【涼宮ハルヒ】谷川流 the 11章【学校を出よう!】

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1名無しさん@ピンキー
あ?何なんだ、いきなり。
え?スレの説明?
何で俺がそんな事やらないかんのか。
おいおい。
そんな意気揚々と母親の買い物に付いて来て、何も買って貰えなかった子供みたいな顔で凄むなよ。
表情と言動が一致してないぞ、お前。
朝比奈さんも可愛い顔でこっちをチラチラ見ないでくれ。たまらん。
古泉も一緒になって急かすんじゃない。調子に乗るな。
長門も長門でじっとこっちを見るな。
早くしろ?
あーもう!
書いてください!読んでください!
これでいいか?
…素晴らしくハレ晴れな笑顔だな、ハルヒ。
2名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:53:14 ID:UwwdYdHi
谷川流スレッド設立に伴う所信表明

我がスレッドでは、谷川流作品のSSを広く募集しています。
過去にエロいSSを書いたことがある人
今現在、とても萌え萌えなSSを書いている人
遠からず、すばらしいSSを書く予定がある人
そういう人が居たら、このスレッドに書き込むと良いです。
たちどころにレスがつくでしょう。
ただし、他の作品のSSでは駄目です。
谷川流作品じゃないといけません。注意してください。

@前スレ
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 10章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149174593/

@過去ログ
http://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/210.html

@これまでに投下されたSSの保管場所
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

涼宮ハルヒのSS保管庫 予備
http://haluhi9000.h.fc2.com/
3名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:53:57 ID:UwwdYdHi
以上、テンプレでした。

いまさらだが、hは抜かなくていいのかな?
4名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:54:49 ID:+oMzTXA/
>>1
乙でございます。
5名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:55:52 ID:QlthjY+K
>>1
乙です
6名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:56:03 ID:mGbrlqjz
>>1
7名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:57:34 ID:hnHPGlIF
8名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:58:26 ID:jujT4zSv
>>1
すごく乙です
9名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 00:59:22 ID:GUT1UrOs
>>1
めがっさ乙にょろ!
10名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:04:29 ID:r9waA7U8
>>1
乙です。
さーて、一発目はどんなネタか!
11名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:07:59 ID:hWNV/WgL
>>1
お疲れ
12名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:15:06 ID:EMiPBSx+
>>1キョンおつかれ

最近のアニメって
どうして1クール(13話分)しかやらないのか?
13名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:21:44 ID:r4Nw/uz6
2クール続けてやる体力が無いから
14名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:23:10 ID:etB3VcCg
乙なんてどうかな?
前スレ辺りでは>>1相手に有効な手段だったけど
15名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:27:33 ID:NZyOlrVX
2クール予定でコケたら目も当てられないから…
1クールで回して人気があったら2期目かOVAが黄金パターン
16名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:34:28 ID:yS1FsS4F
今しがた書きあがったから投下。
物書きさんに20のお題、緑20 『三つ葉のクローバー』。
お題から何かを書くのって楽しい。
17名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:35:00 ID:yS1FsS4F
「ほら、キョン!もっと真剣に探しなさい!」
「探してるっつの。そんな簡単にゃ見つからんだろ。」

俺達が一体何してるかって?
あれだ。またアイツの思いつきだ。
今日は光陽円駅前公園で四葉のクローバー探し。何やってるんだろうね、俺。

「中々見つからないわねぇ。これだけあれば1つぐらいありそうなもんなのに」
「1万本に1つあるか無いか、とか見た記憶あるぞ。」
「なら1万本探せばいいわけね。」

…しまった。

目を輝かせて文字通り草の根を掻き分けて探してやがる。

「なぁ。なんでまたイキナリ四葉のクローバーなんか探そうと思ったんだ?」
「だって願い事が叶うのよ?いるかどうか分からない織姫や彦星なんかに願うより
 よっぽど現実的だわ!」

クローバー>短冊 の根拠が知りたいね。

「だって四葉のクローバーは実在するじゃない。でも織姫彦星の本物は見たこと無いもん」

あぁナルホド。…ん?納得していいのかこれ?あ"ーもうよくわからん。

「だ・か・ら!さっさと探すのよ!四葉!」
「で、お前の願い事はなんなんだ?」
「……秘密」
「おいおい。手伝わせといてそりゃ無いだろ」
「秘密ったら秘密なの!いいから探しなさい!」
「…ったく。」

本当に1万分の1なのか?それならとっくに見つかっててもおかしくないぞ?

「なぁ、ハルヒ。そろそろヤメにしないか?空も怪しくなってきたし」
「帰りたいなら帰ればいいでしょ。私は見つかるまで探すわ」

…付き合ってられん。

「じゃあ俺はもう帰るぞ。そろそろ暗くなるだろうし諦めてお前もさっさと帰れ」
「んー」

全然気持ちの入ってない返事を返しながら地面を弄るハルヒ。
…ま、いいか。そのうち飽きて帰るだろう。俺は一足先に帰らせてもらうぜ。
それにしても疲れた。帰って飯くって風呂入って寝よう。
そう思いながらママチャリを飛ばす。



「キョンくーん。お風呂空いたよー!」

腹も膨れたしさっさと風呂入ろう。
18名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:35:32 ID:yS1FsS4F
「…ん」

ベッドの上に置いてあった携帯がブルブル震える。
疲れてるってのに。一体誰だ。

「もしもし」

これで相手が朝比奈さんだったら疲れも吹っ飛ぶんだが…。

『こんばんは』
「…古泉か。何の用だ」
『少し問題が発生しましてね』
「なんだよ…。またあの空間でも発生したか?」
『いつからエスパーになったんですか?…その通りですよ』

…マジかよ。

『それも結構な速度で広がってましてね。…少し、ヤバいです」
「あ…っと。原因は何なんだ?」
『それを聞こうとあなたに電話したのですが…。何か心当たりはありませんか?」

んなもんある訳…。無い事も無い。

『あるんですね?』
「いや…でも本当にくだらない事だぞ?」
『そのくだらない事が我々にとっては死活問題なんですよ』

あぁ、そうだったな。野球で負けるだけで世界を破滅させようとするやつだから。アイツは。

『出来れば、解決して頂きたいのですが。それも早急に』

でも、どこにいるかわからんぞ。まさかまだクローバー探してるわけでもあるまい。

『こちらでも探してるのですが…。家には帰っていないようです」
「…わかった。居そうな場所を当たってみる」
『お願いします』


…ったく。どれだけ世話焼かせたら気が済むんだあいつは。
19名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:36:03 ID:yS1FsS4F
「キョンくーん。どこ行くの?お風呂空いたよー?」
「ちょっと出かけてくる。風呂そのまま沸かせといて」

家から出てママチャリに跨る。いつの間にか雨が降ってる。

…これでいなかったら笑ってやる。

ママチャリのまま公園へ入る。
…どうやら笑わずに済んだようだ。いや、出きれば笑いたかった。

そいつは雨が降りしきる公園で四つんばいになっていた。

「おい!ハルヒ!」
「…何?」
「ったく。何にそんな一生懸命になってんだ。びしょ濡れじゃねぇか。ほら、行くぞ」
「…でも、まだ、四葉…」

こんな時にでも四葉か。なんだ。四葉が無いと死ぬのか?こいつは。

「だって、願い事…」

ん?よく見ると顔が赤い。なんだなんだ。どうした。

「ハルヒ、どうし…」

ふと、額を触ってみるとかなり熱い。

「おい!熱あるじゃないか。早く帰るぞ!」
「でも…」
「でももクソもあるか!…ったく!」

立てそうに無かったから後頭部と膝の裏に手を通して持ち上げる。
…俗に言う『お姫様抱っこ』ってやつだ。

つーか俺、こいつの家知らない。かと言ってこいつ担いで俺の家に行くには遠すぎる。
ここの公園から一番近いのは…。
20名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:36:41 ID:yS1FsS4F
玄関口でボタンを押し、708号室を呼び出す。

『…』

相変わらず無言だ。

「ハァッハァッ…な、長門…。すまん、ちょっと急用で…」

息を切らしながら喋る。…傍から見たら変質者だな、俺。

『入って』

ロックが解除され完全に開け切らない間にドアを通過する。
異常に長く感じたエレベーターから出て長門の家まで駆け足で行く。

ドアの前で待ち構えてたかのようにチャイムを鳴らした瞬間に出てくる長門。…ビックリした。

「長門、すまん少し事情があってだな…」
「大丈夫。理解している。…入って」
「すまんな」


俺と朝比奈さんが3年過ごした寝室にハルヒを寝かせてやる。
結構苦しそうだな。

「大丈夫か、ハルヒ」
「…大丈夫に、決まってる、じゃない。…あたしを誰だと、思ってんのよ…」

どう見ても大丈夫じゃない。この強がりめ。

「なんであんなにクローバーに固執してたんだ?」
「願い事…。どうしても…」
「だから何だよ。その願いって」
「…」
「あ?なんだって?」

口の中でごにょごにょ喋っても聞こえんぞ。

「キョンと…、一緒に入れますように…って」
「……」
「昨日…夢、見たの。アンタが居なくなっちゃう夢。でも、誰もそれに気づかないの。
 古泉くんも、みくるちゃんも、有希も…。聞いても知らないって言うの。キョンって誰?って」
「…」
「すごく…寂しかった」

気持ちは分かるさ。俺だって同じ経験したからな。しかも現実に。

「だから…ゴホッゴホッ!」
「もういいから、喋るな。ゆっくり寝てろ」
「でも…!」
「大丈夫だよ。俺は消えない。ここにいるから」
「ん…」

おとなしくなったがまだ苦しいようだ。
肺炎とかになったりしないだろうな。

「大丈夫」

俺の考えを読んだように言ったあと、そっと手をハルヒの額に当てる。
21名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:37:13 ID:yS1FsS4F
「スー…。スー…。」

寝息たてはじめやがった。

「…もう大丈夫そうだな。それじゃ、悪いけどこいつ頼む」

そう言いいながら立ち上がり、歩こうと…

「どわっ!?」

前のめりに倒れる。…長門がベルトを掴んでたから。
止めたいのなら服の裾を掴めと何度言ったら…。

「ここにいると言った」
「…え?」
「あなたは、涼宮ハルヒにここにいる、と言った」
「…」
「…あなたは、嘘つき?」

と、首を45°に傾ける。

「…」
「…」

じっと液体ヘリウムみたいな目で俺を見つめる。
…にらめっこでコイツに勝てる気はしねぇ。

「だー!わかったよ!いるよ!います!」
「…そう」
「…あ、でもちょっとやりたい事あるから公園に行かせてくれ。…それぐらいならいいよな?」
「いい」


どうも。
22名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:38:14 ID:yS1FsS4F
帰って来たらエプロン姿の長門がいてかなりビックリする。

「晩御飯」

そう言い残して台所に消えていった。
…この感じだとここで食べることになるんだろうな。
まずい。お袋に電話しないと。


おなじみとなったレトルトカレーと大量のキャベツの千切りを平らげる。
ただのレトルトがこんなに上手く感じるのはなんでだろうな。


「あ、洗い物は俺がするよ」
「いい」
「いや、でも…」
「それより」

と、言って寝室に目を向ける。

「…」
「…」

わかったよ。行けばいいんでしょ。だからそんな目で見つめないでくれ。


「あ、キョン…」
「なんだ。起きてたのか?」
「うん。大分楽になったみたい」
「そりゃよかった」
「あーあ。でもクローバー残念だったなー。あれだけ探したら1つぐらいあってもよさそうなのに」
「あぁ、そうだ。プレゼントやるよ。ホレ」

そういいいながら、ポケットに入れてた物を取り出す。
ポカンとした顔でそれを見つめるハルヒ。
23名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:38:56 ID:yS1FsS4F
「クローバー…?でもこれ、三つ葉じゃない」
「そうだよ」
「そんな普通なんじゃダメよ!四葉じゃなきゃ…」
「普通じゃダメか?」
「え?」
「普通でいいじゃないか。いつものようにお前は俺の後ろに座ってて、お前が訳の分からん事思いついて
 俺が振り回されて。古泉や朝比奈さんや長門と5人でいろんな事して。…それじゃ駄目か?」
「…」
「俺は、そんな普通が好きだ。回りにお前がいて、古泉がいて朝比奈さんがいて長門がいて…。
 これからもこの5人で色んな事をやりたい。鶴屋さんやおまけで谷口と国木田なんかがいてもいいな」
「ふーん…」

何かを考えこむようにしてこう言った。

「確かにさ、今までみたいなのも楽しかった。でも気づいちゃったの」
「…何に」
「アンタと一緒に居れば、もっと楽しいって」

えっと…?それは…?

「だから、一緒にいて。…っていうか居てもらうわ。アンタ言ったわよね?俺はここに居るって」
「いや、それは…」
「何よ。今更アレはナシなんて言うの?そんなのは許さないわ。」

そう言いながら俺の服に付いてる草を取って持ってきた三つ葉のクローバーの上に乗っけた。

「ほら、これで四葉になったわ。私の願い事、叶えてよね!」

何が四葉のクローバーだ。一体誰だ願い事が叶う、なんて言い出したのは。
…まったく。

「…仕方ないな。四葉のクローバーになっちまったんなら」


今までが嘘のような100万ワットの笑顔でそいつはこう言った。


「これからはずーーーーっと一緒よキョン!自分で言った言葉の責任ぐらい持ちなさい!」
24名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:40:01 ID:yS1FsS4F
これで終了。でも書き終えてふと思ったんだ。
四葉って「願い事が叶う」じゃなくて「幸せになる」なんじゃないかって…。
25名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:41:32 ID:etB3VcCg
涙出てきた。GJ
26名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:43:26 ID:aeob2wUf
GJ!ひさかたぶりの純愛ktkr
27名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:46:05 ID:PXmAnIt8
>>24
こまかい事は気にするな。
結果的に幸せになったからい〜じゃないか!
GJ!
28名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:47:07 ID:gnAU9xuf
>>24
どっちにしろ幸せになったんだからいいんじゃね?

GJ!
29名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:48:47 ID:8o2PQ53N
>>24に才能の片鱗をみた
30名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:56:56 ID:mGbrlqjz
362 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:30:54 ID:5/+TuPEd
「お、おい!長門!どこ触ってるんだよ!…ッツ…ハァ!…やめっ…」

363 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:33:16 ID:5/+TuPEd
「ちょ、ちょっと!どこ触ってるのよ有希!止めなさッ…アァ!…ハァッ!…」

364 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:35:10 ID:eIGmGAG/
「綺麗な身体だな。無垢な子供のようだ……
だがそれも今日までだ……」

365 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:35:20 ID:5/+TuPEd
「おや、いきなりどうしたんですか長門さん。僕のソレに興味がおありですか?」

369 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:39:00 ID:5/+TuPEd
「キョン…見ないでぇ!!!有希…何でこんなこと…ヒック…するのぉ…」

374 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:42:20 ID:5/+TuPEd
「キョン…何であんたまで…」

375 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:47:46 ID:5/+TuPEd
「いやぁ…止めてよ…お願い…そうだ!今から団長はあなたよ!ほら!あんた今まで雑用ばっかで嫌がってたじゃない!」

376 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:49:24 ID:lQkmjkPn
「ふははは〜!この体は砕けぬ!折れぬ!朽ちぬ!!」

378 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:50:45 ID:5/+TuPEd
「え?…そ、そんな…団長になったからって…こんな事していい訳無い…」

380 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:51:45 ID:mjRWdlx3
「我が高校生活いっぺんの悔い無し!」

382 イラストに騙された名無しさん sage New! 2006/06/04(日) 23:55:30 ID:5/+TuPEd
「!?何で猫が喋って…イヤァ!!…そんな所舐めないでぇ…」

これでなにかできませんかね?
31名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 01:57:06 ID:+Q5xwx+I
>>1
乙、ありがとう。

>>24
細かい事は気にしない。
中身が良いんだから良いんだ。
GJ!


で、前スレの800な訳だが自分で長門自慰ネタを書いてみた。
勢いだけだから変でも気にしないでくれると嬉しい。
32長門自慰ネタ:2006/06/05(月) 01:58:16 ID:+Q5xwx+I
対人間用ヒューマノイド・インターフェイスである私には、人間とのコミュニケーションが取れる様に人間と同じ機能が装備されている。
ただし食事・睡眠などを取る必要性はあまり高く無い。
だがそれらをしないと普段の活動に支障が出たり情報操作能力が低下する。
だから私は普通に食事をするし、睡眠も取る。

だが……。
これをする必要性はあるのだろうか?
体が火照り、むず痒くなる。
こんな風になるのは何時からだろうか。
思い出そうと検索をかけるが検索結果はエラー。
「……ッ! はぁっ」
指で胸と股間を弄ると、声が漏れる。
「くぅっ、あ、んぁっ!」
指の動きが早くなる。体が言う事を聞かない。
快感を求めて、指が動く。

「もう、イク……」
こんな事をしてる時、思い浮かぶ物は1つ。
「だめ、イク、イッちゃう……ッ!」
私と同じくSOS団に所属する、あの人の顔。
何故その人の顔が思い浮かぶのかは分からない。
「イクゥゥゥッッ!」
大声を上げ、私は果てる。
そして、私はその人の名前を虚ろに呟くのだ。

「…………キョン」
33名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 02:00:52 ID:qnaJYYqY
>>30
なんか変なの混じってるw
34名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 02:01:32 ID:qnaJYYqY
スマン、ageたorz
35名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 02:32:35 ID:q05YFtX2
相変わらず神多いなぁ

でもこのスレはエロパロ板にあるんだぜ?
いや、別にただのパロや一昔前の少女漫画みたいなのもいいんだけれどそればっかになってきてる気がする
36名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 02:35:02 ID:etB3VcCg
>>35
申し訳程度だったら今書いてるのもあるけどこのスレの人たちエロ嫌いなのかなとか考えてしまうんだよ
エロパロでエロ嫌いというのも変な話だけどさ
37名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 02:37:51 ID:j/zMevW9
いや、エロを望んでいるぜみんな。
きっかけがないだけなんだ。

だからYOUキッカケになればいいじゃん!
38名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 02:38:22 ID:Ktd8DPQY
>>24
お見事。GJ!


>>35-36
現状、エロパロ板以外にSS投下できる板が存在しないわけで…。
39名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 02:44:33 ID:r9waA7U8
>>36
いやいや、エロ歓迎ですよ。つーかエロに餓えてます。

ここはエロ板なのでエロ無しは箸休め程度の投下でいいかな。ROMってるオレがこんな事言うのは贅沢?
409-629:2006/06/05(月) 02:45:20 ID:mIj73hIC
>>35-36
そう言われると返す言葉もないんだよね。
とりあえず俺の場合、エロを読むのはともかく書くのは凄い苦手だから。

ああ、どうでもいいけど名前、昨日まで「626」を名乗ってたら
まとめサイトには「629」で載ってるみたいなんで統一しました。中の人は同じです。
……と言っても、こういう「書き手」であることを示す必要があるとき以外は、
基本的に名無しでレスしてるけど。
41名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 02:51:10 ID:LYhe+P4l
42名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 02:51:14 ID:j/zMevW9
まぁ難しい問題だよねぇ
>>38のいうとおりSS投下できるのはここしかないんだよなぁ。
作品自体は非常に良いもの揃いなんだし、
こういった理由で投下されないとかいうのは嫌だしねえ

なんかよくわかんなくなったけど、エロだからって引け目を感じる必要はまったくないと思うよ!
43名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:01:20 ID:qrgj0y7w
エロはどこまでエロくするかさじ加減が難しい…。
やろうと思えばかなりエロくは出来るけど、果たしてそれが面白い読み物なのか?
と思い始めると手が止まってしまうという。
最初からヌキ用SSって感じで書けばいいんだけど、妙に話を膨らませてしまう癖が足を引っ張る。
エロ描写だけで1000行オーバー書いたときはちょっと虚しくなりかけた。
44名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:02:29 ID:j/zMevW9
>>43
すごい超大作だな!
読んでみたいなソレw
45名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:02:53 ID:r9waA7U8
確かに。>>42の意見ももっとも。
だがしかーし!ドエロいやつも欲しいじゃん?
つーことで、>>41はアゲた罰として朝比奈さん(大)主役の超エロいフェラメインの長編を書きたまえ!
期限は一時間!

オレは寝るけどね。
46名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:20:09 ID:ElIO+MSn
エロがあろうが無かろうがいいじゃないか?
そんなくだらない争いで投下が少なくなったら悲しいです。
ほんの少し広い心を持とうぜ?
477-695:2006/06/05(月) 03:29:36 ID:8kaVhi+O
3P希望者いたんでソフトにレイプ物投下します。元がマンガのボツネームで、やっつけで展開雑です。キョン鬼畜。
合わない人は 7-695 を何も言わずにNGお願いします。多くなります。
48名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:30:15 ID:8kaVhi+O
E番線特急鶴屋さん 鶴屋xキョンxみくる 2

未だにガチャガチャと抵抗を見せるドアの前に到着、私はぐるぐるとガムテープで巻かれ床に寝転がるキョン君を見る。
これからが本番なのだと少し落ち着きを取り戻す。みくるにこのままキョン君をはいどうぞと渡しても混乱するのは当たり前。
突然告白を促しても、またいつものアタフタっぷりを見せ付け、そうは素直になってくれずうやむやのままに終わらせようとするだろう。
そうしていつものように気持ちを伝えないままずるずると時を無常に過ごし、いつかはキョン君とハルにゃんはラヴィ状態になるんだろうね。
で、みくるは悲しんじゃう訳だ。全く持ってだめだね。・・・そんなのは親友として許せないよっ!みくる!恋は早いモン勝ちなのさ。
私に奪われる様を実際に見せれば本音をだしてくれるんじゃないかなっ。最後までしちゃうつもりはないけどさ。
よしっと決意を新たに私はドアを開けた。

「わぶぅっ!?・・・いたっ・・・ぃたた」
みくるは扉の先でへたり込み顔を抑え痛がっている。開けた時に鼻をぶつけてしまったらしい。
相変わらずみくるは不遇だなぁ。
「ごめんよーーみくる〜〜。静かにしてないとだめだってばっ」
「い・・・たたた・・・・・・・・・ぁ?・・・ぁぁああキョン君!!な・・・なんで」
キョン君を指差しながらその反応を返すのは予想済みなのさ。
私はキョン君をずりずりと引きずり部屋に入れ鍵を閉め、これから事を起こすための布団を取り出そうと押入れへ向かう。
「え、映画見るんですよねっ!映画をキョン君と!なんでキョン君ぐるぐる巻きなんですかぁ〜〜!?」
うるさいにょろ。
「キョ・・・キョン君!キョン君!起きてキョン君!」
どうにか起こそうとみくるは必死にゆさゆさと揺すってる。
「無駄だよみくる〜そうは起きないよ。漫画的手刀をなめたらあかんっ」
正直漫画的手刀はオカシイと思う。あんなに綺麗に気絶させられるもんなのかなっ。
押入れからよいしょ!と布団を取り出し、畳に敷いていく。ぱんぱんっと叩き
「こんなもんかなっ」
と準備完了。キョン君を寝かせるべくみくるに未だ揺すられている彼の足を掴みずりずりと引っ張った。
「えっ・・・な・・・なんで布団敷いてるんですかぁ!?」
「みくるは黙って見てるように!」
キョン君を引っ張るみくるは放って置いて、布団にキョン君を設置完了した。
何か楽しい夢を見ている様なお顔をしてるキョン君。
「・・・かなえてくれたのは・・・だれなの・・・・・・」
私は?マークを頭に浮かべるもキョン君の股間に手を伸ばす。私はみくるほどウブではないのだよっ。
ジジジ・・・ジジとチャックを降ろす。にひひ。
「つっ鶴屋さん!なっ何してるんですかぁ!!」
うっほんと言うとちょっと・・・恥ずかしいっ。だからみくるっ余り騒がないでおくれっ。
か、仮面が剥がれるではないかっ!でもみくるのためだもんねっ。
私はそろりと手を向かわせチャックの中に手を突っ込みソレを、
「じかんの・・・はて・・・までブゥゥゥゥンッ♪」
でろんと取り出した。きたきた。ちんちん出た!こっこれは。ちょちょっとさっき見たのと違うねっ。みくる!
「っふわ!わわわ!ああああ!」
うるさいのぅ。そのまま私はふにふにと感触を確かめる。エッチなDVDと全然違うなあっ。フニャってるね。
・・・あ!・・・まだおっきくなかったんだっ!私は自己の性知識を思い起こす。
「こ、こうかな?ん・・・ぐにぐにしてるよーーっ」
色は大分違うけども、ぽんぽこ狸の焼き物の股についているアレに似てるね。あの狸も前は隠した方がいい。
かわえーけど。指でどういうものなのか確かめながら刺激を与えてみる。んーーこ・・・こんな感じ?
「・・・・・・ぅ」
どくどくと脈打つ感触が私の手に広がる。ふひぃぃい。あったかにょろ。
「ぁ・・・ぅ・・・ぁ」
ゴシゴシと擦りあげるように両方の手で上下に動かしてみる。なめたらあかんぜよっ。
ぁ!?ちょっと大きくなってきたっ。みくるぅぅぅほら!おっきくなってきたよ!
みくるは口をパクパクと震わせこちらを見ていた。みくるちんそんな目を回してないでしっかり見てるんだよーっ。
49名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:31:04 ID:8kaVhi+O
「でもまだちっちゃいね〜、うーーんっ」
男の人はフェラチョが大好きだと聞いている。前へ屈んでキョン君のちんちんを掴み、
「・・・れ・・・ろ・・・・・・ん」
それを舐めてみる。ちんちんの一番上辺り。・・・・?しょっぱい。
エッチな本だとイヤラシイ顔をしながらおいしそうに舐めてるんだよねえ。もうちょっと続けてみよ。
「んちゅちゅる、ちゅっ・・・ちゅぷ、・・・れろれろ」
私はそのまま顔を傾かせ勢いよくおっきくなってきたちんちんを舐め回し更に刺激を与える。
「んく・・・ちゅ・・・るる、んじゅ・・・・・・ぅるる、っあ!」
キョン君のおちんちんは私の唾液でねちゃねちゃと汚れている。
部屋の蛍光灯を反射させ、ぬらぬらと光りどくどくと脈打つようにおっきくなっていった。
どきどきしてきた・・・。私はみくるの方へ振り向き、
「・・・みくる〜〜〜キョン君貰っちゃうよっ・・・いっいいのかな」
炊き付ける様に言ってみる。
「・・・・・・・ぅっ・・・ぅぅぅぅぅ」
この光景に慣れ始めたのかキョン君を取られたくないのか顔を隠しながらも
ちゃんと聞いてくれている。少し怒っているような。けどまだダメみたいだねえ。
私はそのまま口を大きく開けキョン君のちんちんを頬張るように口を近づけていく。
「食べちゃうにょろーー、ふっふっふ、・・・・ぁ・・・あむ」
とても熱いものが口内に広がりびっくりする。
「むぅぁ!すご・・・いあすいお゙みぐる」
その熱に驚くもののすぐにみくるを煽るように
「・・・・ん・・・んぐ、ぢぅる・・・んふ・・・んぶ・・・れろ・・・」
口を圧迫するものを奪うように舐めまわすっ。
「ぅ・・・・・・ぁ」
キョン君は何かふるふると体を震わせている。っ効いてるかも!
も、もっとしてみよっ。
「あむっ、ちゅく、ちゅ、んふぅ、れる・・・じゅる?は、はれ?」
ガチガチと強張るキョン君のちんちんの先っちょからは何か苦いものが出ていて、
私の舌はその匂いを強く感じ取る。
口内に広がり、な、なにこれ、
「にが・・・ひ・・・ちゅぢゅるぅ・・・、ぢゅるるっるるるぅ・・・ぁふ」
私は何かぼーっとしてきてしまい無心にしゃぶり続けてしまう。
「これっ・・・エロイ・・・じゅる・・・匂いが・・・ちゅるっ、じゅぱっ・・・するよぅみくる・・・」
まだまだ口の中でちんちんは更に角度と大きさを増していく。頬が突っ張るように舐める様になってしまう。
「・・・ほ、ほんろに・・・貰っひゃおうかなっ?」
私はオトコを含んだまま横目でみくるを窺いそう言った。
「・・・ぅ・・・・ぅっ・・・」
恥ずかしげながらもそれはダメと言いたそうな拒否する顔で私を見ている。横目で見ながら行為を続ける。
「んんむ・・・じゅちゅちゅる・・・ちゅっ・・・じゅる、んく、んくっ」
キョン君の両脚の上に二本の腕を乗せ、ちんちんの棒の辺りを握り口を窄め段々になっている上の部分を強くすする。
「はっ・・・ちゅ、ちゅるる、ぢゅる・・・ぅぅ」
私の唾液とキョン君のオトコの体液が汚くぬちゃぬちゃと橋を作るように伸びたり切れたりを繰り返す。
「ぢぅ゙ぅぅぅぅ゙る゙、れろれろ、んむ゙ぅ、んんぐ」
口を窄め先端から染み出す苦味を味わうように舌でグリグリと押し込むようになぞっていく。
び、びくんびくん凄い。思っていると
「んちゅ・・・ぶっ!?んぶぁっ、んぶっーーーーー!んーーー!!がっがふっ」
何かの奔流を口内に感じ
「ん゙え゙っ・・・うううぅ、で、出た、う・・・に゙がいぃ」
口からでろりと垂れ流してしまい、制服に染みをつくってしまった。
「み゙くるぅぅぅ、これ凄い匂いするよーっ」
みくるは鼻をひくつかせていた!?・・・ふふん、興味はあるみたいねっ。栗の花の匂い・・・?っていうのかな。
そ、そんな匂いするねっみくる。
「ぁ・・・ぅ・・・ぁ」
手をばたつかせ目を回し、今にも・・・倒れそーな。
「ふはぁ」
た、倒れた!?ありゃりゃ、え、あ・・・あれ、みくるぅぅぅ大丈夫かいっ。おーーーぃ!みっくるちんっ!
50名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:31:36 ID:8kaVhi+O
「・・・・・・ぅ・・・ん・・・・・・・・・あ?・・・ぁあ・・・ああれ・・・!?」
大声を出したのがいけなかったようでキョン君は体を跳ねさせ起きてしまった。こ、これからだったのにっ。
「やぁ、やぁ!おはようっ。きみのちんちんはスゴイっ!」
「う、動けない!?え!?なんだっこのガムテープは・・・」
どうにか身動きをとろうと体をくねらすキョン君。
「ど、どうゆうこと・・・!?こ、これ何事!?俺のムスコがなんかネチャネチャ!?」
うんっちょろーーっとねっ事情があってねっ。キョン君を拉致したのだよー。
そ、っそうお勉強会だね。みくるのためのなんだけどね。
「ななな、なんてこと・・・だ・・・」
何か泣いてるっ。おーぃおーぃっ!
「しっしんじてたのにぃぃぃぃぃぃ!ウゥゥゥグスッ」
アニメが見たかったんですよ、とキョン君は呟いた。まだそんな事を言うなんて・・・。ちょっと傷付く。
「アニメなんて所詮空想にょろねっ」
私の計画は破綻しそうだし、っくぅぅぅ。
「・・・・・・・・・・え?」
ビリっと何かを破く音がした。
「・・・今、・・・・・・?」
「んっ?聞こえない〜にょろ」
「今、なんて言いましたか?」
何かを堪えるように震えているキョン君。むむ。
「・・・アニメなんて所詮くうそー・・・?かなっ」
ほんとのことだし。たまに見たりもするし好きなんだけど。
むっとしたのだよ。
「な・・・なんだって・・・・・・」
ビリ・・・ビリビリ・・・!
「あんたは!あんたdjはぁ!!・・・こgkこfにも何も!!解ってなぁぁぁあ゙あ゙い!」
ビリッビリビリ!ビリリリ゙リ゙リリ゙リ゙リ゙゙!

オタにも色々ある。すべてのアニメを隔てなく好む者(中略)。ほんの一部のファンは、誤解もしやすく更に過剰反応する、
要するにとてもキレやすい。煽ってはいけない。正にキョンはそれに当てはまっていた。
キョンは過去に掲示板で女子高生にトラウマを与えられていた。それを知らなかったのが鶴屋さんの誤算。

「うひゃああぁああっ!!」
突然キョン君が叫びながらガムテープを引き千切った!
「・・・裏の名前を表に出すな」
ゆらりと立ち上がり片手を前に出しながら何か呟いている。背中にどんよりとした曇った空気が・・・。
な・・・何かやっちゃったかもしれない。これは・・・ぴんちかも。
「・・・じゅんにゃんの画像貼って喜ぶな」
キョン君の手が私の頭をがしりと掴む。なっなに!?

俺は鶴屋さんの頭を両手で掴んだ。
「よくも騙してくれましたね・・・信じてたんですよ本当に。そんなに知りたいのなら教えてやりますよ」
腰を前に進ませ射精させられたモノを鶴屋さんの頬に押し付ける。
「わっ!なっなにかな、放しておくれっ」
頬にモノをぐいぐいと押し付け、汚れをつけていく。
「さっきまで舐めてたんじゃないですか?口から精液が垂れてますよ」
そのまま何か喋ろうとする鶴屋さんの口に
「そ・・・んぐっ!?んぐっ、じゅっ、ぐむ!」
割って入るようにモノを突っ込む。
鶴屋さんは苦しそうに咳き込みながら俺を見上げる。その目は非難を帯びている。
「いつもの鶴屋さんらしくないですね、その顔」
誰にでも分け隔てなくカラッと爽快な性格の持ち主それが俺の鶴屋さんの印象だ。
こいつは怒る顔が見られるかもしれん。
51名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:32:11 ID:8kaVhi+O
「んぐっ・・・んぼっ、じゅっじゅぐ・・・ぁ゙ぅ・・・や・・・め!?んぐ!」
口内を蹂躙するように激しく突き込み、左頬を内から突っ張らせる。
「あぐっ!んぐぅ!?んんぅ!?がふっ!!げふっけほっ」
苦しそうな顔をし、目からは涙を溢れさせている。
頭を両手で掴み無理矢理咽喉奥までモノを突き込んでるから、そりゃ苦しい筈だ。
「んぐぁ、や、やめっ!」
「わかりましたよ」
俺は腰を止め、嫌がる鶴屋さんを布団に押し倒す。
「うあ!なっなにするのかなっ!?わっわぁ!!」
そのまま踵を両手で持ち頭側に爪先をぐりんと回転させまんぐり返しにする。
暴れる鶴屋さんの足首を布団に強く抑え付け、白いパンツが露になった股の方に顔を強く寄せる。
まだ抵抗されているが抑え付けそのままの状態でしばし視姦。
「・・・うぐ、き、君は!とてもエロイ・・・」
恥じらいはあるようだ。仮面を外したくなってくる。
こちらの一挙一動を見てくる中、俺は舌を出しゆっくりとスジの部分に進ませていく。
「やめ゙・・・っ!?うっ、あ、ぁんっ、な、なにしてるっのっ!ぁ!ん」
「鶴屋さんがさっきしてたことです」
刺激が足りないかもしれない。俺は尻からパンツを引っ張り脚に枷をするように海老反りにし
抑えつけ少し光る濡れたマン○を好き放題にむしゃぶりつく。
「いたっ痛いよ!・・・ぅっ!?あう!んぁああああッくあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!」
体を震わせシーツを捻る様に持ち足から上を突っ張らせていた。
「ちょっとオシッコ臭いですよ。ちゃんと拭きましょうね」
その目は大きく開きどこを見ているか解らない。未知の感覚を味わっているのだろう。

膣口を舌で抜き差しし、
「んっ!?あん、あくっ、ひゃぁ、し・・・舌っ!?ぁんっ!」
顔を振り乱す鶴屋さんのクリの包皮を舌で剥き、
「・・・あ!ひゃああああああぁぁ!あふっあっぁ、ひゃん!」
押し潰し舐め回し、豆の形を舌で感じ取る。膣の周りはべちゃべちゃで。
顔を上げ見ると鶴屋さんは激しい痙攣を起こしていた。
「よだれ、たれてますよ」
抑えつけていた片方の腕をはずし、膣口の唾液と愛液で入り混じった体液を中指に馴染ませ尻穴のほうに持っていく。
「おしり入れちゃいますね」
かわいく皺を作る窄まった穴ををさわさわと濡れた指で撫でつける。
「ひゃ!や、やめっ!やめてっ。ごめんよっ。もうわかっぁ゙!?」
ゆっくりと侵入させる。
「あ゙ぁぁぁあ゙あ゙ぁあぅー」
通路を作るように、少し曲げたり引っ掻くように進ませた。
「まさか感じるとはね。痛くしてるんですけど」
言いながら指で穿り進んでる尻穴の周りの皺をちろちろと舐める。
「あっ!あん・・・ひゃっ!?あーっ、あふっぅ」
穴の周りから染み出す腸液を感じる。はえーーな尻穴が弱点らしい。
舐めながら指で強く出し入れ開始する。
「んぐっ、あふ・・・ふぁ!ああああ!痛゙ぅ!」
されるがままだ。たまに強弱をつけてやる。出し入れする音はグジュッグジュッと。
「んぐっぁ゙・・・うっあ!ふ・・・ぁぁぐ!ぁん」
か、感じてるな・・・。指を入れる時には絞られ、出す時にはその窮屈さは緩くなっている。
「やっぱこれじゃ意味がねーです。鶴屋さん終わりにしましょう」
「はぁ・・・、はぁ、ぅぷ・・・ふぅ、お・・・終わりっ?たっ助かったょ」
息も耐え耐えにこちらを伺ってくる。その顔は涎を制服に垂らしながらで。
涎を制服の袖で拭いながら、その場からゆっくりと立ち上がった。
52名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:33:05 ID:8kaVhi+O
「終わるわけねーだろ」
乱暴に鶴屋さんの手を掴み体を後ろに向かせ手を十字に拘束し布団に後背位の体制に抑え付ける。
「ゔっ!!??痛い、痛いにょろ!」
顔を布団に埋めながらも足をばたつかせ抵抗してくる。知るか。
「にょろにょろうるせえっつーの!」
俺はモノを片手で握り鶴屋さんの純潔を、抵抗は強かったがこじ開けるように一気に奪った。
「いだっあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ああああああい!ゔぁ゙あ゙あああ」
そのまま圧し掛かるように体を背中に落とし大雑把に腰を振る。
「いだっ、ね、うごかな゙い゙でよーーー!ぐぅゔ、ほ、、ほんどいだ!い!」
締めつけはキツく、千切られそうなほどの刺激をモノに送ってくる。
「あぐぁ・・・いづぅっ・・・ぅぅぅうぅう・・・えぐっ」
お、泣き顔見られるかもしれん。その痛みは程良い刺激で逆に気持ちよく止める事は出来ない。
涙を浮かべ顔を振り乱す鶴屋さんを見ていると堪らなく興奮するのだ。
「いだあぃ、あ・・・ぐ、ぅぅ、くはっ!?」
左手で尻穴を撫で指で押し進ませる。痛みで力が入ってるようで入れにくい。
「ぁ!ん、痛っ、ひゃ、ぐりぐ・・り、して・・・るっ!」
しまった。こっちが好みだったな・・・まあいい。
「あ・・・んぁ・・・ひゃ!お尻がぁっぁふあ」
やはりこちらは好きなようだ。モノを包む蕩けるような滑りを感じ出す。
普段尻でオナニーでもしてるんじゃないだろうか。
腸内を掻き出すように円を描き指を抜き差し。
「あぐ・・・ふは、ひゃっあっああっーー!ぅあっきもちっぃー」
横顔は入れる時には少し驚きながらもその快感に酔い痴れている様に見える。
蕩けた瞳でどこ見てんだか・・・。もうそろそろ。と腕を両手で掴み腰を強く突き出し最奥を突く。
「ぁ゙あ゙あ゙ああ!あた・・・ってるっ、こ、こんなっかはっ!?」
髪を振り乱し体を弓なりにしならせながら新たな感覚に驚いているようだ。
「あぁっ!あっああっうー、んぁっ!ひゃっぁ!」
部屋にバツンバツンと音を散らしそれが反響してくる。デカイ家だからか。
朝比奈さんは未だ起きていない、はは。
「はっ、くっ、今思ったんだが・・・家ん中人はいないのか?」
腰を少し弱め鶴屋さんがグチュグチュとモノを銜えこんでいる部分を見ながら聞く。
「んはぁっ、・・・おと・・・ぅあっおとう、さんいる」
「そっそうか・・・」
聞こえてるかもしれん。ごめんなさいね、お父様。どんな人なんだろ。
「こっこんなにきもちいぃんだ・・・ぁふ、あん!」
普通は家の人のことを気にするだろうが、
どうやらセックスの事しか頭に入ってないようだ。

鶴屋さんのマン○は完全に自身のモノと馴染んでいるようで痛がられてはいない。
ならば、と串刺すつもりで尻と股を激しくぶつけにいく。
「あ・・・くは!?す、すごぃっょ、あぁあぁーーー!」
串刺すつもりで股を鶴屋さんの尻に激しくぶつけにいった。
突く度にビチャビチャと中から愛液が溢れ出してきていて、
俺の足はコップで水をかけられたよーに。・・・そろそろ出そうだ。
「あっああ!ぁ!ふあ!?あん、くはっ!!」
貪欲な激しさに畳がミシミシと鳴る。
「出すぞ」
鶴屋さんは勢いでずりずりと布団の外畳の方にまではみ出してしまった。
53名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:33:46 ID:8kaVhi+O
「ぁ゙ひっ!?ひゃっ、ぁぁーーーぁーーあー、ふ・・・きもち・・・ぃぃぃぃいいっ!?ぁあああああぁづううううう!?」
雁首までが見えない辺りまで腰を引き腕をグっと引っ張り一気に種付けるつもりで
腰を打ち上げ鶴屋さんの体を浮かしながら、精を放った。
「ぁあああーーーあつぃぃ゙ょぉおお・・・は・・・はふっ」
鶴屋さんは子宮で精子のぶつかりを感じているのか、ガクガクと背筋を仰け反らせていた。
「これがセックスですよ、鶴屋さんはもう十分覚えましたね」
ビクビクと未だ膣道で射精を続けているモノを塗り込む様に廻し出し切り
「ぁー・・・ぐにゅ、ぐにゅして、ぁんっ!・・・はぁっ、はぁ・・・はぁ」
よっと、モノを抜く。横にしな垂れる鶴屋さんのマ○コから止め処なく白と赤の入り混じった体液を流している様を見る。
手でその部分を開き見る。ひくひくと中は蠢いてドロドロと垂れさせている。蜂蜜のよーに。
「こいつはまずい、俺のは濃いから。ああ、それといつも思ってたんですがにょろにょろ五月蝿いですよ、
ムーミ○を思い出すんですよね。何度か萎えそーに、って、聞いてないか・・・さて」
ドアの側で朝比奈さんが倒れているのを見る。俺は忘れてませんよ。本命は最後って決まってるんだ。
鶴屋さんは荒い息を吐きながら朦朧としていた。邪魔なので隅へ寄せよう。


                                                        みくる編へ
54名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:34:18 ID:8kaVhi+O
布団を占拠する邪魔な鶴屋さんは既に押入れの方へ転がしておいた。
朝比奈さんはあの激しい音で、実は起きているんじゃなかろうかと疑り近寄り、
しゃがみ口元に耳を側立てる。おや、規則的な安らかな寝息を立てていた。
鶴屋さんいわく勉強会と言っていたが寝てしまったままでも構わないだろ、
とゆっくりと眠りを妨げないように抱き上げた。起きたままでは拒否されおいしい思いは出来ないと思ったからだ。
鶴屋さんよりも小柄だがその体は一段と女性らしく芳醇な香りを鼻腔に漂わせ、興奮という酔いを感じさせてくれる。
寝床に連れて行く。途中鶴屋さんがこちらを見ているのに気づく。が、何も言ってこないようなのでそのまま放っておき
不憫な朝比奈さんをスっと横たえる。そこで見ていればいい。上から負担をかけないように四つん這いに覆いかぶさり、
すーすーと寝息を吐く少し開いた唇をゆっくりと舌で抉じ開けていく。
「・・・・・・ん」
歯茎を横へ下へ味わうように舐めその口腔の奥から洩れ出てくる吐息を直接感じる。
「ふ・・・は・・・んん」
起きてはいない。そのまま奥の舌を求めて進ませる。
「んふ、ぁ・・・ふ」
舌と舌の先が触れ合う。弱く吸い舌を濡らす唾液を啜っていく。
「ぁ・・・ん・・・ふ・・・ちゅ・・・むふ、ちゅる」
ちゅうちゅうと弄ぶ。その味は脳を蕩けさせる様な麻薬的な美酒。
吸いながら少しずつ制服の前をプチプチとはだけさせていく。
「ぅ・・・・・・んっ、ぁ・・・ちゅ・・・ちゅううう」
はっ少し強すぎた。起きていないか確認をし・・・大丈夫のようなのでそのままブラを脱がす事にする。
大人びた豊満な胸を隠す質素なブラジャーを背中側に手をモゾモゾと進ませホックをはずす。
「・・・・・・・・・ん」
そのままなるべく摩擦させないよう引っ張り手を挙げ脱がし完了。や、やはり、で・・・でかい。
その胸の先は誰にもまだ汚されていない様なぴんくの乳首、形は垂れるようなタイプではなく
綺麗なフォルムを形作っていた。これを好き放題に出来るのだ。我慢できず顔を胸に埋めにいく。
「ぁん」
舌で左側のぷくりとした乳首をつつくように舐め、視線の先は右の片方の手で撫で摩っている様をぼーっと。
「ぁぁ・・・ふ、んふ」
感じている。体温が上がっているようでメスの香りが強くなってくる。
乳首も徐々に尖ってきているようだ。続ける。
「ぁん・・・はぁ・・・はぅ、あん」
ぬらぬらと執拗に舐め廻し唾液に汚された胸の頂は完全にそそり立っていた。
そろそろ起きてしまうんじゃないだろうか。次はどうしようか考える。・・・?
ずりずりと引き摺るような音がし、そちらを見ると足を畳に引き摺りながら鶴屋さんが近寄ってきていた。
何かな?
「き、君ってやっぱりヘンタイさんだね・・・」
言いながら鶴屋さんは、裸のまま胡坐をかき両手を畳に投げ出しこちらの機嫌を伺うように
「あのね、お願いがあるんだっ」
言ってきた。みんなヘンタイだ。それよりお願いってなんだ?
「みくるはね、キミの事が好きなんだよ。本人はそうは言ってくれないけど、解るんだ」
嫌われてはいないと思っていたが。
「だから君もみくるの事を好きなら、・・・そーいうことするならちゃんとしてあげて欲しい」
何を今更。元は鶴屋さんが始めた事だ。だが大体読めてきた。
「本当に朝比奈さんは俺を?」
「さっきキョン君の事弄ってたらむっとした顔してた」
無理矢理くっつけようとしてた訳か。
「解りました。朝比奈さんを起こしますか、ああその前に」
鶴屋さんに耳打ちする。
55名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:35:39 ID:8kaVhi+O
俺は朝比奈さんを揺さぶった。
「朝比奈さん、起きてください」
中々起きない。ユサユサと続ける。
「朝比奈さんーーーーー」
「ん・・・ぁ・・・・・・あ、あれ!?」
震度7くらいで起きた。そして自分のはだけた制服を手で隠しながら驚いている。
そりゃそうだろう、こっちは裸だ。
「朝比奈さんて俺の事好きだったんですね」
向こうも状況を理解したようなのでそう言った。
まだビクついているが。
「ふぇ!?な・・・なんでですか?」
「鶴屋さんから聞きました」
「みくるがあんまりにも素直にならないから」
「でも俺は大人の付き合いの出来る人じゃないとだめなんですよ」
そう言って鶴屋さんの肩を撫でる。鶴屋さんはしな垂れる様に俺の投げ出した足へ腕を乗せた。
「みくるぅぅ、もう一度言うよっキョン君貰っちゃっていいのかな」
髪をかき上げながら口をモノに近づけていく。
「あぅ・・・・・・」
その表情は拗ねるような。
「本当に、貰っちゃうよ。貰っちゃうね」
「うぅぅぅぅぅぅ」
口が触れる瞬間。
「だめ・・・・・・!!」
と大声を聞く。俺も半信半疑だったが本当だったらしい。
「本当は、、好き、なんだっ?」
「でも・・・理由があって。今は言えないですけど」
顔を赤くしながらそう言った。・・・未来の事だろうな。
その顔は少しムスっとした顔で。俺は驚き、内心ほくそ笑む。散々朝比奈さんは刺激の強い光景を
見せられて正常の判断がつかないんじゃなかろうか。いつも未来未来言ってるこのお方が。押し通る。
「朝比奈さんはそれで、どうしたいのですか?俺と付き合って貰えるんですか。
大人の付き合いで。正直今も我慢してるんですよ」
深く考えられないように一気に喋る。
「大人の付き合いって・・・」
「鶴屋さんがしてたようなエッチな事です」
あえてその人の名前を出す。くってかかるはずだ。
「た、たぶん・・・」
んじゃ、と俺は立ち朝比奈さんの前へ立ちモノを見せる。顔に触れそうな程近く。
「ひゃっ!?」
やはり顔を隠してしまった。人一倍恥ずかしがりやなんだよな。
「目瞑っててもいいので触ってみてください」
「うっ・・・・・・」
しばらく躊躇していたがおずおずと、手が近づいてきた。
「もちょい上です」
「こ、こですかぁ・・・ぅっ」
手が触れる。それはもうオドオドと。む、横を見ると鶴屋さんもどこかおかしい。
静かに鼻をふんふん鳴らしている・・・。朝比奈さんがモノを掴む様に興奮しているようで。
「そのままゆっくり、握ったりしてみてください」
「は・・・はいぃぃ。ふわわっ、あったかい・・・です」
モノから熱を感じ取っているようだ。どうもこのままじゃ舐めてもらう事
なんて出来ないんじゃないだろうか。俺はその手をそっとはずし言う。
「そのまま目瞑っててください」
「えっ終わりですか・・・もういい、んぶぁ!?んーーー!」
しゃがみ突然口内を貪るように舐める。片手はうなじからこちらへ抑え付け。
もう片手は背から抱き締めるように。
「んぶっ、ふはぁ!んふぁあ・・・」
朝比奈さんは当然空いた手をバタバタとさせている。構わず蹂躙。鶴屋さんは唖然と。
「んんっちゅっ・・・・・・ちゅぅ、ふぅ、・・・・・・ちゅううう、はふ」
たまに丁寧に唇で唇をなぞったり。口内を舐め回される感覚に陶酔し出したのか段々と抵抗が弱くなる。
56名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:36:17 ID:8kaVhi+O
「しら舐めてみてくらさい」
「ん・・・れろ、れろ、ちゅっ・・・ちゅうう」
大人しくなってくる。その目はぼーっとし、手を徐々に下げていき行為を受け入れ始める。
「ぁふ、きす、んちゅ・・・ちゅくちゅ、きょん・・・くん」
舌を引っ込めようとすると朝比奈さんは追うように奥の俺の舌を捕らえ様としてくる。
そのまま抱き締めたままに俺は布団へ倒れこむ。空いた片手では少しスカートを捲りお尻をぐにぐにと優しく弄り。
「ふわっ!?・・・ちゅ、ぁ、れろ、え、えっち」
「朝比奈さん四つん這いになって反対になってください、こっちにお尻を」
「ん、はいぃ・・・・・・んしょひゃ!?」
言う事は聞く様になったようだ。が、モノを見るとだめだな。
目の前には朝比奈さんの大きく綺麗なお尻が、考える暇を与えずにバっと下着を下げる。
「うわ、丸見えです」
「ひゃぁあああ!?」
また暴れだす。腰を抑え付け、顎にはしょりしょりと薄い陰毛を感じながら鶴屋さんを呼ぶ。
「鶴屋さん、俺がさっきしてたようなのをお願いします」
ずっとジーーーっと見ていた鶴屋さんを頼る。一瞬呼ばれた事にビクっと驚き、こちらへ近づいてくる。
俺は顔上に上げ、ピンクのスリットを作るそれをぺろぺろと舐め始める。
「ぁっ、そ、そんな、あん、ぁぁ・・・ひゃっ!」
スカートを背中側へたくし上げお尻の穴を丸見えにし、鶴屋さんにここ、と合図を送る。
「わか・・・った」
俺の顔の上では舌を突き出し、窄まりの方へ顎を進ませている鶴屋さんが。
こんな光景が拝めるとは、正面から見たかった所だ。・・・舌が触れた。
「ふぁああ!ぇえっ!?ぁ、汚いですぅ!あっああっ」
「れろ、れろ、み、みくるぅぅ、ぢぅうううううう」
舌を上下にてろてろと動かし、挿し込む様舌が見えなくなっていく。
負けてられねえ。人差し指と中指で朝比奈さんのマン○を指で左右に開いていく。
「あぁ、あん!見ちゃやっ、うぅぅぅ。うぁ!?くぅっぅう」
手をグーにしてシーツを掴み朝比奈さんは刺激に耐えようとしている。
鶴屋さんの攻めは激しすぎるのか。
「ちうううぅぅ、ふぅ・・・ぢゅる、じゅる、れろれろ」
才能があるなっ鶴屋さんはっ。朝比奈さんの尻穴を舌で穿るそこから生まれる
鶴屋さんの唾液は俺の顔の上へぽたぽたと垂れ始めていた。
「おっ!?しりがぁっしたっ!?で、うぁああ・・・・・・!」
俺はおしっこの穴をこそぐように舐めそのままツツーッと膣口へむしゃぶりついていく。
「俺のもそろそろ舐めてくださいよ」
「は、はひ。わかり、まし、あぐっ!?」
「ちょ、ちょっと鶴屋さん。もうちょっと弱めて」
「だ、だってみくるかわええっょ、んじゅぅぅる、ふぐっちゅぅちゅぅ」
涎を垂らしながらこちらを向いたと思ったらすぐそっちの攻めへ移ってしまった。
股間に暖かい感触を感じる。ほっぺただな。
「そのまま、朝比奈さんお願いします」
「はっはい。・・・はふ、ちゅ、くちゅ、ちゅぅ、あ、あつ・・・ちゅっ」
ガチガチになったモノの先端を控えめに咥えられる。興奮により控えめでも十分な刺激だ。
俺は口で舐めるのをついやめてしまい、上の鶴屋さんが尻穴を舐めるのを見ながら愉しんでいた。
57名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:37:27 ID:8kaVhi+O
「じゅっ、はふ・・・みくるううう、れるれる、ちゅぅぅぅ、はぁはぁ・・・、んっじゅぅうううううう!」
うは、鶴屋さん大胆。驚愕していると。
「ちゅぅ、ぁ・・・ん、あはっ、ちゅうううう、んぐ!?ガリッ」
「痛゙ぁあ!」
突然モノを歯で噛まれるような痛みが走る。
「づる゙やさん・・・もっと弱く・・・おねがいします」
「はっ!?ご、ごめんよ」
「この描写は買った人を萎えさせる」
「えっ!?ご、ごめんなさぃ。なめ、ます・・・ね」
「大いに盛り上げてください。俺が気絶してたときくらいの鶴屋さんくらいので」
この様子だときっと大胆だったはずだ。
「じゅる、る、ちゅうううう、ぁふ、はーーはむっ!」
一気に玉の部分の方まで唇を感じた。両脚に腕を乗せられタマの方をさわさわと触られる。
相変わらず顎だけ見える鶴屋さんはねちゃねちゃと音を立てながら穴を舐めていた。
「じゅるっ、ちゅぅぅぅ、はっこ、こんな感じでっぁん!・・・いいです、かぁ?」
「そんな感じで」
ちょっと悪戯してやろうと、右手を鶴屋さんの股の方へ気づかれないように差し込んでいく。
精液で汚れたままであろう、そこの穴をくちゅくちゅと指で混ぜる。
「ちゅぅぅ、ゔわ!?ぁっあっあぁん!いき・・・なりぃっ」
さっきのお返しのつもりで捻るようにピストンさせた。膝をガクガクと震わせ尻を舐めるのをやめている。
「ぁぁあ!ゆびぃゆびがぁぁぁ、ふはぁっ!?あうっ」
引掻くように出したりを。そろそろ出そうだ。
「朝比奈さん飲んでくださいね」
「んちゅ、ふっちぅぅぅ、えっ!?、な、なんれふか?」
は、歯がこそばゆい・・・。
「出るものっ飲んでね」
言った瞬間堪えきれなくなった奔流をそのまま朝比奈さんの口の中へだくだくと注ぐ。
「ぶ!?んぅぅぅぅぅぅぅぅ!はつっぃいぃぃぃ!ごふっ」
大量に迸らせた。体をよじり、奥の朝比奈さんを見ると。
「ふぉ、ふぉれのむん、、ぅぷ、れすか?」
リスのように顔を膨らませていた。いっぱい出たもんだ。
俺は顎で頷く。
「ん・・・・ごきゅっ、ごきゅっ、ぁつひ、ん、ゴクゴクッ」
首筋まで精液をどろどろと垂らしながら飲んでくれた。
その顔は熱さと苦さに苦しんでいるみたいで。
「全部綺麗にしてください」
「ん、ゴクっわかりましたぁ・・・」
腹には二つの豊かな乳房の重さを感じる。先っちょは尖っていて。
目の前にはぬらぬらと蠢く膣口が。
「綺麗にしま、す。ん、ちゅぅ」
両手で包むように袋を持たれ顔の動きだけで口を使い、
ズルズルと竿の付け根から雁まで咥え込み舐めてくれる。
「んぐ、じゅる、ちゅうう、はっ、ちゅうううう、じゅるるる」
マン○を弄りながら酔い痴れる。一際強く
「じゅるっ、っぢゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、れろれろ」
尿道口を吸われ、舌でちろちろとされる。
鶴屋さんはソレを横から四つん這いになり楽しそうに見ていた。
「みくる、えろーぃ」
朝比奈さんは一瞬びくっとしたようだが続けてくれる。完全にモノは復活。

「んじゃ」
朝比奈さんを横にころんと寝かせそのまま足を掴み股を開かせていく。
「あっ・・・恥ずかしい、です」
「もう十分恥ずかしい事してますよ」
そう言いながら、モノをぐにゅぐにゅと膣口へ上へ下へ擦らし押し付けていく。
溢れる潤滑油を馴染ませるように。
「ぁっあん、い、一度でお願いしたいです。ここわいぃ」
そうか、と先っちょを膣内へ進ませていく。
少し萎えているが丁度いいだろう。そのうちに。
58名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 03:49:36 ID:8kaVhi+O
「ぁ・・・ぁ・・・あ、う、ん」
目で確認を取り、そのまま腰を持ち抱き締め
「ぁ゙あ゙あああああ!いだっ!ぃです・・・ぅ!」
座位の体勢にし一気に入れた。体をピンと張り両手は強くこちらの背を抱き締めている。
「ふわぁっ!」
ちょっと動かすだけでこれだ。ううむ。鶴屋さんを頼ろう。
「鶴屋さん?」
「ぁっあん、ぁっあー、ぁーあふぅ、指とまら・・・ない」
一人こちらを見ながらオナニーしてた。あんたって人は。
「朝比奈さんに濃厚なキスを」
「えっ・・・?」
予想外だったのか、驚く朝比奈さん。ちょっと嬉しそうな・・・。
「ぁん、はふ、あっ、あっ!あん!ぁはあっ!」
「鶴屋さん・・・・!」
「はっ!?なっ何かな!ぅ、じゅる」
涎を腕で拭きながらこちらへ来た。
「朝比奈さんを壊すようなキスを」
自分の精は舐めたくないもんなのだ。
「んっ、らじゃーっ!」
手をワキワキとさせ近づき後ろから朝比奈さんの顔を横に
向けさせ口を近づけていった。
「いっくよー、っぢぅぅぅぅぅぅぅ、れろれろ、ちゅっ」
「むぁぁぁっ、あむ、したぐぁ、ぅっ」
尻の穴の方へ指を動かしていき、窄まりをさわさわと触る。腰を動かしていく。
「ぁっ、痛っ、んぐっちゅっ、はぁ、やぁん!」
「んじゅっ、ぷはぁ、みくるの舌はちっこぃなぁ」
朝比奈さんの膣の中からモノを包む暖かい愛液を感じ出す。
強く奥までぐしゅぐしゅと揺する
「ふわっ!はぁ!んんんっ!あああっ!ああああぅっ!」
ん、鶴屋さん静かになったな。見ると横に顔が。ぶわ!
「ん〜〜キョン君もー、れろれろ、じゅるるっるうるるるるるう」
「ぶはぁっ!も、もういいです。鶴屋さんはそこで見ててください」
あ、あんたって人は!ほんとにもう!エー?って顔されても。

朝比奈さんの首筋にキスをしていく。熱を持った汗を浮かし女の匂いを強く漂わせ脳を犯す。
「きょっキョンくん、きもちぃーですぅぅ。あんっ!はん!ふはっ!」
抱き締め腰だけを強く廻しモノでゴリュゴリュと侵していく。
肩には俺を強く抱き締め陶酔した朝比奈さんのお顔が乗り耳をはーはーと吐息でくすぐる。
「はぁん!あんっ!あん!かた、いのがっ!?」
粘膜と粘膜の擦れ合いの激しさが増し、グジュグジュと朝比奈さんからの粘ついた愛液が竿を伝い
こちらの袋をでろでろに濡らしてくる。
「あっ!あっ!あはぁぁぁぁぁん」
声デカ過ぎる、エッチなDVDどころではない。俺はお父様の存在を思い出す。片手で朝比奈さんの口を塞ぎ
「ふぐっ!?ぁん!ああっ、いいっーーきょん君っ」
意味なさそうなのですぐやめた。どうにでもなれと。尻を両手で掴みにいく。
597-695:2006/06/05(月) 03:52:07 ID:8kaVhi+O
「あっあん!お、しりっ?あふっ!あん!」
朝比奈さんの股をこちらの股にぐっと引っ張るように尻を鷲掴みにし激しく奥の方まで挿入。
ぐしゅぐしゅと周りに愛液を飛ばすほどに。む?
「え、え、えろっ!こっちから見るとエロっ!」
鶴屋さんは屈んで朝比奈さんのスカートを捲り、尻から覗き込むように交配を観察していた。
「ちん、ちんが凄い勢いで・・・出たり入ったり、こ、こんなだったんだねっ」
見せ付けるように強く強く出し入れをする。
「うぅわっ!」
入れるときにはぐにゅりと中で蠢きモノを締め付け引く時は絞るようにヒクヒクと吸われる。

「んんんっ!ぁあ!きも、ちぃよー、ぁうっ、ぁぁあ!ちゅ、れろれろちゅううっ」
朝比奈さんは体をガクガクと揺らしながらも首筋を舐め強く吸ってくる。
俺達の下の布団はぐちょぐちょで、冷たくなっていた。さぞ淫臭も強いだろう。
「みくるっお尻舐めちゃうね。んーーーちゅっれるれるじゅるっ」
「あっああっあー!お尻きもちい、です!おしり・・・」
ガスガスと突く。鶴屋さんの顔にも汁を飛ばすほどに。出そうだ。
「あぐっ!ふあああっ!ぁあああ!中でこすれ!?」
「ぐりぐり♪」
指攻めか。留まる事を知らない鶴屋さんだった。
「出します」
ゆっくりと腰を引き一番の突きを膣に放つ。うぐ。
「えっ!?!?熱ぅいぃぃぃいぃぃぃい!!あふっ、どろ・・・・・・どろして」
濡れそぼったヒダのきゅうきゅうと吸い付く竿への締め付けを感じながら塊を奥の奥へ流し込む。
「ぁうっ!ぁん。あったかい、、ですぅ」
最後の一滴まで中へ中へ。
「中から溢れてるね・・・いやぁ、いいもん見れたよっあれ?」
そのまま、はぅはぅ言ってる目の蕩けた朝比奈さんを抱きながら俺は後ろに倒れこむ。
つ、疲れた。ほっぺたにキスをしそのまま夢うつつと・・・。

・・・・・・
・・・・・・・・・目を覚ます。朝比奈さんは横でこちらを向き寝ていた。
俺のもう片方は新たに布団を敷いたと思われる鶴屋さんが。
時計を見る、21時57分。ぶはっ!がばっと跳ね起き、横の鶴屋さんを起こす。
「鶴屋さん、起きてくださいよ!こいつはまずいですよ!」
もそもそと蠢いている。あんたそれ体に巻いてるのシーツだよっ!
「ん・・・・・・ぅ?ぁーあー!やっと起きたんだね!」
「これじゃアニメ見る時間ないじゃないですか!!」
「うひっまだ言ってるよ!このしとはっ」
「うー・・・ん、ぁふわぁぁあ」
喧騒で起きたらしい。コシコシと瞼を擦り起きてきた。
「ふぁ!?は、裸!」
「みくるっ!そんなことよりも、キョン君とこれから付き合ってもいいのかなっ?」
そういえばそんな事になっていた。どうなんだ?
俺と付き合って貰えるんでしょか?
「・・・何か勘違いしているみたいですけど私が好きなのは鶴屋さんです」
ハナっから負けていた。



                                                              暗転終わり
607-695:2006/06/05(月) 03:55:17 ID:8kaVhi+O
規制されて戸惑った。お詫びにもいっこボツ投下

部活前にて ショート ハルヒxキョン

六時間目の授業を終え、これから午後の部活動という時間。
いつもの俺は今までのらりくらりと流されるようにハルヒに付き合ってきたわけだが
これからは変わってくるだろう予感をひしひしと感じていた。
「じゃっ先に行ってるから!早く来るのよ」
振り返り見るとその顔はいつもどーり楽しそうでいて、ほのかに赤い。
ハルヒは綺麗な黒髪を流しながら部室へと走り込んでいった。
これから何か楽しい事がある事を確信しているような素振りだ。
慣れてきたのかもしれない。そのまま俺はあぁ、と席を立ち我がSOS団の部室へと向かった。

いつものドアノブを心持楽しく開け、中に入りまずは見渡す。
隅で小説を静かに読みふける長門がおり、ハルヒはバニー衣装で団長席に居座っている。
ハルヒはこちらを伺うようにちらちらと目で確認してくる。挨拶もよこさず。
これから何が始まるのか期待しているようだ。これが最近のパターン。俺はハルヒに声をかける。
「待ちきれないのか?ああ、そろそろ古泉と朝比奈さんも来るな。それからでもいいかもな」
「・・・や、やだ。有希しかまだ知らないんだから!」
待ちきれないのは認めるようだ。

きっかけは、ある日の午後ハルヒがまたもや最近はつまらない、盛り上がりがない、刺激が足りないと騒ぎ出し
俺を困らせ妙な行動を起こそうとしたので俺はカッとなり、無理矢理刺激という奉仕を教えてやっただけで。
突拍子もない事を言い出すそのハルヒの顔をじゃぁ教えてやると抑え付けキスをかまし、すぐ振り解こうとしたあいつに
かわいいよな、おまえはの一言を言った所で意外にもおとなしくなり、それからは俺からの様々な注文を聞く様になり堕ちていった。
長門だけは一部始終を見ていたが何も言ってはこない。日課のように行われる事を知らないのは、古泉、朝比奈さんだけ。

