「なあ、みやこ」
肩に手が置かれた。声がずっと近い。どうやらかおるも背後にしゃがみ込んだらしい。
「…なァ〜んか意外だなぁ。俺てっきり、“あら、かおるさん、今日も大変良いお日柄ですわ〜”とか
平気な顔して言って来ると思ってたのに」
自分はそんなに非道な女だろうか。かおるが言うなら、そうなのかもしれないが。
「そんな事、出来ません。出来ないだけの事を、しました」
そうだ。
汚した。
辱めた。
裏切った。
幾らかおる自身が許しても、それで済ませるわけには行かない。
再び、暫しの無言。すぐ側の通学路から、生徒達の無邪気な会話が聞こえて来る。
「……あの日の、事だけどさ…」
かおるが口火を切った。
「そのぉ……ええぃ、言っちまえ!」
もう一方の肩にも、手が置かれた。
「あのな、言うぞ? その――」
来た。ついに。みやこはむしろ、静かな気持ちで言葉の続き待った。どれだけの痛罵をかおるから
浴びせられようとも、それらを全て身に受ける責務がある。
「――そのな、俺……キモチよかった」
「…………えっ?」
一瞬、聞き間違いかと思った。が、その逡巡が治まらない内に、なおもかおるは続ける。
「ほら、あの、なあ? イク…ってのか? アレ凄かったなー。頭ン中真っ白。気絶するよな、そりゃ」
「……え、あの――」
「それにさ、アレから毎日、俺……ほら、なんだっけ? あの、自分で自分の触ったりするヤツ」
「…自慰、ですか?」
「オナ――え? そう、それ。うん。何回もした。って言うか、今までもたま〜にヤッてたし……」
堰が壊れたように、上ずった声で捲くし立てるかおる。何事が起こっているのか、みやこには判断
つかない。かおるの口から出るような台詞ではない筈だ。
「でも、やっぱ違うな。全然違う」
背後からそっと、両腕が回される。耳元で、かおるの囁き声。
「みやこにされた時の方が、ずっと――キモチいいよ」
「……か、かおるさん…」
かおるの顔が離れた。が、手は未だ両肩の上に置かれている。
「だ、だからさ。みやこがもし――もしも、だぞ? この前の事で俺を傷つけたとか、汚したとか、
そういう事を気にしてるンだったら、俺全然平気だし――」
――ああ。
瞬間、泣き出しそうになり、みやこはギュッと目を瞑る。
傷つけられ、汚されて。
怒って。泣いて。
そうして得た結論は、“受け入れる”という事。
その上で更に恥を負い、己を曲げる発言をも厭わず、自分の暴挙を肯定して見せてくれる。
傷付いてないし、汚されたとも思わない。俺は大丈夫だから、気にするな。
そう、言ってくれている。
――もう、ダメだ。この包容力に、逆らえる筈がない。
「かおるさん……」
くるり、と身体の向きを返した。真っ赤な顔をしたかおるを見つめる。
「俺だってその、そういう事するのも別に――」
「かおるさぁん!」
「――って、うあッ!?」
肉食獣のように飛び掛り、勢いを受け止めきれずに転倒したかおるを組み敷いた。草むらに押し倒され
一瞬だけ驚きの表情を見せた後、その顔を緩ませてかおるは苦笑う。
「…た、立ち直り早ぁ〜」
「かおるさん、いいんですか? 本当にいいんですか!?」
この想いは、異常だ。そして今回の事は、かおるを諦める唯一の機会だったのかもしれない。
今ここで、受け入れられたなら。もう二度と、想いを断ち切れない。
かおるが自分の事を嫌いになっても。かおるが他の誰かを愛しても。
いつまでも、付き纏う。
絶対に、絶対に離れない。
「みやここそ、いいのかよ…?」
笑顔を僅かに曇らせて、かおるは目を伏せた。
「俺、多分、諦められないと思う。ももこの――」
「いいんです」
かおるの唇をそっと押さえて、その言葉を遮る。
いつか、今よりもっと。誰かが悲しい思いをするだろう。
三人の内の誰かが。或いは、誰もが。
でも、それはもう関係ない。
かおると一緒にいる。かおるの側で生きる。
その他の事は、どうでもいい。
どうでも、いい。
気が付けば、通学路を歩く人々の声が消えていた。遠く、学校の予鈴らしきチャイムが響く。だが、
かおるは起き上がろうとしない。だからみやこも、そのままでかおるを見つめた。両手でかおるの腕を
なぞり、手指を絡ませ、顔をゆっくりと近づけて――。
「――あ」
不意にある事に気付き、寸前まで迫った接吻を止める。目を薄め、控えめに開いた唇から小さく舌を
覗かせていたかおるが、慌てて取り繕うように口を閉じた。
