の厨っぽさを注意してどうなるよ
職人だけでない、文句言う時点で君も俺も厨だ、価値観なんて人それぞれなんだからよ
本当に否定するのならよほどのときでいい、それとも君はそう感じたのか?
ならば「荒れるから名前言わんけどさ」なんて言わずはっきり言うがいい
でなきゃ意見でも指摘でもない、それこそただの荒らしだ
141名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:24:30 ID:pr1HyrDF
>>139
そうか?アイも痛キャラ化は少ないぞ。
パロ作品として、痛くして面白くなるキャラとならないキャラがある。というだけじゃないかな。
ミサキは本編でも、炎オーラ場面がギャグとして度々描かれているので、職人としても弄りやすい。

アヤナ厨問題は、本スレで何度か論争になっていたが、
エロパロ板ではスルーされてきたし、誰も問題にしなかったな。
要は作品として面白いかどうかが重要なのであって、職人がどのキャラ厨かは関係ない。
142名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:27:02 ID:s1ojbTmq
>>140
わかりました。俺も軽はずみでしたすいません。
143名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:29:33 ID:wwDwCUZq
アヤナ好きとしてはミサキ厨のほうがうざい
アヤナがマサを諦めたお陰でマサミサになったのに本スレで調子乗りまくっててうざかった
何が「ここはマサミサ派戦勝記念会場です」だ、と
>>141
アヤナ厨問題って話を誇張し過ぎ
やばいこと何かしたか?
荒らしたわけじゃあるまいし
スクランスレにも行ってる(旗)の俺からみたらアヤナ好きはまだ可愛いほうだよ
144名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:31:35 ID:s1ojbTmq
>>141
元々ギャグ路線の話は良いんですよ(それでもアヤナは使われないけど)
けどシリアス路線でもアヤナと対比して痛キャラにされたりしてるんです
145名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:39:32 ID:mgjbSpdE
自分の好みを根拠に、職人に文句言ってんじゃねぇよ、と
大体お前にとっての痛キャラの定義は何だと
146名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:40:29 ID:pr1HyrDF
>>143
すまん、誇張しすぎた。スクランの状況とは違うわな。
本スレで「アヤナ厨は云々」ってのが周期的に出てきたのを指して「問題」と言っただけだ。

いずれにせよ、このスレはキャラを語る場ではなく、パロ作品を投下し感想を語る場ということで、ひとつよしなに。
147名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:53:43 ID:s1ojbTmq
>>143
厚顔無恥とはまさにこのことだ
>>146
スクランが宗教対立並みに異常なだけでアヤナ厨の横暴は凄かったよ
148名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 16:55:01 ID:s1ojbTmq
これ以上は荒れるしスレ違いだからアヤナ厨は痛いって結論出たんでやめときます
149名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 17:22:33 ID:pr1HyrDF
あちゃーーーー。いや、もうね。



痴女はイイ
150名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 17:33:31 ID:MxaCK1LV
そうそう、痴女はイイってね。
151名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 20:02:27 ID:1xSJTH7E

>アヤナがマサを諦めたお陰でマサミサになったのに本スレで調子乗りまくっててうざかった


!?
152名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 20:33:46 ID:vRSsNY8Y
もうこれ以上やるならヨソにスレたててやれ。
ここを何処だと思ってる。
153名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 20:54:28 ID:wwDwCUZq
痛いのはミサキ厨
アヤナスキーは何もしてない
ミサキ厨って心狭すぎ
人気投票一位なんだからSSが多いのも当然
154名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:00:21 ID:5MGGZABz
ガキが沢山いるようだな。ここは子供の来るとこじゃないぞ。
そんな下らない話は余所でやるんだな。ここは職人の投下するSSを読み、萌えたり悶えたりするトコだ。議論の場所ではない。
てなわけで、痴女はイイ!
155名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:00:47 ID:gZ5k9IiC
要するに

痴女はイイとしか言いようがない。
156名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:02:27 ID:mgjbSpdE
ふと思ったんだけどさ、痴女ってよくね?
157名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:19:25 ID:IeI0iSkT
痴漢される痴女
158名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:34:03 ID:imGI0RZp
イイ!
159名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:37:58 ID:fIhZoflT
昔、理科の授業の実験で「水中置換法」とか言うのを聞く度にドキドキしていましたw
160名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:38:36 ID:HSNUyXgu
痴女はケイ!!
161名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:40:59 ID:vN0POOiN
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 痴女!痴女!!
  (  ⊂彡
162名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 21:41:16 ID:TFFebCzd
要するにママンとリョーコが凄い、という事でいいでつか?古田氏の保管倉庫も
膨大でまだ掘り出せていないのか、無いのか、ママンがメインのネタってのは
有ったのでしょうか?おしえてくらはい。
163そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/30(日) 22:07:30 ID:O2g6Mymm
こんばんは、そらです。何とか日曜の間に書き上げれたんで投下します。
このスレの>>46の前編の続きとなります。よければ、そこから。さらに良ければ
古田監督の保管庫の1話目から読んで貰えると嬉しいです。
それでは、「私の後ろに・・・ アフターエピソード後編  虹 〜A rainbow〜」
です。どうぞ〜。
164そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/30(日) 22:08:05 ID:O2g6Mymm
マサヒコとケイは部屋に入った。中には大きなベッドが一台。他にはテレビだのエアコンだのがあった。
(はぁ〜・・・結構普通の部屋なんだな。)
マサヒコがキョロキョロしながら部屋の中を見渡す。ケイも同様にキョロキョロしていた。
「えっと・・・とりあえず座ろうか。」
ケイがベッドに腰掛ける。マサヒコも同様にケイの隣に腰掛ける。
「何か緊張しますね、これ。」
「あはは、そうかも。えっと・・・あ、テレビのリモコンがあった。見よっか〜。」
ケイがテレビのリモコンで電源を入れる。ブゥンとテレビ独特の起動音がして映像が映し出される。
マサヒコは今の時間ならワイドショーやら再放送のドラマやらがやってるだろうと思ってた。しかし、普通
テレビのチャンネルというのは前の人が見たままだ。即ち、前の人が見ていたのは・・・
「ああ〜ん!すご〜い!ヒロ君のおちんピーんがぁ!シホの中に入ってるぅ!はぁはぁ・・・」
「あぁ、いいよぉ。すっごくいいよぉ・・・シホちゃんのおまんピーすっごくいいよぉ。はぁはぁ・・・」
マサヒコは一瞬で固まった。そう、チャンネルはAVに合わせられていたのだ。ちなみに、AVの登場人物は
実際の氏家作品の人物とは一切関係ない架空の人物ですので悪しからず。
テレビの中で若い男女が体を重ねあって快楽を求め合っている。男は自らの性器を女の性器に
入れこみ腰を振っている。女もその動きにあわせて少々小ぶりな胸を揺らして喘いでいた。
マサヒコが唾を飲む。そうだ・・・ここは、ラブホテルなんだ・・・マサヒコが握り拳を作る。
「え・・えっとえっと・・・チャ、チャンネルを・・・」
ケイはしばらく固まった後ようやく現状を理解し、チャンネルを変えようとする。しかし、次の瞬間マサヒコに
体を抱きしめられてた。ケイの体温が一気に上昇する。
「マ、マサヒコ・・・くん・・・んん・・・・」
マサヒコがケイにキスをする。少しケイはビックリしていたようだが、すぐに目を閉じる。二人の口の中で舌が
絡み合いピチャピチャと音を立てる。たっぷりお互いの唾液を交換し合う。キスは初めてなんかじゃない。
「ひゃん・・・・ん・・・ふ・・・」
マサヒコはキスを続けながらケイの胸を手で包む。マサヒコにはそれが大きいか小さいかは分からないが、
ソレは柔らかく、温かかった。そのまま思うままに揉みしだく。ケイは顔を赤くしながらも抵抗はしなかった。
「んっ・・・は・・・ケイさん・・・」
二人が唇を離す。ツツッと唾液の糸が二人の間に落ちる。マサヒコは胸を触りながらケイの首筋に顔を這わす。
「あぁ・・・んん・・・ひゃ・・・だ、ダメ・・・・ダメだよマサヒコ君・・・ん・・・」
少し首筋に舌を這わされビクンと体を跳ねさせたケイがマサヒコの頭を押し返す。
「そ、その・・・シャワー浴びてから・・・今だとほら、雨と汗で匂いが・・だから・・・ダメかな?」
もっとも、それは拒絶の意思ではなかった。ただ、好きな人の前で綺麗な体でいたい。それだけだった。

165そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/30(日) 22:08:37 ID:O2g6Mymm
「へ・・あ、そっか。うん、どうぞ。」
マサヒコも慌ててケイの体から離れる。触りだけでも交わったせいか、ケイの衣服は少し乱れている。
白の上着の下のピンクのノースリーブ。その下からさらに白いものが肩から見えている。膝丈くらいの
スカートも少しまくりあがって真っ白な太股が露になっている。マサヒコはさらにドキドキする。
「えと、じゃあシャワー浴びてくるね。」
ケイが浴室へ入っていく。そこで、ようやくマサヒコは落ち着いた。
「って・・・マジかよ、俺は・・・」
AVで興奮して衝動的とはいえ、ケイの体を求めた。そして、ケイはそれを拒否しなかった。それは即ち・・・
「ああ、もう。ここに来たときから少しは覚悟あったろうに。」
マサヒコは頭を抱える。その点ではケイのが遥かに覚悟があったようだ。そうこうしてマサヒコが悩んでいるうちに
後ろから物音がした。
「えへへ、お待たせ。マサヒコ君もシャワーどうかな?」
そこには、浴衣を着たケイがいた。
「ケ、ケイさん?その格好は一体。」
「うん、雨でお洋服濡れちゃったからね。それにね、乾燥機があったからさ。だから、浴衣。」
ケイは袖を持って少し恥ずかしそうにクルンと回ってみせる。その仕草がとても可愛らしい。よく見れば、雰囲気
を出したのか、髪もアップになっている。その姿にマサヒコは見惚れてしまう。
「どうかな・・・変じゃない?」
「あ、その・・・無茶苦茶可愛いです・・・」
素直にそう思う。あまりにストレートだったせいか、ケイも思わず顔を赤くして照れてしまう。
「じゃあ、俺もシャワー浴びてきます。」
「うん、行ってらっしゃい。」
マサヒコは浴室で服を脱ぐ。決してマッチョではないが、華奢でもないマサヒコの体。服を全て脱ぐと、頭から
シャワーを浴びて汗と雨を流す。それと一緒にマサヒコは迷いも流す。
「何ビクってんだよ、俺は。女のケイさんが覚悟決めてんだぞ。俺がビクってたら格好悪すぎだろ。」
適当に体を洗い、タオルで体を拭く。自分も乾燥機に服入れとくか、とジーンズを持ったところでポケットに
異物感を感じる。小さな紙袋に入ったそれを見て、マサヒコはそれを握り締めた。
166そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/30(日) 22:09:15 ID:O2g6Mymm
「あ、マサヒコ君。おかえり・・・」
マサヒコが浴室から出るとケイがベッドに腰掛けて携帯をいじっていた。誰かとメールでもしてたんだろうか。
「マサヒコ君も浴衣なんだね。なかなか似合ってるよ〜。」
隣に座ったマサヒコの浴衣を触りながら笑うケイ。
「俺も乾燥機に入れときましたからね。ケイさんこそ、やっぱ似合いますよ。髪もアップで凄く・・・可愛い。」
マサヒコがケイの髪を触る。少しだけまだ湿気を含んでいるが、髪はサラサラとマサヒコの手の中で流れていく。
「へへ・・・有難う、マサヒコ君・・・・んっ・・・」
ケイはマサヒコに髪を撫でられ気持ちよさそうに目を細めると腕をマサヒコの首に回し、マサヒコにキスをする。
「んっ・・・ふっ・・・ケイさん・・・」
少しだけ大胆なケイに驚きながら、マサヒコも腕をケイの首に回し、口の中では舌を絡める。そして、そのまま
ケイの浴衣を肩からはだけさせる。ケイは少しだけビクッと反応したが、そのまま浴衣はずり落ちていく。
「いくらマサヒコ君でも、ちょっと恥ずかしい・・・かも。その・・・電気・・・」
ケイが羞恥からか照明を落とすように要求する。マサヒコは少し残念がるが、大人しく電気を暗くする。
ケイの大きくはないが、小さくもない。ある意味、一番丁度いいくらいのサイズと言うのだろうか。ピンクの乳首
がツンとした胸が露になる。マサヒコはケイの胸を直に揉む。さっきの衣服のときより数倍柔らかく、温かく、
そして気持ちよかった。張りがあると言うのだろうか。ケイの胸を押せば跳ね返ってくる弾力があった。
「ん・・・ひゃ・・・あん・・・・」
ケイがマサヒコの愛撫に小さく声を漏らし、体をくねらせる。マサヒコは手でケイの胸を満喫すると、そのまま顔を
ケイの胸に埋める。乳首を口の中に含み、舌で触ってみる。反対の胸は変わらず手で揉む。
「ケイさんの胸・・・すげぇ柔らかい。」
「ん・・・はぁ・・・ばかぁ・・・そう言う事は・・あん・・・言わないのぉ・・・」
マサヒコは今度は反対の胸に顔を埋める。指は乳輪をなぞり、乳首を摘む。すると、ケイの体が少しだけだが
ビクッと跳ねる。
「ひゃん・・・はん・・っはぁ・・・マサヒコ君、キス・・・したい・・んっ・・」
ケイが頬を朱に染めながら言う。マサヒコは胸を愛撫していた顔をあげて、ケイと唇をあわせる。
口の中で絡み合う舌が、音を立てる。キスをしながらマサヒコは手を胸よりさらに下に這わせてお腹を撫でる。
「ん・・・ちゅぷ・・・ひょんなほほ・・・はふはひい・・・・」
キスをしながらのせいか、言葉になってないケイ。ただ、お腹の辺りをさすられると恥ずかしいのか、或いは
こそばゆいのか体をくねらせる。そして、その手は、さらに浴衣の帯を解き、ケイの体を完全に露出させた。
残っているのは真っ白のショーツだけだった。

167そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/30(日) 22:10:00 ID:O2g6Mymm
「ケイさん、いいかな。」
ケイが小さくコクンと頷く。マサヒコからは暗いせいかその表情は読み取れないが、確かに頷いた。
マサヒコはそーっとショーツの上からケイの秘部を触る。布が少しだけ奥まで入り込み、その部分にシミを作る。
「ちょっとだけ・・・恥ずかしい・・・かも・・・んっ・・・」
ケイが小さく声を上げる。それでも、マサヒコは当然ながら止まらない。ショーツを脱がし、直接にケイのヴァギナに
指をいれる。暗さで形は分からないがクチュッと音がし、指先が湿っぽくなるのが分かった。
「ひゃあん!!んっ・・・・」
マサヒコがゆっくり中指を出し入れする。そのたびにケイのヴァギナはクチュクチュと音を立て、蜜が零れて来る。
(はぁ、凄いな・・・こうなってんのか・・・あの眼鏡の言ってる事って本当だったんだなぁ・・・)
何故か某家庭教師の勝ち誇った顔がマサヒコの脳裏に浮かんだ。それを振り払い、マサヒコはさらに
人差し指を入れてみる。少し狭い気がしたが、何とか中指と人差し指を挿入する。
「ンア・・・ちょっとだけ・・・ん・・・痛いかも・・・あ、大丈夫・・だよ?あん・・・・んん・・・」
ケイが少しだけ痛そうな声を上げるが、徐々にまた艶かしい喘ぎ声を上げる。マサヒコの入れた指は二本に
なったせいか、さきほどより大きく音を立てる。ケイの中の肉ヒダがマサヒコの指を包む。
「よっと・・・ケイさん、ビックリしないで下さいね?」
マサヒコが体をうつ伏せにし、ケイの秘部に顔を近づけ、舌を入れた。
「え?マサヒコ君なにを・・・はぁ・・んんん!!ひゃ・・・汚い・・よぉ・・・はん・・・ああ・・・」
ケイの体が寄り一層跳ね回る。ケイのヴァギナはマサヒコの舌を締め付ける。
(あの眼鏡が言ってたほど匂いはない気がする・・・て、案外してる時ってどうでもいいだけかも・・・)
マサヒコはそんな事を思いながらケイのヴァギナの中で舌を暴れさせていた。ケイの愛液がマサヒコの舌を
経由し、喉に入っていく。味はしないが、ただ、熱い。そんな感じだった。
「んっ・・・はぁ・・・マサヒコ君・・・?」
「?何ですか?」
ケイに呼ばれてマサヒコはケイのヴァギナに埋めていた顔を上げる。すると、ケイは体を起こしてマサヒコに抱きつき
キスをする。そして、その手ではマサヒコの浴衣を脱がし、トランクス越しにペニスを触っていた。
「そ、そのぉ・・・マサヒコ君だけじゃズルいから・・・わ、私もしてあげる・・・」
「え、えっと・・・俺も興味はありますけど、その・・・無理はしないでいいですよ?」
「だ、大丈夫だよ!立浪さんに教えてもらったから・・・無理矢理・・・それに・・・私もマサヒコ君を気持ちよく
させてあげたいから・・・ダメ?」
何で立浪さんが教えれるのかは置いといて、そんな事を上目遣いで言われて断れる訳がない。
「それじゃあ・・・お願いします。」
「うん・・・お願いされます・・・・」
168そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/30(日) 22:10:37 ID:O2g6Mymm
ケイはマサヒコのトランクスを脱がす。すでにいきり立ったマサヒコのペニスは天を貫く勢いだ。
「こ、こうかな?よく見えないけど、小さな頃お父さんの見たのとは違うかも。大きくて堅くて・・・ピクピクしてる。」
ケイがマサヒコのペニスを握る。初めて人にペニスを握られただけでこんなに違うものなんだろうか。マサヒコが
腰を上げてしまう。ケイがマサヒコのペニスをゆっくりしごく。
「えっと・・・それで・・・確か・・・うん、行きます・・・・ん・・・ちゅぷ・・・・ちゅぷっ・・・」
そして、何か決意をしてからマサヒコのペニスを口に含んだ。温かなケイの口の中、舌がマサヒコのペニスを
包み込む。そして、マサヒコのペニスの根元を手で握りながら先端を舌で舐める。
「うあっ!っっく・・・やべ・・・気持ちいい・・・・」
マサヒコが背中を震わせながら腰を浮かす。文句なしに気持ちよかった。そりゃあぎこちないんだろうけど、
今のマサヒコには生涯でもトップクラスの快感だった。
(?何か出てきた・・・?ちょっとだけ苦い・・・でも、マサヒコ君気持ちいいって言ってるし・・・えへへ、何か
マサヒコ君可愛いな・・・頑張んなきゃ。)
ケイが少しだけ口の奥までペニスを咥え、頭を上下させる。ケイの唾液と唇が擦れ合ってジュプジュプと
音がする。マサヒコは小刻みに声を上げながら体を震わせる。そして、自覚する。このままでは・・・
「うっく・・・ケ、ケイさんストップ。も、もういいですから!」
マサヒコの言葉でケイはマサヒコを見ながら口からペニスを離す。
「?もう、いいの?気にしないでいいんだよ?私はマサヒコ君よりお姉さんだからね。」
そう言ってニッコリ笑い、胸を張る。その際に少しだけ胸がプルンと揺れる。
「いや、そうじゃなくて・・・これ以上やられるとイキそうで・・・その・・・俺、ケイさんの中に挿れたいから・・・」
「そっか・・・うん、いいよ・・・マサヒコ君なら・・・あ、アレあるかな?」
ケイが周りを見回す。マサヒコもそれにアレが何なのか気づき探す。生憎、未だに手持ちはない。
「あ、これかな?」
ケイがベッドの枕元にある小さな袋に入ったものを見つける。言わずもがな、コンドームだ。
「付けてあげるね。保健で一応習ったし。えっと・・・確かこの先端部分を摘んで・・・空気が入らないように・・・
後はかぶせて・・・しっかり根元まで・・・ちょっと難しい・・・こ、こうかな・・?」
ケイはコンドームの袋を破き、中身を出すと授業で習った手順どおりのマサヒコのペニスにコンドームを付ける。
さすがに手馴れないのか苦戦したが、しっかりとコンドームはマサヒコのペニスを覆った。
「それじゃあ・・・いきますよ・・・」
「あっ・・・ちょっとだけ待って・・・んっ・・・」
ケイはマサヒコにキスをする。それで満足したのか、そのまま仰向けに倒れる。緊張をほぐしたのだろうか。
マサヒコはペニスの先端をケイのヴァギナにあてがった。

169そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/30(日) 22:11:23 ID:O2g6Mymm
「ふぅ・・・それじゃ、いきます・・・痛かったら言ってくださいね。」
マサヒコが腰を入れ、少しずつペニスをケイの中に埋め込んでいく。
「うっく・・・つあ・・・ん・・・は・・・だ、大丈夫・・だよ・・・うくっ・・・大ジョブ・・・だから・・・んあああ・・・」
明らかにケイは痛そうな声を上げる。しかし、ケイはマサヒコに大丈夫と言う。彼女なりに年上らしさを
見せているんだろうか。マサヒコは言われるままにペニスを挿れていく。
「うああああ!!っぐう・・・た・・・ったぁ・・・・も・・・ちょっと・・・だけ・・・あう・・・んああああ!!」
プツン・・・と。そんな音がした気がした。マサヒコの進入を阻み、締め付けていた肉が根負けしペニスを
解放する。マサヒコもケイも、息を荒げている。でも、これで二人は一つになったのだ。
「ケイさん・・・全部、入りましたよ・・・・」
「うん・・・うん・・・分かるよ・・・私の中にマサヒコ君がいる・・・えへへ・・・私達、今一つだね。」
ケイは笑顔を見せている。目尻に涙が溜まってるが、それは最高の笑顔だった。
「ふふっ・・・私は・・・貴方の側を離れません・・・ずっと、一緒に添い遂げます。例え・・・この身が
無くなろうとも。えへ、どうかな。今ならあの映画の台詞・・・ピッタリだと思わないかな?」
ケイがぺロリと舌を出す。マサヒコも同じように、あの映画のように、言葉を返す。
「ならば・・・我らが身は一心同体・・・常に共に生きよう・・・台詞は同じでも・・・気持ちは俺自身ですよ。」
マサヒコがそう言ってケイの体を抱きしめながらキスをする。もう、何回目のキスか分からない。
「うん、私も・・・私自身の気持ちだよ・・・いいよ、マサヒコ君・・・きて・・・」
ケイの言葉でマサヒコが腰をゆっくり動かす。一度腰を動かすだけでマサヒコはあっと言う間に絶頂にたどり着き
そうになってしまう。
「んっ、はっ、あっ・・・マサヒコ君・・・んっ・・・マサヒコ・・・君・・・ん・・・はぁ・・」
ケイが声を上げる。その声に酔いしれながらマサヒコの腰は徐々に速度が上がっていく。
「ケイさん・・・俺・・もう・・・く・・・イキ・・・そ・・・」
「ん・・はぁ・・いいよ・・・マサヒコ君・・・ん・・・キテ・・・はぁ・・あんん・・・あああああ!!」
「ケイ・・・ケイ・・・イク・・・うあ、イク!!うあああああ!!!」
マサヒコはケイの中に精を吐き出す。ビクンビクンとマサヒコの腰とペニスが跳ね上がり、コンドームの中に白い
ゼリー状の液体が溜まっていく。
「んっ・・・マサヒコ君・・・」
ケイがマサヒコの首に腕を回し、余韻に浸りながらキスをする。そして、言った・
「えへへ・・・・大好き・・・」
170そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/30(日) 22:12:16 ID:O2g6Mymm
情事を終えた二人は、同じシーツに包まって体をむき合わせていた。手にはマサヒコのジーンズのポケットに
あった小さな紙袋。その中には、露店で買った外人さんが彫ってくれた自分の名前のある指輪。
「へへへ・・・じゃあ、小久保マサヒコは川上ケイを何があっても愛し続け、生涯を共にし、添い遂げると
誓いますか・・・・?」
「誓います。その証を貴方に・・・」
マサヒコはそう言うと、ケイの右手を持ち薬指に指輪を通した。暗闇の中でさえ、その指輪は輝きを放っている。
「それじゃあ・・・川上ケイは小久保マサヒコとその身が無くなろうと、側におり、添い遂げると誓いますか?」
「はい・・・誓います。その証を貴方に・・・」
今度はケイがマサヒコの右手を持ち薬指に指輪を通す。そして、二人はキスをした。ただ、触れるだけのキス。
その時間は、永遠のようで一瞬。一瞬のようで永遠だ。
ふと、プルルルルと部屋の電話がなる。マサヒコが電話をとる。どうやら、時間のようだった。
「あ、雨もやんでる。へへっ、行こうかマサヒコ君。」
ケイはそう言って乾燥機の中の服に袖を通す。もうすっかり乾いていた。マサヒコも電話先に出る事を伝えると
服を着る。忘れ物がないかチェックし、エレベータで1階までおり料金を払う。
自動ドアを抜け、再び市外に出た二人を待っていたのはさっきまでの雨が嘘のような夏の太陽の光だった。
「あっ・・・見て見てマサヒコ君!」
ケイが大はしゃぎで指差す先。 そこにはさっきまでの雨のお陰か、太陽の光が空気中の水滴によって、
屈折、反射され七色の虹が出来ていた。
「虹ですね。珍しいなぁ・・・でも・・・綺麗だ・・・」
マサヒコとケイが虹を見上げる。虹は出会う機会は非常に珍しい。また、出会えても10分も見ていられない
だろう。その貴重な虹が二人の前に姿を現したのは果たして偶然だろうか。
「さて・・・そろそろ行きましょうか。まだ、それなりに時間ありますしね。」
マサヒコが歩き出す。ケイはそれに寄り添うように付いていく。
「うん、行こう。えへへ・・・手繋いでいこっ!」
ケイが笑顔でマサヒコの手を握る。繋いだ手は二度とはなれないように。二人は虹の橋を潜る様に歩いていく。
二人の指の誓いの指輪が、虹を映し七色に光り輝いていた。
END


171そら ◆nZAjIeoIZw :2006/07/30(日) 22:16:05 ID:O2g6Mymm
以上です。「私の後ろに・・・」はこれにて完全完結となります。
それでは、また次回脳汁が沸いたときにでもお会いしましょう。
172名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:27:38 ID:HSNUyXgu
そら氏激しくGJ!!!!!
マサヒコ×ケイをリクした者です
リクしてよかったぁケイがかわいすぎです

次回作にも超期待!!
173名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 22:44:05 ID:IeI0iSkT
そら氏超GJ!!!!!!

あぁ…これでマサ×ケイは終りなんですね…好きなアニメが最終回になった心境です


ところで最近アヤナ厨ミサキ厨うるさいので次回はアヤナ×ミサキのレズも(ry
174名無しさん@ピンキー:2006/07/30(日) 23:07:17 ID:fIhZoflT
煽るなって
またーりいこうぜ、またーりと…
175名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 00:10:59 ID:8+tPWpg+
そら氏GJ!相変わらずのエースの快投ですな。
そら氏の作品はKanonとかAIRみたいなエロは不要。でもあるならあるで嬉しいって感じですな。
176名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 00:19:03 ID:diXjx4hH
乙です
ますます磨きがかかる大黒柱っぷりに脱帽です
177名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 01:52:37 ID:bqenvS3o
なぜそこでカノエア
178名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 03:26:23 ID:htTdv6i5
>>177
房やだからさ。
それ位しか比較対称を知らんのだろ。
179名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 04:19:45 ID:iq/zL37f
つまり痴女は良い

リョーコが責められるのもギャップがあって良いとな!?

180白雀 ◆T2r0Kg7rmQ :2006/07/31(月) 05:59:57 ID:VWKEStVb
おはようございます、はじめまして。
他のスレでは作品投稿経験がありますが、氏家スレに投稿するのは初めてです。
あかほんネタの短編作品投下します。うーん……微妙に痴女? ちょっと違うかこういうのは。
実はしばらくエロパロ板から離れていて、他の神職人様たちに比べたらずいぶんと文章が拙いかもしれません。
少しでもお気に召していただければ幸いです。


タイトル:『アイドルの発声練習』
181白雀 ◆T2r0Kg7rmQ :2006/07/31(月) 06:01:20 ID:VWKEStVb
「よく噛んじゃうんですよ」
「噛む? 何を?」
「チンコ!」

 ……という、あと一歩で取材打ち切りになりかけた騒動から三日後。
 他の面々が休日や営業で、そこにいるのはマネージャーの井戸田一人だけのレイ・プリンセス事務所。今後三人をどう教育していくべきか必死に考えていた井戸田は悩んでいた。
 マニュアル本を真剣に読みながら、とりあえずどうやったらあの三人がまともにインタビューできるアイドルに育ってくれるかを真剣に考えていた。
 頭の中で5つくらいシミュレートが完成し、しかしそのどれもが大して効果がなさそうだという結論に達し頭を抱えかけたその時、ガチャリとドアノブを回す音がした。井戸田の意識は自然とそちらに向けられる。

「おいっす、ヒロ君」
「こんにちはシホちゃん。どうしたんだい?」
 右手を元気に上げ、入ってきたのはおそらく、いや確実にトリプルブッキング一の問題児こと飯田シホであった。
 井戸田は頭の中でカレンダーを展開し今日のスケジュールを確認するが、今日は仕事も打ち合わせもなかったはずである。故に、来なくてもいい日にシホが一人で来るというのは珍しい。
 何かあったのかと、不安半分心配半分、つまりマイナス思考十割でシホにやや硬い笑みを見せる。
「うん。今日はヒマだから噛んじゃう癖を直す練習しようと思って。この前また失敗しちゃったしね。というわけでヒロ君、練習付き合ってー」
「なるほど。いいよそういうことなら喜んで」
 幾分井戸田の笑みが柔らかくなる。まさかこの子が自分から、オフの日に(といっても駆け出しの彼女たちにとってオフの日のほうが多いのだが)自分の欠点を克服しようと申し出てくるとは。
 シホちゃんもだんだんとアイドルの自覚を持ち始めてきたんだなぁ…とまるで父親のような気分でうんうん頷く井戸田。
「それじゃあそこの椅子に座って。この前と同じように……実際のインタビュー形式で行こうか」
 『本番を想定して』と言いかけた言葉をかろうじて飲み込む井戸田。そんなことを言ったらどうせまた『いきなり本番なんて…まずは前戯から』とかボケるに決まってると井戸田の脳が瞬時に判断した結果であった。
 
「いや、それちょっと待った」
 ビシッ、という効果音が聞こえてきそうなほどに、シホは右手をパーにして真っ直ぐに突き出す。
「?」
 突然のストップに首をかしげる井戸田。まさか『本番』という言葉を使わないとこの子には伝わらないのかなどと再び嫌な予感襲来。
「確かに本番を想定してあらかじめ慣らしておくことは大事なんだけど、昨日一日考えた結果それより大切なことがあると思ったんだよ私は」
 シホがボケてるのか真剣なのか井戸田には判断が付かなかったが、少なくとも顔はふざけていないのは分かった。とりあえず言わせて見よう、この位の年頃の女の子は自己主張がしたい年頃なのだろう。と井戸田は思う。
「それはいったい?」
「ズバリ発声れんひゅ……発声練習! いくら本番を想定しても、それ以前に基本がなってないといくら練習したところでどうせ噛むのが落ちなんだから、まずは口を正しく動かして声を出す練習から始めることにしたんだ」
 ……うおおおおお、まさかこの子が、口を開けば下ネタしか出てこなくて体は下ネタで出来ているのかとさえ思われた飯田シホがここまでまともなことを言うなんて! アイドルとして成長を見せてくれるなんて!
 井戸田は感激のあまり目から一筋の涙さえ流した。

 しかし、井戸田はまだこの時気付いていなかった。
 飯田シホという思春期の少女を甘く見ていたことに……。
182白雀 ◆T2r0Kg7rmQ :2006/07/31(月) 06:03:52 ID:VWKEStVb
「でも、それなら鏡の前で一人で発声練習するだけでも十分じゃないかな? 俺が手伝えることって何かある?」
 むしろシホくらいの年頃は、口が正しく動いているか鏡の前でチェックしながら「あえいうえおあお〜」と発声するところを見られるのは恥ずかしいのでは、と考えながら井戸田は軽く視線を上げ天井を向く。
「うん。ヒロ君はその椅子に座ってるだけでいいよ。お仕事あるんなら仕事しながらでもいいし」
「? ああ、なんだか知らないけど俺がいた方がいいのなら」
「うん。社長や三瀬さんじゃダメなこと。小田さんだとさすがに口に入らないだろうしね。いやーちょうどヒロ君一人で助かったよ」
 他人がいる、ということを自分に意識させて緊張する環境を作りたいのかな、と井戸田は合理的な結論に達する。

 『女性である社長や三瀬さんではダメ』
 『小田さんのでは口に入らない』
 井戸田はまだ人生経験の浅い新人である。言葉の裏を全て読めるほどの優秀さと鋭敏さを求めるのは酷であろう。だがしかし彼はこの時点で気が付くべきだった。このシホの言っていることが、何を意味するか。 

「じゃヒロ君、そのまま座っててねー」
「ああ」
 とりあえず、さっきまで読んでいた『絶対成功マニュアルVol11・マネージャー編』に再び目を通し始める井戸田。
「あ、もう少し足開いてくれるかなヒロ君」
「うん」
 足を開いてできた空間の中に、シホが膝立ちで割り込む。ちょうどシホの顔が井戸田の股間あたりに来る体勢になった。
「それじゃ失礼まーす」
「ああ……ってちょっと待てえぇぇぇぇぇ!!」
 シホはまだ子供らしい小さな手を伸ばすと、右手でゆっくりと井戸田のズボンのファスナーを下ろす。開かれた社会の窓の奥には、青と緑の縦縞のシンプルなトランクスの柄が顔を覗かせていた。
「こら動くなヒロ君。手元が狂ってチンコ挟んじゃったらどうするの」
 井戸田が混乱している間に、シホは社会の窓に細い指先を突っ込む。もぞもぞと手を動かし、まだ柔らかいままの井戸田のペニスを取り出す。少女特有の柔らかく体温の高い指が触れたことで、少しずつそこに熱い血液が巡り始め硬度を高めていく。
「……うわ、うわ」
 右手でペニスを握ったまま、左手を広げて視線を隠すように目の前に持ってくるシホ。しかし指は大きく広げられており、ペニスを見ないようにしようとするどころか隙間からバッチリと観察している。
「よ、よーし、いきゅよヒロ君」
 初めて見る男性器を前にさすがに緊張しているのか、噛みながらも断固立つ決意をその薄い胸に秘め、覚悟を決めたように顔をさらに近づける。シホの鼻息がペニスの裏にかかり、井戸田はくすぐったさと心地よさに体を震わせる。
 全体を包み込むように握った右手を軽く上下に動かし、ナマコから明太子くらいにまで硬くなった井戸田のペニスをシホは恐る恐る、しかし決して目はそらさないまま大きく開けた小さな口へと含んでいく。

「こらこらこら! 待てシホちゃん!」
 シホの舌の先端が亀頭に触れた刺激で井戸田は我に返った。自分がマネージャーを勤めている13歳の少女がいきなりフェラチオを始めるというあまりにも現実離れした光景に頭の中がカオスになっていた井戸田は、
 ようやく現状の危うさを自覚するとシホの頭を両手でつかんで強引にペニスから引っこ抜く。
 シホは不満そうな表情というよりは、なんで止められたのか分からないといった不思議そうな表情で跪いたまま井戸田の顔……いやペニスを見上げる。

「何だよヒロ君。練習手伝ってくれるんじゃないの?」
「シホちゃん。性知識の豊富な君のことだから知ってると思うけど、これはフェラチオといって世間では男が18歳未満の女の子にしてはいけない行為の一つ、
 および通常は好きあってる大人の男女間で行われる性愛行為として認識されているんだけど、これがどうして噛まないための発声練習になるのか新人マネージャーの俺に教えてくれるかな」
 遠まわしに「これのどこが練習だ。とにかく止めなさい俺を刑務所に入れる気か君は」と言った井戸田だったが、シホは良く聞いてくれましたとばかりに口元に得意そうな笑みを浮かべる。
 先ほど一瞬とはいえ井戸田のペニスを含んだ唇からは唾液の糸が一筋引かれ、シホの唇と井戸田のペニスを繋いでいた。
183白雀 ◆T2r0Kg7rmQ :2006/07/31(月) 06:06:19 ID:VWKEStVb
「うん。私も昨日知ったんだけど、発声練習の最初の段階で大切なのは『噛まないように意識して』発音することなんだって。だから普通に発声するよりは、口の中に噛んじゃいけない物を頬張って、それを噛まないように注意しながら声を出すのが効果的なんだって。
 特に男の人のチンコは大きさもぴったりだし、一度口の中に入れると男の人がなかなか離してくれないし、噛んだら大変だしってことでアイドルのレッスンに最適なんだって。それにこの前私が噛んで失敗しちゃったのも同じ『チンコ』だよ? これはもう運命の偶然としか」
 井戸田は突っ込みたかった。心の底から突っ込みたかった。しかし突っ込むべきところが5個や6個では済まなくて、どこから突っ込んでいいか分からず、そのうち彼は考えるのをやめた。

「……シホちゃん。参考までに聞くけど、そんな知識どこで覚えたの?」
「うん。昨日発売された人気女子高生官能小説家・黒田マナカの新刊『アイドル陵辱レッスン』」
「……頼むから、そんなの読んでることは絶対にインタビューで答えないで」
「分かってるよ。清純なアイドルにはちょっと相応しくない作風だしね」
「それ以前に君は18歳未満なのっ!」
「アイドルを目指す女の子が悪徳プロデューサーに騙されて強制的にチンコ咥えさせられるシーンの描写がまた見事でさ」
 突っ込む井戸田。しかしズボンのチャック全開で、しかもそこからチンコ丸出しの状態で突っ込んでも間抜けなだけであることは残念ながら否定できない。
 女将を呼べ! いや、こんな汚れを知らない(?)少女にこんな乱れた知識を教えたその官能小説家を呼べ! と頭の中で怒鳴ったが、きっと井戸田がその小説家に口で勝てる日は永遠に来ないであろうことはこのスレの方々なら皆承知していることだろう。

「すごいよね。私こんなこと初めて知ったよ。なんでこんな効果ありそうな練習、今までだれも教えてくれなかったんだろうね」
 答え:アイドル目指す未成年の女の子にそんなこと教えたりしたら確実にしょっ引かれるから

「それなら別にアイスとかでも」
「アイスだとすぐ溶けちゃうし、私アイスは噛んで食べる派だし」
 自分の股間のアイスキャンディーを噛んで食べられる光景を想像し、井戸田は一瞬目の前が真っ暗になった。

「し、シホちゃんは疑問を抱かないのかい。いやそもそも男のモノを口に含む行為に抵抗とか嫌悪とか、そういうのがあるだろ」
「大丈夫だよヒロ君。アイドルはみんな、その恥ずかしさを乗り越えて一つ成長していくんだよね。それにヒロ君のだし」
(……社長。俺、最近の女の子が分かりません)
 井戸田に分かったことといえば、少なくともシホはふざけていたり性への知的好奇心からこんなことを言い出しているのではなく、至って本気だということだった。
 少なくともシホとしては、噛み癖をなくしアイドルとして成長するため、大真面目に努力しようとしている。それはシホの恥らいつつも真剣な表情を見れば確かなことだった。もっとも、その前提となる知識に大きな間違いと大きな問題があるのだが……。

184白雀 ◆T2r0Kg7rmQ :2006/07/31(月) 06:09:03 ID:VWKEStVb
「け、けどねシホちゃん。万が一こんなことしてるのを誰かに見つかったら、俺も君もやばいことに……」
「……ダメ? 私みたいな子供にこんなことされても嬉しくないの?」
「う……」
 一瞬、寂しそうな哀しみの色を帯びた目で見上げられ、井戸田は思わずドキリとさせられる。そう。まだシホは子供なのだ。
 しかし仮にもアイドル候補としてレイ・プロに採用されただけあって、黙っていれば顔は可愛いし、子供っぽい顔つきの中にも将来を期待させる官能的な艶っ気が隠されている。そんなシホの上目遣いは、一瞬彼女が13歳の少女であることを忘れさせてしまう。
「頼むよヒロ君。私だって、ユーリちゃんやカルナちゃんやヒロ君にこれ以上迷惑かけたくないんだ」
「う、うん……」
 いま既に俺に迷惑かけてるんだけど、というツッコミが井戸田の口から出てくることは無かった。
 彼自身、ずっとシホに握られたままのペニスは既にシホの手に加減良く握られる感触で興奮し、シホの手に収まりきらないほどに硬く大きく反り立っていた。この状況を誰かに見られるリスクと、シホの噛み癖が収まるメリットが頭の中で天使と悪魔の如く戦う。
「それじゃ続けるよ。わ、私だってキスもまだなのにこんなことするのホントは恥ずかしいんだからね」
「……分かった。これがシホちゃんにとっていいと思うんならその気持ちを尊重するよ。責任は俺が持つ」
(無理に反対してシホちゃんの機嫌を損ねてしまうのはよくないしな。これもマネージャーとしての仕事のうちだ、うん)
 結局、この硬くなったペニスをどうにかしたい。13歳の少女の口で射精したい、という男としての性にはとうとう井戸田も勝てなかった。
 心の中で無理やりこの状態を続けさせる理由を免罪符として作り出し、シホの頭を抑えていた手を緩め、片方の手でいとおしそうにシホの頭を撫でる。
「サンキュ、ヒロ君。

 ……噛んじゃったらごめんね♪」

 笑顔で再びヒロのペニスを咥え込むシホ。一方井戸田は、この状況で最も言われたくなかった不吉な事前の謝罪を聞いて、『もしや俺は選択を誤ったのでは…』とひそかに冷や汗を流していた。



「んく、んっ、んん〜」
 まずはペニスを限界まで大きくさせるつもりなのだろうか。シホはつたない手つきでペニスの根元や睾丸を愛撫しながら、唇を使ってペニス全体をしごき、舌を絡めて裏筋を刺激し始める。
 しかし、ほとんど痴女の如く井戸田のペニスを含んだシホだったが、当然彼女にとってフェラチオの経験などあるはずがない。その動きや舌使いはお世辞にも巧いものとは言えず、必死に口の中の物を気持ちよくさせて大きくさせようとの一心からのものであったが、
 事務所で13歳のアイドルに自分のモノをしゃぶらせているという光景と、シホの口の小ささからくる心地よい締め付けが井戸田を興奮させる。
 もう井戸田はマニュアル本など目にもくれず、ただひたすら自分の足元に跪き奉仕……いや発声練習をしているシホの姿に釘付けになっていた。
「ひゅひょひ、ひほふんほ、ほんはひほほひひ……(すごい、ヒロ君の、こんなに大きい……)」
 井戸田のは標準的なサイズとはいえ、仮にも成人男性の勃起したペニスを13歳の少女の口で頬張ろうというのだ。
 口を全開にしなければとても奉仕しきれないシホは、アゴにかかる負担と先端から出て来た先走りの液の変な味に時折顔をしかめながら口の奥まで井戸田のペニスを受け入れていた。
(そろそろ……いいかな)
 もちろんシホの目的はフェラチオで井戸田を射精に導くことではない。口の中いっぱいに男性のペニスを導き、それを噛まないように意識しながら発声練習をすることだ。
「ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ、ふぁ、ふぉ(あ、え、い、う、え、お、あ、お)」
 大きく開けた口をさらに限界まで開けて、かろうじてできた隙間から空気を漏らし、発声練習の基本とも言えるあ行からの発音を開始する。
185白雀 ◆T2r0Kg7rmQ :2006/07/31(月) 06:11:37 ID:VWKEStVb
「うっ……!」
「ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ、ふぁ、ふぉ(か、け、き、く、け、こ、か、こ)」
 それまでと違った快感に井戸田が思わず声を上げる。シホが発音するたびに唇が動き、違った形でペニスを包む。
 さらに発音によって動く空気がペニスの周りを絡みつくように流れ、とどめとばかりに生き物のように動き回る舌がペニスの裏側を行ったりきたりして這い回り、休むことなく新しい刺激を与え続ける。
「ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ、ふぁ、ふぉ(さ、せ、し、す、せ、そ、さ、そ)」
(や、やばい。これは……クセになりそうだ)
 さすがに初めてで、しかもサイズが一回り違うせいかたまにシホの歯がペニスに当たってしまい、井戸田は興奮しながらもその度にヒヤリとさせられる。
 それでもシホが噛まないよう意識しているおかげか、痛みを感じるほど強く噛まれることは無い。むしろ鉄のように硬くなったペニスに、甘噛み程度の歯の刺激はまた違った快感をもたらしてくれる。
「ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ、ふぁ、ふぉ(た、て、ち、つ、て、と、た、と)」
 行が替わるごとに、唇の動きも舌の動きも微妙に変わる。シホは意識せずして、単調にならないよう攻めるという高度なテクニックを披露していた。
 シホの舌が前後に、左右に、巻くように、滑るように、突くように、縦横無尽に休むことなく動き回り、一秒前とは違う刺激を口の中いっぱいに蹂躙し続けるペニスのあちこちへと与えていく。
「ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ、ふぁ、ふぉ(な、ね、に、ぬ、ね、の、な、の)」
 シホの唇が縦にペニスを締め付け、横に締め付け、前に扱き、後ろに扱き、そして口をすぼめてペニス全体を締め付ける。
「うっ、あ……!!」
「ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ、ふぁ、ふぉ(は、へ、ひ、ふ、へ、ほ、は、ほ)」
 いままでに味わったことのない快感が、ペニスから脊髄を通って全身へと駆け巡るのが分かる。
 噛まないように必死で意識しながら、ペニスを頬張る口で発声練習を続けるシホも熱に浮かされたように顔を紅潮させながら夢中で口を動かしていた。
「ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ、ふぁ、ふぉ(ま、め、み、む、め、も、ま、も)」
 その光景は、発声練習と呼ぶにはあまりにも淫らで、しかしフェラチオかと言われるとそう呼ぶにはあまりにも奇妙で、官能小説でもないとお目にかかれないような非日常的な光景がレイ・プロの事務所の一室で繰り広げられていた。
 シホ自身、その行為に夢中になって気付いていたかどうか分からないが、彼女の下半身もまるで誰かに舐められているかのように熱く火照り、シンプルな無地のショーツにはうっすらと染みが出来ていた。
「ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ、ふぁ、ふぉ(や、え、い、ゆ、え、よ、や、よ)」
「し、シホちゃんっ。やばい、俺もう……!」
「ふぁとふほひ! ふぁんふぁふぇ!(あと少し! がんばれ!) ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ、ふぁ、ふぉ(ら、れ、り、る、れ、ろ、ら、ろ)」
 シホが一字一字発音するたびに、口の中に貯まった唾液と井戸田の液がくちゅくちゅといやらしい音をたてる。ぬるりとした唾液が舌にからまり、溶かすようにペニスにまとわりつき、その濡れた肉棒をシホの汚れを知らない唇がしごいてく。
 その高まっていく快感の渦に、井戸田の我慢は限界に達しようとしていた。
「ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ、ふぁ、ふぉ(わ、うぇ、うぃ、う、うぇ、を、わ、を)」
「っ! だ、ダメだシホちゃん! 出るっ!!」
「ん〜〜〜〜〜っ!!」
 最後の一文字と同時に、口の中で限界まで膨らんだ井戸田のペニスが弾けた。
 シホのアゴを外すほどの勢いで激しく震えたかと思うと、次の瞬間には大量の精液をシホの口の中へと放つ。
 喉の奥へと熱く滾った精液が勢い良く叩きつけられ、そのショックでさすがのシホも顔をしかめて顔を引く。
 唾液まみれになったペニスが口から引き抜かれ、その最後の刺激で射精は勢いを増し、苦しさと快感で紅潮したシホの顔へと容赦なく精液を振り掛ける。

186白雀 ◆T2r0Kg7rmQ :2006/07/31(月) 06:14:52 ID:VWKEStVb
「くぁっ……! ごめんシホちゃん!」
 ペニスを握ったまま止まっているシホの右手を自分の左手でつかむと、井戸田はシホの手ごと自分の手を動かし、最後の一滴まで搾り取らんばかりに強く自分のペニスをしごかせる。
 半ば放心状態のシホの顔へと、二度、三度と精液が降り注ぎ、無垢な(そう思っている人間はシホ自身以外にはいないのだが)少女の顔を白く汚していく。
 長い射精を終え、シホの顔がまるでパックのように白く塗りたくられてやっと落ち着いた二人は、どちらも荒い呼吸のまま呆然と相手の顔を見る。
「……」
 目の近くにかけられた精液を、目に入らないようにシホは指で掬い取る。その白い塊を目の前に持ってくると、強烈な匂いがした。初めて嗅ぐ、オスの匂いだった。そして何を思ったか、ぺろり、とシホはその精液を無言で舐め取る。
「……まじゅい」
 口元をおさえ、涙目で震えるシホ。現実は小説のように、『プロデューサーの精液、美味しいです』とはいかなかったようだ。
「わーっ、と、とりあえずこのコーヒーで口直しして!」
 シホが来る前に井戸田が飲んでいた、今はすっかりぬるくなってしまったコーヒーをシホに渡す。まだ顔中に精液が付着したまま慌ててコーヒーを飲むシホ。飲み干したあと、
「……ヒロ君のミルク入りコーヒー?」
 とボケるのもお約束だった。



 その後、よりによって顔が命のアイドルにマネージャー自らが盛大に顔射して汚してしまったことを必死に詫びた井戸田に対し、
『たった一週でイっちゃうなんて早いよヒロ君! せめて同じ行を五週はしないと練習にならないのに』と見当違いのことでシホが怒ったり早漏扱いされて井戸田がけっこう落ち込んだりしたのだが、それは長くなるので省く。

「それで、効果はあった?」
「まだまだだよ。あ行からわ行までたった一周しか出来ないんじゃ、すぐに効果が出るわけないって」
「……勘弁してくれよ。男としてあれでイクなって方が無理だって」
「そんなによかったの? ……やっぱヒロ君ってロリコン?」
 顔を洗い、香水でなんとか匂いもごまかして後始末を終えた二人はコーヒーを飲みながら反省会を行っていた。
 内心『バレたらクビじゃ済まないな……』などと改めて事の重大さを認識しはじめた井戸田。
 そもそもシホがうっかりユーリやカルナあたりに今日のことを喋ってしまう可能性が飯田シホという少女のことを考えれば十分ありえることであって、冷静に考えれば考えるほど自分の首に時限爆弾付きの首輪が付けられたような気分になっていく。

「ま、そういうわけでヒロ君……」
「ん?」
「効果がハッキリ出るまで、また練習付き合ってね」
 井戸田を信頼しきった満面の笑みでシホが下から井戸田の顔を覗き込む。そこにいたのは、少々下ネタが多くても、夢に向かって突き進もうという強い意志を持った可愛らしい13歳の少女であった。
「……」
 果たしてシホの噛み癖が直るのが先か、はたまたシホがこの練習に効果がないと自覚して終わるのが先か、それともこのことがバレて人生が終わるのが先か。
 どちらにせよ、井戸田にはこれっきりで終わるなどという選択肢は用意されてはいなかった。
 頑張れ井戸田。飯田シホのアイドルへの道、そしてトリプルブッキングのスターへの道は君にかかっている。のかもしれない。

 おわり
187白雀 ◆T2r0Kg7rmQ :2006/07/31(月) 06:20:44 ID:VWKEStVb
以上です。
私はここのスレは今まで読むだけだったのですが、最新号(チンコ噛むネタ)の話を読み終わった後急にこの話を思いつきました。
私にとって、漫画のエロネタを突然思いつくことは本当に珍しいことだったので、エロパロ板からずいぶん離れていたことへのリハビリも兼ねて氏家ネタに初挑戦してみました。
ただ、マガジンは立ち読みで済ませているせいか手元にあかほんがなく、完璧にあかほんキャラの性格や特徴を掴めている自信がないので、
シホやヒロ君の性格、口調などがちょっと違うかもしれません。そのときは甘んじて指摘を受け入れさせていただきます。
もちろんフェラで噛み癖が直るなんてのは私の勝手な創作ですので、もしこのスレに芸能人のマネージャーや語学教室の先生がいても決して真似しないでください。
十中八九捕まりますので。

それではお邪魔しました。最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
188名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 10:19:50 ID:OfwQwInH
朝から部屋で一人で爆笑しちまったよ
189名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 11:32:48 ID:hjiuFK3V
GJ。
井戸田が噛まれて悶絶するラストを予想したけど、違ったか。
190名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 19:00:46 ID:A5LMRJI2
GJ!
ん〜〜〜 で終るのが、最高にウケタ。
191名無しさん@ピンキー:2006/07/31(月) 19:35:16 ID:diXjx4hH
乙です

姿を見かけなくなった職人を思い寂しさを覚え、同時に新たに現われた職人に期待をよせる
そんなスレ二年目の夏
192宣銅烈:2006/08/01(火) 05:40:30 ID:DLjXAk7e
とりあえずちょいちょい前から考えていたあかほんモノの前編を投下します。
タイトルは「シホのあかほん」、カップリングは「ヒロキ×シホ」で

ではでは
193宣銅烈:2006/08/01(火) 05:41:02 ID:DLjXAk7e
「飯田様、今日もわがレイ・プリンセスの看板アイドルとして頑張って下さい」
「今更かしこまらなくてもいいってことよ、ヒロ君」
今日も我らがトリプルブッキングはたくさんの仕事を手に入れた。
毎日、午前中は朝の15分ドラマには私、飯田シホが。
午後のメロドラマには私、飯田シホが。
深夜のエロドラマには私、飯田シホが、主演を演じている。
売れない他の2人の分まで働く私。 ああ、なんて素晴らしいアイドルなんだろう。 というか女優?

