1 :
名無しさん@ピンキー:
このままでは、自然消滅だな、
>>1 は何らかの方法で、延命処置をしてくださいね。
前スレでも散々言われていたことだが、
何故ノーパンになっちゃったのか?が重要だ。
4 :
名無しさん@ピンキー:2006/06/28(水) 06:27:44 ID:TmqG84Ss
支持します、ネタ提供できるようにがんばるよ
現状ではスレ違いになるかもしれないが、ノーパン羞恥ネタが
ある漫画とかアニメとかの紹介をしてくれないだろうか。
前スレの初期ではよく有ったが、板の趣旨が当時とは違うんだよな。
とりあえず俺的に近年まれに見るクリーンヒットだったのは
舞HIMEの久我なつきですた('д`*)ハァハァ
エロパロだから、それを元に膨らませるもんだ
脳内補完を文章で具現化せよ!
銀魂の神楽
>>3 ・アクシデントで(盗まれる、忘れる等)
・止むを得ない事情で(着物、露出度の高いコスプレ等)
・何者かに強要されて
・自分の意思で
・ノーパンが普通(例・サムスピのチャムチャム)
ざっと考えたシチュを列記してみた。
みんなはどんなシチュエーションが萌える?
どれでも良いよ。
必要なのは、どういう物語に展開させるかでしょう?
おしっこを漏らしちゃって、パンツを汚しちゃったけど、
代わりがないので止むを得なく・・・。
ノーパンって世間からみると
どういう趣味にみえるんだろう
そういうのが好きだと、危ない人にみえるのかね?
「こんなの知られたら変態の露出狂って思われちゃう!」なんて思い
ながら真っ赤に赤面してもじもじしてる女の子に萌えます。
14 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 07:18:32 ID:xv5hZOM4
おまえらって変態だなぁ
15 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 08:55:30 ID:SOBDWseJ
>>14 こんな場所に出入りしてる、お前に言われたくないね。
16 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 19:43:44 ID:CKO6CxnI
|:l .:::| `、 l.:| ヽ:. ヽ.: | : : : : :.|: : : : : : : : : :.|l/ ∨ ヽ
|:l! :::||ミ、V::| u ヽ.:!.:.l : : : : : l: : : : : : : : : :/ は 別 べ |
| l!:.::l{ィ;;:ト:! ヽ:|: : : : : :.l: : : : : l: : :/ い に っ |
|: l! ::| ゞソ 〉 ー_──-十: : : : : |: : : : : |: : | て わ /
|: :l:.::| ///// ヲミt、、 │: : : : : |ミ : : : :|::. :| な ざ /
|: :.l:::| //////// ヾツ:::}`ヾ| : : : : : リ´ヽ: : |:: :.| い と 〈
|: : :l人 r //////`ヾ _ .j{|: : : : :l/r }:: :.|:: :.| な ん |
|: : : !:::ヽ ///////|: : :l : |::ノ /:::. :|:: :.| い じ |
|i: : : !::::ilヽ fー、 ////|: : :l ´|ー'´!:: : :j!: : | か ゃ |
|:! : : .!::::il:::\┘ ,.ィ:. :.l..::| ::::::!: : ,'|::..:.| ら |
|:l : : : l:::::il:::::l::\ _,. .:≦ ::::|: : :|::::| ::::::!: /::l::::::| ね |
|:l! : : : l!:::il:斗─‐ャ| ::::|: : :l::::| ::::::!∧::l..::::l ! /
レハ : : : l!:.|ヽ ミl: :::|:.i:イ::j ::::::;'/⌒i:::::::\ /
| : : : l!| ヽ ミ|: /ィ|:.l: :!:.i: ::::;' { \:::::_::\____/
|:_:_:_: 」 ヽ /j / |:.l: :!:i::;:斗‐''ー‐ ゙´ `丶、
/ ̄ ::::::| ∨ / j/|:::l:/ 丶、
/ :::::|--─∧ |\ |: /‐-r‐ 、_ ヽ、
/ :::::::::::::/__ソ:::::::ヽ |/ {:::::::::::::::) _,,.、、-‐、'''"´|
/ ヽヾ/ /_ .:::ヽ /  ̄└‐、"´ _ .`ゝ‐'' "
/ }、_ ) :ハ/_,,..、、-‐、."ヘ´: : : : ヘ
17 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 18:01:47 ID:Kve+GTaa
18 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/07(金) 19:16:18 ID:hfbUb0SK
19 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 06:21:08 ID:inUrznur
水泳がある為、予め水着を着て学校→パンツ忘れた→ノパーン
20 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/08(土) 14:13:16 ID:GconKP2f
学校に水着着ていく奴はいねーだろ。あるなら小学校の夏休みだな
早く入りたいから服の下に水着でプールへ→友達と合流→そのままノパーンで遊びに…
>>21 女だけど、中学のときは1時間目が体育だと水着の上にジャージ着て登校してたよ?
高校になったときは止めちゃったの?
何割のクラスが水着登校だったとか判る?
「生活全般」板での「裸族」スレ、「過激な恋愛」板での「ノーパン」スレ、それから、女性板や毒女板などを見てると
以外と「ぱんつはいていない」で「スカート」は恥ずかしくないらしい。
もちろん「すごく恥ずかしい」人と「気にならない」人がいるのだけど、男が妄想するほど恥ずかしくないものらしい。
変なたとえになるが
「スカートの中のパンツは、無理に覗いたり、隠し撮りは許せないが
風が吹いてきて、スカートが捲れ、パンツが見られる事は恥ずかしくない。スカートが風などで捲れることが恥ずかしい。
転んだ結果、見られてもかまわない。 それより、転んだことが恥ずかしい」
になるらしい。
そのあたりの心情を理解できれば、よい作品を投下できるのだろうか?
スカートが風などで捲れることが恥ずかしい
の感覚がよく分からない。風で髪が乱れるとかと同じ感じかな。
26 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/10(月) 17:41:05 ID:80iBeA4H
>>24 >「生活全般」板での「裸族」スレ、「過激な恋愛」板での「ノーパン」スレ
リンクを頼む
小学生の時プールの授業終わったらパンツ盗まれてて
そのあと家帰るまでずっとノーパンだった
ノーパンといえば陰毛にも焦点を当てるべきか?
つるつる
生えかけ
ぼーぼー
>>23 亀レスすみません。
中学は公立で徒歩通学だったから1時間目体育だとジャージ登校が決まりだった。
高校は私立女子高で電車通学だったから、運動部の朝練くらいじゃなきゃジャージ登校は逆に許されなかったと思う。
体育は2クラス合同だしまだ土曜も完全休みじゃなかったから週のどっかで絶対1時間目体育は入ってたと思う。
年一度の学年水泳大会の日はジャージ登校ジャージ下校だった。
もしその時替え下着忘れたらノーパンジャージ下校かなw?
でもスク水って結構乾き早いから気にならなきゃ湿った水着で帰るかもねw
ジャージはブラウスと違って透けないし。
長々報告ゴメソ。
余談だけど小学校のときは運動会の日は半袖体操服にブルマで登下校だった。高学年になると女子は登下校のときだけブルマの上にスカート履くようになった。
今じゃ体操服もブルマですらないんだろうなぁ。
レポ乙。
その勢いで、ノーパンでブルマってのはどうなのか教えてくれ、頼む!
ノーパンブルマ作品って数少ないよね
あまり意味が無いからな・・・。
食い込みやすいってぐらいか?
ノーパンブルマで
ブルマを脱ぐことになり
ノーパンがばれるんじゃないかと
恥ずかしがっているというシチュならいい
35 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/15(土) 06:29:16 ID:xdSGCAH5
以前ネット上の百合小説で、罰として男役のやつにノーパンでいるように言われて、
体育祭中、ぬれちゃったらノーパンなのがばれちゃうとやっていたブルマ姿のノーパンがあったな。
最終的にはミニスカでノーパンと開き直ってしまったが、萌えまくった記憶がある。
>37
君、ゲームサロンにも居ない?
40 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/18(火) 03:06:52 ID:6V0RADjn
おまいら、パンティはきらいですか?
パンティは好きです
でもノーパン羞恥はもーっと好きです
パンティが無ければノーパンという概念が発生しない。
そこにいるのはただの下半身だけ露出狂だ。
つまりノーパンフェチにとってもパンティとは欠かせない存在なのです。
女の子が途中でパンティを失ってしまうからこそノーパンが引き立つということか
最初からパンティの無い国ではノーパン羞恥は成り立たないからな。
みんなノーパンノーパン言ってるが、ノーブラはどうなんだ?
ノーパンほどには興味がない
扱うにしてもノーパンのおまけ
Π乙と股間or生尻では見られたときの羞恥心が違うだろう。
日本で女性の下着としてのパンツが一般的になってから50年たってないからね。
1970年。大阪万国博覧会の年に、日本で始めて膝上丈というか、股下10cm以下のスカートやワンピースが流行したときに、
下着としてのパンツ(ドロワーズやショーツ)が日本全国に普及したけど、その前はあまり売れなかった。
第一。浴衣や絣、袴は素肌にじかに着たし。着物や振袖では腰巻(ミニ丈巻きスカートのようなもの)を着た。
今でも、ヨーロッパやイギリス、などでは、下着を着ないでスカートをはく場合は少なくない。
検索などで「kilt」「skilt」を探せば出てくる。
あとは。都市伝説で、白木屋(現在の東急デパート)の火災というのも有るが、
アレは、確かに火災が有ったが、パンツ(ドロワーズやショーツ)との関連は無い。
49 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/25(火) 22:33:10 ID:w/Fk07oa
ノーパン 女教師
50 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 00:45:29 ID:I28c3cew
>>47 そうなんだよな。ノーパン羞恥には見られずにすむのと最終的に見られるの二通りあるが、見られオチもお尻かマムコかでダメージに雲泥の差が有るからな。
その他にも誰に見られるかも重要だ。たとえば彼氏や最後にはくっつく男かそうでない他人(クラスメイトなどの顔見知りの他人ならダメージはでかい)か。
一人か大勢か。チラっと見えるか長時間晒しなのか。
またマムコにしても普通に立ってる常態か尻餅でM字開脚か前のめりにこけてお尻つきだしかなどなど・・・
これらによって羞恥のダメージも異なる・・・まっことノーパンは置くが深い。
51 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/26(水) 00:48:14 ID:TvhO2YOm
変態さんたちが集うスレですね
誉めてくれてありがとう
ブラクラ
55 :
名無しさん@ピンキー:2006/07/28(金) 00:12:17 ID:Cdp2kYGS
ノーパンじゃないからダメだ
ではパンクラで
ノーパンを義務化
>>57 オムツ着用は許可されますか?。
パンツでは無いです。オムツです。
股下ぎりぎり丈スカートで。
オムツとかふんどしとか総レースの透けパンとかは別なジャンルだと思う。
60 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/07(月) 21:15:42 ID:jWgJo8XM
のーぱん
ノーパン
ミニスカ
ワンピース
ロングスカート
ズボン
61 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/15(火) 05:15:21 ID:nKvFHJVs
のーぱん ぶるま
むしろ上だけで下は何も履かないでよくね?
近いが違う。
見せるノーパンより
隠すノーパンがいい
でっかい体操服の上だけとか
66 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/16(水) 12:31:53 ID:nhN4GmXh
それは裸ワイシャツとかの方向だから
見た目に普通の服装で、パンティだけがない
それが、ノーパン羞恥の主旨だ
でも嫌いじよないんだろう?
主人「だれがパンツを穿いていいといった!!!」
メイド「も、申し訳ございません!知らなかったものですから(あたふた…)」
主人「新人か?」
メイド「はい、今日からこちらにお世話になることになりました・・・」
主人「とにかくだ…うちのルールが守れん者はいらん!出て行ってもらおう」
メイド「そ…そんな!お許しください、ここを追い出されてしまったら帰る所もないんです!」
主人「・・・ならすぐノーパンになってスカートをたくし上げて見せろ!」
メイド「あ…」
主人「主人に対して敵意が無い事を証明するのも使用人の役目だ、それができん者は信用できん!」
メイド「わ…わかりました…すぐに…」
いそいそと下着をズリ降ろし足を抜きさるとおずおすとスカートのすそを持ち上げる。
主人「うむ…」
丸見えのメイドの股間に満足気な主人。
顔を真っ赤にしてうつむき恥ずかしさに震える新人メイド。
70 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/23(水) 14:11:13 ID:WnQThShW
ノーパンって涼しいのかな
汗を吸ってくれる布がないと、内腿の肌と肌がベタベタして暑い
喫茶店とかで店長とかの命令で嫌々ノーパンのウェイトレスが
客にセクハラされたり膝の上に押し倒されちゃったりした挙句
輪姦されるような話が多分好きなんだけどこれってノーパン羞恥?
変な痴漢がいて、パンツの両端、腰にあたる部分をはさみで切って、
太ももで挟んでないと落ちる状態にする(ミニスカートを穿いてる設定)。そして
「抜き取って欲しいか?」
と耳元でささやいて、女の子に自らノーパンを選択させたとしたらこれってノーパン羞恥?
>>72 それは、輪姦にノーパンが負荷されただけだから 羞恥ではない
77 :
名無しさん@ピンキー:2006/08/31(木) 21:39:41 ID:1bc+qOKh
シャラポアにノーパンでテニスしてほしい
ぶっちゃけシャラポワって妖精より妖怪って感じする
のーぱんテニスって
お股を開くときにチラリ?
テニスボールをアソコに入れとくとか。
ボールホルダーってのがあるらしい
だからホルダーを挿入式にすれば、ぷらんぷらんと揺れていい感じになるんかな
ノーパンテニスというとカイリー・ミノーグのあの写真を思い出したが、
あれは羞恥じゃなくてわざと露出してる感じだな。
わざとじゃ駄目だ…羞恥が無いと。
86 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/04(月) 10:11:56 ID:Sj2QXAjG
ノーパンの制服女子中学生
87 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/06(水) 07:04:39 ID:ARXr7UQm
取り敢えず、投下してみる。
********************
麻理奈(マリナ)の面差しは、見るも無残に、真紅に染まってしまっていた。
「ブラもパンティも着けずに外歩くなんて、どきどきするね。」などと、呑気な顔で言っていたのが、嘘の様に。
その日の朝の事。
「ねえねえ、今日はこのカッコでデートしよっか?」と、脳天気な笑顔で言う麻理奈の有様に、
祐二(ユウジ)は、危うく、コーヒーを思い切り吹き出す所だった。
その時麻理奈が着ていたのは、豊かな乳房に持ち上げられて可愛い臍が露出している水色のタンクトップに、
太股が殆ど露出している水色のミニスカートと、太股の半ば辺りから下の肌を覆う、純白のニーソックス、
そして最大の問題点は、麻理奈自身で少しだけめくっているミニスカートの裾から、殆ど無毛の、澄んだピンクの可愛らしい秘唇が、
思い切りさらけ出されてしまっている事であった。
麻理奈はパンティを身に着けていない。
タンクトップ越しに可愛らしい乳首の隆起が確認できた為、(・・・ノーパンの上にノーブラかよ・・・・・・)と、内心呆れて呟いた祐二であった。
実際の所、麻理奈は、ブラも着けていなかった。
麻理奈の秘唇は、祐二の精液と麻理奈の愛液で、濡れてしまっている。
昨日は土曜日だった為、夜は、祐二も麻理奈も、殆ど眠らないでセックス三昧の時を過ごした。
祐二も麻理奈も中学2年生で、同じクラス。祐二は14歳で、麻理奈は誕生日が数ヶ月先の13歳。
祐二はある種の特異体質で、一般の成人男性が比較対照にならない程の凄まじい巨根と、超絶的と形容すべき凄まじい精力を、兼ね備えている。
その祐二の過激な性欲を一晩中受け止めて、一晩中絶頂に身をゆだねて、ろくに寝てもいないのに、
尚元気な顔をしている麻理奈も、ある種の特異体質と言わねばなるまい。
昨晩だけでも、立て続けに11回、祐二の精液を子宮頸部に注ぎ込まれてしまって、
延々、祐二の巨根を、根元まで、秘唇から子宮を過激に押し上げるまで突き込まれて、
正常位、騎乗位、後背位、その他、ありとあらゆる体位で責められ尽くしているのに、
麻理奈の笑顔には、懲りた様子がまるで無い。
麻理奈の幼い頬が紅潮しているのは、羞恥というよりも、むしろ、興奮のせいらしい。
(・・セックスの最中の泣いて悶えてる時だけだな、こいつに『しおらしさ』ってやつがあるのは・・・。)思わず、内心呟く、祐二であった。
そんな祐二の内心にまるで気づいていないのやら、「・・祐二、興奮した?。もっかいする?」などと、無邪気に訊いてくる麻理奈に、
「・・まだしたりねーのかてめーは!!!」と、思わず祐二の声が、大きく跳ね上がる。
(・・・いっぺんドタマかち割ってやろうかこのバカ女・・・・!!)
そんな「バカ女」が何だかんだ言いつつどうしようもなく好きな祐二も、大概「バカ」には違いないのだが。
街の通りを、腕を組んで、祐二と麻理奈が、歩く。
祐二の二の腕に、タンクトップ越しに、ブラを着けていない麻理奈の豊満で形良い乳房の丸みの、程好く弾力があって柔らかな感触が。
街を行き交う人々の視線が、二人に、特に麻理奈に、集中している。
麻理奈の幼い面差しは、この上なく美しく、この上なく可愛らしく、
対照的に乳房は驚く程豊かなのだが、優美で華奢な、小柄な肢体の中に、大き過ぎない限界辺りで、プロポーションと絶妙に調和しつつ、納まっている。
ウェストは大胆に細くくびれていて、尻の丸みはなまめかしく美しく豊かで、曲線の美しい脚は、驚く程長い。
無邪気に微笑んでいる麻理奈の、紅潮した可愛らしい面差しに、その面差しとは対照的に悩ましく豊満なタンクトップから露出している胸の谷間に、
可愛らしい臍に、危うく秘所が見えてしまいそうなミニスカートの裾から露出している、優美に発育した、半ばから下は純白のニーソックスに覆われた太股に、
人それぞれの様々な表情を伴った、視線の、集中砲火が、浴びせられている。
その、視線の集中砲火に、むしろ心地良い興奮を感じているらしく、
「ブラもパンティも着けずに外歩くなんて、どきどきするね。」と、一応は祐二にしか聞こえない様に小さく、無邪気な声で、ささやく麻理奈に、
一瞬少し激しく肩を震わせ、うろたえ気味に視線を周囲に泳がせて、
「・・アホか・・・!?」と、ささやき返す祐二であった。
何でこっちの方がノーパンがばれやしないかと焦らなきゃならんのか、と、思いつつ、頬を染めて。
余談だが祐二の方も優美な肢体の美少年ではあったりする。
(・・この有様を2ちゃんの『ノーパン羞恥でゴ〜!!』スレに投下してみても、絶対ウケねーよな・・。)
不意に、
「・・お前達、何をしとるんだ?」と、通りすがりの男に声を掛けられ、
その男が誰か、気付いた、
途端に、
麻理奈の全身が、小幅にだが、思い切り激しく、震えて、
一瞬で笑顔が消えて表情が凍り付いた。
その男は麻理奈と祐二が通っている中学校の数学教師で、教え方は厳しいは宿題は大量に出すは頻繁に小テストはするは、
成績が悪いと容赦無く長時間補修をするはで、生徒達からひどく恐れられていた。
特に、数学を大の苦手とする麻理奈にとっては、最大の天敵と言ってもいい。
数学教師の方も、何かと数学に対して逃げ腰な麻理奈を、眼の敵にしている節があった。
「・・まあ今時の中学生だから、休日の男女交際ぐらいでとやかくは言わんが、宿題は済んでるんだろうな・・?」と、
麻理奈の頭の天辺から爪先まで眺め回しながら、いつもの憮然とした厳しい表情で、数学教師が言う。
流石に麻理奈がノーパンである事にまでは、気付いている様子は無いが。
ちなみに、数学の宿題の件だが、無論と言おうか、麻理奈は、一切手を着けていなかった。
祐二の腕に、麻理奈の酷い震えが、伝わってくる。
「・・それから、こんな事を言わなきゃならんのは嘆かわしい限りだが・・」
「・・何ですか?」と、警戒しつつ応える祐二に、
「・・お前ら、避妊とかはきちんとしてるんだろうな?」と、数学教師が。
「!」うろたえかける祐二よりも、
「!!!!」祐二の精液の感触を、膣肉に、スカートの下のさらけ出された秘唇に感じ続けている麻理奈の震えの方が、一層、酷かった。
「・・この前も、隣町の中学校で女生徒の妊娠騒ぎがあった。一年前にはうちの学校でだ。全く、何というご時世だ。
こんな事を中学生に注意しなきゃならんとは・・。」頭を抱えて、数学教師は愚痴り始め、
ふと、麻理奈の面差しに視線をやり、些か不審を感じている表情で、
「・・とにかく、問題になる様な事は絶対にするなよ。私も正直困るが、一番困るのはお前達自身なんだからな。」と、些か強い口調で告げて、
擦れ違う様に、数学教師は去っていった。
二人とも、立ち尽くしたまま、
暫し、時が過ぎる。
腕に感じ続けている麻理奈の乳房の震えを、ふと、意識して、
「・・麻理奈・・・?」祐二が、口を開く。
「・・・どうしよう・・・・・・」何だか別人の様に、蚊の鳴く様な声で、麻理奈が、何だか泣きそうな面差しで。
「・・ん・・?」
「・・・何だか・・・怖くなって・・きちゃった・・・・」麻理奈の面差しが、蒼白になっている。
激しさを増していく、麻理奈の心臓の鼓動が、祐二の腕にまで、響いてくる。
冷汗が、麻理奈の肌を、濡らしていく。
「・・ねえ祐二ぃ・・・」
「・・何?」
「・・・わたしの事・・誰も・・見てない・・・?」
「・・見てねえよ。」
「・・・ほんとに?」麻理奈が、泣きそうな声で。
「・・・あんまり不安そうにしてると余計怪しまれるぞ?」
途端に、麻理奈が、少し激しく、震える。
ほのかに、風が吹いて、麻理奈のミニスカートの裾が、揺らぐ。
「!!」激しく、麻理奈の肢体が、震える。
麻理奈の瞳に、少し、涙が浮かぶ。
「・・戻るか・・?」と、そっと、祐二が訊ねる。
震えながら、幼女の様に素直に、麻理奈が頷く。
ゆっくりとした足取りで、祐二と麻理奈が、祐二の住居への道を、歩む。
慌てて早足になった拍子にミニスカートがめくれてしまいそうで、怖くて、麻理奈はそれ以上早く歩けないでいる。
祐二の腕に、麻理奈は、必死に、しがみついてしまっている。
一層激しくなっていく麻理奈の心臓の鼓動が、祐二に、伝わって。
(・・・祐二の・・うちまでって・・こんなに・・遠かったっけ・・・・・?)思わず、泣きそうな瞳で、麻理奈が、空を見上げる。
また少し、風が吹いて、また、ミニスカートの裾が、ほのかにめくれかけて、
麻理奈が、また、少し激しく、震える。
(・・お願い、風止んで・・・・!!)何だか、たまらなくなって、麻理奈が胸中で、必死に。
二人、歩み続ける。
「・・ねえ祐二ぃ・・・」
「・・何だよ?」
「・・わたしの事、ほんとに誰も見てない・・・?」瞳に涙を溜めて、麻理奈が。
「・・だから見てねえよ。さっきから何べんも言ってるだろ・・?」祐二が、少し苛立ち混じりに。
「・・だってぇ・・・・」
何時の間にか、麻理奈の面差しは、見るも無残に、真紅に染まってしまっている。
「・・何だか・・・」
「・・ん・・?」
「・・・周り中の人が・・みんな・・・わたしの事・・見てる・・気がするよぉ・・・・」麻理奈が、もう、泣き声で。
「・・そりゃ気のせいだって。」
実際の所、麻理奈には、行き交う人の視線が、かなり、刺さっていた。
ウェストは細いのに胸も尻も豊かで太股も発育した可愛らしい少女が、
肩も胸の谷間も臍も背中もさらけ出されたタンクトップ、太股が殆ど露出して秘唇がさらけ出される寸前のミニスカート、ニーソックスを身に着けて、
街中を、歩いている。
実際の所、それだけでも、周囲の者達との対比で、目立って仕方が無いのである。
その上、少年と二人連れ、その仕草、その表情。
「・・・ぁぅ・・・・・・」肌に視線の集中砲火を感じて、耐えられなくなって、麻理奈は、たまらなくなって、心臓が壊れそうな心地がして。
不意に、少し強く、風が吹いて、ミニスカートの裾が、めくれて、
麻理奈の、祐二の精液に濡れた秘唇が、思い切り、さらけ出されて。
「!!!!」激しく震えた拍子に、麻理奈の秘唇から、祐二の精液が、溢れて、真里菜の白い内股の柔肌を、伝って。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
93 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/13(水) 06:32:02 ID:DUz9Xn51
tinpo
94 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/14(木) 18:27:34 ID:bcRi/1mW
ともみちゃん
95 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 18:50:15 ID:Hnrrwt+Q
──やっぱり、無い。
水泳の授業を終えた私は、クラスメイトたちの後に続いて更衣室へと戻った。水気を
拭き取ったバスタオルを身体に巻きつけ、水を吸って重くなった濃紺のスクール水着を
脱いでから、それに気づいた。
バッグの中に仕舞ったはずの下着が見あたらない。
ブラが無い。ショーツも無い。
──これって……。
更衣室の反対側に陣取ってお喋りしながら着替えているグループを見やる。日ごろ
から私にちょっかいをかけてくるグループだ。
虐めっ子グループとでも言えば解かり易いかもしれない。彼女らは人付き合いの下手な
私をからかって、毎日のようにちょっかいをかけてくる。
中学生にもなってなんでそんな幼稚な事ができるのか私には不思議だが、彼女らは
そんな事は微塵も考えていないようだ。
──きっとあの子たちだ。
胸の前で合わせたタオルをぎゅっと握る。彼女たちの陰湿なイジメが、こんな形になる
なんて思ってもいなかった。
今までは私の身体や性格の事を突いてからかう程度だった。
子供じみた下らない行いだと内心馬鹿にしていた私は、彼女らの行為を受け流して相手
にしなかったわけだが、どうやらそれすらも気に食わなかったようだ。
どうも私の身体を、彼女らは羨ましがっているらしい。
こんな胸なんて、あげる事ができたらあっさりと手放したいぐらいだった。
タオルを内側から盛り上げる、大きな乳房。
今年の春、中学に進学した私は、小学生の時から乳房が大きく、男子と女子の両方から
からかわれていた。人と会話するのが苦手で友達らしい友達のいない私は、イジメの恰好
のターゲットだったのだろう。
中学生になってからもそれは変わらなかった。交通機関だってもう大人料金になったの
だし、精神的にも成長しなければ恥ずかしい年齢だというのに、彼らはまだ下らないイジメ
なんて行為を続けようとする。
馬鹿馬鹿しい。
下らない。
もっとも、人間社会なんてそういうものなんだろうとも思う。両親や周りの大人たちを見て
いるとそう感じる事は多い。
口では人権だの平等だの言っていても、こういう役回りを引き受ける者がいないと、集団
というものは上手く回らないのだろうと思う。私のような、ストレスの捌け口になる者が必要
なのだ。
といっても、それを受け入れてまともでいられるほど私も強い人間じゃない。
何度か復讐の手段を考えた事もある。
ナイフで斬りつけてやろうか。食事に薬品を混ぜてやろうか。そんな事より私を虐めた
人間の名前を記した遺書でも置いて学校の屋上から飛び降りてやるほうが効果的だろう
か……。
結局私はどの手段も取れずに今まで過ごしてきた。受け流していればそのうち飽きて手を
出してこなくなるだろうと思っていた。
だが、目の前に突きつけられた事態は、私の想像を越えていた。
ブラもショーツも着けず、制服を着るか、それとも、誰かにこれを伝え、助けを求めるか。
私には前者の選択肢しか選ぶ事はできない。
助けてくれる者などここには誰もいないのだから。
更衣室からはクラスメイトたちがほとんど出て行ってしまった。最後に残った例のグループ
の連中が、私のほうを見ながらくすくすと笑っている。
「どうするんだろね?」
「どうするって、着替えるしかないんじゃん?」
「あっは、そりゃそうだー」
やはり彼女たちの仕業のようだ。
「夕菜、急がないと次の人たちが来ちゃうよ〜」
「おっぱい見られちゃうよぉ、あはは」
彼女らは顔をゆがませて笑っている。
私はそれを無視して、タオルを外した。
大きな乳房が露になった。同性とはいえ、裸を見られるのは恥ずかしい。顔が赤くなる
のが自分でも判った。
私はまだ湿り気を帯びた素肌のまま、ブラウスに袖を通した。
朝、制服の下にキャミソールを着なかった事をこれほど後悔するとは思っていなかった。
96 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 19:33:01 ID:kxRw8qgA
ノーパン ノーブラ 制服 ktkr
97 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 10:14:14 ID:V4/f4s0u
「うっわ、制服着ちゃったよ」
「あいつ、このあとずっとあのままのつもりかな?」
「そうするしかないんじゃん? あっははは」
制服を着た私に、彼女たちは醜悪な笑いを向けてくる。
私だってこんな格好で授業を受けたくなんかない。そうせざるを得ないよう仕向けた
のは自分たちじゃないか。
だが私は彼女らを無視する。笑えばいい。そうやって下らない優越感に浸っていれば
いいんだ。
改めて自分の置かれた状況を確認する。
なんて心許無い姿なんだろう。
夏服の白いブラウス、グレー地に白いチェックのスカート、靴下、上履き。
つい先ほどまでは水着だったのだが、そちらの方が胸や秘部を直接覆い隠していて
くれる分マシだ。
ブラウスの内側には、素肌のままの乳房。しっとりとした乳房はブラウスに張り付き、
形が見て取れる。その頂にある褐色の突起が、ぷっくりと浮かび上がっているのも判る。
うっすらと透けているようにすら思えてしまう。夏服でありながら、わりと厚手の生地で
ある事を感謝した。
私は他の子たちのようにスカートを極端に短くしているわけではないが、それでも膝上
までしか丈のないスカートの下には、何も身につけていないのだ。もし彼女らが、クラス
メイトたちの前で私のスカートを捲り上げるような事をしたら……。
──恥ずかしいよ……こんな格好で授業なんて……。
今はまだ三時間目が終わったばかり。四時間目、昼休み、五時間目、六時間目と、
今日はまだ半日残っているのだ。
更衣室に近づく複数の足音が聞こえた。次のクラスの人たちが来たのだろう。確か、
私たちの後は、三年の先輩達だったはずだ。
「じゃ、うちら先行ってるから〜」
「次なんだっけ、数学?」
「あ〜水谷かぁ〜。あいつキモイよね」
「絶対あいつ変態だって!」
「あいついっつも胸とか見てんじゃん」
「あたしケツ触られた事あるよ、マジキモイッ!」
「この前なんか背中触られてさぁ、ブラにそって指動かしたりされたよッ」
「うわぁ、キモ過ぎ!」
「夕菜、ちょっと、大ピンチじゃん?」
「そんなカッコで水谷の授業だって、うーわ最悪じゃん!」
──水谷かぁ……最悪。
次の授業は水谷の数学だった。水谷は気色悪い。その点は彼女らと同意だ。
女子生徒を見る目が違うのだ。明らかに下心の篭もった卑猥な目をしている。
入学直後、どこで聞きつけたのか、私が虐めにあっているという話を耳にしたらしい
水谷は、「いつでも相談に乗るよ」なんて優しい声をかけてきた事があった。
クラスの担任でもないのに、優しい先生がいるのだなと心を許しそうになったが、彼の
手が肩にかけられた瞬間、こいつはダメだと本能で悟った。こいつは相談に乗る振りを
しているだけで、本当の目的は、私の身体なのだと。
吐き気がする。中学に上がって間もない少女に手を出そうとする肥満体の男。確か
三十前後の年齢だったと思うが、いい歳をした大人が幼い少女の身体を求めるなんて。
個人の趣味だから、幼女嗜好自体は構わないと思わないではないが、相手の気持ち
を無視し、欲望だけを剥き出しにする連中を許す事なんてできるわけがない。
──ほんと最悪。
いつの間にか例のグループは更衣室から出て行ってしまっていたようだ。入れ替わり
に、三年の先輩達が入ってきていた。
私にちらと目を向け、眉をひそめて視線を逸らす。一年がいつまでも残ってるんじゃない
と言わんばかりの態度だった。
だが、今の私にはそんな事はどうでも良い。
心拍数が上がる。
急いでここを出なければ。
気づかれてしまう。
ブラをしていない事に気づかれてしまう。
バッグを引っ掴み、小走りに駆け出す。
──やだ、擦れて……。
私はピクンと震えた身体を押さえ込み、先輩達の間を縫って更衣室を後にした。
ええぞ ええぞ 続き 期待してまつ
トータルでは 羞恥&幸せラヴな結末でよろ
100 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 15:28:08 ID:V4/f4s0u
──擦れて、恥ずかしいよぉ。
歩くたびに揺れる乳房。その突端がブラウスの生地に触れ、鈍い刺激を受けている。
プールそばの更衣室から、炎天下の渡り廊下を校舎へ向かって歩く私。
擦れ違う三年生の視線を意識してしまう。気づかれてはいないだろうか。いやらしい目
で見られてはいないだろうか。
いつもならブラジャーのカップに覆われて、ある程度は固定さられている乳房も、今は
ブラウスの下でほとんど自由にぷるぷると震えているのが判る。
なるべく揺れないように、ゆっくり歩くほうが良いのか、それとも、なるべく急いで教室へ
戻ってしまうのがいいのか。急げば急ぐほど、乳房の揺れは激しくなり、刺激が強くなる。
少し前までは、服と擦れる弱い刺激だけでも、かなり痛みを覚えていたのだが、最近
では痛みはさほど感じなくなった。
それは嬉しいのだが、別の感覚──性的な刺激を覚えるようになってきてしまった。
ただでさえ目立つ私の胸は、どうやら他の子たちよりそういった成長も早いようだ。
胸に違和感を覚えたのはいつごろだったろうか。小学生のころ、四年生か、五年生か、
それぐらいだったと思う。
乳首の辺りが敏感になり、少し触れただけで痛みが走った。
徐々に突き出すように脹らみはじめた胸。気が付けばそれは乳房と呼べる大きさに
成長し、母親の用意してくれたファーストブラでは窮屈になっていた。
あまり子供に感心の無い母親だったので、私が自分で言い出すまでそういった話は
ほとんどしてこなかった。身体にとっても心にとっても成長の著しい私ぐらいの年頃は、
きっともっと親子の会話というものをするべきなんだろうと思う。
──だめ、やっぱり……。
難しい事を考えて気持ちを逸らそうとしても無駄だった。
擦れ違う生徒たちの視線を気にすると、それがかえって自分の姿を意識させてしまう。
ブラもショーツも身に着けず、制服を着て歩いている私。
渡り廊下から校舎へと入る。
校舎に入れば、開放された炎天下の渡り廊下よりも、多少は羞恥心が抑えられると
思ったが、それは大間違いだった。クーラーの効いた校舎は、スカートの下に何も着け
ていないというのをより強く意識させたのだ。
──すーすーする……。
まだ湿り気の残る身体が、クーラーの冷気で急速に冷やされる。スカートの中のその
部分も冷やされ、気持ちは抑えられるどころか、どんどん高まっていった。
さらに、一階にある特別教室へ向かう人も多い。擦れ違う全ての生徒が、私に目を向け
ているように錯覚してしまう。
──やだ、勃ってる……?
視界の下端に、ブラウスの両胸の脹らみからさらに突き出た突起がはっきりと映って
いた。
刺激がさらに強まっていく。
硬くなったその部分と、ひんやりとした下腹部からじわじわともたらされる感覚が、私の
心を蝕んでいく。
──意識しちゃいけない……。
そう思えば思うほど。
廊下を折れ、階段を上る。
いつもならあまり気にしないのだが、今は違う。スカート丈は膝上数センチ。周りの女子
たちと比べてかなり長い。それでも、今の私は下には何も着けていないのだ。
私の後ろから、いくつかの足音が聞こえる。見えるわけは無い。けど、もし見えてしまっ
たら……。
──ダメッ! 考えちゃダメ。
クーラーに冷やされているはずの身体が、次第に熱を持ち始めていた。
気づかれてしまったらどうしようと意識するたびに、刺激が強まっていく。
──恥ずかしい……恥ずかしいよぉ。
擦れ違った生徒たちは私の痴態に気づいていて、今ごろ話題にしているかもしれない。
「さっきの子、ノーブラだったよな?」
「あんなに胸でかいのにノーブラだったぞ」
「乳首勃ってたし!」
だめだ、考えちゃいけない。階段を上りきれば教室なのだ。教室まで行けば……。
けれど、教室に着いて何が変わるというのだろう。
ブラもショーツも着けないままで、あの気味の悪い水谷という教師の授業を受けなけ
ればならないというのに……。
教室に入ると、四時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。
イイっ GJ GJ GJ
102 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/19(火) 22:19:50 ID:V4/f4s0u
椅子に座ると、ショーツを穿いていない事を強く意識させられた。
スカートの裏地が直接肌に触れる。バッグを机の横にかけ、急いで数学のノートと教科
書を机の上に並べる。
チャイムから約一分後、数学担当教師の水谷が現れた。クラス委員の号令で授業が
始まった。
教室に戻ったところで、やはり何も事態は好転しなかった。周囲の視線が気になって
仕方が無い。
どうやら例のグループの連中は、私が下着を身に着けていない事を他の誰かに喋って
はいなかったようで、その点はほっとしたと言えるかもしれない。
だが、いずれ気づかれてしまうだろう。特に授業中ともなれば、真後ろの席の子には、
私がブラをしていない事は一目瞭然だ。
──恥ずかしい、絶対気づかれてる。
私のすぐ後ろは、金森という男子生徒だ。私と同じ、気弱で人付き合いの苦手なタイプ。
往々にしてその手の子は、漫画やアニメといった趣味を持っていたりするものだが、
彼も例に漏れずそういう趣向の持ち主で、可愛らしいアニメキャラクターのグッズをいくつ
か使っている。それを馬鹿にされてからかわれている姿もよく見るが、それでも使い続けて
いる辺り、よほど好きなのだろう。
そんな事はどうでもいい。問題なのは、彼が私に時々向ける視線だ。
他の男子生徒とはまた違う、ただの性的好奇心とも異なった、不気味な視線。
まるで私の全身を舐めるような、そう、今教壇に立って授業を行っている水谷のような、
濁った魚のような不気味な目だ。
考えてみれば、こんな奴の直ぐ前に座っているなんて、出席番号と男女互い違いの
席順を怨まないではいられない。
彼はきっと、私がブラをしていないのに気づいているだろう。
そして、よからぬ想像をめぐらしているに違いない。
──恥ずかしい。
どんな想像をされているんだろう。
背後から手を回し、乳房を揉む想像でもしているのだろうか。
──やだ……あんな奴に触られたくなんかない!
じゃあどんな奴になら触られても良いんだ?
──羽山君になら……。
羽山──私が密かに想いを寄せている男子生徒だ。
あまり目立つタイプではないが、先日の試験ではトップクラスの成績。周囲とは一線を
画した大人びた雰囲気に惹かれている。
彼になら、そういう事をされても良いと思う。
彼となら、そういう事をしたいと思う。
けど、私にはそんな気持ちを伝える事はできない。私のような人間が彼と親しくなれる
なんて思ってもいない。彼が密かに女子生徒たちに人気がある事も知っている。もし私
なんかが近くにいたら、きっと彼に迷惑が掛かる。
だから、私は、妄想する。
彼との行為を。彼に身体を晒し、彼に身体を弄ばれる想像を。
彼が私の乳房に触れ、硬く収縮した突起をいじる。
私は彼の愛撫に身体を震わせ、淫らな吐息を漏らす。
「じゃあ、次の問・4、柏原さん」
──え?
「柏原さん?」
水谷の声が一瞬で私を現実に立ち返らせた。
「あ、はい」
上の空でいた私は、教科書から問・4を探す。公式を使ったごく簡単な問題だった。
だがそんな事はどうでも良いのだ。指名された私は、クラスメイトの注目を浴びる。
「ほら、立って、答えて」
──やだ、そんな……。
みんなの視線が注がれている。淫らな世界に飛びかけていた事が知られてしまうの
ではないかという恐怖に駆られる。
そんな事はありえない。けれど、今の私は、ブラもショーツも着けない無防備な姿だ。
もうきっと何人も、私がノーブラだという事に気づいているだろう。今すぐ教室を飛び出し
たくなるほど恥ずかしい。
視線が集中する。
顔が紅潮する。
──恥ずかしい、恥ずかしいよ、こんなの……。
適度に感じてたり妄想してたりするのに萌え。続きを期待してもいいのかな?
104 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 18:23:55 ID:DWJOoQVh
wkwk wktk
105 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 19:27:57 ID:JTxXHb/j
「ん〜柏原さん、わからないんですか?」
「いえ……」
教室のあちこちからくすくすと笑う声が聞こえる。
私が答えられないのがそんなに可笑しいのか?
いや、違う。きっとみんな、私の姿を笑っているのだ。
ブラも着けず、乳首を尖らせている私の姿を見て、笑っているのだ。
答えなんて簡単だ。ほんの十数秒で回答できる。
問題を公式に当てはめ、さっと計算する。
「え、x=9です……」
机の上のノートを見たまま、小さな声で答えた。
「えぇ? もういちど」
水谷も気づいているんだろうか。
きっと気づいている。
気づいているから、私をみんなの視線に晒すため、辱めるために、聞き取れなかった
振りをしているに違いない。
私の声が小さいのは生まれつきだ。大きな声を出すのは苦手なのだ。その所為で自己
主張が弱く、例のグループのような連中に付け込まれるというのだって判っているつもり
なのだが。
「x=9です」
俯いたまま、さっきよりも強く声を出す。
「はい、正解。ちゃんと聞いていればすぐ答えられるんですからね」
「……」
水谷の厭味には何も応えず、座ろうとする。
「じゃあ、次の問・5も柏原さん、やってください」
──そんなッ!
やっとクラスメイトたちの視線から開放されると思ったのに、もう一問解けと言うのか?
脂ぎった水谷が近づいてくる。
──なんで……?
疑問に思ったのもほんのわずか。
きっと、私の姿をもっと近くで見ようという魂胆なのだ。
教室の窓際、真ん中よりやや後の位置にいる私の姿は、分厚い眼鏡を通してでは
はっきりと捉えられないのだろう。
水谷が私のすぐ前で足を止めた。
顔を上げる勇気が無い。
小太りの青年。何も予備知識の無いまま水谷の姿を街で見かけたのなら、きっと気にも
止めないような、ありふれた容姿だとは思う。けれど、この教師の印象は最悪だった。
「ほらぁ、黙ってないで、早く解いてください」
──近づかないでよ……見ないでよぉ。
顔を上げなくても判る。
水谷は、私の胸を凝視している。厚手のブラウスとはいえ、私の乳房の形や、乳首すら
くっきりと浮き出ている。
──恥ずかしい、恥ずかしい!
見られている。
気持ちの悪い男に見られている。
クラスメイトたちも、私を見ている。
顔を上げて、首をめぐらし、肩越しに、椅子を回して……。
きっと全員が気づいているだろう。私が今、ブラをつけていない事に。
恥ずかしくて顔が破裂してしまいそうだ。
恥ずかしくて、胸が張り裂けそうだ。
心臓の鼓動が早まり、呼吸が苦しくなる。
身体が熱い。
熱を帯びている。
乳首が、硬く尖っている。
スカートの中、いつもならショーツに覆われているその部分。
──熱い、どうしよう……恥ずかしいのに……。
恥ずかしいのに、気持ちが昂ぶってしまうのはどうしてだろう。
びくんと身体が震えた。
敏感なところには触れていないというのに。
淫らな気持ちが湧き起こり、私の身体と心を侵食している。
じわりじわりと、欲望の露が溢れ出していた。
>>95からちょこちょこと書き連ねている者です。
反応があって嬉しい限りですが、更新スピードはあまり期待しないで下さいませ。
この先どうなるかはご想像にお任せします。
可能な限り、要望は取り入れていけたらいいなぁと思っています。
GJ!
無毛 or 薄毛 kbン
──ダメ、別の事……そうだ、答え。ちゃんと考えないと。
問・5。
先ほどの問・4とほぼ同じ、公式を使った単純な問題だった。
自分で言うのもなんだが、成績はそれなりに良い方だと自負している。クラス単位なら
おそらく五本の指に入るぐらいを維持しているはずだ。
人付き合いが苦手で、主張できるような特技も持たない私は、せめて勉強ぐらいは人に
誇れるレベルを維持しようと思っていた。普段なら授業中にこんな空想をする事など無い。
きちんと教師の話を聞き、ある程度の予習と復習を毎日欠かさない。
私のように、物覚えの悪い人間は、ある程度の努力をしなければ学力を維持できない。
一通り教科書を読むだけで理解できてしまう子もいるようだが、私にはそんな力は無い。
それなりの努力の結果として、今の学力があるのだ。だからこそ、ろくに勉強をしないくせ
に、自分の成績の悪さを嘆いているような馬鹿な──私にちょっかいをかけてくる連中に
腹が立つ。
腹が立つというのとは少し違うのかもしれない。私がもっと強い心をもっていれば、鼻で
笑ってあしらう事もできるのだろう。けど、私にはそんな度胸は無いし、小学生のころから
ずっと虐められ、阻害されてきたため、今更この対人恐怖症のような感覚を無くすことは
できない。
心の中ではいくらでも罵倒できる。けど、言葉にはできない。声に出す事はできない。
はっきり言って私は自分が嫌いだ。表面はびくびくおどおどしていながら、内面ではこう
やって他人を低く見て嘲っている。最低の人間だ。
いや、誰しもそうなのかもしれない。表面は取り繕い、内面は……。
顔を真っ赤にして羞恥に耐えている私。
けど、心のうちでは、淫らな想像をしている私。
いっそのこと、クラスメイトの前で、自分が今、下着を身に着けていないのだと宣言して
しまったらどうだろう。大きな乳房を揺らして校内を歩き、ショーツも着けずに階段を上り、
ブラウスの下で乳首を尖らせて授業を受けている淫らな子だと、声に出してしまおうか。
恥ずかしいのに、身体はどんどん熱を帯び、ぴたりと閉じたその部分から、じわじわと蜜
を溢れさせているのだと……。
ブラウスとスカートの下には、私を守ってくれるものが何も無い。
周りの子たちよりもはるかに大きく膨らんだ乳房。淡い褐色の突起は、少なくとも小学
六年の秋の修学旅行の時には、周りの子たちとそれほど変わらない事に安堵した覚え
がある。
今はどうだろうか。あの頃よりも、全体的に色合いが濃くなり、硬さも増した気がする。
しかし、そんなに成長の著しい乳房とは対照的に、下半身の発達はむしろ遅れている
方ではないかと思う。
あまり脹らみの無いお尻に、未だに産毛以上の発毛が見られない下腹部。小学六年の
修学旅行のときは、クラスの半分近くの子が発毛していたのを憶えている。
自分の身体は、とてもアンバランスだと思う。
どうして胸ばかり大きくなるのだろう。
時々自分で未発達のその部分を刺激する事もある。刺激を与えていれば成長するの
ではないかと思いもした。
自慰を覚えたのはいつだったろうか。小学生の、五年か、六年か。
最初はそれと意識していなかった。インターネットのアダルトサイトでそういう行為なの
だと知ってから、私は背徳感に苛まれながらも、週に一度か二度、それに耽っていた。
──私、なんで、こんな……。
いやらしい。なんて淫らなのだろう。
クラスの男子たちが、女子たちの胸を話題にして盛り上がっているのを耳にした事が
ある。一番大きな私の乳房。何人かの男子生徒に、私は触られている。
「夕菜の胸、すごいよな。ちょーやわらけぇ」
「何食ってたらあんなでかくなるんだよ」
「直に触りてぇよな〜」
思い出される言葉の数々。その時は、下らないと聞き流していた。低俗で下劣で品性の
欠片も無い会話だと。
けれどその晩、私は彼らに胸を弄ばれる空想に耽り、自慰をしたのだ。
空想の中で私は、男子たちに乳房を晒し、揉みしだかれ、尖った乳首を苛まれた。
──いやらしい……私、エッチだ……。
「柏原さん? どうしたの?」
水谷の声が私を現実に引き戻す。そして──。
「先生。柏原さん具合悪いみたいだし、保健室に連れて行きますね」
有無を言わせない口調とともに席を立ったのは、保健委員の羽山君だった。
いいぞ、正義の味方、羽山君!
正義の味方とは、とても読めないわけだが・・・
実は、鬼畜陵辱趣味の羽山くんという筋書きはベタということで
マジで正義な羽山くんへのストーリー展開?
続き 期待大
羞恥だけどラヴ路線きぼん
112 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 12:44:51 ID:nNo1EEGI
──羽山君……どうして?
彼の席は教室の真ん中よりやや前。私は彼の背中をいつも見ている事になる。
けれどその彼が、今は私と水谷の間に割って入って、私の手首を握っていた。
「ほら、行くぞ」
彼は教室の後ろへと踏み出し、私の右手はぐいと引っ張られた。
「え? うん……」
何が起きたのか解からないまま、私は羽山君に手を引かれて教室の後ろ側のドアから
廊下へと出た。
他の教室から響く、大きく張り上げた教師の声や、ざわめく生徒たちの声、可笑しそうな
笑い声や、教科書を朗読する声、さまざまな音が飛び交っている。
私たちの学校の教室の廊下側には、明かり取り用のすりガラスが嵌められているため、
人影は映るが個人を特定できるほどではない。
廊下に出た羽山君は、そのまま少し歩いてから、手を離した。
「ごめん、こうするのが良いと思って」
どう答えたら良いのだろう。ありがとう? ごめんなさい? 判らない。
俯いたままの私の肩に彼が手を回した。
──あっ!
びくっと身体が震える。彼も気づいているはずだ。私がブラを着けていない事を。
「ほら、ゆっくりでいいから、保健室」
ぶっきらぼうに言った彼の手が下り、背中にかかる。
もう気づかれているはずだ。それでも、こうして手で触れられるのは……。
「あー、んー……」
彼が口に出そうとして、出すに出せないでいる言葉は予想できた。
聞かないで欲しい。どうしてブラをしていないのかを。
でも聞いて欲しい。彼ならきっと私を助けてくれる。彼は他の男子たちとは違う。
私たちの年頃にしては、落ち着いて大人っぽい雰囲気の彼。成績も良いし、人当たり
だって悪くない。ちょっと一匹狼的なところはあるが、かといって私のように周りを拒絶し
て反発を招くような事も無い。
──羽山君なら、きっと……。
だが本当にそう言い切れるのか?
たとえ彼が周りより大人びているとしても、それが私を助けてくれる事とイコールでは
結びつかない。そんな簡単な事は、中学に上がってからのこの数ヶ月で理解している
はずだ。
今までにも、彼がいる場で私がからかわれた事が何度かあった。その時彼は助けて
くれたか? 我関せずと傍観していたではないか。
誰だってそうだ。虐められっ子に肩入れすれば、自分も虐めの対象になる事がある。
事実、小学生の頃にはそういう事は多かった。だから、誰もが自己防衛のため、虐め
を放置する。自分は関係ないと傍観を決め込む。
──羽山君だって同じ……。
私は足を止めた。彼もつられて立ち止まる。
「どうした?」
──なんで今更……。
何故こんな、自分から敵を作るような事をするのだろう。私に肩入れしたって、何も
良い事なんか無いのに。私を手助けしたと、陰口を叩かれるだろうに。私なんかと関わ
ると後で酷い目に遭うというのに。
「あのさ、柏原さん。その……し、下着どうしたの?」
「……ッ!」
唐突な言葉に私は言葉を失った。
「ああ、いや……えっと」
俯いたまま、上履きの爪先を凝視する。爪先と目の間には、大きく突き出した乳房と、
尖ったままの突起。
「えーっと、その……」
とその時、すぐそばの教室のドアが大きな音を立てて開け放たれた。
「おい、授業中だぞ!」
名前はよく憶えていないが、山田とか山本とかいう厳つい顔の教師だった。
「すみません。彼女が具合悪くて、保健室に付き添いです」
咄嗟の事態にも冷静に対処できる羽山君が羨ましかった。
「そうか。そんなとこで立ち話なんかしてるんじゃない。さっさと行きなさい」
「はい、すみません。行こう」
私は再び彼に背を押され、無言のまま廊下を歩き始めた。
113 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 19:02:38 ID:nNo1EEGI
私は羽山君に連れられて、ざわめきだけが聞こえる廊下を進む。
保健室は一階。私たち一年生の教室がある四階の廊下を折れ、階段を下りる。
階段の上り下りは今の私にとって、苦痛だった。
羽山君に背を押されながら階段を下りている私の乳房は、一段一段と足を動かす度に
大きく上下に揺れる。ブラウスに擦れ、刺激が身体を駆け抜けていく。
彼はどうして私を助けるような真似をしたのだろう。理解できない。私の常識では理解
できない理由で彼は動いているのだろうか。それとも、私が空想する彼との関係を、彼も
また望んでいるというのだろうか。
──ありえない、彼が私なんかに……。
二人とも無言のまま階段を下りていく。授業中だから人と擦れ違う事は無いが、こんな
格好をしているのに、すぐそばに他人、しかも憧れていた少年がいるのだ。
私の肩越しに、彼には見えているのだろう、大きく揺れる私の二つの膨らみが。
彼になら見られても良い。見て欲しい。張りのある乳房に手で触れてほしい。硬くなった
乳首を唇で啄ばんでほしい。甘噛みして舌で転がして欲しい……そんな妄想が浮かんでは
消えていく。
──私、いやらしい。こんな事考えて……濡れてる。
スカートの中のその部分は、はっきり判るほどに潤っている。溢れた蜜が滴り落ちるの
ではないかとすら思えてしまう。もしそんな事になれば──。
秘処から蜜をこぼし、彼に見咎められる私。
彼の手は、突然スカートの中へと侵入してくる。乳房とは対照的な小振りなお尻を撫で
られ、その谷間に沿って、まだ誰にも触れられた事の無い部分に、意外に骨ばった彼の
指が這い寄る。淫らな体液に濡れた割れ目を抉じ開けられ、柔らかな粘膜を、ぷっくりと
膨れ上がった蕾を蹂躙される……。
「さっき言った事だけど……」
──ッ!
びくりとして足が止まった。
三階と二階の間の踊場。淫らな妄想を浮かべていた私は、耳元で囁かれ硬直する。
「柏原さん、ブラしてないけどどうして? 朝はしてたよね」
一息に言い切った、そんな感じのセリフ。
どういうつもりで、こんな質問をするのだろう。彼はあまり口数の多い方ではない。無口
というほどでもないが、必要な時、必要な事だけを口にするタイプだ。沈黙が耐えられなく
て口をついて出た、という風でもない。
だからこそ、どうしてそんな事を訊くのかが気にかかる。
彼女らに盗られたのだろうと、言ってしまおうか。
しかし確証は何も無いのだ。彼女らが、さも当然というような態度を取っていただけで、
そんなものは証拠にはならない。いや、そこまでは言わなくても良いだろう。水泳を終えて
更衣室に戻ったら、下着が無くなっていた。それだけ言えば良いのだろう。
けど、それを言ってどうなるのだろうか。下着が無いから下着を着けていないだけ。
更衣室での出来事なのだし、教師に言えば探してもらえるかもしれない。担任か、学年
主任か、または生活指導の先生でもいいだろう。これから向かう保健室の担当医でも
構わない。誰かに話を聞いてもらえれば或いは……彼に打ち明け、彼を通して伝えて
もらえれば……。
──ダメ、それはいけない。
彼のためにならない。彼を通してそんな事をすれば、彼に迷惑がかかる。私なんかに
手を貸した事は誰にも知られてはいけないのだ。
だからこそ、疑問にぶつかる。
「どうして、こんな……」
「え?」
思わず口に出してしまった私に、彼が訊き返す。
俯いたまま、もう一度息を吐き出す。
「どうして、こんな真似するの……」
「こんな真似って」
「助けてくれた……んだよね」
「まぁ、そうなるかな」
背後に立つ彼の表情は見えない。トーンの抑えられた声からも、感情が読めない。
ふぅと一息ついた彼は、
「ぶっちゃけ、こうしたかった」
「え──!?」
直立していた私の両腕の上から、彼は私の身体を抱きしめた。
彼の掌は、私の乳房を包んでいた。
114 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 19:55:18 ID:nNo1EEGI
気が動転するというのはこういう事なのだろう。
私はまったく身動きが取れなかった。自分の置かれた状況が理解できない。何をして
良いのか考えられない。羽山君が後ろから抱き付いてきて、ブラウスの上から乳房に
手を重ね、包み込んでいるのは判る。
けれど、何故? どうして彼がこんな事を?
小学生の頃や、中学生になってからも、男子からの性的嫌がらせ──私に近づき、
いきなり乳房に触れて、鷲掴みにして走り去る──そんな事は何度もあった。
けど、こんな風に抱きしめられ、まるで恋人同士がするように、掌で乳房を包み込み、
その感触を確かめるかのように、揉まれるなんていう事は無かった。
ブラウスの下には何も無い。厚手ではあるものの、布切れたった一枚だけに隔てられた
彼の手は、私の乳房を揉んでいるのだ。
背中に密着した彼の身体。私よりも10センチほど背の高い彼の顔は、私の髪に押し付け
られている。彼の呼吸が耳元で感じられる。
「は、羽山君……?」
「やわらかいね」
「え……?」
少し痛い。けど、それだけじゃない。
尖った乳首に指が触れた。
「あっ……」
思わず声が出た。
両の指が、私の乳首を探り当て、その形をなぞって動く。
「羽山く、んぅっ」
身体がびくんと跳ねる。
自分で触れるのとは違う、さっきまでの布地に擦れたそれともまた違う、他人に触れ
られ、苛まれる刺激。
二本の指に突起をくりくりと転がされる。
「んっ……ん、やっ」
──気持ちいい……。
学校で、階段の踊場で憧れの少年からこんな行為を受けるなんて。
さっきまでの、淫らな妄想が現実に──。
「なんでこんな硬くなってるの?」
彼が耳元で囁く。こんな時も、彼の口調は普段と変わらず、落ち着いている。
彼の掌が、私の乳房を包んで持ち上げる。
「羽山君……?」
「大きいおっぱいだな。ここまでされた事、無いでしょ?」
──それはどういう意味?
「ブラも着けないで制服着てるなんて、柏原さんってすごいな」
──違う! そんなの私だって嫌……。
「乳首、敏感みたいだね」
「あっ、んくっ!」
両方の乳首が、きゅっと抓まれ、引っ張られた。
「ひぁっ! やっ……ダメ」
「教室に入ってきた時、すぐ気づいたよ。ブラしてないって」
やはり、気づいてたのだ。気づかないはずがない。ただでさえ目立つ大きな双丘。湿った
肌に張り付いたブラウスは、形をはっきり浮かび上がらせていたのだから。
「どうしてブラしてないの?」
「それは……」
「あいつらの仕業?」
「え……!?」
彼がどういう経過でその推測に辿り着いたのかは判らないが、頭の切れる彼の事だ。
私が下着を着けないまま教室に戻ってきた直後には、あらかたの予想はできていたの
かもしれない。
「ま、そんな事どうでもいいんだけど」
彼の酷薄な笑みが耳元で響いた。
「ふふ、感じてる。柏原さんって、いやらしい子なんだな」
私は周囲の視線に晒され、淫らな妄想に意識を飛ばし、敏感な突起を硬く尖らせ、
恥ずかしい蜜を溢れさせ……いやらしい子になっていた。
「きっとこっちも、もう……」
「あ、あっ──」
彼の右手が、スカートの裾を持ち上げた。
羽山君…!
通学は自転車と電車かバスで・・・
つまり、お前は……正義の味方じゃなく、『性技の味方』だったワケだな。
118 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 18:16:07 ID:u4FZjX4F
テクニシャン羽山!?
119 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:05:51 ID:r1pFi04B
「やだっ!」
私のスカートにかかった羽山君の右手を両手で押さえつけようとしたが、素早く動いた
彼の左手が、私の両手首を一掴みにしてしまう。
「やっ……」
「柏原さんの手、細いな」
「あっ!」
掴まれた両腕が、ぐいと持ち上げられる。すらりとした外見からは想像のつかない剛力
だった。
「あまり乱暴なのは好きじゃないんだ。おとなしくしてくれる?」
「痛っ……」
「痛いのは嫌だよね」
あまりにも普段と変わらない彼の口調。
「離して……」
「離して欲しい?」
「う、うん」
「そう? でも俺は離したくないな」
「え──」
「俺、柏原さんの事気に入ってたしね」
──それは、どういう……?
「柏原さん可愛いし、胸もこんなに大きいし」
「あっ、あぁっ!」
私の手首を掴んだままの彼の指が、乳首に触れる。
「ここも敏感みたいだし、声も可愛い」
「そんな、んッ」
今度は私の手の甲で、先端を擦った。
「ますます気に入ったよ」
「え? ……んぅっ!」
──気に入ったって、それって……?
彼が私の事を、好きだったという事なのだろうか? ますます気に入ったとは……。
しかし、この羽山君は、本当にあの羽山君なのだろうか? 私が密かに憧れていた、
寡黙な優等生の羽山君なのだろうか?
「ほら、もっといやらしくなろうか」
「え、あっ!」
スカートが大きく持ち上げられる。正面から見れば、私の下腹部は丸出しになっている
だろう。階段の踊場……授業中で人気の無い場所とはいえ、もし──
脚を閉じようとすると、彼の膝に割って入られた。
「恥ずかしい格好。誰か来たらどうしようか?」
「そんなっ!」
彼の右手の指が器用に動き、スカートが丸められる。
「ダメ! やめて、お願い……」
彼は、か細い声で抗う私を全く意に介さない。
スカートは、その下に押し込まれていたブラウスの裾ごと、丸められて彼の右手の中に
握られてしまった。
階段を吹き抜ける静かな風が、剥き出しにされた私の陰部を撫でていく。
私の肩越しに、彼が下を覗き込んだ。
「あれ?」
ついに、──気づかれた。ショーツも身に着けていないと、気づかれた。
「へぇ、下もなんだ?」
「やだ、違う……」
「何が違うの? もっとよく見せて欲しいな」
「そんな、ダメだよぉ……」
「たくさん濡れてるんだろ? 見せてよ、夕菜」
──夕菜、って……。
初めて下の名前で呼ばれ、私は身体を振るわせた。
耳元で私の名を呼ぶ彼の、変わらず落ち着いた声に、私は身体を硬直させた。
「ひゃぅっ──!?」
ぬるりとした生温かい感触が、私の蕾を貫いた。
「ひっ、んはぁッ!」
初めて人に触れられた刺激に、私の全身が侵される。両手首が解放されている事に、
しばらくの間気づかないほどに、彼の与えてくれる快楽に飲み込まれていた。
120 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:30:36 ID:u4FZjX4F
>しかし、そんなに成長の著しい乳房とは対照的に、下半身の発達はむしろ遅れている方ではないかと思う。
>あまり脹らみの無いお尻に、未だに産毛以上の発毛が見られない下腹部。
>小学六年の修学旅行のときは、クラスの半分近くの子が発毛していたのを憶えている。
この設定による羞恥はこれから?
>>120 読んでいただけて嬉しいです。
ちょうどその辺りを書こうとしていたところでした。
エロシーンって、自分の卑猥な妄想をがすがすと曝け出すわけで、なんていうか
それってすごく恥ずかしくてみっともない気持ちで、まるで書き手にとっての羞恥プレイ。
ああ、この恥ずかしさがたまらない……。
ウホッ 書き手も羞恥w
期待してまつ
123 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 01:02:56 ID:uVjpcMme
「ひっ、やっ、んぁっ」
──どうしよう、気持ちいい、羽山君にされてる……。
羽山君の指に、濡れそぼった秘処を弄ばれ、ぷっくりと隆起した蕾を転がされる。
いくつもの波が体中を駆け抜け、その度に私はびくびくと全身を震わせてしまう。
こんなところで、身体を弄ばれている。羽山君に、こんな事をされている。
「たくさん濡れてる。すごくいやらしい」
「あぁっ! うぅ……」
気持ちいい。でも、恥ずかしい。
巨乳、デカパイ、水風船、ホルスタイン──そんな風にからかわれる膨らみが、身体の
震えに合わせてぷるぷると揺れる。鋭敏になった先端が擦れ、さらなる快感をもたらす。
「はんっ、ダメっ、やっ……」
このままでは快楽に飲み込まれてしまう。抗わなければ。こんなところで、淫らな愉悦
に身を任せては行けない。
少しでもそこから遠ざかろうと、私は両手で乳房を抑えつける。ぎゅっと抑えつけ、ブラ
ウスと擦れて刺激されないようにする。
けれど、彼の右手がスカートを握り、左手が私の秘部を弄んでいるという事は、両手の
自由を取り戻せたのだ。それなのに、どうして私は、私を責め苛む彼の手を払い除けよう
としないのだろう。
もっと彼に刺激して欲しい。もっと続けて欲しい。ずっと妄想の中にしか存在しなかった、
彼との淫らな交わり。こんな場所でも良い、たっぷりと蜜を溢れさせた秘処を、熱を帯びて
顔を出した肉芽を、悦楽の頂きに登りつめるまで弄ばれていたい。
──ダメ、そんなのダメッ!
ここは学校だ。それも、いつ誰が通りかかるか判らない階段の踊場なのだ。授業中で
誰も通るはずが無くとも、いや、そもそも授業を抜け出してこんな行為に身を任せている
なんて、とんでもない事ではないか。
私はまだ中学一年生。こういう行為に及ぶにはまだ早い、早すぎる。大人になりきって
いない中途半端な身体でしかないのに、ただただ快楽だけを求めて同級生に責められる
など、もってのほかではないか。
──羽山君、もっとして、もっといじって……。
理性と欲望とが互いにせめぎ合って火花を散らしている。
「夕菜のここ──」
淫核の周り、弾力を帯びたなだらかな丘を撫でられる。
「ぜんぜん生えてない」
──やだっ、言わないで!
乳房ばかりが成長し、腰から下はほとんど子供のままの私の身体。
羽山君の指が、私の恥丘を這い回る。
「覗き込んでもよく見えなかったけど、ほんとに生えてないなんてね。驚いた」
──そんな事、耳元で言わないで……。
心臓を握り締められるようだった。彼にそんな指摘をされたくなかった。
胸は驚くほど大きな私。けど、下腹部には極僅かな薄い体毛しかない。
去年の秋、小学校の修学旅行で入った旅館の大浴場が思い返される。乳房は僅かに
膨らんだだけなのにも関わらず、茂みと呼べるほどに覆われている子がいた。彼女ほど
ではなくとも、クラスの半数近くの子が、その部分にある程度の発毛が見られた。
自分はあれから全く変わっていない。ほんの少しだけ、産毛が増えたような気もしない
ではないが、細くて薄茶色のそれは、あの時に見た黒々と縮れたそれとは大違いだ。
──やだ、やだっ! やっぱりヤダッ!