「かおるさん。わたし、大切な事を言い忘れていました〜」
そうだ。最初に言っておかなければならない事だったのだが。
「聞いて下さい。かおるさん――」
笑顔で告げたかったのだが、上手く笑えない。ドキドキと、息が苦しくなる。
「好きです」
やっと、そう告げた瞬間。悲しくもないのに涙が滲んだ。
「……そっか。そういやぁ、まだ言われてなかったっけ…」
かおるの、呆気にとられたような顔。
「何か……順番メチャクチャだな、俺達」
表情を徐々に改めながら真っ直ぐ見上げるかおるの瞳にも、じわりと涙が浮かぶ。
「うん……俺も」
頬を赤く染めながら目を細め、少しだけ首を傾げるようにして。
「俺もだよ、みやこ」
かおるが。
笑った。
終わり
以上、とりあえずのカップル成立にここまで引っ張ってしまって恐縮至極〜。
実はこのシリーズ気取り、元々は一つのももかお話だったんだけど、一度分解して
再度書き出したら何故かみやかおになってしまった、という経緯がある。
で、書き出し当初の分は今回のでおしまい。これから先の話を投下するとしたら
も少し短いのが出来そう。
>>927 核心突かれた。本来のみやこさんはそんな事考えてないだろうし。
でもアレだ、オナニーになるのは避けられないと思うんだが。
黒みやこ堪能いたしました。
涙がまた出ました
ガチで涙です
カップル成立っちゅー事はお付き合いってことかな?
しかしかおるはまだももこの事引きずってる?
まぁいいよみやかお幸せなら
感想?長くてごめ。乙だよGJでした。
GJです!! 新章も読みたい!
950 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 19:40:06 ID:Z/Yv5023
グッジョブです。 しかしもうすぐ950なんですけど次スレたてなくていいんですか?
やばい、読みふけってしまった
マジで良すぎる
952 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/09(水) 23:57:22 ID:iSB/erl6
二人とも幸せになれてとっても嬉しいです!!
草むらで笑いあう二人がとっても可愛い!!!
今後も期待してます!!
次スレも必要そうな勢いだな
955 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 21:14:33 ID:ae0e+dwN
以前本スレでも言ってたけど。最終回はどうなっちゃうんでしょうね?まぁ俺は何時までもあの三人組が仲良しならそれでいいけどね…
956 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:02:09 ID:rafM5coH
このスレって
男×女が全然ないよ〜
だから
ガールズ×ケン
の乱交もの書いて〜
自分はくれくればかりいってるがキャラの特性とかわからん。
アニメで勉強してきます
需要があるなら・・・と思うけどここはもうみやかおスレになってるからなあ
ももかおすらほぼスルーだぜ
ももケンなら喜んで反応する
個人的には神子×姫子もいいなぁ、と思いつつ書けない…orz
960 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 21:26:24 ID:cqHkcoGr
ノーマルなら俺はブリック×ブロッサム派。でも話を書くとなると難しいですね…
962 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 20:16:21 ID:cCFihzYI
はい「うそつき」を書いたものです なんかブリブロ書くつもりがRRB中心になっちゃったからやっぱり難しいな〜…って。 やっぱり女に触れないってのがネックになってるのかも… 今週は壮一郎さんは彼氏の鏡だな!の言葉に尽きる気がします
たまには白みやこ受けも思い出してあげてください・・・
ひさびさに来ました
>>350(ママもの)の続きを書こうと思っていたらずいぶんと間が空いてしまい
書く気も減退したので、小ネタでちょっと仕切りなおしさせてください。
ももこ・バカ・カエル・触手・陵辱・アナルあり。嫌な人はスルーで。
それゆけハイパー・フロッサム(FROG-SOM)!