「シホちゃん、起きて! 着いたよ」
「へっ、撮影現場に?」
「? 何寝ぼけてるの、売り込みに行く事務所だって」
なんだ夢か、ちっ。
とりあえず私たちTB3人組+ヒロ君は、いつものように売り込みに行った。

――――編集部
「じゃあ3人の好きな町ってどこ?」
編集の方が尋ねてくる。
「ニューヨークです」と、カルナが答え
「この町です」と、ユーリが答えた。
次は私の番だ、大丈夫、絶対にミスはしない。
私は勢いよく答えた。
「ペニ――――――痛っ!! 舌噛んだー!!」
「何ー!」
私の口からは溢れんばかりに血が溢れる。
これはそうとうヤバイ。 多分死ぬ。
痛さと血がヌける感触で意識がどんどん遠ざかっていく――――。
194宣銅烈:2006/08/01(火) 05:41:46 ID:DLjXAk7e
「――――――か」
「――――大丈夫? シホちゃん」
意識が戻ってきた。 舌の痛みは相変わらず酷いが、なんとか生きている。
「意識が戻って本当に良かった、舌の傷は深いけど後遺症も残らないし
 少しの間入院していれば治るって言ってたぞ
 それから、カルナちゃんとユーリちゃんは帰ったから 時間も遅いし それじゃあオレもこれで」
「あ……うん」
ヒロ君は一通りの話を終えると帰っていった。
きっと今日は忙しかったんだろう。 私のせいでもあることを考えると胸が痛い。
そしてそれ以上に舌が痛い。 もし、カミ癖が治らなかったら私は死んでしまうんだろうか。
今になってこの癖を恐ろしいと思うようになった。

入院した次の日になると、舌のせいで食事を取れなかったので
栄養剤から直接栄養を取ることになった。 つらい。
昼になるとカルナとユーリが見舞いに来た。 というより冷やかしに近かった。
夕方には小田さんが差し入れ(バナナ)を持ってきて、社長は指をさして嘲笑していた。

そんな入院生活が続くにつれ
食事がとれないということで私はすっかり元気を失っていた。
ナースの人に筆記で「エロ本買ってきて下さい」
と伝えたら、ナースが「18歳未満だからダメです」と断りを入れられ
その時からストレスと共になぜか性欲も溜まるようになってきた。
195宣銅烈:2006/08/01(火) 05:42:33 ID:DLjXAk7e
「やー シホちゃん、お見舞いに来たよ」
「ヒロ君……」
今日の朝、ヒロ君がお見舞いに来た。
それでは早速、処理しようと思います。
「――――おい、ちょっとシホちゃん!」
私はヒロ君の座っているイスを一気に近づけると同時にカーテンを閉めた。
そして筆記で「我、欲する。汝の、身体を」と伝えた。
ヒロ君は「何を言ってるんだ」といっているような顔をしている。
私はその瞬間、ヒロ君の口唇を奪った。

「んっ…… んんっ…… ンッ…… プハ――
 ねェ、ヒロ君 入院してると何がしら溜まりやすくなって……」
「あの〜一体何を言ってるのかさっぱりつかめないのですが
 というか20歳過ぎた僕がまだ中学生の君にそういう行為を行うのは犯罪なのですが
 いやいやいやそれ以前に君はアイドルだし、僕は巨乳フェチで――――――」
ビビッているのか、急にキョドりながら話し始めるヒロ君。
なんだかそういうのを見てると余計に燃えてくるというかなんというか。
「そんなことどうでもいいから、まず抱いて、ね?」
私は服をゆっくりと脱ぎだす。
これから起こることは小田さんが差し入れてきた
すっかり真っ黒に完熟したバナナだけが知っている――――。
196宣銅烈:2006/08/01(火) 05:44:16 ID:DLjXAk7e
今回はここまで。後編は一応エロを予定。
197名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 05:56:25 ID:gMRPzYRQ
>>「我、欲する。汝の、身体を」

ちょっと待て夜明けの炎刃王w
198名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 07:43:12 ID:5T/N9cBt
乙です
199名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 09:48:32 ID:8dj/uf6+
>「我、欲する。汝の、身体を」
それなんて悪魔?
200名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 10:37:13 ID:51TPp8Rg
溜まりに溜まってる連続モノの一気投下夏祭りマダー?
201名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 17:53:49 ID:2cKJrwgw
今何人くらいの職人さんが活動を継続してるの?
202名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 19:36:46 ID:+NHytI1y
普段はここでSS書かせてもらってる者の一人だけど
今、何を血迷ったかクソ長い長編をしたためているトコロ

ところが、予想に反してかなり良いデキになってしまいそうなので
いっそ投下せずに、将来何かの文筆業の方にまわそうかと思ってる
203名無しさん@ピンキー:2006/08/01(火) 19:54:08 ID:7Sh7y0WK
>>202 何事も御心のままにどうぞ。
204少佐:2006/08/02(水) 02:36:08 ID:AAUhcp2Z
痴女を!!一心不乱の大痴女祭りを!!
205名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 11:24:18 ID:NTV4TqTG
氏家キャラ全員が乱交する問答無用の大痴女祭りというのはどうか
206名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 13:41:44 ID:G0QETqAq
何故自分で書こうとはしないのでせうか?
207名無しさん@ピンキー:2006/08/02(水) 19:11:59 ID:8NN3iImL
>>206 俺に限っては才能がないからです。書ければ投下しまくるよー!!妄想で
渦巻いているこの現状では!
208117(´_ゝ`):2006/08/03(木) 03:16:29 ID:bWpK6GMe
過疎防止保守age
209名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 10:22:05 ID:mJhUdGR5
まあマターリと待とうじゃないか
210名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 22:27:07 ID:9dJVesfU
えらく静かだな…
211名無しさん@ピンキー:2006/08/03(木) 22:29:17 ID:D95zbdVr
みんなきっとGジェネやってるか、夏休みの宿題で忙しいか、リアル彼女とギシアンしてんだよ
212117(´_ゝ`):2006/08/04(金) 01:07:52 ID:jKE4JE/0
過疎防止保守age
213名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 16:28:07 ID:9k2xNOwM
・・・1年ぶりに、お題ばなしはいかがかと思うのですがどうでしょうか?
214名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 16:58:36 ID:ZO2Xcdue
お題話って何?
一年前はいなかったから知らないや
215名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 17:34:00 ID:7VSFGDpf
>>214
住人が出した「題」にそって職人がSSを書く
例えば題が「夏休み」と「海」だったらそれに沿って書くことになる
各職人がどう題を彩色しエロを絡めていくのかが見物


つーか、お盆前って社会人は忙しくね?
ここ最近のペースダウンはそれが影響してるような気ガス
216名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 18:53:26 ID:IoCARz2Q
夏直前〜盆は誰でも忙しい。暇なのは生徒と学生だけだ。
でそれが終わると落ち着き、年の瀬が近くなるとまた忙しくなる。
要するに秋まで待ちましょうということ。
とここまで書いて、秋を変換しようとしたらアキが最初に出てきたのを見て俺も末期だなと思った17の夏。
217名無しさん@ピンキー:2006/08/04(金) 19:28:29 ID:e0KvSU71
>>216
1年経ったらまた来なさい。早漏ですよ。
218名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 01:31:04 ID:pgswHaN+
まだ完成してないのですが、あんまりにもスレが過疎気味ですので
あかほんパロの新作の第一話を投下します


メインタイトルは『兄妹』

こんなタイトルですが、あくまであかほんパロですので
シンジやカナミを期待している方は、今のうちに怒っといて下さい
なお、これまで俺が書いてきたあらゆるSSの設定は一切関係無しです
全てリセットした状態でイチから書いたものですので、その辺ご理解頂きたく思います
因みに、第一話にはエロは一切ありませんので悪しからず
219長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 01:31:41 ID:pgswHaN+
あ、またハンドル忘れてた……


第一話『相性』-Hiroki SIDE-

人間関係には、相性というものがある。
自然と、お互いに足りない部分を補い合おうとする。
磁石のN極とS極のように惹かれあう。
面倒見の良い者は年下に好かれるし、大抵の場合、本人も年下を好む事が多い。
手間のかかる者は、年上や、面倒見の良い者に好かれ、相互の利害が一致する。
それはパズルのように、かっちりと収まる。

だからこそ、井戸田が「年上のお姉さんが好き」と言った事が
シホには不自然に思えてならなかった。
井戸田ヒロキは面倒見が良い。
シホのインタビューの練習に付き合い、カルナの笑顔を素直に褒める。
ユーリには特に好かれているのか、第七話ではユーリが井戸田の腕にくっついている場面も見られた。
そして前述の通り、年下に好かれる者は、大抵年下を好むものだ。
なのに井戸田は、自分では年上が好きだと言い張る。しかしどうもしっくりこない。
ある日、事務所の一室で、シホは井戸田に問いただしてみた。
「ねぇねぇヒロ君、本当に年上の巨乳のお姉さんが好きなの?」
「……なんだ、いきなり」
「だってぇ、全然そんな風に見えないんだもん」
井戸田は、初めてシホに出会った時、ロリコンと間違われた事を思い出した。
「あのねぇ、それ君の勘違いだから。何度も言ってるだろ?」
「巨乳のどこが良いの?」
「そりゃあ、やっぱり女性の乳房は母性の象徴だからねぇ。大きいに越した事は無いさ」
「んで、ついでに挟んでもらえたら尚よろしい……ってトコ?」
「そうそう……ん?」
自分は女子中学生と、何という会話をしているのか。井戸田は突然我にかえった。
「何を言わせるんだ、君は……」
と、そこへ、社長と三瀬が通りがかった。
「あなた、シホに毒されてんじゃないわよ」
「……子供相手にそういう話するのは、程ほどにして下さいね」
二人とも、呆れたような失望したような目で、井戸田をじとーっと見つめてくる。
「あ……あははははっ、冗談ですよ、社長!これはほんのコミュニケーションで……」
「あなた、カルナちゃんやユーリちゃんの前でもそんなコミュニケーションとれるの?」
「う……」
そんな卑猥な話題をふった当の本人であるシホは、全く悪びれずに井戸田をせせら笑っていた。
220長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 01:32:20 ID:pgswHaN+
その夜、シホは井戸田の仕事が終わるのを待っていた。
今日は両親の帰りが遅いので、夕食は一人でとっておくように言われていた。
その事を社長に話すと「じゃあ帰りに、井戸田ににどこか連れてってもらいなさいな」と言われたのだ。
井戸田にも特に断るような理由は無かったので快諾した。
カルナとユーリも誘ってみたが、二人は普通に自宅で家族と食事するようだった。
夕方を過ぎた時間にユーリを一人で帰宅させるのは不安だったが、途中までカルナが送ってくれるとの事だった。
ある程度自宅近くまでたどり着けば、ユーリの家族が車で待ってくれている手筈なのだそうだ。
ついでだから、カルナも車で送ってもらえるらしい。ユーリの親としては、世の中物騒だから、という理由もあるだろう。
また、社長は早々に帰宅した。彼女はいつもこうである。
トップの人間がいつまでも職場に残っていると、他の者は気兼ねして中々帰る事が出来ないものだ。
だからこそ、社長は自分の分の仕事を毎日物凄い速さでこなし、余裕を持って会社を出るようにしていた。
口で言うのは簡単だが、これは柏木レイコのような極めて有能な者だから出来る事である。
彼女が定時になっても帰宅しない時は、大抵他の者の仕事を手伝っているか、或いは繁忙期である。
因みに、小田は今日は営業先から直帰である。
そんな風にして、事務所には井戸田とシホと三瀬が残っていた。
「お待たせ、残務処理は終わったよ。残りは、明日でも構わないようなやつばかりだし」
「おー、案外早かったじゃん。もっとかかるかと思ってた」
本当は社長がシホのために便宜をはかってくれていたのだが、そんな事はシホには教えるべきではない。
「三瀬さんも、お食事ご一緒にいかがですか?お時間があれば、ですけど……」
「うーん、そうですねぇ……毎日一人ですし、たまには……」
「じゃ、決まりですね」
「お邪魔してよろしいかしら」
221長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 01:32:51 ID:pgswHaN+
井戸田が普段一人で外食する時は、決まってラーメン屋である。
しかし女性を二人も連れていては、そういうわけにもいかないだろう。
ちょうど手頃なファミレスを見つけたので、そこへ入店する事にした。
四人掛けの席の、片方に井戸田。反対側に三瀬とシホが並んで座った。
ウェイトレスが注文を聞きに来る。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「あぁ、えっと俺は……そうだな、この和風おろしハンバーグ定食で」
「それじゃあ、私は焼き魚定食をお願いします」
井戸田と三瀬の二人は案外すぐに決まったが、シホが結構悩んでいた。
「うーんと、何にしよっかにゃぁ……」
噛んだのか、意図的にネコ言葉を使ったのかわからないが、せめて前者であると思いたい。
「じゃあ、特製ミックスピザと、ナポリタンと、親子丼と、コーンポタージュと、ハンバーグステーキと、チョコパフェと……」
「ちょ、ちょっと待った!」
慌てたのは、当然井戸田である。まさか中学生の女の子がそんなに食べるとは思っていなかった。
「シホちゃん、そんなに食べられるの?というか、そんなに食べる気なの?」
「だってさぁ、せっかくオゴリなんだしぃー」
……よく言うぜ。子供なんだから、どうせいつも親か誰かの金で飯食ってるくせに……。
本当にそれだけの注文を受け付けて良いのか、ウェイトレスは井戸田に戸惑いの目を向けてきた。
「別に良いでしょ?社会人のヒロ君なら、そのぐらいお金持ってんじゃないの?」
「いや、そりゃぁ……持ってない事は無いけどさぁ……」
クスクスと、苦笑いとも微笑みともつかない笑顔を、三瀬がシホに向けた。
「シホちゃん、少しは遠慮しなきゃ。井戸田君はまだ入社したばかりだから、そんなにお金持ってないわよ」
「そんなもんなの?」
「初任給って言ってね、要するに仕事を始めて一番最初にもらうお給料の事なんだけど、
 普通は初任給って、誰だってそんなに高くないのよ。若いと、貯金もあんまり無いしね。
 貯金に関しては、私も人の事は言えないけど」
シホは、何となく理解出来たようだ。
「じゃあナポリタンとコーンポタージュで良いや。よく考えたら、ダイエットしなきゃ撮影に影響出るかもだし」
シホが水着を着てグラビア撮影出来るのはまだ当分先の話なのに、気の早い事だ。
とは言え、井戸田にとっては助かる。井戸田はアイコンタクトで三瀬に感謝した。

棒立ちのまま三人の間抜けな会話を聞いていたウェイトレスに注文を言い終えると、
井戸田は間を持たせるために、水を一口飲んだ。
車中から思っていた事だが、よく考えたら三瀬と仕事以外の時間に会うのは初めてなのである。
シホやカルナ、ユーリは毎日車で送り迎えしているし、そもそも子供だから意識した事は無かったが
三瀬のような、自分と年代の近い女性と食事に行くのは久しぶりだった。
何か話しをしなければ、とは思うが、共通の話題が仕事しか無いのも困りものだ。
三瀬の趣味やプライベートの事など、井戸田は何も知らなかった。
先に口を開いたのは、三瀬の方だった。
「井戸田君、仕事には慣れました?」
君づけで呼ぶ辺りは年上っぽいが、敬語である辺りが社会人としての社会性を覗かせる。
「え、えぇ、そうですね。まだまだわからない事だらけですが、まぁ、何とか……」
222長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 01:33:26 ID:pgswHaN+
「何か今日のヒロ君、妙に浮ついてない?」
さも、食事が運ばれてくるまで手持ち無沙汰と言わんばかりに、シホが話に割って入る。
「そうかな?浮ついてる……って言われても、なぁ……」
「変なの。私と話してる時は普通じゃん」
首を傾げる井戸田とは違って、三瀬はシホの言いたい事が何となくわかっている風だった。
そんな三瀬を不思議そうに一瞥すると、井戸田はシホに向き直った。
するとシホは
「ヒロ君さぁ、三瀬っちと話してる時だけ、やたらと焦ってるように見えるんだけど」
と言ってきた。
なるほど、そういう意味でなら、確かに浮ついていると言えるだろう。
事実、地に足がついていないような感覚はある。
年甲斐も無く、女性と食事する事に緊張している事を、井戸田は自覚していた。
心の余裕があれば「三瀬さんみたいな魅力的な女性とお食事出来て、ガラにも無く緊張してるのさ」
とでも言えば、それで本音を現しつつ場を誤魔化すという事も出来たし、
三瀬の方も「まぁ、井戸田君ったら。お上手ね」と言って流せたものを、
あいにく井戸田はそこまで軽薄でもなければ、逆にジェントルマンでも無かった。
したがって、井戸田には「そ、そんな事ないよ……」という他無かった。
シホが、怪しむような目つきで、身を乗り出すようにして井戸田の表情をうかがってきた。
「こら、他のお客さんもいるのに、そんなはしたない事しちゃ駄目だろ」
二人のおかしなやりとりを、三瀬は、まるで仲の良い兄妹を見るような目で見ていた。
何となく、和むものがあった。ならばさしづめ、私は二人の姉といったところかしら……。

井戸田は、これで結構気のきく男だ。
女性と食事している際に、相手を焦らせない程度にスピードを抑えて食事をする程度の気遣いは持っていた。
大抵の女性は男性より食が細く、食事のスピードも遅い。
それを無視して男性の側がハイペースで食べ終えてしまうと、女性は焦る。
だから井戸田は、三瀬とシホの食事のスピードをチェックしながら、巧みに箸のスピードを抑えていた。
実際には、ガツガツと食事をする男性に魅力を感じる女性も多いのだが、井戸田はまだそこまでは知らなかった。
因みに、女性が男性の仕草にグッとくるBEST5は
・煙草を吸う仕草
・車を運転する仕草
・ガツガツと食事する仕草
・飾らない自然な笑顔
・考え事をしている時
であるらしい。又聞きの話なので、根拠もソースも不明なのが惜しいところだ。
兎も角そんな風にして、井戸田は二人が食事し終えるのと同じくらいの時間に箸を置いた。
最初に大量に注文しかけただけあって、シホの食事のスピードはちょっと吃驚するものがあったが
彼女は食べながら喋っていたいたので、その分スピードが緩和されていたのは幸いだった。
爪楊枝で食べカスをこそぎ落とすという、およそ女の子らしくない仕草を終えたシホは、井戸田の方をマジマジと見つめた。
「……どうかしたかい?」
「ヒロ君ってさ、思ったよりご飯食べるの遅いよね」
「違うわよ、シホちゃん。井戸田君は、私達を気遣ってわざと加減してくれてたのよ」
どうやら、三瀬にはバレていたようだ。
「ふうん、じゃあ本当はもっと早いの?」
「あー、まぁ、そうかな。一人で食う時は、話す相手もいないし、もっと早いかもね」
しかし、何故そんな事を気にかけるのか。井戸田がそう思った瞬間、シホはベストたタイミングでその回答を口にした。
もっとも、井戸田からしてみれば、そんな回答は聞きたくもなければ、
そもそもファミレスなどという、他の客や店員のいる場で言ってほしくもなかった。
「あのね、食事の早い男は、えっちが下手らしいよ!」
周りの客は、バレない程度にこっそり耳をそばだてる者、いきなり会話が途切れて静かになったカップル、
傍の席で苦笑いする女子大生らしき女の子達や、爆笑しかけたサラリーマン風の男性など、さまざまな反応をしめした。
井戸田と三瀬は、顔を赤くして俯いた。
「……君ねぇ、ヨソでそういうネタは言わない方が良いよ……」
当のシホは、へっちゃらな顔でへらへら笑っていた。
223長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 01:33:59 ID:pgswHaN+
周囲に変に注目されたまま、シホがトイレに行くと言い出したので
井戸田と三瀬は、妙に沸いてしまった雰囲気の中、しばし二人きりで晒し者になった気分だった。
「「あ、あの……」」
空気に耐えられなくなって、二人同時に口を開く。また少し、傍の女子大生がクスクス笑うのがわかった。
「あ、な、何ですか……?」
「いえ……井戸田君とシホちゃんが、兄妹みたいだなぁって、思って……」
「そう、ですかね……?まぁ、10歳も離れてますからね」
「実際、私と話す時より、シホちゃんと話してる時の方が、自然体に見えますよ」
「いや、それは……」
井戸田は口ごもった。
「三瀬さんみたいな、年の近い女性と話すのは、久しぶりなもんですから……緊張しちゃって、それで……」
「でも、ついこないだまで大学生だったんですよね?大学では、女の子と話さなかったんですか?
 井戸田君なら、シホちゃんみたいな、とまでは言わないけど、年下の女の子にモテてたでしょう?」
痛いところをつかれた。
井戸田のような、面倒見が良いが一見軽薄な男というものは、得てして損な目に合う事が多い。
面倒見が良いという事で年下に好かれるのだが、印象のせいで、どうしても軽く見られる。
軽く、というのは言い過ぎの感もあるが、恋愛の対象になりにくいのは事実だ。
だからこそ、彼のようなタイプは年下から、恋人ではなく『お兄ちゃん』のように思われる傾向にある。
そして女がカナミでも無い限り、兄はいつまで経っても兄であり、恋愛感情にはなりにくいものだ。

かつて、井戸田の事を兄と慕い、井戸田自身も妹のように可愛がった女の子がいたが
一度、酔った勢いで関係を持ち、その後案の定相手が後悔してしまったために、気まずくなって
それ以来、その女の子との関係がギクシャクしてしまい、ついには疎遠になってしまった事がある。
相手の過剰なまでの後悔には、相手がその日初めてだった事も多分に起因しているだろう。
それからと言うもの、井戸田は女性と関わる事を、それとなく避けるようになってしまった。
常からあらゆる女性に『お兄ちゃん』として扱われきた男としては、当然の防衛本能だった。
このテの男にとって年下の女性とは、男が望むと望まざるとに関わらず、須らく『妹』になる可能性が高い。
そんな女性と下手に深い関わりを持ってしまえばどうなるかという末路を、井戸田は学んでしまったのだ。
元々年上との相性がそれほどでも無い井戸田の周りには、偶然にも年上の女友達が一人もいなかった。
そんなわけで、彼は大学時代後半、バイト以外の殆どの局面で、同年代の女性と関わらずに過ごしたのである。
自分でも、馬鹿馬鹿しいトラウマを引きずってしまっている自覚はある。
しかし、それまで妹として可愛がっていた女の子の、涙ながらの後悔を見せ付けられて、
平然と新しい女性、新しい恋愛を意識出来る程、井戸田は軽薄でもなかったのだ。
だがそんな事情を今、三瀬に話す気にはなれなかった。
「男友達と一緒にいる方が楽しいんで、ずっと男の友人数人と一緒につるんでましたから……」
結局そう言って誤魔化したところで、シホがトイレから戻ってきた。
224長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 01:34:32 ID:pgswHaN+
今日は不思議な日だったと思う。
年上好きを自称していながら、本当は年下との相性が良い事を
シホと三瀬の二人に、別々の時間に看破されかけた。
一日に二度もこんな事があると、さすがに焦る。
エンジンをかけると、井戸田は駐車場から車道まで、軽やかに車を滑らせた。
カーステレオから流れてくる流行歌にあわせてシホが元気良く歌い、三瀬が微笑む。
13歳なんて、所詮はガキだなぁ……と思いながら、井戸田がハンドルをきる。
傍から見れば、本当に仲の良い三人兄妹に見えたかもしれなかった。
225長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 01:35:24 ID:pgswHaN+
一先ず終了です

では、今から第二話の続き書いてきます
226名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 12:56:26 ID:9g89yNJg
長時間氏GJ!つづきにも期待!!
まだ展開が読めなくてワクテカです
227長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 13:46:14 ID:pgswHaN+
『兄妹』
第二話『お兄ちゃん』

投下します
228長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 13:48:18 ID:pgswHaN+
あれ?最近ギコナビの調子がおかしいな……
投下直前にリロードした時は、レスなんてついてなかったのに

えぇと、第二話もエロ要素は無いので、その辺は申し訳なく思います
あんまり期待せずに、テキトーに待ってていただければ幸いです>>226
229長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 13:48:53 ID:pgswHaN+
第二話『お兄ちゃん』

だが、そんな関係が均衡を崩す日は、案外すぐにやってきた。
シホが、仕事で大ポカをやらかしてしまったのが、そのキッカケだった。
その日、シホは生理痛に悩んでいた。
故に、撮影の現場でも、なかなか自然な笑顔が作れない。
シホの事情を悟った女性スタッフが、気をつかってカメラマンに「彼女、今日調子悪いみたいで……」
と、うまくボカして言ってくれたのだが、カメラマンはそんな事には気もとめなかった。
仮にもプロなら、生理ぐらい我慢しろ……そう怒鳴られて、シホは余計に気分を悪くした。
あんたは女じゃないから、この辛さがわかんないのよ……うっかりそう口に出して言ってしまったのもダウトだった。
確かにカメラマンの言う事にも一理あり、プロのアイドルや女性芸能人は、
その痛みに耐えて何年も仕事を続けているのである。
まだデビューしたてとは言え、その辺の事を容赦するわけにはいかない。
カメラマン一人が我慢すれば済むという話でもないのだ。
日を改めて撮影するとなれば、そのために機材スタッフはまた動かねばならず、印刷会社にも頭を下げる事になる。
スタジオも新たに調達しなければならないし、全てのスタッフのスケジュールも調整せねばならない。
そうまでして日程を変える理由が、ただの生理痛ではハナシにならないのだ。
……と言った事を、カメラマンは延々とシホに説教した。皆の前で。
痛みに耐えていたシホは
「何であんたにこんな状況でそんな事言われなきゃなんないのさ」
と思いながらも、無駄につっかかる気力も無く、ずっと黙っていた。

結局、何とか無理矢理笑顔を作って、その日の撮影は無事終了した。
だが、カメラマンから散々怒鳴られたシホは、待合室の中で、ずっと下唇を噛んでいた。
泣いてこそいなかったが、もし一人だったら泣いていたかもしれない。
ユーリとカルナの前では泣けなかっただけの話である。
コン、コン。
ドアをノックする音が聞こえたので、カルナは「どうぞ」と言ってノブを回した。
部屋に入ってきた井戸田は、パイプ椅子の上で鼻まで真っ赤にして俯くシホを見つけると、カルナに小声で話しかけた。
「……やっぱり、まだ立ち直ってない?」
「そうですね……。そもそも、あの日だって事が、男性にバレるだけでもキツいですから……」
デリカシーの無いカメラマンに改めて呆れながら、井戸田はシホの方に歩み寄っていった。
「シホちゃん。気分はまだ落ち着いてこないかな……?」
シホは、消え入りそうな小さな声で、ぽつりぽつりと文句を言い始めた。
「何よぉ……あのヒゲ親父……っ……あんな風に言わなくたってさぁっ……」
井戸田が現れた事で、少しばかりシホが涙を流した。
カルナが、気をつかってユーリを部屋の外に連れ出すと、いよいよシホは本格的に泣き出した。
「うえぇん……ひっく……ひぐっ……」
どうやら、井戸田の前でなら素直に泣けるようだ。
やっぱり俺は、『お兄ちゃん』向きの性格なのかね……そう思いながら、井戸田はもう一つパイプ椅子を引き寄せて
シホの隣に腰掛け、シホが泣き止むまで、じっと辛抱強く待つ事にした。
230長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 13:49:46 ID:pgswHaN+
「……ねぇ、ヒロ君……」
いくらか気分が落ち着いてきたと思われる頃、俯いたまま、シホが話しかけてきた。
「……何だい?」
「お願いが、あるんだけど……」
「俺に出来る事なら、何でも」
「……本当に、何でも?」
井戸田は、何を頼まれるのか、あらゆる可能性を瞬時に頭の中に並べてみた。
今日の事は、社長達には言わないで……恐らくそういった類だろうか?
あのカメラマン殴ってきて……シホなら、そのぐらい言い出しかねない。が、当然無理である。
気分治しに、ご飯オゴって……あまり脈絡の無い頼みだが、女というものは、そういう支離滅裂な事を言い出す事がたまにある。
さて、どの可能性が一番高いだろうか。
井戸田が黙って、その答えを待ち構えていると、シホは意外な回答を言ってきた。
「……ぎゅーって、して……」
刹那、何を言われたのかわからず、井戸田は「は?」と口に出しそうになった。
それを口にする前に、一瞬早く言葉の意味を理解出来たのは幸運だった。
「えぇっと……ハグ?」
シホは、さすがに恥ずかしいのか、控えめに少しだけ首を縦に振った。

やはり、女というものはよくわからない。
俺が抱きしめてやれば、それでこの子の気分は収まるのだろうか?
シホは黙って、井戸田の次の反応を待っている。
おそらく、井戸田が抱きしめてやらない事には、ずっとこのままだろう。
だが、いくら10歳も離れた、兄と妹のような関係とは言え、井戸田にはシホを抱きしめる事に、抵抗があった。
……大丈夫かなぁ……。
13歳の女の子、か……。ちょっときわどいかなぁ……。
小学生ならまだしも、中学生じゃなぁ……。変なリアルさがある分、犯罪性が強いような気が……。
いやでも、この場合は相手の方から頼んできてるわけだし……。
後でややこしい問題にならなきゃ良いけどなぁ……。
そうやって、井戸田は随分長い間思考を働かせていた。
相手の方から望んできたのに、後になって相手に責められる。そんな事は、相手が女なら別段珍しい事ではない。
井戸田はそれを経験で知っていたために、どうしても抵抗を感じた。
待ちかねたシホが、隣の席から上目遣いで井戸田を見上げてくる。
泣きはらしたその顔は赤く、目は充血していた。
子供とは言え、こんな表情で上目遣いなどされたら、ちょっと怖気づいてしまう。
……まぁ、多分大丈夫だろ。
井戸田は覚悟をきめて、シホの頭を片手で抱き寄せた。
そのまま自分の胸板のあたりにシホを抱き寄せ、自分の心臓の音を聞かせるような体勢にする。
そうして、後頭部をポンポンと軽く叩いてやる。
すると、シホはより一層愚痴をこぼしてきた。
「……だってさぁ、しょうがないじゃん。生理なんだもん……」
「月イチであるんだし、避けようがないし……。それを、あのヒゲ……」
「ふぇえぇぇん……」
最後には、また泣き出してしまった。
ふと、外で待機している筈のカルナとユーリの事が気にかかったが、この際しょうがない。
井戸田はシホの後頭部を、今度は撫でるようにした。
幼な子をあやしつける保護者のような気分だ。
「辛い時は、無理をしない方が良い……」
そう言いながら、井戸田はシホの髪を手で梳いた。
231長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 13:50:38 ID:pgswHaN+
しばらくすると、シホはいつの間にか泣き止んでいた。
何分経ったかわからなかった。時計も確認していなかった。
「もう、大丈夫かい?」
「ん……ありがと」
井戸田はシホの頭から手を離したが、シホはまるで名残を惜しむように、しばらく井戸田の胸板から離れなかった。
やがてゆっくりと姿勢を戻したところで、もう一度井戸田の方を見上げる。
「……ヒロ君が、本当に私のお兄ちゃんだったら、良かったのになぁ……」
君みたいな手間のかかる妹は遠慮したいんだけどなぁ……
という冗談混じりの言葉を言わずに飲み込んで、井戸田は席を立った。
外で待っている二人を呼ぶためにドアに近づくが、後ろからシホが言葉を投げかけてきた。
「本当はさ……片手じゃなくて、両手で、きつく抱きしめてほしかったんだけど」
その言葉に、井戸田は振り返るべきか否か迷った。
そう言えば、シホちゃんは最初から「ぎゅーって、して」って言ってたっけ……。
今のは、そりゃあどちらかと言えば、「ぎゅーっ」じゃないだろうなぁ……。
井戸田はそんな事を考えながら、シホの方を振り向かずにドアを開けてカルナとユーリを部屋に入れた。

「今日さ……ごめんね」
シホがそう言ってきたのは、事務所に帰った直後の事だった。
小会議室の一角で帰り支度をしていた井戸田と、それを待っていたカルナとユーリが顔をあげる。
まさかシホの口から「ごめん」などという言葉が聞けるとは思っていなかった。
「……気にする事は無いわよ。こう言っちゃ何だけど、あのカメラマンの人も、ちょっとアレだったし」
眼鏡を拭きながら、カルナがフォローをいれる。
「誰だって調子の悪い時はあるよ。でもシホちゃんはちゃんと仕事やり遂げたんだもん、何も悪くないよ!」
子供とは言え芸歴9年のユーリにそう言われると、言葉に重みを感じる。説得力とでも言おうか。
「でも……愚痴とか、文句とか、かなり言っちゃったし……」
カルナは一瞬首をかしげた。少なくとも、自分は愚痴を聞かされた覚えは無い。
撮影スタジオの中でカメラマンに文句を言った事を除けば、シホは待合室でも、車の中でも一切黙ったままだった。
殆ど一緒にいたユーリも同様に、愚痴を聞かされた覚えは無いだろう。
だとすれば、この中でシホの愚痴を聞いたのは……
「気にしないで良いよ、そんなの」
やはり井戸田だったか。
「君らの愚痴を多少なりとも聞いてあげるのも、マネージャーの役目さ。
 それで君らのストレスを少しでも和らげられるのなら、愚痴や文句ぐらい、いくらでも」
そう言って笑う井戸田の顔は、さすがに20年以上生きてるだけあって、柔らかな包容力があった。
一見チャラチャラしたように見えるが、こういうところはさすが年上だと思わされる。
ともすれば、私自身もいつか、彼の笑顔に甘えてしまうかもしれない……と、カルナは思った。
年上の男性にこう言うのは変だが、少し見直した。
と、その時である。シホが、改めて井戸田の名を呼んだ。
「ねぇねぇ、ヒロ君」
「何?」
次の瞬間シホの口から出てきた言葉は、ユーリ以外の者を硬直させた。
「もっぺん抱いて」
もっとも、カルナは普段からアクションが小さいので、硬直しているのかいないのか、わかりにくかったが。
少なくとも井戸田は完璧に固まっていた。
ユーリだけは、女性が男性に抱きしめられる事を、特に固定観念をもって捉えてはいなかった。
それでも、目の前で女性が男性に抱きつけば、顔を赤くして「わぁ……」と
感嘆の声をもらしてしまう程度には、通説的な観念は備えていた。
「な、ちょっ、ちょっと?」
無理矢理井戸田の胸板に飛び込んだシホは、そのまま井戸田の左胸に耳をあてた。
「ん……何か落ち着く……」
232長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 13:51:20 ID:pgswHaN+
今日、確かにシホは辛い目にあった。
気分を落ち着かせるためなら、ちょっとくらい抱きしめてやるのも別に悪くはない。
が、いくら何でも人前で、というのは想定外だった。
まさか、カルナやユーリのいる前でこんな事……。
いくら10歳もの年の差があるとは言え、相手は思春期の女の子だし、自分だって若者だ。
一度ならず二度もハグするのは、アイドルとマネージャーの関係としては、ちょっと踏み込み過ぎでは……。
この子とは兄妹みたいな関係だし、こちらから手を出さなければ大丈夫な筈……。
こんな子供に手を出すほど女に飢えてるわけでもないし……。
両手をブラブラさせたまま思考を並列演算させている井戸田の表情は、傍から見ると愉快だった。
内心慌て、焦っているくせに、表面上は大人の余裕をかもし出そうとしている。
どうやら微笑もうとしているようだが、せいぜい引きつった苦笑いにしか見えない。
それも、好意的に見れば、まぁ笑っているように見えるかな、という程度のもので、
実際にはただ予想外の事態に困惑しているだけの表情でしかなかった。
助け舟を出してやるべきか否か、とカルナが考えている内に、シホは自ら、井戸田の体から離れた。
しかし、まだその両手は井戸田のシャツの皺をぎゅっと握ったままだ。
少し残念なようでありながらも、井戸田はやはりホッとした。
こんなところを社長達に見られたらどうなるか……。さぁ次はとっととその手も離してくれ……。
そう思っていた矢先、ドアが開く音とともに、三瀬が部屋に入ってきた。
シホはまだ、井戸田のシャツを握ったままである。それでなくとも、二人の位置はかなり近かった。
つい今まで抱きしめられていたのだから当然だった。

「………………………………」
長い沈黙が訪れた。
しかし、実際にはそれは一秒も無かったかもしれない。
それでもその場にいた全員(ユーリ以外)の体感時間は、何十秒にもなった。
三瀬は思考をフル回転させた。
二人は兄妹のようなものなのだから、抱き合う事も別にやましくはない。
とは言え、普通は兄妹で抱き合う事など滅多に無いような気も……。
ブラコン?シスコン?いや待って、落ち着いて、私。
そもそもこの二人は兄妹じゃないんだから、そういう意味では、抱き合っても何もおかしくは……。
いやでも10歳差……いやそれ以前に、カルナちゃんやユーリちゃんもいるのに……。
……ん?逆に考えれば、この二人がいる前で抱き合ったのだから、
実は私が思ってるほど深い意味は無いのかもしれない。
そうよ、きっとただのスキンシップ。でなきゃ、井戸田君がこんな場所で……。
いやいやいや、問題なのは井戸田君じゃなくて、シホちゃんの方でしょ?
そうよ、シホちゃんの事だから、井戸田君の了解を得ずにいきなり抱きついた可能性だって。
むしろそう考えた方が辻褄が合うじゃない。井戸田君とシホちゃんの性格を考えれば。

結論:シホちゃんがいきなり井戸田君に抱きついた。
そしてその結論は正しかった。
「あ、いや、ちょっ、これは、シホちゃんの方から……っ」
井戸田のその言葉に、三瀬の推測は立証された。
もっとも、井戸田と三瀬は付き合ってるわけでも何でもないばかりか、そもそもお互いに好意など無いのだから
井戸田が弁解をする必要も無いわけで、井戸田のこの発言は、シホの気を悪くするだけのものに過ぎなかった。
「……何よ、三瀬っちが来た途端に態度コロッと変えちゃって。
 スタジオの待合室では、私の事抱きしめてくれたじゃんか……」
拗ねたように口を少し尖らせて見上げてくるシホのその発言は、井戸田にとってあまりに危険過ぎた。
まるで地雷を踏んだ気分だ。うかつな対処のしかたをすると、一気に爆死。
「あ、いや、それは、その……」
やっぱり、待合室で抱きしめてもらってたのね、シホ……。
元々気を遣って井戸田とシホを二人きりにしてやったのはカルナであり、
したがってカルナには、シホが井戸田に何らかの形で甘えただろう事は予測がついていた。
甘えるとすれば、やはり一番あり得るのは、ハグだ。
一人だけ全てを悟った状態で、カルナは井戸田の次の発言を待ってみた。
発言次第では、面白い転がり方をするかもしれない。
別にどんな展開になろうがカルナには関係の無い事だったが、暇つぶし程度の興味はある。
233長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 13:51:52 ID:pgswHaN+
井戸田は、固まったまま次の言葉を搾り出せずにいた。
本当の大人から見れば大学生などまだまだ子供であり、そして井戸田はついこないだまでその大学生だったのだ。
百戦錬磨の恋の達人でも、女の扱いを心得た紳士でもなかった。
もっとも、ついこないだまでランドセルを背負っていたような女の子に抱きつかれて慌てるのは論外だったが。
しかし、三瀬には、井戸田がシホを抱きしめるに至った経緯が、何となく推測出来ていた。
「……大方、シホちゃんの方から頼んだんでしょう?」
「あはは……」と井戸田は苦笑いして、自分の頭をポリポリとかいた。その仕草には肯定のニュアンスが含まれていた。
「にしても、何で井戸田君に甘えたの?甘えたくなるような辛い事でもあったのかしら?」
さすが、こういう時は女性同士、おおよその見当はつくようだ。
「実は……私今日生理で、お腹すごく痛くて……」
シホが事情を説明している間、井戸田とカルナとユーリはずっと黙っていた。
三瀬だけが時折、シホの話にうんうん、と頷いていた。
最後まで話を聞き終えた三瀬は、井戸田がそうしたように、自分もシホの頭を優しく撫でてやった。
「大丈夫よ、シホちゃん。そりゃあ、月に一度はくるものだから、
 この先もアイドル続けるんなら、耐えなきゃいけないのは事実だけどね。
 辛くなったら、また井戸田君に甘えれば良いのよ。マネージャーさんなんだから」
げ……と言いかけたが、井戸田はその言葉を口からうっかり零すのを我慢した。
シホちゃんが辛い時は、また抱きしめてやんなきゃいけないのか……。
だが、そんな嫌そうな顔を見せるわけにはいかない。井戸田は戸惑うように口をモゴモゴさせた。
「勿論、カルナちゃんとユーリちゃんもよ。
 辛い時は、井戸田君に抱きしめてもらうなり、ヨシヨシしてもらうなりすると良いよ」
その言葉に井戸田は一層驚き、カルナは一層眉間に皺を寄せた。
ユーリは兎も角、いくら何でも16歳のカルナを23歳の井戸田が抱きしめるのは不味い。
ギリギリ洒落にならない年齢差だ。
「ご心配なく。別にシホみたいに、抱きしめてもらおうとは思いませんから……」
井戸田の不安を汲み取って、カルナが先手を打った。
「ねぇねぇ、私も抱きしめてくれるのー?」
何もわかっていないユーリだけが、少しだけ恥ずかしそうに井戸田に訊ねる。
あぁ、まぁ、小学生なら別に問題無いか……。井戸田はユーリの頭を撫でて
「もちろんさ。と言っても、芸歴9年のユーリちゃんなら、場慣れしてるだろうから
 俺の方がユーリちゃんに色々教えてもらう事になるだろうけどね、この先も」
頭を撫でられて、ユーリは気分良く「えへへ」と笑った。
当初、三瀬が部屋に入ってきた時は焦ったが、今となっては
三瀬がいなければこの場を収める事が出来なかったので、井戸田は内心感謝した。
「でもね、皆。井戸田君にだって仕事があって、当然井戸田君だってしんどい時はあるんだから。
 甘えるだけじゃなくって、あなた達の方からも井戸田君を労ってあげなきゃいけない時もあるのよ。
 今はまだ意識しなくて良いかもしれないけど、頭の片隅には置いておいてね」
三瀬の締めの言葉に、三人はしばし考えを巡らせた。
マネージャーを労う……。どうすれば良いんだろう。
「いや、別に俺は……」と言いかけた井戸田も、三人の
真面目に考え込む表情があまりにも予想外だったので、気おされて黙ってしまった。
234長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/05(土) 13:52:40 ID:pgswHaN+
第二話終了です
次あたりから、ちらほらとエロくしていこうかな、と思ってますが
気分次第ですので、どうなるかはわかりません
では、また
235名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 14:44:02 ID:siQc+DUW
ヒロお兄さん(*´Д`)ハァハァ
236名無しさん@ピンキー:2006/08/05(土) 17:30:21 ID:b2pt8vhx
GJ

エースっぷりが板についてきたかのような投下劇、まことに乙
237名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 00:04:01 ID:sRzaEgMu
テンション上がってきた
238117(´_ゝ`):2006/08/06(日) 12:13:37 ID:rtiFgM6n
過疎防止保守age
239名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 13:55:02 ID:xhSw4sdh
いや、この程度で過疎と言われても…
まあマターリ待ちましょ
240名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 14:55:23 ID:8ORt4iEK
痴女はケイ!!
241名無しさん@ピンキー:2006/08/06(日) 15:41:40 ID:wcpPN1Ct
郭神・トマソン神・そら神のエース三部衆待ち
242長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:01:29 ID:FTlfhgg1
第三話が出来たので、投下します
243長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:02:11 ID:FTlfhgg1
『兄妹』
第三話『松茸』

生理の期間が収まって、シホの気分が落ち着いてきたある日。
「世界三大宗教……えぇっと、キリスト教と、仏教と……ヒンニュー教だっけ?」
数日前のシホらしからぬテンションダウンからは一転して、今のシホは
いつもと変わらぬ元気で、変わらぬ噛み癖を発揮していた。
「あのねぇ……それを言うならヒンドゥー教。
 ついでに言うなら、世界三大宗教はキリスト教と仏教と、イスラム教だよ」
「あぁ、そっかそっか。貧乳じゃ、まるで私だよねぇ」と言いながら、宿題のテキストをすすめるシホ。
今日は、事務所での勉強会だった。
性交女学院在学生のカルナが、シホとユーリの勉強を見てあげる事になったのだそうだ。
しかし、シホも十分危険な娘だが、カルナはカルナでまた違った危険性がある。
何しろ、井戸田が景気良くアイスを買って事務所に戻ってきた時、
カルナは松茸と鮑の絵を使って、ユーリに性教育を施そうとしていたのだから。
井戸田が帰社した時に、ドアの隙間からその授業の様子をうかがった三瀬は
もはや定番になりつつあるパターンに呆れ返る井戸田の後ろで、絶句して立ち尽くしていた。
そもそも三瀬にとっては、カルナはプロフィールのチャームポイントの欄に
「マ○コが綺麗と言われます」などと書いた、超危険人物なのだ。
後にそれが誤解であった事はわかったものの、しかし
「じゃあ何で、提出する前に気付かなかったの?本当は故意犯なんじゃないの?」
という疑念もあった。
「……このままじゃ、いつ暴走するかわかりません。
 今日は書類もたまってませんし、余裕があるので、井戸田君はこの子達の勉強を見ててあげて下さい」
三瀬がそう言った時、社長が反対するのでは、とも思ったが、意外にも社長は三瀬の意見に賛同した。
「三瀬の言う通りね……。あんた一応、この子達のマネージャーなんだから、
 今日はとりあえず、しっかり監視しててちょうだい。明日からまたしっかり働かせたげるから」

しかし、社長達のいる事務室と、シホ達のいる小会議室を隔てるドアは、しっかりと閉められた。
シホ達の声が事務室にまで聞こえてくると、さすがに集中に差し支えるから、というのがその理由だった。
果たして、それは正しい判断だった。
今のヒンニュー教という危険語にしても、隣の部屋に聞こえるような大声ではなかった。
これがもし、ドアを開けっ放しにしていたら、社長にも三瀬にも小田にも丸々聞こえていたろう。
「やれやれ、君らの帰宅まで、まだあと一時間半か……。先が思いやられるな……」
ふと見ると、シホが地図帳をじーっと眺めているのが目に映った。
嫌な予感がするなぁ……と思いつつも、井戸田は訊ねてみた。
「今度はどの問題で行き詰ってるんだい、シホちゃん?」
「えっとね、地理の問題なんだけどさ。
 『石油輸出の中継地として、日本のタンカーも多く利用している港。オマーンの首都にある。』
 ……これ、どこだかわかる?」
井戸田は、シホが開いている地図帳のページを見て悟った。
シホは、間違いなく解答をわかっている。
わかっているのに、敢えて井戸田に答えを言わせようとしているのだ。
正解は、オマーン港。
読者諸兄は、もうお分かりだろう。シホの企みが。
だが、井戸田はその更に上をいってみせた。
「正解は、オマーンみなと、だね」
かつて湾岸戦争の頃は日本のマスメディアも、この港を取り上げる事が多かった。
さすがにストレートに言うわけにもいかず、NHKなどは実際に「オマーンみなと」と呼んで放送していたのだ。
オマーン湖というのもあって、これも同様に、NHKでは「オマーんみずうみ」と呼ぶように指導されているそうな。
井戸田は勝ち誇った気分になった。シホの目論見を破り、シホのがっかりした顔が見られると思った。
244長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:02:45 ID:FTlfhgg1
しかし甘かった。
シホは、井戸田がどちらの答えを言っても良いように、予め2パターンの対応を用意していたのだ。
「馬鹿だなぁ、ヒロ君ったら。これはオマーンみなとじゃなくって、オマーンk……あqwせdftgyふじこ」
もはや隣の部屋にまで聞こえる程大きな声で元気良く、自らその港の名を口にしようとしたシホの口を、カルナが塞ぐ。
「あのね……いくら何でも、そんなボケを私が許容する筈無いでしょ。ユーリもいるのに」
「なによぉ!ついさっきは、そのユーリにえっちな事教えようとしてた張本人がっ!」
「あれは別にいやらしい事じゃないわ。ただの性教育だもの。学校でもやってる事よ」
もっとも、それを言うならシホの学校の宿題も相当いやらしい。
何しろ解答が「オマーン港」になるような問題を出すのだ。しかも中学生に。
次の地理の授業で、もし解答合わせなどしようものなら、次のような展開さえ予測される。
 先生「よーし、じゃあ答え合わせしていこうか。端の生徒から順に、答えを言ってけ」
 生徒「一番は、ガンジス川です」
 先生「よし、正解。じゃあ次」
 生徒「二番の空欄に入るのは、穀倉地帯という言葉です」
 先生「よろしい。では次」
 生徒「……言えません」
 先生「何だと?わからないならわからないと、はっきり言え」
 生徒「……いや、一応わかる事はわかるんですけど……」
これでは、まるっきりセクハラだ。訴えられても仕方がないレベルだ。

シホの持ってきた地図帳を試しに拝借してみると、赤丸でチェックされた地名がいくつか見受けられた。
オーストラリアのクイーンズランド南西部のエロマンガ。
バリ島のキンタマーニ山。
オランダのスケベニンゲン。
アフリカのチンコ川に、中国のチンポー湖(鏡泊湖と書く)。
そしてモスクワのヤキマンコ……。因みに、全部ちゃんと実在する。
「……あなた、学校に何を勉強しに行ってるの?」
カルナの横からシホの地図帳を覗き込んだ井戸田も、カルナと同じように眉間に皺を寄せてシホを見た。
「シホちゃん、アイドルやめた方が良いんじゃないか……?」
ユーリも、井戸田やカルナの真似をして地図帳を覗き込もうとしたが、井戸田がそれを懸命に防いだ。
「うっさいわねー。だから、カルナには言われたくないっての。
 大体、何であんたが、男の人のチ○コが松茸みたいな形してるって知ってんのよ?
 私だって、人づてに聞いただけで、まだ実物は見た事ないのに」
そりゃあ、16歳だったら、もう経験済みでもおかしくないだろ。
実際俺の初体験も、中学の時だったし……。その頃から、鮑みたいなエグい形してんなぁって、思ったし……。
いや、カルナちゃんの場合は或いは、父親か誰かのを見て、その形状を覚えているだけかもしれないけど……。
井戸田は心の中でそう思ったが、口には出さなかった。
「えぇっ!?男の人のおちんちんって、松茸に似てるんですか?」
ユーリが、まるで世界の常識が丸ごと覆ってしまったかのような驚きの悲鳴をあげる。
事務室から「井戸田ぁあーっ!!!」という、社長の怒鳴り声が聞こえてきた。
「す、すみませんっ!!」
「やーいやーい、怒られてやんの」
「元はと言えば君らのせいだー!」
「無駄口叩くのはこれで終いにしなさい。勉強教えてあげないわよ」
ユーリに松茸の事を教えてしまった責任を感じてか、カルナが二人を落ち着かせようとする。
しかし、ユーリは松茸に興味津々のようだ。
「松茸かぁ……井戸田さんのも、松茸みたいな形してるんですか?」
……本当、勘弁してくれよ……。
こうして、ロクに勉強もすすまないまま、時間だけが無駄に過ぎていく。
まるでどこぞの女子大生家庭教師のようだ。
245ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/07(月) 01:02:56 ID:XlWAG5fT
職人の皆さん、古田氏、お疲れ様です。
スルー対象ワードは「リョーコ×セイジ」「中篇」「中出しあり」、
題は 「ご主人様と奴隷の幸せな関係エピソード8・甘い女」です。

では投下。
246長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:03:22 ID:FTlfhgg1
「それじゃ、私はこれで帰るけど。井戸田?」
帰り支度を済ませた社長は、今日もいつも通り、定刻に帰宅するようだったが、帰り際に井戸田を呼びつけた。
「は、はい、何でしょう……?」
「あんた、わかってると思うけど、もしあの子達に変な事教育したりしたら……」
さすがにこの若さで一企業のトップに座っているだけあって、社長の睨みはただただ恐かった。
事務室の隅の机で井戸田の方をチラ見しながら眼鏡をくいっと持ち上げる三瀬の目も、井戸田に無言の圧力をかけた。
そっぽを向いて黙々と書類整理をこなす小田の背中にも、妙な威圧感があった。
針のムシロの上に正座させられたような気分だ。
「……良いこと?もし私の信用を裏切ったら、尿道にガラス棒突っ込んでポキッと折るぐらいじゃ済まないわよ?」
ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!1111
冷や汗を流しながら小会議室に戻っていく井戸田の背中を、三瀬はクスクスと笑いながら眺めていた。
「『お兄ちゃん』も、楽じゃないですね。ふふっ」

「はぁ……もう、頼むから、ヨソで卑猥な言動はしないようにしてくれよ。特にシホちゃん……」
いつも通り三人を自宅まで送りに行く車の中で、井戸田はたまった疲れを吐き出すように
溜息混じりでそう言った。
「しょうがないじゃん。私のエロ可愛さは、この世界を作った人間が私に運命付けたライフスタイルだよ」
氏家先生ごめんなさい。
「でもでも、私やっぱり興味ありますよー。本当に松茸なのかなぁって。男の人のチ……」
そう言いかけた後部座席のユーリの口を、その隣からカルナが塞ぐ。
「焦らなくても、あと5年か6年もすれば、いくらでも見られるようになるわよ。
 ……あぁでも、ユーリはそれほど身持ちが軽そうでもないから、案外二十歳過ぎても処女かもね。
 まぁそっちの方が、読者には好まれそうな設定だけど……」
「しょじょ、ってなぁに?カルナちゃん」
「処女ってのはね、男の人と寝た事のない女の人の事よ。
 元々は、結婚前の家にいる女性という意味の中国語で……」
「……カルナちゃん」
社会人とは、我慢の生き物である。背負っているものは、未成年の比ではない。
井戸田は、社会人特有のくたびれた眼で、バックミラー越しにカルナに牽制をしかけた。
怖気づいたのか、井戸田の気苦労を慮ったのか、カルナはすぐさま黙り込んだ。
「でも、私お父さんと一緒に寝た事、何回もありますよ?私、処女じゃないんですか?」
「馬鹿だなぁ、ユーリは。寝るってのは、そういう事じゃなくてね……」
「シ・ホ・ちゃ・んっ!(半ギレ)」

ふと、車内に着メロが流れ出してきた。
誰のケータイが鳴っているのだろうと考えていると、シホが鞄から自分のケータイを取り出した。
「もしもしー私だよー。……うん、今から帰るとこ」
どうやら、シホの親からシホに電話のようだ。
「……え?……あ、そうなの?じゃあ、今日の晩御飯、どうしよ……」
井戸田は、その瞬間嫌な予感がしはじめた。
「ううん、大丈夫大丈夫。またマネージャーに、どっか食べに連れてってもらうからさ!」
どうやら的中のようだ。
シホが通話を終えてケータイを鞄に仕舞うのを確認すると、井戸田が恐る恐る口を開いた。
「シホちゃん……今の電話は?」
「私の親から。何か、お父さんの職場の人が死んだらしくって、お父さんもお母さんも……
 通夜?いや葬式だっけ?何せ、今からすぐ出かけなきゃいけないんだって。
 だから、今日もヒロ君にご飯食べさせてもらう事になったから」
何というマイペースだ。こっちの事情も予定も聞こうともしない。
「あぁ……まぁ、別に良いけどねぇ。でも、もし俺が今日、この後用事があったら
 一体どうするつもりだったんだい?」
「その場合は、ヒロ君に千円貸してもらって、一人で食べに行こうかなっと」
貸してもらってだと?よく言う。どうせ返す気など無いくせに。
やがて所定の位置で、カルナもユーリも車を降りて行った。
車を降りる時の、カルナが気の毒そうな眼で井戸田を見るその眼差しが、妙に悲しかった。
そういうわけで、歩く不発弾こと飯田シホと、井戸田は二人きりで夕食を食べに行く事になった。
三瀬さんのいないこの状況で、果たして自分一人でシホを押さえ込めるだろうか……。
247長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:04:00 ID:FTlfhgg1
>>ピンキリ氏

きゃあー……
こういう場合、どうしたら良いんだろう……
248ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/07(月) 01:04:27 ID:XlWAG5fT
>長時間氏

失礼しました。
確認を怠りました。
>>245はスルーして下さい
249長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:05:18 ID:FTlfhgg1
ええと、じゃあお言葉に甘えて、続きを投下させて頂きます
250長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:05:52 ID:FTlfhgg1
「んふふ……ヒロ君、背中広いよねぇ……」
薄暗い照明の部屋のベッドの上で、シホはシャツを脱いだ井戸田の背中に頬を這わせていた。