「そこ、床に座って。後は解るよな」
もう4日はこれしかさせていない。
「わ、わかったわ。これ好きよね・・・」
ハルヒは椅子からこちらへ来て慣れた手つきで立ったままの俺のズボンのジッパーに手をかけていく。
その黒のスーツで強調された大胆な乳房は、奉仕させながら何度も弄ることはあったが他の事は一切していない。
生意気で五月蝿く気の強いハルヒ自身に股間に手を這わさせモノを取り出させることに酔っていた。
今から取り出すモノの形を確かめるような動きでズボンの上からふにふにとしばらく触られチャックが降ろされる。
「出すわね・・・・・・きょ、キョンのおちんちん」
顔からは好奇心、これからどうしてしまおうかという楽しみの色。愉悦を得る。
今まで好き放題触らせるだけだったが今日は教えていく事にする。俺の我慢も限界だ。
「出してもいいが、今日は色々教えてやる。全部やれよ」
「・・・・・・うん」
静かに頷くハルヒは何をさせられるのかわくわくとしているようで。
トランクスの中からずるりとモノを取り出していく。恥じらいは余り感じられず余り楽しめない。
だから命令をしていく。
「舌で舐めてみろ、そのくらい知ってるだろ?」
今まで遠慮していたのか、こいつがウブなのかは解らないが舐める事はしてこなかった。
プライドが未だに残ってるのかもしれない。
「・・・わかった。・・・・・・ちゅ」
意外だにもすんなりといくものだ・・・。静かにハルヒはうさぎの耳を垂らしながら
片手でモノを掴み恐る恐るゆっくりと亀頭の先に口付けをした。
「ちゅっ・・・・・・ちぅ、ちぅぅぅぅぅ」
舌は使わず、唇だけでちゅうちゅうと尿道口をついばむ様に吸って来る。弱いぞ。
「ふっ、わかった・・・ぢぅぅっぅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
先っぽに痺れを感じる吸い付きをしてくる。そのまま咥えて舌を突き出し舐め回せ。
617-695:2006/06/05(月) 03:57:43 ID:8kaVhi+O
「じゅる、ちゅぅ、ちゅぅ、れろれろ・・・におひが凄い、銀杏のような匂いがするよ・・・」
小さな舌がたどたどしく少し血液の集まりだしたモノを舐め始める。手と顔を動かしてみて。
「んちゅぅ・・・ぁは・・・ちょっと苦いよ?・・・うぷ・・・じゅるぅ」
先走りが出てるからな。ハルヒの唾液は絡まるようにねちゃねちゃと先っちょへ糸を引くように伸びたり切れたりを繰り返す。
片手でハルヒのウサ耳を潰し優しく頭を撫でる。途端嬉しいのかしゃぶりながら目を薄く開き蕩けさせている。
「ちゅぅ・・・舐めるとこんな味がするんだね・・・ぼーっとしてきちゃう。はむっ」
雁首の部分までを口に含まれる。唾液で濡れたぴちゃぴちゃとした舌が海綿体に優しい刺激を送ってくる。
「んじゅっ、じゅる、ぢゅるる、かたい、ね・・・じゅるる」
華奢な指で堅さを確かめるようにねちゃねちゃと竿を握り、・・・すぐに搾るような舌の動きをして。
至福という表情をしながら続けてくる。
「はぁ・・・ぁふ、ちゅっ、じゅるっ・・・じゅるるるっ、っは、れろ・・・・・・れろ」
上目でこちらの目を見ながら、しゃぶり続け、舌を突き出しくびれを左右に舐め震わす。昂ぶる。
そのスーツ、胸の部分降ろせ、んで俺のを挟んでみろ。
「んぶっ・・・じゅる、・・・・・・わかった」
ジジッと後ろのジッパーを下げていき・・・動きが止まる。両手で自らの胸を抱き体を震わせ顔を俯かせている。
「今更恥ずかしがるなよ」
と胸元のスーツに手を伸ばしぐっと下にずり下げた。
「ぁ!ちょっちょっと待って!恥ずかしいんだってば!ぅぐ」
幼少時代のスカート捲りのごとく鮮やかに捲ってやった。露になった胸を隠しながらまだ俯いてる。
自己の素肌を晒すのには未だ抵抗があるようだ。かわいいよな、ハルヒは。
「・・・・・・・・・・・・うっ」
ゆっくりと腕を開いてその胸を見せてくれた。桜色の尖った乳首、手に程良い感触を与えてくれる二つの乳房。
そろりと俺は手を向かわせ胸の乳首を掌で挟む様に揉んでいく。
「あっ、・・・ぁん、キョン・・・好きなの・・・あふっ」
見てりゃ解る。俺もおまえの魅力に溺れているのだ。
「遅くなりましたぁぁぁぁ!」
「王道パターン来たぞ!ハルヒ」
「わあっ!どうすんのよっ!ぜ、絶対知られたくないわ!」
扉の外には朝比奈さんがいる。ハルヒの胸を触りながら言う。
「朝比奈さんならあの胸でナニをああしたりこうしたり、出来るだろうな」
「だめ!だめ!!絶対だめ!そんなことしたら、殺すわ!!」
やっぱ知識はあるようだな。さっきの舌遣いはどうもおかしかった。
「朝比奈さん!開いてますよー。中へどうぞ」
朝比奈さんはきっといつもと違うこの光景を目の当たりにし目を廻し、倒れる事だろう。
「ちょっまって!や、やだ!やだぁ!キョン!」
ウサ耳をあっちこっちへ向きを変えさせ腕を掴んでイヤイヤをする。必死な形相だ。
627-695:2006/06/05(月) 03:59:56 ID:8kaVhi+O
「あ、あれっ開きませんよー」
そう、鍵は閉めてあった。
「ははっ」
「ばっ、ばっかじゃないの!」
激昂するハルヒの顔を掴みに行く。
「な、いたっ!ななにするのよ!・・・んぐっ!?」
掴み大きく開いた口へ勃起したモノを突っ込む。
「んぐっあぐっじゅ、ぐふぁっ、あ゙ぅ」
蹂躙するように口内の頬へ擦り付ける。諦めろ。
かわいいハルヒの声をこのまま聞かせてやれ。
「んっあ、ぁふ、じゅるっ・・・ぐじゅ、んはっ」
魔法の言葉で、促す。唾液と先走りからなる粘液を口元から垂らすハルヒ。
そのモノを放そうと握っていた手だけを振り払い口腔の奥までモノを突っ込み口だけを使わせ舐めさせる。
「んぐっ、ぁぐ!じゅる、ぅ・・・ん、キョンの、おいしぃ・・・ぢぅるる」
諦めたのか、静かになってきた。無理矢理愛撫されているモノを見下ろしながら頷いて来る。
「なっなにしてるんですかー?開けてください。むむっ!」
「ぶぁ・・・ぁん、じゅるるるぅ、!がふっごほっ」
朝比奈さんの抗議の声を聞きながら、奥の奥まで剛直を穿っていった。苦しい筈なのに、嫌がってはいない。
その目は少し赤く涙を垂らしながらで。屈服させている達成感が募り腹からの奔流を感じ出す。・・・・・・飲めよ。
「あぐっ!じゅる・・・ふぁ!ぐふぁっ!んっ、んはぁ!ん!?」
後ろに手を廻し頭を掴み引っ張り、腹にハルヒの鼻がくっつく程に呑み込ませる。
袋がベチャリとその顎にぶつかる。放つ。
「んーーーーーーっ!!んぶ!んんんんんん゙ん゙!」
咥内を大量の精液で満たしていく。一週間は出してないからかなりの量のはずだ。
「んーーーあ゙ふっ、ご・・・・・・く、じゅるっ・・・んぷっ!・・・はー、ぁぅ」
溢れる濃密な液体をハルヒの口元から竿に滴らせてくる。
竿から上を口で窄めたハルヒの口がごくごくと嚥下していき、感触に寒気が立つ。
「んぢゅ、ちゅぅぅぅ、はっ、はっ・・・じゅるるる、れる・・・ちゅっ、ぁふ、にが・・・・い」
綺麗に舐め取るように舌を動かし雁のくびれまで這い回らせ掃除してくれた。
「・・・はふ、・・・フルーチェ?味は苦いけど・・・はー」
フルーチェは旨いな。うむ。
床の汚れを見ながら明日はハルヒを家に誘ってみるべきか考える。
きっと、一つ返事で来てくれるだろう。・・・なぁハルヒよ。ん?
ペラペラとページを繰っていた長門はその手を止め突然すっと立ち上がった。
彼女は知っていた。掃除用具ロッカーには息を潜め蠢く影があることを。近づき、ギィィィィっと開けていく。
「・・・まだまだ甘いですね。あなたのおちんちん堪能させて頂きました」
肩を竦めながらいつものスマイル(ちょっと邪悪)
皆呆然。外からは朝比奈さんの声が未だ響いていた。

                                            暗転終わり
63名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 04:21:54 ID:SD0Q291O
乙!エロもオチもGJ!
64名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 05:47:04 ID:gw/ClhkS
っていうか前スレラストのあれ凄く面白かった。
笑えたし
65nac:2006/06/05(月) 06:09:26 ID:TD2jFErs
GJ!すげぇぇぇ前の方
えろはさじ加減難しい、確かに
キャラの背景とか無視すればいいんでしょうけど
「こんなの***じゃない」とか思えてきて……踏み切れません
ということで、えろは諸先輩方に任せます
というか前の方のでエロ分を補充してください
自分は自分の道を逝きますっということで投下
毎度毎度お目汚しすいません
66nac:2006/06/05(月) 06:10:41 ID:TD2jFErs
「Recontact」

さて、毎度の事ながらさまざまな非現実的な事件や現象に巻き込まれている俺なのだが
今回は、ちょっと毛色が違うらしい……いや、なんというかいろいろな意味で「困っている」
というのも……
「おはよっ」
毎度毎度のハイキングコースを相も変わらず登っている所に声を掛けられ
「今日、日直なの忘れてて、早く職員室に日誌取りに行かなきゃ、またねっ」
と言い残し長い髪を翻し早々と登っていく……朝倉涼子を見上げながら俺は溜息をついた
……そう朝倉が学校に復学しているのである
そもそも彼女は長門の説明曰く「長門のバックアップ」であり、つまり親玉である「統合思念体」の端末だ
しかし、去年の5月に教室に俺を呼び出し……「涼宮ハルヒの観察」の名目で俺を殺そうとした
あいにく、危機一髪で長門が助けに来て、朝倉は消滅した……はずだ
その後、長門の情報改変で「朝倉は父親の都合でカナダに急遽転向した」ということになった
始めは「おかしいわよ!」と喚いて、朝倉が住んでいたマンション(長門と同じところだが)の
探索など行ったハルヒだが、結局何も情報が得られず……結局うやむやになったわけだ
……とここまで間違ってないな、ここからだ
SOS団冬の合宿とかで冬休みをハルヒなりに謳歌したであろう、最終日……ここに時間を戻して話そう

PPPP、PPPP……
明日から、また強制ハイキングの始まりかと軽い憂鬱状態で、準備をしていた時に電話が鳴った
なんだ?こんな時間に、またハルヒか?と訝しげに思いつつ液晶の表示に目を落とすと
「長門 有希」の文字
なんだ、珍しいこともあるな、と思いつつ、俺はダイヤルボタンを押した
「もしもし、長門か」
「…………」
おいおい、そっちから掛けてきておいて無言はないだろ無言は
そう心の中でつっこんだが、これが長門だと半ば諦めて、こちらから話しかけた
「何か用か?また困ったことでも起きたのか?」
「…………そう……」
とやっと声が聞こえて、一安心する俺、つづけて質問する
「急いで訊きに行ったほうがいい事なのか?」
「出来れば」
今度は即答かよ、まあいいさ、このパターンは慣れている、大方ハルヒ絡みだろう
「解った、すぐ向かう、部屋にいるんだろ?」
「待ってる」
といって切れた……なんかこう、もうちょっとあるだろ作法と言うか慣例と言うかと思ったが、やめた
相手は宇宙人だ、こんな偏狭の一島国の狭い了見なんてちっぽけなものさ、と自己完結しつつ
俺はコートを羽織った
67nac:2006/06/05(月) 06:11:49 ID:TD2jFErs
「やあ、お待ちしていました」
長門の部屋に入ると目の前に小泉が居てこう言われた、だから顔近いんだよ、それになんでここに居る
「それも含めてお話します、まずは中へ」
というか、ここはお前の部屋じゃないだろ……と言いたかったがとりあえず無視して部屋にあがることにする
「あっキョン君、こんばんわ」
とコタツに入っていた、美の女神の化身、朝比奈さんは少し顔を赤らめながら、挨拶してくれた
つまり、ハルヒを除くSOS団全員がこの部屋に集結したわけである
長門は人数分の湯飲みと、恐らくお茶だろう急須をお盆に抱えて持ってきた
「……座って」
俺たちはちょうど正方形のコタツの一辺に一人と言うきれいな形で着座した
ちょちょちょちょ……
長門が全員にお茶を配って奉仕しているのを新鮮に感じながら、お茶を飲んだ、うん、うまい
そういえば、小説では急須ひとつ分丸ごと飲まされたっけ……アニメでは三杯で済んだが……っとすまん脱線したな
しかし人は、学習する生き物だ……誰が言ったかは知らん、暇な奴は読んで書き込んでおいてくれ
「んで、一体今度は何が起きた?」
俺は、いきなり本題に入った、これがこいつらと関わる時に一番スマートなやり方だと思っているから
「実はですね」
と小泉が言い出した、お前絡みか、とも思ったが次の台詞を聞こうかとしたら
「朝倉涼子が現れた」
長門が非常に手短に話した、そんな人をモンスターの出現みたいに言わなく……そんな相手だったな
となると、これは長門の管轄か、又殺されかけるのは御免だぜ
「それはない」
またも即答した、小泉の保証と違いこいつのは信頼できるが……一応確認しておこう
「本当に大丈夫なんだな」
「今この世界に存在している彼女は、今までの彼女とは違う」
「つまり別人ということか?」
「そうでもない」
……???よく解らん、おい小泉説明しろ
「長門さんの言葉の通りですよ」
それじゃ解らないから訊いてるんだ、もう少しお前のその饒舌な口で過不足なく説明しろってんだ
「つまり解りやすく言えば、只の人間になった朝倉涼子が現れた、と言うわけです」
「ということは、長門みたいな力は使えないのか?」
「はっきり言ってしまえばそうです」
なるほど、つまりあの冬の事件のような状態に近いってことだな
しかし今回は目の前に長門や小泉、それに朝比奈さんも居る、恐らくだがハルヒも北高生だろう
「はい、その通りです、僕たちになんら変化はありません」
そういい終わると、ふと視線を感じ正面を向くと……長門がこちらを見つめていた
「問題はその存在理由」
?お前の親玉が作ったんじゃないのか?
「原因は別」
……じゃあ……もしかして……
「原因は涼宮ハルヒで間違いない」
……はぁ、そういうことか、大方なんかのきっかけで朝倉の事を思い出したんだろう
あいつの中では「カナダに転校した」と処理されているはずだし、「復学してもおかしくない」のも頷ける
きっとテレビかなんかでカナダの特集でもしてたんだろ、そこから考えを飛躍させて……って感じだろ
呆れていいのか……っとここでちょっと寒々しいことを考えた
68nac:2006/06/05(月) 06:12:26 ID:TD2jFErs
「じゃあ、もしかして仮に俺たちの誰かが朝倉のように消されても……」
っと言いかけたのを見抜いたのか
「無理」
長門が遮る様に答えた、長門は心なしか怒っている様だ
「それは涼宮ハルヒがジョン・スミスに会えなかったのと同じ理屈」
「なるほど、つまり涼宮さんの力を持ってしても何もないところから人を作り出すことは出来ないというわけですね」
「……」
小泉の意見を無視し、俺を見つめてくる長門……やっぱり怒っているようだ、ここは謝っておこう
「すまん長門、悪気があって言った訳じゃない、許してくれ」
「…………」
心なしか視線から怒りの度合いが薄らいだ気がする、あくまで俺の主観でだ、真相はわからん
つまりこういうことだな、ハルヒがなんらかに影響されて「朝倉が戻ってくる事」を願った
それを嗅ぎ付けた統合思念体の「過激派」だったっけか、そいつがまた朝倉を創った
「……そう」
しかし、今度創られた朝倉には長門のような情報操作能力が付加されていない、ここが長門が腑に落ちないところだろ
「……そう」
なら、簡単だ、きっとハルヒは「クラスメートの朝倉」を望んだわけで、俺を殺そうとした朝倉を望んだわけではない
「確かに、それなら朝倉さんに力がないのも頷けますね、あくまで消えた知人が戻ってきてほしいと願ったと置き換えれば」
「……しかし確証がない」
確かに、ハルヒが今更朝倉に用があるとは思いにくいが……
「とにかく状況は理解した、要は俺が以前の朝倉と同じように接すればいいんだろ?」
「現時点で朝倉涼子を消去するのは簡単、彼女は力を持たないから、しかしその存在理由を確かめるまで私は行動できない」
「じゃあとりあえずは、現状維持だ、もし何か変化があったら伝えてくれ」
「……解った」
「僕のほうも、少し調べておきましょう、機関ならなにか情報が入っているかもしれないし」
「頼む、ところで朝比奈さん」
「ふぇ?」
いきなり話しかけられたのが驚きなのか、そう返事をする朝比奈さん、くそっ可愛いぞ……
「未来からこのことに関して指令とかは出ていますか?」
「いえ……何も……多分時間的な問題ではなさそうです」
「解りました、ですがもし何かあったら教えてください、今は少しでも情報がほしいので」
というと、「頼られてるんだ」という嬉しさからか
「はいっ」という元気な返事が聞こえて、その日は解散した……
69nac:2006/06/05(月) 06:13:06 ID:TD2jFErs
次の日、三学期最初の強制ハイキングコースを満喫させられた俺が教室に入ると
案の定、ハルヒがずかずかと近づいてきて
「ちょっとキョン!聞いた!?あの朝倉涼子が帰ってくるらしいわよ、カナダから」
「あぁ、ちらっとだが聞いた、復学するってな」
「あ……そう、知ってたんだ……」
そういうとハルヒはしばらく考え込んで
「謎の転校生でなくて謎の復学生って訳ね、転校のときも急だったし、いきなり復学なんて変だわ」
……すまないが、半分だけ同意しておく、確かに事情を理解している俺でも不自然だ
「でも、これは本人に聞く絶好のチャンスね、謎の転校に謎の復学……なんか面白そう」
こんな状況でも我等の団長様は愉快に口を「へっへっ」とさせていた、やっぱり悪代官じゃないのか、お前
と俺がやっと席に着くと、谷口がにこにこしながら近づいてきた
「聞いたか、キョン」
「ああ、朝倉が戻ってくるんだろ」
と答えると、谷口は両手を握り気合を溜めるかのようにゆっくり腰にまで降ろして、ぱっとこちらを見て
「いやぁ、嬉しいねぇ、マジで」
こいつみたいにクラスメートとの再会を素直に喜べたらなと思いつつ
「そうか」
と無愛想に返事すると
「キョン!お前は解っていない、いいか、俺ランク的AA+の朝倉が又このクラスに来るんだぞ」
そうかい、と肩肘を机につきながら適当に相槌をうつと
「かぁぁっ!何だよその反応、お前、美人がクラスに増えて嬉しくないのか?」
増えたってのは違うだろ、正確には「減ったが元に戻った」だ
「いいんだよ、何でも!正直になれ!本当はお前も嬉しいんだろ」
どうだか、仮にも同じ姿の奴に殺されかけたんだ、正直には喜べんね、と思いつつ
「解った、正直嬉しい、これでいいんだろ」
と答えると
「やぁっと素直になったか」
と満足したのか、谷口は鼻歌を歌いながら席に戻っていった……まったく困ったものだ
……と強烈な視線を感じ後ろを向くと、目が合ったハルヒがふんっと窓の方を向いた
「何だよ」
「……別に……」
何怒ってんだか……そういってどうしたものかと考えていると、担任の岡部が入ってきて会話が終わった
70nac:2006/06/05(月) 06:14:55 ID:TD2jFErs
「静かに、みんなも、もう知ってると思うが、今日からまた朝倉が復学する」
そう切り出した岡部も心なしか嬉しそうだった、当然だろう、いきなり消えた生徒が戻って来るんだしな
「じゃあ、朝倉、入ってくれ」
そういって教室の外を向く岡部、つられてみんなもドアを見る、当然俺も
「失礼します」
といって入ってきた、元クラスメート、朝倉涼子の姿を見てみんな「おぉぉ」とざわめいた
確かに、俺の記憶にある姿と同じだ、一箇所を除いてだが
朝倉はすたすたと岡部の横に立つと
「お父さんの仕事のせいでみんなには迷惑掛けてごめんなさい」
とまず転校の事について謝り、それから
「これからまたみんなと仲良く出来たらいいなと思ってるから……よろしく……」
と言って、頭を下げた、後頭部の束ねた髪もつられてぷるんと跳ねる
…………そう、朝倉は「ポニーテール姿」で現れたのだ
何てことだ、すまん正直似合ってる、魅力値が40%増しだ……
以前体育のときに見せたっきり(あの時はハルヒもだったが)の髪型で現れやがった
くそっ、これは流石に予想していなかったっぜ、この不意打ちはポニー萌えの俺には効果絶大だ……
……っと不意に朝倉と目が合った、っと次の瞬間朝倉は小さなウィンクをした
まずい、非常にまずい……可愛い……確かに5月の事件の事を含めると警戒心は解けないがそれすらも篭絡できる
そんな可愛さが、朝倉にはあった
……ぐさっ
いつもなら、ペンの裏で刺すのに今日は表かよ流石に痛いぜ……と何かね、ハルヒさん
「…………何でも……」
じゃあ呼ぶなよ……

こうして、クラスの輪に溶け込んだ(というか前は自分がクラスの中心的存在だったしな)朝倉は
休み時間にはクラスの女子の質問攻めにあっていた、当然ハルヒは居ない
「がやがyがyがやががや」
あれだね、女三人寄れば姦しいってもんじゃないね、クラスの騒がしさときたら、普段の3倍だね
そういえば今年の5月に彗星が落ちるの何の聞いたっけとか思っていると
また朝倉と目が合った……偶然じゃないなこれは、確かにこちらを見た
しかし恥ずかしかったのか、朝倉は頬を赤らめ、下を向いた……なんだそのリアクションは
「どうしたの?朝倉さん」
「いえ、なんでもない」
とまた質問攻めのようだ……ご愁傷様……

そして事件と言うか、問題は放課後に起こった……
71nac:2006/06/05(月) 06:15:39 ID:TD2jFErs
とここで切ります、前回と趣向を変えようと言うことで「再来」朝倉さんです
なるべく、原作やアニメに沿った自然な流れになるよう努力します
また長くなってしまうんでしょう、自分のことながら、恥ずかしいです
今回は……先は秘密にしておきます、要はまだ出来上がってません、これからです
過度に期待しないでください、あと丁寧にお返事や感想や考察は毎度毎度ながら感謝です
へたれな一物書きの自分でもかなり励みになります            nac
72名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 07:16:04 ID:gZPK8+Y9
>>71
イイヨー イイヨー
続きが、、、 気になる、、、

楽しみに待ってます
7335:2006/06/05(月) 07:34:03 ID:q05YFtX2
スマン、35の言葉通り悪いとは思ってないんだ

ただのパロスレになりつつあるしちょっと気になっただけの話。
俺はどっちでも好きだしいいんだけれど、最近エロが補給出来なくてなw
自分でも一つ投下してはみたもののやはりここの神にはかなわないし、エロ神にも期待したいな、と。
74名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 07:48:11 ID:A7373W4L
>>71
先を楽しみにしてるぜ
あと小泉じゃなくて古泉じゃね?
75名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 10:10:34 ID:bDlok73X
>>71
句点がないから読みにくくてしょうがない。
自分のスタイルというなら強制はしないけど、できれば入れてくれ。
76名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 10:35:07 ID:r4Nw/uz6
77名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 12:31:39 ID:J0DEwIq/
>>75
文句があるんならお手本のSSを書いてみろ。
78名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 12:42:01 ID:IB6Gh8pu
>>77
そういう話じゃないだろ
内容の良し悪しではなく文としての問題点を指摘してるのに
79名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 12:43:40 ID:2Fi+THrB
オコッチャダメダヨ
80名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 12:57:50 ID:bMrwoi7G
俺なんかむしろ注意されたいぐらいだから、今度書いたときはどんどん指摘してくれ。
それで文が読みやすくなったら、両方ハッピー
81名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 12:58:30 ID:qSZPvwdQ
>>78
句読点が使われてる五行程度のSS書けば納得してくれんじゃね?
82名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 12:59:29 ID:6UfCk2Ub
作者達にも色々スタイルってのがあるんだ。
83名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 13:00:39 ID:oVsVF/fz
確かに見慣れてそうw
84名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 13:01:30 ID:oVsVF/fz
ミス

>>47-62
何かやってそうな方だとは思ってましたが、なるほど。
某声優ネタは局地的過ぎますw GJです

>>65-71
GJ朝倉楽しみにしてます。長いのでも全然構いません。

>>73
コミケ待ち遠しいね
85名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 13:09:35 ID:02zeelL6
誰かハイテンションゆっきーで、サムデイインザレインの時の漫才ネタで書いてくれないか?
俺にはSS書く能力は備わってないみたいだorz
86名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 13:24:41 ID:cuJpi5o6
自尊心の強い奴は2chでSS書くな。
句点をあれこれ言われたぐらいで逆ギレするなら自サイトで署名ばっちりつけて
アップしとけ。
87名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 13:27:21 ID:/8AhXYeT
>>86
ヒント:ID確認
88名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 13:32:39 ID:n6xNe7oG
>>86
誰も逆ギレしてないでしょ。
>>77は5スレ目や弥七郎スレをを荒らしてた奴だよ。
89名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 13:46:49 ID:sVNXoQgz
空気読まずにしかも鬼畜モノしか投稿しないから、いつも叩かれてる俺様がきましたよ
90名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 13:51:52 ID:cuJpi5o6
>>87-88
ごめんなさい。
91名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 13:58:24 ID:qrgj0y7w
>>89
あんた、サディストに見えて重度のマゾだな?
92これが発端かな:2006/06/05(月) 14:10:49 ID:VvNZXll0
360 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/06/04(日) 15:13:14 ID:Q7Tm5OeY
最近空気悪いけどな、ハルヒエロパロスレ
悪い方向の正直な感想は言ってはいけないルールがある
行くならROMだけがオススメだ、気をつけろ

362 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/06/04(日) 15:16:04 ID:aJxeA8vF
>>360
へー何かそれエロパロ板末期の症状に近いなw
あまりに作品投下のペース速すぎて追うの諦めたよ。後でまとめでゆっくり読むつもり

365 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/06/04(日) 15:35:23 ID:FwfrSWsG
数えるほどしかエロパロ板行ったことない俺が書くチラシの裏
<chirashi>
読み手側の意見を聞くってのは書き手側として当然だと思うな。俺は。
書き手が悪い点での感想に喧嘩腰で返してるってんなら問題だよナ……。
</chirashi>

367 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/06/04(日) 15:40:21 ID:kAOOGAFx
俺は一応書き手側だけどむしろ悪い点を言ってもらいたいな。
何書いてもGJばっかりで悪い所があっても気づけない。

368 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/06/04(日) 15:40:28 ID:FwfrSWsG
>>366
だから『数えるほどしか行ったことない』と付加しているワケで

369 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/06/04(日) 15:49:08 ID:HLSWnhTK
>>368
だから現在のスレの状況を伝えたつもりだった
が、ハルヒスレとは関係ない話だったんなら余計な事だったな。すまんな

370 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/06/04(日) 15:53:52 ID:j0Tf69w3
>>367
同意。言われて初めて気付くこともある。
それに、単なる罵倒か辛口の評価か、ってのは言われる本人がよく判るし、
もしそこの区別が付かないなら掲示板なんかで作品を公開すべきじゃない。
ただ、今の状況を見てると書き手よりむしろ読み手の状況に問題があると思うな。

371 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/06/04(日) 15:55:09 ID:vgTaCuSM
そこまでふんいき悪くないと思うけど。
BUMP歌詞改変とかそのあたりはウザかったが。
まあ俺は素直にROMってるけどね。作品数は多いから飽きることはない。

372 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/06/04(日) 15:56:19 ID:Q7Tm5OeY
俺も書き手なんだけどね。ずっと様子見だ
そんなことよりハルヒかわいいよハルヒ

375 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2006/06/04(日) 16:17:39 ID:j0Tf69w3
>>371
>BUMP歌詞改変とかそのあたりはウザかった
まあ、あれは便乗した書き手の質が酷かったから……
コピペ改変レベルのモノを貼られても、なぁ?
問題はそういう作品でもGJって言う奴と、そういう作品を批判する奴を平然と「おかしな人」と呼ぶ奴なんだよな。
アニメ終わったら少しは落ち着くかな……

>>374
アニメから原作に入った人も多いからじゃないのかな。
ずっと同じ話題がループしてるみたいだし。
そんなことより拗ねてるハルにゃん可愛いよ可愛いよハルにゃん
93名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 14:15:12 ID:y47vN1OF
グダグダと言う事でもないが「萌えるか萌えないか」ただそれだけでいいだろ
94名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 14:15:26 ID:U7rFAzKy
エロキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!

エロ話の連続で俺のがオッキーしぱなっしですよ。職人さん乙でした。
95名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 14:21:29 ID:Uextjtuu
>>47-62
7-695の人凄いよ!ここ最近で一番のエロ超大作でした!!GJ!
ところであなたももしかしてお尻スキー職人様ですか?
ってくらいエロい尻肉な描写でご飯が何杯でも食べれます。
尻肉も美味しゅうございましたが

>ビクビクと未だ膣道で射精を続けているモノを塗り込む様に廻し出し切り

>「え、え、えろっ!こっちから見るとエロっ!」
>鶴屋さんは屈んで朝比奈さんのスカートを捲り、尻から覗き込むように交配を観察していた。

特にこの辺の描写は超弩級のエロスを感じました。はふぅ。改めてGJ!
マイドキュメントに永久保存版しておきますね!
最後でオチがついちゃったけど、そんな特殊な三角関係(肉体関係付)に陥っちゃった
この三人のその後の展開とかも楽しそうです。
また書いてくれると嬉しいな

…でもキョンが鬼畜ちっくな性格に設定されたせいかキョン視点は割と淡々と行為を続けたのが
ちょっと残念でした。うわ!あの憧れの朝比奈さんが!?みたいにキョンもエロい感動する
内心とか見えれば読んでるこっちも同期して、
もっとムスコもドキドキワクワクしてくれたんじゃないかな、と思いました。


作品感想とは別に、前から思ってたんですが
保管庫にSOS団の面々がカードゲームをして、ゲームプレイにもそれぞれのキャラらしさが出てる
というような作品がありましたけど、エロをメインにしたSSも根本は同じなんじゃないかなーと。
エロという状況で、いかに各キャラらしい心理描写や仕草を表現し、エロスや萌に繋げていくか、
をちゃんと練ればHしかしてなくても展開を二転三転させて楽しめると思うんです
Hしながらでもないと出来ないような会話なんてのもあるでしょうし。
でも、そういうのって自分で書くとしたら難しいなぁ…上手い人にはホント頭下がります。
96名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 14:55:22 ID:lCh+n+Mt
>>95
少し落ち着け、あぼーんしてくれと言ってる作品にまるごとアンカー打つなよ。

まぁ7-695氏も自分で指定したNGワードを入れてなかったりして
何をしたいのかよくわからないけど
9795:2006/06/05(月) 15:21:40 ID:Uextjtuu
>>96
ムスコが興奮してたもんで、つい。
指摘ありがとう。次からは気をつけるよ。

7-695氏にもごめんなさい。
98名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 16:44:24 ID:EMiPBSx+
>>95
消えろ、ここはおまえの日記帳じゃねえ


エロ無しに文句を言ったり
あればあったで、『こんなの俺の○○○じゃない』などとほざく

名無しって、本当にクズだな( ゚д゚)、ペッ
99名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 16:51:21 ID:3BKFSB6k
スルー汁
100名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 16:57:25 ID:MEKK2kDV
学校もんも読みたいな
原作まだかー
101名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 17:16:04 ID:eA8QegUr
鶴屋さんが執筆した少年Nの悲劇が凄まじく読みたい。
でも内容はスラップスティックな話だという事以外解らんから
SSに書き起こす事もできんし、そもそも劇中作の文章化だし
スレ違いになりかねん。

どうにもならんな…
102名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 17:38:14 ID:0qmHXhM1
>>101
たとえSSにしたとしても、自分の文章やネタに、かなりの自信を持っている人じゃないと、
それを投下するのは難しいだろうな。
103名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 17:56:03 ID:9tRvbumM
>>101
SOS団自主制作映画第二段「少年Nの悲劇」(原作・脚本:鶴屋さん)
として撮影風景を描けば、とりあえずスレ違いは回避できるだろう。
「少年Nの悲劇」の内容も多分、SOS団関連の何かのカリカチュアだろうし。

SS書きとしての技量の問題はどうにもならんが。
104名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:00:14 ID:mIj73hIC
ここで蒸し返すのもなんだけど、>>92の内容にも一理あるよね。
でもだからって「辛口の意見も言おうぜ」って呼びかけたくらいで空気が変わるわけでもないしなぁ。
なんか今自分が書いてるSSも、完成したところで投下すべきかどうか迷ってしまう。
きっと「GJ」とは言ってもらえるわけで、それはとてもありがたいことではあるんだけど、
そればっかりってのがわかりきってる状況ではなぁ……うーん。
105名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:03:47 ID:n+anlYFE
さて、俺は細かい事気にせず投稿してしまう

エロは描写してないが、ラスト辺りの描かれてない所の先に
そういったシーンがあるんだろうと想像してね

時間設定は「陰謀」の頃で
106名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:05:39 ID:n+anlYFE
「カルテット狂想曲」


今思えばこの事態のきっかけは俺が洩らしたあの台詞だったんだろう。

嫌な予感がした俺は、適当な理由をつけてハルヒを教室に残し部室へ向かい、
扉を開けた先の、俺を見て引きつった笑顔を作った古泉の顔を見てそれを思い出した。

「古泉、お前の意見を聞かせてくれ」

「何がおきているのか分かりませんが、そちらは状況を理解しているようですね。どうぞ話して下さい」

俺は古泉に一から今日の出来事を説明していく。

「今日は団長命令で朝からハルヒと買出しに…」

しまった! ハルヒを教室に残したままだった! 頼む、お前が行って誤魔化してきてくれっ! 
驚きながらもすぐに状況を理解し、そいつは教室へと向かう。
さすがこう言う事には慣れているな、いつもすまないね。

「……。 それで最初に異常に気づいたのは何処ですか?」

駅前のデパートでの買い物が終わり、そのついでに地下の食品売り場に向かった時の事だ。
俺はあそこに朝比奈さんがよく行くお茶の専門店があるのを知っているので、
あの日のデートの事を思い出しながら何気にそちらの方に目線を送ると……
そこには素敵な笑顔で茶葉を選ぶ朝比奈さんの姿があった。見覚えのある服装の男と一緒に!
何て羨ましい! あ、いやいや、何て事だ!
異変に気づいた俺は、ハルヒがそれに気づかないよう気を付けながら場所を移動するよう促す。
一刻もハルヒと別れ、朝比奈さんとデートを… 違う、この異常事態について確認がしたかった俺は、

「買い物が済んだのなら品物は後で俺が部室へ持っていくから今日は解散にしないか?」

ついついそう口走ってしまった。それを聞いたハルヒは怒った顔をして、

「まだいいじゃない! もう何件か行きたい所があるのよ、付き合いなさいよ!」

と競歩でもするかの様にさっさと歩いていく。
俺が二つ目の異常事態を目にしたのはそのすぐ先、図書館へ向かう道を通りかかった時だった。

「とすると次は長門さんですね。そして最後は僕、と言う事ですか」

古泉が一呼吸置いて何か言おうとしたその時、奴が慌てて飛び込んできた。
107名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:06:20 ID:n+anlYFE
「おい!ハルヒが教室にいないぞ!」

そうだ、この異常事態を気にするあまりすっかり忘れていた。
ハルヒは鶴屋さんに会う約束があって学校に来たんだったな。
きっと俺が教室を出た後、すぐにハルヒも教室を出て鶴屋さんに会いに行ったのだろう。
何の用事かは知らないが、それが終われば俺を迎えに部室に来るに違いない。さてどうする?
と考えた次の瞬間、

「キョ〜ン  まだ終わらないの〜?」

ハルヒが入り口に立つ俺に大声で呼びかける。
古泉は掃除用具入れに隠れるよう すばやく俺に目線を送り、俺はその指示に従う。
ハルヒは開け放たれたままのドアの前で俺を捕まえる。

「これからお昼でも食べに何処か…… 
あれ? 古泉くんも来てたんだ… あれ? あなた1人でカードゲームしてたの?」

机の上には俺が来るまで古泉が対戦していたMTGが中途半端になったまま残されている。
だが古泉はあわてることなくいつもの笑顔で答える。

「ええ、ちょっと特訓をしてましてね。どうぞ僕の事はお気になさらずに お二人でデートの続きを…」

へ、変な事言うんじゃないわよ! さあ行くわよ! とハルヒは俺を連れて立ち去って行く。
もういいですよ、と言う古泉の声を聞いて、俺は掃除用具入れから顔を出す。

「僕は涼宮さんの態度を見て思い出しましたが、あなたはこうなったきっかけを覚えていますか?」

ああ、ここに来た時に思い出した。週末俺がここでみんなの前で洩らした言葉。
最近ただでさえ忙しいのに、日曜日は買出しに付き合えと言うハルヒの言葉に対して言った俺の言葉。

「そうだな、体があと三つ位あれば買出しでもデートでも何でも付き合ってやるよ」

そう、今の俺はその言葉の例えの通りに 
四つの体でハルヒ、朝比奈さん、長門、古泉の四人とデート?していたらしいのだ。
ただでさえ筆者に文才が無いのに、俺が複数いる事をぼかして書いちゃ解り難い事この上ないぜ、まったく。
108名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:07:01 ID:n+anlYFE
「ここで僕の推測を話すのは構いませんが、それで問題が解決するとは思えませんし、
涼宮さんに気づかれる事無く一刻も早く解決しなければなりませんので、
やはりここはすぐに長門さんの所へ向かった方が良いでしょうね」

仕方が無いがやはりそれしかないか、長門ならまだ図書館にいるだろう。
その後朝比奈さんを… いやちょっと待て、ハルヒは今お昼を食べに行くと言っていたな。
すぐには図書館からは動かないであろう長門(と一緒の俺)は大丈夫だろうが、
万が一ハルヒと朝比奈さん(と一緒の俺)が出くわしたら大変だ。
先に朝比奈さん(と一緒の俺)を確保した方が良いかもしれないな。携帯に連絡してみるか。

「あなたが電話すると朝比奈さんは混乱するでしょうから僕が掛けましょう」

そうだな、麗しの朝比奈さんの美声を聞きたいのは山々だが、
俺が電話したら朝比奈さんは100%間違いなく、確実に、混乱して会話が成立しなくなる。
ここは古泉に任せよう。

数回のコールの後、朝比奈さんが電話に出る。古泉は異変の内容には触れずに、
ハルヒに見つからないよう長門のいる図書館に向かうよう指示をしている。 おっと俺も長門に連絡しなきゃ。

だが携帯からは長門の声ではなく、他の女性の声でアナウンスが流れて来る。
図書館の中なので電源を切ってるのだろうか。
まあ、コッチは例え何があろうと冷静に対処してくれるだろうから心配いらないかな。

「じゃあ俺たちもハルヒに気づかれないように長門のいる図書館に向かわないとな」

ではいつものタクシーを呼びましょう、と言って古泉は素早くコールし、頃合を見て玄関へ向かう。

「あ、やっほ〜い! キョンく〜ん! おっと古泉君も一緒かいっ?
さっきもハルにゃんと一緒に帰るキョン君を見かけたような気がするけど、
ま〜た なんか面白そうな事になってるのかねっ?」

鶴屋さんに見られてしまったがハルヒには黙っておいてくれと一言言えば問題無いだろう。
と、軽く会話を交わしてるうちにタクシーが到着、鶴屋さんにお別れして車に乗り込む。
運転手はまた新川さんだ。

それにしても鶴屋さんに新川さんと、無駄に登場人物詰め込みすぎじゃないのか?
この調子だと、ここで名前出しておかないと谷口や国木田まで事件に巻き込んで話が混乱してしまう。
よし、ここで名前が出終わったから、もう大丈夫だな。
後はタクシーを降りる時に新川さんに 「森さん、田丸さん兄弟にもよろしく言っておいて下さい」と言えば
ノルマはクリアだろう。
109名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:07:47 ID:n+anlYFE
図書館に到着し、前述の言葉を告げてタクシーを降りる。

「古泉く〜ん」

朝比奈さんの癒しのスウィ〜トヴォイスが聞こえて来る。朝比奈さんも今到着したみたいだな。

「古泉君、さっきの電話の異常事態って何ですか? あれ? こちらは古泉君のお友だ… ひゃあっ!」

予想通り朝比奈さんは俺の顔を見て驚く。

「ええぇ? 何でキョンくんがふたりいるんですかぁ〜?!」

朝比奈さんの後ろに立っているもう1人の俺は、朝比奈さんがアタフタしている隙に古泉に説明を求めている。
じゃあ俺は朝比奈さんに説明してあげよう。

「朝比奈さん、落ち着いて聞いてください」

俺は慌てふためく朝比奈さんの肩をつかみ、顔を見つめながら簡単に事情を説明して、
とりあえず異常事態であるって事だけ理解してもらって、長門に会う為図書館に入る。

…… …… …

長門は直ぐに見つかった。窓際に座ってウトウトしている俺に寄りかかるように本を読んでいる。
こちらも羨ましい、いや、ちょっと待て、
何故長門がそんなイチャイチャカップル(死語じゃないのかオイ(笑 みたいな事やってるんだ。
喉が詰まり、声を掛けられない。ここにいる全員が同じだった。
だが、ずっとこのまま固まって居る訳にもいかないので、そっと近づく。

「……」

長門がこっちに気づく。

「…あ、あのだな…… 」

何か言わなきゃと声を出そうとするが言葉が続かない。だが先に長門が声を出す。

「場所を変えたほうがいい」

そ、そうだな、同じ顔、同じ服装の男が三人も集まっていたら注目が集まってしまう。

「私の家へ」

長門はそう言ってから、隣で寝ているもう1人の俺を起こした。
110名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:08:27 ID:n+anlYFE
長門は自分の部屋に 俺ともう1人の俺ともう1人の俺、文章にすると分かりにくいな、つまり三人の俺と
朝比奈さんと古泉を招き入れる。

「事の発端はあなたの言葉」

ああ、それには気づいている。体があと三つあったらってのだな。

「それではない」

え?どういうことだ?

「その後に言った『デート』という言葉」

待ってくれ、例えハルヒが俺とデートしたいと思ったとしても俺が4人になるのはおかしいだろう。

「反応したのは涼宮ハルヒ1人ではない。……そこにいたあなた以外の全員」

全員って…… 長門、お前もデートって言葉に反応したのか、って待てよ、4人て事は古泉もかよ、おい。
朝比奈さんの顔も赤くなっているが、古泉の笑顔も照れ笑いに変わっている。

「全員の意識があなたの言葉に集中した時、涼宮ハルヒの力が全員の願いを具現化する様に働いた。
さらに涼宮ハルヒの力は私と朝比奈みくるの力を強制的に引き出して利用している」

「朝比奈みくるのTPDD能力を応用して、あなたが部室を出る瞬間の時間を分断し、
部室を出る時間が微妙に異なる複数のあなたを作り出している。」

「さらに下校からあなたがデートに出発するまでの時間を切り飛ばし、私の情報操作能力能力で
切り飛ばされた間の時間にそれぞれのあなたと涼宮ハルヒを含めた私達四人とが
一日を過ごす約束をしたと言う記憶を植えつけた」

よく分からないが纏めると、
俺は金曜の夕方に部室を出た次の瞬間、日曜日の朝デートに出発する為自宅を出ていて、
その間の記憶は付け加えられた擬似的な物で、その加えられた記憶の中にデートの約束が含まれている。
という事らしい。とりあえず理解した事にしておこう。

「同様に、世界中の人間にとっても昨日は存在せず、記憶と結果のみ与えられて
昨日が存在したと感じているだけ」

無意識とは言えとんでもない大規模な事をしてくれたな、たった一日の俺なんかとのデートの為に。

「それで解決方法はあるのですか? まさかこのままと言う訳には行かないでしょう」

口を出す隙が与えられていなかった古泉が話の先を聞く。

「何もしなくていい」

「何のしなくていいとは?」

古泉がさらに聞く。台詞が無いのがそんなに寂しいのか古泉。
朝比奈さんなんてここに着いてから全然喋ってないぞ。ここまでの長門の話もあまり理解していない様だが。

「四人が今日一日デートを満喫すればそれで全て解決」

そうか、それで長門はさっき図書館で俺に甘えるように寄りかかっていたんだな、
あれがお前の精一杯のデート堪能なのか。
111名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:09:08 ID:n+anlYFE
長門が用意した大量のカレーを皆で食べ尽くした後、古泉はハルヒに電話し、
そこにいるもう1人の俺に代わって貰って彼に事情を説明する。

「 ……という訳なのでどうぞそのままデートを続けてください」

電話の向こうでなにやら文句を言っているようだが古泉はそのまま電話を切る。

「さてそれでは皆さん、散開してそれぞれ彼とのデートを楽しみましょうか。
今日一日、他の人間の感情や背後組織の規制などに縛られる事無く、彼との時間を過ごす事が出来ます。
ただし、涼宮さんには見つからない様に。 その点だけはお願いしますね」

朝比奈さんの顔は赤くなり、長門は相変わらず無表情だが何か想像しているようだった。
二人ともどんな想像しているんだろうか、ちょっと、いやかなりドキドキしてくる。

二人の顔を交互に悶々と見つめていると、長門がスッと立ち上がりこちらに向かって歩いてくる。
俺の脇を抜けて図書館で長門と一緒にいた俺の横に座り、図書館の時と同じ様に寄りかかる。
それを見て意を決したかのように朝比奈さんは立ち上がり、朝比奈さんとデートしていた俺の腕を掴み

「さ、さあ行きましょう き、キョンくん(はーと) そ、それじゃあ 皆さん、また あ、明日ぁねへぇ」

ぎこちなく挨拶しながら朝比奈さんは向こうの俺と腕を組み部屋を出て行った。
くそう!羨ましすぎる! きっと肘のあたりにはあの大きな胸の感触が……
そんな事を想像して鼻血が出そうになっていると”奴 ”が俺に声を掛ける。

「さあ、僕らも行きましょうか」

さっと血の気が引く。鼻血の気配はもう無くなった。
何故俺は他の俺と同じ俺なのに今日一日この野郎の笑顔を見て過ごさなきゃならないんだ。鬱になりそうだ。

「僕の家に行きましょうか、ボードゲームもカードゲームも沢山用意してありますよ」

本当にゲームだけだろうな、二人っきりになったら何をされるか……

急に、自分はエロパロ板に現れた分身ではなく、801板に現れた分身なのではないのか
そんな想像が頭をよぎる。
古泉の笑顔が何かを企んでいるように見えてきた。勘弁してくれ。

…… … …
112名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:10:28 ID:n+anlYFE
本当はこの後、一日が終わって元に戻ると四人分の記憶と疲労感が一度に襲い掛かってげっそりしたり、
さらに朝比奈さんや長門のデートを国木田と谷口に見られていて口止めに苦労したり、
ハルヒに昨日の事聞かれるが四人分の記憶が混乱してて答えられなかったり、
というオチがあるんだろうと思うけどうまく纏まらないのでここで終わり。

冒頭の古泉のMTGは俺が知ってて一目で対戦ゲームとわかれば何でもよかった
(カードゲーム以外、例えばオセロやってて、1人で特訓だと誤魔化すのはちょっと変かなと思った)

今にしてみればアニメで二人はドラゴンオールスターズをやってたらしいのでそっちの方が良かったか

朝比奈さんへの愛をたっぷり込めたつもりだったがあまり活躍させられなかったな
113かなり ◆yMi5n3o5k6 :2006/06/05(月) 18:26:12 ID:LkXYTH/4
>>112
GJ!
114名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:27:07 ID:AMGf9vZY
またお前か
115名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:27:43 ID:0qmHXhM1
>>105
以上なのかな。GJ。面白かったよ。
116名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:49:08 ID:Z9TYjueY
>>105
読者を混乱させたいのか、登場人物を混乱させたいのかが判らん。
117名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:52:34 ID:MEKK2kDV
せめていい所と悪い所ワンセットで言うのがいいかと
118名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 18:56:15 ID:PUUBQ9s6
>>106-107前半まで誰の目線で書いてるんだよと何度も読み返した
作者の思惑にまんまとはまってしまったな。GJ。
119名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:00:14 ID:k/AvQdGZ
ようやく落ち着いて文章を書けるようになったので「長門有希の酔狂」続きを
投下しようと思う。エロはこれが始めての上にエロ度も微妙なので良かったらアドバイスを。
120名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:00:54 ID:k/AvQdGZ
 俺がハルヒの呼び出しに応じるかどうか迷っていると、両手が引っ張られて
やわらかいものに触れさせられたのに気づいた。……って、これは!?
「ん……」
 シャミセン二号の着ている白いシャツが大きく膨らんで、俺の手が透けて見える。
そこにある光景は触覚にたがわず、
「なっ、何してんだ!」
 胸だった。俺に胸を、じかに触らせている。俺の指が先端のポッチを弄ぶたび、
シャミセン二号は吐息を漏らした。
 汗が噴きだす。頭に血が上る。
「こうすると、とても暖かくなる」
 そういう問題じゃねえだろ。心臓がバクバク鳴ってきた。鏡を見れば、耳まで真っ赤になっているのが
わかったろう。
「お、落ち着け。な。俺は今からハルヒのところに行かなきゃならない。その間、一人でここで待っててくれるか?」
 俺の膝の上で背中をあずけながら、顔を覗き込んでくる。その顔が、
長門の形をしたその顔が、上気して、うっとりと俺の目をのぞきこんでくる。
 もしも理性が紐の形をしているとすれば、それをナイフで撫でられている気分だ。
「さっきから、性器が……んっ、あつい。いま、は、発情期ではない、のに」
 言葉が途切れ途切れなのは、俺の指を使って乳首をつまんだり回したりしているからだ。
 指が動かない。……いや、正直な話、抵抗する気が起きない。どころか、長門の姿をしたものが
乱れる様を脳みその深いところに刻み込もうと、眼がギンギンに血走っている。
 シャミセン二号が立ち上がって、あぐらをかいた俺を見下ろす。俺の目の前に、
ほのかに赤くなった細い太ももが飛び込んでくる。
「人間の性行動は良くわからないから、あなたが、して」
 短いスカートのすそを持ち上げ、俺に見せ付ける。真っ白い、何の柄もない下着。
 やめろ。シャレにならんぞ。目の前にいるのはシャミセン二号なんだぞ。長門にどう顔向けする気だ。
 頭の中でガンガン警鐘がなっている。それ以上に俺の心音と血流がごうごうなっていて、

 おずおずと手を伸ばした。
「っ!」
 触れると、水音がする。その温かさに感動を覚えつつ、軽く撫でてみる。水音が粘着質になった。
もう少し大胆に、揉み解すように動かすと、
「ああっ!」
 心地よい声が返ってくる。
 もっと、この感触を味わいたい。香りと湿り気の中心に、ゆっくりゆっくりと顔が近づいてゆく……

 ガタタッ!
「あれ?保健室しまってるの?だーれかー!いませんかー!」
 ドンドンドン!
121名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:02:16 ID:k/AvQdGZ
 あまりの衝撃に心臓発作で死ぬかと思ったが、こんなかっこ悪い死に様はさすがにごめんだ。
なんて事を思う余裕もなく、大丈夫なはずなのに俺はシャミセン二号を掴んで押し倒した。
気が動転してたんだよ。

「あ、みくるちゃん。……うん、保健室しまってるみたいなのよね。……でも今、なんか
聞こえたような気がするんだけど。無理やり開けて調べてみよっか?……え?分かってるわよ!
そんな事しないって!こんなところに猫なんていないわよ!……まあキョンならここでサボってるってこともあるかもね。
あ!我ながらさえてる!キョーーン!そこにいるんでしょ!?出てこーい!」
 ドンドンドンドンドンドン!
 シザーマンかお前は。怖すぎるぞ。しかしハルヒもまさかドアを壊しはすまい……
「もっと……」
 シャミセン二号はこの状況に全く動じていないらしく、この場に似つかわしくないほど
すばやい動きで、俺の手をショーツの中に導いた。
 その温かさ、やわらかさが今度は直接手に伝わり、俺の理性をチェーンソーでぶった切ろうとする。
ドンドンドンドンドンドンドン!
「涼宮さ〜ん……こんなところにキョン君はいませんよう……」
「ちぇ、ハズレか」
 ノックの音がなければ、一瞬でノックアウトしていただろう。俺は、少し唇を伸ばせば触れ合える距離にある
妖艶な瞳に向かって言った。
「すまんが、限界だ。ハルヒに気づかれんうちに、俺一人で脱出する。」
「いやぁ……もっと」
 長門ボイスで色っぽくおねだりせんでくれ。決意が簡単に崩壊しそうだ。シャミセン二号は、俺を逃すまいと
さらに体を寄せ、俺の耳に舌を這わせた。全身に電気が走ったかのような快感。これだけでもう射精しそうだ。
 このまま攻められれば、長くは持たない。
「ちょっ、……分かった、分かったから」
 何が分かったのかと、普段と比べれば氷酢酸位に熱のこもった潤んだ瞳で覗き込んでくる。
 ええい、ままよ。俺は充血しきった肉の芽と、ひくついて熱を持った肉壷に指を伸ばした。
「〜!」
 声ならぬ声を上げ、背中を仰け反らせる。焼けただれるかと思うほどに熱くなった膣の中を指先で味わいながら囁いた。
「ここをいじると気持ちよくなるんだ。分かったな?」
 かくかくとうなずく。この顔は……今ので達したのか?
 じっと見ていると魅入られそうだったので、この隙に俺は体を離し、ベッドを離れた。ブレザーもひじに引っ掛ける。
手で掴んで愛液まみれになったら困るからな。
 離れた俺を見て、シャミセン二号はお気に入りのおもちゃを取られた幼児のような顔をした。
「俺は行くが、ここを動くなよ。……その……一人で、しててくれ」
 どんなプレイだ、これは。


 とにかく脱出した俺は、一人になってまず、両手にべったりついた愛液をなめてみた。
 まだ生暖かく、しょっぱい味がした。
122名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:04:25 ID:k/AvQdGZ
続きはまだ書いてない。っていうかエロを書くのってムツカシイ……
123名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:08:05 ID:Nf+ojSL7
放置プレイかよ!
でもこれはこれでくるものが……
124名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:20:04 ID:Uextjtuu
>>112
よくぞやってくれましたGJ!!
わりと何でもアリなSFもので主人公が複数のヒロインに慕われてるとくれば
こういう分裂ネタの二次創作やっぱりきますよね!
実は、誰か書いてくれないかと分裂ネタ待ってた者です。

書いてくれる人いないのなら自分で、と構想だけネタ帳に書き殴ってみてたんですが
分裂しちゃった、というネタを最後の方でばらす仕掛けが上手いこと出来無くって
放り投げてました。
>>112さんはその辺凝ってよく仕上げたなーと感心してます。
あと、古泉担当のキョンが視点だと、事態を俯瞰して見れるというのはなるほど、と思いました
俯瞰出来る分、どたばたあたふたの展開が無いのは寂しかったですけど小作品でネタの消化
という点じゃ、この方が纏まって良かったですね。


ただ、朝比奈さんより古泉への愛がたっぷりだったように思えました
125名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:43:51 ID:ofbhgisu
>60-62
退屈辺りからの、ハルヒのキョンに対する従順っぷりはエロいなと以前から思っていましたが、
自分では妄想以上のものに出来なかったシチュをここまで形にしたのには感服しました。
GJ!

>>106-112
異常事態をはっきり説明せずに書き手の混乱のみを強調する出だしが、
なかなか読ませる構成になっていたと思います。まさに叙述トリック。
本編でもチェスのルールを皆が勉強してくれなくて、
古泉が1人でチェス(詰め将棋みたいなものか?)やっているシーンがあったような。
シャドーチェス・シャドーオセロは普通にありなのではと思う。
少なくともシャドーMTGよりは自然っぽい。まあすごく些細な点ですが。

>>120-121
発情した長門(の姿のもの)に迫られて尚拒めるキョンの不感症ぶりはまさにエロゲ主人公。
126名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 19:57:32 ID:CXrjBTmh
>>106
センス・オブ・ワンダーを感じた。GJ!!
127名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 20:18:26 ID:BqOUb0L1
>71
三点リーダ多用がキョンぽくない。典型的なエロゲ主人公用法になっている。
(AVGやヴィジュアルノベルでは時間的な間を表現するのに便利なので)
キョン一人称ならある程度原作ぽい文体にしないと別人になっちゃう。

>106
冒頭の3行目、「嫌な予感が〜」が唐突すぎて、しょっぱなから意味不明に。
これじゃあ、ぼかすとか誤読させるとかじゃなくて、日本語が変。
128名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 20:19:39 ID:BqOUb0L1
ageちゃった。ごめん
129名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 20:32:50 ID:9kQhg2qc
>>122
GJ!
しかしシザーマン(ガール?)ハルヒ想像してしまってテラオソロシスwww
130長門有希の病:2006/06/05(月) 20:41:28 ID:dULhJZRf
放課後、いつものように俺は文芸部室のドアをノックする。
無音。
誰もいないのか?
ハルヒも授業終了後「先に行ってて!」とどこかに走り去ったが。
仕方ない、一人でネットでもしながら誰か来るのを待つか。
ドアを開けると見慣れない光景が飛び込んできた。

長門が、いつものように読書…ではなく、机に突っ伏している。
「おい、長門…」
1.5秒程のタイムラグののち、宇宙人製アンドロイドはゆっくりと顔だけ動かし
俺を見た。
これまた見慣れない長門の顔だ。
何というか、精気がない。
表情こそいつもの無表情だが、顔色が青ざめ目も濁っているように見える。
朝倉との死闘の後もこんな顔にはなっていなかった。
「……………」
「ど、どうしたんだ。具合でも悪いのか?」
長門は唇を2,3度震わせてから話し出した。
「……私はあなたたち有機生命体と、ごく近い構造に造られている」
声もいつもと比べて張りがない気がする。
「周囲から不自然と認識されないよう有機生命体の身体的生理的現象も酷似している」
ん? すると人間の懸かる風邪でも引いたのか。
それとも長門にも月のモノが来るってことか?
「……性欲」
「………!?」
131長門有希の病:2006/06/05(月) 20:42:09 ID:dULhJZRf
「私は現状、非常に強い性欲に苛まれている。
有機生命体のデータベースを検索したところ短期的な解決方法は2つ。
自慰と性交」
い、いやまぁ、それはそうだが、槍(?)に刺されて流血しても「平気」
と言ってた長門がまさか溜まってるからってこんな状態になるとは…
「自慰は毎日各10回試みている。しかし状況の改善は一時的なもの。
自慰行為終了後の20分後には性欲が回復。スタンバイ状態、有機生命体で言う所の
睡眠の妨げにもなり、精神的肉体的にも負担が大きい。
このままではこのインターフェイスの活動に支障をきたす恐れがある…っ!」
そこまで言うと長門は椅子に座っていたにも関わらず体のバランスを崩し
床に倒れこんだ。
俺は即座に駆け寄り、小さな背中を支えてやる。
132長門有希の病:2006/06/05(月) 20:43:10 ID:dULhJZRf
「……一日10回は多すぎないか?そりゃあ身体も壊すぞ」
長門が一日10回オナニー。この細い指で。
いや、手を情報改変してバイブにするのか?それともローター?
長門のスカートが乱れ、二本の白い太股が目に映る。
この奥に手を差し入れて…
って、俺はナニを想像してるんだ!落ち着け落ち着け。
「…確かに自慰による身体的消耗は問題。しかし性欲による不安定な行動も
問題。結果、1日10回の自慰がいちばん日常生活に支障が少ないと判断した」
「しかしこれではお前の身が持たんぞ」
俺は正直長門が心配だ。日頃世話になってるしなんとかしてやりたいが…
「………………………………協力して欲しい」
え?
「もう一つの解決方法、……性交」
133長門有希の病:2006/06/05(月) 20:44:16 ID:dULhJZRf
「!!…………」
俺は暫し言葉を失った。
「…………解っている。あなたたち人間は一般的には好意を持った者との
性交を望む」
長門の濁った灰色の目が潤んできているように見える。そんな眼で俺を見るなよ…。
協力してやりたいとは思うのだが…しかしいいのか、こういうことは。
「あなたは私に好意を持っていないかもしれない。
私と性交することはあなとにとって苦痛にしかなりえないかも知れない…」
「それは違う!」
俺はいつのまにか長門の両肩を強く掴んでいた。
「俺はおまえには命を助けてもらったし、俺にできることなら何でも
してやりたい、好意を持ってないはずがない!」
「……………………」
長門の両頬がかすかに血色が良くなった気がした。
「協力するよ」
長門は俺の胸に顔を埋めた。
134長門有希の病:2006/06/05(月) 20:45:03 ID:dULhJZRf
「どうする? お前の家か、もし行ってみたかったらホテルにでも」
「…ここで」
「って、おい!ハルヒや朝比奈さんや古泉がいつ来るかわからんぞ」
俺を見上げた長門の表情は普段とは全く違うものだった。
頬は明らかに紅潮しており、瞳は濡れ、口の端からはうっすらと
涎すら垂らしていた。俺じゃなくても違いががわかるほどに。
「…前回の自慰が終了してから2時間以上…我慢が、できない」
2時間てことは、まさか昼休みにトイレかどっかでこっそり…?
俺のモノは即座に硬度を増した。

長門はそれに気付くと驚異的な速さで俺のズボン及びトランクスを下ろした。
ほぼ同時に自身のパンツだけを脱ぎ捨て俺の上に乗っかってくる。
ムードもへったくれもない、必要最小限の脱衣で即挿入。
長門らしいといえば長門らしいが。
135長門有希の病:2006/06/05(月) 20:46:03 ID:dULhJZRf
挿入は実にスムーズだった。
俺は自分のモノのサイズに自信があるわけではないが、長門の小さな体が
すんなり受け入れたことは意外ではあった。
長門の下の口がすでにそれだけ洪水状態であったことを示しているのであろう。
「うぅ…!」
「………っ!…」
とはいえ長門の中に入ってしまえば激しい締め付け地獄(天国?)が
待っていた。
喘ぎ声は出さないものの確実に激しい性感に襲われ腰を上下左右に
動かしまくってる長門が見て取れる。
同時にヌチャヌチャと淫靡な音が狭い部室にこだまする。
俺も16の健全な男子高校生だ。挿入から1分を待たずに射精感を覚えてきた。
「長門、悪い」
頭に疑問符を浮かべた長門を一気に押し倒しスパートを掛ける。
「ウッ、うおおおーー!!」
激しい締め付けからムスコを引き抜き、勢いよく長門のスカートにスペルマを
発射させた。
「…ハァハァ…」
爽やかな汗をかいている俺とは対照的に、長門よ、なんて悲しい目をして
俺を見てるんだ。
「……早すぎる」
スミマセン。大変申し訳ございません。
136長門有希の病:2006/06/05(月) 20:47:30 ID:dULhJZRf
「…も、もう一回」
再び俺に馬乗りになる長門。
「ちょ、ちょっと休ませてくれ」
って、言ったそばから長門よ、そんな泣きそうな顔すんなよ。
長門は俺を抱き締めると、なんと濡れた股間を馬鹿息子にこすりつけてきた!
俺の愚息は即回復、2回戦突入のゴングが鳴る。
次は俺もそう簡単にはいかない。
対面座位に持っていき、キスを浴びせながら突きまくる。
「………っっ!!…」
相変わらず声は出さないが長門の身体、そして内壁がピクピクと痙攣してきた。
長門、イキそうなのか?
「…私は、妊娠はしない…中に…」
よしきたっ!
俺も最後のスパートをかける。
「うおおおぉーー!!」
「……ぁ…ぁ…っ…」

その時、ガチャ、とドアノブが回り廊下の光が差し込む。
「キョン〜、何雄叫びあげてんのよ……って、あんたたち何やって…」
ヤバイ!ハルヒに見られた!
な、長門!
「だめ、止まらない…」
俺も。

ッドクッドクッドクッ!!
ビクビクビクッッ!!

二人してハルヒの目の前でイッてしまった。
あんぐり口をあけて立ち尽くすハルヒ。
ぐったりして俺に身体を預ける長門。
どうする、俺?         <終わり>
137名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 20:50:15 ID:UvN2ASjf
>>130-136
GJ!!
138名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 20:53:47 ID:qrgj0y7w
長門は投げっぱなしか、BADENDしかないのかなぁと思わされるな…。
難しいものだ。
1395-409:2006/06/05(月) 21:28:40 ID:mS51iaAM
>>138
俺、べた甘の長門もの書いたぜ。7スレだから相当前だが。
もし良かったら保管庫あさってくれ。
他にもあったような気がするけど思い出せん。
140名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:29:52 ID:XN2r13lQ
ハッピーではないがトゥルーが前スレにあったじゃないか
141名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 21:38:10 ID:oUneEr3k
保管庫の中の人乙です。早いー。

>>62 ・・・じゃなくて…を使えば見やすくなります。
次はハルヒxキョンx長門辺りを(ry

>>71 最後の引きには期待せざるを得ないw
142名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:04:04 ID:0qmHXhM1
>>138
じゃ、こんなのどう。

一度だけ、キョンは、長門と関係を持った。しかし、長門は、自身の存在理由から、関係の継続を
否定。キョンにも、迷いがあったため、長門の判断を受け入れる。
これは一時の気の迷い。互いに忘れようと。

そして、ハルヒとキョンが互いに告白し、付き合いだす。
ハルヒは、自分が本当に望んでいたもの――信頼と愛情――を手に入れ、能力が消える。
SOS団は解散。メンバは、互いに、それまで経験したことを口外しないと誓って、
それぞれの本来の場所に戻る。

しかし、キョンは、あの非常識な日々を忘れられず、平穏な生活を望み始めたハルヒと喧嘩が
絶えなくなる。このままでは一緒にやっていけない、そう考えたキョンは、一時的に、
互いに距離を置くことを提案する。

キョンは、暇つぶしに訪れた図書館で、長門そっくりの女と出会い、親しくなる。
で、その女と歩いているところを、ハルヒに目撃され、キョンはハルヒの信頼を失ってしまう。

キョンは悲しむが、それを慰めてくれたのは、長門そっくりの女だった。
自棄になったキョンは、流されるように長門そっくりの女と深い仲になってしまう。

そして、キョンは、長門そっくりの女に惹かれていることを自覚する。
で、正式に付き合いたいと、改めて申し込む。
長門そっくりの女は、泣いて喜び、なぜ自分と付き合う気になったのかを訊く。

キョンは、SOS団の思い出を話し、最初は、その女が、長門に似てたからかも知れない。
考えてみれば、ハルヒと付き合う前から、俺は長門が好きだったのかも知れない。
でも、本当は……

そう言ったとき、その女は、長門の姿となり、言った。
「なぜ、それを言ったの? それを言ってはならないのに」
そう言い残すと、有希は次第に雪煙となって消えてしまっ……。

……あれ? 修正だ修正。前スレ806の影響を確認。3行修正。

そう言ったとき、その女は、長門の姿となり、言った。
「うれしい」
そして、その日、キョンと長門は、再び、結ばれましたとさ。

で、世界再構築能力を再び取得したハルヒが、長門と盛大な情報操作合戦を……

……あれ?
1437-896:2006/06/05(月) 22:14:15 ID:qsI1KgKi
今日もみんな乙
>>121
ラスト二行のキョンの変態行為にハアハアです

鬱鶴屋さんを書いていたら自分もだんだん落ち込んできて、
どうにも筆が進まなくなり断念。今日はハレ晴レユカイでも聴きながらもう寝る

ところで、
ムダ毛処理の習慣を知らなかったみくるんが、初めての水泳の授業で自分だけ毛ボーボーで恥ずかしい思いをする、
っていう話をだれか書きませんか?
144名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:17:02 ID:qrgj0y7w
>>138
人魚姫はどうやっても幸せになれないって事なんだな…。
セツナス。
145名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:18:56 ID:gqyGtPiP
毛は全て剃る習慣のみくるんが温泉でハルヒと長門にいじられる、
っていう話を誰か書きませんか?
1467-896:2006/06/05(月) 22:22:05 ID:qsI1KgKi
>>145
あなたのアイディアの方が素敵ですね
俺つるつるの方が好きだから
147名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:29:55 ID:pxYRlpKR
>>130-136
こっからの修羅場がきになってしまうよGJ!!