カエル王子。
そう聞いた瞬間、ももこ脳内のハイパー妄想回路が激しくスパークをはじめた。
「今はケロケーロって鳴いてるけど、本当は美しい王子様だったんだ……」
勝手な結論を出しひとり陶酔するももこ。さすがこういう事となると頭の回転が違う。
恋する乙女のキラキラ瞳で、カエルモンスターの手を握った。
「カエル王子様、私のキッスであなたを元の姿に戻してみせますわ!」
「ケロ?」
こうなるともう誰にも止められないからして、みやこもかおるもケンもピーチも
いち早くため息まじりの傍観モードである。
「私の前でそんな事はさせませんっ」
しかし博士だけは本気である。いつだって本気と書いてガチである。
暴走寸前のももこを背後からガチッとホールド。少女と密着できて一挙両得だ。
「ちょっ、ちょっとぉ何とかしてよ、バブルス! バターカップ!」
ふたりがももこの声に応えて、この父親づらしたエロ博士をひっぺがしにかかる。
実をいうとふたりにも、ももことカエルの種を越えたキスシーンというものを
ちょっと見てみたい気持ちがある。鼻息荒い博士の両脇に立ち、
「そーれ、こちょこちょこちょ」
と、勢いよくくすぐると、どうやら博士は脇が性感帯だったようで、大笑いしながら
激しく身をよじってももこの体を放り投げた。
「うわーっ」
ももこはカエルめがけてダイブする形になり、そのまま唇と唇がぶつかってしまった。
なんというピンポイントか、つまりこれがももこのファースト・キスである。
「ふみゅっ!?」
カエルの唇は見た目以上にヌルヌルしていて、すぐにすべって離れてしまったが、
キスをした事実に変わりはない。
今この瞬間、今日という日はももこにとって一生の記念日になったのだ。
「わ、わ、私、やっちゃった……! 王子様と……! きゃーっきゃーっ」
頬を赤らめて幸せそうにニマニマするももこ。しかし周囲はドン引きである。
なにしろ目の前にいる王子様はどう見ても両生類なのだから。
「さあ王子様、元の姿に戻って! そして私をお城に連れてって!」
ミュージカルばりの大仰な声をあげてももこがカエルに迫った。
「ケロっ……!」
カエルの動向に皆が息をのみ、室内は一転、沈黙に包まれた。
……が、カエルの身に何の変化も起こらない。
「な……なんで?」
「やっぱり、ただの思い込みだったようですね」
ケンが無慈悲に言い放つと、みやことかおるもウンウンとうなずく。
「そんな……」
「……ことはないケロ」
涙目のももこに突然、カエルが声をかけた。
「今みたいなちょっとだけのキスでは、元には戻れないんだケロ」
「えっ」
「だからもっとキスするケロ」
「そうだったの!」
すぐにぱっと明るい表情に戻るももこ。
しかし、当然これはカエルのでたらめである。
どうやらももこの唇で、カエルのオス魂というか本能的なものを刺激してしまった
ようなのだ。いくら春とはいえ、人間のメスに欲情するとはこのカエル、変態である。
そしてその変態ガエルを王子様とあがめるももこ、彼女はいったいどのような言葉を
もってすれば形容できるだろうか。いやできない。とりあえず彼女にとって大事なのは
これからの行為よりも、そのさらに先の輝ける未来。お姫様なのである。
「じゃあ……ど、どうぞ」
か細い声で言ってももこは目を閉じた。
カエルがゲロゲロつぶやきながら、ピンクの舌をヌルリと出してももこに近寄った。
「や……やめろーっ」
いっぽう博士は必死に叫ぶ。しかし、かおるに抑えられていてどうにも動けない。
「あのう、止めなくていいんですか」
「正気の沙汰じゃないワン」
ケンとピーチがかおるに声をかけると、困った顔でみやこの方を見た。
「どうする?」
「今いいところなんだから、止めちゃだめです」
みやこにしてはハッキリと自己主張したので、
「……だって。まぁ、いいんじゃねーの。ももこがしたがってるんだし」
と、心配げなふたりをなだめた。
かおるもそうだが、みやこは特にこういうのを面白がるところがあるらしい。
「あっ、はじまりました」
と、ほんのり上気した顔で、面白そうにみやこがつぶやいた。
ももこはぎゅっと目を閉じて、とびきりの美少年王子を思い描いていた。
その姿は彼女が好きな先輩によく似ていた。
王子は優しく微笑みながらももこの腰に手をまわした。レオタードごしのその手は
ちょっと濡れてブヨブヨしていて、汗っかきなんだ、新陳代謝が良いのねとももこは思った。
その手に抱き寄せられて、彼の顔が近づいた。すごく美形なのに泥と水のにおいがする。
田んぼのにおいだ、やっぱり田舎暮らしって素敵よねとももこは思った。
そしてついにその時が。唇が、にゅるんとした肉質感で覆われた。
(うわぁ、キスだ、キスだ、王子様とのキスだ。みやこ、かおる、ゴメン! お先!