ここは、ラブホテルの一室。
夕食を食べる筈だった井戸田とシホが何故こんなところにいるかと言うと、
事の発端はシホが「ステーキ食べたい!」と言い出したのがキッカケである。
ラブホテルというものはルームサービスの充実に力をいれいてるところも少なくない。
そしてここ、ホテル・レッドスノーマンズには「牛の部屋」と呼ばれる部屋があり、
何とルームサービスでステーキが食べられるのだ。
筆者はこのホテルに入った事はまだ無いのだが、友人がそう言っていたので多分本当である。
そして、どこからか余計な知識ばかり集めてくるシホは、このホテルでステーキが食べられる事を知っていた。
ホテルに入ろうとするシホと、ステーキ食べるだけならラブホである必要は無いと、断固反対する井戸田。
そんな井戸田がどのようにしてシホに言いくるめられ、ラブホテルなどに入る羽目になってしまったのか。
そんな解説は、おそらく読者の方々は誰もいらないだろうから、ここでは割愛させていただく。
どう見ても成人に見えないシホを連れて入れば、フロントで断られるんじゃないかと井戸田は期待したのだが
あっさりと部屋に通されてしまった事は、誤算の一つではあった。
こりゃ、社長にバレたら、拷問じゃ済まないかもな……。
ともあれ、あくまで建前上の目的はステーキを食べる事なので、
シホがベッドの装置をいじって遊んだり、テレビでエロい映像を「おぉー……」と言いながら眺めたりしても
井戸田は一切無視をきめこんで、じっとソファの上に座り込んでいた。
「くそぅ……ただでさえ貯金少ないのに、ホテル代なんかで金を使う事になるとは……」
自分の安月給と、シホに言いくるめられてこんな場所に来てしまった自分の愚かさを嘆く井戸田。
「でも、今までカノジョとホテルに行った事ぐらいあるでしょ?今更ラブホの料金ぐらいでガタガタ言うなよ」
「……悪かったな。これでも大学二年の春頃から、彼女なんか作った事は無い。
 その大学二年の時にしたって、相手の下宿先で、酔った勢いで手を出しただけだったから、厳密には彼女じゃなかったし……」
誰にでも、思い出したくない恋愛の一つや二つは必ずある。
二十歳を過ぎた井戸田であれば、それはなお当然の事だった。
井戸田は、出来れば思い出したくなかった事を思い出す羽目になって、更に自分の愚かさを後悔した。
「へぇ、酔った勢いでねぇ……。何か、すっごいフケツ……」
「うるさいな……君に言われたくは……」
言いかけた井戸田のシャツの袖を、シホがぎゅっとつまんできた。
「……シホちゃん?」
「……昔の女の話なんかされると、ちょっとジェラっちゃうかな……」
決して井戸田の顔を見ず、俯いたままでシホが言った。
「ねぇ、ヒロ君……お願いがあるんだけど……」
「……何?」
「……私、まだ、ぎゅーってしてもらってないよ……」
251長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:06:27 ID:FTlfhgg1
何の事だっけ?
井戸田は必死で記憶を辿った。
そうだ、数日前。カメラマンにいじめられて泣いていたシホに「ぎゅーって、して」と頼まれた。
あの時は、ただ片手で優しく抱き寄せただけで済ませていた。
確かに、「ぎゅーっ」はまだ、していないのである。
井戸田は笑って誤魔化そうと思ったが、シホの纏う雰囲気が、
シホらしからぬ真剣さを伴っていたために、なかなか断る事が出来なかった。
「ね……お願い。私、ヒロ君にきつく抱きしめてもらいたい……」
「シホちゃん……何で、急にそんな事……」
それから、シホは少しずつ、自分の本音を話し始めた。
「私ね、ヒロ君の事、お兄ちゃんみたいに思ってるんだよ……。
 ヒロ君が、私の本当のお兄ちゃんだったらなぁ……って」
「でも、だからって……」
「お兄ちゃんに甘えたいって……そう考えるのは、おかしな事かなぁ……?」
それまで俯いていたシホが、意を決したように井戸田の顔を見上げる。
全ての男が、ほぼ例外なく上目遣いに弱い。
たとえ相手が13歳の少女とは言え、醸し出す空気は大人の女にも引けを取らない。
まぁ、抱きしめるだけなら、問題無いかな……。
井戸田が決心してシホの体を抱き寄せると、シホは一気に井戸田の唇を不意打ちで奪った。
「ん……っ!?」
唇を塞がれた井戸田は、くぐもった声を一瞬あげた。
息が苦しそうになる程の長いキスを終えると、シホはゆっくりと唇を離した。
「あっははははっ!ひっかかってやんの!」
確かに、ひっかかった。
抱きしめるだけだと思っていたのに、まさかキスされるとは……。
「あ、あのねぇ、シホちゃん……」
「えへへ……私のファーストキス、お兄ちゃんにとられちゃった……」
悪戯っぽく笑うシホ。不覚にもドキッとしてしまうような、殺人的な可愛さがあった。
「ねぇねぇ、ヒロ君の松茸見せてよ」
「は……はぁっ!?」
「ねぇー良いでしょー?代わりに、私の鮑も食べさせたげるからさぁー」
こうして事態は、上の方の「んふふ……ヒロ君、背中広いよねぇ……」のセリフに繋がっていく。
252長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:07:01 ID:FTlfhgg1
「……良いかい?あくまでも、俺のを見せてあげるだけだからね。
 別に君のを見たいとは俺は思わないし、これはただの性教育の一環だ。
 今大人しく見せてやらないと、この先いつまでもしつこく迫られちゃたまんないからね」
「はーい、わかってまーす」
学校で授業を受ける生徒のように元気良く手を挙げて答えるシホ。
いや、彼女はおそらく学校ですら、こんなノリノリで手を挙げる事などあるまいが。
とりあえず井戸田は、渋々とズボンのチャックをおろす。
すると、井戸田が自分で取り出すよりも先に、シホが手を伸ばして
井戸田のモノをトランクスの穴から引きずり出した。
「いや、ちょっと……」
「へぇぇ……確かに、松茸に似てると言えば、似てるかも……
 でもどっちかっつーと、これ苺っぽい形じゃない?なんかフニャッてしてるし」
セクハラだ……。
「さ、さぁっ!もうこれで満足したろ?見るだけの約束なんだから……ってぅわぁっ!」
シホが、おもむろに井戸田のモノを咥えこむ。
「な、何、ちょ、待っ……あぅ……っ……シホ……ちゃん?」
一旦口を離すと、シホは
「だってぇ、松茸や苺みたいに美味しいのかなって思ったんだもーん。
 クラスの友達も、彼氏のチ○コおいしいおいしいって、言ってたよ?」
最近の中学生は病気じゃないのか……。
「と、ともかく!シホちゃんにはそういうのはまだ早いよ!」
「でも、私だけ皆より遅れるのも嫌だし」
「こないだは、若者の性が乱れてる今の世の中でもあえてバージンだとか、言ってたじゃないか!」
「うーん、そりゃそうだけど……」
相変わらず井戸田のモノをしっかりと握ったまま考え込むシホ。
「でも『お兄ちゃん』になら、私の膜あげても良いかなーって……」
その言葉に、井戸田は一層嫌な過去を思い出した。
第一話でも触れたように、井戸田はかつて、妹のように可愛がった女の子と
性的な接触をもってしまったせいで、相手を泣かせてしまった記憶がある。
勘の良い方ならもうお気づきで、敢えて今更言うまでも無い事とは思うが、
その相手とは先程の、大学二年の時の相手である。
253長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:07:36 ID:FTlfhgg1
「あのねぇシホちゃん……。シホちゃんは、俺の事を兄のように思ってるんだろう?」
シホが、無言でコクコクと頷く。
「という事は、決して恋愛感情じゃぁないわけだ。そんな中途半端な気持ちで自分の初めてを捧げてしまったら
 十中八九、いつか必ず君が後悔する事になるんだよ。それでも良いのかい?」
「さっきも言ったけど、私はヒロ君が相手なら、全然構わないよ?」
「……そんなに気楽に捉えて良い問題じゃない。君を後悔させたくは無いんだよ、俺は」
「別に良いじゃん。後悔するのは私だけなんだからさ。ヒロ君は気にしなくても……」
「馬鹿を言うな。君が後悔した時に、泣くのは君だけじゃ済まないんだよ」
そう言った時の井戸田の表情は、心なしか暗かった。
シホはそれを、部屋の照明が暗いせいだと思う事にした。
とりあえず、井戸田と押し問答していては、いつまで経ってもヤれないと思った。
シホは井戸田に構わず、再び井戸田のモノを口にふくんでみせた。
「いやっ、だからぁ……っ」
「んむほ?もふふもも、ふもっ」
「何て言ってんのか全っ然わかんないよっ」

そう言えば、久しく自家発電していなかった事を、井戸田は思い出した。
平たく言えば、たまっている状態である。
シホは聞きかじっただけの舌使いを駆使しようとするが、経験の無い13歳にはうまく出来なくて当然だった。
それでも、普段からためこんでいた量が量だけに、井戸田は堪え切れない快感を覚え始めた。
そうこうしている内に、井戸田のモノは硬直し膨張していった。
あむ……んむ……ちゅぱ……ちゅぷっ……れろぉ〜っ……ぴちゃ……
「ぅっ……あ、そこ……やべっ……」
絨毯爆撃(別名:シラミ潰し)であらゆる部分を舐めまわすシホの舌が、偶然にも井戸田の感じるポイントに触れた。
「えへへ……気持ち良い?お兄ちゃん……」
なおもシホは井戸田のモノを責め続ける。
その内、今一度全体を口で覆うようにくわえこみ、自分の顔を上下にスライドさせた。
小さな口の中で、舌が亀頭から竿の根元まで、裏筋をヌルヌルと這いずり回る。
「うっ……出るっ!」
幾度目かのスライドの末に、井戸田はシホの口の中に射精した。
シホは、自らの喉の奥で、刺激臭のするホットカルピスを懸命に受け止めた。
254長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/07(月) 01:08:25 ID:FTlfhgg1
第三話はこれにて終了です
相変わらず中途半端なところで終わってしまいますが

では、ピンキリ氏、どうぞ
255名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 01:33:59 ID:Q7TDxISC
長時間氏乙です
ちょっと無理ある展開かな〜て思いました
つづき期待してます

ピンキリ氏にも期待
256ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/07(月) 02:03:32 ID:XlWAG5fT
ご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。
以後気をつけます。


スルー対象ワードは「リョーコ×セイジ」「中篇」「中出しあり」、
題は 「ご主人様と奴隷の幸せな関係エピソード8・甘い女」です。
257ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/07(月) 02:05:27 ID:XlWAG5fT
「あああ、疲れた疲れた」
 中村リョーコはそう言うと、ビール缶をプシュッと開け、口をつけてグビグビと飲んだ。
「ぷはー、新人でこれなんだから、これから先のこと考えるとゾッとするわ」
「……なあ」
「ウチの銀行、最低半年間は営業係で言わば修行すんのよ」
「……おい」
「で、指導の先輩がつくんだけどさ、これがまた意地の悪い奴で、いちいち嫌味を口にすんのよねぇ」
「……こら」
「挨拶の声はもっと大きく、とか、電話の応対はもっと丁寧に、とかさ。ちゃんとやってるっつーの」
「……リョーコ」
「それに今日、ATMの横のゴミ箱を片付けてたら客に尻触られたのよ。全く、腹が立つったらありゃしないっての」
「いい加減にしろおおおお!」
「何よー、愚痴くらい聞いてくれたっていいじゃないのさ」
「何で俺がお前の愚痴なんぞ逐一聞かなきゃならん! つうか、堂々と人の家に入ってビールまで飲むなあ!」
 仕事帰りのリョーコが今居るところ、それは豊田セイジの家。
就職してからというもの、リョーコは週に一、二回のペースでセイジのマンションにやって来ては、
こうやって遠慮する素振りさえ見せず、ビールを飲んだり愚痴ったりしている。
セイジも、リョーコが素直に言うことを聞くわけはないとわかっていつつ、
こうやって突っ込まねば気が収まらない。何か、もはやお馴染みの光景だ。
「アンタ、人が疲れて帰ってきてるのに、労わりの言葉すら無いわけ?」
「疲れているのは俺も同じだ! 自分ひとりがシンドイって面するなー!」
「って、アンタねー、何よその言い草は?」
「お前はクーラーの効いた銀行の中にいたんだろ? 俺なんか炎天下でサッカー部の指導やってたんだぞ!」
 別に結婚しているわけではない。
婚約もしているわけではない。
恋人とはっきり言えるわけではない。
友達という表現も曖昧だ。
だのに何故、リョーコがこうしてセイジの家にずかずかと上がりこんだ挙句、
主人以上に大きな顔が出来るのかと言うと―――
「ああ、うっさいうっさい! アンタは私の犬なんだから、文句言うな!」

 中村リョーコ、23歳。業界大手いつつば銀行に就職したての新社会人。
豊田セイジ、27歳。市立東が丘中学に勤める英語教師。
長髪でスラリとしたスタイルのリョーコと、長身で爽やかな容姿のセイジ、
側から見れば、美女と美男、実にお似合いの取り合わせに思える。
ただし、あくまで側から見た限りであって、
実際の二人の繋がりは、400字詰め原稿用紙一枚に収まりきるような簡単なものではない。
セイジが高校生の時、中学生だったリョーコを街でナンパした。これがそもそものきっかけだ。
二人はつきあいはじめ、別れ、そして紆余曲折の果てに今の関係がある。
物凄く要点を絞って説明すると、『リョーコがご主人様で、セイジは奴隷』となる。
一般人にはなかなか理解し難いだろうが、そういうことになっちゃってるのだ。
258ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/07(月) 02:08:40 ID:XlWAG5fT

「肩揉んで、肩。凝っちゃった」
「サロンパスでも貼っとけ」
「揉め」
「……」
 セイジは大きく溜め息をつくと、リョーコの背後に回りこみ、肩を揉み始めた。
言い出したら聞かない性格なのは充分承知しているし、
それにあまり抵抗すると、キレて何をしだすかわからない。
ある程度引っ張ったところで、我侭を聞いてやるのが賢いやり方なのを、セイジは理解している。
もっとも、半分以上は諦めの気持ちが入っているが……。
結局のところ、リョーコに従わされていることに変わりはないわけで。
「あ……ん、そこ……あはぁ、じょ、上手じゃない……」
「紛らわしい表現はやめてくれ」
「何よ、褒めてやってるのに」
「それでもやめてくれ」
「んん……あ、ぅ……も、もっとぉ……」
「……肩揉むのやめるぞ」
「くっ、生意気な犬ね。じゃあ、次は胸揉んで」
「アホか!」
 ……喧嘩するのも仲良しのうち、とは言うが、
この二人の場合は果たしてそれが当てはまるのはどうか。
おそらく、当人同士は否定するであろう。

                 ◆                     ◆

「……」
「……」
「……」
「……」
 揉み揉み、とセイジはかれこれ十分近くリョーコの肩を揉み続けている。
いい加減、腕がつらくなってきた。
だいたい、セイジだって疲れているのだ。
学校の先生はいいよな、夏休みが長くて……などと、
嫌味なのか何なのかよくわからない言葉を友人連中に言われたりするセイジだが、
冗談ではない、と彼は心の底から思う。
夏休みを満喫出来るのは学生だけだ。
教師は実際、そうはいかない。
クラブ活動の顧問として、練習試合の申し込みやら父兄への連絡やら、
様々な会議やら研修やら、生徒ごとの学力の課題のまとめやらと、ある意味通常の学期内より忙しい。
「……なあリョーコ、もういいだろ?」
「……」
「おい、ってば」
「……」
 リョーコは答えない。
変だ、と思ったセイジは、顔をぐっと前に出し、肩口からリョーコを覗き込んだ。
と、目に入ってきたのは、口を小さく開け、目を閉じてわずかに顎を上下させているリョーコの横顔。
そして、耳に届くのは規則正しく繰り返される、静かな呼吸音。
「コ、コイツ……」
 セイジは呆れかえった。
どれほど疲れているのか知らないが、人様に肩を揉ませておきながらそのまま眠ってしまうとは、
何とずうずうしいことであろうか。
「ほんと、たまらんな……うっ」
 セイジはリョーコの肩口に顔を近づけたままの格好で、一瞬固まった。
さっき緩めたのだろうが、リョーコの服の胸元が少し肌蹴られ、
そこからふくよかな乳房の谷間と白いブラジャーがちらりと覗いていたのだ。
「……ふうう」
 セイジは顔を離すと、首を数回左右に振った。
危ないところだった。
その色っぽさに、一瞬クラリといきかけてしまった。
259ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/07(月) 02:10:20 ID:XlWAG5fT
「いかんいかん」
 リョーコのスタイルの良さは、説明するまでもない。
巨乳というわけではないが、成人女性としては申し分の無い大きさの胸。
余分な肉のついていない腰周り。
弛みのないお尻。
引き締まった手足。
サラリとした長く豊かな黒髪。
十人に聞けば、まず八人は美人だと評する顔。
酒はかっ喰らうは夜更かしはするわ、今は止めたものの煙草だって吸っていた。
それで、どうしてここまで完璧に近いプロポーションが保てるのか。
少なくとも、セイジは学生時代にリョーコとつきあっていた時から、
彼女がそういった容姿を保つためのケアをしているところを、ほとんど見たことがない。
必死に手間隙かけずとも美容を保持出来る、
そういう生まれ持っての素質なのだ、と言ってしまえばそれまでなのだが……。
「……このままほっとくのが吉、かな」
 起こさないように、そっとその体を横たえて、タオルケットでもかけて放置。
それが、今夜を平穏無事に乗り切る最善の策だろう。
そう思って、セイジはリョーコの体を横にするために、そっと肩を掴んだ。
目を覚まさないでくれよ、と心の中で念じながら。
「……つまんねー」
「ひゃあああう!?」
 セイジは中腰の体勢のまま、1m程後ろへ飛び退った。
あともう少し後方にいっていたら、キッチンへと転げてしまっていたかもしれない。
「お、お前起きてたのか?」
「起きてて悪い?」
「リ、リョーコ……」
 ここでセイジはハタと気づいた。
「お前、ワザとか!」
 自分がからかわれていることに。
「てかさあ、無防備な姿をさらしてんだから、背後からガバッと胸に掴みかかったりしない?」
「するかあ!」
 そんなことすれば、リョーコの思うツボだ。
「連日の仕事で疲れた男、心にモヤモヤしたものが澱んでたゆたってる」
「……」
「そんな時に目の前にガードの甘い女がいる。そこでバーッと襲う気にならない?」
「なるかあー!」
 発散も何もあったものではない。
ますます疲労が溜まるばかりではないか。
「だからそこがつまんねーっての! 私がこうやってその気にさせる格好してるってのに」
「ややや、やっぱりワザとかあ!」
「どうしてもその気になんないなら、こうだ!」
 リョーコは物凄いスピードで、ババッと上着のボタンを外した。
はらりと前がはだけ、ブラジャーが外気にさらされる。
「なっ、なななな」
「さあさあさあ、ストレッチ体操で疲労回復、疲労回復!」
「リョリョリョ、リョーコぉぉぉお……ふぐわあ」
 セイジが制止する暇もなかった。
高速でリョーコはセイジに飛び掛ると、ボタンのジッパーを下ろし、
その中に指を突っ込んでモノを取り出した。
「えい、パク。ちゅちゅっ」
「うわああああああ……」
 そう、セイジはリョーコの奴隷。
いくら抵抗しようとも、最後はリョーコの思うがまま―――

                 ◆                     ◆
260ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/07(月) 02:12:08 ID:XlWAG5fT
「あ……んんっ、いいよセイジ……ィ」
「う、リョー……コ」
「……はぁ……っ、もっと……」
「……っ」
 セイジはリョーコに求められるまま、激しく腰を打ちつけた。
パン、パンと言う渇いた音と、グチュグチュという湿った音が交互に部屋に鳴り響く。
「セイジ……」
「リョーコ……」
 リョーコが両の腕をセイジの首に回し、ぎゅっと引き寄せた。
互いに下半身の動きは止めず、顔を寄せて唇を貪るように擦り付けあう。
「む……ぅ! は、んむ……」
「……ふ……っ、うぅ」
 リョーコがセイジのモノにかぶりついてから小一時間が経とうとしているが、
彼女はセイジを解放しようとしなかった。
居間でまずフェラチオで一発、寝室に移動してから今度はパイズリで一発。
小休止のあと、たっぷりと前戯を行い、本格的に突入開始。
「くう……っ! セイジ、いいよ……!」
「リョーコ、リョーコ……!」
 セイジはテクニック的には結構なものを持っている。
何せ相手がリョーコなのだ。
そりゃ指も舌も下半身も、技術が向上しようてなもんである。
一旦別れてからブランクがあったとは言え、何度身体を重ねあったかわからない。
それに、リョーコが感じるポイントは、ほぼ全て頭の中に叩き込まれてある。
「あん……!」
 セイジはキスをやめると、目の前で揺れるリョーコの乳房に、両の掌を這わせた。
腰を突き出すタイミングにあわせ、下から持ち上げるように優しく胸を揉む。
「あは……肩揉んでもらう……より、キモチイイ……かも」
「……バカヤロ」
「じゃ、ツボ押して……くうっ!」
 リョーコの言葉が終わらぬうちに、セイジは人差し指と親指で桜色の突起を摘み上げた。
さらに引っ張り、擦り、押し込む。
「んんっ……!」
 リョーコは頭の下に敷いた枕を掴むと、ぎゅうと絞るように頬の横へ押し付けた。
同時に、その首筋が乳首と同じように桜色に染まっていく。
それは、頂点が近い証拠だった。
「リョーコ……!」
 同様にセイジも、限界を感じていた。
手を乳房から離すと、リョーコの脇の下に差込み、今まで以上の激しさで腰を突き込み始める。
「あっ、あ、あ、ああ……!」
 リョーコの声のトーンが、加速度的に上がっていく。
「あ……はぁ……!」
 リョーコの目蓋が、ピクリピクリと小刻みに震える。
今日一番の締め付けを、セイジは感じた。
「あ……くうっ!」
 腰の奥から快楽が駆け上っていくのを覚え、セイジは残された理性を総動員して、
モノをリョーコから抜くために腰を引いた。
だが。
「……あ……っ」
 リョーコの脚が自身の腰に絡みついており、それを成すことが出来なかった。
本来、リョーコのお腹や胸の上に放出するはずだった、熱い精を、
セイジは思い切り中で放ってしまった。
「……っ」
 煮えきった脳みその奥で、セイジはしまった、と思った。
今日はリョーコの勢いに乗せられるままにコトに及んでしまったために、ゴムをつけていない。
「あ……」
 快感の波から解放されたリョーコも気づいた。
自身の子宮にぶつけられた、熱いセイジの滾りを。
「……あは、やっちゃった……ね」
261ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/07(月) 02:15:57 ID:XlWAG5fT
「……」
 リョーコが事前にナマでと望んだ時以外、二人は必ずゴムをつけてする。
だがしかし、今日という日に限って、なし崩し的に本番に入ってしまった。
「リョーコ……その……」
 セイジは体力を使いきり、重たくなった体を動かして、リョーコから離れた。
モノが抜けきったリョーコの秘部から、愛液に混じって白い精液がトロトロと零れていく。
「わ、悪い……」
「……ヒドイ奴ね、あんだけやる気ないとか言っておきながら、中に出すなんてさ」
「や、そ、その……」
「ま、いいわ」
「へ?」
 やけにあっさりとリョーコが言ったので、セイジは思わず自分の耳を疑った。
「最後、脚動かしてアンタが抜き易いようにするつもりだったんだけど……」
「……はあ」
「動かなくてさ。ちょーっと、キモチ良すぎちゃって、力入らなくて」
「や、その……そんな簡単な話では」
 よいしょ、と年寄り臭い台詞とともに、リョーコは体を起こすと、ベッドに腰掛けた。
「だって、仕方ないじゃない。やっちゃったものはさ」
「そりゃ、その……」
「こんなんだったら、脚もマッサージしてもらえば良かったわ」
「へ?」
「今日立ってる時間が長かったから、ちょっと脚に疲れがあったのよね」
「……アホか」
 セイジは首を振ると、小さく肩を落とした。
もし、この一発でデキてしまったらと考えると、とてもリョーコのようにサバサバと振舞えない。
「何肩落としてるのよ、だから仕方ないじゃない」
「でもさ……」
「ま、もしデキちゃったら、責任取ってもらうけどね」
「ぐはあ!」
 セイジは仰け反った。その言葉の意味するとことはひとつだ。
ドサリ、とベッドから転げ落ち、床でしたたかに後頭部を打ち付けるセイジ。
「なんつーリアクションを……そんなに嫌か、この犬は」
 リョーコは立ち上がると、目を回しているセイジを上から覗き込む。
まだ脚に力が入らないのか、若干上体がふらついていたりなんかするのが、何とも。
「……勢いにまかせて、私が着けさせなかったのも悪かったけど」
 小さく、リョーコは呟いた。
リョーコにしては、珍しいミスと言えるだろう。
家庭教師の頃、教え子たちにナマでやることの危険性をよく口にしていた彼女としては。
「……詰めのミスと言うか油断というか、ちょっと甘かったわね」
 リョーコはお腹の上に右の掌を当てた。
まだ、奥の方がじわじわと熱い。掌に、その熱さが伝わってくるようだった。
「……いざとなったら、首輪に加えてさらに鎖までつけなきゃならない……か?」
 浴室へと、リョーコは歩を進めた。
ニ、散歩で足を止め、後ろをそっと振り返る。
「気を失う程仰天しやがって。ムカツくわね……」
 まだ、セイジは床の上で仰向けに寝そべっていた。
モノもすっかり萎えて垂れ下がっており、何ともマヌケな格好だ。
「……バカな奴」
 はあっ、とリョーコは大きく息を吐くと、シャワーを浴びるために、改めて浴室へと向かった。
掌でお腹を押さえたまま、ペタペタと足音を立てて。


    F    I    N
262ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/07(月) 02:18:33 ID:XlWAG5fT
以上です。
次かその次辺りで、「ご主人様〜」は終わりになるかと思います。
アヤナ帰国含め、また出来上がり次第投下します。

では、また。
263名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 05:23:18 ID:0JXY8SDY
職人の投下タイミングが重なる贅沢で卑猥なスレはココですか?
264名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 07:26:05 ID:yizOn0+d

なんだが、このリョーコはどう見ても豊田にベタボレしてるとしか思えないんですが
マンガでは「おもちゃ」「犬」あつかいが徹底してたので、すごく違和感を感じる
リョーコはマンガ通りにもっとわがままで悪女でしょ
265名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 09:31:11 ID:zZgE9X9U
>>264
君、エロパロ読むの向いてなくない?
266名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 11:27:21 ID:qqdP/Y0T
痴女
267名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 13:42:41 ID:v4/gK5k0
268名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 13:45:50 ID:zYpU7taO
ケイ
269名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 13:55:56 ID:UjkeCdD9
痴女はイイ
270名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 15:46:06 ID:ETkuajlT
痴女達はイイ

けど>>264の言うことも一理あるんだよな
性格改変するとキャラの名前と外見だけが同じのオリジナルストーリーになってしまう
マンガの中で生かされているそのキャラ「らしさ」が消えてしまうわけだ
原作の設定・展開をなぞって調理するのが「パロ」であるわけだし・・・



スマンね、まあとにかく痴女はイイってことでイイか
271名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 21:09:10 ID:MsAQeeiP
ピンキリ氏 GJっす。久々に正統派のリョーコ物を読んだ気がする。

ちょいと感想を

文体:
最後に視点がセイジからリョーコに移っているけど、セイジに絞った方が読みやすいと思った。

性格:
ピンキリ氏のリョーコ像に違和感はない。
教え子の前では悪女キャラで通し、相手が自分の中に踏み込んでこないようにしているが、
セイジやアイの前ではガードを下げている描写が原作にもある。
単行本3巻059話の大人だけのシーンとか特にね。ていうか、この話のリョーコは最高です。
272名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 00:02:02 ID:Lrb7Sl/S
漏れも、作中のリョーコの偽悪的な振る舞いや言動は、一種の照れ隠しのような気がする。
273長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/08(火) 02:13:25 ID:HDfw8GU+
投下します

『兄妹』
第四話『お兄ちゃん2 〜a matsutake and an abalone〜』
274長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/08(火) 02:14:02 ID:HDfw8GU+
第四話『お兄ちゃん2 〜a matsutake and an abalone〜』

「ぅえ……けほっ、けほ……」
シホは口の中から井戸田の精子を吐き出し、それを掌の上に受け止めた。
「何か……おしっこのツンツンした匂いはするし……苦いし……
 飲み込みにくいし……何これ?こんなの全然美味しくない……」
吐き出したは良いものの、それをどう処分すべきか思案しながら、
シホは初フェラチオの感想を述べた。
「……俺自身は飲んだ事無いから知らないが、少なくとも旨そうだとは思わないな」
「でも、クラスの子は彼氏のセーシ大好きって言ってたんだけどなぁ……」
「ずっと言おうと思ってたんだけど、君のクラスメートは病んでるよ……」
シホは掌の上のソレに、恐る恐る舌の先で触れてみた。
「う〜ん……何かやっぱ、変……」
「無理すんなよ。……つーか俺自身は君とするのを承諾した覚えも無いのに……」
「ここまで来といてそれは無いんじゃないのー?」
ケラケラと笑うシホと、ヒく井戸田。
男女逆の立場なら十分あり得るシチュエーションだが、女が男を
ラブホに連れ込んだ挙句「わかってんだろ?へっへっへ」的な顔をするのは怖い。
というか、普通そんな女はいない。
「さささ、とっとと続きしよ、続きっ」
シホは、まるでプールに入る前の小学生のようにウキウキした表情で服を脱いでいく。
「ま、待てっ!だから俺は承諾した覚えは……!」
「だから、ここまできといてそれは無いってば」
以下、5分程ループ。

「ったく、往生際の悪い男ねぇ。松茸のお礼に私の鮑あげるって、さっき言ったじゃん」
「俺は『欲しい』なんて一言も言ってない!」
ところで、シホは井戸田が涙に弱い事を、経験で知っている。
女に甘い井戸田は、目の前で泣いてやれば、抱きしめてくれるという事を、数日前に学んだばかりだ。
それでなくとも、世間一般で『涙は女の武器』と言われている事を、シホが知らぬ筈は無い。
そしてシホは仮にも女優を目指しているのだから、女優は自在に涙を流せなければならない、
という噂を鵜呑みにして毎日鏡の前で嘘泣きの練習をしていても、何ら不思議ではない。
大泣き出来る程の涙はまだ流せないが、うっすらと滲ませる程度なら何とかなる。
シホは日ごろの練習の成果を発揮し、見事に井戸田の前で涙を滲ませてみせた。
「あ、いや、ちょっと……何も、泣かなくても……」
「……ヒロ君は、私の事、いらないの……?」
「いやそういう事でなくて……」
「だって、今『欲しくない』って言った……」
「あのねぇ……それは……あー……」
あと一押し。
井戸田のシャツの胸のあたりをぎゅっと握って上目遣い。
「私は、ヒロ君が欲しい……」
陥落。
井戸田はこれまで理性で欲望を抑えてきたが、とうとう理性に対して
自分の中で言い訳を構築し始めた。
大丈夫、この子は自分からヤりたがってるんだから……
第一、処女なんて普通はマグロだろうに、この子は自分から……
フェラまでしてきておいて、後になって行為に及んだ事自体に文句は言わないだろ……
言うとすれば、せいぜい『気持ちよくなかった』とか『痛かった』とか、その程度……
井戸田自身はたっぷり5分は考えていたつもりだったが、実際には3秒も無かった。
そんな短い時間で理性を崩壊させられる程に、井戸田の欲望は高まっていた。
何しろ、相手は中学生とは言え、幼児ではない。
発育しきっていないとは言っても、やはり女性っぽさを醸し出す体型と言えない事も無い。
女としてギリギリ及第点のその裸を見せられれば、いつかは抑えられなくなるというものだ。
「……後になって『汚された』なんて言って、泣き出したりすんのは勘弁な」
井戸田はシャツを脱ぎ始めた。
275長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/08(火) 02:14:39 ID:HDfw8GU+
で、
「んふふ……ヒロ君、背中広いよねぇ……」
やっと第三話のこのセリフに戻ってくる。
久しくスポーツはやっていなかったが、それでも井戸田の骨格は比較的丈夫で、大きかった。
「心臓の音が聞こえる……」
いちいち実況するシホの言葉に、何となく照れてしまう。
背中をさするシホの手は、少し冷たかった。
女性は男性と違って子宮という器官を持ち、そこに回される血液の分だけ、男性よりも血行が良くない。
女性に冷え性や貧血が多いのはこのためで、シホの手もやはり冷たかった。
しかしシホの側からすれば、相対的に井戸田の肌が温かいように思えてしまう。
「ヒロ君の背中、あったかい……」
いつまでこの状況が続くのかわからなかったが、その内シホは井戸田の背から体を離した。
そうして井戸田の横にちょこんと座り込み、「んふふ〜」と、井戸田の方を見て笑った。
してやったり、と言いたげなその表情に、井戸田は先程のシホの涙が嘘泣きであったと確信した。
「君は本っ当にタチが悪いな……」
呆れる井戸田の頬に、シホがキスする。
「お・に・い・ちゃん♪」
井戸田の首に、両腕をまわす。
「その、お兄ちゃんっての、やめてくれないか……」
苦い記憶を思い出してしまうから……と言おうか言うまいか迷っていると、シホが不満の声をもらした。
「良いじゃん、お兄ちゃんで。萌えるでしょ?」
誰だ、こいつに余計な知識を教え込む輩は……
いや、萌えなんて単語は、近年はテレビでもよく見かけるが……

あれこれと考えていると、シホが井戸田の体を押してきた。
どうやら、井戸田に仰向けに寝転がってほしいようだ。
とりあえず、ご希望通り寝転がる事にした。すると、シホもその横に添い寝する形で寝転んできた。
しばらく、無言で見つめあう。
その内、井戸田はシホの気持ちを汲み取って、シホの胸を愛撫しはじめた。
まだ殆ど膨らんでいないとは言え、ある程度プニプニした感触はあった。
「ん……」
処女で、性感の発達していないシホが、この程度で快感を得ているとは思いにくいが、
それでもシホは、演出のためか、それとも本当に感じているのか、かすかに声をもらした。
「……貧乳のガキには興味は無い、みたいな事言ってたくせにぃ……」
それは、過去を振り払うために井戸田が常から自分に言い聞かせている嘘でしかなかったのだが
「……乳は乳だ」
と言い切って、井戸田はまだ小さい、まぁ男性のものよりは少し大きいかな、
という程度のサイズの、シホの乳首を親指と人差し指でつまんだ。
しかし、やはり小さいと、どうもうまく弄れない。
井戸田は爪の先で、掻くように先端を責めてみた。
「やん……くすぐったい……」
そりゃあそうだろう。処女がそう簡単に感じても困る。
「私、貧乳だから……触っても、あんまり面白くないんじゃないの?ヒロ君……」
「そんな事は無いよ」
貧乳には貧乳の、楽しみ方というものがある。正確に言うと、ロリ体型の楽しみ方と言ったところか。
成熟した肉体を相手にするよりもはるかに背徳を感じる。
井戸田はシホの乳首にキスし、そのまま舌の先で先端をペロペロとしつこく舐め始めた。
276長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/08(火) 02:15:10 ID:HDfw8GU+
懐かしい感覚だ。
女性の肌にここまで深く触れるなど、ここ最近無かった。
しかも、まだ幼さの残る体とは言え、処女。
……俺は、処女に縁でもあるのかね……。
シホの、緊張してまだ勃たない乳首を吸い続けながら、井戸田は
かつて『妹』として愛したある女性の事を思い出した。
例の、大学二年の時に交わった、あの女性の事を……。
「……お兄ちゃん、今他の女の事考えてたでしょ」
ぎくっ。
「そんな事……ないよ……」
「嘘……でも、今回だけ信じたげる」
こういう事を言われると、シホが一端の女であると、改めて思わされる。
井戸田は、シホの女性を象徴する部分に指を伸ばし、そこに軽く、指先を縦に這わせてみた。
やはり、シホに反応らしい反応は無い。処女はこういうところがつまらない。
しかし、しょうがない。井戸田はもう少し念入りにシホの陰唇を撫でてみる事にした。
と同時に、乳首から唇を離し、シホに口付けると、そのまま舌を入れる。
「んあ……ちゅぷっ……ちゅっ……んふ……ぅ……」
断続的な溜息と唾液が、処女の気を高ぶらせていく。
「おにい……ひゃぁん……」
この期に及んでお兄ちゃん呼ばわりされても困るし、井戸田はそんな事で萌えたりはしないのだが
さりとて文句や注文を言うつもりもなかったので、大人しく呼ばせておく事に決めた。
やがてシホは井戸田のモノを握りこむと、柔らかく上下に擦り始めた。
もっと強く握られないと、男の側は何も気持ちよくないのだが、そんな加減はシホにはわからない。
「遠慮しなくて良いから、もう少しだけ力をこめてごらん」
「……お兄ちゃん、痛くない?」
「大丈夫さ。さ、俺の言う通りにやってごらん」
シホは言われるがままに、握る力を少し強めた。
「うん……良い感じ……欲を言えば、もう少しかな?」
だが、シホは手コキよりも、もっと違う事をしたいようだ。
「ねぇ……さっきのフェラチオさぁ、もっぺんやって良い?」
「……良いけど、君、あれ気に入ったの?」
「うん。何か、あれ極めたい。だから、お兄ちゃんの松茸もう一度食べさせて。
 代わりに、私の鮑、好きにして良いから……」

シックスナイン。J誌に連載されている某死神漫画の脇役の頬に
69という数字が刺青されていた事が一部で密かな話題となったが、そんな事はどうでも良い。
井戸田とシホはシックスナインの体勢をとった。
発育の悪いシホの鮑は綺麗なピンク色だった。
井戸田はそれを、舌と指で巧みに蹂躙する。
包皮をめくって露わになったクリトリスを舐めると、シホの体がピクンッと跳ねるように反応する。
「んぁあっ……そこぉ……」
クリトリスは、人によっては包皮の上からでもかなり強い刺激を感じてしまう部分である。
そのため歴史的には、拷問や刑罰の一種として、包皮の切除というものさえある。
常にそこをむき出しの状態にしていると、下着とこすれるだけでも耐え難い快感に襲われ、
歩く事さえ困難になるから、というのが、その成り立ちの理由として挙げられる。
あまりそこだけ重点的に責めても可哀想なので、大陰唇をなるべく外側へ開くようにしながら指でなぞる。
その内側にあるグロテスクな肉と、かすかに染みてくる愛液を、丹念に舐め取る。
一方、シホも井戸田の松茸、いやさストロベリーを、一所懸命丁寧に舐めまわす。
尿道から染み出てきた先走り汁を舌の先端ですくいとると、井戸田が一瞬ピクッと反応したのを見逃さなかった。
「ちょっとバッチィけど、このおしっこの出るところが良いんだ……」
友達から聞いていたテクと併せて、丁寧に井戸田の松茸を弄ぶ。
玉を手でころがし、サオの側面から舌の裏を使って裏筋を徐々に舐めあげる。
かと思えば口全体に松茸を頬張り、口の中でクチャクチャと舌を縦横無尽に動かす。
勿論、それはあくまで聞きかじっただけのテクであり、
実際には手当たり次第にメチャクチャにいじりまわしている程度のものだったが、井戸田はそれでも満足だった。
気持ちよさ云々ではなく、シホが一所懸命である事が伝わってきたからだ。
やがて、井戸田のテクに押し負けて、シホは処女であるにも関わらず、絶頂を迎えた。
277長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/08(火) 02:15:45 ID:HDfw8GU+
「はぁ……はぁ……」
ベッドの上に、衰弱したように寝転がったシホは、気絶しそうな程朦朧とした意識を、懸命に保とうとしていた。
「大丈夫かい?」
井戸田はシホの額を優しく撫でた。
そして、その手と同じくらいに優しい口調で、シホに声をかけてみた。
「何か……フワフワする……凄いね、これ……一人でした時とは……全然違う……」
シホは、じっとりと汗ばんだ胸を上下させて肺に酸素を取り込み、呼吸を整えながら答えた。
さて、どうするか。井戸田はシホのフェラで、既に一度イっている。
シホも今、井戸田のクンニでイったばかりだ。互いに一対一。
まだ挿入していない……つまり、本番に及んでいないのだが、果たして続けるべきかどうか。
相手は処女なのだから、気を遣って今日はこのぐらいで済ませておくのが妥当だろうか。
それに、そう……
そもそも、アイドルとマネージャー。しかも13歳と23歳。そんな二人が、これ以上の行為に及んで良いものか。
犯罪性の問題よりも、シホの将来の事が気になる。
将来、シホに本気で好きになれる男性が現れた時の事を考えると、
今ここで純潔を散らしてしまっていては、後悔するのはシホだ。
幸い、一度既にイっているので、井戸田の頭の中は比較的冷静だった。
これ以上深い行為をすべきではないという倫理観が働く。
また、これ以上深い行為をしたいと強く願う事も、とくに無い。
本能さえも落ち着いてきたこの状況で、井戸田はとりあえず服を着ようと思った。
だが、朦朧とした意識を引きずりながら、シホが井戸田の手を引っ張ってくる。
まるで、服など着させまいとするかのように。
まるで、続きを楽しみたいと懇願するかのように。
「シホちゃん……」
「お兄ちゃん……お願い……」

「んくっ……あ゙ぁ……っ」
痛みに耐えるように、シホが口をきつく結ぶ。閉じた眼の両端から、涙の雫がポロポロと零れ落ちる。
少しずつ、少しずつ、井戸田の松茸がシホの鮑の中に食い込んでいく。
「シホちゃん……もう少し、腰浮かせて……」
少しでも気を落ち着かせるために、シホは自分に覆いかぶさってくる井戸田の胸、心臓のあたりに
自分の手を当てて、鼓動を感じ取ろうとする。
単調なリズムに意識を同調させる事で、痛みから心を背ける。
やがて何かがバツンッと破けるような感覚とともに、シホの涙は一層激しさを増した。
「う〜……」
その股間と同じく血を流してしまうのではないかと思える程、シホはきつく唇を噛み締めた。
「痛いかい?……どうする。やめるかい?」
「やだ……でも、ちょっとだけ、待って……」
痛みに慣れるのを待つように、シホはしばらく身をこわばらせて硬直していた。
そうして何分か経過してから、ようやく
「……良いよ、動いて」と呟いた。
「やめたくなったら、遠慮せずに言うんだよ?無理しなくて良いから」
様子を探るように、ゆっくりと腰をスライドさせる。
なるべく優しくピストン運動を繰り返すが、その度にシホの中を太く硬いモノが行きつ戻りつする。
ヒダが井戸田のモノを刺激し喜ばせるが、同様に井戸田のモノも、シホのヒダを、その付け根の肉壁を
刺激し、意識が消えそうになる程の痛みを与えていく。
「あぁ……っ……いた……い……よぉ……」
「あ、あぁっ!ご、ごめん!抜こうか?」
「駄目……続けて……こんな状態で、ほったらかしにしないで……」
井戸田は少し、いやかなり、シホの身を案じたが、シホの意思を尊重する事にした。
278長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/08(火) 02:16:27 ID:HDfw8GU+
パン……パン……
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パン!……
最初はゆっくりと緩慢だったその音は、やがて暴力的な響きに変わってきた。
シーツの皺を乱しながら、シホの体が、井戸田から見て奥に手前にと、激しく動く。
ねっとりとした、しょっぱい汁が飛び散り、シーツの上にシミをつくっていく。
その中に、赤い色もかすかに混じっている。
井戸田のカリの反りの部分が、シホの純潔の血液を外へと掻き出す。
因みにカリには元々、膣内の精子を掻き出す役目がある。
これは、他のオスの精子を掃き出して自分の精子を注入させるための、競争の原理からくる機能だが
これのために、愛液や血液すらも、より外へと掻き出されるのだ。
見る見るうちに、シホの股間がいやらしい汁を迸らせていく。
シホはつい先程まで処女ではあったが、既に一度井戸田の舌でイっている。
それからまだ殆ど時間が経ってないために、いつもより敏感になっていた。
「……あ……何か……気持ち……良い……かも……」
シーツを握っていた指を離すと、シホはそのまま自分の腕を井戸田の首にまわした。
井戸田が顔を近づけると、二人は示し合わせたように舌を突き出し、お互いの舌の先端を舐め始めた。
腰の運動にあわせて体全体が動くので、その都度舌が交差し、だらしなく涎の糸をひく。
ピストン運動はより激しさを増し、二人の意識を現実でないどこかへと追いやっていく。
「あ……っ……あんっ……あぁ……良い……よぉ……」
「くっ……シホちゃん……」
「あぁっ、お兄ちゃん……お兄ちゃあん……っ」
やがて、シホの膣壁がきつく収縮し、シホの意識は吹き飛んだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ!!」
井戸田は自分のモノを引き抜くと、熱く迸る白濁を、幼い肢体の上に撒き散らした。
胸に、腹に、口元にと、熱い精子が飛び散っていく。
279長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/08(火) 02:16:58 ID:HDfw8GU+
二人で焼肉を食べに行く男女はデキていると言うが、この場合もそうだろうか?
確かに、二人でステーキを食べた直後の行為だから、デキていると言えなくも無いのだろうか……。
そんな事をぼんやりと考えながら、井戸田はいそいそと服を着た。
まだ意識のボンヤリとしているシホに声をかける。
「ほら、早く着替えて帰らないと。ご両親より先に帰っておかないと、怪しまれるよ」
「あぁ……そだね……」
ゆっくりと起き上がると、シホはシャワーを浴びに向かった。
熱いシャワーを浴びて気持ちがさっぱりしたのか、シャワールームから出てきたシホの目は
先程までとは違って、気分良さそうに笑っていた。
「えへへー……」
「何だ、気持ち悪いな……」
「ぅわ、ひどっ」
「……冗談だよ。ごめん」
着替えを済ませたシホと共に部屋をチェックアウトし、駐車場へと向かう。
「そう言えばさぁ、外国にもラブホテルってあんの?」
ふと思った疑問を、シホは口にした。
「ラブホテル自体、和製英語だからね。ただ、ラブモーテルならあると、聞いた事があるよ」
と言いながら、井戸田はエンジンを始動させ、ギアをDにいれる。
サイドブレーキを解除し、ゆっくりと弧を描きながら駐車スペースから這い出る。
ラブホテルの駐車場とは、どこも狭いものだ。まぁ、デパート並の広さを確保出来るわけは無いのだが。
「モーテルって何?」
「モーターホテルの略さ。モーターってのは、車の事だな。
 車で乗り付けて、そのまま部屋に入るシステムの宿さ。アメリカとかでは一般的のようだよ」
「ふうん、そんないやらしい事だけ妙に詳しいんだね」
「……君に言われたくはないんだが……」
すぐ傍の国道に出ると、前後に車は殆どいなかった。時間は22時をまわっている。
井戸田はアクセルをベタ踏みして、ほぼ直線のその道を一気に飛ばした。
280長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/08(火) 02:17:37 ID:HDfw8GU+
第四話、終了です
281名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 08:10:31 ID:BPlw+joD

ノッてるね!
282名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 12:50:54 ID:4yJ3RJJT
>少しずつ、少しずつ、井戸田の松茸がシホの鮑の中に食い込んでいく。
ここでフイタ
283長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/08(火) 15:35:08 ID:HDfw8GU+
今気付いたんですが、>>250の「大学二年の春」の部分を
頭の中で「大学二年の冬」に置き換えていただけると助かります
話の根幹に関わる大間違いなもので……
284名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 16:08:17 ID:0UoBqdRi
全然流れ関係ないんだが

家 庭 教 師 濱 中 ア イ

1 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 04/09/20 12:53:18 ID:k7f1yEFd
まったりいきましょう


来月で2周年を迎えるんですね。
285名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 17:47:59 ID:dRJnR0ju
>>284
まだちと気が早いが、二周年祭りも盛大なものになるといいな

>>257
リョーコってまだ22歳なんじゃね?
確か十二月生まれだった記憶があるが?
286古田(ゝ○_○):2006/08/08(火) 23:28:25 ID:8ZFi+9N7
>>283
頭の中だけでいいですか?
287名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:47:22 ID:zFTMFYo+
>286
いつもお疲れさまです
288名無しさん@ピンキー:2006/08/08(火) 23:48:04 ID:zFTMFYo+
sage忘れ…
ごめんなさい
289長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/09(水) 00:42:57 ID:oGUmBPil
>>286
え、まとめサイトの方でも直していただけるのですか?
でしたら、不躾な頼みとは存じますが、お願いしたく思います

あと、以前書いた『的山リンコの性知識講座』の
>>「ごめん、お前やっぱり黙ってて」と呆れ返りながら、マサヒコはリンコの中に挿入を開始した。
この「リンコ」を「ミサキ」に直していただけると、物凄く嬉しいです
自分の不手際の尻拭いをお願いするのは恥とはわかっているのですが、
後から読む人が混乱してしまいそうなので……

それと、最後になりましたが、いつもお疲れ様です
自分の書いたSSが載せられてるのを見た時は、妙に感動しちゃいました
290117(´_ゝ`):2006/08/09(水) 01:20:00 ID:uY3GMWhO
長時間氏のあかほんSS良かったぜよw乙です。
長時間氏は氏家SSの藤川球児だよなww氏家SSの守護神だよww
だから、シホをもっと可愛くもっとエロく書いてくださいませませ。
291名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 01:40:19 ID:j5KCWdcC
物語性も大事だけど、たまには徹頭徹尾エロオンリーというはっちゃけまくりな話も読んでみたいです
292長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/09(水) 01:50:52 ID:oGUmBPil
第五話が出来たので投下します
因みに、何話続くのかはまだ未定です
293長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/09(水) 01:51:45 ID:oGUmBPil
『兄妹』
第五話『相性』-Ai SIDE-

人間関係には、相性というものがある。
自然と、お互いに足りない部分を補い合おうとする。
磁石のN極とS極のように惹かれあう。
面倒見の良い者は年下に好かれるし、大抵の場合、本人も年下を好む事が多い。
手間のかかる者は、年上や、面倒見の良い者に好かれ、相互の利害が一致する。
それはパズルのように、かっちりと収まる。

だからこそ、アイがショタコンである事が、マサヒコには理解出来なかった。
アイは、どちらかと言えば甘えたがりに見える。
自分ではお姉さんぶろうとするし、実際世話を焼く面もあるが、マサヒコの目から見たアイは
大抵中村に振り回されるか、さもなくば一人で空回りするかで、頼り甲斐は全く無い。
むしろ人に世話を焼いてもらえるタイプで、年上に好かれそうに見えるぐらいだ。
もっとも、客観が常に正しいとは限らないし、そもそも客観どころか
マサヒコ一人の主観による意見に過ぎないのだから、仮にアイが
実際に年下との相性が高かったとしても、まぁ納得出来ないではないのだが……。
「先生、どうかしたんですか?」
その日、アイがどことなくブルーになっているように見えたので、マサヒコは案じた。
「あ、ごめんごめん、今日アノ日だから気分悪くってぇー」
……何だ、そんな事か。まぁそんな事と言っては女性に失礼だが。
呆れながら気をとりなおして、テキストをすすめる事にした。この程度は日常茶飯事である。
「私の事なんかより、マサヒコ君は自分の心配をしなよ。
 再来週には中間試験なのに、英語苦手なままじゃないの」
「いやぁ、だってわかりにくいっすよ、英語なんて。
 子音がどうとか、母音がどうとか……それによって発音が変わったりするし……」
「世界から見れば、日本語の方が余程難しいのよ?
 まぁソレは兎も角、ここでどれだけ頑張るかで、成績の良し悪しが決まるんだから」
「つっても、何が母音だったかよく覚えてないっすよ。
 何でしたっけ、アイウエオが母音でしたっけ?それとも、発音がアイウエオのどれかになっていれば、
 アルファベットがa、i、u、e、oのどれかでなくても、母音とみなすんでしたっけ?
 たとえばイエロー(yellow)って、これ一文字目は母音なんですか?」
「もう、母音ってのはねぇ……」
そう言うと、アイは自分の胸を下から鷲づかみにして持ち上げた。
しかし「いや、やっぱ良いです、自分で調べますから」とマサヒコがスルーしたので、大人しく芸をやめる事にした。
……やっぱり、これで年上だと認識しろって方が間違ってるよなぁ……。
294長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/09(水) 01:52:21 ID:oGUmBPil
「ねぇ、マサヒコ君」
マサヒコの解いた問題集の採点をしながら、アイが話しかけてきた。
「あのね、ミサキちゃんの事なんだけど……」
「……?委員長がどうかしましたか?」
「何でマサヒコ君って、ミサキちゃんの事、委員長って呼ぶの?幼馴染なのに」
「え?何でって、言われても……中学上がってクラスが一緒になるまで、
 あんまり会わない時期がありましたし……疎遠だったから、というか……」
アイは、ミサキがマサヒコに好意を抱いている事に、それとなく気付いている。
だから、今のマサヒコとミサキの関係が、少々不憫に思える。
二人はまだ中学一年生だ。もうそろそろ進級の近づいた時期だから、卒業まで二年弱ある事になる。
ミサキがその気になれば、マサヒコの気をひき、ハートをゲットするのに、高校進学まではかからないだろう。
だが、ミサキはそもそもマサヒコに対して消極的だし、放っておくと
マサヒコがミサキに振り向く時期が、永遠に来ない可能性だってある。
「せめて『委員長』って呼ぶのは、もうそろそろよしておいた方が良いんじゃないかなぁ。
 いくら何でもあんまりだよ、女の子を役職名で呼ぶなんて。二年生になった時はどうする気?」
「う〜ん……いやぁ、あいつ多分進級しても委員長ですよ。あいつそういうキャラですし」
……駄目だ。
アイはミサキに迷惑がかからないように、なるべくボカして発言しているのだが
これではマサヒコはいつまで経ってもアイの真意にもミサキの好意にも気付かないだろう。
こうなると、多少ミサキに迷惑だとわかっていても、ある程度核心に近づいた話し振りをせねばならない。
「あのさぁ、マサヒコ君はミサキちゃんの事、どう思ってるの?」
まさしく「はぁ?」というような表情で、マサヒコがアイの目を見る。
無駄話してる暇があったら採点すすめて下さいよ、と言いたげな眼差しだが、アイも引き下がれない。
仕方なく、マサヒコはアイの話に適当に答えておく事にした。
「どう思ってるって、そりゃ幼馴染ですよ」
「だから、その幼馴染を委員長って呼ぶのはおかしいでしょって話よ。
 マサヒコ君にとってミサキちゃんはただのクラス委員なの?違うでしょ?」
「まぁ……小さい頃はよく遊んでましたし、どっちかっつーと兄妹みたいな……
 いや、確かあいつの方が誕生日早いから、俺のが弟になるのかな?」
兄妹、という言葉に、アイは反応した。
兄妹のような関係では、恋愛感情はなかなか育みにくい。アイはその事を知っていた。