今、書いてる最中なんだけど、質問。

キョンって「父親」について言及してたことあったっけ?
母親については時々出てくるけど。
母子家庭なのか、単に家庭と接点が少ない父親なのか……
148名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:35:12 ID:PnlDoHs1
>>147
無かったはず。
149名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:36:10 ID:SCfWwXQ8
父親は出てきたこと無いんじゃないかな。
今まで出てきたことある家族は

キョン=妹、母
ハルヒ=父
長門=存在しない
みくる=この次元にはいない?
古泉=多分一人暮らし

こんな感じだったと思う。
150名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:37:38 ID:Uextjtuu
>>143-146
ことさら声に出してみくるん弄られるもんだから
隣の男湯で聞かされてるキョンがハァハァ

その後、キョンもツルツルは好きとポロリ言っちゃって
こっそり剃っちゃうツンデレハルヒ
151名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:37:41 ID:Ktd8DPQY
別段言及がないから、世代的にもとりあえず後者と考えておいた方が自然じゃないかと思ふ。
152名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:42:37 ID:gqyGtPiP
>>150
次回混浴の温泉に行くとちゃっかり長門もつるつるに
153名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:46:07 ID:5HPvEbow
ここで朝倉ネタを投下
しょっぱいけどエロあり。というかエロメイン。でもしょっぱい
初投稿じゃけん、できればGJばっかじゃなくて今後の参考になるような酷評を希望
もちろん褒められれば嬉しいけど!
154朝倉涼子の出方:2006/06/05(月) 22:48:08 ID:5HPvEbow
「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」
逃げ出そうとした俺はそれまで扉だった壁に激突した。
「無駄なの」
朝倉が意味不明な単語を並べて説明する。
「今のこの教室は密室。出ることも入ることもできない」
俺に理解できたのはこの部分だけだ。
振り返ると夕日すら消えていた。嘘だろ?
なんだこれは、悪い夢なら覚めて欲しい。
「ねぇ、あきらめてよ。結果はどうせ同じことになるんだしさあ」
どうやらそうらしい。俺はここで死ぬのか・・・・・・
死ぬ。と思ったとき俺の中で一つ願望が生まれた。
「朝倉、殺される前に一つだけ俺の願いを叶えてくれないか?」
「なに?」
「童貞で死ぬのは嫌だ、殺される前にセックスさせてくれ」
俺は恥じることすらなくストレートに言った。
何を言ってるんだ俺は。そんな場合じゃないだろ?
でもこんなこと現実にありえるか?
だがこれは夢というにはあまりも自分の感覚がはっきりしすぎていて・・・
そんな考えを一瞬巡らせたが、そんな考えも次の瞬間消えてなくなる。
朝倉はキョトンとした顔で俺を見つめていた。谷口がAA+と評するだけあって可愛いな。
と、俺はそんなことを考えて、夢のようなこの現状から頭を逃避させていた。
「ふふ・・・あなたも普通の人間ってことね」
顔に妖艶な笑みを浮かべてそんなことを言う。
「いいよ、私も人間の性交渉には興味があったの。もう思い残すことがないくらい気持ちよくしてあげる・・・・・・」
そういってセーラー服を脱ぎ始めた・・・・・・
155朝倉涼子の出方:2006/06/05(月) 22:49:38 ID:5HPvEbow
「待て」
しかし脱いでもらうわけにはいかない。脱がしながらのほうが燃えるだろ?
「そういう趣味なの」
そう言いつつ朝倉は服を脱ぐ手をとめた。
「ほら、そこに座って」
俺は言われるままに教室の椅子に座る。どうでもいいがここは国木田の席だ。
「んしょ・・・」
朝倉は俺の前に膝を着くと、ズボンを脱がしにかかる。
朝倉の手で露出された俺の息子は完全に萎えている。
当然だ、これからする行為が何かわかっていても、今まで殺されかけていたんだからな。
しかしそんな考えも吹っ飛んだ。
朝倉の手が俺のものに触れからだ。
・・・・・・柔らかい。朝倉の手は柔らかかった。握られただけなのに途端に意識がそこに集中する。
「うあっ・・・」
などと情けない声を出すが、朝倉は気にすることさえなく、その手を離したり握ったりを繰り返す。
「朝倉・・・・・・口・・・口でしてくれ」
俺が希望を言葉にすると朝倉は答えることなく、俺のものの先端にそっとキスをした・・・
ぶるっ・・・まだ口に入れたわけでもないのに俺は全身が震えた。
たったその行為だけで俺のはグングン大きくなって角度を上げていく。
「急に大きくなったね・・・そんなに気持ちよかったの?」
上目遣いに俺を見て微笑む。その表情にたまらなくなった俺は続きを要求する。
「ん・・・はむ・・・くちゅ・・・」
朝倉の口の中は暖かかった。唾液を絡めた舌がさらに俺のものに絡まる。
「うっく・・・・・・あさ・・・くら・・・」
「くちゅ・・・ちゅく・・・はぁ・・・ぺろ・・・」
俺のものを喉の奥まで突っ込み蛇が獲物に巻きつくように舌が這う。
そうかと思えばいきなり口をすぼめて吸引。
朝倉は俺のものを口の中で遊ぶように、それらの行為を繰り返した。
はじめて感じる圧倒的な快楽に俺のものはすぐに限界が来る。
「朝倉・・・出る!」
俺は朝倉の頭を掴むと無理やり奥までねじ込む。
そして次の瞬間、音がしそうな勢いで朝倉の口内に精子を撒き散らした。
「はぁ・・・くっ・・・そのまま飲んでくれ・・・」
俺は朝倉の喉にものを突き立てたままそう要求した。
少し苦しそうに顔を歪める朝倉を見つめる。
こくり・・・喉が塊を飲み込む音が、誰も居ない何もない、閉じ込められたこの教室に響いた気がした・・・
精液を飲んでるはずなのに、喉に突き立てたそれが飲み込まれるような快楽を味わった俺は、朝倉の頭を掴んだままゆっくり口から引き抜く。
精液と唾液が混ざって付着するそれはテカテカと妖しく光ってるようにさえ見えた。
156朝倉涼子の出方:2006/06/05(月) 22:50:36 ID:5HPvEbow
出したばかりなのに収まることのないそれを朝倉の頬に押し付ける。
「はっ・・・はっ・・・」
朝倉の右頬にものを擦り付け、精液と唾液が混ざったそれが朝倉の顔を汚していく。
俺はその行為に夢中になっていた。
「気持ちよかった?」
ああ、すげー気持ちよかった
「よかった。まさかこれで終わりでいいなんて言わないわよね?」
当たり前だ。そう言うと頬に擦り付けるのをやめ、朝倉を机の上に寝かせる。
スカートをめくり上げ、ショーツの上に俺のものを押し付ける。
そこは僅かに湿り気を帯びていた。
「んっ・・・変な気分ね・・・はじめての感覚・・・」
戸惑いを見せる朝倉の顔に指を突き出す。
「しゃぶってくれ。今からこの指がお前の中をかき回す」
朝倉は答えることなく俺の指をしゃぶり始めた。
「あむ・・・ちゅちゅ・・・ちゅぱ・・・」
俺は口に突っ込んだ指で歯茎を軽く刺激してやる。
口の中を動く指を必死になってしゃぶろうとする朝倉を見て俺はさらに興奮する。
それをしながらもショーツの上に押し付けたものをゆっくり動かして刺激することも忘れない。
「もういいぞ」
言いながら俺は指を引き抜くと、朝倉に合図をしてショーツを脱がした。
思いっきりM字に脚を開かせて、朝倉のそこに唾液で濡れそぼった指をまっすぐ突き立てた。
くちゃ・・・そんな音がして俺の指が朝倉に飲み込まれていく。
たったそれだけのことなのに俺は異常に興奮した。
指を奥まで入れ・・・引き抜き・・・また入れる・・・繰り返し繰り返し。
「うっ・・・ん・・・んん!はぁっ・・・何・・・これ・・・!」
声に艶を確認した俺は、抜き差ししていた指を中でくの字に折り曲げ、愛液をかき出すような動きをする。
「ひっ!すごっ・・・これが人間の・・・くっぅぁあ!」
感じたことない感覚に朝倉は戸惑ってる様子だが、そこには確実に悦が含まれていた。
溢れてくる愛液を空いた手で掬うと、指が出入りしている部分の上で自己主張するその豆に・・・そっと指を這わせた。
「っっ!?・・・あっ・・・!んっ・・・っっ・・・!」
声にならない声をひねりだし朝倉の体が跳ねた。
イクんだな。そう思った俺は指の出入りを加速させ、クリトリスを責める指で軽く摘んだ。
「あぁっっ!・・・くっうううう!」
頭を抑えて今までで一番大きい嬌声を上げて、全身がびくびく跳ねる。
イったか。そう言って俺は指を抜いた。
「はぁ・・・はっ・・・」
「どうだ?気持ちよかったか?」
俺がされたときのように聞き返してみるが答えは返ってこない。
焦点の合わない目で息をつくだけだった。
157朝倉涼子の出方:2006/06/05(月) 22:51:42 ID:5HPvEbow
だがここで待てるほど俺は我慢強くない。入れようと入り口にものをあてがうと・・・
床に脱がしたショーツが落ちてるのが目に入った。閃いた俺はそれを拾うと・・・
丸めて朝倉の口に押し込んだ。
「んー・・・ふー・・・」
抵抗などまるでなかったが、少々苦しそうだ。俺はその姿に征服感を覚えた。
なのでかまうことなく続きを実行することにする。
朝倉の腰を掴むと、イったばかりのそこへ俺のものをあてがって・・・
一気に奥まで貫いた。
「んーーー!んんー!」
声が出せない朝倉は苦しそうに喘いだが、目は明らかに快楽の色をしている。
中は肉壁がものをぎゅうぎゅう押してきて、それでいて絡みつくような感覚がある。
うあっ・・・これはやばい・・・気持ちよすぎる。はじめての快楽に俺は酔ったが
途中僅かな引っ掛かりを感じたことを思い出し、繋がった部分に目をやると、血が混ざっていた。
朝倉に目をやるが特に痛がっている様子はない。
俺は安堵すると同時に激しく腰を振り始めた。
くちゅ・・・くちゃ・・・。声と息以外、音のないこの教室に水っぽい音がこだまする
「んー!んーふーー!」
一心不乱に腰を振り続けていた俺はすぐに射精感が訪れる。
しかしここでは出さず理性で必死に腰の動きを緩めていく・・・
ふぅ、なんとか出さずに堪えた。すぐイったらもったいないもんな。
「ふー・・・ふー・・・」
朝倉は呼吸を整えながら、物欲しそうな目で俺を見つめてくる。
俺は腰の動きを止めないようにゆっくり腰を振りながら、セーラー服に手を伸ばした。
胸の部分を掴むと・・・それを力を込めて一気に引き裂く。
びりびり!っと派手な音がしてブラジャーが顔を覗かせた。
俺はそれを素早く上にずらし、胸の上でぷっくり膨らむそれを強めに摘んだ。
「うー!んんーーー!!」
苦しそうだな。なんで自分でショーツ取らないんだろうなどと考えながら、口に突っ込んだそれを出してやる。
「はぁ・・・はぁ・・・・・・ふぅ・・・」
開放された口から荒い息を吐く。しかし文句の一つも言ってこない。疑問は浮かんだが気にしないことにした。
158朝倉涼子の出方:2006/06/05(月) 22:52:46 ID:5HPvEbow
小さすぎず大きすぎない胸を揉むと自由に形を変える。
「はっんっんんー!」
俺は腰の動きも再開し、徐々に早めていく。
肉がぶつかる音と、水っぽい音が重なる中、朝倉の嬌声が響く。
「あぁあああ!んふっ!きゃっう!」
「朝倉・・・朝倉・・・くっ!」
胸を揉む手をクリトリスに運び、指で軽くはじく。
「んふああー!」
朝倉は果てるのが近いようだ。そろそろスパートだな。
俺は何も考えず、射精するためだけに腰を振る。
「うあああっ!ひゃっぁううう!もうダメ・・・!」
これまでと違う痙攣のような締め付けに俺は一気に射精感を高める。
「くっ!朝倉・・・!」
「んっくううあああああ!!」
嬌声を上げ背中を反らす。朝倉が到達すると同時にぎゅうぎゅうと締め付けを増したその中に、奥まで突き入れ果てた。
吐き出しながらびくびくと朝倉の中で跳ねる俺のものを、かき混ぜるように回す。
「うっ・・・ふあ・・・はぁはぁ・・・」
ぐったりする朝倉の中からゆっくり俺のものを引き抜いた。
「朝倉・・・」
呟いて俺は頭を撫でる。なんでかそうしてしまった。
「ふふ・・・気持ちよかったわ・・・こんなこと知らなかった。」
「そうか、俺もよかったぞ」
「人間もいいものね・・・」
そう呟く朝倉を横目に見て、目を瞑って横になる。
そこから言葉も交わさずぼーっと余韻の時を過ごした。
159朝倉涼子の出方:2006/06/05(月) 22:53:33 ID:5HPvEbow
なんで朝倉とこうなったんだっけ?と考えて
俺は自分が殺されそうになって、最後の頼みとして今までの行為をしていたことを思い出した。
ああ、終わったから俺は殺されるのか・・・
「それはもういいわ」
気づかないうちに口に出していたらしい。だがそれより重要なことだ。
「なんだって?やっぱり冗談だったのか?」
「冗談なんかじゃないわ。でも殺す必要がなくなっただけ」
????を連発する俺を置いて朝倉は立ち上がると
「この行為を涼宮ハルヒに知らせたらどうなるかしら?」
そんなもの俺が知るわけがない。
「あなたを殺すのに匹敵する大規模な情報フレアの観測ができるはず」
俺は混乱したが気がついた。
「ちょっと待て!知らせる!?」
冗談じゃない、なんで宇宙人クラスメイトとの性行為をハルヒに知らせるんだ?
意味がないどころか、俺が軽蔑されるか笑いものになるだけじゃないか
「あなたって鈍感ね。でも嫌ならあなたを殺すだけよ」
そう言うといつの間にか朝倉の手にはナイフが握られていた。
くそ。何だって言うんだ。だがどうだ?
殺されるか性行為を暴露されるか。どっちがましだ?
どっちも勘弁して欲しいが、死ぬよりはましだよな?
「待て!待ってくれ!」
朝倉はそれを予想していたようにとまる。ナイフは俺の眼前に迫っていた。危なかった。
殺されるよりはいい・・・と言おうとしたとき
爆音とともに瓦礫が俺と朝倉の間を遮断する。コンクリートの粉がやんだとき、俺が見たものは・・・
俺に向かって突き出されたナイフを素手で掴む長門有希の姿だった。

おしまい
160朝倉涼子の出方:2006/06/05(月) 22:55:25 ID:5HPvEbow
以上で終わり。
あれだね。まだ投稿しただけなのに は ず い
死んでくる
拙い文でお目汚し、失礼しました。
161名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:57:04 ID:oUneEr3k
>>160 いや、初めてとは思えなかったよ、乙です
死ぬ前にやりたがるキョンw
162名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:57:46 ID:V6p9vYf9
キョンわろたw
そのまま殺されればいいと思うよ
163名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:58:58 ID:4V8OCfRT
朝倉見た目はいいんだけどな
164名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 22:59:00 ID:2n/RT+lD
不覚にも勃起
165名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:00:05 ID:9AEnI5cN
>>160
初体験おめ&GJ
気になったことは三点リーダと行間スペースないことくらいかな?
後者は人それぞれかもしれないけど。
166名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:00:59 ID:tGV4L4Zy
>>160
乙。
適度に行をあけるともっと読みやすくなると思うよ
167名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:05:24 ID:HK1M0mAb
乙。いいねえ。
168名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:09:52 ID:2nnTMI/w
初体験でここまで書ける君に嫉妬&GJ
169名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:15:30 ID:ozBG9b8t
少しキョンの攻めが淡泊すぎるような。
死ぬ前のセックルなんだからすみずみまで濃厚に愛撫すべき!!!!


妄言ですか?そうですね。
170名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:20:14 ID:VIJJtNz8
大丈夫、エロの初投稿は恥ずかしいけどそれがだんだん
き も ち よ く な る か ら
171名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:21:10 ID:mGbrlqjz
ラストが一瞬「俺に向かってナイフを突き出す長門有希の姿だった。」に見えた。
それだけ
172名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:22:30 ID:gkR72j7/
>>169
>妄言ですか?

いや、君の言うとおりだ
もし死ぬ前で、相手が朝倉だったら、
俺なら五回戦くらいはやる
173名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:29:26 ID:Cgty4pAv
俺だったら別にハルヒにバラされてもいい。そんで朝倉との愛の無いセックスに溺れる。
174名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:41:47 ID:SCfWwXQ8
あー駄目だ。色々書きなぐってるけどこれも違う、これも何か違うで
書きかけのが4つに。弱ったな。
175名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:46:49 ID:Ib6dDjxw
>>159
すごい!ヤリ逃げだよキョン!!
176名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:47:04 ID:SA5HweyS
朝比奈さんがマフラー巻いてくれるシーンだけでご飯3杯はいける理系の
自分があまりにみくる派作品が無いことに憤慨して書いたものがあるんだが
投下しても大丈夫かな・・・?

ちなみに元は陰謀
177名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:47:28 ID:Nf+ojSL7
>>170
同意。

っていうか書いてるうちに自分の想像で抜いちゃうのって俺だけ?
178名無しさん@ピンキー:2006/06/05(月) 23:50:02 ID:02zeelL6
>>176
さあ!!レッツ投下!!
179朝倉涼子の出方:2006/06/05(月) 23:54:47 ID:5HPvEbow
みんなレスさんくすこ
>>165,166
見難いな。指摘されてはじめて行間が0なことに気づいた。
どうも文盲ですこんばんは。
さんくす。次からは意識する。
三点リーダも気をつけよう。微妙な間を表現するのに頼りがちだ。

>>169
あ、やっぱり淡白だったか
俺も思ってたんだけど、内容濃くすればするほど駄々長くなって
まとめる能力が俺にはなかったから、違和感はあったけどかなり短くしちゃった。
これでも書き始めたときの予定の倍近いんだ。
次はもうちょい練習して淡白なところも直したいな。
セックスを文章表現するってのは難しいな。書いてはじめてわかったよ。
自分がどうやってたか、思い起こしながら書いてみたけどさっぱりだぜ。

>>171
投稿前は句読点があったんだけど
投稿するときにチラッと見て、ないほうがスピード感が出るかなぁっと思って外してみたが
ダメだったか。確かにチラ見だとそう読めるな。次は句読点の扱いに気をつけるよ。

>>172
俺ならチンコがぽとりするまでやるけど、そこまで書くと長くなるしな!
一回戦は確かに短いけど、上に書いてある通りまとめる力がないからすまんこ
精進します。

寝るぽ。みんなおやすみ
180みくる派応援の為のSS:2006/06/05(月) 23:55:53 ID:SA5HweyS
「あの娘、キミの彼女か?」
間を挟み、
「えぇ、まあ」
と嘘で返答してみた。
本当だったら実に喜ばしいことだが、あいにくそのような事実はこれっぽっちもない。


今、俺と未来から来た朝比奈さんは下駄箱に入れられたラブレターではない手紙の司令を
終えたところだ。
しかし明日に向けての英気を養うにはまだ一つの問題が残っている。
朝比奈さんが長門の家に泊まるのを拒んでいるのである。
まぁその点については代案は考えてある、あの人ならきっと大丈夫だろう。

まさかそう思ってる矢先に
「……あ、あの…今日は…キョンくんのところに泊まらせてくれませんか?」
朝比奈さんの方から真っ先に思いついて一瞬で捨てたアイデアを提案してくるとは思って
もなかった。
181みくる派応援の為のSS2:2006/06/05(月) 23:57:05 ID:SA5HweyS
願っても無い話だが、俺にはこんなハイリスクハイリターンな選択をする度胸はない。
妹がいつ口を滑らすか分からない上に、親への説明も難しいところだ。
もしばれるようなことがあればハルヒや朝比奈さんのファンによって俺の命が危うい。
ここは、考えていた通り鶴屋さんの家に泊めてもらう方が懸命だろう。
「…で、でも私……」
今日の朝比奈さんはここで引き下がってはくれなかった。
「突然わけもわからずこっちの時間に来ちゃって不安なんです…、せめてキョンくんの傍
にいさせてもらえませんか…?」
そう言って泣きだしそうに上目使いで俺を見る。
反則ですよ、誰も断れません。
もし断るような輩がいるとしたら危ない属性の持ち主と疑われても仕方ありません。
確かに未来に送ったのは俺で、司令を受けとるのも俺なわけだから何かと連絡のつきやすい
ウチに泊まるのはありだな、と自分の後ろめたさに無理矢理免罪符を発行した。
ただ妹はどうにかするとしで親はどうやって説明すればいいんだろうか。

「そうですね…うーん」
そう唸りながら朝比奈さんはわざとにも見えるくらい考え込む。
何をしてても可愛らしい人だ。
古泉の考えているんだかいないのか分からない悩み方もこんな感じにしてみたらどうだろう、
いや、余計に気持ち悪いだけだな。
182みくる派応援の為のSS3:2006/06/05(月) 23:58:16 ID:SA5HweyS
コトコト…
これは夢なのだろうか。
カチャカチャ…
今エプロンをつけて夕飯を作っているのは朝比奈さんだ。
「キョンくーん、ご飯できましたよー」
もちろん、俺の家だ。
正確には母親と一緒に作ってるわけだが…
結局、朝比奈さんは家に連れてきてものの数分で母親と仲良くなってしまい、なんとか
ウチにしばらくいられるようにできた。
母親も朝比奈さんを気に入ってくれたみたいだ。
この状況に至るに大量の嘘を並べた気がするが閻魔様は許してくれるだろうか。
「キョンくーん?」
一応、朝比奈さんは俺の彼女ということで話を通した。
俺は緊張しまくってなかなかそんな単語口から出なかったんだが、もっとガチガチな方が
横にいたから俺から言った。
もう一度言えと言われても歯が浮いて無理だと思うが。
俺が朝比奈さんを泊まらせることを話してる間ずっと母親がニヤニヤしていやがったのが
余計に困った。
終いには、そっかそっか…と一人で納得しだす始末だ。
そうして今に至る。
妹は妹で朝比奈さんのことがかなり好きだからただ喜んでくれていて助かる。
余計な追求は勘弁な。
あとは上手く他言しないようにしなくてはならんが…
「キョンくーん、ご飯いらないんですかー?」
目の前で天使が手を振っていた。
しまった、考え込みすぎた。
183みくる派応援の為のSS4:2006/06/05(月) 23:59:23 ID:SA5HweyS
「御馳走様です」
いつもより一人多くなった夕食を終えた。
朝比奈さんの作った夕食ということで残ってた分も全てありがたく平らげた。
やはり出来たては早いうちに食べないとな。
煮物は別だ、あれは寝かせるのも調理の一種だしな。
一休みしたあとは朝比奈さんと今後について話そうとしていたのだが妹がやってきたので
妹が寝るまでは三人と一匹で何かしらして過ごしていた。
今は部屋に俺と朝比奈さんの二人っきりである。
てっきり妹の部屋で一緒に寝るものかと思っていたのだがどうやら違うようだ
「あれ?キョンくんのお部屋で寝させてもらうつもりだったのですが…お母さんもそれで
いいんじゃない、と言われたので…」
ちょっと待ってください。今回は三年後までコールドスリープするわけじゃないんです
よ、ってか母親も何言いだすんだ。
布団は別に敷くとしても警戒心が無さ過ぎです。それとも俺は男扱いされていないのか、
それともそんな度胸が無いとでも思われているのか。
俺が色々言いたげそうなのを見てだんだん朝比奈さんの表情が曇ってきた。
「ご、ごめんなさい…そうですよね…キョンくんは長門さんや涼宮さんの方がいいですよね…」
何故そうなるんですか。論点のズレといくつかの誤解がある気がするな。
確かに俺は二人共に他の女子よりは好意を持っている。
だけどそれはもっと中性的なものであって仲間としての好意だ。
こういう場面で一緒にいたいとかいうものとは違う。
「じゃ、じゃあ…」
朝比奈さんは決意を含むような、だけれどとても儚く弱った声で
「…キョンくんは…わ、私のことはどう思っていますか?」
そう俺にぶつけてきた。
184みくる派応援の為のSS5:2006/06/06(火) 00:01:05 ID:hKbq2s+C
これは、あれだ、冗談で済ませない状況だよな。
それくらいは俺にも分かる。
俺が答える前に朝比奈さんは言葉を続けた。

「私は好きになっちゃいけないって判ってるのに…だけどもう耐えられない。私はキョン
くんのことが好き…ごめんなさい…ごめんなさい…うぅ…うぅ…」
そのまま俺の胸の中で泣きだしてしまった。

今きっと朝比奈さんの中では色々な感情が溢れだして来ているのだろう。
俺にできることは何か、決まっている、ただ正直に応えるんだ。
朝比奈さん、彼女は俺にとって何か、もう分かっている。
俺は彼女の小さい肩を持ち顔を上げさせ、彼女の瞳を見つめた。
彼女の肩がびくりと跳ね上がり、表情にも恐怖が浮かび上がる。
早く安心させてあげないとな。

俺は
怯える彼女の頭の後ろに右手を添え
優しく口づけをした。

そして
「俺も朝比奈さんのことが好きです。一人の女の子として。」
そう彼女に告げた。
185みくる派応援の為のSS6:2006/06/06(火) 00:02:45 ID:hKbq2s+C
「あぁ…うぅ…わ、わたし…えぐっ…ほ、ほんと…ぐすっ…うぅ…ですか…」
俺は彼女の身体をそっと抱き寄せた。
「はい、本当ですよ。何度でも言いますよ、俺は朝比奈さんを愛しています」
嗚咽を漏らす彼女の口をもう一度塞いだ。
「んっ…んっ…んは、ちゅ…あふぅ…」
彼女の表情からはもう先程の恐怖などは消えていた。
やはり彼女には悲しい顔は似合わない。
「キョンくん…キョンくぅん…大好き…」
今度は彼女から口づけを求めて来た。
「ん…はふ…ちゅ…ちゅ…ちゅぱ、ちゅ、ちゅっ…」
互いに舌を絡めての深い口づけ。
ただ思うがままに、互いの舌が相手を求めながらどれだけの時間をすごしただろうか。

そして口づけたまま俺は彼女を抱きかかえベッドに優しく倒した。
「ふあ…、キョンくぅん…」
恍惚となっている彼女の口から艶っぽい声が漏れた。
「…続けても…大丈夫ですか?」
俺は彼女に許可を求めた、何をかって?言うだけ野暮ってものだと思うが。
愛し合う二人がすること、俺は彼女と一つになりたい。

「はぃ、お願いします…」
186みくる派応援の為のSSラスト:2006/06/06(火) 00:04:16 ID:hKbq2s+C
そしてついに彼女が元の時間に帰る時が来た。
遠い長い別れのように聞こえるが、彼女が帰るのは明後日だ、またすぐに会える。
長門と一緒の見送りだからあまり大っぴらに感情は出さないが、少し寂しい。
というか長門のことだから知ってるんじゃないのか、と思ったが正直答えを聞きたくない
ので口には決してしない。
「それでは、しばらくのお別れです…、って私はこの時間にもいるので変な話ですが…」
「明後日にお待ちしております、いってらっしゃいませ、お姫さま。」
変な言葉遣いに深い意味はない、ただ遣ってみただけだ。




――今俺は朝比奈さんを送り、掃除用具入れの前で立ちすくしている。
別にこの時間が長いと思ってはいない。
何か他のこと考えるよりもなんとかギリギリ時間に間に合った安堵感の方が強かったからな。
シンデレラとかいう単語が浮かんで来たのは全部一昨日の俺のせいだ。
時間に追われたのはお姫様じゃなくて俺だったがな。


カタン。
さてさてお姫さまのお帰りだ。
開ける扉は意地悪い継母の家でも、ましてや王宮でもなく掃除用具入れの扉だ、雰囲気も
へったくれも無いな。
だけど俺は彼女の制服をガラスの靴代わりに携え彼女の待つ扉を開けて言った。


「おかえり……みくる」
187180-186:2006/06/06(火) 00:06:02 ID:hKbq2s+C
6とラストの間を期待した人はごめんなさい、私にはそこを書くスキルがありませんでした。

どうにか脳内で保管してください…
188名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:28:07 ID:b4HkEg5p
189名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:31:21 ID:RXwGxBJ5

ウィルス注意
190名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:31:59 ID:1ESb0/HL
>>188

??
古泉「どうやら涼宮さんが2chに閉鎖空間を発生させてしまったようですね」
191名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:33:30 ID:Q3w+mda0
ウイルスって言うか、
何で10章に時間遡行してるのとか
それでいて前スレが8章なのはどうしてとか
「有希」は漢字で書けよとか色々……
192名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:40:09 ID:n4o05qRs
>>187
綺麗な形でGJ!

セックルが無いのは個人的に少々不満だが、
脳内保管でごはん5杯ほどいっときます。
193名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:40:32 ID:DBDulldL
>>190
誰がうまいこと言えとw
194名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:45:03 ID:i8YMp9qb
>>192
ほう。君はオカズがなくてもご飯五杯は食えるのか。
俺か?涙の塩気で二杯はいけたさ。
というわけで>>187 GJ
195名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:45:56 ID:2linf+TV
>>187
GJ!!久しぶりにみくるモノを見た気がする。

>>193
……うまいか?
196名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 00:51:45 ID:WRbpNGAA
>>195
……うまいぞ。
197名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:01:51 ID:cAkTqH90
……このスレ進行速度は一体なんだ?
狂ってるよお前ら。ここは厨の巣窟かよ、暇な奴多すぎだ。

エロパロ板なのにエロくもないただの自己満SSを垂れ流す奴も多すぎ。
SS書きたいだけならそういうところへ池。場所をわきまえろ。
198名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:01:54 ID:8jhLRa9X
>>196
……うまくないだろ!
199名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:04:20 ID:WRbpNGAA
>>198
……いいや、うまいね。
200名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:04:57 ID:qIe2Cfun
お前らやめろよ・・・
201名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:06:17 ID:tiTvL0Kh
>>197
もっと幼馴染が照れ怒(以下略)

まあ、ぶっちゃけ俺は妄想派ですから、
エロは行間で汲み取れるくらいでごはんモリモリいけるけどな。

202名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:06:59 ID:WRbpNGAA
>>197
オマエが場所をわきまえろ。
それと>>1 >>2 読んだか?
何処にも『エロないのは投稿はダメです』なんて禁止事項はねえよ。
そして、狂ってるのはオマエ。

……はっ!? 釣られてしまった…
吊ってくる
203名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:08:19 ID:WRbpNGAA
>>198
どう考えてもハルヒの愛液はうまいぞ!
204名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:09:02 ID:ZP9QAa/Z
>>197
「ありがたいことに、僕たちの狂気をあなたが保障してくれています、
 ですが貴方の正気はいったい誰が保障してくれるんですか?」


…ってこういうのが発端だったっけ
205名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:16:49 ID:UkrT9CbA
>>203
愛液って酸っぱいか塩っぱいらしいぜ…
206名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:18:45 ID:WRbpNGAA
>>205
俺達のムスコってイカの味らしいぜ…
207名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:19:52 ID:U77QRExQ
朝倉は情報結合を解除されただけ。つまり、
体はないけど情報の断片として朝倉はまだ存在してるんだよ!
208名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:21:37 ID:2linf+TV
とりあえずID:WRbpNGAAをNGワードに登録。
209名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:21:46 ID:V/eCywcv
な・・なんだってー!(AAry
210名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:23:22 ID:eVZgR1d+
夢の中とかに乱入してくるのか?
211名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:24:54 ID:pjRZ4swh
ふとキョン×妹×ミヨキチの乱交風景を想像してしまった俺ガイル。
212名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:27:09 ID:n4o05qRs
>>211
このロリペド野郎が!!
あんた大好きだ!!
213名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:27:10 ID:/1cPpAwY
今日のアニメは凄いことになりそうな予感。
神奈川組は後回しだから困る。
214名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:28:03 ID:TyfWcx/a
書け!! 書くんだ>>211ーーーーー!!!!
215名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:39:10 ID:ZSy9maBy
>>207
塵理論キタコレ
216名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:53:26 ID:+p/bh1vR
今気付いたけど、>188 コレは何のギャグだ?
ギャグパロSS並みに噴いたw
217名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:01:08 ID:/1cPpAwY
急激に人がいなくなったなww
皆見てるのか。

KBS組は今からか。
今週見逃すとえらいことになるだろうなー。
218名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:03:37 ID:JHpuUV9W
今週なんだっけ? と空気の読めない発言。
219名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:05:51 ID:qIe2Cfun
>>218
朝倉が行動を起こします><
千葉テレビの俺は勝ち組
220名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:05:51 ID:pDHuYKDi
>>207
俺も近いこと考えてた。
Windows的に言い換えると、
アプリケーションを終了した状態なんじゃないか、って。
また起動させれば前回終了時の状態引き継いだ朝倉が復活!
て感じで。これから死ぬってわりに悲壮感が無かったのは
インターフェース=人型マシーン的さの強調じゃなく、
後でいつ復活させてもいいようにの伏線だったのかも、って。

アンインストールされたら死にそうだけど。
「情報統合思念体にあなたを構成する情報を削除し
 別の構成要素で上書きするよう要請した」
とか長門が言い出したら、朝倉も顔色変えてたんじゃないかなーって。

>>215
ハヤカワSF好きさんですか。
順列都市思い出せるまで、一瞬叩きかと思ったよw
221名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:08:10 ID:vRPIKmDz
古泉・・・・・お前のその格好はシャレなのか?・・・・ああ、そうだろう、こいつなりのジョークに違いない。
(略)
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader180616.jpg
で小説作ってくれw
222名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:10:59 ID:eVZgR1d+
ハルヒが「全人類全裸」な世界を…
223名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:16:19 ID:1ESb0/HL
>>222
それなんてみかにハラスメント
224名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:16:57 ID:RXwGxBJ5
今日は神様は降臨しないのですかそうですか。(´・ω・`)
225名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:30:25 ID:V/eCywcv
じゃ、寝るわ
226名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 02:52:12 ID:ajxM72Yz
投下します。10レスくらい。
性描写はありませんが、匂わせる程度です。
227「長門有希の喪失」1/10:2006/06/06(火) 02:52:40 ID:ajxM72Yz


 俺が長門有希のことを綺麗さっぱり忘れていたことに気付いたのは、ちょう
どハルヒと付き合いだして三年経った頃だった。
 忘れていたって言葉は適切じゃないか。
 正確に言うと、長門に感じていたあの狂おしくなるほどの愛しさ、そいつを
コロリと忘れていたってことだ。
 気付かせてくれたのは涼宮ハルヒ。
 高校卒業を契機に付き合いだした俺たちは、どちらからともなく志望校を同
じ大学に定め、ハルヒは楽々と、俺はハルヒと長門と古泉の手伝いもあって、
どうにかこうにか合格して、大学生活を思う存分楽しんでいた。
 ……とはいえ、もう大学三年ともなると今度は就職活動で頭が痛くなる日々
が待ち構えているのだが。
「キョンはね、」
 ハルヒが俺の胸板を指で撫でながら呟いた。こら、くすぐったいぞ。ああ、
ちなみに言うまでもないかもしれないが、俺とハルヒはベッドで一糸纏わぬ姿
であり、つまりはそういう事をした後の会話であり、初々しさの欠片も無いあ
たりから何度目かくらいは各自で判断してくれ。
「先生とか似合うなって思ってた」
 それは単に、子供に好かれるってだけだろ。さすがにそれくらいのスキルで
一生物の仕事を決める気は俺にはないぞ。
 第一、俺は教養学部じゃないしな。
「今から取り直してもいいじゃない」
 そういう訳にもいかないっつーの、いやでも確かにそれは魅力的な提案では
あるのだが、それはそれ、これはこれだ、学費を出してくれた親にも申し訳な
い、いくら国立とはいえ、な。
「だってさ、あんた本当に面倒見良かったもの。年上のみくるちゃんでも、な
んとなく子供扱いしてたじゃない?」
 いや、あの人は例外だと思うぞ? 年上なのに、年上属性に必要なものが欠
片も見当たらなかったからな。
228「長門有希の喪失」2/12:2006/06/06(火) 02:54:05 ID:ajxM72Yz
 ちなみに朝比奈みくるさんは無事、「お勤め」を果たして未来へと帰還した。
 もう二度と会えないかも、と涙に暮れたのが数年前。それからちょくちょく、
下手すると一ヶ月に二度のペースでこちらに戻ってきては、俺たちと遊んでい
る。あの時流した俺の涙はどこに消えたのだろうね?
 ついでに古泉。アイツはある日突然、俺に「話があります」と呼び出し、い
つもの偽善的な笑顔ではない、心の底からおかしいという顔で「僕の力が消失
しました」と報告してくれた。
 それはつまり、ハルヒがあの胡散臭い力を消失させたということであった。
「……おい、力を失ったからにはお前の本性を見せてくれるんじゃなかったの
か?」
 そう問うと、古泉の野郎は
「いやそれが、困ったことにあんまり長い間この顔で在り続けたせいか、自分
の本性を綺麗さっぱり忘れてしまいました。とりあえず、あなたがたと居る間
はこの性格のままでお願いできますか?」
 そうトボけた顔で言い放った。やれやれ、実を言うとお前の本性とやらをち
ょっとばかり楽しみにしていたのにね。
 俺がそう言うと、古泉は大笑いした。その時心の中で思ったさ。ああ、これ
がコイツの笑い方なんだな、とね。
 そして、SOS団の中で最も働いた彼女――長門有希。
 俺が長門有希のことを強烈に思い出したのは、ハルヒの独白だった。
「高校時代の話だけど。あたしが一番怖かったのは、みくるちゃんじゃなくて、
有希だった」
「……長門、が?」
「うん。普段は物静かでずっと本ばかり読んでるけど、いざという時にはいつ
だって頼もしくて冷静だったあの子が、キョンにだけ子犬みたいな顔するとき
があって」
「……」
 言いたいことは分からないでもなかった。そう、長門は情報統合思念体が作
り出したアンドロイドであり、俺たちと一緒に過ごすことでそこから離れて独
自の思考を持つようになった大切、な――――――――――!?
229「長門有希の喪失」3/12:2006/06/06(火) 02:54:34 ID:ajxM72Yz
「……!」
「……どうしたの?」
 俺の全身が異様に強張ったのを感じ取り、ハルヒが眉をひそめた。
「すまん、なんでもないんだ」
 その言葉を口に出すのに、どれくらいの時間がかかったのだろうか。
「続きを、聞かせてくれ」
「……それで、ああ、有希はキョンにだけ特別な表情を見せてるんだ。きっと、
キョンのことが好きなんだ……って思ったら、凄く怖くなった」
「その、怖いってのはどういうことなんだ?」
「あたし、みくるちゃんになら負けないと思った。もちろん、顔とかそういう
話じゃなくて、キョンへの想いの深さ……ね。それなら多分、勝てるって結構
自信持ってた。でも、有希は違った。有希には勝てないかもってずっと思って
た」
 ここでいったん話を切ったハルヒは、素早く俺の唇にキスをした。
「だから、後はキョン次第だって考えてすごく怖くなった。キョンが、有希の
ことを時々気遣うように見てたのも知ってたから。あたしのことより、有希の
ことを好きなのかも、って思ったから」
 何度も言うが、自分ではそんな意識まるでなかったんだけどな。だが、ここ
は藪を突いて蛇を出すところではない。
「……それで、あたしも本気出すことにした。キョンへの気持ちを隠しちゃ、
有希に取られるって思った。それが高校二年の終わりくらい……だったかな」
 そう言われてみて思い出した。新年が明けた途端、ハルヒがどんな鈍感野郎
にも分かるくらい、あからさまに好意の眼差しで俺を見ていたことを。
「恥ずかしかったんだからね、あれ。でも、あんたを取られる怖さよりはどう
ってことなかったわ」
 嬉しいね、ハルヒ。いや、正直な話、本当に俺は好かれてるのだろうかって
疑問をそれまでたまに持っていたからな。
「……その答えを聞いて、あたしは間違ってなかったって確信したわ。この、
ウルトラ鈍感男」
 痛い痛い、つねるなつねるなっ。
 そうだな、俺は鈍感だ。鈍感な上に……とんでもない忘れ物をしてきちまっ
た。もっとも、それは俺だけが原因って訳でもなさそうだが。
「ところでハルヒ、長門って……いま、何してるんだっけ」
「へ? 何言ってんのよ、海外に留学しちゃったじゃない。その割にはSOS
団員で集まると、大抵来てくれるけど。あの娘、渡航費用とか大丈夫なのかし
ら?」
230「長門有希の喪失」4/12:2006/06/06(火) 02:55:00 ID:ajxM72Yz
 翌朝。
 俺は一時限目の授業をサボって、懐かしい学び舎へと戻ることにした。
 心当たりはそれしかなかった。
 彼女が住んでいたマンションにも念のため行ってみたが、既に新しい人間が
入居済みだった。
 高校のときの制服はさすがにキツいので、就職活動用のスーツを着ていくこ
とにした。これなら、万が一見咎められても、恩師に会いに来たあたりで誤魔
化しがききそうだ。
 とはいえ、この時間帯のあの場所に長門以外の誰かがいるはずもない、とい
う奇妙な確信があった。きっと、そのへんの対策は抜かりないに違いあるまい。
 信じてるぜ、長門。
 だけど、その信頼は同時に酷く厭なものを想起させてもいた。
 昨日の出来事における俺の予感、俺の推理、俺の想いが正しければ。
 海外留学したはずの長門有希は、

「――やっぱり、ここだったか」

 三年前と同じく、文芸部室の片隅で本を読んでいた。
「……」
 長門がこちらに首を傾ける。俺は一瞬で高校時代に舞い戻ったような錯覚を
感じていた。
231「長門有希の喪失」5/12:2006/06/06(火) 02:55:16 ID:ajxM72Yz
「久しぶりだな、長門」
「……うん」
 こくりと長門は頷いた。さて、話を聞かせてもらおうか、長門。どうして海
外留学したはずのお前がここにいる?
「……する必要がなかったから」
 答えになってねぇよ、長門。確かにお前に留学なんてものは必要ないだろう
さ。だけど、だからといってここでいつまでも本を読んでいる訳にもいかない
じゃないか。
「何をすればいいのか、情報統合思念体は答えを教えてくれない。涼宮ハルヒ
のデータは採取し、新たな自律進化への可能性は開かれた。彼らは満足してい
る。だから、わたしもこのまま。次の命令を受けていない以上、待機せねばな
らない」
 待機っていつまでだ。
「新たに涼宮ハルヒのような、自律進化への更なる可能性を導く存在が生まれ
るまで」
 それが生まれる可能性は?
「七千八百三十六垓四千五十三京二千百二十一兆五千九百七十六億三千八百三
十万四千八百三十四分の一」
 それじゃ、ほとんど〇に近いじゃねぇか、兆以上の単位分の一なんてまず有
り得ないのと同義だろう?
「それが命令だから仕方ない」
 仕方ないはずないだろ。お前だって、やりたいことあるだろうが。少なくと
もここで引きこもっていていいって理由には……。
 いや、違う。
 そうじゃない、俺が聞きたいのはそんなコトじゃない。そんなコトはどうで
もいい、どうあれ長門は日本にいてくれている。そっちの方が都合がいいに決
まってる。
 俺が知りたいのは、長門、俺のことなんだ。
232「長門有希の喪失」6/12:2006/06/06(火) 02:55:46 ID:ajxM72Yz
「……なに」
 ほんのわずか、喉の奥で長門の声が震えたように感じた。
 まるで、俺の問いを怖がっているみたいに。
「なんで、俺はハルヒと付き合っているんだ」
「それは……あなたが、涼宮ハルヒのことを好きになったから」
「なんで、俺はハルヒのことを好きになったんだ」
「…………」
 沈黙した。開けた窓から風が吹いて、本のページが捲れて行く。どうしてか、
いつかの夏の日、忘れもしないカマドウマ退治の後の長門を思い出した。

 ――こいつにもあるのだろうか。一人でいるのは寂しい、そう思うことが。

「俺が好きだったのは、長門、お前だ」
 そうだ。高校二年になってから長門、俺はずっとお前が好きだった。お前の
ことを思うとたまらなく胸が切なくなった。お前のことを考えるだけで、どう
にかなりそうだった。
「……それは、違う」
 何が違うって言うんだ? 俺の、お前への想いがか?
「……そう」
 面白い、何が違うのか言ってみろ。俺はお前の背後にある情報統合思念体と
やらを見てしまったのか? いつかのように。
「…………」
 違うだろ、何も言えないだろ。俺が、お前を好きになったことは間違いない。
 だけど、俺はハルヒと付き合っている。そして、昨日ハルヒに長門について
言われるまで、お前への想いをすっかり忘れ去っていた。
 となると、結論は一つ。
「長門。お前は、俺を……」
「そう」
233「長門有希の喪失」7/12:2006/06/06(火) 02:56:05 ID:ajxM72Yz
 俺が言葉を発するより早く、長門は頷いた。
 長門はもう、俺の目を見ていない。伏し目で、床の模様を数えているかのよ
うだった。
「わたしは、あなたの記憶を弄った。正確に言うと、記憶に伴う感情を抽出し
て凍結した。記憶を失わせると、涼宮ハルヒとの思い出に齟齬が出る可能性が
あったから」
「要するに、お前は」
 俺が、お前を好きだっていう感情を、それを持つ原因になった記憶から抽出
して、残らず奪い去った訳か。
「奪い去った訳じゃない、あなたの記憶素子に凍結しただけ」
「同じことだ馬鹿野郎ッ!」
 思わず叫ぶと、ありえないことが起きた。

 長門が、膝においていた本を床に落としてしまっていた。
 途端に後悔する。叫ぶべきではなかった。覚悟していたことを指摘されただ
けだったのだから。
「……すまん」
「……」
 長門は無言で本を拾い上げた。……タイトルは俺でも知っている、ベストセ
ラーのSF本だった。知性を与えられた気の毒な若者とネズミの話。
「……いい。責められることは四年前、あなたの記憶を弄ったときに想定済み
だった」
 ぎゅっと、長門が拳を握り締めていた。
 一歩近づくと、それで長門が逃げてしまうような気がして、俺は入り口に立
ち尽くしていた。
「思い出したのは、なぜだ?」
「涼宮ハルヒ――」
 これもまた、俺の推理通りだった。ハルヒが長門の名前と、それから彼女に
抱いていた思いをぶちまけた途端、連鎖するみたく俺も思い出したものな。
「彼女が、わたしに対する気持ちをある程度整理して、感情を激変させること
なしにあなたに対して口に出せるまで」
 分かりやすく言うと、ハルヒが俺を完全に自分のものにしたと確信するまで、
か。三年ちょい経ってようやくかよ、まったく。
「……仕方ない。あなたは、年上及び同年代及び年下の異性に好かれやすい体
質だから」
 それは、長門流のもってまわったお世辞なのだろうか。いや、ありがたく受
け取ってはおくがね。
「本当」
 照れるぜ、おい。
234ノシ:2006/06/06(火) 02:56:20 ID:v6lzrlLY
今週は神々の棲む地域によりけりだな。
時間変更なしのTVKはよい。
TVK組で今日始まる前のCMで、
グラドルの乳に反応してしまった野郎はいるか?
235「長門有希の喪失」8/12:2006/06/06(火) 02:56:25 ID:ajxM72Yz
「……」
 ほんの少し、場の空気が和んだような気がした。長門は相変わらず感情を顔
に出さないが、それでも分かる。長門の表情専門家だからな、俺は。
「最後に一つ。どうして、そんなことをしたんだ」
「このままでは、あなたは涼宮ハルヒではなくわたし、を、選んでしまうだろ
うから。そうなれば、爆発的な情報フレアが――」
 そうだな。俺がもし、ハルヒじゃなくて長門を選んだら、ひょっとすると、
あの極大級閉鎖空間が再現されたかもしれない。
 だがな、長門。
 俺の聞きたいのは、そういうことじゃないんだ。
「そうじゃない。長門、どうしてお前は俺の感情を凍結したんだ」
 和やかな空気が一変した。どこか乾いた冬風のような虚しさが俺の胸にこび
りついていた。
「凍結、した、理由は――」
 単語を区切るように話す。長門は、見つかりもしない言い訳を探している。
「凍結する必要はない。これから先必要になるはずのない感情なんだから、廃
棄してしまえばそれで済む話だ。何かのきっかけがあって、ハルヒのキーワー
ドなしに思い出す可能性がなかったとは思えないし、ハルヒが気持ちを整理し
たと言っても、後になってまたお前に対しての感情を再燃させる可能性だって
あっただろう?」
 それができなかった理由は一つだ。
 そしてそれは、そのまま彼女がここにいた理由でもある。
「長門、お前は、俺にあの想いを思い出して欲しかったんだろ」
 俺が、お前に恋をしていたという気持ちをだ。
「……」
 沈黙。
 開かれたページに、一つ、二つと水滴が滴り落ちる。何の水滴かなんてのは
言うまでもない。意外性はあるが、驚くほどのことじゃないね。

 長門は、泣きじゃくっていた。
236「長門有希の喪失」9/12:2006/06/06(火) 02:56:50 ID:ajxM72Yz
「……めんなさい……ごめんなさい、ごめんなさい……」
 俺は、長門を糾弾したような行為を強く恥じた。
 そうするしかなかったのだろう、彼女はそうするしかなかったし、俺もそう
するしかなかった。
 感情の凍結は、長門の必死の抵抗だったのだ。
 消えて無くなることを受け入れなかったのは、この可能性に縋りついたため
なのだ。
 だからこそ、恐らくはこの文芸部室をいつかのように凍結し、誰にも入らせ
ないようにして、自分はひたすらここで待ち続けていた。
「……」
 気がつけば、俺は長門を抱きしめていた。高校から大学までに、さらに成長
したハルヒとは違う、どこまでも華奢な、強く抱けば折れてしまいそうな体だ
った。
 ごめんな、長門。
 俺が悪かった。
「あなたは……悪く、ない」
 じゃ、ハルヒが悪いんだろうか。
「涼宮……ハルヒも悪くない……悪いのは、わたし」
 その言葉を否定するかのように、さらに強く抱きしめる。
 悪いのはお前じゃないさ、長門。もう少し小器用に立ち回れなかった俺たち
全員の連帯責任だ。

「……離して、もう感情の激変はないから」
 そう言われると、離さない訳にはいかなかった。……四年前の俺なら、絶対
に離さなかったのだろう。
237「長門有希の喪失」10/12:2006/06/06(火) 02:57:07 ID:ajxM72Yz
 だが、今の俺は四年前の俺ではなかった。
 涼宮ハルヒを愛している人間だった。長門への恋心を思い出してもなお、そ
れは変わらない。
 長門とハルヒ、どちらかを選べと問われれば――ハルヒを選ぶ、そんな男に
なっていた。

 長門は四年前の長門だった、それがたまらなく悔しかった。姿形も以前のま
まなら、思考も、そして感情も四年前のままに違いない。
 多分、俺への想いも。

 それがたまらなく悔しく、切なかった。

「……なあ、長門。別にここで待機する必要はないんだろ?」
 こくんと頷かれた。
「だったらな、表に出てみようぜ。出てみれば、きっと別の何かが見えるはず
だ」
 長門は不安そうだった。
「でも……」
「外の世界には山ほど本がある。パソコンはお前にとって原始的かもしれない
が、少なくとも四年前よりは格段の進歩を遂げている。面白いものは、表の世
界にいくらでもあるんだ」
 ここで引きこもっていることはない。
 手を差し伸べると、長門はおずおずと俺の手を握った。
「……まずは、服を着替えるか。それから、SOS団の連中にお前が海外留学
から戻ってきたことを知らせよう。次に住む場所を捜す。最後は……就職する
か、進学するかはお前の気分次第でいいじゃないのか」
「……」
 こくんと、長門は頷いた。
238「長門有希の喪失」11/12:2006/06/06(火) 02:57:23 ID:ajxM72Yz
 握った手はほのかに冷たく、俺の手にあった温度を急激に奪い去っていった。
 三年間、こいつはSOS団から連絡が来るたびにこの部室を出て集合場所に
向かっていたのだろう。どんちゃん騒ぎが終わると、空港に行くと称してはま
たここへ舞い戻ってくる。
 それも、薄情にもお前への想いをすっかり凍結させた俺がいるのだ。
 長門に高校生だった頃のハルヒの1/10でも怒りの感情があれば、俺に向
かってパンチの一発でもかましていたに違いあるまい。
 自分の薄情さと長門の感情凍結技術の見事さに憤りつつ、俺たちは部室から
出ていった。
「待って」
 階段に向かおうとしたところで呼び止められた。
「最後に、一つだけ。あなたにしてもらいたいコトがある」
 なんだ、俺にできることなら何でもいいぜ。高校時代の借りを少しでも返せ
るのならな。
 長門が、呪文を唱えた。
 朝倉との戦い、あるいは野球の試合のとき、あるいはそれ以外のときにも使
用したあれだ。
「……?」
 気付けば、俺の就職用のスーツは三年前の学生服に仕立て直されていた。
 合わせて俺の身長もわずかながら小さくなっている(気がする)。
239「長門有希の喪失」12/12:2006/06/06(火) 02:57:53 ID:ajxM72Yz
 長門が俺の手をするりと離して、わずかに距離を取った。
 深呼吸する、長門の薄い胸がわずかに上下して不覚にもドキリとする。

「この状態で、あなたに言いたかった。言えなかったことを言いたい」

 それで彼女が次に告げることが何か理解した。
 心に突き刺さるであろう剣を覚悟して待ち構える。


「わたしは、あなたが、好きでした」


 ――――――――――ああ。
 その言葉に合わせるように、
 学校のチャイムが鳴り響いた。

 そうして、俺は悟った。俺の長い長い、そして刺激的で楽しかった高校生活
が、たった今ようやく終わりを告げたのだということに。長門への想い、長門
の想いが、お互いにすれ違ったままで昇華されたのだということに。

 ……長門、気付いてるか。
 お前いま、笑っているんだ。見るもの全ての胸を締めつけるような切ない微
笑みを浮かべているんだぜ?

                                <了>
240「長門有希の喪失」:2006/06/06(火) 02:58:41 ID:ajxM72Yz
以上です。萌えない燃えないエロもない、くらーくなるだけのSS
ですが、お楽しみいただければ幸いです。
241名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:04:44 ID:0E6a4JpO
>>240
ハルヒ派の私ではあるが切なくなってしまったよ…
でもとても面白かった、読めてよかったです。
242名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:05:21 ID:V/eCywcv
>>240
激しくGJ。
なんかこう・・・・・・胸の奥が締め付けられるような感覚に陥っちまった。

>「この状態で、あなたに言いたかった。言えなかったことを言いたい」
>
> それで彼女が次に告げることが何か理解した。
> 心に突き刺さるであろう剣を覚悟して待ち構える。
>
>
>「わたしは、あなたが、好きでした」

過去形で話している部分を読んでいて、迂闊にも涙が出た。
243234:2006/06/06(火) 03:07:52 ID:v6lzrlLY
>>240
挟まって申し訳ない。

非常にGJ!
244名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:27:09 ID:29qokuti
>240
上手いなあ。
キュンと来る内容もさることながら
地の文章がじつに原作っぽい。

俺の書いてるヤツは違和感しか感じないのにー
勉強させてもらいます
245名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:27:59 ID:vRPIKmDz
感動した
246名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:28:26 ID:RlrT0gvL
ひとつひとつのことばが重くて、切なくて、なんというかうまく言葉で言えないけど、すごくGJ。
247名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:33:49 ID:d0v6w2OL
投下しようと思った矢先にほろりと来てしまい、なんだか自分のが場違いな感じがしたので
とりあえずもう寝る。
248名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:34:39 ID:nylpxpRL
おまい天才!
249名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:36:19 ID:Z385AEL4
双方の保管庫の中の人の頑張りを称えたいです。
一応、専用の方が一歩リードはしているが。
250名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:38:01 ID:TGuXT4lR
>>240
高校時代を思い出して切なくなってしまったよ
251名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:41:56 ID:RlrT0gvL
>>249
今見たら予備のがリードしてた。

両方とも乙です。
252名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:44:55 ID:ntKWMDIS
>>240
最終刊後のネタバレは、やめて下さいGJ
にしても長門…セツナス
253名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:49:29 ID:uHUsPkGZ
>>240
GJ!!!
長門派のオレだからこれは涙せずにはいられません。2次創作で
グッときたのははじめてかもしれません。良いものをありがとう。
254名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 03:54:43 ID:wCZD1kZG
よし、一通りGJし終わったところで次のネタいってみようか
・・・つっても俺は書けないけどw
255名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 04:21:35 ID:09n/AHq0
自分がキモイと自覚しつつ
リアルで目から汗がでてきた
GJとしか言いようがない
256名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 04:43:40 ID:LZUnRUvY
これすげえ
うわーうわーうわー
いや、これはキョンのみくる崇拝ばりに修飾語並べ立てたい気分だ

マジで涙出てきたんですが
257名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 04:44:19 ID:y4JXeZJS
>>240
涙と鼻水が止まらん……………本当にGJ

<chirashi>
たまたまBGMにシューマンのトロイメライ流してたんだが
これが実に作品に合っていて、乗算シナジーでクリティカルヒット
天地を揺るがすような感動を味わいたい人は是非どうぞ
</chirashi>

ところで皆さん
SS読むときBGM流したりしてますか?
258名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 04:46:11 ID:qIe2Cfun
>>257
アクエリオン
一億と二千年経ってもあいしt(ry
259名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 05:04:28 ID:LZUnRUvY
攻殻SACサントラの女性ボーカル曲全般。
今回の神SSはWhere Does This Ocean Go聴きながら。

メモ
>>227-233
>>235-240

おそらくだが天国とはこういうSSがあちこちにあるような場所を指すんだと思うね。
260名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 05:10:49 ID:48qYiMm4
>>240
心からありがとうと言いたい
一文一文が心に突き刺さってきます
細かい言い回しが原作っぽくて本当に感動した!!
261名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 05:11:28 ID:tEylzH/h
>>240
あー・・・あー・・・

高校ん時に戻りてえorz
262名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 05:27:08 ID:LFVM9jMM
>>259
長門スレでも頻繁に話題にあがるよなぁ >攻殻SAC
263名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 05:29:38 ID:9AYurSyr
長門が読んでたのは、アルジャーノンに花束を、か。
ああ、なんかもう一度読みたくなった。
264名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 05:55:07 ID:1ESb0/HL
>>240
朝にあくび以外で涙出たのは久々だ……
やっぱり長門モノはセツナス
265名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 06:24:25 ID:KVh+VPFL
>>240
GJ!!!
すごい文章上手い
長門、せつないよ・・・
266名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 07:41:32 ID:Ld67jQu8
>>240
すげーなぁ……。
俺もいくつかSS書いてるけど、正直、自信なくしたわ。
>>247の気持ちが凄いよくわかる。そりゃこれのあとは投下しづらいw

長門派としては本家の最終巻がこんな切ない話にならないことを願うばかりだ。
キョンとくっつくのがハルヒなのは規定事項だとしても。
267名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 07:44:36 ID:83GsmuQV
>>47
急いだ感じで見直してもいないような。でもテラエロス。
エッチの最中の会話はもうちょっと欲しかった。
独占欲の続き希望。あ、やってない方の。
>>130
スタンバイ状態てwエロ題材なら表情とかの描写も欲しい。
長門なんで特に重要。この後どうなってしまうのか気になるよー。
>>154
初めてでこれなら十分。情けないキョンイイw
短いけどエロスを感じた。もうちょっと長いの読んでみたいです。期待。
>>180
妹とみくる(大)の会話が欲しかった。微笑ましい会話になっただろうから。
>>240
上手い。SOS団の日常でも見てみたい。
誰かしらとのデート風景とかも心情描写が生かされていいのが見れそう。
268名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 08:11:39 ID:DM5pXlg8
>>240
エロパロなんかにSS書いてないで単行本のほう書き進めてくださいよ・・・・
もちろんこの話も単行本用に手直しして収録するんでしょう?
269名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 08:39:17 ID:RsPTpec6
>>240
職場で読んでたが涙でてきた
マジせつねぇ(ノA`)
2709-6:2006/06/06(火) 09:58:49 ID:STm5e7K/
>>240を読んでマジ泣きしました。素敵な話でしたよ谷川先生。
( ´∀`)b


……そして、この流れの中で話を投下してみます。
Live Like Rocketの精神でございます(鳥肌実ふうにw)
271SOS団メンバーの紹介:2006/06/06(火) 09:59:40 ID:STm5e7K/
※下の文(1/3)は、この動画の曲をバックに
お読み頂けると有難いです m(__)m
ttp://www.youtube.com/watch?v=zqq5lyuXtms


――─────────
(軽快な音楽に合わせて、六人がポジションにつく。)

ハルヒ「SOS団メンバ−紹介ぃっ、みんな用意はいいっ?」


キョン「回りの意見も聞きもせず、プラス志向で進んでく。
    イタいの上等、不思議好きだぜ。こいつがリーダー、ハルヒ!!」


ハルヒ「読書が好きで繊細で、無口な上に背が低ぅい!
    けれどそれがとってもキュートな、彼女が一番努力家、有希!!」


長門 「SOS団の暴れん坊……性格は常にGo my way……
    名誉顧問で大富豪……テンションはピカ一、鶴屋……」


鶴屋 「頭の中身は天然だっ。今日もエロでキャラを立てるんだっ。
    参考だっ、めがっさ衣装は。ポンコツ娘、みくるっ!!」


朝比奈「団で怪しさダントツナンバー1。そして欠席の数もナンバー1。
    セカンド・レイドは最高だぁ。機関の奴隷、一樹ぃ!!」


古泉 「魅惑な言動の数々で。長門が本命、ハルヒバカ。
    気ままな忍耐、財布軽い。彼が下っ端、キョン君!!」


全員 「谷川の世界の住人。決めてくぜ、この六人で。
    刮目しろ、驚愕しろ。H・A・R・U・H・I、ハルヒ!!」
272SOS団メンバーの紹介  2/3:2006/06/06(火) 10:00:50 ID:STm5e7K/
──―――――――
歌い終わった皆は、改めて歌詞を確認してみる。
口火を切ったのはハルヒ。


「ねえキョン。『朝比奈ミクルの冒険』のメンバー紹介用に、歌を入れるって企画よね……
でもどうして歌詞が偏ってるのよ!? あたしは回りの意見も聞いてるし、
イタい娘なんかじゃないわよ!!」

「ハルヒ、その意見は傾聴すべきだと思うのだが……」
「キョンもそう思うでしょ?」
「無視かよ!!」


他の皆も不満の声が上がる。
「ふぇぇ、わたしは後藤邑子ボイスですけど
ポンコツ娘なんかじゃないですようぅ。それにエロでキャラ立てなんて酷いですぅ」

「あたしは暴れん坊かいっ、何かテンションの高さだけで
皆に印象付けているイメージになってるよっ」

「やれやれ、僕は怪しい奴隷さんですか。一面ではそういう事実も拭えきれませんが
面と対って言うのはどうかと」

「俺だって、いつの間にか別キャラになってるぞ。何だ魅惑の言動って? 
それに何だ長門本命とかハルヒバカとか。そもそも谷川って何処のどいつだ、作者か?」
「あたしはバカじゃないわよバカキョン!」
「だからツッコむ所はそこじゃねぇーーー!!」


みくるは歌詞表を見ながら皆に聞く。
「そもそも、この歌詞を書いたのは誰なんですかぁ?」
ハルヒも言葉を続ける。「そうよ、これはいくら何でも映画には載せられないわ」
273SOS団メンバーの紹介 3/3:2006/06/06(火) 10:02:06 ID:STm5e7K/
歌詞は手書きだった。
活字と言い切ってもいいような、明朝体の美しい書き文字。


「……これ、有希が書いたの?」
長門は静かに本を読んでいる。そしていつもの声で答える。
「そう」
「ちょ、ちょっと有希」
「涼宮ハルヒは昨日の深夜に、わたしに歌詞を書くよう依頼した。
それを遂行しただけ」

長門はアシモフの『ファウンデーションと地球』を読みながら
ぺロラットふうに答えた。
「期待外れ?」

なんと『機関の奴隷』とか『エロでキャラ立て』であるとか、
普段の物腰では考えられないような歌詞を書いたのは、寡黙な少女だったのだ!