「羽山君、お願い……これ以上、しないで……」
喉の奥からようやくの思いで声を絞り出す。
──恥ずかしい、恥ずかしすぎる……。
彼に知られたくなかった。大きすぎる乳房はその存在を隠したくても隠せない。けれど、
その部分はいつもなら着衣に覆われ、誰にも見せる事など無いのだ。
頬を雫が伝い落ちていく。
彼に乳房を揉まれ、乳首を弄ばれ、秘処を刺激されても溢れる事の無かった涙が、
とめどなく零れ落ちた。
「ひっ、くっ……」
しゃくりあげ、その場に立ち尽くす。
気づけば、私は羽山君に正面から抱きしめられていた。
背中を抱かれ、頭を撫でられながら、彼の肩に顔を埋めて泣いた。
彼のワイシャツが、私の涙を吸ってくれる。
彼が一言も発しない事に、私は何故か安堵していた。
124 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 02:02:07 ID:uVjpcMme
あれからどれぐらいの時間が経ったのだろう。
十分か、十五分か……淫らな気持ちも、恥部が無毛である事を知られてしまった絶望
感も、だいぶ和らいでいた。その間、羽山君はずっと私を抱いて、頭を撫でてくれていた。
──なんか、恋人同士みたい。
そう思うと、再び鼓動が早くなる。
「柏原さん、落ち着いた?」
──あ、戻ってる……。
夕菜ではなく、苗字で呼ばれた。
──羽山君……恭也君……。
心の中で、下の名前で呼びかけてみる。
「柏原さん?」
「あっ、……うん、だいじょうぶ」
──私、何してるんだろう……。
つい先ほどまで、自分は彼に身体を弄ばれていたのに。
密かに憧れを抱き、独りで空想に耽る時、いつも想っていたクラスメイト、羽山恭也。
歳相応の幼さは残るものの、整った目鼻立ちで落ち着いた声音を持ち、他の男子とは
違って、大人びた雰囲気の彼に惹かれていた。
下らない虐めっ子グループの女子に下着を奪われ、制服しか身に着けずに教室に
戻った私を待っていた、気味の悪い数学教師。その男の辱めを受ける寸前、彼は機転
を効かせて救ってくれた。
しかし、彼はまるで全てを見透かすかのように、淫らな気持ちに火照った私の身体の
敏感なところを責め立てた。
それなのに、私が涙を流すと、優しく包み込むように、何も言わずに抱きしめ、子供を
あやすように頭を撫でてくれていた。
「俺、柏原さんの事気に入ってたしね」
「ますます気に入ったよ」
どういう意味なのだろう。
私が密かに想いを寄せていたのと同じく、彼もまた私を気にしてくれていたのだろうか。
ろくに話した事も無い、無口で無愛想で友達すらできないような私を?
──そんなわけないよね。
気に入っていたというのは、きっと、私の身体の事だろう。彼もまた、他の男子と同じで、
私のこの大きな乳房を気にしていただけなのだろう。
そして、私が彼の愛撫に身体を震わせたため、淫らな声を挙げたため、欲望を満足
させる良い相手が見つかったと、そんな風に思っただけなのだろう。
──きっとそうだよ。
彼みたく大人っぽくてしっかりした人は、私みたいな暗い子を好きになるわけが無い。
私のような、心の中で他人を見下して優越感に浸っているような子を好きになるはずが
無いのだ。
けど、よく解からない。彼はどうして私にあんな事をしたのだろう?
「どうしたの? まだ動けないかな」
「えっ? あ、あっ──!」
──私、ずっと抱きしめられて……。
「ご、ごめんなさい……」
背中を抱いてくれていた腕を、なかば振り解くようにして彼から離れた。
二、三歩下がった私は、彼と正面から向き合った。
「謝らなくてもいいのに」
いつもと変わらない、ほんの少しだけの微笑。ついさっきまで、あんな事をしていたとは
思えない、まるで何事も無かったかのような彼の笑顔。
「どうして……」
私は無意識に訊いていた。
「どうして、あんな事を……」
「あんな事って、どんな事?」
「──ッ!」
「はは、柏原さんって、ほんとに可愛いな」
真実、心から愛しいと思っているような、そんな笑顔だった。
表層通りに受け取っても良いのだろうか? けど、そんな隙を見せたらまた──。
「ま、ちょっと顔洗った方が良いかもね」
「え?」
「目、真っ赤だよ。待ってるから、洗ってきなよ」
彼はそう言うと、私の頭に手を置いて、くすりと笑った。
GJ!。この展開で和姦になるとは思わなかった
ところがどっこいっ! ここから カメラマン羽山 キボーン
和んだ!(*´ω`*)
128 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 20:46:15 ID:+9B5ijbT
wkwk
129 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 21:03:31 ID:NCBwBppf
130 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 00:13:41 ID:nrn9foJU
部活少女のノーパン作品が欲しいなぁ
何部がいいだろう
水泳?
テニス?
バレー?
・・・
131 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 00:39:02 ID:WcVmZXST
132 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 19:48:07 ID:FmpCjWBn
蛇口からほとばしる水を両の掌で受けていると、火照った熱がそこから吸い取られていく
ようだった。
授業中に廊下の水道を使う者などあまりいないが、授業中に水道を使う音が聞こえても、
なんだろうと疑問には思っても、廊下まで出て確かめる事をする者もいないものだ。
ひんやりとした水で顔を洗い流し、気を引き締める。
下着を着けていないという羞恥心がこんな事で消えるわけではないが、羽山君に責め
立てられた昂ぶりは収まっていた。
──羽山君、なんであんな事を……。
水谷から救ってくれたのは、二人だけになる口実だったのだろうか。私の身体目当てで
助ける振りをして誘い出し、まんまと引っかかった私の身体を弄んだという事なのだろうか。
そう考えるのが一番簡単だが、しかし、彼の言葉を思い返すと、それ以上のものを期待
しないではいられない。
しかし、そんな都合の良い話があるのだろうか。私なんかを、彼のような男の子が好いて
くれているなどという事があるのだろうか。
──考えても意味無いか。
知りたければ彼に直接聞けばいいのだ。でも──
──はぐらかされた?
さっき問いかけたとき、彼は答えを言わなかった。質問に質問で返し、彼が私にした恥ず
かしい行為を口に出させようとし、絶句した私に甘い言葉と優しい笑みを投げかけた。
普段からあまり口を開かない彼は、ぶっきらぼうな口調で近寄りがたい空気をまとって
いるのだが、だからといってその貌は仏頂面というわけでもなく、人を安心させる穏やかな
雰囲気を醸している。
彼は私にあんな事をしたのだというのに、普段と全く変わりなく見えた。ポーカーフェイス
というやつだろうか。
やはり、私は彼にはぐらかされたのだろう。
私の質問を、何故彼ははぐらかす必要があったのだろう?
「だいじょうぶ?」
いつの間にそばに来ていたのか、彼の声が背後からして、私は身を縮ませた。
「驚かせちゃったか、ごめん」
ごめんと言いながらも、さほど気にしていないような声だった。わざと驚かそうとしたの
ではないかと思えてしまう。
私は急いでハンカチで手と顔を拭いた。
「まだちょっと赤いね」
くすりと笑う。どうして彼はこんなにも優しい笑みを出せるのだろう。
「さて、と。どうしようかな」
目を逸らした彼は、指先で鼻の頭を掻くような仕草をした。
「その格好で、ずっとってのは辛いでしょ?」
「え……うん」
顔を洗っているうちに熱が冷めたとはいえ、私は未だに下着を身につけていないのだ。
その部分はまだ、淫らな蜜に濡れたままだった。
「ちょっと良い?」
私に向き直ると、彼は私の手から、ハンカチするりと奪い取った。
ハンカチを軽くたたんで右の掌に乗せた彼は、突然、私のスカートを捲り上げた。
「──ッ!」
そして、ハンカチを私の股の間へすっと差し込み、その部分へ押し付けた。
彼のもう片方の腕が、硬直した私の腰を抱く。
「ここ、このままじゃ困るよね」
割れ目に沿って、私のハンカチが押し付けられ、前後に動かされる。
「やだ、羽山君っ……」
ここは廊下の真ん中。さっきまでの階段の踊場とは違う。壁を挟んだすぐ横の教室では、
何十人もの生徒たちが授業を受けているのだ。
「声を出さないで」
耳元で囁かれ、私はされるがままになるしかなかった。
舌の唇から溢れた蜜が、私のハンカチで拭き取られていく。
──恥ずかしい……。
濡れたそこを羽山君に拭かれるのは、指で刺激されるよりも恥ずかしかった。
ハンカチが敏感な部分を擦り、私の身体が再び反応してしまう。
また彼に弄ばれてしまうのだろうかと思ったとき、彼の手が抜き取られた。
「これぐらいでいいよね」
私は彼と目を合わせる事ができなかった。
( *゚∀゚)=3
敢えて説明文的なもののみ書いてみた。
ある意味スレ違いの雰囲気もあるが、敢えて投下してみる。
********************
ある中学校の女子テニス部では、アンダースコートも含む一切の下着の着用が厳禁とされている。
この中学校ではスポーツの中でテニスが特に奨励されており、
女子テニス部員の大半は、学校の方針として強制的に入部させられた者達である。
この女子テニス部には、ミスに対しての多彩な罰則が存在する。
中には、膣内にテニスボールを挿入された状態で練習試合を行う、といった罰則もある。
練習試合中にテニスボールを落としてしまった場合、挿入されていた数量にさらに一個を加えた数量のテニスボールを挿入されて、
その上で練習試合を行う事を強制される。落とす度に一個ずつ、膣内に挿入されるテニスボールの数量が追加される。
最も厳しい罰則は、複数の男子部員に強姦され、強姦に参加した男子部員全員の精液を膣内に保持したまま、練習試合を行う、といったものである。
秘唇から溢れ出した複数の男子の精液が内股を伝う光景を無数の男子学生に撮影され、泣き崩れる一年生部員の姿が、この部では、頻繁に見受けられる。
135 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 00:10:00 ID:SFX4cIls
「これ、すごいね」
私自身の蜜がたっぷりと付着し、ぬめぬめと光を反射するハンカチを見せられた。
「こんなについてる」
「やだ……」
きっとわざとやっているのだろう。彼は意図的に、私が恥ずかしがるような事をしている
のに違いない。廊下の踊場で私の身体を弄んだり、言葉に詰まるような質問を返したり、
私のハンカチで濡れた秘処を拭き取ったり……。
私は彼の手からハンカチを引っ手繰ると、くしゃくしゃに丸めてポケットに押し込んだ。
「一応、保健室に行っておいた方が良いかな」
「え?」
──あ、忘れてた……。
教室を抜け出したのは、私を保健室へ連れて行くという口実だったのだ。あの水谷が、
保健室に様子を見に行くとも思えないが、その可能性がゼロではない以上、保険をかけて
おいても悪くはないだろう。
しかし、保健室へ行くと、下着を身に着けていないと保険医に知られる事になる。できる
ならばあまりそれを人に知られたくない。
羽山君は、私の迷いを見透かしたかのように苦笑した。
「やっぱり、その格好じゃ嫌?」
「……」
「そんな怖い顔しないで。俺も困ってるんだ。とりあえず──」
私は彼に手首を掴まれ、再び階段へと引っ張られた。
「廊下で立ち話なんてしてたら……見られたくないでしょ?」
──やっぱり、わざと……。
顔が熱い。すっかり彼のペースに嵌まっている。
「保健室って、下着とか置いてないのかな」
「え?」
「小学校って、なかった? おもらししちゃった子のためとか」
そういえば小学生の頃、教室で粗相をしてしまった子が、保健室に行って新しいショーツ
を穿いてきた事があったのを思い出した。けれど、中学にもそんなものがあるのだろうか。
「中学なら、そうだな……アレになっちゃった子のためとかさ」
「え?」
「ほら、アレだよ。んー」
口篭もる羽山君。
「まぁ、生理とか」
「──ッ!」
心臓が飛び出しそうになった。
男の子がそんな言葉を口にするなんて思ってもいなかった。
けど、私にあんな事をする羽山君ならば、平気で口にできるのかもしれない。
いや、平気でというわけではないのかもしれない。そういえば、私を教室から連れ出した
直後も、私の下着の事を口にするのを躊躇っていたようにも思える。彼にも人並みの羞恥
心というものがあるのだろう。
そう思うと、彼もまた同じ中学生なのだと、少しほっとしたような、安心できたような、不思
議な気分になった。
「女の子って大変だね」
「え? うん……まぁ」
頷いてから気づいた。
「あっ! えっ、あ──」
大変だねと言われ、頷くというのは、私が初潮を迎えているのを肯定した事も同然だ。
「ふふ、可愛いなぁ」
私の手首を握る彼の力が強まり、ぐいと引き寄せられる。それと同時に彼は身体を回し、
私の腰を抱いた。
「夕菜、可愛い」
──また名前で……。
心が揺れる。彼に全てを任せてしまいたいと思う反面、私を弄ぶケダモノのような男は
拒絶するべきだとも思う。
間近に迫った彼の端正な顔。真っ直ぐに見つめられ、目が逸らせなくなる。
彼の暗褐色の瞳に、私自身の顔が映り込んでいる。
ふと、唇に触れた柔らかな感触──彼の唇だった。
私は彼に唇を奪われ、心も奪われていた。
初めてのキスは、ほんのりとミントの香りがした。
136 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 12:06:35 ID:SFX4cIls
初めてのキスの余韻に浸る間も無く、彼は私の手を引いて階段を下り始めた。
私は夢を見ているのだろうか。
夢だったら、どれほど気が楽だろう。こんな格好で、羞恥に苛まれている事が全て夢で
あれば、残る半日をどう過ごせば良いのか思い煩わずにすむというのに。
けれど、夢ならば醒めないで欲しいとも思う。羽山君が私の身体に触れてくれる。羽山
君が私を可愛いと言ってくれる。そして、私の初めてのキス──。
──私、羽山君とキスしちゃったんだ……。
これは現実だ。下着を盗られ、恥ずかしい思いをしていなければ、羽山君とこんな事に
はならなかっただろう。そう考えれば、例のグループに感謝すべきなのかもしれない。
とはいえ、羽山君が私を好きでキスしたという保証は何も無いのも事実だ。
彼の本当の気持ちは私には判らない。でも、以前から気にかけていてくれていたよう
だし、それに可愛いと言ってくれた時の彼の顔は……。
いや、頭に血が上っていて、正常な判断が下せていないだけなのかもしれないし、彼の
演技力が私の洞察力以上だというだけなのかもしれない。
──考えたって、わかんないか。疑い出したらキリがない……。
階段を一段一段下りるたびに、ブラに覆われていない私の双丘は大きく揺れる。先端が
擦れて刺激される。先ほどの羽山君の指遣いがよみがえってくる。学校でなければ、家で
二人きりだったらもっと先まで、──男女の身体の交わりに進んだのだろうか。着衣を全
て脱ぎ捨て、彼の目に裸身を晒し、濡れそぼったその部分に、彼のものが……。
──やだ、こんな事ばっかり考えちゃう……。
彼のそこは、どうなっているのだろう。私を刺激していた時、彼はそこを熱く滾らせていた
のだろうか? 思い出せない。密着していた彼の身体。あの部分は……勃起していたのだ
ろうか。後から抱かれ、身体が触れていたのに思い出せない。そんな事を考えている余裕
もなかった。
ちらりと彼の下腹部に目をやる。今は、大きくなっていないようだった。
──私、やらしい……。
水泳の時間に、水着の前が極端に膨らんで飛び出している男子生徒を見た事がある。
女子の水着姿に興奮するなんてと見下していたが、今の私はその子と大差無い。
──羽山君って、どれぐらいなのかな。
インターネットだったか、日本人男性の平均は13cm前後だと書いてあるのを見た事が
あった。中学生なら少し小さいのだろうか。羽山君の股間にそそり立つそれを妄想する。
インターネットを使えば、その手の画像や動画はいくらでも、もちろん無修正のものも
簡単に入手できる。時々自分のPCでその手のサイトを回る事もあるが、それを直接に
独りでする行為のネタにする事はあまりない。もちろん全く興奮しないわけではないが、
大人のそれは、あまりにグロテスクで、私には刺激が強すぎた。
かといって、いわゆるロリータものなら許容できるというわけではない。私と変わらない
年頃の子がそんなビデオに出演しているなんて信じられない。そんな子に淫らな行為を
し、それをビデオや写真に撮って販売するなんて、まともな人間のする事ではない。
──もう……何考えてるんだろ、私。
階段を下りきった私たちは、保健室のある方へと廊下を折れた。
やっぱり恥ずかしい。保健の先生になんと言えば良いのだろう。具合が悪いと言って
教室を出てきたのだから、具合の悪い振りをした方がいいのだろうか。
けど、私がブラを着けていない事はすぐに知られるだろう。きっと何か訊かれるに違い
ない。下着が無くなっていたと素直に言うのが良いのだろうか。そんな事をしたら、問題に
なるのではないだろうか。担任や体育教師にも伝わり、犯人探しが始まるだろう。そんな
事になれば、彼女らにまた恨まれる事になるのではないだろうか。
──これ以上恨まれたって、変わんないか。
保健室はすぐそこだった。羽山君が私に顔を向けた。
「入るよ」
「……うん」
考えたって仕方ない。なるようになる。
覚悟を決めるなんてほど大袈裟なものでもないが、私はすうっと深呼吸をした。
「あれ?」
羽山君がドアの前で立ち止まる。
「職員室に行ってるみたいだね」
ドアには、この部屋の主が部屋を留守にしている時、どこにいるのかを書いた札が
吊るされている。そこには、「外出中・職員室」と書かれた札が掛けられていた。
「うん……」
「とりあえず、中に入ろうか」
彼に背中を押され、薬品臭の満ちた小奇麗な部屋へと入った。
137 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 13:05:37 ID:SFX4cIls
保健室は無人だった。体調を崩した生徒がベッドに寝ているでもなく、時計が秒を刻む
こちこちという音と、机にある電気ポットの立てるぶぅんという低い音だけが聞こえる。
窓の外には植え込みの緑が青々と茂り、真夏の太陽を反射して艶やかに輝いている。
その向こう側はグラウンドだが、体育が水泳の今の時期、そこには誰もいない。
「どうしようか」
羽山君が腕を組んで苦笑する。
保険医の加藤先生は職員室にいるようだが、いつ戻るのかまでは判らない。
「下着って置いてあると思う?」
「え……」
さっき言っていた、何かあった時のための着替え用の下着。この部屋にも常備してある
のだろうか。
「どう、なのかな」
「探すにしても……見当がつかないな」
言いながら、羽山君は適当に引き出しや棚を開けている。勝手に開けてはまずいので
はないかと思ったが、口には出さない。私のためにしてくれているのだ。
「夕菜も探してみなよ」
──また下の名前だ……。
「あ、うん」
といっても、どこを探したら良いものだろう。いくつか引き出しを開けてみたり、積み重ね
られたケースを覗き込んでみる。
下着があるのかどうかより、彼がどうして下の名前で呼ぶかの方に気が向いてしまう。
これは彼のアピールなのだろうか。「柏原さん」という他人行儀な呼び方ではなく、親しみ
を込めて「夕菜」と呼び捨てにするのだと。私も「羽山君」ではなく、「恭也君」と……。
──できないよ。私の思い違いだったら……。
なんでこんなに動揺しているのだろう。きっと下着を着けていないからだ。揺れる乳房が
心までも揺らしてしまうのかもしれないなんて、馬鹿な事も考えてしまう。
「見あたらないなぁ。そっちはどう?」
「え? うん……」
「ジャージか何かでもあれば良いんだけど」
残念ながら、ジャージは持ってきていないし、教室のロッカーに置いてもいない。置いて
あれば真っ先にそれを着ている。
「俺も持ってないし……あ」
「え?」
「今日あの子、安達さんと佐伯さんは見学だったけど、貸してもらうとか」
さっきの体育の時間、その二人は授業を見学していた。おそらく、アレだろう。
水しぶきの上がるプールサイドに制服で立つわけにも行かないので、水泳の見学は
体操服に着替える事になっている。
「二人から体操服を借りるとかは?」
「……無理だよ」
クラス中から嫌われている私に、貸してくれるわけがない。
「んー、男のは、夕菜が嫌だろうしなぁ」
下着を着けていたって男子から借りるなんて考えたくないし、貸してもくれないだろう。
「誰も私になんか貸してくれるわけないよ」
「そうかな。俺は夕菜になら貸すけど」
「え……」
「俺のトランクス、穿く?」
「えぇっ?」
「はは、冗談だよ」
あまりに普段と変わらない調子で言うので、本気なのではないかと思えてしまう。
「体操服ぐらいなら貸すけどさ」
「……」
「あー、でも、ブラは持ってないしなぁ……んー」
彼がブラを着けた姿を想像してしまった。あわてて掻き消す。
「まぁ、制服だけよりマシか」
彼はいきなり制服のワイシャツのボタンを外し始めた。
「え、あの……?」
彼はワイシャツを脱ぐと、そばにあった椅子の背に引っ掛け、下に着ていた白いタンク
トップも脱いだ。彼の引き締まった身体は、プールサイドで見るのとは違っていた。
脱いだばかりのそれを私の方へ突き出す。
「ちょっと汗臭いかもしれないけどさ。着なよ」
138 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 13:45:19 ID:SFX4cIls
着るって、これを? たった今まで羽山君が着ていたこれを?
「あー、やっぱ嫌?」
「え、そうじゃなくて……」
「そう? なら着てよ。その下、何も着てないよりはマシでしょ?」
上半身裸のまま、彼が私の乳房に頂き触れた。
「んっ」
「ほら、そのままじゃ乳首も目立つし。ね?」
「あ──」
「脱がしてあげようか?」
「え、え──!?」
タンクトップを私に握らせ、ブラウスのボタンに指を掛ける彼。上から順にボタンを外して
いく。
動けなかった。彼の強引さに頭を掻き乱され、どう対処して良いのか判らない。
ひとつ、ふたつ、みっつ……。ボタンが外され、胸元が広がる。うっすらと水着の跡の
ついた乳房の谷間が露になった。
「真っ赤になって可愛いな」
「え、あ……」
「恥ずかしい?」
「や、うぅ……」
「綺麗だよ、夕菜の身体」
身体中が沸騰してしまいそうだった。
おなかまでボタンを外され、スカートに押し込まれた裾が引き出される。
と、ブラウスは左右に開き、彼の前に乳房のほとんどが曝け出された。
「すごいね、夕菜のおっぱい」
「あっ、あ……」
見られてしまった。何度も妄想したシーンが、現実になっていた。
ブラウスのボタンを全て外した彼は、その内側に手を差し入れ、両の脇腹に触れた。
びくんと震える。
「腕上げて。力抜いて」
言われるままにそうしてしまう。彼の言葉には魔力がある。私を縛る力があった。
乳房の横を上り、ブラウスを左右に開ききった。乳房の全てが彼の目に晒された。
「こんなに細いのに、こんなに大きい。すごいよ、夕菜」
彼に乳房を見られている。恥ずかしい。恥ずかしいけれど──
「柔らかくて、張りがあって、敏感で……乳首も可愛いし、形も綺麗だし」
息が荒くなる。階段で触れられた感触がよみがえる。彼の手が私の乳房を包み、突起
を指で抓み上げて刺激された。ブラウスの上からでもあんなにも感じてしまった。
「触って良い?」
「え、えっ?」
「ダメでも触るけどね」
言うや否や、彼は両手で膨らみに触れた。
「あ、あぁっ!」
「やっぱりすごいな、夕菜は」
「やっ、だめ……」
──だめじゃない……もっと……。
さっきみたく、感じさせて欲しい。羽山君の指で、言葉で、私を責めて欲しい。
「硬くなってきたね」
「はっ、んっ……羽山君」
彼の指に、突起を転がされる。片方を転がされ、片方は抓まれて、私の身体はびくびく
と震えた。何かに縋ろうと、彼のタンクトップをぎゅっと握り締めた。
「あっ、はぁ……はぁっ!」
「声、可愛いよ」
「やっ、やだぁ……言わないで」
──いやじゃない……もっと言って欲しい……。
彼になら、もっとして欲しい。私を弄んでいるだけでも構わない。性的好奇心を満足させ
るだけの相手でも構わない。そう思えてしまうくらいに、気持ちよかった。
けど、彼は手を離した。
「もっとして欲しい?」
なんとなく、解かった。彼はきっと、嗜虐的趣向の持ち主──いわゆる、Sなのだ。
そして私は、被虐的な快感を覚える──Mなのだろう。
私が頷くと、彼は私のブラウスを脱がし取ってしまった。
うぉぅ
140 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 14:27:31 ID:SFX4cIls
ひっそりと静まり返った保健室で、私は羽山君と二人きり。
彼の前で立ち尽くす私は、制服のスカートしか身に着けていない。グレーの生地に、
細い白いラインでチェック模様が施されたプリーツスカート。
やや厚手の生地のブラウスは脱がされ、上半身を覆い隠すものは何もない。細身の
身体に不釣り合いな大きな二つの乳房も、硬く尖った淡い褐色の乳首も曝け出している。
向かい合って立つ羽山君も、上半身には何も身に纏っていない。
「何をして欲しい?」
「え──」
私の口から言わせようとする。やはり彼はそういう趣向なのだ。
「は、羽山君に……」
「俺に?」
「して欲しい……」
俯いたまま口にする。
「何を?」
「む、胸……いじって欲しい」
「ここ?」
「ひゃぅっ!」
きゅっと両方の乳首が抓まれた。
「あっ、はぁっ」
「気持ち良い?」
「んっ、気持ちいい……あぁっ」
乳房を包まれ、乳首を転がされる。
「夕菜のここ、すごく敏感だ」
「はっ、うん」
彼に責められ、私はびくびくと身体を震わせる。ハンカチで拭き取られた秘処が、再び
潤っていく。
「今誰か来たら、なんて思われるかな」
「えっ──」
男女の生徒が二人、上半身裸で向き合っている。男子生徒が女子生徒の乳房に触れ
ている。誰が見ても、淫らな行為だと感じるだろう。
「そんな、だめだよ」
急速に現実に引き戻される。消えかけていた理性が持ち直してきた。
「そうだよね。夕菜のおっぱい、見られちゃう」
「そうじゃなくてっ……」
もちろんそれは恥ずかしいが、授業を抜け出した生徒が保健室で淫らな行為に耽って
いたなどと知られれば、厳重な処分は免れないだろう。
私のような嫌われ者がどう思われようが今更気にしないが、彼のように真面目で教師
からも一目置かれているような生徒がそんな事になるのは……。
「わかってるよ」
彼は私の胸から手を離し、タンクトップを握ったままの私の手に触れた。
「それ、着なよ。俺のなんか嫌かもしれないけど」
「そんな事……」
「そう? じゃあ、着て」
手で頭をぽんぽんとされる。
私は素直に従った。
タンクトップに腕を通し、頭から被る。
素肌にシャツを着るところを見られているのは恥ずかしいが、彼の前でならなんだって
してしまえるような気になっていた。
彼の匂いがした。
汗臭いといえば、そうなのだろう。けど、私を安心させてくれる匂いだった。
胸を隠し、下まで引っ張って裾をスカートに押し込んだ。
硬さの残ったままの乳首が、ぷくりと浮いている。
「これも」
ブラウスを手渡された。
彼も自分のワイシャツに袖を通した。
「羽山君……いいの?」
「なにが?」
「私なんかに……」
「言っただろ? 俺、夕菜の事が好きだから」
彼の顔が近づき、唇が触れ合った。
ハァハァハァハァ(*´д`)gj!
イイ!!!これからどうなるんだはぁはぁ
143 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 19:16:42 ID:0Ckg9PFX
──また、キスしちゃった……。
唇を軽く触れ合わせるだけの、バードキス。すぐに離れてしまうのが名残惜しい。
羽山君の本心は解からないけれど、彼に身を任せてしまうのは悪くない。むしろそれを
私は望んでいるのかもしれない。
彼の顔が離れる。
「うん、さっきよりはマシかな」
ブラウスの下に彼のタンクトップを着たため、胸の膨らみは多少抑えられた。ブラを着け
ている時ほどではないが、突起があまり目立たないのはありがたかった。
彼の手が、乳房に触れた。その大きさを確かめるように、下から持ち上げられる。
「んっ……」
「ほんとに、大きいよね」
「……」
「大きいの、好きだよ」
「え……」
なんて返せば良いのだろう。言葉を探しても思いつかない。
彼の手が乳房から離れ、頭を撫でられる。
まるで子ども扱いするような彼の態度なのに、私は心地好さを覚えてしまう。
「でも、下はどうしようもないか」
今ももちろんスカートの下には、何も身に着けていない。
「恥ずかしい?」
「う、うん……」
「ははっ、訊くまでもないか」
嫌な予感がして、両手でスカートの裾を抑える。
「夕菜って、生えてないんだよね」
「うっ──」
またそういう事を言う。やはり彼は私の恥ずかしがる姿を楽しんでいる。彼の瞳の奥に、
私を困らせようという意思が見え隠れしていた。
ほんの数ヶ月前までは小学生だった私は、同年代の子たちよりはるかに乳房が大きく、
大人の女性の平均も大きく上回るほどに膨らんでいる。
それなのに、胸以外の発達は他の子たちとそれほど変わらない。むしろ遅れていると
言えるぐらいだ。背はどちらかといえば低い方だし、腰のくびれやお尻の丸みもそれほど
目立たない。おかげで胸の膨らみばかりが強調され、全体的なバランスの取れていない、
極端な成長の仕方をしていた。
その部分の発毛もほとんどない。うっすらと産毛が見られる程度で、ぴたりと閉じられた
裂け目と、そこから頭を覗かせる蕾を隠すものは何も無い。
今スカートを捲られれば、全てが曝け出されてしまう。
「驚いたけど、その方が触りやすいよ」
「え──」
「それに、口でするのにも、邪魔にならない」
「──ッ!?」
なんて事を言うのだろう。彼の言動に、私は絶句と硬直以外許されないのだろうか。
大人びた雰囲気の彼ではあるが、本当に私と同い年の中学一年生なのだろうかと疑問
に思ってしまう。彼はこの歳で、どれほどその手の経験を積んでいるのだろう。
「なんてね。上辺だけの知識だけど」
それに答えるように、彼は言った。
つまり、彼も私と同じで、その手の経験はゼロだという事なのだろうか。
「ネットとか、雑誌とかね。色々あるでしょ?」
つまり、彼はインターネットや雑誌などで知り得たものだけで、実経験は私へしたのが
初めてだという事なのだろう。
「夕菜は、アダルトサイトとか見ない?」
「えっ──」
さらりと言ってのける。本当に彼は、未経験なのだろうか。嘘をついているのではない
だろうか。
けど、嘘をついてどうなるというのだろう? そんな必要は無いではないか。
「俺はけっこう見るよ。兄貴のPC、そういうとこたくさんブックマークしてある」
私も、自分のPCのお気に入りに、その手のサイトをいくつか登録している。もちろん、
ぱっと見それとは判らないよう、名前を変えるなどのちょっとした細工をして。
「ま、そういうとこけっこう見てるから、こんな知識ばっかり増えてくんだよね」
彼は私の片に手を回し、すっと抱き寄せた。
「夕菜とそういう事したいって、ずっと思ってた」
144 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 20:36:38 ID:0Ckg9PFX
「夕菜は、俺の事どう思う?」
頬がかっと熱くなる。
こんな都合の良い話があるわけない。彼みたいな人が私にそういう気持ちを抱いていた
なんて、そんな馬鹿な事があるわけない。
けど、信じたい。彼の言葉を信じてしまいたい。
「わ、私──」
──私も、あなたの事をずっと……。
「私……」
俯いたままでは、彼がどういう顔をしているのか判らない。顔を上げて確かめたい。
自分もあなたの事をずっと意識していたと、羽山君の事を好きだったと言ってしまいたい。
けれど、その言葉を思い留まってしまう。
彼はからかっているだけではないのか? 私が他の生徒たちにからかわれている時、
彼は助けてくれなかったのだ。彼が私に何かしてくれたのなんて、さっき水谷から救って
くれたのが初めてだったではないか。
彼がずっと私を意識していたのなら、どうして手を差し伸べてくれなかったのだろう。
恥ずかしかったから? 男の子が女の子を助けたりすれば、周りから揶揄されるのは
目に見えている。彼は周囲からそういう目で見られるのが嫌だったのだろうか。
その気持ちは理解できるけれど、だとしても、つまりは、その程度の気持ちだったのだ
とも解釈できる。
「羽山君……」
整理しきれない頭で、無理矢理に言葉を捻り出した。
「教室、戻った方がいいよ」
「え──」
私の口から出てきたものは、彼の問いへの答えではなかった。
「私、しばらくここにいるから」
「……」
「授業まだ終わってないし、あとで先生に怒られる」
肯定でも、否定でもない。
けど、きっと彼は、否定と取るだろう。
もし私が誰かに気持ちを伝え、こんな言葉で返されたら、拒絶されたと受け取るだろう。
「……うん」
彼は頷いた。
「解かった」
彼はそれだけ言うと、くるりと私に背を向けた。
そして、そのまま遠ざかっていった。足早にでもなく、ゆっくりとでもなく。
顔を上げると、引き戸が締められ、彼の背中が消えるところだった。
私は、保健室に独りで残された。
──私、馬鹿だ……。
身体中が締め付けられるようだった。
彼は本当に私をからかっていたのか? 彼の言葉や態度は、確かに掴み所が無い。
しかし、私を抱きしめた彼の腕は、あんなにも温かかった。
インターネットのアダルトサイトや、成人向け雑誌で仕入れたという性的好奇心を私に
向けたと言った彼だが、そんな事、興味の無い相手にするわけがないではないか。私自身
が彼の行為を受け入れたのは、以前から彼に惹かれていたからではないか。
どうして彼を信じなかったのだろう。どうして気持ちに素直にならなかったのだろう。
ふと、小学生の頃に似たような事があったのを思い出した。
クラスメイトたちにからかわれる私に、手を差し伸べてくれた女の子がいた。私を彼女の
友達グループに誘ってくれた。けれど私はそれを拒絶した。私に関わるとろくな事になら
ないと言って、彼女の想いを突き返した。
それから、私は彼女たちからも疎まれるようになった。私たちの代が中学に上がる時、
校区の再編が行われ、彼女と私は別の中学に進む事になったのだが──
──そっか、あの時の……。
その時のグループの一人はこの学校へ通う事になり、彼女は今私が置かれている状況
のきっかけを作ったグループの一員でもあった。
あの時にもし、私が彼女を受け入れていたらどうなっていたのだろうか。私は彼女たちと
仲良くなり、虐められる事もなくなって、今こんな風に下着を着けずに保健室にいるなんて
事もなかったのだろうか。
私は綺麗に整えられたベッドに腰掛け、そのままころんと横になった。
消毒薬のつんとする匂いの中に、わずかに汗の匂いが混じっているのに気づき、涙が
溢れそうになった。
切ない…!(´Д`)
そうくるか…!!!
147 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 21:04:33 ID:Nl3WhnsQ
しんと静まり返った保健室。こちこちと鳴る秒針の音。
たった独りでいるのは心細さを覚える。涙の染みたシーツをぎゅっと握っても、羽山君は
戻ってこない。
ほんのりと香る彼の匂い。私の身体を包んでいる、直前まで彼が着ていたタンクトップ。
──羽山君……。
彼を拒絶してしまった。彼が差し伸べてくれた手を、私は払い除けてしまった。
残されたのは、白いタンクトップだけ。
──羽山君、羽山君……。
私に優しく触れてくれた彼。彼の手の感触がよみがえってくる。
ブラウスの上から、乳房を包んだ彼の手。彼の掌にも余る大きさの、私の乳房。
気持ちが昂ぶり、乳首が尖っていく。彼のタンクトップに触れた肌が、彼の感触を思い
出させてくれる。
彼は教室に戻ってしまったが、彼のタンクトップは私の身体を包んでくれている。
彼に助けられ、彼に抱かれて身体を震わせた私は、結局彼を拒んでしまった。
それなのに私は彼を思い出し、全身を再び火照らせていた。
横向きに寝転がっていた私は、捲れて太腿を露にしたスカートの中に、すっと手を
差し入れた。
ショーツを穿いていない私のそこは、きっと丸見えになっているのだろう。気にしなくても
構わない。ここには今、私しかいないのだから。
乳房とは対照的に子供のままのその部分は、じっとりと濡れていた。
裂け目に指を這わせ、滲んだ蜜をかき集める。
──羽山君、好き……。
彼の指を夢想する。指が秘裂を掻き撫で、ぷくりと顔を覗かせた蕾に触れる。
「んっ」
身体がぴくんと震えた。
蜜を纏わせてぬめりを帯びた指で、一番敏感なその突起を刺激する。
「はぁ……あ、んっ……」
指が擦れるたびに、小さな吐息が漏れる。
彼が可愛いと言ってくれた私の声。彼にもっと聞いて欲しい。私の切ない喘ぎを、もっと
もっと聞いていて欲しかった。
家のベッドで独りでする時には、こんな声は出ない。最後の瞬間に、少し漏れてしまう
ぐらいなのに、彼にされた時は自然に声がこぼれ出した。それを可愛いと言ってくれた。
──エッチな声、好きなのかな……。
「はぁっ、んぅ……」
──私の声、エッチかな? 可愛く出せてるかな……。
股の間に差し入れた指を動かすと、くちゅくちゅと淫らな音が響く。
溢れ出た露が指に絡み、裂け目とその周りをびちょびちょにしていく。
誰もいない保健室で、スカートの中をまさぐる私は、なんていやらしいのだろう。こんな
ところを、誰かに見られてしまったら、どうなってしまうのだろう。
ベッドの周りを仕切るように降りたカーテンが死角を作っている。窓の外からは、直接この
姿を見られる事はないだろう。ふたつある戸も閉められているし、これだけ静かなら、廊下
を歩く足音で、人の接近にも気づくだろう。
気づいてからやめればいい。それまでは、このまま──
「はぁ、あぁっ!」
横になったまま、片膝を立てる。スカートがするりと捲れて、私の秘処を露にしてしまう。
──いやらしい格好……。
ベッドで股を広げ、惨めな自分を己の指で慰める。羽山君の愛撫を思い出し、指で包皮
を押さえ、淫芯を剥き出しにして刺激し続けた。いくつもの波が身体を駆け巡る。
「あぁ、あっ……はんっ!」
身体がびくびくと震え、羽山君のタンクトップと私の乳首が擦れる。
彼の乳首も敏感なのだろうか。彼もここが擦れると、感じてしまうのだろうか。
彼と自分の乳首が擦れ合っているのを夢想する。
──気持ちいい。羽山君、気持ちいいよぉ……。
「あぁぁっ、はぁっ……あぁっ」
意識が頂上へと昇り詰めていく。
──羽山君、私、イっちゃうよ!
「ひっ、イくぅ! ひあぁっ!」
下腹部から撃ち付けるような大波が、私の身体を弾けさせた。
その直後、からからと乾いた音を立てて保健室の引き戸が開かれた。
ベッドの上、身体をびくんびくんとさせて余韻に浸っていた私は、それに気づかなかった。
148 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 23:54:33 ID:F1EXcHR1
ツルツルおまんこ
久々に個人的 ネ申 あらわる
GJ!
151 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 14:26:54 ID:slrtAOaL
ぼーっとした意識の中に、からからという音が響いた。
戸の開く音だ。続いて聞こえてくる、ぱたぱたという軽い音が、スリッパの立てる足音だと
気づいた時、その音の主は私のすぐそばまで来ていた。
「あら、お客さん?」
よく通る澄んだ女性の声は、この学校の保険医である笹野先生のものだった。
二十代後半ぐらいだろうか。背が高く、グラマラスな姿態が印象的な彼女は、保健室を
訪れる生徒を「お客さん」と呼んでいる。私も何度か世話になった事があるが、その時も
「お客さん」と呼ばれたのを憶えている。
足音が私のいるベッドの置かれた、カーテンや棚で仕切られた一角へと近づいてきた。
身体が硬直する。自慰に耽り、絶頂に達したばかりの私は、横向きに丸くなっていた。
さすがに脚をだらしなく開いているという事はなかったが、捲れあがって中身が丸見えに
なったスカートは、そのままだった。
──どうしよう。
寝た振りでもしてやりすごそうかとも考えたが、一時凌ぎにすらならないのは目に見え
ている。あわててスカートを戻したが、すでに彼女は私を視界に捉えていたようだった。
「えーっと、あなた……確か前にも来た事あったかしら?」
自分自身の露でねばついたままの指を、スカートのポケットに押し込んで拭う。
「まぁ、保健室をいつ使おうが構わないけども……」
私がしていた事を見透かしたように、彼女は意地の悪い笑みを浮かべた。
「そういう事に使われるのは、ちょっと困るかなー?」
「す、すみません」
恥ずかしくて彼女の顔を見ていられなかった。
彼女はくすりと笑って、ベッドに腰掛けた。
今、自分の顔をこんな近くで誰かに見られるのは恥ずかしすぎる。私は身体を捻って
彼女に背を向けた。
「確か、柏原さんだったっけ? 柏原夕菜さん」
「え……はい」
名前を憶えられていたようだ。ほんの数回しか顔を合わせていないのに憶えていてくれ
たというのは嬉しいのだが、こんな状況では素直に喜べない。
「こういう事する子だったなんてね〜」
「うっ──」
太腿に何かが触れ、未だに余韻の抜けきらない私の身体は、びくりと震えてしまう。
彼女の手だった。
「まだ、収まってない?」
「えっ──」
意地悪な彼女の言葉が、私を貫く。
「してたんでしょ、独りで」
「あ、う……」
「あたしの足音に気づかないぐらい、夢中だったんだ?」
彼女の手が、私の太腿を撫でる。恥ずかしくて、頭がぐるぐる回る。
「こんなに熱くなって……気持ちよかった?」
「えぇっ?」
「気持ちよくなかった?」
「いえ……」
「そう。よかった」
彼女の手が離れた。
ベッドがぎしりと揺れ、部屋が翳ったかと思うと、私の背中の後ろに何かが置かれる感覚
があった。
「好きな人の事、考えてたの?」
「えっ──」
彼女の声が真上からした。
「憧れの彼の事、想ってしてたの?」
「え……」
彼女の言葉に、どう対応して良いのか解からない。
「ふふ。柏原さんの大きな胸に、彼は満足してくれたのかな?」
「えっ──!?」
彼女の手が再び太腿へと伸ばされ、私はびくんと奮えた。
太腿を撫でながら、徐々に腰へと近づいていき──スカートも捲られていた。
「柏原さん。下着は、どこにやったのかな?」
私は一瞬、何も考えられなかった。
ナイスな新展開
超期待age age age !!! GJ GJ GJ !!!
夕菜の話を書いていて、冗長だなぁと思ってたりするわけですが。
せめて2〜3レスぐらいで終わらせるべきだったと後悔。
SSじゃないよね、これじゃ。
こんな長いのを読んでくれる方々に感謝です。
キミは期待されている 長くても大丈夫 読むよ
それにSS専用スレじゃない
レズ大歓迎です
キタキタキタ―
長文バッチコー(屮゜∀゜)屮―イ!
ネ申あらわる
夕菜かわいいよ夕菜
応援しております
158 :
名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 23:34:11 ID:5JQ1Yl8g
私の太腿を撫でる手が、スカートを捲りながら、腰に達した。
「ふふ。綺麗な脚」
見えてしまっているのだろうか。
小学生の頃からほとんど変わりのない私の下半身は、女の子らしい身体には程遠い。
華奢で肉付きが悪く、同級生の女の子たちは次第にふっくらとした丸みを帯びていくのに、
私の身体は胸以外はほとんど変化が見られない。
当然、下腹部のなだらかな丘には、細く短い柔毛しか生えていない。
「──ッ!?」
スカートが引き上げられる。咄嗟に手を伸ばし、押さえようとする。
そこを笹野先生の手が捕まえた。
「ふふっ、だ〜め」
悪戯っぽく笑った彼女は、私の両手首を素早く掴む。私の腕は左右に広げられ、仰向け
で大の字に押さえつけられてしまう。
同い年とはいえ男の子の羽山君にだけでなく、女性の笹野先生にも私の力は敵わない。
確かに私は華奢だし、運動も得意ではない。体育の成績だって悪い。だとしても──
「羽山さん、まだ抜けきってないんでしょ?」
すぐ眼前に、彼女の──妖艶な笑み。
彼女が保健室へ戻る直前まで──正確には、戻った瞬間まで自慰に耽っていた。憧れ
の少年の気持ちを踏み躙り、独り惨めに快楽を貪っていた。それが抜けきっていない。
「羽山さんの匂い、エッチ」
「えっ──」
「下から漂ってくる」
「そんなっ!」
「保健室中に、充満してるよ?」
「やだ──」
──そんなの……やだ。恥ずかしすぎる。
私の発した淫らな匂いは、この部屋中に充ち満ちているというのか。
「冗談」
「え──?」
「柏原さん、ブラもどうしたのかな?」
「──ッ!」
次々に繰り出される彼女の言葉に、私はどう対処して良いのか解からない。
「んっ!」
彼女の指が私の乳房に触れた。ブラウスと、羽山君の残したタンクトップを間に挟んで、
彼女のしなやかな指が、私の乳房の形を確かめるように撫でてゆく。
「大きなおっぱい。とても一年生に思えないよね」
「……」
「三年生にだって、こんな大きな子はいなかったと思うなぁ」
言わないで欲しい。そんな事は私が一番よく解かっているのだから。
彼女の左手が二つの膨らみを交互に撫でる。先端には触れず、ゆっくりと。
という事は、私の右腕は解放されているのに──私は彼女に抗いもせず、されるがまま
になっていた。
「カップは?」
「え──」
「ブラのサイズ。いくつ?」
ブラジャーのカップサイズは──Cだったろうか。
だが、母親の用意してくれたそれは、私の双丘には小さすぎる。きっともっと上のサイズ
の方が私には合っているのだろうと思う。
「Eカップは確実にありそうね〜」
Eカップ──そう言われてもぴんとこない。サイズの決め方というものを、私はきちんと
理解していない。
複雑な笑みを浮かべた笹野先生は、私から手を離し、自らの乳房を包み込んだ。
「あたしも今はこんなだけど、中学の時は、ぺったんこだったの」
男子生徒たちの間では、彼女はGカップだと噂されている。その言葉がどれほどの意味
を持つのか解からないが、きっと男子生徒にとっては、刺激的で魅力的なのだろう。
彼女は女である私から見ても、じゅうぶんに魅力的だと思う。
そういえば、笹野先生──下の名前は、なんだったろう。さゆり、さおり、確かそんな名
だったように思う。
「あたしが中学生だったら、きっと柏原さんに嫉妬しちゃうなぁ」
蠱惑的な中にも、どこか温かみの感じられる、艶やかな笑みだった。
159 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 09:20:38 ID:rQIeRSYH
神楽しみにしています
リアルな話、中学の頃ソフトボール部の朝練の時にブラが壊れた
で保健の先生に事情を話したら、一度家に帰るように言われたよ
あと巨乳はやたら陥没乳首が多い、 75Fで22歳だがいまだに仮性
65Eの友人なんかもそうでした
なんだか唐突な自分語りだな。釣り?
つか、75Fってデb(ry
161 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 11:25:47 ID:Knk4v3/J
道具は使わないんですか?
162 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 20:39:33 ID:oHWvDnea
「男の子なら、夢中になりそう」
そう言って、笹野先生は指先で再び乳房を撫でた。
羽山君のタンクトップを経由して、彼女の指の温もりがじわじわと染み込んでくる。
「学校中の男の子たちが、柏原さんのおっぱいに夢中かもね」
──そんなの……。
「今年の一年に、すごく胸の大きな子がいるって、入学式の直後からみんな噂してた。
男の子も、女の子も」
そんな事を言われても、どう反応して良いのか解からない。
「女の子は羨ましがるのよね、おっきな胸」
そんな事を言われても、嬉しくもなんともない。
胸の膨らむ前から、人と関わるのが苦手で疎外される事が多かったが、こんなにも胸が
大きくなってから、風当たりは一層強くなったのだから。
「私は、別に──」
「なりたくてなったわけじゃない」
彼女は、解かってるよ、と付け加えた。
「ここであたしが、あなたの魅力を語って聞かせてあげてもいいんだけど」
──私の、魅力なんて……。
ありはしない。少なくとも、私自身が、己に自慢できるようなものなど持っていない。
「そんなのいくらあたしが語っても意味無いからね。自分の魅力には自分で気が付くべき。
自分で磨き上げてこそ、光り輝く宝石となる──」
私の顔のすぐ上で、彼女は艶っぽい笑みを浮かべながら言った。
今時の女性にしては珍しい、漆黒の髪が垂れて、私の頬を撫でている。
「なんてね。母親の受け売りだけど」
笹野先生は、ちょっと恥ずかしそうに笑った。
──自分で磨き上げる、か……。
今の私には縁のない話だった。
彼女は、私にも人に誇れる魅力があるのだと言いたいようだが、もしそれが乳房の事だ
としたら、それは私には受け入れる事のできない話だ。
私の乳房は、中学一年生としては異例の大きさだろう。それは確かに魅力となりうるもの
なのかもしれないとは思う。現に羽山君は──
ちくりと心が痛む。
──羽山君……。
ほんの少し前まで、ここには彼がいた。私は彼に抱かれ、彼と唇を触れ合い、彼の指に
身を震わせていた。彼と二人きりでいた時間が、ひどく懐かしく思えた。
「どうしたの?」
彼女の言葉に、羽山君の姿が掻き消された。
「いえ……なんでも」
「彼の事でも考えてた?」
「え──」
くすりと微笑んだ彼女。
ほつれて垂れ下がった髪の陰から、彼女の黒い瞳が私を見つめている。全てを見透か
されてしまう──そんな気にさせる、艶やかな双眸。
──羽山君……。
羽山君がここにいた事を、彼女は知らないはずだ。いや、そもそも私が羽山君の事を
意識していた事など知る由も無いのだ。
彼というのは、羽山君を指しているわけではないのだろう。年頃の女の子なら一人ぐらい
気になる男の子もいるだろうという想定のもとでの、不特定の誰かを指す「彼」なのだろう。
そうは思うのだが、彼女なら、私の心を見透かすぐらい簡単なのかもしれないとも思え
てしまう。
いや、見透かしたわけではないのかもしれない。私は彼女の入室に気づくのが遅れた。
自慰に夢中だった私は無意識のうちに彼の名を呼び、彼女にそれを聞かれていたのかも
しれない。
──恥ずかしい……。
羞恥心に、身体中が熱くなる。
今日はなんて日なのだろう。こういうのを厄日と言うのだろうか。けど、羽山君に身体を
触れられ、好きと言われ──
凶を吉に変えてくれるはずの彼を拒んだのは、他でもない私自身だった。
彼の姿、彼の言葉、彼の温もり、彼の──
──全部忘れちゃえば、楽になれるのかな……。
けれど、それはとても悲しい事のようにも思えた。
ハッピーエンドキボン。ソレトユリヲモウチョットダケ・・
164 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 12:01:34 ID:Yq2flqnk
「なんだか寂しそう」
笹野先生が私の瞳を覗き込んでいる。
引き込まれてしまいそうな瞳だった。同性の私ですら、その瞳に魅了されてしまう。男子
生徒たちが盛り上がるのも頷ける。
──美人だな……。
改めて思う。結婚はしていないらしいが、恋人はいるのだろうか。きっとこれほどの美人
なら、引く手あまたなのだろう。私などとは大違いなのだろう。
透き通るような肌。ほんのり色づいた頬。メイクの事はよく解からないが、あまり化粧っ気
は無い。すっきりとした細い眉、薄く引かれたアイライン。年配の女教師のような毒毒しさの
無い、きりっと引き締まった唇。
──羨ましい。
「柏原さん──」
不意に、彼女の指が私の唇に触れた。
「キス、した事ある?」
「え──」
ほんの数分前、いや、十数分前だろうか──時間の感覚が無い。
羽山君と交わした口付けを思い出す。それを読み取ったかのように、彼女は言った。
「あるんだぁ?」
「──!?」
笹野先生の唇が、私のそれへと重ねられた。
「──んっ」
甘い香りに、鼻腔をくすぐられる。
笹野先生と──女性と、キスしてしまった。頭が混乱して真っ白になってしまう。
「んっ……んくっ!」
彼女の指が私の膨らみを登り、頂きへと触れた。びくんと身体が弾む。
「可愛い」
「あっ──」
唇が一旦離れ、再び触れ合う。
私の唇を、彼女の舌がなぞる。恥ずかしさと心地好さに、目を開けていられない。
「力を抜いて」
「ん……」
温かく濡れた舌が、唇を割って侵入してきた。どうすればいいのか判らず、私は彼女の
舌を受け入れてしまう。
くちゅ──
甘い香りが、口中を満たしていく。
前歯を舐められ、反射的に逃げようとした私を、彼女の舌が追いすがる。
気が付けば、二人の舌と舌とが絡み合っていた。
──笹野先生と……女同士なのに……。
頭が回らない。くちゅくちゅと扇情的な音が頭の中に響く。
身体が震える。硬くなった突起を刺激され、大きな膨らみを揉みしだかれる。
彼女に翻弄され、自慰の残滓が膨れ上がってゆく。
「んっ、ふぁ……」
口の中を、彼女の舌に掻き乱される。唇を啄ばみ、歯を舐め、舌と舌を絡ませ、唾液を
混じらせて、私の口中を蹂躙する。
それどころか、彼女の唇に吸われた私の舌は、相手の中へと引き込まれてしまう。
──すごい……キスって、こんなすごいんだ……。
笹野先生のもたらす陶酔感に蝕まれてゆく。
彼女の舌が別の生き物のように蠢いて、私はただただされるがままになっていた。
尖った乳首をブラウスの上から弄ばれ、いつの間にかもう片方の手が、露になっている
下腹部へと伸ばされていた。
──ダメ、恥ずかしい……。
それなのに、私の身体は小刻みに震えるだけだ。彼女に抗う事など、今の私にはできは
しない。このまま身を任せてしまう以外に考えられなかった。
「んっ……」
無毛の丘を指が撫でる。恥ずかしいのに、恥ずかしいけど、もっとして欲しい──
指が這い回る。しかし彼女の指は、肝心の部分になかなか触れてくれない。羽山君が
してくれたストレートな刺激とは違う、遠回りな彼女の愛撫に、私は身を委ねていた。
激しい──大人のキスに掻き乱され、しなやかな指に乳房を刺激され、やわらかい指で
下腹部を焦らされる。
──もっと、して欲しい……。
きたきた
(* ゚∀゚)=3ムハー
167 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 18:25:54 ID:TWOzF3IU
レズキモス
あげ:
168 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 03:46:37 ID:hGxEpq3T
「んっ、ふぁ」
「はっ、んぅ……」
唇が離れ、私は目を開いた。妖艶な笹野先生の笑みが眼前にあった。
恥ずかしくてすぐに目を閉じてしまう。
「柏原さん、可愛い〜」
「うぅ……」
制服の上から乳房を撫でられ、隠すものの無い秘処を指でなぞられる。
硬くなった乳首は、羽山君のタンクトップと制服のブラウスを内側から押し上げている。
もっと触れて欲しいと自己主張するかのように突き出したそれは、彼女の指に触れられる
たびに私の身体をびくびくと弾ませる。
私の脚は、彼女の膝によって開かれたままになっている。脚の付け根の秘裂はとろとろ
に蜜を溢れさせ、彼女の指に絡み付いている。けれど、彼女はその周囲を撫でるだけで、
肝心の部分へは触れてくれない。
──いじって欲しい……。
求めているのに、してくれない。乳首だけでは物足りない。もっと強い、身体の芯から突き
上げるような快楽に浸りたい。身体が刺激を求めて悶えている。
保健室の主である笹野先生は、こういう事に慣れているようだ。男子生徒たちが噂して
いた、淫楽症──下品な言い方をすれば、ヤリマン──という言葉がよぎる。以前、彼女が
気に入った生徒と保健室で淫らな行為に耽っているのだという、馬鹿馬鹿しい噂話を耳に
した事があった。そんな事あるわけがないと、気にも留めていなかったが──
彼女のキスも、指の動きも、羽山君のそれとは段違いに──手慣れている。
羽山君の愛撫は、所詮は知識の延長線上のものに過ぎなかったという事なのだろうか。
彼女のような経験に基づいた技巧とは比べるべくも無いと言う事なのだろうか。
乳首だけでももっと刺激して欲しい。撫でるだけじゃなく、抓んで、引っ張って、転がして
欲しい。こんな弱い刺激じゃ物足りない。もっと強い刺激を与えて欲しい。
──クリ、いじって欲しいよぉ……。
自慰の時はほとんど肉芽ばかりを刺激している。乳房や乳首でも快感を覚えるように
なってきたが、それでも、そこが一番感じるのには変わりない。
もっとも、裂け目の中心、花弁の奥にまで指を入れたことはほとんど無い。何度か試した
事はあったが、指先を入れたところで激痛が走り、とても続けていられなかった。
クリトリスがぷくりと膨れ上がっているのが自分でも判る。とめどなく溢れる露が、お尻の
方まで垂れているのも自覚できた。
──いじって欲しい、クリいじって……。
「ひぁあっ──!」
びくんと大きく体が跳ねた。私の心に応えるかのように、一番敏感な蕾が刺激された。
「可愛い声……もっと聞かせて」
「ひっ、あっ、んゃっ」
集中的に責め立てられ、自分のものとは思えない喘ぎが漏れてしまう。
「やっ、ひゃぅ! んぁっ!」
途切れる事の無い快感が私の身体を駆け巡る。
「柏原さんのここ、いじり易くて良いね」
「や、だっ……あぅ、ひゃ!」
──羽山君にも言われた……。
私のそこがまだ子供のままだから──恥毛が全く生えていないからいじり易いと。
いじり易いのならば──こうして刺激してもらえるのなら、発毛なんてしなくてもいいの
かもしれない。
「すごい反応……気持ちいい?」
「はいっ、んぁ……ふぁっ、はぁっ!」
気持ちいい。すごく気持ちいい。さっき達したばかりだというのに、私は再び頂上へと駆け
上っていく。
先生の指は休む事無く蠢いて、私の花芯を刺激する。くちゅくちゅと淫らな水音が響いて
いる。唇を奪われ、舌に蹂躙される。乳首が抓まれ、指で転がされる。蕾を弄ばれ、快楽の
渦に翻弄される。
独りでしていた時とは段違いの波がいくつも押し寄せてくる。
それは、もうすぐそこまで来ていた。
「イっちゃっていいんだよ」
先生の言葉に、私の意識は真っ白になった。
「あぁぁ! ひぅ、ひぁぁッ──!」
突き上げられたように身体を仰け反らせ、二度目の絶頂に飲み込まれた。
恍惚とした陶酔感に身体を震わせながら、羽山君の顔を思い浮かべていた。
169 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 13:55:58 ID:hGxEpq3T
呼吸が落ち着いてきた。
その間、ずっと先生は私の頭を撫でてくれていた。
──イかされちゃった……。
さっき自慰で達したばかりなのに。
羽山君にされた時も気持ちよかったが、それ以上の快感に包み込まれてしまった。
──羽山君……。
彼がここを立ち去ってから、三十分以上は過ぎたように思える。彼はとっくに教室に戻っ
ただろう。私を保健室に残して独りで戻ったと、あの気色悪い数学教師に伝えたのだろう。
私は彼の差し伸べた手を突き返し、自分の──殻に閉じ篭もった。
入学してから昨日まで、彼と交わした言葉などほんの僅か。私が一方的に彼に憧れを
抱いていただけの関係でしかなかった。
それなのに、彼は私をずっと気にしていたと、好きだったと言った。私がクラスメイトに
からかわれたり、虐められたりしていても、助けてくれなかったのに。本当に好きだった
のなら、なんで助けてくれなかったのだ。自分も虐められる側に回るのを恐れて──
──醜い……。
相手に責任転嫁するなんて──みっともない。
自分の言動に責任を持たず、全て他人の所為にして言い訳する。見苦しい。こんなだ
から、私には友達ができないのだろう。
そんな事は判っている。解かっているけど──
「あァん、いっけない!」
私の思考を中断させたのは、彼女の素っ頓狂な声だった。
彼女は飛び跳ねるようにベッドから降りると、ブラウスの上に引っ掛けた白衣をぱんぱん
とはたいて、手串で髪を整えた。
「柏原さんがあんまり可愛いから、つい意地悪したくなっちゃった」
──意地悪……?
「見えてるよ、柏原さんの女の子」
「あっ──!」
私はあわてて、捲れあがったスカートを直した。
意地悪と言えば、今のセリフもじゅうぶんに意地悪だろうと思う。初めから捲れていたとは
いえ、ここまで捲り上げたのは彼女自身ではないか。しかも、指で──
「イった直後って、中学生でも色っぽいんだよね」
「──ッ!」
何を言い出すのか──
「悪戯したくなっちゃうのは悪い癖だわ」
「え……?」
「可愛い子には意地悪したくなっちゃうものなのよ」
そういうものなのだろうか。
そうかもしれない。好きな相手には素直になれないという事なのだろう。
──私も……そうなのかな。
羽山君を好きだから、拒絶してしまったのだろうか。
「下着、どうしたの?」
「え──」
「ブラもショーツも、着けてないみたいだけど」
正直に答えるべきなのだろうか。
「何かあったの?」
「……」
彼女は私に背を向け、窓のそばまで歩くと、少しだけそれを引き開けた。
「言い難い事?」
こちらを向いた彼女は、煙草を手に持っていた。銘柄はよく解からないが、父が吸って
いるものより細長いものだった。
金属製のライターで火を点け、ふうっと紫煙を吐き出した。
「ほんとは吸っちゃいけないんだけどね」
それはそうだろう。生徒たちの健康管理を任されている保険医が煙草を吸うというのは、
何か間違っている気がする。
「まさか、そういうプレイってわけじゃないでしょうし」
「プレイ?」
思わず訊き返した。
「羞恥プレイ」
──しゅうちぷれい……?
その言葉が言葉として意味を成すまで、わずかに時間を要した。
・・・
171 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 15:18:05 ID:hGxEpq3T
性行為──という言い方で正しいのかどうか判らないが、そういった──プレイがある
という事はどこかのアダルトサイトで見た記憶があった。主に女性の羞恥心を煽って性的
興奮をもたらす事を目的とした行為の総称──
「そ、そんなんじゃ──」
「解かってるよ」
やっぱり、彼女は意地悪なのだろう。きっと羽山君と同じ──Sなのだ。
「プレイは冗談だとしても、ほんとにどうしたの?」
意地悪な笑みはすぐに消え、大人が子供を心配する顔になった。
──羞恥プレイ……。
普通に考えれば、性的興奮をともなう行為は、一対一で行われるものだろう。けれど、
羞恥プレイというものには、そうでないものもあるようだった。
今の私のように、ブラもショーツも身に着けずに外出するといったものから、衆人環視
のもとでの性行為などといった過激なものも含まれている。もっとも、どちらかというと
そういうものは露出プレイと言われるようだが──私はそれらを知った時、嫌悪感を抱く
と同時に、ほんの少しだけ好奇心をそそられた。
もちろん、興味を覚えるというのと、実行するのとは全く別問題だ。
私は乳房の発達が著しく、周囲からからかわれている。これはある種の羞恥プレイとも
言えるのだろうが、からかわれ、胸を触られたりしても、そんな事で性的興奮を覚えた事
など無かった。
けれど今日、ブラもショーツも着けずに教室へと戻らなければならなくなった私は、実際
にそういう状況になって私が感じたのは──
「あの……先生」
「ん?」
「下着、無くしたんです」
私は身体を起こし、短めの髪を整えながら言った。
「無くした?」
全て話してしまおうと思った。
身体を刺激され、達する瞬間をすぐそばで見られていた相手と向き合うのは恥ずかしい
ものだった。彼女の顔を真っ直ぐに見る事ができず、目を伏せたまま言った。
「はい……三時間目が水泳で、終わって着替えようとしたら──」
無くなっていた。
彼女が煙を吐き出す。煙が渦を描いてゆっくりと昇ってゆく。
「誰かに盗られたの?」
「……」
あいつらだ、おそらく。もちろん証拠は無いが。
「心当たりはあるみたいね」
ふう、と煙が揺れる。
「とりあえず──」
彼女は再び背を向けると、机の上に乗っていた箱ティッシュを手にして戻ってきた。
「綺麗にしないと、匂っちゃうよ」
「あっ……」
「拭いてあげようか?」
「えっ──」
この人は、やはり意地悪だ。
「冗談。拭いてるところ、見ててあげる」
「えぇっ──」
「ふふ、こっちも冗談。後ろ向いてるから、ね」
「……」
きっと冗談ではない。私の反応を窺っている──そんな感じなのだろう。
──羞恥プレイ……これも?
そうなのだろうと思う。
調子が狂う。羽山君の時もそうだ。
小学生の時から、胸を触られたりする事はあった。その時は、ただ嫌だと、やめてくれと
思っていただけだったのに。
冗談半分で、からかい半分でではない。彼も、彼女も、本気で私を性的に刺激しようと
手を出してきた。
きっと私は、そういうのに弱いのだろう。
私は自分が思っているより淫らなのだろう。
そうでなければ、いくら憧れの相手とはいえ、交際もしていない男の子に、年上の女性に
触れられて、淫らな気持ちになどなりはしないだろうから。
ごめんなさい。
ノーパン羞恥とか関係ない話になってきてる気がします。
ちょっと方向性を改めなければ。
かまわん つづけたまえ
すごい文才…。おもしろい。
改めなくていいです。
今回もGJ!
176 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 15:58:30 ID:OF9ZvyCA
四時間目の授業の終了を告げるチャイムが鳴った。
いつも通りに中途半端なところで授業を終えた、水谷という名の数学教師は、のたのた
と教室を出て行った。
──絶対あいつ、何も考えてない。
木嶋深雪は、小馬鹿にしたような溜め息をついた。
ほとんど全ての女子、いや、男子も含めて多くの生徒たちから嫌われ馬鹿にされている
教師の、授業の時間配分のいいかげんさは、この数ヶ月で身に染みた。
──あと五分とか、ちゃんと時計見てないんだよ。
もっとも、国語担当の杉山という教師のように、時間が過ぎても切りのいいところまで
きっちりとやるというタイプよりはマシかもしれないとも思う。
四時間目が終わったという事は、昼休みだ。学校中が喧騒に包まれてゆく。
机に弁当を広げる者、購買にパンや飲み物を買いに行く者、弁当を持って部室へと向かう
者など、様々だ。
──ちょっとやりすぎたかなぁ。
深雪はほんの少しだけ後ろめたさを覚えていた。
彼女の机の横にかけられた水泳具用のバッグには、クラスメイトの少女──柏原夕菜の
下着が押し込まれている。
──D65って……サイズ合ってるの?