そうなのだ。
そもそも幼馴染を好きになった、ミサキの方が、世間一般では珍しい方なのだ。
幼馴染など、同性であろうが異性であろうが、ただの同性の友達と、感覚は変わらない。
これは筆者の個人的な価値観なので、ひょっとしたら世の中には、幼馴染と付き合う者もかなりいるのかもしれないが。
兎も角、マサヒコがミサキの事を異性として見ていない事は、よくよく考えれば別段特異な事でも無いわけだ。
しかもマサヒコは、常からED疑惑が浮上する程、女性に対する興味が薄いように見受けられる。
恐らく相手が幼馴染であろうが無かろうが、恋愛感情など育たないのだろう。
だがこれは逆に言えば、彼に『女性』というものに関心を持たせるように仕向ければ、
ミサキと彼の関係にも、光明が見えてくるかもしれないという事だ。
誰にでも、それまで意識しなかった相手が突然気になりだす瞬間、その可能性、そういったものは存在する。
一旦火をつけてしまえば、後はどうにかなるだろう。
アイは、ミサキの恋路のために、差し当たって何をすべきかを思案した。
295長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/09(水) 01:53:36 ID:oGUmBPil
思案して、ふと、思った。
「マサヒコ君?」
「何ですか?」
「マサヒコ君にとって、私は何?」
「……は?家庭教師の先生、ですけど」
「それだけ?」
「それだけじゃ、まずいですか?」
「もっとこう、お姉さんっぽいとか、そういうの思った事は無い?」
マサヒコとしては、つい先程、アイを年上とはどうしても思えないと判断したばかりだが
アイはそんな事は知らない。
だが、マサヒコにも社交辞令というものは、ある程度理解出来る。
少なくとも、ここでアイに「どうしても年上とは思えない」などと言ってしまえば
失礼にあたる、という事ぐらいはわかっていた。
「……えぇ、そうですね。アイ先生、少しだけ、お姉さんみたいな感じするかも。
 俺、兄とか姉とかいないし、新鮮な感覚はありますね」
だが、その発言がマサヒコにとっては墓穴だった。
「つまり、私は君のお姉さんなワケだね?」
「え、あぁ……まぁ、その……」
「んで、ミサキちゃんの事も、お姉さんだと思ってるワケだよね?」
「へ?……いやぁ、確かに兄妹みたいだとは言いましたけど……でもお姉さんって感じは……」
誕生日がほんの5日程度離れているだけでは、どちらが年上、などという観念は働かない。
だが、アイにとって重要なのは、ミサキが姉か妹か、という問題ではない。
要はマサヒコにとって、アイもミサキも『きょうだい』『しまい』のようなものだと言うことだ。
その意味で、アイとミサキは同じ位置にいる。
「……マサヒコ君、服脱いで」
「……何言ってるんすか」
「良いから脱いで。裸になって」
「いや意味わかんないんですけど」
「大丈夫、私も脱ぐから」
「いや余計に意味わかんないし、何が大丈夫なんすか……」
「私が、マサヒコ君に女ってものを教えてあげる……」
アイがマサヒコの家庭教師について、それなりの月日が経っていた。
頭のおかしい人だとは常々思っていたが、しかしまさかここまでとは思わなかった。
296長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/09(水) 01:54:10 ID:oGUmBPil
「……何でいきなり、そんな脈絡の無い事言ってくるんですか?脱いでどうするんですか?」
「脱いでどうするって……そりゃあ、若い男女が密室で服脱ぐんだから、やる事は一つだよ」
「いや、そういう事を聞いたわけじゃなくてですね……」
しかし、問答無用でアイはマサヒコをベッドの上に押し倒した。
まだ身長はアイの方が高い上に、マサヒコの骨格は貧弱な部類だ。
不意をつけば、女性のアイでも何とか押し倒す事は出来た。
「ぅわっ……な、何するんですかっ、先生!?」
「あのね、マサヒコ君……先生のお話、聞いてくれる?」
マサヒコの上に覆いかぶさるアイの表情は逆光で暗かったが、その分妙に差し迫った感じを受けた。
「兄妹のような関係ってね……どうしても、恋愛には発展いしにくいのよね……」
「……それが、どうかしたんですか?」
「マサヒコ君は、ミサキちゃんの事、お姉さんだと思ってるんでしょう?」
「いや、まぁ……」
ミサキの本音を、本人に許可もとらずにここで自分がバラしてしまうワケにはいかない。
かと言って、はぐらかしたままではマサヒコはいつまで経っても気付かない可能性が高い。
……仕方ない。
ミサキちゃんにバレたら怒られるかもしれないけど、ちょっとだけ、ミサキちゃんの心を代弁してあげよう。
「マサヒコ君」
「……何ですか?」
「マサヒコ君の事を、大切に思ってくれてる女の子がいるとしたら、マサヒコ君はどうする?」
「……質問の意図がよくわかりませんが」
「その子が、マサヒコ君にとっては女性として意識できないポジションにいるとしたら、マサヒコ君はどうするの?
 その子の誠意に答えるために、その子を一人の女性として見つめてあげられる?
 それとも、最初から無理と決め付けて、その子に異性として接する事さえ、切り捨てる?」
「……そんなの、その時になってみないと……」
「……それじゃ、駄目なんだよ。答えは、今出さないと」
ミサキがマサヒコに告白するのを待っていては、いつ成就するかわからない。
そもそも、ミサキがきちんとマサヒコに告白する日がくるのかもわからない。
あの子は押しの弱いところがあるから、マサヒコの方から気をきかせて手でも繋いでやらない限りは
直接的な告白もアプローチも、殆どしないままで終わるかもしれないのだ。

アイは、戸惑うマサヒコをベッドの上に押し付けたまま、顔を近づけた。
「……先生、近いんですけど」
「マサヒコ君は、キスした事ある?」
マサヒコは予感した。先生は、今から俺の唇を奪うつもりだと。
「……無いですよ。小さい頃ならあったかもしれないけど、覚えてないです」
「そうなの?……私はね、した事あるよ。キス」
その言葉には、マサヒコも少々驚いた。
常から、男と付き合った事が無いと言っているアイが、キスは経験済み?一体どういう経緯で?
「えへへ……意外だった?これでも、好きになりかけた人ぐらい、いるんだから」
「……その人とは、どうなったんですか?」
「……馬鹿、聞かないでよ、そんな事」
「あ……その……すんません」
マサヒコの唇を塞ぐように、アイが唇を重ねた。
記憶の中では、これがマサヒコのファーストキスだった。
「……せっ……先生……?」
「無粋な事聞いてきた、罰だよ」
そのまま、アイはマサヒコの腰のあたりに馬乗りになり、マサヒコのシャツのボタンを外していく。
ひょっとしたら、ミサキちゃんのためなんかじゃなくて……
過去を忘れたい私が、ミサキちゃんを言い訳にして、マサヒコ君を利用してるだけかもしれない……
私って、嫌な女だなぁ……
ごめんね、ミサキちゃん。あなたの未来の旦那様の、初めての相手は私になっちゃうかも……
297長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/09(水) 01:54:48 ID:oGUmBPil
アイの胸は、それなりのサイズを誇っていた。
巨乳とまではいかないかもしれないが、掌サイズというよりは大きい。
マサヒコはその乳房を、アイに導かれるがままに揉んでいた。
女性の乳房というものは15歳前後でほぼ完成するが、体全体のバランスから見ると
一番形が美しく見えるのが、10代後半になる。
そして20代になると、乳房を支える筋肉が弛んでくる。
ところが、最も素晴らしい揉み心地を誇るのがちょうどこの頃で、年齢で言えば21歳前後という事になる。
あと数ヶ月で二十歳になるアイの乳房も、その揉み心地はバツグンだった。
マサヒコは無心で、その柔らかな感触を味わった。
ドアには内側から鍵をかけた。カーテンも閉めた。
声さえ抑えていれば、階下の母親や近所の人にバレる事は無いだろう。
一度マサヒコの唇を奪ったアイは、その後は遠慮する事なく、より深くマサヒコの唇に吸い付いていた。
俺、こんな事してて良いのかな……と思いつつも、やはりマサヒコも男性だ。
仙人でもなければ、EDでもない。欲情する時は、きちんと欲情する。
ブラを外してむき出しになったアイの乳房を見ていれば、当然勃起もする。
「でも……良いんですかね、こんなの。俺ら、家庭教師と生徒ですし……」
「でも……ん……友達でも、あるでしょ……?」
不慣れなマサヒコの指の動きがくすぐったくて、アイは思わず噴き出しそうになる。
「友達でも、こんな事普通しませんけどね……」
「大丈夫だよ、マサヒコ君……アメリカには、えっちを勉強する大学だってあるらしいよ?
 先輩が言ってたもん……ぁ、そこ……ん……」
中村の言う事なんて嘘に決まってんだろ……とマサヒコは思ったが、実際にそういう大学はある。
アメリカのオークランドにあるモア大学では、快楽主義を実地研究する事を目的として
性技の実習科目を設置している。(本当に本当である)

アイは、マサヒコに胸をいじられる度に、マサヒコと舌を絡ませる度に
苦い結果に終わった、ある男性の事を思い出していた。
そして、そんな記憶を払拭するために、殊更激しく、あつかましくマサヒコを求めた。
「マサヒコ君……私のおっぱい、吸ってみる?」
「え……良いんですか?」
マサヒコが戸惑っている隙に、アイはマサヒコの顔を自らの胸に寄せた。
乳首の尖った感触が、もろにマサヒコの頬、それもかなり唇に近い部分に当たる。
アイとしては直接乳首を吸わせたかったのだろうが、少し狙いが外れてしまったようだ。
とは言え、ここまで来て吸わない男はいない。
マサヒコはアイの乳首に恐る恐る唇をつけ、そのまま口の中に含んでみた。
下唇だけを動かして、乳首に湿った摩擦をくわえる。
と同時に、ストローでジュースを飲む時のようにその先端を吸う。
「うふふ……マサヒコ君、赤ちゃんみたい……」
アイは自分の胸にむしゃぶりつくマサヒコの後頭部を、優しく包み込んで抱きしめた。
その内に、マサヒコも段々この場の空気というか、調子ともいうべきものが掴めるようになってきたので
舌の先端で乳首を舐め回したり、つついたりするようになった。
ジュルジュルと涎が乳房の上を滑らかに垂れていく。
もう片方の乳房も、マサヒコの片手で弄ばれている。
マサヒコは思い立ったように乳首から唇を離すと、もう一方の、手で弄んでいた方の乳房にも吸い付いた。
両方とも俺のものだ、と言わんばかりに堪能するつもりだ。
因みに母乳は左右で味が違い、右は主食、左は副食であると言われている。
いっそ母乳が出てくれたら、もっとマサヒコ君を楽しませてあげられるのになぁ……とアイは思ったが
特異体質でも無い限りは、妊娠した事の無い女性は母乳など出せない。
そもそも母乳とは実は不味いものらしく、赤ん坊は他の味を知らないので文句が無いだけらしい。
アイはマサヒコに乳首をいじくらせながら、自分のアソコを触り始めた。
298長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/09(水) 01:55:21 ID:oGUmBPil
しばらくその状態が続いた。
もはやアイの乳首はコリコリに硬くなっており、乳房は赤く火照っていた。
アイはマサヒコのズボンのチャックをおろした。
「先生……?」
「私に任せて、マサヒコ君……気持ちよくしてあげるから」
言われるままにズボンをおろし、剛直したモノを取り出したマサヒコは、次にアイが何をするのかと期待した。
アイはマサヒコをベッドの上に膝立ちさせると、自分はその前に座り込み、両の乳房でマサヒコのモノを挟み込んだ。
これが、世に言うパイズリってやつか……。
マサヒコは、かつてクラスメートの男子から聞いた事のあるその行為を、生まれて初めて体験する事となった。
アイはしっかりとマサヒコのモノを挟み込み、上下にこすり始めた。
時折乳首の先端がサオに触れ、その瞬間刺激は何倍にも膨れ上がった。
と同時に、舌の先端でマサヒコのカリの部分を舐める事も忘れない。
「あぅ……先生、それ良い……」
「気持ち良い?マサヒコ君……」
童貞は、緊張して中々イけないか、さもなくば物凄い速さでイくか、大抵その二通りである。
百戦錬磨の手練のように絶頂のタイミングを制御出来る童貞など、まぁ滅多にいるものではない。
「うっ……やべ、先生、出るっ!」
マサヒコは、開始してわずか30秒程で、早くも射精してしまった。
白い液体が勢い良くアイの顔や髪にかかり、こぼれた分が乳房の上にボタボタと落下していく。
「ぅわ……すご……」
「せ、先生……ごめんなさい、汚しちゃって……」
マサヒコは単に顔や乳房を汚してしまった事に対して謝っただけだが、
それに対するアイの返答は、違った意味をもっていた。
「気にしなくて良いよ……どうせ私、元から、完璧に綺麗なままってわけじゃ、無いんだから……」
マサヒコには、その言葉の意味がわからなかった。

アイはティッシュで汚れた部分をふき取ると、何事も無かったかのように服を着始めた。
ティッシュでふいただけでは髪のベタベタまではとれなかったが、しかたがなかった。
マサヒコの母に気付かれないように洗面所まで行き、水で濡らした指先で髪をふいていく。
その後ろで、マサヒコがぼーっと突っ立って待っていた。
「先生、その……」
「なぁに?」
「あの、今日の事は……」
今日の事は……その続きに何を言えば良いか、マサヒコにもよくわからなかった。
今日の事は、皆には内緒ですよ?それとも、今日の事は一体何だったんですか?
或いは、もっと違う意味がこめられていたかもしれないし、もしくは全ての意味がこめられていたかもしれなかった。
マサヒコが言葉に詰まっていると、アイが口を開いた。
「今日のところは、ここまでだよ。これ以上の事は、私はしちゃいけない。
 ミサキちゃんに悪いからね」
マサヒコはきょとんとした。
「え……委員長?」
「もう、駄目だよ、その呼び方。今すぐには無理でも、いつかはミサキちゃんの事、ちゃんと名前で呼んであげてね」
アイの言葉の意味は、色恋沙汰に鈍いマサヒコには理解出来なかった。
幼馴染が自分の事を想っているとマサヒコが感づくようになるのは、もう少し後の事である。
299長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/09(水) 01:56:59 ID:oGUmBPil
「それじゃ。私そろそろ帰るから」
予定の授業時間から遅れて、アイは小久保邸を出て行った。
一人で帰る道々、アイは数日前まで兄と慕い敬った男の事を振り返っていた。
私は、きっと大丈夫。
きっと、立ち直れるから。
でも、あの人は……私のせいで辛い思いをしてしまったに違いないあの人は……
いつか、立ち直れる日が来るのだろうか……。
アイは、ケータイを開いて、メールの受信履歴を閲覧してみた。
そこには、一つ年上の、大学の先輩である『あの人』……井戸田ヒロキの名があった。


第五話、終了です
300名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 02:27:00 ID:dK7bdG9s
ほほう、アイとヒロキを上手く繋げてきましたな(*´Д`)ハァハァ
しかし・・・

>頭のおかしい人だとは常々思っていたが、しかしまさかここまでとは思わなかった。
マサヒコ、アイ先生をそんな風に・・・もうちょっとオブラートに包めよ・゚・(ノД`)・゚・
301長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/09(水) 04:02:43 ID:oGUmBPil
……カルナ、一人暮らしだそうですね
俺またどっかでミスってないかな、過去に
シホに井戸田を「井戸田」と呼ばせてた時みたいに
302名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 07:47:19 ID:pPomHGL/
>>301 設定に綻びが出るのが嫌なら初めから書くなよ。あかほんはまだまだ初期段階で設定が徐々に出てくるのは誰でも分かるだろうに。イライラすんだよ。それからいくら日付は水曜だからって、その時間に本編の内容喋るなよ。ネタバレとかわんねぇよ。
303名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 08:09:25 ID:lz4VwG9t
カルラー
304117(´_ゝ`):2006/08/09(水) 08:22:50 ID:uY3GMWhO
長時間に誉め過ぎたな。

てゆーか、せっかくSSが良くても、自分語りで自滅だなこいつ。
あ、それと藤川から江草いや、太陽に訂正なww
305名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 08:24:56 ID:j5KCWdcC
まぁまぁもちつけ
306名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 08:49:10 ID:pWy+A0o/
作品にこだわりを持つ姿勢はいいと思うが、設定に綻びが出てもそれは鰈にスルーで次からイカスってもんだ。

痴女はイイ!
307名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 08:58:37 ID:MjxvDirT
発売日に入って4時間以上経過してるのに
ネタバレもくそも無いもんだ
第一、氏は綻びすらも利用する職人だぜ?
308名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 11:00:42 ID:pwiwqFAJ
ネタバレ云々はさすがに過剰反応だが、
設定の綻びを心配したことに関しては長時間氏のミスだな。
普通の職人が敬遠しがちな連載初期の作品であえてSS書くなら
設定ズレは当然覚悟完了済みであるべきだった。

ていうか他の神々も濱中の連載初期には
結構やらかしてるよ設定ミス。長時間氏は保管庫あんまり見ないのか。
309名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 11:25:20 ID:4FDqNcqs
まぁまずは長時間氏GJ!
310名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 11:55:31 ID:O6im+nER
>>308
保管庫には、読み手の感想や指摘などの作品以外の部分は入らないので、
スレの流れで見ていないと気づかないことも多いと思うよ。
311名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 17:20:57 ID:2y10LwKB
職人のタイプによって違うから、何ともな
原作にあがってる設定に拘り、誤字脱字含めて間違ってる部分があったらどうしても訂正したくなる人、
言い方は悪いが書き捨て御免みたいな感じで、見切り発車オーライな人、
原作の設定は設定として、それを超越して筆を進めちゃう人、さまざまだわな
設定やキャラの性格ってのは原作の回が進めば進む程広がるわけで、全部カバーするのは絶対_

過去にもアヤナのマサに対する呼称(呼び捨て)やマサパパンの性格、
TB幻の初仕事等々、職人によるアチャーフライングはあった。けど今は誰も気にしてない
312名無したん(;´Д`)ハァハァ. :2006/08/09(水) 18:52:54 ID:Z6XhIKWi
71って何?
313名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 19:01:49 ID:MjxvDirT
71+胸=ナイチチ
314そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/09(水) 22:26:38 ID:tL6f3J2M
こんばんは、そらです。時事小ネタでも一つ投下。
タイトルは「台風パニック」です。どぞ〜。
315そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/09(水) 22:27:23 ID:tL6f3J2M
「台風0721号は依然として勢力を強め、日本列島を横断する模様です。ご家庭でも停電などに備え・・・」
城島の家のテレビでニュースキャスターがそんな事を言っていた。シンジは外を見る。
窓がガタガタと音を立て、近くの木の枝も風に吹かれて大きく揺らいでいる。柳などは根元からポキッと
いってしまいそうだ。
「こりゃ凄いな・・・うちも停電に備えて懐中電灯か蝋燭用意しとかないとな・・・」
シンジはソファーから立ち上がりリビング周りをゴソゴソとあさっていた。
「あれ、お兄ちゃん何か探し物?」
洗い物を終えたのだろうか、エプロンで濡れた手を拭いながらカナミがリビングやってきた。
「うん・・・ああ、蝋燭とかないかなってさ。」
シンジは振り向かず相変わらずゴソゴソと探しながら言う。
「なぁんだ、それなら私持ってるよ。持って来るね!」
カナミはエプロンを外すと自分の部屋に向かっていく。
「しっかりしてるよなぁ、あいつは・・・俺とは大違いだ。」
しっかり者の妹に感心する兄。しかし、その感心も数秒しか持たなかった。
「はい!お兄ちゃんコレ!」
笑顔でカナミが差し出したのは蝋燭。間違いなく蝋燭だ。ただ・・・・何か赤い。しかもデカイ。
「なぁ、妹。コレは何だ?」
「え?蝋燭だよ?」
何言ってるのお兄ちゃん?とでも言いたげなカナミ。シンジはハァと溜息をつく。
「あのなぁ。俺が何で蝋燭探してるのか分からないのか?」
「ん?垂らすためじゃないの?お兄ちゃんアナルに飽きて新境地を開発しようとしてるのかと。」
「そうそう、アナルもそろそろさぁ・・・って!違うわー!」
シンジはノリツッコミでカナミのボケを返す。その時だった。窓の外に雷光が煌いた。そして、その数秒後
ドゴーンと爆音が鳴り響いた。
「ひゃっ!」
その音と共にカナミが短く悲鳴に似た声を発し、身を縮めた。

316そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/09(水) 22:29:06 ID:tL6f3J2M
「大丈夫か、カナミ?」
カナミはブルブル震えていた。そういえば、カナミは何だかんだで結構怖がりだったりする。
「う、うん・・・大丈夫・・・だよ?」
大丈夫とは言ってるが、あまり大丈夫には見えなかった。
「ふぅ・・・まぁいいや。これも蝋燭っちゃあ蝋燭だし・・・停電したらこいつ使うか。えっと、マッチマッチ・・・」
シンジは蝋燭をリビングのテーブルに置くと、マッチも近くに置いておく。これで停電もばっちりだ。
「よし、それじゃあシャワーでも浴びてくるかな。カナミ先に入ってもいいぞ?」
「・・ううん、お兄ちゃんからでいいよ・・・」
カナミの顔は何故かどこか浮かない。シンジはそれに少し違和感を感じながらも浴室に入り、シャワーを浴びた。
そして、十数分後、リビングに戻るとそこは少しおかしな光景だった。
「カナミさん、コレハナンデスカ?」
思わず片言になるシンジ。そう、リビングのフローリングには布団が一つ敷いてあったのだった。枕は二つ。
一つはカナミの。そして・・・もう一つは当然シンジのだった。
「えっとね、えっとね・・・その・・・お兄ちゃん、今日一緒に寝て欲しいの・・・」
布団をギュッと掴みながら子供が親にねだるように上目遣いでシンジを見るカナミ。それは、普段のアレな
カナミと違って、随分子供っぽく、頼りなかった。
「おまえなぁ・・・高校生にもなって何言ってー」
「どうしても・・・ダメ?」
カナミがシンジの言葉を遮って哀願する。そこまで言われたらシンジも邪険にできない。
「はぁ・・・理由は?カナミさん。」
「うん・・・あのね・・・怖いの・・・雷も怖いし・・・停電で暗くなるのも怖い・・・窓の音も怖いの。」
カナミの理由はいたってシンプルだった。それは台風という自然災害が起こす副産物のようなものだ。
シンジはまだカナミも子供だなぁと思うと共に、それがどこか可愛らしく感じもした。そのせいだろう。
「しゃあないな。今日だけだぞ?」
シンジがそう言うと、カナミの顔はみるみる嬉しそうになっていく。
「やったぁ!ありがとう、お兄ちゃん!じゃあ、私もシャワー浴びてくるね。先に寝てたら・・・ヤダよ?」
ルンルンとカナミは浴室へ向かっていった。シンジはその間にある程度の戸締りを済まし、カナミを待った。

317そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/09(水) 22:30:20 ID:tL6f3J2M
「えへへ、お待たせ。」
シャワーを浴び終わったカナミは、湯気で頬を紅潮させ、髪は濡れてしなやかだった。カナミはトスンと布団に
腰を下ろす。
「んじゃま、やる事もないし・・・寝るかぁ。」
シンジがそう言って蛍光灯を豆電球だけにしようとする。その時だった。さっき以上の光が窓を覆う。
そして、今度は間髪いれずに落雷の音がした。それと同時に、一斉に電気が消えた。
「きゃああ!!」
カナミが思わずシンジに抱きつく。シャンプーとボディソープのいい匂いがシンジを包んだ。
「あーあ・・・こりゃ完璧停電だな・・・まぁいっか。後は寝るだけだし。」
一応この時の為に蝋燭を用意したのだが、後は寝るだけだ。必要ない。
「ほら、カナミもさ・・・抱きついてないで寝るぞ。あんまり抱きついてると暑いぞ?クーラーも消えたしな。」
「う・・・うん・・・でも・・・やっぱりもうちょっと怖い・・・」
カナミがシンジのパジャマをギュッと掴む。人はクーラーに慣れすぎると、少しクーラーが消えただけで
こんなに暑く感じるのだろうか・・・台風のせいで窓を閉ざし、完全に空気を遮断した密室は
一気に蒸し暑くなり、シンジもカナミもダラダラと汗を流し始めた。
「うお、あちぃ・・・なぁカナミ。離れないか?」
この暑さではとてもじゃないが寝れそうにない。そして、離れれば少しはマシになる。だが・・・
「・・・やだ・・・今日はずっとこうしてる・・・今日はお兄ちゃん一緒に寝てくれるんでしょ?」
そう言われるとさっきそう宣言した手前、拒否できないシンジ。ダラダラと流れ出る二人の汗が絡み合う。
「いつから・・・二人で寝なくなったんだっけ・・・」
ふと、カナミがポツリといった。
「さぁな・・・俺は男でお前は女・・・普通はいずれそうなるもんだろ。兄妹でもな。」
「うん・・・それでも私は、ここが大好き・・・お兄ちゃんの胸の中はとっても落ち着くんだぁ・・・」
エヘへと笑いながらカナミはより一層体をシンジに寄せる。まだまだ発展途上の胸がシンジの胸に当たる。
ほのかに柔らかく、カナミの体全体も女性らしく柔らかかった。
「カナミさん、胸が当たってる。」
「当ててるんだよ。なぁんてね・・・ヘヘ・・・」
カナミはどこか嬉しそうに腕をシンジの首に回し、お互いの顔を近づけた。
「大好きだよ、お兄ちゃん・・・・」

318そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/09(水) 22:31:00 ID:tL6f3J2M
次の瞬間、シンジの頬の何やら生暖かいモノがツツッと触れた。
「!?な、なんだぁ!?」
暗くてよく分からない。と言うか、正直な所は・・・・
「えへ、キスかと思った?お兄ちゃん?残念、私の舌でしたぁ。」
シンジはキスだと思ってた。しかし、妹の手前それを認めるわけにはいかない。
「うるせぇ・・・もう寝るぞ。多分明日は学校だからな。」
シンジは目を瞑る。すると、再びシンジの頬をカナミの舌が撫で回した。
「んっ・・・ちょっとしょっぱいけど・・・お兄ちゃんの味・・・えへへ・・・お休み、お兄ちゃん。」
カナミはシンジの首に回していた腕を体に回し、兄を抱き枕に夢の中へ入っていった。
「ったく・・・しょうがない奴だな・・・・」
シンジもそれに合わせる様に、カナミのか細い体を抱きしめて、眠りに入った。

「おはよう、お兄ちゃん。朝だよ〜!」
そして、朝方。昨日の台風が嘘のように外は晴天だった、若干巻き返しの風は強そうだが。
「ふぁ・・・うわ、クーラー動かなかったんだな・・・汗ビッショリだよ・・・朝飯の前に浴びてくるわ。」
シンジはバスタオルとTシャツを片手に浴室へ向かっていく。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。」
後ろからカナミが呼び止める声。そして、背中に温かい感触が伝わった。
「ありがとう・・・」
そして、そういう声が聞こえた。シンジは一人で小さく笑うと再び歩き始める。
「お礼にお兄ちゃんの汗をすっきり流してあげましょうか!」
次の瞬間には服を脱ごうとしているカナミ。
「全力で断る!!」
シンジはそのカナミを見ないようにダッシュで浴室に入り、鍵をかける。
そして、少しだけ後悔した。まぁ・・・それでもよかったかな・・・と。
END
319そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/09(水) 22:33:28 ID:tL6f3J2M
ここまでです〜。誤字脱字は補完お願いします。
まぁ、小ネタなんでかる〜く読み流してください。
ついでに、脳汁出たので次回作のタイトルだけ。
次のタイトルは「しすたぁちぇんじ!」です。妹6巻のカバー裏みたいな
もしもネタですな。それじゃあ、次回にお会いしましょう。
320名無しさん@ピンキー:2006/08/09(水) 22:39:43 ID:MjxvDirT
0721号乙!
321名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 00:11:03 ID:n3gNGj2Q
そら氏GJ!ほのぼのしてていいですわ〜。カナミが可愛くてよいです。
次の期待しとります。
322名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 00:22:24 ID:Vd0begzA
やはりそら氏だ…素晴らしい
323名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 03:24:49 ID:uYFnXNQp
シンジ×カナミ(・∀・)イイ!!!
(*´Д`)ハァハァ (*´  Д`)ハァハァ (*´   Д `)ハァハァハァハァ :.` *:.・∵ ゚ д:.`
324名無しさん@ピンキー:2006/08/10(木) 17:35:24 ID:f19wOgMJ
そら氏のSSはどこか心を「ほっと」させてくれるな
俺はこれを感じるためにここをのぞいているのかもしれない
325117(´_ゝ`):2006/08/11(金) 00:59:36 ID:xKHdhiyk
過疎防止保守ageeee!!!
326名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 01:26:10 ID:Epl4sxzv
保守age
327名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 12:59:50 ID:M/fjLavX
保守、保守。
328117(´_ゝ`):2006/08/12(土) 13:03:07 ID:mUcjPsnM
保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守保守(>_<)
329名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 14:16:22 ID:r/RboLM0
もちつけおまへらw
330名無しさん@ピンキー:2006/08/12(土) 15:22:01 ID:83Q5V709
卑猥は寝て待てって言うじゃないか(*´∀`*)


だから布団の中でおっきして待ってる(*´Д`*)ハァハァ
331そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/12(土) 21:58:53 ID:TbkoY6gK
こんばんは、そらです。早速投下いきます。
NGワードは「もしもネタ」と「近親相姦(?)」ですかね。
それじゃあ、「しすたぁちぇんじ! IF1 妹はマナカ」です。どうぞ〜。
332そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/12(土) 21:59:55 ID:TbkoY6gK
ピピピと機械的な音が部屋に響き渡る。その音の元を停止させるために俺は手で音源付近を
まさぐる。鉄のような感触を感じると、その頂点部のボタンを押した。よし、これで敵は倒した。
俺は再び夢の世界へ旅立とうとする。しかし・・・
「兄さん、朝ですよ。起きてください。」
ドンドンとドアを叩く音がする。幻聴・・・あれは幻聴と俺は言い聞かせる。尚も音は止まらない。
続いてガチャリと音がして人が侵入してくる気配がする。何だ?敵か?泥棒か?おのれ、俺の睡眠を
妨げるとは・・・その敵は俺の布団をバッと取る。俺はその瞬間両手を上げて襲い掛かる素振りを見せた。
「があああああああああああああああああああ!!!!」
しかし・・・俺の迫真の演技も空しく、その人物は至って冷静に俺を見ながら言った。
「お早う御座います、兄さん。もう時間ですよ。」
キャミソールとミニを着込み、長く綺麗な黒髪。ああ、先の辺はちょっとクセッ毛で跳ねてるな。顔立ちは若干
釣り目でキツイ感じがしなくもなが、充分に美少女の範疇だった。
「ああ、おはようマナカ。」
そう、その少女は俺、城島シンジの妹マナカだった。
俺はマナカとともにリビングに向かっていく。
「なぁ、今日休みなんだから、こんな早くなくてもよくないか?」
「ダメですよ、兄さん。生活リズムは崩したら直りにくいんですし。」
マナカは真面目だ。それに、どっか頑固なトコもある。ていうかさ、つい習性で目覚ましかけたけど、休みなら
目覚ましセットしなくてもよかったよな。まぁ、どうせマナカに起こされるだろうけど・・・これも生活リズムって奴か。
リビングにつくと、我が家の飼い猫が窓の近くで寝そべっていた。茶色の毛並みが今日も素晴らしい。
「あら、キンタマったら御飯食べたら寝ちゃってますね。」
「なぁ、その呼び名止めないか?学校でお前がキンタマって言ってるの知ってるぞ・・・」
我が家の一員である猫。名前はタマだ。だが、チンチラゴールデンで名前がタマだから、マナカはキンタマと
呼んでいる。多分、それが嫌で家出する事も珍しくない。
それでも、両親が仕事で海外に言ってるウチの兄妹にとっては、タマは家族の一員だった。
333そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/12(土) 22:00:27 ID:TbkoY6gK
「今日はマナカは出かけないのか?友達の・・・えーっと、アキちゃんとかカナミちゃんとか。」
俺は漬物をオカズに御飯を食べながら言う。マナカは和食派だ。よって、朝食でパンはなかなかない。
「ええ、今日はみなさん忙しいみたいですから。私も今日は小説の続きを書こうかと。」
ズズッと両手を添えてお手本のように味噌汁をすするマナカ。そう、マナカは小説を書くのが好きで
確か新人大賞の佳作を貰ったんだっけかな。ただ・・・たださ。その小説ってのが・・・
「それで、ネタ出しのために兄さんのアダルトDVD貸してください。何なら、私と実戦でも・・・」
そう・・・マナカの書いている小説は俗に言う官能小説だったのだ。
「誰が貸すか。それにさり気にトンデモない事を言わないように。」
妹に俺の性癖をムザムザと晒す気は毛頭ない。それに、禁断のイノセンスをやるつもりもない。
「意地悪ですよ、兄さんは。別に減るもんじゃないじゃないですか。」
「意地悪とか減るもんとか、そんな問題じゃないの。何でわざわざ俺がお前に趣味を教えなきゃならん。」
「大丈夫ですよ。兄さんがアナル好きなのは知ってますから♪」
俺はブフッと味噌汁を吐き出しそうになる。
「ちょ、ちょっと待て!何で知っている!?」
「部屋掃除してたら出てきましたから。兄さんが私の処女を奪う事に抵抗があるんでしたら、アナルでも
私は構いませんよ?」
勘弁してくれ、マイシスター。それにしても、マナカは結構本気で俺とセックスをしてもいいと思ってる節が
あるような気がする。まぁ、親が年中海外でずっと俺と二人で寂しいからだとは思うんだけどね。
クールそうな外見に反して、結構寂しがりで甘えん坊だったりするんだ。マナカがタマを溺愛してるのも
その辺が関係してるんだろうなぁ。

334そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/12(土) 22:01:00 ID:TbkoY6gK
昼過ぎ・・・適当に部屋でゲームをしていた俺は、腹が減ったのでリビングへ向かった。が、そこに
マナカはいない。今日は家にいると言ったはずだが・・・そう思い今度は部屋へ向かう。
「マナカ、入るぞ?」
俺はトントンとノックをして、マナカの部屋のドアを開ける。すると、マナカは部屋の中で、パソコンの机で
腕を枕にスヤスヤと眠っていた。多分、小説を書いている途中に眠くなったんだろう。画面には
物凄い文字列が並んでいる。マナカの顔を見ると、眼鏡をかけて心なしか少しだけよだれを垂らしていた。
思わず俺は微笑んでしまう。いつもは凛とした顔のマナカが随分間抜けな顔だ。
そういえば、マナカは小説書くときはたまに眼鏡してたな。別に目が悪いわけじゃないんだけどなぁ。
俺はマナカの体にマナカのベッドの布団をかけてやる。そのまま外食でもするか・・・と思ったが何故か
パソコンの画面が気になり、再び見る。やはり官能小説だ。内容が卑猥すぎる。
俺は思う。マナカはドコでこんな知識を得てるんだろうか・・・俺の知る限りマナカには彼氏なんていない。
ていうか、自分で処女と豪語してるし。マウスのホイールを回し、濡れ場の辺りを読んでみる。
なんてーか・・・生々しい・・・俺は誤解してたかもしれない。エロってのは、映像や写真で楽しむモノだと
思ってた。活字なんて何が楽しいのかと・・・だが・・・マナカの官能小説は実に卑猥で、エロスで、官能的だ。
想像力が駆り立てられ、思わず脳内で自分がそのプレイをしているような感覚に襲われる。
小説を読み続けていくと、徐々に俺の股間が充血し巨大化していくのを感じる。くそ、ジーンズで勃起すると
行き場の狭いペニスが痛い・・・部屋で一発ヌクか・・・でも小説も読みたい・・・う〜む・・・
俺はしばらくオナニーを我慢する事にし、脳内を小説の妄想で一杯にしてから部屋でヌク選択をした。
「すげ・・・何て言うかドンドンイメージされてくるな・・・・」
文とは不思議なもので、「その肌は白く滑らかだった。」と書いてあれば、脳内でその妄想ができてしまう。
映像や写真では、すでに「見えている」事に目が言って色や肌触りなんて妄想できない。
俺は熱くなる股間を押さえながら、ドンドンホイールを回していく。すると、ふと女の肌の感触が知りたくなった。
横を見る。マナカがいる・・・だが、待て妹だぞ?でも・・・マナカも満更でもなさそうだし・・・
そんな事を頭は考えて葛藤していたが、体は正直だったようで。俺は自分でかけた布団を取った。
マナカの肌が露になる。白い・・・キャミソールの胸元から見える胸はまだ未発達だが、確実に膨らみを
見ることができる。ミニスカートから覗く太股とアンヨも細くて思わず頬擦りしたくなる。
俺はマナカの頬をつつく。プニプニとしているが、張りがあり指が戻ってくる。
「んんっ・・・・・兄さん・・・・」

335そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/12(土) 22:01:34 ID:TbkoY6gK
俺は思わず後退しまう。やばい、起こしたか?しかし、寝言だったらしくてマナカはまだ眠っている。
「あぶね・・・こんなの見られたら破滅だな・・・」
そう思いながらも俺は何故か再びマナカの肌を触り始めた。頬だけじゃ飽き足らず、首筋、肩、腕・・・
俺は指を這わせるとくすぐったいのか、マナカは身をくねらせる。その度に俺は身を引く。ああ、情けない。
「いや、さすがにそこは不味いだろ・・・いくらなんでも・・・・」
一人でブツブツと言う。俺の指はキャミを潜り抜け、胸に向かおうとしていた。ツツッと滑る指が白いブラに
触れる。俺の指はそのままブラの下に潜り込み、突起物に触れた。思わずその突起物をキュッと摘んだ。
「あんっ・・・・はぁ・・・・」
今までより一層マナカが体をくねらせる。さすがにヤバイ・・・だが、俺の指は全く止まらなかった。その時だった。
「ん・・・・兄さん・・・・?」
マナカがついに目覚めてしまったのだ。俺はズザザザッと後ろに下がる。やばい、バレてる。これは間違いない。
「あーその・・・悪気は無いんだ・・・その・・・ええと・・・・」
言い訳を試みるが、弁解の言葉すら出てこない。マナカはそんな俺を軽蔑の目で見ることもなく、パソコンの
画面を見る。そして、気づいた。
「兄さん・・・読んだんですね?それで、段々興奮してきて我慢できなくなって私の体を・・・」
バレバレだった。全く持って正解である。マナカの視線が股間に集中している。慌てて隠すのを忘れていたが
股間はビンビンで今にもジーンズを突き破りそうな勢いだ。皺だといっても誤魔化せそうにない。
「兄さん・・・溜まってるんですね?じゃあ・・・私がしてあげます。」
俺の頭は一瞬真っ白になった。何を言ってる?そう思ったときには、俺の唇はマナカの唇に支配されていた。
初めて感じる唇の感触。温かく、柔らかい・・・
「マナカ・・・・・?」
「えへへ・・・私は兄さん好きですから・・・それにネタにもなりそうですし。」
マナカはそう言うと問答無用で俺のジーンズのチャックを開け、ペニスを取り出した。限界まで膨張した
ペニスを見て、マナカは息を呑む。そして、そのまま俺のペニスを握った。
「生で見るのは初めてですけど・・・結構凄いですね・・・熱くて硬くて・・・脈も打ってる・・・なるほど・・・」
マナカは俺のペニスを確認しながら恐る恐る口を近づけ・・・
「ハムッ・・・んんっ・・・・ちゅぷ・・・ちょぽ・・・・」
「うあ!?やべ・・・・」
一気に咥えた。俺はそれだけでやばかった。まさか、ペニスを咥えられて、舌で舐められるだけでこんなに
気持ちいいとは、夢にも思ってなかった。
336そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/12(土) 22:02:16 ID:TbkoY6gK
「んっ・・・ちゅぷっ・・・・ちゅぷっ・・・・んん・・・・・」
マナカは一生懸命俺のペニスをしゃぶっている。正直、俺の腰はすでにガクガクだ。
「ちゅぽ・・・兄さん、気持ちいいですか?」
ペニスをしごきながらマナカが言う。
「気持ちいい・・・てか、やばい・・・」
気持ちよくてヤバイのか。はたまた、この状況がヤバイのか。だが、もうすでにそんな事はどうでもよかった。
「こっちのが・・・視覚でも興奮しますか?」
マナカは一度俺のペニスを離すと、キャミを捲りあげて、ブラをとりほのかに膨らむ胸を見せる。
「小さい・・・ですよね?兄さん、巨乳のお姉さんキツメ系が好きですから・・・」
少しシュンとしながら言う。俺は何だかそんなマナカが愛しくて、可愛く感じた。
「いや、そんな事ないよ。言い方は悪いかもだけど・・・そっちのがマナカらしくて好きだよ。」
「ええ、言い方は悪いですね。まるで私は貧乳じゃないとダメみたいな言い方です・・・でも・・・嬉しい・・・」
マナカは再び俺のペニスを咥える。多少慣れたのか、舌で舐めながら顔を前後させてピストン運動する。
さらに、捲くりあげたキャミから見える胸が俺の興奮度を倍増させた。無茶苦茶エロイ光景だ。
「ンッ・・・ふっ・・・ちゅぷ・・・・ちゅぽ・・・・」
マナカが眼鏡越しに俺の目を見ながら顔を動かす。それがストライクゾーンど真ん中だったかもしれない。
俺の興奮は絶頂に達した。
「ぐっ、マナカ出る!出る!!!離して!!」
マナカは俺の言うとおりにペニスを口から出す。その瞬間、俺のペニスは暴走しマナカの顔に、髪に、服に・・・
そしてお約束通り眼鏡に大量の精子を吐き出した。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
俺は息を荒げながらペニスから精液を全て出そうとしごく。精液まみれのマナカの綺麗な顔と眼鏡に興奮し
俺は再び精液を吐き出す。マナカはビクッと目を瞑りながらも精液を受け止めた。
「ん・・・凄いです・・・苦くて、生臭いですね・・・・ネバネバしてるし・・・でも、温かいです。兄さんの。」
マナカは俺の精液を猫のようにペロペロ舐めながら笑った。

337そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/12(土) 22:02:54 ID:TbkoY6gK
「兄さんはエッチですね。」
熱いシャワーが俺の体に降り注ぐ。同時に、マナカの柔らかい手が俺の体を洗ってくれる。
「ほっとけ。それに、嫌だったなら嫌って言えば・・・」
「嫌じゃないですよ。私は兄さん大好きですから。」
俺はマナカと一緒にシャワーを浴びていた。今度は、俺がマナカの髪を洗ってやる。
「うわ、髪についた精液ってなかなか取れないんだな・・・・」
「本当ですね。これは兄さんの責任なんで丹念に洗ってくださいね。」
俺は言われるままに洗う。正直俺はマナカの綺麗な黒髪が好きだ。それを俺のせいで汚したのは申し訳ない。
「ふふっ・・・でも、今日は兄さんのお陰でたくさんネタが浮かびました。やっぱり兄妹の禁断の交わりは
いいですね。早速これをネタに書き上げます。」
俺に髪を洗われながらご機嫌にマナカが言う。
「あー・・・実名とか、学校で言いふらすのは勘弁してくれよ?」
「そうですね・・・兄さんが今後正式に私の貞操を奪ってくれるならいいですよ?」
「マジか・・・・」
俺はそんな事を言ったが、今は全然嫌じゃなかった。てか・・・物凄くしたい・・・例えそれが人道に背いても。
「なぁ・・・やっぱり妹とセックスするとか変なのかなぁ。」
俺はおもわずマナカにそう聞いた。マナカはそうですね・・・と考えると言った。
「私はアリだと思いますよ。私は、性交は好きな人とこそするべきだと思いますから・・・私にとって好きな人
は兄さん。兄さんがもし・・・私を好きだと言うなら・・・私は歓迎です。」
「そっか・・・じゃあ・・・また今度だな。」
「えっ?」
マナカは拍子抜けたような声を出す。俺はマナカの髪のシャンプーをシャワーで流すと、後ろから抱きしめた。
「やっぱ俺もマナカが好きだ・・・妹としてもだけど・・・女としても・・・」
「兄さん・・・・はい♪」
マナカが笑顔で振り向く。俺はそんなマナカにキスをすると抱きしめた。
大切なのは好きな人である事・・・俺はきっと、大切な妹とずっと一緒にいるのだろう。
END
338そら ◆nZAjIeoIZw :2006/08/12(土) 22:06:32 ID:TbkoY6gK
ここまでです。誤字脱字は補完お願いします。
一応、後はショーコとアキを書く予定。カオルはちょっと想像しずらいので
難しいかもですね。一応、兄はシンジって事になってますけど、マナカは兄さん
としか呼んでないし、視点は完全にシンジなので「シンジ=俺」って感じで
妄想しながら読んで貰っても面白いかもです。
では、また次回で〜。
339元コテ:2006/08/12(土) 23:37:52 ID:7jGwvODp
6巻カバー裏のネタがこのような形で具現化するとは
ありがたや、ありがたや・・・・
340名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 00:08:57 ID:BAThAkNN
そら氏GJ!もう流石としか言えない。
言われた通りシンジ=自分で読んでも違和感なく、より一層萌えました。続き期待しとります。
341名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 00:35:06 ID:iZHzsaBv
妹マナカ(*´Д`)ハァハァ
342名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 01:08:46 ID:7d58h2b9
GJ!
なんつーか、やっぱそら氏の書く話は最高だな、と
343名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 02:16:09 ID:Job419cs
>>331-338
文章や構成力やらその他色々言う前に。
『・・・』が多すぎです。
まあこれは私個人の感覚なので良いとして、そもそも三点リーダは『……』と使うものです。
あと感嘆符使った後は一マス開けましょう。
文章を書く上での基本ですよ?

最後に。
しずらいではなくしづらいです。日本語は正しく使いましょう。
344名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 07:43:10 ID:GjSA8zy/
「・は中黒ですから三点リーダは…を使いましょうね」とお節介にも絡みまくるのがモヒカン族による中黒狩りである。
345長文失礼:2006/08/13(日) 09:47:05 ID:LpHJ98DI
まぁ、三点リーダの事自体は
少なくとも商業誌の世界では、守らなければならない基本だから
あれこれ言われるのも一種の税として仕方の無い事ではあるけれど
同時に、商業でないからこそ使える、独特の「間」の取り方でもあるわけだ
「……」と「・・・」では、読む側の感覚に微細な差異を生み出せるからね
それ自体は、ネットの世界では悪くない技法だと俺は思ってる

で、何が言いたいかと言うと
最近、職人に文句言う住人多く無いか?って事
今回だって、物語全体の感想も言わずに細かい部分の文句を言ったり
他の職人さん(言わなくてもわかるでしょう)に対しても、投下以外の部分で文句言ったり
ただ読ませてもらってるだけの人間が文句言うぐらいなら最初からパロ板なんか来る資格無いし
もし普段はコテつけてる職人の一人だと言うのなら、「職人は作品で語るべき」とか言いながら
投下時以外は名無しで書き込んでるって事だから、それはただのご都合主義

文句を言いたがる奴は、対象の職人を見苦しく思ったりしてるのかもしれないが
いい加減、職人に文句言ってる奴の方が余程見苦しいと気付け
346名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 10:16:32 ID:gPQj45rU
文句っていうか、つまんない上げ足取りだろ。ほっとけほっとけ
347117(´_ゝ`):2006/08/13(日) 10:17:12 ID:QmZMyNtq
そら氏お疲れ様でしたGJです。
>>343
な〜にが日本語正しくつかいましょう?だwお前何様?偉そうにww死ねよwwww
348名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 10:34:41 ID:CXu7S78e
えーっと…

痴女はイイ
349名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 11:28:41 ID:7d58h2b9
忠告や指摘も表現次第だからなー、柔らかい言い方であればこうも噛み付かれんだろうに
しかし、三点リーダに感嘆符のあと1マス開けか、そういう指摘するってことは職人か?
そうだとしたらその仕方ゆえに底意地悪く思われるし、
もし違うとしても、そういう書き方をしてる職人が名無しで文句つけてるのかと思われてしまう
350名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 11:49:55 ID:BAThAkNN
まあまあ、みんな落ち着いて茶でも飲もうやつ旦
これは>>343が現エースを超えるSSを完璧な日本語で書いてくれるって事だろ。人にとやかく言えるんだから、さぞ正しい日本語なんだろうよ。期待して待とうぜ。
351名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 12:12:38 ID:/zg42xYW
「日本語の作文技術」を読め。
352名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 13:46:24 ID:2blnQnoV
日本語の技術云々より人に対する思いやりの方が大事だぜ
とりあえずそら様GJ
353名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 14:08:17 ID:7i+qcaJe
タダで読ませてもらってるって恩を忘れてる人がいますな
昔っから、無料の商品・サービスはクレームも返品も無しと決まってる
354名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 15:11:30 ID:Job419cs
>>345
物語全体の感想だけを書くのが読者の義務ですか?
それ以外にも表現のおかしい所や疑問に思うこと、その他職人自身へ思うこと等書いても別に問題ないと思うのですが。

>>347
私の発言を不愉快に思われたならそれはそれで別に構いはしません。

>>349
刺のある言い方になってしまったことに関しては皆様に謝罪します。
誓っていいますが、私は職人などではありません。
その方達にあらぬ誤解をかけませんようお願いいたします。

>>350
散々使われてきた例え話なのですが、映画の批評をする人は全員映画を制作する立場にあるのですか?
おすぎとピー子は映画監督ですか?
ジャンプのアンケートを出す人間は全て漫画家ですか?
そんな馬鹿馬鹿しい話も無いでしょう。
355名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 15:31:42 ID:7d58h2b9
>>354
わかったわかった、言いたいことはわかったからもう少し落ち着こうぜ?
このままじゃ互いにその気はなくても、尻の突きあいになっちまう
お前の意見は伝わったと思う、ただ、あとちょっとクールダウンしても悪くあるまい
正しいと思うことを丁寧な文調で説いても、ここは2ちゃんなわけだし、皆が皆納得するわけでもないし、
丁寧ゆえに反発だって買うものだ

な、結果ここが荒れた空気になるのは本意じゃないだろ?
あとほんの少しでいい、俺もそうするからお前も落ち着け
356名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 15:38:43 ID:7i+qcaJe
>>354
何の為に俺が>>353で「タダ」「無料」を殊更主張したと思ってる?
正直、最後の4行みたいな通説をお前が反論に使う事は予想済みなんだよ
もう一度言うけど、タダでサービスを提供してもらってる側に、文句を言う権利は無い
お前が職人に金払ってるってんならまだしもな
357345:2006/08/13(日) 15:42:02 ID:LpHJ98DI
>>354
俺は「感想を書くのは義務」だなんて言った覚えは無い
全体を見渡せない奴に、細かい部分だけ挙げ連ねて文句言う資格は無いって言っただけだ
お前、どこをどう読み間違えたんだ?
358名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 15:47:05 ID:Job419cs
>>355
そんなことわかってる。もちろん承知の上。
職人マンセーな空気が気持ち悪かったからやった。
貴重な時間を無駄にした。今では後悔している。

>>356
正直この程度のエロパロにサービスやら商品やらの価値は無いだろ。
アンタが>>353で言ってるとおり確かに零円レベルだわな。
359名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 15:53:17 ID:LpHJ98DI
価値が無いと思ってて、何で来るんだろう……
第一、金とれるような内容のストーリーは、こんなとこに発表しないよ
俺が職人だったらね
360名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 15:54:54 ID:ZUPGKoWq
まあ夏休みだしね


痴女はイイ! ということで
361名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 15:58:18 ID:Job419cs
>>359
書けば良いじゃない。

>>360
それはある。
362名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 16:23:17 ID:7i+qcaJe
ID:job419csは>>361
日本語がよく理解出来ていない事を露呈してしまってるな
何?「書けばいいじゃない。」て
363名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 16:30:33 ID:/49Mhpz7
いい加減落ち着け
気持ち悪いんだよおまいら
364名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 16:50:28 ID:USt6lAp+
痴女は
365名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 16:52:15 ID:LpHJ98DI
(・A・)イクナイ!!
366名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 17:42:41 ID:EUMDZSXz
俺はこのスレが大好きだ、中の職人さんも住人もいい人ばかりで本当に好きなんだ。
>>343は確かに一応正論だ。職人に批評も大切だとは思う…だがな、何故書き込む前に自分の文章を見直さなかったのだろうか。
誰がどう見てもトゲのありすぎる文章、怒りを覚えるような文章…
それだけ的確に言えるのなら、批評ではなくアドバイスという形で職人さんを応援して欲しかったな。
携帯からの書き込みなので、言いたい事があまりみんなに伝わらないと思うが、このスレが荒れる事は誰もが望んではいないという気持ちが伝われば俺は満足だ。
長文乱文スマンカッタ。
最後に、痴女はイイ!
367117(´_ゝ`):2006/08/13(日) 19:23:45 ID:QmZMyNtq
暑いねー。
てゆーか、朝まで生テレビみたいになってきたね。

職人さんが投下しないと、いつまでも討論がつづきますよ(>_<)
368名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 19:34:17 ID:MvFQ2+ZG
>>367
最近、丸くなったな…アンタ…まあ、マターリ待とうか。
369名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 22:42:34 ID:5n6NHttx

"痴女"。 いい言葉だ。
370名無しさん@ピンキー:2006/08/13(日) 23:21:42 ID:VorEOuKE
ひ……卑猥よ……あっん……
371名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 00:56:45 ID:ebdS2Sao
痴女だと・・・?!