ああなんて肉厚なの。唇の厚い人は情も篤いのよね……)
……しかしそれはもちろん王子様の唇などではなく、カエルの舌である。
カエルはそのゴロリと太い舌を出してももこの唇を丹念に味見し、そのまま口の中へ
入れようとした。まるでそれ自体が生き物であるかのように、謎の分泌液を垂らしながら
ピクピク動く舌が、ももこの薄い唇を無遠慮にこじあけてゆく。
「ひゃふ……」
いきなりのベロチューに驚き、さらに高鳴るももこの胸。
侵入してきた舌とそのヨダレはドブのようなにおいで、それが鼻に抜けて思わず
咳こみそうになりながら、これが男の子のにおいなのねとももこは思った。口内の粘膜や
舌を舐めまわすぐちゅ、ぐちゅという音が頭にひびいて何も考えられなくなってくる。
王子のと自分のがまじったヨダレが唇の端からこぼれて顎をつたい、落ちてゆくのを感じる。
彼の荒々しさが心地よく、すべてをゆだねてしまいたくなる。
その思いに応えるように、彼の右手がももこの腰をぐっと抱きしめた。
やがて左手がのびてきて、ももこの小さな胸のふくらみを愛撫しはじめた。
すると右手がのびてきて、スカートをかき分け股間をぞわぞわしはじめた。
さらに左手がのびてきて、背中を……
(って、手が多すぎ!?)
驚いて目を開いたももこは、先輩とは似ても似つかぬカエルが、体中から触手を出す
何か別のモンスターへと進化し自分を犯さんとしている現実を知るのだった。
「はっ、はぶへへ……」
赤なのか青なのかよくわからない色の触手がヌブヌブと鈍く光って、自分の四肢を
拘束しながら愛撫している。思わず悲鳴をあげたももこだが、口にはカエルの舌が
挿入済みのため言葉にならず、なんとか顔を動かしてみやこやかおる達のほうを見るのが
精一杯だった。
(たっ、たすけて……)
「ブロッサムー、ファイトーですわー」
ももこの思いを知ってか知らずか。みやこは笑顔で親友の初体験を応援していた。
かおるはというと、みやこの隣でケンの目隠しをしている。
「子供は見ちゃだめだ」
「だめだワン!」
そのケンとピーチの横で、博士はすでに泡吹いて倒れていた。
(が……ガマンするのよ、ももこ。王子様に戻ったらこっちのもんなんだから……)
ふたたび涙目になりながらなんとか気を持ち直すももこ。健気である。
(でも、どこまでいったら戻るんだろう……)
「さぁどうしたケロ。最後までやるケロ」
ああやっぱり最後まで。あわれももこは見ず知らずのカエルに女の子の一番大切なものを
奪われてしまうのだ。なんという世界一不幸な美少女……
と、また軽い自己陶酔というか現実逃避をおこなうももこに、突然カエルがカエル跳びで
跳びかかってきた。あわててそれをかわそうとするも、触手のせいで身動きがとれない。
「ぎゃっ」
背中にどしんと乗っかられて突っ伏す形になった。
ももこはいよいよ青ざめた……こいつは後ろから犯す気なのだ。
この体勢は理科の教科書か何かで見た、カエルの交尾のそれである。
「髪の毛がジャマだケロ」
あふれんばかりのももこの髪を触手で器用に縛りあげ、そのままついでに引っぱりあげて
上半身を起こす。カエルの交尾体勢すなわちバックである。
(ああ、いよいよ……いよいよなのね。さよならマイバージン……
「ぐえっ!?」
感傷にひたる間もなく、ももこは思わずうめき声をあげた。
挿入された痛みではない。腹を圧迫された苦しさからだ。
背後から抱きついたカエルは、なぜかももこの下腹部に手と触手をのばし、力をこめて
グイグイと押しはじめたのである。
「ぐえっ……な、なにやってんの?」
「どうしたケロ、早くするケロ」
「いやあの、おなか押さないでよ……ぐえっ」
「あ、それがカエルの交尾です」
かおるに目隠しされてても状況を理解したケンが言った。
「抱接といって、そうやってメスに産卵させるんです。そしてすかさず放精して受精です」