彼女の白いブラジャーに記されていたタグを思い出す。
数学の教科書とノート、筆記用具を仕舞いながら、自分のブラを思い浮かべた。深雪の
サイズは、C65。どう考えても、夕菜が自分と一段階しか違わないとは思えない。
──ちっちゃすぎるんじゃ……。
深雪自身、中学一年生としては胸の大きな方なのだが、夕菜のそれは彼女よりはるかに
大きい。
ふと夕菜の席に目を向ける。
彼女はいない。机の上には、開きっぱなしのノートと教科書が放置されている。
──う〜ん、やっぱりやりすぎたかなぁ。
三時間目は体育──水泳だった。
何日か前に、彼女はひとつの悪戯を思いついた。仲良しグループの仲間たちに伝えると、
みんな面白そうだと賛成してくれた。そして、今日、それは実行された。
水泳の時間、こっそり夕菜の下着を隠してしまおうというものだった。
それはいともあっさりと成功し、夕菜はその大きな乳房を隠すブラジャーも、スカートの
下で最後の砦となるショーツも身に着けないまま、教室へと戻ってきた。
夕菜の乳房は目立つ。夏服はブラウスとしては生地が厚めなのだが、誰が見てもブラを
していないのは明らかだった。
──さすがにかわいそうだったかなぁ。
深雪らのグループは、俗に言う虐めっ子グループだ。ただ、その対象は夕菜に限られる。
というよりも、いわゆる虐めを受けているような女子生徒は、このクラスに限れば夕菜
以外にはいない。目立たない子なら他にもいるが、たいてい彼女らは彼女らなりにグループ
を作って、小さな社会を形成していた。夕菜は、どこにも属さない、はぐれ者だった。
──まぁいいか。保健室行ったなら、下着とか貸してもらえそうだし。
彼女は今終わったばかりの四時間目の最中に、保健委員である羽山恭也に連れられて
教室を出て行ったきり戻っていない。
連れ出した恭也はしばらくしてから戻ってきて、「柏原さんはちょっと保健室で横になって
いるそうです」と言っていた。
深雪は、夕菜の真っ赤になった顔を思い出していた。
──そりゃ恥ずかしいよね。でも、なんていうか……。
恥ずかしいというだけでは表せない感情──情動が、夕菜の表情から見て取れた──
ような気がした。
──考えすぎかなぁ。まさか、ねぇ……。
あの子も──
その言葉が浮かび、複雑な気持ちになる。
深雪が、夕菜の下着を隠してしまおうと思いついたのには、もちろん理由がある。
──みんな驚くだろうなぁ……っていうか、言えないって。
深雪の特殊な──性的嗜好がもとだったのだ。
深雪は独りで外出する時、下着を穿かずに出る事があった。
それはほんの短い距離──例えば、近所のコンビニエンスストアであるとか、近くの公園
までであるとか、その程度の──ちょっとしたスリルと、興奮を味わうための秘密の趣味
だった。
もちろん誰にも言った事は無い。深雪自身しか知らない事だ。
177 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 16:04:48 ID:OF9ZvyCA
彼女がこういった趣味を持つに至った切欠は、小学生の頃から、歳の離れた兄の成人
向け漫画雑誌を盗み見ていた事だった。
──お兄ちゃんがあんなの持ってるから……。
今年大学を卒業して、晴れて社会人になった兄。深雪とちょうど十歳離れている兄は、
高校生のころから、その手の漫画雑誌を愛読していた。
もちろん学校での性教育は受けていたので、漠然とした性の知識というものは備えて
いたが、やはり教育として授けられた知識と、性的好奇心を満足させるために作られた
成人向け雑誌では、あまりにも異なる。
露出、羞恥、ノーパン、ノーブラ──そういったものが性的興奮になるのだと知ったのは、
深雪がまだ小学三年生の頃だった。
最初はただの好奇心だった。兄の雑誌を読み、下着を脱いで幼い秘処をいじっていた。
──よくわかんなかったんだよね。
その頃は、淫ら、淫乱、卑猥、羞恥、陵辱、強姦、服従、奴隷といった、難しい単語の
意味はさっぱり判らなかったし、読み仮名がなければ読む事もできなかった。ただ漠然と、
エッチだなと思っていただけだった。
──でも、濡れてたなぁ。
女性器が「濡れる」のは、なにも性的に興奮した時だけではない。性器というのは内臓
なのだから、汚れや雑菌の侵入を防ぐため、それらを洗浄殺菌するための機能としても
「濡れる」のだ。もちろん男性器を受け入れ易くするために濡れるわけでもあるが、決して
それだけではない。考えようによっては、受け入れ難いものに汚染されないよう濡れている、
と言い換える事ができなくもない。
もっとも、深雪はそんな知識は持ち合わせていない。濡れるイコール興奮と、単純に結び
付けていた。
お兄ちゃんっ子だった彼女は、兄がそういう事に興味があるのだと知って、単純に真似し
てみただけだった。
──ちょっと、ドキドキしたっけ。
最初の時に感じたものは、性的興奮というよりは、常識外れの事をしているという、後ろ
めたさだった。ほんの少しだけ家の前を歩き、すぐに部屋に戻った。
それは一回きりの、ちょっとした冒険のつもりだった。
──なんで、またやっちゃったんだろ?
二回目がいつだったか、深雪ははっきり憶えていない。
だが、二回やれば、三回目もしたくなる。
最初は家の前だけだったのが、五十メートルほど離れた公園までになり、そこをぐるっと
一周するまでになり、そのさらに先にある神社までになり──
その行為は常習化した。
いつしか彼女は、幼いながらも自分の行為がもたらす性的興奮を自覚しはじめた。兄の
雑誌の内容も、次第に理解できるようになっていった。
自分の行為と、漫画に描かれた行為を重ね合わせ、気を昂ぶらせ、自慰をした。
最初に絶頂感を覚えたのは、小学五年の頃だった。
──恥ずかしい……。
深雪は、机を合わせて弁当を広げはじめた友人たちに、自分の秘密がばれてしまうの
ではないかと思ってしまう。教室でこんな事を考えているなんて──
──勃ってた、よね。
自分よりひと回りもふた回りも大きな夕菜の乳房。ブラに覆われていないその天辺には、
ぽつんと突起が浮いていた。
──あの子も、同じなのかなぁ……。
彼女もまた、そうした嗜好の持ち主なのだろうかと、深雪は考える。だとしたら、自分の
悪戯は、むしろ──
──悦んでたのかなぁ。
夕菜に恥を晒させて、ちょっとした満足感を得ようとした行為が、逆に彼女を悦ばせて
しまったのではないかと考える。
──意味無いじゃん。
深雪は無性に苛苛してきた。
自分の性癖は、誰にも喋った事が無い。インモラルな行為であり、もし知られてしまえば、
周りから白い眼で見られるだろうというのも理解している。
だから彼女は、人目につかないよう、ごく狭い範囲、ごく短い時間でしか、それをしない。
せいぜい百メートルほど離れたコンビニまで行って帰ってくる間だけだ。
夕菜はプールそばの更衣室から教室まで、何人もの生徒と擦れ違っただろう。教室に
戻ってきた彼女は、周りの視線を意識していただろう。指名され、その場に立たされ、クラス
中の視線を浴び、すぐ眼前で水谷に──視姦され──
うっほktkt
179 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 16:08:21 ID:OF9ZvyCA
──だいたいなんで恭ちゃん、あんな奴を庇うわけ?
深雪と羽山恭也は、幼馴染みだった。
といっても、それほど親しいわけではない。同じ幼稚園に通っていて、それなりに仲が
良かったという程度だ。園内では一緒に遊んだりもしたが、家は遠かったし、親同士も特に
交流があったわけではない。校区も違ったので、別々の小学校へと通うことになった。
中学が同じになり、六年ぶりに再会した恭也は、深雪が知っていた泣き虫の男の子では
なく、落ち着いていて大人っぽい、どこか近寄りがたい少年になっていた。
──おかしいよ、あんな奴のために……。
夕菜はクラスのはぐれ者、厄介者だ。水谷に詰め寄られた夕菜は、確かに危機に瀕して
いたと言えるし、それは深雪にも解かっていた。
だが、なぜ夕菜を庇うような真似をしたのか、深雪には納得できない。
──あんな奴のために、どうして恭ちゃんが……。
夕菜本人が体調不良を訴えたのなら構わない。だが、他人である恭也がそれを言い、
水谷に何を言う暇も与えずに彼女を連れ出したのだ。
あの陰気な水谷を敵に回したら、きっと恭也は陰湿な復讐を受けるに違いない。そんな
馬鹿馬鹿しい事を空想している。
──恭ちゃん、まさか……。
深雪は夕菜と恭也が会話しているところを見た事が無い。もっとも、恭也が女子生徒と
喋っている事がほとんど無いのだが、それは今の深雪の意識にはのぼっていない。深雪
とは会話を交わす事もあるが、幼稚園の頃のような、小さくて泣き虫だった恭也と、お姉さん
ぶっていた深雪という、二人の関係は今はもう無い。
深雪にとって恭也は、幼馴染みではあるが、全くの別人であり──
──あいつの事が好きなの?
彼が夕菜を庇って行動を起こした事が気に入らないのだった。
──あたしの方が恭ちゃんと仲が良いのに。
彼女の苛立ちは、嫉妬だ。
──あんな、ノーブラで、ノーパンで……。
ブラジャーもショーツも身に着けずに教室に戻ってきて、クラスメイトの前で羞恥心に
気持ちを昂ぶらせているような子を助けるなんて──
深雪の意識は混濁していた。
というより、彼女は自分に都合のいいようにしか物事を捉えていなかった。
夕菜の下着を奪った事を、深雪は悪戯程度にしか考えていない。された夕菜にしてみれ
ば、そんな生易しいものではないのだと解かっていない。
クラスで浮いた存在の夕菜になら、何をしてもいいと深雪は思っている。夕菜だって一人
の人間なのだという事を解かっていない。
たとえ深雪がそういった嗜好の持ち主だとしても、学校という数百人もの同年代の少年
少女に囲まれた場所で、意図せずそんな状況に追い込まれたとしたら、どういう気持ちに
なるのか──そういった想像力が欠如している。
たった今、自分の性癖が友人に知られる事を恐れていたというのに、そんな事はもう
忘れているのだ。
夕菜を助けた恭也に、打ち明けてもいない自分の気持ちを押し付ける。
そもそも夕菜が下着を着けていないのは彼女たちのグループ所為なのであり、元を糺せ
ば彼女の嗜好が発端なのだ。それをここで挙げるのは自分の首を絞めているようなものだ
という事にも気づいていない。
「ねぇ、深雪。どうかしたん?」
御幸の思考を中断させたのは、机を合わせて弁当を広げ始めた友人たちだった。
「なんかさっきからぼーっとしてない?」
「うぅん、なんでもない」
「そう? ならいいけどさ」
彼女らに気取られぬよう、恭也の姿を眼で追う。
恭也も数人の男子たちと固まって、弁当を広げていた。
──恭ちゃん、変わったなぁ。
幼かった記憶を手繰る。優しくて頼もしい存在だった兄と正反対の、ひ弱で泣き虫の男
の子だった。恭ちゃんすぐ泣くんだから。独りじゃ全然ダメだね。一緒に遊んであげるよ。
泣いてばっかじゃお嫁さんもらえないよ? そうだ、あたしがなってあげるね──
──そういえば、そんな事も言ったなぁ。
苦笑してしまう。
あんなに頼りなかった男の子は、教師にすら一目置かれるような少年に成長していた。
恭也と夕菜への想いがごちゃ混ぜになり、深雪を苛立たせていた。
──あの子が戻ってきたら、何してやろうかな……。
露出ッコですか
181 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 22:47:19 ID:CMFL0INd
神だな本当(*'A`*)
1つお願いがあるんだが、
名前欄にタイトルを添えて欲しい。
コメントありがとうございます。
タイトルですかー。考えてなかったけど、次に書くときに何か考えておきます。
あと、神と言われるのは他の神々に申し訳ないですねw
個人的な意見をいわせてもらえば「タイトル」という
ちゃんとしたものでなくてもいいよ
極端な話、数字の羅列でも
単語抽出して話が続くように並ぶのが理想だから
>>183 抽出ワード↓
「柏 原 | 水 谷 | 保 健室 | 三 時間目が水泳 | 濃 紺のスクール水着 | 夕 菜のここ | 夕 菜の身体 | そ の方が触りやすい」
実際に使うときは、| の左右以外のスペースを消して使ってくれ。
と言うか、
>>16の弾き方を教えてください・・
>>作者さん
以降の投下レスに限り、上の単語のうちどれかを
メ欄かタイトルに入れてもらえたらありがたいです。
恐らく、それで全てが解決するのではないかと・・
※ギコナビで検証しました
185 :
184:2006/10/07(土) 00:06:54 ID:9ish7OYx
どうやら「|」が余計だったようです。
うああ、恥かし
186 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 01:30:48 ID:8O8hLfGF
私は中3です。3月10日、卒業式でした。
そして、卒業式が終わっていえに帰って、友達と遊びに行っていました。
そしたら!!彼氏に見つかって(?)彼氏の家に急遽行く事になりました。
そして行き成り彼氏は私の胸を触り始めて、ベッドにたおれました。
そしたら制服のスカートをめくり上げて、パンツの中に手を入れて、
マンコの中に指を入れて・・・「クチュクチュクチュ」って。わざといやらしい音を立てて・・・。
そして彼氏はこういいました。「服脱いで」と。
私はビックリしたので「え?」と聞き返しました。私はもちろんエッチはやったことはあります。その彼氏と。ほかの人ともやった事はありますが・・・(藁
そして、彼氏は「オレ、脱いでる所とか写メとるの好きだから」っていいました。
私は納得して、自分でぬぎはじめました。
そして彼氏は私の体で遊び始めました。マンコに指を入れてクチュクチュいやらしい音を出したり、胸をもみもみしたり、なめたり。
そして彼氏は写メもとりまくってました。私マチンコの穴。胸。全体など。
そして彼氏は我慢できなくなったらしく、こういいました。
「オレのズボン脱がせて」と。私は喜んで脱がしました。
ズボンのチャックを開けて、ズボンを下ろして、ガラパンを下ろして。
そしたら彼氏のもうすでに大きくなっているあそこが出てきました。
そして私は彼氏をベッドに寝かし、私はうえにのぼって彼氏のあそこと私のマンコを押さえつけるようにしながら写メをとりました。
とても気持ちよかったです。
この写メを見たい人はこのスレを8箇所に張ってください。
そしたら[ ]←ここにアドレスが出てきます。
それをクリックすると、彼がとった写メすべてのってます。
私がとった写メも、動画も載せてます。
動画はわかりにくいようにしています。
「☆」をクリックすると動画がみれます。
このスレを1箇所にも張らなかった人は、不幸がおこります。
大好きな人が一年以上学校に来なかったり。
嫌いな人があなたの席の隣になったり。
親戚が亡くなったり。
けど本当に写メ、動画ありますので8ヶ所にはってみてください
俺も読んでしまったw
189 :
夕菜:2006/10/08(日) 19:17:43 ID:gYQfVuqW
「確かこの辺に……あ〜、あったあっ──痛ッ」
こつん、と軽い音がした。
「いたたた……」
笹野先生は、ばつの悪そうな笑みを浮かべて立ち上がった。
保健室の片隅、金属製の棚の奥に積み重ねられたケースを物色していた彼女は、目当て
のものを乗せた手を、私の方へと差し出した。
反対側の手で膝をさすっている。そばにあった別のケースにぶつけたようだ。
「だいじょうぶですか?」
「あはは、間抜けな事しちゃったわー」
彼女は子供っぽく舌を出して笑った。激しくぶつけたわけではなさそうだし、大した事は
無いのだろう。
私はその白い布切れを受け取った。
「こんなのしかないけど、いい?」
「あ、はい。すみません」
飾り気の無い真っ白なショーツだった。羽山君が予想していた通り、それはあった。女児
用のサニタリーショーツ。厚手で、腰が深くなっている。お世辞にも可愛いとは言えないが、
無いよりマシだし、そもそも私は下着に拘りなど持っていない。そこを隠せれば構わない。
「さすがにブラは置いてないんだよね〜」
それは仕方が無いだろう。ブラは、サイズが細かいし、ショーツほど必要性も薄いだろう。
ショーツなら粗相をしてしまったり、急に生理になって汚してしまう事もあるだろうが、ブラ
はそういう事が考え難い。私のように、着替えようとしたら無くなっていました、なんて事は
そう滅多にあるものでもないだろう。精精、水を被って濡れてしまった時くらいだろう──
それもかなり可能性の低い事だとは思うが。
「ブラのサイズ、いくつ?」
よく憶えていない。今日着けてきたのは、Cカップだったか、Dカップだったか。そもそも
私は自分の正確なバストサイズを知らないのだ。春の身体測定の結果はいくつだったろう。
「今から測ってみる?」
「え……?」
「正確に測ってサイズの合ったのをちゃんと着けないと、胸の形が崩れちゃうの」
という事は、私の乳房は歪な形をしているのだろうか。
「もちろん個人差はあるけど……どう? 測ってみる?」
どう答えたら良いものだろうか。正確なサイズを知りたくないわけではないが、今すぐ
知りたいというわけでもない。彼女の言うように、サイズの合った下着を使うべきだという
のなら、測っておくのも悪くない。
「は、はぁ……」
「じゃあ決まり〜♪」
私の曖昧な返答を肯定と取った笹野先生は、机の引き出しからメジャーを取り出した。
「さ、脱いで」
「……え?」
予想していなかった言葉だった。
「服の厚みって意外に馬鹿にできないんだよ? 裸じゃないと正確なサイズは判らないの」
そうなのだろうか。だとしたら、身体測定も全て裸でやらねばならないという事になりは
しないだろうか。
メジャーをすすっと引き出した彼女の眼が、悪戯っぽく笑っていた。
──あ、そういう事なんだ……。
彼女は意地悪だ。きっと、サイズを測るために裸になる必要など無い。私の胸の膨らみ
を見たいがために、もっともらしい嘘をついているのだろう。
そう思いながらも、私は笹野先生に背中を押され、ベッドの傍へと連れて来られた。
「カーテン閉めて……っと」
しゃっと小気味よい音がして白いカーテンが引かれ、私たちは外界から隔離された。
「脱いでね」
私はしばし迷ったが、ずっと握っていたままのショーツをベッドに置くと、ゆっくりとブラ
ウスのボタンを外し始めた。
笹野先生の視線を浴びながら、ブラウスを脱いでしまう。
羽山君から借りたタンクトップは当然メンズだ。レディースのタンクトップよりも生地が
少ない。襟元からは谷間が、脇からも膨らみが見えてしまっている。
──恥ずかしい……。
身体がまた熱くなってゆく。
私は大きく息を吸い、タンクトップを一息に脱ぎ去った。
解放された乳房が、上下に大きく弾んだ。
190 :
夕菜:2006/10/08(日) 19:18:51 ID:gYQfVuqW
「すごぉい……おっきい」
笹野先生に、乳房をじっと見つめられる。
同性とはいえ、見られるのは恥ずかしい。しかもほんの数分前、私は彼女に責められ、
導かれてしまっているのだ。心臓が高鳴る。恥ずかしさに、身体が火照ってしまう。
羞恥心というものには、どうやら二種類あるらしい。
ひとつは、ただただ恥ずかしく、そこから消えてしまいたいという気持ち。大きな失敗を
してしまった時や、力足りずに目標を達成できなかった時などに抱くもの。
もうひとつは、今私が感じている、性的な昂揚感をともなう恥ずかしさ──
「柏原さんのおっぱい、いじっていい?」
「えっ?」
笹野先生の両手が、私の双丘を包んだ。下から持ち上げられる。
「んっ……」
「肌に張りがあって羨ましい〜」
彼女は小刻みに手を震わせる。
「ほら、ぷるぷるしてる」
「あっ、んっ……」
「張りもあるし、柔らかくて、ほんと……素敵なおっぱい」
──素敵……?
この大きな膨らみは、私にとってマイナスでしかなかった。それなのに、笹野先生は──
羽山君も、私の胸を褒めてくれた。
数ヶ月前まで小学生だった私の、年齢に似合わない大きすぎる乳房。巨乳、デカパイ、
デカチチ、乳魔人──などとみんなに罵られ、からかわれた。街を歩けば、擦れ違う人が
みな私の胸を見る。ちらりと眼を向けるだけの人もいるし、じっと凝視する者もいる。恥ず
かしくて、こんなもの無ければいいのにといつも思っていた。けど──
私の思考を中断させるように、チャイムが鳴った。
「あら、もうお昼休みかぁ」
四時間目の終了を告げるチャイムだった。笹野先生が胸から手を離した。
「ささっと測っちゃいましょ」
にこっと微笑んで言う。
羞恥心が込み上げてくる。胸のサイズを測定されるだけでも恥ずかしいのに、今の私は
上半身裸で、スカートの下にはショーツを着けていないのだ。身体が熱かった。
「まず、アンダーね」
彼女は私の腕を持ち上げ、メジャーを背中に回し、乳房のすぐ下で合わせた。二の腕や
脇に触れた彼女の白衣がくすぐったくて、ぴくんとなってしまう。
「ろくじゅう……さんてんご、と。細くて羨ましいわ〜」
そんな私に構わず、彼女は数値を読み上げた。
「つぎ、トップね」
彼女は慣れた手つきで背中に再び回すと、メジャーの位置を少し上にした。
アンダーというのが、胸の下の胴回りのサイズの事で、トップというのが乳房周りの事
なのだろう。詳しく知らないが、その程度は理解できた。
背中から脇を通り、膨らみに沿ってメジャーが回され、乳首に触れる。
メジャーに刺激され、ぴくんと震えてしまう。また意地悪な事を言われるのではないかと
思ったが、彼女はふふっと笑っただけだった。
「すっごい……85センチ。85引く63.5は……ええっと?」
「21.5……です」
「わ、計算早い〜。じゃあ、EからFの間ね。でも、Fの方がいいかもね」
彼女はメジャーを抜き取り、しゅるっと音を立ててそれを引き込んだ。メジャーが肌に
触れて、わずかにぴくんと身体が震えてしまう。
「きっとまだまだ大きくなるし、あの日は張るでしょ?」
「え? ……あっ」
あの日──生理の事だろう。確かに、乳房が張っていつも以上にきつく感じる。
「だから、Fカップにしておくのがいいと思うよ」
「Fカップ、ですか」
「でも、う〜ん……アンダー65でFカップなんてあるのかなぁ?」
きょとんとした私に、彼女は優しく頭を撫でて教えてくれた。
ブラジャーは、アンダーバストが5センチ刻み、トップバストとの差が2.5センチ刻みで
作られているらしい。アンダー65というのは、ほとんど子供用と言ってもいいらしく、私の
胸に合うような大きなカップのものは、あまり無いのだそうだ。
「まぁ、無いわけじゃないし……なんなら、一緒に探しに行く?」
突然の申し出に、私はなんと答えていいのか判らなかった。
191 :
夕菜:2006/10/08(日) 19:19:28 ID:gYQfVuqW
「いいお店知ってるんだけどね〜」
彼女の言動は私の予想を越えている。改めてそう思った。
だが、教師が生徒と一緒に下着を買いに出るという事などあるのだろうか。そんな事を
してもいいものなのだろうか。特定の生徒を贔屓している事にはなりはしないのだろうか。
「ま、考えといて」
私の髪を撫でながら、ウィンクした。
「はぁ……」
気の抜けた声で返した私に笑いながら、彼女はベッドに置かれたタンクトップを掴んだ。
「いつまでおっぱい丸出しにしてるの?」
「あっ──」
私はあわてて手で胸を隠した。
「あたしは、ずっと見てたいけど」
「えっ?」
「ふふっ、冗談」
満面の笑みといった表情の中に、嗜虐的な色が窺えた。
──ほんとに意地悪な人だ……。
手渡されたタンクトップを受け取り、彼女に背を向けた。
──羽山君……なんて言うかな。
私は羽山君に身体を責められた。彼が立ち去ってから、私は独りで慰め、笹野先生にも
責められ、二度も達してしまった。
彼の残していったタンクトップ。今ごろ彼は教室で、他の男子生徒とともに弁当を突付い
ているのだろう。
私の事など、忘れているだろうか。忘れていてくれた方が嬉しい。私は彼の気持ちを踏み
躙った。彼に酷い事をした。私を助けてくれた羽山君がどんな想いだったのか考えず、差し
伸べられた手を払い除けてしまった。
それなのに、私は彼に護られようとしている。この白いタンクトップがあれば、歩くたび
に揺れる乳房や、擦れて尖ってしまう乳首を、多少は抑えてくれる。
後ろめたかった。彼を裏切ってしまった私に、これを着る資格はあるのだろうか。
「そのタンクトップ、男の子のでしょ?」
「えっ──」
彼女は、なんでも見抜いてしまうのだろうか。
私は頷いた。
「ん〜……そっかぁ」
彼女はそう言っただけだった。
「あたしもけっこう胸おっきいと思うけど──」
私の気持ちを察したのだろうか、彼女はそれ以上タンクトップの事には触れなかった。
ありがたかった。
「きっと柏原さん、卒業する頃にはあたしを超えてるね〜」
男子たちの噂では、笹野先生はGカップだそうだ。それが正しければ、私よりひとつ上の
サイズという事になる。いや、ふたつ違うのだろうか──
きっと、彼女の言うように、私の胸はまだまだ大きくなるのだろう。身体の他の部分も
バランスよく成長してくれれば嬉しいのだが、それは祈るしかないのかもしれない。胸だけ
でなく、お尻も丸みを帯び、身体全体が大人のそれになってくれれば、今のように胸だけが
目立つという事もなくなるだろう。けど、あまり男好きのする体型になりたくはない。それは
とっくに意味の無い望みなのだとは解かっているが。
雑念を振り払うように、タンクトップとブラウスを急いで着た。
ボタンを留めているところに、からからという音がした。
保健室の戸が開かれ、失礼しまーすという低い男子生徒の声がした。
「あら、いらっしゃーい」
笹野先生が、振り返って声に応えた。
「せんせー、ちょっと、具合悪くてさぁー」
「あらぁ、それは大変ね〜」
大袈裟に言ってから、彼女は私の耳に口を近づけ、ショーツも穿いちゃいなさいと囁いた。
知っている声ではない。別のクラスか、上級生か。私はブラウスのボタンを留め終えると、
裾をスカートに押し込んだ。急いで穿いてしまおうと、ショーツを手に取った時──
「ちょっとベッド借りるよ〜」
──えっ? こっち来る……!
「あ、ちょっと──」
保健室の主が制止する間も無く、男子生徒がカーテンを開けた。
私はあわてて、ショーツをポケットに押し込んだ。
192 :
夕菜:2006/10/08(日) 19:20:49 ID:gYQfVuqW
知らない男子生徒だった。どうやら、上級生のようだ。
「あっ、と……先客いたんだ?」
羽山君よりも頭半分ほど背が高い。170センチはゆうに超えているだろう長身だった。
上履きのラインは、くすんだ臙脂色。彼は三年生のようだ。
「ちょっと、いきなりカーテン開けるもんじゃないの。女の子がいるんだから」
笹野先生が彼の後頭部を小突いた。
「いってぇ、すんませーん」
「ていうかねぇ、ほんとに具合悪いの? 元気そうじゃない?」
確かに、あまり病人の顔には見えなかった。
彼はもうひとつのベッドに勝手に腰掛け、ごろんと仰向けになる。
「いやほんと、具合悪いんだって」
「どうだか……あ、柏原さん。どうする?」
「え……?」
いきなり振られて、戸惑う。
「こんな人と一緒に寝てたくないでしょ?」
「え……いえ」
「ちょっとせんせー、それ酷くね?」
「うるさいー。仮病がベッド勝手に使うんじゃないの」
「仮病じゃないって〜。なんか頭痛がひどくて、眩暈もするんだよ。俺、原因不明の奇病で
死ぬかも……」
「はぁ? じゃあちょっと診るから、上脱ぎなさい」
そう言いながら、彼女は机の横まで歩くと、引き出しから聴診器を取り出した。
「えぇ〜? 女の子いるのに恥ずかしいー!」
「うるさい。診なきゃ判んないでしょ」
「や、ほら、この子も恥ずかしがってるし」
恥ずかしいのは、別に彼が現れてから始まったわけではないし、男子生徒の上半身など、
水泳の授業でも見ているのだから、今更気にするほどでもない。
「キミがいきなりカーテン開けるから、驚いたんでしょ?」
「あ、そっか。ごめんね〜」
彼は拝むように、私の方に片手を向けた。
どうやら彼はここの常連のようだ。
──してるのかな……?
男子生徒たちの噂話を思い出す。笹野先生が、気に入った生徒を──喰ってると。
自分もその──喰われた一人という事になるのだろうか。
彼女の指遣いが思い出される。なかなか肝心のところに触れてくれない指。焦らされて
昂ぶる気持ちが抑えられず、淫らな喘ぎを漏らしてしまった私。
これから、二人はそういう行為に耽るのだろうか。だとしたら、私は邪魔者だ。
「私、もう戻ります」
「え? でも……」
「いえ、もうだいじょうぶですから」
「そう?」
先生の眼が、ほんとうにだいじょうぶ? と問い掛けていた。
もちろん噂を真に受けているわけではないが、自分が彼女にされた事を思い出すと、そう
いう事があるのかもしれないと思えなくもない。
その事以上に、見知らぬ男子生徒と隣のベッドに入るというのが躊躇われた。
「先生……ありがとうございました」
「あ、うん。お大事にね」
「はい。失礼します」
彼女との、ほんの短い時間がフラッシュバックする。自慰の直後に現れた彼女は私を
再び火照らせ、頂きへと導いた。気持ちよくしてくれてありがとう、という意味ではないが、
しかし、そう取れなくもないなどと思ってしまうと、ベッドに転がった上級生にそれを悟ら
れるのではないかと心配になった。
ちらと彼を横目で見ると、いつの間にかうつ伏せになって枕を抱え込んでいた。
「返すのはいつでもいいからね」
「え? あ、はい」
片手をポケットに押し込んだままだった事を思い出した。
笹野先生は椅子に腰掛けると、煙草を取り出して咥えた。ちんと澄んだ音色を響かせて、
銀色のライターの蓋を開く。私はそれを横目に見ながら、出入り口へと向かった。
じじっというライターの点火音を聞きながら、私は保健室を後にした。
ポケットの中で握ったままのショーツを、どこで穿こうかと考えていた。
とりあえず、タイトルというか、名前欄に「夕菜」を入れてみました。
こんなもんでいいでしょうか?
通し番号は……数えてないので判りませんが、けっこうありますね。
よくまぁ、こんなに書いたもんだw
まだ続きますけどー
うむ。次を待つ。
すばらしい
続きが待ち遠しい
ノーパン万歳
下着を持ってるのにタイミングを逃して穿けなくて……
みたいな展開をwktkしてみる
21以上なら大抵のやつはブラのサイズの事分かってる奴が大半だろうし
いちいち説明はいらんかった気がする
それはおいといてGJ
198 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 07:20:29 ID:2qocZBlm
いいよ いいよ すごくいい
こんなにwktkするのはひさしぶりだ
ポケットの中の白いぱんてぃが穿かれる時は何時なのか
それとも穿かれる時はこないのか
この先どんな羞恥がまっているのか
199 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 09:31:43 ID:3hE4zyf5
女の私としては、上級生にも気付かれてやられちゃう話を希望してたんだけど…ユウナ保健室出ちゃったよ!!←さまぁ〜ずの三村っぽく
200 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 16:23:02 ID:7ilr/qej
羞恥神ktkr
201 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 00:06:24 ID:RVkISWfk
ぶったぎりで悪いが、
最近の子はみんな乳でかいから中学生でFならやや大きめ、ぐらいじゃない?
悪気はない。
スマソ。
203 :
夕菜:2006/10/11(水) 20:03:55 ID:yK9JQg0u
──ふざけるなよ冗談じゃないぞ。
金森竜介の眼は暗く澱んでいた。
──なんであんな下らない連中に従わなくちゃいけないんだ!
四時間目が終わり、昼休みとなってすぐ、クラスメイトに買い物を頼まれた。
購買室はそれほど賑わうわけではないが、順番待ちがあるし、一年生の自分は上級生に
割り込まれても文句を言えない。自分の分だけならすぐに済むのに、他人のものも買わなけ
ればならないのが煩わしかった。
竜介は、いわゆるパシリをさせられていた。
ビニール袋に詰め込まれたパンとドリンクは、ほとんどがクラスメイトに依頼された分だ。
自分のものは菓子パンふたつとコーヒー牛乳だけで、これだけならさほど時間は取られない
はずだった。
一階の廊下を歩いていると、見知った横顔が目に映った。
──あれは……夕菜ちゃんじゃないか。
竜介の正面、教室ふたつ分ほど前にあるドアから出てきたのは、クラスメイトの柏原夕菜
だった。彼女は竜介に気づかず背を向け、階段の方へと進んでゆく。
──保健室か……夕菜ちゃん、教室に戻るところなんだ。
彼は夕菜と自分の境遇を重ね合わせて仲間意識のようなものを感じていた。
仲間意識と言っても一方通行的なものだ。夕菜はもちろん彼がそんな想いをもっている
などとは知らないし、彼がそういう素振りを見せた事もない。
いつも背中を丸めている気の小さな彼は、彼女がクラスメイトたちにからかわれていても、
自分に飛び火するのを恐れて、ただ傍観──あいつらはいつか僕が倒してやるよと、意味
不明な言葉を心の中で呟いていただけだった。
そんな夕菜が眼前に現れた事で、竜介の苛立ちは消し飛んでいた。
──偶然だね、すごい偶然だ。
きっとこれは何かの縁だろうと、勝手な事を想う。
──夕菜ちゃん、ブラジャーしてないのに、歩いてたらダメだよ……。
体育を終えて皆より遅れて教室に戻ってきた彼女の背中に、二時間目まではあったブラ
ウスに透ける白いブラジャーのラインが無いのに、竜介は気づいていた。
夕菜の真後ろの席に座る竜介は、いつも彼女のブラウスに透ける下着を見て妄想を膨ら
ませていた。彼女の大きな乳房を揉み、つんと尖った乳首を抓み上げると、夕菜は切ない
吐息を漏らしながら、もっとして欲しいと喘ぐのだ──
彼の席は彼女の真後ろであり、手を伸ばせばいつでも触れる事ができる。
竜介は一度も彼女の膨らみに触れた事は無い。
だが、彼は小学生の頃、別の少女の胸を触った事があった。クラスメイトにからかわれ、
無理矢理触らせられたのだ。彼女は泣き出してしまい、その後どうなったのか、竜介は
よく憶えていない。
しかし、彼は彼女の膨らみの感触は今もまだ憶えている。竜介にとって、女の子を泣かせ
てしまった事よりも、乳房に触れたという事の方が衝撃だった。
彼女の乳房は歳相応の小振りなものだったが、初めて触れた女の子の乳房は柔らかく、
思い出すだけで興奮してしまう。夕菜の乳房はもっと柔らかく、もっと揉み応えのあるもの
なのだろうと、竜介は妄想を膨らませていた。
彼女はきっと、大きな乳房を自分に揉んで欲しくて、その感触をもっと味わってもらいた
くて、ノーブラで戻ってきたのに違いない──
竜介は数学の授業が始まってから、そんな下品で独り善がりな妄念を膨らませながら、
どうやって彼女の気持ちを受け止めてあげればいいのだろうと、頭を悩ませていた。
そこに、邪魔が入った。
──羽山の奴ッ!
数学教師の水谷に、有無を言わさず夕菜を連れ出したクラスメイト──羽山恭也。
竜介にとって彼の存在は不可解だった。
自分と同じく、あまり他人と接する事のないタイプでありながら、彼はクラスで孤立して
いない。無口で人を寄せ付けない雰囲気なのに、彼は周りと協調できている。それどころか、
なにかと頼りにされているようなのだ。
──あいつがいなければ、僕が夕菜ちゃんを助けてあげたのに!
助けるもなにもない。
竜介は、水谷に詰め寄られた夕菜がどういう気持ちでいたのか全く理解していなかった。
恭也が水谷に追及の間を与えず、保健室へ連れて行くと言い放った時など、あいつは
彼女を独り占めするつもりだ許せない、などと考えていたのだ。
それはあながち間違ってはいなかったのだが、しかし恭也が夕菜を助けたのだと理解
したのは、隣の席の女子が別の女子に、柏原さんなんか助けなくたっていいのに、と囁い
ているのを聞いてからだったのだ。
204 :
夕菜:2006/10/11(水) 20:04:30 ID:yK9JQg0u
──あいつ、きっと僕と夕菜ちゃんの仲が羨ましいんだ。
他人が聞いたら呆れ返る以外ない事を平気で考えている。
──でも、点数稼ぎなんかしたって無駄だよ。
竜介はほくそえんだ。
夕菜を連れて教室を出て行った恭也は、二十分ほどしてから独りで戻ってきた。いき
なり指名され、解答させられるという陰湿な水谷の攻撃を受けた恭也が、意にも介さず
さらりと答えたのは気に入らなかったが、独りで教室に戻ってきたという事は──
──きっと夕菜ちゃんに振られたんだろう。
くくくと、喉を鳴らした。これもまた間違ってはいなかったのだが、竜介にそれを知る術は
無い。全くの独善的な想像の産物だ。
──これで夕菜ちゃんは僕のものだ……。
どこをどうすればそういう話になるのかは、竜介自身にも解かってはいない。
──こうやって偶然夕菜ちゃんと会えたんだ、やっぱり僕の勝ちだ。
廊下を歩く夕菜の背中を追いながら、竜介は勝ち誇る。夕菜が今、自分の前を歩いて
いるのは、恭也と自分との戦いに天が味方したからなのだ。
──夕菜ちゃんはあいつじゃなく僕を選んだんだ。
もちろん彼女は、彼を選んでなどいない。
夕菜は、恭也の気持ちを汲み取れず、保身に走ってしまっただけなのだ。そこに竜介が
介在する余地は無いのだが、そんな事は竜介にとって知る由も無い。竜介にとって自分が
知らない事、想像できない事は、存在しないに等しい。逆に、単なる自分の思いつきでも、
それは彼にとって真実となる。
──夕菜ちゃん、これからは僕が守ってあげるからね……。
幾人かの生徒と擦れ違う。彼らが夕菜を狙っているのかもしれないと思う。
あと数メートルまで近づく。夕菜が今もブラをしていない事を確認し、しかし違和感を
覚えた。
──シャツ、着てる?
教室では着ていただろうか。ブラウスの直下にブラジャーのラインが透けていなかった、
という事しか思い出せない。
──やっぱりノーブラじゃ恥ずかしいんだね。でもだめだよ、そんな格好じゃ……。
大きなおっぱいが揺れて目立っちゃうよ──そう思ったとき、不意に彼女が立ち止まった。
つられて竜介も足を止める。彼女は廊下の左手、一階のトイレに目を向けていた。
──夕菜ちゃん、トイレに入るのかな?
竜介は、彼女が便座に腰掛け、排泄する姿を思い浮かべていた。
スカートを捲り上げ、細い足に可愛らしいショーツを引っ掛けて、便座に腰掛ける夕菜。
恥ずかしそうな顔で竜介を見上げながら、ちょろちょろと尿を滴らせる。
おしっこ我慢してたんだね、と竜介は言う。上目遣いのまま、こくんと頷く夕菜。
竜介が彼女の股間に指を伸ばすと、受け入れるように股が開かれた。
もっと勢いよく出して良いんだよ、という竜介の言葉と、濡れた秘裂に潜り込んだ指に
促され、顔を赤らめた夕菜は、しゃーっという水音が響かせて排尿する。彼女の温かい
小水が指に跳ね、反対の手で夕菜の大きな乳房を包み込む──
下衆な妄想に、竜介の股間が膨らんでゆく。
小太りの身体に比してあまりにも貧相な竜介のそれだが、男としての機能はきちんと
備わっている。血液が充填され、学生ズボンと下着の中で膨らんで自己主張を始めた。
実際に使われた事は当然ながらまだ無いが、竜介の創り出した仮想現実の中では、
既に幾度となく夕菜の身体を貫いている。
竜介は妄想につられるように夕菜に近づいていた。手を伸ばせば届く距離。つんとした
塩素のような、それでいてほんのりと甘い、不思議な香りがした。
気配に気づいた夕菜が、振り返る。
「ゆう──あ、か、柏原さん」
思わず声をかけていた。夕菜ちゃんと呼びそうになり、あわてて言い直す。
夕菜は、一瞬眉をひそめたが、すぐに顔を伏せた。
「と、と、トイレ?」
竜介がどもりながら言うと、夕菜はちらと一瞥し、べつにと小さく答えた。
彼女は、竜介が気づかない程度の小さな溜め息をつくと、背を向けて歩き出した。
──おしっこしなくていいの? それとも、おっきい方なのかなぁ?
「が、我慢はよくないよ!」
彼なりの親切のつもりだったが、夕菜は応えずに歩いてゆく。
──やっぱり恥ずかしいんだ。恥ずかしがるのが可愛いなぁ、夕菜ちゃん……。
羞恥心の欠片も無いようなちゃらちゃらした女子とは違うよと、にんまりする。
竜介は、自分が彼女に疎まれているなどとは小指の爪の先ほども考えていなかった。
羞恥神ご降臨〜!
せっかくのパンティを履けずに、ポケットから落として失ってしまって、のーぱんのままとかいう展開クル?
金森竜介と同じ感じの奴が高校の時にいた。キモかったなぁ…
夕菜たんがキモ野郎に羞恥な展開は断固拒否する。
>>208 キモ野郎が暴走したら陵辱カテゴリになってしまうから
そんなことにはならないんじゃないかい
それは羞恥より恐怖が勝つ展開だよ
羞恥ものは、強弱をつけるのが難しい
そこを如何に上手く展開できるかが腕の見せ所だろう
それなら安心だ。
羞恥系作品は終わらせ方が難しいな。
登場人物の暴走によって幕引きを図るとブーブー言われることがあるし、
作者がそういうのが嫌な場合は途中でプッツリ更新が途絶えていたりする。
そういうのはよくネットで見かける。
それだけ愛されている夕菜たんって事だな
出来れば夕菜たんには幸せになってもらいたい
勿論思いっきり恥じらった後に
おれの女に手出すなって羽山がいったらもう夕菜くらっくらっだな
職人さんだってプロじゃないんだから、あまりプレッシャーかける事言うの慎もうぜ('A`)。
215 :
夕菜:2006/10/12(木) 20:12:35 ID:SFJeeU/Q
保健室を出た私は、往き交う生徒たちの姿を見て、自分の格好の心許無さに改めて
気づかされた。
更衣室から教室へと戻った時よりは、幾分かましであると言えるのだけれど、それでも
歩くたびに揺れる乳房を意識しない事はできなかった。
──Fカップか……。
自分の身体のサイズを知るというのは、あまり気持ちのいいものではなかった。小学生
の頃からそうだ。胸ばかりが膨らむ自分の身体に気づかされる。けれど、羽山君と笹野
先生、二人に立て続けに胸を褒められ、悪い気はしなかった。
ブラを着けていないというのは、やはり不安だった。購買室へ、パンや飲み物を買いに
降りてくる生徒も多い。何人かと擦れ違い、その度に視線を気にしてしまう。
それに、ポケットの中には笹野先生から受け取ったショーツが入ったままだ。早くこれ
を穿かなければ──
トイレの前で足を止めた。この時間、一階のトイレはほとんど使われないはずだ。
ショーツを穿かないままで教室へ戻るなどできない。何段もの階段を登らねばならない。
スカートは膝まで隠してくれているが、それでも気になってしまう。
それに、二度の絶頂の刺激で、少々もよおしているのもあった。
──今のうちに穿いちゃおう。
そう思ったとき、すぐ後に人の気配を感じて振り返った。
「ゆう──あ、か、柏原さん」
──なんでこいつが……。
同じクラス、私の後の席に座っている金森だった。
咄嗟に顔を伏せる。露骨に嫌な顔をしてしまったのではないだろうか。
「と、と、トイレ?」
彼は普段から、どもった喋り方をしているわけではなかった。という事は緊張──いや、
興奮しているのだろう。小さな眼を大きく見開いていたのも相まって、嫌悪感を抱かずに
いられない。
デリカシーの欠片も無い。水谷と同類だ。
きっと膨れた頭の中には妄想がいっぱい詰まっているのだろう。空想の中で、私の身体
を好き勝手に弄んでいるのだろう。
こんな奴に毎日背中を凝視されていると思うと、吐き気がする。
羽山君に連れ出されるまでの数学の時間、彼は私がなぜブラをしていないのか考えて
いただろう。今も私の後ろ姿を見て、ブラをしていない事を解かっているだろう。
私を見る、濁った眼。まるで妄想の世界に生きていると主張しているかのようだ。
案外私と彼はお似合いなのではないだろうか。二人ともクラスの爪弾き者だ。
だが、彼の方がまだ他者との交流がある分、まともなのかもしれない。
彼が手に下げている白いビニール袋にたくさん詰まったパンとドリンクは、きっと男子
たちに買い出しを強要されたものなのだろう。ただの使い走りだとしても、ほとんど会話
もしない私より、一年三組という社会に溶け込んでいるのではないだろうか。
私には、羽山君のような人に好かれる男の子より、こういう地味で陰気な妄想壁のある
男の方が似合っているに違いない。
きっと今も金森は、よからぬ妄想に耽っているのだろう。私が排泄する姿でも想像し、
身体の一部分を滾らせているのではないだろうか──
「べつに」
意図したわけではなかったが、ずいぶん素っ気無い声だなぁと自分でも思った。
──私も人の事は言えないか。
溜め息が出てしまう。
トイレに入りたかったが、私が用を足し、ショーツを穿いている間、金森がずっとここで
待っている姿を想像して嫌になった。
私は彼を置いて歩き出した。
「が、我慢はよくないよ!」
その我慢とは何を我慢する事なのだろう。お前と一緒にいる事か?
きっと金森は追いかけてくるだろう。私の少し後ろから、ついてくるのだろう。
スカートが気になる。ブラウスの背中は、教室では着ていなかったタンクトップが透け
ているはずだ。
彼はどう思うのだろうか。保健室で、肌着を借りてきたのだと思うのだろうか。
いや、きっと彼にはそんな想像力は無い。妄想力は逞しくとも、状況から物事を推測し、
判断する能力には欠けているだろう。
案の定、彼は私の後をついてきた。スカートを抑えながら階段を登る。見られないとは
判っているが、どうしても意識してしまう。
とにかく教室に戻ろう。そして、ショーツを穿きにトイレへ行こう。
216 :
夕菜:2006/10/12(木) 20:22:10 ID:SFJeeU/Q
階段を登る私は、すぐ後にぴたりとくっついてくる金森を鬱陶しく思っていた。
時々歩調を速めてみたり、遅くしてみたりしても、彼も同じように速度を変える。これ
では、ストーカーのようなものではないか。
──こいつならやりかねないかも。
ストーカー犯罪を起こすような人物は、きっと思い込みが激しく自意識過剰で、周りが
眼に入らないのだろう。ちっぽけなプライドを後生大事に抱え込み、社交性に乏しく、自分
の世界を第一に考えるような人間なのだと思う。
私の彼に対する印象はこれにことごとく当て嵌まる。
もっとも、私も似たようなものだとも思う。人付き合いが苦手なのは、自己中心的で協調
性に欠けるからだし、薄っぺらなプライドを守るために他人を見下している。
やはり、彼と私は似た者同士だ。お似合いのカップルかもしれない。
苦笑せずにいられない。
「ど、ど、どうしたの?」
耳聡いというか、目敏いというか──後にいながら私の溜め息を聞きつけるのは大した
ものかもしれない。
「べつに」
「そ、そう? き、き、気をつけてね」
──何を?
階段に躓いたらスカートが捲れて中身が丸見えになるよ、とでも言いたいのだろうか。
いや、彼はそこまでは気づいていないはずだ。ブラを着けていないのは判っていても、
ショーツまで穿いていないとは思わないだろう。
──でも、もしかしたら。
私が教室を出てから、彼が買い出しに出るまでの間に、例のグループが、更衣室で私が
下着を着けずに制服を着ていたと言い触らしているかもしれない。
──さすがに、それは……。
無いと思う。いくらなんでもそこまでは──と思いたいが、下着を盗って私が困惑する
ところを愉しんで見ていたような連中だ、何をしでかすか判ったものではない。警戒する
に越した事は無い。
けれど、今更警戒してもどうなるというのだろう。
私はすでに下着を奪われているし、仮に彼女らがそれを周知させていたとしても、私に
はどうする事もできない。羞恥に耐えるしかない。
「か、柏原さん、あ、あ、あのさ」
また金森が話しかけてくる。水谷と同じ、くぐもった聞き取り難い発音が耳に障る。
「し、した、し……の、ぶ、ぶ」
「なに?」
階段の途中で立ち止まり、肩越しに言う。かなりきつい口調になってしまった。
「あっ、いや、え、ええと」
はっきり喋れと言いたい。
「ぼ、ぼぼ、僕が、僕──」
お前の話など聞きたくないと突き放してしまいたい。
「僕っ、が、ま、ま、守ってあげる……」
──は?
私の脳の言語野は、その音を言葉として処理するのに手間取った。
まもってあげる? 守ってあげる──と言ったのか?
何を? 何から? 何故? 如何やって?
「の、のー、ぶ、ぶら……」
──ッ!
ノーブラ──と彼は言った。
昼休みの階段、まだ皆が食事を摂っている時間だろうから、それほど人通りが多いわけ
ではないが、しかし、こんなところで、何を言い出すのか。
守るって、金森が? 私を守るというのか? 私がブラをしていないから?
「……え?」
「だ、だからっ、ゆ、ゆ……ぶぶ、ぶ、ブラ……ぼ、僕……まもっ……」
教室から響いてくる雑音が廊下にこだまし、彼の声が掻き消される。
「う、後から、見守って……」
彼は自分が何を言っているのか解かっているのだろうか。
私には、理解できない。
彼の言葉が全く理解できなかった。
「ぼ、僕がいるから、だから……へ、平気だよ」
ただ、下着を着けていない事を改めて意識させるにはじゅうぶんだった。
217 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 20:28:34 ID:KFRzEZnI
ウンコがでた
屋外でのおしっこシーンを希望
金森と夕菜がくっつくのだけは嫌だなぁ。
それはないと思うけど・・・。
気になってしょうがない
夕菜の冷たい態度が良い!
一気読みした私のための夕菜のまとめ。
教室
>>95,97,100,102,105,108
羽山T
>>112-114,119,123-124
羽山U
>>132,135-138,140,143-144
自慰
>>147 笹野T
>>151,158,162,164,168-169,171,
深雪
>>176-177,179
笹野U
>>189-192 金森
>>203-204,215-216
222 :
夕菜の中の人:2006/10/13(金) 08:09:15 ID:RCp187Wt
>>221 これ、私も助かりました。
最初のを書いたのって二十日以上も前なのかー。
しかし……アラが目立つなー。
ごめんなさい、みなさん脳内補完してください。
保健室の先生の名前は「笹野」ですw加藤じゃありませんっw
あー、他にも色色と気になる点が……。
細かいとこには眼を瞑ってくださいませw
223 :
夕菜:2006/10/13(金) 15:44:42 ID:RCp187Wt
竜介は夕菜の歩調に合わせて階段を登る。彼女が彼を引き離してしまいたいと、そうで
なければ、さっさと追い越してもらいたいと思っている事になど、まったく気づかない。
──やっぱりノーブラだ。ダメだよ夕菜ちゃん。
そんな格好で教室に戻ったら、みんなになんて言われるか判らないよと、要らぬお節介
を口にしようとした時、夕菜が少し笑った気がした。
「ど、ど、どうしたの?」
自分が背中を凝視している事を気取られたのかと思い、慌てて声に出してしまう。
「べつに」
「そ、そう?」
──なんで笑ったのかなぁ。
素っ気無い彼女の言葉の意味が、竜介には解からない。
彼女は今、ブラジャーを着けずに大きな乳房を揺らしながら──背後の竜介からは見え
ないが、きっとぷるぷるといやらしく揺れているに違いない。このまま教室に戻ったら、
みんながそれを見て、彼女は恥ずかしい思いをするだろう。
「き、き、気をつけてね」
それなのに、何故笑うのだろうか。
笑うという事は、楽しいと感じるからだ、それを好ましいと思うから──
──もしかして、夕菜ちゃん……おっぱい見られて、感じちゃうの?
夕菜が大きな乳房を揺らしながら振り向き、竜介の視線を浴びて頬を赤らめる。いつも
おとなしくて目立たない彼女だが、本当は淫らな嗜好を持った少女なのだ。
竜介は彼女の気持ちを満たしてあげるために、揺れる乳房を凝視する。
夕菜が、もっと見てと囁き、桜色の突起を尖らせた、ふくよかな乳房を曝け出す。
いいよ、見てあげる……夕菜ちゃんの大きなおっぱい、たぷたぷ揺れてるね。
うん、揺れてる……恥ずかしいのに、エッチな気分になっちゃうの。
エッチな夕菜ちゃんは、僕に見てもらうだけで満足なの?
見てるだけじゃ、やだ……触って欲しい。私の巨乳を竜介君に揉んで欲しいよ。
じゃあ揉んであげる。すごいね、柔らかいよ。ぷにゅぷにゅして気持ちいいよ。
私も気持ちいい。乳首もこりこりなの……虐めて欲しいよぉ。
乳首を抓んで、ぺろぺろしてあげる……美味しいね、母乳も出ちゃってるよ。
うん、気持ちよくて、お乳が出ちゃう……エッチだよぉ。
もっとエッチな事したいんでしょ? どうしたいか言ってごらん?
竜介君の……おちんちん、おっぱいで挟みたいの。
エッチだねぇ、夕菜ちゃん。もっともっとエッチになっちゃおうか。
うん……竜介君に、私をもっともっとエッチな女の子にして欲しい。
僕の事は御主人様と呼ぶんだ。夕菜は僕の性奴隷だよ、いいね?
はい、御主人様……夕菜をいやらしくてエッチな奴隷にしてください──
──夕菜ちゃんtって、ほんとうはエッチだったんだね。
夕菜は彼の世界の中で、彼を御主人様と呼ぶ愛奴と化していた。
中学一年生とは思えない巨乳で彼の巨根──妄想の中ではそうなのだ──を挟み
ながら、自分の乳首を指で転がして淫らに喘ぐ。乳首からは母乳を垂らし、身体中を
乳白色に染めて身悶える──インターネットで仕入れた性知識は、フィクションとノン
フィクションの区別もつけられず、彼の未熟な欲望を肥大させていた。
しかし竜介にも、それなりの一般常識というものはあった。
──ダメだよ、こんなところじゃ……。
エッチな事はできないよと、股間を盛り上げ、下着を湿らせながらも、理性を働かせる。
──夕菜ちゃんが見られて感じるなら、僕がずっと見ていてあげるからね。
彼女を他の奴らに見せるなんてできない。うちに来れば二人きりでエッチな事をいろいろ
してあげられるよと、勘違いの独占欲を募らせている。
夕菜が、羞恥心に気持ちを昂ぶらせていたのは間違ってはいないが、彼女は竜介と
そんな関係になる事を望んではいない。
夕菜にそういう趣味があるのなら、自分は彼女を愉しませなければならない。彼女の
羞恥心を煽り、淫らな気持ちにさせてあげるのが、御主人様としての努めだ。だが、そう
いった行為には危険がともなう。たちの悪い者たちに付き纏われないとも限らない。か弱い
夕菜は、見知らぬ男たちに乱暴に扱われ、純潔を奪われてしまうだろう。
──そんなのはダメだ! 夕菜ちゃんは僕のものなんだ。
主人たるもの、奴隷を守る義務がある。彼女を守らなければならない。彼女を守れるの
は自分だけだ。
竜介の思考過程はまともな人間には理解できないものだったが、男は女を守らねば
ならないという、一般的な結論へ行き着いていた。
──そうだ、夕菜ちゃんは僕が守るんだ。
224 :
夕菜:2006/10/13(金) 15:50:34 ID:RCp187Wt
「か、柏原さん、あ、あ、あのさ」
竜介はどもりながら、階段を登ってゆく夕菜を呼んだ。
言葉にしてから、どうしていいのか判らなくなる。
──夕菜ちゃんに伝えないと!
「し、した、し……の、ぶ、ぶ」
下着を着けていないノーブラのままで教室に戻るのは、恥ずかしいんだよね。竜介は
そう言おうとしているのだが、上手く言えずにもごもごと口篭もってしまう。
「なに?」
夕菜は立ち止まり、首だけをめぐらせて、苛立ちを隠せずに眉を顰めた。
竜介は、いつになく鋭い彼女の声に怯んだ。
「あっ、いや、え、ええと」
だが彼は、彼女の声が冷たく聞こえるのは、こんなところで二人仲良く喋っているのを
知られたら、恥ずかしいからなんだろうと解釈した。
確かに夕菜は恥ずかしがるだろう。もちろん竜介が考えているのとは逆の意味で。
──それに、不安なんでしょ、夕菜ちゃん?
彼女は自身の性的嗜好が危険をともなう事は彼女自身も理解しているはずだ。独りで
するのは怖いに違いない。きっとこんな風に学校でノーブラでいるのは、独りぼっちで寂し
くて、誰かの気を引こうと考えているからなのだ。
そして、真っ先に気づいたのは自分なのだ──きっと真後ろの席にいる自分に気づいて
もらいたくてノーブラでいるんだねと、竜介の思考は自分に都合よく展開されていた。
──やっぱり僕が必要なんだね夕菜ちゃん。
自分こそが彼女に選ばれた人間なのだ。羽山のような女たらしより、自分のような誠実な
男が選ばれるのは当然だ。
──僕が、キミを守るよ!
その言葉がなかなかうまく言えない。
「ぼ、ぼぼ、僕が、僕──」
彼にとってこんな芝居がかったセリフを言うのは、生まれて初めての事だった。
「僕っ、が、ま、ま、守ってあげる……」
夕菜が複雑な表情を向けてきた。無理もない。
──ああ、夕菜ちゃん……やっぱり可愛い。
全然関係の無い事を思いながら、彼は気持ちを昂ぶらせていた。緊張と興奮で耳が赤く
染まり、鼻息も荒くなっていた。手を伸ばせば夕菜の白い頬に触れる事ができる。小さく
艶やかな唇が開かれ、まるで自分の唇が重ねられるのを待っているようだ。
──だいじょうぶ、だいじょうぶだから。
ノーブラでも大丈夫、僕がいるから。竜介は夕菜を守る事が自分の使命、そのために
生まれてきたのだとまで思い始めている。
「の、のー、ぶ、ぶら……」
夕菜の顔が顰められる。周りに生徒たちはほとんどいないが、それでもこんな場所で
その言葉を口にされて平静ではいられない。
え? とだけ声に出した夕菜の気持ちも知らず、竜介は続ける。
「だ、だからっ、ゆ、ゆ……」
──夕菜ちゃん。
「ぶぶ、ぶ、ブラ……ぼ、僕……まもっ……」
ブラをしてなくても、僕が守ってあげるよ。そう言ったつもりだった。
ブラを着けずに僕を誘う事なんてないんだ、僕はずっとキミしか見ていなかったんだから、
キミの気持ちにはずっと前から気づいていたんだよ。
──そう、出会った時から、僕はキミがこういう子だって知ってたんだ。
ついさっき思いついた空想に過ぎないというのに、そう信じて疑わない。
彼の記憶が書き換わってしまっているのではない。彼にとっての真実は、自分の頭の中
で像を結んだ事だけだった。彼の見ている世界そのものが変貌しているのだ。
夕菜はじっと彼を見ていた。
こいつはどうしてこんな事を言うのだろうかと、彼女は竜介の考えている事が全く理解
できず、ただ呆然とするしかなかった。
「う、後から、見守って……」
後から見守ってあげるよ。その為に僕は君の後ろの席にいるんだ。
「ぼ、僕がいるから、だから……へ、平気だよ」
竜介はにんまりと笑った。
──夕菜ちゃん、さぁ一緒に教室へ行こう。怖いものは何も無いよ……。
彼女を守るという宣言を果たし、満足だった。これほどの充実感は久しぶりだった。
そんな彼の情動には興味も見せず、夕菜は再び彼に背を向けて階段を登り始めた。
225 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 16:16:50 ID:nAUpm0nW
・・・ くるのか?
ヽ|/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ \,, ,,/ |
| (●) (●)||| |
| / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・・・・ゴクリ。
| | .l~ ̄~ヽ | |
|U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
|  ̄ ̄ ̄ |
金森にバレるんはイヤア。
228 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 23:34:47 ID:nzt6OuuE
すかーとめくりけいかいきぼう
羽山くんマダー?(AAry
230 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 17:03:47 ID:iIk1Smva
こういう小説にハァハァ言ってるキモオタは金森竜介みたいなのばっかりだろう
変態集団の巣窟きんもー
お前らカガミみてみろよ
>>230 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)< オマエモナー
( ) \_____
| | |
(__)_)
233 :
夕菜:2006/10/14(土) 22:09:29 ID:Pgsb/1Ea
スカートが捲れるのも気にせず、私は階段を駆け登った。膝上までのスカートだ。中が
見えてしまうという事は無いだろう。
それよりも、揺れる胸の方を意識してしまう。やはりタンクトップでは私の乳房の揺れを
抑える事はできなかった。激しく身体を動かせば乳房が大きく弾む。
先端が擦れて刺激されるが、今の私にはさほど気にならなかった。
──あいつ、ほんとに気持ち悪い。
早く彼から逃れたかった。
私を追うように、金森の足音が響いてくる。
──ここで、羽山君に……。
身体を責められた踊場を行き過ぎる。
こんなところで、私は淫らな責めに身体を震わせていた。彼に後から抱かれ、弄ばれ
ながら切なく喘ぎ、秘処を潤ませていた。スカートを捲り上げられ、そこが子供のまま
だというのも知られてしまった。
彼は知識だけだと言っていたが、私にはとてもそうは思えなかった。彼の指は的確に
私を責めさいなみ、身体中に歓喜の渦を巻き起こしたのだ。
知識だけであんな芸当ができるのだろうか。知識というものは、経験がともなって初めて
技術となるのだと思っていたのだが──
きっと彼は、天性のものを持っていたのだろう。それを行使する相手の第一号に選ばれた
のだから、私はそれだけで幸福だと思っておくべきなのかもしれない。
──羽山君……。
私が教室に戻ったら、羽山君はどういう顔をするだろう。彼を突き放してしまった私は、
彼の前にどんな顔をして出ればいいのだろう。
彼は私をどう想っているのだろう。私の事を前から気にかけていてくれたという羽山君。
私を可愛いと言ってくれて、大きな乳房を好きだと言ってくれた。刺激に喘ぐ声も、無毛の
下腹部も、彼は気に入ってくれた。
そんな彼を拒絶してしまった私に、彼の事を想う資格など無いのだろう。私のような子は、
彼のような人でなく、後ろからひいひいと喘ぎながら追いかけてくる金森のような男と一緒
にいるのがお似合いなのだろう。
まだ五時間目、六時間目と残っている。昼休みもいれてあと三時間ほど、私はこのまま
ブラの無いままで過ごさなくてはならない。その間ずっと金森に背中を見られる事になる。
──見守って、か……。
彼の、聞き取り難い言葉が思い出される。金森は私をどう思っているのだろう。
彼の気持ちは読み難い。泰然とした羽山君とは違った読み難さだ。私の二人への印象が
百八十度違うからというのも影響しているのかもしれない。
羽山君は感情の起伏を表さない。激しい感情を露にしたところをほとんど見た事が無い。
私は彼に憧れていたし、階段や保健室では彼に身体を責められ、私は動揺して判断力が
鈍っていた。彼の言葉の裏に何か隠されているのではないかと勘繰ってしまい、素直に
受け止める事ができなかった。
彼が私を好きでいてくれたというのは、これほど嬉しい事は無い。だが、表面だけの態度、
その場限りのものだったなら──浮かれた自分を嫌悪してしまう。
私は、結局──自分が可愛くて彼を拒んだのだ。相手に裏切られた時に覚えるであろう
屈辱感から逃れる為に。
今更、ごめんなさい、本当は私も好きでしたなんて言ったら、彼はどう思うだろう。
いくら彼が大人びているといっても、やはり私と同じ中学一年生だ。小学生の時、私が
突っ撥ねてしまったあの子のように、羽山君も私を攻撃する側に回るのだろうか。
──彼なら、そんな事……。
しないとは言い切れない。けど、全ては私自身が招いた事だ。彼がこの先どういう態度を
とったとしても、彼に責任を転嫁するのはよそう。これ以上惨めになる必要など無い。
──あいつは、何を考えてたんだろう。
金森は、何を考えているのか解からないという点では羽山君と同じだった。けれど、羽山
君のように、内心を見透かせないというのとは違っていた。
不可解なのだ。考えている事が理解できない。彼の言動からその思考過程を察する事が
できないのだ。
──私を守るって……どういう事?
彼自身、自分が何を言っているのか解かっていたのだろうか。ただ思いつくままに口に
していたのではないだろうか。だとしたら、理解できないのは当然かもしれない。
けれど、もしかしたら彼にも彼なりの考えがあるのかもしれない。私には解からなくとも、
彼の頭の中では筋道だった思考が展開されていたのかもしれない。
階段を登りきった私は、足早に廊下を歩いた。
金森との距離が広がっているようで、少しだけほっとしていた。
見られてしまったのだろうか・・・
235 :
夕菜:2006/10/15(日) 01:06:15 ID:WakC+E1C
教室の後ろ側の戸は開け放たれていた。私はしばし躊躇ったが、中へ入った。
教室は、昼休みの喧騒に包まれていた。気の合う者同士で机をくっつけたり、椅子を持っ
てきたりして固まって、弁当箱を並べている。いつも通りの雰囲気──ではなかった。
「おっ、噂のウシハラが帰ってきた」
一人の男子生徒が私に気づき、声を上げた。ウシハラというのは、乳牛のような乳房を
揶揄し、私の苗字と掛け合わせたあだ名だ。それよりも──
──噂のって、まさか……!
「ほらー、やっぱ、してねーじゃん」
──ッ!
頭が真っ白になった。
「うっわ、ほんとだ」
「マジ、ブラしてないじゃん!」
「よく見えねー」
「おっぱい! おっぱい!」
あちこちで上がる声が私の耳を激しく叩いた。
──やっぱりみんな知ってるんだ……。
羞恥心が一気に膨らんで、両腕で胸を抱いて隠す。
私の予想通り、彼女らが──
いや、言い触らす必要など無い。水谷に指名された私は、クラス中の視線を浴びていた。
多くの生徒が私の姿に気づいた事だろう。そして、授業が終わり、昼休みになって誰かが
口にすれば、それはクラス中に広がっていてもおかしくないのだ。
──みんなが見てる……見られてる。
顔が赤くなる。やっぱり、恥ずかしい。みんなに知られているのは恥ずかしい。
私はいたたまれなくなり、くるりと半回転して、教室を出ようとして──
「わあっ!」
「きゃっ!?」
何かにぶつかって弾き飛ばされ、その場に尻餅をついてしまった。
「痛ッ……」
お尻を強打し、顔がゆがむ。顔を上げると、金森がいた。
澱んだ目が見開かれ、見下ろすその先には──私の膝は肩幅よりも開いてしまって
いて、スカートは、白い腿の付け根まで捲れ──
──やだっ、見られたッ!?
顔がかっと熱くなる。咄嗟に膝を閉じ、スカートを手で抑えつける。
──あそこ、見られちゃった……?