良いセンスだ。


372名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 01:43:25 ID:dpa/fPNG
痴女はケイ!!
373名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 01:59:47 ID:1KBR12cA
痴女もケイ
374名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 02:06:19 ID:1Ig7wVN7
やっぱり痴女はアヤナがイイ!!
375117(´_ゝ`):2006/08/14(月) 02:32:47 ID:k0jZMbrl
痴女のアヤナを犯して中出ししてぇww
376名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 03:28:05 ID:ebdS2Sao
痴女のリョーコがいつもと違ってMにってのはそそらないか?
セージを犬と言っておきながら実は逆の関係………どうだ?良くないか?
377名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 08:00:08 ID:yfZo/Mn7
>>376
貴様……







いい卑猥だ
378名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 12:45:09 ID:tOHXs5LQ
やめろメガネ…俺には天野が…あぁ…
379名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 20:46:18 ID:+Et3W1cX
― ごらん、あそこで一番輝いている星が "痴女" だよ。

― 素敵ね。
380名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 21:01:50 ID:4uj/qLBb
『 マサヒコハード 』

アイが病気になり休んでいるので代わりに中村の授業を受ける為にリンコの家に潜入するマサヒコ。
だが、それは中村の巧妙な罠だった。

「マサヒコの低学力は 私に崩される為に築いてきたんですものね」
「いつもの力が出せれば…こんな中村なんかに…!」
「よかったじゃないですか アイのせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ おい、ミサキとアヤナを用意しろ。みんなで乱交しまくってやる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「マサヒコの生アヌスゲ〜ット」
(いけない…!ペニスが感じやすくなってるのを悟られたら…!)
「生マサヒコ様の生ペニスを拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ
「おっと、ウラスジに当たってしまったか。甘い痺れがいつまでもとれないだろう?」
381名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 22:10:12 ID:c84TkVuG
クリムゾンかよw
382名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 23:10:27 ID:Zib86aaM
ジェフリー→ジェンダーフリーの略じゃね?
と、いうのは既出?
383名無しさん@ピンキー:2006/08/14(月) 23:31:31 ID:a63lQd4M
お前ら相当SSに飢えてるな
384長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/15(火) 16:57:43 ID:JooEy9L1
投下します
385長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/15(火) 16:58:18 ID:JooEy9L1
『兄妹』
第六話『カルナの勘繰り』

「悔しい……」
シホは、その日発売の少年漫画雑誌の巻頭カラーを、穴があく程眺めていた。
写っているのは、アイドルである小池マイ。
と言っても中堅であるレイ・プリンセスのアイドルが、雑誌の巻頭グラビアを
丸ごと使わせてもらえる事はそうそうあるわけではなく、
その雑誌のグラビアクイーンを決めるという名目で集められた何人もの美少女が
1ページずつ写っている、その中の一人がマイというだけだった。
とは言え、彼女の可愛さは他の少女達からは突出していた。
その週の読者の投票によってたった一人の頂点、クイーンが選出され
選ばれた少女は、何週か後の同雑誌の巻頭グラビアを独占出来るという企画だ。
そして、マイがトップの得票数を得る事は、もはや確定的だった。

しかし、それを面白く思わないのがシホだった。
自分はまだ水着撮影の仕事さえもらえていないのに、同じ事務所の人間が水着で雑誌に載って
あろう事か、数ヵ月後にはグラビアコーナーを独占出来る事が、ほぼ決まっているという。
仮にも小池マイはシホの先輩であり、積み上げてきた実績に差があって当然なのだが
負けず嫌いを自負する者としては、たとえ相手が先輩でも負けたくは無い。
が、当面は勝つどころか、同じ土俵にさえあがれない。
水着撮影出来ないのだから当然である。
メイド服などという一部のマニアにしかウケないコスプレで、水着という一般ウケするコスチュームに
しかも素材のレベルからして差のあるシホが、そこそこ売れている美少女に勝てる日は
まだ当分訪れないであろう。
「ヒーローくーん。私にも水着着させてよぉー」
得意先の出版社に送る業務用メールを黙々と打っていた井戸田の背後から、
その首を通ってシホの腕が絡んでくる。
「わ……こら、今仕事中だ。邪魔するな」
油を売っていると、また社長に怒鳴られかねない。井戸田はシホの手をとると、
そのままいたって冷静に腕を優しく引き離して、またキーボードに向かった。
再び、黙々とキーを打つ井戸田。
「……つまんないの。ねぇー、構ってよぉー」
その光景を眺めていた三瀬は、やはり井戸田は年下に好かれるタイプだと再認識した。
したが、しかし今は仕事中であり、お抱えアイドルの我侭を聞いていられる状況でもない。
「シホちゃん。お仕事が終わってから、好きなだけ甘えたら良いじゃないの」
それはそれで鬱陶しいんですけど……と、井戸田は言いかけたが、口にはしなかった。
就職すれば、誰でも痩せる。それほど社会人とは大変であり、しかも新入社員となれば尚更だった。
そんな大変な業務を終えて、さぁやっと自由になれる、酒でも飲もうか、
いやそれとも帰ってすぐに寝ようか、と心が躍る束の間の安息を、シホと過ごすのは大変な労苦に思えた。
別にシホが可愛くないわけではない。
むしろ、一度体を重ねた後では、以前よりも大切に思えてきている自覚さえあった。
だが、それとこれとは別問題である。
シホが井戸田の安らぎの居場所になるには、もう少しシホが大人になるのを待つしか無かった。
今のところは、甘えたがりな子供のお守りをしているようなものだ。
386長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/15(火) 16:58:50 ID:JooEy9L1
お抱えアイドルのスケジュール管理もマネージャーの仕事だが、
しかしトリプルブッキングの三人は、今は仕事らしい仕事は殆ど無い。
地方への小規模な興行か、雑誌のインタビューか、メイド服での撮影といった仕事も
毎日あるわけではなく、もっぱら事務所内での発声や笑顔の練習が主な仕事だった。
井戸田のいる事務室から少し離れた別の部屋で、三人は発声練習を繰り返したいた
……筈なのだが、案の定というか、シホは練習そっちのけで、先程のグラビアを眺めていた。
悔しいが、小池マイのプロポーションに自分は遠く及ばない。
そもそも中学生が売れっ子のグラビアアイドルと張り合おうというのがナンセンスだった。
「まだ眺めてたの、シホ。いい加減諦めたら?」
鏡の前で作り笑顔をしながら、その笑顔のままで冷たく言い放つカルナは、いっそ怖かった。
その横で、ユーリがカルナの得意の計算笑顔を真似して、口から舌をペロリと出して笑っている。
パツと見、不二家の人形みたいである。
「私だって水着着て仕事したいよーぉ」
「それじゃ、今度メイド服で撮影する時、下にスク水を着用して行ってみる?
 スカートめくってスクール水着をのぞかせれば、一部の読者さんが物凄く喜んでくれると思うよ!」
邪気無くそう言うユーリにそんな教育を施した保護者の顔を見てみたいが、それはさておく。
「スカートめくるって……現場でそんな事やっても、十中八九雑誌ではカットされるでしょうね」
ユーリの意見に、さも名案!と言いたげな表情で喜びかけたシホの頭を冷やすようにカルナが言う。
しょんぼりしかけたのも束の間、シホは気を取り直して、新しいアイデアを模索しはじめた。
「じゃあカットされないようなコスプレしてみようかな。
 猫耳とか、しっぽもアリかも。或いは、眼鏡かけるとか?」
当初は水着を着たいと言っていたのに、あっさりとその目的を忘れて別の世界に思考を巡らせる。
支離滅裂な人間とは案外こういうもので、自分の中の思考回路が一定していないのかもしれない。
まぁ、これで大人しく考え込んで、水着を諦めてくれるのなら、放っておきましょうか……。
「ナース服とか、セーラー服もアリかも!」
「シホちゃん、マニアにはセーラーよりもブレザーの方がウケるらしいよ!スカートはチェックで!」
時折将来性の気になる発言を放つユーリも無視して、カルナは発声練習を始めた。
「あーえーいーうー……」

「毎日大変ですね、『お兄ちゃん』は」
休憩の合間に、三瀬がコーヒーを淹れて井戸田に出した。
「あぁ、どうもありがとうございます……でも、俺はまだ新入社員ですから、大した仕事は任せてもらえないですからね。
 小田さんや三瀬さんや社長の方が、日ごろ余程……いえ、比べるのもおこがましいですけどね」
「どんな仕事にも、他の仕事には無い忙しさがありますから。
 少なくとも、私にはシホちゃん達の面倒を毎日見るのは……ちょっと……」
洒落にならなそうな苦笑いを見せる彼女を見ると、やはり彼女達の暴走を相手にするのは
客観的に見ても大変な労苦なのかもしれないな、と井戸田は思った。
今のところはカルナが辛うじてストッパーになってくれているが、彼女は彼女で際どい時がある。
というか、以前シホと関係を持ってしまった遠因は、彼女にあるとさえ言えた。
何であん時、うまくはぐらかさずに、松茸と鮑の絵なんか持ち出してまで性教育を……
俺は、君だけは信じてたのに……
あのせいで、シホちゃんは暴走したんだぞ……
何度もそう言いたくなったが、それを言ってはシホと自分の関係が露呈してしまうので、黙り通した。
387長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/15(火) 16:59:24 ID:JooEy9L1
しかし、井戸田の予想とは裏腹に、実際にはとっくに自分とシホの関係は
少なくともカルナとユーリにはバレていたらしいと知ったのは、その日の営業の途中だった。
アポイントメントをとっていた会社に顔見せに行ったその帰り、事務所に戻る最中の会話で、それが判明した。
何臆する事なく井戸田との初体験の話を始めたシホを慌てて止めようとすると、カルナが
「手遅れですよ。私達、もう何度もそのノロケ話、シホ自身から聞かされてますから」と言ったのだ。
その瞬間、井戸田は体が砂になるような感覚を覚えた。
そうなのだ。このぐらいの事は、予想しておいて然るべきだったのだ。
相手はシホだ。口が滑る云々以前に、何の抵抗も感じる無く平気で井戸田との関係をバラす事は、十分有り得た。
「……何?話しちゃマズかった?」
「あっっ……当たり前だろ!こんな事、もし社長や他の社員さん達にバレたら……!」
「でも、マネージャーと付き合うのってそんなに悪い事かな?」
「こんな事がバレたら君自身を売り出すためのイメージ戦略にも差し支えるし、
 そもそも俺が未成年に手を出すのは犯罪なんだよ……」
性的な倫理観の育っていないユーリは「へぇ、そうなんだ」という程度にしか認識していなかったが
カルナは井戸田の立場の危うさを十分に理解しているようで、珍しく深い溜息をついた。
「大丈夫ですよ、今のところ私達しか知りませんから。
 シホも、社長にバレるといろいろマズいのはわかってるでしょうし。
 この四人の中で口止めしておけば、とりあえずは……」
カルナはそう言うが、肝心のシホが一番信用出来ないのだ。それに、ユーリも少し危ない。
芸歴9年は信用するが、10歳の子供の口の堅さは信用出来ない。
ふとユーリを見てみると、案の定事の重大さを理解していない表情で、ノホホンとアイスキャンデーを舐めている。
アイスに限らず、子供は何でも食べるのが遅い。トロトロと舐めている間に、バニラが垂れてくる。
それを一所懸命に舐めとろうとして舌や唇に白い液体がまとわりつく。
自分のそんな顔をショーウィンドウの反射で見て、途端にユーリは「へらっ」と笑った。
……危ない。
こんな少女を信用しろという方が間違っている。井戸田は死にそうな程深い溜息を吐いた。
カルナはそんな井戸田を慰めるべきかと思ったが、そもそも13歳の少女に手を出した事自体は
どう言い訳しようが井戸田の間違いであり、性犯罪に変わりは無いので、放っておく事にした。
388長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/15(火) 16:59:56 ID:JooEy9L1
突然、シホが「にへへー」といった表情で、井戸田の左手を握ってきた。
井戸田と手を繋いで歩きたいらしい。別にそれ自体は、付き合っている男女なら自然な事なのだが、
そもそも自分達は、付き合っていると言えるのだろうか?
勢いで関係を持ってしまったが、本来堂々と「付き合っている」と言って良い関係でも無いし
そもそもお互いの間に恋愛感情が介在するかどうかも疑問だ。
シホは井戸田の事を『お兄ちゃん』のように思っている。井戸田の方も、シホに恋愛らしい感情は無い。
言ってみれば、この間の行為は火遊びも同然なのだ。
絡みつくシホの指を振り払うべきかどうかと井戸田が迷っていると、カルナがユーリの手をとって
そのまま、井戸田の空いている方の手、つまり右手に握らせてきた。
ユーリは特に嫌がる様子も無く、嬉しそうに井戸田の手を握りこんだ。
これで井戸田は、左手にシホ、右手にユーリの手を繋いだ状態になった。
なるほど、これなら子供の相手をしている良いお兄さんと言った感じで、不自然さは緩和される。
周囲からも変な風に見られる事は無いだろう。カルナのこういうフォローは助かる。
その時、シホがある事に気付いた。
「ねぇねぇこれってさぁ、私がヒロ君の手を離して、ユーリの空いてる右手をカルナが握ったら
 ヒロ君とカルナとユーリで、家族に見えない事もなくない?」
つまり、井戸田とカルナがそれぞれユーリの手を握って歩く形になるわけであり、
シホはそれを、井戸田が父親、カルナが母親、ユーリがその娘と表現したのだろう。
「……いや、無理をすれば見えない事も無いだろうけど。
 でもカルナちゃんはまだ高校生だし、そもそも俺とユーリちゃんだって、
 ほんの13歳しか離れてないんだから、親子には……」
「そうね、どちらかというと親戚とか、兄妹みたいだわ」
「えー?13歳も離れた兄妹なんているかなぁ?」
それを言うなら13歳しか離れていない親子という設定の方が不自然だし、
遡れば、10歳も離れている井戸田を、シホがお兄ちゃんと呼ぶ事自体不自然なのだが。
「実際に私の友達にいるわよ、13歳離れた妹を持つ子が。まぁ、家庭の事情があるみたいだけど……」
それを聞いた瞬間、井戸田には、その件に当事者の両親の離婚と再婚が関与しているのだと知れた。
だが、思慮の足りないシホと、まだ知識の薄いユーリには、その言葉の意味がよくわからないようだった。
今のところ何気ない、いつも通りの4人のままだ。

「……愛してるよ」
「私もよ、ユウイチ!」
そんな歯の浮くようなセリフが、家電品の量販店の店頭に設置してあるテレビから流れてきた。
一時期流行した純愛系のドラマの再放送のようだった。
ヒロインを演じる女優は、ドラマ放映当初はそれほど有名ではなかったが、
そのドラマをキッカケに知名度が跳ね上がり、今ではバラエティ番組やグラビア雑誌に引っ張りだこである。
「私もいつか、この人みたいに有名になりたいなー」
そう言ってシホが立ち止まったので、手を繋いでいた井戸田と、その井戸田と手を繋いでいたユーリも立ち止まった。
3人の後ろを歩いていたカルナも立ち止まって、画面を一瞥する。
噛み癖をキャラとして確立しようとしてる以上は、女優なんて無理よ……と思ったが、口には出さない。
「私も大人になったら、こんな真剣な恋をしてみたいなぁ」とユーリが言った。
女優の演技を見て、共に「この人みたいになりたい」という感想を抱いたシホとユーリだが
しかし両者の間には、スタンスの違いが現れているのも事実だった。
即ち、シホは女優を志す者としての視点で女優の演技を観察し、
ユーリは真剣な恋を目指す乙女としての視点で女優を眺めていたのだ。
このあたりは、まだユーリが幼い故に、シホほど女優業に関心が強くないからかもしれない。
小学生は、アイドルには憧れても、俳優や女優に憧れるのはそれ程多くない。
アイドルになるために事務所を移籍したユーリとしては、尚更だっただろう。
そんな感想を抱きつつ二人を見ていたカルナは、同時にある事にも気付いた。
ドラマの名シーンを眺める井戸田が、遠い目をしていたのだ。
だが、それはほんの一瞬の事で、すぐに井戸田の表情はいつもの爽やかな笑顔に戻った。
「さ、見とれるのも結構だけど、早いところ次行かなきゃ。電車に遅れちゃうよ」
サラウンドのスピーカーからは、尚も青臭いセリフが流れてきていた。
それを振り払うように、井戸田は歩を早める。
シホとユーリは、単純に仕事のために急いでるのだろうと解釈したが
カルナだけは、井戸田がその場をすぐに離れようとした事に、何か他の理由があるのではないかと勘繰った。
389長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/15(火) 17:00:28 ID:JooEy9L1
夕刻。
日は既に暮れかけ、空を青紫色が塗りつぶしていく。
既に、ごく薄い色合いの三日月が空に見え隠れしていた。
定時を過ぎたので社長は帰宅していき、その日の仕事を早めに終えた小田も帰り支度をしていた。
鍵の管理を三瀬に頼むと、やがて小田も帰途についた。
事務室には、井戸田と三瀬だけが残っていた。トリキン3人は、別室で発声練習の続きだ。
途中、井戸田はトイレに立った。
用をたし、洗面台に立って手を洗いながら、鏡に映る自分の顔を見る。
「あいつは……今頃、元気にしてるかなぁ……」と呟いて、
かつて妹して可愛がった女性、濱中アイの笑顔に記憶を辿る。
「……未練か?馬鹿馬鹿しい……」
溜息を一つこぼしながらドアをあけて廊下に出る。
と、そこにカルナが立っていた。
「あ……やぁ、練習は順調かい?」
男子便所の前をカルナが通りがかったという事は、彼女も女子便所で用をたしてきたところだろう。
だが女性に対して、そんな話題に触れるわけにはいかないので、井戸田は別の話題で切り出した。
だが、カルナは全く別種の答えを返してきた。
「……あいつって、誰の事ですか?」
井戸田は一瞬、カルナが何の事を言っているのかわからなかった。
しばらく考えて、自分が洗面台の前で呟いた独り言を、廊下のカルナに聞かれていたのだとわかった。
「……別に、大学時代の友達さ。最近連絡とってないもんだから、気になってね」
しかし、カルナは食い下がる。
「ただの大学時代の友達に、何かの未練があるんですか?」
まいったな……やっぱり、そこも聞かれてたか……。
さすがにこれに関しては、咄嗟に良い言い訳を繕う事は出来なかった。
少々トゲのある言い方にはなってしまうが「君の気にする事じゃないよ」と言っておく事にした。
隠し事をするのは気分の良いものではない。
「少し……話があるんですけど。お時間、ありますか?」
有無を言わせないような様子でカルナがそう言ってきた。
書類の片付けとメールチェックは、もうそろそろ終わる。時間に余裕はある。
「すぐ済むかい?」
「えぇ。5分もかかりません」
それじゃあと、井戸田はカルナに促されるままに、空いている小会議室の一つに入っていった。
390長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/15(火) 17:01:00 ID:JooEy9L1
「それで……話って何かな?」
訊いてはみたものの、大体の予想はつく。
今日シホと自分の関係が話題にのぼったばかりだ。それに関する懸念、或いは文句でも言われるのだろう。
「単刀直入に聞きます。シホの事、愛してますか?」
やはり、そんな事だろうと思っていた。
思っていたが、だからと言ってうまい答え方が出来るわけではない。
兄妹愛に近い感覚で言えば、確かに愛しているかもしれない。だがそれはカルナやユーリにも同様だ。
恋愛感情に限って言えば、正直愛しているわけではない。
かと言ってそれをそのまま言ってしまえば、自分は好きでもない女の子に手を出した事になる。
逆に「シホちゃんの事は、一人の女性として愛している」とでも言えば、それは立派な嘘だ。
第一、嘘でなかったとしても問題がある。23歳と13歳では当然だ。
困った時は、質問に対して質問で返すのがセオリーの一つだ。井戸田はそのようにした。
「そんな事聞いて、どうするの?」
ここで「良いから質問に答えて下さい」と詰め寄られれば万事休すだったが、カルナはそうしなかった。
代わりに、いつも以上のしかめっ面で井戸田を真っ直ぐ見据えてきた。
「……別に私は、あなたがシホの事を愛していようといなかろうと、興味はありません。ただ……」
「ただ……?」
思わず聞き返してしまった。この状況でこれでは、相手のペースに乗せられかけている証拠だ。
「ただ、もし昔の女を忘れようとして……そんな中途半端な気持ちでシホに手を出したのなら……」
カルナは、その続きを言おうとしなかった。余計に、無言の圧力がかかる。
それ以上何も言わず、カルナは黙ってシホとユーリのいる部屋に戻っていった。
一人で部屋に残された井戸田は、しばらく放心状態に近い心理で立ち尽くしていた。
その目は真っ直ぐ前を見ていたが、それいでいて何も見ていなかった。
――愛してるよ――
再放送ドラマのセリフが、頭の中に聞こえてくる。
愛……アイ、ね……。
馬鹿か、俺は。こんな何気ない単語にまで、いちいち反応してんじゃねぇよ……。

一方、廊下を歩いていたカルナは、やはりドラマを見た時の井戸田の反応を思い出していた。
――愛してるよ――
何故あの時、あの人は遠い目をしたのかしら……?
やっぱり、何かを引き摺っているのかしら……?
391長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/15(火) 17:02:24 ID:JooEy9L1
終了
392名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 18:10:41 ID:VDSEPI3e
GJ!

続き期待してまつ!
393名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 00:07:56 ID:1Ab99fFi
乙ざんした
394長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:12:06 ID:RjrHe4s/
投下します
395長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:12:37 ID:RjrHe4s/
『兄妹』
第七話『初夜』

マサヒコが天野ミサキの事を「委員長」ではなく「天野」と呼ぶようになってしばらく経ったある日。
アイはその日、いつも通りマサヒコの部屋に授業に向かった。
だがそこに、ミサキが同席していた。
別段珍しい事では無い。彼女はマサヒコの幼馴染だし、今までも何度か
作中で特に理由づけもされないままマサヒコの部屋にあがりこんでいた事があった。
だが、その日はちゃんと理由があったようだ。
「それじゃあ、よろしくお願いします」礼儀正しく頭を下げるミサキ。
「いーのよー自分の家だと思ってくつろいで。私達はそーゆー間柄じゃないの」
マサヒコの母がそう言うが、ミサキはよく意味がわかっていないらしく「?」という表情をする。
それを見たアイが「何?マサヒコ君と同棲するの?」と尋ねた事がキッカケで
リンコが「小久保君の許婚?」と訊き、続けて中村が「マサヒコは巨根?」と言い放つ。
既に自分とマサヒコの仲が、マサヒコの母にとってほぼ公然のものとなりかけている事を
ミサキはアイの「同棲するの?」の言葉で再認識し、同時にマサヒコの母の
「私達はそーゆー間柄」という言葉の意味も、ここでようやく理解した。
しかしそのままアイ達三人を無視して「おじゃましまーす」と上がりこむ。
その日、ミサキの両親は結婚記念日で旅行に出かけており、
娘を一人で留守番させる事に抵抗のあるミサキの父親が、小久保家に世話を頼んだのだ。(単行本4巻参照)
「よかったじゃない、マサヒコ君と一緒に過ごせて」と、アイがミサキをからかう。
ミサキは否定しようとするが、やはり満更でも無い様子だ。
というより、相当喜んでいるようにさえ見える。
396長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:13:09 ID:RjrHe4s/
その日は小久保家3人にミサキを含めた4人で夕食をとる予定だったが、
その予定は親戚絡みの急用により、急遽変更させられる事となった。
両親が家をあける事になったため、結果的にマサヒコとミサキの二人きりで留守番する事になったのだ。
それを母親から聞かされた時に、既にアイ達3人が小久保邸から去っていたのは好都合だった。
もし両親が家をあける事を、特に中村にでも聞かれようものなら、またいろいろと卑猥な事を言われていただろうから。
こうなると、マサヒコとミサキはどれぞれどの部屋で寝るべきか、が問題になってくる。
中学生という年齢的問題があるので、当初はマサヒコが
両親の寝室の床にでも布団を敷いて、そこで寝るつもりでいた。
そしてマサヒコの部屋のベッドを、一晩ミサキに貸す予定で話はすすんでいた。
「一緒のベッドで寝りゃ良いのに」とケラケラ笑う母親は、冗談なのか本気なのかわからないところがあったが
やはりそういうわけにはいかないので、マサヒコが事前に父親に頼んでいたのだ。
だが、その両親が帰って来ないのであれば、何も床に布団を一枚余分に敷く必要は無くなる。
マサヒコはゆうゆうと、両親の寝室のベッドで眠れば良いのだ。
しかし、だ。
ここからが問題なのである。
仮にも客人、しかも幼馴染と、一晩二人きりになるのに、部屋は別々というのは少々筋がおかしい。
両親が在宅中であれば、別々に眠るのは仕方の無い流れだったが、二人きりではそうはいかない。
少なくとも家の住人とその客という立場から見れば、マサヒコはミサキという客を、
自分から隔離した部屋に寝かせるのは失礼にあたる。
そうしなければお互いに、安眠するスペースが確保出来ない、などという事情があるわけでもなく、
実際に両親の寝室という、二人の人間が一緒に寝る事の出来る部屋が、既に確保出来ているのである。
少なくとも同性の友人なら、何気兼ねする事なく二人で同じ部屋で眠っただろう。
或いは、最初からマサヒコの部屋の床に布団を敷いておいても良かった。
だが、二人は男と女だった。

マサヒコとミサキは幼馴染なのだから、幼少の頃は一緒の布団で寝た事もある。
記憶はおぼろげだが、一緒に入浴した事だって、多分あったと思う。
しかしそれはあくまで幼少の頃であり、今はなかなかそういうわけにはいかない。
何となくその話題を避けたまま、二人は食事を終え、それぞれ入浴を済ませた。
母親が用意していた夕食に、アサリの酒蒸しなど、少量でもアルコールを用いた料理がなかったのは幸いだった。
或いは酒粕を混ぜた鍋料理などにしてもそうなのだが、甘酒ですら酔うミサキがそんな料理を食べれば、
気分が平静ではいられなくなって、「一緒にお風呂入ろう!」などと言い出していたかもしれなかった。
ニンニクたっぷりの手作り餃子などという、明らかに故意犯な料理を用意していたぐらいだから、
マサヒコの母なら、ミサキの平常心を奪うように計算された料理を作っていたとしても、不思議は無かった。
兎にも角にも、二人は寝室の相談もすすめないまま、マサヒコの自室で自主勉強を始めた。
このまま彼の部屋で一緒に寝る事になるのかな……
そしたら、夫婦用のダブルベッドと違って、一人用だから、余計に体くっついちゃうよね……
そもそもダブルベッドで寝る事自体、ちょっと卑猥かもだけど……
ミサキがそんな事を考えているとは露知らず、仙人マサヒコは黙々と数学の宿題をすすめる。
「ねぇ……小久保君もやっぱり地元の英稜高校受けるの?」
22時をまわった頃、ミサキが藪から棒にマサヒコに尋ねた。
「ああ、あそこが一番俺のレベルに合ってるし、何より近いし」
「私が受ける聖光はここから1時間くらいかかるんだ……」
有名な進学校ともなれば、中学でさえ片道で2時間もかかる事さえ珍しくないのだから、
1時間で済むミサキは、まだ随分マシな方であると言えるのだが。
そんな風にして、単行本を参照してもらえばわかる通りの会話がすすんでいった。
397長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:13:50 ID:RjrHe4s/
「……やっぱり優しいよね、マサちゃんは」
その言葉に、さすがのマサヒコも動揺を隠せなかった。
「マサちゃんて……お前そんな大昔の呼び方……」
マサヒコの動揺を鎮めるように、かつ自らの心臓の音を止ませるように、ミサキはマサヒコの手を握る。
「私のことも……名前で呼んで……」
それは、紛れもない「女」の顔だった。
目の前にいるのは長年見慣れた幼馴染の筈なのに、その表情は初めて見る女性のものだった。
「ミ……ミサキ……」
ミサキの唇が、マサヒコに近づく。
奥手のミサキとしては、これ以上積極的にはなれなかった。
後は、彼に全てを委ねて……
彼になら、少しぐらい痛くされても構わないから……
だが、そう思いかけていたミサキの意識を、マサヒコの「口くさっ」の一言が現実世界に連れ戻した。
瞬間、左ストレートがマサヒコの右頬に飛ぶ。
(翌日マサヒコは右頬に絆創膏を貼っているから、ミサキは恐らく左手で殴ったんだと思われる)
「いっ……てぇ〜……」
痛めた頬を撫でながら、マサヒコが起き上がる。
先ほどまでのムードとは一転、ミサキは不満そうにそっぽを向いて体操座りをしている。
「んだよ……しゃぁねぇだろ、餃子食ったんだし」
「……でも、女の子に対して、そんなの……」
「あー、いや……そりゃ確かに悪かった、謝る」
だが、ミサキはマサヒコの謝罪に少しピクッと反応しただけで、まだ相変わらずそっぽを向いたままだ。
本当はすぐにでも「もう、しょうがないなぁ」と許しそうになったのだが、やはり今回だけは簡単に許すわけにはいかない。
「口くさい」だけならまだしも、何もこんな雰囲気の時に言わなくても……というのが、その理由だった。
「……お〜い、天野……じゃない、ミサキ?」
マサヒコがミサキの右側にまわろうとするが、ミサキは体ごと左に方向転換し、マサヒコを避ける。
マサヒコがミサキの左側にまわると、今度は逆に右を向く。
困ったマサヒコはミサキの周囲をウロウロしながら、覚悟を決めてミサキの肩に手を伸ばした。
多少無理矢理にでもミサキを振り向かせて、きちんと謝りたかった。

だが、振り向かせるには及ばなかった。
何故か肩に触れた瞬間、ミサキが求めているのは謝罪ではないと察知出来たからだ。
よって、無理に振り向かせるという事はしなかったし、それが出来る雰囲気でも無かった。
静かにマサヒコに背を向けたままのミサキの、か細い肩が何かを語る。
マサヒコはしばらくそのまま沈黙していたが、やがて両手でミサキの両肩に、背中側から優しく触れた。
「ごめん……」
一応謝ったが、そんなものはキッカケに過ぎなかった。
次のステップに移行するための、ほんのクッション。
ミサキは立ち上がると、振り向いてマサヒコを見つめた。
彼女は小さく息を整えると、目を閉じてマサヒコの口付けを待った。
マサヒコはその意を汲み取り、そっとミサキに顔を近づけた。
念のために「俺で良いのか?」と訊こうかとも思ったが、どうせ訊くまでも無い事だとも思った。
そのまま唇を柔らかく接すると、二人とも呼吸をとめた。
初めてキスというものを体験する二人には、キスの際に息を止めるべきなのか、或いはそんなものは迷信なのか
それすらも判断出来ず、やがて呼吸が辛くなってくると、どちらからともなく、空気と一緒に相手の唇を吸いはじめた。
マサヒコの両手はミサキの両肩を抱き寄せており、ミサキの両手はマサヒコの両頬に添えられていた。
至福の夜が、始まろうとしていた。
398長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:14:22 ID:RjrHe4s/
その頃、アイは中村の下宿先で、酒に付き合っていた。
家庭教師のバイト代は他のバイトと比べれば良かったが、それでも一人暮らしをしていれば余裕は持てない。
コンビニで安い発泡酒を大量に買い込んで、それを冷蔵庫に敷き詰め、冷えている分を片端からあけていった。
二人合わせて空き缶の本数が10本に及ぼうかという時、中村が出し抜けにアイに尋ねた。
「……あんた、本当に良かったの?」
「何がですかぁ?」
既に酔ってフニャフニャになりかけていたアイは、同じくフニャフニャした声で問い返した。
だが、反対に中村の目は真剣そのものだった。つられて、アイもつい真剣な眼差しになってしまう。
「何がって、マサの事よ。あいつとミサキちゃん、今日二人で寝るでしょ、多分」
「いやぁ、ご両親もいらっしゃる事ですし、二人で寝るなんて……」
「なるほど……そう自分に言い聞かせて、二人を応援してたってわけね」
途端に、アイの酔いが醒めた。
「何の……事ですか?」
「だから、何度も言わせんなよ。マサヒコの事だってば。あんた、あいつの事好きでしょ?」
この手の話題は苦手とばかりに、アイは無言で次の一本のプルトップをあけた。
だが、中村は容赦しない。
「そりゃ、恋愛感情とは別物だって、さすがに私でもわかるわ。
 けど、あんたがある程度あいつを男として意識している側面もあるのは、事実でしょ?」
「……そんな事ありませんよ。マサヒコ君は私の大切な弟です」
それは事実だった。
だが同時に、嘘でもあった。
彼女は過去に、マサヒコに手を出しかけた。少なくとも、その乳房で彼を弄んだ。(このSSの第五話参照)
それは、多分に『あの人』……井戸田ヒロキの記憶を振り払いたいという、我侭な事情が関与していた。
しかし、かつて自分を愛した男性の事を忘れるためという動機は、
アイがマサヒコを既にただの弟として見ていない事の、十分な証拠になる。

本当は自分だって、マサヒコに頼って井戸田の存在を忘れたい。
井戸田の面影をかすかに感じるマサヒコと重なる事で、過去を忘れ去りたい。
だが、それは許されない。誰に許されないでもなく、自分自身で許せないのだ。
井戸田と円満な終わり方を出来なかった事自体、自分に責任があった。
そんな自分一人の都合のために、ミサキを悲しませるような裏切りは出来なかった。
そしてマサヒコを弄んだあの日以来、、マサヒコを、過去を振り払うための
道具として捉えかけてしまった罪悪感から、アイはより一層、二人の恋路を応援するようになっていた。
そして中村は、アイからそんな事情を聞いたわけではないが、大方そんなところだろうとは推察出来ていた。
アイとヒロキの過去を唯一知る第三者である中村は、煙草を片手にベランダに向かった。
ただ黙したまま、アイの心が落ち着くまでの時間稼ぎとしての喫煙だった。
アイはその時、うつ伏せて静かにすすり泣いていた。
399長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:15:02 ID:RjrHe4s/
「ん……マサちゃぁん……そこぉ……」
ベッドの上で、ミサキはマサヒコに乳首を舐められていた。
恥ずかしがったミサキが、せめて布団の中で隠れるようにやりたいと申し出たので、その通りにした。
既にアイの乳首を吸った事のあるマサヒコは、その分だけ慣れがあった。
と言っても、それは「経験」と呼ぶにはおこがましい程度の少なさと回数だった。
まだまだ不慣れなマサヒコの舌使いだからこそ、ミサキは何の疑いも持たずに済んだ。
まさか彼女とて、マサヒコとアイが既に途中まで済ませた事があるなどとは知りもしないだろう。
マサヒコはミサキの貧乳を、それでも丹念に揉むように愛撫した。
「あ、あの……マサちゃん……」
「……ん?」
自分の隣で寝転がって自分をいじめてくるマサヒコの胸板のあたりまで顔を近づけると
ミサキはそのまま、マサヒコの乳首を舐め始めた。
「な……っ、お前、何してん……」
「だってぇ……ん……マサちゃんも……私に、してくれたから……」
なるほど、自分がしてもらった事と同じ事を、マサヒコにしてくれるつもりだそうだ。
処女にしてもマグロでない辺りが、中村の普段の猥談からは少しかけ離れていた。
つまりはそれだけ、ミサキも真剣なのだろう。
或いは、一方的に責められるよりも、幾ばくか不安が和らげられるのかもしれなかった。
試しにマサヒコが、ミサキのアソコに軽く指先で触れてみる。
「ん……っ!」
ビクンッと反応したミサキが、目を閉じて羞恥に耐える。
「えっと……どんな風にしたら、気持ち良いのかな?」
やり方のよくわかっていないマサヒコは、ミサキにやり方を訊いてみる事にした。
普通なら「もう……そんな事聞かないで」か、もしくは
「あなたの好きなようにしてくれたら良いから……」とでも答えられるのが一般的だろうが
ミサキはどちらの言葉も選ばなかった。
無言だった。
しかし手は動かして、自分のアソコに触れているマサヒコの手をとると、そのまま
自らの人差し指はマサヒコの人差し指に、中指は中指にと、それぞれ這わせた。
そうしてマサヒコの指を誘導して、どんな風にいじれば女の子が気持ちよくなれるか、レクチャーしはじめた。
「ふぁ……くぅ……っ」
見ようによっては、ミサキはマサヒコの手を使ってオナニーしているだけに過ぎないかもしれないが、
マサヒコはミサキの感じるポイントを、必死で覚えこもうとしていた。
「あぁっ……あっ、あ……だ、だめぇ……だめぇ……っ!」
やがて、マサヒコの手を一種の道具として一心不乱にオナニーを続けるミサキを、一度目の絶頂が襲った。
マサヒコはゆっくりとミサキのアソコから手を離すと、指先についた液体を、舌で舐め取ってみた。
400長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:15:32 ID:RjrHe4s/
「ごめんね、マサちゃん……私だけ、先に気持ちよくなっちゃって……」
「あ、あぁ、いや。気にすんなよ。お前が気持ちよくなってくれるんなら、俺はそれで構わないさ」
少し嘘をついた。
本当は、もう既にガチガチに硬直した自分のモノを、どう処理したものかと迷っていた。
ミサキは、布団の下でマサヒコのモノが硬直しているのを、布団の外からの光の加減で、たまたま見つけた。
「ぅわ……凄ーい、こんなに……」
口を手でおさえて驚くミサキ。
それから、思い出したように、怖がりながらも指先で軽く触れてみる。
何度かチョンチョンと突付き、大丈夫そうだとわかってくると、ミサキは掌全体でそれを握りこんだ。
「ミサキっ、何を……」
「だって……マサちゃんも、私にしてくれたから……」
先程と同じセリフだが、先程とは違って、感じている女性の艶かしさは無い。
代わりに、覚悟を決めた女性の強さと柔らかさがあった。
「む、無理すんなよ……?」
マサヒコの心配をよそに、ミサキは闇雲にマサヒコのモノを触りまくる。
しかし知識が無いために、どう触ればマサヒコが感じてくれるのかがわからない。
ましてや、「シコる」などというものも理解出来ない。ただ単に、掌を握りこんだり、ゆるめたりするだけだった。
マサヒコは考えた。
先程自分がやり方に困った時は、ミサキが直接導いてくれた。となれば、次は自分の番だ。
マサヒコは自分のモノを握るミサキの手を、その上から更に握った。
そうして、まるでミサキに勉強でも教えるかのように、丁寧に上下に擦り始めた。
「へぇ、こうやるんだ……」と、ミサキは新鮮な驚きを声にあらわした。
「本当はもっと強めに握りこんで、もっと早くするんだけど……」
「う、うん、わかった。やってみる」
マサヒコの手に導かれるままに、ミサキは手コキのペースを速めた。
「ねぇ……これ、このままやってると、どうなるの?」
明らかに目がトロンとしてきたマサヒコに、ミサキが尋ねた。
「え?ど、どうって……そりゃあ……」
女性の場合は、セックスにしろオナニーにしろ、感じれば愛液が染み出たり、激しければ飛び散ったりする。
(注:本当は感じてるから愛液が分泌されるわけではなく、あれはただ膣内を痛みから保護するためのものなのだが)
そしてイった時には膣が痙攣したり、相手のテクによっては潮を噴き出す事もあると、ミサキは知識としては知っていた。
だが、男性がイった時にどうなるかは、おおよその想像はついても、
その実際を目にした事が無いので、所詮想像の域を出なかった。
卵子に精液が分泌される事によって妊娠するのだから、やはり精液なる物質が出てくるのだろう、とは思う。
だが、それがどのように出てくるのかまでは、わからない。トロトロと染み出してくるのか、勢い良く発射されるのか。
射精というくらいだから、きっと発射に近い勢いなんだろうとは思うが、どの程度飛ぶのかがわからない。
そういった細かな疑問を問いただしてみたのだが、マサヒコには意味がわからなかった。
このまま続けたらどうなるか、だって?射精するに決まってんだろ、授業で習ったろ、とでも言いたげな表情だ。
そうこうしている内に、段々手コキのペースがあがっていき、やがて先程のミサキと同様、マサヒコは軽くイった。
「うっ……!」
シーツの上に、白濁の液体が飛び散った。ミサキの手にもいくらか付着した。
「へぇえ、このぐらい勢いあるものなんだぁ……」
まるで初めて顕微鏡で微生物を観察した時のような、人生における新発見に対する驚きが、今のミサキにはあった。
401長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:16:03 ID:RjrHe4s/
シーツの上に飛び散った精液をティッシュでふき取ってみたが、やはりシミは残った。
「どうしよう、これ……」
マサヒコはまだシーツの上にこぼした事は無かったので、シミがどうなるかはわからなかった。
このままでは、部屋を掃除しに入ったマサヒコの母に見つかるかもしれないという危機感があった。
「まぁ、現状はふき取る以上にどうしようもないしなぁ……後で上からわざと牛乳でもこぼしとくか?」
冗談なのか本気なのかわからないが、こんな微妙な事を口走ってしまうくらい、マサヒコもテンパっているのだ。
二人は今、ベッドの上に座り込んで向かい合っていた。
ミサキは少しフフ、と笑うと、もう一度マサヒコに口付けた。
今度は、お互いに少しずつ、舌を相手の口の中に挿入していく。
昔、さくらんぼのヘタを口の中で結べる人はキスがうまいと聞いたが、その時は意味がわからなかった。
今ミサキは、あぁ、あの場合のキスって、こういうキスだったんだ……とわかった。
マサヒコは正面から腰をまわってミサキの背中に腕をまわすと、強く抱きしめた。
ミサキも同様にマサヒコの腰から背中に手をまわし、二度と離したくないと言わんばかりにきつく抱いた。
ミサキは貧乳だったが、抱き合えば、マサヒコの胸板におされて乳首が押しつぶされている事ぐらいは、感触でわかった。
その感触に触発されて、マサヒコは再び勃起しかけてきた。
「……あら。ふふ……もう、マサ君ったら」
「う……うるせぇっ」
いつの間にか、ミサキのマサヒコに対する呼び名が「マサちゃん」から「マサ君」に変わっていた。
まぁ、金田一少年じゃあるまいし、こんなムードでちゃん付けで呼ばれては、台無しというものだ。
ミサキはマサヒコのモノに再び指先を触れさせてみた。
要領を得るためにもう一度手コキをしてみたいと思ったのだが、自分から言うのも恥ずかしい。
それに、同じ事を一日に二度もやって、マサヒコの方は飽きたり、つまらなさを感じたりしないだろうか、と思った。
一方でマサヒコも、そろそろ手コキや手マン以上の行為にすすみたいと思っていた。
だが、それを自分から言葉にするのは気がひける。というか、どういう風に言えば良いのかもわからない。
俺、もっと凄い事がしたいよ?それとも、もうちょっとサービスしてくれ?……んな馬鹿な。
しばらく考えていたマサヒコは、そこで一つ妙案を思いついた。
「ミサキ……」と呟きながら、優しくミサキの両肩を押して、仰向けに寝るように促す。
「マ、マサ君?」戸惑いながらも、ミサキは素直にベッドの上に寝転んだ。
そのまま、マサヒコはミサキのアソコに顔を近づけ、「きゃあっ!」と叫ぶミサキを無視して、クンニを始めた。
「ちょっ……そんなトコ、汚いよぉ……」
「大丈夫だよ、ミサキ。綺麗なピンク色だ……」
マサヒコが喋るたびに、吐息がミサキのアソコを撫でる。
恥ずかし過ぎてとても直視出来ないが、ピチャピチャという音と、自身に感じる感触から、
世に言うクンニリングスというものをされているのだと、ミサキは理解した。
普段一人でする時には得られようもない新しい感覚が、マサヒコの不器用な舌の先から立ち上ってくる。
「ちょ……待って、マサ君……」
ミサキは、一時停戦を申し出ると、一旦起き上がった。
「あの……やっぱり、一方的にしてもらうのは、その……」
マサヒコの狙い通りだ。
マサヒコがミサキの乳首を舐めた時も、ミサキのアソコに手マンをした時も、ミサキは必ず
その後で、同じ行為、似たような行為をマサヒコに返してくれた。
今回も、問答無用でクンニをしてやれば、ミサキの方も自分のモノを
舐めようとしてくれるだろうという予想が、マサヒコの側にはあった。そしてその予想は正しかったと証明された。
402長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:16:34 ID:RjrHe4s/
ベッドの上に仰向けに寝転がったマサヒコの顔の上に、ミサキがまたがる。
そのままミサキは体を前方に倒し、マサヒコのモノを口に咥えこむ。いわゆる、シックスナイン。
自分の恥ずかしい部分を零距離でマサヒコに見られる事に抵抗は感じたが、マサヒコが喜ぶのなら、と覚悟した。
自分もマサヒコのモノをこんな至近距離でまじまじと見られるのだから、まぁオアイコだ。
互いに、不器用に相手の性器を舐めはじめた。
だが、いかに相手が下手でも、ねっとりとした物体――この場合は、相手の舌――が
自分の性器に直に触れて、多少とも快感を得ない人間はいない。不感症でもない限りは。
果たして、マサヒコは先走り汁を滲ませ、ミサキのアソコも少しずつ濡れてきた。
「んふ……ぶ……むぅ……」一心不乱に、ミサキがマサヒコのモノを舐め、咥え、摩擦を加える。
一方でミサキのアソコからもピチャ……ヌチャ……グチュ……ッと、気持ちの悪い軟体動物を思わせる音が聞こえる。
こういうものを世間では「淫靡」な音と言って礼賛するのだろうが、ミサキにはまだ拭い去れない抵抗と嫌悪があった。
私、こんな気持ちの悪い事してる……
大人って、みんなこんな事してるのかな……
もう、おヨメにいけない……
やっぱり、マサ君に責任とってもらわないと……
大人になる事に抵抗を受けながら、ミサキは自分が着実に汚れていっていると実感していた。
一方、マサヒコはマサヒコで、ミサキの痴態にある種の恐怖を感じていた。
よく知っている筈の幼馴染の、アソコがこんなにも醜く、しかも得体の知れない液体を分泌している。
まだ中学生のマサヒコにとって、それは女性というよりはエイリアンのようですらあった。
しかも、その桃色のエイリアンが排出する液体が、舌をつたって、自分の口腔内に流れてくる。
これ、飲んでも大丈夫なのかな……
変な病気とかにかかんないだろうな……
いやいや、ミサキだって我慢して俺のを咥えてくれてるんだから……
ありがとうな、ミサキ……
403長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:17:08 ID:RjrHe4s/
十分に出来上がってきてから、ミサキは名残を惜しむように起き上がった。
マサヒコも意を汲み取って体を起こし、それまでとは逆に、ミサキがベッドの上に仰向けに寝た。
その上からマサヒコが覆いかぶさる。
「……痛かったら、すぐ言うんだぞ?」
「うん……来て、マサ君」
処女の入り口は余裕が無く、マサヒコのモノは中々前に進まなかったが、
ミサキの腰を持ち上げたりして角度を微妙に変えていくと、なんとか前進出来た。
途中、殊更に引っかかるような感覚になったので、マサヒコは不審がった。
彼には、これがいわゆる処女膜と呼ばれるリング状の襞組織であるとは、わからなかった。
既にきつく閉じた瞼の両端からうっすらと涙を滲ませていたミサキは、その時だけ目を開けると、
哀願するようにマサヒコを見つめた。
そのまま人思いに貫通させちゃって良いよ、でも出来れば優しくしてね、といったメッセージが込められていた。
マサヒコはミサキの覚悟のあらわれた両目を見て、自らも覚悟を決めた。
少し強めに力を込めて、遮蔽物を突き破るように動く。
「きゔっっ……!」
何かが破れる感触と音、それと共に、ミサキがひどい悲鳴をあげた。
見ると、結合部から出血している事がわかる。マサヒコはあわてた。
「ご、ごめん!だ、大丈夫か!?ミサキッ!」
ミサキはマサヒコの腕を掴むと、痛みに耐えるように爪を立てた。
マサヒコは痛みを感じたが、ミサキの痛みはこんなものではないと思って耐えた。
「ごめ……ちょっ、待って……」
「大丈夫だよ……お前が落ち着くまで、いくらでも待つから」
ミサキは「有難う」と言いたかったが、そんな余裕は無かった。
しばらく、繋がったままで殆ど微動だにせずに時間が過ぎた。
ミサキも痛みに耐えて辛かっただろうが、マサヒコも両手をベッドの上についたままの姿勢を維持するのは少々しんどかった。
と言っても、本当に少々だ。誰しも布団の上にいれば寝転がって楽になりたいと思う。
それを我慢して中途半端に両手と両膝をついた姿勢を保つというのは、本来のベッドの上での人間の姿勢としては不自然だった。
自分とミサキの、両方の気を紛らわせるつもりで、マサヒコが話しかける。
「……そう言えば、ゴムとかつけてないけど、良かったのかな?」
そもそも今日は本来、ただミサキが小久保邸に泊まっていくだけの予定だった。
両親もいるし、別々の部屋で寝るつもりだったので、こんな展開になるとは当初予想していなかったのである。
準備など、している方がおかしい。そもそも、マサヒコはどこに行けばコンドームが買えるのかすら知らなかった。
「大丈夫だよ……私今日、大丈夫な日だから……」
しばらく考えて、ミサキのその言葉が、いわゆる安全日というものを示していると気付いた。
こういった都合の良さは創作物ならではだ。
世の中には安全日だと嘘をついてわざと妊娠し、後になって「あなたの子よ」などという女もいるが、ミサキは違う。
404長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:17:50 ID:RjrHe4s/
「マサ君……もう、良いよ……」
たっぷり3分程待ってから、ミサキが口を開いた。
「あ、あぁ……わかった」
この期に及んで「本当に良いんだな?」などと、確認や同意を得るような事は、マサヒコはしなかった。
ミサキを気遣うようにゆっくりと奥まで進軍し、根元まで到達すると、後退する。そしてまた進軍。
最初はゆっくりとそれを続けていたが、いつの間にかペースがあがっていっている事に気付いた。
「やべ……これ、止まんね……」
「ん……ふっ……い……痛……いっ……」
処女なのだからミサキの痛みは回避しようのないものだったが、それでもマサヒコは申し訳なく思った。
もっともミサキがそこまで痛がったのは最初だけで、徐々に快楽を感じるようになっていった。
既に二人とも一度ずつイっているので、マサヒコは童貞にしては珍しく長持ちだったし、
その分ミサキが痛みに慣れる時間的余裕も生じたのだ。また、ミサキの膣内も先程の手マンで既にある程度順応していた。
「あっ……ふぁ……あぁっ……あんっ……」
女の声に、艶かしいものが混じってきた。マサヒコは、知らない女性を見るような気持ちになった。
やがてピストン運動は激しさを増し、もはや遠慮などは無くなっていた。それでもミサキは痛みや不満を感じなかった。
いまや全身でマサヒコを感じており、それは激しければ激しい程尚良かった。
「あっ、あぁっ、あっ、あっ、あぁっ……」
もはや「あ」しか言えない程、ミサキの脳は世界から切り離されかけていた。
自分が獣になり、これまでの人生で積み上げてきた表層だけの理性の膜が崩れていくのがわかる。
同時に、そうでなければマサヒコと溶け合う事も出来ないと実感出来ていた。
本当は必死で口を押さえて喘ぎ声を漏らさないようにしようかとも思ったが、その選択肢は捨てた。
処女に相応の恥じらいなどよりも、もっと優先させたいものがあった。
それは、自分がケダモノになるところを、マサヒコに見られ、受け止めてもらいたいという事。
通常ここまで思い切れる処女は滅多にいないのだが、ミサキは残りの少数派の方に合致していた。
普通の恋人同士というものは、付き合ってすぐに相手を全面的に信じられるものではない。
ケンカや、仲直りや、セックスの回数を重ねる事で信頼を深め、やがて相手の前では素直に狂う事が出来るようになるのだ。
しかし、幼馴染として長い時間を共有してきた実感は、ミサキのマサヒコに対する信頼を堅固にしていた。
「ぅえぇっ……ふぅんっ……ぅあっ……ひ……あぐぅ……ひぃ……きぃ……っ」
童貞が聞いたら幻滅してしまいそうな程に壊れた喘ぎ声だったが、マサヒコはミサキの信頼通り、それらを全て受け入れた。
マサヒコは、突きながらミサキに口付けた。
ソフトタッチなどはショートカットして、いきなり舌をいれる。
「ま……まひゃ君……いいよぉ……」
「み……みはき……」
病的なまでに相手を求める二人の体内の「芯」のような部分を、殺人的な絶頂感が襲う。
本当にこのまま死んでしまうのではないかと思える程に頭が吹き飛びかけたが、
そんな消えかけの意識の中でも、ミサキは自分の中に熱い液体がドピュドピュと注ぎ込まれるのを感じ取れた。
マサヒコの側も、射精と同時にミサキの膣がより強く締まったのを実感して、あぁ、同時にイけたのだ、と満足した。
405長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 16:18:26 ID:RjrHe4s/
翌日。
「お二人さん、昨晩(きのう)はどうだった?」
興味津津といった風に、メガネが訊いてくる。
本当の事を教える気は無かったが、特に否定しようとも思わなかったので、
ミサキは「口臭いって言われました」と答えた。
案の定、大学生二人はいつも通りのデリカシーの無い反応を示した。
マサヒコは、適当に場を流す事が出来たので、いつも通りのツッコミで返した。
しかし、それからすぐに、マサヒコとミサキのお互いの呼び名が変わっていた事に、アイは気付いた。
そうして一抹の寂寥感を覚えつつも、お互いをファーストネームで呼び合う二人を、アイは微笑ましく見守る事にした。

終了です
406名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 16:50:24 ID:ME+W89En
あんたさあ、濱中書くのかあかほん書くのかはっきりしたほうがいいと思うが。
407名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 17:21:40 ID:v6CIAVWS
>>406
いちいちそんな文句言う必要もない事で偉そうな態度取るなよ、気持ち悪ぃな。
テーマをどれにしようが、どの作品のパロディ書こうが職人の自由だろうが。
今までの職人で濱中ネタ書いて妹ネタは書かないとか、その逆とか…一人でもいたか?
 
マンセーばっかは良くないが、的外れな批判は止めれ。
408名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 18:18:01 ID:ME+W89En
今の手法(両サイド書いて繋げる)だと超長文になりそうだから批判しただけ。
別に濱中書いたらあかほん書くなというわけじゃない。
409名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 18:32:36 ID:FmiByCUJ
超長文になっちゃいけない理由が無い
410名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 19:57:29 ID:ooXLivuJ
このスレの住人傲慢になったよな
職人の皆さんこんなスレじゃ書きにくいでしょ?
ハヤテスレに来てくださいよ
あそこは自由ですよ
411名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 20:26:02 ID:cmv1mobP
だが膜割る!

じゃなくて

だが断る!
412名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 21:04:43 ID:kpK5TghL
長時間氏乙でございます。
413名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 21:30:48 ID:zHuhYbXA
長時間はもちろん過去の栄光に胡坐をかいてる他の職人も出てけ
414名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 21:34:24 ID:IEt1YJ4d
>>413
オマエガナ〜
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧
 ( ´∀`)
 (   )
 | | |
 (__)_)
415名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 21:42:14 ID:2f4Ykb3W
職人をまるで神のように扱うってるのは正直気持ち悪い。
読者は作品を読める。職人は感想やら批評やら賛辞やらを得られる。
あくまで対等な立場だろ。
416名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 21:52:06 ID:zHuhYbXA
その通りこのスレの職人でそれをわかってるのは郭氏とそら氏くらいだろ
特にそら氏はリクエストも受けるから職人の仲の職人だよ
氏家スレだけの存在にするのはもったいない
417名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:11:47 ID:FmiByCUJ
リクエストを受けるのは職人じゃなくて
どっちかっつーと接客業だがな

っていうか、今回は長時間氏が責められてるのか
長時間氏を擁護する者が責められてるのか、区別がつかん
少なくとも長時間氏は今回ただSSを書いただけでしかない
濱中とあかほんをコラボするという手法に賛否両論あるのはわかるが
それが「出てけ」という意見に繋がる論拠も見当たらない

第一、今回は>>416以外誰も職人をマンセーしてないのに
>>415の意見が一体どこから出てきたのかわからんのは俺だけか?
418名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:17:12 ID:ZMASOsaw
ずっと思ってたけど、そら氏厨がいるよな?何か特定できるよ…いっつもそら氏ばっかりを誉めちぎる。そりゃ確かに氏は神だが、どうかと思うぞ…
あんまり言いたく無かったんだけどさ…
419名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:22:43 ID:2f4Ykb3W
>>417
最初のほうから読んできた感想。
特に他意はない。
420名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:24:39 ID:zHuhYbXA
別に俺はそら氏厨じゃないよ
ただ読んでたら嫌でも氏と他の職人との格の違いがわかるんだ
正直に評価するのが読み手の義務だろ
だからこっちはたまに一部の職人のSSを使ったキャラへイト作品も読んでやってるんだ
あんま言いたくないけどそら氏はこのスレにはもったいないよ
俺はこのスレ好きだけどそら氏の向上の為にも他のスレ勧める
例えばハヤテとか
421名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:26:52 ID:ooXLivuJ
俺もそら氏にハヤテスレ勧める
あそこは秀才が多いから競争になってそら氏の励みにもなるよ
422名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:28:26 ID:1Ab99fFi
なんだ?
明らかにわざと煽ってる奴がいるな
423名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:31:29 ID:zHuhYbXA
>>421
そうそう
メジャー小学生編に例えるなら
横浜=ハヤテスレ
三船=氏家スレ
このスレは良くも悪くも住人が優しいから(一部はともかく)甘く評価して注意すべきとこを注意しないから向上心のある職人の為にならない
初心者にはうってつけなんだけどね
424名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:31:37 ID:KAQXt2qo
うん、とりあえず議論にも値しない煽り厨がいる。
以下、スルーで…

―…痴女はイイんちょ!
425名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:34:01 ID:FmiByCUJ
煽られてるのを承知で言うが格違うっつー程神でも無いと思うぞ
ラノベばっかり読んでるような奴には、わからんだろうけど
426名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:37:43 ID:2f4Ykb3W
>>425
所詮この程度って事ぐらいラノベしか読んでない奴でもわかると思うが。
427名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:40:23 ID:ME+W89En
>>202
これって長時間氏本人じゃないか?
良作も無駄に長いと駄作になるということを理解したほうがいいよ。
マガジンのマンガに例えるなら
予定通り終了した濱中は良作で
続けすぎてグダグダになったクロマティは駄作ということ。
428名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:44:29 ID:1Ab99fFi
混沌としてきたな、こりゃ
429名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:44:48 ID:+vK5BGFj
まあ、気に入らない作品だったらすぐにあぼーんすればいいだけじゃんか。
21歳以上の紳士淑女間男痴女の電動でチンカスのごとき言い合いはアホらしいス。
430名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 22:59:50 ID:cmv1mobP
ということで


痴女も良いけど処女も良い!