ざわ……
     ざわ……

場の空気が福本伸一ふうになる。


「でも有希、少し歌詞に無理があるんじゃないかしら。
他の人間の所は妥当かもしれないけれど、あたしとキョンの所がおかしいわ。
あたしはイタい子じゃないし、キョンの本命は別の娘だと思うの」


全員の「妥当とか言うな。しかも聞く所はそこかよっ?」
という声に、ハルヒさんは美しくスルー。


長門は皆を見渡し、コツンと可愛く頭を叩いて言った。
「問題無し。ちょっとした本音。
そしておそらく彼はわたしが本命。根拠は無いけれど、わたしの中で確定」
「ええぇぇぇーーーーーーー!!」
全員のツッコミが部室に響いた。



いやあ有希ちゃんは、ホント可愛いですよね。
この寡黙少女めっ(無理矢理ムツゴロウ風)

――了――
2749-6:2006/06/06(火) 10:05:05 ID:STm5e7K/
終わりっす。

以前書いた『Haruhi's Little Brave  〜ひとことだけの勇気』とは
また違う感じで話を書いて見ました。


ハルヒはキャラが魅力的で、話の作り甲斐がありますよ。
(`・ω・´)b
2759-6:2006/06/06(火) 10:10:21 ID:STm5e7K/
いま気づきました。福本先生は
×伸一
○伸行です。


すみませんでした。マジで御恥ずかしいです。(;´Д`)
276名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 10:16:13 ID:83GsmuQV
>>275 新しいタイプだなw 乙
277名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 11:19:46 ID:cVtVjfSc
さり気なく自分持ち上げてるのにバロスwwwwwwwwwwww
278名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 11:49:15 ID:8diUsEo3
>>275
GJ!
この歌詞書いてるときのハイテンションユッキーがみたいと思った
279nac:2006/06/06(火) 11:49:17 ID:zc7EY4eW
古泉は完全に失態です、申し訳ない、キャラの名前間違えるなんて、物書き失格ですね
他にも指摘がありましたが句点は改行を使い小説っぽくしてません、
……は自分の癖みたいなもので、抜けません
要は改善できるほどの技量が足りていないのが現状です、つまりへたれです自分
努力する所存です、ということでアニメでも久々の朝倉さんSSの続きです
前は>>65-71です、暇でしたら読んでからこっち読んで下さい
因みに「if story」は三部で完結しました、これは全く別の話ってことでご理解ください
280nac:2006/06/06(火) 11:50:15 ID:zc7EY4eW
「Divergence」

クラスでのごたごたも、しばらくすると落ち着きを取り戻し、またいつもの授業風景が広がっていた
まあ、当然だろう、5月まで一緒に居たんだ、復学までの経緯を聞いたらそれで元通りなんだから
彼女が女子生徒に行う説明を盗み聞くとこんなところである
「私のお父さんも急な転勤だったけど、前々から希望は出していたらしいの、それで急遽転勤が決まって
本当は、私は日本に残してお母さんと二人で向かう予定だったの、でも出立の前日に色々あって
私も付いて行くことにしたの、ちょうどどこか遠いところで落ち着いて考えたいこともあったし
それで、クラスのみんなには悪いとは思ったけど、一緒にカナダに向かったってところかな」口調朝倉風
要約するとこうなる、まあ「出立の前日の色々」というのは俺を殺そうとしたが失敗したになるか
しかし、なんだ、放課後までの授業中、休み時間、クラス単位での移動中など
やけに朝倉と目が合う、確かに「どうして戻ってきたのか」と疑問に思っている俺たちが監視の名目で朝倉を見るのは解る
だが彼女はどうか?やはりまた何か俺たちに行動を起こそうと向こうも監視しているのか?
しかし長門曰く「力は無い」この状態で一体何が出来るのだろう?
そもそも見られてると書いたがあくまで俺の主観であり朝倉は俺でなくハルヒを見ていたのかもしれない
なんせ席の前後だしな、最近俺の周りにだけ事件が起こって、自意識過剰になっているのか、俺?
……しかし雰囲気が変わったな、もちろん髪型もだが、なにより以前にもまして柔和になった印象を受ける
もともと容姿的には谷口の「一年の女子でベスト3には確実に入るな」を同意するだけの可愛さだ
それに性格、これは改変された世界で俺も少し垣間見た、長門の部屋に夕食を持ってきたっけ
面倒見もいい、それに長門を心配する様子から友達思いだ、なんだこうして考えると「いい娘」じゃないか
むしろ俺を殺そうとした、あの時だけが異常に思える、あの事さえなければ親友にもなれていたかもしれない
そう思い、ほんの少しだけハルヒに感謝した、普段は迷惑ごとしか呼び込まないがたまには役に立つじゃないか
きっとこれは俺にまた平穏な学生生活を送らせたいと思った神様からのプレゼントだ
いや、ハルヒ的には違っても構わないさ、要は俺がそう思ってれば良いんだからな
281nac:2006/06/06(火) 11:50:56 ID:zc7EY4eW
と朝倉の警戒を少し軟化させながら放課後、いつものように文芸部(の上からSOS団の張り紙がある)部室に向かった
コンコン、中からの返事は無い、誰も居ないか恐らく長門だけだろう、俺は遠慮なくドアを開けた
「……」
そこには、やはりいつもの様に本を読む長門の姿があった、俺はいつもの指定席にかばんを置きながら
「ん?ハルヒ達は?先に向かったはずだが」
と訊くと、目線をこちらに向かわせて
「恐らく朝倉涼子の所へ向かったと思われる」
やはりか、相変わらずの行動力だな、と少し感心しつつ
「お前は向かわなかったのか?」
「貴方に話しておきたいことがある」
おっ、何か解ったのか、と期待していると、長門が珍しく言い出すのを躊躇していた、様に見えた
目線を節目がちにして、まるで朝比奈さんみたいじゃないか、無表情は変わらんが
「何か解ったのか?朝倉のことについて」
長門は首肯してようやく話し出した
「朝倉涼子の記憶部分に情報操作が行われた形跡があった」
「つまり、朝倉の記憶は俺達の記憶と違っていると」
「そう……彼女は貴方を襲った日から記憶が改変され、カナダに転校した記憶が埋め込まれている」
まあ、お前らの親玉ならそのくらい簡単だろう、対象が一人なら操作も簡単なはずだ
「問題はその改変された内容」
長門は続けた、と思ったらまた節目がちになった、なんだ何がそんなに言いにくいんだ?
「で、どのくらい違ってるんだ?俺達と朝倉の記憶に」
しばらく黙っていた長門は意を決したのか、こちらを少し睨み付ける様に見据えて
「見たほうが早い」
と手をかざし、物凄いスピードで何かを唱えた、だからこっちの心の準備もさせてくれよと思ったね
282nac:2006/06/06(火) 11:51:30 ID:zc7EY4eW
っとここはどこだ、って俺達の教室じゃないか、んっあそこに居るのは……朝倉!
とっさに記憶の断片が甦り、俺は2,3歩後ろに退きながら、心成しか身構えた
「大丈夫」
俺の行動を予測していたのか、長門はこちらを見詰めながら
「ここは今の朝倉涼子の記憶領域の中」
と説明した、つまり朝倉の記憶を垣間見ているのか
「そう、ここでは彼女は私達を認知することも、私達が彼女らに関与することも出来ない」
つまり俺達は即席の時間逆行を行ったわけだな、何も関与できないという条件付で
「厳密に言うと全く違う、しかしこの場合貴方はそう捉えておいて構わない」
いいのか?全く違うらしいぞ俺、、、まあいいさ長門が「いい」って言ってるんだし、などと思っていると
「キタ」
ん?今ちょっと変じゃなかったか?という考えが頭をよぎったが次に現れた人物を視界に入れた時点でどうでもよくなった
俺だ、といっても朝倉の記憶の中での俺が現れた、もちろん下駄箱にあった紙切れ持参でだ
しかしなんだな、こうして「普段の俺」自身を客観的に見れたのは初めてじゃないか
こうして見ると……いかにも「普通」だよな、とりたててカッコいい訳でなし、といってキモくも無いだろう、多分
確かに前にも俺は俺を見たが、あの時は朝倉に刺されて……っと思い出すだけでわき腹に痛みが入りそうだ
さてここからは、主観の俺と記憶の俺と混ざり大変理解しにくそうだが、諦めずに付いて来てくれ

さて教室に入ってきた俺は、案の定驚いていた、それはそうだろう、俺もてっきり谷口と国木田の悪戯だと思ってたしな
「遅いよ」
確かにあの時始めに朝倉からこんなことを言われた気がする
朝倉は教壇から降りて、教室の中央に向かいながら
「入ったら?」
と誘われて、そこにいた俺は朝倉に近寄っていく
もしここで何か危機を察知して逃げ出していたらこの後どうなっていただろうと考えながら見ていた
「お前か……」
「そ、意外でしょ」
「何の用だ?」
「用があることは確かなんだけどね、ちょっと訊きたいことがあるの」
……ここまでのやりとりに記憶違いは無かったと思う、確かにこんな感じで始まったはずだ
これから確か「やらなくて後悔するよりもやって後悔〜〜」とかなって「観察対象に飽き飽き〜〜」みたいになり
「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」に繋がっていくはずだったなとか上を見上げて考えていると
くいっ、とシャツを引っ張られた、つられて長門に視線を移す、何だろう夕日の光加減のせいか頬が赤く見える
「ここから」
何!と思って俺はまた教室の二人、俺と朝倉に目をやった
283nac:2006/06/06(火) 11:52:22 ID:zc7EY4eW
「貴方と涼宮さん、付き合っているの?」
???!!!はい!???なんだこの質問は?と惚けていたが、目の前の俺は即答していた
「は?断じて違う」
「そう……誰か好きな子……居る?」
「いや、いない」
いや、いないっじゃねえだろ!何答えてんだ俺!というかなんだこの状況は!これじゃまるで……
「あのね、真面目に聞いてね、私貴方の事が好き」
!!”#$%&’()=〜|_?><+*}‘{????????もはや言葉が出ない
何故なぜナゼ???ホワイ?俺は聞こえていないと思いながらも長門に小声で話しかけた
「おい、これは一体どうなっている」
長門は耳元でいきなり話しかけられたのが驚いたのか、体を一瞬だけ震わせて
「これが彼女の記憶」
とだけ答えた、なんてこった、今の朝倉の頭の中は俺を殺そうとしたのでなく俺に告白したことになっていたなんて
事実と正反対じゃないか、嫌よ嫌よも好きのうちってか、にしても極端だぞ、おいっ!
と言われた俺の方に視線を移すと、やはり驚いていた、当たり前だろう、今言われても驚くんだからな
「冗談、だろ?」
「冗談だと思う?」
朝倉の目が潤んでいる、嘘だろ、何だよこの展開、これじゃ異常なことなんて何一つ起きないじゃないか!
「すすすすまん、頼むから泣かないでくれ」
慌てて擁護する俺、確かにな、女に目の前で泣かれるとついこういう態度をとってしまう奴なんだ、俺って
「ごめんね、急にこんな事言い出して、しかも泣き出して、迷惑だよね」
「そんなこと無いから」
こんな風にフォローするところも俺らしい、多分言われている俺はきっとかなり焦っているんだろう
しばらくその場で立ち尽くす俺、こうなると少し不甲斐無さに怒ってくる
なんで優しい言葉を掛けてやらないんだよそこで、といつのまにか自分の手を握り締めていた、手に汗握っている
まるで他人事とは思えない、実際俺だしな、朝倉の記憶の中でだけれども

「ホントはね貴方のこと気になりだしたのは、つい最近なの」
「そう、なんだ」
「始めは、涼宮さんとお話できる、珍しい男の子だなってくらい」
朝倉はいつもの調子を取り戻したのか、確か自分の机だった位置に腰を掛けながら続けた
「それから、どうやったらあの涼宮さんと会話が出来ているのかなぁって思ってしばらく観察してた」
「全然気付かなかったぞ」
「当たり前でしょ、対象に意識されるようじゃ観察とは言えないわ」
朝倉は人差し指を上に向け、くるくると回しながら、そう答えた
「そうして観察を続けていたんだけど、気がつくといつの間にか貴方を目で追っていたわ」
「朝倉……」
「それで貴方と涼宮さんが面白いことを始めたらしいって噂を聞いて、私は涼宮さんに……嫉妬したの」
「嫉妬?」
「貴方は、いつも涼宮さんの事を気に掛けているって気付いて、、彼女が羨ましいと感じたの」
「……」
「同時に彼女の態度に憤りも感じていたわ、彼女全く貴方の意見を重要視してないもの、
でも、それでも貴方と共に行動している……悔しかった、言い出せない自分にも自覚がない涼宮さんにも」
「自覚がない涼宮?」
「彼女も貴方が好きってこと」
「んな馬鹿な、ありえない」
「でも、私ははっきり言う、貴方が好き」
何か、どことなく誘導尋問を受けている印象を受けなくもない、そんな気がした
いや、一般高校生の告白シーンなんて見てきた訳じゃないから、言葉の真偽なんて俺にはわからんさ
でも、朝倉は真剣に告白してるんだってのは、なんとなくだが理解してきた
多分、目の前の俺も「あぁ、こいつは本気なんだ」って薄っすらと気付いたみたいだ、頭を掻いて窓を見ている
確かに、答えるときに困ったときの俺の動作だ、こんなところまで忠実に再現できるんだ、統合思念体は
284nac:2006/06/06(火) 11:53:16 ID:zc7EY4eW
「朝倉……すまん」
「えっ」
「お前が、俺のことを真剣に思ってくれていたのは解った、正直嬉しい」
「それじゃあ……」
朝倉は両手を広げ嬉し涙を堪えている様だ……っておいそこのお前、じゃなくて俺!何言ってるんだ勝手に
「だが、お前と今付き合うわけには行かない」
目の前の俺はそう言っていた、横にいた長門のシャツを掴む力が心なしか強くなっていく気がする
「俺は真剣なお前の告白に対して自分の態度がはっきりしていない今の時点で答えたくないんだ」
朝倉は今度は落ち着いて聞いて、切り返して来た
「やっぱり涼宮さん?」
「お前は学級委員だし、いろんな奴に好かれている、もちろん俺も好きだ、クラスメートとしてだが。
でも涼宮の事もほっとけないのも事実だ、これを好きと結びつけるのは勝手だが、俺は違うと思う
世話の焼ける妹を見てる様な感じだ、解るか?」
「ごめんなさい、私には妹とか弟とかいないから」
「俺には一人妹がいる、世話のかかる奴だが、つい面倒をみちまう、これに似ている感情だと思ってる」
「妹さんいるんだ、なんて呼ばれてるの?やっぱりお兄ちゃん?」
「……キョン君、昔親戚の人に言われたのをあいつが広めやがって、俺のニックネームになってる」
朝倉は何かを納得したような顔になり、かなり顔を赤くさせながら
「じゃあさ、わ、、私も……キョ、キョン君って……呼んでも良い?」
「別に構わないさ、もう慣れた」
全くはっきり答えろよ目の前の俺、俺は当事者でない(わけではないが)のを良いことにさっさと先に進めと思っていた
「それで、告白の返事だが」
おっ俺の意思を酌んでくれたかそこの俺、いいぞさっさと返事してしまえ
「こんなこと言って卑怯だと思う、でも時間をくれないか?俺は表面的にしかお前を知らないから……」
結構苦し紛れだ、付き合いたいほど好きではないがきっぱりと断りたくない、とんだチキンだね、俺って
俺が軽く自己嫌悪に陥っていると
「実はね、明日転校するの」
朝倉は切り出した、なるほど、こいつの記憶には実は転校するの知っていたということになるな
ん、それだとクラスでの説明と矛盾が出ないか?いや待て!出立の前の何かってこいつの中では俺への告白なのか!
「本当か!?」
「うん、カナダにね、両親が一緒に行こうって」
「それじゃあ……」
と言ったところで抱きつかれた、当然目の前の俺だが
「これが日本での最後の思い出になるかなって、結構勇気出したんだよ、えへっ」
半泣きの朝倉に対して、俺はゆっくりと抱きしめ
「ごめん、……情けないな俺って」
「いいの、そんなところも好きなんだから、ねぇお願い聞いてくれる?」
「俺が出来る事なら」
「じゃあその、キ」
「朝倉、ちょっと待ってくれ」
目の前で???となっている朝倉、同じく???になっている俺、一体今度は何だ?
「俺の事をキョンと呼ぶのは構わん、好きにしてくれ、そのかわり一つ頼みたい」
「何?私に出来ることなら何でもしてあげれるよ」
俺はといっても目の前の俺だが、意を決したように朝倉を見つめ
「頼む、髪をポニーにしてくれないか?」
ずてぇ、俺は情けなくこけていた、おいそこの俺、リビドーには逆らえないのか!まあ高校生らしいが
「お前がいつかしたポニーテールは、そりゃもう可愛かったから」
!!!そりゃおい!ハルヒに言ったセリフじゃねぇか!なんでここで言ってんだよ
「…………これでいい?」
「あぁ、最高だ」
あぁあぁああ、感想まで同じだよ、しかも朝倉まで本気でポニーにしちゃってるし、俺は少し泣けてきた
「じゃあもし、もしも再会する事があって、私が貴方の、キョン君のことを好きでいたら、この髪型で会うから」
「あぁ、そのときは、俺も告白に真面目に答える、約束する」
おいおいおいぉぃぉぃぉぃ、じゃあ何か、復学して教室に入ってきたときの朝倉は未だに俺が、好きだってのか
しかも、そこの俺、何勝手に約束してんだよ!これじゃこの先の展開が読めちまうじゃないか!
「じゃあ朝倉……いや涼子……」
いや、おい嘘だろ、いくらなんでも俺たちは一年、15歳だ、ここからめくるめく大人の階段を登るつもりか!?
そして目の前の俺とポニーになった朝倉は瞳を震わせ、顔を近づけていき……
「!”#$%&$#”!!”#$%&%#”」
285nac:2006/06/06(火) 11:53:54 ID:zc7EY4eW
っと次の瞬間、俺と長門は文芸部の部室に戻っていた、あれ?
横にはいつの間にか手をしっかり握って、非常に顔の赤い長門がいた、か、可愛い……
「……ここまで」
嘘だろ!今回ばかりは全否定してもいい、これで終了なわけがない
「……ここまで」
握る力を強くする長門、正直、結構痛い
解った、これから後に何があったのか、言葉でいいから説明してくれ
「……ここから先が知りたかったら、朝倉涼子本人に聞くといい」
そう言って手を離す長門、いやそれはどうかと思うがね
「…………けだもの……」
おいもしかして、それは俺に言ってるのか?それはおかしいぞ!あれは朝倉の記憶であって史実じゃないはずだ
そう思って反論を行おうと口を開いたとき、長門がいきなり明後日の方向を向いて
「涼宮ハルヒが朝倉涼子に接触を果たした」
何!どこだ!?
「貴方の教室」
ちっ、ここに連れて来るつもりじゃなかったか、仕方ないが俺も向かうか
俺は長門の誤解(というのもおこがましい見解)を解きたかったがとりあえず先に向こうに向かうことにした
長門にはいつでも言える事だしな
俺はかばんを机に置いたまま文芸部の部屋を後にした


「…………ふぅ……」

286nac:2006/06/06(火) 11:54:49 ID:zc7EY4eW
自己嫌悪しながらも話は続きます、もう少しお目汚しをお付き合いください
今回はあんまり奇を狙わないように、書いているつもりです、半分ですが
あとこの場を借りますが他の職人さんマジGJ!凄いや本当に
書き出して 初めて解った この苦労  みたいな?
まとめサイトで見て感嘆している毎日です    ではまた   nac
287名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 12:26:09 ID:j/YfjUkG
長所:長門の「……ここまで」と「…………けだもの……」に萌えた
短所:前半むちゃくちゃ読みづらい。句読点の後は一マス開けたほうがいい。
288名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 12:36:57 ID:dYTzPuXE
よかったとおもいます〜GJです。
でも「。」を使うべきところで「、」を使ってるところが何箇所かあるからちょっと読みにくい印象もありますね。
続き期待してます!
289名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 12:38:33 ID:d0v6w2OL
というか、句点はちゃんとつけた方がいいと思うな。
読点のあとのスペースは好み次第だが。
290名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 12:52:10 ID:46n6wyWr
いや〜貴方も実にGJ!
このスレは職人の宝石箱や〜
291名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 13:03:56 ID:71O2J7hp
考えてみれば、「モーニング娘。」が、いけないのだ。

「。」をつけたことがきわめて効果的に作用したように思える。

これは日本語の表記を崩すものである。
292名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 13:33:12 ID:gMj47Asd
相変わらずぐっじょぶ
毎回気になる展開だなぁ
293nac:2006/06/06(火) 13:43:45 ID:zc7EY4eW
なるほど、他の方に比べて、読み返すと来るこの目の痛みは
やはり句点抜きだからか……。
よし、次からは意識して使ってみます。
というかもう使ってみてます、自分のタイプに馴染ませないと。
294名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 13:49:15 ID:uHUsPkGZ
雑誌とか本のレイアウトとかやってると
こちらがいかに行間調節しようがフォント変えようが
おまえの文章自体が読みにくいんだよってことがある。
295名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 14:03:40 ID:pDHuYKDi
>>240
この切なさはズンときました。鼻の奥にツンときてます。
素晴らしい読後感です。
SF的にどうかと思うところがあっても、そんな無粋なことが
気にならなくなるくらい読ませる文章でした。

にしても、恋敵は無自覚神様ですものね。
ハルヒ以外のヒロインとキョンが恋仲になったその後を
マジメに考えると、やっぱり切ない方向がしっくりきちゃいますわー。
その辺が、カップリング成立後の展開投げっぱなしに感じられちゃうSS多いと
感じられる所以なのかもですね。
…ええ娘達や、みんな。
幸せになってもらいたいが違和感無く神様の想い人を奪う展開は難しいのぉ…

>>286
続き楽しみにしてまっす!

ところで、
ライトノベルって、まるでアニメを観てるかのような
視覚的聴覚的な文章表現が特徴ですよね。
こう、脳内に投影されたアニメを観賞してるかのような。

作者ごとに、句読点や段落改行位置や三点リーダー等の使い方にも
技巧が凝らされて、読む側にシーンごとのリズム感やスピード感とかを
効果的に伝えてくれてるのに一役買ってると思うのです。
その分、句点だろうところが読点になってたりとかで読むリズム崩されて
引っかかる人もいるんだと思います。
特に一人称で語られる作風の場合は重要度増してると思うんで、
良ければ少しだけ意識していただけると嬉しいです。
296名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 15:17:12 ID:b4HkEg5p
…誘導
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 10章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149521175/
297名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 15:22:54 ID:TyfWcx/a
↑ウィルス注意
298名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 15:42:47 ID:+p/bh1vR
>>296
また君か。
どうだ?その無闇な勢いで何かSSを創ってみては。
299名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 15:43:22 ID:u8+t/wvi
>>275
GJ!! 長門の本音にワロタwwwww
KAT-TUN、アシモフ、福本、ムツゴロウみたいな幅広いネタをテンポ良く
ストーリーに繋げられる文章センスに感動した。キャラもしっかり立ってるし。
次回作も激しくキボン。


>>286
GJ! 朝倉の気持ちに萌えた。
ただ「最小限の描写で、最大限の情報提示」を行うと、もっと面白くなる希ガス。
ストーリー自体は良かったので次回も読みたいっす。
300名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 16:23:48 ID:JKMtegoc
いまSS書いてるんだが、設定が6年くらい未来なんだわ。
その時のキョンの回想みたいな感じなんだけど、
過去の長門を表す時には有希がいいか長門がいいか迷ってる。
ちょっと皆の意見を聞いてみたい。
書き手さんの意見も待ってますのでどうぞ。

これからバイトなんでレスは遅くなります、それは勘弁して下さい。
301名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 16:25:16 ID:JKMtegoc
ごめん、ちなみにその現在では有希と呼んでいる設定です
302名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 16:48:36 ID:0psQDcp8
回想の時間軸次第じゃね
今連載中の時間前後なら長門が妥当だし
それよりは未来の話ならお前の創造力次第だ

ただし回想みたいな感じ(の過去のキョンの語)の場合の意見

完全に回想として語るなら現在の呼び方で統一
303名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 17:14:09 ID:gxnoIKPj
このスレ流れくそはええwww
304名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 17:17:37 ID:dGtV93b5
アニメ版の孤島症候群の後編の場面でクルーザーが止まっているのを確かめるために雨の中外に出るハルヒとキョン
でもって、奥へ進んでいくうちに崖から滑らせて落ちたところでキョンがハルヒの下敷きになったため足を骨折
それの介抱をしているうちにハルヒがキョンへの思いを打ち明けてそれに応えるキョン

という洞窟内での青貫を書いて下さる神はいませんか
305名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 17:42:00 ID:+p/bh1vR
>>304
なんかイイ!あんたはオレか?
ただ、足折れるとあまりの痛さにアヲカン無理じゃね?とマジレス。
あ!あれか、ナースプレイ風味か!
306名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 17:44:54 ID:nSw5PSTf
>>305 俺、なんどか骨折したことあるけどあんまりいたくないよ
どちらかと言うと骨にひびがはいったほうが痛い
307名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 17:51:45 ID:+p/bh1vR
>>306
へー。人によって違うのかね?
オレ、指やったときは涙でまくりでした。
308名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 17:51:52 ID:bIeepBzC
谷口視点はないよね
309名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 18:10:00 ID:Kl9Q2Urr
>>308
このスレには4章辺りからいるが、少なくともその範囲ではなかったと思う。
310名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 18:12:49 ID:jZkiKnpT
こりゃ書くしかねえなw
311かなり ◆yMi5n3o5k6 :2006/06/06(火) 18:41:10 ID:4HVKqchS
確かにw
312かなり ◆yMi5n3o5k6 :2006/06/06(火) 18:42:31 ID:4HVKqchS
前スレ建っているのだが・・・。
なんとかしる。
313名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 18:47:14 ID:cVtVjfSc
>>306
俺は指折った時よりも病院行ってずれた骨戻す時の方が…思いっきり引っ張りながら押し込むんだよ('A`)
314名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 18:47:57 ID:jZkiKnpT
谷口って名前無いっけか??
315名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 18:49:52 ID:eVZgR1d+
ないね。>谷口
ある意味ずっとハルヒを見続けてきた男はなにを思ってきたのだろうか。

というかかの「最短記録保持者」は谷口だったり?
316名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 18:51:28 ID:peUajLaJ
>>315
それいいね<最短記録保持者
それもあって、キョンがちょっとうらやましかったりするわけだ。
317名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 18:51:29 ID:cVtVjfSc
実は古泉説
318105:2006/06/06(火) 18:57:50 ID:JxbqFNYF
>>127
やっぱりそう思うかい
冒頭は勢いで書いた、ってのもあるが、投稿前の冒頭部分は一行少なくて

今思え 〜 あの台詞だったんだろう。
扉を開けた先の 〜 それを思い出した。
「古泉、お前の意見を聞かせてくれ」

の三行だったんだが、
投稿する前に各部の言い回しをキョンらしくする為色々付け足していく時に
そのときに「嫌な〜」の行を足してしまってしまったんだ
違和感はあったんだが、気づかずに投稿してしまった
言い訳がましいことダラダラすまん

言い訳ついでにもやもやしてたんで冒頭文書き直してみた



見事なまでの快晴の日曜、俺はハルヒと二人で買い物に出ていた。
朝比奈さんとならともかく、ハルヒと二人っきりってのはどうかとも思ったが、
あてもなく不思議探索するよりは何倍もマシだろう、と俺はハルヒの買い物に付き合う事にした。

だが、不思議って奴はハルヒが言っていた様に、探してない時に出てくる物らしい。
俺が見てしまった その”不思議”達をハルヒに見られないようにしていると
ハルヒは 学校に用事がある と言って、いつもの登校コースの坂道を目指して歩き始めた。

学校に着くと、またあの”不思議”が現れるのではないか、という予感がした俺は、
適当な理由をつけてハルヒを教室に残し部室へ向かう。
部室の扉を開けるとそこには対戦ゲームをしている古泉がいた。

俺を見て引きつった笑顔を作る古泉を見ながら、週末ここであった事を思い出す。
この”不思議”達は、あの時の俺のあの言葉から始まったに違いない。

「古泉、お前の意見を聞かせてくれ」
319名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:03:53 ID:qIe2Cfun
>>317
それはない
320名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:07:01 ID:5J1KCvtB
>>317
時間系列的に無いだろww


「最短では告白されてOKした5分後に破局してた なんてのも有ったらしい。例外なく涼宮が振って終わりになる
んだが、その際に言い放つ言葉が何時も『普通の人間の相手をしてるヒマはないの』。だったらOKするなってーの」

こいつもそう言われたクチかもな。そんな俺の視線に気付いたか、谷口は慌てたふうに、
                                             ^^^^^^^^^^^^^^

原作に載ってるのはココまでだな。慌てたから一度告白したのは間違いないと思うが、最短では無いだろう。
自分が最短だったら態々詳しく話さなくてボかすと思うしな。
321名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:08:39 ID:fOxt3vo2
今しがた書き終えたのでうp。
322名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:09:12 ID:fOxt3vo2
冷たい。というか痛い。なんだこの嵐は。

「何してるのよキョン!早く歩きなさい!」
「少し弱まってからにしないか?これじゃさすがに厳しい」
「駄目よ。今はじっとなんかしてられないわ」

それはいいんだが。なんで俺を巻き込むかね。

俺の手首を掴んだままずんずん前進していくハルヒ。

「…やっぱり。クルーザーが無いわ!」
「裕さんが乗っていったのか。ってことは犯人は…おわっ!」

強風に煽られる。おいおい、ここから落ちたら痛いじゃ済まんぞ。
第二の死者になるのはご免だ。

ハルヒの手を強く握る。落ちたとしてもコイツが一緒なら
なんとなく助かりそうな気がする。
…にしても。まさか本当に殺人事件が起こるとはな。これもコイツが望んだからか?
いや、コイツが本心からそんなこと…

「見て、キョン!」

なんだどうした。

「あそこに誰かいる!」
「…誰もいないぞ」
「確かに居たわ!」
「いや、でも」
「きっと真犯人よ!とっ捕まえるわよ!」

そう言って俺の手を引いて走り出すハルヒ。それに引っ張られる俺。
つくづく俺って巻き込まれ型人間。
323名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:09:52 ID:fOxt3vo2
「おいおい。ここを通るのは無理だろ?」

一歩踏み外したら下までまっさかさまだ。

「でも、あそこに行くにはこの道しかないわ」
「だからって…」
「いいから!行くのよ!」

…落ちなきゃいいんだがな。

「ハルヒ、絶対手を離すなよ!」
「アンタも!足踏み外さないでよね!」
「…にしても、本当に見たのか?その真犯人ってやつ」
「そうよ。アレはきっと…キャッ!」
「お、おいハルヒ!」


悪い予感ばっかり当たるんだ。俺にはなんか憑いてるんじゃないのか?貧乏神的なものが。

足を踏み外すハルヒ。当然手を握ってるから俺も落ちるわけで。
無意識のうちにハルヒを引き寄せ、俺が下敷きになる形に。
自分の身を呈して女の子を守るって結構憧れてたんだよな。
まさか実際にそんなことになるとは。ってこんな事言ってる場合じゃ…無い…かも…


「…キョン?」
「…」
「キョン!」
「…」
「ねぇ、キョン!」
「ぁ…ぐ…」
「生きてる!?」
「…多分な…」

しかしこのまま雨に濡れ続けるのもヤバいな。どうしたもんか。
324名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:10:27 ID:fOxt3vo2
「あ、あれ!洞窟があるわ。あそこに避難しましょ!」
「そうするか……いっ!?」
「どうしたの!?」

右足に力が入らない…ってなんか曲がっちゃいけない方向に曲がってるんですけど。

「ちょ、ちょっと。これ…!」
「…折れたみたいだ。肩貸してくれ」

自分でも驚く程冷静だったな。痛みもあんまり感じなかったし。
これなら中学の時、指折った時の方が万倍痛かった。


とりあえず洞窟に入り、びしょびしょになったTシャツを絞る。

「なぁ。お前本当に見たのか?人影」
「…わかんない。いて欲しいって願ったから幻覚見ちゃったのかも」
「居て欲しい?真犯人に?」
「…うん」

なんでまたそんな物騒なもんが居て欲しいんだ。

「ねぇ、今から言う事は全部私の想像なんだけど…。聞いてくれる?」
「…言ってみろ」
「圭一さんはね。裕さんに刺された時は、たまたま手帳によって助かってたの。気絶しただけ」
「じゃあ、俺達が見た圭一さんの死体は?新川さんだって確認したぞ」
「…最後まで聞いて」

怒ってるんだか、悲しんでるんだかよくわからない表情で俺を戒める。
325名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:10:58 ID:fOxt3vo2
「ドアを破ったとき、私真っ先に圭一さんに触ったわよね?…まだ暖かかった」
「…」
「つまり、死んでからほとんど時間が経って無いってこと。うぅん。死んだのは、あの時だったの」
「…どういう事だ」
「気絶してた圭一さんは、私達がドアの向こうで大声で呼んだ時に気がついた。
 でも、意識が朦朧としてた圭一さんは鍵を掛けた。…そして次の瞬間、」
「おいおいおいおいおい!ちょっと待ってくれ。ってことは何か?圭一さんはドアの下敷きになって
 ナイフが刺さって死んだと?つまり犯人は…」
「…ドアを破った新川さん、古泉君…それと…」

俺、か。…なんてこった。偶然とはいえ、人一人殺しちまうとは。

「でも!これは私の想像。うぅん。多分間違って…」
「…ねぇよ。そう考えると全ての辻褄があう」
「…」

だから真犯人の存在を望んだのか。俺達じゃなくて、他の。

「ねぇ、キョン。今私が言ったことは忘れて欲しい。誰にも言わないで」
「…」
「嫌なの。アンタが……いなくなるなんて」

言葉を選んだような微妙な間があった。

「嫌。絶対嫌よそんなの!」
「おい、ハルヒ…」
「嫌…嫌…」

大きな目から涙が溢れる。俺の胸に顔を埋めながら震えるハルヒ。

「許さないわよそんなの…。アンタはずっと、私の傍にいてよ…」
「…いるよ。俺は」
326名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:11:29 ID:fOxt3vo2
顔を上げるハルヒ。そっと近づいて、唇を重ねる。
…これで2回目か。あの時はまさかそんな時がくるとは微塵も思わなかったな。

「キョン…」

紅潮した目で俺を見上げるハルヒ。
いつぞやの空間なら次の瞬間俺の部屋に飛ばされたがここは現実世界。飛ばされない。
…つまり。続きが出来るって訳で。

ハルヒのシャツと半ズボンを脱がして下着姿にする。

「…なんか、恥ずかしいわね」

と、顔を真っ赤にして言う。…なんていうか、かわいい。正直、たまりません。

「あ」
「…どうしたの?」
「足折れてるからズボン脱げねぇ。…脱がしてくれ」
「……バカ」

カチャカチャをベルトを外すハルヒ。中々上手くいかないようだ。
その間にブラを外す。

「…あんまり見ないでよ」

洞窟内が薄暗いのが残念だ。光ゴケでも生えてりゃいいのに。


パンツもハルヒに脱がしてもらい、俺もハルヒのパンツを脱がす。
お互い素っ裸だ。…これは、恥ずかしい。


「ねぇ…キョン」
「本当に…いいのか?」
「………うん」


そして俺は、ハルヒの―――――――――
327名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:12:02 ID:fOxt3vo2
「おーい!お二人方!大丈夫ですかー!?」

「あ、古泉君!」
「こっちだ!古泉!」

よかった。これでやっと脱出できる。なんせ事が終わった後ハルヒと気まずいのなんの。

「心配しましたよ。大丈夫でしたか?」
「大丈夫…じゃねぇな。足、やっちまった」
「これは…。すぐに屋敷へ行きましょう。おぶって行きますよ」

いつもならなんとしても拒否する所だが、場合が場合だ。

屋敷に戻って妹や朝比奈さんに散々心配された。長門でさえ心配そうな表情を浮かべてたぐらいだからな。
ハルヒの絶対安静!の指示通り俺は部屋で寝ることに。…今頃麻雀でもやってるんだろうなぁ。

軽く、部屋がノックされる。

「開いてるぞ」
「失礼します」
「…なんだお前か」
「えぇ。少しお話したい事がありまして」

何か、いつものスマイルに消費税分だけ意地悪さが入ってるように思える。

「…犯人は俺達だってことか?」
「おや?気づいてらしたんですか」

大して驚いた表情もしない。

「まぁな」
「では…どうします?僕達、殺人犯になっちゃいましたね」
「でもな。俺は本当の真犯人はお前だと思ってる」
「…ほぉ。是非理由を聞きたいですね」
「なぜなら…」



こうして、みんなを集合させた後ハルヒが名探偵っぷりを見せ付けて(全部俺が気づいた事だ)
古泉が仕組んだ殺人事件は終わりを迎えた。

…あれ?じゃあアイツが見た人影って…?
328名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:13:02 ID:fOxt3vo2
>>304
こうですか!?わかりません!

エロはあんまり書けないから朝チュン方式にしてみた。今は反省してない。
329名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:23:40 ID:iVumuSiD
GJとしかいいようがないね
330名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:25:15 ID:TGuXT4lR
確か崖から落ちるのはアニメのオリジナル展開だったよな?
331名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:32:53 ID:Kl9Q2Urr
骨折の件でさりげなくネタ提起付近のレスを加味するあなたが好き。
332名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:44:07 ID:cVtVjfSc
>>320
マジレスされてもその、なんだ、困る
333名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:53:25 ID:5J1KCvtB
>>332
うまく言葉に表せないんだが……その……ごめん。
334名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 19:54:39 ID:pDHuYKDi
>>320
実は野球場行って変わってしまう前のハルヒから知ってて
幼馴染みフラグの立ってる伏兵とか超設定も可能だろうか。谷口。

そして最長記録保持者で、現在ハルヒの側にいる
キョンに対してバツが悪くなり慌てたとか。

>>327
GJ。
>事が終わった後ハルヒと気まずいのなんの
ここにエロスを感じた。
335名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:02:44 ID:qIe2Cfun
>>334
萌えるわけなんですがww
よく考えると谷口も国木田も顔はいい部類なんだよなぁ
336名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:18:01 ID:bzvA9k7t
顔は良いなんて描写あったっけか
337名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:18:48 ID:rzjiruu6
キョンがそこに居なかったり見てない事柄を書く時は普通の小説っぽく書くべき?
それともいっそのこと書かないべき?
338名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:22:13 ID:JlhcNghf
他者の視点にするか三人称にするかして書けばいいんじゃね?
339名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:24:28 ID:s99tshP/
>>335
ヒント:のいぢ絵の魔力
340名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:24:54 ID:d0v6w2OL
待ってるといつまで経っても投下出来そうもないから、前スレ>>683-686の続き。
入れ替わりものその2。
341イレカワリLOVER:2006/06/06(火) 20:25:42 ID:d0v6w2OL
「うん、美味いな。 さすがハルヒだ」
「そう? 冷食にちょっと火を通しただけよ」
「いや、でも美味しいぞ、うん」

昼休み、俺たちは一つの机で一緒に弁当を食べていた。
もちろん、俺が今朝作ってきた弁当だがハルヒは喜んで食べてくれていた。
美味そうに弁当をパクつく俺の顔を眺めていると何となく幸せな気分になってくる。
大して手間はかかってないが、そういってくれると作ってきたかいがあったってもんだ。

しかし、なんだな。
ハルヒの演じる俺も堂に入ったもんで、すっかり様になっている。
おかげでこっちも元から女だったような気分になっちまうな。
こいつの場合、元々女らしからぬ部分もあったからなんだろうけど、時々俺より男らしいと思えたりもするんだよな。
ほら、顔に飯粒くっつけてるし。

「まったく、意地汚いわね。 ほら、ご飯粒くっついてるわよ」
「お? おぅ、すまん」

俺はハルヒの顔に手を伸ばし、飯粒を取ってやるとそのままひょいと口に放り込んだ。
確か、ハルヒってこういうお約束シチュが好きだったよな。
なんて、軽い気持ちでやったのが運の尽き。 次の瞬間、教室内にはどよめきが起こっていた。
気がついて辺りを見回したときにはすでに手遅れで、クラス中の視線が俺たちの方に集まってるじゃないか。

しまった、しくじったな。 俺たちが一緒に弁当を食っているなんてただでさえ注目されてもおかしくないのに
こんなベッタベタなイベントまでやっちまったら弁解のしようがないぞ。
俺は顔を引きつらせながら周りを見て、さてこれをどう説明しようかと必死に頭を稼働させていた。

「…なに固まってんだ? 今さら気にする事じゃないだろ」
「えっ!? で、でも…」
「キスに比べりゃ、こんなもんどーってことねえよ」
「うっ…」

しかし、俺の目の前にいる俺は堂々としたもんで一向に気にしている様子はなかった。
こら、ハルヒ。 そんな俺に任せとけって表情で合図を送るんじゃない。 ドキドキしちまうだろ。
ていうか、キスの方はお前からしてきたんだろう?
なんで俺がやった事みたいに言ってるんだ…って、そういえばあれは元の状態のハルヒがやってきたことであって、
すなわちハルヒの体での行動になり、俺がやったことになるのか?
ええい、ややこしい。

俺はもう考えるのを放棄すると八つ当たりするように弁当をかっ喰らった。
342イレカワリLOVER:2006/06/06(火) 20:26:53 ID:d0v6w2OL
放課後、いつものようにSOS団の部室に行くと珍しく俺とハルヒ以外の部員はみんな揃っていた。
ちょっとした遊び心で部室に入る際にハルヒの真似をしてみたが、朝比奈さんが引っかかるのみで他の二人には簡単にばれてしまった。
まったく、お前らってヤツはもうちょっと遊びにつき合ってくれたっていいだろうに。

「すいませんね。 アンフェアですが、僕や長門さんは伏せたカードも見えている状態ですので」
「ちっ。 ノリの悪いやつだな」
「えっ? キョンくんだったの? もうっ、ひどいです〜!」
「いや〜、ゴメンゴメン、みくるちゃん。 悪気はなかったのよ〜」
「……。 ほ、ホントにキョンくん?」

俺は相変わらず騙されやすい朝比奈さんに苦笑すると鞄を置いて団長席に着いた。
長門もいるから大丈夫だと思うが、なるべく古泉には近づかないようにしてな。
俺は朝比奈さんから貰ったお茶を啜り、大きく伸びをして一息ついた。
ここは学校内では唯一、素の俺で居られる場所だ。
せめてここにいる間くらいはリラックスしていたいもんだねえ。

「それにしても、キョンくん、涼宮さんの真似もずいぶん上手になりましたね。 あたし、全然わかりませんでした」
「まぁ、一日の大半をハルヒとして過ごす必要がありますからね。 嫌でも慣れますよ」
「あたしは慣れないかなぁ…。 涼宮さんがキョンくんでキョンくんが涼宮さんで…って混乱しちゃいます」

顔にハテナマークを浮かべておろおろする朝比奈さんを思い出して顔がほころんだが、実際の所、俺も混乱するんだよな。
最近、どっちがどっちかわからなくなってきたりする。
まぁ、そんなに悪い気にはならないけどな。

「やはりそうですか」

しかし、朝比奈さんとの語らいの時間もこの不審なスマイル野郎が割り込んできて中断となった。
まったく、お前ってヤツぁ、いつもいつも余計なところで口を出してくるな。
ハルヒお得意のアヒル口不機嫌オーラを出すぞ、コラ。

「何だ、古泉。 やっぱりって」
「あなたは涼宮さんとの入れ替わりに違和感を感じなくなってきていると、そういいましたね」
「ああ」

苦笑いをしながらも、引っ込む様子はなかったので俺はしばし両手を見つめてから古泉の言葉に頷いた。
まぁ、確かにもうすっかり馴染んじまって、何も疑問に思いもしなくなってきたな。

「だとすると、あなた方は近い将来、完全に入れ替わるでしょう」
「…なんだって?」
「涼宮さんがあなたであることを望み、あなたが涼宮さんであることを望んだ。 なら、それは自然と進むべき未来は決定されます」
「バカを言うな」
「至って大真面目です。 あなた自身、その姿でいることを気に入っているんじゃないですか?」
「……」
343イレカワリLOVER:2006/06/06(火) 20:28:08 ID:d0v6w2OL
俺は古泉の言葉を聞いて黙り込んでしまった。
反論しようにも返す言葉が思い浮かばない。 思い浮かばないと言うことはすなわち…。
俺はハルヒでありたかったのか? 本当にそうなんだろうか?
自問自答してみてもすぐには否定出来なかった。
普通の尺度で考えれば、即座に否定すべきところだというのにだ。
それどころか、今朝からの体験を思い返してみても、不思議と充実感さえ感じている。
これってやっぱりそういうことなんだろうか。

「決定的な原因は一昨日の夜のこと」

それまで黙って様子をうかがっていた長門は俺をじっと見て口を開いた。
いや、今の話を聞いてたんだな、お前も。
って、それよりもだ。

「一昨日の晩って…」
「そのときの出来事があなたと涼宮ハルヒを変えた」
「…ちょっと待て!」

俺は記憶を辿り、そのときのことを思い出していた。
いや、思い出さなくてもすぐわかったことだ。
俺にとって、いや、俺とハルヒにとっては忘れようがないことなんだからな。

「…お前らの言う観察って言うのはそんなところまで見るものなのか?」
「見るつもりはなかった。 しかし、私はあくまで任務に忠実でなければならない。
 任務放棄は私の存在を否定する事となる」

長門の口からは否定の言葉は出ない。 つまり、それは肯定と言うこと。
こいつらが俺たちのことを監視しているというのは以前からわかっていたことだ。
しかし、改めてそれを実感させられてしまうといい気分でいられるはずもなかった。
なんせ、長門たちは俺とハルヒの情事を見ていたことになるわけだからな。
正直、信じたくないことだった。

ただ、少し目を逸らし、ごめんなさいと付け加えられると長門を怒る気はなくなったのだが、
俺はわだかまりを拭い切れはしなかった。

「…その話はあとだ。 それの何がまずいんだって? 俺とハルヒは恋人同士なんだから非難されるいわれはないはずだぜ」
「普通なら私たちも何も言うつもりはない。 しかし、あのときは違ったはず」
「…俺とハルヒが入れ替わっていたことがか?」
「そう」

そう。
その日、SOS団恒例の散策を終えたあと、俺はハルヒの家に泊まりに行った。
いや、その日は俺がハルヒでハルヒが俺だったのだから、ハルヒが泊まりに来たと言った方がいいな。
それ自体はもう珍しくもなくなったのが俺たちはそのあとちょっとした冒険に出てしまったのだ。
344イレカワリLOVER:2006/06/06(火) 20:29:32 ID:d0v6w2OL
入れ替わった状態での性交…それは俺たちの好奇心を刺激するには絶好の対象だった。
元を辿れば数日前、ハルヒのヤツが俺の体でオナニーなんかしちまったのが原因だった。
電話越しに荒い息づかいで俺にも勧めてくるハルヒ…それを突っぱねればよかったんだろうが
事もあろうに俺はハルヒの興奮している姿を想像し、その波に飲まれちまったのさ。

あとは言うまでもないだろうが、電話越しのオナニー大会へと早変わり、それだけで満足出来るわけもなく、
もう流されるまま、俺たちは一昨日の晩にまた新たな一線を越えちまったわけだ。

正直、ショックだったさ。 こんなにも満たされた気分になれるなんてな。
肉体の変化に伴う心の変化、と言うヤツだろうか。
面白がっていた部分もあるが、俺はそのとき、確かに女としてハルヒに抱かれたいと思ってしまったのだ。
そして、胎内に熱い迸りを感じたとき悟ったね。 ああ、これが幸せなんだなってな。
恥ずかしながら俺は女の悦びを知ってしまったのさ。

「それが…まずかったのか?」
「そう」
「さっきも僕が言ったように、あなた達二人はその事実を受け入れてしまった」
「……」
「確かに今の涼宮さんに力はありません。 しかし、元の状態の時にもそういった強い想いが続けば…そうなっていくのは当然でしょう?」

もしかして、ハルヒのなくなった力ってのは今は俺が持ってるって事か?
確かに今は俺がハルヒなわけだからそうであってもおかしくはないんだが。

「そういうわけではありません。 しかし、いずれにせよあなた達の望みが叶うのは時間の問題と言うことです」
「もし仮にそうだったとしても、何か問題があるのか? 俺とハルヒが入れ替わるだけの話だろう」
「僕としてはそうあって貰いたいところだと言うことはこの前お話しした通りです。 ですが、長門さんはそうではないようですので」
「長門が…?」

そういわれて長門の方を振り向くと、無表情ながらも珍しく複雑な表情を浮かべていた。
心なしか、その表情は冴えないように見える。

「すでにご存じの通り、僕たちの立場は似て非なるもの。 利害が一致しているから協力し合っているに過ぎません」
「SOS団の為でもあるんだろう…?」
「もちろんです。 ですが、やはり僕たちは組織に縛られている存在なんですよ」
「どういう事だ…?」
「組織に縛られなければ僕たちの存在意義がなくなると言うことです」
345イレカワリLOVER:2006/06/06(火) 20:30:52 ID:d0v6w2OL
古泉は腕組みしたまま、ちらりと長門を見て話を続ける。

「長門さんたち、情報統合思念体は涼宮さんの持つ情報改変能力に興味を抱いて観察を続けているのは知っていると思います」
「ああ」
「しかし、このまま行けば、涼宮さんはその力を失うことになる」
「そうなるのかもしれないな」
「では、力を失った涼宮さんを統合思念体はどう思うのでしょう? そして観察対象を失った端末は?」
「…何が言いたいんだ」
「さっきも言ったとおりです。 このまま行けば、長門さんは存在意義を失うことになるんですよ」
「……」

古泉はそこで言葉を切って、俺たちのことを見比べた。
このまま行けば、ハルヒは普通の人間になるだろう。
だが、自立進化の可能性を渇望している統合思念体にはそれは好ましくない状況と言える。

「このところ、統合思念体の急進派インターフェースの活動が活発になっていると聞きます」
「…なんだって!? 本当なのか、長門!!」
「…違わない」
「あなた達の入れ替わりを快く思わない連中もいるってことですよね? 長門さん」
「……」

古泉の言葉に応えない長門。
俺は古泉の言葉からかつて放課後の教室であったことを思い出していた。
笑顔のまま、ナイフを振りかざしてくるクラスメイト。
間近に迫る死の恐怖。
それはあまりにも現実離れしていて、あまりにもリアルだった。

「マジかよ…」

俺はそんな光景を思い浮かべてめまいを覚えていた。
まったく、無粋な連中だ。 俺たちがつき合うことすら許さないって言うのか?
勘弁してくれよ…。

「安心してください。 解決の方法ならもう考えてありますよ」
「なんだって、本当か?」
「ええ、至ってシンプル…ですよ」

藁にもすがる思いで古泉の方を見たが…その表情を見て俺は凍り付いた。
346名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:31:48 ID:d0v6w2OL
とりあえずここまで。
微妙に古泉が黒いのは仕様です。
347名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:35:24 ID:oX+zMxH4
GJです!
348名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:36:49 ID:j/YfjUkG
>>入れ替わった状態での性交
まで読んだ
349名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:42:05 ID:83GsmuQV
オイw
350名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:43:05 ID:iF6wlOeC
よし いいぞ古泉 ヤっちまえ
351名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:44:21 ID:iBwEtcA/
http://www2.surpara.com/cgi/search.cgi?type=and&gr=on&show=20&search=%97%C1%8B%7B%83n%83%8B%83q%82%CC%97J%9FT

ハルヒのエロサイトを別のヲタク系検索サイトでしらべてみたぉ


352名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:45:23 ID:0psQDcp8
いや上手い。
男女が、本来お互いが知ることのない、相手の快楽を知ることで
考え方が変わり、相手の性別に自分が変わることが願望になる。か
凄い描写だよ。感動した

一つ気になるのは
入れ替わった状態だと喪失しているハルヒの力
それをなしにどうやって元に戻ったのかってところかな
過去何回か入れ替わったって描写があるし
次で解決するのかもしれないけど、気になったところってことで一応
353名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 20:50:42 ID:uHUsPkGZ
>>351
マルチポストするな。お前その出てくるサークルの一人だろ。うざい
354名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:24:45 ID:83GsmuQV
そろそろ神が現れる
355名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:31:51 ID:EWoelZxJ
残念ながら神の域には程遠いのですが、投下します。
356クリティカルエラー:2006/06/06(火) 22:32:37 ID:EWoelZxJ
※『憂鬱』288pから分岐

そこは部屋。俺の部屋。首をひねればそこはベッドで、
俺は床に直接寝っ転がっている自分とハルヒを発見した。
着ているものはいつもの制服の上下。
乱れた布団が半分以上もベッドからずり下がり、
そして俺達は脚を絡ませるように重なり合ったまま、
互いの顔を見ながら馬鹿みたいに半口を開けているという寸法だ。

思考能力が復活するまでけっこうな時間がかかった。

「……な、なにすんのよバカキョンっ!
 いきなり、キ、キ、キスなんて……!?」

ハルヒは真っ赤な顔で叫び始め、しかし後半で声のトーンを落とした。
こいつにもいっちょ前にそういう感情があったらしい、と俺は感心すらしたね。
それが現実逃避以外の何でもないと薄々わかってはいても。

「いや、悪かった。
 どうやってでもお前を繋ぎ止めなきゃいけないと思ったんだ。
 変な状況で理性とか吹っ飛んじまったらしい」

……さて。後悔先に立たずとはよく言うが、今の状況はその最たるものだろうね。
いったい俺は何を口走っているんだろうか。なぁ?
これではまるっきり愛の告白だし、しかも口にした状況もヤバすぎる。
所詮ハルヒに過ぎないとはいえ女を押し倒した状態での台詞だぜ?
どっかの掲示板に書き込んだら「それ何てエロゲ?」と聞かれるよな、間違いなく。
(いや、エロゲなんて昔借り物を5分やって投げ出したっきりなんだがね)

「な、な、なぁっ……」

案の定というか意外というか、ハルヒは言葉もないようだった。
そりゃそうだ。例えば今の俺達の立場というか体勢が上下逆で、
ハルヒに押し倒されつつ至近距離で「あんたを繋ぎ止めたかったの」
とか言われても俺はきっと理解できん。できるわけがない。

だから俺達はほとんど呆然としながら体を重ね合っていた。
衣服越しに触れる女性の体温とか、感触とか、そういうものを感じつつ。

ところでエロパロとかだとここで俺が肉欲獣に変貌する場面だと思うのだが、
はん、残念だったな皆の衆。俺はそんな愛欲なんぞ微塵も感じないね。
あーはっはっは。ざまぁみやがれ。このSSは非エロ路線なのさ。
357クリティカルエラー:2006/06/06(火) 22:33:27 ID:EWoelZxJ










あー、いや、悪かった。

まぁ落ち着いて聞いてくれ童貞諸君。いや経験があるならそれに越した事はないが。
というか経験があるなら賛同する向きもあると思うのだが、SEXってそんな良いもんか?

自分の初体験とか覚えてるだろうか。俺は覚えてるが、思い出したくもない。
初体験の相手と会う事はまだあるだろうか。俺はその娘の父親に殴られたきり会ってない。

童貞を捨てる事は、夢や幻想や空想を捨てる事だった。俺にとってはな。

その頃からさらに成長した今では「俺、納豆駄目なんだ」くらいの他愛もないトラウマだが、
(妊娠騒ぎが元で父親に絶縁状叩き付けられて何年も会話してないくらいは普通だろ?)
その経験から思うに、恋愛ってのはお互い服着てるうちが醍醐味だと思うのさ。
はっきり言うがね、爽快なもんじゃないぜ、一線越えたら。
SEXってのは結局は子を作る行為だ。自覚の有無に関わらず、そこには命が懸かってる。
避妊の失敗に気付いた時の衝撃ってわかるか?
つわりで泣き出す女を慰めた事は?
妊娠中絶手術は保険が効かないから6桁の費用が必要になる事くらいは知ってるよな?
358クリティカルエラー:2006/06/06(火) 22:34:27 ID:EWoelZxJ








……えーと、本筋はどこまで話したっけか。
そう、俺はハルヒの上にのしかかっていたが、襲う気はなかったって事だったな。
しかしだ、ハルヒにそんな事わかるわけないよな。そりゃ誰だって犯されると思うはずさ。

「ちょっと、キョン。冗談はやめて……」

そんな風にしおらしい声を出しつつ、俺という荷重を手放そうと足掻いてたわけだ。
だがハルヒの運動神経は抜群だが、所詮は女の筋力だ。
率直に言って、俺が襲う気なら逃れる手段なんかないんだ。

……いや、本気で戦う意志があれば手段はある。
女を抱こうとする最中以上に男が隙を見せる時間なんてのは睡眠時間以外存在しないからな。
だが実際にそういう状況になると、普通の人間は負け犬モードだ。俺も昔そうだった。

「こうしてみるとお前も普通の女なんだな、ハルヒ」

冷静な口調で俺は言った。誓って言うが、別に脅す気じゃなかった。
問題はこの状況が俺にとって余裕の範疇なのに、ハルヒにとっては想像の埒外だったという点にあったんだろう。

つまり、ハルヒは俺が『本気』だと思い込んだらしい。
後から考えてさえ、それ以外に思い当たる節がない。

「……」

ハルヒは声もなく顔を歪めた。涙ぐんだみじめな顔だった。
正直に言えば、俺はそんな顔の女を今の今まで見た事がなかった。
強いて言えば朝比奈さんか? だがそれだってここまで深刻じゃなかった。
それはまるで、一番信頼していた忠臣に手酷く裏切られたと思い込んでいた所で、
『実は悪いのは私の方だった』と気付かされたかのような絶望的な表情だった。
359クリティカルエラー:2006/06/06(火) 22:36:32 ID:EWoelZxJ
「……」

今回の三点リーダーは俺だ。正直な所、かけられる言葉なんかないだろ?
俺は内心密かにうろたえつつ、体を持ち上げて距離を取るしかなかったわけだ。
チキンとは言ってくれるな。ないんだよ、他にできる事なんか。

「……。悪かった」

ともあれ立ち上がった俺の台詞は陳腐そのものだった。
だがハルヒはその無神経な言葉でさらに感銘を(悪い方向性で)受けたらしく、
とうとう泣きじゃくり始めてしまった。

俺はといえば、ハルヒが泣き出したので逆に安心した。
わけのわからない事を喚き散らして男に食って掛かるくらい、女なら普通の事だろ?
そういう場合の対処法も俺は知っているとも。ひたすら味方面しながら耐えるのさ。

傍らを離れずにな。

「……ひくっ……このっ、ばかぁ」

「ああ、そうだな、俺が悪かった」

「ばかぁ……ゆるさない……ゆるさないんだから……」

「それはそうだろうが、許さないならどうする?
 今の俺はお前の気が済むまで殴られてやる気でいるんだが」

微妙に諦観が混じってはいるにせよ、俺は本気で殴られてやる気だった。
だからハルヒを強引に抱き上げてベッドに座らせ、俺自身も傍らに座る。
片手を肩に回して、強引に密着する。

「離せッ……離しなさいよッ……」

涙と鼻水を流しながら、ハルヒは俺の胸を両手で叩く。正直、痛くも痒くもない。
さて、どれくらいで泣き止んでくれるものかね?
360名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:36:49 ID:bQuFeUNs
180−186書いた者です。読んでくださった方ありがとうございます。
初投稿は緊張しますね。
てか今、みくるものより朝倉、鶴屋ものの方が多い罠。
もっとみくる分を・・・・

>>192
次機会があったらセックル書くよう努力します・・・

>>267
(大)ってことは未来から来たグラマーな方ですよね・・・どうやってくっつようか;
361クリティカルエラー:2006/06/06(火) 22:37:30 ID:EWoelZxJ









ハルヒは俺を散々打ち据えた後(地味に痛い)、さらにしがみ付いて泣き出し、
ついには泣き疲れて眠ってしまった。

「やれやれ」

ハルヒをベッドに寝かせ、布団をかけてやり、そこで俺は確認すべき事を思い出した。

カーテンを開けて星と街灯と住宅の明かりを確認。
間違いなく俺の部屋。なんとか現実世界に帰ってこれた、って事か。

あるいは、もう手遅れになってしまった新世界とやらかもしれない。
朝比奈さん、長門、古泉。俺は俺にできる事をちゃんとやったか?
部室でまた会う事ができるかどうか、非常に不安になってきた。



「問題ない」



唐突に長門の声がした。すわ何事かと辺りを見回すと、
途端に押入れの襖が開き、中から長門が飛び出してきた。
ゆったりとした動作で床に下りてくると、
上から……えーと、まるで魔女のようなマントと帽子を取り出して身に着けた。

「……長門。それはなんだ?」

「私は、魔法を使う宇宙人である」

意味が分からなかった。
362クリティカルエラー:2006/06/06(火) 22:38:12 ID:EWoelZxJ
「上手く言語化できなかった?」

「いや、言葉の意味はわかる。だが文脈がさっぱりわからん」

心なしか残念そうにして、長門は改めて説明を始める。

「貴方と交信し、助言を与えた直後、私はこの世界に『引きずり込まれた』。
 ……違う。この世界に『入る資格を与えられた』と言うべきかもしれない。
 私は貴方と涼宮ハルヒによって、新世界に欠くべからざる……仲間、として選ばれた。
 だから私はここに存在する事ができる。私がかつて何者であったかを理解したまま」

聞きながら『選ばれた』という言葉は嫌いだな、などと俺は思っていた。
そこには必ず『選ばれなかったもの』があるからだ。
選ばれたくもない場合もあれば、選ばれなかったものに同情するしかない事もある。

「しかし、涼宮ハルヒの創造した新世界への侵入に際し、私は私の一部を捨てざるを得なかった。
 統合情報思念体という概念。それは涼宮ハルヒの望む世界には不要。だから『消された』。
 今の私は何の制限も命令系統も持たず、自由意志で情報を操作する事ができる。
 私は今やヒューマノイド・インターフェースではない。魔法を使う宇宙人である」

ああ、そういう事か。それは、つまり。

「……それは、つまり。俺は失敗して、ここはもうハルヒが作り直した新世界だって事か?」

「状況を考えればベターな結末の一つ。
 ……私という存在は、あなたの努力によって延命された。
 朝比奈みくるも、古泉一樹も、この新世界で同一性を保持したまま存在する事ができる。
 貴方の日常は何も変わらない。貴方は守りたいと考える全てを守り抜いた」

「たとえその横で世界が滅びていたとしても、か?」

長門は、無表情なまま言った。

「世界という用語は非常に解像度の低い定義に過ぎない。
 そもそも世界とは、個々の観察の集積としてのみ語られるべきものである。
 ここから、大局的な世界を仮定するのは虚偽である事が導かれる。
 よって世界について語る事は相手を騙す事に等しい」

おそらく慰めの言葉なのだろうが、何を言ってるのかいまいちわからないのが難点だった。
というか、お前が言うな。そして何事もなかったかのように押入れに戻るな。

「わかった。戻らない」

いや、だからといって部屋に居座って深夜に茶飲み話始められても困るわけだが。
363クリティカルエラー:2006/06/06(火) 22:38:52 ID:EWoelZxJ














「いやぁ、困った事になりました」

今後の事に思いを馳せながら長門の淹れた茶を啜っていたところで、
例の気障ったらしい声を挙げながら古泉が現れた。

俺はあえてゆっくりと茶を飲み干してから、部屋の窓を開けた。
すると、古泉は上下逆の状態で重力を無視して窓から部屋に進入してきた。
海中を浮遊するクラゲを連想させる、完全無欠に気色悪い動作だった。

「……で、何が困った事なんだ?」

「まずひとつには、僕が持つ超能力が変質した事です。
 閉鎖空間でなくとも使えるようになりました……というべきなのか、
 僕が今いるここが特殊な閉鎖空間なのか、それはわかりませんが」

どうでも良いが、ヤモリのように天井を這い回りながら言っても格好良くないぞ。
せめて人間がやるように床に座って茶を飲みながら話そうぜ、同じ人類なんだから。

「いえ、実を言いますと、今の僕は能力を制御しきれないんです。無意識に空を飛んでしまう。
 どうも能力の原理そのものが全く違ったものに変わってしまったようですね。
 いやはや、困った困った。幸い、空を飛ぶ能力以外は発動していないようですが」

「貴方の周囲に異常な重力傾斜と慣性中和現象を観測した。典型的なサイコキネシス」

「ああ、やはりですか。という事は、訓練すればスプーン曲げもできますね」

自分の肢体をスプーン曲げのようにゆらゆら揺らしながら言う事じゃないと思うね。

「いや、こんな問題は一時的で瑣末な事なんでしょうがね。
 それよりも重大な事は……」
364クリティカルエラー:2006/06/06(火) 22:39:30 ID:EWoelZxJ
「お仲間と連絡が取れなくなったか?」

「……お話が早くて助かります。ええ、その通りです。
 可能な連絡手段の全てを試したわけではありませんけどね。
 任務の優先順位としてはSOS団の動向を知る事の方が重要でしたから」

宇宙ステーションのクルーのように繊細な動作でどうにか床に張り付き、
机で背を支えて浮かぶのを防ぎ、ようやく目線が落ち着いた。

「そう言えば、長門もなんたら思念体と連絡が付かないらしいな」

「訂正する。一時的な連絡途絶ではない。相手方の完全な消滅」

「……待ってください。間違いなく消滅したのですか? 完全に?」

「その動向に関する痕跡も、存在すれば確実に観測される情報もない。
 私の記憶以外に、統合情報思念体がかつて存在していた事を示す傍証は残っていない」

長門の急須を借りて茶を啜りながら、俺はあえて指摘した。

「“機関”とやらもハルヒに消されたと思うか?」

古泉から完全に笑顔が消えた。無理もない。こいつのパトロンは謎のエイリアンじゃない。
人の集まりだ。思い出も知己もさぞかし多い事だろう。

「涼宮ハルヒの考える世界観と全く一致しない統合情報思念体の場合とは異なる。
 例えば私は魔法を使う宇宙人である。つまり魔法と宇宙人の存在は許容されている。
 そして超能力者も同様に許容されている。それを無条件に排除するとは考えにくい」

「でも現実に命令系統は崩壊しています。
 実働要員の全員が結集してキョン君への助言を伝えた直後、
 気が付いたらなぜか僕一人だけが突然夜中の町に取り残されてしまったんです」

キョン君言うな気色悪い。だが、その状況で考えると……。

「全員が結集して、力の限りを尽くして最後の一人を送り出したのか。
 漫画なら完璧に死亡フラグ立ってる所だよな。奇跡の生還、感動の再会もアリだが」

「ふざけないでください! 
 僕にとっては他人事ではないんです」

激昂した古泉なんてもんは始めてみたが特に感慨はなかった。
激昂ついでに伸び上がって天井に激突して悶えたのも、まぁ気にしない事にする。

「ハルヒは漫画を読む。朝比奈さんを入団させる時も『萌え』とかほざいてた奴だ」

その一言だけで空中の古泉は沈黙した。そう、あり得ない話じゃないだろう。
……本当に厄介な事をしてくれるぜ、ハルヒ様。
365クリティカルエラー:2006/06/06(火) 22:40:29 ID:EWoelZxJ
「さて、こうなると朝比奈さんが心配だな」

どう考えても、朝比奈さんに今この状況に至るまで生き延びる知恵と勇気はない。
なくていい。思うに、人間の美徳ってのは知恵や勇気と引き換えに失われるもんだ。
あの人には純粋なまま幸福に一生を終えてもらいたいものなんだがね。

「大丈夫」

と、長門は言った。

「ふむ。その根拠はなんですか?」

「私と、貴方と……キョン、と、朝比奈みくるは涼宮ハルヒに選ばれた。
 私達が私達らしくあるように。万が一にも豹変したりしないように」

もう諦めたが、お前まで俺をキョンと呼ぶのか長門。
などという詰まらない諦観を覚えるのはもちろん俺だけで、古泉は空中で笑っていた。

「なるほど。だから僕が内心で抱えているこの感情も許されているわけですか。
 僕は涼宮ハルヒにとってきちんと人間扱いされているのですね。僕の同胞達と違って」

「どうでもいいが、気を付けろ古泉。お前、傍目にもわかるくらい卑屈になってるぞ。
 もっとしっかりしろ。同じ薄ら笑いにしても心から笑ってた方がいいだろうに」

俺の指摘に、古泉は珍しく顔を赤らめて黙り込んだ。よほど羞恥と怒りを感じたらしい。

「……っ。そうですね。気を付けます」

あげく、妙に艶めいた表情と声で俺に笑顔を向けた。
なんだその反応は。気色悪い。ああ気色悪い、気色悪い。

「まぁいいか。という事は朝比奈さん、どこかに取り残されてるのかな」

古泉の形相を脳内でガイド・トゥ・サバトの挿絵風に入れ替える事でどうにか悟性を保ちつつ、
俺は朝比奈さん救出作戦を真剣に検討し始めようとしたところで、

「どうやら時空間移動の要領でこちらの世界への進入を試みたらしい。
 もしくはせざるを得なくなった。
 あと2時間17分程度の時間を置いて出現するものと思われる」

もはや恒例というか意外とアクティブというか、長門がそれを押し留めた。
というか長門さん、何時の間に俺の本棚からガイド・トゥ・サバトを取り出したのかな?