顔が上げられない。金森なんかに、見られてしまったかもしれない。
羽山君や笹野先生にも見られたばかりだが、二人に見られるのとは大違いだった。羞恥
と、屈辱と、嫌悪と、恐怖と──様様な感情が込み上げてきて、身体が震え出した。
「リュウ、おっせーよ! ちゃんと買ってきたか?」
「ぶつかってんじゃねーよ、パン潰れるだろ!」
「あ、あぁ……ごめん」
怒声を浴びた金森のセリフは、男子生徒に対してのものなのか、私へぶつかった事への
謝罪なのか、それとも──私の秘処を見てしまった事への──
「お前わざとぶつかったんじゃねーの?」
「ノーブラ巨乳の感触はどうよ?」
茶化す男子たちの声が、金森ではなく私に向けられたものに思えてしまう。
心臓が破裂しそうだった。全身が震えて止まらない。
──恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい……。
今すぐ立ち上がって、出て行きたい。みんなの前から消えてしまいたい。
だが、震えが止まらない。力が入らない。ひんやりとした床が、お尻と腿に張り付いて
いるかのようだ。
──助けて、羽山君……。
彼は、羽山君はどこにいるんだろう。
いつもなら、教室の後の方、私の席の近くで、数人の男子生徒と固まっているはずだ。
でも、小さくなって震えている私は、彼を探す事もできない。探したところで──
──助けてくれるわけない……。
「ゆっ、か、かっ、ぼ、ま、まっ……」
金森がどもっている。何を言おうとしているのだろう。判らない。
金森でもいい。誰か、誰でもいいから──
──助けて……。
次の瞬間、私の視界は真っ白になった。意識が飛んでいた。
羽山助けてやれ。
笹野先生が助けて 保健室でガチ
238 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 08:00:45 ID:KFiF9jzU
ここで金森が暴走して、夕菜がノーブラであることをばらしてしまうんだ
ついでにノーパンってことも・・・
そして助けてあげると叫んだ金森に連れ出されて
次に帰ってきたときには二人の噂でいじられる
そして、いじめを受けるもの同士共感をもって、セックスする
その後、本当に金森をご主人と呼ぶようになって
ハッピーエンド めでたし めでたし
あちゃーっ
公開されちゃいましたか。こうなるともう、
女子の有志が助け舟を出したうえで自宅まで送っていくか、
走って自宅まで逃げ帰るしか無くなっちゃったような気がします。
ここまでに描写された夕菜の性格からして、
ここで教室に踏み止まるのは不自然でしょう。
>>239 既にバッドエンドですがな。
夕菜がノーパンなのを知った深雪が趣味を共有出来る存在と勘違いし、ふたりでその道に。最初は拒んでいた夕菜も、深雪に感化され徐々に快感を覚え…。
243 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 12:08:46 ID:q002DALc
作者さん 一つ聞きたい
深雪は今ぱんつ穿いてるんですか?
それとも今では学校でものーぱんで過ごすようになってるんですか?
それは書かれるまでのお楽しみではないか。
245 :
夕菜:2006/10/16(月) 13:36:05 ID:v7LeF2XL
もしも世界がひとつではないのなら──
もしもあの時、差し伸べられた彼女の手を握っていれば、私はどんな世界でどんな風に
生きていたのだろうか──
「ゆ、夕菜ちゃんっ、ほら!」
「え……?」
私は驚いて眼を見開いた。金森に大切なところを見られてしまった絶望に、一切の思考
を停止させた私に向かって──彼が手を差し伸べてくれていた。
金森だった。
気色の悪い、吐き気のする男。澱んだ眼は腐った魚のようで、何を考えているのか解から
ない。こんな男に毎日背中を凝視されているのは耐えられない──そう思っていた。
だが、私の心は、彼の意図せぬ行動に揺れ動いた。
差し伸べられた手を握れば、私は──
そう思った瞬間、金森が私の腕を掴んだ。思っていた以上の力でぐいと引っ張られ、
私は呆然と立ち上がった。
「ご、ごめんね夕菜ちゃん……さぁ、行こう」
「え……?」
私は彼の言葉を測りかねる。
「こんなとこ、い、居場所じゃないよ」
そう言った彼は、私の腕を引っ張ると、走って! と大きな声を出した。
わけも解からず腕を引かれ、クラス中が呆気にとられている中を、数学の時と同様に──
羽山君ではなく、金森によって教室から連れ出されていた。
金森は私の腕を掴んだまま、廊下を走った。
乳房が揺れるのも、スカートがなびくのも気にならなかった。それ以上に、どうして
自分は金森に引かれて廊下を走っているのだろうと思っていたからだった。
階段まで来ると、羽山君の時とは逆に、私たちは上へと登った。
金森はひいひいと息を荒げていたが、私が彼から離れようと走っていた時と違い、足取り
はしっかりとしていた。
それが頼もしく思えてしまったのは、どうしてなのだろう──
屋上に通じる重たい鉄の扉の前は、少し開けた小部屋になっている。扉は施錠されて
いて、自由に出入りする事はできない。
金森は立ち止まると、ぜえぜえと肩で息をしながら振り向いた。
「ご、ごめんね、夕菜ちゃん」
そう言った彼に、私は強い違和感を覚えていた。
目の前にいる少年は、間違いなく金森なのに、何かが違って感じられた。
「夕菜ちゃん……や、やっぱり怒ってる?」
そうだ──口調だ。
さっきも私を夕菜ちゃんと呼んだが、そこではない。
私の知っている金森は、粘っこくて聞き取り難い、ガムを噛んでいるような喋り方をして
いたはずだった。
しかし、目の前にいる金森の言葉は、息が荒い事もあるのだろうが、多少どもりこそする
ものの、聞きづらいわけではない。そして、どこか一本、強固な芯が通っているかのような
印象を受けたのだ。
「金森、君?」
「え、ええと……」
私が訝しんでいると、彼は慌てたような苦笑したような顔になった。
「ぼ、僕とキミとの仲だし、助けるのは、あ、当たり前でしょ?」
──助けてくれた……そうか、助けてくれたんだ。
そう考えて、ふと思う。
ついさっきまでの私なら、きっとこう思っただろう──お前と私の間にどんな仲があると
いうのだ、と。
そう思わなかった自分に当惑してしまう。
──ああ、そうか。
いつもの眼と違う。
確かに、いつも通りの澱んだ瞳ではあったのだが、その奥に一筋の、ぎらぎらとした強い
光が煌めいている。
「金森君……」
「だ、大丈夫だよ。僕はゆ、夕菜ちゃんの為なら、なんだってできるんだ」
「え? ──えっ!?」
私は彼に抱きしめられていた。
246 :
夕菜:2006/10/16(月) 13:37:22 ID:v7LeF2XL
私は咄嗟に、彼の太り気味の身体を突き飛ばそうとしたが、予想以上の力で抱き締め
られて、身動きが取れなかった。
あまり意識した事は無かったが、どうやら彼はかなりの腕力を持っているようだ。
そういえば、男子たちに雑用を押し付けられて力仕事をしている事があったが、さほど
苦にせずやっているようだったのを思い出す。
こんなところを誰かに見られたらなんと言われるだろう。金森に腕を引かれて教室から
立ち去り、人気の無い場所で抱きしめられている──まるで恋人同士のようではないか。
羽山君の時にも勝手に想像してどきどきしていたが、今の相手は金森だ。そんなロマン
チックな感傷に浸ることなどできはしない。
「やだっ──」
小さくうめいて抗うが、離してくれない。それどころか、さらに強く抱きしめられる。
「く、苦しっ──」
「あっ、ごめん!」
彼の束縛が弱まり、私はするりと抜け出した。
背を向けて息を整えようとする。階段を駆け登った疲労がまだ残っていたのに、こんな
事をされては早打つ鼓動が収まらない。
──これが、守るっていう事?
ふと彼の言葉を思い出す。
彼がどんな考えを抱いてこんな行動に出たのかは解からないが、少なくともあの時、
私はクラスメイトたちの好奇の視線と、淫らな言葉を浴びせられていたのだから──
そこから連れ出すというのは、守るという事になるのかもしれない。
けれど、私は彼に守られる事など望んではいない。
私は独りでいい。誰の力も借りずに、独りで生きていけばいいのだ。誰かに迷惑をかける
事も、誰かを傷つける事もせず、たった独りで生きて寂しく死んでいけばいい。それなのに、
金森は私を守るなどと言う。
差し伸べられた手を──
私は、彼の手を握るべきなのだろうか。
しかし、彼の手を握ってどうなるのだ。彼だって孤独ではないか。彼に頼ったところで、
何も変わらないだろう。
それとも──
ほんとうに彼は私を守ってくれるのだろうか。からかわれ、虐められる私を、彼は守って
くれるのだろうか。私と同じ立場にいる人間に、そんな事が可能なのだろうか。
お似合いのカップル──なのだろう。
私たちは、虐められっ子同士、傷を舐めあって生きていくのがいいのかもしれない。彼の
気持ちを受け入れ、彼に保護してもらって──
──あ、そうか。
私は今更ながら、彼の気持ちを理解できたような気がした。
彼は私が今考えていたように、同類だと、仲間だと──むしろ、彼は私よりも自分の方が
優位にあるのだと思っているのだろう──私が彼を下に見ていたように。
更衣室から教室に戻った私がブラをしていな事に、彼はすぐに気づいただろう。その時、
彼はどんな想像をしたのだろう。もし私が彼の立場なら──
──自分へのアピール……かな。
自分が仲間意識を抱いている相手が、自分の前に無防備な姿で現れれば、自分に都合
のいいように、自分と特別な関係になる事を望んでいると──夢想するだろう。
だとしたら、彼の中の私は、彼と仲良くなりたがっていると考えている事になる。彼も
私と同じなら、きっと自分の世界を持っている。自分だけが干渉し、自分の思い通りに
なる世界を。
だから、私を守ると言ったのも、私を連れ出したのも、きっと保護欲のような──いや、
もっと強い、保有欲や独占欲、支配欲の表れなのだろう。
あの瞳の奥に見えた光は、尋常じゃない。私を自分のモノとして見ている眼だ。
もちろん正常な人間なら、空想と現実の区別はつくし、妄想は妄想だと割り切れる。
しかし──
「ゆ、夕菜ちゃんっ!」
「あっ──!」
私は後から抱かれた。垂らした両腕の上から、彼の両手が、左右の膨らみを掴んでいた。
彼の中の私は空想の産物だが、今こうして乳房を掴まれている私は現実の女の子だ。
彼の手が激しく動き出し、乳房を乱暴に揉みはじめた。彼はどういう気持ちで揉んでいる
のだろう。羽山君も、笹野先生も、どういう気持ちだったのだろう──
二人の顔が浮かんで、消えていった。
私は、金森の乱暴な愛撫に、身体を火照らせていた。
247 :
夕菜:2006/10/16(月) 13:38:05 ID:v7LeF2XL
最初のうち、金森はブラウスの上から乳房を揉んでいたが、やがてぎこちない手つきで
ボタンを外し始めた。
夕菜ちゃん、夕菜ちゃんと耳元で囁かれ、私は身体の力が抜けていくのを感じていた。
ボタンが上から外されるたび、ブラウスは徐徐に開かれてゆく。
5つめのボタンが外され、金森が肩越しに覗き込むのが判っても、私は抗わなかった。
「夕菜ちゃん、お、おっぱい……おっぱい……見てあげるよ」
そう宣言した金森は、羽山君のタンクトップを掴んで引きずり上げる。興奮して指が
滑ったのか、右手が跳ね上げられ、乳首を掠めた。その刺激にぴくんとなってしまう。
布地を掴みなおした金森は、一気に胸の上まで捲り上げてしまった。
「あぁ、夕菜ちゃん……おっぱいだよ」
──見られた……金森に、胸見られちゃった……。
「お、おっぱい、やっと、み、見せてくれたね……嬉しいよ」
見せてあげたわけではない。けど、同じ事なのだろう。
保健室のような閉ざされた場所ではない。屋上に抜ける小空間で、大きな膨らみを露に
してしまった。
こんなところで、こんな姿になって──階下を向いているわけではないが、もし誰かが
今の私を見たら、なんと言うのだろう。露出狂、変態、色情狂、淫猥症──
熱を帯びた身体がどんどん昂ぶってゆくのを意識してしまう。
「ち、ち、乳首……勃ってるね」
あれだけ乱暴に扱われれば、肌も萎縮してしまう。しかし、それだけでないのは私自身が
一番解かっていた。
「ほら、こんなに……おっきいよ」
金森が両方の乳房を下から持ち上げた。乳房がさらに大きく見えてしまう。
「おっぱい……見たかったんだ。見て、触ってあげたかったんだよ」
──してあげる……か。
金森の言葉は、全て押し付けだった。守ってあげる、見てあげる、触ってあげる──彼の
世界での、彼と私との力関係が現れているのだろう。
「こ、ここ、触ってあげるね」
金森の指が乳首を抓んだ。痛みに身体がびくんと震えてしまう。
「こんなに、こりこりして……気持ちいいんだね」
気持ちいいのだろうか──判らない。痛いけど、痛みだけではない。それは性的刺激と
いうよりも、もっと別の──もっと心の奥にある、何かが刺激されているような──
「いつでも、い、いじってあげるからね。ぼ、僕がずっと、一緒にいるからね」
いじってもらいたくなったらいつでも言うんだよと言いながら、彼は抓んだ乳首をきゅっと
捻った。
「くぅっ、ひぁ……」
「エッチ、エッチな声が、で、出ちゃってる、ね」
「ひっ、んっ、ぐっ……」
「もっと、え、エッチになりたいんだよね」
私は金森に突起を捻られる──彼の中の私は、痛みにすら快感を覚えるエッチな子、
なのだろう。なんて身勝手で、なんて自分本位な──
それなのに、私は──
逃げようと思えば逃げられる。大声を上げればすぐに誰かが駆けつけるだろう。けれど、
私はどちらもしなかった。
私を守ってあげると言った彼の言葉を信じたわけではない。信じていたら、こんな行為を
受け入れてはいない。私は今どんな顔をしているのだろう。苦痛と快楽に苛まれ、淫らな顔
になっているのだろうか。
ここでこのまま、金森に全てを許し、全てを受け入れて、身を任せてしまうのだろうか。
──それも、いいかな……。
どうせ私なんて、彼ぐらいにしか相手にされないのだ。
羽山君──彼は今、何をしているのだろう。クラスメイトとともに、金森と私の事を話して
いるのだろうか。もし彼がほんとうに私を好きだというのなら──
羽山君の顔を慌てて掻き消した。私に彼を責める権利など、想う資格など無い。
もう、金森に全てを任せてしまおう。
金森に私の全てを預け、彼の望むまま、彼にされるがままになってしまおう。
自分の意思なんて持たなければいい。そんなものがあるから苦しいのだ。
私の居場所は、そこでいい。彼の閉ざされた世界の中で生きていこう。
「金森君……もっと、して欲しい」
身体がすっと軽くなった。束縛から解放されたようで──
何もかもが、空虚だった。
248 :
夕菜:2006/10/16(月) 13:38:59 ID:v7LeF2XL
床に仰向けに寝かされた夕菜──その双眸は、虚ろに澱んでいた。
「あ、はぁっ、んぅ……」
竜介の手が乳房を掴み、乳首を刺激する。夕菜はそれに応えて身体を奮わせる。
「あっ! ん、ふぁ……」
竜介の唇が、乳房に触れる。舌が伸びて肌を這いまわる。
「ひゃっ、はぅ!」
淡褐色の突起を銜えて、吸いながら舌で転がしてゆく。
「美味しいよ、夕菜ちゃんの乳首」
「ふぁ、やっ、あぁっ!」
両方の乳首を指と舌とで責められる。
「こっちも、いいよね?」
「ひゃぅっ!」
竜介がいきなり蕾に触れた。
「ひっ、やぅ! そこっ、ふぁあっ!」
夕菜自身の蜜を絡めた指が彼女の一番敏感なところを撫で、くちゅくちゅと音を立てる。
竜介の頭を抱え、刺激に全身を震わせる夕菜。大きな乳房に顔を埋めた竜介が、白い
膨らみを唾液でびしょびしょにしてしまう。
とめどなく溢れる夕菜の蜜は、秘処の周りをぬめぬめと濡らしていた。
「夕菜ちゃん、僕もうっ……い、いいよね?」
夕菜がこくんと頷き、竜介はズボンのベルトを外して前を開いた。
白いブリーフが下ろされ、竜介の怒張したペニスが飛び出した。
彼のそれは、頭の半分を包皮に覆われたままではあったが、大人の男としての機能は
じゅうぶんに備わっていた。鈴口から溢れた透明な雫が、ぽたりと垂れて床を濡らした。
「大丈夫、大丈夫だよ夕菜ちゃん」
竜介は彼女の股を広げ、両脚を抱え上げた。
「夕菜ちゃんの、お、おまんこ……綺麗だ」
「あっ、あぁぅ……」
硬く怒張した彼のものが、夕菜の濡れそぼった秘裂に押し付けられる。
亀頭を剥き出しにして、幼い裂け目に潜り込む。夕菜から触れた蜜と、竜介からも溢れた
露とが混ざり合った。
「金森君、私、初めてだから……お願い」
「も、もちろんだよ。大丈夫だよ、ゆ、夕菜ちゃん」
竜介は緊張に震えながら、位置を確認して狙いを定めた。
「い、いくよ、夕菜ちゃんっ!」
腰を押し込む──ぬるりという感触と、強い圧迫感に、竜介は包まれた。
「ひッ、ぎぅッ!」
夕菜は破瓜の激痛に、うめき、顔をゆがめた。
だが竜介は、初めて味わう女性のぬくもりに我を忘れていた。
「ゆ、ゆ、夕菜ちゃん……すごい、すごいよっ!」
少し腰を動かしただけで、今までに感じた事の無いほどの快感が打ち寄せてくる。
「ひぃッ、ひぐッ、ひぁッ!」
夕菜は竜介の二の腕に爪を立てるが、竜介はそれにすら気づかない。
強烈に締め付けられながら、夕菜の初めてを受け取った悦びと、込み上げる本能の
ままに、奥まで突き進んでしまう。
「夕菜ちゃ──うあぁッ!」
竜介が先端に硬いしこりを感じた瞬間、彼はあっけなく爆発した。
竜介は、夕菜の胎内にどくどくと精を放った。
「あぁ、ああぁ……夕菜ちゃん……」
包まれたままの射精は、今までのどんな絶頂感よりも激しく長い、至福の時間だった。
夕菜は激しい痛みに苛まれ、わけも解からずにじっとしていた。
ただ、金森の恍惚とした表情から、自分の中に精を注ぎ込まれたのだろうというのは
理解できた。夕菜の両腕が、ずるずると金森の腕を伝って床に落ちた。
竜介は肩で息をしながら、自分のものを引き抜いた。竜介の精と、夕菜の秘蜜と鮮血が
混じりあった、艶めかしい色の液体が、どろりと溢れて床に零れた。
「夕菜ちゃん……これからもずっと、いつでも、してあげるからね」
差し伸べられた手の先には、どんな世界が待っているのだろう──
夕菜 ── if / another case ── fin.
249 :
夕菜の中の人:2006/10/16(月) 13:59:33 ID:v7LeF2XL
>>238がエロゲーのバッドエンドだなぁと思いまして。
プレイヤー/主人公 羽山恭也
ヒロイン 柏原夕菜
* * *
金森の前に、M字開脚〜御開帳〜! で倒れた夕菜。
俺はどうしたらいいんだ?
彼女を助けるべきか?
┌──────────────
金森をぶちのめす
金森より先に夕菜を辱める
ィア なにもしない
└──────────────
……BAD END!
って感じで書いてみたり。
この先、金森の奴隷になってあれこれさせられるのも書こうかと思ったけど、
それはスレの趣旨ともずれるし、そんな事より本編を進めるべきだろうとw
>>243 一応、今までにアップした文章に書かれているはずですが、
判り難かったかなー?
ていうか、私の文章、くどくて読みづらいですよね……。
もっとシンプルですっきりした、それでいて厚みのある文章を書けるように
なりたいものです。
そんなわけで、本編はもちろん別の展開が待っていますので、また読んで
くださると嬉しいです。
>>249 バッドとはいえ、金森の意外な男気にGJ!
羽山か女の子以外は受入拒否です。
252 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 20:59:10 ID:ooWuTwxl
BADEDで安心したw
続き楽しみにしています。
gj!バッドエンド良かった!
自分はバッドエンドで軽く泣きそうになったので
本編では是非、夕菜を幸せにしてやってくれ!
つか、自分でも動揺する位いつの間にか夕菜に感情移入しててオデレータw
255 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 18:50:19 ID:1RFEo/Lb
バッドエンドでホントよかった。
正直羽山以外との絡みきつかい
幸せにしてください
↑sageろ ここは荒れてほしくない
なにはともあれバッドエンドでよかったよ。
夕菜を幸せにしてやってくれ。
257 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 19:15:08 ID:4ZAGmP4o
ノーパン好きのみんな集まれ
258 :
夕菜:2006/10/17(火) 21:35:42 ID:9uet5Nup
深雪は、眼の前で何が起きている事に我が眼を疑った。彼女だけでなく、この教室に
いたほとんど全ての生徒は、何が起きたのか理解できずに硬直していた。
昼休みに入った直後に遡る──
昼食を摂りながら、思い思いに雑談に興じるクラスメイトたち。
「そいやさー、あの巨乳、さっきノーブラだったよな?」
少し離れた位置にいた男子グループの一人が、そんな事を言った。
「うそ、マジ?」
「お、俺も思った」
「マジマジ! 乳首透けてたよ!」
彼の一言が、多くのクラスメイトたちが感じていた違和感に火を点けた。
「あー、やっぱノーブラだったのか」
「透けてるってか、勃ってたな、ぜってぇ」
「あー、あたしもそうかなって思ってた」
「あたしもー」
「マジで? 全然気づかなかったよ」
「俺も気づかなかったなぁ」
下品な笑い声に呼応するように、男子も女子も夕菜の事を口にしだした。
「水谷に指されて立った時とか、いつもよりすごい揺れてたし」
「教室に戻ってきた時もなんかいつもと違うかも? って思ったよ」
「でしょー? あれー、へんだなーって思ってたよ」
「あいつさ、体育の前はブラしてたよな」
「だよなー。なんでさっきしてなかったん?」
「着け忘れたんじゃね?」
「んなわけねーね」
「じゃあ更衣室で落として濡らしちゃったとか?」
「そういえば着替えの時、なんか遅かったよね」
「なんで?」
「知らないよ、いつも遅いから気にしてなかったし」
「だよねー。いっつも着替え最後だよね」
「乳が重くて着替えが大変なんじゃね?」
「ばっかじゃない!?」
「変態!」
「ちょっ、俺は変態じゃねぇ!」
ほとんどのクラスメイトが、彼女の話題で盛り上がってゆく。
──これって……うちら、やばくない?
深雪は自分たちの仕業だという事がばれてしまわないかと冷や冷やした。幾人かが自分
たちの方を窺っているのにも気づいた。
──黙ってれば大丈夫。何も言わなけりゃ気づかれないよ。
深雪は友人たちに目配せする。グループの全員が彼女と同様に考えているようだった。
深雪の考え通り、誰も彼女らに言及する事はなく、深雪はほっとしていた。
しかし、クラスメイトたちが口にしないのは、深雪たちの考えとは真逆であり、誰もが
彼女らの仕業だろうと思っていたからだった。
深雪たちのグループが普段から夕菜にちょっかいをかけているのは言うまでもないし、
体育の授業が始まる前、更衣室から最後に──夕菜よりも遅れて──出てきたのは
彼女らだった。授業が終わった後の更衣室で、なかなか着替え始めない夕菜を見ながら
くすくすと笑っているのを多くの女子生徒が見てもいた。さらに、いつもなら先頭に立って
夕菜を貶めようとする彼女たちは、誰一人として加わらず、黙黙と食事を続けている。
深雪たちが、水着に着替えた夕菜のブラジャーを、隠すか盗るかしてしまったのだろう。
だから夕菜は、体育が終わった後、ブラを着ける事ができず、ノーブラで教室に戻って
きたのだろう──
そう結論付けるにじゅうぶんな状況証拠が揃っていた。
それでも深雪たちの事を誰も言い出さないのは、夕菜に対して多少の同情心はあっても、
親しみを感じている者はおらず、自分に飛び火するのを恐れたからでもある。
男子たちの言葉はますます下品になってゆき、女子たちがそれに非を唱え始めた時──
夕菜が教室へ戻ってきた。
「おっ、噂のウシハラが帰ってきた」
その声に顔を上げると、深雪たちが陣取っているところのやや斜め後、後ろ側の入り口
から、夕菜が教室に入ってきたところだった。
戻ってきた夕菜は、やはりノーブラのままのようだった。ただ、ブラウスの下にもう一枚
薄い肌着を着けているようにも見えた。
259 :
夕菜:2006/10/17(火) 21:40:11 ID:9uet5Nup
クラス中のほとんどの少年少女たちが、戻ってきた夕菜の胸に注目していた。
男子たちの卑猥な言葉があちこちから上がる。夕菜の顔が真っ赤に染まっていった。
もし自分が彼女の立場だったらと、深雪は思う。密かな愉しみを得るため、下着を着けず
登校し、それがクラス中に知られてしまったら──
──やだ、そんなの……変態って思われちゃう。
グループの子たちからも、奇異の目で見られることになるだろう。夕菜の下着を隠して
しまおうと言い出したのは、自分にそういう趣味があるからだと知られ──
深雪ってこういうのが好きだったんだ?
じゃあ思い通りにしてあげるよ。
スカート捲っちゃえ!
へぇ〜、深雪って、こんなに毛深いんだぁ。
もう濡れてるんでしょ?
おまんこ、よく見えるように、机の上に座って脚広げなよ。
言われた通りやっちゃうんだぁ? 深雪っていやらしい子だったんだね〜。
俺にも見せろよ……うわすっげ、深雪のまんこ丸見えじゃん。
びちょびちょだよ、ここ。見られて感じてんの?
俺も見たい──
あたしも見る──
──やだっ、あたし、なに考えてんの?
自分の性癖は、誰にも知られてはいけないのだ。知られてしまうかもしれないという緊張
は、えもいわれぬ昂揚感を与えてくれるが、実際に知られてしまうのは絶対に避けなけれ
ばならない。深雪はそれを理解していた。
それなのに彼女は、こんな事を想像して、淫らな気持ちになってしまっている。男女の
経験はまだ無いが、知識だけは豊富に詰まっている。
──お兄ちゃんの所為だ……。
兄に責任を転嫁したとき、夕菜の後から、竜介が入ってくるのが見えた。
タイミングが悪いのか良いのか──夕菜は彼に気づかず、真っ赤になった顔を俯けて
教室から飛び出そうとし──ぶつかった。
「わあっ!」
「きゃっ!?」
夕菜の身体は反動でよろめき、すっと腰が落ちる。
プリーツスカートがふわっと広がり、夕菜の白い太腿が晒され──
──あっ……!
深雪は、身体の芯まで凍りつくような感覚に襲われた。
尻餅を着いた夕菜は、両手を後に着いて転倒こそ免れたが、三角座りのまま両脚を開い
てしまっていた。
──M字……。
兄の成人向け漫画雑誌によく描かれている格好だった。
夕菜のスカートは脚の根元まで捲れ、竜介の位置からは──
──見えちゃってる!?
断言はできない。しかし、あんな目の前ならば、おそらくは──深雪は夕菜に自分を重ね
合わせて震えてしまう。
夕菜が脚を閉じ、手でスカートを抑えてぺたんと座り込んだ。彼女もまた震えていた。
「リュウ、おっせーよ! ちゃんと買ってきたか?」
「ぶつかってんじゃねーよ、パン潰れるだろ!」
深雪とは教室の対角線上にいた男子たちが、竜介を怒鳴りつける。竜介は、もごもごと
聞き取り難い声で、ごめんと呟いた。
「お前わざとぶつかったんじゃねーの?」
「ノーブラ巨乳の感触はどうよ?」
野卑な言葉が飛び、あちこちから嘲るような失笑が上がった。
夕菜が倒れたのは教室の一番後ろ、入り口の手前だ。深雪と彼女のグループ以外の、
ほとんどの生徒には、机や椅子、他の生徒たちの姿で視線を遮られ、夕菜がどんな姿
だったのか判っていなかった。
突っ立ったままの竜介もまた、眼を白黒させて呆然としている。
「ゆっ、か、かっ、ぼ、ま、まっ……」
だが、竜介は、どもりながらふらりと身体を揺らしたかと思うと──
──えっ!?
深雪は自分の眼を疑った。
深雪と同じグループの少女たちもまた、呆気にとられてただ眼を見開くばかりだった。
竜介は、夕菜を床に押し倒した。
sageたと思ったんだがsageてなかった。すまない。吊ってくる
261 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 22:26:49 ID:PGw6EEcR
金森が 深雪に 復讐のレイプ をする エンディング クルーーーーーーーーーーー
深雪たんも ひどいめにあっては いけません
改心 羞恥 の流れへ
263 :
夕菜:2006/10/18(水) 12:16:54 ID:A4c4a9r7
ごつっ、と鈍い音がした。
竜介までもが視界から消え、離れた位置にいた数人の生徒たちが、どうしたんだと言い
ながら立ち上がった。
それを見た全員が息を呑んだ。
竜介が夕菜を押し倒し、仰向けになった彼女の乳房を鷲掴みにしていた。はぁはぁと息を
荒げて、澱んだ眼を剥いていた。
夕菜はぐったりとしていた。後頭部を打ち、気を失っている。
「え、なに?」
「どうしたの?」
「なんだぁ?」
教室の後で何が起きているのか確かめようと、次々に生徒が席を立つ。
「やっ──」
「きゃっ!?」
数人の女子生徒が悲鳴を上げた。
──え? やだ、なに? なにこれ!?
深雪は我に返った。
さっきまで彼女は、夕菜が戻ってきたら意地の悪い事をして恥ずかしがらせてやろうと
思っていた。しかし、さすがこんな場面を目の当たりにしてしまっては、そんな気は吹き
飛んでしまっている。
だが、何故竜介はこんなところで夕菜を押し倒したのか、自分は何をすればいいのか
さっぱり解からず、おろおろするばかりだった。
「ん……ひッ!?」
夕菜が、声にならない悲鳴を上げた。
意識を取り戻した彼女は、自分の置かれた状況に、恐怖で身体を震わせた。
竜介から逃れようと身を捩って抗うが、彼は夕菜の肩を押さえつけて封じてしまう。
もがく夕菜の脚が床を蹴り、白い太腿が露出する。
このままでは、夕菜はレイプされてしまうのではないだろうか。クラスメイトの面前で、
竜介は夕菜を好き勝手に弄んでしまう──そんな光景が深雪の頭を掠める。
「やだっ、嫌ぁッ!」
夕菜が叫んだ。
──やばいよ、これ……。
深雪は夕菜の事を心底嫌っていたわけではない。このクラスの誰もがそうだった。
彼女たちにも、なにかとストレスは多い。気の合う仲間と遊んだりお喋りをする事で
それを紛らわすが、最も刺激的な手段のひとつは、誰かを攻撃する事だ。
気の合う仲間同士で、嫌いな人の名前を挙げて話に花を咲かせていると、大して嫌い
ではない相手であっても、相乗効果で加速してしまい──最悪の場合、虐めへと発展
してしまう。
最初はもちろん後ろめたさを覚えるだろう。だが、幾度となく繰り返される事で薄らい
でゆき、周りにも浸透してゆくと、個人が感じるそれはますます軽くなる。
対象は孤独であればあるほど良い。一方的に攻撃できるからだ。対象が仲間を持って
いる場合、反撃される恐れもある。
夕菜は小学生の頃から孤独で、虐めの対象になりやすかった。彼女の性格や態度に
問題が無いとは言えないが、かといって夕菜だけが責められるものではないだろう。
深雪は小学生の夕菜を知らない。仲良くなった子が、夕菜はむかつく、あんな奴と同じ
クラスだなんてと言った、それだけで夕菜を虐げるようになったのだ。
そんな深雪でも、心が揺さぶられていた。
早くなんとかしないと、とんでもない事になってしまうかもしれないと焦る。と同時に、
夕菜を助ける事で、クラスでの、グループでの自分の立場が悪化するのではないかとも
思ってしまう。
それもまた、深雪だけではなく、クラス中の誰もが同じだった。
「たすけ……はやっ、……くん……」
途切れ途切れの夕菜の言葉を、深雪はよく聞き取れなかった。
がたんと、椅子の倒れる音が響いた。
深雪の視界を人影がよぎる──
恭也だった。
彼は立ち尽くす生徒たちを押し退け、真っ直ぐに二人の傍へと進み──
恭也の爪先が、竜介の喉元にめり込んだ。
竜介は蛙が潰れたような声を出して仰け反った。
さらに、側頭部へ──竜介の身体がくるりと半回転し、ロッカーに叩きつけられた。
ずるずると崩れ落ち、口から涎を垂らして痙攣していた。
金森は死んだカエルみたいな奴だな
蛇のような執念、怨念を見せる恐怖の展開へ逝きましょうよ
羽 山君キターッ
はっやっまっ!
はっやっまっ!!
268 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 15:00:11 ID:D4gRvelY
羽山が深雪のパンティを
269 :
夕菜:2006/10/20(金) 00:11:10 ID:uWfKluh2
大丈夫、大丈夫だよきっと。今までも大丈夫だったもん。今日だって大丈夫。
あそこがすーすーするよぉ。どきどきしちゃう。
靴を履いて──玄関のドア、重たいなぁ。
外に、出ちゃった──うわぁ、やっぱり恥ずかしい……。
あたしパンツ穿いてないし、スカートこんなに短い──捲れたらどうしよう。
そうだ、ちゃんと鍵かけなくちゃね──これでよし、っと。
どきどきする──こんな事しちゃダメって解かってるのに、なんでしちゃうんだろ。
やだ、先っぽがつんってしちゃってる。ブラしてないのに──だって、ブラって痒いし
苦しいし、嫌なんだもん。しかたないよ。でもつんってしてるの見えちゃうかなぁ。エッチ
になってるって、ばれちゃうかなぁ。
おっぱい膨らんできたし、時々男子に見られてる……エッチな事考えてるのかなぁ。
お兄ちゃんのエッチな本に載ってるような事……男子も考えてるのかなぁ。
あたしがエッチな事するの、想像してるのかなぁ。あたしにエッチな事するの、想像して
るのかなぁ。裸にされて、おっぱい揉まれて、さきっぽくりくりって──
やだっ! あたしこんなとこで胸触ってる!
誰もいないよね? 見てないよね?
良かった……外で胸いじってるなんて、あたしエッチだぁ。いじってるところ見られたら、
襲われちゃうのかな。お兄ちゃんの漫画みたく、レイプされちゃうのかな……。
それはやだな……怖いよ。
こんな事しなければいいのに……でも、どきどきするのが癖になってるんだもん。
あっ、誰かいる。こっち見てる──変な人じゃないよね? 怖い人じゃないよね?
だんだん近づいてくる──どうしよう、変質者だったら、襲われちゃうかも……。
あとちょっとで、擦れ違う──お願い襲わないで……。
通り過ぎた。足音、離れてく──よかったぁ、変な人じゃなかったみたい……。
時々テレビでやってる。レイプとか、誘拐とか──あたしもされちゃうのかなぁ。
お兄ちゃん、そういうの好きなのかな……。
女の子を誘拐して、襲って、犯して、奴隷にしたいのかなぁ。
そんなの犯罪だよ、しちゃダメだよ、お兄ちゃん!
したかったら、あたしで──あたしは、お兄ちゃんになら、そういう事されても平気……。
お兄ちゃんになら、犯されてもいいよ。奴隷にされたら、御主人様って呼ぶんだ。
お兄ちゃんの……おちんちんも、ぺろぺろしてあげるよ。
この前、なかなか起きないお兄ちゃんのおちんちん、おっきくなってたから……しちゃおう
かなって思った──うぅん、しなかったよ。兄妹でエッチな事はしちゃダメだもんね。
あ、あそこ、濡れてるかも──エッチな事考えてたからだ……。
もう公園まで来ちゃってた──考え事してると早いよね。
どうしよう……あたし、すごいエッチな気分になっちゃってる。
しちゃおうかな、独りエッチ……。
ダメっ、外でそんな事するなんてダメだよ。見られたら恥ずかしいし……。
でも……今だってすごい恥ずかしい。さきっぽつんってなって、スカートこんなに短くて、
パンツ穿いてないし、あそこ、濡れちゃってるし……。
トイレに入っちゃえば解からないよ。今誰もいないし、きっと誰も来ないよ。
鍵もちゃんとかかる──大丈夫、ばれないよ。
スカート捲って──あっ、やっぱり濡れてる……いっぱい濡れちゃってるよぉ。
あたしのあそこ、ぬるぬるになってる──パンツ穿かずに公園まで来て、ここ、おまんこ
濡らしちゃってる……エッチな子だよぉ。
ああぁ、気持ちいい、どうしよぉ……指が止まんないよぉ。
ダメ、こんな事──やめなくちゃ、やめないと、見つかっちゃう、レイプされちゃう……。
でも止まらないよぉ──すごい気持ちいい、どうしよう、どうしよう!
くちゅくちゅって音がしてる。エッチな音、あたしのエッチな音──気持ちよくて、すごい
気持ちよくて、もっと、もっと気持ちよく──
なにこれ? 何か来る! これなにっ?
あっ、ああぁっ、お兄ちゃんっ──!
すごい……すごかったぁ……今のが、イくっていうの、かな……。
あたし、イっちゃったんだ……こんなとこで……。
あたしって、ほんとにエッチな女の子だ……。
深雪 ── two years ago ── fin.
270 :
夕菜の中の人:2006/10/20(金) 00:15:15 ID:uWfKluh2
ふと思いついたので書いてみました。
タイトルは、「深雪〜初めての絶頂〜幼い少女の秘密なお散歩」って感じでしょうかw
この変態めw
272 :
夕菜:2006/10/21(土) 12:08:14 ID:AnoYNv83
ぐぇっという奇妙な音がして、私に圧し掛かっていた金森の身体がふわりと宙に浮いた。
黒い風が私の頭上を通り過ぎ、直後、がしゃんという大きな音がして、金森は動かなく
なった。
「立てる?」
いつも通りの、淡々とした声だった。
けれど、私を見る羽山君の眼は、春の日差しのように温かだった。
──羽山君……助けてくれたの? なんで……?
身勝手なのは解かっていた。それでも、彼の名を呼んでしまっていた。
震えて声にならなかったというのに、彼は助けてくれた。
──なんで、なんで私を……。
信じてもいいのだろうか。あの言葉を、信じてもいいのかもしれない。
差し伸べられた手を──
「うん……」
私は差し出された手を握った。
彼の掌の温もりが心地良い。羽山君が、優しく微笑んでくれたように見えた。
ぐいっと引っ張られ、私は立ち上がった。
「怪我は無い?」
「うん、大丈夫」
まだ頭や胸がずきずきと痛んだが、大した事はない。
「そう。よかった」
彼が指の力を抜いた。
──離したくない。
ずっと握っていたかった。
──でも、離さなくちゃ……。
手を離すと、彼は私の制服についた埃を払ってくれた。スカートも払われ、恥ずかしくて
びくんと震えてしまった。
「ありがとう」
「ん」
足元に金森が転がっていた。
金森は横倒しになったまま痙攣していた。口からは涎も垂らしている。
──まさか……?
「平気だよ、これぐらいじゃ死なない」
私の心配を悟ったのか、羽山君はそう言って、金森の腹に軽く蹴りを入れた。
ぐうっとうめいた金森は、げほげほと咳をした。
「けっこう頑丈だし、こいつ」
そうかもしれない。意外に腕力があるのは今ので判ったし、しぶとい男なのだろうと思う。
「ちょ、羽山!」
「恭也すげーじゃん」
「何したの? よく見えなかった」
「羽山君かっこいい!」
クラスのあちこちから声が上がった。何人かは駆け寄ってきて彼の健闘を称えた。
「大した事じゃないって」
彼はそう言って軽く笑った。
床に顔をつけてもぞもぞと動いている金森を見下ろす。
見られてしまったのだろうか。こいつに、秘処を見られたのかもしれない。
──それで、こんな事を?
彼は私のそこを見てしまい、理性の糸が切れてしまったのだろうか。
私に覆い被さってきた彼の目は、尋常ではなかった。濁った瞳がぎらぎらと鈍い光を
放ち、奥にはどす黒い靄が渦巻いていた。
彼のような男は──私が自ら晒したのだと考えるのかもしれない。彼のような自分の
世界だけで生きているような男は、きっとそんな風に勝手に解釈して行動するのだろう。
クラスメイトの言葉を浴びた時、一瞬でも金森なんかに助けを求めてしまった自分が
恥ずかしくて──
──私っ……!
安堵感に忘れていたが、今の自分の格好を思い出した。
私は今、ブラも着けていないし、ショーツも穿いていないのだ。こんな近くでクラスの
みんなに見られるのは、あまりにも恥ずかしい。
こっそりと教室を出よう。
「あれ? 柏原さん──」
クラスメイトの声が聞こえたが、私は無視して廊下へ出た。
273 :
夕菜:2006/10/21(土) 13:02:52 ID:AnoYNv83
私は人の疎らな廊下をトイレへと向かった。
ポケットに手を入れると、そこにはちゃんとショーツが収まっていた。
──あった……よかった。
さっきの混乱で、ポケットから落ちてしまっていたらどうしようかと思ったが、天も
そこまで見放してはいないようだった。
これを穿けば、少しだけ安心できる。ブラは無いけれど、服を脱がされない限りは、
胸を見られてしまうという事は無い。ショーツがあれば、スカートが捲れても──
トイレの入り口で、他のクラスの女子と擦れ違った。緊張したが、彼女は何も言わずに
去っていった。
──よかった。
気づかれなかった。
一番奥の個室に入り、ドアを閉めて鍵をかける。
とはいえ、やはりブラを着けずに教室に戻るのは恥ずかしい。私がブラをしていないと、
みんなが知っていた。このまま戻れば、また好奇の視線に晒される事になるだろう。
──もう、諦めよう。
彼女らが下着を返してくれない限り、帰宅するまでこのまま耐えるしかない。
今はせめて、ショーツだけでも──
──その前に……しちゃおっと。
私はスカートを捲り上げ、和式の便器を跨いだ。
まだ少し頭が痛い。くらくらする。
金森に押し倒されて頭を打ち、私はしばし意識を失っていたようだったが、失禁して
しまうなんて事態にはならなかったようだ。もしそんな事になっていたら──
頭を振って想像を追い出す。考えたくもなかった。
──トイレする時って、心細いなぁ。
腰までスカートを手繰り上げた私は、お尻を丸出しにしているのだ。もちろんそうしな
ければ用を足す事ができないし、皆がそうしているのだけれど──
──やっぱり、見られちゃったのかな……。
しゃがんで腰を落とし、下腹部を弛緩させる。
身体の中から溢れ出す感覚とともに、ちょろちょろと尿が滴った。
用を足している時というのは、ぼーっとして何も考えていないのだなと、改めて思う。
体育の前にもトイレに入ったからだろう、思ったほどは出なかった。
ロールペーパーを千切って拭いた。
──羽山君……。
彼の指を思い出す。ハンカチでそこを拭いた彼──
──助けてくれた……。
彼は、保健室であんな態度をとってしまった私を助けてくれた。
もし私が彼の立場なら、私は助けたりなどしなかっただろう。自分は相手に嫌われたの
だから自分が助けても喜ぶはずは無いと、誰かが止めるのを待っただろう。
けれど、私はまた羽山君に助けられた。
今日まで彼は、私に興味があるような素振りなど全く見せなかった。でもそれは、彼も
やっぱり他のクラスメイトたちと同じ、中学一年生の少年だったという事なのだろう。
私に気があるような態度をとれば、周りから白い眼で見られてしまうに違いない。それを
恐れていたのだとしても、私は彼を責める事などできはしない。
どうしてもっと早く手を差し伸べてくれなかったのか──そんな、自分本位な気持ちを
抱くのはやめにしよう。
彼の想いを素直に受け止めて──いや、自分の気持ちに素直になろう。
──羽山君……私は、あなたが好きです。
私は羽山君が好きだ。彼が迷惑だと思わないのなら、ずっと一緒にいたい。いつも一緒
にいて──何もしなくたっていい、ただ一緒に、同じ時を過ごしたい。
顔が熱くなってしまう。
──恥ずかしい……。
個室でしゃがんだまま、私は何を考えているのだろう。吹き出してしまいそうだった。
私は立ち上がり、ポケットに手を入れた。
丸められた布を握って、引っ張り出す──
ぺちゃ、という小さな水音がした。
足元を見ると、丸まった白い布が便器の中に落ちていた。
──えっ?
私は目を疑った。手には柔らかな布をしっかりと握っているというのに──
手に握られていたのは、ハンカチだった。
便器に落ちたショーツは、出したばかりの尿を吸って、薄い黄金色に染まっていた。
274 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:29:48 ID:0Fi7nJHO
ここから金森が復活して追い掛けてくるのか・・・
夕菜が可哀想になってきた
羞恥よりも不運、恐怖、不安が目立ちすぎる
>>274 作者さんも別の展開にするって言ってることだし、
これだけ夕菜の幸せを願う人がいるわけだから、悪い事にはならない筈だ。
助けに来てくれると信じてたよ羽山くん
277 :
夕菜:2006/10/23(月) 21:07:45 ID:99tAxEWO
この世に神様がいるとしたら、私の事など見守ってはくれないのだろうか。
──どうしよう……。
泣いてしまいたくなった。
せっかく笹野先生が貸し出してくれたのに、こんなあっけなく役目を終えてしまった。
呆然としていても始まらない。私はまだ濡れていないところを抓んで持ち上げた。
ぽたぽたと汚水が垂れる。汚物入れに捨ててしまおうかとも思ったが、これも学校の備品
なのだし、勝手に捨てるのはまずいだろうと思い止まる。
洗って返すべきなのだが、どうやって──
今なら、トイレには誰もいない。他の個室も空いていたし、私が用を足している間に
誰かが入ってきた様子も無い。まだ昼食を摂っている子がほとんどだろう。
──今のうちに……。
私は、水の滴るショーツから少しでも水分を抜こうと、ロールペーパーで拭いてみた。
雫が垂れる事はなくなったが、それでもかなりの汚水を吸っている。
──自分のおしっこでも……やだなぁ。
それに、一年生だけでも、百何十人もの女子生徒がいるのだ。そんな大勢の排泄物を受け
止める便器に落ちたものを、素手で洗わなければならないと思うと気が滅入る。
──洗った後、どうしよう……。
しっかり絞っても、湿ったまま穿くなんて考えられない。どこかに干せるわけもないし、
机の中や鞄の中に仕舞うのは問題があるだろうし──
──あ、あるじゃん。
体育は水泳だったのだ。水着やタオルを入れるバッグなら、濡れていても平気だ。
しかし、絞ったショーツを教室まで持っていかなければならない。小さく丸めても、
私の手にすっぽり収まるほどにはならない。
──ハンカチで包めば……。
教室まで行く間なら、ハンカチで包み、ポケットに入れておいても、スカートまで染みる
事はないかもしれない。
──うん、そうしよう。
急いで水を流し、誰かがいきなり現れない事を祈って個室を出た。
大丈夫だ、誰もいない。
私は洗面台に駆け寄り、蛇口を捻った。ハンドソープを少し出して、ショーツに染み込ま
せる。ばしゃばしゃと音を立てながら、さっと洗う。
──誰も来ないで、お願い……。
願いも虚しく、複数の女子生徒がトイレへと入ってきた。
──気づかないで、ほんとに、お願いだから!
大丈夫、気づきはしないはずだ。じっと見られない限り、私がショーツを洗っているなど
とは思われないだろう。ハンカチかタオルでも洗っているのだと思うだろう。
彼女たちは何やら話しながら私の後を通り過ぎ、それぞれ個室に入っていった。
──よかったぁ……って、また来たぁっ。
安堵するのも束の間、また別の女子生徒が現れる。私は身体を屈め、手元が見えないよう
にする。
その子もまた、こちらの事など気にも留めずに個室へと入っていった。
もし私が洗っているのがショーツだと判れば、私が粗相をしたのだと思われてしまう
かもしれない。中学生にもなって、トイレを我慢できない、恥ずかしい子だと思われて
しまうかもしれない。
小さい方ならともかく、大きい方だと思われたらもっと大変だ。そんな噂が広まったら、
私は今まで以上に肩身の狭い思いをしなくてはならないだろう。
──スカトロ……。
そんな言葉が浮かぶ。
世の中には排泄物で性的に興奮し、欲情する人たちがいるという。ただ見るだけでなく、
互いの排泄物を掛け合ったり、頬張ったりする事もあるらしい。汚物と悪臭にまみれて
恍惚を得るのだそうだ。
そんなもののどこが良いのか解からないが、性的な嗜好も十人十色なのだろう。私だって
人の事は言えない──校内だというのに羽山君に責められ、保健室では自慰もしてしまった。
同性の笹野先生にも──
水泳が終わってから、いろいろ起こりすぎて感覚が麻痺してしまいそうだった。
これだけ濯げば大丈夫だろう。ショーツをぎゅっと絞る。あまりきつく絞ると型崩れして
しまうかもしれないが、そんな悠長な事は言っていられない。ショーツをハンカチで包み、
スカートのポケットに押し込んだ。嵩張るが仕方が無い。
私は結局、さっきまでと何も変わらない心細い姿のまま、教室へ戻る事になった。
しかし、誰にも気づかれずにバッグに入れるにはどうすればいいのだろう──
278 :
夕菜:2006/10/23(月) 21:25:35 ID:99tAxEWO
結局良い案は何も浮かばない。羽山君に助けられたて喜んだのも束の間、こんな事に
なってしまうとは思いもしなかった。
迂闊な自分を悔やみながら、私は教室へ戻った。
何人かの生徒がちらちらと眼を向けてくる。あいつやっぱりノーブラだ、と確認されて
いるようで恥ずかしい。
私が羽山君に──階段で、保健室で、彼に責められた事を、みんなが知っているのでは
ないかと思ってしまう。
だとしたら、私はどう思われているのだろう。学校で身体を弄ばれ、刺激に身を震わせ
ている淫らな子だと思われているのだろうか。だから金森は私に襲い掛かって──
ふと気づく──あいつの姿が見えない。私のすぐ後が金森の席だが、小太りの身体が
見えなかった。もちろん教室の入り口で横たわってもいない。
クラスメイトたちの面前で私を──犯そうとしたのだろうか。理性が切れて我を忘れて
しまったのだろうか。あの時の金森の眼は、狂気に満ちていて、とてもまともな人間の
ものとは思えなかった。
でも、羽山君が助けてくれた──
──あれ? いない……。
羽山君の姿も見えない。金森を職員室にでも連行していったのだろうか。それにしては、
クラスの雰囲気がいつもと大差無いように思える。それとも、私がいない間に彼らの興味
は他へ向いてしまったのだろうか。
自分の机の上には、数学の教科書とノートが開かれたままになっていた。
席に着いてそれらを仕舞う。
──今なら……。
ポケットに手を入れる。
みんながまだ食事をしている間に、水泳のバッグにショーツを入れてしまおう。みんなが
食事と雑談に夢中でいる今なら、きっと気づかれない。
ポケットの中で握り、なるべく不自然にならないようにそっと引き出す。
──机の下だし、大丈夫。
そう言い聞かせて身を屈め、バッグの口に手を伸ばす──
「柏原さん、大丈夫?」
──ッ!
慌てて手を引っ込めた。
いつもは話し掛けてくることの無い、斜め前の席の少女がこちらを向いていた。
──こんな時に……。
「あいつ、どっか行っちゃったけど」
「え?」
「金森。みんなに笑われて、顔真っ赤にして出てったよ」
ショーツを握った手を机の下にしたまま、身体を起こす。緊張して目を合わせられない。
「ほんとに、大丈夫?」
「別に……平気だけど」
「そう? でも驚いたぁ。あんな事するなんてね」
私が素っ気無いのはいつもの事だが、今はいつも以上に気の無い声に聞こえるだろう。
彼女は、私がショーツを握っている事に、気づいてはいないようだ。だが、このままでは
いずれ気づかれてしまう。握ったままでいるわけにはいかない。
「なんかふざけて、って感じじゃなかったじゃん」
「あいつおかしいって思ってたけど……ねぇ?」
彼女と一緒に弁当を食べていた他の子たちも混じってくる。
「あいつ絶対そのうちこういう事すると思ってたよ」
「だよねー。将来絶対あれ、レイプとかして捕まるって」
「えー、犯人の金森竜介は、中学時代、教室でクラスメイトの少女に乱暴を働こうとした事
があります。その時は、別の男子生徒が止めに入って事なきを得ましたが──」
「また始まったよ、千華のワイドショーごっこ!」
「ええ、はい。驚きませんでした。あの人ならきっとやると思っていました──彼を知る
同級生の女性は、そう語ります──」
「あははっ、ありそー!」
「お前らレイプとか何言ってんだよ」
「うるさいなー、関係ないじゃーん」
「つーか誰がお前らなんか襲うんだよ」
「ちょっ、失礼な!」
盛り上がる彼女らの話に、近くにいた男子までもが加わって、私は眩暈すら覚えていた。
これでは、ショーツをバッグに仕舞う事などできそうもなかった。
279 :
夕菜:2006/10/23(月) 21:26:48 ID:99tAxEWO
大勢の生徒たちがこちらを見ている中では、ポケットに戻すのも難しい。
──机の中なら……。
自分の身体もあるし、気づかれ難いだろう。ショーツを入れては、教科書やノートまで
湿ってしまうかもしれないが──他に手段が無い以上、どうしようもなかった。
気取られぬように机の中に手を入れ、一番奥にショーツを押し込み、直接触れないように
位置を工夫する。
──大丈夫、誰も気づいてない……。
「羽山君すごいよねー」
唐突に彼の名前を耳にして、びくっと震えてしまう。
助けてくれた彼は──たとえその相手が私なんかでも、彼女らにとってみればヒーロー
のようなものなのだろう。
「ほんと! やっぱりかっこいいよ〜」
「あれ、なにしたの? あたしよく見えなかったけど」
「蹴ったんだよ、キックキック! すごかった〜」
「喉に爪先めり込んでたよな。追い討ちのローキックもすげー」
「あいつ何者だよ?」
「あんたらとは大違いだね」
「うっ、うるさいなぁ!」
「なんにもできなかったくせにー」
「ねー。男の癖に女子も助けれないなんてさー」
「べ、べつに、柏原なんか──」
どうなってもいい、助ける必要なんかない──とでも続けるつもりだったのだろう。
だが、さすがに、一応は被害者である私を前に、言い澱んだのだろう。
「つ、っつーか、あいつはどこ行ったんだよ」
「そうそう、リュウどこ行ったん?」
「知らないよそんなの、どーでもいいじゃん」
確かにどうでも良い。そんな事より──こんな格好でいるのが嫌だった。
いつもなら私などに構いもしない子たちが、私の周りで盛り上がっている。囲まれている
わけではないし、皆が私を見ているわけでもない。
それでも、ブラを着けていない、ショーツも穿いていない時に、すぐ近くに人がいると
思うと、恥ずかしくて顔から火が出そうだった。
きっと何人かの生徒は、私の胸を見ているのだろう。いくら羽山君のタンクトップがある
といっても、ブラジャーほどには隠してくれない。
そう意識すればするほど、身体が火照り、スカートに直に触れている秘処までもが、熱く
潤ってくるような気になってしまう。
ブラを着けていないのは、もうみんなに知られてしまっている。どうしようもない。
だが、ショーツはまだ知られていないはずだ。気づかないで欲しい。お願いだから気づ
かないでもらいたい。
そのためには、私は極力平静を装うのが良いのだろう。胸を見られてもそうと意識せず、
いつもの事だと思っていれば良い。そう、いつもの事なのだ。
いつもはブラを着けていて、今は着けていない、それだけの違いだ。たったそれだけの
違いなのだ。
けれど、その違いは、あまりにも大きすぎる。ほとんど膨らんでいなければ──小学生
の頃、まだ胸が膨らむ前は、こんな気持ちにはならなかった。
いや、小さければ小さいで、早く大きくなりたいと思うのかもしれない。実際、ほとんど
胸が膨らんでいない子が、そう言っているのを聞いた事もある。
大きくたって良い事なんて無いのにと思っていたし、今もそう思う。
──でも、羽山君は好きだって言ってくれた……。
それがせめてもの慰めかもしれない。
いや、しかし──もし私の胸が平均以下だったなら、きっとこんな目に合う事は無かった
のだろう。けれど、もしそうだとしたら、羽山君から好かれる事も無かったのだろうか。
──こんな事考えても、意味ないか。
周りにいる子たちは私の話題から離れ、好きなアイドルグループの話や、ファッションの
話へと変わっていた。安堵するとともに、空腹感が込み上げてきた。
バッグから弁当を取り出し、机の上に広げる。仕事で忙しい母親が作ってくれる弁当は、
いつも朝食とほとんど同じメニューだった。
心の中で手を合わせ、いただきますと呟いてから食べ始めた。
ふと思う──食べ終わった弁当箱に、洗ったショーツを隠すというのはどうだろう。
ダメだ──私は即座に否定する。トイレに落とした下着なんて、入れるものじゃない。
ひとつ大きな溜め息をついて、梅干しを口に運んだ。強い酸味が心地好かった。
・
K
マムコ見ちゃったシーンを金森視点で読みたい……
アレは金森の妄想で未遂ってことか?
夕菜、羽山と幸せになって欲しいぜorz
283 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 23:26:40 ID:XgVwyY8N
おまえらの思い通りにはならないw
284 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 02:18:13 ID:qqe+wPiw
単純に小説として楽しい
応援してます
個人的には間延びしてきた感があるなぁ
おもしろいしケチつける気はないんだけど、
楽しみにしてるからこそまとめて投下してくれると嬉しいかな
専スレみたいになってるのはいかがなものかと
数日に一回の投下で専用化してしまう現状に涙する
若人が続いて 新たな投下をすればよい
289 :
夕菜:2006/10/27(金) 03:26:04 ID:BYZZgBHb
──羽山君……どこ行ったのかなぁ。
彼の席に目をやると、食べかけのままの弁当が広げてある。
その周りにいる数人の男子たちは、ゲームか何かの話をしている。彼らは羽山君がどこ
へ行ったのか知っているのだろうか。
私の近くにいる子たちも知らないようだった。彼の事だから、誰にも言わずにふらっと
出て行ったのだろう。どこへ行くのか聞かれても、ちょっとね、とだけ残して行ってしまう
のだ。そんな光景が容易に浮かぶ。
大勢で盛り上がって騒ぐような事はない彼だが、私と違って孤立しているわけではない。
それなりに親しい友人もいるようだし、そうでないクラスメイトともごく普通に会話を
している。私のように、親しい友人もおらず、会話もほとんどないような人間とは違う。
私もそういう付き合い方ができれば良いのかもしれない。けれど、そのためには、自分
独りではどうしようもないと思う。自分がいくら回りに声をかけたとしても、相手がそれ
を好ましいと思わない以上、逆効果になるだろう。
ならば私は、独りで構わない──そう思っていた。
──羽山君……。
胸がどきどきする。彼の事を想うと、落ち着かない。
彼に触れられた膨らみが、突起が熱を持ち、下腹部からもやもやと沸き立つ気持ちが
抑えられなくなる。
──こんな格好なのに……。
乳首が硬くなっていくのが判る。彼のタンクトップを内側から押し上げてゆく。
周りに人がいるというのに、教室でクラスメイトの視線に晒されているというのに、その
気持ちを抑える事ができなくなる。
──こんな格好だから?
私は、恥ずかしい姿を見られて感じてしまっているのだろうか。
羽山君に見られるのなら──興奮もするし、淫らにもなる。けれど、ただのクラスメイト
というだけの間柄の者たちに囲まれて、そんな気持ちには──
──羽山君とだって、ただのクラスメイト……。
いや、でも、私は彼の事を好きだったから──彼も私を好きだと言ってくれたから──
──笹野先生は?
クラスメイトですらない、そして同じ女である笹野先生に、私は最後まで──
きっと、こんな事を考えている時点で、私はいやらしい子なのだろう。
他の子たちはどうなのだろう。教室でこんな淫らな事を考える事があるのだろうか。
男子たちは、あるだろうと思う。教室で女の子の身体の話をしている事もある。水泳の
授業中だって、女子たちの水着姿をあれこれ批評したりしていたし、ちらちらと、時には
じろじろと見られたりもする。
けど、女子はどうなのだろう。時々、そういう話をしているのを聞かないではないが、
それは回りにほとんど人がいない時に限るし、男子のような、直接的な会話ではない。
私のように、身体を見られて淫らな気持ちになってしまう子もいるのだろうか。
ブラを着けず、乳首の浮き出るままに視線に晒され、見られる事で気持ちを昂ぶらせ、
あそこを濡らしてしまう──そういう子もいるのかもしれない。
そんな子から見たら、私はどう映るのだろう。仲間意識を持たれ、一緒に愉しもうと
誘われるのだろうか。ブラもショーツも着けずに人目に晒し、昂ぶった気持ちを慰める
ため、お互いの火照った肌を見せ合いながら、笹野先生がしてくれたように──
──ほんとに変態になっちゃう……。
まったく──私は何を考えているのだろう。
乳首が硬く尖ってしまっている。これ以上こんな想像を続けたら、秘処に触れている
スカートが濡れてしまうかもしれない。表にまで染みてしまったら大変だ。
二度も達してしまったというのに、私の身体はどうなってしまったのだろう。もっと
快楽を貪りたいというのだろうか。
クラスメイトに囲まれ、羞恥に身体を昂ぶらせ、尖った乳首や、濡れた秘処を晒して
刺激に身を委ねてしまう──そんなふうになってしまうのだろうか。
──あそこ……。
見られてしまったのだろうか。金森はどこへ行ったのだろう。羽山君も──
考えても判らない。今は目の前にある弁当をさっさと空にしてしまおう。
「おっ、羽山どうしたん?」
──羽山君……?
ウインナーを箸で抓んだところに、彼が帰ってきた。男子が声をかける。
「いや、ちょっとね。ああ、深雪──」
彼は意味ありげに微笑んで、そばにいた女子──私を虐めているグループのひとりに
声をかけた。
290 :
夕菜:2006/10/27(金) 03:27:52 ID:BYZZgBHb
「え?」
彼女が応える。深雪──木嶋深雪という名だ。
羽山君と彼女は、どうやら幼馴染みというやつらしい。小学校は違うようだが、幼稚園は
同じ所へ通っていたそうだ。といっても、別段仲が良いようには見えない。
羽山君は彼女と二言三言交わすと、自分の席へと戻っていった。
「お前どこ行ってたんだよ?」
羽山君に男子が声をかける。それは私も知りたい──
「トイレだよ」
「なんだ、うんこか」
──えっ?