431名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 23:01:23 ID:KAQXt2qo
ってことは…処女で痴女のアイ先生は最高ですね!
432名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 23:04:54 ID:9pZQttPG
>>423

俺はハヤテスレよりもここの方がレベル高いと思う。
433名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 23:07:45 ID:g02W6J58
他のスレとの比較はあまりイクナイと思う
434名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 23:08:54 ID:+vK5BGFj
>>431
天然でああだからなぁ。覚醒しちまった日にゃ……ってアイ先生が覚醒しても前と同じのような。
435名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 23:10:54 ID:dAyyaoRn
>>431
その理屈なら、俺的にはむしろマナカ・カナミのほうが、処女と少女と娼婦に淑女でイイ!
436名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 23:21:29 ID:ZMASOsaw
>>420
いや、多分アンタじゃないよ。氏の投下後に現れやすい。やたらと!を使いまくるし、他の神々と比較したりした事もあった。
437名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 23:28:27 ID:SF7WKQ04
煽り厨はもういいよ、痴女はケイ!
438長時間座ってると腰にくるね ◆tkv10FHsb. :2006/08/16(水) 23:44:46 ID:RjrHe4s/
第八話を投稿しようと思って来てみたら……
何か、また俺のSSが発端でえらい事になってますね……


とりあえずこれだけ言っときます。
>>427
>>202は俺ではありません。
というか、>>202を読んで「あぁ、ここって長い長編書いても構わないんだ、じゃ俺も書こう」
と思って書き始めたのが、今回の『兄妹』執筆のキッカケです。
第一、もし俺が本当に>>202の時点で既にある程度執筆を進めていたのであれば
今頃第十話はとっくに越えてますし。

今まで、俺が投下する度に、高い確率で何かしらの議論が起こってしまい、
荒れるのが嫌だからほとぼりが冷めるまで数日待ってまた新作投下、また議論、また数日待ち
の繰り返しで、いい加減自分自身投下するのが面倒くさくなってきました。
「出てけ」と言われるのであれば、遠慮なく出て行きます。
言い訳がましくなりますが、
俺は当初、あくまで投下する事だけが職人の仕事、
最低限投稿者が判別出来る程度のコテハンを名乗っていれば良い、
名前を売るのが仕事じゃない、と思って
酉つけずに活動してたら、本スレで偽者っぽい人が登場してきたり
名無しで書き込んでもコテハンとして特定されたり
しゃあないから酉つけて、これからは正式にコテハンとして長期活動しようとしたら
投下時以外はコテハンで出しゃばるなと言われたり
どんどん作品を書いて投下するのが仕事だと思って連投すれば、他職人に迷惑だと言われたり
何か言おうにも「職人は作品で語れ、それ以外は喋るな」と言わんばかりの言論封殺のような対応を受けて
実際ちょっと投下以外の時に書き込みしたら、非難ごうごうだったり
しかも中には、職人とサラリーマンを履き違えたかのような意見を仰られる方もおられたりと、
ここに来て以来、妙にこっちの事情を鑑みない批判ばかりで踏んだり蹴ったりなので、
『兄妹』を連載し終えたら、引き際と思ってフェードアウトしようと、ちょうど思っていたところです。

この書き込みも所詮煽りの一種である事は自覚しておりますが
これらは、今まで俺が言いたくてもずっと我慢してきた意見です。
勝手にキレて喚き散らして、事後処理もせずに消えるのは無責任と存じますが、
それでもとりあえず、俺は消えます。
それで議論が落ち着くんなら、未練などありません。
また、別のコテハンを名乗って新たに書くような事もしません。

最後に
>>古田氏
『兄妹』は未完成品のまま打ち切りとなりましたので、保管庫には入れないで下さい。
職人としての俺の、ささやかなプライドです。

では。
439名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 23:50:00 ID:FmiByCUJ
あ〜ぁあ・・・
440名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:07:40 ID:m0+5g8XE
長時間氏工作員に踊らされて怒らないでください
俺は氏の作品好きでしたよ
どうか氏のSSを読ませてください
このスレは工作員のせいもあるけど職人に恵まれ過ぎて我儘になったんです
今の日本の食い物を大事にしないガキと一緒です
それに一連の騒ぎの黒幕はわかりました
441名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:14:04 ID:IX0cIgXR
>>438
残念だ。まあ、ムラッときたら投下してくれー。

個人的には、今回のあかほんネタは、あかほん自体がまだ日が浅いし、井戸田はまだ単なる馬骨なイメージが
強いんで、読んでいて違和感がぬぐえなかったのは事実。そこにアイ先生絡めちゃったから、違和感度さらにUPw
いや、性格設定とかの踏み込みはいいとは思う。TBや井戸田はあんな感じはする。けど、なんていうか、読んでて
氏家臭を感じないっていうか。長時間時空が俺の体質に合わなかったっていうか。
あー酔った頭で滅裂だわ。
442名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:18:33 ID:mgywZscA
二周年を前にスレ瓦解か
こんな空気になったんじゃ今後職人は投下しづらいし、読むほうだってもう心穏やかでいられないだろ
だがたいしたもんだ、20時間目までよく進んだよ
443名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:19:03 ID:m0+5g8XE
みんな黒幕に踊らされすぎたのが原因
俺がもう少し早く気付けば…すまない
444名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:24:54 ID:m0+5g8XE
取り敢えず職人には工作員注意を呼び掛けとく
みんなわかってるだろ?
見えないとこで力が働いてることに
それ、黒幕が居るから
445名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:27:22 ID:ZCUfnJG1
壷職人並みのプライドだな
徹底してるっちゃあ徹底してる
スタンスも、非難される程悪くなかったのに、不思議と反対勢力が根強かった
もっとも、退き方がちとアレだったがな・・・・


何にせよ痴女は良いって事で、他の職人さんは
せめて去らないで欲しい
446名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:35:07 ID:eCjiDQrc
>>氏家臭を感じないっていうか。長時間時空が俺の体質に合わなかったっていうか。

俺も同意見だなあ。
コラボやめて文章もう少し短くまとめれば、いい職人だと思うのに。
的山リンコのSSとか傑作だった。
あかほんも初期の乱交してるうちは面白かったが、濱中キャラ出し始めて合わなかった。
447名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:42:44 ID:ZCUfnJG1
しかし、じゃあ例えば他の職人のSSに
氏家臭を感じない作品は一つもなかったのかと言えば
そんな事は無いと思うんだ

つーか個人的には、我が儘に振る舞うシホが、見事だと思ってたんだが
448名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 00:44:37 ID:m0+5g8XE
117の奴が追い打ちかけて 余計悪化させる悪寒
あいつ例のスレの回し者なんだろ?
449名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 01:09:21 ID:IX0cIgXR
>>447
うん、だから、俺の場合に限って言えば、ちょっと作品読んで違和感を感じたらスルーw
これはこのスレのエースだろうが新人だろうが変わらない。てか全てのファンフィクションを読むときの行動だわ。
もちろん、感想カキコも書かない。今回は長時間氏が去るってことで、あえて書いたけどね。
てか、投下された作品を必ず読まなければならないってことは無いし。
「俺が気に入らなけりゃスルー!はいまた今度!」、ただそれだけの簡単な事なのさ。

>>446
そうそう、氏の性知識講座は傑作だった。
エロと萌えと笑いと余計な知識を同時に楽しめた。そして、マサママ萌えw!!
450117(´_ゝ`):2006/08/17(木) 02:11:19 ID:68y/MdjZ
長時間氏、お疲れ様でした……
ていうか、職人が不快を感じて氏家スレから去るのは初めてじゃないかよ?
最近の氏家スレは、職人が投下しては住人が文句を言って、痴女はイイの繰り返しだったからね。
一生懸命に投下する職人が嫌がるわけだわ、雰囲気最悪だよ……
今の氏家スレ住人のおまえらはさぁ…的もにスルー出来ないクソガキ達しかいないんだな?え!?ふざけんなよ!なんでスルーできねぇのかな!?おい!!
俺は本当はハヤテより此処、氏家スレが1番好きなんだよ!!最悪!!!!
451名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 02:34:38 ID:8KmpQkdF
…夏だなぁ。
しばらく来てなかったら、なんか湧いてきてるな。
ま、あと半月ぐらいの辛抱か。
とりあえず痴女はイイ。
452名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 02:42:40 ID:mgywZscA
……一度落として、一ヵ月くらい経ってからスレを立て直すという荒療治もあるけどな
復活しない危険性もあるのであまりお薦めはできないが
453名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 07:02:30 ID:jPiwofta
久しぶりに覗いてみたら大変なことになってるな…
とりあえずここの住人はいい加減スルーすることを覚えるべき
454名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 08:26:58 ID:ZCUfnJG1
こんな言い方はアレだが、職人が一人去ったからと言って
スレ立て直しまでする事も無いと思う
今後職人も住人もおたがいに配慮するように気をつければ
少なくとも長時間氏は、スレを壊すつもりで最後の書き込みをしたわけじゃない筈だろう?
455名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 09:29:09 ID:eCjiDQrc
荒れるのは、職人が原因では無く擁護厨のせいだと思うがな。
ちょっと批判しようものなら叩く奴が出てくる。
GJと賞賛しか許されないスレというのも異常。
そりゃ>>415みたいな意見も出るだろ。
職人全員がエースじゃないし、中には落合のように能力があっても叩かれる奴もいる。
批判されて職人が受け入れるか怒り出すかは自由だが、住人が過剰反応するのは良くない。
456名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 12:22:33 ID:HGs9oX9p
このスレの>>204>>217の書き込みメル蘭も含めて読んで来い
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1155642095/201-300
457名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 13:21:12 ID:yv1Fyzok
あー…なる程なる程…
こりゃまた…
こういうスレはさ…住人が職人育てるもんだろうに…
俺も他所でSS書いてたりするが…
やっぱ住人が雰囲気いいと、ドンドン投下したくなるもんだし。
批判っつーか、そういう部分も理不尽じゃなきゃ納得出来る。
ここに職人さんが大量に増えたのはスレの雰囲気や原作の雰囲気の良さなのに…
潰しに来てるのか引き抜きに来てるのか…
どうあれ、俺はこのスレも職人さんも好きだ。
余所に迷惑かけるような事するスレなんぞ、いつか淘汰されるさ。
我々は生暖かく見守れば良いのでは。
 
 
 痴 女 は い い
458名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 13:24:14 ID:HGs9oX9p
氏家作品のSS読めるとこってここ以外にある?
459名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 13:36:50 ID:gOXoClLO
職人さんのSS作品が読めるのはこのスレだけ!
460名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 16:17:53 ID:MUrEOSQv
「痴女はイイ」も見直しが必要かもな、今回の件はある意味、
その言葉で有耶無耶にしてきた部分が噴出したと言えなくもないかもしれない

一週間かもしくは月末まで、職人さんに投下をひかえてもらって、
スレ全体でじっくり反省というか心を落ち着ける時間をとったほうがいいかも
461名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 20:01:39 ID:zr5JPlSA
2ちゃんなんだからあんまりマジになるとインポになっちゃうぞ♪


ね、園長?
462郭泰源:2006/08/17(木) 21:28:38 ID:lVXfQQ4v
お久しぶりの郭です。
>>長時間氏
私は一読者として、復帰をお待ちします。ただ、待ちます。
登場以来、ハイペースで投下されてきた氏の活躍は頼もしいと思っていました。
文章も投下毎に冴えるようになっていましたし、大作もこれからという時の引退宣言、
本当に惜しいと思います。氏は住人諸氏(中には心ない発言も少なくなかったにもかかわらず)
からの指摘にも誠実に対応していましたし、書き手として素直に感心していました。
「ヌルい」と思う方もおられるかもしれませんが、私はここの雰囲気が好きですし、書きやすかったです。
だからこそ、書き手が不快に感じて休筆宣言をするような今回の件は悲しいです。

個人的な話ですが、濱中連載終了後は真剣に引退を考えていました。
70本近く投下していましたし、自分でも書いていて手癖っぽくなっていましたし。
そら氏や長時間氏のようなな才能ある書き手の皆様が出てこられた以上、
老兵は静かに去るべき、と考えていた時期も正直ありました。
なら何故今でも未練がましく続けているかと言えば、単純に楽しいからです。面白いからです。
初めて書いたSSに、住人から反応を頂いたときは本当に嬉しかったですしね。
その後、たくさんの書き手の皆さんのSSを読みながら、感心したり嫉妬したり奮起したり。
ここのおかげで、すごく楽しい時間を過ごすことが出来ました。
これは、商業ベースじゃできない、お金云々では体験出来ないことだったと思います。
元広島の野村選手(最も好きな選手のひとりです)の引退試合での言葉を借りれば、
「SSを書くのははいいもんだぞ!SSを書くのは楽しいぞ!」
と言いたいです。たかがエロパレスレで何言ってやがんだ、と思って頂いても結構ですが。

無駄話を続けましたが、投下いたします。前々スレで投下したアヤナ帰国ものの続編。
NGワードは「前フリ長い」「本番淡泊」「マサヒコ×ミサキ」では、投下。
463郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/17(木) 21:29:30 ID:lVXfQQ4v
「あ!お久しぶりです、小久保君のお母様」
「はっら〜〜元々キレイだったけど、またキレイになったわねえ♪♪私の学生時代と同じくらい」
「母さん、最後は図々し、ぐぼッ!!!!」
マサヒコママのパンチがボディに突き刺さり、のたうち回るマサヒコ。
(ああ……懲りないよな、オレって……オレの、馬鹿……)
本日二度目のダメージに気が遠くなる中、マサヒコはそう思っていた。
「そんな……お母様に比べたら、全然です。ホント、変わらずにお若くてキレイですね」
完璧な笑顔を浮かべたあと、マサヒコママを見つめて嘆息するアヤナ。
――彼女の方が、一枚上手である。
「うふふふ〜〜〜、お上手ねえ。マサヒコ?お茶くらいお出ししなさいよ?
冷蔵庫に昨日作ったレアチーズケーキが入ってるから」
「げぼ……?って、母さんは?」
「あ〜〜町内会の総会なのよ。てなわけで、今日は多分11時くらいにならないと帰らないんで」
かかかか、と豪快に笑い倒した後、一転して真剣な表情になると、
マサヒコママは息子の耳元に口を寄せて囁いた。
「付け加えるとね、父さんも今日は飲み会があるみたいで遅くなるらしいのよ。
……分るわね?私の言っている意味が。ミサキちゃんには黙っておくから、ね?マサヒコ。
若いうちの過ちは……仕方がないわよ?私も若い頃はそりゃあ………」
「母さんの期待することは絶対起こりませんから、さっさとカラオケに行って下さい」
「ちっ、相変わらずノリの悪いマイサンだこと。そう言えば旦那のマイサンも最近めっきり」
「いいから、お願いですから行って下さい、母上」
親子の愉快なやりとりが終わった後、マサヒコは仕方なくアヤナを小久保邸に案内した。
「ちょっと待ってて、若田部。今お茶を……」
「あ、手伝うわ。動きにくいでしょ、小久保君?」
「でも……お前、今日はお客様なんだし……」
「いいから。怪我人は大人しくしてなさい」
なおも何か言おうとするマサヒコを制すると、
アヤナはキッチンでお茶の準備やケーキの準備をしてくれた。
中学生時代から何度も小久保家に出入りしていたアヤナにとっても、
勝手知ったる他人の家、というわけでその動作は迷いのない実にスムーズなものだった。
「はい、小久保君召し上がれ」
「………なんだかオレが客みたいだな」
「ふふふ……いいじゃない。なんだかこういうのも懐かしいわね。
良くウチにお茶のみにきてくれたじゃない、的山さんやお姉様や濱中先生や、小久保君も」
「……………あのさ、若田部。やっぱりなんかあったんじゃないか?」
「え?な、なによ突然」
「ん……いや、言いたくないなら良いんだけど。今日会ってからずっとさ、
お前、昔のことばっか喋ってるし。それに若田部の表情がなんだかちょっと微妙なんだよな。
なんていうか、懐かしがってるだけじゃない感じっていうか……」
「…………相変わらずなのは、やっぱりあなたの方よ、小久保君」
「え?」
「責任、取れるの?」
「??な、なんだよ、いきなり」
「小久保君は、優しすぎるのよ。……あの頃から、全然変わらない」
「???あの、言ってることが……」
「でも……無責任に誰にでも優しいのはズルイわよ。
私にそんな風に優しくして、勘違いしたらどうするの?ミサキちゃんっていう彼女がいるんでしょう?」
「それとこれとは、別だよ。若田部は友達だしさ。
お前がなんだか元気ないのを見て気になるのはしょうがねーじゃん」
「友達、か…………」
一言そう呟くと、寂しげな微笑を浮かべるアヤナ。
「そうだよね………友達、なんだよね、私たち」
「…………若田部?」
「ねえ、小久保君……私、グズグズ言うの苦手だからはっきり言うよ。
私………ずっと、あなたのことが、好きだった」
§
464郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/17(木) 21:30:28 ID:lVXfQQ4v
「え?」
「あの頃は……それがなんなのか、良く分らなかった。
それまでに男の人を好きになったことなんて、無かったし。
でもあなたのことを思うと、なんだか不思議な気持ちになった。
胸がしめつけられるような、恥ずかしくなるような気持ちにね。
ふふ、最初はセクハラされたせいだと思って怒ってたんだけど」
「………それは、その……偶然というか……ゴメン」
「うふ、冗談よ。でも……その気持ちが、恋だったんだ、って気付いたのはアメリカに行ってから。
あなたと天野さんが付き合うようになったって的山さんから聞いたときは、お似合いだと思った。
……本当のことよ。あなた達ふたりにはすごく強い絆を感じていたから」
「……そりゃ、ミサキとは長い付き合いだから……」
「それだけじゃ、ないのよ。あなた達の間には、時間以上のなにかがあったの。
口惜しいけど、私はその間に絶対に入り込めないって思った。
そう思って……諦めようと思った。天野さんは私のライバルで、大切な友達。
あなたは、その天野さんの恋人で、私にとっても大切な友達だった。
天野さんや、的山さんや、みんなといる時間が、すごく楽しくて、充実していて、
アメリカに行ってから私はずっと懐かしく思っていたわ。でもね……」
一気にそこまで話した後、ふう、と一息ついてアヤナはじっとマサヒコを見つめた。
(ああ……やっぱり、若田部って……美人だったんだな)
その切なげで、潤んだ瞳に見つめられて――改めて、
マサヒコは目の前の少女の美しさをぼんやりとそう思っていた。
あの頃と違って、ごくナチュラルにだが眉毛に手を入れているのと、
大きくて少し吊り気味の目が、彼女を実際の年齢よりも大人びて見せていた。
「あなたを思い出すときだけは、他の人を思い出すのと、違ったの。
懐かしいだけじゃない、切ない気持ち。あの頃感じた、恥ずかしさや、
胸をしめつけられるような気持ちは……恋だったんだって、そのとき、やっと……気付いたの」
「………若田部……オレ………」
「ねえ、小久保君?私ね……私、結構アメリカでも、モテたんだよ?」
「……そうだろうな、若田部なら……」
「ふふ……それで、声をかけられて、良さそうな人だな、と思って付き合ってみても……
やっぱり、どこかで違和感があるんだよね。それは……あなたのことを、思っていたから。
あなたと……比べていたからだった。そう、気付いたんだ。だから……私は……」
アヤナは言葉を切った。そして、もう一回マサヒコをじっと見つめる。
「自分の気持ちに、整理をつけるために……戻ってきたんだ。
あなたと……天野さんが、恋人同士なのは分ってる。ふたりがお似合いなのも、分ってる。
ふたりに深い絆があるのも、分ってる。それでも私は、あなたが、好き」
アヤナは、微笑んでいた。マサヒコは、彼女のそんな笑顔を久しぶりに見たと思った。
いや、それは単なる自分の思いこみで――
アヤナの笑顔なんて、実際は見たこともなかったような気もした。
ただ、マサヒコはアヤナのその表情を美しいと、思った。
「あの………若田部、オレ、お前にそんな風に思われていたってのは……
凄く、嬉しいけど……でも、今は、ミサキと付き合ってて……だから……」
「うん、そう言うと思ってたよ」
あっさりと、アヤナが微笑みながら答えた。
「でもね、私は……あなたを、諦めない。私が好きな人は、あなただって分ったから。
あなただけだって……分ったから」
そう言うと、アヤナが立ち上がる。
「……若田部……オレ……」
「今日は……帰る。あなたの言いたいことは、分るから。それ以上、聞きたくないから」
少し寂しそうな笑顔を作り、アヤナはそう言った。
そんな少女の表情に、再びどきり、とするマサヒコ。
(オレは……ミサキが、好きで……恋人で……それで、若田部は……友達。
好きだって言われても……それは、変わんねーはず……でも……でも……)
迷うマサヒコだが、アヤナは笑顔のまま―――立ち上がると、部屋を後にしようとする。
しかし……最後に振り返ると、今にも泣き出しそうな表情で、小さく呟いた。
§
465郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/17(木) 21:32:00 ID:lVXfQQ4v
「忘れないで……私は、あなたに会うために……それだけのために、帰ってきたってことを」
ほんの小さな声だったが――それは、やけにはっきりとマサヒコの耳に入ってきた。
マサヒコはただ呆然と……彼女が、去っていくのを見つめるだけだった。
£
「ふうん……そんな感じだったんだ、お前ら」
「そんな感じって……それ以外、ないじゃない?どうしたの?変だよ、マサちゃん……」
「いや……どうもしないんだけどさ」
アヤナの衝撃の告白から2日後―――マサヒコは、ミサキとデートに出かけていた。
オープンカフェで軽めのランチを取りながら、恐る恐るアヤナの話題を振ったところ、
アヤナが帰国したという事実はリンコ経由でミサキも承知済みの話だった。
マサヒコはふたりが出会うことでまたなんらかの衝突が起きるのでは、と危惧していたのだが――
実は既にふたりは昨日再会しており、それは拍子抜けするほどありふれた再会劇でしかなかった。

「おかえり、若田部さん!」
「天野……さん……」

アヤナとミサキは、泣き笑いの表情で手を取りながら――再会を、喜んでいたという。
2年近い月日はふたりの少女の距離を狭めることなく、むしろ友情をさらに深めていたのだった。
「若田部さんとは……ずっとメールでやりとりしてたしね。だから……なんだか、
久しぶりって感じじゃなかったの。ウン、ちょっと長い休みの間だけ会ってなかったみたいな……」
「いや、それが不思議なんだよな。そんな風に、すぐに元の友達に戻れちゃうってのがさ」
「でも、友達ってそういうもんじゃないの?」
「うん……そうかな」
「ふふ……でも、分らないカナ……結構、冷たいもんね、マサちゃんって」
「………そうかな?」
「やだ、本気にしないで、マサちゃん?」
傷ついたような表情を作るマサヒコを、慰めるように微笑みかけるミサキ。
なんとなく面白くないマサヒコは、大口を開けてチキン・サンドにかぶりついた。
「でも、そうよね、またみんなで集まったりしたいね、アイ先生や中村先生も呼んで」
「………オレもそうしたいのはやまやまなんだけどな……」
「?なにかあるの、マサちゃん」
(間違いなく、またツッコミでとんでもなく疲れるのが分ってるし……それに……)
先日のアヤナの告白を思い出していた。
(まだ今は良いけど……メガネとか、そのあたりの勘は無駄に鋭いからな。
ミサキや若田部を変な方向に焚きつけたりして……)
嫌な予感がてんこ盛りでするため、
どうしても全員再会の場を積極的にセッティングする気にはなれないマサヒコだが、
ミサキはそんな彼の気を知ってか知らずか不思議そうな表情を浮かべている。
「ま、まあそう言うのはおいおいでいいじゃん?それよりさ、今日は……」
「あ!そうだよね、じゃ、食べたら行こっか、マサちゃん?」
ふたりは食事を終えると、席を立った。
「それにしても、お嬢様学校の割に体育会系なんだな、聖光って」
「ウン。私もビックリしてるんだけど……」
ミサキの通う聖光女学院では、二年生の秋に生徒への長距離歩行が義務づけられていた。
“健全な肉体には健全な精神が宿る”
というまこと古めかしい学校創立者の残した言葉のもと、
徒歩で半日をかけて聖光女学院から隣にある鷹市の中心部に存在する加藤神社まで、
合計4,029mを歩き、お参りするのが修学旅行と並ぶ行事になっていた。
指を祀る加藤神社は霊験あらたかであることで全国的にも有名であり、
「受験のときに指が滑るように回答を書いた」
「美大受験の実技のときに滑らかなタッチで描くことが出来た」
「小論文で詩が出題されたときに、吹き出すように潮、ではなく詩を書けた」
等と、卒業生からもその御利益(?)についてはお墨付きなのであった。
相変わらず面倒見の良いミサキは、聖光でもクラス委員となり、
結果この長距離歩行のリーダーの役目を負うことになってしまった。
§
466郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/17(木) 21:34:18 ID:lVXfQQ4v
体力にはそこそこ自信のあるミサキだったが、実はアウトドアに関する知識は皆無である。
困った彼女が頼るのが恋人であるマサヒコなのは、ある意味当然と言えよう。
「まずは靴からだな。お前、その手の靴なんて持ってないだろ?」
「ジョギングシューズくらいなら持ってるけど……」
「ジョギングシューズって言ってもピンキリだからな。できたら軽めのアウトドアシューズが良いよ。
とりあえず、例のアウトドアショップに行こうか。」
「ウン!」
嬉しそうにマサヒコと手を伸ばすミサキ。久しぶりのデートに、満面の笑みだ。
マサヒコも、少し照れくさそうだが指を絡めるようにして手をつないだ。
「えへへ……マサちゃんが昔ボーイスカウトやってて良かった」
「なんだよ……あの頃は、一緒に遊べないからつまんない、とか言ってたくせに」
「だってあの頃は私、寂しかったんだよ?
マサちゃん、週末になるとマサちゃんのお父さんとボーイスカウトに行っちゃうし。
私は一緒に遊びたかったのに、おいてけぼりにされたみたいだった」
「お前ってあの頃からオレに惚れてたのか?」
「………………マサちゃんの馬鹿」
「??なんだよ、いきなり」
「何度も言ってるじゃない。私は、ずっとずっと、マサちゃんが好きだったの。なのに………」
そう言って、ちょっとふくれっ面をつくるミサキ。
子供のようなことを言う恋人のことを、マサヒコは改めて可愛いと思った。
「オレも、あの頃から好きだったぜ、ミサキ?」
「ウソだ〜〜。サッカーやボーイスカウトの方が、私より絶対……」
「いや、あの頃は……男同士で遊ぶのが楽しかったり、なんとなく照れくさかったりしてさ」
「……もう一回言ったら、許してあげる」
「?なにを?」
「好きって言ってくれたら、許してあげる」
「………オレ、そんなこと言ったっけ?」
「ホラ、すぐ忘れてる。だから言ってよ、好きって」
「………好きだよ、ミサキ」
「もう一回♪」
「あのなあ……こんな道のど真ん中で」
「もう一回で良いから。お願い!」
「………好きだよ、ミサキ。これで終わりだぞ?」
「えへへへ〜〜私も好き、マサちゃん!」
中村が見たら悶死しそうなバカップル丸出しトーク炸裂中のふたりは、
腕を組んだまま表通りを歩いた。目的の店までの道が、ミサキにはやけに短く感じられていた。
「わあ、この靴可愛い!色使いがすごく素敵」
「それ、メレルだな?アウトドアシューズのとしてはちょっと高めだけど」
「でも可愛くない?ほら」
「確かに可愛いけど……どう?履いた感じ、重いとかはない?」
「思ったより軽いよ。足にもしっくりくる感じだし」
「ああ、ゴアテックスなんだ。雨がきても大丈夫そうだな」
「雨天決行だからね、長距離歩行は。でもコレなんだか気に入っちゃった♪」
「コロンビアとかのシューズは確かに地味っちゃ地味だったしな。
安いし機能面もそれなりに充実してるんだけど」
「この靴に決めて良い?マサちゃん」
「ああ……じゃ」
「え?ちょ、ちょっと、お金は……」
「良いから。バイト代入ったから、プレゼント」
「でも……」
「彼女の身につけるもんくらい、プレゼントさせろって。
その代り、キチンと手入れして長く履いてくれよ?結構長持ちするもんだからさ」
「ありがとう、えっと、あのね」
「?なんだよ」
「大好き、マサちゃん!」
§
467郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/17(木) 21:37:08 ID:lVXfQQ4v
「……そう言うのはふたりだけのときに言えって、恥ずかしいから」
「えへへ、でも本当に大好きだよ♪」
周囲の人間が恥ずかしくなるようなバカップルトークは続いていた。
「ありがとう、大事にするね、マサちゃん!」
「大事にするのは良いけどさ……本番前にキチンと履き慣らしておけよ?
当日いきなり履いて靴擦れなんて作っちゃったら最悪だからさ」
「うん!」
嬉しそうに微笑むミサキ。マサヒコもまんざらでも無さそうな顔だった。
「うふ……じゃあ、マサちゃん?お礼しなきゃいけないね♪」
「お礼って、オレは別にそんな」
「お礼は……私じゃ、ダメ?マサちゃん」
「……あのなあ……」
「今日は……遅くなるってお母さんにも言ってきたんだ。だって久しぶりのデートなんだし……」
「まあ……良いけどさ」
自分で言い出しておきながら赤くなってしまうミサキと、こちらも顔を赤くしてしまうマサヒコ。
ふたりは、ちょっと落ち着かない気持ちのまま、店をあとにした―――

“ちゅ……ちゅっぷ”
強い力で引き寄せられ、激しく衝突するようなキスを続けていた。
ふたりが互いの唇を貪る、湿った、そしてどこか滑稽な音が部屋の中に響いていた。
抱き合い、目を閉じてミサキの柔らかな唇を吸いながら、
マサヒコが彼女の衣服を脱がそうとキャミソールのストラップに指をかけた。
「ん……や……歩いて汗かいちゃったから、その前にシャワーを……」
「このままでいい」
唇を離し、軽く体を捩って逃れようとしたミサキを少し強引に押さえつけると、
マサヒコは再び彼女の衣服を脱がしにかかった。
腋の下に顔を埋め、白く滑らかな皮膚に唇をつけて軽く吸った後に舌を這わせる。
“ちゅッ……つ……つぅる〜〜”
「あ……ン、やだ……私、汗くさいよマサちゃん」
「ミサキの匂い……良い匂いだ」
「や……に、匂いで興奮するなんて卑猥だよぉ……」
恥ずかしいのか、ミサキはいやいや、と首を振りながら再び逃れようとする。
恋人のそんな姿に刺激されたマサヒコは、彼女の首筋にもキスをした。
“ちゅッ”
「ふぅ………ダメ、そこ、急所」
「ミサキの匂いで興奮すると、卑猥なのか?」
「だって……汚いし、ダメだよぉ」
確かに普段は、ふたりともシャワーを浴びてからしかセックスをしたことがなかった。
だが、今日のマサヒコはなぜかひどく攻撃的な気持ちになっていた。
いつもどおりなら、これから乳房を優しく撫でるように愛撫するのが手順だったが――
「なら、なんでミサキは……」
言葉をそこで区切ると、マサヒコはいきなりミサキのショーツの中に指を突っ込んだ。
「あ!だ、ダメッ!!」
突然のマサヒコの行為に慌てて腰を引くミサキだが、
マサヒコは逃そうとせずに手を彼女の股間に回す。
「やっぱり……もう、濡れてるじゃん」
まだ抵抗しようとするミサキの耳元で、そう囁いた。
「やだ……汗だよ、だからシャワーを……」
ミサキの哀願を無視して毛の奥を触る。掻き回すように、指でなぞる。
小さな肉の芽は、既に硬くなっていた。触る。撫でる。ほんの少し、強引につまむ。
「ミサキの汗って、こんな風に粘っこいんだ、へえ……」
「や……意地悪言わないでよ、マサちゃん……」
「嫌だとか言いながら、濡らしちゃってるんだ、ミサキは……オレのこと、卑猥だとか言いながら、
顔を真っ赤にして感じちゃうんだ、ミサキは……」
「…………」
§
468郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/17(木) 21:43:18 ID:lVXfQQ4v
抵抗を諦めたのか、無言でミサキがマサヒコを見る。少し、怒ったような目で。
―――と、マサヒコが突然ミサキから離れ、ベッドに腰掛けるとテレビをつけた。
画面では、今年何個かめの台風の進路を、
めったに予報の当たらない気象予報士が必死の形相で説明しているところだった。
「………どうしたの?」
短い沈黙に耐えきれなくなったミサキが、マサヒコに聞いた。
「嫌だってお前が言うから、止めた」
「意地悪……」
涙をこぼしながら、ミサキが呟く。マサヒコは、ふと昔のことを思い出していた。
「して欲しい?」
「意地悪、意地悪、マサちゃんの馬鹿!」
そう言いながらも、ミサキはマサヒコに体を擦り寄せてくる。
「いつも……そうだったよな。ミサキは泣き虫で、怖がりで……いっつも、オレの側にいて……」
「マサちゃんの……馬鹿!」
マサヒコの胸の中で泣きじゃくりながら、ミサキがそう言う。
マサヒコは彼女を抱き上げ、ベッドのうえに座らせた。
そしてそのまま、ミサキの服を一枚一枚ゆっくりと脱がせ、自分も服を脱いだ。
生まれたままの姿になっても、ミサキは腕で胸元と股間を隠していた。
マサヒコは彼女の両手を握るとそれを上にあげさせた。
「…………」
涙はもう流していなかったが、今にも泣き出しそうな表情でミサキがマサヒコをにらむ。
小振りだが張りのある乳房は、彼の方に張り出されたようにツン、と上向いていた。
“ちゅッ……”
「……ふぁッ……」
真っ白な乳房の頂点にあるピンク色の果実に唇をつけるマサヒコ。ミサキは短い吐息を漏らした。
“ちゅ……ちゅうッ、ちゅ……”
唾液で乳首がべっとりと濡れて光るまで、マサヒコはそこを舐めた。
舐められるたびにミサキが小さく体を震わせ、乳首は硬くしこっていった。
ホテルの薄暗い照明にそれは照らされてなにか別の生き物のようにマサヒコには見えていた。
マサヒコは、唾を溜めて乳首を口の中に含むと掻き混ぜるように、舐った。
そうしながら、微かに汗で濡れるミサキの、背中や腹や腰を、指先で愛撫する。
指を滑らせるように移動させて、つるつるとした彼女の肌を撫でる。
「ふう……あ……」
くすぐったさと快感にうわごとのような声をあげるミサキ。
彼女の反応を楽しみながら、マサヒコは股間に手を伸ばす。
硬くなった肉の芽を擦ると、それだけでびくん、びくんとミサキは激しく体を跳ねさせた。
「ミサキ……」
彼女の体を倒すと、股間の中に顔を埋めた。まばらに生い茂る、薄い色の恥毛を口に含む。
「………恥ずかしいよ……」
決まり事のようにミサキが呟くが、マサヒコは気にしようともしなかった。
腋の下や首筋を舐めていたときよりも、強くミサキの匂いが香ってきた。
獣どうしの交わりにも似た感覚で、マサヒコはミサキの脚を大きく開かせ、そこを舐める。
くちゅくちゅと、唾を塗りたくるように。彼女の小さな膣口に指を添えて拡げ、舌をこじ入れる。
ミサキの中が、唾と愛液にまみれてぐしゅぐしゅに濡れる。
十分に彼女のカラダの準備が整ったのを確認してから、マサヒコはコンドームを装着した。
「じゃ、そろそろ行くよ、ミサキ?」
「ウン……来て、マサちゃん……」
愛液で先端を塗りたくるようにしてペニスを何度か往復させた後、
じゅぶり、とミサキの中にペニスを沈める。
「あ……ふくぅん……」
ペニスの先端から伝わる、ミサキの体温とねっとりと絡みつく感触。
小さくて狭いそこは、ただ挿れただけで射精しそうなほど気持ち良かった。
(あ……気持いい、ミサキ……)
マサヒコは自分の下で切なげな表情をして吐息を漏らす恋人の顔を見つめている。
ミサキのこの表情が、マサヒコはたまらなく好きだった。
§
469郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/17(木) 21:45:52 ID:lVXfQQ4v
出来ることならずっとこのまま見つめていたい、と思うほどに。
“ずッ……ずぅるッ……”
今すぐにでも出したくなる欲望を抑え、何度も、ミサキの中にペニスを突き立てる。
「はあッ……くぁッ!いい……あ、うぁあッ……」
ミサキが頬を染めてマサヒコの動きに応え、歓びの叫び声をあげる。
「あ……気持ち良いよ、ミサキ」
切なげな、耐えるような表情でマサヒコが呟く。
ミサキは、このときのマサヒコの表情が、声が、たまらなく好きだった。
普段のやや低めの彼の声より、ちょっと上ずった声。女の子のように端正なマサヒコの顔が、
苦痛を耐える表情にも似た、ぎゅっと締まった表情になる瞬間が。
出来ることならずっとこのまま見つめていたい、と思うほどに。
「好き……マサちゃん……ふ、あッ、うン!」
快楽の中にどっぷり浸りながら、セックスは不思議だな、とミサキは思う。
人間の行為の中で、一番他人と密着して、他人と繋がる行為なのに、どこか恥ずかしい。
恥ずかしくて、気持ち良い。気持良いのに、恥ずかしい。
そんなことを思いながらミサキはマサヒコに強く抱きつくと、
彼の動きに同調させるように自ら腰を動かした。
「あ……あッ、う……」
そのたびに、マサヒコのペニスはミサキの柔らかな中に包まれ、くいくいと挟み込まれる。
腰を動かしてペニスを送り出すたびに、背筋にびりびりと電流が走る。
「み……ミサキ……」
「あ……好き……大好き、マサちゃあ…は…ん」
マサヒコは、一心不乱に腰を動かす。ミサキがマサヒコの腰に脚を絡ませる。
より密着したふたりは、ただ肉と肉をぶつかり合わせるように愛しあった。
「ミサキ……お、オレ……もう……」
「ン……あふぁあ、あン、い、良いよ、マサちゃん……私も……もう」
舌を絡めるようにキスをすると、ふたりは更に深く交わろうとする。
「出して……私の中で……良いよ…マサちゃん」
“ぐッ……きゅうッ……”
「……マサちゃん……あッツ……くぁッ」
ミサキが荒くて甘い声を吐き出しながら体を硬くした。
その瞬間、マサヒコのペニスは急激にきつく締めつけられた。
「わ……うわ……そんなのされたら、オレ……もう……我慢できね」
そのあまりの快感に耐えきれなくなったマサヒコは、
“びゅッ………ぴゅうッ、ぴっ”
思いっきり、射精した。ペニスから、何度も何度も精液が吹き上げる。
「あ……はぁ………あ、ああ……」
ミサキの体がびくん、と跳ね上がり、マサヒコの射精を受け止めようとする。
「マサちゃん……ああ……マサちゃん」
お尻をぶるッ、と小さく震わせるとミサキは惚けたような表情になって体を投げ出した。
やっとのこと射精を終えたマサヒコは、そんな彼女を見つめた後、体を密着させる。
ミサキの汗とマサヒコの汗で、ふたりのからだがべったりと張り付く。
汗にまみれたからだで、ふたりは抱き合っていた。
恋人同士でなければ、不快そのもののはずの行為が、マサヒコには愛おしかった。
「気持ち良かった?ミサキ………」
「う……ウン……気持ち良かった……マサちゃん」
「あの……ゴメンな、なんだか最初お前、変だったからちょっとオレも意地になっちゃって」
「マサちゃん……私……私……」
「……なんだ?ミサキ……え?」
――ミサキは、泣いていた。ひどく、冷たい表情で。
「ど、どうした?」
「聞いちゃったの……若田部さん……マサちゃんが好きだって……」
「え?ええッ!」
(若田部の奴………)
§
470郭×伊東 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/17(木) 21:47:47 ID:lVXfQQ4v

「天野さん……本当にごめんなさい、あなたのことは……大切な友達だって思ってるのに……」
「…………良いの、若田部さん……本当は、私も分ってたから」
「え?」
「あなたがアメリカに行く前に……言ってたでしょ?
『私 小久保君のこと嫌いじゃなかったんだから…』って。あのときから……気付いてた。
若田部さんが……マサちゃんに恋していたってことを。
私のために……自分の気持ちを抑えてたってことを」
「天野さん……」
「でもね……今だから思うんだ。あれは……フェアじゃないって。
だって……私……私は、本当にマサちゃんが好き。誰よりも……多分、若田部さんよりも。
だからって、若田部さんの思いを奪ってしまうことをしても良いのかって。
だって若田部さんは私の大事な友達なんだもん……でも、それでも私……」

そう、実はアヤナとミサキの再会劇には、こんなシーンが挟み込まれていた。

「ミサキ……でも、オレは……」
「ねえ……どうしたら良いの?私がマサちゃんと別れれば良いの?そんなの絶対嫌。
でも、若田部さんの思いも分るの。彼女も……ずっと、ずっと、
マサちゃんのことが好きだったってことが、分っちゃうの。
だって私たちは友達だから。どうしたら……どうしたら……うッ、良いのよ、うわあん」

ミサキは、マサヒコの胸の中で泣きじゃくっていた。
(そうだった……ミサキは、泣き虫で、怖がりで、それで……)
誰よりも心優しくて、友達思いの女の子だった。
―――それは、幼馴染みで恋人である自分が、一番分っていたはずだった。
分っていたからこそ、マサヒコはミサキを好きになったのだから。
泣き続けているミサキを、マサヒコは見つめた。
こうすれば自分の気持ちを繋ぎとめることが出来るだろう、
といった計算の類とは最初から無縁の女の子だった。
ミサキは、苦しんでいる。多分、自分以上に。アヤナとの友情に。マサヒコとの愛情に。
(オレは……オレは……オレは……)
どんな言葉を投げかければ良いのか、マサヒコは分らなかった。
ただ、恋人の泣き顔を―――見つめ続けた。

(続く)
471郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/17(木) 21:48:30 ID:lVXfQQ4v
今回は以上。次回は帰国ものの続きとシンジ×エーコのW投下になりそうかな……では股。
472名無しさん@ピンキー:2006/08/17(木) 22:26:33 ID:eCjiDQrc
スレの窮地にエース緊急登板とは・・・・・
このスレが帝京じゃなくてよかった。
まだまだ投手は残っている!
473名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 00:04:43 ID:b2hC1nAX
郭氏〜!GJ!
あぁぁぁ切ねぇ!俺ぁ切ねぇだよ!
年頃の娘っこ達のラブな思い…優し過ぎる坊主の葛藤…
 
あぁぁぁ!切ねぇ!切ねぇ!
だが…たまらぬ!読ませる!
 
最近切ない作品出来なくて悩んでたから暴走しちまいました…申し訳ない。
474名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 00:13:16 ID:TI7cpoeJ


他の職人も投下しづらいとは思うが、反省点を踏まえつつまったりと再スタートしてゆこうよ
475名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 00:23:41 ID:+6oNEDyf
なんかマサヒコっぽく無い気がした。
普段はもうちょっと淡々としてて、さりげなくというか無意識に優しくするってイメージがある。
まああくまで気がする論なんでスルーでどうぞ。
476名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 00:54:04 ID:9ou6tH4B
郭氏乙です
ところで一度昼ドラなみに修羅場のSS読みたいんだけど誰か書いてくれないかな?
マサミサアヤやシンミホチカとか
477名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 13:33:01 ID:cyDxPM2z
郭氏グッジョブです。>>456遅レスだけど、これ時間的にもうちっぽいな。いや、疑心暗鬼になってるだけだろうか。
478名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 15:50:14 ID:qaV5BNbJ
それはもうわかんねえよ
ただ、荒れて職人が一人撤退したという結果しか残らん
もしかすると他にも離脱している職人がいるかもしらんが、もうどうしようもない

>>453の言う通り、スルーできる精神力を備えて今後に臨むしかない
479名無しさん@ピンキー:2006/08/18(金) 22:28:49 ID:+u7pSysM
ここの職人がハヤテ好きとも限らんのに、引き抜きとかないだろ。
夏厨が荒らしてるだけ。スルーしかない。
480名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 00:24:44 ID:Wy3OSOOv
荒れた職人なんかいないほうがいいさ・・・
保管庫から、全作品消してもいいくらいだと思うがな。
481名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 02:19:55 ID:K4PzgWKw
さくせん

するーをだいじに
まったりいこうぜ
482名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 02:36:03 ID:1DsFrUDQ
変にスルー力の高いスレにいたことがあるから今のこの状況は
不愉快以前に懐かしくておもしろくなってきたw 
とりあえず荒らしっぽいレス見かけたら反応する前に(・∀・)ニヤニヤしてみたり
酒のツマミにしてみたり、そこからエロ妄想してみたりと他にやれることはたくさんあるぞ

>>長時間氏
最初はスルーしてましたけど最近のあかほん作品は好きでした
初めのほうでちゃんと推敲してません宣言をしたり、コテ名がなんか神経を逆撫でする感じだし
荒らしに反応するとか誘い受けなのか?と思ったりしたけど作品は好きです
待ってる人が俺含めて何人もいることはお忘れなく
483名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 02:37:16 ID:1DsFrUDQ
変にスルー力の高いスレにいたことがあるから今のこの状況は
不愉快以前に懐かしくておもしろくなってきたw 
とりあえず荒らしっぽいレス見かけたら反応する前に(・∀・)ニヤニヤしてみたり
酒のツマミにしてみたり、そこからエロ妄想してみたりと他にやれることはたくさんあるぞ

>>長時間氏
最初はスルーしてましたけど最近のあかほん作品は好きでした
初めのほうでちゃんと推敲してません宣言をしたり、コテ名がなんか神経を逆撫でする感じだし
荒らしに反応するとか誘い受けなのか?と思ったりしたけど作品は好きです
待ってる人が俺含めて何人もいることはお忘れなく
484名無しさん@ピンキー:2006/08/19(土) 05:28:35 ID:H1oKDzc7
スルーするのって大事です。


イきそうなとこでスルーされた後のプレイってすごく燃えるじゃないですか
485名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 12:14:07 ID:qDPeJp9o
オーバースルー
サイドスルー
アンダースルー
486名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 12:17:53 ID:ApwvZSpf
パイズルー
487名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 12:29:26 ID:bRk5oCtl
ドライブスルー

俺はフィレオフィッシュが好きなんだ。
あと、ポッキーゲームならぬフライドポテトゲームをやりたいね。カナミと。
488名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 14:24:30 ID:EuKNBskL
こないだ素敵なカクテルを飲みました









カルーナみるく
489名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 16:32:37 ID:plyh6WF2
盛者必衰・・・・・かね。
49072 ◆jQvWLkj232 :2006/08/20(日) 22:16:41 ID:PNux84FE
どうもお久しぶりです。
蒸し暑い日曜の夜にちょいと小ネタを。

タイトルは「悪気がないのは分かるけど」で。
では投下↓
49172 ◆jQvWLkj232 :2006/08/20(日) 22:19:37 ID:PNux84FE
―夏真っ盛り。カナミといつものメンバーは、シンジを連れプールに来ていた。
ひとしきり楽しんだ後、プールサイドでくつろぐカナミにマナカがふと呟いた。

「カナミさん…最近水難事故って多いですよね」
「うん…なに、突然?」
「いえ…先日もうちの兄が海で事故にあったもので。
海中で彼女とハメてたら、足がつって危うく溺れ死にそうに…

…まあそんな話はどうでもいいんですが」
「へえ…それは大変だったね…で?」
「ええ、それからずっと考えていたんです。
―災難というのは、いつ自分に降りかかるか分からない。
いざという時に役立ち、手軽に使えるものは何かないものかと」
「へー…面白そうだね。で、例えばどんなの?」
興味を持ったカナミの催促を受け、マナカは軽く咳払いをして続きを話し始めた。
「では…えーと…救命胴衣ってありますよね」
「うんうん」
「コレをいつでも使えるようにはできないかと思いまして…
しかも普段は目立たないように何気なく使えるように」
「ほうほう」
「で…私が考えたのが、胸パッドに仕込むという方法です。
普段はカナミさんもいつも使ってる、普通の貧乳用パッドとして…
そしていざという時に膨らんで、胸ごと水にプカリ…と浮かぶってわけです」
「なるほど…胸が浮かぶなんて斬新な発想だね!」
「そう、これは大発明ですよ。貧乳の私たちにとってはまさに一石二鳥!」

「胸が膨らんでプカリと!」
「そう、胸が膨らんでプカリと!」
「胸がプカリと!!」
「そう、胸がプカリと!!」


「…へ?胸って普通に浮かぶもんでしょ?」
盛り上がる二人の間によく分からず割り込んできたアキ。
「「…はぁ?」」
思わず彼女に視線を向けるマナカとカナミ。


「え…いやあのさ、普通にお風呂で湯船にプカリと…浮かぶでしょ?」

 ・
 ・
 ・

「―アキちゃん!?…どうしたの、そのコブ?」
「あ、シンジさん…
あの…なんか…途中で話に割り込んだら…二人に思いっきり殴られました。
『また性懲りもなく胸の自慢かーっ!!』って…」

(おしまい)
49272 ◆jQvWLkj232 :2006/08/20(日) 22:22:49 ID:PNux84FE
以上です。お目汚し失礼しました。
次回はあかほんネタで書きたいなと思いつつ、
その次回はいつになるやらと思いつつ、
ネタはあっても文章になかなかまとめられんと思いつつ…
それではまた。
493名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:28:09 ID:qDPeJp9o
494名無しさん@ピンキー:2006/08/20(日) 23:32:06 ID:zdKrraTX
これはアキちゃんが悪い、と素直に思いました。殴られて当然!w
495名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 02:59:35 ID:5pq9gzqA
GJ!
アキちゃんのおっぱいプカプカ
ついでに加藤先生のおっぱいもプカプカ
496名無しさん@ピンキー:2006/08/21(月) 21:11:50 ID:J9tFuR4q
恵まれている者には、持たざるものの気持ちなど分からぬのです(`д゚メ)








アヤナのおっぱいもプ(ry
497名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 00:44:42 ID:ccS3Mztd
久々にこのスレ覗きにきましたがこれはまた…
後日投下しにきても大丈夫でしょうか?
498名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 00:54:07 ID:tje0Cdxd
いつ投下しても同じだよ
ssが投下されたら空気が変わる








良い方向か悪い方向かはわからないけど
499名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 02:55:28 ID:vtUUTjAm
まったり転がるまったり達磨
単三電池一個分の微妙な振動をしているがまたそれがいい
500名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 07:14:14 ID:E0b0Js5r
卑猥な…………



だがそれが良いッ!!!
501名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 08:59:19 ID:/i9AB65s
アヤナのぉ…アヤナのおまんぽいじめてくらしゃひっ!!
どっ…どうぞっ! これからよろしくおにゃがいっ!!おにゃがいひまひゅう〜っ!!
きっきついっっ、乳(ミルク)しぼりきついですうっ!!
み…乳汁(ミルク)がッ!!! いっいっぱい…いっぱい射乳(で)ちゃいますうっ!!
きもぢい゙ーっ、みゆくぴゅーってっきも゙ぢい゙ぃーっ!!!
尻穴ッッ、尻穴ちんぽしごきがんばるうっ!!!
えっちみるくらいしゅきいぃっ!!
朝、目が覚めたらメッチャ犯されていました
ぴぎゃあぁ!!
気持ちいすぎて私…お国がわからなくなっちゃうッ!!
502名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 16:26:28 ID:A2nsmMPU
それって元ネタなんだっけ
503名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 18:11:33 ID:p1Aj0cD+
みさくらなんこつ?
504名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 19:56:03 ID:vtUUTjAm
補完庫につながらない…
505名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 20:01:46 ID:tCS3FBGk
>>504
同じく・・・
506名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 23:24:59 ID:j0RPzv71
どーも保管庫のあるサーバごと落っこちてるみたいね…
507名無しさん@ピンキー:2006/08/22(火) 23:59:24 ID:ZVFfjLYd
・・・あ、やっぱり保管庫に繋がらないの漏れだけじゃないのか。
久々に読みたいなと思っていたのに(´・ω・`)
508名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 01:19:35 ID:cCLQ5Of0
そうなのか……
しかし、行けないとなると改めて保管庫のありがたみがわかるな
古田氏にはただひたすら感謝
509名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 15:44:17 ID:yQ0+Zone
本当に無くなっちゃった、ってことはないよね?
510名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 22:13:13 ID:gCzd/Ohw
今見たら復活してましたわな。
511名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 22:13:37 ID:i4h+il8E
もう行けるよ
512名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 22:37:27 ID:zmLddCqq
ホント?
イッてくる(*´Д`)ハァハァ
513名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 09:17:07 ID:p3aeEBLQ
毎日アツイな、すぐにベトベトになっちまう
514名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 14:15:02 ID:S9M8ZBTH
それは今日の朝分かったことですか?
515名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 19:20:55 ID:l0nUMpWL
え?夜這いされてベトベトですか
516名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 20:58:26 ID:Llkuf+ZJ
痴女に教わ…襲われました
517名無しさん@ピンキー:2006/08/24(木) 21:28:45 ID:RvKBtq91
痴女のケイちゃんに襲われました
518名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 08:42:32 ID:9+ADPQRL
痴漢のカズヤに襲われそうになりました
519名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 09:44:04 ID:LmTBlUwA
暴漢のナツミに襲われますた
520名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 10:11:07 ID:MlnzAFSU
傍観のマサヒコが襲われそうです
521ケンシロー:2006/08/25(金) 11:09:19 ID:ZS8hevnm
このスレはもうしんでいる
522名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 11:23:55 ID:5Wo5wwlw
ケェェェェェェン!!