「なるほど。確かTPDD……でしたっけ。
 おかしいですね。たとえ緊急事態でも禁則事項にひっかかりそうなものですが」

「朝比奈みくるに禁則事項を遵守せしめる権限を持つ者は」

「もはや存在しない可能性が高い、ってか……」

「……そう」
366クリティカルエラー:2006/06/06(火) 22:41:24 ID:EWoelZxJ
「ま、慰めるにしても対策考えるにしても合流してからにしようぜ。
 長門、朝比奈さんがどこに現れるかもわかるよな?」

「わかる」

というわけで俺はコートを羽織って自転車の鍵を取り、古泉は窓から飛んで出ていった。
長門はと言えば、俺の愛読書を本棚に戻した後、なぜかじっと眠っているハルヒを見ていた。

「……長門?」

「……。
 ハルヒ。邪悪なる怪物。
 呪われし在り方に酔い、家畜のごとく手近なところに賤民を飼う。
 そう、それがSOS団ならざる者にとってのハルヒ」

急にそんなファンタジーな事を言い出した。というかガイド・トゥ・サバトの引用か。
今となってはあながち否定もできない言葉だが、あの冷静きわまる長門の言葉にしては不自然だ。

「何が言いたい?」

「私は言った。ベターな結末だったと。それは間違いかもしれない。
 私達は出発点の時点で既に致命的な過ち(クリティカルエラー)を犯していたのかもしれない。
 ……現状でさえ、既に取り返しが付かない。涼宮ハルヒはいつか必ず己の過ちに気付くだろう」

恐ろしいほど冷淡な言葉に、寝ているはずのハルヒまでが震えたように見えたのは気のせいか。
いや、気のせいではないかもしれない。こいつならきっと狸寝入りも得意だろうし。
だからではないが、俺は正直な感想を言ってやった。

「そしたら慰めてやればいいだけの事だろ。取り返しの付かない事なんて人生よくある話だ。
 そうだ、お前宇宙人なんだから、正体バレたら一緒に遊んでやれよ。きっと良い気晴らしになる」

「……そうする」

それっきり喋る事なく、俺達は部屋を後にした。
367名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:42:25 ID:EWoelZxJ
以上。書いた自分で言うのもなんだが、方向性見失ってるなぁ。
368名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:46:48 ID:Q3RR6ooh
いわゆる憂鬱バッドエンドかぁ。

…長門とキョンはともかく、朝比奈さんと古泉は仲間を消されたわけで
ハルヒについていけないだろうなあ…
憂鬱の時点だから信頼関係も築かれてないし。

ともあれ、乙。
369名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:49:11 ID:cVtVjfSc
この後いかにめちゃめちゃになるか見てみたい気もする…
370名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:54:51 ID:26acr3N7
>367
WoDは流石にマイナーに過ぎるだろう。
371名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:58:47 ID:cWFvD24c
なんか漂流教室っぽいね。いや、読んだことないけど。
殺伐としてくる予感。期待。
372名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 22:59:58 ID:2FziKcxt
>>318
大分解りやすくなってる希ガス。
要は読者に情報を伏せようと文章を削りまくったのはいいが、削りすぎたということでしょう?
実用文とちがって小説は難しいね。面白ければルール無用だから。
373名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:06:32 ID:83GsmuQV
>>360 おっきな方と勘違いしちゃった。ごめんよ
374名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:13:17 ID:hkvZhNDa
 目を覚ませば、そこは見慣れた自分の部屋だった。当然、俺がいるのは慣れ親しんだベッドの上だ。
 当たり前といえば当たり前なのだが、こうやって普通の日常が始まることに安堵する自分がいる。今までの俺の経験からすれば、それも仕方の無いことだと主張したい。
 まあ、あの時のように、普通かと思ったら違う世界だったりすることもあるので油断はできんが。だったら、それに気づくまでは心穏やかな日常を満喫させてほしいものである。
 どうせ、そろそろ母親に命令された妹が、ブランチャーでもかまして俺を起こそうとするのだ。高校生男子としては、たとえわずかな時間でもこの空間でマッタリと過ごしたい。そう決めた俺は、目覚めた頭を再び睡眠モードへと移行させた、わけだが―――
 不意に、トントンと。寝惚けた頭では聞き逃してしまうようなノックが聞こえた。
 なんだろう、これは。
 妹なら喚きながら部屋に飛び込んでくるし、母親ならドア越しに『早く起きなさい』だのなんだのと言ってくるはずだ。つまり、俺の家族でわざわざドアをノックする奴など居ない。
 だが、寝起きの俺にはその謎について考える余裕などなかった。あいにく、ハルヒや魔界探偵みたく謎に餓えてるわけじゃないんだ。
 だから、俺は何も考えずに『どうぞ』とだけ言っていた。次の瞬間、音も無くドアが開く。
 ふと顔をあげれば、ドアの向こうにやっぱり見慣れた小柄な影が立っていた。そいつはいつも通り、硝子玉のような瞳で俺を見つめてくれる。うん、あの世界のあいつではない、俺の知ってるあいつだ。
 だったら何の心配もいらない。よし、安心してもう一眠りさせてもらうとしよう。そう思い、俺は頭まで布団を被り
「起きて」
 一瞬で眠気が吹き飛んだね。こりゃ、ハルヒのアホにあのアホ空間に引きずり込まれた時以来のサッパリ目覚めだな。
 いや、無理もないと思うんだよ。何せ、目を覚ませば部屋に入ってきたのがスーパー宇宙人、長門有希だったんだからな。
 あいつ自体には何もおかしいとこがなかったから、それだけで安心して気づくのが遅れてしまった。長門が、当たり前のような顔をして俺の家に居るということに。
「な、な、な、なんでおまえがここに!?」
 まさか、また世界が作り変えられたとかじゃないだろうな。また新しい朝倉の相手なんて、絶対に御免だぞ。
 だが長門はと言えば、そんな俺の様子を見ても、いつも通りの口調で答えてくれる。
「あなたの母親に、起こしてきてほしいと言われた」
 ああ、そりゃ仕方が無いな。俺が『妹に俺を起こさせるな』と常々進言していたのを、母上はようやく聞き入れてくれたらしい。うん、たしかにおまえのおかげで眠気なんてすっかり消し飛んでしまったよ。
「って、そうじゃなくてだな。なんでおまえがこの家に居るんだよ」
 俺がそう言った瞬間、長門の視線がわずかに強くなったような気がした。これは睨む……いや、拗ねるなのか? 俺の推測など頼りにならないかも知れないが、こんな表情をされる覚えは―――――
「あ」
 思い出した。つい、昨夜の出来事を。
375名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:14:24 ID:hkvZhNDa
『長門週間』





 さて、話はその昨夜とやらに遡る。
 夕食も食べ終えて、することも無く自室でボーッとしていた時のことだった。まあ、宿題だのなんだのは考えないようにするのが、模範的な北高生である。
 ベッドでゴロゴロしつつ、このまま寝てしまおうかとでも思い出した頃。
 ウーカンカン、ウーカンカンと、サイレンの音が聞こえた。
 何事かと思い、身を起こす。窓から身を乗り出せば、赤い光が動いているのが見えた。サイレンの音からして、消防車だろう。
 火事かなにかあったのか。そんなことを考えているうちに、赤い光は遠くへと行ってしまった。サイレンも、それに引きずられるようにして消えていく。
 まあ、俺には関係の無いことだ。被害に遭われているだろう方の無事だけでも祈っておこう。
「まさか、俺の知ってる奴の家だったりしないよな」
 そう言って頭に浮かぶのは、SOS団の連中である。
 後ろの席の大魔神、涼宮ハルヒ。マイスウィートエンジェル、朝比奈みくるさん。汎用人型決戦宇宙人、長門有希。どうでもいい古泉。
 そういえば、この中で自宅を知っているのはあいつくらいだったな。あの生活感というものがさっぱり感じられない、超殺風景な空間を思い出す。  
 思い出してしまった。そして、思い出した瞬間、どうしようもない不安感に襲われる。
「……まさか、な」
 いや、ありえないだろう。 
 この町に、どれだけの家が存在すると思ってるんだ? その中の一人や二人に不幸があったって仕方がないだろう。よりによって、あいつのところに何かが起こるはずないだろうに。
 そんなこと、理屈ではわかっている。わかっているのだが、一度思い浮かんだ想像は、俺の拙い頭脳をグルグルと回っている。
 くそ、せっかくの食後のお気楽タイムが台無しになってしまった。
「ちくしょう」
 気がつけば、俺は家の前のママチャリに跨っていた。家を出るとき、妹がどこ行くのどこ行くのってうっとおしかったのを思い出す。
 どうせすることも無いんだ。何事も無ければ、茶くらいご馳走になったっていいだろう。
 あいつの茶は、朝比奈さんの茶の次くらいには好きなんだ。
 急ぐ理由もないはずなのに、ママチャリを必死で立ちこぎしている俺。実に滑稽な姿だと思う。
 こんなこと、何の意味も無いはずなのに。ああもう、古泉で我慢するから、俺のこと笑ってくれ。
 笑い話で済む話だろう。俺がいつも通り、馬鹿な真似をしただけに決まってる。
 交通法規をちょっとばかし無視してしまったせいか、あいつに呼び出されたときより早く、例の駅前公園が現われる。それを横目で見ながら通り過ぎ、あいつの住むマンションへと辿り着いた。
 さて、茶でもご馳走になりにいくか。
 さっきまで、俺はそう考えていた。
 マンションの周りを、無数の野次馬が取り囲んでいるのを見るまでは。その中心部では、先程サイレンを鳴らしていたと思われる消防車もあった。
「っ!?」
 俺は野次馬を押しのけて、中心部へと走る。周りから罵声が飛ぶが、無視して俺は突き進んだ。
 人間の壁の中にもがきながら、俺はマンションを眺める。
 落ち着いてみれば、想像していたような大災害といえるような物でもない。消防車も放水してるわけではないし、玄関口からは出入りしている人も居る。
 すでに火は消し止められているようだ。ある階のいくつかの部屋から、煙が立ち上っているだけで、他の階に被害は無さそうである。
 だが、俺は気がついた。
 今、未練がましく煙を吐いているあの部屋は―――宇宙人とテーブルで向かい合いながら話したあの部屋は。
 そして気がついた瞬間、叫んでいた。部屋の主である、あいつの名前を。
「長門ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
376名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:15:35 ID:hkvZhNDa
「なに?」
 と、いつも通りの無感動な声が聞こえた。声の主は、いつの間にか俺の背後に立ってやがったチンチクリンの宇宙人。
「な、長門……?」
 あの煙を吐く部屋の主である長門が、俺の後ろに立っていた。部室で会ったときのように、ここに居るのが当たり前のような顔をして。
 こんな顔をする人間は、俺の知っている長門しかいない。そうでなければ長門の幽霊だが、宇宙人は幽霊にはならないだろう。
「お、お前……無事だったのか。部屋にいなかったのか?」
「隣町に大型書店が開店した。そこの調査を行っていた」
 ああ、どうせ図書館の時のように、本棚の前で根が生えたように立ったまま、辞書みたいな本を読み耽っていたのだろう。店員からすればいい迷惑かもしれないが、おかげで長門は火災を免れたというわけだ。
「よ、よかったな……」
「よくは、無い。火災発生の直前にわたしが居れば、未然に防ぐことも可能だった。今からでも可能だけれど、不特定多数の人間の目に晒された状態での情報変換は行うべきではないというのが、情報統合思念体の考え」
 確かにそうだ。長門が居たほうが、よかったに決まっている。だいたい、火事くらいでこのスーパー宇宙人がどうにかなるタマかよ。
 もちろん、ついさっきの俺だってそんなことはわかっていた。でもな、わかってたけどこうやってわざわざ長門のマンションまで来ちまったわけだよ。
「なんであなたがここに?」
 そんな理由、こっちが聞きたいね。古泉辺りならニヤケ面とともにわかりやすい答えを教えてくれそうだが、絶対に聞きたくない。
「おまえの茶が飲みたくなった」
「………」
 あ、なんか微妙に驚いてるような表情だな。この顔見られただけでも、必死こいてママチャリこいできた甲斐があるってもんだ。
「えーと。ところで、どうするんだお前、これから」
「さっき、ここの管理人と会った」
 管理人というのは、前にハルヒが朝倉のことを聞きにいった爺さんのことだろう。
「出火原因は、わたしの部屋の二つ隣の部屋、そこのベランダに置かれていた荷物。一部に可燃性物質が含まれていた」
 ああ、そういえば煙吹いてたのはベランダのほうだったか。それに気がついたついでに、もうひとつのことにも気がついた。とりあえず、俺がここまで急いで駆けつけた理由にくらいはなりそうなことを。
「長門、それは俺達の敵、とやらの仕業じゃないだろうな?」
 雪山の山荘、嫌味な未来人、誘拐犯の少女、といった連中のことを思い出す。奴らが狙うとすれば、SOS団の参謀とも言える長門を狙うことがあっても不思議ではない。
「そういった反応は検出されてない。わたしの情報処理能力に対して完全なジャミングがなされているという可能性は否定できないが、だとすればもっと効果的な手段を取るはず。そこの住人のミスだと考えるのが妥当」
 考えすぎだったか。俺の頑張りは無駄に終わったわけだが、それでもそのほうがいいに決まってる。
「わたしの部屋の被害は、ベランダと内装の一部が損傷した程度。業者による修繕で対応可能」
 なんだ、本当にたいしたことないんだな。もちろんそれが一番いいのはわかってるんだが、大声で長門の名を叫んだ自分が、どうしようもなく間抜けに感じられる。
 ちょっとばかし落ち込む俺の内心などに気づくこともなく、長門は続けて言った。
「その修繕作業に一週間ほどかかる予定らしい。その間、わたしには友達の家にでも泊まっていてほしいと言われた」
「友達、ね」
「そう、友達の家」 
 長門の友達と言えば、SOS団の連中くらいだろう。朝倉が健在なら、カウントしてもいいかもしれないが。
 朝比奈さんはともかくとして、その友人の鶴屋さんなら、『みちる』のときのように快く応じてくれるはず。古泉も、機関とやらのコネを使えば、部屋のひとつやふたつ、用意できるはずだ。ハルヒはしらんが、勢いだけで解決してしまう気がする。
 いや、こいつならそんなことしなくても、お得意の情報操作で住む場所くらいなんとかできるのか。
377名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:16:54 ID:hkvZhNDa
「それなら、問題なさそうだな。どうするんだ長門? 誰かに頼むなら、携帯」
 貸すぞ、と言うことができなかった。
 チンチクリンの宇宙人が、俺の顔をじっと見つめていたからだ。まるで、視線で俺の両目を貫くように。
 おもわず視線から逃れるように体をずらすと、長門も素早く視線を動かして、俺を捉える。
「あー、長門さん?」
「………」
 三点リーダで答えながら、上目使いで俺を射抜く長門。なんだどうした、なにがあったおまえ。
 なんか、蛇に睨まれた蛙、みたいな状況になってきたぞ。無表情の視線がこれほど恐ろしいものとは。
「友達の家」
 ああ、だからハルヒか朝比奈さん(っていうか鶴屋さん)か古泉にでも頼んで
「………………………」
 なんか、視線が三倍になった気がするぞ。俺がなに言った。なんでそんな視線で俺をぶち抜く。
「えーとな、長門」
「………」
 ミラクル長門ビームの照射に耐え切れなかった俺は、ついつい言ってしまった。
「よかったら、俺の家に来るか?」
 あ、長門の体が一瞬震えた。ちょっと驚いているような気がする。
 そのまま、いつもの沈黙とともに俺の顔をビームでじっくりと抉ること数十秒
「行く」
 と、言ってくれた。




 と、これが半日前の出来事だ。
「ああ、そうだ。そうだったな」
 あの後、長門を連れて家に戻った俺は、母親に事情を説明して頼み込むことにした。
 いきなり、女の子を居候させてくれって頼むのは自分でもどうかと思ったのだが、予想に反して母は二つ返事で快く了承してくれた。ちなみに妹といえば、『有希ちゃん有希ちゃん』って脳天気に喜んでるだけだ。
 とりあえず長門の荷物(バッグひとつ)を、居候先の妹の部屋に置いて引越し完了。最初、当たり前のような顔をして、俺の部屋で荷物を広げだしたのは忘れておこう。
 妹の部屋に泊まってくれって言った時に、また俺の顔にビーム放ってたような気がするのは気のせいか?
 そういえば、後で母親が俺の部屋に入ってきて、こんなこと言いやがった。
『あの子、夏休みにあんたの宿題手伝ってくれた子のうちの一人だったわね?』
『そうだよ』
『なるほど、あの子に決めたわけね。あのかっこいい男の子狙いじゃないかって冷や冷やしてたわ』
『ちょっと待て、なんか物凄い勘違いしてるぞ。二つほど』
『いい? これはチャンスでもあるけど、あの子が嫌がるようなことはしちゃだめよ?』
『だから違うっての!!』
 母親にこんなこと言われたせいで、長門の存在を変な風に意識してしまい、それからろくに眠れなかった。隣の部屋で、長門相手にギャアギャア騒いでた妹のせいもあるけどな。
 そんなこんなで、今日の俺の頭はいつも以上に寝惚けている。つい昨夜の出来事をさっぱり忘れてたって仕方がないだろう。
 だから長門、そんな風に視線で俺を責めるのは勘弁してくれ。
「朝食ができている」
「そっか、ありがとさん。すぐ下りるから」
「あなたの母親から、目を離せば二度寝すると言う情報を得ている」
 ちっ、上手く仕込んでやがる。伊達に十六年以上俺の面倒見てきたわけでもないってことか。
「わかった。着替える。着替えるから」
 布団を蹴飛ばし体を起こす。寝巻きを脱いで制服に……って、待て。そこに立ってる宇宙人。
「長門、着替えるからちょっと出てくれ」
「目を離すわけにはいかない。私の監視下を離れると同時に、睡眠状態へ移行する恐れがある」
 確かに母親相手にそういったことは何度かあったが、今はお前のおかげできっちり目が覚めてるよ。だから、そんなに睨みつけるように俺の着替えシーンを監視しなくてもいいだろ?
「気にしないで」
 いや、いくら俺が男でも、そんなに着替えを凝視されるのはこっちが気にするというか、な?
「いいから」
 なにがいいんだ。
 俺は説得をあきらめ、羞恥に耐えながら着替える道を選んだ。ああ、これ監視じゃなくて、視姦って言うんじゃないかね。


 と、まあ。こういうわけで、俺と長門の一週間が始まった。
 今度はあの時の三年とは違い、ずっと寝てるわけにはいかないんだよな。さて、どうなることやら……誰か教えてください。

続く
378名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:18:30 ID:+p/bh1vR
>>367
ぁ…なんだろう。
何と言っていいかワカランよ。
ともあれ、おつ。
こういうのも有りだな、けっこー好きかも。
379374:2006/06/06(火) 23:19:16 ID:hkvZhNDa
以上です。
前にキョンの父親について質問した物でもありますが、こうなったら「あたりまえのように書かない」しか無さそうかなあ。
380名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:22:37 ID:pDHuYKDi
>>356-357
エロ無しSSでも、このスレに投下してくれればみんなで楽しめると
職人さんには感謝してる者ですが
わざわざこのスレに来てそういうことをSSに挟む形で言うのって
したたるような悪意を感じます。醜悪です。

流石にコレは、スレ違い過ぎると思いますよ。
381名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:26:51 ID:Rlrb/JKk
>>374
こういうタイプの話すげー好きだwgj

キョン妹は長門の事を呼び捨てにしてなかったか?
382名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:29:30 ID:4JxxwBjc
>>374
母親ナイスw
383名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:32:25 ID:k7+NsEQv
>>374
同居ラブコメ!王道中の王道ですな
大好物のネタなので続きをwktkして待っております
同居バレとか想像すると堪りませんな(*´Д`)
384名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:34:46 ID:83GsmuQV
確かにあの一投稿分がないほうが綺麗に見えただろうね
385名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:41:47 ID:y9X8fO7O
別にいいじゃないの、それくらい
386名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:49:51 ID:3X8dR8MF
>>380
その部分が単独レスで書き込まれていたら荒らしだか
文中だったらメタ文章の一種だろ。そのぐらいは許容しろよ・・・
387名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:54:11 ID:RuLKmvZv
>>379
この手の創作物の主人公には父親は存在しないの法則があるからいんじゃね
388名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:55:12 ID:cVtVjfSc
>>380
器が小さいせいかそのしたたるような悪意とやらがこぼれてるぞ。気をつけろ
389名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 23:58:08 ID:PcNrdAKE
エロパロだからキョンが厨房のころに女を孕ませたことがあってもいいだろうが、
SS全体を通してみた場合に>>356-357の述懐は何の必然があるのかよく分らんな。
390名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:09:52 ID:0188q2nC
ここはSOS団の部室…のハズなのだがこの光景は俺の目の錯覚か?

いや… 違う。 錯覚なんかじゃない。
服の擦れる音… 漏れる声。
どう見てもこれは…









朝比奈さんがハルヒに胸を揉まれている。

なんだ、いつもの光景じゃないか。
俺はイスに座り外を見た。
ああ…今日も空は蒼いなあ……


むしゃくしゃしてやった・・・ 今は後悔してる・・・
391名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:11:41 ID:MBmf/PC/
まぁ皆大人だからスルーしてるだけで、不快に思った人は少なからず居るだろうね
つまらない、読みたくないと思ったらさっさとスクロールさせるのを推奨する
392名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:12:35 ID:0188q2nC
妹作投下
393名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:14:10 ID:0188q2nC
「おにいちゃん、やめてぇえ!」

「そこはオシッコする所だよぅ…!!」

「汚いよぅ…」

妹の制止の言葉を聞きながらも



























俺は便器を舐め続けた。
394名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:14:40 ID:0188q2nC
395名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:17:08 ID:o+t16frR
>>393
ちょwww吹いたwwwww
ふーん、妹物ねぇと思いながらだったからつぼに来たぜ
396名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:19:33 ID:JyaNYXxc
そういえば全然見ないな
397名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:23:48 ID:5R1e0C8w
>>393
キョンが壊れたwwwwきっと嫌味な未来人の仕業にちまいないw
398名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:24:51 ID:8XuA9GCd
騙されてはいかん。

キョン妹は「お兄ちゃん」とは呼ばない。
399名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:26:04 ID:E4FptG0y
>>393
(。´Д⊂) ウワァァァン!!
妹モノかと思って期待してしまったよー。弄ばれたわ!!
400名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:26:41 ID:9XAUuqZ0
そもそも>>393って昔にいろんなところに貼られてたコピペじゃないか
401名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:26:50 ID:+7nup7Fd
ちょーっと変な流れになってないか?
402名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:26:52 ID:Et4mEvOk
というかコピペだし
403名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:33:07 ID:yfo3+ZFQ
コピペにGJって鰤スレかよww
404名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:33:18 ID:dSQkW1Z1
保管庫予備の中の人、一番下の「無題」が途中からになってます。
4059-629:2006/06/07(水) 00:39:48 ID:oc4as7M9
朝比奈さん、長門と続いたので今回はハルヒで一つ。
ここまで「どうせSS書くなら、その作品世界でしかできないことをやろう」ってスタンスで、
時間移動やら記憶操作やらの象徴的なギミックを意識的に仕込んでたんだけど、
さてハルヒで同じようなことやろうとすると
「世界改変」ってネタは漠然としすぎてて俺の手には負えなかった。
そこで今回はちょっと芸風を変えて。
スレの流れが速すぎて確認できてないんだけど、誰かとネタかぶってたらごめん。
例によって今回もエロなし。
406涼宮ハルヒの終曲 1:2006/06/07(水) 00:40:34 ID:oc4as7M9
三学期の終業式の日。
学期末であると同時に年度末でもあるこの日は他に授業らしい授業もなく、
となれば当然部活動だって休みのはずなんだが生憎と我がSOS団は厳密には部ではない。
そんな学校側の理屈が通じないのもまた当然の流れであり、
要するに所用で不参加となってしまった名誉顧問殿を除く俺たちSOS団団員五名は、
下校時刻が過ぎてもいつもの部室に居残って
ハルヒが言うところの打ち上げパーティなどに興じていたわけだ。
打ち上げる以前に何に打ち入ったのか、まずそこを教えてもらいたいもんだね。
さて、そのパーティ自体は実のところ今回の話とあまり関係がない。
俺と古泉が買い出しに行って調達して来た食材をハルヒら女性陣が手際よく調理し、
無表情に食べ続ける長門の横で朝比奈さんが給仕に勤しんでいたことなどを述べ、
さくっと割愛させてもらおう。
本題はそのパーティが終わった後のことだ。
そのまま部室で解散し、
我らが団長殿の横暴によって後片付けを押しつけられた俺が最後に部屋を出る頃には、
すでに辺りは薄暗くなっていた。
ハルヒから一時的に預かった鍵でドアを閉め、俺もさっさと玄関へ向かう。
「……遅いわよ」
と、そこには意外な人物が待っていた。
「……ハルヒ? お前、先に帰ったんじゃないのか?」
「やっぱりあんたに預けとくと心配だからね。鍵、返しなさい」
意図的にそうしたような、少し違和感を覚える仏頂面で差し出された右手。
なんだかわからんが、俺は素直にそこに鍵を乗せてやった。
くいっ、と引っ手繰るようにそれを受け取り、ハルヒは俺からやや視線を逸らすと、
「……あんたももう帰るんでしょ? 行くわよ」
なんだそりゃ? 一緒に帰ろう、と言ってるつもりか?
「…………そうよ。何か問題ある?」
少しの間を空け、不機嫌そうに言うハルヒ。
問題はないが、ハルヒらしくもないな。
何か用があるのなら、「いいからあたしについて来なさい!」とか叫んで、
強引に連行していくのがお前だろう。
「うるっさいわね! それがお望みならそうしてあげるわよ!」
うお、ネクタイを引っ張るな。わかった、わかったから。俺が悪かった。
407涼宮ハルヒの終曲 2:2006/06/07(水) 00:42:50 ID:oc4as7M9
「あんた、どうせこのあと用事なんかないんでしょ? ちょっと付き合いなさいよ」
ハルヒがそんなことを言い出したのは、
俺たちがそれぞれの自宅へと向かうために道を違える、分岐路のすぐ手前だった。
「ああ? そりゃ別に予定はないが……」
「じゃ、決まりね。来なさい」
人の言うことを遮った上にその後に続く返事も聞かず、ハルヒは勝手に歩き出した。
ふむ。こいつがおかしいのはいつものことだが、今日のはなんとなくベクトルが違うな。
一体何を企んでんだ?
ハルヒは後ろも見ないで先を行っている。
今なら気づかれずに逃げることもできそうだが……
そんなことをしても、あとが面倒なだけだろうな。
予定がないのは本当だ。仕方ない、付き合ってやろう。
「……この春休みが終わったら、あたしたちも二年になるのね」
後ろから追いついて隣に並ぶと、ハルヒは俺の方には視線も寄越さず、
前だけを見て歩きながら出し抜けにそんなことを言い出した。
それはまぁ、そうだろうな。この俺でさえ、留年は回避できたんだ。
SOS団に俺より成績の悪い奴なんざいやしないし、朝比奈さん以外はみんな二年になるだろうさ。
「そのみくるちゃんは、もう三年か……。
そして来年になったら卒業していなくなるし、
さらにもう一年が経ったらあたしたちも卒業ね」
相変わらず目線を合わせないまま、鬼が聞いたら腹を抱えて笑いそうなことをハルヒはのたまう。
そりゃ順当に行けばそうなるだろうが、そんな先のことを考えてどうする。
今のところ予知能力者に知り合いはいないし、未来なんて誰にも予想できやしないさ。
「そんなことはわかってるわよ!
 でも、あと二年……あと二年で、SOS団はなくなる! それだけは確かなの!」
不意にハルヒが怒声を張り上げる。
どうした、今日はいつになく情緒不安定だな。なんかあったのか?
「……空。雲が出て来たわね。嫌な天気」
俺の質問には答えず、ハルヒは歩きながら空を見上げた。
そう言えばいつの間にか曇ってるな。昼まではきれいに晴れてたと思ったが。
分厚い雲に阻まれて、ここからでは夜空の様子も窺えない。
……おい、ハルヒ。まさか、天候不順くらいで気が滅入ってるわけじゃないよな?
そうは思ったが、一応フォローをしといてやろう。
あのな、ハルヒ。
時間的にはそろそろ、雲の向こうに星空が広がってる頃合だ。
別に空が曇ってるからって、月や星が消えちまうわけじゃないんだぜ。
「……あんたらしいお気楽な考え方ね」
俺の気遣いを一刀両断し、ハルヒは直後にぴたりと立ち止まった。
なんだ? 空ばかり見てて前を見てなかったが、目的地に着いたのか?
……って、ここは……
「あたしのいた中学よ」
こともなげに言い、ハルヒはその校門を見た。
ああ、知ってるさ、ハルヒ。俺はここに来たことがある。そして中学のときのお前にも会った。
あれは七夕のときのことだから、もう半年以上も経つのか。
もっとも、ハルヒから見たらそれ以上に――
「ぼけっと突っ立ってんじゃないわよ。ほら、こっち」
人の回想をぶち壊しておいて、ハルヒは門の鉄扉によじ登り始める。
……なんか見たことあるぞ、この光景。
「あんたも、早く。人が来たら面倒でしょ」
だったらやめといてくれ、と言ったところで聞く奴じゃないんだろうな。
観念した俺は溜め息を一つ吐き、ハルヒに続いて校門に足をかけた。
『あのとき』は盗み出した鍵でこいつが内側から門を開けてくれたが、
さすがに今回はそうもいかないだろうからな。
408涼宮ハルヒの終曲 3:2006/06/07(水) 00:44:33 ID:oc4as7M9
無事に不法侵入を果たしたハルヒは、まっすぐに校庭の方へと向かった。
まさか、またあの奇怪なメッセージを俺に書かせる気じゃないだろうな?
今日は七夕じゃないんだし、彦星も織姫も見ちゃくれないぞ?
だからと言って七夕の夜ならやってもいいってわけじゃないがね。
「あたし、さ……」
ずんずんと校庭のど真ん中まで進んで行ったハルヒは、
そこで足を止めた代わりに口を開いて何事か語り始めた。
俺はその斜め後ろに付き従い、黙ってその背に視線を注ぐ。
「ここで、変な奴に会ったの。三年……ううん、もう四年前ね。
あたしが今みたいに校門を乗り越えようとしたら、突然声をかけて来た高校生」
それは……もしかしなくても、俺、だよな?
七夕のあの日、朝比奈さんとともに時間移動をして来た俺。
もちろん、こいつにそんなことは言えないが。
「あたし、そいつに訊いたわ。『宇宙人はいると思う?』って。
そしたら『いるんじゃねーの』だって。
未来人も超能力者もそう、そいつは否定しなかった」
そうだな、何せ俺はその時点で、実際に知り合っていたんだからな。
宇宙人にも未来人にも超能力者にもさ。
「そいつ、北高の制服を着てたわ。
だからあたし、そのとき決めたの。進学先は北高にしよう、って。
もちろん、あたしが入学する頃にはそいつは卒業しちゃってるだろうけど、
それでもそこへ行けば何かが見つかるんじゃないかと思って……」
薄々気づいていたことではあったが、やっぱりこいつの進路を決めちまったのは俺か。
そりゃ悪いことをした……と言うべきなのかね。
学力だけならもっと上を目指せたってのに北高なんかに来る羽目になって、
しかもハルヒの立場からすると宇宙人たちは結局見つかってないんだからな。
が、どうやら、俺が謝罪する必要はなかったらしい。続けてハルヒはこう言ったのだ。
「北高に来てみても、不思議なものなんて何も見つからなかったわ。
でも――でもね、代わりにあんた……あんたたちを見つけた」
なぜか一瞬詰まって言い直し、ハルヒはさらに続ける。
「この一年、SOS団として活動して来て、楽しかったわ、本当に。
宇宙人も未来人も超能力者もいなかったけど……
でも、それ以上に価値のある仲間なら見つかった」
依然背を向けたままで訥々と語るハルヒに、俺は不覚にも多少の感動を覚えていた。
そうかい、ハルヒ。お前は俺たちのことを、そんな風に思っててくれたのか。
ここは、謝罪よりも礼の一つでも言ってやるところか
……と、そう思って俺も口を開こうとした矢先、
「――でも!」
いきなり声を荒げて、ハルヒは俺の発言の機会を潰してくれた。
「でも、そのSOS団も、あと二年も経てばお終いなのよ!?
みんなばらばらになって、
『そんなこともあったね』って過去形で語られるような存在になっちゃう!
あたしは、そんなの――嫌!」
409涼宮ハルヒの終曲 4:2006/06/07(水) 00:45:34 ID:oc4as7M9
ああ……そういうことか、ハルヒ。
俺はようやく、さっきからのこいつのおかしな態度に納得がいった。
今日は終業式だ。すなわち、北高の一年生としては最後の日だ。
そこから連想しちまったんだろう? SOS団の最後の日を。
つまりお前は――寂しいんだな?
あと二年もしたら、俺たちと離れ離れになっちまうことが。
「寂しい……? ばっ、バカ! そんなんじゃないわよ! そんなんじゃなくて……!」
ハルヒの背中が、俺の言葉を否定する。
ここまで言っといて、変なところで強情な奴だな。
……ん? そう言えばこいつ、なんでずっと後ろ向きで喋ってるんだ?
どうして一度も振り返らない? まさか――

「――ハルヒ、お前もしかして……泣いてるのか?」

びくっ、と、なぜだかいつもより小さく見える、ハルヒの背中が震えた。
明らかに不自然な間が空いて、それから、
「…………。泣いてなんか、ないわよ。あたしが泣くわけないじゃない」
説得力の欠片もない弱々しい声が否定する。本当に強情な奴だな。
「……なぁ、ハルヒ」
名前を呼んで、俺は一歩進み出た。
逃げられるかとも思ったが、ハルヒはその場から微動だにしない。
さて、ここからの俺の行動は、
あとから考えると俺自身でもどういうつもりだったのか図りかねるね。
ただ、泣いてる(本人は違うと言い張ってたが)ハルヒを見ていたら、
何かしてやらなきゃ、って気になったんだよ。
まあともかく、さらにもう一歩距離を詰めて、俺は――
「SOS団は、終わったりなんかしないさ」
――ハルヒの手を、横から包み込むようにして握った。
「き、キョン……?」
意地でも俺の方は振り返らないまま、ハルヒが驚いたような声を出す。
しかしやはり逃げはしないようだ。俺は繋いだ手に力を込めながら、
「高校を卒業したあとだって、たまに集まって馬鹿騒ぎしようぜ。
毎週……ってわけにはいかないかもしれんが、だったら月一程度でもいいさ。
朝比奈さんも、長門も、古泉も、誰も断ったりしねぇよ」
ついでに俺もな、と後から付け足す。
その途端、それまで顔を背けていたハルヒが、やにわにがばっとこっちに振り向いた。
「本当……?」
尋ねる顔には、隠しようもない涙の痕。やっぱり泣いてたんじゃないか、こいつ。
「ねぇ、本当に……? 本当に、みんな、集まってくれると思う……?」
滅多に見られない弱気のハルヒに、俺は力強くうなずいてやった。
410涼宮ハルヒの終曲 5:2006/06/07(水) 00:46:31 ID:oc4as7M9
朝比奈さん。
あなたの仕事がどこまで続くのか知りませんが、それくらいの融通はつけられますよね?
長門。
お前も問題ないよな? もしもお前の親玉が、クレームでもつけて来たら俺に言え。
古泉。
お前に選択権はやらん。オセロで一度でも俺に勝ったら、考えてやらんこともないがな。
「本当、に……?」
ハルヒはなおも繰り返す。
まだ疑ってんのか、お前は。そうだって言ってるだろ。
それとも何か、お前は自分で見つけて来た、『仲間』すら信じられんのか。
「! そう……そう、よね。……うん、そうに決まってるわ!」
ようやくハルヒの瞳に輝きが戻った。
そうだぜ、ハルヒ。お前はいつもそうでなくちゃいけない。
これから先も、何年経っても、俺たち団員を導いていってくれよ。
SOS団の団長は、お前以外にいないんだからさ。
「当たり前でしょ! 他の誰にも、あたしはこの座を譲る気はないわ!
それにね、キョン! あんたが雑用係なのも、これからずっと変わらないから!」
へいへい。そんなこったろうとは思ってたよ。
早くもいつもの調子を取り戻した団長殿からのお達しに、俺は肩をすくめて天を仰いだ。
……ん? 見ろよ、ハルヒ。面白いもんが見れるぜ。
「何よ、急に? ……って、わぁ……!」
一緒に夜空を見上げたハルヒが、驚嘆と感嘆の境目くらいの息を吐いた。
知らない内に、雲はすっかり晴れている。
しかもどういう気象条件が整ったのやら、
ちょっとこの辺りでは見られないくらいの見事な満天の星空だ。
ベタな表現を敢えて使うのなら、「星に手が届きそう」ってやつか。
ガキの頃に田舎で見た星空を思い出すね。
なぁ、ハルヒ。これもお前が望んだからか?
「……あのさ、キョン」
しばしその光景に見惚れていたハルヒが、不意にまた俺の方に目線を下げた。
天体ショーに圧倒されている内にすっかり乾いてしまったのか、
すでにその瞳には涙の痕跡さえ残っていない。
「あたしは、さ……その……」
と思ったら、今度は別の意味で様子がおかしいな。
俺を素通りしてさらに下がった目線は、意図的に俯けているかのようだ。
何をもじもじしてるんだ、こいつは。
「……あたしは――」
さて、その口から、今度は何が飛び出すんだ?
「――あんたと出会って、変わった……かな?」
身構えていた分、拍子抜けした。なんだ、そんなことかよ。
俺は自信を持って答えてやる。
「お前がそう望んだのなら、な」
そうさ、ハルヒ。
宇宙人と未来人と超能力者が言うには、お前の望みは必ず叶うんだ。
お前が「変わりたい」と思ったのなら、その願いが叶わないはずはない。
「……ふふっ」
唇の端で笑って、かと思えばハルヒは突然、脈絡もなく走り出した。
もちろん、手を繋いだままの俺も巻き添えだ。
おい、こら、離せ。どこまで突っ走る気だ。
俺の精一杯の抗議に、ハルヒは走りながら実にいい顔で俺を見た。
喩えて言うなら、晴れた日の太陽みたいに眩しい笑みで、
「いいからあたしについて来なさい!」


       終わり
4119-629:2006/06/07(水) 00:47:43 ID:oc4as7M9
以上だけど、
「世界改変とは別の意味で、ハルヒでしかできないこと」って部分に
何人かは気づいてくれただろうか。
わからなかった人、もしくは「この話、結局何が言いたいんだよ?」って人は、
ハレ晴レの2番聴きながらもう一回読んでくれると嬉しい。
ラストの「晴れた日の」だけは1番から持って来たけど。

ということなので、タイトルの「終曲」は
「学園生活の終わり(フィナーレ)」を示唆する、と見せかけて「EDテーマ」の意味でした。
あとになって考えてみたら俺の前二作(朝比奈みくるの誤解・長門有希の悪戯)は
タイトルからオチが読めちゃうので、ここは敢えて捻ってみた。
412名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 00:51:36 ID:enN7RNUh
なんつーか、綺麗な話だ。
なんとなく学生時代を思い出した。
4139-629:2006/06/07(水) 01:09:31 ID:oc4as7M9
これまでここで3本ほどSS書かせてもらって、
中でも3本目のこれが一番不出来な部類じゃないか、とは自分でも思ってたけど、
それが如実にリアクションに現れてて思わず笑ってしまったw
ごめん、こんな急激に流れ止まるとは思わなかったよ。

で、別にそれが原因ってわけじゃなく、投下する前から決めてたことだけど、
これでヒロイン三人分の話も書けたしキリのいいとこで俺はひとまず引っ込ませてもらいます。
小心者なんで>>197の言ったこと気にしてたりするし、
>>240には格の違いってものを思い知らされたし。
エロなしでも「自己満SS」と言われないためには、このくらいの力量が必要なんだろうね。
そもそも一本目書いたときに「もう書かない」って言ってたのに、ちょっと調子に乗りすぎた。
当分読み専に戻らせてもらうよ。
414名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:11:12 ID:iGOogDa7
>413
そういうことは言わなくていい
書かないなら黙って去れ




ただ俺はおまいさんの書いたのが好きだ
また機会があったら書いてくれれば嬉しい
4156-101:2006/06/07(水) 01:15:51 ID:4fm50mf4
久しぶりに投稿する。エロ無しでスレ汚しになるかもしれん。
消失、もしくは笹の葉と一緒に読んでくれたら楽しめるかもしれない。


読み終わった後で、外伝の【ラブ・ソング】を読んでいただけたら、なお楽しめると思う。
4169-629:2006/06/07(水) 01:16:12 ID:oc4as7M9
>>414
ごめん、その通りだね。ありがとう。
それと>>412も感想ありがとう。さっき入れ忘れた。

ああ、それと保管庫の人。
もしこれも入れてもらえるんだったら、作品の最後に1行、
「ハレ晴レユカイ 2番の歌詞より」とでも追記しておいてくれると助かります。
417【stand by me】:2006/06/07(水) 01:18:35 ID:4fm50mf4
「では、行きましょう。キョンくん。これからが本番です 」

 朝比奈みくるの異時間同位体が彼に呼び掛ける。
 彼は疲れたようなやるせない表情を見せながらも頷いた。
 先程時空連続体へのアクセスを申請したが、同期は叶わなかった。そうしたのはわたし。情報統合思想体の意思は関係ない。
 何故なら別の時間平面からやってきた彼等を時間凍結させた時、エマージェンシーの申請許可は下りたのだから。
 彼はこちらを向き、言った。


「ありがとな」


 その一言が妙に温かい。今まで感じたことのない感覚がわたしの中を走る。
 礼ならいい、と言おうとしたが唇が動かなかった。声が出ない。
 悟られてはいけないと背筋を伸ばし、冷静な顔を崩さないようにする。

 この言葉では言い表せないような感覚はなんだろう。
 同期した瞬間わたしに流れ込んだ、胸を締め付ける思い。
 わたしは寂しい、と感じている。これから三年ものの間、ずっと一人で待機することが。…彼に会うことができないのが。
 そう。わたしは望んでいるのだ。いかないで、と。出掛けの母親にすがりつく子供のように。


418名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:19:41 ID:4sB6g78Q
>>413
少なくとも俺は、表現の細かいところまで気を遣って書かれてる良いSSだと思った。

気が向いたらまた書いてくださいな
419【stand by me】:2006/06/07(水) 01:20:43 ID:4fm50mf4
「また会おう、長門。しっかり文芸部で待っててくれよ。俺とハルヒが行くまでさ」


 行くのなら最後にわたしを抱き締めてほしい。一度だけでいい。わたしの、そばにいてほしい。
 あなたをなくしたわたしは、こんなにも弱くて脆い。だけど、わたしにはそれを言う許可は出されていない。



「待っている」



 よかった。ちゃんと言えた。声も震えることなく。上出来。わたしの役目は観測。それ以上それ以下でもないのだから。
 だからあなたが待てと言うのなら、わたしは三年でも十年でも一万年でも待とう。
 あなたが来てくれるのが既定事項ならば。わたしは待ち続ける。わたしの自律行動が続く限り。


420【stand by me】:2006/06/07(水) 01:22:30 ID:4fm50mf4
 彼が目を閉じる。朝比奈みくるが彼の肩に手を乗せた。そして黙ってこちらに一礼する。
 時空改変者は紛れもなくこのあたし。これから彼はその現場を見に行くことになる。
 …彼はどう思うだろう。時空を改変させたわたしを見て。優しい彼のこと、軽蔑はしないだろう。
 だけどわたしが誤差動を起こした原因が自分だと知ったら…彼は何て言うだろう。

 彼のことを考えた瞬間、わたしは異変を感じて胸を押さえた。息が苦しい。
 やり場のない悲しみは、小さな嘔咽となって口から溢れる。
 さようなら、と言いたかった。ありがとう、と言いたかった。
 二人は、この時空から完全に消滅した。もう言えない。少なくとも、三年後までは。
 彼のわずかな残り香。そこにいたという証拠。彼のそれを両手いっぱいに抱き、わたしはその場に崩れ落ちる。
 さようなら、が言えなかった。ありがとう、が言えなかった。
 頬を滴が伝い、先程まで彼が立っていた所に落ちる。
 ああ、この涙の線のように、わたしの思いは真っ直ぐなんだ。
 間違いじゃない。幻じゃない。彼はわたしのそばにいる。わたしはずっとあなたを待っているから。
 そしてあなたにありがとう、と言うから。


 いつか……必ず。




 そして最後になってようやく、わたしは彼に恋をしているのだと気付いた。





(終わり)
421名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:26:29 ID:4fm50mf4
説明不足になった所が数点あって申し訳ない。
長門が笹の葉で同期した正確な分からなかったが、キョンと知り合ってだいぶ変わった後の長門、と解釈した。
ありがとう、というのは無理があったかもしれない。とにかく分かりにくくてすまない。やはり難しいな。
読んでくれた人、ありがとう。
422名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:27:07 ID:+j4BUpMP
>>420
外伝さんだよね。よかったよ、GJ。また書いてくれると嬉しい。
423名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:29:19 ID:j2iXvuO2
本日投下した神さま乙でGJ!
いま初SS挑戦中で書く事の難しさを感じ、
投下してる人はレベルが高くて素直にスゲーと思います。
だから>>413氏もあまり卑屈にならないでいいと思いますよ。

話ぶった切るけど自分は>>300で質問した者です。
>>302氏レスありがとう。参考にさせてもらいます。

あと自分が書こうと思ったのは>>240氏のSSを読んだからで、そこから長門モノを書きたいと思ったんですね。
本質のネタは被ってないんだけど、設定とか細かい部分がどうにも似てきてしまう。
もちろん引用とかは絶対しないけど、そうなってしまうのは認められるのかな?
ここの人達的にはどう思います?
あと出来ることなら>>240氏にも許可みたいな物をいただきたい。
424かなり前のスレに投下したヤツの続きです:2006/06/07(水) 01:37:08 ID:oVlEM7vP
 部室の中で二人きり。スカートをめくって、それから唇を奪って。
 抵抗もせずに、好きなようにすればいいと言った有希。
 俺は、こんな場所で、このまま行くところまで行ってしまうんだろうか。



 熱に浮かされたように、俺は有希のスカートをまくりあげ、晒された白い下着に手をかけた。
 このまま一気に脱がせようかと思ったが、解け残っていたわずかな理性が俺に制止の言葉をかける。
 一度、有希の顔を見た。有希はじっと俺の目を見つめていた。その目が少し潤んでいるように見えたのは、きっと気のせいじゃなかった

と思う。
 有希の体を机の上に寝転ばせるようにして、腰を軽く浮かせた後、ショーツを引き抜いていった。両足を揃えて、足の先から抜きさる。

 俺は目を閉じたってできるような、ベルトを外すという行為に手間取りながらも、自分のものをようやく取り出した。
 頭が痛い。なんだって俺はこんな場所で、こんなことをやってるんだろうと、現実感を手探りで引き寄せようとしていたが、結局尻尾さ

えも掴むことができなかった。

「……もう少し下」
「あ、ああ……」 
 鼓動が痛々しい。手を自分のものに添えて、ゆっくりと有希の体へ埋めていった。
 強い抵抗を感じながらも、先から溶けてゆくような感触に襲われ、最後は出刃包丁で骨を叩くように勢いよく貫いていた。

「うわ……」
 ひとつになっただなんて、よく耳にするような安っぽい言葉が頭に浮かぶ。まさにそれだった。
 8分ほどに俺のものを受け入れている有希は、本を読んでいる時となんら変わりないような無表情を貫いていた。
 

「有希……、その……あれだ。俺、お前のこと、かなり好きになっちまった」
 鼓動の数が指で足りなくなりかけた頃、有希が小さな声で、そう、とだけ言った。
425240:2006/06/07(水) 01:37:29 ID:s8GZN6gJ
別に構わねーかと思いますですよ。
がんばってくらはい。
426さらに続き:2006/06/07(水) 01:38:04 ID:oVlEM7vP
 腰を振るのもそこそこに、俺は有希の唇を吸い続けていた。と、いうか腰なんか振り続けてたら、すぐに果ててしまう。
 今は何よりも、有希の体を抱き締めているほうが気持ちよかった。有希は相変わらず、ほんの少しだけ舌を突き出してくれる。
 絡め合わせた舌と、交じり合う唾液。気がつけば、有希の下半身からも何か熱い液体が漏れ出ていて、それは俺の体を伝ってズボンに染

みを作っていた。
 
 もうとうに日は暮れていて、部室は明かりさえ無い暗闇だった。有希の体が消えていく。
 響く音は、俺の熱い息と、舌を合わせるぴちゃぴちゃという音。

 思い出したように、俺は時々有希の胸をさすったり、腰を振ったりしていた。長い間有希の体に溶けていた俺のものも、もう限界が近づ

いている。
 俺は有希の耳元に口を寄せて、囁いた。

「このまま、出すからな……」
 学校で習った避妊やらの知識なんか、太陽よりも遠い場所で沈みっぱなしだった。有希が妊娠するのかどうかは知らないけれど、どっち
にしたってもう止められない。

 ほんの少し、有希の締め付けが強くなった。
 それに合わせるようにして、俺は有希の体の中に放っていた。
427もうちょっと続く。あんまエロくない:2006/06/07(水) 01:41:13 ID:oVlEM7vP
 夜中に突然目が覚めた時とよく似ていた。不意に現実感が夜襲を仕掛けてくるのに、体も心もなかなかそれに対応しようとしない。
 俺は椅子にへたりこんだまま、しばらく片息を吐いた。有希はのそのそと服を着ると、部室に備えてあったティッシュで自分の股間を拭
いていた。
 まるで見せ付けるかのように、机の上に座って、片膝を立てながら拭いている。
 有希の表情を伺うことはできなかった。暗かったし、もし見えていたとしても無表情だったと思う。
 今だけは、その無表情ぶりに自分勝手な苛立ちも感じてしまう。

 机の上に放り出してあったショーツを手に取ると、有希は床に降りて立ち、両足をするりと滑らせて履いた。
 スカートの中へ手を潜り込ませるという行動に、再び軽い興奮がこみ上げる。
 最後に、有希は自分の髪を手櫛で軽く整えていた。有希が自分の容姿に関することで気を遣っているというのが意外だった。

「これ……」
 有希はティッシュ箱を俺のほうへ寄越した。
 俺はというと、ズボンをだらしなくずり下げて丸出しのまま、戦い終えたジョーのように椅子に座っている。

「拭いてくれよ」
 何言ってんだ俺。アホか? バカか? いや両方だ。ついでに間抜けも加えとこう。
 自分勝手に襲っといて、その後始末までやらせようってのか俺は。
 軽い自己嫌悪に苛まれて、俺はティッシュ箱を受け取ろうと、手を動かした。

 それよりも早く、有希は俺の眼前で膝をついていた。ティッシュを何枚か抜くと、なんの躊躇もなく俺の股間に手を伸ばしてくる。
「あっ、おい」
 有希がゆっくりとした手つきで、一体なんだかわかんない液体に塗れていた俺の股間を拭いていた。ゆっくりとした手つきで、丁寧に。
 睾丸の裏までティッシュを這わせ、腿の内側から、刺激で飛び起きた俺の硬いモノまで全部。

 おいおい、マジかよ……。
 仕え人のように恭しく膝をついている有希。上から見下ろすような形なので、ほんのわずかに胸元を見ることもできた。
 何故か意味もなく、有希の顔が俺の体に近い。そのせいで、吐息が内腿をこすっていた。こうしていると、再び有希の暖かさが思い出されて、頭が変になりそうだった。


「終わった」
 そう言うと、有希は立ち上がり、ティッシュをまとめてゴミ箱へ放り込んだ。
428なんか改行が変になってしまった:2006/06/07(水) 01:42:49 ID:oVlEM7vP
 さすがにゴミ箱に行為の跡を残していくのは気が引けて、適当なビニール袋に入れて持ち帰ることにした。帰りにどっかのコンビニのゴミ箱に捨てていこう。
 そそくさと二人して学校を出て、なんの会話もなく別れた。鞄に詰めた、行為の跡がいやに生々しい。
 有希と別れてからの帰り道で、急な高潮のように今までのことが思い出された。
 いきなりスカートをめくってだな、そのまま勢いで無抵抗な有希に襲い掛かってだな、んで中に出しちゃった挙句、後始末だとかいって股間拭かせて……。

 わずかに前かがみになりながら、俺は家へ辿りついた。




 夕食を食べ終えて、自分の部屋でごろごろしていると、有希のことばかりが頭に浮かぶ。
 そのほとんどが、今日エッチしたことだったりするが、それよりも何よりも、俺は有希のことを好きになっている自分に驚いていた。
 一応、ハイになってエロいことしてる最中に告白なんぞしてしまったが、よく考えれば返事を聞いていない。
 と、いうか人ですらない有希が一体俺にどんな返事をするというのだろう。俺といつまでも一緒にいるわけにはいかないし、そもそもなんで俺が言い出したわけのわからんことを聞いてくれたのかとか、頭を思考だか煩悩がぐるぐる駆け巡る。
 
「ああっ……有希っ」
 たまらなく胸が締め付けられる。アホらしい、なんだこりゃ、まるで恋する乙女じゃないか。
 考えれば考えるほど、有希の顔ばかりが頭に浮かぶ。そのほとんどが無表情だが気にしない。
「うおおおっ、やべぇっ俺やべぇよ。すげーやべぇ、むっちゃやばいって……」
 意味不明なことをうめきながら、ベッドの上で枕を抱いてゴロゴロする。

 ふと止まってドアのほうを見ると、シャミセンを抱いた妹と目が合った。
「キョンくんっ!! キョンくんがなんか変なこと言ってるっ!! おかーーさん!!」
「ダーーッ!! 待てっ!!」
429とりあえず後少しだけ:2006/06/07(水) 01:45:24 ID:oVlEM7vP
 悶々とした夜。さっさと寝るに限る。
 そう思ってはみても、すぐ寝付けるほど俺の神経は安らぎを覚えてはくれなかった。熱帯夜の夜のように、唸りながらベッドの上をごろごろと転がってみても、眠気は訪れない。
 夜の11時。まぶたを閉じると、有希の体が思い出される。
 俺は枕元に置いた携帯に手を伸ばした。せめて、有希の声を聞いてからなら気持ちよく眠れるかもしれない。
 しかしこんな時間に電話するのはどうなんだ……。しかも別に用事があるわけじゃない。
 けれど、好きな相手に電話して声を聞きたいと思うのは普通のことだよな? そうだよな?

 そう考えながら、携帯のディスプレイに映った長門有希という文字と、その下に並ぶ電話番号をしばらく眺める。
 ちょっとコールするくらい、別に構わないよな。有希が寝てれば、諦めよう。

 短いコール音の後、すぐに通話状態になった。
「もっ、もしもしっ?!」
 俺は飛び起きて、何故かベッドの上で正座をしていた。多分、高校受験の時の面接だってこんなに緊張してなかったと思う。
「……はい」
 コール音よりさらに短い、有希の声。落ち着いたアルトが、俺の耳に染み渡っていく。
「有希か? 俺だ。こんな時間に悪い」
「いい」
「その、なんだ……」
 なんのために電話したんだっけ?
 そうだ、用事なんか無かったんだ。

「いや、用事は無いんだけどな」
 何言ってんだ俺。有希も困ったのか無言だ。
 いつも無言だけど、電話越しだとまた違ったものに感じられて、そこらへんもなんかかわいいなぁって。


「そのっ!! 今から会いにいってもいいか?!」
「いい」
 あまり上等とはいえない俺の口から、わけのわからない言葉が間違って飛び出し、しかも何故かOKされた。
「いいのか?! じゃあ、今から行く。待っててくれ」
「わかった」

430まだもう少し:2006/06/07(水) 01:47:28 ID:oVlEM7vP
 ヒャッホウ! とか言って叫びたい気分だった。なにぶん夜なので我慢することにした。
 通話を終え、長距離走をした後のようにドコドコうるさい胸を撫でつけると、音を立てないように外へ出る。
 静かな夜だった。思ったよりも肌寒かったが、自転車で走ってれば気にはならないだろう。

 俺は逸る気持ちを抑えつけ、意識してゆっくりと走り出した。チェーンがからからと音を立てながら、俺を有希のマンションへと向かわせる。
「ったく、落ち着けよ俺。別に有希に会うのはいつものことで、今更何をこんなに……」
 次第に足に注がれる力はどんどん大きくなっていき、いつのまにか立ち漕ぎで走り出していた。
 増してゆく速度と風の優しさが心地いい。静かな夜を猛烈な速さで駆け抜けて、俺は好きな女に会いに行く。






「上がって」
「おう」
 いつもと変わらない部屋に通される。今日ばっかりは俺の心臓も働きっぱなしでかわいそうだった。
 有希の顔を見るだけで、この胸は無駄に高鳴ってしまう。まずは落ち着いて、重たいコートを近くにあったハンガーにかけさせてもらった。
 飛ばしたせいか、額に汗が浮かんでいたので、袖で拭う。

 そうしているうちに、有希は俺の分のお茶を用意していた。いつかのように、有希はコタツ机の前にちょこんと座っていた。
 有希がじっと俺の目を見つめる。あなたは座らないの? とでも言いたげだった。多分その通りだろう。
 俺も有希の正面に座り込んだ。蛍光灯の明かりが室内を照らし、寒々しいほど物の少ない部屋をわずかに暖めていた。
 すっと、俺の前に茶が出される。俺は湯飲みを受け取って、口をつけた。思ったより熱くはない。そのまま一気に喉へ流し込む。
 
「ふぅ……」

 息をついた後は落ち着けた。有希は空になった湯飲みに、またお茶を注いでくれる。
 再びお茶に手を取って、ちびちびと飲んだ。

 もう一度、溜め息のような息を吐き出した後で、ようやくこの部屋に圧し掛かっている沈黙に気づいた。
 そもそも俺は何をしに来たんだ。
431まだもう少し:2006/06/07(水) 01:49:42 ID:oVlEM7vP
 有希が柔らかい声で沈黙を押しのける。
「……なにか用?」
「用っていうかなんていうか。何しに来たんだろうな俺。ハハ」
「……」
 有希の顔がわずかに不快感を示したような気がした。そりゃ、深夜にいきなりやってきて、なんの用事もないだなんて言われたら誰だって怒るさ。
 いやでも、有希が怒った顔をしたら、それはそれで可愛いかなぁ。そんなこと言ったら、有希なら何したって可愛いか。でもやっぱ一番いいのは笑顔だよな。うん。見たことないけど。

 一人で妄想しながらにやけていると、有希がまた俺の目をじっと見つめてくる。
 俺はひとつ咳払いをして、出来うる限り真面目な顔を作った。

「その……、有希。俺、お前のことが好きだ。だから返事を聞かせてほしい」
「返事とは?」
「いや、だからほら。私もあなたのことが好きよ、とかお前なんか嫌いだとか」
「どちらでもない。ただ、私はあなたをとても重要な人だと思っている」
 言っていることはよく解らないが、別に嫌いというわけではないんだよな。

「その、なんだ。別に近づいてほしくないとか、見たくも無いっていうほど嫌いじゃないんだよな?」
 有希がいつものように、ほんの少しだけ頷いてみせた。

「じゃあ、俺にも脈はあるのか? 期待してもいいのか?」
「……何を?」
「そりゃ……なんだ?」
「知らない」
 そりゃそうだ。

 俺は有希に好きだと言った。その気持ちに嘘はない。
 けれど、その後俺はどうしたいのだろう。有希と何がしたいんだ。どういうふうに付き合っていきたいと思っているんだろう。

「と、とりあえず。俺はだな、お前のことが好きだ。好きだから、そりゃエッチなことだってしたいと思うし、一緒に、そうだな。並んで本読んだりとか、二人で買い物に出かけたりとかそんなことがしたい」
 自分では自分のことを冷静なタイプの人間だとばかり思っていたが、全然そんなことはなかった。しかも、エッチしたいって先に言うのはどうなんだ。
「いい」
「は?」
「あなたが望むのなら、私は可能な限り応える」
「……本気か?」
 また小さく頷いた。

「じゃあ、キスしていいか?」
 机に身を乗り出し、正面から有希の瞳を見つめる。ああ、かわいいなぁもう。
「……」
 気のせいか、有希の頬が少し赤くなったように見えた。驚いてもう一度マジマジと見てみるが、別に普段と変わりはない。
「……いい」
「キスだけじゃ済まないかもしれないけど、いいよな?」
「…………いい」
「もの凄く恥ずかしいことさせるかもしれないけど、いいんだよな?」
「………………いい」

 少しずつ三点リーダーが長くなっていく有希だったが、表情は変わらない。
 強いて言うのなら、わずかに瞳が濡れているような気がした。
432名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:56:40 ID:oVlEM7vP
思ってたよりかなり長くなりそうなんで、また今度投下します。
こういうのは、どっか別にあげたほうがいいのかもしれない。
433まだもう少し :2006/06/07(水) 01:57:20 ID:AJaf/ya2
 有希が柔らかい声で沈黙を押しのける。
「……なにか用?」
「用っていうかなんていうか。何しに来たんだろうな俺。ハハ」
「……」
 有希の顔がわずかに不快感を示したような気がした。そりゃ、深夜にいきなりやってきて、なんの用事もないだなんて言われたら誰だって怒るさ。
 いやでも、有希が怒った顔をしたら、それはそれで可愛いかなぁ。そんなこと言ったら、有希なら何したって可愛いか。でもやっぱ一番いいのは笑顔だよな。うん。見たことないけど。

 一人で妄想しながらにやけていると、有希がまた俺の目をじっと見つめてくる。
 俺はひとつ咳払いをして、出来うる限り真面目な顔を作った。

「その……、有希。俺、お前のことが好きだ。だから返事を聞かせてほしい」
「返事とは?」
「いや、だからほら。私もあなたのことが好きよ、とかお前なんか嫌いだとか」
「どちらでもない。ただ、私はあなたをとても重要な人だと思っている」
 言っていることはよく解らないが、別に嫌いというわけではないんだよな。

「その、なんだ。別に近づいてほしくないとか、見たくも無いっていうほど嫌いじゃないんだよな?」
 有希がいつものように、ほんの少しだけ頷いてみせた。

「じゃあ、俺にも脈はあるのか? 期待してもいいのか?」
「……何を?」
「そりゃ……なんだ?」
「知らない」
 そりゃそうだ。

 俺は有希に好きだと言った。その気持ちに嘘はない。
 けれど、その後俺はどうしたいのだろう。有希と何がしたいんだ。どういうふうに付き合っていきたいと思っているんだろう。

「と、とりあえず。俺はだな、お前のことが好きだ。好きだから、そりゃエッチなことだってしたいと思うし、一緒に、そうだな。並んで本読んだりとか、二人で買い物に出かけたりとかそんなことがしたい」
 自分では自分のことを冷静なタイプの人間だとばかり思っていたが、全然そんなことはなかった。しかも、エッチしたいって先に言うのはどうなんだ。
「いい」
「は?」
「あなたが望むのなら、私は可能な限り応える」
「……本気か?」
 また小さく頷いた。

「じゃあ、キスしていいか?」
 机に身を乗り出し、正面から有希の瞳を見つめる。ああ、かわいいなぁもう。
「……」
 気のせいか、有希の頬が少し赤くなったように見えた。驚いてもう一度マジマジと見てみるが、別に普段と変わりはない。
「……いい」
「キスだけじゃ済まないかもしれないけど、いいよな?」
「…………いい」
「もの凄く恥ずかしいことさせるかもしれないけど、いいんだよな?」
「………………いい」

 少しずつ三点リーダーが長くなっていく有希だったが、表情は変わらない。
 強いて言うのなら、わずかに瞳が濡れているような気がした。
434名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:57:30 ID:iGOogDa7
>432
んなこたぁない。
ちゃんと完結してくれれば待てるよ。だからガンバレ
435名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 01:58:39 ID:flDnfcvz
すげー期待して待ってるからがんばれ
436名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 02:02:15 ID:oVlEM7vP
うわ、なんか二重になってもた。すんません。
とりあえず、続きはなんとかします。

多分、修羅場かなんかになりそうなんですが……。
437300:2006/06/07(水) 02:03:06 ID:j2iXvuO2
>>432
GJ!キョン興奮しすぎww
続きwktkしながら待っとります

>>240
ありがとうございます!
足元にも及ばない作品だとは思いますが
投下の折には生暖かく鑑賞していただければこれ幸いです
438名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 02:06:29 ID:39zgPHh5
>>432
GJです!!修羅場も好きなんで続きwktkしとります
439名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 02:23:12 ID:OOxJdIob
>>421
ちょっと質問なんだが
誰かの歌詞を少し引用してる気がしたんだが気のせいかな?
440名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 02:29:20 ID:JkxBH876
GJ神様に触発されてSOS団全員のを書いてみました(若干ハルヒ寄り)
エロは全くなんにもないんで
お目汚しになるとは思うんですが、投下させてください
441:2006/06/07(水) 02:31:00 ID:JkxBH876
「今度の土曜は、虹を見に行くわよ!!」

正直、ハルヒがこんな妥当で普通で安直な企画を立てるとは、思いもよらなかった。
・・・て、去年までの俺なら言うのだろうけど、今はとてもハルヒらしいと思うね。
でも虹を見るって、土曜に雨が降らなかったらどうするつもりなんだ?
「とりあえず十時までには集合ね!!あ、あとビニールシートとかもあるといいわねー」
まったく聞いちゃいねぇとこあたりは変わんねぇな。まったく。
「うわぁいいですねー。お弁当とか作ってきちゃいますよっ!!あ、あたしの作る卵焼きは絶品なんですからねっ!!」
「みくるちゃんいいの?あたしが作って持っていくつもりだったんだけど・・・」
「大丈夫ですよー。あたしが作ったほうが美味しいですから。なーんて、冗談ですよ、涼宮さん♪」
女同士できゃいのきゃいのやってやがる。実に楽しそうだ。

長門は長門で、本を読む手を止めて、2人の方を見ていると思ったら、俯き加減で
「・・・あたしも」
とだけ言って、顔を微妙に赤らめながらじっとしていた。
「有希かーわーいーいー」
「じゃあ3人ともみんなの分作りませんか?」
ますます有希が赤くなった。恥ずかしそうだったけど、嬉しそうにも見えたのはたぶん俺だけじゃないはずだ。
「・・・うん」
小さく、今にも消えそうな声で、はっきりと言った。

「いやぁ、土曜が実に楽しみですね。普通の高校生として、何も考えずに楽しみたいものです」
時に小泉。お前だけはなんでこうまだエセ好青年のままなんだ。もうそんな必要もないだろ。
「あなたたちに気付かされたのかもしれませんね。本当の自分に」


当然、当日になっても、雨が降ることもなければ虹が出ることもなく。そりゃそうだ。

虹が見たいと思った日に、都合よく雨が降り、ちょうど集合時間に雨が止んで、綺麗に虹が見える、
なんてそんな非常識で非日常的なことが起こるはずがないだろ?
442:2006/06/07(水) 02:32:30 ID:JkxBH876
ハルヒは「残念ねー」だの「なんで雨降らないのよ!!」だの、いろいろ文句は言っていたが、それを見越していたかのように、
バドミントンのラケットやバレーボールなどを持ってきていた。

「しょうがないから、みんなで遊びましょうよ!!」
素直じゃねぇな、て思いながらも、少し可愛いと思ってしまったのは絶対に秘密だ。

それから俺たち5人は、広場に移動して、時間も忘れるほど遊んだ。
途中で休憩して3人が作ってきた弁当を食べてみたんだが、いやはや。何というか。
まずは朝比奈さん。1つ1つのおかずにいろいろな思い入れがあるのだろうか、いつにも増してマシンガントーク。
ゆっくり食べさせてくださいよ朝比奈さん、て言いたかったけど、やはりそれでこそ朝比奈さんだ。
次に有希。「・・・自信作」と言っていただけあって、さすがに美味い。
「・・・みんなが美味しく食べてもらえるように作った」て、そこまで言われると。
さすがSOS団のマスコットキャラって感じだ。
最後にハルヒ。2人を誉めるだけで、全然自分の話はしない。
でも、ちょっとつまんでみると、やっぱり料理の才能あるなコイツ、て思う。
「あ、ありがと。・・・まぁ、こんなのいつでも作れるわ」
ちょっと素直になったけど、やっぱりハルヒはハルヒだな。


夕暮れも近づき、みんなでバレーボールをしていた時に、俺はちょっと疲れたのか、一人だけ抜けて、ビニールシートに横になった。
疲れたというよりは、今日という日を記憶に残しておきたかっただけなのかもしれないな。

そんな俺をみて、ハルヒが隣に座ってきた。
「風、気持ちいいね」
そうだな、気持ちいいな。
「雨、降らなかったね」
そうだな、降らなかったな。
「虹、見れなかったね、ジョン」
そうだな、まぁでも、今日は楽しかったからいいじゃないか。な?ハルヒ。