思わず、彼がトイレにいる姿を想像してしまう。
──なに考えてんの私……。
「そんなとこ」
「弁当食い終わってから行けよ〜」
「明日からはそうするよ」
確かに、食事中にトイレに立つのは行儀が良いとはいえない。
けど、きっとそうじゃない。
私が教室を出て、トイレで──用を足し、汚れたショーツを絞って戻ってくるまで、五分
以上、十分近くは掛かっていただろう。既にほとんどの生徒が食事を終えている。食べ
始めの遅かった私の弁当も残り僅かだ。きちんと時計を見てはいないが、十分は経過
しているはずだ。
羽山君がいつ教室を出たのかは知らないが、いくら大きい方だとしても、そんなにかかる
ものではないだろう。何か他の事をしていたに違いない。
金森が関わっているのだろうか。私の後ろの席の彼は、まだ戻らない。
──見られちゃったのかなぁ……。
ふと横に目をやる。私にいつもちょっかいをかけてくるグループ──木嶋深雪たちは
弁当を食べ終え、雑談に興じているようだ。
彼女らはどういう気持ちでいるのだろう。私の下着を奪い、どこかへ隠したのだろうが、
どこにあるのだろう。更衣室のどこかに隠したのだろうか──
──そっか、そうなら……。
私は急いで残りの弁当を食べてしまう。
昼休みはまだ十五分近く残っている。今ならまだ五時間目に使う生徒も、そこへは行って
いないだろう。廊下や階段で、何人もの生徒と擦れ違うかもしれない。けれど、このままの
姿で下校する事を考えれば──
更衣室を探してみよう。掃除用具を収めたロッカーや、水泳部員が使う個人用のロッカー
もたくさんある──いや、個人用のものには鍵が掛かっているだろうから──とにかく
探そう。見つかったらその場で着れば良い。そうすれば、もう問題は無い。
でも、見つからなかったら──
また、下着の無いままで教室へと戻らなければならない。何人もの生徒に見られてしまう
かもしれない。ブラも着けずに大きな胸を揺らしながら歩く私は、他の生徒たちにどう映る
のだろう。スカートを捲れば、そこが露になってしまうような姿で校内を歩く私は──
羞恥プレイ──そんな言葉が浮かぶ。
──違う、私はそんな……。
言い切れるのだろうか。事実、四時間目の前に更衣室から教室へと戻る間、三年の先輩
たちと擦れ違って、そして教室に戻ってからも、クラスメイトに見られて、気持ちを昂ぶら
せていたではないか──
──あれは、だって、擦れて……。
とにかく、更衣室へ行こう。とにかく、探してみよう。
空になった弁当箱を仕舞い、腰を浮かせる。
スカートの裏に淫らな染みができてはいないかと思う。手でさっとスカートの後を撫でて
みる──大丈夫だ、濡れていない。
椅子を鳴らして立ち上がると、何人かがこちらを見た。胸が揺れて擦れる──
恥ずかしい。でも、我慢するしかない。
更衣室まで行く間、何人の生徒と擦れ違うのだろう。その度に、揺れる胸を見られるの
だろうか。スカートの中がすうすうして気になる。少し濡れているのも判る。染みてはいな
かったが、内側には少し付いてしまったかもしれない。
──大丈夫、気づかれないよ。
出口へと歩きながら、羽山君に目を向ける。
私の位置は彼からは死角だ。当然私には気づかず、周りの男子たちと喋っていた。
ついて来て欲しい──そう言いたい気持ちを飲み込んで教室を出た。
291 :
夕菜:2006/10/27(金) 03:29:22 ID:BYZZgBHb
廊下にも、階段にも、たくさんの生徒がいた。
羽山君のタンクトップのおかげで、多少の揺れは抑えられるが、それでも揺れてしまうし、
先端が擦れて刺激されてしまう。
湿っているその部分が冷やされるが、火照った身体を冷ましてくれるわけでもない。
むしろ自分の姿を意識させてしまい、余計に熱を帯びてしまうような気になってくる。
──恥ずかしい……。
擦れ違う生徒たちが皆、私を見ているようだ。心の中で、どんな事を囁かれているのかと
思ってしまう。通り過ぎた後、いやらしい事を言われているのではないかと思ってしまう。
羞恥心が掻き立てられ、生地と擦れる先端と、ひんやりした秘処とともに私の心を蝕んで
ゆくようだった。
長い階段を降り、更衣室へと続く渡り廊下へ向かう。
重たいドアを開くと、真夏のむっとした熱気に見舞われた。校舎内はエアコンのおかげで
快適な温度に保たれていたが、一歩出ただけで別世界のような蒸し暑さだった。
私はどうやらあまり日焼けしない体質らしい。屋外での体育のあとも、多少肌が赤くなる
程度で、他の子たちのように焼ける事は無い。私のような地味で内向的な子が、健康的
な小麦色の肌をしているというのは、滑稽かもしれない。
そんな無意味な事を考えながら、気持ちを紛らわす。
ほんの数歩歩いただけで汗が吹き出てくる。天気予報では、三十五度を越すと言って
いたのを思い出す。
汗が出れば肌着に染み込んでしまう。羽山君から借りたタンクトップに、私の汗が吸われ
てしまう。それはとても恥ずかしい。
けれど、恥ずかしいだけでなく、どこか淫靡な、足を踏み込んではいけない世界へ続いて
いるような気がしてしまう。
私の汗──体液が、彼の持ち物へ──彼の中へ染み込んでゆく──私の淫らな体液が
彼の中へと──
──またこんな事考えてる……。
校舎の外にも、たくさんの生徒がいる。渡り廊下の近くにも、運動部であろう生徒や、
ボールで遊んでいる子たちが大勢いた。
そんな彼らの全てが私を見てるわけではない。だが、ブラも着けず、ショーツも穿かな
いで、淫らな想像をしてしまう私は、どこかおかしいのだろうか。
──羞恥プレイ……。
ほんとうは私はそういう行為を望んでいるのかもしれないとも思う。
羽山君に突然あんな事をされ、抵抗できなかった。たとえ羽山君であっても、密かに想い
を寄せていた相手であっても、いきなりあんな場所であんなふうにされて──普通なら
抵抗するのではないだろうか。
羽山君だったから──というのは言い訳にならないだろう。笹野先生にだって、される
がままだったのだから。
彼の、彼女の指遣い、息遣い、温もり、快感──
燦燦と照りつける太陽は地面を焼き、空気を焼き、私の心まで火照らせてしまうようだ。
屋根があるとはいえ、うだるような熱気は遮りようがない。
汗が溢れて、胸の谷間を流れ落ちるのが判る。ブラをしていると、痒くなっていけない。
汗疹ができてしまう事もたまにあった。
ブラが無ければそうはならないが、着けないわけにもいかない。ブラが無いというのは
心細いものだ。今だって心細いのだ。
暑さの所為だろうか、身体が弛緩して、つんと張っていた乳首もおとなしくなっている
ようだ。興奮して勃つ、というのは間違っていないと思うが、興奮していてもずっと尖って
いるわけではないし、勃っているから興奮している、というわけでもない。どういう原理なの
かはよく解からない。
それでも、私は今、性的興奮状態にあるのは間違っていない。
下着を着けずに人目に晒されて興奮している。
どうしてだろう。
私は羞恥心で気持ちを昂ぶらせてしまう、いやらしい子になってしまったのだろうか。
羽山君と笹野先生に責められ、そういう世界に足を踏み入れてしまったのだろうか。
どうにもいけない。同じような事ばかり考えてしまう。
急がなければ。急いで更衣室に行って、下着を探さなければ。
足早に渡り廊下を進む。
胸が揺れて乳首が擦れる。
どうやら、スカートの中のその部分は、かなり濡れているようだ。
数人の男子と擦れ違う。こんがりと焼けた肌は、水泳部員だからだろうか。
──恥ずかしい、恥ずかしいけど……。
292 :
夕菜:2006/10/27(金) 03:30:50 ID:BYZZgBHb
女子水泳部員や、五時間目に使う生徒がすでにいるのではないかと思ったが、更衣室
には誰もいなかった。
私は安堵した。人がいたら、何をしに来たのか詮索されるだろうし、そうでなくとも、
私はこんな格好なのだ。何を言われるか判ったものではない。
と同時に、どこか物足りなさを感じてしまっているのも確かだった。
──私、おかしい……。
恥ずかしいというのに、気持ちが昂ぶる。ほっとしているのに、満たされない。
ほんとうは、誰かがいる事を期待したのだろうか。恥ずかしい姿を見られ、羽山君や
笹野先生にされたような、淫らな行為を受ける事を望んでいたのだろうか。
──そんな事は……。
無いと断言できない。そういう気持ちがわずかでもあった事を否定はできなかった。
コンクリートにすのこを敷いただけの、簡素な床。四時間目に使っていた三年生たちが
残した雫で湿っている。
三時間目の間ずっと、私のバッグが置かれていた場所まで進む。
更衣室の一番奥。コンクリートの壁に、明かり取りの型ガラスが填められていて、柔らか
な光に照らされている。無造作に置かれた長テーブルには、所所に水滴が光っていた。
周りを見回す。いくつも置かれたロッカーが並んでいる。
私は一番隅にある、掃除用具の入ったロッカーの前に立った。ノブに指を掛けて、ぐいと
引く。軋んだ音をたてて扉が開かれた。
──うわぁ、くっさぁい。
饐えた匂いが鼻を突く。雑巾かモップか──日に干される事も無くずっと湿度の高い処に
仕舞われているのだろう。こんなところに下着を隠されたのだとしたら、かなり嫌だ。
ざっと見てみるが、それらしいものはない。バケツやモップを取り出してみても、やはり
無かった。
──ここじゃないか。
とすると、個人用のロッカーだろうか。彼女らの中に水泳部員はいなかったはずだが──
いくつかノブを引いてみるが、どれも鍵が掛かっているようだった。
──どこだろう……。
ここではないのだろうか。更衣室に隠したのでないとすれば──彼女らのうちの、誰かの
バッグに仕舞ってあるという事か。それとも、更衣室から教室に戻る間、どこか他の場所に
隠したのだろうか。
だとしたら、探す場所は膨大に増えてしまう。更衣室から教室までの間に、どれほどの
部屋、ロッカー、物置があるのだろう。もちろん入念に隠す時間があったとも思えないが、
手当たり次第に探すというわけにもいかない。
──どうしよう。
全てのロッカーを開こうとしてみるが、いくつか開いたところには、何も入っていないか、
水泳部員の私物であろう細細したものが置かれていただけだった。
他に隠せそうな場所は──
コンクリート打ちっぱなしの殺風景な更衣室に、そんな場所は見あたらない。壁や天井を
這うパイプ類の影にも、私のブラとショーツは無かった。
──やっぱり、あの子たちが持ってるのかなぁ。
彼女らが持っているのだとしたら──やはりバッグの中だろうか。授業の前、私が水着に
着替えて更衣室を出た後で、下着を抜き取り、そのまま自分のバッグに仕舞っておく。授業
が終わって戻ってきた私は、下着が無いのに気づき──彼女らはくすくすと笑いながら
教室へと戻った──
いくら自分のものでなくとも、女の子が下着を人目に晒すのは気が引けるだろう。ならば
今もまだ彼女らのうちの誰かのバッグに潜めてあると考えるのが妥当かもしれない。
──そうだ、羽山君……。
彼は、私が下着を着けていない事が、彼女らの仕業だと気づいていたようだった。
さっき、木嶋深雪に声をかけていたのは──
二人は幼馴染みらしい。そうでなくても、羽山君なら彼女らから下着を取り戻す事など
簡単だろう。彼は女子に人気があるし、一目置かれてもいる。そんな彼が言えば、下着の
隠し場所を吐かせる事ぐらい雑作もないだろう。
やはり彼に頼るのが一番なのだろうか。でも、それは彼の立場を悪化させかねない。彼女
らが隠したというのは、推測に過ぎず、確定事項ではないのだから。間違っていれば、彼に
迷惑が掛かる。
──それでも、羽山君なら……。
私のためにしてくれるかもしれない、と思うのは、身勝手だろうか──
そろそろ次に使うクラスの生徒たちが現れるだろう。
そう思ったとき、ドアの外に、何人かの話し声が近づいてきた。
293 :
夕菜の中の人:2006/10/27(金) 03:38:43 ID:BYZZgBHb
最近ちょっと止まってました。すみませんです。
ある程度区切りの良いところまで書き溜めてから投下するように
していこうかなと思います。
今回はここまで。
他の方のも読みたいですねー。
自分が書いたのだけだと物足りないし、妄想の逞しい方もたくさん
おられるでしょうし!w
最後は夕菜たんと深雪たんの二人が、
羽山と笹野先生に同時に愛でられる4Pだな。
296 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 18:34:29 ID:sULOiUA5
金森もいれてヤレよ
参加しようとして羽山に蹴りを入れられる金森
金森はこれ以上生き恥を曝すくらいなら、もう出しゃばらない方が…
299 :
夕菜:2006/10/28(土) 22:14:45 ID:PTrJJ4KW
コンクリートの壁と分厚いドアの所為でよく聞こえないが、近づいてくるのは男子生徒
のようだ。
──どうしよう。
男子生徒なら、女子更衣室には入らないだろう。ならばしばらくここに留まって、やり
過ごすか。今はなるべく人に見られたくない。もう今日は我慢するしかないと腹を括っては
いるが、できる限り人目に触れないようにしたい。
足音がドアの前で止まり、話し声が続く。
よりにもよって、女子更衣室の前で立ち話だなんて──どういうつもりなのだろう。
壁の時計に眼をやると、一時十二分を指していた。あと八分で五時間目が始まる。
早くここを出なければと思うのだが、ドアを開けるのを躊躇ってしまう。
何年生かは判らないが、男子生徒の前にこんな姿で出たくない。それに、昼休みの
更衣室にたったひとりでいるのを訝しがられたら、なんと答えれば良いのだろう。下着を
探しに来ました、なんて言うわけにはいかない。
いや──やましい事など無いのだ。変に意識するからびくびくしてしまうのだ。問い詰め
られるとも限らない。むしろ、そんな事になる方が珍しいだろう。
──もういいや。
見られるとは言っても、ほんの少しの間だけだ。何事も無かったようにここから出て、
そのまま教室へ戻れば良い。
ドアノブに手を伸ばす。
「かし、かしはら、だっけ?」
──え?
表の声が、はっきりと聞こえ、手が止まる。
「そうそう、柏原夕菜!」
私の名前だった──聞き違いではないかと耳を澄ます。
「一年、何組だっけ? 知らんけど、あれほんとすごいよなー」
「一年とは思えないって」
数人の声のうちひとつは、聞き憶えがあった。ほんの数十分前に聞いた声だった。
──保健室の、あの先輩……。
顔はよく思い出せない。背が高く、日焼けした肌と、臙脂のラインが入った三年生を示す
上履きが印象に残っているだけだ。笹野先生と親しげに話していた事から、保健室の常連
なのだろうというぐらいしか判らない。
「目の前で見てマジすげーって思ったわ」
「あの巨乳は一度揉んでみたいよなぁ」
「しかもノーブラだぜ?」
「うっは、乳首勃ってた?」
「勃ってた勃ってた!」
「うわマジ?」
「さおりんとエロい事してたんじゃね?」
「かもなー」
「お前、揉んだのか?」
「いや、それはないけど──」
「揉みたいよなぁ!」
彼らの会話に眩暈がしそうだった。
──やっぱり、気づかれてた……。
名前も知らない三年の先輩に、ブラを着けていないと気づかれていた。
さおりんというのは──そうだ、笹野紗織──
先生との事も、気づいていたのだろうか。いや、それよりも──彼女は噂どおり、校内の
生徒とああいう事をよくしているのだろうか──
胸が高鳴り、汗ばんだ身体がさらに熱を帯びてしまう。そんな気持ちは収まっていたはず
なのに、ぶり返してしまう。
──んっ……。
ノブに伸ばしていた自分の手が、胸に触れた。持ち上げるように包み、指で──
「はぁっ……」
乳首がきゅっと尖っている。指を動かすと、ぞくぞくとした刺激が広がってしまう。
──私、なんでこんな事……。
自ら乳首を抓んでいる私は、きっととても淫らな顔になっているのだろう。
いきなりドアが開いたら──こんなところを見られるわけにはいかない。
それなのに──
300 :
夕菜:2006/10/28(土) 22:17:37 ID:PTrJJ4KW
「夕菜ちゃん、やらせてくれねぇかなぁ?」
「やりてぇよなー」
「なんか暗い子だし、襲ったらおとなしくやらせてくれそうじゃね?」
「ありそうありそう」
表にいる三年生たちの声がはっきりと聞こえる。
彼らは、私と淫らな事をしたいらしい。こんな、胸が大きい以外に取り得の無いような
私と、そういう事をしたいらしい。
強引にされたら、私は抵抗できないかもしれない。羽山君や、笹野先生に、されるが
ままだったように──
「レイプは拙いだろ〜」
「でもさ、レイプして下さいってお願いされてるようなもんじゃね?」
「あの乳でノーブラだろ? 襲ってくださいって言ってるようなもんじゃん」
「いや、ブラしてたってなぁ、あの乳だけで誘ってるようなもんだな」
レイプ──私がどれだけ悲鳴を上げても、どれだけ涙を流しても、彼らはそれを気にも
かけず、自分本位でただただ快楽と征服欲を満たそうとするのだろう。
乳首を強く抓むと、痛みと快感が同時に湧き立ってしまう。
まさか彼らも、猥談の対象がドア一枚隔ててこんな事をしているなんて思ってもみない
だろう。
「あー、あの乳むちゃくちゃにしてみてぇー」
「揉みたいよなぁ。頼んだら揉ませてくれるんじゃね?」
「ちょ、マジ?」
「知らねぇよ。頼んでみたら?」
「うは、今度見たら頼んでみるか!」
彼らに頼まれ、乳房を好きに弄ばれる私──
両手を乳房に重ね、乱暴に指を動かしてしまう。ずきずきと痛むのに、どういうわけか
快感へと変換されてしまう。
「でもさ、巨乳って鈍感っていうじゃん?」
「ああ、言うよな」
「あんだけでかいと感覚無いんじゃね?」
「そうかも〜」
「揉まれてる事にも気づかないとかな」
「それはありえねー!」
鈍感なわけがない。こんなにも痛くて、こんなにも──気持ちいい。
服の上からなのに、乳首も乳房も、こんなにも敏感に反応してしまう。
「でもさおりん、けっこう感じてるじゃん」
「いや、さおりんはヤリマンだからだろ」
やっぱり彼女は──彼らと、しているのだ。
匂い立つような大人の色香に、何人もの生徒が囚われてしまっているのだろう。
──私もその一人……。
ヤリマン──誰とでも身体を交わらせる女性をそう言うらしい。私はそんな子じゃない。
誰とでもだなんて──
けれど、顔も知らない先輩たちに、好きなように弄ばれる自分を想像してしまう。
──こんな風に……おっぱいも、乳首も……。
「あの子あんだけ乳でかいんだし、マンコもすごいんだろうなぁ」
「毛もぼうぼうでさ、すごいマンコしてそうだな」
「スジマンとかありえねぇな。ぱっくり口開けてそうじゃん」
──すごくなんか……。
片手でスカートの裾を手繰り上げる。汗ばんだ太腿が露になってゆく。
──私のここ、まだこんなに子供っぽい……。
スカートを捲り上げ、そこを晒してしまう。
産毛しか生えていない私の恥丘。ぴったりと閉じた秘裂からは、とろとろと熱い蜜が溢れ
出ている。
──すごくエッチになってるよぉ。
スカートを捲ったまま、秘処を晒したまま、硬くなった突起を抓みながら、先端を撫でる。
びくびくと身体が震えて、ますます止められなくなってしまう。
──気持ちいい、気持ちいいよぉ。
ほんの数十分前に、二度も達してしまったというのに、また私は自ら慰めている。
二つの乳首は硬く尖って、ブラウスの内側から──彼らの言うように、いじって下さいと
言わんばかりになっている。溢れた蜜は太腿を伝い落ちそうなほどだ。
──いやらしい……気持ちいい……どうしよう……。
301 :
夕菜:2006/10/28(土) 22:21:42 ID:PTrJJ4KW
「いや、でもあれは処女だろ、どう見ても」
「そうかぁ? なんか虐められてるっぽいし、とっくに犯られてんじゃねーの?」
「教室で輪姦されたりとかな」
「セックスショウとかやってんだよきっと」
「何本も突っ込まれて、ザーメンまみれになってんだ」
「いややっぱ中出しだろ〜」
「妊娠させられてんじゃね?」
「おい、今の一年はそんな事してんのかよ〜」
「いや、してねーだろ!」
教室で、クラスメイトに──
男子に代わる代わる犯されてしまう。女の子たちも見ている前で、軽蔑の眼差しを受け
ながら、乱暴に突き入れられ、身体中に精液を浴びせ掛けられ、子宮に子種を注ぎ込まれ
てしまう──
「わかんねーぞぉ? ノーブラも命令されてやってんのかもしんないじゃん?」
「命令って、奴隷かぁ?」
「そうそう、クラス中の性奴隷!」
「エロい事いろいろさせられてんだな、きっと」
性奴隷の私──
男子だけでなく女子からも奴隷のように扱われてしまう。下着を着けないよう強制され、
言われるままに双丘を晒し、脚を開いて秘処を露にしてしまう──
「休み時間なんか、いつも犯られてんだ」
「同時にフェラとか手コキとかさせられて?」
「あの乳でパイズリして欲しいな〜」
「マンコにバイブ突っ込まれて授業受けたりとか」
「クリにローターくっつけてたり?」
「乳首もな」
「イきすぎて漏らしちゃったりとかな」
「うわ、おもらしかよ。マニアックだなー」
休み時間になるたびに、何人もの男子の相手をさせられてしまう。欲望に貫かれながら、
口にも銜えさせられ、手で扱くようにと言われ、乳房であれを挟んで──
大人のおもちゃ──バイブやローターまで使われてしまい、授業中も刺激されてしまう。
止む事の無い強い刺激が私を何度も絶頂に導く。快楽に飲み込まれてしまった私は、教室
だというのに粗相をしてしまう──
──そんなっ、そんなぁ……。
自分の噂話──そんな生易しいものじゃない。卑猥で下品で、まるでアダルトムービーか
青年コミックのような、非現実的な戯れ言なのに──私はそれを想像してしまっている。
──いやらしいよぉ。
きっと彼らは本気であんな事を言っているわけではないのだ。自分たちの下らない空想を
ぶつけあって盛り上がっているだけなのだ。
それなのに、私は──されるがままに弄ばれる自分を想像し、淫らな気持ちを昂ぶらせて
いる。自ら刺激し、淫らな汁を溢れさせている。
スカートを捲ったまま、もう一方の手を下腹部へ伸ばす。
指が汗ばんだ肌の上を滑り、ぷくりと膨らんで顔を覗かせた蕾に──
「ひゃぅ──あっ!」
その瞬間、予鈴が鳴った。一気に現実に立ち戻る。
──私……!
つんと突き出した乳首、雫が零れ落ちそうなほどに濡れた秘処──自分が何をしていた
のか再認識してしまう。
スカートを戻し、ブラウスも整えて、頭を振って気持ちを切り替えようとするが──
そんな簡単に冷めるようなら、こんな事などしてしまわないだろう。
──私やっぱり、エッチだ……。
「あんたら、そこで何してんの!?」
遠くから、女子生徒──おそらく三年生だろう──の大声がした。
彼女の声に弾かれるように、ドアの向こうにいた先輩たちが、うわぁとか、やべぇとか言い
ながら立ち去っていくのが判った。
きっと彼らは、五時間目にプールを使うクラスなのだろう。のんびりしていては、もっと
大勢の三年生が現れるだろう。
急いで教室に戻ろう──その前に、トイレに入って秘処を拭おうと思った。
重たいドアを押し開く。
日差しがあまりにも鋭くて、眼が痛かった。
302 :
名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 22:30:24 ID:pXOJC6iv
ウンコはでないの
どんどん開発されていきますねw
パンツ強奪もの キボン
このスレの4日ぶりのレスが「パンツ強奪もの キボン」かよ。
>>304 それはさておき、見事なスレッドストッパーでした。
>>303
age
>>304 そういうのは二次元排泄系妄想廃棄所で。っていうか金森にトイレ覗かれて羞恥に頬を染める夕菜萌え
308 :
夕菜の中の人:2006/11/07(火) 12:58:26 ID:F49kd+eY
長らく間が開いてしまいましたが、ようやく投下できる程度にまとまりました。
7レス、エロ要素は低いですがw
309 :
夕菜:2006/11/07(火) 12:59:21 ID:F49kd+eY
──恥ずかしい……。
歩くと乳房が揺れる。ブラウスとタンクトップに隠れてはいるものの、ぷるぷると震えて
いるのは誰の目にも明らかだ。
スカートを捲れば晒されてしまう秘処はとろとろに濡れている。
それどころか、ぬるぬるとした感触は内腿にまで伝わってしまっている。スカートの中の
空気が揺れ、ひんやりと感じられる。
──垂れちゃったらどうしよう……。
更衣室を出て、擦れ違う三年生たちの奇異の視線に耐えながら校舎に入った私は、
一階のトイレへと急いだ。
空調の涼しい風が、腿に伝う雫をいっそう意識させる。
──急がないと……。
早足に進むが、胸が激しく揺れて刺激されてしまい、雫がさらに溢れ出す。
学校でこんなにもそこを濡らしてしまっている自分は、なんて淫らなのだろうと思う。
三年の男子たちの下品な会話を聴きながら、クラスメイトに身体を許し弄ばれる自分を
妄想していた私は、なんといやらしい女の子なのだろう。
羽山君に責められ、保健室で自慰をしてしまい、笹野先生にもされておきながら、今も
また熱く潤ませてしまっている。
ドアを挟んでいたとはいえ、向こう側には三年生の先輩がいたというのに、乳房を揉み、
乳首を抓んでしまった。スカートを捲り上げ、雌蕊に指を伸ばしてしまった。
ブラを着けていない事が、クラス中に知れ渡ってしまった。保健室に現れた三年生にも
気づかれていた。今頃は、より多くの生徒たちに、私の噂が広まっている事だろう。
数人の生徒や教師と擦れ違う。彼らの全てが、私がブラをしていない事を知っているの
ではないかと思ってしまう。
それどころか、ショーツも穿いていないのだと気づかれ、スカートを捲り上げられて
しまうのではないかとまで思ってしまう。
淫らな気持ちが抑えられない。いやらしい事ばかりが浮かんでしまう。
恥ずかしいのに、恥ずかしさが身体を熱くしてしまう。
乳房が揺れて生地に擦れた突起が、もっと刺激して欲しいと言っているようだ。
スカートの下の剥き出しの秘処が、自分も刺激して欲しいと言っているようだ。
今ここで、乳房を揉んでしまったらどうなるのだろう。
下から持ち上げるように、大きな乳房を強調させてしまうのだ。ブラウスに浮き上がった
乳首を抓み、くりくりと指で転がすのだ。
スカートを捲って、秘処を露にしてしまったらどうなるのだろう。
制服のスカートを持ち上げて、とろとろになったそこを露出させてしまうのだ。指を伸ば
して蕾に触れ、びくびくと身体を震わせながら嬌声を上げるのだ。
──廊下でそんな事……。
生徒や教師が歩いている廊下で、こんな想像をしてしまうなんて──
身体中が熱く火照り、タガが外れてしまいそうだった。
そんな事になってしまう前に、理性を保っていられるうちにトイレに入らなければ──
あとほんの数メートルの距離が、永遠にも感じられる。
行き交う生徒に、ちらりと視線を向けられただけで、びくんと震えてしまう。そんな視線
ですら、私の身体を刺激する力になってしまっている。
もし今私が教室にいたのなら、三十七人七十二もの視線を浴びて、全身を震わせて達して
しまうのではないだろうか。だらだらと涎を垂らしながら、淫らな露を滴らせ、びくびくと
四肢を痙攣させて──
ふらふらと歩きながら、ようやくトイレの前に辿り着いた。
一階のトイレは普段あまり使われていない。壁に手をつきながら一番手前の個室へ入る。
早くこの淫らな気持ちを拭き取ってしまわなければならない。
ロールペーパーを三十センチほど引き出す。折り畳んで右の掌に乗せ、左手でスカート
を捲って和式の便器を跨ぐと──
ぴちゃ、と小さな音が響いた。
──垂れちゃった……。
こんな事は初めてだった。
そこから溢れた淫汁が脚の付け根を濡らす事はあったが、零れ落ちるほどになった事など
初めてだった。
つまり、私がそれほどにまで淫らになっているという事なのだ。
無意識に──
掌に乗せたペーパーごと右手でスカートを握り、空いた左の指を伸ばしてしまう。
「ひゃぅっ!」
触れた瞬間、驚くほど大きな声が出てしまった。
310 :
夕菜:2006/11/07(火) 13:00:29 ID:F49kd+eY
冷や水を浴びせられたように身を縮めた。
自分の発した嬌声のおかげで、理性が戻ってきた。
淫らな気持ちがすっかり消えてしまったわけでもないが、判断力が持ち直しただけでも
よしとするべきなのだろう。
耳をそばだて、周囲を窺う。
──大丈夫、誰もいない……。
トイレの中に人の気配は無かった。あまり使われない一階のトイレでよかった。ここが
各学年の教室のある二階から四階までのトイレだったら、きっと今の声は誰かに聴かれて
しまっていただろう。
そんな事にならなっていたら──
──ダメダメ、また変な事考えちゃう。
くしゃくしゃになったペーパーを内腿へと当てて雫を拭う。
便器に落として、もう一度ペーパーを引き出した。
自分のものとは思えないほどに濡れそぼった秘処を、丁寧に拭ってぬめりを取る。
火照った身体はペーパーの刺激に反応してしまう。
ぴくぴくと震えてしまうが、刺激に身を任せてはいけない。
しかし、拭っても拭っても溢れてくる。
いっそこのまま最後まで達してしまえばと思ってしまう。
──流されちゃダメ……。
そんな気持ちをなんとか堪え、痛みを覚えるぐらいにまで拭い取った。
──ひりひりする……。
こすりすぎて粘膜が炎症を起こしてしまったかもしれない。
じんじんと痛むが、これ以上淫らな気持ちになるよりはましだった。
積み重ねられたくしゃくしゃのペーパーと一緒に、そんな気持ちが流れていってしまえば
いいと思いながら、流水レバーを下ろした。
スカートを調えてドアを開けると、チャイムが鳴った。
五時間目が始まってしまったようだ。
──次は、たしか……。
国語だった。
担当の教師は、杉山──
線が細い割に角張った印象を受ける杉山という男性教師は、見た目通り融通の利かない
性格のようで、授業時間をオーバーして休み時間を潰してしまう事がしばしばあった。
当然、生徒からは疎ましがられ、まだ二十代半ばと若いこともあって、陰では新米や素人
などと、あまり好ましくない呼ばれ方をされていた。
杉山はもう教室にいるだろう。いつも、チャイムとほぼ同時にやってくる。
遅れて教室に入ったら、なんと言われるだろう。
水谷のように粘着質ではないし、ねちねちと責められる事も無いとは思うが──
授業中の教室に一人で戻れば目立ってしまう。
クラス中に知られてしまっているし、またみんなに見られるのは恥ずかしい。
──それに……。
ブラウスに突起が浮かんでいる。
また淫らな気持ちになってしまうかもしれない。
三年男子の先輩たちの言葉──クラス中の性奴隷にされてしまう私の姿が甦る。
考えてはいけないと解かっているのに考えてしまう。
きっと、私が淫らな子だからなのだ。
普通の子はこんな想像なんてしないだろう。好きな男の子との関係は妄想したとしても、
好きでもない男子たちに身体を弄ばれる想像なんて、誰がするというのだろう。
ブラも着けず、ショーツも穿かずにクラスメイトの前に出るなんて、そんな子は私以外に
いないだろう──
洗面台で手を軽く流す。
気が滅入る。またこんな格好のままで教室に戻らなければならないのだ。
私は更衣室へ何をしに行ったのだろう。擦れ違う生徒たちの視線に晒され、先輩男子たち
の下らない猥談に身体を火照らせただけだった。
私の下着は、彼女らのうちの誰かのバッグに仕舞い込まれているのだろうか。
だとしたら、誰のバッグだろうか。
楠井舞香──だろうか。彼女は私と同じ小学校の出身で、その頃から私への嫌がらせを
していたのだ。きっと恨みも深いだろう。
脇田千穂だろうか。彼女はグループのリーダー格だし、クラスでも発言力がある。彼女を
敵に回す事は、クラス全体を敵に回すに等しい。
それとも、木嶋深雪だろうか──
311 :
夕菜:2006/11/07(火) 13:01:59 ID:F49kd+eY
いっそ彼女たちに声をかけてみるのも良いかもしれない。
「私の下着を隠したの、あなたたちでしょう?」
そう言ってしまいたい。
彼女らはどんな顔をするのだろう。
きっと──嘲笑われて、逆に辱められるのが落ちだろう。
私一人ではどうしようもないのだ。
助けてくれる人など──
──羽山君なら……。
彼なら、助けてくれるだろうか。
羽山君の言葉になら、彼女らは素直に従うのだろうか。
──羽山君に頼るのはダメだよね……。
確かに彼はさっき、金森から助けてくれたが、また助けてくれるという保証は無い。
私は彼に酷い事をしたのだ。
さっきはきっと、金森の暴挙を止めようとしただけなのだろう。押し倒されたのが私で
なくても、羽山君なら止めに入っていただろうから──
蛇口を閉めて水を止める。
手を拭こうとして、ハンカチが保健室で借りた下着ごと机の中なのを思い出した。
ぷるぷると手を振って水気を飛ばす。
手を振るたびに、胸も揺れてしまう。
──なんでこんなおっきいんだろ……。
この濡れた手で、ブラウスの上から乳首を抓めば、透けてしまうかもしれない。急に降り
出した雨に濡れ、制服がぴったりと張り付いて透けてしまった事があった。その時はブラを
していたからまだ良かったが、今はきっと、鳶色に透けてしまうのだろう──
──またこんな事……。
頭を二、三度振って溜め息をついた。
考えても仕方が無いのだ。私はこのまま教室へ戻るしかない。
そう思って廊下に出ようとした時、外からぺたぺたとだらしない足音が聞こえてきた。
くたびれたスリッパでも履いているのか──五時間目の授業へ向かう教師だろう。
人がいるとなると、躊躇してしまう。
その足音が不意に止まった。
「お〜い、お前そこでなにしてんだぁ?」
低くて太い間延びした声だった。聞き覚えはあるが名前が思い出せない。
──私の事じゃなさそうだけど……?
他に誰がいるのだろう。廊下から人の気配は──
「ちょっと、クラスメイトを待ってます」
──今の、声って!?
すぐそばから聞こえた声は、耳に馴染んだ声だった。
落ち着いた調子の、よく通る澄んだ声色──顔が脳裏に浮かぶ。
「すぐ教室に戻りますから」
──やっぱり……。
間違えようが無い。
羽山君の声だ。
「おぉ? もう授業始まっとるぞぉ」
「はい」
「急いで戻れよぉ。でも、廊下は走るなよぉ〜」
教師は、羽山君を咎めるでもなく、のんびりした声で言った。
「はい、走らず急ぎます」
「階段は気をつけろぉ。転ぶと痛いぞぉ〜」
「はい、転ばないように気をつけます」
「おう、じゃあなぁ〜」
ぺたぺたという足音が外を通り過ぎてゆく。
羽山君が動いた様子は無い
私はぺたぺたが遠ざかるまで待って、トイレを出た。
そこにいたのは、やはり羽山君だった。
羽山君がわずかな微笑を浮かべて私を見た。
「長かったね」
「えっ……」
妙な想像をされているのではないかと思ってしまう。
彼がいつからそこにいたのかは判らないが、もし私がトイレに入った時からいたのだと
したら──
312 :
夕菜:2006/11/07(火) 13:02:48 ID:F49kd+eY
──聴かれちゃった……?
そこに触れたときに漏らしてしまった声──
トイレが長かったという意味ではなく、その声から想像される行為が長かったと──
──そんな……。
彼は、内心を読ませてくれない笑みを浮かべたまま、私を見ている。
どういうわけだか、眼が逸らせない。
恥ずかしくて顔が真っ赤になってしまうのに、私は彼の瞳から視線を逸らせない。
彼の微笑みが私の心を惹き止めて離さない──
くすりと彼が笑った。
「冗談」
「え……?」
「ちょうど俺しかいなくて良かった」
それは──
「可愛かったよ、声」
「──ッ!」
──やっぱり、聴かれてた……。
羽山君に聴かれていたのだ。
触れたときに出てしまった声を。
そんなにも大きな、廊下にまで聞こえるような声だったのだ。
「わ、私……して、ない……から」
私は何を言っているのだろう。
勝手に言葉が出る。
「ちょっと、だけ……ちょっと、触ったら、声が……」
しなくてもいいのに、言い訳をしてしまう。
「勝手に、出ちゃったの……変な声……」
私の他には彼しかいないといっても、ここは学校の廊下なのだ。
そんなところで、私は何を言ってしまっているのだろう。
自分で自分が解からなくなる。
ふふっと笑った彼の右手が、すっと持ち上がった。
首を竦ませた私の頭に、ぽんと乗せられた。
「触っちゃったんだ?」
「ちょっと、だけ……すこしだけ……当たっただけ……」
頭を撫でられる。
親に責められている小さな子供のようだ。
「してもいいのに」
「え……えっ?」
気が付けば、彼の左腕で腰を抱かれてしまっている。
咄嗟に身を縮ませると、ぐいと抱き寄せられ、彼の肩口に顔を押し付けてしまう。
「胸、柔らかい」
「あっ、や……」
彼の右手が私の首にふわりと巻きつき、優しく抱き締められる。
幻ではない。
彼はまた、私のもとに現れてくれた。
私は彼を突き放してしまったのに、彼の差し出してくれた手を払い除けてしまったのに、
彼は教室で私を金森から助けてくれた。
今、どうして彼がここにいたのかは解からないが──
彼の体温が布越しにはっきりと感じられる。
「こうされるの、嫌?」
耳元で囁く彼の言葉が、私の心を揺るがせる。
「……嫌じゃ、ない」
「こういう事も?」
腰に回された彼の手がするすると下がり、スカートの上からお尻に触れた。
──ここ、廊下なのに……。
ぴくんと震えてしまう。
小さな丸みを確かめるように、ゆっくりと撫でられる。
首に回された手が髪を撫で、耳たぶをくすぐられる。
ぞくぞくと震えて、私もまた、彼の身体に腕を回してしまう。
私には、彼のようにストレートに大胆に抱く事はできないが──
おそるおそる腰を抱き、ワイシャツをきゅっと握った。
いつまでもこうしていたいと思った。
313 :
夕菜:2006/11/07(火) 13:03:38 ID:F49kd+eY
「パンツ、まだ穿いてないんだ?」
スカートの下にショーツの感触が無いのに気づいたのだろう。
彼はきっと、私が保健室でショーツを借りたと思っていただろう。それなのに今の私は、
相変わらず下着を身に着けていない。
「う……うん」
「借りられなかったの?」
「借りた……けど……」
「けど?」
──恥ずかしい……。
便器に落としてしまったなんて──
彼のワイシャツを握る手に力が篭もる。
「わ、私……」
「うん?」
頭を撫でられる。
お尻に触れていた手は、腰に戻っている。
彼の身体が温かい。
「私、せっかく、借りたのに……」
言いたくない。便器の中に落としてしまったなんて、馬鹿みたいではないか。
「ごめん、なさい……」
「なんで謝るの?」
彼が私の耳元で苦笑した。
「だって……」
「ノーパンが癖になった?」
「そんなっ──!」
そんなわけない。癖になるなんて──
でも、ほんとうにそう言えるのだろうか。
下着を盗られて以来、ずっと淫らな気持ちに囚われている私は、ほんとうはこの状態を
望んでいるのではないだろうか──
そんな事は無いはずなのだが、違うのだと言い切れない。
「冗談」
彼がぎゅっと私を抱き締めた。
どこまで本気なのか解からない。
けれど、このぬくもりは本物に違いない──
「パンツ……」
「うん?」
「落としたの……トイレに」
「トイレに?」
「うん……トイレに落としちゃって、穿けなくなって……」
「……そっか」
髪を撫でられる。
ほんのりと香る彼の汗の匂いが心地良い。
「ドジだなぁ、夕菜は」
「う、うぅ……」
くすりと笑う羽山君。
笑われて恥ずかしいのに、名前で呼ばれて嬉しい。複雑だった。
「これからどうしようか」
「え?」
「教室戻ったら、またみんなに見られちゃうだろ?」
「……」
自分で解かっていても、改めて言われると、余計に意識してしまう。
またクラスメイトの視線に耐えなければならない。
授業中に、よからぬ妄想に耽って身体を熱くしてしまうかもしれない。
ショーツの無いままで、さっきのように零れるほどに潤ませてしまっては、スカートに
大きな染みを作ってしまいかねない。
そんな事になったら、席を立つことすらできなくなってしまう。
「見られたい?」
「えっ──」
「見られて、感じちゃうんでしょ?」
──そんなっ、そんな事……。
彼の手が、スカートを捲ってゆく。
314 :
夕菜:2006/11/07(火) 13:04:29 ID:F49kd+eY
午後の授業が始まり、周りには羽山君と私以外に人の気配はない。
だが、ここは一階の廊下なのだ。ほぼ東西の方向に延びた校舎の、百メートル近くも
続いているまっすぐな廊下なのだ。
そんなところでスカートを捲られてしまう。
スカートの下には、肌を隠すものが何も無いのに──
「は、羽山君……」
「大丈夫、誰も見てない」
「でもっ」
正面から抱き締められている私には、自分の後ろ側はまったく見えない。彼がそちらへ
と注意を向けているであろう事が解かっていても、不安で身体が震えてしまう。
彼は、ふふっと笑って手を止めた。
「エッチな気分、続いたままなんだね」
「そんな……」
「あのあと、保健室で何があったの?」
「えっ──」
羽山君の気持ちを踏み躙り、独り保健室に残った私──
彼を想って自慰をしてしまった。
笹野先生に責められ、達してしまった。
それを説明するなんて──
「夕菜、昼休みになるまで戻ってこなかった」
「……」
「笹野先生に、されてた?」
「──ッ!」
──気づかれてた……?
いや、違う──
彼の耳にも、笹野先生の噂は届いているだろう。生徒を喰っている──更衣室の前で
三年の先輩たちが話していた事からも、その噂は事実なのだ。
もしかしたら、羽山君も彼女と──
「俺もされそうになった事あるよ」
なった事ある──けど、しなかった、という事なのだろう。
彼は私を責めた時、その手の行為は知識だけだと言っていた。
「笹野先生の噂、知ってるでしょ?」
「……うん」
「夕菜は、されたの?」
「わ、私は……」
されてしまった。彼女の指に身体を震わせ、達してしまった。
でも、それを彼には言いたくない。好きな人を目の前にして、そんな事をされただなんて
とても言えない。
「夕菜──」
彼の両手が私の肩を掴み、正面から向き合う。
羽山君のいつもと変わらぬ微笑が、私の眼を捕らえて離さない。
「夕菜は、可愛いなぁ」
「羽山君……」
見つめられるだけで、くらくらしてしまう。とろけそうなほどの穏やかな視線──
吸い込まれそうになって、眼を開けていられない。
刹那、唇が──
「んっ……」
温かくて柔らかい。
──キス……こんなとこで……。
ちゅっと音を立てながら、彼の唇が触れては離れ、離れては触れを繰り返す。
小鳥が木の実を啄ばむように──
ふらふらとよろめきそうな私を、背中に回された腕が支えてくれる。
「んっ、んぅ……」
ミントの香りが口に広がる。彼の舌が、私の唇を割って侵入してきた。
「んぅ……ふぁ」
くちゅ、と小さな音がした。
彼の舌と、私の舌とが触れ合う。
肩と腰を抱かれ、逃げる事は叶わない。
いや──私には逃げる気など無い。
自ら、彼の舌を求めてしまっていた。
315 :
夕菜:2006/11/07(火) 13:05:32 ID:F49kd+eY
二人の舌が絡み合う。
彼はまだ私を想っていてくれた。
あんな風に突っ撥ねてしまった私を、こうやって抱き締めて、深いキスをしてくれる。
私はなんて愚かだったのだろう。
彼はこんなにも私を想ってくれていたというのに──
自分の事ばかり考えて、彼を信じられなかった。今まで彼が助けてくれた事が無いから
といって、保身に走ってしまった自分が情けない。
私だって──
他の男の子たちとは違う雰囲気をもつ彼に、一方的に密かな想いを密かに抱いていた
だけだったではないか。気持ちを表に出さずとも、彼に手助けした事など一度も無かった
ではないか。
いくら彼が優秀で抜きん出ていると言っても、同い年の男の子なのだ。彼にだって、でき
ない事はいくらでもある。
さらりと受け流してしまうが、彼もからかわれる事があったし、上級生や、たちの悪い
教師から無理難題を吹っかけられる事もあった。
それを見ていた私は、彼になにかしただろうか──
なにもしてはいない。
自分には関わりが無いと、眼を逸らしていたではないか。
なのに、自分の事を棚に上げて、彼にはそれを求めるなんて。
──私、やっぱり自分勝手だ……。
頭の中で、くちゅくちゅと響く音が不意に止んだ。
「どうした?」
唇が離れ、眼を開けると、彼が心配そうに覗き込んでいた。
頬を伝う感触──
涙だった。
「夕菜?」
伝い落ちる雫を、彼の指がそっと拭う。
「羽山君……」
「うん?」
彼に謝らなければ──
「保健室で、私……ごめんなさい」
「夕菜──」
「私、羽山君に助けてもらって……なのに、私……」
眼を逸らしてしまいたい。
でも逸らしてはいけない。
彼の眼を真っ直ぐに見ながら言わなければ、嘘になってしまうような気がした。
「ごめんなさい、羽山君。私……」
彼は黙って私の眼を見つめ返している。口元に、ほんのわずかな笑みを湛えて。
「私、自分が可愛くて、羽山君を、傷つけた」
「……」
「だから……ごめんなさい」
彼が眼を伏せる。
ゆっくりと瞼が閉じられ、少しだけ首を傾げ、眼を開いた。
「俺、すごくショックだったな」
「──ッ!」
身体中の血液が、一瞬にして凍りついたようだった。
彼の腰にまわしていた腕が、ずるずると落ちてゆく。
「夕菜は俺の事、好きなんじゃないかなって思ってた」
抑揚の無い声だった。
私は顔を伏せた。
彼の言葉を正面から受ける事なんてできなかった。
「階段であんな事したのに、本気で抵抗されなかったし……いや、それ以前から、夕菜が
俺の事を好きなんじゃないかって思ってた」
淡々と続ける彼。
ここから逃げ出したい。
けれど、脚が竦んで動けない。立っているだけでやっとだった。
「保健室で胸まで見せてくれた時、やっぱりそうだったんだって思った」
聞きたくない──
「なのに、あんな事言われて──」
彼の言葉をこれ以上聞いたら、私は──
316 :
夕菜:2006/11/07(火) 13:06:24 ID:F49kd+eY
「……ごめ……なさ……」
俯いたまま、だらりと下げた両手を握り締めて言った。
かすれて、声にならなかった。
「ごめんなさい……」
もう一度言った。
「夕菜──」
彼の声が、耳元で──
私は、抱き締められていた。
「俺の話、まだ途中だってば」
「羽山君……?」
声色が、変わった。
「ここからがいいところなんだからさ」
凍りついた私の身体を優しく解かしてくれるような、冗談めかした声音だった。
「あんな事言われてさ、俺、ショックだったんだよ」
彼の手に、髪を撫でられる。
「ああ、俺は失恋したのかな、って」
口元に浮かんだ笑みは──自嘲、だろうか。
「それで、気づいた」
髪を撫でていた指が、すっと頬に触れた。
「──本気だったんだな、俺、ってね」
羽山君は、私を──
本気だったと言った彼の言葉は、震えているように思えた。
「俺、昔は泣き虫だったんだよ。だから──」
──羽山君が、泣き虫……?
今の彼からは想像ができない。
けれど、ならば、だとしたら──
「あの時、俺ほんとは、泣きそうになっちゃってね」
振られて泣くなんて、かっこ悪いだろ? と彼は笑った。
あの時彼は、泣きそうな自分を見られるのが嫌で、背を向けたという事なのか──
「色々と鍛えられて……もう泣く事なんて無いと思ってたのになぁ」
独り言のように呟く。
濡れた頬を撫でる指も、私を抱き締めている身体も、わずかに震えているようだった。
「教室まで独りで戻る間……正直言って、寂しかったな」
ほんとに泣きそうだったよ、と続けた羽山君の指が、私の涙の痕を拭う。
ならば──
──同じなんだ……。
私も──寂しかった。
自分の言葉に悔やみ、やりようのない気持ちを、自ら慰めて誤魔化した。
「まぁ、当たり前だよね」
彼の身体が離れる。
両手で頬を挟まれ、上を向かされた。羽山君の、照れたような笑みがそこにあった。
「あんな事されて、好きなんて言われても、信じられないよな。夕菜は謝らなくていい」
彼ははにかんだように少しだけ眼を逸らした。
手が離れ、彼が背を向ける。
背を向けたまま、天を仰ぎ──
「でもさ、俺って諦めが悪いんだ」
どういう意味かと思う間も無く、彼が振り向いた。
「何度でも言うよ」
透き通った暗褐色の瞳に、真っ直ぐに見つめられる。
「俺は、夕菜の事が好きだ」
はっきりとした、曇りの無い言葉だった。
私は遠回りをしてしまっていたのだ。
今なら確信できる──彼はこんなにも、私のことを想ってくれていたのだ。
「夕菜、好きだよ」
「羽山君……」
もう迷う事などない。
思うままを口にしよう。
私は素直に、その言葉を紡ぐ──
「私、羽山君の事が……好き」
二人の唇が、重なり合った。
317 :
夕菜の中の人:2006/11/07(火) 13:12:34 ID:F49kd+eY
今回は以上です。
どうやらエロい事ばかり考えていて数も数えられなくなってしまったようです。
8レスでした(´・ω・`)
夕菜はまだパンツ穿いてないので、これでは終わりませんw
>>307 それはそれでステキなシチュエーションですなぁ〜
金森は書いていて楽しいキャラなので、まだ出番はありますでございますですわ♪
いいよいいよー
次もまってるよー
319 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 16:41:16 ID:kQtn6Lct
320 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 18:26:15 ID:FzprZ9lN
>>317 GODJOB
また続きお願いします
夕菜可愛すぎ
幸せになってもらあたいな
322 :
佐奈:2006/11/07(火) 20:30:30 ID:g3Rm1Nvh
私は中3です。3月10日、卒業式でした。
そして、卒業式が終わっていえに帰って、友達と遊びに行っていました。
そしたら!!彼氏に見つかって(?)彼氏の家に急遽行く事になりました。
そして行き成り彼氏は私の胸を触り始めて、ベッドにたおれました。
そしたら制服のスカートをめくり上げて、パンツの中に手を入れて、
チンコの中に指を入れて・・・「クチュクチュクチュ」って。わざといやらしい音を立てて・・・。
そして彼氏はこういいました。「服脱いで」と。
私はビックリしたので「え?」と聞き返しました。私はもちろんエッチはやったことはあります。その彼氏と。ほかの人ともやった事はありますが・・・(藁
そして、彼氏は「オレ、脱いでる所とか写メとるの好きだから」っていいました。
私は納得して、自分でぬぎはじめました。
そして彼氏は私の体で遊び始めました。チンコに指を入れてクチュクチュいやらしい音を出したり、胸をもみもみしたり、なめたり。
そして彼氏は写メもとりまくってました。私のチンコの穴。胸。全体など。
そして彼氏は我慢できなくなったらしく、こういいました。
「オレのズボン脱がせて」と。私は喜んで脱がしました。
ズボンのチャックを開けて、ズボンを下ろして、ガラパンを下ろして。
そしたら彼氏のもうすでに大きくなっているあそこが出てきました。
そして私は彼氏をベッドに寝かし、私はうえにのぼって彼氏のあそこと私のチンコを押さえつけるようにしながら写メをとりました。
とても気持ちよかったです。
この写メを見たい人はこのスレを8箇所に張ってください。
そしたら[ ]←ここにアドレスが出てきます。
それをクリックすると、彼がとった写メすべてのってます。
私がとった写メも、動画も載せてます。
動画はわかりにくいようにしています。
「☆」をクリックすると動画がみれます。
このスレを1箇所にも張らなかった人は、不幸がおこります。
大好きな人が一年以上学校に来なかったり。
嫌いな人があなたの席の隣になったり。
親戚が亡くなったり
突っ込むばかりがエロ要素じゃないってことだよ
素晴らしいよ神
憑き物が落ちたような気分だ。
羽 山君とお幸せに。
で、この後さらにどんな事態が待ち受けているのだろう・・・
よかった…
いろんな意味でよかった!
エロ要素少なめでもこれスゲェ好きなんだが
327 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 10:14:48 ID:wqt9dt/C
営業で来る女の子なんかに
「ノーパンで来たら契約する」
なんて言ったりしたツワモノ
いませんか?
タイーホされるお
>>327 妄想の世界ではいいかもしれない
現実には危険
相手が怖い女性団体とかの団員だったらヤバいことになるよ
集団が会社へやってきて実名で抗議活動
生きていけなくなります
このスレから逮捕者がでたら
記念カキコとか来るのかなあ
333 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 15:12:05 ID:i4UidZjW
ノーパン部活少女
ノーパン制服美少女
334 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 20:25:43 ID:/p/wwGQ5
いぬかみっ!でのノーパンねたがすばらしかった!舞ーHIMEといい深夜放送アニメは要チェックだぜ!!
20話 白布に想いをっ!
もう一つの方は
舞ーHIME 第四話「風のイ・タ・ズ・ラ」
であってる?
>>338 ご明察。あれこそはノーパン羞恥の極みだった。
玖我なつきはいいな!
341 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 09:35:15 ID:yClBPmT3
この変態どもめっ!!
今日初めてこのスレを発見し、一気に最初から読みあさった。
何このネ申スレ・・・
たった一人の職人さんだけでここまで盛り上がるか?
職人だけじゃなく、多くの変態たちがいてこそのスレだ
返す返すも、1スレ目にあったノーパン学園(勝手に命名)が荒らしの所為で
うやむやになったのが悔やまれる。(あんぐらいブッ飛んでるのも好きだったのに)
346 :
夕菜の中の人:2006/11/20(月) 15:34:37 ID:IKGztgEX
また日が開いてしまいました。
しかも困ったことに、内容が……。
異論反論覚悟で投下したいと思います。
347 :
夕菜:2006/11/20(月) 15:35:24 ID:IKGztgEX
──夕菜ちゃん、夕菜ちゃん……ごめんね夕菜ちゃん。
竜介はずきずきと痛む喉と側頭部をさすりながら廊下を歩いていた。
夕菜を追って教室へ戻り、いきなり彼女が抱きついてきた時には、驚いて抱きとめて
あげる事ができなかった──と、竜介は思っている。
自分の身体に弾かれて倒れてしまった夕菜を、抱き起こしてあげようと思った。
しかし、クラスメイトたちは下品な言葉で自分たちをからかった。
──あいつらっ、あいつら許せない!
彼女の大きな膨らみを揉んだのは、あの下品な連中に、彼女と自分の仲を見せ付けて
やろうと思ったからだった。彼女の乳房に触れるのは、自分にだけ許されている事だ。
夕菜は自分のものなのだと認識付けるには、ああするのが一番だったのだ。
竜介は、自分が何をし、どう見られたのかを解かっていない。竜介は自分と夕菜とが、
固い絆で結ばれていると、主従関係にあるのだと勝手に思い込んでいる。
いや、思い込みなどではなく、彼の世界には事実として刻まれていた。
──あいつ! 羽山の奴ッ!
恭也に蹴り飛ばされ、夕菜は窮地を救われた。
だが、竜介の中での恭也は、自分と夕菜を暴力で引き裂こうとする、最低で凶暴な極
悪人という事になってしまっている。
──でも大丈夫だよ夕菜ちゃん。僕が守ってあげるからね……。
竜介は意識を取り戻すと、おもむろに立ち上がり足元に落ちたビニール袋から、クラス
メイトに頼まれたパンとドリンクだけ取り出し、ロッカーの後に置いて、何も言わずに
教室を出たのだった。
自分の分だけビニール袋に残し、左手にぶら下げて廊下を足早に歩いている。
──夕菜ちゃん、どこへ行ったのかなぁ。
ふと嫌な気配を感じて顔を上げると、廊下の壁に寄りかかっていた恭也と眼が合った。
──あいつ! なんで、こんなとこに……。
竜介は濁った眼で睨みつける。
しかし、恭也はおどけたように眼を丸くして、すぐにいつも通りの涼しい顔に戻った。
──気取りやがって……。
恭也の口元に湛えられた笑みが、竜介の心を抉る。
──あいつ……いつも僕を小馬鹿にしたような眼で見やがって!
鼻息荒く恭也の方へと歩いてゆく。
たまたま自分の進行方向に恭也がいるというだけなのではあるが、竜介はこれから彼と
殴り合いの喧嘩でも始めるような気分になってしまっている。
さっき自分を蹴り飛ばしたのが、恭也である事は認識している。あの時は油断していた
から喰らってしまったが、今はそうはいかないぞ、と意気込む。
澄ました顔をしていられるのも今のうちだと、両の拳をぎゅっと握り締める。
──こいつで不意をついて……。
まず、左手にぶら下げた、パンとドリンクの入ったビニール袋で牽制する。そっちに
気を取られた隙に右の鉄拳を叩き込む──
竜介は体格は良いのだが、喧嘩はからっきしだった。小学生の頃には地域の柔道教室に
通っていたが、格闘技をやっているからと言って喧嘩に勝てるわけでもない。そもそも、
彼は下級生にすら遅れをとる程度の技量しかなかったのだ。
取っ組み合いになれば体格を活かして抑え付ける事も可能だろうが、まともに喧嘩した
経験も無く、頑丈なだけで俊敏性に欠ける彼が、恭也に敵うはずもない。
──でも、学校で喧嘩はダメだな……。
あと数歩で恭也に手が届くというところになって、竜介は拳を緩めた。
──いつかきっと落とし前はつけるからな!
竜介本人は、理性を働かせて殴りかかるのを抑えたつもりになっているのだが──
実際はそうではなかった。
恭也は、左手を学生ズボンのポケットに突っ込んで、右手はだらりと下げたまま、壁に
もたれていた。口元に僅かに笑みを浮かべ、緊張感の欠片も感じられない姿だというのに、
一分の隙も無い──
つまり、竜介は本能的に悟ったのだ。
自分では刃が立たないと──
そういう意味では、竜介は格闘者としての才能があるのかもしれない。自分より強い奴
を嗅ぎ分ける力を備えていると言えるのだから。
ともかく竜介は戦意を喪失し、恭也から眼を逸らして廊下を進んだ。
恭也の前を通り過ぎ、今頃になって、これからどこへ向かおうかと考える。
竜介は行き先を考えていなかった。教室にいるのは我慢ができず、しかし食事は摂らね
ばならないのでパンとドリンクだけは持って、無意識のうちに教室を出たのだった。
348 :
夕菜:2006/11/20(月) 15:36:40 ID:IKGztgEX
──図書室はダメだなぁ。
飲食物の持ち込みが禁じられている事を思い出す。
──屋上にしようかな……。
屋上なら滅多に人が来ない。
校舎の屋上へ抜ける金属製の重たい扉には、大仰な南京錠が掛けられ、普段は生徒の立ち
入りが禁止されている。
ここで彼が屋上と意識しているのは、屋上の手前の小さなスペースの事だった。
屋上へ続く階段を登りきると、数メートル四方の小部屋のような空間があり、屋上自体が
立ち入り禁止のため、生徒も教師もほとんど寄り付かない場所になっていた。
竜介はそこで独りで昼食を摂ろうと考えたのだが──
「なぁ、どこ行くの?」
──ッ!?
すぐ後から聞こえたのは、恭也の声だった。
足を止めて振り返ると、竜介の嫌いなあの微笑があった。
「俺も一緒していい?」
──なんでこいつが……なんの用なんだ?
全く恭也の意図が掴めず、竜介はただ立ち尽くす。
「どっかで飯食うんだろ?」
竜介の下げたビニール袋を指差す。
「ど、ど、どこだって、いいだろ」
どもりながら言って、前を向いて歩き出した。
恭也も、竜介に並んで歩き出す。
「まぁ、どこでもいいんだけど」
そう言って、ふふっと笑う。
──お前、なんなんだよぉ!
怒鳴りつけたい衝動に駆られるが、それを抑え込む。本能的に──
竜介が無言で歩く。
恭也も無言で歩く。
廊下にはそれほど人がいなかったが、二人の名はクラスだけでなく、学年全体にも知れ
渡っている──もちろん正反対のラベリングを施され──この異色の取り合わせは、
擦れ違う全員の眼を奪った。
竜介がやや先導し、斜め後に恭也が従う形になっている。しかし、恭也に促されておず
おずと先を行く竜介──と見る者の方が多かった事だろう。
──なんなんだ、なんなんだよまったく!
竜介の思考は、ずっとその繰り返しだった。それ以外には何も浮かばない。
それでも彼は歩を進め、廊下を折れて階段を登った。
二人はそのまま竜介の目的地へと辿り着いてしまう。
「ここで食うのか。暑くない?」
恭也は、暑いと感じているようには見えない顔で言った。
たしかにここは、空調の吹き出し口が取り付けられていないし、いくつかの小さな窓は
全て填め殺しで、屋上へ抜けるドアに無骨な南京錠が掛けられている。
その所為か、校舎の中では一番高いここは、階段を通して全ての熱気が集まってくる
ような気にさせられる場所だった。
「あ、暑いなら、きょ、教室戻ればいいだろ」
竜介はその壁際にどっかと腰を下ろし、胡座をかいてビニール袋からパンとドリンクを
がさがさと取り出した。
「けっこういいね、ここ」
「……な、何が?」
自分で言っておきながら恭也は竜介の問いに答えず、階段の手すりにもたれて階下を
覗き込んでいる。
──なんだよ、用が無いならさっさと帰れよ。
恭也の態度に苛立ちを隠せず、包みを乱暴に引き千切り、パンをがぶりと頬張った。
水気の少ない菓子パンに咽ながら、コーヒー牛乳のパックにストローを突き刺す。
「それ、美味い?」
恭也が後を見もせずに言う。
「……べ、べ、別に。普通だけど」
「ふうん」
──なんだよ! 興味あるのか無いのかどっちなんだよ、はっきりしろよ!
その台詞を面白おかしく表現できたのなら、竜介ももっと周りと打ち解ける事ができる
のかもしれない。
349 :
夕菜:2006/11/20(月) 15:38:37 ID:IKGztgEX
恭也はまるでうしろが見えていたかのように、竜介が最後の一口を飲み込むのと同時に、
振り向いた。
「ご馳走様は?」
すっとぼけたような口調でそんな事を言う。
「食べる前は頂きます、喰ったらご馳走様だろ?」
「……う、うるさいな」
「俺も毎回言うわけじゃないけどさ」
──だからなんなんだよ、何が言いたいんだ!
こんなに苛々した食事は久しぶりだ、と言ってやろうと思った時だった。
「リュウは、なんであんな事したの?」
「は……?」
恭也は手すりに背を預け、竜介を真っ直ぐに見る。
「夕菜を、押し倒したじゃん?」
──夕菜……夕菜だって? 僕だってちゃんづけなのに、呼び捨てか!?
ちゃんづけは竜介の頭の中だけに過ぎないのだが、そんな事は彼にとっては些細だ。
恭也が夕菜と呼び捨てにした事は、極めて重大で我慢ならない。
彼女と親しくしていいのは自分だけなのだ。女子たちが呼び捨てにするのはまだ許せるが、
他の男、特に恭也のような女誑しが呼び捨てにするなんて、自分を差し置いて夕菜と呼び
捨てるだなんてのは、絶対にあってはならない事なのに──
瞬間湯沸かし機のごとくに沸騰した頭だが、しかし別の考えも浮かんでくる。
──押し倒した? 僕が? 夕菜ちゃんを?
あれは自分が抱き留めてあげられなくて、彼女が倒れたしまったのであって、押し倒した
わけではない。その後の事を言っているのであれば、もっと簡単だ。
二人の絆をクラスの連中に知らしめるため──押し倒したなどと人聞きの悪い言い方を
するこいつは──
「は、は、羽山君は、う、う、羨ましいの?」
「どうかな」
──そうだ、羨ましいんだろう? そうだよ、そうに違いない!
竜介は残っていたコーヒー牛乳をずずっと吸い上げて飲み干すと、にやりと笑った。
柔らかな乳房の感触が甦る。剥き出しになった夕菜の二本の白い脚が──
「む、胸、や、や、柔らかくて……す、スカート捲れてただろ? あ、脚だって、きき、き、
綺麗なんだぞ」
虚勢を張った竜介の台詞に、恭也は眉をぴくりと動かした。
「ふうん? スカート捲れてたもんな。見えた?」
「え? あ、あ、当たり前だよ」
夕菜ちゃんは僕だけにスカートの中を見せてくれたんだ──と。
「し、白、白くて、可愛いかったぞ、ゆ、夕菜ちゃんの、ぱ、ぱ、パンティ──」
竜介のどろどろと濁った眼を、恭也は射抜くように見据えている。
「ま、真っ白で、あの、あ、あの毛、毛だって、す、透けてたんだ」
スカートが捲れ上がり、竜介にだけ見えた純白の下着。そこにうっすらと透けた夕菜の
秘密の茂み──
眉を顰めて、毛? と訊き返した恭也に、勝ち誇って踏ん反り返る。
「け、け、毛だよ、ま、まん──い、陰毛、知らないのかい?」
知ってるけどさ、と答えた恭也の声は震えていた。
──どうだ、お前なんて一生かかっても見る事は叶わないんだぞ!
竜介の得意げな顔に、だが、恭也は複雑な笑みで応えた。
──なんだよ、なんだその顔は?
「ふうん、なるほどね」
恭也は納得したように、眼を閉じて溜め息をついた。
「想定外って奴だけど、面白いな。それに、そんなイメージなのか」
──想定外? 面白い? イメージ? 何を言ってるんだこいつは?。
「なんか、リュウって、思ってたより凄い奴なんだな」
──褒めて取り入ろうって考えか? 悔しくないのか? もう降参か?
恭也は、よっ、と声に出して、跳ねるように手摺りから離れた。
「夕菜のあそこ、つるつるで可愛いよな」
──ッ!? なんだよ、なんだそれっ!
竜介の世界がぐらりと揺らぐ。
自分が世界の中心から追い出されたような気になってしまう。
「つつ、つ、つ──ッ!」
竜介は自分でも驚くほど俊敏に立ち上がり、恭也の二の腕を掴んでいた。
350 :
夕菜:2006/11/20(月) 15:39:20 ID:IKGztgEX
恭也の左腕を握り締め、鬼のような形相で睨みつける。
横を向いた身体で、顔だけを竜介に向けた恭也の口元には、平時と変わらぬ僅かな笑みが
浮かんでいた。
しかし竜介には、それが自分を嘲り、蔑んでいるように見えてしまう。
「な、な、なんだっ、お、お前っ、なな、な、何が言いたいんだよっ!」
「何って、本当の事だよ」
竜介の怒声を、恭也はさらりと受け流す。まるで相手にしていないように。
つるつるで可愛いよな──恭也の台詞がフィードバックする。
「つ、つ、つつ、つる……」
舌が縺れて言葉にならない。
ただでさえ喋るのが苦手な竜介は、恭也の言葉に思考を掻き乱されてまともに話せない。
「つるつるがどうした?」
「つ、つっ、つるって──」
恭也の身体が揺れた──と思う間も無く、彼の自由な右手が翻り、二の腕を掴んでいた
竜介の右手首を捻り上げていた。
「痛ッ!」
それほど力を篭めたようにも見えないのに、手首を内回りに捻られた竜介の身体が、痛み
から逃れようと、くるりと回ってしまう。
体格差をものともせず、流れるような動作を一呼吸で終えた恭也は、苦痛に歪んだ竜介と
は対照的に、顔色ひとつ変えていない。
「そんな強く握ったら痛いだろ?」
そうと思えない口調で、完全に背中を見せてしまった竜介を解放する。
──くそ! くそっ、くそくそくそくそくそぉっ!
竜介は、よろめいた身体を壁に手を突いて支えた。
肩越しに恭也を睨みつけるが、恭也は僅かな笑みで応える。
「もう一度よく思い出せよ」
「な、なにを──」
「夕菜のスカートの中身だよ」
竜介の思考が停止する。
──こいつは、何を……。
恭也の言葉が理解できない。理解不能の焦燥に駆られて冷や汗がにじむ。
「下着は穿いてたのか?」
「し、下着──」
「本当に透けてたのか?」
教室でぶつかった夕菜は、竜介の前で、膝を立てたまま尻餅をついてしまった。白い
太腿が露になって、捲れ上がったスカートは──
「あ、あ、当たり前だ! 当たり前だろっ!」
「いいか、リュウ。もう一度だ」
がなり立てる竜介をなだめるように、恭也は穏やかな声を投げかける。
「もう一度、落ち着いて、ようく思い出すんだ」
何度思い出しても変わらない。夕菜のスカートからは、白い下着が見えていたのだ。
「下着は見えたのか?」
白い布が、そこを覆っていた。夕菜のそこは、白い布に覆われ──
「ほんとに、毛が透けてたのか?」
恭也の声が、竜介の意識に染み込んでゆく。
竜介の世界に亀裂が走る──
白い布は、そこを覆ってはいたが、ショーツのように密着していたわけではなかった。
皺を作ってそこに被さっているだけで──
「それは、本当にお前の眼に映ったものなのか?」
──違う……違うんだ。
自分の眼が捉えた光景が、今ははっきりと竜介の脳裏に甦っていた。
彼の世界が、音を立てて崩れ始めた。
「あ、あ、あっ、あれは……」
白い布地は確かに見た。
だがそれは──ブラウスの裾だ。
ブラウスの裾が、夕菜のスカートの裾から覗いていただけなのだ。
彼女のしなやかな太腿の間から、それが顔を出していただけで──
竜介は俯いた。
「せ、せ、制服の、す、裾だよ……」
恭也の眼が、ふっと緩んだ。
351 :
夕菜:2006/11/20(月) 15:43:33 ID:IKGztgEX
「そっか、裾だったのか」
恭也の言葉で、それを改めて認識する。
──僕は、見てなかった……夕菜ちゃんのパンティーを、見てなかったんだ。
自分の眼の前で尻餅をついてしまった夕菜は、白い太腿を剥き出しにしていた。眼を
奪われた竜介は、スカートから覗くブラウスの裾を、ショーツだと勘違いしたのだ。
しかも、皺が寄って陰になったそこに、夕菜の陰毛を幻視してもいた。
それどころか、彼女の脚の付け根の映像が、竜介の記憶には存在しなかったのだ。
全身の力が抜けてしまうようだった。ひどく心細い。
世界の中心から追い出され、虚空を漂っているような寂然とした気持ちだった。
「リュウは、見なかったんだな」
恭也はいつの間にか、彼の横の壁に背を預けていた。
うん、と頷き、竜介も壁にもたれた。
「み、見えなかったよ」
竜介は恭也を嫌っていたはずなのに──どういうわけか、今は彼が隣にいる事で、
寂しさが和らぐような気になっていた。
「残念だったな」
「はは……そ、そうかもね」
力無く笑った。
やはりこいつには勝てない、と竜介は思う。
──いや、最初から勝負になるわけがないんだ……。
横目で恭也の顔を見ると、彼も竜介を見ていた。
全てを見抜くような彼の視線から、眼を逸らしてしまう。
「リュウは、おっぱい好き?」
ぶっと吹き出してしまう。
いきなり何を言い出すんだと、表情の読めない彼の顔をまじまじと見てしまう。
「夕菜のおっぱい、すごいよな」
「ゆ、ゆ……か、柏原さんの……」
「夕菜ちゃん、って言えばいいじゃん。さっきは言ってたろ?」
慌てて顔を伏せたが、視線は痛いほどに感じられる。
「俺、実は巨乳好きなんだよ」
「えっ……」
「好きなんだろ、夕菜の事?」
「──ッ!」
「やっぱ、巨乳は良いよな」
「な、なっ、そ、そんな事で、僕はっ──」
「最初はそんなもんでいいじゃん。切欠はそんなんだろ? 見た目が好みとか、喋り方が
可愛いとか、ちょっと優しくされて嬉しかったとか、さ」
そういうものなのだろうと、竜介も思う。
最初に興味を持ったのは、彼女の胸だった。規格外の乳房に触れてみたいと思った。
日が経つにつれ、どうやら彼女は自分と似た境遇なのだと理解できるようになり、仲間
意識を覚え始めた。そして、日々妄想に耽り、彼女への想いを強めていったのだ。
──妄想、なんだよな……。
それは彼のたったひとつの拠り所だった。
自分の世界を創り上げ、そこに心を留め置く事で、辛い外界から守っていたのだ。
「まだ痛むか?」
言われて思い出す。教室で蹴られた痛みは、まだ少し残っていた。
「謝らないからな」
「うん……」
今の竜介には、自分が何をしたのか理解できている。
夕菜は嫌がっていた。恐怖に怯えていた。謝るのは自分の方だ。
「たぶんリュウはさ、どっかでギアが噛み合わなくなってただけなんだろうな」
責めるでもなく、慰めるでもない淡々とした口調で言い、俺にもそういう時期があった
からな、と恭也は笑った。
彼がそんな事を自分に言う理由が解からず、竜介は何も応えられずに床を見続けた。
不意に、恭也はもたれていた壁から身体を起こした。
竜介の肩に手を乗せ、顔を上げた彼の顔を正面から見据える。
「ま、あの胸から、つるつるなのは想像できないよなぁ」
不敵に笑って、初めて歯を見せた。真っ白で、濁りの無い歯だった。
竜介は、敗北を悟った。
と同時に、どこか安らかな気持ちに包まれているのも感じていた。
352 :
夕菜の中の人:2006/11/20(月) 15:45:11 ID:IKGztgEX
というわけで今回は以上です。
エロ要素もノーパン要素も皆無で……すみません。
ムキー!