↓復活
523名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 12:47:30 ID:6EQFQNnt
そして20連突破でラオウ昇天確定
524名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 12:58:03 ID:8QqdT7IU
アイをとりもどせ!!
525名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 13:00:47 ID:DwIhcXBG
絶倫少年(TOUGH BOY)
526名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 13:51:32 ID:961Yc4mP
と〜きは〜まさに、性器待つ〜
527名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 19:53:43 ID:8YdPfqhu
ア〜イを〜♪と〜り〜もぉ〜どせ〜♪
528名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 21:55:15 ID:IU9KLyEr
アイ先生キボン。
529名無しさん@ピンキー:2006/08/25(金) 22:35:34 ID:02lcS50m
久しぶりにマサアヤ読みたい
530ケンシロー:2006/08/26(土) 01:04:41 ID:r8ZGeFO+
しょくにんはすでにしんでいる
しょくにんはてんにかえってしまったようだ
531名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 02:16:34 ID:Igpgl8wO
復活の魔法「週末」を唱えた
532名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 03:20:11 ID:ljeeu4gR
飢えている…
533名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 06:25:31 ID:78e28gOJ
前にゴールドセイントなマサヒコな話があったけど、今度は世紀末救世主なシンジでも現れるという予兆なのか!!
534名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 07:20:29 ID:gyEv0KND
俺もマサアヤ読みたい
535名無しさん@ピンキー:2006/08/26(土) 20:36:50 ID:1jrbN0Gh
不吉な話かも知れませぬが、今宵は「アイ」が24時間出ずっぱりのようなので新たな
展開はないでせう。
536名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 07:30:33 ID:PTacKYhn
アイは氏板に巣食う
537名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 16:50:11 ID:d7jFKd8r
保守
538ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/27(日) 21:40:57 ID:4suMXMrG
投下します。
スルー対象ワードは「エロ無し」「小ネタ」、
題は『真夏の夜の花』でお願いします。
539ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/27(日) 21:42:32 ID:4suMXMrG
 八月は暑い。
夏だから当たり前と言えば当たり前なのだが、
ここ近年の暑さはやや度が過ぎるように思える。
無論、天気次第では涼しいと思える日も無いことはない。
曇りで、尚且つ風がある日の、特に朝夕はクーラーを使わなくても大丈夫な時もある。
だが、それは極々まれなこと。
やっぱり、何だかんだ言っても、夏は暑いのだ。
 それで、だ。
心頭滅却云々は徳の高いお坊さんだからこそたどり着ける境地。
いくら心で思おうと、一般凡人に可能なわけがない。
暑いなら暑いなりに、それを楽しむことが大切になってくる。
海に行くもよし、プールに行くもよし。
冷房の効いた部屋でテレビ番組を観るもよし。
夜に花火に興ずるもよし。

「さあ、ジャンジャンバリバリいきましょう」
「花火ってジャンジャンバリバリ楽しむものなんですか」
「こう、両手で十本くらい持って一気に火を着けて、バーッと……」
「危ないので絶対にやめてください」
 時は夜の八時過ぎ頃、場所は的山リンコがよくハナコを散歩に連れて行く駅前の公園。
集まった、と言うかリョーコが集めた面子は、渡米中の若田部アヤナを除いた、いつものごとくのいつものメンバー。
「今日は豊田先生は来てないんですか?」
「夏風邪。何なら今から無理矢理叩き起こそうか?」
「……先輩、さすがにそれは無茶苦茶だと思います」
 リョーコならやりかねない、と思ったアイは遠まわしに釘を刺した。
「水を汲んできましたー」
 リンコが公衆トイレの水道を使い、バケツに水を汲んできた。
たっぷり入れてきて相当重いらしく、足元がヨタヨタと危なっかしい。
そもそも、成年であるリョーコとアイが火に関しては全責任を持つべきではあるのだが。
「よっしゃ、早速始めるとしましょう」
 四月以降はそれぞれの環境が変わるため、疎遠になってしまうだろうという予見もなんのその。
以前と同じで、暇さえありゃ中村リョーコが携帯一本で強制召集をかけまくり。
休みの度に人を呼びつけて、やれ花見だ宴会だドライブだのと、
相変わらずのゴーイング・マイペースぶりを発揮し続けている。
「んー、でも花火の数が足りないかしら?」
「……お徳用セットが五袋もあれば、充分過ぎるほどに充分だと思います」
「あら、でもこんなの三十分で終わっちゃうわよ?」
「……中村先生はきっと花火の楽しみ方を間違って覚えてるんですね」
 マサヒコの突っ込みも衰えることを知らない。いや、ますます磨きがかかってきた感さえある。
「わーい、ミサキちゃんネズミ花火しよネズミ花火! これの後を追っかけるの、大好きなんだー」
 リンコの天然ぶりも磨きがかかっている。磨きがかかるという表現が正しいかどうかはわからないが。
「パラシュート花火はやめときましょうか。どこに飛んでいくかわからないし」
 河川敷など、広い場所でやるならともかく、街中の公園ではパラシュート花火は確かに危険と言えた。
公園の木に引っかかったり、どこかの家の屋根に落ちていったりする可能性があるからだ。
「そもそも、この公園は花火はいいんですか?」
 ミサキがやや心配そうな顔でリョーコに尋ねる。
「大丈夫よ、ちゃんと市の管理局に連絡して確かめたもん」
「そ、そうですか」
 悲しい習性と言おうか。過去にさんざんリョーコの蛮行に苦しめられてきた身としては、
そう素直に信じることが出来なかったりするのだ。
まぁ、少し離れたところで家族連れが同じく花火に興じているので、問題ないのは確かなのだろうが。
「小久保くーん、マグナムしよ、マグナムー」
「マサー、マグナム出して、股間のマグナムー」
「マサヒコ君、まるまるリングやらない?」
「マサー、フェラリングでやらない?」
「マサちゃん、ナイヤガラやろうよ」
「マサー、イヤイヤナガラでもオッケーよ」
「……メガネはちょっと黙ってろ」
 ちなみに、マグナムもまるまるリングもナイヤガラも手持ち花火の種類である。
540ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/27(日) 21:43:48 ID:4suMXMrG
「何よー、つれないわねー」
「すでに缶ビールが五本目に到達している奴の戯言なんか聞きたくないです」
「まぁまぁ、マサヒコ君落ち着いて、ね? ほら、私と花火しよ?」
「私も小久保君と花火をズコバコやりたーい」
「……リンちゃん、その擬音はおかしいよ」
 リョーコのエロボケに、マサヒコの容赦ない突っ込み、
リンコとアイの天然に、ミサキの訂正。
変わらぬ面子の、変わらぬ言動。
アヤナが欠けているとはいえ、それはどこか“温かさ”を感じさせるいつもの光景だった。

                 ◆                     ◆

「ふぅ、やれやれ」
「うふふ、ご苦労様、マサちゃん」
 花火が終わり、マサヒコとミサキは連れ立って家への帰路へとついていた。
家が近所同士なので、一緒に帰るのは当然ではあるのだが、もちろん、理由はそれだけではない。
「しかし、あのメガネのせいでとんでもねー花火になっちまったな」
「……そ、そうだね」
 今年で23歳になる立派な社会人にも拘らず、リョーコの暴走は以前と全く変わらない。
缶ビールが六本目七本目と増え、さらにアイも無理矢理呑まされた時点で、もう停まらない列車状態。
リョーコのエロボケ、酔っ払ったアイの天然ボケ、そこにリンコが加わってもう完全に収拾不可能に陥ってしまった。
「マサ〜! まだ花火が残ってるだろ! ほら、ズボン脱げ!」
「あははは、花火ら大回転〜、なんて。あははは」
「……男の人が出す時って、この花火みたいに飛び散るのかなあ」
 楽しいんだか楽しくないんだか、さっぱりわからない一時となってしまった。
リョーコにアイ、リンコは楽しんだことは楽しんだだろうが……。
「ねぇ、マサちゃん……?」
「ん? どうした、ミサキ?」
 互いの家が至近に迫ったところで、ミサキはマサヒコに話しかけた。
尋ね返してきたマサヒコに答えず、手に持ったゴミを詰めたビニール袋の中から、二本の線香花火をそっと取り出す。
「これ……二本だけ、隠しておいたんだ」
「え?」
「……マサちゃんと二人だけで、花火をやりたくて……」
「ミ、ミサキ」
 マサヒコとミサキ、色々あった二人ではあったが、今は無事に周囲公認のカップルとして成立している。
まだまだ恋人同士としては未熟ではあるものの、一歩一歩、その仲を深めている最中だ。
「ふふ……はい」
「あ、ああ」
 小久保邸の前まで来ると、ミサキは周囲を見回した。
車や自転車などが来ないことを確認すると、マサヒコに線香花火を渡す。
マサヒコはやや照れ臭かったが、もちろん断りなぞはしない。
「じゃ、火を着けよ?」
「……うん」
 二人はその場にしゃがみ込むと、互いにマッチで線香花火に火を灯しあった。
パチパチ、シュンシュンと小さく音をたて、線香花火は輝きを放つ。
その光は、はかなげでありつつも、しっかりとした力強さを持っているように、二人には思えた。
「……」
「……」
 マサヒコとミサキは肩を寄せ合い、息をひそめてじっとその舞い散る火の花を見つめた。
迂闊に体を動かしたら、先がポトリと落ちてしまうだろう。
二人は長く、出来るだけ長く、花火を灯していたかった。
541名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 21:45:51 ID:IJcvWEln
支援
542ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/27(日) 21:46:06 ID:4suMXMrG
「あ……」
 先に火を着けたミサキの線香花火が、最後の光を放ち始めた。
チッ、チッという音とともに、ひとつふたつ、枝垂れるように光の小さな珠が地面へと落ちていく。
数秒遅れて、マサヒコの線香花火もその最後の段階に入る。
「……」
「……」
 二人の顔を照らす花火の灯りは、弱く、小さくなっていく。
二人は無言で、花火と互いの顔を見やった。
「マサちゃん……」
「ミサキ……」
 消えていく花火のきらめき。
それに連れ、マサヒコとミサキの顔の距離は、ゆっくりと、だが確実に近寄っていく。
「マサ、ちゃん」
「……ミサ、キ……」
 線香花火は完全に消えた。
その瞬間、二人の唇が重な―――

「ちょーっと待ったあ!」
「ほへえ!」
「ふわあ!」
 突如浴びせられる人工の光、そしてストップの声。
それに驚き、マサヒコとミサキは思い切り仰け反った。勢いがつき過ぎ、トスンとアスファルトに尻餅をついてしまう。
「な、何だ!?」
「だ、誰!?」
「誰、たあ随分だわねえ。ええ?」
 懐中電灯を手に現れたのは、誰あろう中村リョーコだった。
その背後には、アイとリンコが続いている。
「な、な、な、何で先生たちが?」
「何で、じゃねー。マサ、ズボンの後ろポケット探ってみな」
「へ……あ! け、携帯がない!」
「そゆこと。ほれ」
 リョーコがポイ、とマサヒコに携帯電話を放ってみせた。
慌ててキャッチするマサヒコ。
「公園で落としたのよ。解散した後、リンがトイレで公園に戻ったんだけど、そん時見つけたのってわけ」
「えへへー、小久保君はよく携帯を無くすねえ」
「う、ぐぐ」
「それと、火の元の問題もあるしね」
 ビシ、とリョーコは人差し指をミサキとマサヒコに突きたてた。
リョーコの後ろで、ウンウンとアイも頷いている。
「火、火の元?」
「そーよ、花火の消火よ、消火」
「……消火ったって、公園でちゃんとやったじゃないですか」
 言葉を返すマサヒコに対し、リョーコは先程突き立てた人差し指を天に向け、
西部劇のヒーローのようにチッチッ、と左右に数度振ってみせた。
「あんたら、手に持ってるのは何?」
「え? あ!」
 マサヒコとミサキ、その手にあるのは、火の消えた線香花火。
「……ふふん、私が見逃すと思う? ちゃんとミサキが掠めたのは知ってたのよ」
「ひゃあら、さすが先輩ですね」
「中村先生、すごーい」
 賛辞を受け、エヘンと胸を張るリョーコ。
「例え線香花火と言えど、消火は確実に! 唯一の成年として責任があるのよ!」
「あの〜先輩、私も成年なんですが。ひっく」
 アイの突っ込みを無視し、リョーコの追求は続く。
「そして! まだ消火は残ってる!」
「え?」
「は?」
 ミサキとマサヒコは目が点になった。
もうすでに、残っている花火はない。それなのに、何を消火するというのか。
543ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/27(日) 21:47:56 ID:4suMXMrG
「あんたたち……今、何をしようとしてた? キスでしょ?」
「う」
「ぐ」
 ズバリと言われて、二人は赤面して俯いた。
「で! 今日の小久保家、父は出張、母は町内会の避暑旅行でいない!」
「ど、どうしてそれを?」
「ふふん、私を見くびらないでほしいわね。事前にチェック済みよ」
 リョーコはミサキとマサヒコに近づくと、ポンポンと二人の肩を平手で叩いた。
「……いい雰囲気になったところで、これからマサの股間のマッチでミサキに火を着けるつもりだったんでしょ?」
「そ、そんなことするかあー!」
「嘘こけ、電柱の陰から隠れて見てたがメチャいい雰囲気だっただろ! 絶対ヤる空気だっただろ!」
「しししし、しませんよ!」
「いや、絶対スる! 私の経験がそう言っている! アイ! リン! 二人を押さえなさい!」
「ひっく、は〜い」
「はーい」
 アイはマサヒコの、リンコはミサキの腕をガシッと掴む。
「じゃ、小久保邸に入りましょ。で、この夏で二人の間がどれだけ進んだか、私らに教えてもらいましょうか」
「ちょ、なんでそんな、わ、わ、先生、手を離してください!」
「や、やだリンちゃん、引き摺らないでよ!」
 しかし、アイとリンコは手を離さなかった。
リョーコの命令だけではない、二人の顔には、マサヒコとミサキの仲に対する興味がありありと浮かび上がっていた。
「……マサヒコ君、先生に教えてね? ミサキちゃんの何をどうしてどうなったかを。ひっく」
「せ、先生! まだ酔ってるでしょ!」
「ミサキちゃん、どうだった? やっぱり最初は痛かった? Cまでイった? お尻もした?」
「リ、リンちゃん落ち着いて!」
 ズルズル、ズルズルと引っ張っていくアイとリンコ、引っ張られていくマサヒコとミサキ。
そして、その四人を見てニヤニヤと“ワルい笑い顔”になるリョーコ。
「うふふふ、さあて最後の花火、告白タイムにいきましょうか。……これは、消火は必要ないかもね」

 ……やっぱり、何だかんだ言っても、夏はアツいのだ。色々と。
 それで、だ。
心頭滅却云々は徳の高いお坊さんだからこそたどり着ける境地。
いくら心で思おうと、一般凡人に可能なわけがない。
アツいならアツいなりに、それを楽しむことが大切になってくる。
海に行くもよし、プールに行くもよし。
冷房の効いた部屋でテレビ番組を観るもよし。
夜に花火に興ずるもよし。
恋の話に花火……もとい、花を咲かせるも、よし。


   F   I   N
544ピンキリ ◆UsBfe3iKus :2006/08/27(日) 21:49:15 ID:4suMXMrG
以上です。
545名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 21:53:49 ID:IJcvWEln
流石はピンキリ氏…GJです!
これからもよろしくお願いしますよ!
546名無しさん@ピンキー:2006/08/27(日) 22:30:07 ID:1S4WVlYe
氏家テイストを放ちつつ、キャラカップリング萌えも楽しませる。
いいねぇー、ファンフィクソンはこうでなくちゃ!GJ!!
547名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 02:20:02 ID:lgOHEgcp
フィクソン大統領
548名無しさん@ピンキー:2006/08/28(月) 16:20:19 ID:H19iH037

ィストファッ
クだなんて

ンな
大たんよ

領〜


って意味か?
549郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:29:43 ID:5QgVyTnM
はい、どうも郭です。
>>ピンキリ氏にGJ!!!
やはり小ネタは氏ですな。こういうときこそベテランの踏ん張りどころ。
そしてこういうときに必ず投下してくれる、72氏とピンキリ氏、流石です。
で、連載すっとばして、初のあかほん。当初没りかけたのが急遽完成。
NGワードは「カルナ×井戸田」「ダラダラ」「粗ッ!」ですかね。では。
550郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:30:41 ID:5QgVyTnM
「OK、じゃ飯にしよか」
「わ〜〜い、ゴハンだ!」
「お腹空きましたあ!」
「あんまり食べると、お腹出ちゃうから、ほどほどにしとかないとダメよ?」
「ぶ〜〜、カルナは太らない体質だからって偉そうに……」
「でもカルナちゃんの言うとおりだからさ、シホちゃん。控えめで頼むよ?
水着撮影でお腹が出るのは致命傷だからさ」
「カロリー控えめで満腹になるには……やはり、オトコを食わないと……」
「その“喰う”とは違うから」
舞台はとあるホテルのプールサイド。トリプルブッキングは、水着グラビアの撮影にのぞんでいた。
なんだかんだで少しは人気も伸ばし、最近では撮影の仕事も増え始めた彼女たちだが、
さすがに現役小学生であるユーリもいるためか水着の仕事はこれが結成以来初めてであり
(水着大会のゲスト審査員という仕事はあったが)、三人は気合いを入れて頑張っていた。
「わ〜〜、私ホテルの食事って初めて!豪華なんだね!」
「……だから、あんまり食べるとお腹が……」
「シホちゃんちって貧乏だったの?」
「そ、貧乏だったの。だから私はこの身体を切り売りしてなんとか学費を……ってコラ!」
「はいはい、三人とも明日の撮影に差し障りのないよう食べ過ぎないでね」
「井戸田クン、ええかな?」
「?なんですか、福本さん」
「ま、相談というかね。後でちょっと話がしたいねん」
「?いいですけど……なんなら今でも?」
「いや、出来たらゆっくり話をしたいというか……なんで食事が終わったら、
ボクの部屋に来てくれるかな?」
撮影もいったんは終了し、トリプルブッキングの三人が遅めの夕ご飯をとっているとき、
マネージャーのヒロキは今回の撮影の担当カメラマンである福本に話しかけられて首をひねった。
(……?今日は、特に失敗らしい失敗は無かったと思うけど?)
いつもならエロボケを連発するシホも初の水着グラビアのためか緊張して大人しくしていたし、
シホのボケに天然で乗っかってくるユーリにしてもいざ撮影となると
子役あがりらしく落ち着いた態度で、ヒロキの見る限り満点に近い出来だった。
このユニットにおけるまとめ役であり、ツッコミ役であるカルナはいつもどおり
普段のしかめっ面が信じられないほど完璧にアイドル顔を炸裂させ、これまた上出来だった。
(でももしかして……俺の見ていない裏で……)
シホが福本に余計なことを言った可能性も無いとは言えない。
少々げんなりとした気分で食事を終えると、ヒロキは福本の部屋へと向かった。
“コンコン”
「ああ、開いてるよ。入って、井戸田クン」
「はあ……お邪魔します」
部屋に入ると、福本はカメラや撮影機材の調整をしているところだった。
(さすがに……プロってところだな)
今日の福本は飄々とした関西弁でトリプル・ブッキングの三人から笑いをとりながら撮影し、
初の水着撮影でガチガチに緊張していた彼女たちにとってその存在は頼もしいものだった。
年齢は既に初老といった感じだが、仕事熱心な彼の姿にヒロキは素直に感心していた。
「悪いねえ、こんな時間に呼び出してもうて。お詫びやないけど、ビール、どお?」
「あ……そんな、俺は、全然」
「ええからええから。あの子らの前やと立場上飲めへんねやろ?」
「はい……そうなんです、けど」
「あははは、未成年の子らが相手やし、気ぃ使うわな、特にこんな仕事は。
飲酒が見つかったりしたら会社ごとの問題やしね。それとも井戸田クン、キミ飲めへんの?」
「いえ……じゃ、お言葉に甘えてありがたく……」
「ボクも一人で飲むんは味気ないなあって思うとったとこやねん。したら、乾杯といこか」
「あ、はあ。乾杯……」
ぐびり、と缶ビールをあおりながら、ヒロキはちょっと不思議に思っていた。
(?……なんなんだろう?まさか、俺に酒の相手をしろってだけの話じゃないだろうし。
ままま、まさか、福本さん?ホモっ気があって俺を誘ったとか?この業界多いって言うし?)
§
551郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:31:59 ID:5QgVyTnM
思案顔のヒロキに気付いた福本は、ちょっと苦笑して話しかけてきた。
「そない警戒せんといて〜な、下心があるとかやないねんから」
「あ……はあ」
想像していたことが想像していたことだけに、
福本の言った“下心”という単語の生々しさにどきり、としてしまうヒロキ。
「なんぼ可愛い言うても、娘より年下の子らに酒の相手せぇなんて言わへんて。
カメラマンの中には仕事がハケたら酌婦の真似事までさせる酷い連中もおるみたいやけどね。
ボクがキミを呼んだんは、あくまで仕事の話やから」
「いえ、そんな!福本さんに限ってそんなこと、俺も思ってませんよ」
(そりゃそうだよな、“下心”っていや、そっちの意味だよな。俺も随分シホに毒されたもんだ……)
自分の想像、というか妄想に苦笑してしまうヒロキだが、
その笑顔を見て安心したのか福本は微笑みながら言葉を続けた。
「ははは、なら別にええねんけど。実はね、話いうんはカルナちゃんのことやねん」
「?カルナちゃんが?」
意外だった。三人の中では一番ミスも少なく、井戸田の信頼も厚いのがカルナである。
「彼女カメラを向けへんかったら大人しいっちゅうか、物静かな感じやのに、
シャッターを切るといきなり豹変するよね?」
「あ……はい。でも、表情作りに関しては完璧に近いんじゃないかと思ってるんですが……」
「ぱっと見はそう見えるかもしれんね。でも一日一緒に仕事させてもらっとってね、
正直一番つまらんかったんが、カルナちゃんやったんよ」
「え?」
「ああ、少し言い方がキツかったかな?せやけどなんて言うか……
表情から動作から、全部つくりものやねんね、彼女。レンズ越しにそれはすぐ伝わってくるし、
ボクの経験から言わせてもらうと、そういう偽物の表情ってのは見ている側も気付くもんなんや」
「……………そう、なんですか……」
「うん。シホちゃんは確かに撮影慣れしてへんから失敗も多いけど、
その代り無防備な一瞬をとらえると、とんでもなく可愛い表情が撮れたりするし、
ユーリちゃんは子役出身だけあってこっちの求める“隙”みたいなものを上手く出してくれる。
せやけどカルナちゃんはね、どう撮ってものっぺりした写真しか撮れへんねん」
「…………」
ベテランらしい鋭い指摘に、ヒロキは完全に沈黙してしまっていた。
(確かに……カルナちゃんって……)
実はヒロキも、薄々ではあるが気付いていた。
初めての撮影のときに彼を驚かせた、彼女の変貌ぶり。
普段の無表情ぶりがウソのように完璧なアイドル顔を演じて見せたそれは、しかし――
福本に言わせれば、「つくりもので、偽物で、わざとらしい」ものだったということだ。
(あれが……カルナちゃんの、一番良い表情だとは、本当は俺も思ってなかった。
心のどっかで……引っかかってたんだけど……)
「スマンね、井戸田クン。結局キツイこと言ってしもうて。やけどね、撮影はまだ明日もある。
せやからマネージャーである君にはきちんと伝えておきたかってん。
明日は、自然体のカルナちゃんの笑顔をボクは撮りたいと思ってる。
演技であれだけ可愛い表情をつくれる彼女やったら、
きっと最高の笑顔をカメラに向けてくれるって思いたいねん」
「はい……福本さん」
「よし、そしたら仕事の話はここらでしまいにして、飲もか」
「はい……」
福本なりの気遣いなのだろう、その後は撮影の話抜きで、
業界の噂やヒロキも知っている有名人のゴシップなどで盛り上がった。
しかし、なにより面白かったのは上司である柏木レイコの話だった。
「へえ……前にも少し聞いたことあったんですけど、ウチの社長昔マジでモデルだったんですか」
「うん、レイちゃんとはボクも古い付き合いでね。昔は彼女、そら〜〜ブイブイ言わせとったんやで」
福本の軽妙なトークに終始笑い転げるヒロキだが、やはりカルナのことはずっと気になっていた。
(カルナちゃん……なにか、心配ごとでもあるのかな……ご両親のこととか)
カルナの家が厳格なうえ、父親がいまだに娘の芸能活動について快く思っていないらしい、
ということはユーリとシホから聞いていた。
§
552郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:33:03 ID:5QgVyTnM
(家庭環境が原因だとすると……結構厄介かもな)
有望なアイドルの卵が、家族の反対で芸能活動を諦めるのは珍しいことではない。
しかしトリプルブッキングはやっと活動が軌道に乗りはじめたばかりであり、
マネージャーであるヒロキとしてはカルナにどうしても頑張って欲しいところだった。
「付き合ってくれてありがとう。ほしたら、また明日ね、井戸田クン」
「いえ、こちらこそありがとうございました。福本さん」
気がつけば二時間近くも福本と飲んでいたヒロキはそう言って部屋を辞した。
(ふぅ……なんだかんだで良い感じに酔っぱらっちゃったな)
悩んでいた割には福本の勧めるまま結構な量を飲んでしまったヒロキは、
自分の部屋に戻って酔いを覚まそうと窓を開けようとしたのだが………。
「あれ?カルナちゃん……」
さきほどまでの話題の中心人物だったカルナが、ホテルの外にいるのを見つけて驚くヒロキ。
(?もう11時は……過ぎてるよな?)
今日はそれなりにハードスケジュールだったし、
今頃は三人ともクタクタに疲れてとっくに眠ってしまっているはずだと思っていた。
しかし――カルナは思い詰めたような表情でプールサイドに座り、ぼんやりとプールを見つめていた。
(?………ま、まさか、カルナちゃん!?)
最悪の自体を想像したヒロキは慌てて部屋を出た。

「かかかかか、カルナちゃん!」
「わっ!井戸田さん?」
突然現れたヒロキに驚くカルナだが、ヒロキは荒い息を吐いて彼女の両肩をつかんで揺さぶった。
「ダメじゃないか!!アイドルは確かに楽な仕事じゃないよ。でも、こんなのは絶対ダメだ!」
「???あの、井戸田さん?」
「君がどうしてもトリプルブッキングを脱退したいっていうなら、
俺としては残念だけどそれも君の人生だし、仕方が無いと思って諦める。
だから……だから、もっと自分を大切にしないと、ダメだよ!」
「????井戸田さん?私、この仕事をやめたいなんて思ってませんよ?」
「へ?」
「今日の撮影も、疲れたけど楽しかったし。ただ自分が上手く笑えないのが口惜しくて……」
「そ、そうだったの?俺、君がすごく深刻そうな顔してたからてっきり」
「あと実はシホのイビキとユーリの寝言がうるさくて眠れなかったから、
気分転換にちょっと外に出てみようかなって思っただけで」
「はあ……なら、良いんだけど……って、良くない!やっぱりダメだって。
女の子がこんな夜遅くに外に出ちゃ。ましてや君はアイドルなんだから」
「あ……はぁ」
ようやくマネージャーらしいことを言ったヒロキだが、
スタートがただの勘違いから始まった会話であるためかあまり説得力はない。
カルナもどことなく呆れたような表情だった。
「それはいいとして……あの、井戸田さん?座って、聞いてくれませんか?」
「な、なんだい、カルナちゃん?」
「今日の私……やっぱりダメだったでしょう?」
「!だ、ダメってことはないと思うけど」
「いいえ、分ってたんです。カメラマンの福本さん、
なんとか私を上手く笑わせようとして冗談とか言ってくれたのに、私全然笑えなかった。
シホもユーリも、すごく可愛く笑ってたのに……」
(気付いてたんだ……)
カルナの勘の良さに改めて驚くヒロキだが、彼女は口惜しそうな表情で続けた。
「私……自分を変えようと思って……変わらなくちゃと思って、この仕事を始めたのに、
全然変われてないんです。今でも人の顔を見るの苦手だし、人に見られるのも苦手だし。
こんなんじゃ、仕事もやっていけないし、シホやユーリや井戸田さんにも迷惑かけちゃう」
「カルナちゃん……」
カルナは、本当に口惜しそうにそう言うと俯いて黙り込んでしまった。
「で、でもさ、カルナちゃん?シホちゃんやユーリちゃんと一緒にいるときは普通じゃん。
だからさ、ゆっくり、ゆっくり撮影とかにも慣れていけば大丈夫じゃないかな?」
§
553郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:34:53 ID:5QgVyTnM
「それは……ユーリのこともシホのことも私、好きだからですよ。
ちょっと疲れるけど、ふたりともすごく良い娘ですし」
「うん……ねえ、カルナちゃん?」
「?なんですか?」
「あのさ、もしかして俺のこと苦手?なら担当変えてもらうとかした方が……」
「!!そ、そんなことないです!井戸田さんのことは……」
前々から気になっていたことを、一気に話すことにした。
以前から気付いていたのだ。カルナと自分の間に微妙な距離間があることに。
「いや……だってあんまり目とか合わせてくれないし。なんだか君、
俺のことどうも避けてるような気がしてさ。もし俺が原因なら、遠慮なく」
「ち、違うんです!あの……全然、井戸田さんは、大丈夫です。というか……あの……」
「ま、大丈夫なら良いんだよ。あはは、俺、てっきり君に嫌われてるかと」
「………好きです、井戸田さん」
「ははは……って、はひ?」
「井戸田さんのこと、私……ずっと好きでした。あったかくて、優しくて、お兄さんみたいで。
だから……前から、私……」
「あ、あの、カルナちゃん?」
「どうしようかって、思ってました。マネージャーの人を好きになっちゃいけないって、
それくらい私も分ってるんですけど……でも、井戸田さんには一緒にいて欲しいです。
これからも……ずっと」
(カルナちゃん………でも、それは)
多分それは、恋心というより仕事をしているうちに芽生えた連帯感に近いもので、
常に側にいる自分に対する擬似的な恋愛感情だろう、とヒロキは思った。
「ははは、ありがとう、カルナちゃん。でもそれ、他のふたりに言うのは……」
「はい、言いません。でも………ふたりだけのときは、あの、こ、恋人になってくれませんか?」
「!!え!」
カルナが、やっと正面からヒロキを見つめてきた。完全に、恋する少女の目だった。
(ええと……その、それは……ヤバいよな?)
マネージャーとタレントの禁断の恋は、案外この業界でも少なくない。
と言うか、厳しく禁止してしまえばしまうほど燃え上がってしまうのが、恋愛というものである。
(でもな………)
ヒロキは、恥ずかしげに頬を染めているカルナを見つめ返した。
名門・聖光女学院に籍を置くだけあって受け答えもしっかりしていて、
頭の回転の早さや勘の鋭さも持ち合わせた彼女は、トリプルブッキングにおいても
自然と冷静な長女役といった感じのポジションにいて、
ついついヒロキも頼るようになってしまっていた。しかし、いつからか、
自分とどうも目を合わせないようにしている彼女を感じるようになった。
だからこそ、関係の改善をただ図ろうとしただけだったのだが――
ヒロキは遅ればせながら、どうやら地雷を自ら踏んづけてしまったことに、気付いた。
「あの……カルナちゃん、嬉しいけど、でもそれってさ、この世界だと」
「分ってます。でも、好きになっちゃったんです」
はっきりと、カルナは言い切った。それまでのどこか言いよどむような感じが、ウソのように。
(カルナちゃん……)
元々スカウトでこの世界に入ったくらい、顔立ちの整った美少女である。
今日の初めてとなる水着撮影では、意外なくらいのスタイルの良さにも驚かされた。
こんな可憐な少女に告白されて、嬉しくないはずはなかったのだが――
(イカンイカン……いくら可愛くても、相手は高校生だぞ?
おまけに、これから俺たちが大切に売り出していかなくちゃいけない、アイドルなんだし)
それでも、自分の倫理と職業意識をフル回転させてヒロキは思いとどまった。
「あの、カルナちゃん?」
「………なんですか?」
「まだ……君の言葉に応えることは、できないよ。だって君はまだ高校生だし、
それに君はアイドルなんだよ?だからね、あと何年かして、君がきちんとした大人になったら」
「………井戸田さんがいてくれたら」
「え?」
§
554郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:36:54 ID:5QgVyTnM
「私、大丈夫だって思えるんです。多分、好きな人に応援されてたら……
撮影とかでも、もっと上手く笑えるんじゃないかって……だから、私」
カルナは途中で言葉を切ると、ゆっくりとヒロキの隣に移動した。
月明かりが彼女の白い肌に映え、眩しいほど鋭い光沢を放っていた。
「私……誰よりも、井戸田さんに応援して欲しいです。
井戸田さんに……好きに、なって欲しいです」
そう言うと、カルナが目を閉じて濡れた唇を突きだした。
「か、カルナちゃん……」
(だだだだ、ダメだって、カルナちゃんはウチの大事なタレントで、
おまけに16歳で、淫行で、条例違反で、石原都知事で……)
混乱して訳の分らないことを考えるヒロキだが、
そんなことを考えている時点で理性が臨界点にきているのは明らかである。
“すッ”
「あ………」
無意識のうちに、カルナの背中に手を回していた。
カルナもヒロキの腕をつかんで、耐えられなくなったような吐息を漏らす。
耳元をくすぐる、息の熱さ―――その瞬間、完全にヒロキの理性は、吹き飛んだ。
“ちゅ……”
(あッ……!井戸田さん……)
(うわ、やわっこい……カルナちゃんの唇)
正面衝突のキスだったが、唇がふれ合う感触は鮮烈なものだった。
「んッ………」
目を閉じたまま、小さく呟くカルナ。ヒロキの腕を、痛いくらい力をこめてつかんでいた。
(ファースト………なのかな、カルナちゃん?ま、俺もご無沙汰なんだけど)
学生時代はそれなりに女性と付き合った経験はあるものの、
社会人になって彼女と別れてからはここ一年ほどそうした機会とから遠ざかっていたヒロキ。
ガチガチになってしまっているカルナの緊張をほぐそうと、軽く彼女の唇を吸った。
“つぅ……”
「!」
驚いて、目を見開いてしまうカルナ。ヒロキは唇を軽く話すと、言った。
「カルナちゃん?練習しようか?」
「?……なんのですか?」
「俺の顔を見る、練習。さっきさ、見られるのが苦手って言ってたじゃん。
だから、俺がじっと見つめているからさ、それ我慢できたら大丈夫だろ?」
「で、でも……」
「いいから。ホラ、いくよ?」
「…………」
「…………」
「………すいません、やっぱり、あの、恥ずかしいです」
しばしじっと見つめ合うふたりだが、やはり先に顔をそらしてしまったのはカルナの方だった。
「う〜〜ん、そんな恥ずかしいの?キスまでした俺なら大丈夫かと思ったんだけど」
「あの……井戸田さん?お願いがあるんですけど……」
「?なに?」
「井戸田さんの部屋で……ふたりっきりなら、出来るような気がします。
ここだと、もしかしたら人が来るかと思って恥ずかしくて……」
「?!でで、でも……」
「お願い、します」
そう言って、きゅっ、とヒロキのTシャツの袖をつまむカルナ。そんな彼女の愛らしい仕草に、
「あ、ああ。君がそんな、言うなら……良いけど」
あっさりと迷いを吹き飛ばしてヒロキは彼女の言いなりになってしまうのだった。
「あ、ありがとうございます」
まだ恥ずかしそうにだが、やっと笑みを浮かべてカルナはヒロキの隣にきた。
「あの、それと………手を、つないでもらっても良いですか?」
「あ……ああ」
「良かった……えへ、私、ずっと憧れてたんです。好きな人と、手をつないで歩くの」
§
555郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:38:23 ID:5QgVyTnM
(くぅ〜〜〜、可愛いじゃないか、カルナちゃん)
身悶えするような気持ちになりながら、ヒロキはカルナの手を握った。
「……手、ちっちゃいんだね、カルナちゃん」
「……井戸田さんの手が、大きいんですよ」
なんとなく噛み合うような噛み合わないようなことを言いながら、
ふたりはヒロキの部屋へと歩いていった。

「じゃ、もう一回だよ?」
「は、はい!」
緊張した面持ちで見つめ合うふたり。
「……………」
「……………」
静寂が、部屋を包む。コツコツ、と時計の秒針が時を刻む音だけが、響く。
「………やっぱり、ダメです………」
しかしやはり先に降参したのはカルナの方だった。
「う〜〜ん、なんだかさっきより早いくらいだったよ?」
「だって……さっきより井戸田さんのことが、好きになっちゃったんですもん」
(ぐううう………可愛すぎる)
カルナの発言にいちいち参ってしまうヒロキだが、心の中ではちょっとした悪戯心が芽生えていた。
「これじゃ練習にならないな……よし、じゃ、罰ゲーム」
「え?!!?きゃッ!」
“ちゅ”
カルナを抱き寄せると、ヒロキは彼女の頬にキスをした。
「へへ……きちんと俺を見てくれないと、もっとキスしちゃうよ?」
「あん……ダメです、井戸田さん、恥ずかしい」
「じゃ、俺を見てよ」
「だって……」
「それじゃ、もう一回」
“ちゅッ……ちゅう”
(きゃ……あ……)
唇を合わせたあと、ゆっくりと舌先でカルナの唇を舐めた。
ぶるぶると、彼女の肩が震える。互いの鼻先を、擦り合わせるようなキス。
“つるッ……”
「!ん………んむぅ……」
ヒロキの舌先が、カルナの口内に入ってきた。舌先を絡めあう。溜まった唾液が、混じり合う。
歯の裏をくすぐられるように、口襞を撫でられるように、彼の舌が泳ぐ。
(あ……やん……力が、抜けちゃう……)
「ダメだよ……カルナちゃん、目をつむっちゃ」
「いや……恥ずかしい、です」
「でもちゃんと見てくれないんなら、もっとしちゃうよ?」
「え?……あ!や!」
ヒロキの指先が、カルナのキャミのストラップに伸びてきた。
彼女の弱々しい制止を抑え、ゆっくりと、それを脱がしていく。シンプルな、ライトブルーのブラ。
(カルナちゃん……可愛いよ)
見た目はスレンダーなのだが、意外に胸はあるカルナ。
ヒロキは、ホックに指を入れるのももどかしく、ブラを外した。
“ぷるッ”
「キレイだよ、カルナちゃんのおっぱい……」
「や……見ないで下さい」
涙目になって懇願するカルナだが、ヒロキはにっこりと微笑んだ。
「やっとキチンと俺を見てくれたね、カルナちゃん?」
「あ……あの、それは……」
“ちゅうッ”
「あッ!ダメ……そんなの」
ヒロキが、カルナの乳房にむしゃぶりついた。カルナは、恥ずかしさとくすぐったさで、身を捩る。
§
556郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:39:35 ID:5QgVyTnM
“ちゅっ、じゅうッ……ぷちゅ”
ヒロキは、夢中になってカルナの乳房を舐め、吸い、口に含んだ。
口から溢れた涎がカルナの白い乳房に垂れ、淡く光る。
くりくりと、ヒロキの指先で嬲られて小さな乳首がむくり、と勃つ。
「あッ!あん!ふぅ……あぅッ……」
(ああ……恥ずかしいのに……あン……でも……)
ざらざらとしたヒロキの舌が、這い回る感触。背筋がぞくぞくとして、全身が強ばる。
“すッ……”
「あ!ダメ……そこは……」
ヒロキの手が、ショーツの中に伸びてきた。
慌てて両脚を閉じようとするカルナだが、ヒロキは強引に手を割り入れた。
「あれ?もうあったかいじゃん、カルナちゃん?」
「や!言わないで下さい、恥ずかしい……」
「ホラ……ちょっと擦っただけなのに、もう湿ってる……ねえ、気持ち悪い?カルナちゃん」
「気持ち悪くは……ないですけど……」
「なら、ちょっと我慢して……もっと良くして、あげるから……」
「あ!……でも、やっぱり……恥ずかしいです」
「大丈夫……ホラ、濡れてきた……」
撫でるように、優しく、摘むように愛撫を続けるヒロキ。指先に、カルナの体温を感じた。
手のひらに絡みつく、繊細な恥毛。ねっとりと包みこまれる、肉襞の感触。
「あ……や……ダメ……私……私……」
「良いんだよ?もっと……もっと感じて……カルナちゃんの、可愛い顔、俺に見せて」
“くちゅ、ちゅくッ”
やがてカルナのそこは豊潤なほどに愛液を漏らし初め、
彼女は身体を左右に揺すりながらヒロキの愛撫に応えていた。
「や、あ……あああ!ダメ……井戸田さん、私、だ、あ……ああッ!」
―――カルナは、達した。
一瞬、カルナの身体が跳ね、彼女の中がきゅうッ、と自分の指先を挟み込むのが分った。
「カルナちゃん……どう?」
「や……ダメです、私、真っ白になっちゃって……」
「ねえ……俺も……いい?」
「!あ、は、はい……」
カルナのショーツを脱がすと、ヒロキも衣服を脱いで自分の猛りきったモノを取り出した。
「!すごい……は、入るんですか?そんなの……」
「大丈夫……力を抜いて……」
小さな膣口から溢れる愛液をペニスの先端に塗りつけるようにしたあと――
ゆっくりと、ヒロキはカルナの狭いそこへ自分の分身を割り入らせた。
“くちゅ……ぷず……”
「あッ!いッ!……つッ!」
まだ先端が入っただけにもかかわらず、激痛に涙をためて身体を硬くするカルナ。
「ゴメン、カルナちゃん……えっと……」
「……良いんです……井戸田さんなら……いいんです……」
「あの……でも、やっぱ初めてだと、痛いんだよね?」
「い、痛いですけど……あの、井戸田さん?」
「な、なに?」
「井戸田さんって……今まで、処女の子としたこと、あります?」
「!!?な、なんでいきなりそんなこと?」
「………あるんですか?」
「い、いや……無いよ。君が……その、初めてだよ。だからなんていうか、勝手が違うと言うか、
その……どうしたら良いかちょっと迷ってるっていうか……」
「やっぱり……えへ、じゃあ、私の最初の人は井戸田さんで、
井戸田さんも処女の子とするのは私が初めてってことですよね?嬉しい……」
(……カルナちゃん)
涙を滲ませながら、カルナは微笑んでいた。
自分がヒロキにとって、特別な存在になれた。ただそれだけが、嬉しいと言ってくれていた。
§
557郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:40:59 ID:5QgVyTnM
思わず自分も目頭が熱くなるのを感じながら―――
ヒロキは、カルナにまだ一番大切なことを言っていないことに気付いた。
「ゴメンね……カルナちゃん」
「謝らなくて、良いんです。気にしないで下さい、井戸田さん……」
「違うんだ。まだ……君言ってなかった」
「?」
「君が、好きだよ、カルナちゃん……タレントだとか、そういうのを抜きにして」
「!!井戸田さん……」
「君といると、安心できて、なんだかホッとするんだ。
君は自分のことを、つまらない人間だとか言ったりするけど、絶対にそんなことないよ。
君がたまに見せる、ホントの笑顔は最高の笑顔だよ。だから……それを、いつも見せて欲しいな」
「……井戸田さん………私も、大好きです」
「…………」
「…………」
ふたりは、無言のまま見つめ合うと―――
“ちゅッ”
小さな、キスを交わした。そして、にっこりと微笑み合う。
(いくよ……カルナちゃん……)
(はい……井戸田さん……)
もう、言葉は要らなかった。ヒロキは徐々に徐々に、ペニスをカルナの中へと沈ませてゆく。
“めり……ずッ、つぶぶぅ……”
「あ……ああああッ!うあッ!」
なにかが、ペニスの先端に触って、弾けたような感触。
カルナの切ない叫び声を耳元で聞きながら、ヒロキはぐりぐりとペニスを侵入させる。
熱い肉が、とろけるようにペニスを呑み込んだ。
「はぁ……うッ……ああ……」
カルナの口からは、まだ痛みに耐えるような声が漏れている。
反射的にのけ反ってしまう彼女の両脚をしっかりと抱え込んで固定すると、
ヒロキはゆっくりと腰を浮かし、カルナに打ちつけた。
「ああッ!!」
ペニスが打ちこまれた瞬間、激しくカルナの身体が震える。玉のような汗が吹き出し、流れる。
“ずるぅ……ぐぶッ……”
ゆっくりゆっくり、ヒロキが動きを反復させる。カルナの中心に、杭を打ちこむ。
粘膜とペニスが擦れて混じって溶け合う粘着音が、ふたりの耳に響き合う。
「あ……ああッ……うう……」
「ま……まだ、痛い?カルナちゃん」
「は、はい……ふぅ……でも、さっきよりは……だから、大丈夫です」
確かに先ほどよりは表情も幾分か和らいだが、それでもまだ痛みはあるようだ。
そんな彼女を気遣いながらも、もはや止まらなくなったヒロキはためらいながら
なるべく彼女に体重と負担をかけないよう、短く小さな動きでペニスを突き立てた。
“ずッ……ず……ぐ、ぬぷ……”
ヒロキの動きに合わせ、カルナの中からは鮮血と一緒に粘液が溢れてくる。
掻き出されるように、漏れてくるそれのおかげでヒロキは動きを早める。
「あ……井戸田さん……好き……」
痛みに耐えながら、カルナが呻くようにヒロキの名前を呼んだ。
ぬるぬるとした肉襞がペニスに絡みつく。狭い入り口が、両側から挟み込む。
腰を動かすたびに、包むようにかかる柔らかな圧力。
自分の動きに合わせ、儚げに揺れるカルナの白い裸体。
(夢……じゃない……)
夢中になって突きながら、ヒロキはそう思った。
カルナの体温と、ペニスから伝わる感触だけがそれが現実であることを教えてくれる。
カルナの柔らかな胸に顔を埋め、それを吸いながら――ヒロキは、最後のときがくるのを、感じた。
「か……か、カルナちゃん……あ……ああっ!!」
最後の理性を振り絞り、カルナの中からペニスを引き抜く。
“びゅ……ぴゅッ、ぷぶびゅッ”
§
558郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:42:12 ID:5QgVyTnM
真っ白な精が、そこから迸って何度も何度もカルナの身体を汚した。
ヒロキも、カルナも、ただ呆然と……射精の瞬間を、見つめていた。
それが、なにかの儀式であるかのように――――

「ゴメンね……カルナちゃん。でも、本当に、俺なんかが初めてで良かったの?」
「良いんです……それに、気付いてませんでした?」
「?な、なにが?」
「うふ……私、ずっと井戸田さんを、見てたんですよ?」
「?いや、だって俺が君を見るといっつも目をそらすから……」
「ふふ、だから……井戸田さんが見ていないときは、いっつも見てたんです。気付かれないように」
「……それは、ズルイよ、カルナちゃん……」
「えへ、ゴメンなさい。じゃ、明日も撮影があるんで、これで……」
「う、うん……その、これは、ナイショだよ?」
「ふふ、分ってます……でも、二人っきりのときは……良いですね?」
「うん……」

「おはようございます、福本さん!」
元気よく、福本に挨拶するカルナ。昨日までの表情が嘘のように、晴れやかな笑顔だった。
「ああ、おはよう、カルナちゃん」
「昨日はすいませんでした!今日は私、頑張りますから!」
「ほぉぉ〜〜〜、ええ笑顔やん、カルナちゃん!じゃ、今日は頑張ろうか!」
「はい!」
「ふ〜〜〜ん、しかし、上手いこと元気づけたねえ、井戸田クン?」
「ははは、まあ……」
(本当のことバレたら……俺、クビだよなあ……)
「ま、レイちゃんには黙っとくさかい。やけど避妊には気をつけや?
この世界、案外できちゃったって多いから」
「え?えええええ?ふ、福本さん?」
驚くヒロキだが、福本は悪戯っぽい表情のまま、彼の腕を小突いた。
「ま、これからもよろしく頼むで、敏腕マネージャー。
女の子は恋しとるときの表情が一番やさかいね。今日はええ写真がとれそうや」
「福本さ〜〜ん、早くしましょうよ〜〜〜!!」
「ああ、ちょい待ってえな、シホちゃん。全く、年寄りはいたわらんとアカンで」
シホの声を聞き、何事も無かったかのようにいそいそと立ち去る福本。
井戸田は、ただ彼の背中を見つめて苦笑するしか無かった―――

END
559郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/08/28(月) 22:45:23 ID:5QgVyTnM
今回は以上。
って投下してから大ミス気づいた!
×井戸田○糸田だった!!なんで勘違いしたんだ、俺、、、
あの、、、直すのも大変なんで、このまま脳内変換ですいませんがお願いします。
本当にごめんなさい、気をつけます。
タイトルは「マネージャーのお仕事」でお願いします>>古田監督

あと一部読者氏からは評判悪いようですが、
最近あかほんと濱中のミクスチャー考えてます。
ていうか、多分地味なキャラですのでちょっと冒険かもです。では股。
560名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 02:07:47 ID:kk9tSKoZ
乙カルナ

糸田か井戸田かまだはっきりしてないっしょ
作中では井戸田、柱では糸田
561名無しさん@ピンキー:2006/08/29(火) 08:43:56 ID:Haef1tgh
ナイス福本w
562名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 01:15:46 ID:3cnSop4e
な、なんだこの静けさは
563名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 06:20:35 ID:P5wi8VsM
郭氏乙でした。
マイペースでどんどん投下してください。
564名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 07:25:31 ID:1U5MeW4k
ざわ・・・
  ざわ・・・
565名無しさん@ピンキー:2006/08/30(水) 23:22:57 ID:GZAnn8do
沈黙プレイ
566名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 00:19:26 ID:1FlO6ZZZ
小久保ママン、リョーコ、ショーコ、小宮山、佐々岡、マリア、園長妻の氏家痴女七人衆に柏木社長加入で八部衆に
567名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 01:33:40 ID:5BSNFyex
アキ、アヤナ、ナツミ、加藤先生で氏家巨乳カルテットだ(*´Д`)ハァハァ
568名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 12:30:51 ID:Z1M1HLKX
シンジ・マサ・糸田
ツッコミブラザーズ


原作では女キャラのボケにツッコミ、このスレでは女キャラの股にナニをツッコむ3人兄弟
569名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 13:18:05 ID:eF90J9eN
アナ兄弟に棒姉妹。そのうち棒兄弟化?
570名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 16:12:02 ID:O6ApaBFV
中学生、高校生、社会人の異色イケメソトリオということで、TBの向こうを張れるぞ( ゚∀゚)
571名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 20:35:49 ID:0CJLLteC
だれか〜、女社長の枕営業SSよろ。
572名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 18:12:01 ID:VhY4ekxp
社長って何歳くらいなんだろう
しかも、もしかして自分も元アイドル?
573名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 19:19:30 ID:Vw3SMlwT
>>572
元は自身がタレントだった可能性も無きにしも非ず。
タレント時代に築いた人脈を、営業に生かしているのかもしれないな。
574名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 22:46:48 ID:52Cig4H9
やはり当時も枕営業だったんだろうな
575名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 08:49:14 ID:tGhKiCfd
社長枕営業ハァハァ
576名無しさん@ピンキー:2006/09/02(土) 23:45:27 ID:IFJOhcbU
静かだなあ
577名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 06:46:34 ID:GggRPUVM
これくらいがマターリちょうどよい
かつての投下ラッシュはある意味異常
578名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 08:22:29 ID:TayVj1N2
こういう静かな日は古田氏の保管庫で過去の作品を読み返してみるのも
乙かと。
579名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 13:32:42 ID:rwaO7A0P
アイ先生マダー?
580名無しさん@ピンキー:2006/09/03(日) 21:21:49 ID:fcfKic9X
保守
581ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/09/03(日) 21:29:33 ID:hdTyXzBy
しばらく投下が無いようなので…
エロ無しの小ネタですが
タイトルは「アブラカタブラ」で
582ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/09/03(日) 21:32:09 ID:hdTyXzBy
三年生の教室−
一時間目の授業が終わったがカズヤが来ていない。今岡とシンジが心配する。
「今日カズヤどうしたのかしらね」
「ケータイで連絡してみるか」
シンジは携帯を手に取りカズヤを呼ぶが出て来ない。そこに小宮山先生が通りかかる。
本当は学校に携帯電話を持ってきてはいけないので、本来ならば没収されても文句は言えないのだが、
そんな事をするほど小宮山は野暮ではない。
「呼んだけど出ない?どれ、先生に貸してみなさい」
小宮山はシンジの携帯を手に取りリダイヤルすると、突然携帯をシコシコ上下にしごき始めた。すると、

ガチャ
″おうシンジ、何だ?″
「ほら、出たわよ」
「「んなアホな!」」
583ペピトーン ◆NerkxCFOyg :2006/09/03(日) 21:42:26 ID:hdTyXzBy
以上です。いつも短くてすみません。
なお、手がけていた長編(私レベルの話ですが)がようやく完成しそうです。
ただ、今週から遠出しなければならなくなったため、投下がすこし先になります。
それでは失礼します。
58472 ◆jQvWLkj232 :2006/09/03(日) 22:29:43 ID:1pieB6X9
どうもです。
まずはペピトーン氏、GJです。本編に出てきてもおかしくなさそうなネタですね。
さて、以前予告していた通り、あかほんネタで一本投下いたします。

NGワード
「ほのかなレズ物」「ちょっとキャラが違うかも」
「このSSは芸能界の裏側を全然切り込んでませんが(ry」

タイトルは「社長の裏仕事」で。
では投下。
58572 ◆jQvWLkj232 :2006/09/03(日) 22:32:16 ID:1pieB6X9
―とある日のレイ・プリンセスの社長室。
その静かな部屋で、悩める一人の少女がレイコ社長と話をしていた。

「…で、要するに…ちょっと休みが欲しいと」
「あ…いえ…いや…えっとでしゅね…」

その少女の名は―ユーリでも、カルナでもなく―飯田シホ。
彼女はレイコが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、その悩みを打ち明けていた。

相談の内容は「芸能生活と学校生活の両立が大変」とか、
「サインがどうしてもうまく書けない」とか、
「自分にはいまいち華がないし胸もない」とか…まあいろいろだ。
一言で説明すると「最近ちょっと疲れ気味なんです」…ということらしい。
普段はあまり深く考えていないようで
いつも明るい笑顔を見せる彼女ではあったが、
それでもやっぱり多感な思春期の女の子。
一応人並みには(かなり失礼)悩みを抱えていたのだった。

「ところで…このことは当然糸田には相談したのよね?」
「あ、いや…まだですけど」
「なんで?一応アイツはあなた達のマネージャーでしょ?
相談するなら、まずはアイツに相談しなきゃ」
「…だって、ヒロ君じゃあまり頼りになりそうもないし」
(…うーん…そりゃそうか)
確かに糸田はまだまだ経験不足の新人だ。
何の心構えもなくTBのマネージャーをいきなり任された事はシホも知っているし、
糸田を少し頼りないと思うのも当然の事かもしれない。
(互いに新人ってのも考え物ね…)
人選を間違えたかな…とレイコは心の中でちょっぴり後悔した。

では他の人に相談…とは言っても、
三瀬は三瀬でいつも仕事が忙しくTBにはかまってられないし、
小田は……まあ言うまでもがな。
シホが一番頼りになりそうなレイコの元にやって来たのは
まあ仕方のないことではあった。
58672 ◆jQvWLkj232 :2006/09/03(日) 22:39:00 ID:1pieB6X9
(でも…確かにちょっと疲れてるみたいね)
レイコもシホが最近バテ気味であるのは糸田からもそれとなく聞かされていたし、
今の様子からもそれは見て取ることができた。
TBのリーダーとして(誰も認めてはいないのだが)
他の二人に負けるものかと、最近のシホは確かに人一倍頑張っていた。
(実際は芸能生活豊富なユーリのフォローが多く、やる事なす事空回り気味ではあったが)
さすがにそれに無理が来ている…ということなのだろう。

…とはいうものの、はいそうですかと彼女にいきなり休みを与えるわけにはいかない。
TBとしての彼女には明日も明後日にも取材や営業やら仕事がわんさか入っている。
(これは社長自らの精力的な営業活動の成果であった)
特に絶賛売り出し中のこの時期に「疲れたから休みます」だのと、
そんな甘えたことを言ってはいられないのだ。

(…さて、こういう時はどうしようかな?)
―とりあえず細かい問題は置いといて、まずはシホ自身をリラックスさせなければならない。
お悩み解決は、まずそれからだ。
レイコは少し思案したあと、ソファーから立ち上がりシホの座るそれの後ろへ回り込んだ。
「あなた…最近精神を張り詰めすぎなのよ。私が良く効くマッサージをしてあげるわ」
そう言うと、レイコは優しくシホの肩に触れた。
「あ、ありゅがとうございます…」
「じゃ、始めるわね。さ、肩の力を抜いて…」
「は、はい…」
レイコに言われるがまま、シホは素直にその肩の力を抜いた。
58772 ◆jQvWLkj232 :2006/09/03(日) 22:40:24 ID:1pieB6X9
―時に力をこめ、時に優しく。
レイコの巧みな指先は、的確にシホの肩の凝りと身体の疲れを解きほぐしていく。

「どう?気持ちいい?」
「すごい…楽になりましゅ…」
そう答えたシホの顔からは、さっきまでの思い悩んでいた様子がすっかり消えていた。
「そう…それなら良かったわ」
このマッサージは、レイコがこの業界で培った技のひとつである。
時にはアイドル雑誌の編集者に、時には広告の契約先のご機嫌取りに…
その長年鍛えた巧みな技を受けて、シホが陥落しないはずはなかった。

シホの言葉に気分を良くしたレイコは、再びシホにマッサージを始めたが…
(それにしても…今度は逆に気が緩み過ぎてるわね…)
レイコはシホの肩を揉みながら、彼女の顔をしげしげと眺めてそう思った。

―すっかり油断しきったシホの表情。

―力の抜け切ったその身体。

そんな無防備な彼女の姿を見て、レイコの中の"悪い虫"がむずむずと疼き始めた。
58872 ◆jQvWLkj232 :2006/09/03(日) 22:44:19 ID:1pieB6X9
(じゃ、ちょっとだけ…"いたずら"しちゃおっかな…)
シホの背中の後ろでぺろりと舌なめずりをした後、
レイコは手をシホの肩から下ろし、彼女の胸に軽く触る。
"さわ…"
「…うひゃあ!…ど、どこ触ってるんですか!?」
その思わぬ行動に、シホは思わず声をあげた。
「あ、ごめん。ついつい…でも、やっぱりシホの胸はまだまだ発展途上みたいね…」
一応シホに謝る素振りを見せるが、そのレイコの顔からは全く悪びれる様子が見えない。
「そ、そんなはっきり言わなくても…うぅ…」
「大丈夫…あなたはまだ成長期だし、すぐに大きくなるわよ…ほれ、ぷにぷにぃーっと」
そう言って、レイコはシホの控えめなふくらみを優しく揉んでいく。
「う…はぅ…ちょ…くすぐったい…です…」
レイコのしなやかな指先が奏でる、こそばゆいような…甘ったるいような
なんとも言えない感覚に、たまらずシホはその身をよじらせる。

「さてと…もうちょっとだけ楽しませてね♪」
そう言うが早いか、レイコは右手をシホの腋の下から差し込むと、
すばやく彼女の身体の手前へと回した。
「え?あ、あの…その」
「いいから私に任せて…ほら、力を抜いて。ね?」
「は…はひっ!!…くうっ!…」
シホのシャツの下から潜り込んだレイコの手は、そのままブラの中へとするりと滑り込んだ。
そしてその右手は彼女の未成熟な胸を、円を描くように撫で上げていく。
「んっ…あぅ…はぅ…」
乳房の上にちょこんと座っているつぶらな突起を擦るたびに、
シホの口から思わず甘い声が漏れる。
(へえ…意外とかわいい声出すのね…)
戸惑いの表情を隠せないシホに悪戯心をくすぐられながら、
レイコは執拗にその青い果実をむさぼって行く。
58972 ◆jQvWLkj232 :2006/09/03(日) 22:50:34 ID:1pieB6X9
―彼女が芸能界の荒波の中で培った"技"のひとつ、枕営業。
そのお相手になるのは何も男だけとは限らない。
時には女性をお相手に、とびきり熱く甘い一夜を過ごしたこともある。
その時の貴重な体験が今、無抵抗なシホに対して存分に発揮されていた。

「あ、あのぅ…むっ…」
シホがレイコに何かを告げようとした瞬間、すかさずレイコは自らの唇で彼女の唇を塞ぐ。
シホの柔らかな唇にレイコの魅惑的な唇が重なり合った。
"ちゅ…ちゅぷ…"
「んっ…むっ…くぅ…」
(あっ…しまった。この子のファーストキス奪っちゃったかも…)
まだ男の子と付き合ったことは無さそうなシホ。これがファーストキスである可能性は高い。
…というか、シホの驚きと困惑の表情からして、まず間違いなさそうだ。
少し軽率だった自らの行動に、やり過ぎたかとレイコは後悔した。
(…でもな…私も火が点いちゃったしねぇ…ま、いいか♪)
先程からシホにも目立った抵抗はない。
この業界に対して、かなり偏った知識を持っている彼女のことだ。
"こういったこと"もある程度は覚悟していたのかもしれない。
(ふふ、素直なのはいい事よ…さて…)
『もうイケるとこまでとことん行っちまえ』と思い直したレイコは、
汗ばみ始めたシホの若い肢体をさらに責め上げていく。
59072 ◆jQvWLkj232 :2006/09/03(日) 22:54:45 ID:1pieB6X9
"ちゅ…くちゅ…ぺちゅ…"
シホの口腔に入り込んだレイコの舌が、シホの舌と艶かしく絡み合う。
シホの上半身はシャツとブラを完全にめくり上げられ、乳房を露わにされていた。
すっかり上気したその肌の上を、レイコの手がしなやかに這いずりまわる。
膨らみかけた乳房の上を、下腹部のへその辺りを、そしてわき腹を。
その指が敏感な部分に触れるたびに、シホの身体はびくりと震えた。
「若いっていいわよね…まだ肌がみずみずしくて…ね」
少し羨ましそうな表情を見せながら、レイコはシホの身体を丹念に優しく愛撫していく。

"ぴちゃ…くちゅ…くち…"

二人きりの部屋に響く淫猥な水音を聞きながら、
ほどなくしてシホの意識は快楽の海へと沈んでいった。





「―さて…今日はこの辺にしておこうかしら。
…どう?だいぶ楽になったでしょ?」
「…は…ふぃ…」
レイコの問いに半ば呆けた顔で答えるシホ。
「ああ、それなら良かったわ。
どう?これからも頑張れるよね?」
「は…はい…がんばります…」
「また疲れたらここに来なさい。もっと気持ちよくなる"マッサージ"してあげるから」
「あ…いや…その…しちゅれいしました!」
乱れた服を直し、そそくさと部屋を出て行くシホの後ろ姿を
レイコは満足そうな表情で見送った。


(…そういえば、あのコの悩みって何一つ解決してないわね…)
シホが出て行ってしばらく立った後、ようやくその事実に気付いたレイコ。
マッサージはあくまでもシホの心を落ち着かせるためだったのだが…
これでは本末転倒にもほどがある。

(…んー…でもまあ…シホもまた悩んだらここに来るだろうし…
今後の楽しみも増えたからよしとするか♪)
そんなことを考えつつ、彼女は机の上のすっかり冷め切ったコーヒーを飲み干した。

(おしまい)
59172 ◆jQvWLkj232 :2006/09/03(日) 22:55:32 ID:1pieB6X9
以上です。お目汚し失礼しました。
それではまた。
592名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 00:25:21 ID:jH5nd4rf
ご両人乙

450KB越えたし、もう少しで次スレかね
593名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 16:40:35 ID:vYRmcuy9
乙&乙

>>592
小ネタならまだあと投下二つ三つはいけるんじゃないか?
594名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 01:27:10 ID:bwbXewh+
あかほんで一番の巨乳は社長なんだろうか
595名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 07:31:28 ID:oXEZFAhu
アヤナだと信じたい
596名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 17:50:46 ID:J6zF2Fwx
アヤナはスカウトされても絶対その場で断るだろうな
ホイホイ着いていきそうなのはリンコくらいか?
597名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 18:01:43 ID:J9sarrdu
アイも何だかんだでついてきそう………


598名無しさん@ピンキー:2006/09/05(火) 19:56:57 ID:jjEplAUh
アヤナは無理だろ
599名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 01:08:54 ID:nzLh2+sk
ユーリが氏家キャラ最年少かと思ったら、ひまわり組がいたんだな
しかし、ユーリのあの無軌道なエロボケっぷりからして、あの幼稚園出身か?
600名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 07:29:37 ID:3XC+LWaZ
600
601名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 08:24:21 ID:kQJZAkZ5
作品見なおして思ったんだけど160氏って典型的アヤナ厨だよな
ミサキを過剰なほど目の敵にして小説を使ってのキャラヘイト
アヤナ厨は敗残厨なんだから謙虚になるべき
吉田茂じゃないけど敗者は謙虚の方が良い
602名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 10:43:04 ID:KrdDrPH8
だから嫌な作品や職人はスルーしろと何度言ったら(ry
603名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 11:37:06 ID:2vP34K1M
スルーしとけって。
604名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 12:20:27 ID:aS/Ybd7B
                             |
                             |
      ∩___∩             |
      | ノ  _,  ,_ ヽ        ((  | プラプラ
     /  ●   ● |         (=)
     |    ( _●_)  ミ _ (⌒)   J  ))
    彡、   |∪|  ノ
⊂⌒ヽ /    ヽノ  ヽ /⌒つ
  \ ヽ  /         ヽ /
   \_,,ノ      |、_ノ

   ↑この精神を忘れないようにしましょう
605名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 15:57:55 ID:kQJZAkZ5
このスレはアヤナスキーが多いからフィルターによってわからないんだろうけど>>160氏の作品ではアヤナだけ何の落ち度もないキャラになってる
氏の作品読めばわかる
606名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 16:45:14 ID:nzLh2+sk
腹減ったな、晩飯何にする?
607名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 17:16:20 ID:3XC+LWaZ
マサヒコかな
608名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 17:35:34 ID:2vP34K1M
腹減ったな…
そういやぁさ、ホワイトカレーってどうなんだ?
 