「そーよね!!あたしもちょーど今それを言おうと思ってたところなのよ!!」
とある晴れた日の、ハルヒの笑顔だった。
                                 おわり
443名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 02:35:41 ID:C2y9wk10
>「虹、見れなかったね、ジョン」

誘導尋問ですか。
444440:2006/06/07(水) 02:41:19 ID:JkxBH876
>>443 いや、すでにバレちゃってることにしてください
つーかやっぱ難しいっす。本当はさわやかに5人全員動かしたかった
445名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 02:41:53 ID:oVlEM7vP
ジョンで吹いた。
しかし、こういう爽やかなのはいいな。
446名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 02:44:01 ID:+dMnBkKI
>>442
日常の一コマ、ほのぼの系ですな。乙。

って、最後の「ジョン」は何かに絡むのか!何かの枕詞か!と思ったらあっさり終了。
ちょいと消化不良…。
447440:2006/06/07(水) 02:49:15 ID:JkxBH876
>>446 いや、実はジョンてバレた後、ハルヒがジョンと日常的に遊ぶことで
満足して、能力が抑えられた(というか消えた)ので、何も隠すことのなくなった
SOS団の日常を書きたかったんですよ。
説明不足というより、力不足でしたね。申し訳ないです
448446:2006/06/07(水) 02:55:32 ID:+dMnBkKI
>>447
あ、そういうことでしたか。失礼しました。
また投下まってます!
449名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 03:17:59 ID:va2rPuiJ
>>413
遅ればせながら、乙。ってか進行速すぎ。
普通なら夜中に投下された場合は、
感想は次の日とかそれ以降になるもんだろうに。

とても良かったです。
引っ込むなんて言わずに、また思いついたら書いて下さいな。

エロ有りか無しかは・・・。
したらばとかに谷川板作って、そこにSSスレを設ければいいのか?
微妙に面倒だなぁ。
ここは「エロも許される」ss板&スレだと思うんだけどな。
他の作品のスレでも、エロ無しも見かけるしさ。
450名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 03:33:55 ID:ZVj/CDXw
いちいち気にする必要はないだろ
書きたいと思ったものを書けばいい
気に入らなければ読まなければいい
それだけのことだろう?
451nac:2006/06/07(水) 03:43:15 ID:Cf42md0V
GJ!読むのが追いつかない、これは嬉しい悲鳴なのでスルー
と続きを投下します、正直どうかと思わなくも、
一応前のと前々のと繋がっています
一話>>66-71二話>>280-286でここで最後と言うことでどうか
452nac:2006/06/07(水) 03:43:56 ID:Cf42md0V
「Recurrence」

さて、どうやらおおよその状況が見えてきた俺だが、まあ少し整理しておこう。
1統合思念体の力にハルヒの何らかの願いがプラスされ朝倉涼子が復活して戻ってきた。
2彼女は長門の情報操作に則り、カナダに転校していた、という記憶になっている。
3しかし、それだけでなく、俺を襲った日の記憶も朝倉の中では変化している。
4どうやら、朝倉の記憶ではあの日俺に告白したが、遠まわしに断られ、日本を出た事になっている。
うん、これまでの長ったらしい文章も、たった4行で纏まってしまった気がする。これはこれでどうかとも
思うが、仕方がない、これを書いている奴のせいにしてくれ、俺は知らん。

とか何とか考えつつ、俺は自分の教室に向かっていた。懸案事項は少なからず、というかかなりあるからだ。
さてさてこれからどうなることやら、俺は恐らくこれから言うことになるであろうセリフを考えながら、
やはりいつもの、お決まりのため息をついていた。
「やれやれ」
453nac:2006/06/07(水) 03:44:41 ID:Cf42md0V
っと到着っと、我ら1年5組の教室は校舎の最上階にあり、そこからの景色は、まあ、なかなかに良いと思う。
などと身の上自慢をしている余裕は無さそうだ、なんたって教室の中から
「あたしはね、納得のいく説明をして欲しいの!」
なんて聞こえてくるんだからな、この声が誰から発せられたのか、言うまでもない、SOS団団長にして
生粋の事件持込係……涼宮ハルヒだ。
俺は、こんな女同士の修羅場みたいな空間に今から入るのかと嘆きつつ、ドアを開いた。そこには、
教卓に両手をつき、先生のごとく振舞うハルヒと、新しく宛がわれた自分の席に座っている朝倉、それに
ドア付近で今後の展開を見守る朝比奈さん古泉の姿があった。これじゃぱっと見ても「尋問」くさい。
と俺の姿を確認した古泉と朝比奈さんは「やっと来てくれたか」と言いたげな顔。すまないが俺はヒーロー
適正なんてないぜ。この場を丸く収める兵法でもあったら教えて欲しい位だ。などと考えていると、
「あ、キョンやっと来たわね、あんたも変に思ってるんでしょ」
とハルヒに言われたが、さてここでどう答えるべきか……本気で誰か教えてもらいたいね。
「キョン君、涼宮さんがどうしたら納得してくれると思う?」
「だからぁ、正直に転校の真相を教えなさいって、さっきから言ってるんでしょ!」
「ハルヒ、朝倉の説明じゃ不十分なのか?」
「全然ダメ!納得する欠片も無いわ!」
「じゃあ……この場は撤収だな」
俺がそう提案すると、一瞬何を言われたのか解らない様子のハルヒだったが、次の瞬間こちらに
獣のような目を向けていた。頼むから俺の発言を最後まで聞いてほしいと思う。
「なんで!?どうしてそうなるの!!」
「じゃあ訊くが、仮に今この場で俺がお前にりんごを売ってくれと言ったら、どう答える?」
「はぁ?何?りんご?……りんごなんて持ってるわけ無いでしょ!」
「それでも売ってくれと俺がしくこく迫ったら?どうする?」
「無いものは無い!ってつっぱねるわ、それでダメなら無視ね…………あっ」
「解ったか、お前が今朝倉にしていることは、そういうことだ」
俺は「無い袖は振れない」という言葉を解り易く言ったのが功をそうしたのか、ハルヒはおとなしくなった。
このまま帰すと、ハルヒの機嫌は悪いままだから、俺はフォローをいれておくことにする。
「確かに、朝倉の説明では今ひとつ納得できない部分もあるかもしれないが、こういった尋問のような形で
問い詰めて面白いか?俺はあんまり面白くない。誰だって言いたくないことの一つや二つあるもんだろ?
ここは少し時間を置いて、朝倉の転校の本当の理由、在るか解らないがな、これを自分から話したくなったとき
に聞いてやる。これじゃ、だめか?」
454nac:2006/06/07(水) 03:45:20 ID:Cf42md0V
俺の説教ともフォローともつかない台詞を聞いていたハルヒは、始めこそ例のアヒル顔で不満そうにしていたが、
次第に、しぶしぶ納得したような顔をしてこう言った。
「……解ったわよ、朝倉……ごめん」
お前同性には謝るんだな、とか感じつつ、朝倉を見ると、困惑してる。まるで大岡裁きを生で見ている村人みたいだ。
「あの……つまり私はもう、帰ってもいいの?」
「いいわよ。そのかわり、疑いが晴れた訳じゃない事は覚えておいてね」
「転校した理由は変わらないけど、復学した理由ははっきりしてるわ」
何!?これは俗に言う「たなぼたな状況」じゃないか。正直俺たちはこっちの方が訊きたかったしな。
「へぇ、聞こうじゃないの」
ハルヒも乗り気だ。いいぞ、こんな感じで物事が円滑に進めば俺も苦労は……などと思っていた俺が馬鹿だった。
「キョン君、あの時の約束、覚えてる?」
朝倉が見詰めてくる。ほらね、来たよ、これじゃお約束の展開だ。どこの誰か知らんがなぜ俺に恋愛物の修羅場を
宛がうんだ?出て来い!しかもわざわざ朝倉まで用意して……とここまで考えを巡らせた時、俺はある一つの「結論」に到達した。
まさか、ハルヒ。これがお前が望んでいたことなのか?思えば、俺に対して「露骨な好意を寄せる存在」は居ないはずだ。
朝比奈さんのそれが一番近しいのだが、ハルヒとの上下関係ははっきりしている、つまりこいつ的に「敵ではない」のだろう。
しかし、同じクラスの居なくなった人気者の学級委員ならどうか?こいつの意見を突っぱねても俺への愛情を押し通す存在、
もし仮にそんな奴が目の前に現れたら、ハルヒ的に「このままだとキョンが獲られてしまう」と感じるだろう。
まさにそれが「ハルヒが望んだこと」だとしたら、如何なる手段を用いても俺を引きとどめて置こうと……
とまで考えて、俺は考えを停止した。これじゃあ、朝倉があまりにも可哀想だ。なんせ表現は悪いが「当て馬」として
呼ばれた様なもんだからな。しかもハルヒ的に「最後はキョンとあたしが……」になって朝倉は身を引くなんてオチだろ。

そこまで読めてしまった俺は、少々「世界的存在」に怒りをぶつけていた。まあ只の高校生である俺がそんな大層な事は
できないだろうさ。でもなこれは正直むかついたぜ。今までは良かった、しかし今回はあまりにも露骨過ぎる。
なんせ俺までもが先の展開が読めてしまうんだからな。脚本家は3流以下だね。でもな、このままハルヒの思い通りに
なると思うなよ、俺だって生きてるんだ……そう胸に誓いながら話し出した。
「朝倉、そのことなんだが」
「……うん」
「えっ!?何?キョン約束って何?」
「落ち着け、ちょうどいい機会だ、ハルヒお前も聞いてくれ」
「……う……うん」
いつもと雰囲気が違うと察知したのか、今回はハルヒも大人しく聞いている。

「よく聞いてくれ、俺はな、お前も朝倉も朝比奈さんも古泉も含めていい、みんな好きだ。だがな、
俺が一番好きなのは、長門だ! みんな好きだけど、一番はやっぱり長……

455nac:2006/06/07(水) 03:47:00 ID:Cf42md0V

ポカッ
おい、長門、なにしてるんだ?
「……執筆」
それは見れば解る、しかし何で「俺の文体」なんだ?一人称と言うかまんまじゃないか?
「貴方のこれまでの行動パターンを基に、貴方の心理描写に真似て書いた」
しかも、これから二人の争奪戦か?って時にお前の名前が出てきたら明らかに不自然だろ。
「これはあくまで2次制作の小説、つまり架空の世界での出来事」
しかし……名前とかSOS団のみんなまんまじゃないか?それはさすがにまずくないか?何気に古泉も混ぜてるし。
「私には恋愛という概念が完全には理解できていない、この状態で相応の文章を執筆する際、
貴方の意識をトレースして描写するのが適切と判断した」
しかも文章中になんかつっこみが入ってたりするのは何故だ?
「貴方が書く文章を貴方が見て感じたことも同時進行で読み取るために起こった、許容範囲」
解った、もういい、じゃあ最後だ。これから作品中の「俺」と「長門」というキャラは……どうなるんだ?
長門は普段絶対見せない顔で一言だけ、答えた

「…………けだもの……」


456nac:2006/06/07(水) 03:47:52 ID:Cf42md0V
これで「再接続」「相違」「回帰」の話は終わりです。
うん、自分的にも強引に纏めました、ここからぐちゃぐちゃのどろどろって所で種明かしです。
心象表現が最も多かったのが長門という伏線をでしたが、どうでしょう?
始めは朝倉さんとの純愛も良いかなとかなんて思ってましたが、捻ってみました、かなり。
じつはこの「小説作成話」は別ルートがありますが、それはまたの機会に、では。     nac

457名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 03:50:31 ID:ggkMCLFl
うはwwwwwwwwwこれは予想外wwwwwwwwwwwww
458名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 04:02:29 ID:kM44tbT8
めくるめく修羅場が展開されるのかなと思ってwktkしてたら
なんか予想外のオチで麦茶吹いたw
長門…
459名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 04:11:17 ID:EMYpF/yw
長門は俺を指差すと小さく呟いた
「………けだもの………」

液体窒素のような瞳で見つめられ、俺は思わず目を逸らすように自らの両手を見る。
そこにはシャミセンが乗っていた。
460名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 04:28:34 ID:14bQju0D
>>456
その伏線で夢オチは予想できねーw
461nac:2006/06/07(水) 05:12:02 ID:Cf42md0V
夢オチというか「願望を小説に書いてる長門さん」ですね
視点はキョンですが、よく見るとかなり矛盾してます
自分に振り向かせたいけど、彼ならこんな感じだろうな。みたいな
きっとバグがものすごく溜まって、執筆で憂さ晴らしといったところで
462名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 05:47:18 ID:p2YxoGVR
流石、速いなここは。

保管庫初めて行ってみたんだが便利だな。
予備の方が遅れてるのはいつもの事?
463名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 05:51:00 ID:iZC1j7Ac
抜きつ抜かれつ更新してる。どちらも乙。
464名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 10:33:38 ID:/XSjymCU
>>456
うはw 修羅場を期待していたらこの展開はさすがに予想外。

伏線というか,朝倉の捏造過去を見ているシーンで捏造過去に嫉妬する長門の描写が妙に多くて,
話のメインはハルヒ−朝倉だろうに今回は刺身のツマのはずの長門に描写を割いて
これだから長門オタは・・・
とちょっと気になってはいたのですが,これは読めませんでした。

>じつはこの「小説作成話」は別ルートがありますが、それはまたの機会に、では。
期待しています。
465名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 11:04:52 ID:KznM75fL
さて、俺も長門で書くか。
466名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 11:12:28 ID:ixAp7oXr
期待
467名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 12:09:02 ID:n/OxQCn1
長門派として、期待
468名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 12:09:15 ID:uZjmw1/K
>>464の多重の偽装がされた感想を解読すると
4行目だけしか残らなかった・・・

これは一体?
469蒼炎のカイト:2006/06/07(水) 13:01:06 ID:9RvC4YM9
投下しようと思うんだが、ケータイなんだけど…
横何文字で改行いくつまでおK?
あとトリップの記号忘れたんだが教えてくれ。
質問ばかりですまん
470名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 13:04:13 ID:lcQsDzY4
いつものごとく退屈な授業が終わり、谷口や国木田との挨拶を済ませた俺は1人でSOS団の部室に向かっていた
  ハルヒは用事があるとかで授業の終わりと同時にどこかへ行ってしまった。

  部室の前についてドアをノックする。
  この時間帯は朝比奈さんが着替えをしているはずなので、うかつに開けてしまうと
  朝比奈さんの下着姿を見てしまうことになる  
  いや、見れたら見れたでうれしいが、その後のハルヒの説教や古泉のニタニタ笑いを想像するだけで
  背中に悪寒が走りいやな汗をかく

 「………」

  返事が無い
  いや、返事をしない奴が居るはずだ

 「入るぞ」

  俺はドアを開けながら中にいるであろう奴に言った
  やはり
  そこにはいつもの席で黙々と本を読んでいる長門がいた

 「他のみんなはまだ来てないのか?」

 「朝比奈みくるは職員室に呼び出されている。古泉一樹は用事のため登校していない」

  俺の質問に相変わらずの即答で答えた長門はそのまま本を読み続けた
  俺はいつもの指定席に座りながら、朝比奈さんの淹れるお茶を飲みたいなぁと心の中でぼやいていた。
  そういえば
  朝比奈さんはなぜ職員室に呼び出されたのだろう。
  古泉の『用事』とやらはおそらく機関のことだろう
  しかし、朝比奈さんはちがうみたいだ。この間のテストで悪い点でも取ってしまったのだろうか

  そんなことを考えているうちに長門は俺の横に来ていた

 「どうした、なんか用か?」

  俺は考え事を一時中断して長門のほうに向いた

 「あなたに話しておかなければいけないことがある」

  いつもの無表情な顔で話し始めた長門に俺はいやなものを感じた
  今思えば
  あの時こいつの話をまじめに聞かないほうが良かったと後悔しているが
  今の俺はそんなことを知るよしも無いのでいつもの調子で聞いてしまった

 「どうした。またハルヒがなんかしたか?」

 「ちがう。涼宮ハルヒが関わっていることは確かだが今回の原因はあなた」

  長門の言葉の意味を理解するのに数秒かかった
471名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 13:06:25 ID:lcQsDzY4
初作品です^^
これから色々と書いていきますが
今日はここまでで勘弁して下さい
472名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 13:24:28 ID:3ZaZ2YGN
期待hage
473名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 13:46:27 ID:cia+JOIq
「教官涼宮ハルヒ」
またまた勢いで書いてしまったにょろ。
フェチだけどエロくないにょろ
見たくない人はNGワードフェチだよ 設定にょろ
474フェチだよ:2006/06/07(水) 13:47:24 ID:cia+JOIq
1.
鶴屋さんからのプレゼントにゴキゲンのハルヒは、妙な事を考えもしないし、
閉鎖空間も生まれていない平和そのものだ。
この平和が永遠に続いてほしいとの願いは、成績という現実に砕け散った。
475フェチだよ:2006/06/07(水) 13:48:11 ID:cia+JOIq
>>474
2.
ハルヒが「キョンの勉強のことは責任持つ」と安請け合いしてくれたせいで、
鶴屋さんに「前回と同じレベルだと増床中のターミナルビルの下よ」と人柱宣告され
「いいキョン、いきなり満点取れとは言わないから、全科目70点以上取りなさい」
とのハルヒからの宣治をいただいた。

そりゃ国語を除く科目で常に90点以上取るハルヒから見れば、それでも2ランク
どころか3・4ランク下げた目標だろうが、グランドクラッターに身を隠すべく
地形追従モードで飛行するB-1の様な俺の成績からすれば途方もない目標である
ことには変わりはないだろうが……
ちなみにハルヒが満点ではないのは、全教科満点だったら厭味だからとの理由から
最初の1問を空欄のままにしているためだ。
そっちの方がよほど厭味じゃないのか?、
国語だけ80点台なのは、そのことに気付いた国語教師がハルヒに対し必要以上に
辛い採点を行っているのが原因だ。
476フェチだよ:2006/06/07(水) 13:49:23 ID:cia+JOIq
>>475
3.
ハルヒは、俺に今までの答案用紙を全部提出させると、
「キョンって、間が抜けてるだけで、バカではないのよね」
面と言われている身としては、バカと間抜けどっちがマシなのであろうか?
「ここ見なさい、計算は合っているのに答え書くときに小数点の位置を間違えてる」
「こっちは、出来事と年号が一個ずつズレてる、起こった順番はきちんと憶えている
のに、年号との結びつきが弱いのよ」
「全体を把握していれば、ここが合っているのに、こっちが違うなんて事にはなら
ないでしょ」
以下略

ハルヒ教官は延々と俺の間違いの傾向を分析してくださる。
「よし、キョンの傾向はわかったわ、あとは対策の方ね」
477フェチだよ:2006/06/07(水) 13:50:25 ID:cia+JOIq
>>476
4.
さすがはハルヒ、将来の人類を背負って立つであろうのハカセ君の家庭教師である、
弱点を克服する、学習メニューをチャッチャと組み立てて下さる。
が、おまえやハカセ君とは基礎学力が違うんだ、手加減しろ!
「何言ってるのよ、今の学力で対応できるレベルじゃ勉強する意味無いじゃん」
おっしゃる通りでございます、全く抗弁の余地はありません。
「と言っても、勉強勉強とやっても成果があがらないもの事実だからね、一定の目標を
クリアする毎にご褒美をあげる」
つり下げられた「人参」に対する質問は、あっさり無視されて、学習モードに突入した。
478フェチだよ:2006/06/07(水) 13:51:03 ID:cia+JOIq
>>477
5.
翌日の朝、ハルヒに宿題を提出すると授業が始まる数分の間に採点されで帰ってきた。
点数は訊かないでくれ。
「初日だからね、シメるのは勘弁してあげる、今日渡す分がこの点数だと酷いわよ」
放課後、部室で長門の顔を見た時、一瞬「頭を良くしてくれー」と泣き付きそうに
なったが、「それをやっちゃーおしまいよ」という良心の叫びより踏み止まった。
いつもの様にSOS団の活動をやった後、俺の家でお勉強会、帰るときには宿題をたんまり
置いていってくれる。
昨日同様、ハルヒに宿題を提出した。
「パコーン」
数分後ネクタイを掴まれたと思った瞬間、巨大な扇子状のもので叩かれた。
なにしやがる!
「大阪名物ハリセンチョップよ」
そんなもの見れば判る、何故そんな物で叩かれないといけない!
「これ見て分かんなければ、あんた本物のバカよ」
突き出された宿題の採点結果を見た俺は沈黙するしかなかった。

HRの時間になり担任の岡部が入ってきて、開口一番
「おーい、ハルヒとキョン、仲がいいのは構わんが廊下中響き渡っているぞ」
479フェチだよ:2006/06/07(水) 13:51:56 ID:cia+JOIq
>>478
6.
何回目かの、学習計画(P)→勉強会(D)→宿題(C)→ハリセンチョップ(A)のサイクルの後、
ようやく、ハルヒがOKを出した。
その日の勉強会の後、すっかり忘れていた「ご褒美」をくれるというので目を瞑れと言う。
一拍の後、合図で目を開くと、ハルヒがスカートをたくし上げ、ガーターストッキングに
貞操帯という扇情的な姿で立っていた。
ハルヒ……近寄ろうとした瞬間、スカートが下ろされ
「キョン、今日はここまで、続きはこの宿題が出来てからよ」
さいですか、宿題を受け取る。

翌日の朝……
「パコーン」
480フェチだよ:2006/06/07(水) 13:52:53 ID:cia+JOIq
>>479
7.
相変わらず、毎朝の様にハリセンチョップを喰らっているが、一つ変化があった。
以前はうやむやの内に始まって終わっていた授業が、面白いと感じられることだ。
この点に関しては素直に感謝している、古泉とは違い「神」だとは思わないが、
ハルヒ様々と拝みたくなる。

今日は、ハルヒのお供で鶴屋邸の訪問である。
「報告に行くのはあなたで、私は付き添い」
口ではそう言うが、学校にいる間に口頭で言えばいい物を、わざわざ市内パトロールを
中止してまで、鶴屋邸に参上する段取りをしたのはハルヒおまえだろ!

「おっはよー」
「ハルにゃんにキョン君 いらっしやい」
お邪魔しますと、俺は少々萎縮気味に門をくぐる。
いつ来ても、鶴屋家の威容に圧倒されてしまう。
481フェチだよ:2006/06/07(水) 13:54:39 ID:cia+JOIq
>>480
8.
通された応接室で、朝比奈さんが煎れたものと勝るとも劣らないお茶を出された。
「ここはもういいわ」
鶴屋さんは、お手伝いさんを下がらせる。

「キョン君、持ってきたんでしょ、見せてちょうだい」
いつもの「にょろにょろ語」で無いところが怖い。
覚悟を決め、先日返却された答案用紙を提出した。

……パサ、……パサ

実際にはほんの数分なのであろうが俺にとっては無限とも思える時間が流れた。
「まあ、初回はこんなものでしょ、今回のところはハルにゃんに免じて、埋め立ては
勘弁してあげる」
俺に課されたノルマは全教科70点以上であったが、「平均点」が70点以上で手打に
して貰った。

鶴屋さんから、頑張ったご褒美に「いいもの」をあげるけど、準備があるから、
先に行って待つ様言われた。

ハルヒもプレゼントの準備のため後から行く旨告げられ、俺一人お手伝いさんの後を
付いていく。
「こちらでございます。 私はここで失礼致しますが、中にお世話する者が居りますので
必要なことはお申し付け下さい」
案内されたのは「あの離れ」であった。
482フェチだよ:2006/06/07(水) 13:55:59 ID:cia+JOIq
>>481
9.
あの時のお手伝いさんの案内でソファにすわり、コーヒーを所望する。
スクリーンには、先日山中で「保護」された女子高生のアナル調教記録がダイジェスト版で
流れていた。
鶴屋さんとハルヒがやってくる迄の間、お手伝いさんは、スクリーンの映像をテキストに
俺に色々なノウハウや注意点をレクチャーしてくれた。

チャイムが鳴り、映像を人畜無害なものに切り替えると、お手伝いさんは戸を開けた。
鶴屋さんに連れられてハルヒが入ってきた。

気のせいか心持ち赤い顔のハルヒが、俺の前に立つ。
「ハルにゃん、私からのプレゼント、キョン君に見せてあげて」
おずおずとスカートをたくし上げるハルヒ、まぶしいくらい健康的な太ももが
露わになる。
更にスカートが上げられると、貞操帯が現れた。
ツーと一筋何かが足を滑り降りる。
「お邪魔ムシはここで退散するから、それと、ランドリーはそこの壁中ね」
少々意味不明の言葉を残し、鶴屋さんはお手伝いさんを引き連れ出ていった。
483フェチだよ:2006/06/07(水) 13:57:06 ID:cia+JOIq
>>482
10.
おれはハルヒの前に膝を着き貞操帯が目の高さになる様にした。
いつものSUS304製の奴ではなくアクリル製である。
アクリルと言っても下敷きや定規の様なものではなく、水族館の水槽にも使われる
頑丈で透明度高い樹脂で出来ているため、象が踏んでも大丈夫のうえ、恥丘のSlave:Haruhi
Master:Kyonの文字や押しつぶされぴったりと貼り付いている淫唇、そこから溢れ出ている
白く濁った体液がハッキリと見える。
貞操帯の上から愛撫し舌をそわす、俺が爪を立てたぐらいでは、傷一つ付けられない、
目の前にあるのにこんなにも遠い……
「キョン」
顔を上げハルヒと口づける、うっ思わず声が出る。
俺は一瞬の快感の後、下半身に広がる生暖かい不快感に包まれた。

俺は、鶴屋さんがわざわざ洗濯機の場所を教えてくれた意味を悟り感謝した。

糸冬
484名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 13:58:07 ID:cia+JOIq
これで終わりだにょろ
やっぱりエロくないにょろ
485ほのぼの昼休み:2006/06/07(水) 14:03:32 ID:HiYGJvD2
長門「お昼」
キョン「弁当箱が二つ…もしかして俺の分…か?」
長門(こくりとうなずく)「屋上、空いてる」

屋上で弁当を広げる二人

長門「おいしい?」
キョン「ああ、うまいよ!…ひょっとして、昨日俺がお前の手料理食べてみたいっていったの
覚えててくれたのか」
長門「……そういうわけでは、ない」
キョン「…?……じゃあなんで」
長門「理由はわからない。でも、あなたにこうしたい、と思った」
キョン「…そうか。ありがとうな長門」
長門「………お礼は、いらない」

こんなほのぼのキョン×長門が読みてえ
486名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 14:04:14 ID:cMdPmdm/
>>432
ところで、かなり前の物の続きってことだけど、どれの続きなの?
保管庫のファイル名で教えて欲しい。
487名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 14:46:56 ID:ixAp7oXr
>>484
エロくないというより状況がよくわからない
部分だけ細かく説明されても…
488名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 14:59:33 ID:cia+JOIq
>>487
一応弁解しておくと、『涼宮ハルヒの調教』/『鶴屋家の本業』の続きなんだわ
保管庫で見るか、まだ9/10スレが残っている様なので探してみてね
http://www9.atwiki.jp/eroparo/pages/210.html
489名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 15:33:04 ID:p2YxoGVR
保管庫予備って小ネタが別のページに隔離されてるけど何故?
分ける必要性がよくわからない。

そもそも小ネタの基準がよくわからない、
長さで決めてるなら
33氏:  エロなし 思いつき
とかも小ネタだし、
レス数(1)で決めてるなら
302氏: 仮面ライダーナガト『超能力メイクアップ』(作者自ら小ネタと書いてる)とか
800氏: 長門自慰ネタ
や外伝やお弁当も小ネタだし

管理人の主観で決めてるの?
490名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 15:37:13 ID:06F4h1jM
後で気付いたものをテキトーにまとめてんじゃねw
491名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 15:38:56 ID:0Ld3shSB
朝倉涼子がキョンを殺そうとしたのって、長門が世界改変した様にストレスというかエラーが溜まっていたんだろうか?
492名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 15:41:05 ID:5q4p7fn2
>>489
たぶん>>490が答えだと思う。

が、予備に管理人の主観が入っているのは事実だろうね。
意識的にしろ無意識的にしろ作品にランク付けしてまとめてるようにも見えて嫌だな。
お弁当シリーズの朝倉とか最初入れてなかったし。(おそらく故意に)
493名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 16:15:30 ID:ixAp7oXr
お前等そんないじめると管理しづらくなっちゃうだろ
494名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 16:23:51 ID:5q4p7fn2
>>493
スマン、ただ書き手から見たら「何で俺のが隔離されてるのに、あの作品は普通に載ってるんだ?」って
感じるんじゃないかと思ったから。
あくまで書き手あっての保管庫だし。
495名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 16:29:36 ID:gBWBruZy
個人的には古泉×長門とか、サブ同士の方が好きなんだが、
そうゆうの少数派?
496予備の中の人:2006/06/07(水) 16:31:16 ID:jpkgi/aB
基準ですが、「長さが1レス以内で・タイトルなし・同じ作者で別作品が無いもの」を入れていました。
5-71氏についてはスレ内で小ネタとタイトルが付いていたので入れてました。ミスです。

主観は入れてないつもりですが、とりあえずまぎらわしいので統合してみます。
497aro:2006/06/07(水) 16:32:06 ID:j8dsg0lr
初めて書くSSでキョン×みくるを書いたのだが…
投下していいかな?
498名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 16:35:59 ID:5q4p7fn2
>>497
OKOK
499aro:2006/06/07(水) 16:36:36 ID:j8dsg0lr
朝比奈みくるの頼み】

「朝比奈さん。俺に用って?」
俺は今、午前零時になっているのにも関わらず公園にいる。
辺りは暗く、周りには一人の男と一人の女しかいない。
一人の男とは俺。一人の女と言うのは…
我らがSOS団の萌え担当の朝比奈さんだ。
なんでこんな所にいるのかと言うと夜、突然電話が来たのだ。

「キョン君。夜遅くにごめんね」
いやいや、朝比奈さんの電話なら何時でもOKですよ。
流石に時間も時間なのでキツイがそこは黙っておく。
「あの… 午前零時に公園に来てほしいんです…」
何故そんな時間に?明日でもいいのでわ?
「あ、あのっ、今日の午前零時に来てくれないと… あのっ、そのっ… キョン君に用があって…」
電話での話だが今、朝比奈さんがどんな顔をしているか想像がつく。
どうやら深刻な話の様だ。また子供を救うとかそういう関係だろう。少し期待してた自分が少し馬鹿らしく思った。
「分かりました。今から公園に行きますね」
「あ、ありがとう… 待ってますね。」
待ってますねってもう公園に居たのか。もし俺が断ったらどうしたのだろうか…
まぁ、朝比奈さんの頼みなら天変地異でも起こらない限り断りなどしないのだが。
そして現在に至る。
500aro:2006/06/07(水) 16:37:08 ID:j8dsg0lr
「朝比奈さん。俺に用って?」
辺りは暗く俺と朝比奈さんしかいない。
月の光が俺と朝比奈さんだけを照らす。
朝比奈さんは顔を赤くしながらもじもじとしている。
そして口を開け
「あの… キョン君と私でこの時間にある所に行けと命令があったんです…」
顔を赤くしながらもじもじとしていたから何かと思って期待してたが…
現実ってうまくいかないもんだな。私としてください、とか言われる事を予想し俺は特攻準備に入っていたのだが
どうやら今、特攻したら色々とまずそうだ。下手したら大変な事になる。
俺は少し顔を歪めてそんな事を朝比奈さんが居るというのに考えていた。
「あ、あのっ…」
朝比奈さんの声が聞こえる。少し困っているような声だ。
あ、やべっ、朝比奈さんの事忘れてた。
朝比奈さんは瞳を少し潤ませ俺を少し見上げて
「私と一緒じゃ… 嫌…ですか…?」
いいえ、全然OKです。
こんな顔と声でお願いされたら断る奴などいないだろう。
居るんだったら挙手を願いたい。
「それじゃあ、行きましょう。朝比奈さん」
朝比奈さんは顔を上げしっかりと答えた。
「あ、はいっ」
何か俺が誘ったような言葉だな。
いい加減、俺もこのまま棒立ちしていては凍えてしまう。
さっさとその場所とやらに行かなくては。
「それで朝比奈さん。その場所はどこですか?」
「ここ… ですっ…」
ここかよっ! 心の中で全力でつっこんだ。
うむ、我ながらホレボレするようなつっこむだ。…って違うだろ。
ここで一体何があるというのだろうか?
こんな零時の公園に人が来るなんて絶対にありえん。
朝比奈さんが聞き間違えたんじゃないか?
色々と考えていると突然朝比奈さんが突然俺に近づいてきてキスをしてきた。
「っ!?」
キスされた事で頭が大パニックなのに舌を入れてきた。
俺も男だ。状況が分からなくてもそんなことをされたら仕返すのが普通だ。
俺は朝比奈さんの舌を口の中で味わった後に今度はお返しに朝比奈さんの口の中に舌を滑り込ませた。
「ぁっ、んっ… キョ…ンく…ん…ぁ…ん…ふにゅ…」
俺の唾液と朝比奈さんの唾液を交換しあう。
唾液は溶け合い、俺の体の中へ入ってくる。
今すぐにでも服を脱がせて胸を揉みたかったが我慢し、朝比奈さんを離す。
501aro:2006/06/07(水) 16:38:04 ID:j8dsg0lr
「朝比奈さ、ん。 いきなり何を!?」
朝比奈さんはしばらくうつむいていると顔を俺の胸に押し付け抱きついてきた。
「私は… キョン君の、こと、が好きなん…です…」
泣いているのだろうか?声が震えている。
「未来からきたから… 好きな人は作らないでおこうってずっと…ずっと…そう思ってたんです… でもっ!」
顔を上げ俺を見て、そして
「それでもっ! 私は… キョン君のことが好きなんです!…」
それを言うと朝比奈さんは俺に抱きつき、ワンワンと泣いている。
「俺も… 朝比奈さんの事が好きですよ。」
この気持ちは本当だ。 朝比奈さんが未来人で無理だと分かっていたが俺は思い続けていた。
俺は朝比奈さんの事が好きだ。例え未来に帰ったとしてもそれでもいい。俺は朝比奈さんの事が好きだ。
「こんな私でも… キョン君は抱いてくれます、か…?」
ええ、もちろんです。
それを言うと俺は朝比奈さんに抱きつき、近くにあったベンチに押し倒した。
朝比奈さんの口の中に舌を入れ味わう。朝比奈さんも俺に舌を絡めてくる。
「ぁ… ふぁ… んんっ…」
キスをしている中、俺は朝比奈さんの服を脱がし、背中に手を回しホックを外した。
そこにはハルヒに揉まれていた大きな果実が二つあった。
乳首はピンと赤く突起していて激しく揺れている。
「ぁん… そんなに見ないんでぇ…」
腕で胸を朝比奈さんが隠した。
「綺麗だよ。あさひ… みくる」
みくるは瞳を大きく開け赤くなっていった。
俺はみくるの腕をどかし初めて触る女の胸に手を押し付けた。
うわっ、やわらけっ。
手を広げて横から思いっきり掴み、突起した乳首を舌で舐める。
「あぁ、ひゃん!!!」
かなり感じたようだ。その反応が面白く、今度は乳首を噛んでみた。
「ひゃあぁぁぁぁぁん!!! ぁああぁぁん!」
背中に思いっきり抱きついてくる。正直痛い。
胸に顔を埋め、舐めたり噛んだりする。
両腕はまだ誰も触ったことが無いだろう、みくるの秘密の部分へと伸ばす。
「ぁ、あぁぁ!… そ…そこは…だ、めぇぇ… あぁぁん!」
みくるのスカートを下ろす。そしてピンク色の下着を下ろす。
俺は胸への攻めをやめ、みくるの秘密に顔を近づけた。
「ひゃあぁぁぁああぁ!?」
みくるの秘密はもう既に濡れていて独特な匂いを発していた。
俺はそんなみくるの秘密に舌を差し込んだ。
「あぁあああぁぁん!!!そんっ…所に… ああぁぁぁぁん!?」
みくるのあえぎ声がさらに俺を興奮させる。
腰を振り、快感に耐えようとするみくる。
俺は舌でみくるのクリトリスを刺激した。
「あぁぁぁ、あっ! あああぁぁぁんん!!!!」
顔を見上げるとみくるはイったらしく痙攣している。
502aro:2006/06/07(水) 16:39:10 ID:j8dsg0lr
俺は立ち上がると自分のズボンを下げ、下着を脱ぎ己の凶器を出す。
そしてみくるの秘密に近づけ、言う。
「入れますよ…」
「きて… キョン君… ああぁぁ"ぁああ"ぁぁぁ"!!!」
みくるの中へと侵入させていく。進んでいくと何かにぶつかり一気にそれを貫く。
「あぁあああぁあぁぁ"あぁっぁ"!!! いたぁ…いぃぃぃぃぃ!!!」
奥まで挿すと何かにぶつかった。
みくるは背中に手を回し強く抱いてくる。
俺は少し引き抜き一気に貫いた。
「ああぁぁああぁぁん!! キョ…ンくぅぅぅぅぅんんん!!!」
背中を抱きしめる力が強くなってきた。
自分の欲望を満たすために必死に腰を振る。
「あんっ!あ! あああぁぁあぁっぁんん!!!!」
くっ、そろそろ俺も限界だ…
「キョン君… 私…もう…」
「俺も… イきそう…ですっ!」
ラストスパートと言わんばかりに腰を激しく振る。
「あんっ!!キョン君んん!! 中に出してぇ!! ああぁぁぁん!!」
「みくるっ、みくるっ!!!みくるうぅぅぅうぅう!!!」
「キョン君っ、キョン君!!!」
「「あああぁぁぁぁああぁぁ!!!!」」
お互い同時にイったようだ。
その後、俺は暗闇に意識を手放した…

その後どうなったかだって?気が向いたら話すさ。
【朝比奈みくるの頼み】
糸冬
503aro:2006/06/07(水) 16:39:46 ID:j8dsg0lr
ご意見ご感想はバシバシどうぞ。
超ドキドキしてます。投下してよかったのかすら・・・
でわ
504名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 16:49:10 ID:9F1suHTp
>>486
保管庫に無いと思う。
505505:2006/06/07(水) 16:56:01 ID:eNH7BfYv
俺も初投稿だよん。aroさんGJ!

期末テストが目前の日曜日、オヤジとオフクロは妹を連れてデパートに
買い物に出かけている。
俺はというと、自分の部屋でハルヒに家庭教師をしてもらっている。
日曜日にまで家に押しかけて来るハイパーアクティヴなこの女といると
俺の安息の日はいつくるんだろうとも思うが、ハルヒが俺のテストを気に
かけてくれているのは、少し嬉しくもある。
「ちょっと、キョン、何ぼーっとしてんのよ。」
「まあ、いいわ。疲れたなら少し休憩にしましょう。お茶でも入れなさいよね。」
506505:2006/06/07(水) 16:56:43 ID:eNH7BfYv
俺が煎れた雁金の煎茶を二人ですすり飲みながら、テストのことや今度の
球技大会のことを話していると、ハルヒは俺の部屋をぐるっと見渡して、突然
言いやがった。
「キョン、白状なさい。エロ本はどこにかくしてんのよ。高一の男子が部屋に
エロ本を隠していることは、観測者がいなくても箱の中にいる猫が生きている
ことより明らかだわ。」
突拍子もない例えがこいつらしくて訳が分からんが、こんな質問に狼狽える俺
ではない。だいたいアイドルの写真集なんか、アイドルより可愛い朝比奈さんを
生で見ている俺には不要だからな。
507505:2006/06/07(水) 16:57:34 ID:eNH7BfYv

「あれっ。ベッドの下に何か隠しているわね。エロ本ねっ、エロ本に違いないわ。
ちょっと、キョン、何抵抗してんのよ。見せなさい。」
いかん、俺としたことがアレを隠すのを忘れていた。草むらから飛び出してきた
イノシシのような勢いでハルヒが俺に突進してきたので、思わず後ずさる。
ハルヒにマウント・ポジションを取られ、虚しく抵抗を試みる俺に向かって、
ハルヒは勝ち誇った毒花のような満面の笑みで言いやがる。
「さあ、観念してその本をわたしに見せなさい。」
「あれっ。これSOS団のアルバムじゃない。何でアルバムを隠すのよ?」
アルバムをめくるハルヒの顔に少しずつ朱がさしてくる。
「もう、ばかキョンたら。まあ、特別に許しておいてあげるわ。」
その後俺たちはお互いにちょっと照れながら日曜日の午後の試験勉強を終えた。
                             終わり。
508名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 16:59:30 ID:3ZaZ2YGN
ちょwwwww終わりってwwwwwアルバムに何がwwwwww
509名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 17:04:37 ID:Et4mEvOk
キョンからすると隠したくてハルヒからするとどうでもいい内容とは…
510名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 17:05:46 ID:5q4p7fn2
>>432
シチュエーションから推測すると

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148828196/27-32n

ミスか主観か分からないが本家・予備ともに未収録。たぶん
511510:2006/06/07(水) 17:07:45 ID:5q4p7fn2
ミスった
×>>432
>>486
512505:2006/06/07(水) 17:24:43 ID:mmHp+PSB
アルバムの内容は想像にお任せします。
一応は、アルバムの内容はハルヒの写真ばっかりだったので、
キョンは恥ずかしがったというのが想定です。
513510:2006/06/07(水) 17:26:23 ID:5q4p7fn2
何度もスマン
本家の方は何故か8-840様で載ってた。(おそらく9-33を同一人物と誤解?)
ttp://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/h/haruhi189.html

予備にはやっぱりない。と思う。
514名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 17:48:43 ID:Bit+3HCi
>>321-328
GJ
俺の無理なお願いに答えてくれてありがとう
515名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 18:20:31 ID:Nt8LbrH1
キョンがみくるのことをみくるちゃんって呼んでたら・・・
516名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 18:38:52 ID:ijX8EbSL
>>485
遅レスだがっていうか流れはえー。
オレの同人誌そんなんだよ。マンガだけど。長門がすげーかわいいやつ。
517名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 18:39:07 ID:G/K7RuAT
投下がおおすぎてGJがおいつかないから全員GJ!
めんどいわけではありません
518かなり ◆yMi5n3o5k6 :2006/06/07(水) 19:00:24 ID:EyJZy+GE
>>507
GJ!
ここで保守
519名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 19:14:01 ID:F0Sr2DwH
いいから厨房は帰れよ
520名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 19:22:16 ID:C2y9wk10
>>518
コテ名乗るんだったらなんかSS書こうぜ?
自己主張は結構だが、名前出すだけじゃつまらんだろ?
521aro:2006/06/07(水) 19:22:32 ID:j8dsg0lr
無謀だが無エロハイテンション長門作成中。
522名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 19:43:34 ID:nf2T0lqf
>>512
答えが解ってホッとしたw 微笑ましいなぁ乙です。

上の方の人へ。7-695ですが夏が過ぎたらまた。スルーしてください。
523名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 20:13:45 ID:+dMnBkKI
>>519
幼なじみが照れ隠しで怒ってる風にしないと!
雰囲気悪くなるのもヤだから、読んでて面白い方向にもってこうぜ。
524名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 20:25:19 ID:/3V71kBk
>>495
少数派だろうなァー、それも極がつく。
俺もそういうのは嫌いじゃないんだが、嫌うやつは多そうだ。
何しろ本編でヒロインズとキョンが接近する描写は少なからずあるが、
古泉の場合は皆無だしな。
525名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 20:37:13 ID:yZIsOXQ4
>>495
キョンには感情移入できるが古泉にはできない。
そもそもヤツはウホ(ry
526nks:2006/06/07(水) 20:38:31 ID:HP9PgL+1
ここでは初投稿の者です。
エロなし、三人称視点の盛り上がりなしですが、
暇つぶしにでもどうぞ。
時間軸は『サムデイ イン ザ レイン』です。
527冬雨 1/3:2006/06/07(水) 20:39:00 ID:HP9PgL+1
冬の雨はもの寂しい。
日中にも関わらず暗い部室を電灯が特有の白さで照らし、雨音は途切れることなく続いている。
隣の部屋からは楽しげな会話が聞こえるが、それですらどこか悲しく響く。
校内にはまだ大勢の人がいるにも関わらず、いや、だからこそ雪山に閉ざされた山荘のような、実に人肌恋しい雰囲気だ。
しかし長門有希は、変わらずページをめくっていた。
今が夏だろうが冬だろうが関係ないとばかりに、本の内容に没頭する。
揃えた両膝の上に本を置いて、なにかの義務のようにページを繰る。
そのテンポは崩れることなく、動きは必要最低限のものでしかない。
雨音と長門有希と読書が、ワンセットでそこにあった。

「……」

扉のすぐ外で、何かを置く音がした。
長門有希の肩が揺れた。
膝の上に置いていた本を少し持ち上げ、斜め四十五の角度で固定する。
本という邪魔者が外され、白い太ももが外へと晒される。

「あれ、長門、お前だけか」

入ってきたのはキョンという愛称を持つ団員だ。
くすんだ色合いのコートが、彼の枯れた性格を表していた。
その手に抱えているのは涼宮ハルヒに命じられ、下の商店街まで往復の後、ようやくのことで手に入れた暖房器具である。
衣服は雨に濡れ、顔には疲労が濃く現れていた。
たかだか学校と商店街の往復程度で、などと言ってはいけない。
この雨の中、急勾配の坂を下り、上ってきたのだ。
実体を知る者であれば、その命令は体育のマラソン大会に匹敵する辛さだ。
528冬雨 2/3:2006/06/07(水) 20:40:04 ID:HP9PgL+1
「ハルヒたちは?」

抱えていた荷物を置き、マフラーを畳みながら彼は尋ねた。
長門有希はその表情を見る。
じっと見る。
観察し続ける。
そうして最後にちょこんと小首を傾げた。
彼は不満げに呻いたが、やがて諦めたように机を挟んで向かいの椅子に腰を下ろし、冷えた手に息を吹きかけた。
その様子を見て、はじめて長門は外の気温の冷たかったことを理解した。
体中を串刺しにされても特に問題ない身としては、そこら辺のことを実感できない。
この気温は、人にとっては寒いのだと、情報を新たにインプットする。
やがてキョンは自前の発熱量では現状打開は無理だと判断したのか、自分で運んできた電熱ヒーターに電源を入れ、『うあ゛ー』という表情で両手をかざした。
冷え性の人なら誰もが体験する、あの痛痒さにひたっている。
電気屋から無償で提供された暖房器具はそこそこ役に立つらしく、長門がページを手繰る横で、キョンの顔は徐々に平静な顔へ戻っていった。
類人猿から新人類への進化である。
手を暖め終えた彼は、ふらりと立ち上がった。
その顔は、血色が戻った分、覇気というものが抜け落ちていた。
歩く姿にも力がない。

「はぁ……」

椅子に座り吐き出した息は、雨にまぎれてしまうほど小さな音だったが、実感のこもった『疲れ』を吐き出していた。
彼は崩れるように前のめりに倒れ、両手で枕を作り頭を乗せる。

「疲れたァ――」

すでに目はうつろだ。
ほどなく目は閉じられ、安らかな寝息が木霊した。
雨音と寝息と紙擦れの音。
三種の音が部室に響く。

「……」

一定のリズムが繰り返され、他に無駄な要素はまったく無い時間。
だが、ページをめくる音が唐突に止まった。
実に珍しいことに、長門は同じページをもう一度読み返していた。
三つの音が二つになる。
ざあざあという雨音に、キョンの寝息だけがプラスされる。
たったそれだけの違いなのに、人肌恋しい雰囲気が温かなものへと変わっていることに、長門は気づいた。
本を閉じ、席を立ち上がる。
真正面の壁を見つめる表情には、どんな感情も浮かんでいない。
彼女は直線的な動作で顔を向けた。
電熱ヒーターの熱によって生じたわずかな風が、キョンの首筋にあるホクロ毛をそよそよと揺らしていた。
529冬雨 3/3:2006/06/07(水) 20:40:47 ID:HP9PgL+1
「……」

彼女は静かな足取りでキョンの後ろに歩み寄り、カーディガンを脱ぐ。
この気温は人間にとって寒い、さきほど学習したばかりのことである。
まして睡眠時には、人の体温は下がる傾向にある。
そのまま掛けようとして、長門有希は読んでいた本の内容を思い出した。
じっとキョンの背中を見つめる。
読んでいた本の題名を、『蹴りたい背中』と言う。

「……」

だが結局は、そっと背中にカーディガンを掛け、

「ん……」
「――」

キョンが、それに反応した。
ほんのわずかな身じろぎでしかなかったが、長門は思わず動きを止める。
それこそビデオの停止ボタンを押したような完全硬直であった。
……さて、通常、背後からズレ落ちないようカーディガンを掛けるためには、相手の体の前にまで手を回す必要がある、そして『その途中で』動きをとめることは――――結果として、後ろから抱きしめる形にならざるを得ない。
彼女は、二度三度とまばたきをする。
間近で油断しきった寝息を立てるSOS団員の、仲間の顔を見る。
――こんな時、言うべき台詞がある。
長門有希はふいにそう思った。
それは一度、口にした憶えのある言葉である。
しかし、実に珍しいことに、長門は思い出すことが出来なかった。
機能的な問題とは考えられない、なんらかの心理的なブロックが掛かっているのだろう。
あの時、自分はなんと言っただろうか?
長門は目を閉じ考えた。
現在から過去へと、さまざまな出来事を遡行する。
そして実に十二秒もの長い時間をかけて『その言葉』にたどり着いた。
あの時と同じテンポ、同じ発音で彼女は言った。

「 大好き 」
530名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 20:52:04 ID:yZIsOXQ4
GJ!!
531名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 20:55:11 ID:Nt8LbrH1
ごく最近ようつべかなんかでアニメ観たべ
532名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:00:04 ID:oDNBvSLM
>>529氏 誰の視点なのか分かりにくかったのが残念でした
533名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:04:14 ID:FFSmxdUW
>>532

>>529は「第三者視点」と言ってるぞ。強いて言えば筆者視点。

そして>>529GJ。
534名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:35:57 ID:qzORiN61
>>529
GJ.
第三者視点はあまり見ないから楽しめた。
サムデイ・イン・ザ・レインは原作と同じ書き方じゃ再現無理な作品だからな。
535名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:41:27 ID:ijX8EbSL
DVD最終巻に脚本が特典としてつくに100ガバス
536名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:52:16 ID:iZC1j7Ac
アニメ・オリジナルの話にアニメ・オリジナルのセリフを持ってきて締めるってのは
新しい。着眼が見事です。GJ!
537名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 21:57:05 ID:14bQju0D
>>432
ヤリ終わった直後の描写のエロさはハァハァでした。GJ
つーかテイクアウトにした事後処理証拠物件はちゃんと捨てたのだろうかw
一度別れてからだんだんこみ上げるキョンの舞い上がりっぷりが
初々しくてこそばゆく気持ちよかったです。
続き楽しみにしてます!
538名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:36:31 ID:uUvERUnD
>>529
乙。雰囲気よかった。
ただ、三人称だと「キョン」が不自然に感じるね。
キョンてあだ名だからかな。
5398-674:2006/06/07(水) 22:39:37 ID:iXuMfAtS
やっと家に帰ってこれた。マジ疲れる。

やはりこのスレだけはスレの進み具合、神の光臨共々他と比べて凄いな。
まだちょこっとしか読んでいないが、今から全部読んで心を癒そうと思う。

ところで>>211(つーか俺なんだが)妄想するだけって言うのも何だし、
いっちょ書いてみようと思う。
前の作品でも解かると思うが俺には文才力がない。
なのであまり期待しないほうがいい。

最近、何故か物凄く忙しくなっているから最後まで書けるかわからないが、
頑張ってみようと思う。(書けなかったらすまん)
540名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:47:27 ID:l5n15FD6
>>539
ちょうど憤慨まで読んだとこなんだが、期待してるよ。

ところで「〜のね」キャラの阪中さんって、憤慨217Pの一番後ろにいる人だよね?
541名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 22:58:19 ID:Qt6xKBB8
>>540
消去法でいけばそうなる。
542名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:17:52 ID:uTjMT7QS
「わ〜わ〜わ〜忘れもの〜......どわっ!?」
543名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:23:41 ID:KLURWnMH
>>484
卑下しないでくれ。
俺はあんたの作品は好きだ。
544名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:24:39 ID:DeTVlWnM
朝倉戦後のキョンと長門くっつきすぎだよな
545名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:26:06 ID:3ZaZ2YGN
>>544
もう少しくっついてほしかった・・・
546名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:26:42 ID:QFmFwxq4
この速さについていくのに精一杯なのだが、
>>413涼宮ハルヒの終曲よかったです
>>529サムデイは微妙という意見もあるけど、こういうのも新鮮でいいと思う。
その雰囲気を第三者視点から書くのはよかったです
547名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:30:17 ID:8a8ZJDdE
唐突に長門有希の酔狂をはじめる。なんか続いちゃったんですが……

これまでのあらすじ
猫大量発生という不思議事件発生に沸くハルヒ。
長門は情報統合思念体の仕業と看破し、警告を加えるためシャミセン二号と
ギニュー隊長顔負けのボディチェンジで潜入捜査開始。
シャミツー入り長門はキョンにあずけられ、保健室へ避難する事に。
人の温もりが恋しいシャミツーのスキンシップはエスカレートし、いつの間にかペッティングになっていた。
辛くも本番を逃れ、一人になったキョンは愛液まみれの我が手をじっと見つめて、なめた。



 さて、長門を探さないと……
 いや。待てよ。まずくないか、この状況は?今の長門はただの猫だと言う事は、
俺がさっきまで長門の体にしていたことは知らないはずだ。このまま長門が仕事を終えて、
シャミセン二号のもとに……その……ナニをしているところに出くわしたら……
 いくら長門と言えど、ぶち切れるんじゃないか?
 だからって俺がその場にいたら、今度こそ最後まで行ってしまうかもしれない。
 いや、絶対やる。こうして先のことを考えて暗たんとしている今でさえ俺の息子は
目いっぱい背伸びしているのだ。またあの艶姿を見せられたら、今度は自分から襲い掛かりかねない。
 くそ。とりあえずハルヒに顔を見せに行かないと……

 騒ぎながら校内を練り歩く人間なんてのはハルヒ以外にはランニングをする野球部しかいないので
俺はハルヒを難なく見つけることが出来た。
 っと、その前に念入りに手を洗わないとな。臭いであっさりばれちまう。この濃厚な……やべ、
また思い出しちまった。
 まだ水が冷たく、俺の手は赤くなってゆく。しばらく洗うと、もう石鹸のにおいしかしなくなった。
ちょっともったいない、なんて事はもちろん考えなかったぞ。
「ハルヒー!」
 精一杯の何気なさを装い、ハルヒに声をかけた俺を待っていたのは、予想通りハルヒの怒鳴り声だった。
「このバカキョン!どこでサボってたのよ!もう終わったわよ!」
 あ?終わった?
「そーよ。シャミツーのお手柄だったんだから!」
 朝比奈さんの腕の中、VIP席で物静かに丸くなっているシャミセン二号がいる。……どっちだ?
「学校の裏手の、茂みの奥に、」ハルヒは腕を広げて、「こーんなでっぶい猫がいたのよ。
漫画みたいなでかさだったわ。でね、そのデカ猫にシャミツーが近づいて『にゃあ』って鳴くとね、」
 少々長くなるので要点を述べると、シャミセン二号とでかい猫はしばらくにらみ合い、
デカ猫が返事のようになくと周りから猫がわさわさでてきて、そいつらは集団で去って行ったらしい。
 さすが長門。鮮やかな手並みだ……
 なんて感心してる場合じゃない。それじゃあ長門の体はどうする? 今まさに絶賛発情中のアイツを
どうごまかしゃあいいんだ?
「でさ、キョン。あんた有希見なかった?」
 ピンポイントだな。こういうときばっかり勘が鋭いのは、勘弁して欲しいぜ。そんな思いを読み取ったか、
「なんか知ってるわね?」
 いきなり尋問ムードだ。
「しらねえよ。居ないってんなら、探して来ようか?」
「誤魔化すとためにならないわよ!はきなさい!」
 そういってハルヒは掴みかかってきた。こら、外でそんな真似をするな!危ないだろ!
 そのまま地面に押し倒されるのも覚悟していたが、ハルヒは俺に顔を寄せると、一瞬眉を寄せて
怪訝な顔をしたが、すぐに開放した。
「…………」
 押し黙るハルヒ。今までにないパターンだぞ、これは。言い知れぬ不気味さを感じる。
 にらみ合いになりかけた空気を破ったのは、朝比奈さんだった。
「あっ、シャミセン二号さん! 待ってください!」
 腕の中から逃げた猫を追って、とてとてと走り出す。今の俺には、一人と一匹の走り去る軌跡が
導火線に引火した火種に見える。
 長門の助け舟だとは思うが、お前に行かせるのも非常にまずいんだよ。
「朝比奈さん! 俺が追いかけますから!」
 ハルヒと、結局一言もしゃべらなかった古泉が、後から続いた。
548名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:31:47 ID:8a8ZJDdE
 くそっ!やっぱ猫の走りには追いつけん!それにどうやら長門は、体が保健室にあると
分かっているようだ。
 十三段を上ったときの死刑囚の気持ちが少し分かるような気がして、保健室前にたどり着くと、
ドアの前で猫が鎮座していた。
 開ければ長門の目にとんでもないものをさらす事になる。
 だが、開けなければ後から皆がやってくる。選択の余地はなかった。
 もうどうにでもなれとばかりドアに手をかけて、開け放つ。鍵がかかってないと言う事は、
シャミセン二号が開けたのだろう。放置プレイの緊張度を上げるとはかなりの豪の者だ。
 俺が心の中だけで泣きながらベッドの周りのカーテンを引くと、ありがたい事に
シャミセン二号は就寝中だった。……ありがたくないことに、かけてあるシーツの上に
長門のショーツが、しみつきで放置されていたが。
 それでも現場を目の当たりにするよりはましとばかり、俺は長門を手招きした。
「急いで元に戻ってくれ!」
 猫の姿をした長門は、俊敏にベッドの上に登り、

 きっかり二秒固まって、

 自分の体と額をあわせた。ぱちり、と長門のまぶたが上がる。
 そのまま身じろぎもせずに俺を見るその視線が、断罪の槍もかくやという鋭さを持っているのは
気のせいではないだろう。
 俺は全身から脂汗が噴きだすのを自覚しつつ、目を合わせずに長門に言った。
「そ、外で待ってるから」
 勘弁してくれ。これで精一杯だったんだ。
 言ったとおり外で待っていると、三十秒もしないうちに長門が出てきた。筆舌に尽くしがたい気まずさを伴って。
「は、ハルヒたちが待ってるから、行こうぜ」
 もう目を合わせる勇気もない。終わりだ。俺はもうおしまいだ。



 その日はその後すぐに、何故か不機嫌な調子のハルヒが解散を宣言し、その場で解散となった。
 ずんずんと先に帰っていくハルヒと、それを追うともなしに追う古泉やら朝比奈さんやらを
棒立ちのまま見送って、俺は背後の気配のせいでその場に釘づけにされていた。
 今言っておくべきだ。弁解のチャンスは今しかないぞ。
 内なる声がいくら声高に叫ぼうと、俺はもう完璧にくじけきっていた。どうやってこの場から逃げ出そうかと
もっともダメな思考に傾きかけた瞬間、後ろから
 袖をつままれた。
 振り返りたくないという意思と振り向かねばならないという意思がせめぎあって、結局きしむ音が出そうなほど
力んで振り向くと、俺を見上げる長門と目が合って、俺は
「寒い」
 死んだ。
「暖めて」
 しばらく俺の反応を待った後、ノーリアクションを悟ってか長門は歩き去った。


 膝から落ちた。
549名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:38:20 ID:8a8ZJDdE
ここで『長門有希の酔狂』は終わり。次は『長門有希の狼狽(仮)』に……続く?
あちこちに爆弾抱えちまったから放棄する可能性もあり……
550名無しさん@ピンキー:2006/06/07(水) 23:40:07 ID:ixAp7oXr
続き待ってた。GJ!
551aro:2006/06/07(水) 23:52:51 ID:14MuCeqJ
ハイテンション長門みたいなの書いた…
こんなの長門じゃねえ!と思う人もいるだろうがカンベンを…
552aro:2006/06/07(水) 23:53:20 ID:14MuCeqJ
長門有希の危機】

あ〜〜〜、勉強がめんどくさいな〜。
私は長門有希探偵さ!っじゃなくて
この銀河を統括する情報総合思念体ってのに造られた体有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースってのが私。
なんでここに居るかっていうと涼宮ハルヒっていう人は実は神なのだ〜!
神って表現で合ってるのかな?まぁ、いいかっ!
涼宮ハルヒは自分の願った事とかを環境に及ぼすすんごい力を持ってるんだ〜。
その力が大変だから私は涼宮ハルヒを観察する為にいるんだ。
でもね、今の私の目的はちがうのだっ!
キョン君っていう男の子が居るんだ〜。
優しくてかわいくて… とにかくだーい好き!
でも涼宮ハルヒもキョン君狙ってるし… みくるちゃんも狙ってるし… ホモ野郎も…
でもだいじょぶっ! キョン君は絶対絶対私が貰うんだから!
553aro:2006/06/07(水) 23:55:09 ID:m89edANr
長かった勉強が終わり愛しのキョン君に会える時になったのだ。待っててね〜、キョン君♪
「〜〜〜〜♪」
少し鼻歌して部室へ。
やっぱりまだ誰も居ないみたい。私はいっつも早いからな〜。
キョン君と一緒にこれから来ようかな?エヘヘ
いつものパイプイスを引き寄せ本を取り出す。
すっっごい厚い本だけどこれって全然難しくないんだよね。
なんたって【ハリー・○ッター】シリーズなのだ!
今は【賢○の○】を読んでるのだっ!キョン君に私は頭いいみたいなアピールをする為にいっつも速くページを捲ってるから
本当は家で読んでるのは内緒なのだ!
コン、コン
うにゅ!?このノックの音は紛れもなくキョン君!速く返事しなきゃ!
「どうぞ〜、キョン君♪」
「失礼します。」
キョン君… いつ見てもカワイイなぁ…
「朝比奈さんと古泉は?」
先にあの二人の事聞くの〜?少しショック… んもぅ、キョン君の鈍感。
「みくるちゃんはお掃除で遅くなるんだって。 古泉君はもう少しで来るんじゃないかな?」
少し首を傾ける。ぁぅぅ… ここから見るキョン君もいいな〜。
「そうか、ありがとな」
それだけ言うとキョン君はパイプイスに座り本を読んでる。
何読んでるのかな?そだっ!二人っきりなんだし隣に座っちゃおうかな♪
早い者勝ちだもんねっ。
私はイスを立ちキョン君の隣のイスに座った。やった〜!
キョン君はどうした?ってな感じの目で見てくる。
「キョン君に隣に座りたかったんだ! いいかな?」
首を少し傾けて精一杯カワイイ顔にしてキョン君の顔を見る。
はにゅぅ… キョン君の顔近いよぅ… 顔が赤くなっていくのが分かるよぅ…
「あ、あぁ」
キョン君も顔が赤くなってる! 意識してくれてるのかな?嬉しい!
私はとっさに抱きついちゃった… キョン君の体暖かい… これがキョン君の匂い… はにゅう…
「え、ぁ、ちょ…」
やっぱり困ってるみたい。でも私は止まらないのさ!
「キョン君暖かいね… アハハ、いきなりごめんね。嫌ならどけるからさ」
どんどん顔が赤くなっていくよう… キスもしたかったけど部室じゃまずいよね。
一回したらいくところまで… はぅぅぅぅ…
キョン君は何も言わないで抱きしめ返してくれる。
やっぱりキョン君は優しいな… はふぅ… 眠くなってきちゃった…
もう寝ちゃおう…
554aro:2006/06/07(水) 23:57:36 ID:m89edANr
…………

はにゅ?キョン君の胸の中で寝ちゃったのか… エヘヘ
顔を起こして見ると正面には愛しのキョン君の顔が!
あれれ?いつもと顔が違う?なんか青っぽい感じだね。どうしたんだろ?
辺りに首を回すと…
あやっや、涼宮ハルヒがこっち見てるよう!?
ひゃぁぁ!?みくるちゃんも居る!
ホモ野郎までえええ!?
ゴゴゴゴゴゴッって聞こえてくるよ!涼宮ハルヒが完璧に怒ってるよう…
どうしよう!?

