ブギーポップのエロパロが自動的なスレ

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380Style 2nd

 1月4日・霧間家・夕食後 

 年末年始、正樹に何もしてあげられなかったな。
 そう思うと自然とため息が漏れた。

「なーに綺、沈んじゃって」
 隣で食器洗いを手伝ってくれている凪が私の顔をのぞいていた。
「い、いえ……別に……」
「当ててやるよ。正樹が寮に帰って寂しいんだろ」
「…………」
図星の私は黙り込むしかない。
そんなに判り易かっただろうか。

事実、正樹は今日の午後、学校の寮に帰っていってしまっていた。
何でも新年早々の試験のためには今日中に戻っていなければ
いけないらしいのだ。
まったくこんな時期に試験を組んだ学校がうらめしい。
『ごめんね、綺。ゆっくりできなくて』
 私に謝る必要のない正樹が謝って、冬休みを過ごした
霧間家を出て行ってしまった。

凪はニヤニヤしながら私の反応を見ている。
明らかに楽しんでいる。
私はそうと知っていながら、頬が熱くなるのを
どうしようもできないでいるのだった。

381Style 2nd:2007/01/04(木) 20:47:19 ID:zgcjYf/B
会話が止めば、静寂が訪れる。
さっきまでは、正樹と入れ違いにやってきた羽原さんがいてにぎやかだったのに。
『ここの住所忘れたから、年賀状直接持ってきたわ』
 そんなことを言って、声を上げて笑う羽原さんのおかげで、
正樹のいない憂鬱も少しは紛れていたことに気付く。
『いやあ、今日のロールキャベツは絶品だったなぁ。綺ちゃん、
また腕をあげたねぇ』
結局、年賀状と晩御飯のためだけの来訪だった。
あとはどうせ凪の顔を見に来たのだろう。

 とにかく今は私と凪と二人きり。
「まあ、大掃除にこきつかってやったから、あいつと綺を二人で
ゆっくりさせてあげれなかったのは申し訳なかったと思ってるさ」
 凪はそう言って笑うと私の腰に腕を回す。
 そして、ぐっとその腕に力が入り、
「え?」
私は凪に抱き寄せられる形になってしまった。
 凪の力は強いし、抵抗するような暇はなかった。
 何が起こったのかろくに認識できないまま、私は凪を見上げた。
 そこには何か悪戯を思いついた魔女のような顔。

「だからさ……お姉さんとイイコトしようか」

凪が笑みを深くするのが見えた。