この我慢汁をどうしてくれるんだ。
次まぁだぁ〜まぁだぁ〜チンチン
待ってるよ〜チンチン
恭ちゃん男前だな……
惚れたぜ
なんていうか大人だな
ゆっくり自分が書きたいものを書いてください。
>>352 待ってたよ。
羽山はちょっとスーパーマンすぎるかな?とも思ってたんだけど
今回のエピソードで俄然親近感わいたよ。
まんこ見られたか知るためにあんなまわりくどい聞き方したり、独占欲丸出しだし
可愛いじゃないかwちゃんと夕菜の事好きみたいで安心したよ。
今後の夕菜と羽山の絡みが楽しみだ。中の人ガンガレ。
357 :
夕菜の中の人:2006/11/23(木) 13:14:12 ID:Wiee+zf5
こんにちは。皆様コメントありがとうございます。
ひとまとまり書けたので投下します。
今回は深雪タンのお話。エロ要素はは相変わらず……(´・ω・`)
358 :
夕菜:2006/11/23(木) 13:16:41 ID:Wiee+zf5
「おっ、羽山どうしたん?」
男子の声に、深雪は顔を上げた。
あと少しで弁当を食べ終えようという時、恭也が教室に戻ってきた。
深雪が顔を向けた時にはもう、恭也は深雪の眼を捉えていた。
「深雪、ちょっといい?」
「え?」
突然声をかけられ、深雪は戸惑ってしまう。
勘の鋭い彼の事だ。夕菜の下着を自分たちが隠したのだと気づき、追及しようというの
かもしれないと、不安に駆られる。
それとも──自分の秘密の趣味を知られてしまったのだろうかとも思う。
「まだ途中か。食った後で良いよ。俺も途中だしさ」
え、そう? という、呆けたような深雪の返事に恭也は苦笑する。
「さっさと食えよ。込み入った話になるかもしれないし」
深雪は、心臓を鷲掴みにされたようだった。
そんな彼女を気にも留めない様子で、恭也は自分の席に戻ってしまう。
「お前どこ行ってたんだよ?」
「トイレだよ」
「なんだ、うんこか」
「そんなとこ」
男子の台詞は下品だったが、恭也は意に介さず、食べかけの弁当を突付き始めた。
「ねぇ、ちょっと深雪。今のって……」
隣にいた楠井舞香に囁かれ、深雪は我に返った。
「羽山君、気づいてるんじゃ……」
彼女もそう思っていたのかと、いっそう不安になる。
「何も言わなきゃ判んないって」
しかし、机を合わせている脇田千穂は、さらりとそう言った。
舞香は、小柄で可愛らしい顔立ちと幼い体型の所為か、小学生に間違われる事も多い。
甘え上手で男子にも人気が高い。だが、彼女こそが、深雪に夕菜へのマイナスイメージを
植え付けた張本人だ。
一方の千穂は、すらりと背が高く、凛とした美貌の持ち主で、アイドル顔負けの美少女
だった。何事もはっきりと自分の意見を出すタイプで発言力があり、彼女を敵に回す事は、
クラスメイト全てを敵に回すのに等しい。
千穂は深雪とは小学生の頃からの付き合いで、家が近所だったのもあって、よく一緒に
遊んでいた。舞香とは中学になってから知り合ったのだが、同じテニス部で席も近かった
ため、よく喋るようになり、入学してひと月もする頃には、三人はグループを形作って、
夕菜に対する攻撃をするようになった。
「うん……そうだよね」
深雪は千穂の言葉に頷いたが、どうにも調子が狂っているのを自覚していた。
──あんな姿を見ちゃったから?
脚を広げて尻餅をついた夕菜の姿が頭をよぎる。はっきりとは判らなかったが、夕菜は
竜介に秘処を見られてしまったかもしれないのだ。
深雪があんな提案をしなければ、夕菜はそんな目に合わなかったかもしれない。深雪は
夕菜の事を嫌っているが、どうしてなのかと問われれば、答えに詰まってしまう。
舞香がそう言っていたから。千穂もああいう子は気に入らないと言ったから──
その程度なのだ。出所は、深雪自身の意思ではない。
中学生になり、初めてのクラスに幼馴染みの千穂がいたのは嬉しかった。クラスの大半
が知らない顔で心細いところに、仲の良い千穂がいてくれたのは、えもいわれぬ安堵感を
与えてくれた。
千穂がテニス部に入るというので、自分もそうした。一年生は基礎練習と玉拾い、用具
の手入ればかりで、部活のメニューは大して面白くもなかったが、部員たちとのお喋りは
楽しかった。
ちっちゃくて可愛らしいクラスメイト、舞香とも部活を通じて仲良くなった。
舞香は、深雪の斜め前の席の夕菜の事を嫌っていた。確かに、地味でおとなしく、少々
とっつき難い子だとは思っていたが、胸の大きな暗い子、という程度の認識だった。
舞香を中心に夕菜への風当たりが強まり、深雪もなんとなく一緒に夕菜を疎外している
うちに、夕菜を疎む気持ちが大きくなっていった。
千穂がクラスでの発言力を高めていくのも手伝って、深雪たち三人は夕菜虐めの急先鋒
のような立ち位置になっていた。
深雪の席が今の位置──教室の後の出入り口の近く、千穂の斜め後ろ──になった
のは、ついひと月ほど前であり、千穂の影響力の強さを表していた。
359 :
夕菜:2006/11/23(木) 13:18:23 ID:Wiee+zf5
──別に、あの子がどうなろうが、私の知った事じゃ……。
夕菜の最初の印象は、自分より胸が大きい、というものだった。
中学に上がったばかりとしては、深雪もかなり目立つサイズだ。
深雪も小学生時代には、その膨らみをからかわれる事もあったが、夕菜と違って深雪は
大きな胸に嫌悪感を抱いた事は無い。むしろその逆で、表に出す事はなかったが、同級生
よりも大きい事に優越感を持ってもいた。
それに、そばにはいつも千穂がいたため、虐められるという事が全く無かった。
深雪は、虐げられる側に回った事が無い。からかわれる事ぐらいはあっても、夕菜の
ように、クラス中からそっぽを向かれるような状況は経験していないのだ。
故に、夕菜の気持ちなど考える事も無く、彼女に辛く当たる事に抵抗が無かった。
──でも、やっぱり……。
あんな場面を目の当たりにしてしまって、そんな彼女も良心の呵責を覚える。
竜介の行動は予測も理解もできなかったが、自分が発端となったようなものなのだと
思うと、あんな案を口にしなければ良かったと後悔する。
と同時に、夕菜に同情している自分を意識し、複雑にもなる。
下着を着けていない夕菜と、人に言えない趣味を持つ自分とが重なり合う。
家の近くのごく短い距離を歩く間だけの、誰にも言えない秘密の趣味──
一度だけ、独りで遠出した時に試した事もあった。
今年のゴールデンウィークのある日、千穂と出かける予定だった深雪は、彼女が急な
用事でキャンセルになってしまったおかげで、しおれた気持ちを持て余していた。
舞香を始め、親しい友人は軒並み家族で旅行中なのを知っていたし、兄も学生時代の
友人と集まるとかで留守だった。
家にいてもつまらないと、深雪は独りで駅に向かった。繁華街方面に向かうつもり
だったが、なんとなく、反対方面行きの各駅停車に乗ってみた。
がらがらの座席に腰を下ろし、バッグを膝の上に置いてぼーっと揺られていると、
通路を挟んで反対側に座っていた大学生ぐらいの青年の視線に気づいた。
彼は携帯電話を弄びながら、ちらちらと深雪に眼を向けていた。
それもそのはず、その時穿いていたスカートは、深雪の手持ちで一番短く、バッグが
無ければ容易く下着を拝めるほどだったのだ。Tシャツにパーカーを羽織っただけの
上半身も、中学生になったばかりにしては大きい彼女の胸が目立っていた。
若い男が彼女の剥き出しの健康的な膝と、幼いながらもふくよかな膨らみに眼を奪われ
てしまったのもむべなるかな──
深雪は、男の視線を気にすれば気にするほど、危険な想いに駆られてしまった。
脚を開けば見られてしまうだろうか。バッグをどければ見えてしまうだろうか。見られ
たらどうなってしまうのだろうか──兄の成人向け雑誌で見た、いくつもの淫らな場面が
浮かび上がった。
それらをかろうじて押し留め、平静を装っていた。
窓の外は、高層建築と低層住宅のひしめくごみごみした住宅街から、次第にのどかな
郊外の景色へと移ろっていった。
やがて青年は電車を降り、その車両にいるのは、深雪から離れたところにいる数人だけ
となった。
深雪は、少しだけ脚を広げた。さっきまでいた青年に見られているところを、その先
までもを想像し──官能的な昂ぶりに支配され、湧き上がる熱を抑えられなくなった。
家を出てからおよそ一時間の後、深雪は、一度も降りた事の無い小さな駅のホームに
立っていた。
改札口の手前にあったトイレに入り、ショーツを下ろした。そこは驚くほどに潤んで
いて、淡いピンクの生地に大きな染みを作っていた。
深雪は高鳴る鼓動を聴きながら、ショーツを脱いでしまった。
股下が十センチ程度しかないデニムのスカートだ。ローライズのヒップハングだから、
下ろして丈を稼ぐ事もできない。
そんなあられもない姿で、深雪は知らない町を歩いた。
駅前商店街だというのに人影は疎らで、所々に畑が見えたりもする小さな町は、深雪の
育った都心に近いごみごみした街とは大違いだった。祖父が暮らす山間の田舎町とも違い、
異界にでも迷い込んだような気にさせられた。
深雪は羞恥に頬を染め、濡れた秘処をさらに潤ませて、ふらふらと彷徨った。
一度、ふらつく脚が縺れて転びそうになった時は、心臓が飛び出るような思いだった。
見慣れたファーストフードを見つけ、安心したようながっかりしたような気分でポテト
とコーラを注文した。
それを口にするより先に、深雪はトイレに向かった。
呆れるほどに濡れそぼった秘処に触れると、あっけなく達してしまったのを憶えている。
360 :
夕菜:2006/11/23(木) 13:20:11 ID:Wiee+zf5
深雪はそんな性癖を、一番の親友である千穂にも話していない。その切欠を作ったとも
言える兄にだって話した事は無い。話せるはずも無い。自分一人だけの真の秘密なのだ。
恭也にだって知られたくない──
幼い頃を知っている恭也にだって、こんな自分を知られたいとは思わない。
──あたしが、こんなエッチな事してるなんてばれたら……。
どう思われるのだろうと、不安になる。
──きっと軽蔑されちゃうよね……。
いや、既に軽蔑されているのかもしれない。
恭也は勘が良い。洞察力が鋭い。きっと──
舞香の言葉が甦ってきた。
──恭ちゃん、気づいてるのかなぁ。
バッグの中の夕菜の下着──
男子の中には夕菜の身体に触れたりするような者もいたし、彼女らも多少はそういった
嫌がらせをした事もあったが、中心になっていたのは、いかにもこの年頃の少女らしい、
精神的な、社会的な虐めだった。
いや、虐めなんてものはどんな年代であっても大した差は無いのだろうが──
──もし、気づいてたら……どうしよう。
今現在、深雪たちのグループは千穂のおかげでクラスの主流派であり、彼女らに敵対
しようとする者は誰もいない。
だが、千穂に対抗しうる存在を敵に回したとなると、話は別だ──
向かいに座った千穂は、空になった弁当箱を包み直していた。
猫をモチーフにしたキャラクターの描かれたハンカチは、凛としたイメージの千穂とは
結び付き難いが、彼女が幼い頃からそれに目が無いのを、深雪はよく知っていた。
千穂はいつもと変わらず、悠然とした佇まいをしている。
なのに──深雪は、どこか違和感を覚える。
よく見れば、千穂の眼はほんの僅かに潤んでいる。
──千穂……動揺してる?
原因が、さっきの恭也の台詞にある事は考えるまでも無かった。
千穂もまた、恭也が夕菜を二度も庇ったのを目にしているのだ。
恭也はあまり表に出ないタイプだが、男女どちらからも一目置かれている。中学生とは
思えぬ泰然とした雰囲気は、きりっとしていて物怖じしない千穂とも通ずるものがあるが、
あまり人と連まないところは大きく違っていた。
恭也にもそれなりに仲の良い友人はいるが、千穂と深雪のように、べったりというわけ
ではない。男女の違いもあるだろうが、群れるのが苦手という彼の性質でもある。
一匹狼と言ったら大袈裟だろうが、それでいて、周りとも上手くやってゆける。
それは彼の心の強さであり、人望の高さも物語っていた。
──恭ちゃんが、もし……。
夕菜の側に立ったのだとしたら、深雪たちに宣戦布告したのならば──
千穂は、自分たちが砂上の楼閣にいるも同然だと理解している。
舞香もまた、無意識的に悟っていたし、深雪も漠然とした恐れを抱いていた。
だからこそ、舞香は恭也の態度に不安を表し、千穂も動揺しているのだ。
──恭ちゃん、やっぱりあの子の事が……。
認めたくない。たとえクラス全員を敵に回しても、それだけは認めたくない。
自分の立場がどうなろうと、恭也の心を夕菜に奪われてしまうのだけは我慢できない。
しかし、深雪自身にも解かっていた。
彼の心が、夕菜へと向いている事を──
「そ、そういえばさっ、昨日のあれ見た?」
唐突に、舞香が不自然なほどに明るい声を上げた。
「あっ、見た見た!」
深雪は心の中で感謝し、彼女に倣ってわざとらしいくらいに明るく応えた。
舞香のこういうところに深雪は時々感心する。いつもはきゃいきゃいと騒がしいだけに
見えるが、話題の転換が巧いというか、空気を入れ換えるのが巧いというか──
場を読む力に長けているのだろう。それは深雪には真似できない事だった。
千穂もまた、舞香のそんなところに感謝していた。
三人は、鼻先の問題から眼を逸らそうと、テレビドラマの話題に花を咲かせた。
深雪は直前までの暗澹とした気分が吹き飛び、ドラマの主演を務める男性アイドルと、
ヒロイン役の女性アイドルとの噂話にのめり込んでいた。
夕菜が教室を出て行った事など気づきもせず──
「深雪、もういい?」
恭也の声に驚き、がたんと大きく椅子を鳴らして笑われてしまった。
361 :
夕菜:2006/11/23(木) 13:21:44 ID:Wiee+zf5
深雪は、恭也に連れられて席を立った。
縋るような眼で千穂を見たが、眼を伏せた彼女は、深雪の視線に気づかなかった。
──千穂っ、助けてよぉ!
自分がピンチの時には、いつも傍にいてくれた千穂が、今は助けてくれない。
彼女が意図的に逃れようとしているのではないとは解かるのだが、恨めしく思う。
教室を出て、廊下を並んで歩く。
廊下には多くの生徒が出て、お喋りに興じたり、よくわからない遊びで盛り上がったり
していた。それぞれの教室からも、がやがやとざわめきが溢れている。
「何の話か、判るよな?」
深雪はびくりと肩を竦ませた。
恭也の声は普段と何も変わらないのに、詰問されているような気になってしまうのは、
深雪の心に疚しさがあるからだ。
深雪は答えられずに無言のままだった。
恭也もそうと予測していたのか、何も言わずに歩き続ける。
「こっちだよ」
階段へと折れ、二人は登ってゆく。
屋上へ抜ける階段は、誰も通らない。この季節は空調の利き難いそこへ生徒が来る事は
ほとんど無い。
顔を上げると、深雪の視界に一人の男子生徒の姿が映った。
「あれ? まだいたのか」
「あ、は、羽山君……」
見知った少年が座っていた。太り気味でがっしりした体格の、陰気なクラスメイト。
アニメや漫画、ゲームなどのオタク趣味に傾倒し、ぼそぼそと聞き取り難い声で喋る彼を、
深雪は嫌いだった。クラスの誰もが、彼に良いイメージを持っていない。
突然夕菜に襲い掛かり、恭也に蹴り飛ばされた後、どこかへ行ってしまったと思って
いた金森竜介が、そこにいた。
──まだいたのか、って……どういう事?
恭也は竜介がここにいた事を知っていたというのだろうかと、深雪は疑問に思う。
恭也に助けられた夕菜は、知らぬ間に教室からいなくなっており、すぐ後、恭也も教室
を出て行った。その後に、竜介が男子たちから何か言われながらも、何も答える事無く
出て行ったのを憶えている。
恭也が出て行ったのは、夕菜を追いかけたのだろう。竜介が出て行ったのは、教室に
居辛かったからだろう。
恭也と竜介はどこかで合流し、二人でここに来ていたのだろうか。それとも、夕菜も
一緒だったのだろうか──
──あれ? そういえば……。
それからしばらくして、夕菜は独りで戻ってきたはずだった。だが、今自分が恭也に
連れられて席を立った時には、彼女の姿は無かったように思える。
あんな格好のままでどこへ行ったのだろう──と思うと同時に、自分が連れ出された
わけを思い出す。
──あたし、どうしよう……。
夕菜をそんな格好にさせてしまったのは、自分が元凶なのだ。
恭也は気づいている。問い質し、追及するために連れてきたのだ。
「ちょっと、ここ借りて良い?」
「え? え、あ……うん」
「込み入った話になりそうだから、いいかな?」
言外に、席を外して欲しいと言っている。
「あ、ああ、いいよ、ぼ、ぼ、僕もそろそろ、も、戻ろうと思ってたし」
「そっか、悪いな」
立ち上がった竜介が自分の方を見ているのに気づき、深雪はふと違和感を覚えた。
それがなんなのか理解する間も無く、恭也に腕を引かれて屋上手前の開けたところへと
登ってゆく。
「い、いいよ、別に、ぼ、僕の場所ってわけじゃ、ないし」
「ありがとな」
手に提げたビニール袋に、パンの包み屑とコーヒー牛乳の紙パックが透けていた。
「き、き、木嶋さん……」
不意に竜介に名を呼ばれ、びくっとそちらを見た。
彼は眼が合うと、怯えたように逸らしてしまう。
そして、俯き加減で、落ち着き無く床と深雪を交互に見ながら言った。
「し、し、下着……その、や、や、やりすぎは、よくないよ」
362 :
夕菜:2006/11/23(木) 13:23:45 ID:Wiee+zf5
──下着? やりすぎ、って……!?
こんな奴にまで気づかれていたのかと、深雪は愕然とする。
「じゃ、じゃあ僕は、い、行くよ」
「ああ、またあとでな」
「う、うん、また」
竜介を、恭也は片手を上げて見送った。
階段を降りてゆく竜介の姿を、深雪は見ている事ができなかった。
竜介にまで気づかれているのなら、クラス中の全員が気づいていると思うのが妥当だと、
深雪は絶望感に打ちひしがれていた。
夕菜の下着を隠し、恥ずかしがらせてやろうと提案した自分。大はしゃぎして面白そう
だと頷いた舞香。そして、実行の意思を固め、計画を練った千穂──
千穂が決めたんだ、自分が決めたわけではない。夕菜のバッグから下着を取り出したの
は舞香だし、自分はバッグを提供しただけで直接手を下したわけではない。言い出しっぺ
は自分でも、やろうと決めたのは千穂だし、やったのは舞香だし──
だが、恭也に、いや、クラスメイト全てに追及されたとして、自分はやってないなどと
言っても、誰も聞いてはくれないだろう。
──千穂……舞香……。
自分だけ責任逃れをしようとすれば、今までずっと一緒にいた千穂や、せっかく親しく
なった舞香との仲が壊れてしまいかねない。
「深雪」
「えっ、なに?」
呼ばれて振り向くと、恭也がじっと見ていた。
全てを見抜くような瞳にたじろぐ。
「夕菜の下着、どこやった?」
「──ッ!」
抑揚の無い、単刀直入な台詞だった。その言葉を予想はしていても、深雪の心は激しく
揺さぶられ、彼が夕菜と呼び捨てた事も意識できなかった。
「あ、あっ、あたし──」
「隠したんだろ?」
「あ、あたしは……」
言い訳をしてしまいそうになる。
だが、そんなものは無駄だとも解かっている。
「どこに隠したの?」
幼い頃の恭也は、こんな自信に満ちた言葉を吐けるような子ではなかった。
小学生の六年間で、恭也はすっかり変わってしまった。
同級生とは見違えるほどに逞しい心を持った、一人前の男とも言える少年になっていた。
深雪も変わっていた。
弱者を虐げる側になってしまっていた──
「深雪、どうしたんだ?」
「あ、うっ──」
──怖い……!
恭也の眼が、自分を責めているようで、全ての罪は自分にあるのだと言っているようで、
罪を償うには罰が必要だと迫られているようで──
恭也に咎められるのが辛い。恭也に糾弾されるのが辛い。
あんな事を言わなければ良かった。あんな提案をしなければ良かった。
「深雪は、そんな子じゃなかっただろ?」
──あたしは……。
幼い恭也は、いつもびくびくしていて、力の強い子たちから虐められていた。
深雪はお姉さん風を吹かせて、そんな恭也の世話を焼いたり、庇ったりした。おかげで
酷い目に遭った事もあるが、恭也を守ったという満足感の方が大きかった。
「俺をいつも助けてくれたじゃないか。俺、嬉しかったぞ」
なんで夕菜を虐め始めたんだろう。舞香の言葉に乗せられなければ、幼い頃のように、
人としての道を逸れずにいれば、こんな想いにはならなかったろうに──
「うっ、うぅっ……ひっ、うぐ……」
「深雪……」
恭也の口元が緩んだ。しょうがない奴だなぁ、と呟く。
潤んで霞んだ深雪に眼は、彼の戸惑ったような、なだめるような顔が映っていなかった。
「泣くなよ、深雪」
「あぅ、うぅっ、恭ちゃん、ううぅっ──」
立ち尽くしたまま、深雪は子供のような泣き声を上げた。
363 :
夕菜:2006/11/23(木) 13:25:23 ID:Wiee+zf5
恭也のハンカチが、深雪の涙を拭い取ってゆく。
ひとしきり泣いた深雪を、恭也は包み込むでもなく、突き放すでもなく──いつも通り
幽かな笑みを浮かべたままで、涙を拭いてあげた。
そんな恭也の態度が、深雪には嬉しくて、しかし、寂しかった。
「ごめんね、恭ちゃん……」
「ん?」
──だって、ハンカチ、汚れちゃったでしょ?
うっすらと乗せたファンデーションがついてしまっただろうから。
千穂から教わったメイクはまだ慣れていなくて失敗する事もあるが、自分でない自分に
なったような気分になれるのが嬉しかった。魔法のような、という言葉通りだと思う。
あまり派手にはできないが、学校のある日もメイクをしていたし、コンパクトや化粧水
などを入れたポーチをいつも持ち歩いている。今日は水泳があったから──
──違う、そんな事どうだっていい……。
「恭ちゃん……」
「どうした?」
恭也の表情は変わらない。
深雪にはそれが責めているようにも見えるし、全く無関心のようにも見えた。
──そんなの、やだ……。
責められるならいい。だが、無関心なのは嫌だ──
「深雪は、後悔してる?」
後悔──していた。
夕菜と自分とは、ほんの少ししか違わないのだと理解したから。
自分の傍にはいつでも千穂がいたが、彼女には誰もいなかった。千穂がいなければ、
深雪だって夕菜のようになっていたかもしれないのだ。
「……うん」
「ならいいじゃん」
「え──?」
「やりすぎた事を反省して、後悔して……だから泣いちゃったんだよな?」
やりすぎは、よくないよ──
竜介の顔が浮かんだ。
見るだけで嫌悪感を抱く、暗く濁った眼をしていていたのに、さっきの彼は──
「あっ──!」
違和感は、そこだったのかと──深雪は納得する。
ん? と眉を上げた恭也に、ふるふると首を振った。
少しだけ色を抜いたセミロングの髪が、軽やかに揺れた。
「うぅん……なんでもない」
あんなにも澱んでいた彼の瞳は、吹っ切れたかのように透き通って見えた。
恭也と交わした言葉も、いつものようにどもってはいたが、別人のような声だった。
その響きは、幼い頃の内気で気弱だった恭也のようで──
「恭ちゃん……金森と、何か話したの?」
「んー、色々とね」
どんな内容だったのかは解からない。だが、きっと、恭也の言葉は竜介に大きな衝撃を
与え、彼の中にあった何かを解き放ったのだろう。
深雪は改めて、恭也の懐の深さを見せ付けられたような気になった。
「ま、それはそれとしてさ──」
謝る相手が違うだろ? と言った恭也に、深雪は素直に頷いた。
「夕菜の下着、ちゃんと返さないとな」
──やっぱり、恭ちゃん……。
夕菜、と口にした彼の、穏やかな表情に、つい口にしてしまう。
「あの子の事……好き?」
言ってから、しまったと思う。無意識に口を抑えたが、もう遅い。
恭也は照れたように眼を逸らし、すぐに戻した。答えは解かりきっていた。
「うん、好きだよ」
一点の曇りも無い言葉が、深雪の意識に染み渡ってゆく。
「ごめんな、深雪──」
謝らないで欲しかった。謝られたら、余計に惨めになるから──
「今のままじゃ、深雪をお嫁さんにもらうわけにいかないよな」
恭也のはにかんだような笑みは、深雪の心を熱くした。
そんな言葉を憶えていたなんて──
嬉しさと恥ずかしさと、悔しさでまた泣いてしまった。
364 :
夕菜の中の人:2006/11/23(木) 13:28:06 ID:Wiee+zf5
今回は以上です。
サブキャラ三人の絡みを続けたおかげで、夕菜が置き去りに……。
タイトルに異議あり! ですねぇ(´・ω・`)
おつであります!
今最初から全部読もうとしてます(`・ω・´)
これからもがんがってくらさい
超乙
367 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 14:45:59 ID:US2OAO+C
なんてこった
金森 x 深雪のカップルが誕生してしまうなんて
ご主人様の複線が
露出っこ深雪に関連づけられるなんて気づかなかった
GJ!深雪可愛いな
恭ちゃんは相変わらずかっこいい。
下着隠したこと誰にもバレてないと思ってる辺りまだ子供なんだなぁ
なんか安心してしまったよw
>359だけでも充分エロかったよ
>>367 ちょwww
流石にそれはwwwww
371 :
変態さんの個体生息数調査:2006/11/24(金) 12:54:03 ID:vzPpfA5P
反省&仲直りの5Pエンドで
なんつうか早くエロ書けよ
とか言えないくらい読み物としておもすれぇGJ!
374 :
夕菜:2006/11/27(月) 15:37:46 ID:tT8m5P9W
「このあと、どうする?」
長い長いキスの後、羽山君が言った。
「今更教室戻っても、杉山の奴がうるさいよな」
肩を抱きながら、頭を撫でてくれる。
五時間目は国語だ。担当教師の顔が浮かぶ。
「フケる?」
「え?」
「サボろう」
彼の顔は今までと変わらない。うっすらと笑みを湛えたポーカーフェイス。
それでも私には、前よりも彼の表情が解かるようになっていた。
彼の口元に浮かんでいるのは、悪戯っぽい微笑み──
そこは二人の唾液で潤んでいて、私は恥ずかしくなって眼を逸らしてしまう。
とろけるようなキスだった。
二人の舌が絡み合い、私たち以外には誰もいない静かな廊下に、くちゅくちゅと淫靡な
音が響いていた。
その音は、潤いを取り戻した私の秘処から聞こえてくるようで、むずむずと湧き上がる
恍惚に支配されてしまいそうだった。
「よし、行こう」
「え……どこへ?」
「いいところがあるんだ。先客がいるかもしれないけど」
──先客って……?
人がいるかもしれないようなところへ、連れて行こうというのだろうか。私が未だに
恥ずかしい格好なのを知っているのに──
戸惑う私を見ながら、羽山君は笑っていた。
意地悪な顔だった。
「行くよ、夕菜」
小さく頷いた私は、彼に促されて歩き出した。
一階の廊下を進み、階段を登る。乳房が揺れて、幽かな刺激が私を責める。
あの場所に来ると、羽山君もそれを意識していたのか、足を止めた。
「羽山君……?」
「また、する?」
「えっ……」
「冗談だよ」
冗談に思えない。
事実、彼は私の背中を押していた手を、すっと下ろしてお尻に触れたのだ。
私はぴくりと震えてしまう。
「やっぱ、しちゃおうかな」
「ええっ?」
片方の手で腰を抱かれ、もう片方の手でスカートをたくし上げられる。
「あっ──」
四時間目の途中で彼に助けられた私は、ここで淫らに責め立てられ、そしてまた、こう
して恥ずかしい事をされようとしている。
長いキスに身体を火照らせてしまった私には、抗う事ができない。
しかしまだ、自ら求めるほどには乱れていない。
どうする事もできずに立ち尽くしてしまう。
羽山君は頬が触れそうなほどに顔を寄せ、じっと私の眼を見つめている。恥ずかしいのに
逸らせない。恥ずかしがる私を見て欲しい──そんな気持ちにさせられてしまう。
「可愛いなぁ、夕菜は」
耳元で囁いた彼は、私のスカートを捲り上げてしまった。
スカートの中に押し込んだブラウスの裾ごと持ち上げられ、子供のような腰周りが露に
なった。小さなお尻も、つるりとした恥丘も、隠すものも無く晒されてしまった。
こんなところで、そんな格好をさせられて、私の身体はさらに熱を帯びてゆく。
秘処がますます潤んでゆく。
更衣室から戻った時のように、滴るほどに濡れてしまいそうで、自分がとても淫らに
思えてしまう。
しかし彼はきっと、そんな私を優しく受け入れてくれるのだろう。むしろそれを望んで
いるのだろう。
でなければ、こんな事をしようとは思わないだろうから──
「夕菜って、エッチだな」
彼の口元が、もっといやらしくなって欲しいと言っているようだった。
375 :
夕菜:2006/11/27(月) 15:38:57 ID:tT8m5P9W
「自分で持って」
「うん……」
羽山君のそんな言葉にも、素直に従ってしまう。
彼の手が纏め上げたスカートとブラウスの裾を、お臍の上で両手で握る。
学校の階段の踊場で、私は自らそこを露にしてしまっているのだ。
剥き出しのそこから淫らな匂いが立ち昇ってくるようで、呼吸を躊躇ってしまう。
上階からも下の階からも、授業をする教師と、生徒たちの声が聞こえてくる。
誰も来るはずはないと思っても、もし誰かが現れて、私を見たらどう感じるのだろうと
考えてしまう。
こんな格好をしている私を、淫らな一年生だと思うのだろうか。無毛のそこを、中学生
にもなってまだ生えていないのかと笑うのだろうか。
隣に立つ羽山君は、どうするのだろう。
私をもっと恥ずかしがらせようとするのだろうか。ブラウスのボタンを外し、自分が
借したタンクトップを捲り上げて、私の膨らみを晒してしまうのだろうか。乳房を揉み、
尖った蕾を弄び、私をもっと淫らにさせてしまうのだろうか。
はぁっ、と大きく息を吸い込んだ。
大丈夫、匂わない──
いや、大丈夫なものか。こんなところでこんな格好をしているのだ。大丈夫なわけが
ないのだ。
それなのに、いやらしい光景を想像し、それに忌避も抱かず身体を火照らせている。
──私、エッチだ……。
顔を上げていられなかった。
すぐ下に膨らんだ乳房には、尖った突起がぽつりと浮き上がっている。
私は昂ぶりを抑える事も忘れ、ますます淫らな気持ちに侵されてゆく。
──羽山君は、どうなんだろ……。
彼も興奮しているのだろうか。
俯いたまま、視線を滑らせる──
──おっきく、なってる?
彼のそこが、盛り上がっていた。
羽山君の──男性の象徴は、学生ズボンの中から自らの存在を声高に叫んでいるよう
だった。
「どこ見てるの?」
「あっ──」
彼の囁きが、私を震え上がらせた。
「そんなとこ見て、やらしいなぁ」
言われるまでもなく解かっている。私はいやらしい女の子だ。
でも、そう言われるのは嫌じゃない──
もっと言って欲しい。
「夕菜はエッチだな」
この言葉を聞くのは何度目だろう。
小学生の時から、男子にも女子にも、いやらしいから胸が大きいのだと言われたり、
胸がエロすぎるとからかわれたりした。
そんなふうに言われるのは苦痛でしかなかった。
こっそり自慰をしている事を見抜かれているようでもあり、快楽に溺れて気を紛らわす
自分が嫌になるのに、それでもやめられなくて──
いっそ本当にいやらしい子になってしまえば、誰にでも身体を許すような子になって
しまえば楽になれるのかもしれないと、刹那的な深みに沈みそうになった事もあった。
「すごくエッチだ」
彼の言葉に、身体が疼く。彼の前でなら、もっと乱れてみたいと思ってしまう。
彼の思うまま、彼の望むままに、全てを受け入れてしまいたい。
けれど──少しぐらいは抵抗させて欲しい。素直に従うだけなのも癪ではないか。
私は顔を上げた。
口を尖らせ、眉を顰めて言ってやる。
「は、羽山君だって……エッチだよ」
子供じみた私の反撃に、羽山君は頬を緩ませた。
「そうだな。俺もエッチだ」
「ひゃっ──」
耳に息を吹きかけられ、びくんとなってしまった。
身体中が敏感になっている。きっとどこを責められても、声を上げてしまうのだろう。
やはり私は、彼に責められている方が似合ってる。反撃なんて柄じゃない。
376 :
夕菜:2006/11/27(月) 15:40:07 ID:tT8m5P9W
「夕菜、行くよ」
「えっ──」
背中を押される。
「そのままで、ね」
「──ッ!?」
──そのままって、このまま? こんな格好のままで……?
捲り上げたスカートを掴み、下腹部を晒したままなのに──
「そのまま、階段登ろう」
「ええっ……」
なんて事を言うのだろう。
こんな格好をしているだけでもおかしくなってしまいそうだというのに、このまま移動
しろと言うのだ。
そんな事──
「できない?」
「あ、ぅ……」
できるわけがない。
今ここで、こんな姿になっているだけでも危険なのだ。移動すれば、それだけ人目にも
つきやすくなる。
空想だけなら何も危険は無い。だが、現実に見られてしまっては、どうなってしまうか
予測もつかないではないか。
だというのに、理性はそう訴えているのに──
──してみたい……。
そう思ってしまう。
つるんとした丘も、子供っぽいお尻も、しとどに濡れた秘処も晒して、校内を歩いて
しまいたい。
淫らな露をぽたぽたと滴らせながら、羞恥の快楽に包まれたい──
そんな想いに駆られてしまう。
「羽山君……」
「ん?」
彼の意地悪だけど優しい瞳を、縋るように見つめる。
「お、お願いだから──」
彼がいるから、そんな事を思ってしまうのだ。
「離れちゃ、やだ……」
彼がそばにいていくれるなら、私はどんな恥ずかしい事でもできてしまう。
「解かってるよ」
彼は優しく微笑む。
「絶対、だよ?」
「ああ。絶対、離れない」
唇が重なった。
彼の柔らかな唇から、彼自身も昂揚しているのが伝わってくるようだった。
短い口付けのあと、背中に添えられていた手がすっと下がる。
「んっ……」
彼の左手が、剥き出しのお尻に触れた。
「ずっとこうしてる。離れたら判るだろ?」
「うん……」
温かな手に安堵する。
「でも、時々悪戯するかも」
「えっ?」
「こんなふうに──」
「ひぁぅッ!」
彼の指がお尻を伝ってそこに触れ、私は自分でも驚くほどに声を上げてしまった。
いきなりの刺激に、全身から力が抜けてしまうようで、羽山君が咄嗟に支えてくれなけ
れば、その場に倒れこんでしまっただろう。
「すごいね、大洪水だ」
私の腰を抱き支え、まだそこに触れたまま、耳元でそんな事を言う。
「うっ、ん……はぁっ、あっ……」
秘処に触れられているだけで、掻き乱されているわけでもないのに、断続的な刺激が私の
身体を侵してゆく。
びくびくと身体が震えて、もっと強い刺激を求めてしまう。
羽山君の意地悪な指で、今すぐそこを掻き回して欲しかった。
377 :
夕菜:2006/11/27(月) 15:41:30 ID:tT8m5P9W
「して欲しい?」
訊かなくたって解かるだろうにと恨めしく思いながらも、意地悪な言葉に被虐の悦びが
湧き立ってしまう。
「ここ、いじって欲しいの?」
「んっ!」
指がほんの僅かに動くだけで、私はがくがくと身を震わせる。
「夕菜?」
「い、いじって、欲し──ひっぁ!」
言い終わるより早く、彼の指が秘裂を抉った。
「はっ、はぁっ、はぅっ、あぁっ……」
ぐしょぐしょの入り口を掻き乱され、私は淫らな声を上げてしまう。
階段の踊場だというのに、彼がもたらす刺激に飲み込まれてゆく。
「声、聞かれちゃうよ?」
「あぅ、やっ、だめ……ひゃっ、んくぅ──」
腰を引き寄せられ、身体が密着した。
大きな乳房が押し潰され、彼の襟元に口を押しつけた。
けれど、くちゅくちゅという水音を消す事はできない。
「んっ、ふぁ、ひっ!」
淫らな音が私を責める。口を抑えているのに声が漏れる。
──気持ちいい……すごい気持ちいい……。
身体から力が抜けてしまう。ふらふらと倒れてしまいそうな私を、羽山君が心強い腕で
しっかりと抱き留めてくれている。
羽山君の左手は、私の卑猥な露が絡み付いて、ぬるぬるになっているのだろう。
私の劣情は、止め処なく溢れ出している。
「はぁっ、あぁっ、んはぁっ!」
最も敏感な膨らみにはまだ触れられていないというのに、羽山君が与えてくれる激しい
刺激に、私は全身を震わせてしまっている。
二時間近く前にも、この場所で責め立てられた。
その時よりもはるかに強く感じてしまうのは、あの時と違って、全てを受け入れたから
なのだろう。
彼に疑いを持つ事も無く、自分自身の気持ちにも素直になったから──
「んっ、ふぁっ、んぁぅっ!」
だからこんなにも声が出てしまうのだろう。
刺激に耐えるように、手にしたままのスカートをぎゅっと握り締める。
その手は彼と私の身体に挟まれていて──
──硬い……これって!?
手とお臍の下に触れている、こりこりした感触は──彼の、その部分だろうか。
──羽山君の、こんなになってる……。
男の子のモノなんて、小学校の低学年の頃に見たきりだ。羞恥心など全く育っていない
少年が、女の子をからかうためにそれを曝け出していたのを憶えている。
でも、その時に見たものは、小指ほどの大きさしかない可愛らしいもので、こんなにも
硬くいきり立ったものではなかった。
もちろん父親のものは見た事があるが、当然それは硬直してなどいなかったし、いつも
仕事で帰りの遅い父とは、もう何年も一緒に入浴した記憶が無い。
インターネットのアダルトサイトを見れば、無修正の画像や動画がいくらでも転がって
いるが、私はわざわざそれを見たいとも思わなかった。
当然、触れた事など一度も無く、空想の中にしか存在しないものだった。
──羽山君、気づいてるのかな?
きっと気づいているのだろう。
彼の事だから、意図的に押し付けているのかもしれない。
触れているのを私が意識しているのも、とっくに気づいているのだろう。
──触ったら、どう思われるかな……。
もっと触れたい。
握ってしまいたい。
彼を両手で包み込んだら、感じてくれるのだろうか。
私ばかりがされているのではなく、彼にもしてあげたい。
彼の望む事を、私の望む事の全てをしてしまいたい。
「夕菜はエッチだなぁ」
「あぅ、うぅっ……」
──やっぱり、見透かされてる……。
378 :
夕菜:2006/11/27(月) 15:42:28 ID:tT8m5P9W
不意に彼の指が離れた。
私の腰を抱いていた腕の力が緩む。
「羽山、君……?」
不安になる──が、それも一瞬の事。
「歩ける?」
「えっ──」
そうだった。彼は私に、こんな格好のままで歩けと言ったのだ。
「そのまま、階段を登るんだよ」
腰に回されていた彼の右腕が、促すように私を押し出す。
彼が傍にいてくれる。離れずにいてくれるなら、私は──
「うん……」
お腹までスカートを捲って握り締めたまま、私はぐらつく身体を支えられて、なんとか
歩き出す。
──恥ずかしい……こんなの、恥ずかしすぎる……。
一歩ずつ交互に脚を出すというだけの単純な動作が、今の私には気が遠くなるほどに
困難だった。
彼に腰を支えられていなければ、すぐにでもよろめいて崩れ落ちてしまいそうになる。
脚を上げ、一段々々登ってゆく。
上階の、廊下と教室を隔てる壁が眼に入り、何人もの生徒に見られているような錯覚に
陥ってしまう。
──誰か来たらどうしよう。見られちゃったら……どうしよう。
恥ずかしくて震えているはずなのに、彼の指遣いにとろけてしまった私の頭は、そんな
震えですら、官能の疼きに変換されてしまう。
並んで歩く羽山君は、温かな手で私を支えてくれる。
「羽山君……」
「ん?」
「わ、私……恥ずかしい……」
言いながら、一段登る。
声まで震えてしまっている。
「こんな格好だもん、恥ずかしいよな」
「うん……」
また一段。
少しずつ、上の階へと近づいてゆく。
「夕菜は自分でスカート捲って、丸見えにして、階段登ってる」
「あ、ぅ、だって……」
彼の囁くような声が、私を責める。
「あそこ、あんなにびしょびしょにして」
「うぅ……」
三階の廊下が水平に見えたところで、脚が止まってしまう。
「嫌なら、手を離せば良いだけだろ?」
「あっ、う……」
「そんな簡単な事なのに、夕菜はどうしてしないのかなぁ?」
彼の言う通りなのだ。嫌ならそうすれば良い。
だが、私は彼の言うままに、こんな格好を保っている。
「ほら、脚が止まってる」
彼の右腕が、腰を押す。
「う、うぅ……いじわるぅ」
「ふふ、俺は意地悪だぞ」
彼の左手が眼の前に翳された。
「あっ──!」
その中指には、ぬらぬらとした半透明の粘液がたっぷりと絡み付いていて──
「夕菜をいじってたら、こんなになっちゃったしなぁ」
「あぅ、ううぅ……」
「綺麗にしてくれる?」
「えっ──」
「夕菜がこんなにしたんだから、夕菜に綺麗にしてもらわないとな」
それは、私に、自らの──
「夕菜の口で、綺麗にしてよ」
羽山君はエッチだ──私なんかより、ずっと淫らで刺激的な想いを持っている。
だから私は、もっと彼を知りたくて、彼に近づきたくて、頷いてしまったのだった。
379 :
夕菜:2006/11/27(月) 15:43:58 ID:tT8m5P9W
口を開き、舌を伸ばす。
鼻先に迫った彼の左手の指に、舌で触れた。
つんとした淫らな匂いが鼻を衝く。
自らの淫液が絡み付いた指に、伸ばした舌を滑らせる。
「自分の愛液の味はどう?」
「うぅ……」
恥ずかしい事をさらりと言ってしまう。
すっぱいような、しょっぱいような味だった。
「舐めた事ある?」
私はふるふると小さく首を振った。
そんなところ、好き好んで舐める子などいないだろう。
同級生にも、もう大人の男性と淫らな経験をした子もいるというが、彼女らもこんな事
をさせられているのだろうか。
「口開けて、銜えて舐めて」
「ん……」
内側に折り曲げられた中指を、口に含んでしまう。
いやらしい匂いが口の中に広がって、舌に触れる。
塩気と酸味と苦味とが複雑に入り混じった、すぐにでも吐き出したくなるような奇妙な
味がした。
「んっ」
彼の指が蠢く。
そこを刺激していた時のように、細かく震えながら私の口内をまさぐっている。
「夕菜の舌、柔らかくて温かいね」
「んぅ」
ついさっきまで秘処に触れていた指が、ねっとりとした私の露と、溢れ出す唾液を掻き
混ぜて、くちくちと淫靡な音を立てている。
内側から響くその音は、脳を直接刺激されているようで、私は舌を指に絡ませてしまう。
私は階段で恥ずかしいところを曝け出し、自身の汁の絡んだ指をしゃぶっている。
恥ずかしいのにやめられない。いやらしいのに求めてしまう。
彼の指が奥歯の内側に当たり、歯茎を撫でてゆく。
「んっ、うぅ……」
──気持ちいい……。
どうしてだろう。身体が震える。
口の中というのは、こんなにも敏感なところだったのだと、改めて気づかされる。
歯茎も舌も粘膜なのだから、敏感なのは当然かもしれない。
けれど、こういう刺激を覚えるような器官だとは思ってもいなかった。
そういえば、口は第二の性器だなんて言われたりもするらしい。
という事は──人は誰も、いつも人目に性器を晒し、性器で会話しているのだろうか。
口紅を塗るのは、性器を強調して異性を惹きつけるためなのだろうか。口淫は擬似性交
などではなく、性交そのものなのだろうか。
私は今も、彼に性器を蹂躙されているのか──
なんていやらしいのだろう。
「んぅ、んっ……!」
歯茎を伝い降りた指が、舌の裏側に潜り込んでゆく。
びくびく震えてしまう。
人差し指と薬指が、鼻の頭と頬に触れている。それらの指にも自身の露は絡んでいて、
顔を穢されているような官能が湧き立ってくる。
──エッチだよ……すごい、エッチだよぉ。
ここは学校なのに──神聖な学び舎なんて言葉は、今時流行らないだろうが、それでも
こんな淫らな行為に似つかわしくない場所である事には変わりあるまい。
「夕菜、このまま登れる?」
「んっ……!」
彼に腰を押される。ふらふらしながら、階段を一歩ずつ登ってゆく。
目線が上がり、廊下の幅が広がってゆく。授業中の教室から、ざわめきが聞こえている。
すぐ目の前の教室のドアが開かれたら、どうすればいいのだろう。
スカートは、手を離せばすぐに元通りになるだろう。顔を背ければ、彼の指も抜ける
だろう。彼も、何事も無いかのような顔をするだろう。
──でも、見られちゃったら……。
それでも私は、こんな姿のまま、三階の廊下を足で踏みしめた。
震えながら半時計回りに廻り、四階──私たちの教室がある階へと向かった。
380 :
夕菜:2006/11/27(月) 15:46:00 ID:tT8m5P9W
ゆっくりと、一段ずつ登る。
階下に人が現れたら、お尻を見られてしまうだろう。両脚の付け根の潤んだところも
見られてしまうだろう。
急がなければと焦るのに、脚を思い通りに動かせない。羽山君に支えられていなければ、
その場に蹲ってしまいそうだった。
彼の手が腰を支えていてくれる。彼がいるから、こんな姿でいられる。
いやらしい自分は、いやらしい彼の言うままに、彼の指を口に銜え、恥ずかしいところを
丸見えにして──それが私を昂ぶらせ、そこは零れそうなほどに潤んでいた。
あと少しで、踊場に届く。
あと五段、あと四段──
──垂れちゃう……。
溢れた雫が、内腿にまで流れ出す。
並んで歩く羽山君は気づいていないだろう。
彼が見たらなんと言うのだろう。また、エッチだと言われるのだろうか。
──羽山君の方がエッチなのに……。
あと一段。
右脚を踏み出し、重心を前に向け、ふらつきそうになりながら、脚に力を篭める。
腰に触れていた彼の手が、手伝ってくれた。
「夕菜」
羽山君の指が、ちゅっと音を立てて抜かれた。
ぐいと左から抱き寄せられ、頭を抱えられて撫でられた。
「よくがんばった」
「うん……」
耳元で囁いて、彼は私の頬に口づけた。
──当たってる……。
彼のそこが左の腰骨に触れていた。
彼も興奮している。学生ズボンの下で、硬く反り返っているのが判る。
彼の手が私の強張った指に触れ、一本ずつ解きほぐしてくれる。スカートが、はらりと
垂れ下がって、剥き出しになっていた腰周りを覆い隠した。
だが、彼のものが触れている左の腰に引っかかり、そこだけが不自然に捲れあがった
ままになってしまっている。
今腕を下ろすと、彼のそこに触れてしまいそうで、私はそのままお腹の前で手を握る。
彼にだってそれは解かっているのだろう。何も言わずに頬にキスを繰り返す。
「ん……」
舌が伸ばされ、つつぅと肌を滑った。
身を震わせてしまう。
──綺麗に、してくれてるんだ……。
彼の舌が触れているのが、私の露が付着したところだと気づく。
鼻の頭も舐められてしまい、恥ずかしくて眼を開けていられなかった。
「夕菜」
彼の舌が離れ、腰との間にできた空間を、スカートが降りる。
開けようとした私の瞼に、キスが降ってきた。
「夕菜って、睫毛長いんだね」
そんな言葉が嬉しい。
「髪伸ばして、化粧したら、みんな振り返るぐらいの、すごい美人になるんだろうな」
──お化粧なんて……。
小学生の頃から、化粧をしていた子もいる。学校で直している子もいる。
けど、私は小さな頃に、親を真似てこっそりと試した事があるくらいで、今は興味が
無いし、知識も全く無かった。
でも、彼が望むなら、試してみようかとも思ってしまう。
「お化粧……した方が良い?」
「どうかな。今のままでも好きだし──」
おでこにキスされる。
「独り占めできないのは、嫌だな」
──独り占め……。
彼は、化粧をすれば私は美人になると言う。
私なんかでも、きっと彼の言葉通り、美少女になれるのかもしれない。
私も彼を独り占めしたい。彼に独り占めされたい。
「私……羽山君の前でだけ、お化粧する」
彼が微笑んだ。
381 :
夕菜の中の人:2006/11/27(月) 15:49:30 ID:tT8m5P9W
今回はここまで。
週末ぐらいには続きを投下したいと思います。
しかしほんとに長々と続いてしまっていますね。
皆様のレスを糧に、目指してがんばります。
お疲れ様です!!
・・濡れちゃいますね(´Д`*)
エロス! エロス!
読んでて不思議な書物だなぁと思った。主人公はエロい松田優作みたいだ。
385 :
夕菜の中の人:2006/11/28(火) 01:09:20 ID:ReK5XvGL
>>381だと何を目指すのかよくわかりませんねw
完結目指してがんばるのです。
もうじき、この話は終わりそうです。
>>384 羽山の将来は、刑事か探偵?w
変態神は深夜に活動してる方なんですか?
387 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 13:38:32 ID:IiWKNA09
こんなネ申作品を読んだのは2年ぶりだw
389 :
夕菜の中の人:2006/11/28(火) 14:07:31 ID:ReK5XvGL
いや、私は神などではないですが……。
でも素直に嬉しいです。皆様ありがとうw
こいつアンマニアか?
最後どうなるか気になるけど終わって欲しくない…
そんな気持ちに久々になったよ
楽しみにしてます
>羽山の将来は、刑事か探偵?w
いや、俳優か孤高のサラリーマンだなw
393 :
名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 13:55:57 ID:3h/+oJUt
>>388 探してるんだが見つからなんだ(´・ω・`)
菅能小説スレに投下されてた気がする。
ノーパンメイド喫茶の話を読みたい。
御奉仕とかでなくて、メイドがドキドキしながら濡れちゃうような。
395 :
夕菜の中の人:2006/12/04(月) 03:32:54 ID:FGz3FGox
ええと、週末に間に合いませんでしたが、続きです。
相変わらずな内容ですが……。
396 :
夕菜:2006/12/04(月) 03:33:48 ID:FGz3FGox
「あっ、あ、ご、ごめん……」
深雪が階段を降りると、そこには竜介がいた。
──聴かれてた……!?
真っ赤になった眼を慌てて擦る。
竜介の佇まいは、おどおどして怯えているようだし、自信無さそうに背は丸められている。
深雪を真っ直ぐに見ないのは、女の子に免疫が無いからなのだろうとよく解かる。
それなのに、今までと違って感じられるのは、その眼が暗く濁っていないからだ。
恭也とどんな話をしたのかは解からない。だが恭也の言葉は、竜介に大きな衝撃を与え、
彼の閉ざされていた心を解放したのだろう。
深雪は、さきほど覚えた印象を、改めて確認する。
彼はずっとここにいたのだろうか。だとしたら、きっと恭也と自分との会話も、泣き声も
聴かれていただろう。こんな奴に聴かれたなんて──
そう思いはしたが、深雪は以前のような嫌悪を抱かなかった。
「だ、だ、大丈夫?」
「え?」
──こっち見るなよぉ……恥ずかしいんだから。
そう思っても口には出せない。
「あ、え、えっと、だから、その……な、泣いて──」
「別に」
冷たく言い放ってから、ちょっと悪かったかなと思って言い直す。
「別に……大丈夫だよ」
そんな自分に、深雪は違和感を覚える。以前なら、言いっ放しだったはずだ。
──なんか、調子狂うなぁ……。
泣いた直後だからかな、と思って自嘲する。
「ごめん……ほ、ほんとに……」
竜介はちらちらと深雪の方を見て、心底申し訳ないという顔をしている。
──そんな顔されたら、余計恥ずかしいじゃん。
「き、き、聴くつもりじゃ、な、なかったんだけど……」
「別にいいって。どーせ他にも聴いてた人いるんでしょ?」
「あ、え……う、うん」
──やっぱ他にもいるのかぁ……恥ずかしすぎだよぉ。
屋上の手前の小部屋は、まず人が行く事は無いが、その下は深雪たち一年生の教室が
並んでいる。
あれだけ泣けば、きっと誰かがそれを聴いていただろう。自分だと気づかれたかどうかは
判らないが、それでも鳴き声を聴かれて恥ずかしくないわけはない。
──ていうか、こいつには聴かれてたんだし……。
事実、深雪の鳴き声を耳にして、怪訝に脚を止めた生徒は何人かいた。
だが、竜介がそこに佇んでいたおかげで、上へ見に行こうと思った者がいなかったのだと
いう事を、深雪は知る由もない。
竜介が意図してそうしていたわけではないにせよ、深雪は竜介に借りを作った事になる。
二人とも、そんな事は意識していなかったが。
「か、か、顔、あ、洗った方が……」
「解かってるよ、そんな事」
「ご、ごめんっ」
──ったく……調子狂いすぎ……。
今この瞬間まで、深雪と竜介はほとんど言葉を交わした事が無かった。
おそらく、入学から今までの数ヶ月間での会話は、この場でやりとりされているものと
変わらない程度だろう。
竜介など、女子生徒と会話する事自体が稀なのだから、然もありなん。
深雪は竜介を置いて歩き出す。顔を伏せ、擦れ違う生徒たちになるべく顔を見られぬよう
意識しながら。
──なんでついてくんの?
すぐ後から、竜介が歩いてくる気配を感じる。
深雪は足早に歩き、手洗い場に着く。少し離れたところで竜介が立ち止まった。
──なんで止まんの?
居心地の悪さを覚え、何か言ってやろうかとも思う。
けれど、それはそれで、自分が意識しているように思われそうなのが嫌だった。
──まぁいいか……。
深雪は蛇口を捻り、冷たい水を顔に浴びせた。
恭也の顔が浮かび、また少し泣きそうになってしまった。
397 :
夕菜:2006/12/04(月) 03:35:19 ID:FGz3FGox
──やっばー、鞄の中かぁ……どーしよう。
涙を流し終えてから、深雪はハンカチを持っていない事に気づく。
とにかく手を振って水気を飛ばし、顔を数度拭って雫を拭き取る。
当然、それだけで全て拭き取れるわけがない。
スカートに手を突っ込んでみるがハンカチは無い。反対側は携帯電話が入っているので、
外側からぱんぱんと叩くだけだったが、やはりハンカチの感触は無い。
──どうしよう……。
「おいリュウ、なにしてんだぁ?」
突然掛けられた、クラスメイトの男子の声に、深雪はびくっとしてしまう。
竜介と二人でいる──そう思われたら嫌だと、反射的に思う。
──あ、こういうのって、よくないかなぁ。
だが、すぐにそうも考える。恭也の言葉を思い出した。
「お前今、ミッチーのスカート覗いてただろ?」
「えっ? ち、ちがうよっ!」
ミッチーというのは、男子が深雪につけたあだ名だった。深雪っち、転じてミッチー。
あまり好きではない呼ばれ方だった。
──ていうか……見えるわけないじゃん。
確かに、顔を洗っている間は前屈みだし、後に立っていれば、覗いているように見える
かもしれない。だが、そう簡単に見える事が無いというのは解かっている。
一瞬、自分の秘密の趣味の事が頭に浮かび、深雪は慌てて掻き消した。
雫の滴る顔を男子の方へ向ける。二人の男子が深雪と竜介を見ていた。
「やらしいなぁ、お前」
「牛の次はミッチーかぁ?」
牛というのが夕菜の事であるのは言うまでもない。
「あーそーか、お前巨乳好きなんだろ?」
「ホルスタインだけじゃ満足できなかったんかぁ?」
「途中で羽山に蹴られたしな」
二人はそんな事を言いながら笑っている。
「べ、別に、そ、そんなんじゃ……」
横で竜介がおろおろしている。
──なんか、腹立つなぁ……。
恭也に諌められたからだろうか──夕菜や竜介といった弱者を攻撃する彼らに、嫌悪を
抱いている自分に気づく。
「ってか、後からがばーって揉むつもりだったんじゃね?」
「あー、やりそうやりそう!」
「ち、違うって……」
──こいつら……頭悪いなぁ。
彼らは竜介を馬鹿にしているつもりだが、すぐ横に深雪がいるのを意識していない。
自分たちの台詞が、深雪をもからかっている事になるのだと、彼らは気づいていない。
「つかさぁ、教室であんな事しねぇよな、フツー?」
「だよなぁー、お前アニメ見すぎでおかしくなってんだろ」
「現実とアニメの区別ができません、って言われるぞ?」
──ほんっと、腹立つ……ったく。
それは深雪自身に対する苛立ちでもあった。
今まで自分は、立ち位置に甘えて他人を蔑ろにする事をなんとも思っていなかったのだと
改めて思い知る。
わはは、と下品に笑う彼らを、深雪は生ゴミでも見るかのような眼で睨みつけた。
「あんたらさぁ──」
雫が流れてブラウスに垂れる。透けちゃうかも、と少し躊躇う。
「あたしがいるのによくそういう事言えるねぇ」
「え?」
「な、なんだよ……」
相手はクラスの中心グループの一人、深雪だ。さっきまでの威勢が消える。
「別にいいけどさぁ、女子の前でそういう話する?」
「あっ──」
「気づくの遅いよ、馬鹿」
深雪が吐き捨てると、彼らは、ばつが悪そうな顔をして背を向けた。
──こういうのも、まずいかなぁ。
虎の威を借る狐、という言葉を思い出す。それとも、祖父が好きな水戸黄門だろうか。
まぁいっか、と呟いて振り返ると、竜介がハンカチを手にしていた。
398 :
夕菜:2006/12/04(月) 03:37:08 ID:FGz3FGox
「あ、あ、えっと……こ、これ」
おずおずと差し出されたハンカチ。
深雪は無意識に受け取ってしまった。
「ありがと」
そう言ってから、しまったと思う。
男の子のハンカチで顔を拭く? しかも相手は竜介、クラスの嫌われ者──
反射的に突き返しそうになり──しかし、押し留める。
──ああもうっ! こういうのダメだって……。
恭也とのやりとりを思い出す。
──後悔か……してるよ、後悔。
中学に上がってから、深雪は恭也とあまり会話していなかった。時々言葉を交わしても、
素っ気無い態度で、軽く流されているような印象だった。
子供の頃はあんなにも親しかったのに、今では他の子と扱いが変わらない。むしろ避け
られているように思う事もあった。
それは、自分自身の招いた結果だったと、深雪はようやく気づいた。
──今のままじゃ、お嫁さんは無理かぁ……。
幼い頃の宣言──今のままでは無理と言った彼の言葉は、気持ちが夕菜に向いていると
いうだけでなく、自分の心が醜いからだろう、と深雪には思えた。
「……ありがとう」
深雪はもう一度、竜介に言った。
真っ白なガーゼのハンカチを顔に当て、水滴を拭き取る。
──あー、なんか……うー。
竜介は学年でも有名人だ──悪い意味で。そんな彼と一緒にいて、しかも彼のハンカチで
顔を拭いているところを、何人もの生徒に見られているのだ。
複雑な気分だった。
竜介なんかと親しくしていると思われるのは嫌だ、という気持ちは、簡単には抜けるもの
ではなかった。ずっとそういう態度で接してきたのだから、当然だ。
だが、少なくとも、表に出すのはやめようと思う。
そう簡単にできない事だとは思うが、なるべく、少しずつでも、そうしてゆきたい。
──恭ちゃんのお嫁さん……なんて、気が早いけどっ。
嫌われたくない。お嫁さんになれないのなら、友達でも良いから──
「サンキュ」
顔を拭き、手も拭いて竜介にハンカチを返す。
ここはやっぱり洗って返すべきなのかな、なんて事を思っていると、
「あ、あ、あの……ぼ、僕も、あ、ありがとう」
竜介は、深雪と眼を合わせようとしないし、言葉もどもってはいるが、以前のような
陰鬱さは感じられない。彼もまた、変わろうとしているところなのだろうと思う。
「た、助けて、もらったから……」
──助けた? あたしが?