【長門有希の修羅場】に続くかも。
555aro:2006/06/07(水) 23:58:34 ID:m89edANr
とりあえず終了。
これで2作目、みんな凄いな。SS上手すぎだよ。
556名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:00:08 ID:1yk+ils+
ハイテンションていうか、長門がアホな子になってますなw
557aro:2006/06/08(木) 00:01:08 ID:fQEkCaJN
ごめんよ… SSが良く分からんのだ。
このままの長門で爆走していきます
558名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:01:42 ID:8a8ZJDdE
アホな子の長門に普通に対応するキョンに萌えた。
559名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:05:03 ID:QFmFwxq4
>>549
体が戻っておもしろくなってきた。続き激しく期待
できたら前作のアンカーもつけてほしかったな
…まぁ保管庫行きゃいい話か
560名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:05:47 ID:3F6iWJFN
今更でスマンが、ハイテンション長門の良さって正直わからん……
561aro:2006/06/08(木) 00:07:03 ID:zxJgVDec
俺のはアホな長門路線で行く予定。
これ、正確にはアホ長門だな…
562名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:07:23 ID:EmCObtxj
セリフと行動はいつものクールさで、心の中はハイテンションってのが醍醐味だと思うんだ
563名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:11:07 ID:1yk+ils+
……まぁ、転校生綾波バージョンみたいな?
564名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:14:23 ID:ckDXYFAj
あれは基本的にエンドレスエイトの一発ネタだったから。
それ以後は脳内補完すればいいし
565名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:16:47 ID:1yk+ils+
で、ツンデレな長門とかクーデレな長門とか素直シュールな長門とか表現できる猛者はおらんかえ?
566名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:16:48 ID:s3W0Y/vM
>>562
狂おしく同意
黒みくるとホモ泉も同じく
567名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:21:19 ID:1yk+ils+
ていうか、SS書くのって本当難しいな。
五日は頭悩ませてるんだが、全然書きあがらん。
書けば書くほど先が伸びていって、終わりに辿り着かない感じ。
泣けてくる。ほいほい投稿できる人は本当に凄いと思うよ。
568名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:23:12 ID:lRCSxlmc
ショック!
予備保管庫のコンテンツが
大きくなりすぎて中に入れなくなってしまった…
569名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:27:02 ID:qUuo2jEL
俺の経験からすると、最初に書き始めた勢いで最低限プロットだけでも最後まで書かないと書き終えるのが苦しくなる
最初から細かい文章表現を積み重ねていこうとするとどこかで息切れするし
あんまり推敲重ねてもそこまで良くなるというわけでもなかったりする

あと続き物にするつもりでも、ある程度オチがついたところで一旦区切るのが吉
あんまり長編に拘るとどこかに矛盾やアラが出てくるから、短編連作の形のほうがやりやすいかと
570名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:32:19 ID:OjN0iBZ0
>>567
ガンガレ、焦るな。

君の書きかけの「涼宮ハルヒの肛門」の投下を待ってるw
いや、まじで。
571名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:33:52 ID:W1N6G96Q
俺の場合(>>547->>548)は一回に投稿する量は週間少年漫画位、と思っている。
掲示板形式で読まれるから区切らないと読むの疲れるしね。
ちなみに時間で言うとパソコンに向かって書き始めてから30分から一時間半くらいの量。
正直、プロットは「こんな感じかな〜」位にしか考えてない。これから先は綱渡りw
572名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:34:02 ID:knDUjwuN
題名スゴ
573名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:34:46 ID:AAokQT7i
本スレの奴ら、こっちこ〜い
5745-409:2006/06/08(木) 00:36:11 ID:pHUAuxfr
長く書くと、まとまりが悪くなることが多いな、俺の場合。
キャラは既に立っているから情景内での、感情描写に集中する方が短くまとまる。
きがする。
長いとだらだら続いちゃうことが多いので、ばっさり切ることも良くある。
>>569氏の言うように長くするなら、連作短編形式の方がいいかもね。

今書いてるのは朝倉×キョンのソフトエロ純愛ものなんだが、その次はどうするかなあ。
濃いエロと、純愛ものどっちがいいかな?
濃い方なら
「それはそんな尻だった 〜シークエンス3 長門有希&朝倉凉子〜
純愛ものなら長門ものなんだが。
575名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:36:56 ID:qd5dEL1Y
書きかけの品を投入してみていい?
ハルヒ物は初なんで、キャラ掴めてるかとか叩き台にして貰いたいんだが
576名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:37:33 ID:knDUjwuN
どうぞ
577名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:39:17 ID:1yk+ils+
プロットは作ったんだけどね。やっぱ描写が大変だね。
なんか書いてると確かに息切れしたような気分になってくる。
それに、区切ろうにも個人的に区切る余地が無さそうな話なので、区切り辛い。
山場とか無いんで。時に続く話でも無くすっぱり終わる話なので、やっぱ一気に書くしかないかなと。

>>569-571
忠告ありがとう。
578名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:45:18 ID:XCRrdLwQ
>>574
>「それはそんな尻だった 〜シークエンス3 長門有希&朝倉凉子〜
このシリーズ楽しみにしてます。
でも古泉の尻は勘弁な
579名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:48:11 ID:OjN0iBZ0
>>577 
肛門はスルーですか、そうですか。
って、冗談はともかく、出来たらとりあえず投下してみて。
色々意見が出てきて参考になると思う。かくいう自分も他スレで書いた時、散々揉まれました。
5805-409:2006/06/08(木) 00:51:05 ID:pHUAuxfr
>>578
それは絶対書かんから安心しろ。死んでも書かんわ!w
581名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:52:59 ID:1yk+ils+
>>579
肛門は無い方がいいと思うぞ。
俺、アナル属性無(ry

ええ、後二日は頭悩ませてから投稿しますよと。
希望的観測ですが。
長門の話です。ぶっちゃけ全然長くないですが。
582名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 00:54:29 ID:etDDgCMU
>>574
濃いほうを所望します。エロいのも朝倉も少なくて悲しいので。
You have control...
583532の続きです:2006/06/08(木) 00:55:22 ID:rKXuJavm
 有希の部屋で二人きり。時計はもうすぐ明日を指し示そうとしていた。
 突然訪れて、突然のように告白をして、そして今、エッチなことをしようとしている。
 俺って案外行動派だったんだな。誰かが馬鹿やって、それを止めるのが俺の役目みたいだったのに、いつのまにか主体者になっちまってる。
 これも有希の魅力の為せる業に違いない。


 じっくりと有希の瞳を見つめる。
 いつ見ても、黒く澄んだ瞳は美しいと思う。ずっと見ていたいとも思うが……。
「有希、目つむってろよ」
 俺がそう言うと、有希は眠りにつくかのように瞼を下ろした。もうちょっと、ついでに顎を持ち上げて唇を突き出すとかいったことはできないんだろうか。
 けれど、そのあたりも有希らしくていいと思えた。じりじりと有希に近づいて、肩に手を添えた。
 そこではたと止まってしまう。

 いやほら、有希があまりにも可愛いものだから、このまま見つめていたいなぁ、だなんて。
 伏せられた睫毛も、柔らかく垂れている髪も、整っていながらやや幼い感じさえする顔立ちも、ぜんぶ可愛らしい。
 普段は、子どもっぽさの欠片も見せないせいか、あまり幼いという印象を持ったことはなかったが、こうやって見ると中学生くらいにも見える。

「むぅ……」
 じっくり眺めていると、有希の睫毛がぴくりと動いた。5ミリメートルだけ、有希の顎が持ち上がっていた。
 もしかして、待ってくれていたのか?
 俺は有希の後頭に手を回した。髪の感触が指に心地いい。そのまま、俺は有希の右瞼に口付けをした。何故かはわからないけど、ここにキスをしたくなった。
 驚いたのだろう。有希は一瞬だけ息を吸い込んだ。肩がぴくりと震えて、それからまた人形のように固まった。
 
 睫毛に舌を這わせて、その感触を楽しむ。目に唾液とか入ったらまずいんだろうか。そんなことを考えながら、俺は瞼の上に舌を歩かせ、そのまま眉毛にまで達した。
 片手で前髪をかき上げ、そして額に唇を寄せる。後頭に回していた手は、ゆっくりと有希の背中をさすっていた。
 制服越しに、ブラを留めているフックの感触がありありと感じられた。思ったよりも胸椎の形がはっきりと触って確かめられる。
 
 額にキスをするのをやめて、俺はようやく有希の唇へとキスをした。ぬるりと、有希の舌が現れる。
 まるで待ってたみたいじゃないか。もし待ってたんなら、俺ってかなり脈があるんじゃないだろうか。期待してもOKだよな有希?
584さらに:2006/06/08(木) 00:56:41 ID:rKXuJavm
 背中に回していた手で、有希の胸に手を置いた。別にこのまま揉もうとは考えていなくて、ただ有希の心臓に近い場所に触れていたかった。
 有希が絡めてくる舌のせいで、俺の下半身は情けないほどに勃起しちまっていた。有希の舌を唇で吸い上げる。
 俺は口腔に溜まっていた唾液を、舌に乗せて有希の口内へ流し込んだ。舌越しの受け渡し。有希は俺の舌に残っていた唾液をちゅぱちゅぱ音を立てながら吸いあげ、そして小さく喉を鳴らした。

 こうなってくると、もう俺も股間で蠢いているダークマターをなんとかしたいわけだが、何よりも有希とキスするのが気持ちよくて、そっちに快感を割きたいとは思えなかった。
 俺は有希の体を奥に倒していった。フローリングの床に直接頭を置くのもどうかと思うので、さっきまで有希が座っていた座布団を枕代わりに置いてやる。
 目を閉じたままの有希は、俺のなされるがままに目を閉じて、口の周りだけを濡らしていた。

 明かりは消さなくてもよかったんだろうか。そんなことを思い出したが、今更消しに行くのも面倒だった。
 数秒の間、有希を離すだなんて今の俺にはできそうにない。
 
 左手で、有希の右手を取る。指と指を絡め合わせて繋いだ。有希はきゅっと力を込めて、俺の手を握ってくれた。
 不思議なことだけど、指の股をさすり合わせるだけでやたらと気持ちいいのだった。俺は今まで、下半身に刺激さえ与えれば気持ちよくなるものだと思っていたけれど、そうでもないらしい。
 これも愛の為せる業だろう。

 右手で有希の左手を掴む。有希はこっちの手も繋ごうとしてきたが、生憎俺は違うことを考えていた。
 有希の手で、俺の股間を触らせたのだ。ズボン越しに、有希の手が触れる。
 すると、有希はやたらに張りきってる俺のモノを、撫でてくれていた。もうズボンの上からでも形がはっきり判るそれを、有希のこの冷たく細く、処女雪のような指で触ってくれるのだった。

585続きを:2006/06/08(木) 00:58:28 ID:rKXuJavm
 ああ、キスがこんなにも気持ちいいだなんて知らなかったな。
 ぴちゃぴちゃ、ちゅぱちゅぱ、どう言っていいのかわからない水音が静かな部屋の壁を叩いている。
 体を触れ合わせたくて、俺は繋いだ手でも腕でも、とにかく体を合わせたかった。有希の舌が俺の唇を求めて蠢く。
 そろそろ次に行かないと、このまんまいつまでもキスばっかりしてそうだ。
 さっと体を離して、有希の顔を見下ろした。有希はおずおずと舌を差し出していた。なんだか、群れからはぐれた子羊が親を探しているような仕草に似ていた。
 俺の体が離れたことに気づくと、出していた舌を即座に引っ込めて、唇を噤んでしまう。
 その仕草があまりにも胸をグサリと突き刺すものだから、このまま抱き締めてまたキスをしまくろうと思ったが、キリが無い。

「急に離れて悪いな」
 言ってから、俺は有希の体を滑り降りるようにして、顔を有希の胸元、腹部、そしてスカート越しの下半身へと埋めた。
 スカートの生地を、唇で噛んでみる。そのまま、ゆっくりと上へずらしていった。
 再び下半身に目を向けると、桃色のショーツが有希の大切な場所を覆っていた。
「ピンクか。かわいいな有希」
 有希は足をぴったりと閉じて、内腿をもじもじと擦り合わせていた。そんなに見せたくないのか。
 だが俺は見たい。めちゃくちゃ見たい。 

 有希の両足をぐいっと持ち上げ、俺の肩の上に乗せた。わずかに腰が上向きになり、有希のショーツもよく見える。明かり消さなくてよかった。
586投稿するですよ:2006/06/08(木) 00:59:33 ID:rKXuJavm
 そのまま有希の股間へ顔を近づけていく。桃色の下着が、中央でくっきりと谷間を作っていた。
 有希とエッチしといてなんだけど、じっくり見てなかったからなぁ。そのまま有希の股間の匂いをくんくんと嗅いだ。
 ぐいっと有希の手で俺の頭が押し退けられる。負けじと顔を股間に近づけていく。
 有希が本気になれば、このまま俺を壁に叩きつけて平面ガエルに出来るんだろうから、本気ではないのだろう。
 そのまま、俺は有希の股間に顔を埋めてぐりぐりと動かした。鼻で、中央の窪みをつっついてみる。
 特に反応が無かったので、舌でパンツを舐めてみる。クロッチ部分の厚みに舌を置いて、吸い上げるように引っ張り、唇で食べてみる。
 これが有希の下着かと思うと、なんだか美味しく感じられるから不思議だ。
 
 俺は一旦顔を浮かせて、有希の表情を見た。無表情で目を閉じている有希。
 特に顔が赤いとかそんなこともなくて、エッチしてるようには見えない。
 胸元に手をかけて、俺は有希の服を脱がしていった。そういえば、この後は寝るだけだろうに、どうしてブラなんかしてるんだろう。
 有希の体を起こして、セーラー服を抜き去った時に気づいた。
 ショーツとお揃いの色をしたブラが、慎ましい胸を覆っている。俺は背中に手を回して、ホックを外そうとした。
 心なしか、有希の体が硬くなったような気がする。

「有希、かわいいブラだな。お前によく似合ってると思うぞ」

 そう言うと、有希の体がふと柔らかく、力が抜けたように肩が下がった。別に、ブラを外すのに、お互いの胸を密着させる必要はないんだけど、触れ合わせていると気持ちいいんだからいいだろう。
 力を込めてホックを外し、有希の腕の間を抜く。

「そういや有希、なんでずっと目を閉じたまんまなんだ?」
「……あなたが閉じてろと言ったから」
587長くてゴメンよ:2006/06/08(木) 01:00:56 ID:rKXuJavm
 上半身裸になった有希。もう目を開けてもいいと言ったので、有希はまた黒潮のように底の見えない瞳で俺を見つめていた。
 そんな有希を見ていると微笑ましい気分になる。
 白い肌と、薄く浮き上がる静脈。さして大きいわけでもないこのかわいらしい胸に浮かぶ血管に、そっと舌を這わせた。
 さっきから舐めてばっかりだな俺。
 左手で有希の胸をさすりながら、唇でで有希の乳首を噛んだ。俺の頭に顎をちょこんと乗せた有希は、じっとしたまま俺の行為に身を任せている。
 桃色の突起を唾液で濡らして、舌で弄ぶ。ここに口をつけて吸いたいと思うのは、本能かなんかかね。
 
 それよりも強い本能が、そろそろ有希の体に精を放ちたくなっていた。
「有希、ちょっと……、後ろ向いて尻上げてくれ」
「……」
 じっとしたままの有希の体を、俺はくるりと反転させた。細い背中に浮かぶ腰椎のコブと、括れたウェストの形が艶かしい。
 腰から下は柔らかく膨らんでいて、女の子らしかった。腰に手を回して、浮かせた。
 なんだかお尻だけ突き出すような格好になってしまうが、これが見たかったからちょうどいいだろう。

 スカートを履いたままなので、パンツは見えない。俺は床に顔をくっつけるようにして、有希のスカートの中を覗き込んだ。
 なんでこんな変態みたいなことしてるんだろうね。しかし、こうやって公然とした覗き行為に興奮するのも確かだった。
 後ろで膝立ちになった俺は、そっと有希の股間に手を伸ばした。いつの間にか、濡れていた。

「なぁ有希、お前も気持ちいいのか?」
 濡れたショーツを指でいじってみる。
「……あなたがする行為を円滑にするために、バルトリン氏線液を分泌させただけ」
「ふーん……」
 ってことはだ、俺が挿れるってわかってるのか。
「じゃあ、挿れられるの、嫌ってわけじゃないんだよな? どうしても嫌だっていうんなら、我慢するけど」
「嫌じゃない。あなたが望むのなら、わたしはそれに答えたい」
588本番は短いの:2006/06/08(木) 01:02:31 ID:rKXuJavm
 いやいや、びっくりしたね。
 さっきは望むのなら応える、とか言ってたのに、ちょっとの間に応えたいという希望の形で口にしたわけだから。
「有希、愛してる」
 そう言いながら、俺はベルトを外して、ズボンを脱ぎ去った。全部脱ぐのは結構面倒だったんで、こんな間抜けな格好だ。
 有希の後ろに膝立ちになると、俺は有希のスカートをめくりあげた。腰の上で留められるスカート。
 丸出しになった桃色のショーツを、両手で引き下げる。晒された有希の秘部に、俺はさっきから体積やら硬度やらを限界まで増していたモノを突き刺していった。

「うっ……」
 腰がくだけそうになるのを抑えながら、奥まで辿りついた。
 そりゃ性産業がやたらと栄えるわけだよ。こんなに気持ちいいんだ。金払ったってヤリたいと思うヤツはいくらでもいるだろう。
「愛してるぞ有希……」
 覆い被さるようにして、俺は有希の耳元で囁く。けれど、金払って女を買ったって、こんなに愛しい気持ちになることはないんだろうな。
 好きな女の肌も言葉も、すべては特別なことだった。

 腰を振り始める。有希の熱い体が俺を受け入れていた。
 少しばかり腰を動かしにくいけれど、俺は有希の体を抱き締めていた。くそっ、こんなことなら上も脱いでおけばよかった。
 肌と肌を触れ合わせられたら、さぞ気持ちよかっただろうに。

 腰を振りながら、何度も有希の耳元で愛してると呟いた。有希の名前を何度も呼んだ。その度に、俺の体は熱くなる。
 下半身への素直な刺激が、俺を至らせようとしていた。
「有希、このまま出していいよな?」
「……出して」
 また、有希は許可ではなく希望という形で言葉を紡いだ。その違いに、有希自身は気づいているんだろうか。

「有希ッ!!」
 耳元で強く名前を呼ぶ。痙攣するように俺の腰が弾けた。
 あ、という小さな声が有希の唇からこぼれる。全身の力で、俺は有希の体を抱き締めた。
 痛いかもしれない。けれど、離したくはなかった。 
589今日はとりあえずこの辺りで:2006/06/08(木) 01:07:55 ID:rKXuJavm

「ヒャッホウ!!!」
 両足を前に投げ出しながら、俺は曲がり角で自転車を傾けた。するりと曲がって、そして再び加速するためにペダルに力を込めた。
 もうこんな時間に外をうろうろしてるのは、モラトリアム少年か酔っ払いか警察か俺みたいな不審者くらいのものだ。
 夜の冷たさを切り裂きながら、俺は散歩に連れていってもらった犬のように荒い息を吐き出していた。

 スカートの中に顔突っ込んで、パンツ越しにぐりぐりしたり、小さな体に覆い被さるように抱き締めたり、胸の間に頬を寄せたり。
 何度も何度も、有希の耳元で愛してると囁いて、少しだけ反応を返してくれる有希の舌に酔って。

 行為が終わった後も、有希の体を抱き締めて、しばらくの間ずっとキスばかりしていた。
 唇がふやけてしまうんじゃないだろうな。相変わらず無表情だったけれど、少しずつ有希も変わっていると思う。
 そのうち、俺にも愛してるとか言ってくれないかね。まぁそうなる日もきっと来るさ。
 もし言われたなら、俺は全世界に向かってガッツポーズだ。

 今は有希が何を望んでるのかはよくわからない。
 けど、まだこれからだ。長い時間がある。きっとなんとかなるさ。
 

 そんな先のことはとりあえず置いといて。

「ヒャッホーイ!!」

 はてさて、家に帰るまでの間に、このにやけ面が収まるのかどうか。
 自信はなかった。

 人を好きになるのって、こんなに幸せなことだったのか。
 恋焦がれるだなんて、俺には無縁のことだろうと思っていたのに、今はもう有希のことで頭がいっぱいだった。
 これから、有希とどういう風に付き合っていこう。二人で何か楽しいことをしよう。







 でも、この時の俺は、当然だけどこの先、何が起こるかなんて予測すらできないわけで。
 幸せな気持ちばかりが続くことはなかったんだ。
590名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:09:24 ID:knDUjwuN
テンション高いすネw
591谷口の憂鬱:2006/06/08(木) 01:15:33 ID:p78ls0LQ
「普通の人間の相手をしている暇はないの!」

そう言われてあの変人プラス、面がいい女に振られてきた男は、この北高に何人いるだろうね。
最短は5分とか国木田に聞いたんだが、俺はそいつを哀れだとしか思えねぇ。
俺でさえ1時間だったのによ。
一体そいつはなにをしたんだかな。

俺の親友のキョンは至って好みがおかしい。久しぶりに会ったと思えば、国木田が言ってた所を聞くと
「キョンは相変わらず変な女が好きだからねぇー」
とかなんとかいってたしよ。確かに変な団体だなありゃ。
なんだかんだでキョンも、実際好んでSOS団とかやらに行ってる。そのままハルヒとくっついてしまえ。早急にな。
残るプラスAマイナーとトリプルランクAがあの団には居る。あの団にこの学校の美少女が偏っている気がして俺はままならないね。絶対に理不尽だ。
そこで俺は思いついた。キョンとハルヒは下校が高確率で一緒だ。その間に文芸部...今はSOS団だな、そういや。その間に若干遅くまで部室に残るAランク者達に出会って即告る。これしかあるまい。
二人とも気弱そうだし、押して駄目なら揉んでみろ、ともいうしな。断られたら、その時どうにかしよう。

さて、キョンには悪いがお二人のどちらかはかっさらっていくぜ。
名前は確か...朝比奈みくるさんと、長門ちゃんだったな。
くうー、あと15分が待ち遠しいぜ。
岡部よ、さっさと俺達を6限目から解放しやがれっての。



「ふ」
俺は限りなく優越感に浸っていた。もうこの先どう考えても俺に青い鳥が舞い降りるに違いねぇ。
だってそうだろ?断られたとしても友達から、とかそんな感じの話で進めていきゃあ...後日チャンスはまた訪れるしな。
ああもう駄目だ。気分が高揚MAAAXだぜ。卒倒しちまいそうだ。
あーもうお前ら、さっさと帰れよ。実行に移せないじゃねぇか。
...待てよ?全員が教室から出るのを俺が待っていても仕方がないんじゃねぇか?
キョン達はどうせ変哲な部活を夕日が暮れるまでやる訳だし、

うん。意味ねぇ。

くそっ、あと1時間も暇になっちまった。国木田もいねぇ。
帰る訳にもいかねーしな.........
陸上部の女子でも眺めてこよ。



テニス部の女子が、「お疲れー」と声を掛け合う頃には、すっかり日が暮れ始めようとしていた。
ふ、ついに俺の、俺の!幸せの青い鳥が降りてこようとしているぜ!
適当にいじっていた携帯を俺は閉じ、文芸部withSOS団に向かう。キョンとハルヒはもういないはずだ。
もう帰る!とかハルヒの声がしたような、してないような気もするしよ。
ま、キョンが振られたかは知らないが、こっちは問題ねぇ。
むふふ、むふふ、と俺はそんな声をいつしか漏らしていたようだ。
そんな気にもなるってーの。
今回の告白成功率は90%超え間違いねぇからな。無駄に自身があるぜ今回は。確証は全くねぇがな。
592名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:16:21 ID:+kPPOGUY
>>589
GJすぎる・・・・っ!!
必死なキョンがユニーク。続きwktkしながら待ってます
593谷口の憂鬱:2006/06/08(木) 01:17:33 ID:p78ls0LQ
「きゃああああああ!」
と、俺はSOS団部室の扉を開けると、そんな朝比奈さんの悲鳴を聞かされた。
想像してたよりも胸はでかく、下着と羞恥心丸出しの可愛い小柄な天使としか思えないね。
もったいないと思いつつも、急いで俺は扉を閉めた。...しかしいい裸身を焼き付けたぜ。写メールとっときゃよかったな。
しかし長門ちゃんがいなかったな。どこにいってんだろうな。図書室はもう閉まってるしよ。
教室ももう鍵は閉まってるはずだしな。

あ、やっべぇ。国木田に今日借りたエロ本を教室に忘れちまった。
今からいくか?つーかもう鍵閉まってるだろーし、どうしたもんかね。扉ぶっ壊しちまうか。
そう思った矢先にポケットに鍵があるのに今更ながら気付いた。
そういえば日直だったじゃん、俺。
運がいいのか悪いのか。
ま、今日は長門ちゃんもいなさそうだし、明日にすっかな、告白は。
エロ本は諦めねぇよ?今から行くに決まってら。

文芸部からいつもの教室に戻るのにはそうそう時間はかからん。歩いて5分くらいだな。
適当な事を口ずさみつつ、いつしか鼻歌も自然に呟いていた。
適当なノリっつーもんで深い意味はこれとてない。
ま、明日にもチャンスがあるって感じで俺はきっと胸が高鳴ってたんだな。
あれ?なんかこの扉新しくね?ま、いいや。
「うぃーす」
こんな夕方に教室に誰もいるわけねぇが、癖っつーもんは中々とれないもんだ。
「わ〜す〜れ〜も〜の〜わ〜す〜れ〜も〜..........の?」
自然と声を止め、ふと目を開けて驚愕しちまった。人がいるじゃねーか。しかもキョンだと。何してんだてめぇ。
...あれ?その手元に寄り添ってる女の子は...
「どわっ?!」
俺は訳が解らず、半端なバランスポーズを取ってプラモデル顔負けの静止をしていた。
あれ?なんで長門ちゃんがキョンに寄り添ってんの?
キョンよ、なんで胸触ってんの?
なに?この見た事あるようなないようなデジャブ。
えーと、抱き合ってるプラス、このシチュエーションの答えに辿り着くものといえば...


うん。あれしかないね。


「........................すまん」
俺は普段だらしないネクタイを奇麗に閉め直し、咆哮してやった。
「ごゆっくりいいい!.....」
キョンよ、お前って奴は案外行動が早かったんだな。初めて知ったよ親友よ。
もう走る足がとまんねぇよ。
あれ?涙で前が霞んで見えないや。

もう朝倉でいいや。思えばあいつもトリプルランクAAAだ。
明日目があったら即いっちまおう。男として砕け散って見せよう。
しかと焼き付けよ。これが男の生き様ってもんを明日は見せてやるぜ!
594谷口の憂鬱:2006/06/08(木) 01:19:05 ID:p78ls0LQ

-翌日-

「えー、急な話だが、朝倉が転校する事になった。カナダだそうだ」

...

.......

...........

よし、パスポート作ってくるか。岡部よ、俺もう早退します。
日本よさらば。
                            
                            end
595名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:22:16 ID:/k10sMcj
谷口いいいいいいいいいいwwwww
もうほんとGJ過ぎるwww
596575:2006/06/08(木) 01:26:14 ID:qd5dEL1Y
んじゃあ、お言葉に甘えて駄作を投下。
メインは俺の最萌えキャラ、話としては「ある時点」からのIFってことで一つ。
597名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:26:34 ID:Djd3Twt+
谷口wwwwwお前って奴ぁwwww
598575:2006/06/08(木) 01:29:12 ID:qd5dEL1Y
「おはよーす」
自分の席にカバンを置き、後ろの席の女に挨拶をする。
「……おはよ」
どうやら昨日に引き続きブルーな様子だな。
まるでクリスマス明けの朝、枕元の靴下に小難しい参考書がどっさり入っていたかのような様相である。
もっとも。今日は俺も何か釈然としない気分を抱えているのだが。
それというのも、昨日の午後、いや部室を後にした記憶はあるから夕方辺りからか?ともかく記憶があやふやというか、どうもハッキリしない。
昨日は確か朝下駄箱に呼び出しの手紙が入っていたから、恐らくはそれに従ってこの教室に舞い戻ったのだろう。
そしてここで「割りにショッキングな何か」が起こった、ような気がする。
そこなのだ。その後家に帰った記憶はあるし、風呂に入って妹を部屋から追い払って布団に入って眠った記憶はある。
部室を出てから学校を後にするまでの、ほんの数十分程の記憶だけが抜け落ちている。
「なあ涼宮」
「何よ」
腕に伏せた顔を少し浮かせ、ジト目でこっちを睨む目玉二つ。全世界にこの陰鬱が広まればいいのに、とでも考えてそうな目だぞ、コイツは。
「俺、昨日の放課後は何してたんだろうな」
「知らないわよ、私はすぐ帰ったんだから」
そらそうだ。俺の知らない俺の行動を早々に帰宅したお前が把握していたらちょいと怖い。
「知らない、ってそれ本気で言ってるの?」
と、横合いから懐疑心に塗り固められた声が割り込んできた。声の主は、
「ああ、朝倉か。おはよう。いや、俺昨日の夕方にこの教室に戻ってきてさ、それ以降の記憶がどうもハッキリしないんだ。お前、何か知らないか?」
「知ってるも知らないも、ホントに忘れちゃったの?」
ああ。どうやら忘れちゃったらしい。というかやっぱ何か知ってるのか。
「そりゃ知ってるわよ。だって昨日、……私が貴方に告白したんだもの」
はぁ。告白したんですか。いいね、青春の一ページ。いいかハルヒ、こういうのが普通の健全な高校生活の送り方ってもんだぞ
                                                                                ……ん?
「ちょっと、待て。誰が、誰に、告白したと?主語と目的語をハッキリさせてもらいたい」
「だから私、朝倉涼子が、貴方、キョンくんに、告白したのよ」
告白ってのはアレか、『刑事さん、私がやりました』ってカンジのか。何をやらかしたんだ朝倉。
「違う。もう、私に言わせる気なの?……結構恥ずかしいんだから」
うつむいて手をモジモジさせる姿は、なんだ、その、流石はAAランク+だ。
いや、これ以上そこには触れまい。して、俺は何と返事を返したのかな?
「『ああ、いいぜ』って。カッコよく答えた割りに照れ隠しでこっち見てくれなかったのよ?」
きゃー、なんて一人で思い出して悶えるクラスのアイドル。
いや待て、段々記憶がハッキリしてきた。

夕焼けの教室、朝倉涼子、ジリ貧な日本経済の建て直しについて、そして、『貴方を──』

599名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:29:17 ID:iF2Ug0Zz
>>591
新鮮だな。整合性もある。面白かったよ
唯一つだけ、ハルヒの恋人最短5分を言ったのは国木田じゃなくて
同じ東中出身、3年間同じクラスの谷口
つまりこの話にあわせるなら、自分で言ったこと
600575:2006/06/08(木) 01:30:27 ID:qd5dEL1Y
「思い出してくれた?」
「おぉっ!?」
脳髄の奥から帰還すると、朝倉の顔が目の前にあった。
ヤバイって!唇同士がレッドゾーンまで近接してるって!
慌てて椅子ごと後退し、思わず窓に後頭部を強打する。痛ぇ。だがお陰で思い出したぞ、確かに昨日俺はここで朝倉に告白を受け、それを受諾したのだった。
「そういうこと。こんな事女の子に何度も言わせないでよね。けど、思い出してくれたならいいわ、許してあげる。でも、もう忘れちゃダメだよ?」
じゃあまた後でね、と満開の笑顔で自分の席に戻る朝倉を呆然と見送る俺。見ればもうHR2分前か。
ぬぅ、AA+だとかなんだとか抜きにマジ可愛かったぞ、今の表情。
「キ・ョ・ン・く・ん?」
自失気味に思考停止している俺を現に引き戻す男の声。
「なんだ谷口か、おはよう。国木田も」
「『なんだ谷口か、おはよう。今日もアホヅラだな』……じゃ、ねぇだろっ!テメェいつの間にAAランク+、朝倉さんを落としやがったぁ!?」
まるで生贄の女を確認したら入れ物の中で男とじゃれあってるのを目撃したヤマタノオロチのように怒り狂う谷口。や、そこまで言ってねぇだろ。
国木田はキョンの趣味もマトモになったねーとか失礼な事を言ってやがるし。
というか、俺にもさっぱりワカラン。正直今初めて聞いたような気さえする。
「くぉぉ、余裕かましやがって……!キョン、お前とは短い友情だったなぁ!」
両手で自分の額を押さえ付けつつ仰け反ると言うなんともステレオな苦しみ方をして声を絞り出す谷口。
ふと気付いて見れば、教室中の目という目(主に男子の)が俺を射抜いているではないか。
つーか他のクラスの男子まで居るぞ。廊下まで満員御礼か。上級生は混ざっていないようだが、それでもスゲーな、流石AA+。などとのん気に思考を巡らす間もなく、
「お前たち、やっちまえー!!」
血涙を流す谷口の号令の元、俺の意識は『ウオォォォォ!』と雄叫びを上げる男共の中で薄れて行った。
ところでなんで谷口がリーダー格なんだ?とかどうでもいい疑問が脳裏を掠めて消えたりした、その薄れ行く意識の中、何故かハルヒの呆然とした顔だけが焼きついて離れなかった。
601575:2006/06/08(木) 01:32:21 ID:qd5dEL1Y
と、原作を一気読みしてからこっち、谷川調と自分の地が中途半端にブレンドされてこんな感じに。
思う存分ひっぱたいて下さいね
一応続く話です

>谷口の憂鬱
谷口カワイソスwwww
602名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:33:08 ID:rKXuJavm
>>598
続きが気になるじゃないか。
603名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 01:48:57 ID:sO12b2zX
>>589
なんて嫌な終わり方だ・・・・
なまじ文章がかなり上手いだけにこの後の展開が怖い
あんまりえげつない事をやる場合は投下前に一言頼むよ
それでも読んじゃうだろうけど心構えが有るのと無いのとでは
精神的ダメージが大分違うんだ
604名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 02:09:44 ID:lDUrZtia
>>589
なんて素敵な修羅場なんだw
キャラ掴めてるかの叩き台にしたいとのことだが、別に違和感は感じなかったよ。
むしろそんな些事より、この続きが気になる!
605名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 02:10:41 ID:rFQRNXT+
はっは、よみきれねぇよ神々よ。GJ!

>>591
谷口、南無。

ふと思った。谷口スカウターだと
鶴屋さん、A+
みくる、A
長門、A−
谷口の彼女、B+(付き合ってる時はA)
阪中、B
メガネっ娘、B−
ハルヒ、C(面はAA)

辺りにランク分けされるのだろうか?
606465:2006/06/08(木) 02:15:47 ID:tOn/49ry
さてさて、俺が長門の家に行くのは何回目になるのかね?
俺はSOS団の活動が終わってからコッソリと一時帰宅の後、長門のマンションに向かっていた。
何のために?
そりゃ、男が女の家にいくのになんの下心もないはずがない。
まぁ、あいつはいいところはそんなところじゃないんだが、それはともかく。
俺は長門のマンションの自転車置き場に俺の愛車を置き、長門の部屋のインターフォンを鳴らした。


「味は保障しかねる」
「いや、なかなかうまいわ」
といいつつもガツガツと俺は長門の作ってくれたてんぷら料理を食い地散らしていた。
長門は食わんのか?
「私はそういった物理的構成要素による組成から乖離した存在」
ははぁ、まあ情報連結とか世界再編とか言ってるぐらいだもんな、餓死とかねーよ。
が、しかしだ。
「俺が食ってるのにお前が食ってないのは都合が悪いな」
小さく首をかしげる長門。
「食卓ってのはお互い食事をしながら親睦を深めるもんだからな」
といって俺はチョイチョイとテーブル対面に座っている彼女を手招きする。
無言で寄ってくる長門。なんとも警戒心がない。
俺は近づいてきた長門をグイっと自分に引き寄せた。



一回ここできってみよう。長さがわからへんからね。
607名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 02:29:33 ID:dcNORvby
「クリティカルエラー」の完結編を投下します。
賛否両論あるようなので(まぁ当然か)、不愉快な方はスルーの準備を。
608クリティカルエラー:2006/06/08(木) 02:30:41 ID:dcNORvby
さて。
人類の過半数にとって非常に残念な事実をお知らせしなければならない。
実は、このしたたるような悪意の連鎖にはまだ続きがあるのだ。
この事態をスルーする手段を知っていたら是非とも実践して頂きたい。
静かに発狂しつつある造物主の脳髄を撃ち抜ける銃があるなら俺達によこしてくれ。

「おや、あなたがそんな事を言うとはね。
 さすがに、涼宮さんへの愛想も尽きましたか?」

そんなもん初めからない。

「だ、駄目ですよぅ!
 正気に戻ってください! いくらなんでも、こ、殺すだなんてぇ!」

「……殺意もありません。今のは妄言です」

「殺害する判断の是非はまだ判断できないが、少なくとも現時点では推奨できない。
 現在、この惑星に関与する全ての情報は膨大な情報フレアによって変質を続けている。
 その発生源たる涼宮ハルヒの意識の消失は……恐るべき事態を引き起こす」

ああそうかい。ありがとうよ、長門。どんな怪談より怖い話だぜ。
傍らでは朝比奈さんが卒倒寸前だし、古泉も物凄い形相になっているしな。
しかし俺はといえば、長門ほどではないにせよ、冷静な状態で空を見上げていた。

不気味な真紅の光が、俺達と、俺達がいる駅前の広場を妖しく照らし出している。
黄昏よりも昏く、血の流れより紅いその光景は、ほとんど地獄絵図に近い。
なぁハルヒ。贅沢は言わんが、せめて太陽系のコペルニクス的転回は止めようぜ。
明らかに太陽でも月でもない天体を天球儀の中央に配置する事はないだろう?

そして、車一台も通らない静寂がさらに不気味さを引き立てる。
これはいっそ俺達以外に人類が存在するかどうかを疑うべき状況だ。実際疑った。
一応、俺の家では母と妹が寝てた。長門が近隣の民家を走査して人間の存在を確かめた。
すべからく寝ていた。起こそうとしても反応がない。もう二度と目覚めない可能性が高い。

現在時刻はと言えば、わからない。街頭の時計は分針が毎分1回転で逆走していた。
ちなみに俺の腕時計のデジタル表記は60時24分で固定。やっぱり安物は駄目だね。
609クリティカルエラー:2006/06/08(木) 02:32:04 ID:dcNORvby
「とりあえず」

と言って場の流れを変えたのは、あろう事か、長門だった。
どうもこの一大カタストロフは長門の人格にも甚大な影響を与えているらしい。
それとも以前からこういう性格で、単に命令されて鬱屈してただけなのだろうか。

「これから我々がどうするかを考えるべき。世界はまだ存続している」

「……それもいつまで続くか怪しいものですがね。
 僕があなた方と合流するまでは普通の月夜だった。
 それが次第に……おかしくなっていってる。おそらく現在進行形で」

「あの……」

と朝比奈さんが手を挙げた。長期的な目線で見ると意外と冷静だな、この人。
なんだろうね、そりゃ未来から特殊任務で来た人だし、見た目通りじゃないんだろうが。
まぁ泣き出されるよりマシか。現実的に見て一番の足手まといだしな。
……あれ、ひょっとしてその次に足手まといなのは俺か?

「私にも詳しい状況を教えてもらえませんか?」

ああ、そういう事か。もっとも話だった。
実を言えば、俺達はまだ朝比奈さんの無事を祝った直後なのだ。

「わかりました。どっか適当な場所で夜食……夜食か?
 まぁ良いや。夜食でも食べながら相談しましょう。長門、古泉、それで良いか?」

「構いません。他にする事もありませんしね」

なんとか笑顔を取り繕い、しかし明らかに皮肉の毒が強い状態で古泉が頷いた。
長門は沈黙していたが、これは肯定とみなして構わないだろう。

「私もそれで良いです……あの、それと、これは些細な事なんですけど」

「何でしょう?」

「長門さん、どうして魔法使いの仮装をしてるんですか?」

「仮装ではない。これは情報操作のツールとして長年愛用している品。
 極めて重大かつ難解な局面であるため、重要な所持品は全て携帯してきた」

「はぁ、なるほど……」

お前、いつだったか『産まれてから3年』とか言ってなかったか?
……いや、これは朝倉が勝手に言ってた事だっけか?
610クリティカルエラー:2006/06/08(木) 02:33:15 ID:dcNORvby









やれやれ、蛍光灯は良いね。この白さが今となってはとても愛おしいよ。
しかし半端な日常感がかえって重大な違和感を演出してるのは果たして俺の気のせいか。
ファーストフード食いながら会話する高校生なんぞ珍しくもなんともないが、
調理場でハンバーガーを自作しながらってのはそれ自体相当おかしいような気もする。
しかも店員はレジで卒倒したまま動かないと来てるしな。
というか、これならいっそコンビニの方が良かったか?
いや、まぁいいか。今更気付いても後の祭り、どこの店から何を窃盗したかが変わるだけだ。

「――というわけです。
 つまり……言いにくい事ですが、あなたの属する未来は消滅してしまったのではないかと……」

「……いえ。そんな事は時間物理学の原則上、起こりえない事態です。
 単に私達が涼宮さんの起こした時間振動によって閉じ込められたに過ぎません」

ここらへんは価値観の相違という奴だろうね。そもそも依って立つ哲学が違う。

「……」

セルフサービスでシェイクを啜りつつ、俺は不毛な議論を眺めていた。良い考えもまとまらんしな。
というか朝比奈さん、重要なのはあなたと古泉が自分の所属を見失ったという事実であって、
その背景で起きた物理現象が何なのかを問う事にはあまり意味がないと思うのですが?

「……」
「……」

やばい。口に出してたか。いや、えーと……すみません。

「……どちらの解釈でも目指すべき目的に差異はない。
 消滅したのなら復元する事ができる。孤立したのなら脱出する事ができる。
 涼宮ハルヒの引き起こした現象を巻き戻す。それが我々の成すべき事」

SOS団一同、その言葉には声もなかった。
すまんな、長門。お前がそんなリーダーシップ溢れる奴だとは思わなかった。
文芸部員としての孤独な印象ばっかり先走って全く気付かなかったぜ。
いっそハルヒでなくお前がSOS団を立ち上げたのであればどれほど良かったか。
611465:2006/06/08(木) 02:33:33 ID:tOn/49ry
続き。


「何?」
と、俺の胸に抱かれても無表情な長門。
だが俺には分かるんだな。このちょっとした緊張。期待。そういった感情の機微が。
ちょっと優越感。
「ほれ」
俺は箸で長門の作ってくれた海老天ぷらを差し出す。
「私は・・・。・・・わかった」
そういってパクリと天ぷらを口に含む長門。
無表情に咀嚼する長門。それだけでなんでこうもかわいいのかね?
さて、間接キスを達成したところで次のミッションに移ろう。
もはや長門の前では俺はただの馬鹿になってしまうのだ。もはや反省もしていない。
「さ、次は長門の番だな」
食べさせてくれよ、と口を開く。
その行動を見て長門が天ぷらを取るための箸を探すが、テーブルには俺が食べるための分しか乗っていない。
もちろん、そのことは計算済みだ。
「口移しで頼むわ」
と俺が赤面もののお願いをする。
「・・・わかった」
長門が無言で天ぷらを口に含む。
そのまま俺の口に運ぼうとしたのでストップをかけた。
「ちゃんと、ある程度、つぶしてからな」
「・・・ん」
くちくち、と小さく咀嚼して海老の天ぷらをつぶしていく。
そして、長門はその唾液まみれになった天ぷらを俺の口に運んだ。
「ん、ん」
舌で押し込むように長門の口から俺の口へ咀嚼されたものが渡される。
長門の唾液にまみれたそれはさっきまで食っていたそれとは違い不思議と甘ったるい気がした。
しばらく天ぷらを咀嚼しながら同時に長門の舌と唇をむさぼる。
長門の唇はプリプリとやわらかく、一緒に食べたくなってしまう。今日はこのままやっちまってもいいんではないかね?


きります。

612クリティカルエラー:2006/06/08(木) 02:34:40 ID:dcNORvby
「……えっと。わかりました。
 つまり、涼宮さんが日常の世界を望むように……説得、すれば良いんですね?」

「……いえ、それではいけません」

古泉が断言し、そして紙コップのコーヒーに手をかける。
一気に飲み干して髪を掻き上げ、言った。

「説得。それは一番やってはいけない事です。
 涼宮さんは、およそどのような状況でも説得に耳を貸す人間ではない。
 いえ、そもそも説得では駄目なのです。
 これは内面の問題なのですから、形だけ納得してもらっても意味がない。
 本心から日常を望ませない限り全く意味はなく、
 そして我々にそこまでの時間を費やす余裕も義理もないのです。わかりますよね?」

一瞬、こいつは精神の均衡を失ったのではないかと思った。
古泉の表情はまるで能面のようで、瞳には異様な鬼気が宿っていた。
そして、その視線は恐ろしい迫力で周囲を射抜いていた。

「え、えっと……それは、わかりますけど、え、え?」

「……理解した。他に方法はない。
 次の問題は、誰が処置を行うのかという事。
 私の情報操作で有機生命体の自我に対して精密な干渉を行うのは困難。
 人間の心理に関する操作は統合情報思念体が直接行っていた。
 周到に準備すれば不可能ではないが、時間がかかる」

「なるほど、それは残念。
 そして僕の場合は、元より精神を操作する超能力など持ち合わせがありません。
 今や僕が最後の構成員である『機関』にはそれを専門とする能力者がいましたがね」

古泉はいよいよ鬼気迫る表情で、半身を乗り出して朝比奈さんを見据えた。
さっき飲んだのはひょっとしてブラックライト・コーヒーではないかと疑いたくなる。
朝比奈さんはといえば、もはや涙目だ。これじゃ何を要求されてるかもわかるまい。

「なぁ二人とも、というか古泉。落ち着け。
 お前らが何をさせたいのかはわかるが、朝比奈さんにそんな事できるのか?」

「……朝比奈さんにはできるでしょう。
 未来人である貴方は、我々と比べて背後組織の助力を受けにくい立場にある。
 だから、高校生としての立場を手に入れるために自らそれを行使する必要があったはずです」

「っ! だ、駄目です、禁則事項です!」

「その言葉が逆説的な証明です。その禁則事項は現状で効力を持たない。違いますか?」

……やれやれ。回りくどい事せずに素直に頭下げろよ、古泉。
それに悪いですけど朝比奈さん。状況は、多分、切迫してるんです。
そんな泣きそうな視線でこっちを見られても、罪悪感が募るばかりで辛いんですが。
613クリティカルエラー:2006/06/08(木) 02:35:48 ID:dcNORvby
「はっきり言います。朝比奈さん」

とうとう小さく悲鳴を上げてしまった朝比奈さんを見据え、
古泉は言った。はっきりと、有無を言わせずに断言した。












「涼宮ハルヒの記憶を直接改竄し、全てをなかった事にします。
 朝比奈さん。あなたの手で、涼宮さんを洗脳してください」












614465:2006/06/08(木) 02:36:18 ID:tOn/49ry
は、クリティカルエラーが来ている。俺邪魔だから明日にするわ。ノシ
615クリティカルエラー:2006/06/08(木) 02:36:55 ID:dcNORvby
さて、今日は高校の入学式である。

あの後もごねにごねた朝比奈さんをなんとか説き伏せた後、
具体的に涼宮ハルヒの自我と記憶をどのように設定するべきかでさんざん紛糾し、
数度の仮眠を挟んだ長期に渡るミーティングの末に重ねられた厳正な議論の末、
時間軸をその時点まで戻す事が最適であるとの見解を持ってなんとか一致を見た。

ちなみに紛糾した事柄は他にもある。
例えば俺達四人の自我を再度の世界改変からどう守るか、という問題だ。
これは俺達に関する(バイアスのかかった)情報を無意識領域に刷り込む事で解決した。
言い換えればこの新世界でもハルヒは確実に俺達へと目を付けるだろうという事なのだが。
まぁそれは止むを得まい。全世界を巻き込む台風から逃れるには、台風の目にいるしかない。
たとえそれが宇宙規模の台風エネルギーを管理する責任と表裏一体であるとしてもだ。

いっそハルヒの人格を大幅に改変してはどうかという意見も古泉から出たが、これは却下された。
俺達の中に臨床心理学の専門家はいないから、何が起こるか予測できないというのがその論拠だ。

その会議の間ハルヒはどうしてたかって?
さて、俺は知らん。
途中で意識を取り戻して何かしてたようだが、今となっては考えても意味のない事だ。
長門の力で捜索し、古泉が早業で気絶させて、朝比奈さんが沈鬱な表情で処置を施した。
そして俺は首尾よく翌朝を迎えてクラスメイトに二度目の自己紹介をしたわけだ。

「東中学出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。
 この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら私の所に来なさい。以上」

その声を聞いて、俺は吹き出した。というか大爆笑だ。
主観時間上ではほとんど徹夜続きでハイな状態で、ハルヒのこの宣言。
そりゃ何もかも放り捨てて己の成した結果に酔うしかないだろうよ。

「く……くくくくっ、くははははっ!」
 あーははは! あっははははははははははは、げほ、げほっ!
 ……あー。あはははは。馬鹿だお前! 最高に馬鹿だ! どうしようもねぇ!
 くははははははははははははは、くはは、くははははっ!」

「……っ、笑うなぁ!」

俺はハルヒに蹴り倒され、それでも過呼吸を起こしながら笑い続ける事を止めず、
案の定、教室は喧々諤々の大騒ぎになった。

ああ、そう迷惑そうな顔で見るなよ朝倉。
というか、やっぱりお前もクラスにいなきゃ駄目か?
616クリティカルエラー:2006/06/08(木) 02:37:55 ID:dcNORvby









放課後。俺はSOS団のミーティングのために文芸部室を目指していた。
『涼宮ハルヒの恐るべき能力から世界を守るための団』、秘匿名称SOS団。
俺はその秘密結社の内陣に名を連ね、世界を守るために紛糾する羽目になっていた。

そりゃあ昔は宇宙人や未来人や超能力者の傍らで、
微力ながらその使命を補佐する立場に立てたら良いなぁ、なんて空想にも耽っていたが、
実際そういう立場になるとやってられないね。これが将来の不安というものか。

……ふと、昔恋仲だった少女の事を思い出した。
なぁキョン。今のお前が俺の立場を見たら、羨ましいと思うか?

などと感傷的に考えながらドアを開けると、先に来ていたのは長門だけだった。
まぁ、古泉はまだ転校してないし、朝比奈さんは二年だから何かあるんだろう。
というか長門、いい加減その魔法使いの仮装を止める気はないのか。

「悪い、長門。どうも俺、初っ端から大ポカやらかしたかもしれん。
 何か問題起きるかも知れんから、先に謝っとく」

「わかった。詳しい事は後で聞く」

「おう」

そんな会話に潜む奇妙な連帯感を内心心地よく思いつつ、
俺はパイプ椅子で仮眠を決め込もうとした所で、長門は俺に呼び声をかけた。
ちなみに、長門がこの時間軸上で既に眼鏡をしていない事にその時点で気付いた。

「他の二人が来る前に、少し話がある」

「……何だ?」

「貴方の事。そしてキョンの事」

「なんだそりゃ。俺の事ならそりゃキョンの事だろう」

「そうじゃない。貴方が昔、キョン、と呼んでいた少女の事」
617クリティカルエラー:2006/06/08(木) 02:39:06 ID:dcNORvby
「……何処でそれを知った?
 いや、愚問か。言ってみろ」

正直な所、俺は気分を害していた。
古傷とはいえ、他人に抉られるのは良い心地がしない。

「貴方には同い年の幼馴染がいた」

ああ、いたとも。
ポニーテールの良く似合う子で、人懐っこい性格だった。
そいつも渾名はキョン、俺もキョン、二人でキョンキョンだな、
なんてからかわれた覚えがある。
……いや待て、そうだったか?
確か俺の渾名に関しては何か別のエピソードがあったような気がするんだが。

まぁいい。
えーと、小学生も高学年、ちょうど性の芽生えの時期か?
だいたい幼馴染なんてのはその頃を境に疎遠になるものらしい。
俺達も究極的にはその例に漏れなかったが、そこに至る過程は異なる。

性教育って知ってるよな。あんまり役に立ってるとは言い難い面があるが。
実際、俺達にとってそれは余計な興味を掻き立てるだけのものだった。

まぁ、なんだ。結果として、俺達は一線を越えてしまった。
それなりの蜜月はあったさ。幸福も、まぁ、快楽もな。

ところで、一般的な日本人が適切な避妊法を知るのっていつ頃だと思う?

つまりは、まぁ、そういう事だ。
妊娠の事実が発覚して、両家のご近所付き合いには致命的なヒビが入った。
そして俺達は引き離された……というか、相手の方が遠くに引っ越しちまった。
引越し先を知る術は未だにない。今となっては再会する勇気もない。

それが、だいたい3年くらい前の事だったろうか。

「……で、それがどうした?」

「時期的に、一致する」

「何とだ」

「涼宮ハルヒの能力の覚醒。異常な情報フレア。時間断層。超能力者の覚醒。
 全て、貴方のかつての恋人が別離に追いやられてから短い期間に起きていた」
618クリティカルエラー:2006/06/08(木) 02:40:13 ID:dcNORvby
「……待て。それはどういう事だ?
 つまり、俺が当時の彼女と別れたからハルヒが覚醒したとでも言いたいのか?
 あいつとハルヒの間に何かあったとでも?」

「今から話すのは、仮説。
 貴方と引き離された少女は、よほど薄情でなければ、後悔や怨嗟を抱いたはず。
 『どうして私が』『こんな事にならなければ』と幸福な未来を妄想したはず。
 あるいは『もっと出会うのが遅かったら』『もっと別の形で出会えたら』と」

それは、そうだろう。俺にも多少は覚えがある。
一時的な鬱病みたいなもんで、いくらかのトラウマを残しただけだが。

「ここから先は落ち着いて聞いて欲しい。
 例えば。涼宮ハルヒが自殺を決意しながら何かを願ったら、何が起こると思う?」

「それは……ハルヒはいなくなって、代わりにその願いが叶うだろうよ」

「さらに仮定を重ねる。涼宮ハルヒと同じ能力を持つ者が他にいたとして、
 その人物が『自殺を決意しながら』『来世でまた会えますように』と願ったら?」

「……待て!」

「おそらくその能力の持ち主は再構築された世界で別人として輪廻転生する。
 想い人と結ばれ得る環境が整うよう再構築された『来世』で」

「……」

前に『貴方は涼宮ハルヒにとっての鍵』とか言ってたのはそういう意味だって事か?
いくらなんでも暴論だろ。それは。

「あくまでも仮説。そもそも、あなたのかつての恋人は今も生きている。
 『自殺を決意した』が『やはり死にたくない』と思っただけかもしれないけれど」

そこで長門はいったん言葉を切り、小首を傾げて突然話題を変えた。

「……会いに行きたい?」

「そうだな。
 もう終わった話だが、機会があればまた会いたいとは思う」

「……そう」

長門は俺の一言に気分を害したようだった。
まぁ、宇宙人という立場でまともな人生送れるわけもないし、
淡い思い出とかそういう概念に秘めた悪意でもあるのかもしれない。

感情を持つ事があるなら、悪意があるのも当然の事だろうからな。
人の悪意が致命的な過ち(クリティカルエラー)を招くのも事実だが、人生そんなもんだ。
619クリティカルエラー:2006/06/08(木) 02:41:45 ID:dcNORvby












さて、これで話は一区切り付いたわけだが。
読者諸君、何か勘付いた事はないか?
ないなら、もう一度読み返してみてくれ。長門の言動に注意してな。
……ほらな?
何かあるだろう?
残念ながら俺にはこの違和感が何を意味するのか全くわからないんだが、
誰かわかる奴がいたら教えてくれないか?












620名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 02:42:43 ID:dcNORvby
今度こそ以上。したたる悪意を凍らせて彫刻にでき……てると良いなぁ。
621名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 02:58:27 ID:m4kReGXK
>>620
ああ、なるほど。2、3気になる点はあるけど、まあ納得いったかな。
このスレにこういう作品が投下されるとは思わなかった。
個人的にはなかなか好みです。ごちそうさまでした。次回作も期待してます。
622名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 03:01:50 ID:LWVSX3+1
>>610>>611が普通に続いてると思って
え?え? いきなり長門ルート?と思ってたw

この眠い頭では違和感に気づけないのですが、
読み直して考えてみたいと思う
623名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 03:25:06 ID:PhSvEoAb
わ、わからん。こうじゃないか、とは思ったけど
確証ないし。
アホな俺は誰かの解説を待つw
624名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 03:27:39 ID:bS/gAz3I
エロいきま〜す

長門「ああーん、あんあん」

キョン「ど、どうしたんだ長門、いきなり」



長門「室井佑月。ユニーク」

…ごめんうそ。
625名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 04:20:55 ID:WIITKTJS
「やっぽーっ!」
「あ、鶴屋さん。ども」
「あれれ、キョンくんだけ? 他のみんなは?」
「見ての通り、みんな掃除当番やら進路指導などでまだ来てません」
「んー。ヒマそうだねえ」
「それはもう。いっそこのまま帰ろうかと思ってたくらいですよ」
「そっかそっか。んじゃ、あたしが暇潰しの話し相手になったげるよっ!」

ということで、俺と鶴屋さんは他の連中が来るまで部室で雑談をする事になった。
雑談、とはいっても俺のすることといえば主にはー、ふーん、へえー、ほおー等と
ハ行の相槌を打つばかりで鶴屋さんは舌の根も乾かぬうちに次から次へと、文字通りの
マシンガントークを繰り出して俺を楽しませてくれた。しかしそれも最初のうちだけで、
俺の意識は次第に話に合わせて取る鶴屋さんの大げさなジェスチャーで舞い上がったり
揺れたりする彼女のトレードマークともいえる長い髪の毛へと引き寄せられていった。
ずっと思ってたんだが、鶴屋さんはどうして髪をここまで長く伸ばしたりしたんだろうか。
この美しい状態を保つのは並大抵の事じゃないはずで、毎日の手入れは本当に大変だろう。
そんな髪はきっと素晴らしい触り心地に違いない―――

「わひゃぁっ!」
「うわっ」
俺はいつのまにか、鶴屋さんの髪を撫でていた。声に驚き咄嗟に手を離す。
「キョンくん。いっ、いきなりどうしたっさ? あたしの髪に何か付いてた?」
「い、いや、あの。鶴屋さんの髪がとても綺麗だったので・・・・・・」
待て俺。そこは誤魔化す所じゃないのか。こら、口を閉じろ。おい。
「とても魅力的に見えて・・・・・・思わず触ってみたくなって」
「・・・・・・」
「そう思ってて、気が付いた時には手が・・・・・・す、すみません!」
取って付けたような謝り方で締める。これでは俺はただの変態だ。
こんな事を突然言われたらさすがの鶴屋さんでも呆気に取られるだろうし、
SOS団の連中、特にハルヒに知られたら最悪だ。最低でも変態呼ばわりは必至だろうよ。
「・・・・・・キョンくん?」
来た。ただでさえ変なあだ名だというのに明日からは枕に変態の二文字が加わるのか。
それとも大笑いして無かった事にしてくれるのか、とやや現実逃避気味の思考を巡らす。

「キョンくん、あたしの髪に触りたいの?」
「あ、はい」
反射的に間抜けな返答をしてしまったが、それより今鶴屋さんは何て言った?
「いいよ」
「えっ」
「髪、触っていいよっ」
626名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 04:23:13 ID:WIITKTJS
そう言うと同時に鶴屋さんは勢いよく後ろにターンした。長い髪がまた揺れる。
「い、いいんですか? 鶴屋さん」
「うんっ。あ、でも引っ張ったりしちゃだめだよっ! 痛いのは勘弁だっ」
「そんなことはしませんが・・・・・・」
夢にまでは見てないが美しく長い黒髪が目の前で揺れる。だが、本当にいいのか?
少し躊躇したが、俺は手を震わせつつ、肩口を流れる一部分をそっと手に取ってみた。
さっきは無意識のうちだったので分からなかったが、想像した以上の柔らかさだ。
そのまま手櫛を入れて引いてみると、まるで空気を掴んでいるように滑らかに毛先まで
通ってしまった。今度は両手で持ってみる。優しく摘んでみたり、手櫛を引き、途中で
戻したりというような事を何度も何度も繰り返す。十本の指と手の裏表全てを使い味わう。
髪が揺れる度にかすかな風が巻き起こり、同時に届いた香りが俺の鼻腔をくすぐった。
シャンプーの匂いともう一つ、人工物とは明らかに異なる鶴屋さん自身の匂いが。
嗅いでいるだけで頭がクラクラして、思わず鶴屋さんの頭を強く抱いてしまいそうになる。
だが、間一髪の所でそれは叶わなかった。

ドンドンドンドン!
『みくるちゃーん。いたらもしかしたら着替え中かもしれないから一応ノックするわねー』
乱暴なノック音と一緒にハルヒが来やがった!
「わ、わわっ。わわわわわっ!」
俺は我に返り、思わず髪から手を離した。鶴屋さんも慌ててこちらに向き直る。
『ま、もし本当にそうだったとしても別にいいわよね。入るわよー』
ガチャリ、と扉が開いた。
「あれ? なんだ、キョンか。それに鶴屋さん」
「や、やあっ。ハルにゃんが来たならあたしはちゃっちゃと退散するっさ!
キョンくん、もう寂しくないねっ! それじゃ、ばーい!」
風のように鶴屋さんは去っていった。

「鶴屋さん、どうしたの?」
「あ、ああ。俺がヒマそうにしてたから話し相手になってもらってた」
「ふうん。話をしてたにしては妙に息が荒いけど」
なんて目ざとい奴だ。咄嗟に言い訳を考える。
「盛り上がったんだよ。鶴屋さんの話が面白くて、それで腹を抱えて笑うくらいにな」
これは半分本当だ。ハルヒは一瞬不審そうな目をしてたが、
「ふーん? キョンがお腹を抱えて笑い転げるなんて珍しいわね。あたしも興味あるわ」
どうやら通じたようだ。安堵する。にしても、ノックするなんて珍しいな。
「気まぐれよ、気まぐれ。みくるちゃんのかわりがキョンなんて最悪だわ」
悪かったな。ま、そのお陰でハルヒが来た事に気付けたのだから一応感謝しとくか。
慌てた鶴屋さんなんてそうそう見られるものじゃないしな。
それからすぐに長門や朝比奈さん、古泉がやって来て、普段より大分遅れたものの
SOS団の活動はしめやかに行われ、終了した。
627名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 04:26:05 ID:WIITKTJS
翌日、いつものように俺は登校して授業も眠気と後方座席からのシャーペンアタックに
耐えつつそれなりにこなし、やがて望もうと望むまいと放課後は平等にやって来た。
ただ一つ昨日と違うのは、今日は俺が進路指導で呼ばれる日だということだ。
岡部の何のこだわりなのか、順番が来るまで教室で待機するようにと言われ、しかも
俺はよりによって一番最後。おまけに他の連中は大体十分くらいで戻ってきたのに
なぜか俺に限って三倍の時間をかけるという暴挙をしやがった。なので、俺が
教室に戻ってくる頃には夕日が世界を真っ赤に染めるくらいの時間となっていた。

ハルヒの奴は終わり次第さっさと来い、来なかったら罰金と言ってたが、これだけ
遅いとどう言い訳した所で財布が軽くなるのは確実だろうと考えながら、
俺はもう誰も残っている者はいないであろう我が教室の扉を開けた。

「遅かったね、キョンくん」
夕日が眩しかったが、何とか目を前へ向けると・・・・・・鶴屋さん?
どうしてこんなところに? ああ、そうか。あんまり俺の来るのが遅いから、
痺れを切らしたハルヒがたまたま来てた鶴屋さんに頼んだんだな。
「頼まれたのは本当だけど、違うよ」
「?」
「昨日の・・・・・・続き、して欲しいんだっ」
俺の脳裏にあの光景がよみがえる。やわらかな髪の感触。
昨日はハルヒが来たせいで中断せざるをえなかったが、もしあのまま続けていたら?
「・・・・・・」
鶴屋さんは笑顔のまま、それ以上は何も言わず後ろを向いた。
俺も無言で近づいて、側まで来ると緊張しつつ手を伸ばす。

はじめは昨日と同じようにただ手に取ったり手櫛を引いたりしていたが、髪で指輪を
作ったり、掬った髪を少しづつ手から離したり、手で束ねた髪をパッと離して髪がバラける
のを確かめたりと昨日とは違う触り方を試みた。俺たちは一言も言葉を交わさず、
耳には髪の擦れる音と校庭から聞こえる運動部の掛け声しか入ってこない。
風と一緒に、いい匂いが運ばれてくる。昨日とは少し違うような気がする。
一旦意識してしまうともう振り払えない。昨日は邪魔が入ったせいで出来なかったが、
俺は持った髪を顔に近づけ、鼻で直接鶴屋さんを確かめた。脳が揺さぶられる。
次の瞬間、俺は両腕で鶴屋さんの頭を強く抱いていた。

「え・・・・・・?」
そして俺は右手で鶴屋さんの頭を撫でながら、同時に顔を髪へと押し付けた
「あっ・・・んぅっ」
ピクリと鶴屋さんの体が震えた。身をよじって逃れようとするが、その力は弱い。
乱れた髪が俺の顔に纏わりついてくる。俺はそれを口に含む。
「っぅ・・・だ・・・め・・・」
まるで毛糸玉を弄ぶ猫のように頭を激しく撫で回す。
「やっ・・・はぁ・・・っ・・・ぁっ」
俺は無我夢中でむしゃぶりついていた。もはや力の加減すらできない。
「鶴屋さん。鶴屋さん。鶴屋さん!」
「はっ・・・ぁ・・・きょん、く・・・ん・・・ぅっ」
かすかに残った俺の理性では、ただ目の前の人の名を呼ぶことしかできなかった。
俺は、鶴屋さんを蹂躙していた。
「や・・・あぁぁぁぁぁぁ――――――――っ!」
鶴屋さんは一際大きな叫びを上げた直後、全身の力が抜けたように崩れ落ち、
俺もそのまま道連れとなって床に思い切り倒れこんでしまった。
628名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 04:27:53 ID:WIITKTJS
「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
少し落ち着いてから、俺は鶴屋さんの状態を確めようと少し前に乗り出した。
そこで見たのは、頬を上気させ、目を潤ませている、普段では絶対に想像できない
艶かしい姿の鶴屋さんがあった。
俺はそれを見た時、目の前の人が堪らなく愛しく思えた。
鶴屋さんの、思ったより軽い身体を強く抱きしめようとした。
「だっ、だめっ!」
俺の腕ははっきりと拒絶された。
鶴屋さんはぱっと立ち上がり、出口の方へ走った。
「ごめんね・・・・・・」
去り際の顔はとても悲しそうだった。俺は完全に我に返った。
教室に一人取り残された俺は、しばらく動くことができなかった。

何とか立ち直って部室へ行くと、待ち構えていたハルヒにガミガミという擬音が
この上なく似合う説教を聞かされることとなった。が、俺の思考は鶴屋さんのことで
ほぼ占められていたので、その内容は耳から耳へと綺麗に流れていった。
ハルヒも俺の様子がおかしいと思ったのだろう、説教は五分ほどで終了した。
その後も何か言っていたような気がするがこれも記憶からすっぽ抜けている。
かろうじて土曜、九時、駅前という単語が脳に留まった事は奇跡に値するだろう。
しかしこんな状態でパトロールなんてできそうもない。だが仮にサボろうとすれば
携帯は常に鳴り響き、挙句は家まで押しかけてきて誘拐されることだろう。
次に気が付いた時、俺は自分の家の前にいた。本当にこういう事があるのか。

夜になっても何もする気が起きず、なんとか食事と風呂は済ませベッドに倒れこむ。
シャミセンよ、重いから背中から降りてくれと心の中で呼びかける。無論効果は無い。
目を閉じていると、今日あったことが嫌でも瞼に浮かんできてしまう。
鶴屋さんの柔らかな感触。鶴屋さんの姿態。――鶴屋さんの悲しい顔。
どうして俺はあんなことをしてしまったのだろう。
事が起こった後で実に虫のいい話だが、ただ謝りたかった。
二度とあんな表情は見たくない。俺は笑っている鶴屋さんが好きだから。
・・・・・・俺は、鶴屋さんのことが好き、なんだろうか?
深く考えるより前に、俺の意識は闇の中へと沈んでいった。
629名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 04:35:53 ID:WIITKTJS
髪の触り方と鶴屋さんが色々不満だったので書き直し。
前にレスくれた人ありがとう。続け・・・る、よ。
630名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 04:41:40 ID:uvxTTfDg
夜更かししてたら良いのが来てた。

>>629
GJ!!鶴屋さん好きな俺にはたまんないね。
是非続けてくれ。
631名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 04:57:01 ID:XGM/HCuJ
>>619 多分だけどようは長門とキョンの元カノが同一人物って事かな?
まぁどうでもいいんだけど原作と同じ設定の所もあれば設定が全然違うとこもあるので
もうちょっと詳しく説明した方がいいと思うよ
後、殺すだの自殺だのはあんまり使わない方がいいと思う
632名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 06:55:02 ID:sC5Dh54D
長門一人称の1レスSS投下します。
ちょっと想像してもらえると嬉しい
633ある朝の出来事:2006/06/08(木) 06:56:00 ID:sC5Dh54D
その夜私は、何かを見た。
いや、見たのではない。寧ろ、寧ろ私は、そこにいたのだ。

そこは、地平線の果てまで広がる雪原だった。
私一人ではない。そばには涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、古泉一樹、そして、彼がいた。
その雪原で、私たちは…。

何故だろう、その先が思い出せない。たった今まで憶えていたはずなのに。
この私が?
これも昨日、空間内部で受けた負荷の影響なのだろうか。
再調整の必要があるかもしれない。




一つだけ、憶えている事がある。
そこにいた私は、確かに、笑っていた。
634505:2006/06/08(木) 11:57:45 ID:apYlj9DR
保管庫の管理人さん、ご苦労さまです。
>>505ですが、
題名「キョンとハルヒの期末試験勉強」
>>507は、
「あれっ。ベッドの下に何か隠しているわね。エロ本ねっ、エロ本に違いないわ。
ちょっと、キョン、何抵抗してんのよ。見せなさい。」
いかん、俺としたことがアレを隠すのを忘れていた。草むらから飛び出してきた
イノシシのような勢いでハルヒが俺に突進してきたので、思わず後ずさる。
ハルヒにマウント・ポジションを取られ、虚しく抵抗を試みる俺に向かって、
ハルヒは勝ち誇った毒花のような満面の笑みで言いやがる。
「さあ、観念してその本をわたしに見せなさい。」
「あれっ。これSOS団のアルバムじゃない。何でアルバムを隠すのよ?」
アルバムをめくるハルヒの顔に少しずつ朱がさしてくる。
「もう、ばかキョンたら。まあ、特別に許しておいてあげるわ。」
その後俺たちはお互いにちょっと照れながら日曜日の午後の試験勉強を終えた。
アルバムの内容?ハルヒの写真ばっかり編集したアルバムだったんだよ。
                                終わり。