「ぐえっ、じゃあ、なに? 私に卵を産ませようとしてんの?」
「体外受精ですから。まず産まないと」
「そうだケロ、早く産むケロ」
「産めないわよーっ!」
悲痛に叫ぶももこをよそに、爆笑するかおる達。
「おーいブロッサムー、産んでやれよー」
「やればできるワン!」
「無茶いうなー! ぐえっ」
「……あのうカエルさん、人間は卵を体から出さずに受精するんですよ」
たまらずみやこが助け船を出したが、これがいけなかった。
「なるほど、そうだったケロか。じゃあこっちから卵のとこまで行けばいいケロ」
「人間の卵はどこにあるケロ?」
そう言うとカエルはドック・オクばりに触手をうごめかせ、ももこの体内に眠る卵を
さがしはじめたのである。
「まずは口あたりからいってみるケロ」
さっきまで舌が入っててベトベトになっている唇にふたたび触手が分け入る。
「うぶっ、うええ」
触手はところどころにシワがあり、ヌルヌルした肉棒といった感じで、口いっぱいに
押し込まれると反射でどうしてもうめき声が出る。腹押しの時とはまた違った声だ。
「ここかケロ?」
「ごふっ、……っ」
喉の奥の奥、声帯近くまで挿入されて、声のかわりに涙が出てきた。
胃カメラってこんな感じかしら? とももこは思ったが胃カメラはそんなに太くない。
なにしろ触手は250ミリリットル缶ほどのゴンぶとサイズなのだから。
「もう、面倒だからかたっぱしから放精していくケロ」
「え!?」
言うが早いか、触手はその最深部で精液を噴き出した。ゴバボブッという、人間が
出せるとは思えない音を出してももこは咳こみ、口から鼻から白濁液を垂れ流した。
「あが、はがががが」
何の言葉を発しているのか自分でもわからないがとにかく声を出さずにはいられない。
「あ、これで鼻も済んだケロ。次は耳かな」
「や、やべで、やめてぇ。こんなの出されたら外耳炎中耳炎内耳炎ぜんぶなっちゃうぅ」
「じゃあ言うケロ、卵はどこにあるんだケロ」
「えっと……」
ももこはもじもじしながらスカートのところを指さした。
「なんだ、そこでいいのかケロ」
ものすごい勢いで触手たちがスカートの下にもぐってきた。パンツごしにグリグリと
先端を押しつけてくる。今にも破ってしまいそうな元気の良さだ。
ここでパンツを破られることは処女膜を破られることとイコールであり、それすなわち
王子様の子を孕むこととイコール。つまりはいよいよ覚悟を決める時である。
「ああ、さよならマイバージン……そしてこんにちは、プリンセスももこ」
「んなわけねーだろっ!!」
いいかげんにしろ、とばかりにかおるがつっこんだ。
「おいカエル、そっちじゃねえ! うしろの方だっ!」
「へ? なに言ってんのかおる」
かおるの言葉にあっけにとられるももこ。その隙をカエルは逃さなかった。
「こっちかケロオっ!」
若干食い込みの激しいパンツの脇から触手がすべりこみ、ももこのうしろの方……
つまり尻穴に思いきりブッ刺さった。
かおるのとっさの機転で、ももこの処女だけは守ろうとしたのである。
「いっぎ!?」
普段よく食べるももこでも、さすがにこのサイズのものが尻穴を通ったことはない。
いくら触手に適度な軟性があり、多量の粘液にまみれているとはいえ、その衝撃は
並大抵のことではなくまったく未知との遭遇であった。
さらにそいつはじっとしてなんかいない。ピストンするのだ。入るだけでとうに
ギュウギュウの限界を越えてギュムルギュムルといった感じなのにそこからピストン。
まるで腸壁が削り取られ肛門自体が出たり入ったりしてるような衝撃なのだ。
「はひ、はひぃっ。だっだめ、うら、裏返っちゃうっ」
息をするのがやっとのももこはもはや目もうつろ、しかしそれでも、これが彼女の
本質だろうか、苦痛にゆがんでいるはずのももこの口元は笑っているように見えた。
「よし今だっ、放精ーっ!」