そういう事になるのかもしれない──けれど、それは彼のためではなく、
「別に、あんたのためにやったわけじゃないけどね」
「あ、あっ! そ、そうだね……ごめん」
──あれ? これって、なんかどっかで……。
自分の言葉に、どこかで聴いたような台詞だと思ってしまう。
たしか、あれはティーン向けの情報誌で──
「あーっ、あれだっ!」
「えっ?」
「あー、なんでもないなんでもないっ! さっさと教室戻るよ!」
「う、うん……?」
男の子が大好きな女の子はこれだ! という見出しの躍る、馬鹿馬鹿しい記事だった。
少し前に流行った、オタクの青年と美女との恋物語──その影響で、オタク的な内容が
その手の雑誌にも氾濫した事があった。
──あー、きっと知ってるよね……好きそうだもんなぁ、そういうの。
自分の言葉にそんな意味を勘繰られては困る──と考えてしまう自分がどうかしている
のかもしれないとも思う。
二人はそれっきり無言のまま、少し離れて教室へと歩いた。
教室に戻った深雪は、千穂と舞香を廊下に連れ出した。
二人だけに聴こえるように小さな声で、しかし、きっぱりと言った。
「もう、やめにしない?」
竜介と同じく、深雪の眼から濁りが消えているのを、彼女自身まだ気づいていなかった。
399 :
夕菜の中の人:2006/12/04(月) 03:39:57 ID:FGz3FGox
以上3レス。
時間が空いた割に少ないのは、ちょっと他のスレにも
書いたりしてたもので……スミマセン。
これと関連した話を別スレに投下してたり。
直接関係は無いですがw
次は恭ちゃんと夕菜の本筋に戻ります。
ではまたノシ
GJですが、ノーパン羞恥だけどテーマがそこじゃない小説は余り見ない気がします。
関連小説も読んでみたいですが、どのスレでしょうか。
401 :
夕菜の中の人:2006/12/04(月) 15:06:04 ID:FGz3FGox
>>400 GJありがとうございます。
本来ならそうあるべきスレなのでしょうけど……
なんかこんなんなっちゃっててすみません。
関連した話というのは、サイドストーリィのような感じで、
夕菜の話に登場してるキャラのお話です。
「依存」で検索>「密会」というタイトルですので、よろしければ
どうぞ〜。
GJ
心理描写上手いなー
「密会」も同じ作者さんだったのか
知らずに読んでた
403 :
夕菜の中の人:2006/12/06(水) 21:36:12 ID:Vy8qvMMr
>>402 ありがとうございます。
そう言っていただけると嬉しいです〜。
というわけで、続きというか、ようやく本編終了──です。
投下します。
404 :
夕菜:2006/12/06(水) 21:37:53 ID:Vy8qvMMr
「私、お化粧した姿、羽山君にだけ見て欲しい……」
彼の手に頭を撫でられる。
子どもをあやすような、優しい手が心地好い。
「それって、俺と二人きりで、誰にも見られないところで、って意味?」
「え……?」
──そっか……そうだよね。
その通りだ。
無性に恥ずかしくなる。
「……う、うん」
「例えば──」
彼の言葉が想像できた。
「俺の部屋とか、夕菜の部屋とか……それに、ホテルとか──」
一度も見た事の無い彼の部屋、見慣れた自分の部屋、そして、そういう事をするための
大人のホテル──
「でも、ホテルは入れてもらえないかな」
彼は苦笑する。
私たちはまだ中学一年生なのだ。そんなところへは入れないだろう。いくらぐらいなのか
知らないが、お金もかかるだろう。
「今度、うちに来る?」
「えっ?」
「俺の部屋。両親は帰りが遅いし、俺は一人っ子だし」
いろいろできるよ、と続いた言葉に、淫らな空想を掻き立てられる。
二人きりで、いろいろ──いやらしい事をしたい。いやらしい事をされたい。
「またエッチな事考えたでしょ?」
頭をぽんぽんとされて、私は俯いてしまう。
「うん……」
──なんでばれちゃうんだろ……。
彼に全て見透かされる事は、恥ずかしいけれど、嬉しかった。
彼が私を解かってくれていると思えるから。彼に受け入れてもらえたのだと思えるから。
「エッチなとこも好きだよ」
頤に指を掛けられ、上を向かされた。
眼を閉じて、彼を待つ──
唇が重ねられた。
どちらからともなく、舌が絡み合い、水音が木霊する。
私の恥ずかしいところから、とろりと雫の垂れる感触があった。
──垂れちゃってる……。
内腿を雫が伝い落ちてゆく。
それはくすぐったくて、ほんの僅かに触れた指で撫でられているようでもあった。
──当たってる……。
身体が密着し、彼の硬く突き出したものが押し付けられている。
きっと、わざと押し付けているのだろう。
自分も興奮しているのだと、私に伝えるために──
「夕菜」
唇が離れ、羽山君が私の名を呼んだ。
彼の眼が、意地悪な色を湛えている。
「夕菜のあそこ、どうなってる?」
「──ッ!」
彼の言葉は私を震わせ、蜜を零れさせる。
「いっぱい濡れてるんだろうね」
「うぅ……」
触れてもいないのに、露を溢れさせてしまう。
「垂れちゃってる?」
「あぁっ!」
びんっと震えた私に彼も刺激されたのか、んっ、とうめいて口を緩ませた。
少しだけ、やり返せたような気分になった。
「俺も、濡れてる」
「えっ……」
──羽山君も……。
彼もまた、露を溢れさせ、下着を湿らせているのかと思うと、私はいっそう興奮する。
見上げれば、私たちと同じ一年生の階。そんなところで、私は──
405 :
夕菜:2006/12/06(水) 21:39:20 ID:Vy8qvMMr
俯いて、自らスカートを捲り上げた。
同級生に見られてしまうかもしれないというのに、私はそんな事をしてしまう。
「触って欲しいの?」
「うん……」
彼に促されてではない。私は、自分からそれをしてしまったのだ。
「いじって欲しいの?」
「うん……羽山君に、いじってもらいたい」
自分からお願いするなんて、彼はどう思うだろう。
そんな卑猥な私でも、彼は愛してくれるのだろうか。
彼の顔を真っ直ぐに見られない。
──ほんとは、もっと……。
彼のそれを見てみたいと思ってしまう。
私もこうして晒しているのだから、彼も晒してくれはしないだろうか。
いや、それだけじゃない。もっといやらしい事をしたいと思う。
彼のそれを、手で握り、口に銜え──
「夕菜はエッチだなぁ」
「うぅ……」
毎度、見透かされたようなタイミングだ。
身体が反応し、露が腿を伝い落ちる。
「羽山く──んぅっ!」
彼の指が、腿の内側に触れた。
垂れ落ちる雫を、指で掬われてしまう。
「すごい、こんなに……」
「あっ、あぁぁ……」
そうされているだけで、私はぞくぞくと震えて倒れそうになってしまう。
片手で彼にしがみ付いてなんとか堪えるが、指がそこへと近づくにつれて、身体中の力が
抜けてしまうようだった。
「こんなに濡れるなんて、夕菜はすごいんだね」
腰を抱かれる。支えられて立っているのがやっとだった。
私をこんなふうにしたのは羽山君だ。
「ブラもパンツも着けないで、学校でエッチになってる」
確かに私は、もともとエッチだったのだろう。ネットでもアダルトサイトは時々見るし、
部屋で自慰に耽る事もあった。
でも、学校でこんなふうに、いやらしい事をしてしまうなんて思ってもいなかった。
「おっぱいこんなに大きいのに、ノーブラだ」
小学生の時から、大きすぎる胸をからかわれてきた。触られた事もあったし、いやらしい
事も散々言われてきた。
けれど、私にとってそういうものは、羞恥と屈辱だけしか与えなかった。
「ノーパンで、こんなに濡らして」
それなのに、彼の言葉に、私は反応してしまう。
彼のいやらしい言葉が、私をどんどん淫らにする。
「はぁっ……んっ、羽山君……」
彼の指が、付け根に触れた。
たっぷりと濡れてとろとろになった秘処を、彼の指が撫でている。
「ここ、まだ溢れてくる」
もっと言って欲しいと思ってしまう。
いやらしい言葉で、私を責めて欲しい。
「また出てきたよ」
身体が震えるたびに、そこから蜜が溢れ出す。
彼を導いているかのように、彼の心を絡め捕ろうとするかのように──
彼のそれを、受け入れたがっているのだろう。
彼としたいと──男女の交わりをしたいと──
学校なのに、授業中なのに──
木嶋深雪と、その友人たちの顔が浮かんだ。彼女らは今、どうしているのだろう。
私の下着を奪った彼女らは、私が教室にいない事を、どう思っているのだろう。
羽山君と一緒だなんて、こんな事をされているなんて、思ってもいないだろう。
──ちょっと優越感、かも……。
そんな事を考えてしまい、少しだけ自己嫌悪した。
こんな事を考える子は、嫌われるだろうか。嫌われたくない──と、無意識的に彼を
求めた手が、あろうことか、その部分に触れてしまった。
406 :
夕菜:2006/12/06(水) 21:41:32 ID:Vy8qvMMr
「あっ……!」
思わず手を引っ込める。
自分から触ってしまうはしたない子──そう思われたらどうしよう。
羽山君は微笑みながら、私の露で濡れた手を、私の手に重ねる。
「俺も、触って欲しい」
「えっ?」
「俺も同じだよ、触って欲しい。夕菜に、ここを」
導かれ、膨らみに触れさせられる。
ズボンの前は、さっきよりも盛り上がっているように思えた。布地の奥に、彼の硬く
そそり立った男の象徴が感じられる。指で触れているだけなのに、とくとくと脈打つ音が
聴こえてくるような感じがして、羞恥と興奮が、私の意識を集中させてしまう。
ここは学校なのに、すぐそこには、私たちの学年の教室があるというのに、私は彼の
ものに触れて──
「このまま登ろうか、階段」
「えっ……」
「そっちは、さっきみたく」
もう片方の手は、スカートを持ち上げたまま──
「あぅ」
「こっちも、このままね」
彼自身のそこに触れた私の手に、自分の手を重ねながら言う。
彼も興奮しているのだろう。私に触れさせて、いやらしい事をさせて興奮しているのだ。
二人の昂ぶりが共鳴するかのように、私の気持ちも昂揚してゆく。
彼がいてくれるなら──
「……うん、できる」
「もっと、持ち上げて」
「うん」
言われるままにしてしまう。
三階の廊下を横切った時のように、お腹まで持ち上げて、ブラウスの裾も巻き込んで、
私は下腹部を丸出しにしてしまう。
子供と変わらないつるりとした丘も、淫らな露を溢れさせた裂け目も、零れた雫に濡れた
太腿も、全て曝け出してしまった。
そこを覆うべきショーツは無い。木嶋深雪たちの誰かが持っているのだろう。保健室で
借りたショーツも机の中だ。
授業中の校舎は、教師の声と生徒たちのざわめき、チョークが黒板を擦る音、エアコンの
低い唸りが響いている。学校の傍を走る通りから、車の音がする。窓を開ければ、小鳥の
さえずりも聴こえるだろう。
ごくありふれた、夏の昼下がりの光景だった。
だが、私は、こんなにもはしたない姿で、階段を登ろうとしている。
教師や生徒、車や小鳥たちと同じ空間を共有していながら、羽山君と私の二人だけは、
別の世界に存在しているかのようだった。
ならば──
私たちだけの世界には、誰も入る事はできないに違いない。
たとえ侵入者が現れても、腰に手を触れている羽山君が、きっと守ってくれる──
「大丈夫?」
「……うん」
ゆっくりと、促すように押され、踏み出す。
「あっ! うぅ……」
──また、零れた……。
内腿を伝い落ちる感触に、私は震えてしまう。
「どうした?」
「また、垂れちゃった」
羽山君に訊かれ、素直に応えてしまう。
「誰かに見られたら、大変だ」
そんな事を言う。自分で言い出しておいて──なんて無責任な言葉なんだろう。
誰かに見られてしまえば、きっと今までの、根暗で内向的、自己中心的で、胸が大きい
以外に取り得の無い女の子、という私への評価に、学校で男子の股間を触りながら自分の
股を晒していた変態露出狂、とでもいうものが加わるのだろう。
──でも……それでもいい……羽山君が望むなら……。
そう思ってしまう私は、どうかしている。
けれど、私は心の底から、そう感じていた。
407 :
夕菜:2006/12/06(水) 21:43:55 ID:Vy8qvMMr
私が一段登るたびに、羽山君も一段登る。
彼のそこに触れた手は、彼の興奮を伝えてくる。
──ッ!?
ぽた、という音がした気がして、足元を見る。
──やだっ、垂れた……。
両足の間の階段に、小さな雫が丸い玉を作っていた。
「どうした?」
歩を止めた私に、羽山君が訊く。
「うぅ……階段に……」
ん? と下に目を向けた彼も、それを見つけたらしい。
「夕菜……濡れすぎ」
「うぅ」
「これじゃ、教室なんて戻れないな」
戻る気でいたのだろうかと思ってしまう。
そんなのは無理だ。彼がいても、そんな事はできない。
──でも……。
やれと言われれば、してしまうかもしれない。彼に言われれば、全裸のまま歩き出して
しまいかねないほどに、淫らになっている。
ここで自慰をしろと言われれば、してしまうかもしれない。彼のものをしゃぶれと言われ
れば、しゃぶってしまうかもしれない。
ずっと触れている彼の膨らみ。男の子の象徴が、私の掌に収まっている。
いや、収まりきらない。私の小さな手にはありあまる大きさだ。
──羽山君の……見たい……。
男の子のそれを見たいなんて思ったのは、何年ぶりだろうか。小学生の低学年、幼稚園の
頃以来だろうか。その頃は、異性の身体を知りたいという単純な好奇心だった。
けれど、今は──
興味と言えば興味なのだろう。だがそれはもっと生物的な欲求のように思う。雄のDNAを
求める雌としての本能──そんな気がする。
「夕菜、この上に行くんだよ」
「う、うん」
羽山君が片手の親指を立てて上階を指差して、私の背中を背中を押す。
階段を登った先には、屋上へ抜ける小部屋がある。
そこが目的地なのだろう。屋上へのドアは大きな南京錠が掛けられていたはずで、屋上へは
出られないだろうから。
彼が先に脚を上げると、私の掌にそれが押し付けられる。
──羽山君……硬いよ……。
月並みなのだろうが、硬くて大きいというのが素直な感想だった。
これが私の中に──そう思うと、身体が震える。
どんな気持ちなのだろう。最初は痛いという。指ですら痛みを訴えるのだから、こんな
大きなものが入ったら──その痛みは想像に難い。
けれど、その震えは恐怖への怯えではなく、その先にある悦楽への希望の身震いのように
思える。
──あたし……その気になってる。
私たちはまだ中学生になって数ヶ月だというのに、そんな事を想像してしまう。
無理も無い、と思うのは言い訳だろうか。
私たちは、お互いの気持ちを確認し合った仲なのだから──お互いを求め合うのは何も
おかしな事ではない。ただ、年齢が低いというだけで──
私は震えながら階段を登った。
目の前には四階の廊下。一年生の教室が並ぶ階は、一番見慣れた空間だ。
見慣れた場所に、こんなあられもない姿で近づいてゆく。
ふらつく脚をなんとか持ち上げ、一段ずつ登ってゆく。
脚に力を入れるたび、乳房が揺れて身体が震え、蜜が溢れ出す。
とろりと零れて腿を湿らす。ぽたりと垂れて床を濡らす。
所々に雫を残しながら、私は少しずつ、少しずつ四階へ近づいてゆく。
そこには、小学生だったときの同級生も、中学生になってからの顔見知りも、たくさんの
生徒がいる。三階への階段を登ったときよりも、その一歩は重たく、恥ずかしい。
腰に触れる羽山君の手からも、私が触れているそこからも、彼の興奮が伝わってくる。
目線が廊下を越えて、視界が開け、ぽたりと雫が音を立てた。
その音が、廊下に響き渡ったような気がして──
身体が、びくんと跳ねた。
408 :
夕菜:2006/12/06(水) 21:46:08 ID:Vy8qvMMr
ひくひくと、身体中が蠢動しているようだった。
軽く、達してしまったのかもしれない。
「夕菜、エッチだなぁ」
──気づかれちゃった……違うっ!?
「あっ──」
慌てて手を離そうとして──彼に抑えられる。
身体が跳ねた拍子に、私は彼を──彼のそこを、握ってしまっていたのだ。
「そのまま、ね?」
「う、あぅ……」
彼の隆起したものが、私の掌に包まれている。触れているだけではない。学生ズボンの
上からではあるが、握っているのだ。
「うぅ、羽山君……」
彼の顔を見ていられない。
「どんな気分?」
耳元で囁かれ、はぁはぁと喘ぎながら私は答える。
「恥ずかしい……いやらしいよぉ」
「すごいよな、今の夕菜。階段で、あそこ丸出しで、俺のを握って……な」
こんなところで、こんな格好をして、こんな事をしている。
「うん……すごい、私……」
どうかしている。理性はどこへ行ってしまったのだろう。
彼も時々びくんと震える。
気持ち良いのだろうか。私の手に包まれて、彼も快感を覚えているのだろうか。
私にこんな事をさせて、気持ちを昂ぶらせているのだろうか。
私なんかよりはるかにいやらしい羽山君は、もっとすごい事を知っているのだろう。
もしこのまま、彼とうまくやっていくためには、彼のそういう性癖にも応えなければ
ならないのだろう。
──したい……色々、してみたい。
そう思ってしまう。
羽山君に求められたのなら、なんだってしてしまうだろう。
もっと淫らな事も、もっと過激な事も、私には想像もつかないような官能的で蠱惑的な
秘戯を、彼はきっと色々知っているだろう。
「夕菜、上に行くよ?」
「あ、う、うん」
止まっていた脚を持ち上げる。
片手でスカートを纏め上げ、下腹部を曝け出したまま、もう片方の手で彼のそこを握り
ながら、私は階段を登る。
目の前には、一年生の教室──五組の教室が、迫っている。
誰かが廊下に現れれば、私の姿は丸見えになるだろう。恥ずかしい姿で階段を登る私と、
一緒にいる羽山君は、どんな風に見えるのだろう。
さながら、いやらしい格好をさせられている性奴と主人だろうか。
彼の奴隷になら、なってもいい。彼のために一生尽く奴隷になってしまうというのは、
とても魅力的に思えた。
彼の望むまま、私の身体の全てで奉仕するのだ。
そんな時、きっとこの大きな乳房は、役に立つだろう。そのためにこんなにも大きいの
かもしれない。
大きな胸が好きだと言ってくれた。好きなだけ、弄んでもらいたい。その後には、私が
彼自身──彼のこの、硬くなったものを胸に挟んで奉仕する。じっとりと汗の浮かんだ
谷間に挟み込み、彼に満足してもらいたい。
彼の精を──さっき、更衣室の前で三年の先輩たちが言っていたように、胸や顔に浴びせ
られてしまいたい。
「夕菜、後少し」
彼の声は、いやらしい想像を見抜いているようで、しかし、それは心地好い快楽で──
階段を登る。
あと三段──二段、あと、一段。
崩れ落ちそうになりながら、彼に支えられて──
四階に到達した。
自分たちの学年の教室がある四階の廊下を踏みしめる。
身体が震える。彼が背中を押す。
促され、私はまっすぐ歩いてしまう。階段から離れ、教室とを隔てる壁が迫る。東西に
伸びた廊下は、私を隠すものなど何も無く、そんなところで、私は──
409 :
夕菜:2006/12/06(水) 21:48:36 ID:Vy8qvMMr
彼の身体が私の後ろに回る。
それを握った私の手も、後に回った。角度が変わり、手が離れてしまう。
「あとでまた、触ってもらうよ」
彼の囁きは、今は触らなくても良いと言っているのだろう。
彼の指が頬に触れた。
滑るように唇を撫で、中へと侵入されてしまう。
左手の指が──中指なのだろう。つんとした匂い──私の香りが、まだ残っていた。
他の指が、私の唇を塞ぐ。口を抑えられてしまった。
つぎに何をされるのか、想像に難くない──
「んっ──」
彼の右手が、私の胸に触れた。
私の背中と、彼の胸が密着する。お尻には、怒張が押し付けられている。
「こりこりだ」
「んっ、んぅ」
胸の蕾を撫でられて、びくんとなってしまう。
口を塞がれているため、声は出ない。小さなうめきだけが漏れる。
ブラウスの上からでも、突起がはっきりと見て取れる。
右の乳房を包まれて、人差し指と中指で、きゅっと尖ったそこを交互に転がされる。
びくびくと震えてしまう。
廊下の真ん中で、遮るものも何も無い場所で、こんな事をされてしまう。スカートを
捲ったまま秘処を晒して、恥ずかしいというのに、抗う事もせずに身を任せている。
私が嫌だと言えば、彼はきっとやめてくれるだろう。そうは思うのに、されるがままに
なってしまう。
私自身が望んでいる。恥ずかしい事をされるのを、彼に虐められるのを、望んでいる。
乳房を揉まれ、乳首を抓まれる。
快楽の波が、身体を跳ねさせる。羞恥と快感に飲み込まれてゆく。
「んっ、ん、んぅっ……」
気持ちいい。恥ずかしい。もっとしてほしい。もっと恥ずかしく──
「自分でいじれる?」
彼が囁く。
──自分で……こんなとこで……。
さっきまで、彼を握っていた手で、自分のそこを──
「うぅ……ん」
恥丘に触れる。未だにほとんどヘアの無いそこは、汗が滲んでいた。いや、身体中の
いたるところから汗が吹き出しているのに気づく。
身体が熱を帯びている。顔は真っ赤なんてものではないのだろう。
指が降りてゆく。
彼の愛撫に刺激されながら、自らそこへと指を伸ばしてしまう。
一番恥ずかしい場所に顔を覗かせた、一番敏感な蕾──
「ひんッ──!」
触れただけで、身体が弾けた。
乳房を包んでいた彼の手が、崩れそうになる身体を抱き留めてくれた。
膨らみのすぐ下で、彼の腕に抱かれている。ずり落ちそうになる身体のおかげで、乳房が
持ち上げられているのが判る。
乳首がぷっくりと浮いている。彼に借りたタンクトップの生地が、優しく包んでくれて
いる。
「大丈夫?」
「ん、ん……」
彼の指を銜えたまま、私はこくんと頷いた。
大丈夫、なのだろうか。
自分でもよく解からない。
気持ちよくて、恥ずかしくて、興奮して、もっと刺激を味わいたくて──
指を股の間に滑らせた。
──こんなに……。
驚くほどに濡れていた。
ぴたりと閉じた割れ目も、その周囲も、両腿の内側も──私の秘処の周りは全て、私自身
の蜜で溢れかえり、粗相をしてしまったかのような状態だった。
裂け目に指先を埋めると、とろりと溢れて指に絡み付いてきた。
指を伝い、重力に引かれ──
ぽたっ、と雫が垂れた。
410 :
夕菜:2006/12/06(水) 21:51:39 ID:Vy8qvMMr
「んぅッ! んっ、んんっ……ふぁ」
──私、こんなとこで……。
学校の廊下──目の前には自分たちの教室が並んでいる。
そんなところで、私は秘処を晒し、自慰をしていた。
どろどろになった秘処を指で掻きながら、ぷくりと膨れ上がった蕾を刺激する。
頭がおかしくなってしまったのだろうか。まともな思考ができなくなっている。
恥ずかしくて、いやらしくて、気持ちよくて──
羽山君の指が口の中で動いている。
舌を撫でられて、私も応えるように舐めてしまう。
胸を責めてくれないのは、私が倒れてしまわないように支えてくれているから。
お尻に当たるこりこりした感触は、彼の欲望の象徴。
今すぐにでも、貫かれてしまいたいと思う。
彼とひとつになりたい。
こんなところでするわけにはいかないと解かっている。
けれど、欲望が抑えられない。
だから、私は──自慰をする。
「んっ、んっ! はぁッ、んんっ!」
刺激が身体中を駆け巡る。
私はなんていやらしい子なんだろう。
深雪たちに下着を奪われ、羽山君に責められ、保健室で自慰をしたばかりなのに、笹野
先生にもされてしまったというのに、更衣室では淫らな妄想に耽り、今こうして、廊下で
また自慰に溺れている。
ほんの数時間の間に、私は何度達してしまうのだろう。
「んぅ、んっ、ふぅっ、くぅッ!」
もう、すぐそこまで来ている。
身体ががくがくなる。
時折、びくんと反り返り、彼に支えられる。
小さな波がいくつも重なって、大きな波になってゆく。
力が抜けてしまう。
気持ちいい。
彼に抱かれながら自慰をしている。
口の中で、羽山君の指が蠢いている。
舌と指が絡み合っている。
「んんっ、んッ、んっ! んぅッ!」
限界が近い──
達してしまう。昇り詰めてしまう。
「夕菜」
囁きとともに、彼の手が、そこに触れていた私の手を掴んで引き離した。
「あっ──」
あと少しで、ほんの少しでイってしまいそうだったのに──
「おあずけ」
「えっ……?」
「おあずけだよ、夕菜」
もう少しだったのに──
寸前で止められ、喉元まで込み上げていた衝動が次第に力を失ってゆく。
「そんな……」
「夕菜のイく顔、見たいから」
──イく、顔……?
彼の身体が離れた。
私はふらついて倒れそうになってしまい──
「よっ、と」
視界が回る。
一瞬、何が起きたのか解からなかった。
「お姫様抱っこ、一度してみたかったんだ」
──それって、ええと……。
文字通り、白馬の王子様が可憐なお姫様を抱くような──
彼の腕が私の背中と膝の下に回されていて、私は抱き上げられていた。
羽山君の、はにかんだような笑みが、すぐ近くにあった。
「お連れしますよ、夕菜姫」
本当にお姫様になったような気分がして、私は彼の首に腕を回して頬を押し付けた。
411 :
夕菜:2006/12/06(水) 21:54:26 ID:Vy8qvMMr
羽山君は私を横抱きにしたまま、階段を登る。
──男の子って、すごい……。
華奢に見えても、しっかりと筋肉はついているという事なのだろうか。彼は私を軽々と
抱え上げている。
──重たいって、思われてないかな?
春の身体測定では、体重が三キロほど増えていた。平均よりも下だし、気にするほど
ではないと思うが、羽山君にそう思われるのは嫌だった。
──あそこ、見えちゃってるんじゃ……?
スカートは捲れて、腿が剥き出しになって、だらりと垂れ下がっている。
ついさっきまでは、廊下の真ん中で自らそこを晒していたというのに、状況が変われば
また違った羞恥に見舞われるらしい。
「あっ、あぅ」
「ん?」
──垂れてる……。
腿を伝うほどに濡れたそこから、お尻の方へと雫が零れてゆく。
くすぐったくて、いやらしい。
反射的にきゅっと力を篭めると、また垂れてゆくのが感じられた。
「どうした?」
「お尻に……垂れてる……」
「たっぷり濡れてたもんな」
「うん……」
──やっぱり意地悪だ……。
踊場で折り返すと、屋上へ抜ける扉が見えた。
「誰もいないか」
羽山君の言葉にほっとする。
彼は先客がいるかもしれないと言っていた。
入学直後は、物珍しさもあって男子生徒たちがよく遊んでいるのを見たが、最近はもう
ほとんどそういう光景は眼にしない。もっとも、私自身ほとんどここに来ないのだから、
私が見ていないだけなのかもしれないが。
とはいえ、さすがに授業中に人がいる事など稀だろう。サボるにしても、もう少しサボり
易い場所があるはずだ。体育館の裏や、部活動の部室──
「いたら、面白かったのになぁ」
「えっ……」
「冗談」
そうは思えない。羽山君は意地悪な笑みを浮かべていたのだから。
私を恥ずかしがらせ、いやらしい事をさせて、そんな私を見て、彼は愉しんでいるのだ。
──悪趣味だよ。
本心からそう思う。それでも私は、そんな彼を拒絶しようとは思わない。
当然だった。私もまた、それを望んでいるのだから。
──ほんと、変態になっちゃう……。
身体が疼く。
寸前でおあずけを喰らった私の身体は、火照りに満ちて疼いている。すぐにでも続きを
して欲しいと、快楽を求めて熱が渦巻いている。
羽山君にこんなふうに抱かれているなんて、数時間前の私は考えもしなかった。
彼に抱かれているだけで幸せだと思う。
彼にもっと刺激して欲しいと思う。
陶酔感とも言える満ち足りた気持ちと、おあずけされた快楽を貪りたいという欲求が、
同時に私の心に並存している。
どちらも、私の本音だった。両方が私の昂ぶりを消さずにいた。
彼にも伝わっているはずだ。
彼もまた、昂ぶりを抑えられずにいるのが解かる。彼の胸からは早打つ鼓動が聞こえて
いるし、私を抱く腕も熱を帯びていた。
「夕菜」
呼ばれて初めて、屋上手前の小部屋まで登っていたのだと気づく。
「降ろすよ?」
私が頷くのを待って、彼は膝を折った。
視線が下がり、足が、続いてお尻が床に着いた。ひんやりとした床が剥き出しのお尻に
じかに触れた──少し埃っぽい。
私の背中を支えていた彼の左腕は、その役を壁に譲る。
彼の顔が近づいて──唇が重なった。
412 :
夕菜:2006/12/06(水) 21:57:55 ID:Vy8qvMMr
羽山君とのキスは、私をとろけさせてしまう。
くちくちと静かな音を立てて、二人の舌がお互いを求めて絡み合っている。
「んぅっ……ふぁ」
「夕菜……んっ」
ぼーっとした頭に響く水音は、私をどこまで連れてゆくのだろう。
恥ずかしくて眼を開けていられない。
彼の舌が緩急をつけて私の口内を掻き回す。唾液が混じりあい、それにつられるように、
私の心も掻き乱されて、高みへと昇ってゆく。
彼の手が、そこを覆っていただけのスカートの下へと潜り込んできた。
「んっ! はぁっ……ひッ!」
びくんと跳ねて、壁に背を押し付けてしまう。
悲鳴のような嬌声を上げた私の肩を、抱きながら引き寄せた羽山君は、
「声、聴かれちゃうよ?」
「あぅ、うぅ……んッ」
意地悪な眼で微笑んで、貪るように唇を責め続ける。
彼の激しいキスに翻弄され、下の唇もまた、彼の巧みな指遣いに苛まれる。
「んっ、んっんぅっ!」
口を塞がれて声を上げる事もできず、身体をびくびくと震わせて刺激に身を委ねる。
ぴちゃぴちゃと淫らな音が響いている。
硬いコンクリートの壁は、音を反響させる。階段の空間を伝って、私の音は全校に響き
渡ってしまうのではないかと錯覚する。
しかし、それを聴かれてしまう恐怖より、官能と興奮が勝ってしまう。
溢れ出す露は、お尻にまで垂れて、床を濡らしているのだろう。埃っぽい床が、じとっと
湿っているのが判る。
汗も酷い。胸の谷間を滴り落ちてゆく。
熱い所為だろうか。空調の吹き出し口の無いこの空間は、むっとした熱気に包まれている。
私たちの放つ熱も加わっているのかもしれない。
熱くて、いやらしくて、恥ずかしくて、気持ちよくて──
気づけば、促されもしないのに、私は脚を広げてしまっていた。
教室で、金森にぶつかって尻餅をついてしまった時と同じ姿──
彼に見られてしまったかもしれない。恥ずかしいところを、あんな奴に晒してしまった
なんて──
すぐ後の席で、いつも私をいやらしい眼で見ていた金森竜介──彼の濁った眼が浮かび、
「大丈夫だよ、夕菜」
「えっ……」
唇が離れ、優しく包み込むような羽山君の瞳に見つめられる。
いつもよりも熱の篭もった、温かい瞳──
「リュウの奴、見てないって」
「え──」
「夕菜のここ、見えなかったってさ」
羽山君も同じ事を考えていたのだろうか。顔に出てしまっていたのだろうか。
彼は、金森と何か話をしたのだろうか──二人が話している姿を見た事はあまりない。
「それにさ、深雪も──」
私にちょっかいをかけてくるグループの一人、木嶋深雪。
「たぶんもう、夕菜に手出ししないよ」
「えっ……?」
ちょっと気の弱そうな女の子──それが第一印象だった。入学直後は、席がすぐ傍だった
事もあって、時々話し掛けてきた。
私なんかに構うと良い事なんか無い、と思いながらも、もしかしたら──そんな希望も
持たないではなかった。
だが、いつしか、小学生の頃からの馴染みらしい脇田千穂と、同じ部活の楠井舞香と連み、
私を疎み、虐げ、私の孤立を先頭に立って推し進めるような立場になっていた。
「まぁ、判んないけどな」
おでこにキスされる──
「でも大丈夫」
俺ももう逃げないから──彼はそう続ける。
「羽山、君……」
「今まで、見て見ぬ振りしてて、ごめんな」
彼はにっこりと微笑んだ。
私は泣きそうになってしまった。
413 :
夕菜:2006/12/06(水) 22:02:16 ID:Vy8qvMMr
羽山君は、苦笑しながら私の髪を撫でた。
「それと、やっぱ、あいつらだった」
「あいつら……」
「夕菜の下着、深雪の水泳バッグの中だって。さっき本人から訊き出した」
──羽山君……そんな事まで……。
私は嬉しさと感謝と、自分の情けなさを痛切に感じた。
私の知らないところで──私が意味も無く更衣室に向かっていた時だろう──羽山君は
私の代わりに彼女らの口を割らせてくれたのだ。
私は──
下着を奪われたのに、彼女らには何もせず、羞恥に怯えるだけだった。
いや、私は──
羞恥のもたらす官能に、はしたなく秘唇を潤ませていた。
初めから、彼女らに訊いていれば良かった。更衣室で、下着が無いと気づいた時、すぐに
彼女らを問い質していれば良かった。
どうせ白を切られると判っていても、誰も加勢してくれないと判っていても──
それでも私は、彼女らに、意志を示すべきだった。彼女らのバッグの中身をぶちまけて
しまえば明白だったのだから。
そうすれば、数々の恥ずかしい想いなどせずとも済んだだろう。乳房を揺らしてあちこち
歩き回る必要も無かった。淫らな想いに耽ってしまう事も無かった。
けど──
「夕菜、気にするなって」
「羽山く──んはッ! あッ、はぁっ!」
鋭敏な突起を転がされる。
温かな手で、頭を撫でてくれる。
しかし、それで良かったのかもしれないと考えてしまうのは、私のエゴだろうか──
私が彼女らに反旗を翻していたら、こういう事にもならなかったのだろうから。
下着を着けずに教室に戻らなければ、彼に助けてもらう事は無かった。彼に助けられ
なければ──
「はっ、ひっ……んッ、はぁっ」
身体が跳ねる。
彼の刺激に反応して、私の四肢がびくびくと震えている。
私は知らぬ間に、彼のワイシャツをぎゅっと握っていた。
ワイシャツから腕に──腕から首に──
彼を感じたい。身を任せて昇り詰めてしまいたい。
「気持ちいい?」
「うんっ、気持ちいっ……んッ!」
穏やかな声をしていながら、指では激しく私を揺さ振っている。
正反対の彼の行為が、私の心を解かし、身体を解かす。
「あぁぁ、はぁッ……んっ、はっ」
全身が波打ち、声が抑えられない。
羽山君の責めに応えるように、頂点へと駆け昇ってゆく。
「はぁっ、あッ、あっ! はやまっ、くんぅ……」
「夕菜……」
彼に抱かれている。彼に責められている。
彼に、愛されている──
「ひゃぅ……あっ、あっあぁッ! はぁっ、んぁッ!」
全身ががくがくと震えて、身体の真ん中に熱が集まってゆく。
たった二時間程度の間に、色々な事が起きすぎていた。
呼吸が苦しい。
気持ちが揺らいであちこちに振れ、どこに収まれば良いのか判らなかった。
彼の腕に抱かれて、背を反らして波に飲み込まれてゆく。
けど、私の収まる場所は、きっと──
「あぁんっ! ひッ……ひぁっ、あっ!」
「好きだよ、夕菜──」
ひときわ大きな衝撃が、凝縮された熱を弾けさせた。
「ひッんぁっ、あッ、あぁぁっ──ッ!」
とてつもない大波に、全身が飲み込まれ──
真っ白になった──
何度も何度も訪れる波に、私は身体中を震わせていた。
彼はずっと私を抱いていてくれた。
414 :
夕菜:2006/12/06(水) 22:05:28 ID:Vy8qvMMr
「──というわけで、男子!」
教室の正面、黒板の前に立った脇田千穂が、突然大声を上げた。
五時間目と六時間目の休み時間──
あれから私はしばらくの間、羽山君とあの場所にいた。
五時間目の終業を告げるチャイムが鳴って、私たちは教室へ戻った。国語担当の杉山は
すでにおらず、がやがやと騒がしい、普段通りの休み時間の光景だった。
ただ、いつもと違って──
「千穂ー! 戻ってきたよー」
私が教室に入った途端、楠井舞香がそんな声を上げ、教室は静まり返った。
「おっけ──」
舞香の声にこちらを向いた千穂は、羽山君の姿を見て、少しだけ怯えたような顔をした。
が、すぐにいつも通りの澄ました顔に戻った。
そして、私たちには何も言わず、席を立つ。
「じゃあ、私は──」
そう言い残し、教室の前の方へと歩いていった。
「ちょっと、深雪っ?」
「あ、うん……」
舞香に促され、俯いていた木嶋深雪も、こちらを向いた。
彼女は私より、羽山君の方を意識しているようで──
「ただいま。杉山の奴、なんか言ってた?」
「えっ? えっと……」
ポーカーフェイスの羽山君。
口篭もってしまった深雪の代わりに、舞香が明るい声を上げた。
「羽山くーん、あとで怖いよー? 杉山センセーに殴られるかも〜」
「ははっ、それは怖いな」
とても怖そうに思えない彼の台詞だった。
クラスのほとんどの生徒たちが、こちらを見ていた。
恥ずかしい──私はまだ、下着を着けていないし、ついさっきまで、羽山君の指に淫らに
喘ぎ、達するまで責められていたのだから。
「ていうわけで、夕菜」
舞香がこっちを睨んだ。口を尖らせている。
私はたじろぐ──
「あの時の事、あたしずっと怒ってんだぞっ!」
あの時──小学生の、時の事だろう。私は彼女の友達に手を差し伸べられ、しかし、その
手を払い除けてしまった。
あれが発端だったのだろうか──今となっては、何が始まりなのかよく思い出せない。
けど、舞香の言葉に、私は改めて思い知らされる。
自分の蒔いた種は、自分で摘み取らねばならない──そういう事なのだろう。
「あたしもちょっと……なんか、色々して、悪かったと思ってるけどぉ……」
眼を逸らし、再び視線を合わせてきた。
「ご、ごめんねっ! だからあんたも謝れ!」
そんな顔で、そんな口調で言われても、とても誠意の篭もった謝辞とは思えない。
けれど、私は──
「私も……ごめんなさい」
「よしっ! 深雪っ!」
「え? あ、うん……」
「ちょっとぉ、深雪が言い出したんじゃん。なんでそこで固まってんのー?」
なるほど──
なんとなく、理解できた。深雪はきっと、私と似た部分を持っているのだろう。
千穂のような引っ張ってくれる友人や、舞香のようなムードメーカーに支えられていな
ければ、きっと──
私にはそんな友人はできなかった──ちょっと、羨ましい。
「あ、あっ……あのさ、夕菜……」
「いいよ、もう」
「え?」
「別にいい……伝わってるから」
羽山君を通してだけど──彼女に変化が起きたのだろう事は知っていた。
素っ気無い口調でしか言えない──こんなだから、友達ができないのだろう。
「──というわけで、男子! 速やかに教室から出る事っ、いいねっ!?」
そこに、千穂の声が教室中に響き渡った。
415 :
夕菜:2006/12/06(水) 22:08:38 ID:Vy8qvMMr
それまで私たちのやり取りを遠巻きに静観していたクラスメイトたちが騒ぎ出す。
「なんだよそれー?」
「いきなりそりゃねーだろ」
「なになに? どうしたの?」
「あっ、もしかして……」
女子の何人かは、千穂の意図に気づいたようだった。そして──
「そういうわけだから、俺らは外に出てようぜ」
羽山君が声を上げた。
爽やかでいて重みのある、よく通るテノール。
クラスの中心人物二人に言われては、黙って従うしかないと判断したのだろう。渋々と
いった調子で、男子たちが外へ出てゆく。
その中に、金森の姿もあった。
背筋を冷たいものが流れたが、しかし、ほんの一瞬交差した視線からは、以前の彼とは
どこか違うものが感じられた。それが何かを考える間も無く──
「それじゃ、みんなうるさいから、急げよ」
羽山君が最後に、教室を出て行った。
千穂と舞香によって、前後の出入り口が閉められた。
深雪は椅子から降り、机の横にしゃがんで何かごそごそとやっていた。水泳用具の入った
バッグから引き抜かれた手には、白い上下の下着が握られていた。
私のブラジャーとショーツ──
そのために男子を追い出したのかと、私はようやく理解した。
「これ……ごめん」
深雪が立ち上がり、おどおどと言いながら、こちらに手を伸ばした。
ブラのストラップが垂れ下がり、ショーツはくしゃくしゃに丸められていた。
「やっぱりそうだったんだ……」
「やりすぎじゃない?」
「酷いって……」
教室に残っていた女子たちがざわめく。彼女らの眼は、千穂と舞香、深雪の三人に向け
られていて、千穂は普段通りの毅然とした顔で、舞香は口を尖らせて拗ねる子供のように、
深雪は俯いたまま──三者三様でその視線を受けていた。
いい気なものだ──三人を責めるような、女子たちの空気が腹立たしい。
自分を棚に上げて、何を善人ぶっているのだろう。私たちはやってません、今回の事は
彼女ら三人だけの罪です、とでも言うつもりなのだろうか。彼女らをエスカレートさせた
のは、自分たちの醸していた空気も要因のひとつだと、何故解からないのだろう。
いや──解かっているのだ。解かっていても、何もできないものなのだ。私はずっと、
そういう空気を見てきた。
彼女らだって解かっている──自分たちにも咎があるのだと。
でも、それを認めるのは、容易ではない。私だって──
「いいよ、もう」
笑顔なんて作れない。けど、できる限り穏やかに言ったつもりだった。
下着を受け取る。体育の前に脱いだ下着は、ようやく私の手に戻ってきた。
知らぬ間に、千穂と舞香も傍に来ていた。
「今までごめん、悪かった」
「あたしはもう謝ったからね。さっきのでチャラ!」
千穂は感情の篭もらぬ冷めた口調のまま、舞香もそんな調子で──
「なにあれー?」
「それで謝ったつもり?」
案の定、他の女子たちが非を上げる。
「もういいよッ!」
私の叫びに、教室がしんと静まり返った。
私自身、ものすごく久しぶりに荒げた声に、少し驚いてしまう。自分にもこんな大きな
声が出せたのだなと思うと、何故かおかしかった。
三人の心境の変化はよく解からない。こうも簡単に覆るものなのだろうか。
羽山君は彼女らにいったい何をしたのだろう。
そんな事は知る由も無い──きっと、知らなくても良い事だと思う。
この事で、私のクラスでの立ち位置が変わるかどうか、それは解からない。
三人がこれからも私にちょっかいをかけないとも限らないし、他の子の態度が改まるか
どうかも解からない。
けれど、私には──
羽山君がいてくれる。それだけで、私は満足だった。
416 :
夕菜の中の人:2006/12/06(水) 22:13:32 ID:Vy8qvMMr
以上、12レス──これにて、「夕菜」終了です。
長々とスレを占拠したような状態になってしまって
申し訳ありませんでした。
でも、楽しんでいただけた方がいらっしゃるのなら、
作者冥利に尽きます。
ありがとうございました。
で、後日談がちょっとあったりしてw
エピローグ、です。
それはまたのちほど……。
おつであります(`・ω・´)
そーにゅーやおしゃぶりはー?
生えてないのもいいが剃られちゃうのも期待したい
ノーパンブルマ
ノーパンミニスカ
ノーパン自転車
ノーパンしゃぶしゃぶサイダー総裁
いい読後感だな。乙でした。
>418
後日談か他スレで書いてくれることに期待しよう
乙乙乙乙乙
結果的に、蛇の睨みに蛙がひるんだ形に、いじめに一石を投じた小説になりましたな。
羽山君はあまり好きじゃないキャラでしたが、小説としては興味深かったです。
>>416 結婚のシーンも読みたい
もちろん式中はノーパン
ノーパソウェディングとはマニアックだな
425 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/08(金) 02:53:33 ID:yhZAGAlF
ノーパソウェディングと読んで、たしかにマニアックな響きだと思った
>>416 今更っぽいけどgj
羽山君は18禁乙女ゲーのおっさんキャラみたいだな
428 :
夕菜の中の人:2006/12/10(日) 23:25:01 ID:ViNpNrKk
エピローグ的なお話、投下します。
そーにゅーは無いですが……。
429 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:25:57 ID:ViNpNrKk
正午を少し回ったターミナル駅は、驚くほどの人で混雑していた。
背の低い私には、ごったがえす人の群れを見通すのは難儀だったが、大きな柱にもたれて
文庫本に眼をやっていた彼の姿は、すぐに見つけられた。
人波を掻き分けるようにして、足早に彼のもとへと急いだ。
「お待たせ、恭也」
まだ少し言い馴れないが、私も彼を下の名で呼ぶようになった。
恭也は普段どおりの僅かな笑みを浮かべ、片手を上げた。
「おはよう、夕菜。今日は一段と可愛いなぁ」
開口一番そんな事を言う。
真新しい洋服と、薄く施したメイク。似合っているのだろうか。
「あ、ありがと……待たせちゃった?」
「俺も今来たとこだよ」
そんなはずはない。彼は時間に正確だし、いつも十分前には着いている。急いだつもり
だったが、十五分ほど待たせてしまった事になる。
でも──遅れたのには理由がある。
「その服、着て来てくれたんだな」
うん、と言いかけた私は、次の言葉に絶句した。
「ちゃんと、言った通りしてきた?」
今日から夏休み──私たちは、デートの約束をしていた。
そして、今朝起きてすぐに届いた彼からのメールはこうだ──
『おはよう夕菜 今日のデート楽しみだよ 当然ノーパンだよな?』
まったく──朝っぱらからなんてメールを寄越すのだろう。
半ば呆れて、半ばドキドキしながら、私は返信した。
『おはよう恭也 私も楽しみ でもノーパンはちょっと……』
二人とも、絵文字や顔文字はほとんど使わない。そんなもの使わなくても、お互いの
気持ちは通じ合っていると思うから──
返事はすぐに来た。
『あれ? 夕菜はノーパンでおまんこ濡らしちゃう エ ッ チ な 子 だよねぇ?』
わざわざスペースを空けて強調するのが意地悪で──
「馬鹿……恭也の馬鹿っ」
顔が真っ赤になっているのが自分でもよく解かる。
そんな事をさせようとする彼はどうかしている。
けれど──それをしてしまう私も、どうかしているのだろう。
私は彼の言う通りに、ショーツを穿かずに来てしまったのだ。
今日も三十度を越す真夏日。汗が滲む──
上は少女趣味的な白のブラウスで、下は膝上十センチほどの、これまた少女趣味な黒い
フレアミニスカート。以前、彼とデートした時に選んでもらった服だった。
こんなにも短いスカート──他の子たちにとっては短いうちに入らないかもしれないが、
私にとっては十分すぎるほどに短い──を穿いて、しかも、ノーパンだなんて──
これでは公序良俗に反するのではないか。公然猥褻罪で捕まるのではないだろうか。
出かける直前、私は散々迷った。その所為で遅れてしまったのだ。十分かそこら待たせ
ても、大した事ではない。恭也の自業自得だ。
「ははは、夕菜は可愛いなぁ」
まったく──本当に、恭也はいやらしい。
こんなにいやらしいとは思っていなかった。
いや、あの日──今までほとんど口を利かなかった私にあんな事をしたのだから、予想は
していたが──
それにしても、予想以上だ。
学校でも人目につかないところで私に淫らな事をしようとする。
私が抗えばやめてくれるし、私の気が乗らない時にはしようとしない。そんなふうに、
私の気持ちを量ってくれる辺りは、彼らしいと言えるのだが──
言い換えれば、私にほんの少しでもその気があると、見抜かれてしまうという事だ。
学校では──あの日以来、達するまではされた事は無い。それは、つまり、中途半端な
刺激で終わってしまうという事で──
私は人選を誤ったのかもしれない。私は人を見る眼が無いのだろうか。どうしてこんな
男の子を好きになってしまったのだろう。
他の男子とは別格に見えた恭也。周りの子たちとは違う、大人びた雰囲気に惹かれた。
だがそれは、もしかしたら、大人びていたのではなく──
呆れて溜め息が出た。
──オヤジくさいだけなのかなぁ……?
430 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:26:40 ID:ViNpNrKk
「どうした?」
呆れ顔の私に、彼は鞄に文庫本を仕舞いながらきょとんとした眼を向けてきた。
きっとこれも演技なのだ。私が何を考えているかなんて、お見通しだろうから。
「……なんでもない」
「そう?」
面と向かって彼にオヤジくさいなんて言えない。言ったら、何をされるか解からない。
今この場で、公衆の面前で、スカートを捲り上げられかねない──さすがにそれはない
だろうか──いや、でも、彼の事だから解からない。
「恭也って……」
エッチだよね、と言うのに重ねて、駅のアナウンスが響いた。
「え?」
「なんでもないー」
はぁ──また溜め息が出てしまう。
落ち着かない。ミニスカートなんて滅多に穿かない。ミニスカート自体、これの他には
一着しか持っていない。
こんなにも短いスカートを穿いているのに──
「濡れちゃった?」
「──ッ!」
周りには何人も、何十人もの人がいるというのに、なんて事を言うのだろう。
「馬鹿っ……」
きっと私は、耳まで真っ赤だ。
しかし──彼の言葉は真実を言い当てていた。
私は家からここまで、およそ二十分ほどの間──いや、彼のメールを受信してからだと
考えれば、四時間近くもの間、そこを潤ませていた事になる。
家を出る直前まで穿いていたショーツには、くっきりと染みができていた。とろりとした
蜜を含んで、悲しいぐらいに濡れていた。当然今も、私のそこは潤っていて──
「私……怖かったんだから」
「まさか、痴漢とか──」
「されてない」
されてたまるか。考えただけでもおぞましい。
「そっか……よかった」
この駅に来るまでは私鉄を使った。混雑はしていたが、座席はいくらか空いていた。
だが、私は座らなかった。スカートに染みができてしまいそうで──
「ちょっと、心配だったんだ」
心配ならこんな事初めからさせなければ良いのに、と思う。
「夕菜って、なんか、抵抗とかしなさそうだしさ」
それは、否定できない。
痴漢なんて遭った事は無いが、きっと私には、大声を上げて助けを求めたり、駅員に
突き出したりなどという勇気の要る事はできないだろう。羞恥と恐怖に耐えて、じっと
しているだけだと思う。
「恭也の馬鹿……」
それにしても、落ち着かない──こんな可愛らしい洋服は、私には似合わない。
白いブラウスは、ボタンに沿って小さなフリルがあしらわれている。よく知らないが、
ロリータ系というのだそうだ。ウェストが絞られたデザインは、私の胸を隠すどころか、
大きさを際立たせているように思える。恭也が選んだものだ、きっとそれを狙っての事
だろう。しかも生地は薄く、白いブラがうっすらと透けている。
下は黒のフレアミニで、途中の折り返しが大きなフリルになっている。裾は白いレースが
あしらわれていて、腰には大きなリボンがついている。
脚は黒のオーバーニーソックス。絶対領域がどうのと言っていたが、おそらく竜介から
聞いた言葉なのだろう。というか、この格好は竜介に影響されたのではないだろうか。
竜介──私のすぐ後の席の金森竜介とは、時々話をするようになった。
恭也と彼が話す事が多くなったというのもあるが、恭也を間に挟まなくとも、私に話し
掛けてくる事は多い。
以前なら無視を決め込んでいたのだろうが──変われば変わるものだと思う。
それはともかく──
はっきり言って、この格好は恥ずかしい。私が自分で選べばこんな選択は絶対に無い。
しかも、ショーツを穿いていないのだ。恥ずかしくないわけが無い。
まったく──それなのに、彼の望む格好をしてしまう自分自身に呆れて、また溜め息を
ついてしまった。
でも、可愛いよ、と言われたのは嬉しかった。
431 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:27:16 ID:ViNpNrKk
たたんたたん、と刻まれる車輪の響きも、弱冷房のゆるやかな風も心地好い。
あの日、恭也に言われてからずっと伸ばしている髪は、まだ半月ほどしか経っていない
のに、もう肩に届きそうなほどで、エアコンに撫でられてゆらゆらとなびいている。
履き慣れないショートブーツはややソールが高く、揺れる車内では不安定だが、いつも
より彼の顔が近いのは嬉しかった。
「ほんと、なんでこんなに人ばっかなんだろうな」
「今日から、ん、夏休み、だし……」
少し詰まりながら、平静を装って言葉を返す。
「やっぱり初日はみんな遊びたいもんなのか」
「さぁ……んっ」
他の人がどうかなんて知らないが、私は恭也と一緒におでかけできるのが嬉しい。
今の格好は恥ずかしいけど──恥ずかしすぎるけど、恭也が望むのだから──
さっきは階段を降りるのが恥ずかしかった。
あの日、学校の階段でとんでもない事をした私だったが、あの時は周りに恭也以外誰も
いなかった。突然誰かが現れるかもしれないという不安はあったが、しかしあの時の私は
どこかおかしくなってしまっていたのであって、今のようにきちんと理性を──
いや、今も理性を保っていられているのかどうか、私には判然としない。
駅の改札を抜け、ホームへ降りる階段は──正面から何十人という人が登ってきて、
たまらなく不安だった。彼がいなければ回れ右をして逃げ出していたかもしれない。
デニム地のトートバッグで隠しても、不安は消えなかった。
それなのに、悲しい事に──たぶん悲しい事だろう──私が感じていたのは、不安だけ
ではなかったのだ。
私はあの日、あまりに強い刺激を短時間に受けつづけた所為か、どうやらこういった状況
に興奮する身体になってしまったらしい。
それとも、もともとそういう性質を備えていて、開花してしまっただけだろうか。
どっちでもいい──とにかく私は、羞恥に性的な昂ぶりを覚えてしまうのだ。
家を出てからそろそろ三十分──
車内は混み合っていて、恭也とドアの間で小さくなって電車に揺られている私のそこは、
自分でも判るぐらいに濡れていた。
しかも、しかもだ──どうして彼は私のそこに手を伸ばしているのだろう。
「んっ、うぅ……」
剥き出しの秘処に彼の指が軽く添えられている。
車両が揺れると、彼の指が秘裂を撫でる。
おかげで、私はそのたびに声を上げそうになって、必死に堪えなければならなかった。
──痴漢は恭也自身でしょっ!?
上目遣いに恨めしく睨みつけても、彼は余裕の笑みを返すだけ。
悔しい──なんとか反撃してやりたい。
幾度か彼に反撃した事はあったが、それはことごとく受け流され、または躱わされて、
全くダメージを与えられなかった。
──たまには手加減してよ……。
「はぅっ、ううぅ……」
そんなところに触れられたら、私は恥ずかしい声を上げてしまう。
小さな蕾も、ぷくりと膨れ上がっているのだろう。彼はそこを責めるのが好きだった。
私が激しく身を震わせて、切なく喘ぐのがいいのだと言う。
本当に、彼はSなのだと思う。
いやらしくて、サディストで、変態で、まったく──どうしてこんな人を……。
「夕菜、可愛いよ」
「うぅ……」
──そんな事言ったって、許してあげない……。
あの日以降、深雪や千穂、舞香とも言葉を交わす機会が増えた。今までは一方的に悪態を
吐かれたり、なじられたりするだけで、普通の会話などほとんどしていなかった。
深雪はまだわだかまりがあるようだし──それはきっと、私と恭也が付き合っているから
という事が大きいのだろう──、千穂も何を考えているのか解からない事が多い。
しかし、舞香の変わり身は、天地が引っくり返ったかと思うほどだった。
小学生の頃から私を疎外し、虐めていた彼女は、中学になってからもクラス中の全員を
巻き込んだ張本人なのに──何かと私に声をかけ、私にはよく解からない芸能人や音楽の
話をしたり、班分けなどでも私を引き込んだりするようになった。
メイクを教えてもらえたのは嬉しかったが、あまり付き纏われるのは、少々鬱陶しいと
感じる時もある。
けれど、それが彼女の償いの仕方なのかもしれない──とは、恭也の言葉だった。
432 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:28:14 ID:ViNpNrKk
私は今日、少しだけお化粧をしていた。ファンデーションを塗り、薄桃色のリップを
引き、薄く目元を撫でただけの簡単なメイク──
昨日の終業式の前、眉を整えてくれたのは千穂だ。そんなんじゃ羽山君に愛想尽かされ
ちゃうよ、と言って、淡々と整えてくれた。
その横で深雪は、全部剃っちゃえばいいじゃん、と毒を吐き、舞香はきらきらした眼で
覗き込んでいた。他にも何人かのクラスメイトに囲まれ、気恥ずかしかった。
彼女らとそんな関係になれるなんて、ひと月前の私には想像もできなかっただろう。
もちろんまだ、友達と言うには距離があると思う。舞香などはとっくに友達になった
気分でいるかもしれないが──
それもこれも、恭也のおかげだ。
結局私は、恭也に頼りっぱなしなのだと思う。
彼がいたからこそ、私はクラスに馴染み始める事ができたのだし、自分でもそうなろうと
思えるようになったのだから。
そんな、心の恩人とも言うべき恭也は──
あろうことか、私のそこにずっと触れているのだ。
私の感傷など知りもしないという顔で──
時折、彼の指が立てる小さな波が打ち寄せてくる。
スカートの中に触れるには、当然だが、捲り上げなければならない──私は電車の中で
スカートを捲られ、そこをいじられているのだ。
車内は混雑し、人と人との間隔が狭い。捲られたところを見られはしないと思う。
しかし、声を漏らせばすぐに気づかれてしまうだろう。
そんな事になったら、どうしてくれるのだろう。
いっそ恭也の手を握り、この人痴漢です! と叫んでやろうかとも思う。
デイパックを肩に掛けた彼は、左腕を私の腰に回し、右手の指でそこを撫でている。
彼の指は私の蜜で覆われているだろう。指が触れた内腿は、私のそこがどれほど濡れて
いるかを伝えてくる。
私もトートを肩に掛け、両手で彼のTシャツにしがみついていた。
何かに掴まっていないと、恥ずかしくて卒倒しそうだった。
いくら羞恥が興奮を湧き立たせるといっても、それ自体が消えて無くなるわけではない。
恥ずかしいのは恥ずかしい。それにプラスして、官能が湧き──
ダメだ、こんな事を考えていては、彼の思う壺だ。
彼はこうやって私を虐めるのだ。
中学に上がってからずっと受けていた虐めとは違う、恭也だけの虐め方──
クラスメイトからの嫌がらせは、最近はあまり無い。ちょっとしたからかいの言葉を受け
たりはするが、コミュニケーションの一環だと思えばどうという事も無い。
それに、からかわれるのは主に、恭也との関係についてなのだから──やっかみなのだ。
そういうものは、軽く流しておくのが正解だと思う。
彼と私の噂は瞬く間に広がった。恭也は教師にすら一目置かれる存在だったし、私は
クラス中から疎まれているような子だった。そんな二人がくっついたとしたら、私だって
興味を覚えただろう。
それに、どうも恭也が──下品な言い方をすれば、巨乳好きという噂は以前からあった
らしい。噂どおりに──学年一、胸の大きな私と付き合っているのだ、話題にならない
わけが無い。
『ご乗車ありがとうございます。間も無く──』
スピーカーから、車掌のアナウンスが聴こえてきた。
「次だね」
「う、うん」
列車がブレーキを掛けて減速し、駅の手前で左右に大きく揺れた。
慣性で乗客も揺さ振られ、私は恭也とドアに挟まれて潰れそうになる。
「んっ! ううぅ……」
しかも、彼の指はここぞとばかりに私のそこを責め立てる。
最近ますます技巧を増した彼の指が、私の蕾を弾き転がす。
「んぅ、んっ、んんッ……」
必死に声を押さえ込む。
周囲を人に囲まれているというのに、私はびくびくと震えてしまう。
──ダメだってば、やめてってばぁ……!