に変更お願い致します。お手数かけてごめんなさい。
635505:2006/06/08(木) 12:01:15 ID:apYlj9DR
>>633 GJ!幻想的ですね。
636名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:06:25 ID:B0lNUBxu
かつての勢いが嘘のような5時間ぶりのレス
637名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:21:38 ID:nHILbRa0
俺は多くのエロパロスレの栄枯盛衰を見てきた・・・・
終わるときは本当に突然であっけないモノなんだ。
というか 
アニメ放映→書いてみよう
っていう人たちが軒並み捌けるのが多分この時期
あとに残るのは根っからの職人が殆ど
平均的なクオリティは上がるけど本数は下がるかも
638名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:27:48 ID:RsVCRCHB
>>636
確かに最近落ち着いてきたな
でもまだエロパラ板にしては速い方だと思われ
639名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:30:21 ID:KzHNqIfw
時間が時間だからじゃね?
朝昼に暇な人や会社から覗ける奴はそういないっしょ。
640名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:44:12 ID:1nBYJyvE
いまだに深夜とかのペースは速いからな
夕方あたりから期待。ということで
641名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:50:59 ID:5xErx0Fp
長門有希の喪失書いた人にお礼言いにきた
めがっさ切なくて胸が痛くなりました。あんな文章を書けるなんて素晴らスィです
642名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 12:54:14 ID:5xErx0Fp
あ、礼言ってないや
素晴らしい文章を有難うございます
643nac:2006/06/08(木) 13:53:02 ID:i/RkTmva
職人さんGJ!、毎日楽しみに見てます
ついでに短めのSS投下します
本編はこのスレの
>>66-71>>280-286>>452-456です
これのおまけストーリーみたいなものです
644nac:2006/06/08(木) 13:54:00 ID:i/RkTmva
「Recontact」 のおまけ  
注)これはあくまで、「涼宮ハルヒの憂鬱」の2次制作SSです

……「彼」と「彼女」の出会いは、もうじき梅雨の季節かと感じさせる5月のある休日だった。
そして、それは少なくとも「彼女」にとっては実に衝撃的な出会いであった。
場所は市内某所の図書館からこの物語は始まる。

彼女、名を「雪」というが、雪は……困っていた。
雪は、市内の県立高校に通う、ごくごく普通の少女である。
背の低いその容姿から、時折中学生に見られてしまうが、れっきとした高校一年生である。
趣味は読書、そのせいか、学校でただ一人の「文芸部員」でもある。
この日、雪は「新しくなった図書館がある」という彼女の数少ない友人からの情報で、ここに足を運んでいた。
どうせならその友人と一緒にと思ったが、先約があったらしい。次の機会を待っても良かったが、雪は
居てもたってもいれずに、一人でその図書館に向かった。という次第である。
その図書館は、内装の新しさはもちろん、書籍の数も申し分なかった。かなりの保有数があるのが見て取れる。
しかも変に偏っておらず、さらに加えて貴重な海外書籍や昔のハードカバー物まで揃っていた。
これらが「無料で読み放題」という状況に、雪は「自分は天国に迷い込んだのか?」という錯覚を覚えた位だ。
10時過ぎに入館を果たした雪は、まずその本の数に驚き、館内を一通り回って、それから文字の海に飛び込んでいった。
そこにはなかなか高くて手が出せない書籍、今や手に入らない小説、それらが「読んで欲しい」と並んでいるのだ。
読書好きの雪が天国と思うのも、無理がないことだろう。
645nac:2006/06/08(木) 13:54:53 ID:i/RkTmva
しかし、流石に夕方近くなると、帰らなくてはならない。
本達は問題ないが、人は空腹を催す、これは自然の摂理である。
当然雪も、6時間くらい文字の海を漂っていたが、流石に時間を思い出し、夕飯の買出しに向かおうとした。
(別にここの本たちは逃げない、次に来るときまでに完読できそうだし、借りて帰ろう)
そう思い立ち、読みかけのハードカバー本を手に「貸し出しカウンター」と表記されている場所まで向かった。
……そこまでは良かったのだ。問題はこれからだった。
かなりの広さを誇るこの図書館も「司書」という、要は管理する人は、三人しかいないようだ。
「はい、その書籍なら××日に……」
「はい、その本ならあちらのコーナーに……ああ解りました、向かいます」
しかし、忙しそうだ。唯一カウンターそばにいた男性司書さんもパソコンとにらめっこ中である。
「……あ……あのっ……」
言い忘れたが、雪は非常に人見知りしやすく、また比較的消極的な態度から……つまりは人付き合いの下手な女の子だった。
背も低いのも加味されその職員は全く彼女の存在に気付いていないようだ。
(ど、どうしよう、これじゃ借りれない……)
雪はしばらくカウンター周りをうろうろと動いてみたが、効果なし、泣きかけていた。
しかし、あまりにも見るに見かねたのだろう、ある男子がついに雪に声を掛けてきた。
「あの、**高の生徒だよね」
始め、自分に向けられた言葉なのかな?と思い後ろを向くと、長身の男子がこちらを向いていた。
よく見ると同じ高校の制服である。しかも雪と同じ一年生と確認できた。
少し怖かったが、恐る恐る頷く雪。
「本、借りたいの?」
更に頷く雪。
「貸し出しカード持ってる?」
ふるふる、今度は否定する意思を見せる。
「じゃあまずはカード作んないと、今日学生証持ってきてる?」
646nac:2006/06/08(木) 13:55:32 ID:i/RkTmva
……救いの神の登場だ。少なくとも雪にはそう感じられた。
そして貸し出しカードの入会記入用紙をもらい、雪に渡してくれた。
「これに必要事項書いて」
それから、恐る恐る記入した紙を彼に渡すと、彼はそれを貸し出しカウンターにもって行き、
「すいません、本借りたいんですけど」
「……あ、はいはい、えっとね……」
しばらくして、こちらを指差している。どうやら学生証が必要らしい、雪はぱたぱたと近づき彼に学生証を渡した。

「はい、これカードね。次からは借りたい本とカード出すだけ、返すときはそこのBOXに置けばいいから」
(お礼を言わなきゃ、あと出来れば名前を聞きたいな)
と雪がやっと借りれた本を持ちながら思ってると
「あっ、京君、まだなのぉ?」
という声が彼の背後から聞こえた、そうか彼は「京」というのか……と思ったのもつかの間、
「悪い、妹を待たせてたんだ、じゃあ、これで」
「……あっ」
彼、京は颯爽と走り去っていた。
(お礼、ちゃんと言えなかったな。私の……ばか……)
雪はせっかく借りれた本の喜びよりも、彼にお礼一つ言えなかった自分に、落胆していた。
647nac:2006/06/08(木) 13:56:12 ID:i/RkTmva
それから雪の生活は、少しだけだが変化した。
調べて解ったことだが、京は雪の数少ない、一人といっていい友人と同じクラスだった。
(これで、お礼が言える)
と思い立った雪は、普段とは思えないほどの積極的な行動に出た。
昼休み、彼女の友人に会いに行く大義名分のもと、京のクラスに向かったのである。
教室に入り、雪はまた驚いた、彼女の友人と京の席が前後だったことだ。
そして彼女に挨拶をして、続いて京に
「あ……あの、あの時はありがとうございました」
「あれ?雪、京君と知り合いだったの?」
「ん?俺が何だ?……あぁ、確か図書館の時の子だよね」
「私……雪って……言います」
「雪ちゃんか、綺麗な名前だね、あの時の事ならいいよ、別にたいしたことしたって訳じゃないし」
「あの……本、好きなんですか?」
「割と好きだよ、あそこも結構利用してるんだよ」
「へぇ、意外ね、貴方って漫画しか読まなさそうなのに」
「失礼だな、俺はもし高校に文芸部があったら入部してたくらい、読書家なんだぞ」
「あの……文芸部……あります……」
「あれ?でも部員が居ないって聞いたけど?」
「彼女が今唯一の部員なの、貴方クラブ入ってないでしょ、よかったら文芸部入ったら?」
雪は日々携帯している「入部用紙」をポケットから出して、京に差し出して、小さな声で言った。
「あの……よかったら」
京はその紙を受け取りながら、しばらく考えて
「解った、考えておくよ、とりあえず放課後、文芸部の部室に向かっていいかな?」
「待ってる」
(よかった、これでまた彼と、京君と話せる)
雪はあまり表情を表に出さない子だったが、このときは非常に嬉しかったのか。
……微笑んでいた。
648nac:2006/06/08(木) 13:56:48 ID:i/RkTmva
それから、放課後部室に来た京は数日後、見事文芸部員になった。
雪の願いが叶ったのである。
それから二人はさまざまなことを行った。
文芸部の活動内容である、年に一度発行している機関紙を作ったり。
珍しい本を持つ友達の家(京の知人らしい)に遊びに行ったり。
そして月に一回は初めて出会った図書館に二人で待ち合わせをして本探しも行った。
はたから見たら、読書好き同士のカップルに見えているのかもしれない。
そんな関係が雪には読書と同じくらい好きだった、京といる空間が雪の最高の場所になっていた。
そして冬も本番に差し迫った12月中旬……雪は京に告白する決意をする。
「京君……貴方に話したいことがある」
「何?雪?」
「私は……貴方のことが……好……

ふぅ、私はパソコンの画面から目を離し、宙を向いた。
確か私は「恋愛小説」を書いていた。しかし目の前の文章は、何だ?
「これでは、小説というより……
これはただの実体験プラス妄想文章だ、稚拙で捻りがなく、構成もなにもない。小学生でも書ける。
私はため息と共に、目の前の文章を「自作」というフォルダに上書き保存して、パソコンの電源を切った。
あらためて、自分の文章力の低さに少し落ち込む、実体験ものは書きやすいだろうと思っていた自分が恥ずかしい。
しかもこの話(というにはつまらなさ過ぎるが)のモデルは彼と私ではないか。
……しかし一方でこの話の「雪」を羨ましく感じている自分が居るのも確かだ。
もし……もしもこの文章のように私が積極的に動いたら、彼はこちらを向いてくれるだろうか?
彼は、入部届けを受け取ってくれただろうか?
彼も、文芸部員として、私と一緒に、読書をしながら楽しい時間を過ごせるだろうか?
……解っている。この文章はフィクション、現実は……私は未だに彼にお礼一つ言えていない。
確かに靴箱や校内で、時折彼の姿を目撃することはあっても、彼が気付くことも、私が声を掛けることも無い。
でも、もし彼がまた私に会いに……来るはずは無くても、私に気付いて、もし話しかけてくれたら……
その時は、この文章のように行動してみよう、この「雪」という少女のように出来ないかもしれないけど、
せめて、せめて「入部届け」くらいは渡したい。彼と私の新たなる接点のために。
そんな気分で自分の指定席に戻り、読書を再開した放課後の文芸部部室。
……のドアがノックも無く勢いよく開いた。
649nac:2006/06/08(木) 13:58:11 ID:i/RkTmva
………………
俺は長門の額に置いていた手を離して訊いた。
「これが、あの時の長門の思いだったのか?」
「そう」
「これじゃ、まるで夢見る読書少女だな」
「……否定はしない。この長門有希は統合思念体などと一切関与していない、ただの人間に過ぎない」
「じゃあ俺がパソコン貸してって言った時の行動は」
「この文章を見せたくなかったから、隠したものと思われる」
「確かに、そりゃそうだ、見せれないな」
「ない」
「しかし、この長門も感情の表現が下手なんだな」
「基本人格は同じ、ただ観察者の仕事がない分、むこうの長門有希の方が感情が表に出やすい」
「今は、出せないのか?」
「出来なくは無い、ただしそういった感情になる事象が発生していない」
「でも微笑んだ長門は可愛かったぞ、俺が朝倉とマンションを出たときに見せてくれた。あれは正直目眩がするほどだった」
「……」
「長門?」
長門はしばらく答えなかったが、こちらを向くと、
はっきりと……微笑みながら、一言だけ言った。



「…………けだもの……」

650nac:2006/06/08(木) 14:01:34 ID:i/RkTmva
以上です、短めですが楽しんでもらえたら幸いです。
次は何書こうかな?なんて考えてます。
皆さんの希望を参考にする……かもしれません。
自分のリビドーに邁進するかもしれません。どっちだよ!自分
まあ次また書き終わったら、投下します。   nac
651名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 14:03:29 ID:DA0SEg4K
雪可愛いよ雪(;´Д`)
652名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 14:24:34 ID:XCRrdLwQ
>>503
初投稿乙。
朝比奈さん声でかいな。乱れるタイプ?
なんかもんのすごい痛そうな悲鳴で破瓜してる朝比奈さん
って同時イキ!?いつのまに痛みが快感に変わってたのか
わかりませんでした。そのへんの変化も描写プリーズ
頭の方は頑張って書こうとしてる感じでしたが
段々尻つぼみに描写がおざなりになってたのが残念でした。
次作に期待です。

>>589
キョンが下着を弄る描写にこだわりを感じる。GJ
キョンが部屋に来るからと新しい下着を装着して待ってた長門に萌えた
つーか白以外のオシャレ下着な長門も新鮮でよかった。
キョンと初体験して、そういうの気になるようになったんだね長門。

>>594
谷口GJ。
アニメは観てないんでわからんけど原作読んだだけの俺だと
口調にはあんま違和感とか感じなかったよ。
ただ朝比奈さんの生着替えに遭遇した時の落ち着きようというか
あっさり感が不自然だったかな。…もしかして谷口って経験豊富?

この後、ヒロイン探してうろつきまわっちゃ、
狙ってたヒロインと気まずそうなキョンのツーショットに遭遇しまくり
「ごゆっくりいいい!」と「ゆうべはおたのしみでしたね」みたいな
台詞が板につきそう

>>611
ありゃりゃ。妙なところに挟まっちゃいましたね。お気の毒様です。

食べない長門というのも珍しかったです。GJ
長門が嫌がらないもんだから、キョンのお願いどんどんエスカレートしてるのが
ワクワクです。実は甘えさせて貰ってるキョンw
面白かったんで続き楽しみに待ってますです

>>649
面白かったです。GJ
憂鬱の有希の記憶のメモリーを保持してて
記憶改竄されて復活する朝倉物の二次創作する長門ですか。
むしろ長門自身が、情報統合思念体のインターフェースにすぎない自分は
キョンとの大切な想い出も統合思念体のいいように捏造されたり改竄されたりしてるのかも、
という苦悩を抱えるようになっててキョンへ遠回しにアピールしてるっぽく感じました
653名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 14:39:56 ID:GlCQxahv
>>650
GJ、なんだけど、何か強烈な既視感を感じただよ
654名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 15:08:08 ID:rgGM9Hap
>>629
gjです
鶴屋さんかわいすぎる!
655囁かれし者 1/2:2006/06/08(木) 16:03:01 ID:lY3RE6Mb
ただ勢いで書いてみた
題名に意味は無いと思う

囁かれし者

金曜の夜、俺はレンタルビデオなるものを見ていた。
世間ではとっくに忘れ去られている映画を観てまったりとしていると、
レンタル屋の袋の中に借りた覚えないアニメのDVDが入っているのに気付いた。
慌てて明細をチェックしてするが載っていない。
混んでいたため、慌てた店員が返却済みのDVDを誤って入れた様だ。

一緒に返しておけばいいだろう、この明細があれば基本的に向こうのミスだから
料金を取られることもあるまい、ついでに観ておこう
……
観終わった後、頭の隅に上手く表現できない何が引っかかった。

携帯が鳴った、掛けてきたのはハルヒである。
「涼宮ハルヒ!!」
ジグソーパズルが独りでに完成していく様な錯覚を覚えた。
少々危ない人が天啓を受けたなんて言っているのはこんな感じなのかなーと
思っていると、
「ちょっとキョン、聞いてるの?」
ハルヒの声に我に返る。
なんのことだったかなー
声がひっくり返るのを必死に押さえながら訊く
「やっぱり聞いてない!、土曜日のパトロールは中止、判った」
了解した旨を告げると電話はあわただしく切れた。
656囁かれし者 1/2:2006/06/08(木) 16:03:46 ID:lY3RE6Mb
>>655

週が開けて、放課後部室に向かう。
ノックするも返事がない、ドアを開けるといつもの様に部屋の隅で
長門が本を読んでいた。
他の連中は所用のため先に帰った事を告げると再び本に目を落とす。

なあー長門
俺は、思い切って週末に思い付きを話してみた。

…………
俺が話し終わった後、三点リーダー製造機となっていた長門が口を開いた。
「極めて低い確率ではあるがその可能性は否定できない」
「その・・・テクノロジーが情報統合思念体からこぼれ落ちた断片的なもので
あったとしても、人類の手に余るのは事実」
「そのブラック・・・にアクセスできるのは、特異な存在であるはず」
「涼宮ハルヒは、日本の女子高生であるが、別の設定が成された場合
銀髪・碧眼の美少女で、傭兵部隊において大佐の階級と無敵の潜水戦闘
空母の艦長という肩書きを持つであろうことは、想像に難くない」
「しかし……」
しかし何だ
長門は、俺の顔を見て、きっぱりと言い切った。


「テレビの見過ぎ」

糸冬
657名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:07:34 ID:okGb6sqD
最初ナデシコのルリかと思ったがフルメタのテッサか。
658囁かれし者 2/2:2006/06/08(木) 16:08:00 ID:lY3RE6Mb
>>655
週が開けて、放課後部室に向かう。
ノックするも返事がない、ドアを開けるといつもの様に部屋の隅で
長門が本を読んでいた。
他の連中は所用のため先に帰った事を告げると再び本に目を落とす。

なあー長門
俺は、思い切って週末の思い付きを話してみた。

…………
俺が話し終わった後、三点リーダー製造機となっていた長門が口を開いた。
「極めて低い確率ではあるがその可能性は否定できない」
「その・・・テクノロジーが情報統合思念体からこぼれ落ちた断片的なもので
あったとしても、人類の手に余るのは事実」
「そのブラック・・・にアクセスできるのは、特異な存在であるはず」
「涼宮ハルヒは、日本の女子高生であるが、別の設定が成された場合
銀髪・碧眼の美少女で、傭兵部隊において大佐の階級と無敵の潜水戦闘
空母の艦長という肩書きを持つであろうことは、想像に難くない」
「しかし……」
しかし何だ
長門は、俺の顔を見て、きっぱりと言い切った。


「テレビの見過ぎ」

糸冬

パンチミスだ
吊ってくる・・・
659薬屋大助:2006/06/08(木) 16:08:37 ID:bsKj18/i
皆凄すぎ…
660名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:09:02 ID:JvCsTdBD
むしろかなめのほうが近い気がする。
661名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:14:38 ID:lY3RE6Mb
>>660
それも考えたんだけど、かなめだと「そのまんま」すぎて、
ハルヒとの落差というオチが効かないと思ったんだけど
662名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:17:41 ID:okGb6sqD
いろんな人のみてると自分でも書いてみたいなーと考えるけど実際やってみると絶対無理そうだ。

ハルヒ視点の憂鬱書いてみていなーとか思ってたんだけどね。
663名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:19:21 ID:XAexhWr9
設定的に重なり合う点がSS上で示されないから、落ちが突飛に見える。
タイムマシンの基礎理論を発表した点を踏まえてることはわかるんだが。
664名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:39:28 ID:knDUjwuN
乙 細かな所だけど文章中で三点リーダー等書かない方がいいよ。
作ってます感が出ちゃうから。
665名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 16:45:54 ID:ghBr57XC
久しぶりに来てみたらスレナンバーが五、六個飛んでてマジビビッた
げにまっことすごいもんじゃのアニメ化効果っちゅーもんは

個人的には>>589の長門SSが滅茶苦茶好み
長門の肌や布や髪の手触りまで伝わってきそうでっつーかいい匂いまでしてきそうで
ああ糞たまらん
666名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 17:15:11 ID:mntSncfW
>>650
だいぶ読みやすくなったけど、3点リーダー使いすぎ
わざとか?
667名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 17:32:51 ID:lRCSxlmc
予備保管庫の管理人さんに誠に勝手なお願いなのですが…
私の携帯では予備保管庫が
コンテンツが大きくなりすぎて中に入れなくなってしまいました…。
どうにか中に入れるように出来ないでしょうか…。
出来なければ潔く諦めますので
毎日更新に忙しい中誠に勝手なお願いだとは思いますがどうかよろしくお願いします。
668名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 17:37:39 ID:Qx07/NYS
YOUパソコン買っちゃいなYO!
669名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 17:40:20 ID:JfdE8Hmz
http://fileseek.net/proxy.html

二度とアゲんな
670名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 17:45:17 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳
671名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 17:46:12 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳


あがれ、あがれ、天まであがれ、

  あの日の丸のように
 
   あがれ  あがれ  スレよ  あがれ
672名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:05:07 ID:lRCSxlmc
すいません。
ありがとうございました。
673名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:12:37 ID:N4XdO5SJ
だからsageろ
674名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:13:46 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳


あがれ、あがれ、天まであがれ、

  あの日の丸のように
 
   あがれ  あがれ  スレよ  あがれ
675名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:23:17 ID:MPoOEJkq
何かスクランスレでも見ているようだ
676名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:35:39 ID:Cv9eTJjp
だからあげろってw
677名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:39:54 ID:XCRrdLwQ
>>662
とりあえず書いてみないか
原作のハルヒ視点SSとなると、こう
志村!後ろ!後ろ!ってテイスト満載になるんだろうか
678名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:41:33 ID:/j794+L6
「長門有希の喪失」がこのスレに上がった最後の花火だった…
679名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:43:50 ID:knDUjwuN
そういうこと言わないでおけ、な
アンチ来るぜ
680名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 18:59:19 ID:dt1oXc8Q
消失長門がレイプされるSSマダー
681名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 19:13:36 ID:1yk+ils+
消失長門に目を付けていたモテ韓国人高校生パクニダくんが、
校内放送で長門にプロポーズしたり、愛しさのあまり間違えてレイプしちゃう話まだー?
そんでPTSDになり海沿いの街で療養していた長門を自主退学したパクニダくんが追いかけて、
何故か二人の間に愛が芽生えて結ばれちゃう話まだー?
682長門の日(1/13):2006/06/08(木) 19:31:01 ID:t/s/v4NJ
その日、文芸部の部室には俺と長門の二人しかいなかった。

朝比奈さんは、俺が部室に来る前に用事があると長門に告げて帰ったそうだし、
古泉はさきほど少し顔を出して「機関の会合がある」とか言って帰っていった。

そしてハルヒはというと、授業が終わると「体調が悪いから帰る」と俺に告げた。
俺は冗談で「もしかしてあの日か?」などと問いかけたら、
どうやらその通りだったらしく
「もう、やんなちゃうわ。なんで毎月毎月来るのかしら」
と、不機嫌極まりないといった体でさっさと帰っていった。
後から考えれば、我ながらひどくデリカシーのない発言をしてしまったものだ。
相手があのハルヒだったのがまだ救いだ。
このことをもって、男である俺がその当事者となりえない事柄について安易に話題
を振るべきではないと反省したしだいである。

ただ、目の前にいる宇宙人製有機アンドロイドにも、そのような生理的現象がある
のかどうか気になるところではあるのだが。

「朝比奈さん、なんの用事があるのか言ってたか?」
ふと気になって訊ねてみる。
「規定事項、と言っていた」
なんだと。
「その行動パターンから、おそらく口を滑らせたものだと推測できる」
規定事項…その最近よく耳にするようになったその言葉がなにか嫌な予感を告げる。
また妙な事件がおきているのではないだろうか。
「心配はいらない、朝比奈みくる自身には無関係なこと」
じゃあ朝比奈さん以外にはなにか関係があるのか?
「……」
長門はしばらく俺を黙って見つめた後、手に持っていた本に目線を移し、何も答え
ることは無かった。
683長門の日(2/13):2006/06/08(木) 19:31:42 ID:t/s/v4NJ
まあ、何かあるのなら俺があわてようが、このままぼーっとしていようがきっとそれは
変わらずやってくるのだろう。
だが、その「何か」があらかじめわかっているのなら、事前にその対処方法をレク
チャーしておいてもらいたいものだ。
頼むぜ、長門よ。

あせりともあきらめともつかない落ち着かない感情を抑えながら俺はその時を待った。
なにも起きなければ万々歳なのだが、きっとそうはならないだろう、ここしばらくの間
に貯めた経験値がその予感の的中率を上げている。

そして、それは起きた。

窓から差し込んだ淡い夕日に照らされ、いつものようにパイプ椅子に座り本を読ん
でいる長門の姿が不意にぼやけて見える。
なんだ?かすみ目か?
そう思った瞬間、長門の体が砂のような結晶と化し床に散らばっていった。
ゴトリという音をたてて、今さっき長門が手にしていた分厚い本が床に落ちる。
「長門!」
俺は悲鳴にもにた声を上げて、その『かつて長門だったもの』に駆け寄ろうとして立
ち上がった。
だが、長門はそこにいた。
パイプ椅子に座り相当な狼狽振りを表現していると思われる俺の顔を見上げている。
……錯覚か?
「錯覚ではない」
まったく抑揚のない声が今起きた現象の解説を始める。
改めて長門の姿を見止めると手に持っていたはずの本はそこには無く、先ほどゴト
リと音を立てたときのまま、床に落ちていた。
「わたしの情報結合が解除されようとしている」
情報結合の解除、それはあの朝倉涼子をこの世界から消し去ったときに使ってい
た言葉だ。
684長門の日(3/13):2006/06/08(木) 19:32:40 ID:t/s/v4NJ
「どういうことだ」
「先の朝倉涼子との戦闘で彼女はわたしの体の中に時限起動式の情報結合解除
プログラムを埋め込んでいた、わたしはそれが実際に起動するまでその存在に気
づくことができなかった」
それが今、起動したと言うのか?
「そう、正確には一時間ほど前にその兆候を掴んだ、わたしはその事象の解析を行
い、情報結合が完全に解除される前に防御および自己修復プログラムを生成し実
行した」
まったく理解を超えた世界だ。
だがちょっと待て。
「お前はさっき『情報結合が解除されようとしている』と言ったな。つまりそれは今だ
に現在進行形ということなのか?」
長門は質問に答える代わりに説明を続けた。

「彼女のプログラムには二重の仕掛けがされていた」

一つはプログラム自体の発見を妨ぐもの。そのプログラムは統合思念体が扱う情
報とはまったく異なる形式、すなわちこの体を形成している有機細胞の一つに偽装
するという形で私の体に埋め込まれていた。これは通常の情報スキャンでは発見す
ることが出来ない。
そしてもう一つは自己増殖型プログラムの同梱。情報結合解除プログラムの実行
が妨げられた時、そのコピーを生成して周りの細胞に感染させるように制御されて
いた。

「今は防御プログラムの実行速度が感染速度を上回っているが、このままプログラ
ムの完全駆除ができなければやがてこの体を維持することが困難になる」

俺の頭では、すべて理解することは出来なかったが、かなりやばいということだけは
わかる。
685長門の日(4/13):2006/06/08(木) 19:33:11 ID:t/s/v4NJ
「おい、それはこのままだとおまえが死ぬと言うことじゃないのか?」
「有機生命体としては死を意味すると捉えてかまわない」
淡々と説明する長門。
「それはいつだ?」
「プログラムの実行スピードから逆算すると、約三時間後」
……冗談だろ。
「それでっ!その朝倉のプログラムとやらを完全に駆除することは出来るのか?」
「……」
しばらくの沈黙。
「どうなんだ!」
俺は怒鳴るように言った。長門を死なせるわけにはいかない。
俺を助けてくれたことが原因の一つになっているのならなおさらだ。
「か……」
か?
「……ある条件がそろわない限り不可能」
珍しくセリフを言い直す長門。
「ある条件てなんだ?」
長門は俺の問いかけには答えず、とんでもないことを言い出した。

「わたしがこのまま情報結合が解除されても問題は無い」

な…

「統合思念体にはわたしの生成情報と、わたしが今まで観察して得られたログ情報
がアーカイブされている。それによって新たに私の体を生成し、ログ情報を適用す
れば引き続き涼宮ハルヒの観察を続けられる、また朝倉涼子の時のようにこの学
校の在籍情報などの改竄をしなくてすむ」

何を…
686長門の日(5/13):2006/06/08(木) 19:33:53 ID:t/s/v4NJ
「有機生命体を模倣し生成されたわたしが観察して得た情報と統合思念体が扱うロ
グ情報には形式の違いがあるため、相互変換時に僅かな情報の欠落が発生する。
が、無視できるレベル」

何を言っている…

「結果として、わたしの固体としての連続性は失われるが、地球上でそれを認識でき
る人間はほとんどいないと推定される」

「長門!」
俺の中のなにかがぶちきれた。
「お前何言ってんだ!」
「……」
気がつくと俺の両手は力いっぱい長門の肩を掴み、いまにも押し倒しそうな格好に
なっていた。
長門は黙って俺を見上げる。
「お前わかっているのか、お前が消えて、その代わりに新たな『長門有希』がここに
現れても、もうそれはお前じゃない」
「……」
「今のお前と記憶がどのようにその新長門に引き継がれるのか俺にはわからないし、
お前の親玉とどういうつながりがあるのかわからん。だが、新長門は自分がおまの
コピーであることを認識しているはずだ。違うか?」
「違わない」
そんな長門と俺はどう向き合えばいいというのだ、いまの長門を失った上で。
誰が何と言おうと認めん、そんなこと認めるわけにはいかない。
「だったらなぜ、お前はそんなこと俺に言う、なぜお前はそんな選択をしようとする
んだ」
「……」
長門は表情を変えない、だがその瞳の奥に確かな憂いを感じ取ることができる。
「わたしには選択権がない」
687長門の日(6/13):2006/06/08(木) 19:34:24 ID:t/s/v4NJ
俺は、言葉をなくした。
そうだ、ここにいる『長門有希』は、情報統合思念体という俺たちには想像もつかな
い存在の、一インタフェースにしか過ぎない。
こいつの行動も、生死さえも、そいつの胸先三寸で決定されることなのだろう。
なんということだ、長門がいま俺に告げた、たわごととしか言いようの無い言動もぜ
んぶそいつの考えであり、長門はそれを人間の言語に変換して伝えたに過ぎない
のだ。
長門は、いまこの俺の目の前にいる小柄な少女は、何を思ってその言葉を発して
いたのだろう。
俺の怒りに任せた反論をどう受け止めたのだろう。
胸が、締め付けられる。

「あなたにお願いがある」
返す言葉がみつからないまま俺は黙って彼女の言葉を聞く。
「新たに私と同型インタフェースがこの学校に現れたとき、あなた以外に現在のわた
しとの差異を発見できる者がいるとしたらそれはおそらく」
俺は該当するであろう人物の顔を思い浮かべる。
「涼宮ハルヒ」
だろうな。朝比奈さんや古泉も気づくだろうがそれを口外することはないだろう。
「だから、あなたにはそれを彼女にできるだけ気づかせないようフォローしてほしい」
長門、お前は、お前という『人間』は本当にそれでいいのか?
このまま地上から消えちまって、お前のそっくりさんが何食わぬ顔でやってきていつ
もの日常を続ける。それでいいのかよ。

長門…

「あなたしか頼める人はいない」
絶望的な気分から、彼女のめったに発することの無い『お願い』に対して思わず肯定
の返事をしそうになる。
688長門の日(7/13):2006/06/08(木) 19:34:55 ID:t/s/v4NJ
だが、不意にさっき聞いた長門の言葉を思い出した。
長門はなんて言った?
『ある条件がそろわない限り不可能』
ということは条件がそろえば可能だということだ。

「長門、朝倉が仕掛けたプログラムを完全に除去するための条件はなんだ」
「……」
長門はわずかに困惑の表情を見せたような気がした。
「たのむ教えてくれ、俺はお前が消えてしまうなんてことはさせたくない」
それに俺にはどうしても理解できないことがある。
なぜ朝倉は自分が消えた後になってまでお前を消そうとする。そのことに何か意味
があるのか?
まさか自分が消されたことの恨みなんてことはないだろう。

「朝倉涼子はこのプログラムを自立行動の範囲の中で作成したものと考えられる。
統合思念体にアーカイブされている朝倉涼子のログにはこのプログラムについてほ
とんど記載されてないことがわかった」

だが、ログをスキャンするうちにこのプログラムの停止を行うためのキーが存在す
ることがわかった。情報の存在形態から、故意にその情報を入力しておいたものと
判断できる。

「プログラムにキーを投入するためにはある行動が伴わなければならない。それが
朝倉涼子の真の目的だったと考えられる」

「ということは、朝倉ははじめからお前を消そうとしていたわけじゃなかったんだな」
長門は首をわずかに動かして肯定のしぐさを見せる。
「キー投入の行動を涼宮ハルヒが知る可能性に対してわたしが所属する統合思念
体の意識は危機感を抱いている」
だから、長門にこのまま消えろというのか?ふざけるな!
だが、なんでそこでハルヒが絡んでくるんだ?
689長門の日(8/13):2006/06/08(木) 19:35:42 ID:t/s/v4NJ
「で、結局その行動とはなんだ、俺にもできることなのか?」
「あなたの協力が不可欠」
おっと、そう来たか。
「まさか俺の命と引き換えとかか?」
朝倉があのときやろうとしたのはまさにそれだった。
「違う、あなたには実質的な被害は発生しないと考えられる」
なんか、えらく婉曲な表現だな。

「朝倉涼子のプログラムは私の体内の卵細胞に偽装していた」

卵巣に存在する卵細胞は成熟すると定期的に外へ排出される。これがプログラム
起動のトリガーとなった。
そのプログラムは強力な暗号化が施され地球人類的なタイムスパンでは到底解読
不可能。
だが一つだけ停止する方法がある、それは外部から特定の遺伝子パターンを持っ
た細胞をキーとして投入し、その偽装卵細胞に結合させること。
結合が行われればその時点ですべてのコピーも含めプログラムの実行は停止し、
自動的に消去される。

「そして、その特定遺伝子パターンの持ち主が、あなた」

俺は右手の親指と人差し指でこめかみを押さえながらうずくまる。
えーと、細胞の結合がなんだって?
朝倉はいったい何を考えながらそんなプログラムを作ったんだ?
「な、長門。あー、そのなんだ、その細胞の結合とやらをするにはどうすればいいん
だ、細胞の移植手術でもするのかなぁ」
「必要ない、人間が本来持っている機能だけで実行可能」
やはり、長門に対してボケは通じないらしい。
などとふざけている暇はなかったのだ。
それしか方法がないのなら、長門の親玉がなんと言おうとそれを実行するしかない、
のだが。
690長門の日(9/13):2006/06/08(木) 19:36:14 ID:t/s/v4NJ
「長門、お前」
と言いかけた俺の言葉をさえぎって長門が言う。
「統合思念体の意識に迷いが生じている」
迷い?
「このままわたしの消滅を待つのか、プログラムの停止を実行するのか」
さっきまで消す気まんまんだったんじゃねえのか、そいつは。
「この数分のやり取りで、わたしが消滅することにリスクがあることを認識した」
俺は黙って長門を見る。
「あなたは、わたしが消えることによって涼宮ハルヒに統合思念体の存在を知らしめ
る行動に出るかも知れない」
そうだな、もしそうすればあいつは自身が持っているわけのわからん不思議パワー
で長門を取り戻してくれるかも知れん。
だが、その賭けによってこの世界が一変してしまうかも知れん。俺たちにとってもリス
クだぜ。

「統合思念体の意識の多数はあなたに行動の選択を委ねると言っている」
いいのかよ、それで。
だが、俺の考えは一つしかない。
いくら考えても長門消滅の選択肢はありえない。

しかし、ここで一つどうしても聞かなければならないことがある。
「長門、お前は、お前自身は、どう思っているんだ?」
長門が俺を見つめる、覗き込むとそのまま宇宙に放り出されそうな透き通る目で。
永遠とも思える沈黙の後、長門は答えた。
「わたしは、あなたを受け入れても良いと考えている」
思わず俺は目の前の少女を抱きしめていた、
……愛しい。
自分の生死ではなく、俺を選択すると言ってくれた長門がただ、ただ、愛しかった。
691長門の日(10/13):2006/06/08(木) 19:36:49 ID:t/s/v4NJ
もうあまり時間がない。
ここは、いつか来たことのある長門のマンションの客間である。
布団が敷かれ、その上に長門が正座で座っている。
心なしか上気して見えるのは、これから行われようとしている行為を恥ずかしがって
いるわけではなく、拡大を続ける情報結合解除プログラムとの攻防によるものらしい。
あと半時もすれば動くの困難になるとのことだ。
躊躇している暇はない。
ないのだが…どうもさっきから脳裏に浮かぶハルヒの怒り顔が気になる。
だからなぜここでハルヒが出てくるんだ。
「長門、本当にいいんだな」
最後にもう一度だけたずねる。
「いい、来て」
頭がくらくらする、もうだめだ。

俺は順に長門が着ていた制服を脱がし、そして何の飾り気もない下着を取って、
ついに長門は一糸まとわぬ姿となった。その姿を見てまたもくらっときた。
布団の上で仰向けに横たわる少女の透き通った肌、美しい姿態に目を奪われる。
自分も服を脱ぎ捨て、覆いかぶさるように長門と向き合った。
こいつはキスの意味を知っているのだろうか?
そんな疑問も杞憂におわるほど自然に唇を重ねる。なんでも機用にこなす奴だ。
長門の腕が俺の背中を抱え込むと、二人の体が密にかさなり、彼女の体温を全身
で感じることができた。
「大丈夫、問題無い」
何の問題が無いのだろう、準備完了ってことか?
長門は自ら体を動かし、俺のモノとの位置を合わせる。
「長門…」
わずかに首を縦に動かして肯定の仕草を示す。
俺は手探りでそこを探り当てると進入を試みる。
「……ん」
驚いたことに長門はほんの少し聞こえるか聞こえないかわからないような喘ぎ声を
あげた。
692長門の日(11/13):2006/06/08(木) 19:37:26 ID:t/s/v4NJ
長門の中は暖かく、それは発熱の性だけじゃないと思われた。
その状態で、俺たちは互いを見つめ合う。
ずっとこのままでいたい衝動に駆られるが…
「動いて」
そうだ、これは時間との勝負なのだ。長門の命運がかかっている。
だが、はっきり言って俺はそのときそのようなことを悠長に考える余裕は無かった。
なんとなれば、俺のほうがその行為に夢中であったからだ。
腰を前後させればそれだけで快感が訪れる。
そこの部分だけでなく触れ合いこすれあう肌が全体が長門のの存在を感じて気持ち
を昂ぶらせた。
長門は、その間何も反応しえていないかのようにも思えたが、決してはそうではな
かった。
声を上げることこそ無かったが、明らかに呼吸の回数を増大させ、目を閉じている
時間が瞬き以上に長くなっていた。

そして、ついにその時をむかえる。
「長門……」
「……」
うすく目を閉じた長門の顔を確認してから、俺は目を閉じて一気にそれを長門の中に
放った。

しばらく、声が出ないほど息を乱した俺は長門の上に覆いかぶさったまま倒れこんだ。
どれくらいの時間がたった後なのだろうか、長門は結果の報告を俺に伝える。
「情報結合解除プログラムの停止確認、わたしの中のすべての細胞から該当プログ
ラムのオリジナルおよびコピーは削除された」
長門の腕はまだ俺の背中にまわされたままだ。
これですべての事は終わったはずだ、だが…
もう一度長門のキスしてもいいものだろうか。
693長門の日(12/13):2006/06/08(木) 19:37:59 ID:t/s/v4NJ
翌日、俺は普段と何も変わりなく授業を受け、普段と何も変わりなく放課後を迎えた。
ハルヒは、昨日とはうってかわっていつもの元気オーラを放っている。
そんなハルヒの顔を見るたびに、こみ上げる後ろめたさはいったい何なんだろう。
昨日のことは誰にも知られたくない、特にこのハルヒにだけは絶対に知られてはい
けない気がする。

それなのに、部室に向かう途中で出くわした古泉が俺と顔をあわせるなりこういった。
「我々は、あなたの選択を尊重しますよ」
何のことだ? などとはもちろん言わない、何をどこまで掴んだのかはわからないが、
余計なことを言えばボロを出すだけだ。
よってこの会話は終了。
その追い討ちをかけるように、部室でメイド服に着替えた朝比奈さんは俺と目線を合
わせずこう言った。
「えっと、キョン君、あの、その、そ、それは規定事項なので、き、気にしないでください」
それだけを告げると奥に引っ込んでお茶の用意を始めた。
あ、朝比奈さん、「それ」って何ですか「それ」って……
俺は、一つ大きなため息をついた。

一足早く来ていたハルヒはいつものように団長席にすわってパソコンをいじってる。
どうせまた妙なサイトを巡回しているのだろう。
さすがにハルヒは大丈夫なようだ。

そして、あいつは、長門は今日もそこにいた。
いつもと変わらず、いつものように黙って本を呼んでいる。
俺が入ってきても何も反応しないということもいつもの通りであるのだが、それはそれ
でほんの少し残念かな。
694長門の日(13/13):2006/06/08(木) 19:41:21 ID:t/s/v4NJ
ただ、その日の帰り、解散間際に俺のところに来て、俺だけに聞こえる音量でこう
言った。
「昨日の行為は、世間一般の常識で定義されている『情事』とは違う」
突然のことで、何を言いたいのかわからず無言でいると、長門はこう続けた。
「だから、あなたはそのことについて気に病む必要はまったくない」
もしかして、今俺が感じてる後ろめたさに関して、こいつなりに気を使ってくれている
のか? だったらもう少し言い方が……
いや、やめておこう、この場合余計な言葉は不要だ。
朝比奈さんや古泉たちがどんな情報を得ていようともあの行為を実行し経験したのは、
他ならぬ俺達二人だけなのだから。
「そうかい」
俺は、同意の返事をしておく。
「そう」
長門もまた、同意の返事を返す。

そしてまた明日もこのメンバーでの日常が続くのだ。

END


長々とすいませんでした、書き逃げ御免。
695名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 19:44:32 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳


あがれ、あがれ、天まであがれ、

  あの日の丸のように
 
   あがれ  あがれ  スレよ  あがれ
696名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 19:46:43 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳


あがれ、あがれ、天まであがれ、

  あの日の丸のように
 
   あがれ  あがれ  スレよ  あがれ
697名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 19:48:17 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳


あがれ、あがれ、天まであがれ、

  あの日の丸のように
 
   あがれ  あがれ  スレよ  あがれ
698名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 19:51:05 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳


あがれ、あがれ、天まであがれ、

  あの日の丸のように
 
   あがれ  あがれ  スレよ  あがれ
699名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 19:52:49 ID:1yk+ils+
>>682
GJ!朝倉の残したウィルスは、長門のキョンに対する気の利いたフラグだったのか何なのか。
しかし、エチシーンが必要最低限だったのが悲しす
700名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:03:33 ID:NCZsCs0s
>>699
長門らしくていいんじゃないか?
701名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:21:45 ID:IPYZH45Y
朝倉との愛の無いエチーに溺れるキョンキボンヌ
702名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:22:48 ID:+tXSPRJq
>>682
グジョーヴ
>>699の解釈だとなおいいなあ。
703名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:27:34 ID:1yk+ils+
>>700
やっぱ寂しいっす。
もっと無駄な行為をして欲しかった。
704名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:33:38 ID:knDUjwuN
ID:1yk+ils+
今書いてる人だよね、頼むぜ。
705名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:38:43 ID:XCRrdLwQ
>>682
GJ!
このシチュを生み出した情報結合解除プログラムって、
保管庫予備の「泣いた赤鬼」みたいな朝倉の置土産みたいに思いました。
プログラムにはもう一つ仕掛けがしてあって、
情報結合解除プログラムが停止したら正常な受精卵になるように…
でも「出来ちゃった」暴露は現状の崩壊を招くので、キョンにもナイショで
長門の子宮内で時間凍結保存されてたりしてハァハァ

>>703
>「昨日の行為は、世間一般の常識で定義されている『情事』とは違う」
>「だから、あなたはそのことについて気に病む必要はまったくない」

キョンに負担をかけないようこの台詞を言いたいが為に
イロイロと必死に我慢して抑えてたんだと脳内妄想してハァハァしてみないか
情報統合思念体の方針と自分の想いの板挟み状態と見れば
我慢しきれずに出しちゃった反応だけでも俺はご飯食べれたよ
706名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:42:13 ID:7VwJsIBv
やっと昨日深夜から今までに投下された分読み終わった
相変わらずみんな凄いな
個人的にはクリティカルエラーが特に面白かったが、賛否があるだろうな
ああいった実験作もたまにで良いから読みたいな
707名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:42:22 ID:miFjqZCx
原作読んでる限り、キョンは長門や朝比奈さんのほうを
ハルヒよりもより意識してるっぽいんだけど、
それでも最終的にはキョン×ハルヒになるのだろうか。不思議。
708名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:44:43 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳


あがれ、あがれ、天まであがれ、

  あの日の丸のように
 
   あがれ  あがれ  スレよ  あがれ
709名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 20:55:08 ID:m4kReGXK
>>707
結婚して幾らか経つと、会社の同僚の女の子に意識が向いたりするが、本命はあくまで嫁。
そういう感じかと。
710名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:08:25 ID:uxyrX7Fj
>707
原作を何度でも読み返して、ハルヒへのツンデレ分をかみ締めたまえ
711名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:18:55 ID:p3TKCSBr
もしタイトルが今と違ってたら、だれもハルヒをヒロインだとは思わないだろうな。
初期はその限りではないが
712名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:20:34 ID:sT7a/06Q
そんなことはない。
713名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:22:21 ID:dtbUL2BA
>>711
それはない。ストーリーは確実にハルヒを中心として回ってるし。
714名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:26:18 ID:+KRsdCKY
でも長編もののストーリーって
憂鬱:ハルヒ
消失:長門
陰謀:みくる
がメインヒロインな希ガス。
溜息はSOS団の活動みたいなものなのでカウントしてない。
715名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:32:15 ID:dcNORvby
という事は、そのうち古泉がメインヒロインの話も来るのかな?
いや冗談はさておき、閉鎖空間や“機関”がメインプロットになってる話はありそう。
716名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:33:36 ID:dtbUL2BA
>>714
じゃあ次は古泉がヒロイn(ry

でも、そのどのストーリーでも、ハルヒが切っ掛けとして君臨してない?消失も、陰謀も。
717名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:37:06 ID:+KRsdCKY
そうか?
消失は長門の感情の暴走だし、陰謀は未来からの指示だろ?
まあハルヒが全部に関わっているのは確かだが。
というよりかは、ハルヒが関わってなければ話が成り立たないかと。
718名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:37:29 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳


あがれ、あがれ、天まであがれ、

  あの日の丸のように
 
   あがれ  あがれ  スレよ  あがれ
719名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:38:52 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳


あがれ、あがれ、天まであがれ、

  あの日の丸のように
 
   あがれ  あがれ  スレよ  あがれ
720名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:42:28 ID:xLAp01WO
出番から言えば消失や陰謀でハルヒがヒロインというにはちょっと無理がある
ところで、お前らはそんなに古泉をヒロインにしたいのか
俺は表紙で古泉がアカンベーをしてるのは見たくないぞ
721名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:44:04 ID:+KRsdCKY
むしろ次巻はキョンがアカンb(ry
722名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:47:08 ID:LWVSX3+1
>>721
それいいかも

冗談はおいといてもキョンが一番気に入ってる
一人称視点のせいかも知れんが
723名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:48:15 ID:+tXSPRJq
今度は古泉が世界改変して、女の子になってんじゃないのか。
724名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:48:30 ID:NCZsCs0s
キョンがヒロインか・・・
それはそれであって(ry


どんな話になるんだろうな?
725名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:48:55 ID:1yk+ils+
>>704
自分の文才の無さを悲観しつつ、しばらく無理だぞな、と。
きっと忘れた頃に投下します><

時に、萌え要素ってのも難しいな。
ここに投下されてる人のSS読んでて思うんだけど、萌えの何気無さが素晴らしいよね。
こう…あざとく狙った記号的『萌え要素』じゃなくて、動かすキャラクターの仕草とか、立ち居振る舞いとか、台詞の端に掛かる真意とか。
そうした文体から滲み出る魅力っていうのが、どうしたら思いつくのかなと。
726名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:49:41 ID:Losak8jn
こんな事言うとキョンの逆鱗に触れるかも知れんが
なんて言うか、ハルヒは超重要なキーアイテムって感じだな
727名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:50:01 ID:y428n/T7
消失は長門版憂鬱だろ?
憂鬱のハルヒと消失の長門、憂鬱のキョンと消失のキョンはそれぞれ対を成すものとして描かれている
谷川流は消失を書くことによって、本来憂鬱で完結していたこのシリーズをハルヒ・長門の2大ヒロインものとして再構成したんだよ
みくるは陰謀や編集長☆一直線で完全に勝負を降りたけど、消失以降の長門は物語中でキョンを中心としてハルヒと天秤の逆の皿に乗っている
と見ることもできる
728名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 21:53:16 ID:+KRsdCKY
>>726
そうそう。そんな感じ。
よく上手いこと思いついたな。
7297-896:2006/06/08(木) 22:02:31 ID:kpWEPcoO
ちょっと思いついた朝倉モノを投下させてもらうぜよ
7307-896:2006/06/08(木) 22:05:24 ID:kpWEPcoO

背中に硬い感触を感じて、目を開けると俺は学校にいた。
廊下の窓から空を見るとどんよりとした灰色をしていた。
またなのか?
そこはいつか行った閉鎖空間にとてもよく似ていた。
以前と違うのは、近くに俺一人しかいないってとこか。
だが探せば誰かいるかもしれない。いや、きっといるだろう、ここに俺を呼び寄せる元凶となった奴がな。
そして、そんな奴の心当たりは一人だけだ。

俺はまず自分の教室へ行ってみた。
一年五組の教室だけ弱々しい電灯が灯っているのが見える。いきなりビンゴか。
前と同じだと思って気が抜けていたのだろう、あるいは焦っていたのかもしれない、
俺は中に誰がいるのか確かめもせずに教室へ入った。
「遅いよ」
中にいた少女が微笑みながらそう言うと、世界が色づき始めた──夕焼けのオレンジ色に。
そこにいたのは朝倉涼子だった。

「やっと逢えたわ」
「な、なんでお前が……」
こいつは俺を殺そうとして、その時助けに来た長門に消されたはずだ。
「フフ、せっかく再開できたんだし、もっと色々しゃべりたいけど、
わたし急いでるし、書き手も面倒臭いだろうから、全部教えてあげるわ。
あの日わたしは情報結合を解かれちゃったけど、そうなる前にあなたの中に因子を埋め込んでいたの。
それが分解されたわたしの断片を、少しだけど回収してあなたの中に取り込ませたわ。
ここはね、そのわたしのかけらがわずかな力を使ってあなたに見せている夢の中よ」
そこで、急に朝倉がモジモジしだした。見た目にはとっても可愛いんだが、
いつぞやの夕暮れの教室でのやり取りが思い出されて、俺は緊張感を高めた。
「でもね、今のわたしにはあなたの夢に現れるのが精一杯なの。
それどころか、わたしの断片をつなぎとめているのだって大変。
今日だって、やっとのことであなたの前に出てこれたんだし、
放っておいたらバラバラになって完全に消えてしまうわ。
だから────わたしとセックスして」
7317-896:2006/06/08(木) 22:06:25 ID:kpWEPcoO
「な!?」
「あなたにわたしの印象を強く与えて、あなたがわたしを思い出すエネルギーを使って
わたしの断片をつなぎとめるの。でも、今回を逃すと次にいつ夢に出てこれるかわからないわ。
もしかしたら二度と出てこれないかも。
だからね、おねがいっ」
いや、おねがいと言われても……
「あなたが起きてしまう前になんとかしなきゃいけないから、
もし断るなら、あなたを酷い目に遭わせて忘れないようにさせるつもりだけど」
一瞬にして彼女の右手にあのアーミーナイフが現れた。
ぐっ、またそれかよ。やっぱり宇宙人の考えることは無茶苦茶だ。
夢の中とはいえ死ぬような目に遭うのは勘弁だ。
第一ここが本当に夢の中なのか、まだはっきりしていない。

それにまだ疑問はある。
「お前はどうして、そうまでしてこの世界に留まろうと思ったんだ?」
「もっと涼宮さん、そしてあなたをみつめていたかったから。
みんなで楽しそうにしてるのに、わたしだけ仲間はずれはさびしいわ」
…………「さびしい」という言葉を聞いて、だんだん俺は彼女のことを危険だとは思わなくなっていった。
それどころか、何とかしてやりたいとさえ思ったんだ。
「わかったよ。お前の望むようにするよ」
「それってセックスしてくれるってこと?」
「ああ、もうっ、そうだよっ!何度も言わせるな」
「ありがとっ」

彼女が抱きついて唇を重ねてきた。
はじめは軽く触れるように、そして吸い付くように、
「……ちゅっ、ちゅ……うんッ」
そして彼女の舌が口の中へ侵入してくる。
ぬるりとした、艶かしい感触。背中がゾクゾクとする。
あまりに刺激がリアルだ。
本当にここは夢の中なのだろうか?
「フフっ、起きてみればわかるんじゃない?」
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


目が覚めた。
パンツの中のぐっしょりとした感触と、その惨状を見て、
あれが夢じゃなかったことを知った。
……くっ、できたら忘れたい。
でも、忘れそうになったら、また彼女が出てきて同じ目にあうんだろうな────


 −おわり
7327-896:2006/06/08(木) 22:06:55 ID:kpWEPcoO
ここまで。朝倉がサキュバス化しました。元ネタは、当スレと朝倉スレの2つの書き込み

207 :名無しさん@ピンキー:2006/06/06(火) 01:19:52 ID:U77QRExQ
朝倉は情報結合を解除されただけ。つまり、
体はないけど情報の断片として朝倉はまだ存在してるんだよ!

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/01(木) 17:58:34 ID:DTwVgBf/
実は朝倉さんのナイフで刺されると、塗布されたナノマシンが体内に侵入し、
夜な夜な朝倉さんを夢に見るようになって、ついには
夢 精 し て し ま う の で す

両方とも俺の書き込みだったりするんだがな。

エロシーンをカットしてしまったのは、妄想力が足りなくて十分に濃いエロシーンを書けそうになかったからです。
もうちょっと妄想力が溜まったらエロシーンを追加した完全版を書きたいな。

批判があれは是非レスをよろしく。酒が入っているので至らないところが多いと思ふ。
733名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:08:54 ID:/B4RiOjJ
朝倉さんの話は大好きです。

次巻は朝倉さんがカンベーをしてる気がする。
朝倉さんが復活する時は、やっぱ敵の未来人・超能力者側に行くのかな。
敵軍団はいまんとこ
・嫌味な未来人
・生意気そうな少女(たぶん超能力者)
・情報統合思念体以外の情報体作成の有機インターフェース(予想)

…朝倉さんは新・有機インターフェースと被るな。
いやむしろ、消滅寸前に別の情報体に回収されて再構成!でどうだ。
そして長門と宿命のバトル再びだ。

これにキョンの昔の彼女が加われば4人。
ハルヒ以外のSOS団員、それぞれに因縁の相手が成立する。
ブラックSOS団結成ですな。
734名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:10:50 ID:1aRGLpCT
>・情報統合思念体以外の情報体作成の有機インターフェース(予想)
喜緑さんじゃね?
7355-409:2006/06/08(木) 22:12:19 ID:JUdOK5ZJ
今書いてる朝倉もの、もうすぐ出来そうだけど、
今のスレじゃ投下出来そうにないのでまた明日。
エロシーンは濃くないです。
朝倉っていいよな、かわいいし
737名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:16:08 ID:/B4RiOjJ
>>734
喜緑さんは情報統合思念体の、長門は別派閥(確か穏健派)所属。
古泉の話だから100%本当かは判らんが。

長門が異時間体同期の解除キーを託したインターフェース、ってのが
喜緑さんだと予想される。
738名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:17:13 ID:/B4RiOjJ
>>737
×長門は別派閥
○長門とは別派閥

間違えた。
739名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:20:09 ID:0OthrVSi
>>737
長門って過激派所属だったっけ?
穏健派所属だった気がする
740名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:20:39 ID:RmGxTs4f
>>713
ハルヒがゴジラで長門やキョンは地球防衛軍って感じだなあ。
741名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:21:34 ID:+KRsdCKY
>>739
長門は主流派。
朝倉が急進派で、喜緑さんが穏健派じゃなかったか?
742名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:32:07 ID:0OthrVSi
>>741
三つあるのか
全巻徹夜で読んでくる
743名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:36:06 ID:ej2YR/at
スレ立てたほうがいいか?
744名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:37:27 ID:+KRsdCKY
>>743
いいと思う。もう490KBだし。
今、書いているんだがギリギリっぽいから悩んでたところだ。
745名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:41:46 ID:ej2YR/at
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 12章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149773969/

>>744
投下を楽しみにしている。
746名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 22:42:44 ID:+KRsdCKY
OK。頑張る。スレ立て乙です。
747名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:02:55 ID:Cv9eTJjp
大日本帝国万歳


あがれ、あがれ、天まであがれ、

  あの日の丸のように
 
   あがれ  あがれ  スレよ  あがれ

748名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:07:32 ID:y7aEvPxX
朝倉は上の命令で仕方なくキョン抹殺へと動いたのではないか、本当は
くるしかった胸のうちを、頭のいい朝倉のことだ、押し殺していたのでは。
らしくなく聞こえるんだよ、最後のセリフが。もしかすると、キョンのことを
好きだとはいわないまでも、意識していたんじゃないか


そう思う朝倉派の俺、何が言いたいかというと、朝倉SS GJ!てこと
749名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:08:47 ID:Losak8jn
朝倉には無限の可能性があるな
750名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:10:18 ID:UjiaL8Bm
朝倉SS多すぎwもちろん悪い意味じゃないが
751名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:13:18 ID:x5U+9Uez
朝倉スキーが集うと言うインターネッツはここですか?
752名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:16:13 ID:B0lNUBxu
原作ではそうでもなかったけど、アニメで一目惚れしてしまった。
キョソを誘惑するSSをキボン
753名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:17:34 ID:JvCsTdBD
>>748
お前さんが縦読み仕込むほど朝倉が好きだということはわかった。
けっこう多いんだな、グリグリされたいってやつ。
朝倉もまた表紙に来るかもしれないし、原作も期待出来るかもな。
暗い話とか、また瞬殺されなきゃいいが。
ラノベの発刊ペースは遅いってのはネックだけど、アニメ効果で谷川も
ブーストしてくんだろうから、次の巻が楽しみだ。
754名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:25:12 ID:y7aEvPxX
>>753
(`;ω;´)クッ! おまいも縦で応えてくれるとは!このスレに幸アレ!
さぁ次スレも職人さんに期待だ
755浜谷太一 ◆yl1SBmcic. :2006/06/08(木) 23:27:02 ID:M78cj4hk
ここに目をつけられていますよ

ネット上の駄目なエロSS 第五章
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122722360/
756名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:52:13 ID:N4XdO5SJ
tesuto
757名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:54:22 ID:ckDXYFAj

その日、俺の目を覚ましたのは、顔に触れた生暖かいものだった。
とはいえ、こういうことがないわけじゃない。
エサの欲しいシャミセンが、俺の顔を踏んづけたりとかな。
だから俺は文句を言いながら目を開いた。
「くすぐったいから俺の顔を踏――」
ん? なぜ妹の顔が見えるんだ?

「んむー、あ、キョンくん、おはよう」
「ああ、おはよ――」
寝ぼけてた俺は返事をしようとして口をふさがれた。
「ちゅっ、じゅるっ……あむ、はむ、れろ」
俺の目に妹の目が映る。妹は俺の口腔をぺろぺろ舐めながら
朝起ちしている俺のに小さいお尻を押し付けこするように動き、って
「ひゃうっ」
「なにやってんだお前は!」
思わず思い切り突き飛ばしてしまった。ころころベッドから転がり落ちる妹。
ついでゴンっという痛そうな音がする。やりすぎたか?
ベッドから下を覗く。妹が頭と口を押さえて涙を浮かべていた。
「ぐすっ、ひょんひゅんひどひ……ひたかんひゃっひゃ」
「大丈夫か?」
舌を噛んでしまったらしい。それはどうしようもないから、頭をなでてやる。
だが、いったいなにがどうなってあんなことをしたんだ?
「はんなほとってなーに?」
「俺にキスしてきたことだ」
妹は俺の質問に答える代わりに、舌をべーっと出した。
「ひでてる?」
「あん? ああ、血か? ちょっと待て」
舌をつかんで見てみる。血がにじんでるな。
「ちょっと切れて血が出てるぞ。とはいえ、舌なんかどうしようもないな。ツバでもつけとけ」
血が出てると聞いて、妹の目に浮かんだ涙の粒がますます大きくなる。泣かれても困るぞ。
758名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:54:53 ID:ckDXYFAj

妹は口を閉じてじっと我慢しているようだ。偉いぞ。涙はぽろぽろ出てるがな。
「あーあー、ひょ、きょ、キョン、キョンくん、あ、直った」
しばらくして口調が戻り、もう大丈夫そうだと思った俺は、改めて質問した。

「でだ、どうして俺にキスなんかしてきたんだ?」
「なあに、キョンくん、しらなあい」
どこまでふざけとるんだ、コイツは。
「わたしはただ、キョンくんを起こせってお母さんから言われただけだもん」
そうかい。
「それで、部屋に入って、キョンくんを起こそうとしたら――」
俺を見ながらそこまで言って、動きを止める。

「どうした?」
妹はにへらっと笑みを浮かべて、
「ねえ、キョンくんしてあげるー」
いきなり俺のズボンを脱がしだした。朝起ちはまだ治まってねえ。
「おい、なにしてんだ、やめっ」
どこにこんな力があったのかわからないが、押さえたのもむなしく剥ぎ取られてしまった。
「いただきまーす」
行儀よく言うと、両手で俺のを抱え込むようにしてから咥えやがった。
舌にしみたのか、ちょっと眉根を寄せたが、すぐに絡めだす。
「んっ……んむっ……じゅる」
憑かれたように舐める。気持ち良すぎる。
「れろ……んう……ひゃっ、ちゅるっ、わっ大きくなった」
反応して大きくなった俺のに圧迫されたか、一旦口を離す。
そして俺のを見て、無邪気に嬉しそうな声を出す。
こんなことはやっちゃいけない。
「や、やめろって」
「んふふ、だーめ」
妹は俺の言葉に普段見せたことのないような小悪魔的な笑みを返し、今度は舌を先端に這わせた。
759名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:55:04 ID:1+kKD2Ad
>>735
再生怪人は……
そういや、消失の朝倉はあっさり負けてたな……キョンをグリグリしてたけど
味方になってくれるのも良いけど、やっぱそれはそれで「元敵が仲間になると」の法則が
760名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:55:54 ID:ckDXYFAj

「ぺろっ、あ、なんかにがーい。でもすきかも」
にこにこ笑う妹。
そして再び咥え込む。
「んぐ……はむっ……んっく……むぐぅ」
うっ、で、出そうだ。
「んむっ……あふぅ……んふっ!?」
俺は妹の頭をつかんで、強引に引き剥がす。
「ちょっと、キョンくん、わたしまだ、きゃっ!」
不平を言う妹の顔に思いっきり出してしまった。

顔に精液がついた妹にかける言葉もない。
「キョンくん、なあに、これ」
妹は自分の顔についたものを指ですくって、ぺろっと舐め、顔をしかめた。
「わっ、にがーい」
だがどこか楽しそうな声の響きだ。
なにが起こったんだ、いったい。

妹は風呂場に送って、俺はそそくさと制服に着替える。
俺の頭は混乱しっぱなしだ。
なぜ妹があんなことをしたのか、さっぱりわからん。
しかし高校には行かねばならん。
妹が誰にも口外しないことを願いつつ、家を出た。

まさか、高校ではもっとすごいことが起こるなんて思ってもいなかった。
761名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:56:39 ID:ckDXYFAj
続かない
762名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:59:08 ID:B1q+LLE2
( д )      ゚ ゚
763名無しさん@ピンキー:2006/06/08(木) 23:59:27 ID:1+kKD2Ad
>>761
割り込んでしまった。申し訳ない
そのうえにアンカーミスorz

>>759は一応>>753へのレスだ
764名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:00:56 ID:ckDXYFAj
埋め小説だから無問題
765名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:07:38 ID:TvxanDvg
>>764
ぜひ続けてくれぇ。

で、次スレも立ったようなので、エロなし小ネタ。


なあ、長門。結局、ハルヒの能力って何なんだろうな。
古泉や朝比奈さんが言ってることって、つまりは、彼らの仮説なわけだろ?
世界を変えるとか、無自覚に何かを見つけてしまうとか。
以前、お前に訊いたとき、何か誤魔かされたような気がしたしな。

そう訊ねると、長門は、読んでいた本から顔を上げ、俺に視線を固定して、口を開いた。

「涼宮ハルヒは、自分の望むことを実現する力を持っている」
「うん」
「そして、彼女を傷つける因子や彼女が望まない因子を、彼女の周囲から排除する」
「ああ」
「それによって、彼女は、自身を常に幸福な環境へと導く」
「そうだな。それは解った。で?」

まさか、幸運の遺伝子とか言い出すんじゃあるまいな。
そう呟くと、長門は、一瞬、俺を凝視し、何処と無くぎこちない動作で、視線を手元の本に戻した。
薄らと頬を赤くしているような気がする。少し睫が揺れてるような気もする。

おいどうした? そう思いながら、俺の視線も、自然と長門の本に向く。背表紙が目に入った。

――リングワールド

部室を沈黙が支配する。

長門よ。話を誤魔化すために冗談を言うなら、もうちょい捻ったヤツを頼む。
それから、冗談が滑ったときのリアクションも考えておいたほうがいいぞ。

ま、照れてるお前を見るのも、そうあることじゃないからいいけどな。
7667-896:2006/06/09(金) 00:08:12 ID:8PmCCB+N
やっぱ未完成品を投下するもんじゃないな

という愚痴で埋め
767名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:15:15 ID:VusD35Fk
                   埋めの予感!
 
          :|| 只 //        |               |  ___
,. - ─── 、 ::|ヽム-' ヘ        _,|  ,. -─-- 、.       | '⌒)>,. ────='´
          ヽ.|  /__N> ̄ ̄ ̄へ,//|/   、_>      |,.イ>         \
          :|/了>/        \ |   >'ー _\\   |/| :ト、|\ | 'ーヽN\|
 /レ'_,V,_レ\ | :|   レ __ノ Vレ\N | |  >/    ミ \\ |::ヽ| :|  -' \  (__) J }
 (__)  (__)| | | | |.| | \    丶:|\:| L| /    __  } \:|:  | :| (__)    ''' イ
 ''' / ̄| '''イ :|/レ'ヽ|.| |,, ̄´__ <:|:| . |  \   └'  /\\|:  | 〉 ''' <>   ノ//
'ー-{____:|-‐' レV|  _.´ト|、__/_ _| ''ノ |: | \ \___,. <__ \ト、 N ト、 __  /ソ
从/<)_)ソ人|::::|  {:{ //>Yノ-|} ̄ レN: |\ \ \ マゝノノ_ . | \ト|  レ'   ム∧
  //只-ヽ    |  ヽ=T\_/ハ}      :|  \ ヽ   |ノVムゝ:::|        ノケハ〉\
768名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:15:22 ID:SwDqGUd+
朝倉SS書いた人GJ
某画像掲示板でも憂鬱Wの影響で涼子ちゃんの人気急上昇中です
769名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:16:17 ID:IjEYN14Q
THE500KB!!レスはとまる
770名無しさん@ピンキー:2006/06/09(金) 00:16:56 ID:ZIuyLnqk
>>759
もしも消失の状況がグリグリなしでズルズルと続いてたら
朝倉文芸部入りもあったのだろうか。キョンと長門を賭けて張り合ったり
771名無しさん@ピンキー
あがががが