かおるの合図で、カエルのありったけの精液がももこの腸内へと爆注された。
それ延々数分にわたって行われ、ももこは倒れこんだままそれを受けつづけた。
頭の中では、えも言われぬ痛みと快感とともに、お姫様となって王子様と幸せに暮らす
自分の姿がハッピーエンドとして駆けめぐっていたが……現実は、モンスターに尻を犯され
その痴態をバッチリ親友たちに見せて恍惚としているド変態レジェンドである。
そんな自称リーダーの傍らでホクホクと満足そうに笑うカエル。
「いやー良い受精だった。これで元に戻れるケロ」
そう言うとカエルモンスターは光に包まれ、元の姿……普通のカエルになった。
「まぁ……そうだろうな」
ため息をつくかおるに、みやこが笑顔で言った。
「カエルの子はカエル、ですね」
「わけわからん。ていうか……楽しんでただろ」
「そんなことないですよ」
「ま、一回痛いめ見たほうがいいんだよ、ももこは。これでもう懲りただろ」
「そう……思います?」
みやこはみっともなく横たわるももこに目をやった。口から鼻から尻からだらしなく
精液をあふれさせながら、ももこは夢の中で笑顔だった。
「あははは……待ってえ……あたひのおうじさま〜……」
「……思わない」
それを見たかおるが答えると、みやこがふふふと笑った。
(おわり)
おおおぅ、素晴らしい! ナイスガッツももこ。
しかしまあこのアップテンポな展開と軽妙な文体には憧れるなぁ。
憧れ過ぎて嫉妬しちゃうくらいだ。
972 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 13:23:00 ID:6s9LPLBR
GJ! また凄いのきたな…
ももこ・・・パロですらこの不憫な扱いはw
かおるひでぇww
しかしこれイイ!!文章読みやすいしおもしろいし
GJ!!
975 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/13(日) 20:48:29 ID:6s9LPLBR
ももこって将来悪い男に騙されなきゃいいけど…
976 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 15:50:59 ID:vNaWsdPr
誰かとっととSS書けや!!ボケ!!
プニ山氏乙です!!!
978 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 19:41:21 ID:/B6sDFFc
976 何か面白い案がりますか? 皆さんはバブバタに合う歌とかありますか?
≫945
うぇっぐぅぁぁぁぁぁぁぁぁ!
かおる超いい子だぁぁぁぁぁぁ!!!
あ、続編楽しみにしてるから頑張ってね!
「ももこのいない間に 骨折編」の人はボキャブラリー、言葉の選択がシブく、痛いほどにキャラクターの心が伝わってくる。
プニ山氏の文体は本当にテンポが良くて楽しい。
本当に、ここのスレは恐ろしい。
これからも続きをよろしく。GJ!
あー、俺も書きたくなってきた…
>>983に期待!
9・8・3!!9・8・3!!
987 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 09:20:51 ID:gXukzK+7
希望したいものがある。
桃子×ケンの激しいやつを希望する。
みやこ受け9・8・3!!
あまりプレッシャーかけるのも如何なものかと。
みやこ×ももこが見たい
991 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/17(木) 21:18:38 ID:/vXF7J3/
次スレ立てるのが先モジョ!
992 :
名無しさん@ピンキー:
次スレを先にたてたほうがいいと思うやつは俺と
>>991だけではないはず