そんな台詞、声に出すわけにいかない。もちろん恭也はそれを承知で私を苛んでいる。
酷い男だと思う。とんでもない奴だと思う。どうしようもなく、変態だと──
けれど、そんな彼に責められて感じてしまう私も、同類に違いない。
やっぱり私には、彼が必要なのだろう。
433 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:28:57 ID:ViNpNrKk
改札を抜け、駅を出た私たちは、横断歩道の信号待ちをしていた。
「やー、大変だったね、夕菜」
「……馬鹿」
大変にさせたのは自分ではないか──
恭也に腰を抱かれていなければよろめいてしまいそうなのは、履き慣れない靴の所為
だけではない。私のそこはまだひくひくと疼いていた。
若者の集まる街──私がここに来るのは二度目だった。一度目は先週の日曜日、今私が
着ている服を選んでもらった日だ。その時よりも十代の少年少女たちの割合が多いように
思えるのは、夏休みだからか。
人込みは苦手だったが、恭也と一緒なら大丈夫──恥ずかしいところはいやらしく濡れ
ているけど──たぶん、大丈夫。
ありふれたものから極彩色の奇抜なものまで、色とりどりの衣服に身を包んだ、十代から
二十代、三十を超えているであろう男女様々な人たちでごった返していた。
スーツ姿の男性は仕事の最中なのだろうか。制服姿の女の子は、午前の補習授業に出た
足で来たのだろうか。アイドル歌手かと見紛うほどの派手な衣装で歩いている子もいるし、
ここには似つかわしくない地味な子もちらほらと見受けられる。真夏だというのに真っ黒な
レザーという男性はバンドでもしているのだろうか。金髪を逆立てたり、形容し難い色に
染め、珍妙なヘアスタイルをした者もいて、眼がちかちかする。
私の知らない世界──
この街は、刺激に満ち溢れていた。
「夕菜?」
知らぬ間に信号が青に変わっていた。恭也に手を引かれて歩き出す。
彼は臙脂に白抜きでプリントのされたTシャツと、くすんでほつれたジーンズ。
履きくたびれた感のあるグレーのスニーカーは、左の紐が少し緩んでいるような──
「腹減ってる?」
「うん、少し」
「じゃあ軽くなんか食うか──」
私たちは、恋人同士に見えるのだろうか。
くすぐったいような、どきどきするような、なんとも言えない気分。
「それとも、カラオケでも入ってついでに食べる?」
「どっちでも、いいけど」
カラオケに入るなら、彼の靴紐を直してあげよう──でも、歌は苦手だ。
大きな声を出すのが苦手なのだ。歌うのはあまり好きではない。
「あー、夕菜ってカラオケ嫌いだっけ?」
「……うぅん、大丈夫」
嫌いではない。聴くのは好きだ。彼の歌を聴くのは、大好きだった。
「じゃあ、ちょっと店見てから、カラオケ入るか」
恭也の口元が、少しだけゆがんだ。これは──意地悪な笑みだ。
「そっちも、疼いてそうだし」
「──ッ!」
そんな事を言うから──極力それを意識しないようにしていたのに、彼がそんな事を言う
から、そこの疼きが盛り返してくる。
彼はサディストなのだから仕方が無いのだろう。
そして私は、マゾヒスト──彼に虐められるのが、快感なのだ。
そういえば──数日前、保険委員の仕事とやらで恭也に付き合って保健室へ出向いた時、
笹野先生に艶っぽい声で言われた。
彼に虐めてもらってる? ──と。
硬直した私に、たまにはあたしともしようよ、と、くすくす笑いかけてきた。
私は恥ずかしさと恭也への後ろめたさに──どうやら泣きそうな顔をしていたらしい。
恭也はそんな私を抱き締め、俺の彼女ですから、と言った。
柏原さんのおっぱい独り占め? ふたつあるんだからひとつぐらい──
ダメです。両方俺のもんですから──
なんという会話なのだろう。こんな教師と生徒のいる学校からは、とっとと逃げ出すべき
なのではないかと思った。
彼女は相変わらずらしい。今日も誰かを──喰っているのかもしれない。
「ま、それはあとのお楽しみ、っと」
恭也は私の頭を撫でた。彼はにやついている。この顔はそういう顔だ。
「……馬鹿っ」
彼の脇に肘を打ち込んだ。いてて、と涼しい顔で笑った彼は、とてもこんな趣味を持って
いるようには見えなかった。
434 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:29:44 ID:ViNpNrKk
恥ずかしくて死にそうだった。
人間が羞恥心で死んだという事例はあるのだろうか。その場合は、精神的ストレスに
よるショック死とでも診断されるのだろうか。PTSDという言葉も時々聴くが、それが人を
死に至らしめる事はあるのだろうか。苦しんだ末に薬物依存になったり、自殺してしまう
という事はあるのかもしれないが、羞恥それ自体で人は死ぬ事があるのだろうか──
無意味に小難しい事を考えていなければ、どうかなってしまいそうだった。
駅前の横断歩道を渡ってすぐ、ほんの数百メートル程度の細路の左右には、数え切れない
ほどの店が建ち並んでいる。その途中で交差する路地の奥にも、いくつもの店があり、主に
ファッション関係──洋品店だが、その客を目当てにした飲食店も多い。
この街から広まった若者文化も多いという。流行に敏感な者から、独自のセンスで飾り
立てた者まで──いったい何百人、何千人がこの細い通りを歩いているのだろう。
私は恭也と二人、そんな中の洋品店のひとつを物色していた。
若者向けのカジュアルショップ──らしい。
私には違いはよく解からないが、こっちはなんとか系で、こっちはまた別のなんとか系と、
どうやら微妙な差異があるらしい。
そんな事はどうでもよくて──
「恭也っ……んぅ、やっ……」
狭い店内は見通しが悪く、さらに奥まった場所で──
私のそこに、恭也の指が触れていた。
吊るされたシャツやスカートを眺めながら、彼はそこに手を伸ばしているのだ。
彼は今、私の服を選んでくれている。
片手だけで器用に服をよりわけて品定めしている。
しかし、もう片方の手は、私のスカートを捲り、露を溢れさせた秘処を撫でていた。
商品の吊るされたラックの向こう側には、別の客がいるのに──
私は羞恥に耐え、込み上げる刺激を堪え、声を抑えて震えていた。
「ね、こういうのどう?」
彼が手にしているのは、デニム地のミニスカート。薄汚れた風合いの加工が施された、
シンプルで誰にでも──私でも似合いそうなスカートだ。
「……わかん、ない」
「ちょっと、夕菜には短すぎるかなぁ」
そう言って、彼は私から指を離した。
刺激が止まり、疼きだけが残る。物足りない──と思ってしまう自分が恨めしい。
恭也が首を傾げて笑みを浮かべた。
私の心を悟られたのか、それとも、初めから何か考えて──
「試してみなよ」
「えっ?」
「試着室、そこにあるし」
どうやら、後者だったようだ。
押し留める暇も無く──
「すみませーん」
「はーい、なんでしょう?」
小さな店だ。彼に文句を言う前に、店員が駆けつけた。
「試着いいですか?」
「はいはいどうぞー、こちらですよー」
私はおろおろしているうちに、彼と店員に連れられてしまう。
誰に助けを求める事もできず、スカートを手渡され、試着室に押し込まれてしまった。
カーテンが閉められ、大きな鏡と薄い壁に囲まれた狭い空間に立ち尽くす。
──どうしよう……。
試着という事は、今穿いているスカートを脱ぐという事だ。
それは街中で、店の中で──ショーツを穿いていない下半身を曝け出してしまうという
事ではないか。
もちろん、カーテンは引かれているし、誰にも見られる事は無い。
しかし──
心臓がどくどくと早打って、体温が上昇する。クーラーなんて意味が無い。
「夕菜、どう?」
済ました声。しかし、私には解かる。恭也は興奮している。私にこんな事をさせて、彼は
興奮しているのだ。
「まだ……」
「そう? ゆっくりでいいぞ」
とんでもない彼氏を持ってしまった──またしても私は、溜め息をついてしまった。
435 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:30:27 ID:ViNpNrKk
デニムのスカートを脇に置く。
黒いスカートのホックを外し、ジッパーを下げた。
ふりふりのスカートは、はらりと落ちて、足元に丸く広がった。
ちょっと、綺麗だと思った。
しかし──鏡に映し出された自分の姿は、なんていやらしいのだろう。
上半身は、うっすらとブラの透けた白いブラウス。ウェストできゅっとくびれていて、
胸の大きさが強調されているように思える。
その下は──
子供っぽいままの腰周り。未だにほとんど発毛していない恥丘には、股の間から伸びた
割れ目がくっきり見えている。ぷくりと盛り上がった小さな突起も覗いている。
彼の指が掻き集めた露が周囲を濡らしている。そこから、いやらしい匂いが立ち昇って
くるようで──
どうして自分は、こんなにもエッチなんだろうと思う。
この街にひしめく、自分と同年代の少女たちは、きっとこんな格好はしないだろう。
ショーツを穿かずに街に出るなんて──そんな事をする子は私以外にいないだろう。
いや、少しぐらいならいるのかもしれない。もしかしたら、同じクラスにもそういう子が
いるのかもしれない。
きっと、もっと過激な事をしている子もいっぱいいるのだろう。公園や建物の陰で恋人と
絡み合っている子たちもいる。夜になれば、人目につくような場所で交わる大胆なカップル
もいるだろう。
そんな人たちに比べれば、私なんてたかが知れているのかもしれない。
けれど、そうだとしても──
「んっ……」
そこに触れる。淫らな露が溢れて、ぐっしょりと濡れている。
こんな状態で、試着なんてして大丈夫なのだろうか。商品についてしまわないだろうか。
バッグを漁る。ポケットティッシュを取り出して──
「うぅ……」
鏡の中に、胸の大きな女の子がいる。彼女は、こんなところで、濡れた秘処を拭き取って
いる。拭いても拭いても、その刺激でさらに溢れさせてしまう、とてもエッチな子だ。
──あたし、ほんとにエッチだなぁ……。
周りは綺麗になった。その部分にスカートは触れないだろうから、大丈夫だろう。
汚れたティッシュを丸めて鞄に押し込んで、彼の選んでくれたスカートを手に取る。
脚を通して引き上げる。
タイトミニのスカートは、ウェストがぶかぶかだった。少し大きいのだろうか。
でも、彼は私のサイズを知っている。この前も選んでくれたし、こういうところは、彼は
間違えない。
鏡を見る──股下五センチあるかないかだ。あまりにも短すぎる。
──こんなの穿けないよ……あれ? もしかして……。
深雪たちから聴いた事がある。ウェストでなく、腰骨に引っ掛けるように穿くズボン──
ではなく、パンツと言うらしいが──や、スカートがあるのだと──
おそらく、それなのだろう。という事は──
少しずらしてみる。
なるほど──ちょうどいい感じに、腰骨に引っかかる。
でも、落ち着かない。というか、それでも短すぎるように思う。
股下十五センチぐらいだろうか──
それに、こんなにずり下げて穿いたら、下着が見えてしまうではないか。腰から下着を
覗かせている人もよく見るが、私にはそんな格好は無理だ。
でも──
恭也は、こういうのが好きなのだろうか。私がこれを穿いたら、彼は喜ぶだろうか。
彼が喜ぶのなら──恥ずかしくても我慢できるかもしれない。今日の上下だって最初は
似合わないと思ったのだ。でも今は──気に入っている。
可愛いと言ってもらえるから。似合うと言ってくれるから──
黒いオーバーニーソックスが少し落ちてきていた。指を掛けて引っ張り上げる。
ブラウスの裾はそのままだけど──
「恭也……どう?」
カーテンの隙間から顔を覗かせた恭也は、少しだけ眼を丸くし、微笑んだ。
「いいね、似合うよ」
「あ、ありがと……」
顔がほころぶのが自分でも判った。
今日はこれを買おう──
436 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:31:13 ID:ViNpNrKk
「恭也の馬鹿っ、馬鹿ぁ!」
「ごめん、悪かった」
部屋のドアを閉めるやいなや、私は恭也をなじった。
ソファに置かれていたクッションを投げつける。
「馬鹿、馬鹿馬鹿っ、痴漢、変態っ、変質者っ!」
「酷い言われ様だ」
ぽふっと受け止めて、彼は苦笑いした。
本当に悪いと思っているのだろうか。
「酷いのは恭也だよ」
ははは、と乾いた笑いを浮かべてクッションを弄んでいる。
「夕菜だって、どきどきしただろ?」
「う──」
言い返せない。
「しなかった?」
「……」
本当に、どうしてこんな人を好きになってしまったのだろう。
「……した。死ぬかと思った」
「あはは、夕菜に死なれたら俺、悲しいな」
「……馬鹿」
スカートは恭也が買ってくれた。自分で払うと言うと、俺が選んだんだし、と言われた。
その後、カラオケ店に入り、カウンターで部屋番号を告げられ伝票を受け取った私たちは、
エレベーターに乗った。
そこで私は、あの日のように──スカートを捲り上げられたのだ。
他に二人乗っていたというのに──
いくらその二人が背を向けていたといっても、ショーツを穿いていないのだ。思わず声を
上げそうになり、すんでのところで堪えられたから良かったものの──
まったく、なんて事をするのだ。セクハラオヤジだってそんな事はしないだろう。
はぁ──と溜め息が出た。
「はい、これ」
「うぅ……馬鹿ぁ」
クッションを放り出した彼から、ティッシュを渡された。
濡れたあそこを拭け、という事だろう。さっきの店でも拭いたが──また濡れていた。
「スカート、汚れちゃうぞ?」
言われなくたって解かっている。
「それとも──」
「──ッ!」
抱きすくめられる──
温かい──外は暑すぎるほどに暑く、二人の汗ばんだ肌はべとべとしていたが、それすら
心地好く感じてしまう。
彼の胸に私の胸が押し付けられている。
最近は、笹野先生に言われたように、胸の大きさに見合うブラを着けるようにしている。
なかなか気に入ったものは見つからなかった。
私に合うサイズのものがあまり無いし、あったとしても、大人っぽいデザインで、買う
のは躊躇われた。
けど、今日着けてきたのは──
ブラウスにうっすらと透けている白いブラは、乳房を覆うカップが総レース。もちろん
裏当てはあるが──1/2カップの、ちょっと大胆なデザインだった。
「して欲しい?」
「うぅ……やっ」
彼が片手で、ブラウスの上から乳房を包んだ。
「夕菜の胸、柔らかいなぁ」
「んっ……」
こうなるともう、私の負けだ。
大きな彼の手でも包みきれないほどの乳房を揉み解される。
「はぁっ……」
既に頂点の突起は硬く尖っている。
電車でも、店でも、歩いているだけでも恥ずかしくて──そうなっていて当然だった。
彼の指先は、すぐにそれを探り当ててしまう。
「こりこりしてる」
私は恭也に抱かれながら、彼の愛撫を受け入れた。
437 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:32:10 ID:ViNpNrKk
二人は立ったままキスをした。
乳房を優しく責められながらのキス。最初は優しく、次第に激しく──私の心をとろけ
させるキスの嵐。
唇が離れると、二人の間には細く透き通った橋が架かって消えた。
「そろそろ、ドリンク来るかな」
「あっ──」
カウンターで注文したアイスカフェオレとアイスミルクティ。
この店に入るのも二回目だ。前回はどれぐらいで持ってきただろうか──
と思う間も無く、ドアがノックされた。
私は慌てて恭也から離れ、すぐ近くにあったマイクに手を伸ばして、今ちょうどマイクを
取りにソファを立ったところですよ、といった小芝居を演じてしまう。
なんとなく、背後で恭也が笑っているような気がした。
「失礼しまーす」
きぃ、という軋みと共に、可愛らしい女性の声がした。
「お待たせしましたー。アイスカフェオレと、アイスミルクティになりまーす」
どうもー、と恭也が言った。
私は何も言えずに顔を背けたままだった。
「ごゆっくりどうぞ〜」
定番の台詞を残し、店員は出て行った。
ごゆっくり、キスをどうぞ──そう言われたような気がして──ごゆっくり、もっと色々
してくださいね──なんて、そんな言葉すら浮かんでしまう。
「キスしてるとこじゃなくて良かったな」
後から抱かれ、びくっとしてしまう。
腰に──当たっている。
「今の子、けっこう可愛かったなぁ」
「えっ──」
顔はよく見ていない。声からすれば高校生か、もう少し上だろうか。
「胸、大きかった」
「え? あっ──」
両手が乳房に重ねられる。
「でも、こっちの方が大きいか」
「あっ! はぁぅ……」
下から持ち上げられ、揉まれてしまう。
大きな胸なんて要らないと思っていたけれど──笹野先生が言っていたように、きっと
私の乳房はもっと大きくなるのだろう。
恭也が満足してくれるなら、もっともっと大きくなってもいい──そう思ってしまう
自分が、なんだかおかしい。
「ほんとに、おっきいおっぱい」
「うぅ……あぅ」
彼の指が、ブラウスのボタンにかかる。
私は両手に一本ずつマイクを握ったまま、どうもできずにいた。
襟元から、ひとつ、ふたつ──よっつのボタンが外された。
「んっ」
開いた隙間から、手が差し入れられる。
彼の指が、私の汗ばんだ肌に触れる。
「汗、すごいな」
「暑かった、から……」
「身体も、熱いんでしょ?」
「うん……」
それは恭也だって──
腰に押し付けられた硬さから伝わってくる。
おもむろに、彼の手がブラウスを広げてしまう。
ブラに覆われた大きな膨らみが露になった。お腹も肩も隠れているというのに、乳房の
周りだけが晒されている。
ブラの上から彼の手に撫で回され、緩い刺激が浸透してゆく。
慈しむような指先に、私の身体はじわじわと侵される。
オレンジがかったルームライトは、柔らかく二人を照らし出している。
ふと思う──こんな事をしても平気なのだろうか。防犯カメラがあるのではないかと。
不安がよぎり、緊張してしまう。
こんな恥ずかしい姿を、店員に見られてしまったら──
438 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:32:57 ID:ViNpNrKk
「大丈夫」
私の不安を察したのか、恭也が囁く。
「ここ、カメラとか無いらしいよ」
そうなのか──
でも、どうしてそんな事を知っているのだろう。
「先輩が言ってた。先輩の先輩が、したけど平気だった、ってさ」
した──というのは、つまり──
「このブラ、新しい奴?」
「う、うん……」
ブラの縁に沿って指が這う。
「エッチなブラだなぁ」
「あぅ」
恭也の指が、ブラに覆われていない、柔らかな傾斜を撫でてゆく。
「おっぱい、はみ出してる」
「うん……」
膨らみの下半分を斜めに──双丘の内側は低く谷間が強調されていて、外側を高く覆って
いる、大人びたデザインのブラ。少しずらしてしまえば、淡い鳶色の突起が容易に窺える。
汗ばんだ谷間をくすぐられ、身じろぎする──と、指がブラの内側に侵入してくる。
「あぅ、あっ──」
じかに触れられて、ぴくぴくなってしまう。
そんな私の反応を愉しむように、彼の指が乳房を責める。
撫でたり、抓んだり、押し込んだり──
「夕菜のおっぱい、おっきくて、柔らかくて、ぷりぷりしてて……俺、もう手放せないな」
「うぅ……んっ」
「お持ち帰りして、ずっといじってたいぐらいだ」
「あ、んっ……あっ」
突起の周りをなぞられる。
指に撫でられ、ブラの裏地に擦れ、二つの刺激に身体の震えが止まらない。
腰に当たる彼自身は、ますます硬く大きく反り返っているようにも感じられる。
あの日、学生ズボンの上から触れたそこ──それ以降も、幾度か同様に触れてはいた。
彼の部屋にも行ったし、私の部屋に招いた事もあった。
でも──
私の身体は隅々まで彼に晒されてしまったが──学校でも、家でも──脱がされ、責め
られはしたのだが──
私はまだ、彼の全てを知らなかった。
彼のそれを見た事も無いし、じかに触れたことも無かった。
私たちはまだ、一度も交わっていない──まだ早いと思う気持ちもあるし、破瓜の恐怖も
ある。妊娠という不安もあった。
けれど、見るだけなら、触れるだけなら──
そうは思いもしたのだが、私からは言い出せない。そんな事を言うのは──女の私から
言うのは、恭也相手でも恥ずかしかった。
彼も言わなかった。見て欲しい、触って欲しい──彼からそう言って欲しいのに、彼は
いつも言ってくれない。
私とはそこまでする気は無いのだろうかと、私を責めるだけで彼は満足なのだろうかと、
彼の態度に、不安と寂しさを覚えてしまう事もあった。
でも、彼もしたがっている──それはよく解かる。
あの日、彼は触って欲しいと言った。
反射的に握ってしまった時も、そのままで、と言った。
恭也は、私を拒絶なんてしていない。ならば、私は──
「……って、いい?」
「ん?」
恥ずかしい──やっぱり、自分から口にするのは恥ずかしい。でも──
「恭也の、お、おちん……」
「俺の……何?」
顔から火が出そうだ。こんな台詞、口にした事など──当たり前だが、初めてだった。
「恭也の、おちんちん……触って、いい?」
背後の恭也が、ぴくりと震えたような気がした。
「夕菜はほんとにエッチだなぁ」
「ううぅ……」
恥ずかしくて、でも、それが私を昂ぶらせて──
439 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:34:06 ID:ViNpNrKk
「俺も──」
恭也の手が胸から離れ、私の肩に添えられた。
「触って欲しい」
くるりとその場で半回転──
正面から向き合い──私は俯いてしまう。
眼を見ていられなかった。
──すごく、エッチな眼……。
私がそんな台詞を言ったから──
「やっと、言ってくれた」
「あ、あぅ……」
──やっぱり、そうだったんだ……。
彼は私が言うまで待っていたのだ。私が自分から、彼を求めるのを待っていた。
いや──私に言わせるよう、いやらしい言葉を自分で言うように仕向けていたのだ。
私は、まんまと彼の罠に嵌まったのだ。
上目遣いに睨む。
恭也は、意地悪で、嬉しそうな、優しい眼をして私を見下ろしていた。
「恭也の馬鹿……」
悔しい──けど、満たされるような恍惚──
「こっち来て」
手を引かれ、部屋の中央に置かれたテーブルを回り込む。
よっ、とそれを少し押しやってスペースを作った恭也は、私をそこに立たせると、自分は
ソファに腰掛けた。
「夕菜の好きなようにしてみて」
「えっ」
「夕菜がしたいように、ね」
──そんな……。
したいようにする──そんなのは、恥ずかしすぎる。
だって、私は──彼のそれを、じかに見て、じかに触って、そして──
「おっぱいって、見上げるのも良いもんだなぁ」
「あっ──」
腰掛けた彼の眼の高さより少し上に、ボタンを外され、はだけた私の胸がある。
見上げられるのは初めてだ。何度見られても、恥ずかしいのは変わらない。
「ブラ、ずらしてみて」
「え……」
「ずらして、さきっぽ見せて」
「……うん」
言われるままに──
ブラの縁に指を掛け、斜めにカットされたカップをゆっくりと下げ広げる。
彼はその様を凝視している。瞳がオレンジ色のライトを反射して、期待に胸を躍らせる
少年のようにも見えた。
事実、恭也はまだ、私と同じ十三歳の少年だ。この歳にして、すでに風格のようなもの
すら漂わせている彼だが、中学一年生の子供なのだ。
好きな女の子──と自分で言うのは照れ臭い──が、眼と鼻の先で乳房を露にしようと
しているのだから、そんな眼にもなるだろう。
彼も、私の胸を、何度見ても飽きないと──そう思ってくれているのだろう。
それは嬉しい事だった。
まだ付き合い始めて二週間と少し。もう飽きたなんて言われたら、ショックで寝込んで
しまう──寝込むだけでは済まない。
「乳首、見えた」
「……うん、見えちゃった」
二つの膨らみの上に、ちょこんと乗っている敏感な蕾。
彼の指に刺激され、その以前から──朝からずっと私を苛んでいた衝動で、きゅうっと
尖っていた。
カップを乳房の下に追い遣ってしまう──ただでさえ大きな膨らみが、より強調されて、
恭也の口元を緩ませる。
「ほんとに、おっきいなぁ」
自分でも思う。本当に、大きすぎる乳房だと──
学校でも、街を歩いていても、相変わらず周囲から向けられる視線は不快に思う。
でも、以前と違い、乳房そのものを嫌悪する事は無い。注目を浴びるのはやはり苦手だが、
彼が好きだと言ってくれるから──自分でも、好きになれる。
440 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:35:04 ID:ViNpNrKk
「んっ……あっ」
自分で乳房を揉む私を、恭也がじっと見ている。
四本の指を膨らみに沈ませて、浮き出た突起を残りの一本で弾き転がす。
「はっ、ん……はぁ」
こんなところで自慰をしている私は、なんていやらしいのだろう。
自らの刺激に、彼の視線に、昂ぶってゆく。
「すごくエッチだ」
「うん、んぅ……」
「夕菜はエッチな子だもんな」
「うん……私、エッチ……」
恥ずかしいのに気持ちよくて、いやらしいのに止められなくて──
でも──彼にも感じて欲しい。彼にも刺激を与えたい。
私はその場に膝を突く。
膝まで覆う黒いオーバーニーソックス。せっかく彼に選んでもらったのに、汚れてしまう
だろうか──
足元、解けた彼の靴紐が眼に入った。そうだった。あとで結んであげよう──
軽く開かれた彼の膝の間に身を落とし、彼の──それへと手を伸ばす。
ごわごわとしたジーンズが盛り上がっている。
彼も興奮している。私に恥ずかしい事をさせて、いやらしい私を見て──
両手でベルトを外す。幅広の黒い革のベルト。
震える指が、おぼつかない。
彼の顔なんて、恥ずかしくて見られない。
ここに、こんなに顔を近づけたのは初めてだ──そう思うと、私はいっそう興奮する。
「ん……」
掌が盛り上がりに触れてしまい、彼が小さく吐息を漏らした。
「恭也……気持ちいい?」
顔を上げずに訊く。
「ああ、気持ちいいよ」
彼が感じてくれる──もっと、感じさせたい。感じて欲しい。
ベルトをぎこちなく外し、ジーンズの袷を抓んでホックを外す。
「はっ、ぅ」
乳首がソファに擦れて、ぴくんとなってしまう。
──気持ちいい……。
私も気持ちよくなりたい。
わざと、擦りつけてしまう。
「はぁ、ん……はぁっ」
「なにしてるの?」
「あぅ──」
気づかれてしまう。当然だ──
「ほんと、エッチだなぁ」
頭を撫でられる。
髪を伝って、恭也の掌の温かさが感じられた。
心地好さにうっとりしながら、彼を求めてジッパーに指を掛ける。
「んっ──」
盛り上がったそこに掌を沿えると、彼が再び吐息を漏らす。
そのまま、ゆっくりと、降ろしてしまう。
自然と開かれたジーンズから、彼の下着──トランクスが、ぬっと突き出した。
ダークグリーンの地に、デフォルメされた動物たちの絵が散りばめられていて、そんな
可愛らしい下着なのに、中央は突き上げられたようにそそり立っていて、そのギャップに、
私はどぎまきしてしまう。
よく見れば、突端にじわりと染みができている。
「なんか、恥ずかしいな」
照れた彼の声。
「夕菜と同じだ。俺も濡れてた」
「……うん」
恭也の興奮が染みた下着──
彼も私と同じ──興奮し、蜜を溢れさせていた。
右手の中指と、人差し指で触れた。
「んっ──」
ぴくんとなった彼を、ちょっと可愛いと思った。
441 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:36:22 ID:ViNpNrKk
あの日──以外の日も、恭也は私を虐めながら、こんな風に溢れさせていたのだろう。
あの時、私は達してしまい、彼に抱かれたまま五時間目の終了のチャイムを聴いた。
それまでの間、放心した私の濡れたところを、汗に塗れた全身を、埃に汚れたお尻も、
全部綺麗にしてくれた。
彼も刺激されたかったのだろうに、熱い滾りをほとばしらせたかっただろうに──彼は
私を労わってくれた。
教室へ戻る途中、彼はトイレに立ち寄った。廊下で待っていた私のところへすぐに戻り、
拭いてきた、と苦笑いしていた。
彼の部屋に行った時も、私の部屋でした時も、彼は私を悦ばせる事を優先していた。
私の快楽を最優先にするのは、彼がサディストだからなのだろうか。私が感じる姿を見て
愉しむのが好きで──
どうなのだろう。よく解からない──サドはマゾを好きに弄ぶのではないかとも思うが、
SMは愛と欲望が入り混じった複雑な愛情表現なのだという記事を、どこかのサイトで読んだ
記憶もある。
とにかく──私はまだ、一度も彼に満足してもらった事が無い。
彼を満足させたい。満足して欲しい。
私にできる事なら、なんでもするから──
「夕菜」
恭也の指が、頬を撫でる。
「してくれる?」
「……うん」
下着の上からそっと触れる。
ぴくんと、彼が震えた。
なんとも言えない匂いが漂ってくる。私の本能を刺激する薫りだった。これがフェロモン
という奴なのだろうか。
指先で、硬く衝き勃った竿を撫でる。
しかし、ここまで来て、私にはどうすれば良いのかよく解からない──
「握って」
「う、うん」
彼に言われて、手に握る。
硬くて、太くて、大きくて──ぴくぴくと脈打っている。
温かい。これが彼の──
それなりの知識はあるつもりだった。
男の子はこんな風にすると喜ぶ──そういった記事の載った女性向けアダルトサイトを
見た事だってあるし、雑誌や漫画にも性表現は溢れかえっている。
だから、知らないわけではないのだが──
染みが、広がっている。
汚れてしまう──脱がすのが良いのだろうか。それとも──男性用の下着には窓がある
はずだから、そこから──
躊躇いながら、下着の窓を探る。手前が大きく割れていて、ボタンがひとつついている。
ここから──
ボタンを外し、左右に開く──
「あっ!」
それが、ぴょこんと飛び出してきた。
これが、恭也の──恭也の、男性器──
思っていたより、グロテスクさは感じられなかった。
ぴくぴくと脈打つ、反り返った肉茎──先が茸の傘のように膨らんでいて、ピンク色で
少し可愛らしい。ハートマークを逆さにしたようにも見える。ハートの中央から先端に
かけては二つに割れていて、裂け目からは、とろりとした露が溢れていた。
茎に絡みつくように血管が浮いていて、これが彼の身体の一部なのだと感じられる。
「そんなじろじろ見るなよ」
「あっ、うん……ごめん」
照れ臭そうな恭也の声に、慌てて目を逸らす。
けど、すぐに戻してしまう。
「やらしいなぁ、夕菜は……」
「うぅ……」
恥ずかしい。けど──嬉しい。
──恭也の、おちんちん……こんな風になってたんだぁ……。
無性に愛しくて──
私は衝動的に、口づけてしまった。
442 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:37:27 ID:ViNpNrKk
「んぅっ! 夕菜……」
「あっ──」
恭也の声に我に返って、唇を離す。
いきなり、私はなんて事をしてしまったのだろう──
顔が沸騰する。
「夕菜、もっとしてよ」
「えっ……」
「キス、もっと、してほしい」
「……うん」
唇を寄せる。
透明な蜜の溢れた先端に、キスをする。
「んっ……」
咽かえりそうなほどの、彼の匂い──
恭也の先端と、私の唇が触れ合っている。
男の子の、恭也のこんなところに、私はキスをしている。
彼がぴくぴくと震えている。
気持ち良いのだろうか。彼も感じてくれているのだろうか──
上目遣いに見上げると、彼は優しく微笑みながら、頭を撫でてくれた。
──気持ちよさそう……嬉しい。
もっと感じてもらいたい──
口を開いて、舌を伸ばした。
とろりとした蜜の膜を簡単に破り、彼自身に触れる。
「ん、くっ……夕菜」
「恭也……気持ちいい?」
「うん、すごい……気持ちいいよ」
「嬉しい……」
そこに舌を這わせる。
「んんっ」
彼の身体がびくんとなって、吐息が漏れる。
彼が私の舌で、感じてくれている──もっと感じてもらおうと、私はそれに手を伸ばす。
私の小さな手では、包みきれない長さの彼──
──これって、フェラチオ……だよね。
いきなりこんな事を、こんな場所でする私は、やっぱりエッチな子なのだ。
でも、彼が喜んでくれるから──
硬くて温かい竿を握り、先端を舌先でちろちろと舐める。
「んっ、ん……夕菜、もっと……」
「ん……」
彼の腿に、乳房が触れる。
乳首が擦れて、私も感じてしまう。
いや──彼の先を責めているだけでも、私は感じてしまっていた。
彼の昂ぶりを示す、塩気を帯びたぬめりが、私の舌に絡みつく。
敏感な舌先から、彼の熱と興奮が私の中へと入り込み、私自身を昂ぶらせてゆく。
きっと、フェラチオというのは、相手を責めながら、自らを責める行為なのだ──私は
彼を刺激するだけでなく、自慰をしているのだ。
なんていやらしい行為なのだろう。
「ん、んぅっ……夕菜、もっと……」
もっと、気持ちよくなって欲しい──
唇をさらに開き──彼を、含んでしまう。
「あぁっ……すごい、夕菜」
彼がびくびくと震えている。
それが嬉しくて、私は深々と銜え込んでしまう。
口の中に、彼の匂いが充満する。
彼のぬめりはしょっぱくて、ほんの少し、苦味が混じっていた。
舌で傘の周りを撫でつけ──
「んっ、くぅ!」
びくんと大きく震える恭也。
恥ずかしそうな、でも、気持ちよさそうな笑み──
「夕菜……フェラ、すごい気持ちいいよ」
私の頭を撫でるのは、照れ隠しなのかもしれない。
銜えたままでは喋れない──私は眼を細めて頷いた。
443 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:38:32 ID:ViNpNrKk
「はぁっ、うっ……」
再び、傘の周りを舌で一周する。
恭也がうめき、びくんとなる。こうすると、彼は感じてくれる──
「それ……いいよっ」
同様に、何度も何度も繰り返す。
私の口の中で、彼の分身がひくひくと脈打っている。
くちゅくちゅといやらしい音が、頭の中に響いている。彼の露と私の唾液が混じりあい、
淫らな水音を立てている。
奥深くまで銜えると、喉に当たってえづきそうになる。
けほけほと、咽てしまう。
それは、無理矢理彼に蹂躙されているようで──
私の口が──第二の性器が、恭也の性器に、犯されているようで──
「ふぁっ! あッ……はぁっ」
左手で、自分のそこを、いじってしまう──
私の秘処は、たっぷりと濡れていた。
「夕菜……何、してるの?」
「んっ、ふぁ……んッ」
彼のものをしゃぶりながら──私は、自分の股を慰める。
口を犯され、下を自ら掻き乱し、乳房を彼に押し付けて──
「やらしい、な……んっ」
──恭也だって、やらしいもん……。
「んッ、んぅ……」
そこを握った右手を、動かしてやる──彼は身体を震わせる。
舌で舐めながら、手で上下にしごく。
「あぁッ、あっ……すごいって」
嬉しい──いっぱい感じてくれている。
彼は私の舌と手に、素直に快楽を表してくれている。
今までは私ばかりが受けていた。でもこれからは、私も彼を感じさせよう。
受け取るばかりでは意味が無い。彼にも受け取って欲しいのだ。
私が与える刺激に、身体を震わせて声を上げて欲しい。
男の子は、女の子のように激しく喘いだりしないのかもしれないが──
「俺……んッ、そろそろ……」
恭也は腰を突き出すようにして、びくびくと震えている。
「夕菜、やばい……んっ」
「んぅ……」
──イっちゃいそう……なの?
眼だけで問い掛ける。
「俺、もう……出そうッ」
──精液……出ちゃう?
恭也の限界が近い──それが私を昂ぶらせる。
彼を責めながら、自らをも刺激する。
恭也の精液──このまま続けていれば、私の口に──
私はさらに激しく責め立てた。
彼のそれを、受け止めたくて──
上の口から、下の口からも、水音を淫らに響かせる。
ぷりっとした滑らかな頭を舌で舐め回す。
握った手で、熱くて硬い竿をしごいてゆく。
自身の秘処から離した手を、さらに重ねる。
「夕菜……夕菜っ、出してもいい?」
拒否する理由など何ひとつ無い──
こくんと頷く。
「出るっ、んッ! くぅ──ッ!」
恭也の身体がびくびくっと震え──
びゅっ、びゅっ、と──
スポイトで口の中にぬるま湯を浴びせられたような──
咽てしまい、吐き出しそうになって、慌てて両手で彼のものごと口を覆う。
つんとした臭いが鼻を衝く。
なんとも言い難い──薬のような、どろりとした生温かい液体だった。
ひくひくと脈打つ彼のそれ──
恍惚の笑みを浮かべた恭也に、私も笑みを返した。
444 :
夕菜:2006/12/10(日) 23:39:56 ID:ViNpNrKk
私は、口に残ったそれを、嚥下してしまった。喉に絡み付いて吐きそうになったが、
ミルクティで流し込んだ。
恭也は苦笑した。そうすれば喜ぶと思ったのだが──変なビデオの見すぎ、と笑われて
しまった。自分でも、そうなのだろうと思った。
それから、ソファに寝かされて、彼の愛撫に身を委ね、私も達してしまった。
食事を頼むのを忘れて淫らな行為に没頭し、疲れ果てた私は、少し眠ってしまった。
彼は、眠った私をずっと抱いていてくれたらしい。
結局、私は一曲も歌わなかった。彼も最後に一曲歌っただけだった。
彼が歌い終わってから、私はショーツを穿いた。鞄に一枚入れておいたのだ。
毎日ずっとノーパンにしよう、なんて言うから、頭を叩いてやった。
靴紐を結んであげていると、フェラさせながら結んでもらうのも良いかも、なんて言った
から、紐を両方解いてやった。
冗談冗談、と笑っていたが、きっと半分以上は本気だったはずだ。
本当に監視カメラは無かったのか──カウンターで支払いをするのが恥ずかしかった。
カラオケ店を出て、ハンバーガーショップで遅い昼食を摂った。
彼が鼻の頭にテリヤキソースをつけていて、子供っぽくて笑ってしまった。
しかし、私も頬にタルタルソースがついていたらしい。二人してくすくす笑い合った。
その後、彼は古着屋で黒いジーンズを一本買った。けっこうな値段だった。
私のスカートも買ってくれたのに、お小遣いは大丈夫なのかと訊いたら、時々親戚の店を
手伝ってバイト代をもらっているのだと言っていた。
そんな事をしているなんて、やはり彼はすごいと思った。
日も傾き、空が茜色に染まる頃、私たちは帰途に就いた。
帰りの電車も混雑していて、私はずっと彼にくっついていた。
彼はそっと私を抱いていてくれた。
私鉄にも一緒に乗ったが、私は恭也よりひとつ前の駅で降りた。
降りる直前、いきなりキスなんかするから、眼が眩んで車両とホームの隙間に落ちそうに
なってしまった。
私は耳まで真っ赤な顔をして、ホームから、彼を乗せた列車を見送った。
見えなくなるまで見送った。
駅を出たところで、深雪と舞香に、ばったり出くわした。
真っ先に浮かんだのは、ショーツを穿いていて良かったという安堵だった。
舞香は眼を丸くして、デートデートっ? 羽山君と!? と私の手を掴んで振り回した。
その服可愛い、ちょー似合うー! などと大声ではしゃがれて恥ずかしかった。
しばらく三人で立ち話をした。
最近、明るくなったね、と言われた。自覚はあまり無いが──以前より、人と話すのが
好きになったようには思う。
別れ際、深雪が厳しい顔で言った。
恭ちゃんの事、あたし諦めてないからね、と──
宣戦布告だった。
言葉を探していると、舞香が、あたしも恭ちゃんラブー! と言って深雪に叩かれた。
なんだか、安らぐ──そう思って、自然に笑みが零れた。
二人と別れ、家に着く頃、恭也からメールが来た。
『今日は楽しかったよ またデートしような もちろんノーパンで!』
まったく──呆れながら、私はすぐに返信した。
『私も楽しかった 今度は恭也がノーパンね』
玄関の鍵を開け、ブーツを脱いだところに返事が来た。
『オッケー了解! って、マジで!?』
彼が下着を着けずにスカートを穿いているところを想像して、おかしかった。
『マジだよー』
それからしばらく、メールのやり取りをしながら、夕食を作って独りで食べた。
両親の帰りは夜遅い。
あまり親の事は好きではないが、それでも少し寂しい。
でも、私には恭也がいる。
とんでもない彼氏だと思うけど──
私は恭也が好きだ。
深雪には悪いが、彼女に譲る気はさらさら無い。
これからどれぐらい彼との関係が続くか解からないけれど──
──ずっと、一緒にいられたら良いな……。
夕菜 ── a girl meets a boy ── fin.
445 :
夕菜の中の人:2006/12/10(日) 23:42:01 ID:ViNpNrKk
エピローグ長っ! て感じですがw
これでホントに終わりです。
お付き合いくださいましてありがとうございました。
おおお、GJ!
お疲れ様でしたー
おつでした!
後からゆっくり読みますね♪
448 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/11(月) 02:32:44 ID:6Jk8WW/6
GJ
これで終わりってなんか切ないな
書きたくなったら書いてくれればいいです
今は次のネタを期待して待ってます
乙乙乙乙乙乙乙乙
GJ!! 有り難うございました
なんか若干文体が変わったような気がしましたが、意識してそうしたのでしょうか?
しばらく見ないうちに随分と打ち解けてるな、この二人。
夕菜をとりまく人間関係の変化を見てて
こっちまで性格改善されそうな錯覚を覚えるよ。
それでいて最後までスレ違いにならない辺りがもう神としか・・
453 :
夕菜の中の人:2006/12/14(木) 21:29:00 ID:cjOexltU
みなさまありがとうございます。
最後まで書き上げられたのは、いつもコメント頂けたからです。
心より感謝しています。
最初はほんとに思いつきだけで書いたので、こんなに長くなるなんて
考えてもいませんでした。
ある程度書いてから、これどうやって終わらせたらいいんだ? と首を
捻りつつ、思いつきに任せてあれやこれやと話を進めているうちに、
だんだん見えてきて、こういう結末になりました。
夕菜は好きです。ロリ巨乳、蝶サイコーです。おかげで、ノーパンが主体
なのかノーブラが主体なのかかなりあやふやになってしまったのは反省。
おっぱい大好き。
恭也は最初、掴み所の無いキャラ、というイメージで作ったものだから、
自分でも把握できずに困りました。最終的に、エロオヤジだというラインで
落ち着いたのですが、
>>426で見抜かれましたね。
竜介は自分の不の部分だけを集めて凝縮して増殖させたようなキャラ。
あれぐらいでころっと変われるもんか、はなはだ疑問ではありますがw
しかし、BADENDとはいえ、夕菜とセクロスしたのはこいつだけ。恭也哀れ?
>>451 エピローグですが、重い事を書いてないから、文体が軽くなっているのでは
ないかなと思います、たぶんw
>>452 ノーパン絡めて最後まで持ってくのなんて無理だーと思ってましたが、
なんとかノーパンで〆る事ができたので良かったかな?w
性格改善ですかー。そう言われると嬉しいです。
またそのうち、何か投下しようかなと思っております。
ではノシ
夕菜の中の人さんに
うっかりパンツを履き忘れて登校してしまった少女の羞恥を表現して欲しい
学校に置いてあるブルマを穿いてノーパンブルマで体育の授業
その後の着替えでなぜかブルマを脱ぐことになるというご都合もつけて・・・
∧∧ // / // // ノヽ// /// / /´ ', l ∧∧
< 変 >,、 1。 / ̄`メ、./'ヽ /´ /ノ/ ,-‐‐、', l< 変 >
< > | | く ( 。) u ノ' /-、 l〉V l< 態 >
< 態 > il .l1. lヽ ヘ` ===ニ u 、⊥゚⊥ノ / /< !! >
< !!! >', ヽ. Vミキ', \\\\\\〉\\\ 人ノ /VVV
∧∧VVVヽl ,', Yミ彡',. u _______´___. u /. l ノ ノト、
変 >( t、 l ', ! lヽ ./,-------ヽ u l ∧∧ \
> ヽ l ', ヽ、 l. ヽ H´ ________ } ij. / < 変 >ミ
態 >iwi v`-l ,|ヽ r、! uヽ,'/ ' ,d /い< 態 >、
!!! . >iノ H l i 1 ',ヘ、 `,\ 、______ノノ u/',l lハ< !! >ヽ
VVV .ノノ l ! .l ',. `メ、', ` ̄ ̄. /ヽ ', VVVヽ ヽ
456 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/14(木) 22:15:00 ID:29J+VTcW
このスレは変態の巣窟
この板は だろ
>>454-455これにプラスして、自転車登校という設定かつ真面目な委員長という役柄を・・・
漏れも変態ですがなにか?
459 :
夕菜の中の人:2006/12/16(土) 01:00:31 ID:0xIueve0
自転車登校なのに、うっかりパンツ穿き忘れて登校して
恥ずかしい思いをしてしまい、仕方なくブルマを穿いて
ノーパンブルマで体育をしたあと、着替えで間違えて
ブルマ脱いじゃう真面目な委員長……。
そんなドジっ子に委員長が務まるのだろうかw
大事なのは 正しい心だから 無問題です
皆に愛される委員長
アグレッシブな愛され方しか思い浮かばんw
無茶な設定だが楽しそうww
登校時は、遅刻しそうなので急いでいて「のーぱん立ちこぎ」ということで乗り切れるか
日頃しっかりとしていて、すべてを予定通りに勧める優等生的な委員長が
予想外の出来事にパニックになって
ノーパンがばれないように
過剰なまでに普段と同じ行動を継続しようとしてしまう
そのためにブルマを脱いでしまうという方向で話をすすめる?
血液型A型
高校2年生
テニス部もしくはバスケ部
ということでおながいします
期待してますw
っていうかこんな要望をだしてもいいんですか?
普段は優等生
だが裏を返すとドジっ子が眠っている
自分は優等生なつもり
しかし友達は委員長がドジっ子でもあることを知っている
奥手でエッチなことに興味を持ちだしたばかり
そのため羞恥心が強い
ブルマは、体育で汗かきすぎたとか
転んで水溜まりに…とかイロイロ考えられるんジャマイカ?
汚れたブルマを脱ぎ脱ぎ
あぁ・・・、これでまたノーパンになるのね
中の人さんがんばれー
ノーパン+アンスコ=陰毛透け透け
そうならないために自ら剃毛という展開をーーー
オレって変態だwww
wktk
ノーパン
全裸に制服(どうせならノーブラも?)
自転車
登校
授業中=ノーパンでイスに座る(直接股間触れて恥じる描写)
体育前=ノーパン
体育中=ノーパンブルマ
ブルマを汚してしまう
体育後=ノーパン
放課後=部活動 剃毛→ノーパンアンスコ
部活後=ノーパン
自転車のサドル
生徒会長にしようぜ
>>468 どうして下着を着け忘れるのかが最大の難関のような気がするwww
>>470 人間、ぼんやりしていると、
時に途方もない間違いに気付かないことも
往々にしてあるものであります。
小学生の頃、上履きを下履きに履き替えずに下校したことがある私が言うのだから間違いないです。
気付いた瞬間、世界が絶望に覆われる・・・そんな気分でした。
まして、それがパンツであったならば、いかほどの衝撃と羞恥でありましょうや。
>>470 じゃあ、こうしようぜ
身体測定がある日だから
キレイでかわいいパンツに履き替える途中に
お母さんに「ちょっときて〜○○!」とよばれて慌ててそっちにいく
そこで衝撃的出来事(お父さんがお母さんのパンツをかぶって踊っていた等)があり
パンツを穿いていない状態であることを忘れる
473 :
ネタ振りです:2006/12/22(金) 01:20:27 ID:4LRpOWsZ
高校二年生ですか?
私なら
仮に、佐祐理さんとか、亜佑さんとか。
と有る田舎町
曽祖父がいとこ同士である、男の子が昨年の冬から同居、同級生。
仮に、潤?瑞穂?それとも、雄一?
コレは7年前までは、その男の子は両親と一緒に隣の家にいたが、引越して行った。
2家族とも分家では有るが、一応、長子の家系。
そして、親は海外に行くことに、男の子は、この家に居候となる。
陸上部所属、母娘で暮らす、父は出稼ぎ、
この男の子はいじめっ子、女の子はいじめられっこ。
だけど、女の子はこの男の子が、嫌いになれない。
って言うか、麻痺状態?洗脳状態?
季節は、まだ少し肌寒い5月に行われる身体検査
とりあえず新しい下着、パンツ、ブラジャー、その上にスリーマーかキャミソール、
そして
赤い太腿丈で前ボタンのサークルフレア(スソがふわふわで、大きく広がっている)ワンピース、赤いボレロ、胸にリボン、膝下丈ソックス。
学校についてから、身体測定で、胸部レントゲン検査のためブラを外し、スリーマーかキャミソールを着る
そして体操着(半そでシャツとハーフパンツ)
ホットパンツやハーフパンツは、エロ妄想世界の小女は
ブルマみたいに腿でしぼってなく、腿の部分が開いているから、覗かれて中を見られるし
上まで上げられて食い込ませられ(ドコに?)、感じてしまう。
さてと身体検査で一応滞りなく・・・・
しかし体育の授業と違い、待ち時間は教室にいる
そこで、イジメに合う
そのブラを隠され、腕を頭の上で縛られた状態で、体育着の上着を頭の上で縛られる、
どういったら良いかな。腕や手と頭を体育着でくるむ様な格好。
そして、パンツごとハーフパンツを食い込ませられ、脚をもてあそばれたり、アンマを掛けられたりで・・・・
で身体検査などが終わり、制服に着替えるのだが
スリーマかキャミソールに例のワンピ、ボレロ、リボン。
パンツ、ハーフパンツは染み付きで、ソレを囃し立てられるのが、すごくいやで、気持ち悪く、例の男の子の説得で脱いでしまう。
で、後は、陸上で着るランニングシャツとブルーマー。
制服の構造上
(と言うかボタン位地が意地悪で、首と胸の間、から、おヘソの少し下までに、5ヶ所)
股の少し上からスソまでは止める物がなく、
結果的には、下手に座ると股部分がさらけ出されてしまう。
その上、スカート部分の布を敷きこみ忘れると、パンツ(お尻)が直に椅子に乗る。
474 :
↑:2006/12/22(金) 01:52:55 ID:TQXXEQ1h
意味分からないんだが
僕の考えた設定ですは痛いので
作品まで昇華してから書きましょう
Kanon
イジメパターン
今の時期にイジメ的ノーパンはあまり読みたい気がしない
テレビが悪いのか
478 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 07:51:25 ID:MJF5HYjN
ノーパン
制服
紺のハイソックス
ピンクのブラジャー
純白のパンティ
のーぱん
ハヤテのごとく!のヒナギクのようなキャラがノーパンになっちゃう話が読みたい読みたい読みたい
ハヤテスレで言えばいいんじゃないか?w
481 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/28(木) 03:19:31 ID:Tu++B9nN
おまいさん達
BE TAKUTO って知ってますか?
女教師がノーパンになっちゃう
今月のMUJINでじゃみんぐがノーパン物を書いてたような。
>>479 そんな時は「秘儀白布返し」をヒナギクにお見舞いしろ!どんな娘か知らぬが。
エロマンガのノーパンはセックスシーンより序盤のノーパン話が萌える。
484 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 15:47:43 ID:RiVVi6oU
>>484 このサイトの管理人が実力試しに
このスレの空気を読んだ小説を書けば
人気がでるかもしれないなあ
と言ってみるテスト
486 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 16:26:13 ID:adTmeaTH
myuyan氏の聡美に酷似している
影響を受けているというレベルを超えている
こういうのをインスパイヤというんだ
設定だけで羞恥の描写がないですね
パンツを脱がされるときだけで1話まるまる使わないと設定がもったいない
設定を用意して、女の子の羞恥のセリフ、表情は各自想像してください
っていうのは読者の妄想力(舞台設定から)以上の評価は得られないんですよ
変態達の想像を超えるナイスな羞恥表現が感動を呼ぶんですよ
我々の妄想を超える展開見せられたときに
人は作者を羞恥神とよぶ
そして伝説へ
それが変態スレッドくおりてぃ
489 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 22:44:36 ID:9DU3xLC7
このスレの変態さんたちは、パンツは嫌いじゃないんですよね?
パンツが好きです
でも、ノーパンがもーっと好きです
今年も女二人の初詣──
いいよね、彼氏とラブラブ初詣のできる子は……。
でも、神様って嫉妬深いって言うじゃない? 彼氏と一緒に行ったりしたら、
嫉妬されて破局〜なんて事にはならないのかな。
っと、それはともかく──
由香はびしっと着物で決めてきた。
あたしはふつーに、コートにミニスカだけど。
「えっへへー♪ 買ってもらっちゃったんだ〜」
「レンタルじゃないんだ? すごーい」
「今年は卒業でしょ? 成人式にも使うしね。それに着物って憧れてたしー」
そんな風にはしゃいだ由香だったけど──
でもさ。
そりゃあね、着物はノーパンって言うけど、寒いのは解かってるんだから、
穿いてくればいいのに、って思うんだ。
しかもね、どうしてあたしまでノーパンにさせられるわけ?
「だって、親友じゃーん」
「意味解かんないないよ、それ」
「ちょっと恥ずかしいの。梨奈ちゃんも一緒に恥ずかしくなろうよぉ」
「どーしたらそういう発想になるのか解かんないんだけど……」
「だって、親友でしょ?」
はいはい、わかったわかった……。
「ちょっとそこのトイレ行ってくるから待ってて──」
「だーめっ、今すぐ〜♪」
「ええぇ!? 今すぐって、あのさ、確かにまだあんまり人いないし、日の出も
まだ先だし、ここ薄暗いし、うちらの事見てる人なんていないけど……」
「あたしずっとノーパンだったんだよぉ? 家からずっと。早く仲間が欲しいん
だよぉー」
だから意味解かんないっての……。
「お・ね・が・い♪」
「そういう媚びた顔は男の前でしたら? 馬鹿な男、いっぱい釣れるよ?」
「こんな事、梨奈ちゃんにしか言えないもん」
顔は可愛いし性格も良いのに、男と縁の無い由香は、口を尖らした。
「しょうがないなぁ……」
「やった♪」
あんまりはしゃがないで。人に見られたら恥ずかしすぎるから……。
あたしはこの小さな神社の境内に、まばらに立った街灯の下、ちょっとだけ
木陰を意識してスカートの中に手を入れた。
由香がきらきらと眼を輝かせてこっちを見てる。
いくら由香とはいえ、こんなところでショーツを脱ぐところを見られるのは
さすがに抵抗がある。
「あんまりこっち見ないでよ……」
「うぅ〜、梨奈ちゃんの意地悪ぅ」
意地悪なのはどっちだ。
溜め息をつきながら、あたしはショーツに指を掛け、するすると下ろした。
「わ、ピンク♪」
口に出すなってば……。
「わぁ、すごいかわいい〜」
「口に出すなってば……」
レースとフリルのついたショーツ。
まぁ、ね。
一年の最初の行事だし、一番のお気に入りを穿いてきたわけで。
「わぁ……なんか、あたしまでどきどきしてきたぁ」
あたしがどきどきしてるって言いたいのか。
ええ、してますよ。してるとも。
周りにはそれほど人影は無いが、しかし屋外でショーツを脱いでいる事には
変わり無い。
こんな事したの、初めてだ。
いや、そりゃ小さい頃ならあったけどさ。おしっこしたりとか。
でも、あたしは花も恥じらう高校三年生。
ていうか、すっごい恥ずかしい。
膝まで下ろし、そこからは脚を交互に上げて抜き取る。
ブーツだから脱ぎづらい。
「えへ〜、梨奈ちゃんもノーパン♪」
だから言うなって……。
「なんか、あっちにいる人がこっち見てるような気がするんだけど……」
「だいじょうぶだよぉ、あたしもノーパンだもん」
「どこがどうだいじょうぶなのか教えて欲しい」
「うぅ〜ん……ほら、赤信号、みんなで──」
「渡ったら死傷者続出だっての」
って、ちょっと待って!?
あそこにいるのって……。
「あ、あれって川根君たちじゃない?」
同じクラスの男子が数人。
川根将人は、近所に住んでいる、いわゆる幼馴染みというやつだった。
まぁ、高校に上がってからはほとんど口も利いてないけど。
「どうしよ、あたしたちノーパンだって気づかれたら襲われちゃう……」
いや、それは飛びすぎだって。
「こっちから声かけなけりゃ、向こうも気にしないでしょ」
「そう? 川根君ってけっこう梨奈ちゃんの事気にしてるみたいだけど……」
「そういう根も葉もない噂をすぐ信じるなってば」
「そうかなぁ」
そうですよ、と。
あー、でも確かに──
っとと、手にショーツ持ったまんまだった。
さっとポケットに突っ込む。
「お参りしよっか」
「そうだねー」
無事に(?)初詣を済ませたあたしたちは、そのまま神社の裏山に登った。
登ったと言っても普通に舗装された道を歩いて登るだけなので、大した労力
ではない。
山を越える道路から少し脇に入り、林の中、ちょっと開けた二人だけの秘密の
初日の出スポット。
上がった息を整えながら、東の空を仰ぎ見る。
「まだ暗いね〜」
「そりゃまぁ、まだ五時だしね」
空はまだ暗く、日の出までは二時間近くもある。
あたしは手近な岩に腰を下ろした。
お尻がひんやり冷たくて、ショーツを脱いだのを改めて意識する。
さっき神社で、将人たちに声を掛けられた時は少しどきどきした。
由香の言葉を気にしたわけでもなかったけど、やっぱりノーパンで男の子と
話すのは緊張した。
ちょっと、変な気分になりかけもしたのは内緒だ。
一緒に初日の出見に行こうと言った彼らの言葉を、由香はにべもなく断った。
それはもちろん──
途中、自販機で買った缶コーヒーをカイロ代わりに手を温めながら、近くを
うろうろと歩き回る由香をぼーっと眺める。
着物いいなー。
紺の地に白く染め抜かれた鳥と花が散りばめられた着物は、穏やかな由香に
よく似合っていた。
「着物似合ってるよ、由香。アップにした髪も可愛いし」
「ありがと〜。梨奈ちゃんも可愛いよ〜」
「さんきゅ」
でもほんと、二人ともぜーんぜん男っ気が無い。
なんでかなー。こんなぴちぴちじょしこーせーなのに。
自分で言うのもなんだけど、それなりに可愛いつもりなんだけどなぁ。
なんて、まぁ、解かってはいるんだけど。
そんなことを考えていたら、由香がじっとこっちを見ていた。
「梨奈ちゃん、そんな座り方してたら……丸見え」
「えっ?」
「あはは、暗くて見えないけどね〜」
腰掛けている岩はそんなに大きなものじゃない。
暗いのと由香しかいないのもあって、膝を開いて座っていたあたしは、確かに
明るければ丸見えだったかもしれない。
由香がもじもじしながらあたしの横に座った。
「なんか、へんなかんじ……」
由香の眼が潤んでいた。
「梨奈ちゃんと二人で、ノーパンなんだよね」
「……そうだけど」
「なんかさ、さっきも、川根君たちと話してるとき……」
とろんとした瞳であたしを見てる。
こういう顔になった時の由香は──
あたしのそこを、由香の指が刺激する。
「梨奈ちゃん、濡れてる」
「んっ、やっ……」
「声、可愛いよぉ」
「ばか……ふぁっ」
ぷくりと盛り上がった蕾を突付かれて、あたしは変な声を上げてしまった。
「梨奈ちゃんって、敏感だよね」
「ばか、由香が……ひゃぅっ」
とろりとあふれた蜜の絡んだ指に、一番感じるところを責められる。
いつもマイペースな由香だが、こういう時もマイペースは変わらない。
つまり、あたしたちに男っ気が無いのは、由香のこの嗜好の所為だ。
間違いない。
学校でもいつもあたしにべったりだし、あたしが男と喋ってると、嫉妬剥き
出しといった感じにあたしを別のところへ引っ張ってゆく。
「んっ、はっ……由香、んっ!」
「おまんこ、とろとろだね」
「はぁっ、あぅ……」
たしかにちょっとは濡れてたけど、でも、今こんなになっちゃってるのは、
由香がするからなんだ。
由香に責められ、あたしは嬌声を上げながら身体を奮わせた。
「梨奈ちゃんエッチ〜。お外でエッチな声出してるよ」
だから、由香がするから……。
頭がぼーっとして、何も考えられなくなってゆく。
「おまんこ、くちゅくちゅいってる。聴こえる?」
「んっ、聴こえる……エッチな、音……」
「あたしのも……ね?」
由香が着物の裾を割って、あたしの手を潜り込ませる。
由香のそこも、熱く潤んで蜜を溢れさせていた。
「んっ、梨奈ちゃん、そこぉ……ひゃっ!」
あたしも由香の蕾を責める。
お互いに敏感なところは知り尽くしていた。
初詣のあと、初日の出を見るまでの間──
ちょっと早めに初詣を済ませたあたしたちは、秘密の場所でお互いを責め合う。
中学三年の頃から続く、毎年最初の恒例行事になっていた。
「由香っ、あっ……ん、はぁッ!」
「梨奈ちゃんっ、ひゃぅ、んっ!」
二人の淫らな声が、しんと静まり返った林に響く。
二人だけの秘密の場所で、あたしたちは思いっきり乱れた。
座っていたところから少し離れた大きな岩に背を預け、零度を少しだけ上
回った程度の早朝の外気に、あたしは肌を晒していた。
コートははだけ、セーターも捲られている。
ちょっと自慢のFカップの胸もあらわにされて、あたしはもう一方的に由香に
責められていた。
由香は着物だから、あまり乱れるわけにもゆかず──といっても、だいたい
いつもあたしが責められ役なんだけど。
受け? ネコ?
どっちだっていいか──
由香の責めで身体は火照り、気温の低さも気にならない。
あたしは立ったまま、ごつごつした岩にもたれて由香の指にびくびくと身体を
震わせている。
「はっ、んぁっ、ん……ひゃっん、あぁッ!」
「梨奈ちゃんのエッチな声、いっぱいいっぱいだね」
そんな言葉にも、刺激されてしまう。
由香の指が心地好くて、気持ちよくて、身体がびくびく震えてしまう。
あたしも由香の秘処に指先を差し入れているけど、彼女を刺激する余裕なんて
全く無い。
それぐらい由香はあたしを知り尽くしてる。
由香のそこから彼女の熱が流れ込んできて、あたしはさらに熱くなる。
「おっぱい、おっきくて美味しい〜」
大きな乳房をむにゅむにゅと揉まれ、乳首をちゅぷちゅぷと音を立てて吸われ、
舌でれろれろと転がされてる。
「おまんことろとろ〜。くちゅくちゅびちょびちょって、いやらしいね〜」
指があたしの中を掻き回して、クリも同時に責められる。
「由香っ、きもちい、もっ、……ひゃっ、ひんッ!」
刺激の波が身体中を駆け巡り、突き抜けるような快楽に満たされてゆく。
「梨奈ちゃん、もう、イっちゃいそうなの?」
訊かなくても解かっているのに、由香はあたしに言わせたがる。
「んっ、うんっ、もう……」
「エッチぃ……梨奈ちゃん、イっちゃいそうなんだぁ?」
そんな言い方する由香の方がエッチなんだ。
由香がエッチだから、あたしもエッチにさせられて、あたしがエッチになって
由香もエッチになって、二人ともエッチで……。
もうだめ、イきそう……。
「イっちゃ、ひッ! イっちゃいそぉ、だよぉ!」
「イっちゃおうね、梨奈ちゃん?」
由香の責めが加速する。
いくつもの波が重なり合い、大波になってあたしを覆い尽くしてゆく。
「うんっ、イくっ、ひゃぅ! ひんッ! イっちゃうよぉ!」
気持ちよくて、すごくて、由香にイかされる。
またイかされちゃう。
中学の時から、何度もイかされて、今日もまた、今年もまた……。
由香の唇が、あたしの唇に重ねられて──
「ひあぁッ、イくぅっ! イくぅぅん──ッ!」
びくんびくんと何度も仰け反りながら、あたしは今年最初の絶頂を迎えた。
すっかり冷めてしまった缶コーヒーを飲みながら、二人で抱き合ったまま、
白々と明けてゆく空を見ていた。
もちろんもう服はちゃんと着てる。
「由香は……いいの?」
「うん♪ 私は梨奈ちゃんがイく顔が見れれば幸せだもん〜」
「もう……ばかぁ」
「えへへ〜、梨奈ちゃん可愛い♪」
ちゅっと音を立ててほっぺにキスされた。
はぁ……。
あたしの親友は、あたしの恋人なのかもしれない。
恋愛感情とは少し違う気がするけど、由香に責められるのは嫌いじゃない。
由香の責めに身を委ね、達した時の満足感は、ひとりでするのとは大違い。
ただ、もうちょっと、場所を選んで欲しいな、と思う。
学校でされそうになる事が多いんだもん。
それに──
「今度、学校もノーパンで行っちゃおうよ」
「それはやだ」
「残念……そしたら梨奈ちゃん、学校でもエッチさせてくれると思ったのにぃ」
やっぱりそれが目的だったのか。
まぁ、たまになら、いいかもね──
とは言わないでおく。
あたしは今もまだショーツを穿いていない。由香もノーパンだから。
あたしたちは抱き合ったまま、ぼーっと空を眺めていた。
「梨奈ちゃん」
「ん?」
不意に由香が言った。
「そろそろだね」
携帯で時間を確認する。
あと五分──
あたしたちは立ち上がった。
手を繋ぎ、じっと東の空を見続ける。
やがて、山の稜線に眩い光が現れ、二〇〇七年の夜が明けた。
初日の出に手を合わせ、とりあえずは、眼の前に立ち塞がる受験という壁を
乗り越えられるよう頑張ります、とお祈りした。
「梨奈ちゃん、あけましておめでと〜♪」
「おめでとう。今年もよろしくね、由香」
「あたしもよろしくねっ♪」
この国の太陽神──天照大神は、女神だそうだ。
女同士でのキスなら、問題無いかな、と思った。
ノーパン成分薄いですが、思いついたので書いてみました。
年越しながらこんなの書いてる自分が(´・ω・`)
というわけで、あけおめこー
新年早々GJ
ノーパソ百合ラヴGJ
パンツがあったからノーパンが生まれたんだ
パンツに感謝しない筈が無いじゃないか
>>483 そういえば原作の10巻にもノーパン話があったな
「白布返し」ほどブッ飛んではいなかったが
>>491-497 GJ!
お陰でいい年越しだ
新年穿き忘れておめでとう!
ノーパンでググッたらチャンピオンREDいちごって雑誌の付録で舞-乙姫のノーパンねたがあるとあったので買ってきますた。なかなかだったけど女しか出てこないので感動が薄い。
本誌のほうにもノーパンねたが二つもあったし、こいつは春から縁起がいいや。
スパッツにノーパン
じわじわと染み出す愛液
紐でサイドを縛るタイプのパンツはいてて紐が切れちゃう→ノーパンってのはどうかな
良いと思います
そういうの好きです
>>504 GJ!!!
新たなる妄想ネタの誕生に乾杯!!
>>481 空手部顧問の女教師がパンティを盗まれて
着替えるときにパンティがない・・・
ノーパンスカートで下校
駅で下から覗かれる
あ〜それ見たい
ノーパンと満員電車は係り結びの関係
中学三年生ぐらいのノーパン羞恥快感少女も読んでみたい。
>510
満員電車ではなく、すいてる電車内での着席が重要だと思います。
ホームのベンチに座って対面ホームに向かって…ってのもありかな?
あとは駅の階段、通過電車の巻き起こす風もシチュ的にいけるかと。
あたしの小さな冒険は、パンツを穿かずに登校する事。
見られちゃうかも――そう思うとエッチな気分になっちゃう。
乳首がつんってして、あそが濡れてきちゃう。
ちょっと短くしたスカートの下には、恥ずかしいところを隠してくれるものが何もない。
駅の階段――下から見上げられて、見られちゃってるかもって思うとどきどきしてくる。
風が吹いたり、走ったり、ちょっと躓いたりしてスカートが翻ると、見られたかもしれないって思って、びくってなっちゃう。
ブラの下で乳首が硬くなって、うずうずしちゃう。
冬服の間は、体育のない日なら、ノーブラで行っちゃう事もたまにある。
自慢じゃないけど、あたしは結構おっぱいが大きい。
あたしよりおっきい子もいるけど――クラスで一二を争うぐらいで、男子たちにじろじろ見られたり、たまにふざけて触られたりする。
そういうのはもちろん恥ずかしい。
恥ずかしいけど、エッチな眼で見られるのは――嫌いじゃない。
嫌いじゃないっていうか――
佐奈はエッチだ――そう思われたいっていう気持ちがあるのを否定できない。
っていう妄想。
ワッフルワッフル
クロワッサンクロワッサン
ベーグルベーグル
コッペパンコッペパン
ノーパンノーパン
パイパンパイパン
プールや海にビキニで泳いでたら、いつのまにか下がなくなってた事が
ねーよwww
週間少年チャンピオンだっけ?椿ナイトクラブだっけ?今週販売のだっけ?
椿クンというお姫様(少年)を守る騎士(?)五十六ちゃんがパンツはかないでかなり短いスカートでいて、双方の両親も巻き込んで大騒ぎになってる。
ヤングガンガンの「咲」だけど、ぱんつはいてない 気がする。
はいてるのか、はいてないのか、良くわからないが。でもねぇ。
はいているとしたらかなり細いのか、かなり食い込んでいるのか。
おパンツ ちょうだい
おしりが寒いよ〜〜
Y^´ ∨// /,∠ ,. ' /l/// /, ' , '/ ! | l }´ 〈
〉 変 〈/ , ' // ̄`>< /// /// _,.=‐|'"´l l〈 変 /
〈 態. ∨, '/l| ,.'-‐、`//`7/ /''"´__ | ハ l丿 態 {
人) ! ! (/! |ヽ〈_ ・.ノ〃 〃 / '/⌒ヾ.! ,' !く ! ! (_
ト、__/ ヽ、_,.イ /l l |:::::::```/:::::/...´.. //´。ヽ }! ,' !! ) /
ト' 亦 ,イ⌒ヽ/ !l l ! l し J ::::::::::::::::::::``‐-</ / ,'、`Y´Τ`Y
l 夂 (ハ ヽ l i ! l ', ! , -―-、_ ′::::::::::::: //! Λ ヽ、ヽl
ヽ 〉,\ ! i ',.l `、'、/_,. ―- 、_``ヽ、 ι 〃,'/! ヽ、\ ヽ、
! 能 // ,' lヽ! ii ',l ∨\'⌒ヽー-、 `ヽ、! / ハ ノヽ._人_从_,. \
| 心 { / ,' ' ,! ll l`、 { ヽ' \ ヽ ' '´ Λ ',} ( \
.丿 ∨ // ,',! l l l ヽ`、 \ \ ∨ し /! ∨ 変 ,ゝ、
∧ / / ヾノ //l l l l、_ヽ\ \ ヽ , ' ,.イ |ノ 態 (ヽ
/ノ__ ゚ ゚ (⌒`〃'j | l l l `ヽ `ヽ、.ヽ _,.}'′ ,.イl { | ヽ ! ! ,ゝ\
/ /`Y⌒ヽ/⌒ 〃 ノ | l l l } ヽ、._ } ノ,.イ l | ! ! | )_
軽く小ネタをば。
「よーし、授業を始めるぞー、せいれーつ」
ああ、体育始まっちゃったよ〜
いつもなら好きな時間なんだけど、今日だけは憂鬱、と言うか緊張?
なんで今日に限っていつものトイレが故障中なのよ!
慌てて遠いトイレに行ったんだけど、間に合わなくて目前で…
スカートとソックスは救えたんだけど、パンツだけはどうしようもなくて…
「次は柔軟体操だー しっかりやれよー」
後始末してたら、教室に換えのパンツを取りに行く時間も無かったのよ。
次の授業が体育だから、着替えなきゃいけなかったしね。
幸いうちの学校はブルマじゃないから、ラインが見えないでばれる事は無いんだけど…
「もっと脚開けー パンツが見えても先生は気にしないぞー ホモだからなー」
下らない冗談にお愛想の乾いた笑いが起こるけど、今の私にそんな余裕は無いの。
何がまずいって、ショートパンツは脚との隙間から中が見えちゃうって事よ!
そりゃ私はパンツ見られる心配は無いわよ?
見られちゃうのは身! 具! アワビ!! ハマグリ!! 赤貝!!
うー 見られちゃったらどーしよー
でも、確か今日はバスケだから気をつけてれば大丈夫よね。
この時間さえ乗り切ればいいんだし…
「今日は予定を変更してマット運動だー」
なぜ? どうして? ほわーい?
「前の授業のやつらが片付けていかなかったからなー ついでだー」
一年のやつら、見つけたらけちょんけちょんにしてやる。
あああ、そんなこと言ってる場合じゃない。
「まずは前転からだー」
これは余裕、ぴったり脚を閉じて慎重に… ゴロン
「次は後転だー」
これもなんとか… ゴロン
「次は開脚前転ー」
あんたは悪魔か!! きちゃったよ、どーしよー
って、私順番が先頭じゃん、これなら脚を開く方向に誰もいない!
神様! ありがとう! この調子で最後までお願いね!
よいしょっと ゴロン ガバッ
「最後のヤツ、その姿勢から開脚後転ー」
え? え? え?
「順番逆にして、開脚後転で続けー」
なに? なんて言った? 今なんて言った?
私最後ジャン! 脚開く方向にみんないるジャン!!
神様、あなたは私が嫌いなんですね?
初詣でお賽銭を一円しか出さなかった事を、まだ根に持っているんですね?
「ほら、どうしたー 早く回れー がばっとなー」
この人でなし〜 えーん ゴロン ガバッ
人生オワタ\(^o^)/
のーぱん委員長はどうなりますた?
あのぉ。どういうものまでがぱんつなんですか?
例えば
小包に使うような細くて丈夫な荒縄みたいな物を
8の字みたいに結んで、股下にくぐらせ、腰骨の辺りに引っ掛けた物でもぱんつなのでしょうか?
例えば、週間少年チャンピオン掲載の「茜ナイトクラブ」での
マサカツさんのぱんつみたいに正面に小さな布で後は紐のでも、ぱんつ、ですか?
それを見てパンツと思えばパンツ
いやちがうな。
本人がどう思っているかが問題なのかもしれない。
今日は大事なセンター試験。
なのあたしは……ノーブラノーパンで会場に……
あぁ、恥ずかしいけど……どきどきして濡れちゃう……。
隣りにいる子がそんな事を考えている!
なんてシチュエーション。
>531
試験に集中汁www
>>531 消しゴム落として拾う振りして確認しる!!
だが消しゴムは試験官が拾った
>>534 まあ、普通の試験会場はそうだよな
つまり主人公は試験官なのだな?
試験中は動いたり騒いだりできないのをいいことに
イスに座っている制服美少女の股間に手を入れ
パンティを抜き取るわけですね
雪の降る帰り道
ノーパンの少女がドキドキしならが帰宅中
試験監が行ったらマズイっしょ。
実は親が雇った家庭教師がヘンタイで勉強を教えるよりも調教の方が上手。
そして、携帯電話の写真メール機能、GPS追跡機能を使った公開遠隔操作調教。
これを毎日行っていた。しかも逐一ネットにウp。
同好者にIDとパスワードを知らせて。
さて土曜日、試験1日目。
パンツは透けレース、太腿が見える丈で袖なし、両脇と背中が腰まで開いているキャミソール・ドレスとボレロ、膝上丈ソックス、膝下丈外套で試験を受ける指示。
その通り行っているか写真メールを送らせる。
その格好で、家から試験会場、試験会場からより道させず、帰宅させる。
そのまま、部屋着に着替えさせ、風呂、夕食、そして寝間着は透けて丈の短いネグリジェだけ。
日曜日、試験2日目。
昨日と大体同じ格好。ただし、色やデザインなどは少し違う。
決定的な違いは、「ぱんつ禁止」と太腿丈外套。
つまり、ドレスよりは5cmほど長い。・・・
試験後、
帰り道、飲食席が螺旋階段を上った2階、3階に有る、ファーストフード店に寄らせ、飲食させる。
筆記用具の入ったバッグを肩から下げ、脱いだ外套をバッグと反対の腕にかけさせ、飲食物を持った盆を両手で持って、3階席に行かせる。
ちゃんと店に寄っているかGPS付き携帯電話で確認。
確かに測位にズレはつき物だが、レシートと窓からの風景を写真で送らせて確かめる。
>>537 変態だ!おまいさん具体的な変態だ!
さあそれでSSを一本書くのだ!
紐パン女子中学生を主人公にしてください
「え……こんなの穿くの?」
「そうだぞ。記念すべき中学の入学式じゃないか。それ相応の格好というのが
あるだろ?」
「なにそれ……意味わかんないよぉ」
今日はあたしの中学生生活第一日目──お兄ちゃんの言った通り、入学式。
新しい学校生活が始まるのに、そんな朝にお兄ちゃんがあたしに見せたのは、
とんでもないパンツだった。
パンツって言って良いのか判らないぐらいの、ほとんどただの紐。
申し訳程度に、前の部分が三角形だけど──それだって、一番幅があるとこでも
3センチぐらいしかない。
こんなの穿いて入学式に出るだなんて──
ほとんど、ノーパンと同じだよ。
恥ずかしすぎる──
制服のスカート短いのに、もし捲れちゃったりしたら、見られちゃったら、あたし、
恥ずかしくて死んじゃいそう。
中学生になったとたんに、変態だって思われちゃう。
そんなの──
「ドキドキしてきただろ? お前は顔に出やすいからな〜」
「うぅ……」
お兄ちゃんは意地悪だ。
意地悪だけど──そんなお兄ちゃんが大好きだから、あたしは──
勢いだけで書いた。
541 :
537:2007/01/23(火) 13:59:47 ID:qo6/VN8E
>>538 そんなにおだてるなよ。SSにするには、発想が貧弱すぎだ。
例えば
天気、風の強さとかも有るだろう?
試験会場までの交通手段、会場内のふいんき、
SSを書くのは、教師視点か学生視点か。それともギャラリー視点か。
つまり、公開してるんで、ストーカーしてるのがいる。
螺旋階段だって、室内設置は外から見えないように保護してるのが多い。
しかし屋外、非常用は、足台が雨抜き穴の開いてる板で作ってあるし
外枠は鉄棒で作って有るので下から見上げれば。。。。
そんな色々な条件が欠落している。
さて
神奈川県の箱根町に有る、彫刻の森美術館、での話し。
http://www.hakone-oam.or.jp/ 幸せをよぶシンフォニー彫刻 というステンドグラスで作った塔が有るのだがその内部は螺旋階だ。
何年か前、その階段ビデオカメラを隠し、女性のスカートの中を盗撮したものがネット上で公開され、一部のビデオ晩売店で売買されていた。
公開元、販売元が
ttp://www.av-navi.co.jp/ActNews01.html だ。
バレンタインのチョコでノーパンネタなんてどうだろう。
どう結びつけるというのかね?
間違ってチョコレート履いてきちゃった!