いや、見た目がどう見ても精子です、とかは置いといて。
うまいのかね?
いやだから、精子じゃねぇって、ホワイトカレーな。
なんか見た目はクリームスープみたいじゃん?
いや見た目は精子じゃねぇ、精子から離れろ。
クリームスープみたいな見た目だから、脳がキチンと認識するのかなぁ…って。
 
…だから精子から離れろお前はぁぁぁっ!!!
 
(がしゃーん)
シンジ「アキちゃん落ち着いてー!!!」
カナミ「あっつぅい…顔にかかっちゃったぁん…」
アキ「おかしな言い方すんなコルァァァァッ!!!」
 
 
とか脳内で繰り広げられた。さっきスーパーでホワイトカレーのルー見てて。
609名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:23:42 ID:kFckU1Jw
妹の六巻買ったか記憶がない
ちらっと立ち読みしたら、読んだ記憶はある
んが、部屋にはない
こりゃどーしたもんか
610名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 23:57:24 ID:iUI7mVPD
買おうぜ
611名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 19:52:29 ID:jCkq12+r
買いましょう
612名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 20:03:23 ID:a/9W9yRc



613名無しさん@ピンキー:2006/09/07(木) 21:04:20 ID:LpMk+nVy
今週の思春期に、「パイオツ オブ カ●ビアン」 でてたな。
デジャブ感があると思ったら、>>49 のそら氏のネタだった。
614名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 06:58:11 ID:ol09efD4
全裸で待機
615名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 17:10:14 ID:wMWmglL1
マターリ
616郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/09/08(金) 21:21:07 ID:Sze9eaUS
はいどうも郭です。残り容量を見ながらちょっと冒険作、濱中とあかほんのミクスチャです。
なのでNGワードは「ミクスチャ」「エロ無し」「前編で未完」。では、投下。
617郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/09/08(金) 21:21:51 ID:Sze9eaUS
「ああ、いい天気だなあ………ふわあ」
小久保マサヒコは待ち合わせ場所の某駅前で欠伸をかみ殺しながら、
ぼんやりといつものメンバーを待っていた。

「最近、でも勉強漬けですよねえ」
「ん〜〜そう言えばそうね。来週はせっかくの連休だし。
じゃ、たまには息抜きにみんなでちょっと買い物にでも出かけよっか?」
「勉強漬けって、それがあんたらの仕事だろうが!」
いつもながら的確なツッコミを入れるマサヒコだが、女性陣と言えば。
「わ〜い、お出かけだ〜」
「い、いいじゃない、マサ君。みんなで楽しもうよ!息抜きは必要だよ」
「お姉様がそう言われるなら、私も行かないわけにはいきません」
三者三様セリフは違えど、ウキウキと大乗り気なのである。
「買い物」という言葉の持つ魔力(主に女性限定だが)を思い知ったマサヒコであった。
「ははは、ノリ悪いのはアンタだけみたいだね、マサ。
じゃ、日曜日の10:00に○×駅前で集合〜♪ってことで決定ね」
「ち、ちょっと待て。俺は行くとは一言も」
「馬鹿ねえ。女の子がショッピングに行くのよ?男が荷物持つのが常識ってもんでしょうが」
「だから俺の意見とか意思とか承諾とか権利とかは………」
「ない」
「………」

と言うわけで。まあなんのかんので1対5の、端から見ればとても羨ましい、
しかし当のマサヒコ本人にとっては非常に不本意ないつもながらの光景となったわけである。
そして「待ち合わせに女は必ず遅れてくる」の法則を全員鉄板で守ってきたため、
一人待ちぼうけ状態となるマサヒコであった。
「ふああ…にしても…なんだかなあ」
ちら、と腕時計を見ると、既に10時20分近くである。
(まさか俺以外の全員、場所間違ってるとか?それとも、俺が場所を間違ってんの?)
こんな時でも遅れている相手を非難するでもなく、心配をしてしまうのがマサヒコらしいところで。
(うんっと?駅の裏とか?間違ってんのかな?)
メンバーの姿を探して、うろうろと歩いていると――
「Hey、君、いいかな?」
「へ?」
初老の男性に、いきなり声をかけられるのであった。
「ちょっとでいいからさ、You…」

そして遅れてきていた女性陣が、やっとのこと駅に到着した。
「なに?遅刻してきたの、アイ?」
「す、すいません、先輩。春の新作スィーツを食べ始めたら止まらなくて」
「てゆーか、お姉様もそういいながら遅れてきてますよね」
「そういうアンタもだろ、アヤナ」
「私は、スカートの色がイマイチ気に入らなくて……それで……」
「ブラジャーの色じゃないんだ〜」
「わっきゃないでしょうが!」
「あーでも、ミサキちゃんも遅れてきてたんだね」
「私もちょっと、あの、ワンピの色が………」
「ふふふ、気合い入ってるわねえ、ミサキ?なにか目的でもあるのかしら〜〜〜♪」
「そ、そんなこと、あ、ありませんッ!」
女が三人寄れば姦しいとはよく言ったもので。5人も寄れば、その騒々しさは、と言ったところで。
「あれ?マサ…」
中村の目がとらえたのは、さきほどの初老の男性と何事か話し込んでいるマサヒコの姿であった。
「マサ…まさか…ホモのおじさまから…ナンパされてる?」
「「「「ええええ?」」」」
中村の視線の方向へと同時に目を向ける4人。
§
618郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/09/08(金) 21:22:40 ID:Sze9eaUS
「わ!ホントだ〜。ダンディなおじさまにナンパされてるよ〜、小久保君」
「ま、マサヒコ君?そ、そんなケがあったの?」
「小久保君、そうだったんだ」
“シュボッ………”
一人無言だが、凄まじい闘気を放つミサキ。
肝心のマサヒコと言えば――戸惑い気味の表情を浮かべたまま、男性の話を聞いている。
熱心に語りかけていた男性は名刺らしきものを無理矢理マサヒコに受け取らせ、
やっとその場を去っていった。そして呆然とその場に立ちすくむマサヒコ。
「ま・さ!で、デートはどこでするって?」
「@;!はあああ?」
待ちかまえたように、マサヒコに声をかける中村。
「その表情だと不発に終わったのね、さっきのおじさま。罪なオトコだねえ、マサは」
「………あの、話の流れがイマイチつかめないんですが………って、いひっ!?」
マサヒコが中村の後ろへと視線を向けると――そこには、興味津々×6、そして闘気満々×2、
の八つの瞳が彼を刺すように見ているのであった。
「小久保君、今の人なんだったの?」
「い、いや、その………なんでもない、みたいだけど」
「でもさ〜小久保く〜ん、なにか名刺みたいなの渡されてたよね〜。やっぱりナンパ?」
「なな、なっ、どうしてそういう方向に」
「じゃあ、何を渡されたのよ!マサ君!!」
「い、いや、コレなんだけど」
5人がマサヒコの手の中をのぞきこむと、そこには─―――

<モデルプロダクション(株)フライヤーズ東映 専務取締役 マイケル中村>

と、いかにも胡散臭げな言葉が小さな紙切れの中に踊っていた。
「な、なにコレ?マサヒコ君?」
「はあ。モデルとか芸能界とかに、興味ないかって。なんかそんな話で………」
「す、スカウトじゃん!すごいよお〜小久保くぅん!」
「あ、あたしでもそんなこと、されたことないのにッ!」
「ダメ!マサ君!そんなの!絶対、ダメ!」
反応はそれぞれ違うものの、激しいリアクションが返ってきた。
「いや俺もさ、別に興味ねーって言ったんだけど。さっきのひと、しつこくて……」
「フライヤーズ東映?ここ、そんなに怪しげなとこじゃないわ。
ウチの大学でもここに所属してモデルとかB級タレントやってる野郎がいるくらいだし」
「ってなんでそんなことまで詳しいんですか、先輩?」
「ん〜〜〜、昔食った男がここに所属してて。でも顔が良いだけで、あっちの方はイマイチで……」
「うるせー!うるせー!」
さすがに町中でまで中村のシモネタに付き合わされるのはマサヒコもご免である。
「ふん、相変わらず器の小さい男ねえ。にしても………確かに、マサ。
あんたって………よくよく見るとキレイな顔、してる………のねえ…」
「!!!!やめ、その目はやめろ――ッ!」
舌なめずりせんばかりの表情を浮かべ、
ねっとりとした視線を送る中村から一歩、二歩と遠ざかるマサヒコ。
「冗談だって、冗談。でもさ、もしアンタが芸能人とかになったら
今のうちにあたしが筆下ろししとけば、いろいろとネタに」
「!あ、アンタが言うとシャレになってねー―!!!………ん?」
マサヒコは、中村以外の4人も妙に熱を帯びた視線を自分に送っていることに気付いた。
(マサヒコ君て元々可愛い顔立ちしてるし、モデルとかタレントになら、全然なれそう。
で、『初恋の人が家庭教師でした』ってのも、アリよね?
そしたら私、将来TV番組とかに呼ばれちゃったり?きゃ♪)
(小久保君がタレントになったら、亀梨君とかからサインを………)
(ダメ!絶対ダメ!マサちゃんは、私のものなんだもん!)
(確かにクラスの中では一番カッコイイのよね、小久保君って。
アメリカに行く前にキープしといて、帰ってきてから付き合うっていう手も……)
§
619郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/09/08(金) 21:23:35 ID:Sze9eaUS
4者4様の野心と下心が、そこには蠢いていた。
「な、なにを考えている?お前ら」
「「「「な、なんでもないよ!」」」」
なんでもない、わけがないのである。
「ん〜〜〜でもそうね、確かにマサって素材はそこそこでも、ファッションがイマイチよねえ。
よし!じゃあ今日のショッピングのテーマは、『着せ替えマサヒコ』で決定ね」
「わ〜〜楽しそうです〜!」
「男服のコーディネイトってのも面白いですよ。たまにお兄ちゃんにつきあったりしますけど。
ミッシェル・クランのメンズとか、値段も手頃だし小久保君に似合うかも」
「そういうのなら………いいですけど」
「け、決定って、勝手に決めるな、おい!」
「いいじゃん、こんだけ可愛い子たちがあんたに似合う服を選んだげるって言ってんのよ?」
「そうだよ、幸せものだよ!マサヒコ君」
「?買ってくれるんすか?」
「欲しけりゃ自分で買いな。あたしたちはあくまであんたに似合う服を選んでやる・だ・け」
「だからそもそも俺はそんなことしてくれとは一言も!!」
抵抗しても、彼に決定権はない。
女性陣に引きずられるようにして、マサヒコは移動するのであった―――

「わ〜、似合うよ、小久保君!」
「ま、マサヒコ君、おしり、ちっちゃいんだね……」
「誤解を招くような表現はやめてください!先生!」
「そうね、ボトムはタイトな方が似合うかもね、マサは。
じゃ、次は変わってチョイ悪っぽい感じで。肌も露出させまくりで」
「小久保君………足、長いんだね。素肌もキレイ……お兄ちゃんより全然(うっとり)」
「ちょっと若田部さん!変なとこ触んないでよ!」
(とほほほほほほほ…なんなんだ、こりゃ?)
ほとんど女性陣のオモチャ(まあ、ある意味いつもそうなのだが)状態になってしまうマサヒコ。
普段着るものなど、ユニクロが大半というごくごく普通の男子中学生である彼にとって、
舌を噛みそうなブランド名と途方もない値段のついた服を臆することなく嬉々とした表情で
何度も何度も選んでは試着させる女性陣は、理解不能の生き物にしか思えないのであった。
「よ〜し、じゃ、今日はこんなとこにしとこっか?」
(や、やっと解放された……)
お昼をはさんで延々4時間以上拘束され、さすがにマサヒコもぐったりしてしまっていた。
「あの……中村先生、選んでくれたのは涙が出るほど嬉しいんですが、
俺の今日の予算じゃ全然足りないんで、買うのは次回ということで」
「ああ、良いわ。今日は私が出しておくから」
「やっぱり買ってくれるってことですか?ならありがたく……」
「ううん、貸しとくだけ。アンタ確か新作ゲーム買うために小遣い貯めてるでしょ?後で返しなさい」
「!&T‘ああああ、アンタなんでそのことを!!!」
「リンから聞いた」
「あれ?言っちゃダメだったの、小久保君??あ!!!
もしかして買うつもりだったゲームって、恋愛系SLG?そんな、恥ずかしがるコトは」
「………違う」
「違うわよね、マサ?もっとハードな陵辱系のエロゲ」
「あああああ!もう分ったからさっさと買ってくれええええ!!!」
涙声でリンコの天然ボケと中村の便乗エロボケを遮るマサヒコ。
「そんじゃお次はマサの部屋で試着ショーね♪」
「ってまだやんのかよ!!」
「馬鹿ねえ……服ってのは買っただけじゃ自分のものにならないの。
何度も着て、やっと着こなすって言えるわけ。試着では素敵に見えた服も、
自分の部屋に戻ってみると色あせたり、かと思うと意外な組み合わせに目覚めたりするものよ」
「至言です。流石はお姉様」
「だからってなんで俺の部屋に戻ってまで……」
「じゃ、イクわよ!あ、忘れ物したから途中で私の部屋にも寄るけど、良い?」
§
620郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/09/08(金) 21:26:07 ID:Sze9eaUS
「「「「は〜〜〜〜い!!!」」」」
元気よく返事をする四人。当初さほど乗り気ではなかったミサキまでがノリノリになっていた。
そしてまたも引きずられるように移動する、哀れな少年が一人。
(なぜだ……どうしてだ……ところで俺って、受験生なんだよな。
んでこの人らは確か家庭教師と同級生のはず………なぜだああああ)
そんな彼の内心の叫びも知らず、女性陣は小久保邸へと移動するのであった――

「じゃ、ちょっと待っててね?今から私がマサを変身させるから」
「ぶぅ〜〜、ずるいですぅ、中村先生!」
「!!!中村先生、それは……」
「お姉様といえども、独り占めは!」
「安心なさい、手は出さないから。実はウチのマンションに寄ったとき、
メイク道具とかも持ってきたわけ。マサを思いっきりセクシーにしちゃうから、
あとはみんな、後でのお楽しみ〜〜〜♪」
「わぁ♪面白そう♪先輩、なら私も」
「まま、こういうのはね、観客が多い方が盛り上がるから。
私一人にまかさてちょ〜〜〜だい♪じゃ、楽しみにねえ〜〜〜♪」
「「「「は〜〜〜い!!!!」」」」
もはやガンジーのように無抵抗主義者になったマサヒコを、別室へと移動させる中村。
4人はワクワクしながらふたりが戻るのを待つのであった。

「おまた〜〜〜、どう?」
「わぁ………」
「ふわぁ………」
(!……小久保君って……これは、予想以上よ)
(マサちゃん、カッコいい……)
普段は癖っ毛もそのままにしているくらい無頓着なマサヒコだが、
中村の手によって別人のように生まれ変わっていた。
整えられた眉、元々女の子のように長めだった睫毛はカールされ、
口元にはさりげなくリップまで引かれていた。左の耳にだけ、小さなシルバーのイヤリング。
あくまで無造作っぽくセットされた髪には、遊び心で小さなビーズがちりばめられていた。
そしてなにより女性陣を嘆息させたのが―――
他でもない、今日彼女たちがチョイスしたファッションだった。
光沢のある、薄目の黒いワイシャツ。
ボタンを外し、大きくはだけさせた胸元に光るのは、イヤリングと合わせたシルバーのチョーカー。
ボトムは、下品でない程度にダウン加工された、細身のブーツカット・ジーンズ。
「どぉおお〜〜〜♪んふふ、ここまでハマるとは正直予想外だったわん♪」
自らの力作に、思いっきり誇らしげな中村だが四人は返す言葉すら失っていた。
「あの……マジで、恥ずかしいんすけど、皆さん……」
本日一番の熱視線に、死人のような気持ちになっていたマサヒコもさすがにそう言うが、
「マサヒコ君!素敵よ!このまま芸能界入りしたら、絶対私をTVに……」
「小久保君、ちょっと待っててね〜〜♪今から写メするんで、はい、ポーズ♪」
「マサ君………あの……私……私……いいんだよ?
あなたが遠い世界に行っても。でもね、私たちは幼馴染みなんだから、あの、だから」
「………小久保君、私………」
女性陣は、思いっきり舞い上がってしまっていた。と、そのとき。
“ガチャ”
「ほ〜〜い、お茶よ、みんな……ってあれ?」
いつものとおりお茶とお茶菓子を用意して登場したマサヒコママは、
普段とまるで違う息子の姿にぱちくり、と目を瞬かせた。
「あ!お母様!」
「おばさま!」
さすがに悪ノリが過ぎたと思ったのか、固まってしまう女性陣。
「へえ〜〜、馬子にも衣装とは良く言ったもんね」
「………第一声がそれかよ」
§
621郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/09/08(金) 21:26:58 ID:Sze9eaUS
「いや〜〜でもこうして見ると我が息子ながらそこそこ見れるじゃない。
ミサキちゃんたちのお見立て?」
とりあえずお茶のお盆をテーブルに置くと、悪戯っぽい表情をしてミサキたちに聞くマサヒコママ。
「あの……おばさま、これは……」
「ああ、安心なさいな、怒ってるとかじゃないわよ。
この子、普段服装には全然無頓着だからあなたたちのお見立てかと思ってね」
「そ、そうなんです!ちょっと今日は、みんなでマサ君のファッションを変えてあげようかと思って」
「面白そうじゃない!でも良いわよね〜〜〜、女の子って。
私も娘がいたら、色々服とか買ってあげたいと思ってたのよ。それで服の交換とかしたりね〜〜。
あはは、あなたたちの中の誰でも良いからウチの子のお嫁さんになってくれたら、
一緒に服とか買いに行ったりしたいんだけどね〜〜」
「お?」
「よ?」
「め?」
「さ?」
「ん?」
中村一人を除き、全員が顔を赤らめた。
(マサちゃんの……お嫁さん……小さい頃の約束通り……)
(私と……小久保君が?!!べべべ、べつに私は小久保君のことなんかッ!!)
(小久保君って話しやすいし〜〜、一緒にいて楽しいし〜〜、良いかも〜〜〜)
(マサヒコ君と、年の差婚?そうなると、私、小久保アイになるの?きゃあ♪)
(ショタってのも悪か〜〜ないけどね)
五者五様、それぞれの思いを抱きながらマサヒコを見る五人。
その視線に得体の知れない恐怖を感じたマサヒコは、懇願するように言った。
「あ、あのなあ、母さん。冗談はそれくらいにして」
「いいじゃな〜〜い、せっかくこんな可愛い花嫁候補が揃ってくれた上に、
服まで選んでくれるっていうのよ?このセクシーガイ!」
「そ、そんなんじゃなくて、これは話の始まりがそもそもおかしかったんだっつの!」
「話の??始まり??」
「実はですねえ……かくかくしかじか」
中村は、かいつまんで今日の出来事を話した。
マサヒコママはふんふん、と感心したように彼女の話を聞きながら、
マサヒコがスカウトから手渡されたという名刺をしげしげと眺めた。
「フライヤーズか、結構大手じゃない。しかし血は争えないわねえ〜〜」
「?母さん、どういう意味?」
「アレ?アンタに言ったこと無かったっけ?私、高校生の頃モデルをやってたのよ」
「え!」
「!本当ですか、お母様!」
「おばさま、そんな過去が……」
「母さん、またホラ吹いて……ぐぼッ!」
笑顔のまま、愛息のボディーにショートジャブを打ち込むマサヒコママ。
「嘘じゃないわよ。昔は雑誌モデルとかもやってたし。
ま、でもチラシのモデルとかしょぼい仕事の方が多かったんだけど。あははははは」
豪快に笑いとばすマサヒコママだが、女性陣は興味津々の表情だ。
「あの……おばさま、雑誌ってどんな……」
「ん?ああ、やあねえ、いやらしい雑誌じゃないわよ?
あの頃は援交とかそっち系の素人モデルの雑誌も無かったし」
「当たり前だああああ!!!」
律儀にツッこむマサヒコだが、マサヒコママは意に介する様子も無く続けた。
「女子高生モデルを当時よく使ってた、オリーヴとかあのあたりの雑誌だけど」
「!!!ええ!」
「マジですか―――!!!」
「うん。じゃ、ちょっと待ってて……」
思い出したように立ち上がると、マサヒコママは部屋を出ていった。
「そうだったんだ……確かに、小久保君のお母様ってキレイだって私も思ってたけど」
§
622郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/09/08(金) 21:28:00 ID:Sze9eaUS
「ふ〜〜ん、でも本当に知らなかったの?マサヒコ君」
「……知らんかったですよ、そんなの。でもウチの母さんがモデルだったなんて……」
「お待た〜〜ほれほれ、嘘じゃないでしょ?」
「!うわあ!」
「小久保君のお母さん、かっくいいですぅ〜〜〜!!」
そこには、若き日のマサヒコママの姿がくっきりと焼き付いていた。
モデルらしくポーズをとって表情を決めたその姿は、はっきり言ってかなりの美少女である。
「へえ……凄いな母さん、マジだったんだ」
「んふふふ〜〜♪どう?結構イケてるでしょ?」
「イケてるって言うか、コレ凄いですね。秋冬ものの特集で、
3ページくらいずっとお母様がモデルじゃないですか?売れっ子だったんじゃ?」
「ま、こんな華やかな仕事ばっかりじゃなかったんだけどね。モデルなんて賞味期限も早いし、
タレントになれる子なんてごく一部だし、大変なことや嫌な面もいっぱいあるしね」
「ふわあ……そういうことをサラッと言えるのがすごいですぅ!」
「あははっは、そんなこと……」
「あ〜〜、でもだから事務所の名前だけですぐに分かったんですね?」
「うん。でも本当のフライヤーズのスカウトだか分からないわよ?
名前を騙ってる悪徳スカウトもいるからね。まさかと思うけど、携帯番号とか教えた?マサヒコ」
「…………あんましつこいんで、教えちゃったけど……」
「あっちゃ〜〜、そりゃ断るにしても一応確認しといた方がいいわね。
じゃ、相談してあげようか?マサヒコ」
「?どういう意味、母さん」
「昔同じモデル事務所にいた仲の良かった子がね、今芸能プロダクションの社長やってるのよ」
「!!!え!!」
「レイちゃんに確認しておけば間違いないと思うけど。ちょっと待ってね……」
マサヒコママは携帯を取り出してメモリの中からその人の名前を選択し、電話をかけた。
「あ〜〜〜久しぶりい、レイちゃん!うん、そう?あはは、そうね、また会いたいね、でね……」
しばし楽しそうに話していたマサヒコママは、中村から聞いた話を手短に相手に伝えた。
「え?いいの?レイちゃんだって、忙しいんでしょ?でも……うん、確かに、そうなんだけど。
じゃあ、悪いけど、甘えていいかしら?うん、じゃ、来週の土曜日、そこに。
……え?ああ、そうなの?分ったわ。じゃ、本当にごめんね〜〜」
パチン、と携帯を折りたたむとなぜか愉快そうな表情をして、マサヒコママが息子を見つめた。
「??で、どうなの、母さん」
「あのね、その名前なら知ってる。確かにフライヤーズの人間だって。でも断るにしても、
結構なやり手だから困るだろうって。でね、レイちゃんがアンタに会ってみたいって言ってるのよ」
「???どういうこと?」
「ま、あの業界もいろいろあるからね。断るなら、仁義を通す必要があるってことじゃない?」
そんなことを言いながらも、マサヒコママはなぜかずっとニヤケ顔だ。
(……………?)
母親のそんな様子に、マサヒコはなぜかひどく嫌な予感がしてならなかった。
「向こうも忙しいからね、来週の土曜日に事務所で会いたいって。
で、悪いけどその日私、用事があるから。一人で行ってくるの。いい?失礼のないようにね?」
「…………うん」
相変わらず嫌な予感がしつつも、とりあえず頷くマサヒコ。
「すごいじゃん!!!デビューだよ、小久保君!」
「じゃ、デビューの前に筆おろしを……」
「私が初恋の人で家庭教師ってことをまず最初に」
「小久保君、私ね、もしあなたが告白してくれるなら嫌と言うつもりは」
「マサ君……お願い、忘れないでね……私は、私は」
浮かれまくる女性陣に囲まれながらも嫌な予感がどうしても頭から離れないマサヒコは、聞いた。
「で……母さん、その人の名前は……」
「あ、まだ言ってなかったっけ?柏木レイコっていうの。レイちゃんって呼んでるんだけど」
“ぞくり―――――”
一瞬、背筋に冷たい氷が這ったような錯覚を感じたマサヒコ。彼の運命や、いかに―――
§
623郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/09/08(金) 21:34:53 ID:Sze9eaUS
今回は以上。後編は半分くらい出来てるので近いうちに。
アヤナ帰国SS、シンジの中学生トリオSSは今着地点を探してる感じかな。
ほとんど出来かかってるんだけど。あ、あと
>>古田監督
妹保管庫で、拙作のうち上から13番目(「あだゆめ」の次です)のSSが
「No Title」となっていますが、これはその次の「恋わずらい」のイントロですので、
「(続く………?)」を「§」に変えて「恋わずらい」と合体させて頂けるとありがたいです。
ワガママばっかお願いしてすいません。

では股。
624名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 21:44:17 ID:URy+rjEX
キタ―――(°∀°)―――
素晴らし過ぎる。GJです!
歌って踊れるマサヒコか…見てみたいww
625名無しさん@ピンキー:2006/09/08(金) 22:06:50 ID:wMWmglL1
乙パイ
626名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 06:48:44 ID:+GyxzyDw
やはりトリキンに対抗してトリコミ(トリプルツッコミ(マサ・シンジ・イトダ))の時代が来るのか!?

GJっした!!!!!!
627名無しさん@ピンキー:2006/09/09(土) 17:06:59 ID:/ovCEKlj
郭氏、遅れましたがGJっす。

>>626
トリプルキ○タマ、略してトリキン?
628名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 01:05:11 ID:bn8ze2tY
現在480KB、古田監督の更新(いつもありがとうございます)を待って次スレ&埋めですか
629名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 17:41:40 ID:bn8ze2tY
と、言ってたら更新されたみたいですね
本当にいつもご苦労さまです、ありがとうございます>古田監督
630名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:23:17 ID:QAmTTkzr
古田氏更新お疲れ様です。
631名無しさん@ピンキー:2006/09/10(日) 23:57:33 ID:kr7G+Llq
古田氏&郭氏乙です

そしてだれか次スレ頼みます おれケイ帯からなんで
632名無しさん@ピンキー:2006/09/11(月) 20:54:42 ID:WL3BQXHM
次スレはー?
633名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 00:26:41 ID:4XNVbtmf
住人の出入りが多くなる週末まで待ったほうが無難かね>次スレ
634名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 06:08:04 ID:TIO+C2+l
容量に余裕ないなら早く作ったほうがいいかも
635名無しさん@ピンキー:2006/09/12(火) 18:34:56 ID:nUPq//Ha
次スレ立てました。

【あかほん】【濱中】氏家ト全総合 21時間目【妹】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1158053539/
636名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 00:31:34 ID:aGf9/tVU
では埋めるか
637名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 14:20:59 ID:1e9iAmpf
まいどお馴染み、卑猥しりとり〜

卑猥よ!

↓よ
638名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 15:55:32 ID:ee/HJvn7
よし行こうか! 枕営業だ!

「だ」
639名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 18:46:34 ID:qPRuUnAk
「ダーリン許さないっちゃよ」とあのコスプレでシンジに迫るマナカ
あ、でも貧乳過ぎるか

「か」
640名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 19:38:00 ID:NuTpA3fX
カルーナミルクゴクゴク!!
「く」
641郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/09/13(水) 20:13:34 ID:iCaVdw4P
「くいっくいっ、ぷっはあ〜〜、やっぱり温泉には酒よねえ♪」
「ダメですよ先輩、確か女湯の入り口の張り紙にはお酒持ち込み禁止って」
「な〜〜に無粋なこと言ってるのよ、温泉に入りながらの月見酒、
これが日本の情緒ってもんでしょうが?良いからアンタも飲みなさい、ほれほれ」
「むくく……あ、でも、美味しい。ひっく、しかし本当にアヤナちゃんっておっぱいおっきいよね」
「そんなにジロジロ見ないで下さい、濱中先生。先生だってスタイル良いじゃないですか」
「私なんて全然ダメだよ〜〜、最近また太っちゃったし。ひっく。
先輩みたいにスラ〜〜っとしたモデル体型には憧れるけどな〜〜〜」
「うふふ、そぉお?」
「ううう、みんなひどいですう!」
「………スタイル良いですよね、三人とも」
「大丈夫よ、リン。最近は貧乳萌えのオトコも多いし、確実にリンにも需要が」
「うぃっく、ミサキちゃんって肌キレイだよね〜〜〜。真っ白でスベスベで外人さんみたい」
「でも、どうせ私は幼児体型ですから」
「ミサキもね、肌フェチってオトコもいるから。しかしホントにキレイね、アンタの肌。
この柔肌もいつかはマサの愛撫を受けることに………」
「!!!そそそ、そんな!!!!」
「お〜〜〜い、マサ〜〜〜!!!で、今晩あたりどう〜〜〜、ふたりっきりにしてあげるから、
決めちゃったら〜〜〜〜〜〜???」
「!!!ダメですよ、先輩!ま、マサヒコ君の筆おろしは、
おおお、お姉さん的存在である、わわわ、私が!」
「うふふ〜〜♪酒の力を借りて本音を出したわね、アイ?」
「風紀が乱れてます!そんなこと、ダメです!」
「あれ〜〜?なんで顔真っ赤なのかな〜〜、アヤナ?ひょっとしてアンタも?」
「わわわ、私は別に、小久保君の童貞が欲しいなんてことは!」
「わああん!小久保君、貧乳じゃダメなの〜〜〜?」
「もしなんなら経験豊富なお姉さんがさくらんぼ君をもらっちゃうけど〜〜?」
「いやあああ!!!マサちゃんは私の……」

その頃、男湯では――――
中村たちの会話が聞こえてきた時点で危険を感じてそそくさと脱出したマサヒコ。
そして女湯の会話を聞いて殺意をふくらませているとある青年がひとり。
「しかしモテまくってる奴がいるもんだなあ。ムカつくよな、カズヤ?………?カズヤ?」
「…………………………出た」
「どわああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

END
642名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 20:13:44 ID:KmDBEomG
シリトリで300レス埋めるつもり?
21kbyte埋めようよ
643郭泰源 ◆5pkah5lHr6 :2006/09/13(水) 20:14:07 ID:iCaVdw4P
はい、埋め用小ネタ。
最後のオチはここの読者の皆様ならご存知ペピトーン氏の某SSより。
タイトル:「湯けむり放出事件」、濱中保管庫収録でお願いします。
>>古田監督

9/20、二周年記念に今まで未完のSSをとりあえず出来るところまで投下しようかと思っています。
具体的には
濱中×あかほん のマサヒコ芸能界入り?SS
アヤナ×マサヒコ、アヤナ帰国SS
シンジ×エーコSS

さて、どうなることやら……
色々あって投下を控えてる職人諸氏もこの機会に復活して頂けると嬉しいんですがね(本音)。

ではお題の続き「あ」
644名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 20:14:15 ID:KmDBEomG
ってレスしてるあいだになんか来たー
645名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:16:30 ID:cf/kBwRu
そういや二周年だったか、失念していた



「あ」ナルとアヌスの違いとは何か

「か」
646名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 00:20:16 ID:pvh9QuWq
簡単に言えばアナルは形容詞でアヌスは名詞
そしてカナミは名器

「き」
647名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 17:44:30 ID:/GguRnkI
キンタマ(猫)

↓マ
648名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 18:51:56 ID:9a6xACHW
マナカちゃんダメだよ、そういうことは好きな人とした方が!

「が」
649名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 19:59:50 ID:TbOWZu01
「我慢できないんです、もう。お願いしますお兄さん・・・」
と貞操帯を取外すマナカ。
「ゴトッ」と鈍い金属音を立てて床に落ちる貞操帯

「い」
650名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 22:42:02 ID:/eq+a/hN
淫糜に耽るアキ。 き
651名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 00:52:33 ID:JqbHAW37
「気づいていましたよね・・・私、ずっと前からお兄さんのこと好きだったんですよ」
「マナカちゃん・・・気持ちは嬉しいけど、いきなりこういうことになるっていうのはちょっと・・・」
「ふふ・・・そう言いながら、お兄さんのココ、こんなに固くなってますよ、ふふ・・・」

「ふ」
652名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:04:18 ID:RuapX0lw
不埒

「ち」




ところで、井戸田の苗字はやっぱり糸田じゃないみたいだな。
確定じゃないが、本文で出てりゃやっぱりそうだろ。
柱なんて使いまわすだろうし
653名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 01:40:15 ID:AOWa3vF7
「ちょっとそこの2人! なにしてるのよ、風紀が乱れてるわ!」
「作者が同じだからといって、前触れもなしに越境して来ないで下さい。今、いいところなのですから・・・」
「ちょっと・・・見かけない顔だけど、キミ、誰?」

「れ」
654名無しさん@ピンキー:2006/09/15(金) 04:15:46 ID:Dv8d2kdR
「レズプレイが神の選択なのですか・・・」
マナカはそう寂しげに呟くとベットに横たわるシンジから離れアヤナの元へ
そして二人による「ドキッ!!委員長だらけの禁断レズプレイ編」が>>655よりスタート
でもこの場合マナカ×アヤナとアヤナ×マナカ。より興奮するのはどっち!

「ち」
655名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 21:52:35 ID:u0BcbMum
痴女と化した二人を止めることが出来ないシンジは、
仕方ないのでそのまま部屋の片隅でオナニーを始めた。

「た」
656名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 10:40:48 ID:jmneYNxq
「た…たまらんっ!!…ヒロ君…アッ━━!!!」
シンジのオナヌゥは続く

「く」
657名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 13:21:08 ID:k1VRIFZ6
栗と栗鼠

↓す
658名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 02:43:29 ID:hIl0F4xL
スズメバチンコ

↓こ
659名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 03:15:31 ID:Rx7/iXWd
「子供ができたの」
「…そうか…仕方ないよな中出しでヤリまくったし…責任とるよ」
「…金魚になんだけど…」


「ど」
660名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 04:02:49 ID:y1jHGFY8
「どうして・・・どうしてマサちゃん、若田部さんと寝たの?」
「いや、だから今若田部が言ったように、それは金魚の・・・」
「マサちゃんのバカ! スケベ! 卑猥! 姦淫! 結局おっぱいのおっきい女の子が好きなんじゃない!」
「だ・・・だからミサキ、俺の話を・・・ぐげ、ごが、あばばば・・・・」


「・・・なんだ、金魚の話だったの。それならそうと最初に言ってくれれば良いのに、私てっきり・・・」
「中出しでヤリまくったのは本当なんだけど・・・」
「・・・な、なんですって! マサちゃん、どういうこと!」
「天野さん、それ以上殴ると小久保君、本当に死んじゃうわよ」

「よ」
661名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 08:36:58 ID:t73Ytkcj
良い子はまねしないでください

「い」
662名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 19:26:11 ID:RPOmsNpC
中村「いいじゃない。若い内しか出来ない事もあるのよ?筆下ろしとか」


↓か
663名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 20:18:48 ID:eQ+O7VaS
カルナのパイズリ


↓リ
664名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 23:21:04 ID:T4FzLwtc
リンコ自作のオナブロマイド。

↓ド
665380:2006/09/20(水) 01:29:53 ID:HbjyVtaj
『 ドロッとしたアイ堕 』

授業を教える為にマサヒコの家に潜入するアイ。
だが、それはマサヒコの巧妙な罠だった。

「濱中先生の中途半端なオパーイは 俺のをはさんでくれる為に膨らんでいるんですものね」
「いつもの力が出せれば…こんなマサヒコ君なんかに…!」
「よかったじゃないですか メイド服のせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ おい、犬耳と首輪を用意しろ。みんなでかわいがってやる」
(耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!)
「先生の生マンゲ〜ット」
(いけない…!内ももが感じやすくなってるのを悟られたら…!)
「生先生様の生乳を拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴らに…くやしい…! でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ
「おっと、スタンガンに当たってしまったか。甘い痺れがいつまでもとれないだろう?」

↓ウ
666名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 05:11:05 ID:VDLE9q7o
ウッ………

でちやった
667名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 17:29:03 ID:SwnSz0zH
退屈凌ぎにオナクール
668名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 18:31:48 ID:zaV4jwy2
ルーズソックス

「す」
669名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 20:36:08 ID:puIZr9ZG
素股なんて邪道、足コキの高等技術こそイイ女の証、と励むカナミ。
「み」
670名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 13:20:11 ID:FNOgcwe+
ミナオで勃起するマサヒコ
マサ「やっぱ幼女だよな〜ミサキなんて剛毛じゃん」
…と言ってました

「た」
671名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 22:32:27 ID:qKeS4Hw1
「退屈だわ・・・」

中村リョーコは嘆いていた。
平坦な日常など、彼女の望むところではない。
刺激あっての日常こそ、人生においての生きがいだと彼女は信じていた。
精神的にも、性的にも。

「・・・よし、セージで遊ぼう」

「で」と「と」でこんなにも意味が違うとは。
そんな日本語の深さと美しさとは裏腹に、リョーコの企みは深い暗闇へと進んでいった。
携帯電話を掴んだリョーコは、あるメールを送っていた。
最近、仕込んでおいた「属性」を開花させる日がやってきたのだ。

「仕込みはOK・・・あとは・・・」

見に行くだけ、そう、自らはリスクの外。
ジェットコースターの楽しいところは、刺激がありながらも安全なところである。
格闘技だって、見てるだけなら痛くない。
彼女にとって、自らがリスクの渦中にいないのは当然のことであった。


「なんだってんだよ・・・まったく・・・」

小久保マサヒコは嘆いていた。
平坦のない日常など、彼の望むところではない。
事なかれの日常こそ、人生においての秘訣だと彼は信じていた。

「よりにもよって・・・相手が・・・」

天敵、といってもいいあのメガネだとは。
相手が相手だ、どこで耳を澄ましているか分からないので、迂闊なことを口には出せないマサヒコ。
課外授業だから来いと言われたものの、マサヒコにとっては加害授業でしかなかった。
そんなわけで帰り道にある公園のトイレにやってきたのだ。
ふと見ると、ベンチに見覚えのある男が座っていた。

「ウホッ!、豊田先生・・・」

あまりの驚きに、マサヒコは妙な奇声を発してしまった。
アイが来ていると知らされていたのに、いたのは中村のペット。
何かしらの企みに巻き込まれるのだけは避けなくては・・・!
マサヒコがそう思ってると、突然セージはマサヒコの見ている目の前でズボンのチャックを下ろしはじめたのだ・・・!


「だ」
672名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 19:51:51 ID:pj7Sdm1O
「だ、駄目です豊田先生!!!やめてください!!!








ア━━━ッ!!!!!」

「ッ」
673名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 21:20:36 ID:NwGUfbCv
ツボミで勃起








うほっ


「っ」
674名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 19:21:49 ID:w1/wB5EH
っ ぷっ 」、とセイジはうめいた。マサヒコの渾身の反撃を身に受けたのだ。しかし、マサの
局所がその意志とは関わり無く屹立してしまったのは如何ともし難い事実である。
 マサはセイジの手を逃れると一散にミサキの家に向かった。「江戸の敵を長崎で討つ!!」
しかしミサキがそれを喜んで受け入れるとは思いもしないマサヒコであった。
「た」
675名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 00:01:51 ID:RbS92gx9
溜まってたんだね…マサちゃん……
676名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 00:25:49 ID:92pYq6mL
「ん…?ゆ、夢か…」

「か」
677名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 02:48:14 ID:RWS35McE
カルナタソハァハァ



678名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 17:06:44 ID:7lT/XtlX
『ァあ…イヤぁん…』
壁越しに僅かに聞こえてくる秘め事の声…。
「…本当なら…」
後悔が自分を苦しめる。
でも…恋心に苦しむ親友を…放っておけなかった。
だって…あのアキちゃんが泣いてるんだもん。そりゃ萌え…
もとい、力にならない訳無いじゃない。
「あ…」
また頬を暖かいものが伝う。
枯れたはずなのに。もう気持ちに整理をつけたはずなのに…。
『ぅ、ん…はぁ…う…はぁぅ…』
隣の声が少し大きくなる。
まぁ…私がいないことになってるから仕方ないかな。
…外、行こうかな…
『んぅ…むねばっかりぃ…シンジさぁん…』
 
…巨乳は皆滅びればいいんだぁぁぁぁぁっ!!!
「アナルフェチはアナル責めろ!なに乳責めてやがるぅっ!!!
全ての巨乳に不幸を〜っ!!!」
(どたんばたんがたがたがたっ!)
…あ、怒りのあまりつい大きな声を…
『カナミィィィッ!』
…あ、怒ってる。逃げよっと。
 
『と』
679名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 23:46:57 ID:apmY/srx
生め
680名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 21:19:38 ID:WxGyVoWQ
とにかくケイたんの名字が知りたい

「い」
681名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 02:06:42 ID:tSE0bgkV
「淫糜な空間へようこそ、長谷川様。」長谷川ケイは親友の今岡ナツミが風邪で休んだ日に
級友新井カズヤの「手淫の意味を教えてやるよ」との誘いに乗ってしまったのだった。
そこは清純な女性の姿態を見てハアハアするヲタ共が集う秘密の館であった。
「た」
682名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 07:14:58 ID:uWLU4tK/
多人数プレイ最高

「う」
683名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 08:08:06 ID:S9K4lESH
熟れた女体

684名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 08:13:24 ID:xL5a1N5l
陰茎

「い」
685名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 11:24:50 ID:tKLMO6SU
淫猥!

「い」
686名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 12:50:25 ID:/pZi7s9U
烏賊臭い

「い」
687名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 12:54:14 ID:swVl6vw7
いい加減にしなさいあなたたち! さっきから「い」ばっかり・・・少しは後の人のことも考えなさい!

「い」
688名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 14:37:12 ID:8nRYyK+T
いやいや・・・空気読んでよ!
ワンパターンなんて大っ嫌い!!

「い」
689名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 22:47:00 ID:C49ASRac
インカクセイと言う、フォローしようのない噛んだ発言をしたシホの
その後を思案する柏木レイ。
「い」
690名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 10:47:20 ID:9Ag/s5SB
「陰茎ってなぁに?」
とクラス中に聞いて回るケイ

「い」
691名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 18:08:08 ID:idkR1WRb
淫乱なミサキとマサヒコの子供


692名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 21:58:08 ID:bBuSvLq0
勿論ツンデレなマサとアヤナの隠し子
693名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 23:47:50 ID:ZejsHhjz
「ゴリゴリしてるぅ!!すっごくゴリゴリしてるのぉぉぉ!!」
とゴーヤに頬擦りするリョーコ

「コ」
694名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 00:29:53 ID:Lm6Qyu/D
「こういう風になったら人間おしまいだね」
「・・・マサヒコ君、キミも言うようになったねぇ」
「なにせこのメガネには散々翻弄されましたね。このくらい言ってもバチは当たりませんよ」

「よ」
695名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 11:27:54 ID:5pSKniOi
「寄って集ってそんな目で私を見て・・・つまり視姦ね!!」
「マサヒコ君もついに・・・あわわ」
「6P?」
「淫猥!!」
「風紀が乱れているわ!!」

oO○(・・・突っ込むの面倒だなぁ('A`) )

「あ」
696名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 11:43:20 ID:LY5mFjrs
アヤナひとつください

↓い
697名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 19:49:01 ID:r15fM/Ym
いやです。リンコならいいです

↓す
698名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:06:43 ID:kksDGCxh
スパイシーなナツミちゃんを下さい

「い」
699名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 23:07:12 ID:5pSKniOi
淫猥を極めし覇者、リョーコが自己推薦で登場

「う」
700名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 23:55:35 ID:281rCTEB
うんこを食べるのだけはできないわあ、とリョーコ様の発言でした。

「た」
701名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 08:18:53 ID:/7YLgbfY
女の子の体育座りって何かいいよね
格好は勿論裸ワイシャツ


↓つ
702名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 22:18:45 ID:7LXHt7BW
ツインテール萌え
アキや中村にも似合うかなぁ?

↓「あ」
703名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 22:26:49 ID:0oM+zrmn
アヤナはついに自分の胸を弄ぶ趣味に目覚めた!

↓「た」
704名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 22:50:27 ID:vyggL/iw
ただいまんこ

↓こ
705名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 22:58:41 ID:MqXsqN4e
こんにちわきコキ
「き」
706名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:11:18 ID:rem0OSdW
気をつけなさインポテンツ

「つ」
707名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:22:57 ID:HzR3gPYR
ツンデレイプ

「ぷ」
708名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:41:34 ID:0oM+zrmn
プリクランデブーでドッキング

「ぐ」
709名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 05:27:12 ID:LFhdPODn
グロテスクな○んこ

↓こ
710名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 23:35:23 ID:G2hQbY19
小久保マサヒコの憂鬱 (´凵M)

「つ」
711名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 10:53:44 ID:iiUUkJvr
ツッコミスライディング

「ぐ」
712名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 16:16:50 ID:v5k5p3U0
愚息ですいませんbyセイジ


↓じ
713名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 20:05:42 ID:/mEzPtMz
自慰してごめんなさいbyマサヒコ

「こ」
714名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 20:41:42 ID:3uByQmjf
ここ、ねえここなのよ、マサちゃん、お願い、ここを撫でてさすってえー!!

「え」
715名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 23:38:19 ID:gce0wDQO
「え!!今マサヒコくん・・・エロが凄いって?!」

「いや、エーロッドって凄いですねって言ったんですよ。A-ROD。」

「淫猥!」
「風紀が乱れているわ!」
「これも信じちゃうの!?」


「の」
716名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 02:41:52 ID:il1vEkLJ
のびたくんのメガネをかけてオナニーをするマサちゃん

うほっ


「っ」
717名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 12:04:53 ID:jV3iNupS
「つまるところ、このスレッドの住人は揃いも揃って変態なわけね」
「・・・と、ウチの変態が申しております」
「マサ、アンタも言うようになったねぇ。連載が終わったからもう絡まれなくて済むと思ってるわけ?」
「ちょ・・・ちょっとまて変態メガネ、いや中村先生・・・お願いです・・・やめてください・・・」
「なんて言いながら、ちゃんと大きくなってるじゃない、ここが!」

「が」
718名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 01:18:53 ID:3/HIjKJi
ガリガリ君をあそこに突っ込もう、と、どきどきするカナミであった。

「た」
719名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 02:50:41 ID:7g+a5WvR
たたたたたたた! あちゃー


く……くやしい!!!



ビクビクッ


「つ」
720名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 18:45:13 ID:GuGc73R9
まだ埋まらんのか・・・・
721名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 19:57:51 ID:5BYJV8vV
つまり、シリトリに入るのが早すぎたんだよ。
早いのは嫌われるわよ、色々と。

「と」
722名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 20:15:09 ID:/VA+QGGi
「トリプルファッキングの飯田シホです!」

↓す
723名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 20:47:43 ID:uuaL8rTI
「すみませんが、私はそこから外してもらえないでしょうか?」
「なに言ってるの。あんたたち3人とも、井戸田とやったでしょうが! 今日からトリプルファッキングに
改名よ!」
「・・・社長! 社長まで変な事を言わないで下さい!」

「い」
724名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 04:27:51 ID:0k5KpvyZ
「飯田シホは今日から井戸田シホに変わります!」


↓す
725名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 00:43:38 ID:utwR+9GK
す、で始るネタなんて美味し過ぎます!

「す」
726名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 01:57:42 ID:6X/ZXNv+
「すっかり秋めいて参りました今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか、黒田マナカです」
「おーいマナカ、そこで切ったらまた「す」で始まっちゃうだろ。皆さんこんばんわ、矢野アキです」
「・・・アキちゃんがボケるなんて珍しいね。もしかして、オナニーのしすぎで文字通り突っ込み疲れ?」
「・・・ええっと・・・アキちゃん・・・そうなの?」
「シンジさんまで何を言い出すんですか! 違います! 違いますー!断じて違います!」

「す」
727名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 17:21:34 ID:qcP+G2LM
スマヌスマヌ

「ぬ」
728名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 20:18:16 ID:90ctV04+
ぬーどのアヤナ、ミサキをどちらかだけ存分に鑑賞出来る会、という通知が
届きました。貴方ならどちらに参加しますか?

「か」
729名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 23:10:58 ID:zo8iEvKp
考えるまでもない。ミサキ一択!

「く」
730名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 23:34:27 ID:KJUdib8x
苦しいほど悩むけど、貧乳より巨乳!

「う」
731名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 01:53:35 ID:Vnb85Z4v
うわぁぁあん、私も選択肢に入れてよー by リンコ

「コ」
732名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 09:27:32 ID:NphkbNyD
こんなの………風紀が乱れてるわ!

byアヤナ

↓ナ
733名無しさん@ピンキー
コドモはヌードなんかになっちゃいけません!
せめてきちんと、下が生えるまで我慢しなさい!

「い」